『第一話:この世にたった二人きり』(GM:ロケット商会)


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【FHキャンペーン「I'm home」】
第一話:『この世にたった二人きり』
第二話:『あなたはきっと忘れていない
第三話:『何があろうと、いつまでも
第四話:『いつか、この日が来ることを
第五話:『いつも傍にいて、いまもそこにあって
第六話:『それでもまた、もう一度、何度でも
第七話(終):『幸せでありますように、と私は願う。ただ願う。

FHキャンペーン「I'm home」

■第一話:この世にたった二人きり ■トレーラー
誰にでも居場所はある。

流浪の末にたどり着いたのか、這い上がって来たのか、墜ちてきたのか。
あるいは、まだ見つけていないのか、捨てたのか。

ここはFH、《ヴリトラ》セル。
主な目的は「遺産」の研究・調査という曖昧なもの。
他に居場所のないオーヴァードたちが集まった、いまにも吹けば飛びそうな零細セルの一つである。

このセルを失うことは、居場所を失うこと。
きみたちにとっては、命を懸けるに値する。

そんなセルに、いま一つの危機が訪れようとしていた。
資金難に伴う敵対的な他セルからの買収計画。
もしもこれが成立すれば、きみたちに待つのはろくでもない未来だろう。

セルを守るためには、何としてでも資金を調達して防がねばならない。
研究成果を「上」に対して示せれば、有益として保護してもらえるかもしれない。

そんな折、空から一つの光が落ちてくる。
それは強力なレネゲイド反応を有する物体――つまり「遺産」。
ヴリトラ・セルにとって、果たして希望の灯火となるだろうか。
セル同士での争奪戦が始まる。

烏羽 岬(からすば みさき)キャラシート(PL:クオンタム)
鶴喰 湊融(つるばみ みなと)キャラシート(PL:嗣子)
椋実 翔利(むくみ しょうり)キャラシート(PL:馴染)
百入 結衣子(ももしお ゆいこ)キャラシート(PL:DT)

【Index】

◆Opening
01/烏羽岬の場合
02/鶴喰湊融の場合
03/椋実翔利の場合
04/百入結衣子の場合
◆Middlephase
01/『ブリック』
02/囀りを聞く
03/梢を渡る
04/夜目を開く
05/闇夜を羽ばたく
06/ついばみ、引き裂く
07/舞い降り、捕える
◆Climax
Climax/朝焼け、比翼、嵐に舞う
◆Ending
01/夜は途絶え、黒き羽の散る
02/烏羽岬の場合
03/鶴喰湊融の場合
04/椋実翔利の場合
05/百入結衣子の場合

【Preplay】

GM:セッションを始めます。
GM:自己紹介フェイズです。
GM:このキャンペーンではPC1、PC2といったPC番号は特に設けていませんが、
GM:便宜上、ハンドアウトの並びで自己紹介をお願い致します。というわけで
GM:まずは烏羽岬くん。クオンタムさんのキャラクターからお願い致します。
烏羽岬:僕からか……!
烏羽岬キャラシート
烏羽岬:"鶫"の烏羽です。美少年です。
GM:美少年だ(深い同意)
烏羽岬:とにかく、美少年ナイフ使い暗殺者14歳をやりたいという気持ちと
烏羽岬:FHキャラを作る以上、キーンナイフ多刀流で敵を刺殺したいという気持ちから生まれた美少年です。
GM:130点なのにとんでもない火力してるよね…
烏羽岬:いや、でも他の人には負ける気がする……光学迷彩の人とか・・
烏羽岬:それで、GMに少し質問というか確認なんですけど、キャラシの設定を少しだけ変更してまして
GM:はいはい
烏羽岬:『暗殺者として育てられたので、平凡な生活にめっちゃ憧れている』みたいな感じに考えてます。大丈夫でしょうか?
烏羽岬:なんか江永さんも同じっぽかったので、じゃあちょうどいいやーって感じでヴリトラに来た感じ。
GM:ああ、もちろんOKです!
烏羽岬:よかった!
GM:学園生活をしている理由付けにもなりますね
烏羽岬:そうそう。なので、中学校にはちゃんと通ってるし、宿題もやってます。
烏羽岬:あと性能か!
烏羽岬:ハヌマーン/ノイマンの破壊の子で、ヴァリアブルウェポンでキーンナイフとキーンナイフツヴァイを振り回すだけです。
GM:暴力……
烏羽岬:白兵固定値が27あって、次の成長で《切り払い》も取れると思うので
烏羽岬:刺し殺しつつ、回避する。そんな感じのアタッカーとして頑張っていきたいと思います。
烏羽岬:以上です!
GM:それがもうヤバいんだよな~~~~~
GM:了解!ありがとうございます!そんなきみのハンドアウトはこれ!
□烏羽 岬
シナリオロイス:《カレイドソーン》雲居春音
いつもの非日常。いつもの学園。
きみはFH《ヴリトラ》セルに所属するオーヴァードであることを隠して学園生活を送っている。
学校の授業を聞きながら、同級生のUGNイリーガル、《カレイドソーン》の小言もやりすごす。
彼女がお節介な学級委員長でさえなければ、正体が露見するリスクを抱えて会話する必要もないのだが。
――そんな非日常的な日常は、空から落ちてきた“遺産”によって一変する。
GM:なかよくしてあげてね!
烏羽岬:ぼ、僕の平和な学校生活が……
GM:ではNEXT。
GM:鶴喰湊融さん。嗣子さんのキャラクターでお願い致します。
鶴喰湊融:はいっ
鶴喰湊融:「…知っているなら、言えば楽に斬ってあげる。言わないなら、」指を伸ばす。「手荒くなる」
鶴喰湊融:鶴喰・湊融(つるばみ・みなと)です。…変換性悪いなこの名前!
鶴喰湊融キャラシート
鶴喰湊融:復讐者で、身の丈ほどの大剣を使う美少女をしたい…そういう気持ちから生まれました。
GM:すでに暴力の匂いを感じる…
鶴喰湊融:経歴としては、かつてとあるセルにて兄様に育てられておりましたが、謎の人物に襲撃され、壊滅。
鶴喰湊融:兄様の愛剣を片手に、復讐の旅に出…そして行き倒れ、ヴリトラセルへ拾われた…という感じです。
GM:優しい兄様……
鶴喰湊融:兄様の仇は許さねえ…
GM:正統派な復讐劇に見えるものの、FHに入ったのが数奇な運命というものですね
鶴喰湊融:元々がFHだったから仕方ないですね。そして、性能といたしましては。
鶴喰湊融:デバウラーで100超えたらジャイグロして殴るだけです。
鶴喰湊融:あとは水晶の剣とかフローズンリリーがあったりする。
GM:これも大概な攻撃力してますよね……
GM:水晶の剣が怖い
鶴喰湊融:Dロイスは装着者。AIDA(肉体・社会)を指定しています。兄様の剣から記録を読み取ったりして色々する!
鶴喰湊融:怖くないですよ~。武器しか攻撃力ないし…
鶴喰湊融:こんな感じでしょうか。以上ですッ!
GM:ありがとうございます!!!そんな鶴喰さんのハンドアウトは、これ!
□鶴喰 湊融
シナリオロイス:《ホブルディ》奥野キリエ
いつもの資金集め。いつもの得意先。
資金調達のため、きみと《パタンジャリ》横嶋洋明は大型セル、《スレイベギー》セルに赴く。
このセルはしばしば戦闘任務を外注することで有名であり、きみたちのセルも何度か世話になってきた。
交渉窓口となる《ホブルディ》奥野キリエは、まだ若いがビジネスを冷徹にこなすFHチルドレンだ。
いつも足元を見られてコキ使われるのがオチだが、今回こそ割のいい襲撃任務を請け負うことを期待して。
GM:がんばってビジネスしてください!フローズンリリー持ちのきみが最もこの任務に向いている
鶴喰湊融:金がなければ首が無いのと同じ…。世知辛い世の中…
鶴喰湊融:仲良くして依頼料をいっぱいもらえるようにしたいなあ(願望
GM:では、さらにNEXT。
GM:椋実翔利さん。馴染さんのキャラクターを自己紹介お願いします!
椋実翔利:ヘイ!
椋実翔利:あ、この方が良いのか
椋実翔利:というわけで椋実 翔利です。レールキャノンを使いたい……そういう気持ちで生まれました。
椋実翔利キャラシート
椋実翔利:FHマーセナリーなどと呼ばれていますが、軽めで気さくな青年です。それなりに荒事はしてますが、かといってそんなに荒んだ感じもしておらず、親しみやすいぞ。
GM:親しみやすいからきっといいひとだろう…
椋実翔利:ちょっと前、"マスターヴォルト"というすごいエージェントの下っ端をしていたら、その人が死んだ現場に居合わせたので、
椋実翔利:その人が持っていた武器をちょろまかしたら、なんか……追われるようになった……
GM:(当たり前では……?)
椋実翔利:ドロップアイテムは拾ったもん勝ちだろー!
椋実翔利:なので、社会の闇から闇へと渡り歩き、ようやくここに落ち着きました。オレの過去を知る者はいない! やったぜ。
GM:(ほぼほぼ)いない
椋実翔利:今ではろくに働きもせず、その武器に搭載されていたものすごい出力のバッテリーでセルに電力を提供しつつ
椋実翔利:その有り余る電力を活かした、空中に浮かぶサーフボードみたいなものを作って遊んでいます。たのしい!
GM:エンジョイ勢になってる…
椋実翔利:性能的には、ささやかながらイニシアチブを持ち、ミドルから範囲攻撃ができることで、汎用性を主張するリニアキャノン撃ちです。
椋実翔利:そのかわり爆発力には欠けるかも。まあそこは、落ち着きあるオトナの魅力ってコトで。
椋実翔利:社会性もなければ財産もないのでミドルでもフヌケだぞ! はやくこのSHIDEN(名前)を乗り回してレールキャノンを撃ちまくりたいぜ~
椋実翔利:そんな感じです。よろしくお願いします!
GM:攻撃力があるんだよなあ……
GM:了解です!ありがとうございました!
GM:そんな椋実さんのハンドアウトはこれ
□椋実 翔利
シナリオロイス:《ノーナクラップ》
いつもの戦闘任務。いつものアルバイト。
他のセルに雇われて、ネズミのようにUGNの資材集積地点を襲撃することなど日常茶飯事だ。
今日もきみはセルの運営資金を稼ぐため、《スレイベギー》セルの指示するUGN襲撃任務に精を出す。
そんな最中、同じく傭兵として雇われた《パルツェ》セルのリーダー、《ノーナクラップ》と遭遇する。
どうやらきみと、きみのセルの噂を知っているらしい。挑戦的な態度をとってくる――さてどうしたものか。
GM:なんか噂も流れているっぽいですが、がんばって乗り切ってほしいですね。
椋実翔利:噂……オレの過去を知る人間ということか……
椋実翔利:オレは過去を捨てるためにここまできたのに……殺さないと
椋実翔利:頑張って乗り切ります!
GM:根も葉もないうわさかもしれませんし…
GM:はい!では、NEXT!
GM:百入結衣子サン!DTさん、ラストお願いします。
百入結衣子:はい!
百入結衣子キャラシート
百入結衣子:百入結衣子(ももしお・ゆいこ)。学校にあんまり通ってない不良学生……
百入結衣子:というべんりなカヴァーを持つFHマーセナリーです。必要な時に学校に行ける身分というわけ。
GM:ワルだ…
百入結衣子:普段からフード付きパーカを身に着けています。これは戦闘に必要な装備なので持ち出してきました。
百入結衣子:どこからって……それは古巣からです。労働厚生省に偽装したあんこく組織から。
GM:そのパーカー強いんだよなあ…
百入結衣子:もともとUGNの風間隊に所属していましたが、同僚と一悶着あったのか出奔。
百入結衣子:流れ着いてヴリトラに至りました。なんかカラスのような遺産を借り受けてる状態のギブアンドテイク。
GM:その烏も強いんだよな!!!
百入結衣子:人当たりと面倒見自体はよいですがあまり自分のことは話さない感じ。年少組にはお姉さんぶるつもりです。
百入結衣子:性能としては、せっかくFHなので最高の隠密キャラを作ろうと思い
百入結衣子:隠密アタッカーにしました。エンハイなのに迷彩で隠密するし、Dロイスで取った陽炎の衣の使用予定もない仕様ですが
百入結衣子:マイナーアクションをすると無償でメジャーダイスが5個増えます。
百入結衣子:あとはシンプルに隠れて叩くだけ!周りをレーザで分子停止することで自分だけ動く、隠れない隠密使い。
GM:どうかと思いますね!!!
百入結衣子:そんなかんじです!よろしくおねがいします。
GM:宜しくお願いします……!
GM:そんなあなたへのハンドアウトはこちら。
□百入 結衣子
シナリオロイス:《ヒート・バック》江永瑞穂
いつもの調査任務。いつもの探索行。
レネゲイド反応の高い地点を探し歩く、《ヒート・バック》江永瑞穂とのフィールドワーク。
ここのところ周辺で発生しているレネゲイドのホットスポットを調べる、普通ならうんざりするような任務だ。
《ヒート・バック》は遺産に反応しやすい特性を持っているというが、手ごたえがあった試しはない。
こんな散歩にどれほどの意味があるのか、そんな疑問を打ち砕くように、空から“それ”が降ってくる。
GM:妹分と仲良くしてあげてくださいというOPです。
百入結衣子:ただ姉妹で仲良く散歩してるだけだと思ってた……
百入結衣子:まさか空から美少女が降ってくるなんて……妹が増えちゃう
GM:あるかなあ~~~~~~~!
GM:では、自己紹介はこんなところで。
GM:始めていきましょう。宜しくお願いします。
椋実翔利:よろしくお願いしまーす
鶴喰湊融:よろしくお願いいたしますっ
百入結衣子:おねがいします!

GM:OPに入る前に、軽くマスターシーン。

マスターシーン1

GM:ここに一つの地図がある。
GM:20世紀前半、イギリスのエヴェレスト攻略隊が、チベットで発見した古い地図。
GM:地図上には極めて正確なヒマラヤ周辺の地形と、点在する都市が描かれている。
GM:――そう、いくつもの「都市」が。
GM:記されているのは、都市の名と、都市の支配者、そして人口を意味すると思しき数字。
GM:このことから、地図が作成された当時には、「都市」を形成するほどに高度な文明が存在していたと推測される。
GM:地図が作成されたと推定される年代は、およそ一万年前。
GM:これが真実ならば、この地図は古代シュメール文明や、中石器時代に先駆けて存在したということになる――。

オープニング1:烏羽岬の場合

GM:R市。
GM:央明館学園・中等部。
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:39->41)
GM:終業を告げる鐘が鳴るとともに、きみの本当の活動の時間がはじまる。
GM:というわけで、浸食率を……と言おうとしたときにはもう振ってくれている!ありがたい!
烏羽岬:あっ振っちゃった!
GM:ノープロブレム! では、烏羽くん!
GM:きみはすぐに帰る準備を始めているだろうか?
GM:それとも、学園でなんらかの用事を済ませるだろうか?
烏羽岬:そうですね。UGNの動向を見張る役目も兼ねて学校に来ていたいので
烏羽岬:カレイドソーンちゃんの動向を伺いつつ、彼女に変わった様子がなければ帰る。そんな感じですね。
烏羽岬:宿題もやらなきゃいけないし・・
GM:OK。では、きみが動向を確認しようとしたとき、
GM:すでに彼女は、帰る準備をはじめるきみの眼前にいた。
雲居春音:「――烏羽くん!」
雲居春音:「なに、もう帰ろうとしてた? まさか? すっかり忘れて?」
烏羽岬:「その通りだけど。なに? なんかあったっけ」
烏羽岬:「修学旅行の行き先アンケートなら、昨日出しただろ」
雲居春音:「はい、出た。やっぱりね! 絶対忘れてると思ってた! 修学旅行じゃなくて、こっちこっち。こっちも!」
GM:そうして、雲居春音は一枚のプリントを差し出してくる。
烏羽岬:「なんだよ……」 受け取ります。プリントに目を通す。
雲居春音:「でん! 職場見学~。烏羽くんだけだよ、あと提出してないの!」
烏羽岬:「……」
烏羽岬:「職場、見学……?」
雲居春音:「そうそう。どこ行きたいか希望書いて。グループ組んでいくやつね」
GM:これは暗に雲居さんはこう言っている。
GM:「烏羽くんはぜんぜんグループ作ろうとしない、加わろうとしないから」と。
烏羽岬:「ああ、ちょうど休んでた時に説明あったやつか。別にどこでもいいんだけど」
烏羽岬:「……」
烏羽岬:「雲居と一緒じゃないところがいい」 正体がバレたらヤバいからだ。
雲居春音:「なに言ってんの! 私のグループ入りなよ、烏羽くん。もう選択肢はないよ~」
烏羽岬:「雲居がいくとこ教えてくれ。サイコロ振ってそれ以外のとこに決める」
烏羽岬:「マジか」
雲居春音:「烏羽くんが入るってみんなに言っちゃったからね!」
烏羽岬:「冗談だろ。バカなのか雲居は?」
GM:ちなみにもうグループはほぼほぼ決まっており、烏羽くんがよそのグループに混ぜてもらうには尋常ではない政治力を発揮する必要があるだろう。
GM:具体的には、誰か一人をグループから外して自分がそこにおさまる類の政治力だ。
烏羽岬:うわっ絶対無理!
烏羽岬:工作員でもないのにそんな政治力はない!
烏羽岬:「……マジか……」
GM:雲居さんは人間ができているので言わないが、烏羽くんがどこのグループにも入らなかったら先生と一緒コースだろう。
雲居春音:「いいじゃん、どうせ決まってなかったんだし。ねえ、どこ行く? 私はラジオ局とかおすすめだなあ~」
烏羽岬:「喋るの得意そうだしな。雲居が黙ってるところを見たことがない」
烏羽岬:「雲居のそういう、コミュニケーション能力は、見習いたいと思う」
烏羽岬:言いながら行き先候補に目を通している。
GM:だいたいの行き先は、消防署、ラジオ局、醤油工場、なし農園、運送会社。そんなところですね。
雲居春音:「あっ!私のコミュ力、また発揮しちゃった? よく言われるんだよね! 雲居、意外とめっちゃ喋るって」
烏羽岬:「意外と、は不要だろ。……どうせなら地味なところより賑やかなところがいいよな」 急な任務でも姿を消せるからだ。
GM:――だが、烏羽岬は知っている。
《カレイドソーン》雲居・春音
央明館学園・中等部2年C組。学級委員長。
ただしオーヴァードであり、UGNエージェント。
覚醒はおそらく半年前――病気により休みがちだった彼女が急に活発になり、
登校しはじめた時期と一致する。シンドロームは不明。
GM:彼女が活発になったのは、ここ最近のことだ。
烏羽岬:なんだって!
烏羽岬:それまでは割とおとなしめだった・・!?
GM:それまでのことは別クラスだったきみが本来知る由もないが、そうだったとされている。
雲居春音:「じゃー、ラジオ局ね! 決まり! みんなにも伝えとくねー」
烏羽岬:「ん。頼んだ」
雲居春音:「てかさ、烏羽くん。今日これからヒマ? みんなと一緒に遊びに行こうって話してたんだけど、一緒に行こうよ!」
烏羽岬:「みんなと。お前と?」
雲居春音:「私&みんなだよ! たまにはいいでしょ、行こうよ~」
烏羽岬:「遊びには行きたいよ、学生らしく。でも今日はダメだ」
烏羽岬:「バイト……おじさんちの手伝いがある」
烏羽岬:何も任務がなくても、定期的にヴリトラの拠点に顔を出してUGNの動向を報告している。今日がその日だ。
雲居春音:「ええー。バイトって、ええー……。烏羽くん、お手伝いしたの? え、聞いてもいい系のお手伝い?」
烏羽岬:「大したもんじゃないよ。倉庫整理だの害虫駆除だの、そういう雑用だ」
烏羽岬:「僕としては、はやいとこ開放されて学業に専念したいレベルのバイトだ」
烏羽岬:「先生には言うなよ。また説教される」
雲居春音:「あー。あー。……うん。そうねー。ガクギョウに専念したいよね。わかるー……」
雲居春音:「言わないよ。私も、にん……、親戚の店の手伝いしてるもん」
烏羽岬:「手伝い?」 (UGNか)
烏羽岬:「どこらへんにあるんだ、その店。今度冷やかしに行きたい」
雲居春音:「そっ、そ、そう! だけど、違うの。ぜんっぜん、あれだから。来てもらうほどのお店じゃないから!」
烏羽岬:「なんだよ。教えてくれたっていいのに」
雲居春音:「ダメ! 絶対に来ない方がいいし来たらダメだよ! あれだから! あの、守秘! シュヒギムが火を吹くぜ!」
烏羽岬:「なんだよそれ……中学生がやっちゃいけない、変な仕事じゃないだろうな」
烏羽岬:「まあ、いいさ。今度こっそり後つけるから」
雲居春音:「いやっ、それはもちろん! 当たり前じゃん! ……!? いやっ、それは!」
雲居春音:「絶対に――」
雲居春音:「あ!」 と、雲居さんは窓の外を指さしました。 「あれ、なに!?」
烏羽岬:「尾行には気をつけろよ、雲――」「は?」
GM:そちらを振り返ってもいいし、無視してもいい。
烏羽岬:雲居さんが視界から外れないレベルで、そちらにちらりと目を向けます。
GM:空が光った。一瞬、きみにはそのように見えた。
GM:と、ここで《知覚》で判定してみてください。難易度は7です。
烏羽岬:ち、知覚!
烏羽岬:1dx=>7
(1R10[10]>=7) → 8[8] → 8 → 成功

烏羽岬:よし……!これがFHチルドレンだ!
GM:ナイスアタック!
GM:では、きみはそれを見る。光の尾を引きながら落ちてくる、球形の物体を。
GM:きみはそれが「卵」のように見えた。それはR市の外れの森へと向かい、消えていった。
GM:そして、きみはその落下地点を記憶することができた。
烏羽岬:「なんだ、あれは」 思わず立ち上がる。
烏羽岬:「雲居。見たか、今の」
雲居春音:「うん。あれって――あっ!」 その瞬間、雲居さんのスマホが鳴動する。
雲居春音:「やばっ。ちょっと、バイト先からの呼び出し! 行かなきゃ……!」 慌てて鞄をひっつかむ。
烏羽岬:「……」 スマホに目をやる。どこからの連絡か、だいたい察しはつく。
烏羽岬:「わかった。また明日」
GM:そんな烏羽くんのスマホもひそやかに鳴動している。
雲居春音:「一緒に遊びに行くのはまた今度ね! ――ヤバい、なんか起きてる!?」 走って飛び出していく。
GM:きみはスマホを確認してもいい。どうせ内容はわかりきっている。
烏羽岬:(ごまかすの下手すぎだろ、あいつ。それともUGNは全員あんなもんなのか?)
烏羽岬:SNSやニュースをチェックするようなフリをしつつ、何食わぬ顔でスマホを手に取る。
GM:『即時集合願いたし』。セルリーダーである、《パタンジャリ》横嶋からの短いメッセージだ。
烏羽岬:「…………」
烏羽岬:「平和な学生生活には、まだ遠いな」
GM:『追伸:ちょっとこみいった打ち合わせになりそうだから、手の空いてる人は飲み物買ってきてくれる?』
烏羽岬:クラスメイトの中で流行っているらしい、"りょ!"というスタンプを送信したあと
烏羽岬:『水で十分でしょ』
烏羽岬:とだけ送信して、下校しようと思います。

GM:はい!
烏羽岬:シナリオロイスを取りたいです!
GM:そうだ!
GM:久しぶりすぎてシナリオロイスを促すのを忘れていた。
GM:ロイスの取得のみ可能です、お願いします。
烏羽岬:-監視対象/《カレイドソーン》雲居春音/好感/○隔意/ロイス
烏羽岬:これで!以上です。
GM:ありがとうございます!

オープニング2:鶴喰湊融の場合

GM:鶴喰さんは登場をお願いします!
鶴喰湊融:32+1d10
(32+1D10) → 32+4[4] → 36

GM:ナイスサーブ!

GM:資金集めこそは、セル運営におけるもっとも重大な任務の一つだ。
GM:自身で利益を生み出せるセルならともかく、きみたち《ヴリトラ》セルはそうではない。
GM:どこかから仕事を請け負い、あるいは研究成果を売り、資金を稼ぐ必要があるのだが――
奥野キリエ:「……それで?」
鶴喰湊融:……研究セルといっても、プレミアムを稼げるようなものでないし。其れは仕方ないのだけれど。
GM:いま、きみは大型セルである《スレイベギー》セルの事務所の一つ、古ぼけた雑居ビルの一室にいる。
GM:対面に座るのは、奥野キリエ。
GM:コードネーム《ホブルディ》。きみたちのセルにとって、交渉窓口にあたる人物だ。
鶴喰湊融:「……ええと。ですから、ウチのセルの戦力なら、より難易度の高い目標も対応可能です」
奥野キリエ:「へえ、へえ、へえ」 きみの言葉に何度もうなずく。
奥野キリエ:「“太白”。確かに、あんたは強い。そりゃよく知ってる」
鶴喰湊融:「砲火力もありますし、強襲ならより高い戦果を……」と続けて言葉に黙る。
奥野キリエ:「でもな、物事にはコストってものがある」
鶴喰湊融:「むぐ」こっちは使ってもらう側だ。被雇用者側で、フリーランスなのだ……。
奥野キリエ:「まさにその砲火力だけどさ――あの“フェザータップ”、一回働かせるのにどんだけ持ってくつもりだよ?」
鶴喰湊融:「電力なら此方が負担できます。費用対効果なら、決して劣ったものではないはずです」
奥野キリエ:「そりゃー電力はな。でも、あいつには最大の欠点が一つある」
奥野キリエ:「あいつの性格、あたしが受け付けねーってことだ。精神的コストな、これな!」
鶴喰湊融:「んなっ」絶句。そ、「そ、そんな殺生な……!」
GM:ちなみにきみの傍らに、《パタンジャリ》横嶋はいない。
GM:《スレイベギー》セルとのこうした交渉に、なぜか彼は加わろうとしない。理由はきみにもわからない……。
GM:おかげで、きみは一人でこんな目に遭っている。
鶴喰湊融:(どうして外様もいいとこなわたしがこんなことしてるんだろうなあ……。リーダーはいないし……)とおい目になりつつなんとか食い下がろうと頑張る。
奥野キリエ:「……まあ、性格の件は冗談だけどよ」
鶴喰湊融:「よ、よかった」ほっと胸を一撫で。
奥野キリエ:「それにしたって、単なる破壊工作やら戦闘任務やらに6人分のカネを払うのは割高だってことだよ」
鶴喰湊融:「う、うぐぐ」事実、それなら単独で動かした方がコストは低くなる。なるが。
奥野キリエ:「だからさ――“太白”。悪いが、おたくのセルに回せる仕事はない。当分な」
鶴喰湊融:こっちのバッファを取り、その上での利益など雀の涙となってしまう。
鶴喰湊融:「ううう…ごめんなさい皆さん……湊融はだめな子です……」項垂れる。
奥野キリエ:「今回の物資襲撃で打ち止めだ。……でもまあ、この仕事で」
奥野キリエ:「“フェザー・タップ”のやつがMVPでも取るくらい活躍してたら、考えないでもないけどね」
鶴喰湊融:「ほ、本当ですか!」がばっと起き上がる。「やったー!引っ叩いても働かせなきゃ……!」
奥野キリエ:「……ま、無理だと思うけど。新しく契約したセルがさ、まあスゲーんだわ」
鶴喰湊融:「ええっそんな…何なんですかその商売敵は!」こんな零細セルを追い詰めるなんてなんて非道な!
奥野キリエ:「《パルツェ》セルって聞いたことあるか? このエリアでの戦闘任務は、やつらに任せることにした」
GM:聞いたことがあるかどうか――
GM:情報:FHで難易度7の判定をしてもいい。
鶴喰湊融:はいっ。AIDA効果で+3dして。コネは起動しても大丈夫でしょうか。
GM:いいですよ!
鶴喰湊融:ありがとうございます!では+5dして。
鶴喰湊融:7dx+1=>7
(7R10+1[10]>=7) → 10[1,3,6,7,7,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

鶴喰湊融:回った!営業は情報が命!
GM:では、もちろんきみは知っている。最近、有名になってきたセルだ。
GM:《パルツェ》セルは傭兵として戦闘力を提供する専門のセルだ。セルとしての目的は「戦闘すること」そのものにあるとしか思えない。
鶴喰湊融:「あの最近になって名が知れてきた傭兵団ですか。……専門には仕方ないのかな」
GM:特筆すべきは、兄と妹の2人だけで構成される零細セルということだ。しかし、非常に好戦的であり、あらゆる任務を定額でこなす。。
鶴喰湊融:(でも……二人だけでそんなに回せるものなの?)構成に、すこし。頭を引かれるような感覚を憶えながら。
奥野キリエ:「もう知ってるとは耳が速いな。まー、そういうことだ」
奥野キリエ:「今日はここまで。せいぜい“フェザータップ”の戦果に期待しな」 追い払うような仕草。
鶴喰湊融:「……こっちもまた採用してもらえるように努力します」しょんぼり。またいい知らせを持って帰れなかった……。
奥野キリエ:「……そっちの扉の裏でまってる、あんたのボスに宜しく言っとけ」
鶴喰湊融:「お気遣い、ありがとうございますね」近くまで来てるのに何をしてるんだリーダーは……!
鶴喰湊融:にこやかに営業用笑顔を浮かべて、綺麗に一礼。退出しようとします。
GM:では、退出したその後。

横嶋洋明:「あ、あー……えーと、ごめん!」
GM:まず最初に謝罪から入る男、《パタンジャリ》横嶋洋明が待っていた。
鶴喰湊融:「……一杯言いたいことはあります」半目で見やる。
横嶋洋明:「わかる。わかるよ……言いたいことは超わかる……」
鶴喰湊融:「まず。やっぱり、わたしじゃ無理でした。これからは戦闘任務系は《パルツェ》セルが占有するようです。……つまり、仕事はありません」
横嶋洋明:「おふっ」
横嶋洋明:「そ、そんな……! 次の契約はナシ?」
鶴喰湊融:「ふたつ。こうなるってわかってるなら、せめてリーダーの顔を出して礼儀とか本気なんだって思わせるべきでは?」
鶴喰湊融:「はい。ありません」
横嶋洋明:「ぼく、次の契約を当てにして機材とか購入しちゃっ……、あ、いやいや。それはね……うん……」
鶴喰湊融:「…………えっ」
横嶋洋明:「……どうしても顔を出せないんだよ。深い理由があって。……あ、理由聞きたい?」
鶴喰湊融:「ちょ、ちょっと今すごい経理的に聞き逃せない台詞がありましたが気を取り直して」
鶴喰湊融:「……いいですよ、リーダーが言いたくないなら言わないで。ひとのそういうこと、無暗に聞くものじゃないって兄様も言ってました」
横嶋洋明:「……そう。なら、いいんだけどね。きみたち、優しいよね。セルのみんなさ。きみだって――」
横嶋洋明:「本当なら、いますぐにでも仇を討つための情報が欲しいはずだ」
鶴喰湊融:「そりゃ、そうですよ。今すぐにあの憎たらしい顔を斬り飛ばしてやりたい」急に表情が冷えたものになる。
鶴喰湊融:「でも」
鶴喰湊融:「……そうやって先走って、拾って養ってもらった恩義を忘れて。そうして達成しても、きっと。兄様も皆も、心の底から喜んでくれませんから」
鶴喰湊融:「だから、いいんです。……それより先に、来月の支払い分のお金どうしよう…」
横嶋洋明:「……かもしれない。きみがそう感じるなら、きっとそれはきみの真実なんだろう」
横嶋洋明:「感覚は思考に優先するんだ。ぼくは………、あ、ああ。来月分の支払いね。うん」
横嶋洋明:「なにか考えないと。百入くんと江永くんが探索に出ているし」
鶴喰湊融:「それに、わたしが出て行ったら、誰が仕事取ってきて経理するんです?」くすり、と笑ってみせる。
横嶋洋明:「それは――」 脳裏に数人の顔が思い浮かんでいるだろう。
横嶋洋明:「……間違いなく壊滅だね、ぼくらのセルは」
鶴喰湊融:「ほら。やっぱりわたし、必要じゃないですか」
横嶋洋明:「必要だよ。ありがとう、鶴喰くん。ここは一度帰って――、あれ?」
鶴喰湊融:「ふふ、どういたしまして。…あれ、どうしました?」
GM:そうして、横嶋は顔を上げる。空を見上げたようだ。
横嶋洋明:「鶴喰くん。あ、あ……あれ!」
GM:指差す。そちらの方を見るなら、光の尾を引いて何かが落下してきているのがわかるだろう。
鶴喰湊融:「今更そんな古いネタは受けないと思いま――」と、そこで落下物を見る。「…ほ、ほんとに何か落ちてきてる」
横嶋洋明:「写真! 写真! ああ! やっぱり推論は正しかった……!」
横嶋洋明:「ぼくはみんなを集める! あれは間違いない。“遺産”だ!」
鶴喰湊融:「リーダー?…え…、そんなアレがなにか分かるんですか?!」
鶴喰湊融:ペンダントを握り締めつつ、即応できる体勢に。
横嶋洋明:「え? い、いや、ごめん! ぜんぜんわかんない! でも周期と配置的に絶対この近辺だと思ってたんだよ!」
横嶋洋明:「あれだよ、あのー……そ、そう! パチンコと同じで、何回まわしても当たらない台ってのは大爆発するもんなんだ! さあ、行こう! 全員集合だっ、忙しくなるぞ!」
鶴喰湊融:「……、ま、まあともかく!あんなに派手に落ちたんです。同業(FH)も、商売敵(UGN)も動きますね」ちょっと期待していた。
鶴喰湊融:「了解です、リーダー!」

GM:シーンは終了。ロイスのみ取得可能です。
鶴喰湊融:《ホブルディ》奥野キリエ さんに。〇信用/食傷 で。もう少し…もう少し手心を…!
鶴喰湊融:リーダーには取りたいけど取るとPCロイスが足りなくなってしまうので以上で!
GM:了解!ありがとうございました!

オープニング3:椋実翔利の場合

GM:椋実サンは登場をお願いします。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+6(1d10->6)した (侵蝕率:33->39)
GM:OK。

GM:弱小セルにとって、他セルからの業務委託は命綱の一つだ。
GM:どんなに些細なものであっても疎かにはできない。
GM:例えば、UGNの物資集積地点への襲撃といったお決まりの仕事であろうとも――。
GM:そんなわけで椋実サンはいま、国道沿いのビルの物陰に身を潜め、攻撃の瞬間を待っている。
GM:ひとりではない。
GM:《ノーナクラップ》を名乗る、どこか陰鬱な気配のある男と一緒だ。正直、気が滅入ると思うかもしれない。
椋実翔利:あ、一応聞いとこ。変装してていいっすか
GM:もちろんいいですよ!
ノーナクラップ:「……なあ、あんた」
椋実翔利:「…………」 《ウォーキングクローゼット》の効果で変装し、煙が控えめの煙草を吸ってその時を待っている
《ノーナクラップ》:不意に、《ノーナクラップ》が話しかけてくる。
椋実翔利:「……何だ」 わざとらしく低い声
《ノーナクラップ》:「あんたらのセル、あれだろ? 《ヴリトラ》……だろう?」
椋実翔利:煙草を捨てて火を踏み消す 「……暇潰しにハラ探りか? 火遊びが好きなヤツだな。見かけによらず」
《ノーナクラップ》:「よく言われる。けど、一緒に仕事する相手を探りたくなるのは当然だろう? 相手があの《ヴリトラ》なら、なおさら」
《ノーナクラップ》:「……気になってるんだよな」
椋実翔利:「……あの《ヴリトラ》か。何に興味が? 女か?」
椋実翔利:「確かに若いのが何人かいるが、あと何年かは欲しいトコだ」
《ノーナクラップ》:「あー……よせ。そういうジョークを俺にするな」 周りを見回す。
《ノーナクラップ》:「妹が聞いているかもしれん」
椋実翔利:「妹。いいね。いくつだ? オレもご無沙汰でね……」 厭らしい言い方
《ノーナクラップ》:「……俺たちのセルのことは何も知らんのだな。それもよしておけ。理由は自分で調べな」
《ノーナクラップ》:「……ちっ。俺ばかり手札を開けさせられている。そろそろ質問させろ……《ヴリトラ》には、アレがいるんだろう?」
椋実翔利:「『アレ』? ……どうかな。『アレなヤツ』と言えるほどキレたやつはあんまりいないと思うが」
《ノーナクラップ》:「《鶫》と、《フェザータップ》。あんた、そのどっちかか?」
椋実翔利:「…………」 薄く笑い
椋実翔利:「……そう。実はオレは《フェザータップ》だ。そう言ったらどうする?」
《ノーナクラップ》:「どうする? ……笑えるね。二人とも、どんなイカれてるやつかと思ってたよ。試してみたくなってね」
椋実翔利:「だから言ったろ。『アレなヤツ』はいないって。何かの間違いじゃないか」
椋実翔利:「特に《鶫》なんて。身内にいたらたまらん。《フェザータップ》はともかく……」
《ノーナクラップ》:「よく言う。マスター・エージェントを殺した男に、名うての暗殺セルを裏切った男……」
GM:なぜか、噂に尾ひれなどがついてそういうことになっているらしい
GM:少なくとも、ノーナクラップが知っている噂はそういう形のようだ
椋実翔利:二本目の煙草を口にする 「実際、暗殺セルを裏切るなんて簡単にできるものかね? 裏切り者には死を。暗殺の教団なんてソレが基本だろ」
椋実翔利:「《ヴリトラ》なんて弱小に潜り込んだ所で、さて……」 全力で話を反らし時間を稼ぐつもりだ
《ノーナクラップ》:「俺も半信半疑だよ。相当に壊れてないと、そんなことはできない……。が、確かめる方法が一つある」
椋実翔利:「ほう。そいつは」
《ノーナクラップ》:「そろそろ出番だ。どっちが仕事ができるか、競争といこう」
GM:《ノーナクラップ》は親指で国道の先を指し示す。
GM:情報にある通りの輸送車両――それも複数、が近づいてきている。
椋実翔利:「おいおい、気になるな。……まあいいか」 煙草を吐き捨てる
《ノーナクラップ》:「簡単だよ。あんたが噂の二人のどっちかだとしたら」
《ノーナクラップ》:「俺に後れをとるはずないだろう? マスター殺しか、不死身の暗殺者ならね」
椋実翔利:「期待が重いぜ。……情報通りだな。とっとと済ませるか」
GM:《ノーナクラップ》は片手で小石のような物体を弄ぶ。
椋実翔利:(……もしUGNの抵抗が想定より大きければドサクサに殺せるんだけどなあ)
《ノーナクラップ》:「いいね」 薄く笑う。 「やろうか。あんたが噂のマッド・ガイだと俺は嬉しい」
GM:というわけで、判定です。
GM:白兵か射撃でノーナクラップと対決してみよう! エフェクトは使用してもいいですが、単なるお遊び程度なのでご留意ください。
椋実翔利:ククク……お遊びか……
《ノーナクラップ》:「先にいくよ」 片手で石をはじき出す。
椋実翔利:《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》で判定します
GM:ひどいw
《ノーナクラップ》:9dx
(9R10[10]) → 9[1,3,3,4,5,6,6,8,9] → 9

GM:回んねーのかよ、こいつ!
椋実翔利:8dx8+1
(8R10+1[8]) → 10[1,2,2,2,2,5,10,10]+5[2,5]+1 → 16

椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+5した (侵蝕率:39->44)
GM:やるぅ……!
GM:では、きみは自由に輸送車両をぼこぼこにしていい!
椋実翔利:スーツのジャケットの前を開く。風を受けて裾がバタバタとはためく。
《ノーナクラップ》:「……抵抗は弱いな。これじゃあ、満足とはいかない……」 射出した小石が車両のタイヤを破壊していく。
椋実翔利:「ああ。もうちょっと来てくれても良かったんだがな。まったく使えない」
椋実翔利:「とっとと片付けよう」 自分の身体とジャケットで《ノーナクラップ》の視界を阻んだ地点に、空間を繋ぐ魔眼を生成
椋実翔利:レールキャノンの砲塔、その先端だけが顔を覗かせる
椋実翔利:「……よし」 瞬間、轟音が響き、半ば光線のように燃え上がりながら、弾丸が放たれる
《ノーナクラップ》:「……? なん――」 
椋実翔利:連発である。さながら横に落ちる雷のように、破滅的な威力を帯びた一撃が、車両に向けて次々降り注ぐ
《ノーナクラップ》:「! こいつは……!」
椋実翔利:……しめて12発。砲撃が終わる頃には、輸送車両群は煙を吐いてほとんど動かない。
椋実翔利:ゲートを閉じて髪をかきあげる 「あー」
《ノーナクラップ》:「……おい。いまの砲撃……」
椋実翔利:「ああ。早く帰りたいから思わず本気を出してしまった」
椋実翔利:「もう三日は動けないな……これはオレの力だからな……」
《ノーナクラップ》:「……本当か? いや。いや……そこのところは、どうでもいい」
椋実翔利:「そう。どうでもいいな。問題は」
椋実翔利:「……オレがMVPで報酬を一番多く持ち帰れるってトコに、異論はないかってことだ」
《ノーナクラップ》:「あんたが“そう”だろうと、“そう”じゃなかろうと……面白い。俺たちは……ん?」
《ノーナクラップ》:「そこのところは……悪いな。イカサマなんだ。カタヤオって言った方がいいのか……」
椋実翔利:「む」
《ノーナクラップ》:「あれだ」 ノーナクラップの指さす方向で、濃い煙が上がっている。
椋実翔利:目を細め、煙の方を見る
《ノーナクラップ》:「俺はこっちで。俺の妹が、あっち側で仕事をする依頼だ……帰ってきたな」
《モルタブリンク》:「……に、兄さん。誰、それ……?」
椋実翔利:「へえ、その子が妹か」
GM:ひどく怯えた顔をした少女が、ノーナクラップの背後にいる。
椋実翔利:(……何年か後ならなぁ……)
《ノーナクラップ》:「《モルタブリンク》。俺の妹で、唯一のセル構成員でもある……挨拶できなくて悪いな」
椋実翔利:「いいや。オレは……いやいや。挨拶なんてする気はないぜ。一緒に射的をしただけの仲だからな」
《モルタブリンク》:「……兄さん。この人、こわい人……?」
《ノーナクラップ》:「どうでもいいことを聞くな、モルタ。終わったらさっさと引き上げろと言ったはずだ」
椋実翔利:「おいおい、たった二人のセルでそんなに冷たくすることはないだろ」
《ノーナクラップ》:「そう、たった二人のセルだ。口を挟まないでくれ。……俺はこいつのお守りじゃない」
《モルタブリンク》:「兄さん……」
椋実翔利:「家族なら仲良くするものだぜ。……しかし二人きりのセルなんてな。大変だろうに」
《ノーナクラップ》:「大変?」かすかに笑う。 「あんたらほどじゃないさ、《ヴリトラ》」
《ノーナクラップ》:「……喋りすぎたな。戻るぞ、モルタ。遅れるな」
《モルタブリンク》:「はい。あの……」 《モルタブリンク》は椋実さんを見る。様子をうかがうようだ。
GM:敵意があるのかないのか。それを推し量ろうとしている。
椋実翔利:「ふっ。お互い使い走りで大変だな、って所か。どうだい今度どこかのクラブにでも……ん」
椋実翔利:「何かな、《モルタブリンク》。LINE交換する?」 笑って応対する
《モルタブリンク》:「……ひっ」 急いで後ずさりする。
《モルタブリンク》:「兄さん、待ってください……!」 慌てて兄の後を追っていく。
椋実翔利:ひらひらと適当に手を振って見送り
椋実翔利:(二人きりのセルってことは消しても遺恨は残りづらいってコトだが……二人でもやっていけるだけのモノがあるって意味でもある……)
椋実翔利:(まあ、あの調子なら、兄貴を消せば妹の方は野垂れ死ぬかねぇ) そんなことを考えつつスマホを手に取り終了の連絡をしよう

GM:では、ここでシーン終了です。ロイス取得のみ可能!
椋実翔利:《ノーナクラップ》 有為/○脅威 ですかね!
GM:了解です!

オープニング4:百入結衣子の場合

GM:登場ダイスをお願いします。
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:38->44)

GM:普段の《ヴリトラ》セルの活動は「地道」の一言に尽きる。
GM:資金を集め、遺産の調査を行い、――また遺産を探す。
GM:最後の「探す」が上手くいったためしはない。
GM:《ヴリトラ》セルの活動範囲は限られているし、その限られた範囲でレネゲイド反応の強いスポットを探す。
GM:《パタンジャリ》横嶋洋明の指示する方針は、どういうわけかそれだけに過ぎないからだ。
GM:要するに、二人一チームとなっての散歩。それが「探索」任務だった。……これまでは。
江永瑞穂:「……一つ、いいかしら?」
百入結衣子:「うん。どした?」
GM:今日、この任務にあたっていたのは江永瑞穂。《ヒートバック》。そして百入結衣子。
GM:街中を歩きながら、とうとう江永瑞穂はその質問を口にする。
江永瑞穂:「こんなこと、本当に意味があるんでしょうか?」
百入結衣子:「散歩?歩くのは健康にいいよ」
百入結衣子:「それにこうやって、夜中に手近なお店をぶらぶら回るのだって、乙なものじゃない」
江永瑞穂:「……そういうことではなく」 江永の片眉が吊り上がる。
江永瑞穂:「これではただの散歩と、買い物と、食事です」
百入結衣子:「うん。いっぱい買えたね。ちょっと買いすぎたかな」
GM:R市・燕ヶ丘駅前のショッピングモールには人が多い。その中でも江永はひときわ目立つ存在だ。
GM:背中に小さな、コウモリのような翼があり、スカートの中に隠れている尻尾もある。
百入結衣子:「湊融に無駄遣いしすぎって怒られるかも」
GM:そういう衣装かと思い、かえってじろじろと眺められることは少ない。
百入結衣子:パーカーをラフに羽織った少女。佇まい自体は浮いているが、目立つことはない。
江永瑞穂:「湊融ちゃんに、またお小遣いをもらっているんですか?」
百入結衣子:隣もそうだが、そういうふうに振る舞えるようにできている。
百入結衣子:「貰ってないよ、ほら、ほら」袖を振る。
百入結衣子:「そんなことしちゃったら、お姉ちゃん失格だもの」
江永瑞穂:「お姉ちゃんなんですか、いまの動き……?」
百入結衣子:「言われてみると、違うかも。じゃあお姉ちゃんぶってみようかな」
百入結衣子:「瑞穂はどっか行きたいとこある?まだ一軒くらいは行けると思うけど」
江永瑞穂:「わ、私はそんなの必要ありません。セルに貢献できていないことが不満なだけです!」
百入結衣子:「焦っても仕方がないよ。実際、遺産の調査なんて一朝一夕には行かないものだし」
百入結衣子:「どこかで大きい山でも引いて、腰を据えて取り組まないことには、ね」
江永瑞穂:「それでも、他に何かできないでしょうか? 百入さんは遺産に詳しい人だと聞いています」
GM:百入さんは《パタンジャリ》がどういう風に自分を周りに紹介しているのか知らない。
GM:少なくとも江永瑞穂は、きみが遺産を預けられていることで、
GM:「遺産を預けられるほど詳しい人」だと認識しているのかもしれない。
百入結衣子:「そういう訳じゃないよ。波長が合っただけ」
百入結衣子:「あたしが詳しいのはこれだけ」親指で自分の首を掻き切るジェスチャーをする。
江永瑞穂:「そんなこと……、違うと……思います。百入さんは、きっと遺産に選ばれた人だと思うんです。私、知ってます」
百入結衣子:「まあ、みんなと一緒だね」微笑む。
江永瑞穂:「遺産は選ばれた人にしか使えないって。そうでしょう? どうすれば選ばれるんでしょうか。何か、コツとか……?」
百入結衣子:「買いかぶられても困っちゃうなあ。ご期待に応えないとだけど……散歩じゃ難しいかな」
GM:江永瑞穂には願いがある。遺産の力を使って、「普通」の見た目になることだ。
GM:そのためには、適した遺産に選ばれる必要があると考えているのだろう。事実、それはあながち間違いではない――。
百入結衣子:「うーん。洋明のほうが詳しいんじゃないかな」
江永瑞穂:「やっぱり散歩じゃ難しいんじゃないですか。だったら私、リーダーに言ってみます」
江永瑞穂:「もっと実のある活動を提案してみます。百入さん、協力してください」
百入結衣子:「うーん。手伝ってはあげるけど、先立つものがないとどうもなあ」
江永瑞穂:「お金なら、湊融ちゃんが頑張ってくれてます。椋実さんだって今頃働いてます……たぶん……」
百入結衣子:「どうだろ。怪しいところ」
江永瑞穂:「次の仕事がつかめれば、烏羽もいるし、私たちのセルが負けるはずないです」
百入結衣子:「そうすると、スリルあるおっきな戦場になるのかな」冗談めかして笑う。
江永瑞穂:「絶対そうです。百入さんは、その……凄いですね。どんなときでも余裕があって。頭もいいし……」
百入結衣子:「頭良くないよー。学校も全然通ってないし、たぶん自分でちゃんと勉強してる瑞穂ちゃんのほうが頭いいよ」
百入結衣子:「計算もニガテだしね。湊融に経理任せっきりだ」
江永瑞穂:「学校の成績とか、計算とか、そういう頭の良さじゃないです。あの……こうやって組む機会があったら、聞いてみたいことがあったんです」
江永瑞穂:「いいですか?」
百入結衣子:「うん。何?聞いて聞いて?」
江永瑞穂:「……百入さんって、いままでどんなセルにいたんですか? なんで百入さんみたいな人が、このセルに?」
百入結衣子:「……そうやって聞くってことは、ヴリトラは嫌い?」
百入結衣子:「あたしは結構好きだけどなあ。そりゃ零細もいいとこだけど、なんというか、あったかい感じがする」
江永瑞穂:「違います。私はこのセル、好きです。でも……ちゃんと評価されてないっていうか……」
江永瑞穂:「不満なんです。みんな、すごい人なのに」
百入結衣子:過去については着実に話題をそらしている。
百入結衣子:「うーん。確かに、もうちょっとやれてもいいとは思う」
百入結衣子:「でも実績を上げるような大きな取引に入れてもらうには、実績が要るんだよね」
百入結衣子:「元手がある方が強い。残念なことだけどね」
江永瑞穂:「実績……ですか」 空を見上げる。
江永瑞穂:「そのチャンスさえあれば。私たちも……、……あっ?」
百入結衣子:「ん?」
江永瑞穂:「あの。いま、なんか……」 頭を押さえる。
江永瑞穂:「変な感じが。空で……何か光りませんでしたか?」
GM:というわけで、判定チャンスです。
GM:《知覚》で難易度9。
百入結衣子:「人工衛星じゃなくて?あたし達を隠してくれてるんだよ、あれは」
百入結衣子:マイナーアクションは使えますか?
GM:百入さんにとっては赤子の手をひねるようなものだろうが……! もちろん使えます。
百入結衣子:ではマイナーで迷彩服を起動して判定します。
百入結衣子:9dx+1>=9
(9R10+1[10]>=9) → 10[1,3,4,5,6,7,10,10,10]+10[3,8,10]+3[3]+1 → 24 → 成功

GM:完璧
GM:では、百入さんには見えた。
GM:空に明滅する、明らかに異様な光。その明滅が規則的なものに見えたかもしれない。
百入結衣子:「……や、ごめん、違うね、あれ」周囲の流れを一瞬止めて、凝視。
GM:何かを伝えようとしているように、きみには思えた。
百入結衣子:底冷えするような寒風が、一瞬吹いたかもしれない。
GM:また同時に、きみは江永瑞穂には“遺産”のレネゲイド反応を感じ取る力があるらしいことも思い出す。
江永瑞穂:「……すみません」
百入結衣子:「意思がある。プログラムじゃない」
江永瑞穂:「頭痛が……します。いつもより強く。……少し、戻って休んでも構いませんか……?」
百入結衣子:「ごめん、悪いけど、だめ」
百入結衣子:「瑞穂が、貢献できるかもしれないから」
江永瑞穂:「……だとすると、これは」
江永瑞穂:「“遺産”でしょうか……!?」
百入結衣子:「まだ分からないけどね。散歩と、買い物と、食事が飛んで、調査だ」
百入結衣子:「いい夜になるといいね」
江永瑞穂:「わかりました。……行きましょう……!」

GM:というところで、シーンは終わりになります。
百入結衣子:はーい!
GM:ロイス取得のみ可能!
百入結衣子:-妹分/江永瑞穂/親愛:○/隔意/ロイス
百入結衣子:これで!
GM:了解です!

GM:結局、この夜、百入と江永の期待したような成果は得られなかった。この現象の成果を求めるには――
GM:翌日の夕刻。烏羽岬と、鶴喰湊融が目撃した光を待たなければならなかった。

ミドルシーン1:『ブリック』

GM:鶴喰さんと烏羽くんは登場ダイスをお願いします。
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:41->48)
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+6(1d10->6)した

GM:R市。
GM:梅鳴川沿いに北上すれば、旧商店街ともいえるシャッターだらけのビルが並ぶ一角にたどり着くだろう。
GM:その中の一つに、バー『ブリック』はある。
GM:もはや閉店したと思われている、小さなバーだ。
GM:いまでは《ヴリトラ》セルの拠点として使われている――。
横嶋洋明:「……おっ」
横嶋洋明:「お帰り、烏羽くん。ごめんね、いきなり呼び出しちゃって」
GM:セルリーダー、《パタンジャリ》横嶋洋明がきみ――烏羽岬を出迎えた。
烏羽岬:「いいさ。どのみち、今日は報告日だった」 バーの扉を開けて入ってくる。
GM:傍らには、鶴喰湊融。
鶴喰湊融:ぼろっちいテーブルに着いて、かりかりとボールペンを使って書類を書いている。
烏羽岬:「ごめんねを言うなら、鶴喰に言った方がいい。子供に事務仕事ばかりさせるなよ」
横嶋洋明:「あ。あー……あはは。いや。本当に……」
鶴喰湊融:「いいんですよ、烏羽くん。わたしが好きでやってますし」
横嶋洋明:「申し訳ない。こういうことを任せられるのは、鶴喰くんしかいなくてね……」
鶴喰湊融:「それに、ちょっとリーダーに任せると…機材費がオーバーしそうですし…」
烏羽岬:「よくない。普通からかけ離れた生活を送り続けると、普通の生活がなんなのかわからなくなる……それはたぶん、よくない人生だ」
烏羽岬:「リーダーに任せられないのは同意する」 カウンターの椅子に腰掛ける。
鶴喰湊融:「あはは…ありがとうございます」気遣ってもらえてるのがわかる。
横嶋洋明:「ひ、ひどいな! ぼくはただ、その、セルの未来のために……もっといい機材で……」
横嶋洋明:「ぼく、発言権ないなコレ……」
烏羽岬:「今回"堕ちてきた"やつが、カネになるといいね。リーダー」
烏羽岬:「椋実と百入は?」
鶴喰湊融:「リーダーが連絡しています。こちらに向かってきてくれているかと」
横嶋洋明:「椋実くん、寄り道しててもそろそろ帰ってくる頃だと思うけど――」
GM:というわけで、椋実サン! 登場をお願いします。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:44->54)
烏羽岬:「帰ってこないほうがいいな。ほうぼうのセルであいつの噂が立ってる」
椋実翔利:バーのドアが開き、チリンチリン、とベルが鳴る
烏羽岬:「マスターエージェントから武器をパクった狂人だ」
横嶋洋明:「え、そんなに? ぼくの情報隠蔽力、低すぎ……!? あっ」
鶴喰湊融:「…その分うちの売り込みが捗る面もありますから」狂人、というのは否定しない。
椋実翔利:「烏羽ー。人のウワサは良いけど正確にしなよなー」
横嶋洋明:「椋実くん、お帰り!」
鶴喰湊融:「お帰りなさい、椋実さん。お仕事おつかれさまです」
烏羽岬:「そうだな、正確にする……"強欲で軽薄な"が抜けていた」
椋実翔利:「死んだ奴からパクることはできない! そしてオレはとても正常! たーだいま」
椋実翔利:片手には数本の酒瓶が入った酒屋の袋、もう片手にはなんかよく分からんジャンクパーツの入ったビニール袋を持っている
横嶋洋明:「あ、もしかしてお土産? ギャンブルで勝った?」
椋実翔利:「まあー、その辺は特に否定しねえけど」
椋実翔利:「うん? いや、フラフラしてなんとなく店入って」
椋実翔利:「なんとなく買っただけ。ギャンブルは負けた。あいつサマしてたと思うんだよなー」
椋実翔利:「……で何の話だっけ。そろそろこの少年少女も飲酒してみようって話?」
鶴喰湊融:「…まあ、遊興費というか経費として渡してますからいいんですけど。あまり賭博は…」
烏羽岬:「しないよ。普通の小学生や中学生は、飲酒はしないもんだ」
横嶋洋明:「ひぇぇ……ただの浪費かあ、これ……」 ジャンクパーツを眺めている。
鶴喰湊融:「そうですね。わたしと鳥羽くんが普通かはさておき、お酒は飲みません」
椋実翔利:「あっはっは。普通の小学生や中学生はこんな所に出入りしない。……百入は? その辺にいる?」
横嶋洋明:「今日は仕事だよ、仕事。久しぶりの大きな仕事。……百入くん、もしかしてもういる?」
GM:というわけで、百入さんは登場をお願いします。
烏羽岬:「意識することが重要だ。普通の人間がやることを真似していけば、いつか普通の存在になれる……」
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:44->50)
烏羽岬:「真面目な百入が、椋実より遅いってことはありえないと思うけど」
百入結衣子:再びドアが開き、ベルが鳴る。
百入結衣子:「外まで聞こえた。人をぬらりひょんみたいに言うの、止めてってば」
烏羽岬:「……珍しい。本当に遅かった」
江永瑞穂:「同感です。百入さんはそういう妖怪みたいなのじゃありません」
鶴喰湊融:「あ!お帰りなさい、百入さん、江永さん」
江永瑞穂:百入に続き、江永も入店してくる。
百入結衣子:「飲み物買ってきてって言うから。いろいろ買ってきたよ」机に大量のレジ袋を並べる。
横嶋洋明:「百入くん、江永くん。二人ともおかえり」
椋実翔利:「おかえりー。揃ったね」
百入結衣子:「ただいま。これで足りる?足りないなら買い足してくるけど」すでに過剰な量。
烏羽岬:「多すぎるだろ。一週間分はあるぞ、これ」
鶴喰湊融:「わー…、いっぱい。コーラにドクターペッパーに…なんだろこれ…?」持ちあげて確かめつつ配ったり冷蔵庫へ。
江永瑞穂:「椋実さんはどうせお酒でしょ。……烏羽、なに飲むの? ミルクティーはだめよ、私のだから」
椋実翔利:「いいね。一週間このまま騒ぎ続けようか」 既に自前のブランデーをグラスに注ぎ、皿に開いたナッツをつまんでいる
百入結衣子:「水分補給は疎かにしちゃ駄目だって」
烏羽岬:「水でい……」
烏羽岬:「……」
百入結衣子:「水ばっか飲むのが普通?」
鶴喰湊融:「そんなに遊んでたら廃業ですよ…、あ。わたしお茶で」よーいお茶を取る。
烏羽岬:「……コーラにする。普通の中学生だからな」
江永瑞穂:「普通の中学生ってコーラなの? それって迷信じゃない?」 コーラを渡す。
椋実翔利:「オレが普通の中学生だった時は、親父のビール隠れて飲んでたけどなあ」
百入結衣子:「あはは。普通普通」
百入結衣子:(普通の……チルドレンみたい)
烏羽岬:「コーラは普通だろ。蛇口をひねるとコーラが出てくるやつとか、子供はみんな憧れる……らしい」
江永瑞穂:「私、コーラって苦手。口の中が痛くなる気がするし、太るっていうし。……湊融ちゃんは偉いね。お茶だもんね」
百入結衣子:「じゃあ“お兄ちゃん”は普通じゃないんでしょ」自分はレモネード。
鶴喰湊融:「でも学校のひとって、コーラとか炭酸好きだって聞きますよ?…わたしはちょっとぱちぱちして苦手ですけど」
百入結衣子:「好きなもの飲みなよ。いっぱいあるんだからさ」
烏羽岬:「いつまで飲み物の話してるんだ。本題に入りなよ、リーダー」
江永瑞穂:「そうそう。みんな集めたんだから、仕事なんでしょ? リーダー」
百入結衣子:「そうだね。飲み会で呼んだわけじゃないでしょ?」
横嶋洋明:「えー。……まあ、そうなんだけどもね。ちょっと言いにくいな。かつてない大仕事になる、かも、しれない」
烏羽岬:「歯切れが悪いね」
横嶋洋明:「まだよくわかんなくて。発端は、夕方ごろに落ちた隕石――いや。“遺産”のことだ」
百入結衣子:「やっぱり“そう”なんだ、あれ」
横嶋洋明:「ぼくと鶴喰くんは見た。空から落ちてくる光。烏羽くんはどうだった? あれ、ちゃんと見えた?」
烏羽岬:「見た、落下地点までばっちり。……今の口ぶりだと、百入も?」
百入結衣子:「あたしの時は、落ちる前だったけどね」一口飲む。
椋実翔利:「ちなみにオレはその頃ちょうどポーカーで負けてました。なんかソンした気分だなぁ」
江永瑞穂:「百入さんが見逃すはずないでしょう。……椋実さんはどうせそうだと思ってました」
烏羽岬:「椋実……」 隔意と哀れみの目を向ける。
百入結衣子:「負けてるんだから気分じゃなくて損してるんでしょ」
横嶋洋明:「それね。空から落ちてきた“遺産”」
鶴喰湊融:「じゃあ、空を飛んでたのが墜ちた…?あ、椋実さんは負け分ちゃんと申告してくださいね」
椋実翔利:「オレのカネならソンだけど、セルのカネだと思えばまあ……おう、遺産の話聞こうぜ遺産」
横嶋洋明:「市の郊外に落下したのは間違いない。ぼくの見立てだと大物だ。なぜなら!」
横嶋洋明:「もうUGNが動き始めている。落ちた森の周囲を封鎖して、回収作業に着手しているらしい」
横嶋洋明:「なんでまだ回収が完了していないのかは謎だけど……。なんでだろうね?」
百入結衣子:「……UGNが?“ナイトフォール”?」
烏羽岬:「それは間違いない。同じクラスの"カレイドソーン"も招集されてた」
横嶋洋明:「まさか。そんなにすぐ駆けつけられるような部隊じゃないよ。とりあえずはこの街の支部さ」
江永瑞穂:「……“カレイドソーン”って雲居でしょ。私、あの子苦手」
百入結衣子:「じゃあまだ、大物かは分かんないね。ただの災害かもしれない」
鶴喰湊融:「イリーガルまで動員してるんですか。なら、重要性は理解してる。なのに…?」どうしてまだ完了していないのだろう。
横嶋洋明:「いや。大物だよ。ぼくの研究データがそう告げている」
椋実翔利:「クラスにUGNがいると分かりやすくて良いねー。烏羽、いっそ付き合っちゃえば? その方が動向掴みやすいっしょ」
烏羽岬:「ペラペラうるさいからか? 僕もあいつは苦手だ。距離感が近すぎる」 江永さんに同意する。
烏羽岬:「リスクが高すぎる。それに、普通の中学生の恋愛っていうのはもっと段階を踏んで……」
烏羽岬:「……いや、雲居はどうでもいい。今は遺産の話だ」
百入結衣子:「それで?大物だったら、どうする?」
江永瑞穂:「……アホでしょ、こいつ……」
椋実翔利:「マジメだな。後で恋愛の手順の飛ばし方教えてやるよ」
横嶋洋明:「うん。周期も軌道もばっちりでね、詳しく説明すると長くなるから省くけど、この“遺産”をめぐってFHも動いてる」
横嶋洋明:「ぼくらがこれを横からかっさらおうと。そう言いたいわけなんだよね、今日は」
百入結衣子:「止めなさい。岬に変なこと吹き込んで遊ばない」
百入結衣子:「……盗み、か」顔をしかめる。
横嶋洋明:「幸い、ぼくらにはそういう荒事が得意なメンバーが揃ってる」
鶴喰湊融:「相手が回収したところを横から攫う。…まあ、人手もなにも足りないですし」
烏羽岬:「百入、助かる。お前がいてくれると椋実をあしらうのが楽でいい……他のセルって、具体的にはどこなんだ?」
椋実翔利:「いやいや! 落ちてるだけなら誰のものでもない。盗みじゃないさ。拾うだけだよ」
烏羽岬:「……椋実……」 隔意と呆れの視線を向ける。
鶴喰湊融:「いや、他人の土地の落着物はその人のものなのでは…?」
横嶋洋明:「どのセルが動いてるのかはわからない。でも、誰も無反応ってことはあり得ないはずだ。だから……そこを狙う」
横嶋洋明:「UGNとFHが争っている隙をつく。これなら可能性がある」
椋実翔利:「じゃあ国道に落としたハンカチは国のものかよ? 違うだろ? 最初に拾ったヤツのモノさ。それがオトナの常識」
横嶋洋明:「すごくたまにいいこと言うねえ、椋実くん! そう! そうなんだよ!」
百入結衣子:「……大人の常識、法律違反なんだけど」
烏羽岬:「本気にするなよ鶴喰。いい大人になれなくなる」
鶴喰湊融:「うぐぐ…。な、なにか負けた気がする…!」
烏羽岬:「スキをつく……殺しは? なるべく避ける?」
椋実翔利:「ほらな! セルリーダーもこう言ってる。気が合うと思ってたんだ」
烏羽岬:「殺せるなら殺す? 禍根を残しそうではあるけど」
横嶋洋明:「誰のものでもないんだ。あとは、誰の願いが強いかだけの話だ」
百入結衣子:「まあ、今更コンプライアンスなんて気にするのもばかばかしいのかな」
横嶋洋明:「可能な限り殺しは避けたい。けど……自分や仲間の身が危なくなるようなら」
横嶋洋明:「躊躇なんてするメンバーじゃないと思っているよ」
鶴喰湊融:「…今後も仕事を貰う身としては、悪評は避けてほしいですけどね」まあ、無理は言えない。
百入結衣子:「いつも通りってことか。わかった」
烏羽岬:「同感だな……そこに関しては、椋実ですら全面的に信頼できる」
椋実翔利:「……あー、殺しで思い出した。賭けポ負けたのムカついたので忘れてたわ。話済んだら共有させてくれ」
百入結衣子:「実際、あたしたちには優位性がある。情報源と、腕っぷし」
江永瑞穂:「やれます。それが仕事だもの」
百入結衣子:「難しいけど、出来なくは……ちょっと待って、何その言い方」
百入結衣子:「まさか、誰かやっちゃったの?」
横嶋洋明:「椋実くーん……まさか……」
鶴喰湊融:「うええ…隠蔽頼むのも費用とかコネ使うんですよ…?」
烏羽岬:「椋実…………」
椋実翔利:「いや、誰か殺ったら後始末は自分でするし。そうじゃない。これはマジメなヤツ」
烏羽岬:「後始末を自分でやるのは偉いな。……いや偉いか? どうなんだ……?」
椋実翔利:「さっきの仕事で一緒した《ノーナクラップ》っつう奴が、《ヴリトラ》にオレと烏羽がいるって、来歴コミで知ってて、探ってたから」
百入結衣子:「“ノーナクラップ”?どこのセル?」
烏羽岬:「《ノーナクラップ》。例の、兄妹の?」
椋実翔利:「ドサクサ紛れで殺せそうなら殺しといた方が良いかなって思ってただけ。兄妹二人だけのセルとか言ってたけど、妹は今にも野垂れ死にそうなヤツだったし、ラクだろ」
横嶋洋明:「……噂が広まるの、早いなあ……」
椋実翔利:「まあスムーズに始末できそうだったらで良いでしょ。あんまストレートに殺しに行ってもあからさまで、ウワサ肯定してるみたいだし」
鶴喰湊融:「《パルツェ》セルです。二人組の傭兵専門セル。最近売り出し中ですね」
横嶋洋明:「さすが鶴喰くん。よくご存じだ……!」
烏羽岬:「えらいな鶴喰。ぱっと出てくる」
烏羽岬:スマホにメモっている"鶴喰良い子ポイント"を一点加算している。
鶴喰湊融:「あ、ウチの《スレイベギー》からの仕事もあっち占有で取られちゃいました…」
百入結衣子:「えっ」
鶴喰湊融:「二人なので、安いからって…」
江永瑞穂:「偉いよね、湊融ちゃん。……そんなの湊融ちゃんのせいじゃないよ」
椋実翔利:「おっ、これは始末しちゃおうポイント一点加算だな」
百入結衣子:頭を抱える。「……ますます今回の任務が重大になる」
鶴喰湊融:「ううう…わたしがソラリスとかでもっと交渉上手だったらなあ…っ」
烏羽岬:「……」 椋実に賛同するべきか、尊厳のために沈黙するべきか、心底迷っている表情
百入結衣子:「湊融、泣かないで」頭を撫でる。
江永瑞穂:「お姉ちゃんがなんとかするからね。“遺産”が手に入ればいいんでしょ?」
鶴喰湊融:「百入さん、すみません…」しょんぼりしつつ撫でられている。
百入結衣子:「他に誰も交渉のテーブルにつけないあたしたちが駄目なんだから」
横嶋洋明:「……そうだね。今回の仕事が成功すれば……ぼくらにも未知の“遺産”が手に入ることに、なる」
烏羽岬:「ちょっと待て、僕も交渉くらいできる。シフトの関係だ」
椋実翔利:「そうそう。《スレイベギー》相手じゃ誰行ってもムリだろ。それより目の前の遺産だ。その方がカネになる」
横嶋洋明:「これは大きなアドバンテージだ。なんとしても手に入れたい。いまの状況を打開できると思う」
百入結衣子:「普通の中学生にはセル相手の交渉は荷が重いの。やっぱ一点張りか」
鶴喰湊融:「江永さんもありがとうございます。…売るなり、研究しての技術なり。喉から手が出るくらい欲しいですね…」
烏羽岬:「今回の遺産争奪戦に、《パルツェ》が出てくる可能性は?」
横嶋洋明:「十分にある。というより、《スレイベギー》セルかな。動向を気にするなら」
横嶋洋明:「情報収集から始めよう。ぼくらのアドバンテージは、気づかれていないこと。警戒されていないこと。UGNとFHが争う一瞬に賭けるしかない」
横嶋洋明:「よろしいかな、諸君?」
百入結衣子:「ええ。幸い、岬が段階を踏んでくれるだろうしね」
烏羽岬:「問題ない」
鶴喰湊融:「もちろんです。準備は任せてくださいッ」
烏羽岬:「……努力はする。"カレイドソーン"からうまく情報を引き出そう」
百入結衣子:「うん。えらいえらい」
椋実翔利:「ま、手の届きそうなトコからやってきますか。最後にゲットできればそれでよしだ」
烏羽岬:「準備もいいけど、鶴喰はちゃんと学校に行けよ。じゃないと椋実みたいになるぞ」
烏羽岬:「せめて百入を見習うことだ。不良学生として時々でも顔を出せ」
鶴喰湊融:「ううん…分かってはいるんですけど。どうしても書類とかの処理残しが気になって…」
百入結衣子:「湊融に不良カヴァーは無理でしょ。病弱あたりがいいと思うよ」
椋実翔利:「あっはっは聞こえてるぞ烏羽。それに残念ながら、オレは高校卒業まで完遂してるんだなあ」
江永瑞穂:「湊融ちゃん、手伝うよ。何すればいい?」
鶴喰湊融:このままだと椋実さん未満…!?という顔になる。
椋実翔利:「オレみたいなオトナになれるよう学校ガンバれよ!」 グラスの残りを一気に呷る
百入結衣子:「……まあ、出てもこれなら無理して行かなくてもいいかも」
鶴喰湊融:「あ、はい!江永さんには体質を使っての調査もありますから、ええっと…」書類をひっくり返しつつ。
鶴喰湊融:≪水晶の剣≫。ペンダントトップの剣に手を滑らせる。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+4した(侵蝕率:42->46)
横嶋洋明:「よし。……作戦開始だ、よろしくやろう!」
百入結衣子:「あたしたちも頑張らないと」レモネードの瓶を突き出す。「じゃあ、成功を祈念して」
烏羽岬:「……椋実みたいな大人にならない事を祈って」 コーラのペットボトルを突き出す。
江永瑞穂:「そこんところだけは賛成」 ミルクティーをかかげる。
椋実翔利:「少年少女の健やかな成長を祈って」 空のグラスを掲げ合わせる
鶴喰湊融:「え、えっと!では、遺産奪取の成功を祈りまして!」お茶を掲げる。
横嶋洋明:「よろしからぬ大人の代表選手になれるな、椋実くんは……」
横嶋洋明:「……まあいいや。乾杯!」 水の入ったグラスを掲げました。
椋実翔利:「おお、乾杯! ……これはもう一杯飲んでおけというセルリーダー命令かな……?」 注ぎながら

GM:ロイス、購入が可能です。
烏羽岬:キャラクター間ロイスみたいなのはあります……?
烏羽岬:PC間ロイスか
鶴喰湊融:ロイスはpc皆に取りたいけどまだ早い気もする…
GM:PC間ロイス!
GM:これは烏羽→湊融→椋実→百入→烏羽、
GM:という順番で取得していただきく思います!申し上げるのが遅れました!
鶴喰湊融:了解ですッ
烏羽岬:はーい。じゃあこのシーンはみなとちゃんにとろうっと。
百入結衣子:-弟分/烏羽岬/親愛:○/憐憫/ロイス
烏羽岬:-同僚/鶴喰湊融/信頼/○憐憫/ロイス
百入結衣子:PC間ロイスはこう
鶴喰湊融:同僚:椋実翔利 〇好意/不満 で。
GM:弟分!
椋実翔利:百入結衣子 ○好意/警戒 こんなものかな
GM:了解!みんな仲良しかよ~~~~!
GM:いいじゃないですか~~~~!
百入結衣子:購入はグレネードランチャーを狙ってみよう。
鶴喰湊融:購入はどうしようかな。ボデアマあたりか百入さんの武器?
烏羽岬:そうか、購入か。何にしようかな。
百入結衣子:マイナーで隠密して判定。
百入結衣子:6dx+1>=13
(6R10+1[10]>=13) → 10[4,7,7,9,10,10]+7[3,7]+1 → 18 → 成功

鶴喰湊融:つよい…
烏羽岬:強くない?
百入結衣子:買えた!ウェポンケースに入れておきます。
椋実翔利:こわい
椋実翔利:2dx+1 応急手当!
(2R10+1[10]) → 7[6,7]+1 → 8

烏羽岬:これ、隠密して判定してるあたり
鶴喰湊融:ならボデアマかなあ。
烏羽岬:どっかに忍び込んで盗んできてるでしょ
椋実翔利:あい
鶴喰湊融:5dx+1=>12
(5R10+1[10]>=12) → 10[3,4,7,7,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

GM:強いよ!!!
鶴喰湊融:やったーっ。誰かいるヒトいます?
GM:みんななんなの!
烏羽岬:……UGNボディアーマー、買えるんだ!?
GM:買えますよ~
烏羽岬:いやでもデータ的には買えるよな・・そうか・・
百入結衣子:こっちはいらない!防具持ってる!
鶴喰湊融:特に変えないとは書いてないですし…w
烏羽岬:ガバガバすぎだろUGN……
鶴喰湊融:フローズンリリーで購入支援も出来るのでもーっと頼っていいのですよ!
烏羽岬:どうしようかな。強化素材かボディアーマーか。
烏羽岬:無難にボディアーマーを狙おうっと。
烏羽岬:2dx+4=>12
(2R10+4[10]>=12) → 4[2,4]+4 → 8 → 失敗

烏羽岬:ダメ!以上です。
GM:はい!
鶴喰湊融:あ、誰もボデアマいらないならわたしが着ます。以上で!
GM:では、このシーンは終了!

ミドルシーン2:囀りを聞く

GM:情報収集シーンです。シーンプレイヤーは鶴喰さん。登場は自由です。
GM:最初の情報集項目は3つですが、もちろんもっと増えます。登場される方はダイスをどうぞ!
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:46->51)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+6(1d10->6)した (侵蝕率:54->60)
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:50->59)
烏羽岬:もちろん出ましょう。社会性!
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:48->55)
GM:OK!

GM:では情報収集項目。
■情報収集1
☆空からの落下物について 情報:UGN、または情報:噂話 難易度7
☆UGNの動きについて 情報:UGN 難易度8
☆FH《スレイベギー》セルの動きについて 情報:FH 難易度8
GM:とりあえずこれです。☆マークはシナリオ進行に必須という意味。この3つは必須だよ!
GM:自由に挑む項目を決めて振ってね!
烏羽岬:わかりやすい!
鶴喰湊融:了解ですッ!ありがたい…
烏羽岬:OP的に、僕はUGNの動きか落下物に行きたい感じがあります。噂話ないけど・・・
烏羽岬:UGNもないけど・・
椋実翔利:まずは社会に補正を持たぬクソザコメンズが露払いに出るべきですな
鶴喰湊融:FHだけなら固定値1ある…。一応社会は5d、FHなら7dでいけます。
椋実翔利:情報:FHは技能で2持っているのでFH《スレイベギー》セルの動きについて行きましょう。2dxでも勝ち目はあるはず……
百入結衣子:様子見!
椋実翔利:2dx+2>=8 FH《スレイベギー》セルの動きについて
(2R10+2[10]>=8) → 6[1,6]+2 → 8 → 成功

椋実翔利:ら、ら、楽勝だし
烏羽岬:みなとちゃんがめちゃくちゃ強いので、少しでも楽そうな方にいきましょう。空からの落下物について。
鶴喰湊融:さすがだー!
百入結衣子:ギリギリじゃん
GM:perfect
烏羽岬:2dx=>7 技能はないので、素振り。
(2R10[10]>=7) → 5[4,5] → 5 → 失敗

鶴喰湊融:動きに行きましょう。AIDA起動。
烏羽岬:ゴミ!失敗です。
鶴喰湊融:財産3点使います?
椋実翔利:やーい烏羽ー!
百入結衣子:こら!岬をいじめない!
鶴喰湊融:いや2点か!なら大丈夫かな。フローズンリリーで使用、成功にしましょう
GM:ひどいwww
椋実翔利:オトナのオレを……敬うことだなァ~~!
烏羽岬:し……死ね!
鶴喰湊融:椋実さん…!
百入結衣子:誰を敬うか分かるでしょ?
烏羽岬:鷲巣麻雀で負けて血を抜かれろ!
GM:では烏羽くんも成功ですね
鶴喰湊融:では動きについてふります。
烏羽岬:ありがとうみなとちゃん!
鶴喰湊融:5dx=>8
(5R10[10]>=8) → 5[2,2,3,5,5] → 5 → 失敗

鶴喰湊融:私もダメだ!s
百入結衣子:湊融はがんばったよ
椋実翔利:鶴喰大丈夫? 調子悪い? そういう時もあるよ
GM:この差よ
鶴喰湊融:財産使ってもいいですかね…?
鶴喰湊融:わあいありがとう…
GM:財産OKですよ
鶴喰湊融:では3点使用し、残4点で成功です。
百入結衣子:このシーンで追加項目が出た場合
百入結衣子:挑戦って出来るんでしょうか
GM:追加項目へそのまま挑戦できます!
GM:ひとまず情報項目3つ軽々と抜かれたので、まずは抜かれた項目を開示します。
□空からの落下物について
人間の乳幼児ほどのサイズをした、卵型の物体らしい。
表面に刻まれた特殊な文様から、隕石ではなく人工物であることは確実視されている。
強い高温を発していたため、掘り出し作業は難航していたが、現在は沈静化して作業は完了。
空間操作系のバロール能力者の増援、もしくは装甲コンテナの到着を待ち、搬出を行う予定のようだ。
現場周辺を確保しているのはUGNだが、FHからも狙われている。
□UGNの動きについて
R市支部のオーヴァードが少数で現場周辺を確保し、掘り出し・収容のための資材到着を待機している。
R市支部の戦力はオーヴァード8名と多数の対ワーディングドローンで、分散して警戒している。
それに伴い、《カレイドソーン》雲居春音も警備にあたっていることもわかった。
ドローンの数が多いため、これを妨害するためのジャマー・モジュールを《パタンジャリ》が用意した。
ジャミング装置の設置を行うことで、作戦の成功率を高めることができるだろう。
GM:→☆対UGN:ジャマー・モジュールの設置、□《カレイドソーン》について がオープンされた。
□FH《スレイベギー》セルの動きについて
マスター・エージェントである《マスター・スカイ》が立ち上げたとされる大規模なセル。
表向きの顔として製薬企業を所有しており、資金面・人材面で大きなアドバンテージを持つ。
多方面にプロジェクトを展開しているため、今回のR市の件に特に力を入れているというわけではない。
《ホブルディ》が現場指揮をとり、傭兵である《パルツェ》セルを主力とした強奪計画を行うようだ。
ただし、UGN相手の電撃作戦のため、後方支援の警備は手厚くない。
迅速な離脱のための輸送車両と、通信機器の破壊による攪乱攻撃で時間を稼ぐことができるだろう。
GM:→☆対FH:攪乱攻撃の実施、□《パルツェ》セルについて がオープンされた。
GM:で、新たに増えた情報収集項目は以下の4つ。これで今回はすべてです。
■情報収集2
☆対UGN:ジャマー・モジュールの設置 知識:機械操作 難易度9 ※この項目を選んだPCにシーン:破壊工作が発生する。
☆対FH:攪乱攻撃の実施 知覚 難易度9 ※この項目を選んだPCにシーン:攪乱攻撃が発生する。
□《カレイドソーン》について 情報:UGN 難易度12
□《パルツェ》セルについて 情報:FH、または情報:裏社会 難易度9
GM:残った手番を持て余している人は挑戦可能だ!
GM:もちろん特に働かなくてもいい。
烏羽岬:そんな人がいるのか……? しかもこの、やたら高い難易度に挑めるようなお方が……?
椋実翔利:うーむ、視界の範囲内では存在しなさそうだが……
GM:☆マークだけ必須で、□はできると有利になる程度です。
鶴喰湊融:まさか~こんな場末のセルにそんな凄腕がいるはずがないぜ~っ!
百入結衣子:クリティカル前提は大変なんだよなあ、まあでも、一回くらい《カレイドソーン》についてあたりを狙っておきましょうか。
百入結衣子:マイナーで隠密して判定します。
百入結衣子:あ、いや、次のシーンでダイスが増えるからそのときにしよう
百入結衣子:《パルツェ》セルの方を。
GM:OK。戦略的だ。
百入結衣子:6dx+1>=9
(6R10+1[10]>=9) → 10[1,3,4,5,5,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

GM:ちなみに☆の2つにも財産点は有効です。
百入結衣子:まあどっちでも成功だったな!
GM:グッドアタック
椋実翔利:ままある!
鶴喰湊融:強い…。そしてGMありがとう!
烏羽岬:常に援護の風が吹いてるみたいなダイスだ
椋実翔利:風……吹いている確実に
GM:では開示。
□《パルツェ》セルについて
兄と妹の2人だけで構成される零細セルだが、非常に好戦的であり傭兵として知られている。
兄である《ノーナクラップ》門倉誠人は後方援護を担当するオルクス/バロールであり、物体の時間を加速させる能力を持つ。
《モルタブリンク》門倉香織は接近戦を担当するハヌマーン/バロールであり、物体の時間を減速させる能力を持つ。
妹である門倉香織は人格の一部がジャーム化しており、兄以外の指示を理解しない。
どんな状況でも兄を守るため、妹を排除しなければ兄を攻撃するのは難しいだろう。
GM:以上だ。きみたちはアジトでこれらの情報を共有して構わない。
GM:もちろん、どこかのファミレスの類でもいいが、この4人の編成は結構目立つだろう。
百入結衣子:アジトがあるならそこがいいよなあ
鶴喰湊融:べんり。鳥羽くんの学校生活も守らねばならぬ…

GM:では、アジトに戻るなら《パタンジャリ》は工作に没頭している。
椋実翔利:ブランデーを飲みながらサラミソーセージをつまんでいよう
烏羽岬:アジトにしましょうアジト。砥石(アクセサリ)でナイフを研いでます。
横嶋洋明:「ん? ああ! おかえり。何かわかったかな?」
鶴喰湊融:「はい…はい。ありがとうございます」情報屋への連絡を終えて電話を切る。
鶴喰湊融:「此方はUGNの動向を調べてきました。…ちょっと今期の現金ストックを使っちゃいましたけど…」
横嶋洋明:きみたちが帰ってきていたことにはまったく気づいていなかった。
烏羽岬:「僕も同じだ。段取りをミスって情報屋に多くふんだくられた。悪い」
椋実翔利:「オレは《スレイベギー》についてちょっと改めてね。前から気になってたんだ。他セルの動き、結構気遣ってんだよな」
鶴喰湊融:「いえ、いいんですよ。これくらいならまだ予算内ですし」
横嶋洋明:「いい成果があるなら聞きたいね。ぼくの準備した機材も使いどころがあるかもしれない」
鶴喰湊融:「そうですね…丁度、リーダーが買ってたアレも使い出がありそうです。あれ、百入さんは戻られました?」出納帳に記帳しつつ。
椋実翔利:「それはいいけど、百入は? その辺にいるのかな。ソーセージで釣れるかな……?」
椋実翔利:ソーセージ(食べかけ)を手で釣ってぷらぷらする
鶴喰湊融:「百入さんはそんなのに釣られないですよ!」ふすり。
百入結衣子:「その辺にいるけど。ザリガニ釣りみたいに呼ぶのやめてもらえる?」
烏羽岬:「しかも食べかけかよ」
百入結衣子:店内ではよく制服姿だ。バイトしているというカヴァーになっている。
椋実翔利:「じゃあ新品で……あ、いた」
百入結衣子:「おつかれさま、みんな」
鶴喰湊融:「えへへ。戻りました!」
椋実翔利:「お疲れ。じゃあ話しますか」
椋実翔利:「とりあえず遺産がどんなのかってのは知っときたいなー。今回の目的ソレでしょ。誰だっけその辺当たってたの」
百入結衣子:「まずはターゲットからだね。岬が担当だっけ?」
鶴喰湊融:「そうですね。鳥羽くん、お願いしますっ」ぴょこっとバーの椅子に座る。
烏羽岬:「うん。半分くらいはリーダーが言った通りだった」
烏羽岬:「面倒だから情報屋から貰った情報をそのまま貼るよ」
烏羽岬:と、みんなから見える位置の壁にぺたぺたとルーズリーフを張っていく。
GM:共有メモにも張りました。
百入結衣子:「そこの情報屋、相変わらず腕は良いよね。割高なのが困りものだけど」
烏羽岬:「UGNとFHの両方から狙われてるのは前情報の通り。宇宙から落ちてきた人工物だそうだ」
烏羽岬:「割高っていうにはちょっと高すぎだ。別の情報屋を探したほうがいいかもな……」
江永瑞穂:「宇宙から“遺産”が落ちてくることなんてあるの? 普通、掘り出すものじゃなくて?」
烏羽岬:「……僕もそこは気になってた。どうなの、リーダー?」
百入結衣子:「どうだろう。外にも文明があったのかも」
横嶋洋明:「ん? ああ……可能性はあると思うよ。例えば古代の衛星とかね」
椋実翔利:「古代の衛星! スゲー話だな」
百入結衣子:「近代の可能性もあるよね。普通の人工衛星やらが、EXレネゲイド化したとか」
横嶋洋明:「……もっとヤバいものかもしれないけど。いやあ、調べてみたいなあ」
鶴喰湊融:「へええ…宇宙にまで手を伸ばしてたのがあるんですねえ」
椋実翔利:「昔むかしも大昔、地上から宇宙まで打ち上げられたあと、今になって落ちてきたってコトか。……衛星じゃなくて、噴火とかの自然現象でもギリ有り得るかな?」
江永瑞穂:「ターゲットまでの距離と位置は、私が割り出しました。感覚的に、感知できます」
百入結衣子:「まあとにかく、そのへんは物触らないと解明できないよね」
江永瑞穂:「指示があれば、いつでもいけます」
百入結衣子:「瑞穂もお手柄だ。えらいえらい」
鶴喰湊融:「ありがとうございます、江永さん。見逃さないし、騙されないですみます」
椋実翔利:「オッ、いいね。江永みたいなのがいると助かるんだよな。後先ゴタゴタ考えなくて済む」
烏羽岬:「ご丁寧に、他のやつらが掘り出してくれたしね。あとはかっさらうだけだ」
江永瑞穂:「……どうも、です」 椋実を横目に、百入に頭を下げる。
百入結衣子:「そのかっさらう先の動きは?」
百入結衣子:「UGNは湊融の担当だったよね」
鶴喰湊融:「あ、UGNの動向はわたしですね。こちらもちょっと割高料金でしたけど、きちんと仕事してくれました」
鶴喰湊融:此方も情報屋から購入した情報をプリントアウトしたものを渡し、また貼り付けていく。
鶴喰湊融:「UGNの動向ですが。R市支部8名のオーヴァードと、対ワーディングを施したドローンが現場を確保・警戒しています」
鶴喰湊融:「発掘・運搬のための資材到着を待っている形ですね」市の地図を広げて、マーカーを張り付けていく。
烏羽岬:「えらいな。ちゃんとプリントアウト済みだ……わかりやすい」 鶴喰えらいポイントに一点加算している。
鶴喰湊融:「分散しているところをドローンで補っている形ですから、ドローンを騙せれば動きやすくなります」
百入結衣子:「騙せればって簡単に言うけど、難しいよ」
百入結衣子:「機械は正直だから。人間相手のほうが簡単だと思うけど」
椋実翔利:「オッサン(横嶋)、その辺どう?」
鶴喰湊融:「なので、リーダーが以前購入して埃を被ってたジャミングユニットを使います」リーダーに目配せ。
横嶋洋明:「え? あ――ああ~! それなら、前に作っといたやつが使えそうだね!」
百入結衣子:「半分忘れてたでしょ今」
烏羽岬:「……作ったの? 購入したの?」
烏羽岬:「どっちにしても、無駄にはならなかったらしい。いいことだ」
横嶋洋明:「使い方にちょっとコツがいるんだけど。ドローンの受信してるデータの傾向を読んでね、ダミーデータを読み込ませるんだ」
鶴喰湊融:「とまあ、現地で設置する必要があるので。そこを工作しないといけないのが欠点ですね。誰かに担当してもらう必要があります」
百入結衣子:「そうだね。能動的に餌をあげたほうが釣れるはず」
横嶋洋明:「改良するのにひと手間かけたよ。ほら、小型化! こんなに!」 スマホに偽装したモジュールを引っ張り出す。
椋実翔利:「そこまでできてりゃ、まあソーセージよかは釣れそうだな」
鶴喰湊融:「あ、あとそう。UGNもイリーガルを動員しての全力出動なので、《カレイドソーン》さんも現地にいるみたいです」
烏羽岬:「さっきからガチャガチャやってたのはそれ? ふうん」
烏羽岬:「……」
鶴喰湊融:「鳥羽くんはちょっと注意してくださいね」
江永瑞穂:「……これを設置しにいくなら、同行するわ」
烏羽岬:「まあ、来るよな。わかってる、極力エンカウントは避けよう」
百入結衣子:「目出し帽でも被る?」くすりと笑う。
鶴喰湊融:「はい、お願いします。ではわたしは以上ですっ」
江永瑞穂:「遺産までの距離を測りながら、警備網に穴をあける形でやらなきゃいけないでしょ」
烏羽岬:「かぶらない。不審極まりないだろ」
椋実翔利:「イイね変装。手伝うぜ? ちょいワル行っとく?」
烏羽岬:「……。…………」 椋実から変装を教わるか尊厳のために沈黙を保つか、苦悩している顔
烏羽岬:「UGNはわかった。FHの動きはどうなんだ?」
江永瑞穂:「何がちょいワルですか。バカなこと言ってないで、先お願いします」
百入結衣子:「そっちはちゃんとやってるの?」
鶴喰湊融:「…難しそうなら別の場所に…って、はい。次お願いしますっ」江永さんの声でぴしっと背筋を伸ばす。
椋実翔利:「はいはい。そっちはちょいワルオトナのオレ担当。もちろん抜かりなしだ。他セルの動向は大事だからな」
椋実翔利:「そも《スレイベギー》は《マスター・スカイ》の作った大企業セルだってのは、まあみんな知ってるかな。いや知らんかもしれないけど」
椋実翔利:「で、今回の件について動いてるのは、《パルツェ》だ。兄妹二人だけの所。あ、一応《ホブルディ》が現場指揮取ってるけど……」
椋実翔利:「急なコトだし、あっちもUGN相手にガチでやりあうんじゃなく、フットワーク重視で行くっぽいからな。あんま手厚いってコトはないでしょ。ちょっと叩けば大丈夫のはず」
椋実翔利:と、あんまり整理されていなく話が前後したりもしつつ、情報項目の内容は十全に伝えます
百入結衣子:「本腰入れてない……そうだよね。本当に本気なら、あたしたちも含めて雇い入れるでしょうし」
江永瑞穂:「《ホブルディ》? あいつ、苦手……」
烏羽岬:「安心した。《スレイベギー》が全戦力を投入したら、かっさらうどころの話じゃないからな」
鶴喰湊融:「まあ、本業の製薬事業とかに注力して、R市にはそれなりですからね…それでもウチなんかより大規模ですけど」
椋実翔利:「そしたらハナから勝負にならないね。ま、《スレイベギー》の方針からしてそういうことはないでしょ」
百入結衣子:今受けた情報をメモ帳に書き起こして、壁に貼っていく。
鶴喰湊融:「ここは、今後の運営も考えるとあまり荒立てずに済ませたいですね…睨まれると、その」運営資金が大変なのだ。
江永瑞穂:「あっ。手伝います!」 百入さんの横から、メモ帳の間に関連を意味する糸を張る。
百入結衣子:「そこは大丈夫かな。飼い犬同士が噛み合っても、本体は痛くも痒くもないから」
鶴喰湊融:「なら大丈夫でしょうか…?」ほっと息を吐きつつ此方も整理整理。
烏羽岬:「鶴喰はもっと気楽に考えたほうがいい。小学生は本来、今後の組織運営について悩むべきじゃない」
烏羽岬:「そういう点では椋実の気楽さいい加減さを見習うべきだ」
椋実翔利:「おっ、そうそう見習ってくれよオレのこと! ガンガンリスペクトくれ!」
鶴喰湊融:「ううん…?そうなんでしょうか?でも、みんなのお金とかそういうのを見ちゃうと」
鶴喰湊融:「…まえの負け分をウチで負担しましたし…」
烏羽岬:「すまん、失言だった。見習わなくていい……そのままのお前でいてくれ」
鶴喰湊融:「えへへ…ありがとうございます、鳥羽くん」
百入結衣子:「そういうのがなければ、そもそも湊融がこんなに悩まなくても済むの」
横嶋洋明:「《スレイベギー》……資金不足のうちにとっては羨ましいのは確かだねえ。《パルツェ》セルが厄介な相手じゃないといいんだけど」
椋実翔利:「あ、でも今回の情報は、その負け分を使って上手く相手を調子づかせて引っ張り出したんだからな! その辺も踏まえて継続的リスペクト頼むぜ!」
椋実翔利:「だな。《パルツェ》は兄妹二人で、オレと烏羽を探ってきたくらいのことしか知らね。どうなんだろうな実際」
百入結衣子:「じゃあ、目下の相手は《パルツェ》だ。当たりをつけててよかったかな」
烏羽岬:「《パルツェ》は百入だっけ。どうだった?」
百入結衣子:「架空の依頼主として見積りをかけてきた。実力がわかるものをくれって条件付きで」
百入結衣子:「詳細は後で整理するけど、2人しか居ないことは間違いない」
椋実翔利:「ちょいワル~」
鶴喰湊融:「ほわあ…」思いつきもしなかった手法に溜息が漏れる。
百入結衣子:「別に違法なことをしてるわけじゃないわ、お金があればそのまま雇えるんだし」
百入結衣子:「……ないけど」
烏羽岬:「さすが。諜報に関しては百入に任せておけば間違いないな」 表情は変わらないが、かなり褒めている。
鶴喰湊融:「ううっ」胸を抑えつつ。「…で、でもすごいです!流石は百入さんですよ!」
百入結衣子:「《ノーナクラップ》門倉誠人が後衛。推定オルクス・バロールの加速型」
椋実翔利:「ま、ホントに二人しかいないなら話早い。兄貴だけでも殺せれば良いと見てんだ。妹は多分怖くない。どう? 合ってる?」
百入結衣子:「《モルタブリンク》門倉香織が前衛ね。推定ハヌマーン・バロールの減速型」
烏羽岬:「大いに逆っぽいぞ、椋実」
椋実翔利:「戦闘能力はな」
百入結衣子:「大外れ。妹がバーサーカーよ。たぶん、堕ちてるんじゃないかしら」
鶴喰湊融:「……なるほど」
百入結衣子:「どうあっても兄だけを守るんですって。先にこっちを落とさないと干渉は無理そう」
椋実翔利:「ん、なるほど。そういう条件があるならしゃーないか。可能ならどっちも片付けよう」
百入結衣子:「……でも、何より厄介なのは」
百入結衣子:「バロールってことね、これ」
椋実翔利:「おっ、バロールシンドロームなオレ、褒められてる?」
鶴喰湊融:「……ん、そうですね」一瞬だけ瞑目。「…空間移動が可能で、物質収容が可能なら。どちらかが辿り着いた時点でもう奪われちゃいますね…」
百入結衣子:「そういうこと。UGNは搬出にバロール能力者を待ってるんでしょ?」
鶴喰湊融:「あ、はい。その能力者と機材の到着を待っているはずです」
百入結衣子:「到達したら確保されるわ。人格が破綻してようが関係なく、そういう能力だから」
百入結衣子:「人格が破綻してようが関係なく、ね」
江永瑞穂:「たぶん、それができるから今回の作戦にも投入されているんでしょうね」
烏羽岬:「椋実を褒めたくはないが……褒めたくはないが、こういう争奪戦においてはいちばん相手にしたくないシンドロームだな」
椋実翔利:「なんかオレの方見つつ二度言いました?」
鶴喰湊融:「持ってかれちゃいますからね…」
百入結衣子:「自意識過剰よ、お兄ちゃんは」
横嶋洋明:「そっちはそっちで足止めが必要かなあ。もちろん――できるだけ、こっそりと。気づかれないように」
椋実翔利:「そうかな~? ……ま、烏羽の言う通り、条件はオレがいるコッチも同じだし」
百入結衣子:「正面から当たるべきじゃないわね。2人だけのセルってことは、後方支援はスレイベギーの別の下請けね」
百入結衣子:「パルツェとの連携は完全じゃないはず。そっちにちょっかいを掛けましょう」
椋実翔利:「ああ。分断して対応を遅らせよう。で、上手いことUGNとエンカウントしてくれればベストだ」
鶴喰湊融:「そうですね。後方人員がいないことは相手の弱点。余すことなく突かせてもらいましょう」
烏羽岬:「うまくいくように仕込んでいこう。兄妹もろとも死んでもらうのは、最後の手段にしたい」
横嶋洋明:「だいたい、やることは整理されてきたかな?」
烏羽岬:「FH同士で潰しあってる間にUGNに獲られる、とか、間抜けがすぎる」
烏羽岬:「こっちは大丈夫」
鶴喰湊融:「ですね。――UGNへの妨害、FHへの妨害」
百入結衣子:「同時展開ね。連携が大事になるわ」
椋実翔利:「やっぱり兄貴だけだったら片付けたいんだけどねえ。妹一人になっちゃえばあとはもう討伐されるだけだろうし……」
椋実翔利:「とはいえ欲は出さずに行きますか。オトナの余裕ってヤツだ。得意分野」
横嶋洋明:「よし。計画は第2フェイズだ。しっかり下拵えをしよう。……宜しく頼むよ」

GM:シーン終了です。ロイス、購入が可能です。
鶴喰湊融:ロイスは今度は鳥羽くんに取ろう。購入はどうしようかな…
百入結衣子:椋実さんに取ろうかな。
烏羽岬:湊融ちゃんにとるか椋実さんにとるか迷うなあ。
烏羽岬:いや、でもフローズンリリー使ってもらったし、湊融ちゃんにしよう。
烏羽岬:もう撮ってる!
百入結衣子:-兄貴分/椋実勝利/連帯感/憤懣:○/ロイス
鶴喰湊融:年上の同僚/鳥羽岬/〇信頼/心配 で。
烏羽岬:椋実さんに取ろう。
椋実翔利:PCロイスで埋めると猶予なくなるからちょっと躊躇うんだけど、でも取るかなー
鶴喰湊融:購入はボデアマか武器どうしよう…あ、あとそうだ!水晶の剣はだいじょうぶですか?
椋実翔利:烏羽岬/○好意/食傷
烏羽岬:-悪人/椋実翔利/○好感/厭気/ロイス
GM:なかよしチームだ。水晶の剣も使っていいですよ!
烏羽岬:あっ、好感じゃなくて好意だ。まあ同じか。
鶴喰湊融:ありがとうございますっ!
百入結衣子:購入はショットガンを。消えて判定するよ
鶴喰湊融:では先に椋実さんのレールキャノンに使っておくのでいいですか?
百入結衣子:6dx+1>=11
(6R10+1[10]>=11) → 10[1,3,5,6,10,10]+2[1,2]+1 → 13 → 成功

烏羽岬:くっ、はじめての水晶の剣をとられてしまった
百入結衣子:OKOK。2個めのウェポンケースに入れる!
椋実翔利:やったー! レールキャノンを強くしてくれ!
鶴喰湊融:つよい…。あとごめんね鳥羽くん…w
烏羽岬:実際、僕も椋実もミドル火力はほぼ変わらないので、お好きな方を優先していいと思います
烏羽岬:購入はボディアーマー。
烏羽岬:2dx+4=>12
(2R10+4[10]>=12) → 5[3,5]+4 → 9 → 失敗

鶴喰湊融:≪水晶の剣≫を起動。レールキャノンの攻撃力+6してください!
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+4した(侵蝕率:51->55)
椋実翔利:ヒャッター!
烏羽岬:ダメ! 固定値は高いんだけどな……!
鶴喰湊融:ボディアーマー買おう。
椋実翔利:購入はボディアーマー狙っていくか
鶴喰湊融:5dx+1=>12
(5R10+1[10]>=12) → 7[2,3,3,6,7]+1 → 8 → 失敗

百入結衣子:みんなしてUGNの……w
鶴喰湊融:うーんだめだ。財産は情報がまだあるし取っておこう。
鶴喰湊融:以上で!
椋実翔利:あっ、60行ってるからダイス+1できるじゃん……!
椋実翔利:3dx+1>=12
(3R10+1[10]>=12) → 3[1,2,3]+1 → 4 → 失敗

鶴喰湊融:強いんですもん…w
烏羽岬:椋実……
GM:では購入処理も完了!
椋実翔利:ダメ! なんか10年前の防弾服みたいなの掴まされた

ミドルシーン3:梢を渡る

GM:シーンプレイヤーは烏羽くん。登場は自由。引き続き情報集シーンです。
GM:登場する方はダイスをどうぞ。残り項目は3つです。
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:55->60)
烏羽岬:よし。ぴったり60だ。
鶴喰湊融:財産使えるし出よう。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:55->56)
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:59->65)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+4(1d10->4)した (侵蝕率:60->64)
百入結衣子:出る出る!戦闘侵蝕めっちゃ安いから!
GM:なかよしだし安定してるなあ。
GM:では、残りの項目を再びはります。
■情報収集2
☆対UGN:ジャマー・モジュールの設置 知識:機械操作 難易度9 ※この項目を選んだPCにシーン:破壊工作が発生する。
☆対FH:攪乱攻撃の実施 知覚 難易度9 ※この項目を選んだPCにシーン:攪乱攻撃が発生する。
□《カレイドソーン》について 情報:UGN 難易度12
GM:いずれの項目も財産ポイント使用可能。
烏羽岬:烏羽の知覚はゴミです!
烏羽岬:ので、知識の方にいきたいと思います。烏羽は賢いので。
鶴喰湊融:うーん上二つは苦手だなあ…知覚は感覚平目になりますし、知識はだめだめです
百入結衣子:知覚が一番得意です
椋実翔利:知覚は辛うじて目がある! 他は死ぬ
百入結衣子:他もまあだいじょうぶ
烏羽岬:ジャマーモジュールの設置。知識がないので精神素振り!
烏羽岬:5dx=>9
(5R10[10]>=9) → 10[1,4,7,8,10]+2[2] → 12 → 成功

鶴喰湊融:つよい!
GM:さすが頭がいい
烏羽岬:烏羽はかしこいので
椋実翔利:《カレイドソーン》について 先に振ってもらえますか。そこ失敗したら百入さんに行ってもらおう
鶴喰湊融:はいっ
鶴喰湊融:5dx=>12 カレイドソーンちゃんに。
(5R10[10]>=12) → 5[1,2,4,4,5] → 5 → 失敗

鶴喰湊融:だ、ダメダメだ
椋実翔利:あ、でも冷静に考えてこっちは必須でもないのか……じゃあ結局オレが振ってから決めた方が良いのかな
鶴喰湊融:財産4点の投入準備はありますのでお願いします…!
椋実翔利:どっちにしろ椋実は撹乱攻撃の実施で振ります
椋実翔利:5dx+1>=9
(5R10+1[10]>=9) → 10[3,7,7,10,10]+10[4,10]+4[4]+1 → 25 → 成功

GM:で、できる男じゃーねーか……!
鶴喰湊融:め、めっちゃ回ってる
椋実翔利:へへっ、撹乱得意なんだよね。普通にやってるだけなんだけどな
百入結衣子:じゃあこっちがカレイドソーンをば。
百入結衣子:消えて、降る!
百入結衣子:7dx>=12
(7R10[10]>=12) → 9[2,3,5,6,6,9,9] → 9 → 失敗

百入結衣子:さすがに毎度クリティカルはしないか。
烏羽岬:盗撮失敗……
鶴喰湊融:ざ、財産が飛ばせない…申し訳ない…
GM:おっと残念……もしも挑むなら、シーンの切り替えも冗長なので、
GM:希望PCは浸食率を1d10払えば再度挑戦可能にしましょう。どうしますか?
鶴喰湊融:じゃあ一番低いし振っていきます!
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:56->66)
鶴喰湊融:うぎゃーっ
百入結衣子:湊融ーっ
GM:こういうときに!
鶴喰湊融:5dx=>12 今度こそ頼む…!
(5R10[10]>=12) → 8[1,3,4,4,8] → 8 → 失敗

鶴喰湊融:4点全部吐けばいける…
百入結衣子:流石にこれ以上出るとは思わないので
鶴喰湊融:折角出たし祓います!
椋実翔利:カネの使い所が的確な小学生!
GM:OK。では成功しました。
鶴喰湊融:4点使用!これでカンバン!
百入結衣子:いえーい
烏羽岬:よく考えたら、水晶のぶん重くなるから僕がチャレンジすればよかったw
鶴喰湊融:いえ、大丈夫ですw
GM:先に情報項目を開示して、情報共有シーンといきましょう。
GM:作戦実行シーンは別で行います。というわけで開示。
□《カレイドソーン》について
雲居春音。央明館学園・中等部2年C組。学級委員長。
オーヴァードであり、ブラムストーカーとノイマンのダブルブリード。
遺産である「鬼切りの古太刀」を用いており、刃を自らの血で強化して扱う白兵型。

病気がちで不登校気味だったが、半年前から人が変わったように健康になり、明るくなった。
覚醒したのはつい最近で、R市支部のなかでは一番の新人。
己の血を用いた一対多の手段には長けているものの、レネゲイドの扱いは未熟。
奇襲を狙うならば、彼女の守る箇所が穴になるだろう。
烏羽岬:おにぎり・・
GM:以上だ。これを情報共有し、作戦遂行前シーンを行ってください!
鶴喰湊融:はい!
鶴喰湊融:「う、うう…し、仕方ありません…!今は巧遅より拙速…!これは取り戻せる出費…!」
鶴喰湊融:半泣きになりながら最後の予算をはたいてUGNの人員情報を抑えました。
椋実翔利:「オレが負ける時の思考と似てる」 チョコレートを齧りながらブランデーを飲んでいる
鶴喰湊融:「はぎゅっ」
烏羽岬:「資金調達を強化しないとな……」
百入結衣子:「ごめんね湊融……UGN相手はちょっとニガテで……」
鶴喰湊融:涙目になりつつDLした情報を鳥羽くんに渡します。
鶴喰湊融:「いいんです…」
椋実翔利:「まあ結果的に勝ったんならよしよし。いつもお疲れー」
鶴喰湊融:「わたしがどうにかするべきことなので…!ということで鳥羽くん!こちらがUGNの人員情報です」
横嶋洋明:「R市支部だもんねえ。層が厚いし、弱点をつけるといいんだけど……」
鶴喰湊融:「ざっと見たところ、一番手が薄くなりそうなのは新人の《カレイドソーン》です」
烏羽岬:「僕が雲居について調査するのは少々リスクが高かった。助かる」
百入結衣子:「辛辣だけど、まあそうなっちゃうよね」
椋実翔利:「ポーカーのテーブルでも、新顔は狙われると決まってるモンだ。どんなヤツなのそいつ」
鶴喰湊融:「覚醒して半年。“遺産”持ちではありますが、白兵型で一体多はともかくまだ未熟なところがある、とのことです」
烏羽岬:「付け加えれば、日常での立ち振る舞いは完全に素人だ。UGNからの呼び出しを必死に隠していたがバレバレだった」
鶴喰湊融:「シンドロームはブラム=ストーカーにノイマン。遺産はジャーム殺しの太刀ですね」
鶴喰湊融:「…えっと。なんというか、こんなこと言っておいて何ですが…」ちょっと口ごもり。
百入結衣子:「ん」
鶴喰湊融:「…大丈夫ですか?日常的に接している人物を襲撃するのは、色々と負担があるのではないかと…」
烏羽岬:「ん。それは、僕のことか」
百入結衣子:「岬がやるのは、ジャマーの設置でしょ。襲撃じゃないよ」
烏羽岬:「問題はない。顔見知りだろうと、仕事なら襲撃するし必要なら殺す」
鶴喰湊融:「あっ、そ、そうでした」わたわた。
烏羽岬:「それに、そうだ。殺しは最後の手段だ……今回はまだ殺す段階じゃない」
鶴喰湊融:「……、ん。わかりました。鳥羽くんにお任せします」眉根を下げた顔で。
椋実翔利:「まあ交戦するならそこってのは間違いないからな。対多戦闘が得意らしい以上、こっちも数出す必要性はないと思うけど」
江永瑞穂:「……そうね。派手にやるのは自殺行為だわ」
椋実翔利:「烏羽であっちを動揺させるか、オレか百入で知らない内にやるか。むしろ鶴喰がなんか余計なこと考えちゃいそうだなー」
鶴喰湊融:「ううっ…、そ、そんなことはしません…!」
百入結衣子:「ジャーム殺しの剣を持つならなおさら慎重に行きたいわ」
百入結衣子:「彼女に《モルタブリンク》をあてがう選択肢を頭に入れたほうがいいでしょう」
椋実翔利:「だな。それもアリだ」
烏羽岬:「……ひとつだけ、いいか。前言を撤回するわけじゃないが」
烏羽岬:「雲居を殺すのは、極力避けたい」
椋実翔利:「殺すのはできるだけ避けたい。一応理由は?」
烏羽岬:「彼女は僕のクラスメイトだ。嫌でも毎日顔を合わせる」
烏羽岬:「UGNの情報を探るのに、これほど都合がいい相手はいない……なるべくなら生かして、これからも泳がせておきたい」
烏羽岬:「あともう一つ」
椋実翔利:「そこは超一理あるな。もう一個は?」
烏羽岬:「職場見学だ」
百入結衣子:「職場見学?」
鶴喰湊融:「えっ」
烏羽岬:「そうだ。今度、学校行事で行く。雲居と同じ班ということになっている……」
烏羽岬:「彼女が死ぬと、職場見学の空気もおかしくなるだろう。最悪の場合、中止になる……それは普通の学生への第一歩として好ましくない」
烏羽岬:「殺すなら、なるべく雲居以外にしたい」
百入結衣子:「中等部、そんなのあるんだ。どこ行くの?」
江永瑞穂:「職場見学……うわ。面倒くさそう」 口ではそう言っているが、かすかに好奇心が滲んでいる。
烏羽岬:「…………」「どこだったかな。醤油工場じゃなくて…………」
烏羽岬:「とにかく、行く」
椋実翔利:「へー。オレん時はそんなのあったかな……」
鶴喰湊融:目をぱちぱちさせている。
江永瑞穂:身体的特徴ゆえ、江永は学校に通っていない。それゆえ、烏羽が話す学校でのことは耳をそばだてて聞いている。
椋実翔利:「社会科見学、良いよな。ビール工場だったら呼んでくれよ。なんかビールタダで飲めるらしいじゃん」
烏羽岬:「すまん、話の腰を折った。僕からは以上だ」
百入結衣子:「学生が行くわけ無いでしょ……」
江永瑞穂:「この男、ぜんぜん行き先覚えてない……」
百入結衣子:「じゃあ、まあ。ヤダってなら、そう努力しなきゃあだ」
烏羽岬:「あと、椋実は絶対に呼ばない」
鶴喰湊融:「いえ、わたしが下手なこと言いました。…、さっきも言った通り、鳥羽くんにお任せします」くすりと小さく笑う。
椋実翔利:「可能性の話だよ、可能性の話。例の、《カレイドソーン》を殺すかもって可能性の話の延長なんだから、いいだろ?」
百入結衣子:「岬がそう決めたなら、応援する」こちらも同じく笑う。
横嶋洋明:「殺さない方針には同感だねえ。R市支部からのヘイトを買うのは勘弁願いたいし」
横嶋洋明:「とはいえ、これで情報は出そろったかな?」
百入結衣子:「そうね。UGNから追われる身になるのは、やめといたほうがいい」
烏羽岬:「実感がこもった言葉だ」
百入結衣子:「あはは。どーだろ」
鶴喰湊融:「大変ですよね…全国にいるし、繋がりも深いですし…」
椋実翔利:「ちなみに、遺産持ちなら引き込んじゃうって可能性もオッサン的には興味あったりする?」
烏羽岬:「…………」
横嶋洋明:「ううん、興味はあるけど……」
百入結衣子:「その子、悪の道に転びそうなクチなの?」
椋実翔利:「悪って。自由の道と言おうぜ」
横嶋洋明:「どうだろうね。ウチみたいなところに来るなら、何かよほどの理由があるんだろう。それほど追い詰められてないんじゃないかな」
烏羽岬:「……どう、だろうな。普通の中学生は、自分が正義と悪のどちらに所属するかについて語ることは少ない」
百入結衣子:「翔利と会わせたら卒倒しない?」
烏羽岬:「よほどの理由。よほどの理由、か」 他のメンバーを見回す。
椋実翔利:「それもそうか。いやー、そういう流れになって烏羽がそのコを口説かなきゃいけない流れになったら」
椋実翔利:「面白いなーって思ったんだけど、そこまでは行かなさそうだ。残念残念」
江永瑞穂:「……悪質な冗談はやめてください。烏羽には無理でしょ。ゼッタイ無理」
烏羽岬:「おい、僕を見くびるな。予習しておけば、雲居を口説くくらいできるはずだ」
百入結衣子:「どうかな。分からないよ?男子三日会わざれば刮目して見よって言うしね」
百入結衣子:「急に男の子男の子しちゃうかもよ」
鶴喰湊融:「ちょっと女の子をキザな台詞で誘う鳥羽くん…、ふふ」ちょっと想像してくすくす笑っている。
椋実翔利:「おっ、烏羽オトコ見せるか? 教えてやろうか? オトナのやり方教えてやろうか?」
江永瑞穂:「百入さんもそうやって……。時間ないんですから! 私、仕事の準備します!」
烏羽岬:「僕もだ。モジュールの設置ポイントを確認しておく」
椋実翔利:「おっと。江永はそういうの嫌いだったか。……んじゃオレも撃つ準備に入るかね」
烏羽岬:「鶴喰」
鶴喰湊融:「あ、うん。なに?」
烏羽岬:「余裕があるなら、ナイフを一本任せていいか」
烏羽岬:「交戦に備えておきたい。いつものやつを頼む」 シースに収めたコンバットナイフを手渡す。
鶴喰湊融:「ああ、まだ出来てなかったね。お詫び替わりじゃないけれど」
鶴喰湊融:受け取り、そっと抜いた刀身に指を這わせる。
鶴喰湊融:「花色は緑。央に坐すは普賢尊――咲け」花弁がはらりと舞い落ちる。
鶴喰湊融:≪水晶の剣≫を起動します。キーンナイフのひとつを強化。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+4した(侵蝕率:66->70)
烏羽岬:「……」 武器を他人に預けるのは稀だ。事実、鶴喰くらいにしかナイフを預けたことはない。
鶴喰湊融:武器を、“適合”させる。鳥羽岬の手に、腕に、レネゲイドになによりも合うように。
鶴喰湊融:「はい。遅れてゴメンね?」鞘に納めたナイフを渡す。
烏羽岬:「助かる」 ナイフを受け取る。
百入結衣子:「いつ見てもキレイなものだよね、それ」横合いから頬杖をついて眺める。
鶴喰湊融:「ん。じゃあ、頑張って。鳥羽くんなら大丈夫だって信じてる」
鶴喰湊融:「えへへ…。褒められた」
百入結衣子:「やってほしいけど、あたしのは市販品だからなあ。やる意味が薄くて残念」
鶴喰湊融:「百入さんのも全部出来るくらいになりたいです…」
百入結衣子:「いいよいいよ。無理しないで」
烏羽岬:「武器の威力がどうこう、って戦闘スタイルじゃないしな、百入は。僕らとは根本的に別物だ」
鶴喰湊融:「…ん。百入さんはなんでもできますけど、その分負担を掛けてないか不安です」
百入結衣子:「まあね。武器は何でもいい。そりゃ大物であるに越したことはないけど」
椋実翔利:「百入、仕事してるときはよく見えないからなー」
百入結衣子:「何を使っても殺せるところまで持ってくことが大事だから……仕事中にチラチラ見ないで」
百入結衣子:「敵をちゃんと見ててね。こっちに向けられても困る」
椋実翔利:「大事なのはその場を俯瞰することだからなあ。味方に意識が行くくらいは許してくれよ。大丈夫、撃つのは敵だけだ」
百入結衣子:「じゃ、期待してるからね、お兄ちゃん。まずは後方攪乱をお願い」
椋実翔利:「OKOK。兄さんに任せておきなさい。下妹の加護はこっちにもついてるんでね。負けはない」

GM:シーン終了。ロイス、調達が可能です。
烏羽岬:さて。強化素材でナイフを強化したかったけど、未だにボディアーマーが手に入っていないのだよな。
鶴喰湊融:ロイスは百入さんに取るぞー。購入はボデアマ。
烏羽岬:ダメージが1点増えてもな……ボディアーマーを狙います。
烏羽岬:3dx+4=>12
(3R10+4[10]>=12) → 8[1,5,8]+4 → 12 → 成功

百入結衣子:おお
烏羽岬:あぶなっ。買えました。
GM:できる男
鶴喰湊融:“お姉ちゃん”?/百入結衣子/〇好意/劣等感 で。
鶴喰湊融:6dx+1=>12
(6R10+1[10]>=12) → 10[4,5,6,6,7,10]+2[2]+1 → 13 → 成功

鶴喰湊融:やったー!椋実さんどうぞ!
椋実翔利:やったぜ! じゃあ調達は
百入結衣子:これで全員分か。
鶴喰湊融:後は徹甲弾とかホローポイントとかブルゲですかね
椋実翔利:うーん、ブルーゲイルダメ元で行っとくかな。多分あれば嬉しい
百入結衣子:射撃型2人はマイナー埋まるからなあ
椋実翔利:あ、違うダメだ。セットアップだから使えねえーんだ
鶴喰湊融:あ、そうか。コーリングシステム。
烏羽岬:ブルーゲイルくれれば僕がはやく動ける!
烏羽岬:あとはレールキャノンに照準器とか……
鶴喰湊融:一応わたしも100超えれば範囲が使えますね
椋実翔利:そうだな。こっちで持たなくてもブルゲはメリットあるし、狙っていこう
椋実翔利:3dx+1>=20
(3R10+1[10]>=20) → 10[2,7,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

椋実翔利:あと一息であったな……
百入結衣子:20は難しいし、強化素材でも狙っておこうかな。消えて判定。
烏羽岬:ポーカーで負けなければ……
鶴喰湊融:く、くやしい…もうお金はない…
百入結衣子:7dx+1>=15
(7R10+1[10]>=15) → 9[4,5,6,7,8,8,9]+1 → 10 → 失敗

百入結衣子:ダメだ!まあそうそう成功するものでもなし。
GM:で、ですよね~。
烏羽岬:結衣姉にロイシュを取ろうかと思ったけど、もう少し後のシーンでもいいかな。かっこいいムーブを見せてくれたところで取ろう。
GM:というわけでみなさんターンエンドか。
椋実翔利:ですネー
GM:ネクストシーン。

ミドルシーン4:夜目を開く

GM:ジャマーを設置する工作シーンです。
GM:シーンプレイヤーはさっき成功した烏羽くん。登場は自由ですが、
GM:こちらに登場するともう一方の攪乱シーンには登場できなくなります。なので、椋実さんは登場不可。
GM:登場する方はダイスをどうぞ!
椋実翔利:烏羽がんばれ~ 後ろの方で見てるからな~!
烏羽岬:なるほど、時系列同じの別の場所ということ……
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:60->68)
GM:そうでーす
百入結衣子:出ます!
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:65->72)
烏羽岬:最強の助っ人!
GM:OK。

GM:深夜。R市郊外。
GM:スサビの森。
GM:闇は深く、月明かりもない。密かな行動には最適な夜だ。
GM:UGNの人員が、そこかしこで動いているのがわかる。彼らの姿は時折照明器具で照らし出され、垣間見える……。
江永瑞穂:「……この辺りで仕掛けた方がよさそうね」
江永瑞穂:「これ以上は遺産に近づぎる。危ない……と思うわ」
烏羽岬:「そうだな。ここらがギリギリのラインだろう」
百入結衣子:「そうだね。何が起きるのかも分からないもの」
百入結衣子:「万が一、こっちと共鳴とかしたら困る」
江永瑞穂:「……私も気を付けます。……烏羽、使い方はわかる?」
烏羽岬:「ああ。ジャマーを待機モードにして地面に埋める。それを何箇所かにわけて設置する」
GM:烏羽くんの手にあるのは、スマートフォンそっくりの器具だ。きみの試算とテストでダミーデータの設定は済んでいる。
GM:あとは密かにそれを設置するだけだ。
烏羽岬:「中継装置ほか、いくつかの補助パーツはさっき設置した。あとはこの本体だけだ」
百入結衣子:「うまく付けて、うまく作動して、うまく離脱する。全部成功しなきゃあだ」
江永瑞穂:「……でも、このドローンの数……。本当に多いわ。この街のUGN、どんだけ予算持ってるのかしら」
百入結衣子:「あはは。悲しくなるからやめよう」
烏羽岬:「イリーガル入れて8人だろ。普通の支部の倍以上だ……資金も潤沢なんだろう」 言いながら注意深くジャマーモジュールを設置する。
百入結衣子:「8人は多いね。基本、3~4が標準だもの」
百入結衣子:「それ以上だと連携が取りづらいって言われてるから。2部隊ほどあるのかも」
GM:では、判定です。
GM:《知覚》または【精神】で難易度8判定。成功した分だけミドルの戦闘のザコ敵が減ります。
烏羽岬:おええ
烏羽岬:これ、判定するのは烏羽だけですかね?
GM:二人で判定して大丈夫です
烏羽岬:よかった!頼むぜお姉ちゃん!
烏羽岬:出番だぜJ・ガイルの旦那!
烏羽岬:こちらは精神判定します。
烏羽岬:5dx=>8
(5R10[10]>=8) → 8[4,5,8,8,8] → 8 → 成功

百入結衣子:知覚で。例によって消えて判定するよ。
烏羽岬:あ、あぶない……成功しました。
百入結衣子:10dx+1>=8
(10R10+1[10]>=8) → 10[1,3,3,4,6,7,9,9,10,10]+4[2,4]+1 → 15 → 成功

江永瑞穂:江永は知覚。
江永瑞穂:3dx
(3R10[10]) → 8[4,8,8] → 8

百入結衣子:フッ……難易度……いくつでしたっけ?
烏羽岬:ザ・有能
GM:三人成功しやがった
百入結衣子:あっがんばった!えらい!
GM:難易度……たったの8……
江永瑞穂:「……十分ね。行きましょう。スサビ森駅まではすぐそこだから」
烏羽岬:「設置に専念できた。江永、百入、感謝する」
烏羽岬:「離脱しよう」
GM:森と街の境目あたりに駅がある。そこまで戻れば、もう「街」の領域だ。怪しまれる可能性はずっと下がるだろう。
百入結衣子:「大丈夫そうなら良かった。瑞穂は目立つからちょっと心配だったけど」
百入結衣子:余裕のある表情だ。この手のには慣れている。
江永瑞穂:「これくらい、大丈夫です。私だって足手まといじゃ――、あっ」
烏羽岬:「コスプレだと言い張るしかないな」
烏羽岬:「――江永?」
GM:駅の近くで、きみたちは一人の女子の姿を見るだろう。
百入結衣子:「……あちゃー」
雲居春音:「……あ、え、うわっ!?」
GM:烏羽の同級生である雲居春音の姿だ。きみたちを目にして大変慌てている。
烏羽岬:「雲居か。なにやってるんだ、こんな時間に」 自分のことを棚に上げて先に聞く。
雲居春音:「な、ななななななんで!? なにって、なに!? 私は別に何もアレですけど? 何もしてませんけど?」
GM:きみたちに質問するよりも、自分が見られたことに対してとても焦っている様子だ。
烏羽岬:(動揺しすぎだ。雲居……) 「ああ、わかった」
雲居春音:「烏羽くんこそ、なに? え、なにしてるの? ホントになに???」
烏羽岬:「このあいだ言ってたアルバイトか。アタリだろう」
百入結衣子:(成る程。あれが“カレイドソーン”か)
雲居春音:「バ、バイト……そう! バイトなの! バイト!」 背中に負った楽器のケースのようなものを背後に隠す。
江永瑞穂:「……面倒くさい……」
百入結衣子:「岬のお友達?」ニコニコと笑顔を作って聞く。
烏羽岬:「うん。雲居春音、うちの学級委員だよ」
雲居春音:「とっ、ともっ、友達……ですが……! 烏羽くん、そっちの二人は……ええっと、ど、どういう? どちらの方?」
百入結衣子:「そう。いつも岬がお世話になってます。あたし達は、“バイト”の同僚ってとこかな」
百入結衣子:「岬のおじさんがやってるとこなの」
江永瑞穂:「……そうね。私も、こいつのバイトの“先輩”」
江永瑞穂:“先輩”を強調する。
烏羽岬:「親がいる日はウチに女の子を連れ込めないんだ。たまにこうして外で遊んでる」
雲居春音:「……え、えぇ!? え、それ、そう……そういう!? 烏羽くん!」
烏羽岬:「……冗談だ。本気にするな」 笑いながら、雲居の目の動きを観察している。
江永瑞穂:「烏羽。言い方。それやめてくれない? 連れ込まれたことないんですけど」 小声でいって、背後から足を蹴る。
烏羽岬:どこを見ているかではなく、どこを見ていないか。意図的に目を向けていない方角があるなら、そちらに何かあるかもしれない。
百入結衣子:「あはは。やーい、怒らせた」
雲居春音:「そういうのはよくなっ……あっ。嘘? 冗談? さ、最悪……そういう冗談やめてくれる!?」
烏羽岬:「冗談だって言った。雲居が妙に緊張してるみたいだから、ほぐしてやったんだ」
GM:雲居の視線はまだ不自然な動きはしていない。だが――きみに大変怒っているのは確実だ。
烏羽岬:ですよね!
雲居春音:「いい冗談とそうじゃない冗談があるからね! ホントにね! 怒るよ! もう怒ってるけど!」
烏羽岬:「おっかないな。早めに退散したほうがよさそうだ」
百入結衣子:「ねえ、そろそろ帰ろうよ、岬。お腹空いた」
雲居春音:「それに、そう! こんなところで、こんな時間までバイトなんて。危ないからね!」
雲居春音:「今日は早く帰った方がいいっていうか、早く帰んなきゃだめだよ!」
百入結衣子:「春音ちゃん、だっけ?せっかくだし、一緒に来る?」
烏羽岬:「……おい……」
江永瑞穂:「えええ……」 百入の誘いはフェイクだとはわかっているが、それでも嫌そうな顔。
雲居春音:「え、いえっ。私の家、こっちの方なんで!」 森の方を指さす。
雲居春音:もちろん嘘だということはみんな知っている。
百入結衣子:「えっそうなの?そりゃ大変だ。気をつけてね」
百入結衣子:「岬、送ってあげなくていいの?」
烏羽岬:「雲居が望むなら、そうするけど」
雲居春音:「そっ、そう……いやいやいや! 大丈夫だよ! 送るとか、そんな……あ!」 雲居さんの視線が頭上に向けられる。
烏羽岬:「実際、この時間は危ないぞ。僕でも送っていくくらいはでき……」
GM:やや遠くの空を、一瞬、鳥のような影が旋回しているのが見えた。
雲居春音:「……やばっ。遅刻だし先生怒ってる。ごめん! ちょっと、あれだから! 早く帰んないといけないからね!」
烏羽岬:「……? どうした雲居。なにかあったか?」 なにも見えていないフリ。
雲居春音:「じゃっ! 烏羽くんたちも気を付けてね!」 きみたちの傍らをすり抜ける形で、急いで走り出す。 
烏羽岬:「送りは不要……」「みたいだな。また明日」
百入結衣子:「またねー」手を振る。
GM:雲居の姿は、すぐ森の影になって見えなくなるだろう。
江永瑞穂:「……やっぱり苦手だわ。大丈夫なの、あれ?」
烏羽岬:「ああいう奴だ」
烏羽岬:「百入の評価を聞きたい。大丈夫に見えたか?」
百入結衣子:「ダメだよ、そんなしかめっ面してちゃ……大丈夫って?」
百入結衣子:「やれるかどうかってこと?戦闘力は、今のじゃ分からないよ」
江永瑞穂:「そう。それに……あの楽器みたいなケースの中」
江永瑞穂:「遺産としてはかなり強力、だと思います。どうやって継承したのかはわかりませんけど」
江永瑞穂:「半年前に何があったのでしょう?」
烏羽岬:「"裏の住人として"という意味かと思っていた。僕の見解を述べれば、エージェントとしては完全に落第だ」
烏羽岬:「僕も気になっている。それまでおとなしかった性格が、一転して明るくなったそうだが……」
百入結衣子:「瑞穂もこう言ってるしね。出力と行動は一致しないもの」
百入結衣子:「エージェントしてどうかは、あたしが決めることじゃないかな。あたしは“UGNじゃない”もの」
烏羽岬:「違いない」
百入結衣子:「ただ、あの様子だと、コアの情報を貰ってるかは怪しいかも。情報源として使うなら別にもう1ルートは欲しいかな」
百入結衣子:「それより、あたしとしてはあれが気になる」
烏羽岬:「さっき飛んでいたやつか?」
百入結衣子:「そう。あ、見ないでね瑞穂」
江永瑞穂:「あ。はいっ。大丈夫です」
烏羽岬:「……なぜ百入に対しては素直なんだ、江永……」
百入結衣子:「多分ドローンとは別の知覚系統だ。あまり長居はしたくないかな」
江永瑞穂:「烏羽は生意気だもの」
百入結衣子:「あはは。普通この年頃の男の子はそういうものだよ」
江永瑞穂:「たぶん、私の方が“お姉ちゃん”だし! ……百入さんの言う通り、早く引きあげましょう」
烏羽岬:「……そう、普通だ。良いことを言う」
烏羽岬:「そうだな。腹が減った」
江永瑞穂:「椋実さんの方は……まあ、湊融ちゃんがついてるし」
百入結衣子:「うん。帰ろっか。もうすぐ騒ぎも起きるだろうしね」
江永瑞穂:「なんとかしてるでしょう。行きましょう!」
百入結衣子:「向こうもうまくやってくれますように」

GM:シーンは終了。ロイスのみ可能です。
百入結衣子:ロイスは保留かな。2人には取ってるし。
烏羽岬:うーむ。ゆい姉ちゃんに信頼で取りたいけど、まだ他セルの人ともUGNとも遭遇してないのだよな。
烏羽岬:僕はいつもロイスを速攻で埋めてしまうのが欠点なので、保留しておきましょう。
GM:OK!

ミドルシーン5:闇夜を羽ばたく

GM:椋実さんによる攪乱攻撃シーンです。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+8(1d10->8)した (侵蝕率:64->72)
GM:シーンプレイヤーは椋実さん。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:70->75)
GM:登場可能なのは鶴喰さん……すでにダイスを振っていた!では開始!

GM:R市。スサビの森、周辺。
GM:国道から外れ、建物と森の影に隠れるように、何台ものトラックが集結しつつある。
GM:椋実翔利と鶴喰湊融が配置につくのは、その完全な集結の間近だった。
GM:ぎりぎり間に合った、といったところだろうか。きみたちはタイミングを計っているところだ。
GM:二人の準備が整ったなら、いつでも飛び出すことができる。
鶴喰湊融:「なんとか間に合いましたね。…あまり、これ以上は時間を掛けてしまうと行動を開始してしまいそうです」
椋実翔利:「だーな。あんまり派手にやらかすのもアレだが……要は状況証拠以外のものを残さないように、だよな」
鶴喰湊融:「そうですね。《スレイベギー》に睨まれるような痕は残したくありません」お金も大変ですし、と零し。
椋実翔利:「なるだけ目撃はされないように、その上で徹底的に荒らし尽くす。ある程度やったら増援や反撃が来る前に首尾良く撤退、と」
椋実翔利:「……うーん、いいねぇ。スカッと暴れられそうだ。鶴喰はいける?」
鶴喰湊融:「ですね。徹底的に、でも見られないように。…本音を言うと、こういう任務は百入さんの方が向いてそうですけど」
鶴喰湊融:「はい、もちろん。いつでも」にこりと笑う。
椋実翔利:「よしよし。じゃあギリギリまで接近してくれ。オレが撃ったら始めとしよう」
鶴喰湊融:「了解です。――では、とびきりの合図をお待ちしてますね?」さっと出ていきます。
椋実翔利:ゲートから分厚く機械的なボードのようなものが、わずかに浮遊した状態で現れる。椋実はそれに乗り、具合を確かめるように身体を揺する
鶴喰湊融:とことこと歩いていく。物陰に身を隠しつつ、出来得る限り接近する。
椋実翔利:「……じゃ行くか。オレのSHIDEN!」
GM:ここでの判定はこちら。
GM:《白兵》または《射撃》で難易度9判定。エフェクト使用不可。成功した人数だけクライマックスの一部エネミーが弱くなる。
鶴喰湊融:よし!白兵なら固定値が結構ある!
椋実翔利:エフェクトを……使えない!
鶴喰湊融:では白兵で判定を。AIDAで肉体ダイス+3されて。
鶴喰湊融:8dx+4=>9
(8R10+4[10]>=9) → 6[1,3,4,4,5,5,6,6]+4 → 10 → 成功

鶴喰湊融:アブねーっ
GM:やるなあ
椋実翔利:ハァ ハァ オレは負けねえ
椋実翔利:判定!
椋実翔利:5dx+1>=9
(5R10+1[10]>=9) → 10[1,5,6,10,10]+9[4,9]+1 → 20 → 成功

鶴喰湊融:め、めっちゃつよい
GM:なんてことだ……
椋実翔利:ららら楽勝だし
GM:それでは、きみたちの攻撃は無音のうちに成功する。
椋実翔利:暗闇の中、紫のネオン光を尾引かせながら、空中へ上がる
GM:察知されないスピードで、輸送車や通信機器を破壊することが可能だろう。
椋実翔利:そして気付かれる前に一方的な砲撃だ。レールキャノンの超出力で、尋常ではあり得ない速度と熱量の弾雨が降り注ぎ始める
鶴喰湊融:その砲撃の雨による混乱のさなかに突入し――りぃん――鈴の音のような音と共に、ペンダントトップが両刃の大剣に変貌する。
鶴喰湊融:≪テクスチャーチェンジ≫。得物と服装を本来の物とは変更し、変装しつつ車両や物資を両断していく。
椋実翔利:「あっはっは! やっぱりオマエは最高だぜ! ……鶴喰! ちゃんとオマエには当たらないようにするから好きにやれ! 主に通信機器!」 スマホで言う
鶴喰湊融:「――了解。通信機器を狙います」無感情な声。砲撃の雨の中、それを恐れずに突っ込んでいく。
奥野キリエ:「……なんの騒ぎだ!? おい、マジかよ、UGNに気づかれたか……!」
鶴喰湊融:――当てることはないと信じているし。当たっても、一発ならばカバーできると“剣の記憶”を信じている。
椋実翔利:降り注ぐ弾丸は文字通りの暴威。隊伍による一斉射撃を思わせる横面からの連続砲撃は、相手に『まず防御、そして状況把握』の手を取らせるものだ。
鶴喰湊融:(――UGNイリーガル、《カレイドソーン》の得物は太刀でしたね)
奥野キリエ:「仕方ねェな……《スヴェルト》セルを呼べ、UGNに当てる。強奪はあたしらだけでいくぞ! ……こんなところで切り札を……!」
鶴喰湊融:テクスチャーチェンジ。《カレイドソーン》の得物を真似る。しないよりはマシだろう。
椋実翔利:『理解し、判断する』というラグ。それによる誤った対応。そういうものを引き出せれば良い。
鶴喰湊融:「――予備兵力を使うようです。どうしますか」小声で通信機に囁く。
椋実翔利:「目標斬ったら撤退! 追ってくるにしてもここでやり合う義理はねぇ。引きつけてからだろ!」
GM:きみたちの攻撃は成功している。離脱するならいまだろう。
椋実翔利:「退却始めたら教えてくれ。5秒援護して離脱する。オレ、目立つからさ」
鶴喰湊融:「了解。撤退を開始します」引き際に目についた通信機器を斬断しつつ、ジグザグに走行し偽装しつつ撤退していく。
GM:では、きみたちは撤退の途中で、一つの光景を目にすることができる。
椋実翔利:撤退経路の後方、追撃を阻むように数発。その後は反転し、森の木立を切り刻むように離脱。
GM:騒音の激しいFH陣営の片隅で、《パルツェ》セルの二人が言い争っているように見える――

《ノーナクラップ》:「……だから言っただろう! 車から出るなと!」
《モルタブリンク》:「でも、……兄さん。敵が……敵がいるんでしょう?」
《モルタブリンク》:「それは……私、怖くて……!」
《ノーナクラップ》:「お前が出てくると台無しになる! 見ろ! 自分を見ろ。もう抑えきれてないじゃないか!」
GM:《ノーナクラップ》は《モルタブリンク》の右手を掴む。肥大化して、獣のように変質しはじめている腕だ。
《モルタブリンク》:「これは。でも、私は……兄さん……兄さんを守ろうと思って……」
《ノーナクラップ》:「怪物になってまで俺を守る必要なんてない! 俺がなんのために戦ってると思ってる。馬鹿が!」
《モルタブリンク》:「……ごめんなさい。でも、でも、でも……もう……」
《ノーナクラップ》:「……薬を使う! もう少し我慢しろ。もうすぐ……もう一人のお前に餌をやれる」
《ノーナクラップ》:「……生贄だ。好きなだけ殺せ」

GM:というわけで、二人は物陰に潜み、以上の会話を耳にすることができた。
鶴喰湊融:(思った以上に危うい二人ですね…)囁き声。一瞬バレるかと思って冷や汗を掻いた。
椋実翔利:「……仲睦まじい兄妹だことで。なんだかんだで兄貴もアニキしてるワケか」
鶴喰湊融:「…殺戮衝動でしょうか?それを満たして満足させるつもりなのか」
椋実翔利:「言ったろ。兄さえ潰せば妹の方は怖くないって」
鶴喰湊融:「…それで暴走して、無暗に暴れまわられるのは勘弁ですよ。こっちの計算もめちゃくちゃになってしまいます」
椋実翔利:「そう。十中八九殺戮衝動のジャームを中に『持ってる』。ドラッグで手綱を引く兄貴がいなきゃ暴れ馬だ」
椋実翔利:「そこはそれ。ちょうど優秀なUGNの皆さんもいるしな。結果的にオレらが上手く行けば良しだ」
椋実翔利:「もろとも死んでもらうにせよ、妹だけ残すにもね。だろ?」
鶴喰湊融:「…薬。それでスレイベギーに?いや、それはともかく。UGNとFHのバランスを崩されても困りますよ」
鶴喰湊融:「……そう、ですね。彼らを抱える余裕なんてものはない」
鶴喰湊融:「邪魔になるなら――」目を閉じる。「殺すしかない」その言葉が、喉にべたつくような感触がした。
椋実翔利:「そういうコトだ。何かラッキーがあってもっとラクになってくれりゃいいが、そこまでの楽観はせず」
椋実翔利:「潰せるヤツを着実に潰して行こう。……今は合流だ。行こーぜ」
鶴喰湊融:「…ええ、分かっています。楽観は敵にしかならない…」
鶴喰湊融:「そう、ですね。鳥羽くんと、百入さんの顔が見たいです」
椋実翔利:「江永も待ってるさ。いやー、待ち人がいるってのは良いね!」
鶴喰湊融:「…ふふ。椋実さんからそんな言葉が聞けるなんて。明日は雨でしょうか」

GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です。
鶴喰湊融:ロイスは最後だしなあ…でも取りたい…
椋実翔利:-妹分/鶴喰湊融/○好意/隔意
椋実翔利:ザ・ラストロイス
鶴喰湊融:“敵”/《パルツェ》セル/嫉妬/殺意〇 で。
鶴喰湊融:購入はブルゲかなにかかなあ
椋実翔利:ロイスのみさ!
鶴喰湊融:ほんとだ!では以上で!
GM:購入は今回、不可です!
GM:あしからず。ではシーン終了。

ミドルシーン6:ついばみ、引き裂く

GM:ミドル戦闘のシーンです。烏羽くんがシーンプレイヤーですが、
GM:全員登場が推奨です。
鶴喰湊融:出ます!
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:75->85)
鶴喰湊融:ぎええ
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+7(1d10->7)した (侵蝕率:72->79)
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:68->78)
烏羽岬:な、なかよし
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:72->78)
百入結衣子:こっちともなかよし!
GM:OK!

GM:深夜をわずかに越え、夜明けに近づき始める時間帯。
GM:FHの攻撃を告げる騒音とともに、きみたち4人も作戦開始の時が来たのを悟る。
江永瑞穂:「……そろそろ、時間ね?」
GM:江永は木陰に身をひそめながら尋ねる。
百入結衣子:「うん」パーカを羽織り直す。「やろっか」
GM:江永は周辺の攪乱に専念する予定だ。遺産に近づきすぎると、種類によってはどんな不具合が体に生じるかわからない。
椋実翔利:「こっちの手筈は上々のはずだ。始めていこう」
鶴喰湊融:「――ええ。予備兵力は使わせましたから、少なからず拮抗するはずです。江永さんも、無理はしないでください」
江永瑞穂:「大丈夫。無理はしないわ、これのおかげで……浸食されづらい体質だもの。湊融ちゃんこそ気を付けて」
江永瑞穂:小さな翼を広げて見せる。
鶴喰湊融:「ありがとうございます」すこしだけ口元を緩めて笑う。
百入結衣子:「危なくなったら、逃げること。いい?」
百入結衣子:「逃げたら負けなんて、バカなこと考えちゃダメだからね」
江永瑞穂:「わかってます。大丈夫。……烏羽も、足引っ張らないでね」
烏羽岬:「ちょっと待て。なぜ僕にだけ念押しする」
烏羽岬:「仕事はする。それがFHチルドレンだ」
江永瑞穂:「……ならいいけど。知り合いが相手でも手を抜かないでね」
百入結衣子:「まあさ。失敗しても、終わりじゃないからね。ちょっと生活が苦しくなるだけ」
百入結衣子:「気楽にね~」
烏羽岬:「それはよくないな。鶴喰がさらに学校に行けなくなる」
烏羽岬:「鶴喰の健全な義務教育のためにも、最大限努力しよう」
鶴喰湊融:「わぁい湊融、湊融書類大好き」
江永瑞穂:「……はいはい、気楽に、ですね。湊融ちゃんが書類のこと思い出しちゃうじゃん……」
百入結衣子:「湊融、帰ってきて」
鶴喰湊融:「って冗談ですよ!冗談ですってば…」
椋実翔利:「……なんだ百入、いやに念を押すな。オレもまったく同意だけどさ」
烏羽岬:「椋実はもう少し気を引き締めたほうがいい。財政難で何かセルのものを売り払うとなったら、まっさきにお前のレールキャノンが候補に上がるだろう」
百入結衣子:「じゃあいいじゃない。死ぬのはよくないよ、取り返しがつかないからさ」
椋実翔利:「おいおい、そんなことしたら結果的にこのセルがなくなるぜ?」
椋実翔利:「あとオレもいなくなる。頼れるオトナがいなくなっちゃおこさま&オッサンセルの先は暗いぞ。……そういうこと。とりあえず誰も欠けず、そして遺産があればラッキーだ」
鶴喰湊融:「…ん。また、セルのアジトで。みんなで一緒にわいわいやりましょう」にこ、と笑って。「ね?」
江永瑞穂:「……そうね。それが一番。……皆さんが行ったら、こっちもはじめますから。退路は確保しておきます」
百入結衣子:「うん。瑞穂に任せちゃう」
鶴喰湊融:「よろしくお願いいたしますっ」
椋実翔利:「次第によっちゃオレのゲートで帰るから、あんま離れすぎないようにね」
江永瑞穂:「了解です。……待ってますから」

GM:スサビの森の最奥に“遺産”がある。場所も方向もわかっている。
GM:問題はそこにいたるまでの防御網。
GM:弱点があるとすれば、きみたちが調べ上げた最大のものは――
雲居春音:「――そこで止まりなさい!」
GM:きみたちの前に、ずいぶん古い太刀を抱えた少女が立ちはだかる。
GM:周囲にはドローンが3体。おそらくアンチワーディング機能を備えたもの。
GM:そして、雲居春音の肩にとまる、小柄な梟だ。
雲居春音:「聞いてる? ここから先は警戒区域です! 絶対に通さないからね、不審者一同!」
烏羽岬:パーカーのフードを目深にかぶり、口元をネックウォーマーで覆い隠している。
鶴喰湊融:口元を隠すマフラー。眼帯のような帯が顔の上を覆っている。
椋実翔利:「うーん、確かに弁解仕様なく不審者一同だ」 特に何もしていない!
鶴喰湊融:無言のまま、両刃の大剣を脇構えへ。
:「こちらにもFHどもか。事前の情報よりも数が多いな」
烏羽岬:「……そうだな。不審者には……違いない」 声のボリュームを絞っている。
百入結衣子:フードを目深に被って、姿勢は低く。それで紛れる。
:「だが、構わない。時間を稼げ、《カレイドソーン》。他が片付いたら駆けつける」
烏羽岬:「あの梟。指揮官か。ハンドリングというやつか?」
雲居春音:「了解、先生! 不審者たちを足止めします! 逃がさないからね~!」 太刀を抜き放つ。冷たさすら感じる刀身が露わになる。
椋実翔利:「時間を稼げだって。むごいこと言ってやるなぁ、オレたち相手に」
鶴喰湊融:「そのはず。…時間はかけられない。早期に突破する」その太刀の輝きに目を細める。「素人でも、得物は本物。注意を」
烏羽岬:「……」 思わず眉間をおさえる。 「危機感が欠如している……」
百入結衣子:「しているほうがいいでしょう」銃器を正面に高く掲げる。意識を銃口に向けさせる。「やりやすいし、何より」
百入結衣子:「当たってよかったって思えるじゃない?向こうのセルと当たっちゃったときよりはさ」岬くんに微笑む。
烏羽岬:「それもそうだ」 徒手。武器は何も持たず、リラックスしている。
GM:それでは、戦闘配置。
■ミドル戦闘
  《カレイドソーン》雲居春音[9]
   UGN警備ドローン×3[6]
        |
      (10m)
        |
 烏羽[6]、鶴喰[7]、椋実[10]、百入[9]
        |
      (5m)
        |
       
GM:こうです。
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:セットアップ。何かある人!
烏羽岬:なしです!
鶴喰湊融:なしです。
椋実翔利:コーリングシステム! スカイキッドに搭乗します。
百入結衣子:なし!
雲居春音:エネミーサイドは何も無し。
椋実翔利:足元にゲートが開き、暗黒の底からネオン光を帯びた重厚なボードが姿を現す。それに足をかけ、数十センチほど浮揚。
GM:イニシアティブ。最初の手番は……
GM:当然、椋実さんだ!
椋実翔利:当然。マイナーで5m後方へ。あと気持ち上空に。
椋実翔利:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《因果歪曲》。範囲(選択)、つまりまとまってるお前たち全員だ!
GM:浮いた!
■ミドル戦闘
  《カレイドソーン》雲居春音[9]
   UGN警備ドローン×3[6]
        |
      (10m)
        |
   烏羽[6]、鶴喰[7]、百入[9]
        |
      (5m)
        |
       椋実[10]
椋実翔利:レールキャノンへの《エンチャント》の効果も乗ると……どうなるか!
雲居春音:「あっ!? なにアレ!?」
椋実翔利:足元から姿を表したボードは、椋実を一行の後上方へと連れて行く。椋実は細めた目で、少女とドローン群を見下ろし
椋実翔利:「行くぜ。SHIDENの砲火、無策で凌げたら……褒めてやる!」
椋実翔利:11dx8-2
(11R10-2[8]) → 10[2,5,5,6,6,7,7,7,8,10,10]+10[1,4,8]+10[9]+ 10[10]+2[2]-2 → 40

烏羽岬:つよっ
GM:うっ。想定以上だよ
GM:えーと、ドローン3匹はイベイジョンだから当たる。
GM:雲居さんはドッジよりもまだガードの方がマシなのでガードするとして、
GM:ダメージをください。
椋実翔利:4d10+26
(4D10+26) → 24[6,4,7,7]+26 → 50

椋実翔利:諸々有効!
GM:当然のようにマグネティックフォースで、ドローン2が1を、ドローン3が雲居さんをかばう。で……
GM:2と3は吹き飛ぶ。耐えられるわけねーだろ!!!
椋実翔利:スマートフォンの画面をタップすると、ボード中心の砲口が光を帯び、無反動で弾丸が放たれる。一般に銃器と言われるソレらとは一線を画す速度、熱量。
雲居春音:「え、ちょっ、やばっ……!」 古太刀で防御態勢をとるが、まったく間に合っていない。
椋実翔利:――それが秒間16連発、継続7.5秒。さらに射線上に配置された魔眼に触れれば角度を変えて、雲居春音の周辺へ無軌道にばら撒かれる。
椋実翔利:あっ、強化兵の効果載せ忘れてた。次からダメージ+2Dします
GM:その火力おかしくない?
GM:滞空していたドローンが防御障壁を張り、負荷に耐えられず爆発四散!
椋実翔利:「ハッハッハッ! さすがUGNのドローンは守りに長けてる! ……とはいえ半分以上は削れたか?」
百入結衣子:変装した黒髪を掻き上げ、黒瞳のカラコン越しにそれを見上げる。「やるう」
雲居春音:「先生、どうすんの!? ドローンが壊れたよ!」
烏羽岬:「相変わらず派手すぎる。椋実と一緒に隠密行動は御免だな」
烏羽岬:(今ので壊れない方がおかしいだろう)
椋実翔利:「……さて、こっちはクールタイムだ。あと任した」 ボードを軽く蹴ると、そこかしこの排熱溝から蒸気が吹き出す
鶴喰湊融:「流石です。後はこちらに」
:「耐久するしかないな。お前には荷が重い」
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+8した (侵蝕率:79->87)
椋実翔利:すみません、さっきの攻撃の侵蝕値を足しておきます
GM:OKです!
GM:イニシアティブ回って、百入さんの手番です。
百入結衣子:はい。どうせこの手番では倒しきれないので、被害を抑える方向に動きます。
百入結衣子:マイナーでエンゲージ。
百入結衣子:これで範囲攻撃できないはず。メジャーでショットガンを雲居さんに素撃ち。
■ミドル戦闘
  《カレイドソーン》雲居春音[9]
   UGN警備ドローン×1[6]
       百入[9]
        |
      (10m)
        |
     烏羽[6]、鶴喰[7]
        |
      (5m)
        |
       椋実[10]
GM:かかってきなさい!
百入結衣子:5dx
(5R10[10]) → 10[1,4,8,9,10]+9[9] → 19

百入結衣子:おっ回った。
GM:こいつなら回避ワンチャン。
雲居春音:4dx+1
(4R10+1[10]) → 9[2,2,9,9]+1 → 10

雲居春音:ダメでした。ダメージをください。
百入結衣子:2d10+7 装甲有効
(2D10+7) → 19[10,9]+7 → 26

百入結衣子:おっ高い
百入結衣子:まるで自然に、街頭を歩くかのように歩み寄る。
GM:なんかすごい優秀な装甲のおかげでダメージは減って、さすがにまだ生きてますね。
百入結衣子:装甲8ありそう
百入結衣子:戦闘機動ではない。戦いの素人であれば混乱もするだろう。
雲居春音:「……え? な、なにっ?」 完全に虚をつかれている。
百入結衣子:そのまま歩み寄って、近づきざまにショットガンを抜き撃ちした。
:「《カレイドソーン》、それも敵だ! 気を抜――」
百入結衣子:直撃ではなく牽制。自分に意識を引きつけるためのもの。
百入結衣子:無論当たりどころが悪く、何の備えもなければ致命傷だが。
雲居春音:「っつっ!」 着弾した箇所――上半身全体から血が噴き出す。が、すぐにそれは凝固し、修復される。
雲居春音:「やばい……! また制服が……! なにこの人!?」 衣服の一部のように、あるいは新たな装甲のように、血が固まる。
百入結衣子:フードを目深に被ったまま、意味ありげにくすくすと微笑む。
:「落ち着け。せめて反撃しろ、敵を削れ」
雲居春音:「……。はいっ!」
烏羽岬:「あの梟、普通にひどくないか?」
烏羽岬:「UGNよりこっちに近い匂いがする」
鶴喰湊融:「指導役ならあんなものでは?」淡々とした口調。
椋実翔利:「まあああ言うしかないでしょ。こっちの戦力も分かんないだろうしね」
GM:イニシアティブ。雲居さんの手番。
雲居春音:「こっちも、いくからねっ」
雲居春音:マイナーなし。
雲居春音:コンセ(ノイマン)+コントロールソート+鮮血の一撃。
雲居春音:攻撃対象は百入さんだけ……。仕方がない。
雲居春音:14dx7
(14R10[7]) → 10[1,2,2,2,4,4,4,6,6,7,7,9,9,9]+ 10[3,7,9,10,10]+10[1,5,7,10]+10[2,7]+5[5] → 45

烏羽岬:たかっ
百入結衣子:ガード値などはない。ドッジします。
百入結衣子:3dx>=45
(3R10[10]>=45) → 8[2,5,8] → 8 → 失敗

雲居春音:「……やっ!」 したたる血液が太刀を濡らす。振り放てば、その刃が巨大な斧の一撃と化す。
雲居春音:命中時に「フェイタルヒット」。
百入結衣子:げっ
雲居春音:9d10+10
(9D10+10) → 48[3,5,9,6,6,2,8,8,1]+10 → 58

GM:諸々有効です。
百入結衣子:無理無理無理!
百入結衣子:《リザレクト》します。
雲居春音:「どう、だっ!」 血の斧が触れた瞬間、それは棘に変わり、百入さんを突き刺した。
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:78->80)
雲居春音:HP2点消費。以上。
百入結衣子:「……っ!」回避しきれない。元よりするつもりもなく。
百入結衣子:「……ふう」声は抑える。余計な情報を抑えるためだ。
:「まあ、悪くはない。削れたぞ。まったく無意味な一撃ではなかったな」
雲居春音:「うっ。効いてない……!? やっぱり、まだこの太刀……」
百入結衣子:(効いてるっての。刃物だよそれ)血を拭う。
GM:というわけで、イニシアティブ回って、次は鶴喰さんですね。
鶴喰湊融:はい!
鶴喰湊融:マイナーで敵エンゲージへ移動。
鶴喰湊融:オートでデバウラーを装備、メジャー、コンボ:突羽根:≪コンセントレイト:モルフェウス≫≪カスタマイズ≫でドローンを殴ります。
■ミドル戦闘
  《カレイドソーン》雲居春音[9]
   UGN警備ドローン×1[6]
     百入[9]、鶴喰[7]
        |
      (10m)
        |
       烏羽[6]
        |
      (5m)
        |
       椋実[10]
鶴喰湊融:12dx7-2 でやっ
(12R10-2[7]) → 10[3,3,4,5,5,7,8,9,9,9,10,10]+ 10[1,5,6,7,7,8,10]+10[1,2,5,8]+10[10]+2[2]-2 → 40

GM:OK。いつでもどうぞ!
GM:ひいっ
鶴喰湊融:やったぜ!
GM:ドローンのイベイジョンは軽く突破。ダメージをください。
鶴喰湊融:5d10+19 装甲等有効です。
(5D10+19) → 27[3,10,3,3,8]+19 → 46

鶴喰湊融:よしよし。
GM:はい、壊れた! 粉々です!
鶴喰湊融:では演出。
GM:さらばだドローン1…
鶴喰湊融:一瞬。その刃に血を流す百入さんに視線が行ったが。その後、即座に踏み込む。
鶴喰湊融:踏み込み。足抜き。動作一つ一つに、“最適”なカタチがある。
鶴喰湊融:コンマ秒単位で移り変わるそれに、身体を“適合”させ続ける。――無数の花弁を持つ花の如く。
鶴喰湊融:「花色は赤。重なるは平野の社――咲け」振り下ろす一閃。花弁状の“砂”が無数に舞う。
鶴喰湊融:一閃は、《カレイドソーン》の頭を掠めて、ドローンを真っ二つに分割する。
雲居春音:「あっ!?」
鶴喰湊融:「………」無言で剣を構え直し、相対する。その視線は、すこし力が籠っているかもしれない。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5した(侵蝕率:85->90)
:「だめだな。個々の火力が高い。ドローンでは防ぎきれないか」
百入結衣子:(すごいすごい)手を振る。
鶴喰湊融:こく、とわずかに顎を動かす。
:「目の前のショットガン使いは囮だろう。間に合うか……?」
雲居春音:「ど、どうしよ……!」
烏羽岬:「間に合わない」 既に側面に回り込んでいる。 
GM:イニシアティブ。次はラストの烏羽くんです。
椋実翔利:もう目の前の戦闘そのものより周辺を警戒している
烏羽岬:マイナーで戦闘移動します。雲居ちゃんのエンゲージへ。
烏羽岬:メジャーは、《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《居合い》。
烏羽岬:使用武器は水晶キーンナイフ、キーンナイフ、キーンナイフ、キーンナイフツヴァイです。
GM:多いわい!
GM:殺す気か!
烏羽岬:3dx+24
(3R10+24[10]) → 8[1,8,8]+24 → 32

GM:しゃあない、やるか……ドッジ!
雲居春音:4dx+1
(4R10+1[10]) → 10[3,3,5,10]+6[6]+1 → 17

烏羽岬:が、頑張るじゃない……!
GM:ううーっ、無理! ダメージください!
烏羽岬:ダメージを出します。嬉しいことにこのキャンペーン、キーンナイフの装甲減算が重複する!というお話を頂いているので・・
GM:そうだよ!
烏羽岬:4d10+5+5+5+7+6 装甲値-20でダメージです。
(4D10+5+5+5+7+6) → 16[3,8,2,3]+5+5+5+7+6 → 44

GM:HP0! 撃破ダメージです。
GM:演出した後にラストアクションします
烏羽岬:なんだって!
烏羽岬:(僕まで手番が回ってくるとはな)
烏羽岬:(有能なエージェントだ。戦意を失わず、時間を稼いでいる……)
雲居春音:「ううっ……!」 迎撃しようとするが、間に合わない。
烏羽岬:「落第と言ったのは訂正する」 手の甲まで覆う、だぼっとしたロング丈のパーカー。袖口に隠し持った投げナイフを四本投擲。
烏羽岬:そのまま駆け抜け、すれ違いざまに腰から抜刀。二本のコンバットナイフで急所を貫き、切り裂く。
雲居春音:「え」 「なにその――」 斬撃。出血。
烏羽岬:「"黒疾風"」
烏羽岬:ナイフについた血を一振りして払い、油断なく構えなおす。
雲居春音:「……ま、」 出血しながら強引に振り返る。《ラストアクション》。
雲居春音:「まだっ……!」 溢れる血が太刀を強く握りなおさせる。
GM:攻撃します。とはいってもご存知の通り、ここからではろくな攻撃はできませんけどねーーーーー!
雲居春音:コンセ(ノイマン)+コントロールソート+血の宴。
雲居春音:対象は三人。烏羽・鶴喰・百入!
烏羽岬:切り払いを取っておけばよかった・・!
鶴喰湊融:ちぃい…ガード値は1しかないし、ドッジするしかない…!
GM:じゃあ、ターゲット
GM:攻撃して意味あるのは百入さんだ。百入さんを狙います。
雲居春音:コンセ(ノイマン)+コントロールソート。
雲居春音:8dx7
(8R10[7]) → 10[1,2,4,4,6,6,7,9]+5[3,5] → 15

烏羽岬:ば、馬車馬ー!
百入結衣子:よけられるかも!ドッジしてみます。
雲居春音:これに勝利の女神を足して、21です。
百入結衣子:よけられなさそう!
百入結衣子:ドッジしてみます。
百入結衣子:4dx
(4R10[10]) → 9[1,2,3,9] → 9

百入結衣子:ムリでーす
雲居春音:ダメージ。諸々有効。
雲居春音:3d10+10
(3D10+10) → 15[6,3,6]+10 → 25

百入結衣子:HP減ってるので無理なんだよなあ
百入結衣子:倒れるのも癪だな。《リザレクト》。
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:80->87)
雲居春音:「……やぁっ!」 血を噴き出し、噴き出す血を推進力に、刃を放つ。
百入結衣子:その刃の前に躍り出る。
雲居春音:拙速の一太刀は狙いを誤るかと思いきや、最後の一瞬、とても負傷しているとは思えない精妙さがあった。
百入結衣子:「……っ!」傷口への追撃は、存外響くが。声を上げずたたらを踏む。
鶴喰湊融:「!」目を見開く。まさか動けるとは思ってなかった。「……っ」一瞬百入さんの名前を呼び掛けてなんとか口を塞ぐ。
雲居春音:「だ、だめ!? 強いよ先生、この人たち……!」 戦闘不能。「ロイス:先生」をタイタス昇華し、踏みとどまる。
:「限界だな。撤退しろ」
:「……たったいま、状況が変わった。《パンタグリュエル》、《ゴルゴノプス》がやられた」
烏羽岬:(根性というやつか。それとも遺産の力か。いい一撃だったな) 百入が斬られるところをじっくり観察していた。
:「……直前の通信によれば、《スヴェルト》セルの剣鬼だ。私と《モーターウェイ・フォックス》がこれからそちらに向かう」
:「お前も引け。この状況で死なれては困る、《カレイドソーン》」
椋実翔利:「……さあ、どうする? 動けなくなるまでやるか?」 上空、腰に手を当ててボードの上から雲居を見下ろす。その砲口は当然、彼女に向けられている
雲居春音:「……! く、うぅぅっ……」 唇を噛んで、一歩引く。
百入結衣子:ショットガンを構える。撃つつもりは微塵もないが。
鶴喰湊融:じり。脇構えを深く。いつでも踏み込めるように。
雲居春音:「お、覚えてなさい! ホントに! 次は、もっと……!」 二歩引く。
百入結衣子:ガチャリとポンプの音を威圧的に鳴らす。
雲居春音:「こんな風にはいかないからね!」 飛びのく。逃げ出す。
烏羽岬:「……逃すか」 ギリギリ外れる軌道でナイフを投擲する。
雲居春音:「うわっ! たっ!」 ナイフを跳んでかわす動き。そのまま森の奥へ逃げていく。
烏羽岬:追いはしない。逃げていくのをそのまま見送る。
GM:戦闘終了。道は開けました。
烏羽岬:「もう少し、本気で殺しにかかるべきだったかな。顔見知りだとバレないように」
鶴喰湊融:退避を確認。それから、「…百入さん。大丈夫ですか。止血や応急処置は…」幾分か熱の戻った口調。
椋実翔利:「よし。戦闘時間は最短で済んだな」 高度を下げつつ
GM:周囲には戦闘音が満ちており、夜の静けさを破ってかき混ぜている。
百入結衣子:「はああ」息をつく。「まあ、あの様子なら感づいてさえ居ないでしょ……」
百入結衣子:「ん。これか。まあ平気。まだ余裕は残ってるから」
椋実翔利:「いや、アレで疑えるほどデキちゃいねーだろ。……ほら、百入」 応急手当キットを放り渡す
鶴喰湊融:「…あの梟もあります。マークはされたでしょうから、気を付けねばいけないでしょうが」…「それなら、よかった」
百入結衣子:「ん。さんきゅ」使用しても?
GM:どうぞどうぞ
烏羽岬:「71秒か。ドローンありとはいえ、覚醒から半年の新米にしてはよく時間を稼いだな」
烏羽岬:「あれはいいエージェントになる」
百入結衣子:7+2d10
(7+2D10) → 7+12[5,7] → 19

百入結衣子:OKOK
烏羽岬:いい出目!
GM:大回復されてしまった
百入結衣子:「あはは。悪いニュースだねそれ」ウィッグとコンタクトを外しながら治療する。
鶴喰湊融:「…知り合いが良い評価なのが嬉しいのはともかく、今は遺産を優先するべきだよ」ちょっとむすっとした口調。
椋実翔利:「気休め程度だけどな。百入のおかげで全体で見ればダメージは抑えられたし」
烏羽岬:「ああ。百入のあの判断は、実によかった」
鶴喰湊融:「…すみません、負担を一手に押し付けてしまいました」眉尻が下がった顔。
烏羽岬:「ポイントを3pほど加算しておく」
椋実翔利:「何だかんだ、こっちの攻撃にもビビッて逃げ出したりしなかったからな。肝が据わってた。……厄介なことだ」
百入結衣子:「湊融の情報のおかげだよ。ありがとね」
烏羽岬:スマホを取り出し、“さすが百入ポイント”を加算している。
鶴喰湊融:「…ん。お役に立てたなら、なによりです」
鶴喰湊融:ぎゅ、と。拳を握りしめる。
百入結衣子:「ま、これは前哨でしょ?そのために被害を抑えたんだしさ」
百入結衣子:「急ごっか。結構稼がれちゃった」
百入結衣子:「稼ぎ時を逃しちゃう」
椋実翔利:「そうそう。あ、『椋実あこがれるポイント』の精算は仕事終わってから一括で良いからな!」
烏羽岬:「あの梟だけは要注意だな。偶然か? 僕らが来るのを予想して雲居といっしょに居たのか……?」
鶴喰湊融:「はい。遺産は、すぐそこです」意識を立て直す。剣を背に負い、駆けられるように。
鶴喰湊融:「指導役としてのフォロー、とだけだとは思いたいけれど。…今は、置いておこう?」
烏羽岬:「……」 “椋実にはがっかりだポイント”を用意してある事は言わず、さっさと歩き出す。 「行こう」

GM:シーン終了につき、ロイスのみ取得可能です。
鶴喰湊融:ロイス満タン!以上で。
百入結衣子:湊融ちゃんに取る!
烏羽岬:-監視対象/《カレイドソーン》雲居春音/好感/○隔意/ロイス  これをP/N反転します。Pを表に。
椋実翔利:ロイスいっぱいマン椋実
百入結衣子:-妹分/鶴喰湊融/親愛:○/罪悪感/ロイス
烏羽岬:そしてこれは百入に取るしか無い……とります。
GM:反転!
鶴喰湊融:フレーバーなら雲井ちゃんに 感服/憤慨〇あたり取る感じだなあ
烏羽岬:-頼れる同僚/百入結衣子/信頼/○脅威/ロイス
百入結衣子:Nじゃん!
GM:OK!
烏羽岬:百入が裏切ったらこのセル半壊しそうだな、みたいな感じが・・
GM:これでよしかな。ではシーンを終了します。

ミドルシーン7:舞い降り、捕える

GM:シーンプレイヤーは烏羽くん。
GM:遺産を確保するシーンです。登場は自由です。
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:78->86)
烏羽岬:ちゅんちゅん
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+5(1d10->5)した (侵蝕率:87->92)
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:90->95)
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:87->95)
鶴喰湊融:ひぎゅう
椋実翔利:コケコッコー
百入結衣子:仲良し姉妹
GM:OK。

GM:夜明けが近づいてくる。
GM:UGNとFHの戦闘は熾烈を極めているようだ。そのおかげで、きみたちは“遺産”に近づくことができる。
GM:間もなく、江永が特定した座標まで到達するだろう。――もしも周囲の戦闘状況を知りたければ、
GM:無線の傍受を試みてもいい。
GM:判定は、《知識:機械操作》で難易度8だ。
烏羽岬:知識!
椋実翔利:くっ……知識:機械操作……
鶴喰湊融:うげえ一番苦手
烏羽岬:消える人、やります?
百入結衣子:やろっかな
椋実翔利:スカイキッドの判定技能は知識:機械操作だが、それはそれとしてそんな技能は持っていない……
烏羽岬:おやりおやり
百入結衣子:消えて判定します。
鶴喰湊融:お願いしますっ
GM:どうぞ。
百入結衣子:9dx>=8
(9R10[10]>=8) → 8[1,2,2,4,4,4,5,7,8] → 8 → 成功

百入結衣子:あぶないあぶない
鶴喰湊融:つよい…
GM:やるぅ
GM:無線を傍受したところ、どうやらUGN側に甚大な被害が出ているらしい。
GM:《スヴェルト》セルの手により、すでに3名の死亡が確認されている。
GM:おかげで現場は混乱している――以上だ。
百入結衣子:周囲の空気の分子運動を停止。音の伝播を止めて、無線のみに指向性をもたせる。
烏羽岬:「百入。どう?」
百入結衣子:「……うん。《スヴェルト》が3人やったみたい」
鶴喰湊融:剣を背負い周囲の警戒を続けている。「…《スレイベギー》が投入しようとしていたセルですね」
椋実翔利:「……そいつはハンパないな。8人いたうちの3人か……」
百入結衣子:「さっきのと総合すると、2人は《パンタグリュエル》と《ゴルゴノプス》なのかな」
鶴喰湊融:「…本格的に此方へ来る前にさっさと脱出したいですね。そんな戦力とまでやりあってられない」
百入結衣子:「うーん。もうちょっと《スレイベギー》側を削っとくべきだったかなあ」
烏羽岬:「たしかにな。バランスの良い戦力の削れ方ではない」
GM:もしもみんなが望むなら、《スヴェルト》セルについて記録、あるいは記憶を探ることもできる。
GM:その場合は百入さん以外が判定可能。情報:FH、または情報:裏社会 難易度9だ。
鶴喰湊融:コネは使えますか?
GM:こちらには(あれば)財産ポイントも投入できる。コネも使用可能だ。
百入結衣子:ない……
百入結衣子:貧乏セル
鶴喰湊融:ありがたい…!FHでコネを使用し判定。もう金は…ない…
鶴喰湊融:9dx+1=>9
(9R10+1[10]>=9) → 9[2,3,4,6,6,6,7,8,9]+1 → 10 → 成功

鶴喰湊融:よしっ
百入結衣子:わーい!
GM:さすが湊融チャン! さすみな!
百入結衣子:ポイント2倍!
鶴喰湊融:えへへ
GM:では張ります。
□《スヴェルト》セルについて 情報:FH、または情報:裏社会 難易度9
全員がなんらかの武器の達人とされる、少数精鋭のセル。
戦闘以外に関心をもつことはなく、戦闘任務のみ請け負う。
セルリーダーを知る者は剣鬼と呼び、彼はUGNの支部を一人で壊滅させたという噂もある。
最近は《スレイベギー》セルの仕事を受注しているようだ。
「マスター・ヴォルトの遺志を継ぐ」と名乗るメンバーも最近増えたらしい。
烏羽岬:www
GM:当面、関わらない方がいいという意味です。
百入結衣子:やばいよ!はやく謝ろ!
鶴喰湊融:「…本格的にまずいですね。《スヴェルト》セルは戦闘系でもかなりハイレベルなセルです」
椋実翔利:「だろうねー。《スレイベギー》が取って置きにするからには本物だ」
鶴喰湊融:「リーダーはUGN支部を単独で壊滅させた実績もあるとか。…しかも、さっきの梟は剣鬼、リーダーの存在を示唆していました」
烏羽岬:「金持ってるな。《スレイベギー》……」
百入結衣子:「それも嘘じゃないんでしょうね。現に3人やってるってことはそうだもの」
鶴喰湊融:「ましてや、マスター・ヴォルトの残党も最近加入したとのことです。…見つかったら交戦を免れません」
椋実翔利:「……おー……」
烏羽岬:「マスターヴォルト?」 椋実を見る。
百入結衣子:「マスターエージェントのアンダーカード?なおさら正面から当たるのはマズいか」
鶴喰湊融:「これは本当ですよ。嘘だと思いたくて高いお金だして確認しましたから」
椋実翔利:「……いや、いやいや。さすがにオレを追ってってことはないでしょ。偶然偶然。ボスがいなくなってなんとなく入ったんだって」
百入結衣子:「……湊融、絶対ギャンブル手出しちゃダメだからね」
鶴喰湊融:「…その時はまだR市には興味がなかったみたいなので、放置するしかなかったんですが…」
鶴喰湊融:「出しませんよ!!もうヤクザ屋さんに頭下げるのはコリゴリです…!」
烏羽岬:「なんにせよ、納得がいった。UGNが圧されるわけだ」
椋実翔利:「あー、まあまあ。ともかくそれだけヤバい奴らってことだ。UGNも押されてるワケだし。関わり合いにならないようにしねえとなー」
椋実翔利:「……いやホント関わらないようにしないとな……変装のバリエーション増やそっかな」
鶴喰湊融:「…ええ、本当に。そのためにも早く遺産を確保して資金準備して偽装しないと…」
烏羽岬:「ワンサイドゲームにならないよう、《スレイベギー》側も削っておく、という手もありそうだけど……」
GM:そんな風に話しながら移動を続けていると、やがて“遺産”の現場が見えてくるだろう。
烏羽岬:現場の方に目をやる。「さっさと"遺産"を取って逃げたほうが、シンプルか」
GM:小さなクレーター。その周辺に様々な機材。人員の姿は見えない。逃げ出したのかもしれない。
百入結衣子:「そうだね。余計な戦いはするべきじゃない」
百入結衣子:「死ぬならもっともっと大きな戦場がいいでしょ?」冗談めかして笑う。
烏羽岬:「死ぬのはよくない。死んだら普通の生活に戻れないぞ、百入」
GM:いまはただ、その機材の中心――キープアウトのテープで囲われた内側に、大きな卵型の物体が鎮座している。
烏羽岬:無駄口を叩きながらも、周囲は警戒している。
鶴喰湊融:「仇も討たずに死ぬのは御免ですね…」苦笑しつつ警戒。
椋実翔利:「よせよ百入、縁起でもない。……で、どうなんだこれ。《ディメンジョンゲート》でアジトに落とせば良いのか?」
百入結衣子:「あはは。気をつける」
椋実翔利:「レネゲイドの影響的なの避けるなら持って帰るしかないけど。どうすんだっけ」
GM:人間の乳幼児ほどの大きさだ。望むなら、抱えて持っていけるだろう。《ディメンジョンゲート》を試してもいいかもしれない。
百入結衣子:「触らずに済むなら、そのほうがいいかな。得体は知れないもの」
鶴喰湊融:「触れたら契約とか、変な効果が発動とかありそうですものね…」
椋実翔利:「……変な効果はともかく、契約が結べてチカラ手に入んなら悪い気はしないなぁ」
烏羽岬:「アジトに持ち帰ってからでも遅くはないだろう。椋実、頼む」
椋実翔利:「ま、普通に先運びしときますか。遺産の契約は代償も怖いしな。オッサンの分析を待とう」
椋実翔利:遺産のすぐ下に《ディメンジョンゲート》開きます。繋げ先はアジトのテーブルの上。
GM:《ディメンジョンゲート》を使用すると、
GM:これちょっと難しいな……ちょっと待ってください……
椋実翔利:ククク……なんなら緊張状態にあるとしてもよいぞ……戦闘音聞こえるし……
烏羽岬:繊細か
椋実翔利:音楽家のように繊細な感性を持っているのさ。見習いたまえ
GM:わかった。こうなる。きみが《ディメンジョンゲート》を行使したとき、
GM:卵型の物体が震えだし、高熱を発する。表面が波打ち、さざめき、そして変形し――
GM:「亀」の形になる。
烏羽岬:「…………」
烏羽岬:「……椋実?」
鶴喰湊融:「え、な…」反応して剣を構えていたが。「亀…?」
烏羽岬:お前なにやったの、という顔を向けている。
椋実翔利:「いやなんでオレが悪いみたいな空気にしようとすんの!」
GM:亀はのろのろと動き出す。
百入結衣子:「レネゲイドに反応して、孵化した……?」
椋実翔利:「普通にゲート開こうとしただけだよ。変形して……」
烏羽岬:「動いた」
鶴喰湊融:「“卵”が…孵ったんですか…?」
椋実翔利:「……動き出してるけど……」
GM:背中の甲羅には、相変わらず奇妙な紋様が描かれている。
椋実翔利:ゲートを開く的な行為を止めます
GM:すごく遅いが、烏羽くんに近づいてくる。ゲートに吸い込まれる気配はまるでない。
鶴喰湊融:「ってこのまま放っておけませんよ!確保しないと!」わたわたしている。「ケース!ケースどこです?」
GM:めちゃくちゃ遅い。
百入結衣子:「うーん。こうなると、これ以上変な干渉するのもまずいかな」
GM:烏羽くんじゃない、椋実さんに!
椋実翔利:「同感だ。何があったか分かったもんじゃない」 こっちから遺産の元へ歩み寄る
GM:椋実さんに近づいてきます。亀はムカつくほど能天気な顔だ。
鶴喰湊融:「…ファーストインプリンティングってやつでしょうか」椋実さんに向かう亀を見つつ。
百入結衣子:「何それ。パパになっちゃったの?」
烏羽岬:「プラン変更だ。ゲートが使えない以上、こいつを抱えて早急に撤退するしかない」
烏羽岬:「お前が持つか? パパ」
百入結衣子:「触ってもだいじょうぶなのかな」
椋実翔利:「……レネゲイドウィルスの行使者を判断してってことか? まったくマヌケな顔しやがって」
GM:亀は相変わらず椋実さんに近づいてきている。
鶴喰湊融:「…江永さんにも報告する必要がありますね」
百入結衣子:「あの、一応言っとくけど蹴っ飛ばしたりしないでね」
烏羽岬:椋実さんが亀を持たないなら、烏羽自ら行くつもりです。ここに留まり続けるリスクを気にしている。
椋実翔利:「だーれがパパだ。……が、これは流れ的に、確かにオレが持つべきだろう」 遺産を手で拾おうとします
GM:では、簡単に拾われる。だが、拾い上げた時、
GM:その指に亀が噛みつく。痛いだけだが、まあ痛い。
烏羽岬:「噛んだ」
椋実翔利:「痛っつ! なんだコイツ! 噛む流れだったか!?」
GM:我慢するなら別に我慢できる。他の人にパスしてもいいし、そのまま抱えていてもいい。
鶴喰湊融:「わっ大丈夫ですか?」
百入結衣子:「反抗期なんじゃないの?」
椋実翔利:「血が出るほどじゃねえが……痛っつつ。何だろうなコレ……」
椋実翔利:「……オレ以外なら平気か? おい烏羽。持ってくれ」 噛まれたまま突き出す
烏羽岬:「首から離れた場所を持ったほうがいい。亀の首は思った以上に伸びるとナショナルジオグラフィックでやっていた」
:「……」 のそのそ動きながら、椋実を噛もうとしている。
烏羽岬:「わかった」 噛まれたくないので、甲羅越しにしっぽの方を持ちます。
GM:烏羽くんが持つなら、何もしません。
烏羽岬:「……反抗期なんじゃないか?」
GM:のそのそと手足を動かすだけで、烏羽くんを見上げる。なんの感情も読み取れない。というか亀だからよくわからない。
鶴喰湊融:「…やっぱり最初にエフェクト行使した人を認識してる?」
椋実翔利:「ケッ。烏羽に次いで第二の反抗期の登場かよ……まあ安全なら良い」
百入結衣子:「かもしれない。まあ、原理の解明は後がいいかな」
百入結衣子:「安全に持ち運べるなら、今撤退するべきだと思う」
鶴喰湊融:「ええ。江永さんにも連絡して、早期に撤退しましょう」
烏羽岬:「同感だ。亀を持ったままの戦闘は動きが鈍る」
椋実翔利:「だーな。目的は達したし。他の連中と顔合わせる前にずらかろうぜ」
GM:撤退するなら簡単だ。いまならUGNの混乱と、FHの熱狂の隙をつけるだろう。
烏羽岬:「誰かしんがりを頼んだ。僕は二番手か三番手で行く」
烏羽岬:「アジトに帰るまでがミッションだ」
百入結衣子:「うん。そっちはやる」

GM:では、ロイス取得のみ可能。でもみんな一杯かな。
鶴喰湊融:いっぱい!
椋実翔利:イッパイダー
百入結衣子:いっぱいデース
烏羽岬:亀、かわいいからロイスとってあげたかった
GM:OK。
GM:ではシーンエンド。

クライマックスシーン:朝焼け、比翼、嵐に舞う

GM:全員登場です。ダイスをお願いします。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:95->97)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+8(1d10->8)した (侵蝕率:92->100)
鶴喰湊融:ぎりぎりだぁ
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:86->88)
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:95->97)
烏羽岬:うわっ低い
椋実翔利:きゃっ、一人100
百入結衣子:仲良し姉妹、だ……!
鶴喰湊融:なかよしだ~
GM:みんな調子よかった…。

GM:迅速な離脱。
GM:徐々に東の空の黒色が、薄くなりつつある。
GM:大気が朝を待っている。
GM:あと少しで森から離脱できるだろう。だが――
奥野キリエ:「……そこまでだ。止まれ、クソ野郎ども」
烏羽岬:「――。」足を止める。
烏羽岬:「まあ、来るよな」
《ノーナクラップ》:「まさか、あんたらが出てくるとはね」
《ノーナクラップ》:「嬉しいよ。噂のセルだ」
鶴喰湊融:ざり、と土を踏み留まる。「…できれば最後まで上手くいけばよかったんですが」ぼそり。
《モルタブリンク》:「……」 兄の影に隠れていない。うずくまり、荒い呼吸を繰り返している。
椋実翔利:「おやおや、総出でお迎えとは。オレたち何かしたっけ?」
百入結衣子:「湊融、眠くない?大丈夫?」
鶴喰湊融:「大丈夫です。この子も、そろそろ“起きる”ので」剣が周期的に震えている。
奥野キリエ:「てめーら、やってくれたな? “遺産”はどこだ? 正直に言えよ。ただの散歩でここまでくるわけねーだろう」
百入結衣子:「そう。じゃ、よかった……あなたはあたしたちの雇い主なの?」
鶴喰湊融:「残念ながら契約は切られてますね。残・念・な・が・ら」ちょっと根に持ってる。
奥野キリエ:「……こいつらは」 頭を振る
烏羽岬:「UGNが持っていった。僕らは無様に逃げ帰ってきたところだ」
奥野キリエ:「烏羽ァ~~~。お前、無表情でそういうこと言うなよ。もう少し残念そうにしろ」
烏羽岬:「……」
烏羽岬:「無様に……逃げ帰ってきたところだ……」 少しアクセントをつけた。
百入結衣子:くすっと笑う。
奥野キリエ:「チル公のダメなところだな。ま、いいや。てめーら“遺産”出せ」
烏羽岬:騙しきれるとは思っていない。言いながら、既に周囲の地形を確認している。
奥野キリエ:「《ヴリトラ》みたいなちっぽけなセルが。“遺産”を抱えてられると思うのか?」
百入結衣子:「抱えられなくなったら売るだけでしょ」
鶴喰湊融:「分からないですよ。上手くして、これからリエゾンロードとかの憶え目出度く上手くいくかも」
烏羽岬:「リグ・ヴェーダにおいては“覆い隠すもの”の意味だ。《ヴリトラ》が遺産を抱えるのは、ある意味筋が通っている」
奥野キリエ:「わかってねえな……なあ。悪いようにはしない。そっちの《フェザータップ》は個人的に嫌いだから始末するし、役立たずには消えてもらうが」 役立たずのところで百入さんを見る。単なる諜報員だと思っている。
烏羽岬:「役立たず……」
百入結衣子:「っ」一歩下がる。
椋実翔利:「うわっ、名指しでソレかよ。ひでえなー。自分だって他人から嫌われるように振る舞ってるクセに」
奥野キリエ:「例の暗殺セル抜けと、“太白”は別だ。雇ってやってもいい」
鶴喰湊融:そう戯言を言いつつ位置取りを取っている。「……お高い評価が有るようで嬉しいですね」平坦な口調。
奥野キリエ:「《ヒートバック》は人間遺産探知機だろ? あんたらには利用価値がある。いますぐあたしらに就け。こいつは最後通告だ」
烏羽岬:「……だそうだ、鶴喰。零細セルの事務労働からは解放されそうだが、あちらに付くか?」
烏羽岬:「僕の答えは決まっているから、お前のやりたいように答えるといい。子供にはその権利がある」
鶴喰湊融:「そうするならもっと早く転職してますよ」くすりと笑いつつ。
烏羽岬:「それもそうか。そうだな」
鶴喰湊融:「ああ、ありがとうございます。なら」剣を構えて。
椋実翔利:「ああ、まーそろそろ良いだろ……オレらもさ。早く帰りたいんだ。もうこんな時間だってのに、酒も入ってねえのに起きてんのは正直ツラいな」
鶴喰湊融:「キリエさん、貴方にはお世話になっていました」
奥野キリエ:「……ああ?」
鶴喰湊融:「でも。――わたしの身内を殺すといった。なら、“もうダメ”です。わたしの剣が。この“薄墨”にかけて赦さない」
鶴喰湊融:「ああ。今、撤回するなら。許してあげてもいいですよ?」こてり、と笑いながら首を傾げて。
鶴喰湊融:「“最後通告です”」
奥野キリエ:「ちっ! ふざけてんなよ。だったら……許しを請うのは――」 全身に黒い炎が灯る。 「てめぇらだ。いけ、《パルツェ》セル」
《ノーナクラップ》:「……モルタ。いいぞ。やれ。思い切り……」
《ノーナクラップ》:「解放しろ」
《モルタブリンク》:「兄さん。……ああ、兄さん。この世で……ただ二人きり……」
《モルタブリンク》:「……私の、に、に、い、いいいいいいいぃぃぃぃぃぃイイイイイイイイ!」 全身が震え、うごめき、四肢が膨張していく。
百入結衣子:「わわわ。いい買い物だそれ」
烏羽岬:ロングパーカーを脱ぎ捨てます。軽く丸めて椋実の横手あたりに放り投げる。 「椋実」
烏羽岬:「僕のパーカー、踏むなよ。汚したら怒るからな」
烏羽岬:手元に亀はもう無い。
烏羽岬:厳重にパーカーにくるんで、一緒に投げた。
椋実翔利:「……へっ。自分で適当に扱っといて言うことか」 しっかり拾い上げる
GM:――戦いが始まる。

GM:――《モルタブリンク》は鳥のように甲高い咆哮をあげた。
GM:それは彼女の人格が切り替わったことを意味する。
GM:人格の変化は、意識だけでなく肉体にも及ぶ。四肢が肥大化し、膨張する。
GM:それと同時に、強力なワーディングが発生する。
GM:衝動判定。《意志》で難易度9です。宜しくお願いします!
烏羽岬:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 7[2,2,3,4,5,7] → 7 → 失敗

鶴喰湊融:3dx=>9 てやっ
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[5,7,9] → 9 → 成功

百入結衣子:消えれない……!
烏羽岬:うわっだめだ。
椋実翔利:5dx+1-5=>9
DoubleCross : (5R10+1-5[10]>=9) → 10[1,2,6,8,10]+3[3]-4 → 9 → 成功

GM:消えちゃだめな判定です
鶴喰湊融:うわ成功した…
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+3(2d10->1,2)した(侵蝕率:88->91)
百入結衣子:成功しちゃってるw
椋実翔利:えっ成功すんのか
烏羽岬:うわっ低い・・
鶴喰湊融:97+2d10
DoubleCross : (97+2D10) → 97+15[8,7] → 112

鶴喰湊融:ぎえええ
椋実翔利:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+14[5,9] → 114

百入結衣子:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 6[1,1,3,6]+1 → 7 → 失敗

烏羽岬:あ、すみません
百入結衣子:ダメだ!暴走!
烏羽岬:ミドル戦闘でのメジャーアクション侵蝕を上げていませんでした。今上げます。
GM:あ、どうぞどうぞ
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+4(2d10->1,3)した(侵蝕率:97->101)
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+8した(侵蝕率:91->99)
鶴喰湊融:あ、あと100超えたので、水晶の効果が+2され+8になります。
GM:OK!
GM:では、戦闘。互いの距離はこんな感じです。
■クライマックス

     《ホブルディ》奥野キリエ[4]
《ノーナクラップ》[15]、《モルタブリンク》[7]
           |
         (10m)
           |
    烏羽[6]、鶴喰[7]、椋実[10]、百入[9]
GM:よくあるパターン。
百入結衣子:いつものやつ!
GM:1ラウンド開始。
GM:セットアップから!何かある人!
百入結衣子:なーし
鶴喰湊融:なしです。
烏羽岬:ありません。
椋実翔利:コーリングシステム! スカイキッドに搭乗します
奥野キリエ:「くそっ! こっちは大技も加速も使い果たしてんだよ。しっかり働けよ、《パルツェ》ども!」
奥野キリエ:ブルーゲイル。青い錠剤をガリガリとかみ砕き、イニシアチブを9に。
椋実翔利:薄笑いを浮かべたまま、足元のゲートから出現されたボードに足を乗せる 「……ただ暴れたいだけの動物か。悪いがそんなのは見慣れてるんだ」
《ノーナクラップ》:「当然だ。……いくぞ、《モルタ》。お前は誰よりも速い」
椋実翔利:「退治してやるぜ。オレのSHIDENで」
《ノーナクラップ》:空間圧縮+力場の形成。モルタブリンクに。
《モルタブリンク》:「うううぅぅううウウウウウウ!」 モルタブリンクは10m移動し、君たちにエンゲージする。
     《ホブルディ》奥野キリエ[9]
       《ノーナクラップ》[15]
           |
         (10m)
           |
       《モルタブリンク》[7]
    烏羽[6]、鶴喰[7]、椋実[10]、百入[9]
烏羽岬:「《ノーナクラップ》の加速支援か。来るぞ」
百入結衣子:「こうして見ると早いね、やっぱ」
《ノーナクラップ》:「暴れたいだけの動物か。言ってくれるな、《フェザータップ》……」
《ノーナクラップ》:「それでは射撃戦といこうか。この前見せたのは、そっちも本気じゃないだろう?」
GM:イニシアチブ。《ノーナクラップ》の手番です。
《ノーナクラップ》:マイナーで斥力の矢。両手を広げると、黒い砂のような粒が周囲に漂い始める。
《ノーナクラップ》:「俺の弾丸だ」 黒い砂粒は惑星の輪に似た、ノーナクラップを取り囲む円を形成する。
《ノーナクラップ》:メジャーでコンセ(バロール)+瞬速の刃+因果歪曲+オーバーロード。
烏羽岬:「面白いな……こういうタイプか」
《ノーナクラップ》:「俺は妹ほどの才能がなくてね……だが、非装甲型のオーヴァードを殺すには十分だと思わないか?」
《ノーナクラップ》:14dx7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[2,2,3,5,5,5,6,6,6,8,9,9,10,10]+10[3,4,8,9,10]+3[1,2,3]+4 → 27

《ノーナクラップ》:妖精の手。
百入結衣子:「これから撃ち抜かれるんだったら面白くないかなあ!」
《ノーナクラップ》:1dx7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 10[8]+4[4]+34 → 48

椋実翔利:「見るからに軽そうなヤツだ。オレのSHIDENとは比べ物にはならない……が!」 速い!
GM:対象は、もちろん全員! 対処をどうぞ。
百入結衣子:暴走リア不!
烏羽岬:「たしかに、ボールペンでも人間は殺せるしな。十分すぎる」 一応の回避行動を取る。
鶴喰湊融:ガード値なんてない武器!ドッジします。
烏羽岬:あっとれない。暴走してる!
烏羽岬:リア不です。
鶴喰湊融:10dx+1=>48
DoubleCross : (10R10+1[10]>=48) → 9[3,4,4,4,5,6,6,7,9,9]+1 → 10 → 失敗

椋実翔利:一応ドッジしとくか
鶴喰湊融:せやろな…
椋実翔利:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[1,4,7,9] → 9

椋実翔利:あう~
GM:ではダメージ。
GM:5d10+24 装甲もガードも有効。
DoubleCross : (5D10+24) → 17[2,1,4,2,8]+24 → 41

鶴喰湊融:「づ、ッ…!」ごろごろと地面を転がって衝撃を殺す。
鶴喰湊融:装甲引いても死ぬ…w《ホブルディ》奥野キリエ 〇信用/食傷を昇華し復活します。
烏羽岬:HP28だと装甲含めてもちょこっと足りなかったな……リザレクト。
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:99->107)
《ノーナクラップ》:「いけ」 黒い砂粒が君たちを掃射する。その一つ一つの正体がわかる。――砂鉄だ。
百入結衣子:耐えきれない。お兄ちゃんのロイスを昇華。
椋実翔利:善良な一般男性なので死にます!
GM:(善良とは…)
椋実翔利:《ノーナクラップ》! おあつらえ向きにてめぇーのロイスがあったぜ! タイタスにして昇華、HP11で復活!
《ノーナクラップ》:「……効果あり。どうだ、《フェザータップ》。撃ち返してみなよ」
GM:というわけで、イニシアチブから手番は椋実さんに回ります。
百入結衣子:幾条もの擦過の跡を拭う。「……もう。お兄ちゃんとの勝負なら巻き込まないで」
烏羽岬:「まったくだ。以前会った時に何を話したのか知らんが、ずいぶん仲よさげじゃないか」
椋実翔利:……砂鉄の嵐の中から、それを上空へ抜け出す紫の光がある。服は裂け、血も滲ませながら、しかしその頬は笑みを崩さない。
椋実翔利:「……いいぜ。仮の味方にゃ憚られるが、殺す敵になら全力を『見せて』やれる」
椋実翔利:マイナーで5m後方へ飛行移動。メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》、因果歪曲させないから《ブルータルウェポン》も乗せちゃおう
     《ホブルディ》奥野キリエ[9]
       《ノーナクラップ》[15]
           |
         (10m)
           |
       《モルタブリンク》[7]
      烏羽[6]、鶴喰[7]、百入[9]
           |
         (10m)
           |
          椋実[10]
椋実翔利:対象は《モルタブリンク》です
GM:ヒョーッ
GM:どうぞ!撃ってみてくださいよ
椋実翔利:12dx7-2
DoubleCross : (12R10-2[7]) → 10[2,2,2,3,5,5,6,8,8,9,10,10]+6[2,4,4,5,6]-2 → 14

烏羽岬:椋実!?
椋実翔利:ヒエッ
鶴喰湊融:ミドルの反動が
烏羽岬:ノーナクラップ!妖精の手をくれ!
百入結衣子:C値8のときのほうが高かった
GM:やらんわ!!!
GM:まあ、モルタの行動ロジックはガードですけどね。グラビティガード!
GM:ダメージください!
椋実翔利:2d10+32+8
DoubleCross : (2D10+32+8) → 12[7,5]+32+8 → 52

椋実翔利:諸々有効
椋実翔利:52+2d10
DoubleCross : (52+2D10) → 52+5[3,2] → 57

《モルタブリンク》:52-3d10
DoubleCross : (52-3D10) → 52-17[5,3,9] → 35

椋実翔利:強化されていることを思い出しました。最終値!
GM:ああ、じゃあガードを抜いて40点ダメージ!
GM:あと装甲でちょっと凌いで、かなり痛みました!
椋実翔利:「だが悪いな、《ノーナクラップ》。サシならともかく、今は撃ち合いとは行かん」
椋実翔利:ボード正面中央の砲口が光る。その向けられる先は《モルタブリンク》
《ノーナクラップ》:「……《モルタ》! 来るぞ!」
椋実翔利:「オレの力、オレの武器、オレのSHIDEN、特等席で拝んでな!」 砂鉄の嵐の止まぬ最中へ、プラズマ光を纏った弾丸が次々に飛び込んでいく!
《モルタブリンク》:「う、ウウウうぅぅぅぅうッ……!」 弾丸の勢いは減速するものの、完全ではない。大半は着弾し、傷を受ける。
烏羽岬:(ことさらに“オレの”を強調している……)
椋実翔利:(……ったく、面倒な動き方をしやがって) 言葉の反面、誤射を防ぐためかなり慎重に連射をしている。
椋実翔利:(気持ち良くないぜ。思い切り撃つために……) 「……とっととソイツを片付けろ!」
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+9した (侵蝕率:114->123)
百入結衣子:「けほっ、けほっ。演者からしたらぜんぜん特等じゃないよね」
GM:プラズマの弾丸が砂鉄を飲み込み、激しい白と黒の異様なコントラストを生み出す。
奥野キリエ:「ンだよ、やっぱりあいつじゃねえか。マスター殺しの盗っ人野郎ってのは」
烏羽岬:「その通り。人格に問題を抱えてはいるが、戦闘能力は随一だぞ」
烏羽岬:「なるべく椋実を狙うといい。積極的に狙うといい」
鶴喰湊融:「ほ、褒めてるんですよね鳥羽くん…?」
奥野キリエ:「それってほとんどジャームって意味じゃねえか? 退治されちまえ!」
烏羽岬:「……………………褒めている」
GM:イニシアチブ回って、次の手番は百入さん
百入結衣子:はい!
百入結衣子:マイナーでコンボ『ケムダーのヴェール』。完全熱光学迷彩を起動。
百入結衣子:メジャーはコンボ『アディシェスの栄誉』。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《見えざる死神》で、モルタブリンクを攻撃。
GM:こいっ
百入結衣子:13dx7
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,6,7,8,8,10,10]+10[3,3,6,6,7]+1[1] → 21

百入結衣子:うーん!
烏羽岬:さ、幸先……
GM:おやおやぁ~~~これは妖精の手をしてさしあげたかったのですが……
GM:隠密されていては不可能ですねぇ!
百入結衣子:がーん
《モルタブリンク》:リアクションはガード。グラビティガードです。
GM:ダメージをください!
百入結衣子:3d10+49 諸々有効
DoubleCross : (3D10+49) → 23[5,9,9]+49 → 72

烏羽岬:強すぎでは?
GM:なめてんのか
鶴喰湊融:んんん??
《モルタブリンク》:72-3d10
DoubleCross : (72-3D10) → 72-15[2,10,3] → 57

GM:守り得意でよかった。だいぶ食らいました。
百入結衣子:「じゃ、あたしも岬に褒められたいかな」
百入結衣子:その言葉の瞬間、無数のレーザが軌道を引く。
百入結衣子:夥しい数の細線が周囲に無差別着弾していくものの、それ自体に、敵を穿つ熱量はない。
《モルタブリンク》:「……!?」
百入結衣子:その逆。命中した者の、分子運動を奪い去る。
百入結衣子:知覚系も運動系も遮断されれば、その間に動いた百入結衣子を捉えることは出来ない。
百入結衣子:そのまま懐に潜り込み、ショットガンを乱射した。
《ノーナクラップ》:「《モルタ》! 目の前だ、防御を――」
百入結衣子:弾丸の熱が、再び分子運動を再開させる。致命傷とともに。
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:101->105)
《モルタブリンク》:「か、……ふっ」 血を吐く。自動的な能力発動により、弾丸自体は辛うじて減速させたが――ダメージは大きい。
百入結衣子:「よっ……と」ガシャン、とショットガンをリロードした。
百入結衣子:冷却された大気だけが、彼女の周囲を渦巻き、時間の経過を示す。
椋実翔利:「……何が起きてるのか何も分からなかったが……つまり百入だろ! よしよし、その調子だ!」
奥野キリエ:「なにかしやがったな? こいつ……誰だ?」
鶴喰湊融:「…っ」背筋の寒気。其れが彼女が動いた証だ。「流石です…!」
烏羽岬:「たいした“役立たず”だ。やはり、強いな」
百入結衣子:「あはは。下請け根性は見せられたかな」
奥野キリエ:「《ヴリトラ》セルの切り札の一つか? くそ。ムカついてきた……! こんなやつらに!」
GM:イニシアチブを回り、奥のキリエの手番。
奥野キリエ:「こっちは疲れてんだよ。手間かけさせんじゃねェ……!」 マイナーで無形の爪牙+抉り穿つもの。
奥野キリエ:伸ばした右の指先に、黒い炎が灯る。
GM:ターゲットはダイス。
GM:1d4
DoubleCross : (1D4) → 3

GM:椋実さんだ。
椋実翔利:えーっ。一番侵蝕してるのに!
奥野キリエ:原初の赤(ライトウェイトモード)+フレイムタン+冷気の鎌+クロスバースト。
GM:回避ダイスが-12になります。
椋実翔利:えーっ。ドッジダイスも触れない! ガードする手段もない!
椋実翔利:来な……どこまでもクレバーに抱きしめてやるぜ
奥野キリエ:8dx+2
DoubleCross : (8R10+2[10]) → 10[1,2,4,8,9,10,10,10]+9[4,8,9]+2 → 21

GM:うわ、だいぶ回った!
椋実翔利:コンセントレイトもないクセに……ッ! どうしようもないです
奥野キリエ:3d10+42+2d10
DoubleCross : (3D10+42+2D10) → 14[4,3,7]+42+14[4,10] → 70

椋実翔利:うぎゃーっ!
椋実翔利:死~ん……鶴喰ちゃんのロイスをタイタスに昇華して復活します。
奥野キリエ:「避けられるもんなら」 地面に右手で触れる。
奥野キリエ:「避けてみな。もう当たってるけどな!」 椋実さんの影から、黒い炎が噴き出す。
奥野キリエ:呼吸する肺まで焦がす炎だ。
椋実翔利:「うおっ、と、こっちかっ、ぐッ!」 喉を抑えてボードの上で膝をつく。元より器用な回避などできるタチではないが、反応の一つもできないとは
椋実翔利:「……へへっ……有能オトコは目立つもんか。やれやれ、つらいぜ」 膝をついたまま、しかし闘志の炎は消えない。その砲口をゆっくりと"ホブルディ"へと向ける
奥野キリエ:「……ちっ。てめーのツラは根本的にムカつくな、《フェザータップ》!」
百入結衣子:「ごめんね!そのまま目立ってて!」
GM:イニシアチブを回って、次は鶴喰さん。行動をどうぞ。
鶴喰湊融:はい!
烏羽岬:「だが、こういう状況でも軽口を叩けるのは素直に感嘆するな。大したものだ」
鶴喰湊融:マイナーなし、オートでデバウラーを装備。
鶴喰湊融:メジャーコンボ:突羽根:≪コンセントレイト:モルフェウス≫≪カスタマイズ≫でモルタを殴ります。
GM:これもなんかクソ強いんですよね……どうぞ!
鶴喰湊融:「ええい…!早くなんとかしますから、少しだけ我慢してください、椋実さん!」
鶴喰湊融:判定いくぞー!
鶴喰湊融:そして侵食率が100を超えたので、デバウラーの命中ペナが0になり、ダイスを+2dしてくれるようになります。
鶴喰湊融:16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,6,7,8,8,9,9]+10[1,1,3,6,7]+5[5]+4 → 29

鶴喰湊融:ぐええ回んねえ…
《モルタブリンク》:生き延びて見せる!グラビティガード!
GM:ダメージをください。
鶴喰湊融:3d10+13+8 装甲等有効です。
DoubleCross : (3D10+13+8) → 14[2,2,10]+13+8 → 35

鶴喰湊融:低い…
《モルタブリンク》:35-3d10
DoubleCross : (35-3D10) → 35-15[9,3,3] → 20

GM:軽減しましたが、ざくっと抉られました。まだ生きてます!
鶴喰湊融:く、クソ低い
鶴喰湊融:「…そろそろ起きて、この寝坊助」愚痴る相手は両刃の大剣。その偽装が、はらはらと舞って落ちる。
”薄墨”:「――――――ぃぃィィッ」軋り啜り泣くような音とともに。長大な大太刀がひとつ。
鶴喰湊融:「起きるのが――遅いっ!」その花弁が墜ちるより前。その花を、死出の黒刃が十字に分かつ。
《モルタブリンク》:「うゥぅぅッ」 斬撃を減速させる。体を捻る。 「う、ゥっ!」 太刀が身を裂いても止まらない。
鶴喰湊融:「…ああもう、まだか!ごめんなさい、取り損ねました!」はらはらと舞う花弁の中で、薄墨色の大太刀を背に負うように構える。
烏羽岬:「だいぶタフだな。うちの火力担当三人の総攻撃を食らって生きているのか」
《ノーナクラップ》:「……《ホブルディ》。事前の戦力予想と違う。《モルタ》の限界が近い、撤退は――」
奥野キリエ:「無理だね。だいたい、見ろ――《モルタブリンク》が一人も殺さずに収まるか?」
《ノーナクラップ》:「……無理だ」
GM:イニシアチブを回り、モルタブリンクの手番
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5した(侵蝕率:112->117)
椋実翔利:「まったくだ。きっちり凌いでとっとと捌けよ、四人目の火力担当!」
百入結衣子:「……ちょっかいかけすぎたかな。来るよ」
《モルタブリンク》:マイナーなし。肥大化しただけの素手を振り上げる。
《モルタブリンク》:コンセ(バロール)+漆黒の拳+漆黒の波濤+巨人の斧+大裁断+瞬速の刃。
《モルタブリンク》:対象は同エンゲージの三人。椋実さん以外。
烏羽岬:「刃は筋肉で止められる。出血多量も効果が薄い……」
《モルタブリンク》:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[2,2,3,3,5,5,5,6,6,7,7,7,10]+10[2,4,8,10]+4[1,4]+4 → 28

《ノーナクラップ》:妖精の手。
烏羽岬:「こういうフィジカル全振りな相手は苦手だ」 動かない。あえて一撃を受け、反撃のチャンスを伺う。
《ノーナクラップ》:1dx7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 4[4]+34 → 38

《モルタブリンク》:達成値は38.
烏羽岬:暴走リア不です。
鶴喰湊融:ドッジ!
鶴喰湊融:10dx+1=>38
DoubleCross : (10R10+1[10]>=38) → 10[1,4,4,4,4,6,7,8,8,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

鶴喰湊融:無理!
GM:百入さんも暴走中だからヒットかな。
百入結衣子:リア不!
GM:ではダメージ。
《モルタブリンク》:4d10+42 装甲無視。
DoubleCross : (4D10+42) → 27[8,6,10,3]+42 → 69

烏羽岬:たかっ
鶴喰湊融:死ぬわ!!
百入結衣子:ぜんぜんむり!
烏羽岬:さすがに死んでしまう。とはいえ、雲居ちゃんのロイスは切りたくないな……
百入結衣子:瑞穂ちゃんのロイスを昇華して復活します。
鶴喰湊融:年上の同僚/鳥羽岬/〇信頼/心配 鳥羽くんのロイスを昇華します。次で決めてくれ…!
椋実翔利:守ったのか? オレ以外のロイスを……
烏羽岬:一人だけ後方にいる椋実さんのロイスを昇華しよう。復活します。
《モルタブリンク》:「アアアアァァァァァァァァァッ!」
《モルタブリンク》:叫びながら、肥大化した腕をただ振り回す。
《モルタブリンク》:だが、周囲の時間が鈍化し――モルタブリンクの動きだけが加速する。
烏羽岬:「ちっ……!」
《モルタブリンク》:ジッ! と、空間が爆ぜるような音と同時、きみたちは何度も巨腕を叩きつけられていたことに気づく。
鶴喰湊融:一瞬。飛び退くのは間に合わぬと、受け流しに伸ばした刃が途中で止まる。
椋実翔利:「……百入の攻撃にちょっと似てるな。超乱暴だけど」
鶴喰湊融:「が、っ…!」肉が割れて骨が砕ける。
烏羽岬:「高火力の近接攻撃と、周囲時間の鈍化。素晴らしく相性がいいな……!」
《モルタブリンク》:「兄さん! 兄さん、兄さん、兄さん、兄さん! 兄さん――どこ?」 瞳が白濁しており、ほとんど見えていないだろう。
百入結衣子:為す術もなく叩き込まれる。
百入結衣子:「似てないよっ……!信じてって!」
鶴喰湊融:「す、すごく痛い…!あまり何度もは耐えられない…、鳥羽くん、お願い…!」なんとか刃を付いて立ち上がる。
GM:イニシアチブを回り、烏羽くんです。
烏羽岬:「それでいい鶴喰。あまり無理はするな」
烏羽岬:「普通の子供は、殴られたら泣くべきだ」
烏羽岬:マイナーで戦闘……移動をする必要はなかった。
烏羽岬:マイナーでいちおう暴走を解除しておきます。それ以外にやることもなし。
烏羽岬:「ケミカルライト……」「サイリウムな」
GM:クールダウン!
烏羽岬:「普通の中学生や高校生は、音楽グループのライブに行くとサイリウムを振るらしい」
烏羽岬:「クラスメイトの新代いわく、"パキッと折る瞬間が楽しい"そうだ」 普段とは別のナイフを抜き、駆ける。
烏羽岬:コンボ『黒疾風』。《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《居合い》。
烏羽岬:使用武器は5本! キーンナイフ3本、水晶キーンナイフ、キーンナイフツヴァイです。
烏羽岬:5dx+26
DoubleCross : (5R10+26[10]) → 10[1,3,3,9,10]+1[1]+26 → 37

烏羽岬:固定値!つまり無敵!
GM:オゴッ。
《モルタブリンク》:ガードだけします。グラビティガード。
烏羽岬:えーと、水晶が8になるので・・
烏羽岬:4d10+35 装甲-20で、ガードは有効です。
DoubleCross : (4D10+35) → 22[5,10,4,3]+35 → 57

烏羽岬:あっ違う、装甲-25です。
《モルタブリンク》:57-3d10
DoubleCross : (57-3D10) → 57-21[2,9,10] → 36

GM:めっちゃ減らしたけど
GM:切り札使います。
GM:黒星招来。
椋実翔利:きゃーっ
烏羽岬:うわー
烏羽岬:《モルタブリンク》の肩口にナイフを突き立てる。筋肉に阻まれて刀身が根本から折れるが、気にせず次のナイフを抜く。「3」
烏羽岬:腹部に突き刺しては折る。脇腹に突き刺しては折る。「2、1」
烏羽岬:飛び離れる。 「ゼロ」
烏羽岬:次の瞬間、肉に喰い込んだすべての刀身が小爆発を起こす。
烏羽岬:刀身に仕込んだ時限爆薬を、折ることで起爆した。
《モルタブリンク》:「ぎ、ぃぃいいいいいいいいっ!」 爆撃。血を噴き出し、その体が崩れ落ちる。
《モルタブリンク》:「いぃ――ぃっ!」 だが、倒れる寸前、その速度がスローになっていく。
烏羽岬:「よくわからないバンドの話を真面目に聞いておいてよかった。どうだ……?」
《モルタブリンク》:自分に致命傷が発生する、その瞬間を遅延させている。
鶴喰湊融:「…そ、その話聞いてその炸裂ナイフ用意したの?」と、目をぱちくりしつつ。相手の様子に顔を顰める。
《ノーナクラップ》:「《モルタ》、もういい! やめろ!」
烏羽岬:「折って起爆するのは、サイリウムっぽいだろ」
烏羽岬:「しかし……あの能力、生存強化にも使えるのか。厄介だな」
百入結衣子:「……アンコールみたいよ、あちらさん」
椋実翔利:「いいな! サイリウムを折った客が次々爆発するLIVE! 熱狂待ったなしだ!」
《ノーナクラップ》:「くそっ! 《モルタ》……少しだけ耐えろ! すぐに……」
鶴喰湊融:「…アイドル戦国時代って修羅道なんだね。…早めに帰りたいのに、もう!」
GM:クリンナップ。1ラウンド目終了。
GM:2ラウンド目。セットアップ。
鶴喰湊融:無しですっ
百入結衣子:なし
烏羽岬:ありません。限界突破がほしい・・・
椋実翔利:ソンナモノハナイ
烏羽岬:あっ、またメジャー上げてない!あげておきます。
烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+8した(侵蝕率:107->115)
《ノーナクラップ》:力場の形成。《ノーナクラップ》自身に。
《ノーナクラップ》:「……終わりにしてやる」
《モルタブリンク》:なし。
奥野キリエ:ブルーゲイル。行動力+5。
烏羽岬:ミンティアみたいな勢いでブルーゲイルキメてる・・
奥野キリエ:「くそ……! 苦いんだよ、コレ!」 がりがりと青い錠剤をかみ砕いている。
GM:ではイニシアチブを回り、ノーナクラップから。
烏羽岬:(たしかに。あれは苦い) 訓練生時代に覚えがある。
《ノーナクラップ》:マイナーで斥力の矢。
《ノーナクラップ》:「いくぞ」 狙いは当然、モルタブリンクと同じエンゲージの3人。椋実さん以外。
《ノーナクラップ》:メジャーでコンセ(バロール)+瞬速の刃+因果歪曲。
《ノーナクラップ》:14dx7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,4,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,7,8,8,9,10]+10[1,1,6,6,10]+5[5]+4 → 39

烏羽岬:椋実……
烏羽岬:あっ高い
鶴喰湊融:つらい…ドッジ!
椋実翔利:やーいマイナーでエンゲージできない未成年ー!
鶴喰湊融:10dx+1=>39
DoubleCross : (10R10+1[10]>=39) → 10[1,1,2,4,4,5,6,6,7,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

百入結衣子:リア不でーす
鶴喰湊融:さっきから回りはするんだけどなあ
烏羽岬:素ドッジします。これは切り払いがあっても無理だったからいっそうれしい。
烏羽岬:5dx=>39
DoubleCross : (5R10[10]>=39) → 9[5,7,8,9,9] → 9 → 失敗

《ノーナクラップ》:ではダメージ。
《ノーナクラップ》:4d10+24 諸々有効。
DoubleCross : (4D10+24) → 31[10,7,5,9]+24 → 55

百入結衣子:だから高いんだってば!当然死にます。
鶴喰湊融:死ぬ…。椋実さんのロイスを昇華、復活します!
椋実翔利:オマエが昇華するロイスは……オレだと思ってた
百入結衣子:岬くんのロイスを切ります!これで3枚切っちゃった
《ノーナクラップ》:「掃射。薙ぎ払え……!」 砂鉄の弾丸が雨のように叩きつける。回避できない速度で。
烏羽岬:安定して出目がいい・・湊融ちゃんのロイスを昇華して復活します。
《ノーナクラップ》:「くそっ! まだ、立つのか? 認めないぞ……俺たちの願いよりも……やつらの方が上だなんて……」
鶴喰湊融:「ぐ。ぎ」歯を噛み締める。目と顔を守り、それ以外は撃たれるに任せる。血が噴き出す。
百入結衣子:「……んっ、さす、がに……!」
百入結衣子:「湊融、岬、平気?」
鶴喰湊融:「…まだ、まだ!平気ですよ!あと二回は受けても立てるくらいです!」に、と笑顔を作る。
烏羽岬:「問題ない。おそらく、お前が一番危ういところにいる」
烏羽岬:「死ぬならもっと大きな戦場で、だろう。死ぬなよ」
GM:イニシアチブを回り、次は椋実さん。
百入結衣子:「あはは。ここで死ぬのはやだなあ」
椋実翔利:「……さすがにツラくなってきたな。だが、うん……百入!」
椋実翔利:「そっちはオマエに預ける。オレはアッチだ」
百入結衣子:「……うん」頷く。「お願いね、翔利」
椋実翔利:マイナーで10m上空に移動し、メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《因果歪曲》 ブルータルウェポンは抜く
     《ホブルディ》奥野キリエ[9]
       《ノーナクラップ》[15]
           |
         (10m)
           |
       《モルタブリンク》[7]
      烏羽[6]、鶴喰[7]、百入[9]
           |
         (25m)
           |
          椋実[10]
椋実翔利:対象は後ろの方でエンゲージ切ってない《ノーナクラップ》と《モルタブリンク》
GM:こ、こいっ!
椋実翔利:14dx7-2
DoubleCross : (14R10-2[7]) → 10[1,1,2,2,2,4,5,5,6,6,7,8,8,10]+10[3,4,8,10]+10[4,8]+3[3]-2 → 31

GM:がんばれ奥野チャン! あんたならやれる!
奥野キリエ:ドッジだ!
奥野キリエ:9dx+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 9[2,3,3,3,4,4,5,8,9]+1 → 10

《ノーナクラップ》:ドッジ……
《ノーナクラップ》:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,5,9,10]+6[6] → 16

GM:危
GM:ダメージをください
椋実翔利:よし、そこだ……固定ロイス、カッとなって殺した元カノをタイタスにして昇華。OR属性付きだ。ダメージを+5Dする
椋実翔利:4d10+20+2d10+5d10
DoubleCross : (4D10+20+2D10+5D10) → 28[8,10,2,8]+20+8[2,6]+30[10,8,1,6,5] → 86

GM:バカかこいつ
椋実翔利:に、水晶の剣を足して94点! 諸々有効!
GM:吹き飛びました。
GM:両方ともに戦闘不能。
椋実翔利:「……最初からオレのツラが気に食わないと言っていたが」
椋実翔利:さっきから。いや本当は、その口が『マスター殺し』という言葉を使ってから。
椋実翔利:"ホブルディ"。彼女のことは殺さなければならないと思っていた。《スレイベギー》に名を列するものならば、その証言はあまりに危険だ。
椋実翔利:――オレの力が、奪われる。
椋実翔利:「オレの方がオマエをよっぽど気に入らんぜ。死に腐れ――!」
椋実翔利:主戦場、仲間が命を賭けているその戦場をなんでもないように無視し、その砲塔は"ホブルディ"を、己を滅ぼし得る悪辣なる女を狙い定めている。
奥野キリエ:「ンだよ、それ……!」 避けられない。防御も間に合わない。
椋実翔利:先程の砲撃で使いきれなかった余剰電力もすべて回し、武器へのダメージなど当然無視して、プラズマ弾を乱霰のごとく降り注がせる。
奥野キリエ:「てめぇ……」 弾丸に体を食い破られながら、その肉片が炎に変わっていく。
椋実翔利:当然、精密な狙いなどない。その女がいる地点をスマホの操作アプリでざっくりと指定して撃つだけだ。
椋実翔利:「……死んだか? あ、"ノーナクラップ"も」
奥野キリエ:「覚えたぞ。《フェザータップ》! 焼き殺してやる!」 蘇生復活。瞬間退場。 ――《ホブルディ》奥野キリエは炎と化して消えた。
椋実翔利:「あっ」
烏羽岬:「なんて雑な攻撃だ……」 内心で感嘆しているが、口は出さない。
椋実翔利:(……逃げられた。マジかよ。ヤバイヤバイ……)
《ノーナクラップ》:「……お前は」 辛うじて、原形が残っている。
百入結衣子:「……完っ全に敵対しちゃたかなあ、これ」
《ノーナクラップ》:「永遠に生きたいとでも思っているのか? 自分は無敵だと? どう思う、《フェザータップ》」
椋実翔利:「え? いやそんなことまでは考えちゃいない……でもそうだな」
椋実翔利:「オレは強いオレが好きで、強ければ生きてるし、死ぬまでは無敵だろ。多分な」
椋実翔利:(……でもあの女逃がしたのは相当マズいな……後々のこと考えねーと……)
《ノーナクラップ》:「……だったら」 蘇生復活。 「俺にも意地がある」
椋実翔利:「ああ、良いんじゃねーか。意地のない奴は勝ち甲斐がない。撃てる限りなら撃つべきだ……とはいえ悪いな。1対1じゃあないんだ」
《ノーナクラップ》:「《モルタ》! やれ!」 Dロイス:触媒。
烏羽岬:うわー
GM:イニシアチブを回り、モルタブリンクの手番。
       《ノーナクラップ》[15]
           |
         (10m)
           |
       《モルタブリンク》[7]
      烏羽[6]、鶴喰[7]、百入[9]
           |
         (25m)
           |
          椋実[10]
《モルタブリンク》:マイナーなし。
烏羽岬:「まだ動くのか? 鶴喰、百入、気をつけろ!」
《モルタブリンク》:コンセ(バロール)+漆黒の拳+漆黒の波濤+巨人の斧+大裁断+瞬速の刃。
百入結衣子:「気をつけろっても……!」
《モルタブリンク》:対象は同エンゲージの三人。
《モルタブリンク》:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[2,2,2,3,3,3,4,4,5,7,8,10,10]+10[1,2,9,9]+10[8,8]+10[8,10]+6[4,6]+4 → 50

鶴喰湊融:「どうしてみせろっていうのさ…!」先程と同じく回避を試みる。
《モルタブリンク》:モルタブリンクの体が加速する。周囲の時間は減速する。
百入結衣子:リア……不!
鶴喰湊融:ドッジ。
鶴喰湊融:10dx+1=>50
DoubleCross : (10R10+1[10]>=50) → 10[1,2,4,5,6,7,9,9,10,10]+6[5,6]+1 → 17 → 失敗

鶴喰湊融:ちくしょーっ
《モルタブリンク》:6d10+30 装甲のみ無視。
DoubleCross : (6D10+30) → 36[8,9,8,1,9,1]+30 → 66

烏羽岬:失礼しました。一応ドッジします。
烏羽岬:5dx=>60
DoubleCross : (5R10[10]>=60) → 10[2,3,5,7,10]+5[5] → 15 → 失敗

烏羽岬:当然無理なので、結衣子ちゃんのロイスを切って復活。
百入結衣子:湊融ちゃんのロイスを切って復活します。
鶴喰湊融:百入さんのロイスを昇華し復活します。
GM:ゆっくりとした《モルタブリンク》の一撃が、きみたちを薙ぎ払う。
GM:《モルタブリンク》は濁った白い目で、何を見ているのか。きみたちにはわからない――
百入結衣子:「ううううう……っ!」あくまで動かさないようにする能力。勢いの付いた攻撃を阻止することは困難だ。
鶴喰湊融:砕けた骨を再度“適合”させ、砂で接いで立ち上がる。
GM:イニシアチブを回れば、もう百入さんの手番だ。
《ノーナクラップ》:「いいぞ……モルタ。お前は強い……ここを生き延びて、俺たちは……」
百入結衣子:「……だめ。次は、だめ」
百入結衣子:「あなたは、ここで、止めなきゃ」マイナーで隠密。
百入結衣子:メジャー《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《見えざる死神》。モルタブリンクを攻撃。
GM:こいっ!
百入結衣子:13dx7
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,2,5,6,7,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,3,6,7,9,10,10]+10[3,6,6,9]+2[2] → 32

《モルタブリンク》:ガード。グラビティガード。
百入結衣子:4d10+49 諸々有効
DoubleCross : (4D10+49) → 21[5,7,6,3]+49 → 70

烏羽岬:「……さすがに厳しくなってきたな。僕はもちろん、これ以上もらうと鶴喰が倒れる」
烏羽岬:「決めてくれ」
鶴喰湊融:「…だい、じょうぶ。大丈夫です。ですから、気にせずに」
GM:決まりですね。
GM:モルタブリンク、撃破。復活はありません。
GM:マックスが出ても防ぎきれない。
百入結衣子:無数の光条が、編まれる網のように《モルタブリンク》を包み込み。
《モルタブリンク》:「……兄、さん」 どこからくるかわからないそれを、頼りなく掲げた腕で防ごうとする。
百入結衣子:絡め取る冷気の檻となる。そしてその檻の隙間。
百入結衣子:満足に動けぬ彼女の腕を掴んで、退かして。額に銃を突きつける。
《モルタブリンク》:(綺麗な景色を見たことがある) 反応できない。 (空から降る流星群。兄さんと二人で) 気づいていない。
百入結衣子:「ごめんね。兄さんじゃなくって」銃声。
《モルタブリンク》:(空から降ってくる星の中に、私たちは、この世にたった二人きり――)
《モルタブリンク》:ごぶっ、と、脳が爆ぜた。その体が崩れ落ちる。
百入結衣子:銃声とともに、世界に動きが戻る。銃創の血の流れさえも。
百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:105->109)
《ノーナクラップ》:「モルタ……」 《ノーナクラップ》はその場で体を震わせる。 「お前たちは……」
烏羽岬:「やったか。さすがだ」 《モルタブリンク》の絶命を見届けたあと、残りに視線を向ける。
《ノーナクラップ》:「お前たちだけは……!」
百入結衣子:「……さ」返り血を拭いもせず。「あとは、あっち」
《ノーナクラップ》:「地獄に落ちろ! いや……もう……」
GM:イニシアチブを回り、鶴喰さんの手番。
百入結衣子:「ほんとはあたしがやりたいけれど。ごめんね。お願いしていい?」
鶴喰湊融:マイナーでノーナクラップへ接敵。
       《ノーナクラップ》[15]
          鶴喰[7]
           |
         (10m)
           |
        烏羽[6]、百入[9]
           |
         (25m)
           |
          椋実[10]
鶴喰湊融:メジャーコンボ:突羽根:≪コンセントレイト:モルフェウス≫≪カスタマイズ≫。ノーナクラップを攻撃します。
《ノーナクラップ》:「もう、手遅れだ……」 笑っている。もしかしたら泣いているのかもしれない。
鶴喰湊融:「――ええ。任されました」
烏羽岬:「地獄はここだ。さもなければ、こんな稼業に身をやつしてはいない……」「終わらせろ。鶴喰」
椋実翔利:「何を今さら。"ノーナクラップ"。オレから奪おうとしておいて。お互い様だぜ」
鶴喰湊融:からん。からん。
GM:こいっ
鶴喰湊融:「…哀しいですか。憎らしいですか。憤ろしくて、たまりませんか」瞑目。「いえ。奪う側にいるわたしが言えたことじゃない」
鶴喰湊融:16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,5,6,8,8,8,9,9,9]+10[2,2,5,6,9,10]+10[5,9]+4[4]+4 → 38

《ノーナクラップ》:「お前に何がわかる」
《ノーナクラップ》:「たった一人の妹なんだ。お前に何が……!」
《ノーナクラップ》:ドッジ。
鶴喰湊融:「わかりませんよ。妹を亡くした兄様の気持ちなんて」
《ノーナクラップ》:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[3,8,8,10]+9[9] → 19

《ノーナクラップ》:命中。ダメージをどうぞ。
鶴喰湊融:「わたしは、兄を亡くした妹だから」ゆらり。桜吹雪と舞う花弁の中で。死出の薄墨色が生える。
鶴喰湊融:「だから。あなたをここで見逃さない。逃がさない。――わたしなら、地の果てまで追って殺しに行くだろうから」
《ノーナクラップ》:「……そうだな」 皮肉げに笑う。
鶴喰湊融:ひゅんっ。空を、刃が裂く。
《ノーナクラップ》:「せいぜい気をつけろ、“太白”。お前の行く先には――」
鶴喰湊融:その言葉が形となるか、ならずに消えるか。
鶴喰湊融:その刹那、薄墨の死が首を切断する。
鶴喰湊融:「――地獄であろうと、なんであろうと。そここそわたしの望んだところ」
《ノーナクラップ》:《ノーナクラップ》の体が崩れ落ちる。
鶴喰湊融:「さようなら」
GM:一応、ダメージ出してみてください!
鶴喰湊融:4d10+13+8
DoubleCross : (4D10+13+8) → 24[7,5,4,8]+13+8 → 45

GM:当然の死
鶴喰湊融:45点装甲等有効。
鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5した(侵蝕率:117->122)
GM:戦闘終了。
GM:後に残るのは、静寂。比翼連理の、兄妹の亡骸。
GM:互いに手を伸ばした姿は、鳥が翼を広げるに似ていたかもしれない――。
烏羽岬:「兄妹ともども、ほぼ同時に死亡か。幸せ者だな」
烏羽岬:「椋実。亀は無事か?」 死体には大した興味を見せない。
鶴喰湊融:「……」その声には応えずに。そのふたりを眺めている。
百入結衣子:「湊融」駆け寄る。「平気?」
椋実翔利:「……あ、亀? あー平気平気。ちゃんと持っておいたし。ほらな」
鶴喰湊融:はらりはらりと。最後の技より零れた花弁が、ふたりの姿を覆っていく…。
椋実翔利:烏羽のパーカー越しに椋実の指に噛み付いている 「ほら、振っても落ちねーでやんの」
GM:亀はのそりと首をもたげ、椋実さんを噛もうとする。
鶴喰湊融:「ええ」「大丈夫です」ふわりと舞う花びらのように微笑んだ。
烏羽岬:「上の空だな。しっかりしろ、まだUGNとFHの残党が残っている可能性があるし」
烏羽岬:「鶴喰がショックを受けている」
椋実翔利:「そうだそうだ。とっとと引くぞ。お前らボロボロだし、今後のことも考えなきゃならん」
百入結衣子:「じゃ、いいけど。辛かったら言ってね」頭を撫でる。
百入結衣子:「あたしはいつでも聞いてあげる。帰ろっか」
鶴喰湊融:「えへへ…」大人しく撫でられながら。「はい。帰りましょう、“ヴリトラ”へ」

GM:バックトラック。
GM:Eロイスは3つ。
Eロイス:ファイトクラブ
Eロイス:惨劇の輪廻
Eロイス:超越活性(波紋の方陣)
烏羽岬:残りロイスは3個。一応振っておきます。
鶴喰湊融:振ります…!残ロイス2個!
椋実翔利:うおーっ我こそはEロイスで侵蝕率を減らすことが何より好きなマン! でもその前に上げそこねた侵蝕率上げるマン!
烏羽岬:115-3d10
DoubleCross : (115-3D10) → 115-9[6,2,1] → 106

鶴喰湊融:122-3d10
DoubleCross : (122-3D10) → 122-21[9,2,10] → 101

百入結衣子:ふります!
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+8した (侵蝕率:123->131)
鶴喰湊融:何なのオマエ
烏羽岬:9て……振ってよかった。1倍振り。
百入結衣子:109-3d10
DoubleCross : (109-3D10) → 109-10[4,3,3] → 99

烏羽岬:106-3d10
DoubleCross : (106-3D10) → 106-15[1,6,8] → 91

鶴喰湊融:一倍!
百入結衣子:1倍ぶり!
烏羽岬:10て……
百入結衣子:99-2d10
DoubleCross : (99-2D10) → 99-8[3,5] → 91

鶴喰湊融:101-2d10
DoubleCross : (101-2D10) → 101-12[6,6] → 89

椋実翔利:131-3d10
DoubleCross : (131-3D10) → 131-14[3,3,8] → 117

GM:椋実さん頑張って!
鶴喰湊融:帰還!
椋実翔利:はーい2倍振りしまーす
椋実翔利:117-6d10
DoubleCross : (117-6D10) → 117-25[1,7,2,5,5,5] → 92

椋実翔利:生還
烏羽岬:5点です。バッチリ生還。
GM:みんな1倍生還~~~!
鶴喰湊融:5点。生還です。
烏羽岬:みんな……
鶴喰湊融:椋実さんが二倍で…
椋実翔利:1倍帰還ということにしてくれても良いですけどw
GM:椋実さんが2倍だったw
GM:では今回の経験点数はこんな感じ。
GM:シナリオ経験点は10点。その他5点に、Dロイスは強化兵・触媒・遺産継承者の3点。
GM:Eロイスを足した21点に、各自の浸食経験点をプラスすると…?
GM:教えてください!
鶴喰湊融:26点です!
百入結衣子:26!
烏羽岬:26点です。僕は感情を失った中学生なので、Sロイスのようなものはない……
椋実翔利:24点……
椋実翔利:オレだけ……
烏羽岬:椋実・・・
鶴喰湊融:MVP賞ものの活躍してたよ…!
経験点(敬称略)
烏羽(クオンタム):26
鶴喰(嗣子):26
椋実(馴染):24
百入(DT):26
GM(ロケット商会):34

マスターシーン2

《マスター・スカイ》:「――そうか」
《マスター・スカイ》:「では、すべて彼らが持ち去ったと。そういうことだね?」
奥野キリエ:「……」
GM:《ホブルディ》奥野キリエの表情は硬い。
GM:目の前にいる人物――《マスター・スカイ》は決して威圧的な人物というわけではない。だが――
GM:その表情には、うかがい知れぬ何かを持て余している。そんな予感がある。
《マスター・スカイ》:「緊張しているね。大丈夫だ。気にすることはない」
《マスター・スカイ》:「私は罰しない」
《マスター・スカイ》:「何度、失敗を重ねたところで……最後に成功すればいい。そうだろう?」
奥野キリエ:「わかっています。……なんとしても、取り返します……!」
奥野キリエ:「《ヴリトラ》セル! やつらをなんとしても――」
《マスター・スカイ》:「いいや。事情は少し複雑になってしまった。まさか、あれが降ってくるとは思わなかったんだ」
《マスター・スカイ》:「簡単に手を出すわけにはいかないよ、《ホブルディ》」
奥野キリエ:「しかし、《マスター・スカイ》!」
《マスター・スカイ》:「その名前で呼んでほしくないな」
GM:声は穏やかだが、触れれば骨まで蝕むような冷たさがあった。
《マスター・スカイ》:「私が対処を考える。きみはもう行っていい。言われたことを、言われたとおりにやるように」
《マスター・スカイ》:「それだけでいい」
GM:言外に、余計なことはするなと言っている。《ホブルディ》奥野キリエは背筋をこわばらせた。
奥野キリエ:「……はい。ご指示の通りに」
GM:《ホブルディ》奥野キリエは退室する。《マスター・スカイ》はデスクの上に載った、一枚の地図を眺める。
GM:ヒマラヤ山系の地図だ。
GM:そこにはいくつもの都市があり、いまは失われた言葉で地名が書き込まれている。
GM:そして、端末のモニターには《ヴリトラ》セルに関するメンバーの情報。
《マスター・スカイ》:「この世にたった二人だけ……だな。長い遠回りだった気がするよ」
GM:《マスター・スカイ》は深く椅子にもたれかかる。そして目を閉じる――

エンディング1:夜は途絶え、黒き羽の散る

GM:夜が明けた。
GM:《ヒートバック》江永瑞穂の退路確保は万全だった――車検も通していない、古びたバンが迎えだったとしても。
GM:十数分ばかりの、車内での休息。きみたちは帰ってくる。
GM:きみたちのねぐらである、《ヴリトラ》セルのアジト、バー「ブリック」へ。
横嶋洋明:「――やあやあ、お帰り!」
GM:きみたちと同じく徹夜明けで、やたらテンションの高いセルリーダー、横嶋洋明はそうやって出迎えた。
烏羽岬:「ただいま。今回のミッションも、こちらに欠員はなし――だ」 血に汚れた外套を脱ぐ。
烏羽岬:「土産の亀もある」
鶴喰湊融:「はい、リーダー。ただいま戻りました」すこし疲れた表情に笑みを浮かべて。
江永瑞穂:「ただいま。土産の亀って、温泉でも行ってきたみたいに言わないで……」
椋実翔利:「おう。まー相談したいことはあるんだけどよ。オッサンはひとまずコレだろ……いつつ」
百入結衣子:「いつもどおりだ。欠員なし」
椋実翔利:噛まれながら亀を見せる 「ほれ。遺産」
横嶋洋明:「ああ! それだね、例の……カメ!」
GM:椋実さんには相変わらず敵対的な様子を見せる。
鶴喰湊融:「最初は卵だったのがどうしてそうなったのか、とか色々説明が足りない気がする」
百入結衣子:「それ、お兄ちゃんにだけそうなの?」
横嶋洋明:「……こ……、これは……!」 亀を正面から見つめ、目を見開く。
GM:他の人に対してはまったく敵対的ではない。
椋実翔利:「最初はゲートで送ろうとしたんだが、効かなくてさ。でオレのこと齧りまくり。レネゲイドウィルスの味でも覚えられたかね」
百入結衣子:「あ、瑞穂平気?遺産が近くて調子悪くない?」
江永瑞穂:「ん……、なんだか、不思議な感じです」
烏羽岬:「不思議?」
江永瑞穂:「具合は悪くありません。でも、なんていえばいいのか……」
江永瑞穂:「不思議。ずっと前から知ってたみたいな。懐かしい? 違う。もっと、なにか……」 説明しづらいのか、考え込んでいます。
椋実翔利:「ほーん。で、どうなんだオッサン。何だこれ。強い? オレのにして良い?」
百入結衣子:「うーん。まあ、感覚的になっちゃうよね。論理で説明つかないというか」
横嶋洋明:「……」 口を半開きにして、亀と見つめあっている。 「え? あ、ああ。うん! 強いとか強くないとかじゃなくてね。ぼくの見立てでよければ」
百入結衣子:「うん。パパの話が聞きたいな」
鶴喰湊融:「うーん…?剣と鞘みたいなもともと対になってるようなものなんでしょうか…?」と疑問を言いつつリーダーの言に耳を向ける。
横嶋洋明:「それでは」 照れくさそうに咳払いを一つ。 「亀の形になったのは、たぶん防衛反応だと思う」
横嶋洋明:「与えられた脅威に対する、自動的なシステムといえばいいかな。たとえば殴ろうとすればハリネズミとか」
椋実翔利:「防衛か。そりゃ確かに甲羅持ってるけど」
烏羽岬:「なるほど。遺産なら、それくらいの反応を返してもおかしくはないか」
横嶋洋明:「捕まえようとすれば蛇とか鳥とかになったんじゃないだろうか。亀になったのは、なんだろう……移動を拒絶するためかな……?」
横嶋洋明:「動物のなかでは一番それっぽい形なのかもしれない。少なくとも、この子の中に入ってるデータでは」
百入結衣子:「じゃあ、何にでもなれたってこと?それ、さらっと言ってるけど」
百入結衣子:「ものすごいことなんじゃないの……?」
鶴喰湊融:「生物化…?生き物とかキュマイラなんですか、この子」
椋実翔利:「なるほどねえ。たとえばもし水槽の中に入れたら魚になったりしたのかね。高い所から落としたら鳥とか?」
横嶋洋明:「いやー……これね。変形機能は、きっと単なる外側の防衛システムにすぎないと思う。なぜなら」
横嶋洋明:「甲羅の部分に、まだ文様が残ってる。炎みたいに見えるね。これは言葉だと思うよ、ぼくも」
横嶋洋明:「パターンがあるもの」
百入結衣子:「そこが“本体”?」
椋実翔利:「甲羅……言葉……」
横嶋洋明:「金庫とか、そういうものに近いね。中にあるものを守ってるんだと思う」
烏羽岬:「言葉。宇宙から落ちてきたんだから、地球外言語か?」
百入結衣子:「パスワードってことか。言葉だと思うってことは、洋明も解読できないの?」
横嶋洋明:「どんな形態になっても、表面に文字を残す理由。あと、最初の高温反応……」 ぶつぶつ言ってる。
椋実翔利:「……全然わかんねー。まあいいや。とりあえず置こう。オレそのうち食われちまう」 カウンターの上とかに置く
横嶋洋明:「やっぱり中に何かあるんだ。そうじゃないと発熱が収束した理由がつかないから。……解読が必要だね」
百入結衣子:「亀ってソーセージで釣れるのかな」サラミのスライスを亀の前に垂らす。
烏羽岬:「江永の体調にさえ影響が出ないのなら、僕から言うことは何もない。存分に解析してくれ」
鶴喰湊融:「宝箱が手に入ったなら、今度は鍵を開けなくちゃ行けないんですねえ」ぽてっとカウンターに身体を預ける。
江永瑞穂:「うーん……文字ねえ……」
江永瑞穂:「さっぱりわかんない」
百入結衣子:「でもどうしようね」サラミを振りながら。「じゃあ結局今回は後払いか」
横嶋洋明:「急いで調べなきゃ……! えーっと……あれ、どこいったかな……」 横嶋は部屋の片隅をがさがさとひっくり返し始める。
百入結衣子:「“スレイベギー”とも喧嘩別れだし、懐事情は厳しいままだ」
江永瑞穂:「……それにこの子、誰か面倒見なきゃいけないのではないでしょうか?」
鶴喰湊融:「そうですねえ…キリエさんから情報は流れちゃったでしょうし」
GM:いまのところ餌を食べるような素振りはないが、勝手にどこかに行ってしまわないように気を付ける必要があるだろう。
椋実翔利:「こんな店だし使ってない水槽とかそれっぽい奴はあるんじゃねーの? カメなんだし水と石入れときゃ良いだろ知らんけど」
鶴喰湊融:「…水槽とかでいいんですかね?あとでリーダーに聞いて準備しないと」
烏羽岬:「当番が必要だ。週替りで飼育当番を組もう」 セルの活動上、そういった委員会には入らなかったから少しわくわくしている。
百入結衣子:「ごはん食べないねこの子。まあそりゃそうか」
江永瑞穂:「……リーダー、しばらく役に立たなさそう」 ガラクタの山をひっくり返している横嶋を一瞥。ため息をつく。
鶴喰湊融:「後で整理もしないとですねえ…」ふぁ、とすこしあくびが出る。
百入結衣子:「湊融、眠い?そうだよね」
椋実翔利:「いやまあカメっぽい外見でも"遺産"なんだし、ビニール袋に入れて口縛ってどっか吊るしとくとかでも良いと思うけどな」
江永瑞穂:「みんな一度休んだ方が良さそうですね」
鶴喰湊融:「あふ…だからあれだけ整理させてっていったのに…、」こく、と少し頭を揺らして。
鶴喰湊融:「…ごめんなさい、ちょっと眠気が出ちゃったみたいで」
百入結衣子:「ほらほら。着替えてからにしよっか」
百入結衣子:「歯磨いた?」
烏羽岬:「疲れたなら休め、鶴喰。子供にはその権利がある」
江永瑞穂:「あんたは疲れないわけ、烏羽?」
烏羽岬:「シャワーは浴びて、血を洗い流せよ。夢見が悪くなる」
百入結衣子:「岬もね。夜更かしは程々にしないと」
椋実翔利:「そーそー。お子様はおやすみの時間だ。オトナも寝たいが、お子様ほどじゃない。後はテキトーにしとくから、お前ら休んどけよ」
鶴喰湊融:「出る前に磨きました…。、」そこでちょっと鳥羽くんを見て。「鳥羽くんも明日というか今日は学校大丈夫ですか…?」
烏羽岬:「僕も疲れはしたし、雲居のことや明日の学校のことは心配だが……」
烏羽岬:「それ以上に“スレイベギー”の事が気になっている。あれは完全に敵対したと考えていいだろう」
椋実翔利:「おう、それだよそれそれ。マジでどうする。このまま収まるとは到底思えんし」
鶴喰湊融:「そうなっちゃいましたねえ…」ごし、とわずかに残った血の跡を擦り。
百入結衣子:「“ホブルディ”って、結構偉いんだっけ」
GM:そこそこの地位にあるとは聞いている。
烏羽岬:「仮にも、現場指揮を執っていたエージェントだからな」
GM:“スレイベギー”セルでキャンペーンがあればPCに選ばれる程度には偉い。
烏羽岬:相当偉い!
椋実翔利:「下請け相手の依頼窓口もやってるし、信用はされてるだろ」
鶴喰湊融:「どうするっていっても、まさか殴り込むわけにも行きませんし…。実際、R市で指揮を執るくらいの立場もある人を虚仮にしましたしねえ」
椋実翔利:「立場もそうだし、オレ個人が睨まれてんのもな。何かしたっけアレ……うん?」
百入結衣子:「じゃ、彼女の合理性次第かな。今回のを根に持つなら多分大きくなるし……」
横嶋洋明:「――大丈夫。こっちに未知の《遺産》がある以上、やり方はあるよ」 部屋の奥で、横嶋洋明が手をあげる。
鶴喰湊融:「気に入らないって言ってましたけど…、リーダー?何かあるんですか?」
横嶋洋明:「“スレイベギー”と仲が良くないセルに対して、取引を持ち掛ける」
烏羽岬:「かなり根に持っていそうだがな……交渉材料にするという意味か、リーダー?」
椋実翔利:「おっ、イイね。そういう所頼ってオレはオッサンの所にいるんだぜ」
横嶋洋明:「ぼくらを即座の死刑から、ちょっとの間だけでも保護してもらえるかもしれない」
百入結衣子:「……あそこ、敵も多そうだしね。だからこそ、あたしたちみたいなのまで雇ってきたわけだし」
百入結衣子:「未知は武器になるもんね。あたしはよく知ってる」
鶴喰湊融:「また自転車操業ですか…でも順当に押し潰されるよりマシかなあ」げっそり。
烏羽岬:「こちらはUGNとFHが取り合っていた未知の"遺産"を持っている。保護してくれれば、あなた達も恩恵にあずかれる可能性がありますよ……そんなところか」
横嶋洋明:「時間の猶予を作って、少しでも状況を有利に持っていく。いまはそれしか……あっ。スキャナ見つけた! 画像解析するぞ~」 亀の写真を撮り始める。
椋実翔利:「そう言うなよ。漕ぎ続けてれば自転車は進むんだ。大丈夫! オレはそう生きてきた」
鶴喰湊融:「それ順当に遺産よこせって言われそうで嫌ですね…」また営業の時間だぞ!
百入結衣子:「もしくは友好的にしておかなければ、この遺産がうっかりそっちに矛先を向けちゃうかも~、とか?」
烏羽岬:「…………うちのリーダーは根っからの研究者気質だな。呑気なものだ」
江永瑞穂:「……リーダーの言うことだから心配だけど、交渉と外交の時間ね」
江永瑞穂:「湊融ちゃん、手伝えることがあったら言ってね?」
百入結衣子:「これ、また交渉は湊融任せか。心苦しいんだけどなあ」
鶴喰湊融:「うええ」胃のあたりを抑えつつ。「いいんですか!やったー!ひとりじゃない…!」
鶴喰湊融:「いいんですよ百入さんは。あまり顔を広めちゃうべきじゃないですしね…」
烏羽岬:「いや、鶴喰は学校へ行くべきだ。普通の小学生は交渉と外交を担当しない」
烏羽岬:「交渉と外交は僕や江永に投げておけ。そして学校へ行き、友達を作れ」
椋実翔利:「じゃあオレやる? オレやろっか?」 楽しげ!
江永瑞穂:「椋実さんは黙っててください」
鶴喰湊融:「ううん…学校の内容、だいたい通信教育とかで押さえられそうだしなあ…大丈夫じゃないんじゃないかなあ…?」
百入結衣子:「……そうだね。それは行くべきだ」
鶴喰湊融:「ええっ百入さんまでっ」
百入結衣子:「だめ。ちゃんと社会に出て、常識を学ばないと」
烏羽岬:「椋実は、頼むから1円パチンコか何かで時間を潰していてくれ」
百入結衣子:「こうなりたいの?」
百入結衣子:「あたしは湊融がこうなるのやだよ」
鶴喰湊融:「う、うう」椋実さんの能力は非常に頼りにしているし、個人的にダメなとこはありつつも愛すべき人だと思っているが。
鶴喰湊融:「ご、ごめんなさい…」項垂れる。
江永瑞穂:「……ひとまず、仮眠して。それから考えましょうか?」
椋実翔利:「ははは、皆に慕われて嬉しい限りだぜ!」
烏羽岬:「……1円パチンコだと出費がかさむな。椋実を平日ダラダラさせておくための安いネットカフェを探しておくか……」
鶴喰湊融:「じゃあシャワーかお風呂ですね。お風呂沸かさないと…掃除したかなあ…」
百入結衣子:「じゃあ、夜警はよろしくね、慕われてるらしいお兄ちゃん」
百入結衣子:「あたしは3人を寝かしつけてくるから」
椋実翔利:「おうおう。警備はオトナに任せておけ。お前も休めよ」
烏羽岬:「ちょっと待て、三人? まさか僕も寝かしつけられる側か?」
江永瑞穂:「寝かしつけるって……こ、子供ではありませんから!」
烏羽岬:江永とほぼ同時に反論する。
鶴喰湊融:「あふ…、そういうとこが子供っぽいのでは…?」口に手を当てながら。
百入結衣子:「あたしが眠る口実だってば。協力してくれるとお姉ちゃんはうれしいなあ」
江永瑞穂:「……」 烏羽を半眼で一瞥し、ため息をついて歩き出す。 「なんでもないです。私、眠ります。おやすみなさい」
椋実翔利:「そうだそうだ。安眠しろよガキンチョども。オレはとっときの酒を開けて音楽聞きながらキッチリ警戒しとくからな!」
烏羽岬:「果てしなく信頼できない夜警だな……」
鶴喰湊融:「江永さん、おやすみなさいー…。椋実さんも、冷蔵庫に入れてるビール2本までなら大丈夫ですー…」
鶴喰湊融:瞼が落ちそうになりながらぽてぽて歩いていく。
烏羽岬:「…………」「リーダー」
烏羽岬:「その亀……」
烏羽岬:「役に立ちそうか?」
横嶋洋明:「え、あ、うん!? もちろんだよ!」
烏羽岬:「鶴喰や江永、僕が、いつか"普通"の生活を送るための糧には、なりそうか」
横嶋洋明:「想像したよりすごいものになりそうだよ。ありがとう、みんな……もしかしたら」
横嶋洋明:「もしかしたら、これが皆や世界を救うかもしれないよ。中身ぜんぜんわかんないから、可能性だけどね」
烏羽岬:「そうか。それならよかった」
烏羽岬:「今は普通でなくとも……可能性を追い求めていけば、いつかまっとうな人間になれる」
百入結衣子:「いい夢が見れそうだね。ほらほら、休む休む」
烏羽岬:「その日を待っている。解析は頼んだ、リーダー」
横嶋洋明:「頼まれた」 右手をあげる。 「おやすみ」
百入結衣子:「寝坊して学校遅刻しちゃダメだからね。へんに怪しまれるよ」
椋実翔利:(それよか一生遊んで暮らせるカネにでもなってくれればなー。鶴喰に酒のこと言われなくて済むような……) 戸棚に隠していたウィスキーを取り出し、煙草に火を点ける
烏羽岬:「わかってる、子供扱いしないでくれ」 鶴喰たちのあとを追う。
百入結衣子:「おやすみ」手を振りながら。
椋実翔利:「おう、休め休め。おやすみー」
百入結衣子:(これが世界を救うなんて、まったく信じられないし)
百入結衣子:(これから、どんどん普通からは遠ざかるかもしれないけれど)
百入結衣子:(岬がそれを信じて進めるのなら、今はそれでいいか)
GM:扉の閉まる音。
GM:椋実翔利のつけたラジオの音が流れ始める――。

エンディング2:烏羽岬の場合

GM:《カレイドソーン》雲居春音は、あの夜の後、二日間だけ学校を休んだ。
GM:それから登校してきた彼女は、変わらず明るく振舞っているように見える――表面上は。
GM:だが、無理をしているのがわかる。
GM:一緒に社会見学をしている、烏羽岬にとっては。
雲居春音:「うっわー、うちの市のラジオ局って意外とでかかったんだね!」
烏羽岬:(誤魔化しが下手だな。こいつは)
雲居春音:きょろきょろしている。
雲居春音:「烏羽くん! ちゃんとついてきてる? 迷子になってない?」
烏羽岬:(まあ、二人も仲間が死んだとなれば無理もないか。おそらく覚醒時から面倒を見てもらったエージェントだろうし)
雲居春音:「迷子になったら言ってね!」
烏羽岬:「雲居じゃないんだ。なっていない」
烏羽岬:「だが確かに、こうも大きいとは思わなかったな。外から見るよりもだいぶ広い」
雲居春音:「またまた~。私、学級委員よ? みんなを引率するギムがあるんだからね……っていうか、マジ広いね」
雲居春音:「見てよ! つばめタワーが見える!」 壁一面の窓を指差す。
雲居春音:その指の先には、この街の名所の一つ、つばめタワーと名付けられたビルがある。
烏羽岬:「つばめタワーだな」
GM:見学の途中の休憩時間。20分間、きみたちはこのフロアなら自由に見て回ってもいいと言われている。
烏羽岬:「知っているか? ああいう高い塔は、裏で秘密結社のアジトになっていたりするらしい」
GM:ラジオ局内は人の行き来が多く、にぎやかだった。
烏羽岬:「雲居も気をつけろよ。秘密を知った人間は消されてしまうかもしれない」
雲居春音:「ひ、秘密結社ぁ? そ、そんなんあるわけないじゃん!」
雲居春音:「あるとしてもあんな目立つビルじゃないし! ……たっ、たぶんね」
烏羽岬:(なるほど) 「なるほど。たしかに、そうだ」
烏羽岬:こういった小さな会話から、徐々にUGNの拠点にアタリをつけていっている。先は長そうだが。
雲居春音:「あー……この街、平和だなぁ。なんか理不尽なくらい平和だなあ……って、思わない?」
烏羽岬:「なんだそれ。平和が嫌いか、雲居?」
雲居春音:「いやいやいや。そんな。平和だよ。平和が一番だよ……嫌いなわけない。でも……」
雲居春音:「……平和すぎてさ。いろんな酷いこととか、きついこととか、起きたこと誰も気にしてないみたいな……」
雲居春音:「そういうのが嫌なときがある。……ないかな?」
烏羽岬:「あるな。家で嫌な事があった時とか……なんの悩みもなさそうに平和に暮らしている連中を見ると、ムカつくことはある」
烏羽岬:「お前もこのあいだ、学校を休んでたな。珍しく」
烏羽岬:「何かあったのか」
雲居春音:「……少しね。ちょっと。……ちょっとじゃないけど。きついことがあって……」
雲居春音:「烏羽くんだったら、そういうときどうする? ってか、そういうことある?」
烏羽岬:「あるさ。プライベートだから例は挙げないが、いくらでもある」
烏羽岬:「雲居」
烏羽岬:「きつい事があったのなら、無理して笑う必要はない」
烏羽岬:「きついことがあったのなら、素直に意気消沈するべきだ。それが普通の中学生だ」
雲居春音:「……そうなの?」
雲居春音:「……烏羽ってさ」 少し笑う。自然な笑いだったかもしれない。
雲居春音:「見た目から想像できないくらい、ちょっと抜けてるところあるよね。……ありがとう。それって」
雲居春音:「……優しくしてくれてるんだよね?」
烏羽岬:「……まあ、そういうことになる。普通の中学生男子は、女子をあからさまに冷やかすことも多いようだが」
烏羽岬:「あからさまに無理して笑っているやつを冷やかすほど、僕は人でなしじゃない」
烏羽岬:「…………」「ちょっと待て。抜けてる? 失礼なやつだな」 今さら憤慨する。
雲居春音:「……ぷっ。ふふ!」 唇を噛んで、振り返る。
雲居春音:「ごめんね! でも、本当に……ありがとう。なんか、ちょっと元気出たかも」
雲居春音:「なんかアレだなあ……悔しいなあ! もう!」
烏羽岬:「なにがだ。優しくしてやったんだぞ」
雲居春音:「そーね。そーですねー。だから。その、それが…………あ! そ、そろそろ休憩時間終わるよ! 行かないと!」
烏羽岬:「慌ただしいやつ……」
雲居春音:「今日、NC10のサラちゃん来てるんだって! 私、どーしても見たくて!」
雲居春音:きみの前を足早に歩いていく。やや強引な速度で。
烏羽岬:「雲居」 思わず声をかける。
雲居春音:「……はい?」
烏羽岬:「…………」
烏羽岬:(安心した。お前は普通の中学生だ)
烏羽岬:(こちらの世界に来るな。お前には向いていない)
烏羽岬:(僕はまだ普通ではないが……)(必ず、お前に追いつく)(同じ人間になってみせる)
烏羽岬:(なるべく、僕のお手本でいてくれ)
烏羽岬:「いや」
烏羽岬:「後頭部。寝癖ついてるぞ」
雲居春音:「うっ」 後頭部に触れる。
雲居春音:「もっと早く言ってっ」 顔を赤くして、そのまま歩き去っていく。
烏羽岬:「みっともないから、はやく直せよ。先に行っている」 雲居を追い抜き、集合場所へ向かう。
GM:では、きみが雲居さんを追い抜こうと歩き出したとき。
:「――気を付けた方がいいと思うよ」
GM:背後から声がかけられる。
烏羽岬:「――――。」 振り向きます。
GM:黒いリボンの少女が立っている。気配には気づいていたかもしれない。あまりにも”その気”のなさに注意を払っていなかったのだろうか。
:「《スレイベギー》セルに敵対したんでしょう? ヤバいことになってるよ」
烏羽岬:「《スレイベギー》? なんのことだ?」
烏羽岬:「不良チームか何かか? あいにくと、僕はそういうグループには関わりがないんだが」
:「いいよ、そういうのは。《スレイベギー》は、私たちのセルのこと」
烏羽岬:「……」
烏羽岬:周囲を伺います。雲居さんはもういなくなってますか?
GM:もうだいぶ離れています。いなくなっていると思って構いません。
烏羽岬:一瞬だけ周囲に視線を走らせる。雲居の場所、脱出経路、使えそうなオブジェクトを把握した。
:「人殺ししそうな目つきはやめてよ。……私はメディア担当。情報コントロールが仕事で、殺し合いは業務外」
烏羽岬:「私たち、か。ここでやる気か?」
烏羽岬:「そのメディア担当が、なにをしにきた。いまさら世間話というわけでもないだろう」
:「それは私が言いたいんですけど」
:「仕事だからここに来たの。そっちこそ、ホントに学校の行事? キミたちには手を出すなって言われてるから、派手なことはしないでほしいんだよね」
烏羽岬:「ふ」
烏羽岬:「ははっ。そうだな、疑われるのも無理はない」
烏羽岬:「そのうえで、そうだな。その質問に正直に答えておきたい」
烏羽岬:「100パーセント純粋な、学校行事だ」 自慢げに笑う。
:「あ、そう」 大きく安心したように息を吐く。 「フツーに学生やってるとか、意外だけど……こっちも正直に言っておくと」
烏羽岬:「……」
沙良 スミカ:「今日はラジオ出演の仕事で来てんの。NC10っていうグループ知らない? ほら、アイドルの。沙良スミカ!」 自分を指さす。
烏羽岬:「…………」
烏羽岬:「なに?」
沙良 スミカ:「特別にサインしてあげてもいいよ~」
烏羽岬:「NC10の、サラ。……お前が?」
沙良 スミカ:「え? ……知らない!?」 自分を指さしている。
烏羽岬:「エージェントが、表向き、アイドルを? 面白いな……」
烏羽岬:「知らない」 本当に知らない!
烏羽岬:「……いや」
烏羽岬:「1分前に知ったところだ。クラスメイトが、お前のファンだそうだ」
沙良 スミカ:「……は~~~~~~。出たよ、FHチル公のクソ雑魚社会適応力~~~~」
沙良 スミカ:「UGNチル公も大差ないけどさあ。それなんとかなんないわけ? マジで落ち込むんだけど、たまに」
烏羽岬:「うるさいな。僕はアイドル・ポップよりも洋楽が好きなんだ」
烏羽岬:「そしてお前の正体を知った以上、NC10のサラを推すことは金輪際なくなった」
烏羽岬:「うちわやハッピは、他のメンバーのものを購入しよう」
沙良 スミカ:「あ、そー! そーですか! じゃあもういいわ! 収録あるし、キミの相手してる暇ないから!」 露骨に顔をしかめ、君に手を振る。
烏羽岬:「なあ、沙良スミカ」 遠ざかる背中に声をかける。
沙良 スミカ:「なによ!」
烏羽岬:「楽しいか? アイドル」
烏羽岬:「平凡な学生生活と同じくらい?」
沙良 スミカ:「そりゃもう」 攻撃的に笑う。 「平凡な学生生活なんて、もうやってらんないわ」
烏羽岬:「ふ……」
烏羽岬:「やはり、お前を推すことはなさそうだ」
烏羽岬:きびすを返し、雲居さんが去っていった方へ歩いていきます。

エンディング3:鶴喰湊融の場合

GM:夜が明け、朝の支度をし、学校へ行く。
GM:一連のルーチンをこなしても、きみの日常に増えた新たな出来事は無視できない。
GM:のそのそとアジト内を這い回る、亀の世話だ。
鶴喰湊融:「ああっまた水槽から出てる…!」
江永瑞穂:「……水槽、ぜんぜん意味ないわね」 大きな水槽から逃げ出した亀を捕まえる。
江永瑞穂:「この亀、どうなってんの? さっきガラスをすり抜けるみたいなことしてたんだけど」
鶴喰湊融:「やっぱりきちんとしたケージとかいるのかな…。っえ」摺り抜ける。「すり抜けてたんですか」
GM:事実、そうとしか思えない動きをしていた。
GM:物質を選択的に透過する能力があるのかもしれない。
鶴喰湊融:「ええ…そうなると壁も抜けられちゃうのかな…。抗レネゲイド型のケージとかあったかなあ」
江永瑞穂:「リーダーがずっと調べてるんだけど、あんまり進んでないみたい。ホントにわけわかんないよね……誰かが見てあげてなきゃ」
江永瑞穂:「餌もぜんぜん食べないし」
鶴喰湊融:「うう…。お手数をお掛けしてます…」用意してきた餌も全然減らないままだ。
江永瑞穂:「体内にエネルギーが貯蔵されている証拠、ってリーダーは言ってたけどさ……可愛げがないっていうか……。う、ううん! 湊融ちゃんのせいとかじゃないよ!」
鶴喰湊融:「まああくまで外装の変形…?みたいですし…
江永瑞穂:「この、亀が! よくわかんないせいだし! ……あ、そうだ。名前とかつけてあげる?」
鶴喰湊融:「ってあ、いや、江永さんのおしごとを増やしちゃったからで…」と、そうだ。「名前ですか…」
江永瑞穂:「湊融ちゃん、好きなのつけてよ。湊融ちゃんが名前つけるなら、絶対誰も反対しないでしょ」
鶴喰湊融:「ええっわたしセンスとかないですよう」
江永瑞穂:「椋実さんが名前つけるのとは違うし」
鶴喰湊融:「椋実さんだっていいところはいっぱいあるんですからそこまで言わなくても…」
江永瑞穂:「いいところはあるけど、本人に言いたくないもの。……あー、じゃあ湊融ちゃんの好きなものとかある?」
鶴喰湊融:「好きなもの、ですか?」こてり。
江永瑞穂:「そういうのでもいいと思うよ。好きな食べ物とか。好きなバンドとか、アイドルとか」
鶴喰湊融:「ううーん…兄様は違うし…剣もちょっと…桜も何か違う…」
鶴喰湊融:「バンド…アイドル…??」
鶴喰湊融:目に?マークが飛び交っている。
江永瑞穂:「あっ……ホントに湊融ちゃん、やばい……! このままでは烏羽みたいな中学生になってしまう……!」
江永瑞穂:「今度、テレビとか見よう! 音楽とか聞こう! ……でも、ダメかあ。なんでも好きな名前でいいんだけどなあ」
鶴喰湊融:「えっ鳥羽くんみたいにですか!鳥羽くん格好いいし優しいですよね!」
江永瑞穂:「その意見がすでにヤバいからなんとかしようね……!」
鶴喰湊融:「ええっ」
鶴喰湊融:うーん、と唸りながら亀を見る。
鶴喰湊融:黒っぽい体色。こつこつとつついてみると、すごく頑丈そうだ。
鶴喰湊融:「玄武…だとちょっと仰々しいし。文字…亀卜…玄冥…で。うん、決めた」
江永瑞穂:「鉄より硬いって、リーダーが言ってたよね」
鶴喰湊融:「きみは、冥。玄武神の別名の玄冥から、メイだよ」うりうりと突きながら。
江永瑞穂:「あー、なるほど……メイね。メイちゃん!」
江永瑞穂:「これで呼びやすくなったね。ありがと、湊融ちゃん」
鶴喰湊融:「ええっと…おかしくないですか?」不安そう。
江永瑞穂:「ぜんぜん。すごくいいと思うよ。……湊融ちゃんがそういう感じで、自己主張してくれるの、なんかちょっと嬉しいし」
鶴喰湊融:「えへへ…よかった」
江永瑞穂:「いつも苦労かけてるし……大変そうだったから。《パルツェ》セルのことも」
鶴喰湊融:「あれ…わたし、結構わがままだと思いますけれど…」そこで。あの兄妹のことを聞いて言葉が切れる。
江永瑞穂:「……あの。思い出させてごめん。……でも……」
鶴喰湊融:「…あはは。やっぱり、心配させちゃってますね…」力のない苦笑。
江永瑞穂:「うん。気になってた。なにか引っかかってるんじゃないかって」
江永瑞穂:「……どう、なのかな。私じゃ相談相手になれない?」
鶴喰湊融:「そんなことはないですよ!わ、わたしこそなんだかごめんなさい…!」
鶴喰湊融:わたわたと手を動かしつつ。その動きが、ゆっくりと止まる。
鶴喰湊融:「…あのときにしたことが、間違ってるなんて思ってはないんです」
江永瑞穂:「……そう、なの?」
鶴喰湊融:「いいえ。あれが正しかった」目を閉じる。「だって」
鶴喰湊融:「憐れんで見逃して――そうしたら、絶対にわたしたちを追って」「追って」「殺しに来る目をしてましたもの」
鶴喰湊融:「鏡で、よく見た目です。あれだけは間違えられない…」
江永瑞穂:「……それって」
江永瑞穂:「湊融ちゃん自身のこと……?」
鶴喰湊融:「ふふふ…江永さんは、わたしがこのセルに来た経緯は知ってましたっけ」
江永瑞穂:「……いいえ。みんなの過去のことは、聞かないことにしてるの」
江永瑞穂:「椋実さんは例外ね」
鶴喰湊融:「…まあ、よくあることだと思いますよ。それほど、特別でもなんでもないことです」
鶴喰湊融:「ふふ。あんなに外だと気にしいなのに、中だとちょっと緩いところありますよね」くすりと笑って。
鶴喰湊融:「…ああ、でもちょっとだけわたしも言ってしまいますね」
鶴喰湊融:「わたしには、兄様がいたんです。元いたセルのひとたちもいたけれど…たったふたりきりの家族で」
江永瑞穂:「……うん」
鶴喰湊融:「いっぱい、いろんなことを教えてもらいました。小さい時から、ずっと一緒にいて」
鶴喰湊融:「これからも、きっと一緒なんだって…」
江永瑞穂:「……うん」
鶴喰湊融:「でも、そうはならなかった」声が、乾いていくのが分かる。
鶴喰湊融:「あの日。あのとき、みんないなくなって…」ペンダントを握る。「残ってたのは、これくらいでした」
江永瑞穂:「湊融ちゃん。そんなの……。……それが……?」
鶴喰湊融:「兄様の剣です」
鶴喰湊融:「いまは、わたしの」
江永瑞穂:「……大事な剣なんだね」
鶴喰湊融:「いつも寝てばかりで、肝心なときにならないと働かないのが気に入らないですけどね」
鶴喰湊融:「わたしじゃ不足だって言ってきてるみたいで」
江永瑞穂:「……湊融ちゃんは、もしかして……強くなりたいの?」
鶴喰湊融:「なりたいですよ」
鶴喰湊融:「あの仇に、この刃を届かせて」にこり。月の影で咲くように。「その首を撥ねられるくらいには」
江永瑞穂:「……そうね」 かすかにため息をつく
鶴喰湊融:「辛気臭くてごめんなさい。…まあ、ですから。兄妹ふたりきり、なんて。ちょっと、色々勝手に考えちゃってました」
江永瑞穂:「私には湊融ちゃんの心を簡単に『わかる』なんて言えない。応援する資格さえないかもしれない。でも……」
江永瑞穂:「私は……あの……湊融ちゃんのこと、本当に大切に思ってるよ。表の世界に出られない、私の、貴重な家族だから」
鶴喰湊融:「……」ペンダントを握りながら聞いている。
江永瑞穂:「……どっ、どうかな……。湊融ちゃんにとって、私って……どんな感じ……?」
鶴喰湊融:「ありがとうございます、江永さん。――わたしも」
鶴喰湊融:「このセルで、貴方たちに会えて。本当によかったって、そう思います」
鶴喰湊融:ペンダントを握る手を離し、そっと江永さんに伸ばす。
鶴喰湊融:「…家族っていっても。わたしは、兄様しか知らないから。よくわからないけれど…」
江永瑞穂:「……ありがとう」 うつむく。湊融さんの手を恐る恐るにぎる。 「……ありがとう」
鶴喰湊融:きゅ、と力を込めて握り返す。
鶴喰湊融:「…江永さんは、やさしいひとですね。それは、わたしにだって分かります」
江永瑞穂:「……それ」 笑う。 「湊融ちゃんに言われたくないわよ!」
鶴喰湊融:「ええっ…そんなことないですよぅ…!」
江永瑞穂:「あるよ」 笑い続ける。 「湊融ちゃんだもの」
鶴喰湊融:「えええ…!な、なんですかそれ!全然説明になってないです!」ぷすっと頬が膨らむ。
GM:江永瑞穂は声を殺して笑い続ける。鶴喰湊融は憤慨を表情にあらわす。
GM:その傍らのバーカウンターを、黒い亀がゆっくりと通り過ぎていく。
GM:その瞳が、一瞬、江永瑞穂を見つめた気がした。雑音交じりのラジオからは、NC10と呼ばれるアイドルグループの音楽が流れている――

エンディング4:椋実翔利の場合

GM:R市。
GM:鶴見原。中心地区からやや外れた、繁華街と住宅街がまじりあう一角で。
GM:椋実翔利は、今日も個人的な趣味と稼ぎに精を出していた。
GM:1d100を振ってみてください。どれだけ勝っているかの指標を出しましょう。高い方が勝っている。
椋実翔利:1d100
DoubleCross : (1D100) → 24

GM:負けてる……
椋実翔利:下手の横好き!
椋実翔利:平均すれば勝ってる……平均すれば勝ってるから……
やくざ者1:「……で? どうだ?」 カードをオープンして、きみの顔色を見る。
椋実翔利:「……」
やくざ者1:「そっちの手を開けてみろよ」
椋実翔利:「……あっはっは! 何だよ思ったよりアゲてんじゃねえか!」 カードを放り投げる。2と5のツーペア
椋実翔利:「あんまりビビッてるから負けが見えてるのかと思ったぜ。ヤクザやめて役者になれよ」
やくざ者1:「結局それか。ずいぶんとハッタリかましてくれたもんだ」 フルハウス。Aが二つ。6が3枚。
椋実翔利:「いやぁ、素なんだけどな。ハッタリに見えた? 気分アガッてんのかなー」
やくざ者1:「役者はやめたよ。こうなっちまったからよ」 頬の傷を指さす。
やくざ者1:「あんた、あれだな。ポーカーフェイスはお見事だが……」
やくざ者1:「根本的にツキがねえんじゃねえかな」
椋実翔利:「マジメなヤツだ。今時なんだかんだ言ってそういうのがいられるトコもあるんじゃね? ヤクザっぽいやつ必要だろ。知らんけど」
椋実翔利:「ツキがない? んーどうかな……」 煙草を咥え、遠慮なく煙を吐きながら少し考える
椋実翔利:「……まあもしかしたら、今まさにはツキがねえかもな。良いこともあったし」
椋実翔利:「そういうのってほら、波だろ。人生山あり谷あり!」
やくざ者1:「いいコトがあった? まあ、そりゃそうかもな……」カードをまとめて、片付け始めている。
椋実翔利:「そろそろてっぺん越えて谷に向かいたいもんだねえ……ん」
やくざ者1:「今日はここまでだ。あんた、よくわからんが確かにツイてるぜ」
椋実翔利:「おいおい、オレを山ん中に置き去りかよ」
やくざ者1:「まさか。俺たちゃそんなカネにならんことはしないぜ。あらかた巻き上げたしな」
椋実翔利:「ちぇっ。しゃーない別ン所顔出すか……このまま帰ると怒られそうだし」
やくざ者1:「いや、待て。あんたに会いたいって客から予約が入ってる。貸し切りだ。……しかも美人だぜ、おっかねえ雰囲気で何者かわかんなくて、だいぶイラついてたけど」
椋実翔利:「へえ? おっかない雰囲気の美人? 身に覚えがそれなりにあって分からんな。名乗ってた?」
やくざ者1:「名前は――おっと」 立ち上がる。 「本人に聞きな」 そのまま出口に向かう。
奥野キリエ:「……《ホブルディ》。あたしだよ、《フェザータップ》」
椋実翔利:「あそう。じゃあアンタもどっか行ってな。聞いたり覗いたりするなよ。部屋、汚すかもしれないけどゴメン……」
椋実翔利:「な。よう。おっかない雰囲気の美人って聞いて一番に思い出したのはオマエだったぜ」
やくざ者1:「関わりたくもねえさ。ごゆっくりどうぞ、だ」 そのまま出ていく。
奥野キリエ:「冗談だろ。あたしほど優しいやつがいるか?」
奥野キリエ:「イラついてんだよ……もう限界ってくらいにな。なのに仕掛けてない」
椋実翔利:「そうそう。オマエのコトだから、その辺の道をオレがフラフラ歩いてる時に仕掛けてきても、とは思ったね。っていうか」
椋実翔利:「それを狙ってわざわざさびしーい道を選んで歩いてたんだけど。まあいいや。座れよ」 また煙草に火を点ける
奥野キリエ:「座る気はねえよ。今日は警告と、提案に来た」
椋実翔利:「警告と提案。それセットになると脅迫じゃね?」
奥野キリエ:「そう聞こえたか? だったら嬉しいね、通じないゴリラ相手に喋るのは疲れる」
椋実翔利:「偉いじゃないか。動物園の飼育員だってゴリラと喋ったりはしないだろ。オマエもマジメだ。世の中はマジメなヤツばっかだな」
奥野キリエ:「うるせえよ! ……その態度、わかってねえな。先に警告してやる」
奥野キリエ:「《スレイベギー》セルはあんたらに敵対する。そのぐらいはもうわかってると思うが――」
椋実翔利:「まー先にウチを切ったのはオマエらだしな」
奥野キリエ:「オーダーはこうだ。一人残して、あとは全員殺せ」
奥野キリエ:「その一人はあんたのことじゃない、《フェザータップ》。いまのところな」
椋実翔利:「ちょっと期待してたのに。ひでーなー」
椋実翔利:(一人っつうとやっぱり遺産探知できる江永かね……オッサンにそれだけの価値はないだろうし……)
奥野キリエ:「いちいち軽口をたたかないと喋れないのかい、あんたは。まあいい。それで、もう一個が提案だ」
奥野キリエ:「遺産。あんたらがなんて呼んでるか知らないが、この前拾ったやつがあるだろう?」
椋実翔利:(『なんのことかな?』 って言いたいけど、そしたらコイツまた怒りそうだなー)
椋実翔利:ヘラヘラしている
奥野キリエ:「盗み出して、渡せ。あんたなら得意だろう」
奥野キリエ:「それで命を助けてやらないでもない。あたしは反対だけどな」
椋実翔利:「ふぅん。仕事の提案ってワケか。人選も、そうだな。他の連中はまずやんなそうだ」
奥野キリエ:「命より高い買い物はない。選択の余地はないはずだ」
椋実翔利:「確認したいんだが、渡す相手はオマエ? だとすると不安は残るなー。渡した瞬間殺されそうだし……」
奥野キリエ:「は! ごもっともだな。だが、注文をつけられる立場だと思ってんの?」
椋実翔利:「……それもそうか。しゃーない、そこはいいや。期限とかある? 10年とか?」
奥野キリエ:「いますぐだよ! 今日中だ。そんなに待てるか。ケンカ売ってんのか?」
椋実翔利:「そりゃ無理だ。あの遺産、メッチャ厳重に管理されてるからな。オレだってそうやすやすとは行かない」
椋実翔利:「一週間。一週間後なら夜警のサイクルで確実に行ける。それくらいの辛抱はくれると有難いんだが、どうかねー」
奥野キリエ:「……なあ、《フェザータップ》」 金髪をかきむしり、一歩離れる。
椋実翔利:「何?」 ポケットの中に手を突っ込み
奥野キリエ:「……あんまりあたしを舐めるなよ!」 飛び離れながら、黒い炎を放つ。
椋実翔利:既に足元に出現させていたスカイキッドで距離を取り、それを躱す
椋実翔利:「ダメか。怖いな! 分かった分かった」
椋実翔利:「今日中に? オマエの所に? 遺産をだな? オッケーオッケー!」
奥野キリエ:「やる気になったわけか?」
椋実翔利:「せっかちだな。落ち着けよ! イイ女ってのはな、一度でも信じようって思った男は健気に待ってるもんだぜ」
椋実翔利:「そして男は自分を信じる女にソンをさせたりしないモンさ! ハハハ!」
椋実翔利:ダンボールと養生テープで塞がれた窓を、SHIDENの背面飛行で突き破り、その場から飛び去ります
奥野キリエ:「あ。おいっ、こら!」
奥野キリエ:「飛ぶか普通! おい、窓……くそっ!」 舌打ちをして、壁を蹴る。
奥野キリエ:「ぜんぜん信用できねえ。無駄な一手だろ……やっぱり殺そ……!」
椋実翔利:…………
椋実翔利:――建物の上を滑るように飛びながら、セルリーダーに電話をかける。
椋実翔利:「ああオッサン? あのさ、さっき"ホブルディ"に会って」
椋実翔利:「近いウチとか言わず、あの連中、たぶん明日とかにでも仕掛けてくるぜ。どーにかしてくれよー。もうみんな殺すって勢いで……」
横嶋洋明:『……えええ……』
横嶋洋明:『……椋実くん、絶対またなんか煽るようなことしたでしょ……!』

エンディング5:百入結衣子の場合

GM:燕ヶ丘駅前。ショッピングモール。
GM:いつもはにぎわう通りだが、平日の昼間は比較的閑散としている。
GM:百入結衣子の「買い物」には、都合のいい時間帯なのかもしれない。
百入結衣子:「~♪」悠々と、ウィンドウを眺めて物色する。
GM:だが、この日は少しツキがなかったといえる。百入結衣子にとっては、珍しいことに――
:「……なあ、そこの人! お嬢さん! ちょっと助けてくれないかい!」
:奇妙に耳障りな声が、背後から聞こえた。
百入結衣子:「?」振り向く。「あたし?」
:「お。聞こえた? ラッキー! 大当たり!」
:「いや、困ってたんだよな。この街よく知らなくてさ。お嬢さん、この街の人?」
百入結衣子:「うーん。バイト先ってとこかな」
:「どっちにしろ助かる。ちょっと探し物しててさあ。この街広くて、すげー迷っちまって」
百入結衣子:「あはは。まあそうだよね。色んなものがあるというか」
百入結衣子:「色んな顔があるもの。この街は」
百入結衣子:「それで?探しものって?」
:「だよね。っていうかこの街、オーヴァード多くない? さっきとか問答無用で仕掛けられたぜ……おっかねえやつだった」
百入結衣子:「???」よくわからない、といった顔を作る。
:「なんでトボけるんだよ……さっきの俺の声が聞こえたなら、そうなんだろうよ」
百入結衣子:「問答無用で仕掛けられるような人に、警戒するのは当然でしょ」
:「言えてる! でもさっきの連中はヤバかった。ありゃ職業的な人殺しだな……お嬢さんも気を付けなよ」
:「当分、ナイフ使いは見たくねえ」
百入結衣子:怪訝な顔をする。「……そんなの、あたし見かけたことないんだけど」
:「だったら、新顔だな。俺が探してるのも、割と新顔……みたいなオーヴァードでね。男なんだ」
百入結衣子:「じゃあ、あたしが貢献できることはないかも。知り合い少ないもの」
:「んじゃ、その知り合いにいないか? こういう……」 エアろくろを回す。
:「胡散臭くて信用できない感じの。顔は……いじってるかもしれねーから意味ねーな。とにかくそんな雰囲気のオーヴァードなんだけど」
百入結衣子:くすりと笑う。「そんな人、積極的に知り合いになりたくないね」
:「俺もそー思う。ヤバいよな。でもまあ、とにかくそういうやつだ。知らねえか?」
百入結衣子:「うーん。分かんないや」
百入結衣子:「おじさんはどうしてその人を探してるの?」
:「一番の理由は嫌いだから。二番目の理由はむかつくから。三番目の理由は、俺のものを盗んだからだな!」
百入結衣子:「それは――剣呑だね」
:「だろう。盗みはよくない。犯罪だ」
百入結衣子:「じゃあ、おじさんは警察官なんだ」
:「ってわけでもねーけどな。個人的なアレだよ。……まあ、知らないなら仕方ねえか」
:「俺が最後に掴んだ、やつのコードネームは《フェザータップ》だ。いまもそう名乗ってる保証はないけど、わかったら教えてくれや」
百入結衣子:「うん」手を振る。「おじさんも気をつけて」
:「そーするよ。この街、マジで物騒だしな。あー……そうだ。お嬢さん、名前は?」
百入結衣子:「人に聞く時は、まず自分からだよ?」
百入結衣子:「女の子のプライバシーを知りたかったら尚更そう」
:「やべ。そうか。そうだな……俺は《ホットショット》のレナード。レニーでもいいぜ。……マスター・ヴォルトを継ぐ男だ」
百入結衣子:「あはは。あたしがUGNだったらどうするの、それ」
レナード:「いいね。いつでも相手になるぜ、うちのセルは」
レナード:「俺個人だって構わねえ。もしかしてお嬢さん、UGNか?」
百入結衣子:「……まさか。だからやめてってば」
百入結衣子:「あたしは“クロイドン・キャット・キラー”。ただの弱小よ」
レナード:「……んんー……聞いたことねえな。じゃあ、いいや。邪魔して悪かった」
百入結衣子:「ん」手を振る。
レナード:「この街、暗殺者がウヨウヨしてるぜ。せいぜい気を付けな」 歩きながら錠剤を取り出し、かみ砕く。
百入結衣子:「それは怖いなあ。おじさんみたいに喋りかけられないように、注意しなきゃ」
レナード:「それがいい。じゃあな! ……やっぱりこの曲、何がいいのかわかんねーや」 片耳からイヤホンを外し、また付け直す。 「ロックにしよ」
レナード:ひどいノイズの音漏れが遠ざかっていく。
百入結衣子:「……」彼が去った後。
百入結衣子:「……バカ兄貴。迷惑ばっかかけて……」
百入結衣子:「ばか、ばーか、ばーか……!」ショッピングの気分ではない。苛立たしげな足取りで、『ブリック』への帰途についた。

マスターシーン3

横嶋洋明:「……まずいな」
GM:誰もいない《ヴリトラ》セルの片隅で、《パタンジャリ》横嶋洋明は唸る。
横嶋洋明:「最悪だ。こんなタイミングで……どうする? 何ができる?」
横嶋洋明:「みんなで無事に生き延びるには」
横嶋洋明:「何か方法が……。これを」 遺産の変化した亀――『メイ』の背中を映した画像に手を触れる。
横嶋洋明:「解かなきゃ。でもどうやって?」 再び唸り、沈黙。
横嶋洋明:後に残るのは、電子機器の稼働する、静かな排気音。

FHキャンペーン「I'm home」
■第一話:この世にたった二人きり ――了

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