第五話「シザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!」(GM:今日日)


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【ダブルクロス・プリピュア】
第一話:「私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!」
第ニ話:「縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?」
第三話:「リボンを探して何千里!離れ小島の大冒険!!」
第四話:「皆でまさかの映画デビュー!?目指せ感動の大傑作!」
第五話:「シザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!」

“ピュアストライプ”
葛城(かつらぎ)まつり

(PC1:いちま)

キャラシート

“ピュアロココ”
菜花(なばな)かざり

(PC2:缶詰)

キャラシート

“ピュアバブル”
湖東(ことう)まき

(PC3:敗者T)

キャラシート

“ピュアミルフルール”
稲波(いななみ)なみ

(PC4:DT)

キャラシート



【Index】

オープニング:雨宮あむ
オープニング:旅行計画
└旅行前夜:まつりとリアン
└旅行前夜:まきとパーピー
└旅行前夜:かざりとロシー
└旅行前夜:なみとウェールシュ
オープニング:葛城まつり
ミドルフェイズ1:日光東照宮
ミドルフェイズ2:日光江戸村・そのいち
ミドルフェイズ3:日光江戸村・そのに
ミドルフェイズ4:夜・旅館にて
マスターシーン:妖精たち
ミドルフェイズ5:華厳の滝
ミドルフェイズ6:ギフトリボン争奪戦
ミドルフェイズ7:待機中・旅館にて
マスターシーン:シザーリオ
クライマックス
エンディング1
エンディング2
エンディング3

【プリプレイ】

GM:皆様お揃いのようですので、プリピュアクロスキャンペーン第5話を開始いたします。
GM:まずはPC紹介から。今回はハンドアウト共通なので元々のPC番号順です。
GM:という訳で、まつりちゃんからお願いします。
葛城まつり:はーいっ
葛城まつりキャラシート
葛城まつり:みんな久しぶり~、葛城まつりです!
葛城まつり:縦浜島に引っ越してきた14歳の中学生!将来の夢は冒険家!
葛城まつり:そしてその正体は……島の平和を守る伝説の戦士、ピュアストライプなんだ!
サブGM:ええ~っ!ピュアストライプ!?
葛城まつり:うふふ みんなには内緒ね!
葛城まつり:前回は映画部と力を合わせてかざりちゃん主演の映画を撮影したよ~
GM:皆の力で大傑作に仕上がりましたね
葛城まつり:ハウンド達の邪魔も入って大変だったけど、見事な出来栄えでコンペにも勝てて大成功だったね
葛城まつり:今回は修学旅行なんだって!本土に行くのも久々だな~ 楽しみ!
葛城まつり:で、前回からの成長!
葛城まつり:《バリアクラッカー》でいろんな防御を突破できるようになったよ~
葛城まつり:あと、微妙にレベルを上げそこねてた《貪欲なる拳》を3にして命中が安定するようになったよ
GM:突破力が上がっている……
葛城まつり:パワーアップした拳の力で悪いやつを粉砕だ
葛城まつり:そんな感じ!よろしくお願いします~
GM:ガンガン突き進んでください。よろしくお願いします。
GM:ではハンドアウトは共通なので最後に回して、お次はかざりちゃんの自己紹介!
菜花かざり:はーい!
菜花かざりキャラシート
菜花かざり:菜花かざり(なばな・かざり)、可愛くて可愛い女子中学生です。
サブGM:かわいい~
菜花かざり:えへへん
菜花かざり:生まれたときから島に住んでる14歳。親は共働きで、良く家のことをしてる末っ子です。
菜花かざり:その正体は平和を守る戦士、ピュアロココなのです!
菜花かざり:前回はひょんなことから映画をとることになって、主役のかぐやちゃんを拝命していました!
菜花かざり:皆で力を合わせて何かを作るって楽しいですね!
GM:立派な女優っぷりでしたよ
菜花かざり:ふふん しゃらんら
菜花かざり:最近の趣味は親のカメラで写真撮ることと、良く映画を見るようになりましたよ
菜花かざり:成長はウィンドブレスのレベルが上ったり、レーザーファンで範囲攻撃が出来るようになりました。
菜花かざり:周りに目が届く感じになります
菜花かざり:あとは射撃と噂話!いろんなことがちょっとずつ成長!
菜花かざり:そんな感じです!よろしくおねがいしまーす!
GM:地道な成長を積み重ねてますね。よろしくお願いします。
GM:お次はまきちゃん。自己紹介をお願いします。
湖東まき:はいっ
湖東まきキャラシート
湖東まき:湖東(ことう)まきです。そろそろ島に慣れてきたかも……な縦浜中学校二年生。
湖東まき:憧れの祖父と同じ画家になるため、日夜絵の練習に余念がない、どちらかと言えば文化系のポジションなのですが
湖東まき:実は島を守る伝説の戦士、プリピュアの一員でもあります。
GM:えぇ~っ!まきちゃんまで!?
湖東まき:最近はピュアバブルとしての活動にもちょっとだけ馴染んできた……かな……?
パーピー:まきは頑張ってるパピ~!
湖東まき:えへへっ。ありがとうパーピー!
湖東まき:このあいだ皆で撮った映画では、絵の上手さを買ってもらって裏方としてお手伝いしていました。
湖東まき:楽しかったし、みんなかっこよかったし、素敵な思い出です。
湖東まき:最後に戦うことにもなっちゃったけど……でもおかげで成長もしています
GM:戦いの中で成長している
湖東まき:メモリー……? で侵蝕率……? が下げられるようになったのと
湖東まき:守護者の手袋相当の力を手に入れ、防御がちょっとだけ得意になりました。
湖東まき:そんなところでしょうか。よろしくお願いします!
GM:中々見ないレア装備相当の力だ。よろしくお願いします。
GM:ではPCのトリ、なみちゃん!自己紹介をどうぞ。
稲波なみ:すう……すう……
GM:なみちゃん!
稲波なみ:はっ。
GM:出番ですよ!
稲波なみ:あっ、はーい!
稲波なみキャラシート
稲波なみ:いななみ・なみです!
稲波なみ:縦浜中学の2年生。最近の趣味はお友達と秘密基地を作ること!
稲波なみ:しかしなんと驚くべき事実なのですが……
稲波なみ:その正体は伝説の戦士・プリピュアとして日夜シンショックの脅威と戦う、ピュアミルフルールなのです!
サブGM:えぇ~っ!ここに四人目のプリピュアが~っ!?
稲波なみ:以前はひとりきりで戦ってきたけれど、今は4人。心強い仲間たち!
稲波なみ:前回はみんなと一緒に映画を作ったり、恐るべき強敵のシザーリオに苦しめられたり……
稲波なみ:演劇では倒れてお芝居できなかったから、この間はお芝居できて楽しかった!
稲波なみ:成長はフルールシード(デモンズシード)を手に入れて、限界を超えた武芸の達人になりました。
GM:こわ……
稲波なみ:この射撃?っていう技能の固定値が43になったよ~
稲波なみ:あとは感覚を1伸ばし、勝利の女神も1LV上げて更に手堅く。
稲波なみ:みんなを助けながら避けまくり当てまくりするねっ
ウェールシュ:フフン なみはすごいのルッシュ
稲波なみ:ウェールシュのおかげだよ~
稲波なみ:そんなかんじ!よろしくお願いします!
GM:ほどほどに当たってくれると私は助かりますが……ともあれよろしくお願いします。
GM:ではここからはNPCの自己紹介に入ります。まずはあむちゃん、お願いします。
雨宮あむ:はい!


雨宮あむ:雨宮あむです。中学二年生です
雨宮あむ:葛城まつりさんのクラスメイトで、友達の皆さんとは何かと親しくさせて頂いています。
雨宮あむ:物静かなタイプですが、絵本を書くのが趣味です。仲良くしてくださいね。
雨宮あむ:それ以外の怪しい点は特に無いです。
GM:物静かな知的美人。何も怪しい所はありませんね。
サブGM:(ほ、ほんとかなぁ~…!?)
雨宮あむ:前回はみんなと一緒に映画に出ました。べ、別に全然楽しくもなんともなかったけど……
雨宮あむ:今回も普通のクラスメイトとして仲良くしたいです。よろしくお願いします。
GM:はい、よろしくお願いします。では続けてシザーリオ君の紹介をどうぞ。
シザーリオ:ダラク様の忠実な部下、シザーリオだ。


シザーリオ:ダラク様の命でプリピュアの監視をしている。今は生かしておいてやっているが、僕がその気になればプリピュアなどすぐに亡き者にできる。
シザーリオ:他の無能には任せておけんからな。今回こそプリピュア共の首をダラク様に献上するとしよう
GM:ええ、あなたの働きには期待していますよ。よろしくお願いします。
GM:では後は妖精達。まずはパーピーとウェールシュから!
パーピー:パピ! パピは、まきのパートナーの妖精パピ!


パーピー:りょこうはねえ、この間、テレビでサイコロを振りながら行く場所を決めてるのを見たパッピ~!
ウェールシュ:フンフン! それはテレビだからそうしてるルッシュ。ルシュはなみのパートナーとして、旅行がどんなものか知ってるルッシュ!


ウェールシュ:なんと……旅行に持っていっていいおやつは300円までなのルッシュ!
パーピー:そうなのパピ~~?どんなおやつを持っていけばいいのか、迷っちゃうパピ~
ウェールシュ:なんでも聞いてほしいルシュ! よろしくルッシュ!
GM:流石、ウェールシュは物知りですね。では次、リアンとロッシーもどうぞ。
ロッシー:ロシーもテレビで旅行見たロシ。いろんなところのおいしいものたくさん食べてたロシ。


ロッシー:つまり、ロシーたちもおいしいものたくさん食べれるロシ。今からたのしみロシ~。
リアン:あ、あの、ロッシー。その前にまず自己紹介……。
ロッシー:でもおやつももちろん大事ロシ。なに持っていくかかざりとそーだんしてくるロシ。
リアン:ろ、ロッシー、だから自己紹介……!……行っちゃったアン……。


リアン:え、えとぼくはまつりのパートナーのリアンで、あの子がかざりのパートナーのロッシーアン。よ、よろしくアン。
GM:はい、ロッシーの分までありがとうございます。これで全員紹介終わりですね。
GM:それでは最後に共通ハンドアウトとトレーラーを公開します。
ハンドアウト: PC共通 シナリオロイス:雨宮あむ
君は縦浜中学校に通う女子中学生にして、島の平和を守る戦士プリピュアだ。
戦士でありながら中学生でもある君達は、修学旅行で日光を訪れることになった。
ハウンド達との戦いからも離れたつかの間の休息。見知らぬ土地での楽しい旅行。
期待に胸を膨らませ、君は旅行鞄を持つ。その先で待ち受ける真実と運命を知らないまま。
GM:皆で楽しく修学旅行ですよ!
葛城まつり:わ~~っ
菜花かざり:修学旅行~~
稲波なみ:わ~い
湖東まき:もうそんな時期なんだなぁ
GM:作中は既に秋ですからね。そしてトレーラーがこちら。
トレーラー ~~ダブル・クロス・プリピュア!(流れ出すOPテーマ)
「パッピ!まきもみんなも、おっきな荷物を作ってどこ行くパピ?」
「しゅうがくりょこうっていうのに行くらしいアン」
「みんなで旅行パピ〜!?そんなの、ぜったいぜったい楽しいパピ~!」
「行く先はー……日光?どんなとこか、パーピー知ってるアン?」
「わかんないパピ!でも、みんなで行くならどこでも楽しいパ……ピ?パピっとパピパピ!」
「この感じ……も、もしかしてギフトリボンアン!?」
「大変パピ!パピ達の力を合わせて、探してみせるパピっパピ〜!」
「わ、パ、パーピー!一人で走って行っちゃダメアン~~!」
「次回、『VSシザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!』アン/パピ!」
「来週もまた見てほしいパピ!」
GM:改めまして、プリピュアクロス第5話『VSシザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!』開幕となります。
GM:皆様よろしくお願いします!
菜花かざり:よろしくお願いします!
サブGM:よろしくお願いしま~す!
湖東まき:よろしくお願いします!
稲波なみ:よろしくお願いします!
雨宮あむ:よろしくお願いします!
葛城まつり:よろしくお願いします!


【オープニング:雨宮あむ】

GM:OP1:登場PC無し


GM:君は暗闇の中に居る。
GM:目を開いているのか、それとも閉じているのか。それさえ分からない全くの闇。
GM:しかしそこに恐怖はなく、心地よい微睡と安堵が君を包んでいる。
シザーリオ:(……これは……)
GM:まるで揺り籠の中に揺られているような。そんな安心感に君は身を委ねていた。
シザーリオ:探るように腕を伸ばすが、何の感触も無い。上下も分からない底無しの闇。
シザーリオ:(……何も見えない……何も感じない……)
シザーリオ:(……だが……不思議と安心する……まるで元々ここにいたような……)
シザーリオ:闇の中、身を包む穏やかさに身を委ね、薄く目を閉じる。
GM:ふと、遠くから声が聞こえてくることに気が付く。
????:「―――」
シザーリオ:(……誰だ……?)
シザーリオ:声に気付き、ぼんやりと目を開く。
GM:その声が誰の声なのか、何と言っているのか。
GM:不思議なことに、耳を澄ませてみてもそれらは判然としない。
シザーリオ:声のする方向に向かって、闇を泳ぐように少し足を動かす。
シザーリオ:「……誰かいるのか……?」
????:「―――、―――」
GM:相変わらず声ははっきりと聞こえない。だけど不意に、そしてはっきりと君は理解する。
GM:これは君にとって偉大な恩人の声。君という存在を作った、創造主の呼び声。
シザーリオ:「ッ……」
シザーリオ:「ダラク様……?ダラク様なのですか……?」
GM:ぐらり。理解したその瞬間、視界が歪む。
シザーリオ:「ダラク様、どちらに御座せられますか?僕です、シザーリオ……ぐっ……!?」
GM:否、視界は今も闇に閉ざされたまま、ならば歪んでいるのは君自身なのだろうか?
シザーリオ:「……これは……!? ……ダラク様……!」
GM:君は必死に主を呼ぶ。主もまだ君を呼んでいる。
シザーリオ:判然としない状況、全てが歪んでいく中、ただ主の声を呼び、見えざる腕を伸ばす。
GM:しかし、声は徐々に遠ざかる。まるで君の声が聞こえず姿が見えていないかのように。
シザーリオ:「ダラク様、ここです!僕はここにいます……!」
シザーリオ:「ダラク様!ダラク様……!!」
シザーリオ:群れから逸れた迷い犬、あるいは親を見失った迷子のように、必死にその名を叫ぶ。
GM:君の努力も空しく、ついに声は聞こえなくなり―――
シザーリオ:「何か仰ってください!僕を見つけてください!」
シザーリオ:「僕は、僕にはダラク様しか……!」
シザーリオ:「────ッ!」
雨宮あむ:ベッドの上で目を覚ます。
雨宮あむ:ひどく汗をかいていた。額に張り付いた黒髪を拭うようにして息を吐く。
雨宮あむ:「……夢……」
雨宮あむ:確認するように小さく呟いた。湿った毛布を取り去り、素足でフローリングに降りる。
雨宮あむ:潜伏先、一人用の部屋。余計な物は殆ど無く、あるのは最低限の食料と、これまでに書いた絵本、書きかけの絵とそのための画材くらいのものだ。
雨宮あむ:小さな冷蔵庫を開けると、中にはゼリー飲料とミネラルウォーターばかりが詰まっている。ミネラルウォーターを取り出し、喉を潤す。
雨宮あむ:「……何故、あんな夢を……」
雨宮あむ:ダラク様が遠ざかっていく。あるいは……見捨てられる?
雨宮あむ:あり得ない。自分はダラク様の忠実な部下だ。有能な働きを果たし続ける限り、ダラク様は必ず報いてくれるはずだ。
雨宮あむ:……本当に?
雨宮あむ:理不尽な折檻を受けるレイダーとトーラ、酷薄な主の姿がほんの一瞬浮かんで、すぐに振り払う。
雨宮あむ:「……何を、馬鹿な」
雨宮あむ:猟犬が物を考える必要など無い。第一、ダラク様の使命を果たせないのなら、自分に一体何の存在価値があるというのか?
雨宮あむ:迷いを押し殺すように別のことを考えようとして、自分が描いた絵本に混ざって、一冊だけきちんと製本されたものを手を取る。
雨宮あむ:それは『ことりとにんぎょう』というタイトルの絵本だ。かつて、自我が芽生えたばかりのシザーリオに、ダラク様が与えてくれたもの。
雨宮あむ:内容などきっとダラク様は知りもしない。ただ気まぐれに与えた程度のものであるのだろう。だがこの絵本こそ、シザーリオがダラク様から賜った唯一の贈り物だった。
雨宮あむ:薄闇の中で絵本を開く。窓からの月明かりだけでは文字まで読み取るのは困難だったが、内容はすべて記憶していた。
絵本:──あるところに、一人のおじいさんがいました。
絵本:おじいさんは人形職人で、これまでたくさんの、色んな人形を作ってきた、腕利きの職人でした。
絵本:おじいさんには、長年の夢がありました。それは、人間とまったく同じ、生きた人形を作ることでした。
絵本:おじいさんは毎日頑張って、人形のためにとびきりの部品を用意してやりました。
絵本:器用な腕に、速く走れる足。美しい顔に、きれいな髪。
絵本:最後に、決して止まることのない心臓をはめ込みました。人形の見た目は、人間とまったく変わらない、それどころか、人間よりもずっと美しいものになりました。
絵本:けれど、人形はずっと人形のまま、人間になれはしませんでした。
絵本:「わたしは、死んでしまう前にどうしても、人間とまったく同じ人形を作りたかった。けれど、もう完ぺきに仕上げたはずなのに、いったい何が足りないのかさっぱり分からない」
絵本:「もう動けないわたしの代わりに、どうか、足りないものを探してきてはくれないか」
絵本:「わかりました、おじいさん。わたしを作ってくれたおじいさんのために、きっと本物の人間になって戻ってきます」
絵本:人形はおじいさんの為に、仲良しの小鳥と一緒に旅に出ることにしました。
絵本:それは足りない部品を見つけて、本物の人間になるための旅です。
絵本:人形と小鳥が歩いていくと、森の中で椅子に座ったひとりの女の子に出会いました。
絵本:「こんにちは」と小鳥が話しかけると、女の子は人形を見て、急に泣きだしてしまいました。
絵本:「どうしたの?」小鳥がたずねると、女の子は泣きながら、
絵本:「わたし、腕をなくしてしまったの。みんなのために、楽しくピアノを弾くのが大好きだったのに、これじゃあもうできないわ」
絵本:そう言う女の子には、確かに二本の腕がついていませんでした。
絵本:泣きじゃくる女の子に、小鳥は困ってしまって、女の子の周りをぱたぱたと飛び回ります。
絵本:人形は少し考えて、言いました。
絵本:「それじゃあ、私の腕を使って」
絵本:人形は自分の、貝がらのように白く、長くて丈夫で、よく動く器用な腕を、女の子にあげることにしました。
絵本:女の子はとっても喜んで、新しい腕でふたりにピアノを弾いてみせました。
絵本:「ありがとう、人形さん!わたし、この腕でたくさんピアノを弾いて、もっとたくさんの人を笑顔にするわ!」
絵本:人形は、腕の代わりにひらひらと服の袖を振って、少し軽くなった体で歩いていきました。
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:そうして、人形は旅の途中で、次々と身体を失くしていく。
雨宮あむ:泳げない男の子に足を、目の見えないカラスに眼球を。首のないカカシに顔を……
雨宮あむ:そうして、完璧だった人形の身体はどんどん『本物の人間』から遠ざかっていく。
雨宮あむ:最後に、死に瀕した小鳥に、人形は自らの心臓を差し出す。
雨宮あむ:何も無くなってしまった人形は、そうして動きを止めて、物言わぬ人形……どころか、それ以下のがらくたに成り下がるのだ。
雨宮あむ:この本を読んだ時、自分はこの世界の残酷さを知った。
雨宮あむ:誰かの為に何かを成そうとしても、結局は何も残らない。優しさなど何も生み出さない。主の命も果たせずに、自分の存在価値も失い……路傍に朽ちて死ぬだけだ。
雨宮あむ:そこには、何の意味も価値も無い。
雨宮あむ:「……私は、そうはならない」
雨宮あむ:最後のページを閉じて、一人呟く。
雨宮あむ:「私の命は……私と、ダラク様の為だけにある」
雨宮あむ:絵本の山の間に挟まった、一枚のディスクを手に取る。
雨宮あむ:葛城まつり達と共に撮影した映画が収められたそのディスクを、ゴミ箱に放り込む。
雨宮あむ:「……私は、使命を果たす」
雨宮あむ:夢の中の安寧にも似た闇の中、自らに言い聞かせるよう言葉にする。
雨宮あむ:「必ずプリピュアを、倒す」


【オープニング:旅行計画】

GM:OP2:全員(シーンプレイヤー:菜花かざり)
GM:OP2は全員登場でのシーンになります。皆さん登場侵蝕をお願いします。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (34 → 42)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (31 → 35)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (41 → 44)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (31 → 32)


GM:縦浜中学会議室。
GM:普段は生徒が立ち入ることのない教室に、2年生全員が集まっている。
GM:間近に迫った修学旅行に向けた班決め、そして班ごとのルート決めを行うためだ。
GM:ここ数週間、多くの生徒が1時間目と2時間目を丸々使って旅行に備えるこの時間を待ち望んでいた。
GM:そして君達五人もまた、くっつけた机を囲って修学旅行のしおりを覗き込んでいる。
菜花かざり:「自由行動ーってことですけど」蛍光ペンを5色ほど取り出す
菜花かざり:「私行ったこと無いんですよね。皆さんいかが」
湖東まき:「私もない」
湖東まき:「お猿さんがいるってことくらいしか……」島での出来事を思い出して苦い顔。
菜花かざり:「お猿さん………」妙に道案内してくれた一匹の回想。
葛城まつり:「私もないねー。写真とか見たことはあるけど」
菜花かざり:「おぉー。内地経験組もないんですか」
菜花かざり:「一応、なみちゃんは……なみちゃん?」
稲波なみ:「ZZZ……」
葛城まつり:「私が住んでたのはもっと西の方だったから……」
雨宮あむ:「寝てるわね」
葛城まつり:「あら、なみちゃんは今日もお疲れだ」
湖東まき:「なみちゃん。なみちゃん」ゆする。
稲波なみ:「ん……」
稲波なみ:「ん?」
湖東まき:「修学旅行のお話だけど……大丈夫?」
湖東まき:「日光って行ったことあるかなあって」
稲波なみ:「はっ。いけない……」
稲波なみ:ふるふると首を横に振る。
稲波なみ:「何があるのかも全然わからないや、わたし」
稲波なみ:「日光っていうから、お日様があたたかいのかな」
雨宮あむ:「稲波なみはよく寝てしまいそうね」
雨宮あむ:(つまりプリピュアにとっては全員不慣れな土地ということか……襲撃のチャンスかもしれんな。先に下見をしておくか……?)
稲波なみ:「もしかしてかざりちゃんは、初めて島の外に出るの?」
菜花かざり:「そうです!」
湖東まき:「わ。そうなんだ」
稲波なみ:「おお……」
菜花かざり:「この島じゃそんな珍しくないですけど……パパとママも外に出るのはお仕事ですし」
菜花かざり:「はるか遠い土地なのです」
菜花かざり:学生鞄から付箋を付けた旅行雑誌をいくつか取り出す
稲波なみ:「じゃあ色々準備しなきゃ。酔いどめに常備薬に虫刺されのお薬でしょ、あと頭痛薬、胃薬……」
稲波なみ:「枕も持っていったほうがいいかな……」
菜花かざり:「バスで首が痛くなるらしいですからね!」
菜花かざり:若干ハイ
葛城まつり:「あんまり持ち物が多くても歩くのが大変じゃないかな?」
雨宮あむ:「そうね。なるべく少ない方がいいと思うわ」
雨宮あむ:(武器でも持ち込まれては困るからな……)
稲波なみ:「ええ?でも不安にならない?」
菜花かざり:「むむむ」
稲波なみ:「みんなの分わたしが持っていこうか?」
湖東まき:「画材も荷物に入れられないかな……」
稲波なみ:「わあ!素敵」
稲波なみ:「せっかくだし、向こうの景色描きたいよね、まきちゃんは」
湖東まき:「あ、でも持って行けても描いてる時間ないかなあ。写真で撮って後から描くべき……?」
湖東まき:腕を組んでむむっと悩む。
菜花かざり:「カメラなら私も持っていきますよ!」
稲波なみ:「自由行動なら描く時間作っても……おお」
葛城まつり:「カメラは私も持っていくよ!すごい景色がいっぱいあると思うし……」
菜花かざり:「自由行動の間なら、まきちゃんが居る所を集合場所にしてもいいですしね」
菜花かざり:「私達の班は内地民が3人も居るので、島外で有利です」
稲波なみ:「あれ、あむちゃんは?」
湖東まき:「……むむ」みんなが思いのほか協力的なのでちょっと顔が赤くなる。
稲波なみ:「あむちゃんって、どこの出身なんだっけ」
雨宮あむ:「……私?」
菜花かざり:ぴ、とピンクと青と赤の蛍光ペンを取り出す。テーブルに黄色と紫。
湖東まき:「そういえば?」
雨宮あむ:「私はこの島で……」
雨宮あむ:言いかけて、自分が転校生という設定だったことを思い出す。
葛城まつり:「あれ。転校生だけど、本土にいたわけじゃないんだ?」
雨宮あむ:「……いえ」
雨宮あむ:「そうね。ホンドにいたわ」真面目な顔で頷く。
菜花かざり:「親御さんが島出身なんですかね。うちのパパとママみたいに」
葛城まつり:「おー、じゃあ4人目だね」
湖東まき:「あ、なるほど」
稲波なみ:「これだけ多い班あんまりないよねえ」
雨宮あむ:(ホンド……)島以外の知識があまり無い。
雨宮あむ:「ええ。ホンドの……」
雨宮あむ:「あそこにいたわ。ええと……」
雨宮あむ:覚えている地名をなんとか引っ張り出そうとして
雨宮あむ:「……ニューヨーク?」
湖東まき:「えっ」
稲波なみ:「えっ」
菜花かざり:「おぉー?」
稲波なみ:「帰国子女だったんだ」
葛城まつり:「ええ!本土っていうか……外国じゃん!」
菜花かざり:「スペイン村……みたいな……?」
葛城まつり:「ははあ、それで英語の成績もいいんだ……」
雨宮あむ:「……」何かミスしたことに気付くが、既に遅い。
稲波なみ:「かざりちゃん、ニューヨークってのはアメリカだよ」
雨宮あむ:「そう……その、キコクシジョの……ニューヨーク村……」
稲波なみ:「村……?」
菜花かざり:「じょ、ジョークでしてよ。そう、アメリカですよね海外ですよね」
菜花かざり:「島から見れば全部海外ですし」
稲波なみ:「ニューヨークってすごいビルとか立ってるんだと思ってた」
稲波なみ:ほわほわといっぱいのビルをイメージしている。
菜花かざり:「摩天楼!」意味は知らない。
雨宮あむ:「そうね……いっぱい……あったわ。ビルが……」
稲波なみ:「おお……」
湖東まき:「あっ、もしかして」
葛城まつり:「そしたら、日光みたいな場所は初めてかもだね」
湖東まき:「あむちゃんの絵とちょっと雰囲気が似てるなって思ってたんだけど」
湖東まき:「ゴーリーの絵とかも生で見たことある……?」
葛城まつり:「こっちは歴史ある建物と自然がいっぱいって感じだし……」
稲波なみ:「ゴーリー……?」ゴリラをほわほわイメージしている。
雨宮あむ:(ゴーリー…………?ゴリラか……?類人猿が絵を……?)
菜花かざり:「ゴーリーって?」
葛城まつり:「なんだか可愛い名前だね」
湖東まき:「エドワード・ゴーリーって言って……アメリカの画家さんなんだけど」
湖東まき:周りに先生がいないことを確認し、スマホを取り出す。
湖東まき:「ほら、こういう絵を描く人なの」
湖東まき:「あむちゃんの絵と少し似てない?」
菜花かざり:「おぉー?」
菜花かざり:「カラスが……テラスに……?なんだか不思議な絵ですね」
雨宮あむ:「……」覗き込みながら必死に頭を回している。
雨宮あむ:(ホンドに住んでいれば誰でも見たことがあるのか……?くっ……分からん……ピュアバブル、卑劣な真似を……!)
稲波なみ:「ほわ~……」
湖東まき:「もしかして影響受けてたりするのかなって」期待を込めた眼差し。
葛城まつり:「確かに、色の感じとかちょっと似てる……?のかな」
雨宮あむ:「……」眼差しを受け「……そ……そうね。あるわよ」
葛城まつり:一緒に覗き込んで首を傾げている。
湖東まき:「わあ! やっぱり!」声が弾む。
稲波なみ:「おお……」
菜花かざり:「へぇ~!いいですね、師匠みたいな」
雨宮あむ:「ホンドには沢山あったから……」
湖東まき:「良いなぁ~」
稲波なみ:「あ、じゃあ、日光でも、絵とか見に行くのもいいかも!」
湖東まき:「おおっ」
稲波なみ:「まきちゃんやあむちゃんのシゲキになるかもだよね」
雨宮あむ:「日光に美術館でもあるの?」
葛城まつり:「あったっけ?」机の上に開いたままのしおりを覗き込む。
湖東まき:「えーっと……」手元に出したままのスマホで調べ出す。
菜花かざり:「トリックアートとかあるらしいですよね」雑誌の赤い付箋部分をペラペラめくる
稲波なみ:「トリックアートって?」
菜花かざり:「え?……開いてるのに通れない不思議なドアの絵……みたいな……」
菜花かざり:目線がうろうろ
菜花かざり:「……こ、今回の行き先にあるんですかねー?」
GM:修学旅行のしおりには日光周辺の観光スポットが幾つかピックアップされている。
日光観光スポット
・華厳の滝:日本三名瀑の一つ。近くには中禅寺湖もあり、雄大な自然を感じられる観光スポットとして有名。
・日光東照宮:徳川家康を祀った豪華絢爛なお寺。周囲の寺社と共に世界遺産にも認定されている。
・日光江戸村:体験型アミューズメント施設。街並み・衣装・食事・職業体験など全て江戸時代を再現している。
・戦場ヶ原:中禅寺湖近くにある巨大な湿原。野鳥ウォッチや植物観察が出来るハイキングコースがある。
・東武ワールドスクウェア:世界中の建築物のミニチュアを集めたテーマパーク。精巧なその作りを間近で楽しめる。
・鬼怒川ライン下り:日本有数の美しさを誇る鬼怒川の景色を楽しめる。岩と岩の間をすり抜けるスリルも満点。
・小杉放菴記念日光美術館:日光出身の画家の名を冠した美術館。栃木県ゆかりの日本画家達の展覧会も行われている。
菜花かざり:「滝、東照宮、江戸村、戦場、ワールドスクウェア、川下り………あ、美術館」読める所を読み上げる
雨宮あむ:「戦場……?」
葛城まつり:「あ、ほんとだ。美術館もあるんだね」
湖東まき:「小杉放菴記念……ふむふむ」美術館のホームページを見ている。
葛城まつり:「戦場ヶ原っていって、そういう地名なの。色んな鳥とか動物がいるハイキングコースだよ」
菜花かざり:大きめの付箋を貼り付けていく。大事な場所にはマーク。
菜花かざり:「コレそのまま地名なんですか…!?関ヶ原みたいな…」
雨宮あむ:「どうして戦場なのかしら……」
葛城まつり:「ずっと昔は湖だった場所が、今は湿地になってるんだって」
葛城まつり:「うーん、何か大きな合戦とかあったんじゃないかな?」
稲波なみ:「戦争で湖が枯れちゃったのかな……」
菜花かざり:「くわしい~」
菜花かざり:「こわい……」
湖東まき:「あ。戦争は戦争でも神様の戦争だったみたいだよ?」
稲波なみ:「神様?」
湖東まき:「中禅寺湖をめぐって二つの山の神様が戦った場所なんだって」
葛城まつり:「へええ。じゃあすっごい昔の戦争なのかな」
菜花かざり:クルッと回る矢印と『神様』をメモ。
雨宮あむ:「大蛇とムカデ……」まきちゃんの肩越しにスマホを覗き込んで
雨宮あむ:「どっちが勝ったのかしら」
湖東まき:「えーっと……蛇の方」画面をスクロール。
菜花かざり:「ただでさえ蛇が大きいのに、大蛇ですからね」
稲波なみ:「ムカデも大きいんじゃないかな……」
葛城まつり:「きれいな景色だし、独り占めしたかったのかなあ」
菜花かざり:「動きもすばしこいですし……」
雨宮あむ:「同サイズならムカデのほうが強そうじゃない?」
菜花かざり:「あー」
稲波なみ:「うーん、でも奇襲だったかもしれないよ」
菜花かざり:「なるほど、いつの間にか家とかに居ますもんねムカデ……」
湖東まき:「うっ」ちょっと苦い記憶を思い出した顔。
湖東まき:「……神様ならまだしも」
湖東まき:「普通の蛇とかムカデとかはけっこういそう。景色は気になるけど……」
葛城まつり:「どうせなら本当に神様がいたらいいのにな」
葛城まつり:「神様っていうくらいならすっごい大きいんだろうし。そういう不思議な生き物がまだ見つかってないままどこかに隠れてたら、ワクワクするもん」
稲波なみ:「おお~本当にいるかもね」
稲波なみ:「実際妖……」
菜花かざり:「えぇ、」「……………」妖精、と言いそうになる
稲波なみ:はっとして口をつぐんで。
稲波なみ:「いても不思議じゃないよね」
菜花かざり:「はい、居ても不思議ではありません」
雨宮あむ:(ふん……どんな神がいようとダラク様のほうが大きいし強いに決まっている……)不自然さに気付いていない。
湖東まき:「そ、そうだね」こくこくと頷く。
葛城まつり:「あと景色っていうと、華厳の滝もオススメかなあ」
葛城まつり:「まっすぐざーって落ちてる、100メートルくらいのおっきな滝でね」右手で垂直に落ちるジェスチャー。
稲波なみ:「けごん?」
菜花かざり:「へー、けごんのたき」読み仮名メモ
葛城まつり:「私も写真しか見たことないんだけど、すっごく綺麗だったよー」
稲波なみ:「お~、すごいね」
稲波なみ:「島には滝って、こーんな小さいのしかないもんね」
葛城まつり:「日本で一番大きいのは称名滝っていって、350メートルもあるんだけど」
稲波なみ:「おお……」
葛城まつり:「それでもまっすぐ落ちてるわけじゃなくて、4つくらいの段差に分かれてたりするやつだから」
稲波なみ:「一気に落ちるのだとケゴンがかなりすごいんだ」
葛城まつり:「この長さでまっすぐ落ちてる滝って、中々見れないと思うな」
雨宮あむ:「詳しいのね、まつり」
湖東まき:「へえぇ~」
葛城まつり:「あ、うん……こういうの、本とかで眺めてるのも好きでさ。詳しくなっちゃった」
菜花かざり:「まつりちゃん、観光のプロですね」
稲波なみ:「じゃあその滝は行ってみたいね」
菜花かざり:「ですねー」
湖東まき:「見てみたい」
葛城まつり:「わ、いいの!?やったあ」
菜花かざり:「えーと、華厳の滝と、美術館と戦場ヶ原と……」
葛城まつり:ぱあ、とわかりやすく明るい笑顔を浮かべてガッツポーズ。
稲波なみ:「わたし、これ気になるかも」
菜花かざり:「あ、私、江戸村も気になります。ほら、衣装貸出ってやつ」
稲波なみ:同じところを指す。
稲波なみ:「おお」
菜花かざり:「あはは」笑う
雨宮あむ:「……江戸は東京のことではないの?」首を傾げる
湖東まき:「衣装貸出……」
稲波なみ:「ね、楽しそう」
稲波なみ:「昔の東京が江戸なんだよ」
葛城まつり:「江戸時代ってことじゃない?」
湖東まき:ほわわん、と映画に出演した時のみんなの姿が浮かぶ。
湖東まき:「そこも良さそう……」
稲波なみ:「ずっと昔は、東京は江戸って呼ばれてたんだ」
雨宮あむ:「東京が江戸で日光……」
菜花かざり:「前の映画で、いろんな衣装着るの楽しかったんで」
稲波なみ:「ああ~あむちゃんが混乱しちゃった!」
菜花かざり:「昔の着物とかも着てみたいです」
稲波なみ:「あのね、えっとね」手を合わせて。
葛城まつり:「へえー、忍者とか侍の格好にもなれるんだ」
湖東まき:「いいと思います」丁寧語。
稲波なみ:「東京が江戸って呼ばれてた頃が、江戸時代っていう時代で……」
稲波なみ:「江戸時代の村とかを再現してみようってのが、この日光江戸村みたい」
雨宮あむ:「……なるほど」
雨宮あむ:「楽しそ……」
雨宮あむ:「……」
稲波なみ:「お~」
雨宮あむ:「……興味深いわね」
菜花かざり:「はい、楽しそうですよね」
稲波なみ:「あむちゃんも楽しそうだって」
雨宮あむ:「興味深いだけよ」
葛城まつり:「あむちゃんも行きたいんだ。じゃあここも決まりかな」
菜花かざり:「海外ではそういうんですね」
菜花かざり:「ですね。自由時間に回るとなると、だいぶ絞れて来ましたか」
湖東まき:「……戦場ヶ原と華厳の滝ってちょっとかぶってるかな……?」
湖東まき:「ジャンルが……」
菜花かざり:「確かに風景を見に行くのは同じですかね?」
菜花かざり:「じゃあ鬼怒川下りは……そのまま滝に……?」
葛城まつり:「えー、でも全然別の風景だよ?」
稲波なみ:「カヌーで滝には行かないと思うよ……?」
葛城まつり:「ほとんど垂直に100メートルだからね」
湖東まき:「そ、そういうコースだったらやだけど」ぶるぶる首を振って。
湖東まき:「まつりちゃんは川下りとかしたいかなって。少し」
葛城まつり:「えっ、私のこと?」
葛城まつり:少しびっくりしたように目を開いて。
菜花かざり:「候補の中だと、実際に体動かす感じが強いですしね」
湖東まき:「うん……美術館は私の希望だし」
湖東まき:「もしかして遠慮とかさせちゃってないかと思って……」
葛城まつり:「えーっ、そんなことないよ!まきちゃんに滝のこと勧めたの、半分くらい私が見たいからだし……」
葛城まつり:「それに、ライン下りもちょっと気になるけど……これって、あれでしょ?」
葛城まつり:「私達が漕ぐんじゃなくて、スタッフの人が漕いでくれるのに乗せてもらう感じの……」
雨宮あむ:「そうなの?」
湖東まき:「あ、そうなの?」
稲波なみ:「あっそうなんだ……」
菜花かざり:「カヌーじゃないんですね」
稲波なみ:「じゃあもしかして……自分たちの船で無人島まで漕ぐほうが冒険なのかな」
葛城まつり:「そうじゃない?ほら、この写真とかそういう感じだし……」しおりに貼られていた画像の一つを指さして。
菜花かざり:「それはまぁ……たしかに」
葛城まつり:「龍王峡とか気になってたけど、ここで下るのはそれよりもちょっと下流っぽいしね」
稲波なみ:「ほんとだ」
菜花かざり:「すごい名前ですね」
雨宮あむ:「龍王……」
稲波なみ:「龍と王が戦ったのかな」
葛城まつり:「なんか、大昔の大噴火で地形が削れて、ガタガタになっててね。その形が龍みたいなんだって」
葛城まつり:「あ……じゃなかった。つまりね」
葛城まつり:「私的には、自分の足で回ったりする方が好きだなって思ってるんだ」
稲波なみ:「うんうん」
稲波なみ:「いま出たところでいいかもね」
菜花かざり:「はい、はい」キュッキュッ
湖東まき:「なるほど……」
葛城まつり:「そうそう!だからぜんぜん遠慮なんてしてないよ」
葛城まつり:「でもありがとね、まきちゃん。私のこと考えてくれてて」にこーと微笑みを向ける。
湖東まき:「うん。わかった」
菜花かざり:「私となみちゃんとあむちゃんが日光江戸村で、まきちゃんまつりちゃんが美術館、滝推しでー」
菜花かざり:「うむ、いい感じなのではないですか?」
湖東まき:「こちらこそごめ……じゃないか。めいっぱい楽しもう、ね?」そっと笑って返す。
稲波なみ:「うんうん!みんなの行きたいところが入ってるもんね」
雨宮あむ:「そうね。スムーズに決まってよかったわ」
葛城まつり:「だね!これで提出しちゃおうか」
湖東まき:「異議なし」
菜花かざり:「はい。時間的にも良さげですし。希望のプリント提出しちゃいますね」
菜花かざり:「楽しみですね、修学旅行」
葛城まつり:「うん、とっても楽しみ」
葛城まつり:「あ、あむちゃん的には興味深いって言った方がいいのかな?」ちょっとからかうように笑って。
雨宮あむ:「……別に、私だって……」ムッとしたように
雨宮あむ:「……」円滑なコミュニケーションと情報収集のため、時には嘘をつくのも必要だ。……そう自分に言い聞かせ
雨宮あむ:「……楽しみよ」
雨宮あむ:小さな声で言う。
稲波なみ:その返事に、周りと顔を見合わせる。
菜花かざり:振り向いた所でなみちゃんと目が合う。
稲波なみ:ニコリと笑う。
葛城まつり:「へへ。おんなじ~」
湖東まき:「おんなじだね」
菜花かざり:「えへへ」
雨宮あむ:「……何よ……」赤みの差した頬、不服げに視線を逸らす。
菜花かざり:「いい思い出が作れそうですね、私達!」
雨宮あむ:(……そう。こんなのは真っ赤な嘘だ。こいつらにずっとつき続けてきたのと、同じ……)
雨宮あむ:(……この私シザーリオが、こいつらプリピュアとの旅行が楽しみだなんて。……そんなこと、ある訳が無い)


【旅行前夜:まつりとリアン】

GM:まつりの家、まつりの部屋。
葛城まつり:修学旅行に発つ前日の夜。葛城まつりはその自室で、荷造りの準備を進めていた。
葛城まつり:床の上に愛用のリュックサックを置き、その隣に詰める持ち物を並べていく。
葛城まつり:「着替えよし、飲み物よし、充電器よし、カメラよし……うん、大丈夫」
リアン:まつりが忙しそうなので横でそわそわしているが、やることは特に無いので本当にそわそわしているだけになっている。
葛城まつり:しおりの裏面に記されたリストと見比べながら、順番にそれを詰め込んでいき。
葛城まつり:「あっ……あれ、タオルがない。どこ置いたっけな……」
リアン:はっ!と顔を上げて。
葛城まつり:もう一度リュックの中に手を入れ、ごそごそと漁ったりしている。
リアン:「ま、まつり!ここ!タオル、ここにあるアン!」
リアン:ちょいちょいとタオルを手でタップしながらまつりに呼びかける。
葛城まつり:「えっ?」振り返って。「わっ、ありがと~リアン!」
葛城まつり:タオルを手に取ってから、その小さな身体をぎゅうと抱き締める。
葛城まつり:「とっても助かったよ~、えへへ」
リアン:「わ、わ!……えへへ」 尻尾がぶんぶん揺れる。
葛城まつり:自分よりもずっと小さくて柔らかなその身体を気遣いつつ、ゆっくりとクッションの上に座らせ直して。
葛城まつり:「そういえば、リアンはどうする?」
リアン:「? どうするって、何をアン?」
リアン:こてんと首を傾げる。
葛城まつり:「ほら、私はしばらく修学旅行で島を離れるから……」
葛城まつり:「一緒に来るのと、島でお留守番してるのと、どっちが良いかなって」
リアン:「あ、え」 きょときょとと戸惑ったように視線を左右して。
葛城まつり:「というか、妖精のみんなって島を離れても平気なんだっけ?」
リアン:「あ、ええと……今まではなれたことないけど、多分だいじょぶアン」
リアン:「前の探検のときも、みんな元気だったし……」
葛城まつり:「そっか、初めて島を出るんだ。冒険だねー」
リアン:「それで、その」
リアン:「ぼく、まつりがどこか行くなら付いてくつもりだったアンけど……おるすばんした方が良いアン?」
リアン:しゅんと尻尾を垂らしながらまつりを見上げている。
葛城まつり:「もーっ」よしよしとその耳を撫でて。
葛城まつり:「同じだよー。私もリアンが一緒の方が嬉しいし、心強いよ」
リアン:「……」 ぱあぁっと瞳を輝かせて。
リアン:「な、ならぼくも行くアン!まつりと、皆といっしょに!」
葛城まつり:「えへへ、やったっ」
葛城まつり:幼気な子供らしい笑みを浮かべて、掲げられた前足に人差し指でハイタッチする。
リアン:こっちもタッチして。
リアン:「あ、でも、だと……ううん……」
リアン:何かを気にしてうんうん唸り出す。
葛城まつり:「あれ、何かまずかった?」
葛城まつり:「……島にプリピュアがいなくなっちゃうのが心配?」
リアン:「あ、ち、違くてその……」
リアン:「ねるときのためにクッション持っていきたいアンけど、まつりの荷物がふえちゃうし」
リアン:「それにぼく、まつりたち以外の人から見えないから。クッションだけおいてあったらおかしく見えちゃうアン」
リアン:「だからその、どうしようかなって……」
葛城まつり:「荷物が増えるのは平気だけど……確かに、見え方の問題はどうしようかな」
葛城まつり:「同じ部屋にはあむちゃんもいるし……」ううん、とすこし唸って。
葛城まつり:「……あ、じゃあ。私の布団の中で、隠れて寝るとか?」
葛城まつり:「こう、クッションごと掛け布団で覆い隠して……そうすれば、他からは見えないはずだし。どうかな?」
リアン:「な、なるほど……!」
リアン:「そうすれば見えないし、クッションでねれるし……ぼく、それが良いアン!」 こくこくと頷きながら。
葛城まつり:「ふふ。じゃあ、それで行こっか」ぎゅっとリュックサックの中身を押し込み、リアンのクッションを入れるスペースを作りつつ。
葛城まつり:「……。お留守番しててもいいって言ったけどさ」少し沈黙があって、顔をあげる。
葛城まつり:「ほんとはね、ちょっとだけ不安だったの。私達、いつハウンドに襲われるか分かんないし」
葛城まつり:「……リアンが傍にいないと私、ただの子供だし」
葛城まつり:「無理なら来なくても大丈夫だよって、ちょっぴり見栄張っちゃった」
リアン:「……」 ぱちぱちと目を瞬かせて。
葛城まつり:照れ隠しのように笑って、垂れた耳を撫でやる。
リアン:「……その、まつりはただの子じゃなくてすっごい勇気があってつよくてカッコいい子で」
リアン:「だから、ぼくもいっつも頼りっぱなしになっちゃうし、だから頼りないと思うアンけど……」
リアン:「でも、ぼくがついてるアン!まつりがどこかに行くなら、どこにだってついてくアン!」
葛城まつり:「ふふ、私だって怖がったりするんだよ。リアンの中にもちゃんと勇気があるのと、一緒でね」
葛城まつり:「うん、頼りにしてるよ。リアン」そう言って笑って。
葛城まつり:「……さ、そろそろ寝よっか。明日はいつもより早いからね」
リアン:「うん!」
リアン:元気よく頷くと、クッションをちょっと踏んで整えてからその上で丸くなる。
葛城まつり:ぱちん、と音がして部屋の明かりが消える。どこか遠くで虫の鳴く音が聞こえる、晩夏の夜。
葛城まつり:二人の距離は、少しだけ縮まった気がした。


【旅行前夜:まきとパーピー】

サブGM:みんなで話し合いを済ませた、その日の帰り道。
サブGM:ふたりきりの道だから、パーピーがふわふわと姿を見せた。
パーピー:「パッピ! ねえねえ、まき」
湖東まき:「なあに?」
パーピー:「あのあむちゃんって子と、みんなは、仲良しなのパピ?」
パーピー:「さいきん、よくお喋りしてるところを見るパピ!」
湖東まき:「仲良し……そうだなあ」うーん、と顎に指先を当てて。
湖東まき:「わたしは、仲良くなれたらいいなって思ってるし」
湖東まき:「みんなもおんなじか、もしかしたらもう友達だって思ってるかも」
パーピー:「お友達!」くすくす笑う。
湖東まき:「うん」ふふっと笑う。
パーピー:「パピっ、でも、プリピュアのことはひみつにしなくちゃだめなのパピ…」
パーピー:しょんぼりする。「パピも、まきのお友達とお友達になりたいパピ~」
湖東まき:「パーピー……」
湖東まき:「うん……だよね」
湖東まき:「パーピーは、この島でできたわたしの最初の友達だし」
湖東まき:「新しくできる友達とパーピーが仲良くしてくれたら、わたしも嬉しい……かも」
湖東まき:最後はちょっと恥ずかしそうに言葉を濁して。
パーピー:「パッピ~~!」嬉しそうにまきの頭に飛びつく。
湖東まき:「……むう」口をへの字にしながら受け止める。
パーピー:「ねえねえ、しゅうがく旅行に行ったら、みんなでどんなことして仲良くなるパピ?」
湖東まき:「うーん」
パーピー:ふりふりと短い尻尾が揺れる。
湖東まき:「行った先で、同じものを見たり、同じものを食べたりして、その感想を話し合うとか」
パーピー:「ふんむパピふんむパピ」
湖東まき:「後は修学旅行だと、電車とかホテルでも色々できそうだよね。トランプも荷物に入れようかな……」
パーピー:「ふわ~~っ、ずっと遊べるの、楽しそうパピ!」
湖東まき:「いちおう、真面目な課題もあるけど」苦笑。
湖東まき:「でも、気になるな……」
パーピー:「パピパピ?」
湖東まき:「仲良くなりたいとは言ったけど。あむちゃんのこと、まだまだ何も知らないし」
湖東まき:「本当は、あむちゃんはあんまり、わたしと仲良くなりたいとは思ってないかもしれないし……」
パーピー:「パッピ~~~~………?」
湖東まき:「あ、でも、悪いふうに考えてるわけじゃなくてね」
湖東まき:慌てたように両手を振って。
湖東まき:「つまり、ええと」
パーピー:「ふにゅふにゅパピ」両手を振る動きに合わせて耳が揺れる。
湖東まき:「何も知らないから、楽しみだってこと」
パーピー:「うふふふ」くすくす笑う。
湖東まき:「わたしや、かざりちゃんたちと同じものを見て、食べたりしたあむちゃんがさ」
湖東まき:「おんなじような感想を持つのか、それともぜんぜん違うことを言うのか」
湖東まき:「それがもうすぐ分かるって思えるのが、楽しい」
湖東まき:「あむちゃん式に言うと、興味深い」
パーピー:「わあ、まき、あむちゃんに似てるパピ~!」
湖東まき:「ふふっ。そう?」
パーピー:「あのね、あのね」まきちゃんの丸い頭の上にしがみついていたのが、さかさまにずるりと顔を覗き込んでくる。
湖東まき:「うん」落ちないように腰のあたりを両手で支える。
パーピー:「もしかして、みんなが描く絵も、そうパッピ?」
湖東まき:「絵?」
パーピー:「パピ! まきとね、色んな人の絵を見ていて、パピ、思ったパピ!」
パーピー:「おなじものを描いてるはずなのに、なんだかね、ぜんぜん違うの! ふしぎパピ~」
湖東まき:「確かに、そうかも」
パーピー:「あむちゃんも絵を描くパピ。旅行の間、まきとあむちゃん、どんな絵を描くのか、楽しみパピ!」
パーピー:さかさまのまま、楽しそうに笑っている。
湖東まき:「うん……」その友達と目を合わせながら。
湖東まき:心は、もう少し遠くに焦点を合わせる。
湖東まき:「……たとえば、リンゴひとつ描くのでも」
パーピー:「ふにゅ」
湖東まき:「できあがる絵は人によってぜんぜん違う。上手いか下手かだけじゃなくて、リンゴが好きかどうかでも違ってくるだろうし」
湖東まき:「リンゴが好きな人だって、必ずおいしそうに描くわけじゃない」
パーピー:「好きなのに、おいしそうに描かないパピ?」
湖東まき:「好きでよく見ている人だったら、ぜんぶは同じように描かないし、どういう風に傷が付きやすいかも分かるでしょう?」
湖東まき:「個性、っていうかさ」
湖東まき:「だから、うん。わたしも楽しみ」
湖東まき:「あむちゃんの絵も。それを見て、もしかしたらこの子はこういう風に考えてるのかな、って想像するのも」
湖東まき:「一緒に絵を描く約束が、叶えられるってことでもあるしね」
パーピー:「ふえ~……」難しそうな顔をしていたが、まきちゃんの表情を見て、ふむふむと笑う。
パーピー:「たくさん知っていって、仲良しになれるパピ! パピも、楽しみパッピ~!」
湖東まき:「ん」
湖東まき:逆さまに垂らされた両手の先を、きゅっと一度握って。
湖東まき:いつもより幾らか軽い足取りで、家への道を辿っていく。


【旅行前夜:かざりとロシー】

GM:かざりの家、かざりの部屋。
菜花かざり:淡いクリーム色で包まれたお部屋。
菜花かざり:本棚代わりの化粧棚には、両親から譲り受けたカメラや、各種雑誌などが数冊入っている。
菜花かざり:今は普段飾っているものを棚の上に避難させて、いくつかの鞄を広げている。
菜花かざり:「うーん、お泊りの鞄どれにしましょう」
菜花かざり:肩から下げるボストン型、ポケットの多いリュック型。etc。
ロッシー:「どれにするかで何かかわるロシ?どれもおんなじくらい入りそうロシ」
菜花かざり:しおりにメモをして計算した着替えを横に置きながら、ああでもないこうでもないと唸っている
菜花かざり:「変わるんですよロッシーさん」
ロッシー:うろうろと並べられた鞄の間を歩き回っている。
菜花かざり:「例えば、ほら。このリュックだと着替えの他に充電器とかポケットに入れられるんです」
菜花かざり:「両手もこの通り!」
菜花かざり:実際に背負ってみて両手を振る
ロッシー:「おおー」
ロッシー:ぺしぺしと短い両手で間遠に拍手して。
ロッシー:「ならそれでいいんじゃないロシか?」
菜花かざり:「うーん」
菜花かざり:リュックを下ろして着替えを詰めていく。
菜花かざり:「そうなんですけど……ほら、荷物入れると、隙間がコレぐらいで」
菜花かざり:「お土産とかいっぱい買っちゃうと入らないのです」
ロッシー:「なるほど。たしかにおみやげは大事ロシ」
菜花かざり:「でしょ。パパもいつも買ってきてくれますし」
ロッシー:ほわほわとお饅頭とかクッキーとか色んな美味しいお土産を思い浮かべながら頷く。
ロッシー:「かざりパパが買ってきてくれるおみやげ、いっつもおいしいロシ」
菜花かざり:「ですよねぇ。こないだのおまんじゅうも美味しかったです」
菜花かざり:「肩から下げる方だと、片方によっちゃいますけど……ほらっ、この通り!いっぱい入ります。ロッシーさんだってすっぽり」
菜花かざり:個包装がいくつか減っているお土産の箱を試しに入れても、まだまだ余裕がある。
ロッシー:「おお!たくさん入るの良いロシね、おみやげもいっぱいロシ」
ロッシー:「なら、そっちで決まりロシ?」
菜花かざり:「ちょっとかさばりますけど、持ち運ぶのは出来ますが……」
菜花かざり:バッグに目を落とす。黒を基調とした、メンズ向けのしっかりしたタイプ
菜花かざり:「あまり可愛くないんですよね……」
菜花かざり:むぅ、と先程のリュックと比較。カスタードを思わせる落ち着いた黄色に、きらきらと光る刺繍。
菜花かざり:「小学校のお泊り行事なら充分だったんですけどねー」
菜花かざり:「どうしましょうねロッシーさぁーん」
ロッシー:「んんー……」 ぽやっとした様子で一つ首をかしげて。
ロッシー:「ロシーはよく分からないけど、かざりならどんなバッグを持ってもかわいいと思うロシ」
ロッシー:「だから沢山おみやげが入るバッグの方が、かわいいしおみやげ沢山で良いと思うロシ」
菜花かざり:「…………………」ニマー
菜花かざり:「そう思います~?」
ロッシー:「ロシ。まちがいないロシ」
ロッシー:自信たっぷりといった様子で頷く。
菜花かざり:「ではそのように!」
菜花かざり:そそくさ、と両親の使っていた鞄の中で、一番大きくてしっかりしたものを選ぶ。
菜花かざり:「ロッシーさんも折角なら広いほうが居心地いいですよね」
ロッシー:「ロシ。でもおみやげでせまくなるならだいかんげいロシ」
ロッシー:「おみやげも日光のたべものもたのしみロシ~」
菜花かざり:着替えを詰めて空いたスペースに、ベッドからクッションを持ってくる
菜花かざり:「そうですねー。聞いたところだとカステラとか、ラスクとか」
菜花かざり:「お猿さんの形をした物があるらしいですよ」
ロッシー:「おさる……無人島で見たあの子たちロシ?」
菜花かざり:「あの子達です。お土産、買ってあげたら喜ぶかもしれません」
菜花かざり:なぜか皆はひどい目にあっているが、単独行動した時に助けられたことは記憶に新しい
菜花かざり:「………ふふ」
ロッシー:「どうかしたロシ?」
菜花かざり:「いえ、ちょっと不思議でして」
菜花かざり:「私がお土産を考える側になってるのが」
菜花かざり:「今まで、内地に行ったことなかったので」
菜花かざり:「まつりちゃん、まきちゃん、あむちゃんは転校生ですし、なみちゃんは忘れがちですがもともと島外からやってきてて……」
菜花かざり:「だから……ふふ。今度は私が案内される側なんだなーって思うと。不思議で笑っちゃいました」
ロッシー:「なるほど……」
ロッシー:予行演習とばかりに潜り込んだ鞄の中からかざりを見上げて。
ロッシー:「ロシーたちもこの島で生まれて島から出たことないロシ」
菜花かざり:「そうでしたね。お揃いですね」
ロッシー:「そうそう、おそろいロシ」
ロッシー:「ロシーたちは妖精だから、プリピュアのことをみちびくロシ。でも、島の外のことは知らないから今度は教えてもらうがわになるロシ」
菜花かざり:「ふふ!」
菜花かざり:「じゃあ、妖精さん達と私は、今回は同じ立場ですね」
ロッシー:こくんと頷いて。
ロッシー:「それってなんか良いロシね。お互いさまって感じロシ」
菜花かざり:「はい。誰かに頼りっぱなしじゃなくて、頼った分返せて、助けてもらったらこっちも助けるんです」
菜花かざり:「………私は外のこと、知識としては知ってます。雑誌も読んでますし、パパとママも話してくれます」
菜花かざり:「でも、実際に見て、歩くのは初めてです」
菜花かざり:「電車なんてほんとに走ってるのか、人はすごく多いのか」
菜花かざり:「それがとっても楽しみで、」
菜花かざり:「………ちょっぴり不安」
菜花かざり:ロッシーさんの耳の裏をくすぐりつつ。
菜花かざり:「だから、一緒にいてくださいね」
菜花かざり:「頼りにしちゃいます」
ロッシー:「まかせるロシ。ロシーはいつでもかざりのそばに居るロシ」
ロッシー:ふふん、と胸を張ってみせる。
ロッシー:「たくさん頼りにして良いロシ。ロシーもその分、かざりを頼るロシ」
菜花かざり:「はい、ありがとうございます!」
菜花かざり:「じゃあ、一緒に予習をしましょう!」
菜花かざり:鞄にまとめた栞やガイドブックを取り出す。付箋と書き込みと、皆からのメモを書き連ねたもの
ロッシー:のそのそと鞄から抜け出したのち、ふわふわと飛び上がってかざりの頭の上に着地する。
菜花かざり:こっちはまつりちゃんとまきちゃんが、こっちは……と一緒におさらいしていく。
菜花かざり:外の世界のことは、好きだ。いっぱい人がいて、可愛いものがいっぱいある。
菜花かざり:ただそれを実際に見たことがないのは、多分私だけ。
菜花かざり:他の四人は、多かれ少なかれその中で生きてきた。
菜花かざり:だから、今回私が経験することの大半は、もしかしたら皆すでに知ってるかもしれないことで。
菜花かざり:(それでも)
菜花かざり:皆と同じものを知れるのは、楽しみだなと思った。
菜花かざり:「………今どきは」
菜花かざり:「興味あるなら、月からでも来ちゃう時代ですもんね」
菜花かざり:カタン、と本棚にしまったDVDのパッケージが音を立てる。
菜花かざり:「…………楽しみだな、修学旅行」


【旅行前夜:なみとウェールシュ】

サブGM:なみの家、なみの部屋。
サブGM:修学旅行前日の夜。
稲波なみ:「スマートフォンよし、お財布よし、チケットよし、充電器よし」
ウェールシュ:「ふんすふんす」
稲波なみ:「着替えよし、化粧品よし、洗面具よし、お家の鍵よし」
ウェールシュ:「プンすプンすプンす」
稲波なみ:「ハンカチでしょ、ポケットティッシュでしょ、ウェットティッシュでしょ……」
ウェールシュ:「ぬぬぬぬぬ………」
稲波なみ:「消毒と、ポリ袋と、室内用の履物と……」
稲波なみ:「あっ三脚も忘れるかもしれないよね、かざりちゃんが」
ウェールシュ:「ぬううううう~~~っっっ」
ウェールシュ:「こんなタイミングで旅行だなんて…、リボン探しがまた中断ルッシュ~~!」
稲波なみ:「あとガイドブックと、救急箱でしょ、あとのど飴と、水筒と……」
稲波なみ:「ウェールシュ~?」
ウェールシュ:「島にあるリボンは7本…、なのに、まだ、2本しか見つかってない……」
ウェールシュ:「んぬぬぬぬ~~~っ! ふんぬぬぬルッシュ~~!!」 ひとりでプンスカ怒っている。全身赤くなっている。
稲波なみ:「虫よけと、日傘と帽子と、レインコートと、寒いかもしれないしカイロもあったほうがいいかな……」
稲波なみ:「ウェールシュ~?どうしたの?」
ウェールシュ:「聞いてるルッシュ、なみ~~~!!」
稲波なみ:「あっちょっと待ってね」
ウェールシュ:「だいたい、その荷物はどういうことなんルシュ!」
稲波なみ:てってっとキッチンの方に行って。
稲波なみ:チン、と音がなる。
稲波なみ:そのままミトンを持ってオーブンプレートを持ってくる。
稲波なみ:「クッキー焼けたよ~」
ウェールシュ:「話は終わってな……、ふわっ」三角の耳がピンと立つ。鼻をくんくん動かす。
稲波なみ:「ウェールシュも食べる?1個食べていいよ」
稲波なみ:「あっでも一個だけだからね」
稲波なみ:「残りはおやつに持っていくんだから」
ウェールシュ:「べっ…別に…欲しいとは言ってないルッシュ………」尻尾をふんふん振っている。
稲波なみ:「じゃあ袋詰めしちゃおうかな~?」
ウェールシュ:「ルッ」
ウェールシュ:「ッッッシュ~~~~」頬がぷくーーっと膨れる。
稲波なみ:「……ふふ」
稲波なみ:「はいっ」一個取って渡す。
ウェールシュ:「ふがっ…! もうっ、夜中に食べちゃ本当はいけないルッシュ…で、でも、おやつに持っていくというなら…」
ウェールシュ:「ちゃんと持っていっていいのか確かめるために、味見は必要ルッシュ!」
稲波なみ:「うんうん」
ウェールシュ:一枚を受け取り、はぐはぐと食べ始める。尻尾をぶんぶん振っている。
稲波なみ:それを見ながら、クッキーを小分けに詰めて。プレートを返しに行く。
稲波なみ:再び戻ってくる。両手にはマグカップ。
稲波なみ:片方をウェールシュの前に置く。はちみつ入りのミルク。
ウェールシュ:「なみ、これは…はぐはぐ…さくさくとしていて…はぐはぐ…食べ応えがなくもないルッシュ……シュ?」
稲波なみ:自分もクッキーを一つ食べながら。「本当?よかった」
ウェールシュ:「はちみつ入りのミルクルッシュ~~!」目がキラキラし始める。
稲波なみ:「ふふ。どーぞ」大きなリュックと別に、ウェストポーチを準備し始めている。
稲波なみ:中にグイグイとタオルケットを敷いている。小分けのクッキーもそこに入れている。
ウェールシュ:暖かいマグカップを抱えるようにしてくぴくぴ飲み、全身がふにゃふにゃする。
稲波なみ:「ねえ、ウェールシュ」
ウェールシュ:「甘くてとろけるルッシュ~~…」
ウェールシュ:「……っは!」頭をぶるぶる振る。「なみ、何ルシュ?」
稲波なみ:「わたしね、みんなで修学旅行行きたいの」
ウェールシュ:「むぅ」
稲波なみ:「みんなで色んなところに行くの、すごい楽しいじゃない」
稲波なみ:「それがね、島の外で、もっともっとすごいものが見れたら」
稲波なみ:「もっと楽しいと思うの。みんな、もっと楽しんでくれると思うの」
稲波なみ:「だから……行くの、ウェールシュにも歓迎してほしいなって」
稲波なみ:「ダメかな……?」
ウェールシュ:「ぬっ…………」
ウェールシュ:「ぬっ…ぬっ…ぬぬぬぬ………」モジモジし始める。
稲波なみ:マグカップを両手に持って、おずおずとウェールシュを見る。
ウェールシュ:「まっ…まあ…確かに…この間、島の外にリボンがあったことを考えると…外に出るのも悪くないかもしれないルッシュ……」
稲波なみ:ふるふると首を横に振る。
稲波なみ:「そうじゃなくて~」
ウェールシュ:「ぬぅ?」
稲波なみ:「楽しみ、興味深い、ってして欲しいの」
稲波なみ:「ウェールシュにも」
ウェールシュ:「ルシュも?」
稲波なみ:「うん。行ってもいい、じゃなくて」
稲波なみ:「行くの楽しみ~って」
ウェールシュ:「むぅ…」
ウェールシュ:「そういう気持ちが、プリピュアにとって必要ルッシュ?」
稲波なみ:「ううん」
稲波なみ:「プリピュアにとってじゃないの」
稲波なみ:「お友達と、旅行に行くのに必要なの」
ウェールシュ:「ぬ……」
ウェールシュ:「なみ…」
ウェールシュ:難しい顔をする。「それが、なみにとって必要なことルシュ?」
稲波なみ:「……うん」
ウェールシュ:「………ルシュは…、なみのパートナー、ルッシュ!」
ウェールシュ:「ルシュが、なみにプリピュアになってほしいって頼んだときみたいに、なみも、ルシュにもっと詳しくお話するルッシュ!」
稲波なみ:「うん。うん」
ウェールシュ:「どんなことが待ってるのか、もっと分かれば、楽しみにならないこともないかもしれないルッシュ……」
稲波なみ:「!」
稲波なみ:「確かに、そうだよね。どこ行くかまだわかってないんだもんね、ウェールシュは」
稲波なみ:「あのねあのねあのね……!」
ウェールシュ:「ふがががががっ、落ち着くルッシュ~~…!」
稲波なみ:一回カバンに入れた荷物をまた広げてガイドブックを取り出す。
稲波なみ:華厳の滝が100mもあってね、などと、さっき聞いた話を滔々と話している。
ウェールシュ:目を白黒させながらその話を聞き、ふんがふんがと時折鼻をならしつつ。
ウェールシュ:「………なみ」その合間に、ぽつりと聞く。
ウェールシュ:「なみは…」
稲波なみ:「……ウェールシュ?」
ウェールシュ:「ほんとに、プリピュアになってよかったルシュ?」
稲波なみ:「……えっ?」
ウェールシュ:「なみにとって、島を守ることは…、興味深いことルシュ…?」
稲波なみ:「それは……誰かがやらなきゃいけないことで……」
稲波なみ:「わたしがやらないと……」
稲波なみ:「それに……」
稲波なみ:「ウェールシュが、困ってたから」
ウェールシュ:「………」
ウェールシュ:「……そうルシュ。だから、なみに、唯一の戦士として、プリピュアにほしいと頼んで………」
ウェールシュ:「それで…今は、仲間も増えて…みんな強くなって、ルシュは嬉しいルシュ」
稲波なみ:「うん。わたしも嬉しいよ。みんなと一緒で」
稲波なみ:「……どうしてそんなことを聞くの?」
ウェールシュ:「……」困ったような顔をする。
ウェールシュ:「だって、なみ、みんなと一緒とか、楽しいとか、そればかりで……」
ウェールシュ:「ルシュは、なみが一人で大変そうなのは、いやルシュ…。でも」
ウェールシュ:「ルシュは、みんなで一緒で楽しいから、プリピュアをしてほしいわけじゃないルッシュ…」
ウェールシュ:「…………うぬぬぬぬっっっ」真っ赤になる。「なんでもないルッシュ!」
稲波なみ:「……もっと真面目にプリピュアをしてってこと?」
稲波なみ:「真面目だよ」ふんすとする。
稲波なみ:「ちゃんと、今度はシザーリオにも勝てるように」
稲波なみ:「ちょっと特訓したりもしたんだからっ」
ウェールシュ:「だからっ…、ぬぬ……っ、じゃあ、ちゃんと勝つルッシュ!」
稲波なみ:「……うん」自信はない。
稲波なみ:本当に、わたしの力は、あの人に届くんだろうか。
ウェールシュ:「ふんぬっ…、ぬぬ…、ともかく、分かったルシュね!」気まずくてもじもじし、窓から外に出て行く。
稲波なみ:「えっ、ウェールシュ?」
稲波なみ:「もう暗いから危ないよ~?」
稲波なみ:「懐中電灯持っていかない……?」
ウェールシュ:「ほっといてほしいルッシュ~~!」 声が小さく消えていく。
稲波なみ:「あっ……」手を伸ばすが、もうずっと先に行ってしまった。
稲波なみ:「ウェールシュ……」
稲波なみ:ウェールシュを迎え入れるために設えたウェストポーチは、開きっぱなしのまま転がっていた。


【オープニング:葛城まつり】

GM:次はまつりちゃんのソロシーンになります。登場侵蝕どうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (42 → 46)


GM:日光、日光口パーキングエリア。
GM:修学旅行当日、船からバスへと乗り継いだ君達はホテル前の最後の休憩としてパーキングエリアに立ち寄っていた。
GM:君も一人トイレ休憩のためにバスを降り、バスへ戻ろうとしていた時のことだ。
GM:パタパタと走ってきた少女と肩をぶつけてしまった。
カメラを持った少女:「あっ、っと!ごめんね!」
葛城まつり:「わっ……ごめんなさい、大丈夫?」
カメラを持った少女:「いやいや、こっちが見てなかったせいだから……あなたこそ大丈夫?」
カメラを持った少女:少し大ぶりのカメラを首から提げた少女だ。君よりも少し年上に見える。
葛城まつり:「うん、全然平気!」実際に少しよろめいたくらいのものだ。
カメラを持った少女:「なら良かった!……ん?その制服……」
葛城まつり:服のポケットをぱんぱんと叩く。荷物を落としたりもしていない。
カメラを持った少女:「あなた、もしかして縦浜島の子?」
葛城まつり:「ええっ! そうだけど……知ってるの?」
葛城まつり:かなり遠くまで来たはずなのに、制服だけでどこの学校か見抜くような人がいたことに驚いて。
葛城まつり:「私達、修学旅行で日光に来てるんだ」
カメラを持った少女:「そうなんだ!私、数年くらい前にだけど、縦浜島に遊びに行ったことあるんだよ」
カメラを持った少女:「ちょっと待ってね……うん、あったあった!」
葛城まつり:「へええ……もしかして、島に知り合いがいたり?」
カメラを持った少女:カメラをいくつか操作すると、まつりちゃんにとって見慣れた景色が画面に表示される。
葛城まつり:「あっ、ここ南の浜だ!花畑もある……」
葛城まつり:傍に寄っていって一緒に覗き込み、感嘆の声を上げている。
カメラを持った少女:夕日で染められた水平線に開けた花畑。派手な美しさはないが、ふと目を惹くような風景写真。
カメラを持った少女:「いやぁ、知り合いの人とかは居ないんだけどね。一人旅してこうやって写真撮るのが趣味なんだ」
葛城まつり:「ええーっ、いいなあ!」
葛城まつり:「私もそういうことしてみたいけど、中学生のお小遣いだとなかなか遠出ってできなくて……あっ、失礼」
葛城まつり:思わず子供っぽい性根が出かけたのを咳払いして隠しつつ。
葛城まつり:「じゃあ、日光に来たのもそのため?」
カメラを持った少女:「そういう感じ。家が結構近いけど、改めて写真撮ったことってなかったなと思って」
カメラを持った少女:「あなたは修学旅行だっけ……って、アレだ。名前も名乗らずにべらべら喋っちゃったね」
葛城まつり:「あっ、ううん!こっちも舞い上がっちゃって……でも、名前を聞きたいのはそうかも」
葛城まつり:「私達、なんだか趣味が合う気がするし」
葛城まつり:恥じらいもなくそう笑って言って。
カメラを持った少女:「確かにそんな気するかも」 こちらも明るく笑って。
唐松りつき:「私は唐松りつき。あなたは?」
葛城まつり:「葛城まつり。縦浜中学校の二年生、よろしくね!」
唐松りつき:「あ、中学生なんだ!てっきり同い年くらいかと思っちゃった」
唐松りつき:「私は今高1でね。学校が創立記念日とかで休みだから、それを使って小旅行中」
葛城まつり:「あっ、先輩だったんだ! えへへ……すみません、馴れ馴れしくしちゃって」
唐松りつき:「いやいや、話しやすい方で良いよ。敬語とか使われると私もちょっと緊張しちゃうし」
葛城まつり:「あっ、助かります……じゃなかった、助かるな」少し照れたように笑う。「ありがと、りつきさん」
葛城まつり:「旅行ってことは、何日か日光にいるの?」
唐松りつき:「うん。日光ってかなり色々あるところでしょ?流石に一日じゃあ満足に回り切れないし」
唐松りつき:「まつりちゃんの方は修学旅行だっけ。じゃあ二泊三日とか?」
葛城まつり:「うん、今日到着したばかりなの。だから、またどこかで会えるかもね」
唐松りつき:「確かに。観光の楽しみが増えちゃった」
唐松りつき:「あ、っていうかそっか。修学旅行ってことは、ここでこんなに話し込んでたら良くなかったりするんじゃ」
葛城まつり:「……あっ」
葛城まつり:慌てて振り返ると、ぞろぞろとバスに戻っていく同級生達の人の流れが見えて。
葛城まつり:「そうだった!乗り遅れたら大変っ」
葛城まつり:慌てて駆け出したかと思えば、すぐに立ち止まって振り返る。ぶんぶんとりつきさんの方に手を振る。
葛城まつり:「またねー、りつきさん!良い旅をっ!」
唐松りつき:「またね、まつりちゃん!そっちも良い旅を!」
唐松りつき:こちらもブンブンと両手を大きく振り返す。
葛城まつり:その見送りに笑顔で応えて。
唐松りつき:その左手の手首に、何かひらりと揺れるものがある。
唐松りつき:ピンク色のそれは、よく目を凝らしてみれば何度か見たことのある形していた。
葛城まつり:(ん、あれって……)なんだっけ、とぼんやり気にかかるけれど。
葛城まつり:(……まあいっか、急がなきゃ)かぶりを振って、バスの方へ向かおうとする。
GM:気に掛けながら君がバスへと戻ると、鞄の口からちょっとだけ顔を出したリアンが君へと声をかける。
リアン:「あ、あの、まつり」
葛城まつり:「あっ……大丈夫?急に走っちゃってびっくりしたかな」他の子に不審がられないような小声。
リアン:「あ、ちがくて、その……気のせいかもしれないアンけど」
リアン:「さっき、ギフトリボンの気配がした気がしたんだアン」
葛城まつり:行きの船酔いでダウンしていた子も周りに何人かいた(無論まつりは大丈夫だった)けれど、鞄の中に入って運ばれるというのは多分その比ではないんだろうなとふと気づいて。
葛城まつり:「え……ギフトリボンの気配?」
葛城まつり:「さっきって……今?」
リアン:こくこくと頷く。
葛城まつり:そう口にすると同時、彼女の手に巻かれていたもののことを思い出す。喉元で引っかかっていた気づきが一気に符合して。
葛城まつり:「あ……ああ~~っ! そうじゃん!! あれが!!」
葛城まつり:思わず大声を上げて、バスを降りて戻ろうとするが。既に扉は締まり、エンジンがかかっている。
葛城まつり:ついでに引率の先生にうるさいぞと叱られた。
葛城まつり:「ど、どうしよう……まさかこんな所にあるなんて……!」
葛城まつり:怒られたので少し声を潜めて。「何とかしてもう一度、りつきさんに会いに行かないと……っ」


GM:シーンカット。ロイス取得のみ可能です。
葛城まつり:唐松りつき:◯友情/使命感 で取ります~
GM:はい、では改めてシーンエンド。


【ミドルフェイズ1:日光東照宮】

GM:MIddle1:全員(シーンプレイヤー:菜花かざり)
GM:ここからは全員登場のシーンになります。皆さん登場侵蝕をどうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (46 → 49)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (32 → 38)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (35 → 45)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (44 → 47)
湖東まき:ミャッ
GM:ごりっと上がってる


GM:ロールに入る前に、ここからのシーン進行についてご説明します。
GM:ここからのシーンはリボンについて情報収集したり今分かっていることを整理しつつ、それはそれとして修学旅行を楽しんでもらう形です。
GM:行ける場所はOPにて開示した7点。もし他に希望あれば、仰っていただければ考慮します。
GM:毎回シーン開示時にどこにいくかを選び、その後全員で情報収集判定。誰か1人でも成功すれば情報は開示です。
GM:後はひたすら観光しましょう。そんな感じで進めていきます。
サブGM:これまでのおさらいTIPSがシーンの最初に表示されるのでそれは読んでもろて
サブGM:あとはロールに反映するかどうかは任せるので楽しく旅行してね~
菜花かざり:はぁーい
葛城まつり:はーい!
稲波なみ:はあーい
湖東まき:わかりました~
サブGM:シナリオ的にはとりあえず3シーン余裕がある感じですよね
GM:はい、そういう感じになります。
GM:という訳で、まずはこのシーンで行く場所を選んでもらいましょう。
日光観光スポット
・華厳の滝:日本三名瀑の一つ。近くには中禅寺湖もあり、雄大な自然を感じられる観光スポットとして有名。
・日光東照宮:徳川家康を祀った豪華絢爛なお寺。周囲の寺社と共に世界遺産にも認定されている。
・日光江戸村:体験型アミューズメント施設。街並み・衣装・食事・職業体験など全て江戸時代を再現している。
・戦場ヶ原:中禅寺湖近くにある巨大な湿原。野鳥ウォッチや植物観察が出来るハイキングコースがある。
・東武ワールドスクウェア:世界中の建築物のミニチュアを集めたテーマパーク。精巧なその作りを間近で楽しめる。
・鬼怒川ライン下り:日本有数の美しさを誇る鬼怒川の景色を楽しめる。岩戸岩の間をすり抜けるスリルも満点。
・小杉放菴記念日光美術館:日光出身の画家の名を冠した美術館。栃木県ゆかりの日本画家達の展覧会も行われている。
葛城まつり:相談し、最初に行くとこを決めました
菜花かざり:日光東照宮をチョイスです!
湖東まき:です!
稲波なみ:いこ~
GM:了解です。では1シーン目は日光東照宮で。
GM:あっと、後は判定でした。知識:レネゲイドか情報:縦浜島で難易度5です。
湖東まき:ほほう
湖東まき:情報:縦浜島で振ってみます
湖東まき:3dx>=5
DoubleCross : (3DX10>=5) → 8[4,5,8] → 8 → 成功

葛城まつり:かしこい
稲波なみ:やったね
GM:お、では1人でも成功すればOKなので開示となります
ギフトリボンについて
かつて縦浜島を訪れた魔法使いが、島の守り神を守るために妖精と共に生み出した魔法の道具。
数は7本で、7体の妖精達にそれぞれ対応している。どれが誰の物かは色で見分けられる。闇の力を弱めて妖精たちの力を強める効果がある。
このリボンがあれば、妖精の力を借り戦うプリピュアも大幅に強化される上、妖精単体でも戦えるだけの力を得ることが出来る。
守り神に危機が迫ったときのために妖精と共に封印についていたが、時代の経過のせいもあり散り散りになってしまった。
GM:ではロールに入っていきましょう


GM:日光、日光東照宮。
GM:修学旅行初日の午後。一度ホテルに荷物を置いた君達は、早速日光観光へと繰り出した。
GM:最初の目的地は日光の中でもトップクラスの知名度を誇る観光名所、日光東照宮だ。
サブGM:緑豊かな広い境内、整えられた参道沿いに、歴史ある装飾の施された社殿───鳥居、塔や本殿などが建てられている。
サブGM:特に有名な神厩舎しんきゅうしゃ(という名前はわからなくても大丈夫。すごく立派な古い建物です。)の上部を見上げると、三匹の猿の彫刻が施されている。
サブGM:「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿だ。
稲波なみ:「これが……見ざる」目を塞いでいる。
菜花かざり:「ひわわる言わざる」口を塞いでいる
湖東まき:「聞かざる」耳を塞いでいる。
雨宮あむ:「……皆何をしているの……?」怪訝な顔
葛城まつり:「なみちゃん、目を塞いだら見れないんじゃ……」
稲波なみ:「はっ」
菜花かざり:「ちゃんと写真撮っておくから大丈夫ですよ~」
稲波なみ:「でもなんか……これくらい小さいとかわいいね」
菜花かざり:「うっ」ふらり、と揺れる。「まだ地面が揺れてる……」
湖東まき:「もっとどーんと像とかあるのかと思ってた」
湖東まき:「わわっ」ぴたっと支える。
葛城まつり:「そうだね……追い回してきたり、泥を投げたりもしなさそうだし」
菜花かざり:「まきちゃん……ありがと……」
稲波なみ:「かざりちゃん大丈夫……?」
葛城まつり:「あっちにベンチあるけど、ちょっと休む?」
菜花かざり:「う~、船ってあんまり乗ってないので……すみません」
雨宮あむ:「……?」不思議そうに猿の彫刻を見上げている
菜花かざり:「いえ、こんな時のために飴を持ってきてます。時間は無駄にできません……!」
菜花かざり:レモン味の飴を取り出してコロコロと口に含む。
稲波なみ:「あっ自分でもってるんだ。よかった」
葛城まつり:(飴でなおるものなんだ)酔ったりしたことがないのであんまりわからない。
稲波なみ:「じゃあ大丈夫かな」巨大なリュックをおろそうとしてやめる。
葛城まつり:「……あむちゃん、どうかしたの?」
湖東まき:「無理しないでね」そっと離れる。
菜花かざり:「ベンチで休む、って言ってたら枕とか出てきそうですね……」
葛城まつり:ふと会話の輪から外れて見入っている少女に声をかける。
稲波なみ:「えっあるよ……?」
雨宮あむ:「……あの猿は何をしているのかしら」
菜花かざり:「あるんですか……?」
雨宮あむ:「怯えているの?」
葛城まつり:「そういえば、なんで目とか耳とか塞いでるんだろうね」
菜花かざり:フラフラする体に合わせて小刻みに足踏みしてる
葛城まつり:なんかそういう有名なお猿さんトリオがいるらしい事だけ知っていた。
稲波なみ:「えーっと」パンフレットをパラパラ。
稲波なみ:「「悪い方に導く言葉を聞いちゃだめ」「悪い行ないを普通だよ~って見ちゃだめ」「理由もなく悪く言っちゃだめ」って」
稲波なみ:「お母さんの猿が子供の猿に教えてるんだって」
菜花かざり:「ほえー」
葛城まつり:「親猿さんだったんだ」
湖東まき:「へええ」
雨宮あむ:「ふうん……母親」
菜花かざり:「ほんとだ。いろんな猿さんが彫られてますね」
菜花かざり:「親御さんの愛ですねぇ」
湖東まき:「それもびっくりした。三人組だけじゃないんだね」
雨宮あむ:「……」自分がダラク様から与えられたのは何だったか、とほんの一瞬胸をよぎる。何かを教わったことや導かれたことはない。使命を受け、それを果たすのが愛の形であると信じてきた。
稲波なみ:「ね。3匹だけだと思ってた」
稲波なみ:「でもたくさんいるほうが賑やかでいいよね!」
葛城まつり:「他にいっぱいいるお猿さんが子供だったりするのかな」
湖東まき:「三人組? 三さる組……?」
菜花かざり:「ですね。いっぱいいると楽しいですし」
湖東まき:「人に泥団子を投げたりしちゃだめですよ、ってことも教えておいてほしいなあ……」
稲波なみ:「あはは……」
菜花かざり:「悪い行いなら見ざるさん担当ですかね…」
菜花かざり:「あ、お猿さん、お馬さんを守る役目もあるんですねー」
雨宮あむ:「馬を……?」
菜花かざり:なみちゃんのパンフレットを横から覗いてる
葛城まつり:「この近くの山にもいたりするのかな、お猿さん」
稲波なみ:「なんで馬なんだろうね」
雨宮あむ:「猿より馬の方が強そうだけれど」
葛城まつり:「もしかしたらこっちのは、縦浜のお猿さんより行儀が良いのかも」
稲波なみ:「まつりちゃん、探しに行ったらダメだよ」
菜花かざり:「たしかに……?」
菜花かざり:「あ、でもお馬さんは繋がれてますからね。自由に動けるお猿さんが有利なのかもです」
稲波なみ:「これから本殿?あの大きい建物の方も行くんだから」
湖東まき:そわそわと周囲を確かめる。いないよね?
菜花かざり:「制空権……?的な…?」
葛城まつり:「わ、わかってるよぉ……」
菜花かざり:「でも、キーホルダーのお猿さんとかなら安心ですよね」
菜花かざり:「お土産とかあったら探してみましょうか」
葛城まつり:言いつつも、周囲を行く人々にきょろきょろと視線をやっている。もしかしたらりつきさんが通りがかったりしないかな、と思っているのだ。
菜花かざり:「……? まつりちゃんも酔いました?」酔い醒ましに遠い景色に焦点を当ててる
葛城まつり:「えっ? あ……ううん、そういうのじゃないんだけど」ふるふると首を振って。
稲波なみ:「もしかして……落とし物した……?」
湖東まき:「そうなの?」
葛城まつり:「……」ちょっと考え込んで。「近いかも」
稲波なみ:「えっ大変!」
葛城まつり:「あっ……あのね、こっちの方だったと思うんだけど」
稲波なみ:「何落としちゃったの……?」声を潜めて。
葛城まつり:そう言って、ちょっと強引に皆を引き連れて、それとなく離れ。
雨宮あむ:眠り猫をじっと見ている。
葛城まつり:「えっと、実はね……」先程のパーキングエリアであったこと。りつきさんのことと、ギフトリボンを見つけた話を皆にします。
菜花かざり:「えぇ……!?」
葛城まつり:「だから、日光にいるうちにまたりつきさんを見つけ出して、ギフトリボンを譲って貰わないといけないんだ」
稲波なみ:「え~っ!リボンが島の外にあるなんて……」
稲波なみ:「無人島にはあったけど……でもまさか本土に……」
リアン:「ぼくがもっと早く言い出してれば、あのときにゆずってもらえたかもしれないのに……ごめんアン」
葛城まつり:「少し前に縦浜島に来たことがあるって言ってたから……もしかしたら、その時に」
リアン:ちょこっと鞄の中から顔を出してへこんでいる。耳もぺったり。
稲波なみ:「拾って、持って帰っちゃった?」
葛城まつり:「ええっ、気にしないでよ!リアンのおかげで気づけたんだからさ」
菜花かざり:「なるほど………?私達も今、外に持ち出してますからね」
湖東まき:「そんなことがあるんだ……」
菜花かざり:「他にリボン探してる人がいたら、なんで島の外に?ってなっちゃうかもです」
葛城まつり:鞄から垂れる耳をよしよしと撫でている。
ウェールシュ:なみちゃんのリュックから、もぞもぞと動く気配があるが、出てこない。
稲波なみ:「で、でもこれチャンスだよね、ウェール……」
稲波なみ:「……チャンスだよね?」
葛城まつり:「……ウェールシュも酔っちゃったのかな?」
稲波なみ:「だって、ハウンドは絶対知らないじゃない、こんなところにあるって」
菜花かざり:荷物詰めすぎで出れないのかな、ともぞもぞするリュックをチラチラ見てる
菜花かざり:「確かに、今まで探しませんでしたものね」
菜花かざり:「ハウンドの人たちも修学旅行なんてこないでしょうし…!」
湖東まき:「うん。まさかだよ」同じくリュックを横目で見ながら。
稲波なみ:「修学旅行に来てよかったよね?」リュックに語りかけるように。
ウェールシュ:「…………」リュックの中で、むずかしい顔をしている。耳がへにょんと垂れている。
葛城まつり:「うん、そうだね。りつきさんを探すのはちょっと大変そうだけど、今までみたいな邪魔は入らないはず」
稲波なみ:「ねえ、でもその人って、写真が好きそうだったんだよね?」
葛城まつり:「うん、綺麗な景色の写真もいっぱい撮ってたよ」
菜花かざり:「カメラ持ってた、って言ってましたもんね」自分のデジカメを取り出す
稲波なみ:「じゃあさ、写真撮りたくなりそうな所に回ってみない?」
葛城まつり:「おお……」
稲波なみ:「いつもと違う格好できる江戸村とか、すごい滝とか!」
葛城まつり:「なみちゃんが名探偵だ」
菜花かざり:「かしこい」
湖東まき:「良いかも」
菜花かざり:「つまり、私達が行きたいような場所にりつきさんも居るかも、ってことだね」
稲波なみ:「うんうん」
稲波なみ:「あ、あとね。もう一つ。相談があるんだ、わたしも」
葛城まつり:「相談って?」
稲波なみ:「プリピュアの話なんだけど……」
稲波なみ:「あむちゃんに、お話するか、どうしようかって」
葛城まつり:「ええっ」
稲波なみ:「みんなで一緒にいるのに、こうやってさ」眠り猫を見ているあむちゃんを遠目に見て。
稲波なみ:「一人だけ知らないのも、かわいそうじゃない?」
湖東まき:「むむ」
稲波なみ:「ほら、プリピュアになる人にしか、話しちゃいけないわけじゃないじゃない」
稲波なみ:「まきちゃんだって。プリピュアにならない~って言ってた頃から」
稲波なみ:「プリピュアや妖精のことは、一緒に知ってたよね」
湖東まき:「……パーピーとも、おんなじ話したよ」背負っているリュックを肩越しに見て。
菜花かざり:「ふむふむ……」
稲波なみ:「……そうなんだ」
葛城まつり:「……。確かに、私があむちゃんだったら……」
パーピー:ファスナーの間からにゅっと顔が覗き、ふんふんと頷いている。
葛城まつり:「こんな、プリピュアと妖精の……とびきりの不思議に満ちた世界の秘密を、私にだけ教えてくれなかったりしたら」
葛城まつり:「すっごく拗ねちゃうだろうなとは思うけど……」
葛城まつり:「……でも、それっていいの?」リアンの額を撫でながら訊ねかける。
湖東まき:「プリピュアのことも話せればいいのにねって、わたしたちも言ってはいたけど」難しそうな顔。「大丈夫なのかな? わたしの時はいちおう、パーピーに会ってはいたし」
菜花かざり:「私達も先に妖精さんと会ったから、ですもんね」
リアン:「うーん……ふつうの人にはぼくたちは見えないから、そもそも話して信じてもらえるかわからないアンけど……」
稲波なみ:「あっ、そうか」
稲波なみ:「見えないと、信じてもらうのは難しいかも」
ロッシー:「ロシーはかざりたちに任せるロシ。かざりたちが話したいって思うならそれもいいと思うロシ」 ひょこっとリュックから顔と手を出しつつ。
稲波なみ:「こっそりあむちゃんの前にみんなを出して、見えてそうだったらお話するとか?」
湖東まき:パーピーの額を人差し指でくすぐりながら。「……ウェールシュはいいのかな」
湖東まき:こういうことに一番厳しそうな妖精のいる方へ顔を向ける。
パーピー:「パピュ~」ふにゃふにゃ喜んでいる。
稲波なみ:「……ウェールシュ」
稲波なみ:「ウェールシュも、何か意見をお話してほしい」
菜花かざり:「むむむん」ロッシーさんの耳の裏をなでてる。
ウェールシュ:「……。…ルシュは……」リュックからいそいそと出てくる。
ウェールシュ:「……みんなが楽しくなる方を選べばいいと思うルシュ」
稲波なみ:「……ウェールシュ?」
葛城まつり:「みんなが楽しく……」
葛城まつり:なんだかそれは、額面はポジティブな言葉ではあるけれども、どこか突き放すような調子にも聞こえた。
ウェールシュ:「そうじゃなきゃいけないルシュ!」 言い方がだいぶ拗ねている。
湖東まき:ぱちくりと目を瞬かせる。
稲波なみ:「……」
菜花かざり:「ウェールシュさん、なんだか………ご機嫌ナナメ?」
菜花かざり:ロッシーさんと共に首を傾げる。
ウェールシュ:「むっ、むっ……」縮こまっている。
ロッシー:「ウェールシュどうしたロシ?おなかすいたロシ?」
ウェールシュ:「知らないルシュ!買い食いはだめルシュ!」
葛城まつり:「えっと……買い食いじゃなくて飴なら持ってるけど、食べる?」
稲波なみ:「わっ」買い食いはだめの発言にちょっと嬉しくなる。なんだかいつものウェールシュみたい。
葛城まつり:心配そうにしながらそっと目の前に包み紙を開いたやつを差し出してみる。
ウェールシュ:「…べ、別に…もらってやらないこともないルシュ…ふぐぐ…」
ウェールシュ:ぺろりと頬張り、ころころと転がしている。ほっぺがぷくぷく膨らむ。
葛城まつり:(ううん、いちおう元気……ではあるみたいだね)
ロッシー:「まつりまつり、ロシーもあめちゃんほしいロシ」
葛城まつり:何か不機嫌になるようなことがあったのかな、と思うけど想像するしかできない。後でなみちゃんに聞いてみようか。
葛城まつり:「お、ロッシーも欲しいんだね。じゃあ、1個だけね?」
葛城まつり:くすりと微笑んでロッシーにも飴をあげている。
湖東まき:「パーピーもいる?」
菜花かざり:「あっ」ロッシーさんに渡そうとした飴の袋が行き場を失う
菜花かざり:「じゃあこれは……パーピーさんにどうぞ」まきちゃんにパス
パーピー:「パッピ~~!パピ、もらっていいの?いいの?」バンザイしています。
湖東まき:「あっ、ありがとう」こちらも自分のリュックを漁りかけていた。かざりちゃんから受け取った飴をあげる。
ロッシー:「む、かざりのもほしかったロシ」 カロカロと飴を転がしながら言っている。
パーピー:「むちゃむちゃパピ~~」ほっぺたがとろ~んと溶けている。
稲波なみ:「飴食べてるところは変に映っちゃうかもだから」
リアン:「い、いっぺんに二個は食べすぎだと思うアン……」
稲波なみ:「今のうちに食べちゃってね。はい包み紙出して」小さなポリ袋を持ち歩いてる。
葛城まつり:「ほら、リアンもあげるね」こういう時にねだるのが得意でないのは分かっているから、そっと鞄の口に飴玉を渡して。
菜花かざり:「そですね。東照宮も見て回らなきゃですし」
菜花かざり:包み紙をまとめて貰って、少し離れてしまったあむちゃんの姿を探します
雨宮あむ:「……」
リアン:「あっ……えへへ」 嬉しそうに頬張ると静かになる。
稲波なみ:(飴もみんな持ってきてるんだなあ)と思う。わたしがたくさん持ってくる必要はなかったかも。
雨宮あむ:年経た……きっと自分が生まれるよりも遥かに昔からここにあるのであろう荘厳な建築を、じっと見上げている。
雨宮あむ:ハウンドの生、その使命と存在理由は戦いと共にある。
雨宮あむ:プリピュアとの戦い、そして他のハウンドとの競争。
雨宮あむ:ハウンドは自らの価値を証明し続けなければならない。その為に、一刻一秒も休んでいる時間など無いのだ。
雨宮あむ:だが、こうして葛城まつり達と過ごす時間は恐ろしく長閑で平和なもので──
雨宮あむ:その内に身を浸していると、一瞬、自分が何のためにここにいるのかすら、忘れそうになる瞬間がある。
雨宮あむ:……この頃は、特にそれが増えてきた。
雨宮あむ:何の気兼ねも無く、共に笑い合える相手……あの絵本に出てくる人形と小鳥は、それを『友達』と呼んでいた。
雨宮あむ:(……何を、馬鹿なことを)
雨宮あむ:くだらない考え。内心で自嘲する。
雨宮あむ:自分はハウンドだ。それを隠して、彼女たちを殺す為に一緒にいるだけだ。そんな関係が友達などと呼べるはずがない。
雨宮あむ:それに……隠し事をしているのは、何も自分だけではない。
雨宮あむ:(……幾ら優しく見せたところで、結局)
雨宮あむ:(まつりは私にずっと隠し事をしている。自分がプリピュアとして戦っているという、大きな秘密を……)
雨宮あむ:(そんなの、友達なんて呼べるはずがない)
雨宮あむ:耽っていた思考を振り払い、そこで四人と少し離れていたことに気付く。
雨宮あむ:「……どうしたの、皆」いつも通りの顔で、そちらに歩いていく。
稲波なみ:「あっ」あわあわ。
稲波なみ:慌ててみんなに合図して、妖精を隠させる。
リアン:「ぴゃっ」 ビックリしながらリュックの中に引っ込み、飴を飲み込みかけてわたわたする。
パーピー:「パピ~ッ」何故か楽しそうにシュンッとファスナーの隙間に潜り込んでいく。
湖東まき:「おっ、落とし物が」せいいっぱい肩を持ち上げるようにしてパーピーをカバー。
ウェールシュ:「むっ……」どこかむずかしい顔を残したまま、リュックの中に戻って行く。
ロッシー:「むぐむぐ」 いつの間にか鞄の中で丸まって飴を舐めている。
稲波なみ:「あっ、そう、落とし物!ごめんね、ちょっと探してたの」
菜花かざり:「ええと」ロッシーさんをカバー……しようとしたら鞄の中でのんびりしてますね
葛城まつり:「あ、えっと……そうそう! 私がちょっと落とし物しちゃって。みんなに探すの手伝ってもらって……」
雨宮あむ:「そう。見つかったの?」
稲波なみ:「うん、大丈夫。あむちゃんにも一緒に探してもらえばよかったね」
葛城まつり:どこかに落としたリボン探しの話だから、まあ、部分的には真実だ。
葛城まつり:「そうそう、みんなありがとねっ」
雨宮あむ:「そう……。……早く見て回らないと、時間が来てしまうけれど……」
菜花かざり:「ですですね!」
葛城まつり:「そうだった!うん、急がなきゃ」
稲波なみ:「うんうん、そうだね!まだ三猿は最初の方だもんね」
湖東まき:「ん」リュックを背負い直す。「せっかく来たんだもの。しっかり見なくちゃ」
菜花かざり:「他の班の人も動いてるみたいですし、行きたいところもいっぱいありますから」
菜花かざり:「楽しい一日にしましょうね」
葛城まつり:「色々ありそうだけど……修学旅行を楽しむのは、疎かにしたくないもんねっ」
GM:修学旅行はまだ初日。始まったばかりだ。


GM:シーンカット。ロイスの取得と購入が可能です。
葛城まつり:雨宮あむ:◯友情/罪悪感 でとります
菜花かざり:「稲波なみ ○P友情/N心配」で取得します
稲波なみ:雨宮あむ/言ったほうがいいよね:○/ちょっと距離あるかも/ロイス で取ろうかな
稲波なみ:あとウェールシュのロイスをNなにか変だよ、にして反転させます
ウェールシュ:むむん…
湖東まき:稲波なみ 〇信頼/心配 で取ろう
菜花かざり:購入はシューターズジャケットにて。《援護の風》《ウィンドブレス》。判定+5D、達成値+9。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を4(→ 4)増加 (38 → 42)
菜花かざり:6dx+10>=14
DoubleCross : (6DX10+10>=14) → 8[1,4,4,5,7,8]+10 → 18 → 成功

菜花かざり:装着!
湖東まき:購入は戦闘用着ぐるみを狙います。《マシンモーフィング》で
菜花かざり:13だった
稲波なみ:支援射撃いる?
湖東まき:2dx+12>=14
DoubleCross : (2DX10+12>=14) → 6[4,6]+12 → 18 → 成功

湖東まき:あ、大丈夫でした!
稲波なみ:大丈夫だったようね
稲波なみ:自前でシューターズジャケット狙おう私も
葛城まつり:謎のボディアーマー買ってようかな
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を3(→ 3)増加 (45 → 48)
GM:皆お買い物上手
葛城まつり:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

湖東まき:装備して以上です
葛城まつり:ヘタクソ担当です おわり
稲波なみ:1dx+1>=13
DoubleCross : (1DX10+1>=13) → 4[4]+1 → 5 → 失敗

稲波なみ:だめ おわりです
サブGM:ふたりはプリピュア!
GM:ではシーンエンド!


【ミドルフェイズ2:日光江戸村・そのいち】

GM:Middle2:全員(シーンプレイヤー:稲波なみ)
GM:続けて全員登場のシーンです。皆さん侵蝕どうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (49 → 51)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (48 → 57)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (47 → 56)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (42 → 50)


GM:再びシーン場所の選択からになります。
菜花かざり:江戸村にGOだよの気持ちです
湖東まき:ですぜ
稲波なみ:ジャンプ
稲波なみ:着地 つきました
GM:OKです。ではまた判定。
GM:技能は先ほどと同じで、難易度は7になっています。
湖東まき:先程と同じにまず振ってみよう 情報で
湖東まき:3dx>=7
DoubleCross : (3DX10>=7) → 7[3,4,7] → 7 → 成功

稲波なみ:えらい
湖東まき:セーフ
菜花かざり:すごい
葛城まつり:えらいぜ
GM:えらい では開示します
ギフトリボンの現状について
現在プリピュアは7本のうち2本のリボンを手に入れている。町の煙突に引っかかっていた赤色と、離れ島で見つけた黄緑色の2本である。
2本ともリアンたちとは対応しておらず、現在はその力を使えない。リアンたちを強化したければ、ピンク・水色・黄色・紫のいずれかが必要。
一方、ハウンドもリボンを手に入れるために行動しているらしい。リボンのうちの何本かが彼らの手に入っている可能性も十分あるだろう。
GM:では、ロールに入っていきましょう。


GM:日光、日光江戸村。
GM:バスを降りれば、目の前には古めかしい木造の関所。
GM:江戸の風景を再現し江戸の暮らしや食を体験できる体験型テーマパーク。その触れ込みに相応しい門構えだ。
GM:券売所で券を買って門を潜れば、そこはもう数百年のときを超えた江戸の世界。
GM:峠の茶屋に旅籠屋、江草子屋に小物屋。普段は目にしないような店が両サイドにならんでいる。
GM:その中でも特に目を惹くのが変身処である。江戸時代に相応しい衣装に着替えるための施設だ。
菜花かざり:「わーっ、ここが江戸村なんですね」
稲波なみ:「お~」キョロキョロしてる。
菜花かざり:着物姿のお土産屋さんや、回る水車などに目を奪われている
稲波なみ:「江戸時代の人はこういうところに住んでたんだね」
湖東まき:「おおー……」小さな背中をぴんと伸ばして街並みを見渡すようにしながら、指先が宙を掻くように動いている。
稲波なみ:「まきちゃんお絵かきしたくなってる?」
葛城まつり:「町まるごと時代劇のセットみたいだね」
雨宮あむ:「……」時代劇の類も知らないため、無言で困惑している。
雨宮あむ:(異世界……?)
湖東まき:「むっ」ぴくっとして止まる。「……ちょっとだけ」
菜花かざり:「映画部のみずきちゃん達も、ここに入り浸ってそうですしね」
稲波なみ:「確かに。一日居られそう」
稲波なみ:「まきちゃんはちょっと待ってね。お絵描きするにしてもさ」
稲波なみ:「ほら、「変身処 時空」だって」
稲波なみ:「ここでいろんな衣装を借りられるから」
稲波なみ:「みんなで着てからにしない?」
葛城まつり:「変身……」ついプリピュアのことを思い出しつつ。
湖東まき:「へええ。衣装」他人事だと思って頷く。
葛城まつり:「さっきからすれ違ってた人達も、ここで着替えてたんだね」
菜花かざり:「おぉ~~」
菜花かざり:「借りられるんですね!」
湖東まき:「またみんなの色んな格好が見られるんだ。ちょっと楽しみ」
菜花かざり:「そうですね~」
菜花かざり:「こないだの映画だと、まきちゃんは衣装着てませんでしたしね」
菜花かざり:「何着ます?」
湖東まき:「えっ」半歩引く。
稲波なみ:「すごいたくさんあるよ?」タブレットで選べる衣装を見ている。
菜花かざり:「?」半歩進む
湖東まき:「わ、わたしはいいかなって……」
湖東まき:「普通の格好で見て回ってる人もいるし」
葛城まつり:「えーっ、せっかくあるのに勿体ないよ」
稲波なみ:「え~?せっかくじゃない」
葛城まつり:「ね、あむちゃんもそう思わない?」
雨宮あむ:「そうね。着替えた方がこの環境に溶け込みやすそう」
雨宮あむ:「……着ないの?湖東まき」
菜花かざり:「! ほら、あむちゃんもこう言ってます」
湖東まき:「ええっ」
湖東まき:(あむちゃんは絶対着たがらないと思ってたのに……!)
稲波なみ:「ほら~」
湖東まき:(着てくれるのは嬉しいけど……)
湖東まき:「う、うううん」
菜花かざり:「まきちゃんの着てるところ、見たいですね~?」
葛城まつり:「ね、これとかまきちゃんに似合いそうじゃない? 色合いとか……」
菜花かざり:オシャレの話題にワクワクと目を輝かせる。
葛城まつり:なみちゃんのタブレットを横から指さしている。
稲波なみ:「あっほんとだ、きれいな水色」
湖東まき:こわごわと覗く。
葛城まつり:「刀持ってるのも、ちょっとギャップあって見てみたいかも」
湖東まき:「し、しんせんぐみ」
稲波なみ:「新鮮グミ?」
菜花かざり:「ですね。まきちゃんのプリ………」ピュアの、と言いそうになりつつ「プラ、ぷらいべーと?的な色合いを感じます」
菜花かざり:「グミ食べたいんですか?」
湖東まき:「色だけでしょお~?」情けない声を出す。
湖東まき:「刀が似合いそうなのはまつりちゃんやあむちゃんの方じゃない」
稲波なみ:「でもまきちゃんにとって色ってだいじじゃないの?」
葛城まつり:「へえー、そうなんだ?」
稲波なみ:「たしかにまつりちゃんもあむちゃんも、刀似合いそう」
湖東まき:「色は……大事だけど……」
雨宮あむ:「刀……」
葛城まつり:「私、自分の衣装のこととかよく分かんなかったから……二人のアドバイスに従ってみようかなあ」
雨宮あむ:「捕まるんじゃない?刀を持って出歩くと……」双剣を持ち歩こうとした経験がある
稲波なみ:「本物じゃないよ……?」
葛城まつり:「ふふ、あむちゃんってたまにそういうとこ天然だよね」
雨宮あむ:「て……」
雨宮あむ:「天然……!?」
雨宮あむ:「…………!?」
雨宮あむ:「…………私が…………!?」
雨宮あむ:愕然としている。
稲波なみ:「そうかも」ほわほわと言う。
湖東まき:頷く。
葛城まつり:「あっ……ご、ごめん? そんなに傷つくとは……」
菜花かざり:うんうん。
雨宮あむ:「そんな…………」
雨宮あむ:ショックを受けている。自分では完璧だと思っていた
葛城まつり:すごく愕然とされたのでちょっとびっくりしている。
稲波なみ:「べつに悪く言ってるわけじゃないと思うよまつりちゃんは」あわあわ。
菜花かざり:「可愛げが有るってことですよね」
湖東まき:「う、うん。意外と親しみが持てるんだなっていうか……」
葛城まつり:「うん、そうそう……! こう、あむちゃんって」
葛城まつり:「一見して隙がまったくないような雰囲気だけど、一緒にいると可愛げある部分も見えてくるなって」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:「可愛げ…………」
葛城まつり:「うん」真面目そうに頷いて。
葛城まつり:「それに、なんか……嬉しかったんだ。そういう面があるって、分かってきたことが」
雨宮あむ:「……」困惑と羞恥の入り混じった微妙な顔をしている。
葛城まつり:「友達の、今まで知らなかった部分を知れたみたいでさ」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:「友、達……」
雨宮あむ:ぽつりと呟く
雨宮あむ:「……友達なの?私って……」
稲波なみ:「えっ」
葛城まつり:「あれっ」
葛城まつり:「私はそのつもりだったけど……」
稲波なみ:「みんなそう思ってると思ってたよねえ」
葛城まつり:他の皆を見渡しながら。
菜花かざり:「そう……ですよね?」
菜花かざり:先走ったか、とちょっと不安がにじむ。
湖東まき:「やっぱり?」自分がというか、みんなは友達だと思っていてもおかしくないなと思っていた。
雨宮あむ:「……そう……なんだ」
稲波なみ:「もしかして……イヤだった……?」
雨宮あむ:「……」
稲波なみ:不安そうにタブレットを抱えて尋ねる。
雨宮あむ:「……嫌……」
雨宮あむ:「……では……」
雨宮あむ:「……ない、けれど……」
湖東まき:「……よかった」安堵の息を吐く。
雨宮あむ:眉間に皺を寄せ、頬を染め目を逸らす。
稲波なみ:「……ふふ」笑う。
葛城まつり:「嫌ではない……ってことは。じゃあ、いいんだ?」
菜花かざり:「ほっ」息を吐く
葛城まつり:にこーと笑いかけている。
雨宮あむ:「……!」バッと顔ごと逸らす。
雨宮あむ:「そんなことはどうでもいいでしょう……!……着替えるんじゃなかったの!」
葛城まつり:「どうでもいいことじゃない、とは思うけど……そうだね、着替えよっか」
湖東まき:「んぐ」自分の身が危うかったことを思い出す。
菜花かざり:「はーい、コーデはお任せください!」がし、とまきちゃんの肩を抑える。
葛城まつり:ふと……彼女のどこか困惑したような態度に、東照宮で皆が言っていたことを思い出す。
葛城まつり:聡明なあむちゃんの事だ。もしかすると、彼女は自分たちが「なにか隠し事をしている」ことに、既に勘付いていて……
葛城まつり:その輪から外されていることを感じ取っているんだろうか。
葛城まつり:友達と呼ばれることにどこか困ったような色を見せるのも、それが理由なんだろうか。
葛城まつり:(だとしたら、やっぱり私達は……)
葛城まつり:ぼんやりとそんなことを考えていたが、かぶりを振って。すぐにまきを取り囲む皆の輪に混ざっていく。
GM:―お着換え中 ちょっと待ってね―
GM:数十分後、そこにはすっかり江戸の住人に変身した五人の姿があった。


GM:シーンカット、ロイス取得と購入が可能です。
稲波なみ:ロイス保留でシューターズ狙います
稲波なみ:1dx+1>=13
DoubleCross : (1DX10+1>=13) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

稲波なみ:だめ~
菜花かざり:ロイス保留でなみちゃん用のシューター
菜花かざり:1dx+1>=13
DoubleCross : (1DX10+1>=13) → 8[8]+1 → 9 → 失敗

菜花かざり:おしい
湖東まき:ロイスは保留。購入はクリスタルシールドを《マシンモーフィング》で狙います
稲波なみ:がんばった
菜花かざり:まきちゃんに《援護の風》《ウィンドブレス》。判定+5D、達成値+9。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を4(→ 4)増加 (50 → 54)
湖東まき:ブレスまで!
湖東まき:ありがとうございます それでいけるはず
稲波なみ:ブレスまであれば大丈夫そうね
菜花かざり:出し惜しみなしよ!
湖東まき:7dx+21>=25
DoubleCross : (7DX10+21>=25) → 8[2,4,5,5,5,6,8]+21 → 29 → 成功

サブGM:すごい
湖東まき:やったー!ありがとうかざりちゃん!
菜花かざり:ふふん!
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を3(→ 3)増加 (57 → 60)
湖東まき:装備して以上!
稲波なみ:ごつい固定値
GM:風の力でお買い物だ
菜花かざり:追い風!
稲波なみ:まつりちゃんに支援射撃あげる 次回用メモ


【ミドルフェイズ3:日光江戸村・そのに】

GM:Middle3:全員(シーンプレイヤー:葛城まつり)
GM:今回も全員登場になります。皆さん登場どうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (51 → 60)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (60 → 69)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (58 → 60)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (54 → 59)


GM:日光、江戸村・変身処前。
GM:各々の選んだ衣装に着替えてすっかり江戸時代の住人になり切った五人は、変身処前で再集合を果たしていた。
菜花かざり:シンプルな藍染の和服。白のドットで大きな桜柄があしらわれた町娘の姿。
菜花かざり:長い髪はまとめて花のようにかんざしで止められ、ゆるく2つの輪が揺れている。
菜花かざり:「和服、って普段着ないから新鮮ですね~」
菜花かざり:からころ、と靴音を鳴らして、袖を広げながらぎこちなく回る
菜花かざり:「お祭りじゃないと浴衣とかも着ませんから。どうでしょ?」
菜花かざり:と、柄を見せるようにみんなに聞いてみる
稲波なみ:「わあ、やっぱりかざりちゃん、お姫様の格好すごい似合うね!」お姫様の格好だと思っている。
菜花かざり:「えへへ、ありがとうございます」
菜花かざり:ふふふ、と袖で口元を隠しながら笑う
葛城まつり:「わ、仕草もそれっぽい」
菜花かざり:「一度やってみたかったんです。先日の一件で勉強しましたので……おほほ」
稲波なみ:「お~」
湖東まき:「なるほどなぁ」
菜花かざり:「で、そういうなみちゃんもいい感じじゃないですか~。そんな衣装あったんですね?」
稲波なみ:「うん。動きやすくて楽しそうだったの」
稲波なみ:身に纏っているのは、濃紺の忍者装束。脚には脚袢、腕には手甲、額には鉢金まで揃っている。
菜花かざり:「シュッとしてますね~」
稲波なみ:邪魔になる長髪は、頭の後ろで結い上げている。
菜花かざり:右手の人差し指を左手で包む仕草
稲波なみ:手を合わせて、印を見よう見まねで結んで見る。「どろん!」
菜花かざり:「もくもくもく!」
菜花かざり:「髪の毛も普段の私みたいでオソロ~♪後ろですけど~♪」
稲波なみ:「変身した時は動きやすいほうがいいもの」
稲波なみ:「あっ変身って……変身処のことだよ!」
雨宮あむ:「そう……」
葛城まつり:「え……わ、わかってるよーっ」
菜花かざり:「えっ。あ、そう、そうですね」
湖東まき:「ほ、他にないでしょ」あははと笑う。
雨宮あむ:気付いていない振りをしている。
菜花かざり:(ほっ!)気づいて無さそう!
菜花かざり:「普段と違う装いも楽しいですよね。ねーっ」とまつりちゃんの方に話を振る。
葛城まつり:「へへ、そうかも。普段こんなの着ることないもんね」
葛城まつり:しなやかな細い身体に、簡素な草履と藤色の着流しを着せられている。着て動く分には、どうにも違和感が拭えないとも思っているのだが
葛城まつり:着付けのおばちゃんに「あなた、ピンと胸を張って背筋を伸ばしてなさい。その方が様になるから」と言われたので、つとめてそうしている。
葛城まつり:腰には大太刀を佩いている。柄紐が解け、随分と使い込まれているのだろうという味が出ている……実際には、何人もの客の手に触れるうちにそうなっただけなのだが。
葛城まつり:すう……と舞の所作めいて、腕を掲げるように伸ばして見せながら。
葛城まつり:「えっと……どう? ちゃんと着れてるかな?」
菜花かざり:「わ~~、うんうん!」
稲波なみ:「おお……」
湖東まき:「うん……」
雨宮あむ:「……」いつもと違う装いのまつりちゃんをじっと見つめている。
菜花かざり:「お侍さんみたいです~!ねっ!」一人はしゃいでる
稲波なみ:「かっこいいね」なぜか声を潜めて周りに言う。
葛城まつり:「ふふ、そう? 良かった~」
湖東まき:似合うとは思ったし言ったものの。いつもの凛然として明るい彼女に、今はどこか荒んだ味まで加わって見えて。
湖東まき:「とってもかっこいい」
湖東まき:なみちゃんに合わせて小声で同意する。
葛城まつり:「んふ……くすぐったいけど、うれしい! ありがとねっ」
葛城まつり:最初は少し不安げだったが、皆の言葉を受けてちょっと楽しそうになってきている。
菜花かざり:「身長も高くて似合ってますね~」頭の上で手を水平にしてウィンウィン横移動させる
菜花かざり:「ね、まきちゃんもそう思……あれ、まきちゃん?」
菜花かざり:なにやら小声で話してる二人を不思議そうに見る。
葛城まつり:「ふふ、昔から地元じゃでっかい女として有名だったからねえ」
湖東まき:「えっ、はい!」思わず背筋を伸ばす。
湖東まき:袴を着、腰に刀を差した姿。剣士という意味ではまつりちゃんと同じなものの、
湖東まき:こちらはその上から特徴的な浅葱色の羽織を身に付けている。額には鉢金。
湖東まき:普段はゆるく二つ結びにしている髪も、今は頭の後ろの高い位置でひとつに括ってある。
菜花かざり:「まきちゃんもお侍さんですよね?まつりちゃんとはちょっと違った感じですけど……」じろじろ。
稲波なみ:「お~……やっぱりすごく綺麗な色!」
葛城まつり:「ね、やっぱり似合ってるよ~」
菜花かざり:「アウターの色が綺麗です」ゆるく揺れる髪を目で追ってる
湖東まき:「ううん……」注目を浴びると、やはり落ち着かなさげにする。
雨宮あむ:「……」食い入るようにまつりちゃんを見つめていたが、ハッと我に返る。
湖東まき:「そうかなあ。サイズとか……」羽織の袖を引っ張ったりなどする。
稲波なみ:「袖がばーってなるのも楽しそうだねえ」自分だけ手甲なので羨ましくなってきた。
湖東まき:着付け担当のスタッフが一目で一番小さいものを出してきたし、それでも丈が余り気味なのをやや気にしていた。
菜花かざり:「オシャレするお侍さんも居たんですね~。あ、背中にワンポイントあります」
菜花かざり:袖を羨ましそうななみちゃんの手にファサッと自分の袖を掛ける。意味はない。
稲波なみ:「誠?」
湖東まき:「オシャレなのこれ?」
葛城まつり:「あ、新選組のマークだっけ?歴史の漫画で読んだことある気がする」
葛城まつり:一緒に背中の側に回ったりしながら。
湖東まき:「制服とかじゃない……?」かざりちゃんとなみちゃんに背中を向けて見せつつ。
菜花かざり:「ほえー。制服」誠に掛かるまきちゃんのポニテの束を手でゆるく持ち上げている
稲波なみ:「クラTなのかも。みんなのスローガン!みたいな」
菜花かざり:「あ、文化祭みたいな!」
葛城まつり:「そういえば、まきちゃんも衣装に刀ついてるんだよね。構え方とかも習った?」
湖東まき:「えっ」びくっとする。「い、いちおう習った……けど」
稲波なみ:「まつりちゃん勝負仕掛けちゃダメだよ」
菜花かざり:「ツジギリですよ」
葛城まつり:「ええっ。別に勝負ってわけじゃ……」
菜花かざり:人差し指同士をジャキンジャキンしてる
菜花かざり:「てゆか、皆さんかっこいい系ですね」
菜花かざり:「あむちゃんのそれも刀あるんですか?何選組です?」
葛城まつり:「ただほら、せっかく習った構えをやるなら、相手がいたほうがそれっぽいかなって……」
雨宮あむ:「……これは……」
湖東まき:「そ、それならあむちゃんとやった方が良い感じになるよ」
湖東まき:かざりちゃんに合わせるみたいに言って、彼女の方を見る。
雨宮あむ:濃紺の上衣に、動きやすそうな股引、足袋。長い黒髪は後ろで長い三つ編みにして垂らし、普段に増して凛とした雰囲気。
雨宮あむ:不思議そうに手で持っているのは、岡っ引きの十手だ。
雨宮あむ:「刀……ではないわね」
稲波なみ:「すごい武器持ってる!」
稲波なみ:「どう使うのかなこれ?」
菜花かざり:「ナイフ?でもないですね。鉄の棒です?」
葛城まつり:「突いたりするのかな……?」
湖東まき:「あ、十手ってやつ」
雨宮あむ:「刃は無いのね。この鉤状の部分で相手の剣を防ぐのかしら」指で触れて
菜花かざり:「知っていますか、まきちゃん」
湖東まき:「前に時代劇で見て……そうそう、そんな使い方してたと思う」
雨宮あむ:「あまり殺傷力があるようには思えないわね。護身用……治安警護が主な役職なのかしらね」
稲波なみ:「へ~。防御用ってことなのかな」
葛城まつり:「へええ」頷きながら。「そういえば髪、編んでもらったの?似合ってるよ」
稲波なみ:「あっそうみたい」タブレットで説明を見ている。「犯人の逮捕とかしてたんだって」
雨宮あむ:「ん……」三つ編みを揺らして
菜花かざり:「へぇー!じゃあ、警察なんですね!」
雨宮あむ:「いえ。これは自分で……」
菜花かざり:「ご自分で!長くて大変そう……次お手伝いしましょう」
稲波なみ:「あっねえ、ちょっといい?」
雨宮あむ:「大丈夫よ。慣れているから」
雨宮あむ:「?」
葛城まつり:「あっ、そうなんだ? あんまり見たことなかったから……器用なんだねえ」
稲波なみ:寄っていって、すっと眼鏡を取る。
稲波なみ:「このほうが江戸時代っぽくない?」
湖東まき:(慣れてるのに普段はしてないんだ……?)首を傾げている。
雨宮あむ:びくりと一瞬硬直する。
稲波なみ:「あっ急にごめんね。すぐ返すから……」
葛城まつり:「あっ、ダメだよ急に取っちゃ……」
雨宮あむ:眼鏡を外し、長い髪を編み込んだその姿は、皆の知る誰かによく似ているかもしれない。
葛城まつり:「見えなくて困っちゃう……あれ?」
稲波なみ:「でもほら、かっこよ……」
稲波なみ:「?」
湖東まき:「んん……?」
菜花かざり:「あ、でも眼鏡取ると印象変わって……?」
雨宮あむ:「っ…… か、返して!」
雨宮あむ:ひったくるように眼鏡を取る。
稲波なみ:「あっご、ごめんね?」正確にひったくられる。
雨宮あむ:掛け直し「……ごめんなさい。これが無いと、何も見えないから」息を吐く。
菜花かざり:「あ、そう、そうですよね~。人も多いですし、危ないですし」
稲波なみ:「そ、そうだよね。ごめんね?」
葛城まつり:「……」眼鏡をかけたあともしばらくじっとあむちゃんの顔を見つめて。
稲波なみ:「ちょっと見たくて……でも、すごいかっこよかった!」
稲波なみ:「あっ眼鏡だとダメってことじゃなくて。雰囲気?が」
稲波なみ:「なんかすごい……」
菜花かざり:「うん、すごい……」
稲波なみ:「武器持ってる姿が似合うというか……」
雨宮あむ:「……そう……」少し困惑したようにして
雨宮あむ:「……ありが、とう……?」
菜花かざり:「どういたしまして……?」
菜花かざり:(ん~誰かに似てるような気がするんですけど~……?)指先を顎に当てて首を傾げる
雨宮あむ:「……」気付かれたのではないかと焦りながら周囲に目をやる。「そ、それより……ほら」
湖東まき:(いつもと違う格好の雨宮さんに見覚え……でも前の映画ではそんな役じゃなかったし……)
菜花かざり:「と、ともあれ。せっかく着替えたのですから、江戸村も楽しまなきゃ損ですね」
雨宮あむ:「そ……そうよ。せっかく着替えが済んだのだから……」
葛城まつり:「あ……そうだったね、うん」違和感を振り切るように、かぶりをふって。
稲波なみ:「うんうん!色々面白そうな所あるね!」
湖東まき:「ん……そっか」
湖東まき:「どこから行ったらいいんだろ?」
菜花かざり:「せっかくですし、風景見て回って、何か気になったら入っていきましょっか」
菜花かざり:「あ、ほら。あの辺りとか忍者体験できるみたいですよ!」
稲波なみ:「忍者体験って何するんだろう」
稲波なみ:「分身?」
菜花かざり:「体験で出来るんですか……?」
稲波なみ:「やっぱり修行たくさんしないと無理かな」
葛城まつり:「たしか、手裏剣を投げる練習とかするんだよ」
雨宮あむ:「興味があるわね……」
稲波なみ:「おお。楽しそう」
雨宮あむ:「役に立ちそう」
稲波なみ:「あっ……興味深いねっ」
雨宮あむ:「も……持ちネタじゃないから!」焦って照れている
葛城まつり:「役に……確かに、生き抜くためにはロープ投げて引っ掛ける技術とか必要だもんね」
稲波なみ:「それは特殊な例だよ……」
菜花かざり:「必要になる時、だいぶ追い詰められてませんか?」
菜花かざり:言いつつ、忍者体験の小屋に入っていく
葛城まつり:「追い詰められてるんじゃないよ、挑戦してるんだよ」
葛城まつり:軽口のような返しをしながらかざりちゃんの後に続いていく。


GM:そうして、五人はまず手裏剣道場でコツを教わりながら手裏剣を投げ。
商人姿の男:「掛け声をかけながら投げるのがコツだよ。的を狙うのは勿論だけど、まず届かないことには始まらないからね」
葛城まつり:「掛け声ね、うん。分かった……!」ぐっと握りこぶしを作り、投擲。「うおおおーっ!」
葛城まつり:どすん!と勢いよく音を立てて天井に突き刺さる。
稲波なみ:「あっ……」
湖東まき:「へぁーっ」へよへよとした軌道で的の手前に手裏剣が落ちる。
菜花かざり:「ふむふむ」つま先で手裏剣をつまんで、「わぁー!」何も持ってない逆の手もピンと伸ばしながら投げる!
湖東まき:「うぅ……」
稲波なみ:「すごい難しそう……」
菜花かざり:斜め前に飛んだ手裏剣がバウンドし、まきちゃんの手裏剣にぶつかって的に向かい、外れる
雨宮あむ:じっ……となみちゃんを観察している。
葛城まつり:「うぐっ、まきちゃんの方がまっすぐ飛んでる……」
菜花かざり:「………」
菜花かざり:「惜しい」
湖東まき:「難しいよ~」
菜花かざり:「あむちゃんなみちゃん~かたきとって~」
稲波なみ:「うん!がんばるねっ」
稲波なみ:「よっ」ふわっと投げる。
稲波なみ:一見弱々しい投げ方に見えるが、手首のスナップが存分に効いている。
稲波なみ:強烈に回転しながら的の中央に突き刺さる。
稲波なみ:「わっ……」
葛城まつり:「わ……すごい!」
稲波なみ:「やった!やったよ!」
湖東まき:「わあっ」
菜花かざり:「わっ、すごい!」
雨宮あむ:「……こうね」なみちゃんを観察して真似した投げ方をする。
雨宮あむ:真ん中ではないが一応的には当たった。
稲波なみ:「おお……!あむちゃんもやった!」
雨宮あむ:「む……」少し不服げ
湖東まき:「雨宮さんもすごいなあ」
菜花かざり:「ふむ……そのポーズ必要なんですね……」二人が似たような投げ方をしてたのを見て。
葛城まつり:「え~、あむちゃんもすごい!」的の真ん中かどうかは特に区別して見ていない。
菜花かざり:パチパチー。拍手。
葛城まつり:「むう、私も負けてられないな……! もう一投挑戦するよ!」きゅっと腕まくりしている。
雨宮あむ:「流石ね……稲波なみ……」
雨宮あむ:何が流石なのか分からないはずだが、納得したように。
稲波なみ:「みんなも当てられるといいよね!」
菜花かざり:「私も私も!」着物の袖を片手で抑えて、投げやすいようにする。
菜花かざり:「当てるまで出ませんからね!」
湖東まき:「な、ならわたしも」羽織の袖をまくる。
GM:まつり・かざり・まきの三人もどうにか的に当てようとしばし粘り続けた。


GM:その次には、忍者繋がりで忍者屋敷の中の絡繰迷路へと挑み。
菜花かざり:「なみちゃん家、めっちゃ迷いますね!」
葛城まつり:ふと、一人ですこし立ち止まり、「この壁、ちょっと登ったら上から道を見れそうだな……」と考えていそうな顔をしている。
菜花かざり:庭に拵えられた黒い壁の迷路で行き止まりに当たる。
稲波なみ:「わたしの家じゃないよ?」
稲波なみ:「でも行き止まりだね?さっきの道も行き止まりだったよ?」
菜花かざり:「でもなみちゃん、今忍者ですし」ニンニン。
稲波なみ:「忍者だけど……」ニンニン。
雨宮あむ:「住みづらそうね」
菜花かざり:「えーと…右、右、左…?あれ?」
湖東まき:「忍者なら壁も飛び越えて進めるのかも……」
湖東まき:「あっ、だからって登っちゃ駄目だよ」流れた視線の先に壁を見上げるまつりちゃんがいた。
稲波なみ:「修行すればできるようになるのかな……」
菜花かざり:「この壁は……登ろうとするとすくすくと伸びて、侵入者を排除するのです…」
菜花かざり:んー、と手を伸ばしても壁のてっぺんに届かない
葛城まつり:「……ええっ。し、しないよ!」ちょっと返事まで間があって。
稲波なみ:「しようとしてた……」
葛城まつり:「わ、私だって、それがゲーム的にズルだってことくらい分かってるし……」
稲波なみ:「できるつもりでいる?」
菜花かざり:「やるかどうか、なんですね」
葛城まつり:「脚かけれそうな横木とかあるなー……とかちょっと思ったりはしたけど!」
雨宮あむ:(ダメだったのか……)登る気でいた
菜花かざり:「ほら、あむちゃんも呆れてますよ」
葛城まつり:「で、でもほら……あっちに櫓があってさ。あれは登ってもいいやつなんじゃない?」そう言って、少し奥の方に見える背の高い影を指差す。
稲波なみ:「ここに足かけるの……?」横木に手を触れる。ズズ。
雨宮あむ:「なるほど、高所から状況を把握するのね」
稲波なみ:「あれも中にはしごとかあるんじゃないかなあ」
稲波なみ:ズズズと手をかけたところが回転している。
湖東まき:「そもそもあそこまで辿り着けるかどうか……」
湖東まき:「えっ」
葛城まつり:「……?はしごがあるってことは登っていいんじゃ……」
菜花かざり:「上から見るみたいな……?」
菜花かざり:「あいたっ」回転した扉に後頭部をはたかれる
稲波なみ:「ZZZ……」そのままうつらうつらしている。
菜花かざり:「もー、なみちゃん不注意……あれ!?」
葛城まつり:「……あれっ?」上の方に視線を向けていたが、戻したらなみちゃんがいなくなっている。
雨宮あむ:「消えた……」
葛城まつり:「もしかして……忍術?」
雨宮あむ:「これが忍者……」ゴクリ……
稲波なみ:90°ずれた壁にもたれてすやすや。
稲波なみ:今まで行き止まりだった角が別の道になっている。よく見るとそこだけ色が違う。
湖東まき:「ふ、二人とも」
湖東まき:「これ。ここ」
菜花かざり:「む、なみちゃんの寝息が……?壁の向こうから?」
湖東まき:なみちゃんがもたれていることを忘れて壁をゆする。
葛城まつり:「え?」なみちゃんを探して関係ない壁をコンコン叩いたりしていたが、振り向いて。
稲波なみ:「はっ」びっくりして起きてもう一度壁を押す。
稲波なみ:ズズズ……
菜花かざり:「はっ」気配。
稲波なみ:壁の向こうから顔を出す。
菜花かざり:回転する扉を避ける。
稲波なみ:「あれ?」
葛城まつり:「えっ……なみちゃんだ!?」
葛城まつり:「どういうこと……?」
雨宮あむ:「これが……忍者……」ゴクリ……
菜花かざり:「お~回転ドアなんですね!」
湖東まき:「……」入れ替わりで姿が見えない位置に行ってしまったのでどうしたものかと思っている。
葛城まつり:「へええ、こういう風になってるんだ……!」
葛城まつり:面白そうに手で触れて、勢いよくぐるっと回す。
稲波なみ:「あっ向こうにまきちゃんが……」
湖東まき:「ひゃあっ!?」
菜花かざり:「戻ってきて、まつりちゃんが送り出されましたね」
葛城まつり:「あっごめん」
湖東まき:押し出されて大きくよろめきながら戻ってくる。
菜花かざり:「ははー、行き止まりじゃなくてこう言う仕掛けなんですね」
葛城まつり:声と共に姿が向こう側へ。
葛城まつり:「なるほどなあ……こういう仕掛けもあるんだ」自分で戸を押して戻ってくる。
雨宮あむ:「敵に対する備えなのね……」
葛城まつり:「えっと……」一同の顔を指差し確認してから。「よし、今度こそ全員いるね」
稲波なみ:「忍者っぽいねえ」
葛城まつり:「よし、道も見つかったことだし進もうよ」
葛城まつり:「もたついてたら敵の忍者に襲われちゃうよ~」
葛城まつり:楽しそうに笑いながらそう言って先を歩いて行く。
菜花かざり:「はーい」にんにん、と手を結んで。
菜花かざり:「そろそろ、なにか食べたい頃ですしね」
GM:何度か逸れかけながらも無事ゴールまで踏破した。


GM:迷路を無事抜けた後は、空いてきた小腹を満たすためにもとせんべい焼き体験へチャレンジ。
せんべい焼き職人:「はい、熱いから七輪にうっかり触れないよう気を付けてね」
せんべい焼き職人:「この刷毛でしょう油を塗って、これっくらいの色になったらひっくり返すんだよ」
葛城まつり:「へええ、元はこんなに真っ白なんだね」焼ける前のものを木製のトングで掴み、まじまじと眺めている。
菜花かざり:「はぁーい!」
稲波なみ:「お醤油もいい香り」すんと鼻を鳴らしている。
湖東まき:「こうして見るとお米からできてるってよく分かるかも」
菜花かざり:「ですねぇ」
雨宮あむ:「……?」せんべいというものを知らないので不思議そうに眺めている。
葛城まつり:「七輪でおにぎり焼いたことはあるけど、おせんべいは流石に初めてだなあ」
菜花かざり:ぱちぱち、と炭を鳴らす七輪の前で小刻みに体を揺らしている。
葛城まつり:「あむちゃん、何か気になるの?」
菜花かざり:「七輪でおにぎりも美味しそうですねぇ」
雨宮あむ:「あ、い、いえ……」
葛城まつり:まだほとんど焼けていないおせんべいをゆっくりと炙りながら。
雨宮あむ:当然のようにみんなが知っている感じなので焦る。
稲波なみ:「わたしもおせんべいは初めてかも。クッキーはあるけど……」
菜花かざり:「あ、でもわかるかもです」
雨宮あむ:「別に何も……」誤魔化すように、既に焼けているほうのおせんべいをそのまま口に運ぶ。死ぬほど熱い。
雨宮あむ:「…………!!」
葛城まつり:「美味しいよ!あっちもお醤油をつけて焦がす感じに焼くんだけど……あっ、あむちゃん!?」
稲波なみ:「あむちゃん!?」
菜花かざり:「お店のお煎餅ってこういう丸い形なので、デコボコしてるの見ると不思議ですよねー」
菜花かざり:「あわわ。お茶、お茶をどうぞ」
葛城まつり:「ちゃんと冷まして温度を確かめないと……!大丈夫?火傷してない?」
雨宮あむ:「…………」
雨宮あむ:「べ……別に……」
葛城まつり:心配そうに肩を揺すっている。
雨宮あむ:顔を真っ赤にして耐える
雨宮あむ:「何ともないわ…………」
菜花かざり:水筒の蓋をコップにしてお茶を渡す。
稲波なみ:「だ、大丈夫……?」カバンをガサゴソ漁る。
湖東まき:「そ、そんな我慢しなくても……」
葛城まつり:「真っ赤だけど……」
稲波なみ:火傷用の軟膏を持ってくる。
雨宮あむ:「本当よ……」小刻みに震えながら
雨宮あむ:お茶を受け取って啜る。
雨宮あむ:「……はあ……」明らかに助かった様子で
雨宮あむ:「……ありがとう。別に何とも無かったけれど……」
稲波なみ:「ちゃんと冷まさなきゃダメだよ~?」
ロッシー:「焼きたてのおせんべ……ぜったいおいしいロシ……」
稲波なみ:「焼き立てが美味しいのはたしかだけど……」
ロッシー:なみちゃんがあむちゃんに注意してる後ろでふらふらと七輪に近づいている。
リアン:「ろ、ロッシー、熱いし危ないし変に見えちゃうかもだし……とにかくダメアン!」
リアン:アワアワと止めようとしているが、そのままずるずるとロッシーに引きずられている。
ウェールシュ:「リアンまで出ていこうとしちゃダメルッシュ~~っ!ふんす!ふんす!」リアンの身体をぐいぐい引っ張っている。
パーピー:「おせんべを食べる前に遊んでるパピ? パピも混ざるパピ~っ!」
パーピー:にこにこしながらウェールシュの身体を掴んでいる(何も分かってないので特に協力していない)。
ウェールシュ:「そうじゃないルッシュ~~~~!」
GM:……いろいろとアクシデントはあったものの、なんだかんだ煎餅は無事に焼きあがった。


GM:こうして、修学旅行一日目は楽しく過ぎていった……。


GM:シーンカット。ロイス取得と購入が可能です。
稲波なみ:ロイス保留でシューターズジャケット狙います~
葛城まつり:ロイス保留で~
菜花かざり:「雨宮あむ ○P/興味/N心配」で取得~
稲波なみ:2dx+1>=13
DoubleCross : (2DX10+1>=13) → 5[4,5]+1 → 6 → 失敗

稲波なみ:全然ダメだ
湖東まき:まつりちゃんに ○またかっこよかった/また危機感 で取ります
葛城まつり:じゃあシュージャケリベンジで買おうかな
葛城まつり:危機感…
葛城まつり:2dx>=13 シューターズジャケットくん
DoubleCross : (2DX10>=13) → 10[6,10]+7[7] → 17 → 成功

葛城まつり:買えちゃった
菜花かざり:優秀
稲波なみ:すご!
葛城まつり:なみちゃんにあげるね
稲波なみ:わ~い
菜花かざり:私どうしよっかな~
湖東まき:なにか欲しいものある人いるかな
パーピー:おだんご~
稲波なみ:まつりアームドとか?
葛城まつり:新フォームだ
ロッシー:おせんべ食べたいロシ
菜花かざり:なみちゃんがマイナー空いてるし、火力用のホローポイント弾とかかな
湖東まき:じゃあこちらでおだんごとアームドスーツ行きますか
菜花かざり:じゃあこっちはおせんべいとホローポイント弾で
葛城まつり:わあい
菜花かざり:2dx+1>=10 ホローポイント弾
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 5[1,5]+1 → 6 → 失敗

菜花かざり:おせんべいだけ買いました。ロッシーさん食べてね
湖東まき:《マシンモーフィング》しましてー
ロッシー:わーいロシ~
湖東まき:3dx+12>=15
DoubleCross : (3DX10+12>=15) → 8[2,3,8]+12 → 20 → 成功

湖東まき:買えた!
葛城まつり:すご!
稲波なみ:さすが!
パーピー:すごいパピ~!
湖東まき:おだんごはパーピーに、アームドスーツはまつりちゃんにあげます
GM:お買い物上手さんめ
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を3(→ 3)増加 (69 → 72)
菜花かざり:すっご~い!
葛城まつり:ありがとっ
パーピー:うれしいパピ~!むちむち
葛城まつり:そのまま装備しときます
GM:ではこれにてシーンエンドで。


【ミドルフェイズ4:夜・旅館にて】

GM:Middle4:全員(シーンプレイヤー:葛城まつり)
GM:今回も全員登場!皆さん侵蝕どうぞ。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (59 → 67)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (60 → 63)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (72 → 76)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (60 → 66)


GM:日光の各所を巡ったその後、君達は日が落ち切ってしまう前に宿へと戻った。
GM:荷物を置き、お風呂に入り、ご飯を食べ。一心地落ち着いたその後は消灯まで僅かながらの自由時間となる。
GM:眠るまでの何をするか。君達が選んだのは――。
菜花かざり:「お風呂も大きかったし、お夕飯も美味しかったし」寝巻き代わりの学校ジャージ姿。
菜花かざり:「枕投げの時間ですね!」
稲波なみ:「枕なら危なくないねっ」
菜花かざり:ほとんど初めてのお泊り体験にハイになってる
湖東まき:「い、いいのかな」と言いつつしっかり枕を胸に抱いている。
雨宮あむ:「枕……投げ……??」
葛城まつり:「あのね、枕でやるドッジボールみたいな感じだよっ」
雨宮あむ:「枕というのは寝具ではないの?どうして投げる必要が……?」
葛城まつり:あむちゃんに耳打ちするように。
稲波なみ:いそいそと当たったら倒れたりしそうなものを危なくないところにしまっている。
稲波なみ:いくら枕とはいえ色々なものに当たったら大変だ。
菜花かざり:机の上のものなどを退避したのを確認して
菜花かざり:「こーんな感じです。えい」下手投げ。柔らかな枕が山なりにあむちゃんに飛ぶ
稲波なみ:「あっ奇襲……」
雨宮あむ:「むぐ」まつりちゃんを見ていたので顔面に喰らう。
葛城まつり:「ああっ」
稲波なみ:「あっ眼鏡大丈夫……?」
雨宮あむ:「……やったわね……」枕を手に取って
菜花かざり:お風呂上がりで下ろしてる髪を得意げにファサァしてる
雨宮あむ:「やあっ!」
雨宮あむ:かざりちゃんに投げつけるが躱され、後ろにいたまきちゃんに当たる。
菜花かざり:「おっ、いいですね、その心意気こそ枕投げに必要なものですよ」
湖東まき:「わぷっ」こちらも顔面に直撃。
菜花かざり:「あっ」
稲波なみ:「お~」
雨宮あむ:「あっ」
葛城まつり:「おお……かざりちゃん狙いと見せかけてフェイントとは、やるねえ」
菜花かざり:「見事な奇襲ですね」
雨宮あむ:「そんなつもりでは……」
湖東まき:「……ふふっ!」
菜花かざり:「ささ、まきちゃん、自分のかたきを討つのです!」
稲波なみ:「えいっ」狼狽しているあむちゃんにしれっと投げつける。
湖東まき:初めての友達とのお泊りプラス枕投げの背徳感で、こちらもすこし気が昂っていて。
湖東まき:「やったな、このおっ」
湖東まき:片手で大きく振りかぶって枕を投げつける。
葛城まつり:「あむちゃん、守りの奥義を教えてあげるね? こうやって両手で枕を持って受け止め……うぶっ」
湖東まき:が、動作の途中ですっぽ抜けてまつりちゃんに飛ぶ。
葛城まつり:あむちゃんの方を見ながら説明しているところにクリーンヒット。
雨宮あむ:「くっ」なみちゃんの枕を避け、代わりにかざりちゃんに当たる。
湖東まき:「あっ」
菜花かざり:「争いの連鎖!」
菜花かざり:「ぐえー!」
雨宮あむ:「あっ」
湖東まき:「あわわわ……」
菜花かざり:「どこからの流れ弾ですか!」
稲波なみ:「でも守りの奥義、枕持ってないと出来ないよね」
稲波なみ:今投げてしまったので手ぶら。
葛城まつり:「ふふふ……やるね~、まきちゃん! 争いは苦手みたいな顔して油断させるなんて……」
葛城まつり:乱れた前髪を直しながら、セットポジションより大きく枕を振りかぶって。
菜花かざり:今まさに投擲しようとするまつりちゃんの足元に、先程食らった枕が滑り込んで狙いを狂わせる!
葛城まつり:「お返しだよっ、おりゃあぁー!」
湖東まき:「いや、その……今のは違って」
葛城まつり:「ふぎゅっ」
湖東まき:「ああっ」
稲波なみ:「あらら」
葛城まつり:異常なほどリリースポイントが早くなった結果、手元を離れた枕は高く天井へと飛び……
葛城まつり:……そこでワンバウンドしてなみちゃんの頭上へ落ちてくる!
稲波なみ:「手裏剣と一緒だ」
菜花かざり:「カーブ!」フォークだ。
稲波なみ:首だけを動かして、ギリギリのところをかわす。
菜花かざり:「えい。隙あり」なみちゃんの胴を狙って投げる。
菜花かざり:へろへろ。
稲波なみ:ぼふ、と敷かれた布団に落ちた枕を拾い上げて。
稲波なみ:起き上がろうとした姿勢を取りやめたように、そのまましゃがんでかわす。
稲波なみ:「隙ありの隙あり!」へろへろのままかざりちゃんに投げ返す。
葛城まつり:「むぐっ……私の天井魔球さえもかわすとは……流石なみちゃん」
菜花かざり:「手強い……ぎゃーっ!」
菜花かざり:避けようとしてあむちゃんのほうに倒れ込む
湖東まき:「魔球……?」
雨宮あむ:「流石ね、稲波なみ……きゃっ!?」
雨宮あむ:ずるりと掛布団で滑り、二人まとめて転ぶ。
稲波なみ:「だ……大丈夫……?」
菜花かざり:「ぷぎゃ」
稲波なみ:心配そうに駆け寄る。
雨宮あむ:その拍子に枕がなみちゃんの方へ飛んでいく。
菜花かざり:「……ツーストライク。布団だから平気」
稲波なみ:ぱちん、と白刃取りのようにキャッチ。
葛城まつり:「このなみちゃん、隙がなさすぎる……」
稲波なみ:きょろきょろしてまきちゃんにふわっと投げ渡す。
菜花かざり:「普段はずっと寝てるのに……」
稲波なみ:「ね、寝てないよう」
湖東まき:「わっと」
菜花かざり:「あ、すみませんあむちゃん、重かったですね」
菜花かざり:ごろごろと上から退く
湖東まき:目の前で危うく受け止める。
雨宮あむ:「大丈夫よ」枕を警戒している
稲波なみ:「でも楽しいねこれ」手を合わせてにこりとする。
葛城まつり:「ん……元気そうだね、良かった」
湖東まき:「……じゃあ今度こそ、えいっ!」今度は正確にあむちゃん目掛けてシュート。
湖東まき:球速は遅い。
雨宮あむ:「!」両手でしっかりとキャッチする。「取った!」
湖東まき:「むっ……!」
菜花かざり:「おぉ!」
葛城まつり:「おお、すごい」
葛城まつり:「まきちゃんの投げっぷりも大分さまになってきてるね。忍者屋敷で特訓したおかげかな」
菜花かざり:目の前に集中してるあむちゃんを後ろから襲う「漁夫の利!」
湖東まき:「そうかも」
湖東まき:「でもちゃんと当てたい……!」
雨宮あむ:「ふっ……!」アクロバティックな動きで回避し、距離を取る。
菜花かざり:「ぎゃん!」
稲波なみ:「お~」
雨宮あむ:「喰らいなさい、まつり……!」大きく振りかぶって投げようとして──
稲波なみ:「アクションスターだ」
雨宮あむ:バフッ!
雨宮あむ:激しい枕投げで枕の口が開き、羽毛が辺りに舞い散る。
葛城まつり:「むっ、今度は私──」
稲波なみ:「あっ」
菜花かざり:「あーっ」
雨宮あむ:「えっ」
葛城まつり:「あわわっ」
湖東まき:「ひえっ」さっと青ざめる。
葛城まつり:驚いた声を上げるが、すでに反撃のために投擲しかかっている。モーションを止めることはできず
菜花かざり:倒れたまま仰向けになって羽毛を受け止めている
葛城まつり:そして、こんな時に限ってノーコンは不発。枕はまっすぐに飛んで、口の開いたあむちゃんの枕と衝突。
湖東まき:「こ、壊しちゃった……?」
葛城まつり:ボフンッ! ダメ押しとばかりにいっそう激しく羽毛が舞い上がる。
葛城まつり:「ああーっ!」
湖東まき:「ひあーっ!?」
雨宮あむ:「まつり……くしゅっ!」くしゃみ
稲波なみ:「た……大変!」裁縫セットを探してきて持ってくる。
葛城まつり:「ど、どうしよう!とにかく、散らかったの集めて掃除しないと……!」
稲波なみ:「あむちゃんは顔洗ってきたほうがいいよ……!」
雨宮あむ:「中にこんなのが入ってたのね……」呆然としている
稲波なみ:「まつりちゃんもついてってあげて」
菜花かざり:「こっちは掃除しておきますので!はい、これタオルです」
葛城まつり:「あっ、いいの?」一瞬、この部屋の惨状に目をやった後。「わ、わかった……ごめんね!」
葛城まつり:タオルを受け取って、あむちゃんの後について部屋を出ていく。


葛城まつり:見回りの先生に見つからないよう、二人でこそこそと洗面場に向かって顔を洗ったその帰り道。
葛城まつり:「えっと……あの辺りが先生たちの泊まってる部屋だから」
葛城まつり:人気のない中庭を歩きながら、うっすらと明かりのある窓を指さして。
葛城まつり:「あっちの裏側の扉から戻れば大丈夫なはず、たぶんね」
葛城まつり:「……あむちゃん、もう大丈夫? 鼻血とか出てない?」
雨宮あむ:「分かったわ」こくりと頷き
葛城まつり:そう言って、隣を歩く少女の顔を覗き込んで。
雨宮あむ:覗き込まれ、「っ……」
雨宮あむ:思わず一歩引く。きゅ、と床が音を立てた。
雨宮あむ:「……この程度で、出血なんてしないわ。鍛えているもの」
葛城まつり:「ん、そっか。良かった」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:顔を洗って、頭が冷え、我に返った。
雨宮あむ:ほんの一時、一瞬とはいえ……立場も忘れてはしゃいでいた。四人と同じ、ただの子供のように。
雨宮あむ:(くそっ……!)
葛城まつり:「……ね。枕投げ、楽しかったね」そんな気も知らずに、呑気な言葉をかける。
雨宮あむ:「……」この状況で否定しても、却って不自然だ。
雨宮あむ:「……そうね」そういうことにした。
葛城まつり:「ふふ」その答えにほころんで。
葛城まつり:「あむちゃんって、いつも大人っぽい……っていうか」
葛城まつり:「さっきみたいにはしゃいでる所、あんまり見なかったからさ。文化祭の時とか、映画撮影の時も」
雨宮あむ:「……そう……かしら」
雨宮あむ:いつも以上にぎこちなく答える。
葛城まつり:「あ、気を悪くしたらごめんね? 別に、ノリが悪いとか言ってるんじゃなくて……それがあむちゃんの良いところだと思うし」
葛城まつり:ちょっと困ったような様子に、慌てて否定の手を振りながら。
葛城まつり:「でも……今日みたいなのは、なんだか」
葛城まつり:「前よりもあむちゃんに近づけたみたいで、嬉しかったかも」
雨宮あむ:「…………」
雨宮あむ:胸に詰まった息を吐き出す。ひどく熱いようにも、冷たいようにも感じた。
雨宮あむ:「……違うわよ」
葛城まつり:「ん?違うって?」
雨宮あむ:「……ぶ」
雨宮あむ:「……文化祭や……撮影の時だって」
雨宮あむ:「……楽しいとは……思っていたわ」
雨宮あむ:「ただ……顔に出さないようにしていただけ」
葛城まつり:「……ふふ。そっか」
雨宮あむ:……何を言っている?いや、友人としてはこう答えるのが正しいはずだ。友人?友人とは何だ。私はまつりの友達じゃない。ただの表向きの……
雨宮あむ:「ッ……」
雨宮あむ:吐き気が込み上げてきて、思わず口元を抑える。
葛城まつり:彼女がどうして、そうやって自分の気持ちを隠すような振る舞いを身につけるようになったのかはわからないけど。
葛城まつり:「私達になら、見せても良いって思ってくれたんだ」
葛城まつり:「あ……あむちゃん?」
葛城まつり:慌てて駆け寄って、背中を擦る。
葛城まつり:「大丈夫? 具合悪いなら、保健室行った方が……」
雨宮あむ:「……!」
雨宮あむ:背に触れられて、反射的にその手を払いのける。
雨宮あむ:「……触るな……!!」
葛城まつり:「あ、っ」
葛城まつり:びく、とその声に驚くように身を引いて。
葛城まつり:「ご、ごめん……触られると悪くなるやつだった?」
雨宮あむ:「……っ……」
雨宮あむ:驚き、困惑したようなその顔に、自分の表情のほうが歪んでいくのを感じる。
雨宮あむ:落ち着け。冷静じゃない。そう自分に言い聞かせても、胸中の言い知れない感覚は一向に収まらない。
葛城まつり:「えっと……じゃあ、保健の先生呼んでこようか?」
葛城まつり:「枕投げの事とかは、この際気にしなくていいよ。ちゃんと説明して、みんなで謝ればいいだけだし……」
雨宮あむ:「違う……」
雨宮あむ:弱々しくかぶりを振る。
雨宮あむ:この状況が悪いのだ。他のハウンドやダラク様の御膝元から遠く離れた、いつもと違う環境。旅というものが、どうにも浮足立たせる。
雨宮あむ:そこで、まだ島にいる時、クラスの生徒たちが皆一様にこの旅行を楽しみにしていたのを思い出す。
雨宮あむ:……違う。自分のこれは、そんなありふれた子供の感情とは違う。
葛城まつり:「……」どこか困惑した様子でその姿を見つめている。
雨宮あむ:澄み切っていた筈の心は、幾つもの色でぐちゃぐちゃになっていて。それを処理する方法はまるで見当がつかなかった。
雨宮あむ:ダラク様への忠誠。その為だけに生きてきた。他の色の使い方など、知らない。知る必要も無い、筈だった。
葛城まつり:「……じゃあ、どうしてほしい?」
葛城まつり:それでも、ただ見ているにはいたたまれなくて、また口を開いてしまう。
葛城まつり:「何をすれば、私はあむちゃんの助けになれる?」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:『今すぐに、死んで』
雨宮あむ:そうだ。葛城まつりが……ピュアストライプがシザーリオにできることなど、それしかない。
雨宮あむ:今なら一対一だ。妖精すらいない。負ける道理は無い。
雨宮あむ:先程振り払ったその手を、今度は自分から掴む。
葛城まつり:「あっ」
雨宮あむ:……これで、逃げられない。
葛城まつり:驚いたように声をあげて、しかし振り払うでもなく、君の顔を見ている。
葛城まつり:そこに敵意も警戒心もない。ただ、その眼差しは君を心配していて、続く言葉を待っている。それがわかる。
雨宮あむ:手から伝わってくる肌と肉と骨、その体温と、微かな脈動を感じる。
雨宮あむ:なんて脆弱な身体だろうか。今すぐ、軽く刃を振るうだけで、こんな命は簡単に吹き消してしまえるだろう。
雨宮あむ:(……こんな身体で……)
雨宮あむ:(……僕達と戦ってきたのか)
雨宮あむ:湧き上がってきた感情を表現する言葉は知らなかった。憐憫?侮蔑?尊敬?どれでもあって、どれでもない気がした。
雨宮あむ:目を伏せ、俯く。その眼差しを真っ直ぐに受け止めることに、耐えられなかった。
雨宮あむ:「……なら……」
雨宮あむ:「……それなら、ひとつ教えてくれる?」
葛城まつり:「……うん、なに?」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:握った手が強張り、力が篭る。
雨宮あむ:何もかも、こいつのせいだ。プリピュアの、葛城まつりのせいで、自分は今こんなに苦しんでいる。
雨宮あむ:消してしまえれば楽なのに、何故かそう出来ずにいる。どうして?思いとどまる必要がどこにある?こいつらは──
雨宮あむ:──こいつは、私の何だ?
雨宮あむ:「……まつり」
雨宮あむ:ゆっくりと口を開く。
雨宮あむ:「……何か……」
雨宮あむ:「……私に、隠してること……無い?」
葛城まつり:「……うん、あるよ」
葛城まつり:はっきりと目を見たまま、そう口にする。
雨宮あむ:「…………」黙り込む。続く言葉を聞きたいのか聞きたくないのか、分からない。
葛城まつり:「でも、ごめん。それが何なのかは、まだ言えない」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:「どうして?」
葛城まつり:「それは……」
葛城まつり:「私ひとりの秘密じゃないから。私ひとりでは、決められないんだ」
葛城まつり:「それに……もし知ったら、あむちゃんが危ない目に遭うかもしれない」
葛城まつり:ずっと考えていた通り、そう言葉にして。だけど、まだ胸のどこかにわだかまるものが残っている。
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:後半の言葉は、頭に入ってこなかった。
葛城まつり:この秘密は、彼女を傷つけてまで守るべきものなのか? 危ない目に遭うというなら、私達が守ればいいんじゃないのか?
雨宮あむ:芽吹きかけた蕾がそのまま腐り落ちていくように、失意と失望が胸の内を満たしていくのを感じる。
葛城まつり:そんな子供っぽい感情論が渦巻いて、思考がぐちゃぐちゃになっていく。
雨宮あむ:色彩が消え、一つの色が……主の齎す世界の色が、じわじわと心の内を染めていく。
雨宮あむ:胸が締め付けられるような安堵と解放感。……そうだ。最初からこうだった。これで良くて、こうあるべきだったのだ。
雨宮あむ:「……そう」
雨宮あむ:無感情にそう言って、歩き出す。握っていた手が、離れる。
葛城まつり:おかしいな。葛城まつりってやつはもっと……単純で、迷わなくて、こんな風になることなんて、なかったはずなのに。
葛城まつり:それとも、変わったのは私の方じゃないのだろうか。だって──一人で好きなことをやっているうちは、何でも自分で決められた。何だって思うように選べた。
葛城まつり:だけど、今の私はひとりじゃない。……ひとりじゃない事が、不自由で、苦しい。
葛城まつり:軽蔑と失望が混じったような彼女の眼差しが、どうにも記憶に焼き付いて忘れられそうにない。
葛城まつり:「……ごめん」
葛城まつり:絞り出すように、そう口にする。
雨宮あむ:「何が?」
雨宮あむ:何事も無かったように首を傾げてみせる。
雨宮あむ:「ほら、戻りましょう。先生に気付かれたら怒られるわよ」
雨宮あむ:口からはすらすらと言葉が出た。本来あるべき姿に戻ったのだ、と思った。
雨宮あむ:「誰にだって人に言えないことの一つくらいあるわ。気にしてないから」
雨宮あむ:そう言って、口端を歪めてみせた。
葛城まつり:「……」その笑顔を見て、小さく頷いて。「話すから。いつか、きっと」
葛城まつり:「あむちゃんが……ずっと隠していたものを、私達に見せてくれたみたいに」
葛城まつり:「私もそうできるように、頑張るから」
雨宮あむ:「……そう?楽しみにしてるわ」
雨宮あむ:そうだ。私も彼女に隠している。
雨宮あむ:互いに正体を隠し合った裏切者同士が、友達になれるなどと。
雨宮あむ:そんな馬鹿げた話を、ほんの一瞬でも思い描いたのか。自分の愚かさに、自分で呆れてしまう。醜態に羞恥を感じずにはいられない。
葛城まつり:「待っててね。……きっと、そう遠くない話だから」
雨宮あむ:ハウンドとプリピュア。シザーリオとピュアストライプ。雨宮あむと葛城まつりが辿る道は──最初から一つしかない。
葛城まつり:あの時は話が纏まり切らなかったけれど、皆もあむちゃんに隠し事を続けるのは気が進まない様子だった。
葛城まつり:妖精たちからも、禁止するような言葉はなかった。もう一度私からこの事について話せば、きっと頷いてくれるだろう。
雨宮あむ:「ええ。待ってるわ」
雨宮あむ:「……先、戻ってるわね」
雨宮あむ:まつりに背を向け、一人で歩き出す。
葛城まつり:「あ、うん……」
葛城まつり:分かれて行動する理由もないような状況で、敢えてそう口にするのは。一人にしてくれ、という表明なのだろう。
葛城まつり:そう感じてしまったから、その背中に「一緒に行こうよ」と声をかけることはできなかった。
雨宮あむ:夜風が髪を揺らし、月明かりの無い暗がりの中に歩み出す。
雨宮あむ:唯一つ、最も揺らぐべからずことを胸に刻み込んで。
雨宮あむ:──私は、葛城まつりの、敵だ。
葛城まつり:……残された中庭で、夜の星空を見上げる。夜闇の懐はどこまでも広大で、深く広がっていて。
葛城まつり:それをじっと見つめていると、どこまでも深い場所にひとり落ちて行くような心地がした。
葛城まつり:このまま部屋に戻るよりも、今はそうしている方が心地よかった。


GM:シーンカット。ロイス取得と購入が可能です。
葛城まつり:雨宮あむのN罪悪感を表にします。
菜花かざり:ロイス保留。購入は何買おうかな
湖東まき:ロイスは保留。購入は何か欲しい人いればかなの構え
稲波なみ:みんな防具ありそうだし ホローポイントにしよかな
稲波なみ:2dx+1>=10
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 10[8,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

稲波なみ:買えちゃった もっておこ
菜花かざり:消耗品だし、2ラウンド目のホロポ狙っとこ
菜花かざり:2dx+1>=10
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 9[1,9]+1 → 10 → 成功

湖東まき:あ、ハードコートでも狙ってみようか
菜花かざり:買えた ツインにしとこ
稲波なみ:おしゃれさん
稲波なみ:ロイスは保留で以上です~
葛城まつり:ほしいもの思いつかない 以前何買ってたっけな…
湖東まき:エフェクトは使わずに素でハードコート狙いで
稲波なみ:強化素材とか?
湖東まき:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[2,4,8,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

葛城まつり:照準器とか買っとくか
湖東まき:すごい買えた 装備して以上です
葛城まつり:強化素材使える子いたっけ
稲波なみ:まつりちゃん素手じゃない?
葛城まつり:あっ素手変更したら消えるかと思ってた
葛城まつり:有効なら買いたいな
稲波なみ:あっどうだろう 素手のデータを変えてるわけじゃないと思ってたけど
GM:私もその解釈でいたのでこの卓ではありとします
葛城まつり:あっやったあ じゃあ買います 強化素材を
葛城まつり:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 10[9,10]+3[3] → 13 → 失敗

葛城まつり:あっ……財産2あるし入れるか
葛城まつり:残り財産1にして購入、自分の素手に使用。以上で
GM:皆購入上手いな……
GM:ではシーンエンド!


【マスターシーン:妖精たち】

GM:そうして迎えた修学旅行二日目。
GM:まつり達は引き続き事前に決めたルートに沿って観光をしており、つまり自由にリボンを探すのは難しい。
GM:そこで、リボンの気配を辿れる妖精達が自分達だけでも探索をしてみることとなった。
GM:薄らと感じる気配を頼りに、ふわふわと日光を飛び回り――
ロッシー:「おなかへったロシ……かざりのおかしが食べたいロシ……」
GM:疲れて一休みしていた。
パーピー:「昨日のおせんべ、おいしかったパピ!今日はおまんじゅうが食べたいパッピ!」
パーピー:羽根のような耳をふよふよ揺らしている。
ロッシー:「ロシーはチョコがいいロシ。サクサクしたのが中に入ってるヤツ、前にかざりパパがおみやげで買ってきてくれたロシ」
ウェールシュ:「…………」
パーピー:「ふわ~~っ、おいしそうパピ!いいないいなパッピ!」
ウェールシュ:「………………」噴火寸前である。
ロッシー:「ふふん。かざりもおいしいって言ってたから、きっと見つけたら買ってくれるロシ」
リアン:「あ、あの、二人とも……もうすぐリボンの気配がするところアンから……もうちょっとだけがんばって……」
リアン:プルプルしているウェールシュときゃいきゃいはしゃいでる二人を交互に見てはオロオロしている。
ウェールシュ:「………うがぁ~~~~っ!!!」 噴火である。
リアン:「ひゃうぅっ!」 涙目である。
ロッシー:「ウェールシュ?急にどなってどうしたロシ?」
ウェールシュ:「これじゃいつまで経ってもリボンが見つからないルッシュ~!」
ウェールシュ:「ハウンドより先に全部で七本あるリボンを見つけないと、ハウンドに守り神様の封印を解かれてしまうルッシュ~~!」
ウェールシュ:「そうなれば縦浜島がどうなってしまうか…うあうあうあルシュルシュルシュ……」
パーピー:「でもでも、唐松りつきさんの気配をみんなで追いかけてるパピ~、いずれ見つかるパッピ!」
リアン:「そ、それに、流石のハウンドもこんなにとおいところまではきっと探しに来てない、と思うアン」
ロッシー:「そうロシ。ウェールシュはしんぱいしょうロシ」
パーピー:「そうパッピ! それにね、まき達プリピュアを信じれば、ぜんぜん怖くないパッピ!」
パーピー:「何かあっても、絶対に助けてくれるもんパピ。ふふふ」
ウェールシュ:「………」パーピーのことばに口をムズムズとさせてしまう。
リアン:「……ウェールシュ?どうかしたアン?」
リアン:その様子を見ておずおずと尋ねる。
ウェールシュ:「プリピュアのみんなは…、なみは……」
ウェールシュ:「本当に、プリピュアになりたいと思って、戦ってるルッシュ……?」
パーピー:「パピピ?」
ロッシー:「ロシ?」
リアン:「……ウェールシュ?」
ウェールシュ:「………なっ」
ウェールシュ:「なんでもないルッシュ!」ブンブンと首を横に振る。
リアン:「え、で、でも……」
ウェールシュ:「みんな、もう休めたはずルッシュ!唐松りつきさんの気配を追うルッシュ!フンフン!」
ウェールシュ:ぺしぺし両手(前足ではないルシュ)をはたいてみんなを急かします。
リアン:「……」 ウェールシュの言う通り出発するか、もう一度だけ聞こうかと悩みつつ顔を上げ――。
GM:そのとき、妖精達の耳と尻尾がピーン!と反応を示す。
GM:間違いない。リボンの気配だ。
パーピー:「パピピ!」ピーン!
リアン:「アン!?」 ピーン!
ウェールシュ:「フン!」ピーン!
ロッシー:「ロシ?」ピーン!
ウェールシュ:「間違いない、リボンの気配ルッシュ!」
ウェールシュ:「こうしちゃいられないルッシュ、なんとしてもここで手に入れるルッシュ!」
ロッシー:「なら、手分けしてさがすロシ?」
パーピー:「さんせいパピ! パピはね~、こっちからいくパピ~!」パピュン!とさっそく向かい始める。
ロッシー:「ならロシーはこっちにするロシ~」 それとはまた別の方向にふわふわ飛んでいく。
リアン:「え、あっ……二人とも行っちゃったアン……」
ウェールシュ:「ふがっ…パーピーもロッシーも自由すぎるルッシュ~~!」
リアン:「うぇ、ウェールシュ……どうしようアン……?」
ウェールシュ:「ええい、こういうのはきちんと決めなくちゃだめルッシュ~~!」
ウェールシュ:リアンのことばに答える間もなく、プンプン怒ったまま別方向に駆けていく。
ウェールシュ:リアンが残される。
リアン:「……」 オロオロとした顔のままウェールシュの背中を見送って。
リアン:「……あ、あ!お、置いてかないでほしいアン~~~!!」
リアン:誰の後を追いかけるか迷いながらも慌てて駆けだす。
GM:妖精達が向かった方向には、鮮やかな紅葉に彩られた山。
GM:豪快な水音と共に、周囲にはひんやりとした川の空気が漂っている。
GM:日光名所、華厳の滝。奇しくもまつり達が観光ルートに組み込んだその場所だった。


【ミドルフェイズ5:華厳の滝】

GM:Middle5:全員(シーンプレイヤー:稲波なみ)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (67 → 76)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (66 → 67)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (76 → 80)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (63 → 66)


GM:日光、華厳の滝。
GM:ごうごうと滝の音が辺り一帯に響き渡っている。
GM:赤く色づいた葉の数々は、山は勿論滝や川の流れにも鮮やかな色を添えている。
GM:冷たい空気は何処か澄んだ荘厳さを連想させ、滝の威容を更に増していた。
GM:修学旅行2日目の午後。リボンとその持ち主を探しながらも観光を楽しんでいた君達は、予定通り華厳の滝を訪れた。
菜花かざり:「滝だ~!」ドドドドド、としぶく水滴が霧のようにかかる光景に目を丸くする
稲波なみ:「おお……なんだか涼しいっていうかちょっと寒いくらいだね」
菜花かざり:「うん、ひんやりします」
葛城まつり:「ひゃー、すごいね!」
湖東まき:「すごい音……」
稲波なみ:「使う?」みんなの分のウインドブレーカーを持ってきている。自分も着ている。
菜花かざり:カシャカシャ、とデジタルカメラで滝を撮影している
雨宮あむ:「……」無感動に滝を眺めている。
葛城まつり:「ん、これくらいなら大丈夫!」こちらも首にかけたカメラで写真を撮って回っている。
湖東まき:「わたしも平気」
湖東まき:両手の親指と人差し指を組み合わせてできた枠を覗き込むようにしている。
稲波なみ:「本当に大きいねえ、でも」近づいたとはいえ、まだ遠目と言える距離だ。それでも十分な威容。
葛城まつり:振る舞いは昨日よりも少し明るいくらいだ。どこかつとめてそうしている。
菜花かざり:「わ~、すごい。川になってます」
稲波なみ:「うん。それに……ほら!」
稲波なみ:「あそこ、虹がかかってる」
稲波なみ:「キレイだね~」
葛城まつり:「ね! 晴れててよかったな~」
湖東まき:「あっ、ほんとだ」
菜花かざり:「ホントです」
菜花かざり:「ちょっと丸っこいですね」
菜花かざり:「滝、お魚さんとか大丈夫なんでしょうか」
湖東まき:「滝つぼにはいないんじゃない?」
湖東まき:「いるのかな……?」
菜花かざり:「登れたりするんですかね…?」
稲波なみ:「無理じゃない……?」
稲波なみ:「ドバババーッだよだって」
葛城まつり:「滝壺にはたぶんいるよ?滝から落ちてきたんじゃなくて、下流から登ってきて住み着いたんだと思うけど……」
菜花かざり:「ほあー」滝を見上げて自然と口が開いている
稲波なみ:「へ~」
湖東まき:「そうなんだ……住みにくくないのかな」
湖東まき:「音とか……」手をひさしにして滝つぼを眺める。
稲波なみ:「あっかざりちゃんそのまま動かないでね」てってっと離れる。
菜花かざり:「ほあー?」動かない
稲波なみ:ぱしゃりと自分のスマホを出して写真を撮る。
葛城まつり:「そもそも魚って耳、聞こえるのかな」
湖東まき:「どうなんだっけ」
稲波なみ:「見て見て」ほわーと開けた口に滝が重なり、飲んでいるみたいに映っている。
菜花かざり:「運動部みたいです!」
菜花かざり:笑っている
GM:そうして君達五人が景色を楽しんでいると、どこからかか細い声が聞こえてくる。
???:「……ぇーる……、……っし……、……ぴー……」
葛城まつり:「ん……?」
稲波なみ:「今、何か……」
葛城まつり:何か聞こえたような気がするけど、滝の音に紛れてよくわからず首を傾げる。
雨宮あむ:「……」小さな声に耳聡く反応する。
葛城まつり:「あれ、なみちゃんも?」
稲波なみ:「……あっ、もしかして……」
稲波なみ:「あのね、ガイドさんが言ってたんだけど」
稲波なみ:「ここって……心霊スポットなんだって」
稲波なみ:「もしかして今のも……」
湖東まき:「いっ」びくっとする。
菜花かざり:「ぴっ」
菜花かざり:サイドテールが揺れる
???:「うぇ…………ゅ、ろっ………、ぱ……ぃ……」
GM:声はだんだんと近づいてきているようにも聞こえる。
稲波なみ:「こっち来てる……?」
湖東まき:「わ、わたしも聞こえてきたかも……」
菜花かざり:「や、やめてくださいよ」
葛城まつり:「え、じゃあ……本物のおばけかもしれないの?」
菜花かざり:「聞こえてきたぁ……!」
葛城まつり:ちょっとワクワクした様子でカメラを構える。
稲波なみ:「あっお塩!お塩あるよ」
稲波なみ:「お化けが出るといけないと思って持ってきたの」
葛城まつり:「ま、待ってよ。本物なら追い払うなんて勿体ないよっ」
菜花かざり:「何を仰るんですかまつりさん!?」
湖東まき:「ま、撒いてなみちゃん! はやく!」
湖東まき:「あっでもこういうところで勝手に撒いていいのかな……!?」
湖東まき:わたわたしている。
稲波なみ:「あ、でも外に撒いちゃダメなのかな……?」
葛城まつり:「だって、悪い霊じゃなくて良い霊かもしれないし……見つけてテレビ局とかに知らせたら大発見だよ?」
稲波なみ:「ねえなんか……足音もしない?」
菜花かざり:「近所の農家の人が土に塩まくとダメだって…!」
菜花かざり:「えぇ……!」
???:「うぇ……る…、ろ……しぃ…、ぱーぴ……」
稲波なみ:「足……」
稲波なみ:「足……?」
GM:声のする方、そして足音のする方へと君達は振り向く。
GM:するとちょうどそのとき、草むらからがさっと何かが飛び出してきた!
葛城まつり:「ほら、幽霊さーん、仲良くしましょう? 私達こっちですよ、こっち……」
菜花かざり:「っ─────!!(モスキート音)」
稲波なみ:「わっ……!」
葛城まつり:(カメラの連射音)
稲波なみ:食塩瓶のふたに手をかけて撒こうと構えて。
湖東まき:全力で顔を背ける。
???:「ま、まつり?みんな?」
リアン:「……よ、良かったアン~~~~!!」
湖東まき:「……」薄目を開ける。「……?」
葛城まつり:「あれっ……」レンズ越しに見慣れた顔を見つけて。
菜花かざり:浄化出来るなみちゃんの後ろに隠れている
稲波なみ:「リアン……?どうしたの?」
葛城まつり:「リアンじゃん! どうしたの、こんなとこで……あっ」口を抑える。
菜花かざり:「はい……?」恐る恐る。
GM:よくよく見れば、それは半べそをかき葉っぱを体中に引っ付けたりアンであった。
葛城まつり:周囲を見渡し、誰かに聞かれていないか警戒。……ふと、そこであむちゃんと目が合って。
湖東まき:「あ……」二人の様子を窺う。
雨宮あむ:「……まつり?」
稲波なみ:しゃがんで身体の葉っぱを取ってあげている。
雨宮あむ:気付いてない振りをして、首を傾げてみせる。
葛城まつり:「あっ……ううん。何でもない……」リアンを隠すように立ちながら。
雨宮あむ:「そう?」
雨宮あむ:視線を滝へと移しながら、耳だけはしっかりと欹てている。
雨宮あむ:(……妖精……こんなところに?)
葛城まつり:「……ご、ごめん嘘! ちょっとなんでもあるかも」
葛城まつり:「でも大丈夫だから、気にしないで!ね」
稲波なみ:「どうしたの、リアン」ひそひそ。「みんなは?」
葛城まつり:昨日の事を思い出し、罪悪感からよく分からないことを口にしている。
リアン:「そ、それが……リボンの気配をたどってたら、たぶんこの辺りにリボンがあるはずってなったアンけど」
雨宮あむ:(……! リボンが……)
リアン:「そしたらロッシーとパーピーが手分けして探そうって先に行っちゃって……ウェールシュも二人のこと追っかけてどっかいっちゃって……」
リアン:「ぼ、ぼく一人になって……リボンもだけど、三人も探さなくちゃって……」
リアン:不安なまま駆けずり回っていたのを思い出してか、また目がウルウルと潤んでいく。
稲波なみ:「大変だったね……」
リアン:「みんなに会えてよかったアン……」 べそべそしながらも尻尾を振っている。
葛城まつり:「そっか……うん、よく頑張ってここまで来たね。えらいよ」
葛城まつり:膝をついて抱きかかえ、頭を撫でている。
菜花かざり:「むむ……」なみちゃんの背中に張り付いている
菜花かざり:「詳しい話を聞くのは、場所変えたほうが良いかもですね…?」ひそひそ
稲波なみ:「かざりちゃん、お化けいなくなったよ……あっ」
湖東まき:滝を見るふりをしながらまつりちゃんの背後にいる。「そうかも……」
稲波なみ:「そ、そうだね」ひそひそ。「でも……」
稲波なみ:ちらりとあむちゃんを見る。今はこっちを見てないみたいなだあと思う。
雨宮あむ:(……リボンがこの近くに……それに妖精どもも逸れている)
稲波なみ:「またあむちゃんにごまかして、私たちだけでは……」
雨宮あむ:(上手くすればリボンを手に入れると同時に、妖精も始末できるまたとない好機)
葛城まつり:「あっ……その事なんだけど」さらに一段階声のトーンを落としながら、すこし真剣な眼差しになって。
葛城まつり:「ちょっと相談があって……やっぱり、あむちゃんに全部話しておきたいなって」
稲波なみ:「……何かあったの?昨日」
葛城まつり:「う……その、実は」
稲波なみ:昨晩寝て起きてからどこかぎこちないような気がしていた。気のせいじゃなかったんだと思う。
葛城まつり:「あむちゃん、やっぱり勘付いてたみたいで。……隠し事してるの?って聞かれちゃって」
葛城まつり:「してるよ、でも今は話せないの、って言っちゃった」
湖東まき:「そうなの……?」あんまり気付いてなかった。
葛城まつり:「それで……傷付けちゃった、気がする。気にしてないって言ってたけど……」
菜花かざり:「昨日の後で、そんな事あったんですね……」
稲波なみ:「そうなんだ……」もうあまり声を潜めてもいない。
稲波なみ:「でも、妖精のこと見えてないっぽいよ?」
稲波なみ:「それで話して……信じてくれるかな?」
葛城まつり:「それは……でも」
葛城まつり:「嘘じゃないんだから、なんとか信じてもらうしか……」
雨宮あむ:「──みんな」
雨宮あむ:不意に声を掛ける。気付けばいつの間にか、すぐ近くに立っている。
稲波なみ:「うーん……はっ」
菜花かざり:「ひゃっ、……あむちゃん?」
湖東まき:「ふぇっ」
稲波なみ:「ど……どおうしたの~~?」
葛城まつり:「あ、わっ」
葛城まつり:「……聞いてた?」
菜花かざり:(あっ、なみちゃんが誤魔化すの慣れてない時の話し方に…)
雨宮あむ:「何が?」素知らぬ顔で。
雨宮あむ:「私、喉がかわいてしまって。立ちっぱなしで少し疲れたし、向こうで休んでくるわ」
葛城まつり:「……。ううん、なんでも」
稲波なみ:ほっとしつつ。「えっ大変。私も何か……」言いかけて。「あっ……」
雨宮あむ:「こっちは一人で大丈夫だから、みんなは楽しんでいて」
稲波なみ:「う、うん」
菜花かざり:「あ、は、はい」
葛城まつり:「そっか……えっと、お大事にね」
菜花かざり:「じゃ、じゃあこの辺りを散策していますね。何かあったら……えーと…連絡ください!」
雨宮あむ:「うん。……それじゃあね」言って、四人から離れていく。
湖東まき:「ん……」
湖東まき:誰かが一緒に残った方がいいのかなと思いかけるも、言い出せずに終わる。
葛城まつり:「……あ、あむちゃん!」そのまま見送りかけてから、背に声をかける。
雨宮あむ:「……」少し迷ったように数歩歩いてから、ゆっくりと足を止める。
葛城まつり:「後で、お話したいことがあるの」
葛城まつり:「だから、えっと……ちょっと時間もらえたらな、って」
雨宮あむ:「……」まつりちゃんの顔をじっと見て。
雨宮あむ:「ううん」
雨宮あむ:かぶりを振る。
雨宮あむ:「別に、いい」
葛城まつり:「あ、え……」
葛城まつり:その返答に、それ以上うまく言葉も続けられず。
葛城まつり:所在なさげに視線を伏せる。いつの間にかその背中は見えなくなっている。
雨宮あむ:踵を返し、振り返らずに歩いていく。
雨宮あむ:(……そうだ)
雨宮あむ:(僕は、一人で大丈夫だ)
雨宮あむ:(これまでずっとそうだった。……これからも)


GM:では、プリピュアとシザーリオ、どちらが先にリボンを見つけることが出来るか対決となります。
GM:技能は知覚で、より大きい値の出た方が勝ち。プリピュア側は一番出目の高かった人の数値が採用になります。
葛城まつり:なるほどね
菜花かざり:がんばるぞ
稲波なみ:射撃じゃない……
GM:探しものですからね
雨宮あむ:四人がかりとはな
稲波なみ:一番いけそな人に支援いっぱいあげたいね
稲波なみ:かざりちゃんかな?
菜花かざり:私6d技能ありだから私かな
雨宮あむ:先に振ります 妖精……殺す!
湖東まき:天使の階梯も使う?
稲波なみ:侵蝕大丈夫?
湖東まき:やや気にはなる
葛城まつり:まきちゃん80こえてるものね
菜花かざり:私とまきちゃんが大変だから、支援射撃だけもらって、それで低めなら別の人にやろうか
稲波なみ:シザーリオ・出目見てから決めるか
雨宮あむ:なんかここにいいエフェクトあるな 使うか
葛城まつり:確かになんかリオがめちゃくちゃやって40とか出してくるかもしれんしね
雨宮あむ:《サポートデバイス:感覚》
稲波なみ:ダイスいっぱい増やしてる!
菜花かざり:ズルしてる!
湖東まき:妖精が見えないのに~!?
雨宮あむ:なんかシナリオ的には負ける前提な気がするが……関係ねえ殺してえ
雨宮あむ:振ります 終わりだプリピュア!
GM:血に飢えてる
雨宮あむ:20DX
DoubleCross : (20DX10) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,6,6,6,6,7,7,7,7,8,9,9,10]+8[8] → 18

葛城まつり:めっちゃ振ってる!
葛城まつり:でも頑張ればいけそうなラインだな……
稲波なみ:階梯なしでも行けるかもラインわね
湖東まき:かな?
菜花かざり:ですね
稲波なみ:《支援射撃》をかざりちゃんに!がんばえ~
稲波なみ:ダイスを+2個してね
菜花かざり:とりあえず私が頑張る!
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を2(→ 2)増加 (67 → 69)
菜花かざり:うおおー知覚
菜花かざり:8dx+1>=18
DoubleCross : (8DX10+1>=18) → 8[1,1,2,3,4,4,4,8]+1 → 9 → 失敗

菜花かざり:えーん
稲波なみ:そんな……
葛城まつり:あわわ
雨宮あむ:ハハハ
稲波なみ:援護ウイブレもらってあたしが行く?
雨宮あむ:所詮この程度かプリピュア 島に帰るんだな
菜花かざり:じゃあなみちゃんに《援護の風》《ウィンドブレス》。判定+5D、達成値+9。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を4(→ 4)増加 (76 → 80)
湖東まき:そうなるかなあ
稲波なみ:わーい がんばります
葛城まつり:あれ、なみちゃん感覚2じゃない?
葛城まつり:あっちがう
稲波なみ:成長させたよ!
葛城まつり:昔のキャラシ見ちゃってた
葛城まつり:がんばって~
稲波なみ:9dx+10>=18
DoubleCross : (9DX10+10>=18) → 10[1,1,2,2,3,6,9,10,10]+5[4,5]+10 → 25 → 成功

GM:つよ
稲波なみ:イエイイエイ
湖東まき:すごい!
葛城まつり:つよ!
菜花かざり:やった~!
雨宮あむ:馬鹿な……
菜花かざり:ハイターッチ
稲波なみ:ターッチ
GM:では、プリピュアが先にリボンを見つけることが出来ました。


GM:思いがけずリボンに急接近を果たした君達は、急遽リボン(と逸れてしまった妖精達)を探索することとなった。
GM:探すものが多い分、こちらも手分けをすることに決め。まつりとかざり(+リアン)・なみとまきの二チームに分かれた。
リアン:「た、多分こっちからリボンの気配がする……と思う、アン」
葛城まつり:「ふんふん、こっちね!」リアンの感覚を宛にしてそのまま付いていく。
菜花かざり:「ロッシーさんもそういう気配見つけるの、不思議と得意でしたねぇ」まつりちゃんと一緒についていく
菜花かざり:辺りを見回しながら、時折ズームモードにしたカメラを構えている。
GM:リアンの指差す方向を目指し、きょろきょろと辺りを見回しながら歩いていくと――。
唐松りつき:まつりちゃんには見覚えがある、カメラを首に下げた少女の姿が見えた。
唐松りつき:何かを抱えているようで、カメラは首から提げたままになっている。
葛城まつり:「あっ、いた!りつきさーんっ!」ぶんぶんと大きく手を振る。
菜花かざり:「おぉ、あちらが噂の」
葛城まつり:大きな声で呼びかけながら、凸凹とした山道を軽い足取りで踏み降りていく。
唐松りつき:「ん?……あっ、まつりちゃん!やっほーー!」
菜花かざり:足取りを真似するように、しかし数秒ほど遅れてついていく
唐松りつき:君の声にくるりと振り返るとこちらもブンブン片手を振る。もう片方の手には。
ロッシー:何故かちょこん、と見覚えのある姿が収まっている。
菜花かざり:「あっ、ロッシーさん」あまりにも自然なのでつい呼ぶ
葛城まつり:「ってあれ……ロッシーじゃん!」
唐松りつき:「ロッシー?あ、もしかしてこのぬいぐるみ、まつりちゃん達のなの?」
葛城まつり:「えっ、あれ……?りつきさん、その子、見えて……?」
葛城まつり:一瞬リボンの事も忘れて驚き、そう訊ね返してしまう。
唐松りつき:「え?うん。ちょっと前に休憩所のテーブルの上に置いてあったの見つけてね」
菜花かざり:「あ……はい!そうです。私のなんです!」
唐松りつき:「周りに持ち主っぽい人居ないし、誰も気にしてなかったし。落とし物預り所とかあったらそこに持っていこうかなって」
葛城まつり:「あ、ああ……そう、なんだ……」
唐松りつき:「あ、そうなんだ!良かった、ちゃんと見つかって~」
菜花かざり:「そ、そうだったんですね。ありがとうございます。ええと……その、姿が見えなくて、探してたところです」
唐松りつき:「はい。もう忘れたりしないようにね?」
菜花かざり:「ありがとございます」ペコペコと頭を下げる。
唐松りつき:にこやかに笑いかけながらロッシーをかざりちゃんへ手渡す。
ロッシー:おとなしくしたまま手渡される。
葛城まつり:「ねえ、リアン……」こそこそと耳打ちする。「妖精が見えるのって、プリピュアの素質がある人だけなんだよね?」
菜花かざり:受け取る。のんびりしてるとほんとに人形さんみたい。
リアン:「そ、そのはずアン……」 コソコソと耳打ちを返す。
葛城まつり:「じゃあ、りつきさんって……」
リアン:「も、もしかしたら……プリピュアの素質がある、かもしれないアン」
菜花かざり:「ロッシーさんもちゃんとぬいぐるみのフリしてたんですね。えらいですよ」ヒソヒソ、と褒める
菜花かざり:他の妖精さんだと動いちゃいそう、とホワンホワン。
葛城まつり:「ええっ。じゃあ、ちゃんと事情とかも話したほうがいいのかな……あっ」
ロッシー:「ふふん。ロシーはじょゆうなかざりのパートナーロシ。演技だってお手の物ロシ」
葛城まつり:「それで……リボンって、あの腕につけてるので合ってる?」りつきさんの腕を指さして。
菜花かざり:「んん~~良い子です」
菜花かざり:戻ってきたぬいぐるみに対するようにロッシーさんを撫でる
リアン:「ま、まちがいないアン。リボンのパワーを感じるアン」
葛城まつり:「そっか……ありがと」頷いて、かざりちゃんの傍に寄ってきて。
葛城まつり:「ね、やっぱりりつきさんの腕のやつがギフトリボンみたい」
菜花かざり:「なるほど……言ってたとおりですね」こくこく、とうなずく。
葛城まつり:「それに、かざりちゃんも……気づいてるよね?」
葛城まつり:「りつきさんにロッシーの事が見えてるってことは、プリピュアになる素質がある人なんだよ」
菜花かざり:「はい。前に話しましたもんね」あむちゃんに打ち明けよう、の時。
葛城まつり:「だから……どちらにしても、島を守るために手伝ってもらえないかってお願いすることにはなると思うし」
葛城まつり:「ここでは全部事情を打ち明けて、リボンを譲ってもらうのがいいかなって思うんだけど……どうかな?」
菜花かざり:「そう、ですね。知らないままリボンを持ってると、いつかシンショック達に気づかれるかもしれませんから」
菜花かざり:「見たところ、妖精さんは一緒じゃないみたいですし。変身出来ない人が襲われると危ないです」
菜花かざり:うん、とまつりちゃんの意見に頷く
葛城まつり:「ん。じゃ、そうしよう」
唐松りつき:二人がコソコソ話しているのをなんだろ?と首を傾げながら見ている。
葛城まつり:こそこそと目の前で相談していたので不審がられた気がするが。改めて振り返って、りつきさんに向き直り。
菜花かざり:「ええと。ありがとうございました。りつきさん……ですよね?まつりちゃんから聞きました」ヒソヒソを打ち切ってもう一回お礼。
葛城まつり:「一緒に修学旅行に来てる、友達のかざりちゃんです」
菜花かざり:「菜花かざりです。お写真をいっぱい撮ってらっしゃると聞きました」こちらも、と首から下げたデジカメを持ち上げる
唐松りつき:「あ、これはごていねいに。唐松りつきです」
葛城まつり:「それで……いきなり失礼かもしれないんですけど。私達、りつきさんにお願いしたいことがあって」
唐松りつき:「ん、なあに?」 軽く頭を下げたあときょとんと聞き返す。
葛城まつり:「その……実はですね。りつきさんの持ってるそのリボンを、譲って欲しいんですっ」
唐松りつき:「リボンって……これの事?」 自分の右手首に付けたそれを掲げて見せて。
葛城まつり:「はい。もちろん、ただ綺麗だからとかじゃなくて……重大で、ちゃんとした理由があってですね」ね?とかざりちゃんの方を見る。
菜花かざり:「は、はい。実は、そのリボンに似たのを、私達も持ってて……」
菜花かざり:ゴソゴソ、と色違いのリボンを取り出す。
菜花かざり:「このリボンには不思議な力があるんです。それを……」
菜花かざり:今しがた受け取ったロッシーさんを掲げて
菜花かざり:「この子たちと一緒に、集めてるんです!」
ロッシー:「ロシ」 掲げられるのに合わせて片手をぴっと上げる。
唐松りつき:「……」 ロッシーが動くのをじっと見届けて。
菜花かざり:片手はロッシーさんを抱えて、もう片方はリボンを持っている。ぬいぐるみの腕を動かす余裕はない
唐松りつき:「え?」
唐松りつき:大量の?マークを浮かべながらぱちぱちと目を瞬いた。


雨宮あむ:そうして話し込む三人を、物陰から見つめる影があった。
雨宮あむ:(あれは……間違いない、ギフトリボン……!)
雨宮あむ:(まさかこんなところにあるとはな……探しても見つからないわけだ)
雨宮あむ:話し込むまつりちゃんとかざりちゃんを見つめ、
雨宮あむ:(……二人か。それも油断している。妖精は一匹……)
雨宮あむ:(今なら、奪える……!)
雨宮あむ:僅かに逡巡する。それも一瞬だった。胸に満ちる空虚な痛みが背中を押した。
雨宮あむ:迷いを振り切るように、赤縁の眼鏡を外す。流れ落ちる瀑布が一切の音を掻き消す中、金色の目が妖しく輝く。
雨宮あむ:セーラー服の襟元を開き、ぞぶり、と片腕を胸に突き入れる。
雨宮あむ:「ぐ……ぅうううぅうっ……!」
雨宮あむ:胸元からどす黒い瘴気が濁流のように噴き上がり、全身が呑み込まれていく。
雨宮あむ:艶めく黒髪は暴風に舞うように揺らめき、やがて色を失い、透き通るような銀色へと変わっていく。
雨宮あむ:それは茨が巻き付くようにひとりでに渦を巻き、頭の後ろで長い三つ編みが編み上げられる。
雨宮あむ:瘴気は少女の身体に纏わりつくように凝縮し、軍服を思わせる漆黒の外套が織り上げられていく。
雨宮あむ:「あぁああぁあッ……!」
雨宮あむ:そして、胸の穴からは鈍い銀色に光る、巨大な鋏が引き抜かれる。
シザーリオ:現れたその姿は、最早雨宮あむではなかった。
シザーリオ:「……ピュアストライプ……」
シザーリオ:別人のような低い声で呟き、話し込む三人へと足を踏み出す。ぎらり、と刃が光を反射する。
GM:そのとき。歩き出そうとしたシザーリオの背後から、聞き慣れた――聞きなれてしまった声が聞こえる。
湖東まき:「……あむちゃんが……」
稲波なみ:「シザーリオ……?」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:足を止める。数秒、その場で固まって。ほんの僅かに目を伏せて。
シザーリオ:刃を突き付けるように振り返った。


GM:時間は少し遡り。まきとなみの二人は、主に妖精達を探す組として周囲を探索していた。
稲波なみ:「リアン以外の妖精って、どんなところにいると思う?」
稲波なみ:沢を歩く。なるべく平坦な道を選んで歩いている。
湖東まき:「ううーん」なみちゃんと並んで歩きながら、時折立ち止まっては背伸びをして見回す。人より少し見える範囲が狭いので。
湖東まき:「パーピーはきっと、食べ物があるところだと思う」
湖東まき:「ウェールシュはどう?」
稲波なみ:「うーん……」
稲波なみ:「他の妖精を見つけて、ぷりぷりお説教をしてるかも」
湖東まき:「ロッシーさんはどうかなぁ」
湖東まき:かざりちゃんがいつもそう呼んでいるのでさん付け。
稲波なみ:「どうだろう……普通に疲れてそのあたりで休憩してるんじゃないかなあ」
稲波なみ:「一番すぐ見つかりそうな気がする」
湖東まき:「そうかも」
稲波なみ:「まつりちゃん、かざりちゃんを置いてずんずん進んでないかな……」
稲波なみ:「ちゃんと合わせてあげてるかな」はらはらしている。
湖東まき:「そこは大丈夫じゃない?」また背伸びをしつつ。
サブGM:ではそんな話をしていると。
湖東まき:「昨日だって、わたしたち、まつりちゃんにおいてかれるような気はしなかったし……」
湖東まき:「……会ったばっかりの頃は違ったっけ?」
稲波なみ:「そうかも。だけど急いで探さないと、だと」
稲波なみ:「慌てちゃうかもだしね。普通の感じではいられないかも」
サブGM:ぴゅるるる~~っと効果音。遠くから一匹の鳩が飛んでくる。
湖東まき:「む。それもそっか」
湖東まき:「……?」
サブGM:何やら団子を二つぶら下げたようなシルエットの鳩である。
稲波なみ:「あれ、今なにか音が……」
サブGM:よく見ると(よく見なくても)鳩の足には首根っこを掴まれたパーピーがぶら下がっていて──
サブGM:さらにその身体にはウェールシュがぶら下がっている。
パーピー:「あっ!まき~~~~~!」にこにこしている。
稲波なみ:「……おばけ……じゃないよ!」
ウェールシュ:「ぬあっ!なみ~~~~~~~~~!」涙目。
:「ポッポ~~!」鳩だ!
湖東まき:「ぱっ」
湖東まき:「……ぅぇええ!?」
:重くてうまく飛べない鳩が、とうとう足を離す!
稲波なみ:「ウェールシュ……!」
サブGM:パーピー&ウェールシュ、二人に向かって急降下!
稲波なみ:「ああっ!」
湖東まき:「わーっ!」
湖東まき:咄嗟に両手を広げる。
パーピー:「きゃ~~~~~っ!」くるくる回りながら落下してくる!にこにこしたままキャッチされます。
湖東まき:「はぅっっ」前後に大きく揺れつつもなんとかキャッチ。
稲波なみ:タオルを広げる。
ウェールシュ:「ぬあぬあぬあルシュルシュルシュふぐっ」タオルに包まれます。
稲波なみ:わしわしわしわし「ウェールシュ~……?」
稲波なみ:「どうしたの……?」わしわしわしわし
:「重くてこりごりポッポ~~」飛んでゆく。
稲波なみ:「あれ、今……?」上を見上げるがもう居ない。
ウェールシュ:「そっそれはパーピーが…ふぬぬぬほわわわわ」わしわしされている。
湖東まき:「けほっけほっ……」胸部への衝撃で咳き込む。涙目。
稲波なみ:片手でわしわししながらまきちゃんの背中を撫でる。
パーピー:「まき~~~っ! 大丈夫パピ? ごめんなさいパピ…」
湖東まき:「んぐぅ……だ、大丈夫……」
湖東まき:「パーピーたちも、無事で……よかった……」まだちょっと苦しそう。
パーピー:「パピパピ」まきの手のひらをよしよし撫でる。
ウェールシュ:「そんなにされたらうまく喋れないル~シュ~~」わしわしされている。
稲波なみ:わしわしの手を止めて。「でも無事でよかった……」
稲波なみ:今度はぎゅーっとする。
ウェールシュ:「ふっ………ふぐぐぐぐぐ……………」真っ赤になっている。
パーピー:「あのね、パピね、ひとりでお空を飛んでたら、鳩さんが隣を飛んでたパピ!」
稲波なみ:「あっごめんね」パッと解いて。
パーピー:「それでね、鳩さんとねお友達になって見つけ方を教えてもらおうと思ったら…捕まっちゃったパピ~!」
ウェールシュ:「べ……別に……謝るようなことじゃ……」
稲波なみ:「パーピーは元気だなあ。ウェールシュは……?」
ウェールシュ:「ふあっ」
稲波なみ:優しくなでながら。
湖東まき:「パーピーらしいね」苦笑しつつ撫でる。
ウェールシュ:「べ…別に……」
パーピー:「ウェールシュは、パーピーを助けてくれようとしたパッピ~!」
湖東まき:「助け?」
稲波なみ:「そうなの?」
ウェールシュ:「か…勝手に遊んでるからお説教をしようとしただけルッシュ!」
ウェールシュ:「そしたらルシュを掴んだまま、鳩が飛んでいっちゃっただけで…助けるなんてしてないルシュ…ふぐぐ…」
湖東まき:「あ、それで……そうだったんだ」おだんごみたいに連なっていた様子を思い出して。
稲波なみ:「えらいね、ウェールシュ」目を細めてまた撫でる。
湖東まき:「わたしからも、ありがとう」
ウェールシュ:「やめ…ふぐっ…うぐぐぐ……」赤くなったほっぺがむちむち膨らんでいる。
ウェールシュ:「や…やめるルッシュ!そんなことよりリボン探しルッシュ~~~!」
稲波なみ:「その前にロッシーだよ」
稲波なみ:「今ね、リボンはまつりちゃんとかざりちゃんが探してくれてるから」
湖東まき:「そうだった」ぴっと周辺を警戒し直す。
ウェールシュ:「むっ。ロッシーも、すぐ近くを探しているはずルッシュ」
湖東まき:「……雨宮さんも、あんまり一人だと心細いかもしれないし」
稲波なみ:「うんうん。急ごう!」
湖東まき:「だねっ」
GM:妖精二人を加え、二人は再び歩き出す。
GM:歩くうちに辿り着いたのは、少し木々の茂った森に片足を踏み入れたような地点。
GM:そこで見覚えのある背中を見つけることが出来た。
パーピー:「パッピ、パッピ、パッピ、パッ……」まきの頭にのっかり、道の凸凹で揺れるたびに歌っている。
パーピー:「ピ!誰かいるパピ!」あわててずるずる頭の後ろに下がる。
稲波なみ:「あれ、うちの制服……あの髪……」
ウェールシュ:「むむっ」なみの背中に隠れる。
湖東まき:「……雨宮さん?」
稲波なみ:「あむちゃんだよね?どうしてこんなところに……?」
稲波なみ:「わたしたちのこと、探しに来たのかな」
湖東まき:「かもしれない」
シザーリオ:二人の見ている中で、雨宮あむは自らの胸に腕を突き立て──
シザーリオ:噴出する瘴気に呑まれ、変貌したその姿は、あむではない……だが、二人のよく知るものだった。
稲波なみ:思わず駆け寄ろうとして、足を止めて。代わりに困惑の言葉が紡がれる。
湖東まき:背伸びして片手を挙げかけた姿勢のまま、吸い込んだ息が行き場をなくす。
湖東まき:「……あむちゃんが……」その言葉自体が迷子になったみたいに、か細く震えた声が出る。
稲波なみ:「シザーリオ……?」困惑と、そして。不倶戴天の敵の名前に、警戒と敵意が僅かににじむ。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:僅かに足を止める黒衣の背。そして振り返り、二人に刃を向ける。
湖東まき:「っ」
稲波なみ:「……!」
シザーリオ:「……ピュアバブル……ピュアミルフルール」
シザーリオ:敵意に満ちた双眸。刃が光を反射する。
稲波なみ:「ウ……ウェールシュ!」
ウェールシュ:「なみ!」リボンで飾られた紫色の小箱が出現。
シザーリオ:その時には既に、なみの眼前まで肉薄している。
稲波なみ:小箱を受け取り、掲げ。「――プリピュア・オープン――」
稲波なみ:「えっ」
シザーリオ:瞬く間に胸元を掴み上げ、身体を沈ませ、すくい上げるように滝壺へと放り投げる!
ウェールシュ:「なみっ!」血相を変えます。
湖東まき:戦いに入ろうとするなみちゃんを見ても、同じように声を上げることはできない。
稲波なみ:「……!」
ウェールシュ:咄嗟に身を翻し、落下しゆくなみを追いかける。
稲波なみ:頭から滝へと落下しながら、だが確かに手の中にあるままの小箱を下に掲げる。
稲波なみ:「ギフ」ザパン、と滝壺へと着水。
稲波なみ:大きく水柱が上がる。
ピュアミルフルール:千花模様に彩られた、紫色の短髪の少女が、滝壺の水面から顔を出す。
ピュアミルフルール:「シザーリオ……!どうして!」遥か眼下から声を張り上げるが、あまりにそれは遠い。
シザーリオ:「……」
湖東まき:その上方の地上にとどまりながらも、蛇に睨まれた蛙のように立ち尽くしている。
シザーリオ:そちらには最早目もくれず、立ち尽くしたままのまきを一瞥する。
パーピー:「だめパピっ!」 まきの前にバッと現れる。
湖東まき:「!」
パーピー:「まき! 大丈夫パピっ! プリピュアになって戦うパピっ!」
シザーリオ:凍り付くような殺気が、まき一人へと放たれる。
シザーリオ:冴え渡る銀の剣は、まきのすぐ近くにある。シザーリオが僅かでもその気になれば、一瞬で切り裂かれるであろうことは明白だ。
パーピー:「ふぅっ……」
湖東まき:言葉未満の浅い呼吸を繰り返す。
湖東まき:なみちゃんと同じように声を張り上げ、ギフトを手に取って変身すべきなのに。
湖東まき:そうしたいと思っているのに、そのように体が動かない。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:震えるその様子を見て、興味を失ったかのように身を翻す。
シザーリオ:視線の先には唐松りつき──その手にあるギフトリボン。
シザーリオ:(プリピュアはいつでも始末できる……。今、優先すべきはリボンだ)
シザーリオ:(プリピュアどもにリボンは渡さん。ここで一縷の望みを……断つ!)
シザーリオ:ひらりと舞い落ちてきた紅葉を空中で掴み取り、そこにどす黒い瘴気を注ぎ込む。
シザーリオ:「……さあ、覚醒めざめろシンショック!その衝動のまま暴れ尽くせ!」
GM:ざわりと周囲の木々全体が揺らめく。
GM:まだ木々についたままのもの、地面に落ちたもの、今まさに空中を舞い降りる最中のもの。
GM:赤く色づいた葉の数々が、黒い瘴気の呼応するように渦巻いて集まっていく。その渦の中心にぎょろりと吊り上がった目が浮かび――。
紅葉型シンショック:「シィィィィィンショォォォォォック!」
GM:新たなる闇の僕が、甲高い産声を上げた。


GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
菜花かざり:うーん ロイスは保留で以上です
ピュアミルフルール:シザーリオに対してとしてロイス取ろうかな
湖東まき:あむちゃんに取りたいけど感情どうしようかな
ピュアミルフルール:分かりあえないのかな/すごく強い:○ で。
葛城まつり:ロイスそのままで!
湖東まき:雨宮あむ 全然気付かなかった/○恐怖
湖東まき:かな……?
湖東まき:それで以上です
GM:はい。ではシーンエンドになります。


【ミドルフェイズ6】

GM:MIddle6:全員(シーンプレイヤー:葛城まつり)
GM:続けて全員登場です。皆さん侵蝕をどうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (66 → 68)
ピュアミルフルール:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (69 → 75)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (80 → 84)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (80 → 86)


GM:シンショックの出現により、周囲には瘴気が漂い人々は次々に意識を失っていく。
GM:元から冷たい空気が更に一段冷えたような。肌を指す緊張感が滝全体を覆っていくのが分かる。
GM:そんな中、プリピュアである君達と、唐松りつきだけがしっかりと意識を保っていた。
唐松りつき:「え、えぇ……?これって……」
葛城まつり:「まさか……シンショック!? でも、どうしてこんな場所で……!」
菜花かざり:「ま、まさか、あの人達も旅行に……!?」
葛城まつり:島の外までハウンド達が追ってきたなんて、そんなはずはないと思いたい……けど。肌を刺すこの感覚は、紛れもなく本物で。
菜花かざり:咄嗟に特徴的な軍服のような服装の人々を探している。主に木の上など。
葛城まつり:「やるしかない、よね……!」鞄の口を開き、リアンを外に出しながら。
GM:戸惑う三人の元へ赤い影が忍び寄る。一見落ち葉の旋風に見えるそれは、しかしはっきりと黒い瞳で君達を見据えている。
葛城まつり:「ねえ!」振り返って。「ここは私達が何とかするから、りつきさんは逃げて!」
唐松りつき:「え、でも」
菜花かざり:「む…!」一塊になった紅葉に気づく
GM:何かを言いかけたりつきを分断するように、紅葉の渦が叩きつけられる。
紅葉型シンショック:「シィィンショォォォォック!」
葛城まつり:「うあっ! だ、大丈夫……!?」
葛城まつり:渦の向こうに声をかけながら、シンショックへと向かい合う。
唐松りつき:「う、うん!なんとか!」
菜花かざり:「んぎゅっ!」とっさに避ける
菜花かざり:「りつきさんは逃げてください!私達でなんとかします!」
葛城まつり:「私達は大丈夫だから、ね?」
唐松りつき:少しだけ迷うような間を置いて。
唐松りつき:「……分かった!でも、私もやれるだけのことはするから!」
唐松りつき:「二人とも気を付けて!」
葛城まつり:「えっ」やれるだけのこと、という言葉にちょっと不安になる。「うん……! そっちも、無理しないでね!」
菜花かざり:「お気をつけて!」
GM:二人の返事を聞いた後、りつきが身を翻して駆けていくのが紅葉の隙間越しに垣間見えた。
シザーリオ:(……掛かった)
シザーリオ:それを待っていたように、シザーリオはまきの前から姿を消す。リボンを奪取すべく、りつきを追ったのだろう。
湖東まき:「あっ──」
パーピー:「まきっ!」
パーピー:「今度こそ変身パピ!」
湖東まき:呆けたようにシザーリオの消えた先を目で追って。
湖東まき:「…………」
湖東まき:「~~~~~~~~~っ!!」ぎゅっと目をつむり。
湖東まき:ばっ しん!!
湖東まき:両手で自分の頬を思い切りひっぱたく!
パーピー:「まき…!」
湖東まき:「……うんっ」
パーピー:リボンが施された、青い小箱を差し出します。
湖東まき:「ごめんね、パーピー」
湖東まき:頬に赤い腫れ跡を作ったまま小箱を受け取る。
パーピー:「ううんパピっ。プリピュアがいて、まきとパピが揃っていれば、絶対大丈夫パピッ!」
湖東まき:「うん」
湖東まき:「わかってた。わかってる!」

湖東まき:青い小箱を天に掲げる。「プリピュア・オープンギフト!」
湖東まき:ふわりとひとりでに箱が開く。ほどけたリボンがまるく結ばれ、風船みたいにふくらんで、輝く大きな泡となる。
湖東まき:最初はひとつ。はじけて無数。ぐるりと渦を描いたそれが、まきの頭から足までを包み込み──
湖東まき:──四肢の末端から順に割れて、現れるのは海色のドレスの少女。巻いた豊かな青髪に、虹の色彩を灯す絵筆。
ピュアバブル:「憧れを織るひらめきの紋様──ピュアバブル!」

菜花かざり:黄色い小箱を両手で受け止めて、しゅるりとリボンを解く「──プリピュア・オープンギフト!」
菜花かざり:右手に小箱を持ちながら、くるりくるりと回転する。
菜花かざり:漏れ出た光が身体を包み、黄色のリボンを模様を描くようにしゅるるんと回すと同時、しゃんしゃんしゃん、と鈴の音が響く。
菜花かざり:音が光に形を与えるように、その姿がドレスに包まれる。髪をくくるリボンは大きく華やかに、手首を飾るようにリボンを結ぶ
ピュアロココ:「きらめき飾る、やさしさの紋様! ピュアロココ!」

葛城まつり:「行くよ、リアンっ」小箱のリボンを解き、右手をまっすぐと伸ばして空に掲げる。「──プリピュア・オープンギフト!」
葛城まつり:開いた小箱からシャワーのごとく溢れ出した光が、少女の身体を覆っていく。
葛城まつり:手にしたリボンを風に任せて振るうにつれ、しゃん、しゃんと鈴の音が鳴って。どこか暖かな色彩の光輝が、身に纏うドレスへと変わっていく。
葛城まつり:白地に桃色のストライプが差すような、伝説の戦士の装い。新たなリボンでポニーテールを結い直すと、一回りボリュームの膨らんだ髪が風に揺れた。
ピュアストライプ:「世界を繋ぐ勇気の紋様! ピュアストライプ!」


GM:ここでこのシーンの進行について説明します。
GM:このシーンは少し特殊なFS判定で進行していきます。内容はこちら。
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:回避orガードの値 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:0/16
対シザーリオ 判定:知覚 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:0/8
GM:このFS進行判定では、クリアすべき目標が二つあり並行して進めていきます。
GM:誰がどちらに挑むかは自由ですし、どちらかだけを先にクリアすることも出来ます。
GM:しかし、両方をクリアしなければ最後の判定である「リボン争奪」に挑戦できません。
GM:どちらもまんべんなく進めていくも良し、どちらかだけを集中的にクリアしてしまうも良し。相談の上お決めください。
GM:質問などはありますか?
ピュアストライプ:ハプニングチャートはあります?
GM:あります。中身は振ってみてのお楽しみということで。
ピュアストライプ:ひえ~
GM:他は大丈夫そうかな?では早速1ラウンド目を始めていきましょう。
ピュアロココ:しゃいっ
GM:代表者にハプニングチャートを振って頂きます。ダイスは1d100で。
ピュアミルフルール:がんばるよっ
ピュアバブル:やるぞ!
ピュアバブル:紛らわしかったけどダイスはストライプがいいんじゃないかな
ピュアロココ:じゃあストライプから振ってもらお
ピュアストライプ:じゃあやるぜ
ピュアロココ:GO
ピュアストライプ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 26

ピュアロココ:どうだ
26~30:吹き荒れる紅葉。対シンショックの判定をしたPCは、判定の直後に放心を受ける。
ピュアミルフルール:そんな……
ピュアロココ:ひぇー
ピュアロココ:景色に心を奪われて……
ピュアバブル:綺麗だから……
ピュアストライプ:追加で判定することにならなければまあ……大丈夫……?
ピュアミルフルール:ラウンドだものね
GM:では、順に判定をどうぞ。
ピュアストライプ:セットアップなんかする人……はいないかな 私はないです
ピュアミルフルール:ないよ~
ピュアバブル:なきはず
ピュアロココ:武器は作らなくても良さそうだし、なし!
GM:あっと、そうでした 申し訳ない
GM:全員何もなければ改めてどうぞ
サブGM:ピュアロココからですね~
ピュアロココ:はーい
ピュアロココ:ではシザーリオの判定を知覚で。
ピュアロココ:《援護の風》《ウィンドブレス》。判定+5D、達成値+9。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を4(→ 4)増加 (86 → 90)
ピュアロココ:12dx+10>=7
DoubleCross : (12DX10+10>=7) → 10[2,4,4,5,5,5,6,8,9,9,9,10]+9[9]+10 → 29 → 成功

ピュアロココ:惜しい
ピュアミルフルール:すごい
サブGM:すごい出目
ピュアバブル:おおー
ピュアロココ:人探し!
GM:最大値一歩手前!
GM:では一気に進行値が3溜まります。
ピュアロココ:ギュンギュン!
ピュアロココ:特に変化とかなければミルフルールも続いてこ
ピュアミルフルール:いきます 対シンショックするよ~
ピュアミルフルール:『フルールウェーブ・カーテン』:《ゲットダウン》。射撃で回避判定します。
ピュアミルフルール:最大達成値の30点まで行きたいな いけるかな……
GM:どうぞ!
ウェールシュ:なみならいけるに決まってるルッシュ!
ピュアストライプ:なみちゃんがんばれ~
ピュアミルフルール:5dx+31
DoubleCross : (5DX10+31) → 10[2,3,5,6,10]+3[3]+31 → 44

ピュアロココ:がんばるロコ~
ピュアミルフルール:がんばった
ピュアストライプ:わあ すごいね
ウェールシュ:ふん!ふん!
ピュアバブル:すご~い!
ピュアロココ:がんばってる~!
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (75 → 77)
GM:ファンブルしない限り行けるんだよな…… 進行値が4溜まります
サブGM:放心受けてね~
ピュアミルフルール:スン……
ピュアストライプ:じゃあ私かな
サブGM:ストライプどうぞ!
ピュアミルフルール:《支援射撃》するね!ダイスを+2個して~
ピュアストライプ:シザーリオを追いかけるよ~ 知覚で判定!
ピュアストライプ:あっありがたいぜ
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (77 → 79)
ピュアストライプ:4+2で6個!いきます
ピュアストライプ:6dx+1>=7
DoubleCross : (6DX10+1>=7) → 10[4,6,7,7,8,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

ピュアストライプ:おしい
GM:回していくねぇ!
サブGM:おしいけどすごいよ~
ピュアロココ:くるくる
GM:では進行値が5まで溜まり、対シザーリオの判定技能が攻撃技能に変更されます。
ピュアロココ:なんと!
ピュアストライプ:おっ
ピュアバブル:おや
GM:無事見つけられたので次は足止め、という形ですね
ピュアロココ:なるほど
ピュアミルフルール:おお なるほどね
サブGM:〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉〈交渉〉ってことでいいのかな
シザーリオ:見つかっとる!!
GM:そうですね、その4技能のうちいずれかになります
ピュアロココ:射撃判定ならロココは武器作らなきゃだ
ピュアロココ:了解です!
ピュアロココ:バブルもやっちゃえ~
ピュアバブル:よーし
ピュアバブル:あっところで
ピュアバブル:対シンショックの判定をガードで行う場合なんですけど
GM:はいはい
ピュアバブル:誰かをカバーしたことになったりは……しませんか……?
GM:他の皆がメジャー使って判定してるし、メジャー放棄で庇ったことにして良いですよ
ピュアミルフルール:カバーしたときだけガード値が上がる力があるってわけ
ピュアバブル:ほんと~!?
ピュアバブル:ありがとうございます 非常に助かります
ピュアバブル:では改めて対シンショックをガードで。メジャー放棄カバーをしつつ《氷盾》を使用。
ピュアバブル:ガード値はクリシーの12、氷盾で15、カバー時に有効な守護者の手袋の3で
ピュアバブル:ちょうど30!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を2(→ 2)増加 (84 → 86)
パーピー:すごいパピ!
ピュアミルフルール:おお……!
GM:バッチリだ……では進行値が4溜まって8!
ピュアストライプ:すごまきちゃんだ
GM:こちらも技能の変更が起こります。攻撃技能(白兵・射撃・RC・交渉)/ダメージの値に変更。
ピュアバブル:何~!?
ピュアミルフルール:あっ達成値じゃない!
GM:あ、いや 達成値がダメージの値か好きな方を選べる形式です
ピュアミルフルール:あっなるほど
ピュアロココ:なるなるほど
GM:ではここで1ラウンド目の進捗を纏めましょう。
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/16
対シザーリオ 判定:攻撃技能 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:5/8
サブGM:クリンナップになるから放心受けた人は解除されるよ~
ピュアストライプ:放心くんのそういう優しいとこ好きだよ
ピュアバブル:されました
ピュアミルフルール:わーい
GM:ではこれより演出に入ります


紅葉型シンショック:「シィィィィィィィ…………」
紅葉型シンショック:高い唸り声を響かせる顔を中心に、周囲の紅葉が寄り集まっていく。
ピュアロココ:「っ! 来ますよ、ストライプ!」
紅葉型シンショック:まるで全てを吸い込もうとするかのような風が一度止まると、集まった葉の数々がまるで刃物のように煌めきながら四方八方にまき散らされた。
ピュアストライプ:「っ、あの姿……いったいどこを叩けば……」ぐっと拳を握り硬めながら迎え撃とうとして。
紅葉型シンショック:それはストライプとロココは勿論、周囲に倒れている一般人や観光のために造られた建物にまで危害を及ぼそうとしている。
ピュアバブル:刹那、放たれた刃と二人の間に、青い影が滑り込む。
ピュアバブル:「プリピュア・バブル──」
ピュアバブル:「──ケージ!」
ピュアバブル:ぽぽぽ ぽん!
ピュアバブル:プリピュアたちに向かうもの、人や建造物に迫るもの。
ピュアバブル:それらの葉の一群が全て、中空に生じた煌く泡の内に捕らわれて。
ピュアバブル:「てぇっ!」
ピュアバブル:絵筆でひっぱたくみたいにして矢印の図柄が描かれると共に、人気のない方向へと吹き飛ばされる。
紅葉型シンショック:「ショォォオォォォッ!?」
ピュアストライプ:「バブル……! ありがとう、助かったよ!」
ピュアロココ:「バブルっ!」ぱ、と表情が明るくなる
ピュアバブル:「うんっ」
ピュアバブル:「でも……あの、シザーリオが……」二人の方を振り返りかけて言い淀む。
紅葉型シンショック:「シィィィィショォォォ……!」
紅葉型シンショック:急な新手に狼狽えるような声をあげたものの、吹き飛ばされた紅葉の欠片たちを再びかき集めようと渦を作り出す。
ピュアストライプ:「えっ、シザーリオ……あいつもこっちに来てるの!?」
ピュアミルフルール:それらの渦に、ヒモのようなもの――リボンが混ざる。
ピュアロココ:「じゃあ、このシンショックはシザーリオが…!」
ピュアミルフルール:それが紅葉の欠片を絡め取り、巻き付き、肥大化する。
ピュアミルフルール:先端が紅葉の集まった、鎖付きの槌のようになる。
ピュアミルフルール:「フルールバインド――シュート!」
ピュアミルフルール:そのままその塊を、シンショックの中心部へと叩きつける。
ピュアロココ:「このリボンは……!」
ピュアミルフルール:それを放つように放り投げて、皆の前へと着地する。
紅葉型シンショック:「ショッ、ォォォオォォォ……!」
ピュアミルフルール:ずぶ濡れの少女の周りに、千花が舞い散る。
紅葉型シンショック:顔の正面に攻撃を叩きつけられてグラグラと後ずさる。
ピュアミルフルール:「ココロを巻く慈しみの紋様――ピュアミルフルール!」
ピュアミルフルール:「ごめん、遅れた……!」
ピュアロココ:「ミルフルール!」
ピュアバブル:「よかった……!」強張った表情がいくらか和らぐ。「わたしこそ、さっきはごめんなさい」
ピュアストライプ:「ミルフルール! ……なんだか濡れてるけど、大丈夫?」
ピュアミルフルール:「大丈夫、ちょっとシザーリオに滝に落とされただけ!」
ピュアミルフルール:「とにかく、今は早くリボンを追いかけなきゃ……!」
ピュアロココ:「大変じゃないですか……!」
ピュアストライプ:「あっ……そうだよね、シザーリオが来てるなら、やっぱりリボンを追ってるはずで」
ピュアミルフルール:「わたしが……」自分で追いかけよう、と思ったが。体勢を立て直したシンショックを仰ぎ見る。
ピュアストライプ:その姿が、ここにないってことは。
ピュアストライプ:「……もしかして、りつきさんが危ない!?」
ピュアミルフルール:「うん。ストライプ、ロココ、お願い!」
ピュアミルフルール:「こっちはわたしたちが止める!」
ピュアロココ:「そういえば……このシンショック、最初から私とストライプをりつきさんから離そうとしてました」
ピュアロココ:「いきましょう、ストライプ!」
ピュアバブル:「……そっか。わかった」ストライプとロココを一瞥して頷く。
ピュアミルフルール:周囲への被害が出てしまうこのシンショックは、防御に長けたわたしやバブルが相手をしないと。
ピュアストライプ:「っ……」ちょっとだけ二人を見て迷ったあと。「分かった、お願いっ!」
ピュアストライプ:ダンッ!と勢いよく地面を蹴りつけて飛び去る。
ピュアロココ:「二人共、お気をつけて!」髪を靡かせて飛び上がる


GM:それでは2ラウンド目に移行します。現在の状況はこう。
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/16
対シザーリオ 判定:攻撃技能 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:5/8
GM:そしてまたハプニングチャートを振って頂きます。代表者の方は1d100をどうぞ。
ピュアロココ:じゃあ私が。
ピュアストライプ:次ロココやる?
ピュアミルフルール:GOGO
ピュアロココ:1d100 ハプニングチャート
DoubleCross : (1D100) → 94

ピュアロココ:ふふ
ピュアバブル:たかい
ピュアミルフルール:高いの怖いな
GM:91~95:緊張とともに高まる侵蝕。判定を行ったPCは、判定の直後に侵蝕を+1d5する。
ピュアミルフルール:そんな……
ピュアロココ:えーん
ピュアバブル:きびしい
ピュアミルフルール:みんなどれくらい狙えそうなのかな
ピュアストライプ:どれも攻撃か うーん
ピュアバブル:にがてです
ピュアロココ:えーと、どっちも攻撃か。今なら固定値15+1d10ロコ。
ピュアミルフルール:下は攻撃技能ね
ピュアストライプ:達成値は9dx+5@7、ダメージは武器作れば固定値25かな
ピュアバブル:技能の方なら妖精の手で10は超えられるだろうけど……というくらいかなあ
ピュアミルフルール:ストライプに対シザーリオ20達成値狙ってもらって
ピュアミルフルール:足りなかったらバブルで7目指してもらって
ピュアミルフルール:足りたら3人でシンショックとかかな
ピュアストライプ:ふんふん
ピュアロココ:かな。じゃあシザーリオはストライプとバブルで狙ってもらって
ピュアバブル:なるほど
ピュアミルフルール:かざりちゃんは素打ちでもいい気がする侵蝕的にきつそなら
ピュアロココ:先に行動する私とミルフルールでシンショックパンチしよう
ピュアミルフルール:待機すればいいわけだし
ピュアストライプ:リオのやつ終わらせてどうなるか見てから動く意味でも待機はありかもね
ピュアロココ:たし蟹
ピュアロココ:じゃあセットアップで武器だけ作って待機の流れをします。
ピュアミルフルール:そっか それはいるんだ
ピュアミルフルール:なおさらメジャーは休んでほしいな……w
ピュアロココ:90超えちゃった…w
ピュアバブル:たいへん
ピュアミルフルール:ともかくセットアップわね
GM:方針はまとまったかな?まとまったならセットアップから入っていきますが
ピュアロココ:はい!
ピュアストライプ:セットアップないです
ピュアロココ:コンボ:【プリピュア・ロココ・フラワー】《光の銃》射程視界の武器を作成
ピュアミルフルール:はーい セットアップありません
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (90 → 92)
ピュアバブル:なし!
ピュアロココ:そして最初の手番、私が待機します!
GM:はい、まずは待機と。ではお次はミルフルール!
ピュアミルフルール:対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/16
ピュアミルフルール:射撃技能で判定します~
GM:どうぞ!
ピュアミルフルール:5dx+29>=7
DoubleCross : (5DX10+29>=7) → 10[1,4,7,8,10]+2[2]+29 → 41 → 成功

GM:無法なのよ
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を1d5(→ 3)増加 (79 → 82)
ピュアミルフルール:ハプニングで3も上がっちゃった
ピュアロココ:大変
GM:では達成値が4増えて進行値12!
GM:技能の変更はありませんが、怒りで荒れ狂う紅葉によって難易度が10に上がります。
ピュアミルフルール:おこった
ピュアバブル:落ち着いて
ピュアストライプ:紅葉の怒りじゃ
ピュアストライプ:じゃあ次まつります
GM:どうぞ!
ピュアストライプ:対シザーリオの判定をするぜ
ピュアストライプ:「プリピュア・ストライプ・ストレート」《コンセントレイト》《貪欲なる拳》
ピュアミルフルール:《支援射撃》するね~
ピュアミルフルール:ダイスを+2個して!
ピュアストライプ:わあい 2個増えて11
ピュアストライプ:11dx+5@7>=7
DoubleCross : (11DX7+5>=7) → 10[1,2,3,3,4,5,5,8,9,10,10]+5[2,4,5,5]+5 → 20 → 成功

ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (82 → 84)
ピュアストライプ:あっぶね
ピュアミルフルール:ちょうど!
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を4(→ 4)増加 (68 → 72)
ピュアストライプ:1d5
DoubleCross : (1D5) → 1

ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を1(→ 1)増加 (72 → 73)
ピュアバブル:いい感じ
GM:ピッタリ20で進行値3獲得。よって対シザーリオはクリアとなります。
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:10 最大達成値:30 目標進行値:12/16
対シザーリオ 判定:攻撃技能 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/8 クリア!
GM:これで後は対シンショックをクリアすることでリボン争奪の判定が開示となります。
GM:では、お次はバブル!
ピュアバブル:はい。ここは待機……からの判定パスで……!
GM:OK。では待機していたロココも……?
ピュアロココ:待機してた私も!次のラウンドに賭けます!
GM:了解です。ではこれでラウンド2も終了し、演出に入ります。


ピュアミルフルール:遠くからの打ち合いではなく、シンショックへと肉薄する。
ピュアミルフルール:ギリギリまで距離を詰めて、ギリギリのところで攻撃をかわしながら引きつける。
ピュアミルフルール:「これなら……!バブル!」
紅葉型シンショック:「ォォォオォオオオ!」
紅葉型シンショック:苛立つように嵐を強めていくが、距離が近すぎる分狙いが定まらない。
ピュアミルフルール:「この子はわたしが行ける!」
ピュアミルフルール:「みんなのところに行ってあげて!それで……」
ピュアミルフルール:「伝えて」
ピュアバブル:「……!」
ピュアミルフルール:「シザーリオのこと。お願い」
ピュアバブル:「……」そっと息を吸う。「わかった」
ピュアバブル:「ミルフルールも、気を付けて!」
ピュアミルフルール:「うんっ」
GM:ミルフルールがシンショックを抑えるものの、シザーリオはその隙を狙い本来の目的であるりつきへと迫っていた。
シザーリオ:逃げようとするりつきの目の前に、投げナイフが突き立てられる。
唐松りつき:「わっ」 必死に走っていたものの、ナイフを見て慌てて足を止める。
シザーリオ:後方から足音。双剣を携えた黒衣の少年が、すぐそこまで迫っている。
シザーリオ:「逃げられると思ったのか?」
シザーリオ:冷たい光を放つ刃をりつきに突き付ける。
シザーリオ:「リボンを渡して貰おうか」
唐松りつき:「……あなたが、まつりちゃん達の話してたハウンドってやつ?」
唐松りつき:冷や汗を流しながらも目を逸らすことなく聞き返す。
シザーリオ:「貴様に関係があるか?」
唐松りつき:「あるよ。だってこのリボン、私が持ってるんだもん」
唐松りつき:「勝手に拾って勝手に持ってただけだけどさ。私にとっては、お守りみたいな大事なものなんだ」
唐松りつき:「だから知らない人に渡せって言われても簡単には渡せない。ましてや」
唐松りつき:「人を傷つけたり、世界を闇に染めたり……そんな危ないことしてるような人に、渡せるわけない!」
唐松りつき:真っ直ぐな眼差しでシザーリオを見返し、きっぱりと言い放つ。
シザーリオ:「状況が理解できていないようだな」
シザーリオ:「一度だけ言う。ギフトリボンを置いて消えろ」
シザーリオ:「さもなくば、斬る」
シザーリオ:鋭い視線で睥睨する。決して脅しで言っているだけではない。
唐松りつき:「……」 鋭い視線と刃を前に、小さく息を飲む。
唐松りつき:助けを求めるように僅かに視線を巡らせて――。
ウェールシュ:「……させないルシュっ!」
ウェールシュ:その二人の緊迫した雰囲気を打ち破るように、りつきさんの眼前に四つの小さな体が飛び込んでくる。
ウェールシュ:「シザーリオ!おまえにギフトリボンは渡さないルッシュ!」
シザーリオ:「……」不快そうに眉間に皺を寄せる。
シザーリオ:「妖精……」
リアン:「わ、わあぁぁぁ……!」
リアン:雄叫びと呼ぶには少々頼りない声を挙げながら、リアンもウェールシュの隣に並ぶ。
パーピー:「妖精パピ! パピたちはねえ、縦浜島を守る妖精だから、がんばるパッピ!」
パーピー:羽根のような耳がぱたぱたはためく。威嚇である。
ロッシー:「だから、りつきさんは今のうちににげるロシ」
ロッシー:「ハウンドもシンショックも、ロシーたちとプリピュアが居ればなんとかなるロシ」
シザーリオ:忌々し気に舌打ちし、怒りを露わにする。
シザーリオ:「嘗めるなよ、妖精ども……!」
シザーリオ:「お前達なら、何の躊躇もなく潰せるぞ!」
シザーリオ:りつきを庇おうとする妖精たちに向け、刃を振り上げる。
ウェールシュ:「ま…負けないルシュっ。だって…プリピュアがいるから……」
ウェールシュ:「プリピュアは、島を守るために戦ってくれる戦士なのルッシュ……!」刃に身構えて、ぎゅっと体を縮こまらせる。
パーピー:「ふわぁわぁわぁっ……」両手で頭を抱える。
ロッシー:いつも通りのつぶらな瞳で、シザーリオの振り上げた刃を見つめている。
リアン:「……ぼ、ぼくだって……」
リアン:プルプルと震えて、目からは涙を零して、それでも。
リアン:「ぼくたちだって、プリピュアのために戦うんだアン!」
リアン:精一杯の大声をあげてシザーリオの刃の前へ立ち塞がる。
シザーリオ:「ならば、消えろ……!」
シザーリオ:銀に光る刃を、妖精たちに振り下ろす!
ピュアストライプ:「──させないっ!」
ピュアストライプ:声と共に桜色の影が疾って、妖精たちを守るように刃の前へと滑り込む。
ピュアストライプ:リボンでぐるぐると巻き固めた手で、その一撃を受け止めている。闘志の宿った眼差しが、眼の前の敵を睨みつけて。
ピュアストライプ:「シザーリオッ……!」
シザーリオ:「ッ……」
シザーリオ:「まつ────」
シザーリオ:ほんの一瞬、見られたくない場面を見られたかのように狼狽し。
シザーリオ:だがそれもすぐに消える。視線は凍り付き、不倶戴天の敵を見据える。
シザーリオ:「……ピュアストライプ……」
ピュアストライプ:「縦浜島だけじゃ飽き足らず、日光までめちゃくちゃにしようとするなんて……!」
ピュアストライプ:ぐ、ぐ……!と掴んだ腕に力を込めて、刃先を払い除ける。
ピュアストライプ:「みんなに手出しはさせない! リボンだって渡さないからっ!」
シザーリオ:「チッ……!」
シザーリオ:距離を取り、双剣を構え直す。


GM:では運命の3ラウンド目。現在の状況はこうなっています。
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:10 最大達成値:30 目標進行値:12/16
対シザーリオ 判定:攻撃技能 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/8 クリア!
GM:まずは代表者の方、ハプニングチャートをどうぞ!
ピュアミルフルール:まきちゃんどうぞ~
ピュアバブル:はあい
ピュアバブル:1d100
DoubleCross : (1D100) → 10

ピュアバブル:ひくい
ピュアミルフルール:低いとうれしそう どうだろう
ピュアストライプ:これは……安全な方?
ピュアロココ:どうだどうだ
GM:06~10:バッチリ成功!このラウンド中に進行判定に成功したPCは追加の進行値1を得る。
ピュアロココ:すごい
ピュアバブル:わっやった
ピュアミルフルール:やった~
GM:最大で進行値5を得られるということですね
ピュアミルフルール:オーバーキルしちゃお
ピュアストライプ:すごい
ピュアロココ:キルキル。
GM:ではまずはセットアップから!
ピュアロココ:なし!
ピュアミルフルール:ないです~
ピュアバブル:なし!
ピュアストライプ:ないです!
サブGM:ではピュアロココからだよ~
ピュアロココ:ロココは手番も待機です!
GM:ではお次はミルフルール!
ピュアミルフルール:対シンショックを射撃判定します!
ピュアミルフルール:5dx+29
DoubleCross : (5DX10+29) → 7[1,6,6,6,7]+29 → 36

GM:安定しすぎている。進行値4にオマケの1でオーバーキル!
サブGM:すごーい!
ピュアミルフルール:やった~
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:10 最大達成値:30 目標進行値:17/16 クリア!
対シザーリオ 判定:攻撃技能 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/8 クリア!
ピュアストライプ:おつりの1でお菓子買うか
GM:対シンショックと対シザーリオの両方をクリアしたため、最後のリボン争奪判定が解放されます。
GM:リボン争奪 判定:攻撃技能 難易度:シザーリオと対決 支援判定:知覚/RC/射撃
GM:支援判定に成功した場合、他のPCの判定に+5の補正を与えられます。
ピュアバブル:対決……!
ピュアミルフルール:ヒエ~
ピュアストライプ:なるほどね
ピュアストライプ:誰か1回成功すればいいのかな
GM:誰か一回の成功でOKです
ピュアロココ:ふむふむ
サブGM:先にシザーリオが判定するのかな?
ピュアミルフルール:支援判定は難易度どうなるんでしょう
GM:シザーリオ君に先に判定してもらいます。支援判定の難易度は先ほどまでの判定と同じで7になります。
シザーリオ:こちらは何で判定するんでしょう 攻撃?
GM:あとすみません、判定のところだけ訂正で。攻撃技能/ダメージの値になります。
GM:シザーリオ君には攻撃技能で判定お願いします。
シザーリオ:では判定します
シザーリオ:《サポートデバイス》
シザーリオ:≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪光の舞踏≫+≪音速攻撃≫
シザーリオ:24DX7+4
DoubleCross : (24DX7+4) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,6,6,6,7,8,8,9,10]+10[4,8,9,10,10]+6[2,3,4,6]+4 → 30

シザーリオ:やる気が……
GM:では難易度は30になります
ピュアストライプ:がんばればいけそうな数字
ピュアミルフルール:行けそう~
ピュアバブル:ふむん
ピュアミルフルール:わたしさえのこってれば……
ピュアミルフルール:確実だったが……
ピュアミルフルール:どう狙っていきましょうね
GM:判定以外のことに手番を使うのも可能です
GM:ではストライプの手番!
ピュアストライプ:はーい
ピュアストライプ:マイナーで《骨の剣》《死招きの爪》して素手武器を作成
ピュアストライプ:メジャーで素殴りします
ピュアストライプ:でもってダメージの方で判定ね!
ピュアストライプ:5dx+5 命中
DoubleCross : (5DX10+5) → 8[1,3,5,7,8]+5 → 13

ピュアストライプ:2d10+29 強化素材とアームドスーツ込み
DoubleCross : (2D10+29) → 13[5,8]+29 → 42

ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を6(→ 6)増加 (73 → 79)
GM:固定値がデカすぎる!見事クリアとなります!
ピュアバブル:万全!
ピュアミルフルール:ひゅう!
FS判定名:ギフトリボン争奪戦
終了条件:3ラウンドが経過。もしくは判定:リボン争奪に勝利。
対シンショック 判定:攻撃技能orダメージの値 難易度:10 最大達成値:30 目標進行値:17/16 クリア!
対シザーリオ 判定:攻撃技能 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:8/8 クリア!
リボン争奪 判定:攻撃技能 難易度:シザーリオと対決 支援判定:知覚/RC/射撃 クリア!
GM:これにてギフトリボン争奪戦無事クリア!リボンはプリピュアが獲得します


紅葉型シンショック:「シィィィイィィィ……」
紅葉型シンショック:一向に攻撃が当たらないことに業を煮やしてか、紅葉の塊はぶわりと大きく広がる。
紅葉型シンショック:これまで巻いていた渦の範囲そのものを広げ、その中にミルフルールを取り込もうとしているのだ。
ピュアミルフルール:渦の中にあえて飛び込む。
ピュアミルフルール:「フルールサンシャイン・レース」
ピュアミルフルール:飛び込みながら、無数の花びらが舞い散り、紅葉とともに渦巻く。
ピュアミルフルール:そのままぐるぐると回って。
紅葉型シンショック:「ショォォォォ!?」
紅葉型シンショック:自分の渦の中に入り込んだ花びらに、渦が乱されていく。
ピュアミルフルール:「フルール、バインド――」
ピュアミルフルール:「シュート!」回転の勢いをつけたまま、その中心に蹴りを叩き込む。
ピュアミルフルール:(……やっぱり、違う)手応えを感じながら思う。
ピュアミルフルール:わたしが、弱くなったんじゃないかって、少し思ってたけど。
ピュアミルフルール:そうじゃなくて、やっぱり、シザーリオだ。
ピュアミルフルール:シザーリオが、ものすごく強いんだ。
ピュアミルフルール:ふわりと着地する。
紅葉型シンショック:「オオォォォックゥゥゥウゥ……」
GM:着地したミルフルールの背後で、集まっていた紅葉が砕け散る。「タダイマ……」という小さな囁きが響いた。
ピュアミルフルール:3人の行った方を思う。「みんな……!」
ピュアミルフルール:「無事で居て……」
ピュアミルフルール:それから。
ピュアミルフルール:「気づかないで、終われれば」
ピュアミルフルール:「終われれば、いいのに」


GM:ミルフルールの視線の先では、シザーリオをストライプによる肉弾戦が行われていた。
ピュアストライプ:「ぐっ……!」
ピュアストライプ:刃と拳がぶつかり合うたびに、衝撃波で紅葉が吹き飛ぶ。その渦中に立ちながら。
ピュアストライプ:一撃が重く、早い。打ち合う度に半歩ずつ後退り、次の手が遅れていくのを感じる。
ピュアストライプ:傍目には互角に打ち合っているように見えるかもしれないが、そうじゃない。
ピュアストライプ:背中は見えているのに、どこまでも着実に引き離されていくマラソンのような感覚。
ピュアストライプ:(シザーリオ──やっぱり、とんでもなく強い……!)
シザーリオ:「はぁっ……!」
シザーリオ:呼吸が乱れた隙を突いた、強烈な一撃。ピュアストライプを大きく吹き飛ばす。
ピュアストライプ:「う、あっ──」
ピュアストライプ:集中を切らしたつもりはない。ただ追い詰められていくばかりの状況に焦って、大技を打ち込もうとした。その溜めに付け入られた。
ピュアストライプ:吹き飛ばされた身体が、木に叩きつけられて止まる。大きく枝が揺れて、ざらざらと一斉に葉が落ちる。
シザーリオ:至近距離で打ち合って、呼吸どころか髪の一片も乱れていない。絶対的な強者として、悠然と佇んでいる。
シザーリオ:「4人がかりで勝てなかったものを──」
シザーリオ:「貴様一人でどうにかできるとでも? 愚かだな、ピュアストライプ」
ピュアストライプ:「……私にしてみればさ」
ピュアストライプ:髪に降りかかるそれを無造作に払いながら、立ち上がる。
ピュアストライプ:「バカな事をしてるのは、そっちの方だよ」
ピュアストライプ:「君は、こんなに強いのに……」
ピュアストライプ:「それだけの力があるのに、人を傷つけて苦しめることしかしないなんて」
ピュアストライプ:「すごくバカバカしくて、もったいないよ」
ピュアストライプ:鈍く響く苦痛を隠すように、不敵な笑みを浮かべてシザーリオを見る。
シザーリオ:「ならばお前達のしていることに、どれだけの価値がある?」
シザーリオ:「半端な力、半端な覚悟……」
シザーリオ:「それを信じて希望を抱く。あまりにも愚かで哀れだ」
シザーリオ:「この世の全てはいずれダラク様のものとなる。貴様らの努力も戦いも、全ては無価値だ」
ピュアストライプ:「……力は、足りないかもしれないけど」
ピュアストライプ:「無価値かどうかは、私が決めるの」
ピュアストライプ:「これは私の人生で、私の行く道だから。他の誰にも、価値なんて付けられないし……」
ピュアストライプ:「その道の先に何があったって、後悔なんてしない」
シザーリオ:その表情に、声に、言葉に、眼差しに、胸がざわつく。
シザーリオ:それを憤怒と憎悪に変えて、ピュアストライプを睨み付ける。
シザーリオ:「戯言を……!」
シザーリオ:「いいだろう、それならここで終わらせてやる!」
シザーリオ:身を低く沈め、一瞬で距離を詰める。剣の背で苛烈な殴打を腹に見舞う。
ピュアストライプ:「っ、ぐあ……!」
シザーリオ:怯んだその首を掴みあげ、ぎりぎりと締め上げる。
ピュアストライプ:「っ、ふ……ぐううっ……」
ピュアストライプ:手首を掴み、脚をばたばたとさせて藻掻く。それでも、締め付ける力は一向に緩まなくて。
シザーリオ:「どうした、抵抗してみせろピュアストライプ!」
シザーリオ:「何か為せると言うならしてみせろ!価値があるというなら証明してみせろ!」
シザーリオ:「これでもまだ後悔はないというのか?貴様は!」
ピュアストライプ:「こんな、とこで……っ」
ピュアストライプ:……薄れていく意識の中で、ふと昔のことを思い出す。
ピュアストライプ:アルバムの中で見た、笑っているおじいちゃんの写真。あの意味を知りたくて、歩き続ける内にこんな私になった。
ピュアストライプ:あんな風に、何があったって後悔することのない、かっこいい自分でいたいと思っていた。
ピュアストライプ:無謀も蛮勇も強がりも、どこか美徳だと思っていた。
ピュアストライプ:シザーリオに覚悟を問われたついさっきだって。どんな目に遭っても平気な覚悟くらいあると、そう言い返すつもりでいた。
ピュアストライプ:(……でも、やだな)
ピュアストライプ:確かに、シザーリオの言う通り、自分はそこまで強くはなかったみたいだ。
ピュアストライプ:(かざりちゃん、まきちゃん、なみちゃん……みんなと別れるのも)
ピュアストライプ:(リアンのお願いを聞いてあげられなくて、一人ぼっちにしちゃうのも)
ピュアストライプ:(……あむちゃんと、喧嘩したままになっちゃうのも)
ピュアストライプ:「……そう、だね」
ピュアストライプ:薄れそうな意識の中で、もう一度両手に強く力を込める。
ピュアストライプ:「後悔はしてない、けど……」
ピュアストライプ:「このままここで終わったら、するかも」
シザーリオ:「……」
ピュアストライプ:「だから……最後まで足掻かせてもらう、から……!」
ピュアストライプ:ほとんど息もできていない身体で、掠れるように声を発して。残った命を絞り出すようにその手を振りほどこうともがく。
シザーリオ:尚も抵抗しようとする様子に表情を歪ませ、刃の切先をプリピュアの力の源──小箱が変化した装飾具へと向ける。
シザーリオ:「それ以上足掻くな。見るに堪えん」
シザーリオ:「貴様の選んだ道の、ここが終点だ」
シザーリオ:「貴様の戦いは、ここで終わりだ……ピュアストライプ……!」
シザーリオ:鋭利な切先が、装飾具にヒビを走らせ──
リアン:「す、ストライプ……」
リアン:震えながらその様子を見ていることしか出来なかったリアンの肩を掴む手がある。
唐松りつき:「ねえ!あなた、妖精ってやつなんだよね?」
唐松りつき:「まつりちゃんが言ってた、プリピュアに力を与えてくれるっていう妖精!」
リアン:「ふえ、あ、う」 急な勢いに戸惑いながらも頷く。
唐松りつき:「なら、これでまつりちゃんのことパワーアップさせてあげて!」
唐松りつき:シザーリオを前にしても譲らなかったリボンを躊躇いなく差し出して。
唐松りつき:「私にとってはこれはただの……ううん、大事なお守りだけど」
唐松りつき:「プリピュアにとっては、力を与えてくれるすごいものになるんでしょ!?」
唐松りつき:「なら。私が持ってるより、あの子に奪われちゃうより、あなたたちが持つのが一番良い!きっとそうだ!」
唐松りつき:「その力で、私を助けてくれたあなたたちと、私たちを助けてくれたまつりちゃんを助けて!」
リアン:「……」 ぎゅっと目を瞑ってから大きく開く。まだ瞳は潤んでいるけれど、もう涙は零れない。
リアン:「ありがとうアン。ぜったい、ぜったいまつりを助けるアン!」
リアン:小さな手がリボンを受け取ると、眩いピンク色の光が周囲を照らし始める。
リアン:「まつりぃーー!!」
リアン:リアンと同じくらいの大きさになった光の球体を、まつりの方へと力いっぱい投げる。
ピュアストライプ:──ふわり、と。光球がまつりの身体に触れて、溢れ出した光が周囲に満ちていく。
ピュアストライプ:その輝きが敵対者からまつりの身を覆い守るように、光のレースめいて広がってシザーリオを弾き飛ばす。
シザーリオ:「なっ……!?」
ピュアストライプ:「かほっ」不意にその場に解放されて、目を見開く。「……何……?」
シザーリオ:着地し、眩い光に瞠目する。
シザーリオ:「……これは……!」
リアン:「それがギフトリボンの力アン!」
ピュアストライプ:その目に映ったのは、己が身を包む暖かな輝きと──その中心に浮かぶ、一本のリボン。
ピュアストライプ:「リアン……! りつきさん……! そっか、君達が……」
ピュアストライプ:その目を見れば、想いは伝わった。彼らが助けてくれたんだ。
唐松りつき:二ッと笑いながら親指を立てて見せて。
唐松りつき:「やっちゃえ!まつりちゃん!」
ピュアストライプ:(だから、後は──私が、その先の願いに応える番)
シザーリオ:「くっ……させるか……!」
シザーリオ:剣を手に、それを阻止しようとするが。
ピュアストライプ:小さく頷いて、右手をリボンへと伸ばす。
ピュアストライプ:たとえそこに剣を突き立てようとしても、柔らかく包み込まれて断ち切る事ができないだろう。
シザーリオ:「ぐ、ぅッ……!?」
シザーリオ:「何なんだ、この光は……!」
ピュアストライプ:右手がリボンに触れると同時、しゅるり、とそれが意思を持つようにしてまつりのギフトボックスに巻き付く。
ピュアストライプ:そして、もう一本の──ストライプの髪を結んでいたリボンもまた、ギフトボックスへと戻って。
ピュアストライプ:いまその手の内にあるのは、一つの箱と二つの結び目。
ピュアストライプ:(そっか……うん。やればいいんだね、いつもみたいに)
ピュアストライプ:「君達のギフト、受け取ったよ──プリピュア!」伸ばした指をその結び目にかけて、引きほどく。
ピュアストライプ:「オープンギフトっ!」
ピュアストライプ:──輝きが溢れ出す。吹き荒れる嵐のような、激しい桜色の風がストライプの身体を包み込む。
ピュアストライプ:星にも似た煌めきが織り込まれた薄手の羽衣が腰に巻き付いて、蝶の羽のようにふわりと広がり。
ピュアストライプ:しゃらん、とそこに桜色の光条が走って縦縞模様を刻んだ。
ピュアストライプ:後ろ髪を一つに束ねるもう一つのリボンは、足先が地に触れるほどに大きく伸びて。鈴音が鳴るような音色と共に、もう一つの羽根を形作る。
ピュアストライプ:身を守っていた輝きが、その背の帯へと収束するように消えて──新たな装いに身を包んだ戦士が、シザーリオの前に降り立った。
シザーリオ:「……!」
シザーリオ:その眩い輝きに、忌々しげに目を細める。
シザーリオ:「その力……ギフトリボンの……!」
ピュアストライプ:(すごい……さっきまでの傷が嘘みたいに、身体が軽い)
ピュアストライプ:指先までエネルギーが充足して、少し怖いくらいの万能感が身を包んで。
ピュアストライプ:「これが、新しいリボンの力……!」
ピュアストライプ:その感覚を確かめるように、ぐっぱと拳を握り開き、その場で軽くジャンプして。
ピュアストライプ:「ありがとう、二人とも。これなら……」
シザーリオ:「くっ……ピュア……ストライプッ……!!」
シザーリオ:予想外の不測の事態。焦燥を掻き消すように、まだ戸惑いの残るストライプへと大振りで斬り掛かる。
シザーリオ:普段なら見せない、力に任せた隙の多い攻撃。
シザーリオ:大上段から刃を振り下ろす!
ピュアストライプ:「負ける気、しないよ!」
ピュアストライプ:無造作に突き上げた右手が、その刃先を掴む。……その構図こそ、先程妖精たちを庇った時と同じだが。
ピュアストライプ:掴まれた刃先が微動だにしない。
シザーリオ:「ッ……!?」
ピュアストライプ:そのまま逆の手で拳を握りしめる。バヂッ!と眼前に桜色の電光が弾けたのが見えたかと思えば
ピュアストライプ:落雷めいた轟音と共に、腹部への一撃が撃ち込まれている。焼けるような熱が細身の身体を折り、弾き飛ばす。
シザーリオ:「ぐ……あぁあッ!」
シザーリオ:受け身を取ることもできず吹き飛ばされる。噴き出した瘴気が光に掻き消され、壁面に叩き付けられる。
ピュアストライプ:「……こんなに強くなるなんて、自分でもびっくりだけど」
ピュアストライプ:いつの間にか、すぐ目の前に来てシザーリオを見下ろしている。
シザーリオ:「……ぐ……がはっ…… ……!」
シザーリオ:咳き込みながら、それを見上げる。
ピュアストライプ:「ねえ。これで、諦めてくれる?」
ピュアストライプ:「このリボンのこと……それに、世界を滅ぼすっていうこと」
シザーリオ:「……ふざけ……、 ……!」
シザーリオ:ピュアストライプを睨み付けたその時。
シザーリオ:甚大なダメージによってか、シザーリオの黒い衣を構成していた瘴気が解けていく。
ピュアストライプ:「え……」
シザーリオ:軍服めいた衣装はセーラー服に、銀髪は黒に染まっていき、そして。
雨宮あむ:「……」
ピュアストライプ:「…………あむ、ちゃん……?」
雨宮あむ:目の前に現れたのは、ここにいるはずのない友人の姿だった。
雨宮あむ:「……ッ」
ピュアストライプ:「そんな……」
ピュアストライプ:愕然として、構えていた手を下ろす。もう首は締め付けられていないはずなのに、呼吸が乱れて苦しい。どうして。
ピュアストライプ:「どうして……あむちゃんが……」
ピュアロココ:二人の意識に間断が生まれた瞬間、別方向から足音が響く
ピュアロココ:「ストライプ!無事ですか!?」
ピュアロココ:手分けして探していたが、戦闘の音に気づいて全速力で駆けつけた。
ピュアロココ:「……………え?」
ピュアストライプ:「……わ、私は大丈夫、だけど」嘘だ。ちっとも大丈夫じゃない。だって、どうしてこんな。
ピュアストライプ:「あむちゃんが……」
ピュアロココ:辺りに戦闘には戦闘の痕跡。ピュアストライプの姿は、いつもよりデザインが変わっていて。
ピュアロココ:そして、その目の前に、まるで敵のように対峙しているのは
ピュアロココ:「あむちゃん……が、どうして……?」
ピュアロココ:(あっ、戦いに巻き込まれた……とか…)
ピュアストライプ:喉に焼けるような熱が走る。何度も言葉を飲み込みそうになって、振り絞るように、その事実を声に出す。
ピュアストライプ:「あむちゃんが……シザーリオ、だったんだ」
雨宮あむ:「……」
ピュアロココ:「シザー、リオ?」
雨宮あむ:視線を逸らす。ぎり、と歯を食い縛り、ひどく表情を歪めて。
ピュアロココ:「ちょ、ちょっと待って、ホントなんですか!?」
ピュアロココ:あむちゃんに顔を向けて、歪めた表情を目の当たりにする
ピュアストライプ:「こんな嘘言わないよ!」
雨宮あむ:……ゴゥッ!
雨宮あむ:腕から大量の瘴気を振るい、一気にストライプに噴き付ける。
ピュアロココ:「ストライプ!?」
ピュアストライプ:「っ……!」
雨宮あむ:煙幕のように使ったそれが晴れた時には、既にシザーリオ……雨宮あむは姿を消していた。
ピュアストライプ:いかに大きな力を持とうとも、動揺のあまり隙だらけだった。……気がつけば、彼女の姿はそこにはない。
ピュアロココ:「あむちゃんが、消えました……」
ピュアロココ:傍から、それを呆然を見ていた
葛城まつり:「……」全身の力が抜けたように、立ち尽くす。二つのリボンが解けて、腰に付けたギフトボックスへと戻る。
葛城まつり:「……ねえ、かざりちゃん」
ピュアロココ:「……なん、でしょうか、まつりちゃん」
葛城まつり:「私、強くなったんだ。ギフトリボンの力で……シザーリオにも負けないくらい、強く……」
葛城まつり:「それなのに……」
葛城まつり:「……友達との仲直りひとつ、できないんだ」
葛城まつり:深く俯いて、背を向けたままそう呟いた。
ピュアロココ:「………」それに、何かを答える前に。
ピュアミルフルール:「ロココ!まつりちゃん……!」
ピュアミルフルール:勢いよくといった形で、その場にすたっと着地。
ピュアミルフルール:「大丈夫!?シザーリオは?」
ピュアロココ:「シザー、リオは………その、あの子…じゃなくて、あの人は」
ピュアロココ:言いにくそうに目をそらす。
ピュアロココ:何か、相手に関して重大なことを知って、貴方に伝えて良いのか迷うように。
ピュアミルフルール:「……」
ピュアミルフルール:「もしかして、二人とも」
ピュアミルフルール:「見たのね。正体」
ピュアミルフルール:「わたしたちと、同じように」
ピュアバブル:「みんな……っ」
ピュアバブル:そこへ駆けつけ、場の異様な雰囲気に息を呑む。
葛城まつり:「……そっか。二人も、知ったんだね……」
ピュアミルフルール:「……リボンは?」話を逸らすように。
葛城まつり:「大丈夫。ちゃんと、手に入れてるよ」
ピュアミルフルール:「そう。……よかった」
ピュアバブル:「……」目を伏せる。
稲波なみ:しゅるりとリボンを解く。髪色が戻り、元の長髪へ伸びては揺れた。
稲波なみ:「じゃあさ。一度。戻らない?」
稲波なみ:「ゆっくり、お話、しよう」
稲波なみ:「この後、どうするのか……」


GM:ロイス取得のみ可能です。
葛城まつり:雨宮あむ:友情/◯罪悪感→友情/◯困惑 にします
稲波なみ:保留で~
ピュアバブル:こちらも保留にします
ピュアロココ:雨宮あむ ○P/興味/N心配 → 雨宮あむ P/興味/○N困惑 で感情を変えます
ピュアロココ:以上で~


【ミドルフェイズ7】

GM:Middle7:全員(シーンプレイヤー:葛城まつり)
GM:クライマックス前最後のシーンとなります。皆さん侵蝕お願いします。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (79 → 88)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (84 → 91)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (86 → 87)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (92 → 102)
稲波なみ:ロココ……!
湖東まき:あわわ
菜花かざり:あわわ
GM:ひええ……
葛城まつり:めっちゃ動揺してる


GM:日光、旅館。
GM:逃走したシザーリオ――いや、雨宮あむはそのまま行方不明となった。
GM:教師陣は捜索や現在いる生徒の安否確認などで慌ただしくなり、生徒たちは全員旅館へと集められた。
GM:それはあむと同じ班である君達も例外ではなく、滝での行動などを聴取された後は旅館の部屋で大人しくしているよう言い渡された。
稲波なみ:「……」
稲波なみ:「先生たち、すごい怒ってたね……」
稲波なみ:「あんな剣幕なの、初めて見たかも」
菜花かざり:「生徒が行方不明、ですからね……」
菜花かざり:「滝から落ちると、危ないですし」
菜花かざり:何となく自分のスペースとして確保していた場所に座っている。
湖東まき:少し広くなった部屋で、ちら、と昨日あむちゃんが座っていた場所を見る。
葛城まつり:「……」
葛城まつり:傍らのリアンにも目を向けないまま、言葉もなくじっと座り込んでいる。
菜花かざり:「えっと」
菜花かざり:「なみちゃんとまきちゃんは、いつ気づきました?」
菜花かざり:「その……シザーリオが……」
菜花かざり:「あむちゃん、だっていうの…」
稲波なみ:「変身するところが、見えて」
稲波なみ:「それで、止めようとしたけど、シンショックが出て……」
稲波なみ:「話せなくてごめんね」
湖東まき:頷く。
葛城まつり:「ううん、全然……それならそんな暇、なかったと思うし」
菜花かざり:「ですね。あの時は、それよりりつきさんを助けなきゃでしたから」
稲波なみ:「……その」
稲波なみ:「……悪い人に操られてる~って」
稲波なみ:「感じじゃ、なかったよね……?」
菜花かざり:「………どうでした?」直接接したまつりちゃんを見る
菜花かざり:「私はその、逃げる所しか見てなくて……」
菜花かざり:「やらされてたとか、違和感がある、みたいなこと。ありました?」
葛城まつり:「……」思い出すように、少し考え込んで。
葛城まつり:「……操られてたのかは……分からない。そんな風になってる人、見たことないし……」
葛城まつり:「でも……」友人だと思っていた相手から自分へと向けられた、「敵」としての眼差しを思い出して。
菜花かざり:「でも?」
葛城まつり:「……あの子が本気で私達を敵だと思ってるのは、本当……だと思う」
稲波なみ:「……そう」
稲波なみ:「じゃあ、本当に……」
稲波なみ:「雨宮あむちゃんは、ハウンドのシザーリオなんだ」
稲波なみ:「わたしたちが、これまで、戦ってきた……」
菜花かざり:「敵………なんですか」
稲波なみ:「うん。だから、きっと……」少し言い淀んで。
稲波なみ:「わたしたちの事を、探ってたんじゃないかなって思う」
稲波なみ:「あむちゃんが転校してきたのって……わたしたちがシザーリオと戦ったあとだったよね?」
葛城まつり:「……」小さくうなずく。
菜花かざり:「はい」
稲波なみ:「だから、多分、最初から」
稲波なみ:「あむちゃんは知ってたんだよ。わたしたちが、プリピュアだって……」
葛城まつり:「……あむちゃんが転校してきた、すぐ後に」
葛城まつり:「私に興味があるって言って……私の事を知ろうとしてくれて。文化祭でも、一緒の班になって」
葛城まつり:「私……それが、嬉しかったんだ。だけど……」
葛城まつり:「あれも、私達を探るため……だったんだ」
湖東まき:「……」
菜花かざり:「ふみゅむ~……」ぐにぐに、と自分のほっぺを摘んで形を変える
稲波なみ:「どうして。どうして、ハウンドをしてるんだろう」
稲波なみ:「世界を、滅ぼそうなんて。どうして?」
葛城まつり:「……ねえ。プリピュアっていうのは」
葛城まつり:「縦浜島と……この世界を守る伝説の戦士、なんだよね」
稲波なみ:「うん」
葛城まつり:「だから……世界を危険に晒すハウンド達とは、戦わなくちゃいけないんだよね」
稲波なみ:「……うん」
葛城まつり:「たとえ、それが友達だったとしても……」
稲波なみ:「……」
稲波なみ:「……まつりちゃんは、あむちゃんのこと」
稲波なみ:「友達、って。思ってる?」
稲波なみ:「あむちゃんは……わたしたちのことを、裏切ってたのに」
稲波なみ:「それでも?」
葛城まつり:「……そうだよね、おかしいよね」
葛城まつり:どこか泣き出しそうな顔で、困ったように笑う。
葛城まつり:「自分でも……ちょっと、よく分かんないんだ。こんな風に裏切られたのに、まだ友達だって言うなんて」
葛城まつり:「もしかしたら、ただ……裏切られてたって、信じたくないだけなのかも」
葛城まつり:「でも……」
葛城まつり:「本当に、もう友達じゃなくて、ただの敵だと思ってるなら」
葛城まつり:「きっと、もっと腹が立って……許せなくて、早く倒してやりたいって」
葛城まつり:「そう感じるんじゃないかな」
稲波なみ:「まつりちゃん……」
葛城まつり:「……みんなは、どうなの?」
葛城まつり:「シザーリオ……ううん、あむちゃんのこと」
葛城まつり:「もう絶対に許せないって、そう思ってる?」
稲波なみ:「……あのね」
稲波なみ:「わたしも、まつりちゃんと同じなんだ」
葛城まつり:「え……」
稲波なみ:「あの子はハウンドで、わたしたちを倒すために、わたしたちに近づいたんだって。分かってるけど」
稲波なみ:「わたしたちに、わたしたちの隠し事を教えてもらえなくてさみしいって言うのは」
稲波なみ:「それは、ちがうんじゃないかなって思うの」
稲波なみ:「だって。わたしたちがとっくにプリピュアだって。あむちゃんは知ってたんだよね」
葛城まつり:「……うん」
稲波なみ:「だったら。そんな気持ち、言う必要なんてないよ」
稲波なみ:「だから、だますためじゃなくて……」
稲波なみ:「本当にそう思ってたのかなって。そう思うんだ」
葛城まつり:「あ……」
葛城まつり:……昨夜の夜、彼女が自分に向けたあの眼差しを思い出す。
葛城まつり:どこか寂しさと失望が混じったような色の……あれもまた偽物だったなんて、言えるのだろうか?
稲波なみ:「……かざりちゃんは?」
菜花かざり:「……う~~~~~」うずくまる
菜花かざり:「私は……その、そのですね!」
菜花かざり:「この修学旅行みたいに、江戸村で笑ったり……あとは、皆で映画撮る時とか、文化祭も楽しかったんです。すっごく」
菜花かざり:「ですので、あむちゃんにも、同じように思ってたら良いなというか……ううーん」
菜花かざり:そもそも。
菜花かざり:義務と友人のどちらかを取るなんてヤダ、と、私/かぐやちゃんも言ってたことですし。
菜花かざり:「なんか……あむちゃんももし楽しかったなら、戦いたくないなー、みたいな」
菜花かざり:「そんな感じなんですけど……」
菜花かざり:ちら、と顔を伺う。まつりちゃん、なみちゃん。
菜花かざり:そして最後に、「まきちゃんはどうです?」
湖東まき:「わたしは……」ずっと落としていた視線を上げる。「ずっと考えてたんだけど……あの」
菜花かざり:「はい」
湖東まき:「……最初は、やっぱりびっくりしたし。武器を向けられて、本気なんだって思って、怖かった」
菜花かざり:「うん……」
湖東まき:「でも……まつりちゃんやかざりちゃんよりは、少しだけ早く知ってたから、少しだけ早く飲み込めちゃって」
湖東まき:「そうすると、なんだか、やだなって」
稲波なみ:「やだって?」
湖東まき:「……だって、あむちゃんが最初から、ハウンドのシザーリオで、世界を滅ぼすこと以外に興味がないんだったら」
湖東まき:「わたし、ほんの片手間に描いた絵に負けたってことになっちゃう」
湖東まき:文化祭のコンクールの時の話だ。自分にとってはそれが、彼女を強く意識するきっかけになった。
湖東まき:「それに、シザーリオなんだって、変身を見ちゃった時だってそう!」
湖東まき:「わたし、何もされなかった。そりゃ、されたかったわけじゃないけど」
湖東まき:「そんな、いてもいなくてもいっしょみたいに思われたままでいるのなんて……」
湖東まき:「……そう思われてる相手に、そう思われたまま、敵のまんまで、終わっちゃいたくないよ」
湖東まき:「いつか、だけどさ」
湖東まき:「あむちゃんに笑って、わたしの絵をすごいねって言ってもらいたかった」
湖東まき:「や……もらいたいんだ。それに」
湖東まき:「一緒に絵を描く約束だって、まだだもの」
菜花かざり:「………………あー」
菜花かざり:「いいですね、それ」
葛城まつり:「……」
葛城まつり:「みんな……答えは違うけど、同じなんだね」
葛城まつり:「何が本当のことなのか、はっきりとは分からないけど、それでも」
葛城まつり:「本当はこうだったらいいのにって、信じたいものがある」
稲波なみ:「うん。それにさ」
稲波なみ:「わたしたち、まだ、自分たちの話しかしてないと思うんだ」
稲波なみ:「あむちゃんから、話、聞いてない」
湖東まき:「ん」頷く。先程よりいくらかしっかりと。
菜花かざり:「うんむ」
菜花かざり:「ハウンドでも、あむちゃんは人の話を聞くタイプみたいですからね」
菜花かざり:「こうしてウジウジしてるの、苦手です!」
葛城まつり:「……そう、だね」
湖東まき:「プリピュアのわたしたちが、ハウンドを倒したくないって思ってるんだもの」
湖東まき:「なみちゃんの言った通り。あむちゃんも、使命と気持ちが絶対に一緒ってわけじゃない……の、かも」
葛城まつり:「こうやって私達が、あむちゃんを倒したくないと思ってるみたいにね」
菜花かざり:「ですね」
菜花かざり:「んー、じゃー……まぁ……そうだとして、これからどうしましょっか?」時計を見る。長く悩んでた気がするが、それほど進んでもない
葛城まつり:「あむちゃんを探し出して、話を聞こう。もしかしたら、戦うことになるかもしれないけど……」
葛城まつり:「その時は、喧嘩してからもう一度、ちゃんと話をしよう」
稲波なみ:「うん。リボンもこっちにあるんだもの。来てくれるはず……」
葛城まつり:「……って、私達は思うんだけど」
葛城まつり:「どうかな……リアン」
葛城まつり:「ウェールシュも、その……怒ったりしてない?」
葛城まつり:「プリピュアなのに、敵のはずの相手のことを、こんな風に言って……」
葛城まつり:失望されてたりしないだろうか、と少しだけ不安そうに。
リアン:「……ぼ、ぼくは」 おずおずと隣の妖精達を窺いながらも切り出す。
リアン:「あむのこと、よく知らないアン。ふしぜんに思われないようにってなるべく隠れてたから」
リアン:「シザーリオのことも、すっごく強くて、ハウンドってことしか知らないアン」
葛城まつり:「……うん」
リアン:「だから、どっちも知ってるまつり達が、たおしたくないって思うなら……」
リアン:「……あむを信じてみたいって思うなら、ぼくもその気持ちを信じたいアン」
葛城まつり:「うん……ありがとう」
ロッシー:「ロシーもそれにさんせいロシ」 ペッと片手を挙げつつ。
ロッシー:「ロシーもあむのことは知らないロシけど、あむはかざりたちと学校でいっしょにすごしてたロシ」
ロッシー:「ならきっと、かざりたちのこと大嫌いなんて思ってないロシ。かざりたちといっしょに居てそんなこと思えないロシ」
菜花かざり:「ロッシーさん……」
菜花かざり:真面目な顔を作ろうとして、どうしても口元が緩む。
ロッシー:「なら、なんとかなるロシ」 むふんと根拠もないのに胸を張る。
菜花かざり:「そうですよね。………そうですよね」膝の上にロッシーさんを乗せる
菜花かざり:「ふふ、ロッシーさんがそういうなら、なんとかなりそうです」
菜花かざり:撫でる。
パーピー:「パピも!パピもねえ、なんとかなると思うパピ!」
パーピー:しゅばっと片手を挙げる。
湖東まき:「そう?」
パーピー:「パッピ!パピピっときてるパピ! それにねえ、んふふふ……」両手で口元を隠してくすくす笑う。
パーピー:「パピはねえ、ハウンドと闘わなくて済むなら、それはすごく楽ちんでいいな~って思っちゃうパッピ」
湖東まき:「……うーん」
パーピー:「だめなときもねえ、どうして違う考えになるのか、知り合えるって、まきが言ってたパピ! 個性ってやつパピ」
湖東まき:「わたしとしては、ちょっとくらいは、みんなが戦ってるところも見たいかな……?」首を傾げる。
パーピー:「ふぇ~っ、どうしてパッピ?」
湖東まき:「かっこいいもの」
パーピー:「パピ!まきもかっこいいパピ~!」
湖東まき:「ふふっ。ありがとう」
湖東まき:「うん。パーピーがパピピっときてるなら、きっと大丈夫」
湖東まき:「わたしのことも、そうやって選んでくれたんだもんね」
パーピー:「まきのかっこいいとこ、見せて見せてパッピ!」ぱたぱた羽根のような耳を揺らして喜んでいる。
ウェールシュ:「ふんむむむ…、まったくみんな、能天気な……」
稲波なみ:「……ウェールシュは?ウェールシュはどうなの?」
ウェールシュ:「……シザーリオはすごく強いルッシュ。まつりが新たな力を手に入れたとはいえ、その力は決して油断ならないルシュ」
稲波なみ:「……うん。そうだね」
ウェールシュ:「そうルシュ。プリピュア達四人の力をもってしても……。……」
ウェールシュ:「……でも、修学旅行には、五人で来てたルシュ」頬がぷくーっと膨れる。
ウェールシュ:「みんなで楽しくすごすために…、5人でいるのが必要だと…なみ達を見てて、思わなくもないというかなんというか…」
稲波なみ:「ウェールシュ~?」
ウェールシュ:「ふがっ」
稲波なみ:「はっきり言ってくれないと、わたし、分からないよ~?」
ウェールシュ:「……ご…5人でいるのが楽しいという気持ちを…大切にすればいいルッシュ!」
ウェールシュ:「ふんが!」丸くなる。「もう言わないルッシュ!」
稲波なみ:「んふふ。うん」丸くなった背を撫でる。
稲波なみ:「一回言ってくれて、うれしいな」
ウェールシュ:「うぐぐぐ……」赤くなってぷるぷる震えている。
葛城まつり:「ふふ……良かった」皆の答えを聞いて、安堵したように頬を緩めて。
葛城まつり:「だったら、もう迷う理由はないよね」
葛城まつり:「確かめに行こう。みんなで、あむちゃんの気持ちを」
葛城まつり:……大きな山の天辺には、深い霧や雲がかかっていて
葛城まつり:そこに何があるのかは、行ってみるまでは分からない。
葛城まつり:道は険しくて、遠くて……もしかしたらそこには何もなくて、ただ苦しい思いをするだけかもしれない。
葛城まつり:それでも、確かめたいって思ったら、それだけで理由には十分なんだ。
葛城まつり:……本当のところ、あむちゃんが私達を同じように思ってくれてるかはわからないけど。
葛城まつり:もしかしたら、二度と友達なんかにはなれないって言われちゃうのかもしれないけど。それでも。
葛城まつり:私はいま、君の気持ちを知りたいって思うの。
葛城まつり:だから、待っててね。あむちゃん。


GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
菜花かざり:あむちゃんへの困惑をP興味を表にします
湖東まき:あむちゃんへの感情を ○対抗心/不満 にして以上です
葛城まつり:プリピュアのみんな:◯共感/不安 妖精のみんな:◯感謝/不安
で取ります 枠がねえのよ

葛城まつり:それから 雨宮あむ:◯友情/執着 に変更
菜花かざり:そして「湖東まき ○P意外と負けず嫌い/N心配」「葛城まつり ○P信頼/N心配」で取得。
稲波なみ:友達のみんな/がんばろうね:○/さみしい/ロイス
稲波なみ:“シザーリオ”/分かりあえるかも:○  /すごく強い に。
菜花かざり:ロイスは以上です
稲波なみ:以上で~
GM:はーい。ではシーンを終わります。


【マスターシーン:シザーリオ】

GM:Master:シザーリオ


雨宮あむ:宵の口から降り出した雨は、夜が更けるにつれてその勢いを増していた。
雨宮あむ:錆びたシャッターが降りた小さな土産物屋の軒先で、少女が独り立ち尽くしている。
雨宮あむ:紅葉の季節とはいえ、日光は雪国だ。夜気と共に訪れた寒さが、否応なしに体温を奪っていく。
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:緩慢な動きで懐から取り出したのは、禍々しい黒に染まったチョーカー──ダストカラー。
雨宮あむ:夜の闇より暗いその色を見つめながら、それを受け取った時のことに思いを馳せる。


GM:数日前。縦浜島、ハウンド本拠地。
GM:定期報告会の終わった後、いつもなら全員がそれぞれ自分の仕事に戻るはずの頃。
GM:しかし、今日に限っては違った。ニーフィとレイダーの二人がシザーリオを呼び止めたのだ。
ニーフィ:「待ちなさい。シザーリオ」
レイダー:「待て。シザーリオ」
シザーリオ:「……」すぐに帰ろうとしていた足を止める。
シザーリオ:「……何だ。何か用か?」
レイダー:「……」舌打ちする。「ニーフィ。先言え」
ニーフィ:「人を顎で使おうとしないでくれる?……ま、アンタに任せる方が不安だし良いわ」
レイダー:「あ?!」背景で怒っている。
ニーフィ:溜息を一つ吐き出すと、黒い何か――ダストカラーをシザーリオへと投げ渡す。
シザーリオ:片手で受け取って。「……これは……」
シザーリオ:「……何の真似だ?」じろりと睨む。
ニーフィ:「しゅうがくりょこう、だったかしら?遠征をするんでしょ」
ニーフィ:「こっちの目の届かないところで負けられたら迷惑だもの。持っていきなさい」
シザーリオ:「何かと思えば……ハッ」嘲けるように笑って
シザーリオ:「こんなものは必要ない。僕はプリピュアに負けたことは無い。お前達と違ってな」
ニーフィ:「勝ったことはあったのかしら?随分長い間偵察に時間を使ってたらしいけど」
ニーフィ:「ようやっとその気になったと思えば、この島から遠く離れた地へ行くなんて言い出すんだもの。心優しい同僚の気遣いくらい受け取りなさいな」
ニーフィ:口ではそう語り笑みを浮かべているが、その眼は鋭くシザーリオを睨みつけている。
シザーリオ:「その絶好の機会を逃したのも、この首輪に足を引っ張られたせいだろう。もう忘れたのか?背丈だけでなく頭の容量も小さいらしいな」
シザーリオ:「レイダー、お前も同じ意見なのか?」
シザーリオ:「あんな醜態を晒しておいて、まだこんな欠陥品を勧める気か?」
シザーリオ:「僕の邪魔をしたいなら、素直にそう言うんだな」
レイダー:「……アァ!? 俺様は好きでこれを使ったワケじゃねえ!前回の結果には、一切納得もしてねえ!」
シザーリオ:「それなら何故そちら側にいる?」
レイダー:「…俺様の用事はそれじゃない。別のことを聞きたい」
レイダー:「いいか。正直に聞く。正直に答えろよ」
シザーリオ:「言ってみろ」
レイダー:大柄な体を折り曲げるようにして、細身の少年をじぃと見つめる。
レイダー:「前回の会議の時だ。お前まさか、ダラク様からこの俺様とトーラを庇ったのか?」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:冷たい眼で視線を返す。
シザーリオ:「フン……何を馬鹿な」
シザーリオ:「お前達の醜態が見るに堪えなかっただけだ」
シザーリオ:「それ以外の何物でもない。何だと思ったんだ?一体」
シザーリオ:「貴様らに情けでも掛けてやったとでも?随分と甘えた思考が身に着いたものだな、レイダー」
レイダー:「んだとコラッ……、……ああ、ああーー、そうかよ」苛々を押し殺して言う。「だったらいいけどよ…、甘えた思考だ? そっくり返すぜ、シザーリオ」
レイダー:「あのプリピュアどもと馴れ合ってるせいで、お前まで『みんな仲良く』なんて思考に染まってきてるんじゃないのか」
シザーリオ:「……何だと?」
シザーリオ:「聞き捨てならん侮辱だぞ、レイダー」
レイダー:「そうか? どうもお前の様子は、以前とは違う気がするぜ」
レイダー:「まさか、プリピュアどもと分かり合えるなんて思ってないよな」
シザーリオ:「……調子に乗るなよ、駄犬が」
シザーリオ:冷たい激情も露わに、レイダーを睨み付ける。
レイダー:「………ハッ」
シザーリオ:「プリピュアより先に、お前から始末してやってもいいんだぞ」
ニーフィ:「一番の駄犬が他者を駄犬呼ばわり?笑えるわね」
ニーフィ:二人の間に割り込むように言葉を投げる。
レイダー:「…なんでもいい。今のセリフ聞いて冷めちまったぜ」くるりと踵を返す。
レイダー:「いいか、シザーリオ!いっさい礼は言わねえからな!」どこか思うところがあるのか、妙に不機嫌そうな顔で言い捨て、そのまま暗闇の中に姿を消す。
シザーリオ:「……」レイダーの背を一瞥し、次いでニーフィに視線を向ける。
ニーフィ:「勝手なヤツ」 レイダーを見送りながらそうぼやいた後、シザーリオへ向き直る。
シザーリオ:「庇ってやったつもりか?弟と見ているのはあの出来損ないだけかと思ったが」
ニーフィ:「まさか。アイツを庇ったんじゃなくて、アンタが気にくわないだけ」
ニーフィ:「それに、アイツだって今のアンタよりはマシだもの」
シザーリオ:「口先だけは達者だな。弱兵なりに身に着けた処世術か?」
ニーフィ:「好きに言いなさい。アンタが一番の駄犬であることは揺らがない」
ニーフィ:「単純馬鹿のレイダーも、胡散臭いトーラも、あの愚図でドジのカータでさえ。噛みつく相手はわきまえてるわ」
シザーリオ:「何が言いたい?ニーフィ」
ニーフィ:「使えるべき主の意見に噛みついたアンタは、他の誰よりも愚かな駄犬だって言ってるのよ。シザーリオ」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:口を閉ざし、殺意すら感じる視線がニーフィを射抜く。
ニーフィ:「……正直に言えば。アンタのことは死ぬほど気にくわないしムカつくし最悪だと思ってるけど」
ニーフィ:「アンタが優秀で有能だってこと自体は否定できないと思ってたわ。アンタがあんなことを言い出すまでは」
ニーフィ:「戦闘力はあのレイダーと張るし、最初のリボンを見つけたのもアンタ。ダラク様がアンタを重用するのもまあ、妥当な事なんでしょう」
ニーフィ:「だからこそ。ダラク様の意見に楯突いたことが許せない」
シザーリオ:「……それで?」掌上で首輪を弄ぶようにして「これか」
シザーリオ:「首輪を着けないと安心できないとでも?」
シザーリオ:「駄犬どころか怯えた鼠だな。ニーフィ」
ニーフィ:「皮肉を言う余裕があるなら、言い訳を並べてみなさい」
ニーフィ:「ダラク様の判断に水を差そうとした理由を。以前のアンタなら有り得ない行動をした理由を」
ニーフィ:「それがプリピュアの影響であれ、それ以外であれ。アンタを信用しない理由としては十分すぎる」
ニーフィ:反論は?と目で問うようにシザーリオを睨み上げる。
シザーリオ:「お前がどう思おうが、僕には関係ない。寂しくて構ってほしいなら弟にでも頼むんだな」
シザーリオ:「信用だと?笑わせる。最初から貴様らになど、誰一人信用などあるものか」
シザーリオ:「それともまさか、仲間とでも思っていたのか?ニーフィ」
ニーフィ:「いいえ。私達は全員ダラク様の僕であるだけ」
ニーフィ:「そして、アタシは今のアンタがダラク様の僕かを疑っているだけ」
ニーフィ:「話を逸らすんじゃないわよ、シザーリオ」
ニーフィ:「アンタが闇の先兵であるなら。ダラク様の僕を名乗るなら。誇り高きハウンドだと言うなら」
ニーフィ:「首輪の一つくらい大人しく嵌めて見せなさい」
ニーフィ:「心配しなくても、ソイツは改良品よ。再テストももう済んでるし暴走は起きてない」
シザーリオ:「……」忌々しそうに首輪に視線を落として。
シザーリオ:「……いいだろう」
シザーリオ:「能力はともかく、お前のダラク様への忠誠心だけは買ってやる。ニーフィ」
シザーリオ:「これは捨てずに持っていてやる……だが、いいか」
シザーリオ:「もう一度言う。こんなものは必要ない」
シザーリオ:「こんなものに頼らずとも、僕は僕の力でプリピュアどもを倒してやる」
ニーフィ:「あっそ。別に良いわよ、使おうと使わなかろうと」
ニーフィ:「プリピュアどもを倒してくるのなら」
ニーフィ:答えにひとまず満足したのか、それだけ言い捨ててくるりと踵を返した。


雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:掌の中のチョーカーを見つめる。冷えた空気が、ピュアストライプの一撃を受けた傷を苛みじくじくと染み込むようだ。
雨宮あむ:「……こんなもの、必要ない……」
雨宮あむ:「……私は…… ……僕は……」
雨宮あむ:「…………」
雨宮あむ:シザーリオ?雨宮あむ?
雨宮あむ:プリピュアたちを騙す為に作り上げた仮初の人格は、今や自分の中に深く根付き、最早分かつことはできない。
雨宮あむ:一度混ぜた絵具が元には戻らないように、純粋な白にも黒にもなれず、ただ灰色に濁っていくだけ。
雨宮あむ:どちらかを選べれば楽なのに、たったそれだけが何よりも難しい。
雨宮あむ:鋭い刺の付いた首輪を、掌で思いきり握り締める。
雨宮あむ:皮膚が破れ、肉に突き刺さり、けれど垂れ落ちるのは赤い血ではない。
雨宮あむ:どす黒い瘴気が、夜の闇へと溶けていく。
雨宮あむ:すぐ傍ら、パッと電気が灯った。店の主が人の気配に気付いたのか。
雨宮あむ:追い立てられるように歩き出すと、すぐに土砂降りの雨が全身を打ち据え、濡らしていく。
雨宮あむ:雫が頬を伝い、顎から流れ落ちていく。
雨宮あむ:行き場のない野良犬のように、見知らぬ街を彷徨い歩く。寒さと痛みの中、天を仰いだ。空は曇り、星は見えない。濁った絵具のようだと思った。
雨宮あむ:「……まつり……」
雨宮あむ:呟いたその声は、誰に聞かれることも無かった。


【クライマックス】

GM:Climax:全員登場
GM:今回は登場にかかる侵蝕が1で固定となります。皆さん登場をどうぞ。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1(→ 1)増加 (102 → 103)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1(→ 1)増加 (91 → 92)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1(→ 1)増加 (87 → 88)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1(→ 1)増加 (88 → 89)


稲波なみ:両手で掬うように、小箱を掲げる。「――プリピュア・オープンギフト」
湖東まき:青い小箱を天に掲げる。「プリピュア・オープンギフト!」
菜花かざり:黄色い小箱を両手で受け止めて、しゅるりとリボンを解く「──プリピュア・オープンギフト!」
葛城まつり:小箱のリボンを解き、右手をまっすぐと伸ばして空に掲げる。「──プリピュア・オープンギフト!」

稲波なみ:箱の包みがほどかれ、波打つ紫紺のリボンが、花開くように無数に広がる。
湖東まき:ふわりとひとりでに箱が開く。ほどけたリボンがまるく結ばれ、風船みたいにふくらんで、輝く大きな泡となる。
菜花かざり:右手に小箱を持ちながら、くるりくるりと回転する。
稲波なみ:はらはらと視界を埋め尽くす花弁が、一斉に服として萌えいづる。
湖東まき:最初はひとつ。はじけて無数。ぐるりと渦を描いたそれが、まきの頭から足までを包み込み──
菜花かざり:漏れ出た光が身体を包み、黄色のリボンを模様を描くようにしゅるるんと回すと同時、しゃんしゃんしゃん、と鈴の音が響く。
稲波なみ:その千花模様に彩られた、紫色の短髪の少女がそこに。
湖東まき:──四肢の末端から順に割れて、現れるのは海色のドレスの少女。巻いた豊かな青髪に、虹の色彩を灯す絵筆。
菜花かざり:音が光に形を与えるように、その姿がドレスに包まれる。髪をくくるリボンは大きく華やかに、手首を飾るようにリボンを結ぶ。

ピュアミルフルール:「ココロを巻く慈しみの紋様――ピュアミルフルール!」
ピュアバブル:「憧れを織るひらめきの紋様──ピュアバブル!」
ピュアロココ:「きらめき飾る、やさしさの紋様! ピュアロココ!」

葛城まつり:激しく吹きすさぶ、桜色の嵐のように溢れ出した光が、少女の身体を覆っていく。
葛城まつり:手にしたリボンを風に任せて振るうにつれ、しゃん、しゃんと鈴の音が鳴って。どこか暖かな色彩の光輝が、身に纏うドレスへと変わっていく。
葛城まつり:煌めき織り込まれた薄手の羽衣が蝶の羽のようにふわりと広がり、桜色の光条がそこに縦縞模様を刻んで。
葛城まつり:髪を束ねるリボンがふわりと大きく広がってポニーテールを結び、もう一対の羽を形作る。
葛城まつり:白地に桃色のストライプが差すような、伝説の戦士の装い──光帯を纏い立つその姿は、どこか天女のように見えた。

ピュアストライプ:「世界を繋ぐ勇気の紋様! ピュアストライプ・ブレイブギフト!」

リアン:「ぶ、ブレイブギフトは、ギフトリボンに込められた力を引き出した特別な変身アン」
リアン:「リボンには守り神様がつかさどる絆の力がこめられていて、プリピュアをもっともっと強くしてくれるんだアン」
ピュアストライプ:「うん……いつもの変身よりも、ずっと力が溢れてくるのを感じる……!」
ピュアミルフルール:「それが……ストライプの新しい力……!」
ピュアバブル:「すっごく、綺麗」
リアン:「ただ強くなるだけじゃなくて、あたらしい絆をむすんだり、邪悪な絆をほどいたり……いろんなことが出来るはずアン」
リアン:「この力なら、きっとシザーリオにだって対抗できるはずアン!」
ピュアストライプ:「うん……でも、それは倒すためじゃなくて」
ピュアストライプ:かぶりを振って。「……なんて、もう言わなくてもみんな分かってるか」
ピュアストライプ:「さ、行こうよ」
ピュアストライプ:「友達が待ってる」
GM:その会話が終わると同時、四人の戦士と四匹の妖精は決戦の地へと降り立った。
GM:舞台は男体山。かつて神々の争った戦場ヶ原に臨む火山の中腹。
GM:待ち受けるのは――。


雨宮あむ:──降りしきる雨の中、一人の少女が佇んでいる。
雨宮あむ:全身を雨に打たれ、ずぶ濡れの黒髪と制服は身体に張り付き、足は泥で汚れて。
雨宮あむ:吐く息は白い。ひどく見すぼらしく、今にも倒れそうな様子で、現れた四人の姿を見遣る。
雨宮あむ:水滴に濡れた眼鏡の下から、金色の瞳が見つめている。
雨宮あむ:「……」
ピュアストライプ:「……」戦いの構えは取らないまま。じっとその眼差しを見つめ返して。
ピュアストライプ:「……風邪、ひいちゃうよ」
雨宮あむ:「……関係ないでしょ」
ピュアストライプ:最初に口を突いたのは、会ったら何を話そうかってずっと考えてた理屈じゃなくて、自分でも驚くくらい呑気な言葉だった。
ピュアストライプ:「……その喋り方は、あむちゃんの方だね」
雨宮あむ:雨音の中、俯きがちに見据える。
雨宮あむ:「これから戦う相手の心配なんて、馬鹿げているわね」
ピュアストライプ:「昨日まで一緒に遊んでた相手を心配するのって、そんなにおかしい?」
雨宮あむ:「おかしいわよ」
雨宮あむ:撥ね退けるように。
雨宮あむ:「もう分かっているんでしょう?私はあなた達を裏切っていたの」
雨宮あむ:「敵なのよ、私は」
ピュアストライプ:「知ってるし、分かってるよ。だから……みんなでよーく話したんだ」
ピュアストライプ:「それで、分かったの」
ピュアストライプ:「私達は、君の事をまだちゃんと知らないって」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:「私の……?」
ピュアロココ:「はい」
ピュアロココ:「"シザーリオ"として潜入してきて、それがわかったから"プリピュア"が戦わなくちゃいけない……そうだとしても」
ピュアロココ:「あむちゃんが何を思っていたのか、聞いてません」
ピュアロココ:「あむちゃんがどんな思いで、一緒に笑ったり、映画を撮ったりしたのか」
ピュアロココ:「それも知らないで喧嘩とか、お別れとか」
ピュアロココ:「私は嫌ですからね」
雨宮あむ:「そんなこと……知る必要は無い!」
雨宮あむ:「プリピュアがハウンドに、何を世迷言を……!」
ピュアバブル:「必要、とか」
ピュアバブル:「プリピュアとか、ハウンドとか、そういうことじゃないと思うの」
ピュアバブル:首を振って。「この場にいるみんなは、ひとりひとり、みんな違う」
ピュアバブル:「だから、知りたいの」
ピュアバブル:「何を考えてるか、どう感じるのか」
雨宮あむ:「……ふざけたことを……!」かぶりを振って
雨宮あむ:「私は最初から、あなた達を利用するために潜入しただけよ!」
ピュアミルフルール:「ふざけてなんてない!」
ピュアミルフルール:「きみの笑顔が、全部、偽者だなんて思えないの。それに……」
ピュアミルフルール:「きみは、本当は。そんなに強いんだったら」
ピュアミルフルール:「わたしたちのことなんて、いつでも倒せたはずでしょう!」
ピュアミルフルール:「でも、そうしなかった。違う?」
雨宮あむ:「ッ…… 違う……違う違う違う……!」
雨宮あむ:「そんなんじゃない!都合のいいようにばかり解釈しないで!!」
雨宮あむ:「私はずっとあなた達を騙していた……あなた達だってそうでしょ!」
雨宮あむ:「表では友達みたいな顔して……ずっとプリピュアのこと、黙ってた!」
ピュアミルフルール:「っ。それは……」
雨宮あむ:「それが今更……今更何なの!?全部もう遅いのよ!」
雨宮あむ:「……そんなに言うなら……」
雨宮あむ:挑発的な表情を浮かべ
雨宮あむ:「今すぐ変身を解いて、ギフトリボンをこっちに渡しなさい」
雨宮あむ:「そうすれば戦う必要なんて無い。そうでしょう」
ピュアミルフルール:「……リボンを手に入れたら、あむちゃんはどうするの」
雨宮あむ:「……決まってるでしょう?私は“シザーリオ”だもの」
雨宮あむ:「ハウンドとして主に……ダラク様に献上する」
雨宮あむ:「そうすれば、あなた達は殺さないでおいてあげる」
雨宮あむ:「ダラク様の降臨まで……戦いなんて忘れて、楽しい学生生活を過ごせばいいわ」
ピュアバブル:「それはイヤ」
ピュアバブル:「……コンテストで、あむちゃんの絵に負けた時、悔しかったし、悲しかったけど」
ピュアバブル:「すごい絵だ、って思ったの。わたしの絵とはぜんぜん違うって」
ピュアバブル:「わたしはあむちゃんの描く絵が好き。でも」
ピュアバブル:「ダラク様の世界では、きっとそんな風に、自分とは違う何かに感動することはできないと思うから」
雨宮あむ:「ッ……」
雨宮あむ:握り締めた拳が震える。
ピュアストライプ:「そうだね。……君と戦わなくて済むなら、って。ちょっと考えはしたけど」
ピュアストライプ:「そういう風になるんだったら、やっぱりこのリボンは渡せないよ」
ピュアストライプ:「だって、君が言うその"楽しい学生生活"には」
ピュアストライプ:「大事な友達が一人、欠けちゃうんだもの」
雨宮あむ:「………………!」
雨宮あむ:眉間に皺を寄せ、ひどく苦しげな、今にも泣きだしそうな顔をして。
雨宮あむ:顔を伏せる。濡れた黒髪が垂れ落ちて、表情を隠す。
雨宮あむ:「……まだ……」
雨宮あむ:「……私を友達と呼ぶのね。まつり」
ピュアストライプ:「能天気だって思う? もしかしたら、そうなのかもね」
ピュアストライプ:「だけど、私は」
ピュアストライプ:「今はまだ、信じたい方を信じる事にする。それが一番、後悔のない道だと思うから」
雨宮あむ:「……馬鹿ね、本当に」
雨宮あむ:……カチャリ
雨宮あむ:ゆっくりと雨に濡れた赤縁の眼鏡を外し、そのまま投げ捨てる。
雨宮あむ:「……救えない」
雨宮あむ:────ド ッ !
雨宮あむ:あむの全身から膨大な瘴気が噴出し、その姿を呑み込む。
雨宮あむ:夜闇が少女に吸い込まれるかのように、吹き荒れる嵐のような瘴気が凝縮していき──
シザーリオ:……そして、黒い猟犬の姿を造り出す。
シザーリオ:銀色の刃が、二人の間を分かつように、雨露に濡れて冷たく光る。
シザーリオ:「……我は、戦士を食らう猟犬」
シザーリオ:「我は"シザーリオ"」
シザーリオ:「プリピュアを砕く者」
シザーリオ:静かな誓句と共に、四人へと刃を向ける。
シザーリオ:「決着を着けよう」
シザーリオ:「この莫迦げた因縁に」
ピュアストライプ:「……砕かせるもんか。断ち切らせるもんか」
ピュアストライプ:ひとり、静かに決意を呟いて。拳を握り締め、突きつけられた刃へと向ける。
ピュアストライプ:「元に戻すんだ。昨日までみたいに、もう一度」


GM:クライマックス戦闘を開始します。
シザーリオ(12)
|
10m
|
ロココ(10)・ミルフルール(8)・ストライプ(5)・バブル(3)
GM:今回の戦闘配置はこうなります。
GM:また、特殊な仕様としてストライプのブレイブギフトによる効果を開示します。
ピュアストライプ:なんだろ~

ギフトリボンの効果 ・結んだ絆を力に変える:
 シーン中、あらゆる判定のD+10・あらゆる判定のC値-1・あらゆる判定の達成値+1d10のいずれかを得る。
・歪んでしまった絆を解く:
 自身の攻撃で対象を戦闘不能にした際に、対象にかかっているEロイスの効果解除。
・新たな絆を結び直す:
 対象のロイス欄を一つリセットし、新たにロイスを結ばせる。対象が同意した時のみ使用できる。
GM:どれもオートアクションで使用可能です。
ピュアストライプ:ほおおお
ピュアストライプ:回数制限は?
GM:それぞれシナリオ中1回となります。
ピュアストライプ:それぞれなんだ つよ
ピュアストライプ:大事に使います
GM:では、戦闘開始前の衝動侵蝕から!
GM:難易度はいつも通り9。皆さん判定と侵蝕上昇をお願いします。
ピュアロココ:5dx+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 8[1,2,4,5,8]+1 → 9 → 成功

ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2d10(→ 19)増加 (103 → 122)
ピュアストライプ:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 8[3,4,8]+1 → 9 → 成功

ピュアバブル:4dx+8>=9
DoubleCross : (4DX10+8>=9) → 10[8,8,9,10]+5[5]+8 → 23 → 成功

ピュアロココ:ぎゃー
ピュアミルフルール:6dx+3>=9
DoubleCross : (6DX10+3>=9) → 10[1,1,1,7,7,10]+5[5]+3 → 18 → 成功

ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を2d10(→ 11)増加 (89 → 100)
ピュアミルフルール:ロココ……!
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2d10(→ 18)増加 (92 → 110)
ピュアバブル:88+2d10
DoubleCross : (88+2D10) → 88+11[6,5] → 99

ピュアミルフルール:わたしもだ
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を11(→ 11)増加 (88 → 99)
ピュアロココ:負荷がすごい
GM:ではラウンド1のセットアップから!


ピュアロココ:コンボ:【プリピュア・ロココ・フラワー】《光の銃》射程視界の武器を作成
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (122 → 124)
ピュアバブル:《先陣の火》。行動値を3→13に
ピュアミルフルール:『フルールシャワー・ラッピング』:《オリジナルツール》。
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を2(→ 2)増加 (99 → 101)
ピュアミルフルール:ラウンド中の射撃達成値を+12。
ピュアストライプ:セットアップないです。
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を3(→ 3)増加 (110 → 113)
シザーリオ:≪サポートデバイス≫+≪ミラーイメージ≫+≪戦いの予感≫
シザーリオ:ラウンド間感覚ダイス+12 行動値+30 ドッジC値-1
GM:では行動値などが諸々かわってこうなります。
シザーリオ(42)
|
10m
|
ロココ(10)・ミルフルール(8)・ストライプ(5)・バブル(13)
GM:これにより、行動値42のシザーリオから手番となります。
シザーリオ:マイナーで戦闘移動、プリピュアにエンゲージ。
シザーリオ:メジャーで≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪光の舞踏≫+≪マスヴィジョン≫+≪音速攻撃≫+≪疾風剣≫+≪獅子奮迅≫
シザーリオ:対象PC全員、ドッジダイス-6個
シザーリオ:24DX7+4
DoubleCross : (24DX7+4) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,7,8,8,8,8,9,10,10]+5[1,1,2,3,4,5,5,5]+4 → 19

シザーリオ:迷いすぎ
ピュアストライプ:そんなことある?
ピュアミルフルール:そんな……
ピュアロココ:だが避けられない…
ピュアバブル:ダイスは正直
ピュアロココ:援護の風だけすればミルフルールは避けれたりする説ある?
ピュアミルフルール:いや
ピュアミルフルール:自前で行けます
ピュアロココ:いけるんだ…
ピュアミルフルール:このために感覚あげたから
ピュアバブル:つよい
ピュアミルフルール:『フルールウェーブ・カーテン』:《ゲットダウン》。
ピュアロココ:ほ、ほんとだ
ピュアミルフルール:感覚3 侵蝕ボーナスで+3 シューターズジャケットで+1
ピュアストライプ:相手は多分このためにドッジダイス減らしてるのに……
ピュアロココ:対策してきてる
ピュアバブル:こちらは《氷盾》ガード。そして《炎陣》でロココをカバー!
ピュアロココ:ガード!
ピュアストライプ:ううん ダメ元ドッジします
ピュアミルフルール:1dx+43>=19
DoubleCross : (1DX10+43>=19) → 8[8]+43 → 51 → 成功

ピュアストライプ:1dx-3>=19
DoubleCross : (1DX10-3>=19) → 7[7]-3 → 4 → 失敗

ピュアストライプ:さすがにね
ピュアミルフルール:アームドきついしねえ
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (113 → 115)
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を4(→ 4)増加 (101 → 105)
シザーリオ:ダメージ!
シザーリオ:2D10+30-5
DoubleCross : (2D10+30-5) → 13[6,7]+30-5 → 38

ピュアストライプ:装甲有効ですっけ?
シザーリオ:有効ですね
ピュアストライプ:じゃあ装甲10引いて28もらい……HP29なのでギリ耐え
ピュアバブル:えーっと
ピュアミルフルール:すご
ピュアストライプ:ピュアストライプのHPを1(→ 1)に変更 (29 → 1)
ピュアバブル:カバーしているのでガードと装甲が合計……
ピュアバブル:37か
ピュアバブル:2倍になって2点抜けてHPが26→24に
ピュアロココ:硬い
GM:カチカチだ
ピュアバブル:ピュアバブルのHPを24(→ 24)に変更 (26 → 24)
ピュアミルフルール:全員無事!
シザーリオ:何だと……
GM:では演出どうぞ!


シザーリオ:「思い知れ、プリピュア……」
シザーリオ:豪雨の中、二振りの刃を携え低く構える。
シザーリオ:「全ては無意味だ。貴様らの戦いも、努力も、何もかも……」
シザーリオ:「最後にはダラク様の齎す、絶対なる黒の中に呑まれる定め」
シザーリオ:「全て忘れて、盲いたままに、安穏な日々へと帰れ……!」
シザーリオ:シザーリオの姿が掻き消える。ごう、と木々が揺れ、ざあ、と薄が散る。
ピュアロココ:「っ、来ますよ…!」
シザーリオ:刃を持った突風が吹き抜けたかのように、プリピュア達へ高速の斬撃が襲い来る!
ピュアミルフルール:「フルールウェーブ……」彼女の踏み込みに合わせて、一歩下がっている。
ピュアバブル:「……!」だっ、とロココの前に出る。
ピュアミルフルール:「カーテン!」斬撃の勢いを殺して、リボンを翻してそれを受け流す。
ピュアバブル:大きな泡に身を包んだ状態。以前の戦いでは、それは単なる身代わりだった。
ピュアロココ:リボンが淡く発光して、次に備える。その間の無防備な体を、守ってもらえると信じて。
ピュアストライプ:(疾い……けど!)今までとは違って、その速度を目で追えている。光帯から発された煌めきが、刃先を微かに逸らして傷を防ぐ。
ピュアミルフルール:「無意味なんかじゃない!」
ピュアバブル:しかし今は。斬撃が通り、バブルが弾け──しかし、その残滓たる飛沫が、光の粒となってシザーリオの剣を逸らし、ごく浅く刃を掠らせるに留める。
ピュアミルフルール:それは戦いの経験であり、努力だ。
ピュアミルフルール:彼女の疾さを見て、受けて。それをかわすためにどうすればいいか考え、動いた末の。
ピュアミルフルール:「わたしたち、こんなに……」
ピュアミルフルール:「できるようになったんだもの!」
ピュアバブル:青い瞳に強い光を宿し、ミルフルールの言葉に頷いて見せる。
シザーリオ:「……凌いだだと……」
シザーリオ:(今の一撃、少し前のプリピュアなら確実に仕留められていたはず)
シザーリオ:(ギフトリボンの力だけではない。強くなっている……確実に……!)


シザーリオ(42)
ロココ(10)・ミルフルール(8)・ストライプ(5)・バブル(13)
GM:では、続けて行動値13。バブルの手番となります。
ピュアバブル:はあい!
ピュアバブル:マイナーなし。メジャーでコンボ【バブルキャンバス:シャイニングイメージ】《要の陣形》《天使の階梯》。
ピュアバブル:ロココとミルフルールとストライプの次のメジャーアクションをC値-1、達成値+4します。
ピュアロココ:わーい!
ピュアミルフルール:わーいわーい
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を8(→ 8)増加 (105 → 113)
GM:演出どうぞ!


ピュアバブル:純白のバブルを目の前に呼び寄せる。戦いの場でいつも描くのは、みんなの強さを称揚し、勇気を讃えるものだった。
ピュアバブル:でも、今は。
ピュアバブル:(……昨日までみたいに。そうだよね)
ピュアバブル:虹の絵筆を、指揮棒みたいに緩やかに振るう。
ピュアバブル:明るい色彩で彩る絵は、あむちゃんを含めた、いつもと違う装いのみんな。ずっと昔からある建物の壮麗さ。三匹の猿。みんなで顔を突き合わせての相談。
ピュアバブル:この修学旅行の思い出。のみならず。
ピュアバブル:映画の撮影中の一場面。一緒に回った文化祭。共有したひとつひとつの、纏まりのない、けれどはっきりと心に刻まれた記憶。
ピュアバブル:元に戻すとストライプが言った。その道標たちを送り出し、輝かせる。
ピュアバブル:豪雨の夜を、暖かな光で塗り替えるように。
ピュアバブル:「きっと、こう」
ピュアバブル:「この先の先まで、わたしはみんな、こんな風にあってほしい!」
ピュアバブル:最後に我儘を叫んで、場を譲る。
シザーリオ:「ッ……」その輝きを忌々しげに見つめ
シザーリオ:「こんなもの、唯の子供の夢でしかない……!」
シザーリオ:「無責任な希望を振りかざすな、ピュアバブル……!」


GM:続けて行動値10のロココ、手番をどうぞ。
ピュアロココ:はーい
ピュアロココ:ここは敢えて待機です!
GM:では行動値8のミルフルールは……?
ピュアミルフルール:わたしも待機!まつりパンチを待つよ
ピュアストライプ:ではします パンチを
GM:OK。では行動値5で満を持してストライプのターン!
ピュアストライプ:マイナーで《骨の剣》《死招きの爪》素手データを更新します
ピュアストライプ:メジャーで「プリピュア・ストライプ・ストレートフラッシュ」《コンセントレイト》《貪欲なる拳》《ジャイアントグロウス》《バリアクラッカー》でシザーリオを攻撃
ピュアストライプ:で、オートでブレイブギフト効果を起動
ピュアストライプ:・結んだ絆を力に変える:シーン中、あらゆる判定のD+10・あらゆる判定のC値-1・あらゆる判定の達成値+1d10のいずれかを得る。
ピュアストライプ:これで……シーン中のあらゆるC値を-1します
GM:OKです。ではそれも込みで判定をどうぞ!
ピュアミルフルール:せっかくC値下がってるから《支援射撃》するね!ダイス+3個して!
シザーリオ:インチキやめろ!
ピュアストライプ:わあい
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (115 → 117)
ピュアストライプ:えーっと C2下がってダイス3増えて達成値も4増えるので
ピュアストライプ:16dx+8@5 命中!
DoubleCross : (16DX5+8) → 10[1,1,2,3,3,4,5,6,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,5,5,6,6,6,7,8,8,10]+10[2,4,6,8,8,8,8,9,10]+10[1,5,5,7,8,9,10]+10[2,2,2,3,3,9]+10[8]+10[6]+3[3]+8 → 81

ピュアミルフルール:やば
ピュアロココ:すっご
シザーリオ:ふざけんな~~
GM:でっか
ピュアバブル:わお
シザーリオ:≪リフレックス:エンジェルハィロゥ≫+≪神の眼≫ ドッジ
シザーリオ:20DX6>=81
DoubleCross : (20DX6>=81) → 10[1,2,2,2,2,4,6,6,7,7,7,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[2,4,5,6,6,7,7,7,8,8,8,8,8,9]+10[2,4,4,4,5,6,6,7,7,10,10]+10[1,3,4,8,8,10]+10[6,8,8]+3[1,2,3] → 53 → 失敗

ピュアロココ:こわ
ピュアストライプ:あっぶねえ
ピュアミルフルール:高いのにね
GM:こっちもでっか
ピュアバブル:ハイレベルな攻防
ピュアストライプ:ダメージ出すね
ピュアロココ:ミルフルールみたいな動きしてる
ピュアストライプ:9d10+35+2d10 ガード装甲無視です
DoubleCross : (9D10+35+2D10) → 57[7,8,5,5,4,7,5,10,6]+35+9[4,5] → 101

ピュアロココ:桁違いの威力
GM:3桁!
シザーリオ:《光の守護》
シザーリオ:ダメージを0にします
ピュアバブル:あっこら!
ピュアストライプ:えええーっ!
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を20(→ 20)増加 (100 → 120)
ピュアストライプ:こんなに侵蝕払ったのに……
GM:では演出をどうぞ!


ピュアストライプ:バブルの描き出した、私達の思い出の色彩が、昏い雨空を晴らすように浮かび上がる。
ピュアストライプ:今はその輝きが、どんな励ましよりも私を奮い立たせてくれて。
ピュアストライプ:「あむちゃん──ううん、シザーリオっ!」
ピュアストライプ:自分達に痛打をもたらした眼の前の敵に、声をかける。
ピュアストライプ:「私、君の気持ちを知りたいって言ったよねっ」
シザーリオ:「……」鋭い眼でその顔を見る。
ピュアストライプ:「だけど、それだけじゃ不公平だからさ」
ピュアストライプ:「だから……私の気持ちも、教えてあげる」
シザーリオ:「……何だと……?」
ピュアストライプ:そう言って。どこか覚悟を決めたように……すう、と深く息を吸い込んで。
ピュアストライプ:「──君を傷つけるのは、嫌だ!」
ピュアストライプ:「シザーリオの正体があむちゃんだって知った時──すごくショックだったし、辛かった!」
ピュアストライプ:「今だって、戦わなくて済むならそうしたいって思ってる!」
ピュアストライプ:「……でも」
ピュアストライプ:「それじゃ納得してもらえない事も、よく知ってる」
ピュアストライプ:「君は……根っからの戦士で、ハウンドだから」
ピュアストライプ:「全力で戦って、戦い抜いたその先でしか、私達と"シザーリオ"の因縁は終わらない……終わりにできない」
ピュアストライプ:「そう、だよね?」
ピュアストライプ:葛城まつりとして、雨宮あむと過ごした日々ではなく──ピュアストライプとして、シザーリオと戦い続けた過去が。
ピュアストライプ:そうして結ばれた繋がりが、そのことを教えてくれる。
シザーリオ:「…………そうだ」
シザーリオ:「私とお前達は敵でしかない……」
ピュアストライプ:そして……きっと、どちらも本物なんだ。
ピュアストライプ:雨宮あむと、シザーリオは、簡単に切れるような関係じゃない。どちらかだけを否定して、それで終わりにできるものじゃない。
シザーリオ:「どちらかが倒れ、朽ち果てるまで戦う……それ以外の道は無い……!」
ピュアストライプ:こうして相対して、彼女の本気を感じるからこそ、いっそうそう思う。
ピュアストライプ:「うん……だから、こっちも全力でやるよ」
ピュアストライプ:「朽ち果てたりなんて、させないけど……君が納得するまで、どこまでも徹底的に、戦ってあげる!」
ピュアストライプ:「シザーリオとも、あむちゃんとも、全力で向き合うって決めたから!」
ピュアストライプ:そう高らかに宣言すると同時、身に纏う桜色の輝きが一回り大きく膨らんで。
ピュアストライプ:「行くよ、リアンっ!」
ピュアストライプ:新しい力──背に浮かぶもう一つのリボンの力へと意識を向け、相棒と同調する。
ピュアストライプ:ストライプは勇気の紋様。必要なのは想いの力。
ピュアストライプ:私達が力を合わせれば──辿り着けない場所なんて、ない。そう強く信じ抜くことが。
ピュアストライプ:「ストライプ・ブレイブ──」
ピュアストライプ:両の手を高く掲げる。薄羽衣のリボンが蔦のように伸びて道となり、果の見えない天高くへと螺旋の軌跡を描く。
ピュアストライプ:「──スター・ロードっ!」
ピュアストライプ:その直後。ストライプの姿が桜色の電光となって、瞬きと共に空の道を駆け疾る。
ピュアストライプ:時間にすれば一瞬。頬を撫でる風も雨も振り切って、突き抜けた空の向こう。
ピュアストライプ:薄い空気を深く吸い込んで、足を止めた。
ピュアストライプ:見下ろせば、山を覆うように黒い雲が広がっていて──だけど、大地はそんなものじゃ覆い切れないくらい、果てしなく広くて。その果てには、宝石のような海の青色が見えた。
ピュアストライプ:綺麗だな、なんて。どこか呑気な感想を懐きながら。
ピュアストライプ:「プリピュア・ストライプ──」
ピュアストライプ:空高く、まだ影も見えないほど遠い距離。
ピュアストライプ:地表にいる君達には、人の限界を超えて聴覚を研ぎ澄まさなければ、声すらも届かないだろう。
ピュアストライプ:だけど、狙いを間違えることはない。君がどこにいるのかは、よく見えている。
ピュアストライプ:ギフトリボンは絆の力。結んだ想いが繋がる先を、この輝きが知らせてくれるから。
ピュアストライプ:「──ストレート・フラッシュ!!」
ピュアストライプ:雷轟一閃。桜色の爆風と共に、木々の葉が弾け飛ぶ。
ピュアストライプ:落雷そのものと見紛う程の拳打が過たずシザーリオへと叩きつけられ、発散した雷撃が周囲の地を抉り焦がした。
シザーリオ:「……!」
シザーリオ:シザーリオの姿が、雷撃の輝きに呑み込まれる。
シザーリオ:破壊の余波が収まると、その姿はどこにもない。跡形もなく吹き飛ばされた?──否。
シザーリオ:ストライプの背中に、軍靴の爪先が突き刺さる。
シザーリオ:不意を打った回し蹴りが叩き込まれ、彼女を地面へと叩き伏せる。
ピュアストライプ:「っ!?」
シザーリオ:「……どれだけ出力が上がろうと、当たらなければ意味が無い」
ピュアストライプ:一撃を受けるも、跳ね起きるように受け身を取る。耐久力も目に見えて向上している。
ピュアストライプ:「ふ、ふ……すごいね」
ピュアストライプ:「本当の本当に、全力だったのに」
シザーリオ:空中からその姿を見下ろして。
シザーリオ:「いいや。お前の攻撃からは甘さが拭い切れていない」
シザーリオ:「お前は優しすぎる、ピュアストライプ」
シザーリオ:「戦士としては二流以下だ」
ピュアストライプ:「言ってくれるね」
ピュアストライプ:「なら、君がそんな優しい甘ちゃんの私に負けた時は」
ピュアストライプ:「戦士なんてやめて、普通の女の子になってもらおうかな」
シザーリオ:刃を向け、嘲笑する。
シザーリオ:「いいだろう」
シザーリオ:「あり得ない事だがな」


GM:では次は待機組のミルフルールから!
ピュアミルフルール:はーい
ピュアミルフルール:マイナーでホローポイント弾使用
ピュアミルフルール:メジャーは『フルールバインド・シュート』:《バリアクラッカー》。
ピュアミルフルール:シザーリオを攻撃!
シザーリオ:来い!
ピュアミルフルール:7dx9+45
DoubleCross : (7DX9+45) → 7[1,1,3,4,5,7,7]+45 → 52

ピュアミルフルール:『フルールサンシャイン・レース』:《勝利の女神》。
ピュアミルフルール:達成値を+9して61に。
GM:固定値がヤバすぎる
シザーリオ:ドッジ
シザーリオ:≪リフレックス:エンジェルハィロゥ≫+≪神の眼≫+≪真空返し≫
ピュアミルフルール:新技使ってる!
シザーリオ:20DX6+18>=61
DoubleCross : (20DX6+18>=61) → 10[1,1,1,2,3,3,3,4,5,5,6,6,8,8,8,8,9,9,10,10]+10[3,4,5,5,5,6,7,8,8,9]+10[4,5,7,8,9]+10[5,9,9]+10[1,6]+10[8]+10[9]+10[10]+10[8]+10[9]+10[9]+10[6]+4[4]+18 → 142 → 成功

ピュアミルフルール:?????
ピュアロココ:?
シザーリオ:ハハハ
ピュアバブル:何?
ピュアストライプ:ズルじゃん!
ピュアミルフルール:どうしようもなさすぎる
シザーリオ:ドッジ成功時≪陽炎の亡霊≫を使用
シザーリオ:メインプロセスを獲得します
ピュアミルフルール:ヒエ……
ピュアロココ:インチキ!
シザーリオ:メジャー≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪光の舞踏≫+≪マスヴィジョン≫+≪音速攻撃≫+≪疾風剣≫+≪獅子奮迅≫
シザーリオ:対象PC全員、ドッジダイス-6個
シザーリオ:24DX7+4
DoubleCross : (24DX7+4) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,3,3,3,4,4,6,6,7,7,8,9,9,9,9,9,10]+10[3,4,5,5,6,7,7,8,10]+10[3,4,6,9]+10[8]+5[5]+4 → 49

ピュアミルフルール:『フルールウェーブ・カーテン』:《ゲットダウン》
ピュアロココ:ガード!
ピュアストライプ:7dx-3>=49 無理ドッジ
DoubleCross : (7DX10-3>=49) → 10[2,2,3,7,7,9,10]+5[5]-3 → 12 → 失敗

ピュアミルフルール:1dx+43
DoubleCross : (1DX10+43) → 7[7]+43 → 50

ピュアロココ:やってる
ピュアバブル:《氷盾》ガード。
ピュアミルフルール:あぶな~
ピュアバブル:カバーはまたロココでいいかな。《炎陣》します
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を10(→ 10)増加 (117 → 127)
ピュアロココ:おねがいー
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を4(→ 4)増加 (113 → 117)
シザーリオ:ダメージ
シザーリオ:5D10+30-5
DoubleCross : (5D10+30-5) → 19[6,4,2,2,5]+30-5 → 44

ピュアストライプ:1なので倒れるしかない
ピュアバブル:37点軽減して7点抜けたのがカバーで倍になって14点
ピュアストライプ:おじいちゃんのロイスを切って復活。
ピュアストライプ:ピュアストライプのHPを14(→ 14)に変更 (1 → 14)
ピュアバブル:ピュアバブルのHPを14(→ 14)減少 (24 → 10)
ピュアバブル:生!
ピュアロココ:硬い!
GM:では演出をどうぞ!


ピュアミルフルール:「フルールサンシャイン・レース!」
ピュアミルフルール:様々な色や形。無数の千花が、辺り一面に咲き誇る。
ピュアミルフルール:きらきらと。ストライプの開けた雲の穴から、月の光が差し込み、その色をいっとう強く輝かせる。
ピュアミルフルール:そのかぐわしい香りは、心を落ち着かせて、敵対する者の気持ちをも安らがせるもの。
ピュアミルフルール:本気を出さないで、勝てる相手じゃない。
ピュアミルフルール:だったら、わたしがやらないと――
ピュアミルフルール:「はあっ!」地を蹴り近づく。手には包帯のようなリボン。
ピュアミルフルール:それを伸ばし、囲むように展開する。そのまま作られた輪が収束し、中心のシザーリオを拘束しようと。
シザーリオ:「ピュアミルフルール……!」
シザーリオ:シザーリオの身体が影と化し、その輪郭が歪む。必中と思われた状況から、あり得ない駆動で拘束を逃れて。
ピュアミルフルール:「嘘っ……!」
シザーリオ:「お前は──」
シザーリオ:逆にそのリボンを掴み上げ、高速回転する刃を投げ放つ。
シザーリオ:双剣の片方、長大な刃がミルフルールへと迫る。
ピュアミルフルール:致命のはずのそれを、首だけ逸らしてすんでのところでかわす。
シザーリオ:しかし彼女がそれを回避した時には、既にそちらを見ていない。
ピュアミルフルール:「!しまった……!」遅れて気づく。
ピュアミルフルール:「みんな……!」
シザーリオ:ミルフルールへと刃が迫った──その危機により隙が生じるのは、彼女自身でなく、むしろ。
ピュアロココ:「あっ…!」刃を振るったシザーリオの導線上に、自分たちが並んでいることに気付く
シザーリオ:ストライプの顎に、かちあげるような掌底が打ち込まれる。
ピュアストライプ:「っ!? う、ぐっ──」
ピュアバブル:「っ!!」
ピュアストライプ:反応が間に合わない。苦悶と共に腹部を打ち付けられ、吹き飛ばされる。
ピュアミルフルール:「ストライプ……!」
シザーリオ:返す刀で、バブルとロココへと真空の刃が放たれる。
ピュアバブル:反応は咄嗟のものだ。立ちはだかる形になれたのは運が良かった。
ピュアロココ:「っ、バブル!」
ピュアバブル:防御の泡で身を包み、軌道を曲げて。しかし今度は逸らし切れず、体側面を打たれて弾き飛ばされかかる。
ピュアバブル:「う、くっ……!」
ピュアバブル:(……さっきより、強い……!)
ピュアロココ:弾け飛ばされる先、自分より小さな背中をなんとか支える
ピュアバブル:ロココに視線を合わせ、頷く。
ピュアストライプ:「……大丈夫!」ミルフルールに応じるように声を上げて、地に手を付き立ち上がる。「まだ……これくらいじゃ、全然っ」
シザーリオ:「お前達は……仲間の存在で弱くなっている」
シザーリオ:「自分以外に寄り掛かり、甘える……唾棄すべき惰弱な精神」
ピュアミルフルール:「そんなこと……!」歯が立たないどころじゃない。
シザーリオ:「そんな弱者が……僕に勝てる道理があるものかッ!!」
ピュアミルフルール:むしろ、わたしの動きが、みんなの邪魔になってしまっているようで。「……違う!」
ピュアミルフルール:「わたしたちは、絆の力で、強く……」
ピュアミルフルール:「それを、伝えなきゃいけないのに……」
ピュアミルフルール:「どうしてよ」恨めしげにつぶやく。


GM:では続いて待機組のロココの手番です。
ピュアロココ:はい!
ピュアロココ:マイナーでホローポイント弾使用
ピュアロココ:メジャーコンボ:【プリピュア・ロココ・バースト】《Cエンハイ》《天からの眼》《イェーガーマイスター》《マスヴィジョン》
ピュアロココ:判定に《援護の風》《ウィンドブレス》。判定+6D、達成値+12。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を4(→ 4)増加 (124 → 128)
ピュアロココ:(10+6+1)dx7+7+12
DoubleCross : (17DX7+19) → 10[2,2,3,3,4,4,5,5,5,7,8,9,9,9,10,10,10]+10[2,2,2,4,4,4,7,10]+5[3,5]+19 → 44

ピュアミルフルール:まきちゃん支援は?
ピュアロココ:あっと!
GM:C値下がってるかも
ピュアストライプ:C6で達成値+4だね
ピュアバブル:です!
ピュアストライプ:まあでも……出目的には変わんなさそうだが
ピュアミルフルール:6一個もないのか
ピュアミルフルール:同じだ……
ピュアバブル:ほんとだ 6出てない
ピュアロココ:綺麗にない
GM:そんなことあるんだ
ピュアロココ:なので達成値だけ貰って48か
シザーリオ:≪リフレックス:エンジェルハィロゥ≫+≪神の眼≫ ドッジ
ピュアロココ:滑って~
シザーリオ:20DX6>=48
DoubleCross : (20DX6>=48) → 10[1,1,1,1,1,1,3,3,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8,10,10]+10[1,2,3,3,7,7,7,9,10]+10[2,8,8,9,10]+10[3,6,8,8]+3[1,3,3] → 43 → 失敗

ピュアロココ:こわ
ピュアミルフルール:極端
ピュアストライプ:セーフセーフ
シザーリオ:くっ
ピュアロココ:ともあれ命中!
ピュアロココ:皆!力を貸して!
ピュアストライプ:「ストライプ・オルタネーション・アタック」《餓狼の爪》でダメージを+32
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を3(→ 3)増加 (120 → 123)
ピュアバブル:【プリピュア・バブル・ストリーム】《凍てつく刃》!
ピュアバブル:ダメージ+1d+6です
ピュアロココ:5d10+40+1d10+3+32+1d10+6 装甲有効
DoubleCross : (5D10+40+1D10+3+32+1D10+6) → 30[4,6,8,8,4]+40+6[6]+3+32+7[7]+6 → 124

ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を3(→ 3)増加 (117 → 120)
ピュアロココ:124点です
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を12(→ 12)増加 (128 → 140)
ピュアミルフルール:ゴツい
シザーリオ:なんだこれ
シザーリオ:喰らいます
GM:では演出どうぞ


ピュアロココ:「だったら、教えてあげましょう」
ピュアロココ:「皆で一緒にいるのが、どういうことか!」
ピュアロココ:親指と人差し指で四角を作る。カメラを模したフォーカスがシザーリオを中心に捉える。
ピュアロココ:天気は生憎の豪雨。しかし、先程のストライプが雲を飛ばして、月明かりが空にある。
ピュアロココ:淡い光。それを透明な泡が受けて、一筋の光に束ねていく。
ピュアロココ:「皆といて、考えることが多くなったとしても」
ピュアロココ:「一人で頑張ってたなみちゃんは、いつも眠そうでした!……今もですけど!」
ピュアロココ:「それで無理をした姿、貴方だって知ってるでしょう、シザーリオ!?」
シザーリオ:「ッ……うるさい……!」
シザーリオ:苛立たしげに顔を歪める。
ピュアロココ:束ねた月明かりが、黄色のリボンの花托に集まっていく。
ピュアロココ:「そうやって聞く耳持たないから、こんな事になっちゃうんですよ!」
ピュアロココ:「これが、私の、ストライプの、バブルの!」
ピュアロココ:「そしてミルフルールが集めた、みんなの力です!」
ピュアロココ:「プリピュア────」
ピュアロココ:「ロココ・サテライト・シュート!」
ピュアロココ:地上に黄金の月の如き光が現れ
ピュアロココ:光の柱となってシザーリオに放たれる
シザーリオ:「ぐっ…… あぁあああっ……!」
シザーリオ:咄嗟に防御態勢を取るが、まるで意味が無い。逃れ得ない光の柱に呑み込まれ、瘴気が浄化されていく。
シザーリオ:甚大なダメージを受け、傷付きながらも飛び退り逃れる。
シザーリオ:「ぐぅうっ……!」
ピュアロココ:「っ、まだ…!?」
シザーリオ:四対一の攻防に、肩で息をしながら睨み付ける。
シザーリオ:「……いい加減に、しろ……」
シザーリオ:「こんなことをして何になる……!」
ピュアロココ:「わかりません、わかりませんけど……」
ピュアロココ:「やらないと、あむちゃんが離れていくってことはわかるんです!」
シザーリオ:「僕はそうしたいんだ!!」
シザーリオ:「お前達といると……自分が自分で無くなっていく……!」
シザーリオ:「これ以上、僕に近寄るな……!仲間とか、友達とか……そんなのいらない!気持ち悪いんだよッ!!」
ピュアロココ:「…………も~~!」
ピュアロココ:「分かってますよ、一人でいたい人だって、のんびりしたい人だっているなんて!」
ピュアロココ:「でも、そういうことは……」
ピュアロココ:「ほんとに思っているなら!」
ピュアロココ:「もっと平気な顔で言ってください!」
シザーリオ:「ッ……!」ひどく表情を歪めながら、四人を見据えた。
GM:クリンナッププロセスを挟み、2ラウンド目のセットアップに移行します。
ピュアミルフルール:『フルールシャワー・ラッピング』:《オリジナルツール》。ラウンド中の射撃達成値を+12。
ピュアストライプ:うーん 加速はしなくていいよね……何もなしで。
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を3(→ 3)増加 (127 → 130)
ピュアロココ:武器作ったのでセットアップもなし
ピュアバブル:エフェクトなし。行動値が3にもどります
シザーリオ:ダストカラーを起動、Eロイスの効果を有効化。
シザーリオ:同時に≪狂騒の旋律≫ 暴走し攻撃力を上昇します
ピュアロココ:暴走してる!
ピュアミルフルール:暴走しちゃった
シザーリオ(12)
ロココ(10)・ミルフルール(8)・ストライプ(5)・バブル(3)


GM:では行動値12でシザーリオの手番からになります。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:降りしきる雨の中、一人きりで立っている。
シザーリオ:懐から取り出すのは、禍々しい黒に染まった首輪。
ピュアストライプ:「! あれは……!」
シザーリオ:プリピュア達にも見覚えのあるそれを、強く握り締める。
ピュアロココ:「レイダーさんの使っていた…!」
シザーリオ:「……まつり……」
シザーリオ:ぽつりと呟く。
シザーリオ:「かざり。まき。なみ……」
ピュアミルフルール:「ダストカラー……!」
シザーリオ:「もう、やめてよ」
ピュアミルフルール:「……!」
ピュアストライプ:「あむちゃん……」
シザーリオ:「こんなことしたって、何の意味も無い」
シザーリオ:「そうやって必死に頑張って、傷付きながら戦ったって……」
シザーリオ:「最後に待っているのは、真っ黒な絶望だけ」
シザーリオ:「もう決まっているのよ」
ピュアストライプ:「どうして……?」
ピュアストライプ:「そんな結末の事を……どうして、そこまで信じられるの」
ピュアストライプ:「どうして、信じようとするの?」
シザーリオ:「ダラク様がいるから」
シザーリオ:迷いなく、当然のことのように言う。
シザーリオ:「ダラク様は、私よりもずっと……遥かに強い」
シザーリオ:「今、こうして私程度と必死に戦っている時点で……」
シザーリオ:「あなた達の勝つ可能性は、ゼロよ」
ピュアストライプ:「……そっか」どこか納得したように、頷いて。
ピュアストライプ:「それが、君を縛りつけている結び目なんだ」
ピュアストライプ:「でも、違うよ」
ピュアストライプ:「結末は決まってない。私達は、生きてる限り自由に自分の道を選べる。どこへだって行ける」
ピュアストライプ:「君がそう信じられるように、してあげる」
ピュアミルフルール:「うん。ダラクなんて関係ない!」
ピュアミルフルール:「わたしたちを、信じさせなきゃ!」
ピュアバブル:「だいたい、ダラク様だって少し前まで封印されてたんじゃない」拗ねた子供みたいに言う。
ピュアロココ:「あむちゃんが無理だって思ってること、一個ずつ塗り替えてあげましょう」
ピュアロココ:「……わたしたちで!」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:……あの人形のことを思い出す。
シザーリオ:絵本に出てきた、あの人形。何もかもを人にあげてしまって、最後には何も残らなかった人形のことを。
シザーリオ:私はそれを、可哀想だと思った。こんな結末は悲劇で、理不尽で……嫌だと思った。
シザーリオ:だから、自分で絵本を描いた。今度こそあの人形が、もっと別の結末へ至れるように。
シザーリオ:けれど何度筆を重ねても、幾つの物語を紡いでも、結末は同じだった。何もかもが失われ、損なわれ、真っ黒な闇へと墜ちていく。
シザーリオ:それがハウンドであるシザーリオの限界であり、生き方であり、ダラク様という絶対者を知る者にとっての現実だった。
シザーリオ:「……そうか……」
シザーリオ:「……みんなはまだ、知らないのよね」
シザーリオ:「じゃあ……教えてあげなくちゃ……」
シザーリオ:雨に打たれながら、ゆっくりと。漆黒の首輪を、白い首元へと巻き付ける。
シザーリオ:同時に、その身体から爆発するようにどす黒い瘴気の奔流が吹き荒れる。
ピュアストライプ:「っ……!」
ピュアミルフルール:「これ……!」邪悪な力をひしひしと感じる。「気をつけて!」
ピュアミルフルール:「何か……いけないものに思える!」
シザーリオ:メジャー ≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪光の舞踏≫+≪マスヴィジョン≫+≪音速攻撃≫+≪疾風剣≫+≪獅子奮迅≫+≪怒涛の旋風≫+≪悪食の大風≫
シザーリオ:対象PC全員 HP消費して攻撃力上昇
ピュアミルフルール:戦い方が変わってる……
シザーリオ:7DX7+4
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[2,3,3,4,6,8,9]+3[1,3]+4 → 17

ピュアミルフルール:よわってる……
ピュアストライプ:そんなことあるんだ
ピュアロココ:力入れてる
ピュアバブル:ヌヌ
ピュアミルフルール:ドッジ-6はかわらずかしら
シザーリオ:そうですね
ピュアミルフルール:とりあえず自分は《ゲットダウン》で回避します
ピュアバブル:ドッジの方が目がありそうな感じだけど振れないんだよな……
ピュアミルフルール:2dx+43>=17
DoubleCross : (2DX10+43>=17) → 7[1,7]+43 → 50 → 成功

ピュアストライプ:ドッジします
ピュアミルフルール:支援射撃入れてもいいかな~と思うけど
ピュアミルフルール:何個振れるんだろう
ピュアストライプ:あたしは1こ
ピュアロココ:4こ!
ピュアバブル:やるとしたらこちらよりストライプかな~と思う
ピュアストライプ:あっデバフ込ね
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (130 → 132)
ピュアバブル:あっロココも振れる?
ピュアロココ:じゃない へったら-2個です
ピュアバブル:ふれなかった
ピュアミルフルール:暴走してるんだったら
ピュアロココ:援護の風とかもできる
ピュアミルフルール:援護ウイブレを回避に使うのもありかも
ピュアロココ:確かに
ピュアバブル:あ~ね
ピュアロココ:じゃあウィブレ回避を狙います
ピュアロココ:回避に《援護の風》《ウィンドブレス》。判定+6D、達成値+12。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を4(→ 4)増加 (140 → 144)
ピュアミルフルール:ストライプは-3きつそだし バブルいけるか見たほうがいいかな
ピュアロココ:5dx+12>=17
DoubleCross : (5DX10+12>=17) → 10[4,7,7,8,10]+5[5]+12 → 27 → 成功

ピュアミルフルール:えらい!
ピュアロココ:スアッ!
ピュアバブル:すごい
ピュアストライプ:やったね
ピュアバブル:あーアームドスーツ
ピュアミルフルール:バブルに《支援射撃》しよう ダイス+3個して!
ピュアストライプ:C9だけどまああってもなくても15%くらいっすね
ピュアストライプ:スーツは
ピュアバブル:こちらも着ぐるみの-1がありはするけど……もらいます やってみましょう
ピュアストライプ:じゃあこっちもふりまーす
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (132 → 134)
ピュアストライプ:1dx@9-3
DoubleCross : (1DX9-3) → 1[1]-3 → 0 (ファンブル)

ピュアミルフルール:そんな……
ピュアストライプ:にゃん
ピュアロココ:そんな日もある
ピュアバブル:ドッジ!
ピュアバブル:2dx-1>=17
DoubleCross : (2DX10-1>=17) → 9[7,9]-1 → 8 → 失敗

ピュアミルフルール:『フルールサンシャイン・レース』:《勝利の女神》
ピュアミルフルール:達成値を+9する!
ピュアロココ:すごい!
ピュアバブル:ミッミルフルール!
GM:ピッタリ足りてる!
ピュアバブル:ありがとう~~~
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (134 → 138)
シザーリオ:ストライプにだけダメージ
シザーリオ:2D10+80
DoubleCross : (2D10+80) → 11[7,4]+80 → 91

ピュアロココ:固定値たっか
ピュアミルフルール:威力重視だ
ピュアバブル:ひえ
ピュアストライプ:そら倒れますが
ピュアストライプ:2個めのロイス切ります 妖精のみんなを昇華して復活
ピュアストライプ:ピュアストライプのHPを14(→ 14)に変更 (14 → 14)
シザーリオ:メインプロセス後≪飢えたる瞬き≫
シザーリオ:ラウンド間ダイス-5して再行動
ピュアロココ:ぎょえー
ピュアバブル:頑張りすぎ!
GM:では行動値が12なので続けてシザーリオの手番になります。
シザーリオ:≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪光の舞踏≫+≪音速攻撃≫+≪疾風剣≫+≪獅子奮迅≫+≪怒涛の旋風≫+≪悪食の大風≫
シザーリオ:対象全員 ドッジダイス-6 HP消費
シザーリオ:2DX7+4
DoubleCross : (2DX7+4) → 10[3,7]+4[4]+4 → 18

ピュアミルフルール:『フルールウェーブ・カーテン』:《ゲットダウン》
ピュアロココ:避けられない~ガードです
ピュアミルフルール:2dx+43>=18
DoubleCross : (2DX10+43>=18) → 5[2,5]+43 → 48 → 成功

ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (138 → 140)
ピュアバブル:80は無理だな~ 素ガードします
ピュアストライプ:こっちも同じくドッジ
ピュアストライプ:1dx-3@9
DoubleCross : (1DX9-3) → 3[3]-3 → 0

ピュアミルフルール:ないなった
ピュアバブル:あ
ピュアバブル:《炎陣》でカバーはしておく
ピュアストライプ:無を使えばできますよ(できてない)
ピュアバブル:まだロココカバーで良いかな……?
ピュアミルフルール:ストライプのがきつない?
ピュアストライプ:次倒れたら3個めですね
ピュアバブル:きつそう
ピュアロココ:2昇華でもう一回攻撃の侵蝕増加あるしねぇ
ピュアバブル:ストライプをカバーします!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を2(→ 2)増加 (120 → 122)
シザーリオ:ダメージ
シザーリオ:2D10+60
DoubleCross : (2D10+60) → 10[6,4]+60 → 70

ピュアストライプ:ありがたい
ピュアロココ:そして《子羊の歌》。バブルのHPダメージを自分に肩代わり。
ピュアバブル:だ、大丈夫!?
ピュアロココ:どのみち死ぬ!
ピュアバブル:そ、それもそうか ありがとう……
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を4(→ 4)増加 (144 → 148)
ピュアロココ:自前70とガードして2倍になったのを受けて200点ぐらい食らって紙一重でHP0
ピュアロココ:まきちゃんのロイスを昇華して立ち上がります。HP11
ピュアロココ:ピュアロココのHPを13(→ 13)減少 (24 → 11)
GM:では二手番分演出どうぞ!


シザーリオ:「ぐ……うぅううぅううっ……!」
シザーリオ:奔流のように放たれる瘴気を制御できず、夢遊病のようにふらふらとよろめく。
シザーリオ:激痛と共に皮膚が裂け、その傷口からも血飛沫のように漆黒の霧が溢れ出す。
ピュアストライプ:「あむちゃん……!?」
ピュアストライプ:見るからに痛々しいその姿に、思わず声をあげる。
ピュアロココ:「なんてこと…!」
ピュアミルフルール:「その力……!」
シザーリオ:「……みんなにも、見せてあげる……」
ピュアバブル:「……わからずや……!」
シザーリオ:両手の剣に、瘴気が収束していく。それぞれ逆回転で天へと巻き上がり、巨大な渦を造り出す。圧倒的な破壊力を秘めた、漆黒の竜巻。
シザーリオ:「この世界の真実を……」
シザーリオ:「絶望という終局を!」
シザーリオ:四人に向け、破壊の嵐が解き放たれる。
シザーリオ:二振りの剣、双極の竜巻が互いに喰らい合い、凄まじい衝撃と共に大地を、木々を引き裂いていく。
ピュアストライプ:「あああ"、っ……!」
ピュアストライプ:リボンを地に突き立てて踏みとどまろうとするが、僅かな時間堪えただけだ。その暴威の前に軽々と吹き飛ぶ。
ピュアロココ:「私、だって、守られてばかりじゃないんです……!」
ピュアロココ:手首のリボンを伸ばして倒れる木々に結びつける。
ピュアロココ:とてもぎこちなく、それでもいつも見ている友人の動きを真似して、半ば吹き飛ばされるように竜巻に乗って距離を取る
ピュアミルフルール:「フルールウェーブ・カーテン!……フルールシャワー・ラッピング!」
ピュアミルフルール:その場でくるくると回転する。リボンを回しながら高速で回転し、竜巻へとぶつかる。
ピュアミルフルール:はらはらと花びらが舞い散り、散り、散り――
ピュアミルフルール:だが、尽きせぬ花模様が、散りながら押し留め続ける。
シザーリオ:これまでの技術も何も無い、強引で力任せの一撃。咳き込んだ口から、黒い血が垂れる。
ピュアミルフルール:勢いを殺し切ることは叶わない。だけど。
ピュアミルフルール:やってくれるはずだと思う。思った。
ピュアバブル:「わぁっ……」こんな時でも、その後ろで、ミルフルールの動きに見とれかけてしまいかけるが。
ピュアバブル:そうして稼いでもらった猶予で、視野が開かれる。
ピュアバブル:「っ……、ストライプ!」
ピュアバブル:吹き飛ばされた彼女へ追撃とばかり振り下ろされる竜巻を、僅かなりとも押し留めようと、泡の盾を張って両手を広げる。
ピュアストライプ:「ぁ……バブ、ル……っ!」
ピュアストライプ:彼女の声を聞き、その背を見る。ふらつきながら立ち上がり、走る──彼女がそうして稼いだ少しの時間を、無意味にしないために。
ピュアロココ:ストライプの足元に、あるいはバブルの背中に、黄色のリボンが届く。遠く飛ばされたロココの視界に、空からならば竜巻の行方が見える。
ピュアロココ:そのどちらもが噛み合う一瞬のタイミングに手を引くように、危険地帯から逃れる道標となる
ピュアロココ:「ふ、ぬぬぬぬぬ……!」
ピュアバブル:「!」
ピュアバブル:「ロココ……!?」
ピュアロココ:ミルフルールが、あるいはバブルが、そうやって皆を守るのを見てきたから。
ピュアロココ:「今度は、私の番ですよね!」
ピュアストライプ:「……! わかった!」迷う暇も理由もない。ただそれを信じて掴む。
ピュアバブル:耐えられそうにないのは分かっていて、でも目を瞑ってなんかやるもんかと思って、そのおかげで、それを見た。
ピュアバブル:盾を消し去り、はっしと掴んで、その運んでくれる先に身を任せ、逃れる。
ピュアミルフルール:「ロココ!」それは心配の声ではない。
ピュアミルフルール:「きみなら、やれるよ!」
ピュアロココ:「もちろん……!」
ピュアロココ:ミルフルールの声に、小さく応える。
ピュアロココ:飛ばされた夜空に月を背負って
ピュアロココ:「それが出来る、私はすごいの!」
ピュアロココ:己を鼓舞するように、叫ぶ。
シザーリオ:荒い息を吐きながら、尚も戦おうとするその姿を目にし、苦々しい顔を浮かべる。
シザーリオ:「……どうして、倒れてくれないの……!」


GM:では続けて行動値10のロココの手番!
ピュアロココ:はい!
ピュアロココ:マイナーで2個めのホローポイント弾使用
ピュアロココ:メジャーコンボ:【プリピュア・ロココ・バースト】《Cエンハイ》《天からの眼》《イェーガーマイスター》《マスヴィジョン》
ピュアロココ:援護はもう使ってたので判定
ピュアロココ:12dx7+7
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[3,3,4,5,5,8,8,9,9,9,10,10]+10[2,4,4,7,8,8,9]+10[2,4,9,9]+5[3,5]+7 → 42

ピュアロココ:おりゃー
ピュアロココ:暴走だったはずなのでダメージ行きます!
シザーリオ:飢餓暴走なのでドッジは出来ますが
ピュアロココ:あ、そうだったとは
シザーリオ:暴走デメリットと≪飢えたる瞬き≫によりダイス0個、ドッジ不可
ピュアロココ:なるほどね
ピュアストライプ:じゃあ餓狼!ダメージ+32して~
ピュアロココ:する!
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を3(→ 3)増加 (123 → 126)
ピュアロココ:5d10+40+1d10+3+32 装甲有効
DoubleCross : (5D10+40+1D10+3+32) → 12[2,1,3,3,3]+40+3[3]+3+32 → 90

ピュアロココ:ダメージダイスそんなことある?
ピュアロココ:装甲有効90点です
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を12(→ 12)増加 (148 → 160)
シザーリオ:だいぶ減るけどまだ健在です
GM:演出もどうぞ


ピュアロココ:吹き飛ばされて、空を舞う。
ピュアロココ:頂点でくるりと体を回す。
ピュアロココ:皆に届けるために髪のリボンを解いて、まとめた金髪がふわりと広がる。
ピュアロココ:「…………貴方は怖いのかな、シザーリオ」
ピュアロココ:「きれいなものに憧れても、手が届かないってことが」
シザーリオ:「どうせ最後には壊れるなら……最初から求めないほうがいいわ」
シザーリオ:「悲しみが増えるだけでしょう。あなた達だってそう」
シザーリオ:「そうやって抗っても……苦しみが増えるだけ」
ピュアロココ:くす、と口元に場違いな微笑みを浮かべる。
ピュアロココ:そこに宿っているのは、共感の気持ち。
ピュアロココ:「私ね、最初に欲しかったのは服だったんだ」
シザーリオ:「……?」
ピュアロココ:「夜に着るパジャマだったかな……パパの雑誌で読んだのね」
ピュアロココ:「とても綺麗で、可愛くて、モデルの娘もすっごく可愛くって、幸せそうで」
ピュアロココ:「……とっても人気だから。島でね、売ってなかったの」
ピュアロココ:「ずっと入荷しなくて、本土の方でも追いついてないからって」
ピュアロココ:「私、それを知って凄く悲しかった。外にはいっぱいきれいな物があるのに、私には手が届かないんだ。って」
ピュアロココ:「悲しくって悲しくって……その雑誌も見なくなって、でも捨てられなくって」
ピュアロココ:「パパとママにもすごくわがままを言ったかな……苦労させちゃったみたい」
ピュアロココ:穏やかに、そんなことが語られて
ピュアロココ:「その年の、クリスマスにね。届いたんだ。サンタさんからのプレゼント」
ピュアロココ:「……何が入ってたと思う?」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:無言のまま、じっとその顔を見る。
ピュアロココ:思い出すようにはにかんで。
ピュアロココ:「貰えたのは、パジャマ」
ピュアロココ:「……だけど、欲しかった色とは、違うやつ」
ピュアロココ:「でも、」
ピュアロココ:スゥ、と息を吸って
ピュアロココ:「それを着た私は、すっごく可愛かったよ!」
ピュアロココ:「シザーリオ!」
ピュアロココ:「貴方にもプレゼントをあげます!」
ピュアロココ:「何もかも嫌になって、目の前も真っ暗な貴方が、思いもよらないような!」
ピュアロココ:「とってもキラキラしたものを、たくさん」
ピュアロココ:「……私達から、貴方に!」
ピュアロココ:月が輝く。否。それは矢の形に集まった光。
ピュアストライプ:その声に合わせて、深く息を吸い。「ストライプ・ブレイブ──」
ピュアストライプ:「──エンゲージッ!」
ピュアストライプ:右手から伸びた縞模様のリボンがシザーリオの身体に巻き付いた。ただし、その動きを止めたのは純粋な力によってではない。
ピュアストライプ:葛城まつりは、「君を知りたい」とそう強く願った──ギフトリボンに込められた守り神の魔法は、その願いに応えた。
ピュアストライプ:二人を繋ぐ結び目の上に、いなづまが走る。1秒にも満たない瞬間、シザーリオとストライプ、二人の記憶が互いに混ざり合う。
シザーリオ:「う、っ……!?」
ピュアストライプ:それが、研ぎ澄まされた戦士の意志を僅かに鈍らせる楔となる。
ピュアストライプ:「っ……!? 今の、は──」
ピュアロココ:「いっきますよ──!」
ピュアロココ:くるり、と人差し指を頭上で回す。
ピュアロココ:指に灯った光が丸く光跡を残す。
ピュアロココ:「ロココ・ムーンライト────」
ピュアロココ:月を描いて、そこから雫が落ちるように、指を指す
ピュアロココ:「プレジャーーー!!」
ピュアロココ:大きな矢の形になった光が動く。
ピュアロココ:ハート形の矢じりを先頭に、光の粒子を帯びながらシザーリオに飛び、その体を捉える
シザーリオ:「が……はっ……!」
シザーリオ:ストライプの拘束を受けずとも、引っ切りなしに荒れ狂う瘴気の濁流によって、流麗だった体裁きは完全に死んでいる。
シザーリオ:光に射抜かれて、瘴気が爆散するように霧散する。
シザーリオ:「……この、程度で……!」
ピュアロココ:「……ただの色違いのTシャツでも、違うものなんです」
ピュアロココ:「いつもと違う服、いつもと違う髪型。それだけで、楽しい気分になれるんです」
ピュアロココ:「私は……」
ピュアロココ:「沈んだ貴方の心を、少しでも照らしたい」
シザーリオ:「そんなもの……私には必要無いッ!!」
シザーリオ:暴走した瘴気は爪牙めいた形を成し、辺り構わず破壊を撒き散らしていく。
シザーリオ:「ダラク様の臣下でないなら……」
シザーリオ:「私は……僕は……自分でいられなくなる……!」
シザーリオ:「何の価値も無いガラクタになるなんて、嫌だ……!!」


GM:お次は行動値8、ミルフルールの手番になります
ピュアミルフルール:マイナーなし
ピュアミルフルール:メジャー『フルールバインド・シュート』:《バリアクラッカー》
ピュアミルフルール:シザーリオを攻撃するよ!
ピュアミルフルール:8dx+41
DoubleCross : (8DX10+41) → 10[1,2,2,5,5,8,10,10]+2[1,2]+41 → 53

シザーリオ:来い!
シザーリオ:ドッジ不可
ピュアバブル:《凍てつく刃》。ダメージ+1d+6!
ピュアミルフルール:わーい!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を3(→ 3)増加 (122 → 125)
ピュアミルフルール:6d10+8+1d10+6 装甲無視
DoubleCross : (6D10+8+1D10+6) → 34[5,6,1,10,3,9]+8+9[9]+6 → 57

シザーリオ:瀕死だけど生存!
ピュアミルフルール:まだ……!
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (140 → 144)
GM:続けて演出もどうぞ!


ピュアバブル:「何の価値もないガラクタ……?」
ピュアバブル:「ハウンドでなければってこと? 本当に、そんな風に思ってるの?」
シザーリオ:「そうだ……僕の存在価値は、ダラク様に仕える事だ」
シザーリオ:「それが生まれてきた意味だ。他の道なんて無い」
シザーリオ:「僕はハウンドとして、プリピュアを倒す……!倒さなきゃならないんだ!!」
ピュアバブル:「……もう、わかってるくせに」
ピュアバブル:「見えてるのに、そんな風に自分を真っ暗にして、見えてないことにしようとしてる」
ピュアバブル:「他の道も。他の人も」
ピュアバブル:「でも」
ピュアバブル:「見てもらうから。わたしのこと」
ピュアバブル:「それで、さっきわたしを斬っておけばよかったと思ってほしいし、戦いが終わったら、斬らなくてよかったと思ってもらいたい」
ピュアバブル:「それともうひとつ!」
ピュアバブル:「わたしに勝っといて、そんなこと言うなぁーっ!」
ピュアバブル:ぶわ わぁっ!
ピュアバブル:張り上げた声と共に、輝く泡が大量に生じて飛び、シザーリオを包み込む。
シザーリオ:「ッ……!? これは……!」
ピュアバブル:そこだけ昼間にするみたいに明るく、眩く。闇を──その内に籠りたいと思っている者の意思などおかまいなしに、吹き払うように。
シザーリオ:吹き荒れる瘴気が次々に泡を食い破らんとするが、その輝きに勢いを押し留められている。
シザーリオ:「……まき……!」
ピュアバブル:「まだ……!」ダストカラーの力と拮抗する。その様を見て、額に汗を浮かべながら、さらに泡を浮かべようとする。
ピュアミルフルール:その様子を見やる。「バブル……!」
ピュアミルフルール:彼女が、あれほどまでにココロを露わにしたのは、初めてかもしれない。
ピュアミルフルール:であれば、わたしがそれを慈しまないのは嘘だ。あれを大事にしたいと思う。
ピュアミルフルール:「……わたしは。わたしの存在価値なんてわからない」
ピュアミルフルール:「生まれてきた意味だってわからない」
ピュアミルフルール:「それって、いけないことなのかな」
ピュアミルフルール:「だって、まだ、わたしは、わたしたちは」
ピュアミルフルール:「14さいで、中学生なんだもの。まだまだ子供で、これから何があるなんかなんてわからない」
ピュアミルフルール:「ものも全然知らなくて、この修学旅行でだって、たくさん、たくさん色々学んだよ!」
ピュアミルフルール:傍らの泡に触れる。
ピュアミルフルール:かつての思い出があふれる。みんなで過ごした思い出――だけではなく。
ピュアバブル:「ミルフルール……」
ピュアミルフルール:それより前も。まだ、雨宮あむと出会う前の。
ピュアミルフルール:まきちゃんが。まつりちゃんとかざりちゃんが、プリピュアになる前。
ピュアミルフルール:あるいは、なみ自身も、そうなる前。
ピュアミルフルール:「わたしはピュアミルフルール!」
ピュアミルフルール:「それから、稲波なみで、中学生で、まつりちゃんやかざりちゃん、まきちゃん」
ピュアミルフルール:「それから、あむちゃんのお友だちで!」
ピュアミルフルール:「それから、それから、とにかく、語り尽くせないくらい、色々あるの!」
ピュアミルフルール:「これがダメだから、もう全部ダメなんてことないよ!」
ピュアミルフルール:泡に拮抗する彼女の身体を、いつの間にか、無数のリボンが巻き付いている。
シザーリオ:「……!!」
ピュアミルフルール:それだけだ。拘束して、そのまま投げるでも、振るうでもなく。
ピュアミルフルール:ただ、優しく巻き付いているだけ。
ピュアミルフルール:それが邪気があふれるのを、ただ、留めている。
シザーリオ:「……ぐ……!」
シザーリオ:ぎりぎりと全身に力を入れて抵抗しようとするが、暖簾に腕押しするかのように。
シザーリオ:「……理由も……価値も……分からない……?」
シザーリオ:「なら……どうして戦えるの……」
シザーリオ:「ミルフルール。ずっと一人で、命懸けで……」
ピュアミルフルール:「苦しんでる人がいるから」
シザーリオ:「何も知らない奴らの為に、自分達だけ傷付いて!」
ピュアミルフルール:「ううん。知らない人じゃない」
ピュアミルフルール:「わたしが育ったこの縦浜島で、みんな、わたしを作ってくれたんだ」
ピュアミルフルール:「わたしが会った人も、会ってない人もみんな、そうなの!」
ピュアミルフルール:「いま、眼の前にいるきみもそうだよ!」
ピュアミルフルール:最後のロイスを取ります。 島のみんな/慈愛:○/不安
シザーリオ:「ッ……」
シザーリオ:「そんな……そんなの……!」
シザーリオ:「訳が分からない……そんなことの為に……!」
シザーリオ:「そうやって戦ったって……それで死んだら……何の意味も無いのに……!!」


GM:では行動値5、ストライプの手番となります
ピュアストライプ:はーい
ピュアストライプ:マイナーはなしで
ピュアストライプ:瀕死らしいし全火力は乗せなくていいよな……
ピュアストライプ:「プリピュア・ストライプ・ストレート」《コンセントレイト》《貪欲なる拳》シザーリオを攻撃。
ピュアストライプ:命中いきます
ピュアストライプ:13dx+4@6
DoubleCross : (13DX6+4) → 10[3,4,4,6,6,7,7,7,8,8,9,9,9]+10[1,2,2,3,5,7,7,8,8,9]+10[4,4,6,8,9]+10[1,4,9]+4[4]+4 → 48

シザーリオ:ドッジ不可。
ピュアストライプ:ダメージ出します
ピュアストライプ:5d10+35 諸々有効。
DoubleCross : (5D10+35) → 27[9,2,7,7,2]+35 → 62

シザーリオ:Eロイス《不滅の妄執》により、ピュアストライプ以外の攻撃によってHPが0になった際復活します
ピュアバブル:そんなのが
ピュアストライプ:そんな……ピュアストライプの攻撃じゃないと倒せないなんて
ピュアストライプ:私じゃん!
ピュアミルフルール:どうしたら……
シザーリオ:しかしストライプの攻撃を受け……HP0
シザーリオ:戦闘不能です。
ピュアストライプ:いちおギフトリボンの使用宣言した方がいいやつかな
GM:あ、お願いします
ピュアストライプ:はーい
ピュアストライプ:・歪んでしまった絆を解く:自身の攻撃で対象を戦闘不能にした際に、対象にかかっているEロイスの効果解除。
ピュアストライプ:これを使う!
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を5(→ 5)増加 (126 → 131)
ピュアストライプ:演出いきます
GM:では、シザーリオにかかっていたEロイス《不滅の妄執》《超越活性》《超越活性》《歪んだ囁き》の効果が解除されます。
GM:演出どうぞ


ピュアストライプ:「……違うよ。終わってしまうから無意味だなんて、そんな事はない」
ピュアストライプ:どこか遠い目をして、諭すように言葉を紡ぐ。
ピュアストライプ:「だって……ダラクなんていなくて、たとえ世界が平和だったとしても」
ピュアストライプ:「楽しい日常も、冒険の旅も、いつかは終わるの」
ピュアストライプ:「文化祭や、映画の撮影や、修学旅行がそうだったみたいに」
シザーリオ:「……っ……」
ピュアストライプ:「だから……」
ピュアストライプ:そっと自分自身の胸に手を当てて。
シザーリオ:去来する記憶に、迷うように瞳が揺らぐ。
ピュアストライプ:「そこにどんな意味があったのかは、自分で決めればいいの」
ピュアストライプ:「君が素敵だと思ったなら、その輝きを信じればいいんだ」
ピュアストライプ:そう言って、ふと悪戯っ子のように笑って。「──私が、好きでやってきたことなんてさ」
ピュアストライプ:「お父さんもお母さんも……友達もみんな、危ないだけだからやめろって言ってた」
ピュアストライプ:「この島でみんなに会うまで、誰も私のやることに意味なんて認めてくれなかった」
ピュアストライプ:「でもね、そんなの関係なかったよ!」
ピュアストライプ:「私はこれが良いと思ったから、やるんだ! 理由なんて、それだけでいいの!」
シザーリオ:「……無理よ……!」
シザーリオ:駄々を捏ねる子供のように、かぶりを振る。
シザーリオ:「ダラク様の僕でなくなったら、私は……どう生きていいのか分からない……!」
シザーリオ:「行く宛も無い、生きていく目的も無い……!」
シザーリオ:「あなた達は簡単に言うけれど、私には怖くて仕方ない……!」
ピュアストライプ:「無理なもんかっ!」
ピュアストライプ:昂ぶる叫びと共に、稲妻が迸って空に閃く。
シザーリオ:「じゃあ、どうすればいい?どうすればいいっていうのよ!!」
シザーリオ:瘴気を纏った剣を構え、叫ぶ。
シザーリオ:「教えてよ、まつり!!」
ピュアストライプ:「……分かった。教えてあげる!」その視線を受け止めて、右手を掲げる。握りしめたリボンに力を込めて。
ピュアストライプ:「ストライプ・ブレイブ──!」
ピュアストライプ:その右腕に電撃が収束し、爆音を奏でる。ざわめく木々の音色すらも聞こえない中で、一歩。
ピュアストライプ:──カッ、と
ピュアストライプ:夜空が真昼のように照らされる。先んじて裂けていた空の穴から、桜色の雷が拳へと落ちて
ピュアストライプ:睨み合うお互いの顔を、照らし出す。風のように駆けて、間近へと踏み込んでいる。
シザーリオ:「あ──あぁああああッ!!」
ピュアストライプ:「──スター・シュートッ!」
シザーリオ:感情を剥き出しにして叫ぶ。嵐のような瘴気の渦が、輝きを纏った拳と衝突し──
ピュアストライプ:エネルギーの形をした二つの色彩が混ざり合う。僅かな時間のあいだ、何度となく互いを飲み込もうと膨張し、押し返して。そして──
ピュアストライプ:(……これからの君に、必要なのは)
ピュアストライプ:その瞬きの中、ギフトリボンの光帯が二人の心を繋ぐ。まつりの声が届く。
ピュアストライプ:(君自身のことを、信じてあげること)
ピュアストライプ:(だって。これは君の人生で、君が決めていく道なんだ)
シザーリオ:(……出来ないよ……)
シザーリオ:(そんなこと、どうすればいいのか分からない……)
シザーリオ:(ダラク様がいなければ、私は……一人きりで……)
ピュアストライプ:ふと、目も眩むような衝突の光の中で。まつりの顔がどこか微笑んだ用に見えて。
ピュアストライプ:(……だったら、まずは私達を信じてみてよ)
ピュアストライプ:(君と仲直りがしたくて、みんなこんなに頑張ってるんだ)
ピュアストライプ:(痛くて、怖くて、苦しくて、辛くて──本当は戦いなんて嫌だけど)
ピュアストライプ:(みんな君と一緒にいたいから、こんなに頑張ってる)
シザーリオ:(そんなの……)
シザーリオ:顔を上げ、傷だらけのその姿を見つめる。
シザーリオ:(私が……こんなにみんなを傷付けたのに)
シザーリオ:(今更……今更、仲直りなんて……友達なんて……!)
ピュアストライプ:(今更、じゃないんだってば──ずっと、ずっと最初から)
ピュアストライプ:(私達は、その結末のために頑張ってて)
ピュアストライプ:(君は、それだけみんなに好かれてるんだ)
シザーリオ:(……どうして、私なんか……)
シザーリオ:(……まつりも……?)
シザーリオ:(あなたも、そうなの……?)
ピュアストライプ:(もちろん!)
ピュアストライプ:(だからさ! まずは、その事を誇ってみてよ。それがきっと、君が自分を信じられるための第一歩)
ピュアストライプ:(それで──いつか、君にそれができるようになった時はさ)
ピュアストライプ:(きっと、世界はもっと輝いて見えるはずだから!)
シザーリオ:(…………)
シザーリオ:荒れ狂っていた瘴気は、いつしか光に呑まれるように霧散していて。
シザーリオ:降り続けていた雨は止み、けれどその頬には大粒の雫が伝っていた。
シザーリオ:剣を取り落とし、傷付いて立ち尽くすその姿は、どこにでもいる一人の少女にしか見えない。
シザーリオ:「……信じて、いいの?」
ピュアストライプ:「……ふふ」
ピュアストライプ:「ここまで言った私に、それを聞くの?」ぼろぼろの身体で、少し困ったように笑って。
ピュアストライプ:「……うん。君が信じてくれると、とっても嬉しい」
ピュアストライプ:そう答えると……残った力を振り絞って、よろめく足取りで君の方に近づいて。
ピュアストライプ:立ち尽くすその身体を、ぎゅうと抱きしめる。
ピュアストライプ:雨宮あむのロイスをSロイスに指定します。
シザーリオ:「…………!」
シザーリオ:びくり、と怯え、身体を強張らせて。
シザーリオ:それからおずおずと、恐る恐るその背中に、ただ触れるように抱き返す。
葛城まつり:「……ふふ」
葛城まつり:その感触に、安堵したような笑みを漏らして……そこで力を使い果たしたように、変身が解ける。
葛城まつり:君の腕の中、寄りかかるようにして気を失った。
シザーリオ:冷たくなった身体に、血の通わないその身体に、体温と、温かな鼓動を感じる。
シザーリオ:シザーリオは、人間のように父と母の間で生まれ、育てられたわけではない。
シザーリオ:この世に生を受けた時から戦士──ハウンドであり、他の誰かに支えられるなど、これまで一度も無かったことだった。
シザーリオ:初めてのその感覚に、安堵を覚え……ほとんど同時に脱力する。
葛城まつり:どこか安らかなその顔は、勇壮な伝説の戦士ではなく……親友と仲直りできたことに安堵する、一人の中学生のものだった。
シザーリオ:「……ありがとう、まつり……」
シザーリオ:小さく呟き、ゆっくりと崩れ落ちるように意識を失った。


GM:君は暗闇の中に居る。
GM:目を開いているのか、それとも閉じているのか。それさえ分からない全くの闇。
GM:しかしそこに恐怖はなく、心地よい微睡と安堵が君を包んでいる。
GM:まるで揺り籠の中に揺られているような。そんな安心感に君は身を委ねていた。
GM:ふと、遠くから声が聞こえてくることに気が付く。
????:「―――」
GM:その声が誰の声なのか、何と言っているのか。
シザーリオ:(……誰……?)
シザーリオ:声に気付き、ぼんやりと目を開く。
GM:耳を澄ませていると、その声は少しずつ近づいてくる。
????:「―――、――マ」
GM:君は理解する。これは君にとって偉大な恩人の声。君という存在を作った、創造主の呼び声。
シザーリオ:「……!」
シザーリオ:以前に夢を見た時と違う。そこに感じるのは戸惑いと後ろめたさ……恐怖。
シザーリオ:「ダ……ダラク様……っ」
GM:ぐらり。理解したその瞬間、視界が歪む。
GM:否、視界は今も闇に閉ざされたまま、ならば歪んでいるのは君自身なのだろうか?
シザーリオ:「う……ッ……!」
GM:まるで、君という存在が。闇の僕としての、ハウンドとしての、自分が揺らいでいくような。
シザーリオ:「ダラク、様……!」
シザーリオ:「僕は…… ……私は……!」
GM:不意に。暗闇の中に穏やかな光が差した。
GM:それはつい先ほどの、まつりが携えていたのと同じ光。
GM:瘴気を払い、闇を裂き、君を照らした。あの光と同じ暖かさを感じる。
シザーリオ:「……?」
シザーリオ:眩しそうに目を細め、光を見つめる。
シザーリオ:「これ、は……?」
GM:その光は優しく瞬くと、君の胸元へと吸い込まれる。
GM:同時に、君は全てを思い出す。君を呼んでいた主の名を。主が呼んでいた君の名を。
RHO:シザーリオ
君はかつてこの島に訪れた魔法使いに生み出された妖精『ベルマ』だ。
島の守り神様を守るために生み出され、ギフトリボンと共に眠りについた。
しかし、眠りから目覚めた君は瘴気によって記憶を歪められてしまった。
魔法使いではなくダラクに生み出され、妖精ではなくハウンドとして生きていたと。
全てを思い出した今。君はかつてかけられた魔法使いからの言葉を思い出す。
魔法使い:「ベルマ」
シザーリオ:「…………!」
魔法使い:君を呼ぶ声には、年齢の滲んだ深さと慈愛の籠った優しさが感じられる。
シザーリオ:「……あなた、は……」
魔法使い:「すまないな。こうして、お前たちを長い眠りにつかせることになってしまって」
魔法使い:「本当なら。お前たちも、守り神様も、この島も。ずっとずっと共に見守っていたかった」
シザーリオ:「……そんな……」
シザーリオ:「僕……私……ずっと忘れて……」
魔法使い:「どうか、気に病んでくれるな。お前たちだけを遺してしまったことも、リボンと散り散りにさせてしまったことも、私の不始末なのだ」
魔法使い:「魔法使いなどと名乗ろうと所詮は人の身。時の流れという物にはついに勝てなんだなぁ」
魔法使い:「なあ、ベルマ。いいや、今はあむと呼ぶべきか」
シザーリオ:「……」驚きよりも、戸惑いの方が強い。今になってこんなことを思い出して、どうすればいいというのか。
魔法使い:「お前は、お前の望むように生きなさい」
魔法使い:「私を思い出したからといって、島を守らずともいい。戦わずともいい」
魔法使い:「古い繋がりも、歪められた縛りも、今のお前には要らなかろう」
魔法使い:「お前は、新たな絆を結んだのだから」
シザーリオ:「……私は……」
シザーリオ:沈黙が落ちる。考え込み、言葉を探すかのように。そして。
シザーリオ:「……いいえ」
シザーリオ:「私は……戦います」
シザーリオ:「その新しい絆を……今は守りたいと思う」
シザーリオ:「その為には……力が必要です。……まだ、戦わなければならない」
シザーリオ:「ここで止まるわけには……いかない」
魔法使い:「……そうか」
魔法使い:喜び、安堵、そして少しの寂しさ。幾つもの感情のこもった頷きが聞こえて。
魔法使い:「その思いがあるのなら。ギフトリボンはそれに応え、お主を再び戦士へと変えるだろう」
シザーリオ:「……私が、また……」
シザーリオ:「……でも、ダラクさ……」
シザーリオ:「……の力は、もう……」己の身体、冷たく黒い血が垂れ落ちる掌に視線を落とす。
魔法使い:「なに、案ずることは無い。元より妖精はリボンと共にあれば戦うだけの力を得る」
魔法使い:「それに。これからは、1人で戦う訳ではないだろう?」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:その言葉に、四人の顔が浮かぶ。それだけで、胸中に渦巻いていた不安が薄らいでいく気がした。
シザーリオ:「……はい……」
シザーリオ:こくりと頷く。
シザーリオ:「はい……!」
魔法使い:「うむ」 満足げに返して。
魔法使い:「さあ、そろそろ行きなさい。お主の友人達が心配しているはずだ」
シザーリオ:「……ありがとうございます、魔法使い様」
シザーリオ:「……行ってきます」
魔法使い:「行ってらっしゃい」
GM:暖かい声に背を押されるように、君の意識は眠りの淵から浮かんでいく――。


GM:ついさっきまでの戦闘の後が残る山の中腹。
GM:少しずつ雨が弱まる中、ひとまず移動をしなければと君達が話し合っていたそのとき。
リアン:「わ、わっ!?」
GM:リアンが預かっていたリボンのうちの片方、かつて煙突で見つけた赤いリボンが不意に光を放つ。
GM:ふわりと浮かび上がったそれは、シザーリオ……いや、雨宮あむの元へと引き寄せられていく。
雨宮あむ:「……?」
雨宮あむ:近付いてくる光に、うっすらと目を開ける。
GM:君の元へと辿り着いたそれは、どこか懐かしく身に馴染んだ光を放つ。
雨宮あむ:「……これは……」
雨宮あむ:痛々しい傷が刻まれ、黒い血に染まった手を伸ばし、恐る恐るリボンに触れる。
GM:瞬間、輝きがひと際大きく周囲を照らす。
GM:あむを包み、癒すように。その真の力の解放を促すように。
雨宮あむ:「……!」
雨宮あむ:真紅の炎が巻き起こり、瘴気に蝕まれた黒い血が燃焼、全身が炎に包まれる。
雨宮あむ:痛みは無い。炎はあむを傷付けることなく、ただ温かくその身を浄化していく。
葛城まつり:「え……? わわっ」
葛城まつり:こちらも気を失っていたが、その眩しさに目を開いて。驚いたような声をあげる。
葛城まつり:「あむちゃん、それは……?」
雨宮あむ:戸惑ったように自らの掌を見つめる。皮膚が裂け、黒い血が滴っていた身体は癒され、文字通り血が通うように体温が戻ってくるのを感じる。
雨宮あむ:「……わ、分からない……」
雨宮あむ:「どうしよう、まつり……」
雨宮あむ:全身を炎に包まれながら、困惑の目を向ける。
葛城まつり:「……怪我が治ってる……? それに、この温もりは……」
葛城まつり:自分がプリピュアとして何度も触れた輝きに近いものを感じ取って。
葛城まつり:「……うん。大丈夫、その炎に身を委ねてみて」
雨宮あむ:「……う、うん……」
雨宮あむ:こわごわと、言われた通りに身を任せ、目を閉じる。
葛城まつり:「もしも危なくなったら、すぐに助けてあげるから」
雨宮あむ:リボンから力が流れ込むと共に、制服が光に包まれ、別の形へと変わっていく。
雨宮あむ:天の使いを思わせるそれは、プリピュア達が戦いの時に身に纏うものに近く。しかしその色は血のような、炎のような紅。
雨宮あむ:長い黒髪もまた、炎に染め上げられるかのように真紅に染まっていく。
雨宮あむ:「……!」
雨宮あむ:鋏を模したアクセサリが長髪を束ね纏め上げ、ふわりと大きく揺れる。
ピュアノット:光が収縮した時、そこにいたのは元の雨宮あむでも、シザーリオでもなかった。
ピュアノット:「……こ……これ……?」
稲波なみ:「あむちゃんが……」
ウェールシュ:「あたらしいプリピュアルシュ……!」
ウェールシュ:「あむが、あたらしいプリピュアになったルシュ~~!」
ピュアノット:焦り戸惑ったように自分の身体や服に触れ、あちこちを見る。
ピュアノット:「ま、まつり……?どうなってるの……?」
葛城まつり:「ううん、どうなってるんだろう……リアン、分かる?」
リアン:「た、多分アンけど……」 おろおろと戸惑いつつも。
リアン:「ぼくのもってた赤いギフトリボンがあむに反応して、それであむがプリピュアに変身したってことは……」
リアン:「あむが、赤いリボンの妖精の、ベルマってこと……アン……?」
リアン:言いながら自分でも自信なさげに首を傾げている。
ピュアノット:「……私が……プリピュアに…………?」
湖東まき:「よ、妖精……?」
葛城まつり:「ベルマ……それも、あむちゃんの名前なの?」
菜花かざり:「妖精で、プリピュア……!?」
ピュアノット:「うん……そう……らしいわ」頷いて
稲波なみ:「そっか……」
稲波なみ:「それが、ぜんぶ、きみなんだね」
ピュアノット:「でも……いいの」
ピュアノット:「……今まで通り、あむって呼んでほしい」
葛城まつり:「あ……それは」
葛城まつり:「私も、そうしていい?って聞こうかなと思ってたところ」
葛城まつり:少し照れくさそうに笑って言う。
ピュアノット:「……うん」
ピュアノット:頷いて。
ピュアノット:「……私は……ベルマで、シザーリオで、雨宮あむで……」
ピュアノット:「そのどれでもなくて……その全部を結んだものでもある」
ピュアノット:「……ノット」
ピュアノット:「私は……ピュアノット」
ピュアノット:自ら確かめるように、その名を名乗る。
葛城まつり:「ピュアノット!」どこか楽しげに、その名を口にする。「うん、とっても綺麗な名前」
葛城まつり:「それじゃあ……友達との仲直りと、新しい仲間を記念して」
葛城まつり:ぎゅっとその手を握りしめる。
葛城まつり:「おめでとう!それと──これからも、よろしくね!」


GM:改めてクライマックス戦闘終了を宣言します。そしてバックトラック!
GM:今回のEロイスは以下の4つになります。
シザーリオ
・《不滅の妄執》
・《超越活性》
・《超越活性》
・《歪んだ囁き》
稲波なみ:いっぱい活性化してた
菜花かざり:元気いっぱい
菜花かざり:もちろん振ります
稲波なみ:ふります~
湖東まき:振ります
菜花かざり:160-4d10
DoubleCross : (160-4D10) → 160-35[8,7,10,10] → 125

葛城まつり:ふります!
葛城まつり:131-4d10
DoubleCross : (131-4D10) → 131-23[5,10,7,1] → 108

湖東まき:125-4d10
DoubleCross : (125-4D10) → 125-23[3,9,9,2] → 102

稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を4d10(→ 28)減少 (144 → 116)
稲波なみ:ロイス全部残ってる 1倍振りします~
葛城まつり:残り4個……1倍で行けるでしょう 振ります
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を6d10(→ 35)減少 (116 → 81)
葛城まつり:108-4d10
DoubleCross : (108-4D10) → 108-23[6,1,9,7] → 85

葛城まつり:5点帰還!
湖東まき:残ロイス5で等倍振りで
湖東まき:102-5d10
DoubleCross : (102-5D10) → 102-20[3,1,6,7,3] → 82

湖東まき:5点!
菜花かざり:ロイス残り5。125………倍振りします
菜花かざり:125-10d10
DoubleCross : (125-10D10) → 125-52[5,4,10,7,5,1,1,7,2,10] → 73

菜花かざり:3点!
GM:では経験点配布のお時間です!今回の経験は~
GM:シナリオクリアで10点、いつもの諸々で5点、ロイス関連が……
GM:堕落の執行者(D)・不滅の妄執(E)・超越活性(E)*2・歪んだ囁き(E)の5つで5点!
GM:なので20+侵蝕分となります。お納めください。
葛城まつり:25点!
湖東まき:わあい 25点!
菜花かざり:23点!
稲波なみ:25点もらいます~
稲波なみ:まつりちゃんは
稲波なみ:Sロイスあるんじゃない?
湖東まき:そういえば
葛城まつり:あっせやった!
葛城まつり:30点です
葛城まつり:Sロイスで経験点が増えるという事実を忘却していた
GM:ではGMサイドは
GM:C((30+23+25+25)/3)
DoubleCross : c((30+23+25+25)/3) → 34

サブGM:いっぱい数字がある~~!
GM:34点いただきます みんな美味しく食べてね
サブGM:わぁ~~い!いただきます!
葛城まつり:もぐもぐ
湖東まき:むしゃむしゃ
稲波なみ:もきゅもきゅ
菜花かざり:さくさく


【エンディング1】

GM:ED1:全員


GM:翌日。修学旅行最終日。
GM:教師陣からのお説教を受けたもののどうにか無事に旅館へと戻った君達は、疲れによってすっかり熟睡して一夜を越した。
GM:三日目は午前のうちからバスに乗り込み、昼食を挟んだ後島行きのフェリーに乗り込む予定となっている。
GM:それなりの広さがあるフェリーの中、生徒たちはそれぞれ思い思いの場所に固まって他愛ない話に花を咲かせていた。
菜花かざり:「私、旅行に関して一つ、憧れてるセリフがありまして」
稲波なみ:「セリフって?」
菜花かざり:荷物取り出したトランプをひたすら混ぜている。
菜花かざり:何をするか決めかねているのだ
菜花かざり:「アレです、あの」
菜花かざり:「『やっぱり我が家が一番!』」
菜花かざり:「って言ってみたくって」
稲波なみ:「おお……」
菜花かざり:「長いこと家を離れることがないもので……」
葛城まつり:「旅行したことないとそうなんだ」
稲波なみ:混ぜられたトランプを回収してみんなに手札として配っている。
湖東まき:「じゃあ今回がチャンス?」
稲波なみ:何をするかは決まってない。
葛城まつり:「でも、家に帰ってきて落ち着くな~ってなるのはちょっと分かるな」
菜花かざり:中身を見ないまま図柄の上下を揃えている
菜花かざり:「そう、それそれ」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:気まずそうに座りながら視線を彷徨わせている。
菜花かざり:「私、それわかんないので」
菜花かざり:「パパとママが今日は帰ってるはずなので、チャンスなんですよ」
葛城まつり:「ふふ、なるほどね」
菜花かざり:「実際、どうなんでしょう。遠出した後の我が家って一番なんですか?」まつりちゃんやまきちゃんの方をみつつ。
湖東まき:「どうかなあ」とんとんと手札の縦と横を揃えつつ。
稲波なみ:「体験する前から一番って言うって決めてるんだねかざりちゃんは……」
湖東まき:「わたしはあんまり思ったことないや」
稲波なみ:「ニ番だったらどうするの?」
葛城まつり:「う~ん、どうだろう……?」
葛城まつり:「場合による……?」首を傾げて。
菜花かざり:「えっ……どうしましょう……」右に首を傾げる。
湖東まき:「遠出するのって大体おじいちゃんのところだし、もっといたかったーって思う方が……」
菜花かざり:「改善を求める……?」
湖東まき:「改善」
稲波なみ:「我が家がいけないんだ……」
葛城まつり:「森で迷子になって脚を挫いてやっと帰れた時とかは、おうちが一番!ってなったかも」
稲波なみ:「無理しないで~」
菜花かざり:「比較対象がマイナスじゃないですか……」
稲波なみ:「あっあむちゃんはトランプのルール分かるのある?」
菜花かざり:「こないだ迷ってたクッションとか、お小遣いで買うことで我が家の良さを高めようかと」
稲波なみ:「分かるのやろう。何がいい?」
雨宮あむ:「えっ……あっ……」
稲波なみ:「クッションいいな~」
稲波なみ:「わたしも買おうかなあ」
菜花かざり:「えー色違いで買いましょうよ。迷ってるんで」
雨宮あむ:狼狽して「だ、大体は……」
菜花かざり:「あむちゃん、あのメンツでトランプってするんですか?」
稲波なみ:「しなさそう……」
葛城まつり:「あのメンツって……」
菜花かざり:ハウンドを意味する言葉。
葛城まつり:トランプをしているハウンド達を想像する。ほわほわ。
雨宮あむ:「しないけれど……メジャーなルールは、常識として勉強したから……」
菜花かざり:「おー。真面目です」
葛城まつり:「へええ、トランプのルールも勉強の内なんだ。なんか……すごいね」
湖東まき:「……」
湖東まき:「そういえばニューヨークってほんとに行ったの?」
稲波なみ:「どうする?真剣衰弱とか?」手札に配ってから言う。
菜花かざり:「回収されちゃう」
雨宮あむ:「な、無いわ…… 咄嗟に言っただけだから……」
稲波なみ:「ないんだ」
葛城まつり:「それを言うなら神経衰弱じゃない?」
稲波なみ:「えっじゃあ、島で生まれた……あっ」
湖東まき:「トランプのルールよりそっちのが先じゃない……?」
葛城まつり:「へえ、そうだったんだ!」
稲波なみ:「シンケイ衰弱なんだ」
菜花かざり:「えっ!」「じゃあ純粋バイヨー仲間じゃないですか」
湖東まき:「む」
湖東まき:「3対2になっちゃった」
菜花かざり:「待って。3対1で私囲むつもりだったんですか?」
雨宮あむ:「培養…… え……と……?」困惑
稲波なみ:「ぐるぐる~っ」
葛城まつり:「数で言ったら妖精はみんな島の生まれじゃない?」
稲波なみ:「3対6だ」
ロッシー:「そうロシ。だから3対2じゃなくて3対6ロシ」
葛城まつり:「それともリアンはニューヨーク行ったことあったりするのかな」抱き上げてなでなでしながら。
湖東まき:「あっそっか」
ウェールシュ:「妖精は島を守るために生まれたから、もちろん縦浜島の生まれルッシュ!」ふんすふんすしている。
菜花かざり:「わ~、計算ができてえらい~」頭上のロッシーさんをなでてる
ロッシー:かざりの頭の上に乗っかってぺよぺよと片手を振っている。
湖東まき:「スウテキユウリが失われちゃった」
稲波なみ:「妖精さんって7人いるんだっけ?」
パーピー:「しゅーてきゆうりパピ~!」
葛城まつり:「戦わないから大丈夫だよ~」
リアン:「な、ないアン……」 プルプルと首を横に振る。頭の中では想像上のにゅーよーくが広がっている。
ウェールシュ:「7にんルッシュ。ギフトリボンと同じ数ルシュ!」
雨宮あむ:「……」当然のように平然と話す四人の顔色を伺い、「……あのっ……!」意を決したように声を上げる。
稲波なみ:「ウェールシュにリアンに、ロッシーにパーピーにベルマ……」
稲波なみ:「あと2人……どうしたの?」
菜花かざり:「ん?」
稲波なみ:「船酔いしちゃった?」
菜花かざり:ロッシーさんを落とさないようにずっと背筋伸ばしてる。
稲波なみ:「わたし酔いどめあるよ!」
雨宮あむ:「そうじゃなくて……」四人を見回して
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:「……ごめんなさい!」勢いよく頭を下げる。
菜花かざり:「私もさっき飲んだのが……」
湖東まき:「えっ」
菜花かざり:「わっ」
稲波なみ:「?」
葛城まつり:「ええっ」
葛城まつり:「急にどうしたの……?」
稲波なみ:「トランプ苦手だった……?」
湖東まき:「ニューヨークのこと……?」
雨宮あむ:「い、今までのこと、全部……。謝って許されることじゃないとは、分かっているけれど……」
雨宮あむ:「でも、皆に謝りたくて……本当に、ごめんなさい……」
雨宮あむ:深々と頭を下げながら。
葛城まつり:「あ……えっと」少し困ったように言葉に迷ってから。
雨宮あむ:「私のことは、許してくれなくていい。でも、もしも皆が良いと言ってくれるなら……」
雨宮あむ:「私も、せめてあなた達の為に戦わせてほしい……」
葛城まつり:「その事なら。私達、もう怒ってないよ……ね?」皆の顔を見渡して。
稲波なみ:「……うん。あのね」
稲波なみ:「気にしてないよ?っていうと、ウソになっちゃうけど」
稲波なみ:「でも、こうやって謝ってくれたじゃない」
稲波なみ:「じゃあ、わたしは許すよ!わたしたちも、精いっぱい謝って、先生たちに許してもらえたじゃない」
稲波なみ:「それと同じだよ。それからね」
稲波なみ:「一緒にプリピュアしてくれるなら、それもとってもうれしい!」
菜花かざり:「うんうん」頷き。頭上で揺れるしっぽが後頭部に触れる。
菜花かざり:「反省してる人は叱らないことにしてるんです。もう反省してますから」本人も親から言われたような言葉を言いつつ。
菜花かざり:「それにですね?」
菜花かざり:「わたし達のために、というのは嬉しいですけど」
菜花かざり:「無理と無茶はだめですよ?一人で頑張りすぎて倒れちゃうのは、もうやったんですから」
菜花かざり:ね、と笑う。
稲波なみ:「そうだよ」
稲波なみ:「すごい怒られるよ」
ウェールシュ:「そうルッシュ!」ふんすふんすしている。
菜花かざり:「経験者もこう仰ってます」
雨宮あむ:「……」困惑したように僅かに顔を上げる。
湖東まき:「わたしも……怒ってないというか、友達と喧嘩って初めてしたし、ちょっと楽しかったかも、なんて」膝の上のパーピーを撫でている。
パーピー:「まき、戦いたがってたパピ! 個性の見せ所だったパピ~!」
パーピー:もらったキャンディをなめながらくすくす笑っている。
雨宮あむ:「……っ、でも……」
雨宮あむ:「そんな……私は、あなた達に……」
雨宮あむ:「……」迷うように、まつりへと視線を向ける。
葛城まつり:「……あむちゃんは」
葛城まつり:じっとその目を覗き込んで。
葛城まつり:「私達に、叱られたかったの?」
葛城まつり:「なんだか、そんな風に見えるよ」
雨宮あむ:「……」視線を落とし、両の掌を重ねる。
雨宮あむ:「……そう……なのかも、しれない……」
葛城まつり:「……。じゃあさ」
葛城まつり:「そうしてもらえない事が、あむちゃんへの罰ってことで」
葛城まつり:「……そういうのはダメ?」
雨宮あむ:「それは……、……」
雨宮あむ:戸惑いながらも、小さく頷く。
雨宮あむ:「……厳しいのね、プリピュアって」
葛城まつり:「ん。じゃあ、これであむちゃんは罰を受けましたっ」
葛城まつり:「……そうかも。私達も、今でもいろいろ迷ったり悩んだりしちゃうもの」
葛城まつり:「だから、そういう時にはまたこうやって、一緒にお話するんだよ」
葛城まつり:「だから……ちゃんと頼ってね? 私達のこと」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:おずおずと顔を上げ、四人の顔を見て。
雨宮あむ:「……う、ん……」
雨宮あむ:こくりと頷く。
葛城まつり:「ん、よろしい!」
稲波なみ:にこりと笑う。
葛城まつり:「仲間に打ち明けないで、秘密にしたまま自分だけで頑張って何とかしようとすると、これもこっぴどく怒られちゃうんだからね」
雨宮あむ:「お……覚えておくわ」
菜花かざり:「よしよし」
菜花かざり:頭の上のロッシーさんをあむちゃんの頭に乗せる
菜花かざり:「次頭下げたら、ロッシーさん落ちますからね」
雨宮あむ:「えっ……えぇっ……!?」
葛城まつり:「ロッシーさんってそんなに重いの?」
菜花かざり:「いえ。羽毛布団のごとくですよ」
雨宮あむ:「あ……わ……」固まる。
菜花かざり:「なので、これ以上うつむくのはなしにしましょう」
ロッシー:「ふふん。ロシーはリンゴ3こよりかるいロシ」
ロッシー:ゆらゆらとご機嫌に尻尾を振っている。
葛城まつり:「軽くてふわふわだ。よかった」
パーピー:「りんご食べたいパピ~…」キャンディをペロペロなめている。
菜花かざり:「国民的人気者です」
湖東まき:「おうちに帰ったらね」
パーピー:「パッピ!」
葛城まつり:「りんご味の飴ならあったかも……」リュックをごそごそとやる。「あっ、昨日食べちゃったんだった」
パーピー:「まつりも食いしん坊パピ!パピと一緒!」
稲波なみ:「我が家が一番って言いやすくなったかもね」
葛城まつり:「う……プリピュアで戦うと疲れてお腹すいちゃうから、つい……」
菜花かざり:「あー確かに。私もお家で食べたいもの考えておきましょう」
菜花かざり:「そういえば、結局トランプで何やるか決めてませんね」
菜花かざり:思い出したように、配られた手札を見る。
菜花かざり:「………ふむ」
菜花かざり:「オススメはババ抜きなんですけど」
稲波なみ:「あっ」
菜花かざり:にこーっ
ウェールシュ:よいしょよいしょと動いてなみの手札を見ている。
稲波なみ:「どうしよう?神経衰弱?」
葛城まつり:「意見が割れちゃった」
葛城まつり:「あむちゃんは何やりたい?」
ウェールシュ:あわわわ…という顔になり、ハッとし、すぐにスンっとした顔になる。
稲波なみ:ジョーカーが手札にある。
雨宮あむ:「え……えっ?ええと……」あわわわ……という顔になっている
リアン:「……」 まつりの手札をじーっと眺めたあと、ハッとして揺れていた尻尾を抑えている。
菜花かざり:(仕草が似ている)あわわわ…のペアを見つつ。
葛城まつり:トランプに興味を示しているリアンを見て。「ん、じゃあリアンも一緒にやろうか。チーム戦だね」
パーピー:手札を見つめ、ブンブンと尻尾をゆらしている。
リアン:「えっ」
リアン:「い、いいのアン?」
リアン:相変わらず尻尾を抑えている。そうでないと動きで手札がバレそうなので。
葛城まつり:「ダメなのにこんなこと言わないよ~」
稲波なみ:「あっ、ねえねえ!じゃあ、これやってみない?」トランプの箱についていたあそびかたの説明を読んでいる。
湖東まき:「どれ?」
稲波なみ:「トランプクルーっていうんだって。これね、わたしたちで競争するんじゃなくて」
稲波なみ:「チームで協力して、みんなで勝つ遊びなんだって!」
ウェールシュ:「チームで…して…みんなで…つ…び…ルシュ!」
菜花かざり:「ウェールシュさんも読めてえらいですねー」
葛城まつり:「へええ、そういうのもあるんだ……」
稲波なみ:「ひらがなとカタカナだけじゃん~」
稲波なみ:ペンを取り出して読みがなをふってあげている。
菜花かざり:「なみちゃんも漢字が読めてえらい」
ウェールシュ:「むっ…きょうりょく…ルシュ!か…ルシュ!」それを覗き込んでいる。
菜花かざり:「じゃ、それしましょっか。皆でってのが良いです」
稲波なみ:「うん。じゃあ……」かざりちゃんに手を伸ばす。
稲波なみ:「手札回収するね」
稲波なみ:「1枚ずつ配るんだって。最初」自分の手札は早々に戻して。
菜花かざり:「ふんふん」束を渡しつつ。
菜花かざり:「あ、ほら。あむちゃんも」「一緒にね」
雨宮あむ:「あ……」手札を渡して、少し照れたように頷く。
雨宮あむ:「……うん……」
菜花かざり:「へへ」はにかむ
菜花かざり:「じゃ、改めて試してみよっか」
菜花かざり:「私達のチームワークってやつっ」
雨宮あむ:手札が配られ、ゲームが始まる。真剣に熱中していく面々を眺めて、傍らのまつりへと小さく囁く。
雨宮あむ:「……まつり」
葛城まつり:「ん?」
雨宮あむ:「……ありがとうね」
葛城まつり:手札を見入っていたが、少しだけ振り返って。
葛城まつり:「ふふ。どういたしましてっ」
葛城まつり:こちらも囁くような答と共に、晴れ晴れとした笑みを返した。
雨宮あむ:その顔を見つめて、小さく、けれど柔らかな微笑を浮かべる。
雨宮あむ:「……あなたが、私の小鳥だったのね」
雨宮あむ:そんな、まつりにはきっと意味の分からないことを言って。
葛城まつり:「小鳥……?」小さく首を傾げる。
雨宮あむ:「……何でも無いわ」
雨宮あむ:不思議そうな彼女に、どこか晴れやかな顔で。カードへと向かった。


【エンディング2】

GM:ED2:稲波なみ


GM:縦浜島、稲波家。
GM:無事に家についた君は、旅行での荷物も片づけつついつものように両親の帰りを待っていた。
稲波なみ:……『やっぱり我が家が一番!』って言いたいんだって。かざりちゃんは言ってたけど。
稲波なみ:あんまり分からないなって思う。大事なのはおうちじゃなくて、
稲波なみ:みんなと一緒なことだと思うもの。
稲波なみ:はちみつ入りのミルクをいつものように(自分の分も)用意して。
稲波なみ:こくこくと飲んでおかーさんとおとーさんの帰りを待つ。
ウェールシュ:色違いのマグカップでこくこくと飲んでいる。
稲波なみ:飲みながらふらふらと船を漕ぎ始めている。
ウェールシュ:「…なみ!寝るならおふとんで寝ないとだめルッシュ!」
稲波なみ:「はっ。起きてるよ。起きるの」
稲波なみ:「だって、修学旅行の思い出、たくさん話したいもの」
ウェールシュ:「…しゅうがく旅行、楽しかったルッシュ?」
稲波なみ:「うんっ!」
稲波なみ:「とっても、とっても!」
ウェールシュ:「………」その笑顔を気恥ずかしそうにじぃっと見つめ、やがて息を吐く。
ウェールシュ:「なみが、そんなに嬉しそうにしてるならぼくも嬉しいルシュ」
稲波なみ:「ウェールシュ……!」
ウェールシュ:「……はっ!?」
ウェールシュ:「ち、違うルッシュ! 今のはそういう意味じゃないルシュ!」
稲波なみ:持ち上げてお膝にのせる。「ん~?」
稲波なみ:「じゃあ、どういう意味なの~?」
ウェールシュ:「あうあうあルシュルシュルシュ…」 逃げられない。
ウェールシュ:「知らないルシュ~~~~」
ウェールシュ:体が丸まっており、尻尾だけぴこぴこ揺れる。
稲波なみ:「ウェールシュもうれしかったんだ」なでなで。
稲波なみ:しっぽを見ながら目を細める。
ウェールシュ:「ふぬぬぬ…」
ウェールシュ:「……ぼくは…思ってたルッシュ」
稲波なみ:「ん~?何をルッシュ?」
ウェールシュ:「なみが、ウェールシュが困ってたからという理由で、ほんとうは戦いたくないのに、プリピュアになったんじゃないかと…」
稲波なみ:「ん~……」
ウェールシュ:「…でも、ウェールシュも、なみが楽しいなら、しゅうがく旅行を楽しいと思ったルッシュ」
稲波なみ:「うんうん」
ウェールシュ:「なみが、島にくるしんでいる人たちがいるから戦うと言っていたのも…」
ウェールシュ:「……うそじゃないと思ったルッシュ。だから…嬉しかったルッシュ」
稲波なみ:「うん。……うん」
稲波なみ:「……よかった~」
ウェールシュ:「うぐぐ…」
稲波なみ:ぎゅーっと抱きしめる。「わたしね」
稲波なみ:「ウェールシュに嫌われちゃったのかと思ってた」
ウェールシュ:「なっ」
ウェールシュ:「…な……」真っ赤になっている。「…そ、そんなことならな……な……」
ウェールシュ:「……なみ、こそ」
ウェールシュ:「プリピュアになれて…、よかったルッシュ?」
稲波なみ:「うん、うん、とっても!」
稲波なみ:「戦いたくないのはね。ちょっとあるのは本当だよ」
稲波なみ:「戦わなくていいならどんなにいいことかって思うもの。でもね」
稲波なみ:「わたしは、プリピュアになって……みんなに会えた」
ウェールシュ:「む……」
稲波なみ:「みんなと同じものを見て、同じように力を合わせて……」
稲波なみ:「それからね、それだけじゃないよ」
ウェールシュ:「む?」首をかしげる。
稲波なみ:「お友だちを、助けることだって出来たんだ」
ウェールシュ:「……ベルマを」
ウェールシュ:「助けてくれて、ぼくからも、お礼を言うルッシュ! なみ、ありがとうルッシュ」
稲波なみ:「うん。わたしも、ウェールシュにお礼」
稲波なみ:「わたしをプリピュアにしてくれて……わたしを見つけてくれて、ありがとう、ウェールシュ」
ウェールシュ:「ふぅ……」真っ赤になり、ぷくぷくと膨れる。
ウェールシュ:「ど……どういたしましてルッシュ!」
GM:二人の会話が落ち着いたちょうどそのとき、玄関からガチャンと音が響く。
稲波なみ:「あっ」
ウェールシュ:「ふなっ」
稲波なみ:慌ててマグカップを1個しまう。
ウェールシュ:「なみ、おかーさんとおとーさんルッシュ!迎えに行くルシュ!」
ウェールシュ:こっちもこそこそクッションの中に隠れる。
稲波なみ:「うん……!」ぱたぱたと玄関まで走っていく。
なみの父:「ああ、なみ。ただいま」
稲波なみ:「お帰りなさい!」
なみの母:「ただいまと、おかえりなさい。ごめんね、こんな日にもお出迎えさせちゃって」
稲波なみ:「ううん」ふるふると首を振る。「わたし全然眠くないよっ」
稲波なみ:「バスの中でも、船の中でもたくさん寝たもの!」
なみの母:「あら、それはそれで心配ねぇ。そのうち夜に寝られなくなっちゃうわよ?」
稲波なみ:「大丈夫だもん」
稲波なみ:「今日はね、たくさんお話するもの!朝になっちゃう」
稲波なみ:「あっでもおかーさんとおとーさんは疲れてるかな……?」
稲波なみ:「ちょっとづつ話すね。二人はゆっくりしてね」
なみの父:「いいや。なみのお土産話を仕事終わりの楽しみにしてたんだ」
なみの父:「それに、私達からも話したいことがあってね」
稲波なみ:「あっうん!お土産もあるよ……話?」
GM:話ながら玄関先からリビングへと移動をし、三人でダイニングテーブルを囲む。
ウェールシュ:クッションの隙間からおそるおそる顔を覗かせている。
稲波なみ:二人のかばんを受け取ってお部屋まで持っていって。麦茶を3人分置いている。
なみの母:「ありがと」 受け取ったそれに一度口を付けた後。
なみの母:「実はね。お母さんたち、また前みたいに本土の診療所に転勤になるかもしれないの」
稲波なみ:日光みやげのカステラや人形焼をせっせと用意している。
稲波なみ:「……本土?転勤?」
なみの母:「ええ。ほら、元々この島に来たのってなみの療養に良いからが理由だったでしょう?」
稲波なみ:「う、うん……」
なみの父:「今度声がかかっているところもここと同じくらい自然も豊かでね。それでいてここより交通の便がいい」
稲波なみ:「それって……」
稲波なみ:「みんなでお引越しするってこと……?」
ウェールシュ:「な……!」
ウェールシュ:「この島を離れてしまうルッシュ…!?」
なみの父:「私達が頷けば、というとこかな。日程としては年明け前になるだろう」
稲波なみ:「年明け……」
ウェールシュ:「でも、そうしたら、プリピュアとして戦うことができなくなってしまうルッシュ…! どころか…」
ウェールシュ:「みんなと………」 言葉が途切れる。心配そうになみを見つめる。
稲波なみ:……ちらりとウェールシュの方を見る。
ウェールシュ:「なみ……」はらはらした表情で見つめている。
稲波なみ:「あの……わたし……」
稲波なみ:「わたし……」
なみの母:「今まで、なみには家事を任せたり一人でお留守番させたり、随分色々頑張らせちゃったでしょう?」
稲波なみ:「……それは……」
なみの母:「転勤先になら私達以外のお医者様もたくさん居るし、今よりずっと早い時間に帰ってこられるようになるわ」
ウェールシュ:「なみ……」
稲波なみ:「……うん。おかーさんもおとーさんも、今、朝早くから夜遅くまで大変だものね」
稲波なみ:「島中を回って、みんなを診療して回って……」
なみの父:「なに、私達が忙しいのは仕事のうちさ。……でも、それでなみに寂しい思いをさせてしまうのはね」
稲波なみ:「……うん」
稲波なみ:「わたし……」
稲波なみ:「おかーさんと、おとーさんと。もっともっと一緒に居られたら」
稲波なみ:「すごく。すごく……」
稲波なみ:「うれしいなって、思う……」
ウェールシュ:「なみ……!」
稲波なみ:わたしのために、こんなにがんばってる中で、もっとがんばってくれてるおかーさんや、おとーさんに。
稲波なみ:わたしがやだから、やだなんて。
ウェールシュ:「でも…、この縦浜島を離れたら、みんなともお別れしちゃうルッシュ…!」
ウェールシュ:「なみは、プリピュアになって良かったって、みんなと力を合わせることができたって言ってくれたルシュ…!」
稲波なみ:「わ、わたし!」立ち上がる。
稲波なみ:「やっぱり、ちょお~っと、ねむくなっちゃったかも~?」
稲波なみ:「修学旅行のお話は、また今度聞いてねっ」
なみの母:「あら。そうよね、旅行帰りだものね」
なみの父:「ああ、こんな遅くに切り出す話でも無かったな」
なみの父:「おやすみ、なみ」
稲波なみ:「うん、おやすみなさい」
なみの母:「おやすみなさい。旅行の話、楽しみにしてるわ」
GM:二人は優しく微笑んで、部屋へと向かう君を見送る。
稲波なみ:ウェールシュの方を見ることが出来ず、自分の部屋へと戻っていく。
ウェールシュ:「……」しょぼんとした顔で、その背中を見送る。
ウェールシュ:(なみ…、さっきの言葉も、ほんとうの気持ちルシュ…?)
稲波なみ:「……」
稲波なみ:どうしてか、帰りの船を思い出した。
稲波なみ:みんなで遊んだトランプ。配られた手札。
稲波なみ:引いてしまったジョーカーは、すごく怖い絵で。怖くて仕方なかった。
稲波なみ:もしかしたらそれは、とても頼りになるようなものだったのかもしれない。けれど。
稲波なみ:誰にも見つからないうちに、山札に戻してしまいたいなと思った。


GM:どこか頼りない小さな背中を見つめる影が、もう一つ。
GM:怪しげな試験管や実験機材が立ち並ぶ中添えられたモニター越しに、白衣の男がなみを見つめていた。
トーラ:「さて」
トーラ:「なくなった分、手札を補充しなくてはね」
GM:その手がくるりとトランプを弄ぶ。表替えったそこには道化師が不気味に笑っていた。


【エンディング3】

GM:ED3:登場PC無し


唐松りつき:「えーっと、着替え入れた、歯磨きセット入れた、コンセントとか諸々も入れた」
唐松りつき:「後は……あっ!パジャマ入れてない!」
GM:パタパタと部屋を行き来しているのは赤髪の少女。大き目の旅行鞄にあれこれと荷物を詰めている。
唐松りつき:「にしても、まつりちゃん達大丈夫かな……?やっぱりあの時ちゃんと声かけるべきだったかな……」
唐松りつき:「でもどう見ても取り込み中だったしな……」
GM:ピンクのリボンを託した少女達を思い浮かべて溜息を一つ。結局、あの後ちゃんと話せないままになってしまった。
唐松りつき:「やっぱり普段から持ち歩くべきだよね、これも。そしたらあの時ももっとやりようがあったし」
GM:旅行鞄の隣にもう一つ置かれた、大き目の鞄をむうと睨んで。
唐松りつき:「……ま、ここでごちゃごちゃ言っても仕方ない」
GM:そう言って立ち上がると、二つの鞄をそれぞれ肩と手に提げて。
唐松りつき:「幸いなことに場所は分かってるし。行きさえすればまた会えるはず」
唐松りつき:「行きますか、縦浜島!」
UGN正義の味方的にも、頑張って戦ってる女の子達を放ってはおけないしね!」

GM:彼女は意気揚々と玄関の扉を開いた。

ダブルクロス・プリピュア:第五話
「VSシザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!」
End

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本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.