第一話「私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!」(GM:今日日)


メインログ | 雑談ログ

【ダブルクロス・プリピュア】
第一話:「私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!」
第ニ話:「縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?」
第三話:「リボンを探して何千里!離れ小島の大冒険!!」
第四話:「皆でまさかの映画デビュー!?目指せ感動の大傑作!」
第五話:「シザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!」

“ピュアストライプ”
葛城(かつらぎ)まつり

(PC1:いちま)

キャラシート

“ピュアロココ”
菜花(なばな)かざり

(PC2:缶詰)

キャラシート

“ピュアバブル”
湖東(ことう)まき

(PC3:敗者T)

キャラシート

“ピュアミルフルール”
稲波(いななみ)なみ

(PC4:DT)

キャラシート



【Index】

オープニング/稲波なみ
オープニング/湖東まき
オープニング/菜花かざり
オープニング/葛城まつり
ミドルフェイズ1
マスターシーン
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3/稲波なみ・ウェールシュ
ミドルフェイズ4/菜花かざり・ロッシー
ミドルフェイズ5/湖東まき・パーピー
ミドルフェイズ6/葛城まつり・リアン
ミドルフェイズ7
ミドルフェイズ8
マスターシーン
クライマックス
エンディング/稲波なみ
エンディング/湖東まき
エンディング/菜花かざり
エンディング/葛城まつり

【プリプレイ】

GM:という訳で、全員揃いましたのでまずは自己紹介から。
GM:PC番号順に行きます。という訳でPC1まつりちゃん、お願いします!
葛城まつり:はあい

葛城まつりキャラシート
葛城まつり:葛城まつり、最近縦浜島に転校してきた中学2年生です。
葛城まつり:祖父が世界的に有名な登山家で、幼い頃からおばあちゃんにその話を聞かされて育ちました。将来の夢は冒険家です。
葛城まつり:部活動は特にやっていませんが、放課後は近所の森とか山とか廃ビルを探索したりする日々です。
葛城まつり:お父さんは警察官で、最近転勤になったので一緒に縦浜島に来ることになった感じ。
葛城まつり:両親にはあんまり危ないことするなってやんわり言われてるけど特に気に留めてはいないです。
葛城まつり:プリピュアのこととかはまだなんにも知らないけど、未知の魔法とかそういうものにはすごく興味を持って関わりたがるタイプです。
葛城まつり:性能的にはそこそこの行動値から強い素手を作って白兵単体攻撃をします。餓狼もあるよ。
葛城まつり:とりあえずそんな感じかな……?よろしくおねがいします!
GM:アクティブ冒険少女、主人公に相応しい造形ですね。よろしくお願いします。
GM:そんなまつりさんのハンドアウトがこちら。
PC1:葛城まつり
ロイス:妖精-リアン
君はつい最近この島に引っ越してきたごく普通の女子中学生だ。
何でもない日常を過ごしていて、それがずっと続くと思っていた。
しかし、空から降ってきた謎の生き物と出会い、その運命は変わりだした。
葛城まつり:落ちものヒロインだ
GM:本家でもお約束の妖精との顔面衝突の流れです。
GM:いえ、顔面衝突とは限りませんが。妖精に出会っていただきます。
葛城まつり:顔面衝突でも平気よ!
葛城まつり:タフな女なので
GM:良いですね。流石冒険家志望。
GM:では存分に衝突していただきましょう。よろしくお願いします!
葛城まつり:はーい!頑張って保護します!

GM:それでは次はPC2。かざりちゃん自己紹介どうぞ。
菜花かざり:はーいっ

菜花かざりキャラシート
菜花かざり:菜花かざり(なばな・かざり)、可愛い女子中学生です。
菜花かざり:島外で暮らしていた両親が結婚出産を期に島に戻ったため、生まれ育ちも縦浜島です。
菜花かざり:そのため外の文化に興味があり、流行りを常に追っています。
菜花かざり:最近のマイブームは服装のオシャレ。インターネットとか雑誌とかで流行を取り入れようとしてます。
菜花かざり:共働きであまり構ってもらえなかった為か、結構自分からグイグイ褒められに行くタイプです。
菜花かざり:上に男兄弟とかいるタイプ。
菜花かざり:なんだかプリピュア?というものも知りましたが、どうでしょうね。関わることになるんでしょうか?
菜花かざり:性能は銃を作って不思議な力でなんかします。射撃もします。
菜花かざり:髪型を変えると得意なことも変わる気がするのでがんばります。
菜花かざり:そんな感じのかざりちゃんです。よろしくね。
GM:年相応な現代っ子で褒められたがり。既にかわいいの気配がしますね。
GM:よろしくお願いします。そんなかざりさんのハンドアウトはこちら!
PC2:菜花かざり
ロイス:妖精-ロッシー
君はこの島で暮らすごく普通の女子中学生だ。
何でもない日常の中、君は妖精を名乗る不思議な生き物と出会った。
少年(もしくは青年)に追われていた様子のその子は、自身を島を守る妖精だと言うのだ。
菜花かざり:妖精さん!
菜花かざり:守り神さんですか。パパとママにも見せてあげよっかな?
GM:妖精さんか守り神さんか。ともあれ不思議存在を助けてもらいます。
菜花かざり:分かった。いいですよ~
菜花かざり:助けたげましょうっ
GM:わーい心強い断言!よろしくお願いします。
菜花かざり:よろしくおねがいしまーっす!

GM:それでは次にPC3、まきちゃん。紹介お願いします。
湖東まき:はい。

湖東まきキャラシート
湖東まき:湖東まき(ことう まき)。しばらく前に島に引っ越してきた中学二年生です。
湖東まき:親を教員ということにしたので、たぶん新学期に合わせて転任&転校してきたのかな……?
湖東まき:有名な画家の祖父をたいへん尊敬していて、自分も将来は画家になろうと絵の練習に励む毎日ですが
湖東まき:なにぶん島に来てからは祖父や先生に教えてもらう機会が減ったため、島での暮らし自体に不満を抱いています。はやく帰りたいな……
湖東まき:そんな状況に生来の引っ込み思案な性格も合わさり、この時期になっても友達があんまりいません。
湖東まき:わたしには絵があるからいいもん。プリピュア? とかいうのだってやってる暇ないし……
湖東まき:やってる暇はありませんが、もしなった場合、性能的には支援とカバー役を担う感じになるらしいです。
湖東まき:演出としては描いたものが実体化したり、丈夫な泡を作って相手の攻撃を受け止めたりする。
湖東まき:そんな感じでしょうか。よろしくお願いします!
GM:近年毎年一人は居る乗り気じゃないポジション。最適の人材配置が出来た予感に満ちてますね。
GM:よろしくお願いします。そんなまきちゃんのハンドアウトがこちら。
PC3:湖東まき
ロイス:妖精-パーピー
君は数か月前にこの島に引っ越してきたごく普通の女子中学生だ。
ここ数日間、君は不思議な生き物に島を守る戦士になって欲しいと勧誘されている。
しかし君にはやりたいことがある。そのために返事を保留にし続けていた。
湖東まき:戦士ってつまり戦うってことでしょ? 危ないんじゃないの……?
湖東まき:会議の眼差しを向けていくぞ。
湖東まき:懐疑!
GM:急に戦士になって欲しいという誘いが怪しいのは当然。
GM:存分に疑ったり断ったりしてください。よろしくお願いします。
湖東まき:よろしくお願いします!

GM:それでは最後。PC4のなみちゃん、自己紹介をどうぞ。
稲波なみ:はい!

稲波なみキャラシート
稲波なみ:いななみ・なみ。縦浜島、縦浜中学校の2年生です。
稲波なみ:両親は島でお医者さんをしており多忙ですが、その分しっかり者になりました。料理も自分でできます。
稲波なみ:それでいてよくにこにこしてて優しいので、みんなにはお母さんみたいに思われてる気がする。
稲波なみ:友達と一緒にいることがとても好き。一人だと寂しいから輪の中にいたがるタイプ。
稲波なみ:特技?としては、どこでもすぐ寝れます。よく怒られますけど……
稲波なみ:あと、実は
稲波なみ:プリピュアなんです。
稲波なみ:妖精の力で変身して、リボンを駆使して島の平和を守ってます。
稲波なみ:具体的には、射撃固定値による攻撃と回避。相手を縛り上げて行動制限するよ。
稲波なみ:ガードも出来ない状態で攻撃できます。
稲波なみ:そんなとこ!島の平和を守る為がんばります!
GM:唯一となった既に変身してる枠。頼れるお姉さんとして皆を導いていただきます。
GM:よろしくお願いします。そしてそんななみちゃんのハンドアウトがこちら。
稲波なみ:お姉さんします!同級生だけど……
PC4:稲波なみ
ロイス:妖精-ウェールシュ
君はこの島で暮らすごく普通の女子中学生だった。
数か月前、君は妖精と出会い初めての変身を遂げた。
それ以来、君は島を守る戦士としてひっそりと戦い続けている。
稲波なみ:戦い続けてます!
稲波なみ:島の平和を乱すシンショック……許せません!
GM:日常の裏で島を守る戦士……。王道の王道ですね。
GM:改めて、よろしくお願いします。
稲波なみ:よろしくおねがいします!

GM:さて、これでPCの紹介は終わったわけですが……。
GM:まだ二人、自己紹介して頂きましょう。まずは幹部の方から。
シザーリオ:はい。
シザーリオ:シザーリオ。この島で生み出された幹部の一人です。

シザーリオ:自らを人とは違う特別な存在として誇り高く考えており、他の幹部に対しても冷ややかな態度ですが、
シザーリオ:生み出してくれた主(ラスボス)には深い忠誠を誓っています。
シザーリオ:人間やその生活、彼らが生み出すものには何の価値も見出しておらず、いずれ滅びゆくものとしか見ていません。
シザーリオ:何かひとつだけ趣味があるらしいですが……何なんでしょうね?後で明らかになるかもしれません
シザーリオ:馴れ合いなど不要。憎きプリピュアどもはこの私が滅ぼします。
シザーリオ:以上です。よろしくお願いします。
GM:抜き身の刃のようにクールな女幹部。良い味ですね。
GM:その働きに期待するとしましょう。よろしくお願いします。

GM:そして最後。今回シナリオを回すにあたって全面的なサポートをいただいています、サブGM!
サブGM:はーい!
サブGM:サブGMです!今キャンペーンにおいて、僭越ながらGMのお手伝いをさせていただいております!
サブGM:ここでは、主要NPCの担当を紹介させていただきますね
サブGM:まずは妖精部門!

パーピー:PC3のまきちゃんの妖精・パーピー!

パーピー:まきちゃんにプリピュアになってとお願いしている、元気でちょっとおばかな性格の子です。

ウェールシュ:PC4のなみちゃんの妖精・ウェールシュ!

ウェールシュ:すぐに眠っちゃうなみちゃんを起こしていっしょに戦っている、きまじめで頑固な子です。

サブGM:そして敵幹部部門!

レイダー:軍人然とした大柄の男幹部・レイダー!

レイダー:非常に強気な性格で、今回のシナリオではPC2のかざりちゃんと因縁を持つようです。
菜花かざり:えぇ~っ!?私と~!?

カータ:気弱で泣き虫な少年幹部・カータ!

カータ:双子の姉にくっついて回っている、弟系幹部です。
サブGM:以上の主要NPCを担当させていただきます、よろしくお願いします~!
GM:ありがとうございます、よろしくお願いします。
GM:これ以外にも設定相談にシナリオ相談、諸々のイラスト提供など既に獅子奮迅の活躍を見せていただいてます。
サブGM:でへでへ
GM:居ないと成り立ってないレベルなので、感謝を捧げつつやっていきましょう。
菜花かざり:感謝!
湖東まき:崇め……
シザーリオ:ありがたや……
葛城まつり:めかぶさま~
稲波なみ:すごいよ~
サブGM:は…恥ずかしい!
GM:本当に沢山色々してもらってますから、存分に褒められてくださいな。
GM:では、最後にGMが担当するNPCも一言紹介してトレーラーへと移ります。

リアン:PC1のまつりちゃんの妖精・リアン!

リアン:常に尻尾を垂らしてる気弱で臆病、ちょっと落ちこぼれ寄りな子です。

ロッシー:PC2のかざりちゃんの妖精・ロッシー!

ロッシー:いつもかざりちゃんの傍について彼女を応援する、のんびりおっとりマイペースな子です。

ニーフィ:強気で高飛車な女幹部・ニーフィ!

ニーフィ:気弱な弟を馬鹿にしたり叱ったりしつつ、でも世話を焼いちゃうタイプの姉です。

トーラ:穏やか後方開発担当幹部・トーラ!

トーラ:前線には出ず裏での研究などに従事してるサポート研究員型幹部です。

GM:こちら四人を主に担当していきます。よろしくお願いします。
GM:それでは最後にトレーラーと今回の特殊レギュレーションを発表します。
トレーラー 昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
このままの日々がずっと続くと思っていた。
だが――、世界は知らぬうちに変貌していた。

舞台は東京近辺に浮かぶとある小島、縦浜島。
ある日突如現れた怪物「シンショック」が人々の日常を脅かそうと迫る。
その危機に立ち上がるのは四人の少女達。
妖精と運命に導かれ戦う力を手に入れた彼女たちは、島を守ることが出来るのか――。

プリピュアクロス第一話「私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!」
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

GM:特殊レギュレーション:オリジナルDロイス
妖精の代行者(ヒーローガールズ)
解説:あなたが妖精の力によって変身して戦う正義の味方であることを表すDロイス。
ごく普通の女子中学生であるあなたは、変身することで超常の力を手に入れ戦うことが出来る。
逆を言えば、妖精が居なければ君は何の力もないただの子供でしかないということでもある。
その力はあくまでも島や人々を守るためのもの。それ以外での変身は基本的に妖精達は賛成しないだろう。
効果:このDロイスはこのキャンペーンの参加者しか取得できない。
 このDロイスを取得した際、あなたは妖精と共にシーン内に登場している際にオートアクションを用いることで変身が可能になる。 そして変身によってオーヴァード相当の力を得る。逆に、変身を行っていない状態では一切のエフェクトを使用することは出来ない。
 またこのDロイスのもう一つの効果として、あなたはエフェクトを一つ選び1レベルで取得する。これには経験点は必要ない。 ただし、「制限:-」「制限:80%」「制限:100%」以外のエフェクト、及びエネミーエフェクトはこのDロイスの効果で取得できない。
 また、あなたは経験点を使用してこのDロイスで取得したエフェクトを成長させることが出来る。 なお、取得したエフェクトはあなたのブリードに関わらず、取得できる最大レベルはエフェクトに設定された記述通りとなる。

GM:それでは、第一話開幕となります。皆様よろしくお願いいたします!
菜花かざり:よろしくおねがいします~!
サブGM:よろしくお願いいたします!
稲波なみ:よろしくおねがいします!
シザーリオ:よろしくお願いします!
湖東まき:よろしくお願いしますー!
葛城まつり:よろしくおねがいします!

オープニング:稲波なみ

GM:それではまず、PC4:なみちゃんのOPから。
GM:登場侵蝕をお願いします。
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (39 → 41)
GM:このシーンはなみちゃんの日常をやりつつ、不穏な気配を感じて駆けていく戦士活動もやる感じのシーンです。
稲波なみ:は~い
GM:そして事前にお伝えし忘れたんですが、この時点ではリアンもなみちゃんと一緒に行動しています。
稲波なみ:なるほど 理解しました
GM:なみちゃんとウェールシュが二人で変身してるので、リアンも自分のパートナーを探さないとねという話になってる感じですね。
GM:では、シーン入ります。


GM:市立縦浜中学校。
GM:この島に通う中学生のほとんどが通う(だけど規模で言えばさほど大きい訳でもない)中学校である。
GM:そのお昼休み、とあるクラスの一角にて。
友人A:「なみんちのお弁当、今日もマジ豪華ー!」
稲波なみ:「んー?可愛いでしょ?」お弁当の中身を見せる。
稲波なみ:一人で食べるには明らかに大きい箱だ。
稲波なみ:中身は、キャラクターもののおにぎりがたくさん。
稲波なみ:それから、花柄に切られた食材の数々。
稲波なみ:「みんなが欲しがるから多めに作ってあるの」
稲波なみ:「いいよ持ってって」
友人A:「え、良いの!?やったー!」
友人B:「ちょっとは遠慮しなよアンタ……」 と言いつつこちらも目はおにぎりにくぎ付け。
稲波なみ:にこりと笑って。「遠慮しないで~」
稲波なみ:「わたし、こんなに食べれないよ~ もらって?」
友人A:「そうそう、なみ本人がこういってるんだもん!いただきまーす!」
友人A:おにぎりの一つを手に取ってパクリ。
友人A:「おいしーい!」
友人B:「そんなに言うなら、まあ……」
友人B:こちらもおにぎりをぱくついて。
稲波なみ:「よかった~!あのね、ちょっと味付け濃くしてみたの」
稲波なみ:「前はね、おかーさんとおとーさんのと一緒だったんだけど」
稲波なみ:「なんか……大人はうすあじが好き?みたいだから」
稲波なみ:「わたしのと別にしてみたの」
友人A:「うんうん!いつものも勿論おいしいけど、あたしこれめっちゃ好き~~!」
友人B:「え、それってわざわざ味付け二種類作ってるってこと?」
稲波なみ:「うん。でも最後に変えるだけだからそんなに大変じゃないよ」
稲波なみ:「それに、そっちのほうがうれしいでしょ?」
稲波なみ:「だからね、こう、工夫が……」
友人B:「はー……すごいよねぇ、ホント」
稲波なみ:「んー……」箸を持ったままうとうとする。
友人A:「あ、また寝ようとしてる~」 こつんとその額を小突く。
稲波なみ:「はわっ」
稲波なみ:「……お、おはよう?」
友人A:「おはよう~。お昼だけどね!」
友人B:「もう、ご飯食べてる途中に寝ちゃうことある?」
稲波なみ:「んー……」ご飯を食べ始める。
稲波なみ:「うん。おいしくできてる」
友人B:「しっかりしてるんだかそうじゃないんだか……」
ウェールシュ:そんななみちゃんだけに、プンプンとする声が聞こえてくる。
稲波なみ:「みんなが起こしてくれるから大丈夫だって」
ウェールシュ:「まーったくなみは…がんばりすぎルシュ!」
稲波なみ:(ウェールシュ~)小声
ウェールシュ:「朝早くから起きて、おかーさんとおとーさんとクラスメイトのぶんまでお弁当作るなんて!」
稲波なみ:(ダメだよみんないる前でしゃべったら~)
ウェールシュ:「みんな、なみの苦労を分かってないルッシュ!ぼくが教えてあげルッシュ~!」
稲波なみ:(お返事できないよ)
ウェールシュ:「ルッシュシュ~!」ぽよぽよと跳ねるが、誰にも見えていない。
稲波なみ:「あっダメ!」立ち上がる。
稲波なみ:箸を持ったまま。
友人B:「え、どしたの急に?」
友人A:「ダメって何が~?」
稲波なみ:「あ、えーっと……」
ウェールシュ:「なみはすごいんルシュよ!ごぞんじルシュか!」
稲波なみ:「ヘンな夢を……」
ウェールシュ:「ひとりでこの島のプリピュアとして戦って……」
稲波なみ:(ウェールシュ~)
稲波なみ:ひとりで、という言葉に、少しピクリと眉を動かして。
稲波なみ:(……わたし)
稲波なみ:(ずっとひとりなのかな)
ウェールシュ:「ルシュ……」眉毛が下がる。
リアン:「あ、な、なみ……」
リアン:のそのそとウェールシュの横にもう一体の妖精が出てくる。
稲波なみ:(……リアン)
リアン:「だい、大丈夫アン。ぼく……は、その。パートナーが居ないけど……」
リアン:「ぼくたちは、もっとたくさん居るし、きっと新しいプリピュアも出てくるはず、アン」
稲波なみ:(うん。リアンも、パートナー、ほしいよね)
リアン:「う、うぅん。うん……」
リアン:もごもごと口ごもり、尻尾がしゅんと垂れる。
ウェールシュ:「ま~ったく!リアンは弱虫ルッシュ!」焼きたてパンの色をした耳が揺れる。
稲波なみ:「あっスープもあるよ」水筒を取り出して、クラスメイトに振る舞いながら。
稲波なみ:(怒っちゃダメだよ~)小声で咎める。
リアン:「あぅ……」 尻尾はますます垂れさがり、具体的な反論が出てくる訳ではない。
ウェールシュ:「ウェールシュの妖精的きょーいくルシュ!」
稲波なみ:(ウェールシュは厳しいんだよ~)
ウェールシュ:「なみがやさしすぎるんルシュ~!」
ウェールシュ:「だいたいなみもリアンも………」「………む!」耳がピクンと揺れる。
稲波なみ:ズズッとスープを飲んで。「うん?」
リアン:「ぁ……」 同じく耳がピクリと揺れる。
ウェールシュ:「こ…これは…、リアンも感じルシュ?」
リアン:「う、うん……。いつもより強い、邪悪な気配を感じるアン」
ウェールシュ:「やつらが…シンショックが現れたルッシュ!」ぶるぶると震える。
稲波なみ:ガタッと立ち上がる。お箸を持ったまま。
友人B:「なみ?」
ウェールシュ:「なみ!こうしちゃいられないルシュ!やつらを止めに行くルシュよ~!」
稲波なみ:「わ、わたし!お花を摘んできます!」
友人A:「いってらっしゃ~い」
稲波なみ:ばっと教室を出ようと駆け出して、
ウェールシュ:ぽよんとお尻が揺れる。なみの返事を聞かず、小さな体が教室のドアから飛んでいく。
稲波なみ:戻ってきて手に持っていたお箸を置いて。「あ、お弁当好きなの持っていっていいから!」
稲波なみ:再び駆け出して教室の外へ。
リアン:「あ、ウェールシュ、なみ~……」 その後を追うようにこちらも飛んでいく。
稲波なみ:「シンショック……止めなきゃ」
稲波なみ:「わたしが、ひとりで!」


GM:ロイス取得のみ可能です。
稲波なみ:-パートナー/ウェールシュ/お友だち!:○/怒りすぎだよ~/ロイス
稲波なみ:これで!
GM:はい、それでは改めてシーンカット!

オープニング:湖東まき

GM:次はPC3:まきちゃんのOPです。登場侵蝕お願いします。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (31 → 35)
GM:こちらのシーンも先ほど同様、PCの日常シーンです。
GM:まきちゃんの場合はパーピーと言い合いしてる感じかな。タイミングもなみちゃんと同時な感じ。
湖東まき:承知しました
GM:場所は自分のクラスにしますか?それとも他に何か希望あります?
湖東まき:裏で言っちゃいましたが校庭のベンチでお願いします!
GM:はーい、それでは。


GM:市立縦浜中学校、校庭。
GM:昼休みということで人通りも少ないその場所の、さらに隅。
GM:どこか人目を避けるようにそこへ向かう人影があった。
パーピー:「まき~~っ!」小さいぬいぐるみのようなものがぷかぷか浮かんでいる。
パーピー:「逃げちゃだめパピ~~!パピの話を聞くパピ~!」
湖東まき:右へ左へ、露骨に周囲を気にして首を巡らしながら、小走りで駆ける少女がひとり。
湖東まき:右手には弁当箱、小脇にはクロッキー帳を抱え、辿り着いたベンチに腰を下ろして。
湖東まき:「……もーっ。ついてこないでよ……」
湖東まき:困った顔をして、先程から声を上げている小さな犬のようなものを見る。
パーピー:「いやっパピ!」羽根のような耳がふるふる揺れる。
パーピー:「今日こそ…まきに!プリピュアになってもらうパピ!」
湖東まき:「無理だってば!」周囲に人はいないはずだが、それでも小声。
湖東まき:「悪と戦うとか、そんな話……」
パーピー:「そう、パピ! いま、この島の封印が、悪いやつによって解かれそうになっているパピ」」
パーピー:「それを守るためには…、パピの力で、まきにプリピュアになってもらうしかないパッピ!」
パーピー:「昨日もおとついもその前の日も、お話ししているのに、どうして断るパピ~!」
湖東まき:「うぅ……」勢いに気圧され、少し背を丸めるようにする。「……だって」
パーピー:「パピ?」頭をかしげる。
湖東まき:「そんなの信じられないし、本当だったとしたら怖いし……そもそもわたし、他にやることがあるもん」
湖東まき:「この島の危機って言われても……。他の子にお願いすればいいじゃない」
パーピー:「パピは、まきにパピピっときたパピ~~!」ぷよぷよ揺れる。
パーピー:「むぅぅ…他にやることって何なのパピ?」ベンチに座り、うらめしげに見上げる。
湖東まき:「……絵」
パーピー:「…絵?」
湖東まき:クロッキーを開き、半分あたりのページを開いて膝の上に乗せる。雑多なスケッチが紙面狭しと並んでいる。
湖東まき:「わたし、将来は画家になるの。だから練習しなきゃ」
パーピー:「ふぁぁ……」目をぱちぱちとする。
湖東まき:「こうしてる間にだって、都会の子は教室に通ったりしてるんだもん……」
パーピー:「パピ…」「まきは、いつもこれを描いてるパピ?」
湖東まき:「……うん」こくりと頷く。
湖東まき:「自分でどんどん練習しなきゃ、同じ年の子たちに置いて行かれちゃう。だから時間がないの」
パーピー:「パピ…、だからまきは、いつもひとりで、真剣な顔をしていたパピね」
パーピー:「何をしているのかなって思ってたパピ…。でもまきは絵を描くことをがんばっていて…」
パーピー:「でもパピはまきにプリピュアになってほしくて…うぬぬぬぬ」
湖東まき:「諦めてよぉ……」
パーピー:「あきらめたくないパピ~!」
パーピー:「いっかいだけ!いっかいだけプリピュアになってみないパピ?」
パーピー:「そしたら『あっ、あんがい良いかも…』ってなるかもパピ」
湖東まき:「な、なったら戦うんでしょ……?」
湖東まき:「危ないじゃない、そんなの」
パーピー:「平和のために戦うッパピよ~! すごくてすばらしーパピッピ!」
湖東まき:「わたし、体育だって苦手だし……」
パーピー:「パピの力で、とってもつよいプリピュアにするから大丈夫パピ~!」
湖東まき:「じゃあ他の子を強くしてあげてよー……」
パーピー:「パピはまきにパピピしてるパピ~!」短い両手を上げて抗議する。
パーピー:「………は!」
パーピー:ぶぶぶぶぶと、足元から頭の先までが揺れる。
湖東まき:「ううぅ……」
湖東まき:「ひゃっ」
パーピー:「な…なんだかとってもすごくてこわい気配がするパピ!」
湖東まき:「え、えぇ?」
パーピー:「まき!ついてきて!」
湖東まき:「ええーっ?」
パーピー:「ふたりで、悪いやつを止めるパピ~!」ぐいぐいと身体を押す。
湖東まき:「わあぁあ」それほどでもない力のはずだが、抗うに抗えないまま押されていく。
湖東まき:「ご、ご飯もまだ食べてないのにーっ……!」


GM:ロイス取得のみ可能です。
湖東まき:妖精?/パーピー/興味/○苦手
湖東まき:以上で!
GM:はーい、ではシーンカット!

オープニング:菜花かざり

GM:次にPC2、かざりちゃんのOPです。登場侵蝕をどうぞ。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (31 → 38)
GM:このシーンはまずロッシーとの出会いの回想から始まります。
菜花かざり:ふんふん。
GM:誰かしら青年に追われている様子のロッシーを匿ってあげる感じの出会いを想定しています。
菜花かざり:あやしい青年!
菜花かざり:小動物さんを匿えばいいのね。分かった~
GM:ではシーンスタート。


GM:遡ること数日前。
GM:ふよふよと頼りなく浮かぶ影が、必死に先を急いでいた。
ロッシー:「ロシ、ロシ……」
ロッシー:ぴょこぴょこと短い手足を必死に動かして精一杯駆けている。
レイダー:それを追うのは、軍人のような服に身を包んだ、大柄な男。
レイダー:「待ちやがれ、妖精め!」「今日こそお前を捕まえて、島の封印を解いてやるわ!」
ロッシー:「いやロシ、ロシーはまだ捕まらないロシ~」
ロッシー:「島の封印だって、解かれるわけにはいかないロシ~」
ロッシー:疲れてるのか元々なのか、ヘロヘロ気味の声で返す。
レイダー:「生意気な…! ちょこまかと逃げやがりやがって!」
レイダー:ぐわっと手を伸ばし、その身体を捕まえようとする。
ロッシー:「わぁあ」 気の抜けるような悲鳴と共に、コロンと転がるようにしてその手を辛うじて逃れて。
ロッシー:そのままレイダーの足元を転がり抜ける。
レイダー:「き…貴様ーッ!」ぶるぶると激高して、振り向く。「このレイダー様の手を……」
レイダー:「…………」
レイダー:視界に妖精の姿がない。一瞬の隙をつかれて逃げられたのだと理解する。
レイダー:「どこに行ったあッ!」


ロッシー:「はぁっ、はぁ……」
ロッシー:上手く目を逃れて距離を取ったものの、未だにレイダーの怒鳴り声は響いている。
ロッシー:「逃げれたロシ?でももう疲れたロシ……」
ロッシー:先ほどからふらふらとしていた高度が段々落ちていき、道にポテンと着地する。
ロッシー:「でもまだあそこに居るロシ……。せめてどこか隠れられる場所……」
ロッシー:ペタペタと道の中央から端へと歩いていって。
ロッシー:「あ、そうロシ。おうちにおじゃますればいいロシ」
ロッシー:「ロシーはふつーの人には見えないし、名案ロシ」
ロッシー:そのままのそのそと家の門をくぐる。
菜花かざり:「わっ」
ロッシー:「わぁ」
菜花かざり:庭先でじょうろを持って花壇に向かっていた少女が声を上げる。
ロッシー:「……わぁ?」 きょとんと首を傾げる。
菜花かざり:水滴で細かな虹を作るのを止めて、とてとてと近寄る。
菜花かざり:「びっくりしたなぁ。ワンちゃん、迷い込んじゃった子ですか?」
菜花かざり:のそりのそりと歩く身体を抱き上げる。
ロッシー:(……この子、ロシーが見えるロシ?) ぱちぱちと目を瞬く。
菜花かざり:首をかしげる動きで、淡い黄色の髪を横に束ねたサイドテールがふんわりと揺れている。
菜花かざり:「首輪……は、なさそう。野良さんかな?なんだか汚れてますねー」
菜花かざり:「でもふわふわしてる」よしよし、と頭を撫でる。
ロッシー:「んんぅ……」 思わずぱたぱたと尻尾が揺れる。
菜花かざり:「ふふ、くすぐったいですな」
菜花かざり:片腕で抱いて、空いた腕で携帯端末を取り出す。カメラモード起動。
菜花かざり:ピコン、という電子音で斜め上の角度から犬を抱いた状態で撮影。仕舞う。
菜花かざり:「しかし、見かけない子ですねー?きみ、どこからいらっしゃったんでしょう?」
ロッシー:(ううん、どうしようロシ……)
レイダー:そうしていると。
ロッシー:(ロシーが見えるってことは、多分プリピュアの素養がある子ロシけど……)
レイダー:「そこの…あーー…お嬢サン?」門からひょいっと男が顔を覗かせている。
菜花かざり:「しかし転がったみたいに土まみれですね。洗って……洗って良いんでしたっけ。水が嫌いなのは猫だったから大丈夫かな?」
レイダー:かざりちゃんの後ろ姿を見ていて、彼女が抱えているロッシーには気付いていないようだ。
ロッシー:「!」
菜花かざり:水やりのために水を汲んでた方向に行こうとして。「はい?」
ロッシー:その声を聴いて慌てて逃げようと手足をばたつかせる。
菜花かざり:「どなた様でしょう?」
菜花かざり:おっとっと、とその動きを制しながら首だけで振り向く。
レイダー:「この辺に、犬っコロみたいなのがやってきませんできたかねぇ」
菜花かざり:「犬。…ッコロですか?」
レイダー:「こう…黒っぽくて…ちっちゃい…」両手でサイズを示す。「ああ。俺様、そいつを探しんだけど」
菜花かざり:「んん。そうですねぇー」
菜花かざり:腕の中のふわふわした生命体を意識する。飼い主さんだろうか。
ロッシー:「……」 まだなお手足をばたつかせており、尻尾はくるんと内側に丸まっている。
レイダー:「もしお嬢サンが知ってるんだったら」ニヤッと笑う。いかつい八重歯がちらつく。
菜花かざり:(この子ですよねぇー。なんだか逃げようとしてます…?)
レイダー:「俺様に渡してくれませんかァー?」
菜花かざり:「ええとー」
菜花かざり:ちょっと考える。散歩の時間で見覚えのない人。犬ッコロ呼び。一人称が俺様。
菜花かざり:「……ううーん。ちょっとわかんねーですね。すみません」
菜花かざり:「ずっと水やりしてたもので、表は見てなかったのですよー」
菜花かざり:にぱ、と笑顔。
ロッシー:「……!」
レイダー:「………」じぃーーーっとかざりちゃんを見る。あからさまに疑ってそうな顔。
菜花かざり:にこー。後ろ暗いことはありませんよ?というお顔。
菜花かざり:「どうしましたー?」
菜花かざり:「見かけたら連絡すればよろしいですかねー?」
レイダー:「あぁ…?」首を傾げる。「チッ! 知らないならもういい。邪魔したな」
菜花かざり:(……うひゃー。めっちゃ怖いんですがっ)
レイダー:そう言って踵を返す。
菜花かざり:「いえいえ、お役に立てずすみませぬ~」
レイダー:「っかしいな…俺様の鼻が絶対にここだと言ってるんだが……」
レイダー:不思議そうに首を傾げて、その場から去っていきます。
菜花かざり:「…………」その背中を見送って。
菜花かざり:門からは見えないように一旦角を曲がって、抱いているワンちゃんを置く。
菜花かざり:スッ テテテッ チラッ(外を確認) カチャン(門を施錠) タタタッ
菜花かざり:黒いワンちゃんの所に戻ってきて。
菜花かざり:「……ふぃー」
菜花かざり:「怖かった。嘘ついちゃいましたよ」
菜花かざり:テヘヘ、と座り込んで笑う。
菜花かざり:「いや、本当に飼い主さんなら悪いことしちゃいましたけどね。…怖かったし。」
菜花かざり:「きみが特に怪我とかしてなかったらちゃんと追っかけますので、安心してくださいなー」
菜花かざり:ワンちゃんを撫でる。
ロッシー:「……」
ロッシー:何にも分からないだろうに、怖いと思っていたのに。
ロッシー:見ず知らずのロシーを心配して、庇って、こうして助けてくれる。
ロッシー:多分、多分だけど。彼女なら。


ロッシー:「かざり~」
菜花かざり:「ハイかざりです。どうしましたかロッシーさん?」
ロッシー:「前に話した、わるい気配がしてるロシ」
菜花かざり:「なんと。」
菜花かざり:「なんでしたっけ……平和じゃなくなる感じの方々ですよね」
ロッシー:「そうそう、かざりがあったあいつとか、その仲間ロシ」
ロッシー:「だから、ロシーと一緒に来てほしいロシ」
菜花かざり:「お仲間さんもいらっしゃるんですね。あの方。」
菜花かざり:「大丈夫なんですかロッシーさん?初めてお会いしたときは、だいぶだいぶ大変そうでしたが、会いに行っちゃって」
菜花かざり:首周りのふわっとした毛に指を通している。
ロッシー:「大丈夫ロシ。あ、でも、かざりに迷惑かけちゃうかもロシけど」
ロッシー:「かざりが一緒に来てくれれば、大丈夫ロシ」
菜花かざり:「むう。迷惑をかけられるのは困りますが。とてもとても困りますが。」
菜花かざり:うーん、と指先で髪の毛をくるくる。
菜花かざり:「んー、でも。ロッシーさん今、私を頼ってますね?」
ロッシー:こくこくと頷いて。
ロッシー:「かざりだから頼りたいロシ。かざりだから頼れるロシ」
菜花かざり:「ふふふ。そうですか、そーですか」
菜花かざり:「だったら頼られてあげましょう。しょうがありませんねぇ。」
菜花かざり:刺繍の入った上着に袖を通して、小さな帽子をちょんと乗せる。
菜花かざり:「では、行っちゃいましょう。道案内をお願いしますね、ロッシーさん」
ロッシー:「任せるロシ」


GM:ロイス取得のみ可能です。
菜花かざり:「迷犬 ロッシー ○P興味/Nなんで喋るんでしょうね。」
菜花かざり:以上です。
GM:はーい、それではシーンカット。

オープニング:葛城まつり

GM:では最後、お待たせしましたまつりちゃんのOPです。
GM:侵蝕どうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (34 → 43)
GM:このシーンはまつりちゃんに日常をまずやってもらって
GM:リアンと出会ってなみちゃんたちのピンチに駆けつけてもらうミドルにつなげるシーンになります
葛城まつり:なるほど
GM:では、シーンインで。


GM:土曜日。学校は午前で終わりの日。
GM:そしてお昼もそれぞれ好きに済ませることが出来る。となれば、君がすることは一つだけ。
葛城まつり:縦浜島、沿岸部。
葛城まつり:切り立った岩場の上。桜色の髪をポニーテールに結んだ、ジャージ姿の少女が立っている。
葛城まつり:眼下には青い海と、ごつごつと切り立った黒い岩場。潮風が髪を撫でていく。
葛城まつり:「うーん、いい風だぁ」ぐい、と伸びをして
葛城まつり:手近な岩の一つに腰掛けつつ、スマートフォンで写真を撮る。ぱしゃり。
葛城まつり:転校してきて日も浅いが、部活動はやっていない。いくつか誘われたけれど、あまり気乗りしなくて保留にしてしまった。
葛城まつり:いや。別に、スポーツが嫌いなわけじゃない。体育の成績は良い方だし、球技大会の勝ち負けにはむしろ燃えるタイプだ。
葛城まつり:ただ、こうして知らない場所を探検する時間が他の何よりワクワクするというだけの話で。
葛城まつり:リュックサックから弁当箱を取り出して、膝の上に置く。きちんと手を拭いてから、いただきますと手を合わせて。
葛城まつり:「ん、おいしい……」もしゃもしゃとフライを食べて、ひとり頬を緩ませる。
葛城まつり:「……ふーむ」
葛城まつり:ふと箸を持つ手を止めて、目を細める。海の向こう、何があるかは見えないほど遠くて。
葛城まつり:(いいなあ……海)
葛城まつり:(やろうと思えば、案外作れるんじゃないかな……? いかだとか……)親に聞かれたら怒られそうな事を考え始める。
葛城まつり:(去年の夏休みの自由工作で作ったアームチェア、我ながら中々の出来だったし)
葛城まつり:(木工作の延長なら、できない理屈はないはず……?)
葛城まつり:(よし、帰ったら調べてみよ)
葛城まつり:そんな事を考えながら。お弁当箱を片付けて、立ち上がる。
葛城まつり:(……まあ、それはそれと)
葛城まつり:(今日の目当てはこの入江の探索だからねえ)
葛城まつり:とんとん、と靴で足元を叩く。ピンクのトレッキングシューズ。去年の誕生日に買って貰った、お気に入りのやつ。
葛城まつり:「よっ、ほっと」軽快に岩場を降りていく。
葛城まつり:(ううん、これは中々……暗い時間帯になると危ないかもだ)
葛城まつり:学校が早くに終わったから、今日に関しては時間は十分にあるのだけれど。
葛城まつり:(あっ、綺麗なヒトデさんだ)
葛城まつり:取り留めもないものを写真に収めたりしつつ、岩場を歩き進めていく。そして、
葛城まつり:「……おおっと」
葛城まつり:数分ほど歩いた先、足を止める。視線の先には、人ひとりどころではないサイズの横穴が開いていた。
葛城まつり:「なるほど……なるほど……」近づいて、覗き込む。すぐに奥が見えるほど浅くはないようで、少し先には暗闇が広がっている。
葛城まつり:「これは……かなりナイスな冒険スポットを見つけてしまった予感」
葛城まつり:その場に腰を下ろして、リュックサックを開く。こういう事もあろうかと、懐中電灯だって持ち歩いているのだ。
リアン:ちょうどそのとき。
リアン:「ひゃあぁああ……」
リアン:頭上から情けない声が降ってくる。
葛城まつり:「え」ごそごそとリュックの中身を漁っていたところ。頭上は警戒していない。
リアン:徐々にその声は大きくなっていき、そして。
葛城まつり:反射的に、なにかの気配を感じて見上げると同時
GM:ごちん!
リアン:空から降ってきた妖精と、ちょうどオデコとオデコがぶつかり合う。
葛城まつり:「おわっ!」視界に火花が散った。
葛城まつり:「えっ……な、何が……?」額を擦りながら、落ちてきたものを見る。
リアン:「きゅぅうぅ……」
リアン:目をぐるぐると回した犬のような何かが転がっている。
葛城まつり:「ぬいぐるみみたいだけど……犬……?」近づいて屈み込む。
リアン:「ぅうう、え、あ?」 ぱちんと瞬いたその子と目と目が合って。
リアン:「あ、わ!」 咄嗟に身を翻しかける。
葛城まつり:「だ、大丈夫かな……結構な高さから落ちた感じがするけど……」ちらと崖の高さを確認しつつ。
葛城まつり:「あっ」
葛城まつり:「えーと……とりあえず動ける元気はあるのかな。ふむ」
リアン:近場の岩に身を隠し、ちらりと君を見てくる。
葛城まつり:「警戒されちゃってるみたい」
リアン:「……ぁの、あの」
葛城まつり:(どうしよっかな……何か餌とかで釣れば……)半開きのままになっていたリュックの中をごそごそと漁る。
葛城まつり:(チョコ……は犬にはNGだよね……)
リアン:「ぼく、ぼくが見えるアン……?」
葛城まつり:「えっ」
葛城まつり:「しゃ……喋った!??」
葛城まつり:「す……すごい!犬が喋った!」
葛城まつり:「これって……もしかして」
葛城まつり:「新種の犬……?」
葛城まつり:「もしや私、すごい発見をしてしまったのでは……?」
リアン:「犬じゃないアン!ぼくは妖精アン!」
葛城まつり:「あっごめんなさい」
葛城まつり:「そっか、犬じゃなくて妖精か……それは失礼……」
葛城まつり:「えっ、妖精!?」
リアン:「あっ」 勢いで喋ってしまった後、しゅっと一度岩の後ろに隠れる。
葛城まつり:「びっくり、妖精って本当にいるんだ……」
葛城まつり:「えっ……じゃあ、やっぱりすごい発見なのでは……?」
葛城まつり:「離島の中学生、未知の妖精を発見!って明日のニュースになっちゃうのかも……」
リアン:「あっ、あの、それはダメ……」
葛城まつり:「あっ……ダメなんだ」写真を撮ろうとスマホを取り出しかけていた手が止まる。
葛城まつり:「えっと……」目をごしごしと擦る。やっぱり見間違いとかじゃなく、そこには喋る犬……じゃなかった。妖精さんがいて。
葛城まつり:「じゃあ、どの辺までだったらOK……?」
葛城まつり:「たとえば、その……」
葛城まつり:「他の人には絶対言ったりしないから、私が君のことをもっと知りたい……みたいなのは?」
リアン:「あぅ、それなら……」
リアン:「じゃ、ないアン!大変なんだアン!」
葛城まつり:「あっ、やった。……んん、大変?」
リアン:「ミルフルールがピンチなんだアン!で、でも」
葛城まつり:そういえば、どうしてこの子はあんな場所から落ちてきたんだろう……なんて、妖精の名乗りに驚いて飛びかけていた疑問を思い出して。
リアン:「ぼく一人じゃ何も出来ないし、どうしようもないんだアン……」
リアン:しょんぼりと眉と耳と尻尾が全部垂れる。
葛城まつり:「ふーむむ」
葛城まつり:顎に指を置いて、じっと目の前の小柄な子を見つめて。
葛城まつり:「ミルフルール……っていうのは」
葛城まつり:「君の友達?」
リアン:こくんと頷く。
葛城まつり:「なるほど。事情はまだよく分からないけど……」
葛城まつり:「とりあえず案内してくれる?その子の所」
リアン:「え?」
葛城まつり:「え?って……」
葛城まつり:「多分、直接行って状況を見たほうが早いかな……と思ったから」
葛城まつり:「手を貸してほしいんでしょ?」
リアン:「あ、えっと、あの」
リアン:「……良いのアン?」
葛城まつり:「ん?……そりゃ、その洞窟の奥がどうなってるかも気になるけどさ」
葛城まつり:「また明日来れば良いし。君の友達を何とかできるのは、今だけなんでしょ」
リアン:「……」 潤んでいた瞳を、一度ぎゅうと閉じて。
リアン:「ありがとうアン。こっちアン!」
リアン:跳ねるようにして崖の上へと登っていく。
葛城まつり:「オッケー」応じて、後を追うように岩場を登っていく。
葛城まつり:「ふっふふ、身軽なんだな、君……」息を乱しながら、登りきって。少し感心したように言って。
葛城まつり:「ねえ。私、葛城まつりって言うの」再び走り出しながら、隣の妖精に告げる。
葛城まつり:「君の名前、知りたいな。聞いてもいい?」
リアン:「ぼく、ぼくは」
リアン:「リアン。リアンっていうアン」
葛城まつり:「リアン! よろしくねっ」
リアン:「あぅ……その」
リアン:「よろしくアン、まつり」


GM:ロイス取得のみ可能です。
葛城まつり:リアン:○好奇心/不満 で!
葛城まつり:Nは「皆に秘密にしなきゃいけないんだ……」という気持ちです
リアン:うぅ……秘密にしなきゃいけないんだアン……。
GM:では、これにてシーンカット!

ミドルフェイズ1

GM:では次はミドル1シーン目、合流になります。
GM:全員登場侵蝕をお願いします。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (35 → 40)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (43 → 53)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (38 → 42)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (41 → 50)


GM:学校の裏手に広がる森。分け入って少しした、ちょっとした広場のような場所。
GM:日常のすぐ隣、ほんの裏側のようなその場所で。非日常の戦いが巻き起こっていた。
シンショック:「シーーーン、ショーーーーーック!!」
シンショック:険しく眉を吊り上げた人の顔のようなものが浮かび上がった、怪物と呼ぶべき巨大な樹木。
シンショック:それが手のように変形した枝を振るう度に、周囲の地面に罅が入っていく。
ニーフィ:「あらあら、無様な姿ねえ。プリピュア」
ニーフィ:嫌味な高笑いと共に、あざけるような声が降ってくる。
ニーフィ:中空に浮かんでいるのは、薄い金の髪と緑の瞳を持つ長髪の女。
カータ:「そっそそそ、そうだぞプリピュア!」女の背後から、ひょいっともう一人が顔を覗かせる。
カータ:同じく薄い金の髪と緑の瞳を持つ男。女と似た顔立ちだか、浮かんでる表情はまったく違う。
ニーフィ:「のろまで臆病なカータを何度か引き下がらせたくらいで良い気になってたのかしら」
ニーフィ:「ちょっと条件を整えてやればこの通り。あんたなんか恐るるにも足らないわ」
ピュアミルフルール:「ニーフィに、カータ……まさか、2人で来るなんて……!」
ピュアミルフルール:それに相対するは、一人の少女。
ピュアミルフルール:「どうして、いつもこんなひどいことをするんですか!」
ピュアミルフルール:紫色のショートヘアを靡かせ、花柄のドレスに身を包む。
ニーフィ:「決まってるでしょ?全ては我らがダラク様のため」
ピュアミルフルール:リボンを全身にあしらった、白と紫の装い。
ピュアミルフルール:彼女はピュアミルフルール。
ピュアミルフルール:縦浜島の平和を守るために立ち上がる、この島唯一のプリピュア。
カータ:「そう!ダラク様の野望を叶え、この世界の楔を真っ二つにするため!」」
カータ:「だよねニーフィ!」
ニーフィ:「ええ。かのお方を復活させるには、妖精達が邪魔になる……それに」
ニーフィ:「それを差し引いても、あなたってば目障りなんですもの」
ピュアミルフルール:「させないんだから!」
ニーフィ:「失敗してうじうじ泣いてる時のカータの次に癇に障るわ」
カータ:「うぇっ……そ、そんなぁ……」涙目になっている。
ピュアミルフルール:「フルールバインド・」その手には、リボンが握られている。
カータ:「でっでも、今回は作戦成功まちがいなし!」
カータ:「今回こそプリピュアを…ひええっ!?」
ピュアミルフルール:「――シュート!」ニーフィをめがけて、そのリボンが真っ直ぐに飛ぶ。
ニーフィ:しかし彼女の余裕綽々と言った表情は崩れない。そして。
シンショック:「シンショーーック!」
シンショック:横合いから伸びてきた枝がリボンを阻む。
ピュアミルフルール:「う……!」枝に絡みつき、引っ張り合いになる。
ニーフィ:「ふふふ。綱引きっていうんだったかしら、こういうの」
カータ:「うっわー!すごいよニーフィ!」目を輝かせる。「いけーっ、シンショック!」
ニーフィ:「でもいいの?こっちにばかりかまけてると……」
ピュアミルフルール:「力比べなら……!えっ?」
シンショック:枝での引き合いはそのままに、根が自我を持つようにぐにゃりと伸びて――。
GM:怪物の邪気によって倒れ伏している、ここで遊んでいたのだろう子供達を薙ぎ払おうとする!
ピュアミルフルール:「いけない!」リボンを手放して、子どもたちへと飛ぶ。
ピュアミルフルール:そのまま背中に根が直撃して吹き飛ばされる。
ピュアミルフルール:「ああっ……!」
ピュアミルフルール:「うっ……く……!」
GM:先ほどから、この構図の繰り返しだった。
GM:双子に攻撃しようとすればシンショックに阻まれ、シンショックに攻撃しようとすれば子供達に危険が及ぶ。
GM:子供達を守ることに力を割いたミルフルールは、既に全身傷だらけという様相だ。
ピュアミルフルール:「どうして……」よろよろと立ち上がりながら。「どうして!」
ピュアミルフルール:どうして、わたしは――うまくできないんだろう。
ピュアミルフルール:どうして、わたしは――ひとりで戦ってるんだろう。
ウェールシュ:「ミルフルール!」後方で、妖精が叫ぶ声が聞こえる。
ピュアミルフルール:どうして、わたしは。助けがほしいなんて。
ピュアミルフルール:「……ウェールシュ!」
ウェールシュ:「ミルフルールが…このままじゃ、ミルフルールが…」目が潤む。
ピュアミルフルール:「だ、大丈夫!大丈夫だから……!」
ピュアミルフルール:「わたしが、みんなを……ま、」
ピュアミルフルール:「守るからっ!」
ウェールシュ:「ミルフルール…!うう、ルシュに戦う力があれば、助けることができたのに…っ」
ニーフィ:「吠えるわねえ。皆どころか、自分の身さえ守れそうにもないくせに」
ニーフィ:「ほら、シンショック。そろそろトドメを刺しちゃいなさい!」
ウェールシュ:「誰か、誰か、ミルフルールを助けてルシュ…!」
シンショック:巨木の枝が高々と振り上げられ、そして―――。
葛城まつり:ざざざっ。不意に茂みがざわめいて、飛び出してくる影がある。
葛城まつり:「──っとぉ!」急ブレーキ。よろめきながらなんとか勢いを殺して、踏みとどまる。
ピュアミルフルール:「え……あ」その影を見て。
ピュアミルフルール:「転校生……?」そうだ。ついこの間、転校してきた。名前は何だったか。
葛城まつり:「な、なんか色々と」周囲を見渡す。「とんでもないな……人が飛んでるし、樹が動いてるし……」
ニーフィ:「……何よこいつ」
ニーフィ:邪気が支配しているはずの空間で、平然と動いているまつりに眉を顰める。
葛城まつり:「転校生……あ、私か」自分を指さして。「そうだよ、葛城まつり。……それで」
葛城まつり:「見た感じ、君のなのかな。リアンの友達っていうのは」
リアン:「あう、あの」
葛城まつり:この場で一番傷ついている少女に目を向ける。
ピュアミルフルール:「――リアン!」
リアン:「ミル、ミルフルール!ウェールシュ!」
ピュアミルフルール:「リアンがきみを呼んだの?」
葛城まつり:「そう。友達が困ってるって言うから、勢いで来ちゃったんだけど」
ウェールシュ:「もしや……その子が!リアンのパートナー、ルッシュ?」
葛城まつり:「さて、何すればいい?体力ならけっこう自身あるよ」
ウェールシュ:森の木陰から、リアンと同じくらいのサイズの妖精がぷかぷかと現れる。
ピュアミルフルール:「困ってる……けど!危ないよ……」
ピュアミルフルール:「……パートナー?」
葛城まつり:「パートナー……? わっ、こっちにも妖精さん」
ピュアミルフルール:「え、じゃあ……」
ピュアミルフルール:「この子も、プリピュアなの?」
リアン:「あの、その」
リアン:「パートナーかは、まだ、だけど、その」
葛城まつり:「や、危ないのは分かるけど……君だって逃げようとしないじゃん。それに……」倒れている子供達を見やる。
葛城まつり:「今は考えてる場合じゃないと思うんだよね」
リアン:「まつり。二人を助けるために」
葛城まつり:「私は君とあの子達を助けたい。冷静に考えるとか、反省とか……そういうのは後でやろう」
葛城まつり:「うん」
リアン:「力を貸してほしいアン!」
葛城まつり:「もちろん!」
菜花かざり:別の方向の茂みから、パタパタと足音がする。
菜花かざり:「こっちで良いんですよね、ロッシーさん?特に何もない場所なんですけど…」
ロッシー:「まちがいないロシ、こっちに……」
菜花かざり:明るいサイドテールを揺らす少女が、黒い犬のような妖精を抱えて現れる。
菜花かざり:「って、あれ?」
菜花かざり:「な、なんですか、これ……っ?」
パーピー:「まき!こっちパピ~~!」
湖東まき:「ちょっ、引っ張らないで……!」
ピュアミルフルール:「かざりちゃん……!?」
湖東まき:菜花さんの後ろからさらにもう一人。妖精に手を引かれ、小柄な少女が現れる。
湖東まき:「わぁあっ」前につんのめって転びかけ、咄嗟に彼女の肩に縋りつつ。
湖東まき:「あっ、ごめんなさい……って」
湖東まき:「えっ……ええっ……?」
湖東まき:困惑した様子で周囲を見回す。
リアン:「え、えぇい!」
リアン:弱弱しい掛け声とともに、リボンで飾られたピンク色の小箱が出現する。
リアン:ちょうど少女の掌に収まるくらいのサイズのそれをまつりに渡して。
葛城まつり:「えっ……何これ?」
葛城まつり:「かわいいけど……」
リアン:「このリボンをほどいて、『プリピュア・オープンギフト』って唱えるアン!」
葛城まつり:困惑した様子で、それを受け取りつつ。
葛城まつり:「……なるほど」
葛城まつり:「まるで魔法みたいだ」くすりと面白そうに笑って、リボンに指をかける。
葛城まつり:荒唐無稽な話だけど、疑う気なんてこれっぽっちも起きなかった。
葛城まつり:「プリピュア・オープンギフト!」大きな声でそう発して、リボンをほどく。
葛城まつり:教わったことはそれだけだ。しかし、不思議と迷うことはなかった。
葛城まつり:箱の中から溢れ出した不定色の光がまつりの身体を覆うと同時、次にすべき動作を導いてくれる。
葛城まつり:ほどけたピンクのリボンを、そのまま空へと掲げる。新体操の選手のように、大きく弧を描くように振るって。
葛城まつり:その先端が、まつりの足先に触れる。シャン、と鈴の鳴るような音がした。
葛城まつり:同時、足元を包んでいた不定色の光が、白地にピンク色の差したブーツへと変化している。
葛城まつり:そのままたて続けに、軽やかな音色が響く。まつりの振るうリボンの先端が、次々に身体を撫でていく。
葛城まつり:腰。フレアの大きなスカートが開いた。
葛城まつり:背中。背中の見えないラウンドネックタイプのドレス。
葛城まつり:両腕。肘まで覆う、サテンのように薄いグローブ。
葛城まつり:両肩。パフスリーブが風に揺れて、存在感を主張する。
葛城まつり:胸。リアンと揃いの、大きなピンクのリボンが結ばれた。
葛城まつり:いずれの装飾も、白地に桃色のストライプが差すような色合いに統一されている。
葛城まつり:続けて後ろ手に、元々髪を結っていたゴムを解く。
葛城まつり:指先でそれを弾く。「預かって」とばかりにリアンの方へと飛ばしてから
葛城まつり:リボンを自らの髪の中に透かしていく。水面を絵の具で染めたように、桜色の髪がいっそう鮮やかな彩度を帯びていく。
葛城まつり:シャン、とまた音色。
葛城まつり:髪のボリュームが一回り膨らむと同時、大きな蝶結びのリボンがポニーテールを留めている。
葛城まつり:そうして最後に、手にしていたリボンを放り投げる。
葛城まつり:まつりの手を離れたそれは自ずと浮かび上がり、サッシュベルトのように腰へと巻き付いた。
葛城まつり:結び目は背中側へ。余らせた丈が二条、足元近くまで伸びている。
葛城まつり:「──世界を繋ぐ、勇気の紋様!」
葛城まつり:桜色の光が吹雪いた。その風の中で拳を固め、戦いの構えを取る。
葛城まつり:自分ではない、もう一つの"何か"と混ざり合い、変化する感覚。
葛城まつり:その戦士の名前を、自分は既に知っていた。自ずと唇が開く。
ピュアストライプ:「ピュアストライプ!」
ピュアミルフルール:「ピュア……ストライプ」その名を追うように紡ぐ。
ウェールシュ:「もうひとりの…プリピュア……!」
湖東まき:「…………」息をするのも忘れたように、その様を見つめている。
パーピー:「すごいパピ!変身パッピ!」
ピュアストライプ:「プリピュア。そっか、"これ"が……」変身した自分の装いを、興味深そうに見下ろして。
菜花かざり:「か、変わっちゃいましたぁ…!?」
ロッシー:「ストライプ……。リアンのパートナー、ロシ?」
リアン:「すごい……」
リアン:受け取ったまつりのヘアゴムを握り締めて。
リアン:「すごいアン、まつり!ううん、ピュアストライプ!」
ピュアストライプ:「ふふ……うん、すっごい」思わず頬が緩む。
ピュアストライプ:「全然、何にもわかんなくて。めちゃくちゃで……世界には、こんな事があるんだって感じで」
ピュアストライプ:「ワクワクしちゃう」
ニーフィ:「……新しいプリピュアですって?」
ニーフィ:目の前で起きた光景を、変身を遂げた彼女を忌々し気に睨んで。
カータ:「で…でででもニーフィ!ニーフィの操るシンショックは無敵でしょ?」
カータ:「もうひとりプリピュアが増えたところで、どうってことないよねえ?」
ニーフィ:「ええ、勿論。ストライプだかストラップだか知らないけど」
ニーフィ:「急場しのぎでこの私に太刀打ちしようだなんて、百万年早いわ!」
ニーフィ:「やりなさい!シンショック!」
シンショック:「シーーン……」 振り上げていた枝に力を籠めなおし。
シンショック:「ショーーーーーック!!」 ストライプに向けて全力で振り下ろす!
ピュアストライプ:──衝撃音。砂煙が立ち込めて
ピュアミルフルール:「ストライプ……!」
ピュアストライプ:「暴力は良くない、って言おうと思ったんだけど……」
ピュアストライプ:それが晴れた後には、両腕で枝を受け止めているピュアストライプの姿がある。
ピュアストライプ:「めっちゃ問答無用って感じだね、お姉さん達」
カータ:「う…受け止めたぁ~!?」
カータ:先ほどまでの晴れやかな顔が一転して青ざめて、涙目になってニーフィにしがみつく。
ニーフィ:「……」 カータにしがみ付かれながら、その眉が吊り上がっていく。
カータ:「どっどっ…どうしよニーフィ!?あいつ、強いんじゃない!?」
ニーフィ:「……偶然よあんなの!」
ニーフィ:「ほら、シンショック!グズグズしないで」
ニーフィ:「ミルフルールもストライプも、それ以外の有象無象も全部!叩き潰しなさい!」
ピュアストライプ:「そういうことなら、こっちだって──」受け止めた両腕はそのままに、地を踏みしめる脚に力を込める。ずん、と身体が僅かに沈んで
ピュアストライプ:そこから跳ねるように右脚を振り上げた。砲弾めいたハイキックが枝を打ち上げる。
シンショック:「アアアアァ!?」 めきめきと音を立てながら、怪樹の姿勢が崩れる。
ピュアストライプ:「おお……我ながらとんでもないパワーだね」変身した直後から、とんでもない力がこの体に満ちている事は感じていたけれど。
ピュアストライプ:「気をつけて使わなきゃだ」
ピュアミルフルール:「……ストライプ。変身したばかりで、ごめんだけど」
ピュアストライプ:木屑の付いた両手をはたきながら言う。
ピュアミルフルール:「一緒に、戦って……いや」
ピュアミルフルール:「――一緒に、守ってくれる?」
ピュアミルフルール:「みんなを」
ピュアストライプ:隣に立つ少女の視線の先、倒れた子供達を見て。
ピュアストライプ:「ええ、もちろん。みんなと……」
ピュアストライプ:「君もね。ミルフルール」微笑みかける。すぐに、目の前の敵へと向き直る。
ピュアミルフルール:「わたし?」キョトンとしてから、微笑み返して。
ピュアミルフルール:「うん。やろう!」
GM:ここで判定に入ります。
GM:判定は二種類で、シンショック撃退とその補助。
GM:前者には既に変身している二人、後者には変身していない二人が参加できます。
GM:撃退するには命中判定で二人がそれぞれ達成値20を出す必要があります。
GM:もし達成できなかった場合は、ダメージ2d10を受けることで再挑戦が可能です。
GM:そして補助判定。こちらは、任意の技能で達成値8を出せば成功です。
GM:成功すれば撃退判定に挑戦する二人のどちらかに+5の達成値ボーナスを付与できます。
GM:どういった技能でどう補助するかはPLサイドにお任せします。例としては知覚で弱点を察したりなどですね。
湖東まき:ふむふむ
菜花かざり:なるほどなるほど。
ピュアストライプ:先に補助判定して、どっちに達成値ボーナス乗せるか決めてから判定?
ピュアミルフルール:わたし射撃固定値19あるよ
菜花かざり:すごいや。
GM:そうですね、先に補助判定からです。
菜花かざり:じゃあ私達でピュアストライプさんを援護だね。
湖東まき:がんばるぞ
ピュアストライプ:先輩ピュアが頼もしすぎる
菜花かざり:頼もしいピュア~
菜花かざり:では補助判定!技能は知覚。動きをよく観察したりして何かを察しましょう。
菜花かざり:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[1,2,5,8,10]+10[10]+7[7]+1 → 28 → 成功

菜花かざり:?
湖東まき:!?
菜花かざり:すべてが見えます。
GM:知覚の申し子かな
湖東まき:え、えっと
ピュアストライプ:スカートの中まで見られてしまう
湖東まき:こちらは意志で判定します。
湖東まき:2dx+6>=8
DoubleCross : (2DX10+6>=8) → 8[8,8]+6 → 14 → 成功

サブGM:えーすごい
ピュアミルフルール:すご……
ピュアストライプ:みんな優秀だ
サブGM:プリピュアになるべき二人じゃん
ピュアミルフルール:そのまま倒したら?
菜花かざり:ストライプさんのファッションも全て把握していきました
GM:ではストライプの判定に+10の補正を入れつつ、変身組のお二人も判定どうぞ!
ピュアストライプ:はーい
ピュアストライプ:では《貪欲なる拳》のみで判定します
ピュアストライプ:7dx+2+10>=20
DoubleCross : (7DX10+12>=20) → 9[3,4,6,6,6,6,9]+12 → 21 → 成功

ピュアミルフルール:ギリギリ!
ピュアストライプ:あぶなかった
菜花かざり:絆の力!
ピュアストライプ:葛城まつりの侵蝕率を3増加 (53 → 56)
ピュアミルフルール:わたしは〈射撃〉素振りします~
サブGM:みんなの力のおかげ!
ピュアミルフルール:2dx+19>=20
DoubleCross : (2DX10+19>=20) → 6[6,6]+19 → 25 → 成功

菜花かざり:固定値が暴力。
サブGM:すごおい
湖東まき:パワーオブ先輩
GM:お見事。二人とも突破ですね。


菜花かざり:「戦う女の子に木のおばけって、どういう状況なんでしょう!これ!」
菜花かざり:あたふた。目の前の光景に狼狽する。
菜花かざり:変身する女の子が二人。暴れる木。なんだか指示を出してる人たち。
菜花かざり:(ロッシーさんに頼られましたけど、こんな状況で私に何をしろっていうんでしょう!?)
菜花かざり:何か石でも投げようか、と辺りを見回して。
菜花かざり:「………あ」
菜花かざり:戦っている二人の後ろ。倒れてる人たちをかばっているのに気付く。
菜花かざり:「……あの、まきちゃん。でしたよね。転校生の」
菜花かざり:途中で合流した相手に呼びかけて。
湖東まき:「えっ……あ、うん」
湖東まき:肩を掴みっぱなしだったことに気付いてぱっと離す。
菜花かざり:「アレみてください、アレ」倒れてる人たちを指差す。
菜花かざり:「もしかして二人共、あの人達を守ってるからピンチなんじゃないでしょうか…!?」
湖東まき:示されるままにそちらを見て。
湖東まき:「へ……で、でも、だったら」
湖東まき:「どう……すれば……」
菜花かざり:「た、」
菜花かざり:「たすけるしか、ないんじゃ、ないでしょうか…?」
菜花かざり:ギュ、とロッシーを抱きしめる。
菜花かざり:「ええと、そうっ。大人の人を呼んできたり……」キョロキョロ。周りに人の気配はない。
菜花かざり:不安げに瞳が揺れている。
湖東まき:血の気の引いた顔でパーピーを見る。
湖東まき:それから、怪物たちと対峙する二人を。
パーピー:「まき………」見上げる。
湖東まき:「……こ」
湖東まき:「こっそり、なら……平気かな……」
パーピー:「!」ぱぁっと目が輝く。
菜花かざり:「……た」
菜花かざり:「たぶん……?」
ロッシー:こくこくと頷いて。
ロッシー:「こっそり、見つからないように……あの子たちを助けるロシ!」
パーピー:「パピも手伝うパピ~~!」
湖東まき:「よっ、よしっ……!」
菜花かざり:「うん。……ええと、せー、のっ!で行こうっ」
湖東まき:ぎゅ、と一度目をつぶって。
菜花かざり:「………」
菜花かざり:「合図はおまかせしますっ」
湖東まき:「……せー」
湖東まき:「のっ!」
菜花かざり:「う、わぁ~…っ!」
湖東まき:静かに駆け出し、倒れている人たちに飛びつくようにして、怪物の枝や根の届かないところまで引っ張りにかかる。
菜花かざり:合図で一緒に駆け出す。ちょっとつまづきながら一緒に。
菜花かざり:「持ち運べなくてごめんなさいっ…!」
ピュアミルフルール:その掛け声に振り向いて。「かざりちゃん……!」
菜花かざり:ズルズルとまきちゃんと一緒に引っ張って、枝の届かなそうな目算をつける。
菜花かざり:「こ、こっちはまかせてくだひゃぁいっ…!」
菜花かざり:震えた声で。
菜花かざり:「おふたりもっ」「……が、がんばってー!」
湖東まき:「ううーっ……!」歯を食い縛って力を込めている。
ピュアミルフルール:「うん、ありがとう……これなら!」
ピュアストライプ:「とっても助かった! ありがとね、二人とも!」
ピュアストライプ:救助を進める二人へと伸びかけた枝を掴みながら、一瞬だけ振り向いて告げる。
ピュアミルフルール:「やるよ、ストライプ!」
ピュアストライプ:「オッケイ、ミルフルール!」
ピュアミルフルール:「リボン、出せる?思い描くの」
ピュアミルフルール:「紡がれる、繋がれる、ココロを」
ピュアミルフルール:「そうしたら、ギフトは応えてくれる」
ピュアストライプ:「リボン……?」僅かに首を傾げつつ、言われたままに思い描く。不意に、ひらめくような感覚があって。
ピュアストライプ:「あ……できそう。うん、やってみる!」掴んでいた枝を透かすように引いて、シンショックの姿勢を崩しながら
ピュアストライプ:(心の繋がり……私が、ここにいて。今、戦うのは)
ピュアストライプ:(リアンに、力になるって約束した。ミルフルールと、倒れていたあの子達を助けるって決めた)
ピュアストライプ:(それに、あの二人……プリピュアじゃないのに、勇気を出して、力になってくれた)
ピュアストライプ:(ミルフルールだって……彼らを助けるために、あんなに傷だらけになったんだ。だから)
ピュアストライプ:(私は、あの子達の力になりたい──!)そう念じる。言われるままに、思い描く。
ピュアストライプ:次の瞬間、指先に何かが引っかかる感覚があった。
ピュアストライプ:「できた……! なるほど、こういうこと!」
ピュアミルフルール:「……うん、すごい!」
ピュアストライプ:その一条を、掴んで手繰り寄せる。
ピュアミルフルール:「きっと、きみの中に、たしかな絆があるってこと」
ピュアミルフルール:「行くよ!」
ピュアストライプ:「うん!」
ピュアミルフルール:「フルールリボン・アイヴィー!」両手のリボンを振る。
ピュアミルフルール:リボンの先が、花開くように無数に枝分かれ。
ピュアミルフルール:ぐるぐると巻き付いて、シンショックの枝を、根を縛り上げる。
ピュアミルフルール:恐ろしい怪樹を、彩りで着飾るように。
シンショック:「オオォオオォ!?」
ピュアミルフルール:「今よストライプ!やってみて!」
ピュアミルフルール:「リボンに願いを込めて、その形を思いのままに!」
ピュアストライプ:「やってみるって──ええっと」
ピュアストライプ:掌に握り込んだリボンが、仄かに熱を帯びる。
ピュアストライプ:「思いのままに……!」
ピュアストライプ:シンショックへ向かって駆け出しながら、思い描く。あの怪物を、自分は──
ピュアストライプ:次の瞬間。しゅるしゅるり、と──リボンが意思を持ったように、ストライプの拳へと巻き付いている。
ピュアストライプ:たん、と跳び上がる。スカートとポニーテールが風に舞う。
ピュアストライプ:「プリピュア・ストライプ──」一際、強く握りしめたその拳に。今は何かとてつもない力が宿っている事が直感できる。
ピュアストライプ:「──ストレート!!」
ピュアストライプ:ド ゴォ ン!!
ピュアストライプ:桜色閃轟。全力の加速を乗せた拳が叩き込まれると同時、桃色の電光が一帯に迸った。
ピュアミルフルール:「そう、リボンはどんな形にも……」
ピュアミルフルール:「って殴った!?」
ピュアストライプ:「えっ──」確かな手応えを感じながら、こちらもミルフルールの言葉に驚く。「な、殴っちゃダメだった?」
ピュアミルフルール:「え、いや、ダメじゃないけど……効いてるし」
ピュアミルフルール:「びっくりしただけで……そんなリボンの使い方もあるんだ」
ピュアストライプ:「や、だって一番イメージしやすかったから……」ちょっと恥ずかしそうに頭をかいて。
シンショック:「オ、オォォオォォオ……」
シンショック:会話を交わす二人の後ろで、ピンク色の電撃を全身に巡らせた怪樹がぶるぶると身を震わせて。
GM:ぱぁんと無数の色に輝く光となって散っていく。
ピュアストライプ:「わっと、割れた」
ピュアミルフルール:「……大丈夫」
ピュアミルフルール:「シンショックを、やっつけた証だよ」
ピュアストライプ:「そっか……うん、ミルフルールがそう言うなら、大丈夫なんだろうね」
ピュアストライプ:細かい説明は後で聞けばいいや、という姿勢を隠すでもなくうなずいて。
ピュアミルフルール:「さあ」双子に向き直る。「次はきみたちだよ!」
ピュアミルフルール:リボンをひらひらと舞わせ、構える。
カータ:「ひ……ひえええ~~!!」
カータ:「ニーフィの無敵のシンショックが…負けちゃった~!?」
ピュアストライプ:「そっちの二人は……」残る敵を見上げる。「どう? まだ反省してない?」
ニーフィ:「こ、こいつら……」 ぎぎっと歯を食いしばりながら自身を見上げるストライプたちを睥睨して。
ニーフィ:「……帰るわ」
カータ:「まっ…待ってニーフィ!」
ピュアストライプ:「えっ、ちょっと」
ニーフィ:「帰って報告よ!計算外の事態!新しいプリピュア!」
カータ:「ぷっ…プリピュアどもめ!覚えてろよ~!」わんわんと泣きながら、ニーフィに追随する。
ニーフィ:「だからこれは逃げるのでも失敗でもなくて……戦略的撤退なんだから!」
ニーフィ:「あんたたち、次は覚えてなさい!」
ニーフィ:カータを連れ、何処かへと飛び去って行く。
ピュアストライプ:「あっ、飛んで行っちゃった……」
ピュアストライプ:「……完全にまた同じ事やる気だったよね、あの二人」
ピュアミルフルール:それを見送って。
ピュアミルフルール:「よ」
ピュアミルフルール:「よかったあ~……帰ってくれた……」
ピュアストライプ:「逃しちゃったのはまずったかな……」
ピュアストライプ:「あっ……よかったんだ」
ピュアミルフルール:ふう、と息を吐く。もう体はぼろぼろだ。
ピュアミルフルール:「うん……正直、つらくてね」にこりと笑う。
ピュアミルフルール:「クタクタだよ」
ピュアストライプ:「あ……そうだよね。そりゃ、ごめん」傷だらけの少女の姿を改めて見る。「気遣いが足りてなかったな」
葛城まつり:こちらも、何ともなく大きく息を吐く。臨戦態勢だった身体の力が抜けると同時、光が走って変身が解ける。
葛城まつり:超人状態から一気に力が抜けた身体の感覚を確かめるように、右の手指をぐっぱぐっぱとする。
葛城まつり:直接的なダメージは殆どないとはいえ、いつにない疲労感が身を包んでいるのは、海辺からここまで急いで走ってきた事だけが理由ではないだろう。
ピュアミルフルール:「……ううん」
ピュアミルフルール:「助かったよ」ふと、息を吐くと。
稲波なみ:元の姿に。稲波なみへと戻る。
稲波なみ:「きみがいなかったら、わたし、負けてたかも」
葛城まつり:「君は……」どういたしまして、と言うでもなく。つい訊ねてしてしまう。「いつも、こんな事してるんだ?」
稲波なみ:「うん。けど、その辺は……」ぱっと、奥の二人に顔を出す。
稲波なみ:友だちを認めて、手を振る。
稲波なみ:「みんなに説明したほうがいいかも」
葛城まつり:結ぶものがなくなって、ふわりと広がる桜色の長髪を両手でかき分けながら。そちらを見やる。
菜花かざり:「あ、あれぇ~っ!?」
菜花かざり:ぱたぱた、と戻ってきた少女が、見知った顔を見つけて声を上げる。
菜花かざり:「なみちゃんに……それに確か、最近いらっしゃったまつりちゃん、ですよね?」
湖東まき:「……」へたり込んだ姿勢のまま呆然としている。
菜花かざり:「お二人が戦ってたんですかっ!?」
稲波なみ:「うん。ごめんね、かざりちゃん。ヒミツにしてて」
葛城まつり:「あっ、覚えててくれてるんだ。うれしいね」はにかんで応じる。
稲波なみ:「それから……まきちゃん?も」
葛城まつり:「どうも、葛城まつりって言います。よろしくね」
湖東まき:「えっ、あ」弾かれたように立ち上がって。
葛城まつり:「かざりちゃんに、まきちゃん……それと、なみちゃんね」三人の顔を順番に見ながら、指を折って口にする。
湖東まき:「うん……湖東、まき、です」
菜花かざり:「あ、はい。菜花かざりです。」
菜花かざり:「びっくりしましたよっ。お二人があんな大きなおばけと戦って…ね、まきちゃんも驚きですよね?ねっ?」
湖東まき:「あ、その、それは、まぁ」
葛城まつり:「ふふふ。実を言うと、私も結構驚いてるんだよね」
稲波なみ:「あ。あの、じゃあ」
葛城まつり:「プリピュアとか、シンショックとか……まだ全然事情を知らないんだ。恥ずかしながら」
稲波なみ:「説明しますから、これから」
稲波なみ:「お昼ごはんにしない?」
稲波なみ:「お弁当、あんまり食べられずに来ちゃって」
葛城まつり:「リアン……妖精とも、さっき会ったばっかだし……」
葛城まつり:「あっ、それ!お願いしようと思ってたんだ、説明。ありがたいな」
湖東まき:「あ、わたしもまだご飯食べてない……」
菜花かざり:「ううん。そうですか、そうですね。急かすわけにも行きませんし。」
菜花かざり:「私もロッシーさんからちょっと聞いただけなんで、ええと」
菜花かざり:「落ち着ける場所で、説明を求めたいですっ」
菜花かざり:「……あ、内緒話が出来るところのほうが良いですよね?」
菜花かざり:「誰か心当たり、ありますか?」
葛城まつり:「内緒の話……あっ、それなら」
葛城まつり:「丁度人の来なさそうなナイススポットをね。見つけたの、さっき」
稲波なみ:「さっき?」
菜花かざり:「ですか?」
稲波なみ:「ここ、周りにお家ないけど?」
葛城まつり:「そうそう。お家じゃないけど……まあ、来てみれば分かるよ」
葛城まつり:少しもったいぶるように言って微笑む。
湖東まき:「な、なんだろう……」不安そうにする。
菜花かざり:「アンダーグラウンドな感じはNGですよ…?」ごくり、と喉を鳴らす。
GM:―――こうして。
GM:妖精に導かれ、四人の少女は巡り合った。


GM:ロイス取得のみ可能です。
湖東まき:保留にしておこうかな……
稲波なみ:ピュアストライプ/葛城まつり/すごい:○/色々教えるなんて出来るかな/ロイス
菜花かざり:「ピュアミルフルール 稲波なみ ○Pびっくり/Nびっくり!」で取得。
葛城まつり:ピュアミルフルール:○興味/不安 で取ります。
菜花かざり:以上です。
菜花かざり:転校生お二人はもうちょっと話してからにしよう。
GM:OK。それではシーンカットで。

マスターシーン

GM:縦浜島のどこか。島民の誰も知らず、人目も届かない空間。
GM:邪気に満ち乾き果てた荒野のような。そこがダラク様に使える幹部――ハウンドたちの拠点である。
ニーフィ:「あり得ないあり得ないあり得ない!本っ当に、あり得ない!」
カータ:「うぅっ…へぅう…うぇぇうう……」
ニーフィ:怒り心頭・怒髪天といった様子でずかずかと歩いている。
カータ:その後ろをズビズビ泣きながら歩いている。
ニーフィ:「何よ、新しいプリピュアって!聞いてないわ!」
カータ:「ぼ…僕のせいじゃないよおお」
ニーフィ:「適合者なんてあの忌々しいミルフルールくらいで、他には一人だって居ない。妖精達は逃げるだけだったのに……」
ニーフィ:「うるさい!ビービー泣くんじゃないわよ!」
カータ:「うぇぇ!また怒ったぁ!ニーフィがさっさとやっつけなかったから負けたんだあ!」
ニーフィ:「はあ!?あんたが落ちこぼれで出力が足りないからあの程度の強さのシンショックになったんじゃない!」
カータ:「ええっひどいよお!ニーフィならそれでも勝てるって言ってたじゃない!」
ニーフィ:「それはミルフルール一人ならの話でしょ!二人目なんて計算に無いわ!」
カータ:「うぇぇぇぇん、ダラク様になんて報告したらいいのおぉぉ」
カータ:「もう怒られたくないよぉおぉ」メソメソと泣き始める。
ニーフィ:「ぐっ……」 それを聞いて言葉に詰まり、少し目を逸らす。
ニーフィ:「……事情が事情だもの。平気に決まってるわ」
ニーフィ:「むしろ、あんな非常事態なら報告優先で帰って来て当然よ。ええ」
カータ:「ううぅ…そうだと良いなぁ…」
レイダー:そう話している二人に、尊大な笑い声がふりかかる。
レイダー:「シーッシッシッシッシ!あーあ、だっせぇだっせぇ」
レイダー:螺旋階段から見下ろすようにして、大柄な男が見下ろしている。
ニーフィ:「……レイダー」 最大限に眉を顰め、哂う男を睨み上げる。
レイダー:「プリピュアに見事に負けて、よくもまあノコノコ帰ってこれたもんだなあ」
カータ:「ひぇえっ」おびえたようにニーフィの背中に隠れる。
ニーフィ:「へえ、何。三日前の自分の自己紹介?」
レイダー:「あぁん?」ギロリとにらみつける。
ニーフィ:「一匹でフラフラしてる妖精を見つけたのに、見事に取り逃がしてノコノコ帰ってきた間抜けなあんたの自己紹介?って聞いてるの」
レイダー:「ぬぅうっ……」思いきり図星を突かれて顔をしかめる。
ニーフィ:「それに、こっちは事情が違うわ。計算外が起きたんだもの」
レイダー:「計算外?」
ニーフィ:「ええ。……プリピュアが増えたのよ」
ニーフィ:ピンク色の髪をなびかせた彼女を思い返し、ますます眉間に皺が寄る。
レイダー:「何だとォ? お前ら、それを見逃して帰ってきたのかよ!」
ニーフィ:「ふん。物の優先度の分からない脳筋は困るわね」
レイダー:「俺様がその場に居たらなあ、絶対負けないでギッタギタにして…」
レイダー:「何だとお!?」
ニーフィ:「忌々しくはあるけど、たった一人のミルフルール相手にあれだけ手こずらされたのよ」
カータ:「ぴぃぃっ」
ニーフィ:「それが二人に増えた。それは単純に考えても向こうの戦力が二倍になったってこと」
ニーフィ:「無策で突っ込んで被害を増やすより、情報共有を優先するのが当然だわ」
ニーフィ:「……カータもレイダーなんか相手にいちいちビビるんじゃないわよ!鬱陶しい!」
カータ:「ひぃっ!ごっごめん!ごめんってばニーフィ~!」
レイダー:「ッハーー!負けて帰ってきた言い訳って事かよ」
レイダー:どっかりと手すりに座り、足を組んでいる。
ニーフィ:「うっさい!そもそも今回現場に居なかったあんたに、何が……」
トーラ:「まあまあニーフィ。それくらいで」
トーラ:のそのそと螺旋階段の下――地下から一人の男が上がってくる。
レイダー:「トーラじゃねえか。お前が上がってくるんなんて珍しい」
トーラ:「そりゃあ、うえでこれだけ派手に喧嘩されたらね。それに」
トーラ:「ただの喧嘩ならまだしも、気になることが聞こえたから。……プリピュアが増えたって?」
ニーフィ:「ええ。ストライプって名乗ってたわ」
トーラ:「ストライプ、ストライプ……。ううん、ミルフルールとの関連性はパッとは浮かばないなあ」
トーラ:「でも、話を聞くに力は確かみたいだし。逃げていた妖精が適合者を見つけたってところかな」
レイダー:「…………」眉間に皺を寄せる。
カータ:「うぇえええん、レイダーが妖精を逃がしたからプリピュアが増えたんだぁぁあ」
レイダー:「うるせえぞガキ!!」
カータ:「ひゃああ怖いよおお」
ニーフィ:「うるさいのはあんたの方よ!詳しく事情も聴かずに突っかかって……」
トーラ:「ああ、ほら。そうやっていたらキリが無いってば」
トーラ:「妖精を逃がしたのもプリピュアを逃がしたのも、等しく失敗だろう?ならここで言い争うのはやめよう」
トーラ:「何より、罪の重さを量るのは僕らじゃない」
トーラ:分かるだろう?と言いたげに三人を見渡して。
レイダー:「……チッ!」大きい舌打ち。
ニーフィ:「……ふん」 プイとそっぽを向く。
トーラ:「さあ。丁度良く、そろそろ定期報告の時間だ」
カータ:「え?えぇ?」涙目でおろおろと二人を交互に見ている。
トーラ:「今回の件もまとめて報告しよう。シザーリオもきっともう待機してるだろうし」
トーラ:言いながら階段を登り切り、奥のスペースへと進んでいく。
レイダー:「お前よりよっぽど珍しい奴が現れたか」首の後ろをかくようにして、トーラについていく。
カータ:「どっどうしよう…ダラク様も怖いけどシザーリオも怖いよお」
ニーフィ:「あんなの相手にビビるんじゃないわよ。ろくに連携も取れないはぐれ者なんだから」
ニーフィ:呆れたようにそう吐いて、自身も二人の後に続く。
GM:奥に控えた重厚な扉を開ければ、そこは一帯で最も深く強い瘴気を帯びている。
GM:不思議と光を通さない暗闇が部屋の一角を統べ、そしてその前に一人の人物が立っている。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:柱に寄り掛かるように一人佇む、怜悧な美貌の少年。
シザーリオ:月光を思わせる銀の髪は三つ編みに結われ、長い睫毛に縁どられた双眸は、今は雑事に興味は無いと言わんばかりに閉ざされている。
シザーリオ:「ここは喧しくて敵わんな。子犬の躾も出来ないのか?ニーフィ」
シザーリオ:「我ら“ハウンド”の面汚しめ。それでもあのお方のしもべか?」
シザーリオ:冷ややかな金色の瞳が、射竦めるようにカータに向けられる。
カータ:「ひっ…ひぃいぃいい」その目に完全に委縮して、一気に顔が青ざめる。
ニーフィ:「言うことを聞けるだけあんたよりマシよ、シザーリオ」
ニーフィ:シザーリオの視線を遮るようにカータの前に立つ。
カータ:「ニーフィ~~……」
ニーフィ:「ダラク様の指示にこそ従うからまだいいけど。連携ってものが出来ないの?」
シザーリオ:「僕は無駄が嫌いなだけだ」姉弟を見下ろして。
シザーリオ:「貴様らがくだらん茶番劇を続けた結果がこれだ。たった一人のプリピュアも仕留められず、あまつさえ新たなプリピュアの誕生を許した」
シザーリオ:「使えんのは弟だけではないらしい。ニーフィ、貴様も」
シザーリオ:「姉弟揃って半人前以下だな」
ニーフィ:「……言わせておけば」
ニーフィ:ぐるりと喉の奥で唸り、ギリリと歯を鳴らす。
シザーリオ:「計算外?二人に増えたからといって何だ?お前達も二人だろう」
カータ:「ふえっ…ううぅ……そ、そんなぁ…」メソメソと泣きながら困り顔になる。
シザーリオ:「それともやはり、一人ではプリピュア一人倒せないのか?」
シザーリオ:挑発的に、嘲るように言う。
ニーフィ:「挑んでも居ないあんたに言われる筋合いはないわね」
ニーフィ:「妖精の確保に集中なんて言って、ただ負けるのが怖くて逃げ回ってただけなんじゃないの?」
ニーフィ:「尻尾が丸まってるわよ。臆病者」
シザーリオ:「既に結果は見えているさ」
シザーリオ:「それともここで試してみるか?」
ニーフィ:「上等よ」
シザーリオ:「どちらが上かハッキリさせるのが、躾の第一歩だからな」
カータ:「にっ、ニーフィ…」
ニーフィ:「誰が群れの上位か、はっきりと教えてあげる」
レイダー:「おいおいお前ら」腕組して二人を見ている。「やかましいのがどこの誰だってェ?」
トーラ:「静かに」
トーラ:ぽつりと小さく呟く。
トーラ:「ダラク様がお見えになる」
シザーリオ:「!」
GM:同時。周囲に立ち込めていた瘴気が何倍にも膨れ上がる。
シザーリオ:臨戦態勢から即座に跪く。
レイダー:瞬時に跪く。
ニーフィ:「っ」 尖りかけていた牙を隠し、その場に跪く。
カータ:「ぴゃ……」ブルブルと、泣きそうな顔でしゃがみ込むように跪く。
トーラ:呟いたときには既に膝はついていた。故にただ頭を垂れる。
GM:そして、大気そのものに響くような低い声が場を圧倒する。
ダラク様:『―――報告を』
トーラ:「まずは、私から」
トーラ:「ダラク様のお力を縛る例の器具、回収されたものの一つをサンプルとし解析を進めています」
トーラ:「無論数が手に入ればそれが一番ですが、それ以外に封印を破る術がないか模索している最中です」
トーラ:「また副産物としてですが、我々に利する兵器としての転用や技術の応用も可能かと」
トーラ:「表に立つことこそ出来ませんが、研究こそ我が武器にして生涯の使命」
トーラ:「必ずやこの探求によって、あなた様のお役に立ちましょう」
シザーリオ:「一つ目の封印器具は北西の森林、地中で発見しました」
シザーリオ:「現在、島の全域から海中にまで範囲を広げ、捜索に当たっています」
シザーリオ:「必ず続く成果をご覧に入れます。ダラク様本来のお力がお戻りになるのも、そう遠くは無いかと」
シザーリオ:「この身、この魂は貴方様のもの。全てをダラク様に捧げる所存です」
レイダー:「…俺様は変わらず妖精捜索の任に就いており、先日市街地で一匹の妖精を発見」
レイダー:「すぐに確保に向かいましたが…」苦々しい顔になる。「あえなく見失い、失敗しました」
ダラク様:同時に、レイダーの頭を衝撃が揺らす。
レイダー:「ぐっ……!」
ダラク様:瘴気のうねり、暗闇に渦巻いている力の奔流の、ほんの一欠けら。
ダラク様:ただそれだけで、幹部五人の命さえ左右できる。
ダラク様:彼の方は五人の創造主であり、恐るべき力を持つジャームなのだから。
レイダー:「も…申し訳ございません……!」激しく痛む頭を抑えることもせず、深く平伏する。
レイダー:「ダラク様より与えられた命を果たすことができず…し、しかし、必ずや妖精を確保し、ダラク様の前に献上いたします!」
ダラク様:『―――今回は、これだけだ』
ダラク様:弁解の言葉など意に介さないと言いたげに声が響く。
レイダー:「か…寛大なご処置を賜り、何とお礼を言ったものか…ッ」
ダラク様:『―――もう良い。次を』
レイダー:「……ッ」歯噛みする。
ニーフィ:「……私は、妖精捜索ではなくプリピュアの討伐を担当しました」
ニーフィ:「そして本日、カータと共にミルフルールを襲撃。あと一歩まで追い詰めましたが」
ニーフィ:「……新たなるプリピュア、ピュアストライプの出現によりシンショックを失い」
ニーフィ:「この情報の報告を最優先とし、先ほど帰還しました」
ダラク様:『―――』
ダラク様:ざわりと気配が揺らぐ。それは、単なる罰の気配ではなく。
ダラク様:『―――新たなる、プリピュアだと?』
ダラク様:より強く深い怒りの気配。
カータ:「………!」ガタガタと震え始める。
ニーフィ:「……私が」
ニーフィ:「私が判断をしました。シンショックの操作も、帰還も」
カータ:(ニーフィ………!)ぐしゃぐしゃになった顔でニーフィを見る。
ニーフィ:「この重大事項を一刻も早くダラク様のお耳に入れるために。なので」
ニーフィ:「この件の功罪は全て、私一人のものです」
カータ:「え…!ま!待って!」
シザーリオ:視線だけを動かし、ニーフィを見る。
ニーフィ:「黙りなさい!」 カータの言葉を遮るように叫ぶ。
カータ:「ぼ…ぼ……僕も、そ、そそその……」
カータ:「ひぃっ!」竦み上がる。
ダラク様:同時に。衝撃がカータを打ち据える。
カータ:「ぅぶぅっ!」べしゃん!と床に倒れる。「うぇえっ…ふうう…」
ニーフィ:「カータ!」 思わずその傍に駆け寄ろうとして、その身を縛る瘴気に身を固める。
ダラク様:『―――私への言葉に』
ダラク様:『―――打算を混ぜるな。意図を混ぜるな。嘘を混ぜるな』
ダラク様:『―――ただ真実のみを語れ』
ダラク様:さもなくば、とは響かない。その代わりに、カータへとかかる重圧が僅かに増す。
カータ:「ぐぅっ……に…ニーフィ……」泣きはらした目でニーフィを見上げる。
ニーフィ:「申し訳ございません!もう、もう二度と!あなた様の御心に背くようなことは致しません!」
ニーフィ:「だから」 必死に頭を垂れ、叫ぶように言葉を並べ、そこで。
ダラク様:ニーフィの体にも、重圧がかかる。
ニーフィ:「っあ」
ダラク様:『―――痛みが無ければ、躾とは呼べぬ』
ダラク様:『―――しかし。忠実なる我が僕を痛める趣味は無い』
ダラク様:『―――私に、躾けの手間をかけるな』
ニーフィ:「……は、い」
ダラク様:そこでようやく、二人にかかっていた重圧が薄れる。
ダラク様:『―――次の任を申し付ける』
ダラク様:『―――トーラは次なる成果が上がるまで解析を続けろ』
トーラ:「かしこまりました」
ダラク様:『―――レイダーは妖精の捜索を』
レイダー:「御意ッ!」
ダラク様:『―――ニーフィ、カータは器具の捜索を』
ダラク様:『―――ただ探すだけであれば。余計な知恵も要らないだろう』
カータ:「わっ、わかりましたぁ…!」
ニーフィ:「……かしこまり、ました」
ダラク様:『―――シザーリオ』
シザーリオ:「はっ」
ダラク様:『―――器具の捜索は良い。お前には』
ダラク様:『―――プリピュアの討伐を申し付ける』
ダラク様:その言葉は、あるいは。お前にならばできるだろう?という問いかけを含んで。
シザーリオ:その言葉に、ほんの僅かに眉を動かすが。
シザーリオ:「……仰せのままに」
シザーリオ:跪いたまま応える。
ダラク様:その態度に頷くような間を挟み。
ダラク様:『―――器具の発見、大儀であった』
シザーリオ:「……勿体なきお言葉」
シザーリオ:何よりも敬う造物主からの労いに深い喜びが込み上げるが、おくびにも出さない。
GM:気付けば、場に渦巻いていた瘴気が緩やかに収束していく。
GM:そして。
ダラク様:『―――次の報告に期待する』
GM:その一言を最後に、場は静まり返る。
シザーリオ:「……はい、ダラク様」
シザーリオ:薄れゆく主の気配に向け、覚悟と共に言葉を紡ぐ。
シザーリオ:「必ずや、この"シザーリオ"の手で」
シザーリオ:薄闇の中、黄金の瞳だけが不吉に輝く。
シザーリオ:闇が渦巻き、形成されるのは二振りの剣。その刃がぎらりと光る。
シザーリオ:「……プリピュアを始末してご覧に入れます」


ミドルフェイズ2

GM:ミドルの2シーン目となります。全員登場なので、皆さん侵蝕をどうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (56 → 65)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (40 → 46)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (42 → 43)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (50 → 55)
GM:大分格差が広がって来てますね……。


GM:まつりの提案で訪れた洞窟は、入り口以上に広く深いものだった。
GM:奥から流れるひんやりとした空気に誘われるように歩を進めれば――。
GM:僅かな隙間から差し込む日光を反射する澄んだ湖と、ひっそりと隠された古びた船が四人と四匹を出迎えた。
葛城まつり:「わーっ! すごい、こんな風になってたんだ!」
稲波なみ:「わ……」思わず声を上げる。
菜花かざり:「あっ、まつりちゃんもご存知なかったんですね?」はわーと見上げている。
菜花かざり:スマートフォンを取り出して撮影。
葛城まつり:「そうそう。ちょうどこの洞窟を見つけて調べようかな~って所でリアンに出会ったからさ」
湖東まき:「へぁぁ……」
湖東まき:すっかり感心して眺めている。指先が小脇に抱えたスケッチブックを撫でる。
葛城まつり:懐中電灯をしまいつつ、湖の傍に屈んで水面を覗き込んでいる。
菜花かざり:「見つけたばかりだったのですね」
菜花かざり:まつりちゃんの隣にかがんで、水面に静かに指を浸ける。冷たい
菜花かざり:「気持ちいい……いい場所ですねー」
葛城まつり:「私、こういう誰も来ない場所を探検するのが趣味だから……こっちの船の中はどうかなっと」
稲波なみ:「こんなところがあったんだ……」ウェールシュを抱きかかえて、てくてくとまつりちゃんに続く。
葛城まつり:立ち上がって、古びた船の中へと踏み込んで行く。
ウェールシュ:「ルシュシュ…」ぬいぐるみのように抱きかかえられている。
葛城まつり:「やっぱり、手入れはされてないみたい。ずっと昔に捨てられたのかなあ」
菜花かざり:「あっ、危なくないですか…?」ピッピッ、と水滴を払って拭い、ついていく。
リアン:「だ、大丈夫アン?崩れたりしないアン?」
リアン:おずおずとしつつもまつりの横をふわふわと浮きながらついていく。
湖東まき:「……あっ。ま、待って……!」慌ててついていく。
稲波なみ:「流石に錆びてるよね……」
葛城まつり:「そこまでボロボロじゃないよ。大丈夫大丈夫」足元のゆらゆらとした感覚を楽しみながら、ニコニコ笑っている。
パーピー:「おなかすいたパピ~」まきのあとについてふよふよと浮かぶ。
菜花かざり:「っとと、フラフラしますね。」
ロッシー:「ロシーもお腹空いたロシ。ここでお昼を食べるのが良いと思うロシ」
菜花かざり:「でも、ちょっと楽しいですね。内緒話のちょっと先、みたいで」
葛城まつり:「おっ、かざりちゃん」
菜花かざり:「あららロッシーさん。そういえば、お昼も食べれてないですからねぇ」
稲波なみ:「ホントだ。ちょっと埃っぽいけど……お掃除すれば使えそう」
葛城まつり:「分かってくれるか~」
菜花かざり:「ふふ。ちょっとだけ。コレでも好奇心のある子です」
菜花かざり:「それでまつりちゃん、どこか落ち着けそうな場所ありました?」
葛城まつり:「えへへ……こういう場所で遊ぶって言うと、嫌がる子も多いんだよね。小学生男子じゃないんだから、なんて言って」
葛城まつり:「え? ほら」ぽんぽん、と煤けた腰掛けを手で叩いて。
葛城まつり:「座れるよ。落ち着けるね」そこに腰掛けながら言う。どうぞ、と隣を手で示して。
菜花かざり:「わーお……」
菜花かざり:ポケットからハンカチをとりだして敷いて座る。
湖東まき:「ま、まだ洞窟の中の方がいいんじゃ……」少し離れた位置から声をかける。
湖東まき:「外から見る分にはいい景色だったけど。中に入ってくつろぐにはちょっと……」
湖東まき:「ひうぇっ」少しの揺れに大袈裟によろめく。
菜花かざり:「まきちゃん。その意見には賛成ですが……」
菜花かざり:「若干好意的な意見を出したため、後に引けない菜花かざりです」
湖東まき:「そ、そんなぁ」
葛城まつり:「えっ。さ、賛成なんだったら良いよ別に……私の事は気にしないでも」
稲波なみ:「……よし、じゃあ、みんな」
稲波なみ:「お掃除しよう!」
稲波なみ:「わたしたちの使うところだもん。わたしたちで、きれいにしよう!」
葛城まつり:「あっ、そうだね。お掃除しよ!」
湖東まき:「つ、つかうところ」
湖東まき:「わたしたちで……?」
菜花かざり:「……まぁまぁ、まきちゃん。なにか事情もあるようですし。」
菜花かざり:「ひとまず、お手伝いしてみましょう」ね?と笑いかける。
稲波なみ:「うん、使う場所は、使う前よりきれいにしよう」ハンカチを何枚も取り出す。
葛城まつり:「これからも使う……かは分かんないけど。綺麗にしたくない?せっかくだし」
稲波なみ:枝を拾って、結びつけていく。
稲波なみ:「はいこれっ」即席のハタキにしてみんなに渡す。
湖東まき:「う、うぅ……」一同を見回す。何気なくついてきてしまっただけでプリピュアと関わる気では未だないのだが。
湖東まき:「うん……」渡されるままにハタキを受け取ってしまう。
葛城まつり:「えっ、すごい。なんでそんなに沢山ハンカチを……なみちゃんってマジシャンなの?」
菜花かざり:「いえいえ違いますよまつりちゃん。なみちゃんはですね、」
菜花かざり:「すーっごく、面倒見が良いのです」
葛城まつり:「へえ、なるほど」
葛城まつり:「なるほど……?」
稲波なみ:「忘れる人が居るかもしれないし」
稲波なみ:「怪我をしたときにも便利だよ」
菜花かざり:「怪我をした時、というのもそんなにあるかなーと思ってましたけど。」
菜花かざり:「……あんなことをしてたなら、ちょっぴり納得しちゃいますねぇ」
葛城まつり:「こんなに何人も怪我しない気がするけど……ああ」かざりちゃんの言葉に、そういうことか、と頷く。
稲波なみ:「ふふ。がんばろー!」
葛城まつり:「よし、じゃあなみちゃんの準備の良さに感謝しつつ。ばーっと終わらせようか!」腕の袖をまくる。
GM:――掃除中――
菜花かざり:(軽快なBGMと掃除してる一枚絵カットをバン、バン、バン)
GM:数十分ほど全員が手を動かし、降り積もったほこりもある程度は払い終える。
GM:――掃除終了――
菜花かざり:「ふぃー」やりきった声とともに汗を拭う。
稲波なみ:「わああ……すっかりきれいになったね」
葛城まつり:「うん……みんな、お疲れ!」
菜花かざり:「ですねぇ。綺麗になるとここちよいです」
稲波なみ:「さて、ご飯にしよっか」大きなお弁当箱を取り出す。
稲波なみ:「たくさん作ってあるから。分けてあげるね」人数分の箸を取り出す。
葛城まつり:「わっ、大きい」
菜花かざり:「うひゃー。相変わらずすげぇですね」箸を受け取る
葛城まつり:「なるほど、これも面倒見……?」
ロッシー:「すっごく豪華ロシ~!」 ほわほわと浮きながら近づいてくる。
菜花かざり:「ほらほら、まきちゃんもどうぞ。私のじゃねーですけど」
湖東まき:「へっ、あわっ」
稲波なみ:「食べて食べて~」
湖東まき:「……も、もらっても、いいですか」敬語。
稲波なみ:「大丈夫だよ!みんなおいしいって言ってくれるよ」
菜花かざり:「ロッシーさんも。食べて大丈夫そうなものがあったら食べちゃいましょう」ネギとか以外。
湖東まき:「あ、ありがとう……」
ロッシー:「わ~い。いただきますロシ~」
葛城まつり:「そういえば妖精さんって、食べちゃダメなものとかある?」
ウェールシュ:「なみのお手製おにぎりルシュよ!残さず食べるルシュ!」
葛城まつり:「たとえば、チョコとか……玉ねぎとか」
ウェールシュ:「? 好き嫌いはだめルシュ!」両手を腰に当てるようにして胸を張っている。
リアン:「多分無いはずアン……?」
ウェールシュ:「ウェールシュはなんでも食べれるルシュ!」
葛城まつり:「へええ。えらいな~」
稲波なみ:「ウェールシュはいい子だね~」頭を撫でる。
ウェールシュ:「ふっふっふ」撫でられて嬉しそうにしている。
湖東まき:「……そういえばパーピーも、せんべいとかサンドイッチとか食べてた」
湖東まき:「大丈夫なんじゃないかな……?」
湖東まき:「あっ、本当においしい」頬をもぐもぐと動かしながら。
稲波なみ:「本当?よかった~」
パーピー:「おいしいパピ~」おかずを分けてもらっている。
ロッシー:「おいしいロシ~」 もぐもぐとおにぎりを頬張って、ほっぺに米粒を付けている。
リアン:「……」 尻尾を揺らしながらもくもくとおかずをぱくついている。
菜花かざり:「はい。大変おいしいですよ、なみちゃん」
菜花かざり:「あらロッシーさん、おべんとが」米粒を取ってあげている。
葛城まつり:「うん、美味しい。私、こんなにちゃんとした料理できないや」
稲波なみ:「えへへ……」撫でたままのウェールシュをくしゃくしゃしながら。
稲波なみ:「あっそうだ。プリピュアの話だよね」
菜花かざり:「なみちゃんとウェールシュちゃんは仲が良いですねぇ」
菜花かざり:「えぇ、えぇ。そうでした、そのお話です。」
菜花かざり:「ああいったことは今日が初めて…ではなさそうですよね?」
葛城まつり:「あっ」親指についた米粒を舐め取ってから。ふと思い出したように呟く。「そうそう、その話」
稲波なみ:「うん。ちょっと前にね。わたしのとこに、ウェールシュが来て」
湖東まき:「……」座り方を正す。やはりみんなの輪から微妙に離れた位置。
稲波なみ:「『プリピュアになってほしいルシュ!』って言われたんだ」
稲波なみ:声真似。似ていない。
ウェールシュ:「言ったルシュ!」胸を張っている。
稲波なみ:「それでね、みんなの幸せを守るためって言うから」
稲波なみ:「じゃあ、やろうって。なったの」
稲波なみ:「伝説の戦士、プリピュアに」
葛城まつり:「みんなの幸せを守る……っていうのは」
葛城まつり:「さっきみたいに暴れてる悪い奴らを、何とかすること……だよね?」
稲波なみ:「うん。あれはシンショック」
稲波なみ:「ヒトの衝動のままに暴れる、ハウンドの悪い手先」
稲波なみ:「なんだよね?」ウェールシュに尋ねる。
ウェールシュ:「そうルシュ」頷く。
葛城まつり:「……。さっき、なみちゃんは一人で戦ってたけど」
葛城まつり:「あれって、その。警察……とかに任せる訳にはいかないの?」
ウェールシュ:「ハウンドと戦えるのは、ウェールシュたち妖精が力を貸したプリピュアだけなのルシュ」
葛城まつり:思えば、あれだけの騒ぎがあったのに警官の一人も駆けつけてこなかったのはちょっと変だな……なんて、今更に思ったりしながら。
稲波なみ:「シンショックの前だと、他の人はみんな気絶しちゃうんだ」
菜花かざり:「プリピュアさんだけ、ですか」
ウェールシュ:「シンショックの放つ、悪い気にあてられて、他の人は意識を保てなくなってしまうルシュ」
葛城まつり:「そうなんだ、プリピュアだけ……」
葛城まつり:「……あれ。じゃあ、かざりちゃんとまきちゃんも?」
菜花かざり:「なるほど、確かにあの人達も気絶してましたね」
湖東まき:「わっ、わたしは、その」びくりと身を竦める。
菜花かざり:「……あっ、そうです。私とまきちゃんはそのプリピュアさんじゃないですけど、気絶してませんでした」
稲波なみ:「……うん。シンショックの前でも立ってられてる人は」
稲波なみ:「強い絆があるって。パートナーとの深いつながりで、変身できる素質があるって」
稲波なみ:「まつりちゃんが、リアンと変身できたみたいに。きっと二人も……」
湖東まき:「…………」
ロッシー:「そうロシ。ロシー達が見えるって言うのは、それだけで適合者の証なんだロシ」
葛城まつり:「あっ。そういえば、最初会った時……リアンにびっくりされたな」
葛城まつり:「そっか、普通の人にはみんな見えないんだ……」
菜花かざり:「はえーっ。ロッシーさんが私を頼ったのって、そういうことだったんですねっ」
菜花かざり:「……あれ、まきちゃん? もしかして、あんまりビックリされてません?」
リアン:「……なみと一緒に、学校とかで見える人が居ないか探してみたりもしたけど……今までは見つからなかったアン」
パーピー:「パピがまきにパピピっときたのは正しかったパピ!」
湖東まき:「……うん……」
パーピー:「…パピ…?」
湖東まき:「少し前に、わたしも……パーピーと会って」
湖東まき:「今の話は、だいたい……聞いて、誘われてた……から……」
菜花かざり:「なるほどです」
稲波なみ:「……でも、変身したことがないってことは」
稲波なみ:「イヤなの?プリピュアになるのが」
湖東まき:「っ……」膝の上に置いた両手をぎゅっと握って。
湖東まき:「そう……だって、危ないって思ったし、それに」
湖東まき:「……」
湖東まき:他にやりたいことがあるから、とは。
湖東まき:“みんなの幸せを守るため”で引き受けてのけたらしい彼女の前ではとても言えずに、そのまま黙り込む。
葛城まつり:「あー……別に、ほら。嫌なら嫌で良いと思うな」
ウェールシュ:「パーピーがどこまで伝えているかは知らないルシュが…いま、この縦浜島はとても危険な状況にあるルシュ」
葛城まつり:「私は結構、度胸とか座ってる方だけど……危ないことするなって、お父さんお母さんにはよく怒られるし」
ウェールシュ:「この島にはとても強い力を持った守り神がいて、数百年前にあらわれた魔法使いが、守り神を封印をしたのルシュ」
ウェールシュ:「そして、封印を保つために、ぼくら妖精が生まれたのルシュ」
ウェールシュ:「でも、いまハウンド達が、シンショックを使って封印を解こうとしてるのルシュ!」
ウェールシュ:「立ち向かえるのは、妖精が力を与えたプリピュアだけなのルシュ~!」
稲波なみ:「……かざりちゃんは?」
稲波なみ:「あのね、今まで内緒にしててごめんね。でもね」
稲波なみ:「……わたしね。今までずっと、ひとりで戦ってて」
稲波なみ:「まつりちゃんがプリピュアになってくれて。すっごいうれしかった」
菜花かざり:「………」なみちゃんの話に耳を傾ける。
稲波なみ:「だからね。かざりちゃんとも、湖東さんとも」
稲波なみ:「一緒にプリピュアできたら、どれだけ心強いかって思う」
湖東まき:俯いている。顔色は良くない。
菜花かざり:「私はですねぇ。」
菜花かざり:「しょーじき、怖いですよ?喧嘩なんてしたことありませんし。」
菜花かざり:「さっき助けに入るのも、まきちゃんに合図をお願いしちゃいましたぐらいですし。」
菜花かざり:にへ、とゆるく笑いかける。
菜花かざり:「ただ、同じぐらいなみちゃんが一人で……今さっきは二人ですかね?誰かのためになんて無茶をするのも心配ですし。」
菜花かざり:「だからまぁ、うーん。……えっと」
菜花かざり:「半々ぐらいです。正直。」
菜花かざり:「それに、」言葉を切る。
菜花かざり:「もしかしてまきちゃんって、絵を描く人ですか?」
菜花かざり:うつむいてるまきちゃんが持ってるスケッチブックを指差す。
湖東まき:「えっ……う、うん、そう」
菜花かざり:「ですか。」笑顔。
菜花かざり:「なみちゃんは、こっちが心配になるぐらいに他人思いさんで。」
菜花かざり:「まつりちゃんは、こういう探検とかアクティブな感じみたいですし。」
菜花かざり:「私は、そんなお友達が突っ走るんじゃないかなって心配になる感じで」
菜花かざり:「それぞれ、プリピュアさんになる理由、……仮にですよ?そういうのが、つながってるかもですけど。」
菜花かざり:「皆がやってるから私もー、で無理にやらなくちゃいけない、ってこともないんじゃないかなー、って思っております。」
菜花かざり:「だから、はい。……私はちょっと、保留のスタンスで!」
湖東まき:「…………」スケッチブックの表紙を撫でる。
稲波なみ:「かざりちゃん……」
菜花かざり:なみちゃんに少し眉毛を下げた笑顔で笑いかける。何度か見たことのあるかもしれない、誰かを気にする時の顔だ。
湖東まき:「な、なみ……ちゃん、とまつりちゃん、は」その名を呼ぶのもこわごわとする様子で。
葛城まつり:「うん?」
湖東まき:「もし、このまま……二人だけのままでも、プリピュアを続けるの……?」
稲波なみ:「うん」即答する。
稲波なみ:「わたしは、みんなを守りたいって思うから。わたしがそれをやれるなら、頑張りたいなって」
稲波なみ:「ウェールシュにもお願いされたもん」
稲波なみ:「最後までやるよ」
ウェールシュ:「なみ…」感無量。
葛城まつり:「……私は」彼女の言葉を聞いて、少し居心地悪そうな顔色になって。
葛城まつり:「ごめん。まだちょっと分かんないかも」
ウェールシュ:「……?」
リアン:「ふえ」
ウェールシュ:「さっき、リアンのパートナーになってたけルシュ…?」
葛城まつり:「いや、さっきはそりゃ……あんな状況放っておけなかったから、そうしたけどさ」
葛城まつり:「だからって、ずっと戦い続けるのはまた別じゃない?」
葛城まつり:「その……悪いとは思ってるよ。本当に」
稲波なみ:「……?」
ウェールシュ:「もしかして……」ワナワナとする。「いま、誰もプリピュアになろうとしてないルシュ……?」
稲波なみ:「えっ」
パーピー:「えぇっ」
ロッシー:「ええっ」
リアン:「えぇーーっ」
ウェールシュ:「どうなってルシュ~~~!!」洞窟にわんわんと声が響いた。


GM:ロイス取得のみ可能です。
葛城まつり:ロイスは保留で
稲波なみ:かざりちゃんにとっとこ
湖東まき:稲波なみ 尊敬/○罪悪感 で取ります
稲波なみ:-友だち/菜花かざり/一緒にやれたら嬉しいな/黙っててごめんね:○/ロイス
菜花かざり:「友達 湖東まき ○P連帯感/N大丈夫かな?」でとります
菜花かざり:以上で!


ミドルフェイズ3

GM:次はなみちゃんとウェールシュの対話シーンです。
GM:登場侵蝕をどうぞ。
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (55 → 56)
稲波なみ:落ち着き
GM:流石はお姉さん


GM:その後、もう時間も遅いからとその場は解散となった帰り道。
稲波なみ:すっかり遅くなってしまった。ひとり残って掃除をしていた。
ウェールシュ:「まったくまったくまったく……」その横で、全身でカッカと怒っている。
ウェールシュ:「みんな、プリピュアにならないなんて、どういうことルシュ!」
ウェールシュ:「この島に危険が迫っていることを説明したのにルシュ~~~!」
稲波なみ:「ウェールシュ~ あんま怒っちゃダメだよ」
稲波なみ:「みんなにはみんなの考えがあるんだから」
ウェールシュ:「なみはどうして怒らないルシュ~!」
稲波なみ:「だって……危ないかもなのは本当じゃない」
稲波なみ:「おかーさんもおとーさんも、怪我をした人はすっごいつらい思いをしてるんだってよく言うもん」
稲波なみ:「体の傷は直っても、ココロの傷は治らないこともあるって」
ウェールシュ:「…なみだって、今日はすごく危なかったルシュ」
ウェールシュ:「またピンチになったらどうするつもりルシュ!」
稲波なみ:「ピンチだったけど~ でもなんとかなったよ」
ウェールシュ:「それは…ピュアストライプが現れたから……」
稲波なみ:「うん。ストライプ、すっごい強かったね……」
稲波なみ:「わたしには思いつかないような戦いだった」
稲波なみ:「仲間になってくれたらうれしいけどね~」
ウェールシュ:「……」なみの横顔をながめる。
ウェールシュ:「不思議ルシュ。なみは、ぼくが誘ったら、すぐにプリピュアになるって言ってくれたルシュ」
ウェールシュ:「なみと他のみんなは、何か違うルシュ?」
稲波なみ:「あれは……  」
稲波なみ:「ウェールシュが、みんなを守るって言ったし」
稲波なみ:「困ってたから。きみが」
ウェールシュ:「なみ…」
稲波なみ:「わたしはね。困ってる人の力になりたい」
稲波なみ:「おかーさんや、おとーさんみたいにはまだ出来ないかもだけど……」
稲波なみ:「友だちが大事なんだ」
稲波なみ:「だからね。わたし、ひとりでもやるよ?」
ウェールシュ:「ぬなっ」
稲波なみ:「今までもそうだったしね~」と軽い口ぶりだが。
稲波なみ:「……」うつむく。
ウェールシュ:「た…たしかに、ウェールシュは、これはみんなを守るための戦いになると言ったルシュ」
稲波なみ:「大丈夫だよ」
ウェールシュ:「でも…だけど…」
ウェールシュ:「なみ!聞くルシュ!」ぐいぐいと、袖口を引っ張るようにする。
稲波なみ:「わわ。……ウェールシュ?」
ウェールシュ:「がんばるなみはすごくカッコいいけど、なんだか…すごく、つらそうに見えるルシュ」
ウェールシュ:「なみのおかーさんとおとーさんだって、ガマンはダメって言ってるルシュ」
ウェールシュ:「なみには、一緒にたたかう仲間が必要ルシュ……だって」
ウェールシュ:「ぼくじゃ、ピンチのなみを守れないルシュ……」
ウェールシュ:しょんぼりと耳が垂れる。
稲波なみ:「ウェールシュ~……」
稲波なみ:ぎゅっと抱き寄せる。
ウェールシュ:「わ…」
稲波なみ:「……わたしね、本当はね」
稲波なみ:「さみしいよ」
稲波なみ:「おかーさんもおとーさんも、遅くまでがんばってるし」
稲波なみ:「人を守る大事なお仕事だから、すごいやって応援してるけど」
稲波なみ:「でも……」
稲波なみ:「ひとりでがんばってるわけじゃないもん」
稲波なみ:「でも、わたしはひとりで……」
ウェールシュ:「……」頬を寄せる。
稲波なみ:「みんなもプリピュアになってほしいよ……」
ウェールシュ:「………」その言葉を聞いて、静かに目を伏せる。「そうルシュ…」
ウェールシュ:「だったら……ウェールシュが、みんなにお願いしに行ってくるルシュ!」
稲波なみ:「だ、ダメだよ」
稲波なみ:「ダメ」ぎゅっと強める。
ウェールシュ:「どうして……」ぎゅっとされる。
稲波なみ:「さみしいけど、やっぱり」
稲波なみ:「イヤなのにやるのは、もっとダメだよ」
ウェールシュ:「…なみはいじっぱりルシュ」
稲波なみ:「無理やりやってってするのは、やってくれないよりもつらいよ」
稲波なみ:「いじわる言わないでよ~」
稲波なみ:「わたしの味方をしてよ、ウェールシュ」あごを乗せる。
ウェールシュ:「ふん!またピンチになっても知らないルシュ!」
ウェールシュ:「む…」乗せられる。
稲波なみ:「ね~ ダメ?」
ウェールシュ:「むうぅ~!ルシュは怒ってるルシュ~!」
稲波なみ:「お夜食作ってあげるから」
ウェールシュ:「ぬっ…あのハチミツ入りのミルク…?」
稲波なみ:「うん。あまーいはちみつをとろーりとろーり」
ウェールシュ:「ぬぅ…むぅ…とろーりとろーり…」舌なめずり。「………おほん。しょうがないルシュ」
ウェールシュ:「まったく、今回はなみの味方になるルシュ!」
稲波なみ:「やったやった」
ウェールシュ:「ふんふん!今夜は、ひさしぶりにふたりで反省会ルシュよ~!」
稲波なみ:「うん!反省会!」どこか嬉しそうに応えて。
稲波なみ:足取りは軽く、帰り道をゆく。


GM:ロイス取得のみ可能です。
稲波なみ:ウェールシュにはもう持ってる!
GM:OK!


ミドルフェイズ4

GM:では次はかざりちゃんとロッシーのシーンです。
GM:侵蝕をどうぞ。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (43 → 50)


GM:夕日が傾き茜に染まる帰り道。
GM:いつも通り飾りの横をふわふわと飛ぶロッシーが口を開く。
ロッシー:「かざり~」
菜花かざり:後ろ手に組んだ指を伸ばしながらその隣を歩く
菜花かざり:「はーい、なんでしょうロッシーさん?」
ロッシー:「かざりは、プリピュアになりたくないロシ?」
菜花かざり:「ん~。」困ったなぁ、と少し笑う。
菜花かざり:「あの場所で言った理由に、嘘は無いですよ」
菜花かざり:「危なそうで、怖かったですしね。」
菜花かざり:おいで、とロッシーさんを抱くように手招きする。
ロッシー:招かれるままにふよふよと近寄る。
菜花かざり:もふ、と胸の前で抱きしめる。
ロッシー:「むぎゅ」
菜花かざり:「……でもね。一番の理由は。」
菜花かざり:「あの場所で私もはーい、って言っちゃうと」
菜花かざり:「まきちゃん。気にしちゃうかもしれませんから。」
ロッシー:「……」
菜花かざり:「3人と1人……7対1ですかね?そういう場所だと、嫌だって言いにくいでしょうし。」
菜花かざり:「ついつい。バランスを取っちゃいました」
ロッシー:「かざり……」
菜花かざり:耳裏をこしょこしょ、となでる。
ロッシー:反射のようにぱたぱたと尻尾を揺らして。
ロッシー:「かざり。今日ロシーが言ったこと、覚えてるロシ?」
菜花かざり:「ん。どれでしょう?」
菜花かざり:「ロシーさんとはいっぱいおしゃべりしてますからね」
ロッシー:「かざりだから頼れる、っていうのロシ」
菜花かざり:「言ってくれましたね。」
ロッシー:「かざりは、追いかけられてたロシーを助けてくれたロシ」
ロッシー:「事情も知らなくて、レイダーのことも怖いなって思ってて、嘘をつくのだって得意じゃなくて」
ロッシー:「それなのに、ロシーを庇ってくれたロシ」
菜花かざり:「えぇ、そうでしたね。」
菜花かざり:「なんだか、嫌がってるようでしたから、つい。」
ロッシー:「今日も、倒れてた子たちを見つけて助けなきゃって言ってくれたロシ」
ロッシー:「目の前でお化けとか戦ってる2人を見てビックリしてたのに、真っ先にあの子たちを見つけたロシ」
菜花かざり:「あはは。ついつい気にしちゃうんですよね、そういうの。」
ロッシー:「その上、はじめて会ったまきちゃんが絵を描くこととか乗り気じゃないのに真っ先に気付いて」
ロッシー:「当然みたいに気遣って、フォローに回ったロシ」
菜花かざり:「うん。そういう見方もできますね」
ロッシー:「かざりは、とっても優しいロシ」
ロッシー:「優しくて、それを行動に移せるロシ」
ロッシー:「どうすればいいかを考えて、こうしようって動けるってことロシ」
ロッシー:「ロシーはそれが、ただ優しいだけじゃない、すっごいことだと思うロシ」
菜花かざり:「……ふふ」
菜花かざり:「ロッシーさんは褒め上手ですね」
ロッシー:「かざりは褒めるところがいっぱいロシから。褒められ上手ロシ」
菜花かざり:「まぁ、お上手」
ロッシー:「……そういうかざりだから、ロシーはかざりを頼りたいロシ」
ロッシー:「他の子じゃなくて、かざりにプリピュアになってほしいロシ」
ロッシー:「……それは、かざりにとって迷惑ロシ?」
菜花かざり:「そうですねーぇ。」んー、と人差し指を顎に置く。
菜花かざり:「さっきロッシーさんは、褒められ上手だと言ってくれましたが。」
菜花かざり:「私、誰かに褒められるの、好きなんですよ。」
ロッシー:「ほめられるのがロシ?」
菜花かざり:「褒められるのがです。」
菜花かざり:「例えばですね」
菜花かざり:「なみちゃんは毎日お弁当を作って、ハンカチも一杯で、私より他の人のことをよく見てますね。」
菜花かざり:「まつりちゃんは出会ったばかりですが、色んな所を自分で見に行ったり、ピンチの時にプリピュアになったり、行動力が凄いです」
菜花かざり:「まきちゃんは同じく怖いはずなのに、私と一緒に誰かを助けてくれたり、あの場所で自分の意志で嫌だと言えて、やりたいことを持ってます」
菜花かざり:「ほら。目を向けてみれば、私よりすごくて褒められる人はいっぱい居るわけで。」
菜花かざり:「そんな人達の中で褒められるというのはなんだか、誇らしい気分になりますからね。」
ロッシー:「むう……」 少し不満そうに眉をひそめている。
菜花かざり:「でも」
菜花かざり:眉毛の間を優しくもみほぐす。
菜花かざり:「そんな中でロッシーさんは、私になってほしいですか?プリピュア。」
ロッシー:「なってほしいロシ」
ロッシー:「だって、ロシーを助けてくれたのはかざりロシ」
ロッシー:「ほかの皆だって確かにすごいロシけど、でもロシーが一番すごいって思ってるのはかざりロシ」
ロッシー:「ロシーが一番そばで見てて、たくさんたくさん良いところが見れたのはかざりロシ」
ロッシー:「だから、かざりが良いんだロシ。かざりだから良いんだロシ」
菜花かざり:「ふふ」
菜花かざり:「本当にロッシーさんてば、褒め上手ですねぇ。それに、乗せ上手です」
菜花かざり:「質問に答えてあげましょう。迷惑なんかじゃあ、ないですよ。……怖いですけどね?」
菜花かざり:「ただ、ほんのちょっぴり。ちょっぴりだけ、やる気が出ちゃいました」
菜花かざり:「例えばいつもがんばりやさんで、他の人のために動いちゃう寂しがりなお友達を助けてみようかな、なーんて思う程度には、です」
ロッシー:「! なら」
ロッシー:「ロシーとプリピュア、してくれるロシ?」
菜花かざり:「今の、皆には内緒ですよ?ロッシーさん。きみのためだー、なんていったら絶対、落ち込んじゃう子ですから。」
菜花かざり:「だから、きまぐれです。ちょっとした気まぐれで、もしかしたら手伝う気分になった。そういうことです。」
菜花かざり:「いいですね?」
ロッシー:「もちろんロシ。ロシーは秘密を守れる妖精ロシ」
菜花かざり:「うん。えらいえらい」
菜花かざり:「任せといてくださいよー。私がプリピュアさんになったら、他の人がならなくても良かったかも?ってぐらい活躍しちゃいますから」
菜花かざり:「その時はちゃんと、いっぱい褒めてくださいね?」
ロッシー:「ふふ、かざりならきっと大活躍ロシ」
ロッシー:「そしたら、かざりのすごかったところ、全部ロシーが褒めるロシ」
ロッシー:ぴこぴことご機嫌に尻尾が揺れる。
菜花かざり:「もっちろんです。覚悟してくださいね?これから褒めるのが大変になっちゃいますよ。」
菜花かざり:「なんたって私、可愛くって、すごい子ですから」
菜花かざり:ご機嫌に、纏めた髪が揺れた。


GM:ロイス取得のみ可能です。
菜花かざり:ロッシーさんには取得済み!
GM:はーい、ではシーンカットで。


ミドルフェイズ5

GM:次はまきちゃんとパーピーのシーンになります。
GM:まきちゃん登場侵蝕どうぞ。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (46 → 50)


GM:解散から少し経ち、帰り着いたまきの自室にて。
パーピー:「まき~~…」室内にふよふよ浮きながら、彼女の様子を見守っている。
湖東まき:「へぅぅぅぅ……」がっくりと机に突っ伏している。
湖東まき:同じ学校の子が怪物と戦っているところに首を突っ込んで、とても信じられないような話を共有して。
湖東まき:その過程で、これまで微妙な距離感でいた子たちと、なぜか一緒に廃船の掃除をして。
湖東まき:そんな状況から解放され、一気に気が緩んだ状態。
パーピー:「だいじょうぶパピ? おなか痛くなっちゃったパピ?」
パーピー:机に着陸し、彼女の顔を心配そうに覗きこむ。
湖東まき:「パーピー……」
湖東まき:むくりと顔を上げ、落ち込んだ表情を見せて。
パーピー:「よしよし」腕を撫でる。
湖東まき:「うう……」
湖東まき:「……みんなにすごく気を遣わせちゃったよねえ」
パーピー:「へぇぇ」ぱちぱちと瞬き。「まきは、そう思うパピ?」
湖東まき:「絶対そうだもん」
パーピー:「パピは…まきとみんなが仲良くなったら素敵だなって思ってたパピ」
湖東まき:「仲良く……」
パーピー:「そうパピ。お友達は、多い方がすてきパピ!」
パーピー:「そして、みんながプリピュアになったら、もっともっと素敵だと思うパピ!」
パーピー:両手を広げる。
湖東まき:「なみちゃんは」
パーピー:「……?」まきちゃんを見上げる。
湖東まき:「ずっとひとりで戦ってたんだよね」
パーピー:「うん」頷く。「いま、この島でハウンドに立ち向かえるプリピュアはなみだけパピ」
パーピー:「パピも詳しくは知らないけど…きっと、これまでひとりで闘ってきたはずパピ」
湖東まき:「……わたし、ちょっと悩んでる」
パーピー:「悩んでる?」
湖東まき:「わたしがパーピーに会ってすぐプリピュアになってれば、なみちゃんは今日みたいに危なくならなかったのかもしれないし」
湖東まき:「今からでもなれるんなら、なった方がいいような気もするの。でも」
湖東まき:二つ結びにした髪の先を、指でくるくると弄りながら。
パーピー:「うん」
湖東まき:「……わたし、あんなに立派になれないもん」
パーピー:「…まき……」
湖東まき:「……やっぱり、絵が大事だし」
湖東まき:「みんなを守るためになるって言っても」
湖東まき:「本当に危なかったら、全員で島から逃げ出せばいいんじゃないかって……思ってる」
パーピー:「ほぇ」
湖東まき:「ほんとうはそんな風に考えてるのに、それでプリピュアになったって、迷惑になっちゃうよ」
パーピー:「…まき」
パーピー:「すごい…すごいパピ!」目を丸くする。
パーピー:「パピ、そんなこと、考えたこともなかったパピ。まきは斬新な視点というやつをもってるパピ!」
湖東まき:「んぇえ?」目を白黒させる。
パーピー:「なるほど…いざとなったらみんなで島から逃げればよいパピ………」ふむふむと頷く。
湖東まき:「そ、そんなことしていいの?」
パーピー:「うん! パピね、まきを見てパピピっときたのは」
パーピー:「学校で、静かに考えこんでるまきの顔見てたら、パピには思いつかないことを教えてくれそうだと思ったからパピ」
パーピー:「パピは、みんなで平和に暮らせるのが一番! いま、まきはそれを教えてくれたパピ!」
湖東まき:「パーピー……」
パーピー:「でも、妖精のお仕事がなくなっちゃうから、それはとっておきにしたいパピ」
パーピー:「ねえ、まき」顔を覗き込む。
湖東まき:「う、うん」
パーピー:「パピは、まきに平和に暮らしてほしいから、まきにプリピュアになってもらうのは…あきらめるパピ」
湖東まき:「…………」
パーピー:「だからね、また、別のパートナーを探すパピ。……でも」
パーピー:「…でも。まきと、お友達でいたいパピ」
パーピー:羽根のような耳をいじる。
湖東まき:困ったような顔をする。
湖東まき:「プリピュアにならないって言ってるのに?」
パーピー:「お友達になって、パピが頑張るところ、見ていてほしいパピ…」
パーピー:「プリピュアとかじゃないの!パピピっときたのはまきなのパピ!」
湖東まき:「……わかった」
パーピー:「だ、だめだったら……」おろおろとしかけ。「…!」
パーピー:「まき!」目をきらきらとさせる。
湖東まき:「ごめんね、パーピー。プリピュアにはなれないけど」
湖東まき:「あなたのお友達として、できるだけ協力する」
湖東まき:手を伸ばし、妖精の頭を撫でる。
パーピー:「ふわっ」撫でられ、嬉しそうに笑う。「ふへへっ」
パーピー:「やったパピー!ありがとう、まき!」
パーピー:「パピとまきは、お友達パピー!」
湖東まき:その純粋な笑顔を見ていると、少し胸が痛むけれど。
湖東まき:「……みんなにも、ちゃんとお話する」
湖東まき:「わたしは……他にやりたいことがあるから、プリピュアにはなれません、って」
パーピー:「うん」頷く。「まきは、ずっとそう言ってくれてたパピ」
パーピー:「だから、パピもそれを応援するし、いっしょにお話するパピ!」
パーピー:「まきとパピなら大丈夫!無敵パッピ!」シャドーボクシング。
湖東まき:「……ありがと」くすっと笑う。


GM:ロイス取得のみ可能です。
湖東まき:パーピーへのロイス感情を変更します。
湖東まき:興味/○苦手 → ○感謝/罪悪感 で。
GM:はい、了解です。


ミドルフェイズ6

GM:それではお待たせしました、まつりちゃんのシーンです。
GM:登場侵蝕どうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (65 → 70)


GM:解散後に帰り着いたまつりの自室。
リアン:一応勧誘のためにという目的で付いてきたものの。
リアン:「……」 どう話せばいいかも思いつかずそわそわと所在なさげに浮いている。
葛城まつり:「うーん、やっぱりリアンにも寝床とか必要だよね。後で押し入れからもう一枚毛布を出すとして……」特にその辺りの機微には気付かない様子。
リアン:「え、あ」
リアン:「ぼく、どこでも大丈夫アン。ちゃんと寝られるアン」
葛城まつり:「えっ、でも寒いよ?風邪とかひいちゃダメでしょ」
葛城まつり:「あ、とりあえずこのクッション使っていいよ」どうぞ、とカーペットの上に置いて。リアンを手招きする。
リアン:「……ありがとアン」 ふよふよと移動した後、ぽすんとクッションに着地する。
葛城まつり:「なんか、君と会ってからずっと、色々バタバタしちゃって……ゆっくりお話できなかったしさ」
葛城まつり:向かい合うように、座布団の上に足を組んで座り込む。
リアン:「あ、えと……お話アン?」
葛城まつり:「そうそう。言ったでしょ、私」
葛城まつり:「もっとよく知りたいんだ。君のこと」
リアン:「ぼくのこと……」
葛城まつり:じっとリアンの瞳を覗き込みながら。
葛城まつり:「リアンはさ……さっきの話だと」
葛城まつり:「ずーっと、頑張ってたんだよね」
リアン:「ふえ」
葛城まつり:「今みたいに、プリピュアを探すだけじゃなくて」
葛城まつり:「この島の神様の封印を守るために、ずっと」
葛城まつり:「何百年も前から……って言ってたっけ。ウェールシュは」
リアン:「う、ううん、でも」
リアン:「封印は、ぼくたちが頑張ることはそんなになくて、魔法使い様がやってくれたことで」
リアン:「それにぼく、パートナーも見つけられなくて」
リアン:「ウェールシュとなみがずっと頑張ってるのに、見てるだけで」
リアン:「だから、だから全然、すごくなんてないんだアン……」
リアン:言葉を続ける度にしょんぼりと耳が垂れていく。
葛城まつり:「……」
葛城まつり:「リアンはさ」
葛城まつり:「どうして、その使命が大事なの?」
リアン:「え」
葛城まつり:「この島が大切だから? それとも、魔法使いさんと約束したから?」
リアン:「……魔法使い様が、言ってたアン」
リアン:「この島の守り神様はすっごくつよくて、でもつよい分危なくもあって」
リアン:「守り神様が望んでなくても、いろんなものを傷つけちゃう日が来るかもしれないって」
リアン:「守りたいのに守れないのも、すっごく辛くて悲しいアン」
リアン:「なら、守りたいのに傷つけちゃうのもきっともっとつらいアン」
リアン:「守り神様も守られる人も悲しくて辛くて、それは、すっごく」
リアン:「すっごく……その、ダメだって思うアン」
葛城まつり:「……ふふ」その言葉に、微笑みを浮かべて。
葛城まつり:「良かった。君は、ちゃんと自分の気持ちで戦ってるんだ」
葛城まつり:「その……君、けっこう怖がりに見えたからさ」
リアン:「あう……」
葛城まつり:「誰かに使命を与えられて、本当は嫌だけどこういう役目をやらされてるんじゃないかなって」
葛城まつり:「それが気になってたの」
リアン:「その、嫌ってことはなくて、大事なことだって思うアン」
リアン:「だからあの、ぼく、ぼくが怖がりなせいで」
リアン:しょんぼりと肩を下ろして。
リアン:「……そうなんだアン。ぼく、怖がりなんだアン」
葛城まつり:「だけど、優しくて勇気がある」
葛城まつり:「私は見たよ。君が、友達の為に、危なくたって頑張れる子だってところ」
リアン:ふるふると首を振って。
リアン:「……違うんだアン」
リアン:「あのとき、まつりと初めて会ったとき」
リアン:「ほんとはぼく、何も出来なくて、怖くて、逃げ出しちゃったところだったんだアン」
葛城まつり:「……」
リアン:「なみとウェールシュが戦ってて、ちっちゃい子たちも危なくて」
リアン:「でもぼく一人じゃ何も出来ないし、ニーフィやカータやシンショックが怖くて」
リアン:「ただ逃げ出して、それで偶然まつりに会えただけなんだアン……」
葛城まつり:「……。なら、今はどう?」
葛城まつり:「リアン。私がプリピュアになるって事はさ」
葛城まつり:「私達が、これからも一緒に戦うってことだよ。パートナーとして、ふたりで」
リアン:「……」 ぱちんと潤んだ瞳を瞬いて。
リアン:「……良いの、アン?」
葛城まつり:「私は良いよ。君の話を聞いて、なおさら良くなった」
葛城まつり:「だけど、これは一人で決めることじゃないからね」
葛城まつり:「だから、聞いておきたかったの。ちゃんと」
葛城まつり:「……君は今でも、この戦いから逃げたいと思う?」
リアン:「……」 首を横に振る。
リアン:「ぼく、ぼくに、出来ることがあるなら。逃げずに、頑張りたいアン」
葛城まつり:「ほら」愉快そうに微笑む。「やっぱり、君は勇気がある子だよ」
葛城まつり:そっと右手を差し出す。握手を求めるように。
リアン:「……」 恐る恐る、自分の右手を伸ばす。
葛城まつり:「ふふ」優しく、包むように。その小さな手を握る。
葛城まつり:「それじゃ、これからよろしくね。リアン」
リアン:握られた手の温かさに、もう一度だけ瞬きをして。
リアン:「よろしくアン、まつり!」


GM:ロイス取得のみ可能です。
葛城まつり:感情変更。リアンのロイスのPを連帯感にします。以上で!


ミドルフェイズ7

GM:次は情報収集シーン、全員登場になります。皆さん侵蝕をどうぞ。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (50 → 57)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (70 → 79)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (56 → 65)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (50 → 57)


GM:翌日、放課後で人が少なくなった教室。
GM:それぞれ妖精との対話を終えた四人は、それぞれが自身の出した結論を話すために自然と集まっていた。
菜花かざり:かちゃん、と教室前後の鍵を内から閉めて、ガタガタと開かないことを確認する。
菜花かざり:「さて、密室です。」
湖東まき:「げ、厳重だね」少し緊張した面持ち。
稲波なみ:きょろきょろとして。「ふふっ」
葛城まつり:「いいね、秘密会議って感じ」
稲波なみ:「なんか秘密会議みたいで……ね」
葛城まつり:「お、気が合った。なみちゃんもそういうトコあるんだなあ」にやにやしている。
稲波なみ:「うん。みんなでなんかこうやってやるの、楽しくない?」
菜花かざり:「お家に集まるのともちょっと違ったワクワクがありますね」
稲波なみ:「ね~……だから……」
稲波なみ:「……」
稲波なみ:「すう……」
葛城まつり:「そうだねえ。でも」ちらっと気にするように扉の外を見やり
菜花かざり:「てい」なみちゃんを揺する
葛城まつり:「勝手に鍵閉めてるの、もし先生に見つかったら怒られそうだな。ゆくゆくは別の場所も開拓したいかも……」
稲波なみ:「わわっ」
菜花かざり:「です。あんまり遅いと先生が見回るかもですので、ゆるーく時間制限もあるのです」
菜花かざり:「なので寝ている時間はありませんですよ、なみちゃん。」
湖東まき:「えっ。寝てたの」
葛城まつり:「え、嘘。寝るの早いね……?」
稲波なみ:「うん。おはよう……?」
稲波なみ:「ごめんね、何の話だっけ」
菜花かざり:「ゆったりとお話できないので、本題に入りましょう。というお話です」
菜花かざり:「つまりは、プリピュアについてですね」
稲波なみ:「あ、そっか。そうだよね」
湖東まき:おずおずと頷く。
菜花かざり:「そうなのです。各自、あのあと妖精さんと一緒にお話をされた感じ……ですよね?」
菜花かざり:「それを踏まえての決意とか話しておくと良いんじゃないでしょうかー、な主旨でございます」
葛城まつり:「えっと、じゃあ私達から行こうかな?」横目にリアンを見やりつつ。
リアン:「う、うん!」
菜花かざり:「積極的!どうぞ、まつりちゃんとリアンさん。」
葛城まつり:「えっとね。昨日みたいに普通の人達が傷つけられるのも、守り神様が悪いことに利用されるのも」
葛城まつり:「私も、リアンも、見過ごせないなって思ってる」
葛城まつり:「それと……これは個人的な気持ちなんだけど」
葛城まつり:「魔法の力で。この島のみんなを助ける。秘密のヒーローで、伝説の戦士」
葛城まつり:「そんなすっごいポジション、他の人には譲りたくないかな」
稲波なみ:「えっと、じゃあ」
稲波なみ:「プリピュア、やってくれるってこと?」
葛城まつり:リアンの気持ちを慮っていたうちは口にしなかった本音を告げて。
葛城まつり:「うん。私は……私達は、やるよ。プリピュア」
菜花かざり:「おぉー」
稲波なみ:ぱあと顔を輝かせる。
稲波なみ:「聞いた?ウェールシュ!」
稲波なみ:「やってくれるって!」
ウェールシュ:「聞いたルシュ!!」
ウェールシュ:「これで…なみは…一人で闘わずに済む……」喜びでぷるぷると震える。
葛城まつり:「ふっふふ、二言はないよ。これからよろしくね、先輩?」
リアン:「が、頑張るアン!」
稲波なみ:「先輩……先輩かあ……えへへ」
稲波なみ:「な、なんか照れるね」
ウェールシュ:「ふふふ!なみの言うことをしっかり聞くルッシュよ!」
葛城まつり:「でも、私に戦い方とか教えてくれたしなあ」
葛城まつり:「はーいっ」
葛城まつり:微笑みながら応じて、残る二人に視線を向ける。
菜花かざり:「あとは私とまきちゃんですか」視線をパチパチと受けながら。
菜花かざり:「……まきちゃん先行きます?」
湖東まき:「……」ぼうっとした様子で、決意を示したまつりちゃんを見つめていたが。
湖東まき:「はぇっ」
湖東まき:声を掛けられて一拍後に我に返る。
稲波なみ:「……やっぱり、危ないからいやかな」
湖東まき:「あ、えっと」
パーピー:「まき…」顔を上げる。
湖東まき:「……」
湖東まき:「あ、あのっ!」
稲波なみ:「うん?」
湖東まき:「わ、わたし」
菜花かざり:「はい。……まきちゃんがやりたい方でいいと思いますよ。まつりちゃんも既に乗り気ですしね」
パーピー:「ぱっ、パピとまきはたくさん話し合ったパピ!」
パーピー:「だから…、みんなにも、まきの話を聞いてほしいパピ」まきちゃんの頭にふよふよと飛ぶ。
稲波なみ:「大丈夫だよ」
稲波なみ:「ちゃんと聞くよ。聞かせてね」
湖東まき:「…………わたし」
湖東まき:ぐ、と膝の上の手に力を込める。
湖東まき:「おじいちゃんがいて。画家を、やってて」
湖東まき:「……小さい頃から、ずっと、おじいちゃんみたいな素敵な絵を描きたい、って思ってた」
湖東まき:「だから……絵の練習を、頑張りたいって思ってて……」
菜花かざり:「まきちゃんはおじいちゃんのこと、大好きなんですね」
湖東まき:小さく頷く。
湖東まき:「……もし。プリピュアになったとしても、考えちゃうと思うの」
菜花かざり:「絵のこと、ですか?」
湖東まき:「……」
湖東まき:「この時間を、いつか後悔するんじゃないか、って」
稲波なみ:「……」
湖東まき:「だから……」
湖東まき:「みんなのやってることが、大事なのは分かる。すごいと思う」
湖東まき:「でも……わたしは、プリピュアにはなれない」
パーピー:まきちゃんの髪に頬を摺り寄せる。
湖東まき:「ごめんなさい」
湖東まき:頭を下げる。
パーピー:「パピからも、ごめんなさいパピ」一緒に頭を下げる。
稲波なみ:「……」立ち上がる。
稲波なみ:まきちゃんの頭を掴んでぐいっと戻す。
湖東まき:「っ……」
稲波なみ:「あやまることじゃないよ」
稲波なみ:「湖東さんは、大事にしてることがあって、それを大事にしたいって言ったんでしょ?」
湖東まき:「……うん」
稲波なみ:「だったら、わたしは応援するよ」
稲波なみ:「あ、あのね、だから……その」
稲波なみ:「わたし達のことも、応援してくれないかな」
湖東まき:「……」
稲波なみ:「わたし達と出会って、後悔してるって言われたら悲しいから」
稲波なみ:「あの洞窟の船でお掃除して。ご飯を食べて。みんなでおしゃべりして」
稲波なみ:「あと今、こうやってみんなでお話したことも」
稲波なみ:「よかったな~って思ってほしいの」
菜花かざり:「ふふ、そうですよー。まきちゃん」
菜花かざり:「皆、それぞれやりたいことを大事にして、他の人も応援する。」
菜花かざり:「そんな感じで良いじゃないですかー」
葛城まつり:「……自分の行く道は、自分の気持ちだけが教えてくれる」
葛城まつり:おもむろに、胸に手を当てて呟く。
葛城まつり:「私のおじいちゃんの口癖だったらしいの。一度も会ったことはないんだけどね」
葛城まつり:「まきちゃんがそう思うんだったら、そうするのが一番いいし」
葛城まつり:「私だって、自分がこうしたいと思ったからそうした」
葛城まつり:「一人ひとり、目指す景色が違うってだけ。謝る事でも、悲しむ事でもないってば」
湖東まき:「みんな」集った一人一人の顔を見つめて。
湖東まき:その瞳が揺らぎ、ぽろぽろと涙が零れ出す。
湖東まき:「ごめん。……ごめんね」
菜花かざり:「あー、あー。ほら、泣かないでください?大丈夫ですよー」
稲波なみ:「えっ」
葛城まつり:「もう、謝る事じゃないって……」困ったように笑う。
稲波なみ:「泣かないでよ~~~」
菜花かざり:ハンカチを取り出して拭う。
湖東まき:「ううぅぅ」
菜花かざり:「よしよし。それに私、絵の練習って素敵だと思いますよ?新しい世界を作るってことですし」
湖東まき:拭われるままに任せながら。
葛城まつり:「自分の夢のことなんだから、胸張っていこうよ。ね?」
菜花かざり:「そんなに泣かれたら、この後私が断る場合に言いにくいじゃないですか~」
菜花かざり:ちょっと冗談めかしていう。
稲波なみ:「えっ」
稲波なみ:「かざりちゃんも……?」
湖東まき:「だっ、て」
湖東まき:「やる気でしょ、かざりちゃん」
湖東まき:「わかってるもん……」
菜花かざり:「あはっ」
菜花かざり:「あはー……」
菜花かざり:まいったなー、とほっぺをかく。
菜花かざり:「わかっちゃいますか。むう」困ったような笑顔。
菜花かざり:「はい、やる気です。やろうかなーって思ってます」
稲波なみ:「えっと、やる気でしょに分かっちゃいますかってことは……」
稲波なみ:「あ、やるってことだよね?」
菜花かざり:「なるつもりです。プリピュア。」なみちゃんに笑いかける。
菜花かざり:「……ホントは。」
稲波なみ:「えへへ」
菜花かざり:「昨日の時点でまだ乗り気じゃなさそうなお二人が断った事を考えて、安心してください!ってかっこつけるつもりだったんですけどねぇ?」
菜花かざり:「まつりちゃんに良い所、持っていかれちゃいました」
葛城まつり:「あはは……そりゃ悪いことしちゃったな」
菜花かざり:「ホントですよう」つん、と唇を尖らせる。
葛城まつり:「ともあれ、これで3人か。なかなか頼もしいんじゃない?」
稲波なみ:「まつりちゃん、かざりちゃん、よろしくねっ」
菜花かざり:「だから、安心してくださいね。まきちゃん」
菜花かざり:涙を拭った顔を真正面から見る。
菜花かざり:「カッコつけが不発に終わっちゃったので、まきちゃんにすごい所を見てもらうことにしますからっ」
菜花かざり:「見惚れちゃったら、絵にしてくださいね?」
菜花かざり:ぱちり、と片目を閉じる。ウィンク。
湖東まき:「……うん」
湖東まき:赤くなった目を上向ける。
湖東まき:「する。……応援」
湖東まき:「絵にも……たぶん」
湖東まき:「すっごく、綺麗だったから。昨日の……まつりちゃんも、なみちゃんも」
稲波なみ:「本当に?絶対見せてよ~!」
稲波なみ:「わたし、すごい楽しみにしてる!」
葛城まつり:「おっ」すこし目を見開いて。「ふっふふ、照れちゃうな」
葛城まつり:「うん、楽しみにしてる」
菜花かざり:「あっ、先に変身したからってずっこですよ、ずるっこ!」
葛城まつり:「怒んないでよ~」
菜花かざり:「……とまぁ、その印象を乗り越えるというモチベーションを頂いた所で。」
稲波なみ:「モチ?」おもちを想像している
菜花かざり:「まきちゃん。まつりちゃん。……そして、なみちゃん。」
菜花かざり:「よろしくおねがいしますね、これから。」
稲波なみ:ふるふると振り払って。
稲波なみ:「うん、よろしくね、みんな!」
湖東まき:「……よろしく、おねがいします」
湖東まき:「わたしも、お手伝いできることは、するから」
葛城まつり:「うん、チームだもんね。私のことも、どんどん頼ってくれていいからね」
ウェールシュ:「ふむむ」腕組みして訳知り顔で頷く。「話がまとまって良かったルッシュ…。しかし!」
ウェールシュ:「プリピュアとしての本題はここからになるルッシュ!」
稲波なみ:「本題って?」
菜花かざり:「………その本題、なんでなみちゃんが知らないんです?」
ウェールシュ:「プリピュアの皆に探してもらいたいものがあるルシュ。これはなみにはまだ話してなかったルシュ…」
湖東まき:「探しもの……」
稲波なみ:「えっ初めて聞いたよ……?」
ロッシー:「え、まだだったロシ?」
葛城まつり:「えっ、捜し物……?」
ウェールシュ:「ふぬぬ…。なみ一人だと、シンショックと戦うことで手一杯で、話すタイミングが……」
葛城まつり:「私も初耳だなあ」
ウェールシュ:「……まあともかく!聞くルッシュ!」
ウェールシュ:「この島の守り神が封印され、ぼくら妖精が生まれたことは前にも話したルシュ」
ウェールシュ:「その封印は、7つのアイテムによって成り立っているルッシュ」
ウェールシュ:「ぼくら妖精も7人。ひとつのアイテムに、それを見守るひとつの妖精」
稲波なみ:「えっ7人?」
稲波なみ:「ウェールシュと、リアンと、ロシュと、パーピーで」
稲波なみ:「うん。4人だよね?」
葛城まつり:「えーと、じゃあ……まだ会ってない子が3人いるの?」
ロッシー:「そうロシ。まだ島のどこかに3人のロシーたちの仲間が居るはずロシ」
ウェールシュ:「そうルシュ。…少し前まで、ぼくらは、アイテムとともに眠りについていたルシュ」
ウェールシュ:「ハウンドたちによって封印が危機にさらされたことで、ぼくら四人の眠りが覚めたルシュ」
リアン:「だから、ほかのみんなも起きてるはずアンけど……」
菜花かざり:「後の3人も、プリピュアを探しているんでしょうか…?」
リアン:「まだ、会えたりはしてないんだアン……」
パーピー:「どこかでまだ寝てるかもしれないパピ」
湖東まき:「へええ……」
稲波なみ:「その、ほかの妖精さんを探してほしいってこと?」
葛城まつり:「いるとしたら、この島のどこかなのかな」
ウェールシュ:「残りの妖精と、…実は」
ウェールシュ:「ウェールシュたちが目覚めたとき、ぼくらが守っていたアイテムが、どこにあったか分からなくなってしまったルシュ……」
稲波なみ:「えっ」
稲波なみ:「大変じゃない」
稲波なみ:「なんで教えてくれなかったの……?」
ウェールシュ:「うぇへん!うぇほん!」
稲波なみ:「ウェールシュ~!」
ウェールシュ:「物事にはいろいろな順番があルっシュ!」
葛城まつり:「4人が守っていたアイテムって、それぞれ1つずつ……だよね?」
リアン:こくこくと頷いて。 「それと、まだ見つかってない3人の分を合わせて全部で7つ、だアン」
菜花かざり:「じゃあ探すのは7つのアイテムと、3人の妖精さん、ってことですね」
ロッシー:「ロシーたちも数百年寝てたロシから、どっか行っちゃったみたいロシ」
パーピー:「アイテムはすごいパピ!魔法の力がこもってて、妖精をパワーアップさせてくれるものパピ!」
パーピー:「うまくつかえば、プリピュアの皆に頼らなくても、パピたち妖精だけで闘えるようになるかもしれないパピ」シャドーボクシング。
湖東まき:「ほええ……」
稲波なみ:「えっ」
葛城まつり:「ええっ、すごい……」
稲波なみ:「そんなことできるんだ……」
菜花かざり:「すごい……すごいけど」
菜花かざり:「さっきから、なみちゃんが一番驚いてるんですけど……」
稲波なみ:「だって初めて聞くもん……」
リアン:「……その、ウェールシュは」
リアン:「なみに話したらアイテムを探すために必死になって、本当に寝る時間も無くなっちゃうルシュって」
菜花かざり:「ぐうの音も出ません!」
ウェールシュ:「むむむ…」
リアン:「まだ時期を待つルシュって言ってたアン」
稲波なみ:「そんなことは……」
稲波なみ:「……」うつらうつら
菜花かざり:「……」ぶに。ほっぺをつまむ。
葛城まつり:「あっまた寝てる……やっぱり、寝不足なんだ」
菜花かざり:「確かに。」
稲波なみ:「はうっ」
菜花かざり:「この様子じゃ、『見つければ一人だけで戦う必要もなくなる』なんていって、無理してそうです…」
湖東まき:(やっぱり一人じゃ大変だったんだ……)密かに後ろめたい思いを感じつつ。
ウェールシュ:「そ…それに。シンショックの対処も同じくらい重要だったルシュ」
ウェールシュ:「ハウンド達も、他の3人の妖精と7つのアイテムを探してるはずルシュ」
ロッシー:「ロシーも追いかけられたロシ。多分つかまえて封印の邪魔するつもりロシ」
ウェールシュ:「やつらに先を越されないためにも、みんなに探してほしいルシュ~!」
稲波なみ:「そう言われても~……」
稲波なみ:「ものを探すのってどうしたらいいんだろう」
湖東まき:「なんだか……妖精のみんなって、不思議な力でお互いの居場所が分かったりするのかと思ってたんだけど」
湖東まき:「そういうことってできないの?」
菜花かざり:「です、ねぇ。私がロッシーさんと出会ったのも偶然でしたし?」
パーピー:「うう~~ん」ぐっと体に力を入れる。
パーピー:「………できないパピ」
リアン:「……」 目線を落とす。
ロッシー:「分かんないロシ」
ウェールシュ:「み…皆で島を探しまくルシュ!」
葛城まつり:「ハウンド、だっけ。あの悪い人達にもう捕まってるって可能性はあるのかな?」
湖東まき:「そ、そっか」
ロッシー:「それも、あるかもしれないロシ……」
ウェールシュ:「むぅ…。これまで出会ったハウンドからは、そういう言葉を聞きはしなかったルシュが…」
ウェールシュ:「隠してる可能性もあるルシュ」難しい顔。
葛城まつり:「もしそうなら、戦って助け出す事も必要か」
ウェールシュ:「まあ…それは最悪の可能性!まだ島の中で寝てることを信じるルシュよ!」
菜花かざり:「んー、はい、そうですねぇ。」
稲波なみ:「きっと眠いだけだよ」
リアン:「そ、それに……妖精同士は無理でも、アイテムの気配は探れるアン」
菜花かざり:「ですね。あの襲ってきたお二人も、まつりちゃんが変身したことは予想外だったみたいですし」
稲波なみ:「眠……」舟を漕ごうとして首を横に振る。
リアン:「だからそっちとか、後はハウンドのこととか。分かることから調べてみたいアン」
葛城まつり:「ん、そうだね。今までちゃんと捜索をしたこともなかった訳だし」
菜花かざり:「はい。探してみるということで問題ないかと?」
稲波なみ:「うん。4人の力を合わせれば、きっとできるよ」
湖東まき:「そう……だよね。わかった」
葛城まつり:「うん、頼りにはしてるけど……」心配そうになみちゃんを見る。「ほんとに眠いときは、無理せず休んでね?」
稲波なみ:「うんっ、眠らないように頑張るね」
葛城まつり:「お互い助け合っていこう。力を合わせるってのは、そういうことだから」
ウェールシュ:「ふむ!話は決まり……」きらんと目が光る。「縦浜島捜索隊、出発ルシュ~~!」
GM:―情報収集開始―
GM:情報収集項目について開示します
情報収集項目
・ハウンドについて:知識(レネゲイド)・情報(噂話) 難易度:6
・シンショックについて:知識(レネゲイド) 難易度:6
・封印アイテムについて:知覚・RC 難易度:6
GM:またこれらの情報を収集することで、新たに項目が開示される場合もあります。
菜花かざり:ではでは。まずは封印アイテムについて、知覚で判定します。
菜花かざり:5dx+1>=6
DoubleCross : (5DX10+1>=6) → 9[2,4,6,7,9]+1 → 10 → 成功

菜花かざり:成功ロシ~
稲波なみ:シンショックについて、精神素振り。
稲波なみ:5dx>=6
DoubleCross : (5DX10>=6) → 10[2,5,7,10,10]+9[3,9] → 19 → 成功

葛城まつり:ハウンドについて、情報:噂話で。コネを使用します
稲波なみ:めちゃ知ってルシュ~!
ウェールシュ:すごいルシュ!
葛城まつり:4dx+1>=6
DoubleCross : (4DX10+1>=6) → 9[4,7,8,9]+1 → 10 → 成功

菜花かざり:みんなすごーい
パーピー:すごいパピ~
葛城まつり:さすがのチームワークね
GM:皆情報収集が上手い……では開示していきます
・ハウンドについて
推定数か月前に縦浜島に現れた集団。
ダラク様と呼ばれる存在の復活を目的とし、妖精と彼らの使う封印器具を探している。
そのため妖精及び彼らが力を貸すプリピュアとは敵対状態にある。
目的のためであれば周囲や民間人に被害を出すことも厭わない。
現在確認されているメンバーは、レイダー・ニーフィ・カータの三人。
→新たな項目:ハウンドの動向についてが解放
・シンショックについて
ハウンドに所属する幹部たちが生み出す怪物。
物質などに彼らの放つ邪気を注ぎ込むことで、それらを元にした怪物となり動き出す。
幹部の操作や指示の通りに動くが、それぞれ個別に衝動のようなものを持ちそれに従い動く様子も見られる。
・封印アイテムについて
封印器具のうちの一つがどうやら島の居住区のどこかにあるらしい。
細かく捜索するためには実際に居住区を巡り確認する必要があるだろう。
GM:残りは新しく開示された・ハウンドの動向について:知識(レネゲイド)・情報(噂話) 難易度:8になります
湖東まき:じゃあそれに挑戦しましょう
パーピー:ふぁいとパピ!
湖東まき:情報:噂話で 唯一の社会3の力を見るがいいわ~っ(コネはない)
湖東まき:3dx+2>=8
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 10[3,9,10]+4[4]+2 → 16 → 成功

湖東まき:友人なんて必要ないのよ
パーピー:まきはすごいパピ~~~!
湖東まき:えへへ
GM:お見事。では開示します。
・ハウンドの動向について
彼らの残す邪気の気配から推測するに、島の中心が本拠地とみられる。
しかし具体的な場所は秘匿されているようで捕捉しきれない。
そして現在街へと新たな邪気が近づきつつある。
妖精内で確認したところ、既に目撃されている三人とはまた別の気配らしい。
GM:―情報収集終了―
葛城まつり:「わ~っ!花畑だ!」
菜花かざり:「わぁ~っ!」
菜花かざり:「綺麗に咲いてますねぇ」
葛城まつり:皆に案内されるように人気のない道を歩いていたが、開けた場所に出ると同時ひとり駆け出した。
稲波なみ:「キレイだよね~ここ」
稲波なみ:「あっ走ると危ないよ~」
葛城まつり:「平気平気~!」少し先で振り返って手を振っている。
菜花かざり:「あんまり踏み荒らしたら大変だからか、遠足でもあまり来ない場所なんですよねー」
菜花かざり:「まきちゃんも綺麗だと思いません?風景画の際にはぜひ。」
湖東まき:「うん……こんなところもあったんだ」右に左に頭を巡らせてついていく。
湖東まき:「蜂とかいない……?」
菜花かざり:「巣に近づかなかったら刺さないので大丈夫ですよ~」
稲波なみ:「うん。遠くから見てれば大丈夫」
菜花かざり:「というわけでまつりちゃんも気をつけてくださいね~!」
葛城まつり:「大丈夫大丈夫~」ぱしゃぱしゃと屈みこんで写真を撮っている。
葛城まつり:「さっきちょっと肩に止まってたけど、すぐどっか行ったし」
菜花かざり:「うーん、タフネス。ほんとに気をつけてくださいねー?」
稲波なみ:「まつりちゃんってば!」
湖東まき:「ひぇっ」慌てて自分の肩も確認する。
菜花かざり:スマートフォンでパシャリ。
菜花かざり:「大丈夫大丈夫、付いてませんよまきちゃん」
稲波なみ:「……」
稲波なみ:その花畑の一角。踏み荒らされたかのようになっているところを見る。
菜花かざり:「どうしました?なみちゃん」
稲波なみ:「……うん。ここ」
葛城まつり:「ん、何かあった?」
稲波なみ:「前にね、シンショックが出て、暴れて」
葛城まつり:その様子に気が付いてとことこと戻って来る。
稲波なみ:「荒らされちゃったんだ」
湖東まき:「……」わずかに眉を顰める。「せっかく綺麗な場所なのに」
菜花かざり:「……むう。こんな所でも戦ってたんですね。」
葛城まつり:「ははあ、そういう……」
稲波なみ:「うん。シンショックは、どこにでも現れて」
稲波なみ:「衝動のままに暴れるんだ」
稲波なみ:「こうやって、周りに被害が出てもお構いなく」
葛城まつり:「自分の足跡を残したい気持ちはわかるけど、こういうのはいただけないなあ。ただの乱暴だ」
菜花かざり:「こんな綺麗なお花畑でも、シンショックってオバケになっちゃうんですね」眉をひそめる。
葛城まつり:「このまえ戦ったのは、なんか樹……?みたいなやつだったけど」
稲波なみ:「うん。えーっとね」
葛城まつり:「他にもいろいろあるのかな。タイプが」
菜花かざり:「植物だけじゃないんですよね?」
稲波なみ:「ハウンドの人たちが、ものに悪い気を込めると」
稲波なみ:「なんでもシンショックになっちゃうんだ」
湖東まき:「なんでも……」
葛城まつり:「なんでも、か……」
葛城まつり:「あいつら……ハウンドって言ったっけ」
菜花かざり:「お家とかが変えられちゃったら大変ですね…」
菜花かざり:「シンショックさんに命令を出してましたよね。」
葛城まつり:「あいつらがシンショックを生み出して、いろんな場所で暴れさせてて」
葛城まつり:「それが、この島の守り神を復活させて悪い事に使おうとしてる……って事は」
葛城まつり:「もしかして、その神様をシンショックにしようとしてたりするのかな」
菜花かざり:「守り神さんっていうぐらいですからねぇ」
稲波なみ:「……そうなの、ウェールシュ?」
ウェールシュ:「む~~~~」難しい顔をしている。
稲波なみ:眉間をうにうにする。「分かんないって」
菜花かざり:「わかんないですかー」
ウェールシュ:「うぬぬ」うにうにされる。
リアン:「あ、でも」
ウェールシュ:「ウェールシュにも分かんないことはあるルッシュ!」
リアン:「カータやニーフィは、ダラク様を復活させるっていっつも言ってるアン」
ウェールシュ:「あ!そう言ってルッシュ」
葛城まつり:「ダラク様……?」
菜花かざり:「その方が守り神さん……とか、なんでしょうかね?本人たちに聞かないとわかんなそうですが。」
葛城まつり:「今度会ったら聞いてみるかなあ。答えてくれるか分かんないけど」
稲波なみ:「そのダラクっていうのの復活を止めなきゃいけないってことだね」
湖東まき:「復活させたい……ってことは」
湖東まき:「今はそのダラク様っていうのはいなくて、シンショックを暴れさせたりするのも復活させるためなのかな」
ウェールシュ:「そう考えるのが自然ルッシュ」ふんふんと頷く。
菜花かざり:「かも、ですかね?力も強そうですし」
稲波なみ:「じゃあ、ハウンドの幹部をやっつけなきゃだよね」
稲波なみ:「あれがシンショックを作ってるし……」
菜花かざり:「えぇ。守り神さんか、ダラクさんかはわかりませんが、封印されるぐらいならすごい人だったみたいですし」
葛城まつり:「幹部……って、前に会った二人以外にもいるの?」
稲波なみ:「うん。あと、レイダーっていう、大きい男の人」
稲波なみ:「ハウンドの幹部は、その3人だよ」
ロッシー:「あ、多分それがロシーを追いかけまわしてたやつロシ」
菜花かざり:「あ、私多分、その人にお会いしたかもです」挙手。
葛城まつり:「3人か。けっこう人手不足なんだなあ」
菜花かざり:「ですよねロッシーさん。怖かったですね~」
葛城まつり:「えっ……会った事あるの?大丈夫だった?」
ロッシー:「ギリギリだったロシ。かんいっぱつだったロシ」
菜花かざり:「ロッシーさんを探してたみたいなんですけど……嘘ついて隠しちゃいました」てへへ。
ロッシー:「かざりが居なかったら捕まってたロシ。かざりはロシーの恩人ロシ」
菜花かざり:「ふふんふん。いっぱい褒めてくださいね」
葛城まつり:「わ。かざりちゃんも意外と肝っ玉だよね」
菜花かざり:「必死だっただけなのです。あの後ドキドキしてましたもの」
菜花かざり:「あ、それで思い出しました」人差し指を立てる。
稲波なみ:「あ、危ないことを……も~……」
菜花かざり:「なみちゃんには言われたくありませーん」
湖東まき:「大人の男の人なんでしょ? わたしだったら言いなりになっちゃってたかも……」
稲波なみ:「む~……」
稲波なみ:「それで、思い出したことって?」
菜花かざり:「私もあとちょっとで危なかったですよ~」
菜花かざり:「っとと、そうでした。」
菜花かざり:「封印のためのアイテムを探すとのことでしたが、それならやっぱり、人の多く住んでるところなんじゃないかな~、って思うんですよ」
菜花かざり:「ロッシーさんが私のところに逃げ込んだみたいに、他の妖精さんも相棒とか、身を隠すためにどこかのお家に逃げ込んでないかな~?って」
稲波なみ:「妖精も、人が居ないと寂しいの?」
葛城まつり:「プリピュアになる子を探すんだったら、確かに人が多い場所の方がいいかも」
パーピー:「さみしいパピ~」
ウェールシュ:「フン!パーピーは子供ルシュ!」
ロッシー:「人といっしょに居る方が楽しいロシ~」
リアン:「あう、一人はちょっと、さみしいアン……」
稲波なみ:「ウェールシュは寂しくないの……?」
ウェールシュ:「ロッシーとリアンまで…」「…ぬっ、ぬぬぬ…」
ウェールシュ:「まあ、確かに、妖精は人のいるところに行くことが多いルシュ!」
菜花かざり:「そうですか!想像が間違って無くてよかったです!」
ウェールシュ:「街の中とか…そっちを探してみるのも良いと思うルシュ!」
湖東まき:「街の中、かぁ」
稲波なみ:「寂しいか寂しくないか言ってよ~」
葛城まつり:「妖精は普通の人には見えないから、捜索届を出す訳にもいかないしなあ。みんなで探し回るしかないか」
菜花かざり:「ですねぇ。頑張りどころですか」
菜花かざり:「……そういえばなんですけど、ロッシーさん。前にあの人達のよくない気配~とか言ってませんでしたっけ?」
菜花かざり:「そんなかんじでビビビ~、っとなにかわかったりします?」
葛城まつり:言葉とは裏腹に、ちょっと楽しそうに言う。
稲波なみ:「そんな事出来るの?」
ロッシー:「んんん……。ちょっと待つロシ……」
菜花かざり:「私があの時駆けつけたのも、そう言われたからなんですよ~」
ロッシー:目を閉じてむむ~っと唸りだす。
菜花かざり:「まきちゃんも一緒に来てましたし、そちらもですかね?」
パーピー:「シンショックの放つ悪い気を感じることはできるパピ!」
パーピー:「いまはねー」ロッシーと一緒にむむ~っと唸り出す。
ロッシー:「あ」
パーピー:「ひゃ!」
菜花かざり:「おお?」
パーピー:「ロッシー」ぷるぷるとする。「ロッシーも、なにか感じるパピ?」
ロッシー:「ええと、何かこう、封印器具っぽい空気がしたような」
ロッシー:「そんな気がしたロシけど、別ので分かんなくなっちゃったロシ」
菜花かざり:「おぉー! ……おぉ?」
ロッシー:「多分街の方からだったと思うロシ。多分」
湖東まき:「別のって……パーピーも?」
パーピー:「そうパピ。はじめて感じる気配パピ…」首を傾げる。
葛城まつり:「シンショック……じゃないんだよね?」
パーピー:「じゃない気がするパピ」
ロッシー:「多分違うロシ。それよりもっと強くて悪い感じがしたロシ」
葛城まつり:「ふむむ……どうしよう。そっちも調べに行ってみる?」
菜花かざり:「強くて悪い?……あっ、さっき言ってた3人の方々かもしれませんね」
菜花かざり:「そうですね。街の方でなにか起きたら大変です!」
稲波なみ:「うん。悪い気配なら、なんとかしなきゃだよ」
湖東まき:「き、気を付けようね……?」
パーピー:「まきはパピが守るパピー!」
ウェールシュ:「じゃあ、さっそく街中へ移動ルシュ!」


GM:シーン終了です。ロイス取得と購入が可能です。
湖東まき:ロイスは……まだ保留!
稲波なみ:ロイスは保留で応急手当狙います
稲波なみ:2dx>=8
DoubleCross : (2DX10>=8) → 3[1,3] → 3 → 失敗

稲波なみ:全然ダメ 医者の娘なのに……
菜花かざり:ロイス保留のシューターズジャケット
菜花かざり:1dx>=13
DoubleCross : (1DX10>=13) → 5[5] → 5 → 失敗

葛城まつり:あたしもロイス保留で。応急買ってみます
菜花かざり:だめだめでした。しっぱい。
葛城まつり:2dx+1>=8 応急
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 9[4,9]+1 → 10 → 成功

葛城まつり:わあい買えた。以上です
湖東まき:購入は戦闘用着ぐるみを狙います。まだプリピュアではないので妖精パワーの《マシンモーフィング》で……
パーピー:パピパワー!
湖東まき:2dx+8>=14
DoubleCross : (2DX10+8>=14) → 10[6,10]+7[7]+8 → 25 → 成功

湖東まき:さすがパーピー
パーピー:まきとパピは最強パピ~~~ッ
菜花かざり:すごいロシ~
湖東まき:たぶん変身した時のコスチュームが不思議なちからで強化されたりした 以上です!
GM:はーい、ではシーンカットです。

ミドルフェイズ8

GM:次は街探索という名の交流シーンとなります。全員登場です。
GM:皆さん登場侵蝕をどうぞ。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (57 → 59)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を3増加 (59 → 62)
湖東まき:あ、二つ目の上昇はマシンモーフィング分です
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (79 → 82)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (57 → 64)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (65 → 69)


GM:花畑での作戦会議の後。空を飛べる妖精達は空から探索することになり。
GM:四匹と分かれた四人は、封印器具を探して街を歩いていた。
稲波なみ:「探すって言っても~」
葛城まつり:「この辺りはまだ来たことなかったなあ」歩きながらきょろきょろとせわしなく通りを見渡している。
稲波なみ:「そのあたりに落ちてるなんてことないよねえ」
湖東まき:「飾りのついたリボンの見た目をしてる、だっけ……」
菜花かざり:「落ちてたら踏まれてたりで大変なことになっちゃいますね」
湖東まき:「……ほんとうに何気なく置いてあったりしたら、あっても見逃しちゃいそう。気を付けなきゃ」
菜花かざり:「あっ、まつりちゃんはこの辺詳しくないですか。その角の向こうの喫茶店は、アイスが美味しいんですよ~」
葛城まつり:「あっ、リボン……いや、あれは普通にお店の飾りだな」
稲波なみ:「美味しいよね~あそこ」
葛城まつり:「この辺りに詳しくないっていうか、私まだこの島に来て一か月経ってないからさ」
葛城まつり:「え~、そんなになんだ。ちょっと気になるな……」
菜花かざり:「季節のやつもいいですがバニラが好きです」
菜花かざり:「そっか、私となみちゃんは前から知ってるけど目が向いちゃいますね、あのリボン」
稲波なみ:「わたしはブドウかな~」
稲波なみ:「あ、そうだねえ。あれ、オシャレで可愛いもん」
湖東まき:「お店に入ったことはないけど、外から描いたことならある……」
湖東まき:「うう。入っておけばよかったかも」
菜花かざり:「じゃ、今度行きましょうよ~」
菜花かざり:「一人だと1種類で満足しちゃうんです」
湖東まき:「えっ」意外そうな顔をして。
菜花かざり:「えっ?」その顔にこそ意外な顔。
稲波なみ:「うん、みんなで行こう」
稲波なみ:「ごはん、みんなで食べるほうが美味しいよね」
葛城まつり:「嫌だった? まきちゃん」
湖東まき:「あっ。そ、そっか」我に返ってこくこくと頷く。「みんなで行けばちょっとずつ試せるもんね」
湖東まき:「嫌、じゃないけど」
湖東まき:「その……この島に来てから、あんまり友達と遊んだりしなかったから……」
葛城まつり:「あ、なるほどね。ちょっと分かる気はするかも」
菜花かざり:「おや、まつりちゃんもですか」
稲波なみ:「そうなの?」
葛城まつり:「や、その……一人でできる趣味を持ってて、そっちに熱が入ると」
菜花かざり:「私、転校したこと無いからわかんないんですよね~。本土だとそうなんです?」
葛城まつり:「普通っぽい友達付き合いが疎かになっちゃうみたいな……」
湖東まき:「う。そう、そんな感じ……ちょっと意地になっちゃってたのもあって」
湖東まき:「……まつりちゃんもそういうタイプだっていうのは意外だけど」
葛城まつり:「やー、学校で仲良い子は結構いるけどね」
菜花かざり:「確かに…探索に付き合う子は珍しいかもですね?」
湖東まき:スケッチブック入りの鞄の位置を、肩をゆすって直しながら聞く。
葛城まつり:「『一緒に山登ろ!』とか『廃墟探検しよ!』って言うとみんな引いちゃうじゃん?」
稲波なみ:「慣れてないと大変そうだもんね」
菜花かざり:「遠足でもバテてる子、居ますからね~」
稲波なみ:「まつりちゃんは、みんなで探検したいの?」
葛城まつり:「無理に勧めるようなもんでもないしね~」
葛城まつり:「ん。それは……まあ」ちょっと視線を迷わせて。
葛城まつり:「できたら楽しいかな~とは思ったりするよ」
稲波なみ:「そうなんだ。わたしは一緒に行くよ?」
湖東まき:「……」
稲波なみ:「プリピュアのときは出来ないけど、そうじゃなかったら」
葛城まつり:「えっ、いいの?」
稲波なみ:「うん。楽しそうだし、なにより」
稲波なみ:「一人で行ったら、大変じゃない」
菜花かざり:「一人より二人の方が安全ですからね」
葛城まつり:「う」
稲波なみ:「怪我したら困るよ」
菜花かざり:「電波届かない所ありますし」
稲波なみ:「うんうん」
葛城まつり:「大丈夫……なんだけどなあ」ちょっとばつの悪そうに頭をかいて。
菜花かざり:「んまぁ。何かあってからでは遅いんですのよ?」ちょっと声音を変えて、先生のように真似をして存在しない眼鏡を上げる仕草。クイッ。
湖東まき:「……なみちゃんが一緒なら、お弁当も期待できそうだしね」すこし表情を緩めて冗句を飛ばす。
稲波なみ:「あ……うん!」顔を輝かせて。
葛城まつり:「うう、かざりちゃんまで~」
稲波なみ:「たくさん作るよ!」
菜花かざり:「いいですねー。ピクニックみたいで」
菜花かざり:「まきちゃんは運動とか大丈夫なタイプです?山登り。」
菜花かざり:「お絵描きの授業とかでよく行く場所もあるんですよ」
湖東まき:「正直に言っちゃうと、わたしは全然……」
湖東まき:「四月から島にいるし、描くのによさそうな場所もけっこう探したつもりだったんだけど」
湖東まき:「……あの船の洞窟とか、花畑とか、連れてってもらうまで知らなかったもん」
稲波なみ:「うん。わたしたちの知らない場所が、この島にはいっぱいあるよね」
稲波なみ:「だからきっと、封印のリボンも、どこかにはあるんだと思う」
稲波なみ:「みんなで色々、見て回ろうね」
葛城まつり:「ふふ。そう言われると、こうやってリボン探しするのも楽しみになってきたかも」
湖東まき:「そ、そうだ。リボンね」忘れそうになっていた。
稲波なみ:「うん。終わったらさっきのカフェ入ろうよ」
葛城まつり:「リアン達もいっぱい飛び回って疲れてそうだしね」
菜花かざり:「いいですね。疲れたら甘いものが美味しいです」
湖東まき:「……うん」
菜花かざり:「私も楽しみです。住んでても隅々まで見て回ることって珍しいですからっ」
稲波なみ:「そう考えたら、元気が出てきちゃったな」
稲波なみ:「ここからもがんばろっ」
菜花かざり:「はい、頑張りましょう!……あ、でも。私実は、あんまり体力なくって」ぽん、と両手を合わせて。
菜花かざり:「バテちゃっても、置いていかないでくださいね?」お願いするように首をかしげる
稲波なみ:「大丈夫だよ~引っ張ってあげるからね」
葛城まつり:「置いてかないよ。何ならおぶってあげる」
葛城まつり:「私、長距離走の途中で倒れちゃった子を背負って学校まで帰った事あるよ」
菜花かざり:「た、たのもしい…!」
菜花かざり:「それはすでに消防士さんとかのスキルなのではっ?」
菜花かざり:「マラソン大会、お腹痛くなってリタイアしちゃうんですよね……」
菜花かざり:「というわけで皆さん、頼らせていただきますねっ」
葛城まつり:「そ、そうなのかな……?ふふ、でも頼もしいって言ってくれるのはうれしいな」
湖東まき:「わ、わたしには期待しないでね?」小さいし。
稲波なみ:「ううん。みんな頼りにしてるよ」
稲波なみ:「あのね。みんなが居てくれるって思うだけで」
稲波なみ:「なんだか、力が湧いてくる気がするんだ」
葛城まつり:「みんな、か……」僅かに目を細める。初めて戦う彼女を見た時の、どこか痛ましく寂しそうな背中を思い出して。
葛城まつり:「ふふ。良かった」ふわりと微笑む。
稲波なみ:「うん、だからね、今は……」
稲波なみ:「アイテムをね~」
稲波なみ:「……」
稲波なみ:歩きながらフラフラする。
葛城まつり:「あっ」咄嗟に腕を伸ばして支えようとする。
稲波なみ:「あわっ」
葛城まつり:「……大丈夫?少し休んでいく?」心配そうに顔を覗き込む。
稲波なみ:「あはは。ありがとう」
稲波なみ:「大丈夫だよ!」ぐっと握りこぶしを作る。
葛城まつり:「ほんとかなあ」
稲波なみ:「ほんとだってば」
菜花かざり:「あはは。ポカポカしてますからねぇ」
菜花かざり:「それじゃ、早めにお休み頂けるように、アイテム探しも頑張りましょうか~」
湖東まき:「そう、だね。せっかく人手が増えたんだもの」
湖東まき:「なみちゃんが無理しなくてもいいようにしなきゃ」
稲波なみ:「無理してないのに……」
葛城まつり:「手、繋いでおこうか?また転んだら危ないでしょ」冗談っぽく笑いながらなみちゃんに言う。
稲波なみ:「本当?じゃあさ!」
稲波なみ:「つなごうよ!みんなで!」
湖東まき:「ふえっ」
葛城まつり:「わお」
稲波なみ:「だめ?」
菜花かざり:「ではでは、お手を拝借」まつりちゃんがいる側とは反対側のなみちゃんの手を握る。
菜花かざり:「さ、まきちゃんもほれほれ」もう片方を差し出して手招き
葛城まつり:「ううん、だめな事ないさ」こちらもすっとなみちゃんの手を握る。
湖東まき:「えっ、あ」少しわたついて、みんなが手を繋ぎ合うのを見て。
湖東まき:「じゃ、じゃあ……はい」おずおずとかざりちゃんの手に手を重ねる。
稲波なみ:「うん」両手に暖かさを感じて。
稲波なみ:「ポカポカしてる」
菜花かざり:「はーいっ」控えめなその手に指を組むように握る。
菜花かざり:「頑張りましょう、皆でっ」


GM:シーン終了、ロイス取得と購入が可能です。
菜花かざり:ラスト1枠取っておこう。「友達 葛城まつり ○P連帯感/N運動が苦手だから凄いなって思います」
稲波なみ:私も最後取ろ
菜花かざり:購入はシューターズジャケットで
菜花かざり:2dx>=13
DoubleCross : (2DX10>=13) → 2[1,2] → 2 → 失敗

菜花かざり:お買い物が苦手です。しっぱい
葛城まつり:そうだな……ピュアミルフルールのロイスを○興味/不安→〇友情/心配 に感情変更します。
稲波なみ:-友だち/湖東まき/これからなかよくしようね:○/やっぱり一緒にやってはくれないのかな/ロイス
湖東まき:まつりちゃんに ○興味/隔意
かざりちゃんに ○親しみ/照れ でロイスを

稲波なみ:シューターズ狙ってみよ
稲波なみ:2dx>=13
DoubleCross : (2DX10>=13) → 8[5,8] → 8 → 失敗

稲波なみ:ダメ!
葛城まつり:残り2枠も取っておきます。菜花かざり:〇連帯感/不安 湖東まき:〇連帯感/隔意 で
湖東まき:あ、それとなみちゃんの 尊敬/○罪悪感 をP表に変更!
葛城まつり:購入はシューターズジャケットで。
菜花かざり:まつりちゃんに《援護の風》。判定+3D。
葛城まつり:わあい
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を2(→ 2)増加 (64 → 66)
葛城まつり:6dx+1>=13
DoubleCross : (6DX10+1>=13) → 6[1,3,3,5,6,6]+1 → 7 → 失敗

葛城まつり:ニャーッ
菜花かざり:そんな日もあります
葛城まつり:財産突っ込んでもダメです……ごめんね
湖東まき:ではパーピーの手もとい《妖精の手》!
菜花かざり:文字通り。
葛城まつり:わ~ありがと
パーピー:パピッ
葛城まつり:1dx+11>=13 ふりたし~
DoubleCross : (1DX10+11>=13) → 4[4]+11 → 15 → 成功

湖東まき:湖東まきの侵蝕率を4増加 (62 → 66)
葛城まつり:買えました チームワーク!
葛城まつり:かざりちゃんにあげます
菜花かざり:ありがとうございます!装備!変身ドレスが豪奢です!
湖東まき:こちらの購入手番ではブルーゲイルを
湖東まき:例によって《マシンモーフィング》を使いまして
湖東まき:3dx+8>=20
DoubleCross : (3DX10+8>=20) → 7[2,5,7]+8 → 15 → 失敗

湖東まき:財産5点使って入手!
菜花かざり:お金持ちです!
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を3増加 (66 → 69)
湖東まき:いじょうです~
GM:はーい、それではシーンカット!

マスターシーン

GM:まつりたちと分かれた妖精四匹は、空からの視点と自分たちの感覚を生かして封印器具を捜索していた。
リアン:「ロッシー、どの辺から気配がしたかは分からないアン?」
ロッシー:「うう~ん、こっちの方だった気もするし、あっちだった気もするロシ」
ウェールシュ:「それじゃ何にも分からないルッシュ!」
パーピー:「くんかくんか、くんかパッピ」しきりに鼻を動かしている。
パーピー:「パピたちが封印アイテムを見つければ、まき達喜んでくれるパピ?」
ロッシー:「きっと喜ぶロシ」
ウェールシュ:「プリピュアなりたての皆がすぐ見つけられるとも思えないルシュ。ウェールシュ達でちゃっちゃか見つけてやるルシュ!」
ロッシー:すごいですね、ロッシーさん!と褒めてくれるかざりを思い浮かべて。
リアン:「ううん……でも、リボンってそんなに大きくないから、見落としちゃうかもアン……」
ウェールシュ:「リアンはまたすぐそうやってネガティブになるルシュ。よくない癖ルシュ!」
リアン:「あう……ごめんなさいアン……」
リアン:ぺたんと耳が垂れる。
ウェールシュ:「フン!妖精たちが四人力を集めれば、すぐ見つかるはずルシュ!」
ロッシー:「そうそう、きっと見つかるロシ。だからウェールシュもそんなにカッカとしないロシ~」
ウェールシュ:「リアンは、場をよく見てるんだから、もっと自信を持った方が良いルシュ!」
パーピー:「ウェールシュは素直じゃないパピ~」
ロッシー:「素直じゃないロシ~」
ウェールシュ:「うるさいルシュ~~~~!!」カッカする
リアン:「……」 ウェールシュの言葉にちょっとだけ元気を取り戻して、顔を上げようとして。
リアン:「あれ?」
パーピー:「どうしたパピ?」
リアン:「皆、あれ見てほしいアン」
ウェールシュ:「んむ~~~?」
GM:リアンが指さした先には、島で一番高い煙突。
GM:その先端に引っかかった何かが、風でひらひらと揺れている。
ロッシー:「なんだロシ~?」
ロッシー:ふよふよと煙突に近づいてみれば。
パーピー:「これは…」
GM:それは、花を模した飾りを象ったリボンだった。
リアン:「ひょっとして……」
パーピー:「リボンっパピ!」目を輝かせる。
ロッシー:「やったロシ、リアンのおてがらロシ~」
ウェールシュ:「これは間違いなく…封印アイテムルシュ。リアン、すごいルシュ!」
リアン:「え、あ」
リアン:「えへへ……」 ぴょこぴょこと尻尾が揺れる。
パーピー:「リアンのおかげで、まき達を喜ばせられるパピ!うふふ」
ロッシー:「そうロシ、かざりたちに伝えに行くロシ」
パーピー:「はーい!みんなでかけっこパピっ」
シザーリオ:「──動くな、妖精」
シザーリオ:その時、不意に響いた声。
シザーリオ:同時に妖精たちの感覚に流れ込む、膨大な邪気。見ると後方、電柱の上に佇む人影がある。
シザーリオ:透き通るような銀髪に、漆黒の外套を羽織った少年。腰には長大な片刃の双剣を佩き、凍てつくような眼差しで妖精たちを睥睨している。
ウェールシュ:「誰だルシュっ!」みんなの前に出る。
ウェールシュ:「さっきロッシーが感じていた新しい気配…もしやこいつルシュ…?」冷や汗が流れる。
リアン:「ど、どうしようアン。ぼくらだけじゃ何もできないアン」
シザーリオ:「……それを」
シザーリオ:「渡してもらおうか」
シザーリオ:ダンスにでも誘うようにその手を伸ばす。視線は一点、リボンのような封印器具に注がれている。
パーピー:「わ…わ…渡しちゃだめパピ~~~!」
ロッシー:「そうロシ。これは渡せないロシ」
ウェールシュ:「そうルシュ。お前らが何を目的にしているが分からないルシュが…これは、妖精とプリピュアのものルシュ!」
リアン:「あ、う」
ウェールシュ:「島の守り神の封印は、お前らには絶対に解かせないルシュ…!」
リアン:守り神様のこと。その気持ちを聞いて、一緒に戦ってくれると言ってくれたまつりのこと。
リアン:「……そう、アン」
リアン:「こ、この島も、守り神様も。お前たちの好きになんかさせないアン!」
リアン:尻尾は後ろに丸まったまま、それでも必死に言い切った。
シザーリオ:「……フン」その答えを当然予想していたように。だが至極不愉快そうに、端正な顔に眉根を寄せる。
シザーリオ:「妖精……一人では何も出来ん、惰弱で脆弱な存在」
シザーリオ:「貴様ら端役がダラク様の意思を邪魔立てしようとするなど……虫唾が走る」
シザーリオ:「いいだろう。そこまで吠えたなら、せいぜい番犬らしいところでも見せてみろ!」
シザーリオ:シザーリオが掌を翳すと、コンクリートの柱にどす黒い邪気が注ぎ込まれていく。
シザーリオ:総量としては、他の幹部と大差ない。だがその邪気はより強く、より根深く物質と結合し、隅々まで浸透していく。
シザーリオ:「さあ、覚醒(めざ)めろシンショック!その衝動のまま暴れ尽くせ!」
電柱型シンショック:「……」 ざわりと揺らめくように電柱に繋がれた電線が揺れて。
電柱型シンショック:「シーーーーーンショーーーーーッック!!」
電柱型シンショック:ギラリと赤い目を輝かせる、新たなシンショックが誕生する。
ウェールシュ:「ううっ…」それを見て怯むが。
ウェールシュ:「ふ…封印アイテムの力を使えば、妖精だけだって闘うことができるルシュ!」
ウェールシュ:「ここはぼくらだけで切り抜けて、プリピュアの皆に喜んでもらうルッシューーー!」」
GM:その言葉に呼応するようにリボンがきらりと輝く、が。
GM:4匹に力を与えるには一つでは足りないのか、それとも技量の問題か。
GM:普段より強い力が湧くものの、戦えるほどには及ばない。
シザーリオ:「ふん……」付近の屋根に降り立ち、静観の構え。
シザーリオ:「役者不足もいいところだ」
電柱型シンショック:「シン、ショーーーック!」
電柱型シンショック:電柱型シンショックが、その身に繋がれた電線を次々に妖精達へと伸ばす。
リアン:「わ、わぁあ」 情けない悲鳴を上げながら、必死に電線を躱そうとふらふらと飛行する。
パーピー:「ひやああっ」きょろきょろしながら、小さな体で慌てて逃げ回る。
ロッシー:「ロシ~」 ころころと隙間を転がるように電線を躱す。
ウェールシュ:「くぅっ…どうして力が出ないルシュ…!?」リボンを守りたくて、動きが鈍くなってしまう。
電柱型シンショック:動きが鈍ったウェールシュへと、電線が殺到する。
ウェールシュ:「ふわっ…!やっ…やめろルシューーー!」ばたばたと暴れるが、そのまま電線に身体を囚われしまう。
電柱型シンショック:「ショーックックックック」 不気味な笑いを漏らしながら、ウェールシュの持つリボンを強引に奪い取る。
ウェールシュ:「ああっ!」
リアン:「ウェ、ウェールシュ……」 捕まってしまったウェールシュを心配して一瞬動きが止まり。
パーピー:「ウェールシュ!リボンもっ…!」同じく、動きが止まり。
シザーリオ:シンショックからリボンをキャッチし、口元に酷薄な笑みを浮かべる。
シザーリオ:「どうした妖精?群れたところでこの程度か」嘲るように言って「遊びは終わりだ。やれ、シンショック!」
電柱型シンショック:「シンショーーーーック!!」
電柱型シンショック:圧倒的な量の電線が網のように絡まって三匹へと襲い掛かる!
リアン:「わぁあー!」
パーピー:「いやぁーーー!」
ロッシー:「ひゃあぁあ」
電柱型シンショック:「ショックックック」
電柱型シンショック:四匹の妖精をその手に収め、勝ち誇ったように笑いだす。
シザーリオ:「……封印器具は確保した。これで目的は達成だが……」妖精たちに目をやり。
シザーリオ:「丁度いい。お前達も、ここで片付けておくか」
シザーリオ:「ダラク様復活の礎になれるんだ。光栄に思うがいい」

クライマックス

GM:それではクライマックスシーンとなります。全員登場です。
GM:皆様登場侵蝕をお願いします。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (82 → 83)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (69 → 79)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (69 → 78)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (66 → 73)


GM:時間はすこし巻き戻り、街中にて。
菜花かざり:「あれ?」両手をつなぎながら。
菜花かざり:「誰か、倒れてませんか?」
稲波なみ:「うん?」
葛城まつり:「うーん、中々見つかんないなあ。そろそろリアン達と合流して報告……ん?」
湖東まき:「えっ」
菜花かざり:あれ、と繋いだままの手で指差す。
稲波なみ:「わわっ」ぐいっと引っ張られながら。
葛城まつり:「ほんとだ。大丈夫かな」言いながら、ばっと駆け出している。
稲波なみ:「え、あ、ほんとだ……!かざりちゃん、よく気づくね」
稲波なみ:「わわ!」そのまま引っ張られるように後を追う。
菜花かざり:「伊達になみちゃんが眠るのを阻止してませんわわわっ」引っ張られる。とたとた
湖東まき:「きゅ、救急車……って感じでもない……?」
葛城まつり:「もしもし、大丈夫ですか? えっと、脈と呼吸は……」繋いでいた手を解いて、倒れている人の介抱をしようとする。
葛城まつり:「んん、怪我とかじゃないみたいだけど……」
湖東まき:「あの、これ」
稲波なみ:「……違う。これ……」
菜花かざり:「おぉ、手慣れてます。えーと、私達もなにか…?」
湖東まき:「この前の森の中と同じような……」
葛城まつり:「え……あっ」
湖東まき:遅れて追い付きながら周囲を見回す。
葛城まつり:立ち上がり、周囲を見渡して。
稲波なみ:「シンショック……!」
菜花かざり:「あっ!」前方を指差す
菜花かざり:「なんか……なにかいます!」
葛城まつり:「ほんとだ……あっちにも倒れてる人が」顔をゆがめる。「妖精のみんなが言ってた、もう一つの気配の仕業かも」
菜花かざり:「それに、あっちにもっ」屋根の間から電柱がひとりでに動いてるのが見える。
電柱型シンショック:「ショーーーックックック!!」
電柱型シンショック:見上げた先には、不気味な笑い声を漏らす電柱の姿。
葛城まつり:「……なるほど。今度は電柱をシンショックにしたんだ?」
湖東まき:「ど、どうしようっ」
稲波なみ:「と、とにかく、変身だよっ!」
葛城まつり:「早くリアン達と合流しないと、かな」
稲波なみ:「ウェールシュ……!」
稲波なみ:「ウェールシュは……?」
ウェールシュ:「……シュ……」見上げる方から微かに声がする。
葛城まつり:「まきちゃんは……どうする? 一緒に来る?」
葛城まつり:変身能力のない彼女がこういう現場に同行する事を気にかけるそぶり。
湖東まき:「い、一緒にって」迷う。こんなに突然間近に現れるとは思っていなかった。
ウェールシュ:「…シュ!来ちゃダメルシューーーー!」
稲波なみ:「……えっ」
稲波なみ:「ウェールシュ……!」
湖東まき:「ま、前みたいに……倒れてる人を逃がすとかならできるかもしれないけど……」
湖東まき:「ええっ?」
パーピー:「まきーー! 逃げてパピーーーーーー!」
湖東まき:「パーピー!」
GM:電柱型のシンショック、その網のように絡まれた電線の中。
GM:そこに妖精達がまとめて捕らえられているのが見える。
ロッシー:「かざりぃー、逃げるロシぃー」
菜花かざり:「ロッシーさん…!」
ロッシー:「ロシーたちがつかまっちゃったら、変身できないロシぃー」
リアン:「ぁ、う」
リアン:皆が逃げるよう声をかけているのを聞いて、口を開こうとして。
リアン:「……まつりぃ……」
葛城まつり:「……リアン」そちらを見上げる。
リアン:ただ弱弱しく名前を呼ぶことしか出来ない。
葛城まつり:「……」すう、と深呼吸をする。自分自身を落ち着けるように。
葛城まつり:「みんな」3人を見渡す。
葛城まつり:「私、ここで逃げるのはナシだと思う」
稲波なみ:「えっ……でも」
稲波なみ:「じゃあ、どうするの?」
稲波なみ:「わたし達、妖精の力で変身できなきゃ、シンショックは倒せないよ」
葛城まつり:「分かってる。ウェールシュ達もああ言ってる……だから、無茶かもしれないけど」
葛城まつり:「助けに行くの」
葛城まつり:「リアン達の所に辿り着けさえすれば、そのままプリピュアに変身できる」
湖東まき:「助けに行く、って」
湖東まき:「あ、あれを?」
葛城まつり:「うん」
葛城まつり:「やるよ。私は、たとえ一人だってやる」
葛城まつり:「一緒に戦うって、約束したんだ」
葛城まつり:半ば自分に言い聞かせるように、言葉を紡いで。
葛城まつり:「……だけど」
葛城まつり:「みんなが手伝ってくれたら、とっても心強いかな」
稲波なみ:くすりと笑う。「一緒にやるって言ったでしょ」
稲波なみ:「一人だと危ないよ~?」
菜花かざり:「むう」
菜花かざり:「むう~~~……!」
菜花かざり:「まったく、しょうがありませんねぇ。まつりちゃんに頼られたならしょうがありません」
菜花かざり:「それなら、頼られてあげます。まったく、しょうがありませんが」
菜花かざり:「私も行きますよ」
湖東まき:「……」
湖東まき:「こ……んな状況で」
湖東まき:「約束通りお任せ、なんてできないもん……!」
湖東まき:「わたしもやる! さ、作戦とかあるの!?」
葛城まつり:「ふふ」それぞれの言葉を受けて、静かに微笑む。「みんな、ありがと」
シザーリオ:「……?」邪気の中でも倒れない、四人の少女に目を向ける。「あれは……」
稲波なみ:ざ、と。シンショックの前に、一人の少女が立つ。
稲波なみ:「きみ達の思い通りにはさせない!」
稲波なみ:「ウェールシュを……妖精たちを離して!」
シザーリオ:「貴様……」
シザーリオ:凍て付くような視線がなみを射抜く。
シザーリオ:「そうか。貴様がピュアミルフルールか」
稲波なみ:「……きみは……!」
稲波なみ:「ハウンドの新しい幹部なの……?」
稲波なみ:その視線に、少し身が竦む。
シザーリオ:「その通り」
稲波なみ:なんだか、今まで戦ってきた幹部たちよりも、どこか。
シザーリオ:「だが、あんな連中と一緒にされては屈辱だな」
稲波なみ:恐ろしい。それは、変身できないからだけだろうか。
シザーリオ:「僕はダラク様の忠実なしもべ、シザーリオ」
シザーリオ:「ダラク様の寵愛を賜る、真の猟犬(ハウンド)は僕一人だ」
稲波なみ:「シザーリオ……!」
シザーリオ:「如何にプリピュアといえど、変身も出来ない貴様に何ができる?」
シザーリオ:「新たなプリピュア……ピュアストライプというのは」残る三人を見据え「どいつだ?」
稲波なみ:「違う、変身できるか、出来ないかじゃないよ」
稲波なみ:「人を大事に思える気持ち」
稲波なみ:「深い絆で繋がっていられるかどうか。それがプリピュアなんだよ」
稲波なみ:「だから、わたし達4人、みんなプリピュアなんだ」
稲波なみ:「何も出来なくなんてない」
シザーリオ:「絆だと?くだらない……!」
シザーリオ:「それで何が出来ると言うんだ?群れるしか能がない人間どもめ」
シザーリオ:「茶番もここで終わりにしてやる。やれ、シンショック!」
菜花かざり:「ッ! 来ます!皆!」
電柱型シンショック:「シーーーン、ショーーーーーック!」
電柱型シンショック:ざわざわと電線が地上のなみ目掛け伸びていく。
菜花かざり:「よけてください!」
稲波なみ:「!」その言葉と同時に、走り出している。
菜花かざり:その動作をひと足早くみとめ、皆に伝える
稲波なみ:変身前の子供の力では、避けきれない――見てからでは。
稲波なみ:だけど。来る前に、安全なところまで身を翻して。
稲波なみ:「ありがとう、かざりちゃん!」
菜花かざり:「オッケーです!」
菜花かざり:プリピュアとして先輩で、専念すれば避けることが出来る。
菜花かざり:だから、なみちゃんが注意を集めるその間に。
菜花かざり:「……まきちゃんまつりちゃん!お願いします!」
菜花かざり:シンショックが攻撃に移った後のタイミングを見計らって合図を出す
シザーリオ:「ッ、避けた……!?」
シザーリオ:「何をしている、愚図!さっさと捕らえろ!」
シザーリオ:怒りも露わに、シンショックに檄を飛ばす。
電柱型シンショック:「ォオォオオオ」 慌てたように電線を更に前へと伸ばす。
電柱型シンショック:それに合わせて体勢も前屈みになり、一歩二歩とゆっくり歩みを進めようとしてーー。
葛城まつり:かざりの指示通り。なみが注意を惹き付けている隙に、二人でシンショックの傍まで移動している。
湖東まき:(……すごい。こんな狙い通りに)
湖東まき:一瞬だけ、こんな作戦を立てた彼女への感心を脳裏に過らせながら。
湖東まき:「まつりちゃん──これ!」
湖東まき:投げ渡すのは、太いロープの片端。
湖東まき:島にはちょっとした港があって、絵に描くのに良い場所を探す過程で、そこを訪れたことがあって。
湖東まき:それはちょうど、このすぐ近くだ。いつも決まった場所に投げ出されていたこれも、本当はきっと持ち主がいるのだろうけど、今は心の中で頭を下げておく。
湖東まき:「こっちは、良し……!」
葛城まつり:「ありがと!」一目でその意図を理解する。笑みを浮かべて受け取りながら、間近に立つシンショックの巨躯を見上げる。
電柱型シンショック:視点が高すぎる故に足元の二人に気付いていない。
葛城まつり:「ふふ。……標高、20メートルってとこ?」
葛城まつり:膝を深く折り曲げ、コンクリートの地面を踏みしめる。
葛城まつり:「私達に立ちはだかるには、全然」ロープを握り締める手に、力を込めて。
葛城まつり:「──小さい、ねっ!!」動き出すシンショックの方向とは真逆へ。まきが足元に括りつけたロープを、全身を使って引っ張り抜く。
電柱型シンショック:「ォオ!?」 ピンと張ったロープに、進もうとしていた根本が引っかかる。
電柱型シンショック:元より前屈みになっていた上に、足元も細くて踏ん張りも効かない。必然的に。
葛城まつり:「っ、りゃああああ!!!」
葛城まつり:気合いの声と共に振り絞った少女達の力が、長大なその身体の足元を掬う。
電柱型シンショック:「ショォォオォオオック!?」 ぐらりと長い全身が揺らいで、前方へと倒れ込む!
シザーリオ:「……莫迦な、こいつら……」
シザーリオ:「変身もせずにシンショックを……!」
稲波なみ:「やった……!作戦通りっ!」
菜花かざり:「やりました!」小さくガッツポーズ。

ウェールシュ:「うわわわ~~っ!」同時に、ポーンと投げ出される!
稲波なみ:「ウェールシュ!」ぱしっ
ウェールシュ:「なみ!」
稲波なみ:「う~……ウェールシュ~~~」
ウェールシュ:「な…なななに泣いてルシュ!泣いちゃダメルシュ~!」
稲波なみ:「な、泣いてないよ~!」
稲波なみ:「泣いて……」
稲波なみ:「うう~」
稲波なみ:「よかった~……」
ウェールシュ:「…んむ、むむむ…」頬を染める。
ロッシー:「かざりぃ~~~~」 放り出された勢いのまま、ヘロヘロと飛んでくる。
菜花かざり:「ロッシーさん、キャッチ!です!」
菜花かざり:「無事ですか?お怪我は?」
ロッシー:「ロシ、大丈夫ロシ」 スポンと腕に収まって。
ロッシー:「すごかったロシ。変身だってしてないのに、シンショックに勝っちゃったロシ」
ロッシー:「ロシーたちが思ってたよりずっと、かざりたちは強いロシ!」
菜花かざり:「えへへ」頭を撫でる。
菜花かざり:「たまたまです。偶然です。でも、」
菜花かざり:「頼られたなら頑張らなきゃなー、って思ったら、やれちゃいました」
菜花かざり:「ロッシーさんの。それと、皆さんのお陰ですよ」
ロッシー:「それに、かざりの指示のおかげロシ」
ロッシー:「ロシーはちゃんと聞いたロシ」
菜花かざり:「ふふっ」ゆるくまなじりを下げて「ロッシーさんは本当に、褒め上手さんですね」
リアン:「ひゃああぁあぁ……」
リアン:ころころと丸まった状態で放り飛ばされる。
葛城まつり:「リアンっ」抱き締めるように受け止める。
リアン:「あぁあ、ぁ?」 丸まったまま、まつりの顔を見上げる。
リアン:「ま、まつりぃ……」
葛城まつり:「大丈夫? 怪我とかしてない?」抱え上げて、ひどい傷がないか確かめて。
リアン:「し、してないアン」
リアン:「……ま、まつりぃ……」 落ち着いたとたんにうるうると瞳が潤んでいく。
葛城まつり:「ふふ、よかった」安堵混じりに微笑む。
葛城まつり:「うん。まつりだよ」
葛城まつり:「プリピュアで、君の相棒で」
葛城まつり:「君と一緒に戦うって約束した、葛城まつりだ」
リアン:ポロ、と最初の一粒が零れ落ちて。
リアン:「ありがとアン~~~!こわかったアン~~~~~!」
葛城まつり:「……うん」もう一度、優しく抱きしめる。
リアン:決壊したようにわんわんと泣き始める。
葛城まつり:「大丈夫。もう、大丈夫だから」
シザーリオ:「ち……小賢しい……!」忌々し気に吐き捨てて
シザーリオ:「まあいい。この程度、番狂わせの内にも入らない」
シザーリオ:「如何にプリピュアといえど、たかが二人で僕のシンショックに勝てると思うなよ」
シザーリオ:不敵な笑みを共に、再びシンショックに邪気を注ぎ込む。
シザーリオ:「筋書きは変わらない。プリピュアも妖精も、ここで始末する……!」
シザーリオ:「起きろ、シンショック!奴らを叩き潰せ!」
電柱型シンショック:「……ォォオォオオ!」 雄たけびと共に、シンショックが立ち上がる。
電柱型シンショック:更にその身に纏うオーラがより強く、よりまがまがしく変貌していく!
GM:衝動判定です。難易度は9!
葛城まつり:3dx+1>=9 意志!
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 8[1,4,8]+1 → 9 → 成功

葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を2d10(→ 8)増加 (83 → 91)
稲波なみ:5dx+3>=9
DoubleCross : (5DX10+3>=9) → 9[7,7,7,8,9]+3 → 12 → 成功

湖東まき:プリピュアではないけど判定!
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (78 → 90)
湖東まき:3dx+6>=9
DoubleCross : (3DX10+6>=9) → 7[3,7,7]+6 → 13 → 成功

菜花かざり:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 10[2,7,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を2d10(→ 6)増加 (73 → 79)
菜花かざり:意思が強い
湖東まき:79+2d10
DoubleCross : (79+2D10) → 79+13[6,7] → 92

稲波なみ:固定値6ヤバ
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を13増加 (79 → 92)
葛城まつり:「……ねえ、リアン」腕の中で泣きじゃくる彼に、声をかける。
葛城まつり:「君達の他にも、まだ助けなきゃいけない人達がいるんだ」
リアン:「……う、ん」 何度もしゃくりあげて、涙を拭って。
葛城まつり:「また、力を貸してほしい」
リアン:まだ潤んではいるものの、真っ直ぐにまつりの目を見つめ返して。
リアン:「……うん!」
リアン:頷くと同時に、まつりの手元にあのときと同じ小箱が現れる。
葛城まつり:「ありがと!」受け取り、シンショックの方へと向き直る。
葛城まつり:「プリピュア・オープンギフト!」
葛城まつり:鍵となる言葉を発する。箱を開くと同時、溢れ出した光が全身を覆った。
葛城まつり:桃色のリボンを振るい、軽やかな音色と共に装いを変えていく。
葛城まつり:白地に桃色のストライプが差すようなドレスの装い。ボリュームの膨らんだポニーテールが風に揺れて、
ピュアストライプ:「世界を繋ぐ勇気の紋様! ピュアストライプ!」
ピュアストライプ:高らかに、名乗りを上げた。
稲波なみ:「……ねえ、ウェールシュ」くっと、涙を拭って。「あのね」
ウェールシュ:「…む?」
稲波なみ:「わたし、泣いてたよ。でもね」
稲波なみ:「悲しくて泣いてたんじゃないもん」
ウェールシュ:「…? 違うルシュ?」
稲波なみ:「うん。これはね、嬉しくて泣いてたんだ」
稲波なみ:「ウェールシュが……リアンや、みんなが無事に戻ってきて」
稲波なみ:「それから」
稲波なみ:「これから、みんなで戦えることが。一人じゃないことが」
稲波なみ:「とっても嬉しいの」
ウェールシュ:「………」なみを見上げる。「…なみ」
稲波なみ:「……うん」
ウェールシュ:「もう、なみは一人じゃないルシュ。困ったことがあっても、一緒にいる仲間に頼ることができるルシュ」
ウェールシュ:「……で、でもまあ」
ウェールシュ:「これからもウェールシュのことはどんどんと頼っていいけどルシュ………」
ウェールシュ:つーんっと、顔を背けながら言う。
稲波なみ:「ウェールシュ~!」ぎゅっと抱きしめて。
ウェールシュ:「はうわ~!」バタバタする。
稲波なみ:「一緒に頑張ろうねっ」
稲波なみ:「……お願い!」
ウェールシュ:「も…もちろんルシュ!なみはぼくがいなくちゃダメなんだから!」
ウェールシュ:「さあ、いくルシュ!」
稲波なみ:「うん、行くよ!」
ウェールシュ:こちらの手元にも、まつり達と同様にリボンで飾られた、紫色の小箱が現れる。
稲波なみ:それを受け取って、まつりの元へ走り出す。
稲波なみ:「プリピュア・オープンギフト!」
稲波なみ:リボンがほどかれていく。
稲波なみ:箱の中から、華やかな彩り。それが溢れて止まらない。
稲波なみ:なみを包む、真っ白な装い。元の衣は光にほどかれて。
~~~❀
稲波なみ:手をかざす。その手に、紫色のリボンがある。
稲波なみ:眼をキッと。その瞳に、固い決意の色がある。
~~~❀
稲波なみ:くるくる。甲を返すように回すと、紫紺の渦を描いて。
稲波なみ:ひらひら。渦から花びらが舞う。白い胸当てと、パフスリーブが生まれた。
~~~❀
稲波なみ:ひゅん、とリボンが振るわれ、波打つ。紫の蔦が揺れる。
稲波なみ:さあっ、と。花開くように、色が移る。服が彩られる。
~~~❀
稲波なみ:リボンを左右にぱたと振る。手元に絡み、紫のロンググローブを構成する。
稲波なみ:からだをくるりっと一回転。花柄をあしらい、波打つコルセットを纏う。
~~~❀
稲波なみ:ふ、と笑う。茶色がかった長髪が、光って靡いて。
稲波なみ:に、と目を細める。美しい紫色の短髪がそこにある。
~~~❀
稲波なみ:さら、と髪を梳く。きゅ、と花を模すような紫のリボンが生まれる。
稲波なみ:とん、と胸を叩く。ぱら、と花を象るような紫のリボンが萌え出づる。
~~~❀
稲波なみ:はらはらと視界を埋め尽くす花弁が、衣装の各所に彩られて。
稲波なみ:きらきらと陽光に輝き照らす宝石が、リボンの中心に収まる。
~~~❀
稲波なみ:「ココロを巻く慈しみの紋様――」
稲波なみ:紫色の花びらが無数に舞う。描き出すは千花模様。
稲波なみ:手に持つリボンを宙に舞わせる。戦いの構え。
稲波なみ:今はココロが、どこか舞いあがる。一人ではないから。
ピュアミルフルール:「――ピュアミルフルール!」
GM:ー戦闘配置ー
   電柱型シンショック[5]

      10m

  ストライプ[7]・かざり[10]
  まき[10]・ミルフルール[8]
GM:戦闘を開始します。
GM:まずはセットアップから。敵には特に何もありません。
葛城まつり:ないです。
ピュアミルフルール:なし!
湖東まき:プリピュアではないけどブルーゲイルを使用。行動値を5→10に!
菜花かざり:まだ変身してないけど《光の銃》射程視界の武器を作成
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を5増加 (92 → 97)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を2(→ 2)増加 (79 → 81)
シザーリオ:「ピュアミルフルール……それに、ピュアストライプ」
シザーリオ:戦士へと変貌を遂げた二人の少女を、高みから見下ろす。
ピュアミルフルール:ストライプの隣に降り立ち、リボンを構える。
ピュアミルフルール:「ハウンド!きみ達の野望は、わたし達が止めます!」
ピュアストライプ:「初めましてかな、ハウンドの幹部さん」
ピュアストライプ:「私がピュアストライプ。君の探してた、新しいプリピュアだ」
シザーリオ:「挨拶などいらん。すぐに『さようなら』になる」
シザーリオ:「情報通りだな。フン、ニーフィめ……この程度の相手に、何を手こずっている?」
シザーリオ:「一人増えたところで、何か変わったとでも思ったか?ピュアミルフルール」
ピュアミルフルール:「……ううん」にっと笑う。
シザーリオ:「カータすら倒せなかったお前が、この僕に敵うと思うか?」
ピュアミルフルール:「勝てるよ。もう一人じゃないんだ」
ピュアミルフルール:「それにね。言ったでしょ」
ピュアミルフルール:「みんなが、プリピュアだって!」
シザーリオ:「……何?」
シザーリオ:怪訝に、眉間に皺を寄せる。
菜花かざり:「──えぇっ!」
菜花かざり:「一人じゃありませんしっ」ぎゅ、とロッシーさんを抱く腕に力を込めて。
菜花かざり:「もう一人、でもありませんっ!」
菜花かざり:「……ロッシーさんっ!」
ロッシー:「ロシ!」 ポンと軽い音とともに、黄色い小箱が出現する。
ロッシー:「かざりも変身ロシ!」
菜花かざり:「はいっ!」その小箱を受取る。
菜花かざり:「行きますよっ!」
~~~❁
菜花かざり:そう決めて、小箱を目の前に掲げる。そしてリボンに指をかけて。
菜花かざり:空間はポップな絵柄で満たす不思議な光で満たされる。
菜花かざり:いつの間にか身にまとうのは、オーロラじみた七色のワンピース。
菜花かざり:まとめた髪がほどけて。広がる波のようにシルエットを広げていく。
菜花かざり:決まった形を持たない、流動する変化の予兆。
~~~❁
菜花かざり:「プリピュア・オープンギフト!」
菜花かざり:小箱に結ばれたリボンをしゅるり、とたおやかに解き放つ。
菜花かざり:溢れ出すのはまばゆい光。
~~~❁
菜花かざり:右手に小箱、左手にリボンを持ったままバレエのようにくるくると回転。
菜花かざり:意思を持つようにうねり回るリボンが身体に振れると同時。
~~~❁
菜花かざり:シャンッ、シャンッ、シャンッ!
菜花かざり:明るく軽快な鈴の音が光に形を与えていく。
菜花かざり:腰回りを確かに覆うコルセット。
菜花かざり:夢のように複数のフリルの層を持つフレアスカート。
菜花かざり:両足に泡のように光が弾けて、花の意匠を持つオーバーニー。
菜花かざり:足首にリボンの結ばれた黄色のシューズ。
~~~❁
菜花かざり:両腕に巻き付いたリボンが形を変えて、ロング手袋。
菜花かざり:両手首にシュルリ、と綺麗に花の形にリボンを止める。
~~~❁
菜花かざり:ぱん、ぱんっ、ぱぱぱんっ
菜花かざり:リズムに乗るように手拍子。その動きは光の帯を緩やかに動かす。
菜花かざり:手の音に合わせて、光はアクセサリーとして身体を飾って。
~~~❁
菜花かざり:ドレスアップの仕上げは、腰の後ろに大きくリボン。
菜花かざり:湧き上がる光は髪を包んで、生来の色をさらに明るく鮮やかにした黄金。
菜花かざり:柔らかくリボンが髪をまとめ上げてサイドテール。
~~~❁
菜花かざり:きゅんっ、きゅんっ、きゅるるんっ
菜花かざり:優しく抱かれるように穏やかな表情。そのまつげが高く張る。
菜花かざり:穏やかな表情の目を開ければ、強く意思を感じる瞳。
菜花かざり:星型のハイライトが一瞬、キラリと輝く。
菜花かざり:ぱちり、とウィンクと共に星がはじけて。
~~~❁
菜花かざり:「きらめき飾る、やさしさの紋様──」
菜花かざり:しゅるるるんっ
菜花かざり:髪の毛に指を通し滑らかに滑らせると、キラキラと光の粒子が溢れ出す
菜花かざり:両手で作った長方形。カメラのように覗き込んで。
~~~❁
菜花かざり:きらりんっ。
菜花かざり:湖と太陽の色をした瞳が輝き出す
菜花かざり:くる、くる、くるり。
菜花かざり:ドレスアップした自分を見せつけるように。
菜花かざり:ダンスのように回り回って。
菜花かざり:しゃららら、らんっ
ピュアロココ:「──ピュアロココ!」
ピュアロココ:誰もが見惚れずにはいられない笑顔を共に、名乗りを上げる。
シザーリオ:「……!」怜悧な美貌に、明確な驚愕の色が浮かぶ。
シザーリオ:「三人目の……プリピュアだと……!?」
ピュアロココ:ざっ、と空中からピュアミルフルールとピュアストライプの隣に立つ。
ピュアロココ:「えぇっ!私達が来ましたからには!」
ピュアロココ:ピシッ、と形の整った爪の人差し指を向けて
ピュアロココ:「貴方の好きにはさせませんっ!」
シザーリオ:「チ……!生まれたての子犬が増えたところで、何が出来る!」
シザーリオ:「やれ、シンショック!」
電柱型シンショック:「シンショォオーーーック!」
電柱型シンショック:初めのイニシアチブにて加速する刻Lv1
電柱型シンショック:即座に行動します。
電柱型シンショック:マイナーアクションにて形状変化:柔Lv3+ポルターガイストLv1
電柱型シンショック:シーン中ガード値+6、インプラントミサイルを破壊しシーン中攻撃力+12
電柱型シンショック:メジャーアクションにてアタックプログラムLv2+コンセントレイトLv3+妖の招きLv4+異形の祭典Lv3
電柱型シンショック:達成値+4、対象:4体、対象を自身の居るエンゲージに移動
電柱型シンショック:対象は勿論PC達4人、判定行きます。
電柱型シンショック:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[2,2,3,3,4,4,4,5,5,7,8]+10[6,7]+1[1]+4 → 25

ピュアストライプ:ドッジします。
ピュアストライプ:6dx>=25
DoubleCross : (6DX10>=25) → 9[2,6,7,8,8,9] → 9 → 失敗

ピュアロココ:避けてみよう
ピュアミルフルール:『フルールウェーブ・カーテン』!
ピュアミルフルール:《ゲットダウン》でドッジ。
ピュアロココ:3dx-1>=25
DoubleCross : (3DX10-1>=25) → 10[5,9,10]+6[6]-1 → 15 → 失敗

ピュアロココ:が、がんばってた。
湖東まき:まだプリピュアではないけど《氷盾》ガード!
ピュアミルフルール:4dx+21>=25
DoubleCross : (4DX10+21>=25) → 10[4,9,10,10]+10[9,10]+5[5]+21 → 46 → 成功

湖東まき:超避けてる
ピュアロココ:固定値無しで避けてる
ピュアストライプ:つよすぎ
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (90 → 92)
湖東まき:《炎陣》でピュアストライプをカバーします。
湖東まき:諸々のエフェクトの前にオートで変身!
GM:OK、ではダメージロール行きます。
電柱型シンショック:25+3d10
DoubleCross : (25+3D10) → 25+21[2,9,10] → 46

湖東まき:ガードと装甲で27減らして19、2倍して38
ピュアロココ:リザレクトします!
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (81 → 82)
ピュアロココ:ピュアロココのHPを23減少 (24 → 1)
湖東まき:リザ圏内ではあるんだけどここで倒れるのヤだな……!
湖東まき:《氷雪の守護》使います。
湖東まき:38-3d10
DoubleCross : (38-3D10) → 38-25[9,7,9] → 13

ピュアロココ:めちゃくちゃ軽減する
湖東まき:HP13になって生存!
パーピー:すごいパピッ
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を7増加 (97 → 104)
ピュアミルフルール:オート使った時点で侵蝕上昇するから
ピュアミルフルール:LV上がった状態で守れるんじゃ?
湖東まき:あ、オートはそうなんですっけ
ピュアミルフルール:ガッツリ守ろ~
ピュアロココ:守護!
湖東まき:えーとじゃあ
GM:そのはずですし、効果のダイス1個振り足して良いですよ
ピュアミルフルール:氷盾の時点で超えるからまずそこが14点ダメージになって
ピュアミルフルール:倍の28を-25したところに
ピュアミルフルール:氷雪の追加-1d10?
湖東まき:なるほど
湖東まき:では氷雪の守護分の追加を
湖東まき:3-1d10
DoubleCross : (3-1D10) → 3-9[9] → -6

ピュアミルフルール:つよ~
ピュアロココ:無傷に見えるんじゃが
湖東まき:無傷になっちゃった
ピュアロココ:つよい。
湖東まき:侵蝕率は変わらず104!
ピュアストライプ:初変身無敵タイムよ
GM:……つまり、この攻撃で引き寄せられるのってかざりちゃんだけか。
シザーリオ:おのれプリピュア……!
ピュアロココ:初変身に初変身が重なったため上書きされました。
ピュアロココ:そのようね。
湖東まき:ご、ごめんねかざりちゃん
ピュアミルフルール:攻撃で決めるのよ!
ピュアロココ:いいの。私が可愛いばっかりに。
GM:―戦闘配置―
   電柱型シンショック[5]
      ロココ[10]

      10m

ストライプ[7]・まき[10]・ミルフルール[8]
パーピー:「……まきっ」ふわふわと寄って、まきの前に浮かぶ。
湖東まき:「……あっ」
パーピー:「まきのことは、パピが守るパピ!」
湖東まき:三人を見上げ、路地に尻餅をついて放心していた。我に返る。
湖東まき:「う……うん。でも」
湖東まき:「大丈夫、なんだよね……?」
湖東まき:再び視線を戻す。聳え立つシンショックは、先程よりもさらに威圧感を増して見える。
パーピー:「……今回のシンショックと、あいつは、いつもよりすっごく強くて怖そうパピ」
パーピー:「だから…ほんとは、大丈夫かわかんないパピ…」
パーピー:まきに背を向けたまま、庇うように手足を広げている。
湖東まき:「…………」
湖東まき:(……悩んでも仕方ない。やれるだけのことはやったんだもん)
湖東まき:(いや……それは、嘘、だけど)
湖東まき:(だからって、わたしが何かして、どうにかできるなんて……)
パーピー:「…まき」
湖東まき:「なに……?」
パーピー:「パピは、いま、パートナーがいない分、パピが頑張ろうと思うパピ」
パーピー:「パピが戦うの!だから」
パーピー:「だからね、パピが…まきに頼っちゃいそうだけど…頼らないからっ」
パーピー:「パピのこと、見てて!パピのこと応援してパピ!」
パーピー:小柄な体で、全身を広げるようにして、まきを庇っている。
湖東まき:「パーピー……」
湖東まき:「わたしは」
電柱型シンショック:「シンショーーーーーック!!」
電柱型シンショック:その言葉を遮るように叫びが響く。そして。
電柱型シンショック:奔流のように電線が四人へと殺到する!
パーピー:「っ!」ぎゅっと目をつぶる。
ピュアミルフルール:「フルールウェーブ・カーテン!」
ピュアミルフルール:その電線の一本を包むように、リボンが広がり。
ピュアミルフルール:カーテンのように幕を。自分への攻撃を完全に遮断する。
ピュアミルフルール:今まではそれでよかった。
ピュアミルフルール:自分を守るために、そうして。
ピュアミルフルール:遅れて気づく。「みんな……!」
ピュアロココ:「まっかせてくださいミルフルール!私だって…!」
ピュアロココ:変身前のように、その動作をいち早く察知して。
ピュアロココ:「あら?」グッ、と踏み出した身体が、思ったより勢いよく飛ぶ
ピュアロココ:「あれ、あれ~~~!?」
ピュアロココ:プリピュアとして強化されたパワーについていけず!盛大にジャンプ!
ピュアミルフルール:「ロココ……!」
ピュアロココ:「わっ!」無防備になった身体を捉えるように電線が巻き付く
ピュアロココ:「わ~~~~~っ!?」
ピュアロココ:そのままぐおんぐおんと振り回されている!
ピュアロココ:「すごっ、大丈夫、大丈夫ですけど大丈夫ではありません~!」
湖東まき:「……!」ピュアロココのそのさまを見て息を呑む。
ピュアストライプ:「っと、多いな……!」多数の電線が目の前に迫り、僅かに顔をしかめる。
ピュアストライプ:それらを躱すべく動こうとして──不意に、足を止めた。振り返る。
ピュアストライプ:背後には、プリピュアの力を纏っていない彼女たちがいる。
ピュアストライプ:それがシンショックの攻撃を直に身に受ければ、どうなるか。
パーピー:「……っ!」目をつぶったまま、まきを庇おうとしている。
ピュアストライプ:「まきちゃん!パーピー!」
ピュアストライプ:逃げて、と叫ぶには既に遅い。
ピュアストライプ:そしてそれ以上、迷う余地もない。パーピーの前に仁王立ちになって、両手を開いて構える。電線を掴んで受け止めようと。
湖東まき:「──っ」立ちはだかった彼女の背中に、電線に捕らわれたかざりちゃんの姿が重なる。
ピュアストライプ:「っ……!」眼前で迸る電流に、目を瞑りそうになる。だけどそこを動こうとはしない。
湖東まき:「パーピーっ」
パーピー:「へあっ」
湖東まき:上擦る声が喉から漏れ出す。
湖東まき:「あの」
湖東まき:「あの箱、出してっ」
パーピー:珍しい声色で話しかけられて、こっちも上擦った声を上げる。
パーピー:「まき……箱って……」目を見開いて、振り向く。
パーピー:「へっ、変身、するパピ!?」
湖東まき:開いた掌をそこに突き出している。
湖東まき:「わたしも、やる!」
パーピー:「まき……!」
パーピー:ポンッと軽い音とともに、その手の上に、青色の小箱が出現する。
パーピー:「まき、リボンを解いてパピ!まきの変身、パピに見せて!」
湖東まき:「うんっ」
パーピー:「唱えるパピ!『プリピュア・オープンギフト』って!」
湖東まき:小箱に指をかけ、その戒めを解きながら叫ぶ。
湖東まき:「プリピュア・オープンギフト!」
湖東まき:──輝きが溢れ出る。リボンを引き抜いた姿勢のまま、少女の全身が白く染まる。
湖東まき:最初に変化が訪れたのは、両手。
湖東まき:ぽん、とあぶくの弾ける音。腕先に集っていた光が散ると、薄手の手袋がそこにある。握られたリボンがするりと抜け出し、それぞれの手首に結わえられた。
湖東まき:ぽん、と両足。折り返しの付いた青いショートブーツ。細い足は白のタイツに包まれ、すねからひざまでの輪郭を辿って、
湖東まき:直後に腰で光が弾け、傘型のスカートが花開く。大海を思わせる色彩の生地に、鏤められるは大小の泡模様。
湖東まき:胸元には大きなリボンが凛と威勢よく姿を示し、新たに生じたフリル付きのケープが、それを上から優しく覆う。あるかなしかの風がそよいで、布地がひとたびふわりと揺れた。光によって織り上げられる、正義のヒーローのコスチューム。
湖東まき:そして、変化は頭にも及んだ。
湖東まき:まるで海中に日が射すかのごとく、黒髪が鮮やかな青に染まる。光を取り込んだ髪はかさを増し、二つ結びは渦を巻いて伸びて、先端が膝の裏まで届く。
湖東まき:最後に──ぽぽぽぽぽん!
湖東まき:額の上。五つの輪が並ぶ形状のティアラが飾られ、冴え冴えとした銀のきらめきを放った。
湖東まき:「……憧れを織るひらめきの紋様」
湖東まき:まなこを開く。心は決めた。蒼玉の瞳に意志が灯る。
湖東まき:ぶわり、と足元から泡が湧き出す。それらは天に掲げた両手の上に集い、一つの大きな果実となって膨らみ、やがてぱちんと音を立てて弾けて。
湖東まき:その刹那に零れた星のような輝きを、過たず、杯の形に成した手が受け止める。
湖東まき:てのひらを握りこむ。胸元に押し当てる。今この瞬間だけの火花をそこに、もう片手を正面へと差し伸べ。
湖東まき:名乗りを上げる。
ピュアバブル:「ピュアバブルっ!」
シザーリオ:「…………」
シザーリオ:現れた四人目の戦士を目に、ひどく顔を歪める。
シザーリオ:「……また増えた……!」
パーピー:「……ふへへっ」思わず笑いが零れる。「きれいパピ…」
ピュアバブル:「そ、そう……なの……?」言われて、自分の衣装に目を落としかけて。
ピュアバブル:「いや、それよりもっ」
電柱型シンショック:電線がもう目の前まで迫っている。その先端が、ストライプへと触れかけて――。
ピュアバブル:──刹那、透明な膜がその到達を阻む。
ピュアバブル:視点を離せば、その形が見て取れる。
ピュアバブル:泡だ。ピュアストライプにピュアバブル、そしてパーピーを包み込むそれが、押し寄せる電線の圧力に抗い……
ピュアバブル:……けれど、締め上げられて歪み、ばちんと弾けて。
ピュアバブル:──さらに無数の泡に分裂して湧き上がり、火花を散らす鋼線を押し返す!
電柱型シンショック:「ショォォオォック!?」 圧力に戸惑いながらも、電線が押し返される。
ピュアストライプ:「えっ──」予期していた衝撃が来ない。そのかわり、目の前には幻想的な泡沫が広がって、攻撃を押し返している。
シザーリオ:「莫迦な、防いだだと……!?」
ピュアストライプ:「まきちゃん……?」振り返り、姿を変えた少女を見る。「変身、したの?」
ピュアロココ:「すっ────」空中で左右に振られながら、全体を見る視点でその様を見て「──ごい、です!バブル!」
ピュアミルフルール:振り返り、ストライプを守った美しい泡を見る。「バブル!」
ピュアバブル:「……こっ」
ピュアバブル:「今回だけ、だからっ……!」
ピュアミルフルール:「うん、わたしね、それでも!」にっと笑う。「すっごく、すっごく、嬉しい!」
ピュアミルフルール:「一緒に戦おう、バブル!」
ピュアバブル:「……うん!」
ピュアバブル:精一杯強がった言葉の残滓を、ひとたび首を振って払いのけ。
ピュアバブル:き、と敵を見据える。
シザーリオ:「く……」
シザーリオ:忌々し気に四人を睨む。
シザーリオ:「プリピュアが、四人、だと……!?こんな……!」

   電柱型シンショック[5]
      ロココ[10]

      10m

ストライプ[7]・バブル[10]・ミルフルール[8]
GM:次は行動値10でピュアロココとピュアバブルの手番です
GM:どちらが先に動くかは相談のうえでどうぞ!
ピュアロココ:メジャー支援があるのでバブルにお譲りしましょう
ピュアバブル:譲り受けます!
ピュアバブル:まずはマイナーで戦闘移動、シンショックのエンゲージに移動。
   電柱型シンショック[5]
   ロココ[10]・バブル[10]

      10m

 ストライプ[7]・ミルフルール[8]
ピュアバブル:メジャーで《天使の階梯》《要の陣形》。ストライプ・ロココ・ミルフルールを対象に、次のメジャーアクションのC値を-1、達成値を+4します。
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を8増加 (104 → 112)
GM:そのまま演出どうぞ!
ピュアバブル:(わたしの、力──)
ピュアバブル:半ば呆然と、押し返され跳ね戻る電線を見る。
ピュアバブル:(わたしの力は──違う。もっと)
ピュアバブル:(『リボン、出せる?思い描くの』)
ピュアバブル:その言葉を覚えている。
ピュアバブル:直感に従うまま、掌を突き出す。ひらめく青いリボンがそこに生じ、螺旋に巻きながら棒状に伸びる。形作られるのは、先端に七色の色彩を灯す絵筆。
ピュアバブル:(『リボンに願いを込めて、その形を思いのままに!』)
ピュアバブル:もうひとつ。
ピュアバブル:新たなリボンが宙にはためき、両端がひとりでに結ばれて、泡のような球状に膨らむ。白い輝きに染められて、描かれるものを待つキャンバスに。
ピュアバブル:(かざりちゃん)
ピュアバブル:(こんなわたしのことを気にしてくれてありがとう)
ピュアバブル:(なみちゃん。ずっと一人で戦わせててごめんね。今はわたしも力になる)
ピュアバブル:(まつりちゃん。あなたの変身が、とても綺麗だったから)
ピュアバブル:絵筆を振るう。
ピュアバブル:「バブルキャンバス──」
ピュアバブル:(あなたたちのことを、そばで見て描きたい、って思った)
ピュアバブル:描き出されるのは、悪に立ち向かい、輝きを放つ三人の少女の姿。
ピュアバブル:「──シャイニングイメージ!」
ピュアバブル:白い泡のリボンに描かれた彼女たちの姿が、そのまま現実に力を及ぼす。
ピュアバブル:煌く粒子が周囲に集い、本来以上の力を引き出す。それは描き手が、題材としたもののうちに見出した輝き。
ピュアバブル:「……みんな。頑張って!」
パーピー:「わわわわっ……きらきらしてるパピ!」目を輝かせる。「すごいパピ!」
GM:では、続けてピュアロココの手番です
ピュアロココ:では手番。
ピュアロココ:マイナーなし。メジャーで《Cエンハイ》《天からの眼》《イェーガーマイスター》。対象は電柱シンショックさん!
ピュアロココ:判定前に《援護の風》。判定+3Dします。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (82 → 84)
ピュアロココ:では判定。バブルの支援も入れまして~…
ピュアロココ:11dx6+3+4
DoubleCross : (11DX6+7) → 10[2,4,4,4,4,5,6,7,9,10,10]+10[1,3,5,5,6]+1[1]+7 → 28

ピュアロココ:り、リアクションどうぞぅ!
ピュアバブル:《妖精の手》
ピュアバブル:振り足しどうぞ!
ピュアロココ:バブルー!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を4増加 (112 → 116)
ピュアロココ:1dx6+37
DoubleCross : (1DX6+37) → 2[2]+37 → 39

ピュアロココ:惜しい。
GM:では改めてリアクション。シンショックはガードします。
ピュアロココ:ではダメージ。
ピュアロココ:4d10+15+1d10
DoubleCross : (4D10+15+1D10) → 18[3,2,3,10]+15+1[1] → 34

ピュアロココ:出目がとことんふるいません!装甲ガード有効です!
GM:11点減らして23ダメージ!まだ軽症!
GM:演出どうぞ!
ピュアロココ:はい!
ピュアロココ
ピュアロココ:「バブル……!」
ピュアロココ:眼下の少女が筆を振るうと同時、力が湧いてくる。
ピュアロココ:扱いきれない、慣れないパワー。それをちゃんと使いこなす、イメージ。
ピュアロココ:誰かからの期待に、背を押される感覚。
ピュアロココ:「私も、負けていられません!」
ピュアロココ:ぐぉ!とみなぎる力で巻き付く電線を弾いて、拘束から解放。
ピュアロココ:そのまま波打つ電線を足場にタ、タ、タンッと距離を詰める
ピュアロココ:「ストライプ、ミルフルール、バブル!ちゃんと見ていてくださいね~!」
ピュアロココ:ぱちーん、と片目をつむって、普段は絶対できない電線の綱渡り。
ピュアロココ:リボンを華麗に操ること。器用に身体を使うこと。誰かのためになるようなこと。
ピュアロココ:私だったらどうしよう?そんな事を考えて。
ピュアロココ:「プリピュア!」
ピュアロココ:両腕のリボンの花を解いてその帯を伸ばしていく。
ピュアロココ:その黄色の帯は走る間に折り重なり、いくつものアーチで作られる花をかたどる。
ピュアロココ:(『リボンに願いを込めて、その形を思いのままに!』、なら!)
ピュアロココ:──見てもらおう。きっと、それだけでいい。私らしくやるのなら。
ピュアロココ:リボンの花が黄金色に輝く。
ピュアロココ:「ロココ・フワラー・バースト!」
ピュアロココ:カッ!
ピュアロココ:くるくると回るリボンの花から照射された、何本もの光の帯。
ピュアロココ:乱射するようなそのうちのいくつかが、電柱シンショックの身体へとぶつかる!
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を8(→ 8)増加 (84 → 92)
電柱型シンショック:「ォオォオオ……」 呻きはするものの、大きなダメージにはまだ至っていない。


GM:では、次はピュアミルフルール!
ピュアミルフルール:はい!
ピュアミルフルール:マイナーなし、メジャー『フルールバインド・シュート』:《バリアクラッカー》。
ピュアミルフルール:シンショックを攻撃。
ピュアミルフルール:4dx9+23
DoubleCross : (4DX9+23) → 10[2,4,5,9]+6[6]+23 → 39

ピュアミルフルール:ガード不可、ドッジダイス-2個です。
GM:ガードできないならドッジするか……。
電柱型シンショック:9dx>=39
DoubleCross : (9DX10>=39) → 10[1,1,1,3,4,5,7,8,10]+7[7] → 17 → 失敗

GM:当たります。ダメージどうぞ!
ピュアミルフルール:4d10+8 ガード装甲無視
DoubleCross : (4D10+8) → 34[9,9,9,7]+8 → 42

GM:42点素通し!まだ立っています。
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (92 → 96)

ピュアミルフルール:「みんな、すごいな……! 初めてなのに」
ピュアミルフルール:「ねえ、ウェールシュ」
ピュアミルフルール:指先に、ふっと光の球が灯る。それはよく見れば、
ピュアミルフルール:シュルシュルと毛糸球をかたどった、リボンの塊。
ピュアミルフルール:「今のわたしなら、どこまでもやれると思わない?」
ウェールシュ:「フン!そんなの」「当たり前ルシュ!」
ピュアミルフルール:それが箱開くように解かれて。
ピュアミルフルール:くすりと笑う。イメージする。
ピュアミルフルール:泡だ。
ピュアミルフルール:分かたれ、弾けるもの。
ピュアミルフルール:リボンを形成していく……一本ではない。
ピュアミルフルール:くるくると、指輪のように十指に巻かれ。
ピュアミルフルール:「フルールバインド――」
ピュアミルフルール:茎伸びるように一斉にシンショックへと放たれる。
ピュアミルフルール:枝分かれ、花開き。更に枝分かれ、花開いていき。
ピュアミルフルール:「シュート!」
ピュアミルフルール:タペストリーのように広がり、無数の花の、蔦の群れとして、絡みつく!
ピュアミルフルール:「今よ……ストライプ!」


GM:ではお次、ピュアストライプの手番です。
ピュアストライプ:はい。
ピュアストライプ:マイナーで《骨の剣》《死招きの爪》《イオノクラフト》、素手データを変更しつつシンショックにエンゲージ。
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を7増加 (91 → 98)
   電柱型シンショック[5]
ストライプ[7]・ロココ[10]・バブル[10]

      10m

     ミルフルール[8]
ピュアストライプ:メジャー、《コンセントレイト》《貪欲なる拳》対象シンショック。
ピュアストライプ:9dx+2+4@6 命中
DoubleCross : (9DX6+6) → 10[1,2,2,5,5,5,7,9,10]+10[2,3,9]+3[3]+6 → 29

電柱型シンショック:ガード。電磁障壁Lv1も使用します。
ピュアストライプ:3d10+25 諸々有効
DoubleCross : (3D10+25) → 17[7,7,3]+25 → 42

GM:11+4d10
DoubleCross : (11+4D10) → 11+28[6,6,7,9] → 39

ピュアストライプ:ぜ、全然通ってない
GM:出目良いな……差し引き3点分食らいます。
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を5増加 (98 → 103)
GM:演出どうぞ。
ピュアストライプ:「オッケー!」ミルフルールの声に応じて、駆け出している。
ピュアストライプ:ブーツに纏う桜色の電光と共に、動きを戒められた電柱型シンショックの側面を駆け上がって。
ピュアストライプ:固めた拳の上に、幾重にもピンクのリボンが折り重なって。それをシンショックの頭上から、思い切り打ち付ける。
ピュアストライプ:電光が弾けると同時。鈍く、砕けるような音がした。
電柱型シンショック:「ショォオオオオーーーック!!」
電柱型シンショック:電線への供給を担っていた機械部が破損する。バチバチとなっていた火花がたちまち静まり返った。
ピュアストライプ:「うっ」表情を僅かに歪めて、咆哮と共にしなる巨体を蹴りつけ距離を取る。「痛っ、たいな……!」
ピュアストライプ:以前と同じようには撃ち抜けなかった感覚。自分の手の甲を擦りながら。
シザーリオ:「ッ……プリピュア……!」
シザーリオ:忌々しげにストライプを、面々を睨む。
シザーリオ:「……分かって、いるのか……?その力を手にしたからには、元の日常には戻れんぞ……!」
ピュアストライプ:「ふうん。心配してくれてるの?」声をかけてきた方を見やる。
ピュアストライプ:「元の日常には戻れないって……そりゃ、ミルフルール達のやってる事が大変なのは分かってるけどね」
ピュアストライプ:「その日常をめちゃくちゃにしてるの、君達でしょ」
シザーリオ:「プリピュアなど、妖精に利用され、戦い続けるだけの哀れな駒だ」
シザーリオ:「そしていずれ、我らハウンドの手によって倒される」
ピュアストライプ:「利用?それは違うかな」
ピュアストライプ:「私は、ちゃんと私の意思でこうしてる。リアンだってそうだし、他の皆もそう」
シザーリオ:「……愚かな。せめて穏やかに、ダラク様復活までの猶予を過ごせばいいものを……」
ピュアストライプ:「あいにく。私ってやつは、危なっかしい非日常が大好きなのさ」
ピュアストライプ:微笑みながらそう言って。
ピュアストライプ:「それに……それを言うなら、君の方こそ」
ピュアストライプ:「そのダラク様ってのは、本当に君が尊敬できるような人なの?」
シザーリオ:「……」
シザーリオ:「……何だと?」
ピュアストライプ:「自分を復活させるために、色んな人を巻き込んで、沢山の人を傷つけてる」
ピュアストライプ:「私が知ってるのは、そんな話ばっかりだ」
シザーリオ:「……。……そうか。危険な非日常が好きか」
ピュアストライプ:「正確には、それを乗り越えるのが好きかな」
シザーリオ:「莫迦な子供が、踏み込んではならない場所に踏み込んだな」
シザーリオ:燃えるような怒気を露わにして。
シザーリオ:「竜の顎下に触れた者の、その末路を知れ!」
シザーリオ:「やれ、シンショック!遊びは終わりだ!」


GM:シンショックの手番に入ります。
電柱型シンショック:マイナー無し。
電柱型シンショック:メジャーはアタックプログラムLv2+コンセントレイトLv3+MAXボルテージLv3+ジャイアントグロウスLv3
電柱型シンショック:達成値+4、攻撃力+10、対象:範囲(選択)、攻撃力+2D
電柱型シンショック:自身のエンゲージに居る3人を攻撃します。
電柱型シンショック:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[2,2,2,3,4,4,4,7,9,9,9]+10[1,5,10,10]+10[8,9]+10[6,10]+1[1]+4 → 45

ピュアバブル:《氷盾》ガード!
ピュアロココ:なんとドッジダイスがありません。ガードです。
ピュアストライプ:ガードします!
GM:では、ダメージロール!
電柱型シンショック:35+2d10+5d10
DoubleCross : (35+2D10+5D10) → 35+18[8,10]+32[4,7,10,8,3] → 85

ピュアストライプ:あっでかい 全然耐えない
ピュアバブル:こっちも無理だった
ピュアロココ:私は当然無理。
ピュアロココ:リザレクトします
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (92 → 93)
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を2増加 (116 → 118)
ピュアロココ:HP1で復活。
ピュアミルフルール:みんな……!
ピュアストライプ:家族のロイスを切って復活します
ピュアバブル:倒れて、父親のロイスを切って復活!
ピュアバブル:ピュアバブルのHPを2増加 (10 → 12)
GM:演出に入ります
電柱型シンショック:電流の途絶えた電線が、ざわりと蠢き始める。
電柱型シンショック:失った火花を補うかのように禍々しいオーラが立ち上り、その強度を増強する。
電柱型シンショック:そして自身の周りに集まった3人を薙ぎ払い、打ち据えるために。長大な電線達が風切音を発しながら暴れまわる!
電柱型シンショック:「シン、ショーーーーーック!!」
ピュアストライプ:「っわ、ほんとにパワーアップした!」
ピュアロココ:「! ……ストライプ!バブル!」目で追いつつも、その動きについていけない。
ピュアバブル:「わぁあっ!」此度も泡で防御しようとするが、防ぎ切れずに吹き飛ばされる。
ピュアロココ:「っ、きゃっ!」でたらめに振り回される電線に打ち据えられて、家の塀に激突する。
ピュアストライプ:無数の電線を受け止めようとするが、あえなく弾き飛ばされる。
ピュアミルフルール:「バブル、ロココ、ストライプ……!」
シザーリオ:「どうしたプリピュア……この程度か?」
ピュアストライプ:「ぐっ……この前のやつより、ずっと強い」
ピュアストライプ:泥に汚れた膝をはたきながら、立ち上がる。
ピュアロココ:「痛……い、ような痛くないような!いえ、痛く、ありませんので!全然っ」
ピュアロココ:「負けるつもりも、ありません!」
ピュアバブル:「う、うぅぅ」ふらつきながら立つ。「わたしも……まだ、やれる」
ピュアストライプ:「皆、頼もしいね……もちろん、私も」口元で笑みを作る。「これくらいの方が、燃えるかな」


GM:クリンナッププロセスを挟み、ラウンド1が終了。ラウンド2に移行します。
GM:まずはラウンド2のセットアッププロセス。エネミーは何もありません。
ピュアロココ:こちらもなしです
ピュアストライプ:ないです
ピュアバブル:無!
ピュアミルフルール:なしです
GM:ではセットアップは終了。
GM:行動値10のバブルとロココ、どちらか行動どうぞ!
ピュアバブル:こちらはブルゲ切れたので行動値5なのだ
ピュアロココ:そのようなので私の行動です
ピュアロココ:マイナーなし、メジャーで《Cエンハイ》《天からの眼》《イェーガーマイスター》。対象は電柱シンショックさん
ピュアロココ:《援護の風》。判定+3D。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (93 → 95)
ピュアロココ:判定。
ピュアロココ:12dx7+3+4
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[4,4,4,5,5,5,6,8,8,8,9,10]+10[2,3,3,5,10]+3[3]+7 → 30

ピュアロココ:きっかり!
電柱型シンショック:ガード。
ピュアロココ:4d10+15+1d10
DoubleCross : (4D10+15+1D10) → 32[10,8,7,7]+15+8[8] → 55

ピュアロココ:装甲有効の55点。
GM:ガード11削って44通し。まだギリギリ立っています。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を8(→ 8)増加 (95 → 103)
ピュアロココ:では演出。
ピュアロココ
ピュアロココ:「ミルフルールは、いつもこんなのを一人でやってたんですね」
ピュアロココ:ぺっ、ぺっ、と口の中の砂をはきだす。
ピュアロココ:「そして、ストライプを危険な非日常に一人だけ、置いていくわけにもいきませんので!」
ピュアロココ:しゅるり、と乱れた髪の毛のサイドテールのリボンをほどき、ロングヘアが綺麗に落ちる。
ピュアロココ:「なにより、」
ピュアロココ:今度は両手で頭の左右に持ち上げた髪が、自然とリボンでくくられる
ピュアロココ:「バブルだって怖いはずなのに、尻込みするわけにもいかない、というわけで!」
ピュアロココ:ダッ!と駆け出す。
ピュアロココ:シュルシュルと伸びるリボンの帯は、今度は大きな一つではなく、細かな花飾りをいくつも作っていく。
ピュアロココ:この距離では大きく作ったら邪魔になる。だから、参考にするのは桃色の光る接近の動き。
ピュアロココ:「でぇぇぇいっ!プリピュアーーー!」
ピュアロココ:タンッ、と踏み切って、体ごとぶち当てるようなドロップキック。
ピュアロココ:電柱の身体にわずかに傾けさせる衝撃、そして
ピュアロココ:小型の花飾りからの、無数の光の照射
ピュアロココ:「ロココ・ビット・シュート!」
ピュアロココ:威力は抑え、しかし的確に狙いをつけた光の帯が、1点を狙うように殺到する!
電柱型シンショック:電線によって防御の網を張ろうとして、しかし1点に集中した光にすり抜けられる。
電柱型シンショック:「ショォォオォック!?」
電柱型シンショック:直撃を受け、その状態が大きく揺らぐ。―――が、辛うじて倒れるには至らない。
ピュアロココ:「まだダメですか!?」
ピュアロココ:キックの姿勢から踏み切って、ツインテールを振りながら空中をくるくると回る。
ピュアロココ:驚きながら、その視界には無意識に。
ピュアロココ:次の攻撃に移る仲間を見ている。


GM:では、行動値8のミルフルール!
ピュアミルフルール:マイナーなし、メジャー《バリアクラッカー》。シンショックを攻撃。
ピュアミルフルール:4dx+19
DoubleCross : (4DX10+19) → 9[2,5,7,9]+19 → 28

ピュアミルフルール:ガード不可、ドッジダイス-2個です
電柱型シンショック:一応ドッジ!
電柱型シンショック:11dx>=28
DoubleCross : (11DX10>=28) → 10[2,2,3,6,7,7,8,8,8,10,10]+10[9,10]+7[7] → 27 → 失敗

ピュアミルフルール:こわすぎ
ピュアストライプ:あっぶな
GM:マジ?
ピュアバブル:めちゃ頑張ってる
ピュアロココ:どういうこと。
ピュアストライプ:《餓狼の爪》。そのダメージに+31します
ピュアミルフルール:ヤバ
ピュアロココ:固定値のミルフルール一人だと危なかった敵じゃん
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を3増加 (103 → 106)
ピュアミルフルール:命中は命中!ダメージ入れます
ピュアミルフルール:3d10+39 ガード装甲無視
DoubleCross : (3D10+39) → 14[5,2,7]+39 → 53

シザーリオ:電磁反応装甲とかあるだろ!がんばれ!
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (96 → 100)
GM:……そのダメージは、耐えません!撃破!
ピュアミルフルール:やった!
ピュアストライプ:やった~
シザーリオ:シンショックーー!
ピュアロココ:やった~!
ピュアバブル:勝利!
GM:復活もなし。演出をどうぞ。
ピュアミルフルール:電線のように、両手からリボンの輝線が伸びる。
ピュアミルフルール:空中に模様を描くように、踊るように両手を振って。
ピュアミルフルール:編まれていく。織り込まれていく。一つの強靭なリボンへと。
ピュアミルフルール:太いロープのように、シンショックの足元に絡みついた。
ピュアミルフルール:(私だけは、こんなの、絶対、思いつかなかったけど)
ピュアミルフルール:ロココの光の帯にバランスを崩したその柱を転ばせる。
ピュアミルフルール:(みんなが教えてくれる!)
ピュアミルフルール:そのままリボンを掴んで、ただ、力の限り。
ピュアミルフルール:「っ、りゃああああ!!!」
ピュアミルフルール:すくい上げるように投げ上げる。
ピュアミルフルール:そして、その勢いのまま。
ピュアミルフルール:叩きつける――地面へ……ではない。
ピュアミルフルール:その先には一人の少女があるから。
ピュアストライプ:「ナイス、ミルフルール!」着地点で、落ちてくるその巨影を待つ。拳を固める。「後は任せて!」
ピュアストライプ:……考えていた。あの体躯を撃ち抜けなかった、さっきの自分に何が足りなかったのか。
ピュアストライプ:自分の拳を見つめた時に、ふと気づいた。
ピュアストライプ:生み出されるピンクのリボンは、一本ではなく二本──鮮やかな濃いピンクと、どこか自己主張の希薄な薄いピンク。きっとそれは
ピュアストライプ:"二人"がそれぞれに想いを込めて紡いだ、それゆえの二条。
ピュアストライプ:それらがまつりの拳の上に重なって、二本線(バイカラー)の縞模様(ストライプ)を織り成している。
ピュアストライプ:(うん、分かってるよ)
ピュアストライプ:一色だけでは描けない紋様。
ピュアストライプ:(私達は、一緒に戦ってる)
ピュアストライプ:二人の想いが重なってはじめて、私はプリピュアになれる。だから、
ピュアストライプ:「──行くよ、リアンっ!」傍らの相棒に、声をかけながら。
リアン:「……うん」
リアン:「行くアン、まつりーー!!」
ピュアストライプ:「プリピュア! ストライプ──」
ピュアストライプ:深く息を吸う。濃淡の入り混じったピンクの光が渦を巻いて、
ピュアストライプ:「ストレートッ!!!」
ピュアストライプ:拳打と共に弾けた。
電柱型シンショック:「オオオオォオォォォ・……」
電柱型シンショック:正面から拳を受け、その顔面がギシリと歪んだのち――。
電柱型シンショック:七色の光へと変換され弾けるようにして散っていく。
電柱型シンショック:囁くような「タダイマ……」の声が周囲に響いていた。
シザーリオ:「……莫迦な……!」その光景に瞠目する。
シザーリオ:「この僕のシンショックが……!」
ピュアストライプ:「……!」轟音のあとの静寂。その声を聞いて、僅かに目を見開く。
ピュアバブル:「や、やったっ……!」
ピュアロココ:「やりました…!」
ピュアミルフルール:「……ふう」息をついて。
ピュアミルフルール:「やったね、みんな」
ピュアストライプ:「ふふ。みんな、お疲れ様……と、言いたいけど」
ピュアストライプ:残ったシザーリオを見上げる。
シザーリオ:「……。……成程な」
シザーリオ:消えゆく七色の光から、プリピュアに視線を移す。
シザーリオ:「……これがプリピュアの力か……確かに、吠えるだけのことはあるらしい」
シザーリオ:「だが、それもここで終わりだ」
シザーリオ:腰から、二振りの双剣を抜き放つ。白銀の刀身が、光を反射してぎらりと輝く。
ピュアロココ:「むっ。貴方も戦うつもりですか?」
ピュアバブル:びくりと身構える。
ピュアミルフルール:「みんな、気をつけて!」
シザーリオ:「目覚めたての今の内に、芽は摘んでおく」
ピュアミルフルール:「ハウンド幹部の力は……シンショックよりもずっと上よ!」
シザーリオ:「ダラク様の邪魔立ては、させない──!」
ピュアストライプ:「でも、いつかは戦わなきゃいけない」
ピュアストライプ:「みんな、後もうひと踏ん張りだ」
シザーリオ:ほんの一瞬。シンショックとは比較にならない、膨大な邪気が解き放たれようとした、その時。
トーラ:『―――シザーリオ』
トーラ:静かな男の声が周囲に響き、その動きを制止する。
シザーリオ:「!」
シザーリオ:ぴくり、と、刃を持つ手が止まる。
ウェールシュ:「これは…初めて聞く声ルシュ…!?」
シザーリオ:「……トーラか。くだらん用事なら後にしろ」
ピュアロココ:(レイダーって人とも違う…!)「他の幹部さん…ってことですか!?」
トーラ:『仕事中だろうにすまないね。緊急の用件なんだ』
トーラ:『ダラク様から召集がかかった』
シザーリオ:「……! ダラク様から……?」
トーラ:『ああ。総員任務よりもこちらを優先、直ちに帰還せよとの仰せだよ』
シザーリオ:「…………。……分かった。すぐ戻る」
シザーリオ:四人のプリピュアを見下ろし。
シザーリオ:「……事情が変わった。今日のところは見逃してやる」
ピュアストライプ:「……そんなに大事なんだ。ダラク様の命令」
シザーリオ:「今倒さずとも、お前達の働きなどすべて無意味というだけだ」
シザーリオ:「結末は変わらん。貴様らは敗北し、僕とダラク様が勝利する」
シザーリオ:「それまで精々、この舞台で踊るがいいさ」
ピュアストライプ:「ふっふふ。言ってくれるね」
ピュアストライプ:「だけど、きっと君の予想通りには行かないよ。今日がそうだったみたいにね」
シザーリオ:「筋書きを描くのは、僕だ。演者の分際で吠えるな、ピュアストライプ」
シザーリオ:「楽しみにしていろ。僕がこの手で、貴様らに相応しい結末(バッドエンド)を用意しておいてやる」
シザーリオ:不吉な言葉を残して、その姿は煙のように掻き消える。
ピュアバブル:「…………か、帰っちゃったの?」両手で武器のように絵筆を構えたまま、こわごわと周囲の様子を窺う。
ピュアロココ:「……………」同じく周囲を伺って。
ピュアロココ:「はぁ~~~」ペタン、とその場にへたり込む。
ピュアミルフルール:「うん。助かった、って感じかな」
ピュアロココ:「いやあ、どうなることかと思いました」
ピュアミルフルール:「でもね。またあの子が来たって、わたしは負けないよ」
ピュアミルフルール:「みんながいるんだもん」
ピュアストライプ:「うん。私だって、負けるつもりはなかったよ。でも……」
ピュアストライプ:「……これから幹部全員と戦う事になるなら、もっと特訓とかした方がいいのかもね」
ピュアストライプ:「バブルは今回だけらしいから、次は3人で何とかしなきゃだし」
ピュアバブル:「う。うん……」気まずげにしつつも否定はしない。
ピュアミルフルール:「特にロココはね~」冗談めかして。
ピュアロココ:「わ、私ですかぁ!?」
ピュアミルフルール:「力が強すぎて、うまく動けなかったでしょ」
ピュアロココ:えー、と抗議するような顔。
ピュアミルフルール:「普通に運動するのと、感覚が違うからね」
ピュアロココ:続く言葉にうぐ、と言葉をつまらせて。
ピュアロココ:光が弾けるように、プリピュアの衣装が制服に戻る。
ピュアロココ:「確かにそうですけど……ストライプはきっちりできましたしね…」
菜花かざり:「って、あ。戻っちゃった」
ピュアミルフルール:シュルシュルとリボンが解けるようにして。
菜花かざり:「気を抜いたからですかね。確かにこれじゃ、私が一番慣れてませんね」
稲波なみ:元の姿を取り戻す。「ううん。戦いが終わったからね」
ピュアストライプ:「あ、そうだった。変身を解かないと……えっと」
稲波なみ:「プリピュアの力は、島を守るためにあるんだから」
菜花かざり:立ち上がってぴょんぴょんと跳んでみても、さっきのようにでたらめなジャンプ力はない。
ピュアバブル:「ほあ」二人の様子を目を丸くして見ているさなか、こちらもぱちんと泡の弾けるように姿が戻る。
湖東まき:「あっ。なるほど……」
稲波なみ:「勝ったら、そこで変身はおしまい」
ピュアストライプ:どうやるんだっけ……という顔で、足でとんとんと地面を叩きながら。深く息を吐いて、
菜花かざり:「なるほどー」「つまり、私が一番判断が早いんですね」冗談めかす。
湖東まき:「……」掌を見つめる。なんだって実現できそうだった力の感触は既に無い。
葛城まつり:髪と腰のリボンが解けながら、ドレスが光に包まれる。そうして、元の姿に戻る。
葛城まつり:「んーっ」手足をぐっと伸ばす。
葛城まつり:「傷の痛みとかはちょっと残るかな、これ……」節々に違和感を覚えつつ言う。
菜花かざり:「言われてみると…確かに……?」普段より運動したから身体がびっくり。してる気がする。
菜花かざり:「確かにこれを続けてたら、なみちゃんみたいにすぐ寝ちゃうこともあるかもですね」
稲波なみ:「わたしそんなに寝てるかなあ」
稲波なみ:「普通だよ」
湖東まき:「ふつうの人は歩きながら寝たりしないよお」
葛城まつり:「うん、あれはびっくりしたね……」
稲波なみ:「ごめんね、今度からはちゃんと座るね」
菜花かざり:「わー、それなら安心ー……って、家まで持たせましょう。家まで」
稲波なみ:「そっか。それもそうだね」
稲波なみ:「家。帰ろっか?」
稲波なみ:「ウェールシュ~」
稲波なみ:「おいで~」
ウェールシュ:「………なっ」
ウェールシュ:「何を能天気に呼んでルッシュか~~~!!」プンプンしながら先頭をきって飛び込んでくる。
稲波なみ:「わぶっ……」受け止めて。「どうしたの?」
稲波なみ:「なんで怒ってるの?」
ウェールシュ:「ぬなっ! よっ…四人の初勝利の喜びを分かち合おうとそこで待ってなど……」プルプルする。
ウェールシュ:「なんでもないルッシュ! ほらっ! 他の妖精達も来るルッシュ!」
稲波なみ:「……あっ」
稲波なみ:「そうじゃん!そうだよ!」
稲波なみ:「8人の初勝利だよ!」
ウェールシュ:「よにっ…はちにっ…」目を白黒させている。
葛城まつり:「お祝いしちゃう?」
葛城まつり:「ほら。あそこのカフェで、みんなで甘いもの食べてさ」
稲波なみ:「うん、うん、行こうね!」
ロッシー:「かざり~~~」 ふわふわながらも真っ直ぐかざりへと飛んでいく。
菜花かざり:「ロッシーさんもおいでおいでー」キャッチ。勢いでくるっと一回転。
ロッシー:「ロシーはしっかり見たロシ。一番、キラキラピカピカだったロシ」
ロッシー:「ばっちりの初変身だったロシ~」 いつものようなふんわりとした口調だが、興奮したように声が弾んでいる。
菜花かざり:「あはは、一杯もいっぱい、精一杯でしたからね」ロッシーの頭をよしよしとかいぐりまわす。
パーピー:「まき~~~~っ」まきの頬に自分の頬を擦り寄せる。
湖東まき:「わわわわ」戸惑いながらもされるに任せる。
パーピー:「パピ、パピねっ、感動したパピ!まきはとっても優しいパピっ」
湖東まき:小さい体をそっと両手で支えて。
湖東まき:「う、うん。みんなもパーピーも、なんとか無事でよかった」
パーピー:「うん! ふふふふっ、まきとお友達になれてよかったパピっ」
湖東まき:「……」相好を崩し、その頭を撫でる。
リアン:「まつり……」 乗り遅れたようにそわそわと、まつりへと近寄る。
葛城まつり:「ふふ。遠慮しなくていいのに」
葛城まつり:「ほら、おいで」開いた右手を差し伸べる。
リアン:「~~~!!」 ぱあっと瞳を輝かせ、その右手へと飛びつく。
リアン:「かっこよかったアン!強くて、真っ直ぐで、シザーリオにだって全然怖がらなくて」
リアン:「ぼくの名前も、読んでくれて……すっごくすっごく、嬉しかったアン!」
リアン:ぶんぶんと大きめな尻尾が回転するように揺れている。
葛城まつり:「……お」少し、驚いたように目を見開いて。
葛城まつり:「かっこいい、か。……ふふ、うれしいな。それ」
葛城まつり:「お父さんもお母さんも、先生も。私のそういう所、危なっかしくて向こう見ずだって言うのさ」
葛城まつり:「そんな風に褒めてもらったの、初めてで……うん」思いを伝えるように、ぎゅっと抱き寄せて
葛城まつり:「だから、とっても嬉しい」
葛城まつり:幼い子どものような笑みを浮かべた。


GM:バックトラックに入ります。
GM:今回はEロイスは無し。皆さんそれぞれロイスに合わせて振って下さい。
葛城まつり:はーい。1倍でいきます
菜花かざり:はーい。1倍で。
葛城まつり:106-5d10
DoubleCross : (106-5D10) → 106-26[4,1,4,7,10] → 80

菜花かざり:103-6d10
DoubleCross : (103-6D10) → 103-39[8,7,2,2,10,10] → 64

葛城まつり:5点ニャン
菜花かざり:4点。
湖東まき:118の残5……ぬーん
湖東まき:いや2倍にしとこ
稲波なみ:1倍振りします
湖東まき:118-10d10
DoubleCross : (118-10D10) → 118-50[5,4,6,2,8,4,7,1,7,6] → 68

湖東まき:3点~
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を6d10(→ 24)減少 (100 → 76)
GM:では次に経験点配布です。
稲波なみ:5点で帰還
GM:まずはいつもの諸々を合わせて5点。
GM:そしてシナリオの目的、プリピュアとなって島の平和を守るを達成して頂きましたので
稲波なみ:みんな変身してよかったわね
GM:今回はそこに10点配布します。15点+ロイス分それぞれ受け取ってください!
菜花かざり:19点~!
稲波なみ:20点!
湖東まき:18点!
葛城まつり:20点!
サブGM:おめでと~!
菜花かざり:ありがと~!
GM:皆さん受け取っていただいて、次までの成長に使ってくださいね~
菜花かざり:はぁーい
稲波なみ:たくさん寝て育ちます
葛城まつり:はあい
湖東まき:残さず食べます

エンディング/稲波なみ

稲波なみ:縦浜島、稲波家。
稲波なみ:街の交通の要衝にある、縦浜島診療所からは少し離れて。
稲波なみ:その家は、縦浜中学校の近くにある。
稲波なみ:なみの通学にいいだろうと、通勤の時間が長くなることも厭わずその場所を選んだ。
稲波なみ:その分、彼らの帰りは遅い。
稲波なみ:その家の中。なみの部屋。
稲波なみ:ベッドでゴロゴロとしている。
稲波なみ:くう、とお腹がなる。
稲波なみ:3人分のご飯は作り置きして。
稲波なみ:うつらうつらとしながら、両親の帰りを待っている。
ウェールシュ:「……」じっとその顔を見上げている。
稲波なみ:「……ん」眠たげな目でウェールシュを見る。
稲波なみ:「どうしたの、ウェールシュ」
ウェールシュ:「なんでもないルッシュ。…今日もおとーさんとおかーさんを待つルッシュ?」
稲波なみ:「うん。おかーさんもおとーさんも、先に食べちゃっていいって言うけど」
稲波なみ:「わたしはいっしょに食べたいもん」
稲波なみ:「あ、ウェールシュおなかすいちゃった?」
稲波なみ:「なにか用意しようか?」
ウェールシュ:「すいてないルッシュ! 子供じゃないルシュ!」
ウェールシュ:ぽすん、となみの寝ている枕元に飛び込む。
稲波なみ:「わふっ」
稲波なみ:「どうしたの~?」撫でる。
ウェールシュ:「…仲間が増えて、これでなみも少し楽になるかと思ってたルシュ。…でも」
ウェールシュ:「それでもなみは大変な生活を送ってるんだなと思っただけルッシュ」撫でられて、短いしっぽが揺れる。
稲波なみ:「大変なのかな……そうかも」
ウェールシュ:「そうルシュ! まったくまったく…」
稲波なみ:「でもね、わたしね、すっごく嬉しいの」
ウェールシュ:「む?」
稲波なみ:「前は、ウェールシュとリアンだけだったじゃない」
稲波なみ:「わたしとウェールシュはパートナーになれたけど、リアンはずっと一人ぼっちで」
稲波なみ:「寂しそうだったから。まつりちゃんがパートナーになってよかった」
稲波なみ:「それから、新しい妖精も。ロッシーとパーピーも、パートナーと一緒になれた」
稲波なみ:「あ、まきちゃんは一回だけかな。でもお友だちにはなったんだよね」
稲波なみ:「それって、すごい素敵なことだと思うの」
ウェールシュ:「お友達になることが素敵ルシュ?」
稲波なみ:「うん。だって……お友だちと一緒なら、さみしくないでしょ」
稲波なみ:「それに、一人では出来ないことも、思いつかないことも」
稲波なみ:「みんなでなら、力を合わせられる気がするの」
稲波なみ:「わたしとウェールシュだってそうだよ」
ウェールシュ:「む、む、む」
ウェールシュ:「なみはさっきから、寂しいか寂しくないかで話をしてるルシュ」
ウェールシュ:「ぼくら妖精は、この島を守るためにプリピュアを探してるのであって、寂しくないかは関係ない…」
稲波なみ:「……」ぎゅっとウェールシュを握る。
ウェールシュ:「ふぎゃっ」
稲波なみ:「……ごめんね」
稲波なみ:「ちゃんと、使命のためにがんばらなきゃなんだよね」
稲波なみ:「さみしいとかさみしくないとか、言っちゃダメだよね」
ウェールシュ:「なっ、なっ、なっ」口をパクパクさせる。
ウェールシュ:「ウェッ、ウェールシュは…そ、そんな顔をさせたかったわけでは…な…」
稲波なみ:「大丈夫だよ、もう」
稲波なみ:「もう言わない。みんながいるんだから」
ウェールシュ:「ぬっ…」顔を真っ赤にしている。
ウェールシュ:「な……なみ…」
稲波なみ:「ん~?」
ウェールシュ:「……」大きい耳が垂れ下がる。
ウェールシュ:「……べっ…別に、ウェールシュは、仲間と一緒にがんばるなとは言ってないルッシュ!」
稲波なみ:「えっ?」
ウェールシュ:「ウェールシュも、寂しいとか寂しくないとかは別にして、なみがみんなで力を合わせて戦うことは、良いことと思ってルッシュ!」
ウェールシュ:「そうルシュ!なみは仲間を頼らなきゃダメルシュ!」
ウェールシュ:うまく謝ることもできないので、顔を赤くしながらそう言ってつーんと顔をそむける。
稲波なみ:「ウェールシュ……」
稲波なみ:「ウェールシュ~」ぎゅーっとする。
ウェールシュ:「むあ~~!」
ウェールシュ:短い手足をバタバタする。
稲波なみ:「あのね、わたしね」
ウェールシュ:「む?」
稲波なみ:「みんなと戦えて、本当に、本当にうれしいの」
ウェールシュ:「………」
稲波なみ:「うれしかったんだ」
ウェールシュ:「……………」
ウェールシュ:「……………なみ」
稲波なみ:「うん?」
ウェールシュ:「これから封印アイテムと妖精を探さなきゃいけないし、新たな幹部もたくさん現れて、」
ウェールシュ:「この島を守る戦いは始まったばかりルシュ。まだまだ油断ならないことばかりルシュ」
ウェールシュ:「…………」
ウェールシュ:「でも、まあ、その」
ウェールシュ:くるっと体勢を変えて、なみの顔を見上げる。
ウェールシュ:「今までありがとうルシュ。よくがんばったルシュ」
ウェールシュ:「……これはおとーさんもおかーさんも言えないルシュ。ウェールシュだけが言うルシュ」
稲波なみ:「……」
稲波なみ:「……あ」
稲波なみ:「……あ、う、うん」
稲波なみ:「わたしね。わたし」
稲波なみ:「がんばったよ……」
稲波なみ:「がんばったの……」
ウェールシュ:「あっ、わっ、わっ」
稲波なみ:「あ、違うの、違くて」涙をポロポロとこぼす。
ウェールシュ:「…嬉し泣きルシュ?」
稲波なみ:「うん……」
ウェールシュ:「……まったく」照れてブスッとした顔になっている。
稲波なみ:「……わたしね。きみのその言葉でまたがんばれるよ」
稲波なみ:「……みんな、いっしょに戦ってくれるじゃない?だけど」
稲波なみ:「支えてあげなきゃいけない。わたし、先輩だから」
ウェールシュ:「みんなに頼った方がいい、ってウェールシュは言ったのに」
ウェールシュ:「なみは一度言い出したら聞かないルシュ。よく知ってるルッシュ」
稲波なみ:「だって、そういうのが楽しいんじゃない」
稲波なみ:「まきちゃんはね。じっくり考える子で」
稲波なみ:「ちゃんと悩んで、考え抜いて。自分の答えを出せる女の子だけど」
稲波なみ:「ちょっと怖がりなところがあるから、大丈夫だよって言ってあげるの」
稲波なみ:「かざりちゃんはね。はつらつと明るくて」
稲波なみ:「よく気がついてくれるし、絶対に諦めないとっても強い女の子だけど」
稲波なみ:「ちょっとお調子者だから、危なくなったら助けてあげるの」
稲波なみ:「まつりちゃんはね、本当に芯のある子で」
稲波なみ:「誰よりも積極的で、思いを通せる、すごくかっこいい女の子だけど」
稲波なみ:「ずんずんと進んでいっちゃうから、ちゃんと追っかけて追いつくの」
ウェールシュ:「………」そう話す表情を見上げている。
ウェールシュ:「そんなこと考えてたルシュ?」
ウェールシュ:なみの手を撫でる。
稲波なみ:「うん。そうしたらみんなきっと」
稲波なみ:「安心してやっていけるでしょ」
ウェールシュ:「なみは、ほんとに、誰かのことを考えて……」
ウェールシュ:「…………」
稲波なみ:「うん、でも、こうやって考えられることが」
稲波なみ:「うれしいんだよ」
稲波なみ:「本当の本当の本当の本当にうれしい!」
ウェールシュ:「ぬっぬっ」
稲波なみ:「ウェールシュとパートナーになれたときとおんなじくらい!」
ウェールシュ:「ぬっ!?」
ウェールシュ:「なっ…何を突然……へっ、変なこと言うなルシュ!」
ウェールシュ:尻尾が揺れている。
ウェールシュ:「まっ…まぁ、そんなに嬉しいなら良かったルシュ」
稲波なみ:尻尾を見て、目を細めて。
稲波なみ:「ふふっ」
ウェールシュ:「なに笑ってルッシュ~~!」ぷんぷん怒る。
稲波なみ:「笑ってないよ~」などと言って。
稲波なみ:部屋の外から、自分の名前を呼ぶ声を聞く。
稲波なみ:「あっ」
稲波なみ:「帰ってきた!」
ウェールシュ:「あっ!」耳がピンと立つ。
ウェールシュ:「ごろごろしてる場合じゃないルシュ!お出迎えするルッシュ~!」
稲波なみ:「うんっ」弾かれたように起き上がって。
稲波なみ:「おかえりなさーい!おかーさん、おとーさん!」
稲波なみ:弾んだ足取りで、部屋の扉を開いた。

エンディング/湖東まき

GM:縦浜中学校、校庭。その隅のベンチにて。
GM:そこには今日も一人と一匹の姿があった。
パーピー:「まき~~」
パーピー:「何してるパピ~?」
湖東まき:「うぐぅぅん」
湖東まき:小学生と見間違うような小柄な少女が、鉛筆の端を顎に当てて唸っている。
パーピー:「はわぁ」ふよふよとその周りを浮いている。
湖東まき:いつぞやと同じように、膝の上に広げているのはスケッチブック。
パーピー:「話しかけない方が良かったパピ…?」
湖東まき:「……えっ」
湖東まき:「あっ。パーピー。ごめん」
パーピー:「あっ!気付いてもらえたパピー」くすくす笑う。
湖東まき:「ごめんってば」眉間を揉みながら。
パーピー:「なに描いていたか、見ていいパピ?」
湖東まき:「う。…………いいけど」
湖東まき:かなり躊躇うようにしながらも、本の位置をずらしてパーピーにも見えやすいようにする。
パーピー:「やったパピ!」わっと目が輝いて、スケッチブックを覗き込む。
湖東まき:鉛筆で描かれているのは、ここから見える景色……ではなく、
湖東まき:華やかな衣装を身にまとった三人の少女。
パーピー:「わぁ」ぱちぱちと瞬き。
パーピー:「プリピュアの皆パッピ! すごいすごい、鉛筆なのに写真みたいパッピ!」
パーピー:羽根のような耳と尻尾がぱたぱた揺れる。
湖東まき:「うん……」褒められているのに浮かない様子で頷く。
パーピー:「……?」その声色に顔を上げ。
パーピー:「どうかしたパピ…?」
湖東まき:「なんて言えばいいかなあ」
湖東まき:再び鉛筆の根元を顎の下につけて。
パーピー:「ふむぅ」唇を突き出すようにして、真面目な顔を真似する。
湖東まき:「……プリピュアに変身してる時はさ」
パーピー:コクンと頷く。
湖東まき:「すっごく綺麗な絵が描けたなって思うの。魔法の力……みたいなもののおかげで」
湖東まき:「それに、描いたみんなだって元々すごく綺麗だった」
湖東まき:「でも……それって」
パーピー:「むぅ?」
湖東まき:「あくまで戦う力なんだよね。上手に絵を描いてコンクールで優勝するための、とかじゃなくて」
湖東まき:難しい顔で思考を外に出していく。
パーピー:「……戦う力で、綺麗な絵が描けた…パピ?」
湖東まき:「結果的には……?」
パーピー:「それは、この絵とは、違うパピ?」
湖東まき:紙の上に並ぶ下描きを見下ろす。
湖東まき:「……違う。違うし」
パーピー:「ふぁ…」
湖東まき:「あの時の絵の方が綺麗だったって思うのが」
湖東まき:「なんだか……怖い」
パーピー:「………」
湖東まき:「どうして変身するとああいう風になるのかな」
湖東まき:「あんなの見ちゃったらさ……」
パーピー:「………んむ」
湖東まき:頬に手を当てて溜息をつく。
パーピー:「まき………」
パーピー:「まきは、また変身したくなってるパピ…?」
パーピー:恐る恐る顔を覗き込む。
湖東まき:ちらりとそちらに横目を向ける。
湖東まき:「……うーん」
湖東まき:「正直、わくわくはしたのかなあ」
パーピー:「ふえっ」
パーピー:口元を押さえる。
湖東まき:「怖かったけど。それも込みで、悪くないって」
パーピー:「そっ…そっ…」目をギュッとする。「そんなこと言われたら、お誘いしたくなっちゃうパピっ…」
湖東まき:「……」
パーピー:「でも、まきは優しいから、お誘いしたら引き受けてくれちゃうかもしれないパピっ…」
パーピー:「ふわわっ…」頭をふるふる振る。「だめパピ~、よくない考えパピ~」
湖東まき:困ったように笑う。
湖東まき:「……うん。ダメ」
パーピー:「ふあ~」
湖東まき:「これから……シンショックと戦う以外にも、他の妖精や封印アイテムを探したり、いっぱいやることがあるんでしょ」
湖東まき:「悪いやつが出てきた時だけ変身すればいいってものじゃないもん」
湖東まき:「やっぱり、わたしは一回きりにしておく」
湖東まき:そっとパーピーの頭を撫でながら言う。
パーピー:「ふぬぬ……」撫でられる。「そうパピ、しょうがないパピ」
パーピー:「でもね、まき」
パーピー:「パピね、プリピュアになったまきが、いつもより綺麗な絵を描ける理由、」
パーピー:「パピピッときちゃったパピ」
湖東まき:「それは?」きょとんとする。
パーピー:「ふふふ」くすくす笑う。「ひみつパピ!」
パーピー:「言ったら、まきが変身したくなっちゃうかもしれないから、教えないパピ!」
湖東まき:「えええっ」
湖東まき:「い、いじわる……!」
パーピー:「いじわるじゃないパピ! パピのやさしさパピー!」
パーピー:「まっ、答えがわかるまで、まきは絵の練習をすると良いパピ」調子に乗っている。
パーピー:「もちろん、パピを描いても良いパピ」胸を張る。
湖東まき:「んんぐぅ」ぎゅっと眉間に皺を寄せて。
湖東まき:「そ……そんなこと言うんだったら」
湖東まき:「きょう食べるつもりだったシュークリーム、分けてあげない」
パーピー:「ふえーーっ」
パーピー:「シュークリームっ、シュークリーム食べたいパピッ」
湖東まき:「じゃあ教えてよーっ」
湖東まき:「わたしは絵が上手くなりたいの!」
パーピー:「プリピュアになりたくなっちゃうからだめパピ~っ」
パーピー:「パピはシュークリーム食べたい!」
湖東まき:「教えてくれないならだめ!」
パーピー:「ふなーーーーっ」

エンディング/菜花かざり

GM:日光の降り注ぐ穏やかな昼下がり。
菜花かざり:リビングに面した大窓から張り出した、すのこ状の縁側。
菜花かざり:散水ノズルを付けたホースでレンガ囲いの花畑、兼家庭菜園に水を撒いて虹を作っている。
菜花かざり:「ふん、ふん、ふん」と適当なリズムで鼻歌を歌いながら、
菜花かざり:「おっとっと」
菜花かざり:頭上に載せたロッシーさんがずり落ちないように姿勢を正す。
菜花かざり:「もうすぐすれば、この花壇には色んな花が咲くんですよ~」
ロッシー:「ふ~んふ~ん」 かざりの鼻歌を真似つつも間延びした風に鼻歌を歌っている。
ロッシー:「そうなんロシか。楽しみロシ~」
ロッシー:リラックスしきった声。ぬぺーっとかざりの頭の上にうつぶせに寝そべっている。
菜花かざり:「そうなんです。ミニトマトとか小さいお野菜もばっちりで。」
菜花かざり:そのとろける態度に頬を緩ませつつ、穏やかに鼻歌を歌っていく。
菜花かざり:「ロッシーさんは好きなお野菜はなんですかー?」
ロッシー:「お野菜はー、おいもが好きロシ」
ロッシー:「ほくほくでおいしいロシ」
菜花かざり:「おいもさん。良いですねー」
菜花かざり:「小学校のとき、学校の授業でお芋掘りがありまして。焚き火しながらホイル焼きにしたらすごく美味しかったんですよー」
菜花かざり:花壇の土が充分に水を含んだ色になるのを確認して、今度はそれ以外の庭を潤すように水をまいている。
ロッシー:「おいもほり……たき火……。楽しそうロシ、ロシーもやりたいロシ」
菜花かざり:「やりましょっか。おいもさんは作ってないですけど、買ってきて焚き火をして。」
菜花かざり:「まだちょっとおいもの並ぶ時期じゃないので、少し先になりますね~」
ロッシー:「じゃあおいもの季節になったらするロシ」
ロッシー:「今から楽しみロシ~」
ロッシー:フニャンと目が弧を描き、尻尾がゆるゆると揺れてかざりの首元をくすぐる。
菜花かざり:「楽しみですねぇ。焚き火の落ち葉集めは手伝ってもらいますよ~」
菜花かざり:うふふ、とくすぐったがりつつ、除けはしない。心地よく感触を楽しむ。
ロッシー:「もちろんロシ。……えへへぇ」
ロッシー:「かざりはやっぱり優しいロシ」
菜花かざり:「おっ、なんだか褒めるモードですね。かざりさんは優しいんですよ~」
菜花かざり:リズムに合わせて、頭上のロッシーさんが落ちない程度に緩やかに頭を揺らしている。
ロッシー:「ほめモードでほめちゃうロシ。だって」
ロッシー:「危ないって分かってるのに、ロシーのお願いでプリピュアになってくれて」
ロッシー:「当たり前みたいにこうやってロシーといっしょに居てくれるロシ」
菜花かざり:「んふふ」
ロッシー:「秋になって、おいもの季節になるまで、いっしょに居るつもりで居てくれるロシ」
ロッシー:「それがロシーは嬉しいし、とっても優しいと思うロシ」
菜花かざり:揺れるしっぽに絡めるように、人差し指をくるくると回す。
菜花かざり:「気付きちゃいましたか。さりげないつもりでしたが、本当に褒め上手なんですから」
菜花かざり:「と言っても結局、プリピュアさんとしてかっこよく活躍するのはもうちょっと先になりそうですけどねー」
菜花かざり:「ジャンプ力がすごかった。」
菜花かざり:さらり、と視界に映る自分の髪の毛をじっと見る。コレがもう少し黄金色だったときは、不思議なくらいに身体が動いて、頭がついていかなかった。
菜花かざり:「私だってねぇ、ロッシーさん。実は怖いし逃げたいなー、って思ったりもしてるんですよ」
菜花かざり:「4人がかりで精一杯で、次からは3人ですしねー」
ロッシー:「うん。知ってるロシ」
菜花かざり:「ありゃ。」
ロッシー:「かざり、ロシーをかばったときも怖いって顔してたロシ」
菜花かざり:「してましたか。してたんでしょうねぇ」苦笑。
ロッシー:「変身する前だって、ちょっとだけ指が震えてたロシ」
菜花かざり:「そうだったかもしれません」
菜花かざり:「ちなみに。そんな怖がりな私がどうして戦えるか、ロッシーさんはわかります?」
菜花かざり:特に深刻な色を帯びていない声。
ロッシー:「んん……。なみとか、ロシーとか、皆のためロシ?」
ロッシー:記憶をたどり、プリピュアになると承諾した時に、かざり自身が口にしていた理由をなぞる。
菜花かざり:「半分。……んー、いえ。80%ぐらい当たりです」
菜花かざり:ぴ、と人差し指を立てて得意げに。
ロッシー:「わーい。……あれ、残りの当たりは何ロシ?」
菜花かざり:「ふふふ。」
菜花かざり:「まず、なみちゃんはああいう子ですから、面倒見れる子やチャンスは逃さない子ですし」
菜花かざり:「最近よく寝落ちが増えたのも、大変だったからと得心が行きました。放っておけません」
菜花かざり:「ロッシーさんも初対面から困ってましたし。なみちゃんの友達として、世話焼きの血がうずきます」
菜花かざり:「更には、放っておいたらこの島が大変というのですから、パパやママも他人事ではありません」
菜花かざり:「ここまでで80%。残りの20%はですねー」
ロッシー:「うんうん」
菜花かざり:「自分の為なんですよ、ロッシーさん」
ロッシー:「かざりのため、ロシ?」
菜花かざり:「はい」
菜花かざり:「誰かに頼られたとき、『自分が怖いから』で断ってしまったら、私はきっと次も同じ理由を探すんですよ」
菜花かざり:「私は自分に甘々なので。怖い思いなどしたくありませんので。」
菜花かざり:「でも、自分に甘い私ですが、自分の好きな菜花かざりは、そこで『うん』と言える子なのです」
菜花かざり:「私は褒められたがり屋なので。自分を好きでいたいんです」
菜花かざり:「好きなものが褒められている方が、気分がいいでしょう?」
ロッシー:少しずつ、しっぽの揺れが大きくなって。
ロッシー:「やっぱり、かざりはすごいロシ」
菜花かざり:そのフサフサのしっぽがまるで、頭を撫でるようにくすぐったく感じる。
ロッシー:「真っ直ぐで、かっこよくて、キラキラしてるロシ」
菜花かざり:「ふふふ、そうですか?」
菜花かざり:「菜花かざりちゃんのこと、好きになっていただけました?」
ロッシー:キラキラしている憧れを、自分自身で体現する。それはつまり、かざりがキラキラした憧れそのものということで。
ロッシー:「もちろんロシ。今までだって大好きロシけど、もっと好きになったロシ」
ロッシー:「がんばるかざりはすごくてえらいロシ」
ロッシー:身を起こし、ちっちゃな手でよしよしとかざりの頭を撫でる。
菜花かざり:「へへ」
菜花かざり:そのくすぐったい感触に自然と、頬が緩む。
菜花かざり:「ほんと、ロッシーさんは褒め上手。」
菜花かざり:「そういう素直で真っ直ぐな所、好きになっちゃいますねー」
菜花かざり:バランスを保ちながら、散水を終えたホースをカラカラとハンドルを巻いて収納する。
菜花かざり:「お礼に、良いものを見せてあげましょう。ロッシーさん」
ロッシー:「ふふーん。かざりの良いところは見逃さないロシ……ロシ?」
ロッシー:頭の上から身を乗り出してのぞき込む。
菜花かざり:視界に少しだけ映るその顔に、上目遣いでふふんと応じる。
菜花かざり:そちらの視界から見える服装は、運動に適したジャージ姿だ。スニーカーを履いているのも見える。
菜花かざり:着飾るのを好む少女にしては淡白で、髪の毛も後ろにまとめている。
菜花かざり:「頑張るかざりちゃんを見せてあげましょう」
菜花かざり:「ひとまず、プリピュアの動きに慣れるための体力づくりとか、そういう感じです」
ロッシー:「なるほど」 こくんと一つ頷いて。
菜花かざり:ジャージ姿で立ち上がる。グイグイと走る前の柔軟を始めている。
ロッシー:「なら、ロシーが応援するロシ。かざり応援団ロシ」
ロッシー:「それで、終わったらがんばった分たっくさんほめるロシ」
菜花かざり:「よしよし。理解が早くて助かります」
菜花かざり:「まずは町内を………あー、いえ。商店街。商店街まで目標にしましょう。車とかあると危ないですから」
菜花かざり:「よーし、頑張っちゃいますよ。一歩走るごとに、美味しいおいも料理に近づくわけですからね」
ロッシー:「がんばるロシ~、ふぁいとロシ~」
ロッシー:やっぱり間延びした声。しっぽも相変わらずゆらゆらと揺れている。
菜花かざり:「その調子ですロッシーさん。私が諦めないように、精一杯応援してあげてください」
菜花かざり:ぐ、と手を握ってスタンディングスタートの構え
菜花かざり:「そうしてくれたらきっと、私は頑張れますから」
菜花かざり:後ろにまとめたしっぽが揺れる。合図を待つ。
ロッシー:「ロシーもがんばるロシ。それじゃあ……」
ロッシー:「よーいどん、ロシ!」
菜花かざり:「うおー!」
菜花かざり:少しの怠惰と、1秒後の後悔を置き去りにするように。
菜花かざり:正しいフォームも知らないままにまずは一歩、走り出した。

エンディング/葛城まつり

GM:朝の陽ざしが差し込む洞窟の中。
GM:普段より早く家を出たまつりは、皆で掃除をしたこの場所へと足を運んでいた。
葛城まつり:「ふーむむ……」以前皆で一緒に食事を取った船の上に上がりこんで、じろじろと見渡している。
葛城まつり:「前みたいにここのあたりなら皆で座れるし、机とか置いて……こっちは寝袋並べたら仮眠を取ったりもできるかなあ」
葛城まつり:屈み込んで、巻き尺を手に長さを図ったりしている。
リアン:「何してるアン?」
リアン:そわそわとまつりの肩越しに手元を覗き込んでいる。
葛城まつり:「ん? ほら」
葛城まつり:「プリピュアの話とかって、あんまり普通の人の前でしない方がいいんでしょ?」
リアン:「んん……確かに、普通にしてるとぼくたちは普通の人には見えないから」
リアン:「まつりたちが変な顔されちゃうかもアン」
葛城まつり:「うん。だからさ、秘密基地を作ろうと思うんだ」
リアン:「秘密基地……」
葛城まつり:「そう。この洞窟なら、ちょうどいいかなと思ってさ」
リアン:「秘密基地……ぼくたちの秘密基地……」 繰り返し呟くうちに瞳がキラキラと、しっぽがゆらゆらとし始める。
葛城まつり:「皆の好きなもの持ち寄って、私達の場所にしちゃおうよ」
リアン:「すっごく良いと思うアン!なみたちにも早く話したいアン!」
リアン:ぶんぶんとしっぽをふりながら、落ち着きなく宙を行ったり来たりしている。
葛城まつり:「へへ……うん、早速今日の学校で会ったら話すよ」
葛城まつり:ふりふりと揺れるしっぽを見て、ふふふ、と口元を緩めつつ。
葛城まつり:「リアンも、何か置きたいものがあったら言ってね?」
葛城まつり:「私に用意できるものなら用意するからさ」
リアン:「置きたいもの、アン?」 きょとんと首を傾げた後。
リアン:「ううん……あ!」
リアン:「あ、でも……うぅ……」 普段から下がり気味の眉をさらに下げてうんうんと唸る。
葛城まつり:「んー?」しゃがみこんで目線を合わせる。
リアン:「あ、その」
リアン:「まつりが貸してくれたクッション、ここでも使えたら良いなって思ったけど」
リアン:「でも、ここに持って来ちゃったらおうちで使えないから」
リアン:「どっちの方が良いかなって思って、でも、決められないアン……」
葛城まつり:「ふっふふ」可笑しそうに笑う。「どんなわがまま言うのかなと思ったら、そんな事で悩んでたの」
リアン:「うぅ……だって……」
葛城まつり:「いや、ほら。別に、クッションならもう一つくらい余ってるよ?」
リアン:「えっ」
リアン:しょぼくれていたしっぽが途端にぴんと上を向く。
リアン:「じゃ、じゃあこっちとおうちのどっちでも、クッション使えるアン?」
葛城まつり:「そういうことになるね」
リアン:「じゃあぼく、クッションがほしいアン!」 ぶんぶんとまたしっぽが揺れ出す。
葛城まつり:あまりに喜色を隠さない様子に、そんなにあのクッション気に入ってたんだなあ、なんて思いながら。
葛城まつり:「ふふふ、それくらいならお安いご用だよ」
リアン:「やったぁ!えへへ……」
リアン:嬉しそうにふにゃふにゃと顔をほころばせた後。
リアン:「あ、まつり。まつりは、何がほしいアン?」
葛城まつり:「んっ。私?」
リアン:こくこくと頷く。
葛城まつり:「ううーん……そりゃ、置こうと思ってるものは色々あるんだけど」
葛城まつり:「敢えて一つって言うなら、そうだなー。この辺の壁に」指で指し示して
葛城まつり:「みんなで撮った写真とか掛けていきたいかも」
リアン:「みんなの写真……」
リアン:「それも、すっごく素敵だと思うアン」
葛城まつり:「ふふ……写真、好きなんだよね。いつもは風景とか撮ってるけど」
葛城まつり:「ここは皆の場所だからさ、そういうのの方がいいかなって」
リアン:こくこくと頷いて。
リアン:「なみもきっと喜ぶアン。かざりやまきが喜んでくれるかは、まだ分からないけど」
リアン:「でもきっと、いっしょに撮ってくれるアン!」
葛城まつり:「うん、頑張ってお願いしてみるよ」
リアン:「……みんなが、そういう風に」
リアン:「好きなものとか嬉しいものを持ち寄って、居て楽しい場所になって」
リアン:「沢山楽しい思い出が作れたら」
リアン:「そしたら、すごく嬉しいアン」
リアン:「ぼくたちの使命は、島を守ることだけど」
リアン:「それだけじゃなくて、こう……」
リアン:「楽しいこともして、まつりたちにとっても楽しいって思ってもらえたら」
リアン:「そうなったら良いなって思うアン」
葛城まつり:「……ふふふ。良い子だね、君は」
葛城まつり:「でも、実を言うとさ」
葛城まつり:「私はもう、十分すぎるくらい楽しくなってるんだ。リアン達に会えたおかげでね」
リアン:「……?」 きょとんと不思議そうに首を傾げる。
葛城まつり:「ん。えーっとね」
葛城まつり:「未踏峰……って分かるかな。誰もまだ登りきった事のない山のこと」
葛城まつり:「ああいうの、もうめぼしい所は大体誰かが登りきっちゃっててさ」
リアン:「誰もまだ登り切ったことのない山……」 なぞるように言葉を呟く。
葛城まつり:「まあ、山だけじゃないや。南極も北極も、月面だってそうだし」
葛城まつり:「大体どれも、私が生まれるずっと前に誰かが探検しちゃってて」
葛城まつり:「私が大人になる頃にはきっと、地球上の秘境なんて解き明かし尽くされちゃってるんだろうなー、とか」
葛城まつり:「私も、お祖父ちゃんと同じくらいの頃に生まれたかったなー、とか」
葛城まつり:「そんな拗ねたことを思ったりしてた。ちょっとだけね」
葛城まつり:「……でも、それが違った。違うんだって分かった」
葛城まつり:「魔法も、神秘も、こんなにすぐ傍にあったんだ」
葛城まつり:「ね。この縦浜島だけが特別だなんて、きっとそんなはずないでしょ?」
リアン:「ふえ」
リアン:「ええと、ううん……」
リアン:「……うん」
リアン:「ぼくらを生んだ魔法使い様は、ぼくらにこの島を任せたんだから」
リアン:「きっと、この島の外にも。おんなじように、魔法とか神様とか」
リアン:「そういう不思議なものがいっぱいあるんだって思うアン」
葛城まつり:「えへへっ、だよね! だよね!」
葛城まつり:「世界にはまだ、人間達が気づいてない不思議がいっぱいある!」
葛城まつり:「こんなにワクワクする話ってないよ!」
リアン:「……」 ぽかんと一度口を開けてから。
リアン:「……まつりは、ワクワクしてるアン?」
葛城まつり:「うん、とっても!」
リアン:「……ぼくらと出会ってよかったって、そう思ってくれるアン?」
葛城まつり:「もちろん!」
リアン:「……」 じわじわとその瞳が潤みだして。
リアン:「ぼく、ぼくも!まつりと会えて良かったアン~!」
葛城まつり:「わわっ」
リアン:べそべそとうれし泣きをしながらまつりへと飛びつく。
葛城まつり:「もう~、泣くほどだったの?」
葛城まつり:笑顔を浮かべたまま、それを受け止める。
リアン:「うぅ……だってぇ……」
リアン:「プリピュアになるのは、大変なことアン。戦うし、怖いし、苦しかったりもするアン」
リアン:「それでも、それなのに。まつりは、良かったって言ってくれるから」
リアン:「ぼくの言葉を聞いて、それならって言ってくれたから」
リアン:「ぶわって来て、なんか、なんか涙が出ちゃうんだアン……」
葛城まつり:「……。それなら、しょうがないなあ」ぎゅっと小さな体を抱きしめる。
葛城まつり:「ほら、落ち着くまでこうしていようか」
葛城まつり:「学校に行くまではまだ時間あるしね。涙でぐずぐずの顔、ウェールシュ達に見せたくないでしょ」
リアン:「……」 すんすんと鼻を鳴らしながら、こくんと頷いた。


GM:それから少し経って。縦浜中学校教室にて。
リアン:「……」 くしくしと目の周りをこすっている。泣いていたのがウェールシュ達にバレないか心配なのだ。
葛城まつり:(大丈夫かな……?)教科書を取り出しながら、リアンの方へふと視線をやっている。
リアン:「……?どうかしたアン?」
リアン:視線に気づきまつりを見上げる。ちょっとだけ強がるような声音。
葛城まつり:「ううん。リアンの毛並みが綺麗だなと思ってただけ」大丈夫そうかな、と思って。小声でそう応じる。
リアン:「え。……そ、そんなことないアン」
リアン:そうは言いながらもしっぽはふりふりと揺れそうなしっぽを手に取り、もふもふの手で手入れし出す。
葛城まつり:「そう? 私は綺麗だと思うけどなあ」その反応を素直でかわいいなあ、などと思いながら次の授業の準備を進めている。
GM:ちょうどそのタイミングでチャイムが鳴り。
先生:「お前ら席に着けー。始業ベル鳴ってるぞー」
GM:がらりと戸を開けて先生が入ってくる。
先生:「それじゃあ号令、の前に」
先生:「今日は転校生を紹介するぞー。入ってこい」
GM:そう言って、彼が扉の方に向かって手招きすると。
:その声に応じ、一人の少女が姿を現す。
:長い黒髪を靡かせて、悠然とも優雅とも言える足取りで、教卓の傍へ。
葛城まつり:(ふうん、この時期になんて珍しいな……いや、私も似たようなもんだけど)
葛城まつり:ぼんやりとそんな事を考えながら、その姿を見上げている。
:「……」
:眼鏡の下、冷たい眼光が、ほんの一瞬葛城まつりを捉えた。
GM:カッカッと白墨を鳴らしながら黒板に名前が刻まれる。
先生:「名前は雨宮あむ。ちょっと変わった時期の転校になったが」
先生:「ご両親の御仕事の都合らしい。仲良くしてやってくれ」
先生:「ほら、自己紹介」
雨宮あむ:「……雨宮あむです」


雨宮あむ:クラスを見渡す。まるで興味など無いような、冷淡でつまらなそうな表情。
雨宮あむ:「よろしくお願いします」
雨宮あむ:それ以上の言葉など要らないとでもいうように、それきり黙り込む。
先生:「……」 しばらく言葉を待った後、一つ息をついて。
先生:「それじゃあ席は……葛城の隣で良いか」
雨宮あむ:「はい」
先生:「葛城もまだ転校して日が浅い分慣れてないかもしれんが、転校生同士仲良くな」
葛城まつり:「わ、おとなりだ」
葛城まつり:「はーい。よろしくね、雨宮さん?」
雨宮あむ:つかつかと机の間を抜け、自分の席に着く前に、葛城のもとへ。
雨宮あむ:立ったまま、正面からその顔を見下ろして。
雨宮あむ:「ええ」
雨宮あむ:「よろしくね、葛城さん」
葛城まつり:「うん」じっとその視線を見上げて、微笑みを返す。
葛城まつり:「私も転校してきたばかりだから、何でも聞いて!とは言えないけど」
葛城まつり:「私にできることなら、力になるからさ」
雨宮あむ:「……そう。それじゃあ」
雨宮あむ:僅かに目を細め。
雨宮あむ:「お願いするかもしれないわ」
雨宮あむ:「色々と」
雨宮あむ:そう言って席に着く。
雨宮あむ:葛城から視線を逸らして、黒板に顔を向け。瞑目し、ここまでのことを思い返す。


GM:ハウンドの根城。その奥の謁見の間。
GM:常以上に暴力的な力の奔流が渦巻くそこで、幹部たちがそれぞれ倒れ伏していた。
トーラ:「くっ……」 軽々と吹き飛ばされた先で、よろめきながらももう一度礼の姿勢を取る。
ニーフィ:「は」 細く息を吐きだしながら、唇を噛みしめることで意識を繋ぎ止める。
レイダー:「ぐ…」苦虫を嚙み潰したような顔をしている。よろよろと頭を下げ直す。
カータ:「うぇっ、ふぇっ」くしゃくしゃになった顔を隠そうともせず、しゃくり上げている。
シザーリオ:「……ッ……!」跪いた口内、血の味が滲む。全身を襲う痛みよりももっと大きいのは、恥辱と自責の念だ。
シザーリオ:「……ダラク、様……」
ダラク様:『弁明は要らぬ』
GM:機先を制するように声が響く。
ダラク様:『プリピュアが増えた。あの忌まわしき戦士どもが』
ダラク様:『お前たちの怠慢が招いた事態だ。全員の罪であり咎だと心得ろ』
シザーリオ:「……!」俯いたまま、唇を噛み締める。
シザーリオ:「……お待ちを……お待ちください、ダラク様……!」
シザーリオ:これまで、ダラク様の折檻を受ける幹部の面々のことを、他人事として見てきた。見下してきた。
シザーリオ:それは連中が無能であるが故だと。ダラク様のお怒りを受けて当然であり、自分は違う、決してそんなことにはならないと。
シザーリオ:そう思ってきた。それを誇りとしてきたのに──。
シザーリオ:「違います、僕は……違うのです」
シザーリオ:「いかにプリピュアであっても、あの場で戦っていれば、必ずや全員を亡き者にしてお見せできました!」
シザーリオ:「ど、どうか……もう一度だけ、機会を頂けませんか」
シザーリオ:「ダラク様の信用を損なってしまったのは、このシザーリオ、不本意と痛恨の極みです……」
シザーリオ:「僕に出来ることならば、何であろうとしてみせます!今一度、汚名を雪ぐ機会を頂く訳には参りませんか!」
シザーリオ:頭を殆ど地面に付けるようにして、主に懇願する。
GM:一度、無言の間があって。
ダラク様:『――――吠えたな』
ダラク様:『お前一人で、四人のプリピュアを、亡き者に出来ると』
ダラク様:『そう吠えたな?』
シザーリオ:「……! ……はい!必ず!」
ダラク様:『ならば実行しろ』
ダラク様:『やつらを始末し、妖精どもを連れ帰れ』
ダラク様:『お前一人で』
シザーリオ:「はい……!」
シザーリオ:重責、それに恐怖。プリピュアに対しての──ではない。もしも失敗した時、主に見捨てられるのではないかという恐怖だ。
シザーリオ:「お許し頂けるならば、今すぐにでも……!」
ダラク様:『否』
ダラク様:『先に、やつらの周囲を探れ。これ以上の不手際が無いように』
シザーリオ:「周囲を、ですか……しかし……」そんな必要は無い、と言いそうになって、口を噤む。
シザーリオ:「……分かり、ました。そのように致します」
ダラク様:『ああ。そして』
ダラク様:『殺すときは、楽に殺すな。我らに盾突いたその罪を』
ダラク様:『出来うる限り深くその身に刻み、絶望の中殺せ』
シザーリオ:「はい」
シザーリオ:「必ずや、プリピュアの死によってダラク様の威光と恐怖を知らしめ……貴方様に勝利を献上致します」
ダラク様:『ああ。既に一度目は過ぎた』
ダラク様:『二度はない。我が期待を裏切るな』
シザーリオ:「……は……!」
シザーリオ:その言葉に、更に深く頭を垂れる。
ダラク様:『他の者は、引き続き任務を遂行しろ』
ダラク様:『そして、必ず成果をあげろ』
ダラク様:『忘れるな。貴様らは何だ』
トーラ:「我らは、ダラク様の忠実なる僕」
レイダー:「我らは、縛られし御身の手足」
ニーフィ:「我らは、妖精を狩る猟犬」
カータ:「我らは、戦士を食らう猟犬」
シザーリオ:「我らは、"ハウンド"」
シザーリオ:「プリピュアを砕くもの」


ダブルクロス・プリピュア:第一話
「私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!」
End

| 『第一話:私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!』 |>Next
『第二話:縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?』



本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.