第ニ話「縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?」(GM:今日日)


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【ダブルクロス・プリピュア】
第一話:「私達が正義のヒーロー!?妖精パワーで大変身!」
第ニ話:「縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?」
第三話:「リボンを探して何千里!離れ小島の大冒険!!」
第四話:「皆でまさかの映画デビュー!?目指せ感動の大傑作!」
第五話:「シザーリオ、因縁に決着を!修学旅行で大激突!!」

“ピュアバブル”
湖東(ことう)まき

(PC3:敗者T)

キャラシート

“ピュアロココ”
菜花(なばな)かざり

(PC2:缶詰)

キャラシート

“ピュアミルフルール”
稲波(いななみ)なみ

(PC4:DT)

キャラシート

“ピュアストライプ”
葛城(かつらぎ)まつり

(PC1:いちま)

キャラシート



【Index】

オープニング/湖東まき
オープニング/葛城まつり
オープニング/稲波なみ
オープニング/菜花かざり
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2/菜花かざり・稲波なみ
ミドルフェイズ3/葛城まつり・湖東まき
ミドルフェイズ4/葛城まつり・菜花かざり
ミドルフェイズ5/文化祭準備
ミドルフェイズ6/文化祭
ミドルフェイズ7/湖東まき
クライマックス
エンディング/全員
エンディング/2年B組演劇「眠りの森の美女」
エンディング/湖東まき

プリプレイ

GM:それではプリピュアクロスキャンペーン、第二話を開始いたします。
GM:まずはPC紹介。まつりちゃんからお願いします。
葛城まつり:はーいっ
葛城まつりキャラシート
葛城まつり:葛城まつり!最近縦浜島に引っ越してきた14歳!運動と冒険が好きな女の子!
葛城まつり:島の平和を守るためにシンショック達と戦う伝説の戦士……プリピュアをやっています!
葛城まつり:もとい、前回からそうなりました!
GM:ぷいぴゅあ~!
葛城まつり:チームとして人数も揃ってきたので、仲間との絆を深めていきたいな~
葛城まつり:隣の席に新しい転校生も来たという噂。お友達になりたいね
GM:是非仲良くなってください。
葛城まつり:1話からの成長点としては、《マグネットムーブ》を取得しました。敵や味方をぐいぐい引き寄せていきます。
葛城まつり:余った5点で命中を伸ばしたりという感じ。
葛城まつり:そんな感じかな。よろしくお願いします~!
GM:はい、よろしくお願いします。
GM:そんなまつりちゃんのハンドアウトがこちら!
PC1:葛城まつり
シナリオロイス:雨宮あむ
君は縦浜中学校に通う女子中学生にして、島の平和を守る戦士・ピュアストライプだ。
文化祭をもうすぐ先に控えた今、学校はその準備で忙しい。
君は君と同じく転校生であるクラスメイトの雨宮あむと内装係を任されていた。
クールで自身の感情をあまり表に出さない彼女だが、君と親交を深めるつもりはあるらしく係を通して会話を重ねている。
文化祭の成功のためにも、協力して仕事に取り掛かるとしよう。
GM:転校生ちゃんと絆を深めていただきます。
葛城まつり:仲良くなるぞ~
葛城まつり:よろしくねあむちゃん
GM:存分によろしくしてください。

GM:ではお次、かざりちゃん自己紹介お願いします。
菜花かざり:はいさい!
菜花かざりキャラシート
菜花かざり:菜花かざり(なばな・かざり)、可愛い女子中学生です。
菜花かざり:不思議な妖精さんと出会って、この島を守る伝説の戦士……プリピュアになっちゃいました!
菜花かざり:実は皆の中では一番慣れていないかもっ。
菜花かざり:それでもスマイルを忘れず、褒められる素敵な私になっていこうと思いますっ。
菜花かざり:同じ境遇の子達もいるみたいだから、仲良く出来ると良いな~
ロッシー:かざりは今だって素敵ロシ~。
菜花かざり:ふふ、ありがとですよ!ロッシーさん!
菜花かざり:そんな私達が次に挑むのは、どうやら学校行事に関わるご様子?
菜花かざり:前回から練習したのか、技能と援護の風のレベルがちょろっと上がりました。
菜花かざり:他人に気を配れるって所見せちゃいますね。
菜花かざり:よろしくおねがいしまーすっ
GM:はい、よろしくお願いします。そんなかざりちゃんのハンドアウトはこちら!
PC2:菜花かざり
シナリオロイス:レイダー
君は縦浜中学校に通う女子中学生にして、島の平和を守る戦士・ピュアロココだ。
文化祭をもうすぐ先に控えた今、学校はその準備で忙しい。
特に君のクラスは演劇をやる予定のため、役者も裏方もそれぞれに大忙しだ。
しかも、想定外のアクシデントが起きたことにより君は急遽主役を任されることになってしまった。
そんな忙しい日々の中、またもハウンドの魔の手が忍び寄ろうとしていた。
学校からの帰り道、君は見覚えのある大男を目撃する。
GM:例のアイツと再会して頂きます。
菜花かざり:あっ、あの人!
菜花かざり:私のおうちに探しものをしに来た無骨な大男さん…!
GM:そう、武骨でオレ様な大男さんです。
菜花かざり:一体あの人がどうして……!
菜花かざり:わかりました。変わった私を見せつけることにします。
GM:良い意気込みですね。是非見せつけてやってください。

GM:それではお次、まきちゃん。自己紹介お願いします。
湖東まき:はあい
湖東まきキャラシート
湖東まき:湖東(ことう)まき。まつりちゃんと同じく、最近になって島の中学に転校してきました。
湖東まき:前回のお話では妖精のパーピーと出会い、他の子たち同様にプリピュアに勧誘されたのですが
湖東まき:有名な画家の祖父への憧れが強く、自分もその道でひたすら頑張りたいため、最終的に協力者という形になりました。
湖東まき:ちょっとだけ気は引けるけど仕方ないよね……。
湖東まき:前回からの変更としては、ちょろちょろ技能を上げたり防御力を上げたりしたのと
湖東まき:最大の成長として、噂好きの友人を取得しました。スマホの連絡先に親戚以外の人がいる!
GM:良かったね……。
湖東まき:そんなところでしょうか。よろしくお願いします!
GM:はい、よろしくお願いします。そんなまきちゃんのハンドアウトはこちら!
PC3:湖東まき
シナリオロイス:絵画
君は縦浜中学校に通う女子中学生だ。
文化祭をもうすぐ先に控えた今、学校はその準備で忙しい。
そして君自身も文化祭と同時に開催される絵画コンクールに向けて絵を描いている最中だ。
しかし、以前プリピュアに変身したときのような綺麗な絵は描けずにいた。
あれ以来友達となったパーピーも、リボンを使った一人での変身が上手く出来ず悩んでいるらしい。
お互いに自分の目標を目指し励まし合う君達。文化祭までの時間は残り少ない。納得のいく絵は描けるのだろうか。
GM:前回の流れを継いだメイン回となります。
湖東まき:スランプ!
湖東まき:元気づけ合っていきます。目指す場所は違うけど……
パーピー:うれしいパピ~
GM:果たして道は別たれたままかそれとも……?沢山悩んで沢山励まし合ってください。

GM:それではラスト、なみちゃん!自己紹介お願いします。
稲波なみ:はい!
稲波なみキャラシート
稲波なみ:いななみ・なみ。
稲波なみ:縦浜中学校の2年生です。
稲波なみ:伝説の戦士プリピュアとして、島を守る唯一のプリピュア・ピュアミルフルールでしたが
稲波なみ:前回にたくさん仲間ができました。
稲波なみ:もう一人じゃないからさみしくないです。でもみんなまだまだ慣れてないから
稲波なみ:わたしががんばってたくさんみんなに色々教えてあげなきゃ!
GM:先輩として頑張らないとですね。
稲波なみ:頑張ります!あと文化祭も頑張る!
稲波なみ:おかーさんもおとーさんも来てくれるって!
稲波なみ:成長ですが、えっと
稲波なみ:射撃が4から11になりました。
稲波なみ:それだけです
稲波なみ:100%超えて固定値40で避けられるようになったよ
GM:こわ……
稲波なみ:わたしが頑張ればその分みんなが楽になるはずだもん
稲波なみ:めちゃ頑張ります よろしくお願いします!
GM:頑張りがほどほどだと嬉しいです。そんななみちゃんのハンドアウトはこちら。
PC4:稲波なみ
シナリオロイス:文化祭
君は縦浜中学校に通う女子中学生にして、島の平和を守る戦士・ピュアミルフルールだ。
文化祭をもうすぐ先に控えた今、学校はその準備で忙しい。
特に世話焼きである君は、自身も劇の主役が決まっているというのについ周りの手助けをしてしまい飛び切り忙しかった。
そんな多忙のせいか、あるいはようやくプリピュアとしての仲間が出来たことで知らず気が緩んでいたのか。
君は劇の練習途中に高熱を出し、倒れ込んでしまう。
GM:少々頑張りすぎてしまったようですね。
稲波なみ:そうみたい……
稲波なみ:いったいどうして……
ウェールシュ:フシャーッ
稲波なみ:ウェールシュ~
GM:ゆっくり休んでしっかり治しましょうね。

GM:それではここからはNPC陣の紹介です。まずはしz……あむちゃんから。
雨宮あむ:はい。
雨宮あむ:雨宮あむです。つい先日、縦浜中学校に転校してきたばかりです。
雨宮あむ:不慣れなことばかりですが、皆さんと仲良くしたいと思っています。
雨宮あむ:特に葛城さん よろしくお願いします
葛城まつり:ふふふー、よろしくね!
雨宮あむ:必ず息の根を止……
雨宮あむ:文化祭を成功させたいですね 頑張ります
GM:ゆっくり馴染んでいきましょうね。頑張ってください。

GM:ではお次は妖精組。パーピーとウェールシュ、お願いします。
パーピー:パピパピ!
ウェールシュ:ウェールシュルシュ!
パーピー:パピはパートナーさがしを一生懸命がんばってるパピ!
ウェールシュ:ウェールシュはなみを見守っているルシュ…なみ!?なみ~~~!?
パーピー:はわわわ
パーピー:今回もがんばるパピ!よろしくおねがいしますパピ!
ウェールシュ:ふぎゃ~~~っ!がんばってたらこんなことになったルシュ~~~!
GM:はい、よろしくお願いします。特にパーピーは今回キーパーソンですからね。
GM:ウェールシュもなみちゃんが大変ですし、しっかり支えてあげてください。
ウェールシュ:はあいルシュ…

GM:では最後、ロッシーとリアンの紹介から、そのままトレーラーを流します。
ロッシー:ロシロシ~。
ロッシー:ロシーはロシーロシ。かざりと一緒にプリピュアしてるロシ。
リアン:あう。ま、まつりのパートナーのリアン、アン。

トレーラー ♪~~ダブル・クロス・プリピュア!(流れ出すOPテーマ)
「まつりとかざりがプリピュアになってくれて良かったロシ」
「パーピーもリボンを使いこなすためにって頑張ってるし、これで他の妖精たちやリボンを探しに行けるようになりそうアン」
「でも、なんだかかざりたちいそがしそうロシよ?学校もいつもと違う感じロシ」
「『ぶんかさい』っていうおまつりをするらしいアン。まきもそのために絵を描いてるってパーピーがさっき言ってたアン」
「おまつり!楽しそうロシ~」
「多分皆そのための準備をしてるんだアン。……あれ、なみの顔がなんだか赤いような……?」
「た、倒れちゃったロシ!大変ロシ!」
「ど、どうなっちゃうアン!?」
「「次回、『縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?』アン!/ロシ!」」
「来週もまた見てほしいアン!」
GM:それではプリピュアクロス第二話、改めて開幕となります。
GM:皆様よろしくお願いします!
菜花かざり:よろしくおねがいしまーすっ
葛城まつり:よろしくお願いします~!
湖東まき:よろしくお願いします!
稲波なみ:よろしくおねがいします!

オープニング:湖東まき

GM:最初のOPはまきちゃんからです。登場侵蝕をお願いします。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (31 → 36)


GM:湖東家、まきの自室。
GM:机に向かうまきの目の前には、一つの封筒。画家である祖父、湖東御心(ことう・みしん)からのものだ。
GM:自身の腕前の向上を図るために定期的に行っている絵と批評のやり取り。
GM:精々点数と二言三言の感想程度だが、君にとっては大事な絵の指針となっている。
湖東まき:郵便受けに届いていたそれの差出人を見た瞬間、玄関に靴を放り出し、自室への階段を駆け上がった。
湖東まき:逸る気持ちを呼吸に表したまま、しかし中身を傷付けることはないよう注意して、鋏で切って中の便箋を取り出す。
GM:中から出てきたのは簡素な便箋。書いてあったのは普段よりさらに短く、たったの二言だけ。
湖東御心:『十三点。つまらん』
GM:いつも通りの達筆な筆が端的な評価を突き付けている。
湖東まき:興奮気味で文面を覗き込んでいた表情が、見る間に消沈したものへと変わる。
湖東まき:丁寧に三つに畳んで、机に置いて。
湖東まき:「……あぐううぅぅ……」
湖東まき:その脇に突っ伏す。
湖東まき:「ぐうの音も出ないよ……出ちゃったけど……」
湖東まき:それほど深刻に悲しむ風でもないのは、その評価を半ば予想していたからだ。
湖東まき:未熟な自分から見てでさえ、送った絵は色彩がぼやけるようだった。あれ以来──
パーピー:そんな物思いを遮るように、さわがしく部屋にはいってくる者が居る。
パーピー:「まぁき~~~~~~っ!もうパピはだめパピ~~~~っ」
パーピー:「パピはもしかしたら…才能がないのかもしれないパピ~~~~……ふゆゆゆゆ……」
湖東まき:「ひゃあぁっ」がたんと椅子を揺らして身を起こす。
湖東まき:「パッ……パーピー! 急に入ってこないでって!」
パーピー:「ふわわわっ」窓から入り込んだパーピーが、まきちゃんの声に驚いてふわふわ揺れる。
パーピー:「ごっごめんなさいパピ~~…でもでも~~~」
パーピー:「まきにパピのお話を聞いてほしくて来ちゃったパピ……」しょぼしょぼしている。
パーピー:「それともまき、何かしてたパピ?いそがしいパピ?」
湖東まき:ちら、と机に置いた手紙を一瞥し。
湖東まき:「……ううん」首を振る。二つ結びにした髪が左右に揺れる。「どうしたの」
パーピー:「???」ぱちくり瞬きしつつ。「あのね、パピ…ひとりでも変身できるように練習してたパピ」
パーピー:「この間、封印アイテムが手に入ったパピ!あれ使えば、パピもひとりで変身して、たたかえるようになるんじゃないかと思ったパピ」
パーピー:先日、みんなで見つけたリボンを取り出して、ぐっと全身の力を入れる。変身か何かしようとしているようだ。
パーピー:「……でも、ぜんぜんだめだったパピ……。ふゆぅう……才能ないパピ……」
湖東まき:「あ、あは……」不器用な苦笑を浮かべてみせる。
湖東まき:「妖精って……できるの? 変身」
湖東まき:「どんな風になるんだろう」
パーピー:「キュートでかっこよくて、つよいのが良いパピッ」
湖東まき:じっと目を細めて見つめる。
湖東まき:脳裏に今のパーピーのシルエットが浮かんで、それが……
湖東まき:「いや……ぜんぜん分かんない……」
パーピー:「ふぇえええ~~~っ」
パーピー:言いながらぴょんぴょんとまきの周りを飛ぶ。「ひどいパピ!ひどいパピ!」
湖東まき:「え……えへへ。ごめん」先程よりは少し自然に笑って。
湖東まき:「……その、やっぱり人間じゃないと、難しいのかなって」
パーピー:「うむぅ…。ひとりで戦うパピになるのは諦めて、またパートナーさがすことにした方が良さそうパピ」
湖東まき:「…………」
パーピー:「ふむぅ?」さかさまになって、まきの顔を覗き込む。
湖東まき:「ひわっ」急に視界の上半分がパーピーになって驚く。
湖東まき:「も……もう!」
パーピー:「ふふふふ」驚かれて、くすくす笑う。
パーピー:「まきは、パピを応援してくれれば良いのっパピ! パピも、まきの応援をするパピッ」
湖東まき:「う。……うん」見透かされて気まずげに頷き。
湖東まき:「がんばっ、てね。わたしも……」
湖東まき:「頑張るし……」
湖東まき:再び視線が手紙に流れる。
パーピー:「むゅゆ…?」「まき…それは何パピ?」
湖東まき:「えっ、と」逡巡。
湖東まき:「……手紙。おじいちゃんからの」
パーピー:「ふえー!まきのおじいちゃん!」
パーピー:「この間、まきが…絵画コンクールに絵を出すって言ってたの、パピ、覚えてるパピ!」
パーピー:「その話してたパピ?」
湖東まき:「うん……」
湖東まき:「でも、あんまり良い評価がもらえなくて」
湖東まき:「このままじゃダメだなぁって思ってたとこ」
パーピー:「ほゃ……」ぷかぷかと浮く。「まきも、パピも、悩める年頃パピ……」
パーピー:「……」「まき! 応援しあいっこしようパピっ」
湖東まき:「応援……しあいっこ?」
パーピー:「うんっ。パピは、プリピュアとしてみんなと一緒に戦えるようになりたくて」
パーピー:「まきは、絵画コンクールで優勝したりとか…おじいちゃんに良い評価をもらいたくて、がんばってるパピ」
パーピー:「どっちもがんばってるから、パピはまきを応援するし、まきはパピを応援するパピ!」
湖東まき:「……」
湖東まき:(そうだ……わたしは)
湖東まき:(プリピュアにならないで絵に集中するって決めたんだから。その分まで、ちゃんと頑張らないと)
湖東まき:「……うん。わかった」
湖東まき:「えっと。どうやるの?」
パーピー:「うふふふっ、じゃあ、まずはパピがお手本見せるパピ!」
パーピー:「フレッフレッ!」耳がわさわさと揺れる。「フレッフレッ!パピっ」
パーピー:「まきもやるパピ!フレッフレッ」
湖東まき:「え……ええぇぇ……!?」
湖東まき:のろのろと立ち上がる。
湖東まき:「……ふ」
湖東まき:「フレッ……フレッ、パーピー……!」
パーピー:「うふふふふっ!わぁいっ」くるくる回る。「フレッフレッ、まき~!」
湖東まき:「フレッ、フレッ、パーピー……!」
湖東まき:か細く頼りない声で、顔を真っ赤にして。
湖東まき:それでも楽しげに踊るパーピーに合わせ、見様見真似の応援をしばし続けた。


GM:ロイス取得のみ可能です。
湖東まき:パーピーに 〇親しみ/罪悪感 で!
パーピー:ほあぁ…
GM:はーい。あ、シナリオロイスの絵画へのロイスはどうします?
湖東まき:あっとそうだ
湖東まき:絵画 ○執着/不満 で取って今度こそ以上!
GM:OK。ではこれにてシーンカットで。

オープニング:葛城まつり

GM:お次はまつりちゃんのOP。登場侵蝕をどうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (34 → 39)


GM:縦浜中学校、2年A組。
GM:それぞれがそれぞれに文化祭の準備で賑わう中。君もまた自分の仕事に取り掛かろうとしていた。
GM:君と同じく転校生であり、同じく内装係となった雨宮あむ。彼女と協力でポスターを描くことになっている。
葛城まつり:「さて、と」ぐい、と夏服の袖を腕まくりする。手には油性のマーカー。
葛城まつり:繋げたテーブルの上に置いた、無地の紙を前にして。
葛城まつり:「……あむちゃんって、美術とか得意?」
葛城まつり:もう一人の相方に視線を向ける。
雨宮あむ:「それは、相対的な話?絶対的な話?」
雨宮あむ:黒の長髪に長身の少女。赤縁の眼鏡の下から覗く視線は、温度の無い冷淡なものだ。
雨宮あむ:「私に不得意なことはないわ。少なくとも人間……中学生の基準では」
葛城まつり:「え。うーん……じゃあ、相対的に?」
雨宮あむ:「相対的に言えば……」
葛城まつり:何も下書きをしていない状態でマーカーを手にしている時点で、この少女はそういった事に慣れていない気配があると
葛城まつり:君は判断してもいいだろう。そのとおりなので。
雨宮あむ:色とりどり揃った絵の具セットから、三色……黒白灰、無彩色だけを取り出す。
雨宮あむ:「得意よ」
葛城まつり:「おお。じゃあ頼りにしちゃおう」
雨宮あむ:「……それで……何を描けばいいのかしら」
葛城まつり:「結構落ち着いた色だね?」君の取り出した絵の具を見て言う。
雨宮あむ:「足りるもの。これだけあれば」
葛城まつり:「そう? ポスターっていうなら、もっと目立たせたほうがいいのかなーとか……」
雨宮あむ:「それなら、運が無かったのね」
葛城まつり:「……運?」
雨宮あむ:「これ以外使う気は無いから。私の絵が目に入らなかったなら、それは見なかった方が不運なの」
雨宮あむ:こだわりがあるというより、他の色には興味を示さない様子で、下書き用の鉛筆を握る。
葛城まつり:「おお……?」予想しない返しに、少し驚いて。
葛城まつり:「そんなにその色が好きなんだ?」
葛城まつり:そういう訳でもなさそうだな、とは思いつつも。
雨宮あむ:「他を使う必要が無いだけ」素っ気なく言う。
雨宮あむ:「いずれは全部、この色になるもの」
葛城まつり:「えっ。……どういうこと?」
雨宮あむ:「……」質問には答えず。
雨宮あむ:「……あなた、何が好き?」鉛筆を握り、逆に問う。
雨宮あむ:「私、あなたと仲良くしたいと思っているから」
雨宮あむ:「あなたの好きなものを描いてあげるわ」
葛城まつり:「……え。えーっと」言葉とは裏腹に、淡々とした語調。その意図を図りかねているみたいに、少し首をかしげて。
葛城まつり:「山……と海」
葛城まつり:「と、花畑、森、雪原……砂漠、古い遺跡。あと……」
雨宮あむ:「多いわ。絞って」
葛城まつり:「うう、ごめん」
葛城まつり:我ながら次から次に出てきたもんだな、と呆れながら。
葛城まつり:「うーん……じゃあ、えっと」
葛城まつり:言いながら、懐からスマートフォンを取り出して。何度かスワイプして。
葛城まつり:「……これ?」
雨宮あむ:ずい、と身を寄せて覗き込む。
葛城まつり:岩だらけの入り江の写真だ。夕陽が差して、海は赤く染まっている。
葛城まつり:「私の好きな景色。この島に来て、最初に撮ったの」
葛城まつり:「や、本当はもっと沢山あるんだけどね。一つに絞るって言うなら……これかなあって」
葛城まつり:「……どう?綺麗でしょ?」
葛城まつり:君の反応を窺う。
雨宮あむ:その写真をじっと見つめて。「……綺麗?」
雨宮あむ:「……さあ……どうかしらね」
葛城まつり:「ええー?」少し不平そうに。
雨宮あむ:「まあ、いいわ。これね」
葛城まつり:「むむ……そりゃ、感じ方は人それぞれだけど……」
葛城まつり:「だったら、私も」
葛城まつり:「知りたいな。君が綺麗だと思うもの、君の好きなもの」
雨宮あむ:「……私の?」
雨宮あむ:写真には何の感慨も抱かない様子だが、鉛筆はすらすらと動かし始める。単に技術が高いというより、描きなれている、といった印象を受けるかもしれない。
葛城まつり:「そう。あむちゃんの」
葛城まつり:「私だって、君と仲良くしたいと思ってるから」
雨宮あむ:「……」潜入に向けて参考にした本にあった。お互いのことをよく知り合うことで、友人の仲は深まるらしい。
葛城まつり:凛とした翠の眼差しが、君へと向けられている。
雨宮あむ:「……好きなもの」
雨宮あむ:綺麗だと思うもの。好きなもの。そんなものは、世界に一つしかない。
雨宮あむ:ダラク様。自分を生み出してくれた方であり、自分の存在理由。世界で唯一、本当に価値のある存在だ。
雨宮あむ:世界の全ては、彼に捧げられる為に存在している。いずれは何もかもが、ダラク様のものとなるのだ。それは、自分自身も例外ではない。
雨宮あむ:「……そうね」
雨宮あむ:言葉を選ぶように目を伏せて。
雨宮あむ:「……お父さん……かしら」
葛城まつり:「おお、あむちゃんってお父さんっ子なんだ」
葛城まつり:少し意外そうに、だけどそれを聞けたことがどこか嬉しいといった様子で。
雨宮あむ:「……そのようなものね」
雨宮あむ:紙の上を滑っていく鉛筆は、夕陽に照らされる入り江の景色を描き出していく。写実と戯画化の混ざり合った独特な絵柄。
葛城まつり:「へええ、どんな人なんだろ。あむちゃんみたいに凛々しくて落ち着いた感じの人なのかなぁ」
雨宮あむ:だが、モノクロで描かれたその絵、人の居ない景色は、どこか物寂しく、空虚に見える。
雨宮あむ:「……私よりもっと凛々しくて落ち着いた、素晴らしい方よ」
葛城まつり:「上手いなぁ」素直にただ感心した様子で君の筆使いを見つめている。
雨宮あむ:「当然よ」
葛城まつり:「へええ、あむちゃんがそこまで言うなんて。立派な人なんだろうな」素晴らしい方、なんて。父親に向けて言うものだろうかとは思うけれど、流石に茶化すことはしない。
雨宮あむ:「……そうよ。立派なの」
雨宮あむ:絵の具をパレットに広げて。
葛城まつり:「……っと、私も作業しなきゃ」ぼーっと眺めたまま雑談に耽りかけていた事に気付き、紙細工の装飾を作り始める。
雨宮あむ:「……あなた、親は?」
雨宮あむ:黒の絵の具を塗りながら、ぽつりと訊ねる。
葛城まつり:「私の?お父さんは警察官で、お母さんは専業主婦だよ」
雨宮あむ:「そう」
雨宮あむ:「両親は好き?」
葛城まつり:「立派でちゃんとした大人……だとは思うけど。あむちゃんのお父さんほど超すごい!って感じじゃないかなぁ」
葛城まつり:「好きだよ。もちろん」
雨宮あむ:「……そう」
葛城まつり:「お小言は言うけど、なんだかんだ自由にはさせてくれてるし……」単に諦められてるだけかもしれないけど、という言葉は呑んで。
雨宮あむ:友人との話でなく、敵からの情報収集としての意識で聞いている。
雨宮あむ:(……警察官か。何か利用できるかもしれないな……)
葛城まつり:「何より、ずっと一緒の家族だもん」
雨宮あむ:「……」
葛城まつり:「私だって、お父さんとお母さんの事が好き。あんまり面と向かっては言わないけどね」
雨宮あむ:ぴくりと眉を動かす。
雨宮あむ:「ずっと一緒……が、そんなに大切?」
葛城まつり:「……え。うーん」ちょっと言葉に迷う。何か、気に障ってしまったかなと思いながら。
葛城まつり:「そりゃ、絶対ってことはないけど。私のお祖父ちゃんなんて、全然会ったことないけど、私は大好きだし」
葛城まつり:「ただ、なんていうのかな……」作業の手を止めて。うーん、と唸って。
葛城まつり:「今。私と、あむちゃんが」
葛城まつり:「こうやって一緒に力を合わせて、文化祭の準備をして」
葛城まつり:「この教室で過ごしてる時間は、大切な思い出で」
葛城まつり:「そういうものが積み重なっていくと、相手の事も自然と好きになっていくのかな……って」
葛城まつり:「私は、そう思うな」
雨宮あむ:「……。……思い出……」
雨宮あむ:思い返す。自分とダラク様の間に、思い出と呼べるものが幾つあっただろうか。
雨宮あむ:与えられた任務を達成し、評価して貰うのは何よりの喜びだ。
雨宮あむ:だが、それ以外で、彼から与えられたものといえば、いつか、目覚めたばかりの頃に与えて貰った、『あれ』くらいのものだ。
雨宮あむ:……それでも、自分とダラク様には、確かな絆があるはずだ。
雨宮あむ:それを否定されたようで、静かな怒りが込み上げてくる。
雨宮あむ:「……出来たわ」
雨宮あむ:筆を置く。黒の面積の多い、物寂しい……ともすれば恐ろしいとも言えるような絵。
葛城まつり:「えっ、もう? 早いね」君の腹の底の怒りに気づくこともなく、面を上げる。
雨宮あむ:人を引き込むものがあるのは確かだろうが、ポスターに向いた絵かと言われれば疑問が残るだろう。
葛城まつり:「……おお」しばし、圧倒されるように言葉を失う。
葛城まつり:「や、すごいな……ちょっと、びっくりしちゃった」
雨宮あむ:「そう」
葛城まつり:すこし恐ろしい、とさえ思う所はあるけれど。級友が頑張って描いただろう絵に対しては掛ける言葉を選ぶ。
雨宮あむ:「……今日の作業は、これで終わり?なら、帰らせて貰うわ」
葛城まつり:「結構、慣れてる感じあったよね。よく描くの?」
雨宮あむ:言って、返事より先にてきぱきと片付けを始めている。
葛城まつり:「あ……うん、そうだね。大分、進んだし……」
葛城まつり:どこか突き放されたような物言いに戸惑いつつ。こちらも、遅れて片付けを手伝い始める。
雨宮あむ:「そうね。こういう絵を描くのは、あまり無いけれど」
雨宮あむ:「絵本を描いているから」
雨宮あむ:何でも無いように口にする。
葛城まつり:「えっ!」
葛城まつり:「自分の絵本を作ってるの?えーっ、すごいな……!」
葛城まつり:「よかったら今度、見せて欲しいかも?」
雨宮あむ:「何……」そんなに反応されると思っていなかったらしい、警戒の表情を浮かべ。「どうしてわざわざ?私が自分で描いているだけよ」
葛城まつり:「えっ……いや、だってすごいでしょ。本をまるごと一冊、自分で作るなんて」
葛城まつり:「それに、ほら。本を書いたりするのって、誰かに読んでもらうためじゃないの?」
葛城まつり:「あっ、いや。恥ずかしくて見せたくないとかなら、勿論それはいいんだけどね!」
雨宮あむ:「そんなつもりはなかったけれど……」褒められるようなことだと思っていなかった。困惑と警戒の、野生動物のような反応を見せて、
雨宮あむ:「……別に、いいわ」
葛城まつり:「わ、やったあ」嬉しそうに両手を重ねる。
雨宮あむ:「……そうだ。見せてあげたら、友達になってくれる?」
葛城まつり:「えー?」
葛城まつり:「私、もうあむちゃんと友達のつもりだったかも」
雨宮あむ:「……?」
雨宮あむ:目をぱちくりさせて。
雨宮あむ:「そうなの?」
葛城まつり:「だって、お互い仲良くなりたいって言ってたじゃん。私達」
雨宮あむ:「そうしたら、もう友達なの?」
葛城まつり:「だって、それは……お互いが友達になりたいって事でしょ?」
葛城まつり:「だったら、もうなったようなものじゃない?」
雨宮あむ:「……そう……」
雨宮あむ:「そうなのね……」
雨宮あむ:(……まさかもう友人関係を築いてしまっていたとは……)
雨宮あむ:(ダラク様に良い報告が出来そうだ……)
葛城まつり:(……不機嫌になってたかと思ったけど、なんだかちょっと喜んでそう?)
雨宮あむ:「分かったわ。友達なのね、私達」こくりと頷く。
葛城まつり:僅かな顔色の変化を見て、勝手に少し嬉しくなっている。
葛城まつり:「ふふ、そうそう。友達」微笑み、頷く。
雨宮あむ:「それじゃあ、明日もよろしく。葛城さん」
葛城まつり:「まつり、でいいよ」
雨宮あむ:「!」
葛城まつり:「私、さっきからあむちゃんって呼んじゃってたし」
葛城まつり:「そっちの方が友達っぽいでしょ?」
雨宮あむ:(下の名前で呼び合うのは、深い友好の表れだったはず……)
雨宮あむ:(これは確実に友人……いや……親友といって良いところまで来ているのでは……?)
雨宮あむ:「分かった」
雨宮あむ:「よろしく、まつり」
雨宮あむ:神妙な顔で頷く。
葛城まつり:「ふふ。よろしくね、あむちゃん!」


GM:ロイス取得のみ可能です
葛城まつり:雨宮あむ:◯友情/隔意 で!
GM:はい。ではここでシーンカット。

オープニング:稲波なみ

GM:ではなみちゃんのOP。登場侵蝕をお願いします。
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (39 → 47)


GM:縦浜中学校、2年B組。
GM:文化祭に向け、眠り姫を出し物に決めたB組。その結果、クラスは役者・裏方に分かれそれぞれに準備を進めていた。
GM:とはいえ、分かれと言っても分担が厳格な訳ではなく。手が空いている子が咄嗟に他の手伝いをすることも良くある。例えば――。
友人A:「いったー!誰かばんそうこ持ってないー!?」
稲波なみ:「あっあるよ!」大道具を運んでいる少女が声を上げる。
稲波なみ:「誰かこれ持って~」
友人B:「はいはい、っと」
稲波なみ:「ありがと~」たっと駆け寄って、ポーチから絆創膏を取り出す。
稲波なみ:「どこ切ったの?消毒液もあるよ」
友人A:「ここ~。人差し指のとこ~」
友人A:カッターを使ってる最中に手元を誤ったのか、切り傷が出来ている。
稲波なみ:「ん~。ちょっとサビあるし一応シュッてするね」
稲波なみ:「染みるよ~」
友人A:「うぅ……優しくお願いします……」
稲波なみ:シュッと消毒を吹きかけて、周りの表面を拭って。
稲波なみ:手際よく絆創膏を巻く。「これでよしっ」
友人A:「ありがと~。さっすがなみ、お医者さんちの子!」
稲波なみ:「えへへ……」お医者さんの子と呼ばれるのは嫌いじゃない。
稲波なみ:おかーさんやおとーさんがほめられたみたいでうれしい。
友人A:「あ、そう言えばなみ。さっき裁縫係の子たちが探してたよ」
友人A:「なんか裁縫できる子足りないから手伝ってほしいんだって」
稲波なみ:「でも怪我しないのが一番だから気をつけてよ~……あっ何だろ?」
稲波なみ:「ふああ」あくびをして。「じゃあ、そっち行くねっ」
ウェールシュ:(まったくまったくまったく…)後ろからはずっと、なみちゃんにしか聞こえない声がしている。
ウェールシュ:(クラスの皆ときたら、何かがあればすぐになみ、なみ、なみ…)
友人A:「うん、頑張ってね~」
ウェールシュ:(なみは一人しかいないルッシュ~~~!!聞いてルシュか~!)
稲波なみ:「ん~!」手を降って。
稲波なみ:(でも一番わたしをなみ、なみ、なみって)
稲波なみ:(たくさん呼ぶの、ウェールシュだよ?)
稲波なみ:廊下を速歩きしながら小声で返す。
ウェールシュ:(むぐぅ!?)ビク!!と動きが止まる。(そ…っ、そんな訳ないはずルシュ!)
稲波なみ:「あっ止まっちゃだめだよ」ぱっとこちらも止まって。
ウェールシュ:(ぬっ、ぬぅう…ウェールシュは、なみの妖精だから…なみと一緒にいるだけで……)
稲波なみ:後ろの人とぶつかる。「わあごめんなさい!」
ウェールシュ:(それじゃ…まるでウェールシュが…)(はうあ!)
ウェールシュ:(なみ~~!大丈夫ルッシュ!?なみ!なみ~~!!)
稲波なみ:散らばった荷物を拾う。「わたしは平気だけど……大丈夫ですか?」
友人C:「ううん、大丈夫……ってなみ!ちょうど良かった!」
友人C:バサバサと散らばったのは台本の束。劇の脚本を任されている友人だった。
稲波なみ:「んー?何?」
稲波なみ:「どこかケガした?」
友人C:「さっきパーティーのシーンの脚本が上がってね、これから読み合わせしようって話してたとこなの!」
友人C:「だから今からちょっと時間良いかな?」
稲波なみ:「あっうん、わかった……あっでもちょっと待ってね!」
稲波なみ:「裁縫係の子にアドバイスだけしてくるから!」
友人C:「OK!それじゃあ終わったらクラスまで戻って来てね」
稲波なみ:「ん~!」
ウェールシュ:(また仕事が増えたルシュ…)ムスッとした顔でついていく。
稲波なみ:その調子で次から次へと仕事を引き受けてはこなしている。
GM:裁縫・大道具・小道具・雑用全般・そして劇の主役。
GM:自分で引き受けたものとはいえ、なみの仕事量は他の子に比してもずば抜けて多い。
GM:今回も、家庭科室まで行って裁縫係の子にアドバイスをして、取って返して教室で台本を受け取って。
GM:休む間もなく読み合わせが始まった。
友人C:「さっき言ったとおり、ここはパーティーのシーンね。お姫様が意地悪な魔女に魔法をかけられちゃうところ」
稲波なみ:「ふう~……」流石に疲弊がある。
友人C:「意地悪な魔女が呼ばれなくて怒っちゃうくらいの華やかなパーティーだから、皆も飛び切り楽しそうにお願いね!」
稲波なみ:「あ、うんっ!楽しそうな方がいいよね」
稲波なみ:「みんな一緒だったら楽しいもんね」
稲波なみ:「でもこれ……」
稲波なみ:「意地悪な魔女さん、かわいそうじゃない?」
稲波なみ:「自分だけ仲間に呼んでもらえないなんて、寂しいよ」
友人C:「……」
友人C:「……確かに、そうかも?」
友人C:「でもほら、それで寂しくて怒ったから姫に眠りの魔法をかけちゃうんだし」
稲波なみ:「ん~……」
稲波なみ:「最後は誤解が解けて仲良くなるのかな」
稲波なみ:台本を最後まで読めていない。時間がないので。
友人C:「ううん。意地悪な魔女は後半には出てこないよ」
稲波なみ:「えっ」
友人C:「えっ」
稲波なみ:「それ……かわいそうじゃん」
友人C:「か、かわいそう、だけど……」
稲波なみ:「最後はみんなでパーティやり直そうよ」
友人C:「でも、そういうお話だもん」
稲波なみ:「そういうお話なんだ……」
友人C:「魔女は姫に魔法をかけて、姫の魔法を王子様が解いて」
友人C:「王子様と姫が結ばれてハッピーエンド!めでたしめでたし」
友人C:「っていうお話」
稲波なみ:「魔女は?」
友人C:「魔女は……分かんない」
友人C:「お話に書かれてないもん」
稲波なみ:「え~?」
稲波なみ:「もやもやしない……?」
友人C:「うぅん、そう言われるともやもやしてきたけど……」
友人C:「でもそういうお話だから……」
稲波なみ:「そういうお話なんだ……」
稲波なみ:「あ」キョロキョロして。
稲波なみ:「ごめんね、お芝居の読み合わせだよね」
友人C:「あ、そうそう!そうだった!」
友人C:「まずは三人の魔女が王様に招待のお礼を言うところからね」
GM:脚本の指示に合わせて、魔女役の子たちが台本を読み始める。
稲波なみ:(ん~~~……)台本をパラパラと見ている。
ウェールシュ:ふんふんと、興味深そうに生徒たちを眺めていたが、不思議そうになみに視線を動かす。
ウェールシュ:(どうしたルシュ?)
稲波なみ:(やっぱり……悪い魔女さんかわいそうだよ)
稲波なみ:(ていうか、悪くないよね、悪い魔女さん)
稲波なみ:(呼ばれないの、誰だって寂しいよ。怒っちゃうのもしょうがないよ)
ウェールシュ:(ふむぅ。王様とお妃様が悪い魔女だと思ったから、お城に呼ばれなかったルシュ…)
ウェールシュ:(悪い魔女だと思われてたってことは、何か悪いことをしたんじゃないルシュ?)
稲波なみ:(でも台本に書いてないよ)
ウェールシュ:(むむ? 悪いことをしてないのに、悪い魔女だと思われてたルシュ…?)
稲波なみ:(一人ぼっちは寂しいよねえ)
ウェールシュ:(じゃあ…)
ウェールシュ:(なみは、どうしたいルシュ?)
稲波なみ:(わたし?)
稲波なみ:(ん~……)
稲波なみ:(わたし、どうしたいんだろう?)
ウェールシュ:(んなっ)のけぞる。
稲波なみ:(寂しいのはいやだって思うけど、その先は、ん~)
稲波なみ:(みんながずっと仲良しなのがいいと思うけど。どうすればいいのかな)
ウェールシュ:(うむ~~。む~~~~~)眉間にシワが寄る。一緒に考えこんでいる。
稲波なみ:(なんか、そういうことを考えると)
稲波なみ:(胸がキュってなって、体が熱くて)
稲波なみ:(頭が……)
ウェールシュ:(……なみ?)
稲波なみ:グラグラと頭を揺らす。
稲波なみ:(なんか……ふわふわって……)
友人C:「なみ!出番だよ?」
稲波なみ:「あっ」
GM:いつの間にか魔女役の子たちと王様役の子のやり取りは終わり、皆が君を見ている。
稲波なみ:その声に弾かれるように急に立ち上がる。
稲波なみ:ふ、と頭に血が巡って。
稲波なみ:それから。
稲波なみ:ガタン、と座っていた椅子が倒れる。
稲波なみ:少女の体が、床に倒れ込む。
ウェールシュ:(なみっ、なみ…!?)
友人C:「な、なみ!?」
稲波なみ:「……ん……?」
稲波なみ:「あ、ごめんね、すぐ起きるから」
稲波なみ:「……あれ」
稲波なみ:指を握って開いてしている。
稲波なみ:「ん……」
ウェールシュ:(なみ…!)顔が真っ青になっている。
友人C:「だ、誰かタンカ!それか先生呼んできて!」
GM:バタバタと周囲があわただしくなっていく。だけどその喧噪も君にとってはどこか遠い。
稲波なみ:お姫様の呪いのことを、ぼんやりと考えていた。
稲波なみ:(わたし、誰かに)
稲波なみ:(いじわるしちゃったり、してたのかな)


GM:ロイス取得のみ可能です。
稲波なみ:文化祭/尽力/罪悪感:○/ロイス
稲波なみ:これで!
GM:はーい。ではシーンカット!

オープニング:菜花かざり

GM:では最後、お待たせしましたかざりちゃん。登場侵蝕をどうぞ。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (31 → 41)
菜花かざり:キェアー


GM:学校から菜花家への帰り道。
GM:練習中に倒れてしまったなみちゃんの代役に抜擢された君は、そのことを考えながら道を歩いていた。
菜花かざり:「ふ、あ・あ・あ~~……!」
菜花かざり:帰り道。
菜花かざり:行儀が悪いながら、台本を片手に持って歩いている。
ロッシー:「むぅう……。文字が多いロシ」
ロッシー:その台本をかざりの頭の上から覗き込んでいる。
菜花かざり:「なみちゃん、倒れちゃうなんて大丈夫かなー。……そして私も大丈夫かなー」
菜花かざり:「お芝居ですからねー。そしてまさか、主役の代役を任されてしまうとは…」
菜花かざり:「ロッシーさんは物覚えは良い方ですか?」
ロッシー:「分かんないロシ。たくさんねてたから昔のことあんまり覚えてないロシ」
ロッシー:「たしかに心配ロシ。明日みんなでおみまい行こうロシ」
菜花かざり:「ですねー。いつか倒れるぞー、なんて言ってましたけど。流石に負担が大きかったみたいです」
菜花かざり:「フルーツの缶とか買っていきましょうね」
ロッシー:「フルーツ……ももとかみかんとかもってくロシ。甘くておいしいから、なみもきっとよろこぶロシ」
菜花かざり:「かわいいですねぇロッシーさんは」頭の上の妖精を撫でる。
ロッシー:「ロシ~。ほめられロシーロシ~」 ぱたぱたと尻尾が揺れる。
菜花かざり:「なみちゃんのことですから、『おおごとにしてお母さんお父さんに心配かけたくないよ~』なんて言ってそうですから」
菜花かざり:「私達がい~っぱい甘やかしてあげませんとね」
ロッシー:「ロシ。なみはがんばり屋すぎるロシ」
ロッシー:「きっと今ごろウェールシュが泣いて怒って泣いて大変ロシ」
菜花かざり:「そうなんです。気が付き屋さんですから、こっちもちゃんと見てあげないと」
菜花かざり:「ウェールシュさんがそうやってくれるなら、ちょっとは安心ですね~」
菜花かざり:「休んでていいよと安心してもらうために、まずは代役をしっかりこなさなければ」むん、と台本に目を落とす
ロッシー:「がんばるロシ、かざり」
ロッシー:「あ、じゃあロシーが練習手伝ったげるロシ」
菜花かざり:「おぉ、それは心強い。百人力……いえ、百匹のわんちゃん力です」
菜花かざり:「ではロッシーさんロッシーさん、こちらのお姫様の前の、魔女さんのセリフを読んでみてください。その後にあわせますので」
ロッシー:「わんちゃんじゃなくて妖精ロシ」
ロッシー:「分かったロシ、えーっと」
菜花かざり:つつーと台本をなぞる
ロッシー:「おぉー。これはなんと美しいおひめ様。お会いできて……こう、えい?です」
菜花かざり:「フフ、いい感じですよ。えーっと……『えぇ、えぇ。ごきげんよう、魔女のおかた。』」ぺらり「『あなたの使っているその道具は、いったい……』」
菜花かざり:と、姫のセリフを朗読していく。
ロッシー:「これはまほーのステッキです。これを使って、あなたにおくりものをしてあげましょう……」
ロッシー:たまにつっかえながらも頑張ってセリフを読み上げる。
菜花かざり:「『まあ、まあ!それはありがとうございます。いったいどのような』……ええと、楽しむ気持ちを一杯で?…『いったい、どのようなおくりものなのでしょう!』」
菜花かざり:台本に書かれたト書きをもとに、同じセリフを何度か読み返したり、少し場面を戻ったり。
菜花かざり:ロッシーさんとの台本読みに、だんだん集中していく。
ロッシー:「わたしたちまじょの……ロシ!?」
ロッシー:セリフが途中で途切れて、ぶわっと尻尾が広がる。
菜花かざり:「?……ロッシーさん?」目線を頭の上にいる妖精に向ける。
ロッシー:「か、かざり。良くない気配を感じるロシ」
ロッシー:「あの、前にロシーを追っかけてきたアイツの気配ロシ」
菜花かざり:「むっ」
菜花かざり:「あの、お家に来た人ですね」
ロッシー:「そうロシ。見つかったら大変ロシ」
菜花かざり:脳裏に、以前会った青年が『こわい人』のTシャツを着た姿で思い出される。
菜花かざり:「そうですよね。ロッシーさんを探してるようでしたから」
菜花かざり:「ええと、隠したり……あ、いえ、逃げたりすれば良いんでしょうか」
ロッシー:「そうした方がきっといいロシ」
ロッシー:「えぇと、前の方から気配を感じるロシから……ロシーは遠回りして帰るロシ」
ロッシー:「かざりはあいつを見つけて、気をそらしてほしいロシ」
菜花かざり:「うぉっ」びっくり顔
菜花かざり:「そ、そうですね。見失ってばったり、が一番怖いですし……はい、はい、わかりました」
菜花かざり:「お任せください。ロッシーさんもお気をつけてですよ?」
ロッシー:「がんばるロシ。かざりも、気を付けてがんばってロシ」
ロッシー:「プリピュアなのはバレないようひみつロシよ」
菜花かざり:「が、がってんでし」噛んだ。
菜花かざり:「では、ロッシーさんも見つからないうちにお早く……さぁさぁっ」
菜花かざり:パタパタとばいばいの手をふる。
ロッシー:「ぐっどらっくロシ~」 勇ましく、というにはややふよふよと頼りなく飛んでいく。
菜花かざり:そのフヨフヨ飛んでいく背中を危なっかしく見守って。
菜花かざり:「…………ふう」
菜花かざり:「ロッシーさんにちょっとだけカッコつけちゃってる自分が居ますね……」
菜花かざり:「いえ、別に負担などまったくありませんがっ」
菜花かざり:むんっ、と両手を小さく握って。
菜花かざり:「頑張れかざり、今日も可愛いですよっ」
菜花かざり:「……さて、行きましょう。近づいてると言ってましたから、その間にセリフの一つも覚えて……」
菜花かざり:言って、台本を開いて、(内容は全く頭に入らないまま)家の方向に向かう。
レイダー:その道を塞ぐようにして、大股に歩いてくる大柄な男がいる。
菜花かざり:(ほあっ)ほんとに来たっ
レイダー:「……あぁん? お前………」かざりちゃんを見つけ、ギロリと眼光が鋭く光る。
菜花かざり:「ひょっ」息。「な、なんでしょう?私になにかご用事でして?」
レイダー:「俺様が忘れると思ったか…? お前、この間、俺様に嘘ついた女じゃねーか!」
菜花かざり:「ぬぁっ!」
レイダー:のしのしと大股に近づいて眼前に立ち、ヌッとあなたを見下ろす。
菜花かざり:覆いかぶさるような身長で少し影になる。
レイダー:「犬ッコロがいねえって言うの、嘘だっただろ? 隠してたんだろ? お前のせいで俺様がどんな目に遭ったと思っていやがる…!」
菜花かざり:「う、嘘とは失礼な……私は必要のない嘘はつかないですよっ」
菜花かざり:首筋に少しだけ汗をかきながら精一杯見返す
菜花かざり:「……ちなみに、どんな目にあったんですか?」
菜花かざり:胸の前で台本を腕をクロスしてキュッと握る。
レイダー:「この俺様が、仲間の前で失敗したことを懲らしめられ…」「……」
レイダー:「なんでお前にそんな話をしなきゃいけねえんだッ」キレる。
菜花かざり:「あ、あなたが聞いてきたんじゃないですかーっ!?」
レイダー:「今日も隠してんじゃねえのか? 犬ッコロを出せ。今日は容赦しねえぞ」
菜花かざり:「失礼なひと!」
レイダー:「なんだとォ!」
菜花かざり:「まったくぜんぜん、隠してなんておりませんよっ、ほら、居ないでしょう!」
菜花かざり:くるくると回る
レイダー:「じゃあその、大事そうに持ってやがる奴はなんだ!そこに隠してんじゃねえのか!」
レイダー:かざりちゃんの持っている台本を掴み取ろうとします。
菜花かざり:「あっ」そのまま取られます
菜花かざり:「か、返してください!それがないと、お芝居できないんですから!」
レイダー:「なんだこりゃあ?」しげしげと眺めている。
菜花かざり:高く掲げられたそれを取り返そうと背伸びしてます
菜花かざり:「台本ですー!学校のお芝居で使うんですよっ!」のびーっ
菜花かざり:「私はお姫様をするから、セリフを覚えなきゃいけないんですっ!」
レイダー:「お姫様ァ?」
菜花かざり:「な、なんですかその目は」
レイダー:「……シシシ」「シーッシッシッシッシ! お姫様だぁ? お前みたいなちんちくりんが?」
菜花かざり:下から精一杯キッとにらみつける。
菜花かざり:「あ、あー!!」
菜花かざり:「ひどいこと言いました!」
レイダー:見下ろすようにしてギロッとした目で意地悪く笑う。
菜花かざり:ひゅい、とその目にちょっとたじろぐ。でも引かない。
菜花かざり:「な、なんですか、私がお姫様だったらあなたに問題あるんですか!」
レイダー:「シシシ、お姫様役をやるために、これ読んで練習します…ってか?」
菜花かざり:「です!」
レイダー:「バッカらしい」肩をすくめる。「何の意味があるんだ?それに?」
菜花かざり:「………はい?」
菜花かざり:「意味、ですか?」
レイダー:「ああ。意味だよ、意味。聞こえなかったか?」
菜花かざり:「聞こえてますっ!……ええと、お芝居をやる意味…」
菜花かざり:「お姫様を演じるとかわいい、とか……普段できないことをするとたのしい……とか…?」
菜花かざり:む、と表情を保ったままちょっと首を傾げる。まとめた髪が揺れる。
レイダー:「………かわいい………」
レイダー:「かわいい………??」
レイダー:「ブッ」噴き出す。
菜花かざり:「あっ!」
菜花かざり:「わ、私の顔を見て笑いましたね!?」
レイダー:「シーッシッシッシッシ!テメーのどこが可愛いんだァ~~~?」
菜花かざり:がー、と白い肌が興奮して赤く染まっている。
菜花かざり:「かっ…………………!?」ババーンと背景に雷が落ちて
菜花かざり:「か、かわいいでしょう…!」ちょっと尻込み「パパとママと……友達だって言ってくれますもんっ」
レイダー:ぺらぺらと台本を見ている。「……おっ!しかも書いてあるじゃねえか…『美しいお姫様』……」
菜花かざり:「美しいお姫様ですよ!文句ありますか!」
レイダー:「美しいお姫様~~~!?」大笑いしている。「シーッシッシッ…そんなの、テメーがそう言ってほしいから言ってくれてるだけじゃねえの?」
レイダー:「気を遣われてるんだよ! お姫様って言われたい女!」
菜花かざり:「な!」
菜花かざり:「な、な、な、な、な!!」
菜花かざり:「なん、なんな、ながっ」
菜花かざり:真っ赤に染まった顔で舌がもつれつつ
菜花かざり:「なんて、コト、言うんですか!!」
菜花かざり:「気遣いなんかじゃ、ありませんもん!ほんとに思ってくれてますもん!」
菜花かざり:「もー!返してください!台本!あなたが持ってても意味ないでしょう!」ジャンプ。
レイダー:「ハッハッハッハ! 嘘つき女は、嘘をつかれてても気付けねえんだなあ!」
レイダー:「ハッ! さんざん笑わせてくれた礼に返してやるよ」
レイダー:ポイッと投げるように台本を返す。
菜花かざり:「もっぎゅっ」顔で受け止める。
菜花かざり:それを抱きしめて警戒するようにキッ!と睨む。
菜花かざり:威嚇。
菜花かざり:「な、なんなんですかあなた、失礼なことばっかり言って!」
菜花かざり:「そんなこというと……!……ッ!」
菜花かざり:「嫌われちゃうんですからね!」
菜花かざり:精一杯の悪口。
レイダー:「シーッシッシ! 嫌われたら、悲しむとでも思ってんのかよ!」
菜花かざり:「悲しいでしょう!嫌われるんですよ!」
菜花かざり:「嫌われてから後悔しても、遅いんですからね!」
レイダー:「ハッ! このレイダー様は、他人の評価なんてどうでもいいんだよ…」
レイダー:「言われたい女には、分かんねえだろうなあ! シシシ…シーッシッシッシ!」
レイダー:「今日のところは、犬ッコロもいねえようだし見逃してやるよ。シシシシ!」大笑いしながら、満足したように去っていきます。
菜花かざり:「む、ぎ、ぎぃ~~~っ!!」
菜花かざり:ぐぬぬぬ、とその去っていく背中を見て。
菜花かざり:角を曲がって見えなくなったところで
菜花かざり:「べぇ~~~~!!」
菜花かざり:びー、とあかんべーと舌をだす。
菜花かざり:「…………な、なんなんですかあの人!ほんと、ほんと!」
菜花かざり:「失礼!そう、失礼です!私が可愛くないとか、お姫様に向いてないとか!」
菜花かざり:ぷりぷりと憤懣やるかたないといった様子で。
菜花かざり:「……………皆が、気を遣ってる、とか……」
菜花かざり:「……………」
菜花かざり:「…………………」
菜花かざり:普段より大股に家の方に向かいつつ。
菜花かざり:「う~~~~~!!!」
菜花かざり:バッ。振り向く。誰も居ない道。
菜花かざり:びし、と指を差して
菜花かざり:「見返してやります…!」
菜花かざり:「ごめんなさいしても遅いんですからね!」
菜花かざり:がー、と叫んだまま、ほっぺを赤くして。
菜花かざり:台本のシワを伸ばしながら家に向かった。
GM:家に帰りついたかざりを、不思議そうな顔のロッシーが出迎えたのはまた別の話。


GM:ロイス取得のみ可能です。
菜花かざり:「レイダー ○P失礼なひと!/Nとっても失礼なひと!!」で取得して以上です

Middle1:全員(シーンプレイヤー:稲波なみ)

GM:合流シーンなので全員登場となります。皆さん登場侵蝕をどうぞ。
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (47 → 53)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (41 → 43)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (36 → 37)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (39 → 44)


GM:稲波家、なみの自室。
GM:過労と無理がたたったのか、風邪で倒れてしまったなみ。
GM:三人と三体はそのお見舞いに来ていた。
菜花かざり:「なみちゃん~~、お加減はいかがですか?」ガサガサといろいろ入れたビニール袋を手にしている。
稲波なみ:「わ……ごめんね」
稲波なみ:ベッドの上。パジャマで身を起こす。
稲波なみ:顔は火照ったように赤く見える。
菜花かざり:「わ、顔が真っ赤ですよなみちゃん」ぺたり、とその額に手を当てて熱を感じる。
湖東まき:「係を引き受けすぎたって聞いたんだけど……大丈夫? ちゃんと休んでる?」
稲波なみ:「うん……迷惑かけてごめんね」
稲波なみ:「あっお茶入れるね」起き上がろうとする。
葛城まつり:「……普段から眠たそうにしてるな、とは思ってたけど。こういうことって、前にもあったりしたの?」付き合いの一番長そうなかざりちゃんに聞いてみる。
湖東まき:「わああっ、いいから」
菜花かざり:「てやっ」起き上がろうとした身体を、熱を測ってた手で押し止める。
葛城まつり:「あっ、こら!病人はちゃんと休むのが仕事だよっ」
稲波なみ:「あう……」
湖東まき:慌てて止めようとして、かざりちゃんに先を越されて無意味に手を上げる。下ろす。
菜花かざり:まきちゃんの仕草にピースを送る。
菜花かざり:「んー、普段は流石にもうちょっと、自制を……してたようなしてなかったような…?」
菜花かざり:「どうでしたっけ、なみちゃん」
稲波なみ:「んー。風邪はあんまり引いたことないんだけど」
菜花かざり:自分がたまに借りてるクッションをまきちゃんとまつりちゃんにサーブしてる。
稲波なみ:「最近ちょっと張り切りすぎたかも……?」
湖東まき:受け止めてぺこりと頭を下げる。
稲波なみ:「楽しくて……」
ウェールシュ:ムスッとした顔でその背後に浮いている。
葛城まつり:サーブされたクッションを額で受け止め、お尻の下に敷いて座り直す。
葛城まつり:「あー……楽しくてつい夢中になっちゃったんだ」
葛城まつり:どこか少し共感するような声音。
稲波なみ:「うん。最近お料理も新しくレシピ覚えたしね」
稲波なみ:「文化祭の準備も、お芝居の練習もすごい楽しくて」
稲波なみ:「あとね、プリピュア」
稲波なみ:「フォーメーションとか、合体技とか」
稲波なみ:「3人もいたら色々できるかな~って。考えたら止まらなくって……」
湖東まき:「がったいわざ」
菜花かざり:「ふぉーめーしょん」
菜花かざり:「むぅ、だったらなおさらですからねー、なみちゃん」
葛城まつり:「……どんななのかちょっと聞きたいけど、それは話が逸れそうだから後にしよっか」
菜花かざり:外側に冷たく水滴がついたスポーツドリンクを渡しながら。
菜花かざり:「倒れたら考えても実践出来ないんですから、体調管理!ですよ!」
稲波なみ:「うむ……」
稲波なみ:渡されたスポーツドリンクに口をつけて。
ウェールシュ:「そうルッシュ!」大きな声で会話に混ざってくる。「なみは、しっかり休まないといけないルッシュ!」
葛城まつり:「ま、そうだよね。……ちょっといやな例えをするけど」
稲波なみ:「わっ」大声にびっくり。「わかってるよ~」
葛城まつり:「もしも今この時にシンショックが出たりしたら、なみちゃんは駆けつけられない訳だから」
稲波なみ:「そんなことないよ!」
稲波なみ:「行けるからっ」
ウェールシュ:「そのことルシュが…」なみちゃんの顔の前に降りてくる。
リアン:「行っちゃだめだと思うアン……」
葛城まつり:「きっともどかしいし、嫌でしょ。それは……」
湖東まき:「……」心配そうな顔。
葛城まつり:「あー……」そっちかあ、という顔。
ウェールシュ:「それで、まつり達にも協力してほしいことがあるルシュ」
稲波なみ:「協力って?」
葛城まつり:「……ん、協力?」
菜花かざり:「なになになんでしょう?」
ウェールシュ:「なみはこんな性格だから、休むのが苦手なのルシュ。みんなが頑張ってることを知ったら、一緒に頑張りたくなってしまうルシュ」
ウェールシュ:「特に、プリピュアの活動は張り切ってしまうルシュ。…なので」
菜花かざり:「なので?」
ウェールシュ:「なみがしっかり休めるよう、しばらく、プリピュアとして、妖精探しや封印アイテムを探す活動はお休みさせてほしいルシュっ…」
菜花かざり:「おぉー」
ウェールシュ:なみちゃんの顔の前でぺこりとお辞儀をする。
葛城まつり:「それは……もっともだし、私としても協力したいけど」なみちゃんの顔色を窺う。
ウェールシュ:「みんなも、いっしょにプリピュアをお休みすれば、なみも休めるはずルシュ…!」
稲波なみ:「……うん」
稲波なみ:「みんながしないなら……」
菜花かざり:「そうですねぇ」こしょこしょ。お辞儀した頭を人差し指で撫でる
菜花かざり:「なみちゃんもそのほうがじっくり休めそうだし、私はオッケーですよぅ」
湖東まき:「えっと……わたしも……?」プリピュアではないのでやや返事に迷った。
葛城まつり:「うん。なみちゃんがそれでちゃんと休めるようになるなら、そうしよっか」
菜花かざり:「ふふふ、皆で一緒にまったりタイムってわけですねぇ」
葛城まつり:「リアンもいい?」隣に座る相方にも訊ねる。
リアン:こくこくと精一杯頷いて。
リアン:「なみは、今までたくさんがんばってたから……ゆっくり休んでほしいアン」
ロッシー:「ロシーもさんせーロシ。お休みもだいじロシ」
葛城まつり:その言葉に、こちらも小さく頷く。
稲波なみ:「みんな、ありがと」
ウェールシュ:「良かったルシュ…。ありがたいルシュ~~~…っ」じんわり感動している。
稲波なみ:「わたし、がんばって休むね!」
ウェールシュ:「休むはがんばることじゃないルッシュ~~!」怒る。
菜花かざり:「うんうん。肩の力は抜いてくださいねー?」
稲波なみ:「ええ~っ?」
湖東まき:「あ、あは……」苦笑。
葛城まつり:「これは……ちょっと注意して見ておかないとかなぁ」
パーピー:「がんばると言えばねーパピっ」まきちゃんの頭の後ろにくっついてくる。
菜花かざり:おっきなリボンみたいだなー、と見てる
パーピー:「まきは絵画コンクールに向けてがんばってるパピ!」
パーピー:ねー、と言いながらまきちゃんの頭に居座り出す。
稲波なみ:「わあ~」
稲波なみ:「すごい!」
菜花かざり:「コンクール!頑張ってますねぇ~」
菜花かざり:ロッシーさんの首の後の毛をわさわさ撫でる。
湖東まき:「ぇっあ、う、うん」急に視線が集中したことと頭が重くなったことに戸惑う。
葛城まつり:「コンクール! それで賞が取れたら、まきちゃんの絵がどこかに飾られたりするのかなあ」
パーピー:「絵が飾られたら、みんなが見てくれるパピ?」
菜花かざり:「見るよ見ますよ~」
菜花かざり:「あ、でもどこに飾られるでしょう」
稲波なみ:「内地?東京とかかな」
菜花かざり:「東京……首相官邸とかですかね」
葛城まつり:「普通に美術館とかじゃない……?わかんないけど……」
湖東まき:「そ、そこまでのじゃない!」
葛城まつり:「あっと……ごめんよ。勝手に盛り上がっちゃって」
湖東まき:「今回のは、この島の……。文化祭に合わせて、ホールとかに飾られるって話だったはず」
稲波なみ:「あっそうなんだ。やった!」
稲波なみ:「じゃあ、わたしたちも見に行けるんだね」
菜花かざり:「おぉ~!ばっちしすごいじゃないですか」
菜花かざり:「皆で見に行けそうですね!」
葛城まつり:「ふふ、ほんとに。東京だったら正直どうしようかと思ってた」
葛城まつり:「どんな絵を描くのかって、もう決めてあるの?」
湖東まき:「えっと……」
湖東まき:一瞬、妖精たちに視線を向けかけて。
湖東まき:「……まだ。もうそろそろ決めなくちゃいけないんだけどね」
葛城まつり:「あ、そうなんだ」
菜花かざり:「はやー。そこから決めなきゃいけないから、芸術も大変ですね」
葛城まつり:「いい景色の見える場所とかだったら、私で良ければ紹介するからね」
菜花かざり:「あっ!モデルが必要なら言ってくださいね!ちょっと恥ずかしいですが頑張りますので」テレテレ。
稲波なみ:「たくさんあるもんね、いい景色」
湖東まき:「そっか……うん」
湖東まき:「ありがとう。頼りにさせてもらうかも」二人に曖昧な笑みを向けて。
湖東まき:「あ……それで、あの」
葛城まつり:「ん、いつでもどうぞ」頷いてみせる。
菜花かざり:「ですです」追従
湖東まき:「……」
湖東まき:「お、お花持ってきてたんだった。飾ってもいいかな」
湖東まき:いつも画材を入れているキャンバスバッグから、紙で巻かれた花束を取り出して。
菜花かざり:「わっ、素敵です~!」
稲波なみ:「わ……」
稲波なみ:「うんっ!うれしい!」
葛城まつり:「わ、綺麗……」
湖東まき:「ご、ごめんね、言うの遅くなって」
菜花かざり:「ふふふ、なみちゃんが起き上がっちゃう前に花瓶を準備しちゃいますね」
湖東まき:続けて出した花瓶に差して置き、そこへ水筒から水を注いで、少し見た目を整えて良しとする。
菜花かざり:「準備が良い…!」
稲波なみ:「あ……」起き上がろうとしていたので戻る。
菜花かざり:ステイですよー、となみちゃんを牽制。
湖東まき:内心で絵から話題が逸れたことを安堵しつつ。
葛城まつり:「あー、水筒でお水を持ってきてたんだ。手際がいいなあ」
菜花かざり:「ですね。花瓶も重くなかったですか?」
湖東まき:「うん。よく……」
湖東まき:「……や、えっと、ありがと……」
稲波なみ:「色が綺麗だよね、このお花」
稲波なみ:「やっぱりお絵描きすると、色使いとか得意になるのかな」
葛城まつり:「ね。これももしかしたら、絵のモチーフなんかにいいかも」
稲波なみ:「こんな色使お~、とか」
湖東まき:「あ、うう~ん……」
湖東まき:「そう……かも……?」
湖東まき:花は絵の題材としてしばしば使うので、必然的にその用意にも慣れたのだが。
湖東まき:そう言いかけたのをやめたのに再び話題が絵に戻りそうなので冷や汗をかいている。
葛城まつり:「配色とかそういうやつだ。美術の授業で習ったけど……意外と難しいよね、あれ」
菜花かざり:「美術、描くのは苦手なんですよねぇ。……色塗りは得意なんですけど。」
葛城まつり:「……あ、そういえば」ふと思い出したように。
菜花かざり:「お、どうしました?」
葛城まつり:「こないだうちのクラスに来た、転校生のあむちゃん……雨宮さんなんだけど」言い直す。
葛城まつり:「あの子も絵を描くんだって。自分で絵本を作ってる、って言ってたよ」
稲波なみ:「え~!すごい!」
湖東まき:「えっ」
菜花かざり:「絵本を!」
葛城まつり:「もしかしたら、まきちゃんと話が合うかもって思って」
湖東まき:「そ、そうなんだ……上手いのかな……?」
葛城まつり:「上手かったよ。ちょっと変わった雰囲気の絵だったけど……」
稲波なみ:「見たいなあ」
葛城まつり:「白と黒と灰色しか使わないって言ってたし」
稲波なみ:「え~? 色使わないの、難しくないのかな」
湖東まき:「……自分のルールがあるんだ」かなり本格的にやっているのかも、と警戒心を抱く。
菜花かざり:「なんか、そういう技法とかあるんですかねー?」
葛城まつり:「美術部の子とかも、鉛筆だけですごい絵を描いたりしてるから、そういうやつじゃないのかな……なんだっけ、デッサン?」
葛城まつり:「その絵本も、今度見せてもらう約束したんだ。もう友達になっちゃった」ふふふ、と嬉しそうな笑顔を見せる。
稲波なみ:「まつりちゃん、すごいよねえ」
稲波なみ:「自分もまだ転校したてなのに、お友達いっぱい作ってるんだ」
葛城まつり:「えっ。私?」
稲波なみ:「うん。何て言うんだろう」
稲波なみ:「キズナを結ぶ力がある、みたいな?」
葛城まつり:「キズナ……」呟いて、目をぱちくり。
葛城まつり:「え……へへ。そんな大したものかはわかんないけど……」照れ笑いを浮かべる。
葛城まつり:「知らない人とお話するのは、結構好きかも」
葛城まつり:「私の全然知らない世界の事を聞けたりするから」
湖東まき:「……すごいと思う。わたしはそういうのぜんぜん苦手だもん」
湖東まき:まつりちゃんとさほど変わらない時期に転校してきたのにずっとぼっちだった。
菜花かざり:「ふふふふ」
菜花かざり:「ということは、」
菜花かざり:「未踏だったまきちゃんのお友達ゾーンに踏み込んだのは、我々が最初ということになりますか」
稲波なみ:「あ……そうかも。踏破だよ、踏破!」
菜花かざり:「ワクワクしますねっ」
葛城まつり:「踏破!そっか……へへ、そういう考え方もあるのか」
湖東まき:「そっ、そんな!」
湖東まき:「わたしなんてそんな価値あるものじゃ……!」よく分からない恐縮の仕方をする。
葛城まつり:「ありがとね、二人とも……なんだか、自分の知らなかった長所に気づけたみたいな」
葛城まつり:「不思議な気持ちだよ。ふふふ」
菜花かざり:「ふふふ。コレもまた発見。」
菜花かざり:「まつりちゃんもまきちゃんも、未踏の地に踏み込むと新しい魅力を発見できちゃいますね」
稲波なみ:「わたしもみんなに負けないように頑張らなきゃ!」
葛城まつり:「なみちゃんは休むの!」
湖東まき:「なみちゃんは寝てて!」
菜花かざり:「なみちゃんはおとなしく!」


GM:ロイス取得のみ可能です。
葛城まつり:稲波なみ:◯庇護/憤懣 これで!
湖東まき:ううん 一旦保留にしておきます!
稲波なみ:わたしも保留で!
菜花かざり:「稲波なみ ○P心配/Nまったくもう」これで!
GM:了解です。それではシーンカット。

Middle2:菜花かざり&稲波なみ

GM:お二人は登場侵蝕をお願いします。
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (53 → 56)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (43 → 51)


GM:稲波家、なみの自室。
稲波なみ:「……かざりちゃん」
稲波なみ:2人が帰って、ひとり残った少女に呼びかける。
菜花かざり:「はいはい、なんでしょうか。なみちゃん?」
菜花かざり:花を良さげな場所に飾っている。
菜花かざり:「喉でも乾きました?」
稲波なみ:「ううん。ちょっとお腹が……ご飯作るのはやってもいい?」
稲波なみ:「簡単なのにするから」
菜花かざり:「えー」
菜花かざり:「いいと思ってますか~?」
稲波なみ:「……だめ?」
菜花かざり:「そもそも立ち上がるのがメッです」
菜花かざり:ぶー、と指を交差
稲波なみ:「ええー」
菜花かざり:「えーじゃありませんですよ、まったくもー」
菜花かざり:「お腹が空いたのなら、このかざりちゃんにおまかせくださいよ」
稲波なみ:「えっ、かざりちゃん、お料理できるの?」
稲波なみ:「いつの間に……わたし、教えてないよ」
稲波なみ:「やる時は教えてあげるねって言ったのに!」
菜花かざり:「ふふーん」
菜花かざり:得意げ。
菜花かざり:ビニールをガサゴソ漁る
菜花かざり:「ちゃんとりんごを買ってきてます」
菜花かざり:「皮を剥くぐらいならギリいけるでしょう」
稲波なみ:「本当に……?」
稲波なみ:「包丁、危ないよ」
稲波なみ:「わたしやろうか?」
菜花かざり:「………………」
菜花かざり:「い、いけますって。ばかにすんねー」
菜花かざり:「まったく、お台所借りますよ!」
稲波なみ:「大丈夫かな……」
菜花かざり:とたぱたぱたぱた、と一回部屋を出て。足音が戻ってくる
菜花かざり:まな板にお皿とか一式載せてきた
菜花かざり:「ただいま」
菜花かざり:「本日は解体ショー形式でお送りしますね」机の上に並べる。
稲波なみ:「おかえり~ 大丈夫?痛くない?」
稲波なみ:「ばんそうこうあるよ」
菜花かざり:「まだ切ってねーですけど!?」
稲波なみ:「だって……」
菜花かざり:「それにほら!ピーラー!ありました!」
稲波なみ:「心配で……あっ」
稲波なみ:「包丁よりは危なくないけど……」
稲波なみ:「それでも手切っちゃうかもだからちゃんと気をつけてよ」
菜花かざり:「もー、華麗な刃物さばきを見ててください」
菜花かざり:まな板にりんごを押さえつけて、縦にピーラーを滑らせる。赤い皮が肉厚で剥けていく
稲波なみ:その様子をドキドキしながら見ている。
菜花かざり:ガシッ シュッ ガンッ
菜花かざり:それを何度か続けて、何面体かの平面が折り重なったりんごが出来る。
菜花かざり:「どやさ。」
稲波なみ:「わ~!」
稲波なみ:「かざりちゃんすごい!」
稲波なみ:「ケガしてない!」
菜花かざり:「ふふーん!」
菜花かざり:「すでに極めちゃいましたね」
菜花かざり:そのりんごを両手で持った包丁で切り分けていく。六分。(等分ではない)
稲波なみ:「あわわ……」
稲波なみ:包丁はより不安。
稲波なみ:「ちゃんと指丸めて~」
菜花かざり:「はい!」指を丸めて包丁を握る。
稲波なみ:「うん、猫の手だよ」
菜花かざり:「にゃー!」サクッ。トンッ。
菜花かざり:切り分けたりんごをお皿に並べる
菜花かざり:「ふう。ざっとこんなものです」
稲波なみ:「わあ~」拍手する。
稲波なみ:「かざりちゃんすごい!」
菜花かざり:「ふふふ、そうでしょうとも。」
菜花かざり:包丁をお箸に持ち替えて、なみちゃんのベッドに横座りに腰掛ける
菜花かざり:「はい、あーん」
稲波なみ:「えっ」
菜花かざり:つまんだ実を差し出す。
稲波なみ:「自分で食べるよ~」
菜花かざり:「だめですー」
稲波なみ:「ん~」
菜花かざり:「元気になるまでゼッタイアンセイですよ」
稲波なみ:「あー」観念して口を開ける。
菜花かざり:「よしよし」小さなお口に、りんごを半分ほど「はい、かじってー」
稲波なみ:「んぐ」もぐもぐ。
稲波なみ:「おいしい……」
菜花かざり:「ふふふ、料理のかくし味は愛情です」言いたかっただけ。
稲波なみ:「えへへ……愛情おいしいね」笑って。
稲波なみ:「……かざりちゃんはさ」
稲波なみ:「わたしの代役するんだよね」
菜花かざり:「………そうですね」
菜花かざり:「いま、お姫様のセリフを覚えてるところです」
稲波なみ:「何か分からないところとかある?」
菜花かざり:「ん、そうですねー。」
菜花かざり:「文字はふりがなありますし、ロッシーさんも読みあわせしてもらってますから」
菜花かざり:「いまのところは大丈夫、ですね」
稲波なみ:「本当に大丈夫?不安とかない?」
菜花かざり:「………………ん」
菜花かざり:ちょっとだけ目を泳がせて。
菜花かざり:「不安ですか。そうですねー……」
菜花かざり:「………」
菜花かざり:「………これ、お姫様って、ほんとうに私で、」小さい声で言いかけて。
稲波なみ:「うん?」
菜花かざり:「…あー、いえっ!大丈夫です!大丈夫大丈夫!」
菜花かざり:ぶんぶん、と笑顔で首を振る。
菜花かざり:脳裏に浮かんだ、少し前に言われたセリフをかき消すように。
菜花かざり:「そりゃもう、せっかくのお姫様ですから!全力でがんばりますって~」
稲波なみ:「……そっか。かざりちゃんはすごいね」
菜花かざり:「そ、そうですか?」
稲波なみ:「うん。自信満々で、キラキラしてて」
稲波なみ:「……わたしも、早く治して」
稲波なみ:「手伝うからね」
稲波なみ:「……お姫様」
稲波なみ:うん。かざりちゃんがお姫様だ。
稲波なみ:わたしより、ずっとキラキラしてるから。きっと、誰が見てもそう思う。
稲波なみ:「わたしね。風邪引いてよかったかも」
菜花かざり:「む。良くはないでしょうよ」
稲波なみ:「でも、そのおかげでかざりちゃんがりんごむいてくれたし」
菜花かざり:「りんごぐらい、むいてほしいなら毎日むいてあげますよー、だ」
菜花かざり:つんつん、とその熱を持ったほっぺを優しくつつきながら。
菜花かざり:「良いですか?最初にお姫様に選ばれたのは、なみちゃんなんですからね?」
菜花かざり:自分から言うでもなく、皆が選んで。
稲波なみ:「んむ……」
菜花かざり:「あくまで私は代役なんですから、助かったー、とか思わないでくださいよっ」
菜花かざり:「ほらほら、バカなことを言い始めたらもう寝ちゃってください。りんごは冷蔵庫に入れておきますから」ぺちぺち。
稲波なみ:「あうう」
稲波なみ:「ありがとね、かざりちゃん」寝かされながら。
菜花かざり:「いえいえ、どういたしまして」
菜花かざり:「目覚めが王子様のちゅーでも驚かないでくださいねー」
稲波なみ:「ええっ!?」
稲波なみ:「100年も寝たくないよ!」
菜花かざり:「そこは大丈夫」
菜花かざり:「一日も寝てたら皆で起こしに来ますので」
菜花かざり:「今のうちにゆっくりお休みください」
稲波なみ:「うん。お休み……あ、かざりちゃんも休むんだからね」
稲波なみ:「休まなかったらわたしも休まないからね」
菜花かざり:「もちろんです。一緒に休みましょうね」
菜花かざり:きゅっ、とベッドから出てるなみちゃんの手を握って。
菜花かざり:「おやすみなさい」
菜花かざり:言って、うとうとと眠り始めるなみちゃんの顔を見る。
菜花かざり:友達の中でも落ち着いていて、大人っぽいなー、なんて思うわけで。
菜花かざり:よく眠るだけじゃなくて、ちゃんと『お姫様』だから選ばれたんだろうなー、って。
菜花かざり:すうすうと寝息を聞きながら、ぽふっと横にねころぶ。
菜花かざり:「あー」
菜花かざり:……かわいくなりたいなー


GM:購入及びロイス取得が可能です。
菜花かざり:ロイスはなみちゃんに取ってるから保留だ。
菜花かざり:シューターズジャケット狙ってみよ
稲波なみ:かざりちゃんに取ります
菜花かざり:1dx+1>=13
DoubleCross : (1DX10+1>=13) → 3[3]+1 → 4 → 失敗

菜花かざり:だめだった以上!
稲波なみ:-友達/菜花かざり/憧憬:○/心配/ロイス
稲波なみ:じゃあジャケット!
稲波なみ:1dx>=13
DoubleCross : (1DX10>=13) → 7[7] → 7 → 失敗

稲波なみ:はい。
菜花かざり:はい。
稲波なみ:以上で!
菜花かざり:以上だ!
GM:はーい。ではシーンカット。

Middle3:葛城まつり&湖東まき

GM:お二人は登場侵蝕をどうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (44 → 51)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (37 → 38)


GM:稲波家から出た後。二人は夕日の差す帰り道を並んで歩いていた。
葛城まつり:「まきちゃんて、家どのへんだっけ」
湖東まき:オレンジ色の陽光を顔に受け、海に沈んでいく太陽を見る。こういう光景は島ならではかもしれない。
湖東まき:「うーんと。ここから少し回り込んでったところ」
葛城まつり:「あ、じゃあ途中まで同じかな」
湖東まき:「たぶん……?」そういえば、他の子の家なんて全然知らないな、と気付く。
葛城まつり:「うちはあの、おっきい海辺のホテルの見える角を曲がった先だから」
湖東まき:「へえっ。そうだったんだ」
湖東まき:「じゃあ本当に最後だけ反対だね。意外とご近所さんなんだ」
葛城まつり:「だねー。今度上がってく?」
葛城まつり:「や、まあ。見せるほど大したものはないけど……」
湖東まき:「い、いいのかな……」
葛城まつり:「まきちゃんの家なら、そこらの壁にいっぱい絵が飾ってあったりしそう」
湖東まき:「あー」
湖東まき:「でも、たぶん期待されてるほどはないよ。引っ越してくるときに減らしちゃったから」
葛城まつり:「あ、そっか。確かに、引っ越しの時は大変になるもんね」
湖東まき:「うん……」
湖東まき:「……。あ、あの」
葛城まつり:「ん、何かな?」
湖東まき:「……」少し目を泳がせて。
葛城まつり:いかにも何か言い出したそうな少女の言葉をゆっくりと待つ。
湖東まき:「まつりちゃん……の、お父さんお母さんって、何してる人?」
葛城まつり:「お、どうして急に?いいけど」
葛城まつり:「お父さんは警察官だよ。転勤でこの島に越すことになったの……ほら、ここも内地も同じ都道府県内だから」
湖東まき:「あー……」頷く。
葛城まつり:「お母さんは普通の主婦かなぁ。たまに内職の仕事で何かしてるけど、よくわかんないや」
湖東まき:「そうだったんだ……うちも一緒。お父さんが教員で、転勤で」
湖東まき:「でも、警察官かぁ」
葛城まつり:「あ、先生なんだ。うちの中学じゃないよね……高校?」
湖東まき:頷いて。
葛城まつり:「何?『警察官かぁ』って」
湖東まき:「ちょっと意外かも。まつりちゃん見てると、もっと変わったお仕事してるのかなって……」
湖東まき:「……あっ。ごめん、変な意味じゃなくて!」慌てて首を振る。
葛城まつり:「あぁー、そういうこと」
葛城まつり:納得したように頷く。
湖東まき:「その、わたしとぜんぜんタイプが違うじゃない」
葛城まつり:「いいよいいよ。実際、お父さんには結構叱られたりするし……多分、イメージ通り」
湖東まき:「だから親のお仕事も違うタイプなのかなって……」あわあわしている。
葛城まつり:「でもって、私がこうなったのはお祖父ちゃんの影響かな」
湖東まき:「……お祖父ちゃん?」
葛城まつり:「そ。けっこう有名な登山家だったんだよ。新聞やテレビにも出たりするくらいの」
葛城まつり:「……ま、直接会ったことはないんだけどね。私が生まれる前に、いなくなっちゃったから」
葛城まつり:特に気にする様子はなくさらっと言う。
湖東まき:「えっ。あっ、えと」
湖東まき:「ご、ごめん……?」こういう時には謝るものだという形式的な知識だけがある。
葛城まつり:「えっ、どしたの急に」
葛城まつり:「謝ること何もないじゃん」
葛城まつり:「それとも、私。どこか傷ついたように見える?」
葛城まつり:じぃー、と。君の眼を覗き込むようにして言う。
湖東まき:「えぁぁうぅ……」形式的な知識なので突っ込まれると非常に答えに窮する。
湖東まき:「きっ……気に、してない……ように、見える……」
葛城まつり:「ふふ、だから大丈夫だってば」
湖東まき:目をそらしかけながらこくこく頷く。
葛城まつり:困ったような笑みを浮かべつつ。
湖東まき:「ふ、ふーっ……」
葛城まつり:「まあ、お祖父ちゃんの事はお祖母ちゃんから色々聞いたんだよね」
湖東まき:「……うん」
葛城まつり:「『どうしようもない人だったのよ』って、笑って言ってた」
湖東まき:「でも、そのお話でいいなって思ったんだよね」
葛城まつり:「親の仕事を継ぐの嫌だって言って喧嘩するし、何度も怪我したり死にかけたりするし、色んな場所に借金を作ってたらしいし……」
湖東まき:「……だ、だよね?」
葛城まつり:「ん、そうだね……って、ここで肯定するとなんか私、不良みたいだな」
葛城まつり:「んーと、そうだな」スマホを取り出して、操作して。
葛城まつり:「ちょっとこれ見てよ」
湖東まき:ちょっとそれっぽいところはあるような……と思いつつ見る。
葛城まつり:古い新聞の切り抜きを映したものだ。小さな記事と一緒に、白黒の一枚の写真が掲載されている。
葛城まつり:どこかの雪山の写真。ぱっくりと割れた、底も見えないような氷の亀裂が映っていて。
葛城まつり:その手前側に、体格のいい青年が立っていた。
葛城まつり:「これ、私のお祖父ちゃんなんだけど」
湖東まき:「おお」
葛城まつり:見出しには「クレバスに落下した日本人登山家、同行者に引き上げられて九死に一生を得る」とある。
湖東まき:「……落ちてる!」
葛城まつり:どうやらこの写真は、後ろの亀裂に落ちて這い上がった直後に撮影したもののようだ。
葛城まつり:だというのに、この人物は──
葛城まつり:「ほら、すごく楽しそうに笑ってるの」
葛城まつり:「びっくりするよね。こんな所に落ちて、死にかけて……」
葛城まつり:「そんなの絶対、怖いに決まってるのに」
湖東まき:写真、見出し、そしてまつりちゃんの顔を順番に見る。心底理解できないといった表情。
葛城まつり:「……多分、今のまきちゃんと同じ」
葛城まつり:「子供の頃の私も、なんでこんな顔できるんだろうって思った」
湖東まき:「……うん……」
葛城まつり:「それが、なんだかどうしても気になって」
葛城まつり:「私も、同じ景色を見てみたくなって」
葛城まつり:「真似事、っていうのかな。近所の山や、行ったことのない場所を探検したりするようになって……」
葛城まつり:「お祖母ちゃんに、お話を聞かせてもらったのもその一つだし」
葛城まつり:「……そういう事をやってるうちに、いつの間にか楽しくなっちゃってたんだよね」
湖東まき:「そう、なんだ」
葛城まつり:「もっと遠くに行ってみたいし、もっと先を見てみたいって思うようになった」
葛城まつり:「だから、きっかけはお祖父ちゃんの事かもしれないけど」
葛城まつり:「これは、憧れとかじゃなくて。私の夢だよ」
湖東まき:「…………」
湖東まき:そう言い切ってのけた横顔を、ずっと遠くにあるもののように見る。
葛城まつり:「……この写真で、お祖父ちゃんが笑ってた事も」
葛城まつり:「今ならちょっとだけ分かる気がするの」
葛城まつり:「お祖父ちゃんは、もしあそこに落ちて……そのまま死んでしまったとしても」
葛城まつり:「たぶん、同じように笑ってたんだと思う」
葛城まつり:「だって、それは……自分で人生を賭けて行きたいと思って、選んだ道だから」
湖東まき:「…………」
湖東まき:しばらく無言で、後ろに流れていくアスファルトの地面を見て。
湖東まき:「すごいな、まつりちゃんは」
葛城まつり:「……ふふ。今日はなんだか、よく褒められちゃうな」
湖東まき:「だって……」
湖東まき:「見えてるんだ。自分の……道が」
湖東まき:その言葉ですら、目の前の彼女が口にしなければ出てこなかった。その自覚がある。
葛城まつり:「……?」
葛城まつり:「まきちゃんは、でも……」画家になりたいんでしょ?と口にしかけて。それをやめて。
葛城まつり:「……迷ってるの?」
湖東まき:「……。うん」
湖東まき:「わたしは……お祖父ちゃんの絵が好きで、お祖父ちゃんみたいな画家になりたいって思って」
湖東まき:「それで頑張ってきたつもりだったけど、でも」
湖東まき:「だったらわたしは、何を描いたらいいんだろう」
葛城まつり:「……」
湖東まき:「……って」
湖東まき:「ご、ごめん、急に。変なこと」
葛城まつり:「えっ、なんでよ」
葛城まつり:「私だっていっぱい自分の話したのに」
葛城まつり:「そっちだけ我慢することないじゃん」
湖東まき:「……」
葛城まつり:「いや……確かに私は、絵の事でアドバイスとかはできないけど……」
葛城まつり:「……私も。お祖父ちゃんみたいになりたいって気持ちは、そりゃあるけど」
葛城まつり:「でも、それだけじゃなくて。見習っちゃいけない所もあるな、って思うし……」
湖東まき:「……借金は良くないよね。喧嘩も……」
葛城まつり:「だから、私は私なんだと思う」
葛城まつり:「他の誰かみたいになりたいって思っても、いろいろ注文をつけたくなって、譲れない物が出てきて」
葛城まつり:「だから……」
葛城まつり:「まきちゃんは……本当に、お祖父ちゃんの描く絵が、一つのけちもなく好きなの?」
葛城まつり:「私だったらこうしたいな、って思ったりとか……そういう事は、考えたりしない?」
湖東まき:正直に言えば、考えたこともなかった。はじめて見たときからずっと、祖父の絵こそが自分の理想だったから。
湖東まき:けれど。
湖東まき:「わたしだったら……」
湖東まき:こうしたい、とか。譲りたくないとか。
湖東まき:……何かが、指先にひっかかるような。
湖東まき:「……ううん」
湖東まき:「ちょっと……考えてみる」
葛城まつり:「ん。……そっか」
葛城まつり:「私でよかったら、いつでもまた乗るからね。相談」
湖東まき:気付けば、家路が別れるところまで来ている。
葛城まつり:「……っと、じゃあ私。こっちだから」
湖東まき:「うん。ごめん……」
湖東まき:「……じゃ、ないか。ありがとう」
湖東まき:「その……お、お話、できて、よかった」
葛城まつり:「うん、こっちこそ」
葛城まつり:「まきちゃんの悩んでたこと、話してくれてありがと」
湖東まき:まるで言い慣れていないことを、照れながらに言って。
葛城まつり:そんな事を言って微笑み、手を振って。
湖東まき:──返ってきた言葉に、もっと顔を赤くする。
葛城まつり:「またねっ!」
湖東まき:「……っ、ま、またねっ!」
湖東まき:そうして、逃げるような早足で家に向かった。
葛城まつり:こちらを何度か振り返りながら、その姿は分かれ路の向こうへ消えていった。


GM:購入とロイス取得が可能です。
葛城まつり:湖東まき:◯友情/心配 で!
湖東まき:葛城まつり ○尊敬/隔意 で
葛城まつり:ボディアーマー買っておこうかな
葛城まつり:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

葛城まつり:無理!おわりです
湖東まき:購入は戦闘用きぐるみを狙います。《マシンモーフィング》もする!
パーピー:パピーッ
湖東まき:2dx+12>=14
DoubleCross : (2DX10+12>=14) → 7[2,7]+12 → 19 → 成功

湖東まき:よしよし。装備します
パーピー:やったパピッ
湖東まき:パーピーの力はすごい!
パーピー:まきもすごいパピー
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を3増加 (38 → 41)
湖東まき:以上です!
GM:はい、ではシーンを切ります。

Middle4:菜花かざり

GM:今回はかざりちゃんがシーンプレイヤー。プラスでまつりちゃんだけ登場可能です。
GM:まつりちゃんの登場は途中からでも可能とします。まずはかざりちゃん登場侵蝕をどうぞ。
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (51 → 60)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (51 → 59)


GM:お見舞いの翌日。人気の無くなった公園にて。
GM:夕日に照らされる中、言い争う二つの声があった。
パーピー:「やめるパピっ!」リボンを中途半端に巻きつけた状態で突撃する。
パーピー:「ハウンドの好きにはっ、このパピがさせないパピ……」
レイダー:そんな妖精を手のひらで鷲掴みにする。
パーピー:「はうあっ」
レイダー:「シーッシッシッ!馬鹿にすんな。そんなんで、俺様が傷つくとでも思ったのかよ?」
パーピー:「うゆゆ…やめるパピ…ハウンドが現れたら、なみは休めなくなっちゃうし、まきも落ち着いて絵を描けなくなっちゃうパピ…」
レイダー:「休むぅ?」怪訝な顔。「絵?何だ?」
パーピー:「むぐっ」自分の口を両手で塞ぐ。「な…なんでもないパピ!」
レイダー:「あぁあ? まあいい。とりあえず、妖精が自分からノコノコやってきたのは幸運だったな…」
レイダー:「このまま、こいつをダラク様の元に連れていくとするか」
パーピー:「ひあっ……。やめるパピーー!うぅぬあーー!」掴まれたままパタパタと暴れている。
ピュアストライプ:「──そこまでだよ、ハウンドっ!」
レイダー:「……ん?」顔を上げる。
ピュアストライプ:ざっ、と。人気のない公園の入口に、白地に桃色のストライプが差すドレス姿の少女がいる。
レイダー:「…来やがったな。プリピュア」獰猛に笑う。
パーピー:「ぴゅ、ピュアストライプ……!」
ピュアストライプ:「ここから先は、私が相手。パーピーを返してもらうよ!」
レイダー:「シーッシッシ! 威勢は良いようだが…お前ひとりで何ができる!」
ピュアロココ:「一人、じゃあ」
ピュアロココ:「────ないですよっ!」
ピュアロココ:瞬間、レイダーの顔の前にリボンで編まれた花が出現し
ピュアロココ:カッ! 目をくらますように光を放つ
レイダー:「……グアぁッ…!?」眩い光に視界が奪われる。
ピュアロココ:「キャッチ!」
ピュアストライプ:「この光は……!」
ピュアロココ:一瞬の隙をついて、両腕で抱きとめるようにパーピーを奪い返す。
レイダー:「……!」動揺した隙をつかれる。
ピュアロココ:そのまま、二回転して距離を取り、ストライプの隣に。
パーピー:「ピュアロココ……!」
ピュアロココ:「……ふう!大丈夫でしたか、パーピーさん。」
ピュアストライプ:「ロココ!ファインプレイだね、これは……パーピー、大丈夫?」
ピュアストライプ:隣に立つロココの、腕の中にいる妖精を覗き込む。
パーピー:「だ、大丈夫パピ…。ふたりとも、ありがとうパピ…」リボンがぐるぐる巻きになった、戦闘体勢らしい格好でしょんぼりしている。
ピュアストライプ:その姿を見て、小さく頷いて。
ピュアストライプ:「……うん、力になろうとしてくれるのはうれしいけど」
ピュアストライプ:「今は無理しないで、ここは私達に任せて?」
ピュアロココ:「ですです」
ピュアロココ:ラッピングされたパーピーを撫でる。
ピュアロココ:「それに、一人で頑張ると倒れちゃいますからね?」
パーピー:「ふゆゆ…」目がうるうるする。「パピは…パピが情けないパピ。パピじゃ、あいつには敵わないパピ…」
パーピー:「うゆゆ、ふ、ふたりとも…頑張ってパピッ」
ピュアストライプ:パーピーの声に、ぐっと親指を立てて見せる。そのまま、レイダーへと向き直る。
レイダー:「………何だァ?」そんな君達に向かって怪訝そうな声を上げる。
ピュアロココ:「ん。任されましょう」
ピュアロココ:抱きしめていたパーピーをフヨフヨと解放し、向き直る。
ピュアストライプ:「……何がおかしいの?」
パーピー:ぐっと握りこぶしを作って、二人の後ろに回る。
レイダー:「お前ら、四人いるんじゃねーのかよ」
レイダー:「後の二人はどこだ?」
ピュアストライプ:きっとレイダーの方を見据えて言う。
ピュアストライプ:「……。別に、いつも必ず一緒にいる訳じゃないもの」
ピュアストライプ:「そっちだって、一人で来てるじゃない」
ピュアロココ:「ですです。それに、貴方に教えるギリはありませんっ」
レイダー:「んだとぉ…? 俺達はいいんだよ! ハウンドが慣れあう訳ねーーだろ!」
レイダー:「でもお前らが二人しか来ねえのは良くねえ。何もかもが良くねえ」
レイダー:「おい、お前ら」ズビシと指を突き出す。「聞け」
レイダー:「このレイダー様は最強で、ハウンドの中でもっとも強くて優秀な幹部だ」
レイダー:「それをダラク様にお伝えする、最高の方法がなんだか分かるか?」
ピュアストライプ:「良くないって……何なのよ?」いつ殴りかかろうかと構えていたが、どうもそういう雰囲気ではなくなってきたのを感じて握った拳をほどく。
ピュアロココ:「は?」ぐおーと気合を入れて構えつつ。
ピュアロココ:「いっしょうけんめい働く…とかですか」
ピュアロココ:褒められたいってことなら多分そう。と応える。
ピュアストライプ:「尊敬と感謝の言葉を伝える……とか?」
ピュアロココ:「お手伝いを言われずにやる…?」
レイダー:「あぁあ!? くだらねえ答えばっか言ってんじゃねーぞプリピュアども!」
ピュアロココ:「聞いたのはそっちじゃないですかぁ!」
ピュアロココ:「じゃ、じゃあなんなんですか!答えをどうぞ!」
ピュアストライプ:「そうじゃん。逆ギレしないでよ」
レイダー:「じゃあ教えてやるよ」
レイダー:「テメーら四人が万全の状態で揃ってる時に」
レイダー:「俺様が1人で真正面から戦い抜いて、四人全員ブチのめすんだよ」
ピュアストライプ:「つまり……二人だけの私達とは、戦ってられないって?」
レイダー:「そうだ」頷く。「テメーら二人と戦ったところで面白くもなんともねえ」
ピュアロココ:「えぇー……」
ピュアロココ:「お、面白くなかったらどうするんですか」
レイダー:「面白くねえんだから戦ってもしょうがねえな…」
ピュアストライプ:「え。じゃあ……帰るの?」
レイダー:「帰る。このまま戦ったところでつまんねえ」
ピュアストライプ:からかわれてるのかな、と思っていたけど。どうも本気っぽい。
レイダー:「いいかお前ら」
ピュアロココ:「つまらないって……」
ピュアロココ:「なんですか」
レイダー:「このレイダー様にとって!」
レイダー:「効率なんてものはどうでもいいッ!」
ピュアストライプ:「それこそ、ダラク様に敵から逃げたって思われないのかな……」小さな声で呟く。
レイダー:「中途半端な状態のテメーらを『当たり前』に倒して得られる賞賛なんぞ要らねえんだよ!」
レイダー:「あぁ?逃げたぁ?それこそつまらねえ評価だな」
レイダー:「いいか、テメーら。3日後だ。3日後に…そうだな。縦浜中学校がいい」
レイダー:「あそこの裏の森にプリピュア四人集めて来い」
ピュアストライプ:「……3日」それまでになみちゃんの病気が治ってるのかな、とか。そもそもまきちゃんはもうプリピュアにはならないんだよな、なんてことを考えて。
ピュアストライプ:「もし、4人で行かなかったら?」
レイダー:「あ?」
レイダー:「それは、お前らが俺様から逃げるかもしれないって意味か?」
ピュアストライプ:「……違うよ。逃げるんじゃない」何度も悩んだ末に、プリピュアにはならないというまきちゃんの決意を聞いたから。思わず、そう言葉が出た。
ピュアストライプ:「他にもっと、大切な目標があるから」
ピュアストライプ:「自分の夢のために戦うんだ。逃げるわけじゃない」
ピュアストライプ:きっと睨み返して言う。
レイダー:「知らねえな」ケッと笑う。「そん時ぁ、憂さ晴らしに暴れるとするか」
ピュアロココ:「か、勝手なこと言わないでください」
ピュアロココ:「勝手に襲ってきて、勝手に帰って、勝手に呼び出して、勝手に暴れるなんて」
ピュアロココ:「そういう自分勝手なひと…」
ピュアロココ:ぐ、と睨んで。
ピュアロココ:「私、嫌いですからね」
レイダー:「自分勝手は楽しいぜ? だいたい、テメーに嫌われようが関係ねえ。俺は」
レイダー:「俺様自身のために、俺様の望むままにしてるだけだからな」
レイダー:「シーッシッシッシッシ!」
レイダー:《瞬間退場》。
ピュアロココ:「…………」
ピュアロココ:「うぅ~…!」
ピュアロココ:その去っていった空間をジィーっとにらみつつ
ピュアロココ:「べぇーっ」と舌を出す。
ピュアロココ:「もー!何なんですかあの人ー!」
ピュアストライプ:「勝手だよね、ほんとに……」呟く。同時に、髪とドレスが解けて、姿が戻る。
ピュアロココ:「ですよ!自分の都合ばっか押し付けて、勝手です!」
パーピー:「パピ……」顔が青ざめている。「3日後に、また襲ってくるパピ…?」
ピュアロココ:同じように光に包まれて、ドレスと髪の毛がもとに戻る
葛城まつり:「どうしようか、これから……3日後って、文化祭だよね」
菜花かざり:「あっ、そうですね。そういえば。」
葛城まつり:「そんな時に、縦浜中で暴れられる訳にはいかないけど……」
葛城まつり:「……できれば、巻き込みたくはないなぁ。今のなみちゃんも、まきちゃんも……」困ったように頭をかく。
菜花かざり:「ですね。なみちゃんは倒れてますし、まきちゃんも頑張ってますもん」
菜花かざり:「だからその、私達で頑張って倒す……とかしか、無いような気がします。です」
菜花かざり:くるくるとまとめた髪を指で回す
葛城まつり:「ん……そうだね。憂さ晴らしに暴れるって言ってたけど」
葛城まつり:「そんなの、私達二人で止めてやればいいんだ」
菜花かざり:「です!自分勝手なことばっか言ってますもん、あの人!」
菜花かざり:「こっちの事情も押し付けてやんないと、平等じゃないです!」
葛城まつり:「うん、もっともだよ。……じゃあ、この事さ」
葛城まつり:「まきちゃんは大丈夫だろうけど……なみちゃんには内緒にしようね。絶対」
菜花かざり:「…………」
菜花かざり:「ぜったい立ち上がりますからね、なみちゃん」
菜花かざり:「はい。内緒です内緒。約束です」
菜花かざり:まつりちゃんと小指を絡めるように差し出す。
葛城まつり:小さく頷き、こちらも小指を差し出して応じる。
菜花かざり:ゆるく巻き付かせる。
菜花かざり:「あ。パーピーさんも、しーっですからね。しーっ」
菜花かざり:人差し指を立てる。
菜花かざり:「私達で、文化祭の平和を守りましょうっ」
パーピー:「パピッ」絡んだ指に、小さな手を乗せる。「みんなで、平和を守るパピッ!」


雨宮あむ:……その様子を、遥か遠方から眺めていた影があった。
雨宮あむ:制服姿の、黒髪の少女。夕陽に照らされ、赤縁の眼鏡が光を反射する。
雨宮あむ:その表情は恐ろしく冷たく、眼光は獰猛。さながら獲物を見据える、訓練された猟犬めいて。
シザーリオ:「……フン」
シザーリオ:「一体何をする気かと思えば……如何にも奴の考えそうな事だ」
シザーリオ:「短絡極まりない。大方、僕が表立って動けない内に、ダラク様に功績を示す心算だろうが……」
シザーリオ:眉間に皺を寄せる。レイダーは確か、3日後と言ったか。それは丁度、中学校の文化祭の日と重なる。
シザーリオ:それを知ってのことか、偶然かは分からないが──。
シザーリオ:ほんの一瞬、生徒たちが準備に励む光景、紙細工の装飾を作る葛城まつりの姿が脳裏を過る。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:あれらも全て無に帰すのだろうか。当然だ。自分達がしようとしていることは、畢竟、全てそうした行いの繰り返しだ。
シザーリオ:全てをダラク様に捧げる。それが理想であり、唯一の自分の存在理由。
シザーリオ:他のあらゆる物事には、何の価値も無い。考える意味も、無い。
シザーリオ:不意に掠めた不可解で無為な思考に苛立ちを覚えつつ、目を細める。
シザーリオ:「……まあ、いい」
シザーリオ:「精々お手並み拝見と行こうか、レイダー」
シザーリオ:誰にも聞こえない呟きだけを残し、少女の影が夕陽に溶けるように消えた。


GM:購入とロイス取得が可能です。
葛城まつり:レイダー:感服/◯脅威 でロイス。
葛城まつり:購入はボディマでいいか
葛城まつり:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

葛城まつり:おわりん
菜花かざり:レイダーさんにはとってるからまつりちゃんに取ろう
菜花かざり:「葛城まつり ○P感服/N内緒」物怖じしなくてすごいなー、のきもち
菜花かざり:シューターズジャケットをねらいます
菜花かざり:あ、判定前に援護の風
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を2(→ 2)増加 (60 → 62)
菜花かざり:7dx+1>=13
DoubleCross : (7DX10+1>=13) → 10[2,3,4,4,6,10,10]+10[1,10]+5[5]+1 → 26 → 成功

菜花かざり:おぉ…買えました。
菜花かざり:装着しまして以上です
パーピー:すごパピ!
GM:めちゃ回ってる……。はい、ではシーンカットで。

Middle5

GM:全員集合のシーンです。皆さん登場侵蝕をどうぞ。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (59 → 68)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (41 → 49)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (56 → 60)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (62 → 72)


GM:こちらは文化祭を実行するため、各々判定で準備をするシーンになります。
GM:内容はそれぞれ
・まつりちゃん→内装:芸術(絵画) 
・かざりちゃん→劇練習:芸術(演技)
・まきちゃん→買い出し:調達
・なみちゃん→風邪治療:肉体
GM:難易度は一律9。全部成功でクリア。
GM:失敗した場合は侵蝕を1d10振り足して再判定が可能です。
GM:順番は誰からでもOK。皆様判定をお願いします。
菜花かざり:はーい。ではでは。劇練習を芸術演技でいきます。
菜花かざり:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[2,4,6,7,10,10]+7[1,7] → 17 → 成功

菜花かざり:どやさ
GM:これは立派に主役ですね……
菜花かざり:購入とか登場侵蝕とかで10がコンスタントにでてる
葛城まつり:じゃあ内装やります~ あむちゃん!一緒にがんばろうね!
葛城まつり:4dx>=9 そいや
DoubleCross : (4DX10>=9) → 7[2,3,5,7] → 7 → 失敗

雨宮あむ:葛城まつり……
GM:まさかの
葛城まつり:ぎゃーっ
葛城まつり:やり直します ごめんよ~
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (68 → 75)
葛城まつり:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[4,6,8,10]+4[4] → 14 → 成功

雨宮あむ:やるじゃない
葛城まつり:えへへ
GM:ちょっと失敗してから大成功、主人公らしい出目
湖東まき:買い出し!
湖東まき:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 7[4,5,7]+1 → 8 → 失敗

湖東まき:ざ、財産点は使えますか
GM:どうしよ……調達だからアリにしたいけど、自分のお小遣いから出すの良くないし……
GM:今回はちょっと無しで!
稲波なみ:倫理的だ
パーピー:まきーっ
菜花かざり:ちゃんと予算内で!って言われてる
湖東まき:ミャン……
葛城まつり:会計部にレシートとか出さなきゃいけないから……
湖東まき:では素直に振り直します
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (49 → 59)
湖東まき:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[1,6,9]+1 → 10 → 成功

湖東まき:セーフ!
パーピー:良かったパピッ
湖東まき:えへへ
稲波なみ:あたしは風邪治そ~
稲波なみ:素振りします
稲波なみ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 4[2,3,4] → 4 → 失敗

稲波なみ:全然ダメだ
ウェールシュ:なみ~~~っ
GM:まだ寝込んでますね……
稲波なみ:運動して治すのダメなんだ……
菜花かざり:ばかっ!
稲波なみ:もっかい!
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (60 → 62)
稲波なみ:今度こそ治します 絶対治すからね
稲波なみ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[3,7,10]+1[1] → 11 → 成功

稲波なみ:やった~
菜花かざり:よしよし~
湖東まき:治療に専念できてえらい
ウェールシュ:良かったルシュ~
葛城まつり:えらいよ~
稲波なみ:もうバッチリ働けるよ!
GM:あんまり働きすぎないで……


GM:2年B組。
GM:文化祭をいよいよ明日に控え、飾りつけもすっかり済んだ教室。
GM:そこに、数日振りの彼女の姿があった。
稲波なみ:「わあ……」
稲波なみ:「すごい!ばっちりじゃない!」
菜花かざり:「なみちゃんも~!明日に間に合ってよかった~」
菜花かざり:「……まだ熱あるとかじゃないよね?」
稲波なみ:「な、無いよう!」
稲波なみ:「ちゃんとおとーさんが大丈夫って言ってたもん」
湖東まき:「そうなんだ……それならよかった」
菜花かざり:「はい、それなら安心です」
葛城まつり:「なみちゃんのお父さんってお医者さんだよね。なら安心かな」
菜花かざり:「プロのお仕事ですからね~」
葛城まつり:紙製の花飾りが詰まった、大きなダンボール箱を抱えている。廊下の飾り付けをしていたおり、久々に学校に居る彼女の姿が目に留まって寄ってきた。
稲波なみ:「まつりちゃん、それは?」
葛城まつり:「ん?ほら、私、内装係でさ」一つをつまんで手にとって見せつつ。
葛城まつり:「ポスター作ったり、こういう部屋の装飾の準備とかしてたんだ」
稲波なみ:「わ~可愛い!」
葛城まつり:「あ、でも絵とかは全然描けなかったから。同じ係のもう一人の子にお願いしたんだけどね」
稲波なみ:「あ、絵本の子!」
菜花かざり:「言ってましたねっ」
葛城まつり:「そうそう、雨宮あむちゃん」
菜花かざり:「あむちゃんっ」
湖東まき:「……迫力あったね、あの絵」貼り出す前のものを見に行っていた。
葛城まつり:「あっ、もう見てたんだ。流石」
菜花かざり:「あ、まきちゃんはチェック済みですか。さすがです」
葛城まつり:絵にかけては本当に熱心なんだなぁと感心している。
湖東まき:「うん。雨宮さんには会えなかったけど」
稲波なみ:「後で見に行きたいな~」
稲波なみ:「あ、でも明日には貼られるのかな」
菜花かざり:「当日は忙しいかもですねぇ」
菜花かざり:「あむちゃんさん、どんな感じの子なんです?」
葛城まつり:「どんな感じの……うーん」
葛城まつり:「落ち着いてて、不思議な感じのする子」
稲波なみ:「不思議?」
葛城まつり:「なんか、いつも私には分からない事を考えてる感じがする?みたいな」
菜花かざり:「ほうほう?」
葛城まつり:「多分、すごく頭がいいんじゃないかな……苦手なことはないって言ってたし」
湖東まき:「ほええ」
菜花かざり:「うひょあえー」
菜花かざり:驚きと感嘆の声。
稲波なみ:「なかなか言えないよね」
菜花かざり:「ですね。なかなかどうして自信家さんと見ました」
稲波なみ:「ね。練習しなくてもスラスラ出来ちゃうのかな」
菜花かざり:「ですねぇ。私など、ギリギリようやくセリフを覚えたというのにっ!」
菜花かざり:よよよ、と台本をめくる。
稲波なみ:「あっ覚えたんだ!えらい!」
葛城まつり:「おっ、もう大丈夫なんだ。やったね」
菜花かざり:「ふふん。ばっちしです。間に合ったとはいえ、病み上がりのなみちゃんにムチャしていただくわけにいきませんしね」
稲波なみ:「もう平気なんだけど……」
稲波なみ:「でも、かざりちゃんのほうがたくさん練習してるから」
稲波なみ:「かざりちゃんに任せるよっ」
菜花かざり:「任されました。お姫様のなみちゃんのお願いなら演じきってみせますとも」
菜花かざり:「衣装とか小道具の材料も、まきちゃんが買ってきてくれた分でバッチリなので、後で通しでお稽古なのですよ」
菜花かざり:がさがさ、と大きめのビニールの袋を漁ったりする。
稲波なみ:「うん、わたしもここから頑張るから」
葛城まつり:「ふふ、お姫様はかざりちゃんでしょ?」
稲波なみ:「そうだよ~」
湖東まき:「大丈夫だと思うけど、もし足りてないものがあったら言ってね」
菜花かざり:「……はいっ。明日はバッチシお姫様を演じきってみせますのでっ」
稲波なみ:「あっそれかわいい……」かざりちゃんが手にとったテープを見て。
稲波なみ:「そんなの売ってるとこあるんだ?どこで買ったのこれ?」
葛城まつり:「えー、ほんとだ。珍しい柄」
湖東まき:「あ、それは山の方の……わたしがよく行ってる画材屋さんの近くに、そういうお店があるって知ってたから」
湖東まき:「そこで」
菜花かざり:「カワイイですよね~」
菜花かざり:「こういうので飾れると良いなーと思うので、大変ありがたいです」
稲波なみ:「へ~。今度行ってみよっかなあ」
菜花かざり:「あっ、後で一緒に見に行きたいです。私も欲しくなりました」
菜花かざり:「文化祭終わったら教えて下さいね、まきちゃん」
湖東まき:「う、うんっ」
稲波なみ:「あ、そうだ!」キョロキョロして。
稲波なみ:「あのね」急に小声になる。
葛城まつり:「おっ」秘密のことだな、と察して。こちらも顔を近づける。
稲波なみ:「わたしの休んでる間に、来た?」
稲波なみ:「シンショックとか……」
稲波なみ:「……ハウンドとか」
葛城まつり:一瞬、かざりちゃんの方に視線が行く。
菜花かざり:「!」
菜花かざり:ピク、と少しだけまつりちゃんに目を向ける。
菜花かざり:(しー、ですよ。しーっ)
菜花かざり:念。
葛城まつり:(大丈夫、分かってる。まだ病み上がりだもんね)
葛城まつり:アイコンタクト。
稲波なみ:「?」
葛城まつり:「ううん、来てないよ」
葛城まつり:しれっとした顔で嘘を吐く。
稲波なみ:「そうなんだ……そろそろまた来る頃かなって思ったんだけど」
稲波なみ:「こっちも増えたから警戒?してるのかな」
湖東まき:「パーピーも、『このところは平和そのものパピ!』って」こちらは素で言う。レイダーの件は秘密にしてもらっているため。
菜花かざり:「そ、そーんなに頻繁に来てたですか?」素知らぬ顔(と本人は思っている)
葛城まつり:「うーん、気を付けたほうがいいかもね……」
稲波なみ:「かざりちゃん声へんじゃない?」
稲波なみ:「もしかして……」
菜花かざり:「へぇ!?ぜ、ぜんぜんへんじゃないよ?」
稲波なみ:「もしかして、風邪気味?移しちゃったかな……」
菜花かざり:「えっ?」
湖東まき:「ええっ。大変じゃない」慌てる。
稲波なみ:「ちゃんと養生しなきゃダメだよ」
菜花かざり:「あっ、あー、いや、大丈夫だよ~。さっきまで練習してたからほら!お姫様の声の出し方になってたかも!」
菜花かざり:「ま、まきちゃんが買ってきたのど飴もらうね~っ」
菜花かざり:がさごそ。 ひょいぱく。
葛城まつり:「えー、無理しないでよ……?」
稲波なみ:「でもね、やっぱりわたし、気をつけたほうがいいと思うんだ」
稲波なみ:「いつどこからやってくるか……」
雨宮あむ:「……まつり?」
雨宮あむ:その時、準備中の生徒たちが慌ただしく行き交う廊下から、呼ぶ声。
葛城まつり:「ひゃっ」
雨宮あむ:「何をしているの?貴方の担当、まだ終わって……」
雨宮あむ:「……」
葛城まつり:「え、えっと……」予期しない方向から名前を呼ばれ、慌てて振り返る。じとりとした視線に刺されて。
雨宮あむ:教室の入り口から君達に視線を止めて、
雨宮あむ:そのまま、じっ……と固まる。
菜花かざり:「んー?」ほっぺに飴を入れている
菜花かざり:「誰ちゃん?」
雨宮あむ:(ピュアロココ……)
葛城まつり:「その、ごめんね!風邪ひいてた友達が、久々に学校来てたから。つい気になって……話し込んじゃって」
葛城まつり:小さく手を合わせて。それから、ちらと皆の方を向いて。
湖東まき:「えっと……?」
稲波なみ:「クラスの子?」
雨宮あむ:(ピュアバブルに、ピュアミルフルール……プリピュアがこの場に全員、それも完全に油断して……)
葛城まつり:「この子が、さっき言ってたあむちゃん」
稲波なみ:「あ、そうなんだ!」
雨宮あむ:(……今、この場で……全員仕留められれば……)
湖東まき:「あっ。この子があのポスターの……」
菜花かざり:「なるほどです!」
雨宮あむ:「……」
葛城まつり:「……えっと。怒ってる?」
雨宮あむ:一瞬瞑目し、息を吐く。短慮を起こすべきではない。それはダラク様の命令にも背くことになる。
葛城まつり:何も言わず、じっとこちらを見ている様子に。恐る恐る、そう声をかけてみる。
雨宮あむ:「……。いえ、別に」
稲波なみ:「あの、ごめんね、まつりちゃん捕まえちゃって」
稲波なみ:「もう風邪とか大丈夫だから、A組にお返しを……」
雨宮あむ:にこりともしないが、一応挨拶をする。挨拶はしたほうがいいらしい。
雨宮あむ:「初めまして。雨宮あむよ」
雨宮あむ:「よろしく」
稲波なみ:「あ、うん!わたしは稲波なみ!よろしくねっ!」
菜花かざり:「私は菜花かざりです!」
菜花かざり:てこてこ、とあむちゃんに近づいて、わーと両手を振る
菜花かざり:「よろしくですー」
湖東まき:「……湖東まきです」じっと雨宮さんを見つめながら言う。かなり警戒心の混じった視線。
湖東まき:絵のライバルになるかもしれないので。
葛城まつり:「3人とも、私のお友達なの」段ボールを抱えて戸口の方に向かいながら、あむちゃんに言う。
雨宮あむ:(……これでプリピュア全員と接点を作ることが出来た。今はこれで十分。だが……)
雨宮あむ:素知らぬ顔だが、警戒の視線に気付いている。
雨宮あむ:(……ピュアバブルだけは、僕を警戒している……?怪しまれるようなことをしたか……?)
雨宮あむ:(……勘が鋭いのかもしれない。今後、特に注意を払わなければ……)
雨宮あむ:「……そのようね」まつりに頷く。
雨宮あむ:「御免なさい。この子、借りていくわね」
雨宮あむ:「まだ仕事が終わっていないの」
菜花かざり:「あ、はいはい。では受け取りのタッチをお願いします」
菜花かざり:いえー、とハイタッチの構え。
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:「……?」掲げられた掌を見て、怪訝な表情。
雨宮あむ:「タッチ……?」
稲波なみ:「……あっ」
稲波なみ:「縦浜だけなのかな」
葛城まつり:「あー、掌を重ねてあげるといいよ」
稲波なみ:「こう」かざりちゃんにぽんと当てる。
菜花かざり:「ふふ、若干外して恥ずかしのかざりです」
葛城まつり:「ほら、こういう感じ」目の前で代わりにかざりちゃんとタッチする。
菜花かざり:「いえいいえい」2連タッチ
菜花かざり:「さ、あむちゃんもどうぞ」
雨宮あむ:(……これに何の意味が……?)
雨宮あむ:戸惑いながらも、ここで怪しまれるわけにはいかない。言われるがままに掌を重ねる。
雨宮あむ:「……こう?」
菜花かざり:「はいっ。いえーい」
菜花かざり:重ねた手をにぎる。にぎにぎ。
菜花かざり:「転校したばかりで不安かもしれませんけど、わかんないことあったら聞いてくださいね?」
菜花かざり:「島の案内とかしますのでっ」
葛城まつり:「……ふふ」微笑ましそうにそれを見て。
雨宮あむ:「……」何やらむず痒くて、ぴくりと眉を動かす。
菜花かざり:「これからよろしくおねがいします、あむちゃん」
菜花かざり:にぱ、と笑顔を浮かべる
雨宮あむ:「……ええ、よろしく」
雨宮あむ:少しも笑顔は見せない。引っ込めた自分の掌、まだ感触の残るそれをじっと見つめる。
雨宮あむ:「それじゃあ、失礼するわ」
雨宮あむ:「まつり。こっちを飾り付けて」
葛城まつり:「はーい、了解。じゃあね、みんな!」と振り返り手を振りつつ、教室を出ていく。
雨宮あむ:踵を返し、すたすたと早足で歩いていく。
湖東まき:「……」威嚇する小動物のような目のままで見送る。

葛城まつり:「……ね、あむちゃん」
葛城まつり:そうやって少し歩いた所で、話しかける。
雨宮あむ:「何?」
葛城まつり:「ありがとね、ノリ合わせてくれて」
雨宮あむ:「……?」
葛城まつり:「ほら。私の友達と友達が仲いいと、私も嬉しいからさ」
雨宮あむ:「何かお礼を言われるようなことをしたかしら」
葛城まつり:「仲良くしようとしてくれたでしょ?かざりちゃん達と」
雨宮あむ:「それは……」
雨宮あむ:「ただ、私も彼女達と仲良くしたいだけ」
雨宮あむ:それが任務に必要なこと。ダラク様の命令だ。
葛城まつり:「ふふ。それなら、尚更うれしいや」笑って。
雨宮あむ:「……?」何故嬉しいのか、何故笑うのか分からず、怪訝な顔をする。
葛城まつり:その視線には気付かないまま、抱えていた段ボールを足元に下ろし。
葛城まつり:「よーし。文化祭の成功に向けて後ちょっと、頑張りますかっ」制服の袖をまくりながら、そう口にした。

稲波なみ:「……なんか、確かに」2人が去ったあとに。
稲波なみ:「苦手なものないって言われても、そうかもって思える雰囲気あったね、あむちゃん」
菜花かざり:「テンションも合わせてくれましたしねー」手をぐっぱっと開く。
湖東まき:「……だね……」その言葉を受けてようやく教室の出入り口から視線を外す。
稲波なみ:「あと大人っぽいよねえ。高校生みたい」
菜花かざり:「まつりちゃんやまきちゃんとも違った、内地のクールガールな趣でした」
菜花かざり:「……まきちゃん?どうかしました?」
湖東まき:「どこから来たのかな……ふぇっ」
湖東まき:「ど、どうかって……?」
菜花かざり:「こころころに、」噛んだ「心ここにあらず、って感じでしたけど」
菜花かざり:「あむちゃんのこと、何か気にしてました?」
湖東まき:「あ……」
湖東まき:「……いや、ほら。雨宮さんがあのポスター描いたんだなあって思ったら、気になって」
湖東まき:実際に抱いたのはもう少し刺々しい感情なのだが。首を振って見せて。
湖東まき:「……それだけ。わたしより、なみちゃんは本当にもう大丈夫?」
稲波なみ:「心配しなくても平気だよ~?」
湖東まき:少し疑わしげな顔。
稲波なみ:「……ほ、ほんとだよ」
稲波なみ:「わたしが風邪引いて、その分みんなのお仕事が増えちゃったもんね」
稲波なみ:「もうそういうことないようにするから。ごめんね?」
湖東まき:「そ、そういうことじゃないと思うけど……」
湖東まき:「すごく色々頼んじゃって無理させてたって、クラスの子たちが言ってたの」
湖東まき:「なんか……わたしも気付けなかったのに今さら、って感じかもだけどさ」
湖東まき:「文化祭、そんなに楽しみにしてた……?」
稲波なみ:「……うん」
稲波なみ:「だって、すごいんだよ、文化祭って」
稲波なみ:「お祭りなんだよ」
稲波なみ:「わたしたちで力を合わせて作ったものを、島のみんなが見に来てくれて」
稲波なみ:「おとーさんとおかーさんも、見に来てくれるし」
稲波なみ:「それからね、みんなとすっごく仲良くなれるんだ」
稲波なみ:「かざりちゃんと仲良くなったのも、去年の文化祭からだもん」
稲波なみ:「だからね、今年もそうやってがんばりたいなって。準備はあんまり手伝えなかったけど」
稲波なみ:「当日はすっごいがんばるから!」
湖東まき:「……」
湖東まき:その熱を咀嚼するような沈黙を挟んで。
湖東まき:「でも……去年より、その」
湖東まき:「ただでさえ、忙しかったじゃない。なみちゃん」かざりちゃんの方を一瞥して。プリピュアとしての活動もしていたから、という意。
湖東まき:「少しやることを減らそうとかって、思わなかったの……?」
稲波なみ:「でも、全部やりたいことだから……」
稲波なみ:「忙しいからって、やりたいことを諦めたくないなって」
稲波なみ:「人との楽しい時間、たくさん増やしたいもん」
湖東まき:「だけど、それで倒れちゃったら台無しになっちゃうじゃない」
稲波なみ:「それは……そうだけど……でも」
稲波なみ:「これを減らすって、選べないよ」
稲波なみ:「全部大事だもん……これはあんまり大事じゃないなんてないよ」
湖東まき:「そしたらどうするの」
湖東まき:「毎回倒れるの?」真剣な眼差しを向ける。
稲波なみ:「うう……」
稲波なみ:「怒ってる……?」
湖東まき:「……えっ」
湖東まき:「あ、いや」
湖東まき:ぱちぱちと瞬きをして。
湖東まき:「ごっ……ご、ごめん!」
湖東まき:「なに急に偉そうなことわたし……!」
稲波なみ:「あ、ううん!そうじゃないならよくって!」
稲波なみ:「あのね、ちゃんと反省してるからっ!」
稲波なみ:「要はあれだよね。一人で全部やるんじゃなくって」
稲波なみ:「助け合えばいいんだよね?」
湖東まき:「助け合う……」
稲波なみ:「手伝ってもらったりして、みんなでいっしょにやれば」
稲波なみ:「諦めたり、倒れたりしないでやれないかな」
稲波なみ:「やれるよね、きっと」
湖東まき:「……正直、ちょっと不安だけど」
湖東まき:「でも……それがなみちゃんの譲れないものなら」
湖東まき:「全部やっても大丈夫なように、していくしかないってことだよね……」
稲波なみ:「うん。だからね」
稲波なみ:「手伝ってもらうから、2人にも!」
稲波なみ:「2人だけじゃないよ。クラスのみんなにも、まつりちゃんにも、あむちゃんにも……学校のみんなにね」
稲波なみ:「ウェールシュたちは……ダメかな?ズルっぽいもんね」
稲波なみ:「物とか浮いてたらおばけ騒ぎになっちゃう」
稲波なみ:「とにかく一緒にが……」
稲波なみ:「ほどほどにがんばろう!」
湖東まき:「うん……うん」
湖東まき:一人納得したように頷きながら。
湖東まき:「そうだね。ほどほどに」まだ少し上の空のような、一方で何かの確信を得たような。そんな様子で同意した。


GM:購入とロイス取得が可能です。
葛城まつり:うーん、ロイスは保留で
稲波なみ:まきちゃんに取ろ
菜花かざり:こっちもロイスは保留でー。
稲波なみ:-友達/湖東まき/冷静:○/隔意/ロイス
湖東まき:稲波なみ 共感/○不安 で!
菜花かざり:んー。ホローポイント弾でも買っておきましょう。
菜花かざり:2dx+1>=10
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 8[2,8]+1 → 9 → 失敗

菜花かざり:ぴぇー。財産1点払って購入
葛城まつり:うーん……ボディアーマー
菜花かざり:菜花かざりの財産点を1減少 (3 → 2)
葛城まつり:2dx+1>=12
DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 9[6,9]+1 → 10 → 失敗

葛城まつり:財産3->1で購入
湖東まき:購入はクリスタルシールドを狙います。《マシンモーフィング》を使用しまして
湖東まき:2dx+12>=25
DoubleCross : (2DX10+12>=25) → 7[2,7]+12 → 19 → 失敗

湖東まき:《妖精の手》!
湖東まき:1dx+22
DoubleCross : (1DX10+22) → 10[10]+5[5]+22 → 37

湖東まき:買って、装備します!
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を7増加 (59 → 66)
稲波なみ:ん~ 照準器狙います
稲波なみ:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 8[5,8] → 8 → 失敗

稲波なみ:ダメ!以上で!
GM:はい、では皆様終了でシーンカット!

Middle6

GM:全員登場のシーンとなります。皆様登場侵蝕をお願いします!
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (66 → 74)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (72 → 79)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (62 → 64)
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (75 → 78)


GM:文化祭当日。縦浜中学校。
GM:校門の前にはアーチと看板。校庭には屋台と仮説の展示場が立ち並び、クラスも廊下も飾り付けられている。
GM:それぞれが準備してきた成果を見せる日であり、レイダーの宣告した決戦の日。
GM:運命の日がついにやって来ていた。
GM:……とはいえ。レイダーの予告した時刻にもB組の劇の開演にもまだ時間はある。
GM:そのため4人はまず文化祭を回ることにしていた。
菜花かざり:「ついに始まりましたね、文化祭」
稲波なみ:「うん。今年もバッチリだね~」校門の装飾を見上げて。
稲波なみ:手にはお手製のパンフレット。
葛城まつり:「おー、この辺の飾り付けは3年生かな?良く出来てるなぁ」一緒にアーチを見上げたりしつつ。
菜花かざり:「飾り物はちょっと前から大仕事でしたからねー」
稲波なみ:「2人は行きたいとこある?」まつりちゃんとまきちゃんに。
湖東まき:「わたしは絵の展示を見に行こうって思ってたけど」
葛城まつり:「そりゃやっぱりまきちゃんの絵かな。どこだっけ」一緒にパンフレットを覗き込んで。
湖東まき:「校舎内だし、後がいいと思う」印をつけた自分のパンフレットを示しながら。
葛城まつり:「……あ、結構遠いな。途中で他のを見て回りながら向かったほうがいいかも」
稲波なみ:「まずお外のやつ行く?」
菜花かざり:「ですですね、途中で食べ物屋さんを冷やかしながらがよいかと」
葛城まつり:「ふむふむ、まずは腹ごしらえね。どれにしよっかなぁ」屋台を物色している。
菜花かざり:紙コップに収められた不揃いのベビーカステラを片手に持っている。
湖東まき:「あ、美味しそう……」
菜花かざり:「おひとつどうぞ。あーん」
菜花かざり:竹串で刺して頼りなくまきちゃんに差し出す。
湖東まき:「あっ、えっ」少し慌てて。
湖東まき:「……あーんっ」ぎゅっと目を閉じてぱくっと食いつく。
菜花かざり:まだほんのりと暖かく、甘く味付けされたカステラがあなたの口内に。
湖東まき:「おいしい……ごちそうさま」決まり悪げに笑う。
菜花かざり:「おそまつです」
菜花かざり:ペコリと頭を下げる。
菜花かざり:「ソース系の食べ物、一人だとお腹いっぱいになっちゃいそうなんですよねー」
菜花かざり:「買ったら皆でわけませんか?」
稲波なみ:「たしかに、色々食べたいもんね」
葛城まつり:「……あ、分けふ?」いつの間にか戻ってきている。右手にフランクフルトとイカ焼き、左手にりんご飴。
葛城まつり:もぐもぐもぐ。ごくん。
湖東まき:「すごく買ってる!」
菜花かざり:「フル装備!」
稲波なみ:「いつの間に……」
葛城まつり:「焼きそばもあるよ~」手首の辺りに掛けた袋をぐいと持ち上げて。
稲波なみ:「じゃあみんなで分けよう!」
稲波なみ:割り箸を4人分取り出す。
葛城まつり:「どうぞどうぞ~」手に持った袋を順番に差し出しつつ。
菜花かざり:「ありがとうございます~」割り箸と袋を受け取る。
菜花かざり:「んでは、焼きそばを担当するので欲しくなったら言ってくださいね~。ひな鳥のように。」
湖東まき:「お、おお……」
葛城まつり:「あっ、後でたこ焼きとクレープも買いに行きたいかも……」受け取った割り箸を割りながら言う。
稲波なみ:「まだ食べるんだ……」
菜花かざり:パックの中の焼きそばをくるくると小分けにし始める。
稲波なみ:「あー」かざりちゃんの方に口を開ける。
菜花かざり:「んー」具を頑張って均等にした一口大の焼きそばをなみちゃんに食べさせる
稲波なみ:「んむ」
湖東まき:(慣れてるなあ……)
葛城まつり:「やー、普段はそんなに沢山食べなくても平気なんだけどねぇ」
菜花かざり:「がっちり動いてそうですしね。今日は特別ですか?」
葛城まつり:「お祭りとかこういう時に、食べるぞー!ってなったら」
葛城まつり:「なんか……こうなっちゃう」
菜花かざり:「なっちゃったかー」
稲波なみ:「あ~、分かるかも」紙コップをしれっと回収している。
稲波なみ:「特別だとね」
湖東まき:「そういうもの?」
稲波なみ:「うん。そういう日はいっぱい食べてもいいんだって」
葛城まつり:「普段はあれなんだよね、ほら。何週間もかけて登山とかすると、食料とか節約しなくちゃだし」
葛城まつり:「そのための訓練?みたいな……」
葛城まつり:「慣れといたほうがいいかなぁって思って」
菜花かざり:「何週間も、って」
菜花かざり:「ガチの登山なのでは?そのために体慣らしてるですか。」
稲波なみ:「縦浜島にそんな山無いよ~」
葛城まつり:「んっ、いや」イカ焼きをよく噛んで飲み込んで。
葛城まつり:「別に、そういう登山をする予定がある訳じゃないんだけど……」
葛城まつり:「将来のために……?」
湖東まき:「……おじいちゃんが行ったみたいな雪山に行くの?」
葛城まつり:「ん、そうだね。大人になったら行ってみたいと思ってる」
稲波なみ:「雪山?おじいちゃん?」
葛城まつり:「あー、えっとね。私のお祖父ちゃん、プロの登山家だったんだ」
葛城まつり:なみちゃんに向かって補足する。
菜花かざり:「ほぇ~」
菜花かざり:「将来の……進路?目標? があるんですねぇ、まつりちゃん」
稲波なみ:「ええ~」
稲波なみ:「すごいなあ」
湖東まき:「すごいよね……」
葛城まつり:「そう、すごいのよ。新聞やテレビに出たことだって、何回もあるし」
稲波なみ:「すごいな……」
菜花かざり:「すごいですねぇ…」
葛城まつり:「だから、じゃないけど……私も、遠くに行ってみたいって思うようになったのは、お祖父ちゃんのおかげかな」
稲波なみ:「いいね。いろいろ考えてるんだ」
葛城まつり:「えへへ……ありがと」くすぐったそうに微笑む。
菜花かざり:「まつりちゃんがよく動くのは、そうやっていっぱい考えてるからなんですねぇ」
稲波なみ:「うんうん。じゃあ、いっぱい栄養取らないとね」
稲波なみ:「屋台はお野菜が少ないなあ……」
葛城まつり:「取らなきゃか~。じゃあかざりちゃん、焼きそばもらっていい?」
菜花かざり:「はいはい、ごはんですよ~」
葛城まつり:いつの間にやら両手を埋めていた串物はなくなっている。
菜花かざり:最後に余ったのを統合してちょっと大きめの焼きそば玉を差し出す
葛城まつり:「へへ、いただきますっ」
菜花かざり:「っていうか、今話してる間に食べたんですか?早くないですか?」
葛城まつり:「へっ?そうかな……」
稲波なみ:串をすっと受け取って。
葛城まつり:受け取った焼きそば玉を箸でほどきながら食べている。
湖東まき:「……よ、よしっ」ぐ、と拳を握って駆け出し、たこ焼きのパックを買って戻ってくる。
稲波なみ:「あったこ焼き……美味しそう~」
湖東まき:「わたしからも……頑張ってるかざりちゃんに応援と、まつりちゃんにはさっきのお返しと」
湖東まき:「なみちゃんにも、いっつもお世話になってるからっ」
湖東まき:楊枝の刺さったそれをぐいと突き出す。
稲波なみ:「わ……ありがと~」
葛城まつり:「わ、いいの?嬉しいな」
菜花かざり:「わ~、ありがとうございますっ」
稲波なみ:「あつっ」たこ焼きを頬張りながら。
菜花かざり:「あっ、私、今両手ふさがってるのでお願いします、まきちゃん」
菜花かざり:左手に焼きそば、右手に箸。
菜花かざり:「あー。」
湖東まき:「あっ、うん」爪楊枝で刺してかざりちゃんの口元へ運ぶ。
湖東まき:「少し吹いてからの方がいいかも……」
葛城まつり:「おお、焼き立てのあつあつだ……」口にしようとして、熱さに驚いて。何度か息を吹きかけている。
菜花かざり:「あ、じゃあ吹いてからおねがいします!」
湖東まき:「えっ」自分が吹いていいの? と戸惑うが、それを口に出すのも何だか変な気がするので。
湖東まき:「ふ、ふーっ……」
湖東まき:何度か吹いて冷ましてから改めてかざりちゃんに食べさせる。
菜花かざり:「もぐもぐ」
菜花かざり:「はふはふ…… はひはほうほはいはふ~」(ありがとうございます)
湖東まき:「どういたしまして」少しぎこちない笑顔で返す。
葛城まつり:「ふふ、もうすっかり仲良しだね」一通り平らげて水筒を取り出しながら、微笑ましそうにそれを見ている。
湖東まき:「そ、そうかな」
菜花かざり:「はふ! ……美味しいですねっ」
菜花かざり:「おやおや、まきちゃんはもっと仲良くなるのをご所望ですか?」
葛城まつり:「そうだよー。まきちゃん、前はもっと遠慮してたもの」
葛城まつり:ちゃぽちゃぽとカップに麦茶を注いで、一息に飲み干す。
湖東まき:「……」口をもごもごとさせる。
稲波なみ:「たしかにそうかも?」かざりちゃんの口元を拭きながら。
菜花かざり:んー、と拭いてもらう。
稲波なみ:「主役が青のりつけちゃだめじゃない」
菜花かざり:「へへ、ありがとうございます」
菜花かざり:「でも、仲良くなれたならいいことですよね~」
葛城まつり:「うん、私も嬉しいなーって思ってた」
湖東まき:「……えーっと」
湖東まき:「……おかげさまで」へにゃ、と笑う。
稲波なみ:「ふふ」
葛城まつり:「どういたしまして、かな」
葛城まつり:こちらもにこりと微笑んで。
稲波なみ:「あ、ねえねえ、クレープ買ったら、校舎の中も行ってみない?」
葛城まつり:「いいよ!どこから見ていこっか」
稲波なみ:「ん~。カフェはお腹いっぱいだから後にして……」
稲波なみ:「お化け屋敷とか?」
葛城まつり:「あっ、C組がやってるやつだっけ。私もそれ気になってた」
葛城まつり:「……けど、みんな大丈夫?怖いのとか」かざりちゃんとまきちゃんの方を見る。
菜花かざり:「よ、よゆー、ですよ」
菜花かざり:あさってのほうこう
湖東まき:「大丈夫だと思う」
稲波なみ:「みんな余裕みたい」
稲波なみ:「じゃあ、安心して行けるね」
葛城まつり:「かざりちゃん、本当に大丈夫?」
菜花かざり:「…! …………!!」
菜花かざり:「よ、よゆーですけど……」
菜花かざり:「……まつりちゃんが怖いなら手を繋いであげてもいいですけど…?」
葛城まつり:視線が合わないなぁ、と思いながらそちらをじっと見る。
菜花かざり:目をそらしている。
葛城まつり:「あー……そうだね、私、ちょっと怖いかも」
稲波なみ:「え~、まつりちゃん、怖いんだ……意外かも」
葛城まつり:「手、一緒に繋いで回ってほしいな」
稲波なみ:「怖いものなんて全然なさそうだと思ってた」
葛城まつり:「そんな事ないよ?」
菜花かざり:「で、でしたら私が手を繋いであげますね~っ」
葛城まつり:「隣を歩いてたはずのお友達が、いつの間にかいなくなっちゃったりしたら……とっても心配で、怖いもの」
稲波なみ:「それは確かに怖いかも……」
葛城まつり:「ふふ、ありがと。かざりちゃんは優しいな」
菜花かざり:「えへへへ」
湖東まき:思わずくすりと笑う。
湖東まき:「……行ってみようか?」
菜花かざり:「は、はいっ。行ってみましょう」
稲波なみ:「行こう行こう!」集めたゴミを分別してゴミ袋に入れた。


GM:1年C組前。
稲波なみ:「友だちから聞いたんだけどね」クレープを片手に。
稲波なみ:「本当に怖いんだって、お化け屋敷」
稲波なみ:「泣いちゃう子とかいたんだって」
菜花かざり:「えぇ~~~……」
菜花かざり:「そこまでなんですか…?」
葛城まつり:「へー、本格的なのかな」
湖東まき:「ふうん……?」あまりぴんと来ていない様子。
湖東まき:そうは言っても島の中学校の出し物でしょ、と思っている。口には出さないが。
稲波なみ:「気になるよねでも」
葛城まつり:会話に相槌を打ちながら、隣で列に並ぶかざりちゃんの様子をちらちらと見ている。
菜花かざり:「そ、そうですねぇ~」そわそわ
菜花かざり:落ち着きがない。
葛城まつり:「……ふふ。大丈夫だよ、かざりちゃん」その肩にぽんと手を置いて。
菜花かざり:「ひゃっ」ビクッ
葛城まつり:「もし、どーしてもダメだってなったら」
葛城まつり:「私、かざりちゃんを担いで逃げちゃうから」
菜花かざり:「そ、それは恥ずかしいですよっ」
稲波なみ:「あはは……」笑いながら。「あれ」
稲波なみ:遠くを見て。「あれ、あむちゃんじゃない?」
葛城まつり:「えっ」
菜花かざり:「ほよ?」
湖東まき:「うん?」
葛城まつり:「あっ、ほんとだ。あむちゃーんっ!」
葛城まつり:ぶんぶんと手を振る。
雨宮あむ:見ると廊下の先、何をするでもなく突っ立っている少女の影がある。
雨宮あむ:ぼんやりと窓の外を眺めているようだが、目を引く容姿と独特の空気も相俟って、何やら妙な存在感を放っている。
雨宮あむ:「……?」
雨宮あむ:声に気付き、振り返る。
雨宮あむ:「……まつり」
葛城まつり:「まつりだよ~。あむちゃん、何してるの? 誰か待ってる?」
葛城まつり:走り出しかけて、踏みとどまり。速歩きであむちゃんの傍へと来た。
雨宮あむ:「いいえ……」かぶりを振って
雨宮あむ:「教室が展示で使えないでしょう」
葛城まつり:「……?」首をかしげる。「教室でやりたいことがあったの?」
雨宮あむ:「……?」首をかしげる。「生徒は教室に居るものでしょう?」
雨宮あむ:「でも……使えないから」
雨宮あむ:「居るところが無いの」
葛城まつり:「ええ!?何言ってるのっ」
葛城まつり:「今日は文化祭だよ?お祭りなんだよ!」
葛城まつり:「勉強とかは置いといて、遊んで回って楽しむ日!」
雨宮あむ:「……?」勢いに僅かに押されるような顔。
雨宮あむ:「回る……どこを……?」
葛城まつり:「どこって……いっぱい展示があるじゃない。校庭には屋台だって」
雨宮あむ:「こういうのは、あまり経験が無いから」
葛城まつり:「あっ、パンフレット持ってない?私のなら貸すよ、ほらっ」半ば押し付けるように持たせてくる。
雨宮あむ:「……」押し付けられ、パンフレットを眺める。
葛城まつり:「私達ね、次にここのお化け屋敷に行こうって言ってたんだ」地図の中の一点を指差して。
葛城まつり:「あむちゃんも、予定とかないなら一緒にどう?」
稲波なみ:「うん、人数が多いほうが楽しいよ!」
菜花かざり:「そ、そうですね。あむちゃんもどうですか?」
菜花かざり:「おばけが怖かったら手を繋いでもいいですよ!」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:(プリピュアと行動を共に出来るのは、こちらとしても好都合……)
雨宮あむ:(レイダーの動きは気になるが、ここで時間を浪費するよりは余程有意義なのは確か……)
雨宮あむ:「……分かったわ」頷く。「ご一緒させて貰おうかしら」
稲波なみ:「わーい!怖いものは平気?」
雨宮あむ:「怖いもの……?」
葛城まつり:「やった!……あ、どうなんだっけ。平気かなって思っちゃってたけど」
雨宮あむ:「無いわ、そんなもの」
稲波なみ:「おー……」
葛城まつり:「わ、頼もしい」
雨宮あむ:「当然よ」あえて言うならダラク様に失望されることだが、それ以外に恐れるべきものなどない。
菜花かざり:「すごいですね~」
葛城まつり:「怪談とかオバケとかも平気なんだ」
雨宮あむ:「ええ、全く」怪談など聞いたこともないが、自信満々に。
湖東まき:「よ、よろしくね……?」三人の後ろから窺うようにしながら。
稲波なみ:「あ、これもあげるねっ」いちご入りのクレープを渡す。
稲波なみ:「入る前に食べちゃわないとだから」
雨宮あむ:「……」受け取って。
雨宮あむ:(こういう時は……)
雨宮あむ:「ありが……とう」
稲波なみ:「うんっ、召し上がれ!」にっと笑う。
雨宮あむ:ぎこちなく礼を言って、クレープを一口。
雨宮あむ:入る前に食べきらないとという話に応じて、黙々とクレープを食べていく。
雨宮あむ:「……」もぐもぐと食べて、ごくん、と飲み込んで。
葛城まつり:「美味しい?」
葛城まつり:淡々と口にしているものだから、ついそんな事を訊ねてしまった。
雨宮あむ:「それなりに」
雨宮あむ:愛想のない答えと共に、再び黙々と食べ進める。
葛城まつり:「そっか、良かった」
湖東まき:(正直だなあ……)
菜花かざり:「正直ですねぇ」
稲波なみ:「言っちゃだめだよ……」
葛城まつり:単に表現の起伏が小さい子なんだろうな、と思っている。
湖東まき:かざりちゃんと全く同じことを考えていたので少し気まずげにする。
菜花かざり:特に気づいていない。
菜花かざり:「なんだかこう、クール!って感じの印象でしたけど」
菜花かざり:「それなりに愛着?愛嬌?も感じるお方ですね、あむちゃん」
菜花かざり:もくもくと食べている姿をなんとなし見る。
湖東まき:「……そう、かも」
雨宮あむ:「愛嬌……?」
雨宮あむ:種を齧るげっ歯類めいて、両手でクレープを持っている。
稲波なみ:「ん~、かわいらしさ的な?」
葛城まつり:「そう言われると……」
葛城まつり:図らずも、図鑑で見たリスの姿を思い浮かべる。……失礼だなと思ってすぐにかき消す。
雨宮あむ:「そう……」
雨宮あむ:(僕はダラク様の寵愛を一身に受けているからな……)
雨宮あむ:(愛嬌があっても何ら不思議ではない……)
菜花かざり:「あむちゃんは、どんなお菓子が好きなんですか?」
雨宮あむ:「間食は摂らないわ」
雨宮あむ:「一日三食で、必要な栄養は足りているから」
菜花かざり:「えぇ~!スタイルに気を使ってるんですね…!」
葛城まつり:「おお。アスリートみたいな意識の高さ……」
葛城まつり:素直にすごいなあと思っている。
稲波なみ:「まつりちゃんとは別の頑張り屋だ」
菜花かざり:「さっきのまつりちゃんといい、食べ物もちゃんと管理してるんですねぇ」
雨宮あむ:「当然よ」
雨宮あむ:ダラク様の為、そして憎きプリピュアを倒す為。自己管理はハウンドとして当然の義務だ。
雨宮あむ:やがて、最後の一口を嚥下して。
雨宮あむ:「……ごちそうさま」
雨宮あむ:学んだ通りに手を合わせる。
稲波なみ:「……ん」クレープの包み紙をさり気なく受け取ろうとして。
雨宮あむ:伸びてきた手を反射的に避ける。
稲波なみ:「あっ」
雨宮あむ:「……何?」僅かに警戒の色が滲む。
稲波なみ:「あっごめんね、包み紙もらっちゃうよって……」
稲波なみ:(今、見てなかったのに避けた……?)
稲波なみ:(もしかして……)
稲波なみ:じっと顔を見て。
稲波なみ:(運動神経いいのかな……)
雨宮あむ:「……そう、お願い」包み紙を畳んで渡す。
稲波なみ:「うん」受け取ってさっとしまって。
稲波なみ:「じゃあ、ごちそうさまもしたし……行こうか、お化け屋敷」
雨宮あむ:「ええ……そのお化け屋敷というのは、近所にあるの?」
稲波なみ:「えっ」
稲波なみ:「ここだよ!ここ!」
葛城まつり:「そうそう。さっき見せたでしょ、パンフレット」
雨宮あむ:「……?」
葛城まつり:「ほら、あそこに看板も」指をさす。
雨宮あむ:怪訝な顔をする。
雨宮あむ:「屋敷というのは民間の一軒家を差すのではないの……?」
葛城まつり:「……」
雨宮あむ:「学校は公共の施設であって屋敷ではないんじゃないの……?」
葛城まつり:「そういえば……なんで屋敷っていうんだろう……?」
稲波なみ:「えーっと、お化け屋敷を出し物にして、教室でやってるの」
稲波なみ:「お化け教室だと響きが良くないじゃない?」
雨宮あむ:「そうかしら……」
雨宮あむ:考え込んでいる。
菜花かざり:「海外育ちみたいなことを仰いますね」
菜花かざり:「いえ、転校生は全員海外ですけど。島なので」
葛城まつり:「ああ、確かにそうかも」
湖東まき:「……でも、最近は呼び方も色々あるよね」少し思案する風。
菜花かざり:「ほー、そうなんですか?」
稲波なみ:「ホラーハウスみたいな?」
稲波なみ:「あっ、でもハウスでもないよね……」
湖東まき:「なんか……それこそ呪われた三年B組とか……」
湖東まき:狭いスペースでやる脱出ゲームめいたものを想起している。
湖東まき:「お化け屋敷って言い方も、そのうちなくなっていくのかも」
菜花かざり:「個別のイベント名みたいになってるんですね」
葛城まつり:「まあ、一番何をやるのか伝わりやすい呼び方ではあるよね」
菜花かざり:「でも、『呪われた3年B組見に行こう』『やろう』よりはやっぱり『お化け屋敷』が残りそうですよね」
葛城まつり:「パンフレットに『お化け教室』とか『呪われた3年B組』って書いてあったら何?ってなるもん」
葛城まつり:「いや、それはそれですごく興味は湧くし行ってみたくなるけど……」
菜花かざり:「1年C組の出し物は『呪われた3年B組』、なにがなにやら」
稲波なみ:「名前だけじゃ、全部説明できないよね」
稲波なみ:「伝わればいいんだと思うな」
湖東まき:「そうかな……そうかも……」
雨宮あむ:「そういうものなのね……」
菜花かざり:「ともあれ、おばけがいる屋敷を再現しただしものです」
葛城まつり:(……なんて話をしてたら、ちょっと緊張もほぐれたのかな)と、かざりちゃんの横顔を見て思ったりして。
菜花かざり:あはは、と自然体で笑いつつ。
菜花かざり:「どういうものかは、入ってみるとわかると思いますよ~」
葛城まつり:「そうだね。ともあれ行ってみよう」
葛城まつり:「ではお姫様、お手を拝借」冗談っぽく微笑んで、かざりちゃんの手を取る。
菜花かざり:「お、おほほほほ」
菜花かざり:いざ入るときに若干緊張が蘇り
菜花かざり:「エスコート、お願いいたしますわ」
稲波なみ:「演技大丈夫……?」


菜花かざり:「あぁ~~~~~~…………」
菜花かざり:「わぁ~~~~~~~~」
菜花かざり:ぐったりとしている
葛城まつり:「ひゃ~、怖かったねぇ」あまりそうは見えない表情で言う。
菜花かざり:まつりちゃんの片手を掴んでしゃがんでいる。
葛城まつり:「ふふ。かざりちゃん、ありがとね?」手を握ったまま、一緒にしゃがんで言う。
菜花かざり:「もうおばけいない…?」
葛城まつり:「大丈夫だよ。目、開けてごらん」
菜花かざり:「まぶしい……」ちょっと目が赤い
湖東まき:「……」片手で胸のあたりを押さえている。ややげんなりした顔。
湖東まき:(わかってたけど……脅かし系が多い……!)
稲波なみ:「……」ギュッとまきちゃんにしがみついている。
稲波なみ:「終わった……?」
湖東まき:「終わったよ。もう外」
稲波なみ:「あっ終わってる」
湖東まき:「……なみちゃんも苦手だったんだ……」
稲波なみ:「お化けは怖くないんだけど……」
湖東まき:おそらく最初になみちゃんに縋りつかれた時が一番驚いた瞬間だった。
稲波なみ:「暗くて……」
湖東まき:「暗いのが駄目なの?」
稲波なみ:「うん……周りに人がいるか分かんないもん」
稲波なみ:「あと……眠くなっちゃう……」途中もうつらうつらしていた。
湖東まき:「なみちゃんらしいね……」苦笑。
雨宮あむ:「大したことはなかったわね」ギミックが出てくる度、反射で迎撃していた。
稲波なみ:「あむちゃんも全然平気そうだったねえ」
稲波なみ:「本当に苦手なもの無いんだ?」
葛城まつり:「あむちゃんはほんとに強かったね……でも、脅かし役の人を叩くのはよくないよ」
菜花かざり:「あの悲鳴、おばけのだったんです…?」
雨宮あむ:「視界の無い中で全方位から障害が襲ってくる訓練なのね、お化け屋敷というのは」
菜花かざり:「なんですそれ…?バトルの人……?」
湖東まき:「びっくりして叩いちゃってたわけじゃないんだ」
葛城まつり:「訓練……と言えなくもないけど……」肝試し、なんて言葉もあるくらいだし。
雨宮あむ:「難易度はともかく、発想は参考になるものがあったわ」
葛城まつり:「反撃とかじゃなくて、耐える方の訓練なんだよ」
雨宮あむ:「そうなの?防御の……」
稲波なみ:「ぜんぜん怖いものなさそう」
菜花かざり:「すごいですね……」
菜花かざり:ぐしゅぐしゅ、とポケットティッシュで鼻を拭いている
葛城まつり:その背中をさすっている。
稲波なみ:「足りる?」ポケットティッシュをたくさん渡して。
菜花かざり:「足りる…」三個ほどもらう。
雨宮あむ:「恐怖などあっては、いざという時に役に立てないもの」
湖東まき:「いざという時?」
雨宮あむ:「身を竦ませ、思考を鈍らせるだけの、不要な感情よ」
稲波なみ:「へえ~……すごいなあ。大人っぽい」
葛城まつり:「不要、かなぁ」
菜花かざり:「ほえー……でも、怖いものはこわいので、仕方無くないですか?」
菜花かざり:「あむちゃんも怖いものとか無いですか?」
雨宮あむ:「もし本当に大事な時に力が足りなくても、弱いものは弱いから仕方ないと言うの?」
雨宮あむ:「私はそんなのは嫌。だから克服するの、全部」
湖東まき:「全部……」
稲波なみ:「えっじゃあ苦手な食べ物とかもないの……?」
湖東まき:本気で言っているのだろうな、となんとなく分かる。
葛城まつり:「それは、怖いって事じゃないの?」
葛城まつり:「大切な時に、大切なものを守るための力が足りないことが」
葛城まつり:「あむちゃんにとっては、恐ろしい……って事なのかなって、思ったんだけど」
雨宮あむ:「……」
葛城まつり:「や、揚げ足を取ってるとかじゃなくてね」手を振って弁解する。
雨宮あむ:ダラク様の影が脳裏を過る。その怒り、その失望、身に受けた折檻の痛みが。
葛城まつり:「最悪の結果が恐ろしい、避けたい……って気持ちが力をくれることもあるんじゃないかなって」
雨宮あむ:そして、生まれて初めて抱いた、彼に見限られるのではないかという考え。それが齎した感情は──。
雨宮あむ:「……そうね」
雨宮あむ:「それが唯一つ、私の恐れるものかもしれない」
雨宮あむ:息を吐く。思わず喋りすぎたのは、ダラク様への忠誠ゆえだろうか。
葛城まつり:「……そうなんだ」
葛城まつり:彼女ほどの子が、ただ一つ恐れるものが何なのか、知りたい気持ちはあったけれど。同時に、今ここで訊ねても答えてもらえないだろうという確信があった。
雨宮あむ:「……それで?」それ以上の追及を避けようと、かぶりを振って。「次はどうするのかしら」
稲波なみ:「あ、あむちゃんも一緒だったらさ」
稲波なみ:「見にこうよ、絵」
雨宮あむ:「……絵?」
稲波なみ:「うん、まきちゃんがね、コンクールに出してるんだ」
稲波なみ:「絵、すごい上手いんだから」
菜花かざり:「それを見に行こー、って話をしてたんですよ」
雨宮あむ:「そう……」ちらりとまきに目をやる。
湖東まき:「う、うん……」少し居心地悪げにする。
湖東まき:「もし興味があったら」
雨宮あむ:「……ええ。私は構わないわ」
葛城まつり:「お、よかった。じゃあ一緒に行こっか」
湖東まき:「あ、あの」おずおずと尋ねる。「雨宮さんは出してないの?」
雨宮あむ:「……?」
雨宮あむ:「何を?」
湖東まき:「絵。コンクールに」
湖東まき:「雨宮さんが描いた文化祭のポスター、すごく上手だったから」
湖東まき:「もしかしたらそっちでも描いてるのかと思ってたんだけど」
雨宮あむ:「いえ。私は……」言い掛けて、はたと口を止める。
雨宮あむ:「……ああ」
雨宮あむ:「そういえば、美術室で絵を描いていた時……先生に声を掛けられたわ」
雨宮あむ:「コンクールに出してみたらどうかって……。よく分からなかったから、承諾したけれど」
湖東まき:「そっっ」声が裏返る。「そう、なんだ……?」
雨宮あむ:「そういう意味だったのね。だとしたら、私の絵も出品されているのかも」
湖東まき:「だ、だったら、尚更だよ」
雨宮あむ:「尚更?」
湖東まき:「うん。見に行かなきゃ……ちゃんと」
雨宮あむ:「……そうなの?どうして?」
湖東まき:「だって……」
湖東まき:く、と目に力を入れてあむちゃんを見る。
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:まるで動じた様子も無く、言葉を待っている。
湖東まき:「気になるでしょ。雨宮さんは違うかもしれないけど」
湖東まき:「わたしは、あなたの絵が見てみたい」
湖東まき:「……ライバルかもしれないんだもの」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:(ライバル……好敵手……)
雨宮あむ:(僕の正体を見抜いた訳ではないだろうが、この闘志は……)
雨宮あむ:「……そう」
雨宮あむ:「いいわ。見せてあげる」
雨宮あむ:言って、僅かに歩調を早める。
湖東まき:震えそうな足に力を込めて、その後に続く。


GM:展示場は美術室とその廊下を使って行われていた。
GM:廊下に飾られているのはいわゆる参加賞の絵たち。賞をもらったものは部屋の中という分け方になっているらしい。
GM:廊下の左右に立ち並ぶ絵の中には、湖東まきの名も雨宮あむの名も無かった。
GM:そして、美術室の中へと踏み入り――。
GM:先に見つかったのはまきの絵だった。
GM:賞は佳作。技術・構図共に良いレベルでまとまっているというコメントがついている。
GM:あむの絵が飾られていたのは展示の終わり際。
GM:賞は特別賞。独特の雰囲気と世界観を絶賛する言葉が添えられていた。
湖東まき:「……」
湖東まき:「すごい、ね」
雨宮あむ:「……」
湖東まき:ぽつりと。
湖東まき:抑揚を欠いた声での呟きを漏らす。
雨宮あむ:それは全面無彩色で描かれた絵。描かれているのは、どこまでも広がる乾いた荒野。吸い込まれそうな灰色の空と、地平線に広がる雲。
雨宮あむ:そして、今にも崩れそうに頼りなく佇む小さな教会と、寄り添うように生えた一本の枯れ木。
雨宮あむ:不安と寂寞を煽りつつ、微かな郷愁を感じさせるような、そんな絵だった。
湖東まき:自分の絵に付けられたコメントが、祖父からの手紙に記されていた一言と重なる。
湖東まき:雨宮あむの絵に、そんな評価を付ける審査員はいないだろう。
湖東まき:一目瞭然だ。
稲波なみ:「え~!二人とも賞じゃない!すっごい!」無邪気に称賛する。
稲波なみ:「すごくない?」
菜花かざり:「ほあ~、特別賞に、まきちゃんのほうはなんて読むんでしょう。けいさく?ですって!」
稲波なみ:「かさくだよー。よい作品って意味だよね」
葛城まつり:「かさく、だよ。佳い作品です、ってこと」
稲波なみ:「かぶっちゃった」
葛城まつり:「へへ。国語の早当てテストみたい」
菜花かざり:「へー、物知り」
菜花かざり:「でも、褒められてるってことですね!」
菜花かざり:「よかったですね、まきちゃん!」
菜花かざり:称賛するように笑顔で言う。
稲波なみ:「ね~!……まきちゃん?」
湖東まき:「……あ、ごめん。ありがとう」二人に笑顔で応じて。
湖東まき:「でも、雨宮さんの方がすごいよ」
湖東まき:「おめでとう。思ったより全然上手だった」
稲波なみ:「あむちゃんの絵、すごいよね……」
稲波なみ:「本当に白と黒しかないんだ」
雨宮あむ:「……そうなの?」僅かに当惑したような表情。
葛城まつり:「そりゃ……結果は、そうかもしれないけど……」
葛城まつり:「何も、そうやって比べなくたって」
湖東まき:「比べてないよ」
湖東まき:「比べるまでもない」
稲波なみ:「まきちゃん……?」
菜花かざり:「まきちゃん…?ど、どうかしました?」
湖東まき:「何でもないってば」
雨宮あむ:自分の絵に付いた講評と、特別賞という表示を見つめる。
雨宮あむ:「……この賞を貰えると、何か良いことがあるのかしら」
稲波なみ:「えーっと、学校のコンクールだと、賞金とかあるわけじゃないし」
稲波なみ:「みんなにいいって認められた的な……?」
湖東まき:曖昧な笑み。
湖東まき:「そうだね」
湖東まき:「今回のコンクールに出た作品の中でも、あなたの絵は特別に素晴らしいですよ、の特別かな」
雨宮あむ:「……そうなの……」
雨宮あむ:「知らなかったわ」
雨宮あむ:「賞だとか、人に認められるだとか……」
雨宮あむ:「そんなことを考えて、絵を描いたこと……無かったから」
雨宮あむ:戸惑いから漏れた本心の言葉。それがありありと分かるように言う。
湖東まき:「……今はどう?」
雨宮あむ:「……どうなのかしら」
雨宮あむ:「私は、ただ……」
雨宮あむ:「自分が描きたくて、描いていただけだから」
湖東まき:「そうなんだ……」再び自分とあむちゃんの絵を見比べる。
湖東まき:おざなりに褒められていることが透けて見える絵と、評価する者の心を確かに揺さぶったのだと分かる絵。
湖東まき:「……ごめん」
湖東まき:「ちょっとわたし、お手洗いに行ってくる」
葛城まつり:「……まきちゃん?」
湖東まき:それだけ言って、足早に教室を出る。
雨宮あむ:「……」その背をただじっと見ている。
稲波なみ:「え、うん……?」
菜花かざり:「ま、まきちゃん……?えと、行ってらっしゃい…?」
葛城まつり:「……」見るからに様子がおかしいけれど。追いかけようかと迷って、足を止める。
菜花かざり:その背中と、振り返って他の皆の顔を見る。
稲波なみ:「……なんか、わたし達」
稲波なみ:「傷つけるようなこと言っちゃったのかな……」
菜花かざり:「もしかして、怒らせるようなこと言っちゃった……かな」
菜花かざり:「私は、褒めてもらえると嬉しくて、きっとまきちゃんもそうだろうなと思って……あの……」
菜花かざり:目線が彷徨うように左右に動く。
葛城まつり:「……たぶん、まきちゃんが褒めてほしかったのは、私達じゃなくて」
葛城まつり:あるいは、審査員の大人たちでもなくて。
稲波なみ:「……絵に集中したんだもんね、まきちゃん」
稲波なみ:「他のことはしないって、強い気持ちで。絵を頑張ってた」
葛城まつり:頷いて。「……まきちゃんのお祖父ちゃんは、画家さんなんだって」
葛城まつり:「小さい頃から、ずっと憧れてたって」去っていった方向を見ながら、独り言のように言う。
雨宮あむ:「……」まつりに目を向けて。「憧れ……」
葛城まつり:「あむちゃんは……絵で人に認められる事なんて、わかんないって言ったけど」
葛城まつり:「自分が尊敬するすごい人に、憧れて、認められたいと思う気持ちは」
葛城まつり:「知ってるんじゃないかな。きっと」
雨宮あむ:その言葉に、僅かに目を細める。
雨宮あむ:「……だから、努力する……」
菜花かざり:「尊敬する、特別な誰かに認めてもらうため…ですか」
稲波なみ:「今のままじゃ、認めてもらえてない?」
稲波なみ:「……わたし達、何ができるかな」
菜花かざり:「……わかんないです。でも」
菜花かざり:「このままじゃ駄目……って思うので、お話はしたいです」
葛城まつり:「うん、わかんないね」
菜花かざり:「まきちゃんが、まだお話してくれたら…に、なりますけど……」
葛城まつり:「……だから、お話して聞くしかないよ。かざりちゃんの意見に賛成」
稲波なみ:「わたし、手伝いたい」
稲波なみ:「まきちゃんの心が軽くなる、お手伝いがしたい」
菜花かざり:「はい」
葛城まつり:「……うん」
菜花かざり:「私も、知りたいです」
葛城まつり:そう言って、ちらりと美術部室に掛けられた時計を見る。レイダーが予告した時間まで、まだ少し余裕はあるけれど。
菜花かざり:「まきちゃんが、何がやりたくて、何に悩んでるのか、ちゃんと。」
菜花かざり:「せっかく、お友達になったんですもんっ」
葛城まつり:「そうだね。友達なんだから、悩んでる時には頼ってほしい」
稲波なみ:「一人じゃなくて一緒に頑張るって、まきちゃんと約束したから」
稲波なみ:「行こう、まきちゃんのとこ。きっと……」
稲波なみ:「あそこに居るはずだよ」
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:(……尊敬する相手に認められたい……)
雨宮あむ:湖東まきにとっての祖父。自分にとってのダラク様。
雨宮あむ:ピュアバブルとシザーリオ。
雨宮あむ:プリピュアとハウンドが、同じ想いを抱いているとでもいうのだろうか。
雨宮あむ:(……何を、馬鹿な)
雨宮あむ:ほんの一瞬脳裏を掠めた愚かしい考えを唾棄するように、かぶりを振る。
雨宮あむ:(あり得ない)
雨宮あむ:どこかからか湧き上がってくる苛立ちに、僅かに歩調を早めた。

Middle7:湖東まき

GM:まきちゃんのみ登場可能のシーンです。登場侵蝕をどうぞ。
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (74 → 75)


GM:人々で賑わう縦浜中学校だが、展示や屋台のない場所には流石に人の影は無い。
GM:特に何の催しも開かれていないこの中庭は普段通りの静けさに包まれ、喧噪もどこか遠く感じられた。
湖東まき:逃げるように美術室を後にして、気付けばそこにやってきていた。
湖東まき:見慣れた場所は相変わらず変化がなくて、ほっと胸を撫で下ろすのと同時に、自分が来るのも久しぶりであることに気付く。
パーピー:そこにいるのは、あなたの友達を称している妖精。
パーピー:花のついたリボンをくるくると回して、しきりに変身を試みている。「オープンギフト…パピ!オープンギフト、パピ!」
パーピー:「ふぬっぬぬぬ…」フンフンと鼻息を荒くしている。
湖東まき:「……パーピー?」人気はないけれど、妖精はいた。
パーピー:「あっ」顔をあげる。「まっ……まき」
湖東まき:「見かけないと思ったら……」
パーピー:「はやわわわ…」そそくさとリボンを後ろ手に隠します。
パーピー:「ど…どうしたパピ?まきは、みんなと文化祭に行ってると思ってたパピ」
湖東まき:「……」
パーピー:「……パピ?」首を傾げる。
湖東まき:「行ってたよ」
湖東まき:「でも、パーピーはその間も、変身の練習をしてたんだ……」
パーピー:「ふゆわわわっ。こ、これは何でもないのパピっ」わたわたと両手を振る。
湖東まき:「なんでもなくないじゃない」言いながらベンチに腰を下ろす。
湖東まき:「……ごめんね」
パーピー:「…まき……?」
湖東まき:「パーピーに助けてもらって、絵を描くのを頑張ることにしたのに」
湖東まき:「わたし、ぜんぜんいい絵が描けなかった」
パーピー:「絵画コンクール…結果が良くなかったパピ…?」
湖東まき:頷く。
パーピー:「ふああ…」瞬き。「まきは…まきは、絵画コンクールのためにすごく頑張ってたパピ」
パーピー:「パピはそれを知ってたパピっ」
湖東まき:「ちがうんだ」
パーピー:「ふあ…」まきちゃんの顔を見上げる。
湖東まき:「わたし、コンクールのための絵を描きながら、自分で、これじゃだめだって分かってた」俯き、パーピーと顔を合わせない。
湖東まき:「なのに」
湖東まき:「見に行って、評価が良くなくて……雨宮さんの絵の方が、ずっとすごいし褒められてるって知ったら」
湖東まき:「すっごく悔しいって、思ってる」
湖東まき:ぎゅ、とスカートの裾を握りしめる。
パーピー:「………」「………っ」
パーピー:「まき、悔しく思うことは、変なことじゃないとパピは思うパピ」
パーピー:「頑張ってることがうまくいかなかったら、パピだって悔しいパピ……」「……でも」
パーピー:「いまのまきの、うまくいかないって気持ちは、お祖父ちゃんの手紙を読んでた時のうまくいかない気持ちとは、なんだか違う気がするパピ」
パーピー:「パピは、まきのやりたいことを応援したいパピ」
湖東まき:「……うん」
パーピー:「絵を描いてうまくいかない理由」
パーピー:「まきがうまくいかない理由、まきは分かるパピ?」
湖東まき:「わたし」
湖東まき:「今の自分の絵が、おもしろくない」
湖東まき:祖父から指摘された通りに。本当は、されるまでもなく。
湖東まき:「こんな気持ちで絵を描いたって、つまらないよ」
パーピー:「ふふっ。プリピュアに変身した時は、綺麗な絵が描けたって言ってたパピ」
パーピー:「あの時、パピがパピピッときてたこと、」
パーピー:「今ならまきもパピピッとした気がするパピ」
パーピー:まきちゃんの顔を見上げる。
湖東まき:「…………」
湖東まき:「うん」
パーピー:「まきが、心から感じたこと、やりたいと思ったこと」
パーピー:「それを見せてほしいパピ。誰かの目を気にする必要なんてないパピ」
パーピー:「だって」
パーピー:「まきが心から素敵と思って描いたものなら、みんなも素敵だって思うパピ!」
湖東まき:パーピーに向き直る。未だ悩む顔で。
湖東まき:「わたし、みんなとプリピュアがやりたい。それで、見たり感じたりしたものを絵にしたい」
湖東まき:「どんなふうに評価されるとしても、それで悔しく思うとしても、自分でいいと思ったものを描けるようになりたい」
湖東まき:「……でも、それでいいの?」
湖東まき:「わたしまだ、この島に来なければとか、ひとを守るって言われてもとか、思ってるよ」
パーピー:「大丈夫パピっ!ぷぷぷっ。いざとなったら、みんなで島から逃げ出すパピ」くすくす笑う。
パーピー:「それで良いのパピ。だって、パピは」
パーピー:「まきのしたいことを一緒に応援する、友達パピ!」
湖東まき:なおも吐き出しかけた言葉を、喉に詰まらせる。
湖東まき:文化祭のざわめきが、潮騒みたいに遠く鳴る中で。パーピーのきらきらとした眼差しが目の前にある。
湖東まき:「……プリピュアは伝説の戦士なんでしょ」
湖東まき:「ほんとうに、わたしみたいな子がいてもいいの?」
パーピー:「ふふふ」
パーピー:「まきは、何度もパピのこと助けてくれて、優しくしてくれて、応援してくれた」
パーピー:「まちがいなく、伝説の戦士プリピュアになれる女の子パピ!」
湖東まき:「……」
湖東まき:「…………う」
湖東まき:「ううぅうう~~~……っ……」
湖東まき:ぽたり、ぽたりと熱い涙を零して泣き出す。
パーピー:「はぁああ……っ」慌ててまきの顔に飛びつく。「まき~~~~っ、よしよしパピっ」
パーピー:「よしよし、よしよしパピ~~…」
湖東まき:「……みんなに、お願いしてみる」
湖東まき:「頑張るから、やっぱり、わたしもみんなと一緒がいいって……」
パーピー:「パピも、パピも一緒にお願いするパピ~~~」もらい泣きしている。
パーピー:「うぇぐっ、うぇぐっ。そうなれば急ぐパピ…これからレイダーが裏の森に来てプリピュア4人と戦おうとしてるパピ…」
湖東まき:「……」
湖東まき:「……えっ?」
パーピー:「レイダーが来る前に急いでみんなに合流を……」
パーピー:「………」
パーピー:「……はわぁわわわっ!」
パーピー:「そうだったパピ!まき!急ぐパピ!」」
パーピー:まきちゃんの手を掴んで引っ張り出す。「学校が危ないパピ~~~~!!」
湖東まき:「ひゅええええええっ!?」
湖東まき:涙の痕を顔に残したまま。
湖東まき:「ま、待って、パーピー」
湖東まき:「ひっぱらないで~っ!」


GM:ロイス取得のみ可能です。
湖東まき:パーピーへのロイス感情を変更します
湖東まき:○親しみ/罪悪感 だったのを ○友情/不安 に!
湖東まき:以上!
パーピー:わあいわあい

クライマックス

GM:それではいよいよクライマックスシーンです。皆様登場侵蝕をお願いします。
葛城まつり:葛城まつりの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (78 → 80)
稲波なみ:稲波なみの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (64 → 72)
湖東まき:湖東まきの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (75 → 76)
菜花かざり:菜花かざりの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (79 → 80)


GM:時は少し戻り。四人は居なくなってしまったまきを探していた。
葛城まつり:「あっ、こっちの廊下は展示中で使えないんだった……!」急ブレーキ、足を止める。「えっと、ここから中庭に向かうには……」
稲波なみ:「走っちゃだめだよ!」
菜花かざり:「ですですよ!」
菜花かざり:「中庭だったら、実はこっちの階段使ったほうが早いですっ」
葛城まつり:「わっ、分かってるよ……!」
雨宮あむ:「……」無言で三人に付いていっている。視線を周囲に巡らせてはいるが、探しているのは本当はまきではなく、別の相手だ。
稲波なみ:「裏庭の方回れるもんね」
雨宮あむ:(レイダーが動くとすれば、そろそろの筈だが……)
菜花かざり:「ですね。一回……ほら、窓から見えます?あっちの方から出ちゃったほうが…」
菜花かざり:と言って窓から裏庭を指差して。
稲波なみ:「行こ行こ」そちらは見ていない。道は知っているので。
葛城まつり:「そっか、あっちの方にも出口が……」
葛城まつり:転校生なので、校舎の構造をそこまで熟知しているわけではない。かざりちゃんの指す方へ、一緒に視線を向けて。
雨宮あむ:「……」窓の外を見て、ぴたりと目を止める。
雨宮あむ:(あれは……)
レイダー:その方角に居るのは、軍人のような服に身を包んだ、大柄な男。
レイダー:学校の生徒達に屋台の商品を勧められては睨み返しながら、森の奥へ進んでいく。
葛城まつり:「あっ……」
菜花かざり:「……!」
雨宮あむ:「……」
稲波なみ:「……まつりちゃん?」
葛城まつり:「あいつ、もう来てるなんて……」声を小さくして呟く。
稲波なみ:「どうしたの?」
稲波なみ:「ふああ」欠伸をする。
葛城まつり:「えっ、いや……えっと」
葛城まつり:「……」眠そうななみちゃんの顔を、じっと見てから。
稲波なみ:「?」
葛城まつり:「ううん、なんでもないんだけど……その、ごめん!」
葛城まつり:「私、トイレ行きたくなっちゃって」
葛城まつり:「先にまきちゃんの所、行っててもらってもいいかな……?」
稲波なみ:「ええ?さっきは大丈夫って言ってたじゃない」
葛城まつり:手を合わせて、小さく頭を下げる。
稲波なみ:「いいけど……」
菜花かざり:「あ、あーっと……じゃあ、私、まつりちゃんが迷わないように案内しますね!」
葛城まつり:「う、うん。そう思ってたんだけど……ほんとにごめんっ!中庭、あとで行くからっ」
菜花かざり:「すみません、お先にお願いします!」
葛城まつり:「え、あっ……ありがとね、かざりちゃん!助かるなーっ」
葛城まつり:やや早口でそう言って、どこか慌てた様子で一緒に去っていく。
菜花かざり:「い、いえいえー!」
菜花かざり:てててー、っとその背中を追う
稲波なみ:「え、ていうか、この近くにあるよ……?」
稲波なみ:「……行っちゃった」
稲波なみ:「どうしたんだろ、あんなに慌てて……」
稲波なみ:「あ、あむちゃんは行っておかなくて平気?」振り向く。
雨宮あむ:そこには既に、雨宮あむの姿は無い。いつの間にか忽然と消え失せている。
稲波なみ:「……あれ?」
稲波なみ:「みんな、どこ行っちゃったの?」


葛城まつり:「えっと……この先の方だよね、レイダーの言ってた場所」
葛城まつり:縦浜中学校の裏手に続く森、その入口のあたり。
葛城まつり:学校の敷地外であり、普段からほとんど人通りもない場所だ。文化祭の日であってもそれは変わりない。
菜花かざり:「です。あの人も向かってましたからね」
菜花かざり:「リアンさんやロッシーさんにも伝えてましたから、そろそろ来てくれると思うんですが…」
葛城まつり:きょろきょろと辺りを見回す。「ひとまず巻き込まれそうな人は、いなさそう……かな」
ロッシー:「かざり~~~」
リアン:「まつり~~~!」
菜花かざり:「ロッシーさん!」
葛城まつり:「うん、もうすぐ……あっ」
GM:ちょうどかざりの声に答えるように二体がふよふよと飛んでくる。
葛城まつり:「リアン!ロッシー!」ぴょんと背伸びするようにジャンプして手を振る。
菜花かざり:バンザイして存在をアピールしている
ロッシー:「とうちゃくロシ~」 ぽすんとかざりのあたまに着地。
菜花かざり:「ちゃくりく~」ロッシーさんを受け止める。
リアン:「え、えと。言われたとおり、ウェールシュには内緒にしてきたアン」
リアン:はあはあと少し息を切らせながらまつりの前に。
葛城まつり:「うん。ありがとね」
リアン:「ロッシーが屋台に行きたいってずっと言ってたから、たぶんそっちに行ったって思ってくれるアン」
菜花かざり:「おお、頭脳派ですね」
葛城まつり:「まきちゃんは絵の事で大変だし、なみちゃんも……病み上がりでまた無理をしてもらう訳にもいかないし」リアンの小さな頭を労うように撫でながら。
ロッシー:「作戦せーこうロシ~」 本当は単に屋台の出し物が食べたかっただけである。
菜花かざり:「はい。ふたりとも大変ですから、お手をわずらわせるわけにはいきません」
菜花かざり:「私達でちょぱっと解決して、まきちゃんとお話に行きましょう。」
葛城まつり:「あー……妖精だけじゃ買えないもんね、食べ物。後で一緒に回ろうね」
ロッシー:「やった~。わたあめとかたこ焼きとか、色々食べたいロシ」
ロッシー:「レイダーに勝ってしゅくしょー会ロシ」
リアン:尻尾をパタパタ振りながらこくこく頷いて。
リアン:「ぼくらだけでも、がんばる、アン!」
葛城まつり:「うん……そういう訳で、これから私達でレイダーと戦うよ」
葛城まつり:「ふふ。気合は十分って感じだ」リアンの目を見て、微笑んで。
葛城まつり:「うん……それじゃあ」
葛城まつり:「リアン、ギフトをお願い」
リアン:「アン!」 まつりの手の平に、ポンと手のひらサイズの小箱が現れる。
菜花かざり:「ロッシーさん、お願いします」
ロッシー:「ロシ~」 色の違う小箱がかざりの手の平に。
葛城まつり:小箱をキャッチし、リボンを解く。合言葉を声に。「──プリピュア・オープンギフト!」
菜花かざり:小箱を両手で受け止めて、しゅるりとリボンを解く「──プリピュア・オープンギフト!」
葛城まつり:小箱から溢れ出した光が全身を覆っていく。
葛城まつり:桃色のリボンを振るうにつれ、しゃん、しゃん、しゃん──と鈴のような音色と共に、衣装がプリピュアとしてのものに変化していく。
葛城まつり:白地に桃色のストライプが差すようなドレスの装い。ポニーテールを結い直し、一回りボリュームの膨らんだ髪が風に揺れた。
ピュアストライプ:「世界を繋ぐ勇気の紋様! ピュアストライプ!」
菜花かざり:右手に小箱を持ちながら、くるりくるりと回転する。
菜花かざり:漏れ出た光が身体を包み、黄色のリボンを模様を描くようにしゅるるんと回すと同時、しゃんしゃんしゃん、と鈴の音が響く。
菜花かざり:音が光に形を与えるように、その姿がドレスに包まれる。髪をくくるリボンは大きく華やかに、手首を飾るようにリボンを結ぶ
ピュアロココ:「きらめき飾る、やさしさの紋様! ピュアロココ!」


レイダー:緑豊かな木々に囲まれ、少し開けたその場所に腕組をして立っている。
レイダー:目を伏せていたが、その気配に気づいて視線を上げる。
レイダー:「──来たな」
ピュアストライプ:「待たせたね、レイダー!」
ピュアストライプ:木々の中から風のように飛び出して、その前に降り立つ。
ピュアロココ:「来てあげましたよ、レイダーさん!」
ピュアロココ:ふわりと舞うように、ストライプの隣に降り立つ
レイダー:「おいおいおいテメーら…俺様の話聞いてなかったのか…?」
レイダー:「二人しか」
レイダー:「いねーじゃねーか!」
ピュアロココ:「お二人には今日は大事な用事があるんです!構ってあげる暇は無いんですよ!」
ピュアストライプ:「ミルフルールやバブルと戦いたければ、私達を倒してみなさい!」
レイダー:「せっかく……この俺様が……最高の舞台を用意してやるって言ってんのに……そうかよ」
レイダー:「だったら!宣言通りやらせてもらうぜ!」
レイダー:「あの学校も学校にいる奴らも、俺様の好きなようにブチのめさせてもらう!」
レイダー:手を翳す。生い茂る木々に、邪気が注ぎ込まれていく。
レイダー:「さあ、覚醒(めざ)めろシンショック!その衝動のまま暴れ尽くせ!」
森型シンショック:「……」 ざわりと森の木々が一斉にざわめいて、その奥からギラリと赤い目が輝き。
森型シンショック:「シーーーーーンショーーーーーッック!!」
森型シンショック:巨大な樹木めいた怪物が現れる。
ピュアストライプ:「させない!いつも通り、止めてみせるからっ!」樹木の巨体を見上げて、叫ぶ。
ピュアストライプ:「……なみちゃんは、一人でこの島を守ってたんだ」
ピュアストライプ:「私達にだって、できるはず……!」
ピュアロココ:「はい!今日は皆がいっぱいいっぱい準備してきた、大事な日なんです!」
ピュアロココ:「邪魔させたりなんか、しませんから!」
レイダー:「シーッシッシッシ!そんなに大事だって言うなら、余計に壊したくなるなア!」
レイダー:「いけ、シンショック! 夢だかなんだか知らねえが、んなもん一瞬で壊せるってことを教えてやれ!」
森型シンショック:「シン、ショーーーック!」
森型シンショック:幹のような両手を振り回しながら、学校に向かって突撃しようとする。
ピュアストライプ:「行かせない、よっ!」その経路上に素早く回り込んで、右手にリボンを作り出し。
ピュアストライプ:右手を振るう。伸ばしたピンクのリボンを帯のように、何重にも大樹の幹へと巻きつける。
ピュアストライプ:「捕まえた……!!」
森型シンショック:「オオォオオォッッ………」
ピュアロココ:「私だってやります、よー!」
ピュアロココ:進路上、ぽぽぽっとリボンを編んで作られた黄色の花が無数に開く
ピュアロココ:「てゃー!」
ピュアロココ:シンショックを押し返そうと、黄色の光がその花から発射される。
森型シンショック:「シ……………」すべての攻撃を浴びながら身を縮め、ブルブルと震える。
森型シンショック:「シ………」「シーーーン、ショーーーーーック!」
森型シンショック:力を解放するように巨大な腕を振り回し、リボンを引き千切る!
ピュアストライプ:「うぅ……! なんて、力……っ!」結びつけたリボンを、綱引きのように掴んでいたが。
森型シンショック:次に振り回した腕が、黄色い花達を一斉に舞散らす。
ピュアロココ:「きゃーー!!」
ピュアロココ:そのまま吹き飛ばされる
ピュアストライプ:「うあっ……!」リボンが千切れた反動と、巨腕が巻き起こした暴風で吹き飛ばされる。
森型シンショック:「シーンショーーーーーック!!」がら空きになった道を、のしのしと進んでいく。
ピュアストライプ:「まずい、みんなっ……!」


GM:シンショックの進撃は、学校からも十分に確認できた。
GM:しかしパニックが起こる様子はない。人々は皆、レイダーとシンショックの放つ邪気に当てられ気を失ってしまったからだ。
GM:先ほどまでの喧騒が嘘のように静まり返った中、動けるのは僅かに数人だけ。
稲波なみ:「あれは……シンショック……!?」校舎を出て、中庭に向かおうかという矢先。
稲波なみ:「どうしよう、みんなは……」
稲波なみ:「……いや、一人でもやらなきゃ。ウェールシュ~~!」
ウェールシュ:「……なみ~~~っ、なみ~~~~っっ!!」
ウェールシュ:なみの声に応えるように、いつもより高速で飛んでくる。
ウェールシュ:「ほ…他の皆はいないルシュ…? 何をしてるルシュ!」
稲波なみ:それをキャッチして。「うん、分かんないけど……!」
稲波なみ:「わたしたちだけでもやらなくっちゃ!」
稲波なみ:「このままじゃ文化祭が、めちゃくちゃになっちゃう!」
ウェールシュ:「…まったく、まったく、なみは……」
ウェールシュ:「ほんとに、プリピュアらしい女の子ルッシュ!」
ウェールシュ:その言葉と同時に、手のひらサイズの小箱がなみちゃんの前に現れる。
稲波なみ:「えへへ……行こう、ウェールシュ」
稲波なみ:「プリピュア・オープンギフト」両手で掬うように小箱を掲げる。
稲波なみ:箱の包みがほどかれ、波打つ紫紺のリボンが、花開くように無数に広がる。
稲波なみ:はらはらと視界を埋め尽くす花弁が、一斉に服として萌えいづる。
稲波なみ:その千花模様に彩られた、紫色の短髪の少女がそこに。
ピュアミルフルール:「ココロを巻く慈しみの紋様――ピュアミルフルール!」
森型シンショック:全てを破壊しようという勢いで、剛腕を振り回しては屋台や看板を薙ぎ払っていく。
ピュアミルフルール:「やらせるものですか……!」
森型シンショック:「シン……ショーーーーーックッッ!!」
ピュアミルフルール:倒れる生徒たちを見やる。彼らに迫る剛腕に、リボンが蔦のように絡みつく。
森型シンショック:「グォオオオォォオオッ」先ほどのように、全身の力を使ってリボンを振りほどこうとする。
ピュアミルフルール:ぐ、と足を踏み込んで。その振りほどく力を利用するように、相手の腕をかち上げて。
ピュアミルフルール:投げ上げ、吹き飛ばす。屋台の生徒たちから大きく引き離すように。
森型シンショック:「……!? シ~~~~~………ンショッ…ク~~~~~~~~」
ピュアミルフルール:「いよっし!」
森型シンショック:校舎にも迫る大きさの怪樹が、軽々と吹き飛ばされていく。
森型シンショック:別校舎のある方向に。
ピュアミルフルール:「あっ……!」
ピュアミルフルール:「あっちは……!」


シザーリオ:「……」
シザーリオ:一同から離れた場所、針葉樹の天辺に立ち、様子を伺っている。
シザーリオ:眼鏡の少女──ではない。三つ編みに結われた、銀髪の少年の姿。
シザーリオ:「さて……プリピュアを相手に、どこまでやれるかな」
シザーリオ:レイダーとシンショックがプリピュア達を打倒するのを、本気で期待しているわけではない。
シザーリオ:むしろ、逆だ。
シザーリオ:プリピュアの討伐は、自分がダラク様に与えられた任務だ。レイダーに手柄を横取りされては困る。
シザーリオ:だが、先の戦いで認識を改めた。プリピュア四人の力は、自分にとっても脅威になりかねないものだ。
シザーリオ:レイダーと戦わせることで少しでも手の内が引き出せれば、それは極めて有益な情報になる。
シザーリオ:(戦闘能力に関しては、レイダーは本物だ。だが如何に奴が単細胞の馬鹿と言えど、命令違反の自覚はあるだろう)
シザーリオ:(故にこれは、プリピュア全員を倒すという功績を前提とした独断行動。僕に気付かれたと知れば大人しく引き下がるはず)
シザーリオ:(奴が本当に勝ちそうになった時には、その前に僕が出て行って、代わりにプリピュアを仕留める……)
シザーリオ:(仮に抵抗されたとしても、奴ごと片付けてしまえば済むこと)
シザーリオ:(いずれにせよ、どう転んでも僕の得にしかならない状況だ)
シザーリオ:「感謝するぞ、レイダー」
シザーリオ:口元に冷たい笑みを浮かべ、遥か眼下のレイダーを見つめて。
シザーリオ:「精々頑張ってくれ。この僕の為にな」
シザーリオ:そして、視線を巡らせる。
シザーリオ:(ピュアストライプ。ピュアロココ。ピュアミルフルール──)
シザーリオ:(……もう一人は、どこだ?)


森型シンショック:壁が崩れ、土煙が立ち昇る校舎。吹き飛ばされてきた怪物が緩慢に身を起こしていた。
森型シンショック:「オォオオォォオオ………シーーーンショーーーーック!」再び雄叫びを上げる。
森型シンショック:そこはちょうど美術室。壁に掲げられている、様々な絵画たち。
森型シンショック:とりわけ目を引くのは、無彩色の寂し気な絵。雨宮あむが描いた絵。
森型シンショック:「シーーーンショーーーーック!」怪樹は目につくそれから破壊しようと、叫び声を上げる。
湖東まき:ちょうどその時、美術室の扉が開き、一人の少女が駆け込んでくる。
湖東まき:破壊の有様に一瞬たじろぎ、たたらを踏むも、すぐに傍らの友人へと手を伸べて。
湖東まき:「パーピーっ」
湖東まき:「あの箱を……!」
パーピー:「まき!」
パーピー:傍らの友人に、手を差し出す。「任せてパピッ!」
パーピー:まきちゃんの手の中に、青い小箱が現れた。
湖東まき:受け取って、天に掲げる。
湖東まき:「プリピュア・オープンギフト!」
湖東まき:ふわりとひとりでに箱が開く。ほどけたリボンがまるく結ばれ、風船みたいにふくらんで、輝く大きな泡となる。
湖東まき:最初はひとつ。はじけて無数。ぐるりと渦を描いたそれが、まきの頭から足までを包み込み──
湖東まき:ぽん、ぽん、ぽん!
湖東まき:──四肢の末端から順に割れて、現れるのは海色のドレスの少女。巻いた豊かな青髪に、虹の色彩を灯す絵筆。
ピュアバブル:「憧れを織るひらめきの紋様──ピュアバブル!」
パーピー:「ピュアバブル……がんばってパピ~~~~!」
森型シンショック:「オォオオオォオォッッ」新たに現れたピュアバブルに気付き、押し潰そうとするように片腕を振り下ろす。
ピュアバブル:「わたしだって……」肩越しに振り返る。自分の絵。雨宮あむの絵。そして、他にも多くの、たくさんのひとが想いを込めた絵。
ピュアバブル:絵筆が空中に円を描く。空間に描かれたそれは球形、きらめく大きな泡となって、シンショックの腕を受け止め。
ピュアバブル:歪み、潰れかけ──しかし割れずに元の形に戻って、衝撃そのままの弾力で巨腕を跳ね返す。
森型シンショック:「ショォオオオーーーーック!?」力を吸収されるようなそれに動揺の声が上がる。
シザーリオ:(……ピュアバブル……!?)
シザーリオ:その様子を、遥か遠方から目にする。
シザーリオ:真っ先に浮かんだのは、困惑の感情。
シザーリオ:(……守ったのか、僕の絵を……? ……一体、何の為に……)
ピュアミルフルール:駆けつけて、彼女の横に着地して。「バブル!」
ピュアミルフルール:「どうして、きみが……いや」
ピュアミルフルール:「ありがとう、助かった!」
ピュアバブル:「うん……」ごめんね、といつものように口にしようとして。
ピュアバブル:「……わたしも、助け合いたい。みんなと」
ピュアバブル:代わりにそう言葉を紡ぐ。
ピュアミルフルール:「うん。……うん!大っ歓迎!」
ピュアロココ:「! ミルフルール、……バブル!?」
ピュアロココ:少し遅れて、タッとその場に降り立つ
ピュアストライプ:「シンショック、こっちの方で吹き飛ばされて……って、二人とも!」
ピュアミルフルール:「ロココ!ストライプ!」
ピュアロココ:「ど、どうしてお二人が……それに、変身したんですか!?」
ピュアミルフルール:「うん、そうなんだ……バブルが!」自分のことも指してるとは露ほども思っていない。
ピュアストライプ:「でも……バブルは、もうプリピュアにはならないって……」
ピュアバブル:「そのつもりだったの。……でも、わたし、やっぱり」
ピュアバブル:「絵かプリピュアか、どっちかじゃなくて」
ピュアバブル:「絵を頑張るために、プリピュアをやりたい。それが、わたしの夢に続いていく道だと思うから」
ピュアバブル:顔を上げ、緊張した、けれど決意の宿った表情で三人を見て。
ピュアバブル:「あのっ、だから……ぜんぜん立派じゃなくて、自分のためなんだけど」
ピュアバブル:「わたしも……みんなの仲間に、入れてくれませんかっ」
ピュアバブル:そう言って、勢いよく頭を下げる。
ピュアストライプ:「……そっか」じっとその目を見て。
ピュアストライプ:「ちゃんと、見つけられたんだね。君自身の行きたい道」
ピュアバブル:「……うん。みんなのおかげ」
ピュアストライプ:「ふふ……だったら、もちろん。止める理由はないかな」
ピュアストライプ:「……実はね。バブルがいなくなった時に、三人でお話したの」
ピュアストライプ:ロココとミルフルールの方を見て。
ピュアロココ:「~~~~っ!」
ピュアロココ:ぐぐー、っと近寄って
ピュアロココ:「はい!」
ピュアロココ:「もちろんです。それが、バブルのやりたいことなら!」
ピュアロココ:「私は応援しますし、一緒に頑張りましょうっ」
ピュアバブル:「ロココ……」
ピュアミルフルール:「別に、プリピュアであってもなくっても、わたしたちは仲間で、友達だよ!」
ピュアミルフルール:「だけどね。同じものを、一緒に経験できるのは、もっとうれしいな」
ピュアミルフルール:「これからよろしくね、ピュアバブル!」
ピュアミルフルール:手の甲を差し出す。
ピュアバブル:「ミルフルール。それに、ストライプ」
ピュアバブル:「みんなにも……パーピーたちにも。わたし、たくさん力を貸してもらう」
ピュアバブル:「だからそのぶん、わたしも、みんなを助けます」
ピュアバブル:騎士の誓いのようにそう言って、ミルフルールの手に手を重ねる。
ピュアロココ:「はい。私、出会ったばかりでこれからもすれ違っちゃうかも知れませんけど」
ピュアロココ:「でも、こうやって、一緒に色んなコト助け合って、知っていけるのって素敵だと思うんです」
ピュアロココ:「そう、『これから』!皆で頑張りましょう!」
ピュアロココ:ぱ、と花開くように広げた手のひらを、二人の手に重ねる。
ピュアストライプ:「一緒だからできること、知っていけること……か」
ピュアストライプ:「実を言うと、私もね。みんなとプリピュアするようになって、初めて気付いたかも」
ピュアストライプ:「誰かと一緒にいるから、見れる景色もあるってこと」
ピュアストライプ:真っ直ぐに伸ばした手のひらを、3人の上に重ねて乗せる。
ピュアストライプ:そうして顔を上げれば、三人と視線が交わる。
ピュアストライプ:一緒に戦うと決めた友達同士が、互いに向ける眼差し。私がこの島に来て見つけた、綺麗なもののひとつ。
ピュアストライプ:「そうしたら、今日から」
ピュアストライプ:「私達4人で、プリピュアだ!」
レイダー:────四人が交わす視線を邪魔するように、笑い声がこだまする。
レイダー:「シーッシッシッシ……! ようやく揃ったじゃねえか、プリピュアが!」
レイダー:同時に邪気を放っていたシンショックに再び手を翳す。
レイダー:「お前はもう良い。ここからは俺様の出番だ」
森型シンショック:「シーン、ショーック………」答えるような声とともに姿が消える。
ピュアストライプ:「……! シンショックが、消えた……!?」
レイダー:「テメーら全員、このレイダー様がまとめて相手してブッ潰してやる」
レイダー:獰猛に笑う。「改めて言うぜェ、プリピュアども。四人まとめてかかってこい!」
レイダー:「1人ずつブチのめして、それで俺様が最も強いってことを証明してやる」
ピュアストライプ:「……別に、君の望みを叶えるためにこうなった訳じゃないけど」
ピュアストライプ:「これ以上、文化祭をメチャクチャにはさせないよ」
ピュアストライプ:振り返り、きっと睨みつけて言う。
ピュアストライプ:「叩きのめされるのは、そっちだ」
ピュアミルフルール:「うん。今日を楽しみにしてきた人が、今日のために頑張ってきた人が、沢山いるんだ」
ピュアミルフルール:「あなたにはやらせない。みんなの文化祭は、わたし達が守る」
ピュアミルフルール:「強いってのは、それができるってことなんだから」
ピュアバブル:「やっと見えたの。わたしの道。みんなと一緒なら目指せる夢」
ピュアバブル:「始まってすぐ終わりになんて、させないからっ」
ピュアロココ:「……レイダーさん!」
レイダー:「あぁ?」視線を向ける。
ピュアロココ:「あなたが、自分はすっごくすごいんだって、誰かに褒められたいと思って、こんなコトしてるんだとしても!」
ピュアロココ:「それで、皆に迷惑を掛けるのは、いけないことです!」
ピュアロココ:「だから、私がっ」
ピュアロココ:「私達が!」
ピュアロココ:「あなたのやることを、止めてみせます!」
レイダー:「だから」「俺は俺のためにやってるんであって」
レイダー:「他人の評価なんてどうでもいいんだっつーーーーの!」
レイダー:より禍々しい邪気をその身に纏い、美術室に撒き散らす。
GM:戦闘開始前に、今回の勝利条件を公開します。
GM:条件は『レイダーに計200点のダメージを与える』。撃破ではなくこれを達成した時点で戦闘が終了します。
GM:それでは戦闘を開始します。まずは難易度9で衝動判定から!
ピュアストライプ:3dx+1>=9 意志!
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 10[3,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

ピュアストライプ:葛城まつりの侵蝕率を2d10(→ 9)増加 (80 → 89)
ピュアバブル:3dx+8>=9
DoubleCross : (3DX10+8>=9) → 6[1,5,6]+8 → 14 → 成功

ピュアバブル:76+2d10
DoubleCross : (76+2D10) → 76+13[10,3] → 89

ピュアバブル:湖東まきの侵蝕率を13増加 (76 → 89)
ピュアミルフルール:6dx+3>=9
DoubleCross : (6DX10+3>=9) → 10[3,3,4,7,8,10]+10[10]+5[5]+3 → 28 → 成功

ピュアロココ:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[4,7,7,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

ピュアロココ:菜花かざりの侵蝕率を2d10(→ 4)増加 (80 → 84)
ピュアロココ:意思が強い
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2d10(→ 16)増加 (72 → 88)
GM:戦闘開始時点の配置はこちらになります。
   レイダー(3)

     5m

ロココ(10)・ミルフルール(8) ストライプ(7)・バブル(5)
GM:それではまずラウンド1のセットアップから!
ピュアストライプ:ないです!
ピュアミルフルール:なし!
レイダー:《フルパワーアタック》使用します。
ピュアバブル:なし!
レイダー:ラウンド中白兵攻撃の攻撃力+30、行動値0になります。
ピュアロココ:《光の銃》射程視界の武器を作成します。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (84 → 86)
   レイダー(0)

     5m

ロココ(10)・ミルフルール(8) ストライプ(7)・バブル(5)

GM:では続いてイニシアチブプロセス。
レイダー:はーい
レイダー:イニシアチブプロセスで《加速する刻》を使用し、即座にメインプロセスを行います。
GM:OK。それではレイダーの手番に移ります。
レイダー:オス!では!
レイダー:まずマイナー。《ライトスピード》《地を掴む獣》《ハンティングスタイル》を使用。
レイダー:PC達のエンゲージへ戦闘移動と、このシーン中に受けるダメージを常に-20します。
   レイダー(0)
ロココ(10)・ミルフルール(8) ストライプ(7)・バブル(5)
レイダー:そしてメジャーアクションを2回行います。
レイダー:なお、《ライトスピード》は妖精の代行者と対応するオリジナルDロイスで取得しています。
ピュアロココ:お揃いってことね
レイダー:俺様が真のプリピュアだ
ピュアバブル:それは違くない?
レイダー:ではメジャーアクションを2回やっていきますね
レイダー:1回目のメジャーアクション。コンボ:【まずはほんの小手調べだ】
レイダー:《獣の力》《獣王の力》《増腕》《コンセントレイト:キュマイラ》。
レイダー:PC全員に対し白兵攻撃を行います。
レイダー:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,2,2,3,3,5,5,6,7,7,8,10,10]+10[1,1,5,6,8]+6[6]+4 → 30

レイダー:小手調べですからね こんなもんでしょう
ピュアロココ:3dx-1>=30 回避ー
DoubleCross : (3DX10-1>=30) → 7[2,7,7]-1 → 6 → 失敗

ピュアロココ:ひぃん。
ピュアストライプ:6dx>=30 ドッジよ 固定値で死ぬし……
DoubleCross : (6DX10>=30) → 9[3,5,5,6,8,9] → 9 → 失敗

ピュアバブル:ガード。《氷盾》!
ピュアミルフルール:ドッジします。『フルールウェーブ・カーテン』:《ゲットダウン》。
ピュアミルフルール:3dx+28>=30
DoubleCross : (3DX10+28>=30) → 9[1,7,9]+28 → 37 → 成功

ピュアミルフルール:回避しました。
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (88 → 90)
ピュアロココ:すご
レイダー:すご~
ピュアバブル:さすが~
レイダー:くやしい~~~
レイダー:では、ダメージ!
レイダー:4d10+53 ガード値・装甲値有効
DoubleCross : (4D10+53) → 23[7,1,8,7]+53 → 76

レイダー:諸々有効76ダメージです!
ピュアミルフルール:小手調べか?
ピュアストライプ:きゃ~つよい
ピュアバブル:つよすぎ
ピュアストライプ:リザレクトです
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (89 → 98)
ピュアロココ:ぴぇ~ん
ピュアストライプ:ピュアストライプのHPを9に変更 (29 → 9)
ピュアロココ:リザレクトします
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (86 → 93)
ピュアバブル:装甲とガードで39点減らして
ピュアロココ:ピュアロココのHPを17減少 (24 → 7)
ピュアバブル:でも37点通るのでリザレクト!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (89 → 95)
ピュアバブル:ピュアバブルのHPを20減少 (26 → 6)
レイダー:ワハハ プリピュア 恐れるに足りず!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を2増加 (95 → 97)
ピュアバブル:(氷盾分です)
レイダー:続いて2回目のメジャーアクションいくぜ!
レイダー:コンボ:【これくらいで倒れるなよ】。
レイダー: 《獣の力》《獣王の力》《増腕》《コンセントレイト:キュマイラ》。
レイダー:先程と同様です。PC全員に白兵攻撃!
ピュアストライプ:同じじゃん!
レイダー:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,4,5,6,7,7,7,7,9,9,9,10]+10[2,3,4,5,6,6,7,7]+10[2,8]+5[5]+4 → 39

ピュアロココ:怖いロコ~
レイダー:ちょっと増えた~!
ピュアミルフルール:上がってる!
ピュアロココ:小手調べから増えた!
ピュアストライプ:さっきよりはパワーアップしてるというわけね
ピュアストライプ:6dx>=39 ドッジ!
DoubleCross : (6DX10>=39) → 9[2,2,4,6,8,9] → 9 → 失敗

ピュアロココ:3dx-1>=39 ドッジ
DoubleCross : (3DX10-1>=39) → 9[5,8,9]-1 → 8 → 失敗

ピュアバブル:ううん これはドッジ!
ピュアバブル:4dx-1>=39
DoubleCross : (4DX10-1>=39) → 10[4,7,10,10]+3[2,3]-1 → 12 → 失敗

ピュアミルフルール:もう一回『フルールウェーブ・カーテン』!
ピュアミルフルール:4dx+28>=39
DoubleCross : (4DX10+28>=39) → 10[1,2,2,10]+5[5]+28 → 43 → 成功

ピュアミルフルール:避けました……
レイダー:ギィ~~~~~~~
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (90 → 92)
レイダー:小娘め~~~~~~~~
ピュアストライプ:さすがの先輩ピュアよ
ピュアロココ:頼もしいロコ~
レイダー:クソ~~~ 気を取り直してダメージ行きます
レイダー:4d10+53 諸々有効
DoubleCross : (4D10+53) → 14[7,5,1,1]+53 → 67

レイダー:さっきより下がっちゃった 諸々有効67ダメージです!
ピュアストライプ:倒れちゃう~ リザレクトです
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (98 → 107)
ピュアストライプ:ピュアストライプのHPを9に変更 (9 → 9)
ピュアバブル:リザレクト!
ピュアロココ:リザをレクトします
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (93 → 101)
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (97 → 107)
ピュアバブル:ピュアバブルのHPを4増加 (6 → 10)
ピュアロココ:ピュアロココのHPを1増加 (7 → 8)
レイダー:フハハ では演出をやっていくぞ!

レイダー:「いくぞ、プリピュアども!」
レイダー:「まずはほんの小手調べだ。テメーらの力を見せてみな!」
レイダー:叫ぶやいなや、禍々しい邪気を撒き散らしながらプリピュア達に殺到する。
レイダー:単純な喧嘩殺法。四人相手で丁度いいと言わんばかりに、大柄な体で衝突し、殴り、蹴り飛ばす。
レイダー:「どうだ、テメーら。まさかこれくらいで倒れるんじゃねえだろうなあ!」
ピュアミルフルール:「フルールウェーブ・カーテン!」リボンを広げ、幕のように広げて。闘牛のようにひらりとかわす。
ピュアミルフルール:「当然!こんなものじゃ終わらないんだから!」
ピュアストライプ:「ぐうっ……!」こちらとて近接の拳闘は本領だ。腰を低くして踏ん張り、受け止めようとするが──一挙手一投足に込められた膂力の差が圧倒的だ。
ピュアストライプ:(こいつ……! これでも、まだ全然本気を出してない……!)数発、顎と腹部に直撃した。弾かれるように後ろへ飛んで、かろうじて踏みとどまる。睨み返す。
ピュアロココ:「きゃーっ!」
ピュアロココ:腕を交差させて受けるも、体ごとふっとばされる。
ピュアバブル:先程シンショックに対してしたのと同じように泡の防壁を張り──真物のそれのようにあっさりと割られ、目を瞠る。
ピュアバブル:「ひゃあああ!?」小柄な体が吹き飛ばされ、校舎の瓦礫に突っ込む。
ピュアストライプ:「ふっ、ふふ……流石、言うだけの事はあるんだ……!」
レイダー:「当たり前だ。この俺様を誰だと思っていやがる」ギラリとした笑みを浮かべながら、逆手にした手で手招きをする。
レイダー:「それで終わりじゃねえだろ? 早くテメーらも全力で俺に掛かってきやがれ」
レイダー:「さあ、どいつから来る? 余裕ぶってるお前から来るか?」キュアミルフルールを見る。
ピュアミルフルール:「ううん。もっと」
ピュアミルフルール:「やられたら収まらない子がいるんだから」
ピュアロココ:「ええ、ええ!」瓦礫から立ち上がる
ピュアロココ:「まずはっ」
ピュアロココ:「私の番です!」

ピュアロココ:そのまま行動値10で手番行きます
ピュアロココ:マイナーでホローポイント弾起動。攻撃力+3
ピュアロココ:メジャーでコンボ:【プリピュア・ロココ・バースト】《Cエンハイ》《天からの眼》《イェーガーマイスター》《マスヴィジョン》
ピュアロココ:判定前に《援護の風》。判定+6D。対象はレイダー。
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (101 → 103)
ピュアロココ:17dx7+6
DoubleCross : (17DX7+6) → 10[1,1,2,3,4,4,5,7,7,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,2,3,3,5,5,6,7,10,10]+5[2,3,5]+6 → 31

ピュアロココ:出目…!リアクションどうぞ
レイダー:ちょっと待ってくださいね
ピュアロココ:はーい
レイダー:よし ドッジを試みます
レイダー:14dx>=31
DoubleCross : (14DX10>=31) → 10[1,2,2,2,3,7,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,10]+2[2] → 22 → 失敗

ピュアロココ:こ、こわっ
ピュアミルフルール:コワ~
レイダー:クソ~~できませんでした
レイダー:ダメージをどうぞ!
ピュアロココ:ではダメージを
ピュアロココ:4d10+40+1d10+3
DoubleCross : (4D10+40+1D10+3) → 17[1,5,9,2]+40+4[4]+3 → 64

レイダー:20点軽減して44点受けます
ピュアロココ:出目が渋い~。装甲有効の64点です
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を12(→ 12)増加 (103 → 115)
レイダー:残りHP156!
ピュアロココ:では演出

ピュアロココ:「レイダーさん」
ピュアロココ:瓦礫に突っ込んだ煤がところどころ残りつつ、きっ、と真面目な顔で睨む
レイダー:「あァ~~? またテメーかよ」怪訝な顔で見返す。
ピュアロココ:「貴方が、私達より強いと証明するため……っていってましたけど」
ピュアロココ:「それって、誰かに言われたんですか?」
ピュアロココ:「それとも、貴方がそうしよう!ッて思ってやってるんですか?」
レイダー:「テメーはさっきからよ…誰か誰かってそればっか言うじゃねえか」
レイダー:「決まってんだろ。このレイダー様がやりてえからやってんだよ」
ピュアロココ:「そう、です、か」
ピュアロココ:「貴方がこういう事するのを、自分で選んでやってるなら」
ピュアロココ:「私、叶えさせませんから!」
ピュアロココ:「貴方が諦めるまで、私は、私達は負けません!」
ピュアロココ:手首に大きく結んだリボンをしゅるると解く
ピュアロココ:ほどかれたリボンは意志を持つように折れて曲がり、大輪の花を咲かせる。
ピュアロココ:黄金色のリボンが輝いて、
ピュアロココ:「手加減なんてしませんし、痛くたってやめません!」
ピュアロココ:「『プリピュア・ロココ・バースト』────!!」
ピュアロココ:輝く花から、光の柱がレイダーに発射される
レイダー:「ぐ────」手を翳すと真黒い邪気が盾状に広がり、光柱の威力を削ぎ落す。
レイダー:「────上等だァ!余計な手加減なんぞハナから求めてねえんだよ!」
ピュアロココ:「ふぬぬぬぬ!!」
ピュアロココ:「ごめんなさいって言うまで、やめませんからねー!」
ピュアロココ:うが、と吠えて、光の柱が一回り大きく、邪気を貫いていく
レイダー:光に身体を焼かれるが、むしろ好戦的な笑みを浮かべる。
レイダー:「シーッシッシッシッシ!」
レイダー:「その前にテメーが泣く番だよ!」
ピュアロココ:「泣くもんですか!」
ピュアロココ:「貴方なんて全然……ぜーんぜん!」
ピュアロココ:「怖くなんて、無いんですから!」
ピュアロココ:自分を勇気づけるように叫んだ

GM:では次、行動値8のミルフルール!
ピュアミルフルール:はい!
ピュアミルフルール:マイナーなし、メジャー『フルールバインド・シュート』:《バリアクラッカー》。
ピュアミルフルール:レイダーを攻撃します。
ピュアミルフルール:4dx+26 ガード不可、ドッジダイス-2個
DoubleCross : (4DX10+26) → 9[1,4,6,9]+26 → 35

レイダー:なによその固定値!
レイダー:お母さんそんな固定値に育てた覚えないわよ
レイダー:ドッジします -2個されて
レイダー:12dx>=35
DoubleCross : (12DX10>=35) → 9[1,3,3,3,4,4,6,7,8,9,9,9] → 9 → 失敗

レイダー:全然ダメ!
ピュアミルフルール:4d10+8 ガード装甲無視
DoubleCross : (4D10+8) → 21[5,4,6,6]+8 → 29

レイダー:-20し、9点食らいます。
ピュアミルフルール:わ~ん
レイダー:残りHP147!
ピュアミルフルール:演出します!
レイダー:どうぞ!
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (92 → 96)

ピュアミルフルール:「じゃあ、今度はこちらから……!」
ピュアミルフルール:リボンが収斂し、編まれた鞭のようになる。
ピュアミルフルール:「『フルールバインド・シュート』!」
ピュアミルフルール:決して拳の距離に近付かない、遠巻きの鞭の攻撃。
ピュアミルフルール:それは決して反撃を受けないが、同時に。
ピュアミルフルール:致命打になることもない。
レイダー:翳した邪気で容易に鞭を弾き飛ばす。
ピュアミルフルール:「……っ!」
レイダー:「────テメーの顔は知ってる」
レイダー:「ニーフィとカータをよく退散させてたって聞いたが……」
レイダー:「こんなもんか? たいしたことなさそうだなァ?」
ピュアミルフルール:「ほんの小手調べなんだから。これくらいで倒れないでしょ」
ピュアミルフルール:「まだまだ、反省してほしいことがたくさんあるんだから」
レイダー:「ヘッ。聞かねーな」舌を出す。
ピュアミルフルール:……分かっている。長期戦は不利だ。
ピュアミルフルール:今まではそうやってきたが、以前とは状況が違う。
ピュアミルフルール:わたしだけが良くても、みんながどんどん傷ついてしまう。
ピュアミルフルール:「とにかく。今は、わたしだけじゃないんだから」
ピュアミルフルール:「こっちばかり見てると、すくわれるよ、足元!」

GM:次は行動値7のストライプ!
ピュアストライプ:はーいっ
ピュアストライプ:マイナー「ストライプ・バイカラー・フィスト」《骨の剣》《死招きの爪》《イオノクラフト》
ピュアストライプ:素手データを変更、飛行移動してレイダーにエンゲージ。
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を7増加 (107 → 114)
ピュアストライプ:メジャー「プリピュア・ストライプ・ストレート」《コンセントレイト》《貪欲なる拳》
ピュアストライプ:レイダーに単体攻撃。
レイダー:既に同エンゲージだよ!
レイダー:イオノクラフトは使わなくて大丈夫ですよ~
ピュアストライプ:あ、
ピュアストライプ:そうだった……!取り消します
ピュアストライプ:侵蝕113に。
レイダー:はーい 引き続き命中判定お願いします!
ピュアストライプ:はあい
ピュアストライプ:11dx+4@7
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,2,3,3,3,4,5,6,8,9]+10[3,8]+10[9]+3[3]+4 → 37

レイダー:ウォオ~~~~唸れ ドッジのロイス
ピュアストライプ:あ、武器補正で36です
レイダー:はーい!ドッジします
レイダー:14dx>=36
DoubleCross : (14DX10>=36) → 10[1,2,2,3,6,6,7,7,7,8,9,9,9,10]+2[2] → 12 → 失敗

レイダー:だめでした ダメージどうぞ!
ピュアストライプ:4d10+31 諸々有効!
DoubleCross : (4D10+31) → 20[2,6,2,10]+31 → 51

レイダー:-20して31ダメージ受けます。
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を5増加 (113 → 118)
レイダー:残りHP116!まだまだ倒れんぞ
ピュアストライプ:タフガイ~!では演出

ピュアストライプ:腰のリボンが伸び上がる。美術室の天井の、通気孔のフィルターにリボンを巻きつけた。
ピュアストライプ:次の瞬間にはそれを手繰り寄せるようにして、跳び上がっている。
ピュアストライプ:レイダーの頭上に、ストライプ柄のドレスが舞う。
ピュアストライプ:「プリピュアっ! ストライプ──」
ピュアストライプ:「──ストレートッ!!!」
ピュアストライプ:大きく息を振り絞って、叫ぶ。その熱量がギフトの力を高める。
ピュアストライプ:武器はシンプルにして一つ。リボンを幾重にも巻きつけ、握り固めた右拳。
ピュアストライプ:ダンッ!
ピュアストライプ:それを、天井を思い切り蹴りつけた落下速度に乗せ──レイダーへ向けて叩き込む。
レイダー:両手を交差させ、桃色の帯がひらめく拳を受ける。鈍重な音が響いた。
ピュアストライプ:閃光、そして轟音。
ピュアストライプ:その一撃が着弾すると同時、激しい雷がレイダーの腕の上で弾けた。
ピュアストライプ:「っ……!」それでも、吹き飛ばした手応えはない。
レイダー:「──……ハッハア!」引き裂かれた袖が教室に舞う。瞳のぎらつきが増していく。
レイダー:「お前はなかなか楽しませてくれるじゃねーか、ピュアストライプ」
レイダー:「だがまだ足りねえ!」
レイダー:ストライプの腕を掴み、追い払うように思いきり投げ飛ばす。
ピュアストライプ:「ぐ、っ……!ふふ……」
ピュアストライプ:したたかに壁へと吹き飛ばされて。解けたリボンを手に、ゆっくりと立ち上がる。
ピュアストライプ:「楽しませてあげるつもりはないんだけど」
ピュアストライプ:「本当に……強い、な」
ピュアストライプ:かつてない強敵だ。ひどい大怪我をするかもしれないし、それ以上の身の危険だってある。
ピュアストライプ:「……大丈夫」
ピュアストライプ:息を吸う。不敵な笑みを浮かべる。
ピュアストライプ:「これは、私が」
ピュアストライプ:「人生を賭けて行きたいと思って、選んだ道だ」
ピュアストライプ:だから、何があったって笑っていられる。

GM:では行動値5のバブル、手番をどうぞ。
ピュアバブル:はーい!
ピュアバブル:マイナーなし。メジャーでコンボ【バブルキャンバス・シャイニングイメージ】。
ピュアバブル:《要の陣形》《天使の階梯》。ロココ・ミルフルール・ストライプを対象に、次のメジャーアクションのC値-1、及び達成値+4!
ピュアバブル:自動成功なので判定は省略!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を8増加 (107 → 115)
サブGM:はーい そのまま演出してしまって大丈夫です!
ピュアバブル
ピュアバブル:「ううぅ……」瓦礫の中に吹き飛ばされた後、皆からはかなり遅れて、よろめきつつ立ち上がる。
ピュアバブル:華やかなドレスは無惨な有様だ。破れることこそないものの、砂利に擦れ土に汚れて、その色合いをくすませている。見事にかわしてのけたミルフルールを除けば、仲間たちも大なり小なり同じ。
ピュアバブル:(でも──)
ピュアバブル:強い。気高い。美しい。
ピュアバブル:ロココの闘志。ミルフルールの優雅。ストライプの情熱。
ピュアバブル:それに魅せられた自分が、同じ力を持ってここにいるのなら。
ピュアバブル:「……ただ見てるだけじゃ済ませられない」
ピュアバブル:「描かないと!」
ピュアバブル:七色が宿る絵筆を走らせる。画布は泡の如く膨らんで輝くリボン。生まれ出でるは戦う少女たちの似姿。
ピュアバブル:それらは模写に過ぎないけれども、描き手が見た輝きが上乗せされてもいる。
ピュアバブル:「……バブルキャンバス」
ピュアバブル:見る間に完成した三玉の肖像が、それぞれのモデルになった少女の頭上へと飛んでいき。
ピュアバブル:「シャイニングイメージ!」
ピュアバブル:ぱちんと弾け、光を降らせ、内なる活力を湧き出でさせる。

GM:では最後、行動値0のレイダー!
レイダー:ウオオ
レイダー:マイナーなし。
レイダー:メジャー。コンボ:【レイダー・ファングザダークネス】。
レイダー:《獣の力》《獣王の力》《コンセントレイト:キュマイラ》。
レイダー:ピュアロココに単体白兵攻撃します。
レイダー:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,4,5,5,6,8]+10[10]+10[9]+10[9]+1[1]+4 → 45

レイダー:これが真の力 リアクションをどうぞ!
ピュアロココ:きぃー、回避します
ピュアロココ:4dx-1>=45
DoubleCross : (4DX10-1>=45) → 7[4,5,6,7]-1 → 6 → 失敗

ピュアロココ:だめです!ダメージをくだされ!
ピュアバブル:《炎陣》カバー!
ピュアロココ:バブル!
ピュアバブル:《氷盾》も使います
レイダー:グエェ
レイダー:では改めてダメージいきます!
レイダー:5d10+53 ガード値・装甲値有効
DoubleCross : (5D10+53) → 40[6,8,10,9,7]+53 → 93

レイダー:諸々有効93ダメージです!
ピュアミルフルール:ダメージダイスおかしいでしょ
レイダー:ウオォ~~~
ピュアロココ:ひえぇ。
ピュアバブル:容赦というものをだね
ピュアバブル:ええとガード装甲で44点減らして残りが49点なので……
ピュアバブル:さすがに厳しいな 死にます!
レイダー:減り方もえぐいんだよな
ピュアバブル:絵画へのロイスをタイタス昇華して復活!
ピュアバブル:ピュアバブルの侵蝕率を4増加 (115 → 119)
ピュアバブル:ピュアバブルのHPを12に変更 (10 → 12)
レイダー:では演出していくぜ!

レイダー:「絵だと…? ハッ、くだらねえ」
レイダー:「絵なんて、見て終わりじゃねえか! そんなもの何の意味があるんだ?」
レイダー:「まあいい」鼻で笑いながら、ピュアロココを見やる。「まずは一番弱そうなテメーから始末してやる」
レイダー:防御に使っていた邪気が禍々しく姿を変え、牙めいて形状を変える。
ピュアミルフルール:「そんな……卑怯な……!」
レイダー:「受けてみろ!」
ピュアストライプ:「っ、ロココ……!」
レイダー:身を低くした姿勢から、獲物を刈り取る猟犬めいて一気に突撃を仕掛ける。
レイダー:「────レイダー・ファングザダークネスッ!!」
ピュアロココ:「うっ……!」
ピュアロココ:(は、早…!)
ピュアロココ:その動きを回避できるほど器用ではなく、それでもただずっとその動きを真正面から見続ける。
ピュアバブル:漆黒の牙が届く……寸前。
ピュアバブル:両者の間に滑り込む影がある。泡で身を覆った小柄な少女。
ピュアバブル:その防壁は先程よりも小さい。無力化は諦め、ただ弾ける勢いで攻撃を逸らし、自身へと引き受けるためのもの。
ピュアロココ:「バブル…!」
ピュアバブル:「くうっ……!」
レイダー:「んだとぉ…?」狙いが逸れたことを認め、目を細める。
ピュアバブル:地を滑り、受けた箇所をぶすぶすと燻ぶらせながらも、強い意志を込めてレイダーを睨み返す。
ピュアバブル:「くだらなくなんかないんだから」
ピュアバブル:「見て終わりかどうか」
ピュアバブル:「わたしが描きたいと思ったくらいのその子が、本当に弱いかどうか」
ピュアバブル:「ちゃんと味わってから言ってみて!」
ピュアミルフルール:「バブル……!きみ、すごいや!」
ピュアミルフルール:「すごいよ!」
ピュアロココ:「~~っ!」
ピュアロココ:ぐぐぐ、とこみ上げた感情を隠しきれないように
ピュアロココ:「えぇ!すごいです、バブル!」
ピュアストライプ:「うん。この力……」先程から流れ込んでいる、自分のものではない力の奔流を感じて。
ピュアストライプ:ピュアバブルの願いが呼んだギフト。仲間達の内に見出した、強さの輝き……それを理想へと近づけるための。
ピュアストライプ:「今なら、ぜんぜん負ける気がしない……!」
ピュアロココ:ぱぁ、と光の粒子が弾けて。
ピュアロココ:「あなたの絵は、とっても素敵です!」
ピュアバブル:未だ緊張は残っているものの、強いて笑顔を作ってみんなに向ける。

GM:クリンナップを挟みラウンド1が終了。
GM:ラウンド2のセットアップに移ります。
ピュアロココ:セットアップなしです!
ピュアバブル:なし!
ピュアミルフルール:まだ使えない!
レイダー:前ラウンドと同様に《フルパワーアタック》。
ピュアストライプ:ないです
レイダー:ラウンド中白兵攻撃の攻撃力+30、行動値0になります。

GM:では、そのままイニシアチブを挟み行動値10のロココ!
ピュアロココ:はい!
ピュアロココ:マイナーはなし。
ピュアロココ:メジャーでコンボ:【プリピュア・ロココ・バースト・ショット】《Cエンハイ》《天からの眼》《イェーガーマイスター》《マスヴィジョン》
ピュアロココ:判定に《援護の風》。判定+6D。対象はレイダー
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を2(→ 2)増加 (115 → 117)
ピュアロココ:17dx6+6+4
DoubleCross : (17DX6+10) → 10[1,2,3,3,3,4,5,5,6,6,6,6,6,7,9,10,10]+10[1,2,2,4,4,4,8,8,9]+10[3,9,10]+10[6,7]+10[2,8]+10[9]+4[4]+10 → 74

ピュアロココ:リアクションどうぞ~
レイダー:何!??!
ピュアロココ:これが絆のパワー
レイダー:こわ…………
レイダー:クソ~~~~~~
ピュアミルフルール:すご~
レイダー:リアクション放棄して《復讐の刃》を使用します。
ピュアロココ:ぎぇ~~~
ピュアミルフルール:あっこいつ……!
レイダー:ワハハ 白兵攻撃を行うぜ
レイダー:貴様もダメージを出しな!
ピュアロココ:行きますわよ!
ピュアロココ:8d10+40+1d10
DoubleCross : (8D10+40+1D10) → 41[5,9,2,3,5,7,8,2]+40+2[2] → 83

レイダー:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,3,4,4,4,5,6,7,8,9,10,10,10]+10[2,6,6,6,7,10]+10[5,7]+1[1]+4 → 35

ピュアロココ:装甲有効83点。
レイダー:4d10+53
DoubleCross : (4D10+53) → 27[4,10,8,5]+53 → 80

レイダー:装甲有効80点。
レイダー:3点~~~~
ピュアロココ:上回った!
レイダー:またピュアロココのダメージは-20して63点受けます!
ピュアロココ:そして普通に死ぬので「湖東まき ○P信頼/Nごめんね!」で取得して昇華。HP11で復活します。頑張るぞ!
レイダー:残りHP53点。ガハハ!
ピュアロココ:ピュアロココのHPを3増加 (8 → 11)
ピュアロココ:ピュアロココの侵蝕率を12(→ 12)増加 (117 → 129)
ピュアロココ:では演出

ピュアロココ:「すぅーーー…!」深呼吸。
ピュアロココ:バブルがそらしたレイダーをまっすぐに見る。
ピュアロココ:「バブルの絵が、力をくれます」
ピュアロココ:「進んでいくストライプと、前を行くミルフルールが、手本を見せてくれます!
ピュアロココ:解いたリボンが再び手首に巻き付く。
ピュアロココ:そしてそのまま、腕をしゅるるると包んで、淡く輝き出す
ピュアロココ:「行きますよ、レイダーさん!」
ピュアロココ:ぽんっ、と肘に咲いたリボンの花が光を帯びて、後ろ側に光を放出────身体を押し出す
ピュアロココ:「わ、あああああああ!!」
ピュアロココ:勢いのままに、リボンに包まれた手をギュッと握り、振りかぶる
ピュアロココ:「『プリピュア・ロココ・バースト────ショット!』」
ピュアロココ:見様見真似で、不慣れな拳をただ出力で押し出して、レイダーに殴りかかっていく
レイダー:「ンなへっぴり腰でこの俺様が倒れると思ったか、ピュアロココォ!」
レイダー:地面を強く踏みしめ、捻った腰から力を乗せた拳が交差するように放たれる。
ピュアロココ:「無理でも!やるんです!」
ピュアロココ:加速した拳を顔にぶつけると同時、正しく放たれた拳を受ける
レイダー:顔面に黄色い花弁を思いきり受け、少ない衝撃に身体が吹っ飛ぶ。
レイダー:「────そうだ」「それでいい…」
レイダー:「効率も道理もどうでも良いんだよ……とにかく全力で来い!だからこそブッ飛ばし甲斐があるってもんだ!」
ピュアロココ:「う、ぐぐぐ!」
ピュアロココ:殴られると同時、加速の方向が狂って明後日の方向に飛んでいく。
ピュアロココ:それでもなんとか着地して。
ピュアロココ:ダッ ダンッ ドンッ!
ピュアロココ:「そんなこと言って!喧嘩なんてぜんぜん、私は好きなんかじゃないんですから!」
ピュアロココ:「それでも、あなたがごめんなさいっていうまで、やめません!」
レイダー:「ぜってええーーーに」「言わねえ!」

GM:では次、行動値8のミルフルール!
ピュアミルフルール:はい!
ピュアミルフルール:マイナーなし、メジャー『フルールバインド・シュート』:《バリアクラッカー》。
ピュアミルフルール:レイダーを攻撃!
レイダー:来いだぜ!
ピュアミルフルール:4dx9+30 ガード不可、ドッジダイス-2個
DoubleCross : (4DX9+30) → 10[2,4,4,10]+3[3]+30 → 43

レイダー:ちょっと待ってね
レイダー:リアクション放棄で《復讐の刃》します!
ピュアミルフルール:む……いいでしょう、勝負ね!
ピュアストライプ:あ、ではダメージ出す所で
ピュアストライプ:「ストライプ・オルタネーション・アタック」《餓狼の爪》!ミルフルールのダメージが+31されます
ピュアミルフルール:ありがとう、受け取ったよ、ストライプ!
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を3増加 (118 → 121)
ピュアミルフルール:5d10+39 装甲無視
DoubleCross : (5D10+39) → 25[3,10,3,6,3]+39 → 64

ピュアミルフルール:これでどうだっ!
レイダー:ウオ~~~ 先に復讐の刃判定!
レイダー:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[3,4,5,6,6,6,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,3,4,5,6,9,9]+10[1,9]+3[3]+4 → 37

レイダー:4d10+30 装甲有効
DoubleCross : (4D10+30) → 11[1,6,2,2]+30 → 41

レイダー:そっちはこれでどうだ!
ピュアミルフルール:装甲もないので耐えられません!リザレクトします。
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールのHPを1d10(→ 9)に変更 (28 → 9)
レイダー:-20して44ダメージ!
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を9(→ 9)増加 (96 → 105)
ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (105 → 109)
レイダー:残りHP9!クソ~~~!!
ピュアミルフルール:しぶとい……!
レイダー:まだ負けないぞ 演出どうぞ!

ピュアミルフルール:「わたしも、負けられない……!」
ピュアミルフルール:無数のリボンが周囲から飛び出す。
ピュアミルフルール:それらが集まって、布が編まれていき、
ピュアミルフルール:周囲を覆い隠すカーテンとなる。
ピュアミルフルール:布地の花柄が花開いて、千花の壁となる。
ピュアミルフルール:「さあ、レイダー!」
ピュアミルフルール:「わたしがどこから来るのか、当ててみなさい!」
レイダー:「小賢しい真似を……!」花々に視界を覆われる。
ピュアミルフルール:「さあっ!」声のする方に、たしかにいる。そう遠くはない。
レイダー:「そこにいるのは分かってんだよオ!」暗黒の牙がカーテンを引き裂き、その姿を暴こうとする!
ピュアミルフルール:「当たりよ、だけど!」不敵に笑う、彼女の姿があって。
ピュアミルフルール:「来るのは、わたしじゃない!」
ピュアストライプ:「──ええ!」超人の膂力を持って壁を蹴りつけ、弾丸のように飛び出している。
レイダー:「────テメエッ……!」完全に隙を突かれる。背後の気配を察知し、対処しようとするが。
ピュアストライプ:広げられた布を突き破るように現れる。直進するレイダーの背後を捉えるように接近し、
ピュアストライプ:跳躍の勢いそのまま、防御の間に合わない所を殴りつける。桜色のいかづちが弾けて散る。
レイダー:いかづちが弾け、勢いよく壁に吹き飛ばされる。
ピュアミルフルール:「今、なら――」た、っと駆け出す。
ピュアミルフルール:距離を取る後ろではない。前。レイダーに近づくように。
ピュアミルフルール:しゅる、とリボンを拳に纏って。
ピュアミルフルール:「フルール・シャイニング――」おおきく振りかぶって。
レイダー:「────ミルフルール………テメーの攻撃は」
レイダー:「俺様には効かねえッッッ!」
レイダー:牙が走り抜け、紫花を毟るようにその身体ごと殴り飛ばす。
ピュアミルフルール:「ああっ……!」だが、飛ばない。
ピュアミルフルール:突き刺さった拳に、リボンを巻き付けて。
ピュアミルフルール:「捕まえた……!」
レイダー:「────────!」
ピュアミルフルール:「きみを、攻撃するのは、わたしじゃない!」ぐ、と、体を反転して、レイダーを負うようにして。
ピュアミルフルール:「花が根を張る、しっかりと強い、地面なんだから!」
ピュアミルフルール:「フルール・シャイニング――」そのまま背負投げて、
ピュアミルフルール:「スローイング!」地面へと叩きつけた。
レイダー:「ハッ……」大柄な体が地面に叩きつけられる。
ピュアミルフルール:「ゲホッ……少しは」
ピュアミルフルール:「反省した?」
レイダー:「……この俺様が反省など…」「するものかッ……!」
ピュアミルフルール:「嘘、まだ……!」
レイダー:「この程度で…この程度で、俺様が倒せると思うなッ……!」
レイダー:「プリピュアども……!」
レイダー:身を起こす。闘志を全身に立ち昇らせて。

GM:それでは次、ストライプ!
ピュアストライプ:はいっ
ピュアストライプ:マイナーはなし。
ピュアストライプ:メジャー「プリピュア・ストライプ・ストレート」《コンセントレイト》《貪欲なる拳》
ピュアストライプ:対象はレイダー!
レイダー:来いだぜ!
ピュアストライプ:11dx+3+4@6
DoubleCross : (11DX6+7) → 10[1,3,4,5,5,5,7,7,8,9,10]+10[3,6,6,8,10]+10[3,3,7,9]+2[1,2]+7 → 39

レイダー:ウオーッリアクション放棄で《復讐の刃》だぜ!
ピュアストライプ:何っ!来なさい!
レイダー:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,2,4,4,4,6,6,7,7,7,9,10]+10[1,2,4,5,10]+2[2]+4 → 26

レイダー:クーッ
レイダー:3d10+30 装甲有効
DoubleCross : (3D10+30) → 21[4,10,7]+30 → 51

ピュアストライプ:4d10+31 諸々有効
DoubleCross : (4D10+31) → 24[7,4,7,6]+31 → 55

レイダー:ギャーーー
ピュアストライプ:おらーっ!
ピュアストライプ:ピュアストライプの侵蝕率を5増加 (121 → 126)
レイダー:-20で35ダメージ!
レイダー:ダメージ累計が200を突破したので撤退します。
レイダー:戦闘終了になります。その前に演出をどうぞ!
ピュアストライプ
ピュアストライプ:立ち上がった大男を見て。一歩ずつ、近づいていく。
ピュアストライプ:「ねえ、レイダー。君のさ」
ピュアストライプ:「困難なほど越え甲斐がある、って」
ピュアストライプ:「その理屈だけは、ちょっと共感できるね」薄く微笑みを浮かべて言う。
レイダー:「そうだ。目標は困難なほど面白ェ」
ピュアストライプ:「ええ。だから、私は……私達は」
ピュアストライプ:「君を、越えていく!」
ピュアストライプ:叫ぶと同時に腰から伸びたリボンが、レイダーの胴体に巻き付いて。
ピュアストライプ:そのまま、縮む。ぐいと引き寄せるようにして、拳の間合へと。
レイダー:「シッシッシ!」 その意図を理解したように獰猛に笑った。
ピュアストライプ:「勝負だ、レイダー! 君の好きな、力づくの、真っ向勝負!」
ピュアストライプ:リボンで固めた拳を突き出し、振るう。桜色の電撃が閃く。二度、三度と弾けて、空気を揺らす。
レイダー:時に真正面から拳を受け、時にかわし、咆哮する。
レイダー:「そうだなあ、ピュアストライプ!小細工は無しだ!」
レイダー:相槌のように漆黒の牙を放った。
レイダー:「テメーの全てをぶつけろ!テメーの力を見せてみろ!」
ピュアストライプ:「ああ、言われなくたって……っ!」
ピュアストライプ:依然として膂力の差は圧倒的だ。何度も衝撃に吹き飛ばされそうになりながら、結びつけたリボンがそれを引き止める。
ピュアストライプ:向かう拳を身に受けながら、同じ数の拳打を振るう。桜の花弁が散るように、何度となく雷が散る。
ピュアストライプ:……その、振るう拳。
ピュアストライプ:巻き付けられたリボンは、鮮やかな濃いピンクと、どこか自己主張の希薄な薄いピンクのストライプ。
ピュアストライプ:今は、そこにもう一色──淡い水色の一条が、折り重なって三重線(トライカラー)の紋様を為している。
ピュアストライプ:身に纏うのは、ピュアバブルが描き出した力。その本質は、肖像の理想化。
ピュアストライプ:「絵画に描かれた英雄は、いつだって勝利するはずだ」という──祈りの力!
ピュアストライプ:「負ける、もんか……っ!!」それが分かる。それを感じる度に、何度だって力が湧く。
ピュアストライプ:「プリピュアっ……ストライプ……!」朦朧とする意識の中で、いま一度、右手を握り固めて。
ピュアストライプ:「──ストレートッ!!」ひときわ大きな閃光が、弾け散った。
レイダー:「──────!!」
レイダー:桜色の閃光が吹き荒れ、そして止む頃には、地面に片膝をついている。
レイダー:「チッ…」舌打ちをした。負傷し過ぎている。内心では、形勢不利に傾いたことを悟っている。
ピュアストライプ:「っ、はぁ……はぁっ……」
ピュアストライプ:こちらも、今の一撃にほとんど全力を注ぎ込んだ。かろうじて踏みとどまり、立ってこそいるが、もはや手脚に力は入らない。
レイダー:「……はぁッ、ハーッ………」四人の戦士を睨みつける。
レイダー:「だとしてもだ」
レイダー:「まだだ」
レイダー:隠しきれない傷を負いながら、立ち上がる。
レイダー:「まだ……、まだレイダー様は倒れねえッッ!」
ピュアストライプ:「……っ!」一瞬、勝利を確信した。だけど、目の前の男の闘志はまだ消えていない。
レイダー:「いくぞ……プリピュア…!」
レイダー:拳を握り、一歩を踏み出した。闘志だけで拳を振りかざし、再び漆黒の牙で裂かんとする。
シザーリオ:その眼前に、一陣の影が飛び込んでくる。拳を受け止めて、火花と共に硬質の金属音が鳴り響く。
シザーリオ:「……」
レイダー:「──!」
シザーリオ:巨大な鋏の腹で拳を防ぎ、レイダーを冷ややかな視線で見据える。
シザーリオ:「……何をしている?レイダー」
ピュアミルフルール:「あれは……シザーリオ!?」
ピュアストライプ:「……!」気力を振り絞り、拳を握り直そうとした瞬間。視界に写り込んだ影に、目を見開く。
ピュアミルフルール:「レイダーだけでもこんなに大変なのに……!」
レイダー:「シザーリオ……チッ」「決まってんだろうが。プリピュアを倒してんだよ」
シザーリオ:「そのザマでか?」
シザーリオ:「第一に──貴様の役割は何だ?ダラク様に与えられた役割は、プリピュアを倒すことか?」
シザーリオ:「答えてみろ、レイダー」
レイダー:「……………」睨みつける。こちらの役割は妖精を探すことだ。それを分かっていての命令違反だ。
レイダー:「テメーがチンタラしてるから代わりにやってんだろうが」
シザーリオ:「その結果がその有様か?」
シザーリオ:鋏の切っ先をレイダーに向ける。彼を射抜く眼光は、刃の放つ光より鋭い。
シザーリオ:「これは僕の狩りだ。プリピュアは僕の獲物だ」
シザーリオ:「それを邪魔するのは、ダラク様への反逆に等しい」
シザーリオ:「分かっているのか?レイダー」
シザーリオ:「これは僕の狩りだ。プリピュアは、僕の獲物だ」
レイダー:「……」「クソ」
レイダー:怒気をはらんだ瞳でシザーリオを睨みつけていたが、やがて逸らす。
レイダー:「つまんねえ優等生野郎が! もういい。テメーのせいで興ざめだ」
レイダー:「いいかプリピュア共。テメーらが勝ったワケじゃねえからな!覚えていやがれ!」
レイダー:「次こそ八つ裂きにしてやる!」《瞬間退場Ⅱ》を使用して消え去ります。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:鋏を携え振り返る。満身創痍のプリピュア達を視界に収める。
ピュアバブル:びくりと身を竦ませる。
シザーリオ:全員がレイダーと戦い消耗している。対してこちらは万全だ。今ならば、四人とはいえ容易く屠れるだろう。
ピュアストライプ:「……みんな、まだやれる?」
ピュアストライプ:シザーリオからじっと目線を逸らさないまま、声をかける。
ピュアミルフルール:「わたしは大丈夫、だけど」
ピュアミルフルール:「……多分、ダメだよ」
ピュアロココ:「ええと……」まだ、じんじんと身体は痛む。
ピュアミルフルール:「まだやれる、なんてレベルじゃ、ダメだと思う」
ピュアミルフルール:「この子……レイダーか、それ以上に、強い気がする」
ピュアストライプ:「……」返す言葉もない。
ピュアロココ:「あの!……レイダーさんを止めてくれたことは、ありがとうございます!」ぺこり。
ピュアロココ:シザーリオに話しかける。
ピュアロココ:「それで……あなたも、戦うつもりなんでしょうか?」
ピュアロココ:そうじゃないといいな、と表情に出しながら問う。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:巨大な鋏がゆらりと動く。腕がゆっくりと弧を描き、構えの態勢に入ろうとして──
ピュアミルフルール:「……!」
ピュアロココ:「……!」不安げに、それでもなんとか、構えようとする
シザーリオ:その視線はプリピュアから、ピュアバブルに。そしてその背後へと移る。
ピュアバブル:「っ……?」
シザーリオ:半壊した美術室にあって、傷一つないモノクロの絵。
シザーリオ:「……」
シザーリオ:無言のまま、刃の切っ先が下りる。
シザーリオ:「やめだ」
ピュアロココ:「えっ?」
ピュアストライプ:「何……?」シザーリオの意図が分からず、視線を彷徨わせる。
ピュアロココ:「た、戦わない、んですか?」
ピュアミルフルール:「何が……」
シザーリオ:「弱った獲物を仕留めるのは、誇り高き猟犬のすることではない。このシザーリオは浅ましいハイエナとは違う」
シザーリオ:「いずれ万全の貴様達を、真正面から叩き潰す」
シザーリオ:「その時まで、首を洗って待っていろ」
ピュアミルフルール:「……どうして?」
ピュアミルフルール:「どうして、そんなに、誇りを大事にできるのに」
ピュアミルフルール:「こんな、みんなを苦しめたりするの、きみたちは」
シザーリオ:「それが、ダラク様の意志だからだ」
シザーリオ:そう言って背を向けたところで、ほんの少し動きを止める。
シザーリオ:「……ピュアバブル」
シザーリオ:「これで、貸し借りは無しだ」
ピュアバブル:「え……」
シザーリオ:それだけ言い残し、姿を消す。≪瞬間退場≫。
ピュアバブル:「……」
ピュアストライプ:「あ……」
ピュアストライプ:「……終わった、のかな」
ピュアロココ:「で、ですね……?」
ピュアストライプ:場を支配していた圧力が消えると同時、崩れ落ちる。ただ立っていることも厳しい程に消耗していた。
ピュアミルフルール:「うん……」
ピュアミルフルール:「でも、なんで」
ピュアミルフルール:(なんで、バブルに……?)
ピュアロココ:「貸し、ってなにかしたんですか?バブル」
ピュアバブル:「……わかんないよ」
ピュアバブル:シザーリオが立っていた場所を見つめ、首を振る。
ピュアバブル:(でも……なんだったんだろう、あの感じ)
ピュアバブル:(すごく怖かったけど、さっきの目は、何か……)


GM:バックトラックに入ります。
GM:今回は途中出現したシンショックが破壊神顕現を所持していたものとして扱います。
GM:なのでEロイスは1つ。振る振らないを選んでからロイス分をどうぞ!
ピュアバブル:振ります!
ピュアロココ:ふりまーす
ピュアストライプ:振ります~
ピュアストライプ:126-1d10
DoubleCross : (126-1D10) → 126-3[3] → 123

ピュアバブル:119-1d10
DoubleCross : (119-1D10) → 119-10[10] → 109

ピュアロココ:129-1d10
DoubleCross : (129-1D10) → 129-3[3] → 126

ピュアミルフルール:振らないです!
ピュアバブル:残ロイス5の等倍で
ピュアバブル:109-5d10
DoubleCross : (109-5D10) → 109-16[9,1,1,2,3] → 93

ピュアミルフルール:1倍振りで!
ピュアバブル:5点!
ピュアストライプ:1倍でふります~
ピュアストライプ:123-6d10
DoubleCross : (123-6D10) → 123-17[1,3,3,1,3,6] → 106

ピュアミルフルール:ピュアミルフルールの侵蝕率を5d10(→ 36)減少 (109 → 73)
ピュアストライプ:おお
ピュアストライプ:まああるよね
ピュアバブル:スッストライプ!
GM:事故ってる
ピュアロココ:ストライプー!
ピュアミルフルール:ストライプ!
ピュアストライプ:追加で振ります……
ピュアミルフルール:全部1だと帰ってこれないじゃん!
サブGM:こわすぎ
ピュアストライプ:106-6d10
DoubleCross : (106-6D10) → 106-31[10,4,2,4,7,4] → 75

ピュアストライプ:初めからそれ出せ
ピュアロココ:え~。出目怖いな……
ピュアミルフルール:よかった……
サブGM:よ、よかった…
ピュアロココ:倍で振ります
ピュアバブル:こわやこわや
ピュアロココ:126-10d10
DoubleCross : (126-10D10) → 126-54[6,9,3,5,5,5,2,5,9,5] → 72

ピュアロココ:ギリギリ1倍だと死んでるんだよな。3点です
GM:こっちも倍振りしてないとギリの出目でしたね……
GM:ではこのまま経験点換算~。
GM:諸々が5点、シナリオクリアで10点、Eロイスで1点、そして。
GM:レイダーの所持するオリジナルDロイス『堕落の執行者』で1点。
GM:計17点にそれぞれのロイス分を加算してください。
ピュアストライプ:17てん!
ピュアバブル:22点!
ピュアミルフルール:22点です~
ピュアロココ:20点~
GM:では全部足して81点を3で割って27点かな?GM陣もいただきます。
サブGM:ワ~~ッ!
ピュアミルフルール:もぐもぐ!
ピュアバブル:みんなで食べるとおいしいねえ
ピュアロココ:ぱくもぐ
GM:美味しいですねぇ
ピュアストライプ:ソースがよく合う


ED1:全員

GM:シンショックが及ぼした影響は、本体及びレイダーが撤退したことで修復された。
GM:踏み荒らされた屋台も、なぎ倒された校舎も。今はすっかり元通りの姿を取り戻している。
GM:つまり。君達プリピュアは、見事文化祭を守り切ったのだ。
稲波なみ:「ひどいよ、二人とも!」修復された校舎内に、大声が響く。
稲波なみ:「わたしだけのけものにして、二人で立ち向かおうなんて!」
ウェールシュ:「ひどいルシュ!そうルシュ!」
稲波なみ:「ねー!」
ウェールシュ:「ルッシュ!」
葛城まつり:「うっ、その……」
葛城まつり:「一応、なみちゃんだけじゃ……ないんだよ……?」
葛城まつり:「まきちゃんも、絵に集中したいって言ってたから……迷惑かけるわけにはいかないって思ったし……」
湖東まき:「う、うん。いきなり言われてびっくりした……」
菜花かざり:「そ、そうです。おふたりとも、休むのと絵に集中してほしくって……」
葛城まつり:「そうなの、その。あの時のなみちゃんは、まだ病気で寝込んでたから……」
稲波なみ:「そういう問題じゃありません!」
葛城まつり:「ひゃっ」
菜花かざり:「はうっ」
稲波なみ:「2人が危ないのに行ける~ってやったのがダメなの!」
稲波なみ:「レイダー、あんなに強かったじゃない」
稲波なみ:「もしも2人で戦ってたら、どうなってたか……ううん」
稲波なみ:「4人じゃなかったら、みんなやられちゃってたかもしれない」
葛城まつり:「……ごめんなさい」しゅんと頭を下げる。
菜花かざり:「はうう~……」
菜花かざり:「ごめんなさいでした……」
菜花かざり:「返す言葉もないです」
リアン:「で、でもあの、なみ」
菜花かざり:頭を下げる
稲波なみ:「……なに、リアン?」
リアン:「まつりもかざりも、なみをのけ者にしようと思ってたわけじゃない、アン」
リアン:「なみが大事で、無理してほしくないからって、そう言ってて」
稲波なみ:「でも教えてくれなかったじゃない」
リアン:「だから、あぅ……」 スパンとなみに言いきられてしょぼんと尻尾が垂れる。
葛城まつり:「……ありがとね、リアン」
稲波なみ:「言ってくれればいいじゃない。教えてくれてよかったじゃない」
稲波なみ:「だけど、無理しちゃダメって」
稲波なみ:「そう言ってよ」
稲波なみ:「なんで言ってくれないの……」
湖東まき:「……」
葛城まつり:「……それは……」
葛城まつり:「知ったら、やっぱりどうしても頑張っちゃうって、思ったから……」
菜花かざり:「はい……」
葛城まつり:「もし休んでても、きっと私達の事が心配になっちゃうって、思って……」
稲波なみ:「……じゃあ、これからも」
稲波なみ:「これからも、隠すんだ」
稲波なみ:「わたしにだけ、内緒にして……」
菜花かざり:「でも、」
菜花かざり:「……最初に大丈夫じゃないことを内緒にして、倒れちゃったのはなみちゃんのほうです」
菜花かざり:「私達が、なみちゃんがムチャをしてるのに気付かなくって、倒れちゃったのに。」
菜花かざり:「だから、なみちゃんも、約束してほしいんです」
菜花かざり:「ムチャはしないって。疲れたら疲れたって言う、って……」
菜花かざり:「じゃないと、」ぐ、と唇を噛んで。
菜花かざり:「また、なみちゃんが倒れちゃいます」
菜花かざり:「………だから、約束してください」
菜花かざり:「疲れたら、頼ってくれるって。……そしたら私も、次はなみちゃんといっしょに、がんばります」
菜花かざり:ふるふる、と恐る恐る揺れる瞳で、それでもまっすぐ目を見る
稲波なみ:「……」
稲波なみ:椅子に座る。
稲波なみ:「疲れたよ。疲れてる」
稲波なみ:「あんな強い人と、戦ったんだもん」
稲波なみ:「それに。まだ何も終わってない。またやってきて、戦うことになるかもしれない」
稲波なみ:「……前のわたしならね」
稲波なみ:「それでも、一人で戦えてた」
菜花かざり:「…………」
稲波なみ:「今はね、あー、疲れた!って思うけど」
稲波なみ:「それで終わりだから。わたしだけじゃないもの」
稲波なみ:「わたしもきみたちに頼るから。わたしを頼ってよ」
葛城まつり:「……」ゆっくりと、うつむいていた顔を上げる。なみちゃんを見る。
葛城まつり:「……分かってなかったんだ。私」
稲波なみ:「うん?」
葛城まつり:「なみちゃんは……色んな事に気が回って、みんなから頼りにされて」
葛城まつり:「ずっと1人でハウンドと戦っていた、強い子で」
葛城まつり:「だから、きっと……私も、知らない所でなみちゃんに沢山助けてもらってて」
葛城まつり:「気づかない内に、たくさん負担をかけてたんじゃないかって」
葛城まつり:「……なみちゃんが倒れたって聞いた時、そう思ったんだ」
葛城まつり:「だから、なみちゃんを頼り過ぎないようにしなくちゃいけないって、思ってた」
葛城まつり:「……分かってなかったんだ。自分だって、その気持ちを知ってるくせに」
葛城まつり:「困ってる友達に頼ってもらえないことは、寂しくて、辛いってこと」
葛城まつり:「だから。……ほんとに、ごめん」
稲波なみ:「……」
葛城まつり:「約束、するよ」
葛城まつり:「もう、こんな隠し事はしないって。絶対」
稲波なみ:「あの、わたしも」
葛城まつり:「……うん」
稲波なみ:「ごめんね。怒ったりして」
稲波なみ:「いやな気持ちになってない?」
葛城まつり:「……」大丈夫、と口にしかけて。「……ちょっとだけ、怖かったかも」
葛城まつり:「なみちゃんと友達でいられなくなったら、どうしようって」
葛城まつり:「……許してくれる、かな」
稲波なみ:「まつりちゃん……」
稲波なみ:「あの、あのねっ、友達でいるのが嫌とかじゃ全然ないよっ」
稲波なみ:「そうじゃなくて……ううー……」
稲波なみ:「うんっ、許すよ、許すからっ!」
稲波なみ:「友達だから、いっぱい知りたいの」
葛城まつり:「……よかった」
葛城まつり:「うん……これからも、いっぱいお話しよう」
葛城まつり:「大事なことも、そうじゃないことも。沢山」
稲波なみ:「うん……うんっ!」
湖東まき:「……一人で全部やるんじゃなくって、助け合えばいい」
湖東まき:「わたし、みんなを頼るから。そのぶん頑張る」
湖東まき:「誰かひとりが頑張り過ぎるんじゃなくて……みんな揃って元気でいないと、またレイダーみたいに強い相手が来た時に大変だし」
湖東まき:「それを別にしても……あの」
湖東まき:「と、友達だしっ」
湖東まき:少し顔を赤くして。
稲波なみ:「まきちゃん……」
稲波なみ:「うんっ!わたし達、友達だもの!」
稲波なみ:「何でも話して、相談しよう!」
湖東まき:俯くとも頷くともつかない動作をする。
菜花かざり:「………その、ですね、なみちゃん」
菜花かざり:もじもじ、と親指をこすり合わせる
稲波なみ:「なに、かざりちゃん?」
菜花かざり:「今回のことは、ごめんなさいでした。今度からなみちゃんを仲間外れにしません。一緒にがんばります」
菜花かざり:「それで、その」
菜花かざり:「……もう、怒ってないですか?」
菜花かざり:見上げるように目線を上げる。
稲波なみ:「え?」
稲波なみ:「あ、わたし怒ってたんだった」
稲波なみ:「友だちにちゃんとなれたのが嬉しくて、忘れてた……」
稲波なみ:「うん、もう怒ってないよ!」
菜花かざり:「ちょ、ちょっと、もう!」
菜花かざり:「私は、仲直り出来るかすごい不安だったのに、もう!……もう!」
稲波なみ:「か、かざりちゃんが怒らないでよ~!」
菜花かざり:「う~~~~……!」
菜花かざり:「う、」
稲波なみ:「ごめんって!」
菜花かざり:「わぁぁぁぁん!ありがとうございます~~!」
菜花かざり:ぶわ、と目をうるうるさせて抱きつく
稲波なみ:「わあっ!も~~~」頭を撫でる。
菜花かざり:「ごめんなさい~!なみちゃん~」
稲波なみ:「もういいってば~」
稲波なみ:「あ」顔を上げて。「ウェールシュもみんなを許してあげてね」
ウェールシュ:「むぅうう」ふくらましていた頬がシュンと戻っていく。「まあ、なみが許すならしょうがないからウェールシュも許してやらないこともないルシュ…」
パーピー:「仲直りしたパピ~~~っっ」みんなの後ろをスイーッと漂っていく。
パーピー:「これからみんなでお祭りをめぐるパピ~~~~!」
ロッシー:「そうロシ、しゅくしょー会するロシ~!」
稲波なみ:「お祭り……文化祭ね……あっ」
稲波なみ:「いけない!」
湖東まき:「ふぇっ?」
稲波なみ:「うちの劇、もうすぐ始まるじゃない!」
稲波なみ:「主役がこんなとこで泣いてちゃダメだよ!」
葛城まつり:「あっ……ほんとだ!もうこんな時間になっちゃってる」
菜花かざり:「ぐしゅっ。ほんとですね……いそがないとです」
稲波なみ:「行こう、みんな!まつりちゃんも見に来てね!」
葛城まつり:「うん!私達、観客席で応援してるからっ」リアンを頭に乗せながら、歩き出す。
湖東まき:「あ、あわわわ……待ってー……!」二人を追いかけていく。


ED2:2年B組演劇「眠りの森の美女」

GM:クラスの劇や吹奏楽部など一部部活のパフォーマンスを目当てに、体育館には大勢の人が詰め掛けていた。
GM:もちろんB組の「眠りの森の美女」も同じく。そして。
GM:ところどころに改変を施された物語は、いよいよ見せ場を迎えつつあった。
稲波なみ:「わあ、なんということでしょう!」ナレーションを担当している。場内にその声が響く。
稲波なみ:「お城にかかっていた呪いは解けて、いばらはひとりでに道を開けて」
稲波なみ:「王子様は無事に、お姫様を助け出すことができました」
稲波なみ:「これで、この物語は、めでたし、めでたし……」
稲波なみ:「おや?お二人は、どこへ行くんでしょう?」
菜花かざり:白色を基調とした花びらのような、可憐なお姫様のドレスに身を包んだ少女にライトが当たる。
菜花かざり:「さあ、さあ。」
菜花かざり:「こうしてはいられません!私が会いに行かないと!」
菜花かざり:「このお城で1年間、一人でぐっすり眠ってしまって」
菜花かざり:「寂しいわ。私はとっても寂しかったの!」
菜花かざり:「だけど、」
菜花かざり:「あの魔女様は、ずっとずっと、ながぁい間、一人で過ごしているんですもの!」
菜花かざり:「私が、会いに行かないと!」
菜花かざり:つい、と膨らんだスカートを少しつまんで
菜花かざり:いそいそとお姫様は、魔女のもとへと向かっていきます。
稲波なみ:「そうして、二人はたどり着きました」
稲波なみ:「そこは魔女のお屋敷……そうです」
稲波なみ:「お姫様に呪いをかけた、あの魔女の住むお家にです!」
菜花かざり:こんこん、とすべすべしている手袋の手で、魔女様のお家にノックをします
菜花かざり:「魔女様? 魔女様? いらっしゃいますか?」
湖東まき:ドアが開く。
湖東まき:「誰かと思えば。お姫様じゃない」
湖東まき:とんがり帽子に蛇のぬいぐるみを乗せた、黒いローブの小柄な魔女が、二人に杖を突き付けて話し出す。
湖東まき:「わたしの呪いはすっかり解けてしまったのね。おめでとう!」
湖東まき:「嫌われ者の魔女のところに、わざわざお知らせに来てくれたのかしら!」
菜花かざり:「ああ! 魔女様! えぇ、私です!」
菜花かざり:両手を合わせるように喜びを表現する。
菜花かざり:「はい、この通りすっかりと!あなたからの贈り物を受け取りました!」
菜花かざり:両手を広げてくるっと回転し、ふわりとスカートが舞う。
湖東まき:「贈り物?」怪訝そうにする。
菜花かざり:「はい。私の誕生日に贈り物をくださった、他の魔女様と同じように!」
菜花かざり:「この一年間の眠りで、とっても素敵な夢を見ることが出来たのです!」
菜花かざり:「その夢の中で私は、お姫様で、王子様で、魔女様で、王様で、お妃様で!」
菜花かざり:「素敵な夢を一杯に頂きました」
菜花かざり:「それこそ、貴方からの贈り物!だから、お礼を言わなくては、と急いでやってきたのです!」
湖東まき:「……いいえ。それは勘違いだわ」
湖東まき:「わたしはそんなつもりじゃなかった。お祝いに呼ばれなくて腹が立ったから、あなたがずっと眠ってしまえばいいと思ったの」
菜花かざり:「あら、あら、そうかしら? 本当にそうなのかしら?」
菜花かざり:「それでもね、私は魔女様をいい人だと思っているわ? あなたの贈り物を、私はとっても楽しんだんだもの!」
菜花かざり:「魔女様はどうかしら? 今も、私に眠っていて欲しい?」
菜花かざり:つい、と指先を顎先に添えて首を傾げるように問いかける。
湖東まき:「……。そんなはずがないわ」俯き、小さく首を振る。
湖東まき:「わたしがあなたに見せたものを、わたしが描いた夢を」
湖東まき:「それほど好きになってくれた子を、どうして嫌いになれるでしょう」
菜花かざり:「うふふ!」
菜花かざり:満面の笑みを浮かべて
菜花かざり:「ええ、ええ!私も大好きよ!」
菜花かざり:「ねえ、魔女様? 素敵な素敵な魔女様? 一つ、お願いがあるの」
菜花かざり:スッ、と杖を持つ手に両手を重ねて。
菜花かざり:「私達、友達になりましょう? 貴方の描く素敵な夢を、もっともっと見てみたいのです」
菜花かざり:「今度のお誕生日は、魔女様にも祝っていただきたいわ!」
湖東まき:「ほんとうにほんとうに、なんという娘でしょう」
湖東まき:「のけもののわたしを、あなたに呪いをかけたわたしを、友達だなんて」
湖東まき:「ほんとうに、わたしを呼んでくれるの?」
菜花かざり:「ええ、もちろん!」
菜花かざり:「ぜひ、ぜひ!お城に来てくださいな!」
菜花かざり:「今度は私の、お友達として!」
湖東まき:「……ええ。ありがとう、姫」
湖東まき:おそろしげな帽子を脱いで、姫の手を取る。
菜花かざり:きゅ、とその手を掴んで。
菜花かざり:嬉しそうに微笑む。
菜花かざり:「ふふ、どういたしまして、やさしい魔女様!」
菜花かざり:「お顔を見せてくれてありがとう!これからが楽しみだわ!」
菜花かざり:「さあ、お城に向かいましょう!」
菜花かざり:「パーティの準備をしているの!」
菜花かざり:ふわり、と
菜花かざり:白いドレスと黒いローブが、一緒になびいて歩いていく。
稲波なみ:「まあ、今年のお誕生日パーティは、とっても盛り上がりそう!」
稲波なみ:「1年分も余分に、沢山のお友達とパーティにしましょうね」
稲波なみ:「あ、わたしも招待を受けてるので、行ってきますね!」
稲波なみ:「じゃあ、みなさん、パーティでお会いしましょう!」
稲波なみ:ぱっと放送席から立ち上がって、ローブを翻して。
稲波なみ:舞台の方へと走っていく。
GM:そうして。役者も、ナレーションも、脚本も、裏方も。
GM:皆が集まった楽しいパーティーが始まって、物語は終わりを迎える。
GM:めでたしめでたしよりもっと暖かく優しいその結末に、大きな拍手が寄せられた。


雨宮あむ:──会場を包む、割れんばかりの拍手の中。
雨宮あむ:「……」
雨宮あむ:一人だけその輪に加わらず、冷ややかな視線で幕の下りた舞台を見つめている。
葛城まつり:その隣。ぱちぱちぱちぱち!と力いっぱいに拍手をして、演者たちが舞台を降りていくのを見送って。
葛城まつり:「いやー、すごかったなぁ。みんなバッチリこなしてたもん……後で褒めてあげなくちゃ」
葛城まつり:「それに、最後にはあの悪そうだった魔女ともお友達になるなんてねー。ちょっと元のお話をアレンジするとは聞いてたけど」
葛城まつり:「優しいお話で好きだな、あれ」
葛城まつり:「どうだった?あむちゃんは」そんな興奮の冷めきらない様子で、君に話を振ってくる。
雨宮あむ:「……下らない」
雨宮あむ:ぼそりと冷たく言って、息を吐く。
葛城まつり:「……えっ」
雨宮あむ:「こんな話、あり得るわけが無いわ」
葛城まつり:冷たく、いっそどこか憤りすら見せるようなその声音と眼差しに、僅かに硬直する。
雨宮あむ:「元の『眠れる森の美女』も、都合が良すぎて嫌いだけれど。この舞台は輪を掛けてひどいわ」
葛城まつり:「そりゃ、まあ……元が童話だからね。ある程度非現実的なのは、そういうものっていうか……」どうフォローしたものかと迷いながら口を開く。
雨宮あむ:「魔法だとか、王子と姫だとか、そういう部分の非現実さを言ってるんじゃないわよ」
雨宮あむ:「いくら当人が認めたところで、姫を眠らせ、城に呪いを掛けた魔女の罪が消えるわけじゃない」
雨宮あむ:「他の人間は、誰もが魔女を許さないはず。こんなに都合がよく収まるはずがないわ」
葛城まつり:「……罪、って」
葛城まつり:「それは、そうかもしれないけど。……でも、許されることがあったっていいじゃない」
葛城まつり:「私。お姫様の友達になった魔女さんが、あのあとみんなから罰を受ける所なんて見たくないよ」
葛城まつり:「あそこで拍手してる人達だって、きっとそう」
葛城まつり:「だから……物語の中のみんなが、そう思ったとしても。別に、おかしなことじゃないと思うな」
雨宮あむ:「それじゃあ、魔女に眠らされていた城の人間や、その家族や友人はどうなるの?」
雨宮あむ:「この舞台では、百年から一年になっていたけれど──」
雨宮あむ:「その間、大切な相手を失って、その悲しみや怒りはどこへやればいいの?」
葛城まつり:「それは……」
雨宮あむ:「それでも本当に、魔女は許されるべきなの?そんなの、馬鹿馬鹿しいにも程がある」
雨宮あむ:「魔女も、魔女よ。城中に呪いを掛ける程の怒りと憎悪が、そう簡単に消える訳がない」
雨宮あむ:「それも、よりにもよって……」
雨宮あむ:まつりに目を向けて。
葛城まつり:「……」
雨宮あむ:「最も憎むべき相手の言葉でなんて」
雨宮あむ:「絶対にあり得ないわ」
葛城まつり:「……だったら、あむちゃんは」
葛城まつり:「どんな結末が見たかったの?」
雨宮あむ:「……そうね」
雨宮あむ:「例えば、王子が茨を切り開き、やっとの思いで城に辿り着いて」
雨宮あむ:「お姫様にキスをしても、呪いが解けることはない」
雨宮あむ:「王子は怒りと僅かな希望を胸に、悪い魔女を打ち倒すけれど──」
雨宮あむ:「民からの祝福を受け、空っぽになった城で新たな王となっても、本当に望んだ物が手に入ることはない」
葛城まつり:「……でも、それじゃあ」
葛城まつり:「誰も、幸せになれないよ。見てる人だって……」
雨宮あむ:「だってそんなものは、嘘だもの」
雨宮あむ:「この世界に、幸せだとか、希望だとか、そんなものはどこにも無いのよ」
葛城まつり:「嘘じゃないかもしれないじゃん」
葛城まつり:「そんなこと。いつ、どうやって確かめたの?」
葛城まつり:少しむきになった様子で言う。
雨宮あむ:「知っているからよ」
雨宮あむ:それが、ダラク様の求める世界。シザーリオが描くべき世界。
雨宮あむ:「少なくとも、私は」
雨宮あむ:腰を上げ、席を立つ。
雨宮あむ:葛城まつりを見下ろして。
雨宮あむ:「そんな偽物の話は、描かない」
葛城まつり:「……っ」
雨宮あむ:そうして踵を返し、人混みの中に消えていく。
葛城まつり:「偽物じゃないよ」
葛城まつり:去っていく背中を見ながら、独り言のように言う。
葛城まつり:「それは、きっとただ」
葛城まつり:「君がそれを、本物だって信じられないだけ」
葛城まつり:「信じようとしてないだけなんだ」
葛城まつり:返ってくる声はない。
葛城まつり:少しずつ体育館を出ていく人の流れので、静かに俯いて。
葛城まつり:(……絵本、見せてもらい損ねちゃったな)
葛城まつり:そんな、些細な約束の事を考えていた。


ED:湖東まき

GM:文化祭から数日が経ったある日。
GM:湖東家のポストに一つの封筒が投函されていた。
GM:送り主は湖東御心。宛先は湖東まき。
湖東まき:「……」ごくり、と唾を飲む。
湖東まき:前回届いた時とは打って変わって、静かに部屋に持ち帰って。
湖東まき:送った絵のことを思い返す。
湖東まき:(……今回のは、よくできた、と思う。技術だけの話じゃなくて)
湖東まき:脳裏に描かれるのは、レイダーとの戦い。そこで各々の輝きを見せる三人の少女たち。
湖東まき:その感動を、そのままキャンバスに投影した。結果としてできあがったのは、森の斜面を妖精たちが飛び回るような構図。
湖東まき:これまでの絵とは方向の違う、幻想的な題材。
湖東まき:「……」
湖東まき:ふー、と息を吐いて、封を切る。
GM:そこには、いつも通り簡素な便箋にいつも通りの達筆で。
湖東御心:「三十点。感情が先走っとる」
湖東御心:「細部に甘さが出た」
GM:そう評価が続いた後、まるで思いだして書き足したように。
湖東御心:「つまらなくはなくなった」
GM:その一言が添えられていた。
湖東まき:肉筆の文面を、じっと見つめる。
パーピー:「まき~~?」そんなまきちゃんの前に、ふよふよと降りてくる。
パーピー:「どうかしたパピ?」
湖東まき:「パーピー」そちらを見て。
湖東まき:目を輝かせる。
湖東まき:「うんっ」
パーピー:「パピッ!」瞬きする。
湖東まき:「おじいちゃんからの手紙! 絵の評価!」
湖東まき:「つまらなくはなくなったって!」
パーピー:「ふぇええええっっ」羽根のような耳が広がる。
パーピー:「それって…褒められてるパピっ! まき、すごいすごいパピ!」
湖東まき:「そうだよぉ」
パーピー:「すごいパピ~~」ぐりぐりと頬擦りする。
湖東まき:「この書き方、すごく褒めてくれる時のおじいちゃんだもん」
パーピー:「パピも褒めるパピ~っ」ぐりぐりする。
湖東まき:感情が先走っとる、ということは、感情を届けられたということだ。細部に甘さが出た、ということは、勢いを伝えられたということだ。
湖東まき:もちろん、満足していいような評価ではない。勝手に良い風に受け取って、調子に乗っていいものではない。
湖東まき:けれど。
湖東まき:コンクールで自分の絵に付けられていたような、決まりきった褒め言葉とは違う。言及すべき点があって言及しているという、これはそういう書き方だ。
湖東まき:「……えへへ」
湖東まき:パーピーを両手でぎゅっと抱いて、高々と掲げる。
湖東まき:「やったぁ……っ」
パーピー:「ふへへへへっ」ばんざいのポーズをとる。
パーピー:「やったパッピ~っ!」
湖東まき:そのままくるくると回るようにして、全身で喜びを表現する。
パーピー:「ひゃ~~~っふふふふふ!」くるくると回りながら更に笑い出す。
湖東まき:笑い声の響く部屋の隅には、壁に立てかけられた数枚のスケッチ。
湖東まき:ドレス姿の少女たちの笑顔が、窓から射す光に照らされていた。


ダブルクロス・プリピュア:第二話
「縦浜中学文化祭!あっちもこっちも大混乱!?」
End

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本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.