『リプレイ・スタブCase03:シンダーエラの遺したものは』(GM:立川)


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【リプレイ・スタブ シリーズ】
Case01:回儀(まわりふるま)うダムアンディ』
Case02:『リトマチガルは凍えて』
Case03:『シンダーエラの遺したものは』

登場人物一覧(クリックで差分)

ガラテイア( )
朽葉(くちば)壱季(いっき)

(PC1:めかぶ)

キャラシート

祝子( )
真弓(まゆみ)未結(みゆ)

(PC2:DT)

キャラシート

不随筆(フェイクロア)
山吹(やまぶき)(つづり)

(PC3:缶詰)

キャラシート

蝋翼(イカロス)
蘇芳(すおう)瀬良(せら)

(PC4:嗣子)

キャラシート

リウム( )
萌黄(もえぎ)マサキ

(NPC:立川)

キャラシート



【Index】

オープニング:朽葉壱季
オープニング:蘇芳瀬良
オープニング:萌黄マサキ
オープニング:山吹綴
オープニング:真弓未結

ミドルフェイズ1

ミドルフェイズ2-1:山吹綴 / 舞台裏
ミドルフェイズ2-2:萌黄マサキ / 舞台裏
ミドルフェイズ2-3:蘇芳瀬良 / 舞台裏
ミドルフェイズ2-4:真弓未結 / 舞台裏

ミドルフェイズ3

ミドルフェイズ4-1:真弓未結
ミドルフェイズ4-2:萌黄マサキ
ミドルフェイズ4-3:蘇芳瀬良
ミドルフェイズ4-4:山吹綴

ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ6

クライマックス
トリガーシーン

エンディング1:山吹綴
エンディング2:真弓未結
エンディング3:蘇芳瀬良
エンディング4:萌黄マサキ
アフタープレイ

【プリプレイ】

GM:それでは、始めていきましょう
GM:まずは自己紹介からです。トップバッターは
GM:PC1:朽葉壱季くん! 自己紹介をどうぞ!
GM:URLも貼ってね
朽葉壱季:はーい
朽葉壱季キャラシート
GM:ウワ!イケメン!
朽葉壱季:朽葉壱季(くちば・いっき)です。18歳、UGNエージェント。
朽葉壱季:性別は女性ですが、男の子のふりをして高校に通っています。
GM:男装の麗人ですね
朽葉壱季:学校では、顔立ちやキザな言動をしたりすることから「王子」と呼ばれているようです。
GM:王子様~!
朽葉壱季:なぜ男装をしてるかというと、過去と未来にそれぞれ抱えるコンプレックスが理由となっていまして、
GM:ええ!?どんなコンプレックスがあるっていうんだい?
朽葉壱季:まず過去なんですが、代々家にまつわる遺産を、弟が引き継ぐ予定だったのですが、
朽葉壱季:FHの襲撃で弟は戦えない体になってしまったので、自分が後継者として引き継ぐことになりました。
GM:悲しい過去だね……
朽葉壱季:自分より優秀なはずの弟を尻目に、すごい力を持つ遺産を使う使命を抱えてしまったジレンマ。
朽葉壱季:そして、未来の方。FHの襲撃で大きなダメージを負った朽葉家は、とある大手企業幹部から支援を受けるのですが、
GM:大丈夫。朽葉くん、さん、なら大丈夫だよ。辛い過去を乗り越えて……未来もあるの!?
朽葉壱季:その対価みたいな感じで、自分が婚約者として、差し出されることが決まってしまったのです。
GM:せ、政略婚約……oh…
朽葉壱季:好きでもなく、たいして知りもしない相手と結婚するという未来が決まってしまったという絶望。
GM:なんてやつだ!ひどい!
GM:女の子は道具じゃないぞ!
朽葉壱季:その辺りやコンプレックスや反発を引き金にして、男装をするようになったみたいです。
GM:ヘビーな人生だぜ
朽葉壱季:いろいろ抱えていますが、本人の精神は割と普通の子の感じです。明るい感じ。
朽葉壱季:あと能力はモルフェウスのピュアブリード!
GM:ピュア!
朽葉壱季:遺産「祈りの造花」を駆使し、インフィニティウェポンで武器作って戦います。白兵型です。
朽葉壱季:そんな感じです!以上!
GM:はーい!よろしくお願いします!
GM:そんな朽葉くん、さん、のハンドアウトはこちらです。
朽葉壱季:はあい
PC1:朽葉壱季
君はそのキザな言動と整った容姿から、周囲から「王子」と呼ばれている生徒だ。
ある日、君の元に生徒会からの依頼が入る。
なんでも、とある業務に君も協力してほしいというものだ。
君の目的は、彼女達との交流を通して、たくさんの笑顔をその目に収めることだ。
そしてその先に。
GM:生徒会から頼まれごとをされるので、一緒に活動していきましょう、というものです。
朽葉壱季:ほうほう
GM:少女漫画って、なんか、「謎の生徒会に突如参加することになるPC1」みたいなのあるじゃないですか。それがやりたかったんです
朽葉壱季:シナリオロイスはどのような感じなのかしら
朽葉壱季:なるほど…w
GM:あ、シナリオロイスが漏れてました。失礼しました。
朽葉壱季:おっ
GM:シナリオロイスは、「真弓未結」「山吹綴」「蘇芳瀬良」「萌黄マサキ」の4名です。推奨感情はP/Nともに自由です
朽葉壱季:ほうほう! 了解です
GM:みんなと仲良くしてください
朽葉壱季:お任せください
GM:心強い!
朽葉壱季:穴が開くほどキャラシを読み込んできました
朽葉壱季:です!よろしくお願いします~
GM:よろしくお願いします!
GM:では、続いては
GM:PC2:真弓未結さん!はりきってどうぞ!
真弓未結キャラシート
真弓未結:はい。
真弓未結:まゆみ・みゆ。
GM:めっちゃ美人!
真弓未結:千尋沢高等学校の三年生。生徒会副会長を務めています。
GM:副会長~!
真弓未結:とはいえそちらは表向きの身分であり、本職は
GM:ええ!?本職だって!?
GM:一体その真の顔とは……!?
真弓未結:神城企業複合体の幹部である名家、咲良家。そこにに仕える戦闘侍従です。
GM:メイドさんだー!
真弓未結:自身も神城の構成員としての籍を持つとともに遺産適合実験の被検体でもあり、
真弓未結:埋め込まれた“神勅因子”により旧軍の人造遺産である“掩八紘(アメノシタオオヒ)”を運用可能になりました。
GM:非検体……
GM:それは、大丈夫なんですか?
GM:なにか副作用とか、大丈夫?
真弓未結:代償は大したものではありません。
GM:そ、そっか、ならよかった
真弓未結:敵性言語の発話が不可能になる、程度。現代日本においては
真弓未結:まあかなり困る程度ですみます。
GM:ぜんぜんよくなかった
真弓未結:英語の試験は絶望的です
GM:my name iz pen
真弓未結:性格としては冷静で忠実……というよりはだいぶ毒舌が過ぎる。
GM:毒舌メイドさん!
真弓未結:主人の未来の伴侶にも強くあたっていきます よろしくお願いします
GM:な、仲良くした方が……
GM:はい、よろしくお願いします!
GM:性能は大丈夫かな?
真弓未結:ああ、性能ですか?
GM:うんうん、性能性能
真弓未結:シンドロームはエンジェルハィロゥ・モルフェウス・ノイマン。
真弓未結:能力は火器統帥。失われし歌声と神の落とし子の力により
真弓未結:8本の銃器を同時運用して叩き込みます。それだけの女。
GM:ww
GM:何その性能、、、
真弓未結:戦闘侍従です
GM:戦闘に特化しすぎでは……
GM:じゃ、じゃあ、こんなところかな?
真弓未結:はい。よろしくお願い致しますね?
GM:お手柔らかにお願いします……
GM:そんな真弓さんのハンドアウトはこちらです。
PC2:真弓未結
■シナリオロイス:朽葉壱季(推奨感情:P自由/N自由)
君は、神城企業複合体の幹部である咲良家の跡取りに仕える戦闘侍従だ。
そして君には、もう一つの顔がある。
千尋沢高校生徒会副会長という顔が。
君は生徒会の一員として、最後の大仕事である卒業アルバムの制作に携わる必要がある。
君の目的は、彼女達との出会いを通して、新たな関係性を築いていくことだ。
GM:副会長として、卒業アルバムを作る必要があります。
GM:その制作を通して、みんなと仲良くしてください。
真弓未結:成程。せいぜい卒業写真記録冊子を作成に励みましょうか
GM:アルバムを日本語にするの、大変だな、、、w
GM:それと、ですが
GM:真弓さんにはリバースハンドアウトがあります
真弓未結:な、なんですって
GM:秘話で送りますね。内容確認したら教えてください
真弓未結:秘匿配布情報が……?









真弓未結:了解です。秘匿事項を確認しました。
真弓未結:この胸にとどめておきましょう
GM:はい。ありがとうございます。
GM:胸にしまっておいてくださいね。

GM:それでは、続いて
GM:PC3:山吹綴ちゃん!ヨロシクどうぞ!
山吹綴:はい。
山吹綴キャラシート
山吹綴:「山吹綴。……11歳ですよ。それがなにか?」
GM:幼女~!
GM:かわいい!
山吹綴:山吹綴(やまぶき・つづり)千尋沢高校2年生の11歳です
山吹綴:見ての通りの高校生です。
山吹綴:生徒会では書記を務めております。
GM:えらいね
山吹綴:幼い頃から早くに個人の才能を開花させ、小学校に上がる頃には既に義務教育課程の殆どを修学しておりました。
GM:天才!ジーニアス!
山吹綴:そのため特例の飛び級扱いとして、千尋沢高校に籍をおいています。天才児というやつですか
山吹綴:ただ、匹敵するのは学業面のみであり、年齢が上の普通の同級生と趣味とかはまったく合いません。
山吹綴:なのでいつも本を読んだり、あまり他人と関わらない姿が目撃されています。
GM:年齢の壁……
GM:うう……かわいそう
山吹綴:別に同情されるいわれはありません。
山吹綴:本を読むので忙しいので。
GM:ヒィッ!すみません!
山吹綴:わかればいいです。
山吹綴:そんな感じで、ひょんなことから生徒会に所属。
GM:ヨッ!さすが!
山吹綴:生徒会室の棚を本棚として私物化しながら、書記業務をこなしています。
GM:ほ、本棚の私物化は……いえ、なんでもありません
山吹綴:たまに読んでるの知ってますからね。
GM:ええぇっ!?いつ?いつ見られたの!?
山吹綴:というわけで、生まれに特に個性はなく、生まれ落ちた私が特別なだけの女子高生です。
山吹綴:オーヴァード、という区分で言えばモルフェウス/バロール。
山吹綴:カスタマイズで戦闘をこなし、サイコメトリーで情報収集をこなし、砂の加護で援護をこなし、砂の結界でカバーをこなし、孤独の魔眼で防御をこなします。
GM:なんでもこなす……
山吹綴:もちろんです。一人前ですから。
GM:もう一人前のレディですね!
山吹綴:しかし攻撃力はまったくないので武器のお買い物が必要。それほどお金もないので
山吹綴:そこは…まぁ、適材適所で頼ってあげます。
GM:なんでも買ってあげるね
山吹綴:自己紹介、以上ですよ。
GM:はーい!ありがとうございます!
GM:そんな山吹ちゃんのハンドアウトはこれです。大丈夫?ちゃんと持てる?
PC3:山吹綴
■シナリオロイス:朽葉壱季(推奨感情:P自由/N自由)
君は、特例として飛び級を行い高校に籍を置いている天才少女だ。
そして君には、もう一つの顔がある。
千尋沢高校生徒会書記という顔が。
君は生徒会の一員として、会長である萌黄マサキの依頼を完遂する必要がある。
君の目的は、彼女達との出会いを通して、自分の知らなかった世界を知ることだ。
山吹綴:……バカにされては困ります。たかだか4,5年。そう変わりもしないでしょう。
山吹綴:知らなかった世界ですか、そんなものがあるんでしょうか。
GM:ご、ごめんなさい!! 山吹ちゃんは、生徒会の一員として、会長の依頼を受けてね?
山吹綴:別に、やれと言うならやりますよ。『会長』さん。
GM:あ、あはは。お手柔らかにね……? というか、生徒会全員に同様の依頼をしているので
GM:みんなで卒業アルバム作成をするって訳です
山吹綴:ふぅん、思い出づくりですか。
山吹綴:記録なら書記の仕事ですね。わかりました。
GM:そうそう。一緒に思い出作ろうね?
GM:それでは。
GM:お待たせしました。ラストを飾るのはこの方です
GM:PC4:蘇芳瀬良さん! 頑張っていきましょう!!
蘇芳瀬良:はあい。
蘇芳瀬良キャラシート
蘇芳瀬良:「蘇芳・世良(すおう・せら)。千尋沢高校2年生で、生徒会会計を務めさせて頂いている。どうかよろしく」
蘇芳瀬良:間違い。瀬良ですね。
GM:クール!
蘇芳瀬良:銀髪ロングの赤目にポニーテールな145cmなクール系17歳。
GM:145㎝!ポニテ!
蘇芳瀬良:ミスしたのはPLだからな。わたしじゃないぞ。
GM:これがDTさんを刺す刃です
蘇芳瀬良:いやちが……
蘇芳瀬良:ごほん。気を取り直す。
蘇芳瀬良:以前の紹介の通り、元FHの兵器テスターであり何時死んでもおかしくないブラック労働に励んでいましたが
蘇芳瀬良:朽葉さんに助けて頂いた…という背景を持ちます。
蘇芳瀬良:その後は生活費稼ぎとかの為に投資家して、なんかDロイスまでゲットしました。
GM:既に関係性がある!
蘇芳瀬良:金持ってるのに財産ないっていうのは…Dロイスで解決というわけですね。
GM:ええ1?
GM:そんなDTロイスがあったの!?
GM:そんなDロイスがあったの!?
蘇芳瀬良:常備化するの大変なんだもん…
蘇芳瀬良:そう、これがあれば何でも買えるんだ…生きる伝説ってやつがあればね!
蘇芳瀬良:はい。
GM:生きる伝説…!!
蘇芳瀬良:能力的には映画アイアンマンとかみたいなARを自分の中で立ち上げたりして色々します。インプラントされたプログラム等の制御で色々。
蘇芳瀬良:データは、真弓さんと被ってますがヴァリポン。FHアイテム型です。一応無形もある。
GM:つ、つよい、、、、
蘇芳瀬良:スカイキッドとかに乗ります。イメージ的には背中にそういうメカがくっつく感じ。ああいう装甲少女みたいなものと思ってください。
GM:飛空少女!!
蘇芳瀬良:ああそうだ、こんな外見で日本名なのは、
蘇芳瀬良:たぶん元の名前はセレスティ、とかそういう外国名だったんですけど日本名に直しているせいですね。
GM:おおー!
GM:外国語を無理やり日本語に!
蘇芳瀬良:そこから瀬良(せら)、という愛称から漢字に当てています。
GM:……それ、大丈夫?敵性国の言語を禁じられてない?
蘇芳瀬良:はは、副会長殿じゃあるまいし。
GM:デスヨネー
蘇芳瀬良:まあこんな感じのやつだけど、どうかよろしく。
GM:はい!よろしくお願いします!クール!
GM:そんなセレスニティちゃんのハンドアウトはこちら!
PC4:蘇芳瀬良
■シナリオロイス:朽葉壱季(推奨感情:P自由/N自由)
君はかつて、朽葉壱季に撃破、保護された過去がある元FHの少女だ。
そして君には、もう一つの顔がある。
千尋沢高校生徒会会計という顔が。
君は生徒会の一員として、月末に控える生徒会主催の1大イベントを成功させる必要がある。
君の目的は、彼女達との出会いを通して、自分の手で何かを成し遂げることだ。
GM:卒業アルバムのラストを飾る1大イベントがあります
GM:絶対成功させようね!
蘇芳瀬良:ええ、会長殿。きちんとやりますよ。
GM:ヒィッ! お、怒ってる?大丈夫?
蘇芳瀬良:…予算は守って頂けると助かりますが、そこまでは期待しませんので。
GM:や、やっぱり怒ってる……!?
蘇芳瀬良:気にせず。普段通りの表情です。
GM:た、頼りにしています
GM:キャラ紹介は以上ですが、最後に、NPCを紹介します。
蘇芳瀬良:まあ、いつも通りにやって下さればいいですよ。付いていきますので。
GM:よ、よろしくね?
GM:そういえば、リバースハンドアウトですが
GM:……ごめんね!無いの!
GM:フルオープンで臨んでください
蘇芳瀬良:構いませんよ。わたしは何時でもわたしのままなので。

GM:では、NPCも軽く紹介します
萌黄マサキキャラシート
萌黄マサキ:「貴方に興味があるって言ったら……信じます?」
萌黄マサキ:1年生にして千尋沢高校生徒会会長を務める萌黄マサキです
萌黄マサキ:漢字で書くと萌黄真咲。男の子に間違われる女の子です
萌黄マサキ:有能メイド副会長、天才少女書記、生ける伝説会計に囲まれた一般人です
山吹綴:年上の後輩の上司ですね。
萌黄マサキ:凡人ですがガンバリマス
真弓未結:有能侍従ですのでまあ勝手に失敗しても構いませんよ
真弓未結:なんとかしますので。
萌黄マサキ:男の子に間違われるけど、思考はけっこう女の子なので、王子様という存在に憧れたりしています
萌黄マサキ:「ま、奈唯さん……!!頼りになる……!」
萌黄マサキ:変な誤字出た
萌黄マサキ:白馬の王子様はいつ憧れるんだろう?みたいなことを日夜思いながら頑張ります
萌黄マサキ:私の少女漫画力をお見せしたいと思います
山吹綴:その手の本を本棚に置いておくことで懐柔を忘れません。
蘇芳瀬良:まあ、応援してますよ。……本棚も、いいやつに替えておきましたので。
萌黄マサキ:こうやって、生徒会のメンバーは私をかわいがってくれています。嬉しいですね
萌黄マサキ:凡人オーヴァードなので、性能もたいしたことないです
萌黄マサキ:ちょっと再生力があって、ちょっとだけ魔法が使えるくらいです
萌黄マサキ:なので、ウルボンしたり雨粒の矢をしたり、全体攻撃で雑魚散らしで貢献したいと思います
真弓未結:ちょっととは思い難いのですが……
萌黄マサキ:以上、よろしくお願いします

GM:では
GM:トレーラーを貼って、始めていきましょう

■トレーラー
stub: 使い残し、半券、刈り取られたもの。あるいは(本物が用意できないときの)代用品。
stab: 刺すこと。刺し傷。あるいは企て、試み。


昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
――だが、世界はすでに変貌していた――。

はらり、はらりと雪が降る。
それは、街を塗りつぶす程に真っ白で。悪意すら塗りつぶす程に残酷で。
ところは市立千尋沢高等学校。

季節は冬――1年の終わり。残してきた5人の足跡。
何の変哲もなく。付き従い。とても小さく。手を引くように。
きっかけは些細な事件。
それは、卒業までの僅かな時を享受する、少女たちを突き動かした始まりの一歩。
終わりを告げる鐘は、未だ、鳴らない。


ダブルクロス the 3rd edition『リプレイ・スタブ case3:シンダーエラの遺したものは』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。


【オープニング1:朽葉壱季】

GM:ちょっとお待ちを
GM:では、OPから始めていきたいと思います
GM:まずはPC1:朽葉くんのOPです
GM:登場侵蝕をどうぞ
朽葉壱季:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 9[9]+31 → 40

朽葉壱季:うわ上がっちゃった
GM:大丈夫大丈夫
GM:朽葉くんのOPですが、事前に何か想定されていますか?
GM:先ほど、見学室で全員分のOP考えているとおっしゃっていたので。
朽葉壱季:今までのピラニアみたいに、OPで他のPCとお話するならこういうシチュエーションがいいな~ということを考えてたので
朽葉壱季:自分のOPについては何にも考えてません!
GM:承知しました!
朽葉壱季:それにもしPCのOPも、GMの想定があればそちらで全く構わないですよ!
GM:分かりました。各ヒロインたちのOPは各ヒロインにお任せのつもりだったので、そこは随時相談していきましょう
GM:朽葉くんのOPは、こちらの想定していたやつでやらせていただきますね
朽葉壱季:はあい!
GM:朽葉君のOPですが、過去回想をやりたいと思います
朽葉壱季:ほほう
GM:朽葉くんが、“男性”になった日 をやりたいです
朽葉壱季:おー!いいですね 
GM:婚約者である咲良さんとお話してもらって、
GM:その後、男性になる決意をする みたいなイメージですね
朽葉壱季:ふんふん 何年前くらいでしょうか
GM:そうですね
GM:3年前くらい、でいかがでしょう
朽葉壱季:高校入学前くらいでしょうか!ちょうどいい感じがします!
GM:ですです。そんなころ合いです。
朽葉壱季:ウス!
GM:軽く、弟とも話してもらって、その後婚約者の家に場面を移しましょう
朽葉壱季:かしこまりました~ ウワ~イ
GM:それでは、始めます。


GM:3年前。朽葉家


GM:あの惨劇から、どれ位の日々が経っただろうか。
GM:屋敷にはもう、かつての傷痕は残されていない。
GM:まるで全てが元通りになったかのように、朽葉家にいつも通りの朝が訪れる。


GM:朽葉壱季の犠牲の元に。家は平穏を取り戻している。
GM:今日は、婚約者である咲良京一郎を訪ねる日だ。
GM:君は今、何をしているだろう?
朽葉壱季:自室。鏡の前で、長い髪をまとめています。
朽葉壱季:白いブラウスに身を包んだ少女が、銀髪の長い猫っ毛を、青いリボンで一つにまとめている。
朽葉壱季:ブラウスの下には、小さな赤い薔薇のブローチ──遺産『緋扇石(ひおうぎせき)』が下げられている。
朽葉壱季:「………」そのブローチの冷たい感触を感じて、ふうと小さなため息をつく。
GM:君がため息を吐くと同時
GM:コン コン
GM:部屋の扉がノックされる
朽葉壱季:「……どうぞ?」
朽葉はじめ:「お邪魔するよ、姉さん」
朽葉はじめ:キコ キコ
朽葉はじめ:車椅子を手足のように操りながら、君の弟であるはじめが入室する
朽葉壱季:「は…はじめくん、どうしたの」動揺を表に出さずにできただろうか。
朽葉はじめ:その顔を見て、呆れたようにため息を吐く
朽葉はじめ:「やっぱり、乗り気じゃないんだね」
朽葉壱季:「……そ」
朽葉壱季:「そんなことないよ。家のためだもん」
朽葉はじめ:「その台詞を言うなら、もう少し演技に自信をつけてからにしてよ」
朽葉はじめ:「……やっぱり、止めよう。今からでも遅くないよ。姉さん」
朽葉壱季:「や、やだな、演技なんてしてないよ…」
朽葉壱季:「止める、なんて、はじめくん…何言ってるの」無理やり笑う。
朽葉壱季:「だめだよ。もう決まったことなんだから」
朽葉壱季:「私が咲良家に嫁いで、京一郎さんのお嫁さんになれば、朽葉家は安泰なんだよ。全部解決」
朽葉はじめ:「……」 車椅子とは思えない速度で近づき
朽葉はじめ:「だったら」
朽葉はじめ:「なんで、こんな顔してるのさ」 姉さんのほっぺを引っ張る
朽葉壱季:「ひゃ…っ」ビクッと肩が震える。
朽葉壱季:「はじめひゅん」ほっぺを引っ張られる。「なにすりゅの」
朽葉はじめ:「姉さんがそんな顔してるからだよ。そんな悲しそうな姉さんの顔、見たくないんだ。……ねえ、姉さん」
朽葉はじめ:「今からでも」
朽葉壱季:「……」
朽葉はじめ:「僕に、遺産(それ)を渡してほしい。……僕が当主になれば、姉さんはあの男と婚約なんかしなくても良いだろう?」
朽葉壱季:「……だめだよ」はじめくんの手に、自分の手を重ねる。
朽葉壱季:「もう、はじめくんは戦っちゃだめ」微笑んで、弟の手を胸に抱く。
朽葉はじめ:「姉さ……」
朽葉壱季:「はじめくんは、すごくかっこ良いし、なんでもできる子だもんね」
朽葉壱季:「遺産を受け継ぐのがお姉ちゃんになって、ガッカリしただろうし、見てられないかもしれないけど…」
朽葉壱季:「でも、これ以上……」 誰かを守って、という言葉を言いかけて、留める。
朽葉壱季:敵の襲撃を受けた際、彼に庇われて…結果、彼が自由に動く権利を奪ったのは、他ならぬ自分だ。
朽葉壱季:「……はじめくんは、傷ついちゃいけないんだよ」
朽葉はじめ:「違う。違う……。」掠れるような声で。
朽葉はじめ:(代わりに姉さんが傷ついたんじゃ、何の意味も……)
朽葉はじめ:言葉にすることは出来なかった。姉の瞳に宿る意志を見てしまったから。
朽葉壱季:「ふふ。大丈夫、私もがんばって、はじめくんみたいなカッコイイ戦士になるから!」
朽葉壱季:「それに、咲良家なんて…すごくお金持ちのところに嫁げて、玉の輿だよ」
朽葉壱季:「たくさんオシャレして、綺麗になってね…はじめくんに、自慢しちゃうんだから」
朽葉はじめ:「……」分かっていた。姉は優しい人だから。そうやって言うんだろうってことは。
朽葉はじめ:自分を犠牲にして。家のために。弟のために。誰かのために。でも、そこには朽葉壱季自身は入っていなくて。
朽葉はじめ:「……グギ」 唇を噛みしめて、必死に絞った言葉は。
朽葉はじめ:「姉さん」
朽葉壱季:「…ん?」
朽葉はじめ:「幸せに……なって、ね……?」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「…ありがとう」微笑む。
朽葉壱季:「私、素敵なお嫁さんになるからね」
朽葉はじめ:「うん。姉さんなら、なれるよ。」
朽葉はじめ:「世界で一番、とびっきり素敵な花嫁に」
朽葉壱季:「うん」そう言われて微笑む自分が。
朽葉壱季:まるで操り人形みたいだなと、心の隅でそう思った。




GM:咲良家。京一郎私室の1つである客室
咲良京一郎:「で、」
咲良京一郎:「君?ボクの婚約者って奴」
朽葉壱季:「……あ」
咲良京一郎:部屋の中、品の良い調度に囲まれ、一目で上等とわかる衣服に身を包んだ少年が出迎える。
咲良京一郎:静かに佇んでいれば達人の描いた一筆のようなその造形。
朽葉壱季:「はい。朽葉壱季と申します」にこっと品良く微笑む。
咲良京一郎:「ふぅん」
咲良京一郎:しかしその造形は、過度な装飾と内面から浮かび上がるような口元の歪みでアンバランスな印象を与えている。
朽葉壱季:「この度は、お会いできて光栄です。京一郎さん」
咲良京一郎:「へぇ、よく躾けられてるじゃん」
咲良京一郎:言いつつ、君の身体を頭の先から足先までジロジロと無遠慮にねめつける。
朽葉壱季:「…しつ…」
咲良京一郎:「まぁ、いいよ。合格にしといてやる」
咲良京一郎:ニコ、とまるで人形のように完璧な笑顔を向ける。
朽葉壱季:「……。ありがとうございます」
咲良京一郎:「壱季だっけ?おめでとう!これで君はボクのお嫁さんってやつだ」
朽葉壱季:「は、はい」
咲良京一郎:「パパがわざわざ金の代わりに寄越すんだから、どんなのが来るかと思ったけど」
咲良京一郎:「家を守るため、だっけ?いいよなー、女はそうやって楽ができてさ。」
朽葉壱季:「………」
咲良京一郎:「なんだよ、何黙ってるんだ?」
咲良京一郎:「相づちの一つも打てないのか?」
朽葉壱季:「…あ、あ…」一瞬で口が乾いてしまった。無理やり愛想笑いを浮かべる。
朽葉壱季:「きょ、京一郎さまにふさわしい妻になれるよう、努力してまいりますので」
朽葉壱季:「ど、どうか…、この先、伴侶としてそばにいさせてください」
咲良京一郎:「ふぅん」
咲良京一郎:じろり、と目を細める。
咲良京一郎:「ま、そういうなら置いといてやってもいいよ?」
咲良京一郎:「庶民に多くを求めやしないさ。最初の挨拶に合格もくれてやったしね」
朽葉壱季:「あ、ありがとうございます…」
咲良京一郎:「ただ、まぁ」
咲良京一郎:カツカツ、とそばに近寄る。手の届く距離。
朽葉壱季:少し安堵する。離縁など言われてしまっては、今度こそ朽葉家が潰れてしまう。
朽葉壱季:「え…」
咲良京一郎:「口だけじゃなく態度で示してもらわないとな」
朽葉壱季:「え」
咲良京一郎:顎に指を添えて、その腰に手を回すように抱き寄せる。
朽葉壱季:「…っ!」
咲良京一郎:物を扱うように乱雑な手付き。
朽葉壱季:「や、や…っ」
咲良京一郎:「何?」
咲良京一郎:「逆らうわけ?」
朽葉壱季:「あ…」唖然と目の前の少年を見上げる。「……」
朽葉壱季:「……い、いいえ…」「きょ…」
咲良京一郎:見上げた顎を指で更に持ち上げて
朽葉壱季:「京一郎さんの言うことなら、なんでもいたしま…」
咲良京一郎:その唇に唇を重ねる。
朽葉壱季:「………っ」
咲良京一郎:言葉を発する途中のそれを強引に塞いだ。
咲良京一郎:数秒。蓋をするように押し付ける乱雑な口づけ。
朽葉壱季:「ん…、んん…っ!」ビクッと身体がはね、硬直する。
咲良京一郎:跳ねる腰を回した腕で無理やり押さえつけ。
咲良京一郎:「………ハッ」
咲良京一郎:唇を離す。
朽葉壱季:「あ………」
咲良京一郎:「味見くらいはしといてやらないとな」
朽葉壱季:「あ、え、あ……」
朽葉壱季:手で唇を抑える。唖然と京一郎さんを見る。
咲良京一郎:「なんだ?ボクの妻になりたいんだろう?」
朽葉壱季:「…………」
咲良京一郎:唾液に濡れた自分の唇を舌で舐め取る。
朽葉壱季:「……………はい」掠れた声。
朽葉壱季:「私を…伴侶として、そばにいさせてください…」
咲良京一郎:「だんだん素直になってきたじゃないか」
朽葉壱季:「…ありがとうございます…」
咲良京一郎:「そうそう、そうやって従ってりゃ良いんだよ」
朽葉壱季:「………」
咲良京一郎:「そうすりゃ咲良家の妻として玉の輿。家も安泰。幸せだろ?」
朽葉壱季:「…はい」顔を上げる。綺麗な笑顔が浮かんでいる。
咲良京一郎:「じゃ、もう行っていいぞ」
咲良京一郎:部屋の扉を指し示す。
朽葉壱季:「…」一瞬、狼狽する。「……はい。ありがとうございます、京一郎さん」
朽葉壱季:「またお会いできる日を楽しみにしています」一礼。
咲良京一郎:「あぁ。咲良家の妻になれるよう、せいぜい精進しろよ。」
咲良京一郎:退出する君に向けて。
咲良京一郎:「芸を覚えたら、ご主人さまの覚えもよくなるってもんだ」
咲良京一郎:君の方を見ないまま、声だけがかけられた
朽葉壱季:「ええ、精いっぱい、努めさせていただきます……」少年の背中に、そう、どうにかそれだけ言って。
朽葉壱季:どうにか、毅然としたまま、扉から退出する
朽葉壱季:「………」窓ガラスに映る自分の顔が、あまりにも張り詰めていて。
朽葉壱季:知らない屋敷の長い廊下の先は見えない。胸の内に燻る感情が、暗い未来を暗示する。
朽葉壱季:もうそこからの事はよく覚えていない。どうにか愛想笑いを繕って、どうにか自宅に帰って。
朽葉壱季:はじめくんが何かを言いたそうにしていたけど、疲れたと言って誤魔化して。
朽葉壱季:立ち尽くす自室は、いずれ私の居場所ではなくなる。はじめくんの車椅子姿が、過去にはもう戻れないと囁いてくる。
朽葉壱季:それでも、暗い気持ちに沈むことは、遺産『緋扇石』が許しはしない。
朽葉壱季:そういう契約。決して絶望することのなく前を向けと、赤い薔薇のブローチが私に囁いた。
朽葉壱季:だから。
朽葉壱季:だから私は、私をやめることにした。
朽葉壱季:はじめくんみたいに優しくて、勇敢で。京一郎さんみたいに堂々としていて、誰にも驕られることのない人間になろう。
朽葉壱季:誰からも認められる、皆の理想像になろう。そう、まるで…お伽話に出てくる、白馬の王子様みたいに。
朽葉壱季:ハサミで長い髪を切り落とした。
朽葉壱季:「………僕は」鏡に映る自分に言う。
朽葉壱季:「……『緋扇石(きみ)』にふさわしい人になるよ」
朽葉壱季:それが、“ガラテイア”の始まりだった。


【オープニング2:蘇芳瀬良】

GM:蘇芳さんは登場ダイスをどうぞ
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:32->33)


GM:千尋沢高校 正門


GM:ここは千尋沢高校の正門
GM:通常の学校であれば、生徒たちがまばらに登校してくるだけの場所。
GM:だが。ここ千尋沢高校では、通常の学校とは違う場面が描かれていた。
GM:ゴ ゴ ゴ ゴ
GM:正門から昇降口に続く道。
GM:ゴミ!ゴミ!人ゴミ!
GM:溢れる人の群れをかき分けるその姿はモーゼの如し。その中央に位置する生徒。その人こそ
朽葉壱季:僕です。
朽葉壱季:猫っ毛の短い銀髪、華奢な体躯に不似合いな学ランを纏った男子高校生。
朽葉壱季:「みんな、おはよう」爽やかな笑顔は、周囲の女生徒達に向けられたものだ。
女生徒A:「きゃ~~~!」
女生徒A:華麗な足捌きで、常にその男子生徒の近くをキープしている女子がふらりとその魅力の直撃を受けた
女生徒B:「わわわ、私にご挨拶を……!?」
女生徒A:周囲を桃色に染めながら、眼前に拝謁を可した光栄を全身に浴びている
女生徒C:「あふん……」 ばたり、と力無く倒れる。あまりの衝撃に立っていられない
女生徒B:「ああ、なんて日なの……!?こんな幸運を朝から受けてしまっていいの……?」
女生徒A:「だ、だめよ皆様…!倒れては朽葉様のお邪魔に…!」
女生徒A:「っっっ!!お名前を、お名前を口にしてしまいましたわ…!」
女生徒B:「もう今日は他に何も見ないで過ごすわ!」
朽葉壱季:「今日はいつもより暖かくて助かりましたね…」
女生徒C:「まあっ!!朽葉さまのお名前を!?あっ!!私もですわ!」
女生徒B:「王子を網膜に焼き付けて一日を過ごすの……!」
女生徒A:その名字の響きだけでうっとりとほほを染め、倒れた女生徒を脇に避けていく。
女生徒C:「今後、この口を閉ざして生きますわ!」
女生徒A:「名前の響きの名残が、まだ口内に残っておりますの…!」
朽葉壱季:「寒いから、なかなか起きられなくて」
女生徒A:「あぁっ、朽葉様が気温のお話を!」
女生徒A:「常に自然とふれあい、世界の調和を進めていく…素晴らしいお言葉ですわ…」
女生徒C:「ああ……!! 寒さで布団から出られない朽葉様……尊い……」
女生徒B:「ああ太陽めもきっと、王子を温める光栄に感謝していることでしょう……」
女生徒A:「く、朽葉様が寒いのでしたら、暖める役目を……キャー!!」
女生徒C:「私が太陽であれば、年中猛暑にいたしますのに……」
朽葉壱季:「あなたは寒いの好き?」Cの顔を覗き込んで話しかける。
女生徒C:「くきうくくく朽葉様!?そんな、お顔が近くあわわわわ!!!」
女生徒C:そのまま意識を失う
女生徒A:「しっかりなさってー!!!」
朽葉壱季:Cさんの身体をはっしと受け止める。
女生徒B:「あわわわわ……」
女生徒A:「あぁっ…!」
女生徒A:そのたおやかな仕草に舞い散る羽を幻視する
朽葉壱季:涼やかな風が通り過ぎるようにしなやかな動き。
女生徒C:「……ハッ! ……うう、何やら暖かいものに包まれているような……キャー!!!」
朽葉壱季:「……大丈夫、ですか…?」長い睫毛が心配そうに揺れる
女生徒A:太陽すら目の前のこの方を祝福するように照らし、自然と涙が溢れている。
女生徒B:「い、いけません王子……!我々のような下々の御身体に触れるなど……」
女生徒C:「あわわわ……朽葉様……。わ、わたくし、もう身体を洗いませんわ。朽葉さまのぬくもりを永遠に携えていきます」
女生徒A:「御手の消毒を…!」
女生徒A:ウェットティッシュを取り出す
朽葉壱季:「いいえ、心配するならこの子でしょう」優しい笑みを浮かべてAに話しかける。
女生徒A:「はわっ………」
女生徒A:頬を桃色に染めて目線をさまよわせ、困ったように俯く
朽葉壱季:「倒れるなんて…貧血かもしれません。せっかくの可愛い顔がつらそうだ…。早く保健室に」
女生徒A:「そ、そう、そうですわね……!?朽葉様のおっしゃるとおりです」
女生徒B:「ああ……翼が視えますとも……」
女生徒B:「やはり下界に舞い降りた天使なのでは……?」
朽葉壱季:「女性についていくわけには…。君達、頼んでもいいですか?」AとBに。
女生徒A:「ほ、保健室でしたら私達が…」
女生徒A:「!」「えぇ、えぇ、お任せください、朽葉様!」
女生徒B:「いいい命に換えましても!」
女生徒A:恐れ多くも手に触れてしまうことがないように、抱きとめた身体を引き継ぐ。
朽葉壱季:「ありがとう。優しい子たちだ」青い瞳が細められる。
女生徒B:「はわ……」
女生徒A:「はう……」
朽葉壱季:「よろしくお願いします」
朽葉壱季:微笑んで、少女達を送り出す。
蘇芳瀬良:と、そんな風に騒がしい君達の奥、昇降口に。ひとりの少女の姿がある。
蘇芳瀬良:銀糸を後ろに束ね、赤い瞳をセルフレームの眼鏡の奥に。
朽葉壱季:「…女の子たちは、朝から元気で何よりだな…」独り言をつぶやいて、なおも周囲にいる女生徒達に微笑みなど浮かべつつ。
朽葉壱季:「………あ」遠くにいる少女に気付く。
蘇芳瀬良:かたり、と周囲の騒ぎをまるで聞こえていないようにしながら歩いています。
朽葉壱季:「待って。すみません」女生徒たちをかき分けるようにして、彼女に向かって小走りに近寄っていきます。
蘇芳瀬良:「……ん」
朽葉壱季:「瀬良さん!」凛とした声が周囲に響く。
蘇芳瀬良:「はい、なんでしょう。朽葉先輩」
朽葉壱季:「……ふ」クスッと笑う。
朽葉壱季:「久しぶりの再会の一言が、それですか?」
蘇芳瀬良:「まだ、周りの眼がありますから」
蘇芳瀬良:「……それとも」
蘇芳瀬良:「ああいう風に、した方がよろしかったですか?」
蘇芳瀬良:くすり、と口元だけで笑って。
朽葉壱季:「そんなこと言われたら、させてしまうのが僕ですよ」笑い返す。
蘇芳瀬良:「わたしの趣味からは外れますが、その方がよければそう致します…あら」
蘇芳瀬良:「今度から、聞き流さずにちゃんと聞かないといけませんね」
朽葉壱季:「きゃあきゃあ、言ってくれるんですか? でもそうだな…」
朽葉壱季:とん、と彼女の唇に指を当てる。
朽葉壱季:「誰かの真似じゃ嫌だな。君の言葉で僕を褒めて」
蘇芳瀬良:じ、と紅い瞳がきみを見上げる。
蘇芳瀬良:「……ふむ……そうですか。困りました」
蘇芳瀬良:「きゃぁ。乙女の唇が、盗まれてしまいそうです」
蘇芳瀬良:指を当てられたまま。
朽葉壱季:「ふふふ」
蘇芳瀬良:トーンを一切変えず、言葉と吐息が指に当たる。
蘇芳瀬良:「……何点くらい頂けますか、朽葉先輩?」
朽葉壱季:「ん?」
蘇芳瀬良:「さきの言葉に、です。今後とも努力致しますから」
朽葉壱季:「………」唇に添えた指をすっと動かし、横髪を優しく撫でる。
朽葉壱季:「君は僕よりずっと優秀で素敵ですよ、瀬良さん」
蘇芳瀬良:ん、とくすぐったそうに眼を細めて。
蘇芳瀬良:「ふふ。お褒めの言葉は嬉しいですね」
朽葉壱季:「うん。君ならすぐに学校生活にも慣れるはず……」
蘇芳瀬良:「…でも」そっと一足分距離を詰めて。
蘇芳瀬良:「そういう自分を下げる言葉は、よろしくありません」ぴ、と指をたてて。
朽葉壱季:「おや」小柄な少女がすぐそばにいる。
蘇芳瀬良:「…そういう言葉は、癖になりますから。だめですよ」唇に、その指を当て返す。
朽葉壱季:「ん……教えられたな」
朽葉壱季:「でも…。本心だから」
蘇芳瀬良:「なら、自分より、なんて言わないでくださいな」
蘇芳瀬良:「貴方に助けられた人間として、そういうのは」
蘇芳瀬良:「結構、がまんなりません」
朽葉壱季:「ん……」ふふ、と笑う。
蘇芳瀬良:唇から、頬へなぞらせ。自分の紅い唇に。
朽葉壱季:「あ……」その仕草に目を奪われる。
蘇芳瀬良:「ふふ」こちらも、くすりと笑う。
蘇芳瀬良:「どうされました、先輩?」
朽葉壱季:「……いたずらっこの後輩め」
蘇芳瀬良:「これくらいは、構わないでしょう?」
蘇芳瀬良:眼を細めて、君を見詰めている。
朽葉壱季:「…構うよ」ハンズアップのポーズ。
朽葉壱季:「ドキドキする」
蘇芳瀬良:「あら……」眼を少し見開いて。
朽葉壱季:「瀬良さんみたいな素敵な女の子に、そんなことされたら…」
蘇芳瀬良:「そうだったんですね。こういうこと、慣れていらっしゃると思ったのに」
朽葉壱季:「そんなイメージだった?」
蘇芳瀬良:「………ふふ。ええ、朽葉先輩が好きだって言う子、いーっぱい」
蘇芳瀬良:「居ますからね。さっきみたいなのは、ファンクラブみたいなものですけど」
蘇芳瀬良:「もっと本気で、そう思ってる人。何人か知っていますよ?」
朽葉壱季:「………そっか」
蘇芳瀬良:「……ふふ」
朽葉壱季:「それは、申し訳ないことをしているな」
蘇芳瀬良:「そんな顔をしないで下さいな」
蘇芳瀬良:そっとさらに一歩。耳元に口を寄せて。
蘇芳瀬良:「そのうち一人は、ちゃあんと分かっていますので」
朽葉壱季:「え?」
朽葉壱季:「……、えっ?」驚いて君を見る。
蘇芳瀬良:「それに、大体は恋に恋する、みたいなものです。いずれは冷めるでしょう」
蘇芳瀬良:「あら」
蘇芳瀬良:「どうかされました、せんぱい?」
蘇芳瀬良:「……きちんと、礼儀をわきまえている、ということですよ?」
朽葉壱季:「……瀬良さん」瞬きして、微笑むキミを見て。
蘇芳瀬良:「……ふふ。どんなことを想像されたんでしょう」
蘇芳瀬良:「はい、何か」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「(……僕は、君を騙している)」
朽葉壱季:「(君も。女の子達も………)」
蘇芳瀬良:「…言いたいことがあるなら、なんでもいいんですよ?」
朽葉壱季:「……ううん」かぶりを振る。「言っておきますけど、君の日常は始まったばかりなんですから」
朽葉壱季:「…これから何が分かるかなんて、分からないんですよ」
朽葉壱季:「宝くじで一等賞を当てるかもしれないし」
蘇芳瀬良:「ふむ…そうですね」
蘇芳瀬良:「確かに。何があるかなんて、分かりませんね。人生設計を、まるごと一から終わりまで作り直すこともありますし」
蘇芳瀬良:「ああ、ですから、そうだ」
蘇芳瀬良:「朽葉先輩も、きっとそんなことがあると思いますよ」
蘇芳瀬良:「わたし」
蘇芳瀬良:「お返しは、きちんとしないと気が済まないタイプなので」
朽葉壱季:「瀬良さん…」
蘇芳瀬良:「……なので。言いたいことは、言ってくれないと」
蘇芳瀬良:「勝手に、色々しちゃうかも」
蘇芳瀬良:「しれない、ですね?」
蘇芳瀬良:ポニーテールを翻して。きみにそう告げる。
朽葉壱季:「………だったら、交換条件」
蘇芳瀬良:「はい」
朽葉壱季:呟くように、君の小さな背中に言う。
朽葉壱季:「君のこと、全部教えて」
蘇芳瀬良:「………ふふ」
朽葉壱季:「どう?」
蘇芳瀬良:「いいですよ。どれがお望みでしょう?――蘇芳瀬良か、“蝋翼”か、それとも」
蘇芳瀬良:「セレスティ・イーグレットですか?……ふふふ」
朽葉壱季:「全部です」
蘇芳瀬良:「わがままなひと」
朽葉壱季:「先輩は傲慢なので」
朽葉壱季:「楽しみにしてますよ」ひらひらと手を振る。
蘇芳瀬良:「ふふ。なら、お揃いですね」
蘇芳瀬良:「わたしも、あなたの事なら……なんだって聞きたいですよ?」
蘇芳瀬良:「秘密にされるのも、悪くはありませんけれど」
朽葉壱季:「まだ内緒」くすっと笑う。
蘇芳瀬良:「明かされるのは、それはそれで、楽しいものですから……あら、残念」
朽葉壱季:「君のことを全部知れたら、教えてあげる」
蘇芳瀬良:「大分もう、知ってらっしゃる癖に」
蘇芳瀬良:「……じゃあ、一つ」
朽葉壱季:「うん?」にこにこと首を傾げる。
蘇芳瀬良:「今のわたし、蘇芳瀬良は…生徒会で会計をしてるんです」
蘇芳瀬良:「……いつでも、来て頂いていいですからね?」
朽葉壱季:「おや」
朽葉壱季:「それは、素敵な秘密を聞いたな」
朽葉壱季:「ありがとう。それじゃあ、次は生徒会室で会いましょう」
蘇芳瀬良:「ええ、どうぞ。可愛らしい書記さんに、お堅いけれど楽しい副会長殿に、我らが会長殿がお迎えします」
蘇芳瀬良:「……もちろん、わたしもですからね?」
朽葉壱季:「そっか」クスクス笑う。
蘇芳瀬良:「……忘れられてしまうと、拗ねてしまうかもしれませんので」
蘇芳瀬良:「取り扱いには、ご注意ください」ぺこりと綺麗に一礼を。
朽葉壱季:「劇薬だ」その様子に微笑んで、別れる。
朽葉壱季:「(……そんなこと言って)」
朽葉壱季:独り言つ。
朽葉壱季:「(僕のこと知ったら、ガッカリしたりして……)」
朽葉壱季:「(いや)」
朽葉壱季:僕のすべてを晒してしまった時にガッカリするのは、
朽葉壱季:僕の方だろう。


GM:ロイスの取得のみ可能です。
朽葉壱季:保護対象/蘇芳瀬良/庇護/隔意:〇/ロイス
蘇芳瀬良:既にシナリオロイスの朽葉先輩には取得済みです。 恩人:朽葉壱季 〇敬愛/執着。 ホワイト。
朽葉壱季:これで
GM:了解です。


【オープニング3:萌黄マサキ】

萌黄マサキ:『私、萌黄マサキ。15歳!どこにでもいる普通の女の子!』
萌黄マサキ:『普通の家に生まれたごくごく普通の女の子。なんだけど』
萌黄マサキ:『そんな私が、生徒会長になっちゃった!?』
萌黄マサキ:『周りはみんな凄い人ばっかりで。こんな平凡な私に務まるのかなあ』
萌黄マサキ:『そんな大変な日々を過ごしていたら、思いがけない出会いが起こっちゃって』
萌黄マサキ:『これから私、どうなっちゃうの~?』
GM:差し込む日差しは冷たい空気をほのかに暖めてくれる
GM:柔らかい風が生徒会に満ち、1人慌ただしくしている少女の頬を撫でる。
GM:ここは千尋沢高校生徒会室
GM:ふかふかのソファ。革張りの椅子
朽葉壱季:コン、コン。扉の向こうから、ノックの音。
萌黄マサキ:「は、はーい!ちょっとお待ちを……ギャー!」
萌黄マサキ:壁一面に敷き詰められた本棚から、ドサドサと何かが落ちる音がする
朽葉壱季:「…えっ」扉の前で、小さく驚いて。
萌黄マサキ:それを君は、扉越しに聞くことが出来る
朽葉壱季:「し、失礼……」少し逡巡してから、そろそろと扉を開きます。
萌黄マサキ:目をバッテンにしたまま、本の下敷きになっている少女の姿がある
朽葉壱季:「わっ」
朽葉壱季:「だ、大丈夫ですか?」慌てて近づいて、少女の上に降り積もった本をどかす。
萌黄マサキ:「うぅ……す、すみません、急に本が崩れてきて……ハッ!」
萌黄マサキ:「お」
萌黄マサキ:(おうじさま……?)
朽葉壱季:綺麗な銀髪の猫っ毛。柔らかな頬の輪郭に、透き通った青い瞳。
朽葉壱季:昼下がりの陽光を浴びて、きらきらと輝いて。間違いなく学校にまたとない、美しい顔立ちの男子生徒。
萌黄マサキ:「……」 うっとりとして君を見ています
萌黄マサキ:視線が定まらず呆けている
朽葉壱季:「どこか、痛いところはない…?」君の顔を覗き込んで聞く。
萌黄マサキ:「ひゃんっ!だ、大丈夫です!ぜんぜん、こんなの日常茶飯事なので……あいたた!」
朽葉壱季:「あ…」
萌黄マサキ:どうやら、少し手首を捻ったようだ。赤くなっている
朽葉壱季:「待って。赤くなってる」その手首を優しい手つきでそっと持ち上げる。
萌黄マサキ:「……っ!!」
萌黄マサキ:(ひゃー!ひゃー!)
朽葉壱季:「後で腫れたらいけないから、すぐに保健室に…」
朽葉壱季:「……大丈夫……?」
朽葉壱季:「顔も赤いみたいだ。熱があって、ぼうっとしてた…とか?」
萌黄マサキ:(近っ近いよ~! どうしてこんなところに王子様が!?)
萌黄マサキ:「だだだだ大丈夫です!ほ、ほら、すぐそこに救急箱もありますし」
朽葉壱季:「あ、本当ですね」振り返って、上品な木製の棚の上に置かれた救急箱に気付く。
朽葉壱季:「でも…心配だな」
萌黄マサキ:「私、よく机とかぶつかるし、犬にも毎朝追いかけられるので、怪我には慣れっこなので」
萌黄マサキ:(心配してくれてる……優しい……)
朽葉壱季:「女の子が、ケガに慣れっこなんて言ってはいけないですよ」呆れたように少し笑う。
萌黄マサキ:「えっ?」
萌黄マサキ:「あ、あの」
萌黄マサキ:「私のこと、今」
萌黄マサキ:「“女の子”って……?」
朽葉壱季:「……女の子でしょう」
朽葉壱季:「僕もよくからかわれます。“女みたいな顔しやがって”って」
萌黄マサキ:「!!」
萌黄マサキ:(初対面なのに……男の子に間違われなかった……)
萌黄マサキ:(こんなの……はじめて……)
萌黄マサキ:「そ、そんな! 女性的というか、中性的な魅力があるってことで、きっとみんなもからかってるわけじゃ……」
萌黄マサキ:そこで気づく
萌黄マサキ:「あ、あのー……。そういえば、お名前を聞いても……?」
朽葉壱季:「………ふ」
朽葉壱季:「ふふふふ」くすくす笑い出す
朽葉壱季:「ソファに座って、君の腕にガーゼを貼りながら、でも」
朽葉壱季:「遅くはないでしょう?」
萌黄マサキ:(キャー!!)
萌黄マサキ:「は、はい!遅くございません!」
萌黄マサキ:そう言って、しずしずとソファに腰かける
朽葉壱季:救急箱からガーゼを取り出して、手慣れた手つきで彼女の手首に巻き始める。
朽葉壱季:「3年の朽葉壱季といいます」
萌黄マサキ:「3年生……朽葉先輩……」
朽葉壱季:「僕、あなたのことは知ってる。生徒会長さん」
萌黄マサキ:「わっ、わっ、私のことをご存じで!?」
萌黄マサキ:(うそっ……嬉しい……夢みたい……)
朽葉壱季:「だって。時々、朝礼でお話されてるでしょう」
朽葉壱季:「1年生なのに生徒会長だなんて、よほど優秀な方なんだと、印象に残っていました」
萌黄マサキ:「そ、そんな!めっそうもございません!」 両手を振ってぶんぶん
萌黄マサキ:「私なんて、どこにでもいる普通の一般人で。まわりのみんなが助けてくれるからやれているだけで」
萌黄マサキ:「く」
朽葉壱季:「く?」
萌黄マサキ:「朽葉先輩みたいな方の方が……きっと、生徒会長には相応しいと思います」
朽葉壱季:「……どこかで聞いたな」
朽葉壱季:「…そういう、自分を下げる言葉はよろしくないですよ」
萌黄マサキ:「あっ……その言葉……」
朽葉壱季:「ん?」
萌黄マサキ:「……蘇芳さんとお知り合いなんですか?私も、同じこと言われたことがあります」
朽葉壱季:「あ」少し口を綻ばす。
朽葉壱季:「そうです。そうだ、実は今日も、彼女に誘われたのでこの生徒会室に来たんです」
萌黄マサキ:「そうなんですね。えーと、えーと、蘇芳さんは……」
萌黄マサキ:「蘇芳さんは……」
朽葉壱季:「いないみたいですね」ふふっと笑う。
萌黄マサキ:「ご、ごめんなさい!せっかくお越しいただいたのに!」
萌黄マサキ:「狭苦しいところですが、よければゆっくりしていってください!あっ!また狭苦しいとか言っちゃった!」
朽葉壱季:「狭苦しいですかねえ」広い室内を見回して笑う。
朽葉壱季:「いいな、生徒会。予算が豊富って聞いてます」
萌黄マサキ:「せ、生徒会に興味がお有りで?」
朽葉壱季:「知り合いがいますからね…それに」
萌黄マサキ:「予算が潤沢なのは、会計が立派だからです」 ちょっと自信気
朽葉壱季:「おやおや」瀬良さんはうまくやっているようだなあ、と安堵する。
朽葉壱季:「それに。君と話していると、楽しくて」
萌黄マサキ:「えっ?」
萌黄マサキ:(嘘……私といると楽しいって……?)
萌黄マサキ:(嬉しい……!)
朽葉壱季:「生徒会長さんの、お名前は?」
朽葉壱季:「なんてお呼びしたらいいんでしょう」
萌黄マサキ:「あっ!ししし失礼しました!」
萌黄マサキ:「私の名前は」
萌黄マサキ:「マサキ。萌黄マサキです。……男の子みたいな名前ですよね?」
朽葉壱季:「……そう言われると、困っちゃうな」
朽葉壱季:「マサキって呼びづらくなってしまう」
萌黄マサキ:「!!」
萌黄マサキ:(な、名前で……!)
萌黄マサキ:「嘘!嘘です!嘘8000!ぜんぜん男の子みたいな名前だなんて思ってません!」
萌黄マサキ:「真に咲くと書いて真咲です!女の子らしいと思っています!」
朽葉壱季:「へえ」
朽葉壱季:「僕の苗字は、葉が朽ちていくのに」
朽葉壱季:「君は花を咲かすんですね。憧れる名前だな」
萌黄マサキ:(詩的~!!)
萌黄マサキ:(素敵すぎるよぉ……)
朽葉壱季:「じゃあ、真咲さんだ」
萌黄マサキ:「は、はい!」
萌黄マサキ:「ご遠慮なく、そうお呼びくださいませ!」
朽葉壱季:「ええ。真咲さん」微笑む。
朽葉壱季:「また生徒会室に遊びに来ます。その時には、また相手をしてください」
萌黄マサキ:「は、はい! いつでもお待ちしています……!」
朽葉壱季:「ええ、また」柔らかな笑顔を浮かべてそう言って、生徒会室から退出する。
萌黄マサキ:パタン、と静かに閉じられた扉を呆けた表情で見ている
萌黄マサキ:「は」 ペタペタと自分の顔を撫でる。ひどく熱を帯びているのが分かる
萌黄マサキ:「はぁ~~~~……。かっこよかった……」 
萌黄マサキ:「また……会えるかな……」そのまま、ぺたんとソファに座りこむ。
萌黄マサキ:――――――――
萌黄マサキ:――――
萌黄マサキ:――
萌黄マサキ:『私、萌黄マサキ。15歳!どこにでもいる普通の女の子!』
萌黄マサキ:『そんな普通で平凡な私だけれど。毎日一生懸命生きています』
萌黄マサキ:『そんな私の前に。ある日突然』
萌黄マサキ:『白馬の王子様が現れちゃった』
萌黄マサキ:『これから一体、どうなるのぉ~?!』


GM:ロイスの取得のみ可能です
朽葉壱季:生徒会長/萌黄マサキ/誠意/親近感:〇/ロイス こちらです
GM:萌黄マサキは朽葉壱季/〇憧憬/脅威 で取得します
GM:ロイス内容、了解です


【オープニング4:山吹綴】

GM:登場浸食をどうぞ
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:28->35)
山吹綴: 
山吹綴:生徒たちの喧騒を遠く、誰も居ない廊下を歩く。
山吹綴:つややかな黒髪を若葉色のリボンでツーサイドアップにまとめ、手元にリボンと同じ色のノートを抱えている。
山吹綴:「………」
山吹綴:ピタリ、と一つの教室の前で止まる。掃除のおざなりさから、あまり人が来ない場所だと当たりをつけて
山吹綴:首元に大きめのベルトで止めた銀色の鍵を取り出す。それはもちろん、この学校の鍵ではないが
山吹綴:《テクスチャーチェンジ》
山吹綴:その鍵の形状を少し変化させて差し込み、回す。
山吹綴:カチャリと軽い音が響いて、スススと扉を開いた。
山吹綴:窓から日が差し込み、少し停滞したカビ臭い匂いを感じながら、入り口の窓から見えない辺りの席に腰を下ろす。
山吹綴:そして、抱えていたノートのゴムバンドを外して、中身の方眼にシャープペンを走らせている。
山吹綴:「………~♪」
朽葉壱季:その時。ガチャ、と鍵が回る音がする。
朽葉壱季:「…あれ」開くはずの扉が開かない。
山吹綴:「!」ビクッ、と肩を震わせ、扉の方を見ている。
朽葉壱季:この教室は、学校に──性別を偽ってることで発生する、様々な不具合をごまかすために──特別に使用許可を得ている。
朽葉壱季:だから、この鍵を持っているのは、僕だけのはずだけど。
朽葉壱季:「この間、締め忘れたのかな…」呟きながら、もう一度開け直して。
朽葉壱季:ガラガラと扉を開けます。教室を覗き込む。
山吹綴:「………っ」
朽葉壱季:「あれ?」
山吹綴:教室の窓側の席に座った、明らかに年下の少女と目が合う。
山吹綴:「あ、あう…」
朽葉壱季:「……ええと」色々な思いが脳裏をよぎる。どう見ても高校生には見えない、とか。
山吹綴:少し目が泳ぎながら狼狽する。
山吹綴:「……だ、誰?」
山吹綴:「どうして鍵を持ってるんですか…?」
朽葉壱季:「すみません、ここは…僕が、特別に学校から借りている場所でして」
朽葉壱季:「だから鍵を持っています」青いリボンをキーホルダー代わりに着けた、古びた鍵を見せる。
朽葉壱季:「……ということは」
朽葉壱季:「教室の扉が開いていたというわけではないようですね」
山吹綴:「う……」目をそらす。
山吹綴:合鍵を勝手に作ったようなものなのでバツが悪い。
朽葉壱季:「……入ってもいいですか?」入り口で、困ったように笑う。
山吹綴:「……す、好きにしたら良いと思う」
山吹綴:「邪魔なら、でてくから」
山吹綴:少し早口になりながらノートを閉じる。
朽葉壱季:「いいですよ、そのままにして」くすくすと笑いながら、教室の扉を締める。
山吹綴:「………」
山吹綴:立ち上がろうとして迷いながら。
朽葉壱季:「何をされてたんですか?」
朽葉壱季:山吹さんがいる場所より、ひとつ机をはさんで、廊下側に座る。
山吹綴:「………」むにゃむにゃと口を動かす
山吹綴:「ベ、別に何もしてません。お勉強です」
山吹綴:言いつつノートを隠すが、特に参考書などは持っていない。
朽葉壱季:「ノートひとつで?」くすくす笑う。
山吹綴:「~~~!」
山吹綴:カッ、とほほを赤くして
山吹綴:「こ、これからやる予定だったんですっ!」
朽葉壱季:「そうですか…? 君なら、もう教科書も必要ないのかと」
山吹綴:「む……」
朽葉壱季:「まだ小学生なのに、高校入学を認められた天才児……」
朽葉壱季:「……の、山吹さんですよね? お噂にはかねがね」
山吹綴:ノートで防御するように胸に抱く
山吹綴:「……つづりの事を知ってるんですか」
山吹綴:少し警戒の目つき。
朽葉壱季:「ええ。この学校の生徒としても、UGNエージェントとしても」
朽葉壱季:「様々なところで、あなたの話を聞いたので」
山吹綴:「!」
山吹綴:UGNという言葉に反応する。
山吹綴:「そ、そうですか」
山吹綴:ほ、と息をつきかけて。
山吹綴:「あっ、だ、騙されません!そんな事を知ってるあなたはどちらさまですかっ。FHという可能性もっ」
朽葉壱季:「3年の、朽葉壱季です。もしくは、“ガラテイア”と」
朽葉壱季:「……そんなに警戒しないでほしいな…」困ったように笑う。
山吹綴:「……朽葉さん、ですか」
山吹綴:「それは出来ません。男の人と二人きりにならないよう気をつけろ、とつづりは言われています」
山吹綴:心持ち凛、とした雰囲気を出しながら言う
朽葉壱季:「はは」プッと笑う。
山吹綴:「な、何がおかしいですか!」
朽葉壱季:「いえ…。ふふ、とてもいいご両親をお持ちだなと思って」
山吹綴:「そうです。……つづりのお母さんとお父さんはいい人です」
山吹綴:「だから、変なことをしようとすると、大きな声を出しますからね。ブザーだって鳴らします」
朽葉壱季:「それは恐ろしい」
山吹綴:ごそごそ、となにもないポケットを漁っている。駆け引き。
朽葉壱季:微笑ましそうにその様子を見ている。
山吹綴:「~~~……」
山吹綴:焦ったり思った通りの反応が来ないのでちょっと口元をもにゅもにゅしている。
山吹綴:「……朽葉、くんは。なにをしにきたんでしょうか」
朽葉壱季:「僕ですか?」
朽葉壱季:「僕もちょっと、みんなに秘密のことをしに来ました」
朽葉壱季:鞄からごそごそとノートと教科書類を取り出す。
山吹綴:「お勉強ですか」
朽葉壱季:「そうです。家だと集中できないし…図書室だと、なんだか人の視線が気になってしまって」
山吹綴:「……………」
山吹綴:分かります、という言葉を飲み込む。警戒をしているのだ。
山吹綴:「………ま、まぁ。つづりもお勉強ですからね。なるほど」
朽葉壱季:「本当は、この教室、必要最低限でしか使ってはいけないぞと言われているので」
朽葉壱季:「自習室として使ってはいけないんですけどね」
山吹綴:「………………」ちょっと目をそらす。
朽葉壱季:「山吹さんも、内緒にしてくださいね」唇に立てた指をあてて微笑む。
山吹綴:「……わかりました。秘密にしててあげます」
朽葉壱季:「ふふ。ありがとうございます」
山吹綴:「朽葉くんは悪い生徒なんですね」
山吹綴:きゅ、と眉根を寄せた真面目な表情。
朽葉壱季:「山吹さんは、良い生徒なんですか?」
山吹綴:「もちろんです。つづりは頭もいいですし、生徒会にも入ってます」
山吹綴:ちょっと得意げ。
朽葉壱季:「レネゲイド能力を悪用して、合い鍵つくってるのに」
朽葉壱季:くすくす笑っている。
山吹綴:「~~~!」
山吹綴:「そ、それはっ!」
山吹綴:「し、仕方がないんです。今日は生徒会室もお仕事で使えませんから、邪魔にならない所に避難してあげたんですっ」
朽葉壱季:「ふうん?」悪戯っぽい表情。
山吹綴:「……なんですか」じろり、と本人的には。傍目にはせいぜいぎゅっ、とした顔で睨む
朽葉壱季:「教室は苦手なんですか? 人とお話するのが嫌い…という風には、見えませんが」
山吹綴:「……………!」若干たじろぐ様子を見せて
朽葉壱季:「初対面で年上の僕にも、こんなにお話してくれるし」
山吹綴:「きょ、教室は……つまんないだけです」
朽葉壱季:「つまらない、ですか?」
山吹綴:「つづりはお化粧とか興味ありませんし、インターネットを見るぐらいなら、勉強したり、本を読んだりしたほうが楽しいですからっ」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「そっか。山吹さんも、大変なんですねえ」
朽葉壱季:「僕も、お化粧は山吹さんにはまだ早いような気がします」
山吹綴:持たされてるのは子ども用端末なので、動画配信サイトなどは見れない。
山吹綴:「………そうですか」
山吹綴:「朽葉くんは少しは分かってるみたいですね」
山吹綴:わざとらしくツーンとした顔をする。
朽葉壱季:「ありがとうございます」仰々しく礼をする。
朽葉壱季:「では山吹さん、進言してよろしいでしょうか」
山吹綴:「許します。なんですか朽葉くん」
朽葉壱季:「僕も勉強や本を読むことは好きですので、よろしければ、この場所で一緒にやりませんか?」
山吹綴:「……………ん」
山吹綴:手元で髪の毛をくるくると弄りながら
山吹綴:「どうしても、っていうなら」
山吹綴:「つづりも一緒にしてあげても、良いです」
朽葉壱季:「よかった。山吹さんにそう言っていただけて、光栄です」にこにこと嬉しそうに笑う。
朽葉壱季:「もちろん、仲良くお喋りしながら…とまでは、僕も言いませんから」
山吹綴:「…………」むぃー、と。その笑顔になんだか目を並行にする。
山吹綴:「一緒に、勉強とかしてあげるだけですよ」
山吹綴:「朽葉くん、友達いなさそうですから」
山吹綴:ふいっ、と顔を背けて不服を表す。
朽葉壱季:「あはは。弱いところを突かれました」
山吹綴:「なので、お互い邪魔をしなければ」
朽葉壱季:「でも大丈夫です」
山吹綴:「この場所のことは秘密です。」
朽葉壱季:「ふふ」その表情に、やっぱり笑う。
朽葉壱季:「山吹さんが、友達になってくれたので」
山吹綴:苦いピーマンを食べたときような顔をして。
山吹綴:「~~~……」
山吹綴:「一緒に勉強とかをするだけです」
山吹綴:「友達とか、そういうんじゃありませんからっ」
山吹綴:話は終わりだ、というように、閉じたノートを開く。
山吹綴:若葉色の方眼ノートには、色々と雑多な文章が書かれている。
山吹綴:「…………」
山吹綴:そこに書かれているのは勉強ではなく、先程まで考えていた、とある少女の目線のモノローグであり。
山吹綴:書きかけのページを捲り、灰色の方眼線が並ぶ新しいページにペンを走らせる。
山吹綴:・三年生 くちばいっき
山吹綴:・灰色の髪と青い目
山吹綴:・ABC(独自の暗号) ガラテイア
山吹綴:・空き教室を使う人
山吹綴:1マス開けて、2マス分で強調しながら。
山吹綴:・変な人につき、ようちゅうい!(下波線)
山吹綴:ぐるぐると、丸で囲んだ。


GM:ロイスの取得のみ可能です。
朽葉壱季:優等生/山吹綴/好奇心:〇/劣等感/ロイス で取得します。
山吹綴:空き教室の主 朽葉壱季 ○Pふしぎ/N恥ずかしい で取得して以上です。


【オープニング5:真弓未結】

GM:登場侵蝕をどうぞ
真弓未結:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:40->42)
GM:Brrr
GM:黒く塗りつぶされたリムジンがゆっくりと近づいてくる。
GM:煩わしい機械音を一切漏らさずに。リムジンは1人の少女のすぐ脇で停車する
GM:バタン
GM:少女を招くように、扉がゆっくりと開かれた。
真弓未結:切れ長の眼。すらりとした手足。
真弓未結:艶やかな黒髪を後ろ手に結びあげた、どこか怜悧な印象を抱かせる少女。
真弓未結:さも当然のことのように、その扉の先へとくぐり。
真弓未結:「お勤めご苦労さまです」先客へと挨拶する。
真弓未結:「奥方様?」
朽葉壱季:「………」窓に頬杖をつくようにして、外の景色を見ていた“男子生徒”が。
朽葉壱季:ちら、と瞳だけを君に向けて。
朽葉壱季:「“朽葉様”でしょう」
真弓未結:「あら。失礼致しました……“今は”、そうですね?」
真弓未結:「あの姦しい娘たちのように、そうお呼びしましょうか」
朽葉壱季:「君が姦しくしてくれるなら、見てみたいな」
真弓未結:「……お戯れを」
真弓未結:「……それを、いつまでお続けに?」
朽葉壱季:「……学校を卒業するまでは続けさせてもらいますが」
朽葉壱季:「そういう約束ですから。京一郎さんとの」
朽葉壱季:「もっと続けていいなら、続けさせていただきますけど?」
真弓未結:「いつまでも続くとお思いですか?」
真弓未結:「そもそもとして、あの男が……ああ、いえ」
真弓未結:「旦那様が。約束を反故にしない保証はありますか?」
朽葉壱季:「あの方は、約束は守ってくださいます」ぴしゃりと言う。
朽葉壱季:「そうじゃないと………」
真弓未結:「そうでもなければ、全てが水の泡ですものね?」くつくつと笑う。
朽葉壱季:「…いや」口を噤む。「…それに、案外、京一郎さんも気に入ってくださるかもしれないし」
朽葉壱季:「………」
真弓未結:「その振る舞いをですか?どうでしょうね」
真弓未結:「あれは存外、融通のきかない御仁ですが」
真弓未結:「今の朽葉様の行いを詳らかにして、良い顔をするとは思えませんね」
朽葉壱季:「でも、君が見逃してくれてる。監視役さん」
真弓未結:「……ええ。今、この生活が永らえているのは」
真弓未結:「私が色佳い報告を上げているからですとも」
真弓未結:「それをゆめ、お忘れなきよう」
真弓未結:「本来であれば、頻繁に訪問してのご報告となるのですからね」
朽葉壱季:「…ええ。ええ。分かってますよ」
朽葉壱季:「大丈夫ですよ…。京一郎さんの前では、貞淑な妻としてあの人に従います」
朽葉壱季:「君が望む通り、そういう女になります」
真弓未結:「学校でのお姿は、お姉様の望まれるままと?」
真弓未結:「いえ、失礼」
真弓未結:「朽葉様、でしたか」
朽葉壱季:「…ええ」お姉さま…?とちょっと疑問に思いつつ。
朽葉壱季:「恰好いいでしょう?」悪戯っぽく微笑む。
真弓未結:「……はあ」
真弓未結:「まあ、見初められるだけの見目があったのでしょうね」
真弓未結:「幸か不幸かは、明言を差し控えますが」
朽葉壱季:「……幸せなことです。僕にとっては」
朽葉壱季:「ああ、そういえば。今日、生徒会長と知り合いました」
真弓未結:「……ああ。どうでした?」
真弓未結:「我が千尋沢高校の生徒たちを率いる、映えある身分の方の印象は」
朽葉壱季:「話していて、すごく楽しい方でした」思い出したようにくすくす笑う。
真弓未結:「ええ。賑やかな方」
真弓未結:「まるで、人の上に立つ職位であることを、誰にも忘れさせてしまうようで」
朽葉壱季:「副会長でしょう、真弓さん」
朽葉壱季:「支えてあげないといけませんよ」
真弓未結:「あら。このような侍従風情のことを、よく覚えてらっしゃいますね」
真弓未結:「勿論ですとも。私は、自らの本分を違えませんとも」
真弓未結:「生徒会の副会長として、会長を支える身であるとともに」
真弓未結:「咲良京一郎様の婚約者である朽葉壱季様の、動向を監視すること」
真弓未結:「そのような役割であると、重々承知しておりますよ?」
朽葉壱季:「主人の婚約者が、こんな奔放な女だなんて、苦労が偲ばれることで」すらりと長い足を組む。
真弓未結:「まあ、はしたない」くつくつと笑う。
朽葉壱季:「はしたないって、英語だと何て言うのかな」
朽葉壱季:「真弓さん、ご存知でらっしゃる?」
真弓未結:「……」露骨に不愉快な顔をする。
真弓未結:「随分といい性格になられたようで」
朽葉壱季:「ふふ、『Don't do』だって」スマホの検索結果を見せる。
朽葉壱季:「良い性格の、良い婚約者ですからね」
真弓未結:「それだけお勉強熱心でいらっしゃれば、旦那様の覚えもさぞ目出度いでしょうね」
朽葉壱季:「何せ、将来的には君の主人にもなるわけですから?」
真弓未結:「……咲良家に相応しい女になりますよう、お祈りしておりますよ」
朽葉壱季:「ふふ、君の認める女性にね」
真弓未結:「私の認めなど、何の意味もないでしょう?」
真弓未結:「ただのしがなき侍従ですので」
朽葉壱季:「ありますよ、言ったでしょう」
朽葉壱季:「将来的には君の主人になるわけですから。それに」
朽葉壱季:「今、僕の監視役ということは…このまま僕専属になるやもしれません」
真弓未結:「ふ、ふ、はは」
真弓未結:「怖気がしますね、それは」
朽葉壱季:「そんなに喜ばないでくださいよ」軽口を叩く。
朽葉壱季:「だから、君に認められる女にならないと。まあ、学校では好きにふるまいますけど」
真弓未結:「お好きなように。意味があるとは思えませんが」
朽葉壱季:「ありがとう。…あ、そうだ」
真弓未結:「……はい?」
朽葉壱季:「真咲さん…生徒会長さんに、僕らの関係を聞かれたら、なんて答えればいいでしょう?」
朽葉壱季:「元・交際相手、とか、いかがです?」
真弓未結:「無垢の王子様に、そのような下卑た醜聞は不要でしょう」
真弓未結:「家が近い、とでも言っておけばいいでしょう。嘘ではないのですから」
朽葉壱季:「お気遣い、感謝します」クスクス笑う。「ではそういうことで」
朽葉壱季:ちょうど朽葉壱季の住むマンションの前で、車が停車する。
朽葉壱季:「それじゃ」いつも通り、特に返事は期待せずにそれだけ言って、車から降りる。
朽葉壱季:車が遠くに走り去り、角を曲がるのを見守って、マンションの中へ入って行く。これもいつも通り。
真弓未結:それを見送って。
真弓未結:気だるげに制服の絡を取り払う。
真弓未結:(己の婚約者にああも振る舞う、咲良京一郎も)
真弓未結:(それを受けてなお、あのように振る舞う、朽葉壱季も)
真弓未結:(……どちらも不快だ)
真弓未結:(彼らを会わせる必要などない)報告を解釈して、そう仕向けているのは他ならぬ彼女だ。
真弓未結:問題なし。従順に学生生活をこなしている。とだけ、いつも書いている。
真弓未結:「全く……くだらない仕事」


GM:ロイスの取得のみ可能です。
朽葉壱季:侍従/真弓未結/信頼/疎外感:〇/ロイス これです
朽葉壱季:ロイス埋まっちゃった
真弓未結:初期で取ってますが、尽力/不快感:○にしましょう
GM:ロイス、了解です。


【ミドルフェイズ1】

GM:続いてはミドルシーンです。合流シーン。
GM:全員登場をお願いします
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:33->34)
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:35->42)
朽葉壱季:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 9[9]+40 → 49

真弓未結:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:42->49)
朽葉壱季:仲良しだね♡
真弓未結:不愉快なことにそう取られますね、これ
蘇芳瀬良:やれやれ……
山吹綴:イチャイチャしてます。


GM:千尋沢高校 昼休み


GM:廊下の窓から差し込むは、柔らかな風
GM:風が運ぶは、高貴なる香り。
GM:1人の少年が、ゆっくりと廊下を歩いている。
GM:そして。
GM:その少年を見守る者。その少年を取り巻く者。女生徒達の黄色い歓声が踊っている。
GM:その少年こそが
朽葉壱季:僕です。
朽葉壱季:どこかの空き教室でそそくさと昼食を終えた僕は、自分の教室まで戻るため校舎を歩いていました。
女生徒D:「王子ー、今日も風吹かしてるね~」
女生徒G:「あ……」その姿を見つけて、顔を読んでいた本で隠す。
女生徒D:「なんかすごい高貴~!って感じ!」
女生徒E:「あ、王子じゃん。たまにはあーしらと昼食べようよ~」
朽葉壱季:「風って、なんの風ですか」Dさんにクスクスと笑う。
女生徒G:そろそろと覗き見るようにして、声をかける少女たちを見ています。
女生徒D:「いやなんか……雰囲気つーか、オーラ?」
女生徒D:「他の男子とはぜんぜん違うんだって!」
女生徒E:「ひかえおろーってやつね」
女生徒G:こくこく後ろで頷いている。
女生徒E:うちわで王子に風を送っている
女生徒F:「マジ推せる」
朽葉壱季:「こら、寒いです」Eさんに言う。
女生徒E:「王子も寒さとかあるんだ」
女生徒D:「当たり前でしょ人間なんだからさ~」
女生徒D:「てか、寒がりだよね王子?いつも厚着じゃない?」
女生徒F:「マジ推せる」
朽葉壱季:「ああ…」夏でも必ずベストを着用している。
女生徒E:「夏もあんま脱がないよねー。適温になるコツでもあんのかと思った」
朽葉壱季:「寒いの、苦手なんですよ。…って言ったら」
朽葉壱季:「暖めてくれます?」
女生徒G:「あ、あの」
女生徒G:「使い捨てのですけど…カイロなら、いっぱいあるので…いりますか?」
女生徒D:「は、え、いやっ……!」
女生徒D:「じょ、冗談やめてよお……!」
朽葉壱季:「ふふ」可愛いな~と思っている。
女生徒D:「はあーっ暑っ!なんか暑くなってきた!」
女生徒G:あ、とその反応見て冗談だったのかな……と気付いてわたわたしている。
女生徒E:「あ、あー。カイロ、カイロね~」
朽葉壱季:「おや、ありがとうございます」Gさんに。「でも、君が冷えてしまったら問題だ」
女生徒G:「ぁ、ほ、ほんといっぱいあるので……!」注目集まったので頬を染めてあわあわ。
朽葉壱季:「優しいんですね。ありがとう」にこっと微笑む。
女生徒F:「マジ推せる」
女生徒E:「王子、寒がりだからって暖房ふやしすぎ~」
女生徒G:「はぅっ………はぃ……」
女生徒D:「うわ王子スマイル!」
朽葉壱季:「暖房、募集中です」
朽葉壱季:「スマイルは無料配布中」
女生徒D:「へえっ!?」
女生徒E:「win-winじゃん……」
女生徒F:「マジ推せる」
女生徒E:「王子~、そういうことしてるとマジになる子出ちゃうよ~」
女生徒F:では、その時
GM:では、その時
GM:『ピンポンパンポーン』
朽葉壱季:「どうですかね? 僕よりよほどかっこいい人が…」
朽葉壱季:「おや」
GM:『えー、えー、こほん。……えっ!?うそ、もう音声入ってるの!?』
GM:ブツッ  放送が切れる。
GM:『ピンポンパンポーン』 take2
GM:『朽葉壱季さん。3年生の朽葉壱季さん』
朽葉壱季:「ピンポンパンポーンって言ってる」
朽葉壱季:「僕だ」
GM:『生徒会室までお越しください。繰り返します。生徒会室までお越しください』
朽葉壱季:「迷子みたいだな、僕」
女生徒E:「王子、呼ばれてんねー。告白?」
女生徒D:「王子、なんかやらかしたの?」
GM:『以上。放送を終了します。……あ痛っ!(ドゴッ)』
GM:『ピンポンパンポーン』
朽葉壱季:「ううん……。お姫様に呼ばれたのかも」
女生徒G:「え、ええとその。頑張ってくださいね!」
朽葉壱季:「ありがとう。とりあえず、行ってきます」
女生徒D:「お姫様ここに居るだろ~」
女生徒D:「冗談!行ってら~」
女生徒E:「マジウケる」
朽葉壱季:「はいはい」クスクス笑って手を振り返す。「みんなお姫様ですよ」
女生徒E:「学芸会じゃん!」
GM:では、君は
GM:放送の通り、生徒会室の扉の前まで到着した
GM:扉には鍵がかかっていないようだ。容易く入室出来るだろう
朽葉壱季:コン、コン。とノックして。
朽葉壱季:数秒待ってから、扉を開ける。
朽葉壱季:「失礼します……」
萌黄マサキ:「急にお呼び立てして申し訳ありません。朽葉先輩」
萌黄マサキ:会長室に座る少女の姿がある。
GM:そして、室内には。君の見知った3人の少女の姿もある
朽葉壱季:「こんにちは、真咲さん」にこやかな笑みを浮かべて返事を返す。
蘇芳瀬良:「お早いお着きですね、朽葉先輩。どうぞお掛けください」銀の髪をした少女が、萌黄さんの横に。
朽葉壱季:「ありがとう、瀬良さん」
真弓未結:「これは、これは。千尋沢高校生徒会へようこそ?」反対側の机。黒髪の女性が冷ややかな目を向ける。
朽葉壱季:「ご歓迎感謝しますよ、…真弓さん?」ソファに向かいながらしれっと返事。
山吹綴:「……楽にしていいですよ。問題とかじゃないので。」背筋を伸ばして椅子に座った少女が、筆記具を手に声をかける。
朽葉壱季:「ふふ、君がいると心強いです、山吹さん」彼女にはにこやかに返事をしてソファに座る。
萌黄マサキ:「あ、そうだ。まずはお茶をお出ししないとですね。えーと、お湯はどこだったかな……」
蘇芳瀬良:「お茶も用意しますので。…先にお話を進めても良いかと思います、会長殿」給湯室に取りに行きます。
萌黄マサキ:「あ!さすが蘇芳さん!気が利きますね!」
蘇芳瀬良:「そうなると思ったので、先にある程度用意しておきました…」お盆に載せて。
真弓未結:「……本題を」じろりと会長を見る。
蘇芳瀬良:「どうぞ。それなりのものですけど」お茶を置いて、会長の傍に戻る。
萌黄マサキ:「ま、真弓さん?大丈夫、大丈夫です。ちゃんとお仕事します、私」
萌黄マサキ:「こほん」
山吹綴:「そうですね。萌黄ちゃんもお話を始めてください。つづりの仕事なくなっちゃうから」
朽葉壱季:「瀬良さんにお茶を淹れてもらうなんて」くすくす笑っている。
朽葉壱季:「お話、なんでしょう」
萌黄マサキ:「朽葉先輩をお呼びした理由は2つあります」
萌黄マサキ:「1つ。朽葉先輩に、生徒会のお仕事を手伝って欲しいんですけれど」
萌黄マサキ:「……3年生に向けて送る卒業アルバムの作成。それを」
萌黄マサキ:「朽葉先輩にお手伝いいただけないかな、と思っています」
朽葉壱季:「卒業アルバム?」
真弓未結:「ええ。卒業写真記録冊子……毎年、配っているでしょう」
萌黄マサキ:「卒業アルバムです! 3年生が過ごした千尋沢でのイベントや日常風景。さらには通学写真や寮での生活。プライベートのあれやこれやまで!」
朽葉壱季:「分かってますよ。アルバム、写真記録冊子って言うんですね」
朽葉壱季:「それを僕に……」
真弓未結:「ご存知の通り、我が生徒会には女性しかおりませんので」
真弓未結:「必要なんですよ。“男性役”のご協力が」
蘇芳瀬良:「それに、三年生も真弓副会長殿だけですからね」
朽葉壱季:「なるほど」
萌黄マサキ:「それに。朽葉先輩なら、きっといい写真が撮れると思うんです。みんなを笑顔に出来る、そんな写真が」
山吹綴:「真弓ちゃんだけだと年上の所の手が回りませんからね。朽葉くんも居るとバランスが良いの」
朽葉壱季:「女みたいと言われることの多い僕が、“男性代表”として関われるなんて…非常に光栄です」
真弓未結:「という、会長直々のご推薦ですから」
真弓未結:「会長の求める役割への期待を、裏切りませんよう」
朽葉壱季:「断る理由がありませんしね」にこやかに言う。
萌黄マサキ:「真弓さんに信頼されてる……!私、頑張りますね!」
萌黄マサキ:「あ、ありがとうございます!朽葉先輩!」
朽葉壱季:「ええ。僕でよければ、協力させてください」
真弓未結:「別に信頼については今一切申し上げてないのですが……」
蘇芳瀬良:「ありがとうございます、朽葉先輩」ぺこりと一礼。「…まあ、萌黄会長殿ですからね。悪いように取られてないなら、いいでしょう?」
朽葉壱季:「あと、2つ目というのは?」
萌黄マサキ:「撮影は、生徒会メンバーと2人1組になって行ってもらいますね。機材は全部ありますから……え?なんです?真弓さん?」
真弓未結:「何でもありません。2つ目を」
萌黄マサキ:「あ、はい。2つ目なんですけど」
萌黄マサキ:「ご存じかもしれませんが、私たちは全員オーヴァードなので」
萌黄マサキ:「やっぱり、協力者としては、オーヴァードで信頼出来る方にお願いしたいっていうのがありました。」
朽葉壱季:「ああ」
萌黄マサキ:「それと、生徒会メンバ—全員、協力者は朽葉先輩が良いって言っていたので。あっ、理由3つだった」
朽葉壱季:「あ、そうなんですか?」フフ、と面白そうに皆を見回す。
真弓未結:「……申し上げた覚えがありませんが……」
萌黄マサキ:「ま、真弓さん?!」
蘇芳瀬良:「あら…いつの間に。やっぱり、手がお早いですね、先輩?」
山吹綴:「つづりだって別に言ってないもん」
朽葉壱季:「照れてしまいますね」にこにことしている。
萌黄マサキ:「蘇芳さん?!山吹ちゃん?! あ、あれぇー!?」
真弓未結:「会長でしょう、強硬に推されたのは。なんですか、あの熱の入りよう」
真弓未結:「普段からあれほどに熱心に仕事をしてくだされば……ああ、いえ」
真弓未結:「働き者になってしまっては弊害もありますかね」
萌黄マサキ:「今のままの私が良いって事ですか?ありがとう、真弓さん……!」
山吹綴:「朽葉くんも」ピシ、と指を指して。
朽葉壱季:「真弓さん、誰に対してもそんな感じなんですねえ…」しみじみしながらお茶を飲んでいる。
朽葉壱季:「…あ、はい」山吹さんに。
山吹綴:「真面目に仕事をしてくださいね」
山吹綴:「女の子がいっぱいだけど、"はなのした"を伸ばしちゃいけないんですよ」
朽葉壱季:「ふふ、伸ばしちゃだめですか?」
萌黄マサキ:(の、伸ばしちゃうんですか…!?)
山吹綴:「だめです。お仕事はきっちりしなきゃいけません」
真弓未結:「まあ、目に余るようでしたら、こちらで対応いたしますので」
真弓未結:「皆さんはご安心くださいな」
蘇芳瀬良:くすりと笑っている。「山吹書記は、真面目ですね」
朽葉壱季:「怖いなあ。僕は大丈夫ですよね、瀬良さん」
蘇芳瀬良:「わたしは先輩がいいですね」
朽葉壱季:「僕も真面目に仕事をするでしょう?」
蘇芳瀬良:「ふふ。もし不真面目でも、いてくだされば。それで仕事は出来ますので…」
蘇芳瀬良:「そういう方の面倒を見るのも、慣れていますから」
蘇芳瀬良:「勿論、手伝って頂けるなら…ご一緒に出来るなら、後輩として嬉しいですよ?」
朽葉壱季:「手伝いますよ、信用してください」
真弓未結:「あら。随分な慕われようで」
朽葉壱季:「せっかく美味しいお茶を淹れていただいたわけですし…」
朽葉壱季:「羨ましい?」真弓さんに。
蘇芳瀬良:「縁がございましたので」こちらも一口お茶を飲む。
真弓未結:「まさか」薄く笑って。
朽葉壱季:「ふふ、じゃあそういうことにしましょうか」笑い返す。
蘇芳瀬良:「ふふ。真弓副会長殿に、山吹書記からは嫌われちゃいました?…二人が他の方がよろしい、というなら。また別の方をお呼びしますけれど?」
蘇芳瀬良:「お二人とも、男性から随分人気があると思いますから。人材はいっぱい集まりそうですね?」
朽葉壱季:「そうなんですか?」山吹さんに。
山吹綴:「つづりがどうしても、って言ったわけじゃない……って話をしただけです」
山吹綴:「朽葉くんがやるなら別にいいですよ。もう一回同じ説明をするのも手間ですから」
朽葉壱季:「良かったです」
真弓未結:「すげ替えるのは、試してみてからでいいですしね」
萌黄マサキ:「わわわ私は、朽葉先輩が良いです!」
蘇芳瀬良:「ふふ」
蘇芳瀬良:「嫌われてなくて、よかったですね?せんぱい」
真弓未結:「望みに添えなければ叶わない。それだけのことですし」
真弓未結:「このように、会長が強くお望みですので」
朽葉壱季:「人を試すものではないよ」困ったように笑って瀬良さんに言う。「でも、ありがとう」
朽葉壱季:「そうですね…真咲さんに頼まれたことですから、どうあろうと僕は皆さんのお手伝いをしますよ」にこやかな笑み。
萌黄マサキ:(はぁ……やっぱりかっこいい……)
朽葉壱季:「卒業アルバム作り。卒業前の、いい思い出になりそうです」
萌黄マサキ:「……あ、そうだ。卒業アルバムなんですけど」
萌黄マサキ:「最後のページを飾るのは、生徒会主催の大舞踏会になります。……どんなイベントかご存じですか?」
萌黄マサキ:※知っていてもいいし知らなくても良いです
朽葉壱季:じゃあなんとなく知ってるくらいかな
GM:はーい。このイベントは
GM:毎年12月25日に行われている、生徒会主催のダンスパーティーです。社交界みたいなやつ
朽葉壱季:あーなるほど
GM:市内のホールを借り切って、みんなが貴族のようにドレスに身を包み踊ったりするやつです
朽葉壱季:なるほどなるほど
GM:生徒会主催のイベントで、学生の参加者が主ですが
GM:一部、スポンサーの客人もゲスト参加したりもします
GM:なお
GM:今年のスポンサーには、咲良家の名も連なっています
GM:以上。
朽葉壱季:じゃあ余計に知ってるだろうな…w 理解しました
朽葉壱季:「ええ。写真を見せてもらったことがあります。3年生の女の子達も、もうドレスの下見に行ったと話してますし」
萌黄マサキ:「お耳が早いですね。1,2年生も参加出来ますが、やっぱり3年生の方が時間ありますしね」
萌黄マサキ:「朽葉先輩には、その舞踏会にも、私たちと一緒に参加していただきたいです」
朽葉壱季:「(……咲良家も、いくらか資金を出しているようですし…)」 …と思うが、さすがに口には出さない。
朽葉壱季:「君達と?」
萌黄マサキ:「えっあっ、わ、私たちと……?」
萌黄マサキ:真弓さんの方を見る!ヘルプ!
真弓未結:「……踊りたい候補がお有りのようでしたら、その方とでも構いませんが」
朽葉壱季:「………」この野郎、と思いつつ真弓さんを見る。
真弓未結:「とにかく、我々が求められているのは絵図ですとも」写真を撮るように両手で四角を作る。
真弓未結:「よき思い出となりますからね。それを象徴するようなものを、と」
朽葉壱季:「ああ、カメラマンですか」
真弓未結:「舞台の外に居られるとお思いで?」
朽葉壱季:「違うんです?」きょとんとします。
蘇芳瀬良:「お誘いがいっぱい入りますよ?」
朽葉壱季:「断ればいいだけの話です」
朽葉壱季:ふん、となぜか強気に言う。
蘇芳瀬良:「集まって来て、動けなくなっちゃいますね?」
朽葉壱季:「断れば……」
蘇芳瀬良:「それだと、写真も撮れないですよ」
朽葉壱季:「……‥なるほど…?」
真弓未結:「まあ、別に催しへの参加は必須ではありませんからね」
蘇芳瀬良:「だから、こう言う場ではパートナーを見繕っておくのが伝統…らしいですよ?」
真弓未結:「どうしても忌避するのであれば、参加をせずに何もせずにおくのもよいかと」
朽葉壱季:「僕は、一体何をすればいいんでしょうか?」
真弓未結:「そうすれば、ただ時は過ぎると愚行しますが……」
真弓未結:会長の方を見る。
萌黄マサキ:うーんと顎に手を当てたまま、パっと目を開き
萌黄マサキ:「朽葉先輩が何をすれば良いか。それはですね
萌黄マサキ:「楽しんでください。ね?」
萌黄マサキ:そうすればきっと良い写真が撮れるだろう。そう言いたげに微笑む
朽葉壱季:「なるほど、絵図の提供」
朽葉壱季:「山吹さん、一緒に写真撮りましょうね」にこにこと視線を合わせて微笑む。
山吹綴:「そうですね、朽葉くん」ノートにシャープペンを走らせながら。
山吹綴:「写真を撮らなくちゃいけなくて、動いてる中で取るのは難しいですから」
山吹綴:「撮影しやすい所で踊ってくれる人が居るといいですね」
朽葉壱季:「山吹さんと撮ろうって言ってるのに」
山吹綴:「ん」
山吹綴:「つづりと踊りたいんですか?」
朽葉壱季:「もちろん。友達ですからね」
山吹綴:首をかしげて、お互いの身長を見比べつつ。
山吹綴:「…………サイズが合わなそう」
山吹綴:ポツリと呟いて。
山吹綴:「まぁ、どうしてもっていうなら、踊ってあげます」
朽葉壱季:「嬉しいです。楽しみだなあ」
朽葉壱季:「僕、昔ダンスを習っていたことがあるんです。リードできると思いますよ」
山吹綴:もちろんダンスの経験はない。でも多分、練習すれば出来ると思うので。
山吹綴:「じゃあ……」お願いします。と言いかけ。「お手並みを拝見します」
朽葉壱季:「精一杯努めさせていただきます」ぺこりと会釈。


萌黄マサキ:ロイスと購入が可能です。
萌黄マサキ:なお、これは萌黄会長もやってOKです。
蘇芳瀬良:ロイス。まずは会長に取ろうか。
朽葉壱季:ロイスはないのでボディーアーマー購入します
蘇芳瀬良:会長/萌黄マサキ/〇好感/庇護 
真弓未結:会長に取っておこう
朽葉壱季:2dx+1>=12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 6[1,6]+1 → 7 → 失敗

朽葉壱季:だめ~ おわり!
蘇芳瀬良:じゃあまず山吹ちゃんの武器かな。
真弓未結:-会長/萌黄マサキ/尽力:○/侮蔑/ロイス
山吹綴:「生徒会長 萌黄マサキ ○P有意/N不安」で取得。
蘇芳瀬良:何が欲しい?
山吹綴:あ、どうしよう。ボルトアクションライフルとかかな?
真弓未結:スナイパーライフル買おうっと
蘇芳瀬良:同エン不可だけど大丈夫?
真弓未結:手配師使って判定。
萌黄マサキ:ひとまず副会長に。 真弓未結/〇全幅の信頼/恐怖
真弓未結:3dx+14>=19
DoubleCross : (3R10+14[10]>=19) → 9[3,7,9]+14 → 23 → 成功

山吹綴:一応ナイフは常備化してるけど…
真弓未結:買えました。これで武器が4個になったぞ
山吹綴:あ、ショットガンでお願いしよう。
真弓未結:あと4個買わなきゃな……
GM:ヒィッ!
蘇芳瀬良:スラッグじゃない方でいいかな?
山吹綴:固定値。
山吹綴:待ってね。見てなかった。スラッグが良さそうならスラッグで。
山吹綴:あ、こっちのほうが使いやすそう。スラッグでお願いします
蘇芳瀬良:はあい。
蘇芳瀬良:ショットガンスラッグ:難易度11に挑戦。
蘇芳瀬良:んー……無形だけ使おうか。
蘇芳瀬良:≪無形の影≫。精神で判定。
蘇芳瀬良:6dx+3=>11
DoubleCross : (6R10+3[10]>=11) → 10[2,3,6,8,9,10]+7[7]+3 → 20 → 成功

蘇芳瀬良:フルオート買えたね…wごめん。渡すよ。
萌黄マサキ:つよーい!
萌黄マサキ:とりま応急
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+4した(侵蝕率:34->38)
萌黄マサキ:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 3[3,3] → 3 → 失敗

萌黄マサキ:ダメ!
山吹綴:やったー。受け取ります。
山吹綴:そしてきぐるみチャレンジ。
山吹綴:2dx+3>=14
DoubleCross : (2R10+3[10]>=14) → 6[3,6]+3 → 9 → 失敗

山吹綴:んー。財産は抑えておきましょう。以上で!


【ミドルフェイズ2】

GM:次のシーンからは、ミドルシーン。1VS1の個別シーンです。
GM:登場侵蝕は、例年通り、クオンタム・ガーフィールド博士の理論を使用して、1D3で振っていただきます
GM:また、本シーンでは開始前に、何らかの技能判定を要求されることがあります。
GM:判定は場所によって違いますが、効果は一律です。
GM:成功すると、シナリオの間、場所によって決められた技能の達成値を恒常的に+2します。
GM:個別パートは昼&夜の2シーンです
GM:昼シーン(4人)→全員東条シーン→夜シーン(4人)という、いつもの流れです。
GM:また
GM:場所チャートは、次の通りです。
<学内>
■保健室
 簡易ベッドの供えられた保健室。
 サボって寝ている生徒の姿があるかも。
 棚には多種多様の薬品がある。
 悪用厳禁! 

■教室
 君たちの学び舎たる教室。
 卒業に想いを馳せるのも良いだろう。
 バブル期に建てられた千尋沢高校には、空き教室も多数ある。
 誰もいない教室で、君は。

■屋上
 普段は施錠された屋上。
 校舎内の全景を一望出来るスポットだ。
 ミステリアスな少女とボーイミーツ出来るかもしれない。
 危ないのでフェンスには近づかないように。 

■図書館
 蔵書数は日本でも有数の超大型図書館。
 別名、図書館の迷宮。
 勉強をしている生徒たちの姿も見ることが出来るだろう。
 館内はお静かに!

■裏山
 千尋沢高校の敷地内にある裏山。
 山には”伝説の樹”と呼ばれる大樹が立っており、卒業式の日にこの木の下で告白すると結ばれるという伝説がある。
 また、山中には資材倉庫も備えてある。
 資材倉庫に閉じ込められないように注意!

■グラウンド・体育館
 広大なグラウンドと体育館。
 運動に汗を流す生徒たちで溢れていることだろう。
 体育倉庫の鍵は老朽化が進んでいるぞ。
 閉じ込められないように注意!

■中央庭園
 生徒たちの昼休みの憩いの場、中央庭園。
 千尋沢のシンボルである噴水と、それを囲むように備えられたベンチ。
 芝生の上はちょうど良い日陰になっており、過ごしやすい。
 誰かとお昼を共にするには、絶好の場所だろう。

■薔薇園
 校内の一画を占めるは、とても見事な薔薇園。
 生徒会の誰かが管理している。
 高貴な香りに包まれながら、一時を享受しよう。
 紅い薔薇の花ことば「あなたを愛してます」 

■温水プール
 敷地内に建てられた温水プール施設。
 温水なので冬でも暖かい。
 更衣室にはロッカーが備えられている。
 2人が入ってギリギリの狭さだ。

■自由
 君の考えたスポットで写真を撮ろう!写真撮影ですからね! 

<学外>
■通学路
 徒歩で、自転車で、バスで、電車で。
 生徒たちの通学手段は多岐に渡る。
 登校・下校時の様子を写真に収めよう。
 曲がり角には注意。
 パンを咥えて走ってくる少女がいるかもしれない。

■繁華街
 駅前の繁華街は買い物を楽しむ生徒たちの姿がある。
 季節は冬。
 街はイルミネーションで包まれて、幻想的な空間を演出するだろう。
 裏通りは悪者の巣窟なので立ち入らないように!

■しのぶれ自然公園
 市内の公園。昼は家族連れの姿もあるが、夜は静か。
 空を見上げると、一面の大空が見える。
 ロマンチックなムードに流されよう。

■遊園地
 市内の遊園地『サンベリナ』。学生たちの姿が見える。
 今月のイベントは“クリスマスナイト”。
 サンタの恰好で浮かれよう。
 パレードの〆は花火で。

■映画館
 映画館『シネマ・マーメイド』。
 話題の4D映画館。
 暗闇の中、映画の世界に引き込まれよう。
 触れ合うは手と手。

■寮
 千尋沢高校に隣接する、 親元を離れて暮らす学生が過ごす寮。
 学生の普段の顔が見れるぞ。
 夜間は寮長の見回りもあるので、不用意に出歩かないように!

■大浴場
 寮に備えられた大浴場。
 一般の生徒も使用出来る。
 大浴場の他、天然温泉、ジェットバス、サウナ、岩盤浴、五右衛門風呂等、ラインナップは多岐に渡る。
 整おう! 

■朽葉家自室
 朽葉壱季の部屋。
 何かしらの奇跡が起きて、部屋に訪問することがあるかもしれない。
 よりよいアルバムを作るためにも、入念に打ち合わせをしなくては!

■君の部屋
 君の部屋。
 何かしらの奇跡が起きて、誰かしらが君の部屋に訪問することがあるかもしれない。
 よりよいアルバムを作るためにも、入念に打ち合わせをしなくては!
 入念に打ち合わせをしなくては!

■自由
 君の考えたスポットで写真を撮ろう!写真撮影ですからね! 


【ミドルフェイズ2:山吹綴】

GM:登場侵蝕をお願いします
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+2(1d3->2)した(侵蝕率:42->44)
朽葉壱季:1d3+49
DoubleCross : (1D3+49) → 1[1]+49 → 50

萌黄マサキ:まずは判定からいきましょう。
GM:まずは判定からいきましょう
朽葉壱季:は~い
GM:本シーンでは、任意の<知識>で達成値9を出せば成功です
朽葉壱季:知識なんにもないや 素振りでいきます
朽葉壱季:1dx>=9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 7[7] → 7 → 失敗

山吹綴:実はこちらも知識技能はないので素振りで。
山吹綴:《砂の加護》判定ダイス+4個
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:44->47)
山吹綴:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 8[1,1,2,3,4,6,8] → 8 → 失敗

朽葉壱季:優秀だ~
朽葉壱季:だめだった!
山吹綴:わかんない……
GM:残念。失敗です
GM:成功すれば《交渉》+2でした。
朽葉壱季:わかんないのかわいい
山吹綴:まだ読んだことなかっただけですからっ
GM:では、引き続きロールをどうぞ


GM:千尋沢高校 図書館


朽葉壱季:「何読んでるんです?」小さな少女が難しそうな分厚い本を見ている光景に微笑む。
山吹綴:しんと静かな空間に、僅かな息遣いとページを捲る音が響く。
山吹綴:「………」
山吹綴:「童話です」
山吹綴:言って、外国語で描かれた童話集の表紙を示す。
朽葉壱季:「へえ…。外国語も読めるんですね」
朽葉壱季:大きな一眼レフを下げている。
朽葉壱季:山吹さんの隣の席に腰かけます。
山吹綴:得意げにちょっと胸を張った後。
山吹綴:「……半分くらいは、読めます」
朽葉壱季:「すごい、僕はまったく読めません」
朽葉壱季:「撮ってもいいですか?」カメラレンズで山吹さんを覗く。
山吹綴:「童話は子供向けの言葉で書かれてるので、覚えるのにも最適なんです」
山吹綴:もう片方の手で分厚い辞書をめくりつつ。
山吹綴:「えっ」
山吹綴:「つづりを撮るんですか?」
朽葉壱季:「そうです。今、いい表情をしていたから」
朽葉壱季:「楽しそうにページをめくってました」
GM:広大な図書館。2人の声だけが静かに響いている
山吹綴:「もっと勉強してる人とか……」
山吹綴:こしょこしょとささやくように。
GM:ページをめくる音すらも聞こえるほどに。
朽葉壱季:「結構撮ってきましたよ? ほらこれ、自習中の女の子達が撮らせてくれましたし」
朽葉壱季:何枚か撮影済みのデータを映す。思い思いのポーズをした生徒達が写っている。
山吹綴:「ほぇ………」
山吹綴:目を丸くしている。
山吹綴:こちらのカメラには写真が試し撮りの数枚しか記録されていない。
山吹綴:集中してる人間に声をかけられなかったのだ。
山吹綴:「……ホントですね」
朽葉壱季:「真面目に仕事してるでしょう?」得意げに言う。
朽葉壱季:「ご褒美をいただいても良いかと思います」
山吹綴:「………む」
山吹綴:真面目にと言った手前、成果を挙げられると困る。
山吹綴:「……良いでしょう。どんなご褒美ですか」
朽葉壱季:「にっこり笑って」カメラを構える。
山吹綴:「んぎ………」
山吹綴:顔がひきつる。
山吹綴:眉根を寄せつつ、半目になり、口の端をピクピクと痙攣させている。
朽葉壱季:「はいポーズ」
朽葉壱季:「……ふ」パシャ、とシャッターを押して。
山吹綴:「え、えっ」
山吹綴:開いた本を持って構える。
山吹綴:勉強してるアピール。
山吹綴:「ふぁ」
山吹綴:小さなシャッター音に目をしぱしぱと。
山吹綴:「と、撮ったんですか」
朽葉壱季:「あ、いいですね。天才児だ」くすくす笑いながら、何枚も撮影。
山吹綴:あ、とかう、とか言いつつ、本に目を落としては困ったようにカメラの方を向く。
朽葉壱季:「カメラ、苦手です?」
山吹綴:「そんなことは……ないですけど…」
山吹綴:「写真って、お祝い事の時に撮るものでしょう?いきなり言われてもこまるというか…」
朽葉壱季:「高校生は、意味もなく写真を撮るものなんですよ」ふふ、と笑みをこぼす。
山吹綴:分厚い本を開いたり閉じたり。風圧で少し髪が揺れている。
朽葉壱季:「クラスの女の子とか、してません? 自撮り」
山吹綴:「………そうなんですか?皆、そんなにカメラが好きなんですか」
山吹綴:「自撮り。自撮りというと、カメラが必要ですよね?」
山吹綴:「学校にカメラを持ち込んでる人はいないと思います」
朽葉壱季:「あれ、山吹さん、スマホ持ってないんですか?」
朽葉壱季:自分のアイフォンを取り出して見せる。
山吹綴:「ちゃんと持ってますよ」
山吹綴:黄色いゴム製のカバーを付けた、子ども用スマートフォンを取り出す。
朽葉壱季:「ん?」無機質な黒のケース。最新型。
朽葉壱季:「わあ、かわいいですね」
山吹綴:電話とメールのアイコンが大きく表示され、カメラのアプリが他のアイコンと一緒にフォルダの中に収まっている。
山吹綴:「そうですか?」
朽葉壱季:「ええ、黄色いカバーがかわいいです」
朽葉壱季:「それに、ほら、カメラありますよ。このアイコン、カメラアプリでしょう」
山吹綴:「………そうですか」
山吹綴:「私もそう思います」端っこの方に小さくプリントされたひよこを撫でる。
山吹綴:「………あぁ、アプリケーションですか」
山吹綴:とん、とカメラアイコンに触れて、スマートフォンのインカメラが起動する。
山吹綴:「わっ」
朽葉壱季:「あ」インカメラに、山吹さんと朽葉が映っている
朽葉壱季:「ほら、これですよ。これで自撮りするんです」
山吹綴:「へぇ……」トン、と画面に触れる。
山吹綴:カシャッ
山吹綴:スマートフォンから思いの外大きなシャッター音。
朽葉壱季:「おお」瞬き。
山吹綴:「あ、わっ、わっ」
山吹綴:図書室でうるさくしてしまったので焦る。
山吹綴:画面には二人の顔を撮影した写真が映っている。
朽葉壱季:「あはは……やっちゃいましたね」こちらもすまなそうに笑う。
朽葉壱季:きょとんとした2人の顔が映る写真を見て、クスクスと笑う。
山吹綴:「……………………」
山吹綴:じっと画面を見る。
山吹綴:「撮れちゃいましたね、写真」
山吹綴:「こんなに簡単なんですね。たしかにクラスの人達がやってたように思います」
朽葉壱季:「…きっと、みんな山吹さんと撮りたがっていると思いますよ」
山吹綴:「…………そうでしょうか」
山吹綴:「つづり、他の人達とは話題合いませんし。友だちになってもつまらないですよ」
朽葉壱季:「そうかなあ。山吹さんと一緒にいると、楽しいですけど」
朽葉壱季:「他の人達と…話題、合わないですか?」
朽葉壱季:「ああでも、そうか…。君の周りは、お化粧やインターネットのことばかり、なんですもんね」
山吹綴:「………前にも言ったとおりです。」
朽葉壱季:「じゃあ、今日こそ、山吹さんの好きな話題を知りたいです」
山吹綴:「………む」
山吹綴:「つづりの好きな話題ですか。」
朽葉壱季:「ええ。僕は、もう山吹さんの友達ですからね」
山吹綴:「…………友達。」
山吹綴:「朽葉くんは本は読む方ですか」
朽葉壱季:「山吹さん以外の友達が少ないので」
山吹綴:「それは可哀想ですね」
朽葉壱季:「山吹さんくらいの頃は、よくファンタジーを読んでいて…、今は、実写化が決まったベストセラーとかをとりあえず買ってみたり…」
山吹綴:「ふむふむ」
山吹綴:「…………友達って」
山吹綴:「本の感想…とかを言えば良いんでしょうか」
朽葉壱季:「……そうですね」穏やかに微笑む。
朽葉壱季:「僕は、君が読んでいる本の感想を聞きたいです」
朽葉壱季:「僕が読めない言葉を、君は読めるから」
朽葉壱季:「君は、僕よりずっと…たくさんの世界を知っている。それを分けてもらえたら、嬉しいです」
山吹綴:「そうですね。では」
朽葉壱季:「はい」にこにこと姿勢を正す。
山吹綴:「つづりが生徒会室に置いてる本に、よく『白馬の王子様』という表現が出るのですが」
山吹綴:「つづりは、どうして馬が王子様なのか。とても気になるのです」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「………えっ」
朽葉壱季:「や、山吹さん」
山吹綴:「ですから」
朽葉壱季:「あ、はい」
山吹綴:「はい」
朽葉壱季:「あ、いえ、続きをどうぞ」
山吹綴:「多くの登場人物が、例えば困難や、辛いときや、夢見がちな表現に『白馬の王子様』が助けてくれる。という表現を好む作者なのですが」
山吹綴:「どうして王子様が馬で、それが助けてくれるのか。よくわからないのです」
朽葉壱季:「そ、それは…表現なんですよね?」
山吹綴:「はい」
山吹綴:「『女の子はいつでも白馬の王子様を夢見ている』……と」
山吹綴:「つづりは別に、馬に乗ったことはないのですが。気になります」
朽葉壱季:「そ、そうか…。なら誤解しても仕方ないんでしょうか…?」ボソボソとつぶやく。
朽葉壱季:「…山吹さん…」
山吹綴:「なんでしょう
朽葉壱季:「大人の女性は実は美しい白馬に憧れるのです……、と嘘を申し上げてもいいのですが」
朽葉壱季:「嘘はお嫌かと思うので、正しい知識を伝えさせていただきます」
山吹綴:「はい。嘘は間違って覚えると大変なので」
山吹綴:「正しい知識をお聞きしましょう」
朽葉壱季:「『白馬の王子様』をきちんと言うと、『白馬に乗った王子様』です」
朽葉壱季:「人間です」
山吹綴:「…………」
山吹綴:「逃げる足が欲しかったのでは…ないので?」
朽葉壱季:「どちらかというと、王子様に救われたかったのだと思います」
山吹綴:「なるほど。」
山吹綴:「…………なるほどー」
朽葉壱季:「まるで童話に出てくる王子様のような、美しくて正しい男性のことを…、『白馬の王子様』と、一般的に呼称していますので」
朽葉壱季:「…納得いただけたでしょうか?」
山吹綴:「…………………」
山吹綴:「納得しました。」
朽葉壱季:「ふふ」
山吹綴:「高校生の間だとそういうのですね」
朽葉壱季:「…いえ、一般的事実ですよ」
朽葉壱季:「認めてください」
山吹綴:「………………………」目をそらす。
山吹綴:「そういうことにしておきましょう」
朽葉壱季:「ちなみに白馬の王子様は、僕も憧れです」
朽葉壱季:「そういう存在になりたいと思っています」
山吹綴:「ほう」
山吹綴:「助けられる方じゃなくて良いんですか?」
朽葉壱季:「僕は“男性”ですよ?」
朽葉壱季:「迷えるお姫様を助けてあげなくちゃ」
山吹綴:「でも」
朽葉壱季:「ん?」
山吹綴:「王子様が女の子しか助けないのは、ズルくないですか?」
山吹綴:「男の子が損です」
朽葉壱季:「…………なるほど」
朽葉壱季:「なるほどー」
朽葉壱季:「じゃあ。迷える男の子も助けます」
山吹綴:「えらいですね」
朽葉壱季:「ありがとうございます。山吹さまに褒められて光栄至極」恭しく一礼。
山吹綴:ぴと、と。その一礼したおでこにひよこ柄のシールを貼る。
山吹綴:「ご褒美にそれ、あげます。」
朽葉壱季:「わ」
朽葉壱季:「ふふ。かわいいですね、この子。名前はあるんですか?」おでこにシールを貼られたまま、スマホのインカメラで確認。
山吹綴:「卵から生まれたたまたろうです」
朽葉壱季:「たまたろう。覚えました」
朽葉壱季:「山吹さん、ご褒美がもう一つ欲しいです」
山吹綴:「なんですか。欲張りですね」
朽葉壱季:「僕は傲慢で欲張りなので」胸を張る。
朽葉壱季:「質問をひとつ」
山吹綴:ごうまん、をノートに筆記。後で意味を調べる。
山吹綴:「なんでしょう」
朽葉壱季:「この間、教室でひとり」
朽葉壱季:「何をしてらしたんですか?」
山吹綴:「………………」
山吹綴:「勉強と言いましたよ」
朽葉壱季:「ノートだけで?」
山吹綴:「『参考書は頭の中に入っています』」
山吹綴:用意していたような声音。
朽葉壱季:「棒読みじゃありませんか!」
朽葉壱季:「いいじゃないですか、僕だって将来の夢を教えてあげたのに」
山吹綴:「それについてはシールを上げたので平等です」
山吹綴:プイ、とそっぽを向いて。
朽葉壱季:「つれないなあ、山吹さん」シールはおでこに貼られたままだ。
朽葉壱季:「どうしたら教えてくれます?」
山吹綴:「なので」
朽葉壱季:「お?」
山吹綴:「次にちゃんと出来たら、シールの代わりに質問に答えてあげてもいいですよ」
朽葉壱季:「かしこまりました」クスクス笑う。
朽葉壱季:「この朽葉壱季めが、山吹さんのご期待に応えて見せましょう」
山吹綴:「なんでそんなに聞きたがりなんですか……」
山吹綴:ふう、と息を吐いて。
山吹綴:「いいですか。頑張るのは良いけど、朽葉くんも、困ってたら生徒会の人たちに頼るんですよ」
山吹綴:いつも言い聞かせられる大人の口ぶりを真似するように。
山吹綴:「まだ王子様じゃないんですから」
朽葉壱季:「ふふふ」まるでいつも彼女が誰かに言われてるようだなと、クスクス笑う。
朽葉壱季:「でも、山吹さんの友達ですから」


【ミドルフェイズ2-1:舞台裏】

GM:登場侵蝕をどうぞ
蘇芳瀬良:1d3+38
DoubleCross : (1D3+38) → 2[2]+38 → 40

真弓未結:1d3+49
DoubleCross : (1D3+49) → 3[3]+49 → 52



GM:千尋沢高校 生徒会室


蘇芳瀬良:とんとん、と作成した書類の端を合わせる。
萌黄マサキ:「山吹ちゃん。ちゃんとお仕事出来てるかなあ。心配です」
蘇芳瀬良:「あれで山吹書記はきちんとやる子ですよ、会長殿」
真弓未結:「そうですか?あまり心配はしていませんが」
真弓未結:「会長であれば心配していましたけど」
蘇芳瀬良:「ははは」
蘇芳瀬良:否定しない。
萌黄マサキ:「えっ?真弓さん、私の心配してくれるんですか?嬉しい!」
真弓未結:「この調子ですからね」
蘇芳瀬良:「真弓副会長殿のことを一番尊敬するのは、そうやって呼びかけ続けるところですよ」
蘇芳瀬良:わたしは大分諦めました、と書類を処理済みの箱に。
真弓未結:「まあ。そこを取り立てるなんて」
真弓未結:「他に取り柄がないと言われているよう」くつくつと笑う。
萌黄マサキ:「いやいや~。照れちゃいますね(てれてれ」
蘇芳瀬良:「どうも目が悪いので、一番目に着くものに惹かれてしまうようです」眼鏡を抑えながら。
萌黄マサキ:恥ずかしそうに頭を掻いている
蘇芳瀬良:「ふぅ……会長、一応ですが。会長印が必要な書類は纏めてあるので、印鑑お願いしますね」
萌黄マサキ:「あ、はい。お任せを。……あっ」 
萌黄マサキ:「……なななななんでもありません。押し間違えたりなんてしてません」
蘇芳瀬良:簡単なデータカードや、カメラの購入・レンタルの書類だ。印以外はすべて処理してある。
蘇芳瀬良:「……再印刷しますから。どのページです?」
萌黄マサキ:「す、すみません!こことこことこことこことこことこことこことここのページで」
蘇芳瀬良:しょうがないな、という顔で、元の書類を受け取って。
真弓未結:「……諦めきれさせては、どうにも呉れないようですよ?」
蘇芳瀬良:自分の中のARを起動。ぱらぱらとめくった中の、誤処理のページをピックアップ。
蘇芳瀬良:「……慣れちゃいましたねえ、びっくりです」ぴ、と指で放る仕草をすると、プリンターが動きだした。
真弓未結:目安箱をひっくり返し、中身を選別している。
真弓未結:殆どが裁断機へ。数少ない投書のみ手元に残っている。
蘇芳瀬良:「今再印刷掛けてますから。終わったら、慌てずに」
萌黄マサキ:「蘇芳さんは、やっぱりすごいですねぇ。尊敬しちゃいます」
萌黄マサキ:「真弓さん?それは?」
蘇芳瀬良:「こんなの、ただのARグラスとそれ対応の機材があれば出来ることですよ…投書ですか?」
真弓未結:「ええ。大半が下らないものですよ」
蘇芳瀬良:「一応、画像撮ってテキスト化はしておきますけど…今度は何ですか?」
真弓未結:「中には、とても山吹女史には見せられぬものも混じっていますから」
真弓未結:「こちらで潰してしまいませんと」
萌黄マサキ:「えっ!?」
蘇芳瀬良:「確かに。其れは急がないといけませんね、副会長殿」
萌黄マサキ:「そ、そ、そ、それは一体、どどど、どんな……?」
真弓未結:「あら」くつくつと笑う。「読み上げましょうか?」
蘇芳瀬良:こちらもテキスト検索を掛けてフィルター。まずいものはアーカイブに放り込んでおく。見られないようにだ。
萌黄マサキ:「ちなみに」
蘇芳瀬良:「あまり苛めないで差し上げて下さいな…はい?」
萌黄マサキ:「私にはそれ、OKな内容ですか?」
真弓未結:「……」
蘇芳瀬良:一度真弓さんへ視線をやってしまう。どうしましょうか。
真弓未結:「よしておいたほうが賢明かとは」
萌黄マサキ:「な、なら、止めておきます。真弓さんに逆らうと怖いので……」
真弓未結:「あら、ひどい言われよう」
蘇芳瀬良:………そこで一度、見て見たい、なんて彼女がいうところも面白そう、なんて思ったのは仕舞っておくことにする。
真弓未結:「私はただ、脅威を未然に警告しているだけですのに」
真弓未結:「私自身を恐れるのは、筋違いでしょう」
萌黄マサキ:「ひ、ヒィ!」
蘇芳瀬良:「ふふ。そこで怖がっちゃうから……まあ、そんなところがマサキさんなんですけど」
真弓未結:「あら。嫌われたものですね」
萌黄マサキ:「蘇芳さ~ん」ひしっと抱き着く
蘇芳瀬良:「くすくす。残念ですね……はあい。よしよし」
萌黄マサキ:「嫌ってません。嫌ってないです。むしろ、真弓さんは好き寄りですよ」
蘇芳瀬良:背丈は寧ろ小さいが、そっと抱えて耳元に囁くようにしながら
蘇芳瀬良:頭をそっと撫でる。
真弓未結:「どうでしょうね」
萌黄マサキ:「ふあぁ……とろける……」
真弓未結:「お優しい蘇芳女史のほうがお宜しいのでは?」
蘇芳瀬良:「さて……あと少しは甘やかしてあげてもいいのですけれど…」どうしようかな、と思いつつ。
蘇芳瀬良:「ほおら。いいんですか、萌黄会長殿?真弓さんがあんなこと言ってますよ?」
萌黄マサキ:「真弓さんも、蘇芳さんも。2人とも優しいですよ?」
萌黄マサキ:「世界には、絶対的に悪い人なんていないですから」
蘇芳瀬良:「じゃあ、わたしにだけ甘えるのは止しなさい」ぺいっと背中を叩いて送り出す。
萌黄マサキ:「ひゃあっ!?」 背中を押される
萌黄マサキ:真弓さんに向かって倒れ込む。なお
萌黄マサキ:君の後ろには、先のプリンターがある
真弓未結:「……っ」
真弓未結:掻き抱くように受け止め、抱えあげる。
真弓未結:「戯れが過ぎますよ」
萌黄マサキ:「ま、真弓さん……!やっぱり、優しい!」
蘇芳瀬良:「ふふ。ごめんなさい、真弓副会長殿に、会長殿」
真弓未結:「はあ。私なぞに感けているようでは先が思いやられますね」
真弓未結:「朽葉壱季にそうされてでもみれば、どうなることやら」
萌黄マサキ:「くちっ、朽葉先輩に!?」
萌黄マサキ:(朽葉先輩の腕に抱き留められる?誰が?えっ?嘘?私が??)
蘇芳瀬良:「あら。トリップしてしまいましたね」
真弓未結:「これは、これは。なかなかに罪深いようで」
蘇芳瀬良:「まあ、いいことではないですか。萌黄会長殿も、ひとりの女性ということでしょう」他の書類を引き出している。
萌黄マサキ:「わ、私、最初から女の子ですよぅ」
蘇芳瀬良:「色気付いたということですね」
真弓未結:「一人の女性としての、尋常の幸福をと?」
萌黄マサキ:「色気づいただなんて……えへへ……」 ※色っぽい と勘違いしている
蘇芳瀬良:「よろしいのでは?こうしていつまでも、面倒を見られるわけでなし」
真弓未結:「そのようなものが誰しもに与えられるというのは、幻想でしょうが」
真弓未結:「まあ、それはそうですね」
蘇芳瀬良:「どなたかと一緒になって、肩の荷を降ろせればいいな、と身勝手に想いましたので」
真弓未結:「いつまでも面倒を見続けられるものなど、そう多くはありませんから」
萌黄マサキ:「えー?」
蘇芳瀬良:「ええ、まったく」
萌黄マサキ:「真弓さんと蘇芳さんと山吹ちゃんと。ずっと一緒にいたいです」
真弓未結:「いつまでも受け身では困ります……あら」
蘇芳瀬良:「……思ったより、遠いかもしれませんね、これは」
真弓未結:「お可愛らしいことをおっしゃいますね」


萌黄マサキ:ロイス取得のみ可能です
GM:ロイス取得のみ可能です
真弓未結:会計に取ろうかな~
蘇芳瀬良:副会長殿/真弓未結/〇連帯感/反感 かな。
真弓未結:-会計/蘇芳瀬良/連帯感:○/隔意/ロイス
真弓未結:連帯感、そりゃ感じるよね……
蘇芳瀬良:感じてしまいますね……
萌黄マサキ:蘇芳瀬良/〇全幅の信頼/恐怖


【ミドルフェイズ2:萌黄マサキ】

朽葉壱季:1d3+50
DoubleCross : (1D3+50) → 1[1]+50 → 51

GM:このシーンの判定は
GM:《白兵》です
GM:9で成功
GM:成功すると、回避に+2
朽葉壱季:3dx+2>=9
DoubleCross : (3R10+2[10]>=9) → 9[2,4,9]+2 → 11 → 成功

朽葉壱季:あっ成功した!ヤッター
萌黄マサキ:成功!
萌黄マサキ:1dx>=9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 8[8] → 8 → 失敗

萌黄マサキ:失敗!
GM:では、朽葉くんは以降、回避2になります。よろしくね
朽葉壱季:残念!
朽葉壱季:はーい!
GM:では、こちらも始めましょう


朽葉壱季:はーい
GM:温水プール


GM:温水プールに備えられたロッカールーム。
GM:塩素の匂いが鼻を衝く室内。その1つのロッカーの中に
GM:朽葉壱季と萌黄マサキの両名は、閉じ込められていた……!
萌黄マサキ:「……んっ。朽葉先輩」
萌黄マサキ:「もっと……近寄ってください……。あの3人、新聞部と報道部と放送部です」
萌黄マサキ:「バレたらマズイですよぅ」
朽葉壱季:「い、いや、でも…」狭い空間で、どうにか距離を置こうと背を伸ばす。
朽葉壱季:腹のあたりに真咲さんの頭がある。足が絡み、埃っぽい匂いに混じって、真咲さんの気配を感じる。
朽葉壱季:「……隠れる必要はあったのかな……?」
萌黄マサキ:「こんな場面見られたら、先輩も私もお終いです……(うわっいい匂い)」
萌黄マサキ:「だ、だって」
朽葉壱季:「ロッカーに僕を引きずり込んだのは、そっちじゃない」
朽葉壱季:「だって、何ですか」ひそひそ。
萌黄マサキ:「人が来たら隠れたくなっちゃうのは、人の持つ本能といいますか……」
朽葉壱季:「初めて聞きましたが……」
萌黄マサキ:「……」
萌黄マサキ:「しっ!! あまり大きな声を出すとバレちゃいます」
朽葉壱季:「堂々と誤魔化しましたね」
萌黄マサキ:「そそそっそんなことは無いです!」 目が泳ぐ
朽葉壱季:「まあ、温水プールの更衣室に男女2人がいる光景を見られるのは、あまり良い印象を与えなかったかもしれません」
朽葉壱季:「真咲さん、会長ですしね」
萌黄マサキ:「えへへ。なんとか、会長やらせてもらってます」
朽葉壱季:「なんで、生徒会長に選ばれたんです?」
萌黄マサキ:「……そうですね。私自身も分かってないんですけど」
萌黄マサキ:「ほら、」
萌黄マサキ:「私って、どこにでもいる普通の子なので。あんまり、『個性が~』とか、『自分らしく~』とか、苦手だったんですよね」
朽葉壱季:「ほら?」
朽葉壱季:「……」
萌黄マサキ:「なので」
萌黄マサキ:「普通の子でも。普通に楽しい学校生活を送れたらいいなって。そういうことを演説で話たら、みんなが支持してくれたっていうか」
朽葉壱季:「ああ……そっか。ご自分で立候補したんだ」
朽葉壱季:「かっこいいですね、真咲さん」
萌黄マサキ:「か、かっこ……えぇ!?」
朽葉壱季:「しっ」口を塞ぐ。
萌黄マサキ:ガンッ!と思わずのけぞり、ロッカーに頭をぶつける
朽葉壱季:「ああっ」
萌黄マサキ:「むぐー!むぐー!(すみません!)」
GM:……どうやら、外にいる者にはバレていないようだ
朽葉壱季:「だ、大丈夫ですか? ケガはしてない…?」反射的に頭を抱える。
朽葉壱季:抱きしめるような形になる。
萌黄マサキ:「ひゃんっ!?」
萌黄マサキ:「あ、あわわわわ」
朽葉壱季:細い指が真咲さんの頭を撫でる。
萌黄マサキ:(朽葉先輩の鼓動が……聞こえるよぅ)
朽葉壱季:「ほら、静かに」耳元でささやき声。
萌黄マサキ:「っ!!」 キュイーン、と耳が一気に赤くなる
朽葉壱季:「良かった。腫れてないみたいです」
萌黄マサキ:「は、はははは、はい……!」
萌黄マサキ:「晴れてないのでございます……!」
萌黄マサキ:※だいぶテンパっている
朽葉壱季:「……あ、あ。ごめんなさい……」そこで慌てて手を離す。
萌黄マサキ:「あっ!」
朽葉壱季:「すみません、そういうつもりじゃなかったのに……」
萌黄マサキ:(そ)
萌黄マサキ:(そういうつもりって何?!)
朽葉壱季:「……真咲さん、髪が綺麗ですね」
萌黄マサキ:「い、いえ、大丈夫です……」 スーハー。深呼吸
萌黄マサキ:「ひょぇっ!?」
朽葉壱季:「こら」含み笑いが伴っている。
朽葉壱季:「なんでもないです、すみません。忘れて」
萌黄マサキ:「すすすすみません!……えっ?私の髪が……?」
萌黄マサキ:「御髪が……?」
朽葉壱季:「…もう出てもいいですかね?」
萌黄マサキ:「あっ。そうですね……」外の様子を伺い
萌黄マサキ:「……人の気配は無いみたいです。いけます」
朽葉壱季:「わかりました。先に出ますね」
朽葉壱季:身体でドアを押し開けて、外に出る。
萌黄マサキ:では続けざまにこちらも出る
萌黄マサキ:「く、空気が美味しいですね……」
朽葉壱季:「ええ……」
朽葉壱季:「…………すみません…。その」
萌黄マサキ:「えっ?」
朽葉壱季:「近くて…」照れて頬が染まっている。
萌黄マサキ:「あっ……」その様子に、くすっと笑って
朽葉壱季:「あの…」手の甲で口元を隠して、そっと目を逸らす。
萌黄マサキ:「朽葉先輩も。そういう顔するんですね?」
朽葉壱季:「……し、しますよ」
萌黄マサキ:下から顔を覗き込む。
朽葉壱季:「僕だって、普通の人間ですか…うわ、ちょっと。待ってください」
朽葉壱季:「見ないでいいんです」
萌黄マサキ:「朽葉先輩」 
朽葉壱季:「な、なんでしょう」
萌黄マサキ:「私、最初は先輩のこと、『特別』なんだって思ってました。自分とは違うんだって。でも」
萌黄マサキ:「先輩のそういう顔が見れて。“普通”の、先輩の素顔が見れて。ちょっと嬉しいです」
朽葉壱季:「………見られてしまいました」
朽葉壱季:「…僕からすれば、真咲さんの方がよほど特別な人ですよ」
萌黄マサキ:「見てしまいました」えへん、
萌黄マサキ:「私が、ですか?」
朽葉壱季:「ええ。僕は、自分のことで精いっぱいで」
朽葉壱季:「名前も知らない誰かのために動くなんてこと、できません」
朽葉壱季:「でも、真咲さんはできるでしょう」
萌黄マサキ:「……」にっこりとほほ笑んで。
朽葉壱季:「かっこいいなって、思います」
萌黄マサキ:くすくすっと笑い
萌黄マサキ:「それじゃ、私たち、似たもの同士ですね」
萌黄マサキ:「あの日」
萌黄マサキ:「“名前も知らない誰か”を助けてくれた朽葉先輩のこと。私はかっこいいと思っちゃいましたから。……名前だけは知られてましたけど、お知り合いではなかったのでそこはノーカンです」
朽葉壱季:「おや」目を見開く。
朽葉壱季:「いいんですか、僕を仲間に入れてしまって」
萌黄マサキ:「千尋沢生徒会は、来るもの拒まず。去る者は地の果てまでも追いかけるのが信条なので」
朽葉壱季:「…生徒会は?」
朽葉壱季:「真咲さんは、じゃないんですか?」
萌黄マサキ:「そうですね」
萌黄マサキ:「せっかくなら、みんなを巻き込もうかなって。勿論、朽葉先輩も」
朽葉壱季:「そっか」微笑む。
萌黄マサキ:「生徒会長からの強権です。パワハラです」
朽葉壱季:「ふふ、良いですね。僕も傲慢で欲張りなんです」
萌黄マサキ:「そんな風には見えませんけど。そうなんですか?」
朽葉壱季:「そうですよ。ついでに言うと、見栄っ張りです」
萌黄マサキ:「なんだ」
萌黄マサキ:「それじゃ、やっぱり私とおんなじですね」
朽葉壱季:「……そんなこと言って」
朽葉壱季:「僕にガッカリしても知らないですよ?」
萌黄マサキ:「え?」
萌黄マサキ:「ガッカリさせられちゃうんですか?」
朽葉壱季:「君の思う以上に、僕は普通の人間ですし…」
朽葉壱季:「かっこつけてるだけなんです」
萌黄マサキ:「なら大丈夫ですよ」
萌黄マサキ:「『特別』なら、『普通』だと手が届かないですけど。傲慢で、欲張りで、見栄っ張りで、」
萌黄マサキ:「かっこつけ、だなんて。そんなの」
萌黄マサキ:「人間、それが『普通』ですから」
朽葉壱季:「………そう」
萌黄マサキ:「だから、『普通』の人には、私はがっかりなんてしません」
朽葉壱季:「困りました。真咲さん」
萌黄マサキ:「えっ?こ、困らせちゃいました?」
朽葉壱季:「ええ。君に、そんなことを言われてしまっては」
朽葉壱季:「むしろ──君の理想の王子様になりたくなってしまいました」
萌黄マサキ:「!!」
朽葉壱季:すっと膝を折って、視線を合わせる。
萌黄マサキ:「????」
朽葉壱季:「真咲さんが驚くくらい、『特別』になって」
朽葉壱季:「絶対に、がっかりされたくない」
朽葉壱季:「……こんなことを言っても、いいですか?」
萌黄マサキ:「!!」
萌黄マサキ:「は」
萌黄マサキ:「……はい」 小さく頷く
朽葉壱季:「よかった」安堵したように微笑む。
萌黄マサキ:呆けたように君を見つめている
萌黄マサキ:(こ、こんなの)
萌黄マサキ:(『普通』じゃないよぅ)
朽葉壱季:「……みんなが君を慕う理由が、わかったな」
朽葉壱季:「ありがとう、真咲さん」


朽葉壱季:生徒会長/萌黄マサキ/誠意/親近感:〇/ロイス 
朽葉壱季:このロイスの感情を反転させます。 誠意:〇/親近感
GM:はい!了解です!


【ミドルフェイズ2-2:舞台裏】

GM:登場される方は侵蝕をどうぞ!
蘇芳瀬良:40+1d3
DoubleCross : (40+1D3) → 40+3[3] → 43

山吹綴:47+1d3
DoubleCross : (47+1D3) → 47+1[1] → 48

真弓未結:1d3+52
DoubleCross : (1D3+52) → 3[3]+52 → 55



真弓未結:千尋沢高校の敷地内には、温水の水泳施設が存在する。
真弓未結:季節は冬。それでもなお、暖かく水浴を行うことが出来る。
真弓未結:写真の撮影にも、季節外れとはならないだろう。
蘇芳瀬良:「防水のカメラも用意はしておきました。水中用レンズもあるので、必要ならお使いを」
真弓未結:「……用意がいいことで」準備運動をしている。
蘇芳瀬良:特注の競泳水着…身体が小さすぎるのに対し一部のバランスがおかしいので…を着て。
真弓未結:学校指定の水着に身を包んでいる。
蘇芳瀬良:「ここ、毎年のアルバムに絶対入ってるんですよ。入れないと、文句言われそうですから」
山吹綴:「……………」
真弓未結:野暮ったいデザイン。長身とそのボディではいささかきつめ。
蘇芳瀬良:ごと、と二人の前にカメラ他を置いて。
蘇芳瀬良:「……?山吹書記、何か問題有りましたか?」
山吹綴:長い髪を水泳キャップに入れて、紺色の水着に身を包んでいる。
山吹綴:「つづりはですね」
真弓未結:「困ったものですね……何か?」
真弓未結:「はい?」
山吹綴:「この体格ですから、競技系の体育は自主練メニューを貰ってるんです」
山吹綴:「……水泳の授業は、まだ捕まりバタ足までです」
山吹綴:泳げません。
蘇芳瀬良:「ああ、通常のメニューだと成長度合いや年齢の差が大きいですものね」こちらも準備運動を開始しつつ。
山吹綴:準備運動を真似してぐにーと足を伸ばしている
真弓未結:「成程。それで?泳ぎたいのですか?」伸びをしながら。
山吹綴:「蘇芳ちゃんと真弓ちゃんは、泳げますか?」
蘇芳瀬良:ぐ、と身体を伸ばす。デスクワーク型だが、体の柔らかさは維持している。空中機動で必須だから。
蘇芳瀬良:「一通りは泳げますよ。水練は、昔からやらされていましたから」
山吹綴:二人の水着の張力を働きに目を向けている。
真弓未結:「当然ですとも……綴さんは如何でしょう。泳ぎたいのであれば、こちらも手を尽くしますが」
蘇芳瀬良:「…?何かおかしいところでも…?」首を回して水着にほつれでもあるのかと改める。
山吹綴:「いえ、泳げるんですね。お願いします。おかしなところは有りません。」
真弓未結:「……何か?」胸元の“真弓”の弓の字が文字通り弓形になっている。
山吹綴:「お二人は」
山吹綴:「お胸がそんなに大きくて、お邪魔じゃないんでしょうか」
山吹綴:「泳ぐときの抵抗になると思うのですが」
真弓未結:「そう言われましても」
蘇芳瀬良:「……うーん。足元が見ずらいのと、服選びが面倒ですが…泳ぐときなら、意外に浮くので」
真弓未結:「抵抗があるなしで比較したことはありませんから」
山吹綴:「……あぁ、なるほど」
山吹綴:「取り外せませんからね」
真弓未結:「ご理解いただけて何よりです」
蘇芳瀬良:「ええ、まあ。では、どういう風にしていきましょうか…」
蘇芳瀬良:防水カメラのスリングが、胸元に掛かる。
山吹綴:「とりあえず、泳げるようになれば……手数が増えて、効率的だと思います。」
山吹綴:プールサイドにかがみ込んで、心臓の位置にバシャバシャと水をかけて慣らしている
真弓未結:「そのようで」ゆっくりと水槽へと入って。
真弓未結:「浅い階層がないのは不便でしょうが。来られますか?」
蘇芳瀬良:「わかりました。じゃあ、ゆっくりやっていきましょうか」此方は、入る前にプールの遠景と。
蘇芳瀬良:そうしている二人を、ぱしゃりと撮影しておいてから。
山吹綴:「はい」
山吹綴:プールのヘリを掴んだまま、足がつかずにぷかりと浮かぶ。
真弓未結:抱き上げて、手を掴む。
蘇芳瀬良:「撮影はお任せくださいな。交代もいつでも受けます」
真弓未結:「足だけ動かしましょうか。お顔は水に浸けられますか?」
山吹綴:手を引かれる姿勢で浮かぶ。
山吹綴:「はい、お風呂で練習しました」
山吹綴:言いつつ水面に浸かり、ブクブクと泡立てながら
山吹綴:膝から曲げた脚が、ばったんばったんと水面に波しぶきを上げる。
山吹綴:プールサイドにも掛かるような大仰な波しぶきを上げつつ、あまり前に進まない
山吹綴:「……ぷはっ。いかがですか」
真弓未結:「もう少し、浅いところを蹴りましょうか」
真弓未結:「深みに嵌ってしまっては、脚もなかなか抜け出せませんから」
真弓未結:「深くならぬうちに、離れてしまうのが賢明です」
真弓未結:「そうすれば、溺れず進めますとも」
山吹綴:「ふむふむ」
山吹綴:後半はぶくぶくと水に消えつつ、改めて顔をつける
山吹綴:バチャ。バチャバチャバチャ
真弓未結:手はもう軽く押さえているだけ。
山吹綴:先程勢いよく振り上げた脚が、強さを調整するように水面をかき分ける
真弓未結:もう片手で膝を押さえて、曲がらぬように抑え込んでいる。
山吹綴:ぷかりと浮かんだ身体が少しずつ前進を始める
山吹綴:最初は徐々に。息継ぎを挟んで、力加減を覚えて。手の引かれる方に進む。
山吹綴:「……ぷはっ」
山吹綴:「どうでしょう」
真弓未結:「まあ、よくやっているんじゃないですか?」
蘇芳瀬良:その二人の様子を、他の泳いでいる生徒たちと同じように…いや、少しだけ、詳しく。そのカメラに撮っていく。
山吹綴:「おぉ………」
山吹綴:「ありがとうございます。つづりは泳げるようになったんですね」
真弓未結:「それは今後の努力次第かと」
真弓未結:「ゆめ、努力を怠りませんよう」
山吹綴:「はいっ」
山吹綴:「ありがとうございます。真弓ちゃん」
真弓未結:「まあ、少なくとも、補助板を使って泳ぐ分には支障はないでしょうから」
真弓未結:「交代で撮れるでしょうね」梯子で水から上がる。
山吹綴:「そうしますっ」
蘇芳瀬良:「あら。もうよろしいのですか?」
山吹綴:「蘇芳ちゃん、蘇芳ちゃん。つづりも泳げるようになりました。カメラ使います」
真弓未結:水に濡れる肢体を拭う。
蘇芳瀬良:「ふふ。じゃあ、操作の仕方を説明しますね」
山吹綴:プールサイドに捕まって二人を見上げる。顔が見えない。
真弓未結:「早く撮影を終えねばなりませんから」
蘇芳瀬良:タオルを真弓さんに渡しながら。
蘇芳瀬良:「あら…ああやって、丁寧に教えている真弓さん、とっても素敵だったのに」
真弓未結:「ここでの撮影余地はもう無いと」布を受け取り。
蘇芳瀬良:「少し、残念ですね」
真弓未結:「そう判断してもらいませんとね?」
蘇芳瀬良:「ふふ。それもそうですね。何度も来るのは困ります」
真弓未結:(朽葉壱季が来ることになるのは、本意ではありませんから)
山吹綴:パシャリ
蘇芳瀬良:「あら」
山吹綴:操作の説明を聞きながら、和やかに会話する二人を撮影する
山吹綴:「撮れましたね」
蘇芳瀬良:「撮られてしまいました」くす、と笑いながら。
蘇芳瀬良:「もう、使い方は大丈夫みたいですね」
真弓未結:「そのようで」手拭いを掛けたまま、くつくつと笑う。
山吹綴:「はい」
山吹綴:カシャリ。笑っている二人を見て、もう一枚
真弓未結:「覚えの目出度いようで何よりです。我らが会長にも見習っていただきたいものです」
真弓未結:写真を取る頃には、また鉄面皮に戻っている。
真弓未結:「おっと。油断も隙もありませんね」
蘇芳瀬良:「あら、それは綴さんが優秀なんだ、といってあげないと」
山吹綴:「高校生は、写真を撮られるのが好きと聞きましたから」
蘇芳瀬良:「こんな風に、油断も隙もないですしね」
山吹綴:「笑顔なら撮っておこうかと。」
真弓未結:「今の写真機には、自動焦点機能があるのでしたか」
蘇芳瀬良:「ええ、きちんとオートフォーカスが効いてます」
山吹綴:「真弓ちゃんは、あまりカメラ使わないんですか?」
真弓未結:「ええ。写真を撮るのは、そういう役回りの者ですから」
山吹綴:「なるほどー」
山吹綴:「あ、じゃあ、知ってますか?スマートフォンにもカメラ機能があるんです」
山吹綴:「泳ぎを教えてくれたお礼に、後で使い方を教えますよ」
真弓未結:「いや存じておりますし、使い方も知悉しておりますが」にべもなく。
山吹綴:「……………む」
真弓未結:「私を昭和の人間とでも見做していらっしゃいませんか、それ」
山吹綴:眉根を寄せて、口を水の中でブクブクと。
真弓未結:「些か発話に問題はありますが、普通の高校生ですよ、私も」
蘇芳瀬良:そのやり取りに口元を手で抑えて見ている。笑いを我慢しています。
蘇芳瀬良:「折角のご厚意なのに。真弓さんはひどいひとですね、綴さん?」
山吹綴:「昭和生まれってお爺ちゃんとかじゃないですか…」
真弓未結:「あら、まるで望み通りかのように受けるのが望ましいと?」
山吹綴:「大丈夫です蘇芳ちゃん。つづりはめげません。」
蘇芳瀬良:「あら。その意気ですよ、綴さん」くすくす笑いながら。
山吹綴:「じゃああの、次に真弓ちゃんに困ったことがあったら教えることにします」
真弓未結:「あら。それは期待しておりますよ、綴さん」
山吹綴:「はいっ」
山吹綴:「勉強とか、困ってたら聞いてくださいね!」


真弓未結:綴さんにロイスを取りましょう
蘇芳瀬良:わたしも綴さんに。
山吹綴:嬉しみ。
蘇芳瀬良:書記/山吹綴/〇好意/庇護 で。可愛らしいですよね。
真弓未結:-書紀/山吹綴/庇護:○/不安/ロイス
山吹綴:「副会長 真弓未結 ○P有意/N観察」で取得して以上。
山吹綴:苦手なことがあったら助けよう。じーっ。


【ミドルフェイズ2:蘇芳瀬良】

GM:登場浸食をお願いします
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+1(1d3->1)した(侵蝕率:43->44)
朽葉壱季:1d3+51
DoubleCross : (1D3+51) → 2[2]+51 → 53



GM:裏山。
GM:千尋沢高校を見守るように聳える裏山がある
GM:山の空気は乾燥し、少し肌寒い
GM:山の中央には、大きな大樹がその存在を主張するかのようにそびえ立っている。
GM:大樹は、学生たちにこう呼ばれている。
GM:伝説の樹、と。
GM:山中に葉、2人の人物の姿がある。
GM:2人は、どんな話をしているのだろうか?
朽葉壱季:パシャ、と。その伝説の樹を撮影する。真冬とあって、樹は枯れきっているが。
朽葉壱季:「……瀬良さんは、知ってます?」
朽葉壱季:「この樹の伝説」
蘇芳瀬良:「……うーん。実は、あまり。裏山の管理とか、そう言う方面には手を出してますから知ってますけれど…」
蘇芳瀬良:さら、とわずかに傾げた頭に随って、銀糸が揺れる。
朽葉壱季:「おや、聞いたことないですか」
蘇芳瀬良:「はい。なので、教えて頂けませんか、朽葉先輩?」
朽葉壱季:「ええ」乾いた樹に振れる。「卒業式の日、この樹の下で告白すると」
朽葉壱季:「必ず結ばれる──だそうですよ」
蘇芳瀬良:「ふふ」口元を手で上品に隠して。
蘇芳瀬良:「なんというか、また。どこかで聞いたみたいな伝説ですね」
朽葉壱季:「ふふ」笑い返す。「そうですね…、何か、流行った映画を真似したのかな」
蘇芳瀬良:「随分、ひとが来ることが多いとは思っていましたけれど。なるほど」
蘇芳瀬良:そっと幹に手を触れる。
朽葉壱季:その姿を見る。小柄な彼女の背は、自分の胸元くらいまでしかない。
朽葉壱季:「…僕自身は、この場所に来たのは初めてです」
蘇芳瀬良:「あら…先輩なら、お呼ばれしたことがあったのかと」振り向いて。
朽葉壱季:「そんな…」苦笑。「あいにく僕は、女性と付き合うつもりはありませんので」
蘇芳瀬良:「……いけませんね、勝手な想像をしてしまいます」
朽葉壱季:「そんな先輩に見えましたか?」
蘇芳瀬良:「あら…残念がる人が多そうですね。特に、マサキさんなんかは」
蘇芳瀬良:「いいえ?ただ、わたしが勝手に」
蘇芳瀬良:「噂と、かつてのあなたの姿から。そうなんじゃないのかな、って。夢見がちに想像しただけですよ?」
朽葉壱季:「…かつて…?」
蘇芳瀬良:「あらひどい」
蘇芳瀬良:「人の人生設計を、あんなにひっくり返しておいて」
朽葉壱季:(女性だということを、知っているのか…)と、少しどきりとして。
朽葉壱季:(ああ)
蘇芳瀬良:「ふふ」
朽葉壱季:「……“蝋翼”」
朽葉壱季:「もしくは、セレスティ・イーグレット」
蘇芳瀬良:その言葉には、ただくすりと微笑むだけだ。
朽葉壱季:「僕は………。ううん、いや」
朽葉壱季:「君に“ガラテイア”として聞きたいことがあるのですが、この場所ではまずいかな」
朽葉壱季:「誰かに聞かれるといけない」
蘇芳瀬良:「あら…では、少し。場所を変えましょうか」
蘇芳瀬良:そ、と手を伸ばす。
朽葉壱季:「え…?」
蘇芳瀬良:「先にわたしをなんて呼びました?……ふふ。それとも、もう2年も前の事ですから」
蘇芳瀬良:「忘れられてしまいましたか?」
朽葉壱季:「あ、まさか……」
朽葉壱季:探るように小さな少女を見返す。
蘇芳瀬良:「平気ですよ。ここからなら、視線は通りませんし…見られるような機動はしません」
朽葉壱季:「ふふ。…君の実力は、2年前から知ってるもの」
蘇芳瀬良:「忘れられてなかったみたいで、光栄です」
朽葉壱季:少女に身を預けるように、彼女の手を握る。
蘇芳瀬良:「では、“ガラテイア”。水の妖精たるあなたを、少しの間。空へとお招き致しましょう」
蘇芳瀬良:コンボ:Call_sys.Ikaros-β コーリングシステム起動。
朽葉壱季:「……“蝋翼”。ええ。連れていって」
蘇芳瀬良:≪闇夜の烏≫。
蘇芳瀬良:彼女の影から、滲むように。
蘇芳瀬良:その機械で編まれた翼が、彼女の腰から背へとつながる。
蘇芳瀬良:首筋の包帯を解き。
蘇芳瀬良:首輪のような金色のコネクターが、その翼を稼働させる。
朽葉壱季:「………」ああ。そうだ。
朽葉壱季:2年前の彼女の姿を、まざまざと思いだす。
朽葉壱季:それはかつて、この手で折った翼だ。
蘇芳瀬良:「お捉まりを。……ああ、抱き付いても。瀬良は、構いませんので」
朽葉壱季:「…うん」手を伸ばす。
朽葉壱季:もう壊すことのないようにと、恭しく。彼女を傷つけることのないように、そっと。
蘇芳瀬良:「壊れ物ではありませんよ」苦笑して。
朽葉壱季:「だって……君は小柄で、華奢だから」困ったように。
蘇芳瀬良:「これはこう造られたからです。実際のわたしは、」
蘇芳瀬良:「結構したたかで、嫌な性格をしていて、」
蘇芳瀬良:一歩踏み込んで。彼の腰を抱える。
朽葉壱季:「…っあ」
蘇芳瀬良:「こうやって。好ましい方となら、卑しくもこんなことをしてもいいな、なんて考えているのですよ?」
蘇芳瀬良:ィン、と高周波が一瞬周囲の埃や空気を弾き飛ばす。
朽葉壱季:「瀬良さ……っ」小さく零した呼びかけは、はたして彼女に届いたのか。
蘇芳瀬良:現行の航空機全てが採用していない、非現実的な推進システムが稼働する。
蘇芳瀬良:Gを感じない、宙空に浮いてでもいるかのような。
朽葉壱季:まるで天空を自由に歩んでいるような。
蘇芳瀬良:「では。少し——王子様を、攫ってしまいます」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:その笑顔に、目を奪われる。
蘇芳瀬良:ふわりと、自由に。人の描いた夢物語がそのごとく。
蘇芳瀬良:あなたは、その浮遊感を存分に感じることができる。
蘇芳瀬良:地面の感触も、其処に惹きつける重力も。全てを忘れて。
朽葉壱季:「……すごいな」
蘇芳瀬良:物語のイカロスが、存分に味わったであろうその自由を。
蘇芳瀬良:「どうですか?御不快な点はあったりするでしょうか」
朽葉壱季:「いいえ、大変、快適です…。…まるで、人でなくなったみたいな気分です」
蘇芳瀬良:「ふふ。楽しんでいただけているなら、幸いです」
朽葉壱季:「この世界ではない場所にいるような心地…」瞬き。
朽葉壱季:「……瀬良さんは、こんな心地を味わっていたんですね。…あの」
朽葉壱季:「さっき、聞きたかったことなんですけど」
蘇芳瀬良:空の広さを、実感として感じられる。どこまでも広がるような感覚は、地面の上から想像するようなものとはまた違うだろう。
蘇芳瀬良:「ええ、なんなりとどうぞ。わたしは、貴方に閉ざす口を持ちません」
朽葉壱季:「君も、先ほど仰っていたでしょう。『そういう風に造られた』と」
蘇芳瀬良:「ええ。その通りです」
朽葉壱季:「君の肉体は…」困ったように。「…人為的に操作されているんですか…?」
蘇芳瀬良:「……ふむ、これはセクハラです、と言えば勝訴できるかもしれないですね?」冗談めかして笑う。
蘇芳瀬良:「確かに、二年前はこんなに膨らんでなかったですもの。言いたいことは分かります」
朽葉壱季:「い、いやっ」頬が染まる。
朽葉壱季:「あ、あの……」何せ彼女とは密着しているので。「そ、そういうわけではなく!し、身長とか!」
蘇芳瀬良:「ふふ。ごめんなさい、つい」
蘇芳瀬良:「確かに、わたしはこの空中機動システムを始めとする兵装複合のテスターとして作成されました』
朽葉壱季:「……」
蘇芳瀬良:「ですから、空中機動の為に方位感覚や、視力。体脂肪などの割合など、そのようなものは最低限クリアするようにされています」
蘇芳瀬良:「………でもね、朽葉さん」
蘇芳瀬良:「わたしは、セラは」
朽葉壱季:「…何で、しょう……」
蘇芳瀬良:それは、二年前に出会った時の呼び方。
蘇芳瀬良:「こんな風になる前に、墜ちてしまうはずだったのよ?」
朽葉壱季:「………セラ」かつて物のように扱われて、運命に翻弄された彼女の姿が。
朽葉壱季:どうしても自分と重なってしまって、だから手を伸ばさずにはいられなくて。
蘇芳瀬良:「ふふ」眩しいものを見るように。
蘇芳瀬良:砂漠で、乾ききった人が、水場を思い返すように微笑む。
朽葉壱季:「………僕は……君の信頼を得ていい人間じゃ、ないよ…」ぎこちなく、そう言って。
朽葉壱季:だって、ずっと嘘をついている。
蘇芳瀬良:「知りません」
蘇芳瀬良:「あなたが何を隠しているかも」
朽葉壱季:「……」
蘇芳瀬良:「あなたがどんなに苦しんでいるのかも」
蘇芳瀬良:「その上で、勝手に」
蘇芳瀬良:「セラは、瀬良は。勝手に貴方を信じて、敬っているだけ」
蘇芳瀬良:「だから――」
蘇芳瀬良:「良いのですよ?この信愛を、このわたしを。あなたは好きに使っていい」
朽葉壱季:「……」彼女の瞳を見返す。
蘇芳瀬良:「あなたが望むがままに。あなたの心の奥底で、望むがように」
蘇芳瀬良:見返している。どこまでも透明な、澄んだ赤色。
朽葉壱季:「それが」
朽葉壱季:「君の全てだというの?」声が震える。
蘇芳瀬良:「ひどいですね。まさか、そんなわけはありません」
蘇芳瀬良:「でも」
蘇芳瀬良:「そうしたって構わないくらいに、あなたにそうしたいって思っているの」
朽葉壱季:「……僕は」私は。
蘇芳瀬良:くるりと翼を返す。天地が逆転するようにして、それでも一切、浮遊と自由感は変わらない。
朽葉壱季:「君の思うような、立派な戦士じゃないんだ」
蘇芳瀬良:「ええ。そうなのでしょうね」
蘇芳瀬良:「確かに、わたしが勝手に頭の中で思い描いたそれとは、幾つも違っています」
蘇芳瀬良:でも、と。
朽葉壱季:「うん」青い瞳が、少女に縋るように揺らぐ。
蘇芳瀬良:にこりと、何時もの含むようなものがない、地の上では浮かべられない、純粋な微笑みで。
朽葉壱季:その言葉の続きを期待している。
蘇芳瀬良:「そんな風に、がんばって必死になってるあなたは。想像のだれかさんなんかより、ずっと素敵」
蘇芳瀬良:「さあ。わたしのことをお話しましたよ、朽葉先輩?」いたずらげに微笑む。
蘇芳瀬良:「ふふ」
朽葉壱季:「……そうだね」
朽葉壱季:「ねえセラ」
蘇芳瀬良:「なんですか、朽葉さん?」
朽葉壱季:「僕はずっと、みんなに認められたくて」
朽葉壱季:「それで……、誰の代替品でもない、誰かの特別になりたくて」
朽葉壱季:「その人の心に、僕を置いてほしくて」
朽葉壱季:「そんな風に、傲慢に生きてきたんです」
蘇芳瀬良:「はい」静かに見つめている。
朽葉壱季:「僕のことを、僕より好きになって」
朽葉壱季:「そんな傲慢を、君は許してくれる?」
蘇芳瀬良:「ええ、貴方がそうして欲しいなら…といつもなら言いますが」
蘇芳瀬良:「ふふ。わたしは、ずっと前からそうしています。その自信がありますよ?」
朽葉壱季:「じゃあそれを」
蘇芳瀬良:「わたしは、あなたのことを。貴方自身より、ずうっと好きでいてあげます」
朽葉壱季:「僕に刻み付けて」
朽葉壱季:両手を伸ばし、彼女を抱きすくめる。
蘇芳瀬良:「わがままなひと」腕を広げて受け入れる。
蘇芳瀬良:「……そんなところも、すきですよ」耳元で、そう囁いた。
朽葉壱季:誰もいない空の上、柔らかな髪に顔を埋めて、ただ、その体温を感じた。
蘇芳瀬良:そうやって、自分と違うその銀色を撫ぜて。
蘇芳瀬良:囁いた耳を、ぐ、と。
蘇芳瀬良:痛まないように。でも、痕になるくらいに。力を込めて。
蘇芳瀬良:甘く刻むようにひと噛みを。
朽葉壱季:「っん…!」びくんと肩が震える。
蘇芳瀬良:「……ほら。これでいいですか?それとも…足りないなら」
蘇芳瀬良:「また、何度だって。してあげます」
朽葉壱季:「っせ、セラ…」顔が赤く染まる。
蘇芳瀬良:くす、とその可愛らしい声に笑って。
蘇芳瀬良:「なんですか、朽葉さん?」
朽葉壱季:彼女はもう、逃がしてはくれない。
朽葉壱季:「…………」赤い顔で、ぱくぱくと口を開閉。
朽葉壱季:「………う」
朽葉壱季:「な、なんでも、ない………」
朽葉壱季:甘い痛みに酔って、心地よさが胸を支配して。
朽葉壱季:甘えるように、また彼女の肩口に顔を埋めた。


GM:それでは、裏山の判定を行います
朽葉壱季:ハーイ
蘇芳瀬良:はい。
萌黄マサキ:裏山は、《回避》で達成値9を出せば成功です。成功すると《運転》が+2されます
朽葉壱季:会長だ
GM:裏山は、《回避》で達成値9を出せば成功です。成功すると《運転》が+2されます
蘇芳瀬良:なるほど。
朽葉壱季:3dx+1>=9 エイッ
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 8[4,5,8]+1 → 9 → 成功

朽葉壱季:アッ!やりました!
蘇芳瀬良:素で振りましょう。
蘇芳瀬良:1dx=>9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 2[2] → 2 → 失敗

蘇芳瀬良:ふふ。スカイキッドは知識機械工学で運転するんですもん(つよがり
GM:では、朽葉くんは、《運転》が+2されます
GM:ヤッタネ!
朽葉壱季:たまには瀬良さんをリードだぜ!
GM:また、ロイス感情の変更が可能です
蘇芳瀬良:ああ、そうですね…二個目のロイス取りたいけれど。これは敬愛の範疇だし…
蘇芳瀬良:そうだな。Sロイス指定はいいですか?
GM:Sロ!
朽葉壱季:ウグゥ
GM:どうぞどうぞ。じゃんじゃんとってください
蘇芳瀬良:だって。自分自身より好きでいてほしいのでしょう?
朽葉壱季:ウッ
蘇芳瀬良:朽葉壱季 〇敬愛/執着 WHこちらをSロイスに指定。
蘇芳瀬良:以上です。
朽葉壱季:保護対象/蘇芳瀬良/幸福感:〇/隔意/ロイス こちらのP感情を変更、反転します。
GM:了解です。


【ミドルフェイズ2-3:舞台裏】

真弓未結:1d3+55
DoubleCross : (1D3+55) → 1[1]+55 → 56

山吹綴:48+1d3
DoubleCross : (48+1D3) → 48+3[3] → 51



:【千尋沢高校 裏山 資材倉庫】
:撮影の準備として、機材を探している最中のことだ。
:ガチャリ、と。音がした。
萌黄マサキ:「えっ?今の音は?あれ?」
真弓未結:「……おや」
真弓未結:カツカツと、扉の前まで歩いて。
山吹綴:「?」
真弓未結:「開きませんね」
山吹綴:「え」
山吹綴:「大変じゃないですか」
萌黄マサキ:「えぇ~っ!?」
萌黄マサキ:「と、閉じ込められちゃったってことですか!?」
真弓未結:「どうやら用心な誰かが、不用意なことをしてくれたようで」
萌黄マサキ:「ど、どうしよう、どうしましょう……このままだと私たち……」
山吹綴:「あ、でも、つづり、鍵なら作れますよ」
山吹綴:首から下げた家の鍵を取り出す。
萌黄マサキ:「!!」
萌黄マサキ:「さ、さすが山吹ちゃん!天才少女!頼りになります!」
真弓未結:「あの」
萌黄マサキ:「それじゃ、早速やっちゃってください!GOGO!」
真弓未結:「どうお作りになるお積りで?」
山吹綴:「はい?」
萌黄マサキ:「えっ?どうって、こう、山吹ちゃんの能力でちょちょい~って」
真弓未結:扉の方を指し示す。
山吹綴:「ええと。いつもなら、鍵穴を見て、その構造に合うように……」
山吹綴:扉を見る。
山吹綴:「鍵穴……」
真弓未結:内側に鍵など無い。外から南京錠がかかっている。
山吹綴:「…………………」
萌黄マサキ:「…………」
真弓未結:「はあ」嘆息して。携帯電話を取り出す。
山吹綴:取り出した鍵を、制服の胸元に戻す。
山吹綴:「ど、どうしましょう……」
萌黄マサキ:「あっ!さ、流石真弓さん!」
真弓未結:蘇芳瀬良を呼び出そうとして。
真弓未結:「ああ、圏外ですね?」さらりと嘘を吐く。
萌黄マサキ:「えぇー?!」
山吹綴:「万事休すです……」
萌黄マサキ:「どどどどうしよう。どうしましょう。うう……朽葉せんぱーい!」
真弓未結:「まあ、いざとなれば」
真弓未結:「この程度の扉であれば、破れますが。どうしますか?」
真弓未結:「撃ち崩してもよいのであれば、ですが」
山吹綴:「………ええと。余り大きなものだと、つづりは治すのが難しくって」
山吹綴:「壊しちゃうと、蘇芳ちゃんが怒る…かも」
萌黄マサキ:「ヒィッ!!……こ、壊すのは無し!無しです!」
真弓未結:どこからか取り出した銃器をガチャリと鳴らして。
真弓未結:「あら。かしこまりました」
真弓未結:す、とまた何処かへしまい込む。
山吹綴:「そ、そうだ。蘇芳ちゃんならつづり達がここにいるって知ってるでしょうし、時間が立てば探しにこない……かな?」
真弓未結:「まあ、そうですね。しばらくすれば、お出ましでしょうが」
真弓未結:「しばらくは無理でしょうね」くつくつと笑う。
萌黄マサキ:「ま、真弓さん?なんだか、楽しんでません?」
真弓未結:「ええ。楽しんでおりますよ?」
真弓未結:「そうでもなければ、このような労苦を引き受けませんから」
萌黄マサキ:「ま、真弓さんが楽しいなら、それはそれで全然嬉しいんですけど」
真弓未結:「閉じ込められる経験というのも、そうそう出来るものでもないでしょう?」
山吹綴:「そうですね。ずっとだと困りますけど……」
萌黄マサキ:「……そ、ソウデスネ」 目が泳ぐ
真弓未結:「それも、いずれ助けが来ると分かっているものなら」
真弓未結:「それはただの道楽というもので……おや」
真弓未結:「会長?いかがなされましたか?」
山吹綴:「萌黄ちゃん、大丈夫ですか?暗い所とか怖くない?」
萌黄マサキ:ビクッと身体が跳ねる。
萌黄マサキ:「こここ、怖くない。怖くないよ、山吹ちゃん。ありがとうございます」
萌黄マサキ:「閉じ込められる経験なんて、そんなめったにある訳ないですよ!朽葉先輩とロッカーん閉じ込められたことなんて、そんなわけありませんし!」
萌黄マサキ:※隠し事が壊滅的にヘタな女。
真弓未結:「……まあ」
真弓未結:「随分とお楽しみのようで?」
萌黄マサキ:「たたた、楽しんで……?……はい……」
萌黄マサキ:暗闇の中、大慌てのシルエットがわたわたしている
山吹綴:「萌黄ちゃん、朽葉くんに迷惑かけちゃ駄目ですよ?」
山吹綴:「というかどうしてロッカーに?」
真弓未結:「いえ。迷惑を掛けるくらいで喜びますよ」
山吹綴:「そうなんですか?」
萌黄マサキ:「そうなんですか?」
真弓未結:「必要とされたがっていますからね。適度に相手をしてあげてくださいな」
真弓未結:「但し」
真弓未結:「のめり込み過ぎませんよう」
萌黄マサキ:「……真弓さんは」
萌黄マサキ:「朽葉先輩のこと、良く知っているんですね」
真弓未結:「ロクな目を見ませんよ?……はい?」
山吹綴:「お友達なんでしょうか。同じ学年ですし」
真弓未結:「まあ、ええ。家が近いものですから」
真弓未結:「お友達、という形ではありませんけどね」
萌黄マサキ:積まれた木材の上に座り
萌黄マサキ:「どういうお関係なんでしょうか?」
真弓未結:「ああ、もしや」
真弓未結:「色気のある関係を期待されていますか?」
真弓未結:「それは断じてありませんから、ご安心を」
萌黄マサキ:「いろっ、色気……!」
山吹綴:「色気?」
真弓未結:「綴さんには早かったですかね?」
山吹綴:「むむむ」
山吹綴:「萌黄ちゃんはわかります?」
萌黄マサキ:「こ、こっちに!?……え、えぇ、まぁ、ひとなみ程度には……」しどろもどろ
萌黄マサキ:(生徒会室の本棚に隠されてる秘蔵本で見たことある、だなんて言えないよぉ~)
山吹綴:「むむむむ……」
山吹綴:「まぁ、いいです。後で本で調べます」
山吹綴:「朽葉くんが役に立ちたいっていうなら、聞いてあげてもいいですしね」
山吹綴:暗闇の中でツンと唇を尖らせている。
真弓未結:「それは、良い心がけかと」
真弓未結:「こちらの手間も省けます」
山吹綴:「朽葉くんは人を助ける王子様になるらしいので」
山吹綴:「お手伝いをしてあげませんとね」
萌黄マサキ:「……」思わず、山吹ちゃんの頭を撫でる
萌黄マサキ:「山吹ちゃんは、偉い子だなぁ。かわいい」
山吹綴:「むきゅ」
山吹綴:むーと思いながらその手を受け入れる。先輩で寛大なので。
山吹綴:「そうです。つづりは偉いのです。これからもっと偉くなります」
山吹綴:「きっと、王子様より偉くなるんですから」
真弓未結:「お二人がご満足になったら、教えて下さいね」その様子を見て、ではなく。
真弓未結:小さな窓から、遠く空に浮かぶ2人を見て。


山吹綴:ロイスは二人共取ってるので変更なしです
GM:こちらも、ロイス取得等可能です
真弓未結:取得済!


【ミドルフェイズ2:真弓未結】

GM:登場浸食をお願いします
朽葉壱季:1d3+53
DoubleCross : (1D3+53) → 1[1]+53 → 54

真弓未結:侵蝕率+2(1d3->2) (侵蝕率:56->58)
GM:ここの判定は
GM:《芸術》で達成値9を出せば成功です。成功すると《RC》に+2
朽葉壱季:《芸術:ダンス》があります!
GM:さすが!
朽葉壱季:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[1,4,6,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

真弓未結:6dx>=9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[3,4,5,6,9,10]+3[3] → 13 → 成功

朽葉壱季:めっちゃ成功した!
GM:めっちゃダンス得意!
GM:真弓さんも成功!
朽葉壱季:真弓さんもめっちゃ成功した
真弓未結:これこっちも踊ったことになっちゃわんか
朽葉壱季:うん
GM:踊っちゃえ踊っちゃえ
GM:では、2人はRCに+2です


GM:千尋沢高校。薔薇園。
GM:香しい香気に満ちたそこは、生徒会の管理する薔薇の園だ。
GM:一年を通して一定の気候、温度、湿度に保たれている。
GM:薔薇のゲートを抜けると、そこには、1人の少女の姿があった。
朽葉壱季:「……あ」一眼レフを下げたまま、その光景に気付く。
真弓未結:穏やかな表情で、じょうろで水を遣っている。
朽葉壱季:「………」一人きりの表情は、初めて見た。
朽葉壱季:まるで別人みたいだ。
朽葉壱季:カメラを構えて、シャッターを押す。
真弓未結:その音に、ふと振り向く。
真弓未結:「……いいご趣味ですね。隠し撮りですか?」
朽葉壱季:「ええ、いい写真が撮れました。すごく絵になります」
真弓未結:緩まっていた表情は釣り上がり、いつもの冷ややかな顔に。
朽葉壱季:「見ます?」かすかに首を傾げて、カメラを掲げる。
真弓未結:「結構です。意に沿わぬ自分の様子など、面白くありませんから」
真弓未結:「そうでしょう?」
朽葉壱季:「相変わらず、僕に嫌味を言うのが上手ですね」
真弓未結:「言いたくもなりますとも」
真弓未結:「随分と、生徒会のお歴々とお仲がよろしいようで」
朽葉壱季:「……え」頬に朱が差す。
朽葉壱季:「な、何を突然」
真弓未結:手は止めずに、水をやっている。
真弓未結:「突然ではないでしょう。私の役割をお忘れですか?」
真弓未結:「朽葉壱季お嬢様の監視役ですよ」
朽葉壱季:「………」困ったように、カメラを下げて。
朽葉壱季:「ねえ、真弓さん」
真弓未結:「何でしょう?」
朽葉壱季:「生徒会の方々は、僕が特別な王子様でなくても良いと、言ってくれました」
朽葉壱季:「あなたも、そう思っているんですか?」
真弓未結:「……」
真弓未結:「そもそも、私は」
真弓未結:「“王子様をやっていること”が、奇異に映っていますよ」
朽葉壱季:「そっか」自嘲するように少し笑う。
朽葉壱季:「まあ…バカみたいですよね」
真弓未結:「別に、その振る舞い自体を、咎めだてはしませんけれど」
朽葉壱季:「そうですか? 女のくせに、男のふりして…、かっこつけて、なんて」
真弓未結:「それで、うちの姉妹を誑かすのであれば、話は変わります」
朽葉壱季:「……え?」
真弓未結:「ありもしない王子という魔法を、振りかざすのはやめにしてはどうです?」
真弓未結:「それは、彼女らにも残酷でしょうに」
朽葉壱季:「姉妹……。生徒会の皆さんですか?」
真弓未結:「ええ。姿を変える悪い魔女に騙された、私の可愛い姉妹です」
朽葉壱季:「…誑かすなんて、つもりは」
朽葉壱季:「ただ、皆さんと…仲良くなれて、嬉しくて…」
真弓未結:「朽葉様の考えは知りませんが、少なくとも、あの子達は」
真弓未結:「貴方に並ならぬ気持ちを抱いていますよ」
真弓未結:「それも、全く」
真弓未結:「存じ上げないと。そう嘯かれますか?」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「………いいえ」視線を落す。美しい薔薇の花が咲き誇っている。
朽葉壱季:「皆、“僕”に好意を抱いてくれている」
朽葉壱季:「萌黄さんも、山吹さんも、蘇芳さんも。……気付いてます」
朽葉壱季:「ううん」頭を振る。「違う。皆に、“僕”を好きになってほしかったから」
朽葉壱季:「それに甘えてるんです」
真弓未結:「……」
真弓未結:「……そういうところが、不快なんですよ」
朽葉壱季:「そうでしょうね」困ったように笑みを浮かべる。
朽葉壱季:「この魔法は、心地よくて」
真弓未結:「……いずれ解けるとしても?」
朽葉壱季:「……いずれ解けると分かっているんだから、今は身を委ねてもいいでしょう」
朽葉壱季:「真弓さんには嫌われるでしょうけど」
真弓未結:「ええ。私は現実主義者ですから」
朽葉壱季:「現実主義者の真弓さんとしては、僕はどうしたらいいと思います?」
真弓未結:「魔法がかかっているうちに」
真弓未結:「魔法が解けた後のことを、お考えにならないので?」
朽葉壱季:「………」
真弓未結:「あの舞踏会は楽しかったと、ただ灰を被りながら悲嘆に暮れる未来がお好きですか?」
朽葉壱季:「………未来に希望が生まれると?」
真弓未結:「今の幻想に浸る余裕がお有りなら」
真弓未結:「少しでも、未来を変えられるようにあがいてはどうです?」
朽葉壱季:「余裕なんか…!」声を荒げる。
朽葉壱季:「未来が変えられるなら、とっくにやっています…」
真弓未結:「無ければ、作ればいいでしょう」嘆息して。
朽葉壱季:「何を作るというんですか…」
真弓未結:「余裕を。……味方を」
真弓未結:「申し上げておきますが、私は――ああ、秘密にしてくださいね」
朽葉壱季:「………」
真弓未結:「咲良京一郎と、朽葉壱季の婚姻を、色よく思ってはおりませんから」
朽葉壱季:「──え」
朽葉壱季:「…真弓さ………」
真弓未結:「二度は申しませんよ」自分の唇に指を当てる。
朽葉壱季:「………」迷子の子供のような困り切った瞳で、目の前の少女を見る。
真弓未結:「本当に、朽葉様は」
真弓未結:「生徒会役員の“全て”に甘えましたか?」
真弓未結:「それが出来ていないから、私は」
真弓未結:「不快だと言っているんです」
朽葉壱季:「…え、あ」ぱちぱちと、瞬き。
朽葉壱季:「君に、甘えても……いいの」
朽葉壱季:「悪い魔女に誑かされてしまっても、しらないよ」
真弓未結:「誰かが、そうしてはならぬと仰いましたか?」
朽葉壱季:「…ううん」
朽葉壱季:「誰も、言ってない」
朽葉壱季:「だから、僕は言うよ」
朽葉壱季:「真弓さん」両手を伸ばす。
朽葉壱季:「私を助けて」
真弓未結:「喜んで、我が主よ――そして」両手を掴む。
真弓未結:「そして、未来に、そうならぬことを、望みましょうとも」
真弓未結:「怖気がしますから」悪戯げに笑う。
朽葉壱季:「ふふ」こちらも笑う。「悪い魔女は、一度相手の手を掴んだら」
朽葉壱季:「もう絶対離さないんです」
真弓未結:「まあ、悪い人」
朽葉壱季:「嬉しいでしょ?」
朽葉壱季:悪戯っぽく笑って返して。
真弓未結:「調子に乗りませんよう」
朽葉壱季:「いいえ、乗ります。だって、君がこんなに優しくしてくれたのは初めてなんです」
真弓未結:「心外ですね。今までも、そうしていたつもりですが?」
真弓未結:す、と繋いだままの手を引く。
真弓未結:脚を引いて半身に構える。
朽葉壱季:「毎日、車の中で嫌味を言ってきたくせに…」
朽葉壱季:その構えに応えるように、微笑んで。
朽葉壱季:一息をついた後、滑り出すようにステップを。
真弓未結:「そうでもしないと、不愉快でしたから」合わせるように踏み変える。
真弓未結:「踊らされる側ではないと、見せて下さるのでしょう?」ふ、と脱力して。
朽葉壱季:「なに、僕がいじらしくて?」綺麗な弧線を描いて、緩やかにターン。
真弓未結:「ええ、涙ぐましくて」その身を委ね、くるりと回る。
朽葉壱季:「……操り糸が切れることを、一番に望んでいたのは」
朽葉壱季:「誰だったんでしょうか?」きっと、彼女と同じ音楽を聴いている。
真弓未結:「さて、答えを言ってしまっては」
朽葉壱季:回る彼女を優しく引いて、胸の中で受け止める。
真弓未結:「つまらないでしょう。ご本でも読んで、お調べになっては?」
朽葉壱季:「ふふ。……そういうことが得意な姉妹なら、知っています」
朽葉壱季:「きっと、手伝ってくれるでしょうね」
真弓未結:「ええ、貴女が何をすればいいかは、教えてもらったでしょう」
真弓未結:「楽しむことだ、と」
朽葉壱季:「……皆で、ね」


GM:ロイス関係の処理が可能です。
朽葉壱季:侍従/真弓未結/信頼/疎外感:〇/ロイス 感情反転します。
朽葉壱季:侍従/真弓未結/信頼:〇/疎外感/ロイス こう!
GM:信頼が表!
真弓未結:こちらもP反転します。
真弓未結:朽葉壱季/尽力:○/不快感へ。
GM:尽力が表!
GM:処理、了解です
朽葉壱季:ヤッタッタ


【ミドルフェイズ2-4:舞台裏】

GM:登場侵蝕どうぞー
蘇芳瀬良:1d3+44
DoubleCross : (1D3+44) → 1[1]+44 → 45

山吹綴:51+1d3
DoubleCross : (51+1D3) → 51+3[3] → 54



蘇芳瀬良:千尋沢高校、中央庭園。そこは噴水とそれを囲む形のベンチが配される学生たちの憩いの場だ。
蘇芳瀬良:よくお弁当だとかをつまむ誰かや、会話を楽しむ姿を見ることができる。
蘇芳瀬良:「というわけで、です。お二人とも、先は遅れてすみません」
蘇芳瀬良:膝の上に軽い冷凍食品の詰め合わせみたいなお弁当を広げながら。
萌黄マサキ:「いえいえー。でも、蘇芳さんが遅れるって珍しいですね?」
萌黄マサキ:「撮影、大変だったんですか?」
蘇芳瀬良:「ふふ」思わず笑いが零れて。
蘇芳瀬良:「ええ、中々」
山吹綴:芝生の上。布製の軽く可愛らしいレジャーシートを、ピクニックのように芝生の上に敷いている。
蘇芳瀬良:カメラはレジャーシートの上に置いてある。先にある程度は撮影した。
山吹綴:幅広のゴムを外して蓋を開けると、小さく赤や黄色の配置されたお弁当が顔を出す。
山吹綴:「山は、歩くのも大変ですもんね。怪我とかしてないですか蘇芳ちゃん」
萌黄マサキ:お弁当は、今朝がた犬に追いかけられて奪われた。仕方なく購買のパンを買おうとしたが、競争に敗れ、結果、なんとか手に入れたパンの耳と牛乳だけ食している。
蘇芳瀬良:「ええ、大丈夫ですよ」首筋…というよりは、肩口の辺りを指でなぞって。
蘇芳瀬良:「……会長、こちらどうぞ」
蘇芳瀬良:撮り分けたお弁当をタッパーに入れて渡す。
萌黄マサキ:「わっ!ありがとうございます、蘇芳さん!……どうしたんですか?そこ」 肩口を見やる
山吹綴:「……つづりのも食べていいよ。」
山吹綴:タッパーの中にプチトマトを移動している。
蘇芳瀬良:「いえ?すこし感触がして」
山吹綴:「怪我?」
萌黄マサキ:「ありがとう、山吹ちゃん!優しいね、良い子だね」 プチトマトを頬張る
蘇芳瀬良:「何か入っているのかな…と思ったのですが。勘違いでした」しれっと。
蘇芳瀬良:「会長殿は、好き嫌いが無さそうでいいことです」
山吹綴:「虫さんとかがいたんでしょうか」
山吹綴:レジャーシートの上で両足を真っすぐ伸ばして座っている。
蘇芳瀬良:「かもしれませんね」
蘇芳瀬良:ぱくぱく小さい口で一口ずつ。
山吹綴:赤くタコ型に切られたウィンナーをもちもちと食べつつ。
山吹綴:「そうだ、蘇芳ちゃん」
蘇芳瀬良:「はい?なんですか、綴さん」
山吹綴:「あのね、色気のある関係ってわかります?」
萌黄マサキ:「ブヴォッ!!」
萌黄マサキ:飲んでいた牛乳を思わず吹き出す
蘇芳瀬良:「………ああ」その様子を見て大体察した。
萌黄マサキ:「ややや、山吹ちゃん!?」
蘇芳瀬良:「そうですね……」
山吹綴:「真弓ちゃんが問題出して、萌黄ちゃんは知ってるらしいのね」
山吹綴:「つづりだけわかんなかったから、調べないとと思ったんですけど」
蘇芳瀬良:「ふむふむ」
山吹綴:「蘇芳ちゃんは知ってるのかなって」
萌黄マサキ:ハラハラした顔で蘇芳さんを見ている。上手く誤魔化して~!!
山吹綴:「知らなかったら教えてあげなきゃなと思ったんです」
蘇芳瀬良:「そうですね…一応わたしも知っているつもりです」
蘇芳瀬良:「まずひとつひとつ抑えましょうか。色気、という言葉は大丈夫ですか?」
山吹綴:「うん」
山吹綴:「絵の具とかの色と……あと、本だとお姉さんが持ってるやつですよね」
蘇芳瀬良:「そうですね」ちょっと苦笑して。
山吹綴:「流し目ってやつです」
山吹綴:目で横を向く。本人なりの再現。
蘇芳瀬良:「そう、大体そう言うのは男性相手にしてると思います」
山吹綴:「うん。そうだったかもしれません」
蘇芳瀬良:「ああ、可愛らしいですから。綴さんはあまりしちゃダメですよ」
蘇芳瀬良:「そしてそういうことをするのは、気になっている男性相手にしていませんでしたか?」
山吹綴:「………そう、だったかも?」
蘇芳瀬良:「ふふ、きちんと本棚の内容までは見れていないので。的外れだったらごめんなさい」
山吹綴:「うん。仲良くなろうとしてました。」
山吹綴:「萌黄ちゃんはたまに読んでるみたいだから知ってるかもしれません」
蘇芳瀬良:「はい。そしてそういう風に、仲良くなろうとしていましたが」
萌黄マサキ:「ヴフォッ!!」
蘇芳瀬良:会長に、なにやってるんですか貴方は、という眼を。
萌黄マサキ:「や、山吹ちゃん!?いつ?いつみられてたの!?」
山吹綴:「巻数がバラバラになってますから。」
蘇芳瀬良:「……真弓さんにも苦労を掛けちゃってますね……」
萌黄マサキ:(次からはちゃんと元の通りに並べ直そう……)隅っこで小さくなる
山吹綴:「それで、仲良くなろうとして、どうなんでしょう」
蘇芳瀬良:「こほん。折角なら会長に説明して貰おうかとも思いましたが、一応続けます」
山吹綴:「うん」
蘇芳瀬良:「仲良くなる、というのに。ただ友達になる、という以外にもあったと、お話だと思うのですが。どうでした?」
山吹綴:「……………ふむふむ」
山吹綴:「つまり、色気のある関係というのは。」
山吹綴:「すっごく仲良くなって、えーっと……お友達以外ですよね」
蘇芳瀬良:「そうですね、童話ならお姫さまと王子様がなったりします」
山吹綴:「お父さんとお母さんみたいになるってことですか」
蘇芳瀬良:「ふふ」
蘇芳瀬良:「全てがすべて、そうなれるわけではないですが…そうなりたい、と思う関係があるんですよ」
山吹綴:「『すえながく幸せに』、ですね」
蘇芳瀬良:「そう。裏山の、伝説の木みたいに」
山吹綴:「好き同士な男の人と女の人は、恋人さんになるんですよね」
蘇芳瀬良:「ええ。互いに特別なふたりが、そうなりたいと願って、そうなります」
山吹綴:「それが色気のある関係ですか?」
蘇芳瀬良:「ふふ。色気、ですから」
蘇芳瀬良:「色気づく……色が付き始める。そうなりたい、とそうどちらかが想い始めること」
蘇芳瀬良:「そんなこと、かも知れません」
山吹綴:お弁当の手を止めて、傍らのノートに今聞いたことを書き込んでいく。
山吹綴:「なるほどー……」
山吹綴:「萌黄ちゃんはそれが気になってたんですね」
萌黄マサキ:「え、あ、……ハイ……」
蘇芳瀬良:「の、ようですね。お役に立てましたか、綴さん」
萌黄マサキ:頬を染めて、小さくなっている
山吹綴:「はい、ありがとうございます。蘇芳ちゃん」
蘇芳瀬良:「どういたしまして。綴さんは教えていてとても楽しくなるくらい理解してくれるので、わたしもついついしたくなってしまいました」
蘇芳瀬良:「真弓さんばかりにさせてしまうの、羨ましかったので」
山吹綴:「そうでした?じゃあ」
山吹綴:「これをあげます」
山吹綴:ぺたり、と殻をかぶったひよこのシールを蘇芳ちゃんの手の甲に
蘇芳瀬良:「あら」
蘇芳瀬良:「ふふ……可愛らしい。ありがとうございます、綴さん」
蘇芳瀬良:手の甲を掲げて、そっとそのシールの縁をなぞり。
山吹綴:「どういたしまして」
山吹綴:「………あっ」しまった、という顔。
山吹綴:「真弓ちゃんに本で調べる、って言ったのに答え聞いちゃった」
蘇芳瀬良:「じゃあ、秘密ですね」
蘇芳瀬良:「真弓さんには、言わないでおいてあげます」
山吹綴:「あ、ありがとう蘇芳ちゃん!」
萌黄マサキ:「大丈夫だよ、山吹ちゃん、蘇芳さん」
山吹綴:「……萌黄ちゃんも、一緒に内緒にしてね?」
萌黄マサキ:「内緒に……で、出来るかなあ、私……」
萌黄マサキ:「ま、まあ、もしバレちゃっても、大丈夫」
蘇芳瀬良:「……ふふ。そこは、頑張ってくださいな。ねえ?」
萌黄マサキ:「だって。 真弓さんは、とっても優しい人だから」
蘇芳瀬良:「だからって、真弓さんにいつまでも甘えてちゃあだめですよ、もう」
山吹綴:「…………うん」
山吹綴:「だから、このあと」
山吹綴:「つづりもちゃんと、調べてみますね」


山吹綴:「会計 蘇芳瀬良 ○P有意/Nすごい」で取得して以上。身長とかは一番同じくらいなんだけどなー。
蘇芳瀬良:既にお二人には取得済み。


GM:ミドルシーン(前半)は以上となります。
GM:続いて、ミドルシーン分の購入判定が可能です
GM:朽葉くんは4回。他PCは1回ずつ購入判定をどうぞ!
蘇芳瀬良:はあい。
朽葉壱季:はあい
山吹綴:はーい
真弓未結:スナイパーライフル2本目買おっと
真弓未結:手配師使って判定。
真弓未結:3dx+14>=19
DoubleCross : (3R10+14[10]>=19) → 8[1,2,8]+14 → 22 → 成功

蘇芳瀬良:こちらもスナイパーライフルを。
真弓未結:これで武器5個!
蘇芳瀬良:コンボ:Forfiles-sys.Dir ≪コンセントレイト≫≪無形の影≫。
蘇芳瀬良:6dx7+3=>19
DoubleCross : (6R10+3[7]>=19) → 10[1,6,7,8,10,10]+10[2,3,7,10]+2[1,2]+3 → 25 → 成功

山吹綴:戦闘用きぐるみかなー。
朽葉壱季:何か買ってほしいものとかあります?
朽葉壱季:社会1でがんばるぜ
蘇芳瀬良:購入。あ、真弓さんが100以下でも使える?
山吹綴:こちらは戦闘用きぐるみと、手番が余れば盾でも買っておこうかなって感じです
蘇芳瀬良:もしくはわたし1本しか増えないし、渡しますよー
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+6した(侵蝕率:45->51)
真弓未結:あっくれるならほしい!
真弓未結:8本まで使えるから……
蘇芳瀬良:はーいじゃあスナイパーライフル渡す!
真弓未結:6本になりました
山吹綴:多い。
山吹綴:戦闘用きぐるみねらいます
萌黄マサキ:多い
山吹綴:《砂の加護》判定ダイス+4個
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:54->57)
山吹綴:6dx+3>=14
DoubleCross : (6R10+3[10]>=14) → 10[3,5,9,9,9,10]+5[5]+3 → 18 → 成功

山吹綴:ふんふん。装着。もこもこ。
朽葉壱季:何を買えばいいんだろう
真弓未結:アームドスーツとか?
真弓未結:あっ造花って防具なのか
朽葉壱季:あっ
山吹綴:あ、ほんと。
朽葉壱季:本当だ
山吹綴:私は防御力を求めてリアクティブアーマー24かリアクティブシールド18を狙っていきます次回以降は
萌黄マサキ:なんと
真弓未結:私はシューターズジャケットかな……? あれば嬉しレベルでしか無いけど
蘇芳瀬良:わたしもシューターズジャケットあると嬉しいかなー
蘇芳瀬良:ダイスが少な目なので。
朽葉壱季:じゃあシュターズジャケットチャレンジします
山吹綴:貢ぎチャンス!
朽葉壱季:1dx+1>=13
DoubleCross : (1R10+1[10]>=13) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

朽葉壱季:1dx+1>=13
DoubleCross : (1R10+1[10]>=13) → 6[6]+1 → 7 → 失敗

朽葉壱季:1dx+1>=13
DoubleCross : (1R10+1[10]>=13) → 8[8]+1 → 9 → 失敗

朽葉壱季:1dx+1>=13
DoubleCross : (1R10+1[10]>=13) → 10[10]+9[9]+1 → 20 → 成功

山吹綴:!?
山吹綴:本気出した
萌黄マサキ:おお!!
朽葉壱季:さ、最後の最期で
蘇芳瀬良:おおー
朽葉壱季:真弓さんか蘇芳さんか
萌黄マサキ:私もシュタジャチャレンジしておこう
萌黄マサキ:2dx>=13
DoubleCross : (2R10[10]>=13) → 9[1,9] → 9 → 失敗

萌黄マサキ:無理!
朽葉壱季:じゃあ蘇芳さんにお渡しします!
蘇芳瀬良:ありがとうございます。装備。
GM:では、購入は以上ですね


【ミドルフェイズ3】

GM:次のシーンに移ります
GM:登場侵蝕をお願いします
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:51->58)
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:57->64)
朽葉壱季:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 10[10]+54 → 64

真弓未結:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:58->67)


GM:生徒会室


GM:生徒会室は、今日も賑やかだ。
GM:笑い声が満ちた空間。その日常に、すっかりと朽葉壱季の姿もある
GM:卒業アルバムの制作も順調だ。
蘇芳瀬良:「はい、写真のまとめです。共有フォルダにもデータあるので、加工はそちらを使いますけど」
蘇芳瀬良:「一応、枚数撮りましたからね。ある程度選別していかないといけません」写真入れを人数分置いて。
萌黄マサキ:「どれも良い写真で迷っちゃいますね~。山吹ちゃん、使いたい写真とかあります?」
山吹綴:「そうですね。ブレてたり、ぼんやりしてるのは退けて……名簿と合わせて全員分取り出せると良さそうですね」
山吹綴:「女の子はいっぱいあるので、男の子の写真を先に分類して……」
山吹綴:言いつつ写真の束を一枚一枚選り分けていく
朽葉壱季:そんな風に話す彼女たちの後ろから、写真を覗き込んでいる。
朽葉壱季:このところ、学校生活、戦闘任務、生徒会の仕事、戦闘任務…と絶え間なく過ごしていて、忙しないが充実している。
朽葉壱季:人に必要とされるのは嬉しいし、楽しい。息もつけないくらいの方が、心地よい。
朽葉壱季:ただ、なんとなく疲労が溜まってきているようで、その日は朝からぼうっとしていた。
朽葉壱季:「そうですね、写真を……」なんとなく視界がぼやっとしている。
萌黄マサキ:「あ、この写真、素敵ですね。ほら、これ。見てください、朽葉先輩」
萌黄マサキ:そういって、写真を会長にお見せしようとする
朽葉壱季:「あ、はい……」そう言って、こちらも近づこうとする。
朽葉壱季:「あ」足を踏み出した途端、長い脚がもつれる。
萌黄マサキ:「えっ!?」
朽葉壱季:体が熱くて重く、自分の動きがコントロールできない。
朽葉壱季:姿勢を立て直すこともできないまま、緩慢に少女に倒れ込む。
萌黄マサキ:倒れ込む青年を受け止めることが出来ず。そのまま、背後に倒れ込む。押し倒された形だ
萌黄マサキ:「せせせせ先輩!?朽葉先輩!?だ、だだだダメですこんな場所じゃ!?」
萌黄マサキ:「ふふふふ不純異性交遊はだだだダメですダメです!」
朽葉壱季:「……ま、真咲さ……」弱弱しく声を上げる。
萌黄マサキ:(嘘!先輩!?急に!?だめ!!先輩の顔近い!良い匂い!まつ毛長い!)
朽葉壱季:(………体が)
朽葉壱季:(しんどい………)
萌黄マサキ:「先輩!だめ、こんな場所じゃ……あ、あれ?朽葉先輩?」
萌黄マサキ:「顔、赤い……?」
朽葉壱季:頬は熱く、息が荒い。じんわりと汗をかいている。
山吹綴:「萌黄ちゃん、朽葉くん」
朽葉壱季:「……すみませ……、うごけな……」
山吹綴:「大丈夫ですか?頭、打ってないですか?」
山吹綴:くりんと大きな瞳が倒れた二人を見ている。
朽葉壱季:こちらは完全に萌黄さんに身体を預けている。
蘇芳瀬良:「ちょっと失礼するよ」す、と朽葉先輩の額に、光式の体温計を当てて。
蘇芳瀬良:「……ひどいな、これ。綴さん、担架出すから。保健室に連絡いれてくれる?」
蘇芳瀬良:そっと二人を引きはがし、まず朽葉さんをそっと寝かせる。
蘇芳瀬良:「ほら、会長!動きますよ!」常は出さない張った声。
山吹綴:「わかりました」体格的に一番劣る自分が出来ることはないな、と判断して
萌黄マサキ:「は、はい!……朽葉先輩!大丈夫ですからね。今、保健室に連れていきますから」
山吹綴:「先に保健室に話を通してきます。運んできてあげてください」
蘇芳瀬良:「……まったくもう…!!ええ、お願いします」


GM:保健室。
GM:保険医の姿は無い。外出中のようだ
GM:簡易ベッドは空いている。
蘇芳瀬良:「はい、ベッドへ寝かせますよ……」
萌黄マサキ:「うん。せーの……!」
萌黄マサキ:朽葉先輩をベッドに寝かせる。
蘇芳瀬良:そうやって横たわらせて。用意をお願いした氷枕や冷えピタを張ったりしつつ。
萌黄マサキ:「凄い汗だよ。蘇芳さん、服、脱がせた方が良いのかなぁ」
朽葉壱季:されるがまま、体を火照らせ、意識を失っている。
蘇芳瀬良:「……そうですね。流石に学ランだと…」
山吹綴:「タオル、持ってきました」
蘇芳瀬良:水も用意したが、流石に素人だとこれ以上は。
蘇芳瀬良:「ありがとう、綴さん」
山吹綴:清潔なタオルをドサドサと傍らに。
萌黄マサキ:「汗、拭いてあげた方が良いよね」
山吹綴:「そうですね。熱が出たときはつづりもそうしてもらってます」
蘇芳瀬良:「ええ。そうしてあげてください…まったく。本当……」
山吹綴:「じゃあ萌黄ちゃん。つづりがボタンを外しますので、脱がせてあげてください」
蘇芳瀬良:「後の準備はわたしがします。二人は付いてあげててください」
萌黄マサキ:「んっ。山吹ちゃん、手伝ってください」
山吹綴:「身体持ち上げられないので」
萌黄マサキ:「分かりました。んしょっ」
山吹綴:言いつつ、小さな指で学ランのボタンを一つずつ外して顕にしていく。


萌黄マサキ:学ランを脱がせ、そして、ワイシャツに手をかけて
萌黄マサキ:す る り
山吹綴:熱に浮かされた大きな呼吸で緩やかに上下する身体がひんやりとした外気に触れる
朽葉壱季:男性というにはあまりに白く、柔らかな肌と、華奢な体躯。
萌黄マサキ:「朽葉先輩!今、汗を拭いて差し上げますから……えっ?」
山吹綴:両手にタオルを持ってその体を見る
朽葉壱季:胸元には薔薇のブローチが下げられ…そして、胸のふくらみを隠すための補正下着。
蘇芳瀬良:「脱がせられました?そろそろ……」氷袋を手にして、その姿を見て。
山吹綴:「ん?」
山吹綴:ぺちぺち、とその補正下着を触って
山吹綴:「朽葉くん」
山吹綴:「………お胸がありますね」
朽葉壱季:「…あ……」つめたい外気にさらされて、意識を取り戻す。
真弓未結:ダン、と勢いよくドアが開く。
蘇芳瀬良:「どなたです……、って真弓さん?」
真弓未結:珍しく血相を変えた顔で駆けつけて。
真弓未結:「……遅かった……!」
萌黄マサキ:「ま、ま、真弓さん……!!」 狼狽している
萌黄マサキ:「朽葉先輩が……女の子になっちゃった……!!」
蘇芳瀬良:「…………ふむ。真弓さんが其処までになってる、となると………」今までの、朽葉先輩の言動を思い返して。
蘇芳瀬良:「冗談とか、ドッキリの類では、ないみたいですね」
真弓未結:「……」頭を抱えている。
真弓未結:「説明を。説明を、しますから……」
真弓未結:「……なんとも、間が悪い……」
朽葉壱季:「………」ぼうっとした頭で、その光景を見ている。
朽葉壱季:「…くしゅっ」
山吹綴:「そうですね」
山吹綴:腕や身体に浮かぶ汗を、タオルで拭き取りながら
朽葉壱季:くしゃみ。
山吹綴:「まずは、拭いてあげましょう」


GM:先ほどのシーンの続きです。
GM:保健室。
GM:着替えを済ませた朽葉壱季は簡易ベッドに腰掛けており
GM:彼を……否、彼女を囲むように、4人の少女達も簡易パイプ椅子に座っている
朽葉壱季:「……どこから話せばいいのかな」火照った頬。学ランの上着は前を開けたまま羽織り直し、首元を緩めている。
真弓未結:「……話しづらければ、私の方から話しましょうか?」
真弓未結:そう口では言うものの。その口ぶりからして。
朽葉壱季:「ううん、それは」視線を落とす。「……君に任せてはいけないでしょう」
朽葉壱季:「僕が自分で話すことだ」
蘇芳瀬良:「わたしからは、お話しやすいように…とだけ」楚々と姿勢を整えて。膝の上で、手を重ねて待ちます。
萌黄マサキ:(真弓さんは……知ってたんだ……) 頭の整理が追いついていない
山吹綴:「真弓ちゃんも知ってるんですね」
山吹綴:「お家が近いと聞きましたけど、その辺のお話なんでしょうか?」
真弓未結:「ええ、まあ。そこは追い追い、です」
朽葉壱季:「…ええ。じゃあ、順を追ってお話します」
朽葉壱季:シャツの首元に手をつっこみ、その下に着けていたブローチを取り出す。赤い薔薇の──蕾を象ったブローチ。
萌黄マサキ:「……それは?」
朽葉壱季:「これは、僕の家に伝わる遺産『緋扇石』」
朽葉壱季:「僕はこの遺産の後継者で、この遺産の力を借り…僕は戦士として活動しています」
朽葉壱季:「瀬良さんはよくご存知でしょうけれど…」
蘇芳瀬良:「ええ。わたしは交戦させて頂いておりますからね」しれっと。
蘇芳瀬良:「中々、美しかった憶えがあります」
朽葉壱季:「ふふ」戦の場面では華が開く。
朽葉壱季:「……これは、本当は僕の弟が受け継ぐ予定でした」
朽葉壱季:「朽葉壱季は…戦う才能もない、普通の少女だったので」
山吹綴:「じゃあ、弟くんは持ってないんですか?それ。」
朽葉壱季:「ええ。弟は、歩くことができなくなってしまって」
朽葉壱季:「FHの襲撃を受けて、僕を庇った代償です」淡々と言う。
蘇芳瀬良:僅かに眼を伏せる。元とはいえ、そちらにいたのは事実であるから。
朽葉壱季:「優秀な後継者を失い、家もボロボロで……」
朽葉壱季:「……僕は、2つ、家と約束をしました」
萌黄マサキ:「……」ゴクリ、息を呑む。
朽葉壱季:「1つは、弟の代わりに『緋扇石』の後継者となること」
朽葉壱季:「もう1つは、さる資産家から支援を受けるために、その息子と婚約を結ぶこと」
蘇芳瀬良:「…………ふむ」
萌黄マサキ:「こ、婚約!?」 ガタっと椅子から立ち上がる
山吹綴:「………ええと、ご結婚する、ってことですよね。」
真弓未結:「はい。その通りです」
萌黄マサキ:「せ、先輩は、その人の事が好き……なんですか!?」
朽葉壱季:「………」萌黄さんの言葉には、笑みで答える。
蘇芳瀬良:「色々とお伺いしたいことも、複数ありますが……まずは、話をお伺いしたく。続きがあるのでしょう?」
朽葉壱季:「……そうですね」
朽葉壱季:「…まあ、そんな風に、色々と決められてしまって……」
萌黄マサキ:「……うぅ」 蘇芳さんの言葉に促され、しぶしぶと着席
朽葉壱季:「ああ、真弓さんは、その婚約者の方に使えるメイドなんです」
山吹綴:「真弓ちゃんが」
山吹綴:「だから色々知ってるんですね」
萌黄マサキ:「っっっっ!!」 再び立ち上がろうとするのを理性で抑え込む
真弓未結:「事情を知っている理由は、これでご理解いただけましたか?」
蘇芳瀬良:「ええ、理解致しました。どこか遠慮が互いにない理由も」
真弓未結:「咲良家に仕える侍従ですので。家が近い、というのはそういうことです」
萌黄マサキ:「……理解はしても、納得はしたくありません。うぅ……」
朽葉壱季:「……すみません」視線を落とす。
山吹綴:「…………なるほど」
山吹綴:大人のように顎に手を添える仕草。
朽葉壱季:「……山吹さん、分かります?」その様子に優しく笑う。
朽葉壱季:「僕の話」
山吹綴:「ええと、」手をパーにして。
山吹綴:「朽葉くんは女の子で、お家が大変で、そのために弟くんの代わりにご結婚なさって、それで真弓ちゃんと仲良しなんですよね」
山吹綴:指を折っていく。
真弓未結:「まあ、そんなところです」
山吹綴:「…………ええと、あれ?」
朽葉壱季:「はい」
山吹綴:「……朽葉くんは結婚するのに、どうして男の子の格好をするんですか?」
真弓未結:「だ、そうですよ?」
朽葉壱季:「………ふ」困ったように真弓さんに笑い返して。
朽葉壱季:「いい質問です、山吹さん」
朽葉壱季:「その結婚は、まったく好きでない人とする結婚で」
萌黄マサキ:「……」
朽葉壱季:「弟くんは、本当はすごく強くてかっこいい人だったのに、その未来も奪ってしまって」
朽葉壱季:「なんだか、全部嫌になってしまって」
朽葉壱季:「でも……、そのままじゃ、いられなくて」
朽葉壱季:「せめて、それならば、弟くんがそうなるはずだった、姿に…」
山吹綴:「だから」
山吹綴:「朽葉くんは、白馬の王子様になりたかったんですか?」
朽葉壱季:「………ええ」
朽葉壱季:「そうですよ」柔らかく微笑む。
朽葉壱季:「白馬の王子様は、みんなの理想像ですから」
朽葉壱季:「僕は、みんなの理想でなければならないんです」
朽葉壱季:「…僕の理想を遂げるために」
朽葉壱季:「………でも、こうして、皆さんを裏切り続けてきてしまいました」
朽葉壱季:「瀬良さんのことも、真咲さんのことも」
蘇芳瀬良:「……なるほど」一度目を閉じて、それを咀嚼する。「わたしのことは、後に置くとして……真咲さん?」
萌黄マサキ:「はい……」
萌黄マサキ:蘇芳さんに向き合う
蘇芳瀬良:「言いたいことがあるなら、言ってあげなさい」
蘇芳瀬良:「それは、あなただけが出来ることです」
萌黄マサキ:「……」
萌黄マサキ:「蘇芳さんも、山吹ちゃんも……」
萌黄マサキ:「何で……何でそんなに、落ち着いていられるんですか?」
蘇芳瀬良:「ふふ。参りましたね……簡単に言うなら」
蘇芳瀬良:「わたしは、慣れているからです。騙されることにも、そう扱われることにも」
朽葉壱季:「………」視線を落す。
山吹綴:「…………えと、つづりは、その」
山吹綴:「ごめんなさい。わかりません。……朽葉くんが、朽葉ちゃんだったのは、驚きましたけど。」
山吹綴:「も、萌黄ちゃんは、怒ってるんですか…?」
山吹綴:恐る恐る問いかける。自分が何かを間違ったのか、と不安をにじませながら。
萌黄マサキ:「……わかんない。わかんない。……わかんないよ!」
萌黄マサキ:僅かに声を荒げる
萌黄マサキ:瞳に涙を浮かべ、朽葉くんを見る。
萌黄マサキ:「朽葉先輩……私たちのこと」
萌黄マサキ:「……騙してたんですか?」
朽葉壱季:「…………っ」
萌黄マサキ:「あの時の……」
萌黄マサキ:「『特別』にって……『王子様になる』って……」
萌黄マサキ:「あの言葉は……あの時の朽葉先輩は……」
萌黄マサキ:「嘘……だったんですか……?」
朽葉壱季:(嘘じゃない)
朽葉壱季:名前も知らない誰かに差し伸べた手も。彼女の微笑みに、応えたいと思ったことも。
朽葉壱季:だけど、それを言って、なんの言い訳になるだろうか。
朽葉壱季:締め付けられるように胸が痛む。
萌黄マサキ:「……何か言ってくださいよ!……ねぇ!」
朽葉壱季:だって、彼女が期待していたのは、
萌黄マサキ:「黙ったままじゃ……わかんないよ……」
朽葉壱季:本当に素敵な、男性の、白馬の王子様だったんだろう。
朽葉壱季:「……ごめん」
朽葉壱季:「僕は、君の望む姿にはなれない」
朽葉壱季:「君の気持ちを、利用した。……ごめん」
萌黄マサキ:「!!」
萌黄マサキ:無意識に。 その掌は朽葉壱季に向けて放たれた。 平手打ち。
朽葉壱季:受け入れるように目を閉じる。
真弓未結:その手を弾いて。
真弓未結:「萌黄マサキ生徒会長」
真弓未結:「生徒に手を出すお積もりで?」
萌黄マサキ:「あっ……わた、わたし……」
朽葉壱季:「……ぁ」 真弓さんに庇われたことに気付く。
山吹綴:「も、萌黄ちゃん……朽葉くん……」
山吹綴:様子を見ながら、あわあわと慌てている
蘇芳瀬良:「…真弓さんも、過保護というか」
朽葉壱季:「……させてよ」小さく真弓さんに言う。
真弓未結:「過保護ですので」
真弓未結:「妹には、ですよ」
蘇芳瀬良:「もう少し厳しくしていいと思うけど」
山吹綴:「ぁのっ、あの、喧嘩はダメだと、つづりは思います……」
山吹綴:小さく呟くように。
朽葉壱季:「………」諦めたように視線を落とす。
真弓未結:「平手一つで済ませてしまっては、お互い、お嫌でしょう」
朽葉壱季:「…意地悪なメイド…」
萌黄マサキ:「……真弓さんは、朽葉先輩の事が大事なんですね」冷静さを欠いた思考では、真弓さんの気遣いも分からない。
真弓未結:「ええ。会長はそうではないんですか?」
萌黄マサキ:「……そうです。……そう、『でした』……」 瞳に涙を浮かべたまま
萌黄マサキ:そのまま走って、部屋から出ます
山吹綴:「あっ、萌黄、ちゃん……」
朽葉壱季:「………」淡々と学ランの前を合わせる。
朽葉壱季:「すみません。長々と、聞き苦しい話をしてしまって」
蘇芳瀬良:「いいえ。こちらこそ、話し辛いことを」
朽葉壱季:「……いえ」
真弓未結:「……車を呼んでいます。今日はお上がりください」
朽葉壱季:「…ありがとう」ふらふらと立ち上がる。
朽葉壱季:「…僕に失望して、いいんです、皆……」
朽葉壱季:「………。ごめんなさい」静かにそう言って、
山吹綴:「う………」
山吹綴:何かを言おうとして、そのまま見送る。
朽葉壱季:高熱を発した体を引きずるようにして、部屋から出ていく。
真弓未結:「……さて」彼が去って。
蘇芳瀬良:「……どうしましょうか」ぽつりと、ふたりが去った後の扉を見詰めながら。
真弓未結:「なにかお言いになりたいことは?」
真弓未結:「“彼”の前では、直截に、言えぬこともあるでしょう」
真弓未結:「今のうちに、吐き出しておいたほうが宜しいのでは?お誂え向けの相手がおりますでしょう?」
蘇芳瀬良:「……ふむ、そうですね。色々ありますが……」
蘇芳瀬良:「伝言をまずひとつ。言いたいことや、したいことがあるなら、直接どうぞ。とだけ」
蘇芳瀬良:「こっちからも、直接言いたいので」
真弓未結:「畏まりました」
蘇芳瀬良:「ありがとうございます」
山吹綴:「………ねぇ、蘇芳ちゃん、真弓ちゃん」
真弓未結:「なんでしょう?」
山吹綴:二人の間、椅子に座りながら俯いて声を出す。
蘇芳瀬良:「はい」
山吹綴:「………だ、大丈夫だよね?」
山吹綴:「朽葉くんも、萌黄ちゃんも、」
山吹綴:「仲直り、出来るよね…?」
山吹綴:ふるふると揺れる瞳で二人を見上げる。
蘇芳瀬良:少し参ったな、という顔になって。
真弓未結:しゃがみ込んで。「はい。大丈夫ですよ」
真弓未結:「どちらも、綴さんより、お姉さんですから」
真弓未結:「妹を困らせたままには、しておきませんとも」
山吹綴:「……………そう、だよね」
蘇芳瀬良:「……言われちゃったな。うん、だから。手助けくらいは、するよ。だから、きっと大丈夫」
山吹綴:くしゃ、と胸元のリボンを掴んで。
山吹綴:「真弓ちゃんも、蘇芳ちゃんも、ありがとう」
山吹綴:「つづりね、朽葉くんの事聞いて、大変だな、って思ったの。でもね」
山吹綴:「………萌黄ちゃんが怒った理由、わかんなくて。それで喧嘩して、凄くびっくりして」
山吹綴:「ここの所キュウ、ってなって……二人が喧嘩したままなの、嫌だなって思ったの」
山吹綴:「……だから、ちゃんと。仲直りできると、いいな」
真弓未結:「出来ますとも。二人とも、情けない……ああ、いえ」
蘇芳瀬良:「…うん。きっとできる」その姿を見て。穏やかな声で、そう伝える。
真弓未結:「情け深いですからね」
真弓未結:「綴さんを悲しませたままにして置けるほど、肝が据わってはいませんよ」
蘇芳瀬良:「それもそうだ」
蘇芳瀬良:「…綴さんも、戻ってて。担架とか、そういうのはこっちでやっておくから」
蘇芳瀬良:「わたしは……」真弓さんの方を見て。
蘇芳瀬良:「すこし。仕事で相談したいことが出来たからね」


GM:ロイス処理及び購入判定が可能です
蘇芳瀬良:会長のロイス反転。庇護を表に。
朽葉壱季:ヘイッ
蘇芳瀬良:ロイスはこれ以外変更しません。以上。
真弓未結:ロイスはそのまま。
朽葉壱季:ロイスはこのままでいいかなー
真弓未結:スナイパーライフルを手配師で買います
山吹綴:ロイスはこのまま。信じてるよー。不安だよー
蘇芳瀬良:購入処理は、スナイパーライフルを。
真弓未結:4dx+14>=19
DoubleCross : (4R10+14[10]>=19) → 9[3,8,8,9]+14 → 23 → 成功

蘇芳瀬良:コンボ:Forfiles-sys.Dir ≪コンセントレイト≫≪無形の影≫。
真弓未結:OK。これで7つ目。
蘇芳瀬良:6dx7+3=>19
DoubleCross : (6R10+3[7]>=19) → 10[2,4,5,5,7,7]+10[3,10]+2[2]+3 → 25 → 成功

GM:おおいね?
蘇芳瀬良:成功。じゃあ、最後の一本どうぞ、真弓さん。相談料ね。
山吹綴:多いね。
山吹綴:リアクティブシールド狙おう。
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+6した(侵蝕率:58->64)
朽葉壱季:アームドスーツでも狙ってみよう
山吹綴:《砂の加護》判定ダイス+4個
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:64->67)
朽葉壱季:2dx+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 8[6,8]+1 → 9 → 失敗

山吹綴:7dx+3>=18
DoubleCross : (7R10+3[10]>=18) → 10[1,2,4,4,5,7,10]+1[1]+3 → 14 → 失敗

朽葉壱季:ダメダメ
萌黄マサキ:じゃあアームド狙ってみよう
萌黄マサキ:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 9[1,9] → 9 → 失敗

萌黄マサキ:残念、失敗
山吹綴:にゃん……武器が出揃ったならお姉さんたちに頼ろう。以上で。


【ミドルフェイズ4:真弓未結】

GM:登場浸食をお願いします
朽葉壱季:64+1d3
DoubleCross : (64+1D3) → 64+3[3] → 67

真弓未結:侵蝕率+1(1d3->1) (侵蝕率:67->68)
真弓未結:落ち着きました。

GM:えーと
GM:朽葉家の判定は、《交渉》で達成値9です
GM:成功すると、《調達》が+2
GM:準備出来たら判定ドウゾー
真弓未結:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 5[4,5] → 5 → 失敗

朽葉壱季:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 8[5,6,8]+1 → 9 → 成功

GM:おお!成功!
朽葉壱季:ヤッタッタッ
GM:では朽葉くんは、調達+2!


GM:夜の部
GM:ミドルシーン1.朽葉家自室


朽葉壱季:街中にある、とある高級マンション。
朽葉壱季:家に許可をもらって与えられた2Ldkの広い部屋に、一人で住んでいた。
朽葉壱季:上品なデザインの室内は、用意された家具が整然と並ぶ。
朽葉壱季:家具の数に比べて私物は少ない。用意された部屋は少し居心地悪くて、あまり居るのが好きじゃなかった。
朽葉壱季:「…………」帰宅して、どうにか制服から私服に着替えて。
朽葉壱季:ボケッとソファに倒れ込んで、天井を眺めていた。
真弓未結:呼び鈴が鳴る。
真弓未結:そもそも、この部屋に訪問する人間など、多くはない。
朽葉壱季:(……‥)倒れ込んだまま、音を聞く。
朽葉壱季:誰が来たのか、だいたい察しはついている。
真弓未結:ガチャリ、と鍵が開く音。
真弓未結:監視対象の合鍵くらいは持っている。
朽葉壱季:「………嘘……」居留守を決め込もうとしていた途端。
朽葉壱季:(よかった)
朽葉壱季:(チェーンかけといて)
真弓未結:ガンッ!っと引っかかった音がする。
真弓未結:呼び鈴が鳴る。
真弓未結:鳴る。
朽葉壱季:居留守を決め込む。
真弓未結:鳴る鳴る鳴る鳴る。
朽葉壱季:「……………」
真弓未結:鳴る鳴る鳴る鳴鳴鳴鳴鳴鳴鳴鳴鳴……
朽葉壱季:「……わかった。わかりましたから」
朽葉壱季:という攻防戦を繰り広げて、チェーンを解除した。
真弓未結:空いた扉の先。
朽葉壱季:「…………」気まずそうに見る。
真弓未結:買い物袋を提げた、侍従服の女が立っている。

真弓未結:「防犯意識が高いのは、感心ですがね」
朽葉壱季:「女性としては当然の心構えです……」
真弓未結:「とにかく」ずいと入り込んで。
真弓未結:「これで貴女の仕事は終わりです」グイグイと押す。
朽葉壱季:「あう………」ヨタヨタと押される。
真弓未結:長椅子にポンと突き飛ばす。
朽葉壱季:ぽてんと倒れ込む。
朽葉壱季:「真弓さん」
朽葉壱季:火照った顔で、掠れた顔で呼ぶ。
真弓未結:「はい」
朽葉壱季:「おなかがすきました」
真弓未結:「色々買っておりますとも。なにか食べたいものはありますか?」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「おかゆと」
朽葉壱季:「桃が食べたいです」
真弓未結:「承知しました」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「真弓さん」
朽葉壱季:「ありがとう」
真弓未結:「総仰せになると思いまして、ご用意を……」桃缶を取り出して。
真弓未結:「いえ。当然の責務ですよ」
朽葉壱季:「……うん」
朽葉壱季:そんな風に、言ってくれるのが。
朽葉壱季:台所には最低限の皿や調理器具が並ぶ。
朽葉壱季:冷蔵庫にはいくつか食材が入っているものの、それより目立つのはインスタント食品だ。
真弓未結:「しかし、呆れたものですね」冷蔵庫を開いて。
真弓未結:「なんですか、この惨状は」
朽葉壱季:「………食べられればいいので…」
真弓未結:「男子高校生の演出としては、些か過剰では?」
朽葉壱季:「なんとでも言ってください…」
朽葉壱季:「カップラーメンは、すごいんですよ、お湯を注ぐとできあがるんです…」
真弓未結:米を研ぎ始める。「存じておりますとも」
朽葉壱季:「おりましたか…。すごいですね、真弓さん」
真弓未結:「ちゃんと覚えたほうがいいですよ、料理」
真弓未結:「花嫁修業とは申しませんが、一通りは出来ておいたほうが、何かと役に立ちますから」
朽葉壱季:「……花嫁修業になるからですか?」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「…真弓さんが作ってくれればいいんです」
真弓未結:「独り立ちを目論むのであれば、尚更です」
真弓未結:「……は?」
朽葉壱季:「真弓さんはもうお料理が上手ですし」
朽葉壱季:「僕のために美味しいご飯を作ってくれればいいんです」
朽葉壱季:拗ねたような口調で言う。
真弓未結:「それは、咲良の妻になると?」
朽葉壱季:「真弓さんのばか」
真弓未結:そちらを振り向かず、土鍋を取り出して、米を入れる。
朽葉壱季:「もういいです……」
真弓未結:「……私は、咲良の人間ですよ」
真弓未結:「このようにできるのも、今のみですから」
朽葉壱季:目を閉じて、調理の音に耳を澄ましている。
真弓未結:「私が居らずとも済むようになって居らなければ、困ります」
朽葉壱季:「…真弓さんは、僕に味方してくれるって言ったでしょう」
真弓未結:「ええ、申し上げましたが」
朽葉壱季:「いなくなってしまうんですか?」
真弓未結:「……朽葉様」火に焚べて、蓋をして。振り向く。
朽葉壱季:「………」
真弓未結:「熱がひどいんですか?」
真弓未結:「らしくもないことを、まくしたてて」
朽葉壱季:「…………」すう、と寝息。
真弓未結:「そのような顔をなさるのは、貴女を恋い慕う女どもの前のみになさっては?」
真弓未結:「……」
真弓未結:「……」
真弓未結:「は?」
朽葉壱季:音に身を任せたまま、すやすやと寝ている。
真弓未結:頬を張る。
朽葉壱季:「いたっ」
朽葉壱季:「えっ」ぽけっとした顔で身を起こす。
真弓未結:「人に下働きをさせておいて」
真弓未結:「船をお漕ぎに。それはそれは、いいご身分ですね」
朽葉壱季:「えっ、真弓さん、貴女の仕事は終わりって……」
真弓未結:「金持ち御曹司の妻にでもなったおつもりですか?」
真弓未結:「……」
朽葉壱季:「な、何でそんなに怒ってるんですか…!?」
真弓未結:「これは仕事ではありません。義務です」
朽葉壱季:「えっ!?」
真弓未結:「ひとの忠勤を無駄にするのは許されませんのでそのおつもりで」
朽葉壱季:「は、はあ……」
朽葉壱季:「み、見守っていればいいんでしょうか…?」
朽葉壱季:「ええと…、ええと……」フォローの言葉を探す。
朽葉壱季:「あ、そうだ…。久しぶりに真弓さんのその姿を見ましたが、よくお似合いで、可愛いですね」
真弓未結:桃缶を器用に缶切りで切り取って。
真弓未結:「まあ、慣れておりますからね」
朽葉壱季:「また見せに来てください」
朽葉壱季:「なんなら、卒業アルバムに載せても…」
真弓未結:「結構です」ぴしゃりと。
真弓未結:「見せびらかすような装いではありません」
朽葉壱季:「そう言う気がしました」クスクスと笑う。
真弓未結:「あくまで、忠勤の印ですから」
真弓未結:「それ以上でも、以下でもないものです」
朽葉壱季:「それは…咲良家への?」
真弓未結:「仕えるべきものへのです」
朽葉壱季:「真弓さん」
朽葉壱季:「あの」
真弓未結:「はい?」
朽葉壱季:「今日は」
朽葉壱季:「甘えさせてください………」
朽葉壱季:もぞもぞとソファのクッションに頭を突っ込んでいる。
真弓未結:「……はあ」ため息を付いて。
真弓未結:「仰せのままに」
朽葉壱季:耳まで赤い。…熱のせいで。
真弓未結:長椅子に寄って、座布団を取り上げて。
朽葉壱季:「え、ぁ」真っ赤になった顔が
朽葉壱季:現れて。
真弓未結:その頭を持ち上げて、座る。
朽葉壱季:「ひゃ…」
真弓未結:その銀髪を梳くようにして、自分の膝の上に。
朽葉壱季:「…………」ドキドキしている、ずっと。
真弓未結:「如何ですか?」
朽葉壱季:「さ、サービス過剰では………」
真弓未結:「さあ?何が過剰と仰せになったのか」
真弓未結:「全く理解できませんね」くつくつと笑う。
朽葉壱季:「………」まいりました、と、真っ赤になった顔で返事。
朽葉壱季:「…真弓さん、ごめんなさい」
朽葉壱季:「君の姉妹を傷つけてしまいました」
真弓未結:「……ええ。ひどいお人」
真弓未結:「どう贖ってくださるのかしら」
朽葉壱季:「…どうすればいいんでしょうか…?」
朽葉壱季:「何を謝れば、いいのか」
真弓未結:「嘘をついていたかもしれませんが」
真弓未結:「出鱈目を申していたわけではないのでしょう?」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「…はい」
真弓未結:「であれば、率直に」
真弓未結:「朽葉壱季の思いの丈を、告げる以外に何が出来ましょう?」
朽葉壱季:「………そうですね」
朽葉壱季:「それをどう受け止められるかは、分からないけれど」
朽葉壱季:「僕ができることを、しなくては」
真弓未結:「一番上の妹は申しておりましたよ。直截お話したいと」
朽葉壱季:「……怖いなあ」
朽葉壱季:「わかりました、会いに行きます」
真弓未結:「間の妹は申しておりましたよ。喧嘩は嫌だ、仲直りしてほしい、と」
朽葉壱季:「……申し訳ないことをしました」
朽葉壱季:「…仲直りできるか、分からないけれど。努めます」
真弓未結:「末の妹は、そうですね、いっとう、繊細ですので」
真弓未結:「優しく扱ってあげてくださいな」
朽葉壱季:「ええ……」
朽葉壱季:「これ以上、誰かを傷つけないように」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「………では」
真弓未結:「その誰かには」顔を覗き込む。
朽葉壱季:「…え?」
真弓未結:「当然。朽葉様をお入れになっていますよね」
朽葉壱季:「…………」
真弓未結:「私、燕になる気はありませんよ」
朽葉壱季:「………何でそんなこと、突然……」
朽葉壱季:弱り切った瞳で真弓さんを見上げる。
真弓未結:「綺麗なものを、すっかり誰かに呉れてしまって」
真弓未結:「心を割るような、ありますよね、そういう童話」
真弓未結:「ああいうものには、反吐が出ますから」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「僕は」手を伸ばす。
朽葉壱季:真弓さんの頬に触れる。
朽葉壱季:「自分を傷つけないやり方を、もう忘れてしまいました」
真弓未結:「忘れたときには、お勉強ですよ」されるがままに。
朽葉壱季:「……そっか」
真弓未結:「侍従ですから。家庭教師くらいは、申し受けますとも」
朽葉壱季:「ねえ」
朽葉壱季:「一番上のお姉さん」
真弓未結:「なんでしょう?」
朽葉壱季:「あなたは、僕を」
朽葉壱季:「どうしてくれるの?」
真弓未結:「どうにもしませんとも」
真弓未結:「私、意地悪な姉ですので」
朽葉壱季:「…してよ」
真弓未結:「それを決めるのは、灰被り自身です」
朽葉壱季:「本当に、意地悪……」甘えるように、膝に頬を擦りつけた。
朽葉壱季:「……魔女だもん」
真弓未結:頭を撫でて。「……ああ」
真弓未結:「魔女の大釜を、忘れてしまっていました」
真弓未結:火にかけたままの、鍋からは。少し焦げ臭い匂いがした。


GM:調達はやっちゃいましょうか。
朽葉壱季:そうですねえ
GM:ロイス処理及び調達が可能です
真弓未結:ロイスは尽力のまま。
真弓未結:リアクティブアーマーを狙います。手配師使用
朽葉壱季:ロイスは信頼のまま!
真弓未結:4dx+14>=24
DoubleCross : (4R10+14[10]>=24) → 6[1,3,4,6]+14 → 20 → 失敗

朽葉壱季:リアクティブシールド18狙います。
真弓未結:財産4点使って購入。
朽葉壱季:3dx+1>=18
DoubleCross : (3R10+1[10]>=18) → 9[8,9,9]+1 → 10 → 失敗

朽葉壱季:だめー
真弓未結:あとで綴さんに渡します
山吹綴:(ありがとうございます)


【ミドルフェイズ4:萌黄マサキ】

GM:ミドルシーン。繁華街

GM:登場浸食をお願いします
朽葉壱季:1d3+67
DoubleCross : (1D3+67) → 1[1]+67 → 68

GM:落ち着いていますね
GM:あ!!私服!!!
GM:かっこよ!
朽葉壱季:ありがとうございます
GM:繁華街の判定ですが
朽葉壱季:はーい
GM:《調達》で達成値9を出せば成功です。成功すると、任意の情報+2
GM:任意の《情報》技能+2
朽葉壱季:前シーンで調達判定+2のボーナスもらってるんですけど
朽葉壱季:この判定にも適用して大丈夫ですか?
GM:勿論大丈夫です。じゃんじゃん使ってください
朽葉壱季:はーい!
朽葉壱季:3dx+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 10[1,9,10]+4[4]+3 → 17 → 成功

GM:ヤッタ!成功!
朽葉壱季:わーまわった!やりました会長!
GM:すごいです、朽葉先輩!!(ぴょんぴょん
朽葉壱季:(ぴょんぴょん)
萌黄マサキ:ではこちらも
萌黄マサキ:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 8[1,8] → 8 → 失敗

萌黄マサキ:会長は失敗ばかりの子
朽葉壱季:会長のことは僕がサポートします
萌黄マサキ:く、朽葉先輩……(キュン


GM:季節は冬。
GM:繁華街は、既にクリスマスムード一色だ。
GM:街はイルミネーションで包まれて、幻想的な空間を演出する
GM:だが。そんな光輝く表部隊とは裏腹に
GM:ここ、裏路地では、1人の少女が、悪に取り囲まれていた
萌黄マサキ:「……」
萌黄マサキ:恐怖に怯え、震えている
不良A:「や、や、や。大丈夫大丈夫!そんな震えなくってもさ!」
不良B:「そうそう…オレ達も別にことを荒立てたいわけじゃねーんだわ」スカジャンにシルバーアクセを大量につけた金髪。
不良A:狐のように細い目をした男が、表通りへの道を塞いでいる。
不良B:「誠意ってやつをね……見せて欲しいってだけなんだよなあ~。分かる?誠意」
不良A:「ね?ほら、あるでしょ。こういう時のお約束がさ」
萌黄マサキ:(やだ……怖いよぅ……)
不良A:「お互い、にっこり笑って別れるのが一番だと思うんだよねぇ~」
萌黄マサキ:(助けて……)
朽葉壱季:「失礼」彼らの後ろから、凛とした声が投げかけられる。
不良A:「おにーさんもさ、待ち合わせとか。あるでしょ?」
不良A:「………あん?」
萌黄マサキ:「えっ……?」
不良B:「中坊じゃないんだからさあ。ジブンでどうにかするのが筋っしょ…ああ?」声の方を向く。
朽葉壱季:「僕の連れが、何か?」微笑を浮かべた青年が一人。

萌黄マサキ:「く、朽葉先輩……?どうして……?」
不良A:「あ、あーあーあ。こっちのオニーサンの知り合い?」
不良B:「お。話進まなかったんだよな~。兄ちゃん、あんたのツレがさあ、Aちゃんの一張羅汚してくれたのよ」
朽葉壱季:「へえ?」首を傾げる。「一張羅」
不良B:「そうそう。クリーニング代とかさあ。あるでしょ?」
不良A:「そうそう、これこれ!高かったんだよ~」
萌黄マサキ:「朽葉先輩……! に、逃げて……!」
朽葉壱季:「真咲さん、大丈夫ですよ。まったく汚れてないです。というか」
不良A:「いやいや、よく見てよコレ~」つかつかと近づきつつ
朽葉壱季:「もともとの汚れがひどくて、今更何を言ってるんだか。確かにクリーニングには出した方がいいかもしれませんね」
不良A:ポケットに突っ込んだ手が何かを握る。
不良B:「んだとテメェ……」
不良A:「ははは、暗くってよく見えないか?じゃあ……」拳が届く距離に近づいて
不良A:「よく見せてやるよぉ~~~!!」
不良A:鉄製の器具をハメた拳で殴り掛かる!
朽葉壱季:「まったく」嘆息。
朽葉壱季:一歩足を引いてその拳を避け、背後に回る。
朽葉壱季:膝裏を蹴りつけて姿勢を崩し、腕を締めあげる。
不良A:「がぁ!?」
不良A:「いててててて!いてぇ!」
不良A:「暴力反対!」
不良B:「んな……よくもAちゃんを…!もう許さねえぞ!」こっちも殴りかかる!
朽葉壱季:「もう」もう一人もするりと避けて、後ろから思い切り蹴っ飛ばす!
不良B:「がはァっ…!」ダウン!
朽葉壱季:「真咲さん、行きましょう!」
萌黄マサキ:「は、はい!」
朽葉壱季:不良達の姿勢を崩したことを一瞥して確認して、真咲さんの手を掴む。
朽葉壱季:その場から走って逃げます。
萌黄マサキ:手を引かれるままに、一緒に走り出す
萌黄マサキ:「朽葉先輩……どうして……?」
朽葉壱季:ある程度人のいるところまで走って、止まります。真咲さんに振り返る。
朽葉壱季:「……そんなの」
朽葉壱季:「分かるでしょう」
萌黄マサキ:「……わ、私」
萌黄マサキ:「朽葉先輩に、ひどい事言ったのに……」
朽葉壱季:「違う」握ったままの手を、両手で掴む。
朽葉壱季:「そんな事言わないでください。ひどいことをしていたのは…僕の方なんですから」
萌黄マサキ:ふるふると大きく首を振り
萌黄マサキ:「私、分かってたのに……先輩がそうしていたのは、きっと理由があるはずだって、分かってたのに……私」
萌黄マサキ:「私、頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃって……」
萌黄マサキ:「ごめんなさい……」
朽葉壱季:「……僕は、本当に、『王子様』になりたかったんです」
朽葉壱季:「あなたといると、僕は本当に『王子様』になった気がして」
朽葉壱季:「嬉しかった。あなたの気持ちに、甘えてしまったんです」
朽葉壱季:「……でも」
萌黄マサキ:「……」 静かに、耳を傾ける
朽葉壱季:「真咲さんは……僕が思う通りの王子様でなくても、『普通』でもいいんだって言ってくれたでしょう」
朽葉壱季:「……そんな風に、あなたが優しく言ってくれたから。見栄っ張りの僕は、あなたに喜んでほしくて」
朽葉壱季:「嘘を貫きたくなってしまったんです。本当の、『特別な王子様』を見せて、あなたが笑ってくれたら、嬉しいなって」
朽葉壱季:「……だから……」
朽葉壱季:「あの時、あなたに言った言葉は、嘘じゃありません」
朽葉壱季:「それだけは」真咲さんの顔を見る。「信じて」
萌黄マサキ:「朽葉……先輩……!」 瞳から大粒の涙が零れ落ちて、
萌黄マサキ:そのまま、胸に抱き着きます
朽葉壱季:「…わ」少し驚いて、
萌黄マサキ:朽葉くんの胸で大粒の涙を零す。
朽葉壱季:「…………」静かに抱きしめ返す。
朽葉壱季:「…こんな僕を、許してくれますか?」
萌黄マサキ:「……はい。……はい。」 大泣きしながら、ただ頷く
朽葉壱季:「良かった」髪をそっと撫でる。
朽葉壱季:「ねえ、真咲さん」
萌黄マサキ:「はい……」
朽葉壱季:「僕は、王子様になります。だから」
朽葉壱季:「だから、君がお姫様になって、それを認めてくれたら、すごく嬉しいです」
萌黄マサキ:「私が……お姫様に……? ……なれますか?」
萌黄マサキ:「……私に、そんな夢を……見せてくれますか?」
朽葉壱季:「見せてあげます」微笑む。「だって」
朽葉壱季:「僕にとっての真咲さんは、すごく特別な女の子なんですから」
萌黄マサキ:「……嬉しい。……」
萌黄マサキ:「朽葉先輩。私」
朽葉壱季:「はい」
萌黄マサキ:「平凡で。個性がなくて。『無個性』が私の『個性』で」
萌黄マサキ:「なにも持ってなくて」
萌黄マサキ:「だから。」
朽葉壱季:「……はい」
萌黄マサキ:「……なんにもないから。だから、なんにでもなれるんだって。それこそ、お姫様にでもなれるんだって」
萌黄マサキ:「そう、思えたのは。朽葉先輩のおかげです」
朽葉壱季:「……なんにもない、なんてこと、ないです」
朽葉壱季:「いつも明るくて、楽しそうにしてて、少しドジで。生徒会の皆さんの話に耳を傾けていて」
朽葉壱季:「笑っていて、驚いていて」
朽葉壱季:「あと、髪が綺麗です」
朽葉壱季:柔らかい髪を撫でる。
萌黄マサキ:「ひゃんっ」 身体が強張る。だが
萌黄マサキ:その手を。振り払おうとはせずに。
朽葉壱季:「………ご存知ないんですか?」
萌黄マサキ:「えっ……?」
朽葉壱季:「ふふ、でも、そんな真咲さんは」
朽葉壱季:「学校にいる、たくさんの『なんにもない』って思ってる人のことを思って、背負ってるんでしょう」
朽葉壱季:「すごく、かっこいいのに。知らないなんてもったいないです」
萌黄マサキ:「朽葉先輩……」
萌黄マサキ:「……えへへ。嬉しいです……」
萌黄マサキ:花が咲くように笑う。それは、確かに少女の笑顔だ。
朽葉壱季:「……よかった」安堵するように微笑む。
朽葉壱季:「嫌われたままだったら、どうしようかと思いました……」
萌黄マサキ:「そ、そ、そんな!嫌ったりなんか……」
朽葉壱季:「しかも何だか不良に絡まれてるし」
萌黄マサキ:「う”っ……」
朽葉壱季:「男の子に間違われてるし…」
萌黄マサキ:「う”う”っ……」
朽葉壱季:「………その恰好」ボーイッシュな格好を見やる。
朽葉壱季:「お姫様の趣味ですか?」
萌黄マサキ:「く、朽葉先輩……いじわる……。……こ、この格好が何か?」
萌黄マサキ:「だ、だって……」
萌黄マサキ:「かわいい服とか……」
萌黄マサキ:「似合わない……」 「……もん」
朽葉壱季:「……似合わないかも?」
萌黄マサキ:「か、被せてきましたね!?」
朽葉壱季:「いやだってそういう顔してますし……」
朽葉壱季:「……真咲さん」
萌黄マサキ:「だって……これが普通だから……は、はい!」
朽葉壱季:「僕、戦士としての能力は遺産によって後から受け継いだもので」
朽葉壱季:「元々持っていたオーヴァードとしての能力は、まったく大したものじゃないんです」
朽葉壱季:「糸を操るだけの、すごくささいな魔法」
萌黄マサキ:「糸を……?」
朽葉壱季:「ええ」悪戯っぽく微笑む。「…それをあなたに、かけてもいいですか?」
萌黄マサキ:「お」
萌黄マサキ:「お手柔らかにお願いシマス……?」
朽葉壱季:では
朽葉壱季:真咲さんが同意してくれるならば、イージーエフェクト《ウォーキングクローゼット》を真咲さんに使用したいです
萌黄マサキ:完全なる同意
朽葉壱季:かしこまりました
朽葉壱季:羽織っていたコートを脱いで、真咲さんに被せる。
朽葉壱季:《ウォーキングクローゼット》を使用し、真咲さんの服装を変化させます。
萌黄マサキ:「きゃっ!」 (……あっ、良い匂い……)
萌黄マサキ:「え?ふぇ?ひゃっ!?」
朽葉壱季:「ふふ、せっかくですし、目を閉じて」
萌黄マサキ:「こここ、こうですが!?」 ギュッ!!
朽葉壱季:「ふっ」くすくす笑って。「犬みたい……」
朽葉壱季:その隙に、糸を操り自在に変化させる。
朽葉壱季:無地のパーカーとズボンのスタイルが、白いワンピースに。
朽葉壱季:スニーカーは、女性らしいパンプスに。
朽葉壱季:「はい、できあがりです」
朽葉壱季:人目を隠すために被せていたコートを外す。
萌黄マサキ:待て!からヨシ!と言われた犬のように、目を開く
萌黄マサキ:「わっ!!!わわわっ!!!」
朽葉壱季:「ふ」その様子にまた笑っている。
萌黄マサキ:自身を包む純白に、心を奪われる
萌黄マサキ:「う、うそ?わ、私がこんな…?」
朽葉壱季:「ええ。お似合いです」
萌黄マサキ:「こんな、綺麗な服を……」
朽葉壱季:「あなたに似合う、服ですよ」
萌黄マサキ:「朽葉先輩……!……ありがとうございます!」
萌黄マサキ:「で、でも」
萌黄マサキ:「こ、この服。背中が開きすぎじゃないですか……?普通ってこうなの……?」
朽葉壱季:「え、こんなものではないですか…?」セレブファッション感覚。
朽葉壱季:「真咲さん、肌も白いから綺麗ですよ」
萌黄マサキ:「肌も白いだなんて……」やんやん、てれてれ
朽葉壱季:「ふふ、でも、そうですね。いつもより色っぽいかも」
萌黄マサキ:「色っぽいですか!?えへへ……嬉しいな」 きゃー、みたいな顔
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「…まるで、ハリウッド女優みたいだし」
朽葉壱季:「どこかの芸能事務所にスカウトされてしまうかも」
萌黄マサキ:「そ、そんな~!褒めすぎですよ~!!」
萌黄マサキ:「芸能事務所!えへへへ~!」
萌黄マサキ:「……あ、あれ?」
朽葉壱季:「ふ……」
朽葉壱季:笑っている。「ふふふふ………」
萌黄マサキ:「も、もー!嘘つきましたね!もー!もー!」
朽葉壱季:「ぜ、全部信じる……」
朽葉壱季:「ご、ごめんなさい、だって、真咲さんが……」肩を震わせている。
萌黄マサキ:「…ぷっ。くすくす」 こちらもつられて笑う。
萌黄マサキ:「……良いですよーだ」
朽葉壱季:「ふ……」首を傾げる。
萌黄マサキ:「……嘘つかれたって、許します」
萌黄マサキ:「だから」
萌黄マサキ:「もし、朽葉先輩が、誰かに嘘をつかれたとしても」
萌黄マサキ:「その時は、許してあげてください。みんながお互いを思いやって。みんなが許しあえる」
萌黄マサキ:「そういうのが普通になる世界になってほしいなって。そう思います」
朽葉壱季:「……………」
朽葉壱季:「…………やっぱり、真咲さんには、敵いません」
朽葉壱季:「ええ。あなたの、望むままに。……お姫様に、誓ってもいいですか?」
萌黄マサキ:「本当ですか!?やったぁ!」グッとガッツポーズ
朽葉壱季:「可愛い恰好してるんだから、そんな仕草しちゃだめですよ」
朽葉壱季:ガッツポーズした手を取る。
萌黄マサキ:「……あっ」
朽葉壱季:ひざまずいて。
朽葉壱季:その手に、そっと口づけて。
朽葉壱季:「……誓いました」照れ臭そうに笑う。
萌黄マサキ:「……う」
萌黄マサキ:「うけたまわりました……」
萌黄マサキ:『白馬の王子様になりたいって言ってくれた貴方』
萌黄マサキ:『ふふ。おかしいね。だって』
萌黄マサキ:『助けに来てくれた貴方は。もう、立派な白馬の王子様だったから』
萌黄マサキ:『色々ケンカもしたけれど』
萌黄マサキ:『もう1回。貴方に片想いしても良いですか?』


GM:ロイス処理及び購入が可能です
萌黄マサキ:朽葉先輩をSロイスに指定します。
朽葉壱季:はわわわわ
朽葉壱季:現在が 生徒会長/萌黄マサキ/誠意:〇/親近感/ロイス こう
朽葉壱季:お姫様/萌黄マサキ/誠意:〇/不安/ロイス こうかしら
朽葉壱季:以上です。
萌黄マサキ:白馬の王子様/朽葉壱季/〇片想い/恐怖 に感情変更します
朽葉壱季:ああええ
萌黄マサキ:こちらも以上です
朽葉壱季:あ、購入忘れてた!すみません
朽葉壱季:リアクティブシールド!
GM:どうぞどうぞ!
GM:なんでも買ってあげるよ!
朽葉壱季:3dx+3>=18
DoubleCross : (3R10+3[10]>=18) → 10[2,9,10]+2[2]+3 → 15 → 失敗

萌黄マサキ:ではこちらもシールドを狙ってみよう
朽葉壱季:おっ
萌黄マサキ:2dx>=18
DoubleCross : (2R10[10]>=18) → 9[9,9] → 9 → 失敗

朽葉壱季:会長ーーー!!
萌黄マサキ:買い物が下手くそな会長
朽葉壱季:すみません、失敗でした!
山吹綴:(良いのですよ…)


【ミドルフェイズ4:蘇芳瀬良】

GM:ミドルシーン。蘇芳瀬良 自室
GM:登場浸食をお願いします
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+2(1d3->2)した(侵蝕率:64->66)
朽葉壱季:1d3+68
DoubleCross : (1D3+68) → 2[2]+68 → 70

GM:蘇芳さんの部屋で行う判定は
GM:《意志》判定です。理性を保ってください。成功すると、任意の《知識》が+2
朽葉壱季:はーい
蘇芳瀬良:どうして意思なんでしょうね…?
朽葉壱季:そういえば……
蘇芳瀬良:難易度は9です?
GM:なんででしょう……
GM:失礼。難易度は9です
朽葉壱季:2dx>=9 素振りです
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 8[6,8] → 8 → 失敗

蘇芳瀬良:了解。
蘇芳瀬良:7dx=>9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 10[2,3,5,6,9,9,10]+3[3] → 13 → 成功

朽葉壱季:失敗! い、意志が保てません
GM:なんてことだ……
蘇芳瀬良:成功です。ここは…知識:経済学を+2します。
GM:はい!蘇芳さん、了解です!
GM:では、始めましょう


蘇芳瀬良:蘇芳瀬良のの部屋は、高級住宅街にあるハイクラスのマンションにある。
蘇芳瀬良:2LDKの部屋は、それぞれ木目のついた家具があり、日の光の元ならば涼やかさを思わせるだろう。
蘇芳瀬良:間接照明で照らされる部屋は、プラネタリウムを想像させる。
蘇芳瀬良:ただ、いくつかの部屋は黒い箱のようなサーバーで埋め尽くされて。何もせずとも静かなコンピュータの動作音が響き続ける。
朽葉壱季:「……わあ」それを見渡す───女性ものの服を着て、薄く化粧を施した姿で。
蘇芳瀬良:「わたしの部屋へようこそ、朽葉先輩」
蘇芳瀬良:灰色のジャケットと、赤みを帯びたブラウスの私服。
蘇芳瀬良:そして、よく顔を見るとそれに、チークやアイラインなど、丁寧に化粧が施されているのが分かるかもしれない。

朽葉壱季:「………お邪魔します…」ずっと気恥ずかしそうな顔をしている。
蘇芳瀬良:「物もそうないし、殺風景ですが。どうかお寛ぎを」
朽葉壱季:「いえ、僕の部屋よりずっと綺麗ですし……」
蘇芳瀬良:リビングに、マイセン陶器のティーポットから紅茶を淹れて。椅子を引く。
朽葉壱季:「………あの」
蘇芳瀬良:「ふふ。モノがゴチャつくと、サーバーが拗ねるのです」
蘇芳瀬良:「はい、何ですか?」穏やかな声。
朽葉壱季:「ふ、服装への言及が、まだ」
朽葉壱季:「ありませんので………」
朽葉壱季:縮こまっている。
蘇芳瀬良:「………ああ。これは遅れて申し訳ありません」
蘇芳瀬良:「とても。御綺麗ですよ」
朽葉壱季:「は」
蘇芳瀬良:くすり、と微笑む。
朽葉壱季:「恥ずかしいですね………」真っ赤になった顔で目を逸らす。
蘇芳瀬良:「ふふ。芸が無い褒め言葉でも、其処まで喜んで頂けると嬉しいですね」
蘇芳瀬良:「それに、化粧まで。言って下されば、迎えに行ったのに」
蘇芳瀬良:くすくすと無邪気に笑う。
朽葉壱季:「……いえ…」カップを両手で包みながら、もじもじしている。
朽葉壱季:「………瀬良さん」
蘇芳瀬良:「はい」
朽葉壱季:「あの。……これが、僕の、すべてです」
朽葉壱季:「ずっと嘘をついていて、すみませんでした」
蘇芳瀬良:「いいえ」
蘇芳瀬良:「あなたは、わたしに男性でなければいけないことを、何も言っていないでしょう?」
朽葉壱季:「え……」
蘇芳瀬良:「なら、謝ることなんて。何もありません」
朽葉壱季:「で、でも、騙していました」
朽葉壱季:「君に…、なんというか、その」
朽葉壱季:「その………」頬が染まっている。「……あの、口説くというか……、その」
蘇芳瀬良:「もう一度。必要みたいだから、言ってあげます」
朽葉壱季:「は、はい」
蘇芳瀬良:「わたしは、勝手に想像して色々考えても居ましたけれど」
蘇芳瀬良:「そんな想像の中の誰かさんより、今のあなたの方が好きですよ」
朽葉壱季:「………」
蘇芳瀬良:「ふふ。それに、ああいう風に褒められたりされるのは、中々。わたしも楽しかったですから」
蘇芳瀬良:カップの紅茶を、一口。
朽葉壱季:困り切った顔をして、瞬きして、それからまた頬を染める。
朽葉壱季:「……君へ言った言葉は、すべて、嘘じゃありませんから」
蘇芳瀬良:「ありがとうございます。一生ずっとの宝物です」ふわりと。
蘇芳瀬良:穏やかに笑う。
朽葉壱季:「………」やっぱり困り切った顔をして。
朽葉壱季:「セラ、聞いてもいい?」
蘇芳瀬良:「……困らせたいわけでは、無いのですけれど…はい。どうぞ」
朽葉壱季:「僕が、君に『君のことをすべて教えてほしい』と言ったのは」
朽葉壱季:「そんなに、君が僕に尽くしてくれたり、好きでいてくれる理由が、分からなくて」
朽葉壱季:「なんで、そんなに……ささげてくれるのか、分からないんです」
蘇芳瀬良:「……うん。そうですよね。じゃあ、少し。最初からお話しましょう」
朽葉壱季:「ええ……」
蘇芳瀬良:「でも、まず。こちらから、一個だけ聞かせてください」
朽葉壱季:「ええ、なんでしょう?」
蘇芳瀬良:「あなたは、FHに家族も、今迄も奪われたと言いました。…FHのわたしこそ、ずっと不愉快ではありませんでしたか?」
朽葉壱季:「………」瞬き。
朽葉壱季:「………そんなこと、考えたこともありませんでした」
朽葉壱季:「あの時の敵はあの時の敵。セラはセラです」
蘇芳瀬良:「…………」眼を細めて。
蘇芳瀬良:「朽葉さん。そうやって、あの時に。わたしを、ただの”セラ”として見てくれたのはね」
朽葉壱季:「それに、君はこうしてここに居てくれるし……」
朽葉壱季:「…え…」
蘇芳瀬良:「あなたが、初めてだったんですよ」
朽葉壱季:「………」きょとんと、ただ、目の前の彼女を見る。
蘇芳瀬良:「ただの道具で、消耗品だったわたしを。あの檻から連れ出したのも、あなたでした」
蘇芳瀬良:「人生設計が、一から終わりまで。全部」
蘇芳瀬良:「まるっと、変わってしまうくらいのことを、あなたはしたの」
朽葉壱季:「………
朽葉壱季:「…そっか」
蘇芳瀬良:「……ふふ。ただの任務だった、とか。そういうつもりじゃなかった、なんて。聞きません」
蘇芳瀬良:「これは、セレスティだけの大切な気持ちだからです」
蘇芳瀬良:「だから、後は簡単」
朽葉壱季:「え…?」
蘇芳瀬良:「わたしは、こうやって自由にしてもらって。とても大切なものをもらったのだから」
蘇芳瀬良:「だったら、返してあげたいな、って。そう思ったの」
朽葉壱季:「……それが」
蘇芳瀬良:「うん」
朽葉壱季:「理由、なんだ」
蘇芳瀬良:「ええ、わたしが”そうしたい”と
蘇芳瀬良:「そう、想ったから。だから、そうすると言うだけのこと」
朽葉壱季:「そっか」目を伏せる。瞬き。
朽葉壱季:「………そっか」
朽葉壱季:「………ねえ、瀬良さん。学校は、楽しい?」
蘇芳瀬良:「………うん。楽しいよ」
朽葉壱季:「ふふ、一人暮らしは、順調?」
蘇芳瀬良:「真咲さんは手が掛かるけど明るいし、綴さんは可愛いし。真弓さんもあれでなかなか……」
蘇芳瀬良:「ええ。これでも、自分でお金を稼いできてるから。結構溜まってもいるのよ」
朽葉壱季:「ふふ、ずいぶん順調だなあ」
朽葉壱季:「僕より充実してしまっているじゃないか」
蘇芳瀬良:「そうね。だから」
蘇芳瀬良:「今度は、わたしが助ける番」
朽葉壱季:「うん」
蘇芳瀬良:「だから」
蘇芳瀬良:「……助けて、と言って。わたしに、頼って。どうか、お願い」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「セラ、瀬良さん、セレスティ」
蘇芳瀬良:かつて、わたしが。あなたにそう言ったように。
朽葉壱季:「君の、全て」
朽葉壱季:「僕を、檻から出してほしいんだ」
蘇芳瀬良:「ええ。承りました、灰被りのお姫さま」
蘇芳瀬良:「あなたの為に、馬車を用意しましょう。ドレスを用立て、ガラスの靴を造りましょう」
蘇芳瀬良:「ふふ、ねえ。知っていますか?」
朽葉壱季:「…なあに?」
蘇芳瀬良:「金銭というものは――一番世界で普及した、曖昧で実体のない幻想であり、魔術なんです」
蘇芳瀬良:「わたしは」
セラ:「貴方に助けられた、セレスティ・イーグレットにして、」
“蝋翼”:「あなたの同僚の、UGNイリーガルとして」
“イカロス”:「そして、金銭を誰よりも扱える、わたしが」
蘇芳瀬良:「あなたを、そこから助け出します」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「……ここは、すごく、さみしくて」
朽葉壱季:「君に触れたいよ」
蘇芳瀬良:「いつでもどうぞ。わたしは」
蘇芳瀬良:「あなたを絶対に拒みません。なぜなら、」
蘇芳瀬良:「あなた自身より、ずっと。あなたの事が好きだからです」
朽葉壱季:「ふ」
朽葉壱季:「だったらさ」
朽葉壱季:「こっちに来て」
朽葉壱季:小さな声でそう言う。
蘇芳瀬良:「はい、壱季さん」立ち上がって。君のすぐそばに。
朽葉壱季:手を伸ばして。
蘇芳瀬良:膝を立てて。その手を受け入れる。
蘇芳瀬良:きみは、
蘇芳瀬良:この銀糸のような髪も、細い肩も、紅い瞳も。
蘇芳瀬良:すべて。己の望むように扱うことが出来る。
蘇芳瀬良:彼女/わたしが、そう望むからだ。
朽葉壱季:「……そうやって、僕の望むがままにって言うのが、君の悪い癖だよ」くすっと笑う。
蘇芳瀬良:「いけませんか、シンデレラ?」
朽葉壱季:「うん、あの」
朽葉壱季:「……あの」すごく小さな声で言う。
朽葉壱季:「どちらかというと」
朽葉壱季:「君の、好きにしてもらいたくて…………」
蘇芳瀬良:「………」眼をぱちくりさせて。
朽葉壱季:すごく真っ赤な顔で俯いている。
蘇芳瀬良:「……なるほど。それは」
蘇芳瀬良:「予想外でした。行けませんね…どうも、わたしは受け身が過ぎる」
朽葉壱季:「……………」
蘇芳瀬良:そっと、彼女の腰を抱える。
朽葉壱季:「あ、あの、無理にとは言わないので」
朽葉壱季:「ひゃっ」
朽葉壱季:「…………」自分で言った声に自分で顔を赤くする。
蘇芳瀬良:「いいえ?ふふ。これでもわたしは、欲望のともがらですよ。そのようなことを言っては」
蘇芳瀬良:「いけないということを。お教えせねばいけないようで」
朽葉壱季:「え、何、何、えっ」
蘇芳瀬良:「どこがよろしいですか?寝台でも、ソファでも……ああ。ベランダで星を見るのもいいですね」
蘇芳瀬良:「迷ってしまいます」
蘇芳瀬良:そう言いながら、顔のラインを指でなぞる。
朽葉壱季:「え、えっ、ぁ」
蘇芳瀬良:「ふふ」
朽葉壱季:「ちょっ……」怯えたようにぎゅうと抱き着く。
蘇芳瀬良:「かわいらしいひと」そのまま抱き締めて。
蘇芳瀬良:彼女の、銀の髪。眼にかかりそうな、その一房へと唇を落とす。
蘇芳瀬良:「もし」
朽葉壱季:「……、う、うん」ぴくっと身体が震える。
蘇芳瀬良:「あなたが、愛する人が出来て。結婚して。子供が出来ても」
蘇芳瀬良:「この一房の髪だけは……わたしのものです」
蘇芳瀬良:「誰にも。触らせてはいけません」
朽葉壱季:「……………」
朽葉壱季:「………瀬良さん」
朽葉壱季:「あのね、あの」
蘇芳瀬良:「なんですか、壱季さん」
朽葉壱季:「……あの、誰にも、言わないでほしいんですけど」
朽葉壱季:「は、初めて、婚約者の方と会った時に」
朽葉壱季:「い、いきなり、その、…き、キスされて………」
蘇芳瀬良:「…………」ぎゅぅ、と。
蘇芳瀬良:抱き締める腕に、力が籠る。痛くはないだろうけど。
朽葉壱季:「……」そこで、何かの音が切れたように。
朽葉壱季:ぽとぽとと涙が零れる。
蘇芳瀬良:「………泣かないで」
朽葉壱季:「あ、あれ? す、すみません……」
蘇芳瀬良:「あなたに、そうされてしまうと………どうしていいか」
蘇芳瀬良:「…いいえ。いいんです。あなたが悪いことなんて、何処にあるでしょう?」
蘇芳瀬良:スーツの胸ポケットから、仕舞っていたハンカチを取り出して。
蘇芳瀬良:そっと、彼女の唇を拭う。
蘇芳瀬良:自分のそれで上塗りしたいような欲求もある。
朽葉壱季:「んぅ」
蘇芳瀬良:でも、そんなことをして。このひとを、汚したくなんてなかったから。
蘇芳瀬良:すぅ、はぁ、と荒い呼吸が漏れる。
朽葉壱季:「……」拭われながら。
蘇芳瀬良:「……壱季さん。悲しまないで。怒ってください」
蘇芳瀬良:「そして、わたしに命じてください。この、卑しい魔法使いに」
朽葉壱季:「……怒る…」
蘇芳瀬良:「あなたの怒りを代行しましょう。報復が望みなら、如何様にでもしてみせましょう」
朽葉壱季:「…………」オドオドしている。
蘇芳瀬良:「あなたの涙を止めるためなら。何だって……してみせますから」
朽葉壱季:「……い、いえ、あの、あの」
蘇芳瀬良:「…………はい」
朽葉壱季:「す、すいません、その、僕、ちょっと、舞い上がってたみたいで」
蘇芳瀬良:「………むう」
朽葉壱季:「い、いや! あの、その、なんだか、せ、瀬良さんがキスしてくれ…あ、いや、その」
朽葉壱季:「なんでもありません、なんでもありません」
蘇芳瀬良:その言葉を聞いて。
蘇芳瀬良:すぐに、彼女の言葉を遮るように。
蘇芳瀬良:頭を抱き寄せて、唇を合わせる。
朽葉壱季:「っ」
蘇芳瀬良:「……ん、む……」
蘇芳瀬良:舌で、唇と歯列をなぞる。
朽葉壱季:「っ!?」真っ赤になった顔でバッと顔を離す。
蘇芳瀬良:きみがされたことを、なぞるような。そんな、荒々しい口づけだったかもしれない。
蘇芳瀬良:「………言ったじゃないですか」
朽葉壱季:「っい! いまっ、今、なにを……!?」
蘇芳瀬良:「そんなこと。言っちゃ、いけませんよ、って」
蘇芳瀬良:「我慢できませんでしたので口づけを」
蘇芳瀬良:「………いや、でしたか?」
蘇芳瀬良:どこか、落ち込んだような表情。
朽葉壱季:「えっ、あ、あの! い、いやという訳ではなく……!」顔が真っ赤になっている。
蘇芳瀬良:「………なら、良かった」
朽葉壱季:「い、いえ、で、でもあの、そ、そういう意味でもなく……!」
朽葉壱季:「…………!」
蘇芳瀬良:「………ふふ。だめじゃないですか、壱季さん。ちゃんと言ってくれないと、わたし」
蘇芳瀬良:「止められないんです。ふふふ。困りました」
朽葉壱季:「せ、瀬良さ……」
蘇芳瀬良:「…………ふぅ」
蘇芳瀬良:「ごめんなさい。わたし、肉欲とか。そう言う好きじゃないんだって。そう…思ってたんですけどね」
蘇芳瀬良:「だから男女どっちでも変わらない、そういう好きだから大丈夫ですよ、安心してくださいね、って。そう言おうと思ってたのに」
朽葉壱季:「にっ」
蘇芳瀬良:「………参っちゃいますね。結構、ダメなやつでした」くす、と笑って。
蘇芳瀬良:「大丈夫です。さっきみたいなお誘いが無ければもうしません」
朽葉壱季:真っ赤な顔で、コクコクと頷く。
蘇芳瀬良:「……少し、夜風に当たって、頭を冷やしましょうか」苦笑して。
蘇芳瀬良:彼女を抱えたまま、ベランダへ。
朽葉壱季:「………あれっ」
蘇芳瀬良:「…………」そう言って歩く少女のくびすじは。
蘇芳瀬良:包帯で隠しきれないくらい、真赤に紅潮している。
朽葉壱季:「こ、このままですか…!? せ、瀬良さ……」
蘇芳瀬良:「………もう少し。あなたの熱を感じて居たいんです」
蘇芳瀬良:「……いけないなら、言ってくださいね?」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「いけなく」
朽葉壱季:「ないです…………」
朽葉壱季:弱弱しい声でそう言って、あとはもう、それきりだった。
蘇芳瀬良:「よかった」
蘇芳瀬良:「あなたの望まないことを……して。嫌われたくなんて、ないから」
蘇芳瀬良:部屋を歩き、窓を開ける。
蘇芳瀬良:そこは、遮るものなんてない、一面の星空が良く見えて。
蘇芳瀬良:恥ずかしがりの新月が、星の光の奥に隠れている。
蘇芳瀬良:澄んだ空気。綺麗な光。あなたは、
蘇芳瀬良:ここには。あなたを害するものなんて、ひとつもないのだと。
蘇芳瀬良:そう信じることが、出来たらいいと。
蘇芳瀬良:揺れる銀が、星の灯を映した。


GM:ロイス処理及び購入が可能です
蘇芳瀬良:…既に、朽葉壱季さんのロイスはSロイスとなっています。
蘇芳瀬良:……感情、敬愛から変えた方がいい?でもネガ執着だからいいよね?はい。
朽葉壱季:保護対象/蘇芳瀬良/幸福感:〇/隔意/ロイス 今が、こうで
朽葉壱季:魔法使い/蘇芳瀬良/幸福感:〇/恐怖/ロイス N感情を変更します。
蘇芳瀬良:ふふ。
蘇芳瀬良:購入。
蘇芳瀬良:コンボ:Forfiles-sys.Dir ≪コンセントレイト≫≪無形の影≫。スナイパーライフルを。
蘇芳瀬良:7dx7+3=>19
DoubleCross : (7R10+3[7]>=19) → 10[2,2,5,6,8,8,9]+6[1,3,6]+3 → 19 → 成功

蘇芳瀬良:成功。危ないですね。
朽葉壱季:リアクティブシールド!
朽葉壱季:3dx+3>=18
DoubleCross : (3R10+3[10]>=18) → 10[1,7,10]+2[2]+3 → 15 → 失敗

朽葉壱季:さっきと同じ出目じゃん
朽葉壱季:財産ポイント3点払って買っちゃいます。よいしょ
朽葉壱季:綴ちゃんに会ったらあげる!
山吹綴:(ありがとー!)
GM:やさしいね


【ミドルフェイズ4:山吹綴】

GM:登場浸食をお願いします
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3(1d3->3)した(侵蝕率:67->70)
朽葉壱季:1d3+70
DoubleCross : (1D3+70) → 2[2]+70 → 72



GM:ミドルシーン。遊園地


GM:市内の遊園地『サンベリナ』
GM:さほど大きな遊園地ではないそこは、だからこそ地域に根差し、愛された場所だ
GM:今月のイベントは”クリスマスナイト”
GM:マスコットキャラクターたちはクリスマスにちなんだ衣装に身を包み
GM:赤と緑の光源が園内を彩る
朽葉壱季:「山吹さん」人混みの中、ひょこひょこと手を振っている。「こっちです」
山吹綴:「あっ」
山吹綴:キョロキョロ、と見回していた顔がほっと笑顔になる。
山吹綴:「朽葉くん、見つけました」
山吹綴:とてとて、と歩み寄っていく。
朽葉壱季:「見つけてもらいました」微笑んで、しゃがむ。大きなラッピング袋を片手に持っている。
朽葉壱季:「まず先に、お話しておきたいことがあります」
山吹綴:明るい茶色、ニット生地のトップスに、深い緑色の肩紐付きのスカート。
山吹綴:ふんわりとしたベレー帽を揺らしながらひょこひょことそばに。
山吹綴:「はい、なんでしょう」
朽葉壱季:「この間は、ご心配をおかけしてしまって、すみませんでした」
朽葉壱季:「真咲さんとは、仲直りしました」
朽葉壱季:「真弓さんと、瀬良さんにも、許してもらいました」
山吹綴:「………そうですか。」
山吹綴:緩みそうな口を、キリッと結ぶ。
朽葉壱季:「山吹さんにも、お許しをいただきたく」ぺこりと頭を下げる。
山吹綴:「ちゃんとごめんなさいは出来たんですね」
山吹綴:「うむ」
山吹綴:尊大に腕を組んで、鷹揚に頷く。ベレー帽が揺れる。
山吹綴:「許してもらえたのなら、許してあげます」
山吹綴:「ちゃんと反省しましたね?」
朽葉壱季:「…ありがとうございます」顔を上げて、ほっとしたように笑う。
朽葉壱季:「ええ、反省しました。嘘をつくことは、よくありませんね」
山吹綴:「そうです。嘘はよくないのです」
朽葉壱季:「仰る通りです」
山吹綴:「どうしてそんなことしたの?って聞かれた時、悲しいですからね」
朽葉壱季:「……そうですね」
山吹綴:「じゃあ、今日は」
山吹綴:「素直になった朽葉くんと、いっぱい遊べますね」
朽葉壱季:「ええ」目を細める。「遊んでください」
朽葉壱季:「あ、それに。お詫びの品をお持ちしました」
山吹綴:「ほほう」
朽葉壱季:持っていたラッピング袋をごそごそと開く。
山吹綴:先程から、その荷物に目線がチラチラ奪われていた。
山吹綴:「なんでしょうね。けんじょーの品ですか」
朽葉壱季:ちょうど山吹さんが抱きしめるのにちょうどいいくらいの、大きなサイズの、ひよこのぬいぐるみ。
朽葉壱季:「たまたろうでございます」
山吹綴:「ふわっ」
山吹綴:朽葉さんが抱えてる、黄色くふわふわのそれを見る。

朽葉壱季:「ふふ」差し出す。
朽葉壱季:「献上の品です」
山吹綴:自分がいつも筆箱にしのばせ……図書館でも朽葉さんに上げた、ひよこのシール
山吹綴:そのぬいぐるみだ。
山吹綴:「たまたろう……でっかいたまたろうです!」
山吹綴:お澄まししていた顔がキラキラと輝く
朽葉壱季:「おもちゃ屋さんで、一番大きいサイズでしたので………」
朽葉壱季:「ふっ」くすくす笑っている。
山吹綴:差し出されたそれを恐る恐る受け取る。
山吹綴:「うわー……うわー………」
朽葉壱季:「気に入って、くださいましたか?」
山吹綴:見た目よりふわりとした感触に腕が埋まる。もふ、と口元がくすぐったい。
山吹綴:「……………む。むー」
山吹綴:口元をもにょもにょ動かし、しかし手の感触に、その存在に足をその場でパタパタと。
山吹綴:「……………」
朽葉壱季:「………」にこにこしている。
山吹綴:すー。はー。
山吹綴:ガバッ
山吹綴:「……合格。」
山吹綴:「良き働きです、朽葉くん」
朽葉壱季:「お褒めにあずかり、光栄でございます」恭しく一礼。
朽葉壱季:「遊園地の中で、抱いて歩くといいですよ」
山吹綴:「いいんですかっ」
朽葉壱季:「いいですよ、もちろん」にこにこしている。「今日は山吹さんのための日ですから」
山吹綴:「………そうですか、つづりの日ですか。なら仕方ありません」
山吹綴:両腕で抱いていたそれを体制を変え、持ちやすさを考え。
山吹綴:片腕で抱え込むようにギュッと握る。
朽葉壱季:微笑ましく、その様子を見ている。
山吹綴:「では」
朽葉壱季:「はい」
山吹綴:そして、空いた片手を差し出す
山吹綴:「行きましょうか。楽しまねばなりません」
朽葉壱季:「………」目を丸くし、少しして嬉しそうに笑う。
朽葉壱季:「はい、我々に残された時間は少ないですからね」
朽葉壱季:「楽しみましょう」そうして、手を握り返した。
山吹綴:キュ、と小さな手で握り返し
山吹綴:「そうです」
山吹綴:「喧嘩とかもってのほかですから」
朽葉壱季:「……山吹さん、よければお許しをいただきたいんですけど」
山吹綴:「何をでしょう」
朽葉壱季:「お名前で呼んでもいいですか?」
朽葉壱季:「つづりさん」
山吹綴:「うにゅ」
朽葉壱季:「?」
山吹綴:「…………別に、構いませんけど。朽葉くん」
朽葉壱季:「わあ、ありがとうございます!」嬉しそうにしている。
朽葉壱季:「じゃあ、つづりさんですね。ふふふ、つづりさん」
山吹綴:「むう」
山吹綴:下の名前で呼ぶのは、親と、生徒会の皆ぐらいで。まぁそれだけなんだけど。
山吹綴:「何がそんなに楽しいんでしょうか、朽葉くんは」
朽葉壱季:「つづりさんと仲良くなれて、楽しいんです」
朽葉壱季:「……男子の3年生の先輩が、つづりさんと仲良くなりたがるのは、ちょっと、よろしくなかったので」
山吹綴:「あぁ」
山吹綴:「年上の男の人にはブザーですね」
山吹綴:ちゃんと持ってきている。
朽葉壱季:「そうでしょう」苦笑する。
朽葉壱季:「実は、違いますので」
山吹綴:「違いましたね」
朽葉壱季:「すみませんでした」
山吹綴:「素直になったのでつづりと仲良くなれましたか」
山吹綴:「それはもう許しました」
朽葉壱季:「ありがとうございます」
朽葉壱季:「……仲良くなれました」
朽葉壱季:「嬉しいです」
山吹綴:「…………つづりも」
朽葉壱季:「え?」
山吹綴:「そこまで喜ばれたら、まぁ、嬉しくなくもなくも、なくもなくも…… ……? …ないですよ」
朽葉壱季:「ふっ」噴き出すようにして笑う。「じゃあ、嬉しいということで、受け取っておきます」
山吹綴:「そうですか。それでいいならそうするといいですね」
山吹綴:「それで、朽葉くん」
朽葉壱季:「なんでしょう?」
山吹綴:「仲良くなったなら、次にすることがいっぱいですよ」
山吹綴:遊園地の内部に目を向ける。
朽葉壱季:「ほほう」
朽葉壱季:「そうですね、どれから行きましょう」
朽葉壱季:こちらも内部に目を向けて、そう言った。


朽葉壱季:いろいろなアトラクションに乗って疲れたので、休憩することにしました。
山吹綴:つづりは大丈夫ですけど、朽葉くんが疲れたって言うなら休憩してあげてもいいです
朽葉壱季:オープンテラスになっている休憩スペースの一角に腰かけて、お話しましょう。
山吹綴:自分と朽葉くんと、開いた席にたまたろうを座らせています。
朽葉壱季:「買ってきました、言われたとおり」ジュース等をテーブルに並べる。
山吹綴:「うむうむ」
朽葉壱季:「こっちは僕のコーヒーなので、つづりさんはこちらですね」つづりさんに、ジュースを渡します。
山吹綴:宝石のように輝くソーダに純白のアイスが乗ったフロートを受け取る
山吹綴:「はい、たしかに」
山吹綴:生徒会の仕事で移った口癖。
朽葉壱季:「ふふ。お姉さんの言葉が移ってますね」
山吹綴:「ん」
山吹綴:スプーンでクリームをツンツンと沈めつつ。
山吹綴:「……蘇芳ちゃんも真弓ちゃんも一緒に居ますからね」
山吹綴:「だから、そう。言葉ぐらいにるのです」
山吹綴:少し早口で言ってストローに口をつける。
朽葉壱季:「素敵なことだと思いますよ」ホットコーヒーを両手で抱えて、温まっている。
朽葉壱季:「………いや」
朽葉壱季:「真咲さんは?」
山吹綴:液体を少し減らした後、クリームを少し削って食べる。
山吹綴:「萌黄ちゃんは」
山吹綴:「一回受け取り損ねますから」
山吹綴:はむっ。
朽葉壱季:「ああ……」受け取り損ねてジュースを零す光景を思い浮かべて、苦笑する。
山吹綴:「ここでこぼしたら、たまたろうが可哀想です」
朽葉壱季:「ふふ、素晴らしいお考えです」
朽葉壱季:「……つづりさん」
朽葉壱季:「聞きたかったことがあるのですが」
山吹綴:「なんでしょう、朽葉くん」
朽葉壱季:「僕、実は朽葉くんじゃなくて朽葉ちゃんなんですけれど」
朽葉壱季:「何か、思う所変わりました?」
山吹綴:「…………」
山吹綴:「……………んー」
朽葉壱季:「正直なお答えで、いいですよ」
山吹綴:「いえ」
朽葉壱季:「変わりません?」
山吹綴:「男の子の格好してるなら、くんって呼べばいいかなって思ったんですけど」
山吹綴:「ちゃんのほうが良いです?」
朽葉壱季:「……いえ」くすっと笑う。嬉しくて。
山吹綴:「つづりとしては、どっちでもいいです」
朽葉壱季:「ありがとうございます。そうですね…、一応、男のフリは続けるので」
朽葉壱季:「くんって呼んでください」
山吹綴:「じゃあ、朽葉くんで。」
朽葉壱季:「はい」
朽葉壱季:「……つづりさんは、たぶん、そう答えてくれるだろうなって思ってたんです」
朽葉壱季:「僕の性別とか、どっちだって、関係ないだろうなって」
朽葉壱季:「…そういう風にお話できるの、僕の周りだと、つづりさんだけだったので」
朽葉壱季:「あの空き教室で出会ってから、つづりさんとお話していると、本当に…居心地が良くて」
山吹綴:「………」話を聞いている。
朽葉壱季:「つづりさんには、やっぱり関係のないことですけど」微笑む。
山吹綴:「そうですね。つづりには、あの時、萌黄ちゃんが泣いた理由も、真弓ちゃんや蘇芳ちゃんが大変そうだった理由も、分かってません」
山吹綴:「だから、まぁ」
山吹綴:「いまのも、内緒のお話ですか。二人の」
朽葉壱季:「内緒のお話に、してください」
山吹綴:「いいでしょう」
山吹綴:「嘘はいけませんけど」
山吹綴:「秘密はちゃんと、守ります」
朽葉壱季:「ありがとうございます、つづりさん」目を細める。
朽葉壱季:「君と出会えて、良かったです」
山吹綴:「……………そうですか」
山吹綴:真正面から言われて、ちょっと目をそらすように。
山吹綴:「朽葉くんもですね」
朽葉壱季:「何でしょうか?」
山吹綴:「萌黄ちゃんと、真弓ちゃんと、蘇芳ちゃんをびっくりさせたり、泣かせちゃいましたけど」
朽葉壱季:「………」困ったように笑う。
山吹綴:「その後ちゃんとごめんなさいして、偉かったです」
山吹綴:「…………つづりは。」
朽葉壱季:「…ありがとうございます」
山吹綴:「仲がいい皆が好きですから。」
朽葉壱季:「…うん」
山吹綴:ごそごそ、と肩からかけたポーチを漁る
朽葉壱季:「つづりさんが、そう言ってくれる限り」
朽葉壱季:「みんな、仲良く……」言いかけて、その様子を見る。
山吹綴:「だから、それを守った朽葉くんには、ご褒美です」
山吹綴:じゃん、とシールを取り出す。
朽葉壱季:「おお」目を丸くする。
朽葉壱季:「シールですね」
山吹綴:「この、中央の、きんきらきんのやつは。いつもは最後に使うんですけど」
山吹綴:「今回は最初に朽葉くんに上げてもいい気分です」
朽葉壱季:「特別なもの、なのに」
朽葉壱季:「いいんですか?」
山吹綴:「特別だから、いいんですよ」
山吹綴:傍らに置いたいつものノートを台座にして、シールをカリカリと剥がそうとする。
朽葉壱季:「…あ」
朽葉壱季:「待って、つづりさん」
山吹綴:「はい?」
朽葉壱季:「ご褒美といえば」
朽葉壱季:「そのノートの秘密をまだ聞いていませんが」
山吹綴:「……………」
山吹綴:「そうでした」
朽葉壱季:「そういえば、仰っていましたよ、つづりさん」
山吹綴:「朽葉くんは「ごうまん」で「よくばり」さんでしたね」
朽葉壱季:「次にちゃんとできたら、シールの代わりに、ノートの秘密を……」
朽葉壱季:「ええ。僕は傲慢で欲張りなので」胸を張る。「あと、諸々ありますが省略します」
山吹綴:「むう。」
山吹綴:シールの台座を、丁寧に包装に戻す。
朽葉壱季:「そろそろ聞きたいです」身をかがめる。
山吹綴:代わりに若葉色の表紙のノートをまとめるゴムバンドをパチンと外して。
山吹綴:「………つづりはですね、気になったことをいつもノートに書いています」
朽葉壱季:「ふむ」
朽葉壱季:その様子を見ている。
山吹綴:「会った人がどんな人かとか、知らない言葉とか、読んだ本の知識とか………」
山吹綴:ペラリ、ペラリとページを捲り
山吹綴:「…………後は、小説も書きます」
朽葉壱季:「へえ」目を丸くする。
山吹綴:とん、とリングノートの片ページを開いて、テーブルの上に。
山吹綴:「つづりは本を読むのが好きですから。本も書くんです」
朽葉壱季:姿勢を正して、ノートを覗き込みます。
朽葉壱季:「そうだったんですね。…すごいな」目を細めて。
山吹綴:そこには、書記らしく整った文字で、物語が綴られています。
山吹綴:それは一人のお姫様の物語。
山吹綴:心優しく、素敵なお姫様は、皆を助けたいと思い
山吹綴:服を着替えて、素敵な王子様になり、困っている人を助けていく。
山吹綴:そんな小説が書かれている
朽葉壱季:「…………」静かに、読み終える。
山吹綴:「お姫様はですね。困ってる人を助ける王子様になるんです」
朽葉壱季:「……つづりさん、これ……」
朽葉壱季:「いつから、書いてたんですか……?」
山吹綴:「………さて、いつからでしょう」
山吹綴:「身近なところから、インスピレーションを得たのかもしれませんね」
山吹綴:「……実はですね、朽葉くん」
朽葉壱季:「……………」ぱちぱち、と、瞬きして。
朽葉壱季:「は、はい」
山吹綴:「萌黄ちゃんほどじゃなくても、私も王子様が出てくる本はよく読むんです」
朽葉壱季:「あ…そうなんですね」
山吹綴:「困った時に、皆を助けてくれる、素敵な王子様。とっても素敵だと思います。」
山吹綴:「だから、つづりは思うんですよ」
山吹綴:朽葉くんが読み終えたノート。そのページを更に捲っていく。
山吹綴:小説から少し開けて、日常で気になったことがつらつらと。
山吹綴:そこに大きく丸で囲われた文章には、こう書かれている
山吹綴:「そんな、素敵で頼もしい王子様は、疲れちゃうんじゃないかな。って」
山吹綴:ぺらり。ページを捲る。
山吹綴:そこから、さらに新しい小説が書かれている。
朽葉壱季:「…………」
山吹綴:皆のために王子様になったお姫様。その周りには笑顔が溢れます。
山吹綴:しかし、お姫様が困った時。王子様はお姫様を助けることが出来ません。
山吹綴:そこに現れるのは
山吹綴:もう一人の、王子様。
朽葉壱季:「…………へ」
山吹綴:「王子様は、男の人も、女の人も、全員助けるんですよね」
朽葉壱季:「………そう、ですね」
山吹綴:「じゃあ、王子様だって助けてもらって良いと思うんですよ。別の王子様に」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「その王子様って」
朽葉壱季:「本当は、お姫様なんじゃないですか?」
山吹綴:「ふふ。そうかも知れません。」
山吹綴:「お姫様なのに王子様になろうとする人が居るんですから」
山吹綴:「他にも居ても、不思議じゃないですね?」
朽葉壱季:「ええ。…本当に、つづりさんには」
朽葉壱季:「いつも、驚かされてばかりです」
山吹綴:ふ、と。目を細めるように笑って、あなたを見上げる。
朽葉壱季:「……今、とても助けを求めています」
朽葉壱季:「つづりさん、どうか、王子様になってもらえませんか?」
山吹綴:「いいですよ」
山吹綴:《テクスチャーチェンジ》
山吹綴:ベレー帽が、金色に輝く王冠に
山吹綴:「助けてあげます、朽葉くん」
山吹綴:「つづりだって、王子様に憧れていたんですよ?」
朽葉壱季:「……そう、でしたか」くすっと笑って。
朽葉壱季:「この道は、なかなかに険しいですが」
朽葉壱季:「あなたなら、きっと大丈夫」
山吹綴:「えぇ」
山吹綴:「つづりの周りには、素敵なお手本になる人達が」
山吹綴:「いっぱい居ますから」


GM:ロイス処理及び購入が可能なんですが
GM:判定をしていなかったので、合わせてやります
朽葉壱季:そうじゃん
山吹綴:そうでしたわ
GM:遊園地は、《運転》で達成値9が出れば成功です。乗り物ですから。
GM:成功すると、《射撃》に+2
山吹綴:《砂の加護》判定ダイス+4個、運転二輪で判定
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:70->73)
山吹綴:6dx+2>=9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 9[1,6,8,9,9,9]+2 → 11 → 成功

朽葉壱季:4dx+2>=9
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 8[5,5,8,8]+2 → 10 → 成功

朽葉壱季:やりましたよつづりさん!
GM:2人とも成功!仲良し!
山吹綴:やりました朽葉くん!
GM:射撃に+2です!ヤッタネ!
山吹綴:役に立つ!
朽葉壱季:イエイ!
GM:続いて、ロイス処理&購入が可能です
朽葉壱季:優等生/山吹綴/好奇心:〇/劣等感/ロイス 今はこう
朽葉壱季:王子様/山吹綴/友情:〇/劣等感/ロイス こう変更します。
山吹綴:「空き教室の主 朽葉壱季 ○Pふしぎ/N恥ずかしい」このロイスを
山吹綴:「王子様 朽葉壱季 ○P友達/Nライバルってやつですよ」こうします
朽葉壱季:ライバルやんけ
山吹綴:ライバルっていうんですよね
朽葉壱季:負けないぜ
朽葉壱季:購入はショットガンに挑戦します!
朽葉壱季:3dx+3>=11
DoubleCross : (3R10+3[10]>=11) → 9[6,9,9]+3 → 12 → 成功

朽葉壱季:成功した!
朽葉壱季:会長にあったらプレゼントします。
GM:ありがとうございます!
朽葉壱季:あと前シーンで購入したリアクティブシールドをつづりさんに渡します。
山吹綴:頂きます!装備!
山吹綴:フル装備山吹になりました
山吹綴:もこもこ
山吹綴:なので真弓さんようのシューターズジャケットを狙います
朽葉壱季:かわいい
山吹綴:3dx+3>=13
DoubleCross : (3R10+3[10]>=13) → 10[6,7,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

朽葉壱季:すげえ
朽葉壱季:ま…負けた!
山吹綴:当然上流階級用のものを買いました!合流したら渡します!
朽葉壱季:さすが王子だな~
山吹綴:テクスチャーチェンジでドレス仕様にも出来るわけです。ふんす。
山吹綴:以上で!
朽葉壱季:こちらも以上です!


【ミドルフェイズ5】

GM:ミドルシーンです。シーンプレイヤーは真弓さん。他、登場自由です。
GM:このシーンは
GM:全員でわちゃわちゃするシーンです。
GM:みんな仲直りしたので、みんなで楽しいことをやりたいなってシーンです。欲望です
GM:このシーンですが
GM:3部構成となっております
GM:1「みんなでわちゃわちゃ」→2「朽葉君と真弓さんの個別」→3「戻って来てイベント」
GM:イメージとしては
GM:クリスマスに開催される大舞踏会の1週間前。千尋沢はみんなクリスマスモードで浮かれています
GM:当然、生徒会のメンバーである君たちも浮かれています
GM:生徒会室でちょっとクリスマスパーティー的なことをやりながら、1週間後の大舞踏会まであと少しだねーきゃっきゃうふふみたいにわちゃわちゃしたあと
GM:真弓さんと朽葉くんにちょっとお使いを頼むので、そこで軽く個別してもらったあと
GM:戻ってきたら軽いイベント発生って感じですね
GM:では、登場される方は浸食ダイスをお願いします
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:72->75)
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:73->81)
朽葉壱季:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 8[8]+72 → 80

真弓未結:侵蝕率+3(1d10->3) (侵蝕率:68->71)


GM:クリスマスを1週間後に控えた千尋沢高校。
GM:写真撮影は順調に進んでおり
GM:来週に控える大舞踏会を前に、校内中が浮足立っていた。もちろん
GM:君たち生徒会メンバーも例外ではない。ここ、生徒会室では
GM:1週間後のクリスマスに行われる大舞踏会の準備もあらかた終わった君たちが
GM:打ち上げ及びクリスマスパーティーと銘打って、楽しい時間を過ごしている。
GM:まだ
GM:パーティーの準備をしているようだ。みんな楽しそう。
GM:君たちは今、どんな格好で、何をしているのかな?
朽葉壱季:「……一体、どこから、こんなに……」トナカイの角を模したカチューシャを頭の上に乗せる。
蘇芳瀬良:白い縁取りのファーが付いた、赤いポンチョ。その下も、赤を基調に白と緑が入ったいわゆるサンタ服を着ている。
朽葉壱季:メンズ用の、もこもことした茶色の着ぐるみを、ぶかっと着ている。
蘇芳瀬良:「色々と、この時には。時節柄かモノが多いですから。…クリスマス商戦のせいでしょうか?」膝丈…より短いスカートを抑えながら。
萌黄マサキ:「えへへ。どうやら、生徒会の伝統行事らしくて。先輩たちが残していったものもたくさんありますからね」
萌黄マサキ:クリスマスツリーの着ぐるみ(ボーリング場にあるような被り物のやつ)を着て、足元がおぼつかない状態だ
朽葉壱季:「………さ、サイズが合ってないような…」顔を赤くして瀬良さんから目を逸らす。
山吹綴:「別にね、つづりはね」側にいる朽葉くんを更にミニマムにしたような、茶色のもふもふ。
山吹綴:こちらはカチューシャではなく、頭部部分をフードとして、トナカイのきぐるみを着こなしている
山吹綴:「サンタさんが良いとか思ってないんだから」
真弓未結:男性用の赤い服を着て、その上から前掛けを。
蘇芳瀬良:「………言わないでください。これ以外だと、もっと合わなくて…」頬が朱に染まって。ポンチョを引いて、身を縮めるように。
朽葉壱季:「す、すみません…」
真弓未結:女性のみで構成されていることが稀だ。男性用も回さなければ服が足りない。
朽葉壱季:「あ、真咲さん、体の右に棚がありますから、気を付けて…」
蘇芳瀬良:「……真咲さんと、真弓さんには窮屈な思いをさせてしまいます。……先に、用意しておけばよかったですね」
萌黄マサキ:「えっ?」 朽葉くんの声に反応して振り向くと 「ギャー!?」 当然引っ掛かる
真弓未結:流しと、焜炉だけの簡素な調理場に立ち、料理を。
真弓未結:「……今、手が離せませんので」
真弓未結:「余り無用の事故を起こされませんように」
萌黄マサキ:棚にぶつかり、本棚から零れ落ちた本の下敷きになっている。
真弓未結:「……遅かったようですね?」
蘇芳瀬良:「………言ってる傍から、ですね。だから着ぐるみはやめませんか、って言ったのに」
山吹綴:「あっ」
山吹綴:「つづりの本……」
真弓未結:「私は着ずとも構わなかったので」
山吹綴:むーという顔をしながら、本を退けている
真弓未結:「こちらをお召しになっては、と申し上げたんですがね」
蘇芳瀬良:「……真咲さん、動かないで。今から立て直しますので」
萌黄マサキ:「うう、ありがとうございます、蘇芳さん……」
蘇芳瀬良:「朽葉先輩、そちらを持っていただけます…?もう」
朽葉壱季:「はい、ふふ…」困ったように笑う。
蘇芳瀬良:「真咲さんが、空気を読むのはいいですけれど。あまり身体を張らなくていいですからね…?」
萌黄マサキ:「いやー、だって、その服、真弓さんに着てほしいじゃないですか。とっても似合ってますよ。ね?朽葉先輩?」
朽葉壱季:「え…」
朽葉壱季:困ったような顔で真弓さんを見る。
真弓未結:振り向く。
真弓未結:長身にはちょうどいい大きさだが、胸部だけはそうは行かない。
朽葉壱季:「……」かがんで見上げると、ちょうどその辺りに視線がいく。「………」
蘇芳瀬良:「思った事を、見たままに。お伝えくださいな、朽葉先輩?」くすりと笑いながら。
朽葉壱季:「い、いえ、男性用のサンタ服ですから……今度は女性用を着ているところを見たいですね」
山吹綴:「じゃあ、蘇芳ちゃんのみたいな服、用意しなきゃね」
真弓未結:「ぜひ仕立てて頂きたいものですね」
朽葉壱季:「あ、いや、あの…」
真弓未結:「既製品では息がつまります」
蘇芳瀬良:「………」さっ、とポンチョで身体を覆う。…隠れてない脚の白が余計に目立つ。
朽葉壱季:「………ああ」合点。
山吹綴:「……蘇芳ちゃん、寒い?毛布使う?」
山吹綴:しゃがんだ状態で話しかける。
山吹綴:声につられて目を向ければ、側に蘇芳さんの脚があるポジション。
蘇芳瀬良:「……空調が効いてますから。大丈夫です」頬は赤い。
朽葉壱季:「好きなデザインにしてもいいんですか?」真弓さんに近寄っていく。
真弓未結:「構いませんが……何を?」
朽葉壱季:「そちらのお洋服」にこぅと微笑んで。
朽葉壱季:《ウォーキングクローゼット》を使用、真弓さんが同意していただければ、真弓さんの衣装を変化させたいです。
真弓未結:同意します。どうなるんだろう
朽葉壱季:男性用のサンタ服が、女性用のサンタ服に変化します。
萌黄マサキ:「あっ……」 朽葉先輩の所作に、あの日の夜を思い出す。お姫様にしてもらった、忘れられない夜を。
朽葉壱季:ボトムスはある程度丈が短い方が可愛いので、膝より少し上の丈のスカートに変化。
朽葉壱季:トップスもサイズを直して、エプロンはそのまま。
朽葉壱季:「やっぱり、こちらの方が可愛いです」
朽葉壱季:うんうんと頷く。
真弓未結:「……ああ」胸元の締め付けから、幾ばくか解放されて。
真弓未結:「この方が、幾分楽にはなりましたが、しかし」
真弓未結:思いの外高い、自分の裾を触って。
真弓未結:「この趣味は頂けませんね。これはあれですか」
朽葉壱季:「え」
真弓未結:「普段の侍従服からこのように不埒にせよと?」
朽葉壱季:「えっ?」
朽葉壱季:「僕をなんだと思ってるんですか!」
朽葉壱季:顔を赤くして叫ぶ。「こ、これはこれくらいの方が可愛いのであって…」
真弓未結:「あら。気の多い王子様では?」
朽葉壱季:「気の……」
真弓未結:「蘇芳女史への視線を、繕えてはいませんよ」
朽葉壱季:「………多い…………」
朽葉壱季:「えっ」思わず瀬良さんの方を見る。
蘇芳瀬良:「……真弓さん」頬が赤いまま。ポンチョで身体を隠し、腕で胸元を覆っているけれど、元々コスプレ用かなにかなので隠しきれていない。
萌黄マサキ:「山吹ちゃん、山吹ちゃん。これ、開けちゃいませんか?シャンパ……発泡するジュースです」
蘇芳瀬良:「……そういうの、良くないです。その、」ひざも露わな丈の短いスカート。
蘇芳瀬良:「あ、あまり開けないで…!電子機器もあるんですから!」慌てた声。普段は見せないような。
山吹綴:「萌黄ちゃん、開けられないんですか?じゃあ、つづりがやってあげますね」
山吹綴:ぐにぐに、とその栓を弄って
山吹綴:「え?」ぽんっ
朽葉壱季:「あっ」
蘇芳瀬良:其方を向いたせいか、胸元が開き気味の下の服も見えて。
真弓未結:火を止めて、そちらへ駆けている。
真弓未結:「全く……!」
蘇芳瀬良:「あ、わ、綴さん!」
山吹綴:ひゅーん
山吹綴:放物線を描いて飛んでいく
朽葉壱季:動揺していたせいで完全に出遅れて。
萌黄マサキ:「ああっ!」
蘇芳瀬良:タオルを引っ掴んでシャンパンのそれを抑えようと向かっていたけれどもまあ、間に合わないわけで。
GM:す ぽ っ
GM:放物線を描いたコルクは、
蘇芳瀬良:「わ、わわわ」せめて栓だけでもタオルで取ろうとしたところ。
GM:蘇芳さんの胸の中に不時着する
朽葉壱季:「瀬良さ……」
蘇芳瀬良:「っ!」ばっ、とタオルで胸元を隠す。
蘇芳瀬良:「………」
朽葉壱季:「…………」
山吹綴:「ご、ごめんなさい蘇芳ちゃん。お胸に飛んじゃった」
真弓未結:蘇芳さんの胸元に容赦なく手を突っ込む。
蘇芳瀬良:「………だ、大丈夫です。大丈夫ですよ、綴さん」笑みがどこか引き攣っている。
山吹綴:シャンパンが溢れるのを両手で抑えている。
真弓未結:まさぐり、栓を引き抜く。
蘇芳瀬良:「きゃ、!?ま、真弓さ……!」
蘇芳瀬良:「ちょ、いや、ひゃぅっ……!」
真弓未結:取り出した栓を、未だ溢れる瓶にはめ直す。
真弓未結:「油断も隙もない……」
蘇芳瀬良:「ぅ、ううぅ…………」顔が真赤になっている。
山吹綴:飛び出ないように、はめ直されたコルクを小さな両手で抑えている。
萌黄マサキ:「ご、ごめんなさい!」 ペコペコ!ペコペコ!
山吹綴:ちょっと温かい
山吹綴:「ご、ごめんなさい真弓ちゃん、蘇芳ちゃん」
蘇芳瀬良:「……………いいんですよ。でも、気を付けてくださいね………」
GM:室内にはクリスマスツリーが飾られて。壁には折り紙をリング状に連ねたもので彩られ。テーブルには、たまたろうのぬいぐるみが、サンタ帽を被って座っている。たまたろうも、笑って君たちを見守っているね
朽葉壱季:(いや)
朽葉壱季:(いや)
朽葉壱季:(いや……………)隅の方で、真っ赤になった顔を両手で覆っていた。
山吹綴:「朽葉くんも大丈夫ですか?どこかぶつけちゃいました?」
山吹綴:心配そうに覗き込む。コルク栓をしたシャンパンの瓶を持ちながら。
朽葉壱季:「……い、いえ」
朽葉壱季:「ぶつけていないです。ともかく…、乾杯しましょうか?」
山吹綴:「そっか、よかったです……」
山吹綴:乾杯、と聞いて再び栓をした瓶を見て。
山吹綴:「……ええと、朽葉くん、開けますか?」
朽葉壱季:「はい。綴さん、一緒に開けましょう」
蘇芳瀬良:「……………ぅぅ……」顔を真っ赤にして小さくなっていたけれど。「つ、綴さん!?……い、いやおかしくは…おかしくはないですけど…!」
山吹綴:「はい、じゃあ今度は飛ばさないようにしっかり握ります」
萌黄マサキ:「ほらほら、蘇芳さんもグラス持って。ね?」 自分の失態を忘れてニコニコと。
山吹綴:朽葉くんも触れるように半分だけコルクを持つ
蘇芳瀬良:「こ、これはわたしがおかしいんですか……!?ううぅ……」
朽葉壱季:こちらもコルクを持つ。少し綴さんの手を覆うような形になる。
朽葉壱季:「ま、まあまあ……」苦笑しながら、
朽葉壱季:きゅぽんと。コルクを開けて。
朽葉壱季:「僕と綴さんのトナカイで、注ぎますので」
山吹綴:「さぁさぁ皆様、グラスを。」
山吹綴:言いつつ、給仕のようにとぷとぷと注いでいく。
萌黄マサキ:「えへへー。キレイですねー」 グラスを天に掲げる。注がれたシャンパンに光が刺している
真弓未結:「あら。今日くらいは侍従も休息でしょうか」少し柔らかな笑みを見せて。
蘇芳瀬良:グラスを見つめる。「ありがとうございます、お二人とも」
真弓未結:と言いつつも、料理はいつの間にやらつらつら並べている。
朽葉壱季:「よくできました」綴さんにも、シャンパンを注いだグラスを渡して。
萌黄マサキ:「それでは。朽葉先輩。乾杯のご挨拶をお願いします!」
山吹綴:普段使わない、大人っぽいシャンパングラスを受け取って。
朽葉壱季:「え、」
朽葉壱季:「……」ちょっと照れたように皆を見回して。
萌黄マサキ:「ワクワク」 思わず口に出てしまう。朽葉先輩に笑顔を向けている
真弓未結:「泣かせるような名文句を」
蘇芳瀬良:くすり、と口元に小さな笑みを浮かべて見上げている。
萌黄マサキ:「ハ、ハードル上げますね?」
山吹綴:「クリスマスは笑顔がいいですよ」文面通りに受け取ってる。
朽葉壱季:「……もう」皆の表情を見て、はにかむ。
蘇芳瀬良:「じゃあ、どうぞ。壱季さん」
朽葉壱季:「はい。ふふ、…では、1週間後に迫る大舞踏会の成功と」
朽葉壱季:「…個人的な…僕が、皆さんに出会えた幸福も、ささやかに添えて」
朽葉壱季:「乾杯」グラスを掲げる。
萌黄マサキ:「かんぱーい!」
蘇芳瀬良:「乾杯」応えるように掲げる。
真弓未結:「いいですね。乾杯」
山吹綴:「かんぱいっ」両手で掲げる。



GM:では、そのまま、朽葉くんと真弓さんの個別シーンに移ります。
GM:先のシーンの続きなので、侵蝕は不要です


GM:家庭科室。
GM:宴は一段落。君たち2人は、ここ、家庭科室で
GM:持ちよった食器を洗い、後片付けをしている。
GM:サンタクロースとトナカイが並びながら
GM:お皿を2人で洗っている。
真弓未結:「……皿洗いなど」服はそのままで。
真弓未結:「下女のやることでしょう」
朽葉壱季:「そんなことないでしょう」
朽葉壱季:「料理だって、覚えた方がいいんだから」
真弓未結:「まあ、それはそうでしょうね。出来るに越したことはありません」
真弓未結:「どう生きるにせよ、です」
朽葉壱季:泡の付いたスポンジで皿を磨く。真弓さんに比べれば不慣れな手つき。
真弓未結:「人に作るというのは、存外、面白いものです」
真弓未結:手際よく皿を洗い、拭き取っては次に。
朽葉壱季:「へえ、そうなんですか?」
真弓未結:「ええ。自らの作り出したもので、その相手が」
真弓未結:「どう悶えるかを意のままにできていると思うと、気分が軽やかになります」
朽葉壱季:「………」手が止まる。
朽葉壱季:「…もっと良い言い方があるような気がしますが……」
朽葉壱季:「でも、美味しかったです。今日の料理」
真弓未結:「概ねそのようなものでしょう、動機というものは」
真弓未結:「それは結構ですとも。もし不味いなどと言えば」
真弓未結:「どうしていたことか……」
朽葉壱季:「そういう言外な圧力をかけるのはいかがなものかと…」
朽葉壱季:ポタージュスープ、ミモザサラダ、クリスマスチキン、ホールケーキ。
朽葉壱季:今日のメニューを思い返す。
朽葉壱季:「……真弓さんには、言えない名前のものばかりでしたけど」
真弓未結:「嫌いですね、この時期」
真弓未結:「呼称できない物の数が、一気に増えるので」
真弓未結:「これにとっては、異国の祭りということなのでしょう」忌々しげに。
真弓未結:「時代遅れも甚だしいですが……」
朽葉壱季:「ふ…」くすっと笑う。
朽葉壱季:「でも、作ってくれるから、嬉しいです」
真弓未結:「まあ、作る分には、支障がありませんから」
真弓未結:手は止めず、あらかた洗い終えて。
朽葉壱季:「真弓さんが言葉にできなくても、僕が言えば良いわけですしね」
真弓未結:「聞く分には、何ら支障はありませんからね」
真弓未結:「仰って頂ければ、聞き届けましょうとも」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「じゃあ」
朽葉壱季:「ずっと隣で仰っててもいいですか?」
真弓未結:「……お戯れを」
朽葉壱季:「本気です…」
真弓未結:「何を考えているのやら。そう望むということは」
真弓未結:「今の定めを受け入れ、咲良の女になるということでしょう?」
朽葉壱季:「いいえ」キュッと流れる水道を止める。
真弓未結:「私は、それを望んではいないと、申し上げ……」
朽葉壱季:「咲良から朽葉に君が来てくれればいい」
朽葉壱季:「……“ガラテイア”、有能なエージェントとして名を馳せていますので」
真弓未結:「……本気で、そのようなことを?」
朽葉壱季:「けっこう。その。資金は、あるので……」
真弓未結:「私は、ただの咲良の侍従では御座いませんよ。ご存知かは知りませんが」
朽葉壱季:「……君の、その代償」
朽葉壱季:「遺産との契約は、咲良家に来てからのものでしょう」
真弓未結:「はい。神城財閥の軍事兵器ですので」
真弓未結:「そう、易易と換えのきく駒でもないんですよ、私は」
朽葉壱季:「………」
真弓未結:「これでも、歴とした社員としての籍も持っております」
朽葉壱季:「………でも」
朽葉壱季:「不可能です、とは、言わないんですね?」
真弓未結:「……」
真弓未結:「……偽り言を申し上げる趣味はありませんから」
朽葉壱季:「社員。ただの社員です」
朽葉壱季:「血筋はどうあっても変えられませんが」
朽葉壱季:「生まれてから結んだ縁であれば、どうとでも変えられます」
真弓未結:「随分強かになられましたね?何の影響ですやら」
朽葉壱季:「傍に、たのもしいメイドがいるので」
朽葉壱季:「未来を変えられるようにあがいてみせろと怒られました」
真弓未結:「随分と高慢ちきなことを言うのですね、その女は」
真弓未結:「どうにも、その女は」
真弓未結:「何か、この機に。贈り物の一つでも、くれてやろうと」
真弓未結:「そう思い立ち、望みを伺おうとしていたんですが」
朽葉壱季:「……え」
真弓未結:「我が身を望まれるとは、思いもよらなかったので」
朽葉壱季:真弓さんの方を、初めてまじまじと見る。
朽葉壱季:「………」
真弓未結:「幾分、その」少し言葉を濁す。視線をそらすように。
真弓未結:「……驚いています」
朽葉壱季:「真弓さん」
朽葉壱季:「………触れてもいいですか」
真弓未結:「構いませんよ。誰かが、こんなにも」
真弓未結:「丈を短くしてしまったお陰様で」
真弓未結:「暖房の効ききらぬここは、いささか、冷えますから」
朽葉壱季:「……ええ」
朽葉壱季:「ごめんなさい」
朽葉壱季:隣にいるその身体に、頭を寄せるように。
朽葉壱季:やわやわと近付いて、寄り添うように、そっと抱きしめる。
朽葉壱季:「こうやって」
朽葉壱季:「時々、支えてほしいんです」
朽葉壱季:「君がそばにいてほしい」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「いなくならないでください」
真弓未結:「嘘は、申せませんので」
真弓未結:「いなくなることはありません、などとは、申し上げるわけには行きませんが」
真弓未結:「そうありたいものだ、とは」
真弓未結:「思って、いなくも、ありません」
真弓未結:ただ、それに寄り添い合うように、受け入れて。
朽葉壱季:「……意地っ張り……」
真弓未結:「朽葉様が、意地を張り通せるか次第ですとも」
朽葉壱季:「……任せてください」
朽葉壱季:「僕も、遺産の契約者ですから」
朽葉壱季:「やり通すことは」絶望しないことは。「得意です」



GM:家庭科室での後片付けも終わり、君たち2人は、生徒会室へと戻ってきた。
GM:生徒会室の扉の前に立つ君たち。
GM:中からは
GM:重く。冷たく。まるで、背筋に氷柱を突き刺されたような。
GM:そんな悪寒を感じる。
GM:ゆっくりと開かれる扉。
GM:生徒会室に残されたメンバーと、その対面に座る、招かれざる人物の姿がある
GM:その人物の名は
GM:咲良 京一郎
GM:朽葉くんの婚約者だ。
GM:補足します。
GM:咲良 京一郎は、大舞踏会のスポンサーです
GM:スポンサーとして、本日、校長室で出資の打ち合わせをしており
GM:その傍ら、婚約者のいる生徒会室に立ち寄ったって感じです。
GM:朽葉くんが不在なので、待たせてもらっていたってところですね
GM:ということで
GM:君たち2人が扉を開けて、中にいる人物の姿を目的したところからシーン再開となります


GM:扉が開かれる。
GM:君たちは、中にいる人物を見て、どう反応するのだろうか?
真弓未結:「……」露骨に不愉快そうな顔をする。
朽葉壱季:「……」表情が固まる。
咲良京一郎:部屋に入ってきた二人の格好を一瞥し
咲良京一郎:「やぁ」
咲良京一郎:「随分と楽しそうじゃないか、真弓、壱季」
真弓未結:「ああ、ご主人様。こんな所でお目にかかるとは」
真弓未結:裾を摘んで一礼しようとして。
咲良京一郎:穏やかな微笑みを貼り付けたまま応対する。
真弓未結:その短さに舌打ちする。
真弓未結:「何故こちらに?」
朽葉壱季:「……あ」口の中が乾く。「申し訳ありません……」慌てて頭の上のカチューシャを取り外す。
朽葉壱季:顔を上げられない。
咲良京一郎:「仕事だよ」その動作を見ながら。
蘇芳瀬良:「副会長殿に、朽葉先輩。おかえりなさいませ」ICレコーダーを胸ポケットに刺し、お茶を手に。
朽葉壱季:彼には、学校で男装していることは伏せている。
蘇芳瀬良:「大舞踏会の予算の件で、こちらにお伺いになられたようで。その帰りにお尋ねになりました」
咲良京一郎:「スポンサーなんだ。咲良家として顔を出すぐらいは当たり前だろ?」
朽葉壱季:だから、この恰好で出会ったことは…制服姿を見られるよりは、むしろ良かったとも言えるのかもしれないが。
朽葉壱季:「その件に関しては、本当に嬉しく思っています」つとめてにこやかな笑みを作る。
真弓未結:「よくもまあ、仕事が熱心でいらっしゃいますね」棘を隠すこともない。
咲良京一郎:「その帰りに、顔でも出していったらどうかってさぁ、壱季」
朽葉壱季:「……」指先が震える。
咲良京一郎:「婚約者って言っても、そんな暇はないってのにさ。」
咲良京一郎:「真弓も知っての通り、忙しいからね。ボクは」
蘇芳瀬良:「なら。所要は此方でよろしいので」
朽葉壱季:「……」ちらりと、綴さんと真咲さんを見る。
朽葉壱季:(申し訳ないな。…こんなところ、見せて))
山吹綴:背筋を伸ばした姿勢で筆記を続けつつ、わずかに目線は戸惑っている
萌黄マサキ:「……」 おろおろした表情。
咲良京一郎:「ん?あぁそうだね。テキトーにやっといて。テキトーに」
咲良京一郎:「どーせパパの方で話は付いてるのにさ。ポーズってのも大変だよねぇ」
真弓未結:「ええ。建て前、ご苦労さまですとも」
蘇芳瀬良:「ええ、適切に処理いたします」温度がどこか欠けた声だ。常の声とは、一線を引いた声。
朽葉壱季:「ありがとうございます。京一郎さん」
朽葉壱季:「お忙しいでしょう。私のことは、気にしないで」
朽葉壱季:「どうぞ、お休みになられては……」
咲良京一郎:「へー」
咲良京一郎:「ボクなんかとっとと帰れってわけだ?」
咲良京一郎:完璧なほほ笑みを浮かべる。
咲良京一郎:対外的には安心感を与えるようなそれを、わざと不適切に使っている。
真弓未結:「だって、お忙しいのでしょう?」
GM:……
GM:卓上に置かれたグラス。
GM:蘇芳瀬良が置いた緑茶には口を付けず
GM:持参したミネラルウォーターを注いでいる。そのグラスは、いま
GM:ゆらゆらと。水面が揺れている
咲良京一郎:グラスを持ち上げて光に透かしながら
咲良京一郎:「そうだねぇ。ボクだってすげぇ忙しい中、こうやって時間を作ってやってるんだぜ?」
咲良京一郎:生徒会の子たちを一人ずつ、値踏みするようにみて
咲良京一郎:「こんな」
咲良京一郎:入り口の二人を見る
咲良京一郎:「仲良しごっこのお遊戯会なんか、やってる暇も無いぐらいだ」
咲良京一郎:鼻で笑うように、グラスに口をつける
朽葉壱季:「……だったら帰ればいいんじゃないですか?」
真弓未結:「……朽葉様」
真弓未結:口では言うが、止める様子はない。
朽葉壱季:「忙しい? 放蕩息子の金道楽、女遊び。ああ、さぞかし忙しいでしょうね」
咲良京一郎:「………あん?」
咲良京一郎:「なんだろうな。疲れすぎて幻聴でも聞こえた?」
咲良京一郎:「お前、今ボクになんか言った?」
朽葉壱季:「ええ、言いました」
朽葉壱季:「学校のスポンサーを務めているのは、あなたの父親」
朽葉壱季:「あなたはただの道楽息子。…生徒会が女性だけで構成されてるとでも聞いて、浮かれてやってきたんでしょう?」
咲良京一郎:「ボクは優しいからさぁ」
咲良京一郎:「一回だけ聞き直してやるよ」
朽葉壱季:「ええ」大股で、咲良京一郎の元へ歩む。
咲良京一郎:「そのパパのお金で買われてボクのものになった女が」
咲良京一郎:「今、ボクを侮辱したか?」
咲良京一郎:「その発言、どうやって取り返すつもりだ?」
朽葉壱季:「取り返すつもりなんてありませんよ。取り下げます」
朽葉壱季:「朽葉家の次期当主として。あなたとの婚約を破棄することを宣言する」
朽葉壱季:「もっと分かりやすく言ってあげましょうか?」
朽葉壱季:咲良京一郎さんが握っているグラスを取り上げてもいいでしょうか?
GM:どうぞ
咲良京一郎:「はぁ……!?」
朽葉壱季:その手に握っているグラスを取り上げます。
朽葉壱季:“ガラテイア”として鍛え上げたその力で。並みいる男よりも、戦士として強くなることを誓った力で。
咲良京一郎:「なっ……」当たり前のように取り上げられ、その行方を目で追う。
朽葉壱季:ガン!咲良京一郎さんの頭の横を蹴りつけて。
朽葉壱季:グラスの水を、ばしゃばしゃと顔にかける。
咲良京一郎:「ひぃっ!?」
朽葉壱季:「いいから」
咲良京一郎:「うぉ、がっ…!?」
朽葉壱季:「私の前に、二度と現れるな」
咲良京一郎:何かを言い返そうとした口が、水に溺れる
真弓未結:「……ああ。ようやく、茶番も終わりですか」
真弓未結:「随分とかかりましたね、ここまで」
咲良京一郎:「…………………なっ」
朽葉壱季:「消えてください。今すぐ」
咲良京一郎:水に濡れた髪と、衣類をぐっしょりと濡らして、呆然と。
咲良京一郎:ポタポタと水滴を落としている。
朽葉壱季:「……それとも、ああ」
朽葉壱季:「私の剣に切られて、血を流したいのかな」
咲良京一郎:「…………あっ、がっ……」
咲良京一郎:うつむいたまま。
咲良京一郎:「…………ふっ、」
咲良京一郎:表情を見せずに肩を震わせる
咲良京一郎:「ふ、は、は、ふふふふふ……!」
咲良京一郎:ガタン!
咲良京一郎:乱暴に立ち上がって。
朽葉壱季:「………」淡々とその様子を見る。
咲良京一郎:水に濡れた前髪を乱雑に書き上げる。
咲良京一郎:貼り付けたような笑みが消えて、無表情になっている。
咲良京一郎:「そうかい」
咲良京一郎:感情を意図的に抑えた、平坦な声
咲良京一郎:「後悔するなよ」
朽葉壱季:「ご忠告、痛み入ります」同様の声で返す。
GM:そのまま苦虫を噛み潰したような表情で。咲良京一郎はこの場を後にする。
GM:後には濡れた床と、冷たく重い空気だけが残されている。
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「すみませんでした」深々と頭を下げます。
朽葉壱季:「皆さんには全く関係ない、個人的な家の事情をここまでお見せしてしまって……」
蘇芳瀬良:「朽葉先輩が、謝ることではないでしょう」嘆息。
真弓未結:「私にはいいですよ。元よりあれが悪いので」
山吹綴:「…………………ふー」
真弓未結:「むしろすっきりとしたくらいです」
真弓未結:「なかなかに愉快でしたので……」
山吹綴:途中からぎゅうっと握っていた手からペンを離している。
萌黄マサキ:「今の人が……その……」 言い辛そうにまごまごしている
朽葉壱季:「あ、はい、婚約者です、僕の」平然と言う。
朽葉壱季:「さすがに恐らく、婚約破棄になったので、元・婚約者になりましたが…」
蘇芳瀬良:「なるほど」タオルで濡れたタイルやソファを拭きながら。
朽葉壱季:「あ、すみません…!」こちらもタオルで濡れた箇所を拭く。
山吹綴:「その……」
山吹綴:「結婚の約束、ですよね?良かったんでしょうか?」
真弓未結:「まあ私にとっては現主人なのですが……」
萌黄マサキ:「そ、それ、大丈夫なんですか……?」
朽葉壱季:「いずれ元主人です」
蘇芳瀬良:「あら。手がお早い」
朽葉壱季:「まあ、それはともかく」
朽葉壱季:ゴホンと咳払い。「…。良かったんです。大丈夫です」
山吹綴:「いざとなったら、やめちゃえば良いんです」
真弓未結:「まあ、遅すぎたくらいですがね」
真弓未結:「見るに堪えませんでしたので、今までのご様子は」
蘇芳瀬良:「まあ、助けが欲しいならいつでも言ってくださいね。精神論だけでどうにかなることばかりではないでしょうし」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「…あの」
蘇芳瀬良:「はい」
朽葉壱季:「お恥ずかしい話、なんですが」
朽葉壱季:「皆さんと出会って…性別もバレて」
朽葉壱季:「…素の自分を出せるようになってから、自然と、婚約を破棄したいと思うようになったんです」
朽葉壱季:「だから、その。頼れる部分は、頼らせてください」また頭を下げる。
蘇芳瀬良:「ふふ。先も言った通り、いつでも、なんだって構いませんよ」
萌黄マサキ:「朽葉先輩……。勿論ですよ!」 先輩の目を覗き込みながら。
萌黄マサキ:「なんだって頼っちゃってください!私たち、千尋沢高校生徒会に!ね?」
山吹綴:「そうですよ、朽葉くん」
山吹綴:「王子様だって、助けられて良いんですから」
山吹綴:「ねっ」
朽葉壱季:「ふふ」笑い返す。
朽葉壱季:「ありがとうございます。……ありがとう」
真弓未結:「まあ、両人の意志に沿わない契約など、」
真弓未結:「クソ喰らえと思っていたので、それは構わないんですが」
朽葉壱季:「…味方してくれるんでしょう」
朽葉壱季:「僕に」
真弓未結:「そのつもりですが、問題は」
真弓未結:「具体的な解決手段ではありませんか?」
朽葉壱季:「僕もUGNエージェントとして、多少なりとも働いてますので」胸を張る。
朽葉壱季:「金銭的な面でしたら、何年かかろうとも必ずや解決してみせます」
真弓未結:「……」嘆息する。
山吹綴:「つづりも、お小遣い貯金してますよ!」役に立とうという挙手
朽葉壱季:「綴さん…」
蘇芳瀬良:「………」ちょっとムスッとした顔。
萌黄マサキ:「……蘇芳さん?」
山吹綴:「……蘇芳ちゃん、怒ってます?」
蘇芳瀬良:「お金のこと、一番詳しいのは誰かって。もう忘れられたみたいなので」
真弓未結:「頼れる部分は、頼らせてくれというのは」
真弓未結:「てっきり、御理解の上の発言と思っていたんですがね」
真弓未結:くつくつと笑う。
朽葉壱季:「……え?」
蘇芳瀬良:「…………人の部屋に来た時の事。もう忘れました?」
朽葉壱季:「……」埋め尽くすようなサーバー。静かに動き続けるコンピュータ群。
蘇芳瀬良:「ええ、ええ。構いませんけれど。印象に残らない程度の事だったのでしょうし」
蘇芳瀬良:そもそも。君と、然程支部で会うことも少ない少女だった。イリーガルとしての稼ぎではない。
蘇芳瀬良:それで、あんな高級マンションに住み、部屋を改造している。借りているのではなく、購入してのことだということだ。
蘇芳瀬良:「…………拗ねてませんよ」
朽葉壱季:「あれは………」株取引とか、そういう類の画面が表示され続けていたな、と。
朽葉壱季:イリーガルとしては不自然なほど充実した家のことなど、思い当って。
朽葉壱季:「………い、いや、でも」
朽葉壱季:「さ、さすがに、そこまでは………」
蘇芳瀬良:「………………ふぅん」
朽葉壱季:「そ、そんな拗ねた顔をされても…!」
蘇芳瀬良:「それなら、こっちも考えがありますよ」
朽葉壱季:「セラの生きるためのお金なんだから……、…え?」
蘇芳瀬良:「言われるまで、助けて上げません」
蘇芳瀬良:つーん、と横を向いて。
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「………」オロオロ周囲の3人を見る。
蘇芳瀬良:「わたしの力なんて?必要じゃないみたいですし?」
萌黄マサキ:「あはは……。そうなっちゃった蘇芳さんは、梃子でも動きませんから……」
山吹綴:「朽葉くんが蘇芳ちゃんをのけものにしてます。」
真弓未結:「ああ、私。お味方するって申し上げましたけど」
真弓未結:「妹を優先しないなんて、言いましたかね」
真弓未結:「姉ですので」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:うーーーー、と、逡巡して。
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「……セラ」向き直ります。
朽葉壱季:ひざまずいて、顔を覗き込む。
朽葉壱季:「ごめんなさい、僕が悪かったです」
蘇芳瀬良:「………なんですか、忘れてた壱季さん」むすーっとしたまま。
蘇芳瀬良:「ええ、ええ。ひどいひとです。あんなに言ったり色々したのに」
朽葉壱季:「はい」
蘇芳瀬良:「もう忘れるなんて。なんですか?痕をつけるだけじゃ足りないんですか?」
朽葉壱季:「い、いやっ」
朽葉壱季:「いやいやいやいや、それはともかくですね」早口。
真弓未結:「へえ」
真弓未結:「興味深いお話ですね?」
萌黄マサキ:「痕?」
山吹綴:「けが?」
朽葉壱季:「………!!」背中からの圧力。
蘇芳瀬良:「このままだと頼れるお姉さまにお話しちゃいそうです」
朽葉壱季:「だ、だめです……セラ!」
蘇芳瀬良:そこで、君の方を向いて。
蘇芳瀬良:「はい。なんですか、壱季さん」
朽葉壱季:「ぼっ……、……」
朽葉壱季:「僕のために、君がしてくれることを」
朽葉壱季:「…受け入れたいから。君ができることを、僕にしてほしいんだ」
蘇芳瀬良:「………ふむ。本当は、そこに」
蘇芳瀬良:「助けて、とか。そういうのが欲しかったんですが。でも、まあ」
朽葉壱季:「助けてほしいよ」言葉を遮る。
朽葉壱季:「助けてほしい」
朽葉壱季:「……君の魔法で」
蘇芳瀬良:「…………はい、朽葉壱季さん。わたしの、“ガラテイア”」
蘇芳瀬良:GM。Dロイス“生きる伝説”の宣言は可能でしょうか?
GM:回答します。可能です。
GM:何を購入しますか?
蘇芳瀬良:ありがとうございます。では、咲良家と朽葉家の間に取り交わされた契約…婚約と引換の援助の契約を購入します。
GM:承りました。
蘇芳瀬良:婚約と、援助の契約ですね。
GM:咲良家と朽葉家の間に取り交わされた契約は、以降、貴方のものになります
蘇芳瀬良:ひゅ、と指を振る。彼女の眼に映る、金銭のやり取り、資本主義と市場主義のこの世において。
蘇芳瀬良:其れを操ることは、正しく。万能に近しいことを可能とする。
蘇芳瀬良:例えば、そう。
蘇芳瀬良:家と家との間柄。その間に交わされた、契約そのものさえも、彼女は己のものとすることが出来る。
蘇芳瀬良:ピ、と指を振る。その先にあるプリンターから吐き出される書類。
蘇芳瀬良:「はい、出来ました」
朽葉壱季:「え」
朽葉壱季:瞬き。
蘇芳瀬良:「あなたと彼…咲良家と、朽葉家。その契約を。わたしが買い上げました」
朽葉壱季:「………………」
朽葉壱季:「…………い、いま、この瞬間に、一体いくらの金額がやり取りされたんですか…………」
蘇芳瀬良:「大分使わされましたね。まあ、ここ数年分を使わされましたが…まあ、安いですね」
蘇芳瀬良:「なので、壱季さん」
朽葉壱季:「は、はい」
蘇芳瀬良:GM、提案なのですが。
GM:はい
蘇芳瀬良:先程購入した、契約の内。婚約……彼女の身柄の部分を、朽葉壱季さんに返却したいと思いますが、可能ですか?
GM:回答します。可能です。
蘇芳瀬良:援助の部分はわたしが所持します。
蘇芳瀬良:はい、ありがとうございます。
蘇芳瀬良:「あなたは、これで」
GM:朽葉壱季さんを縛る契約は、全て彼女の手に移ります
蘇芳瀬良:「自由の身です」プリントアウトした書類を、
蘇芳瀬良:思い切り引き裂いた。
朽葉壱季:「わ」
蘇芳瀬良:ぱらぱらと、紙吹雪が舞った。
朽葉壱季:紙吹雪が舞うのを目で追う。
蘇芳瀬良:「言ったでしょう、壱季さん?」
蘇芳瀬良:「“人生計画が、一から終わりまで。まるごと全部――」
蘇芳瀬良:「作り直しになるくらいのことを、お返しします”って」
朽葉壱季:「…………」ぽかん、と、立ち尽くす。
蘇芳瀬良:「これがわたしの魔法です、シンデレラ」
蘇芳瀬良:「お気に召して頂けましたか?」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:何を返していいか、分からなかったので。
朽葉壱季:内にあふれる衝動のまま、彼女の身体に抱き着いた。
蘇芳瀬良:「わ、ふふ……」そっと抱き返す。
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「セラ、ごめん、ありがとう」
朽葉壱季:「ありがとう………」ぎゅっと肩口に顔を埋める。いつかのように。
蘇芳瀬良:「ええ、ええ。どういたしまして。謝罪は受け取らないけれど、感謝はありがたく頂くわ」
蘇芳瀬良:「ふふふ。どう?あなたが助けた女の子は、」
蘇芳瀬良:「セラは、結構すごい子なのよ」
朽葉壱季:「…知らなかったな」
朽葉壱季:「ずっと、知ってたつもりだったけど」
朽葉壱季:「何にも、分かってなかったみたいだ……」
蘇芳瀬良:「女の子には秘密が沢山だからね。ましてや、魔法使いだもの」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「すごいな………」顔を上げられなかった。
蘇芳瀬良:「だから、そんな子を助けたあなたは、もっとすごいの。自信を持ちなさい」
朽葉壱季:「………うん」
蘇芳瀬良:「これが、わたしの祝福。自由になったあなたに贈る、最初の寿ぎ」
蘇芳瀬良:最後に、きみの前髪の一房に、周りからは分からないようくちづけて。
朽葉壱季:「っ」瞼が震えて。
朽葉壱季:「…………」緩慢に顔を離す。目が赤い。
朽葉壱季:「………僕は、自由に…なって」
朽葉壱季:「そっか。こんな格好をする理由も、無くなったけど」
朽葉壱季:「…綴さん」
朽葉壱季:「でも、王子様だって、良いんですよね。助けてもらっても」
山吹綴:「もちろんです」
山吹綴:ふふん、とちょっと得意げになって。
朽葉壱季:「うん」笑って。「…そうだよね」
山吹綴:「男の子も、女の子も、王子様も」
山吹綴:「幸せになるのが1番良いんですから」
朽葉壱季:「そっか。……そっか」
朽葉壱季:「ねえ、真咲さん」
萌黄マサキ:「はい」
朽葉壱季:「…すごく情けないところを、たくさん、見せてしまいましたけど」
朽葉壱季:「王子様でいる理由も、失ってしまいましたけど」
朽葉壱季:「でも。僕は、王子様でいて、いいですか」
萌黄マサキ:「……」 朽葉先輩の手を取り、にっこり微笑んで
萌黄マサキ:「勿論です。理由も、意味もいらない。……朽葉先輩は、私にとっての」
萌黄マサキ:「王子様です」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:彼女が、お姫様に見える理由と。きっと同じなんだろうな、と、思った。


【ミドルフェイズ6】

GM:全員登場をお願いします
朽葉壱季:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 2[2]+80 → 82

蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:75->82)
真弓未結:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:71->77)
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:81->89)


GM:12/24 クリスマス
GM:季節は冬。外は、薄っすらと雪が降り、街を白く染めていく
GM:千尋沢に冬が訪れる。
GM:ここ、平庭市のとある施設では、
GM:千尋沢高校の生徒会主催による、舞踏会が開かれている。室内は
GM:煌びやかなシャンデリアに照らされて。
GM:弦楽器が奏でるBGMが室内に響き渡り
GM:絢爛な衣装に身を包んだ男女が、みな、楽しそうに踊ったり、談笑したりしている。
GM:その中で
GM:壁の花 と呼ぶには余りにも輝ぎを発している、一際目立つ人物の姿がある。
GM:その人物こそ
朽葉壱季:僕です。
GM:そう、朽葉壱季だ
GM:君は1人、この会場を歩いている。
GM:君はどんな格好をしているのだろうか
朽葉壱季:すらりとした細身の体躯を引き立てる、上品なダークブルーのタキシードに、同系色のネクタイを締めている。
朽葉壱季:こういう礼服を身にまとうのは初めてのことではない。まあ、さすがに、タキシードは初めてだけど。
GM:まるで、スポットライトが当たるかのように、君にキラキラとした光が降り注いでいる
朽葉壱季:他の生徒に比べても、明らかにその所作は手慣れたもので、「王子」のあだ名が決して嘲笑の類ではないことを示していた。
朽葉壱季:光に目を細める。銀髪の猫っ毛を、時折耳にかける。
朽葉壱季:(みんな、盛り上がってて。良かった)
GM:生徒会の一員として、君もこの光景に満足していることだろう。
GM:すると、そこに
萌黄マサキ:「あっ!朽葉先輩!」
GM:ドレス姿に身を包んだ、萌黄マサキが現れる
朽葉壱季:「…あ」真咲さんが視界に入る。
萌黄マサキ:薄いピンクのカジュアルドレスに、花の刺繍が女性らしさを引き出している。
萌黄マサキ:背中はぱっくりと空いている。それが、このような場では相応しいのだと、あの日教えてもらったからだ。

朽葉壱季:「真咲さん」微笑んで、駆け寄ってくる彼女を迎えます。
萌黄マサキ:「えへへ。みんな楽しそうで良かったですね。これも朽葉先輩のお陰です」
朽葉壱季:「…ふふ。何より、真咲さんのお力でしょう」
朽葉壱季:「………」ちょっと困った顔。
萌黄マサキ:「そんな……嬉しいです」照れ照れ
萌黄マサキ:「……?? どうしました?」
朽葉壱季:「いや…」
朽葉壱季:「真咲さんが、とても綺麗なので…。褒めるタイミングを失いそうになってしまいました」
萌黄マサキ:「ッ!!」
朽葉壱季:「お似合いです。お姫様みたい」柔らかく微笑む。
萌黄マサキ:「く」 「朽葉先輩も……」
朽葉壱季:「え?」
萌黄マサキ:「すごく、かっこいいです……。王子様みたい……」
朽葉壱季:「………」瞬き。
朽葉壱季:「………嬉しい」
朽葉壱季:「ねえ、お姫様」楽しそうに笑う。「王子様とお姫様らしく、歩きませんか?」
萌黄マサキ:「ふふ。朽葉先輩のそんな顔、初めて見たかもです」
萌黄マサキ:「……はい」
萌黄マサキ:「喜んで」 手を差し出します
朽葉壱季:「光栄です」その手を取る。
朽葉壱季:お姫様をエスコートするようにして、2人で舞踏会の中を歩き始めます。
GM:そのまま、2人は歩き出し
GM:煌びやかな光を受けながら。それはまるで、王子様とお姫様のようで。


GM:こうして
GM:一通り会場を回った君たちは
GM:待機所に到着した。萌黄はそのまま待機をすることとし、
GM:朽葉先輩は、他の生徒会メンバーを探しに会場内を散策することとなった。
GM:会場を歩く朽葉壱季。
GM:次に見つけた生徒会メンバーは。
朽葉壱季:ふざけて仰々しい別れの挨拶を交わして、会長と別れ、また一人。
朽葉壱季:会場を歩む。
朽葉壱季:生徒会のメンバーは会場の各所を見回りしているので、誰がどこにいるか、考えて動いた方が効率がいいだろう。
朽葉壱季:そうすると、最初に浮かんだのは、彼女がいそうな所だった。
朽葉壱季:ドリンクや軽食を提供する厨房の入り口。
朽葉壱季:「……やっぱりいた」
真弓未結:「おや」食器類を準備する手を止めて。
真弓未結:「随分と、御機嫌なご様子ですね」
朽葉壱季:「…‥そう見える?」
真弓未結:花の刺繍をあしらった、濃紺のドレス。
真弓未結:オフショルダーだが、肌は出さず、ごく薄手の黒い生地。

真弓未結:「そう見えますが?」
朽葉壱季:「可憐な花を見つけたので」
朽葉壱季:「なんちゃって」
真弓未結:「……あれもこれもと摘み取るのは感心しませんね」
朽葉壱季:「本心しか言いませんが」リラックスした様子で、壁に寄り掛かる。
真弓未結:「ああ、お似合いですよ、その格好」
真弓未結:「王子様のようで」
朽葉壱季:「えっ」
朽葉壱季:「本当ですか?」嬉しそうに顔を見る。
真弓未結:きっと以前の彼女でも、こういう物言いをしただろうが、
真弓未結:棘の無いように聞こえる。
真弓未結:「本心しか申しませんが」
朽葉壱季:「ふふふ」くすぐったそうに笑う。
朽葉壱季:「僕は素直なので、素直に喜びます」
真弓未結:「ふ」薄く笑う。「失礼ですね」
朽葉壱季:「お揃いでしょう」茶目っ気たっぷりに返す。
朽葉壱季:「あ、そう。真咲さんが呼んでました。待機所に戻ってほしいとのことです」
真弓未結:「どうにも、その様で……ああ」
朽葉壱季:「ん?」
真弓未結:「いえ。戻りますが……その色、お好きなんですか」
朽葉壱季:「ええ。好きな色です」君のドレスも見る。
朽葉壱季:「あとで、写真撮りませんか? 同じ色です」
真弓未結:「混ざりあって、しきいが分からなくなってしまいそう」
朽葉壱季:「は」瞬き。
真弓未結:「なんちゃって」真顔で。
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「……参りました」
真弓未結:「少しは驚きましたかね?では、失礼」
朽葉壱季:「はい…………」
真弓未結:「はい。参らせるためにしましたので」


GM:真弓未結に参らされた君
GM:なんとか用件を伝える事が出来た
GM:真弓未結には頭を痛めるが、それも今では心地いいことだろう
朽葉壱季:ふう、とため息をついて。
GM:そう。次に君が出会った生徒会メンバーは。
朽葉壱季:踵を返して、また歩き始める。
朽葉壱季:次に彼女のことを思い浮かべたのは、きっと人混みが苦手だろうと思ったからだ。
朽葉壱季:きっと、会場の外で空気を吸っている頃合いだろう。
朽葉壱季:そう思って、会場に設置されたベランダに出る。二階から綺麗な街並みを見られるが、寒さもあって、人気は一気に途絶える。
朽葉壱季:「……寒くありませんか」白い息を吐いて、彼女に声をかける。
山吹綴:「あっ」呼びかけに、そちらより若干色の濃く出る息を吐いて振り向く。
山吹綴:「朽葉くんですか。そちらこそ、こんなところまでどうしました?」
山吹綴:ピン、と伸びた背筋に、淡い黄色のドレス。
山吹綴:年齢と比べても若干華奢な体に、ふんわりとした印象のワンピース型のドレスは、襟周りに花弁を重ねるようにフリルがあしらわれている
山吹綴:振り向く仕草に長い黒髪が波を打った。

朽葉壱季:その姿に顔を綻ばせる。
朽葉壱季:「今日はお姫様のようですね、つづりさん。可愛いです」
山吹綴:「そうですね、今日は特別な日なので」
山吹綴:両手を少し広げて、スカートの裾を揺らすように回る。
山吹綴:「王子様はお休みの日です」
山吹綴:「そういう朽葉くんはカッコイイですね。王子様ですか」
朽葉壱季:「王子様です」胸を張る。
山吹綴:「ふむふむ」採点するように全身を見る
朽葉壱季:「今日も僕はかっこよく見られたいのです」
朽葉壱季:「いかがでしょう?」
山吹綴:「つづりとしては」
山吹綴:「ネクタイがかっこよくて、良いと思います」
山吹綴:スーツみたいで。
朽葉壱季:「普段は付けませんからね」その答えにくすくす笑う。
山吹綴:「そうですね。……首、苦しくないですか?」
朽葉壱季:「つづりさんのドレスは、たまたろう色なのが、良いですね」
朽葉壱季:「苦しくありませんよ?」首元に触る。
山吹綴:「わかりますか」ふんす、とわずかに得意げに。
朽葉壱季:「分かってしまいました」ニコニコする。
山吹綴:「さすが朽葉くんですね。ですがコレには気づいていたでしょうか」
朽葉壱季:「何でしょう?」
山吹綴:胸元につけられた大きなリボンを裏返す。
朽葉壱季:「?」
山吹綴:その裏に控えめに、小さなデフォルメされたひよこの刺繍。
朽葉壱季:「わ」
山吹綴:覗き込んで見れば、それがたまたろうとわかる。
朽葉壱季:「可愛い」
山吹綴:「でしょう」
朽葉壱季:「わあ、すごい。手作りですか?」まじまじと覗き込んでいる。
山吹綴:「そうです。能力で作っても良いんですが、あまり長く続きませんので…」
山吹綴:「このほうが手触りもいいですし」糸の部分を指でなでている。
朽葉壱季:「ふふ。大切にしないといけませんものね」
山吹綴:「はい。そして、ちゃんと気づけた朽葉くんにはご褒美です」
朽葉壱季:「ん?」
山吹綴:ゴソゴソ、とスカートに目立たないように付けられたポケットを漁って。
山吹綴:「シールはないのですが、こちらを」
山吹綴:ひよこのパッケージに包まれた、貼るカイロを取り出す。
山吹綴:小さ目のサイズで、服の陰に張っても目立たないだろう
朽葉壱季:「わあ。嬉しいです」
朽葉壱季:そのカイロを受け取る。
山吹綴:「お外は寒いですからね。背中とかが良いですよ。」
朽葉壱季:「分かりました。ふふ、後で貼ります……」
山吹綴:そういう少女のドレスにも、ケープのようなフリルの下に貼られている。
山吹綴:「そうですね。それがいいでしょう」
山吹綴:「それで朽葉くんは、なにかご用事でしたか?」
朽葉壱季:「あ、そうそう」瞬き。「真咲さんが呼んでらっしゃるんです」
朽葉壱季:「待機所でお待ちです。僕は、あと蘇芳さんを呼んできますので。先に行ってくれますか?」
山吹綴:「萌黄ちゃんが。お仕事ですかね、わかりました」
山吹綴:失礼します、とてとてとと隣を歩いて。
山吹綴:「あっ」思い出したように振り向く
山吹綴:「言い忘れてました」
朽葉壱季:「ん?」手を振ろうとして、止まる。
朽葉壱季:「何でしょう」
山吹綴:「その格好」ふ、と微笑んで
山吹綴:「王子様らしくって素敵ですよ、朽葉くん」
朽葉壱季:「……」「……そう」目尻を下げる。
朽葉壱季:「ありがとう、つづりさん」


GM:山吹綴to
GM:山吹綴と別れた君。
GM:手に持つカイロは、封を切っていないにも関わらず、どこか暖かい。
GM:君は、生徒会メンバー最期の1人を探しに、再び歩を進める。
朽葉壱季:かわいらしいパッケージに目を落とし、ふ、と笑う。
朽葉壱季:最後のメンバ−については、正直、どこにいるか、検討はついてなかった。
朽葉壱季:彼女は優秀で、働き者だから、きっと様々な庶務をこなしている。
朽葉壱季:自分じゃ、見つけられない。
朽葉壱季:だけど。
朽葉壱季:彼女が、僕を見つけてくれるのだった。
 :「あら、こんなところまで。……よろしいのですか?」
朽葉壱季:「………」ふ、と、背中に掛かった声に笑みが零れる。
 :少し離れたところ。舞踏会会場のバックヤードに近い倉庫の入り口から、声が。
朽葉壱季:「うん。君を捜しに来たので」
蘇芳瀬良:「もうそろそろ。開始時間ですから…皆のところにいた方が良さそうなのに」
蘇芳瀬良:「……ふふ、そう言われると。嬉しくなってしまいますね??我ながら、少し単純かも」
蘇芳瀬良:緑を基調にした、緩やかなラインのドレス。重なる生地が、ふわりと柔らかさを演出する。
蘇芳瀬良:貞淑に、穏やかに。銀糸と赤い瞳も、その中で穏やかに纏まっている。

朽葉壱季:「…わ」その姿に、少し見とれる。
蘇芳瀬良:指を口元に。「……ふふ。此処では声が響きますから」
朽葉壱季:「セラ、君のそんな姿が見られて嬉しいな」
朽葉壱季:「……あ」ちょっと恥ずかしそうに口を噤む。
蘇芳瀬良:「ええ、わたしもドレスなんてあまり着ないから。中々」少しはにかむように笑って。
蘇芳瀬良:「似合っているなら、良いのですけれど」
朽葉壱季:「似合ってる。綺麗だよ」囁くような声で言う。
蘇芳瀬良:眼を細める。
蘇芳瀬良:「……ええ。ありがとうございます、壱季さん。あなたも、とてもお似合いです」
朽葉壱季:「…ふふ、なんだか不思議な気持ちです」
朽葉壱季:「君と、お互いこんな格好で…こんな風に、笑いあってる」
蘇芳瀬良:「ん。それは、数年前のわたしもそうでした」
蘇芳瀬良:「ええ、ですから。あなたも、そう思えるなら」
蘇芳瀬良:「…………ええと。あんな風に、大見得を切った甲斐があります。はい」
蘇芳瀬良:頬を染めて。見上げる様に。
朽葉壱季:「……セラ」
蘇芳瀬良:「こほん。……なんでしょう」
朽葉壱季:華奢な肩に手を当てて。
朽葉壱季:その赤い顔に、自分の頬をくっつけるようにする。
蘇芳瀬良:「あ、わ………」
蘇芳瀬良:「ちょ、ちょっと。だめですよ」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「…でも、こうしたくなったから」
蘇芳瀬良:「………もぅ」
蘇芳瀬良:「しょうがない、ですね………時間までには、戻りますから」そっと。
蘇芳瀬良:自分の腕を回して、頬の感触を感じる。
朽葉壱季:「ありがとう。…うん」
蘇芳瀬良:「……だから、それまでですよ」
朽葉壱季:「分かってるよ」
蘇芳瀬良:「………」何だか。こう、すごく。振り回されているようで。
蘇芳瀬良:「……なら、いいんです」それが悪くないな、と思えるのが。どこか嬉しかった。
■シチュエーション表

■大ホール
煌びやかな光の下、ワルツを踊る2人。
それは、まるで時間が止まったように。
2人だけの特別な時間を貴方に。

■テラス
ひとけの無いテラス。
喧噪から離れ、そこにいるのは2人だけ。
月明かりの下、タンゴを。

■バーカウンター
カウンターテーブルで隣合わせに。
身を寄せ合う2人を包む静寂。
壇上でのロンドを。

■仮面舞踏会
第二部、仮面舞踏会パーティー。
素顔を隠した2人は本心を見せ合う。
回るエチュードを共に。
GM:それでは、舞踏会でのダンスイベントを行うべく
GM:ダンスをする2名を選出します。《芸術:ダンス》で、達成値の高い2人が選ばれます
GM:各自、判定どうぞ
朽葉壱季:6dx+1 《芸術:ダンス》で判定します。
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,4,6,8,9,10]+7[7]+1 → 18

蘇芳瀬良:3dx 芸術ダンスは固定値ないので。えいっ
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[4,5,9] → 9

山吹綴:5dx 芸術:ダンス
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,3,7,9,10]+3[3] → 13

真弓未結:ダンスはミドルで補正ついてる!
真弓未結:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[2,4,5,5,6,6,10]+9[9]+2 → 21

山吹綴:ガチじゃないですか
萌黄マサキ:つよい!
朽葉壱季:高www
萌黄マサキ:会長も振ります
山吹綴:めっちゃ踊りたかったんだな…
蘇芳瀬良:ガチ過ぎないですか姉上
萌黄マサキ:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,7,7,9,10]+7[7] → 17

萌黄マサキ:頑張ったのにー!
山吹綴:うわっ
山吹綴:惜しい
真弓未結:感覚型なのでぇ……
朽葉壱季:健闘してる…www
蘇芳瀬良:えっみんな高くない……?w
朽葉壱季:みんな高い…ww
GM:それでは、
山吹綴:当たり前のように朽葉くんも高いし…
GM:ダンスを踊ってもらう2人は、朽葉くんと真弓さんに決まりました。
山吹綴:わーぱちぱち
蘇芳瀬良:がんばって~~
朽葉壱季:何を踊りましょうか


GM:無事に合流を果たした君たち。
GM:生徒会役員としての業務も一段落が着いた。
萌黄マサキ:「皆さん、お疲れ様でした!ここからは私たちも、一生徒として楽しんじゃいましょう!」
山吹綴:「はい、おつかれさまでした」
蘇芳瀬良:「ええ、お疲れ様です、皆さん」
真弓未結:「お疲れさまですが、まだ終わっていませんよ」
真弓未結:カメラを手に。
真弓未結:「こちらの業務が、まだ」
朽葉壱季:「お疲れ様と言いたかったんですけどね」カメラを見やる。
山吹綴:「パーティの様子も撮らなきゃですね」
朽葉壱季:「まあでも、楽しみながらでも写真は撮れますから」
萌黄マサキ:「あっ……。や、やだなぁ、ちゃんと覚えてましたよ」 目が泳ぐ
蘇芳瀬良:「そうですね……全景も、必要でしょうか。わたしが行ってきますね」
萌黄マサキ:「あっ、待ってください、蘇芳さん」
蘇芳瀬良:「何でしょう?」
萌黄マサキ:「私も行きます。山吹ちゃんも行きましょう?」
萌黄マサキ:パチパチ、とへったくそなウインクで何かを合図している
山吹綴:「そうですね。蘇芳ちゃんが撮って、私が萌黄ちゃんを見ますから」
蘇芳瀬良:「……ふ。そうですね、そうして頂けると助かります」
真弓未結:「……?」
朽葉壱季:「……?」
萌黄マサキ:「えっ?私が面倒見られるんですか……?と、ともかく!」 
山吹綴:「朽葉くんと真弓ちゃんはゆっくりしててください」
山吹綴:んしょ、と真弓ちゃんからカメラを受け取る。
朽葉壱季:「でも、僕達も……」
蘇芳瀬良:「お二人は、主役なのですから。………忘れてたのですか、3年生さん?」
萌黄マサキ:「そうです。お仕事は私たちに任せて。3年生のお2人は、ごゆっくり楽しんでください」
山吹綴:「そうです。思い出を作る側ですよ」
真弓未結:「……ああ」
真弓未結:「そういえば、そのような催しでしたね」
朽葉壱季:「……卒業生のための会ですからね」真弓さんを見やる。
山吹綴:「そうですよー」
山吹綴:カチャカチャ、とカメラを弄って、テーブルの上に
山吹綴:「それともう一つ」
山吹綴:「まだ私達の写真を撮れてないので、撮ります」
山吹綴:「並んでくださいね」仕切りたがり。
萌黄マサキ:「それ、良いですね!せっかくですし撮りましょう撮りましょう!」
蘇芳瀬良:「……そういえば、そうでしたね。綴さん、ありがとう」素直に従って並ぶ。
萌黄マサキ:「朽葉先輩は真ん中ですね」
朽葉壱季:「わ、大丈夫ですか、つづりさん」はらはら見守る。
朽葉壱季:「あ、え、はい」
真弓未結:「大丈夫ですよ」
真弓未結:「やらせてあげてくださいな」
山吹綴:タイマーをセットして画角を調整。────シャッターボタンを押す。
山吹綴:「はいっ」
山吹綴:「いきますよー」
朽葉壱季:「はい」微笑む。
山吹綴:ライトの点滅でカウントダウンを確認しながら、皆のもとに
萌黄マサキ:「わ、私、こういう時に絶対目を瞑っちゃうんですよね……」
山吹綴:「頑張ってあけてください。はい、3,2,1」
山吹綴:カシャッ
蘇芳瀬良:姿勢を正し整え、視線を奥へ。「そういうときは、視線をカメラでなく、その奥にしてくださいね…」
GM:その瞬間が切り取られ
GM:全員の笑顔が、一枚のフィルムに収められた


GM:朽葉壱季と真弓未結
GM:君たちは今、2人きりだ。
GM:舞踏会会場には
GM:眩い光、煌びやかな音楽、楽しそうに時を過ごす男女の姿がある。また
GM:この会場には、
GM:姿は見えないが
GM:スポンサーである、君のかつての婚約者である、咲良 京一郎の姿もあることだろう。
GM:……BGMが切り替わる。次の曲に移るころ合いだ。
GM:君たちは果たして何をするのだろうか
朽葉壱季:豪奢に飾り付けられた仮面を装着する。
朽葉壱季:「さて、真弓さん」手を差し伸べます。
真弓未結:目許を隠す、仮面をつけて。
真弓未結:「私でよろしいので?」
朽葉壱季:「君以外に誰がいます?」
朽葉壱季:返事はもう、待たない。無理やり手を奪う。
真弓未結:「まったく……」払うことはしない。
朽葉壱季:「ふふ」流れる音楽に合わせて、滑りだすように、ステップを踏み始める。
真弓未結:「その強引さ、もう少し早く見せてもらいたかったんですけどね」
朽葉壱季:「すみませんね。誰かが見つけてくれるのが、遅くて、どうも」
真弓未結:合わせるように踏んで。
真弓未結:バラ園の時に、その動きは、既に。
朽葉壱季:全部知っている。
真弓未結:「今は見つけられやしませんとも。誰にも」
真弓未結:仮面の下で笑う。
真弓未結:「元婚約者様であろうが、現主人であろうが」
真弓未結:「覆っていますから。我々は誰でもありません」
朽葉壱季:「うん」目を細める。
朽葉壱季:「それは、すごく、心地が良いな」
朽葉壱季:「……こんなに、人も多いのに」
朽葉壱季:「僕を見てるのは、君だけだもの」
真弓未結:「そういうものですよ」
真弓未結:「私は、仕える定めですので」
朽葉壱季:動きを合わせて。身体をゆだねられて、それを導いて。
真弓未結:「見誤りませんとも」ふと体を預ける。
朽葉壱季:「僕のことを?」体の重みを感じる。
真弓未結:「はい。あなたのことを」
真弓未結:「だって、私。信じていましたから」
真弓未結:「だから、朽葉様、と」
朽葉壱季:「………え?」
朽葉壱季:その表情は、仮面によって見えない。
真弓未結:「壱季様とは、呼んでいないでしょう」
朽葉壱季:「………うん」
真弓未結:「朽葉の名が失われるとは、考えておりませんでしたので」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「ばか」
朽葉壱季:「自分からは、ずっと、言ってくれなかったのに」
朽葉壱季:「ずっと……傍にいただけの、くせに」
真弓未結:「侍従は側に侍べ、従うものですよ」
朽葉壱季:「……ずっと」
朽葉壱季:「そうしていて欲しいな」
朽葉壱季:「傍にいて」
朽葉壱季:「従わなくても、いいから…」
朽葉壱季:ステップが止まる。
真弓未結:「……」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「……ごめん」
真弓未結:「確約はできませんよ。ですが」ステップを踏む。
真弓未結:続きではない。
朽葉壱季:「っわ」
真弓未結:始めから。こちらが男性側のステップを。
真弓未結:「ですけど」
朽葉壱季:「……っ」身体をゆだねて、導かれて。
真弓未結:「今は何者でもないのですから、こうして」
真弓未結:「こちらが従わせてもいいのでしょう?」
真弓未結:「存分に、お楽しみいただかなくては、ね」
朽葉壱季:「ば……」
朽葉壱季:「ばか!真弓さんのばか!」
真弓未結:「馬鹿で結構。英語の一つも申せぬ女ですよ」
真弓未結:つい、と抱き寄せる。
朽葉壱季:「……っ」
真弓未結:「その馬鹿にいいようにされるのは」
真弓未結:「どんなお馬鹿さんなんでしょうね?」
朽葉壱季:「………ば」
朽葉壱季:「ば、……さ、されないもの……」
朽葉壱季:身体を預けて、抱き寄せられたまま、口だけ抵抗する。
真弓未結:「ええ」くすりと笑って。
真弓未結:「もう、されてはいけませんよ」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「………うん」
真弓未結:「さて、はて、では」
朽葉壱季:「わ、は、はい」
真弓未結:「朽葉様のいいようにしたいお相手は」入口を見る。
真弓未結:「まさか、私のみではありませんよね」
真弓未結:「……よき思い出を」
朽葉壱季:「……待って」
朽葉壱季:手を引き直す。
朽葉壱季:「……僕は、皆で楽しく過ごすんです」
朽葉壱季:「そこに、君もいる。……それに」
朽葉壱季:「妹思いのお姉さんが、たまには得をしたって」
朽葉壱季:「誰にも怒られることはないでしょう」
真弓未結:「はあ。業突く張りなことで」
朽葉壱季:「いいでしょう。行きましょう」
真弓未結:「お金持ちの御曹司って、そうもなるんですかね」
真弓未結:そう皮肉げにつぶやく、仮面の奥の白い肌に。
真弓未結:たとい朱が差したとて、今は誰も。
GM:曲が終わる
GM: 
GM:踊り終えた君たちが入口に向けて踵を返すと
GM:慌てふためいた表情の、萌黄マサキ、蘇芳瀬良、山吹綴が駆け寄ってくる姿が見える
萌黄マサキ:「朽葉先輩!真弓さん!た、大変なんです!」
萌黄マサキ:「今、UGNの支部から連絡があって」
朽葉壱季:「え」
真弓未結:「……支部?」
萌黄マサキ:「この会場に向けて、数人のオーヴァードが襲撃を計画しているって……」
朽葉壱季:「!」顔つきが変わる。「…そうですか」
萌黄マサキ:「すみません、お2人が楽しんでいるところ……」
朽葉壱季:「いえ、気にしないで。他に情報は…? 襲撃犯の目的ですとか」
萌黄マサキ:「詳しい情報はまだ……。こちらでも、平行して調査しましょう」
GM:ということで
GM:お待たせしました。
GM:情報判定です
GM:項目はこちらです
■侵入者:難易度8 《情報(ウェブ)》《情報(裏社会)》
  ■????
  ■????
GM:情報を開くことで、新たな情報を調査することが出来ます。
GM:お好きな情報をどうぞ!
GM:どなたからチャレンジいただいても大丈夫ですよー
蘇芳瀬良:ではわたしが。
蘇芳瀬良:侵入者を、情報ウェブで。
蘇芳瀬良:3dx+2=>8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 10[6,7,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

蘇芳瀬良:成功。
GM:やったね成功!!
GM:開示します
■侵入者:難易度8 《情報(ウェブ)》《情報(裏社会)》
闇に忍び、舞踏会会場へと近づいてくる影。
オーヴァード・ジャームの混在した集団。
人数・目的は不明。詳細な調査が必要となるだろう。
現時点で分かっていること。
それは、彼らがどんな目的を持っているとしても、この舞踏会会場を目指している以上、参加者の身の安全は保障出来ないということだ。

 ■侵入者の目的 が調査可能になりました。←new!
 ■侵入者のメンバー構成 が調査可能になりました。←new!
済)■侵入者:難易度8 《情報(ウェブ)》《情報(裏社会)》
  ■侵入者の目的:難易度10 《情報(UGN)》《情報(裏社会)》
  ■侵入者のメンバー構成:難易度10 《情報(ウェブ)》《情報(裏社会)》
GM:追加情報はこちらです
朽葉壱季:侵入者の目的について、情報:UGNで判定します。コネ使用。
朽葉壱季:あとオートアクションで《砂の加護》も使用。ダイス+6個。
朽葉壱季:12dx+1>=10
DoubleCross : (12R10+1[10]>=10) → 10[2,3,3,4,5,7,7,7,7,8,10,10]+10[10,10]+2[2,2]+1 → 23 → 成功

GM:つよ!!
朽葉壱季:やった~
山吹綴:じゃあこちらも。情報ウェブでメンバー構成を。
GM:大成功!侵入者の生い立ちレベルで分かります
GM:GOGO!
山吹綴:侵蝕高いので完全節約。
山吹綴:4dx+2>=10
DoubleCross : (4R10+2[10]>=10) → 5[1,1,4,5]+2 → 7 → 失敗

GM:残念。財産使いますか?
山吹綴:財産!3点使います!
山吹綴:山吹綴の財産を-3した(財産:5->2)
GM:では成功!お小遣いをためててえらいね!
GM:それでは、開示します
■目的:難易度10 《情報(UGN)》《情報(裏社会)》
彼らは皆、幼き頃、オーヴァード・ジャームに大切なものを奪われた戦災孤児である。
家族を、父を、母を、兄弟を、姉妹を。
奪われ続けてきた彼らは、奪う側に回り、繰り返し今回のような行動を起こしている。

彼らの目的。
それは、この舞踏会に参加している資産家を攫い、身代金を得る事だ。
もっとも、彼らにとっては、身代金を得てしまえばすぐにでも資産家の命を散らすことだろう。
舞踏会参加者で最も資産を有する者。
それは、スポンサーである咲良京一郎である。
■メンバー構成:難易度10 《情報(ウェブ)》《情報(裏社会)》
僅かに残された痕跡(足跡)から、彼らのメンバー構成を推測出来る。
人数は5人。
年齢は君たちと同程度だろう。
メンバーのコードネームは次の通り。

“エメラルド・ツリー”
“ブルー・フレイム”
“グレイ・ソイル”
“マゼンタ・メタル”
“パープル・フロウ”
GM:情報は以上です。
GM:また
GM:真弓さんと会長は情報振ってないので
GM:せっかくなので、敵メンバーの情報を抜いても大丈夫です。
GM:それぞれ、《情報(裏社会)》で難易度6です。
真弓未結:じゃあツリーやってみよ
真弓未結:3dx>=6
DoubleCross : (3R10[10]>=6) → 10[1,6,10]+7[7] → 17 → 成功

GM:ヤッター!大成功!初恋の相手も分かるぞ!
GM:会長も振ります
GM:3dx>=6
DoubleCross : (3R10[10]>=6) → 9[4,5,9] → 9 → 成功

GM:成功です。開示します
■ “エメラルド・ツリー”
後方支援担当。
シンドローム:ブラム=ストーカー、ソラリス、サラマンダー。
等身大の操り人形に自身の血を分け与えることで己の従者とし、意のままに操る。
口数の少ない少女。

所有エフェクト:《氷の茨》
■“マゼンタ・メタル”
後方支援担当。
シンドローム:バロール、ウロボロス。
金属の粘度を自在に操作する。
感情の起伏が激しい少女。

所有エフェクト:《停滞空間》
蘇芳瀬良:虚空に視線をやって、滑らせるような動作。
蘇芳瀬良:「……ふむ。現在、この会場目指して複数のOV,ジャームの部隊が接近中のようですね」
蘇芳瀬良:「援軍は、間に合うより先に接敵しそうです」
萌黄マサキ:「いったい、何が目的で……?」
朽葉壱季:「今、支部から連絡が」言葉を引き取る。
朽葉壱季:「数か月前から定期的に犯行を繰り返しているテロ集団と同一とみて間違いないようです」
朽葉壱季:「彼ら自身が、オーヴァードやジャームによって家族を失われた孤児の集団…」
朽葉壱季:「金銭目的とみていいでしょう。何せ、身代金を要求するのにうってつけの人材が、今日はいますから」
萌黄マサキ:「それって……」
朽葉壱季:目を伏せる。「咲良京一郎。神城グループ幹部の御曹司です」
真弓未結:「でしょうね。またぞろ、この手の輩ですか」
真弓未結:「片付けてまいりますよ。皆様は避難の誘導を」
朽葉壱季:「待ってください、真弓さん」
山吹綴:「ん……ちょっと待ってください、真弓ちゃん」
真弓未結:「何か?」
山吹綴:ちゃかぽこ、と小さな馬が手のひらに乗る。
山吹綴:文字通りの早馬。迫りくる相手の痕跡を見つけ、戻ってきた。
真弓未結:それを見やって。「それは?」
山吹綴:「ええと……1,2,3……」
山吹綴:開いたノートの上で、その砂の体が崩れる。そして読み取った情報を、文字に
山吹綴:「多分、5人ぐらいいますね。わかったのは呼び方ぐらいですけど……一人だと危ないですよ」
朽葉壱季:「ふん」メンバーの情報を眺める。
山吹綴:大まかな身長と、それぞれのコードネームがノートに砂絵となって記載されている。
朽葉壱季:「…真咲さんとつづりさんは、戦闘経験は?」
萌黄マサキ:「……わ、わたしは初めてです。……で、でも……頑張ります。みんなを守らなくちゃ」 
山吹綴:「……つづりも、本番はしたことないですね。でも、練習ならいっぱいしてますよ」
真弓未結:「彼らの名は、弊社の電算台帳で調べさせます。しかし」
真弓未結:「何より、皆さんには」
真弓未結:「戦う理由などないのでは?」
真弓未結:「咲良京一郎様の身柄など、戦う理由には値しないのでは?」
萌黄マサキ:「あります!だって、私は、生徒会長ですから……!生徒を守るのがお仕事です……!」
蘇芳瀬良:「この舞踏会。それはもう準備も大変でした」
蘇芳瀬良:「どうしてそんなに頑張ったと思います?……それはもう、楽しんで欲しかったからですよ?」
蘇芳瀬良:「それを。お金目当ての盗賊なぞに、邪魔されるなんて」「とっても、許し難いと思いません?」
山吹綴:「つづりだって」
山吹綴:「『王子様はみんなを守る』んですから。」
山吹綴:「………それに、真弓ちゃんや朽葉くんがやるなら、一緒にやります」
山吹綴:「お友達ですから」
朽葉壱季:「……」微笑む。「ありがとう、つづりさん」
朽葉壱季:「僕は、UGNエージェントの“ガラテイア”です」
朽葉壱季:「戦う理由は、それだけで十分です」
真弓未結:「……誰も彼も、度し難いですね」
朽葉壱季:「真弓さん」
真弓未結:「はい」
朽葉壱季:「皆で、楽しく過ごすために」
朽葉壱季:「誰か一人が傷つくことは、させません」
朽葉壱季:「一緒に戦いましょう」
真弓未結:「……」
真弓未結:「……足手まといには、なりませんように」
真弓未結:つかつかと先に歩いていき。
真弓未結:「……ありがとうございます」
真弓未結:小さく零す。
朽葉壱季:「………行きましょう」他の3人に振り向いて笑いかける。
蘇芳瀬良:「ええ。素直じゃない人も放っておけませんし…まだまだ、終わらせられませんので」
萌黄マサキ:「はいっ!」 雪の降る道に、足跡が追従する
山吹綴:「ん。」
山吹綴:「イベントの執行は、生徒会のお仕事ですからね」


GM:ロイス、購入が可能です。
朽葉壱季:婚約者/咲良京一郎/有為/恥辱:〇/ロイス このロイス感情を変更します。
朽葉壱季:婚約者/咲良京一郎/庇護:〇/恥辱/ロイス こう変えます。
GM:おお!
朽葉壱季:あ、ちがう
朽葉壱季:元婚約者/咲良京一郎/庇護:〇/恥辱/ロイス
朽葉壱季:こうだ!
GM:あ、なるほどね。元!
山吹綴:元婚約者!
朽葉壱季:元です
蘇芳瀬良:ではPDW狙います。
山吹綴:《砂の加護》判定ダイス+4個
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:89->92)
蘇芳瀬良:コンボ:Forfiles-sys.Dir ≪コンセントレイト≫≪無形の影≫。綴さんありがと。
蘇芳瀬良:13dx7+3=>30
DoubleCross : (13R10+3[7]>=30) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,6,7,7,9,10]+10[4,6,10,10]+4[4,4]+3 → 27 → 失敗

蘇芳瀬良:がああ
山吹綴:惜しい~
朽葉壱季:お、おしいー
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+6した(侵蝕率:82->88)
GM:おしい、、、
蘇芳瀬良:財産ないのでむり!ごめんね!
朽葉壱季:いいのよー
山吹綴:いいのよー
山吹綴:じゃあ大人しくフラグレを狙いましょう。素振り。
山吹綴:4dx+4>=12
DoubleCross : (4R10+4[10]>=12) → 9[2,7,8,9]+4 → 13 → 成功

朽葉壱季:わ~えらい
山吹綴:あっ、調達4じゃなくて3だ。まぁギリギリ成功!
GM:えらい!
朽葉壱季:えらえら!
蘇芳瀬良:すごい
朽葉壱季:ブルゲ狙います。
朽葉壱季:4dx+1>=20
DoubleCross : (4R10+1[10]>=20) → 9[2,3,6,9]+1 → 10 → 失敗

朽葉壱季:だめ!終わり
萌黄マサキ:ではこちらもブルゲを。
萌黄マサキ:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 8[6,8,8] → 8 → 失敗

萌黄マサキ:無理。以上です
真弓未結:私もグレラン一本持っておこうかな
GM:買っちゃえ買っちゃえー
真弓未結:あ、いや、うそ
真弓未結:PDWだな……
GM:おお……
朽葉壱季:砂の加護いる?
真弓未結:だいじょうぶ!
朽葉壱季:はーい
真弓未結:手配師残ってるから……
朽葉壱季:あ、なるほど…
真弓未結:4dx+14>=30
DoubleCross : (4R10+14[10]>=30) → 10[5,7,9,10]+9[9]+14 → 33 → 成功

朽葉壱季:おーー!!すご!
GM:ウオー!成功!!!
山吹綴:固定値よ。
真弓未結:あっ財産さえいらない……?
真弓未結:じゃあ綴ちゃん交換しよ
真弓未結:私がフラグレ使うから
山吹綴:はーい。つづりのフラググレネードをかわいがってあげてね
真弓未結:PDW使いな
山吹綴:PDWをもらいます。
真弓未結:以上で!


マスターシーン



GM:平庭市、某所。
GM:しんしんと降り始めた雪は、足音を消していく。
GM:それは、闇に忍ぶ彼ら5人にとって恵みの雪であった。
GM:先頭を歩いていた少年が歩を緩め、振り返る。
“ブルー・フレイム”:「現在時刻、フタ サン マル マル。あと10分程で目的の場所に到着する」
“ブルー・フレイム”:「ターゲット名は咲良京一郎。」実直そうな少年は言葉を続ける。
“ブルー・フレイム”:「いつも通りだ。まずは逃げ足を奪う。……任せたぞ、”マゼンタ”」
“マゼンタ・メタル”:「分かってるけど~。この間みたく、勢いあまって”エメラルド”が目標をぶっ殺しちゃったら堪らないんだけど」感情を露にした少女が言葉を挟む。
“エメラルド・ツリー”:「……人間は、《リザレクト》出来ないのを忘れてただけだもん。……ねー?“ジャック・オー・ランターン?”」間延びした口調で言葉を紡ぐ少女。傍らの、かぼちゃを頭に乗せた、等身大もある操り人形に話しかける。
“マゼンタ・メタル”:「本気で言ってるからタチ悪いのよ、こいつ」
“グレイ・ソイル”:「まあまあ、仲良くしましょうよ。俺たち5人、誰が欠けてもチームとして成り立たないじゃないですか。ね?ね?」軽薄そうな少年が2人の少女の間に割って入る。
“パープル・フロウ”:「……リーダー。目的の阻害要因ならびに現場の一般人はいつもの通りで良いのでしょうか?」
“ブルー・フレイム”:「ああ。いつも通り。排除は頼む、“パープル”」
“パープル・フロウ”:「仰せのままに」頷くは、物腰の柔らかそうな少女。
“ブルー・フレイム”:「……時間だ。行動を開始する」
“ブルー・フレイム”:「平和という幻想が当たり前だと思っている堕落した男に。それが日常だと信じ切っているならば、非日常を見せてやろう」
“ブルー・フレイム”:「僕らは奪われた者たち。さあ、行こう。今こそ、奪いに」
GM:5つの影は再び歩を進める。
“ブルー・フレイム”:「血塗られた舞踏会を始めよう。24時の鐘が鳴る前に、全てを終わらせる」




【クライマックス:シンダーエラの遺したものは】

GM:クライマックスシーンです。全員東条!
GM:登場!
朽葉壱季:1d10+85
DoubleCross : (1D10+85) → 8[8]+85 → 93

山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:92->93)
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:88->95)
真弓未結:侵蝕率+1(1d10->1) (侵蝕率:77->78)
萌黄マサキ:1d10+77
DoubleCross : (1D10+77) → 8[8]+77 → 85



GM:ザッ ザッ ザッ ザッ
GM:段々と積り始めた雪を踏みしめる音が響く。
GM:5つの影はそのまま歩を進み続ける
“ブルー・フレイム”:「……止まれ」
GM:リーダー格の少年が片腕を挙げ、後方の仲間に指示する
“ブルー・フレイム”:「……そこに潜んでいるのは何者だ。姿を現せ」
朽葉壱季:タキシード姿の青年が、物陰から姿を顕す。
真弓未結:ふわり、と礼服を翻して、少女が彼らの前へ。
真弓未結:「潜んでいるとは人聞きが悪いですね」
“ブルー・フレイム”:「……」 目の前に現れた男女を訝し気に見つめる
朽葉壱季:「そうですね。君達を待っていたのに」
真弓未結:「歓迎いたしましょうとも。我々の催しを、」
真弓未結:「お気に召して頂ければ幸いです」
“ブルー・フレイム”:「待っていた……?……そうか、UGNの者か」
“ブルー・フレイム”:「ならば、君が朽葉家の?」
朽葉壱季:「……」目の前の少年を見返す。
朽葉壱季:「僕をご存じでしたか」
“ブルー・フレイム”:「僕たちの目的も知っているのだろう?……会場に集う資産家は全て調査済みだ」
“ブルー・フレイム”:「ああ。君が、あの男の婚約者ということも知っている」
朽葉壱季:「はは」
真弓未結:「ふふ」
朽葉壱季:「元ですけどね」
真弓未結:「情報がお古いご様子で」くつくつと笑う。
蘇芳瀬良:「そこまで調べる伝手と能力があるなら、別の事に生かすべきだと思いますけどね」別方向の影からにじみ出るように。
“ブルー・フレイム”:「勿論、君のことも調べている。蘇芳瀬良」
蘇芳瀬良:「まあ、最新のトレンドまでは追いきれないのでしょうが…おっと」
山吹綴:「それでしたら」
山吹綴:愛用のノートを手に、夜の暗がりに月が浮かぶような黄色のドレスを着て。
山吹綴:「きちんと把握しているなら、その行動を中止する案も取れたでしょうにね」
萌黄マサキ:「そ、そうです!今からでも引き返してください!」
“ブルー・フレイム”:「……」 目の前に現れた5人の少女を見つめる
“ブルー・フレイム”:再び朽葉くんに目をやり
“ブルー・フレイム”:「朽葉壱季。君のことは調査したと言った」
“ブルー・フレイム”:「それは、君の過去についても、だ」
朽葉壱季:「ええ?」
朽葉壱季:「……何か、面白いことでもありました?」
“ブルー・フレイム”:「ああ。とても面白いことを見つけたよ」
“ブルー・フレイム”:「君も」
“ブルー・フレイム”:「僕たちと同じ。奪われた者だ」
朽葉壱季:「………」
“ブルー・フレイム”:「そんな君が、何故そちらに立つ?」
“ブルー・フレイム”:「君の周りの少女は、みな」
“ブルー・フレイム”:「奪う者、ではないのか?」
朽葉壱季:FHによって、家は襲われ、弟は動く権利を剝奪された。自らの未来も、一度は消えた。
朽葉壱季:彼の言葉を借りれば、自分だって確かに、“奪われた側”なのかもしれない。
朽葉壱季:「…奪う者、ですか?」
朽葉壱季:「彼女たちは、ただ日常を生きているだけだ。何も奪ってなどいません」
“ブルー・フレイム”:「そうだ。……蘇芳瀬良は、“魔術師”と呼ばれ不当な資産を得ている。それは、誰かの資産を奪った結果ではないか?」
朽葉壱季:「…瀬良さんが?」
蘇芳瀬良:眼を閉じている。「…株式市場とは、ゼロサムゲームです。そう言われれば、反論は出来ませんね?」
朽葉壱季:「彼女はただまっとうに努力し、自らの力で富を得ただけのことでしょう」
“ブルー・フレイム”:「では、そこの少女はどうだ?」 綴ちゃんを指さし
蘇芳瀬良:その言葉に、くすりと笑う。そう言って貰えたことに、何処か安心している自分を見つけて。
朽葉壱季:「…ただ自らの才能を発揮していることが、どうして”奪う”ことになるんでしょうか?」
“ブルー・フレイム”:「その席に座るはずだった者がいたはずだ」
“ブルー・フレイム”:「才能という言葉で、本来その席に座るべきものの場所を奪ったのではないか」
朽葉壱季:「本来?」
真弓未結:「年端もゆかぬ少女に屁理屈をぶつけることが、御訪問の目的で?」
朽葉壱季:「何が本来ですか?誰が座るべきだったというんです? ただ優秀な人材が評価されることこそ道理でしょう」
朽葉壱季:「ええ。あなたの言っていることは、先ほどから身勝手がすぎる」
“ブルー・フレイム”:「君は……咲良家の従者か」
真弓未結:「だったら、どうだというんです?」
“ブルー・フレイム”:「君も奪ってきたのだろう。何を奪った?」
朽葉壱季:「先ほどから」
朽葉壱季:「貴方は、人を勝手に奪う者だと決めつけて、知ったことばかり言う」
真弓未結:「こちらを“奪う側”であると定義しなければ、自らの犯罪行為を正当化出来ませんか?」
“ブルー・フレイム”:「僕たちは奪われた。ならば、それ以外の者は奪う者だ」
朽葉壱季:「…ジャームでしょう。残念ですが、もはや話は通じない」
朽葉壱季:息を吐く。「力ずくで、お帰りいただきましょう」
“ブルー・フレイム”:では、そこで
“ブルー・フレイム”:ボウ ボウ
“ブルー・フレイム”:少年の周りに、蒼い炎=鬼火が浮遊する
“ブルー・フレイム”:《ワーディング》
“ブルー・フレイム”:衝動判定です。難易度9
朽葉壱季:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[5,5,9] → 9 → 成功

朽葉壱季:2d10+93
DoubleCross : (2D10+93) → 10[5,5]+93 → 103

蘇芳瀬良:8dx=>9
DoubleCross : (8R10[10]>=9) → 10[2,4,4,6,7,7,10,10]+7[5,7] → 17 → 成功

山吹綴:思い出の一品。意志達成値+1。
朽葉壱季:えっすご
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+3(2d10->1,2)した(侵蝕率:95->98)
蘇芳瀬良:びっくり
山吹綴:5dx+5>=9
DoubleCross : (5R10+5[10]>=9) → 8[5,5,7,8,8]+5 → 13 → 成功

萌黄マサキ:すご
真弓未結:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 4[1,4] → 4 → 失敗

萌黄マサキ:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 6[1,2,4,6] → 6 → 失敗

山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+12(2d10->6,6)した(侵蝕率:93->105)
真弓未結:全然ダメだ 暴走。
朽葉壱季:ふっ二人とも
真弓未結:侵蝕率+6(2d10->1,5) (侵蝕率:78->84)
山吹綴:みゃお。
萌黄マサキ:2d10+85
DoubleCross : (2D10+85) → 11[9,2]+85 → 96

真弓未結:低いな……w
萌黄マサキ:エンゲージはこう
GM:エンゲージはこう
 朽葉[9] 真弓[11] 山吹[9]
  蘇芳[6] 萌黄[10]

      5m

 エメラルド[6] マゼンタ[7]
ブルー[4] パープル[9] グレイ[12]
GM:戦闘開始です!
GM:1R目!セットアップ
山吹綴:なし!
GM:エフェクトある人ー?
朽葉壱季:なし!
蘇芳瀬良:コンボ:Call_sys.Ikaros-β コーリングシステム起動。スカイキッド搭乗します。
GM:こっちいっぱいあります!
真弓未結:ないです!
朽葉壱季:いっぱいあるの
山吹綴:行動値とか上げてきそう。根拠はないけど。
“エメラルド・ツリー”:《氷の茨》
“マゼンタ・メタル”:《先陣の火》
“マゼンタ・メタル”:行動値+10します
萌黄マサキ:《戦いの予感》
萌黄マサキ:行動値+10します
GM:では、処理が終わりまして
 朽葉[9] 真弓[11] 山吹[9]
  蘇芳[6] 萌黄[20]

      5m

 エメラルド[6] マゼンタ[17]
ブルー[4] パープル[9] グレイ[12]
GM:行動値20の会長の手番です。
“ブルー・フレイム”:《時間凍結》
“ブルー・フレイム”:イニシアチブ行動しますが
“ブルー・フレイム”:他にイニシアチブ行動する人いますか?
朽葉壱季:あ、あります!
GM:ではどうぞ!
朽葉壱季:はい!《スピードクリエイト》を使用します。
朽葉壱季:その効果で《インフィニティウェポン》を使用し、武器を作成します。
GM:ヒュー!
朽葉壱季:演出してもいいですか?
GM:演出どうぞ!
GM:じゃんじゃんやってください!
朽葉壱季:はい!
朽葉壱季:ブローチ──『緋扇石』の力を発動。象牙で形作られた深紅の薔薇が花開く。
朽葉壱季:紅い花弁が渦巻きその身を包めば、それは糸となって真白い外套を紡ぐ。
朽葉壱季:薔薇より伸びる蔓は螺旋状に絡み合い、白銀に輝くレイピアを顕現させる。
朽葉壱季:その外套と剣こそ、『緋扇石』を受け継いだ朽葉家当主の証。
朽葉壱季:敵を見据える。
朽葉壱季:「来なさい。“ガラテイア”がお相手しましょう」
朽葉壱季:以上です。
“ブルー・フレイム”:では、こちらの手番です
“ブルー・フレイム”:マイナーで
“ブルー・フレイム”:氷の回廊+骨の剣+死招きの爪
“ブルー・フレイム”:コンセントレイト:バロール+瞬速の刃
“ブルー・フレイム”:君たちにエンゲージして
“ブルー・フレイム”:真弓さんを狙います
“ブルー・フレイム”:10dx7+3
DoubleCross : (10R10+3[7]) → 10[4,5,7,7,7,8,8,10,10,10]+10[2,3,4,4,4,5,10,10]+5[2,5]+3 → 28

“グレイ・ソイル”:《リバーサルショット》
“グレイ・ソイル”:達成値を+10します
“ブルー・フレイム”:リアクションどうぞ
真弓未結:3dx-1 ドッジ
DoubleCross : (3R10-1[10]) → 8[2,7,8]-1 → 7

“ブルー・フレイム”:ではダメージ出します
“ブルー・フレイム”:36+4d10
DoubleCross : (36+4D10) → 36+12[4,2,1,5] → 48

真弓未結:当然無理!リザレクトします。
真弓未結:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:84->94)
真弓未結:ギャッ
“ブルー・フレイム”:では
“ブルー・フレイム”:地面を蹴り、その勢いで真弓さんに接敵。
“ブルー・フレイム”:真弓さんの頭をわしづかみにし、そのまま、鬼火で君の身体を包みます
真弓未結:「ぐうっ……!」回避もままならぬまま。
真弓未結:「……ああ。図星でしたか?」不敵に笑う。
“ブルー・フレイム”:「……黙れ」
“ブルー・フレイム”:「今なら、僕は、君の命も奪える」
GM:次は、萌黄会長のターンです
萌黄マサキ:えーと
萌黄マサキ:マイナー無しで
萌黄マサキ:メジャー。の前に
萌黄マサキ:セットアップで使うエフェクト漏れてました。なんてことだ
萌黄マサキ:仕方ないので続けます
萌黄マサキ:《雨粒の矢》
萌黄マサキ:《力場の形成》をセットアップで使用しました
萌黄マサキ:98←101
萌黄マサキ:改めて、《雨粒の矢》
萌黄マサキ:5dx+6
DoubleCross : (5R10+6[10]) → 10[4,5,7,8,10]+4[4]+6 → 20

萌黄マサキ:《妖精の手》
萌黄マサキ:26+1dx
萌黄マサキ:26+1dx
萌黄マサキ:1dx+26
DoubleCross : (1R10+26[10]) → 10[10]+8[8]+26 → 44

萌黄マサキ:??
山吹綴:えらい!
朽葉壱季:さすが会長!
蘇芳瀬良:さすがです。
萌黄マサキ:101→105
“ブルー・フレイム”:これは仕方ないですね
“マゼンタ・メタル”:《時の棺》
“マゼンタ・メタル”:攻撃を無効化します
朽葉壱季:エ~~ッ
山吹綴:コイツッ
蘇芳瀬良:ウワッ
真弓未結:妖精使ってから……
萌黄マサキ:妖精の手は手戻りします
萌黄マサキ:105→101
萌黄マサキ:で、雨粒分が上昇
萌黄マサキ:101→104
“マゼンタ・メタル”:では、そのままマゼンタのターンです
“マゼンタ・メタル”:Cバロール + 死神の瞳 + 停滞空間+因果歪曲
“マゼンタ・メタル”:対象は、君たち全員です
萌黄マサキ:《ミスディレクション》
萌黄マサキ:104→109
GM:では、ミスディレの効果で対象は1人になります
GM:対象、どうしようかな
GM:じゃあ
GM:山吹ちゃんを指定します。何故なら範囲攻撃を持っているからです
山吹綴:そんな滅相もない、私はただのコンセ起点型…
“マゼンタ・メタル”:8dx7+1
DoubleCross : (8R10+1[7]) → 10[1,1,2,4,4,8,10,10]+10[3,7,10]+10[7,7]+4[3,4]+1 → 35

“マゼンタ・メタル”:リアクションどうぞ
山吹綴:ドッジ!
“マゼンタ・メタル”:どうぞ!
山吹綴:4dx-1>=35
DoubleCross : (4R10-1[10]>=35) → 8[3,5,8,8]-1 → 7 → 失敗

“マゼンタ・メタル”:では命中します。
“マゼンタ・メタル”:行動値は0に。ダメージはめっちゃ増えます
“マゼンタ・メタル”:演出!
山吹綴:おつらい
“マゼンタ・メタル”:「さっさと先を急ぎたいんだけ」「どっ!」
“マゼンタ・メタル”:パチンコ玉を空中に放る。すると、それはいつの間にか鉛の雨に変わる
“マゼンタ・メタル”:鉛の雨が山吹ちゃんの身体に付着すると、再び硬度を取り戻す。君の行動を阻害するぞ
“マゼンタ・メタル”:「一番生意気そうなのから足留め!」
山吹綴:闇夜の中、その衣装は特に目立つ。
山吹綴:「────?」
山吹綴:鉛玉の痛みに身構えていたが、その不思議と柔らかな弾着に困惑、そして
山吹綴:「………むっ…!」
山吹綴:動きの阻害を理解して、小さく声を漏らす
“グレイ・ソイル”:続いて、グレイの攻撃です
“グレイ・ソイル”:マイナーで移動します
“グレイ・ソイル”:そうですね、下に5m
 朽葉[9] 真弓[11] 山吹[0]
 蘇芳[6] 萌黄[20] ブルー[4]

      5m

 エメラルド[6] マゼンタ[17]
    パープル[9]

      5m

     グレイ[12]
“グレイ・ソイル”:コンセントレイト(ノイマン)+コンバットシステム+ワンショットツーキル
“グレイ・ソイル”:9dx7+5
DoubleCross : (9R10+5[7]) → 10[2,4,5,6,6,6,7,9,10]+10[5,5,9]+10[8]+4[4]+5 → 39

“グレイ・ソイル”:真弓さんと蘇芳さんを狙おう
“グレイ・ソイル”:リアクション、どうぞ!
蘇芳瀬良:まあドッジするしかない。
蘇芳瀬良:3dx=>39
DoubleCross : (3R10[10]>=39) → 6[2,5,6] → 6 → 失敗

真弓未結:3dx-1 ドッジ
DoubleCross : (3R10-1[10]) → 8[6,7,8]-1 → 7

“グレイ・ソイル”:ダメージ
“グレイ・ソイル”:4d10+17
DoubleCross : (4D10+17) → 29[8,6,5,10]+17 → 46

蘇芳瀬良:出目いいなあ。リザレクト。
真弓未結:当然無理!リザレクト!
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:98->108)
真弓未結:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:94->103)
蘇芳瀬良:うぎゃっ
真弓未結:ミーッ
“グレイ・ソイル”:では演出
“グレイ・ソイル”:パンっと掌を合わせ、地面に着くと
“グレイ・ソイル”:隆起した地面が幾重にもせり上がる
“グレイ・ソイル”:突き上げる地面が、君たちの肉体を殴打するぞ
蘇芳瀬良:「づ、いたた……この服も、結構お高いんですけどね…」
真弓未結:「……げほっ、ごほっ」
真弓未結:「なかなかに容赦がない事で」
“グレイ・ソイル”:その言葉に、下卑た笑みを浮かべる
GM:そのまま真弓さんの手番なのですが
GM:ここで
GM:エフェクトを発動します
“エメラルド・ツリー”:「……出ておいで“ジャック・オー・ランターン”」
“エメラルド・ツリー”:Eロイス《さらなる絶望》
“エメラルド・ツリー”:かぼちゃを頭に乗せた、操り人形が現出します
GM:では、真弓さんの手番です。
真弓未結:出現場所は……?
GM:あ、ごめんなさい
 朽葉[9] 真弓[11] 山吹[0]
 蘇芳[6] 萌黄[20] ブルー[4]

      5m

 エメラルド[6] マゼンタ[17]
 パープル[9] ランターン[9]

      5m

     グレイ[12]
GM:エネミー3人がいるエンゲージに出現します
真弓未結:では手番!
GM:こい!
真弓未結:マイナーでボルトアクションライフルの効果を使用
真弓未結:メジャー『白鬼』:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》。
真弓未結:パープルを攻撃。
GM:こい!
真弓未結:9dx7+7
DoubleCross : (9R10+7[7]) → 10[1,2,3,5,6,7,7,10,10]+10[2,3,8,8]+3[1,3]+7 → 30

“パープル・フロウ”:ワンチャンドッジ!
“パープル・フロウ”:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[1,2,3,3,10]+7[7]+1 → 18

GM:ではここで
GM:出現したばかりの”ジャック・オー・ランターン”が行動放棄カバーします
GM:ダメージください
真弓未結:こいつ……
真弓未結:4d10+79 装甲有効
DoubleCross : (4D10+79) → 18[4,2,3,9]+79 → 97

GM:な、なにその固定値?
山吹綴:固定値エゲツないですね
蘇芳瀬良:こわっ……
朽葉壱季:すごっ…
GM:どうあがいても無理!爆発四散!
GM:ジャック・オー・ランターン、撃破!
GM:演出どうぞ!
真弓未結:ボルアク8とスナイパーライフル11*7です
真弓未結:あ、違うじゃん 85です
GM:あんまり変わらないよ!w
山吹綴:増えてる。
GM:どっちにしても爆発です!w
真弓未結:スカートを翻す。
“パープル・フロウ”:「ッ!」
真弓未結:太腿から何本もの鉄筒を取り出す。
真弓未結:それをお手玉のように放り投げて。
真弓未結:その鉄筒――銃身。それが手許に来るたびに、
真弓未結:引き金を引いては再び投げる。
“エメラルド・ツリー”:「ランターン……!」 その尋常ならざる砲身の物量に対して、操り人形に指示を飛ばす
真弓未結:間断なく撃ち照らす。遺産“掩八紘”による火器管制の絶対統帥権。
GM:ギィィィ! と、まるで悲鳴を上げるかのように、操り人形はきしんだ音を立てていく
GM:その身に銃弾を受ける都度、その悲鳴は木魂する
真弓未結:「おや、折角の歓迎ですのに」
真弓未結:「素直に受け取ってはもらえませんか」
“エメラルド・ツリー”:「……許さないから」
真弓未結:侵蝕率+12 (侵蝕率:103->115)
GM:では、行動値9.朽葉君の手番です!
朽葉壱季:はーい
朽葉壱季:マイナーなし。
朽葉壱季:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》。オートアクションで《砂の加護》《砂塵霊》。
朽葉壱季:ブルーフレイムに攻撃します。
“ブルー・フレイム”:こい!
朽葉壱季:9dx@7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,1,1,2,4,4,5,9,9]+6[6,6]+2 → 18

萌黄マサキ:《妖精の手》
萌黄マサキ:振り足しをどうぞ!
朽葉壱季:あっありがとうございます!
萌黄マサキ:105→109
朽葉壱季:1dx+22
DoubleCross : (1R10+22[10]) → 7[7]+22 → 29

萌黄マサキ:109→113
“ブルー・フレイム”:どうしようかな
“ブルー・フレイム”:ガード
“ブルー・フレイム”:ダメージください
朽葉壱季:はーい
朽葉壱季:3d10+30+13+24
DoubleCross : (3D10+30+13+24) → 20[7,5,8]+30+13+24 → 87

朽葉壱季:諸々有効!
“グレイ・ソイル”:《波紋の方陣》
“ブルー・フレイム”:87-6d10
DoubleCross : (87-6D10) → 87-34[9,2,3,8,4,8] → 53

“ブルー・フレイム”:で、ガード値6と謎装甲7があるので
“ブルー・フレイム”:40点ダメージを受けます
“ブルー・フレイム”:まだ生きてる、、、!
“ブルー・フレイム”:演出、どうぞ!
朽葉壱季:47も減らされたの…
朽葉壱季:はーい
朽葉壱季:「女性の扱い方は、習わなかったようで」
朽葉壱季:「教えてあげましょうか?」
“ブルー・フレイム”:「なに……?」
朽葉壱季:外套を翻し、ブルーフレイムの前に颯爽と現れる。
朽葉壱季:レイピアを向けたまま、踊るようなステップで相手を翻弄する。
“ブルー・フレイム”:突如現れたその影を掴もうと手を伸ばす。が、その掌は空を泳ぐばかりだ
朽葉壱季:円舞曲のように、淡々と、けれど優雅に。
朽葉壱季:舞踊で培った身のこなしを無理やり戦闘に転用した、継ぎ接ぎだらけの剣術。
朽葉壱季:「乱暴に扱うものでは──」隙をついて、手首を返す。
朽葉壱季:「ありませんよ!」その心臓を狙い、鋭い突きを放つ。
“ブルー・フレイム”:「ぐっ……!」 刺突剣が心臓を穿つ
“ブルー・フレイム”:膝を着く。だが、その目は未だ光は消えず。……濁った泥の中に光が灯っている
朽葉壱季:「……っ」舌打ちしてすぐ距離を置く。
朽葉壱季:侵蝕率120に。
“パープル・フロウ”:「……リーダー。離れてください」
“パープル・フロウ”:気付けば、こちらもエンゲージ。
“パープル・フロウ”:そのまま手番に移ります
“パープル・フロウ”:マイナーで君たちにエンゲージ
 朽葉[9] 真弓[11] 山吹[0]
 蘇芳[6] 萌黄[20] ブルー[4]
    パープル[9]

      5m

 エメラルド[6] マゼンタ[17]

      5m

     グレイ[12]
“パープル・フロウ”:コンセントレイト:ウロボロス+災厄の炎+ブラッドボム
“パープル・フロウ”:君たち全員を攻撃します
“パープル・フロウ”:何かエフェクトはありますか?
山吹綴:じゃあその範囲攻撃に《孤独の魔眼》。対象を自身に変更
“パープル・フロウ”:承知しました
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+4した(侵蝕率:105->109)
“パープル・フロウ”:8dx7+6
DoubleCross : (8R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,3,6,7,9]+6[2,6]+6 → 22

山吹綴:回避してみましょう
“グレイ・ソイル”:の前に
“グレイ・ソイル”:《リバーサルショット》
“グレイ・ソイル”:達成値を+10します
山吹綴:やめろ!
“パープル・フロウ”:改めて、リアクションどうぞ
山吹綴:どうせ関係ないな。回避します
山吹綴:4dx-1>=32
DoubleCross : (4R10-1[10]>=32) → 9[5,7,9,9]-1 → 8 → 失敗

“パープル・フロウ”:ダメージ出します
山吹綴:きな!
“パープル・フロウ”:12+4d10+4d10
DoubleCross : (12+4D10+4D10) → 12+21[3,8,8,2]+21[4,5,6,6] → 54

“パープル・フロウ”:さらに
“パープル・フロウ”:死神の瞳の効果も発動されますね
山吹綴:はい。
“パープル・フロウ”:54+7d10
DoubleCross : (54+7D10) → 54+31[5,3,7,2,7,6,1] → 85

山吹綴:当然死にますね!固定の本へのロイスを昇華してHp11で復活!
山吹綴:山吹綴に-14のダメージ!(HP:25->11)
“パープル・フロウ”:では、復活の後
“パープル・フロウ”:ブラッドボムの効果発動します
“パープル・フロウ”:3d10
DoubleCross : (3D10) → 20[3,10,7] → 20

“パープル・フロウ”:オーバーカウンターのダメージ
“パープル・フロウ”:3+2d10
DoubleCross : (3+2D10) → 3+13[4,9] → 16

“パープル・フロウ”:ブラッドボムのダメージ
“パープル・フロウ”:16+3d10
DoubleCross : (16+3D10) → 16+21[7,6,8] → 37

山吹綴:ブラッドボムでまた死ぬので固定の作者のロイスを昇華。同じくHP11。
“パープル・フロウ”:はい。
“パープル・フロウ”:えーとですね
“パープル・フロウ”:非常に言い辛いのですが
“パープル・フロウ”:反射ダメージで倒れます
山吹綴:お、お前…!
“パープル・フロウ”:あれ?あってるよね?
山吹綴:やりたい放題やっておいて!
山吹綴:びっくりしましたね。演出どうぞ
“パープル・フロウ”:はい
“パープル・フロウ”:で、ですね
“パープル・フロウ”:その際にですね
山吹綴:なんだい。
“パープル・フロウ”:《ラストアクション》
山吹綴:こらっ
“パープル・フロウ”:コンセントレイト:ウロボロス+災厄の炎+ブラッドボム
“パープル・フロウ”:君たち全員を攻撃します
萌黄マサキ:《ミスディレクション》
山吹綴:会長ー!助けて!
萌黄マサキ:113→118
“パープル・フロウ”:では、会長をそのまま狙います
“パープル・フロウ”:8dx7+6
DoubleCross : (8R10+6[7]) → 10[1,4,4,4,5,5,6,9]+10[8]+4[4]+6 → 30

萌黄マサキ:ドッジ
萌黄マサキ:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[2,4,7,9]+1 → 10

“パープル・フロウ”:ダメージ
“パープル・フロウ”:12+4d10+4d10
DoubleCross : (12+4D10+4D10) → 12+21[1,3,8,9]+20[1,9,8,2] → 53

萌黄マサキ:当然死ぬので、お父さんのロイスをタイタス昇華
“パープル・フロウ”:追加のブラッドボム
“パープル・フロウ”:3d10
DoubleCross : (3D10) → 10[8,1,1] → 10

萌黄マサキ:やった!1残して生存!
“パープル・フロウ”:では演出
“パープル・フロウ”:「リーダー。退がってください」
“パープル・フロウ”:「巻き込まれない内に」
“パープル・フロウ”:空気中の水分を分解。2(H2O)→2H2+O2
“パープル・フロウ”:精製した水素。それは、
“パープル・フロウ”:周囲一面を焦土に変える程の、激しい爆発を引き起こす!
“パープル・フロウ”:B O M B !
山吹綴:─────そう、本来ならば。
山吹綴:空気中に漂う微細な砂は、その水分を逃しはしない。
山吹綴:見えない壁が存在するように、爆発の規模はせいぜい爆竹程度。
山吹綴:──咄嗟に身の回りの砂を操り、水分を吸収しきれなかった少女の周り、以外は。
朽葉壱季:「つづりさんっ…!」
山吹綴:「っ………げぇ、ほ!」爆風に飛ばされながら、その身に張り付いた鉛も連鎖的に破裂。
山吹綴:幼い体が宙に飛ばされドサリと落ちる。
“パープル・フロウ”:「弐撃目。装填」
山吹綴:「……………だい、じょうぶ、です」
山吹綴:地に伏しながら、立ち上がろうと……
“パープル・フロウ”:リピート映像を見るかのように、再び山吹の周りの水分が分解されていく
“パープル・フロウ”:視認出来る程のおびただしい水素が現出し、
“パープル・フロウ”:B O M B !
山吹綴:その感覚を肌で感じる。周りの砂は爆風に飛ばされ、「………なら」
山吹綴:その水素の流れが不意に変わる。
山吹綴:砂を操る力の流れが、不意にねじれて
山吹綴:少女の体を爆発に包みながら、その術者へと襲いかかる
“パープル・フロウ”:「っ!?」
山吹綴:「…………はー、はー……」
山吹綴:ザッ。
山吹綴:吹き飛ばされた姿勢が偶然、足からの着地で。そのまま膝をつかないようにフラフラと。
山吹綴:パープル・フロウに目を向ける。
朽葉壱季:「………」その様子を見ている。
山吹綴:体は痛く、声を出せば震えてしまい、それでも。山吹綴は倒れない。
山吹綴:王子様が倒れてしまえば、皆が心配するからだ。
“パープル・フロウ”:「こんな子供のどこに、そんな力が……?」
山吹綴:スッ。
山吹綴:爆風の中、原型をとどめたノートを開く。
山吹綴:《テクスチャーチェンジ》
山吹綴:少女に合わせた小さなノートは分厚く、重厚な、辞書のような本に。
山吹綴:その中身は無地。そこに。
山吹綴:「『私は倒れない』」
山吹綴:「『私は泣かない』」
山吹綴:「『私は強い』」
山吹綴:口述の内容が、本に浮き出ていく。
“パープル・フロウ”:「いいえ。貴方はここで死ぬのです」 掌をかざし、三度の水分分解を始める
山吹綴:ザァッ
山吹綴:その水分の分解に先駆けて、「『砂が騎馬の形を取る』」そのようになる
山吹綴:「『重厚な槍を持つ一人の騎士。それは白砂に作られる白馬の騎士』」
山吹綴:「『咆哮。騎士の白馬が嘶いて戦場をかける』」
山吹綴:「『砂の体は水分を纏いより重厚に、より現実に』」
山吹綴:「『無面目に確かな誇りを載せながら』」
山吹綴:「『そのランスが敵を貫いた』」
“パープル・フロウ”:「ぐっ……」
“パープル・フロウ”:「また……奪われてしまいました……」
“パープル・フロウ”:ドサリ、とそのまま地面に倒れ込む
GM:続いて、蘇芳ちゃんの手番です
山吹綴:「えぇ」
山吹綴:「物語とは、心を奪うのです」
蘇芳瀬良: 
蘇芳瀬良:ではまずマイナーで後方へ5m移動します。
     蘇芳[6]

      5m

   朽葉[9] 真弓[11]
   山吹[0] 萌黄[20]
     ブルー[4]

      5m

 エメラルド[6] マゼンタ[17]

      5m

     グレイ[12]
蘇芳瀬良:メジャー。コンボ:Exec-file:Helios ≪コンセントレイト≫≪無形の影≫≪マルチウェポン≫≪ヴァリアブルウェポン≫。
蘇芳瀬良:ブルーを殴ります。
“ブルー・フレイム”:こい!
蘇芳瀬良:使用武器は、FHG‐666、レーザーライフル、ラピッドファイア、スナイパーライフル。
蘇芳瀬良:11dx7+5
DoubleCross : (11R10+5[7]) → 10[2,3,3,4,5,5,6,6,6,7,7]+10[1,8]+10[10]+5[5]+5 → 40

蘇芳瀬良:回りましたね。
“ブルー・フレイム”:ウゲー!
朽葉壱季:いい出目!
“ブルー・フレイム”:ワンチャンドッジしかない!
“ブルー・フレイム”:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[2,4,5,7,8,9,10]+7[7]+1 → 18

“ブルー・フレイム”:ダメ!ダメージください!
蘇芳瀬良:よし。
蘇芳瀬良:5d10+34 装甲無視。
DoubleCross : (5D10+34) → 34[6,10,7,6,5]+34 → 68

蘇芳瀬良:68点装甲無視ダメージです。
“ブルー・フレイム”:そのダメージは
“ブルー・フレイム”:倒れます! 復活もありません!
蘇芳瀬良:よし。以下演出。
“ブルー・フレイム”:ブルー・フレイム、撃破!
“ブルー・フレイム”:演出どうぞ!
蘇芳瀬良:しゅるり、と首の包帯を解く。その下には、首輪のような電子回路。
蘇芳瀬良:それが繋がるのは。
蘇芳瀬良:「起きて、“イカロス”
蘇芳瀬良:「あなたの翼を借りたいわ」たん、と後ろへ飛び降りるように。
蘇芳瀬良:そうすれば。影から、彼女を抱き留めるように。その機械の翼が背から首へ繋がる。
蘇芳瀬良:FCSが起動する。機動管制のフライ・バイ・ワイヤが跳ね起きる。
蘇芳瀬良:「戦闘出力。久し振りだけど、たまには悪くない」
蘇芳瀬良:ふわり、と。光を綿のようにかき集めて造り上げた、その羽根が伸びて。
蘇芳瀬良:「近間は不得意なの。だから、作法を覚え直してからいらっしゃいな」
蘇芳瀬良:焔を撫ぜて、吹き消した。
“ブルー・フレイム”:死者を弔う鬼火が吹き消される
“ブルー・フレイム”:薙いだ翼に吹き飛ばされ、そのまま倒れ込む
GM:では、エメラルドの手番です
蘇芳瀬良:蘇芳瀬良の侵蝕率を+12した(侵蝕率:108->120)
“エメラルド・ツリー”:マイナーでエンゲージ
“エメラルド・ツリー”:コンセントレイト:ソラリス+恐怖の一言+テンプテーション+ポイズンフォッグ
“エメラルド・ツリー”:蘇芳さん以外の全員を攻撃します
    蘇芳[6]

      5m

   朽葉[9] 真弓[11]
   山吹[0] 萌黄[20]
    エメラルド[6]

      5m

    マゼンタ[17]

      5m

     グレイ[12]
“エメラルド・ツリー”:「リーダー……起きて。……ねえ、起きて」
萌黄マサキ:《ミスディレクション》
萌黄マサキ:118→123
“エメラルド・ツリー”:対象が1体になりました。
“エメラルド・ツリー”:どうしようかな
“エメラルド・ツリー”:choice(朽葉,真弓)
真弓未結:[]よ~
朽葉壱季:[]わよ!
“エメラルド・ツリー”:失礼しました
“エメラルド・ツリー”:choice[朽葉,真弓]
DoubleCross : (CHOICE[朽葉,真弓]) → 真弓

“エメラルド・ツリー”:真弓さんを攻撃します
朽葉壱季:まっ真弓ちゃん!
真弓未結:教えてあげたのにこの仕打ち!
真弓未結:いいわよ……来な!
“エメラルド・ツリー”:ごめんねえw
山吹綴:ミラーマッチ…
“エメラルド・ツリー”:11dx7+1
DoubleCross : (11R10+1[7]) → 10[1,1,4,5,6,7,7,8,9,9,10]+6[2,4,5,6,6,6]+1 → 17

“グレイ・ソイル”:《リバーサルショット》
“グレイ・ソイル”:達成値を+10します
真弓未結:暴走リア不!
“エメラルド・ツリー”:リバサいらなかったな。ダメージ
真弓未結:ダメージはないわよ!
“エメラルド・ツリー”:あ、そうか
“エメラルド・ツリー”:詳しい
“エメラルド・ツリー”:それじゃ、強制移動させます。蘇芳さんと同じエンゲージに動いてもらおう
“エメラルド・ツリー”:氷の茨の効果発動
真弓未結:LV3あるんだ
真弓未結:ヒエッ
“エメラルド・ツリー”:5d10
DoubleCross : (5D10) → 22[6,3,10,2,1] → 22

真弓未結:死にます!
   蘇芳[6] 真弓[11]

      5m

      朽葉[9]
   山吹[0] 萌黄[20]
    エメラルド[6]

      5m

    マゼンタ[17]

      5m

     グレイ[12]
真弓未結:敵たちに/有為/敵愾心:○で取得して昇華復活します。
“エメラルド・ツリー”:では演出
“エメラルド・ツリー”:がしゃり、と掌をぶらさげると
“エメラルド・ツリー”:指先から、紅い糸が垂れ下がる
“エメラルド・ツリー”:闇から這い出た新たな操り人形。大鎌を持ったそれが、真弓さんの肉体を斬り上げる
真弓未結:「……!」
真弓未結:「か、は……!」
“エメラルド・ツリー”:「返して。私の人形。さっき壊した私の人形、返して」
真弓未結:「不可能な要求を聞き届けるほど、暇ではありませんよ」
真弓未結:「先約がありますから。まずはそちらからと考えていますので」
GM:では、綴ちゃんかな?
山吹綴:はーい
“マゼンタ・メタル”:こい!
山吹綴:マイナーなし、メジャーでコンボ:【ヒストグリフ】《C:モルフェウス》《カスタマイズ》《クリスタライズ》、判定前に《砂の加護》
山吹綴:対象はそこのマゼンタ・メタル!いくぞ!
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:109->112)
山吹綴:嘘。今は見逃してあげる。
山吹綴:対象はエメラルドツリー!いきますよー
“マゼンタ・メタル”:ゆるされた
“エメラルド・ツリー”:こい!
“エメラルド・ツリー”:こい!
山吹綴:ショットガン(スラッグ)を使用した攻撃!判定!
山吹綴:15dx7-1
DoubleCross : (15R10-1[7]) → 10[1,1,1,1,3,4,4,5,5,6,7,7,8,8,9]+10[1,5,5,6,9]+3[3]-1 → 22

“エメラルド・ツリー”:ドッジ!
“エメラルド・ツリー”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[5,6,10,10]+4[3,4] → 14

“エメラルド・ツリー”:がんばったけどダメ!
朽葉壱季:あぶな!
“エメラルド・ツリー”:ダメージください!
GM:なお、リバショはもうありません
山吹綴:3d10+5+12 装甲無視!
DoubleCross : (3D10+5+12) → 11[5,1,5]+5+12 → 28

山吹綴:出目……28点です
山吹綴:山吹綴の侵蝕率を+8した(侵蝕率:112->120)
“エメラルド・ツリー”:ヤッタ!
“エメラルド・ツリー”:謎の装甲で7点弾く!生存!
山吹綴:装甲無視です
“エメラルド・ツリー”:え
山吹綴:装甲 無視 です
“エメラルド・ツリー”:…………ます
山吹綴:はい?
“エメラルド・ツリー”:たおれ……ます……
山吹綴:ふふん。
山吹綴:では演出。
GM:演出~!
山吹綴: 
山吹綴:「そこの、貴方」巨大な本を片手で開く。その目は閉じている。
山吹綴:「こちらを見なさい」
“エメラルド・ツリー”:「……私?」
山吹綴:少女の言葉が抑揚のない祝詞のように響く
山吹綴:「えぇ、貴方」
“エメラルド・ツリー”:本来であれば無視すべき言葉。だが、その言葉の持つ力になぜか逆らえずに
“エメラルド・ツリー”:視線を向けてしまう
山吹綴:「────────」爆風に巻かれボロボロの体。しかし体の痛みを意に介さず、物語の紡ぎ手が息を吸う
山吹綴:「『女性の扱い方は、習わなかったようで』」
山吹綴:ザァッ
山吹綴:風が逆巻く。砂が満ちる
山吹綴:少女の思う『強さ』を具現する
山吹綴:《テクスチャーチェンジ》
山吹綴:砂の人型が彩色されていく
山吹綴:それはレイピアを持つ、一人の王子
山吹綴:「『教えてあげましょうか?』」
山吹綴:タン、タタンッ
“エメラルド・ツリー”:「……いって」 大きな鎌を持った操り人形が走る
“エメラルド・ツリー”:その姿、死神。死神の鎌が魂を刈り取ろうと振り下ろされるがーーーー。
山吹綴:「『踊るようにステップを踏む。それは迫る人形に真正面から立ち向かい』」
山吹綴:「『そのレイピアを刀身に。合わせるように位置を入れ替えて、踊るように。』」
山吹綴:「『死神を翻弄する王子の円舞は宙に優美な銀を描く』」
山吹綴:「『右から左、左から右へ。翻弄するように共に踊るように』」
山吹綴:「『誰も彼もの目を引いて』」
山吹綴:「『「乱暴に扱うものでは──」』」
山吹綴:「『「ありませんよ」』」
山吹綴:「『人形と繰り手が一直線に並んだその瞬間』」
山吹綴:「『銀の一線が心臓を貫いた』」
“エメラルド・ツリー”:「あっ……」
“エメラルド・ツリー”:自身を貫く刺突剣を、瞳をぱちくりとさせながら眺め
“エメラルド・ツリー”:そのまま、何も言わぬ躯となった。
朽葉壱季:「………」瞬きしてその光景を見ている。
山吹綴:瞳を開ける。サラサラと、彼女の夢想の姿は砂に還る
山吹綴:そして、その目線に気付き。
山吹綴:「……………………っ」
山吹綴:少しだけ頬を染めて、ぷいとそっぽを向く
朽葉壱季:「……ふ」戦闘中だというのに、微かに笑みが漏れた。
山吹綴:「………さ、さぁ。よそ見をしてる暇は、ありませんよ」
朽葉壱季:「はい。そうですね」
GM:1R目、終了です
   蘇芳[6] 真弓[11]

      5m

      朽葉[9]
   山吹[0] 萌黄[10]

      5m

    マゼンタ[7]

      5m

     グレイ[12]
GM:では、2R目。セットアップです
蘇芳瀬良:セットアップありません。今後もなし。
朽葉壱季:なし!
真弓未結:なし
山吹綴:なし!
GM:こちらはあります
GM:冗談です
GM:あるやつはもういません
山吹綴:こらっ
朽葉壱季:こらw
GM:では、何もなければグレイの手番です
GM:何かアクションを起こす人はいますか?
真弓未結:はい!
真弓未結:イニシアチブで防具を破棄します。
GM:なっ!?
GM:承知しました。
GM:それでは
真弓未結:行動値が13に戻りました
GM:演出、どうぞ!
GM:演出を、どうぞ!!
真弓未結:あっ攻撃と一緒でもいい?
GM:あ、OKです
真弓未結:じゃあ手番しますね
GM:どうぞ!
GM:真弓さんの手番です!
真弓未結:マイナーでボルトアクションライフルの効果を使用。
真弓未結:メジャー『白鬼』:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》。
真弓未結:グレイを攻撃。
“グレイ・ソイル”:こい!
真弓未結:9dx7+7
DoubleCross : (9R10+7[7]) → 10[1,1,3,4,7,8,10,10,10]+10[2,3,7,8,9]+6[2,6,6]+7 → 33

“グレイ・ソイル”:ドッジ!
“グレイ・ソイル”:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[5,6,7,9]+1 → 10

“グレイ・ソイル”:ダメ!ダメージください!
真弓未結:4d10+85 装甲有効
DoubleCross : (4D10+85) → 14[10,1,2,1]+85 → 99

“グレイ・ソイル”:そのダメージは
“グレイ・ソイル”:当然無理!木っ端微塵になります!
“グレイ・ソイル”:演出どうぞ!
真弓未結:はあ、と大仰に溜め息。
真弓未結:「気に入っていたので、やりたくはなかったんですけど」
“グレイ・ソイル”:「??」
真弓未結:自分の着込んだドレスを引き裂く。
真弓未結:髪を解く。
真弓未結:胸の間、脇の下、腰の後ろ。
真弓未結:結んだ髪の中。
真弓未結:新たな鉄筒を取り出す。
“グレイ・ソイル”:「何するつもりか知らないッスけど……は?」
真弓未結:ガチャガチャと手許で、鉄筒を組み替えて。
真弓未結:一本の長い砲に。
真弓未結:「――祝子が 木綿(ゆふ)うちまがひ 置く霜は」
“グレイ・ソイル”:「いやいやいやいや!なんでも有りですか!」 パンッ!と掌を合わせ、地面に付ける。幾重の大地の壁が隆起する!
真弓未結:祝詞を唱える。
真弓未結:彼女の内奥の神勅因子が励起される。
真弓未結:「――げにいちじるき 神のしるしか」
真弓未結:“祝子(ほうりこ)”は神に仕えるもの。
真弓未結神城(かみ)に仕え、罪や穢れを(ほう)り清める者。
真弓未結:弾丸が発射される。一つではない。
真弓未結:一つ発射した直後に、もう一つ、それを上回る速度で。
真弓未結:激突。加速。
真弓未結:さらにもう一つ、それを上回る速度で。
真弓未結:激突。加速。
真弓未結:発射。激突。加速。
真弓未結:発射。激突。加速。
真弓未結:発射激突加速
真弓未結:発激突加速
真弓未結:発激加速
真弓未結:加速
真弓未結:速
真弓未結: 
真弓未結:――着弾。
真弓未結:破滅的な勢いを持った、げにいちじるき、神のしるしが。
真弓未結:大地の壁ごと、貫き破る。
“グレイ・ソイル”:「……けふ」
“グレイ・ソイル”:「……??」
“グレイ・ソイル”:「あれ……。穴が空いてら」
真弓未結:「あら、いい装いですね」
真弓未結:「赤くて、素敵ですとも」
真弓未結:侵蝕率+12 (侵蝕率:115->127)
“グレイ・ソイル”:「ははは……その恰好の人がそれ、言うんだ」
“グレイ・ソイル”:ドサッ
   蘇芳[6] 真弓[13]

      5m

      朽葉[9]
   山吹[0] 萌黄[10]

      5m

    マゼンタ[7]
GM:続いて、萌黄会長の手番です
GM:萌黄会長の手番です。ですが
朽葉壱季:おお
萌黄マサキ:待機しても良いですか?持病が発症して。ゲホッ、ゲホッ
朽葉壱季:あらまあ、しかたないねえ
山吹綴:あっ、実は画面外で攻撃を受けていた萌黄ちゃん…ゆっくり休んでね
朽葉壱季:ゆっくり休んでるんだよ
萌黄マサキ:ありがとうございます。
萌黄マサキ:それでは、待機!
GM:朽葉くんの手番です!
朽葉壱季:はい!
朽葉壱季:ありがとうございます!
朽葉壱季:マイナーで5m移動。マゼンタさんの前に接敵。
朽葉壱季:メジャー。《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》。オートアクション《砂の加護》《砂塵霊》。侵蝕12上昇。
朽葉壱季:マゼンタさんに白兵攻撃します。
   蘇芳[6] 真弓[13]

      5m

   山吹[0] 萌黄[10]

      5m

      朽葉[9]
    マゼンタ[7]
朽葉壱季:13dx@7+2
DoubleCross : (13R10+2[7]) → 10[1,2,4,4,4,6,6,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,3,4,7,10]+10[8,8]+10[7,10]+10[5,9]+10[8]+3[3]+2 → 65

朽葉壱季:えっ
GM:めちゃ回った!
朽葉壱季:ま、まわっちゃった
“マゼンタ・メタル”:ど、ドッジ!
“マゼンタ・メタル”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,8,8,10]+8[8] → 18

“マゼンタ・メタル”:がんばったけどダメ!ダメージください!
朽葉壱季:はーい!
朽葉壱季:7d10+30+13+24
DoubleCross : (7D10+30+13+24) → 36[7,5,2,5,4,9,4]+30+13+24 → 103

“マゼンタ・メタル”:!?
朽葉壱季:諸々有効103ダメージです!
山吹綴:大台!
朽葉壱季:なんだこれ!1ラウンド目で出ろ!
“マゼンタ・メタル”:そのダメージは
“マゼンタ・メタル”:文句なく!ぶっ倒れます!
“マゼンタ・メタル”:復活もなし!
朽葉壱季:良かった~~!
“マゼンタ・メタル”:完全撃破!
“マゼンタ・メタル”:演出どうぞ!
朽葉壱季:はい!
朽葉壱季:「さて」レイピアを向ける。
朽葉壱季:「後は、あなた一人のようです」
朽葉壱季:「投降されては?」
“マゼンタ・メタル”:「はっ。冗談でしょ?」
“マゼンタ・メタル”:「投降して何になる?」
“マゼンタ・メタル”:「これ以上、奪われるのはゴメンだから」
朽葉壱季:「…そう」
朽葉壱季:「残念です」
“マゼンタ・メタル”:パチンコ玉を天に投げると、再び降り注ぐ鉛の雨。
萌黄マサキ:「蘇芳さん!合わせてください!」 『コンボ:プラネタ』。雪模様の空。しかし領域を展開すると、夜空に一面の星が浮かぶ。
蘇芳瀬良:「――はいはい。了解いたしました」ィン、と翼が震える。
萌黄マサキ:星から降り注ぐ光の雨が、鉛の雨を焼き払っていく。だが、その雨も全てを焼くことは叶わず。
蘇芳瀬良:太陽神にまで届かんとする、その光は。夜と星に寄り添うように。
蘇芳瀬良:「今回は、セレナの方が相応しいでしょう?」ぱちりと、その夜空の星を彩るように。
蘇芳瀬良:そっと、その光を纏め上げ、増幅させる。
朽葉壱季:「うん」外套と剣が、光を浴びて、無数の星々に照らされた月のように光り輝く。
萌黄マサキ:空に光る星が光を照らす。それはまるで、スポットライトのように、朽葉壱季を照らしている。彼の行く末を祝福するかのように。
朽葉壱季:「君達は」
朽葉壱季:何人も仲間がいたっていうのに、どうして気付けなかったんです?
朽葉壱季:「何人も仲間がいたっていうのに、どうして気付けなかったんです?」
朽葉壱季:「何もかも奪われて、あるのは絶望ばかりと思ったとしても」
朽葉壱季:「1人じゃ諦めたことも、皆がいれば、未来は拓かれる」
朽葉壱季:「希望は、誰にも奪われない」
朽葉壱季:道を駆ける。
“マゼンタ・メタル”:「……ッ!」 「そんなの……そんなの、幻想だ!」
朽葉壱季:皆が作ってくれた、その道を。
朽葉壱季:「いいえ」
朽葉壱季:「強いて言うなら、理想でしょう」
朽葉壱季:右足を踏み込んで、白銀のレイピアで、少女の心臓を狙う。
“マゼンタ・メタル”:「……あたしも」 「……そっちが良かったなあ……もう遅いか」
“マゼンタ・メタル”:口元から、つーと血を零し
“マゼンタ・メタル”:へへっと笑い、倒れます
GM:戦闘終了です
朽葉壱季:「………」悲しそうに少女を見やる。
朽葉壱季:「……ガラスの靴を上げられたら良かったのですが」


GM:バックトラック
GM:今回のEロイスを開示します
GM:今回のEロイスですが、3つです。
GM:《さらなる絶望》:“エメラルド・ツリー”が従者を呼ぶのに使用しました
GM:《虐殺機関》:本来であれば、このEロイスを使用し、舞踏会会場が惨劇に包まれるはずでした。君たちのお陰で防ぐことが出いました
GM:《?????》:現時点では不明です。
GM:以上、3つです。どうぞ、振ってください
朽葉壱季:最後の何
真弓未結:振ります~
朽葉壱季:振ります~
蘇芳瀬良:振ります
真弓未結:127-3d10
DoubleCross : (127-3D10) → 127-15[4,7,4] → 112

朽葉壱季:132-3d10
DoubleCross : (132-3D10) → 132-18[10,2,6] → 114

蘇芳瀬良:120-3d10
DoubleCross : (120-3D10) → 120-25[5,10,10] → 95

真弓未結:1倍振り
真弓未結:112-5d10
DoubleCross : (112-5D10) → 112-28[5,7,6,3,7] → 84

蘇芳瀬良:何でこういうときだけ出目いいの??一倍。
朽葉壱季:1倍振りりん
蘇芳瀬良:95-5d10
DoubleCross : (95-5D10) → 95-32[1,5,8,8,10] → 63

朽葉壱季:114-6d10
DoubleCross : (114-6D10) → 114-21[6,2,4,5,3,1] → 93

真弓未結:5点で帰還!
蘇芳瀬良:ちょっと!!4点です
朽葉壱季:えっこわ
山吹綴:120-3d10 Eロイス分
DoubleCross : (120-3D10) → 120-11[2,3,6] → 109

朽葉壱季:5点帰還!
山吹綴:等倍
真弓未結:低くない……?
山吹綴:109-5d10
DoubleCross : (109-5D10) → 109-34[7,5,7,9,6] → 75

山吹綴:5点帰還!
萌黄マサキ:では、全員無事生還ですね
朽葉壱季:みんなおかえりー!ただいまー!
山吹綴:ただいまー!
蘇芳瀬良:おかえりなさい。
GM:あ、会長やってなかった。一応やろう
萌黄マサキ:118-3d10
DoubleCross : (118-3D10) → 118-21[4,9,8] → 97

萌黄マサキ:97-5d10
DoubleCross : (97-5D10) → 97-27[2,7,4,5,9] → 70

萌黄マサキ:生還


【トリガーシーン】

GM:ーーーー戦いは終わった。君たちの勝利だ。
GM:今は、この勝利の喜びを分かち合うと良いだろう
萌黄マサキ:「……ふぅ」 ペタン、とその場に座り込む
朽葉壱季:剣と外套が消失する。
朽葉壱季:まっすぐに真弓さんの方に向かいます。
真弓未結:乱れた髪をくしゃりと撫でる。
朽葉壱季:タキシードの上着を被せます。
真弓未結:「紳士的ですこと」
朽葉壱季:「いいから……」呆れたように言う。
真弓未結:「私なぞよりも、初陣のお二人を労ってやっては?」
GM:朽葉くんと真弓さんがそんなやり取りをしていると、
“ブルー・フレイム”:「……ゲフッ」
“ブルー・フレイム”:残る僅かな生命力を振り絞ったジャームが、忌々し気に君たちを見つめます。そして
“ブルー・フレイム”:Eロイス《砕け散る絆》
“ブルー・フレイム”:このEロイスの効果は、対象が持っているロイス1つを消去します。
“ブルー・フレイム”:対象を指定します
“ブルー・フレイム”:対象は、
“ブルー・フレイム”:Dロイス:遺産継承者
“ブルー・フレイム”:緋扇石を破壊します。
“ブルー・フレイム”:「奪った……ははは……」 鬼火が、朽葉君の持つブローチを破壊する。
“ブルー・フレイム”:ジャームはそのまま息絶えます
GM:ここで
朽葉壱季:「それは………」言いかけて、
朽葉壱季:胸に下げた薔薇の蕾のブローチにヒビが入る。
GM:遺産『緋扇石(ひおうぎせき)』について補足します
GM:遺産『緋扇石』。物体を操り形を変える能力を有する。
GM:それは、遺産自身についても例外では無い。
GM:形を変える能力を有するその石は、砕けてもその身を復元することが可能だ。
GM:ただし。
GM:所有者がそれを望むのであれば。
朽葉壱季:ははあ
GM:つまり、朽葉くんは選ぶことが出来ます
GM:遺産を再び手にし、当主としての道を歩むのか。それとも
GM:遺産を手放し、1人の朽葉壱季として生きるのか、です。
朽葉壱季:ははあ…………
GM:なんか言い方が作為的になってるな、、、。言いたいのは、朽葉くんは、これからの生き方を自分で決められるよってことです
朽葉壱季:なるほど ありがとうございます。
朽葉壱季:完全に理解しました
GM:ありがとうございます。
朽葉壱季:今選んでいいのかな
GM:今選んでも良いですし、後で選んでも良いです
朽葉壱季:はあい
朽葉壱季:────遺産『緋扇石』が、その手で割れる瞬間を見た。
朽葉壱季:同時に、そこに詰まったレネゲイドの因子が爆発的にその場に溢れる。
朽葉壱季:薔薇の花弁が嵐のように奔流する。
朽葉壱季:その因子が全てこの身を襲った。
朽葉壱季:────この遺産を持って戦い死んだ者は、この遺産の中に魂を封じこめられるという。
朽葉壱季:それは甲冑に身を包んだ若武者だった。彼は家と愛する家族を想っていた。
朽葉壱季:それは年端もいかない少女だった。彼女は訳も分からぬまま、窓辺で微睡む日常を願っていた。
朽葉壱季:それは精悍な顔つきの青年だった。彼は正義の名のもとに、戦い果てることを夢見ていた。
朽葉壱季:それは私の弟だった。
朽葉壱季:彼は、襲い来る敵を前にして、ただ私を助けようと思っていた。
朽葉壱季:彼の、彼女の、彼らの、彼女らの。
朽葉壱季:思いが夢が未来が使命が願いが苦しみ不安希望絶望祈りが。
朽葉壱季:逆流した。
朽葉壱季:「…………っ」
朽葉壱季:それを全て受け止めたと同時、耐えきれず、
朽葉壱季:そのまま意識を失った。
GM:------------------
GM:--------
GM:----
GM:--
GM:-
GM
GM:それから、どれだけの時間が経ったのだろう
GM:レネゲイドの奔流によるフィードバック。
GM:幾ばくかの頭痛を抱えながら。身を包む暖かい毛布の感触を味わいながら。
GM:薄っすらと。君は、薄っすらと目を開ける。
GM:視界に映るのは、はたして。
朽葉壱季:「……ん…」薄っすらと目を開けます。
萌黄マサキ:「あっ……」 視界に映る1人目の少女が、君が目覚めるを認識するや否や
萌黄マサキ:「良かった……!朽葉先輩、目が覚めて良かった……!!」 涙を目に浮かべながら、抱き着きます
朽葉壱季:「……わ…っ」
朽葉壱季:「ま、真咲さ……」
山吹綴:「………!」 2人目。小柄な少女がそれを見て。
山吹綴:「……よかったです、朽葉くん」
山吹綴:少し迷うように視線をさまよわせて。
山吹綴:「うん、よかった。……心配しました」
山吹綴:会長に倣うよう、控えめに。顔を押し付けるように抱きつく。
朽葉壱季:「わ」
朽葉壱季:2人の柔らかさとか体温を感じて。
蘇芳瀬良:そこに、洗面器に濡れタオルを入れてゆっくり歩く少女が。
朽葉壱季:「………」状況把握につとめながら、その温かさにくすぐったい気持ちになる。
蘇芳瀬良:「……あら。御目覚めになられましたか…よかった」傍のサイドボードにおいて。
朽葉壱季:「瀬良さん」呆けたように彼女を見る。
蘇芳瀬良:「どうしたんです、そんな顔をして」口元を手で抑えて、くすりと笑って。
朽葉壱季:「い、や…あの」恥ずかしそうに身を起こします。
蘇芳瀬良:「二人も抱き付いちゃって……ふふ。ごめんなさい」寝台の空いているところに、横座りに座ります。
朽葉壱季:「ふ、二人とも。大丈夫ですので…」恥ずかしそうに、胸元の2人に言います。
真弓未結:「あら」タキシードの上着を羽織ったまま、脚を組んでそれを見ている。
真弓未結:「行かなくてよろしいので?」くつくつと笑う。
蘇芳瀬良:「起きたばかりの方に、負担を掛けたいわけではありませんから」くす、と笑って。
蘇芳瀬良:そういいながら、横座りに座る後ろ手で、そっと手を重ねています。
朽葉壱季:「………」頬を赤らめてその手をちらりと見る。
朽葉壱季:「すいません、僕。あのまま気を失ってしまったんですね」
萌黄マサキ:「はい。…朽葉先輩のペンダントがパンって割れちゃって、そのままバタって」
朽葉壱季:「“ブルー・フレイム”らは…?」
真弓未結:「既に“終えて”おりますよ」
朽葉壱季:「ありがとう。すみません、皆さんにお手間を…」
蘇芳瀬良:「ええ。……なにか、身体や、他に異常はありますか?」心配そうにのぞき込む。
朽葉壱季:「……大丈夫ですよ、瀬良さん」柔らかく微笑む。
蘇芳瀬良:「…なら、いいのですけれど」息を吐く。
山吹綴:「……体が痛かったらちゃんと言ってくださいね」グリグリと頭を押し付けている
朽葉壱季:「ふふ」押し付けられたまま、クスッと笑う。
萌黄マサキ:「そうですそうです。この前倒れた時みたいに、無理しちゃダメです」 こちらも頭をグリグリと。
GM:ここで、君は思い出しても良い。
GM:先ほど割れたペンダント。あれは、一体どうなったのか。
GM:君の首元に、再び戻っているのだろうか。
朽葉壱季:「……彼らは、僕のことも知っていましたからね。『緋扇石』の破壊も、恐らく最初から計画のうちだったんでしょう」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「………でも」首元に手を突っ込む。
朽葉壱季:「たかが子供の我儘ひとつで壊れるような代物であれば、遺産と呼ばれる訳がない」
朽葉壱季:その手に、無から生まれるようにして、薔薇の蕾のブローチが再び蘇る。
GM:Dロイス:遺産継承者 を取得しました。
朽葉壱季:「ふふ」そのブローチを指でなぞる。
山吹綴:「わぁ………」
朽葉壱季:「大丈夫」綴さんにブローチを見せます。触っても良いよ。
山吹綴:おずおずとそのブローチを受取る。……宝石や装飾品のたぐいはあまり触れたことがない
蘇芳瀬良:「………よかったのですか?」確かに一度壊れていた。少なくとも、繋がりは切れていたはずだ。
朽葉壱季:「ええ、もちろん」
朽葉壱季:「この遺産を手放せば、僕は完全に自由になる。そう、思わなくもありませんでしたが」
朽葉壱季:「そうしてしまったら」
朽葉壱季:「自らのお金を使って、僕を自由にしてくれた蘇芳さんに」
朽葉壱季:「未来を選べと励ましてくれた真弓さんに」
朽葉壱季:「僕が王子様だと笑ってくれた真咲さんに」
朽葉壱季:「助けてくれると手を差し伸べてくれたつづりさんに」
朽葉壱季:「……何て顔見せしていいか、分からないですからね」
朽葉壱季:「今ある僕は、皆さんが手を差し伸べてくれて」
朽葉壱季:「そうして選んだ僕です」
蘇芳瀬良:「そうですか……」一度目を瞑って。「ええ、そうしたい、というのなら。其れがいいと思います」
山吹綴:両手で大事そうに受け取ったブローチをためつすがめつ。
真弓未結:「ご自分でそう申されるのであれば」
真弓未結:「我々からはありませんとも」
山吹綴:「王子様が、王子様じゃなくなって色々なことをするのも、一つのジャンルみたいですけど」
山吹綴:「朽葉くんはちゃんと、自分がやりたいから王子様をやるんですね?」
朽葉壱季:「もちろん」
朽葉壱季:「朽葉家ひとつ抱えきれなくて、何が王子様ですか」
朽葉壱季:「……なんて」照れ臭そうに笑う。
山吹綴:「うむ、よし」キリッ、と少し眉毛を上げて
山吹綴:「じゃあ」
山吹綴:しゅるり。ポケットから控えめな刺繍が施されたハンカチを取り出し。畳んで大事そうにブローチを置く。
山吹綴:それを差し出しながら
山吹綴:「えらいので、ご褒美を上げましょう」
朽葉壱季:「………」
山吹綴:等と言いながら、そのブローチをうやうやしく差し出す。
朽葉壱季:「はい。朽葉壱季、これからも戦い続けることを、この緋扇石に誓いましょう」恭しく言い返して。
朽葉壱季:そのブローチを受け取ります。
GM:その時。
GM:ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン
GM:24時を告げる鐘の音が鳴ります。
GM:24時を過ぎてもなお。緋扇石は輝きを増しています。魔法は解けません。
朽葉壱季:「……ガラスの靴というには、ずいぶん血生臭い代物ですけどね」目を落とす。
真弓未結:「自ら勝ち取ったものですから」
真弓未結:「暖かきもので、丁度いいということでしょう」
朽葉壱季:「ふふ」笑みが零れる。
朽葉壱季:「ただ、魔法使いに導かれるがままの灰かぶりでは、もうありませんからね」
朽葉壱季:魔法使いにガラスの靴を渡され、理想の姫君となった灰かぶり。
朽葉壱季:かつてピグマリオンに見初められ、彫像から命を得るまでに至った理想の女性・ガラテイア。
朽葉壱季:そういうのも、いいけど。
朽葉壱季:例えば、灰かぶりが、王子様になることを夢見たって。
朽葉壱季:そういう風に生きることだって、誰にも、きっと止められない。


【エンディング1:山吹綴】

山吹綴:Pi
山吹綴:ppppppi
山吹綴:カチャンッ
山吹綴:デフォルメされたキャラクターの時計から鳴るアラーム音が止まる。
山吹綴:「…………………」
山吹綴:もぞもぞ、と。時計を止めた手の持ち主がベッドの中で数秒蹲って。
山吹綴:ガバッ。
山吹綴:掛け布団を跳ね上げるように、えいやっとパジャマ姿で起き上がる。
山吹綴:そのままキョロキョロとあたりを見回して、そこが自分の部屋だと思い出し。
山吹綴:のそのそと、瞼をこすりながら起き出す
山吹綴:扉を開けると表側に付けた名札がカラカラと音を立て、階下からは既に起き出した両親の声が聞こえる。
山吹綴:「……………~」
山吹綴:部屋の中と違って流れる空気、その冷たさにぶるりと体を震わせて
山吹綴:たん、たん、たんと階段を降りる。
山吹綴:ふぁ、とあくびを噛み殺しながら、リビングへと顔を出し。
山吹綴:「お母さん、ご飯……」
朽葉壱季:つづりさんが顔を出すと、銀髪の猫っ毛が当たり前のように食卓に着いているのが視界に入ります。
朽葉壱季:「あ、おはようございます」
山吹綴:「ん。おあよございます」
山吹綴:そのまま、パタパタと食卓につこうとして
山吹綴:「……………」
山吹綴:「……………!?」
山吹綴:「く、朽葉くん!?」
山吹綴:とろんとした両目が一気に覚醒する
朽葉壱季:「おばさん、料理お上手ですね、美味しい」客用のお椀で、もりもり食べている。
朽葉壱季:「はい、朽葉です」
山吹綴:ふふ、ありがとうねー。などと和やかに母親が返すのを聞きながら。
山吹綴:「なっ、どっ」
山吹綴:「なんでおうちでご飯を食べているのですか…?何をしに…?」
朽葉壱季:「お迎えに来ました。今日、一日遊ぶ約束だったでしょう」
朽葉壱季:「そしたら、朝ごはん食べていってと言われたので…」のりたまをサラサラかけたりしつつ。
山吹綴:そう言われて。忘れていたわけではないが(まだ時間あるし)、その約束があったなぁと思って。
山吹綴:「あっ」それ、つづりの。と余計なことに一瞬思考を割いて。
朽葉壱季:「ところでつづりさん」
山吹綴:「はい、なんですかっ」
朽葉壱季:「寝ぐせがすごいです」クスクス笑う。
山吹綴:「~~~~~!」
山吹綴:その指摘は母親に言われるより恥ずかしく、何より相手がすでにちゃんと外出の格好をしてるので。
山吹綴:「き、」
山吹綴:「着替えてきます!待っていてください!」
山吹綴:言い残して、今降りてきた階段をパタパタと駆け上がる。
朽葉壱季:「はい、ごゆっくり」その様子を、にこにこと見送った。


山吹綴:慌ただしく、跳ねた髪を落ち着かせて。
山吹綴:パジャマから暖かな私服に着替えて、ご飯を一緒に食べて。
山吹綴:母親から見送られつつ一緒に街に繰り出したあと。
朽葉壱季:2人で前々から見たいと言った、映画を見終え。
朽葉壱季:「…え、原作にはいないんですか?あのヒロイン」お茶をしています。
山吹綴:「えぇ、そうです。本の方だと影も形もありません」対面に座ってます。
朽葉壱季:「僕、すっかり感動してしまっていたんですが」
山吹綴:「いえ、ああいう子は居るんですけど、最初のほら、声かけてくる所。」グラスに刺さったストローを曲げながら。
山吹綴:「それだけです。お名前もでてきませんので、主人公はそのまま一人で頑張るのです」
朽葉壱季:「え、ええっ」
朽葉壱季:「脇役も脇役ではないですか!」
朽葉壱季:目の前には湯気の漂うコーヒーがある。
山吹綴:「そうですよ。ビックリです」牛乳にコーヒー味の氷を浮かべたドリンク。
朽葉壱季:「運命的な出会いみたいに描かれてましたけどねえ」
朽葉壱季:「つづりさんは、どちらがお好きですか?」
山吹綴:「つづりは」
山吹綴:「一人で何でも出来るように頑張ってる、本も好きですけど」
山吹綴:「今の映画のように一緒に頑張るのも、嫌いではありません」
山吹綴:ちゅう、と味が溶け出した牛乳を飲む。
朽葉壱季:「そうですか」目を細める。
朽葉壱季:「今のつづりさんのお話からすると」
山吹綴:「はい」
朽葉壱季:「僕には、一見運命の赤い糸で結ばれてるように見えたあの主人公とヒロインも」
朽葉壱季:「本当は、まったく運命で結ばれてはいなかったんでしょうね」
朽葉壱季:「……そういう関係の方が、僕も好きです」
山吹綴:「そうですね」
山吹綴:「あの二人も、最初、何かが変わっていたら」
山吹綴:「本のように、最初に会話をするだけで、それでも一人で何とか出来ていたのかもしれませんけど」
山吹綴:「朽葉くんがそう見えていたなら、頑張って結んだんでしょうね。赤い糸を」
朽葉壱季:「ふふ」くすぐったそうに笑う。
朽葉壱季:「つづりさんにも、いずれ赤い糸を結ぶ相手が現れるかもしれませんね」
山吹綴:「赤い糸ですか」自分の小指を見る。
山吹綴:「んー。」あまり想像できてない顔。
山吹綴:「……現れるんでしょうか?」
朽葉壱季:「それこそ、白馬の王子様のような方が」
朽葉壱季:「……僕よりカッコイイ人しか認めません」
山吹綴:「それだと、朽葉くんになっちゃいますね」
山吹綴:「むっ」
朽葉壱季:「えっ」
朽葉壱季:「じゃあ、僕でお願いします」
山吹綴:「『じゃあ』では嫌です」
朽葉壱季:「えっ」
山吹綴:「仕方なくで結ぶほど安くはないのです」
山吹綴:「朽葉くんは別の人と結ぶと思ってたようですしー」
朽葉壱季:「す、すみません。仰る通りでございます」
朽葉壱季:「わ、わわ」
山吹綴:ちゅーちゅーとストローを吸う。
朽葉壱季:「つ、つづりさん」
朽葉壱季:「お許しを」恐々と顔を覗き込む。
山吹綴:「ふんだふんだ」
山吹綴:つーん。
朽葉壱季:「僕と赤い糸を結んでいただけませんか?」
朽葉壱季:「後悔はさせませんよ」
山吹綴:「………………」ぶくぶく、とちょっと飲み物が泡立つ。
山吹綴:「いまのはなかなか特別に感じました」
朽葉壱季:「本当ですか? 光栄至極」
山吹綴:「ですが、まだ赤い糸はあげられませんね」
朽葉壱季:「むっ」
山吹綴:「なにせ」
山吹綴:「朽葉くんよりかっこいい人じゃないと、朽葉くんが認めてくれないようなので」
山吹綴:「────今より、かっこよくなってくれますよね?」
朽葉壱季:「………」呆気に取られて彼女を見る。
山吹綴:ふふん、と得意げに目を細めている。
朽葉壱季:「ふふ。かしこまりました」
朽葉壱季:「世界一かっこいい人間になってみせましょう」
山吹綴:「よろしい」頷き。
朽葉壱季:「ありがとうございます」ぺこりとお辞儀。
山吹綴:「まぁ、つづりはそれよりかっこよくなってしまうかもしれませんが」ゴソゴソ。肩に掛けた鞄を漁る。
山吹綴:「赤い糸は予約として、今日は特別にコレをあげましょう」
朽葉壱季:「ん?」
山吹綴:じゃんっ。シール台紙(映画コラボ版)を取り出す。
朽葉壱季:「あっ」
山吹綴:作中の衣装を来たデフォルメのひよこ達だ
朽葉壱季:「映画が始まる前、僕が飲み物買ってるときに!」
朽葉壱季:「どこに行かれたのかと思ったら!」
山吹綴:「役割分担です。ポップコーンは美味しかったです』
山吹綴:「さ、お手を拝借」
朽葉壱季:「ふふ」クスクス笑って手を差し出す。
山吹綴:小さな手が、その左手をとって。
山吹綴:ぺたり。薬指にひよこのシールを貼り付ける。
朽葉壱季:「………」
山吹綴:その衣装はヒロインのもの。
山吹綴:「そしてー」
朽葉壱季:「ほう」
山吹綴:ぺたり。こちらも自分の薬指。主人公のもの。
山吹綴:「おそろいというわけです」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「宣戦布告なのでは……?」
朽葉壱季:「僕が主人公の方なのがいいです」
山吹綴:「おやおや、ほしがりさんですね」
朽葉壱季:「交換しましょう!交換!」
山吹綴:「ふふーん、ダメでーす」左手を遠ざけて。
山吹綴:「欲しかったら、そうですね。主人公の似合う人になっていただきませんと」
山吹綴:「何か、格好いい所を見せていただくなどしたいものです」
朽葉壱季:「ふむ……というと」
朽葉壱季:と言いかけたところで、自分の端末が鳴る。UGNエージェントとして使用している方。
朽葉壱季:「あ、すみません。少し」
山吹綴:「はい、どうぞ」
朽葉壱季:少し席を外して、何やら通話をした後、小走りに戻ってきます。
朽葉壱季:「すみません、つづりさん」
朽葉壱季:「仕事が入りました。すぐに向かわないと」
山吹綴:「あぁ」外していた帽子を取り、立ち上がる。
朽葉壱季:「つづりさんはご家族にお迎えを────」
山吹綴:「わかりました、行きましょう」ボフ、と気合を込めて帽子を被る
朽葉壱季:「ん?」
朽葉壱季:「あれっ」
山吹綴:「どうしましたか」
朽葉壱季:「ええと、あの。別につづりさんは………」
朽葉壱季:「………」
山吹綴:「朽葉くんは」顔を見上げながら
山吹綴:「つづりに格好いい所、見せたくないですか?」
朽葉壱季:「………なるほど」
朽葉壱季:呆れたようにして、笑う。
山吹綴:「それとも、このまま会話だけして、劇場版をお楽しみに。ということならそうしますけど…」
朽葉壱季:「それで数年待たされるのはこりごりです」
朽葉壱季:「……つづりさんにお見せします。我が理想を顕現せし剣技を」
朽葉壱季:「ついて来てくださいね」
朽葉壱季:左手を差し出す。
山吹綴:「はい。ちゃんと見せてくださいね。王子様はかっこいいんだ、って所」
山吹綴:その手を取る
山吹綴:「他の王子様に持っていかれちゃったら、嫌ですよ?」
朽葉壱季:「そんなこと、絶対思わせないくらい」
朽葉壱季:「誰よりもかっこいい僕を、全部見ていてくださいね」


【エンディング2:真弓未結】

GM:咲良邸。
GM:咲良 京一郎の私室。その一室に
GM:2人の人間の姿がある。その屋敷の主と従者の2人だ。
GM:張り詰めた空気。重い沈黙。
GM:静寂を撃ち破るかのように。
GM:今回の事件の全容を知らされた咲良 京一郎が、口を開いた。
咲良京一郎:「つまり、狙いはボクだったわけだ」
咲良京一郎:「で、それを、あー……朽葉の御令嬢が制したと」
真弓未結:「ご自覚なさっているでしょうに」侍従服の女が嘆息する。
真弓未結:「と、言いますか、私は、むしろ」
真弓未結:「あなたがそう配置せしめたのではないかと疑ってますが」
咲良京一郎:「はは、ボクが?なんでそんな事する必要あるのさ?」
咲良京一郎:声は笑いながら、常浮かべている歪んだような笑顔はない。
咲良京一郎:「危ないだけじゃん?そんな事して何の得があるっての?」
真弓未結:「得にもならない道楽をする男でしょう、咲良京一郎は」
真弓未結:「それ、不愉快です」
咲良京一郎:「遠回しに馬鹿って言ってないか?」
咲良京一郎:「それって、どれだよ」
真弓未結:「私の口から、申し上げずとも、ご自覚されているでしょうが」
真弓未結:RHOを公開したいです。
GM:承知しました。
GM:開示をお願いします。
GM:それでは、RHOを公開します。
■Rハンドアウト
君は、神城企業複合体の幹部である咲良家の跡取りに仕える戦闘侍従だ。
そして君は知っている。
主人である咲良京一郎は誠実な人格者であり、半ば強制的に決められた朽葉壱季との婚約を快く思っていないことを。
そのため、あえて最悪な人格を演じていることを。
君の目的は、咲良京一郎と朽葉壱季に新たな関係性を築くことだ。

※Rハンドアウトの公開タイミングは任意とします。公開しないという選択をしても結構です。
真弓未結:「……朽葉壱季への態度以外にあると?」
咲良京一郎:「…………………」
咲良京一郎:端末を叩いていた手が止まる。
咲良京一郎:「ふー…………」作業用の眼鏡を外して、目頭を揉む
咲良京一郎:「不愉快だと言うなら、それに越したことはないだろう?」
咲良京一郎:「いずれ破棄する婚約の相手の印象なんてさ」
咲良京一郎:声から若干棘が抜ける。貴方の知る、演技をしていないときの声だ。
真弓未結:「“建て前”、ご苦労さまですとも」
真弓未結:「まあ、不愉快なのは単純に」
真弓未結:「私があれに付き従う女と思われることだけですがね」
咲良京一郎:「………それは、」
咲良京一郎:「…………そうだね」
咲良京一郎:「そこについては、まぁ、運が悪かったと思って欲しい」
咲良京一郎:「なにせ初めたのは君が仕えてくれる前だったからさ、真弓さん」
咲良京一郎:「『婚約破棄されても仕方ないぼんくら御曹司』を見限らないとは思わなかったんだよ」
真弓未結:「遅すぎたくらいです」
真弓未結:「見るに堪えませんでしたよ、お二人は」
咲良京一郎:「…………それはそうだろ」
咲良京一郎:「少しでもお似合いだ、なんて思われたら困る。水の泡だ」
咲良京一郎:「そうなったら、あの人は」
咲良京一郎:「……朽葉壱季さんは、『金で買われた嫁』になってしまう」
咲良京一郎:「別に政略結婚全部を否定するつもりは、ないけどね」
真弓未結:「似た者だとは思いますけどね」意地悪く笑う。
咲良京一郎:はぁ、と息を吐いて。
咲良京一郎:「真弓さんはいじわるだ」
真弓未結:「それも同じですね」
咲良京一郎:「うっ……マジか」
咲良京一郎:「…………ともかくさ。朽葉家が襲われて、それを助けられるのがウチだけだってタイミングで、助けた」
咲良京一郎:「もちろんタダじゃない。僕と朽葉さんが結婚すれば身内だ。助けるのは当たり前……だけどさぁ」
咲良京一郎:「それで、僕は『親に嫁をあてがわれた男』……はまぁ良いとして、彼女は『売られた娘』なんて見られるのは、ダメでしょ」
真弓未結:「これだから、魔法使い気取りは……」
咲良京一郎:「僕がぼんくらやってる時のほうが、従者してくれるよね真弓さん……」
真弓未結:「靴と馬車を与えて退場ですか」
真弓未結:「まあ京一郎様、ああいう女が好きですものね」
咲良京一郎:「言い方……」
咲良京一郎:「真弓さんだって好きなタイプでしょ」
真弓未結:「ええ」
真弓未結:にべもなく。
咲良京一郎:「知ってる。わざわざ報告で済ましてるもんね」
咲良京一郎:へっ、と歪んだそれではなく、自然な笑顔を浮かべて。
咲良京一郎:「ま、好きな相手じゃないとしないよ。こんな事」
真弓未結:「嫌な男。嫌われますよ」
咲良京一郎:「………………………それはちょっと、だいぶ傷つくけど」
咲良京一郎:「ちなみにさぁ、真弓さん」
咲良京一郎:「朽葉の御令嬢としばらく過ごしてた観点から聞きたいんだけど」
真弓未結:「何か?」
咲良京一郎:「婚約破棄された相手が改心して真っ当な立場で結婚申し込んだら、ぶん殴られると思う?」
真弓未結:「ふっ」
咲良京一郎:「うわっ、鼻で笑った。主人を」
真弓未結:「ふふふ…………あははははっ!」
咲良京一郎:「大爆笑だ!?」
真弓未結:「殴られればいいんじゃないですか。存分に」
咲良京一郎:「なんだようなんだよう。ほんとに従者の発言じゃないよ。ビックリだよ」
咲良京一郎:「………ま、一回殴られといたほうが良いのは賛成だけど」
咲良京一郎:「思い出すと何だコイツ。腹立つな」
咲良京一郎:「ともかく殴られたくなったら考えとくよ。ありがと真弓さん」
真弓未結:「いいご趣味で」
真弓未結:「まあ、私も」
真弓未結:「人のことは言えませんか」独り言つ。
咲良京一郎:「軽口なのに……」
咲良京一郎:「そろそろ時間でしょ?退室していーよ。朽葉の御令嬢とは仲良くね。」
真弓未結:「では、仰せのままに」仰々しく一礼をして、その場を後に。
咲良京一郎:「あ、最後に一つだけ」
咲良京一郎:その背中を呼び止めて。
真弓未結:「何か?」
咲良京一郎:「蘇芳さんだっけ?あの、契約持ちかけてきた子。あの子に言っといて」
咲良京一郎:ひらひら、と電子端末や書類に囲まれながら。
咲良京一郎:人一人の身柄を受け渡し、家を再興する金額の契約をまとめる書類の後始末を進めつつ。
咲良京一郎:「『無茶するな』」
咲良京一郎:「……以上。よろしくー」


GM:新年を迎え、3学期が始まる。
GM:Brrr
GM:黒く塗りつぶされたリムジンがゆっくりと近づいてくる。
GM:煩わしい機械音を一切漏らさずに。リムジンは1人の少女のすぐ脇で停車する
GM:バタン
GM:少女を招くように、扉がゆっくりと開かれた。
真弓未結:「今日も」
真弓未結:「大変でしたよ。この時期になって業務が増えるとは思いませんでした」
真弓未結:「本来、三年生がやるべきではないというのは、こういうことかと実感しますね」
朽葉壱季:「本当に。もう後輩に引き継いでいる時期だというのに」クスクス笑いながら、その言葉を受け止める。
朽葉壱季:「頼られているお姉さんは大変ですね」
真弓未結:「支えがいがある会長ですから」
朽葉壱季:「なんだかんだ言って、楽しそうですよ、真弓さん」
真弓未結:「ええ。楽しくもないことなど続けませんよ」
朽葉壱季:「僕も、また手伝えることがあれば手伝いますし…」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「楽しくもないのに続けるのは、苦しいことですもんね」
真弓未結:「あら?よくご存知で」
朽葉壱季:「…………」
朽葉壱季:「真弓さん…………」
朽葉壱季:目を逸らす。
真弓未結:「おや」それを見て、身を乗り出して。「何か?」
朽葉壱季:「ううっ」
朽葉壱季:「真弓さんこそ、色々ご存知のくせに!」
真弓未結:「あら。色々とは?」
朽葉壱季:「き………昨日、連絡があったんです。京一郎さんから!」
真弓未結:「えっ」
朽葉壱季:「い、色々……色々、お話させていただきました」
真弓未結:「あ……あの男は……!」
真弓未結:「連絡する折にはまず相談すると言っていたのに!」
朽葉壱季:「…うう……」両手で顔を覆っている。耳まで真っ赤だ。
真弓未結:「人を謀って!」
朽葉壱季:「僕はあまりにも、思慮に欠けていて…あちらにご迷惑を……」
朽葉壱季:「真弓さんにも大変に申し訳ないことを………」
真弓未結:「思慮に欠けていたのはあの男の方です!」
朽葉壱季:「じょ、上司の方をそんな悪し様に言わずとも…」
真弓未結:「……別に、壱季様が気に病むことでもありません」
真弓未結:「あのようにした結果が、今の自由を招いているのですから」
真弓未結:「誰しもの望む通りというわけですとも」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:(名前)指の隙間から彼女を見る。
真弓未結:「……いつまでそうなさっているおつもりですか」
真弓未結:「ああ、そこ。右です」
真弓未結:「2つ目の信号をまた右に」
朽葉壱季:「だ、だって………」
真弓未結:いつもの帰宅ルートに、
真弓未結:ルートの指示の必要性などあるわけもない。
朽葉壱季:「…あれ? どこに行くんですか?」
真弓未結:「さあ?どこに行きましょうか」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「じゃあ、楽しみに待ってます」
真弓未結:「とりあえずは、湾岸にでもと。海が見たい気分です」
朽葉壱季:「ふふ。そうやって、君の好きなところに連れて行ってほしい」
真弓未結:「ええ。私、そういえば」
朽葉壱季:「ん?」
真弓未結:「そういうものを、ほとんど、お伝えしていなかったなと思いまして」
真弓未結:「ご存じないでしょう」
朽葉壱季:「…海がお好きなんですか?」瞬き。
朽葉壱季:「知らなかった………」隣の彼女の横顔を見る。
真弓未結:「ええ。その先に、辿り着け得ぬ、異国を描くのは」
真弓未結:「絶望的な気分でいいものですよ」皮肉げに。
朽葉壱季:「言葉だけ、でしょう」
朽葉壱季:「…禁じられているのは」
真弓未結:「大事なものでしょう」
朽葉壱季:「そっか。…そうですね」
朽葉壱季:「好きに想いを告げられないのは、つらいものです」


朽葉壱季:ほどなくして湾岸に到着した。冷たい潮風が吹きすさぶ。
GM:そして、君たちは海にたどり着く。
真弓未結:夜風がひどく寒々しい。「……ああ」
真弓未結:外を数歩と歩いて。
朽葉壱季:そのセーラー服の後ろ姿を追うようにして、歩く。
真弓未結:「……内で眺めるに留めればよかったですね」
朽葉壱季:闇夜が溶けた海の果てには、何も見えない。
朽葉壱季:「……真弓さん」
真弓未結:「知りませんでした。これまでに、目的外に来たことなどないので」
真弓未結:「……はい?」
朽葉壱季:「前に、お話した事」
朽葉壱季:「咲良から、僕のもとに来て欲しいって」
朽葉壱季:「…来てくれませんか」
朽葉壱季:「そうすれば、君はどこにも行ける」
真弓未結:「……」
真弓未結:「言っておきますが」
真弓未結:「私は、褒められた従者ではありませんよ」
朽葉壱季:「…十分、知ってますよ」
真弓未結:「主人といえど、強く窘めます」
朽葉壱季:「心強い」
真弓未結:「戦闘侍従です。真に買われているのはそれのみですとも」
真弓未結:「ほかなど、手慰み程度のものです」
朽葉壱季:「僕の代わりに料理を作ってくれるじゃないですか」
朽葉壱季:「それに加えて、戦闘でも頼りになるなんて、これ以上心強いことはありません」
真弓未結:「壱季様を謀るのに、加担していたんですよ」
朽葉壱季:「でも、僕の道を拓いてくれたのは、君でした」
朽葉壱季:「叶うはずのない未来に、今僕が立っているのは」
朽葉壱季:「君が傍にいてくれたからなんです」
真弓未結:「……今」
真弓未結:「驚いています」
真弓未結:「私の繰れる手札など、その程度だったんですね」
朽葉壱季:「……うん」
真弓未結:「すっかり手詰まりとなりましたので、そうですね」
真弓未結:「勝者に頭を垂れるとしましょうか」
朽葉壱季:「おいで」
朽葉壱季:両手を広げる。
真弓未結:歩き寄って。「……真弓未結」
真弓未結:「……千尋沢高校三年。生徒会副会長」
真弓未結:「神城財閥属の護衛兵。“掩八紘”の保有者」
真弓未結:「渾名は“祝子”。前職は咲良京一郎の専属戦闘侍従」
真弓未結:「果たして、これより先の肩書は」
真弓未結:広げた手のもとで、恭しく一礼をして。
真弓未結:「朽葉壱季様の手で、したためて頂くと致しましょうか」
朽葉壱季:「ええ」
朽葉壱季:「君のすべてを、僕がもらい受けます」
朽葉壱季:「後悔も絶望も、させません」
朽葉壱季:「真弓未結。僕の、唯一人の侍従」
朽葉壱季:「同じ希望を抱いて、同じ未来を歩みましょう」
朽葉壱季:目の前の少女を見つめる。
真弓未結:目の前の希望を見つめる。
朽葉壱季:「……」はにかむ。「……どうですかね」
朽葉壱季:「君のお眼鏡にかなう、主人になれそうでしょうか」
真弓未結:「さあ?」くつくつと笑う。「それは」
真弓未結:「これから見せて頂けるのでしょう?」
朽葉壱季:「………」「………ええ、もちろん」
朽葉壱季:海風が銀髪を、月の光が頬を撫でた。
朽葉壱季:「君の望むものを。そしてそれ以上を、全部見せてあげます」
朽葉壱季:「理想の王子様、ですからね」


【エンディング3:蘇芳瀬良】

朽葉壱季:街中にある、とある高級マンション。
朽葉壱季:2Ldkの広い部屋。
朽葉壱季:近況としては、最近、料理を頑張り始めたので、少しずつ冷蔵庫の中に食材が増えてきた。
朽葉壱季:とはいえ、私物の少ない部屋のリビングに、瀬良さんを通している。
蘇芳瀬良:「……とまあ、このような形になるでしょうか」援助に関する詳細の説明を、書類鞄から資料を広げて。
朽葉壱季:「はい、丁寧にありがとうございます」
蘇芳瀬良:「なにか、説明が不足していたり、疑問点があればいつでも聞いてください。直通の番号にかけて貰えれば、すぐ出ますから」
朽葉壱季:「助かります。何から何まで」
蘇芳瀬良:「こういう、お金とかのことは、きっちりしないとですから。いいんですよ」
蘇芳瀬良:「わたしが獲得した権利であり、義務です。なら、それを丁寧に行うのは当然の事ですから」くす、と笑って。
朽葉壱季:「……きっちり、してらっしゃいますよねえ」
蘇芳瀬良:「そうしないと、どうにも落ち着かなくて。技術系のところにいたせいでしょうか」
蘇芳瀬良:かっちりと、フルオーダーの、灰色のスーツに身を包んでいる。
朽葉壱季:「いつもスーツでいらっしゃるのも、きちんとしたいから、ですか?」
蘇芳瀬良:「それもあります。…ですけど、やはり」
蘇芳瀬良:「女性で、子供ですから。こういう風に、きっちりした方が。色々と、便利なんです」苦笑して。
朽葉壱季:こちらは女性物の服装だ。朝から家にいたので、男装をする必要はなかった。
朽葉壱季:「……僕の前でくらい、気にしなくていいのに」
蘇芳瀬良:「…だから、ですよ?好ましきひとの前なら、余計に。きちんとした姿でいたいものです」
朽葉壱季:「こ………」
朽葉壱季:「……」照れて、朱に染まった頬をかく。
蘇芳瀬良:「………この程度で詰まらないでください。前々から言っているじゃないですか」
朽葉壱季:「な、慣れないので…」
蘇芳瀬良:「……わたしが、へんなこと言ってるみたいに聞こえそうだわ」
朽葉壱季:「そ、そういう意味じゃ…! ああ、そんな顔しないで」
蘇芳瀬良:こちらも、釣られるように頬を染めて。
朽葉壱季:「その顔には弱いんです…」へなへなと顔を伏せる。
蘇芳瀬良:「……こほん」
朽葉壱季:「……んん」
蘇芳瀬良:「あまりこのままだと、ぐずぐずとなってしまいそうですし、話しを変えましょう」
朽葉壱季:「でも、セラ」
朽葉壱季:「助かります……」
蘇芳瀬良:「なあに?」
朽葉壱季:「僕としては、君と…ただの学生のように遊びに行ったりもしたいです」
朽葉壱季:「女性で、子供らしく」
蘇芳瀬良:愛称の呼び方をされると、丁寧な語り口の蘇芳瀬良から、セレスティの口調になる。
蘇芳瀬良:「……そう。ううん……」困った顔になって。
朽葉壱季:「その時には、そんな恰好をしてほしいんだけど……」
朽葉壱季:「……だめ?」
蘇芳瀬良:「いえ、あなたの言うことだから。聞きたいし、大丈夫なのだけど」
蘇芳瀬良:「………呆れないで聞いてくれる?」少し縮こまるようにして。
朽葉壱季:「何ですか?」首を傾げる。
蘇芳瀬良:「……そういう、普通の女の子らしい服装って、持っていないのよ」
朽葉壱季:「え」瞬き。
蘇芳瀬良:「……元から、あまり気にしてなかった、というのもあるのだけど……」少し言い辛そうにして。
朽葉壱季:「……興味を持つ暇も…必要もなかった?」
蘇芳瀬良:「そうね。……いえ……」眼を閉じる。「暇は作れたし、必要だって」
朽葉壱季:「うん」
蘇芳瀬良:「綴さんや、真咲さん。真弓さんだっているでしょう?出かけたい、と言えば。作れたわ」
朽葉壱季:「…そうだね」
蘇芳瀬良:「……だから、わたしが避けていた、というのが。正解かな」苦笑。
朽葉壱季:「セラは、もう普通の女の子だよ」
蘇芳瀬良:「そうかしら?」くす、と笑う。
朽葉壱季:「うん。優しくて真面目な、普通の女の子」
蘇芳瀬良:「……ふふ。ありがとう」
朽葉壱季:「クリスマスのドレスだって、あんなに似合ってたんだし」目尻を下げる。
朽葉壱季:「よければ、今度、僕と一緒に服を買いに行きましょう。いくらでも選んであげる」
蘇芳瀬良:「……やめて。身体の線とか、いろいろ隠せるものにしたけれど……どうにも、変に視線が来てるみたいでどうも…」
蘇芳瀬良:「……ん。なら……あまり、隠すのもやめたほうがいいかな」
朽葉壱季:「ん?」
蘇芳瀬良:「……ドレス、本当はね。オフショルダーのそれも勧められてたの」
蘇芳瀬良:「選ばなかったのはね、お金とかデザインじゃなくて、別の理由もあって」
朽葉壱季:「別の理由…?」
蘇芳瀬良:「ん。……すこし、いいかしら」
朽葉壱季:「え?」
蘇芳瀬良:ぷつ、とジャケットのボタンを外す。
朽葉壱季:「え」
蘇芳瀬良:そっとハンガーにかけて。「すこし、背中にね。見てもらう方が速いから」
蘇芳瀬良:「……いい?」少し不安そうに。
朽葉壱季:「……」その表情から、決して冗談の類で言っているのではないことを、なんとなく察する。
朽葉壱季:「うん」頷きます。「見せて」
蘇芳瀬良:「うん。……ありがと」くる、と君に背中を向けて。ブラウスのボタンを外していく。
蘇芳瀬良:する、と衣擦れの音。腕を抜き、羽織るようにしてから。
蘇芳瀬良:息を吐いて、ゆっくりと赤いブラウスを降ろす。
朽葉壱季:「────」そして、それを見る。
蘇芳瀬良:そこに。背中のほぼ全面から、肩、上腕にまで及ぶ広い火傷痕がある。まるで、翼のような。
朽葉壱季:「…‥…」息を呑む。
朽葉壱季:だって、その傷をつけた人物に、心当たりがあったから。
蘇芳瀬良:「……あまり、綺麗じゃないし…ひとの眼を引くものだから」ところどころ、薄黒くなったり赤くなったりと、あまりきれいとは言えない。
蘇芳瀬良:「どうにも、ね」
朽葉壱季:「ごめん」
蘇芳瀬良:それは、彼女が背に負う翼を見たことがあるなら。其れと重なると気付けるだろう。
蘇芳瀬良:「謝らないで」
朽葉壱季:「…だって、それは」
蘇芳瀬良:「このくらい、安いものだわ」
朽葉壱季:「僕が、付けた疵でしょう」
朽葉壱季:「………」
蘇芳瀬良:「ええ。テストで着いたものもあるけど。あなたに斬られたときの、フィードバックもある」
蘇芳瀬良:「……でも、嫌いじゃないの」
蘇芳瀬良:上腕の痕から、肩のそれへと指を滑らせて。
朽葉壱季:「セラ……」
蘇芳瀬良:「どうしてか、分かる?」くすりと笑う。
朽葉壱季:「……分からないや」困ったように言う。
蘇芳瀬良:「ふふ。じゃあ、明かした甲斐があるわ」
蘇芳瀬良:「これはね、セレスティが最後に負った傷で。自由になった時のもので」
蘇芳瀬良:「ええ、あんな、翼を切り裂かれて。地面へのとらわれびとになっても。わたしは」
蘇芳瀬良:「この身体に、翼があるのよ」大きく笑う。
朽葉壱季:「……翼が?」
蘇芳瀬良:「ええ、そう」
蘇芳瀬良:「わたしが、鏡で見た時。もう、Ikaros-βも取り上げられてたけど」
蘇芳瀬良:「見た時、笑ってしまったの。だって、ねえ?」
蘇芳瀬良:「わたし、リザレクトだとか、そういうモノを拒んでまで」
蘇芳瀬良:「どこまでも、空にいたいって思っていたんだ、って。ようやく気付いたから」
朽葉壱季:「そっか」
朽葉壱季:「それが、君なんだ」
蘇芳瀬良:笑う。「ええ、だから。どうにも、人には見せたくなかったの。何だか、はしたないじゃない?」
朽葉壱季:「はしたなくなんかないよ…」
蘇芳瀬良:「”わたしはいつだってどこでだって、空を飛んでいたいんです”って。そう自己紹介してるみたいで」
朽葉壱季:「素敵だよ」眩しいものを見るように、目を細める。
蘇芳瀬良:「……ありがとう」
朽葉壱季:「どこにだって行ける。どんな枷も、君は抜け出せる」
朽葉壱季:「君が、自由を手にしたことの証だ」
朽葉壱季:「うん」
蘇芳瀬良:「ええ、そう。わたしはどこに居たって。自由で、気儘で、わがままなまま」
蘇芳瀬良:「それしか、わたしは素敵なものを知らないから」
蘇芳瀬良:「………ええ、だから」
蘇芳瀬良:「……あなたにも、それをプレゼントしたかったのよ?」ふわり、と。
蘇芳瀬良:空を舞う羽のように微笑んで。
朽葉壱季:「はは」その羽を掴むように、彼女を手招く。
朽葉壱季:「君のせいで、僕の人生設計は、まるごとやり直しだ」
蘇芳瀬良:する、とブラウスを羽織って。あなたの腕の中へ。
蘇芳瀬良:「ええ、ええ。そうでしょ?だってそういうものだもの!地面をいつまでも這っているだなんて、許せない!」
朽葉壱季:やって来た小さな身体を、引き寄せるようにして、しっかりと抱きしめる。
蘇芳瀬良:「それが自由というものよ。空を飛ぶって、そう言うことでしょ?」
蘇芳瀬良:抱き留められて、眼を細める。力を抜いて、きみのちからと腕を受け入れる。
朽葉壱季:「君が、どこまでも行くのをずっと見ていたいし、君に引っ張ってもらうことも、すごく心地よくて」
朽葉壱季:「……甘えちゃいたくなるな」頬擦り。柔らかい髪に顔を埋める。
蘇芳瀬良:「そうしたいなら、いつだって、いくらだって構わないわ」
朽葉壱季:「ふふ」
蘇芳瀬良:「そうしたいなら、そうすればいい。……もちろん」にこり。
蘇芳瀬良:「そうしたくなくなったなら、違うことをしたっていいの」
朽葉壱季:「……違う事?」
蘇芳瀬良:「ええ!」
朽葉壱季:「ん?」顔を見る。
蘇芳瀬良:そっと腕を広げて、抱き締め返す。
蘇芳瀬良:「あなたが男性のように振る舞いたいなら、そのようにすればいいし」
蘇芳瀬良:「お姫さまのごとく、丁重に扱われて。そのようにされたいなら、そうすればいいし」
蘇芳瀬良:「……したいことが、夢があるなら!」
朽葉壱季:「夢、か」抱き締められた心地よさに身体をゆだねて、緩慢に瞬きする。
蘇芳瀬良:「それを、目指して掴み取っていい。どんなひとが、神様であろうが、それを邪魔しても!」
蘇芳瀬良:「それが、翼があるということ。イカロスが、太陽神に怒りを買った、その本質」
蘇芳瀬良:「……ああそうだ。勿論」
蘇芳瀬良:「この翼を仕舞って、誰かの傍にいるのもいいわ。……ふふ、口説かれたんでしょう?」
朽葉壱季:「……え?」
朽葉壱季:「口説か………」思い当たる件が、脳裏に(それなりに)よぎった。
蘇芳瀬良:「ふふふ。そうしたいなら、道筋を付けましょうか、シンデレラ?」
朽葉壱季:「ちょ、ちょっと待って。セラ」
朽葉壱季:「なんか話の流れが…………」
蘇芳瀬良:「はい、なあに?」
蘇芳瀬良:「……?」
朽葉壱季:「……?」
蘇芳瀬良:「自由にしていい、って。そう言うことよ?」
朽葉壱季:「……」
朽葉壱季:「…………!?」
蘇芳瀬良:「あなたはわたしの想いだとか、別の誰かに思われてるとか。そういうのも、気にしないでいいの」
朽葉壱季:「ま、ま、待って」
朽葉壱季:「待って」その口を塞ぐ。
蘇芳瀬良:「ぅむ」
朽葉壱季:「……君の気持ちは…」頬が赤い。目を逸らす。「…その、分かったけど」
朽葉壱季:「その続きは、今日はやめて。そんなこと、言われたくない」
蘇芳瀬良:「……むう。ごめん」
朽葉壱季:「いま、ここにいるのは君だけで。僕は、ただ、君のことを見ていたいんだ」
蘇芳瀬良:空とか、自由の事になると、どうにもすごくはしゃいでしまう。
朽葉壱季:「うん」困ったように笑う。
蘇芳瀬良:「………あら」
朽葉壱季:「君の幸せを願いたいよ」
朽葉壱季:「それだけだ。今の僕が、思っていることは」
蘇芳瀬良:「……困ったわ」
蘇芳瀬良:「わたし、そういうの、良く知らないの。ただ、思い切り何かをしたり、空を飛ぶのは気持ちがいいけれど」
蘇芳瀬良:「そういう、高揚とはちがうらしい、というくらいは。知ってるつもりだから」
朽葉壱季:「じゃあ、教えてあげる」
朽葉壱季:柔らかい髪を撫でる。
蘇芳瀬良:「………」眼をぱちくり。「……ふふふ」
蘇芳瀬良:「最初に会ったときみたいね」
朽葉壱季:「……ああ…こんなやり取り、した気がする」
蘇芳瀬良:「ええ、大事な想い出よ。もちろん、今でも」
朽葉壱季:「ねえ、セラ」
蘇芳瀬良:「うん」
朽葉壱季:「そういう想い出を、少しずつ、増やしていこう」
蘇芳瀬良:「ええ。……ふふふ」
朽葉壱季:優しい手つきで、彼女の髪を梳く。
蘇芳瀬良:「あなたになら、地に囚われたっていいわ」
朽葉壱季:「光栄だな」目を伏せる。
蘇芳瀬良:「…だから。この、下界のことに疎い魔法使いに。どうか教えて下さりますか?」
朽葉壱季:「教えてあげる。何度でも。いつだって」
朽葉壱季:何でもいい。想い出を重ねていく。
朽葉壱季:一緒に買い物をしたり、一緒に何かをして。日々を積み重ねて。
朽葉壱季:どこまでも高みに昇っていける彼女が、その想い出を心に抱いて、何かを感じてくれたらいいと思う。
朽葉壱季:「……あとで、一緒に月を見ましょう」
朽葉壱季:「今夜の月はとても、綺麗だから」
蘇芳瀬良:「ええ!一番近くで、魅せてあげる!」


【エンディング4:萌黄マサキ】

GM:3月某日。
GM:千尋沢高校。卒業式。
GM:桜並木のアーチを抜けて校庭に出た朽葉壱季。
GM:想えば、色々あった。ふと懐かしさを覚える校舎を眺めていると
GM:1人の見知った少女の姿が見える
萌黄マサキ:「朽葉先輩!あっ!」 ズデーン!
朽葉壱季:「ああっ」
萌黄マサキ:何もないところでつまずいて転ぶ
朽葉壱季:「真咲さん」小走りに駆け寄って、助け起こします。
萌黄マサキ:「えへへ。恥ずかしいところ見られちゃいました」
朽葉壱季:「相変わらずなんだから」
朽葉壱季:その表情を見て、思わず顔が緩む。
萌黄マサキ:君の目の前にいる少女。
萌黄マサキ:今までは、地味なヘアゴムで結っていた髪。だが
萌黄マサキ:今は、シュシュでその髪を結っている。……少しは女の子らしくなれただろうか。
朽葉壱季:「今日のシュシュは、新作ですね」
朽葉壱季:「桜柄だ。春っぽい」
萌黄マサキ:「えへへ。ありがとうございます。……に、似合ってますか?」
朽葉壱季:「お似合いですよ。優しい色が、ぴったりです」
萌黄マサキ:「嬉しいです……」 両手で頬を抑えながら照れ照れ
朽葉壱季:「ふふふ」
萌黄マサキ:くねくね、と恥ずかしがっている
朽葉壱季:「こんな風に真咲さんとお話するのも、今日が最後かと思うと」
朽葉壱季:「やっぱり、寂しいものですね」
萌黄マサキ:「……そうですね。……あっ!」 
萌黄マサキ:「改めまして」
朽葉壱季:「ん?」
萌黄マサキ:「ご卒業、おめでとうございます。朽葉先輩」 花のような笑顔を向ける
朽葉壱季:「……ありがとうございます」その微笑みに、笑い返す。
萌黄マサキ:「朽葉先輩、ご卒業の進路って、確か……」
朽葉壱季:「ああ、大学生です。市内ですので、変わらずお会いできるものと思いますよ」
朽葉壱季:「まあ…なので、学生のうちは男装は続けることになりそうです」
萌黄マサキ:変わらず会える。
萌黄マサキ:その言葉で、再び笑顔の花が咲く。わんわん
朽葉壱季:「ふふ」尻尾が見えるようだ。
萌黄マサキ:「その恰好、続けられるんですね」
朽葉壱季:「うん、進学先には同級生もいますしねえ」
萌黄マサキ:「朽葉先輩、大学でもきっとモテちゃうんだろうなー」
朽葉壱季:「そうかなあ」
朽葉壱季:困ったように首を傾げる。
萌黄マサキ:「そうですよ。そうに決まってます」
萌黄マサキ:「大学で出会った女の子を助けたりして、一目惚れされたりなんかしちゃうんですよ、きっと」
朽葉壱季:「じゃあ、真咲さんも」
朽葉壱季:「…僕のこと、離さないでくださいね」
朽葉壱季:おどけたように言う。
萌黄マサキ:「!!」
朽葉壱季:「なんちゃって」
萌黄マサキ:「そんな……離さないでって、それってそれってつまりつまりそういう意味で」「へ?」
萌黄マサキ:「も、もー!」
朽葉壱季:「ドキドキしました?」朗らかに笑っている。
萌黄マサキ:「し、しました!してしまいましたけど!」
萌黄マサキ:「じゃなくて!もー!もー!」
朽葉壱季:「ふふ」
朽葉壱季:「……でも、真咲さん」
萌黄マサキ:「??」
朽葉壱季:「僕が男装をやめたら、がっかりしませんか?」
朽葉壱季:「それがちょっと、怖くて」
萌黄マサキ:くす、と笑って。
萌黄マサキ:「朽葉先輩がその恰好を止めてしまったとして」
萌黄マサキ:「私が、がっかりするように見えました?」
朽葉壱季:「………」目を細める。こそばゆい気持ちが胸を包む。
萌黄マサキ:両手を腰の後ろに回し、君の顔を覗き込む。んー?どうなのかなー?
朽葉壱季:「えい」その両頬をむにっと掴む。
萌黄マサキ:「にゅ」
萌黄マサキ:「にゃ、にゃにすにゅんですかー!」
朽葉壱季:むにむにする。
萌黄マサキ:むにん むにん
萌黄マサキ:上下左右に伸びる頬
朽葉壱季:「調子に乗りましたね、真咲さん」
萌黄マサキ:されるがままだ
萌黄マサキ:「あうう。ごめんにゃさい~」
朽葉壱季:「ふふ。ありがとうございます」
朽葉壱季:「じゃあ今度、一緒におめかししましょうね」
萌黄マサキ:「うう……。弄ばれました……女の子なのに……」ひぇっ!?「」
朽葉壱季:「女の子なんですから」
朽葉壱季:くすくす笑っている。「いいでしょう?」
萌黄マサキ:「あうう……」
萌黄マサキ:「せ」
萌黄マサキ:「背中は……?」
萌黄マサキ:「……ぱっくりと?」
朽葉壱季:「………」
朽葉壱季:「何らかの誤解を植え付けてしまった気がする……」
朽葉壱季:「…ふむ」
朽葉壱季:「それは、僕が王子様として君をエスコートするときに、とっておいて」
萌黄マサキ:(え、エスコートしてくれるんだ……) 手で口を押えて動揺を隠しているつもり。
朽葉壱季:「春休みですし……」
朽葉壱季:「……そういえば、真咲さん、一体何を?」
萌黄マサキ:「あっ!そうそう!実はですね」
朽葉壱季:「はいはい」
萌黄マサキ:「生徒会室での卒業パーティー。その準備が出来たのでお呼びに来ました!山吹ちゃんと蘇芳ちゃんが、この仕事は会長しか出来ないって」
朽葉壱季:「……え」
朽葉壱季:「真弓さんではなくて?」
萌黄マサキ:「朽葉先輩をいの一番に見つけるのが私のお仕事です」 えっへん
萌黄マサキ:「真弓さんは」
萌黄マサキ:「山吹ちゃんが引き留めてます」
朽葉壱季:「ああ……」想像する。
朽葉壱季:「じゃないと率先して準備側に回りそうですもんね」
萌黄マサキ:くすくす「ですよね」
朽葉壱季:「ふふ。お招きくださってありがとうございます。じゃあ、お呼ばれしようかな」
萌黄マサキ:「はい。もう朽葉先輩は、生徒会の一員ですから。是非来てください」
萌黄マサキ:「……あっ」
朽葉壱季:「嬉しいなあ。卒業アルバムも、好評でしたし……」
朽葉壱季:「……ん?」
萌黄マサキ:周りをキョロキョロと見渡し、そして、朽葉くんの胸に注視する
萌黄マサキ:正確には、その心臓の部分。第二ボタンの付近を見やる
朽葉壱季:「何でしょう」瞬き。
萌黄マサキ:「く、朽葉先輩。あの、その」 
萌黄マサキ:耳元に唇を寄せて。 (第二ボタン。いただけませんか?)
萌黄マサキ:だめ?だめ?
朽葉壱季:(……)耳元に囁かれて。
朽葉壱季:「……」呆れたように、でもそれが心地良い。
朽葉壱季:「いいですよ」
萌黄マサキ:「!!」
朽葉壱季:「はい」
萌黄マサキ:「えへへー」 再び、満開の花が。
朽葉壱季:立って両手を広げる。
萌黄マサキ:「??」首を傾げる
萌黄マサキ:「も、もしや」
朽葉壱季:「第二ボタン、どうぞ」にこにこ。
萌黄マサキ:「……セルフですか!?」
朽葉壱季:「ふふふ」
朽葉壱季:「奪い取って見せるのです」
萌黄マサキ:「~~~~っ!!」
萌黄マサキ:顔が真っ赤に染まっている
萌黄マサキ:「や、やってみせます!私は、千尋沢高校の会長ですから!」
萌黄マサキ:「で、では失礼して……。痛かったら、右手を挙げてくださいね?」
朽葉壱季:「優しくしてくださいね」
萌黄マサキ:そういって、君の胸元に手を伸ばす
朽葉壱季:そうやって、胸元にやってきた少女を。
朽葉壱季:そのまま抱き締める。
萌黄マサキ:「ひゃっ!?」
朽葉壱季:「……うん」
萌黄マサキ:「くくく朽葉先輩!?」
朽葉壱季:「捕まえてしまいました」耳元で声。
萌黄マサキ:「~~~~っ!!」
萌黄マサキ:「ま」「また、騙しましたね!?」
朽葉壱季:「ふふ、すぐ騙される真咲さんが悪いんです」
朽葉壱季:言いながら、その腕を離そうとはしない。
萌黄マサキ:「だ、騙されたって良いんです」 その腕を振りほどこうとはせずに
朽葉壱季:「そうですね。君は、そういう人だ」
萌黄マサキ:「誰かが騙したって。その嘘を許してあげられる。そういう人にあふれた世界が、私の理想ですから」
萌黄マサキ:それは、あの夜の日に告げた言葉。
朽葉壱季:「……知ってる」
朽葉壱季:「その言葉で、僕がどれだけ救われたか、言い尽くせない」
朽葉壱季:「ねえ、真咲さん」
萌黄マサキ:「……はい」
朽葉壱季:「君が、あの日。生徒会室に僕を招いた時から、僕の世界は変わりました」
朽葉壱季:「こんな清々しい気持ちで、卒業式を迎えられるなんて思わなかった……」
朽葉壱季:彼女には表情は見られない。だから、こんなことが言えた。
朽葉壱季:「ありがとう」
萌黄マサキ:その言葉を正面から受け止めて。
萌黄マサキ:「……ねえ、朽葉先輩?」
朽葉壱季:「はい」
萌黄マサキ:「朽葉先輩があの日、私を『お姫様』って呼んでくれた時から、私の世界は変わりました」
萌黄マサキ:「あの日、朽葉先輩が言ってくれたみたいに。自分には何もないって悩んでる子がいたら、」
萌黄マサキ:「そんなことないよって言ってあげたい。なんにでもなれるって、言ってあげたい。普通の女の子だった私を、お姫様だって言ってくれた朽葉先輩みたいになりたいって、そう思っているんです」
萌黄マサキ:ありがとう。初めて会った時に助けてくれて。
萌黄マサキ:ありがとう。卒業アルバム作成を引き受けてくれて。
萌黄マサキ:ありがとう。更衣室で、髪をキレイだって褒めてくれて。
萌黄マサキ:ありがとう。保健室で朽葉先輩の事を叩こうとした私を許してくれて。夜の街で、危ない所に駆けつけてくれて。一緒にクリスマスパーティーをやってくれて。舞踏会を成功させてくれて。一緒に戦ってくれて。
萌黄マサキ:ありがとう。私をお姫様だって言ってくれて。
萌黄マサキ:ありがとう。私の王子様でいてくれて。
萌黄マサキ:「ありがとう」
萌黄マサキ:あなたを、好きでいさせてくれて。
朽葉壱季:「………うん」言葉を、思いを、受け止める。
朽葉壱季:それは、僕と彼女が積み重ねた日々を優しく包むもので、
朽葉壱季:僕と彼女がこれから歩む未来を祝福するものだった。
朽葉壱季:「……僕、あんな境遇だったんで、よく皆に『シンデレラ』とからかわれたんですけどね」
朽葉壱季:冗談めかして言う。
朽葉壱季:「でも、君の前だけでは、ずっと王子様でいられました」
萌黄マサキ:「朽葉先輩はいつだって王子様でした」
朽葉壱季:「……だから、最後まで、君の前では王子様で居続けたい」
朽葉壱季:「うん」
朽葉壱季:「これからも、そうあり続けるよ」
朽葉壱季:身を離す。
朽葉壱季:自分の制服の第二ボタンを千切る。
朽葉壱季:「どうぞ、お姫様」
萌黄マサキ:その手に、ゆっくりと手を乗せて。
萌黄マサキ:「ありがとう」
萌黄マサキ:「私の」
萌黄マサキ:「王子様」
朽葉壱季:その瞳を見て、柔らかく微笑む。
朽葉壱季:はらり、はらりと桜が舞っていた。
朽葉壱季:1年の終わり。冬が過ぎ。
朽葉壱季:やがて、暖かい春が訪れる。


GM:某日。千尋沢高校、生徒会室。
GM:室内に人の気配はない。
GM:ふわりと流れ込こんだ一迅の風が、卓上に置かれたアルバムをパラパラとめくり、とあるページを優しく開いた。
GM:ページには、煌びやかな衣装に身を包んだ5人の男女の写真がある。
GM:――季節は春。1年の終わりにして始まり。残してきた5人のガラスの(あしあと)
GM:24時の鐘が鳴ってもなお。
GM:魔法は未だ解けないと、写真の中の5人がそう示していた。
GM:5人の笑顔が、そう、物語っていた。


ダブルクロス the 3rd edition『リプレイ・スタブ case3:シンダーエラの遺したものは』 END




【アフタープレイ&カーテンコール】

GM:では、経験点配布を行います。今回の点数ですが
GM:いつもの5点を差し上げて。
GM:シナリオの目的は、基本5点に加えて
GM:ハンドアウトの目的を達成したかを確認します。
GM:達成されていれば更に+5点を。
GM:それでは、PC1:朽葉壱季くん。
GM:君の目的『彼女達との交流を通して、たくさんの笑顔をその目に収めることだ。そしてその先に。』
GM:達成出来ましたか?
朽葉壱季:その先に、未来を掴みました。
朽葉壱季:達成できました。
GM:おめでとう。それでは、5点を進呈します。
GM:PC2:真弓未結くん
朽葉壱季:ありがとうございます。
GM:君の目的『彼女達との出会いを通して、新たな関係性を築いていくことだ』
GM:R目的『咲良京一郎と朽葉壱季に新たな関係性を築くことだ』
GM:達成出来ましたか?
真弓未結:はい。十全にと。
GM:おめでとう。それでは、5点を進呈します
GM:PC3:山吹綴くん
山吹綴:はいっ
GM:君の目的『彼女達との出会いを通して、自分の知らなかった世界を知ることだ』
GM:達成出来ましたか?
山吹綴:本だけじゃない世界をしっかり見ましたよっ
GM:よろしい。5点を進呈します。
GM:PC4:蘇芳瀬良くん
GM:君の目的『彼女達との出会いを通して、自分の手で何かを成し遂げることだ』
GM:達成出来ましたか?
蘇芳瀬良:達成したと思っています。ふふ。
GM:見事に達成しましたね。おめでとう。5点進呈です
GM:そして、Eロイスが3つ。3点です。
GM:《ありえざる存在》、《虐殺機関》、《砕け散る絆》の3つです。
GM:Dロイスが4つ。4点です。
GM:ブルー:遺産継承者、エメラルド:実験体、グレイ:秘密兵器、パープル:対抗種
GM:以上、22点に、帰還時の点数とSロイスの点数を加算したものが最終点数になります。
GM:さあ。みんな、何点になったかな?
朽葉壱季:27点です。
真弓未結:27点です。
蘇芳瀬良:侵蝕4点、Sロイス5点を足して。31点です。
山吹綴:27点かな
PC1:めかぶ(27点)
PC2:DT(27点)
PC3:缶詰(27点)
PC4:嗣子(31点)

GM:立川(37点)
GM:こちらが、今回の経験点です。お納めください
蘇芳瀬良:ありがたく頂戴します。
山吹綴:いただきます
朽葉壱季:ありがとうございます。いただきます
真弓未結:もぐもぐ
GM:皆さま、長期のお付き合いありがとうございました。
GM:真名秘匿セッションから始まった『リプレイ・スタブ3 ~シンダーエラの遺したものは~』、これにて全公演、閉幕です。
GM:最後に、スタッフロールです。
GM:今回のセッションのPC・NPCを今一度ご紹介していきます。
GM:盛大な拍手とともに、当時の模様を振り返ったりしてください。


<PC>
PC1:“ガラテイア”朽葉壱季(PL:めかぶ)
PC2:“祝子”真弓未結(PL:DT)
PC3:“不随筆”山吹綴(PL:缶詰)
PC4:“蝋翼”蘇芳瀬良(PL:嗣子)
NPC:“リウム”萌黄マサキ(PL:立川)

<NPC-1>
女生徒A(PL:缶詰)
女生徒B(PL:DT)
女生徒C(PL:立川)

<NPC-2>
女生徒D(PL:DT)
女生徒E(PL:缶詰)
女生徒F(PL:立川)
女生徒G(PL:嗣子)

<NPC-3>
不良A(PL:缶詰)
不良B(PL:嗣子)

<NPC-4>
“エメラルド・ツリー”(PL:立川)
“ブルー・フレイム”(PL:立川)
“グレイ・ソイル”(PL:立川)
“マゼンタ・メタル”(PL:立川)
“パープル・フロウ”(PL:立川)

<NPC-5>
NPC:朽葉はじめ(PL:立川)

<NPC-6>
NPC:咲良京一郎(PL:缶詰)



蘇芳瀬良:『……こほん。今宵はこれにて閉幕でございます。GMを始めとしたみなさま、拙きものとはいえご観覧頂き、誠にありがとうございました!』

山吹綴:『お足元にご注意くださいっ!皆様、お付き合いいただきありがとうございますっ!』

真弓未結:『我々の物語はこれより先も。変わらずのご愛顧を、心より祈念しております』

萌黄マサキ:『ご覧いただいた皆様に、今一度の感謝を申し上げます!』 (ゴンッ!) 『ったー!マイクに頭がー!』

朽葉壱季:『誰だって、夢見れば、白馬の王子様にもお姫様にもなれると思います。灰かぶりのように』
朽葉壱季:『ここまでお読みくださり、ありがとうございました。どうか皆さまに幸福な未来が訪れますように』