GM :晴れ渡る青空、本日はお日柄もよく
GM :というわけでやっていきます、シノビガミを
神楽ルカ :ウオーッ!!よろしくお願いします!
加茂慶左 :おねがいします!
深園万鈴 :シノビーッ!よろしくお願いします!
吾妻美宥 :よろしくお願いします!
GM :シナリオタイトルはウルトラマリンカタストロフ!
GM :四人の若者による青春活劇です
GM :おそらく今まで最も平和で爽やかなシナリオになるでしょう
GM :そのはずです
神楽ルカ :やった~!今回は誰も死なないに違いないぜ!
加茂慶左 :よかった~
深園万鈴 :私らズッ友だかんな
GM :シナリオタイプは、特殊型!
GM :だけどほぼ対立型みたいなものだと思います
GM :サイクルは恒例の3です、それでは自己紹介から
GM :PC1より……カモン!
深園万鈴 :はーい!
GM :キャラシート
GM :それではお名前とプロフィールを!
深園万鈴 :深園万鈴(みそのまりん)。墨浜高等学校 超常現象調査クラブに所属する高校生であり、その正体は
深園万鈴 :ただの高校生です。忍者とか知らん。
GM :パンピー
深園万鈴 :成績容姿に特別秀でた所はなく、家庭環境も並、強いていえば身長が平均よりかなり低めなくらいのごくごく普通の女の子ですが
GM :背の低い女すき
深園万鈴 :とにかく態度がデカくて誰に大しても物怖じしないので、謎の威厳で周囲に何となく一目置かれています。
GM :将来は政治家さんかな?
深園万鈴 :入学してからムカつく教師とかヤバい上級生とか地元のヤクザとかとしょっちゅうモメたのを妙な豪運で切り抜けて来た結果すっかり増長してますが
深園万鈴 :実際はPC2の加茂くんとかが陰ながら助けてくれてるらしいです。本人は知りませんが
GM :加茂くん……
加茂慶左 :そうだぞ
深園万鈴 :私の"力"です
GM :ぞんぶんに振るうと良いです
深園万鈴 :そんな感じで愉快に過ごしていたはずが、まさか本当に"力"に目覚めてしまうなんて……
GM :人生なにがあるかわからないものですね
深園万鈴 :こうなっては覚悟を決めるしかありませんね。"力"による支配、その先にある世界平和を……
GM :頼もしいですね……
深園万鈴 :そんな感じでやっていきたいと思います
GM :ではそんなあなたに目覚めたパワーの概要、ざっくり教えて頂きたい!
深園万鈴 :流派は隠忍の血統の凶尾
GM :けものの、パワー!
深園万鈴 :平凡な家庭なのになんでこんな事になったのかわかりませんがとにかく凶尾なのです
GM :まあ、実際目覚めてるんだからしょうがないよな
深園万鈴 :能力の制御ができないのでとにかく無差別に《獣化》からの《流星雨》をばらまいて全てを破壊します
GM :殺意の高い好戦的な構築ですね、ぜひ全員バラバラにしてやってください
深園万鈴 :申し訳程度にですが、準備が整うまでの守りと被弾対策で《悪食》、味方にも敵にも使える《密首》で多少は信頼性を高めています。
GM :隙がない
深園万鈴 :全てを破壊し、私が新たな秩序を打ち立てます。よろしくお願いします!
GM :よろしくお願いします、そんなあなたのハンドアウトはこちら
GM :突き止めてやってください。
深園万鈴 :バッチリお見通ししてやるぜ!
GM :それではお次に行きましょう、PC2!カモン!
加茂慶左 :はーい
GM :お名前とプロフィールを教えてちょうだいな!
加茂慶左 :キャラシート
加茂慶左 :加茂慶左(かも・けいさ)。墨浜高等学校 超常現象調査クラブに所属する高校生であり、その正体は
加茂慶左 :忍者です。びっくり。
GM :びっくりだね
加茂慶左 :学校では目立たないように真面目に大人しくしているつもりです。
加茂慶左 :本人の自覚なので実際どうかは知らないというか
加茂慶左 :白髪赤眼の美少年ですがまあ本人的には目立ってないつもりなんじゃないでしょうか。
GM :顔面が大人しくないが?
加茂慶左 :幼馴染が並ならこっちも並でしょ
GM :それは幼馴染ともども通らんが?
加茂慶左 :というかそもそも別にあんまり大人しくもしておらず
加茂慶左 :何かあるたびに無茶な突っ込み方をしていく幼馴染を
加茂慶左 :陰ながら事前調略することで助けています。
加茂慶左 :普通の高校生も楽じゃないな……
GM :兄か?
加茂慶左 :ただの幼馴染ですが……
GM :幼馴染ってすごい
深園万鈴 :こいついっつも私の後付いてくるんだよな……他に友達いないのかな……
GM :万鈴!!
GM :お兄ちゃんはな、お前のために……!
加茂慶左 :相変わらずユニークな視点だね
加茂慶左 :この学校にはそもそもとある忍具を探して来ているはずですが
GM :あるらしいですね、そんなものが
加茂慶左 :なんか介護でそれどころじゃなさそうな……
加茂慶左 :そういう感じでやっていきます 男キャラは5億年ぶりですがよろしくお願いします
GM :介護の現場は過酷だな……
GM :5億年にいちどの祭典に居合わせたことを喜ばしく思います
加茂慶左 :あっあと性能!
加茂慶左 :私立御伽学園の所属らしいです どういうことだ……
GM :長い課外授業だな
加茂慶左 :殺戮兵器ではなく平和を希求する爽やかな構成です
加茂慶左 :具体的には集団戦攻撃で変調を入れながら
GM :状態異常特化、爽やかですね
加茂慶左 :武曲で変調を入れながら変調分のダメージを追加で入れるみたいです
加茂慶左 :あと痛打でもっと変調入れます。
GM :皆の爽やかな悲鳴が響き渡ることでしょう
加茂慶左 :あと平和主義者なので頑健で生命点が多いです
GM :争いは虚しいからね
加茂慶左 :皆が争いどころではない状態に陥らせて平和に暮らします よろしくお願いします!
GM :よろしくお願いします!
GM :そんなあなたのハンドアウトは
GM :守ってやってくれ……
加茂慶左 :いつかやると思ってました
加茂慶左 :万鈴にしては遅すぎたかもしれないなあ
加茂慶左 :まあいつもとやることは変わらないですね 危ない連中は先回りして〆ておきます
GM :頼もしいなあ
GM :よおし、それではお次へ行きましょう
GM :PC3、準備はおっけーでしょうか!?
吾妻美宥 :やれます!
GM :やっておしまい!
吾妻美宥 :キャラシート
吾妻美宥 :ということで、吾妻美宥です! 明るく元気な謎の美少女転校生やってます!
GM :これは見事に美少女ですね、おまけに転校生!
吾妻美宥 :背丈は人並みですが、歳の割にどこか子供っぽい、あまり性別を感じさせない雰囲気を纏っており、
吾妻美宥 :その恩恵もあってか、転校からほどない時点でいろいろな人と分け隔てなく仲良くなれています。ぶいっ!
GM :男子が勘違いするでしょ!!
吾妻美宥 :またまたー。私みたいなガサツな子に勘違いも何もないでしょ~。
GM :こ、こいつ……
吾妻美宥 :しかしながらその正体は……忍者! 御斎学園の旧校舎管理委員会に所属する少女であり、怖るべき怪異の使役者です。
GM :学校といえば怪談ですからね
吾妻美宥 :今回は使命を胸にこの高校に転校して参りました。もちろん普段は旧校舎に飼ってる怪異も一緒です。この学校がペット可で良かった~。
GM :自由な校風がウリですからね
吾妻美宥 :性能面で言うと、《特別教室》でドラマパートとクライマックスで動きを変える型!
GM :企みを感じますね
吾妻美宥 :最終的には《怪段》を召喚して場を支配し、敵がいるようならば突き落としたりしていきたいです。
吾妻美宥 :仲良くなれるのが……一番だけどね! 任務のためにはそういうときもあるよ。
吾妻美宥 :大体そんな感じです。がんばるぞー!
GM :がんばってね、そんなあなたのハンドアウトは!
GM :手に入れてください
吾妻美宥 :手に入れちゃうぞ~。
吾妻美宥 :怪しいやつの目星はついてるからね。やっちゃるぜ。
GM :期待してます、お次へいきましょう
GM :PC4!ここへ!
神楽ルカ :ウオーッ!!
神楽ルカ :キャラシート
GM :元気いっぱいですね、お名前は?
神楽ルカ :神楽ルカ(カグラルカ)!身長145cm17歳の女子高生!
GM :また小さい女だぜ、寿命が伸びちゃうな
神楽ルカ :小さい女はいればいるだけいいですからね
神楽ルカ :ごくごく普通の「可愛い部」部長!
GM :失礼、今何と?
神楽ルカ :ごくごく普通の「可愛い部」部長!
神楽ルカ :実は部長でした
GM :ああ、はい
GM :そうだったんだ、へえ……部長だったんだ……
GM :続けてください
神楽ルカ :何の変哲もない部長ですが、ちょっと変わったところといったら、ヒヨコのオスメスを見分けるのが得意なところくらいだけど……
GM :職には困らなさそうですね
神楽ルカ :ヒヨコはいればいるだけいいですからね
神楽ルカ :ごくごく普通の女子高生ですが、以前は鞍馬のシノビとして戦に勤しむ日々でした。
神楽ルカ :でもシノビとか戦いとか可愛くないかんね!今はもうそういうのやめたし!
神楽ルカ :ごくごく平和に、学校内のヤンキーを「可愛く」したりと楽しく過ごしています。
神楽ルカ :一応シノビだったときはごくごく普通の呪いのヒヨコを召喚して戦ったりしていました。
神楽ルカ :怪異を飼っている方もいるみたいですね。こちらは普通の呪いのヒヨコですが……
GM :こわ
GM :結局一番怖いのは人間なんだな……
神楽ルカ :コワクナイヨ
神楽ルカ :そう、ひよこは悪くないからね
GM :呪いのヒヨコ、呪いのヒヨコ以外のなにものでもないな……
神楽ルカ :ノーマル・鞍馬忍者なのでごくごく普通の≪春雷≫≪神槍≫≪陽炎≫≪後の先≫の鞍馬欲張りセットです。
GM :ほんとうに欲張り
神楽ルカ :奥義はクリティカルヒットと範囲攻撃と不死身と絶対防御と完全成功と判定妨害と追加忍法が使えます。
神楽ルカ :最強なので
GM :最強だ……もうおしまいですこのセッションは
神楽ルカ :そんな感じです!私が最強なので全員震えていてください よろしくお願いします!
GM :よろしくお願いします、ハンドアウトはこちら!
GM :守ってください
神楽ルカ :私が……「守護」る
神楽ルカ :平和を守ってみせます!
GM :これにて愉快なメンバーが出揃いました。
GM :今回のセッションですがちょっと特殊なお遊びがあります、まずそれを説明しますね。
加茂慶左 :遊びだいすき!
神楽ルカ :特殊だいすき!
深園万鈴 :聞かせてもらおうか
吾妻美宥 :説明だいすき!
GM :今回の舞台である墨浜高校では普通の学園生活……の裏であるふたつの派閥が衝突を繰り返しています。
GM :それが秩序を司る【生徒会】と、混沌の申し子【世界破壊委員会】!
加茂慶左 :極端
神楽ルカ :パワーバランスとれてますか?
GM :登場するNPCや一部のPCはそのどちらかに所属していることがあります。
GM :ちからに目覚めたてのPC1は彼らと交流を深める過程で影響を受けていきます。
GM :カルマ値みたいなものです。
深園万鈴 :スポンジのように吸収していきます
加茂慶左 :すくすく育って
GM :具体的には感情を結んだ相手の所属する派閥に1ポイント
GM :他にも秘密や情報のあれこれなんかで加算されていったりもするかもしれません
GM :PC1は最終的により多くのポイントを取得した勢力に付くことになります。
GM :皆でよってたかって万鈴くんをたぶらかしましょう
神楽ルカ :へっへっへ……俺色に染めてやるぜ
吾妻美宥 :「いろいろ」教えてあげるよ~
深園万鈴 :わーいヨロシクね~(ふらふら)
GM :他にも情報判定に関してちょっとしたお遊びがあったりするのですが、それはその時が来たら説明します。
加茂慶左 :その時だいすき!
神楽ルカ :ちょっとしただいすき!
GM :だいすきがいっぱいだな
GM :それではOPを……やっていっちゃいましょうか
神楽ルカ :ウオーッ!!
深園万鈴 :おー!
加茂慶左 :ワオワオ
吾妻美宥 :ヒャアーッ!
GM :
GM :ある日、退屈な日常を憂いた彼女が言い出しました。
琴川羽澄 :「我々は超常現象調査クラブなのですよ。しましょうよ、部活動を」
琴川羽澄 :「ここ最近UNOと将棋しかやってないじゃないですか、何部なんですかここは」
GM :超常現象調査クラブである。
GM :その名の通り、超常現象を調査するクラブ。
GM :かつてオカルトブームで世間が賑わった際、この学園のオカルト部もそれはそれは盛況をみせた。
GM :膨れ上がる部員、収拾のつかない活動。
GM :そのはて、実地調査を旨とする実働部と部誌を発行する研究部に分裂。
GM :ふたつが協力し、実働部はやがて超常現象調査クラブとして独立。
GM :しかしブームは過ぎ去るもの、あれよあれよと部員は年々数を減らし……
GM :現在は、部長を含め4名が所属するのみ。
GM :今年中に新入部員を捕まえなければ存続が危ぶまれるほどだ。
琴川羽澄 :「このままだとあの陰気なオカルト部に吸収されちゃいますようちら、どうするんですか」
琴川羽澄 :そう言って、この場にいるのこりのふたり深園万鈴と加茂慶左をじとりと睨む
部長 :「(一応僕もいるのだがな……)」
加茂慶左 :「まあ、その時はその時じゃないかな」
琴川羽澄 :「えぇ~~~」
加茂慶左 :「別に肩書で喰ってるわけでもないでしょ」
琴川羽澄 :「いや、単に……やですよ、滅ぼした代になるのが」
深園万鈴 :「そんなに言うならなあ、はすみんよ」
深園万鈴 :腰掛ける部長の椅子を回転させ、気怠げにみんなの方を向く
深園万鈴 :「なんかいいネタ掴んでるんだろうな?超常現象の」
加茂慶左 :「まあ、そうだね。万鈴の言うことも珍しく一理ある」
加茂慶左 :「ものがなければ実地調査もままならないわけだ。あ、王手」
深園万鈴 :「あっ待っ……」ガタッと立ち上がって
深園万鈴 :「革命!革命を宣言します!」
琴川羽澄 :「ふふふ……聞いておどろけ」
加茂慶左 :「さて。革命するとどうなるのかな?」
琴川羽澄 :「ネタはあがってるんですよ、それも5つも!」
琴川羽澄 :「聞け!聞くのです!!」
琴川羽澄 :ガタンと椅子から立ち上がり、ぎゃあぎゃあとわめく。
加茂慶左 :「今万鈴が革命の説明するから。というか普通7つじゃないの?」
深園万鈴 :「慶左の玉の後ろの歩が正義に目覚め悪逆の王を討つ」
加茂慶左 :「なるほど。ではこの歩を次代の王と立てようか」
加茂慶左 :「続けよう。君の番だよ」
深園万鈴 :「クソッ、王政そのものの限界が来たか……」
琴川羽澄 :「なんかカナ先輩がいっこネタがあるから教えてくれるって言ってました」
GM :カナ先輩、歌橋カナタ。
GM :この部活のOGであるが、頻繁に部室を訪れる人物である。
GM :卒業した身では最早部外者であるはずなのだが教員らの目をするりとかいくぐり気軽に現れる。
加茂慶左 :「それまたここに来る口実じゃないのかな」
琴川羽澄 :「これで6ですね」
加茂慶左 :「あと1は?」
琴川羽澄 :「なんかおふたりはないんですか?7にしましょうよ」
部長 :「ひとつ……こころあたりがあるよ」
琴川羽澄 :「ないの?ないかー……」
深園万鈴 :「うーん……」駒を持つ手を止めて
加茂慶左 :「万鈴は何かある?」
部長 :「はずくん僕そろそろ泣いちゃうよ?」
加茂慶左 :「ないなら部長の話を聞こうか」
深園万鈴 :「いいぞ部長。発言を許可する」
琴川羽澄 :「おや部長、いたんですか?……ってヤダヤダ、冗談ですよ」
部長 :「……」
琴川羽澄 :「で、何ネタですか?すごいやつ?」
部長 :「ええとね、市街を騒がす謎の獣」
琴川羽澄 :ピクリ、と眉が動く。
琴川羽澄 :「ハクビシン?」
加茂慶左 :「謎ではないからね、ハクビシン」
部長 :「いやそんなんじゃなくて、デカイらしい、すごく」
部長 :「ワゴンカーくらいあるんだとか」
深園万鈴 :「ふーん。それは熊や鹿どころじゃないな」
琴川羽澄 :「デカすぎでしょ、象ですよもうそれ」
部長 :「どういう獣かはいまいちよくわからないんだ、何せ証言にばらつきがあるからね……」
加茂慶左 :「その大きさで……?」
部長 :「ただとにかくデカイ獣を見たって言だけは一致してて」
部長 :「既に7件の目撃証言があるにも関わらず、その足取りはつかめてないんだ」
加茂慶左 :「7なのはぽくていいですね」
琴川羽澄 :「へー」
琴川羽澄 :あまり乗り気ではなさそう。
深園万鈴 :「うーん……」少し考えて
深園万鈴 :「そいつは人を襲うのか?被害にあったという証言は?」
部長 :「ただ姿を見たってのがほとんどだけど」
部長 :「ひとりだけ襲われそうになったって言ってる奴がいるんだ、この学校の生徒だよ」
部長 :「連絡先を教えてあげるから乗り気なら会いに行ってみると良い」
深園万鈴 :「……うん、試運転には悪くないかもな」小さく呟く
加茂慶左 :「万鈴?」
深園万鈴 :「いや、いいじゃないか。学校の生徒が襲われるかも知れんなら放ってはおけないだろう」
深園万鈴 :「そいつに話を聞いて、謎の獣とやらの尻尾を掴んで」
深園万鈴 :「必要なら、駆除しよう」ニヤリと笑う
加茂慶左 :「乗り気だね。いいよ、分かった」
加茂慶左 :「そうしようか。まずは準備だな……」
GM :ちなみに、『謎の獣』に関しては後ほど行われる特殊な情報判定で開けられる7つの項目の対象なので。
GM :その時が来たら改めて挑戦してみてください、無論他に行くもいいです。
深園万鈴 :「よし、そうと決まればこんなとこで将棋なんぞ打ってる場合じゃないな」部長の椅子を勢いよく引いて立ち上がる。
部長 :「(ふふ……それもうもはやきみの椅子だよ……)」
加茂慶左 :「まあこれもう3回位将棋じゃなくなってるけど」駒を片付ける。
琴川羽澄 :「よーし、私の初のちゃんとした部活動!」
深園万鈴 :「じゃあ行くか慶左、はすみん」
琴川羽澄 :「あいあいさー」
深園万鈴 :「ああそうだ、調査の前に二人に少し見せたいものがある」
加茂慶左 :「うん?なにか見つけたの?」
琴川羽澄 :「え、何なに?その無駄にデカい乳ですか?揉んでいいですか?」
加茂慶左 :「羽澄」
琴川羽澄 :「羽澄です」
深園万鈴 :「別に良いが、他人の乳を揉んでもデカくはならないぞ」
琴川羽澄 :「カモ先輩、今もしかして私攻撃されてます?」
加茂慶左 :「……それ肯定したら追撃になるよね?」
加茂慶左 :「ノーコメント」
琴川羽澄 :「ふふ……やさしい……」
深園万鈴 :「ほらほら、もっと実のある話をしようじゃないか」どこか得意げに二人を出口へと促す。
琴川羽澄 :促されるままに出口へ向かう。
加茂慶左 :「部長、戸締まりお願いしますね」振り向いて声をかける。
部長 :「うん、皆がんばってね」
深園万鈴 :勢いよく部室の扉を閉めて、三人が出ていく。
深園万鈴 :シーン表ふります
深園万鈴 :GAST 学校シーン表(8) > 学食のカフェテリア。生徒たちがまばらに席につき、思い思い談笑している。
GM :爆破するか、カフェテリアをよ
深園万鈴 :やるしかねえぜ!
加茂慶左 :や、やるんだ……
GM :そんなわけで学食へとノコノコやってきたあなたたち
GM :今は放課後で食事時ではないが、談笑場所を求めたいくつかのグループが席をまばらに埋めている
琴川羽澄 :「減ったと思いません?ホイップの量が」
琴川羽澄 :神妙な顔で墨浜パフェ(小)をストローで突く
加茂慶左 :「業者変えたとか言ってたね」
琴川羽澄 :「あー、ヤダヤダコストカッター」
深園万鈴 :「私はこのくらいの慎ましさが好きだけどな」
加茂慶左 :「へえ。あればあるだけいいのかと」紙パックの紅茶を飲んでいる。
琴川羽澄 :「それで何を見せるって言うんです?」
深園万鈴 :「過ぎたるは持たざるが如しだぞ。力は持つべきものが持つから意味があるんだ」
深園万鈴 :「ふふん、そうだな……」小さく笑って辺りを見回す
深園万鈴 :「ここだとまだ人目につく、テラスに出ようか」
加茂慶左 :「うん?」
GM :テラスに出る。
GM :偶然ひとの入りが途切れた、無人の空間。
琴川羽澄 :「もったいぶっちゃってー」
加茂慶左 :「ま、それだけのものを見せてくれるのかな」
加茂慶左 :「このパターンで全然大したことないこともあるから期待しきらずにおくけど……」
深園万鈴 :「ふん、今回ばかりは慶左の万年仏頂面も驚愕で吹き飛ぶこと請け合いだ」
琴川羽澄 :「そっちのほうが驚きなのでは?」
加茂慶左 :「ええ?そんなに表情変わらない?」
深園万鈴 :「ま、こんなとこでいいか」木陰で構内のどこからも隠れていることを確認し、二人に振り返る。
深園万鈴 :「私なー、中学の時家系図作った事あるんだよ」
琴川羽澄 :「……渋いですね」
深園万鈴 :「ちょっと期待してな。お父さんもお母さんも実家は普通の家だけど、なんか五代くらい遡ったら」
深園万鈴 :「戦国武士の落人とか、貴族の落胤とか、そういう特別な血筋だったりしないかなってな」
加茂慶左 :「話が見えないな。見せたいものって、その家系図ってこと?」
加茂慶左 :「確かにそういうのだったらレアっちゃレアだけど……」
加茂慶左 :「弱くない?」
琴川羽澄 :「人目を避ける理由は?」
琴川羽澄 :「血筋に国家規模の秘密が隠されてたとか!?」
深園万鈴 :「いいや。家系図はどうでもいい。ウチのご先祖は墨浜村のしがない農民の喜助さんだった」
琴川羽澄 :「きすけさん」
加茂慶左 :「家系図がどうでもいいなら、何がどうでもよくない?」
深園万鈴 :「つまり、私は普っ通~の、特別な力も因縁もない、どこにでもいる高校生で」
深園万鈴 :「だからこそ、行いだけは気高くあろうと心に決めてきた」
加茂慶左 :「ああ、うん。万鈴はそういう娘だよね」
琴川羽澄 :「けだかく」
深園万鈴 :「どんな特別な行いも、凡人が為せる最大限の努力の範囲内にある。それが私の信念であり、人生設計の根幹だが……」
深園万鈴 :「まあ、別にあるに越したことはないよな。特別な"ちから"」
加茂慶左 :「万鈴?」
琴川羽澄 :「特別なちから……そですね」
深園万鈴 :「お前らだけに特別に見せてやる。なんと言っても私達は超常現象調査倶楽部だからな」薄い笑みを貼り付けて、右手を額に掲げる。
深園万鈴 :「これが私の……」
深園万鈴 :手を離すと、その額から一筋の赤い雫が滴り
深園万鈴 :一本の、青く脈動する角が生えている。
加茂慶左 :「な……」
琴川羽澄 :「……」
深園万鈴 :「“ちから”だ。おっとお前ら、もう少し離れたほうがいいぞ」
琴川羽澄 :「え?!」
加茂慶左 :「羽澄」手をかざして下げさせる。
深園万鈴 :「まだ上手く制御できん」
深園万鈴 :角が淡い燐光を帯び、鱗のような模様が周囲を侵食していく
琴川羽澄 :「何ですあれ?特殊メイク??」ぐいぐいと下げられながら
琴川羽澄 :しかしそのまま続けられる異様に光景に言葉をなくす。
深園万鈴 :左眼が青白く輝くと同時に、一際強い稲光が空へと走り
深園万鈴 :轟音と同時に、三人を隠していた楓の木に何かが衝突し、真っ二つに裂けた。
深園万鈴 :木の裂け目に埋まっているのは、赤熱した掌大の石……隕石だ。
GM :音を聞きつけた生徒たちが窓から顔を出す。
GM :「え、雷?」「何?」「すげえ近く」
琴川羽澄 :目をぐるぐると回している
深園万鈴 :「フフフ……ハハハハハ……」
加茂慶左 :「……」万鈴と校舎の間に立つ。
加茂慶左 :「それが君の見せたいもの?」
加茂慶左 :仏頂面と評した彼の顔には、隠せぬ驚愕の色が浮かぶ。
琴川羽澄 :「………えぇ?」
深園万鈴 :「これ以上のものをお望みなら、生憎持ち合わせがないな」
加茂慶左 :「いや、足りないって思ってるわけじゃ……」
深園万鈴 :「なあなあ!どうだ?びっくりしたか?」
加茂慶左 :「いや……そりゃしてるよ。すごいしてる」
加茂慶左 :「まさか万鈴がこんな……」
深園万鈴 :「すごくないかこれ!なんかこの角みたいのがアンテナになってな」
深園万鈴 :「落ちてくるんだよ!隕石!」
加茂慶左 :「いや、すごい!すごいんだけど……!」
琴川羽澄 :「……え、いん……せき?なに……?改造手術??」
加茂慶左 :「その角、しまえるの?」
深園万鈴 :「うん。初めての時はもっと角も長くてまるで制御できなかったんだが」よく聞いてくれましたというふうに
深園万鈴 :「ようやく出し入れだけは自由にできるようになってな」
深園万鈴 :角をポキッと折る。
琴川羽澄 :「折ッ!?」
深園万鈴 :「こうすると元に戻る」角も鱗も、淡い燐光に溶けて消滅する。
加茂慶左 :「出し入れではないだろ」
琴川羽澄 :「あ、あの……」
琴川羽澄 :「た」
琴川羽澄 :「たのみが」
琴川羽澄 :「あるんですけど」
琴川羽澄 :わなわなと声を震わせながら
深園万鈴 :「ん?どうしたはすみん畏まって」首をかしげる
琴川羽澄 :「こっち来てくれません?」
加茂慶左 :「ああ。本当に戻ってるんだな……」
深園万鈴 :「言われなくても七不思議の調査はちゃんとやるぞ……っと」
深園万鈴 :「ああ、いいけど」琴川さんの方に近づいていく。
琴川羽澄 :その動きに対し、握手を求めるように手を差し伸べる。
深園万鈴 :首を傾げながら反射的にその手を取る。
琴川羽澄 :その瞬間、パシンと、乾いた音。
琴川羽澄 :手が叩き払われた。
琴川羽澄 :「ちっ……近寄らないで!化け物!!!」
琴川羽澄 :「……」
深園万鈴 :「えーーーっっ!!!?」
琴川羽澄 :「ょっ……ッシャー!!!!!」
加茂慶左 :羽澄の手首をとっさに掴んで。
加茂慶左 :「……おい」
加茂慶左 :「言いたかっただけだろ」
琴川羽澄 :「まさかこのセリフを言う機会が我が人生において訪れようとは……」
琴川羽澄 :「うん、満足!」ニコニコと
深園万鈴 :「お、お前……言うに事欠いてこの私を……化け物だと……!!」ワナワナと震えている
加茂慶左 :「あのなあ……」
琴川羽澄 :「リンちゃんありがとー、カッコイイですねぇ、でもほんとどうしたのそれ?」
深園万鈴 :「け、慶左!お前は違うよな!?」
深園万鈴 :「お前は私を受け入れてくれるよな!?例えこの身が人を外れたとしても!お前だけは!!」
加茂慶左 :「いやそりゃ……何年の付き合いだと思ってるんだよ」
加茂慶左 :「俺が万鈴を嫌うはずないだろ」
加茂慶左 :「たかが人の身を外れた程度で……」
琴川羽澄 :「たかがですってよ」
加茂慶左 :「あっいや、軽く見てるわけじゃなく……」
加茂慶左 :「すごいとは思ってるって。それは本気で……」
琴川羽澄 :「見てくださいよこの甲斐性」
琴川羽澄 :「流石は付き合いたい男子3位」
加茂慶左 :「3位、微妙に誇れなくてイヤな称号なんだけど」
深園万鈴 :「ホッ……良かった、そうだよな。借りてたSwitchに牛乳こぼしたときも笑って許してくれたお前だもんな。」
琴川羽澄 :「まじか……」
加茂慶左 :「万鈴に貸すは渡すと同義だろ」
加茂慶左 :「帰ってくると思うほうが甘い」
琴川羽澄 :「なんたる度量、先輩私と付き合いません?」
加茂慶左 :「いや俺好きなやついるし……」
琴川羽澄 :「そ、そんな……」
琴川羽澄 :およよとわざとらしくしなをつくってくずれおちる。
深園万鈴 :「え、そうなのか?初耳だぞ」
深園万鈴 :「お前それは……こんな倶楽部でオカルト追いかけてる場合じゃないんじゃないか?モテることを放棄しているとしか思えないぞ」
琴川羽澄 :「ソウナンダ、見当もつきませんね、ダレナンダロー」
加茂慶左 :「なあ、これこの女マジで言ってると思う?」
琴川羽澄 :「残念ながらマジだと思われます」
加茂慶左 :「まあだよな」
GM :そんななか、がやがやと、真っ二つになった楓の木を目にした生徒たちが集まってくる気配。
深園万鈴 :「おい何だ二人して。隠し事は良くな……」
深園万鈴 :「げ……少し騒がしくしすぎたか」
加茂慶左 :「てかもうこの際言うけどお前のこ……」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「離れるか」
加茂慶左 :「こっちがやったと思われるのはめんどくさい」
加茂慶左 :「いややったんだが……」
琴川羽澄 :「へっへっ、ずらかるぜ!」
深園万鈴 :「よし、一旦部室へ退却!」
深園万鈴 :「ビリの奴がパフェ代奢りな」先頭を切って逃げていく。
加茂慶左 :「はあ」溜息をついて。
加茂慶左 :「俺が出すから。ついてってやって」
琴川羽澄 :「でもここはやはりバラバラに逃げたほうが生き残れる可能性が高くないですか??」
加茂慶左 :「別に捕まえに来てるわけじゃないから」
琴川羽澄 :「よーし奢りだ奢りだーー」
琴川羽澄 :言うやいなやあとを追う。
加茂慶左 :「ほら行った行った」しっと手を払う動きをして。
加茂慶左 :遠目に走っていく万鈴の姿を認めた後、振り返る。
加茂慶左 :裂かれた樹、その跡を見る。
加茂慶左 :「……忍びのちから。間違いない」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……万鈴か……」
加茂慶左 :「どうにか出来るといいんだけどな」
加茂慶左 :再び踵を返して、歩き去る。
加茂慶左 :その姿は風のようにふとかき消えた。
GM :墨浜高等学校、その地にはある、強大な忍具が隠されていると囁かれる。
GM :その噂を裏付けるようにこの学園には、いくらかの忍びが忍具を求め、潜み込んでいる。
GM :PC3、吾妻美宥。あなたもそんなひとりである。
GM :上司から忍務を受けたあなたがこの地に現れたのはつい先日のこと。
GM :形も、名前もわからぬ忍具、しかしそれはたしかに"ある"のだという。
吾妻美宥 :転校初日から今日に至るまで、いろんな人と仲良くなりながら情報を集めています。
GM :そんなあたなですが、時たま刺すような視線、注意、気配をむけられることしばしば。
吾妻美宥 :地域の流行りのお店から、学内の怪しい噂まで。何が忍務に繋がるかわかんないからね。
GM :この学校に潜む、先達からしっかりと目をつけられている、それを肌で感じます。
吾妻美宥 :そして、そういうやつをおびき出すにもちょうどいいってわけ。
GM :しびれを切らしたのか、はたまた大胆さがなせるわざか、そのうちの一人が今まさにあなたの目の前に現れました。
GM :放課後、人気のない廊下の向こうから、その男は悠然と歩いてきます。
刀原葉介 :カツ、カツ、と足音を殺しもせず。
刀原葉介 :サラサラと流れる髪、線の細い造形、美少年と言ってもいいだろう。
刀原葉介 :だがどこか険しい眼光と全身から放つ圧がその印象を多少かき消している。
刀原葉介 :校内で、当たり前の帯刀。
刀原葉介 :シャラリと抜刀、平時であれば狂人の類であろう。
刀原葉介 :「お前……転校生」
刀原葉介 :「ここに転校、などいうのは、つまりはそういうことなのだろう」
刀原葉介 :「残念ながら、その忍務……果たされることはない」
刀原葉介 :「何故なら、この学園は俺が守っているからだ」
吾妻美宥 :軽く崩した制服。片手に飾り気のないスマートフォンを持って、明るい笑みを浮かべたまま。
吾妻美宥 :「美宥、ですよ。先輩」
吾妻美宥 :「転校生だなんて素っ気ない。名前くらい知ってるでしょ?」
刀原葉介 :「美宥、か」
刀原葉介 :「刀原葉介(とうばら・ようすけ)だ」
吾妻美宥 :「ヨースケさん」
吾妻美宥 :確かめるように口にする。
刀原葉介 :「抜剣部部長にしてこの学園の運動部の半分を統べるもの」
刀原葉介 :「この学園での勝手は俺が許さん」
刀原葉介 :「ついては、その守護者である俺の"おそろしさ”をまず知ってもらおうと思い、こうして現れたというわけだ」
吾妻美宥 :「なるほどー。わざわざボクなんかのために、ごそくろーありがとうございます」
吾妻美宥 :「ただ、まあ。許されなかろうと、恐ろしかろうと」
吾妻美宥 :「じゃあわかりました、やめます! って言えるほど、ボクも諦めよろしくないんですよね、へへへ」
刀原葉介 :「ならばこのひと太刀、受けて見るが良い」
吾妻美宥 :目を細めて、窓の外を見る。赤く染まる空。
刀原葉介 :その赤色を反射して、剣が閃く。
吾妻美宥 :「燃えるような夕陽だ。ヨースケさん」
吾妻美宥 :「逢魔が時ですよ」
吾妻美宥 :「刀を抜いたまま、そんなにしてちゃあ……」
吾妻美宥 :「……"魔"も十分に準備ができてしまう」
刀原葉介 :「魔だろうが、神仏だろうが」
刀原葉介 :「俺の刃は選びはしない」
刀原葉介 :「森羅万象たたっ斬る」
刀原葉介 :「そのために日々、部活動やってます」
吾妻美宥 :「抜剣部ね。剣を抜くだけなら、剣の道を行くより容易そうだ」
刀原葉介 :「お前もどうだ、生きて躱せば歓迎するぞ」
吾妻美宥 :朗らかな笑みを向ける 「おことわりでーす。部活なんてしてる暇はないので!」
刀原葉介 :「まったく、嘆かわしい」
吾妻美宥 :「遊ぶのに忙しいんです。だから、ほら」
吾妻美宥 :「いつでもどうぞ?」
刀原葉介 :「帰宅部が思い知るが良い!青春の、汗と努力の重みを!」
刀原葉介 :言うやいなや、踏み込む。
刀原葉介 :まるで重さを感じさせない一歩で、眼前。
刀原葉介 :この学園の中庭には、とあるシンボルがある。
刀原葉介 :三本楓、しかしそのうちの1本は遡ること1年と2ヶ月前、この男によってその中程からへし折られた。
刀原葉介 :それも竹刀によって。
刀原葉介 :そのような噂があるが、それは真実である。
刀原葉介 :その現在二本楓はというと、この数分後一本楓へとなってしまうのだが、それはまた別の話である。
刀原葉介 :「ちえす」
刀原葉介 :「タァーーーーー!!」
刀原葉介 :空気を引き裂いて、剣が迫る。
刀原葉介 :狙いは正確に、眉間。
吾妻美宥 :烈昂の気迫と共に振られた剣は、しかし狙いを外す。剣は美宥の鼻先を掠め、空を切る。
吾妻美宥 :踏み込みと高さが一歩ずつ足りなかった。例えるならそれは、階段ひとつ分。
吾妻美宥 :気付けば辺りは赤い暗闇である。光源は、踊り場に立つ美宥の背後の四角い窓だけ。赤い夕陽が差し込んでいる。
吾妻美宥 :……踊り場? そうだ。先程まで廊下にいたはずの二人は、いつの間にか階段に立っていた。
刀原葉介 :「……面妖な」
吾妻美宥 :「それはもう。言ったでしょ、逢魔が時だって」
刀原葉介 :「ふむ……」
刀原葉介 :刀を鞘へとしまう。
吾妻美宥 :暗さが深まった、とヨースケくんは知覚できるだろう。美宥が、光源が、音もなく遠ざかる。
吾妻美宥 :「できれば諦めるって言ってくれると嬉しいなあ」
吾妻美宥 :「ボクも別に、この学校をめちゃくちゃにするつもりはあんまりない」
吾妻美宥 :「ヨースケ君よりは穏健ですよ」
刀原葉介 :「別に、だ」
刀原葉介 :「俺もお前ひとりにつきまとう気はない」
刀原葉介 :「それにな、既にこの学校は"めちゃくちゃ"だ」
吾妻美宥 :「ほほう」
刀原葉介 :「お前ひとり増えたところでどうとも思わんよ」
刀原葉介 :「釘をさしにきただけだ、今日はな」
吾妻美宥 :「人のことバッサリしようとしておいてその言い草!」
刀原葉介 :「こうして剣を交えた以上、我々はもう友も同然だな」
刀原葉介 :「これぞ青春、素晴らしいことだ」
吾妻美宥 :「河原ケンカ脳筋かよ」
刀原葉介 :「学園を案内してやろう、かふぇてらすでぱふぇを奢ってやっても良い」
吾妻美宥 :「それよりボクのお目当てを探す手伝いをしてくれたほーが嬉しいんだけど……」
刀原葉介 :「だから無駄だと言っているだろう……」
刀原葉介 :「どうしても、というならば」
刀原葉介 :「お前は部活に入らねばならない」
刀原葉介 :「いやでもな」
吾妻美宥 :「……ふうん?」
吾妻美宥 :その言葉に文字通りの意味を感じつつ
吾妻美宥 :おもむろにスマートフォンを構える 「はい、チーズ」
刀原葉介 :険しい仏頂面そのままに、ピースサインを形作る。
吾妻美宥 :ぱしゃり、という撮影音と共に焚かれたフラッシュは、赤い暗闇の中では思いの外強く
吾妻美宥 :刹那視界が焼かれ、それが戻ったときには、辺りの風景も元に戻っている。
吾妻美宥 :夕陽の差し込む廊下。グラウンドから、生徒の声が聞こえてくる。
吾妻美宥 :スマートフォンの画面を見て頷く 「うんうん、良く撮れてるよ。送ろっか?」
刀原葉介 :「是非に……お前、らいんはやっているか?」
吾妻美宥 :「あはっ」「今どきLINEやってないのって仙人でしょ」
刀原葉介 :「いや、それよりもだ」
刀原葉介 :「友であるお前に、いくらか教えてやろう」
刀原葉介 :「この学園の裏では、様々な団体がしのぎを削っている」
刀原葉介 :「部活動同士による抗争、のようなものだな」
吾妻美宥 :「うん。なんかそんな空気はあるよね」
刀原葉介 :「そこで一定の勝利を収めた部には【生徒会選挙権】が与えられる、それを目的にな」
吾妻美宥 :「生徒会選挙権……」
刀原葉介 :「この学園の真の支配者である【生徒会】、それに挑戦することが可能になるのだ」
刀原葉介 :「【生徒会】のメンバー、その正体は多くのものには知られていない」
刀原葉介 :「皆おのれの立場を隠しこの学校に紛れている」
吾妻美宥 :「生徒会ってそういうんじゃないよなあ。うちだって窓口くらいあるのに」
刀原葉介 :「彼らはこの学園の真の支配者」
刀原葉介 :「ここでいう支配、というのは、文字通りの意味だ」
刀原葉介 :「この学園のすべては彼らの手の中にある、そういう強力な"支配"だ」
吾妻美宥 :「へえー……」 あまり身の入った返事ではない。軽視か、楽観か、興味がないのか
刀原葉介 :「おそらく、お前のように集まる有象無象の忍びども」
刀原葉介 :「その目標を握っていることにより、為せるワザであろうな」
吾妻美宥 :「んじゃ、その目標のためには部活に入って他の部活と競って」
吾妻美宥 :「生徒会選挙権をゲットして、生徒会をぶっとばそう!」
吾妻美宥 :パンチする仕草 「てのがヨースケさんの意見なわけ」
刀原葉介 :「いや、俺はそういう奴らを叩いて回るのが仕事だ」
刀原葉介 :「平和を守らねばならないからな」
刀原葉介 :「しかし、お前があくまで目的を諦めないなら」
刀原葉介 :「いずれは他の連中と同じように、"そう"なる」
刀原葉介 :「俺は友であろうとも容赦はせん」
刀原葉介 :「何度も斬りかかることになるだろうが」
刀原葉介 :「ぶろっくはしないで欲しいし、たまには一緒に帰ってくれるとありがたい」
吾妻美宥 :「ふーん。じゃあそういうことで」
吾妻美宥 :「ヨースケさんも既読無視とか未読無視とかしないでよね」
刀原葉介 :「俺は返信はマメな方だ」
吾妻美宥 :「よろしい」
吾妻美宥 :気軽い様子でQRコードを差し出し、アカウントの交換を迫る
刀原葉介 :手慣れた様子でそれに応える
刀原葉介 :「ああ、そうだ」
吾妻美宥 :「うい?」
刀原葉介 :「ひとつ、これは伝えておくべきだな」
刀原葉介 :「『世界破壊委員会』には気をつけろ」
吾妻美宥 :「世界破壊委員会」
刀原葉介 :「この学園の平和と秩序を乱す、おろかものたちだ」
刀原葉介 :「俺もほとほと手を焼いている」
刀原葉介 :「奴らはなんというか……子供だ、蛮族さながらだ」
刀原葉介 :「ぱりぴ、というやつだな」
刀原葉介 :「破壊を心底楽しんでるに違いない」
吾妻美宥 :「蛮族でもパリピでもないけど」
吾妻美宥 :笑う 「子供だよボク。ヨースケさんは違うのかい」
刀原葉介 :「ふむ……誤解を招く表現だったな」
刀原葉介 :「やつらは園児のようなものだ」
刀原葉介 :「いやむしろましらのたぐい」
刀原葉介 :「本当に腹が立つ!」
吾妻美宥 :「園児やましらではないねえ」
吾妻美宥 :「わかったわかった。気をつけます。世界破壊委員会には」
吾妻美宥 :「そんなのおっかないもんね」
刀原葉介 :「うむ、注意せよ」
刀原葉介 :「そしてさあ行くぞ」
吾妻美宥 :「いずこに?」
刀原葉介 :「あと三十分で学食が店じまいだ」
刀原葉介 :「ぱっふぇを奢ってやると言っただろう」
吾妻美宥 :「やっけーい」 やったーとオッケーを合わせたJK語である
刀原葉介 :「やっけい」
刀原葉介 :「(面妖な……)」
吾妻美宥 :「参ろう参ろう! 甘いものの奢りは大歓迎!」
刀原葉介 :スマートフォンを懐にしまい、歩き出す。
刀原葉介 :「わからないことがあれば俺を頼るが良い」
刀原葉介 :「俺は面倒見がよく、物知りだ」
吾妻美宥 :「奢り予算ある? 一番高いの頼んで良い?」 ぱたぱたとそれについていく
刀原葉介 :「部長だからな」
刀原葉介 :「学食のぱっふぇは、残念ながら一種類のみだ」
刀原葉介 :「だがいちばん大きなやつの注文を許そう」
吾妻美宥 :「やっけやっけ!」 やったーとオッケーを合わせたJK語の発展型である
吾妻美宥 :腕を掴んで引っ張るように小走りになる
吾妻美宥 :「急ご急ご! 時間気にして早食いなんてしたくないから!」
刀原葉介 :「俺は早食いも得意だ、部長だからな」
刀原葉介 :「だがその意見には同意する」
吾妻美宥 :「部長ってなんでも得意なんだなー」
吾妻美宥 :「宿題も得意?」
刀原葉介 :「教科による」
刀原葉介 :「部長といえど万能ではないということだ」
吾妻美宥 :「英語は? 英語やなんだけど」
吾妻美宥 :「敵性外来語じゃん」
吾妻美宥 :「古式ゆかしい日本語ピでいたいよあたし」
刀原葉介 :「ふむ、しかし英語を話せると良いことがあるぞ」
吾妻美宥 :「えー?」
刀原葉介 :「俺は異国の者と、ぼいすちゃっとでゲームを遊んだりする」
刀原葉介 :「あれは楽しいものだ」
吾妻美宥 :「スパイ活動だ!」
吾妻美宥 :「抜剣のバは売国のバなんだー!」
刀原葉介 :「いまはぐろーばる化の世だ」
刀原葉介 :「俺は流行には敏感だ、部長だからな」
刀原葉介 :「お前も部長を目指すが良い」
刀原葉介 :「苦手な英語もいずれなんとかなるだろう」
吾妻美宥 :「部長になったらテストも宿題も免除とかあるの?」
吾妻美宥 :「したらあたしホンキ出しちゃうぞー」
吾妻美宥 :「抜剣敏感部長に対抗して……んー……」
吾妻美宥 :「べ……別腹……ぼ……ぼ……」
刀原葉介 :「そうだな……生徒会権限を手に入れれば」
刀原葉介 :「この学園の全ては思いのままだ、テストも宿題もものではないだろう」
刀原葉介 :「まあ、俺がそれを阻むがな」
吾妻美宥 :「阻まないでよー」
吾妻美宥 :「学園の半分あげるからさー」
刀原葉介 :「ふうむ……しかし俺には部活動がある」
刀原葉介 :「今はこれでじゅうぶんなのだ」
刀原葉介 :「斬るものには困らない、楽しいぞ」
GM :ふたりの話し声、足音、
GM :誰もいない廊下を背後に遠ざかる。
GM :平穏な学園、その裏で戦いは既に始まっていたのだ。
GM :新たな参戦者、それがひとり。
GM :いや、ふたり。
GM :その存在を、轟音が知らせる。
GM :部長と転校生は顔を見合わせ、駆け出していく。
GM :奇しくも目的のカフェテラス、大きく裂けた楓の木が告げるのは果たして……
GM :風雲告げるは隕石襲来!
GM :しかし、それにも動じず活動を行う者たち。
GM :隕石は……可愛いか?たぶん、否である。
GM :ならば気にするものではない、そう、そのはずである。
GM :だからかどうかは知らないが、今日も今日とて変わらぬは彼女ら。
安妻ミミ :「……」
安妻ミミ :「部長さま」
安妻ミミ :「なにやら……大きな音でしたね」
神楽ルカ :「だね!たいへんたいへん!」
神楽ルカ :「大きな音って……かわいくないかんね!」
神楽ルカ :パステルカラーが基調の部屋。
神楽ルカ :ゲーセンのプライズのぬいぐるみや、巨大なぬいぐるみ、はたまたきぐるみまで並ぶ。
神楽ルカ :ゆめかわなソファにこしかけ、ふわふわのぬいぐるみを撫でている小さな生意気そうな少女。
神楽ルカ :『可愛い部』部長、神楽ルカだ。
神楽ルカ :「ルカたち可愛い部が可愛い活動して、かわいくなくなっちゃった世界を可愛くしてあげないとー☆」
神楽ルカ :「コンビニの新しいスイーツ、かわいいからたべよ~!」
神楽ルカ :そう言ってゴテゴテと飾られたバッグからお菓子をモリモリ取り出す。
安妻ミミ :「まあ、では私はお茶をいれましょう」
安妻ミミ :「最近、お紅茶も少しずつ勉強しているんです」
安妻ミミ :そう言って電気ケトルを手に取る
神楽ルカ :「えーっ!紅茶も!?超可愛い~~!」
神楽ルカ :「ミミっちのお茶はゆめかわに美味しいかんね!紅茶までマスターしちゃったら向かう所可愛さ敵なし!」
安妻ミミ :「紅茶は……可愛い」
安妻ミミ :なるほど、と呟いて懐から取り出したメモ帳へと書き入れていく。
神楽ルカ :「このスイーツは紅茶よりは日本茶が似合うかもだから、今はちょうどよかったかもね!」
神楽ルカ :「ほら、エビマヨおにぎり!めっちゃかわいいっしょ!」
安妻ミミ :「エビマヨも……かわいい」
安妻ミミ :うんうんと頷く、追記。
神楽ルカ :「ミミっちは勉強熱心だもんね!すぐにかわいさ日本代表になれちゃうっしょ!」
神楽ルカ :「でも世界チャンピオンのルカに勝てるかな!?」
安妻ミミ :「日本代表に……私が……」
安妻ミミ :「それほどまでに可愛くなってしまうと」
安妻ミミ :「私にも……今度こそ……り、理想の……だ、旦那様が」
GM :安妻ミミ、可愛い部所属。
GM :元々は茶道部の部員であったが、茶道部は部活動抗争の際に可愛い部によって粉砕。
GM :何故か神楽ルカへと懐き、現在へ至る。
GM :恋に恋する夢多き女子、なのであるが。
GM :その出力は少々規格外であり「壊し屋」「墨浜のヤバいのの、女子の方」「童貞殺戮者」等と恐れられている。
神楽ルカ :「そうぜそうぜ!りそーの旦那様、できちゃうこと間違いなし!」ケラケラと笑う。
神楽ルカ :「いやでもどうかな……ミミっちはいまでもじゅーぶん、文句なしに可愛いんだけど……」
神楽ルカ :「生半可な男には……このルカがやらんからな!」えっへん!と無い胸を張る。
神楽ルカ :「ていうか、生半可な男は既にミミっちに耐えられんからな」
安妻ミミ :「まあ……」
安妻ミミ :「嬉しいです……でも、甘んじるわけにはいきません」
安妻ミミ :「私、日本一の大和撫子に……なってみせます」
安妻ミミ :「部長は、世界一の可愛い部長になってくださいませ」
神楽ルカ :「えっへへへへ~、わかってるジャンミミっち!可愛いやつめ~」きゃーっとミミっちに抱き着く。
神楽ルカ :「ルカたちの可愛いで天下とろ~ね~!」うりうりと頬ずり。
安妻ミミ :「天下分け目の……決戦、で、ございますね……」
安妻ミミ :「決戦といえば……、この前……転校生さまが、やってきましたでしょう?」
神楽ルカ : 「んむ?ああ!」一瞬考えるも、すぐ思い出す。
神楽ルカ : 「あの可愛い子!元気で良い子で可愛いよね!どしたん?」美宥ちゃんを思い浮かべる。
安妻ミミ : 「あの方、どうやら"こちら側”の、その、とてもおつよい……そういう方らしく」
安妻ミミ : 「既に様々な部活が勧誘の動きを見せているのだとか」
神楽ルカ : 「“こちら側”……」じっと見つめ、その言葉を反芻する。
安妻ミミ : そう、安妻ミミ、彼女もまた尋常ならざるちからを持つ忍び。
安妻ミミ : この学園には、そういう人材が豊富である。
GM : 学園の忍具を狙い集まった、にしては数は釣り合わない。
GM : どうやら超常のちからを持ったものが後天的に自然発生、そういうことがたまにあるのだ。
GM : 各部活に潜り込む忍びたちはそれを貴重な即戦力として、また相手に渡さぬよう、世を乱さぬよう確保に暗躍している。
神楽ルカ : 「ルカは、もう……そーゆーのやめちゃったけどさ~」
呪いのヒヨコ : 「コオォォ……」足元、半透明の漆黒の球体にギラギラとした不気味な紅い瞳を携えた生物……呪いのヒヨコがおどろおどろしい鳴き声を漏らす。
神楽ルカ : 「でも、可愛い部がもっと可愛くなるのはいいことだよね~」
安妻ミミ : 「ひよこさま……」
安妻ミミ : 「今日も……お黒く……」
安妻ミミ : 「まるく……ふわふわで……」
安妻ミミ : 「可愛いでございます」
呪いのヒヨコ : 「“チカラ”ヲ……奮エッ!モット……殺戮ヲ!殺セ!殺セ!!コオォォオオオオ……!!」
神楽ルカ : 「あっ、ぴよちゃんもお友達ほしいって~」
神楽ルカ : 「かわいい~~!」
安妻ミミ : 「フフ……やんちゃ、ですね」
神楽ルカ : 「転校生ちゃん勧誘しちゃうか~!」
安妻ミミ : 「まあ……それは……楽しくなりますね」
神楽ルカ : 「でもミミっち大丈夫?泣いちゃわない?」
神楽ルカ : 「ルカ・独占タイムが減っちゃうよ???」
安妻ミミ : 「それは……困ってしまいますね……」
呪いのヒヨコ : 「コオォォ……!一人でモ多く!!命を!生命を!!刈レッ!!コオオォォ……」ひよこはマイペースにうめいている。
??? : 「転校生ならさ、もう刀ちゃんがコナかけてたッスよ」
GM : 突如、第三者の声。
GM : 3階に位置する、内鍵のかかったはずの窓、それがカラカラと開き。
門文玲歩 : 「よっと」
門文玲歩 : 小さな女生徒が可愛く塗装された縁を乗り越えてくる。
GM : 門文玲歩(かどふみ・れぽ)新聞部所属。
GM : 非戦をうたう中立の部活動である彼女たちは日々様々な情報を求め学園を駆け回っている。
神楽ルカ : 「あっれぽっち!やっほーい!」ひらひらと手を振って迎え入れる。
門文玲歩 : 「あ、アタシにもくださいッス」そう言ってアルミのカップを懐から取り出す。
呪いのヒヨコ : 「コオォォ……侵入者……迎え討て……コオオォォ」
門文玲歩 : 「や、ヒヨコだ、今日も透けてるッスね~~」
神楽ルカ : 「れぽっちもスイーツ食べる?あんぱんあるよ!」
神楽ルカ : 「あっ!アイス買ったの忘れてた!溶けてる~」
神楽ルカ : 「儚い~!可愛い~~!」
門文玲歩 : 「食べる食べる、カワイイカワイイ」
安妻ミミ : カップへ、紅茶を注ぐ。
神楽ルカ : 「やっぱ張り込みっていったらあんぱんだかんね~」笑いながらあんぱんを手渡す。
門文玲歩 : 「やー、たいへんなことになってきたよ」
呪いのヒヨコ : 「コオォォ……」あんぱんを与えられ、下腹部から吸収している。
門文玲歩 : 「転校生もそうなんだけど、更に追加でもうひとり、いきの良いやつがね」
門文玲歩 : 「なわけでどこの部活も確保に牽制大忙し」
神楽ルカ : 「抜剣部、すでに動いていたか……って、更にもうひとり?」首をかしげる。
門文玲歩 : 「ついでにアタシらも大忙しッス」
門文玲歩 : 「もう目が回りそうだったから、休憩しに来たっス」
門文玲歩 : ここ来ればお菓子出るし、と続けながら
神楽ルカ : 「おーおー休んでって!可愛いものに囲まれて休憩すると可愛くなるもんね~」
神楽ルカ : 「肩もみしよっか?最近ぴよちゃんに仕込んだんだよね、生足で肩の上で踊るの」
安妻ミミ : 「まあ、踊るのですか?」
呪いのヒヨコ : 「コオォォ……我に踊らされているのは人間ドモの方ダッ!」そう言いながら生足をバタバタさせる。よく見るとすね毛が生えている。
門文玲歩 : 「超常現象調査部の」
門文玲歩 : 「あのちっちゃい部長」
門文玲歩 : 「……のように振る舞う子」
神楽ルカ : 「うん?あああの可愛い、面白くて可愛い子」万鈴ちゃんを思い浮かべる
門文玲歩 : 「そうそう、あの子、新人デビューしたんスよ、今さっきそれが知られたってわけで」
神楽ルカ : 「新人デビュー……って、芸能界デビューとかじゃないよねこの文脈だと」
神楽ルカ : 「あの子も忍び・デビューってこと~?」
門文玲歩 : 「超常現象調査部は非戦宣言出してたけど、あの子は何も知らないはずッスからね」
門文玲歩 : 「掛け持ち勧誘が激しくなりそーッスね」
神楽ルカ : 「人間は闘争を求めるかんね~、新人忍びチャンも争える場所が欲しいだろうしねえ」
門文玲歩 : 「そうそう、中庭でドカンとね」
神楽ルカ : 「なんかおっきい音したと思ったらもしかしてあの子がやったの~!?」
門文玲歩 : 「注意も何もなかったしアレはまじで素人さんッスね」
神楽ルカ : 「ヤバー!!おっきい音は可愛くないけど、デビューでいきなり大技決めちゃうのは超可愛い~~!」
神楽ルカ : 「転校生ちゃんも新人ちゃんもまとめて可愛い部の部員にしちゃうかあ!」
門文玲歩 : 「お、可愛い部ついに参戦ッスか?」
門文玲歩 : 「生徒会と破壊委員どっちにつくの?」
神楽ルカ : 「え~~~~……う~~~~ん…………」
神楽ルカ : 「……ルカは楽しく過ごせればそれでいいんだけどな~!やっぱ決めなきゃダメかな~」
安妻ミミ : 「無理に決めなくても……いいのではないでしょうか……」
門文玲歩 : 「参加者は多いほうがうちらもネタが増えて万歳ッスけどね」
門文玲歩 : 「ま、強制じゃあないんだし、良いんじゃないっスか」
神楽ルカ : 「人間と争うのは絶対楽しいけどねえ~、みんなをかわい~くしてあげたいし……」
神楽ルカ : 「まあ、いまんとこ保留~ってかんじ?参戦するにも戦力整えてから、みたいな」
安妻ミミ : 「フフ……暴れる部長は、本当に楽しそうで……お可愛い……です」
神楽ルカ : 「えへへ~、照れるじぇ」恥ずかしそうに頬をぽりぽり掻く。
神楽ルカ : 「茶道部員たちが悲鳴を上げて逃げ惑う姿、すっごくかわいかったな~!」
神楽ルカ : 「そのおかげでミミっちにも会えたもんね~」
安妻ミミ : 「皆さま……結局逃げてしまわれましたね……」
安妻ミミ : 「私、いろいろな方によく逃げられてしまうのです……」
安妻ミミ : 「そういう星の生まれなのでしょうか……」
神楽ルカ : 「世界のすべてを敵に回してでも……キミを手に入れたかったんだ……」キリッとミミっちを見つめる。
安妻ミミ : 「部長さまは……逃げないので……だいすきです」
安妻ミミ : 「まあ!」
神楽ルカ : 「ルカは逃げないからね、ミミっちから……」相変わらずキメ顔
安妻ミミ : キラキラとした顔で
門文玲歩 : 「なんかお似合いッスよね、おふたり」
門文玲歩 : 呆れたように言う。
安妻ミミ : 「照れてしまいます、ね……」
安妻ミミ : 頬をポッと赤らめる。
神楽ルカ : 「にへへ~」嬉しそうに笑う。
門文玲歩 : 「そういうわけで……この学園も更に騒がしくなりそうっスね~~」
門文玲歩 : 「破壊委員も何やら隠し玉があるみたいだし」
神楽ルカ : 「え~っそうなの?気になる~~!」
門文玲歩 : 「決戦のときも案外近いのかな」
神楽ルカ : 「やば~~!争いじゃん!テンションあがる~~!」
門文玲歩 : 「まだ裏はとれてないッスからね、アタシらのこれからの仕事にこうご期待」
門文玲歩 : 「というわけで休憩終わり!お茶ありがと―ッス!」
神楽ルカ : 「期待しちゃう!頼りにしてるし楽しみにしてるよれぽっち~!」
神楽ルカ : 「おーおー!仕事熱心で偉いチャンで可愛い~~!」
神楽ルカ : 「今度はぴよちゃんの肩もみも堪能してってね~」
安妻ミミ : 「がんばって、くださいね」
門文玲歩 : 来たときと同じように窓へ、それを気軽にひょいと乗り越え、去っていく。
呪いのヒヨコ : 「コオォォ……」窓から入ってきた虫を足で潰している。
安妻ミミ : 「フフ、たのしそう」
安妻ミミ : 「私、今度大きな……いくさが……あれば」
安妻ミミ : 「えいや!って……その」
安妻ミミ : 「出会いを……求めて……」
神楽ルカ : 「おっ!ミミっちもいくさ・コンをお求めだな!?」
神楽ルカ : 「やっぱ可愛い部も参戦するっきゃないな~!」
安妻ミミ : 「やはり私も乙女でありますので……運命的な出会い……そのようなものに」
安妻ミミ : 「強いあこがれがございますの……です」
神楽ルカ : 「ふふ~っ、じゃあ可愛い部がどっちの勢力につくかはまだ分かんないけど……」
神楽ルカ : 「とりあえず戦には参加して、めちゃくちゃに暴れまわっちゃお~!」
安妻ミミ : 「なんだか……興奮しますね」
神楽ルカ : 「そのためにもやっぱ、戦力増強可愛いマシマシ、新人勧誘……だネ!」顎に手を当て頷く。
安妻ミミ : 「新しいお友達が……増えるなら……」
安妻ミミ : 「お菓子作りのレパートリーも増やしていかないと、ですね……」
安妻ミミ : そう言ってふわりと笑う
神楽ルカ : 「あっ、それめっちゃナイスアイディア~~!」楽しそうにケラケラ笑う。
神楽ルカ : 「新たな部員で可愛い増強、ルカたちも可愛い増強で……ちょ~~ゆめかわ可愛くなっちゃお~☆」
神楽ルカ : えいえいおーっ!と可愛く元気よく腕を天に突き出す。
安妻ミミ : 「お……おー!」かわいく腕をあげる
GM : こうして各部の預かり知らぬところで、新たな狼煙が可愛くあげられた。
GM : 可愛い部の参戦、それがこの学園抗争に何をもたらすのか
GM : それは本人たちにもわからない
GM : ただ、きっと、おそらくそれは可愛い
GM : そういうものなのだ、たぶん
GM : これにてOPは終了、ドラマシーンへと入っていきたいところですが
GM : このセッションにおいての追加要素、七不思議の秘密についてお話していきましょう。
GM : 現在ボードに項目が出てるように、この街にはななつの不思議があります。
GM : これらの秘密に関する情報判定のチャンスが、OPを含めた各サイクルの最後に発生します。
GM : ドラマシーンのようなものですが、情報の受け渡しは無し、あくまでこれらの秘密がオープンするためのシーンです。
GM : つまりは普通にやってたら7枚中4枚は開くわけですね。
GM : この七不思議の秘密は各自の手番による通常ドラマシーンでも対象にとることが可能です。
GM : 判定はなく、自動成功でオープンします。
GM : そして情報は全体公開です
GM : 各自1回、OP後の現在のシーンは選択権はPC1、その後はダイス目による判定が大きかったPCから選択権を取得していきます
GM : これらの秘密にはそれぞれ関連するNPCが設定されており、彼らの登場するシーンとなります、そして同時に彼らが所属する勢力の影響ポイントがPC1に加算されます。
ドゥダン厳剛 : ・不可解な連続失踪事件
刀原葉介 : ・祠荒らし出現!妖刀の行方
安妻ミミ : ・恋愛成就!?伝説の桜の木
門文玲歩 : ・街にたたずむ"幽霊レコーダー"
琴川羽澄 : ・目撃相次ぐ異形の獣!
荒川アヤネ : ・売り切れ御免、幻のX定食の謎
土筆トーコ : ・異世界からの来訪者
GM : 以上が対応するキャラクターとなります
GM : このシーンの選択権はPC1
GM : 他の登場PCは希望制、オープンする項目の宣言が行われたあとに各自宣言してください
深園万鈴 : 宣言します。
深園万鈴 : 犯人は犯行現場に戻ってくる法則に則り……
深園万鈴 : ・売り切れ御免、幻のX定食の謎!
GM : 迫りますか……X定食に……!
GM : では他の皆さま、参加不参加の宣言をどうぞ
吾妻美宥 : パフェ奢られてる
加茂慶左 : 出たみ~
神楽ルカ : 出ていいなら出たいな~ 登場NPC可愛いから
GM : PC2,4が参加希望かな?
吾妻美宥 : あっ、奢られてるので現場にいます! 出る出る!
GM : あ、はい!おっけー!
GM : じゃあやっていきましょう
GM : PC1、深園万鈴。あなたが加茂慶左と学食で昼食をとっていると対面へどかりと、とある人物が腰を下ろしました。
荒川アヤネ : 「……へぇ~~」
荒川アヤネ : 水着にラッシュガードを着用した女生徒。
荒川アヤネ : 私服登校可の自由な校風とはいえこの格好は流石に目立つ。
荒川アヤネ : 当然有名人である。
荒川アヤネ : 荒川アヤネ、水泳部部長。
荒川アヤネ : 各大会で優秀な成績を残してきたスポーツマン、であるのだが。
荒川アヤネ : ある時からぱたりと大会に出るのをやめ後進の育成に専念。
荒川アヤネ : 理由を尋ねられると「目覚めちゃったから」と意味のとれない返事を返す。
深園万鈴 : 「むぁ?昼休みから練習か?熱心だな」スパゲティを頬張ったまま顔を上げる。
加茂慶左 : カレーうどんを啜っていた手を止めて顔を上げる。
加茂慶左 : 白いシャツにはシミひとつない。
荒川アヤネ : 「ん、いやこれアタシの普段着」
荒川アヤネ : 軽い調子で笑いかける。
深園万鈴 : 「あ、そういえば前もそれ着てたか」
深園万鈴 : 面と向かって話すのは初めてだが、部長の代わりに出た予算委員会で顔を合わせた覚えがある。
加茂慶左 : 「荒川さん?何か用かな」
荒川アヤネ : 「そそ、そんでさ」
荒川アヤネ : 「万鈴ちゃんだっけ?うち来ない?水泳部」
荒川アヤネ : 「君も"目覚めた"んでしょ?」
神楽ルカ : (……本当に、めっちゃ勧誘されてんじゃ~ん)大きなパフェに身を隠しながら傍で会話を盗み聞きしている。
加茂慶左 : 「うちの部員を引き抜かないで貰いたいな」
加茂慶左 : 「ただでさえ人が足りないんだから……」
荒川アヤネ : 「おおこわ、あんま睨まないでよ」
加茂慶左 : 「睨んでないから。万年仏頂面なだけ」
吾妻美宥 : 「……それでそのみかんカステラがねー……」 近すぎず遠すぎない席で、クラスメイトと談笑に花咲かせている
荒川アヤネ : 「保護者の加茂くんには悪いけど彼女実質フリーでしょ?」
荒川アヤネ : 「今万鈴ちゃん巡ってこの学校だいぶピリピリしてんのよね~」
深園万鈴 : 「"目覚めた"か、と言われると」ズルズルとスパゲティを啜る
深園万鈴 : 「私はずっと前から目覚めている。自分の使命というやつにな」
神楽ルカ : (……加茂っち。その可愛い名前に似合って付き合いたい男子ランキング三位……)パフェの影からジロジロみている。
加茂慶左 : 「……」
神楽ルカ : (万鈴ちんを勧誘するには、やっぱカレが鬼門か~)
加茂慶左 : それはつまり、彼女の“ちから”が知れているという意味だ。
加茂慶左 : (長く隠し通せるとも思ってなかったが)
荒川アヤネ : 「いやもうひとりいたか、ピリピリさせてるひと」
荒川アヤネ : 「おーい、こっちおいでよ、せっかくだから」
荒川アヤネ : 「きみも勧誘したいんだけど」
荒川アヤネ : そう言って吾妻美宥へと手を振る。
加茂慶左 : (早すぎるな……)思考を巡らせながら、手を振る先を見る。
吾妻美宥 : 「バナナでさ~……ん? あっごめん、約束してたんだった」
深園万鈴 : 「あれは確か、転校生……?」
吾妻美宥 : 「ちょっと席外すね」 断って席を立ち、ぱたぱたと三人の方へ寄ってくる
加茂慶左 : 「節操なく勧誘してるってわけかな」
吾妻美宥 : 手にはおにぎり 「どもども。あたしをお呼びでごんすか?」
荒川アヤネ : 「いらっしゃ~い、こっち座り座り」
荒川アヤネ : 席を引く
荒川アヤネ : 「や~、味方は多いに越したことはないでしょう?」
吾妻美宥 : 「あ、どもども。えっと……」
神楽ルカ : (む、転校生……美宥っちまで)頭にパフェの葉っぱをのっけてじりじりと近寄る。植物に紛れているつもりだ。
荒川アヤネ : 「幸いふたりとも加茂くんとは違って結構好戦的みたいだからさあ」
加茂慶左 : 「幸い、じゃないでしょ」
加茂慶左 : 「それをメリットみたいに言わないで欲しい」
荒川アヤネ : 「ひとりは刀キチガイとバチバチやりあって、もうひとりは中庭の」
吾妻美宥 :
深園さんを見て 「楓を一本にしちゃった犯人の深園万鈴さんと」
荒川アヤネ : 「そうそう」
荒川アヤネ : 「イケイケじゃん」
吾妻美宥 : 加茂さんを見る 「加茂慶左さん」
深園万鈴 : 「…………おい」
深園万鈴 : 話をすすめる三人に割って入る
深園万鈴 : 「おいこらちょっと待て」
加茂慶左 : 「なんだい、万鈴?」
深園万鈴 : 「一瞬、慶左かはすみんが誰かに話したのかとも思ったが、お前らがそんな事するはずもなし……」
深園万鈴 : そも、話せる友達なんて自分くらいのものだろうと踏んだのだが
深園万鈴 : 「え、何?もしかして」
深園万鈴 : 「私だけじゃないのか……?」
荒川アヤネ : 「いや~、隠してるつもりだっただろうけどさ」
荒川アヤネ : 「流石に素人すぎ」
吾妻美宥 : 「逃げてたもんね」
荒川アヤネ : 「初日でアタシら含めたいくらかは気付いてたし」
吾妻美宥 : 「あんなに大きな音がして、みんな中庭に見に行ったのに。君たちは背中を向けて逃げたでしょ」
吾妻美宥 : 「『超常現象調査クラブ』が! これはもう告白みたいなものじゃん」
吾妻美宥 : 「もぐ」 おにぎりを頬張る
荒川アヤネ : 「今はもう新聞部がばらまいたから知らない"こっち側"の生徒はもういないんじゃないかな~」
深園万鈴 : 「なんと……」
加茂慶左 : 「……俺だけしばらく残ってみせたんだけどな」
加茂慶左 : 「無駄な努力だったようで」
吾妻美宥 : 「第三位モテ男さんがその子を庇い立てしてるのはみんな知ってるからねえ」
荒川アヤネ : 「やー、だってあれだけ波風立てないことが得意な加茂くんが楓を残り一本にするわけないじゃん」
神楽ルカ : (加茂っちが突然楓をブッ倒すような人じゃないことくらい、れぽっちにはお見通しぜ~)ちょこんとミントの葉っぱを乗せながらにじりより、頷いている。
深園万鈴 : 「……え、つまり」
加茂慶左 : はあ、と溜息を吐いて。
深園万鈴 : 「慶左にもあるのか?"ちから"が……?」
荒川アヤネ : 「え、あれ……?」
荒川アヤネ : 「教えてなかったり……?これ言っちゃダメだった?」
加茂慶左 : 「……知られたくなかったんだよ」
加茂慶左 : 「きみが普通であると信じてた頃は」
吾妻美宥 : 「わー。アヤネさんひどーい」
荒川アヤネ : 「ごめーん」舌を出して謝る。
深園万鈴 : 「おま……」慶左の襟首を掴んで
加茂慶左 : 「いいよ。どうせすぐに……万鈴?」
深園万鈴 : 「おま、おまえー!なんでそんな面白いことを早く言わないんだーっ!」
加茂慶左 : 「そうなるからだよ……!」
荒川アヤネ : 「いや~、ほんと、ほんとごめんね~」
加茂慶左 : 「黙ってたのは悪いと思ってる」
加茂慶左 : 「機を見て話すつもりだった。だけど、こう」
深園万鈴 : 「くそっ……!どんな気分だった!!得意げに私がちからを披露するのを見てほくそ笑んでいたのか貴様ーッ!!」
深園万鈴 : ぶんぶんと涙目で慶左の首を振り回す
加茂慶左 : 「君に“ちから”があるとわかってすぐに俺もって言い出したらいい気分じゃないだろ……!」振り回されながら。
加茂慶左 : 「しばらく経ってから話すつもりだったんだってば」
荒川アヤネ : 「やー、ほんとごめん、エックス奢るからさー、許してよ」
吾妻美宥 : 「エックス?」
加茂慶左 : 「それに君のことを俺が笑うわけないだろ……」
深園万鈴 : 「ほんとか!?嘘だったら承知しな……」ピクリと耳が反応する
加茂慶左 : 「……それ、体よく断る時の常套句だろ」
加茂慶左 : 「エックスを奢る。行けたら行くと同じ文脈の」
GM : エックス、その言葉に君たちは聞き覚えがあった、ような気がする
琴川羽澄 : 『幻のX定食……』
琴川羽澄 : 『食堂の券売機の……右下のいつも売り切れランプのついてるボタン』
琴川羽澄 : 『あれ書いてるのバツじるしじゃなくて……エックス、らしいんですよ!』
琴川羽澄 : 『そのうえ、なんと、実売……されてるんだとか』
琴川羽澄 : 『一日限定一食……』
琴川羽澄 : 『誰も見たことのない……しかし売られているという……X定食!』
深園万鈴 : 「ああ、そういえば」ひとまず手を離し呼吸を整える
深園万鈴 : 「一回確かめたことがあったな。食堂が開く3限の終わりに」
加茂慶左 : 「堂々と抜け出してな……」
深園万鈴 : 「一番乗りで来て見たが、何も売られてなかったぞ」
吾妻美宥 : 「そういう普通の手段で確認できるようなやつなら、そこまで不思議でもないからねえ」
荒川アヤネ : 「実はだな~~カラクリがあるんだよ」
加茂慶左 : 「カラクリ、ね」
荒川アヤネ : 「これこれこういうわけでね」
荒川アヤネ : そう言って説明を始める。
深園万鈴 : 「ほうほう、なんとそういうカラクリが」興味深そうに聞いている。
吾妻美宥 : 「ふんふん、そういう経緯が」
荒川アヤネ : この仕組み自体は知っている忍びもいくらかいるが、暗号式は一部の生徒のみが知るためそのわずかな生徒で定食争奪戦が開かれる。
深園万鈴 : 「う~ん……」諸々の胡乱な単語に一瞬意識を巡らせるが、すぐに諦めて
荒川アヤネ : 「ライバルは私が足止めしてあげるからさ、万鈴ちゃん押してみると良いよ」
深園万鈴 : 「慶左、後で説明してくれ」
加茂慶左 : 「ああ。後で説明する」
荒川アヤネ : 「今のきみならその瞬間を捉えられるはずさ」
加茂慶左 : 「万鈴には難しかったよな」
加茂慶左 : 「光ったら押せばいいよ」
吾妻美宥 : 「さすが超常夫婦……」 ごく小声で
荒川アヤネ : 「さーて、もうすぐ時間だ」
荒川アヤネ : 「アタシは蹴散らさないとだ」
深園万鈴 : 「光ったら押す……光ったら押す……」うわ言のように呟く
加茂慶左 : ちなみに後で説明する気はまったくない。
荒川アヤネ : 「そこでコッソリ時間を聞き耳立ててたおチビちゃんとか、ねっ!」
加茂慶左 : その時まで興味が持続していないからだ。
神楽ルカ : 「……あちゃ~、バレてた系のやつ?」
加茂慶左 : 「バレてたと言うか」
荒川アヤネ : そう言った荒川アヤネの姿がかき消える、高速機動に入ったのだ!
吾妻美宥 : 「おっ、ルカちゃん」
加茂慶左 : 「不審で触りたくなかったと言うか……」
深園万鈴 : 「光ったら押す……光ったら押す……光ったら押す……」集中していて荒川が消えたことに全く気づいていない
神楽ルカ : 「ちょっ、ルカもう“そういうの”じゃないっていってんじゃん~~!」
神楽ルカ : ルカの周りが黒くなったりならなかったりを繰り返す。高速で呪いのヒヨコが空を舞っている。
GM : 遠くでとある生徒がばしゃりと今まで食べていたうどんに顔を突っ込む。
一般生徒 : 「え、だいじょぶ?ねてんの??」
荒川アヤネ : 「よし次!」
加茂慶左 : カレーうどんの続きに入っている。
荒川アヤネ : 「おらールカー!前はよくもうちの部員オシャカにしてくれたな!」
荒川アヤネ : 「あんたんとこのフワフワピンクだよ!!」
荒川アヤネ : 「ちゃんと首輪つけときなさいよ!!」
荒川アヤネ : 言いながら襲いかかる。
神楽ルカ : 「ミミっちってばやんちゃでかわいー☆水泳部の子も可愛くなれて幸せだって!」
荒川アヤネ : 「ようやく登校できるくらいまで持ち直しはしたけどもう水を見るのも怖がるようになっちゃったんだよ!!」
深園万鈴 : 背後の(常人には知覚できない)喧騒を尻目に集中をさらに深める。定められた時間が迫る。
深園万鈴 : 「光ったら……押す!」
吾妻美宥 : 「わー因縁だ因縁だ。やってんねえ」 わずかに首をすくめつつ
深園万鈴 : 額からほんの少し角が生え、右目に青い炎が灯る。
加茂慶左 : 「出てる出てる」
加茂慶左 : 他の生徒から見えないように立って視界を塞ぐ。
呪いのヒヨコ : 「押す……オス……メス……」
呪いのヒヨコ : 「今ダ……!!」
深園万鈴 : 「こい!X定食ーーーっ!!」
GM : 瞬間、常人には有りえぬ強化された動体視力がそれを捉える。
GM : 判定をどうぞ
深園万鈴 : 特技:異形化で代用判定。目標値6
深園万鈴 : 2d6>=6 (2D6>=6) > 6[1,5] > 6 > 成功
深園万鈴 : よし!!
GM : 成功!兵糧丸を差し上げます。
GM : どっかに書いておいてね
加茂慶左 : すご~
深園万鈴 : X定食、美味ぇ~!
呪いのヒヨコ : オメデトウ……
吾妻美宥 : いいなー
荒川アヤネ : 「お、成功した?」
荒川アヤネ : 「やるじゃん、やっぱイイね、きみ」
深園万鈴 : 「ふ、ふふふ」
荒川アヤネ : 「うちに来なよー」
呪いのヒヨコ : 「“捉えた”ナ……」常人には補足できない速さで飛び回りながら腕組みをして頷く。
深園万鈴 : 右手の中にしっかりとX定食の食券を握っている。
加茂慶左 : 「すごいな、万鈴は……すごいけど」
加茂慶左 : 「それ早くしまってくれ」
吾妻美宥 : 「そろそろしまったら?」 自分の額の右側を指差しつつ
深園万鈴 : 「どぉーだ慶左ぁ、早くも七不思議一件解決だ」得意げに見下ろす。
深園万鈴 : 「おっといけない」ポキっと角を折る。
荒川アヤネ : 「折っ」
神楽ルカ : 「折ってる!?」
加茂慶左 : 「そういうもんなんだと」
荒川アヤネ : 「はえ~~……」
吾妻美宥 : 「ふうん。消費しちゃうのか……」
加茂慶左 : 「とはいえ調査結果を公表する感じでもないからな、これ」
加茂慶左 : 「部員勧誘にはつながらなさそうで」
荒川アヤネ : 「ま、いいや、今日のところは挨拶ってことで」
吾妻美宥 : 自然な流れで角を受け取ろうと手を差し出す
加茂慶左 : その手をさっと弾く。
吾妻美宥 : 「あたっ」
深園万鈴 : 「ん?欲しいのか転校生。セミの抜け殻とか集めるの好きなやつか?」
荒川アヤネ : 「美宥ちゃんもさ、アタシらと一緒に暴れようぜ~?楽しいぞ~」
神楽ルカ : 「あーっ、アヤネっちズルじゃん!万鈴ちんと美宥っちは可愛い部に入って可愛くなるのがいいよ~!」
荒川アヤネ : 「コソコソ隠れる生徒会をぶっ潰して学園の自治権を生徒に取り戻すのさ~~」
深園万鈴 : 「でもこれすぐ消えるからなー、ごめんな」角が淡い光となって消えていく
加茂慶左 : 「だからうちの万鈴を勧誘すんなって……」
加茂慶左 : 「それも剣呑なやつに……」
吾妻美宥 : 「いやーそういう感じなんだけどね。ちょっとケーサくん厳しいよー。マリーンから緩めるよう言ってやってよ」
神楽ルカ : 「加茂っちも一緒でもいいよ、ちゃんと可愛くしたげるから」
荒川アヤネ : 「可愛い部はアタシがぶっ潰すので未来はねぇヨ」ドスの利いた声
深園万鈴 : 「あー、その辺の事情も後で慶左に聞くとして」
神楽ルカ : 「アヤネっちその声かわいくなーい!」
深園万鈴 : 荒川さんの前に進み出る
吾妻美宥 : 「あはは、勧誘については検討させてもらいまーす。ボ……あたしはあたしの青春があるのでえ」
荒川アヤネ : 「テメェ、ウチのもんに手ぇ出した落とし前付けてやっからな!」
荒川アヤネ : そうルカに言い放つと
荒川アヤネ : 「じゃ、またね」
荒川アヤネ : 皆に手を振って去っていく。
加茂慶左 : 「待った」
加茂慶左 : 「万鈴が話があるって」
荒川アヤネ : 「ん~?」
荒川アヤネ : 首だけで振り返る。
深園万鈴 : 「そうだぞー!ちゃんと聞かないと損するぞー!」
深園万鈴 : その背に向けて声を張り上げる。
深園万鈴 : 「荒川ー!悪いけど私は超常現象調査倶楽部の活動があるから」
深園万鈴 : 「世界なんちゃら……?委員会の件はあんま期待しないでくれー」
深園万鈴 : 「けど、X定食の借りはどこかで返す!」
荒川アヤネ : 「ま、とりあえずアタシらに好印象持ってくれるだけでも今は嬉しいよ」
荒川アヤネ : 「ものごとにはタイミングってもんがあるからね」
荒川アヤネ : 「"そのとき"にうちに味方してくれるなら嬉しいかな」
深園万鈴 : 「んー、よくわからんが」
深園万鈴 : 「"そのとき"お前がいいやつだったら考える」
荒川アヤネ : 「そっかー、じゃあがんばっていいとこ見せないとなー」
深園万鈴 : 「そっちの方はせいぜい期待してくれていいぞ。私はできる限り期待に応える女だ」
荒川アヤネ : 「またね、気鋭のルーキー&転校生!」
吾妻美宥 : 「どもども~」 ふらふらと手をふる
荒川アヤネ : ニカリと笑うと、今度こそ去っていく。
深園万鈴 : 「またなー!」大きく手を降って見送る。
琴川羽澄 : 「X定食に……まさかそのような秘密があっただなんて」
部長 : 「でもコンマウン秒のタイミングなんだって?よく押せたねぇ」
琴川羽澄 : 「よぉし、早速記事を作りましょう!ほら部長!大好きな編集作業の時間ですよ!」
部長 : 「はずくんは何をしてくれるのだい……?」
琴川羽澄 : 「応援」
GM : X定食の謎、調査完了!
GM :それではやっていきましょうサイクル1
GM :ここで情報判定の対象にとれるNPCを公開します
GM :現時点で三名存在し、いまのところ全員居場所の判定は不可です。
GM :というわけです、トップバッターはPC2!
GM :おいでませ!
加茂慶左 :しゅたっ
GM :それではまずシーン表を振り、登場を希望するPCのナンバーを告げてもらいましょう
GM :今回用意しているシーン表は公式にある通常シーン表、学校シーン表
GM :これにバケビ1でも使用された古のデートシーン表を加えた3つ
GM :好きなものを選んで振ってください
加茂慶左 :デートシーン表振りたい~
加茂慶左 :2d6 (2D6) > 6[3,3] > 6
GM :6,巨大なショッピングモールへ、さあどんな買い物をしよう?
GM :登場希望PCはどなたでしょう
GM :出たい、という方はシーンプレイヤーに交渉しても良いです
加茂慶左 :万鈴に出て欲しい~
深園万鈴 :そんなに私とデートしたいのか。しかたないな~
加茂慶左 :そうだけど……?
GM :存分にいちゃつけ!!
GM :お二人のみかな、じゃーやってきましょうか
GM :出てきて欲しいキャラについては、NPCもありです
GM :場合よってはGMが勝手に出すこともあるかもしれません
GM :水波において巨大なショッピングモール、といえば該当する箇所はふたつある。
GM :ひとつめは、都市の中心である水波駅、駅ビルが密集し雑多な喧騒に満ちている。
GM :もうひとつは、新都心開発の過程で建てられた水波ニュータウンショッピングモール。
GM :水波駅からは電車で6つほど離れた駅前に位置し、清潔感とモダンな印象漂う巨大施設である。
GM :テレビ番組でオシャレな水波のスポット紹介!といえばだいたいは後者を指す、そういう土地である。
GM :きみたちがやってきたのは……どちらかな?
加茂慶左 :気合い入れっか~
GM :それではきみたちは電車に揺られてニュータウン前駅へと降り立った。
GM :若者や家族連れ、そういった利用者の比率が高い。
GM :ここにはおおよそ巨大ショッピングモール、という言葉から連想できる施設の一通りは入っている。
加茂慶左 :「悪いね、万鈴……こっちの方まで連れ回しちゃって」
加茂慶左 :シャツにジャケットを羽織っただけの、ラフな私服姿。
加茂慶左 :「あんま知り合い多いと面倒でさ」
深園万鈴 :「気にするな。たまにはこっちに足を伸ばすのもいい」
加茂慶左 :「好きなもの買っていいから。なにか欲しい物ある?」
深園万鈴 :白いブラウスにロングスカート、普段の雰囲気に似合わずガーリーな服装で横に並んでいる。
深園万鈴 :「お?なんだ、買い物まで付き合ってくれるのか」
深園万鈴 :「私はてっきり、あれだ」
深園万鈴 :「パフェを奢るとは言ったが、学食のケチなパフェとは一言も言ってなかったからな」
加茂慶左 :「ホイップも減ったしね」と笑って。
深園万鈴 :「この前お前んち言った時テレビに出てたあの店、あそこに連れて行ってくれるもんだと思ってたぞ」
加茂慶左 :「そこ行く?あ、言っとくけど羽澄には内緒で頼むよ」
加茂慶左 :「後から騒がれると面倒なんだから」
深園万鈴 :「そんなに言うならあいつも連れて来ればよかったのに」
深園万鈴 :「……ん、いや、みなまで言うな」
加茂慶左 :「いやほら、万鈴は特別……何」
深園万鈴 :「大丈夫だぞ慶左、私はちゃんとわかってる。お前と私の仲だからな」ニヤリと笑う
深園万鈴 :「二人きりで話がしたかったんだろう?」
加茂慶左 :「まあね」
深園万鈴 :「ということはズバリ、アレだな!シノ……!」大きい声で言いかけて
深園万鈴 :「……ようやくシノビについて教えてくれるってことだな」小声で、しかしウキウキを隠さずに言い直す。
加茂慶左 :「ああ、それもある」
加茂慶左 :「知らないままでいるのも危険だろうし」
加茂慶左 :「本当に簡単に言えば、忍者っていうのは」顔を近づけて、小声で返す。
加茂慶左 :「忍法を使える者のことだ」
深園万鈴 :「………」
深園万鈴 :声を聞こうと自分も顔を近づけたところで、じっとりとした目つきで慶左を睨む。
加茂慶左 :「……不服そうだね」その瞳を見つめ返して。
深園万鈴 :「それはな。忍者が忍法を使うくらい誰だって知ってる」
深園万鈴 :「フィクションの話だってこともな」
深園万鈴 :「いや、嘘だとは言わんぞ。私も実際体験してるし」
深園万鈴 :「けど絶対理解できないと思って端折っただろ」
深園万鈴 :「あまり私を見くびるなよ?対象年齢をもう3つくらい上げてもらっても一向に構わん」
加茂慶左 :「順を追って説明してるだけなんだけどな……そうだね」
加茂慶左 :「その発現には、様々な形がある」
深園万鈴 :「お、そうそうそういうやつ」
加茂慶左 :「万鈴も成長したんだなあ」
加茂慶左 :「昔は簡単にしろしか言わなかったのに……」
深園万鈴 :「昔の話はいいから!ほら続き!続きは?」
加茂慶左 :「一つ目は、そういう道具……忍具を使う」
加茂慶左 :「忍びにしか操れぬ超常のアイテム」
深園万鈴 :「おお、忍具!」
深園万鈴 :「苦無とか手裏剣とか?」
加茂慶左 :「そうだね……それから、例えば、兵糧丸」
加茂慶左 :「万鈴が手に入れたX定食も、その一種と見ていいよ」
深園万鈴 :「なんと、あれがか……」
深園万鈴 :「確かに定食と言いつつコンビニ弁当よりコンパクトにまとまっていたが」
加茂慶左 :「それから、神通丸と呼ばれる、一時的に神通を得る丸薬や」
加茂慶左 :「遁甲符と呼ばれる、敵に呪いを与える符なんかが標準的かな」
深園万鈴 :「なるほどなるほど……」どこからかメモを取り出し書き込んでいる
加茂慶左 :「多く持ち歩くことは少ないけどね。機動戦の邪魔になる」
深園万鈴 :「きどうせん?……ロボットにでも乗って戦うのか?」
加茂慶左 :「いや、そうじゃなくてさ……」
加茂慶左 :「忍者は基本、瞬間的には光速に近い動きができる」
加茂慶左 :「食堂で見たろ?」
深園万鈴 :「そういえば、荒川と誰かが後ろですごいスピードで争ってたな……あのときは集中しててそれどころじゃなかったが」
深園万鈴 :「けど、光速というほどではないだろう?私でもなんとか眼で追えたぞ」
加茂慶左 :「それ自体が万鈴が忍者である証だよ」
加茂慶左 :「普通の人には捉えることは出来ない」
深園万鈴 :「お、おおーまじか……!私も忍者だったのか!そんな気はしていたが……」
加茂慶左 :「肉体の変異も、忍術の中にはひとつの形としてある」
深園万鈴 :「でも忍者って代々受け継ぐ仕事じゃないのか?」
深園万鈴 :「もしかしてご先祖の喜作さんも忍者だったのか……?」
加茂慶左 :「万鈴の角とかもそうかな……いや、そういう家もあるけど」
加茂慶左 :「先祖の喜作さんが忍者だったのかもしれない」
加茂慶左 :「もしくは、彼は忍者でなくとも。更に先を辿れば、忍びの血が流れていたのかも知れない」
深園万鈴 :「なるほど……それが私の代で目覚めるとは」
深園万鈴 :「なんかこー運命的なものを感じるな!な!」表情を輝かせる
加茂慶左 :「……ああ」対照的に、暗い表情で応える。
深園万鈴 :「どうしたいつにも増して元気ないぞ慶左」
加茂慶左 :「いつもは元気ないわけじゃないっての」
深園万鈴 :「金ないのか?パフェはまた今度でもいいぞ」
加茂慶左 :「そうじゃなくてさ。俺はさ」
加茂慶左 :「万鈴のやることは全部やらせてあげてきたけど」
加茂慶左 :「“ちから”は得てほしくなかった」
深園万鈴 :「えぇー、なんでだ?」
深園万鈴 :「私は嬉しいぞ。この"ちから"は特別だ」
加茂慶左 :「“ちから”なんてなくても万鈴は特別だっての」
加茂慶左 :「……みんなの特別になるだろう、“ちから”があると」
加茂慶左 :「分かってると思うけど、うちの学校には一定数の忍者が居て」
加茂慶左 :「2つの陣営に分かれて争ってる」
深園万鈴 :「生徒会と、世界なんちゃら委員会とかいうやつな」
加茂慶左 :「世界破壊委員会な」
深園万鈴 :「そうそうそれ。というか、まさか普段見てるあの冴えない生徒会が偽物だったなんてなー」
加茂慶左 :「偽物ってわけじゃない。生徒会活動をしてる方、という意味では万鈴の知ってるほうが本物だよ」
加茂慶左 :「とにかく、今はどこも戦力を欲しがってる。そこに万鈴が現れたら」
加茂慶左 :「確実に巻き込まれる」
加茂慶左 :「……イヤだったんだよ、それは。秘密のままにしておきたかった」
深園万鈴 :「なるほど、つまり私がどっちに付くかが、忍者同士の争いの趨勢を左右するかもってわけか」
深園万鈴 :「それは……」暫し頭上を見上げる
深園万鈴 :「すごくいいな。"特別"だ」
加茂慶左 :「そう言うと思ったんだよ……」
加茂慶左 :「分かってたことだ」
深園万鈴 :「流石慶左だなー。というかわかってるならいい加減諦めろ」
深園万鈴 :「前から思ってたけど、慶左は私を買いかぶりすぎだ」
深園万鈴 :「私はめっちゃ普通だよ。すごい力もなかったし、優しくも、慶左みたいに頭が良くもない」
深園万鈴 :「普通だから、特別なことがしたいんだ」
加茂慶左 :「知ってるさ」
深園万鈴 :「うん。ならいい」小さく笑って
加茂慶左 :「知っててなお、一緒にいるんだから」笑い返して。
加茂慶左 :深園万鈴に対して感情を結びたいです。
GM :おっけー!特技は何を使用しますので!
加茂慶左 :使用特技は〈伝達術〉。
GM :どうぞ!
加茂慶左 :SG>=5 (SG@12#2>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
GM :成功!ではお互いに感情表を振ってください
加茂慶左 :ET 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
深園万鈴 :ET 感情表(5) > 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
加茂慶左 :完璧なのを引いてしまった
GM :引いたわね~~
加茂慶左 :愛情で取ります。
深園万鈴 :完璧じゃん
深園万鈴 :憧憬で取ろ~
GM :了解!各自管理シートに付けといてね!
深園万鈴 :付けました!
加茂慶左 :付け!
加茂慶左 :「……じゃあ、特別なことをしよう」
加茂慶左 :「特別なものを奢ってあげよう」
加茂慶左 :「万鈴が望むだけね」
深園万鈴 :「お、なーんだ慶左もやっとその気になったかー」
加茂慶左 :「俺は最初からその気だよ」
加茂慶左 :「万鈴が気づいてなかっただけだ」
深園万鈴 :「ああそれな。まったく気づいた時はさすがの私もちょっとモヤモヤしたぞ」
深園万鈴 :「確かにチャカ持ったヤクザに勝った時はなんかおかしーなとは思ったけどさ」
加茂慶左 :「いやあれは俺も不自然だとは思ったけど……」
加茂慶左 :「万鈴が完全に撃たれる感じだったから……」
深園万鈴 :「まーな。だから黙ってたことは怒らないでおいてやる」
深園万鈴 :「けどこれからは安心しろー。私が強くなったら慶左も肩の荷が下りるだろ」
加茂慶左 :「荷が増えるんだけどな……」
加茂慶左 :「まあ、いいよ。背負うことは嫌いじゃない」
加茂慶左 :「慣れてるしな」
深園万鈴 :「ばかめ、私も持ってやるって言ってるんだよ」
深園万鈴 :コツンと額を小突く
深園万鈴 :「友達だろ」
加茂慶左 :「……ん。ああ」
加茂慶左 :「大事な奴だよ、お前は」
加茂慶左 :「特別なね」
加茂慶左 :顔を離して。「……パフェ。買いに行こうか」
深園万鈴 :「おう!いこいこー!」
加茂慶左 :「それから、どうしようか。服でも買う?」
加茂慶左 :「今の恰好も可愛いけど、新しいのも欲しいだろ」
深園万鈴 :「いいな!慶左の選ぶやつは外れがないからな」
深園万鈴 :「そのあと映画も見てこーぜ」
加茂慶左 :「万鈴好みの今上映してたっけな」
深園万鈴 :「私はそんなにだけど、慶左が観たいっつってたやつ今週までだろ」
加茂慶左 :「じゃあそれで」
加茂慶左 :「あ、帰りに日用品売り場だけ寄らせてくれ」
加茂慶左 :「洗剤を切らしかかってる」
深園万鈴 :「おーし、じゃあまずはパフェから片付けるか~!」
GM :そう言って、二人はモールの喧騒の中へと入っていく。
GM :いつかのように、いつものように。
GM :特別なちからを手に入れたからといって、変わらぬものもある。
GM :それが永遠のものであるのか、試されるのは、もっと先の話。
GM :それではお次、PC4!
GM :おいでませ!
神楽ルカ :おす!
神楽ルカ :デート表をふりたいです!
GM :シーン表と、メンバーを
GM :色を知る歳か
GM :よかろう!
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 9[4,5] > 9
GM :9,遊園地だ!さあ何から周る?
神楽ルカ :おお~~~
神楽ルカ :美宥ちゃんとデートしたいです!
吾妻美宥 :ほほう
GM :ははーん、他はおっけーかな
吾妻美宥 :あたしはよろしくてよ!
神楽ルカ :やった~!
GM :ではやっていきましょう!
GM :みずはまパイレーツタウン、立ち並ぶ海に面した高層ビルの合間。
GM :小と中のあいだくらいに位置する規模の、気軽な遊園施設である。
GM :入園料が無く、施設ごとに料金を支払うかたちであるため気楽に立ち寄れるスポットとして知られている。
GM :その地を訪れたのは神楽ルカと吾妻美宥
GM :ふたりがここへとやってきた経緯はこうである。
GM :……
神楽ルカ :「美宥っち!デートしようっぜ」
神楽ルカ :廊下でばったり会った小柄な少女、神楽ルカは唐突にそんな風に口を開いた。
吾妻美宥 :それに対して、ぱちぱちぱちと目を瞬かせて
吾妻美宥 :「オッケーよ」
吾妻美宥 :即答である。
神楽ルカ :「おっ!めっちゃノリいい~~!うれし~」ケラケラ笑う。
吾妻美宥 :「ふふん、あたしこれでノれるものにはノるタイプ!」
吾妻美宥 :「そりゃあ何でもかんでもってワケでもないけど」
吾妻美宥 :「ルカちゃんならねえー」 笑う
神楽ルカ :「やったー!」両手をばんざいと上げて喜ぶ。
吾妻美宥 :「いぇーっ」 その手に手をぱちんと合わせる
神楽ルカ :「まあ、あれよアレ!なんか美宥っち、超すげー!って水泳部とか抜剣部とか勧誘されてんじゃん?」ばちーんっ!とハイタッチして。
吾妻美宥 :「そだねえ」
神楽ルカ :「ルカも美宥っちと部活できたらたのしーだろ~なとは思うわけ!でもそれって、戦力として欲しいとかゆーより、美宥っちと遊んだら楽しそうだからだし」
神楽ルカ :「争いには興味あるけど、権力争いには今んとこキョーミないかんね~」
神楽ルカ :「だから美宥っちとデートして遊んじゃおってワケ!そのまま仲良くなって可愛い部入ってくれたらもっと嬉しいケドね~」
吾妻美宥 :「ええー何それ。あたしもそう言ってもらえるのはうれしーなぁ」
吾妻美宥 :目を細めて笑い 「うん、部活がどうはギリのギリまで保留させてもらいますが」
吾妻美宥 :「知らないことを知るのは大切だ。行ってみたかったんだ、遊園地の方も」
吾妻美宥 :「一人で行くのは寒いしね~。船が渡り!」
神楽ルカ :「お~!乗った大船のつもりでいてくれたまえっ」
吾妻美宥 :「乗る乗る! どうする? 次ん週末とかで大丈夫?」
吾妻美宥 :「あたしは大丈夫だけどー」 念の為スマホを開きつつ 「ん、大丈夫」
神楽ルカ :「週末オールオッケー!そいじゃ遊園地デートってことで、ヨロヨロ~~!」嬉しそうにぴょんぴょん跳ねる。
GM :そんなあなたのふところ、スマートフォンがバイブレーションを知らせる
安妻ミミ :『ふたりっきりの、おデート』
安妻ミミ :『楽しんでらして、くださいね』
『ミミ』
GM :真意は知れない、だが
GM :あなたを、みている!!
神楽ルカ :「ミミっちってば……愛が深いじぇ」照れたように頬をぽりぽり掻く。
神楽ルカ :『お土産かってくからさ~!今度はミミっちもデートしようぜぃ』そんなLINEを送る。
GM :文章をいくらかやり取り、そして場面は戻って遊園地。
GM :幸いなことに天候は良好、絶好の行楽日和である。
神楽ルカ :「観覧車でっか~!かわいい~!ぐるぐるしてる~」はしゃいだ様子で右手にソフトクリーム、左手にクレープを構え
神楽ルカ :「甘いよ!どっち食べる?」両腕を差し出す。
吾妻美宥 :「えーっ、どっちも食べたい! 甘いのだいぶ好きだし」
吾妻美宥 :言いつつ、クレープを取る 「半分ずっこしよ、半分半分」
神楽ルカ :「あっ、それめっちゃいい~!可愛い~」
吾妻美宥 :「かわいいー?」 笑いながら
神楽ルカ :「わけっこしてるのめっちゃ可愛いっしょ!」
神楽ルカ :「……あ、でもソフトクリームって先に食べたほうがズルくない?いいの?」
神楽ルカ :「……それとも縦半分!?」
吾妻美宥 :「なるほど、言われてみればそんな気も……それが可愛いかあ」
吾妻美宥 :「ん! 良いよ良いよ、誘ってくれたんだし、ここのこと色々教えてくれたし」
吾妻美宥 :「何よりルカちゃんだしね」
神楽ルカ :「え~っ?えへへ~~」照れたようにぽりぽり頬を搔く。
神楽ルカ :「うれし~!可愛くて良い子だな美宥っちは!」
神楽ルカ :眩しそうににへへと微笑む。
吾妻美宥 :「ふっふふふー」 嬉しそうにその笑顔を見る
吾妻美宥 :「まあ、色々あるけどさ、あの学校も、あたしも」
吾妻美宥 :「こういう時はそういうのなしで……うん、可愛く! いたいのさ」
吾妻美宥 :クレープを食べつつ 「ルカちゃんと一緒だとそれがなんともないことに感じてしまうよ」
吾妻美宥 :「さすが可愛い部部長」
神楽ルカ :「えっへへ、そうじゃろそうじゃろ!」えっへんと胸を張る。
神楽ルカ :「人間色々あるけどさ~……友達と楽しく過ごしちゃいけない人なんていないし!」
神楽ルカ :「可愛くいたい美宥っちはサイコーに可愛いし!いっぱい可愛くあそぼ~」にへっと笑う。
神楽ルカ :「何乗ろうね~、絶叫系!?」
吾妻美宥 :「えー、食べた後になっちゃうじゃん。だいじょぶ?」
吾妻美宥 :「あたしは平気だろうけどー」 訓練の賜物である
神楽ルカ :「んむっ、ルカもへーきだとは思うけど……たしかに状況が可愛くないかもしんない!」
神楽ルカ :「観覧車とかにする?めっちゃデートじゃんね~!」ケラケラ笑う。
吾妻美宥 :「状況が可愛くない。なるほど……」 感心した様子で頷き
吾妻美宥 :「じゃあ観覧車! ゆっくりしたのもいいよね」
吾妻美宥 :空いているルカちゃんの腕に腕を絡ませて、片目を閉じ
吾妻美宥 :「デートだしっ?」
神楽ルカ :「きゃっ。美宥さんってば大胆ですわ……」そう言いながらもきゃーっと腕をさらにぎゅっと絡ませて嬉しそうに笑う。
神楽ルカ :「海見えるし、良い感じなんだよここの観覧車!可愛くて好き!」
神楽ルカ :「美宥っちも気にいってくれたら嬉しいな~」ニコニコ笑う。
吾妻美宥 :「へへー、そりゃ良いね。いかにもロマンチックだ。いいよねえ海」
吾妻美宥 :「きっとたくさんの友達が恋人になって降りてきたんだろうなあ」
吾妻美宥 :ちらりとルカちゃんを流し見て 「ボクらもそうなっちゃおうぜ」
吾妻美宥 :言いつつ、クレープを食べる手を止め 「……あっ、半分! そっちどう?」
神楽ルカ :「……まあ……恋の予感ですわ……」ふざけた口調で言っているものの、顔がぽっと赤く染まる。
神楽ルカ :「えっ、あっ!ちょっと溶けちゃってるけどだいたい半分だよ!交換こしよっ」そう言って慌ててソフトクリームを差し出し、
神楽ルカ :(えっなんか意識しちゃうじゃん!)そんなことを考えて一人慌てている。
吾妻美宥 :「ありがと!」 受け取って、クレープと交換 「……ふふ」
吾妻美宥 :「なんだか可愛いぞ、可愛い部部長。……んっ、溶けかけもおいしい」
神楽ルカ :「可愛い部部長は……可愛いかんねっ」ますます赤くなる顔を見られないように逸らしながらクレープをもぐもぐ。
神楽ルカ :「そのルカの大好きな美宥っちもとーっても可愛いってこと!……あ、クレープもおいしーね」
吾妻美宥 :「あはは、ならいいなあ。あたしはまあ、何だかんだここに来たのは仕事もあるからさー」
吾妻美宥 :「ルカちゃんはもうそういうのナシナシな感じなんでしょ? そんなルカちゃんから見ると、どーなんだろね」
神楽ルカ :「えーっ、きちんと仕事で頑張っててめっちゃ偉いと思うよ!そんなん抜きで遊びたい盛りじゃん?ウチらくらいって。JKなんだし!」
神楽ルカ :「ちょー偉い!偉くて可愛い!でもやりたいようにやってるルカも可愛い~」そう言ってにししと笑う。
神楽ルカ :「まあナシナシっていっても仕事の時使ってたやつまだ使ってるしな~。美宥っちには見せたことないよね?」
神楽ルカ :「ぴよちゃん、こっそりおいで~」
呪いのヒヨコ :「コオォォ……」ルカのパーカーのフードからひょこっと顔を出す。
吾妻美宥 :「おおっ」 そのただならぬ気配へ反射的に身構える
吾妻美宥 :「……へー。なんかあれだね。まっくろくろすけ? けせらんぱさらん?」
吾妻美宥 :すぐに警戒を解き、しげしげ見る 「そういう系?」
神楽ルカ :「あっ、突然襲ったりしないから大丈夫だよ!うん、呪いのヒヨコって呼んでるんだけど……」
神楽ルカ :「異世界から来た……霊魂?怨霊?憎悪のかたまり???とかそういうやつ?とかなんとか……よくわかんないけど、可愛いからいっか~!って思ってるんだ!」
神楽ルカ :「ぴよちゃんはルカもよくわかんないからぴよちゃんとも仲良くしてねとは言えないけど……美宥っちはルカの大事な友達だから、おみせした!」
吾妻美宥 :「マジ憎悪のかたまりだったら可愛いどころじゃない気はするけど……」
吾妻美宥 :しばしば見ていたが、確かにいきなり襲ってくることはなさそうだ。目を閉じ、視線はまたルカちゃんへ
吾妻美宥 :「でもそゆことで見せてくれたなら嬉しい! ふふ……」
吾妻美宥 :「いつかあたしの秘密も見せたげるね」
神楽ルカ :「えっほんと!?嬉しい~!えへへっ、きょーはんしゃ?じゃんっ」楽しそうに笑い、
呪いのヒヨコ :「コオォォ……」
神楽ルカ :呪いのヒヨコが放つ禍々しいオーラからはかけ離れた、和やかな空気が流れる。
神楽ルカ :そんなところで美宥っちと感情を結ぼうと思います!
吾妻美宥 :結ぼう!
GM :はいなー
GM :何で判定を行いますの?
神楽ルカ :召喚術で判定!ヒヨコ召喚したから!
GM :そ、そっか……
GM :どうぞ!
神楽ルカ :2D6>=5 (判定:召喚術) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
神楽ルカ :せ、セーフ!!!
吾妻美宥 :可愛い~
神楽ルカ :感情表ふっチャオ!
神楽ルカ :ET 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
吾妻美宥 :ET 感情表(2) > 友情(プラス)/怒り(マイナス)
神楽ルカ :おお……忠誠……忠誠でとります!
吾妻美宥 :こっちは友情で困らない! 友情!
GM :忠誠
GM :友情、爽やか
吾妻美宥 :愛情が出てくれればよかったのにね~
GM :ソウダネ~
神楽ルカ :「困ったことあったらなんでも言ってね!美宥っちのためだったらなんでもしちゃうから!」楽しそうにニコニコ笑う。
神楽ルカ :「ルカは楽しく遊んでるだけの人だから、割と気軽に手は貸しちゃうよ~」
吾妻美宥 :「へへっ。ホント? 正直ルカちゃんにはそんな危ないことはさせたくないけど……」
吾妻美宥 :「もしかしたらそゆ時は……うーん」
吾妻美宥 :首を振り 「やめやめ! 今はほら、観覧車だよ。こんな世界のことじゃなくてさ」
吾妻美宥 :「あのボックスの中で、美宥とルカの二人っきりの話、しよ?」
神楽ルカ :「美宥っち……きゅんきゅんしちゃうぞ」そんなことを言っているが、実際に顔が赤い。
吾妻美宥 :「へへへ、しまくれしまくれー。可愛いぞー」
神楽ルカ :「……でもいっこだけね!真面目な話しちゃうけど、美宥っちがルカに危ないことさせたくないって思ってくれてるのときっとおんなじくらい、ルカも美宥っちが苦しんだりするのやだから」
神楽ルカ :「もしもんときは、ヨロヨロだぞ!」
吾妻美宥 :「ふふ、おっけおっけ。ヨロヨロします」
吾妻美宥 :ちょっと真面目な顔になって
吾妻美宥 :「……例えば……」
吾妻美宥 :「……宿題とかでもいい?」
神楽ルカ :「それはめっちゃ大変なやつだもんな~!」ケラケラ笑って。
神楽ルカ :「丸写しはダメだけど、一緒に考えるのならいくらでもやるぜっ」
吾妻美宥 :「あはっ」「真面目可愛い~!」
神楽ルカ :「でしょ~?案外真面目ちゃんじゃんねルカ」にひひと笑う。
神楽ルカ :「でも観覧車では……不真面目なルカも……受け止めてネ……」そんなことを言って笑っている。
吾妻美宥 :「いいよ~受け止めたげる。あたしは真面目に受け止めちゃうかもだけどね!」
吾妻美宥 :コーンに付着したクリームを薄い舌でぺろりと舐めて
吾妻美宥 :「おっ、そろそろ乗れるかな?」
神楽ルカ :「ん!」ほぼ同時、クレープの最後のひとかけを口に放り込む。
神楽ルカ :「ほいじゃ、ドキドキ観覧車デート……しちゃいましょっか!」絡ませた腕をぎゅっと強く抱き、微笑んだ。
GM :それではお次のシーンプレイヤーは、PC1
GM :おいでませ!
深園万鈴 :シュタッ!
GM :それではシーン表およびに登場希望PC
GM :そのあとどういうシーンをやりたいのかを
GM :教えてプリーズ!
深園万鈴 :はーい!やりたいこととしては
GM :いや別にシーンはさきに言っていいな
GM :はい!
深園万鈴 :可愛い部に同盟を申込みたいです
GM :同盟を
神楽ルカ :どうめるぜ!
深園万鈴 :ただし、こちらが主導権を握るために
深園万鈴 :どちらがよりカワイイか白黒つけてやりたいと思います
GM :わからせてやってください
神楽ルカ :可愛い部に可愛いで挑むとは……おもしれー女
深園万鈴 :なので登場希望PCはルカちゃんと慶左!
神楽ルカ :いえいいえい!でます!
加茂慶左 :行く行く~
安妻ミミ :私は……いても……よろしいのでしょうか?
深園万鈴 :ミミちゃんも出て出て!
安妻ミミ :まぁ……フフ、ありがとう
深園万鈴 :ハスミンもたまにコメントくれると嬉しいかも
琴川羽澄 :潰しましょう、可愛い部とやらを
神楽ルカ :潰れないぜ!
深園万鈴 :美宥ちゃんは自由で!
吾妻美宥 :では静観しましょう
深園万鈴 :そしてシーン表はもちろんデート表を使います
GM :オーライ!
GM :では事前に相談があった内容を鑑みて
GM :まずは校内のシーンを開始し、時が来たらシーン表を振る
GM :という変則的な進め方でやっていきましょう
深園万鈴 :了解!
GM :深園万鈴、きみはいつものように部室を目指す。
GM :ちからを手に入れ人知を超えた感覚を手に入れたあなたの耳は、部屋に入る前にしてソレに気づく。
GM :話し声、来客だ。馴染みのもの。
歌橋カナタ :「やあ、深園くんじゃないか」
歌橋カナタ :「相変わらず小さくて可愛らしいね」
深園万鈴 :「おーカナちゃん。また来たのか」
深園万鈴 :いつもどおりのテンションで扉を開けて部室へ入っていく
歌橋カナタ :「忙しい合間を縫ってやってきてやったのさ、感涙に咽び泣いてほしいな」
琴川羽澄 :「大学で友達いないんですよこのひときっと」
深園万鈴 :「そうかーかわいそうにな…」
歌橋カナタ :「な、なにぉぅ!」
加茂慶左 :「ほらほら、いじめない」万鈴の後ろから顔を出して。
加茂慶左 :「一応先輩なんですから」
歌橋カナタ :「私はモテてモテて困り果ててるんだぞ!」
歌橋カナタ :「そうだ、加茂くん、この子たち先輩に対する敬意が足りてない!」
歌橋カナタ :「もっと強くしつけてやってくれ!」
琴川羽澄 :「うー、ガウガウ」
加茂慶左 :「先輩も変なこと言いますね」
加茂慶左 :「しつけてどうにかなるわけないでしょ」
加茂慶左 :「諦めが悪いですよ」
歌橋カナタ :「フン……けだものどもめ」
歌橋カナタ :「やはり餌でしつけるしか無いようだな……」
深園万鈴 :「野生の気高さと言ってもらおうか」
歌橋カナタ :そう言って手元の紙袋をガサガサとならす
琴川羽澄 :「(ピク)」
深園万鈴 :「むっ」目ざとくそれを見つけて
深園万鈴 :クンクンと鼻を鳴らして近づいていく
歌橋カナタ :「ほぉら、海月堂のエクレアだぞ~」
歌橋カナタ :「一個余るように買ってきたら醜く奪い合うんだぞう」
琴川羽澄 :「あばば、ばばばば」
加茂慶左 :「ありがたくいただきますけど、なんで100%尊敬させてくれないんですか」
深園万鈴 :「よし、では私が分けてやろう。お前ら順に並べ」
歌橋カナタ :「万能感を得たいんだ、私の娯楽だよ」
深園万鈴 :紙袋を奪おうと貪欲に手を伸ばすが空を切る
歌橋カナタ :「コロッセオさながらに歌って欲しい」
琴川羽澄 :「うおー!戦い!戦い!」紙袋を手に
深園万鈴 :「あっこらはすみん!なんのつもりだおまえー!」
加茂慶左 :「で?何で決める?」首をコキコキと鳴らす。
GM :ばたばたと君たちが争っていると、コンコンと部室の扉が叩かれる。
GM :現れたのは。
安妻ミミ :「……」
安妻ミミ :「あの……これ……」
加茂慶左 :「……あれ」
加茂慶左 :「客?珍しい」
安妻ミミ :手元に封筒を抱えた安妻ミミ。
安妻ミミ :「深園万鈴……さま」
深園万鈴 :「む、わたしか?」
安妻ミミ :「こちら……おもてなしの準備が……整いましたので……」
安妻ミミ :「お迎えに……」
安妻ミミ :「くださった……でしょう?」
GM :そういって手元の封を傾ける。
深園万鈴 :「おー、やっとか。待ちかねたぞ」
深園万鈴 :はすみんと醜く争っていた手を止めて安妻さんに近づき、封筒を受け取る。
琴川羽澄 :「え、リンちゃんピンクの部屋行くの?私も行っていいです?見てみたい」
琴川羽澄 :両手に持ったエクレアを交互にむしゃつきながら。
加茂慶左 :「当然のように2個手を出すな」
深園万鈴 :「いいぞー、人手がほしい。慶左もこい」
加茂慶左 :両手から取り上げて半分に割って一個を再構築する。
加茂慶左 :「俺?いいけど、なんでまた?」
琴川羽澄 :「あ”ぁぁぁ!先輩がどっだぁぁ”!!!」
深園万鈴 :「なんでって、決まってるだろう」ふふんと鼻を鳴らす
歌橋カナタ :「おー、よしよし、悪い先輩だね~~」
加茂慶左 :「取ってない。取り返しただけ」
歌橋カナタ :「今後は私にだけ忠誠を誓いなさいな」
加茂慶左 :「争いの元凶だろ……」
琴川羽澄 :「ぐすぐす」
加茂慶左 :「はあ」と息を吐いて。「じゃあこっちは返すから……」半分に切った片方を渡す。
加茂慶左 :もう片方を万鈴に渡しながら。「本当に俺らで遊ぼうとしてくるなこの人は……」
深園万鈴 :「なーなー」慶左の制服の裾をつまむ
深園万鈴 :「私にも半分くれ」
歌橋カナタ :「チッ、調停官気取りが」
琴川羽澄 :「うみゃ、うみゃ」
加茂慶左 :「はいはい」
深園万鈴 :「よしよしえらいぞ。食べたらすぐに向かおうな」にんまりとした笑みを浮かべる
安妻ミミ :「……」
加茂慶左 :「ああ、悪いね」
加茂慶左 :「すぐ行くから。もう済んだんで」
琴川羽澄 :「よーし、カチコミだー!」
加茂慶左 :「カチコミではないから」
深園万鈴 :「そうだぞはすみん。これから始まるのはな」
深園万鈴 :「同盟交渉だ」
深園万鈴 :「超常現象調査クラブと、可愛い部のな」口の端を吊り上げて悠々と歩き出す。
琴川羽澄 :「政治を」
GM :きみたちは慌ただしく部室を出ていく。
歌橋カナタ :「あら、行っちゃった、せっかく来たのに」
歌橋カナタ :「つまんないなぁ」
部長 :部屋のすみ、沈黙を破り。
部長 :「あの……僕の分は?」
GM :ところかわり、階を跨いで可愛い部。
GM :可愛いものもここまでみっしりと敷き詰めれば異様なプレッシャーとなりあなたたちを威圧する。
GM :ファンシー、メルヘンの要塞へとあなたたちは足を踏み入れた。
深園万鈴 :「たのもー」
神楽ルカ :「おっ、きたきた!いらっしゃ~い」
深園万鈴 :ズカズカと部室の中に入ってくる。
神楽ルカ :お皿に乗せたケーキを並べながらニコニコと迎える。
深園万鈴 :「突然の申し出を受けてくれて感謝するぞ」
加茂慶左 :「マジでこの光景で過ごしてるの……?」周囲を見回しながら。
安妻ミミ :「……その質問は……」
安妻ミミ :「私に、興味がある、……ということですか??」
神楽ルカ :「そうぜ!かわいいじゃろ」ゆめかわな色彩の毒々しい、包帯などまかれたデザインのぬいぐるみの手をふりふりさせる。
安妻ミミ :加茂慶左の目をじい、と見つめる。
加茂慶左 :「え?いやまあ、同盟相手だからねそこは……」
加茂慶左 :よくわからないままに同意する。
安妻ミミ :「まぁ……!」
安妻ミミ :「フフ……」
安妻ミミ :「フフフ……」
深園万鈴 :「うん、部員同士も早速打ち解けたな」
琴川羽澄 :「私マカロンのこと結構長いこと和菓子だと思ってたんですよね」
琴川羽澄 :むしゃむしゃと頬張りながら。
神楽ルカ :「万鈴ちんとも遊びたいと思ってたし、可愛い部入って欲しかったからサプライズあんどハッピーだよ~」嬉しそうに笑う。
神楽ルカ :「え、ほんと?和の要素なくない?」
神楽ルカ :「丸いから?」
加茂慶左 :「いや、入るって話じゃあないでしょう」
琴川羽澄 :「どら焼きの親戚かなあ……って」
加茂慶左 :「あくまでも同盟のはずです」
深園万鈴 :「わかるぞ。最中っぽいよなマカロン」
琴川羽澄 :「だよね~~」
深園万鈴 :「そして慶左の言う通りだ」
神楽ルカ :「マカロンがモナカやどら焼きの親戚だったら可愛い~~!」
深園万鈴 :「可愛いのは好きだが、あくまでお前らの下につく気はない」
加茂慶左 :(分かんねえ……)
深園万鈴 :「お前達可愛い部は生徒会にも世界破壊委員会にも与さない独立勢力と聞いている」
安妻ミミ :「……」
神楽ルカ :「そうね、争いは好きだけど勢力争いは今んとこくわわってないね」
深園万鈴 :「私もしばらくはどちらからもちょっかいをかけられたくなくてな。来い来いと言われても、連中のことを何も知らないままでは判断のしようがない」
加茂慶左 :(今のところ、ね)神楽ルカをちらりと見る。
加茂慶左 :隙だらけのようにも見えるが、逆に言えばそれだけ余裕があるのか。
安妻ミミ :「同盟であり……下につくつもりはない……と」
安妻ミミ :「そうおっしゃいましたが……」
深園万鈴 :「先ずは静観するだけの時間と、力がほしい。そのための同盟だ」
安妻ミミ :「つまりは……対等な……関係を結びたいと、」
深園万鈴 :「七不思議も調べなきゃだしな」
加茂慶左 :「ええ。対等な関係です」
安妻ミミ :「それは……その……申し訳有りません」
安妻ミミ :「破綻しています……」
加茂慶左 :「六不思議だけどねもう……破綻とは?」
安妻ミミ :「可愛い部は……どこよりも強いのですから……」
安妻ミミ :「追加戦力など……必要なものではありません……し」
安妻ミミ :「こちらが……一方的にそちらを……結果的に……助けるかたちになってしまうかと」
深園万鈴 :「んー、それは単純な戦力比で見た話だろ」
安妻ミミ :「……よしましょう……そういうのは……」
安妻ミミ :「正直な……話を……聞きたいです」
安妻ミミ :「つまり……」
安妻ミミ :「気になるのですよね……」
安妻ミミ :「可愛い部が」
安妻ミミ :「つまりは安妻ミミが」
安妻ミミ :「仲良くなりたい、と」
安妻ミミ :「フフ」
神楽ルカ :「ん?」一瞬首をかしげる
安妻ミミ :「私のことが……好きなのですね??」
神楽ルカ :「んん??」
安妻ミミ :「どうしましょう……困ってしまいます……」
深園万鈴 :「そうなのか?」慶左に顔を向ける
加茂慶左 :「ええ?」
安妻ミミ :「部長さま……この話、お受けいたしましょう」
安妻ミミ :「そうするべきだと……思います……」
神楽ルカ :「なんだかすさまじく都合のいい妄想の元展開された理論な気がするけど……ミミっちがいいならルカはオールオッケー!」
加茂慶左 :「いやてか俺はただ付添で……」
神楽ルカ :「可愛い部で可愛く楽しく過ごせる人が増えたらめっちゃ楽しいもんね~」
安妻ミミ :「えぇ……そう、そうですとも……」
神楽ルカ :「だいじょうぶ!加茂っちも進んで言うのは恥ずかしいと思うけど、ばっちし可愛くしたげるかんね!」
加茂慶左 :「いや俺がかわいくなりたいとかいう話じゃないでしょ」
安妻ミミ :「いえ……でも……そんな……」
安妻ミミ :「ここの敷居をまたぐならば……」
安妻ミミ :「あなたさまがたには……その、」
安妻ミミ :「おかわいくなってもらわねば……」
深園万鈴 :「みなまで言うな。安妻」
安妻ミミ :ね?と足元のヒヨコに向かって首をかしげる。
深園万鈴 :「最初からそのつもりだ。お前たちと対等な同盟…・・・いや」
深園万鈴 :「有利な条件で同盟を結ぶためには」
呪いのヒヨコ :「コオォォ……!!血に塗レ!!肉片ヲまき散らセ!!コオオォォオオオ……!!」
加茂慶左 :「いやこれ何」
加茂慶左 :「何?」
呪いのヒヨコ :足元でチョコチョコ動き回る漆黒の塊が赤い目を光らせ呪詛を吐く。
琴川羽澄 :「カラスでしょ、黒いし、常識的に考えて」
深園万鈴 :「お前ら可愛い部より『私達の方が可愛い』と認めさせるしかないだろう」
神楽ルカ :「そうそうカラスみたいなもん!ピヨちゃんだよ」
安妻ミミ :ピクリ、と眉が上がる。
加茂慶左 :「常識的に考えてカラスは喋んないが……万鈴?」
加茂慶左 :「何する気なんだ今度は」
安妻ミミ :ピリリ、と場の空気が引き締まる。
神楽ルカ :「へえ~!可愛い部より可愛いとは大きく出たジャン!」楽しそうに目を細める。
安妻ミミ :「……後悔、なさいますよ……?」
深園万鈴 :「私の辞書にそんな言葉はない」
加茂慶左 :「そういう事言うと余計に……」
加茂慶左 :「ほら」
琴川羽澄 :「おー、やったれー!!」
琴川羽澄 :ばふばふとクッションを振り回す
深園万鈴 :どんっ!と、机の上に手彫りの立て札が置かれる。
深園万鈴 :「勝負だ。この……」立て札を掲げる。そこには新たな部活の名称が彫り込まれている。
深園万鈴 :「可愛い超常現象調査クラブの支配権をかけてな」
神楽ルカ :「な……なんだって!?」驚いて目を見開く。
神楽ルカ :「可愛い……超常現象調査クラブ!?」
加茂慶左 :「???」
神楽ルカ :「え~っめっちゃ可愛いじゃん!!ていうかすごいね!これ万鈴ちんが掘ったの?」立札を興奮したように眺める。
深園万鈴 :「徹夜で作った」ちょっと照れてる
琴川羽澄 :ぱちくり
神楽ルカ :「すご!やば!えら~~!」興奮している。
安妻ミミ :と目を瞬く
安妻ミミ :「勝負の……内容は」
安妻ミミ :「部長、アレでございましょうか」
呪いのヒヨコ :「血ダ……!血ヲ流せ……!争いダ……!」
神楽ルカ :「そだね……争いは争いでも」
神楽ルカ :「可愛いバトルで勝負するのがいいっしょ!」
神楽ルカ :「古来より可愛い部は争いを挑まれたら可愛いバトルで勝敗をつけるのがならわしだかんね」
安妻ミミ :「……ええ……」
深園万鈴 :「可愛いバトルか。望むところだ」胸を張る
安妻ミミ :「ならば……ここは……この場で唯一の殿方である……」
加茂慶左 :(古来からはないだろこの部……)
安妻ミミ :す、と加茂の眼前に突き出されるのは、軍配だ。
加茂慶左 :「えっ何」受け取って。
安妻ミミ :大相撲中継でしか見ることのないアレである。
安妻ミミ :「身内贔屓、結構でございます」
安妻ミミ :「それくらいのはんでぃは、あってしかるべきかと…」
深園万鈴 :「バカにするな。慶左は勝負事に私情を持ち込むようなやつじゃない」
神楽ルカ :「たしかにねぃ。ルカたちは日夜可愛いに励んでるワケだもんね!」無い胸を張る。
深園万鈴 :「慶左。私のことは気にせず、お前が思った通りに審判してくれ」
深園万鈴 :「必ずお前に可愛いと言わせてやるからな」
加茂慶左 :「いやそれはいいんだけど、結局」
加茂慶左 :「何するの、可愛いバトルって……?」
安妻ミミ :「ひよこさま……それでは……」
加茂慶左 :「何……?」
安妻ミミ :「託宣……を!」
呪いのヒヨコ :「血ヲ……!!血ヲ流しあえ……!!殺戮の……!!」
GM :呪いのヒヨコが告げる!今回の戦いの、その題材、舞台!
GM :それは!
GM :PC1はデートシーン表を振ってください
深園万鈴 :振ります!
深園万鈴 :2d6 デートシーン表 (2D6) > 6[2,4] > 6
GM :6はショッピングモールですね
GM :一度ならば振り直しも可ですが
深園万鈴 :うーん一回行ってるしもっかいふろうかな
GM :どぞどぞ
深園万鈴 :2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5
GM :5.映画館へとやってきた、上映中の作品をチェックしよう。
GM :呪いのヒヨコ、その内より呪いが溢れだす
GM :真っ黒い、モヤのようなソレが現実を侵食していく!
安妻ミミ :「加茂慶左さま……」
安妻ミミ :「味わうが、いいです……」
安妻ミミ :「可愛い部部長、神楽ルカさま」
安妻ミミ :「そのカワイイを、他ならぬあなたの身で!」
GM :視界が、暗転する。
GM :加茂慶左、君は手元の時計をチェックする。
GM :今日は待ちに待ったデートの日、昨日はソワソワしてよく眠るのに難儀した。
GM :約束の時間まではもうすぐだ。
GM :タッタッ、と
GM :弾むような足音、聞き慣れたそれ。
GM :聞こえてくる、背後から。
GM :そして前方から!!
神楽ルカ :「加茂っち~!待った~?」
GM :あなたの恋人である神楽ルカ、まばゆい天使の笑顔で現れる。
神楽ルカ :弾むような声。可愛いキャラクターのかかれたパーカーに、ちょっと可愛いプリーツスカート。
加茂慶左 :「いや、全然?」
加茂慶左 :「待ってる時間も楽しいしな、こういうの」
神楽ルカ :「加茂っちとデートだと思ったら全然寝られなくて焦っちゃった!あ、あんま見ないでよね!クマ消しきれてないかもしんないから……」頬を染め、恥ずかしそうに微笑む。
加茂慶左 :「俺も全然寝てないんだよね。なんかこう、ここに来るのもいつの間にかって感じでさ」
加茂慶左 :「目の前が真っ暗になったかと思ったらいつの間にか居た」
神楽ルカ :「やさし~!やっぱ優しいって超長所じゃんね!その……外見もかっこいいけどさっ」
神楽ルカ :「夢のように楽しみだったってこと?うれし~!」
深園万鈴 :「おいこら慶左~っ」
深園万鈴 :その後ろから、慶左の背に柔らかな感触が当たる。
GM :あなたの恋人である深園万鈴、魅惑の小悪魔笑顔で現れる。
加茂慶左 :「万鈴!?!?!?」
加茂慶左 :明らかに狼狽する。
深園万鈴 :「おまえ遅っいんだよー。待ちくたびれて取りすぎちゃったぞ、これ」
深園万鈴 :大きく肩を出したブラウスに、ゆったりしたロングプリーツスカート。大きめのハットと高めのヒールが普段とは違う雰囲気を演出している。
深園万鈴 :先日、ショッピングモールで一緒に買った服だった。
深園万鈴 :そしてその手には、大量のぬいぐるみ。UFOキャッチャーで取れるやつだ。
加茂慶左 :「また映画見る前に荷物増やして……」
深園万鈴 :「お前もほしいか?今ならタダで譲ってやるぞ」
GM :そう、ここは映画館。きみたちは映画デートに待ち合わせたのだ。
深園万鈴 :にへらっと笑ってぬいぐるみを弄ぶ
加茂慶左 :「いやてかどうせ勝手に俺の部屋置くだろ……」
加茂慶左 :「ごめんね、神楽さん」
加茂慶左 :「また万鈴のやつが勝手なことを……チケットは3人分買ってあるから」
神楽ルカ :「だいじょぶ!優しい加茂っちが好きなんじゃんね」歯を見せて笑う。
深園万鈴 :「気が利くなー慶左は。もちろん私は慶左の隣の席な」
深園万鈴 :言いながら勝手にチケットを取っていく。
神楽ルカ :「ルカも加茂っちの隣!だから加茂っちが真ん中ね」
加茂慶左 :「まあそうなるだろうけどさ……」
神楽ルカ :「……ぬいぐるみ、貰うんだったら後でにしてね。手がふさがっちゃったら寂しいから」そう言ってそっと加茂っちの手を握る。
加茂慶左 :(何だ、この違和感……?)
深園万鈴 :「『えー、けーさくんは私いらないの……?』」
深園万鈴 :腹話術の真似事でいたずらっぽくぬいぐるみを揺らす。
加茂慶左 :「……ああもう」
加茂慶左 :その違和感もすぐに塗りつぶされて。
加茂慶左 :「中入ったら膝の上置いていいから」握られた手を握り返して。
加茂慶左 :「もう始まるんだから。行くよ、万鈴も、神楽さんも」
深園万鈴 :「よしよし、それでこそ慶左だ」機嫌を良くして慶左の左腕に腕を絡める。
深園万鈴 :柔らかな感触と、仄かに少女らしいさっぱりした香水の香りが鼻をくすぐる。
加茂慶左 :「万鈴……!」
神楽ルカ :「へへ……」握り返された手を、ちいさな手が控えめにぎゅっとさらに握る。
神楽ルカ :「あっ、映画見る前に食べ物と飲み物買いたい!」
神楽ルカ :「ルカねじねじのパンがいいな、チュロス!」
加茂慶左 :「ああ、じゃあ買ってこようか」
加茂慶左 :「買って……」
加茂慶左 :両手がふさがっている。
深園万鈴 :「私ポップコーンな。キャラメルとコンソメとワサビ醤油と塩」
加茂慶左 :「食べきれないだろ」
神楽ルカ :「いっしょ買いに行こっ」手がふさがっているのをみて、手を引いて楽しそうに歩き出す。
神楽ルカ :「加茂っちは何たべたい?」
深園万鈴 :「好きなもの買っていいんだぞ。ちゃんと食べさせてやっから」
加茂慶左 :「いや俺は物食わずに見る派……」言い掛けて。
深園万鈴 :反対側の手を引っ張るように進んでいく。
加茂慶左 :「じゃあ、後で少し分けてくれ」呆れたように手をひかれる。
神楽ルカ :「飲み物はねえ、ルカはオレンジジュース!分けてもらうんだったら加茂っちも飲み物は買っといたほうがよくない?」
神楽ルカ :「それとも飲み物はルカがわけたげよーか?」
加茂慶左 :「いや、それは流石に……」
深園万鈴 :「私はバニラシェイクかなー。あの飲み干すのにめっちゃ酸っぱい顔するのが気持ちいいんだよなー」
加茂慶左 :「女の子が変な顔しない。俺はお茶でいいよ」
深園万鈴 :「はー?なんだよチューする時と大して変わんないだろ」
神楽ルカ :「ちゅー!?」顔を赤くする。
加茂慶左 :「あのな……!」
深園万鈴 :「今更照れてんのか~?可愛いやつめー」
深園万鈴 :ケラケラと笑って君の肩に頭をぶつけてくる。
神楽ルカ :「今更って……万鈴ちんと加茂っちは……ちゅーまで進んでるの……?」顔を赤くして小声で尋ねる。
加茂慶左 :身を捩るようにして。「い、いや、神楽さんはそのままでいいから」
深園万鈴 :「なーにドキドキしてんだよ」慶左の手を更に強く握る。
加茂慶左 :「そりゃするだろこんなのさ」
神楽ルカ :「ルカ、ちゅーってどうやるのかよくわかんないから……二人にお手本見せて欲しいな……」顔を赤くして二人を見つめる。
加茂慶左 :「はあっ!?」
深園万鈴 :「やーここでは流石になー」辺りを見回して
深園万鈴 :「あ、そうだ」
深園万鈴 :「中ならいいかもな」シアターの扉を指差す。
加茂慶左 :「いやそういう問題じゃ……」
安妻ミミ :「そ」
安妻ミミ :「そんなの破廉恥でございますーーーー!!」
GM :何者かの絶叫が響き渡る
GM :ビシリ、バキリと空間に亀裂が走り
GM :あなたたちは崩れた足元へと落下していく
GM :世界が暗転する
安妻ミミ :「……さ……さま……」
安妻ミミ :「加茂慶左……さま……」
安妻ミミ :ゆさゆさ、と、あなたの身体が揺さぶられる
加茂慶左 :「……」
安妻ミミ :「やはり……ここはめざめの、きっすで……」
安妻ミミ :「……よ、よし」グッと拳を握る
深園万鈴 :「慶左ー!起きろー!!」
深園万鈴 :バチーンッと頬を軽く叩く
加茂慶左 :「痛っ……!」
安妻ミミ :「ぁっ」残念そうに
深園万鈴 :「よーしやっと起きたか」
神楽ルカ :「おっ、起きた起きた」ケラケラ笑う。
深園万鈴 :「頼むぞー慶左。審査員が寝たまんまじゃ勝負がつかないだろ」
加茂慶左 :「いや待って、キスは……じゃない」
加茂慶左 :「映画館は?」
深園万鈴 :「え?キスが何?」
安妻ミミ :「加茂さま……」
安妻ミミ :「は……判定を……」
深園万鈴 :「なんか私あんまり勝負中のこと覚えてなくてなー。慣れてないからかな?」
加茂慶左 :「いや何でも……」顔を上げて万鈴を見て。
安妻ミミ :そう言って加茂の手元、軍配を指し示す
加茂慶左 :不意に唇が目に入り目をそらす。
加茂慶左 :「あ、ああ判定ね……」
加茂慶左 :「いやさっきの何したの……?」
安妻ミミ :「さぁ……」
安妻ミミ :「ヒヨコさま、何をしたのかお聞きになりたい……そうですよ?」
安妻ミミ :足元へ向かって首をかしげる。
呪いのヒヨコ :「闘争心ダ……!殺戮ヲ……血を……流セ……!コオォォ……」
安妻ミミ :「……だそう、……です」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :(聞くだけ無駄か……)
琴川羽澄 :「う、うーん、ムニャムニャ」
琴川羽澄 :「映画が……はじまらないよぅ……ぅぅ」
加茂慶左 :(こいつ抜け出せてないじゃん)
加茂慶左 :「判定ね、判定」
加茂慶左 :2人を交互に見て。
深園万鈴 :期待と自信に満ちた眼差しでそれを見返す。
神楽ルカ :ニコニコと楽しそうに笑いながら見返す。
加茂慶左 :「……万鈴で」軍配で指す。
神楽ルカ :「ありゃーっ、負けちゃったか~」楽しそうにケラケラ笑う。
安妻ミミ :「がっ……」
安妻ミミ :「がーーーーーん、でございます……」
深園万鈴 :「っしゃーーーっ!!」ぐっと力強く拳を突き上げる。
安妻ミミ :「そんな……部長さまが……」
神楽ルカ :「ルカは勿論めっちゃ強かったけど……」
神楽ルカ :「万鈴ちんがめっちゃ強かったかんね!」
安妻ミミ :「くっ……」
加茂慶左 :「そうだね……神楽さんが悪かったわけじゃない」
加茂慶左 :「何度も、とても可愛いと思ったよ。それは事実だ」
安妻ミミ :「ですが……約束は、約束で、……ございます……」
神楽ルカ :「おおっ、照れるぜ」頬をぽりぽり搔く。
深園万鈴 :「はっはっは。慶左にそこまで言わせるとは敵ながら天晴」
加茂慶左 :「服装とか、表情とか、献身的なところとか、照れたところとか」
深園万鈴 :「いや、これからは味方だな」
加茂慶左 :「いくらでも挙げられるさ。だけど、まあ」
加茂慶左 :「その、なんだ……」
加茂慶左 :「まあ……」
深園万鈴 :「ん?どうした慶左」
安妻ミミ :「さあ、可愛い部を……ひいてはこの私を……」
安妻ミミ :「好きにしてくださいませ!!!」
安妻ミミ :「欲望の限りを!!!」
深園万鈴 :「いつにも増して歯切れが悪いぞー?寝不足かー?」
安妻ミミ :「私はどんな責め苦にも……耐えてみせます!!」
加茂慶左 :「いや、万鈴が強かったって話……えっ」
神楽ルカ :「そんな過激なことはしないんじゃないかな?」楽しそうにミミっちを見ている。
加茂慶左 :「いや、だから、どっちが上とか下とかじゃなくて」
加茂慶左 :「対等って言わなかった……?」
安妻ミミ :「そっ……そんな……」
安妻ミミ :「がーーーーーん、でございます……」
神楽ルカ :「……映画館の中行く前に終わっちゃって残念だったね」加茂っちに小声で耳打ちする。
加茂慶左 :「は、はあっ!?」
加茂慶左 :「いや俺は別に、あんな幻覚の中で何しようがしょうがないというか」
加茂慶左 :「じゃなくて」
加茂慶左 :「からかわんで下さいよ」
深園万鈴 :「ま、と言うわけでだ」
深園万鈴 :「これで私達は対等な『可愛い超常現象調査クラブ』の仲間ってわけだな」
加茂慶左 :「その名前はマジなんだ……」
深園万鈴 :「私はいつだってマジだぞ」
深園万鈴 :神楽さんに手を差し伸べて「改めて、深園万鈴だ。ルカちんでいいか?」
神楽ルカ :「うんっ!好きに呼んでくれて大丈夫だよ、ルカちんって呼び方可愛くて嬉しい!よろしくね、万鈴ちん!」
神楽ルカ :嬉しそうにニコニコと、その手を握る。
深園万鈴 :「うん、よろしくな。勝負のことは気にするな。今回はなんか運が良かった」
深園万鈴 :「あんまり覚えてないけど、こう」
加茂慶左 :「いや思い出さなくていいから!」
加茂慶左 :「本当に!」
深園万鈴 :「めっちゃ焦ってた感触があるからな。自力ではそっちが上だったんだろう」
神楽ルカ :「焦って……ほほお、なるほどなるほど」楽しそうに笑っている。
加茂慶左 :「感触とか言うな!」
深園万鈴 :「これからも共に可愛さを磨かせてくれ。実験台ならいるしな」
加茂慶左 :「……おい」
安妻ミミ :「じっ、じっけん……」
神楽ルカ :「うんうんっ!こっちこそよろしくだよ、万鈴ちん可愛いから可愛いを競いあってお互いすっごく可愛くなれちゃう!」
深園万鈴 :「まじか。可愛いの可能性は無限大だな」
深園万鈴 :この辺りで神楽さんに感情を結びたいです。
GM :特技を宣言して振るがよいぞ!!
GM :いったい……何術なんだ……
深園万鈴 :特技:人脈で判定します!目標値5!
GM :行くが良いです
深園万鈴 :あ、ここでも感情修正とかいうのが貰えるんですよね?
深園万鈴 :慶左くんの
GM :あ、そうですね
加茂慶左 :するよ~
加茂慶左 :軍配上げっからね
深園万鈴 :裏で慶左先生に教えてもらいました
GM :というわけで判定値+1
深園万鈴 :ありがとう!いきます!
深園万鈴 :2d6+1>=5 (2D6+1>=5) > 2[1,1]+1 > 3 > ファンブル
神楽ルカ :ふぁ、ふぁんぶる
深園万鈴 :ギャー!
GM :おーやおやおや
加茂慶左 :ヒエ……
吾妻美宥 :これはこれは
GM :ここはね、正直忍具を使っちゃっていいタイミングだと思います
GM :あるならば、ですが!
深園万鈴 :なるほど
深園万鈴 :アドバイスに従うぜ。スポンジのように全てを吸収するのでな
深園万鈴 :神通丸を持っているので使います
GM :イエス、それでは振り直しです
GM :+修正もそのままで
深園万鈴 :頼むぞ~!
深園万鈴 :2d6+1>=5 (2D6+1>=5) > 6[1,5]+1 > 7 > 成功
深園万鈴 :やった!
神楽ルカ :やった~~!!
加茂慶左 :ワイワイ
GM :おめでとうございます、決死の感情判定が成功しました
深園万鈴 :あっぶね~
吾妻美宥 :よかった
GM :ではお互いに感情表を振るのです
神楽ルカ :ふるぜ~!
神楽ルカ :ET 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
深園万鈴 :ET 感情表(2) > 友情(プラス)/怒り(マイナス)
神楽ルカ :いつも忠誠を誓っている……忠誠で!
深園万鈴 :もちろん友情で!
GM :忠誠誓いがち
GM :こうして、ここに『可愛い超常現象調査クラブ』が誕生したのであった。
GM :この同盟が墨浜高校に、ひいてはそこで行われる闘争、そのパワーバランスにどんな影響を及ぼすのか。
GM :それが知れるのはもう少し、あとのことである。
GM :激闘でしたね
GM :戦いでした
GM :それではサイクル1、最後の手番に参りましょう
GM :PC3、おいでませ!
吾妻美宥 :ほい来た
GM :イラッシャイ、なにする?誰呼ぶ??
吾妻美宥 :ケーサくんに接触して探りを入れます。
吾妻美宥 :忍術バトルRPGシノビガミとしてな。
GM :取り戻せ、シノビガミを
GM :それではご希望のシーン表は
吾妻美宥 :通常の奴にしましょう。なにせ忍術バトルRPGシノビガミなのでね……
加茂慶左 :デートシーン表ではない……!?
GM :学校シーン表もあるぞよ
加茂慶左 :そんな、このシーン表しかないのかと……
吾妻美宥 :うかれてやがる
GM :実はね、デートシーン表以外にもあるんですよ、今回
GM :ではシーン表を振ってプリーズ!
吾妻美宥 :うーん、迷うが普通のシーンにしようかな。さっきのやつの後くらいにしたいので……
吾妻美宥 :ST シーン表(2) > 血の臭いがあたりに充満している。何者かの戦いがあった気配。 いや?まだ戦いは続いているのだろうか?
吾妻美宥 :わーお
GM :穏やかじゃないわね
GM :落差がすごい
GM :一度なら振り直しも可ですが
GM :これはこれでピリリとしてていいのかも?
吾妻美宥 :そうですね。ここで一旦裏側を見せて行きましょう
加茂慶左 :ヤバ
GM :やるんだな!ここで!
吾妻美宥 :なんかこう……学校の近くで雑魚を片付けた後って感じで……
吾妻美宥 :その匂いにケーサくんが釣れる感じがやりやすいでしょう。
吾妻美宥 :学校にほど近い、何てことのない個人住宅のガレージに、汚れが広がっていた。
吾妻美宥 :灰色のコンクリートに、赤黒い血がじわじわと広がっていく。
吾妻美宥 :血溜まりの中心は、中年の男性。無論一般人ではない。それを装った比良坂機関の忍である。
吾妻美宥 :「よ、と」
吾妻美宥 :まだ息があるその人間の上に、血で汚れた制服の少女は、遠慮なく腰を下ろして。
吾妻美宥 :「どうせあの学校を監視してたんでしょ」
吾妻美宥 :「良ければ喋って欲しいんだけどなあ、忍具のこととか……」
比良坂のシノビ :「……」
吾妻美宥 :「あの学校の秘密のこととか」
比良坂のシノビ :「ころ……せ……」
吾妻美宥 :「だよねえ。比良坂の草がそう簡単に口を開く訳もなし」
比良坂のシノビ :忍務の果てでどのような結末を迎えようと、口を割る比良坂ではない。
比良坂のシノビ :お互いにそれを知って、あえてソレを言う理由。
比良坂のシノビ :純粋な懇願に他ならないということであった。
比良坂のシノビ :「(自害用の……奥歯に仕込んだ……)」
比良坂のシノビ :「(それすら抜き取られ……)」
比良坂のシノビ :「おの……れ……」
吾妻美宥 :「さてそうなると、ボクの立場としては」
吾妻美宥 :一枚の写真をポケットから取り出して 「君の強情を壊しにかかるしかないわけだ」
吾妻美宥 :「怖いぞお」
吾妻美宥 :小窓から差し込む夕陽は、鮮烈に赤く、血溜まりよりも澄み切っている。
比良坂のシノビ :こうなった以上、とれる手段は少ない。
吾妻美宥 :逢魔が時だ。
比良坂のシノビ :聞くな、見るな。
比良坂のシノビ :鍛錬の果てに手に入れた、外界を遮断する法。
比良坂のシノビ :その隙間に、眼前の女の声が染み込んでくる。
比良坂のシノビ :「(なぜ……だ、どうして……聞こえる)」
比良坂のシノビ :「(声が!)」
吾妻美宥 :夕陽の中、仄かな火が浮かび上がり、写真の隅に近付いて……
吾妻美宥 :「……」
比良坂のシノビ :「(ああ……うるさい……何だ、さっきから)」
比良坂のシノビ :「(この音は!)」
比良坂のシノビ :がちがち、がちがちと耳障りな
比良坂のシノビ :ひどく、寒い
吾妻美宥 :言葉もなく、浮いていた手を翻して、震えるその後頭に手刀を叩きつける。
吾妻美宥 :それで意識は絶えるだろう。恐らくは生命活動も、ほどなく。
比良坂のシノビ :「ああ、そうか」
比良坂のシノビ :薄れる意識の中
比良坂のシノビ :カコリ、と舌先の小さな硬い手応えで悟る――砕けた歯。
比良坂のシノビ :「(私の歯の鳴る音であったか)」
吾妻美宥 :情報源を自ら潰えさすにも等しい手を打ったのは
吾妻美宥 :何処からか不明の気配を感じたからに他ならない。
吾妻美宥 :彼には手の内を少しばかり見せた。消耗も少しばかりある。
吾妻美宥 :余計な荷を背負うリスクを負うにはまだ早いと判断を下したのだ。
吾妻美宥 :(……どこかな)
吾妻美宥 :静かに気配を伺う。
加茂慶左 :「……別に、やるなと言うつもりはないし、そんな権利もないけど」
加茂慶左 :真正面。見ていたはずの場所から、悠然と歩いてきている。
吾妻美宥 :昼間より少しばかり殺気ばった目。
加茂慶左 :「……学校から近すぎるかな」
加茂慶左 :「万鈴が感づくかもだろ」
吾妻美宥 :ふっと口元を綻ばせて
吾妻美宥 :「甘々のお世話焼きさんだな、ケーサくん」
加茂慶左 :「焼き甲斐があるんでね」
吾妻美宥 :死体の上から立ち上がり、軽くスカートを整える
吾妻美宥 :「ケーサくんならケーサくんだって、高らかに宣言しながら来てほしかった」
吾妻美宥 :「殺しちゃったじゃん。もったいない」
加茂慶左 :「勿体ないって……」
加茂慶左 :「使う予定でもあった?」
吾妻美宥 :「まあ、吐かせる目処は。でもボクのやり方はデリケートなとこもあってね」
吾妻美宥 :「まあ無駄骨の可能性も高かったし、というのが半分、逃がした魚が大きく見えるのも半分」
吾妻美宥 :悪戯っぽい笑みを浮かべ 「キミはどう責任を取ってくれるかなあ?」
加茂慶左 :「海老で鯛を釣れたなら上々だろう」
吾妻美宥 :「捌けるかどうかが問題だよ。エビは分かりやすいけど」
吾妻美宥 :「タイはやったことない。……普通に切ればなんとかなると思う?」
加茂慶左 :「“うみ”の主は手強いんじゃないかなあ。業物次第だと思うけど」
加茂慶左 :「そもそもだ。転校生、君は腹が減ってるわけ?」
吾妻美宥 :熱っぽい夕陽の差し込む下、しばし値踏みするようにケーサくんを見ていたが
吾妻美宥 :「ふふっ」 目を閉じて首を振る 「飢えているかはさておき、好き嫌いはあるからね」
吾妻美宥 :「それに、タイってよく見ると可愛いじゃない。綺麗だし、目とかも大きくて」
吾妻美宥 :死体をちらりと見て 「エビは虫みたいなものだからな。二つじゃ殺す重みが違う」
加茂慶左 :「可愛い、ね。その単語は麻痺してきたな」
吾妻美宥 :「お楽しみだったもんねえ、可愛い部で」 からかう口ぶり
加茂慶左 :「……」少しだけ、眉根に皺を寄せて。
加茂慶左 :「どうにも釣り場が広いらしいけど」
加茂慶左 :「禁漁区は覚えたほうがいい」
加茂慶左 :「地元民からのアドバイスだ。喧嘩したいわけじゃあないでしょ」
吾妻美宥 :「まーね。魚を獲るつもりはないから見逃してもらえたらな~、って思ってたんだけど」
吾妻美宥 :「看板が見えちゃったらしょうがない。大丈夫、ボクは理屈の分かるやつだから」
加茂慶左 :「そうあってくれると有り難いね」
吾妻美宥 :「まあ、真面目にね。別にキミやキミの彼女に手を出そうってつもりはないんだ」
吾妻美宥 :「求めるものが手に入るなら。何ならキミに協力したって構わない」
加茂慶左 :「……彼女じゃないから」
加茂慶左 :「幼馴染だよ」
吾妻美宥 :「"まだ"かい?」 くすりと笑い
加茂慶左 :「そう。まだ」
吾妻美宥 :「へええー」
加茂慶左 :「どっちかと言えばそっちで協力してほしいくらいだ……冗談はさておき」
加茂慶左 :「きみの求めるもの次第、としか言いようがないな」
吾妻美宥 :目を細めて 「それもそうだ。もしそれをキミが望むようなことがあれば……」
吾妻美宥 :「どんなに可愛い魚だろうと斬らなきゃいけないからな」
吾妻美宥 :「そうじゃないことを願うばっかりだよ。……全くただでさえこの学校は胡散臭い」
加茂慶左 :「そこは全く同意だけどね」
吾妻美宥 :じゃ、この辺りで感情判定しようかな。
加茂慶左 :来るかいっ
GM :おうよ!
吾妻美宥 :人脈で行きます。
GM :どうぞ!
吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
吾妻美宥 :よしよし
GM :成功!お互い感情表をどうぞ
吾妻美宥 :ET 感情表(2) > 友情(プラス)/怒り(マイナス)
加茂慶左 :ET 感情表(5) > 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
吾妻美宥 :友情~
加茂慶左 :う~ん
加茂慶左 :憧憬かな……?
加茂慶左 :モテるみたいだし……
吾妻美宥 :モテはするぞ
GM :モテモテ学園
吾妻美宥 :さて、ついでにもう一つ判定をしちゃいましょう。
加茂慶左 :もう一つ……?
GM :アレをやるんだな!
吾妻美宥 :占術! 【生命点】を消費し、【居所】を確保します。
GM :誰のかしら~~?
加茂慶左 :まさかドラマパートで使える忍法は1回好きに使えるだなんて……
吾妻美宥 :対象は神楽ルカ。本来は千里眼の術である所を、暗号術にて代用だ。
GM :おっけー、レッツトライ!
吾妻美宥 :2D6>=6 (判定:暗号術) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
神楽ルカ :ナヌ!【居所】が知られたらバトルがしかけられるようになってしまう!
GM :お美事
吾妻美宥 :やったー! 生命点を1消費しますが、兵糧丸で即座に回復します。
吾妻美宥 :さらにこの消費を補給で回復する。本来は経済力ですが、人脈で代用します。
吾妻美宥 :2D6>=6 (判定:人脈) (2D6>=6) > 8[3,5] > 8 > 成功
GM :鮮やか!
吾妻美宥 :万事順調。
加茂慶左 :バシバシ成功してる
GM :流石は今セッションの唯一のシノビ……
GM :他のはデート星人です
吾妻美宥 :そんな気はしていたよ。
加茂慶左 :バレちゃ仕方がねえ
GM :秘密めくったらかいてあるからね
GM :本当の使命は母星に帰ることだって
加茂慶左 :母星、ここでしょ
GM :達成しちゃってるじゃん
吾妻美宥 :ボクこそがデート星への侵入者だった……?
吾妻美宥 :忍術バトルRPGシノビガミ!
GM :ではシーンの方は、もういくらか交わしてもらった方がいいかしら
吾妻美宥 :判定周りは以上で、もういくらかのつもりです。
GM :占術補給の演出は、意欲があればやってください
GM :カットしても問題はないです
吾妻美宥 :「……さてさて」 赤い夕日の下から、暗い影へ
吾妻美宥 :制服やローファーを汚していた血の染みは、闇に溶けるように消えている。
吾妻美宥 :「これ以上、ここで得られそうなことはないかな」
吾妻美宥 :「禁漁区だったみたいだし。……神経質過ぎる気はするけどね?」
加茂慶左 :「……お互いね」
吾妻美宥 :「赤ちゃんの面倒を見てるみたいだよ」
加茂慶左 :「……神経質にもなるさ」
加茂慶左 :「気が多いわけじゃない。アヅマさんほど……」
加茂慶左 :「……可愛い部と被るな」
吾妻美宥 :「みうで良いよ」
吾妻美宥 :「ケーサくん顔良いし」
加茂慶左 :「……美宥さんほどにはね。なんで顔が関係するんだ?」
吾妻美宥 :「そりゃあ、イケメンにはキャーキャーするものだからよ」
吾妻美宥 :「あたしたちはそういう生き物なのさ」
加茂慶左 :「何が楽しいんだか」
吾妻美宥 :「楽しいんだろうねえ」 肩をすくめるようにして
吾妻美宥 :「じゃ帰ろっかケーサくん。部屋まで送ってくれる?」
加茂慶左 :「勘弁してくれ。万に一つも誤解されたくないんでね」
加茂慶左 :「送るなら好きな女だろ。俺はそういう生き物なんだよ」
加茂慶左 :「それが楽しいんだ」
吾妻美宥 :「あははっ。好きじゃない女とデートごっこはしたくせに!」
吾妻美宥 :「あれカノジョ覚えてるんじゃないの? 誤解されちゃうかもよ~?」
加茂慶左 :「だったらなおさら美宥とは無しだろ」
加茂慶左 :「二正面作戦なんて取りたくないんでね」
加茂慶左 :「そっちの相手はそっちに任せたいくらいだ」
加茂慶左 :「……目星は付けてるようだしな」
吾妻美宥 :……先刻まで可愛い部の部室で何が起こっていたか、をここまで仔細に把握しているのは
吾妻美宥 :もちろん尋常ならざることである。その見通しはまったく正しい。
吾妻美宥 :が、それには答えない。風のように笑う。
吾妻美宥 :「固くて、手堅くて、四角四面!」
吾妻美宥 :「案外そんなだから、ベイビーはベイビーのまんまなのかもだよ」
吾妻美宥 :「もっとこうナンパにさ……シャツのボタン外して……」
吾妻美宥 :「壁ドン! 『オレの女になれよ……』」
加茂慶左 :「そういうのに靡くヤツじゃないから」
吾妻美宥 :「あっはは、もう歯が立たない!」
吾妻美宥 :からから笑いながら、小走りでその惨状を後にする。
GM :というわけで、次は楽しい調査パート
GM :その順番を決めるダイス・ロールです、諸君よろしくお願いします
神楽ルカ :ウオオオオーーーッ2d6をふるぜ!!
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 4[1,3] > 4
吾妻美宥 :2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
加茂慶左 :2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
神楽ルカ :全員大体同じですね
吾妻美宥 :せやな
加茂慶左 :宇宙の星の数に比べれば誤差ですね
吾妻美宥 :そう言って二股も誤魔化すのか
加茂慶左 :一筋だし……
加茂慶左 :これ万鈴も振るやつですよね
深園万鈴 :あっそうなの?
神楽ルカ :あれ、万鈴ちんはOP後にやったからないのかと
吾妻美宥 :PC1以外って言ってるから振らないはず
加茂慶左 :あっなるほど
GM :いえーす、PC1はもう済んでいるので
加茂慶左 :じゃああたしたちでもっかい振る感じかな
吾妻美宥 :げっへっへ、ケーサくんはあたし達二人で預かってるからよ
吾妻美宥 :決選投票しますか
加茂慶左 :2d6 (2D6) > 12[6,6] > 12
GM :あ、数字被ってる
吾妻美宥 :2d6 (2D6) > 2[1,1] > 2
加茂慶左 :大差ついちゃった
吾妻美宥 :星の数に比べれば誤差ですよ
加茂慶左 :てかこんなとこでスペシャル消費したくない……
GM :おつよい、ではお次は加茂パイセン
GM :次回までにどこを開けるか決めといてくださいな
加茂慶左 :ラジャ!
GM :ささ、再開だよぉ
GM :というわけでやって参りました、今回の七不思議
GM :PC2、加茂パイセンは果たしてどの項目を調査するのでしょうか
GM :ではパネルの宣言をよろしくお願いします。
加茂慶左 :じゃあ桜の木に行こ~
加茂慶左 :決して前半が気になるからではありませんが……
GM :発情した思春期の学生がよぉ!
GM :よろしい、承りました。
GM :ではオープンします。
GM :以上がこの項目の情報になります。
GM :ではやっていきましょう。
琴川羽澄 :「この学校にはいくつかの謎がありますが……」
琴川羽澄 :「これはそこそこ有名ですよね、先輩も耳にしたことがあるのでは?」
琴川羽澄 :「そんなお手軽にすごいご利益があるなら引く手あまただと思うところなのですが」
琴川羽澄 :「どうにもそのちからを利用しよう企む生徒には不思議とさまざまな困難が降り注ぐのだとか」
琴川羽澄 :「ここの調査班としてふさわしい人材、それは哀れな加茂先輩をおいて他にはいないでしょう」
琴川羽澄 :「頑張って可愛い羽澄ちゃんを彼女にしてくださいね♪」
琴川羽澄 :「というわけで専門家に話はつけています、現場で既に待っているはずですよ」
安妻ミミ :「ええ……はい……、ここが……その」
安妻ミミ :「お桜さまは……今まで、数々のかっぷるを……誕生させてまいりました……」
安妻ミミ :「私、それを……見てきましたで……」
安妻ミミ :「うらやましい……」
安妻ミミ :きみたちが待ち合わせの場所、くだんの大桜の下へと向かうとその人物は既にそこへいた。
加茂慶左 :「……専門家って言うから予想は少しあったけど」
加茂慶左 :「安妻さんか、よろしく」
深園万鈴 :「よろしくなー」
深園万鈴 :ペタペタと桜の木の肌を触っている
安妻ミミ :「はい、よろしくおねがいします……」ふわりと微笑む。
吾妻美宥 :「よろしくねー」 当然みたいな顔でミルクティ片手にそのへんの柵に腰掛けている
加茂慶左 :(てかこれ、安妻さんに取られるかものプレッシャーで成功率高かっただけじゃないの……?)
加茂慶左 :「当然のようにオーディエンスもいるし……」
安妻ミミ :「(加茂さま……この私と……ここへ来たということは)」
安妻ミミ :「(とうとう、決心を……つかれたのですね)」
吾妻美宥 :「証人は必要でしょ。結婚式にお客さん呼ぶのもそのためらしいよ?」
安妻ミミ :「(この私の運命の旦那さまになる……という)」
深園万鈴 :「なんだ、みうみうは誰かに呼ばれたわけじゃないのか」
吾妻美宥 :「もしこの木に縁ができるとしたら」
安妻ミミ :「さあ……善は急げと言います……」
吾妻美宥 :唇に指を当てて 「あたしは呼び出したいかなあ。待つより行きたい派~」
安妻ミミ :「加茂さま……あなたの愛する者へ……愛のことばを……!」
安妻ミミ :ずいずいとにじり寄る。
加茂慶左 :「えっ今……!?」
加茂慶左 :「ここで……?」
安妻ミミ :「ええ、はい……」
安妻ミミ :潤んだ瞳であなたを見上げる。
深園万鈴 :「おー、ちょうどいいじゃんか慶左」
深園万鈴 :「好きなやついるって言ってたよなこの前」
加茂慶左 :「言ったけど……」
深園万鈴 :「どしたー?もしかしてアレか?」
深園万鈴 :「変なおまじないじゃなくて自分の力で振り向かせたいとか、そういう思春期特有のめんどくさいやつか?」
加茂慶左 :「めんどくさいとか言うな……!」
加茂慶左 :「そういう気持ちはこう、なくもないけど!」
吾妻美宥 :「思春期ですなあ」
安妻ミミ :「(どきどき……)」
加茂慶左 :判定するか……
加茂慶左 :あのこれ……すごい情けないこと言うけど……
加茂慶左 :応援してもらったりは……?
GM :おっけーですわよ
吾妻美宥 :なんのためにあたしがいると思ってるのさ!
吾妻美宥 :友情の感情修正+1! やるよ!
加茂慶左 :わ~い
深園万鈴 :うーん私はねー
深園万鈴 :投げなくてもいいですか?
加茂慶左 :万鈴はそういうとこあるもんね……
GM :ふふ
GM :何が気に食わないんでしょうね、ではやっちゃいましょうか
加茂慶左 :やるしかね~~~
深園万鈴 :誰に告るのか知らんけど頑張れ~
加茂慶左 :用兵術で代用して判定します
加茂慶左 :SG>=5 (SG@12#2>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
加茂慶左 :ミ~
GM :おやおや
加茂慶左 :う うーーーん
加茂慶左 :神通丸使うかな……
加茂慶左 :使お……
GM :やるじゃん……
GM :では、再び……
加茂慶左 :SG>=5 (SG@12#2>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
深園万鈴 :おお~!
GM :成功!では誰を対象にどのような感情を!?
加茂慶左 :ではあの……
安妻ミミ :どきどき
深園万鈴 :わくわく
吾妻美宥 :にやにや
加茂慶左 :こっちに対する愛情を……
加茂慶左 :深園万鈴さんに……
安妻ミミ :……?
吾妻美宥 :^~
深園万鈴 :えっえーーー!?
深園万鈴 :慶左お前……そうだったのか……
加茂慶左 :そうだったの……
GM :えっと、その内容は……!?
GM :おっけー
GM :了解
GM :ちからで、こころを、思うがままに!
GM :ではいきましょう。
GM :調査を終わらせた、という名目は必要だ。軽く合わせて帰ろう。
GM :あなたがそう思った、瞬間。
??? :「ぉ……ぉ”お”……」
GM :地獄のそこから響くかのような、どす黒い怨念を孕んだ声が小さく響く。
GM :それは、なんと目の前の桜、そのうろから響いてくるのだ。
GM :PC2、加茂慶左だけがそれに気づく。
加茂慶左 :(……何、が)
??? :「ユ、ル”……な…さ……ィ……」
??? :瞬間、きみの全身をめがけ桜の枝、枝、枝!蛇のようにのたくり殺到する!
加茂慶左 :「!」
GM :PC2以外の目には彼が急に宙を掻いてもがき出したように見えるだろう。
深園万鈴 :「慶左?おい、どした!?」
安妻ミミ :「こ、これは……」
加茂慶左 :「離れろ……!」
安妻ミミ :「う、噂は本当だったのでございますね……」
加茂慶左 :「こいつ……!」
深園万鈴 :「知っているのかミミみん」
安妻ミミ :「ええ……加茂さまは……桜に宿るという……」
安妻ミミ :「この学園において、らぶ・あたっくをし……そして散っていたもの」
安妻ミミ :「その怨念の集積体、に、襲われているので……ございます」
吾妻美宥 :「おおぉ……」 感心した様子でスマホ撮影している
安妻ミミ :「加茂さま……聞こえていますか!」
加茂慶左 :「いや見世物にするな……!何!」
安妻ミミ :「負けないでくださいまし……!」
安妻ミミ :「そこなもの、強力な怨念といえど……所詮は負けどっぐ、でございます!」
安妻ミミ :「真の愛があれば……かようなもの!」
深園万鈴 :「そうだぞ慶左!自信を持て!」
深園万鈴 :「学内第三位モテ男の力を見せてやれ!」
??? :「ハハ……ハ…!許す”ま”じ!」
吾妻美宥 :「ファイト~。そこまでどうにもならないやつじゃないよー」
加茂慶左 :「ふざけやがって……!」
??? :「顔面の良いヤレヤレ系男子め……!」
加茂慶左 :「なんでお前がそういう事言うんだよ……!」
??? :「どうせその内に熱い想いを秘めているのだろう!」
深園万鈴 :「なんでってお前」
??? :「そのすべて、吸い取ってくれるわ”ぁ”ーーーー!」
深園万鈴 :「私がお前のことを一番近くで見てきたからに決まってんだろ」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……そうだよなあ」
??? :「ホーレホレホレ、貴様の心がどんどん萎えてくるのがわかるか~~~!」
加茂慶左 :「悪い。ちょっと後にしてくれ」枝を払う。
加茂慶左 :「終わってから相手してやるか決めるからさ」
??? :「げぎゃっ」
加茂慶左 :「万鈴の言う通りだよ」
加茂慶左 :「確かに俺は好きなやつがいるって言ったし」
加茂慶左 :「自信を持たなきゃいけないもその通りだ」
深園万鈴 :「ようやく吹っ切れたか。慶左」
深園万鈴 :「そうだぞ。ただの幼馴染の私にこんだけ良くしてくれるお前だ」
深園万鈴 :「どんなやつだって、好きって言われて嫌がるやつなんていないさ」
加茂慶左 :「幼馴染ってだけでよくできるわけじゃない」
加茂慶左 :「羽澄には万鈴みたいには扱ってやれてない自覚はあるしな」
深園万鈴 :「はすみんはちょっとわがまますぎる所があるからなー。流石の慶左も我慢できないか」
加茂慶左 :「そうじゃなくって」
加茂慶左 :「万鈴が特別なんだよ、俺にとって」
深園万鈴 :「んー?それは前聞いたぞ」首をかしげる
深園万鈴 :「私にとっても、慶左は特別だ」
深園万鈴 :「別に誰とでも買い物行ったり家に上がり込んだりしてるわけじゃないんだぞ。私だって」
深園万鈴 :「慶左と一緒だから楽しいんだ」
加茂慶左 :「……」
深園万鈴 :一切の邪気もなくにへらっと笑う
加茂慶左 :「俺は、幼馴染だとか、友だちだとか、そういうのじゃなくて」
加茂慶左 :「“好きなやつ”なんだよ。深園万鈴が」
加茂慶左 :「……あー……」
加茂慶左 :「結局、言うに事欠いて」
加茂慶左 :「このタイミングかよ……」
深園万鈴 :「………」にやけ面を張り付かせたまま
深園万鈴 :「…………?」
深園万鈴 :後ろを振り向く。誰もいない。
深園万鈴 :「……………?」
加茂慶左 :「君だってば」
加茂慶左 :近づき、目を見据える。
深園万鈴 :振り返り、『私が?』と言った仕草で自分を指さす。
加茂慶左 :「そう」
深園万鈴 :「……………」暫し顎に手を当てて黙考し
深園万鈴 :「………あ、あー、うん」天を仰ぐ
深園万鈴 :「まじかーーー……」
加茂慶左 :「マジだっての。冗談で言うかよ」
深園万鈴 :「そう、そうな……冗談で言えるヤツじゃないよな慶左は」
深園万鈴 :「慶左は、私が、好き、と」一言一言、指差しながら確認する
加茂慶左 :「そう。俺は。万鈴が。好き」復唱するように。
深園万鈴 :「こ……」
深園万鈴 :「恋人に、なりたい、と」
深園万鈴 :「そういうことだな」
加茂慶左 :「……ああ。そういう思いは、あるさ」
深園万鈴 :「そうか……なら」
深園万鈴 :一歩進み出て、大きく胸を張る
深園万鈴 :「なってみっか!恋人に!」
加茂慶左 :「ああ、だよな……」
加茂慶左 :「……えっ」
深園万鈴 :「今から恋人になるぞ!慶左!」
吾妻美宥 :もちろん一部始終を撮影している。
加茂慶左 :「いや、そんな……いや」
加茂慶左 :「分かったよ」どこか諦めたように。
加茂慶左 :「俺は君のそういうところが好きなんだった」
深園万鈴 :「おーおーそうだろう!」一層機嫌を良くして
深園万鈴 :「今まで口に出したことはなかったけどな」
深園万鈴 :「お前が見ていてくれるから、私も、思ったままの私でいられるんだ」
深園万鈴 :「私は、お前の好きな私でいたい」
深園万鈴 :「だって、私もお前のこと好きだからな」
加茂慶左 :「……ああ。ありがとう」と言い終えて。
加茂慶左 :周囲を見る。
加茂慶左 :「……」
吾妻美宥 :「…………」
加茂慶左 :「本物だったってことになるのか……?」
安妻ミミ :「……」
吾妻美宥 :「怨念は見えたけど、その、恋愛成就的な力があるのかみたいな話は」
吾妻美宥 :「どーなんだろうねミミちゃん」
吾妻美宥 :「ミミちゃん?」
加茂慶左 :「専門家的にはどうなの……?」
安妻ミミ :「つまり……怨念を退けるほどの強い……愛、であるならば……」
安妻ミミ :「すべての障害など、もののかずではない……ということでございますね」
加茂慶左 :「したら成功すると言うよりは」
加茂慶左 :「成功するようでないと出来ない、ってことか」
深園万鈴 :「勝つべくして勝った、ということだな!」
吾妻美宥 :「そうであって欲しい?」 からかうように
安妻ミミ :「(そして……すでに魂深く結ばれたミミと加茂さまの間には……)」
加茂慶左 :「……そうあって欲しい」観念したように。
安妻ミミ :「(告白などという行為はもはや不要)」
安妻ミミ :「(そういうことで……ございますね?)」
吾妻美宥 :「うひひ」
加茂慶左 :「安妻さん?」
安妻ミミ :なにやらうんうんと頷いている。
GM :こうしてまたひとつ、学園の謎、その正体が明らかになった
GM :その副産物としてひとつのカップルが誕生したとかしないとか
GM :詳細は定かではない!
GM :恋愛成就!?伝説の桜の木 調査完了!
琴川羽澄 :「はえ~~、伝説の桜は、呪いの桜だったんですね……」
琴川羽澄 :「これは中々面白……ぶちょう?部長??どしたの?泣いてるの?」
部長 :「いや、なんというかその……親心と言うか」
部長 :「あのふたりがね……」
琴川羽澄 :「遅すぎですよね」
部長 :「みんな、変わってしまうのだなぁ……嬉しいけど、ちょっと寂しくもあるね」
琴川羽澄 :「色ボケにかまけて羽澄ちゃんをかまう量が減ったら探偵部に依頼してあのふたり別れさせます」
部長 :「やめなさいよ」
琴川羽澄 :「我々は超常現象調査クラブなのですよ。しましょうよ、部活動を」
琴川羽澄 :「ここ最近大富豪とカタンしかやってないじゃないですか、何部なんですかここは」
GM :超常現象調査クラブである。
GM :その名の通り、超常現象を調査するクラブ。
GM :退屈な毎日を憂いた琴川羽澄が言い出したそれに乗って、調査の日々がはじまった。
GM :それは街に蔓延る謎の新興宗教であったり。
GM :目撃相次ぐ"白いゾンビ"であったり。
GM :下水に棲むという、巨大なサメであったり。
GM :呪いを振りまく、謎の小鳥であったり。
琴川羽澄 :「いやあ……しかし……学園の下にこんな場所があったとは」
琴川羽澄 :あとで皆に教えてやれねばならないな、とそう考えながら。
琴川羽澄 :ふと、その影に気づく。
??? :「……」
琴川羽澄 :「え……と……」
琴川羽澄 :「どちらさま?で?」
??? :「【生徒会】……」
??? :「まさか、こんなところにあったとはな……」
??? :「すまない、君は見てはいけないものを見てしまったのだ」
??? :そうして、影が――迫り。
GM :それではサイクル2をやっていきましょう。
吾妻美宥 :あっ、じゃあサイクル開始時に使う忍法があります。
GM :はーい、ではそれは今やってしまいましょう
吾妻美宥 :特別教室! 占術を未取得にして、怪段を取得状態に!
吾妻美宥 :悩んだんですが、多分これがいいだろう……
GM :ラジャー!
GM :それではやってきましょうサイクル2
GM :ここからは本格的に秘密等開いていくのではないでしょうか
GM :おいでませトップバッター!
深園万鈴 :私だ!
GM :ようこそ、では希望のシーンと登場PCを
深園万鈴 :七不思議を調べようと思います。超常現象調査クラブなので
深園万鈴 :PCは慶左にはいてほしいかな
GM :イチャか?ええおい???
加茂慶左 :はあい
安妻ミミ :では……私も、で、ございますね……
深園万鈴 :るかちんみみみんも同盟組んだので可能ならば出てほしく、みうみうは自由という感じで
神楽ルカ :おっ!ではでます!
吾妻美宥 :怪奇を追う感じならお邪魔しようかなあ
深園万鈴 :じゃあみんなで行こ~
安妻ミミ :おー!
深園万鈴 :調べる七不思議も既に決めております
GM :なんだぁ~~?
深園万鈴 :・目撃相次ぐ異形の獣!
GM :了解!!
GM :ではシーン表を振りな!どれにするんだい!
GM :いやこれ七不思議だから振らなくても良いのか
深園万鈴 :決まってるならそこで良いよ!
GM :GMが細部を詰めてないことが白日のもとに
GM :ではやっちゃっていきましょう。
GM :・目撃相次ぐ異形の獣!オープン!
世間をひっそり賑わせる謎の獣、琴川羽澄はそれをこっそり育ててる。
琴川羽澄 :「この子が大きくなったらね、私たちの願いを叶えてくれるんですよ?」
このパネルを開いたPCは、NPC琴川羽澄の秘密に対する取得判定権を追加で得る。
追加情報:現在秘匿
GM :以上が情報になります!
深園万鈴 :はすみんおまえ……
GM :ではやっていきましょう!
GM :PC1、深園万鈴。きみが部室へ足を運ぶとそこにはいつものように琴川羽澄の姿が。
GM :彼女はその場にいた白衣の男性へとしがみついている。
琴川羽澄 :「せんせぇーー、課題の内容……事前に教えて下さいよ”ぉ”」
油浦教二 :「……なんで教えてくれると思うのかな」
GM :油浦教二、超常現象調査クラブの顧問。
GM :生徒の面倒を熱心に見るタイプではないが、頼み事をそう断ることもない。
GM :それぐらいの距離感であなた達を見守る大人のひとりである。
深園万鈴 :「お前らなー、教師と生徒がそうやってベタベタして……」ズカズカと入ってきて部長の椅子に腰掛ける
深園万鈴 :「もしかして、お前らも付き合ってるのか?」
琴川羽澄 :「ええ!?何!?今の!?マウント???!?」
加茂慶左 :「あのなあ……」
琴川羽澄 :「聞きましたせんせ!?見てくださいよアレ!」
琴川羽澄 :「ぶっころしちゃいましょうか??」
加茂慶左 :「てか話広がるの一瞬すぎるだろ」
琴川羽澄 :「いやここは私達も対抗しましょう、ほら!私と熱いディーブなキッスを!」
加茂慶左 :「なんなんだ吾妻美宥……」
深園万鈴 :「はっはっは、まーそのうちはすみんにも物好き(いいやつ)が見つかるって。そう焦るな」
油浦教二 :羽澄の頭頂部をぐいぐい押しのけながら
油浦教二 :「ええなに?そうなの?」
油浦教二 :「へぇ……」
油浦教二 :特に続ける言葉もなく。
加茂慶左 :「正直そのへんの興味のなさはすごいありがたいな……」
琴川羽澄 :「うお”ーーどいて先生そいつ殺せない!!」
深園万鈴 :「いやー、でも割とみんなそういう反応だったな」
深園万鈴 :「"やっとかよ"とか"まだだったの?"とか」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……悪かったな……」ぼそりと。
深園万鈴 :「拗ねるな拗ねるなー。私はちゃんと嬉しかったぞー」
深園万鈴 :肘で慶左の脇腹を小突く
加茂慶左 :「別に拗ねてるわけじゃあない」
琴川羽澄 :「よし、じゃあ本日は何を調べます?」
加茂慶左 :「万鈴、なにがいい?」
琴川羽澄 :ケロリ、と話題をぶった切り
加茂慶左 :「君の調べたいやつに行こう」
加茂慶左 :「こないだは僕が行きたいところに行ったしね」
安妻ミミ :「私は……いつでも、おっけーでございます……」
加茂慶左 :「安妻さん?いつから……」
安妻ミミ :す、と加茂の死角から現れる。
安妻ミミ :「え……最初から……いましたが……」
深園万鈴 :「最近良く会うよなー、ミミみん」
安妻ミミ :最初、というのがどの最初かは答えない。
加茂慶左 :「なんか経過観察の仕事とかしてる……?」
安妻ミミ :「私も……可愛い超常現象調査クラブの……一員でございますので……」
加茂慶左 :「まあ、人手があるほうがありがたい」
安妻ミミ :「あ、あの……加茂さま……どーなっつを、作ってきたのですが」もじもじ
加茂慶左 :「頼りにさせてもらおうかな」
深園万鈴 :「うん、実際心強いぞ。前の桜の木みたいに襲ってくる奴がいるかも知んないしな」
加茂慶左 :「ドーナツ?」
安妻ミミ :「ええ、あの、はい……お口に合えばいいのですが……」
深園万鈴 :「おー、美味そうだな。さすが可愛い部」
加茂慶左 :「いいのかい?ありがとう……食べる?」幼馴染2人に。
安妻ミミ :「あっ……」
琴川羽澄 :「食べる!!」
琴川羽澄 :ヒョイと「うま!!」
深園万鈴 :「もちろんもらうぞ」
深園万鈴 :「んぁー」
深園万鈴 :ドーナツを手に取ることなく、慶左に向けて口を大きく空ける
加茂慶左 :「はいはい」小さくちぎって口に入れる。
深園万鈴 :「もぐもぐ」
深園万鈴 :「ん!めっちゃ美味いな!」
安妻ミミ :「フフ……お優しいのですね……」
安妻ミミ :「フフフ……」
加茂慶左 :「マジで?」自分でも一口食べて。
加茂慶左 :「うわ、美味いな……」
安妻ミミ :「まぁ……」
安妻ミミ :「(加茂さま……いえ慶左さま……)」
安妻ミミ :「(ミミは……良き妻になってみせます……)」
深園万鈴 :「うん、ミミみんはすごいな。嫁にほしいくらいだぞ」
加茂慶左 :ドーナツを餌付けする手を止めて。
加茂慶左 :「……別に俺も遜色ないものは作れるけど」
深園万鈴 :「んじゃー今度一緒に作り方教えてもらうか。たまには私も慶左にごちそうしてやりたいしな」
加茂慶左 :「安妻さんもいいかな?今度教えてもらっても」
安妻ミミ :「まぁ……!」
安妻ミミ :「ええ、きっと、楽しく……なりますね」
深園万鈴 :「さて」慶左の手に持った最後の一切れに自分からパクつき
深園万鈴 :「腹ごしらえも済んだところで」咀嚼しながら話す
加茂慶左 :「こら」咎めるように頭をさっと撫でて。
加茂慶左 :「どれにするか決まった?」
深園万鈴 :「うん、今日は街に出てみるか」
琴川羽澄 :「妖刀探しに行きましょうよ、妖刀」
琴川羽澄 :「私見てみたいです、妖刀」
加茂慶左 :「妖刀も気にはなるが……街?」
深園万鈴 :「妖刀もそうだが、学校の中で済む調査はあらかた片付いたしな」
深園万鈴 :「もしもの時の戦力も十分だし、ちょっと冒険してみよーぜ」
深園万鈴 :「ほら、この前言ってた謎の獣探しとかどうだ」
琴川羽澄 :「えっ」
琴川羽澄 :「ケモノォ?」
琴川羽澄 :「どうせハクビシンかなんかですよ」
加茂慶左 :「まあ、一番実害があるといえばそうかもなあ」
琴川羽澄 :ぶちぶちと難色を示す。
加茂慶左 :「学校の外なわけだし……」
深園万鈴 :「ワゴンよりでかいハクビシンならそれはそれで面白いだろ」
深園万鈴 :「おーしでは私の賛成票により今日の調査は異形の獣に決定ー」
琴川羽澄 :「それはぁ……そうですけどぉ……」
加茂慶左 :「安妻さんもそれでいい?」
琴川羽澄 :「あー、あー」
琴川羽澄 :「私用事を思い出しちゃったなぁ~~」
琴川羽澄 :「ということで、じゃ!」
琴川羽澄 :「また明日ーーーー!」
加茂慶左 :「ええ?」
加茂慶左 :「珍しいな……」
琴川羽澄 :返事も待たずに扉の外へ
深園万鈴 :「どしたんだ?あいつ」
安妻ミミ :「あなたさまと一緒なら……どこへでも」ニコニコ
油浦教二 :「ん、出かけるの?」
油浦教二 :「最近熱心みたいね、きみたち」
油浦教二 :「ま、安全には気をつけてね」
深園万鈴 :「おー、教二とは違ってな。真面目に部活やってんぞ」
加茂慶左 :「まあ熱心だとしても向こうでしょ先生は」
加茂慶左 :「こっちはおまけみたいな部活なんだし……」
油浦教二 :「君たちのために始末書、2枚までは書いてあげるからさ」
加茂慶左 :「助かります」
油浦教二 :「つまり今年はもうコレ以上は無理ってわけ」
加茂慶左 :「……もう使い切ってましたっけ……?」
加茂慶左 :「最初の1枚ぎりぎり去年じゃなかったですか?きっとそうですよ」
加茂慶左 :「先生が覚えてないだけです」
油浦教二 :「そうだったっけかなぁ……?」
油浦教二 :「まあいいや、ほどほどにね」
油浦教二 :「……」
油浦教二 :「琴川くんだけどさ」
油浦教二 :「ちゃんと見てあげといてね」
加茂慶左 :「羽澄を?ええ、そりゃまあ……」
深園万鈴 :「どうした急に先生っぽいこと言って」
油浦教二 :「彼女、無茶が好きだろう?」
油浦教二 :「いやなに、僕だって先生だからね」
油浦教二 :「それと……」
油浦教二 :「まあいいか、言っておこう」
加茂慶左 :「何です?」
油浦教二 :「カナタくんには注意したまえ」
深園万鈴 :「まあ油断ならない奴ではあるな。カナちゃんは」
加茂慶左 :「先輩が?まあこの期に及んで部室くる人、要注意ですけど……」
油浦教二 :「最近ね、ちょくちょく悪い噂を耳にするんだよ」
深園万鈴 :「弱みを見せたらケツの毛まで毟られかねん」
加茂慶左 :「ケツとか言わない」
油浦教二 :「元教え子を疑うようなことはあんまりしたくはないけど」
油浦教二 :「現教え子の方が大事だからね」
油浦教二 :「ほら、僕、教師だからさ」
加茂慶左 :「先生のそういうところ好きですよ」
深園万鈴 :「高校生が好きなんだな。教二は」
加茂慶左 :「言い方……」
油浦教二 :「そうだね、結構好きだよ」
油浦教二 :「じゃ、楽しんで」
加茂慶左 :「答え方……」
深園万鈴 :「よーし行くぞ!慶左、ミミみん!」
深園万鈴 :「可愛い超常現象調査クラブ出動だー」
GM :そうしてきみたちは街へと繰り出した。
通行人A :「けものぉ?知らないなぁ」
通行人B :「南区でイノシシが出たって聞いたよ、警官の叔父さんが追い回したって」
通行人C :「ああ、聞いた聞いた、この街で水牛が逃げ回ってるんだってな」
通行人D :「水牛だぁ?俺はワニだって聞いたぞ」
通行人E :「先輩が見たって言ってたぞ、トラみたいだってって」
GM :聞き込みの多くは外れに終わったが、ちらちらと目撃例と言えるものも引っかかる。
GM :ふしぎなことに、その証言は細部がバラバラだ。
安妻ミミ :「ふしぎで……ございますね」
安妻ミミ :「動物園、水族館」
加茂慶左 :「流石にすべての特徴を内包するってことはないと思うけど……」
安妻ミミ :「近い順に、5つほど……そのどこも何かが脱走した……という話は無いようでございます……」
深園万鈴 :「んーもしかすると、謎の獣は一匹じゃないのか?」
神楽ルカ :「得体の知れない獣がいるなんて怖いねえ」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……いやいいか……」
呪いのヒヨコ :「コオォォ……」ルカのカバンの中でひっそりとうめいている。
加茂慶左 :「ヒヨコの証言はなかったし……」
神楽ルカ :「一匹じゃないのかな?そんな変な生物いっぱいいることなくない?」
呪いのヒヨコ :「争エ……」カバンの中で頷いている
深園万鈴 :「それもそうかー」
GM :きみたちは当てども無く調査を続ける。
??? :「謎の獣?……オイオイ、どうしてそれを調べてんだよ、お嬢ちゃん」
深園万鈴 :「んー、ちらほら出てきた証言を元に絞り込んでいくと……」
深園万鈴 :地図アプリとにらめっこしていた顔を上げる
ドゥダン厳剛 :「……そいつぁあまり」
ドゥダン厳剛 :「いや……君は……」
ドゥダン厳剛 :「ミス、マリン、ミソノ」
深園万鈴 :「あーお前、柔道部の」
深園万鈴 :「ドヴァダン西郷」
ドゥダン厳剛 :「おやおや、今をときめく渦中のお姫様ではないか」
加茂慶左 :「渦中……」
ドゥダン厳剛 :「ドゥダン、ゴンゴウ」
ドゥダン厳剛 :チッチッチ、と指をふる。
深園万鈴 :「ド……デュ……ドゥ……」
深園万鈴 :上手く発音できない。舌を上顎に付けようとして変な顔になっている。
加茂慶左 :「ドゥ」
深園万鈴 :「デュ……ドゥダン!」
GM :ドゥダン厳剛、柔道部主将。
GM :学園の運動部の役半分を束ねるリーダーシップを備えたナイスガイである。
ドゥダン厳剛 :「君たちになら少し直接的に言ってもいいだろう」
ドゥダン厳剛 :「それを追うのは止めることだな」
神楽ルカ :「んえ?ドゥっちなんか知ってんの?」
加茂慶左 :「おや、どうして?」
ドゥダン厳剛 :「ただでさえ今この街は物騒なのだ」
深園万鈴 :「へー、物騒とな」
ドゥダン厳剛 :「陣営も知れぬものに多くは話せん、が」
神楽ルカ :「まあ物騒だからこそ味があるみたいな部分もあるよね」
ドゥダン厳剛 :「事実実例実感として、それを追うことはオススメしない」
ドゥダン厳剛 :「なに、俺たちも動いている、解決は近いだろう」
ドゥダン厳剛 :「平和になった街で改めて遊ぶと良い」
神楽ルカ :「解決に動いててドゥっちえらいじゃん、花丸あげる」
神楽ルカ :そう言ってはなまるのシールを服の上から貼る
深園万鈴 :「む、それは困るぞ」
加茂慶左 :「常備してるのか……」
ドゥダン厳剛 :「これはこれは……」
ドゥダン厳剛 :「ありがたい……」
深園万鈴 :「お前らが解決してしまったら、永遠に事件の真相がわからないだろ」
深園万鈴 :「それでははすみんに合わせる顔がない」
ドゥダン厳剛 :「謎は謎のままで良いこともある」
加茂慶左 :「用事優先したけどなあいつ」
ドゥダン厳剛 :「そういうことだよ」
加茂慶左 :「そういうの万鈴には完全に逆効果なんだよな……」
ドゥダン厳剛 :「では、日が暮れるまでには帰るのだぞ」
ドゥダン厳剛 :「可愛いお嬢さん、可愛いシールをありがとう」
ドゥダン厳剛 :「それでは」
ドゥダン厳剛 :踵を返す。
神楽ルカ :「ドゥっちも心配してくれてありがとー!」
ドゥダン厳剛 :どうにも、彼は何かを知っているようだ。
加茂慶左 :「暗くなる前に帰りたいのは同感だね」
深園万鈴 :「なら、そこだけはありがたく受け取って」
ドゥダン厳剛 :去りゆく背中、よく洗濯されているであろう白い柔道着の上にあるそれを忍びの視力が捉える。
深園万鈴 :「調査を急ぐとするか」
ドゥダン厳剛 :毛だ、長い。動物のものと思われる。
深園万鈴 :「慶左」小声で言い、目配せ。
加茂慶左 :「万鈴はやるったらやるからなあ」ため息を吐いて。
加茂慶左 :「それで、ミスター・ドゥダン?」大声をかける。
加茂慶左 :「あなたはどっちの陣営なんです?」
加茂慶左 :「それを話してくれなきゃあ、こっちも判断できないでしょう」
加茂慶左 :薄く殺気の糸を張ったようにして。
加茂慶左 :気を引く。
ドゥダン厳剛 :「判断するのは、こちらだ」立ち止まり、振り返らず、言う。
ドゥダン厳剛 :「きみたちは、今はまだただの小さな、趨勢には影響の無い……勢力とも言えない団体に過ぎない」
ドゥダン厳剛 :「きみたちの判断など、重要なことではないのだよ、まだね」
加茂慶左 :「それはご丁寧にどうも」
加茂慶左 :「お目溢しを貰っていると見るべきか、侮られていると見るべきか」
加茂慶左 :「どちらにせよ、万鈴に危害を及ぼすなら俺は容赦しないんで」
加茂慶左 :「それだけ理解してもらえると助かります」
ドゥダン厳剛 :「それは実に結構」
ドゥダン厳剛 :「君が守ってやりたまえ」
ドゥダン厳剛 :「この世界には、危険が多いのだ」
ドゥダン厳剛 :「おそらく彼女はそれを知らない」
ドゥダン厳剛 :今度こそ、その大きな背中は町を行き交う人々の中へと消えいてく
深園万鈴 :「失礼しちゃうな、ドゥダン厳剛め……」ようやく言えた発音に小さくうなずきながら
加茂慶左 :「こんなんで十分?」
深園万鈴 :「完璧だぞ。バッチリ手がかりは手に入れた」
深園万鈴 :ミミちゃんが持っている長い毛を指差す
加茂慶左 :「流っ石」
GM :それは奇妙な毛であった。
深園万鈴 :「柔道部部長といえどミミみんの隠形は片手間には破れなかったようだな」
GM :光の反射で赤や黒、黄とその色を変え、太く、またゴムのような伸縮性がある。
神楽ルカ :「おっ、ミミっちすごい!柔道部の背中から謎の動物の毛をこっそり手に入れる選手権で優勝できるね」そう言いながらまじまじと毛を見る。
加茂慶左 :「そりゃ参加者一人だからなそれ。……また奇妙なものだなあ」
安妻ミミ :「大きな……殿方……でしたね」
安妻ミミ :「…………ポッ」
安妻ミミ :そうしてきみたちへその毛を手渡してくる。
安妻ミミ :「その……謎の獣、と……柔道部は……」
深園万鈴 :「おー、めっちゃ伸びるな」びょんびょんと毛で遊びつつ
安妻ミミ :「すでに……捕まえてしまったり?」
加茂慶左 :「関係があると見るべきな気がするなあ。その可能性もあるとは思う」
神楽ルカ :「柔道部……獣道部ってこと?」真剣な顔で遊ばれる毛をみている。
加茂慶左 :「しかし手掛かりね……未知の物体に見えるけど……」
加茂慶左 :「それ発音じゃ分かりませんからね」
深園万鈴 :「なーに、行ってみればわかるさ」
加茂慶左 :忍びなので分かる。
深園万鈴 :「古来、髪の毛は呪いの触媒として用いられたと聞く。アニメで見た」
安妻ミミ :「まぁ……深園さま……」
神楽ルカ :「アニメでいってたなら間違いないもんね」頷く。
安妻ミミ :「何か……方法が?」
深園万鈴 :「呪いには呪いだ。どうだ?なんかつかめないか?」ルカちんの鞄、その中にいるものへ話しかける。
加茂慶左 :「当然のように呪いを前提にしてる」
安妻ミミ :「ひよこさま……」
呪いのヒヨコ :「コオォォオ……ケモノ……ケダモノ……ウ、ウウウ……」ブルブル震えだす。
呪いのヒヨコ :「ア、アッチ……イル……」震える手で指さす。
GM :ヒヨコが指し示すままに道を行く。
GM :角を曲がり、塀を乗り越え、階段を駆け上がり。
GM :やがて……見えてくるのはスタート地点。
GM :きみたちの学校だ!
GM :その敷地内、校舎から離れて鎮座する――旧校舎!
GM :謎の女が出入りしているとか、人体模型に追いかけられるとか、無限に続く階段に閉じ込められるとか
GM :そんな噂が絶えない。
神楽ルカ :「旧校舎が獣ってこと?」首をかしげる。
神楽ルカ :「毛生えてないじゃん」
深園万鈴 :「んー、旧校舎は前に調べたはずなんだけどな」首をかしげる
加茂慶左 :「いやそもそも校舎そのものなら、町中に目撃証言は出ないでしょ」
加茂慶左 :「俺らが調べた後に棲み着いた……というか」
加茂慶左 :「人の服に毛が付くってなら、飼われてるが正解かもな」
深園万鈴 :「なるほど……」
GM :きみたちはホコリくさいその空間に足を踏み入れる。
深園万鈴 :「なら、飼い主に感づかれる前に乗り込むか」
GM :気配を消して、腐った床を一歩ずつ。
GM :そして、すぐに気づく。
GM :ボソボソと、小さな喋り声。誰かいるのだ。
GM :その声は前方、廊下の先にある教室から聞こえてくるようだ。
GM :そしてその声の持ち主に、きみたちは心当たりがある。
深園万鈴 :「………」口の前に指を立ててみんなに目配せし、聞き耳を立てる。
??? :「ほぉら、たあんとお食べーー……」
??? :「いやでも、ほんと焦りましたね……」
??? :「あれ、たぶんちょっとやそっとじゃ諦めないよなあ……」
??? :「どうしよ……代わりの獣をどっかからさらってきたらいいのかな……」
??? :「ヌー……」
??? :「ヌートリアとか??」
GM :特にこれといった内容のない話が続いていく。
深園万鈴 :「この声……」慶左と顔を見合わせて
深園万鈴 :次の瞬間には、教室の扉を盛大に蹴破っている。
深園万鈴 :「はすみん!大丈夫か!!」
琴川羽澄 :「っぎゃーーーー!!!」
加茂慶左 :「……ハクビシンじゃなかったのか?」
琴川羽澄 :そこには、悲鳴をあげる琴川羽澄の姿!
神楽ルカ :「ぎゃーーー!!」大声にびっくりして叫ぶ
琴川羽澄 :「えええええ、な、なんでここに、い、いや、奇遇ですね!」
琴川羽澄 :「こ、個人的な調査をここで行っていたのですよ!ぉぉほほほ」
琴川羽澄 :腕をいっぱいに広げ、背後の“なにか”を隠そうとしているが
深園万鈴 :「おーまじか、さすがはすみん熱心だな」
琴川羽澄 :あまり有効な努力とは言えない形である。
加茂慶左 :「で?調査結果がそれ?」
加茂慶左 :背後の何かを指差す。
琴川羽澄 :「それ?え?なんのこと??」
深園万鈴 :「お手柄だぞはすみん。あんだけ獣探しを渋ってたのは」
深園万鈴 :「手柄を横取りされたくなかったんだな。知ってはいたが強欲な奴め」
琴川羽澄 :「あ、こ、こらーーうごくなーーひーーーん!」
琴川羽澄 :もぞもごと羽澄を押しのけて、それが姿を見せる
GM :不可解な、生き物だった。
GM :ベースとなる見た目で一番近いのは、深海に棲む魚だろうか。
GM :ずんぐりとしたそれ。
GM :その身体の表面は毛や鱗、粘膜、てんでばらばらに覆われている。
加茂慶左 :「マジで目撃証言の全部の特徴内包してたのか」
GM :その胴体から、まるで粘土の塊に無秩序に針金を刺したかのように、多数の足――昆虫のようなそれが突き出ている。
琴川羽澄 :「うわーーーん、テレビ局と大人にはバラさないでーーーー!!」
琴川羽澄 :「うぅ……何でも言うこと聞きますから……えっちな命令にも逆らいませんからぁ……」
加茂慶左 :「いやまあ別にわざわざバラさないけど……」
琴川羽澄 :そういっておでこを床へとこすりつける。
深園万鈴 :「おいおいどうした?まるで飼い主みたいなこと言って……」
加茂慶左 :「触れ回られた側が大変なの実感してるし……」
深園万鈴 :「え、もしかしてはすみんが飼い主なのか?まじか……」
加茂慶左 :「まあ、話の流れからはそうだろうな」
神楽ルカ :「オッ、なんでもいう事聞いてくれるんか!エッチな命令もきいてくれるんか!どうしよっかな~」
琴川羽澄 :「うう……そんなに悪い子じゃないんですぅ……たぶん……たぶんそんなに」
神楽ルカ :「得体のしれない獣を飼ってるんだからそれぐらいしてもらわんとなぁ!」
加茂慶左 :「神楽さんもそのへんに……」
安妻ミミ :「……えっちな……」
深園万鈴 :「んー、はすみんがそういうなら信じてやりたいけどな」
深園万鈴 :「なーんか、まだ隠してないか?」
琴川羽澄 :「ナ、ナニモ……」
神楽ルカ :「へっへ、丸裸にしてやりましょーぜ」
琴川羽澄 :「カクシゴトナンテ」
加茂慶左 :「流石に物理的な意味では言ってないよなそれ……?」
深園万鈴 :「追い詰められると勢いで有耶無耶にしようとする悪癖があるからなーはすみんは」
加茂慶左 :「それはそう」
加茂慶左 :「大声出した時は100%やましい」
琴川羽澄 :「うっうっ、一山いくらでDVD化されて、 XVIDEOSにアップロードされちゃうんだぁ……」
神楽ルカ :「おまけにやらしい」
琴川羽澄 :「そんなぁ~~~、可愛い部員を信じてくださいよぉ~~!」
琴川羽澄 :じたばたと暴れる。
加茂慶左 :「でも可愛い万鈴がそう言うから……」
深園万鈴 :「よーし慶左、そのまま押さえとけ」
琴川羽澄 :「く、くそ……くそうハラタツ!」
琴川羽澄 :「ヤメテー!犯されるーーーー!!」
深園万鈴 :ジタバタするはすみんを尻目に、謎の獣の前へ
深園万鈴 :「コイツの方がまだはすみんより素直そうだ」
加茂慶左 :「気をつけろよそれ……何してくるかわからんし」羽交い締めにしながら。
神楽ルカ :「なあに、犯すのは法律だけじゃい。安心せい」
GM :謎の獣は、もごもごとその口元を緩慢に動かしている。
GM :隣には、空のドッグフードの袋。老犬用だ。
加茂慶左 :「顎弱いのかこいつ」
加茂慶左 :「顎がどこかは怪しいが……」
深園万鈴 :「よーしよし、ゆっくりでいいからなー。怖くないぞー」
琴川羽澄 :「う”ーーー」
加茂慶左 :「ほら暴れんな」
深園万鈴 :瞬間、額から角が飛び出し、青く変化した瞳から目の前の獣に近い気配が放たれる
深園万鈴 :秘密を判定します。
GM :どうぞ
深園万鈴 :特技は異形化。獣化した感覚で目の前の獣の言葉を読み取ります。
深園万鈴 :応援ほしいな~
加茂慶左 :する~
深園万鈴 :ルカちももらっていい?
神楽ルカ :OK!!
神楽ルカ :感情修正+1どうぞ!
深園万鈴 :ありがと!
深園万鈴 :2d6+2>=5 (2D6+2>=5) > 5[2,3]+2 > 7 > 成功
神楽ルカ :やった!
深園万鈴 :成功!
加茂慶左 :やったね
GM :危なげなく成功。
GM :それでは秘密をお渡しします。
GM :感情共有は3以外のふたり、かな
神楽ルカ :いえい!
加茂慶左 :貰うわね
深園万鈴 :イエス!
GM :目の前の獣と、目が合う。
GM :それを通じて、まるで忍びの間で起きる感情共有のような共感現象を以て情報が流れ込んでくる。
深園万鈴 :「お、おおー……」
琴川羽澄 :「っく」
琴川羽澄 :琴川羽澄が身を捩る。
加茂慶左 :「……」
深園万鈴 :角に小さな電流が走る。視線を通じて伝播した情報は、その場にいた二人にも瞬時に共有された。
琴川羽澄 :今度は、先ほどまでのじゃれ合いとは違い、やや切実そうに力を込めて。
加茂慶左 :手を離す。
琴川羽澄 :「えっ」
加茂慶左 :忍びの力を込めれば、あるいは抑え込めたかもしれないが。
琴川羽澄 :たたらを踏んで、つんのめる。
琴川羽澄 :驚いたように、振り返る。
琴川羽澄 :「先……輩」
加茂慶左 :「……もう知れたなら掴んでる必要もないでしょ」
琴川羽澄 :「やっぱ、優しいんですね……」
琴川羽澄 :困ったように笑い。
琴川羽澄 :「後悔するかも知れませんよ」
GM :言うと同時、旧校舎の弱った床が突如として崩落した。
GM :異形の獣はそれに逆らわず、崩れた足場に飲まれていく。
加茂慶左 :「……!」
神楽ルカ :「わ、床が……!」
深園万鈴 :「はすみん!」手をのばすが空を切る
GM :それに飛びかかる琴川羽澄。
琴川羽澄 :「では皆さん……また遊びましょうね!」
琴川羽澄 :あとには、ぽっかりと空いた、大穴。
加茂慶左 :「次は何をするんだ?」穴へと声をかける。
GM :トンネルだ、いつからここにあったのか。
琴川羽澄 :「楽しいことですよ~~!」
琴川羽澄 :声が遠ざかっていく。
神楽ルカ :「地下トンネル……?」
加茂慶左 :「……変わらないなあいつは……」
深園万鈴 :「けど困ったな……」
琴川羽澄 :「世界破壊委員会は、いつだって新人募集!」
琴川羽澄 :「リンちゃんさえ良ければ、大歓迎ですからねー」
深園万鈴 :「あいつが楽しいことっていうのは、大抵ろくでもないことだぞ」
加茂慶左 :「……確実にね」嘆息する。
深園万鈴 :「気が向いたらなー」
深園万鈴 :投げやりに穴の中へと言葉をかける。
琴川羽澄 :返事は、もうない。
GM :目撃相次ぐ異形の獣!調査完了!
GM :それではお次のシーンプレイヤーはPC3
GM :どうぞこちらへ!
吾妻美宥 :やっていくぜ 忍術アクションRPGをよ
GM :わからせてやりましょう、デート鬼どもに
GM :ではでは、お望みのシーンと登場希望PCを
吾妻美宥 :うーん、ドラマシーンですね。秘密を開きにいくやつです。
GM :ホホウ
吾妻美宥 :で、登場PCはどうしようかな……
吾妻美宥 :旧校舎でわちゃってる間に暗躍してた感を出すためにPC登場はナシにします。
GM :無しとな!
GM :NPCも無しでいきます?
吾妻美宥 :抜剣部のヨースケさんの顔でも見ようかな。
刀原葉介 :心得た
GM :それではシーン表を振るのです
吾妻美宥 :それがあった
吾妻美宥 :GAST 学校シーン表(7) > 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。
吾妻美宥 :ふーむ、振り直します
吾妻美宥 :GAST 学校シーン表(6) > 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。
吾妻美宥 :こっちにします。グラウンドの片隅、旧校舎が見える辺りで。
GM :はーい
GM :可愛い超常現象クラブ、その面々が謎の獣の正体を突き止めた、同時刻。
GM :暮れなずむ校舎を見上げ、校庭のすみ。
刀原葉介 :「何か……崩れたな」
刀原葉介 :音がした、それを察知する。
刀原葉介 :旧校舎の中は、さまざまな不可思議に阻まれ、情報はよく読み取れない。
刀原葉介 :墨浜きっての剣鬼である刀原であっても、あまり聞か付きたくはない場所だ。
刀原葉介 :「しかし……捨て置けはせんか」
刀原葉介 :「なぜなら俺はこの学校の守護者であり」
刀原葉介 :「部長だからだ」
刀原葉介 :旧校舎へ、足を踏み出そうとする。
吾妻美宥 :「大丈夫じゃないですかねえ」
吾妻美宥 :スマホ片手に、その背後にいる。
刀原葉介 :「む……」
刀原葉介 :「転校せ……アヅマではないか」
吾妻美宥 :「ミウでーす。抜剣お疲れさまです、ヨースケさん」
刀原葉介 :「なんだ、お前は、見ていたのか?」
刀原葉介 :「あそこで何があった?」
吾妻美宥 :「いや、見ていたのかと言われるとちょっと怪しいんですが……」
吾妻美宥 :「確かになんか物理的な崩壊が起きて、なんか逃げて外に出てきた感じはします」
吾妻美宥 :「でも、結局人がついてる? 人の手によるもの? っぽいから」
吾妻美宥 :「そこまでメチャムチャにはならないんじゃないかな」
刀原葉介 :「メチャムチャ……にはならないだろうな」
刀原葉介 :フンと鼻を鳴らす。
吾妻美宥 :「うんうん」
吾妻美宥 :「一応旧校舎とつくからにはあたしも捨て置けないので覗きはしたんだけど」
刀原葉介 :「アレは破壊不能だ、人の手を拒む」
吾妻美宥 :「それでそこまでヤバーってなるのはなかったイメージ……ん?」
刀原葉介 :「本来ならば解体されるところを、こうやって形を残しているのだ」
刀原葉介 :「だが中に人がいたというなら……本当に全部逃げたのだな?」
吾妻美宥 :「さあ、そこまでは」
吾妻美宥 :「そろそろ慌ててみんな飛び出てくるんじゃないかとは思うけど」
吾妻美宥 :「なんなら聞いてみます?」 スマホ見せて
刀原葉介 :「そうか……」
刀原葉介 :「いや、いい」
刀原葉介 :「俺は自主性を重んじる」
刀原葉介 :「だからここでこうして見ていよう」
刀原葉介 :そう言って、旧校舎を遠くに仁王立ちの構え。
吾妻美宥 :(うーん、つい制止してしまったけど)
吾妻美宥 :(踏み込ませた方が良かったのかな。でもまあ、楽しい部活動だろうしなあ……)
刀原葉介 :「アレはな……」
刀原葉介 :「苦い思い出だ……」
刀原葉介 :「俺の宿敵……なのかもしれん」
刀原葉介 :唐突に、話し出す。
吾妻美宥 :「ほう」
刀原葉介 :「解体に失敗続きの旧校舎」
吾妻美宥 :相槌を打つ姿勢
刀原葉介 :「俺は森羅万象を斬る……必殺剣を目指している」
刀原葉介 :「ならばと旧校舎の解体を買って出た」
刀原葉介 :「結果は……アレを見ればわかるだろう」
吾妻美宥 :「まあ、建物の解体って剣でやるようなことじゃないしね」
刀原葉介 :「しかし俺は諦めない……どんな魔であれ、いずれたたっ斬ってやろうとも」
吾妻美宥 :「必殺剣じゃなくて必殺ダイナマイトとかのが目があったのでは」
刀原葉介 :「だいなまいと……爆薬か……」
刀原葉介 :「斬撃が……爆発すれば……あるいは……」
刀原葉介 :「いいのだろうか」
刀原葉介 :ブツブツと、
吾妻美宥 :「抜剣、アイデンティティとして根深い……おっ」
吾妻美宥 :話しているうちに、スマートフォンが明滅する 「来た来た、もしもーし」
吾妻美宥 :ということで情報判定をします。対象は神楽ルカちゃんの【秘密】
吾妻美宥 :特技は人脈!
GM :どうぞ!
吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM :なんかこう
GM :皆、可愛いですよね出目が
吾妻美宥 :……神通丸!
吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM :了解!
GM :成功!おめでとうございます
吾妻美宥 :やれやれ……忘れないうちに補給でリカバリーしておきます。
吾妻美宥 :経済力を人脈で代用。
吾妻美宥 :2D6>=6 (判定:人脈) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
吾妻美宥 :理想的なムーブ。
GM :リカバリィ
GM :では秘密をさしあげます
吾妻美宥 :あたしとケーサくんにだね!
加茂慶左 :もらう~
GM :伝播は、イエス
神楽ルカ :しられてしまう~
GM :お渡ししました
吾妻美宥 :受け取りました。
加茂慶左 :受!
吾妻美宥 :「……そう。そう。そっか」
吾妻美宥 :頷き 「いやーありがとね。うん、お礼は約束通り」
吾妻美宥 :そう言って通話を切る 「ふー」
刀原葉介 :「何の電話か知らないが」
刀原葉介 :「なにやら心中複雑といった様子だな」
刀原葉介 :「まあ、それも青春であろう」
刀原葉介 :なにやらうんうんと頷いている。
吾妻美宥 :「いやあ、何かね」
吾妻美宥 :「ちょっと意味が分かってきたかな、って感じ」
吾妻美宥 :「ま。……あたしの望むことは変わらないし、変えるつもりもないんだけど」
刀原葉介 :「ふぅむ……」
刀原葉介 :「事情はわからんが、お前が芯の強い人物である、ということはわかった」
刀原葉介 :「おや、出てきたぞ」
吾妻美宥 :「おー」
刀原葉介 :見ると遠く、鎖に覆われた旧校舎の門をくぐり、埃にまみれた生徒たちがフラフラと這い出てくる。
吾妻美宥 :「なんかダメージは負ってるけど、入ってきた時と同じ頭数かな」
刀原葉介 :「あれは……可愛い部に、第二おかると部か」
吾妻美宥 :「うんそう。……あっ、そういえば見せたっけあの動画」
吾妻美宥 :「いや見せてないな。すごいよーあの桜の所でさ」
刀原葉介 :「桜……ああ、あの」
刀原葉介 :「怨霊とやらを切ってみようと思ったが……俺の前には姿を表してくれなんだ」
吾妻美宥 :ちょいちょいと手招きし 「大青春ですぜ。見てきなよ見てきなよ」
吾妻美宥 :「怨霊も出演してるし!」
刀原葉介 :「ほうほう」
刀原葉介 :「ほほう……これは」
刀原葉介 :「これはこれは……」
吾妻美宥 :「ほほほ」
刀原葉介 :「フフッ……青春ではないか」
吾妻美宥 :「……っていうか、ヨースケさん」
吾妻美宥 :その顔を見て 「斬るの失敗しきりでは?」
刀原葉介 :「……言うな……」
刀原葉介 :「おかると部に相談もしてみたぞ」
刀原葉介 :「『たぶん君は相手にされないだろうね』だと」
刀原葉介 :「失礼な怨霊だ」
吾妻美宥 :「こういうことだったんですなあ」
吾妻美宥 :「ムラムラが必要であったと」
刀原葉介 :「俺にもムラムラはある」
吾妻美宥 :「性欲宣言」
刀原葉介 :「だがそれもすべて斬ってしまえば良いのだ」
吾妻美宥 :「切り捨て宣言」
吾妻美宥 :「えー、実際なんかちゃんと斬れたものあるんすか、怪しい奴で」
吾妻美宥 :「旧校舎と怨霊で既に負け星二つついてますけど」
刀原葉介 :「……そうだな」
刀原葉介 :「幽鬼の類とはどうも相性が悪い」
刀原葉介 :「不甲斐ないことだ……」
刀原葉介 :「今度街に出るという異形の獣を斬ってやろうかと思っている」
吾妻美宥 :「獣なら行けるだろみたいなノリ」
刀原葉介 :「どだんのヤツが柔道部にすべて任せてほしいと言っていたが」
刀原葉介 :「今だ解決に至っていないのだ、俺が出ても問題あるまい」
刀原葉介 :「そもそも、あれは体面を気にしているだけだ、面子なぞ、くだらない」
刀原葉介 :「まあ奴には部下が数多くいるからな、それも必要なことかもしれん」
刀原葉介 :「俺にはわからぬことだ……」
刀原葉介 :「己の部下を件の獣に喰われてしまったからと、躍起になっているのだ」
吾妻美宥 :「わーお」
吾妻美宥 :「それは確かにそうもなりますなあ」
吾妻美宥 :「ていうかそういうこと、被害者出てるんなら」
吾妻美宥 :「悠長に構えてないで真面目に斬りに行けば良いのに」
吾妻美宥 :「それとも、ただ人がムシャられてるだけなら、仕事の外ってこと?」
刀原葉介 :「俺は学園の守護者だ」
刀原葉介 :「学園の外のことに関しては……趣味の領域になるな」
刀原葉介 :「人助けは好きだ、だから出てやってもいい」
刀原葉介 :「どだんの顔を立ててやっていたが、お前の言うようにそろそろ……」
刀原葉介 :「先ほども言ったしな」
刀原葉介 :「楽しみだな、どんな化け物なのだろうか」
吾妻美宥 :「まあ、止める理由もないけども」
吾妻美宥 :「いや、あるのかな……?」 少し考えて
吾妻美宥 :「まあいいや。今度こそ斬れるといいね」
刀原葉介 :「おう……」
GM :陽が、暮れていく。
GM :それが町影にかかり、ひときわあかく、輝いたかと思うと。
GM :ぷつり、と夜が訪れる。
刀原葉介 :「そういえば……」
刀原葉介 :「む……」
刀原葉介 :「……ふむ」
吾妻美宥 :「?」
刀原葉介 :「いや、なんでもない」
刀原葉介 :「また夕暮れに会おう」
吾妻美宥 :「そうだね」
吾妻美宥 :「それくらいがちょうどいい」
吾妻美宥 :軽く手を振って、背を向ける。
刀原葉介 :手を振り返し、校門へ。
刀原葉介 :下校の時間だ、何をしよう。
刀原葉介 :今日は、不良になってしまっても良いかも知れない。
刀原葉介 :「獣か……」
GM :二人の背中、それが消えていくのを旧校舎だけが見ていた。
GM :ではでは、お次はPC2
GM :さあ、いつものセットを教えて下さいな
加茂慶左 :ドラマシーンでシーン表は学校かな
GM :登場希望PCはどなたでございましょう
GM :感情取得以外は本人不在もおっけーでござるよ
加茂慶左 :あ~
GM :無論いてもおっけー
加茂慶左 :いやでもあれかな~ 万鈴と美宥は来てくれてもよいよ
加茂慶左 :本人には居てもらって
加茂慶左 :これは純粋に感情共有の演出するのが楽かなという気持ちのやつです
加茂慶左 :だからまあ休んでもらってもそれはそれで大丈夫なかんじ
深園万鈴 :じゃあ付いてこ~
加茂慶左 :角引っ込めて
吾妻美宥 :出る出る
深園万鈴 :私達付き合ってるからな
加茂慶左 :まあその報告も……
加茂慶左 :しようかと…………
吾妻美宥 :ヒッヒッ
GM :主張してくるじゃん
安妻ミミ :私もおりますよ
加茂慶左 :そうだった……
加茂慶左 :一回遁走してみていい……?
GM :おっけーわよ
安妻ミミ :そん……な……
GM :遁走術で判定だぜ、成功すると危険な女を撒けます
加茂慶左 :えっと、罠術が最近かな
加茂慶左 :なんらかの仕掛けで足止めしよ
加茂慶左 :2d6>=7 (2D6>=7) > 8[2,6] > 8 > 成功
加茂慶左 :かわした
安妻ミミ :これは……罠
深園万鈴 :さすが慶左だな
加茂慶左 :万鈴と一緒にいたかったし……
安妻ミミ :妻として相応しい女であるか、試されてる……ので、ございますね……
安妻ミミ :フフ、フ
加茂慶左 :学校シーン表振るね~
吾妻美宥 :ポジティブだなあ
GM :どうぞー
加茂慶左 :GAST 学校シーン表(3) > 学校のトイレ。……なんだか少しだけ怖い気がする。
加茂慶左 :いやだめでしょこれ 振り直すよ……!
GM :だめなんだ
加茂慶左 :いいことあるか?
GM :そっかー
加茂慶左 :GAST 学校シーン表(12) > プール。水面が、ゆらゆら揺れている。
加茂慶左 :だいぶマシになったかな……こっちで……
門文玲歩 :「歌橋カナタッスか?」
門文玲歩 :バシャバシャと、魚取り用の青い網、それを水の中に突き立てる
GM :プールである。今は時期外れ、水面を藻が覆い健康に良さそうな飲料さながらの色を成している。
GM :情報通である新聞部に話を聞こうと当たってみたところ、部員である門文玲歩はプールにいる、という話であった。
門文玲歩 :「なんかヤゴが必要らしいんスよ……ヤゴ」
門文玲歩 :「トンボの……」
門文玲歩 :「うち便利屋とかそういうんじゃないんスけどね……」
門文玲歩 :不満そうに波を立てる。
門文玲歩 :「オカルト部の連中ヤゴで何するんスか?調査クラブは知らないっス?」
加茂慶左 :「いや全然交流ないから知らないけど……」
加茂慶左 :「門文さんたちのほうが詳しいでしょ、そういうのは」
加茂慶左 :「なんかすごい……調査力と……」
加茂慶左 :「拡散力あるみたいだし……」
加茂慶左 :少し遠い目をする。
門文玲歩 :「ま、謎の冷戦状態長いッスからね~~」
門文玲歩 :「アタシらのが詳しいか」
深園万鈴 :「良く撮れてたなーあれ。記念に保存しちゃったぞ」
門文玲歩 :「で、それで歌橋女史でしたね」
門文玲歩 :「あの人なーー……」
加茂慶左 :「あれを撮ったやつ自体はこっちだけどな……」
門文玲歩 :「ヤバいっすよ、正直」
加茂慶左 :「ヤバい?」
門文玲歩 :「わからないんスよ」
深園万鈴 :「ヤバい奴なのは知ってる」
吾妻美宥 :「おー」
門文玲歩 :「何か事件があるたびに、近くでよく目撃されるんスよ」
門文玲歩 :「だから新聞部総出で周囲を何度か洗ってみたりしてるんスけど」
門文玲歩 :「なんっにも出てこないんス」
加茂慶左 :「それは……尋常じゃないように聞こえるな」
門文玲歩 :「お手上げッスよ、こっちが逆に教えて欲しいくらい……」
GM :そんなきみたちの背後から、声がかかる。
歌橋カナタ :「なにそれ、何かプールで飼ってるのかい?」
加茂慶左 :「……本当に、どこにでも入ってきますね先輩は」
門文玲歩 :「げ」
門文玲歩 :「(相変わらず間が悪い……というか間が良いと言うか)」
加茂慶左 :「学校でペット飼ってるやつなんているわけないでしょ」
深園万鈴 :「よっぽど暇なんだな。大学生ってのは」
門文玲歩 :「(見ていたんスか……?もしかして、アタシに釘を刺しに……?)」
加茂慶左 :「てか本当に大学行ってるのこの人……?」
歌橋カナタ :「だから暇じゃないんだってば」
加茂慶左 :「じゃあなんでまた、俺らのところに?」
吾妻美宥 :「つまりこの辺りで忙しくしているんですかねえ」
歌橋カナタ :「大統領みたいなスケジュールの合間を縫って、こうして可愛い君たちの顔をわざわざ見に来てやってるのだぞう」
吾妻美宥 :「大統領みたいなスケジュールで……」
歌橋カナタ :「あれ、君は誰かな?新入部員?」
歌橋カナタ :美宥へとニコリ、笑いかける。
吾妻美宥 :「転校生でーす。入部は考え中かな」
加茂慶左 :「考え中なの?」
歌橋カナタ :「玲歩ちゃんはお久しぶり、悪巧みしてる?」
加茂慶左 :「この部全然ちゃんとしてないけど……」
吾妻美宥 :「んだ。でもこの二人とは仲良し!」
門文玲歩 :「新聞部に後ろ暗いところは無いっスよ~~~」
深園万鈴 :「仲良しだぞ」
歌橋カナタ :「へ~~」
加茂慶左 :「……まあ」
歌橋カナタ :「仲良くしてあげてね」
歌橋カナタ :キイ、と金網の扉を押して入ってくる。
歌橋カナタ :「……ヤゴ?」
吾妻美宥 :「へへへ、しますします。友達は多いほうが良いので」
歌橋カナタ :バケツを覗き込む。
加茂慶左 :「オカルト部が探してるんですって」
加茂慶左 :「何に使うかは知りませんけど……」
歌橋カナタ :「へえ……変なの」
深園万鈴 :「食うんじゃないか?」
歌橋カナタ :「美味いのかな、これ……」
深園万鈴 :「ほら、昔カナちゃんが連れてってくれたゲテモノ専門の食堂みたいに」
加茂慶左 :「食えるって聞いたことはないけど……」
加茂慶左 :「……」
深園万鈴 :「カナちゃんは頑なに食わなかったけど……」
加茂慶左 :「……思い出して気分悪くなってきた」
歌橋カナタ :「私はほら、皆の嫌がる顔が見たかっただけだから……」
加茂慶左 :「この女……」
歌橋カナタ :「おや、なんだ、先輩に向かってこの女とは」
歌橋カナタ :「教育が足りてないなぁ、どうなんだね深園くん」
加茂慶左 :「万鈴に教育を受けている事実はないですけど……」
深園万鈴 :「良くないぞ慶左。私というものがありながら」
歌橋カナタ :キョトンとした顔。
歌橋カナタ :「なんか深園くんがそういう感じの冗談言うのは……珍しいな」
吾妻美宥 :「おっ」 にやりとする
加茂慶左 :「いやその……」
深園万鈴 :「別に冗談は言ってない」
深園万鈴 :慶左に腕を絡める「付き合ってるからな。私達」
歌橋カナタ :「……」
加茂慶左 :「その……」
歌橋カナタ :「っえ~~~~~~~~~~~~~~~!??!」
加茂慶左 :「マジです」
歌橋カナタ :「ウッソーーーーー!!!」
深園万鈴 :「すまないなカナちゃん。先を越してしまった」左手でVサイン
歌橋カナタ :「加茂くんは絶対私のことが好きだと思ってたのにぃ~~~!!」
吾妻美宥 :「マジかよ」
加茂慶左 :「いやそれは断じてないですね」
加茂慶左 :「無いです」
歌橋カナタ :「おい、今のは冗談だがその返しは普通に傷つくぞ」
加茂慶左 :「あっすいません……」
歌橋カナタ :「そうか、ふたりが……ようやくね」
歌橋カナタ :「眩しいね……」
加茂慶左 :「その、部長もですけどなんかその」
歌橋カナタ :「腹たってきたな、プールに放り込むかこいつら」
吾妻美宥 :「動画ありますよ? 見ます?」
吾妻美宥 :「一大青春ホラー告白巨編」
加茂慶左 :「子の成長を見届ける親みたいなやつやめてもらえますか」
加茂慶左 :「美宥!」
歌橋カナタ :「お、なんだい?気になるなあ」
歌橋カナタ :どれどれと覗き込む。
歌橋カナタ :「www」
吾妻美宥 :「すげーでしょ」
加茂慶左 :「ちょっと……!」
深園万鈴 :「そんなに面白かったか」
歌橋カナタ :プルプルと震えている。
加茂慶左 :「あ、あの、もうやめませんか」
吾妻美宥 :「あたしもここまで波乱の告白をじっくり見たのは初めてだったし」
吾妻美宥 :「これをデータとして記録できたことは誇りに思います」
歌橋カナタ :「なんだい……ひ、ひっ」
歌橋カナタ :「加茂くっ、き、きみっ」
歌橋カナタ :「アツいとこあるじゃないか……ハァハァ」
加茂慶左 :「…………いいでしょ別に……」小声。
加茂慶左 :「もういいじゃないですか…………」
歌橋カナタ :「俺は君のそういうところが好きなんだった(キリッ」
加茂慶左 :「おい」
歌橋カナタ :「わぁ~、これくださいな、この動画、私欲しいなあ」
加茂慶左 :「……美宥さん……?」
吾妻美宥 :「いいですよ。連絡先交換しま」
加茂慶左 :「まさかお渡しする気では……?」
吾妻美宥 :「え?」 こくり
歌橋カナタ :「しましま」
歌橋カナタ :ニコニコと端末を取り出す。
吾妻美宥 :「著作権とかはあたしにあるんじゃない? よく知らないけど……」
加茂慶左 :「肖像権がこっちにあるだろ……」
深園万鈴 :「いやーまさか全世界に顔が売れてしまうとはな」
吾妻美宥 :「むずかしいことをいう」
深園万鈴 :「ちょっと照れるな」
吾妻美宥 :「止めた方が良い? マリンちゃん」
加茂慶左 :「あっ万鈴にだけ拒否権ある感じなんだな……?」
歌橋カナタ :「そういえば、こういうのに対して一番ぎゃんぎゃん吠えてそうな子がいないじゃないか」
歌橋カナタ :「今日はどうしたんだい?」
吾妻美宥 :「そりゃねえ」
加茂慶左 :「いやそのひとしきり吠えられた後というか」
歌橋カナタ :そう言ってあたりを見回す。
加茂慶左 :「最近付き合い悪いんですよ」
GM :琴川羽澄はここ数日学校に姿を見せていない。
深園万鈴 :「ペットに夢中でな」
GM :行方も知れぬ状況だが、無事であることは確かだろう。
歌橋カナタ :「ペットねぇ……部活最優先って感じの甘えっ子だったのに」
歌橋カナタ :「そんなこともあるものなのだな」
加茂慶左 :「まあ、変わることもありますからね。人も。関係も」
加茂慶左 :「先輩の方こそ、どうなんです?忙しいとは言いますけど」
加茂慶左 :「なにやってんですか」
加茂慶左 :ここらへんで判定かな。
歌橋カナタ :「ああ、私かい?」
歌橋カナタ :「当ててみたらどうだい」
加茂慶左 :「……そうしましょうか」
加茂慶左 :伝達術で判定。歌橋カナタの【秘密】を調べます。
GM :修正はかけるのかな?
加茂慶左 :万鈴は残ってるのかな
吾妻美宥 :告白はサイクル終わりだから、一応あたしも行けるはず。
深園万鈴 :残ってる!
GM :わね
加茂慶左 :万鈴の判定の時に2人でやんなかった?
加茂慶左 :あっ違う ルカルカか
深園万鈴 :そうそう
加茂慶左 :じゃあ貰おうと思うけど1人分は残してあげてもよいかも
吾妻美宥 :じゃあマリーン行きな!
吾妻美宥 :初めての共同作業
深園万鈴 :じゃあ彼女の私が応援するぞっ
深園万鈴 :感情修正+1を受け取るがいい
加茂慶左 :修正値が100くらい増えたはず
加茂慶左 :2d6+1>=5 (2D6+1>=5) > 6[2,4]+1 > 7 > 成功
深園万鈴 :やったな
GM :さすが修正値100
加茂慶左 :実質達成値106
GM :では差し上げます、伝播はここにいるおふたり
加茂慶左 :今でてる2人が共有ね
吾妻美宥 :達成値106のラブリザルトのおこぼれに与るとしましょう
GM :お渡ししました。
吾妻美宥 :マジか……
深園万鈴 :まじかこいつ……
加茂慶左 :マジかよ……
歌橋カナタ :「ふっ……」
歌橋カナタ :「そんなに見つめられると照れるな」
歌橋カナタ :「可愛い恋人が見ているよ、加茂くん」
加茂慶左 :「……いや止めて下さいよ」
加茂慶左 :「呆れてるだけです」
加茂慶左 :「万鈴は可愛いですけどそりゃ……」
深園万鈴 :「なー慶左、もう帰ってメシにしないか?」
加茂慶左 :「あっさては飽きたな……」
加茂慶左 :「分かった。何食べたい?」
深園万鈴 :「んー、鍋」
歌橋カナタ :「おやおや、見せつけてくれるじゃないか……」
加茂慶左 :「時期外れてないか……?まあいいけど……」
吾妻美宥 :「これ見よがしですよ、これ見よがし」
門文玲歩 :「(用事済んだならよそいってくれないッスかね……)」
吾妻美宥 :「鍋て。親しい人以外寄せ付けないメニューですもんだね」
加茂慶左 :「いや言っておきますけど、別に最近始めたとかじゃないですからね」
加茂慶左 :「ほっとくと何食い出すか何も食わないかわからんから自然にやりだしたと言うか……」
深園万鈴 :「みうみうも来るか?鍋は人数多いほうが美味いしな」
吾妻美宥 :「おっホント?」
歌橋カナタ :「吾妻くん、おそらくこの二人は交際をはじめても表面上の変化がぜんぜん無い」
歌橋カナタ :「そう言われていることだろう」
歌橋カナタ :「だが付き合いの長い私の目はごまかせない」
歌橋カナタ :「加茂くんの方だね、なんというか以前より"むき出し"になっているな」
歌橋カナタ :「威嚇も兼ねてるのかな、可愛いねえ」
吾妻美宥 :「剥き出し」
加茂慶左 :「何が……」
歌橋カナタ :うりうり
吾妻美宥 :「ってことはあたしの動画拡散も応援になるってことか……」
吾妻美宥 :「拡散して応援!」
吾妻美宥 :「ってことでケーサくんいい? 鍋」 からかい顔だ
加茂慶左 :「誰がしてくれって言った……」
加茂慶左 :「ん、ああ。別にいいけど」
歌橋カナタ :「キャンペーンだな、励んでくれ」
深園万鈴 :「カナちゃんははよ帰って一緒に食ってくれるやつ見つけたほうがいいぞ」
歌橋カナタ :「え、じゃあ私もいいのかい?」
歌橋カナタ :「え」
歌橋カナタ :「ぇ………」
加茂慶左 :「先輩は来るなら材料費出してください」
歌橋カナタ :「そりゃ……その、出すが……」
加茂慶左 :「よし、出してくれるって」
歌橋カナタ :「いや、いいや……若い君達を……私のようなものが……邪魔をするのもな」
加茂慶左 :「万鈴、あの高い店の肉行けるぞ」
吾妻美宥 :「やった、ごちそうチャンス!」
歌橋カナタ :「ん、なんか流れが変わったな……?」
深園万鈴 :「おー、なら話は別だ。いつもすまんなカナちゃん」
吾妻美宥 :「そんなこと言わずに、ほら、あたしも邪魔してますから」
吾妻美宥 :「材料費だけでもお願いしますよ、先輩」
歌橋カナタ :「んもぅ、しょうがないなぁ~~」
歌橋カナタ :てかてかした笑顔。
加茂慶左 :「もうショーウインドウに張り付く万鈴を引っ張る生活ともおさらばだな……」
吾妻美宥 :「よっ、後輩思い!」
吾妻美宥 :「色々お話しも聞かせてくださいね」
吾妻美宥 :楽しそうに笑う 「なんか純粋に……面白そうなので」
歌橋カナタ :「よかろう、加茂くんの恥ずかしいエピソードの数々を披露してやろうじゃないか」
歌橋カナタ :「さあ行かん」
加茂慶左 :「ちょっと!」
加茂慶左 :「そんなないでしょう……先輩の10分の1くらいだと思いますけど……」
歌橋カナタ :「な、なにおう!」
GM :そうしてがやがやと、きみたちはプールをあとにする。
門文玲歩 :「ようやく静かになったっス……」
安妻ミミ :「フフ……お待ちしておりました…」
安妻ミミ :「席は、とれて……おります」
歌橋カナタ :「え、誰この子」
GM :それでは残すはPC4、イラッシャーイ
神楽ルカ :いえいいえい!
GM :いつものアレをどうぞ!
神楽ルカ :登場希望PCは1・2・3(とNPCのミミっちがついてくる)
神楽ルカ :シーン表はデート表ふっちゃおうかな!
GM :おっけー、ヤッチャイナー
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 6[2,4] > 6
GM :ショッピングモール
神楽ルカ :買い物大好きマン
GM :6.巨大なショッピングモールへ、さあどんな買い物をしよう?
GM :そのままゴー?
神楽ルカ :う~ん振りなおしちゃおうかな
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 9[4,5] > 9
GM :ゆ、ゆうえんち……
神楽ルカ :遊園地大好きマン
GM :流石にもう一回イイヨ、振っても
神楽ルカ :やった~~~!!!!
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 9[4,5] > 9
神楽ルカ :???
GM :おやあ?
GM :そんなに行きたいか、遊園地に
神楽ルカ :遊園地大好き大好きマン
GM :しょうがない
GM :もういちど、もういちど
GM :許しましょう
神楽ルカ :や、やった!!!
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 2[1,1] > 2
神楽ルカ :動物園じゃない!?
GM :2.街を散策、なんてことないものが新鮮に目に映るかもしれない。
神楽ルカ :動物園消えてる……
GM :動物園は3になってますね
神楽ルカ :そうだったのか……
GM :なんで変わってるんだろう……いじった覚えないんだけど
GM :ふしぎ
神楽ルカ :ふしぎ~
GM :というかなんでそんな覚えてるんだ、ちょっと怖いが!?
神楽ルカ :「握った」から……
GM :そうだね
GM :じゃあ町ブラいってみようか
神楽ルカ :いえーい!!
GM :海に面する水波市は、坂の多い都市でもある。
GM :海浜公園を見下ろせる高台、それの付近にあるオシャレな商店街。
GM :あなたたちが訪れたのは神楽ルカの思いつきのような一言によるものだ。
安妻ミミ :「お買い物……ですか?」
神楽ルカ :「そ!みんなで買い物いったら最高に楽しいっしょ」
神楽ルカ :「人生の楽しいことの8割は買い物だかんね」
安妻ミミ :「私は、もちろん……かまいませんが……」
安妻ミミ :チラチラと横目でピンクに囲まれ居心地の悪そうな加茂の顔を伺う。
加茂慶左 :「……調べたいことはあるといえばあるけど」
加茂慶左 :「万鈴は?」
深園万鈴 :「そだなー。ただ調べ物すんのも飽きてきたし」
深園万鈴 :マカロンを頬張る
深園万鈴 :「行くか。買い物」
加茂慶左 :「おっけ。じゃあ決まりで」
GM :そうして、トントン拍子に話は進み、
GM :面白半分に現れた吾妻美宥も巻き込む形で週末の買い物が決まったのである。
安妻ミミ :「まぁ……」
安妻ミミ :「お店がいっぱいで……ございます」
安妻ミミ :キョロキョロと周囲を見回す。
神楽ルカ :「ミミっちはこのへんこないん?買い物しほーだいだよ!」
神楽ルカ :「お小遣いが許せばだけどね~」
加茂慶左 :「結構高いんだよなこの辺」
吾妻美宥 :「へー。商店街ってもちょっと地味なのイメージしてたけど」
吾妻美宥 :「意外とイケてるかも」
神楽ルカ :「でしょでしょ!オシャレっしょ!」胸を張る。
加茂慶左 :「あ~、そりゃ美宥も全然ないか」
吾妻美宥 :「転校してきたばかりなのでね」
吾妻美宥 :「あまりの親しみやすさに意識しそこねてしまっているかもしれないが……」
深園万鈴 :「ウチの高校の奴らは大体駅前かモールで済ますからなー」
深園万鈴 :「ま、たまにはこういうのもいいだろ」
深園万鈴 :「観光客も多いから、はぐれないようにしないとな」
深園万鈴 :自然に慶左の手を握る。
神楽ルカ :「こころなしか散歩してるワンチャンも高級そうに見える……」
吾妻美宥 :「おっ」
神楽ルカ :「おっ、あついねぇ~!」ケラケラ笑う。
加茂慶左 :「大丈夫だよ」
加茂慶左 :「見失うわけ……」自然に言いかけて。
加茂慶左 :「……ああ~……」
GM :スラリとしたでかい犬がおすまし顔で去っていく。
加茂慶左 :「もう開き直るか……」
安妻ミミ :「(慶左さま……ミミは……黙って三歩後ろをついていきます……)」
神楽ルカ :「美宥っちも引っ越してきたばっかではぐれたら大変だね」笑いながら美宥っちの手を握る。
吾妻美宥 :「あはっ。ルカちゃんこそはぐれちゃったら大変だぞ」
吾妻美宥 :「可愛いしちっちゃいんだから」 その手を握り返す
吾妻美宥 :「悪い人にさらわれてしまう……それともあたしが悪い人かも?」
神楽ルカ :「えへへ、はぐれたら美宥っちにみつけてもらお~」照れたように鼻の下をこする。
神楽ルカ :「美宥っちにならさらわれるのも歓迎だぜ」照れたように歯を見せて笑う。
加茂慶左 :「てか二人もだいぶ仲いいな」
吾妻美宥 :「言ったな~」
深園万鈴 :「負けてられないな」
吾妻美宥 :「まあね! ルカちゃん可愛いし」
神楽ルカ :「美宥っちも可愛いもんね~!」
吾妻美宥 :「へへへ~」 顔を見て笑う
安妻ミミ :「フフ……皆さま、たいへんお可愛らしく……」
加茂慶左 :「まあ……」
加茂慶左 :「万鈴が一番可愛いが……」
神楽ルカ :「おっ、ノロケるじゃん」
深園万鈴 :「慶左も私を攫ってみるか?」
加茂慶左 :「どこに攫うんだよ」
加茂慶左 :「家には勝手に来るでしょ」
深園万鈴 :「いつでもいいぞ。ちゃんとお父さんとお母さんには連絡入れとけよ」
神楽ルカ :(美宥っちとデートしてからなんか意識しちゃうよ~)そんなことを思いながら手を繋いで若干ドキドキしている。
GM :商店街は服屋に時計屋、貴金属。喫茶店を主にした飲食店が軒を連ねている。
GM :少々高級志向、八百屋が入っているようなタイプではない。
加茂慶左 :「それは誘拐じゃないだろ……」
深園万鈴 :「それでルカちん、どの店から行くんだ?」
吾妻美宥 :「そうそう。行きたい所言ってね」
吾妻美宥 :「案内役いるし。今日」
神楽ルカ :「どうしようかな~、服とか見る?」
神楽ルカ :「それともいきなり喫茶店で腹ごしらえしちゃう?」
神楽ルカ :「買いたいものがあるっていうより、みんなで遊びたくてきたからさ~」ニコニコしている。
安妻ミミ :「あてがないのでしたら……まずは……作戦会議もかねて……」
安妻ミミ :「喫茶店で……よろしいのでは、ないでしょうか……」
吾妻美宥 :「そうしよう! 元気チャージだ」
吾妻美宥 :「という訳で良い感じのカッフェを頼みますよケーサくん」
吾妻美宥 :「目処つけてるでしょ。デートに使えるようなとこ」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「つけてるけど普通本人込みの複数人のときに連れてくか……?」
加茂慶左 :「まあいいや……」
吾妻美宥 :「甲斐性~」
深園万鈴 :「よしよし。今度は二人で来ような」
加茂慶左 :「……ああ」驚いたようにするが、すぐに表情を戻して。
加茂慶左 :「じゃ、こっち」
GM :加茂の案内によってきみたちは一軒の喫茶店へたどり着く
GM :商店街からやや外れた、少し奥まった坂の上に位置する古めかしい店。
GM :年季を感じさせる、理科の実験室でみかけるフラスコのようなサイフォン型の器械が並ぶ。
GM :寡黙な老主人が目配せできみたちを歓迎する。
深園万鈴 :「おおー、雰囲気あるな」
神楽ルカ :「わっ、マジでオシャレじゃんね」小声。
神楽ルカ :「スタバいったことあるから完璧だと思ってたけど、チョコソースのトッピングとかできなさそ」
安妻ミミ :「とれんでぃ、で……ございます」
加茂慶左 :「……二人席だと海が見えるんだよ」
吾妻美宥 :「こういう所のコツはね、自分の好きなものを頼もうと思わないこと」
吾妻美宥 :「とりあえずで頼んで……切り抜ける!」
吾妻美宥 :「あるいは店員さんに普通に聞いちゃうかだね。すみませ~ん」 呼んで注文を済ませる
神楽ルカ :「美宥っち、プロじゃん……」感心したように頷いている。
深園万鈴 :「勉強になるな」
加茂慶左 :「こっちもその方が助かる」
GM :若い店員がてきぱきと注文を受け、オススメするままに本日のセットを人数分。
安妻ミミ :「可愛い超常現象クラブも……結成から……」
安妻ミミ :「ずいぶん経ってしまったような気がします……」
安妻ミミ :「そんなことはないですのにね」
加茂慶左 :「意外とうまくやれるもんだな」
加茂慶左 :「最初はどうなることかと思ったけど……」
安妻ミミ :「調査の方は……順調でございますか……?」
神楽ルカ :「ルカも一員として頑張りたいけど、やっぱ本業の人には勝てないかんね~」
神楽ルカ :「可愛いの部分は強いんだけどね!」
深園万鈴 :「ルカちんの可愛さにはいつも助けられているぞ」
加茂慶左 :「出来たものもあれば、そうでないものもありってところか」
神楽ルカ :「へへ、やった~!」
加茂慶左 :「いかんせん、候補の人数が多すぎるな……」
神楽ルカ :「美宥っちもいつでも遊びに来てね。所属っていうと重いかもだけど、やりたいことやってるだけだし……そもそも可愛い超常現象調査クラブは正式な部活じゃないかんね~」
深園万鈴 :「七不思議も四不思議まで減ったが、まだ半分以上残ってるしな」
深園万鈴 :「そうだぞ。同盟に参加する奴は多ければ多いほうがいい」
吾妻美宥 :「ん、ありがとー。あたしもそういうの、覚えがないわけじゃないし」
吾妻美宥 :「そのうち美味しいネタを見つけてくるよ。ルカちゃんのためにもね」
吾妻美宥 :「へへへ……」
神楽ルカ :「えへへへ……」
加茂慶左 :「というか超常現象調査クラブ自体が正式な部活のままでいられるか怪しいが……」
加茂慶左 :「人数未だに足りてないし……」
吾妻美宥 :「同盟と言わずホントに合流しちゃったら?」
吾妻美宥 :「オラッ、可愛くなれケーサ」
神楽ルカ :「ありかもしれないすなあ」
加茂慶左 :「無茶を言うな……」
加茂慶左 :「てか部長もいるんだが……」
神楽ルカ :「部長さんも可愛くなったらいいっしょ~」
深園万鈴 :「慶左は今でも十分かわいいから安心していいぞ」
加茂慶左 :「ええ?そう言われてもな……」
深園万鈴 :「部長は……どうだろな……」
吾妻美宥 :「見せつけてくるよー」
神楽ルカ :「褒められたのは嬉しいけどどうせならかっこいいと言われたいフクザツな思春期ハートと推測」
加茂慶左 :「……全くそのとおりだよ……」
加茂慶左 :「悪かったな……」
安妻ミミ :「慶左さまの可愛らしさも……かっこよさも……私が存じておりますよ」
安妻ミミ :「フフ……」
神楽ルカ :「男の子じゃん~」ケラケラ笑う。
加茂慶左 :「フォローしてくれてありがとう」
吾妻美宥 :「あっそういう所コミだとホントに可愛いかも」
吾妻美宥 :「こういう気持ちか……」
深園万鈴 :「わかってきたようだな。みうみうよ」
加茂慶左 :「分かられたくなさがすごい」
吾妻美宥 :「さすがケーサ・ソムリエール……」
神楽ルカ :「てかあれじゃんね、美宥っちは……色々頑張ってるから」
神楽ルカ :「うちの部来たらきっと癒されるよ!ピヨちゃんのダンスとか見られるし」
呪いのヒヨコ :トン……とカバンから飛び出しテーブルに乗る。
吾妻美宥 :「おっ、ピヨちゃん」
呪いのヒヨコ :ゆん……ゆん……とラインダンスを始める。
加茂慶左 :「これが癒やしか……?」
呪いのヒヨコ :生足がよくあがっている。
加茂慶左 :「脚の造形が生々しすぎる」
吾妻美宥 :「可愛い~」
吾妻美宥 :「ケーサくんと良い勝負だ」
神楽ルカ :「あっ、たしかに!」
加茂慶左 :「ええ?」
深園万鈴 :「負けてられないな。慶左」
加茂慶左 :「ええってとっさに言ったけど勝ちたいのか負けたいのかもわからないな」
加茂慶左 :「勝つほうがいいやつなのかこれ……?」
吾妻美宥 :「ケーサくんも脚の造形生々しいでしょ」
呪いのヒヨコ :「小僧には……負けン……」
加茂慶左 :「それは人並みにはそうだが……なんか対抗意識燃やされてるんだけど」
深園万鈴 :「いや、男の割には綺麗な脚してるぞコイツは」
吾妻美宥 :「ほほう」
吾妻美宥 :声をひそめ 「これは昼間のうちから深堀りして大丈夫なやつ?」
深園万鈴 :「……?掘る所あったか?」
神楽ルカ :「人の生足を見る機会、そんなにないかんね~」
加茂慶左 :「そういうもんか?」
加茂慶左 :ダンスを眺めながら。
呪いのヒヨコ :今日の為にすね毛の処理をしてきたので脚はツルツルだ。
吾妻美宥 :「これはダンスバトルで白黒つけるしかないかも知れないね……」
吾妻美宥 :「いけるか、ケーサ!」
加茂慶左 :「……薄々思いつつあるんだけど」
加茂慶左 :「俺を共用のオモチャにしようとしてるきらいがないか」
吾妻美宥 :「わっ、気付かれた」
加茂慶左 :「気づかれたじゃねえよ」
吾妻美宥 :「分かった分かった、ほどほどにしますよ……許しておくれ」
吾妻美宥 :「あたしもちょっと舞い上がっちゃってるんだ」
加茂慶左 :「是非そうしてくれ……舞い上がる?」
深園万鈴 :「まあ気を落とすなよみうみう」
深園万鈴 :「これからもうちの慶左で遊んでやってくれ」
呪いのヒヨコ :「舞……舞……」翼をバタバタさせる。一切飛行に適していないので足てジャンプする。
加茂慶左 :「あのな……」
吾妻美宥 :「やった、持ち主からの許可が出たぞ」
加茂慶左 :「別に持ち主とかじゃないから」
神楽ルカ :「おっ、美宥っちもエンジョイ系?学校生活楽しいから?」
吾妻美宥 :「そうだねー。学校生活が楽しい……っていうのかな」
吾妻美宥 :「ここの生活が楽しいっていうかかな」
加茂慶左 :「ま、そうに越したことはないでしょ」
吾妻美宥 :「デート……はしたことあるけど、でも今までのデートとここでのデートは違うんだよな~」
吾妻美宥 :ルカちゃんの顔を覗き込んで 「何ででしょう~?」
神楽ルカ :「え~っ」顔を覗き込まれてドキッと顔を赤く染める。
神楽ルカ :「なんでだろ~?ルカも美宥っちとのデートはふつーに遊びに行く感じと違ったケド……」
加茂慶左 :「こいつもまあまあ罪な女だな……」独り言つ。
吾妻美宥 :「ふふふふ」
吾妻美宥 :にこにこ笑って顔を離し 「ってわけさ」
吾妻美宥 :「これはケーサくんで楽しくなっちゃうのもやむなし」
加茂慶左 :クラスメイトとの会話などを思い出しながら。自分は乗れなかったが……
深園万鈴 :「なるほどなー」深々と頷く
加茂慶左 :「やむなくはなくないか……?」
神楽ルカ :(ルカが美宥っちとのデートだと他の人と違ったのは……美宥っちと一緒だったからだと思うけど)
神楽ルカ :(美宥っちもおんなじかんじなのか、わかんないよ~!)
神楽ルカ :(せめてなんか、ちょっとでもハートがわかったらなあ……)
呪いのヒヨコ :ゆんっ、ゆん……とストイックに踊っている。
神楽ルカ :そんなわけで判定しようかな!
神楽ルカ :美宥っちの秘密を抜きます!
神楽ルカ :特技は遊芸。ピヨちゃんのダンスで心を通わせます
吾妻美宥 :知られちゃうよ~
神楽ルカ :感情修正とかは……もらえないよね!
加茂慶左 :あたし結んでない……
深園万鈴 :慶左にあげちゃったぜ
吾妻美宥 :ふふふ 欲しい?
神楽ルカ :ほしい~!
吾妻美宥 :しょうがないな~
吾妻美宥 :友情の感情修正+1!
神楽ルカ :えっいいの!?
加茂慶左 :あっくれるんだ
神楽ルカ :やった~~!美宥っちありがとう!
吾妻美宥 :ふふふふ
深園万鈴 :友情に篤い女
神楽ルカ :じゃあふっちゃお!
神楽ルカ :2D6+1>=5 (判定:遊芸) (2D6+1>=5) > 11[5,6]+1 > 12 > 成功
神楽ルカ :めっちゃ成功した 友情パワー
吾妻美宥 :そんなにあたしのこと知りたかったんだ……
加茂慶左 :すごい
GM :ゆるふわな秘密がオープンします
GM :差し上げますね
神楽ルカ :わーい!
GM :伝播はPC1か
神楽ルカ :ですね!
深園万鈴 :流れてくる~
GM :ゆるふわ~(鳴き声)
GM :渡しました。
神楽ルカ :!?!?!?!?!?
吾妻美宥 :ふふふ ふふ
深園万鈴 :うわ~ふわっふわの情報だぁ……
加茂慶左 :気になる~
神楽ルカ :フワ……フワフワ…………
吾妻美宥 :「よ、ほ、よ、よっ」
吾妻美宥 :踊るヒヨコに指を添えて、一緒にダンスするかのように踊らせる。
吾妻美宥 :あるいはそこに暗示や読心のような効果があるようであれば
吾妻美宥 :自らそれに乗るかのように。
神楽ルカ :「み、……美宥っち…………」
神楽ルカ :動揺していますが、加茂っちと情報の交換をします。
神楽ルカ :先輩の情報と美宥っちの秘密をトレード!どちらも全体公開になると思います
加茂慶左 :トレトレ
GM :了解です。では公開情報に!
加茂慶左 :詳らかになってしまうわね
吾妻美宥 :「……そんなに」
吾妻美宥 :「不思議なことだったかね?」
吾妻美宥 :横目で流すような視線をルカちゃんに送る
神楽ルカ :「そりゃ、……ビックリは、ビックリはするよ……!」
吾妻美宥 :「ボクは最初からそのつもりだったのさ」
吾妻美宥 :「ちょうど船が来たから、それに乗ってここまで来たわけ」
吾妻美宥 :「ここでの生活は楽しいけど」
吾妻美宥 :「……それはやっぱり、望むものがすぐ近くにあるからこそ」
吾妻美宥 :「終わりの見えない忍者としての日々じゃないからだよ」
吾妻美宥 :「どう思う? ルカちゃん」
神楽ルカ :「そっか、……そっか……」混乱した様子だが、真剣な顔をして頷く。
神楽ルカ :「美宥っちは……偉いなって思ってたけど、……ルカのためにしてくれてたんだね……」
神楽ルカ :「美宥っちと一緒だと楽しくて、なんか……ドキドキする」
神楽ルカ :「ルカだけかなって思ってたけど…………もしかしたら、美宥っちもなのかな……」
吾妻美宥 :「当然じゃん。……って言いたくなるけど、この本音を教えるのは初めてだし、ちゃんとコトバにしなきゃね」
吾妻美宥 :「……あたしが様子見みたいなことをしていたのは、ルカちゃんが何をどう思っていたのかを知りたかったから」
吾妻美宥 :「でも、もう大丈夫かもなって思えたからさ。ちゃんと伝える」
吾妻美宥 :「……ボクにとってルカちゃんはずっと特別な存在だし」
吾妻美宥 :「一緒にいると楽しくてドキドキするし」
吾妻美宥 :「その可愛い眼は、ボクだけを見ていて欲しいって思ってるよ」
吾妻美宥 :ヒヨコと踊っていた指はいつの間にか止まっていて
吾妻美宥 :「……もしかしたらそのために、無理強いだってしちゃうかもね」
吾妻美宥 :「どうかな、ルカちゃん」
神楽ルカ :「ルカは、……ルカも、ルカだって」
神楽ルカ :「美宥っちにだったら……全然、無理強いなんかじゃ、ない、し…………」
神楽ルカ :「ルカだって……美宥っちばっかり見ちゃって、美宥っちのためならなんでもしてあげたいって思って……」
神楽ルカ :「ルカは、美宥っちのことが…………す…………」そこまで言って、顔がみるみる真っ赤になる。
神楽ルカ :「う、……うにゃ~~~っ!!ま、まだ秘密~~!」
吾妻美宥 :「ええええ~~っ」
吾妻美宥 :口ではそう言いつつ、表情は笑っている
吾妻美宥 :「こいつめ! ……まあいっか、真っ赤になってかわいールカちゃんは見れたし」
吾妻美宥 :「今日の所はみんなでデートだもんね!」
神楽ルカ :「う、うんっ、うんっ」真っ赤になってコクコク頷いている。
加茂慶左 :「てか人に言いつつ自分は普通に公衆でするのな」
吾妻美宥 :「動画撮ってくれても良かったんだぜ?」
加茂慶左 :「なにが求めるものがかぶったら切るだよ」
神楽ルカ :「……ちゃんとっ、…………覚悟が出来たら、ちゃんと伝えるからね……」ボソボソと呟く。
深園万鈴 :「安心しろ。バッチリ撮っておいたぞ」
加茂慶左 :「被るわけ無いだろうが……別に撮ったりはしな」
加茂慶左 :「……してるの?」
吾妻美宥 :「信じてたよマリーン!」
神楽ルカ :「えええええ!?撮ったの!?」
深園万鈴 :「思い出になると思って……」
吾妻美宥 :「交換ね交換。必死に告白するケーサくんと真っ赤で告白を受けるルカちゃん」
深園万鈴 :「いいぞー」
加茂慶左 :「いやちょっと……」
加茂慶左 :「肖像権……」
神楽ルカ :「ルカの照れてるとこみても面白くなくない!?」
吾妻美宥 :「面白いとかじゃないよ。好きなものは記録が欲しいもんさ」
吾妻美宥 :ルカちゃんを見て目を細める 「覚悟出来たら、教えてよね」
吾妻美宥 :「可愛い部の部室で部室デートしよ」
神楽ルカ :「んむっ、んむむむむむ……」さらに顔を赤くしながらコクコク頷く。
吾妻美宥 :「ふふ……」 テーブルの下でぎゅっと手をつなぎ、握る
神楽ルカ :「あ、あわわわわっ」湯気が出そうな勢いで顔を赤くするものの、おずおずとその手を握り返す。
加茂慶左 :「見せつけてくれることで」
深園万鈴 :「カナちゃんにはこういうとこが足りてないんだな。かわいそうに」
安妻ミミ :「(部長さま……)」
安妻ミミ :「(か……かわいい……)」
安妻ミミ :「(私も……かわいいを……磨かねば……なりません)」
安妻ミミ :「(そう……妻として)」
安妻ミミ :ぐっと拳を握る。
GM :やがて、コーヒーと本日のサンドが運ばれてくる。
荒川アヤネ :「お待たせしました~~、こちら、本日のサンドになりま~~」
荒川アヤネ :「って、れれ?」
深園万鈴 :「おー、奇遇だな」
吾妻美宥 :「あ、こんにちは~」 ニコニコとテーブルの下で手を握りながら
荒川アヤネ :学校指定の競泳水着の上から、エプロンを着た女がお盆を手に現れる。
加茂慶左 :「ここでバイトしてるの……?」
荒川アヤネ :「え、そうだけど……」
荒川アヤネ :「なに?みんなでデート??」
荒川アヤネ :「え~~、良いじゃん、アオハルだねぇ~~」
神楽ルカ :「こ、こ、こんちゃ」顔を赤くして頷いている。
加茂慶左 :「まあ、そんなとこ」
荒川アヤネ :「どしたのこの子モジモジして、偽物??」
荒川アヤネ :ルカをまじまじと見る。
吾妻美宥 :「可愛い部部長ですよ。可愛いでしょ?」
神楽ルカ :「む、むゆゆ……」美宥っちに可愛いと言われるたびにドキドキし、顔を赤くする。
荒川アヤネ :「まあ……可愛いは可愛いけど」
荒川アヤネ :「もっと手のつけられない子鬼みたいな感じじゃなかった?」
荒川アヤネ :首をかしげる。
神楽ルカ :「子鬼じゃないしっ!」普段より勢いがない。
深園万鈴 :「恋は人を大人にするということだな」
深園万鈴 :「私みたいに、な」びしっと親指で自分を差す
加茂慶左 :「なってる?」
加茂慶左 :「いやどのへん……?」
荒川アヤネ :「ん~~、なんだか色々あったみたいだねー」
荒川アヤネ :「ま、全力で楽しみなー」
荒川アヤネ :「いずれ世界がぶっ壊れるその時まで、ね」
荒川アヤネ :「あ、そうそう」
荒川アヤネ :「これは、教えておいたほうが良いかな……」
吾妻美宥 :「ほい?」
荒川アヤネ :急に神妙な顔になり
荒川アヤネ :「歌橋カナタには……気をつけろ」
荒川アヤネ :重苦しい声で、そう告げたのだった。
GM :では次回は楽しい七不思議、順番を決めましょう
GM :残るおふたりで2d6、お願いします。
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 4[2,2] > 4
吾妻美宥 :2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5
吾妻美宥 :ボクの方が上だね
神楽ルカ :僅差!
GM :接戦でしたね、ではお次は美宥くん
GM :何を開けるか決めておいてね~~
吾妻美宥 :はーい。来訪者か祠荒らしの予定。明日までに決めまーす
GM :おはようございます、それではやっていきましょう
GM :次のシーンは超常現象調査パート、シーンプレイヤーはPC3!
GM :さあ何を開けるか決めてきたかな―?
吾妻美宥 :これはですね
吾妻美宥 :異世界からの来訪者を開けます
GM :おっけーい
土筆トーコ :「でも、」
土筆トーコ :「ま、いるんだよね、ホンモノ」
土筆トーコ :「他ならぬ僕がそのひとりだからな」
土筆トーコ :「確認できてるだけだと、この街には……あと二人、いるようだぜ」
・この街の外には位相が異なる別世界が存在するGM :続いてデータ
GM :ここでエニグマについて解説
GM :これは設置型の罠のような存在で、解除しない限り表記してる効果を発揮し続けます。
GM :各プレイヤーは自分の手番で解除宣言を可能、この場合判定特技は召喚術になります。
GM :情報は以上になります。それではやっていきましょう。
GM :きみたちは調査を続ける。
GM :ここ数日の調査目標、それは「異世界からの来訪者」について
GM :それについて、心当たりをもつ者がメンバーにいたからである。
GM :美術部部長、土筆トーコ。
GM :類まれなる筆の力で何度もコンクールへ入選、学校の広間にもその作品のひとつが飾ってある。
GM :さまざまなジャンルの絵を描く彼女であるが、そこにあるのは巨大な風景画。
GM :精緻な筆跡により描かれる、正確な……いや、見るものが見れば気づく、違和感。
GM :違うのだ、微妙に。
GM :地形、建造物。
GM :恐るべき観察眼と正確さで描かれたはずのソレが、現実とはわずかに違う。
GM :つまりこれは異世界の景色なのだ。
GM :なぜそれに気付いたのか……単に観察に優れているのか、勘がいいのか
GM :あるいは――……
土筆トーコ :「やあ、悪いね、狭い部室でさ」
吾妻美宥 :「いえいえ~」
吾妻美宥 :「アトリエって狭い方がそれっぽいし」
吾妻美宥 :身をよじりながらよいせよいせと入っていく
深園万鈴 :「ウチの部室も似たようなもんだぞ。気にすんな」
土筆トーコ :「で、話があるんだって?」
深園万鈴 :その後ろから同じように身を捩りついていく。
土筆トーコ :会話を続けながらも、手元の筆は動かし続ける。
深園万鈴 :「うぉっ、流石にキツイな」
深園万鈴 :時々上半身が備品に引っかかるのを無理やり押しのけていく。
吾妻美宥 :「おおお、パワープレイ」
吾妻美宥 :「大丈夫? 押さえようか?」
吾妻美宥 :両手をわきわき
深園万鈴 :「おー、たすかる」
吾妻美宥 :「えっ。良いんですか」
深園万鈴 :「はすみんで慣れてるからな」
土筆トーコ :「やれやれ、大所帯だな」
土筆トーコ :絵の具の付いた指でむしゃむしゃとエナジーバーを齧る。
吾妻美宥 :「ケーサくん……」 ちょっとほろりとしつつも、遠慮なくマリーンの胸を押さえて、進入の手助けをする
深園万鈴 :「んしょ……っと」
吾妻美宥 :「うわやわっ……」
深園万鈴 :みうみうの助けでキャンバスや彫刻の山をくぐり抜け、土筆の前の椅子に座る。
吾妻美宥 :押しのけられた備品を見て、格差のもたらす悲しみについて考えている。
吾妻美宥 :「……あっ、じゃなくて。すみませんお騒がせしちゃって……」
吾妻美宥 :トーコさんに向き直り 「なんかあるらしいじゃないですか、異世界」
吾妻美宥 :「で、その異世界から来た人の一人がトーコさんらしいって小耳に挟んだんですけど」
土筆トーコ :「こりゃまた直截だね」
土筆トーコ :呆れたように
深園万鈴 :「持って回っても良いことないからな」
土筆トーコ :「別に隠すようなことでもないけどさ」
土筆トーコ :「ああそうだよ、僕は異世界から来たんだ」
土筆トーコ :「狂人のたわごとと見るか、真実と見るか、好きにしたら良い」
土筆トーコ :「あるのは僕自身の認識だけだ、証明できるものなんかはない」
吾妻美宥 :「あたしが気になるのは」
吾妻美宥 :「異世界……ってどんな所なのかなってことです。行き来の手段も気になりはするんですが」
吾妻美宥 :「もうあたしにとってそれはそこまで重要な問題じゃない」
土筆トーコ :「そうだね、こことそう変わらないよ」
土筆トーコ :「と、言いたいところだけど」
土筆トーコ :「ここほどヘンテコじゃあない」
吾妻美宥 :「ヘンテコ?」
深園万鈴 :「失礼しちゃうな」
土筆トーコ :「形だけはこことよく似た…平坦で、面白みのない世界さ」
深園万鈴 :「んー、ということは」
深園万鈴 :「お前はなんで向こうの世界の風景を絵に残してるんだ?」
深園万鈴 :「面白みのない世界なら、あんま創作意欲も沸かなそうな気がするんだが」
土筆トーコ :「郷愁だよ、正直ね、帰りたいんだ」
土筆トーコ :「ここはヘンテコでそれなりに楽しいが……狭すぎる、窮屈だな」
土筆トーコ :「僕と一緒にここへと来た奴に付き合って、まだここにいてやってるが」
土筆トーコ :「ここをぶっ壊そうだなんて連中が騒いでることだし、折角だから乗ってみることにしたのさ」
土筆トーコ :「壊すってのがどういう結果になるのかはわかんないけどさ」
土筆トーコ :「たぶん穴は開くだろ、そっから帰ろうと思ってね」
吾妻美宥 :「ふうん……」 目を細めて
土筆トーコ :「そういうわけで、楽しめる内に楽しんでおきな」
土筆トーコ :「あんたらのお仲間の、"もうひとりの来訪者"にもよろしくしておくぜ」
深園万鈴 :「"もうひとり"?」
土筆トーコ :「まったく、しらばっくれてんだか、この世界に飲み込まれて全部忘れちまってんだかは知らないが」
土筆トーコ :「なあ?」
吾妻美宥 :「……」
吾妻美宥 :肩をすくめて
吾妻美宥 :「お話しありがと。結構、うん。面白い話だった」
吾妻美宥 :「芸術家っていうのは、やっぱりかんせーをみがくもんだから」
吾妻美宥 :「きっとそういうのに鋭いんだろうね」
深園万鈴 :「なんだみうみう。もう話はいいのか?」
深園万鈴 :「もっとこう……根掘り葉掘り、手練手管を使って絞れるだけ絞り出すもんかと思ってたぞ」
吾妻美宥 :「X定食。桜の木。異形の獣」
吾妻美宥 :「そういうのはほら、実際にそれがありました! ってことで、調査完了だなーってなったじゃん」
吾妻美宥 :「そういう意味では、あたしたちがこの人にあったことで、異世界からの来訪者が実際に存在してました! とも言えるし……」
土筆トーコ :「ま、自称異世界人以上のものが出てこないからね」
土筆トーコ :「キミらがそれで喜ぶんなら『故郷の異世界ではぁ~~毎日食卓に虹色のマグロが出ていました~~』とか言ってもいいけど」
吾妻美宥 :「トーコさんの描いた絵に虹色マグロがあったらな」 笑って
土筆トーコ :「イイね、今度描いてみようか」
吾妻美宥 :「きっと入賞しませんよ」
吾妻美宥 :「それは異世界のスケッチじゃないわけですし……」
深園万鈴 :「その時はウチの部室に飾っといてやるぞ。カワイイ方な」
深園万鈴 :「似合うだろたぶん。色的に」
吾妻美宥 :「マグロの切り身は可愛いかな……?」
土筆トーコ :「そりゃどうも……」
土筆トーコ :「じゃあ無事もといた世界へ帰れたら」
土筆トーコ :「今度はこの世界の絵を描いてみようかね」
土筆トーコ :そう言って、目を細める。
吾妻美宥 :「ちょっとズルっぽいぜ」
土筆トーコ :「あのなぁ、芸術ってのはズルしてナンボの世界だぜ」
土筆トーコ :「僕らは、とにかく奴らの言う真面目にゃなりたくないんだ」
吾妻美宥 :「アナーキストだなあ。いや、世界破壊委員会なら当然か……」
土筆トーコ :「世界の破壊か……」
土筆トーコ :「はじめて見る景色になるだろうな」
土筆トーコ :「楽しみにしてるよ」
土筆トーコ :「キミらが、肩を並べて戦うのか、相対する敵として立ちはだかるのか」
土筆トーコ :「そのどちらであってもな」
吾妻美宥 :「審判の日の絵は」
吾妻美宥 :「元の世界で描けたらいいですねえ」
吾妻美宥 :そう言い残し、するりと部室を抜け出ていく。
深園万鈴 :「……なー」それを追うように立ち上がり
深園万鈴 :「最後に一つ聞いて良いか?」
土筆トーコ :「なんだ?」
深園万鈴 :「お前と一緒に来た、私達のお仲間って」
深園万鈴 :「誰のことだ?」
土筆トーコ :「おいおい、それを聞くかい」
土筆トーコ :「折角ぼかして言ってやってるんだ、僕の情を汲んでほしいね」
土筆トーコ :「本人の口から聞くが良いさ」
土筆トーコ :「そう遠くないうちに聞けるんじゃあないか?」
土筆トーコ :「知らないけどさ」
深園万鈴 :「んー、そうか」難しい顔をして
土筆トーコ :「じゃあひとつだけ」
土筆トーコ :「かんたんに、信じないことだな」
土筆トーコ :「ワルだぜ、そいつは」
土筆トーコ :「僕と同じく、な」
深園万鈴 :「そか、ならそこそこ信じても良さそうだな」
深園万鈴 :「おまえ、ワルかもしれんが」
深園万鈴 :「結構イイヤツだし」
土筆トーコ :「ああそうかい、その特殊な読解力でいつか火傷しないようにな」
土筆トーコ :「もういいだろ、絵の邪魔だ」
土筆トーコ :しっしと筆を振る。
深園万鈴 :「おー、邪魔したな」振り返って出口へと向かう
深園万鈴 :「いい絵が描けるといいな」
深園万鈴 :乱暴に扉が閉まり、美術室に静寂が戻った。
吾妻美宥 :「ふうーっ」 廊下に出て呼吸 「なんかやっぱ独特の空気してるよね、絵の具……」
吾妻美宥 :「あんなに狭いとなおさら。ヘーキなのかな、トーコさん」
深園万鈴 :「狭いとこの方が落ち着くってやつもいるからなー」
深園万鈴 :「私は割と好きだぞ」
吾妻美宥 :「えーっ、そう?」
吾妻美宥 :「あたしはやっぱ、広いとこのが良いなあ」
吾妻美宥 :「可能性があるよね、やっぱり。いろんなもの置いたりできるし……」
深園万鈴 :「そのぶんお掃除がめんどくさくてなー」
深園万鈴 :「あと手の届くところに物がないと、いちいち立たなきゃだからつかれる」
吾妻美宥 :笑う 「ものぐさだー。万鈴ちゃんは確かにそんな感じするけど」
吾妻美宥 :「しかし実際、超常現象調査クラブの調査的には、もうちょっと詰めた方が良かった?」
吾妻美宥 :「自称を引き出すだけじゃなくて、異世界の絵を差し押さえるとかそういう……」
吾妻美宥 :「虹色のマグロを持ってこさせるとか……」
深園万鈴 :「んー。いや、そこまですることはないだろ。マグロはちょっと気になるが」
深園万鈴 :「このくらいの内容でも、部長がいい感じにまとめてくれるさ」
深園万鈴 :「はすみんは『手ぬるいわー!』って怒ったかもだけどな」
吾妻美宥 :「良かった! じゃーこれで終わり!」 両手を挙げて
吾妻美宥 :「ホントに異世界を見るまで信じないぞー! とか言われなくて良かったよ」
吾妻美宥 :「待たせちゃうことになるもんな」
深園万鈴 :「む……そっか。みうみうはトーコと同じで世界を破壊したいんだったな」
吾妻美宥 :「一応ね。それが絶対ってワケじゃないけど……」
吾妻美宥 :「まあ、とにかく実りある調査でした」
深園万鈴 :「よし、じゃー打ち上げいくか」
吾妻美宥 :「打ち上げ! なんてこった! ちょっと話しただけなのに!」
吾妻美宥 :「でもご相伴には与ります! ……みんな呼ぶ? 可愛い方も」
深園万鈴 :「そうだなー。みんなでするのも賑やかで楽しいが」
深園万鈴 :「今日は何となく、二人でいいかもって気分だ」
吾妻美宥 :「おやおや」
深園万鈴 :「ほら、この前行った店の海が見える二人席」
深園万鈴 :「試しに行ってみないか。予行演習ってやつだ」
吾妻美宥 :にやり 「マジで? 行っちゃう?」
深園万鈴 :「マグロの話したら海が見たくなった」
吾妻美宥 :「接続が突飛」
吾妻美宥 :「……でも良いね。行こう行こう」
吾妻美宥 :「本番ではこっちがエスコートできるようにしちゃおうぜ」
深園万鈴 :「それはいいな。主導権を握るのは大事だからな」
吾妻美宥 :「よし決まり! ゴーゴーゴー」
吾妻美宥 :万鈴ちゃんの肩に両手を置いて早足で昇降口へ向かい始める
深園万鈴 :「おぉー」
深園万鈴 :みうみうに押されるようにしてその先へ歩を進める。
部長 :「異世界ねぇ……」
部長 :「でも僕なんかこういうの好きだな、色々想像出来て」
部長 :「……」
部長 :「やっぱひとりで編集するのは寂しいんだが……」
GM :それは、逢魔が刻に現れた。
GM :予兆もなく、しかし成長を続け。
刀原葉介 :「……ふむ」
刀原葉介 :「何やら、これは」
土筆トーコ :「……ふぅん」
土筆トーコ :「世界の、景色が変わるね」
琴川羽澄 :「よおし、それじゃ」
琴川羽澄 :「はじめよっか」
GM :地面を割り、"ソレ"が現れる。
GM :地下ですくすくと成長を遂げていた、異形の獣。
GM :いや、もはや獣とは言えない。
GM :かいぶつ、いや怪獣と呼ぶが相応しいだろう。
GM :ビルに手をかけ、よじ登る。
獣 :「ガァ ウ ォオオゥ」
GM :どの動物とも似つかぬ咆哮で、その存在を知らしめる。
油浦教二 :「あーらら、こりゃあめちゃめちゃになるぞ……」
歌橋カナタ :「ひぃーーーー!なにあれーーー!」
歌橋カナタ :「シャンプー買いに来ただけなのにーーーー!」
歌橋カナタ :「なんでぇーーーーー!?」
琴川羽澄 :「ハハハ!進め進めぇ!」
琴川羽澄 :「ぶっ壊せ!なぎ倒せ!食い荒らせー!」
GM :車を、やわな建てものを、踏み潰す。
ドゥダン厳剛 :「く、くそう!とりあえずここにいる分だけでいい!食い止めろ!」
柔道部員 :「しゅ、主将!こ……こいつ、腕に……口が!」
GM :木っ端忍者など物の数ではない
GM :ぱくりと飲み込み歩を進める。
琴川羽澄 :怪獣、その頭の上で遠くを見据える。
琴川羽澄 :愛すべき、学び舎。
琴川羽澄 :「待っててね、みんな」
琴川羽澄 :「今、遊びに行きますから」
門文玲歩 :「とりあえずね、いるだけねいるだけ」
門文玲歩 :「いやもう、派閥とか今はそんな追求しないッスから」
門文玲歩 :数刻後、学校のミューティングルーム。
門文玲歩 :「ええと、港区はぷち壊滅ッスかね」
門文玲歩 :「幸い動きは鈍いんで、ここに来るまでに時間はかかりそうっス」
門文玲歩 :「そう、そうっスよ、うん」
門文玲歩 :「アレはたぶん、ここを目指してる」
門文玲歩 :「何が目的やら……【生徒会】は知ってるかもしれないッスけどね~~」
GM :怪獣は町を破壊しながらゆっくりと墨浜高校へと向かっています。
GM :具体的には、あと1サイクルでここへと到達するでしょう。
GM :怪獣の出現を前に、軍や警察の出動……は特に見受けられません。
GM :避難……もしているんでしょうか?どうにも住人たちは普段どおりに暮らしているようですね。
GM :流石に怪獣の進行方向にいるようなら逃げるみたいですけど……。
GM :おかしな町ですね。
門文玲歩 :「ま、結局我々ただの学生ッスからね」
門文玲歩 :「各自やりたいことやると良いっス、悔いのない学生生活をね」
門文玲歩 :「とりあえずここは対怪獣連合部、その本部になるッス」
門文玲歩 :「人手はいくらあっても足りないから、いつでも歓迎ッスよ~~~」
GM :というわけです
GM :なんだかちょっとした事件が起きたりもしてるみたいですが
GM :君たちは今までと同じように好きに過ごしてもらってかまいません
GM :楽しい学園生活を謳歌してください
深園万鈴 :アッハイ……
加茂慶左 :するけども……
神楽ルカ :エンジョイだぜ!!(ヤケクソ)
吾妻美宥 :楽しもうね~
吾妻美宥 :では最後のサイクル開始時点で
吾妻美宥 :特別教室を使用! 補給を戦場の極意:高所 に変更します。
GM :それではやっていきましょう
GM :運命のサイクル3
GM :トップバッターはこの方、PC1
深園万鈴 :はーい!
GM :ではやりたいことと出て欲しい人教えてプリーズ
深園万鈴 :えーと、でて欲しい人は慶左とみうみう
吾妻美宥 :ミウーッ
深園万鈴 :るかちは自由という感じで
神楽ルカ :お留守番してる!
加茂慶左 :ケイッ
深園万鈴 :せっかくだから怪獣を見物に行ってる感じにしたいですね
GM :つまりここでデートシーン表を振ると
GM :そのスポットが破壊されるというわけね
深園万鈴 :そうなるな
加茂慶左 :壊され建物表じゃん
深園万鈴 :見物というか、ちょうど怪獣が来て一緒に逃げる感じかな
深園万鈴 :シーン表振ります。
GM :はーい
深園万鈴 :2d6 (2D6) > 5[1,4] > 5
GM :5.映画館へとやってきた、上映中の作品をチェックしよう。
加茂慶左 :怪獣映画じゃん
GM :振り直しもアルヨ
深園万鈴 :うーん、振り直し!
深園万鈴 :2d6 (2D6) > 4[2,2] > 4
GM :4.腰を落ち着けてゆっくり会話を楽しもう、入るのは小洒落た喫茶店?それとも大人なバー?
深園万鈴 :あの喫茶店じゃん
吾妻美宥 :なんてこった
神楽ルカ :スク水喫茶滅ぶべし
深園万鈴 :じゃあここにしようかな
GM :おっけー!
GM :土筆トーコとの邂逅を終え、約束の喫茶店に向かった君たちは、道中で加茂慶左に偶然出会う。
GM :内緒の予行演習だったのにね、と笑いながらも扉をくぐり
荒川アヤネ :「らっしゃーせー」
GM :注文を取り
GM :他愛もない話に花を咲かせている
安妻ミミ :私もおりますよ
GM :と、
GM :目の端、かすかな波紋がコーヒーの表面に広がる。
GM :カタカタ、と揺れ。
深園万鈴 :「んー?地震か?」
加茂慶左 :「万鈴。机の下入って」
深園万鈴 :「うんしょ。慶左とみうみうもな」
吾妻美宥 :「え、それってでかけ先でもやるの?」 カップの中身をよいしょと飲んで
安妻ミミ :「フフ……皆で入ると……くっつかなければ……で、ございますね……」
加茂慶左 :「いや全員は無理でしょ……」
荒川アヤネ :「え、ちょ、は?」
吾妻美宥 :「こういう時一人犠牲になるのは」
荒川アヤネ :荒川アヤネが慌てだす。
吾妻美宥 :「やっぱケーサく……」
吾妻美宥 :「……いやマジででかいねこれ。何?」
荒川アヤネ :「まままま待ッ!!」
加茂慶左 :「……何。どうしたの」
加茂慶左 :「そこまで地震苦手なの……?」
深園万鈴 :「意外とビビりなんだな荒川」
GM :瞬間、轟音とともに喫茶店の天井を割って、それが降ってくる!ダンプカー!!
荒川アヤネ :「ぉっアーーーー!!!!」
加茂慶左 :「は?」
荒川アヤネ :老店主と、もうひとりの客である若い女性とその飼い犬をまとめて担ぐ。
深園万鈴 :「慶左危ない!」とっさにその手を撮ってテーブルの影に引きずり込む
荒川アヤネ :「自分らで、なんとか!!」
荒川アヤネ :言い放つと窓ガラスを粉々に蹴り砕き、飛び出していく。
加茂慶左 :「逃げるぞ万鈴……って、ちょ!?」
吾妻美宥 :「……ッ」 少し迷った様子を見せたが、結局ポケットから何かの写真を取り出す
深園万鈴 :「わかってる。すぐに出るぞ」テーブルの下でおしくらまんじゅうになりながら答える。
吾妻美宥 :「とりあえずダッシュ! なんかまずかったら何とかしてあげるから」
吾妻美宥 :「今日だけね! ほらミミちゃんもケーサくんについてって!」
加茂慶左 :「クソ……何が……」
安妻ミミ :わしりとしがみつく。
GM :慌てて飛び出した外
GM :その光景は……一変していた。
GM :先ほどまでは、平和そのものであったはずの町並み。
GM :だが今や噴煙がたなびく、いやそれよりも!
GM :何よりも異質なソレが、ゆっくりと頭を持ち上げるのを見る。
荒川アヤネ :「コラーーー!!無断ではじめるなーーー!!!」
深園万鈴 :「おい、あれって……」遥か頭上の巨大な影を見上げる
荒川アヤネ :「バイト先どうしてくれんじゃ――――!!!」
GM :遠く、その怪物の上。
GM :小さな水色の頭が見える。
加茂慶左 :「……」万鈴を抱えている。その手を強めて。
加茂慶左 :「……あれ」
GM :こちらへと、笑顔で手を振ってるようだ。
加茂慶左 :「羽澄……?」
深園万鈴 :「はすみーん!笑い事じゃ済まんぞー!!弁償しろー!!」手を振り返す
琴川羽澄 :「わぁ~~、あれマリちゃんたちだよね」
琴川羽澄 :「デートかな、楽しそう」
琴川羽澄 :「私がいない間にどこまで進んだのか教えてもらわないとなあ」
吾妻美宥 :じっくりと威容の全貌を目測して
吾妻美宥 :「……ちょっと大きすぎるな。あたし的には逃げるしかないぞこれ」
深園万鈴 :「慶左も同じ意見か?」
加茂慶左 :「……ああ。無理だ、と思う」
深園万鈴 :「私的には、"ちから"がいい感じの隕石持ってくればワンチャンあると思うんだが……」
加茂慶左 :「やれる、って言ったほうが格好がつくかもしれないけど」
加茂慶左 :「……何より、あれだけじゃないだろう。相手をしようとするなら」
深園万鈴 :「……そうだな」
深園万鈴 :「頭の上のバカもなんとかしてやらんとな」
加茂慶左 :「ここもこれ以上壊されたくないしな。被害の少ないところに誘導したいが……」
吾妻美宥 :「あれ相手して被害の少ない所、ある?」 半笑いで
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「海の上とか……」
深園万鈴 :「海かー」
吾妻美宥 :「そっちに誘導ができる手段があれば確かに超ベスト」
吾妻美宥 :「あたしは知らん。……ケーサくんはそういうこともできるの?」
吾妻美宥 :「あの、もう、世界ぶっ壊しますよみたいな顔してるあいつ相手に」
深園万鈴 :「デカブツだけならともかく、はすみんが行き先を決めてるなら難しいかもな」
加茂慶左 :「……いや、あいつの行き先は」
加茂慶左 :「俺たちのところだろう」
加茂慶左 :「あいつはそういうやつだよ」
吾妻美宥 :「まじか」
深園万鈴 :「おー、なるほど」
加茂慶左 :「絶対に見せびらかしに来る」
吾妻美宥 :「じゃあ……海デートにしますか」
加茂慶左 :「まだ泳ぐには早いんだけどな……」嘆息して。
吾妻美宥 :「学校水着だけなら手に入るかもよ」 店舗を振り返り
深園万鈴 :「サイズ合うのがあるといいんだけどな」
加茂慶左 :「なんで泳ぐ気なんだよ……」
荒川アヤネ :「あーあ、壊れちゃったな~~」
荒川アヤネ :「もうちょっと平和ってやつを謳歌していたかった気もするけど」
荒川アヤネ :「あの子はやる気みたいだし、アタシは加勢に行くよ」
荒川アヤネ :「折角のお祭りだしね」
荒川アヤネ :「じゃ、まったねー」
荒川アヤネ :手を振り、タンッ、と地面を蹴る。
荒川アヤネ :信号機に足をかける。
荒川アヤネ :「おーおー、それにしてもよく育ったなぁ」
深園万鈴 :「こっちも行くか」
深園万鈴 :額から角が生え、燐光と稲光が周囲に漏れ出す。
加茂慶左 :「ああ」その光を目を細めて見ながら。
加茂慶左 :「君は俺が守る」
深園万鈴 :「なるべくわかりやすく、これみよがしに目立つように逃げるぞ」
荒川アヤネ :「ん?」
荒川アヤネ :振り返り。
荒川アヤネ :「んー、囮になろうって?」
荒川アヤネ :「ざんねん、乗っては来ないよ」
荒川アヤネ :「目的があるからね」
荒川アヤネ :「ちからを手に入れて勘違いしちゃったかもしれないけど、きみは世界の中心じゃあないわけ」
荒川アヤネ :「中心は、あくまであっち」
深園万鈴 :「なんだと?」
荒川アヤネ :そう言って、異形を指差す。
荒川アヤネ :「きみたちも、乗り遅れないようにしなよぉ~」
加茂慶左 :「……」
荒川アヤネ :言うなり、跳躍。
荒川アヤネ :屋根から屋根へ、去っていく。
吾妻美宥 :「……どします? なんかああ言ってるけど。ダメ元で海まで走ったりする?」
吾妻美宥 :「正直あたしはなんとも判断できないよ」
深園万鈴 :「荒川の言う目的ってのが何かによるが」
深園万鈴 :「私達に見せびらかすよりもっと楽しいことってなるとつまり」
深園万鈴 :「もっと大勢に見せびらかすつもりなのかもな」
加茂慶左 :「もしくは、俺達がどこにいようと」
加茂慶左 :「見えるほどにデカいこと」
深園万鈴 :「……作戦変更だな」
深園万鈴 :二人に振り返る。
深園万鈴 :「一発ぶちかまして、その隙に逃げる」
吾妻美宥 :「ぶちかましはするんだ」 苦笑
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……分かったよ」
加茂慶左 :「……そのための段取りをつければいいんだろ」
吾妻美宥 :「おっ。ケーサくん何かやれるのかい」
吾妻美宥 :「あたしはさっぱりだよ」
加茂慶左 :「あるかどうかじゃないから」
加茂慶左 :「万鈴がそれを望んでるかどうか」
深園万鈴 :「よし、じゃあ慶左。手伝ってくれ」
深園万鈴 :慶左の前に右手を差し出す。
深園万鈴 :「あいつの前にでっかい花火を打ち上げてやる」
深園万鈴 :「けど、私一人じゃ制御できないからな」
深園万鈴 :「力を貸してくれ。そういう細かいの得意だろ」
加茂慶左 :「細かいのが得意なんじゃない」
加茂慶左 :その手を取って、引き寄せる。
加茂慶左 :「君のフォローをするのが得意になったんだ」
加茂慶左 :もう片手で彼女の背を叩く。
加茂慶左 :「気をつけて」
吾妻美宥 :「頑張れ~」
深園万鈴 :「慶左もな。よーし、行くぞ」
吾妻美宥 :後ろの方で瓦礫に腰掛けて見物の構えだ。
吾妻美宥 :(ま、もしなんかヤバくなったら退避の手助けくらいはできるでしょ……)
吾妻美宥 :(ルカちゃんとも一応仲良い二人だしね)
深園万鈴 :額の角が大きく伸びていき、それに伴って放たれる燐光と稲光が増していく。
深園万鈴 :忍びの力。未だ正体定かならざるそれの最大励起。
深園万鈴 :同時に拡張される感覚域。一人では制御不能のそれはしかし、繋がれた二人の手を通して
琴川羽澄 :「ん~~~」
琴川羽澄 :両手を瞼の上にかざす。
深園万鈴 :重なり合う。発動に集中する意識を補うように、慶左の忍びとしての知覚が上乗せされていく。
琴川羽澄 :「なんかやろうってか?」
深園万鈴 :ここで慶左の秘密を判定します。
深園万鈴 :特技は異形化。感覚を重ね合ったことで隠された感情も同時に読み取ってしまう感じで
GM :おっけー!
GM :なかなかナイスだと思いましたので、GMから修正点+1を差し上げます。
深園万鈴 :やったー!
加茂慶左 :すごいぜ
深園万鈴 :慶左は応援してくれるかな?
加茂慶左 :うーん
加茂慶左 :しよ
加茂慶左 :感情修正乗せます
深園万鈴 :二人の共同作業というわけ
加茂慶左 :重ね合ったからね 感覚を
深園万鈴 :では+2(実質200)で判定します!
深園万鈴 :2d6+2>=5 (2D6+2>=5) > 6[1,5]+2 > 8 > 成功
GM :206、成功ですね
深園万鈴 :完全
加茂慶左 :さすがだね
GM :伝播はPC4かな
GM :では差し上げます
深園万鈴 :わーい!
加茂慶左 :バレちゃう……
深園万鈴 :同時に、この情報を隣りにいるみうみうに渡したいです
深園万鈴 :その代わりるかちの秘密を教えて欲しい
加茂慶左 :全公開というわけね
吾妻美宥 :そうなりますね! ルカちゃんとケーサの情報がフルオープンだ
吾妻美宥 :渡しちゃう渡しちゃう~
神楽ルカ :エッチな情報がオープンになっちゃうよ~
GM :では公開情報
深園万鈴 :なるほどな……
深園万鈴 :その秘密が知りたいんだが……
深園万鈴 :分厚い夕雲を裂いて、夕日よりなお強い光が空を照らす。
深園万鈴 :火球と化した巨大な隕石。それが怪獣目掛けて真っ直ぐに落下し
深園万鈴 :その眼前で炸裂。眩い光と衝撃を撒き散らす。
琴川羽澄 :「ところがどっこい」
琴川羽澄 :威嚇にとどまり、炸裂するはずの流星。
琴川羽澄 :尾を引いて、ふたつ。
琴川羽澄 :そう、ふたつ。
琴川羽澄 :琴川羽澄が手を触れた、怪獣の身体。
琴川羽澄 :黒くのたくる毛が、ぱりぱりと燐光と雷鳴を纏っている。
琴川羽澄 :深い蒼とは対象的な、紅蓮の朱。
琴川羽澄 :「そちらにできることは、実はこちらにもできるんだなぁ~~」
深園万鈴 :「まじかこいつ……!」
琴川羽澄 :ふたつの流星が衝突する。
琴川羽澄 :砕け、降り注ぐクズ星のかけら
琴川羽澄 :「フーーーーハハ!破壊!破壊だ!!」
深園万鈴 :「慶左!みうみう!とにかく逃げるぞ!!」
加茂慶左 :「くそ……」
吾妻美宥 :「あはは、だよね。こりゃやばい」
吾妻美宥 :「どういうものなんだアレ。まあ、見ようによっては」
吾妻美宥 :「あの怪獣パワーと同じくらいのマリーンも十分アレなんだけどさ」
吾妻美宥 :先導するように駆け出す
深園万鈴 :「慶左も早く!」繋いだままの手を引く
深園万鈴 :「……当てはあるんだろ」
加茂慶左 :引かれるような状態で、後ろを警戒しながら続く。
深園万鈴 :能力発動のタイミングで一瞬流れてきた記憶。彼の秘密の立場を踏まえて、そう尋ねる。
加茂慶左 :「……当てなんて無い」
加茂慶左 :「悪いけど、俺は」
加茂慶左 :「ずっと中立をしてたかったんだ」
深園万鈴 :「会長がそんな無責任でいいのか?」
安妻ミミ :「……」
深園万鈴 :「だったら私がなってやってもいいぞ」
加茂慶左 :「……万鈴が?」
安妻ミミ :「あなたが……会長さまで、……ございましたのですね……」
加茂慶左 :「ああ。黙っていてごめんね、安妻さん」
安妻ミミ :「フフ……」
加茂慶左 :「万鈴がなっても、結局仕事をするのは俺になりそうだ」
安妻ミミ :「私は【生徒会会計】、安妻ミミ……」
安妻ミミ :「ならば、あなたの……手であり、足であり……」
安妻ミミ :「つるぎで……盾でありましょう……」
安妻ミミ :ニコリ、と微笑む。
安妻ミミ :「ああ、よかった……」
安妻ミミ :「この私が、お役に、たてるのですね……」
安妻ミミ :「安心なさってください……」
加茂慶左 :「そうだね。この状況では、そうしてもらうかもしれない」
安妻ミミ :「それでは、」
安妻ミミ :「行ってまいります」
深園万鈴 :「ミミみん?おい、なんのつもりだ」
加茂慶左 :「え?」
安妻ミミ :ふわり、と
吾妻美宥 :「わ」
安妻ミミ :その身体が、桜の花びらとなってほどけて消える。
GM :はらはらと、それが舞い落ちる。
GM :安妻ミミは、一足先に決戦の舞台へと駆け出していったようだ。
深園万鈴 :「ヤバいぞ慶左!引き返……」
加茂慶左 :「……クソ」
深園万鈴 :言いかけて、身体がふわりと宙に浮く
加茂慶左 :「……悪い、万鈴」
加茂慶左 :「俺は、君の安全が第一だ」
加茂慶左 :「安妻さんを追わせることは出来ない」
深園万鈴 :「慶左?おい!離せ……!」
加茂慶左 :「離さない」
深園万鈴 :ジタバタと身を捩るが、今までにない力で抱え上げられびくともしない。
深園万鈴 :「ミミみんが死んでもいいのかおまえ!」
加茂慶左 :「いいわけないだろ……!」
深園万鈴 :「だったら離せー!私の命令だぞ!」
加茂慶左 :「君が死ぬほうが嫌だ」
吾妻美宥 :「ああもう、ほらほらこっちこっち!」
吾妻美宥 :建物の隙間の階段に手招きする 「抜け道あったよ! これで今は離れよう!」
深園万鈴 :「ぬぅうう~~」
加茂慶左 :ぐい、と力を込めて、強引にそちらへ向かう。
加茂慶左 :「守るから。必ず」
深園万鈴 :「………」
深園万鈴 :ふてくされたように押し黙り、ただ一言
深園万鈴 :「……そんなん頼んだ覚えはない」
深園万鈴 :「……一緒に」
深園万鈴 :「背負わせてはくれないのか……?」
深園万鈴 :「この世界の……秘密ってやつを」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……本当は、そうして欲しいのかもな」
加茂慶左 :「……前から」
加茂慶左 :「そう言ってくれることは嬉しい……今はこの場を離れよう」
深園万鈴 :「………」
深園万鈴 :それ以上口を開くことはなく、ただ彼に抱えられるまま学校へと退避していった。
GM :では、お次はPC4、召喚!!
神楽ルカ :ウオーッ
GM :シーンとPCを宣言せよ!
神楽ルカ :登場希望はPC1・2・3(とNPCでミミっちがついてくる)!
神楽ルカ :シーンは……遊んでる場合でもないし学校かな
GM :ミミっちは行方不明だよ
神楽ルカ :あっそっか
神楽ルカ :まだ帰ってないんだ……
深園万鈴 :ミミみん……
神楽ルカ :GAST 学校シーン表(4) > 誰もいない体育館。バスケットボールがころころと転がっている。
加茂慶左 :安妻さん……
神楽ルカ :決戦の場が学校になると睨んで体育館とかで用意してる感じかな
神楽ルカ :でもほかの生徒のんびりしてるのかな……
GM :たぶん体育館はテントとかはってる
GM :家が粉々になった生徒とか避難してる感じですね
神楽ルカ :可哀相…………
神楽ルカ :その様子とか見てる感じかな、あ~
神楽ルカ :ルカのいえも壊してていいですか?
加茂慶左 :い、家!
神楽ルカ :テント暮らしになったから家(テント)にみんな呼んでる感じ
GM :了解しました
GM :体育館は、現在避難所として機能していた。
GM :自宅を失った生徒を一時的に受け入れる場であり、ボランティア部や保健部の生徒が忙しそうにぱたぱた走り回っている。
GM :所詮は一時しのぎであるが、並んだテント、そのなかにひときわ目立つものがある!
GM :どこで売っているのだろうか、ピンクのテント、可愛らしい小物が周囲を飾る。
神楽ルカ :「女子高生の一人暮らしからたくさんの女子高生たちとひとつ屋根の下暮らしになっちった」ピンクのテントの中でケラケラ笑う。
神楽ルカ :「たいしたお構いもできないけどゆっくりしてってー!」
神楽ルカ :自宅を失った生徒の一人、神楽ルカは友人たちをテントに招いていた。
門文玲歩 :「私物化の手際が鮮やかすぎるっス」
門文玲歩 :もそもそと出来合いのクッキーをかじる。
神楽ルカ :「やっぱなんでも可愛い方がテンションあがるからね~」れぽちゃんに笑う。
加茂慶左 :「……ありがとう。それから」神妙な顔で。
加茂慶左 :「……ごめん」
深園万鈴 :「………」
深園万鈴 :慶左の隣でムスッとしている
神楽ルカ :「え!?加茂っちが謝ることじゃなくない?」
神楽ルカ :「ああ、【生徒会】の~ってこと?んなん、なんでもかんでも背負おうとしちゃダメっしょ~」バンバン加茂っちの背を叩く。
加茂慶左 :「安妻さんは……痛っ」
加茂慶左 :「彼女を行かせてしまった」
神楽ルカ :「加茂っちが嫌がるミミっちを無理やり行かせたとかじゃないじゃん。ミミっちがやりたいからやってるだけっしょ」
神楽ルカ :「それにミミっちは強いから、絶対無事だよ~」のんびり笑っている。
門文玲歩 :「しかし加茂さんと安妻さんが【生徒会】メンバーだったんスね~~」
門文玲歩 :「対策部で指揮を執るつもりは無いっスか?」
門文玲歩 :そう加茂へと振る。
加茂慶左 :「……今更出てきて指揮を執っても、誰もついてきてくれないよ」
加茂慶左 :「元々、他の生徒会メンバーさえ知らないんだ」
深園万鈴 :「……会長ですらそうなのか」
門文玲歩 :「へ~~」
門文玲歩 :「ま、こっちはこっちでやるッス」
門文玲歩 :「そんなしょげること無いっスよ」
門文玲歩 :「我々学生、どんなときもエンジョイ」
加茂慶左 :「まあ、いつまでも凹んでいるわけには行かないな……」
加茂慶左 :「状況は何も解決してない」
門文玲歩 :「安妻さんもそうだったんじゃないっスか?」
吾妻美宥 :「そうそう」 にゅ、とテントの外から顔を出す。人数分の飲み物
吾妻美宥 :「今を見て、どうするかを決めていかなきゃね」
神楽ルカ :「あっ、美宥っち……ありがと」思わず顔が赤くなる。
深園万鈴 :「……そだな。ミミみんならなんとかなるだろ」
深園万鈴 :「ミミみんだしな」
深園万鈴 :慶左にそっぽを向いたまま話す。
加茂慶左 :万鈴の方をちらりと見る。
門文玲歩 :「とりあえず、我々はアレをUMCと仮称しましたッス」
門文玲歩 :「オカルト部と文芸部がノリノリで付けてたっス」
加茂慶左 :「UMC?」
門文玲歩 :「なんだっけ……えーと」
神楽ルカ :「UMC……動くモンスターちゃんの略?」
門文玲歩 :「アンノウン・メイヘム・クリプティッド」
神楽ルカ :「だいたいおんなじだな」頷いている。
吾妻美宥 :「内訳はともかく、そう呼んでるってわけ」
門文玲歩 :「名前は必要ッスからね」
加茂慶左 :「不明未確認破壊生物ってとこか。まあ有り様は示してるだろうけど……」
門文玲歩 :「特に反対する理由もないし今はソレで通ってるッス」
吾妻美宥 :「あたしはそういうの、横文字より和名のが好きなんだけど」
吾妻美宥 :「まいいや。それで、呼び名を決める以上のことは何かできてるのかな」
門文玲歩 :「なーんも!」
神楽ルカ :「たしかに、アンノウン・メイヘム・クリプティッドより不明未確認破壊生物のがわかりやすくてかっこいいかも」
門文玲歩 :「撃退軍を柔道部が指揮して反撃に出てるッスけど」
深園万鈴 :「どっちも長くてめんどいけどな。もっと怪獣っぽい名前ないのか」
門文玲歩 :「そもそも破壊委員の連中に阻まれてUMCまで到達できてないっスね」
神楽ルカ :「ウルトラムクムクザウルスって呼ぼうか。UMC要素も生かして」
加茂慶左 :「……長いだろ」
神楽ルカ :「略してウルムクだったら可愛いしUMCだしよくない?」
門文玲歩 :「読みはユーミック、らしいッスよ」
神楽ルカ :「あっ、それは可愛い!」
門文玲歩 :「UMAがユーマだからとか、オカルト部のこだわりみたいッス」
吾妻美宥 :「ユーミック!」
深園万鈴 :「そういうとこマメだよなーあいつら」
神楽ルカ :「そのユーミックがどこから来たかとかもわかってないんよね?」
神楽ルカ :「ユーミ湖から生まれたとかない?」
門文玲歩 :「ま、そんなわけで戦線は膠着どころか押される一方」
門文玲歩 :「UMCはゆっくりながらもまっすぐここを目指してるッス」
門文玲歩 :「学校を破壊したいんスかね?」
加茂慶左 :「まあ、狙いがここと見るのが妥当だろうね……」
門文玲歩 :「ユーミ湖なるものがあるのかは知らないけど」
門文玲歩 :「あれは地下に潜んでたみたいッスね」
加茂慶左 :「地下、ね……」
深園万鈴 :「地下かー……」
門文玲歩 :「ここの土地には、結構でかめの空洞とたくさんのトンネルがあるんスよ」
神楽ルカ :「ユーミ湖は地底湖ってことか~」
門文玲歩 :「昔からここに住んでる人は覚えてると思うッスが」
門文玲歩 :「昔、デカい震災があったっス」
門文玲歩 :「そのときに出来たんだとか」
深園万鈴 :「おー、知ってるぞ」
深園万鈴 :「昔って言っても私らが小さい頃の話だよな」
吾妻美宥 :「へえ、震災……」
門文玲歩 :「そんなに長くは経ってないッスね、7年前ッス」
門文玲歩 :「水波大震災」
門文玲歩 :「忍者になってそう経ってない深園さんはしらないだろうけど」
門文玲歩 :「あれ実は地震じゃなかったんスよ」
深園万鈴 :「まじか」
門文玲歩 :「ま、ソレ以上詳しいことが知りたくば新聞部に資料があるッス」
門文玲歩 :「【調査】に来るとイイっスよ」
加茂慶左 :「そんな時間があればな……」
深園万鈴 :「結局どうしような。あのユーミックってやつ」
深園万鈴 :「いっそ学校で迎え撃つか?」
吾妻美宥 :「逃げる以外の選択肢を取りたいなら」
吾妻美宥 :「確かにそうなるかもね。今から準備とかもできるだろうし……」
加茂慶左 :「そうだな……」
門文玲歩 :「ま、そんな深刻になる必要無いっスよ」
門文玲歩 :「いざとなったら逃げちゃえばいいッス」
門文玲歩 :「対策部の連中もだいたい『なんだか楽しそう』ってあつまってるような奴らがほとんどッス」
神楽ルカ :「争いは楽しいからね」
門文玲歩 :「そっスね~~」
神楽ルカ :「リアルなモンスターのハンティングってわけだね」
加茂慶左 :「呑気なことを……」
吾妻美宥 :「あれだけでかい奴と戦う機会なんてないだろうから……ってことなら分からなくもないかも」
吾妻美宥 :「まあ、あたしたちが付き合わなきゃいけない理由はないよね。どうする感じなの?」
加茂慶左 :「怪物はそうだとしても」
加茂慶左 :「羽澄は違う」
加茂慶左 :「付き合う理由にはなるだろ」
神楽ルカ :「身内の不始末をつけるってワケね」
深園万鈴 :「というか、他の奴らに任せておけんしな」
吾妻美宥 :自分の髪を弄び 「そりゃそうなるか」
深園万鈴 :「そーいや、みうみうはここにいていいのか?」
吾妻美宥 :「あたし?」
加茂慶左 :「世界破壊委員会ではあるんだろ」
神楽ルカ :「名前のリズム感がいいよね」
吾妻美宥 :「どっちかと言えばね」 笑う 「でもあたしにとって一番大事なのはそこじゃないし」
門文玲歩 :「対策部にもいるっスよ、破壊委員会の子」
門文玲歩 :「ノリで生きてるッスよね~~、学生」
吾妻美宥 :「何よりまず、大事なものを無事を確かめなきゃ。ねえ?」
吾妻美宥 :目を細めてルカちゃんを見る
神楽ルカ :「ん、むう……」美宥っちの指す『大事なもの』が……ほぼ間違いなく自分なのだろうと思い、顔を赤くする。
吾妻美宥 :「ふふふ」
吾妻美宥 :「……委員会だって任命式とかオゴソカにした訳でもなし」
吾妻美宥 :「ノリで生きるよ。高校生だもん」
深園万鈴 :「あーなるほどなー」
深園万鈴 :「生徒会が慶左のこと会長だって知らなかったように」
深園万鈴 :「みうみうも知らなかったんだな。はすみんのこと」
吾妻美宥 :「そりゃもう全然」
加茂慶左 :「まあ、知られてたらお互いああじゃいられなかったよな」
加茂慶左 :「平和な部活をやってこれてはなかっただろ」
深園万鈴 :「だよなー」
深園万鈴 :琴川羽澄の秘密をみうみうに渡します。
GM :公開情報かな
加茂慶左 :デスネー
吾妻美宥 :「なるほどなあ」 話を聞いて頷き
吾妻美宥 :「肩書に恥じないはたらき」
神楽ルカ :「……まあ、加茂っちは【生徒会】の会長だし、みんな守らなきゃなのは分かるけど」
神楽ルカ :「万鈴ちんは……逃げるのも、アリだと思うよ」
加茂慶左 :「……」
深園万鈴 :「なに?私がか?」
神楽ルカ :「……万鈴ちんをみくびってるとかじゃなくて……ルカも、逃げてきた人だから」
神楽ルカ :「万鈴ちんはまだ目覚めたばっかで立場とかないじゃんね」
加茂慶左 :「忍びは平和とは無縁の存在だ。基本的には」
加茂慶左 :「目覚めたてならまだしも、しがらみを得てから辞めようとしても」
加茂慶左 :「追っ手に追われるのが落ちだ」
加茂慶左 :「……普通は……落ちなんだが……」
加茂慶左 :美宥の方を見る。
吾妻美宥 :「へへへ」
吾妻美宥 :「その落ちにならないよう頑張りましたよ」
門文玲歩 :「つってもどっかに所属してるわけじゃないッスからね」
門文玲歩 :「というか忍びの力に後天的に"目覚める"だなんてレアケース、普通は無いっスよ」
門文玲歩 :「うちの学校多いんスよね、意味不明」
神楽ルカ :「………………」
神楽ルカ :「……そもそも、ユーミックを……倒すのが、本当に正解なのかもわかんないし」
深園万鈴 :「だが、ユーミックをあのままにしておけば」
深園万鈴 :「この世界……少なくともこの学校は粉々になってしまうだろ」
深園万鈴 :「そしたら、ルカちんの居場所はどうなる」
神楽ルカ :「……」
神楽ルカ :「あんまり、かわいくない話するけど」
神楽ルカ :「ルカはもともとパパとママがいたんだけど、ママが出てっちゃったのね。んで、パパと暮らしてたんだけど」
神楽ルカ :「ママがいなくなったショックで、パパがずっとお酒飲むようになっちゃって。なんか……見てらんないから、出てったんだけど」
神楽ルカ :「でも、ルカにまで見捨てられたら、パパ可哀相かな~とか」
神楽ルカ :「でも、ルカはルカで楽しくやってんだし、パパだってオトナなんだし、いいのかな~とか、色々考えるの」
神楽ルカ :「だから……こうして家がなくなって、テントはってる学校までなくなったとしたら、パパんとこ帰ってもいいのかもね」
深園万鈴 :「それは……」
深園万鈴 :「……あんまり可愛くないな」
神楽ルカ :「でしょ」ケラケラ笑う。
深園万鈴 :「例えそうなったとしても、別にそれがルカちんのやりたいことじゃないだろ」
深園万鈴 :「お父さんと仲直りしたいのなら、もっと可愛い方法があるはずだ」
神楽ルカ :「たしかにね~。こんな流されたままじゃなくて、自分でやりたいからってやるほうが、かっこいいし可愛いよね」
深園万鈴 :「そうだぞ。無理して帰らなくても、こっちに呼んでやればいい」
深園万鈴 :「確かに私はちからを手に入れたばかりだけどな、立場ならある」
深園万鈴 :「この学校の生徒で、お前らの友達だ」
深園万鈴 :「立ち向かう理由はあっても、逃げる理由はないだろ」
神楽ルカ :「……ふふっ、そだね」柔らかく笑う。
神楽ルカ :「ルカもみんなが大好き。だから、みんなが悲しい想いしたり、痛い想いしたりするのはやだな」
神楽ルカ :「だから……万鈴ちんも、はずみっちが面白半分でユーミックで暴れてるワケじゃなさそう、ってのは思うっしょ?」
神楽ルカ :「だから、倒すのが正解かわかんないなーって思うの」
深園万鈴 :「確かに面白半分じゃないかもな」
深園万鈴 :「100%面白がってやってるぞ。はすみんはそういうやつだ」
神楽ルカ :「あははっ、そうかも!」
深園万鈴 :「けどまあ、それはそれとして理由はあるのかもな」
深園万鈴 :「ビビリのアイツがここまでやるなら、ちょっとやそっとの面白さじゃなくて」
深園万鈴 :「とてつもなく面白い秘密が隠されてるのかもしれん」
神楽ルカ :「そうなのかも!」楽しそうに笑う。
神楽ルカ :「わかんないことが多いと、どうするかも決めにくいよな~。ルカも今はどうしよーって悩んでるけど、さっきも言った通り流されるままじゃなくてちゃんと決めたいし」
神楽ルカ :「ピヨちゃんも、もともとはパパのなんだよね。こんなに立派になったよーって見せたい気もするし」
呪いのヒヨコ :「YO……YO……チェケラチョ……隣の竹垣に竹立てかけたのは迷惑行為……」ラップを刻んでいる。
神楽ルカ :「見てると癒されるもんな~」
神楽ルカ :「だから……万鈴ちんの考えてることも、知りたいな。ちゃんとルカが自分で、決められるように」
神楽ルカ :そういうわけで判定をしたいです!
神楽ルカ :万鈴ちんの秘密を抜きます
深園万鈴 :抜かれちゃう~
GM :何でするの?ヒヨコ術?
神楽ルカ :呪術!
神楽ルカ :呪いのラップで心を通わせる感じで
GM :ではどうぞ
神楽ルカ :2D6>=5 (判定:呪術) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
神楽ルカ :あっ修正もらおうとおもったの忘れたけど成功した
GM :伝播はPC3でござるな
神楽ルカ :はい!
吾妻美宥 :伝播されるよ~
深園万鈴 :慶左には教えないぞ
加茂慶左 :そんな……
加茂慶左 :丸裸じゃないっていうのか
神楽ルカ :なるほどね……
吾妻美宥 :なるほどねえ
GM :お伝えしました
加茂慶左 :なんなの~
神楽ルカ :裏取引の通り加茂っちが世界の秘密貸してくれるなら……お伝えしてもいいわよ!
神楽ルカ :ちゃんと返すから~~~
加茂慶左 :えーと じゃああれします
加茂慶左 :世界の秘密の情報をルカっちに教えるね
神楽ルカ :多分プライズの情報を教えるってできないきがする?
神楽ルカ :プライズ自体渡さないと?
加茂慶左 :GM~
GM :プライズの中身の情報は基本的に
GM :教えらんないよ~~
GM :プライズそのものを渡してもらって、直接閲覧するしか
神楽ルカ :どんなヤバ情報でも絶対返すわよ
GM :でも、場合によっては例外があるんだな
神楽ルカ :バケビ1のときもちゃんと対価のエッチピクチャ描いたし
神楽ルカ :エッ!?
深園万鈴 :そうなのか
神楽ルカ :世界の秘密は……例外ってことッ!?
GM :そうなのだよ
神楽ルカ :そ……そうとは!
深園万鈴 :どういうこと~ッ!?
神楽ルカ :じゃあ情報だけを……いただきたい!
加茂慶左 :見せるね~
GM :世界の秘密をPC4に
GM :PC1の秘密を公開情報に
GM :これでいいのかな
加茂慶左 :そういうやつ!
神楽ルカ :はーい!
神楽ルカ :聴く者の心を溶かすような呪いのヒヨコの呪いのラップを通じ、心を通わせ、万鈴ちんの心の中、そして加茂っちの思考の一部を読み取る。
神楽ルカ :「お、おおー……マジかぁ……うーん……」
加茂慶左 :「……神楽さん」
深園万鈴 :「……?」
加茂慶左 :「……見たのか」
神楽ルカ :「えへへ、ごめんね……やっぱちゃんと知って、判断したかったから」
加茂慶左 :「……いや。いずれ話さなきゃなと思ってたことだ」
深園万鈴 :「おーい、なんだー?この期に及んで隠し事か?」
深園万鈴 :「なー、ずるいぞ。なー」
深園万鈴 :慶左くんの裾を引っ張る。
加茂慶左 :「……神楽さん、これ、俺は」
加茂慶左 :「万鈴にも話すべきなのかな」
加茂慶左 :「分からないんだ。何が正しいのか……」
神楽ルカ :「……加茂っちがわかんないって思う気持ちはわかるよ。分かるよっていうか、ルカだったらおんなじ想いすると思う」
神楽ルカ :「ん-……でもやっぱ、万鈴ちんには……伝えたほうがいいんじゃないかな」
加茂慶左 :「……そっか……」
吾妻美宥 :(……ケーサくんがここまで弱るとは)
深園万鈴 :「そーだぞ慶左。私がなんの隠し事もしてないのにお前だけズルいだろ」
加茂慶左 :「万鈴は隠さなさすぎなんだよ……」
深園万鈴 :「あっもしかしてこの短刀のこと黙ってたの怒ってんのか?」
深園万鈴 :鞄に身を被せる。
加茂慶左 :「いや、怒ってないよ」
加茂慶左 :「万鈴がなんか拾ってくるのはいつものことだし……」
深園万鈴 :「こいつはやらないぞ。私のちからの手がかりだからな」
加茂慶左 :「君が手放さないもの知ってる」
加茂慶左 :「そうしてるものを、俺が取り上げたことがあった?」
深園万鈴 :「んー……無いな」
深園万鈴 :「むしろ私が欲しいものは大抵用意してくれるな」
深園万鈴 :「今思うと、お前ちょっと過保護すぎだぞ」
加茂慶左 :「万鈴が危うすぎるんだよ」
神楽ルカ :「まあでも、万鈴ちん本人もこう言ってるんだし」
神楽ルカ :「ちょっとは信じて、過保護から保護くらいにしてみてもいーんじゃない?」
加茂慶左 :「……努力するよ」
加茂慶左 :「……それから、神楽さん」
加茂慶左 :「俺はさ」
加茂慶左 :「万鈴が好きだ」
加茂慶左 :「万鈴を育んだ、この学校も、この世界も……」
加茂慶左 :「だから、正直に言えば」
加茂慶左 :「君にも生徒会に入ってほしいと思ってる」
加茂慶左 :「無理強いできないってことも承知だ」
加茂慶左 :「だけど、俺の気持ちはそう」
神楽ルカ :「ふふ、そだね」
神楽ルカ :「ルカは……美宥っちが世界を破壊したいっていうんだったら、手伝おうかなって思ってたんだけど。でも、もしかしたら美宥っちはどっちでもいいのかもしんないし」
神楽ルカ :「そしたら…………万鈴ちん次第かな?」
神楽ルカ :「万鈴ちんが………知って、どうしたいか選ぶんだったら、力になりたいな」
吾妻美宥 :こくりと頷く。本当にどっちでもいいのだ。世界の趨勢なんてものは。求めるものが手に入れば。
神楽ルカ :「これは流されてるとか、丸投げしてるとかってより……万鈴ちんのやりたいことに協力するのが、ルカのやりたいことだと思うから」
深園万鈴 :「……わかった」ルカちんにうなずいて
深園万鈴 :「慶左。お願いだ」
深園万鈴 :「教えてくれ。お前が知ってること、全部」
深園万鈴 :「お前のことも、はすみんのことも」
深園万鈴 :「ルカちんもみうみうも、この学校の奴らも全部」
深園万鈴 :「私は、私がいる世界が好きだから」
深園万鈴 :「全部知って、そして決めたい」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :深く息を吐く。
加茂慶左 :「本当は、君がやりたいことを」
加茂慶左 :「一つも止めないって誓ってたんだ」
加茂慶左 :「……さっき、破っちゃったけどな」
深園万鈴 :「いい。許した」
加茂慶左 :「君は許してくれたのかもしれないけど」
加茂慶左 :「俺が駄目だったな……あの感覚は」
加茂慶左 :「……君が望むのなら」
加茂慶左 :「俺は」世界の秘密の情報を万鈴にも見せます。
GM :了解しました
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……黙ってて、ごめん」
深園万鈴 :「…………」
深園万鈴 :しばらく押し黙ったまま、すっと立ち上がり
深園万鈴 :「おバカ!」
深園万鈴 :スパンッ、とスリッパで慶左をはたく。
加茂慶左 :「……っ」
深園万鈴 :「なんでこんな面白いことをもっと早く言わないんだ!」
神楽ルカ :「あはは、確かにこれ以上面白いことってなかなかないかもね~」
加茂慶左 :「面白いって……」
加茂慶左 :「いや……」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「本当に……」
加茂慶左 :「万鈴は……」
加茂慶左 :「はあ~~~……」
深園万鈴 :「ため息をつきたいのはこっちだぞ」
深園万鈴 :「大体、まだわからないこともある」
加茂慶左 :「これは自分へのため息だよ」
加茂慶左 :「君のことが好きだって、改めて思っただけ」
深園万鈴 :「惚れ直したってやつか」
加茂慶左 :「そうなるかな。何度目かもわかんないけど」
深園万鈴 :「何度でもそうさせてやる。私は……」
深園万鈴 :「特別だからな。お前にとっても、この世界にとっても」
深園万鈴 :「いや、結局かえってわからなくなったな。何者なんだ私は……?」
深園万鈴 :うーんと首を捻る
加茂慶左 :「……君は深園万鈴だよ」
深園万鈴 :「……そか」
深園万鈴 :「慶左が言うならそうなんだろうな。うん」
深園万鈴 :腕を組んで再び座り込む
深園万鈴 :「事情は大体わかった」
深園万鈴 :「本当は今すぐにでもどうするか決めたいが……」
深園万鈴 :「すまん。少しだけ考えさせてくれ」
深園万鈴 :「私だけじゃない。お前らにとっても」
深園万鈴 :「どうするのが一番いいのか、ちゃんと考えて答えを出したい」
加茂慶左 :「うん。俺も、弾みでどうしろなんて言わない、言えない」
深園万鈴 :「うん、だから慶左。ちゃんと私を見ててくれな」
深園万鈴 :「お前が見ていてくれる限り、私はいつだって深園万鈴だ」
加茂慶左 :「君から目を離すわけ無いだろう」
加茂慶左 :「ずっと奪われたままなんだからな」
神楽ルカ :「加茂っちが万鈴ちんのこと好きなの、前から良いな~って微笑ましく思ってたけど」
神楽ルカ :「もっと、良いなって思うようになったよ」
神楽ルカ :「加茂っち、可愛いね」
加茂慶左 :「……どうも。今は悪い気はしないね」
神楽ルカ :「万鈴ちんも……なんだかんだで、めっちゃ加茂っちのこと信頼してるところ」
神楽ルカ :「可愛くていいなって思うよ~」
深園万鈴 :「それは知ってる……けど、悪い気はしないな」
吾妻美宥 :「あはっ。二人とも言葉まで同じだし」
門文玲歩 :「(アタシここにいていいんスかね……)」
GM :それでは、やっていきましょう……続いてのシーンプレイヤーはPC3
GM :どうぞこちらへ
吾妻美宥 :ヘイ!
GM :シーンと登場PCを教えておくれ!
吾妻美宥 :【居所】を握っているPC4へ戦闘を仕掛けにいきます。
神楽ルカ :ひえーっ
吾妻美宥 :目的は本当の本当の使命達成のための感情の取得。
吾妻美宥 :他の者を呼ぶつもりはない! と言いたいが、戦闘シーンなら乱入は可能なことになるのか……
GM :はじまるのね……とうとう
GM :イエス、戦闘においては感情を持つをPC
GM :もしくは居所を所持するPCが乱入可能、居所での乱入は判定が必要ですが
GM :一応シーン表は振っちゃおうかしら~
GM :どこにします?
吾妻美宥 :よしきた
吾妻美宥 :GAST 学校シーン表(3) > 学校のトイレ。……なんだか少しだけ怖い気がする。
神楽ルカ :トイレで!?
吾妻美宥 :これは大変なことですよ
GM :戦いがはじまるというわけね
吾妻美宥 :振り直し!
吾妻美宥 :GAST 学校シーン表(8) > 学食のカフェテリア。生徒たちがまばらに席につき、思い思い談笑している。
GM :今度はZ定食ってわけね
吾妻美宥 :じゃあ、カフェテリアで買った飲み物を片手に可愛い部部室に来た感じでお願いします。
GM :心得た
GM :可愛い部部室、ところ狭しとファンシーな小物が溢れかえるその部室。
GM :かつて窮屈な印象を与えた部屋は、今はどこか淋しげ。
GM :現在、ただひとりのあるじとなってしまった神楽ルカが吾妻美宥を出迎える。
神楽ルカ :「んあっ、美宥っち……!い、いらっしゃいっ」思わず顔を赤く染めながら笑顔で迎え入れる。
吾妻美宥 :ストローを立てたパックのレモンティーを吸いながら
吾妻美宥 :にこりと笑って扉を閉める 「はろー」
吾妻美宥 :「初めてここに来たのはちょっと前だけど」
吾妻美宥 :「やっぱり印象違うね。今、ルカちゃんしかいないから」
神楽ルカ :「んー、そだね」寂し気に笑う。
神楽ルカ :「ミミっちはめっちゃ強いし可愛いから無事だろーとは思うけど……」
神楽ルカ :「やっぱり、寂しいことは寂しいもんだねぇ」困ったように笑う。
吾妻美宥 :窓にかかったファンシーなカーテンを開く。
吾妻美宥 :夕暮れ空の向こう、異形の巨影。怪獣は刻一刻と学校に迫っているようだ。
吾妻美宥 :音や震動はまだここまでは届かないが、神経を研ぎ澄ませれば
吾妻美宥 :その予兆は否応なく感じさせる。
吾妻美宥 :「んーん、若干シュールに寄ってる感じはあるけど」
吾妻美宥 :「世界の終わりみたいだ」
吾妻美宥 :ルカちゃんを少しだけ振り返り 「……それとも『みたい』じゃなかったりするのかな、やっぱり」
神楽ルカ :「……そだねぇ」
神楽ルカ :「人によってはこっちが『異世界』なわけで……まあ、世界が増えたり減ったりするのがおかしくないって思うと、世界が終わることもあるわけだし」
神楽ルカ :「そう思うと、今の状況なんかは世界が終わるのにはピッタリだもんね」
吾妻美宥 :「減ろうとしてる訳だ……この世界が終わることによって」
吾妻美宥 :「多分、このまま行くと、ね」
吾妻美宥 :「ま」 しゃ、とカーテンを引き 「そんなことはいいんだ」
吾妻美宥 :「世界がどうとか、こうとか。そういう話はあんまり、ボクは興味ない」
吾妻美宥 :「そんなことのためにここに……この"世界"に、この学校に、この部屋に来たんじゃないんだ」
吾妻美宥 :手を後ろに組み、微かに俯いて、ルカちゃんの様子を上目で伺う
吾妻美宥 :「分かってるよね?」
神楽ルカ :「…………う、ん」顔をますます赤く染め、こくりと頷く。
吾妻美宥 :「初めにルカちゃんを好きになったのは……忍務で見かけた時だったから」
吾妻美宥 :「その時のキミは、激しく、容赦なく戦ってて」
吾妻美宥 :「だから本当は、ちょっと不安だったんだよね。忍であることを止めたルカちゃんを……」
吾妻美宥 :「ボクは変わらず好きでいられるのか、どうか」
神楽ルカ :「……ふふっ、そっか」楽しそうに笑いながら聞いている。
吾妻美宥 :とん、とん、と緩やかに歩み寄る。手にしていた飲み物も、傍らのテーブルに置いて。
吾妻美宥 :「杞憂だった」
吾妻美宥 :「キミはこっちでも強さを残したまま」
吾妻美宥 :「いっそう輝いていて……前よりもずっと、ルカちゃんそのものの光って感じがしたんだ」
吾妻美宥 :「……ボクの好きになったキミが、ここで自由と安心を手に入れて、光り輝くようになったっていうなら」
吾妻美宥 :「世界破壊委員会の吾妻美宥の席なんて、バカバカしいくらいに思ってる」
吾妻美宥 :手を伸ばす。その薄く柔らかい頬に触れる。
吾妻美宥 :「……キミが欲しい」
吾妻美宥 :「それだけがボクの望みだ」
吾妻美宥 :逢魔が時である。
吾妻美宥 :揺れる夕闇の中、吾妻美宥の顔は、儚い少年のようにも、飢えた女のようにも見える。
吾妻美宥 :「――良いかな、ルカちゃん」
神楽ルカ :「……どこにいても、もう、美宥っちのことしか考えられないんだってこと」
神楽ルカ :「きちんと、教えて欲しい」
神楽ルカ :落ち行く陽の光を瞳に揺らめかせ、じっと目の前の少女を見つめ返した。
GM :それが、戦いの合図であった。
GM :二人の影がかき消える、高速機動に入ったのだ!
GM :というわけでミドル戦闘を開始します。
GM :解説はいらないかな、ではお互いダイスを用意してくださいな
GM :ではやっていきましょう、プロット値が決定したらダイスをスライドしてくださいね
GM :それではオープンします
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
GM :では、各員配置へ
GM :戦闘開始です!
GM :PC3、吾妻美宥は壱へ
GM :PC4、神楽ルカは陸へ
零 |
吾妻 壱 |
弐 |
参 |
肆 |
伍 |
神楽 陸 |
死地 |
GM :それでは高プロットから処理していきます。
GM :プロット6、PC4
GM :宣言をよろしくお願いします。
神楽ルカ :性欲降参!!脱落したいです
GM :性欲が喋った!?
神楽ルカ :性欲が服着て歩いてるようなもんだし、喋りもするでしょ
吾妻美宥 :最近の性欲は進んでるな
GM :はい、ではこの瞬間この長い長い激闘の決着がつきました。
神楽ルカ :激闘だった……
GM :勝者、PC3!吾妻美宥
吾妻美宥 :一時はどうなることかと
GM :それでは戦果の宣言をよろしくお願いします。
吾妻美宥 :自身への任意の感情を敗者、神楽ルカに取得させます。
吾妻美宥 :愛情だ。愛情を抱け!
神楽ルカ :はい……愛情抱きます……
GM :では、ここに愛が誕生しました。
GM :一瞬の攻防!
GM :そして部屋に静寂が戻ってきます……
GM :勝利を手にしたのは……吾妻美宥!
吾妻美宥 :ふわふわのピンクのカーペット。可愛らしいマスコットクッション。そんな柔らかくて可愛くてふわふわした空間の上に
吾妻美宥 :神楽ルカの小さな身体を押し倒す。小さな、細い身体。
吾妻美宥 :細くて柔らかい指に指を絡ませて、悪戯っぽく笑って。
吾妻美宥 :「……可愛いよ」
吾妻美宥 :「そんなこと言っちゃうルカちゃん、この部屋の中でも一番可愛い」
神楽ルカ :「……部屋だけじゃなく、世界で一番可愛いって思って」
神楽ルカ :湿った吐息。紅潮した頬に潤んだ瞳で切なげに見つめる。
神楽ルカ :「だって、美宥っちは……世界で一番、好きな人なんだから」
吾妻美宥 :滑るように顔を近づける。絡ませた手を押さえつけたまま。頬を赤く染め、唇を震わせて。
吾妻美宥 :唇を重ねる。僅かに湿った音が立ち、吸い付くような感触。
吾妻美宥 :そのキスはすぐに離れる。目は笑ったまま、口元はなぜか困ったように歪んで。
吾妻美宥 :「……ありえないくらいドキドキしてるよ」
吾妻美宥 :「こんなの初めて」
吾妻美宥 :「……ルカちゃんのせいだ。キミが何より可愛いから」
吾妻美宥 :「心臓がおかしくなりそう」
神楽ルカ :「……ルカもドキドキしてる。生きてて一番……」
神楽ルカ :「一番ドキドキしてるし、一番好きになったから」
神楽ルカ :「ルカはもう、おかしくなっちゃってる。心臓も……ルカ自身も」
神楽ルカ :「どんな場所でも、どうなろうと……貴女と一緒に居たい」
神楽ルカ :「一緒に、おかしくなって」薄く笑うと、少しだけ体を起こし、自分から唇を重ねる。
吾妻美宥 :「ぁ」 僅かに声が漏れる。唇の隙間から、不本意な吐息と一緒に。
吾妻美宥 :忍としての手管なんて、もうはるか後方に行ってしまった。脳も心臓もとっくに冷静さを失っていて。
吾妻美宥 :少し唇が離れたら、また唇を押し付ける。今度はもっと深く。
吾妻美宥 :半ば食いつくように。熱っぽい手と腕で、目の前の少女を抱きすくめる。
神楽ルカ :狂おしいほど誰より好きなひとが、おそらく自分と同じ想いを抱えて、求めて、求められてくれる。
神楽ルカ :その精神的な喜びと、彼女の熱い身体に触れられ、柔らかく湿った唇を重ねる肉体的な喜びに、脳が甘く焼き切れていく。
神楽ルカ :自らも腕を回し、夢中で彼女に応える。
神楽ルカ :(世界を守るか、壊すか、考えなきゃって思ってたけど)
神楽ルカ :(ルカの世界はとっくに、壊れていたのかも)
神楽ルカ :でも、それがとても心地いい。なんて、幸せな気持ちに浸る。
吾妻美宥 :「……あは」
吾妻美宥 :「だめだ」 湿った唇を耳元に寄せて、そっと囁く。
吾妻美宥 :世界がどうなろうと、その前に、彼女の言葉と、叶うなら証明にキスを。
吾妻美宥 :なんて思っていたが。そんなことでは止められない。目の前に彼女がいて、焦がれるような情念が自分にはあって。
吾妻美宥 :そんなくらいで止まるわけがない。止められるわけがない。
吾妻美宥 :「……もっと」
吾妻美宥 :耳元に唇をつける。舌が撫ぜる。首筋に吸い付く。
吾妻美宥 :「もっと好きって言って。もっとボクに……ルカちゃんを見せて」
吾妻美宥 :「もっとちょうだい。有り得る限りのキミを……ここで全部」
吾妻美宥 :「すっごく、すっごく、世界で一番可愛いキミを……教えて」
神楽ルカ :「ぁ……っ、んっ、……っふぁ……っ」彼女の湿った舌に触れられるたび、高く艶やかな声が口から漏れる。
神楽ルカ :「すき……、好きだよ。何よりも、誰よりも、好き、好き……っ」熱に浮かされた目で、うわごとのように繰り返す。
神楽ルカ :「ルカのぜんぶを、あげるから……っ」熱を帯び、徐々に声に必死さが混じりはじめる。
神楽ルカ :「受け止めてね……美宥」
GM :……ええと、はい!次は最後の手番、PC2加茂慶左さん
GM :どんな濡れ場をご希望でしょうか???
加茂慶左 :毒されてる
GM :ハァハァ……何、何が……いったい
GM :えっと、それでは改めまして
GM :シーンと登場希望PCの宣言をよろしくお願いします
加茂慶左 :じゃあ万鈴に出てほしみ~
加茂慶左 :シーンは学校かな
深園万鈴 :慶左在る所私在りだぞ
加茂慶左 :2d6 (2D6) > 9[3,6] > 9
GM :ええと、チョトマテネ
GM :9は、静かな授業中の風景。しかし、忍術を使って一般生徒に気取られないよう会話している忍者たちもいる。
加茂慶左 :授業やってるの……?
深園万鈴 :たくましすぎる
GM :やってるやってる
加茂慶左 :あれかな 普段であれば授業やってる時間帯の教室とか
加茂慶左 :やってるの
GM :振り直してもいいよ
GM :GAST かな学校 学校シーン表(7) > 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。
GM :うむ
加茂慶左 :じゃあ廊下がいいかな~
加茂慶左 :教室に移るもできそうだし
深園万鈴 :じゃあ廊下でするか
加茂慶左 :でするって何……?
GM :あ、こっちのはシーン表のコマンド確かめただけなので
GM :そっちで振ってもらってイイヨー
加茂慶左 :あっなるほど
加茂慶左 :GAST 学校シーン表(6) > 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。
加茂慶左 :校庭かなじゃあ~
加茂慶左 :この学園の中庭には、とあるシンボルがある。
加茂慶左 :三本楓。そのうちの1本は、1年と2ヶ月前、ある男によってへし折られた。
加茂慶左 :そのうちの1本は、つい先日。ある女によって引き裂かれた。
加茂慶左 :残った一本を眺めている。あるいは、最後の一本も、もうすぐ。
加茂慶左 :「……消える時はすぐか」
加茂慶左 :「これが育つのに何年かかるかもわかんないのにな」
深園万鈴 :「そだなー」慶左の頭上から声がかかる
加茂慶左 :ゆっくり上を見上げて。「……万鈴」
深園万鈴 :最後に残った楓、その枝の上に登って空を見ている。
深園万鈴 :楓の木は結構な高さがあり、上まで登れば3階まで見渡せる。わざわざ体操服に着替えている辺り、そこそこ気合を入れて登ったようだ。
加茂慶左 :「なんでまた着替えて……」
深園万鈴 :「なんでってお前」お尻を抑える
深園万鈴 :「制服だと見えるだろうが。えっちか?」
加茂慶左 :「ば、違、そうじゃなくて……!」
加茂慶左 :「なんで着替えてまで登ろうとしたんだってこと」
深園万鈴 :「んー、ちょっと一人で考えられる所探してたんだけどな」
深園万鈴 :「丁度いいからここにしようかと思ってたら」
深園万鈴 :「みうみうが3階の部室に真剣な表情で入ってくのが見えて」
深園万鈴 :「いっちょ見届けてやるかって思ってな」
深園万鈴 :「途中でカーテン閉められちゃったけど。流石みうみうだな」
加茂慶左 :「3階の部室って……可愛い部か」
加茂慶左 :「何が流石なのかは全然分かんないけど……」
深園万鈴 :「よっ」
深園万鈴 :次の瞬間、木の頂上から慶左へ向かって身を投げ出す。
加茂慶左 :「こら、足ひねるぞ……」
加茂慶左 :ふっと事も無げに抱きかかえて。
加茂慶左 :「いや、忍びの身体能力なら余裕か……」
加茂慶左 :「完全に癖がついてた」
深園万鈴 :「本当に過保護だなー。慶左は昔っから」
深園万鈴 :「………」
深園万鈴 :「昔……か」背に回した腕に、微かに力がこもる
加茂慶左 :「……」
深園万鈴 :「どこまでが、私にとっての本当の『昔』なんだろうな」
加茂慶左 :「……万鈴は、ずっと万鈴だったよ」
加茂慶左 :「だけど俺は、今の君を一番愛おしく思う」
加茂慶左 :「昔がそうじゃなかったとかじゃない。ただ……」
加茂慶左 :「今の、腕の中の、君を……」
深園万鈴 :「そか……」
深園万鈴 :「んじゃあ、もうちょっとの間こうしといてやるか」
深園万鈴 :目を閉じて少年の胸に顔を埋める。
加茂慶左 :「……うん。俺のわがままを聞いてくれて、ありがとう」
加茂慶左 :掌中の髪を梳くように撫でて。
油浦教二 :「……」
油浦教二 :「あー、」
油浦教二 :いつのまにそこに立っていのか、ふたりの世界に夢中なきみたちは気づかなかった!
油浦教二 :「加茂くん……きみはなんか思ってたより大胆な生徒だね」
油浦教二 :「ま、ほどほどにね……」
加茂慶左 :「……気が大きくもなりますよ」
油浦教二 :「邪魔してすまない、それでは」
加茂慶左 :「……いいえ。丁度いいや、先生」
油浦教二 :「ま、世界の終わりが近いかもってんだ、別に咎めや……なんだい?」
加茂慶左 :「俺は、万鈴を何があっても守ろうと思います」
加茂慶左 :「だからどうってことじゃないんですが……」
加茂慶左 :「先生は、逃げないんです?」
加茂慶左 :「守るべきものが、あるんですか」
油浦教二 :「ん~~」
油浦教二 :ポリポリと頭を掻く。
油浦教二 :「逃げ先のあてなんてないしね」
油浦教二 :「それに守るべきものは、強いて言うならきみたち生徒だから……」
油浦教二 :「一応、教師なんでね」
深園万鈴 :「教二の高校生好きも筋金入りだな」
加茂慶左 :「できた先生に見てもらえて、幸せですよ、俺らは」
油浦教二 :「できた先生、かなぁ」自嘲地味に。
油浦教二 :「結局、直接どうこうしてやることはできないんだからね……」
油浦教二 :「ま、皆、満足行くまでやったらいいと思ってるよ」
油浦教二 :「きみたちのことも、応援してるし」
油浦教二 :「何なら琴川くんたちのことだって応援してる」
油浦教二 :「可愛い生徒たちのやりたいことだからね」
加茂慶左 :「教師の鑑だ」笑って。
加茂慶左 :ここで判定かな。伝達術で、彼の秘密を。
GM :おっけー、応援はあるかしら
加茂慶左 :してくれるかな……
深園万鈴 :もちろんするぞ
加茂慶左 :達成値+1000です
GM :よろしい、振るのです
加茂慶左 :2d6+1>=5 (2D6+1>=5) > 4[2,2]+1 > 5 > 成功
加茂慶左 :あぶな~
加茂慶左 :+1000があってよかった
GM :1004で成功ですね
深園万鈴 :これが内助の功ってやつだな
GM :では秘密をお渡しします
加茂慶左 :PC123かな
GM :伝播は1と3
GM :おっけー
加茂慶左 :ほお~ん
深園万鈴 :なるほどな~
油浦教二 :忍びの特殊な共感能力を経てきみたちの中に、情報が伝わる。
深園万鈴 :「教二お前……」
深園万鈴 :「……いいのか?教師のくせにその肩書は」
深園万鈴 :「はしゃいじゃってないか?」
油浦教二 :「いやいや……みなよこのくたびれた姿を」
油浦教二 :やれやれと肩をすくめる。
油浦教二 :「昔は結構はしゃいでたんだぜ、今はこうだけどね……」
加茂慶左 :「まあ、なんで残ってるかは何より明白ではある」
加茂慶左 :「……へえ。それは意外だな」
油浦教二 :「まあ、何せ……ソレを作ったのは"僕ら"だからね」
油浦教二 :そう言って、深園万鈴の懐を指し示す。
深園万鈴 :「ん?」
油浦教二 :ぼう、と小さくちからを放つ短刀。
加茂慶左 :「……蹟視の星」
油浦教二 :それのことを言っているようだ。
油浦教二 :「責任がある、といえばあるのかな」
油浦教二 :「責任感でここにいるわけじゃあないけどね」
油浦教二 :「そんな真面目なたちじゃあないからな、僕は」
深園万鈴 :短刀を取り出し空にかざす。
深園万鈴 :「……コイツは、そんなにすごいもんなのか?」
深園万鈴 :「いやわかるぞ。私だけじゃなくて、他の奴が"ちから"に目覚めたのもこれのおかげなんだろうしな」
深園万鈴 :「……試しに壊してみるか?」
加茂慶左 :「試しでやることじゃないでしょ」
加茂慶左 :「壊れたものは戻らないよ」
油浦教二 :「んー」
油浦教二 :「実はね、違うんだ」
油浦教二 :「ここにいる子達が、忍びのちからに目覚めるのは……ここがそういう場所だからさ」
油浦教二 :「きみは、ちがう」
油浦教二 :「きみだけが、違うのかな」
加茂慶左 :「……」
油浦教二 :「深園くん……」
油浦教二 :「君は、君が思っている以上に特別な存在だよ」
深園万鈴 :「私が……特別、か」
油浦教二 :「ただその"特別さ"は、君がお気に召すものかどうかは……怪しいところだけどね」
深園万鈴 :「別にいい。気に入らなければ捨てるだけだ」
油浦教二 :「こうして僕の【秘密】が知られてしまった以上」
油浦教二 :「聞きたいことは山程あるだろうね」
油浦教二 :「でも過干渉はできないからなあ……」
油浦教二 :「ひとつだけ、なら」
油浦教二 :「どうだい加茂くん、何を聞きたい?」
加茂慶左 :「俺は……」
加茂慶左 :彼の言う通りだ。知りたいことは山程ある。
加茂慶左 :世界の秘密を知っているのに、未だに知らないことは多すぎる。
加茂慶左 :彼女の手の内にあるちからのことさえ、何も。
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……先生の役割だったら」
油浦教二 :「あんまり大事なことは教えられないかもだけどね」
加茂慶左 :「実際、俺からは大した話は聞けませんね」
油浦教二 :「そこまで深刻になる必要はないんだ」
油浦教二 :「君たちは、学生なんだからさ」
加茂慶左 :「……分かりましたよ。じゃ、学生らしく」
油浦教二 :「楽しめばいい、やりたいことを」
加茂慶左 :「知ってます?先生」
加茂慶左 :「俺たちの部活って、大富豪とカタンばかりをするところじゃないんですよ」
加茂慶左 :「超常現象調査クラブです」
油浦教二 :「ああ、最近は何やらはじめたみたいだね」
油浦教二 :「僕はそれまでてっきりボードゲームクラブなのかと思ってたよ」
加茂慶左 :「……何か知りませんか?そうだな、例えば」
加茂慶左 :「“幽霊レコーダー”の噂とか」
加茂慶左 :きっとこれくらいが関の山だろうと思う。
油浦教二 :「ああ、それなら……」
加茂慶左 :真に知りたいことはきっと、自分の手で。
GM :七不思議パートへ移行します。
GM :少々特殊な移動なので、登場は希望制、出たい人は出てください。
神楽ルカ :何ーっ!?
神楽ルカ :でる!!!!!!!
深園万鈴 :出るぜ!
加茂慶左 :出よ~
吾妻美宥 :出まーす
GM :きみたちは、夕暮れの町にいる。
GM :5つめの調査、"幽霊レコーダー"の謎
油浦教二 :「アレがそうかい?」
門文玲歩 :「そう、アレッスね」
GM :門文玲歩が指し示す先、道をフラフラと行く精気のない顔をした男。
GM :その口元はブツブツとしきりになにかを呟いているようだ。
精気のない男 :「コロ……セ……」
精気のない男 :「コロ……シテ……クレ……」
GM :吾妻美宥はその顔に心当たりがある。
吾妻美宥 :「あー」
吾妻美宥 :「この前片付けた比良坂のじゃん。なんであんなことに」
GM :そう、それは君が手をかけた比良坂の忍び
GM :たしかにその生命を絶ったはずであるが……
吾妻美宥 :「……これが"幽霊レコーダー"? 何がどうしてこうなってるのかな」
門文玲歩 :「幽霊ビデオとか、ゾンビテープとか」
門文玲歩 :「表記にブレはあるッスけどね」
門文玲歩 :「街の至るところで、死人が毎日同じ行動を繰り返している」
門文玲歩 :「それに気づける人が、たまにいるっス」
門文玲歩 :「死人……というか人に限らないっスね」
門文玲歩 :「解体されたはずの建物とか」
門文玲歩 :「終了したはずのラジオ放送とか」
門文玲歩 :「壊れてしまったはずの思い出の一品とか」
門文玲歩 :「そういうものがこの街の至るところに、実は有るッス」
油浦教二 :「バグ、みたいなものかな」
油浦教二 :「強度が薄いんだよね、たぶん」
油浦教二 :「生者に成りきれてないもの、の集積体といったところか」
門文玲歩 :「わかる言葉で喋って欲しいっス」
吾妻美宥 :「……存在としてスッキリしてないみたいな」
加茂慶左 :「ある意味じゃ今までで一番怪異らしいっちゃらしいけど」
吾妻美宥 :「っていうかぶっちゃけ"この世界"が地盤からしてどうこうって話になるんじゃない?」
吾妻美宥 :「あ、それは言えてるね。だいぶなんか……ホラーっぽい」
油浦教二 :「そうだね……この世界は」
油浦教二 :「水波の大震災に端を発してるんだ、その成り立ちがね」
油浦教二 :「おおぜいの人が死んで、それから数年後……とある事件があった」
深園万鈴 :「また震災か……一体何なんだ」
門文玲歩 :「妖魔が出たっす」
門文玲歩 :「それもとびきりでっかくて強いやつ!」
加茂慶左 :「妖魔も説明したほうがいいかな、万鈴には」
油浦教二 :「名前のとおりだよ、妖怪とか化け物とかそういうのだと思えばいい」
深園万鈴 :「おー、忍者だけじゃなくてそんなのもいんのか」
油浦教二 :「そいつが大暴れしてね、忍者が連合を組んで退治したのさ」
呪いのヒヨコ :「人ならざる者ガ、ソンナに闊歩しているトハナ……」
油浦教二 :「それを震災ってことに、偽装したのが水波大震災の秘密ってわけ」
深園万鈴 :「なるほどなー、大人の事情ってやつか……ん?」
深園万鈴 :「なー、そのでっかい妖魔っていうのは」
深園万鈴 :「あんな感じのやつだったのか?」
深園万鈴 :遠くにそびえ立つ怪獣の影を指差す
油浦教二 :「うん、それだ」
深園万鈴 :「んー……?」
深園万鈴 :「いや、でもアレは……」
深園万鈴 :「んー………?」
深園万鈴 :混乱した様子で首をひねる。
油浦教二 :「大妖魔、
油浦教二 :「すこし、似ているね……アレに」
油浦教二 :「死者を捏ねて、作られた世界」
油浦教二 :「水波の土地はね」
油浦教二 :「別の世界に対して……なんというか"近い"んだよ」
油浦教二 :「こことは違う、別の可能性の世界」
吾妻美宥 :「そういう特色の染み付いた土地柄っていうのは確かにあるねえ」
油浦教二 :「幽霊というのは……それらの記憶なのさ」
吾妻美宥 :別の可能性の世界、というのはうまく飲み込めないが、怪奇が根強い土地というものにはある程度理解が在る。
油浦教二 :「世界の再演だ、繰り返しだよ」
加茂慶左 :「……なんとも要領を得ないようにも感じますけど」
油浦教二 :「水波はそれが容易い」
加茂慶左 :「出鱈目と切って捨てることは出来ませんね」
油浦教二 :「琴川くんは、それをとっかかりにアレを生み出した」
油浦教二 :「この町ではかつて巨大な化け物が暴れまわった」
油浦教二 :「何を触媒にしてるのかは知らないけど、それの再演という手段を以てあの……UMCだっけ、アレを作ったんだな」
深園万鈴 :「…………」どこか遠い目をして怪獣の影を見つめる
門文玲歩 :「ほへ~~」
加茂慶左 :「触媒か……」
神楽ルカ :「ここはオバケとかが出やすい土地で、その……百手?を参考にユーミックができたってことか~」あんまりわかってなさそうに頷く。
油浦教二 :「そうそう、だいたいそんな感じ」
加茂慶左 :「討伐の手掛かりでもあり、そうでないようでもありといったところかな」
油浦教二 :「彼女が目指してるのきっとC点だね」
神楽ルカ :「しーてん」
油浦教二 :「カタストロフ・ポイントだよ」
油浦教二 :「生徒会長である加茂くんならわかるだろう」
油浦教二 :「すなわち、ここを超えると"失敗"とみなされる地点だよ」
加茂慶左 :「……そうさせるわけには行きませんよ」
油浦教二 :「うん、そうかい……頑張ってね」
深園万鈴 :「……あいつが幽霊だって言うなら」
深園万鈴 :「同じように過去を繰り返すはずだよな」
深園万鈴 :「最後は倒されたんだろ?その百手ってやつも」
油浦教二 :「そうだね……」
深園万鈴 :「C点を超えると、それが変わるってことか?」
油浦教二 :「だからアレが強さを増して本物に近づけば近づくほどその結末は」
油浦教二 :「最終的に退治される、という史実に重なっていくだろう」
油浦教二 :「けど彼女はその前に事を為せると思ってるみたいだからね」
油浦教二 :「C点を超えると、終わるだけだよ」
油浦教二 :「この世界の何もかもがね」
加茂慶左 :「討伐されるかどうかは問題にならない」
油浦教二 :「思春期の破壊衝動ってやつなのかな」
神楽ルカ :「『最終的に倒される』怪物が倒される前に世界を壊したら世界が壊れるってことか……はえあ」言っててよく分からなくなってきている
吾妻美宥 :「結局、その史実の再現には甘えられるような状態じゃなさそうってことでしょ」
加茂慶左 :「……ああ。それは確かだ」
吾妻美宥 :「それを待ってたらC点超えて、バン!」
吾妻美宥 :「……まあ、そのC点超えてバンが具体的にどうなのかは想像しかできないけど」
油浦教二 :「とまあ、その大震災が人がおおぜい死んだ件」
油浦教二 :「その後の事件なんだけど……まあ、それは今はいいか」
油浦教二 :「誰かが何かをやらかして、水波は"異世界と近い土地"になった」
油浦教二 :「その結果、今がある。それだけ覚えてもらえばいいよ」
加茂慶左 :「……なんか、本当に」
加茂慶左 :「生徒会長なんてものに、何の力もないんだな」
神楽ルカ :「普通の生徒会長に比べたらめちゃくちゃあると思うけどね……」
油浦教二 :「おいおい、しょぼくれるなよ」
深園万鈴 :「そうだぞ慶左。急にヘタレられると私も困っちゃうぞ」
油浦教二 :「きみはよくやっていたさ、僕が全部記録してある」
加茂慶左 :「……別にしょぼくれちゃいませんよ」
加茂慶左 :「……事細かに記録されることにも慣れました」
門文玲歩 :「やー、でも世界が壊れるのは嫌っすねー」
門文玲歩 :「まだまだやりたいことたくさんあるッスよ」
深園万鈴 :「なー、もし……」
深園万鈴 :「もしあのデカブツを倒して、この世界が壊れるのを防げたら」
深園万鈴 :「その後、この世界はいつまで続くんだ?」
加茂慶左 :「……それも分かるんですかね」
加茂慶左 :「先生なら」
加茂慶左 :「その職位にあるのなら」
加茂慶左 :先生の秘密を神楽さんに渡します。
加茂慶左 :これで全公開になるはず。
油浦教二 :「うーん……それはね」
油浦教二 :「わからないな、危ういんだよこの世界は」
油浦教二 :「いつ壊れたっておかしくない……というか壊れるためにできているというか」
油浦教二 :「きみたち生徒会が頑張ってるからなんとかなってるけどね」
油浦教二 :「でも、ま」
油浦教二 :「そんなもんじゃないのかな、世界なんて」
油浦教二 :「いつ終わるのか、壊れてしまうのかわかりゃしない」
油浦教二 :「月並みな表現だけどね、だから精一杯を今を生きるしか無い」
加茂慶左 :「……結局、俺は」
加茂慶左 :「知りもしなかった役員たちに助けられてるな」
油浦教二 :「きみだって助けてるじゃないか」
油浦教二 :「お互い様だよ」
加茂慶左 :「……なら、何よりですよ」
吾妻美宥 :「まー、忍である以上、それで狙われたり死んだりすることもあるしね」
吾妻美宥 :「世界を壊さないために頑張るか、自分が死なないために頑張るか」
吾妻美宥 :「きっとその、えーとね……みんな当然頑張ってるし、それはなんか誰かが足りないからとかじゃなくて……」
吾妻美宥 :「……ウジるなウジるな!」 ケーサくんの背中をべしっと叩く
加茂慶左 :「あ痛っ……」
加茂慶左 :「……てか、美宥はどうなんだよ」
加茂慶左 :「悔いは残してないのか」
吾妻美宥 :「うははは。……あたし?」
吾妻美宥 :「別にぃ。あたしが何のために来たかはもう知ってるでしょ」
加茂慶左 :「知ってて聞いてるんだよ」神楽さんの方をちらりと見て。
吾妻美宥 :「そりゃ何もかもスッパリポーンです! とは言い切らないよ。あっちにも友達はいたし」
吾妻美宥 :ルカちゃんの腕を取って 「でも一番はゲットしたからね」
吾妻美宥 :「他は全部後からついてくるさ」
神楽ルカ :「そ、そうだぜっ」思わず一瞬で顔を赤く染めるものの、嬉しそうに頷く。
深園万鈴 :「なるほどなー。結局、今どこにいるかじゃなくて」
加茂慶左 :「……そ。ならいいや」
深園万鈴 :「誰と一緒にいるかの方が大事なのかもな。そいつの世界にとっては」
油浦教二 :「美術部の……土筆くんは何やら"帰る"算段があるようだったけど……」
吾妻美宥 :「そういうこと~」 そのままルカちゃんに抱きつく
油浦教二 :「あそこに」巨大怪獣を指差す
油浦教二 :「いなくてもいいのかい?」
神楽ルカ :「み、みんなの前だよ美宥~!」なんて言いながらもぎゅっと抱き返す。
油浦教二 :君たちの中の"誰か"に声をかけ
油浦教二 :「いや」
油浦教二 :「いいのか」
油浦教二 :「誰と一緒にいるかの方が大事なのだものな……」
吾妻美宥 :「へっへ、へー」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :万鈴の手を取る。
深園万鈴 :「……ん」遠くを見たまま、握り返す。
GM :遠くでは、ゆっくりと怪獣が歩を進めている。
GM :その頭上には、琴川羽澄がいるはずだ。
GM :調査をサボって、今もなお暴れている。
加茂慶左 :「あいつのそばに、俺達は居なかったのか?」
加茂慶左 :「……そうじゃないよな」
深園万鈴 :「……うん」
GM :その答えを、確かめる――決戦の時が、近い。
GM :誰もが、それをうっすらと感じ取っていた。
部長 :「街の記憶、ねぇ……」
部長 :「幽霊っていうと怖いけど、なんだかロマンチックだね」
部長 :「ちょっとSFっぽくもあるかな」
部長 :「父さんが間違って上書きで消してしまった昔の家族旅行の映像も」
部長 :「どこかに幽霊ビデオテープとして存在するのかな」
GM :シーンプレイヤーのPC2なのですが
GM :エニグマの解除に挑戦することが可能です、対立組織なので挑戦するがお得な気もしますが……いかがなさいましょう
加茂慶左 :もちろんやりますっ
加茂慶左 :召喚術ね……野戦術で代用して挑戦。
GM :それではどうぞ!
加茂慶左 :2d6>=7 (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗
加茂慶左 :雑魚雑魚
GM :アイヤー
加茂慶左 :しょんぼり
GM :それでは本日もやっていきましょう、最後の七不思議判定パートがやってまいりました、
GM :これが終わると、次はクライマックスシーン!です
GM :何を開けるか決めてきたかな~~?
GM :おいでませPC4!
神楽ルカ :ウオオオオーーーッ
神楽ルカ :決めてきたぜ!
神楽ルカ :・不可解な連続失踪事件
神楽ルカ :にします!
GM :了解だぜ
神楽ルカ :ドゥダンちゃん好きだから
神楽ルカ :抜剣部は美宥っちと仲いいから嫉妬しちゃうから……
門文玲歩 :最近、生徒の失踪が相次いでいるっス
門文玲歩 :消えた生徒にはある共通点があるようなんスけど……
この情報を開いたPCは『柔道部の協力』を得る。GM :それではシーンを開始します、登場希望者は名乗り出てください。
神楽ルカ :でるぜ!
深園万鈴 :希望せしもの!
吾妻美宥 :出ましょう
加茂慶左 :出たみ~
GM :了解了解。
GM :柔道部の長、ドゥダンは今日も今日とて日課のパトロールをこなしている。
GM :現在怪獣の進行に対する有効な手立ては無く、せめて暗躍する破壊委員会を止めるべく見回りを続ける毎日だ。
ドゥダン厳剛 :「だから柔道部に任せておけと……」
ドゥダン厳剛 :「大きいことは言えないな……、このざまだ」
ドゥダン厳剛 :「獣の件もすぐに解決すると言っておきながら……」
ドゥダン厳剛 :ため息を付く、はつらつとした印象を与える彼であるが流石にまいっている様子。
ドゥダン厳剛 :「で、なんだ……今は、失踪事件について調べているのだとか?」
加茂慶左 :「まず言っておくけど、別に鵜呑みにして任せきりにしてたわけじゃない」
加茂慶左 :「君の指図どおりにしたわけでもないし、その責が君に降りかかるわけでもない」
ドゥダン厳剛 :「……」
ドゥダン厳剛 :「だが俺の足を支えているのは"責任感"だ」
ドゥダン厳剛 :「ならばこれはワガママになってしまうのかもしれないな……」
ドゥダン厳剛 :「どうかそれを許して欲しい」
ドゥダン厳剛 :「頼れる運動部でありたいと……そう思っていたが……」
深園万鈴 :「見た目以上に気高い男だな。ドゥパンよ」
神楽ルカ :「がんばってて偉いからヒヨコシールあげるね」そう言ってヒヨコシール(黄色く、つぶらな瞳が可愛い)をドゥダンの服のうえから貼る
加茂慶左 :「ダン」
深園万鈴 :「私は敬意を評するぞ」
ドゥダン厳剛 :「ドゥダン、だ。ミス、ミソノ」
ドゥダン厳剛 :「どうも、ありがとう」
加茂慶左 :「まあ、我儘なら聞き慣れてる」
ドゥダン厳剛 :「おや、二枚目のシールだな……どうもありがとう」
ドゥダン厳剛 :懐から生徒手帳を取り出すと、それをペラリとめくる。
ドゥダン厳剛 :一枚目のシール。ニコリと笑って。
神楽ルカ :「あっ、大事にしてもらってる!ありがと~」歯を見せて笑う。
神楽ルカ :「柔道部や運動部のこと頼れるってみんな思ってるぜ!」
ドゥダン厳剛 :「そして失踪事件だったな……」
ドゥダン厳剛 :「失踪したのはな、皆俺たちの学校の生徒だ」
神楽ルカ :「森羅万象のすべてを一瞬でエイヤって解決してくんないって不満持つ人もいるかもしんないけど、やっぱ普段から頼れる人は緊急時も頼れっかんね」
ドゥダン厳剛 :「それも、全身が忍びのちからに目覚めている」
ドゥダン厳剛 :「……どうも、そう言ってくれると助かるよ、可愛い部よ」
ドゥダン厳剛 :「この世界において……"死"とはあやふやなものだ」
神楽ルカ :「失踪者は全員ウチの生徒ってのはまあ、狙ったのかって思うけど……全員忍びってのはヤバいね」頷いて聞いている。
深園万鈴 :「なんだ、やっぱお前も幽霊のことは知ってるのか」
ドゥダン厳剛 :「君たちの中には、異世界から来た人がいるらしいが」
ドゥダン厳剛 :「そちらでいう、生命を失うような事象を経ても我々生徒は、特に忍びのちからに目覚めた存在の"濃い"人物は」
ドゥダン厳剛 :「数日間"幽霊"をやって、何食わぬ顔で戻ってくる」
ドゥダン厳剛 :「だからというか、向こう見ずな、自分の危険に対して無頓着なやつも多い」
吾妻美宥 :「……なーるほどね」
深園万鈴 :「まじか。それって生き返るってことだよな?」
吾妻美宥 :「おかしいと思ったんだ。死んだもの全部幽霊になるんなら、ちょっと見かけなさ過ぎるって」
吾妻美宥 :「そういう線がある訳だ」
ドゥダン厳剛 :「生き返ると言うか……」
神楽ルカ :「あっ、なるほど……オバケうじゃうじゃしてそうだもんね」
ドゥダン厳剛 :「水が、氷や蒸気に姿を変えるように」
ドゥダン厳剛 :「そのあり方が変化している、というようなものである、……らしい」
加茂慶左 :「循環の一部だってことか」
ドゥダン厳剛 :「俺には理解がまだ及ばぬが……オカルト部と科学部の連中が言うにはそうらしいのだ」
深園万鈴 :「んー?つまり……」
ドゥダン厳剛 :「ある意味我々は最初から"生きて"などいない、そうとも言っていたな」
ドゥダン厳剛 :「そこから先は難解で全然覚えていないが」
深園万鈴 :「崩れた粘土を捏ね回して、同じ奴を作り直してる……みたいなもんか」
ドゥダン厳剛 :「そうだな……コンティニュー、とも言っていた」
ドゥダン厳剛 :「忍者は普通の人より、ザンキが多い、だとか……」
ドゥダン厳剛 :「ザンキというのがどう書くのかはわからないが……」
吾妻美宥 :「便利だなあ」 率直な感想
神楽ルカ :(慙愧……恥じ入ることが多い……忍者は普通の人より知っていることが多い分恥ずかしくなる場面も多いってことかな)頷いている。
ドゥダン厳剛 :「俺たちは、力に目覚め、気軽に争うように運命づけられている」
ドゥダン厳剛 :「墨浜高校は、そういう場所なのだと……」
加茂慶左 :「全然忍んでないもんなあ」
加茂慶左 :「隠してるほうが珍しかった」
神楽ルカ :「X定食の方が忍びより忍んでたね」
ドゥダン厳剛 :「X定食か……俺も食べてみたいものだ」
ドゥダン厳剛 :「しかし、ミスアラカワはコードを教えてはくれなんだ」
深園万鈴 :「味は普通だったぞ。わたしはAセット(唐揚げ定食)の方が好きだな」
ドゥダン厳剛 :「そうか……だが気になるな……」
ドゥダン厳剛 :「まあ、それが墨浜生の【秘密】なわけだが……」
ドゥダン厳剛 :「ここ最近、街を騒がせていた【獣】」
ドゥダン厳剛 :「あれに喰われたものは……戻ってくることがないのだ」
ドゥダン厳剛 :「アレは、忍びを選んで喰っている」
吾妻美宥 :「なるほど。それが失踪になるのね」
ドゥダン厳剛 :「そうだ、だから忍びのちからに目覚めたものだけが失踪を続けているのだ」
ドゥダン厳剛 :「おそらくまだあの中にいるのだろう……」
ドゥダン厳剛 :遠くの、巨躯を見上げる。
深園万鈴 :「ってことはアレか」
深園万鈴 :「あいつがあんだけデカくなったのは、忍びを山程食ったからってのもあるのか」
神楽ルカ :「まだお腹にいるんだ!狼と七ひきの子ヤギみたいだね……代わりに石つめなきゃ」
加茂慶左 :「それからこっちに来るのもだ。墨浜に忍びが多いから、ってわけだ」
ドゥダン厳剛 :「そうだな、破壊委員に潜入した柔道部員の報告によると」
ドゥダン厳剛 :「ミスコトカワはこう言っていたらしいのだ」
ドゥダン厳剛 :「『失った分を食べて埋めなければならない』と」
ドゥダン厳剛 :「ああ、それと、だ」
加茂慶左 :「失った、か」
ドゥダン厳剛 :「調査の過程で何度も目撃されている重要な危険人物がいる」
神楽ルカ :「危険人物……」ゴクリとつばを飲み込む
ドゥダン厳剛 :「"歌橋カナタ"だ」
ドゥダン厳剛 :「君たちには馴染みの人物だろう……」
ドゥダン厳剛 :「しかし心を許してはだめだ」
深園万鈴 :「…………」
加茂慶左 :「……」
ドゥダン厳剛 :「……ど、どうした」
ドゥダン厳剛 :「なんだこの空気は……」
加茂慶左 :「……いや」
加茂慶左 :「才能だなあって……」
神楽ルカ :「身内を疑うのはつらいからね……」
吾妻美宥 :「やばいねえ」 くすくす笑っている
ドゥダン厳剛 :「ま、まあいい、ミスウタハシには気をつけることだ」
深園万鈴 :「う、うむ……」いたたまれなくなり視線を泳がせる。
加茂慶左 :「ああ。そうするよ。注力すれば恐ろしいことになりそうだからね」
加茂慶左 :「関わるのはなるべくやめだ。この事態の間はね」
ドゥダン厳剛 :「それが賢明だな」
吾妻美宥 :「事が落ち着いたらゆっくりお話でも聞きたいね」
吾妻美宥 :「面白そ……いや、何か掴めるかも」
深園万鈴 :「もしふらっと寄ってきた時はササッと追い払ってくれな」
ドゥダン厳剛 :「好奇心は猫を殺すと言うぞ」
ドゥダン厳剛 :「猫はこの世界の忍びと同じく複数の命を持つらしいが」
ドゥダン厳剛 :「君たちの中には"異世界人"がいるんだろう?」
ドゥダン厳剛 :「確かめるにはリスクのある行為だと思うがな」
神楽ルカ :「たしかにこの世界の忍びは複数の命があっても、異世界からの忍びはフツー複数の命ないからね」
吾妻美宥 :「はぁーい。気をつけまーす」 あまり真面目に応じていない
加茂慶左 :「まあ、喰われれば同じなら、条件は同じだろう」
加茂慶左 :「捨てるべき命なんて無い」
加茂慶左 :「それだけだ」
ドゥダン厳剛 :「そうだな、その通りだ」
ドゥダン厳剛 :「あれは……じき学校へと到達する」
ドゥダン厳剛 :「目標は、生徒会の秘奥たる特別な忍具」
ドゥダン厳剛 :「それが眠ると言われる旧校舎だろう」
ドゥダン厳剛 :「あれならば、旧校舎の破壊を成しうるかもしれんな」
ドゥダン厳剛 :「俺たちは最後まで抵抗を止めるつもりはないが……」
ドゥダン厳剛 :「ミス、マリン、ミソノ」
ドゥダン厳剛 :「君はちからに目覚め、短い間だが……さまざまなものを見てきたはずだ」
深園万鈴 :「うん」ドゥダンを見上げる
ドゥダン厳剛 :「そのちからは……自分のやりたいことのために使うと良い」
深園万鈴 :「色んな奴に会ったな。生徒会も世界破壊委員会も」
ドゥダン厳剛 :「たとえそれが俺たちと衝突することのためにであっても」
ドゥダン厳剛 :「恨みはしない」
ドゥダン厳剛 :「めいいっぱいやろう、きっと楽しいぞ」
深園万鈴 :「そう、か……」
ドゥダン厳剛 :「みんな、な」
ドゥダン厳剛 :「勝手なやつらばかりだ」
ドゥダン厳剛 :「無軌道で、ばかな学生ども」
ドゥダン厳剛 :「俺だってその一員だ」
ドゥダン厳剛 :「きっとそれでいいのだ」
ドゥダン厳剛 :「争いが、衝突が」
ドゥダン厳剛 :「苦しい、嫌なだけのものならば」
ドゥダン厳剛 :「俺たちはどうしてちからに目覚めるのだ」
ドゥダン厳剛 :「俺たちは、この世界に生まれ落ちたことが不幸なことだとは思いたくはない」
ドゥダン厳剛 :「だから楽しまねばならないのだ」
ドゥダン厳剛 :「皆、たぶんそれがわかってる、破壊委員会の連中もな」
ドゥダン厳剛 :「刀原なんかは、その最たるものだろう」
深園万鈴 :「まったく……」僅かに口の端を歪めて笑う
深園万鈴 :「本当に大した男だな、ドゥダン厳剛」
深園万鈴 :「私がもうちょっと背が高かったら柔道部に入ってたところだ」
ドゥダン厳剛 :「今からでも、構わないぞ」
神楽ルカ :「柔道選手って割と背が低めのイメージあるけどね」
加茂慶左 :「うち女子柔道部あったっけ」
ドゥダン厳剛 :「柔術は、背が低いものが使ってこそ、という側面もある」
ドゥダン厳剛 :「残念ながら女子部は、ないのだ……」
ドゥダン厳剛 :「しかしそこな可愛い部なんかは、部員は二名だろう?」
加茂慶左 :「えっ」
加茂慶左 :「他の部員そういえば見ないなと思ってたけど」
ドゥダン厳剛 :「別に一人だけの女子柔道部と男子部で合同練習を行ったところで不都合は……」
加茂慶左 :「マジで2人なの……?」
加茂慶左 :「部活じゃないじゃん」
神楽ルカ :「戸籍上の部員はいっぱいいるからセーフだよ」
ドゥダン厳剛 :「そ、そうなのか?!」
ドゥダン厳剛 :「(ならなぜふたりしかいないのだ……)」
加茂慶左 :「成程……」
神楽ルカ :「ドゥダンちんもおいでよ!男子でも歓迎だよ~」
加茂慶左 :「うちもそうするか……」
吾妻美宥 :「そうでもなきゃあんな立派な部室は確保できないよねえ」
深園万鈴 :「そいつらも幽霊だったりしてな」
ドゥダン厳剛 :「お、俺が……可愛い部に……」
神楽ルカ :「そ、そうだね……」立派な部室という美宥っちの言葉に少し顔を赤くして照れる。
ドゥダン厳剛 :「ぐ……むぅ……しかし」
深園万鈴 :「可愛い超常現象柔道部、悪くないかもな」
加茂慶左 :「調査が消えたけどな」
ドゥダン厳剛 :「きみに、大事な可愛いものたちがあるように」
ドゥダン厳剛 :「俺にも可愛い部員たちがいる」
ドゥダン厳剛 :「しかし……」
ドゥダン厳剛 :「たまになら……遊びに行ってもいいだろうか」
神楽ルカ :「もちもち!」元気よく頷く。
ドゥダン厳剛 :照れくさそうに。
神楽ルカ :「可愛い部員ちんたちも、頼れる部長が好きなことやってたら嬉しいっしょ」
ドゥダン厳剛 :「……ありがたい」
深園万鈴 :「礼を言うのはこっちだぞ。ドゥダン」
神楽ルカ :「可愛い部に遊びに来てたからってなくなるほどドゥダンちんの信用低くないだろうからね~」
深園万鈴 :「お陰で少し気が楽になった」
深園万鈴 :「安心しろ。この先学校が、この世界がどうなったとしても」
深園万鈴 :「最後の一瞬まで、ちゃんとお前らを楽しませてやる」
ドゥダン厳剛 :「ああ……」
ドゥダン厳剛 :「楽しみにしている」
GM :ズズン、と
GM :遠くで建造物のくずれおちる音が響く。
ドゥダン厳剛 :「おっと、長話を咎められたようだ……」
ドゥダン厳剛 :「いかねば、諸君」
ドゥダン厳剛 :「さらば、またすぐに会うことになるだろう」
加茂慶左 :「だいぶ近いな、もう」
GM :一歩一歩、着実に。
GM :その時は近づきつつある。
部長 :「やあ、この学園はずいぶんたいへんなことになっていたんだねぇ……」
部長 :「結構調べたんじゃない?なかなか面白かったよ」
部長 :「編集……間に合うかな」
部長 :「怪獣がここを壊しちゃう前に、どうにか発行したいね」
部長 :「でも……あとひとつ残っているのか」
部長 :「最後の謎、増刊号」
部長 :「はずくんも一緒に、作れると良いね」
GM :それではこれにてドラマシーン、すべての行程が終了!
GM :マスターシーンを挟み、クライマックスへと移行します
神楽ルカ :ウオオオオーーーッ
加茂慶左 :来るか……
深園万鈴 :トリャーーーーッ
GM :それではやっていきましょう。
琴川羽澄 :UNOには飽きた、将棋もオセロも、あまり面白みはない。
琴川羽澄 :でもそれでよかった、つまらない毎日で、私にはじゅうぶんだった。
琴川羽澄 :万鈴先輩は常に怒っていた、とにかく毎日憤慨していた。
琴川羽澄 :つまらないことが許せないのだ。
琴川羽澄 :幼馴染で新入生、新入部員の加茂慶左がヤレヤレと肩をすくめる、生意気なやつだ
琴川羽澄 :『危険なことをするとすぐ加茂が怒るから』『ふたりでこっそり冒険に行こう』
琴川羽澄 :悪い気はしなかった
琴川羽澄 :学校には秘密があった。
琴川羽澄 :世界にも、おっきな秘密が。
琴川羽澄 :平和な学園生活の裏で、暗躍する忍者たち。
琴川羽澄 :この学校の生徒はいともたやすく特別なちからに目覚めてしまえるのだ。
油浦教二 :「結構ね、雑だよ」
油浦教二 :「ちょっとした命の危険を与えられただけですぐ蓋が空いちゃうわけ」
琴川羽澄 :実際雑だった、手に入れたシノビノパワー!私はそれなりに楽しんだ
琴川羽澄 :しかし、万鈴先輩はと言うと……
油浦教二 :「何をやっても駄目?」
油浦教二 :「ふぅん、おかしいね」
油浦教二 :「どうやらきみは"特別"みたいだ」
油浦教二 :「"特別"なんにも持ってない」
琴川羽澄 :それを聞いて、それはもう怒っていた
琴川羽澄 :濁流のようでした
琴川羽澄 :しかたがないので、私は探すことにしました、この学園に眠るというもっとも特別なパワー
琴川羽澄 :ひとりだけの旧校舎調査クラブ
琴川羽澄 :危険な迷宮めいたその果てに
琴川羽澄 :「……ほんとに、あったんだ」
琴川羽澄 :「いやあ……しかし……学園の下にこんな場所があったとは」
琴川羽澄 :あとで皆に教えてやれねばならないな、とそう考えながら。
琴川羽澄 :ふと、その影に気づく。
??? :「……」
琴川羽澄 :「え……と……」
琴川羽澄 :「どちらさま?で?」
??? :「【生徒会】……」
??? :「まさか、こんなところにあったとはな……」
??? :「すまない、君は見てはいけないものを見てしまったのだ」
??? :そうして、影が――迫り。
GM :巨獣の上で遠くを見据える。
琴川羽澄 :「(遠くといえど、だいぶ近くなったな……学校)」
荒川アヤネ :「んで、そっからどうなったわけ?」
琴川羽澄 :「そりゃもう私は無敵ですからね」
琴川羽澄 :「おまけに逃げ足も速い」
琴川羽澄 :「やってやりましたよ」
琴川羽澄 :「手に入れたアレを片手にズバシ!ズビシ!」
琴川羽澄 :「そんで、リンちゃんと合流して」
琴川羽澄 :「アレのちからでとうとうリンちゃんは念願のスーパーパワーを手に入れたってわけです」
荒川アヤネ :「それでやったことが生徒会への宣戦布告?」
琴川羽澄 :「だってはらたつじゃないですか」
琴川羽澄 :「裏で隠れてコソコソと」
琴川羽澄 :「いずれこの世界が砕けて消えてしまうのだとしても」
琴川羽澄 :「それを決めるのは私達が良い」
琴川羽澄 :「……あのときの先輩はそんなこと言ってましたね」
琴川羽澄 :でもそれでよかった、つまらない毎日で、私にはじゅうぶんだった。
琴川羽澄 :知らないままで、世界が終わってしまっても……それでよかったのに。
琴川羽澄 :「約束したんですよね」
琴川羽澄 :「特別なものをみせてくれるって」
琴川羽澄 :「先輩は私に特別なものを見せなきゃならないんですから」
琴川羽澄 :「我々は進むのさ、全部ぶっ壊して」
琴川羽澄 :「世界に大穴開けて、真実ってやつの姿を拝んでやる」
荒川アヤネ :「いいねぇ、可愛いねえ」
荒川アヤネ :ぎゅうと抱きしめる。
琴川羽澄 :「むが、ぎゃ!んがーーー!!」
琴川羽澄 :なんとかそれを振りほどき。
琴川羽澄 :「あの時は慶左のやつに邪魔されましたからね……」
琴川羽澄 :「おまけに先輩の身体が手に入れた力に耐えきれなくて」
琴川羽澄 :「外にペってしちゃったんですよね」
琴川羽澄 :「それがあっちの先輩、"リンちゃん"ってわけ」
荒川アヤネ :「はーん」
琴川羽澄 :「でもこうして"丈夫な体"がちゃんとできたから」
琴川羽澄 :「今度こそ大丈夫ですよ」
荒川アヤネ :「でも、あっち普通にはずちんのこと敵だと思ってたりするんじゃない?」
琴川羽澄 :「ま、それでもいいですよ」
琴川羽澄 :「楽しければ、それでいいんです」
琴川羽澄 :「私の目的は約束を叶えること、そして先輩を退屈させないこと」
琴川羽澄 :「このふたつだけですから」
荒川アヤネ :「イジラシイネー」
荒川アヤネ :「アタシが助けてやるぜ、どこまでもな」
琴川羽澄 :「へへ……そいつぁありがてぇや」
琴川羽澄 :「よおし、行けー!ぶっ壊せ―!」
琴川羽澄 :遊園地を踏み潰した、パイレーツタウン。
琴川羽澄 :みんなで遊びに行ったのを覚えている。海賊船を引き裂いて、
琴川羽澄 :観覧車のゴンドラをぶん投げて。
琴川羽澄 :ショッピングモールをなぎ倒した。買い物に行ったっけ、何度も。
琴川羽澄 :キラキラと光るイルミネーションを粉々にばらまいて、流行りのカラーの服が宙を舞って。
琴川羽澄 :壊す、壊す、砕いて進む。
琴川羽澄 :「これ、なんて言われてるんでしたっけ」
荒川アヤネ :「ん?」
荒川アヤネ :「ああ……なんだっけUMA……じゃなくて」
荒川アヤネ :「UMC!」
琴川羽澄 :「ふーん……」
琴川羽澄 :「いいじゃないですか」
琴川羽澄 :「ウルトラ・マリン・カタストロフ」
琴川羽澄 :「やっちまおうぜ、先輩、今度こそ」
GM :応えるように、雄叫びがあがる。
琴川羽澄 :さあ行こう、みんなきっと待っている。
琴川羽澄 :楽しく遊ぶのだ。
琴川羽澄 :退屈なんてさせない、絶対に。
GM :それでは、クライマックスへ!
GM :と、その前に
GM :影響ポイントを見てみましょう
GM :七不思議パネルが、破壊員3、生徒会2
GM :感情によるポイントが生徒会1
GM :すなわち現在3対3で拮抗状態にあります
深園万鈴 :50:50!
GM :つまり、PC4神楽ルカの秘密、それが運命を決めてしまう!
GM :そういうことなのだ!
神楽ルカ :なんてことぜ
深園万鈴 :運命のカードはルカちの手に
GM :運命を決めるシーン、およびに決戦前の会話シーン
GM :そいつを無から生やしてやっていこうと思います、ヨロシク!
神楽ルカ :いえーい!
深園万鈴 :おー!
GM :それではやっていきましょう
GM :こちらは登場PC2&3
GM :シーン表は、どうしましょうか
吾妻美宥 :学校のやつにしましょか
加茂慶左 :どうしよ
加茂慶左 :じゃあそうしよ
加茂慶左 :あたし振るね~
吾妻美宥 :お願いしまーす
加茂慶左 :GAST 学校シーン表(5) > 校舎の屋上。一陣の風が吹き、衣服をたなびかせる。
加茂慶左 :いいじゃん
吾妻美宥 :おあつらえむき!
GM :ハァイ!
GM :導入はそちらにおまかせしてもよろしいでしょうか!
加茂慶左 :どうする?
吾妻美宥 :します!
GM :ありが……たい!
GM :よろしくお願いします。
吾妻美宥 :地平線の中央に、夕暮れを侵す巨影がある。
吾妻美宥 :屋上のフェンス越しに望むそれは、人の視野から見るよりはるかに明瞭だった。
吾妻美宥 :見上げる恐ろしさはないが、存在の恐ろしさがある。
吾妻美宥 :……夕刻の冷たい風が吹く中に二人がいたのは、そういう話をするにはここが相応しいだろうと思ったからだ。
吾妻美宥 :「結局」
吾妻美宥 :「あれが来て、バンとこの世界をやろうとしてるとして」
吾妻美宥 :「でもそれで、あーあ終わっちゃう、だから止めなきゃっていう」
吾妻美宥 :「単純な対比でももうなさそうだよね」
吾妻美宥 :弾性のあるフェンスに背を預けて、ケーサくんを見る。
吾妻美宥 :「この先には何が待ってるわけ?」
加茂慶左 :「……」給水タンクの上に腰を下ろす。
加茂慶左 :「ま、万鈴にも神楽さんにも話をしたんだ」
加茂慶左 :「君にも伝えるのがいいんだろうな」
加茂慶左 :「縦令、美宥が世界破壊委員会に籍を置くとしてもだ」
加茂慶左 :乱雑に座り込んでいる。風紀も何もあったものではない。
加茂慶左 :「……シノビガミ」
加茂慶左 :「知っているよね。聞いたことくらいはあるだろ」
吾妻美宥 :「地球の名前を知ってるか?」
吾妻美宥 :「……って聞くようなものでしょ。まさかこんな所で聞くとは思わなかったけど」
加茂慶左 :「そういう意味で言うとだ」
加茂慶左 :「ここは火星なんだ」
加茂慶左 :世界の秘密の情報を、美宥 に見せます。
加茂慶左 :これで全体公開になるはず。
吾妻美宥 :「……あえ?」
吾妻美宥 :見せられます。世界の秘密を……教えてもらう!
GM :また、世界の秘密が全体公開になったことにより七不思議:異形の獣において今まで秘匿状態であった追加情報が全体公開になります
加茂慶左 :「地球が欲しくて、火星をテラフォーミングしようとして」
加茂慶左 :「……それがここだ」
加茂慶左 :「世界の真実だよ。単純ではあったろ」
加茂慶左 :「七不思議も全部説明がつく」
吾妻美宥 :「……水波の『閉じた異世界』」
吾妻美宥 :「まあ、尋常ならざる所だとは思ってたけど」
吾妻美宥 :「想像よりだいぶ尋常じゃなかったな」 呆れたように笑う
加茂慶左 :「生徒会が学園の支配者ってのは、半分は正解で半分は間違い」
加茂慶左 :「そうだったが今は違う、が正解ってわけ」
吾妻美宥 :「権限が今は渡っちゃってるからってことだよね?」
加茂慶左 :「というかそもそも、そんなもの、行使する気がない」
加茂慶左 :「美宥と同じだよ。忍務がどうであったかなんて、知ったことじゃない」
加茂慶左 :「自主性を重んじる校風だよな。墨浜がじゃあない」皮肉げに歯を見せて笑う。
吾妻美宥 :肩を竦めて 「まったくだ。まあ、問題になるような奴は戻ってこないからね」
吾妻美宥 :「……世界破壊委員会っていうのも、そういうことか。ただぶっ壊してドン、じゃなくて」
吾妻美宥 :「権限を全部にして、削除とやり直しも制御できるようにできちゃったりするわけ」
加茂慶左 :「どうだかな。やり直さないんじゃないかな」
加茂慶左 :「閉じた異世界の外、元の忍びの世だろう、その先は」
吾妻美宥 :「ふぅん、それもそっか。……」 かりかりと頬を掻いて
吾妻美宥 :「……結局、派手なことにはなったけど」
吾妻美宥 :「考えてみたら、あたしの欲しいものは何も変わらないし」
吾妻美宥 :「……生徒会には頑張ってもらいたいねえ、ってあたしは思っちゃうぜ」
吾妻美宥 :「やっと手に入れたんだから」
加茂慶左 :「一途なことで」給水タンクから飛び降りて。
加茂慶左 :「全く同意だけどな」
吾妻美宥 :「おう」 満足気に頷き 「そっちはすげー怨霊の桜パワーだけどね」
加茂慶左 :「夜景の見える丘で思いを伝えたら」
加茂慶左 :「夜景のお陰だって?そりゃ貢献はあるかもだけど」
加茂慶左 :「それがすべてじゃあないと信じるさ」
吾妻美宥 :「ふふふ」 「そこは、それがすべてじゃあない、って言い切ってくれて良かったんだよ」
吾妻美宥 :「まっ、いま一歩控えめなトコもケーサくんの美点ではあるか」
加茂慶左 :「時と場合によるとは実感してるけどな。誰かのお陰で」
吾妻美宥 :「おやおや」
吾妻美宥 :にやつく頬を引き締め、もう一度、地平線の怪物を眺める
吾妻美宥 :「……どうあっても、どうなっても。あたしはあたしの望んだものを守る」
吾妻美宥 :「あんな雑なやつに潰されたりなんてしない」
吾妻美宥 :「お互い頑張るとしましょうか」
加茂慶左 :「ああ。応援するとも」
加茂慶左 :「別に俺も、高尚なことを考えてるわけじゃない」
加茂慶左 :「……守るほうが」
加茂慶左 :「カッコいいなって思うだけだ。ヒーローみたいで」
加茂慶左 :「したいだろ。いいカッコくらい」
加茂慶左 :「ヒーローに憧れるやつの前ではなおさらだし」
加茂慶左 :「それが好きなやつならなおだ」
吾妻美宥 :「いいねえ。そんなもんだ。そんなもんだよ」
吾妻美宥 :「生徒会長だから、より、カッコいいから、の方が、よっぽどカッコいいさ」
吾妻美宥 :「マリーンも当然そう思うよ。生徒会長じゃなくて、ケーサくんが好きなんだから」
吾妻美宥 :薄く笑って 「そういうことで良いんだ。うん。何をするかは、誰に見せたいかで決めれば」
吾妻美宥 :「……んじゃ、あたしも見せたいあたしの準備をして来ますかね」
吾妻美宥 :「野外戦はあんまり得意じゃないんだよな。カッコ悪い所見せないようにしなきゃだ」
加茂慶左 :「可愛いところでも見せたほうがいいんじゃないか」などと飛ばして。
加茂慶左 :「……あ、いや」
加茂慶左 :「今がそうじゃないって意味じゃないよ」
吾妻美宥 :「適切なフォローは失言をカバーするけど、消し去ってはくれないんだなあ」
吾妻美宥 :「あと、可愛い所は」 唇を指先で撫でて 「ボクが見る方が多いから」
吾妻美宥 :「……あっ。話してたら見たくなってきちゃった。ああもう、デカブツが来る前にやることいっぱいだ」
吾妻美宥 :校舎内への戸に手をかける 「あたし戻る! そっちもマリーンの可愛い所でも見に行きな!」
加茂慶左 :「そうさせて貰おうかな」手を振って別れて。
加茂慶左 :最後のしぐさを思い返して。
加茂慶左 :「……結局、負けたくないが一番大きいのかもな」
加茂慶左 :「羽澄。俺は」怪物を仰ぎ見て。
加茂慶左 :「お前に負けたくない」
GM :こちらは登場PC4&1
GM :折角なのでシーン表を振ってみましょうか
GM :PC4にお願いします。
神楽ルカ :おお……
神楽ルカ :せっかくだからデート表ふろうかな
神楽ルカ :壊れてたらそれはそれで跡地見る
深園万鈴 :なるほどね
神楽ルカ :2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
GM :6、巨大なショッピングモールへ、さあどんな買い物をしよう?
GM :跡地じゃん
神楽ルカ :8がでると6なのか
GM :ほんとだ8だ
GM :幻覚ですかね
神楽ルカ :大体同じですからね8も6も
深園万鈴 :幻術とはな
GM :8,学校に潜入、過ごせなかった青春の影をそこに見るだろうか。
GM :逃避行セッションで使用したため文章がそぐわないですが
GM :夜の学校とかなら、いいのではないでしょうか
深園万鈴 :今まさに青春してるぜ
神楽ルカ :青春しかない
GM :振り直しもいいわよ
神楽ルカ :体育館に避難してるとはいえ多分体育館以外の校舎は夜間立ち入り禁止だと思うし
神楽ルカ :校舎に侵入しても良いと思うけど万鈴ちんはどうです?振りなおす?
深園万鈴 :私も学校でいいかなーと思います。学校のどこがいいとかあるかな?
神楽ルカ :まさか……学校シーン表をふる……?
GM :そんなことある??
GM :別にいいけど……
神楽ルカ :ふるか……
神楽ルカ :GAST 学校シーン表(9) > 静かな授業中の風景。しかし、忍術を使って一般生徒に気取られない会話をしている忍者たちもいる。
GM :夜の教室です
神楽ルカ :なるほど かっこいいな
GM :私が今そう決めました
深園万鈴 :いいじゃない
神楽ルカ :じゃあ夜の教室で!
GM :ここ最近の学校は、夜も少々騒がしい。
GM :体育館は、行き場をなくした生徒の宿泊所。
GM :泊まり込みで、UMCへ対抗する兵器を開発するのだと鼻を鳴らす科学部。
GM :バリケードを組む運動部
GM :家庭科室で、夜食を作るインスタ部
GM :他にも色々。
刀原葉介 :「やあ、なんというかアレみたいだな」
刀原葉介 :「文化祭のようだ」
ドゥダン厳剛 :「あまり浮かれすぎるなよ……」
GM :生徒たちが、思い思いに備えるなか。
GM :すこし離れて、夜の教室。
GM :君たち二人の他には誰もいない、静かなそこで。
神楽ルカ :「本当にユーミック来るんだね~」
神楽ルカ :能天気なことを言いながら夜食のシュークリームをかじっている。
GM :既に、この学校の窓からもくっきりとその姿が見える。
GM :ゆっくりゆっくりと、しかし確実に迫ったそれは明日中にはここへと到達するだろう。
深園万鈴 :「まじでゆっくりだったなー。はすみんも我慢強くなったもんだ」
神楽ルカ :「ユーミック側がスピード出ないんじゃない?おっきいし」
深園万鈴 :同じようにシュークリームに手を伸ばして一口かじる。
深園万鈴 :「あー、やっぱデカイとその辺調整されるのかな」
深園万鈴 :「ゲームとかだと大抵……」
深園万鈴 :「あ、しまったなーSwitch持ってくればよかった」
深園万鈴 :「視聴覚のスクリーンでやるスマブラは格別だったんだけどな」
神楽ルカ :「そんなことしてたの?ヤバ、めっちゃ楽しそうじゃん」
神楽ルカ :「ルカもわりとゲーム好きだよ、可愛い奴だったら好き」
神楽ルカ :「あつまれ獣ノ森とかめっちゃやる~、万鈴ちんもやってるゲームあったら今度一緒にやろ!」
深園万鈴 :「おー、アレ面白いよな」
深園万鈴 :「獣がキモかわいくて好きだぞ」
深園万鈴 :「ルカちんとこのヒヨコといい勝負だな」
呪いのヒヨコ :「キモ可愛くなど……ナイッ」
神楽ルカ :「ピヨちゃんは100%可愛い系なんだって~」
深園万鈴 :「そか、ごめんなー」
深園万鈴 :呪いのヒヨコを指先でイジイジする
呪いのヒヨコ :「……謝ることはナイ」イジイジされ少し照れたようにおしりをフリフリする。
神楽ルカ :「ユーミックもわりと、可愛い系だと思うよ」
神楽ルカ :「まあ万鈴ちんだしな~」
深園万鈴 :「そうか?うーん……そう言われるとそうかな……」
深園万鈴 :「大体、今でも良くわかってないんだよな」
深園万鈴 :「あのデカイのが私なら、この私はなんなんだ」
深園万鈴 :「もしかしたら幽霊だったりしてな」
神楽ルカ :「あっ、あり得る!」
神楽ルカ :「ていうか幽霊アリなら人が二人いるくらいアリなんじゃない?」
神楽ルカ :「おんなじ形で同時に存在してるわけでもないし」
深園万鈴 :「まー、一理あるか」
深園万鈴 :「けどあれだな。例えばだけど」
深園万鈴 :「私だけじゃなくて、みうみうが二人や三人になったらルカちんはどうするんだ?」
深園万鈴 :「おまけにそいつらの仲が最悪で、お互い喧嘩してたりしたらさ」
深園万鈴 :「ルカちんは、誰か一人の味方になるのかな?」
神楽ルカ :「えっ、ヤバ!美宥がたくさん……」一瞬顔を赤くし、楽しい気分になりそうになるが、すぐに真面目な顔になる。
神楽ルカ :「ルカはきっと……ルカのことを好きな美宥っちの味方になると思う、ゲンキンだから」
神楽ルカ :「でも、どの美宥っちもルカのこと好きだったら…………」
神楽ルカ :「めっちゃ困る~!ルカも分身できないか考えちゃうかも」
神楽ルカ :「もしくは、幸せになれない美宥が出る世界なんて間違ってるって……」
神楽ルカ :「解決策を探すか……あるいはそれこそ、世界を破壊しちゃうかもね」
深園万鈴 :「流石ルカちん、一途で可愛いな」
神楽ルカ :「えへへ、可愛い部部長だからね!」照れたように笑いながら胸を張る。
深園万鈴 :「だが私も負けてないぞ。部長じゃないが、部長より遥かに偉いからな」
深園万鈴 :「超常現象調査クラブは私で保っていると言っても過言じゃあない」
神楽ルカ :「あはは、超常現象調査クラブの部長さんよく困った感じの顔してるところ見るもんね!」
神楽ルカ :「でも実際、そうだよね。超常現象調査クラブのみんなは……きっと万鈴ちんが大好きで、明るくて元気な万鈴ちんが中心なんだ」
深園万鈴 :「照れちゃうな」
深園万鈴 :「けど、時々考えるんだ」
深園万鈴 :窓の外に視線を移す。
深園万鈴 :「カナちゃんが抜けて、来年には部長も抜けて」
深園万鈴 :「その後は、私達もこの学校からいなくなるはずなんだよな」
神楽ルカ :「普通なら、そうだよね。でも……」
神楽ルカ :「この世界は……普通じゃない」
深園万鈴 :「なら、どうなるんだろうな……」
深園万鈴 :「トーコは、この世界は狭くて窮屈だって言ってた」
深園万鈴 :「この街の外が、どこまで続いてて」
深園万鈴 :「明日が、どこまで続いてるのか」
深園万鈴 :「私は、ちょっと怖いな」
深園万鈴 :「行き止まりに突き当たることじゃなくて」
深園万鈴 :「行き止まりに突き当たった時に、がっかりするのが怖い」
深園万鈴 :「慶左や、ルカちんや、みうみうや……」
深園万鈴 :「大好きな奴らといるのに、退屈だなって思っちゃうとしたら」
深園万鈴 :「なんかやだなー」
神楽ルカ :「なるほどね……たしかになー」シュークリームのクリームをモキュモキュ吸いながら頷いている。
神楽ルカ :「ルカが退屈なんてさせないぜ、って言いきれればいいんだけど、分かんないもんなー、世界の行き止まりに当たったときに本当にずっと楽しく、可愛くいられるか」
神楽ルカ :「でもホント、万鈴ちん優しいよね」
神楽ルカ :「さっきの好きな人が増えたらどうする?とか、大好きな人といるのに退屈って思っちゃったらどうしよう、とか。周りの人のこと大事にして、考えてるって感じがする」
深園万鈴 :「そーなのかな」
深園万鈴 :「やっぱり照れちゃうな」
神楽ルカ :「照れてる万鈴ちんも可愛いぜっ」ニコニコ笑う。
深園万鈴 :「よせやい」芝居がかって鼻の下をこする
神楽ルカ :「そんな万鈴ちんだから……ルカは万鈴ちんのやりたいことを応援したいと思うのだな」
深園万鈴 :「ルカちんも大概優しいな」
深園万鈴 :「私のやりたいこと……か」
神楽ルカ :「優しいのは可愛いからね」胸を張る。
深園万鈴 :「私はさ。いつも言ってるけど、特別になりたいんだ」
深園万鈴 :「別にすごい強いやつとか、頭の良い奴とか、そういうのじゃなくてもいい」
深園万鈴 :「"できそうもないこと"がしたいんだ」
深園万鈴 :「だから、フツーの私がヒーローになってみるのもいいかなって、そう思ってた」
深園万鈴 :「けど、いざすごい力を持って、誰にもできないことができるぞって言われるとさ」
深園万鈴 :「わかんなくなるよな。普通じゃないやつにとっての特別なことって一体なんなのか」
深園万鈴 :「どうすれば、みんな幸せになれるのか」
深園万鈴 :「楽しいことって、結局そういうことだろ」
神楽ルカ :「やっぱ優しいな。みんなが幸せなことが万鈴ちんの『楽しい』なんだ」笑って聞いている。
深園万鈴 :「な、ルカちんはどうしたいんだ?」
深園万鈴 :「もしもこの先、世界がずっと続いて、行き止まりなんてなかったら」
深園万鈴 :「将来どうなってたら、ルカちんは楽しいかな」
神楽ルカ :「そーだなあ……やっぱ可愛いモノに囲まれてるのがいいよね」
神楽ルカ :「買い物いったり遊びにいったり……今までの可愛いものにプラス新しい可愛いものがドンドン入ってきて、きっと退屈しない!」
神楽ルカ :「……でも、案外ルカって、ルカだけが楽しければそれでオッケーってわけでもないみたいだから……」
神楽ルカ :「きっとこの世界を壊して外に出たら、そこはルカの元いた『異世界』なんだ」
神楽ルカ :「……きっと、【生徒会】の加茂っちや、『転校生』の美宥っちは……ルカの世界でも、一緒に居られる。けど……」
神楽ルカ :「そこに……万鈴ちんはいるのかな」
神楽ルカ :「いないんだったら、楽しくないな~」
神楽ルカ :「でも万鈴ちんが楽しくないのに、やなのに無理やり居てもらうのもやなんだよね~」
神楽ルカ :「ルカワガママだからなあ」ケラケラ笑って。
深園万鈴 :「ワガママなくらいが可愛くていい」
深園万鈴 :「って、慶左もよく言ってるぞ」
神楽ルカ :「結局万鈴ちんのやりたいことを助けたいっていうのも、決められないから委ねたいってだけなのかも。でも、万鈴ちんのせいにはしないし、別に一人で決めろって言われたら決めるけどね」
神楽ルカ :「おっ、褒められたと思ったらノロケだった」
神楽ルカ :「まあでもあれだね!『どちらでも可』ってやつ。って言っても、投げやりな感じじゃなくて……」
神楽ルカ :「この世界を守ってみんなで一緒に居たら、そりゃもー絶対楽しいし。『果て』なんかないのかもしれないし、あっても楽しいのかもしれないし」
神楽ルカ :「この世界を壊して元んとこ帰ったら、まあパパもいるし。それに案外フツーに万鈴ちんもパカッてなんか……VRのかぶるやつ、頭から外して……案外疲れんだなーこれなんて、笑ってんのかもしれないし」
神楽ルカ :「どっちでもきっと楽しいよ!」
深園万鈴 :「そうだよなー、どっちでも楽しいよなー……」
深園万鈴 :「……なー、今からちょっとフツーのこと言っていいか」
深園万鈴 :机に足をかけて、天井を見上げる
神楽ルカ :「おっ、言って言って!ルカもこの前かわいくないこと言っちゃったし」
神楽ルカ :「可愛くない事もフツーのことも、なんでも聞きたいぜ」
神楽ルカ :「友達だかんね」
深園万鈴 :「私なー」
深園万鈴 :「結婚したいんだよな。慶左と」
神楽ルカ :「……うん」柔らかく微笑みながら聞いている。
深園万鈴 :「子供は二人は欲しいな。あと、フツーにデッカイ仕事もしたい」
深園万鈴 :「軽ーく世界の貧困とか根絶してやりたいな」
神楽ルカ :「わりとデッカイな」笑っている。
深園万鈴 :「だから仕事で世界中飛び回るだろうし、水波の外にも住めないと困っちゃうな」
深園万鈴 :「てかフツーに世界一周旅行とかしたいな。新婚旅行はそれにしよう」
深園万鈴 :「ルカちんがお父さんと仲直りしたら、お祝いで鍋パやりたいし」
深園万鈴 :「みうみうは何がしたいのかな?後で聞いとかないとな」
深園万鈴 :「あとやっぱ、はすみんが毎回見つけてくる微妙な七不思議も楽しみなんだよなー」
深園万鈴 :「あいつが退屈しないように、いい感じにちょっかいかけてやらないとな」
深園万鈴 :「だからさ」
深園万鈴 :「私は、フツーに続いていく未来が欲しい」
深園万鈴 :「それがこの世界でも、外の世界でも、どっちでもいい」
深園万鈴 :「お前らといる世界が、私の世界だ。だから」
深園万鈴 :「この世界に続きがないんなら、私がなんとかする」
深園万鈴 :「この世界の外で私が生きられないとしても、どんなことをしてでも付いてってやる」
深園万鈴 :「私が、みんなのフツーの幸せのために、特別な奇跡を起こしてやる」
深園万鈴 :「だから明日は、ドゥダンの言う通りにさ」
深園万鈴 :「面白そうな方に付くのが一番だよな」
深園万鈴 :「この世界が続いても、壊れても、全部私が最後になんとかしてやる」
深園万鈴 :「だから思いっきり楽しもうぜ。ルカちん」
深園万鈴 :いつもどおりの気の抜けた笑顔を向ける。
神楽ルカ :「……そだね」笑いながらシュークリームの最後のひとかけを口に放り込む。
神楽ルカ :「ルカも、みんなといる世界が一番楽しくて、可愛い」
神楽ルカ :「だから――」
神楽ルカ :手を差し出す。
神楽ルカ :「何があっても、絶対一緒に居よう」
神楽ルカ :「たとえ、この世界が――壊れたって」
神楽ルカ :使命を決めます。
神楽ルカ :【本当の使命②】:この世界を出て、元の世界へと帰る。(所属:世界破壊委員会)
神楽ルカ :こちらに決定し、世界破壊委員会に所属します。
GM :了解しました。
GM :これにて影響ポイントは世界破壊委員会が4、生徒会3
GM :PC1は世界破壊委員会へと所属することになります。
琴川羽澄 :街でいちばん大きな建物である、水波タワーは壊してしまった。
琴川羽澄 :「すばらしい見晴らし、だ、な!」
琴川羽澄 :もはやここより背の高い場所はない。
琴川羽澄 :だけど、私達が目指すのは更に向こう。
琴川羽澄 :あの空を、超えるのだ。
荒川アヤネ :「んじゃ、持ち場に行ってくるわね」
琴川羽澄 :「おう、頼んだぜ」
土筆トーコ :「……柄じゃないから、応援の言葉とかは無しね」
琴川羽澄 :「任しとけって」
琴川羽澄 :もはや、目的のC点
琴川羽澄 :最終防衛線は目の前である。
琴川羽澄 :「つまりいちばん手強い奴らが相手ってわけ」
刀原葉介 :「やあ見ろ!なんというデカさ!」
ドゥダン厳剛 :「斬ってみせると?」
刀原葉介 :「応よ、当たり前だ」
GM :そしてふたりは、背後の君達へ向き直る。
ドゥダン厳剛 :「スッキリとした顔をしているな……」
刀原葉介 :「腹は決まったようだ」
ドゥダン厳剛 :「では、聞かせてもらおうか」
ドゥダン厳剛 :「君たちの覚悟をな」
吾妻美宥 :迫る巨影を見上げつつ
吾妻美宥 :「……まーあたしは、言うほど大層な覚悟なんてものはないけどね」
吾妻美宥 :「ここがどうなろうとどうあろうと」
吾妻美宥 :「求めてきたものはもうあるわけ。そりゃどこでっていうのも大事じゃあるが」
吾妻美宥 :「尾ひれ背びれってことよ」
吾妻美宥 :ぎゅ、と後ろからルカちゃんの肩を掴む
吾妻美宥 :「ルカちゃーは何が良いんだい?」
神楽ルカ :「……えへへ」肩を掴まれ、ほんのり頬を染めて微笑む。
神楽ルカ :「ルカは自分からここに来といて……まーワガママだなって思うけど」
神楽ルカ :「この世界をぶっ壊すに一票入れちゃうんだな~」
刀原葉介 :「ほぅ……」
刀原葉介 :歯をむき出し、その顔を凶暴そうに歪ませる。獣の笑み
神楽ルカ :「……みんなと一緒にいられて、本当に楽しいよ。みんなが大好きだし、この世界も大好き。守ろうとしてるみんなも、本当に偉いと思う」
神楽ルカ :「ま、こんだけ楽しいんだから『異世界』にみんなでいったらもっと楽しいだろな~ってコト!」
刀原葉介 :「転校生……吾妻美宥」
刀原葉介 :「決着が、付けられそうだな」
刀原葉介 :「おまけに果し合いなど可愛くないと言い続けて俺から逃げ回った可愛い部部長殿まで付いてくる……」
刀原葉介 :「いやはや、なんとも良い日だ」
ドゥダン厳剛 :「そうか?俺はもうだいぶ気が重いぞ……」
刀原葉介 :「何を!楽しめと言っていたのはお前だぞ厳剛」
吾妻美宥 :「……ていうか、決着なんて言われると熱い因縁があったみたいだな」
刀原葉介 :「あっただろうが……」
刀原葉介 :「あの真っ赤に染まった校舎で」
刀原葉介 :「俺とお前の、生涯の誓い」
神楽ルカ :「えっ」
刀原葉介 :「友……ライバル……」
刀原葉介 :「青春だな!」
吾妻美宥 :「うーん」
吾妻美宥 :「思い込みが熱い」
神楽ルカ :「……果たしあいは可愛くないけど……ルカも決着つけなきゃな理由できちゃったかもしんないな」ぷくーっと頬を膨らませる。
加茂慶左 :「……まあ、君らはそっち側か」
加茂慶左 :どこから来た、という風もなく。目の前に突然現れる。
ドゥダン厳剛 :「会長どのは我々と戦ってくれるのかな?」
刀原葉介 :「別にいいぞ、あっちに行っても」
刀原葉介 :「生徒会長……相手にとって不足はなし」
加茂慶左 :「……バカ言うなよ」
加茂慶左 :「俺は仲間思いなんでね」
神楽ルカ :「本当に戦闘狂なんだな……」刀原君を見てひっそり呟く
加茂慶左 :「“学校”を守る。それが生徒会のあるべき責務だろう」
加茂慶左 :「それに、可愛い会計に恨みを向けられちゃうだろ。ここで旗幟を翻しでもしたらさ」
刀原葉介 :「あいつは誰かを恨んだりはしないと思うがな……」
ドゥダン厳剛 :「もっとたちの悪いなにかだろうが」
深園万鈴 :「そうかー。やっぱ慶左はそっちかー」
深園万鈴 :生徒会の三人の後ろから、学校を背に悠々と歩いてくる
加茂慶左 :「そりゃそうだろ。君を育んだ土地には思い入れがある」
深園万鈴 :「なら」やがてその横に並び
深園万鈴 :そのまま立ち止まらず、怪獣の足元へ
加茂慶左 :「……万鈴?」
深園万鈴 :「勝負だな。慶左」不敵な微笑みで振り返る。
深園万鈴 :「私は決めたぞ」
深園万鈴 :「この世界をぶっ壊す」
加茂慶左 :「……そうか」
加茂慶左 :「君はまたそっちか……」
深園万鈴 :「またって何だー?こいつのことか?」
深園万鈴 :頭上の巨影を指差す。
加茂慶左 :「……いや。過ぎた話だ。昔の話」
加茂慶左 :「覚えてるのは俺くらいだろ」
刀原葉介 :「ハハハ、そう残念そうにするな!俺がいるではないか!」バシバシとその背中を叩く
加茂慶左 :「気持ちはありがたいけどさ」嫌そうにそれを受けて。
加茂慶左 :「万鈴とじゃ釣り合いが取れないんだけどな」笑って。
加茂慶左 :「むさ苦しくなったもんだ」
ドゥダン厳剛 :「なあに、互いをより深く知るチャンスだとでも思えば良いだろう」
深園万鈴 :「仲が良いのは結構だけどな。特に慶左はマジで私ら以外の友達いないのかって心配だったし」
深園万鈴 :「けど、あれだ」
深園万鈴 :「あんまり私の彼氏にベタベタすんなよバッケンブー。ちょっと妬いちゃうぞ」
刀原葉介 :「ほう……嫉妬に駆られて何をしてくれるのだろうな」
深園万鈴 :「おいおい舐めんなよ?私がそんな衝動的な人間に見えんのか」
刀原葉介 :「ハッハッハッ!」
加茂慶左 :「いい女だろう。俺の彼女は」
加茂慶左 :「懸想してくれるなよ」
刀原葉介 :「安心しろ、俺は貴様ら全員に夢中だ」
ドゥダン厳剛 :「……」
琴川羽澄 :「うおーーーい!」
琴川羽澄 :「そこーーーー!」
琴川羽澄 :「いつまでくっちゃべってるんだーーー!!」
琴川羽澄 :遠くから、聞き慣れた声で叫んでいる。
加茂慶左 :「……堪え性のないやつ」
深園万鈴 :「もーちょい我慢しろーーーーー!!」
深園万鈴 :「今いいとこだからーーーーー!!」
琴川羽澄 :「もーーーーーちょいだけですよぉーーーー!!」
加茂慶左 :「……物分りは良いんだよな羽澄」
刀原葉介 :「ああ、そういえば……」
刀原葉介 :「会長よ」
加茂慶左 :「何かな?」
刀原葉介 :そう言って、汚れた布に包まれた……刀を取り出す。
GM :七不思議を公開します。
刀原葉介 :「俺だ」
刀原葉介 :「必要になるかと思ってな……」
刀原葉介 :「かつて水波の地で暴れまわったという海妖、その鱗を溶かした鉄より打ち出されたとか……」
刀原葉介 :「それが事実かどうかは知らんが、強いちからを秘めているのは本当だ」
刀原葉介 :「使うか?」
刀原葉介 :「いらないのなら……俺が振ってもいいが」
刀原葉介 :「どうにも、やはり下駄をはかせてもらったようで座りが悪い」
刀原葉介 :「俺の剣技ひとつでアレを斬ってやったと、そう思いたい気持ちがどこかにある」
加茂慶左 :「君らしいな……いいよ、じゃあ俺が貰う」
加茂慶左 :「必要があれば、何の力を借りることもやぶさかじゃないからな」
加茂慶左 :「目的を達することが最優先だ」
刀原葉介 :「ふっ……飲まれるなよ、こいつはなかなかにじゃじゃ馬だ」
刀原葉介 :そう言って刀を渡します。
加茂慶左 :「何。魅入られることはないよ」
加茂慶左 :「他の何にもね」
刀原葉介 :これによりエニグマの効果はPC2へと適応、クライマックス戦闘において反映されます。
深園万鈴 :「目的か……」
深園万鈴 :「なあ慶左。お前の目的ってなんだ?」
深園万鈴 :「この世界を守るって話じゃないぞ?守った後、この世界で何をしたいかって話だ」
加茂慶左 :「そりゃあたくさんあるさ」
加茂慶左 :「まだ海の見えるテラスだって行けちゃいない」
加茂慶左 :「それだけじゃない。まだ見ぬ場所はいくらでもある」
加茂慶左 :「万鈴をそこに連れていきたいな、まずは」
深園万鈴 :「いいな。私も行きたいぞ」
加茂慶左 :「それから学園祭だな……来年はもっとデカくやりたいなって思ってる」
加茂慶左 :「表の生徒会に話を通してるとこだったんだ」
深園万鈴 :「まじか。バンドやるか?」
深園万鈴 :「ミスコンとかやっちゃうか?」
加茂慶左 :「そう、それから……」
加茂慶左 :「修学旅行か。こっちの京都は安全に楽しめる」
加茂慶左 :「魑魅魍魎の本拠でなく。風光明媚な観光地だ」
深園万鈴 :「すごいな。意外と奥が深いなこの世界も」
深園万鈴 :「けど安全すぎても退屈だなー。旅は適度なアクシデントがあったほうが楽しいぞ」
深園万鈴 :「ああ、でも、本当に」
深園万鈴 :「みんな楽しみで、捨てがたいな」
深園万鈴 :「捨てがたいから、お前が守ってくれ。慶左」
加茂慶左 :「……ああ。俺は世界を守るよ」
加茂慶左 :「君は君の好きなようにやるといい。万鈴」
深園万鈴 :「うん。私はもっと先が見たい」
深園万鈴 :「十年後も二十年後も、この私のままお前たちと一緒にいたい」
深園万鈴 :「慶左、お前が私達の今と思い出を守ってくれたように」
深園万鈴 :「私は、お前達の未来を守ってやる」
深園万鈴 :「そのために、この世界を壊す必要があるっていうのなら」
深園万鈴 :「それを決めるのは、私が良い」
深園万鈴 :「だからさ。賭けようぜ」
加茂慶左 :「……賭け?」
深園万鈴 :「勝ったほうが何でも言う事聞かせられるんだ」
深園万鈴 :「私が勝ったらな……」
深園万鈴 :「結婚するぞ。慶左」
加茂慶左 :「ああ。分かった……」
加茂慶左 :「……」
加茂慶左 :「……?」
加茂慶左 :「は?」
深園万鈴 :「結婚だぞ。恋人の次は結婚に決まってるだろ」
吾妻美宥 :「あらまあ」
加茂慶左 :「いや早すぎると言うか……!てか年齢……!」
深園万鈴 :「なら卒業したら結婚しよう」
深園万鈴 :「私がお前らを卒業させてやる」
加茂慶左 :「……ああ、分かった」
加茂慶左 :「だけど、勝ったら、だ」
加茂慶左 :「負けた場合は俺が決めるからな」
深園万鈴 :「望むところだぞ」
琴川羽澄 :遠く、しかし超人的に強化された聴覚は会話を細大漏らさず拾っている。
琴川羽澄 :「……うぬれら……」
琴川羽澄 :「さっきから私をのけものに、なぁにをイチャイチャイチャイチャと!!」
琴川羽澄 :「ふふ ふ」
琴川羽澄 :「鳴らしてあげましょうゴングを!他ならぬ羽澄ちゃんがね!」
琴川羽澄 :「まず、は、挨拶代わりだ!」
琴川羽澄 :今の羽澄に忍びのちからは無い、それはもう失ってしまったものだ。
琴川羽澄 :だから今まで行使されてきたそれは足元、UMC、それのちからを借り受けたもの。
琴川羽澄 :「ふふ、ふ」
琴川羽澄 :「言いましたよね、先輩」
琴川羽澄 :「そっちにできることは、こっちにもできると」
琴川羽澄 :「今ならそのわけがわかる、でしょう?」
深園万鈴 :「もちろん知ってるぞ」頭上を睨む
琴川羽澄 :踏みしめた体毛が絡みつく、パリパリと、空気が焦げだしていく。
深園万鈴 :「そいつが私の絞りカスだってことはな」
琴川羽澄 :薄い笑みを貼り付けて、左手を額に掲げる。
琴川羽澄 :「これがあなたが絞りカスという……」
琴川羽澄 :手を離すと、その額から一筋の青い雫が滴り
琴川羽澄 :一本の、赤く脈動する角が生えている。
琴川羽澄 :「ちからだ、みせてやるぜ」
琴川羽澄 :角が淡い燐光を帯び、鱗のような模様が周囲を侵食していく
琴川羽澄 :左眼が赤白く輝くと同時に、一際強い稲光が空へと走り
琴川羽澄 :「くらいな!!」
琴川羽澄 :空から――迫りくる
琴川羽澄 :それの正体をきみたちは知っているだろう――隕石だ!
深園万鈴 :「お……」
琴川羽澄 :「ぶち……かまっ!!」
深園万鈴 :「おまえーーー!!真似っことかズルいぞ!!!」
「???」 :「させません」
「???」 :瞬間、飛来した破壊の礫が、ほどけた。
安妻ミミ :「とうっ!」
神楽ルカ :「ミミっち!」
安妻ミミ :ハラハラと、舞い落ちるは桜の花びら。
加茂慶左 :「安妻さん……!」
安妻ミミ :「安妻ミミ……」
安妻ミミ :「その正体はある時は生徒会会計」
安妻ミミ :「ある時は縁結びの桜の大樹……その化生」
安妻ミミ :「ある時は恋愛成就の儀式、その恋のきゅーぴっとさま」
安妻ミミ :「ふふふ、その真の正体は今だ謎の中、でございます……!」
安妻ミミ :ふわりと、風に舞い降りる。
琴川羽澄 :「あ、お前!!踏んづけてやったはずなのに!」
神楽ルカ :「何言ってんの、正体は」
神楽ルカ :「可愛い部部員でしょ」
安妻ミミ :「はい、その通りでございます部長さま、ただいま戻りました」
琴川羽澄 :「むぎーーー!!」
安妻ミミ :「琴川さま……恋は……不滅なのでございますよ?」
琴川羽澄 :「やっぱお前なんか怖いーーー!日本語喋ってよぉーー!!」
神楽ルカ :「ミミっちは可愛いから無事だとは思ってたけど、無事でよかった」
神楽ルカ :「……でもまー、ルカとはちょこっと戦うことになっちゃうかもしんないケド……」
安妻ミミ :「はい、部長さまも今日もお可愛らしく……」
神楽ルカ :「まあケンカするほど可愛いっていうからね~」
安妻ミミ :「ええ、その通り」
安妻ミミ :「そして、愛とは闘争でございます……」
深園万鈴 :「いい言葉だなー。さすがはミミみん」
琴川羽澄 :「ええいええい!」
琴川羽澄 :「知ったことかー!まとめて踏み潰してやる!」
琴川羽澄 :「U・M・C!前進ン!!」
UMC :「■■■ーーー!!!」
UMC :咆哮と共に進む
刀原葉介 :「やあ、はじまるな!」
ドゥダン厳剛 :「気張れよ、部活動諸君!」
GM :号令とともに、柔道部とラグビー部と相撲部が結託しスクラムを組む
GM :トゲトゲの鉄球を転がすサッカー部、バスケ部
GM :思い思いの長物を構えた剣道部
GM :弓道部が屋上に並び、足元の矢に化学部がせっせと何やら筒をくくりつけている
GM :その横にテニス部、バトミントン部、同じく化学部が何かを配って回る
GM :防護布を張り出す家庭科部、カメラを構えたインスタ部
GM :吹奏楽部が小気味好いファンファーレを鳴らす
GM :他にも、他にも
門文玲歩 :『マイクテスマイクテス』
門文玲歩 :『ま”ーー』
門文玲歩 :『さぁ!始まるッスよ!世紀の大決戦!』
門文玲歩 :『受験の前に現れた我々生徒の、ある種の総決算!』
GM :そしてロボ研、PC研の面々が
油浦教二 :「いやね……」
油浦教二 :「いくら頼まれたっても、僕は部外者だからさ」
油浦教二 :「そういうつもりだったんだけどなあ……」
油浦教二 :「いいでしょう……」
油浦教二 :「むかぁし!!」
油浦教二 :「僕……いや私は、それはそれはマッドな研究者であった!まあ昔の話ね」
油浦教二 :「異なる可能性の異世界、およびに事象の繰り返し」
油浦教二 :「このふたつに強く近接した属性を持つ水波」
油浦教二 :「それに着目した我々はここを作りました……」
油浦教二 :「研究に次ぐ研究……しかし、ある時……気付いてしまったのです」
油浦教二 :「この私が……データ、であることに……」
油浦教二 :「開発者である"本来の私"はおそらく外にいて……ここでこうして研究を続ける私は……」
油浦教二 :「その事実から逃れるように研究を続けた私でしたが……ある時」
油浦教二 :「終えてしまったのデスよ……」
油浦教二 :「解析をね」
油浦教二 :「結論から言うと、人工的なシノビガミ」
油浦教二 :「それの誕生は……不可能ッ!」
油浦教二 :「エネルギィ」
油浦教二 :「総量が足りないわけだ!、ここじゃあね!」
油浦教二 :「すべての解析を終えた私に残されていたのは……ただひとつ」
油浦教二 :「それは己自身の解析だ……」
油浦教二 :「そんなものは、積極的な自殺に他ならない!!」
油浦教二 :「そうして……すべてを諦め……」
油浦教二 :「傍観者として今日まで生きてきました……」
油浦教二 :「生きることが……できた」
油浦教二 :「何故か」
油浦教二 :「ああ、全く、馬鹿馬鹿しい!」
油浦教二 :「退廃!ナンセンス!恥辱の極み!」
油浦教二 :「生かされてきたのですよ、きみたちに!」
油浦教二 :「ああ、この私が、生徒の頼みならば……何でも叶えてやろうなど」
油浦教二 :「ありがとう諸君、それでははじめよう!!」
ロボ研部員 :「ガッテンでい!」
油浦教二 :「再現、デェスよぉ!」
油浦教二 :「あっちにできることなら、こっちにもできる」
油浦教二 :「第何回……だっけか?」
油浦教二 :「確かテーマが『ロボット大戦』だったとき……」
油浦教二 :「ハ、ハハ!こいつだ!こいっ……こいつ?!」
油浦教二 :「マジカヨ、こいつが一番強いロボ?正気ィ???!」
油浦教二 :「まあ……いい!」
油浦教二 :「起動せよ……」
油浦教二 :「DX可愛いロボΩ!!!」
GM :ズズン、と
GM :大地を揺らしてソレが顕現した!
GM :さあいざゆけDX可愛いロボΩ!!!
油浦教二 :「主砲充填……」
油浦教二 :「ッテーーーーー!!!」
GM :ピョロピョロと間の抜けた音とともに閃光が飛来する。
深園万鈴 :「うおおおお!!すごいぞビームだ!!!!」
GM :それはUMCの腕の一本を食いちぎり。
加茂慶左 :「は???」
琴川羽澄 :「っはーーーーーー???」
琴川羽澄 :「おいばか!ばか教師!!」
琴川羽澄 :「なにやってんだ!お前絶対中立でしょ!!」
琴川羽澄 :「書記権限失効するぞ!!!」
神楽ルカ :「わーっめっちゃかわいい!ビームじゃん!」
油浦教二 :「ちぃ、外したか……」
油浦教二 :「覚悟の上ェ!!」
吾妻美宥 :「楽しくなっちゃってんなあ」
油浦教二 :「見せてやりますよォ、私のあなた達への、愛をねぇ!!」
琴川羽澄 :「こんなんある!!?!」
GM :というわけで戦闘に入ります
GM :特殊なルールが付随しているので今からそれを解説しますね。
GM :今戦闘はUMCによる進行、その防衛戦が並行して行われます。
GM :戦闘終了条件は GM :このいずれかになります GM :UMC データ GM :これがUMCのデータになります GM :UMCは1ラウンド毎に1プロット前進します。 GM :そして最終防衛線の生命点は20 GM :またUMCは4ダメージ受けるごとにその動きを停止します GM :そして最終防衛線は以下のデータを持ちます GM :UMCと最終防衛線の攻撃処理は共にラウンド終了時にまとめて行われます GM :また両者は回避判定を持ちません、殴れば必中します。 GM :またクライマックス戦闘においてはNPCとして生徒会チームが参戦します。 GM :これがデータになります GM :生徒会チーム データ GM :それではクライマックス戦闘を……開始します! GM :それでは皆さまダイスの用意を! 土筆トーコ :おおっと、すまない、忘れるところだった 土筆トーコ :ここで仕掛けたエニグマのプロット値を公開するよ 土筆トーコ :2、だ 土筆トーコ :これにより生徒会がプロット2に位置したとき、射撃点による攻撃を受けてもらう GM :それでは皆さま準備ができたよう GM :オープン願います! system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 加茂慶左 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 GM :よおし、それではやっていきましょう高プロットから GM :では初手はプロット6のPC1からになります 深園万鈴 :はい! GM :ではまずは獣化……ですかね 深園万鈴 :はい。まず《獣化》します。 GM :現在はプロット6ですのでファンブル値がその分上昇していることになります GM :というわけで目標値は7 深園万鈴 :やって……やるぜ! 深園万鈴 :特技:異形化で判定します 深園万鈴 :2d6>=7 (2D6>=7) > 10[5,5] > 10 > 成功 深園万鈴 :ハハハ GM :獣化成功! GM :それでは続いて攻撃! 深園万鈴 :《流星雨》を使用します。 深園万鈴 :間合い3以内の全員に射撃ダメージ1点、獣化で接近戦ダメージ+1点 深園万鈴 :異形化で代用判定。目標値は同じく7かな GM :どうぞ! 深園万鈴 :2d6>=7 (2D6>=7) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復) 加茂慶左 :ヤバ GM :えっ 神楽ルカ :最強 深園万鈴 :これが"力"だ 吾妻美宥 :運命を味方につけていやがる GM :えっと……攻撃によるスペシャル…… GM :いきなりやってくれるじゃねーの! 深園万鈴 :へへへ~ GM :では1d6を振ってください 深園万鈴 :1d6 (1D6) > 2 GM :これは……変化なしかな GM :ここでの数値が元のダメージを上回ると GM :その分が加算されるのです、これがスペシャル攻撃 深園万鈴 :へ~! 深園万鈴 :この場合は支援諸々の合計を超えるとってことですかね 深園万鈴 :流星雨単体の攻撃力じゃなくて 深園万鈴 :どうやら合計を超えないとだめなようね GM :そういう事で今回はよろしくお願いします 深園万鈴 :理解! 深園万鈴 :というわけで私を含むプロット3以上の全員に攻撃だぜ! GM :では成功は成功、各自回避判定をよろしくお願いします GM :指定特技は<召喚術> 吾妻美宥 :結界術にて代用 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:結界術) (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗 吾妻美宥 :ギャーッ 神楽ルカ :召喚術はもってる! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:召喚術) (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功 加茂慶左 :あたしは判定値-1なのかな 神楽ルカ :美宥ーー!! 深園万鈴 :あそう!跡見の星のプライズもある! 深園万鈴 :みうみうすまん…… GM :あ、忘れてた! GM :そうですね GM :回避-1です、生徒会側は 加茂慶左 :野戦術で代用。目標7の判定値-1。 加茂慶左 :SG#3>=8 (SG@12#3>=8) > 8[4,4] > 8 > 成功 GM :2d6-1>=6 (代用:死霊術) (2D6-1>=6) > 11[5,6]-1 > 10 > 成功 深園万鈴 :異形化で代用、目標値7 深園万鈴 :2d6>=7 (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗 深園万鈴 :ゲー!ここでか…… 琴川羽澄 :こらーーー!何しに来たーーー!! 加茂慶左 :俺のために…… 琴川羽澄 :またUMCに1点です 吾妻美宥 :器術・忍術で受けます。怖すぎる 加茂慶左 :一点は接近戦じゃない? 加茂慶左 :ランダムじゃないかしら 吾妻美宥 :ゲッ GM :ですね、射撃1、接近1 深園万鈴 :す、すまんみうみう…… 吾妻美宥 :1d6 (1D6) > 6 吾妻美宥 :妖術ーッ! 吾妻美宥 :しゃ、射撃は忍術で受けます…… GM :旧校舎の妖怪が妖術を…… 深園万鈴 :UMCには追加ダメージは入らないんですか? GM :忘れてました、計2です GM :よく忘れます、よろしくお願いします、ありがとうございます 深園万鈴 :では私は射撃戦ダメージを忍術で受けて 深園万鈴 :接近戦ダメージはX定食(兵糧丸)で即座に回復します GM :あー、そうですね GM :接近点は既に失った箇所にヒットすると GM :射撃点と同じように選択で処理するため 深園万鈴 :あ、そうか GM :とりあえず振ってみても良いのではないかと思います 深園万鈴 :ではお言葉に甘えて 深園万鈴 :1d6 (1D6) > 5 GM :戦術ですね 深園万鈴 :戦術……はそんな重要な部分でもないな 深園万鈴 :温存させてもらっていいですか GM :また兵糧丸はなるべくギリギリまでとっといて良いアイテムだと思います GM :本当に駄目な箇所が落ちたときのために! GM :はい、では温存ということで 深園万鈴 :ありがとうございます! GM :続いて行きましょう、プロット4、PC3! 吾妻美宥 :これな~ 吾妻美宥 :まあ仕方あるまい。今怪段を発動するのはマズい…… 吾妻美宥 :巡扇です。対象はケーサくんです GM :はい、判定をどうぞ! 吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:詐術) (2D6>=5) > 4[2,2] > 4 > 失敗 吾妻美宥 :ワーオ GM :あわわ 加茂慶左 :凪いでる…… GM :ファンブル……ですね 神楽ルカ :美宥ーっ 深園万鈴 :なんと… 吾妻美宥 :ここで凪ぐのは……マズい、気がする! 吾妻美宥 :神通丸! 振り直し! 吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:詐術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗 吾妻美宥 :………… 加茂慶左 :ひどい…… 神楽ルカ :美宥………… GM :おぉ…… 深園万鈴 :…… 吾妻美宥 :手も足も出ない! 凪ぎます! GM :では続いてPC2、4、NPC GM :同プロットのため各自GMに耳打ちください GM :PC2:接近戦攻撃→吾妻美宥 GM :PC4:神槍→最終防衛戦 GM :NPCはダイスで決めます、偶数PC3、奇数PC4 GM :2d6 (2D6) > 5[1,4] > 5 刀原葉介 :白夜→神楽ルカ GM :それではPC番号順に処理していきましょう GM :まずは2から 加茂慶左 :サポートは別途宣言していいんですよね GM :ですです GM :痛打はまず接近戦攻撃通してからかな 加茂慶左 :《痛打》は攻撃前のはず GM :違った、そうです GM :何かと勘違いしてますね申し訳ない GM :というわけで痛打の判定からよろしくお願いします 加茂慶左 :ということで《痛打》宣言します。 加茂慶左 :水術で判定。 加茂慶左 :SG#3>=5 (SG@12#3>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功 GM :成功!続いて接近戦攻撃! 加茂慶左 :続いて吾妻美宥に《接近戦攻撃》。 加茂慶左 :刀術で判定。 加茂慶左 :SG#3>=5 (SG@12#3>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル 加茂慶左 :ギャッ 吾妻美宥 :ヒャッハー! 深園万鈴 :あらあら GM :厄が移ったのかしら 加茂慶左 :神通丸告白に使っちゃった…… 加茂慶左 :振り直しません。 吾妻美宥 :やーい恋愛負け! 神楽ルカ :告白に使ったなら仕方ないな 加茂慶左 :恋愛は勝ったし…… GM :では続いてPC4 神楽ルカ :ウオーーーッ 神楽ルカ :手裏剣術!神槍を可愛いろぼに 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:手裏剣術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功 神楽ルカ :シュッシュッ GM :回避判定はなし!命中! 神楽ルカ :2点ダメージ! GM :防衛戦に2点、およびにロボの砲撃が停止! GM :では続いてNPC 刀原葉介 :白夜で神楽ルカを攻撃 刀原葉介 :まずは陽炎を 刀原葉介 :2d6>=5(刀術) 刀原葉介 :2d6>=5 (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功 神楽ルカ :やめろ~ッ 刀原葉介 :これにて回避-2 刀原葉介 :続いて白夜 刀原葉介 :2d6>=5 (手裏剣術) (2D6>=5) > 6[3,3] > 6 > 成功 加茂慶左 :えらい GM :回避判定をどうぞ 神楽ルカ :感情修正もらってもいいですか??? 吾妻美宥 :めちゃくちゃ修正しちゃう 吾妻美宥 :+1! 神楽ルカ :やった♡ 深園万鈴 :私もしちゃうよ~ 神楽ルカ :うれしい~~!! 深園万鈴 :+1! 神楽ルカ :二人ともありがと~~! 神楽ルカ :手裏剣術持ってるから手裏剣術で回避! 神楽ルカ :マイナス補正もないぜ! GM :素出目で事故ればいいだけのことぉ! 神楽ルカ :2D6+2>=7 (判定:手裏剣術) (2D6+2>=7) > 9[4,5]+2 > 11 > 成功 GM :おのれぇ 神楽ルカ :サイコロは味方 神楽ルカ :反撃は戦術でうけます! GM :続いてUMCと防衛戦の処理になります GM :防衛戦は機能停止、UMCは GM :要請により攻撃はなし GM :進撃します! 琴川羽澄 :いけー!進めーー!! GM :それでは演出等行っていきましょう。 琴川羽澄 :「はは……ははは!」 琴川羽澄 :「さあやるぞやるぞ!」 深園万鈴 :「気合入ってんなーはすみん」 琴川羽澄 :「いやー、この日のためにやってきましたからねぇ~!」 深園万鈴 :そう言いながら、短刀……【跡見の星】を鞘から引き抜く 琴川羽澄 :「お、諸悪の根源」 深園万鈴 :「頑張ってたもんなー。はすみんにしては珍しく辛抱強く」 深園万鈴 :短刀を額へと近づける 琴川羽澄 :「大事にしてくださいよ、それがなきゃリンちゃんなんぞただの、この学園唯一のパンピー生徒なんですから」 深園万鈴 :「やれやれ……はすみんよ、なんか勘違いしてるんじゃないか?」 深園万鈴 :「私は確かに世界をぶっ壊すとは言ったがなー」 深園万鈴 :「お前と組んだ覚えはないのだよ」 琴川羽澄 :「えぇ~~~~~!?」 琴川羽澄 :「裏切り者ーーー!!」 琴川羽澄 :「私をあれだけ全身全霊の色仕掛けでたぶらかしておいて!!」 琴川羽澄 :「気が変わったらすぐポイ!!ですか!!」 琴川羽澄 :「よよよよ」 深園万鈴 :雷鳴が落ちる。短刀と共鳴した麟角が額の薄皮を突き破って天を衝く。 深園万鈴 :「人聞きが悪いぞー。昔の私がどんなだったか知らないが」 深園万鈴 :「今の私は……めっちゃ一途だぞ!」 琴川羽澄 :「ケッ……はいはいごちそうさまごちそうさま」 深園万鈴 :天に無数の光が満ちる。 深園万鈴 :呼び寄せられた数多の流星が、UMCを中心として周囲に破壊を撒き散らさんと無差別に降り注ぐ。 深園万鈴 :「そっちの私には任せておけん。世界は私が壊す!!」 琴川羽澄 :「おー、おー相変わらず派手で」 深園万鈴 :「くらえーーーーー!!!」 琴川羽澄 :「まるで狙いも付けずに……」 琴川羽澄 :「いや……ん?これ……?」 深園万鈴 :流星は次々とUMCの巨体に衝突するが 深園万鈴 :「ん……?おお……?」 琴川羽澄 :「おまっ!ま!!」 琴川羽澄 :「ぎゃーーー、ころされるーーー!!」 深園万鈴 :あまりにも広範囲の破壊規模、降り注ぐ流星に加えて倒壊した建物の破片や抉れた道路の瓦礫が舞い踊り 琴川羽澄 :UMCの体表をピョンピョン飛び回り、逃げる。 深園万鈴 :敵も味方も区別なしの災害となって、自分自身へも襲いかかる。 深園万鈴 :「うーん……ちょっとやりすぎたかな」 吾妻美宥 :「……お分かりになったようで何より!」 吾妻美宥 :自分を潰していた瓦礫を押しのけつつ 吾妻美宥 :「でもそれ、制御とかできそう?」 加茂慶左 :「……万鈴らしいな……」 深園万鈴 :「努力はしている」 加茂慶左 :自分の方に来ぬ天雷を眺めて。 深園万鈴 :「気持ち生徒会側には多めに落ちるようになって……あだっ!」 深園万鈴 :飛んできた瓦礫にぶつかりながら、物陰に身を隠す。 深園万鈴 :「とりあえず今回は……うまいこと避けてくれっ!」 吾妻美宥 :「祈ってるよ、努力が実ることっ……!」 刀原葉介 :「隕石……ぶった斬ってやろうと思っていたが……」 刀原葉介 :「もしかして俺があちらへ行った方が楽しめたのか??」 神楽ルカ :「どこでも楽しめるっしょ!」 神楽ルカ :小さな影が目にもとまらぬ速さで隕石を避け、駆ける。 神楽ルカ :「まあこのめっちゃ可愛いロボと戦いたかったらこっちがよかったかもね~」 神楽ルカ :そう笑いながら、DX可愛いロボΩを見上げる。 油浦教二 :「んエネルギィィ再・充・填ッ!!」 油浦教二 :「さあさ、ささ、撃ちますよすぐ撃ちますよ次を撃ちますよ」 油浦教二 :「ンキャキャ、ハ、ハハ!目標ゥ巨大怪獣!!」 神楽ルカ :のし……のし…… 油浦教二 :ロボの中央、口にも見えるその穴に光が集る。 神楽ルカ :地響きが鳴る。黒い影が地を覆う。 神楽ルカ :それはUMCの進む足音―― 神楽ルカ :のし、ずし、のし、ずし、 油浦教二 :「ハハハ!ハハ………は?」 神楽ルカ :――だけではない! 呪いのヒヨコ :「殺戮ヲ……殺、戮、りりりりりり」 呪いのヒヨコ :巨大化した呪いのヒヨコが地を踏みしめて進む音だ! 神楽ルカ :「可愛いには可愛いをぶつけろって――ホーリツで決まってっからね!」 呪いのヒヨコ :巨大な手裏剣を構えた巨大な呪いのヒヨコが、 呪いのヒヨコ :「殺戮……ビームッッッ」 油浦教二 :「な……ナンジャソリャ……」 呪いのヒヨコ :口を大きく開き、輝く光線を発射する! 油浦教二 :「デッ!ジャッ!ビューーーー!!!!」 GM :殺戮ビームがDX可愛いロボΩを呑み込む GM :殺戮炎が全てを舐めていく GM :ああ、この戦いは終わってしまうのだろうか 油浦教二 :「否ァ!!」 GM :生徒たちの声援を受けてロボは再び立ち上がる GM :行け、DX可愛いロボΩ!負けるなDX可愛いロボΩ! GM :何やらふたつに増えた怪獣をやっつけるのだ! 油浦教二 :「冷却!そしてケーブルを換装!!」 油浦教二 :「再充填急げェ!!」 GM :それではラウンド2、現在の最終防衛線の残り生命点は18、UMCに対するダメージカウントは2 GM :UMCはプロット5へ歩みを進めました GM :各自ダイスを握り、プロットをよろしくお願いします 神楽ルカ :エニグマは毎回かわるのかしら? GM :エニグマは設定した時点で固定値なので GM :2のままです 神楽ルカ :なるほど!ありがとうございます GM :準備はおっけーのようですね、それでは、オープン願います! system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ 加茂慶左 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 GM :それではやっていきましょう、高プロット順に処理です。 吾妻美宥 :む。プロット開始前に兵糧丸で妖術ダメージを回復しておきます GM :了解です! GM :ではまずプロット4、PC1,3,生徒会チーム GM :同プロットのPCは己の行動をGMに耳打ちください GM :PC1:《密首》《接近戦攻撃》→PC2 吾妻美宥 :奥義だとお GM :それでは数字の若い順にやっていきましょう GM :まずはPC1から、判定をよろしくお願いします 深園万鈴 :ではまず《密首》から。成功で遁甲符を一つ入手します 深園万鈴 :異形化で代用判定。目標値6 深園万鈴 :SG#4>=6 (SG@12#4>=6) > 4[1,3] > 4 > ファンブル 加茂慶左 :おそろしいところ…… 深園万鈴 :ウワーッ! GM :大丈夫かな破壊委員…… 神楽ルカ :万鈴ちんーッ 深園万鈴 :何もできず沈みます……しおしお…… GM :それでは特に何もなければ……そのまま逆凪へ…… 深園万鈴 :こちらは打つ手なし! GM :ならば凪げい! GM :続いて行きますPC3 深園万鈴 :ナギーッ 吾妻美宥 :くっマリーンの仇は取るぜ 吾妻美宥 :《怪段》です。召喚術を結界術で代用。 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:結界術) (2D6>=7) > 7[2,5] > 7 > 成功 吾妻美宥 :ヒャッヒャー! 神楽ルカ :やったー! 深園万鈴 :いいぞ~! GM :お美事、戦場は高所へ! 吾妻美宥 :戦場を高所に変更し、プロット時、前のラウンドの最終的な値から+-1の範囲しか選べなくなる! GM :なお、高所の効果はファンブル時接近点1です 神楽ルカ :ククク……このファンブル率で本当に大丈夫かな? 加茂慶左 :ヤバそう GM :これは破壊委員会側にとっては逆風か?なぜかは知りませんが…… 深園万鈴 :ヤベー予感しかしねー 吾妻美宥 :知ったことかッ! 私は《怪段》しに来たんだよッッ! GM :楽しくなってきやがったぜ GM :それでは生徒会チーム 刀原葉介 :おう、俺だ 刀原葉介 :奥義、『双重一閃』、効果はクリティカルヒット GM :絶対防御等のカバーが無い場合UMCのダメージカウントに4点分の数値が加算されます 吾妻美宥 :こちらからは出ない! 神楽ルカ :判定とか……ないんですか!? 深園万鈴 :こちらもなし! GM :そうでした、指定特技は刀術です GM :次回から奥義やぶりに挑戦できます、刀術に近い人は挑戦してみるのもいいかもね! 神楽ルカ :なるほど!奥義使います! 深園万鈴 :ルカちん……!抜くのか……奥義を!! GM :来なさい!! 神楽ルカ :奥義!『 神楽ルカ :指定特技は呪術! GM :クッ、飲まれてはいけない…… GM :というわけで防御成功、続いてプロット3へ GM :PCは2、行動内容の宣言をよろしくお願いします 加茂慶左 :《痛打》使用。水術で判定。 加茂慶左 :SG#3>=5 (SG@12#3>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功 加茂慶左 :《集団戦攻撃》で神楽ルカを攻撃。 神楽ルカ :えーん 加茂慶左 :罠術で判定。 GM :やっちまえー! 深園万鈴 :えっちな罠にはめるってのかよ 加茂慶左 :言ってない…… 加茂慶左 :SG#3>=5 (SG@12#3>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功 GM :成功! 神楽ルカ :ぐぬ~っ手裏剣術で代用判定で回避! 神楽ルカ :2D6>=8 (判定:手裏剣術) (2D6>=8) > 7[1,6] > 7 > 失敗 神楽ルカ :ぎえーっ 深園万鈴 :ルカちんーッ GM :オホホ GM :というわけで集団1、接近1を受けてもらいます 加茂慶左 :あっいや 加茂慶左 :痛打が乗るから集団戦ダメージ2点と接近戦ダメージ1点のはず GM :あ、でしたでした GM :痛打は効果上昇か、そして忘れていた刀 神楽ルカ :えーっいやすぎるな 神楽ルカ :どぅだんちゃんの神通丸使います! GM :どうぞ 吾妻美宥 :感情修正+1! 吾妻美宥 :避けた方が良いでしょ 先走るんだから 神楽ルカ :あっ美宥っち……!! 神楽ルカ :きゅん……ありがとう 深園万鈴 :私のもいるかい 神楽ルカ :いいんですか! 神楽ルカ :ほしい~~!! 深園万鈴 :あげちゃう!+1! 神楽ルカ :ありがと~~! 神楽ルカ :2D6+2>=8 (判定:手裏剣術) (2D6+2>=8) > 11[5,6]+2 > 13 > 成功 加茂慶左 :ヤバ 神楽ルカ :やった!友情パワー!! 吾妻美宥 :よかった 神楽ルカ :美宥のは愛情パワーだけど♡ 深園万鈴 :絆がいい出目を引き寄せたってわけ 吾妻美宥 :ルカちゃんたら♡ GM :なかなか膠着状態 GM :それでは続いてPC4! 神楽ルカ :陽炎と接近戦攻撃を加茂っちに! 神楽ルカ :まずは陽炎! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功 神楽ルカ :続いて接近戦攻撃! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功 加茂慶左 :決めてくるな…… 神楽ルカ :接近戦攻撃は遊芸よ! 加茂慶左 :回避します。用兵術で代用。 神楽ルカ :回避判定-2で判定してね! 加茂慶左 :つら…… 加茂慶左 :SG#3>=9 (SG@12#3>=9) > 6[2,4] > 6 > 失敗 加茂慶左 :ダメ! 神楽ルカ :接近戦攻撃の接近1点と後の先の射撃1点をくらうことね! GM :通っちゃいましたね― 加茂慶左 :頑健が2枚潰れました 神楽ルカ :丸裸ってわけね 深園万鈴 :いいカラダしてるじゃん 吾妻美宥 :D・V・D!D・V・D! GM :これにてPC行動は終了、防衛戦とUMCの処理に移ります 加茂慶左 :きみたち GM :防衛戦はロボによるビーム! GM :妨害が無い場合UMCに4点 GM :そして破壊委員はUMCの攻撃の有無の希望をよろしくお願いします GM :希望によりUMCの攻撃はなし GM :ビーム着弾!このラウンドでのUMCの移動は無し GM :それでは演出処理に参りましょう! 吾妻美宥 :「怪獣、ロボット、化生に部活に剣豪に」 吾妻美宥 :「繰り返すシミュレーター世界でどれだけの好き放題をしてきたかは知らないけど」 吾妻美宥 :「……その中にこの御斎が誇る、怪異怪奇はあったかい!」 吾妻美宥 :空へ掲げた古写真が、火花と共に燃え弾ける。 吾妻美宥 :同時に空間が歪み、現れるのは古びた階段だ。一つ、二つ、上下に、左右に、縦横問わず。 加茂慶左 :「旧校舎の迷宮の番人が、自分で迷宮を作るのか?」 吾妻美宥 :「ふふ……そうさ。ひとつ禁じられていたことがある!」 吾妻美宥 :「こいつを床と屋根のない所で解き放ってはいけない」 吾妻美宥 :「際限がなくなって、ケーサくん。キミの言う通り、迷宮が広がり続けてしまうからね」 安妻ミミ :「これは……ただごとではありませんね……」 吾妻美宥 :階段は音もなく、時に踊り場で折り返しながら、無限に増殖していく。空間が仄かに赤く光り始める。 吾妻美宥 :逢魔が時の、空の色。 吾妻美宥 :「……でも良いでしょ。どうせボクはこの世界を壊す側なんでね」 吾妻美宥 :「その前に一度、やってみたかったことをやらせてもらおうってハラ」 加茂慶左 :「欲しいモノ以外にあったのか?」 吾妻美宥 :「世界を壊した後のためだよ。欲しかったもの、守れなきゃ意味ないもん」 吾妻美宥 :「シミュレーターなんでしょ。ボクだって有効活用させてもらうよ」 吾妻美宥 :「……怪奇階談序説! それは私立西山高校本校舎西階段二~三階にあった!」 吾妻美宥 :古びた階段が、縦横無尽に広がり続ける。 吾妻美宥 :「さー、世界がどこまでボク色に染まり上げるか」 吾妻美宥 :「胸を借りさせてもらうよ!」 刀原葉介 :「はっは!!」 刀原葉介 :「これは愉快!」 刀原葉介 :迷宮と化した戦場を駆ける。 刀原葉介 :「見通し悪く、踏ん張りも効かないな、これでは」 刀原葉介 :「だが、そんなものは!」 刀原葉介 :「この俺の青春の敵ではない!」 加茂慶左 :「一段抜かしに結果を得ようとしなければいい」 加茂慶左 :「一歩の歩みの内では、怪異の及ぶ余地はない」 刀原葉介 :「巨大怪獣……俺の獲物だ!会長よ……ここは譲ってもらうぞ」 刀原葉介 :「大丈夫だ、ここからでも"届く"」 刀原葉介 :刀を収める、形作るは居合の構え。 加茂慶左 :「構わないが……おそらく、それは」二の句を継ぐ前に。 刀原葉介 :刀原葉介の剣術は我流である。 刀原葉介 :正しいソレを習ったことはない。 刀原葉介 :ただガムシャラに、構え、放ち、収める。 刀原葉介 :この動作に抜剣の、切断の秘奥があるとただ信じる。 刀原葉介 :信念の剣、ゆえに刀原の斬撃は剣術と言うよりは、呪術。 刀原葉介 :構え、放ち、収める。その儀式を通じて世界を切断で侵食するのだ。 刀原葉介 :それは魔性を帯びた呪術剣、すなわち。 刀原葉介 :「魔剣……」 刀原葉介 :物理的な剣による斬撃を避ければ呪的な斬撃が、 刀原葉介 :呪的な斬撃に対処をすれば我流であれど神速の域に達した剣撃が対象を襲う。 刀原葉介 :双重一極の斬撃剣、青春をただ剣に捧げた男の妄執、それが至った奥義である。 刀原葉介 :相手は巨大怪獣、不足なし。確固たる妄念を持って「斬れる」と断ずる。 刀原葉介 :その想いは刀原の信ずる神へと届き、「斬撃」が今ここに顕現する。 刀原葉介 :「双重一閃ッ」 刀原葉介 :放たれる 神楽ルカ :ざわざわ、ざわざわ。 神楽ルカ :黒に覆われ、逢魔が時の赤い空が暗く染まる。 神楽ルカ :現れたのは、雨雲ではない。 神楽ルカ :ひとつひとつは、小さな漆黒。そのどれにも禍々しい赫が二つ灯る。 神楽ルカ :地獄の門より現れた、大量の呪いのヒヨコたちの群れ。 神楽ルカ :生足をバタバタさせながら空を駆け、巨大な怪獣を守ろうと身を挺して突っ込んでいく! 神楽ルカ :この世界を斬らんと信じるその魔剣を、物理的にはフカフカの羽毛が、呪術的には異世界からの、さらに異界の怨念たちの無念が阻む。 神楽ルカ :「争いは楽しいけど、やっぱユーミック斬っちゃうのは可哀相っしょ!」 刀原葉介 :「……」 刀原葉介 :「ハ ハ ハ」 刀原葉介 :「可愛い部ゥ、俺は斬ったぞ、たしかにアレを」 刀原葉介 :「それを阻むとは」 加茂慶左 :「……向こうも届くってことだ」 刀原葉介 :「お前の信仰もまた、俺に匹敵する高みにあるということか」 神楽ルカ :「よくわかんないけど褒められてんね!らっきー!」 刀原葉介 :「"抜剣"と"可愛い"」 刀原葉介 :「果たして青春の極みに至るはいずれか」 刀原葉介 :「この戦いを以て見極めようではないかァ!!」 神楽ルカ :「へへ、望むとこだし!」 神楽ルカ :「まあ、可愛いが勝つに決まってっけどね~」 神楽ルカ :「だって……可愛いから!」 神楽ルカ :そう言い放ち、地を蹴る。 刀原葉介 :「ところで会長よ、何か言っていたか?」 刀原葉介 :「すまんな、俺は剣に集中すると斬るもの以外頭に入らぬのだ」 加茂慶左 :「……いや、いい」 加茂慶左 :「こっちがそれどころじゃなさそうだ」 加茂慶左 :地を蹴る少女の姿を認めて。 神楽ルカ :DX可愛いロボΩとにらみ合いを続ける巨大な呪いのヒヨコ、そして先ほど現れた小さな呪いのヒヨコの大群。 神楽ルカ :どっしりと構える前者、ぶわぶわと舞い上がり飛び回る後者に挟まれ、それらを操る小さな主が迷宮を駆ける。 神楽ルカ :携える刀に手を伸ばしかけ、 神楽ルカ :止める。 加茂慶左 :斬撃を見越した迎撃の刀は、虚を薙ぐ。 神楽ルカ :「ルカのパパは鞍馬の中でも異端で、呪術なんかが得意だったんだけど」 神楽ルカ :「ママはバリバリの鞍馬の中の鞍馬。三度の飯より戦闘が大好き」 神楽ルカ :「そんで、ルカはママ似なんだよね」 神楽ルカ :目にもとまらぬ疾さ。まさに蝶のように舞い、鉢のように刺すといった様子で。 神楽ルカ :手練れの忍びでも追いつけないほどの速度で加茂くんへと近づき、得物を繰り広げる。 神楽ルカ :モフッ。 神楽ルカ :刀の代わりに手に握られたものは、フカフカのヒヨコのぬいぐるみ(黄色く、つぶらな瞳が可愛い)。 神楽ルカ :モフモフなので刺す威力はないが、すさまじいスピードの乗った一撃は、大きな衝撃を産む。 加茂慶左 :ばちゃり、と。液溜まりが潰れる。 加茂慶左 :加茂慶左の身体ではない。 加茂慶左 :翼だ。無色の翼が、へし折れて水溜りになった。 加茂慶左 :水生術、「 加茂慶左 :無色の水蒸気からなる不可視の翼が、周囲の生命の水分を吸い上げて、 加茂慶左 :頑健なる強度を術者にもたらす……ものだった。 加茂慶左 :水へと戻ったそれを引っ被って。 加茂慶左 :「……一発かよ」 加茂慶左 :「自信なくすな」 神楽ルカ :「ルカが強すぎるだけだから気にしちゃダメだよ!」 神楽ルカ :「それに、ヒヨコは強いかんね。呪術といったらヒヨコだから、ぬいぐるみであってもその力は宿ってるから」 土筆トーコ :「コワー、"相変わらず"じゃん」 土筆トーコ :戦場を駆け回り、奇妙な紋様を地面に壁にと描き加えていく土筆トーコ 土筆トーコ :「おまけにこっちの"仕掛け"は誰も踏んじゃくれないし……こりゃ出番はないかな」 琴川羽澄 :「よっしゃー!撃つぞ撃つぞ!!」 琴川羽澄 :「ほらほら逃げなきゃ木っ端微塵だーー!!」 加茂慶左 :「……泥臭いの、ガラじゃないんだけどな」 琴川羽澄 :「ってなんでアンタが逃げ遅れてるんだーーーー!!!」 加茂慶左 :「射線は通してやったろ」 深園万鈴 :「む、はすみーーーん!」 油浦教二 :「たいっへんよおく出来ました!!」 油浦教二 :「再充填完了!パワー200%!」 深園万鈴 :「頭下げろーーー!!溶けちゃうぞーーー!!」 油浦教二 :「ッテェーーーー!!!」 深園万鈴 :せり上がった階段の端にしがみつきながら叫ぶ 琴川羽澄 :「そっちが逃げ遅れてるから避けられないんでしょうがぁーーー!!」 琴川羽澄 :深園万鈴をかばうようにUMCがのたりと躍り出る。 加茂慶左 :「仲睦まじいことで!妬けるな、それは!」 琴川羽澄 :多腕をよじり合わせるように盾に 深園万鈴 :「はすみん……お前……!」 琴川羽澄 :しかしDX可愛いロボΩによる光線はそれを次々食いちぎり 琴川羽澄 :「ぎゃーーーー!!!」 深園万鈴 :「はすみーーーーん!!!!」 琴川羽澄 :「ハァハァ……再生に……時間が……」 琴川羽澄 :「こ、こらーーー!!」 琴川羽澄 :「いい加減いつまでも目覚めたてのぺーぺー扱いしてもらえると思うな―!!」 琴川羽澄 :「そろそろ役に立てーーー!!」 深園万鈴 :「うんしょ」やっとの様子で落ちかけていた階段の上に登る 深園万鈴 :「いやーすまんすまん」 琴川羽澄 :ぶすぶすとあがる煙の中から意外に元気そうな声で叫び声 深園万鈴 :制服の埃をパンパンとはらい、頭上を見上げる。 深園万鈴 :「まー安心しろ」麟角が更に成長し、紫電を帯びていく 深園万鈴 :「ようやく温まってきたとこだ」 GM :続いてラウンド3、防衛線の生命点は18、UMCのカウントは現在2 GM :UMCの移動は前回無し、戦場は高所です。 GM :それではやっていきましょう!各自プロットをお願いします。 吾妻美宥 :《怪段》の効果もヨロシクね! GM :イエス、おさらい! GM :プロット時、前のラウンドの最終的な値から+-1の範囲しか選べなくなる! GM :現在怪段によるこの効果が適応中です、注意されたし! GM :それではオープン願います system :[ 加茂慶左 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 GM :では高プロットより処理していきます! GM :まずはプロット4。PC1、3のふたり GM :若い順に1から GM :同陣営であるためまずはふたりともそのまま宣言をよろしくお願いします 深園万鈴 :先程と同様《密首》。その後《流星雨》で攻撃します。 吾妻美宥 :《巡扇》をケーサくんに! GM :了解、ではまず密首の判定! 深園万鈴 :SG#4>=5 (判定:異形化) (SG@12#4>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功 GM :成功!続いて流星雨! 深園万鈴 :SG#4>=6 (判定:召喚術 異形化で代用) (SG@12#4>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗 深園万鈴 :ぐえ~! 神楽ルカ :ファンブルじゃないからセーフ!(感覚のマヒ) 吾妻美宥 :がんばった GM :うn…… 深園万鈴 :しかし遁甲符はゲットできたぜ GM :それでは続いてPC3! 吾妻美宥 :《巡扇》をケーサくん! カクゴシロー! 吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:詐術) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功 吾妻美宥 :戦場の極意があるので+1! どちらにしても成功さ。 吾妻美宥 :回避判定を謀術以外で行った場合、判定-1、ファンブル値+1だぞ! 加茂慶左 :謀術の罠術で回避。 GM :というわけだ!回避判定をどうぞ! 加茂慶左 :SG#3>=7 (SG@12#3>=7) > 8[4,4] > 8 > 成功 吾妻美宥 :こいつ…… 深園万鈴 :なんてやつだ… GM :お美事!では続いてプロット3!PC2と生徒会チーム GM :行動宣言をどうぞ 刀原葉介 :陽炎+白夜 刀原葉介 :対象は…… 加茂慶左 :痛打+集団戦攻撃で神楽ルカを攻撃。 刀原葉介 :choice[1,3,4] (choice[1,3,4]) > 3 GM :それではPC2から GM :判定をお願いします 加茂慶左 :まず痛打 加茂慶左 :SG#3>=5 (SG@12#3>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功 吾妻美宥 :……そこだ! 奥義使います。 吾妻美宥 :判定妨害。その5を1にする! 神楽ルカ :おおーっ! 深園万鈴 :いいぞー! 加茂慶左 :ひん…… GM :出ました奥義! 吾妻美宥 :凪いだ上に地形効果で接近戦ダメージ1を……受けていただく! 加茂慶左 :受けます…… 加茂慶左 :1d6 (1D6) > 3 加茂慶左 :忍術は一番大丈夫なとこ 神楽ルカ :加茂っちの忍術は痛くなさそうだね…… 吾妻美宥 :全然痛くない所だ……でも削りはしたぜ。 GM :ジワジワきてるな~~ 深園万鈴 :運のいいやつだ 神楽ルカ :さすがだわ美宥っち! 刀原葉介 :それではこっちだ 刀原葉介 :まずは陽炎 刀原葉介 :2d6>=5 (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功 刀原葉介 :続いて白夜 刀原葉介 :2d6>=5 (手裏剣術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗 加茂慶左 :ファンブルしてる…… 刀原葉介 :えぇ~~~?! 神楽ルカ :やった!そのうえ凪! 深園万鈴 :ガハハ 刀原葉介 :神通丸を使います…… 吾妻美宥 :くっ…… 神楽ルカ :なんだとぉ…… 深園万鈴 :用意がいい 刀原葉介 :2d6>=5 (手裏剣術) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功 加茂慶左 :ヤッタネ 刀原葉介 :よし!これで回避-2、その上体術以外で避けると更に-4! 刀原葉介 :対象はPC3、接近点2です 神楽ルカ :対象は美宥っちですよね?感情修正します!+1! 吾妻美宥 :ルカちゃん~♡ 深園万鈴 :がんばれ~ 吾妻美宥 :飛術で代用します。戦場の極意と感情修正で…… 吾妻美宥 :2D6+1+1-2>=10 (判定:飛術) (2D6+1+1-2>=10) > 6[2,4]+1+1-2 > 6 > 失敗 吾妻美宥 :普通に失敗! 吾妻美宥 :1d6+1d6 (1D6+1D6) > 3[3]+5[5] > 8 刀原葉介 :攻撃が通ったので血断を使用します 吾妻美宥 :なにっ 刀原葉介 :こちらの生命点を1消費しダメージを1上昇 刀原葉介 :消費分野は忍術。 刀原葉介 :よって3点です 深園万鈴 :あわわわ 吾妻美宥 :ヒーッ 神楽ルカ :奥義! 神楽ルカ :絶対防御! 神楽ルカ :『 加茂慶左 :これ同プロットなら私まだ破り判定できるよね 神楽ルカ :あっまだ凪ってないというわけね 吾妻美宥 :そのはず 刀原葉介 :できます 深園万鈴 :そうなるのか 刀原葉介 :こっちも破り挑戦するぜ 加茂慶左 :じゃあ挑戦しよ~ 刀原葉介 :遠いな…… 呪いのヒヨコ :破るナ……破るナ…… 深園万鈴 :たのむ~! 刀原葉介 :2d6>=13 (死霊術代用) (2D6>=13) > 7[2,5] > 7 > 失敗 刀原葉介 :スペシャル以外無理なんだよなあ! 加茂慶左 :伝達術で代用。 神楽ルカ :いよし!でも加茂っち近いんだよな…… 加茂慶左 :SG#3>=7 (SG@12#3>=7) > 8[3,5] > 8 > 成功 神楽ルカ :ぐぬ~~~ 加茂慶左 :成功。 深園万鈴 :こいつ~! 吾妻美宥 :ケーサァ! 刀原葉介 :やるではないか 吾妻美宥 :3点ダメージ受けます……さっきの1d6+1d6 (1D6+1D6) > 3[3]+5[5] > 8 に加えてもう一箇所 吾妻美宥 :1d6 (1D6) > 4 深園万鈴 :まちな 吾妻美宥 :ムッ 深園万鈴 :こちらも奥義を開帳します 神楽ルカ :なぬ! 吾妻美宥 :! 加茂慶左 :まろび出るのか…… 深園万鈴 :奥義『 神楽ルカ :めちゃくちゃかっこいいな名前………… 吾妻美宥 :完全防御2枚体制! 深園万鈴 :安心安全だぜ~ 刀原葉介 :硬いなあ!! 吾妻美宥 :ありがたすぎる…… GM :防御成功! GM :指定特技は何でしょうか? 深園万鈴 :指定特技は水術! GM :了解! 深園万鈴 :だからなるべく温存したかったのだ GM :では続いてPC4!行動宣言をどうぞ! 神楽ルカ :春雷を……凪ってる加茂っちに撃つぜ!!!! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功 神楽ルカ :一発目成功! 神楽ルカ :二発目は一応刀術にでもします 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功 神楽ルカ :両方成功! 神楽ルカ :春雷の接近2点と後の先の射撃1点をおくらいあそばせ! 加茂慶左 :ミ~ 加茂慶左 :奥義使います。 神楽ルカ :なんだとぉ…… 加茂慶左 :『 加茂慶左 :指定特技は水術です。 神楽ルカ :水術の絶対防御が2つ!? GM :防御成功! GM :PC行動が終了し、防衛線&UMC GM :防衛線はロボビーム GM :妨害は無いと思われるので着弾です GM :UMCの攻撃はどうしましょう 深園万鈴 :待たせたなはすみん 深園万鈴 :やれ 加茂慶左 :来るか…… 神楽ルカ :かっこよすぎる GM :ではUMCの攻撃、流星雨・怪、目標は全員です 加茂慶左 :ハリボテじゃなかったんだ…… GM :これは特別製なので自身対象はなし 深園万鈴 :ズルっこめ~ GM :また命中判定も存在しません、指定特技は召喚術 琴川羽澄 :さあ避けな!! 神楽ルカ :ウオーーーッ回避を振れと言うわけね 加茂慶左 :凪! 神楽ルカ :召喚術は持ってる!ふります 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:召喚術) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功 吾妻美宥 :結界術で代用! 深園万鈴 :SG#4>=6 (判定:召喚術 異形化で代用) (SG@12#4>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:結界術) (2D6>=7) > 7[3,4] > 7 > 成功 安妻ミミ :2d6>=6 (死霊術代用) (2D6>=6) > 11[5,6] > 11 > 成功 加茂慶左 :みんな成功してる…… GM :では防衛線とPC2に射撃2 安妻ミミ :ですが……それは通しません 安妻ミミ :この安妻ミミの奥義を開示します! 吾妻美宥 :何ーッ 深園万鈴 :なんやと……!? 神楽ルカ :何ーっ!? 安妻ミミ :絶対防御、指定特技は九ノ一の術 神楽ルカ :4つめの絶対防御!? 安妻ミミ :慶左さまへのダメージを無効化します 加茂慶左 :安妻さん……! GM :それではやっていきましょう 吾妻美宥 :トン、トン、トン、と足音も軽く増殖し続ける階段を昇り続ける。 吾妻美宥 :形成された踊り場の窓を蹴破る。砕けた硝子が夕陽を反射し煌めいて。 吾妻美宥 :(どうよ!) 吾妻美宥 :降り注ぐのは加茂慶佐の頭上だ。 吾妻美宥 :それら一つ一つが殺意が滲んだ鋭利な刃となって、その身を斬り裂かんと襲いかかる。 加茂慶左 :人の反応速度を超えた返しの刃。 加茂慶左 :何のことはない。先に視ているだけだ。 加茂慶左 :地を浸す水溜り。残翼の水は彼の味方だ。 加茂慶左 :地の利があるのは彼女だけではない。 加茂慶左 :そこに攻撃の出掛かりを映し、対応している。 加茂慶左 :「……本当に、これは、」 加茂慶左 :「化け物みたいな刀だな……!」 加茂慶左 :切っ先に水流が渦を巻く。 加茂慶左 :それは加工術: 加茂慶左 :水刃による切削と、水幕による潤滑。 加茂慶左 :それらにより、より鋭く鍛えられた凶刃が、獲物を求めて唸りをあげようとし。 吾妻美宥 :「……その水、使ったな」 吾妻美宥 :宙空で天地逆転した無防備の姿勢、まさに反撃を受けようとしている有様で、にやりと笑う。 吾妻美宥 :「……ではここで一つ!」 吾妻美宥 :怪奇階談説話:19620210私立西山高校本校舎西階段二~三階、と分別されているその奥義は…… 吾妻美宥 :再現の奥義だ。かつて、ここではない現実にて発生した奇怪で凄惨な怪奇事件。 吾妻美宥 :犠牲者七十二名。増殖する階段が、有り触れた火災から避難しようとする生徒たちを封じ込め、焼殺した。 吾妻美宥 :なぜ? どうやって? そんなことはついぞ沙汰されぬ。その怪奇は階段もろとも切り取られ、御斎の旧校舎に封じ込められた。 吾妻美宥 :無限増殖する階段の上で、その『逃れ得ぬ炎』という概念を再現使役するのが、吾妻美宥の業である。 吾妻美宥 :「諸共に焼け落ちろ!」 吾妻美宥 :加茂慶佐の上から下から発生した炎は、足場を焼き尽くし落下させる。 加茂慶左 :鎮火は間に合わぬ。それを成すべきものを、今攻撃に転じた。 加茂慶左 :体幹を崩した斬撃が、明後日の階段を削り去る。 加茂慶左 :そのまま落下して、激突する。 加茂慶左 :緩衝の水も、その量を十分には展開できない。 加茂慶左 :元より、術の出力を頼みにする質でもない。 吾妻美宥 :「ふふ!」 吾妻美宥 :別方向から伸びてきた階段に着地する 「しばらく使ってなかったから不安だったけど……」 吾妻美宥 :「ちゃんと動いて、通用しそうだ」 加茂慶左 :「……勘弁してくれよ」 加茂慶左 :「昔のガッコのやつがいちゃ、カッコつけられないだろ」 吾妻美宥 :「怪奇は昔のだけど、使役の技術は最新鋭さ」 吾妻美宥 :「OB様に見切れるかしら」 刀原葉介 :「ついに……見せたな!」 刀原葉介 :頭上に配置された木造の引き戸を蹴破って、飛来する影。 刀原葉介 :「それが、お前のちから!」 吾妻美宥 :「げっ。……ヨースケさんか!」 刀原葉介 :「さあ、見てもらおう、俺も!この俺のちからも!」 刀原葉介 :「俺は義理堅い男だ!」 刀原葉介 :その腕が鞘に収められた刀に添えられる。射出台の完成。 吾妻美宥 :「く」 増殖する階段での退避は……終端に着地したのが災いだ。間に合わない! 刀原葉介 :「今日は調子がいい!それもそのはず大一番!」 刀原葉介 :「もう一撃乗せられやしないか?いいや、できるな……今の俺ならば」 刀原葉介 :歪んだ認知が世界を侵食する。 刀原葉介 :すべてが"切断可能"なものに置き換えられていく。 吾妻美宥 :(この人)(……怪奇の中で調子がさらに乗るタイプ!) 刀原葉介 :"認識"が吾妻美宥を捉える。 刀原葉介 :「いざ、真っ二つ」 刀原葉介 :白刃が滑り出る。 神楽ルカ :歪んだ認識に対抗できるのは歪んだ認識。 神楽ルカ :異世界から現れた呪いのヒヨコたち。 神楽ルカ :呪術といえばヒヨコ、異世界からきた存在ならば怪異にも対応可能であるという、誰の認識にも根付いたその信念の強さが力となる。 神楽ルカ :「美宥っ!」 神楽ルカ :呪いのヒヨコたちは薄い膜のようにズモズモと集い、美宥を守ろうとする。 刀原葉介 :「また貴様かぁ!!ハハハ!」 加茂慶左 :成程、それが集えば、その斬鬼に対応できたのであろう。 加茂慶左 :では、それをなし得たか? 加茂慶左 :否。それは飛び立てぬ。 加茂慶左 :水生術「妣の翼」。 加茂慶左 :>無色の水蒸気からなる不可視の翼が、周囲の生命の水分を吸い上げ 加茂慶左 :その本質は、ちからを奪うことだ。 加茂慶左 :しとど濡れた翼は、持ち上がらない。 加茂慶左 :正しき理が、歪みを糺す。 加茂慶左 :「……野暮とか言うなよ……いや」 呪いのヒヨコ :「トビ立てヌ」「どういうことダ」「グス……」呪いのヒヨコたちは口々に困惑を呟き、涙ぐむものもいる。 加茂慶左 :「……どうせ聞いてないか」刀の先を見やって。 刀原葉介 :斬撃がヒヨコを蹴散らして 刀原葉介 :呪撃が呪いを打ち払い 刀原葉介 :開けた視界の中 刀原葉介 :「俺に……二の太刀はない」 刀原葉介 :ならばそこにあるのは――あり得ざる第三の。 刀原葉介 :魔剣の三本目、今まさに生まれた空撃が吾妻美宥に迫る。 深園万鈴 :ザァ……ザザ…… 深園万鈴 :真空の刃を放つその刹那、剣士の耳に微かにその音が届く 深園万鈴 :それは、打ち寄せる波の音。 深園万鈴 :海岸線より遠く離れているはずのこの場所にあって、確かに 深園万鈴 :漣の音は重なっていく。彼岸と此岸を行き来する振り子の如く。 深園万鈴 :「漸く、"視"えてきたぞ」 深園万鈴 :異形の角を生やした人影が、いつの間にか吾妻美宥の前に立ちふさがっている。 深園万鈴 :刃は未だ届かない。音速を超えたはずの斬撃を目前にして 深園万鈴 :悠長に、"時間の流れが滞っている"かのように、その口を開く。 深園万鈴 :「私の"ちから"は、ただ隕石を落とすだけの能力じゃない」 深園万鈴 :口の端が獰猛に釣り上がる。発達した犬歯を剥いて歓喜の表情を浮かべる。 深園万鈴 :青白い稲光を纏い、麟角が脈動する。それは獣の角というよりは、むしろ樹木のような生命力と禍々しさを発している。 深園万鈴 :その角と共鳴するように、短剣を抜き放つ。 深園万鈴 :『─── 刀原葉介 :「俺の……」 刀原葉介 :「奥義の……その先を……」 刀原葉介 :「超えるというか!?新参者がァ!!」 深園万鈴 :「超える?違うぞ」 深園万鈴 :「ぶっ壊す」 深園万鈴 :瞬間、戦場の上空に巨大な───湖の水をそのまま持ってきたかのような大質量の水が出現し 深園万鈴 :風船に針を通したように弾ける。 深園万鈴 :虚空から現れた大海嘯が、斬撃ごと戦場の全てを押し流す。 深園万鈴 :その中で、深園万鈴と彼女が守った吾妻美宥の周りだけが、何の被害も受けずに凪いでいる。 刀原葉介 :「ぬ、ぉあああ!!!」 吾妻美宥 :「うわわわわー……っ!」 深園万鈴 :「フハハハハハハーーー!!!」 加茂慶左 :「……ふふ、ふふ」 加茂慶左 :「ははははは……!」 吾妻美宥 :頭を庇いつつ、自らの無事に恐る恐る顔を上げる 「お、おおお……」 神楽ルカ :「わーっ!流れるプールじゃん!」 加茂慶左 :「万鈴らしいや」 刀原葉介 :濁流に飲まれ、無限階段を落ちていく刀原。 刀原葉介 :「はは、ハ!困った!食い放題ではないか!!」 刀原葉介 :「また来るぞぉーーー!!」 深園万鈴 :「フン、だんだんわかってきたぞ。コイツの使い方が」短剣を宙にかざす。 刀原葉介 :そう叫びが遠ざかっていく。 深園万鈴 :「コイツはこの世界が繰り返してきた"終わり"の記録を残してる」 深園万鈴 :「なんか念じると天変地異が起こんのはその再現。そこはみうみうと近いっぽいな」 吾妻美宥 :「ち、近いかなあ……!? 頼れますけど……!」 深園万鈴 :「そして、"私"の力は」 深園万鈴 :「その天変地異の中の『台風の目』になることだ」 深園万鈴 :「つまり、私が破壊の中心にいる限り、私は死なない!」 深園万鈴 :「最っ高ーに気分がいいな」 琴川羽澄 :「”らしい”ちからだなあ……」 吾妻美宥 :「まあマリーンっぽいと言えばかなりぽいね……」 深園万鈴 :「よしっ、また危なくなったらすぐに私のところに来るんだぞ」 深園万鈴 :美宥ちゃんに手を差し伸べて起こす。 吾妻美宥 :「うす。そうする」 ぐっと万鈴ちゃんの手を握って立ち上がる 加茂慶左 :「……神楽さん」 加茂慶左 :「今からでもこっちにつかない?」 神楽ルカ :「むーっ、ホントならルカが美宥にかっこいいところみせるとこだったのに!」 神楽ルカ :「加茂っちの水でかっこいいとこ見せられなかったからそっちにつかないよ!」 神楽ルカ :「むしろ……こっから挽回してかっこいいとこ見せるチャンス!」 安妻ミミ :「まぁ……!い、いったいどちらが勝つのでしょうか……どきどき」 神楽ルカ :水に濡れた地の重みなど感じさせず、軽やかに走る。 神楽ルカ :手にぬいぐるみを持ったまま加茂くんへ迫る。 神楽ルカ :モフモフ・パンチを繰り出すかと見せかけたのはフェイント。その瞬間。 神楽ルカ :ザザザザザザッ! 神楽ルカ :翼を奪われたなら脚がある。呪いのヒヨコたちが手に爪楊枝を握りしめ、ドタドタと走って加茂くんを突きさそうと襲い掛かる! 神楽ルカ :武器は爪楊枝ではあるものの、あまりに大群となれば無傷とはいかないであろう上、 神楽ルカ :その爪楊枝にはどれも毒が塗られており、刺されて傷口に染み込めば腫れて非常に痒くなるだろう。 呪いのヒヨコ :「殺……戮」「殺戮」「殺戮!殺戮!」「おもちたべたい」「殺戮!」「殺戮!殺戮!殺戮!」 呪いのヒヨコ :殺気立った呪いのヒヨコたちがいっせいに飛び掛かる! 加茂慶左 :飛び掛かる……何処へ? 加茂慶左 :彼の姿は何処にもない。 加茂慶左 : 加茂慶左 :彼の切り札は、ただの水遁術だ。 加茂慶左 :大気中の僅かな水分を、 加茂慶左 :周囲光の屈折にて姿を晦ます。 加茂慶左 :大水を招来などは出来ない。ほんの僅かな水でいい。 加茂慶左 :それだけあれば、世界から消えることができる。 加茂慶左 :誰もが世界の中心に目を引くというのであれば。 加茂慶左 :その外縁には目を向けられない。 加茂慶左 :そうして、攻撃が過ぎ去った後に。 加茂慶左 :見ていたはずの場所に、悠然と現れる。 呪いのヒヨコ :「いなイ」「どこダ」「きなこもちたべたい」「得物ハ」「いないゾ」キョロキョロしている。 加茂慶左 :「悪いね。俺にもチャンスなもので」 神楽ルカ :「ぐーっ、カメレオンじゃん!カメレオンとヒヨコじゃ分が悪いよ~っ」 神楽ルカ :「それって結婚のチャンス棒に振ってまで決めたいもんなん?え~??」 神楽ルカ :ニヤニヤして絡んでいる。 加茂慶左 :「唯一の手段じゃないだろ、俺が負けることは」 琴川羽澄 :「なーにーがー結婚じゃーーー!!!」 琴川羽澄 :「やい慶左!カッコよく決めたとこ悪いが息も絶え絶えじゃないです?」 加茂慶左 :「お前は人の弱みばかり……」 琴川羽澄 :「ひひひ、チャンスチャンスだぜU・M・C!」 琴川羽澄 :「邪魔なのがちょろちょろしていて放てなかったお前のパワー、今こそ見せつけてやるがいい!」 琴川羽澄 :「招ーーーーー来!!」 琴川羽澄 :言うやいなや赤角より立ち昇る雷鳴。 琴川羽澄 :それに呼応し現れるは、見知った隕石群。 琴川羽澄 :しかしそれは深園万鈴のものとは規模が違う。 琴川羽澄 :「だいたいお前はなーーー!生意気なんだよ昔から!」 琴川羽澄 :「はじめは私の後輩だったくせにーーー!!」 加茂慶左 :「先輩ってクチかよ」 琴川羽澄 :大技の隙を突いて放たれた大破壊が校舎を、加茂慶左を飲み込まんと迫る。 加茂慶左 :「被ってんだよ先輩だったらキャラが!」 加茂慶左 :「歌橋カナタで十分だろ……」それには対応しきれないが。 琴川羽澄 :「しるかボケーーー!!!」 加茂慶左 :する気もない。すべてを利用すると決めている。 加茂慶左 :であれば、ここには懐刀がある。 安妻ミミ :「ええ、私がここに」 加茂慶左 :「うん。頼んだ」 安妻ミミ :まるで体重を感じさせない足取りで、はらりと着地。 安妻ミミ :「では」 安妻ミミ :奥義: 安妻ミミ :前を、向く。 安妻ミミ :「(わかって、います)」 安妻ミミ :「(わかって、いたのです)」 安妻ミミ :ずっと、ずっと、最初に出会ったときから。 安妻ミミ :「(何故なら安妻ミミは、それのぷろふぇっしょなるでありますので)」 安妻ミミ :安妻ミミには、才能がある。 安妻ミミ :それは人を愛するという機能。才能というよりは性質と言ったほうが近いかもしれない。 安妻ミミ :理由はいらない、それは生物に酸素や水が必要不可欠であるように安妻ミミにとっては必要不可欠で、当たり前に行われる好意で行為。 安妻ミミ :「恋とは……盲目なもの」 安妻ミミ :「めしいた瞳でしか、見えぬものもございます」 安妻ミミ :愛しのあなた、あなたのことを教えて下さいな。 安妻ミミ :容易なことだ、見つめ、思えば良い。 安妻ミミ :「愛とは戦い……」 安妻ミミ :「恋とは……蹂躙でございます」 安妻ミミ :ちらり、と横目で加茂慶左を見る。 安妻ミミ :「(わかって、いました)」 安妻ミミ :ひと目でわかる、彼が誰を愛しているのか。 安妻ミミ :大事なのは 安妻ミミ :「私の真心にございます……」 安妻ミミ :血を吐きながら愛のために戦う加茂慶左、己が恋するに相応しい、ああ……なんて素晴らしいのだろう。 安妻ミミ :ならばこの身はそのために。かような恋の押し売りに潰される人物ではないからだ。 安妻ミミ :視線が【流星雨】、その術式の内面を蹂躙し、あり得ざる核に迫る。 安妻ミミ :安妻ミミは愛することができる、あらゆるものを、一瞬で、深く深く。 安妻ミミ :「そのような術式……私の【恋心】に耐えうるものではありません」 安妻ミミ :無いはずの胸の内を暴かれて屈服した隕石群をまたたく間に掌握。 安妻ミミ :「散りなさい」 安妻ミミ :花となって、ほどける。 安妻ミミ :視線を逃れたいくつかが校舎に次々と飛来。 門文玲歩 :『こらーー!こっちに来てるッスよーーー!!』 安妻ミミ :「まあ……ご、ごめんなさい……」 安妻ミミ :「私ったら、その……視野が狭くって……」 GM :それではラウンドは4へ! GM :防衛線の生命点は残り16、UMCの移動はなし GM :UMCのダメージカウントは2です、それではやっていきましょう! GM :準備はおっけーのようですね、ではオープン願います! system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 加茂慶左 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 GM :それでは高プロットから GM :まずはプロット5、PC3です 吾妻美宥 :《巡扇》! 対象はケーサくん! GM :了解!判定をどうぞ! 吾妻美宥 :あ、いや 吾妻美宥 :いや、被弾している所から削るべきのはず……予定通りケーサくんに! 行くぞッ! 吾妻美宥 :2D6>=5 (判定:詐術) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功 GM :了解! GM :成功!回避をどうぞ! 加茂慶左 :罠術で回避。 加茂慶左 :SG#4>=7 (SG@12#4>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗 GM :おやおや 吾妻美宥 :判定妨害! 凪げッ! 火術です。 刀原葉介 :破るぞ 加茂慶左 :破り判定! 加茂慶左 :SG#4>=6 (SG@12#4>=6) > 2[1,1] > 2 > ファンブル 加茂慶左 :ひど 刀原葉介 :2d6>=7 (手裏剣術代用) (2D6>=7) > 6[2,4] > 6 > 失敗 吾妻美宥 :なんか無残なことになってません 刀原葉介 :あわわ 神楽ルカ :最強美宥 深園万鈴 :なんてこった GM :これはダメージへ加えて高所の接近1……その上逆凪へ……ですかね 加茂慶左 :つらすぎ 吾妻美宥 :そういうことで! 吾妻美宥 :射撃戦ダメージ1、接近戦ダメージ1です 加茂慶左 :えっと、まず高所分接近戦振ります 加茂慶左 :1d6 (1D6) > 2 加茂慶左 :体術か……イヤではあるが…… 加茂慶左 :まあ貰っておくしかないか…… 加茂慶左 :で、ダメージは絶対防御します。 神楽ルカ :破って損はないので破り! 深園万鈴 :同じく奥義破り! 吾妻美宥 :悪いけどきっちり破るぞ……! GM :では判定をどうぞ 神楽ルカ :水術な気がするので手裏剣術で! 神楽ルカ :2D6>=6 (判定:手裏剣術) (2D6>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功 神楽ルカ :やぶりん 加茂慶左 :シュン…… 深園万鈴 :元気出せよ 安妻ミミ :UMCさまの攻撃もございますので……私は温存で GM :それとお二方もファンブルする可能性があるので 加茂慶左 :え~と 射撃戦は妖術に GM :宣言した以上は振ってくださいまし! 吾妻美宥 :火術にて代用! 吾妻美宥 :2D6>=6 (判定:火術) (2D6>=6) > 6[1,5] > 6 > 成功 深園万鈴 :SG#4>=5 (判定:水術) (SG@12#4>=5) > 4[1,3] > 4 > ファンブル 深園万鈴 :なんでさ 吾妻美宥 :あれまあ 加茂慶左 :ブッてる…… 加茂慶左 :一番得意なのにね 吾妻美宥 :ためらいが生まれたか GM :ふぉふぉふぉ 神楽ルカ :そ、そんな 深園万鈴 :愛ゆえにだな GM :それでは続いて生徒会 刀原葉介 :流石に余裕がなくなってきたのでな、凪いでる奴からキッチリ狙わせて頂く 刀原葉介 :PC1へ白夜 刀原葉介 :2d6>=5 (手裏剣術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功 神楽ルカ :うおーっ奥義絶対防御! 深園万鈴 :ルカち! 刀原葉介 :破らせていただこう 神楽ルカ :指定は呪術! 深園万鈴 :すまん……すまん……! 刀原葉介 :会長が逆凪なのすごい辛いなこの状況 刀原葉介 :2d6>=13 (死霊術代用) (2D6>=13) > 7[2,5] > 7 > 失敗 深園万鈴 :よしよし 神楽ルカ :いえいいえい! GM :続いてはPC4! 神楽ルカ :ロボに春雷! GM :どうぞ! 神楽ルカ :一発目! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 4[2,2] > 4 > 失敗 神楽ルカ :??? GM :ふふ 吾妻美宥 :アツくなってきたな 深園万鈴 :泥沼だじぇ 神楽ルカ :いや……自前の……神通丸を使いましょう GM :了解……ではどうぞ 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功 神楽ルカ :はあはあ……続いて刀術 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功 深園万鈴 :ヨシ! 神楽ルカ :うおおおおこわい!成功! 神楽ルカ :2点! GM :見事!命中です 神楽ルカ :反撃は忍術で受けましょう! GM :はい、それでは最終防衛線の反撃射撃点1を受けてもらって GM :PC処理は終了! GM :ロボは機能静止、UMCは……いかがなさいましょう GM :では時を少々巻き戻し、PC4の防衛線に対する攻撃 GM :それに対する絶対防御を 安妻ミミ :指定特技は九ノ一の術でございます 神楽ルカ :奥義やぶり! GM :破り人(やぶりんちゅ)は宣言をどうぞ 深園万鈴 :凪いでても感情修正は乗せていいのかな 吾妻美宥 :破る! GM :修正はおっけー 加茂慶左 :修正はできるよ~ 深園万鈴 :じゃあルカちんに感情修正+1! 神楽ルカ :ありがと~~! GM :ではお願いします 神楽ルカ :遊芸で代用判定! 神楽ルカ :2D6+1>=6 (判定:遊芸) (2D6+1>=6) > 5[2,3]+1 > 6 > 成功 神楽ルカ :成功人(せいこうんちゅ) 吾妻美宥 :暗号術で代用 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:暗号術) (2D6>=7) > 10[5,5] > 10 > 成功 吾妻美宥 :見える見える人(みえるみえるんちゅ) 加茂慶左 :優秀だな…… 安妻ミミ :破られ人(やぶられんちゅ)でございます…… 深園万鈴 :すいません。ファンブルした時の高所ダメージを忘れてたので 深園万鈴 :今振らせてもらいます 深園万鈴 :1d6 (1D6) > 5 深園万鈴 :戦術はもう潰れてるので、謀術で受けます! 神楽ルカ :UMCチャンやっちゃって! UMC :要請により攻撃!流星雨・怪 UMC :指定特技は召喚術 神楽ルカ :手持ちの召喚術で回避判定するぜ! 刀原葉介 :2d6>=6 (死霊術代用) (2D6>=6) > 7[1,6] > 7 > 成功 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:召喚術) (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功 吾妻美宥 :結界術にて代用! 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:結界術) (2D6>=7) > 6[1,5] > 6 > 失敗 吾妻美宥 :ギャーッ 神楽ルカ :美宥ーーーっ 神楽ルカ :修正のせればよかった…… UMC :2点の射撃点ダメージとなります 吾妻美宥 :振ってから気付くんだなあ みう 深園万鈴 :なんてこった…… 神楽ルカ :美宥っち高所得意だから 神楽ルカ :+1とかそういうやつない? 吾妻美宥 :あっ 吾妻美宥 :ありますね。戦場の極意で+1補正…… 深園万鈴 :ほんとだ 吾妻美宥 :良いすか……? GM :あら GM :それはただの計算忘れですのでおっけー 吾妻美宥 :タスカッタ……! 深園万鈴 :よかった~ 琴川羽澄 :くそ~~~~! 神楽ルカ :やった~~! 神楽ルカ :くそ~じゃないが 琴川羽澄 :なんでもいいからこわしたい!!” 吾妻美宥 :味方だよ!! 深園万鈴 :では私は気兼ねなく奥義を使います。 深園万鈴 :奥義『壊劫三災・瑠璃光毘嵐』 絶対防御 刀原葉介 :無論破らせてもらう 深園万鈴 :指定特技は水術 刀原葉介 :2d6>=6 (手裏剣術代用) (2D6>=6) > 5[1,4] > 5 > 失敗 神楽ルカ :やった~~! 深園万鈴 :ヨシ! 刀原葉介 :ぬぁあああんだとぉ!!! 吾妻美宥 :ゲッゲッゲ…… 加茂慶左 :ヌウ…… GM :最終防衛線の残り生命点は12に、UMCは進撃! 加茂慶左 :えーと…… 深園万鈴 :近づいてきたぜェ……破壊の足音が 加茂慶左 :器術と戦術かな…… 加茂慶左 :謀術しか残ってない 安妻ミミ :あわわわ GM :それでは演出の方をやっていきましょう GM :無限に増殖する階段、斬撃と流星群が降り注ぐ。 GM :あたりを呪いのヒヨコが跳ね回り、木造の階段を踏み壊しながらUMCが前進していく。 ドゥダン厳剛 :「ああもうめちゃめちゃだな!」 土筆トーコ :「ハハ、いいじゃん、こんな光景滅多に見れないよ」 ドゥダン厳剛 :「落描き魔め、楽しそうだな……今日こそ反省室に叩き込んでやるわ!」 土筆トーコ :「ジョートウッ」 吾妻美宥 :……UMCの影、伸び続ける階段を駆け上りながら、ポケットから新たな写真を取り出す。 吾妻美宥 :それに写っているのは燃え上がる階段だ。御斎学園旧校舎の内にて、原典の怪段が発した紅蓮の怨嗟。 吾妻美宥 :「それじゃあケーサくん。もうちょっと、ボクの怪談にお付き合いを」 吾妻美宥 :パチン、と火花と共に心霊写真が燃え上がる。それと同時に、加茂慶佐の立つ足場が燃え上がる……が、 吾妻美宥 :此度、それは撹乱である! 美宥は伸びる階段の先端から飛翔し、別の階段を側面から蹴撃する。 吾妻美宥 :「っだー!」 加茂慶左 :「ち……それが怪談かよっ……!」 吾妻美宥 :蹴りを受けたその地点が砕ければ、そこから伸びていた先の階段も、バラバラと崩れて落下していく。 吾妻美宥 :だがまだそれは階段である。即ち美宥の支配下にある。即ち―― 吾妻美宥 :「木造校舎は、焼ければ崩れる」 吾妻美宥 :「死者はそっちのほうが多いのさ!」 吾妻美宥 :崩落する階段のうち一段だけを足元に寄せつつ着地し、残るすべての質量を、炎に巻かれたケーサくんへと殺到させる! 吾妻美宥 :「受け取れアオハルの無念!」 加茂慶左 :全身から水が吹き出るようにして、炎と激しく反応。 加茂慶左 :立ち上る蒸気が、その姿を隠そうとして。 神楽ルカ :「みんな!おねがい!」 神楽ルカ :短い号令。 呪いのヒヨコ :「ヨッ、ヨッ、ヨッ、ヨッ……」 呪いのヒヨコ :手に小さなうちわを持った呪いのヒヨコたちが一斉に手をぱたぱたさせうちわをあおぎ、 呪いのヒヨコ :蒸気を吹き飛ばし姿を隠させない! 加茂慶左 :「……!」 琴川羽澄 :「はははいいぞー!なんだそりゃ!!!」 琴川羽澄 :「いけーものどもーーー!!」 吾妻美宥 :「ルカちゃんサイコー!」 吾妻美宥 :「後でよしよししたげるっ!」 神楽ルカ :「えっ、ホント!?」思わずぱあっと笑顔になる。 神楽ルカ :「って、美宥……っ!も、もお~っ、そんな場合じゃないじゃん~~」言いながらも照れて嬉しそうにしている。 深園万鈴 :「まったく。戦ってる時によそ見とか呑気かお前らー」 深園万鈴 :そう言いつつ、階段の端から炎に巻かれる慶左を見下ろす 深園万鈴 :「よーし、慶左もしばらく邪魔しにこれんだろうしそろそろ……」 刀原葉介 :「俺は……」 刀原葉介 :業火の向こう、加茂慶左ではない声が。 刀原葉介 :「義理堅い男」 深園万鈴 :「お?」 刀原葉介 :炎を振り切って、狂乱の笑顔で躍り出る。 刀原葉介 :「約束通り、また来たぞ」 刀原葉介 :「にゅーかまー!!」 刀原葉介 :絡みつく階段、一段ずつでなければその足を捕らえる呪いの海。 刀原葉介 :「(斬ってしまえばいい)」 刀原葉介 :階段を……ではない 刀原葉介 :「(俺はもっと強欲だ)」 刀原葉介 :間合いを、距離を切り刻む。 深園万鈴 :「し、しまった!」角が鳴動し稲光を天に放つ。しかし 刀原葉介 :信ずれば、斬れる。歪んだ認識が世界を侵食。 深園万鈴 :発動が遅すぎた。天の災いが届く前に、間合いの内側、絶対不可侵の領域へと斬り込まれている。 刀原葉介 :二人の間に横たわる間合いを惨殺し、空間跳躍さながらに肉薄する。 刀原葉介 :「ハハハ!獲ったァーーー!!」 刀原葉介 :納刀、発射台は既に換装済み。 刀原葉介 :命中が切断を意味する多重の剣、その一閃が―― 神楽ルカ :遮られる。 刀原葉介 :「また……貴様かぁ!!」 神楽ルカ :無意識ながら、信じる力を己の力として変えているのはこちらも同じ。 神楽ルカ :思いの強さが力に通じるのならば、 神楽ルカ :呪術といえばヒヨコ、ヒヨコといえば筋肉質の生足、そういった誰にも常識として備わっているその認識が、 神楽ルカ :『当然、そうあるべきもの』としての強さを発揮する。 神楽ルカ :手にうちわをもった呪いのヒヨコたちは、今度はそれぞれはっぴをまとっている。 神楽ルカ :一匹一匹のためにルカが手縫いをしたものだ。 神楽ルカ :そのヒヨコたちが小さなおみこしをかつぎ、 神楽ルカ :そのおみこしが刀の一閃を防ぐ。 神楽ルカ :ハッピーな感じだったら強い……誰の心にもある常識の力によって。 深園万鈴 :「ルカちん!」瞑りかけた眼を見開く 深園万鈴 :「祭りだな!!」 神楽ルカ :「うんっ!お祭りだぜっ!ぶいっ」笑いながらブイサインをみせる。 神楽ルカ :「楽しい方が……楽しいかんね!」 刀原葉介 :「……」振り抜いた姿勢、微かな戸惑いを浮かべ。 刀原葉介 :「俺は……森羅万象を斬れる」 刀原葉介 :「そのはずだが……ソレは……知らない……何だ」 刀原葉介 :「神輿を担いだ化生の斬り方など考えたこともなかった……」 刀原葉介 :「認めよう可愛い部……どうやら貴様は俺の"天敵"のようだ」 神楽ルカ :「御神輿斬ったらバチあたりそーだもんね」 刀原葉介 :「ならばこそ……避けては通れぬ……」 刀原葉介 :「いくぞぉ!!!ハハハ!ハハハハ ハッ!!」 刀原葉介 :嬉しそうに、楽しそうに飛び込んでいく。 神楽ルカ :「キミの相手をしている余裕はないんだけどなあ!」 刀原葉介 :「そう言うな、俺は貴様に夢中だぞ!!」 神楽ルカ :素早く飛び回りながら巨大なロボを視界の端に捉える。 神楽ルカ :ずし……ずし…… 神楽ルカ :巨大化した呪いのヒヨコが歩みを進める。 神楽ルカ :呪いのヒヨコ。陰陽の術に長けた父から受け継いだ力。 神楽ルカ :死霊術の一種であり、死者の魂を呼び出して操るその力は、 神楽ルカ :生者と死者の境目が曖昧なこの世界では発揮しやすいらしく、普段より生き生きとしている。 神楽ルカ :その中でもずっとルカと共に居た呪いのヒヨコ、通称ピヨちゃんはルカからの力を長らく受け続け、 神楽ルカ :今ではDX可愛いロボΩとやりあえるほどにすくすくと大きく成長した。 神楽ルカ :「やっちゃえピヨちゃん~っ!」 神楽ルカ :応援の言葉に応えるように、巨大な呪いのヒヨコが巨大な手裏剣を構える。 神楽ルカ :ド オンッ! 神楽ルカ :そしてそのまま繰り出される生足からの回し蹴りがDX可愛いロボΩを捉える! 呪いのヒヨコ :「や るゾ……」 呪いのヒヨコ :「ルカ…………」 神楽ルカ :「え!?」 神楽ルカ :「…………パパ!?」 神楽ルカ :そんなやり取りをしながらも、巨大な生足がDX可愛いロボΩを蹴りあげる! 油浦教二 :「んっぎぃ!!」 油浦教二 :「ま、またしても我が野望に立ちふさがりますカ!奇天烈存在ガァ!!!」 油浦教二 :「どうしても大一番で妙なものに絡まれるのが運命らしい!だが、だが!!」 油浦教二 :「負けるわけにはいかないんですヨぉ!!」 神楽ルカ :(妙な物ってそんないっぱいあるんだ……可哀想だな) 神楽ルカ :(呪いのヒヨコは別に妙じゃないけど……) 油浦教二 :「さあ、皆さまご声援!!」 門文玲歩 :『みんなー!DX可愛いロボΩを応援するッスーーー!』 門文玲歩 :『せーーーの!』 みんな :「「「がんばれーーー!DX可愛いロボΩーーー!」」」 油浦教二 :「来たキタキタァ!!!いくぞ反撃の、ビィーーーーム!!!」 最終防衛線 :ロボから放たれた反撃の光線がヒヨコを、神楽ルカを呑み込んでいく! 油浦教二 :「さあ、再充填ン!!やるぞ生徒諸君!!」 琴川羽澄 :「ルカパイセン、ナーーーイス!」しかし、その瞬間を待っていた存在がここに。 琴川羽澄 :「この隙を見逃す、羽澄ちゃんじゃあないんだなぁ!!」 琴川羽澄 :額の角は既に朱電を纏っている。UMCが吠え―― 琴川羽澄 :「くら え!!」 琴川羽澄 :再び飛来する破壊の雨!雨! 門文玲歩 :『うわーーーー!!総員なんとかしろーーーッス!!』 門文玲歩 :『野球部!あれ打ち返せーー!!』 野球部員 :「無茶言うな!!!」 野球部員2 :「うおーーー!根性ーーーー!!!」ガキーーーン! 柔道部員1 :「す、すげえあいつ打ち返したぞ!!」 柔道部員2 :「だが数が……!」 UMC :隕石が校舎に、その奥の旧校舎に次々と突き刺さる。 UMC :不滅のはずの旧校舎、窓ガラスが弾け、板が砕け、ひしゃげ、端材を撒き散らす。 深園万鈴 :『───管理者権限に接続』 深園万鈴 :校舎と同様に、無差別に襲い来る隕石を前にして 深園万鈴 :その唇から無機質な声が響く。【蹟視の星】を行使するために、一時的に深園万鈴の声帯を借りたシステムメッセージ。 深園万鈴 :彼女を中心に風が集まり、足元の水を巻き上げる。 深園万鈴 :際限なく渦巻くそれは巨大な竜巻となって、襲いくる隕石を弾き飛ばしていく。 加茂慶左 :「チッ……」その出力は桁違いだ。 加茂慶左 :こちらの行使に使う水など、残さず吸い上げていく。 加茂慶左 :「敵わないな」流星の幾つかを剣閃にて払うが、数が多い。 加茂慶左 :砕いた飛礫が幾つか、身体を穿つ。 深園万鈴 :「コラーーー!!はすみんお前ーーーー!!!!」 深園万鈴 :隕石の雨が止むと同時に、竜巻も晴れる。 琴川羽澄 :「ウヘヘハハ!這いつくばって『羽澄ちゃんにはかないません、喧嘩を売って申し訳ありませんでした、今からでも世界破壊委員会さまの靴を舐めさせてください』と言えーーー!!」 深園万鈴 :「人に文句言うくせにどこ見て撃ってんだコノヤローーー!!!」 琴川羽澄 :「ん?何ですか!?邪魔ですよ邪魔そんなとこいたら!」 琴川羽澄 :しっしっと手を振る。 加茂慶左 :「……調子乗ると手に負えなくて困る」 加茂慶左 :膝をつく代わりに、刀にてその体を支えて。 加茂慶左 :「だからだ。目論見を崩したくさせてくれる」 深園万鈴 :「……慶左」満身創痍の彼に目を向けて 深園万鈴 :「知ってたけど、ホント頑固だな慶左は」 深園万鈴 :「そういうとこ好きだぞ」 加茂慶左 :「そういうことを言われたら」 加茂慶左 :「ますます途中でやめられないだろ」 琴川羽澄 :「くそう、何もかも出汁にしやがる!みんなぁ……わ、私くやしい!!」 土筆トーコ :「おう、がんばれ」 ドゥダン厳剛 :「余所見を!するなぁーーー!!」 GM :では戦闘はいよいよラウンド5へ GM :最終防衛線の残り生命点は12、UMCのカウントは2となります。 吾妻美宥 :怪段効果(プロット設定は+-1のみ)も忘れずに! GM :また前進したUMCのスキル:箒星が防衛線を射程にとらえました。 GM :それでは準備はおっけーのようですね、オープン願います! system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 加茂慶左 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 GM :出揃いました、では高プロットより処理していきましょう GM :まずはプロット5、PC3の行動になります 吾妻美宥 :ここで落とす! 《巡扇》をケーサくんに! GM :判定をどうぞ! 吾妻美宥 :2D6+1>=5 (判定:詐術) (2D6+1>=5) > 8[2,6]+1 > 9 > 成功 GM :成功!PC2は回避をお願いします 加茂慶左 :罠術で判定。 加茂慶左 :SG#3>=7 (SG@12#3>=7) > 10[4,6] > 10 > 成功 加茂慶左 :やった~ 加茂慶左 :強い出目だ GM :お、良い出目 吾妻美宥 :ぐっ、こいつ…… 深園万鈴 :堅いぜ 神楽ルカ :う~~~ん目標値7なのか 神楽ルカ :まあでも使いどころかな 神楽ルカ :遁甲符! 神楽ルカ :ふりなおしな! 吾妻美宥 :おおお…… GM :ここで忍具が! 加茂慶左 :こいつ…… 吾妻美宥 :ルカちゃん~♡ 加茂慶左 :SG#3>=7 (SG@12#3>=7) > 5[2,3] > 5 > 失敗 神楽ルカ :愛情パワー♡ 加茂慶左 :ダメだ 深園万鈴 :さすがだな 安妻ミミ :ここは私の出番でありましょう 安妻ミミ :遁甲符、でございます 吾妻美宥 :何ィ 神楽ルカ :なんだとぉ…… 加茂慶左 :安妻さん……! 深園万鈴 :こいつ…… 加茂慶左 :SG#3>=7 (SG@12#3>=7) > 4[1,3] > 4 > 失敗 加茂慶左 :スン…… 安妻ミミ :慶左さま…… 神楽ルカ :運命を受け入れることだわ! 加茂慶左 :兵糧丸使います。体術を回復して持ちこたえる。 吾妻美宥 :ぐっ こいつめ…… GM :では次へ行きましょう 刀原葉介 :俺だな、白夜でPC1を攻撃 刀原葉介 :まずは陽炎からだ 刀原葉介 :2d6>=5 (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功 刀原葉介 :続いて白夜 刀原葉介 :2d6>=5 (手裏剣術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功 吾妻美宥 :奥義! 判定妨害! 刀原葉介 :破るぞ 吾妻美宥 :4を1にする! 技能は火術! 加茂慶左 :スペシャルしか無理か……やめとこ 深園万鈴 :破れないでくれ~! GM :スペシャルで回復する場合もあるから 加茂慶左 :たしかに GM :3が出る可能性をリスクと見るか、振るのをメリットと考えるか GM :ですね 加茂慶左 :ん~ やっちゃお GM :では! 刀原葉介 :2d6>=7 (手裏剣術代用) (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗 加茂慶左 :SG#3>=12 (SG@12#3>=12) > 7[3,4] > 7 > 失敗 刀原葉介 :ぬぁ……んとぉ 深園万鈴 :フハハハ 神楽ルカ :やった! 吾妻美宥 :では凪いでいただく! あと接近戦ダメージ1点! 刀原葉介 :ダイス目は2へ!ファンブル! 刀原葉介 :1d6 (1D6) > 3 刀原葉介 :忍術は既に潰れてるのでドゥダンで受けます ドゥダン厳剛 :ぬぅぅん!!(頑健) 神楽ルカ :殴られるためだけのドゥダンちゃん可愛そう GM :続いてPC1、2 GM :GMに行動を耳打ち願います GM :PC1:《流星雨》 GM :それではPC1からやっていきます、判定をよろしくぅ! 深園万鈴 :いきます! 深園万鈴 :SG#3>=6 (判定:召喚術 異形化で代用) (SG@12#3>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功 GM :久々に成功したの見た 深園万鈴 :ついに……やった! 神楽ルカ :りゅうせいぐんがおそいかかる! 深園万鈴 :全キャラクターに攻撃じゃい! 神楽ルカ :召喚術は持ってる!回避判定! 安妻ミミ :凪いでおります…… 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:召喚術) (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功 吾妻美宥 :結界術で代用! 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:結界術) (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗 加茂慶左 :SG#3>=12 (SG@12#3>=12) > 9[3,6] > 9 > 失敗 深園万鈴 :SG#3>=6 (判定:召喚術 異形化で代用)回避 (SG@12#3>=6) > 3[1,2] > 3 > ファンブル 神楽ルカ :美宥ーっ 吾妻美宥 :凪ぎ申した 神楽ルカ :ま、万鈴ちん…… 深園万鈴 :あれー!? 安妻ミミ :死屍累々……でございます…… 加茂慶左 :すごい被害 吾妻美宥 :あーもうめちゃくちゃだよ 深園万鈴 :えーと、遁甲符を美宥ちゃんに 深園万鈴 :ふりなおしな 吾妻美宥 :ありがてえ! 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:結界術) (2D6>=7) > 7[2,5] > 7 > 成功 吾妻美宥 :生き残った! 神楽ルカ :やった! 深園万鈴 :そして私は奥義:絶対防御を自分に使います! 加茂慶左 :破り挑戦する! 深園万鈴 :指定特技は水術よ 加茂慶左 :どうせ体術しか使えない 刀原葉介 :破るぞ 刀原葉介 :破れないぞ 加茂慶左 :凪いでない? 吾妻美宥 :だぞ 深園万鈴 :フハハハ 加茂慶左 :SG#3>=12 (SG@12#3>=12) > 5[1,4] > 5 > 失敗 加茂慶左 :まあ普通に駄目だな…… 神楽ルカ :せーふ!! 深園万鈴 :フゥーーー 加茂慶左 :自分に絶対防御。 神楽ルカ :やぶり! 深園万鈴 :私もまだ破れますよね? 深園万鈴 :同タイミングだから 加茂慶左 :この状況前に凪いでないっけ 加茂慶左 :どうなんだ 吾妻美宥 :回避→ダメージ→奥義 の順番だとすると、回避時点で凪いだらダメかな 深園万鈴 :じゃあだめかも 神楽ルカ :あれ?まえそれで加茂っちやぶってなかったっけ 神楽ルカ :きのせいかも 加茂慶左 :あれは自分の判定が失敗したときだね 加茂慶左 :同時攻撃時の 神楽ルカ :あっなるほどね GM :同時なのでおっけー 神楽ルカ :おっけーだった 加茂慶左 :回避が先とかないんだ 深園万鈴 :おっけー!有り難い 神楽ルカ :あくまで3のプロット内でおこった出来事というわけね 深園万鈴 :あ、でも先にファンブルで階段から転げ落ちてるから 深園万鈴 :そのダメージは先に処理したほうがいいですよね? 深園万鈴 :高所ダメージ振ります 深園万鈴 :1d6 (1D6) > 1 神楽ルカ :すっ水術 深園万鈴 :器術はヤバい……ので 深園万鈴 :X弁当で回復します 吾妻美宥 :あ、こっちもケーサくんの奥義を破りにかかります! 火術で代用! 神楽ルカ :お弁当があってよかった 持つべきものはお弁当 吾妻美宥 :なんとなく選んだ弁当が光り輝く 荒川アヤネ :早弁しなくてよかったなー? 深園万鈴 :おかげでこちらも奥義破りできるぜ! 神楽ルカ :うおーっ水術を手裏剣術で代用判定して破るぜ! 神楽ルカ :2D6>=6 (判定:手裏剣術) (2D6>=6) > 8[4,4] > 8 > 成功 吾妻美宥 :2D6>=6 (判定:火術) (2D6>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功 深園万鈴 :SG#3>=5 (判定:水術) (SG@12#3>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功 加茂慶左 :寄ってたかって成功してる GM :急にはりきりだしやがって! 神楽ルカ :加茂っちが裸になるときいたから…… GM :ワンパクな奴らめが! 吾妻美宥 :へへへ 深園万鈴 :いつも見てるぞ 深園万鈴 :何もなければ射撃ダメージ1点+接近戦ダメージ1点よ 安妻ミミ :奥義を使用……絶対防御 安妻ミミ :対象は加茂慶左さまでございます……特技は九ノ一の術 神楽ルカ :やぶり! 吾妻美宥 :当然……破る! 暗号術にて代用! 深園万鈴 :チャンスは低いけど……破る!言霊術で代用! 神楽ルカ :遊芸で代用判定! GM :では判定を願います! 吾妻美宥 :2D6+1>=7 (判定:暗号術) 戦場の極意、忘れがち (2D6+1>=7) > 2[1,1]+1 > 3 > ファンブル 吾妻美宥 :ギャーッ! 神楽ルカ :み、美宥ーーーっ 神楽ルカ :2D6>=6 (判定:遊芸) (2D6>=6) > 7[3,4] > 7 > 成功 加茂慶左 :凄惨 加茂慶左 :チッ…… 深園万鈴 :SG#3>=11 (判定:九ノ一の術 言霊術で代用) (SG@12#3>=11) > 6[3,3] > 6 > 失敗 安妻ミミ :部長さま……運のいいヤツ……で、ございます…… 深園万鈴 :流石ルカちだな 神楽ルカ :鞍馬の忍びだからね 吾妻美宥 :可愛い! GM :ルカっち活躍しすぎ 加茂慶左 :ではもう対抗手段はありません。生命点0で脱落します。 GM :では……これ以上の手は無い! 吾妻美宥 :ケーサくん……! 神楽ルカ :加茂っち……階段の下で万鈴ちんのおっぱい揉むとこみててね 深園万鈴 :慶左、頑張ったな 加茂慶左 :そんな…… 深園万鈴 :慶左はいつも揉んでるんだから我慢しろ 神楽ルカ :爛れてる…… GM :もう揉んでるの?!" 加茂慶左 :そうなの……!? 吾妻美宥 :なるほどだからその大きさに 安妻ミミ :あわわわわ わわわわわわわわわわわ 安妻ミミ :わわわわわわわわわわわわ 神楽ルカ :ミミっちがこわれた! 加茂慶左 :ひでえ奥義破り 吾妻美宥 :遊芸ってそういう 深園万鈴 :これが九ノ一の術ってわけ 安妻ミミ :>でも、そんなことは、真に大事なことではないのだ。 安妻ミミ :スゥー ハァー 吾妻美宥 :地の文の引用で立ち直った…… 安妻ミミ :戦闘続行、で、ございます…… 深園万鈴 :そして私は凪ぎます~ 深園万鈴 :ちなみに私は防衛線の反撃を体術で受けましたー GM :らじゃー! GM :続いてPC2 GM :PC4へ痛打+接近戦攻撃 GM :判定をよろしくお願いします 加茂慶左 :任せてください スペシャル以外失敗の痛打を打ちます 加茂慶左 :SG#3>=12 (SG@12#3>=12) > 5[1,4] > 5 > 失敗 加茂慶左 :まあそうだよな…… 加茂慶左 :続いて接近戦攻撃。 加茂慶左 :刀術で判定。 加茂慶左 :SG#3>=5 (SG@12#3>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功 GM :成功!回避をどうぞ 神楽ルカ :刀術で回避!持っているからね 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功 神楽ルカ :成功っ! GM :無慈悲! 加茂慶左 :じゃあそのまま脱落するしかない…… 神楽ルカ :今度は加茂っちのおっぱいも揉んであげるからね 加茂慶左 :どうして 安妻ミミ :深園さまのダメージを受けます 安妻ミミ :1d6 (おっぱい) (1D6) > 3 安妻ミミ :忍術は既に潰れているため、厳剛さまで受けます ドゥダン厳剛 :ぐぉおおおーー!! 神楽ルカ :ドゥダンちゃんのおっぱいが両方潰れた……!? 安妻ミミ :そして射撃点を器術で受け、終了 吾妻美宥 :ドゥダン厳剛からドゥダン貧乳になってしまう GM :防衛線&UMCにも2点ずつ、UMCはカウント4で進行停止、ダメージカウントは0へ GM :では続いてPC4! 神楽ルカ :うおーっ可愛いロボに春雷! 神楽ルカ :一回目! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功 油浦教二 :「来たまえ!!」 神楽ルカ :二回目刀術! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功 神楽ルカ :成功っ!2点! 神楽ルカ :反撃は器術でうける! GM :命中!防衛線に2点! GM :残り生命点は10! 神楽ルカ :いける……か!? GM :PC処理が終了しました。 GM :可愛いロボは機能停止、UMCの行動は…… UMC :箒星を宣言、防衛線へと4点、およびに…… UMC :1d6 (1D6) > 1 UMC :防衛線へと追加で2点 深園万鈴 :運が向いてきたぜ 神楽ルカ :ギャハハーッ!学校壊れろ壊れろ~~! 吾妻美宥 :わははーっ UMC :計6点! 最終防衛線 :残り生命点は……4! GM :それでは演出の方をやっていきましょう! 吾妻美宥 :「やほーっ!」 吾妻美宥 :古びた手すりに横すわりして、吾妻美宥が滑降する。 吾妻美宥 :一寸先は奈落。だが美宥の望むまま、その一寸先はリアルタイムで召喚される階段により補われ、 吾妻美宥 :「せ、い、の!」 吾妻美宥 :やがて浮かび上がった終端から、まっすぐに加茂慶佐の元まで跳躍、蹴りを入れにかかる。 吾妻美宥 :飾り気のない攻撃だ。しかし夕暮れ色の階段はなおも増殖し続け、それに伴い美宥の運動は鋭く強烈になっている。 加茂慶左 :苦無を投げつける。それは水流により噴進し、敵対者を穿つ 加茂慶左 :だが、捉えることも敵わない。もはやここは、加茂慶左の世界ではない。 加茂慶左 :欺瞞の水面は溶け始め、さざ波が立つ。 安妻ミミ :「慶左さま……ここは……私が!」 安妻ミミ :懐より取り出したる秘蔵の忍具、それがほどけて桜の吹雪と化す 安妻ミミ :桜色の嵐が吾妻美宥を呑み込む、呑み込んだ! 安妻ミミ :そのはず、が 吾妻美宥 :「ふ、ふっ、ふっふっふ」 吾妻美宥 :19620210。 吾妻美宥 :それは怪異の発生した年月日を表す。木枯らしの冷たい冬のことである。 吾妻美宥 :「桜の季節じゃ……ないのでね!」 安妻ミミ :「そん、なっ……」 安妻ミミ :花びらは、色を失い枯れてている 吾妻美宥 :冷たく乾いた風が、枯れた桜を虚しく舞わす。 安妻ミミ :ボロボロと崩れ消えるそれを愕然と眺め。 吾妻美宥 :「……こりゃ確かに、屋根のない所での使役はするなって言われるはずだ」 吾妻美宥 :「どんどん染まっていくよ。あの日の夕暮れに」 吾妻美宥 :「これも破壊ってわけ」 安妻ミミ :「染めるのは……何もあなたさまだけの専売特許では……ございません!」 安妻ミミ :「わ、私だって!恋する乙女です!!」 吾妻美宥 :「あなたは染めたいと思ってるのかもしれないけど」 吾妻美宥 :こくりと唾を飲んで 「ボクはもう染め始めてるし」 安妻ミミ :「クッ」 安妻ミミ :タンッ、と階段を自ら踏み外す。 安妻ミミ :奈落へと落下していった加茂慶左の姿を追う。 加茂慶左 :奈落の先には、闇ではなく。 加茂慶左 :水面。 加茂慶左 :それに触れた途端、枯れた桜が息を吹き返す。 加茂慶左 :水生木。 加茂慶左 :呪いの域にある霊水。生命力の精髄。 加茂慶左 :安妻ミミを抱えて、そこより再び姿を表す。 安妻ミミ :「……!」 加茂慶左 :「誰も失うわけには行かないんでね」 加茂慶左 :「そうなったら、そもそもとして負けなんだ。生徒会は」 安妻ミミ :「ああ……」 安妻ミミ :「(私は……幸せ者にございます……!)」 安妻ミミ :開花のとき――そして再び吹雪が舞う。 刀原葉介 :そして、 吾妻美宥 :そのさまを見る (冬であっても桜が咲くようにしたってわけ。……やっぱりこの世界も大概でしょ) 刀原葉介 :「やあ、これは良い"足場"ができたではないか」 刀原葉介 :花びらの一枚一枚を足場に、戦場を駆け上がる 深園万鈴 :「ふー……」その様子を遥か高みの階段から見下ろして、小さく胸を撫で下ろす。 刀原葉介 :すれ違いざまに吾妻美宥へと一刀。 刀原葉介 :「む……やはり"ながら"では駄目か」 吾妻美宥 :「うぇっと!」 吾妻美宥 :「へへへ、どしたん。なんかのついでみたいに」 刀原葉介 :「すまんな、本命はあっちだ」 吾妻美宥 :「あっ……」 上を見て 「……マリーン!」 刀原葉介 :桜を踏み、距離を刻み、はるか高みへ 深園万鈴 :「んん?」 刀原葉介 :「俺は義理堅く」 刀原葉介 :「約束は守り」 刀原葉介 :「そしてしつこい男だ」 深園万鈴 :「うおお!?またお前かーー!!」 刀原葉介 :「今度こそ、邪魔はないぞ!!」 深園万鈴 :「邪魔なのはお前……」空に幾筋の光が流れる 刀原葉介 :何度目の正直か、愚直に、ただただ構え、放ち、収める。 深園万鈴 :「だぞ!!」極小の隕石群、にわかに制御を増したそれらが、剣士の行く手に降り注ぐ。 刀原葉介 :「さあ……楽しめ!!」 刀原葉介 :重斬!目の前の隕石群が一瞬で粉微塵と散る。 刀原葉介 :目と鼻の先に降り立つ。 深園万鈴 :「な、なんだそれ!?ズルいぞ!!」 刀原葉介 :「"斬線"が通ったな」 刀原葉介 :遮るものはない、足場をしっかりと踏み固め、既に納刀の構え。 吾妻美宥 :パシャリ。 吾妻美宥 :シャッター音と共に、フラッシュが焚かれる。 吾妻美宥 :それは人造、最新鋭の光。黄昏を照らし迷信を祓う、朝日よりも輝かしい光であり、同時、記録行為である。 吾妻美宥 :これこそは使役の肝要。すなわち、解き放った怪段を収容する手段である。『カメラが魂を囚える』という迷信を元に編み上げた、謂わば怪異封印怪異。 吾妻美宥 :……はるか下方からスマートフォンのカメラで『撮影された』刀原葉介の足元の階段が、最初から存在しなかったかのように消失する! 刀原葉介 :「んなッ!!」 刀原葉介 :とっさに一閃を放つも、大きく体勢を崩したそれははるか後方の大階段を両断するに留まる 刀原葉介 :「また!!邪魔が!!!」 吾妻美宥 :「するよ! ……世界を守る邪魔をしてるんだから!」 刀原葉介 :「おおおのれぇ!だがそれも友情!チームワーク!青春!!」 刀原葉介 :「俺が唯一断ち切れぬもの、それが絆であるからにして!!」 刀原葉介 :「うむ、今のは我ながらなかなかいい一言だったな」 刀原葉介 :来た道を落ちていく。 吾妻美宥 :「ほんと感情が複雑な人だな……」 深園万鈴 :「た……」髪の毛が一房落ちる。斬閃が掠めた遥か後方を振り返り。 深園万鈴 :「助かったぞみうみう」軽く腰が抜けているがなんとかいつもの尊大な口調を保つ。 吾妻美宥 :「ん!」 ぐっとサムズアップ 「それじゃ続き、やっちゃって!」 深園万鈴 :「お前もヤバい奴に付きまとわれて大変だな」 吾妻美宥 :「えー? あー、うーん……」 ちょっと考えて 「……まあ、変だけど分からないことはないし」 吾妻美宥 :「あとああいう人いると、ルカちゃんがジェラってくれるので、そこもちょっとプラスみたいな」 吾妻美宥 :「……秘密だぜ!」 深園万鈴 :「なるほどなー。任せろ。私は義理堅い女だ」 深園万鈴 :「さて、こっちの義理も通すとするか」 深園万鈴 :かつてより遥か近く、階段によって同じ目線の高さとなった琴川を見る。 琴川羽澄 :「おやおや、来ましたか、この"高み"へ」 琴川羽澄 :「そろそろカッコいいとこ見せてくれるんですかねぇ」 琴川羽澄 :おどけたように肩をすくめ。 深園万鈴 :「失礼しちゃうな。私がカッコ悪かったことなんか一瞬たりともないぞ」 琴川羽澄 :「そんなこと思ってるのは生徒会長さまくらいなもんでしょ」 深園万鈴 :「ほらな。なら大丈夫だな。慶左の見立てなら信用できる」 琴川羽澄 :「先輩……リンちゃんがカッコイイのは、せいぜい行動の4割ってとこかなぁ」 琴川羽澄 :「突き落としてやろうかこっから……」 深園万鈴 :「はすみんこそ、うっかり落ちないようにしろよ」 加茂慶左 :その会話の最中には、もう駆け出している。高みにではない。 深園万鈴 :「私と違って下で受け止めてくれるやついないんだから」 加茂慶左 :低きに。姿勢を下げたまま、未だ余力を残す一人へ襲いかかる。 琴川羽澄 :「はぁ~~私の人望舐めないでくださいよ、委員長ですよ委員長」 加茂慶左 :妖刀への水削加工は不完全。戦闘駆動へとリソースを割いている。 加茂慶左 :「本当は、万鈴を止めるべきなんだろうけどな」 琴川羽澄 :「例えばルカっち先輩なんかは優しいので己の身も顧みず…ってあーーーー!!」 加茂慶左 :「……どうにも刃は向けられないな」 琴川羽澄 :「慶左ーーー!このやろーーー!!」 加茂慶左 :「果し合いと行こうか。蔵馬の剣!」 琴川羽澄 :件の桃色の頭、それに迫る白を見る。 加茂慶左 :妖刀凶魔バチクビ。禍つ輝くそれを掲げて。 深園万鈴 :「ホントに、頑固なやつめ」どこか優しげな眼差しでそれを追う。 加茂慶左 :滑るように、柔らかい歩法。神楽ルカまでにじり寄り、 加茂慶左 :ふわ、とゆっくりと振るう。 加茂慶左 :速度誤認の囮撃。 加茂慶左 :水刃、 加茂慶左 :本命はもう片手。神速瞬閃の水刃。 神楽ルカ :がき、がきん。 神楽ルカ :囮の妖刀も本命の水の刃をも、手に持った刀で弾く。 神楽ルカ :「余力があるってことは、余力があるってことなんだな」 神楽ルカ :弾かれた方に痺れるような衝撃が行くほど、その小さな体からは信じられないような怪力で己の小刀を振るう。 神楽ルカ :「ルカは本体が弱いから呪いのヒヨコ使ってるわけじゃないかんねー」 加茂慶左 :「……可愛げのない!」大きくたたらを踏む。 神楽ルカ :「でも彼女は殴れないっていうのは優しくて良いと思うよ!ルカだって黙って殴られないし」 加茂慶左 :「んなの見りゃ分かるさ……だけどさ」 加茂慶左 :「だからやらない、は無いんだよ」 神楽ルカ :「そだね……そんで、こっちだって本気だから」 神楽ルカ :「友達だからってやらない、はないんだなあ!」 神楽ルカ :階段の上を仰ぎ見る。 神楽ルカ :世界の中心を。 深園万鈴 :「ふー……」大きく一度、深呼吸。 深園万鈴 :「よし、本気出す」 深園万鈴 :「ルカちん、みうみう」 深園万鈴 :「……慶左」 琴川羽澄 :「うむ、本気出せ」 深園万鈴 :「上手く避けろよ」 琴川羽澄 :「私は……?」 深園万鈴 :「はすみんは避けなくていいからちゃんと見とけ」 加茂慶左 :「……なんで俺に言うんだよ」 琴川羽澄 :「この図体じゃどうせ避けきれまいってやつ??ハハハ」 琴川羽澄 :「まあいいや、思い切り」 琴川羽澄 :「やっちまえ、です」 琴川羽澄 :「ここは、そのために私達で用意した……最高の遊び場なのですから」 深園万鈴 :「ああ、ちゃんと見せてやる。お前に」 深園万鈴 :「特別な景色をな」 深園万鈴 :短剣、【跡視の星】を空に向けて構える。 深園万鈴 :剣と角が雷を纏い、それはやがて青白い燐光の塊と化し 深園万鈴 :龍の姿を象って、空を覆う暗雲の中へと昇っていく。 深園万鈴 :『───管理者権限に接続』 深園万鈴 :抑揚のない声が口をつく。 深園万鈴 :それは深園万鈴本来の声色と重なって、彼女が知る由もない言葉を紡ぐ 深園万鈴 :『裏コードの入力を確認。 深園万鈴 :『顕現領域を観測焦点より半径1000m圏内に拡大。 深園万鈴 :『発動待機。最終承認トリガーを音声入力形式に設定』 深園万鈴 :麟角、青瞳、体躯の半分を虹色の鱗で覆う異形と化しながら 深園万鈴 :ニィと、いつもの通りに口の端を獰猛に吊り上げる。 深園万鈴 :「楽しかったぞ慶左。また明日な」 深園万鈴 :『───" 加茂慶左 :「下らないことを言うんじゃねえよ」 加茂慶左 :「ここからだろ、楽しいのは!」 加茂慶左 :妖刀を擲つ。その程度では気休めにもならぬ。 深園万鈴 :【跡視の星】を振り下ろすと同時に 加茂慶左 :周囲に使える水分はない。あっても世界の中心へ奪われる。 刀原葉介 :「ふむ……困ったな、あれは……どうにも避けられない」 深園万鈴 :雲が黄金色に染まる。空を埋め尽くすほどの隕石の雨、それに加えて 加茂慶左 :唯一、必ず自分の恣にできるそれを除いては。 刀原葉介 :足場を奪われ、落下するだけの身では……アレは 加茂慶左 :頸を掻く。血を流す。 加茂慶左 :それを凝集して、血の刃へ。 深園万鈴 :深園万鈴を中心にかき集められた風と大量の水が一斉に弾け、巨大な嵐となって渦を巻く。 加茂慶左 : 深園万鈴 :劫末に吹く災厄の体現、文字通り世界を三度滅ぼして余りある力の奔流が 加茂慶左 :その本質は、神酒。 深園万鈴 :今、世界の中心へと収束し、地に向けて叩きつけられる。 加茂慶左 :心地よい酩酊と眠りをもたらすもの。 加茂慶左 :何度でも終わらせる。その頸を狩り取る。 加茂慶左 :破壊の奔流を、眠らせ、眠らせ、眠らせ。 加茂慶左 :――限界が来る。 深園万鈴 :災厄の波は止まらない。彼岸より打ち寄せる力はまさしく無尽蔵。不死身の大蛇の如く蛇行して押し寄せる。 安妻ミミ :「いいえ、まだです」 安妻ミミ :世界の終わりを見据える。 安妻ミミ :奥義:《恋》破散物ノ怪 安妻ミミ :「深園さま……あなたの想いごとこの私が」 安妻ミミ :「恋してさしあげましょう」 安妻ミミ :「道を作ります!」 安妻ミミ :視線に、穴が穿たれる。 安妻ミミ :破壊の波を受け止め、押し返す。 安妻ミミ :今だけでいい、このちっぽけな視野の範囲で、それだけでいい。 安妻ミミ :負けるものか、負けているものか。 安妻ミミ :安妻ミミは恋の化生、ならばこの壇上で、膝を付くわけにはいかないのだ。 安妻ミミ :「慶左さま…………行……てッ!!」 加茂慶左 :「……ああ」 加茂慶左 :それを呼び水として。 加茂慶左 :湧き上がる。宙へと。 深園万鈴 :「ああ……いいな。慶左」 深園万鈴 :「ヒーローみたいだぞ!!」 深園万鈴 :逆巻く水が、吹き荒ぶ風が、天を焼く炎が 加茂慶左 :「そりゃ何より!」 深園万鈴 :深園万鈴の背後に凝縮され、形をなしていく。 刀原葉介 :「ふむ……」 刀原葉介 :「なあ、アレだが……どうにも俺に対しては注意が薄いようだ」 深園万鈴 :世界を壊劫する災害の象徴、神如き力を持つ鱗虫の王 刀原葉介 :「容易に斬り過ごせそうだぞ」 ドゥダン厳剛 :「でも、そうするつもりはないんだろう?」 深園万鈴 :三ツ首の龍の姿を取り、少年へ向けて殺到する。 刀原葉介 :「希望としては、そうだ」 刀原葉介 :「だが俺は呪いに足を持っていかれてな、しばし動きそうにない」 ドゥダン厳剛 :「ああ、ワガママな奴め」 加茂慶左 :その姿が消える。 ドゥダン厳剛 :刀原を抱える。 ドゥダン厳剛 :「ぬおおおおお!!」 ドゥダン厳剛 :階段を駆け上がる。 刀原葉介 :「わははは、いいぞ!行け!!」 ドゥダン厳剛 :「会長ォォォオオ!!!」 ドゥダン厳剛 :破壊の波が迫る、構わない、突っ走る。 刀原葉介 :「頑丈なだけの図体が、ようやく役に立つな厳剛よ!」 ドゥダン厳剛 :「黙ってろ!!」 ドゥダン厳剛 :ひときわ大きな大津波。 ドゥダン厳剛 :「俺は……ここまでか……!」 ドゥダン厳剛 :「さらばだ刀原、お前はまったく不愉快で頼もしい男だよ」 刀原葉介 :「おう、またな厳剛。お前は愉快で頼もしい男だぞ」 ドゥダン厳剛 :刀原を、振りかぶる。 ドゥダン厳剛 :投擲。 刀原葉介 :迫る破壊を切り刻む。背後で波に飲まれるドゥダン厳剛の姿。 刀原葉介 :「二本は俺が受け持とう」 刀原葉介 :慣れ親しんだ双重の奥義 刀原葉介 :付け焼き刃の三本目は無い、己の究極を信ずる。 刀原葉介 :「竜か……いつか斬ってみたいと……思っていた!!!」 刀原葉介 :一閃、それと同時に破壊の渦へと刀原は飲まれて行く。 深園万鈴 :三重に螺旋を描く力の奔流、小さな剣士を飲み込んだそれのうち 深園万鈴 :2つの波が解けていく。 深園万鈴 :風の顎門は真空の斬撃に薙ぎ払われ 深園万鈴 :水の顎門は切断の妄執に掻き乱され、その勢いを失っていく。 深園万鈴 :しかし残る一つ、空を焼く炎の顎門 深園万鈴 :未だ健在なそれは更に勢いを増して、姿を消した少年ごと周囲を焼き滅さんと大口を開ける。 深園万鈴 :「ぶっっっっこわせーーーーーーー!!!!!」 加茂慶左 :す、と手が差し入れられる。 加茂慶左 :彼女の目前。姿を表して。 加茂慶左 :角に触れて、手折る。 加茂慶左 :「顔が見たい」その手には剣はない。 加茂慶左 :すでに握っていた側の手は、血まみれで弛緩している。 深園万鈴 :「…………お」 深園万鈴 :「んお………?」呆気にとられた表情をして 加茂慶左 :「……くそ」 加茂慶左 :「足りなかったか」 加茂慶左 :ふらつく。「勝ちたかったんだけどな」 深園万鈴 :「……………」がし、と 深園万鈴 :ふらついて倒れかけた肩をしっかりと支える 深園万鈴 :「悪いな、私の勝ちだ」折れた角の先から、燐光が漏れ出し 深園万鈴 :「けど、かっこよかったぞ」 加茂慶左 :「……それだけじゃダメだったんだよ」 深園万鈴 :ほんの僅かの間、異形の姿が元に戻る。 加茂慶左 :「勝って、万鈴に言うことを聞いてもらおうと思ってたのに」 深園万鈴 :「おー、これで晴れて卒業したら結婚だな」 深園万鈴 :「けどなー、まだ諦めるもんじゃないぞ」 深園万鈴 :「まだお前が私に何させたかったか聞いてないからなー」 深園万鈴 :「私は懐が深いから、実は普通に頼めば聞いてくれるような願いだったかも知んないぞ」 深園万鈴 :「負け惜しみは敗者の特権だ。言ってみ?」いたずらっぽく笑う 加茂慶左 :「……」 加茂慶左 :「……結婚してくれ」 加茂慶左 :「……勝って、俺から言いたかった」 深園万鈴 :「…………」 深園万鈴 :「…………ふ」 深園万鈴 :「ははは!慶左!お前は本当に……」 深園万鈴 :「頑固で、かっこいいな。大好きだぞ」 加茂慶左 :それに応えようとして。 加茂慶左 :倒れる。 深園万鈴 :その体重を、全身で目一杯支えて 深園万鈴 :「カッコよくて……かわいいな、お前は」 琴川羽澄 :「……」 琴川羽澄 :じとりと、それを眺めて。 琴川羽澄 :「めちゃ感動してますよ」 琴川羽澄 :「自分の我慢強さにです」 琴川羽澄 :「ほんっと!キザなやつ!!」 深園万鈴 :慶左を優しく地面に降ろして 琴川羽澄 :「ふっ……まあいいです」 深園万鈴 :「ちょっと待っててな」髪を一度撫でて手を離す。 琴川羽澄 :「そこで……お前の大切なものが破壊されていくさまを指を加えて見て……いや寝ているが良い!!」 深園万鈴 :「どーしたはすみん、怪獣映画にラブロマンスはいらない派か?」 琴川羽澄 :「面白ければ可、ですかね」 琴川羽澄 :口を尖らせる。 深園万鈴 :「わかってないなー」 深園万鈴 :「恋愛ってのはなぁハスミンよ」 深園万鈴 :「面白くないことも面白いもんなんだぞ。恋人同士の間ではな」 琴川羽澄 :「(わかったような、……口をッ!!!)」 深園万鈴 :「まあ、お前にはまだ早かったか」やれやれと言った様子で溜息 琴川羽澄 :「ぐぅ……ぅぅぅ」 琴川羽澄 :「恋愛経験値一生園児とからかわれていた深園万鈴なんぞに……この私が……」 琴川羽澄 :「上から……上から……」悶絶! 琴川羽澄 :「ちくしょーーー!全部ぶっ壊してやるぅーーーー!!」 琴川羽澄 :「いくぞUMC!腹いせ大破壊!射程よし!!」 琴川羽澄 :目標である旧校舎は、既に圏内にあった。 琴川羽澄 :「ここが、年貢の納め時!」 琴川羽澄 :ふと、ピヨピヨと目の前を通りかかる謎の生物(?)の姿 琴川羽澄 :「……」 琴川羽澄 :おもむろに引っ掴む。 琴川羽澄 :「……しかし、何なんだこれ」 琴川羽澄 :「でもま、呪いのカタマリみたいなもんだろうし要はこれ(UMC)と似たようなもんですよね」 琴川羽澄 :パクリとそれを口の中へと放り込む 琴川羽澄 :「……」神妙な顔でもぎゅもぎゅと頬を動かし 琴川羽澄 :ゴクンと喉を鳴らす 琴川羽澄 :「……うーん、解析とかそういうのは私ぜんぜんわかんないですけど」 琴川羽澄 :パリパリと朱角が雷鳴を纏う。 琴川羽澄 :それに、黒雷が混じり。 琴川羽澄 :「ぶっ放すんで、コントロールはそっちでよろしく」 琴川羽澄 :大豪雷が天へと墜ちる。 琴川羽澄 :そして、雲を押しのけてソレがやってくる。 琴川羽澄 :空気圧縮による加熱で真っ赤に燃え盛る、巨大なヒヨコ。 琴川羽澄 :その影が校舎を覆う 荒川アヤネ :「いや何アレ」 油浦教二 :「……」 油浦教二 :「えっと……げ」 油浦教二 :「迎撃ィーーーーー!!!」 門文玲歩 :『わーーー!みんなボケっとしてないで持ち場に戻るっスーーー!!』 神楽ルカ :「オオォォォ……!」 神楽ルカ :「かっけー!!」 呪いのヒヨコ :「全てを……破壊……破壊スル……」 弓道部 :「撃て撃て撃てーーーー!撃ち続けろーーーー!!」 呪いのヒヨコ :炎をまといながら校舎を破壊せんと脚をバタバタさせ踊っている。 油浦教二 :「左腕開放!"可愛い電磁ネット"!」 油浦教二 :DX可愛いロボの左腕、それ自体が射出される 油浦教二 :それは空中で解け、呪術工学的に瞬時に再構成 油浦教二 :斥力を帯びたと網となって空中へと固定されるが 門文玲歩 :『ひ、ひぃーーー!破られるッスーーー!!』 呪いのヒヨコ :「エイ エイ ムンッ」 油浦教二 :「チィーーー!!!」 呪いのヒヨコ :なまめかしく脚を上げ体を左右にひねり網をやぶる! 門文玲歩 :『総員衝撃に備えるッスーーーーー!!!』 GM :身を乗り出した可愛いロボを弾き飛ばし、校舎のてっぺん、大時計を突き破る。 GM :勢いは止まらない!その背後、難攻不落であったはずの旧校舎へと激突。 GM :ヒヨコUMC対旧校舎。巨大な2つの呪力が激突する。 GM :縦横無尽に走り回る稲妻の群れ。砕け降り注ぐ破片ヒヨコたち。 GM :校舎はバリバリとガラスを引き裂くような音を立てて、ついにその身を食いちぎられる。 油浦教二 :「突っ込まん……突っ込まんゾもう私……ワタクシは……」 油浦教二 :「まだ、まあだ残ってる!」 門文玲歩 :『そおっス!旧校舎はまだ立ってるッス!可愛いロボも!』 門文玲歩 :『最後の一瞬まで我々は諦めないッスよーー!!』 GM :歓声が上がる。戦いは終局に達しようとしていた。 GM :それでは運命のラウンド6 GM :ここを耐えれば生徒会側の勝利!ですが GM :その残り生命点は4にまで追い込まれています。 GM :そしてPC2は脱落、UMCも迫りつつあり…… GM :ではやっていきましょう GM :オープン願います! system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。 GM :では高プロットから! GM :PC3、行動宣言をどうぞ 吾妻美宥 :《巡扇》! 対象はチーム生徒会 吾妻美宥 :2D6+1>=5 (判定:詐術) (2D6+1>=5) > 9[4,5]+1 > 10 > 成功 吾妻美宥 :回避判定を謀術以外で行った場合、判定-1、ファンブル値+1ですぞ! GM :うおおん 安妻ミミ :九ノ一の術で回避します…… 安妻ミミ :2D6>=8 (九ノ一の術代用) (2D6>=8) > 4[1,3] > 4 > 失敗 安妻ミミ :そ……そんな…… 吾妻美宥 :片方が1なので奥義! 判定妨害! 吾妻美宥 :その3を1にするぜ! GM :ちなみに不動によりファンブル値はプラマイ0 GM :奥義やぶりに挑戦します 吾妻美宥 :そんなものが 吾妻美宥 :火術です。 刀原葉介 :2D6>=7 (手裏剣術代用) (2D6>=7) > 9[4,5] > 9 > 成功 刀原葉介 :おうよ 吾妻美宥 :こいつめ 吾妻美宥 :それはそれとして攻撃は命中です。射撃点1点 安妻ミミ :く……戦術で…… GM :続いて生徒会チームです 刀原葉介 :最後だ、やはりこれだな 刀原葉介 :クリティカルヒット>PC1 深園万鈴 :来やがったな 吾妻美宥 :派手にやるじゃねえか 破ります 刀原葉介 :刀術だ 深園万鈴 :破る! 神楽ルカ :やぶっチャオ! GM :それでは判定をどうぞ 吾妻美宥 :飛術にて代用。 吾妻美宥 :2D6>=7 (判定:飛術) (2D6>=7) > 6[2,4] > 6 > 失敗 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復) 神楽ルカ :ぶいぶい 吾妻美宥 :ルカちゃ~ん 深園万鈴 :判定の前に、元々持ってた兵糧丸を使い体術を回復します。 GM :今回ヤバいくらい強いなPC4…… 深園万鈴 :骨法術で判定 神楽ルカ :器術を復活させます! 深園万鈴 :SG#2>=6 (判定:刀術 骨法術で代用) (SG@12#2>=6) > 4[1,3] > 4 > 失敗 GM :おのれPC4!!! 神楽ルカ :これが正統派鞍馬の忍び 深園万鈴 :ルカちんありがと~ GM :続いてPC1&4 GM :1から宣言をどうぞ 深園万鈴 :最終防衛線に接近戦攻撃を行います 神楽ルカ :私は防衛線に春雷! GM :ではやっていきましょう、まずは接近戦攻撃から 深園万鈴 :SG#2>=5 (判定:骨法術) (SG@12#2>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル 神楽ルカ :ま、万鈴ちん!! 深園万鈴 :なんでさ 吾妻美宥 :おお…… GM :最後までファンブルに愛されたPC1だなあ! 深園万鈴 :この場合校舎からの反撃はなしですか? GM :命中してないので無し GM :続いてPC4 神楽ルカ :はい!判定いっぱつめ! 深園万鈴 :あ、スリップダメージ降るね 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功 深園万鈴 :1d6 (1D6) > 4 神楽ルカ :にはつめは刀術! 神楽ルカ :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗 神楽ルカ :あっ…… 深園万鈴 :器術で受けます GM :きみたちギリギリじゃあないですか…… 深園万鈴 :なんてこった…… 吾妻美宥 :おぉ………… GM :これ箒星で1出てなかったら勝ってたぞ生徒会…… 神楽ルカ :ていうか私もファンブルかこれ GM :だがしかし、勝負は、現実はこの通り 神楽ルカ :高所ダメージふります! 神楽ルカ :1d6 (1D6) > 5 吾妻美宥 :階段が牙を剥いている 神楽ルカ :戦術はすでに受けてるから器術でうけます! GM :おうよ! GM :PCの手番が終了し防衛線とUMCの処理に移ります GM :諸々の処理を省略して GM :UMCで防衛線を攻撃しますか? 神楽ルカ :はい!!!! 吾妻美宥 :そうするっきゃない 深園万鈴 :ヤッチマイナーッ! GM :了解しました…… GM :地獄から舞い戻った絶対防御、その破り判定をやってもらいます GM :あれ、これふたりともファンブルしてるから…… 吾妻美宥 :あたしが…… 吾妻美宥 :やるしかないようだ! 神楽ルカ :感情修正ーっ!+1! 安妻ミミ :九ノ一の術でございます 吾妻美宥 :暗号術にて代用。勝負! 吾妻美宥 :2D6+1+1>=7 (判定:暗号術) 戦場の極意もある (2D6+1+1>=7) > 7[2,5]+1+1 > 9 > 成功 神楽ルカ :やった~~~!!!!! 吾妻美宥 :勝利ッ! 深園万鈴 :やったーーーー!!!!! 安妻ミミ :無念……でざいます…… GM :UMCによる箒星、この4点ダメージにより最終防衛線の生命点はピッタリ0へ GM :これにて決着!勝者!!世界破壊委員会!! GM :それでは……演出の方をやっていきましょう 刀原葉介 :半壊した旧校舎を背負って立つ。 刀原葉介 :「ハハ……ハ、絶体絶命というやつだな」 刀原葉介 :「素晴らしい、俺は死にものぐるいで、全力を出し切れるというわけだ」 吾妻美宥 :不意に、崩落音。 吾妻美宥 :空を衝かんと伸びていた階段が、バラバラと崩れ始めているのだ。 吾妻美宥 :もちろんそれは、力を失ったとか、何かが足りなかったとか、そういう訳ではなく…… 吾妻美宥 :「ダメ押しをする! もちろんこいつの生き死にも」 吾妻美宥 :「ボクの思いのままなんだから!」 刀原葉介 :「ならば“押し”斬ってやろうぞ!」 吾妻美宥 :階段が瓦礫と化して、生徒会陣営へと降り注ぐ! 安妻ミミ :「ッ!!」 安妻ミミ :躍り出るは、桜色。 安妻ミミ :「最後くらい……"遊んで"ないで……」 安妻ミミ :「仕事を……してくださいな……庶務さま……」 安妻ミミ :「ここは、私めが……」 吾妻美宥 :(動いたな) 吾妻美宥 :……そうだ。狙いはもとより、あの剣士なぞではない。決着の攻撃を通すための最大の障害は。 吾妻美宥 :桜の化生。全てに恋し解体する、攻撃的防御者。 刀原葉介 :「俺は楽しいことしかせんが」 刀原葉介 :「まあいい、あっちも楽しい」 吾妻美宥 :なればだ。……その彼女の元へ向けて、ひときわ大きな踊り場が降り注ぐ。 吾妻美宥 :「恋は盲目なんて言うけど」 吾妻美宥 :「階段張り巡らされたここはもう『屋内』!」 吾妻美宥 :「校庭に根付く桜の怪異が、それでも見えないものに恋はできるか……ッ!」 安妻ミミ :「くっ……う……」 吾妻美宥 :四方から階段が迫り、その踊り場を砕く。舞い散る大小の瓦礫。埃。そして、爆ぜる粉末。……消火器! 安妻ミミ :瓦礫―見る、階段、破片―視る、土煙、砂埃、舞い散る、―観る 吾妻美宥 :この怪異が収容された1962年、当然化学技術は現在に比べ劣っている。現代では当然に使われる粉末消火器も 安妻ミミ :ああ、目まぐるしい、恋は……目が回りそうだ。 安妻ミミ :「吾妻さま……私……おかしくなってしまいそうです……」 吾妻美宥 :……当時は未だ、未熟な化学物質。消火の機能を優先したそれは、生体には有害である! 吾妻美宥 :「本当におかしくなりきるほどじゃないでしょ」 安妻ミミ :効果は覿面であった。 吾妻美宥 :「……そう、少しばかり熱に中てられていて」 安妻ミミ :実際の、科学成分など怪異でありシノビである安妻ミミに効くものではない。 安妻ミミ :だが、彼女は化生だ。 安妻ミミ :"身体に悪いらしいよ"そう"噂"される筒の中身。 安妻ミミ :それが周囲を包み、身を蝕み、焼いていく。 安妻ミミ :「で……も……」 安妻ミミ :それでも! 刀原葉介 :同時に刀原は走り出していた。 刀原葉介 :「やはり、とっておきを受けてもらわねばな」 吾妻美宥 :「く」「こいつ……!」 刀原葉介 :奥義、双重一閃。 刀原葉介 :しかしその足は怪段にもつれ……。 刀原葉介 :ああ、もどかしい 刀原葉介 :「そうか……」 刀原葉介 :「抜いてしまえばいいだけだ、何故なら俺は抜剣部」 刀原葉介 :白刃が煌めく。 刀原葉介 :呪いごと切断した足を階段に置き去って、その身を抜刀する。 刀原葉介 :「今こそォ!!!」 刀原葉介 :「俺と、青春してもらうぞ!」 吾妻美宥 :「ちょっ、ま……まだ抜けるの!」 吾妻美宥 :「ごめんそっち! 行ってる!」 刀原葉介 :閃くはニ撃必殺。 深園万鈴 :「まったく、もう少し自分を大事にしろ」 刀原葉介 :「それよりも大事なものがある」 刀原葉介 :「そう信じさせるものが、お前たちにあるか!!?」 深園万鈴 :美宥の声を受けて、剣の前に鷹揚に立つ 刀原葉介 :「信じさせてみろ!!なあ!」 神楽ルカ :ぶわり、 神楽ルカ :赤と黒の膜。 神楽ルカ :元からいた黒の小さな呪いのヒヨコと、赤く燃える巨大な呪いのヒヨコから零れ落ちた小さな呪いのヒヨコの群れが万鈴を守るように群れる。 神楽ルカ :「ルカもゆーじょーとか……その、恋愛……とか、そーゆー、人脈?みたいなの大事だと思うし、大好きだよ」 神楽ルカ :呪いのヒヨコを操りながら笑う。 神楽ルカ :「だから……友達の為に自分を大事にするってゆーのも、青春じゃん?」 刀原葉介 :「やはり……最後は……貴様かあ!!」 神楽ルカ :「だって友達が傷ついたら悲しいっしょ!」 刀原葉介 :牙をむき出しに満面の笑み 神楽ルカ :ぱたぱたぱた。小さな呪いのヒヨコたちが、置き去りにされた足を運ぶ。 神楽ルカ :「ツバつけときゃなおるっしょ!」 刀原葉介 :瞬間、身が引かれる。 刀原葉介 :「(足に、引き戻される?)」 刀原葉介 :「治癒の呪いだと!!?」 刀原葉介 :剣は、必殺のはずのそれは。 刀原葉介 :獲物を、その鼻先でまたしても。 刀原葉介 :ハラリと、深園万鈴の髪が数本、舞う。 刀原葉介 :「ハハハ……!!友情!!!」 刀原葉介 :「美事也!!!」 深園万鈴 :「……ありがとな」 深園万鈴 :「そこで見とけ。バッケンブ」 琴川羽澄 :「おうおうおう!どけどけぇい!」 神楽ルカ :腕組みをし、うむうむと頷いていた巨大な呪いのヒヨコの身体がゆらりと揺らめく。 深園万鈴 :羽毛に守られながら刀原を素通りし、校舎へと向かう。 琴川羽澄 :「ほらほら、起きろ慶左いいですか見逃して、ぜえんぶぜえんぶぶっこわちゃうとこ!」 琴川羽澄 :ぺしぺしとその頬をはたき。 琴川羽澄 :「ちぇっ」 琴川羽澄 :「まあよし、いざよし」 琴川羽澄 :「フルパワー充填UMC!」 琴川羽澄 :「変形術式、水波外天タワー!」 琴川羽澄 :UMCがその身を大きく、大きくそそり立てる。 琴川羽澄 :「リンちゃん、それってば」 琴川羽澄 :「アンテナでしょ?」 琴川羽澄 :額の角を指差す。 深園万鈴 :「よく知ってるなはすみん」 琴川羽澄 :「なってあげますよ、UMC(わたしたち)が」 琴川羽澄 :「どでかい電波タワーに」 深園万鈴 :言葉に反応して、砕けていた麟角が再び成長を始める。 琴川羽澄 :「限界まで、ぶっ放してみたくありません?それ」 琴川羽澄 :ニヤリと笑う。 深園万鈴 :「元からそのつもりだぞ」ニヤリと笑い返す 深園万鈴 :「どっちの角がより高く天を衝くか」 UMC :その身の鱗を、体毛を突き破りまるで枝のように 深園万鈴 :「どっちが先にこの世界を壊し尽くすか」 UMC :今やUMCは巨大な樹木のように 深園万鈴 :「勝負だ、 UMC :青の幹、赤の枝。 UMC :雷光をサワサワと揺り鳴らして。 油浦教二 :「ア、ここが!」 油浦教二 :「最後の、正念場ァ!!」 油浦教二 :「エンジンぶっ壊れたってかまわねデスよ」 油浦教二 :「回せ回せ回せ充填400%!!!」 門文玲歩 :『みんなのちからをロボに集めるっスーーー!!』 GM :DX可愛いロボΩ!その砕けた身からこぼれ落ちた血管 GM :思い思いのケーブルを握りしめた生徒たちが己の思いを、呪いを重ねていく 油浦教二 :「最後の最後、それはさせんぞフルパワー!」 油浦教二 :「発射!!!」 GM :ピョロロギュロロと摩訶不思議な音を立てて光線 GM :だがその規模はいつかの比ではない GM :変形を遂げつつあるUMCにそれが迫り、迫り―― 呪いのヒヨコ :光線の射線に、赤の巨体。 呪いのヒヨコ :赤く燃える巨大な呪いのヒヨコが、UMCをかばいモロにビームを受け止める。 呪いのヒヨコ :「私の……教えた……術、活用しているようダな……」ぷすぷすと煙を上げ、巨大な呪いのヒヨコがゆっくりと地のルカを振り返る。 神楽ルカ :「パパ……」 呪いのヒヨコ :「お前の呼び出した呪いのヒヨコを媒介に……意識をシンクロさせ…… 呪いのヒヨコ :「激しい攻撃を受け……これ以上は……意識を同調させることは……難しいだろう……」 呪いのヒヨコ :「ひとリでも……きちんと……頑張るンだぞ……」 神楽ルカ :「パパ、今まで盗撮してたんだ……」 神楽ルカ :「そういうの全然いらない……」 呪いのヒヨコ :「そンな……」 呪いのヒヨコ :赤く燃える巨大な呪いのヒヨコが小さく震えると、赤く輝く目を一度瞑り、見開く。 呪いのヒヨコ :「闘争……ヲ……闘争闘争、闘争ヲ……闘争闘争、闘争闘争……っ」 呪いのヒヨコ :本来の無垢な呪いのヒヨコの意識を取り戻し、闘争の歌を詠みながらムキムキの脚が地を蹴る。 呪いのヒヨコ :隕石が降り注ぐ、さながら小さな宇宙。 呪いのヒヨコ :ドッドッドッドッドッ。 呪いのヒヨコ :「凶……魔、顕現……ッ!!」 呪いのヒヨコ :ムキムキの腕を振りながら地響きを立て、地獄を通して得た強大な脚力で巨大な呪いのヒヨコが駆ける。 呪いのヒヨコ :ドンッ!ドンッ!ドンッ! 呪いのヒヨコ :踏みしめられた地が悲鳴をあげ、涙を流すように水流が噴きあがる。 呪いのヒヨコ :温泉でも湧いているのか、薄緑色の水柱が景気よく複数湧き立ち、DX可愛いロボΩの機体を穿つ。 呪いのヒヨコ :「今ダ……!らぶらぶ・あたっくヲ……!」 深園万鈴 :「らぶらぶ……?慶左はそこで寝てるんだけど……」 琴川羽澄 :「私との間にもあるでしょ!ラヴが!!」 琴川羽澄 :「無いとは言わせませんよこの唐変木!!!ばか!!万年園児!!!」 琴川羽澄 :印を組む。 琴川羽澄 :「合体忍法」 UMC :巨木が吠える 琴川羽澄 :「ウルトラ」 琴川羽澄 :「マリン」 琴川羽澄 :「カタストロフ」 UMC :大地から思い出を、幽霊を吸い上げて花開く UMC :稲光は今や満開で、世界を燦然と照らす。 深園万鈴 :「ウルトラ……マリン……カタストロフ……」空に咲く花を見上げる。 深園万鈴 :「それが、私の……私達の名前か」 深園万鈴 :校舎から溢れ出た光が蒼角へと集まり、赤い巨木に相対するようにその切っ先を天に伸ばす。 深園万鈴 :蒼と朱の雷を纏い、二本の幹が二重螺旋を描いて絡み合い 深園万鈴 :稲光の花は、更にその輝きを増していく。 深園万鈴 :「はすみんがそんなに私のこと好きだったのは初めて知ったが……」 深園万鈴 :ふと、地上を見る。 深園万鈴 :「信じられるものがあるか。と言ったな。抜剣部」 深園万鈴 :「あるよ。私はいつだって信じている」 刀原葉介 :おうよ、とその口元が動き 刀原葉介 :笑顔が応える。 深園万鈴 :「私が生まれてから今日まで、どこからどこまでが嘘で、どこからが本当だったのかはわからない。考えようによっては、全部ニセモノだったのかもしれないな」 深園万鈴 :「けれど、部室で飽きるほどやった大富豪将棋やUNOオセロも」 深園万鈴 :「毎年変わる七不思議も」 深園万鈴 :「可愛い部だの柔道部だの水泳部だのの馬鹿騒ぎも」 深園万鈴 :「恋も、青春も」 深園万鈴 :「私達だけが見てきた、私達が手にしてきたものは全部、無くなったりはしない」 深園万鈴 :「たとえ世界が壊れても、壊れることはないと信じる」 深園万鈴 :「私は、私達は特別だ」 深園万鈴 :「今からそれを証明してやる」 深園万鈴 :稲光の花に吸い寄せられるように、空から巨大な、月にも匹敵するかという大天体が落ちてくる。 深園万鈴 :「この世界をぶっ壊してな!」 深園万鈴 :「気張れよ!はすみん!!」 琴川羽澄 :「誰に……口聞いてッ!!」 門文玲歩 :『うおーーー!!みなのものーー!』 GM :生徒たちを、世界を蹴散らして、それは進む。 GM :旧校舎、激突。 GM :あまりにあっけなく、それは砕け。 油浦教二 :「C点を……」 琴川羽澄 :「どりゃーーーーーー!!!」 琴川羽澄 :羽澄の角が砕け散る。 琴川羽澄 :そうして。 琴川羽澄 :七不思議を調べていた。 琴川羽澄 :今日の目標、異世界への車両。 琴川羽澄 :とある駅の券売機、特定の操作を行うと無いはずのない駅へと向かうチケットが買える。 琴川羽澄 :特定の操作、というのにはボタンの指定がある。列と並び、そして回数。 琴川羽澄 :それを示す数字は、駅の片隅に忘れられたかのように佇む古ぼけた掲示板、そこに記されているのだという。 琴川羽澄 :「街で一番退屈な人物だけが、それを見つけることができるんですって」 琴川羽澄 :我々がそれを見つけられないのも、当然のことだと思う。 琴川羽澄 :「(ほんと、飽きもせず……毎日楽しそう……)」 琴川羽澄 :そんな昔を思い出す。 琴川羽澄 :「別に……良かったんですよ」 琴川羽澄 :「退屈な毎日で……」 琴川羽澄 :「でも……そうはいかないんですよねぇ……」 琴川羽澄 :「ずーとずーーっと」 琴川羽澄 :「永遠に、望むものが続くだなんて……」 琴川羽澄 :「万鈴先輩は慶左が好きだし」 琴川羽澄 :「慶左は先輩が好きだし」 琴川羽澄 :「そのうち私とは遊んでくれなくなっちゃうんです」 琴川羽澄 :「それはそれで祝福すべきことなんですけど……やっぱしゃくなものはしゃくじゃあないですか」 琴川羽澄 :「善とか……悪とかそういう大仰なものじゃあ無くて」 琴川羽澄 :「ままならい、しゃくなことがこの世にはいっぱいあって……」 琴川羽澄 :「だから我々は……思春期の子どもたちはいつだって戦いたがってるんですよ」 琴川羽澄 :「ほら……そろそろ起きてくださいよ」 琴川羽澄 :「お仕事あるでしょう?生徒会長」 琴川羽澄 :「世界が壊れちゃいますよ」 GM :旧校舎が倒壊すると同時、空へとあいた穴、 GM :そこから走る亀裂は今もなお広がり続けている。 琴川羽澄 :「リンちゃんには選択肢があります」 琴川羽澄 :「このままここで……世界の破壊と再生に巻き込まれて」 琴川羽澄 :「新しく知らない毎日を楽しく過ごす」 琴川羽澄 :「これがそのいち」 琴川羽澄 :「その跡見の星のちからを使って、破壊を免れて……生徒会のお手伝いでもして楽しく毎日を過ごす」 琴川羽澄 :「これがそのに」 琴川羽澄 :「そのさん、あの穴を通って……"もと来た場所へ"戻る」 深園万鈴 :「……あの穴の先には」砕けた空を見上げる 深園万鈴 :「"もと来た場所"とやらには、何があるんだ?」 琴川羽澄 :「さあ……私はここの住人ですから」 琴川羽澄 :「そんなこと知りませんよ」 琴川羽澄 :「ふふふ……案外鈍いですね」 琴川羽澄 :悪戯そうに笑う 琴川羽澄 :「"実は、この世界には秘密があります。”」 琴川羽澄 :「深園万鈴、あなたはこの世界に現れた、ゼロ番目の来訪者なんですよ」 深園万鈴 :「……」 深園万鈴 :「…………?」 深園万鈴 :「来訪者……?私がか?」小首をかしげる 琴川羽澄 :「この世界を今のかたちにしたのが、他ならぬあなたなのです」 琴川羽澄 :「詳しい話はそんなに知らないですけどね……」 深園万鈴 :「けど、私はそんなことした覚えないぞ。そもそもこの世界で私だけが……」 加茂慶左 :「……納得はできなくもないけどな」意識を取り戻して、座り込んでいる。 加茂慶左 :「そりゃ好きなわけだ、この世界が」 土筆トーコ :「よお、何をぼやっとしてるんだ」 深園万鈴 :「慶左。良かった起きたのか」 土筆トーコ :「行くなら行かないと……壊れちまうぜ」 土筆トーコ :大樹をよじ登ってきたのか、土筆トーコの姿 油浦教二 :「ああもう、こんなにでっかく育っちゃって……」 油浦教二 :「一苦労だよほんと」 油浦教二 :「ああそうそう、登ってる間に聞こえてたけどさ」 油浦教二 :「琴川くん、ざんねんながらここで楽しく遊び続けるってのは難しいかもだよ」 琴川羽澄 :「え、なに?どいことです??」 油浦教二 :「"耐久期限"が近づいてきてるんだよ」 油浦教二 :「"外"でここの世界を成立させていた現象が解決したみたいだ」 油浦教二 :「時は前に進むってことだな」 琴川羽澄 :「え……じゃあこのまま私達おしまいってこと??」 加茂慶左 :「この勝敗に関わらずか。そりゃあ」 加茂慶左 :「余計勝ちたかったな」 油浦教二 :「ま、手はあるさ」 深園万鈴 :「待て待て待てぇーい!!」 油浦教二 :「僕も書記権限を失効した以上、今ここでできることを……何だい?」 深園万鈴 :「お前ら何を勝手に諦めてんだ。私が何のためにこの世界をぶっ壊したと思っている」 土筆トーコ :「いや、はやとちるなよ」 土筆トーコ :「諦めちゃいないさ、それを伝えるためによじ登ってきたんだ」 深園万鈴 :「まじか。やっぱ一発逆転の手があるんだなトーコ」 油浦教二 :「そうだね、まずは旧校舎の残骸に再びアクセスしてだね、セーフモードに切り替える」 深園万鈴 :「教えてくれ。このまま私だけが出ていっても全然面白くないからな」 土筆トーコ :「長くなりそうなのでもっと手早くいってくれよセンセ」 油浦教二 :「あ、うん、頑張って延命しますってこと」 油浦教二 :「ここと外じゃ時間の流れも違うしね」 油浦教二 :「一発逆転の解決策なんて残念ながらないよ、こちらには」 油浦教二 :「だから、さ」 部長 :「きみだよ深園くん」 部長 :「“きみ”が解決するんだ」 部長 :「“外”で、その解決法を……見つけるんだ」 深園万鈴 :「部長……」 琴川羽澄 :「あ、部長だ、おつかれさまー」 部長 :「やあ、皆」 部長 :「それとお疲れ加茂くん」 加茂慶左 :「お疲れ様です……部長」 加茂慶左 :「いや」 加茂慶左 :「そう呼ばないほうがいいかな?」 部長 :「うん。僕が生徒会副会長だ、直接助力できなくてすまなかった」 深園万鈴 :「そうだったのか……」 部長 :「この世界が破けないように修繕作業ばっかりしてたからね、僕は」 部長 :「今から会長や皆にも手伝ってもらうよ」 加茂慶左 :「……止めて下さいよ、落ち着かない」 安妻ミミ :「ふぅ、ふぅ」 安妻ミミ :遅れて、安妻ミミ 安妻ミミ :「厳剛さまや、刀原さまはもう旧校舎を掘り起こしにかかっています」 安妻ミミ :「荒川さまも手伝ってくださっています」 安妻ミミ :「私は……お見送りがしたくて……」 安妻ミミ :そう言って、背後を見やる。 吾妻美宥 :「やっ」 2段だけになった階段に座っている 吾妻美宥 :「結局ボクも、あなたたちの言うこと、考えること、やりたいこと、多分半分くらいしか分かってないけど」 吾妻美宥 :「その半分のうちには、『全部お膝を合わせて話し合ってる場合でもない』ってことは分かってる」 吾妻美宥 :「同窓のよしみもあるし、ボクが求めていたものも手に入って機嫌が良いからね」 吾妻美宥 :片目を閉じ 「手伝いくらいはしてあげましょう。『異世界』でも」 深園万鈴 :「みうみう……」 加茂慶左 :「そりゃできた人で」 安妻ミミ :「ならお言葉に甘えて……」 加茂慶左 :「いいところ見せたいからか?」 安妻ミミ :「怪異を繰るあなたなら……わかるはずです」 安妻ミミ :「お頼みしたいことが、ございます……」 吾妻美宥 :「男子じゃないんだから。女子は義理堅く、また感傷をよく理解するのだよ」 吾妻美宥 :「聞きましょう。枝を拾って持ち帰る?」 安妻ミミ :「“故郷”に帰ったら……」 安妻ミミ :「広めてほしいのです、けして途絶えないように」 安妻ミミ :「水波の地、閉じた異世界……その"噂話"が……」 安妻ミミ :「人々が……ここを覚えている限り……」 安妻ミミ :「この場所が完全に壊れることは、きっと……」 吾妻美宥 :「外からの意識で異界を繋ぎ止めるってことね」 安妻ミミ :「ええ……」 神楽ルカ :「なるほどねー。呪いのヒヨコも、たくさんの人が『実在する』って信じてるから存在するんだもんなあ」 神楽ルカ :美宥っちの隣で一匹だけになった黒い小さな呪いのヒヨコを肩に乗せ笑っている。 吾妻美宥 :「忘却は神をも殺す。それくらいなら承るよ」 油浦教二 :「贅沢言うならそっちの世界の人間がこっちに一人でも残ってくれる方が繋がりが強固になって崩れにくくなると思うんだけどね」 安妻ミミ :「そ……それは……あ、あんまりでは……」 土筆トーコ :「あ、その事だけどさ」 吾妻美宥 :「あー。どうなのかなトーコさん」 土筆トーコ :「僕が残るよ」 土筆トーコ :「それも伝えに来たわけだ」 深園万鈴 :「……いいのか?トーコ」 土筆トーコ :さらりと言う。 深園万鈴 :「絵に描くくらいに帰りたがってた場所だぞ」 土筆トーコ :「いやなに……今回で気付いてしまったのだけど」 土筆トーコ :「僕はあの愚直な柔道部部長様との追いかけっこが、思ってたよりお気に入りだったらしい」 吾妻美宥 :「あらま」 神楽ルカ :「ほほーん、そうとはね~」楽しそうにニヤニヤする。 琴川羽澄 :「ほはぁ~~ん??」 神楽ルカ :「ルカも自分から進んでこの世界に来たくらいだし、この世界大好きだけど」 土筆トーコ :「そうだよ、好きってことさ」 神楽ルカ :「元の世界にはパパもいるし……それに、美宥っちと離れたくないしね~」照れたように頬を掻く。 神楽ルカ :「お~!じゃあルカもトーコっちもオソロだね」 神楽ルカ :「好きな人とは離れたくないもんね」 土筆トーコ :「そうだね、"お姉ちゃん"、パパママによろしく」 土筆トーコ :瞬間、神楽ルカの頭の中、絵の具で塗りつぶされていた記憶が晴れる。 土筆トーコ :「また会おう……そのためにも」 土筆トーコ :「頼んだぜ」 土筆トーコ :トン、と枝を蹴って。瓦礫の街へと。 神楽ルカ :「んお……!おああ……」蘇った記憶にくらくらしながら“妹”の背中を見つめる。 吾妻美宥 :ルカちゃんの肩をそっと支える 神楽ルカ :「……おー!“あっち”はまかして!“こっち”は頼んだからね!」肩を支えられながら笑顔で手を振る。 部長 :「まあそういうわけだよ……我々に残された手は」 部長 :「この世界を産み出した大元の世界」 部長 :「そこに解決方を託すしか無いわけだ」 部長 :「僕たちは街の一部だから……この外には出ることは出来ない……今は、まだ」 深園万鈴 :「そう、か……」 油浦教二 :「"外の僕"を探すのも良いかもね……開発者のひとりだ」 油浦教二 :「いやよくないな、あまり近づかないほうが良い人物だ」 油浦教二 :「他の解決法を当たりな」 部長 :「きみは……この世界で唯一の……何もちからを持たない"一般人"だ」 部長 :「外の世界から来た……大勢のうちの……ただのひとり」 琴川羽澄 :「"異世界行きの車両"ですよ」 琴川羽澄 :「特別を求める、退屈な心のみがたどり着ける都市伝説」 部長 :「人造的なシノビガミなんてものを作り出そうとしていたこの世界は」 部長 :「最初はね、ただ暴力と殺戮……それがあるだけの世界だった」 部長 :「きみだよ、きみは本当に台風の目なんだ」 部長 :「"開発者"に見捨てられ……"人間"を求めていた管理プログラムが」 部長 :「偶然迷い込んだ旅人に応えた」 部長 :「特別なものは……素晴らしいものだと、楽しいものだと」 部長 :「きみの想いに応えて……世界はこうなったんだ」 深園万鈴 :「私が望んだ……世界……」 深園万鈴 :「……なあ部長、みんな」 部長 :「なんだい」 琴川羽澄 :「ん~~?」 安妻ミミ :「はい」 深園万鈴 :「この世界は、楽しかったか?」 深園万鈴 :「私にとっての特別な世界は、お前らにとっても」 深園万鈴 :「"特別"だったのかな」 部長 :「そりゃそうだ……だからこうして必死に守ってる」 琴川羽澄 :「もう散々伝えたつもりですが?」 琴川羽澄 :「ノーコメント、で」 安妻ミミ :「私は、皆に恋をしています……よ?」 神楽ルカ :「伝えたつもりでも全然伝わって無かったりするもんだぜ~」 琴川羽澄 :「てやんでぃ、あんたらとはレベルが違うんでぃ!」 神楽ルカ :「ルカも勿論、すっごく楽しかった!毎日がサイコーに楽しくて輝いてて特別だったよっ」 琴川羽澄 :じたばたと暴れる 吾妻美宥 :「ボクはまー、滞在の期間は短かったけど」 吾妻美宥 :「それでも楽しかったよ。保証しよう」 深園万鈴 :「うん……」目を伏せて 加茂慶左 :「……俺は」 加茂慶左 :「君が居たから楽しかった」 深園万鈴 :「慶左……」 深園万鈴 :青い光を残す角に手を伸ばし 深園万鈴 :根本から手折る。忽ち、角と鱗は淡い光と共に霧散する。 深園万鈴 :「私がいなくても我慢できるか?朝ちゃんと起きれるか?」 加茂慶左 :「朝起きれないのは万鈴だろ……」 深園万鈴 :「何を言う。私を起こすという仕事があったおかげでお前も早起きできてたんだぞ」 琴川羽澄 :「またスキあらばいちゃこらいちゃこらと……」 加茂慶左 :「レベルが違うんだよ」 琴川羽澄 :「決ーめた、私今日から慶左に全力で色仕掛けしよっと」 琴川羽澄 :「愛が性欲に為すすべもなく敗北する前に」 琴川羽澄 :「なんとかしないといけませんよ万鈴サン」 深園万鈴 :「フッ……」 琴川羽澄 :「思春期のアホタレ男子なんてなぁ!所詮はそんなものだったってことを!」 琴川羽澄 :「このプリティーフェイスとエレゲァントボディで思い知らせてやるってわけですよぉ!!」 琴川羽澄 :じたばたじたばた 加茂慶左 :「いやなにより中身が……」 深園万鈴 :「まあ、はすみんは置いとくとしても」 深園万鈴 :「慶左は優しすぎるからな。あまり時間をかけすぎるとミミみんあたりにはコロッとやられちゃうかもな」 加茂慶左 :「いやだから……」 加茂慶左 :「それはないよ」 安妻ミミ :「絶対はございませんよ?」 加茂慶左 :「というか安妻さんにも失礼だろそういうの……」 安妻ミミ :「それに私、強いです」 安妻ミミ :むんと拳を握る 神楽ルカ :「加茂っちは優しいしミミっちは可愛くて良い子だけど、加茂っちは万鈴ちんを悲しませたりしないでしょ~」 神楽ルカ :「それでも不安になっちゃうのが乙女心なんだなあ」 加茂慶左 :「俺は万鈴が好きなんだよ」 加茂慶左 :「……」 加茂慶左 :「……だからまたこういう……」 安妻ミミ :「(私は慶左さまがすきですよ)」ニコニコ 深園万鈴 :「うん、知ってるぞ。ちょっといじわるしてみただけだ」 深園万鈴 :「せっかく手に入れた勝者の権利もお預けになるんだからこのくらいは大目に見てほしいな」 加茂慶左 :「……ああ」 加茂慶左 :「しばらく見納めらしいしな」 深園万鈴 :「忘れないようにちゃんと見とけよ」 吾妻美宥 :「いいの? 納めるのは見るのだけで」 吾妻美宥 :「ボクだったら我慢ならないけどなぁー」 加茂慶左 :「……おい」 吾妻美宥 :隣のルカちゃんに頭をくっつけつつ 「ねえー?」 神楽ルカ :「み、美宥……っ」みるみる顔が真っ赤になる。 深園万鈴 :「みうみう~。そういう事言うと慶左には逆効果なんだぞ」 琴川羽澄 :「そうですよ、前世が童貞なので」 深園万鈴 :「男の子の繊細な心がわかってないな」 琴川羽澄 :「一生魂が童貞に支配されてるんですよ、慶左は」 吾妻美宥 :「男の子って面倒ねえ」 ルカちゃんの頬を指で撫でている 加茂慶左 :「いまいち触れにくいやつやめろ」 琴川羽澄 :「くそ……四面楚歌か……」 神楽ルカ :「美宥は……ルカの気持ちわかってくれるから、男の子の気持ちわかんなくてもいーんだよー」顔を真っ赤にしながらも、照れたように笑う。 部長 :「……急かしたくはないけど」 部長 :「延命を急がないとね……」 部長 :「加茂くん、最後に言いたいことがあるなら」 部長 :「……いや、気が済むまで」 部長 :「僕が先に行ってる、あまり気にしないで」 部長 :そう言って、飛び降りていく。 加茂慶左 :「……いや悪いですよ。元からそんなに弁が立つわけでもない」 加茂慶左 :「……ありがとうございます」その背中を見送る。 安妻ミミ :「そんなこと仰らずに……」 安妻ミミ :「いままでがんばってきた会長のかわりに、私どもが、がんばりますので……」 安妻ミミ :続いて、後を追う。 安妻ミミ :「また、お会いしましょう!」 安妻ミミ :桜の風が舞う。 加茂慶左 :「……」舞う桜に、ふと口元を緩めて。 加茂慶左 :「俺はさ。万鈴が好きだ」 深園万鈴 :「うん」 加茂慶左 :「それがニセモノだなんて思わない」 加茂慶左 :「シミュレーションの中だけのものだなんてな」 深園万鈴 :「うん。きっと、そうだぞ」 加茂慶左 :「俺の思いは同じだ。君には、君の好きなようにやってほしい」 加茂慶左 :「そういう君が魅力的だと知ってる」 深園万鈴 :「ふふ、知ってたか。慶左」 深園万鈴 :「私が今まで、何でも好きなようにやれてきたのはな」 深園万鈴 :「お前が隣にいてくれたからだぞ」 加茂慶左 :「知ってるとも」 加茂慶左 :「そう言われたくてやってきたんでね」 深園万鈴 :「うん、だからやっぱり、お前が隣にいないのは嫌だな」 深園万鈴 :「私は今はじめて、嫌なことを率先してやろうとしている」 深園万鈴 :「成長したな。褒めてくれるか?」 加茂慶左 :「ああ。万鈴は偉いな」 加茂慶左 :歩み寄って、頭を撫でようとして。 深園万鈴 :それに応えるように、薄く目を閉じる 加茂慶左 :刹那、2人の姿が消える。 加茂慶左 :“遁水膠の晦”。 加茂慶左 :世界から、一瞬。その中心が消えて。 加茂慶左 :自分だけの世界で、目を閉じた彼女に口づける。 加茂慶左 :「……囃されたいわけじゃないんだよな、俺は」 加茂慶左 :「ざまあみろだ」 深園万鈴 :「……もー……慶左は本当に慶左だな」少しだけ頬を赤くして 深園万鈴 :「……次する時は、私の好きにさせてもらうぞ」 深園万鈴 :「私は、みんなに祝福されたいからな」 加茂慶左 :「……じゃあ、次な。次」 加茂慶左 :「お互いの好きを共有してくほうがいいだろ、こういうのはさ」 深園万鈴 :「うん、持ちつ持たれつが夫婦円満の秘訣だってお母さんも言ってたしな」 深園万鈴 :「約束、だぞ」 加茂慶左 :「……うん」そう頷いて、離れて。 加茂慶左 :覆いが解ける。 琴川羽澄 :「………」 琴川羽澄 :「な、なななな」 琴川羽澄 :「なにをしたーーー!というかどこまでした!?」 琴川羽澄 :「Aか!?Bか?!し、ししs」 加茂慶左 :「羽澄にはまだ早い」 琴川羽澄 :「ぎにゃーーーー!!」 吾妻美宥 :「あとハスミン、その呼び方はだいぶ古いぞ」 琴川羽澄 :「うるさい古代人がーー!!!」 油浦教二 :「うーん、教師冥利に尽きるのかな」 油浦教二 :「ま、お元気で」 油浦教二 :「別に諦めちゃっても良いからね」 油浦教二 :「生徒の呪いにはなりたくないな」 深園万鈴 :「ふはは、気にすんな。教二に呪われるほど落ちぶれちゃいないぞ」 深園万鈴 :振り向き、砕けた空の裂け目を見上げる。 深園万鈴 :「本当は……」 深園万鈴 :「この世界を壊せば、みんな揃って外に出られるもんだとばかり思ってたけど、そんな簡単な話にはならなかったな」 深園万鈴 :「思い通りに生きても思い通りにならないなんて、作り物のくせに中々シビアな世界だ」 琴川羽澄 :「でも何でも思いどおりなんてつまらないでしょ」 琴川羽澄 :「そう言ってましたよ、誰かさんが、昔」 琴川羽澄 :「この世には……我々には及びもつかない」 琴川羽澄 :「何か大きな不思議があって……」 琴川羽澄 :「我々はそれの一部なんです」 琴川羽澄 :「さあ、皆で解き明かしましょう」 琴川羽澄 :「我が部のスローガンってやつ」 琴川羽澄 :「解き明かしてください、この世界の謎を」 琴川羽澄 :「そして、また会いましょう」 琴川羽澄 :「私達はここにいます」 琴川羽澄 :「ずっと、ずっといます」 琴川羽澄 :「たとえ砕けて散ってしまっても」 琴川羽澄 :「幽霊……見たでしょ?」 琴川羽澄 :目を細める。 琴川羽澄 :きっと街のいたる所に……いるはずですから。 琴川羽澄 :また会える。 琴川羽澄 :「また遊ぼうね!」 琴川羽澄 :だから 琴川羽澄 :「バイバイ!!」 深園万鈴 :「うん、バイバイ。みんな」徐々に遠ざかる景色に手を降って 深園万鈴 :彼女らの言う通り、この世界でたった一人普通だったおかげで特別だった私は 深園万鈴 :向こうに戻ったら、何でもない普通の、その他大勢の一人なんだろう 深園万鈴 :けれど、特別でない人間でも、特別でないことを成し遂げようと走ることはできる。 深園万鈴 :私がこの世界の不思議に焦がれたのは、きっと 深園万鈴 :それを追いかける日々が、たまらなく楽しいものだという予感があったからだ。 深園万鈴 :「必ず迎えに来るよ」 深園万鈴 :「その時は」 深園万鈴 :「卒業式をやろう」 GM :そうして、世界は GM :終わりへと向かって―― GM :気づけば、深園万鈴は電車の中にいた。 === :「おめでとう……勝ったのね」 === :見知らぬ少女が話しかけてくる。 深園万鈴 :「……ん…………」 深園万鈴 :重い瞼をゆっくりと持ち上げる。 === :「はじめまして、深園万鈴」 === :「あなたのことはずっと見ていました」 === :「私?」 === :「私は……なんと言ったらいいのかしら」 === :「表現として近いのは……マザーAI、みたいな?」 === :「まあそんなことはどうでもいいのだけど……」 深園万鈴 :「私も人のことはいえないが……」 深園万鈴 :「ずいぶんちっちゃいお母さんだな」 深園万鈴 :気の抜けた顔で笑う === :「姿なんてどうとでもなるもの」 === :「これはなんというか……私のちかく、根っこの方に落ちていたから利用したイメージってだけで」 === :「脱線したわね……」 === :「とはいっても、ただ最後に、会ってみたいなって思った」 === :「それだけなの」 === :「ありがとう万鈴、ここで遊んでくれて」 === :「“それ”を大事にしてね」 GM :気づくと、いつの間にか握りしめていた。 深園万鈴 :「これは……」 GM :短刀、ぼんやりとちからを感じる 深園万鈴 :「……良かったのかな?これ持ってきちゃって」 === :「秘密は、最後まで秘密のまま」 === :「だからそこそれがあなたと私の絆になる」 === :「解き明かして」 === :「そのときに、きっとまた会えるから……」 深園万鈴 :「ふーん……なるほど……」短刀を掲げてまじまじと見る。 深園万鈴 :「さっぱりよくわかんないが」 深園万鈴 :「わかんないことを追いかけるのは得意分野だ」 深園万鈴 :「なんたって私は、超常現象調査クラブの一員だからな」 GM :プライズへ追加情報を記載します。 === :「ええ、ずっと見ていたもの……」 === :「じゃあ……またね」 GM :到着を告げるアナウンスが響く。 GM :視界が暗転し―― 歌橋カナタ :「あの……」 歌橋カナタ :「あなた大丈夫?」 歌橋カナタ :「何かぼおっとしていたから……」 歌橋カナタ :「具合とか悪いのかな?」 深園万鈴 :「んぁ……?」口の端のよだれを拭き取り 深園万鈴 :「……」 深園万鈴 :「……んぇ?カナちゃん?」 歌橋カナタ :「えっ……わ、私は歌橋カナタだけど……」 歌橋カナタ :「し、知り合い?ご……ごめんなさい、ちょっとすぐ思い出せなくて……」 深園万鈴 :「おー!もしかしてカナちゃんもこっちの住人だったのか?それは……」 深園万鈴 :「……?」 深園万鈴 :「覚えてないのか?私だ。可愛い後輩の深園万鈴だぞ」 歌橋カナタ :「え、ええと後輩っていったら……吹奏楽部の……?」 深園万鈴 :「す、吹奏楽……?」 歌橋カナタ :「うぅ~~ど、どうしよういくら部員いっぱいいたとはいえこんな濃い子を覚えてないだなんて……」 深園万鈴 :「なんかおかしいぞ……カナちゃんが吹奏楽なんて毎日コツコツ練習する部活をやれるわけがない……」 歌橋カナタ :「えっと……深園……万鈴さん?」 深園万鈴 :「うん、深園万鈴だ。思い出した?」 歌橋カナタ :「ごめんなさい私あなたに覚えがなくって……えっと……部活の後輩……で、いいんだよね……?」 歌橋カナタ :そう言いながら手元のスマホをポチポチと 歌橋カナタ :「……」 歌橋カナタ :画面を見て眉根を寄せる。 歌橋カナタ :「マキもユリもそんな後輩はいないって言うのだけど……」 深園万鈴 :「ええと……カナちゃん、吹奏楽ともう一つ部活掛け持ちしてたりしないか?」 歌橋カナタ :「もしかしてあなた私をからかってる?」 深園万鈴 :「超常現象調査クラブっていうんだけど」 歌橋カナタ :「……そんな部活、うちの学校には無いけど」 深園万鈴 :「……」 深園万鈴 :ふと、油浦教二の言葉を思い出す。 深園万鈴 :『"外の僕"を探すのも良いかもね』……だったか。 深園万鈴 :彼だけじゃなく他の住人にも元となった人物がいるのなら、或いは…… 深園万鈴 :「…………」 深園万鈴 :ぽふ、と、歌橋カナタを名乗る女性の胸に頭を預ける。 歌橋カナタ :「えっ、わっ」 深園万鈴 :表情を見せないまま、小さな体で抱きつく。 歌橋カナタ :戸惑うように、手のひらを泳がせる。 深園万鈴 :「……ごめん。わけがわからんと思うけど」 深園万鈴 :「ちょっとだけ、こうさせてくれな」 歌橋カナタ :「ええ……と」 歌橋カナタ :「困ったなぁ……」 歌橋カナタ :「まあ、いいけど……」 深園万鈴 :「うん……」僅かに肩を震わせながら 深園万鈴 :「ありがと」 歌橋カナタ :ぎこちなくも、伸ばされた手がぽんぽんと背を叩く。 GM :アナウンスが、電車の到着を告げる。 GM :何も変哲もない、特別では道を走り、特別ではない場所へ特別ではない人々を運ぶために。 GM :水波市。海辺の都市、大と中の間に位置するほどの規模。 GM :ある日、退屈な日常を憂いたのか、一人の女生徒がとある部活を立ち上げました。 深園万鈴 :「我々は超常現象調査クラブである。するぞ、部活動を」 GM :超常現象調査クラブである。 GM :その名の通り、超常現象を調査するクラブ。 GM :かつてオカルトブームで世間が賑わった際、この学園のオカルト部もそれはそれは盛況をみせた。 GM :膨れ上がる部員、収拾のつかない活動。 GM :しかしそれも祭りのあと。 GM :オカルト部、それそのものすら存続の危機にある今、何故そんな部を。 GM :皆が首をかしげたが―― 深園万鈴 :「どーせお前ら部室に籠もってUNOだの将棋だのしかやってないんだろ。知ってんだぞこっちは」 オカルト部員A :「ひぃーまた深園が来た!!」 深園万鈴 :部長の椅子にふんぞり返って数少ない部員たちを睨む 荒川アヤネ :「へっへ、親分、とうとう乗っ取りに成功しましたね、オカルト部の」 荒川アヤネ :「というわけで今日からここは超常現象調査クラブなのだよキミタチ」 オカルト部員B :「ここは法治国家だぞー!!」 荒川アヤネ :「学校は治外法権なんだよ小僧&小娘ども!!」 深園万鈴 :「その辺にしとけアヤネ」サッと右腕で制する 荒川アヤネ :「ははー」 深園万鈴 :「お前らよく聞け。法が守ってくれるのは最低限やるべきことをやってる奴だけだ」 深園万鈴 :「働かざるもの食うべからず。お前らのやるべきことはなにか……わかるよな?」 深園万鈴 :「ここは何部だ!言ってみろ!」 オカルト部員たち :「ゴ…ゴクリ……」 オカルト部員A :「オカ……ひっいえ超常現象調査クラブです!!!」 深園万鈴 :「超常現象調査クラブである!二度と間違えるな!!」 オカルト部員たち :「イエッサー!!」 深園万鈴 :「当然、私だって只ここでふんぞり返ってるわけじゃないぞ」 荒川アヤネ :「そうだそうだ!」 深園万鈴 :「お前らのために活動指針を用意してきてやった。耳かっぽじってよく聞くように」 荒川アヤネ :「よく聞け!」 深園万鈴 :部長の椅子から勢いよく跳ね起きて、ホワイトボードの前に立つ 深園万鈴 :椅子を台替わりに、事前に用意してきた半紙を何枚も貼り付けていく。 深園万鈴 :バンッ! 深園万鈴 :「この世界には、秘密がある」 深園万鈴 :ホワイトボードを強く叩いた手が腫れている。 荒川アヤネ :「(万鈴ちん……)」 深園万鈴 :「私達の、誰も思いもよらないような、大きな不思議があって」 深園万鈴 :「私達は、それの一部なのだ」 深園万鈴 :「だから、解き明かそう」 オカルト部員A :「……」 深園万鈴 :「きっと楽しいぞ。私が保証する」 オカルト部員B :「お……俺はやる」 オカルト部員C :「えぇ……あなた……」 オカルト部員B :「そ……そもそも俺は将棋やりにここに入ったんじゃねえ!!」 オカルト部員B :「こういうことを……ずっとしたかった……はずなんだ」 オカルト部員C :「そ……それは……」 オカルト部員A :「そうだな……」 オカルト部員A :「うん、……深園万鈴」 オカルト部員A :「部長の座を譲ろう」 オカルト部員A :「僕たちを楽しませてくれないか」 深園万鈴 :「お前部長だったのか……」困惑した顔 深園万鈴 :「ふん……ああ!望むところだ!」 荒川アヤネ :「よしよし首尾は上々」 荒川アヤネ :「では手始めに何から始めますかぃ、新部長」 深園万鈴 :「うん、それでは早速」 深園万鈴 :ホワイトボードに半分に折って貼り付けられていた半紙を、順番に開いていく 深園万鈴 :「今月の七不思議を発表するッ!!!!」 荒川アヤネ :「おーー!」 深園万鈴 :「これから毎月調査結果を会報にまとめてくからなー」 深園万鈴 :「編集?覚えろ。無理なら新聞部から引っ張ってこい」 深園万鈴 :「まずはこれ!」 深園万鈴 :「『旧校舎の怪異!逢魔ヶ刻の十三階段』」 荒川アヤネ :「ほほう」 オカルト部員B :「聞いたことがあるな……」 深園万鈴 :「定番だなー。今なら美少女の幽霊もついてくるらしいぞ」 オカルト部員C :「段が増えたり減ったりするやつ?」 オカルト部員B :「いやそれは新校舎のほうだろ」 オカルト部員B :「これはだなぁ……」 深園万鈴 :「まだまだ行くぞー」 深園万鈴 :「『可愛い小鳥にご用心?呪いと幸運のヒヨコ』」 深園万鈴 :ビリビリと半紙をめくっていく 深園万鈴 :「黒いのが横切ると不幸が、赤いのが横切ると幸運が訪れるらしい」 オカルト部員B :「し、知らない……」 オカルト部員C :「そりゃあんたがTwitterなんて旧石器時代のSNSしかやってないからでしょ」 オカルト部員C :「TikTokで今熱いのよ、動画が投稿されて」 深園万鈴 :「さらにさらに!」 深園万鈴 :「『三つ子の怨念?中庭の縁切り楓』」 深園万鈴 :「校庭の縁結びの桜は有名だけどな」 深園万鈴 :「逆に中庭の楓はスッパリ別れさせてくれるらしい」 オカルト部員A :「ああ、それは聞いたことがあるな……」 深園万鈴 :「昔は三本楓だったみたいだけど、いつからか二本は枯れちゃったみたいだな」 深園万鈴 :「その呪いなのか、切れ味鋭いともっぱらの噂だ」 オカルト部員C :「あの不自然な空間ってそういうことだったんだ……」 深園万鈴 :「ちゃんと実証してもらうからな。誰行くか決めとけよ」 深園万鈴 :「お次はこれ!」 深園万鈴 :「『カップル騒然!?海より迫る怪獣の影』」 オカルト部員B :「あったな怪獣騒ぎ」 オカルト部員A :「鯨って話だろ?」 深園万鈴 :「港区のちょっと洒落た喫茶店あるだろ」 オカルト部員A :「知らん……」 オカルト部員B :「同じく……」 オカルト部員C :「こいつら……」 深園万鈴 :「あそこの海が見える二人席に座ると、海の上に浮かぶ怪獣が見えるんだと」 オカルト部員AB :「へぇ~~~」 深園万鈴 :「まーお前らは縁が無さそうだから、私とアヤネで行っとくか。バイト先だし」 荒川アヤネ :「怪獣メニュー作っちゃおっかな~~」 深園万鈴 :「そしてお次は~」 深園万鈴 :「『ゲリラ上映!?幻の幽霊シネマ』」 深園万鈴 :「ショッピングモールの映画館な。特定の組み合わせで入ると知らん映画が上映されるらしい」 オカルト部員A :「はじめて聞くやつだな……」 オカルト部員B :「俺ら普段活動しなさすぎ」 深園万鈴 :「内容はまちまちみたいだけどな。大抵ヒロイン二人が主人公を取り合うラブロマンサスペンスらしいぞ」 深園万鈴 :「映画泥棒は犯罪だからな。ちゃんと観て詳細にレポってくるように」 深園万鈴 :「6つ目、これは中々危険なやつだぞ」 深園万鈴 :「『地獄行き!?急行列車のドッペルゲンガー』」 オカルト部員B :「急にテンションがアップしたな……」 深園万鈴 :「深夜、水波駅に停車しない急行列車の中に自分や親しい人物にそっくりの人影が見えるってやつだな」 オカルト部員C :「地獄行きは穏やかじゃないわね……」 深園万鈴 :「載って確かめられないのが残念だが、まあ一回見に行ってみるか」 深園万鈴 :「お前らの中にも……」 深園万鈴 :部員たちの顔を見回す 深園万鈴 :「……うん、何人かはいるかもしんないな」 オカルト部員たち :「ゴクリ」 深園万鈴 :「まー、地獄も意外と住んでみるといいとこかも知んないし」 深園万鈴 :「……いつか、会って話せるといいんだけどな」 深園万鈴 :「さーて!それではお待ちかねの七つめは~!」 深園万鈴 :「………」 深園万鈴 :半紙を引こうとした手が止まる。 深園万鈴 :「七つ目は……」 深園万鈴 :それをクシャクシャにしてポケットにしまう 深園万鈴 :「七つ目は秘密だ」 GM :部員たちの間に戸惑いが生まれる 深園万鈴 :「コイツはお前たちにはまだ早い。危険すぎる」 深園万鈴 :「なので、私単独で調査するものとする」 オカルト部員 :「(部活動ってそんな危険なことあるんだ……)」 深園万鈴 :「諸君」姿勢を正し 深園万鈴 :「今日発表したのは、この世界の不思議のほんの一部だ」 深園万鈴 :「この世には……この街にはまだまだ、7つじゃ全然足りないくらいの秘密が隠されまくっている」 深園万鈴 :「きっと三年間じゃ足りない、もしかしたら」 深園万鈴 :「一生かかっても掘り尽くせない秘密かもしれない」 深園万鈴 :「それでも」 深園万鈴 :「解き明かしてほしい、この世界の謎を」 GM :部員たちが、頷きで返す。 深園万鈴 :「それはきっと、何の意味もない徒労で、誰も見向きもしない世迷い言で」 深園万鈴 :「だからこそ、特別なことだ」 深園万鈴 :「約束するぞ」 深園万鈴 :「お前たちに見たことのない景色を見せてやる」 深園万鈴 :「以上!早速取材に向かうように!」 深園万鈴 :最後は少しだけ照れて鼻を擦ったあと、威厳を込めて言い放った。 GM :こうして超常現象調査クラブは発足し、 GM :部活動が始まった。 GM :退屈な日常を彩る特別ななにか、それを求めて。 深園万鈴 :「……さて」 深園万鈴 :部員たちが全員出払ったあと、ポケットから丸めた半紙を取り出す。 深園万鈴 :くしゃくしゃ担ったそれを広げて、一人思案する。 深園万鈴 :「こいつはもう少し後に取っておくか」 深園万鈴 :「いよいよ我慢できなくなった時に、一度だけ……」 深園万鈴 :「……ふふ」 深園万鈴 :「どうだ。私もついに我慢することを覚えたぞ」 深園万鈴 :「褒めてくれるかな……」 深園万鈴 :再び丸めた紙をゴミ箱に捨てて、自身も部室を出ていく。 深園万鈴 :今月の七不思議、最後の7つ目は 深園万鈴 :『深夜零時の奇跡。夜空に廻る大観覧車』 深園万鈴 :閉園後の水波遊園地、深夜零時から20分だけ動く大観覧車。 深園万鈴 :そのゴンドラに一人で乗ると、自分が一番逢いたい人が中で待っているという。 深園万鈴 :生死も、距離も、時には世界すら─── 吾妻美宥 :水波市の中心より少し外れた、一昔前の住宅地に、そのアパートは建っていた。 吾妻美宥 :古い建物の並ぶ中でももう一段古い建物である。しかしながら、外装に比べて内装はリフォームされており、意外に小綺麗だ。 吾妻美宥 :防音・防虫加工も施されており、意外なくらいに住みやすい。それでも人がほとんど住まっていないのは 吾妻美宥 :尋常なる者ではそもそも入居する手段がないからである。 吾妻美宥 :美宥は御斎とは関与のない独自のルートで、その調査のためここに居を構えていた。 吾妻美宥 :そして求めるものを得て、戻ってきた。以前よりもずっと上機嫌な日々と共に。 吾妻美宥 :エプロンを着けて鼻歌を歌いながら、夕食の準備を進めている。味噌汁の鍋はくつくつと煮立ち、おろした魚の白身にじわじわと味が染み込んでいく。 吾妻美宥 :外は夕闇、逢魔が時。なれどこの蛍光灯に照らされた部屋に、その恐ろしさはない。 神楽ルカ :「たっだいまー!」元気よく扉が開き、明るい声が響く。 神楽ルカ :逃げるように……というかまさしく逃げて閉じた世界へ向かったルカの立場は忍びとして非常に好ましくないものだ。いつ追手に襲われるか分からない。 神楽ルカ :父親と顔も合わせづらいというのもあり、行きつく先が恋人のもとであるのは不思議なことではないだろう。 神楽ルカ :「買ってきたよ!シャンプーでしょ洗剤でしょ、あっあとね、ケーキも買っちゃった~」 神楽ルカ :小さな箱を手に微笑む。 神楽ルカ :「あっ、めっちゃいいにおいする!お腹なりそ~!」 吾妻美宥 :「おかえり! ……え~、ケーキ? 嬉しいけど」 吾妻美宥 :エプロンの前で手を拭きながら出迎える 「何かの記念?」 神楽ルカ :「んっとね、食べたかったっていうのが二番目の理由!一番は……美宥に美味しいの食べてほしいから!」 神楽ルカ :「まああと……一応、大手を振っては帰れないけど、鞍馬の方から実質的には許してもらえる感じになったっぽいから。ルカおめでとうてきなかんじ!」 吾妻美宥 :「もう、ルカちゃんったら」 くすりと笑う 吾妻美宥 :「一番最後のやつは、ボクとしても二人のこととしてお祝いしたいけどなー」 吾妻美宥 :「一つ大きな心配事は減った訳だし……あっ、夕飯すぐできちゃうからね」 吾妻美宥 :「ケーキはそのあと!」 神楽ルカ :「えへへ~、ありがと美宥!やった、美宥のごはんだー!ごはんごはんっ」 神楽ルカ :「急いで手洗ってきマス!」ぱたぱたと元気よく洗面所に駆ける。 呪いのヒヨコ :そのうしろをぽてぽてと共に走り手を洗いに洗面所に向かっている。 吾妻美宥 :「急がないで丁寧に洗うんだよー」 吾妻美宥 :そう声をかけて、鍋の前に戻る。味噌汁の方は火加減を弱めて食べやすい温度に。魚の方はてりをつけるために少しだけ火を強めて。 吾妻美宥 :(……ふふふ) 吾妻美宥 :(何もかも綺麗に解決した訳じゃない。やんなきゃいけないことだってまだあるけど) 吾妻美宥 :(嬉しいな……) 自然、頬が緩む 神楽ルカ :「めっちゃ綺麗に手洗った!お皿並べるの手伝うねっ」嬉しそうに笑いながら戻ってくる。 吾妻美宥 :「うむっ。ご飯もよそっちゃってー」 吾妻美宥 :そうしててきぱきと夕飯の準備を済ませて、テーブルに食事を並べる。 呪いのヒヨコ :呪いのヒヨコは配膳を手伝わずテーブルの上で踊っている。 吾妻美宥 :エプロンを外し、最後に麦茶を持ってテーブルの前に腰を下ろして。 吾妻美宥 :野菜の芯をヒヨコに与えつつ 「それじゃあ、いただきます」 神楽ルカ :「いただきまーす!」元気よく手を合わせる。 神楽ルカ :「……わっ、めっちゃおいしい!やっぱ美宥ホント料理上手だよね」 神楽ルカ :魚を一口食べてほわ~っと幸せそうな笑みをこぼす。 吾妻美宥 :「ふふふ、全然そんな、難しいことはしてないんだけどね」 吾妻美宥 :「でもやっぱり、ちゃんと美味しいものは作れた方が良いと思ってさ」 吾妻美宥 :微笑んでルカちゃんの顔を見ている 「好きな人の幸せそうな顔、見れるから」 神楽ルカ :「……む!むう……っ」その言葉に頬を染める。 神楽ルカ :「……へへ、めっちゃ幸せだよ!だって、好きな人にすっごく美味しい料理作ってもらったんだもん」 神楽ルカ :「幸せすぎて、とろけちゃいそう」 神楽ルカ :「……えへへ。やんなきゃいけないこととかまだまだあるけど。でも、そんななかでも大好きな美宥が一緒に居てくれて」 神楽ルカ :「本当に幸せ!」 吾妻美宥 :「……ルカちゃん」 吾妻美宥 :箸を止めて、目を閉じる 「あんまり可愛い過ぎること、言わないで」 吾妻美宥 :「またご飯を冷ますことになってしまう」 神楽ルカ :「……っ」その言葉にさらに顔を赤くする。 神楽ルカ :「そ、……そ、だね。美宥のおいしいごはん……あったかいうちに食べたいもんねっ」 吾妻美宥 :頬を微かに染めて、薄ら目を開き 吾妻美宥 :「そうそう。美味しく食べよう。元気がいっぱい出るように、って思いながら作ってるから」 吾妻美宥 :箸を持ち直し、綺麗な運びでまた動かし始める 神楽ルカ :顔を赤く染めると、こくこく頷きながら箸を進める。 神楽ルカ :「美宥こそそんな可愛いこといってくれると、ほんと元気いっぱいでちゃうよ!」 神楽ルカ :「今回鞍馬の方から許してもらえたの、パパがめっちゃ頑張ってくれたのと、妹が……トーコが大変なのもあって、ヤバいことに巻き込まれたんだなーって……情状酌量?みたいな面もあったっぽくて」 神楽ルカ :「だからルカも頑張んなきゃなって思ってたんだけど。モリモリがんばれちゃう!」 神楽ルカ :笑いながら箸を持っていない左腕でムキムキするジェスチャー。 吾妻美宥 :「そっか。うん、そんな感じなら良かった……鞍馬の人と事を構えるのはさすがに慎重になりたかったし」 吾妻美宥 :「また鞍馬として戦わなきゃいけないっていうのは不安だけど……いざという時はボクがいる」 吾妻美宥 :「鞍馬の敵はボクにとっても元々仇敵だし、……それ以前に」 吾妻美宥 :「ルカちゃんの敵なら当然、ボクの敵だから」 吾妻美宥 :そっと笑う 「一緒に頑張れる時は、一緒に頑張ろ」 神楽ルカ :「……美宥はずるいよ。可愛くて、料理上手で可愛くて……そのうえとってもかっこいいもん」 神楽ルカ :冗談っぽく唇をとがらせ、笑う。 神楽ルカ :「うん、一緒にがんばろ!力を貸してると嬉しい……っていうとよそよそしいな」 神楽ルカ :「んっと、美宥が一緒に居てくれたらそれだけでめちゃくちゃ頑張れるから。だからずっとずっと、一緒に居てほしいな」 神楽ルカ :「頑張れる力がわくからっていうのもあるけど……やっぱ美宥のこと、大好きだから。ずっと一緒に居たいもん」穏やかに微笑む。 吾妻美宥 :「ふふ。もー」 吾妻美宥 :「そんなに可愛くて……かっこよくて、素敵で嬉しい、幸せなことを言ってくれるルカちゃんより」 吾妻美宥 :「ボクの方がずるいなんて到底思えないけどなあ」 吾妻美宥 :ふにゃりと笑っていたが、少し表情を引き締めて 「……ボクの方は」 吾妻美宥 :「まだもうちょっと、御斎とは距離を取っておくつもり。元々無理に任務を引っ張ってきた上に、まー、放棄したことにはなるからね」 吾妻美宥 :「ルカちゃんが鞍馬に戻ってくれたから、めちゃくちゃ問題にはならないだろうけど。それでも少し空気悪いだろうし」 吾妻美宥 :「戻ったら多分、謹慎か、また別の任務か。それ自体は全然いいんだけど」 吾妻美宥 :「……約束もあるしね。こっちからあっちの世界を繋ぎ止めるってのは、難しくなっちゃうから」 神楽ルカ :「……うん、そうだね」柔らかな瞳で微笑む。 神楽ルカ :「ルカとしても美宥がそばにいてくれるから、御斎と距離置いててくれた方が助かっちゃうし~」 神楽ルカ :「でも、あの世界をどうにかするっていうのは……ルカも、絶対どうにかしたいもんね」 吾妻美宥 :「何だかんだで、あの世界で色々七不思議調べたりするのは楽しかった」 吾妻美宥 :「終わっちゃうのはもったいないし、嫌だもんね」 吾妻美宥 :「だから、うん。マリーンと一緒に頑張って、どうにかしていかなきゃ」 吾妻美宥 :「こっちの世界のことも、ちょっとばかり面白くしてあげつつね」 吾妻美宥 :「それまではここで……」 少しだけ言葉を区切り、頬を赤くして 「ルカちゃんのお嫁さん、させてね」 神楽ルカ :「ぅ、ぁ、ぅ、」一瞬元に戻っていた顔色をまた赤くして口をパクパクさせる。 神楽ルカ :「……うんっ。解決するまで、ルカの最高のお嫁さんでいてね」 神楽ルカ :「そんで解決したら……ルカの、最高に可愛い最高のお嫁さんになるの!」 神楽ルカ :「へっへ、ルカ欲張りだかんね~。この世界がこんなに可愛くて幸せで楽しいんだって分かったら、案外あっちの世界のみんなも羨ましくてふらふらつられてこっち来ちゃうかもね」楽しそうに笑う。 吾妻美宥 :「へへ、へへ……うん。最高に可愛くなります。ルカちゃんのために」 顔を赤くしたままへにゃりと笑って 吾妻美宥 :「そうだよね。いくらいろんなことがあって、あっちがいろんな意味で安全だからって……」 吾妻美宥 :「それに負けないくらい、良いこともたくさんあるんだから」 吾妻美宥 :「あっちもめっちゃ頑張って欲しいものです」 吾妻美宥 :そう話しながら箸を進め、やがて食事を終え、手を合わせる 「ごちそうさまでした」 神楽ルカ :「ごちそうさまでした!」綺麗に完食し、同じく手を合わせる。 神楽ルカ :「美宥がご飯作ってくれたからルカ洗い物するね!ゆっくり休んでてっ」 神楽ルカ :「ルカは美宥と一緒だったらどんなとこでも幸せだから、美宥にも幸せって思ってほしいもんね」楽しそうに笑う。 吾妻美宥 :「もー、ボクはルカちゃんのために何かできれば幸せだから、別に良いのに」 吾妻美宥 :「……でも、ルカちゃんに何かしてもらうのも幸せか。じゃあ今はそっちの幸せいただきまーす」 吾妻美宥 :足を伸ばして天井を見上げる 「はー、幸せ……」 神楽ルカ :「ふふっ、お互い相手のためになにかするのが幸せで、相手にしてもらうのも幸せだったら……めちゃくちゃ幸せになっていっちゃうじゃんね~」 神楽ルカ :エプロンをしながらニコニコ笑う。 神楽ルカ :「二人でどんどん、無限に幸せになっていこうね」 神楽ルカ :「……そんで、ルカたちだけじゃなくて。大切な友達も、幸せになってくれたらもっともっと幸せになれるから」 神楽ルカ :「頑張って、みんなで幸せになっちゃおーっ」おー、と腕を天井へ向けて挙げる。 吾妻美宥 :目を細める。終わってみれば、事態は四方丸く収まる方向に進みつつある。そのためには多くの頑張りが必要だとはいっても。 吾妻美宥 :忍びの道は血に塗れ、相反する宿命が衝突すれば通るは片方のみであるのが常だ。 吾妻美宥 :それに比べれば、今この瞬間のなんと幸福で幸運なことか。 吾妻美宥 :おー、とルカちゃんにつられて手を挙げ、その背を見てそっと立ち上がる。 吾妻美宥 :「ルカちゃん、エプロンも似合ってるね。ちょっと大きいけど」 吾妻美宥 :「そんなとこも可愛い」 神楽ルカ :「えへへ、そお?やっぱ可愛いエプロンってあんま小さいサイズないからおっきくなっちゃうね」照れたようにはにかむ。 神楽ルカ :「美宥のエプロン姿、可愛くてドキドキしちゃうから。美宥も……ちょっとでもルカにそう思ってくれたら嬉しいな」 吾妻美宥 :「いっぱい思ってるよ。だからさ、ルカちゃん。二つだけいい?」 吾妻美宥 :ルカちゃんの背後から、そっとその可愛い身体に腕を回す。 吾妻美宥 :ぴたりと身体をくっつけて、ほのかな柔らかさと、熱と心拍数が、その背中に伝わっているだろう。 吾妻美宥 :「……みんなの前に今、ボクら、幸せになってもいいと思う?」 吾妻美宥 :熱っぽい声と吐息が耳元にかかる。 神楽ルカ :「……美、宥」 神楽ルカ :背に女性らしい柔らかさを、熱いほどのあたたかさを、自分と同じくらい高鳴った心音を感じ頬を赤く染める。 神楽ルカ :「……だって、ルカたちが幸せにならないと。世界って素敵なんだよって、証明してみせないと。あっちのみんなだって、頑張れないと思うし……」 神楽ルカ :「ルカは、美宥が欲しい。だから、幸せになっていいと思うし……なりたい」 神楽ルカ :回された腕に手を重ねながら答える。 吾妻美宥 :「じゃあ、もいっこ」 吾妻美宥 :鼓動の高まりを、頬に留まらない熱っぽさを自覚しながら 吾妻美宥 :「……ケーキ、後ででも良い?」 神楽ルカ :「ふふ。……もちろん。ケーキより……ずっとずっと甘くて大好きな」 神楽ルカ :「美宥が欲しい」 神楽ルカ :そう囁いて振り向くように、愛おしい彼女に唇を重ねる。 吾妻美宥 :「んっ……」 唇が触れ合う。舌が震え、ちゅ、と音が漏れる 吾妻美宥 :頬はもうすっかり上気して、見上げてくるルカちゃんの眼に、視線は釘付け。 吾妻美宥 :「じゃあ、して」 吾妻美宥 :「ルカちゃんのものになりたい」 神楽ルカ :「本当に……可愛い、美宥」 神楽ルカ :整った顔に浮かぶ熱に浮かされたような表情にますます興奮しながら、目を細めさらにちゅ、ちゅ、と音を立てて。唇に唇を重ね、少し離して舌でなぞる。 神楽ルカ :「ふふ。うん……美宥はルカのものだよ。とっくにルカのものだし……、どうしようもなくそうなんだって、美宥にも感じさせてあげるね」 神楽ルカ :強く抱きしめると、吐息を漏らしながら耳元で囁く。 神楽ルカ :「一番可愛い美宥の一番可愛いとこ、いっぱい見せてね」 吾妻美宥 :「やっ、はあっ……くすぐったい……」 吾妻美宥 :そう言いながらも、表情は笑みよりも恍惚が強い。もう何度となく交わした行為の始まりを予感し、肢体が悦びに燃え始めている 吾妻美宥 :小さく、可愛く、恰好良く、何より愛しい彼女から向けられる、その言葉、その行為全てに、幸福を感じながら。 吾妻美宥 :「教えて……ルカがどんなに、ボクのこと、可愛いって思ってるのか」 吾妻美宥 :「教えて、おしえて……幸せな、っん……ことっ……」 吾妻美宥 :夢見るように目を閉じて、自らの身をそっと、愛する人に委ねる。 安妻ミミ :こんにちは、安妻ミミです。 安妻ミミ :あれから、色々ございました。 安妻ミミ :異世界からの来訪者が去ったこの世界は今もなおゆっくりと崩壊を続けています。 安妻ミミ :しかし皆さまの努力のかいもあり、現在は省エネモード、でなんとかやっております。 部長 :「やあ、残念ながら北区は破れてしまったよ」 部長 :「でもこちらにできることはもうあまりないからね……やるだけのことはやるけど」 部長 :「加茂くん、君もそろそろ休んだほうが良い、交代だよ」 部長 :「気晴らしも兼ねて外を見てくると良い、見回りだよ」 加茂慶左 :「……いえ。まあ、そうですね」 加茂慶左 :「“部活動”してきます」 部長 :「ああ、よろしく」 加茂慶左 :部活動の内容は、主に3つ。 加茂慶左 :超常現象調査/Unknown phenomenon research. 加茂慶左 :世界の破壊/Matter as foreign destruction. 加茂慶左 :そうして来たれる、/and,
加茂慶左 :可愛いものを待つ/Cuty long-awaited. 加茂慶左 :UMC生徒会。世界を守り、壊し、待つもの。 琴川羽澄 :「え、慶左調査行ってくれるんです?」 琴川羽澄 :「とうとうお役目御免?やくたたずだから追い出されたんです?」 琴川羽澄 :「なんかいいネタ持って帰ってきてくださいよ」 加茂慶左 :「部長、なんか欲しい物あります?」 琴川羽澄 :「とはいってもなーんも無いでしょうけどね今のこの世界には」 加茂慶左 :「買ってきますよ。ミミもあれば教えてくれ」 加茂慶左 :「無いようにするのが俺らの仕事だろ」 加茂慶左 :「容量を食う偽物を砕いて回る」 部長 :「いや、大丈夫だよ」 安妻ミミ :「おなじく、です」 琴川羽澄 :「そろそろ私ひとりで編集するの飽きてきたんですけど……」 琴川羽澄 :「みんなお仕事でいそがしーいそがしーって部長とかやってくんなくなったしなー!」 加茂慶左 :「忙しいんだよ、忍びは」 部長 :「ごめんね、手が空いたら手伝うからさ……」 琴川羽澄 :「へいへい、わかってますよこれは唯一暇人の一般人である羽澄ちゃんの仕事ですよ~~」 加茂慶左 :「成果は出てる。潰しても潰しても出てきた七不思議は」 加茂慶左 :「“現実”のものに変わりつつある」 加茂慶左 :「こっちとあっちが繋がりつつある証拠だ」 加茂慶左 :彼女の記事を見る。その表題を。 加茂慶左 :『旧校舎の怪異!逢魔ヶ刻の十三階段』 加茂慶左 :『可愛い小鳥にご用心?呪いと幸運のヒヨコ』 加茂慶左 :それはもはや、“向こう”のものだ。 琴川羽澄 :「へぇ~、そなんですね」 安妻ミミ :「で、ございますよ」(ニコニコ) 部長 :「ここと外との距離は……なんとか保たれている」 部長 :「錨を下ろした鎖がひとたび千切れてしまったら……」 部長 :「僕らは、この世界は……存在するための張力を失って」 加茂慶左 :「波にさらわれる」 部長 :「そうだね、真っ暗な海に溶けて消えてしまうだろう」 加茂慶左 :「それで“墨浜”か」 部長 :「ハハ、案外そうなのかもね……」 GM :騒がしい声に見送られて、あなたは部室をあとにする。 GM :この世界の延命措置を、見て回る。 GM :名目はそれだが、気を使われて追い出された形だろう。 GM :何せここのところ、働き詰めである。 加茂慶左 :部屋を出て、大きく息を吐く。 加茂慶左 :廊下ではない。校庭。 加茂慶左 :余分なものは、どんどんと削ってしまっている。 加茂慶左 :部屋と部屋をつなぐものなど、仮想の世界では本来必要ない。 加茂慶左 :桜と楓が、一緒に植わっているさまを見る。 加茂慶左 :ここも節約のために一緒になった。 加茂慶左 :「……貧乏学生の気分だ」 加茂慶左 :「少ない手持ちでやりくりしなきゃあか。そりゃなかなか」 加茂慶左 :「……いい経験にはなる」 加茂慶左 :桜の木にもたれかかって。 加茂慶左 :楓を見る。ただしくは、そこに生きる木ではなく。 加茂慶左 :その真横。今は何もない空間。 加茂慶左 :だが、無いことに意味がある。 加茂慶左 :それを無いものとしたものが、存在するということだ。 加茂慶左 :(……一息ついたら、調査を再開するかな) 加茂慶左 :段々と、真贋の判断が難しくなる。 加茂慶左 :誰一人として破れぬ摩天楼の噂。 加茂慶左 :海より出づる妖魔の噂。 加茂慶左 :時を超える最強の呪術兵器。 加茂慶左 :……あるいは、外の世界も。 加茂慶左 :ここよりも荒唐無稽な道行きで。 加茂慶左 :あるいは、本質はそこではなく。 加茂慶左 :少年と少女の道行きにこそ―― 加茂慶左 :雪のように舞い散る花びらを眺めながら。 加茂慶左 :ふ、と眠りにつく。 加茂慶左 :…… 加茂慶左 :透明な歯車の立てる、錆びた音が響いたような。 加茂慶左 :そんな気がした。 GM :果たして、どれだけ寝ていたのか。 GM :時間の経過を知るすべは無い。 GM :ここでは時計はその針を走らせることは無く、空に色はない。 GM :そのはず、だ。 GM :夢うつつか、現実か。 GM :果たしてそもそもここは"現実"なのか。 GM :薄目で、ぼんやりと眺めた景色に。 GM :遠く……"色"が見えた。 GM :海の方だ。 GM :人々も、風も、波もが折りたたまれ眠り付いたこの世界で。 GM :何もかも動きを失ったはずの景色の中で。 GM :ゆっくり、ゆっくりとゴンドラが動いている。 GM :観覧車、パイレーツタウン、破れた世界に今なお残るあの日の欠片。 加茂慶左 :……一つ、思い出す。 加茂慶左 :七不思議の一つ。『深夜零時の奇跡。夜空に廻る大観覧車』 加茂慶左 :捜せていなかった。もうそんなものは、世界になかったはずで。 加茂慶左 :閉園後の水波遊園地、深夜零時から20分だけ動く大観覧車。 加茂慶左 :そのゴンドラに一人で乗ると。 加茂慶左 :生死も、距離も、時には世界すら超えて、中で待つものがあると。 加茂慶左 :その扉を開けた。 ??? :その手が、より小さな手のひらに掴まれて ??? :ぐい、と勢いよくゴンドラの中に引き入れられる。 ??? :同時に扉がひとりでに閉じ ??? :ぎちり、と錆びた歯車が噛み合う音がして ??? :明かりの落ちた遊園地にぽつんと光が灯り、夜空に大輪の花が咲く。 ??? :「やー、流石は慶左」 深園万鈴 :「部活熱心だな」 加茂慶左 :その光に照らされた、顔を見る。 加茂慶左 :「……万鈴」 加茂慶左 :そのゴンドラに一人で乗ると、自分が一番逢いたい人が中で待っているという。 深園万鈴 :深園万鈴。この世界を造り変え、破壊し、そして守るために帰っていた来訪者。 深園万鈴 :ネオンの明かりに照らされた顔は、別れた日のままで 深園万鈴 :ただほんの少しだけ背が伸びていることと、髪の毛を頭の上で一本にまとめていることが 深園万鈴 :止まってしまったこの世界と、外の世界に流れる時間の差を感じさせる。 深園万鈴 :「元気そーだな」 加茂慶左 :「……こっちはすっかり疲れたよ」 加茂慶左 :「潤いが足りなくてね」 加茂慶左 :「……しっかし」どこか不服げに観覧車の外を見て。 加茂慶左 :「待ち合わせからやらせてほしかったな」 深園万鈴 :「えー、そしたら慶左遅れてくるだろ」 深園万鈴 :「待ちくたびれて帰っちゃってたかも知んないぞ」 深園万鈴 :「こっちとそっちは時間が合ってないからな。今だって、別に私らが同時に乗ってるわけじゃなくて」 深園万鈴 :「お互い、会いたいなって思った瞬間同士がたまたま繋がってんだ」 加茂慶左 :「……ふふ」 加茂慶左 :「じゃあ、それはたまたまじゃない」 加茂慶左 :「万鈴の我慢の限界が来たってとこだな」 深園万鈴 :「まるで慶左は我慢できてたみたいな言い草だな」 加茂慶左 :「……逆だよ」 加茂慶左 :「俺は常にそう思ってたんだから」 加茂慶左 :「万鈴が限界が来たら、その瞬間が繋がる瞬間ってだけだ」 深園万鈴 :「なるほどなー。じゃあ結構待たせちゃったか。悪いことしちゃったな」 深園万鈴 :「けどな」 深園万鈴 :ふわりと席を立って、慶左に抱きつく 深園万鈴 :遅れて来た髪の毛から、甘い香水の香りが微かに届く 深園万鈴 :「一年だぞ」 深園万鈴 :「私にしては結構我慢した方だろ」 加茂慶左 :「……一年か」 加茂慶左 :「……うん」 加茂慶左 :「万鈴はえらいな……」その頭を撫でる。 深園万鈴 :「おう、えらいぞ。もっと褒めろ」 加茂慶左 :「君は素敵な女の子だ」 加茂慶左 :「この間よりもずっと綺麗になってる」 深園万鈴 :表情を緩めて子猫のように慶左の胸に顔を埋める。 深園万鈴 :「慶左は変わんないなー」 加茂慶左 :「時間が止まってるからかもな」 深園万鈴 :「あの頃と同じで、無愛想な仏頂面で、やれやれって顔してて」 深園万鈴 :「けど、私を撫でてくれる時の顔は、優しくてかわいいんだ」 加茂慶左 :「そりゃどうも」続けて撫でて。 加茂慶左 :「しかし、このままだとトシ抜かされそうだ」 加茂慶左 :「というか。進んでくれないと困るんだが……」 深園万鈴 :「なんだ慶左。年上は好みじゃなかったのか」 深園万鈴 :「いいだろ別にー。私だって今年はそんな背伸びなかったけどな」 加茂慶左 :「そうじゃなくてさ」結んだ髪を梳くように触れて。 加茂慶左 :「卒業が遠のくだろ」 深園万鈴 :「む……卒業、か」 深園万鈴 :「約束しちゃったもんな」 深園万鈴 :「お前らを卒業させてやるって」 加茂慶左 :「……ああ」 深園万鈴 :「この一年なー、私も結構頑張ったんだぞ。超常現象調査クラブの部長としてな」 加茂慶左 :「名実ともに部長か」苦笑して。 深園万鈴 :「みうみうとルカちんも協力してくれてさ……あ、二人は」 深園万鈴 :「なんか実家にも許してもらったとかで、一緒に仲良く暮らしてるぞ」 加茂慶左 :「へえそりゃ羨ま……」 加茂慶左 :「……めでたいことで」 深園万鈴 :「なー、羨ましいよなー」 深園万鈴 :「私らも負けてらんないぞ慶左」 加茂慶左 :「いや別に競ってるわけじゃ……」 深園万鈴 :「二人は学校の外で、私は部活で」 深園万鈴 :「色々な世界の不思議を暴いたり、たまーにでっち上げたりしてさ」 深園万鈴 :「少しずつ、本当に少しずつだけど、最近漸く上手くいってきたんだ」 深園万鈴 :「ちょっとずつ、重なってる部分が増えてきた」 加茂慶左 :「俺だって頑張ってるよ。「超常現象破壊可愛い生徒会」の会長としてね」 加茂慶左 :「世界のバグ取りをして、本物を引くまでずっとアップデートを続けてる」 加茂慶左 :「結果、こうして重なれた」撫でていた手を降ろして、万鈴の手の甲に重ねる。 深園万鈴 :「慶左も頑張ってんだな」重ねられた手を組み替えて、指を絡める。 深園万鈴 :「えらいぞ。褒めてやる」 加茂慶左 :「……うん」 深園万鈴 :「よしよし……素直な慶左には」 深園万鈴 :「特別にご褒美もあげちゃおうか」 加茂慶左 :「うん?」 深園万鈴 :「次にする時は」 深園万鈴 :慶左の胸元から目一杯身体を伸ばし、不意打ちする形で唇を奪う。 加茂慶左 :「……!」 深園万鈴 :「……ぶはっ」数秒で離れて悪戯っぽく笑い 深園万鈴 :「私の好きにさせてもらうって言っただろ」 加茂慶左 :「ぷはっ……い、言ったけど!」 加茂慶左 :「みんなに祝福されたいって……!」 深園万鈴 :「んー、我慢の限界だった」けろりと言う 加茂慶左 :「お前な……」 深園万鈴 :「だからなー。それは次の私の番に取っとこうと思ってな」 深園万鈴 :「こういうのは順番だからな」 深園万鈴 :「一回やり返して終わりじゃ味気ないだろ」 加茂慶左 :「……そうだな」 加茂慶左 :「次がどうとか、どうでもよくなるくらいに」 加茂慶左 :「君と色々知っていきたい」 深園万鈴 :「うん。だからほら、慶左」 深園万鈴 :体を離し、ちょこんと向かいの席に座って手を広げる。 深園万鈴 :「お前の番だ。好きにしていいぞ」 加茂慶左 :「……」 加茂慶左 :「……言っておくけど、俺は」 加茂慶左 :「全然我慢強くないからな」 深園万鈴 :「ふふ、知ってるぞ。何年一緒にいたと思ってんだ」 深園万鈴 :「慶左は何でも面倒見てくれるように見えて」 深園万鈴 :「全部好きだからやってんだよな。嫌なことは何かと理屈こねてやらない、頑固なやつだ」 深園万鈴 :「けど人前だと恥ずかしがってしゃーなしでやってる素振り見せちゃうんだよな」 加茂慶左 :「でも今は君しか居ない」 深園万鈴 :「うん」 深園万鈴 :「二人っきりだ」 加茂慶左 :「分かって、言ったと。そう思っていいんだよな」 深園万鈴 :「失礼しちゃうな。いつまで子供扱いする気だお前」少しだけむくれて 深園万鈴 :後ろでまとめた髪を触って「もうお前より上級生なんだぞ」 加茂慶左 :「ここからは子供扱いしてやれないって言ってるんだよ」 深園万鈴 :「望むところだ。私は深園万鈴で」 深園万鈴 :「加茂慶左の恋人だぞ」 加茂慶左 :その言葉に頷いて。 加茂慶左 :「深園万鈴」その名を呼ぶ。 加茂慶左 :「きみは、深園万鈴だ」 深園万鈴 :「ん」その声に優しく微笑んで向かい合う。 深園万鈴 :「そうだぞ慶左。お前の口からも聞かせてくれ」 深園万鈴 :「私は、深園万鈴は」 深園万鈴 :「加茂慶左にとっての何なのか」 加茂慶左 :「俺の、加茂慶左の」 加茂慶左 :「“特別”だ」 加茂慶左 :彼女の頬に触れて。 加茂慶左 :影を重ねる。 深園万鈴 :観覧車の光に照らされて、二つの影が一つになる 深園万鈴 :月も星もない夜空に、二人の世界だけが浮かんでいる。 深園万鈴 :「"特別"……うん、そうだ」 深園万鈴 :影を重ねたまま、唇だけを離して 深園万鈴 :「向こうじゃ平凡な、どこにでもいる私でも」 深園万鈴 :「慶左にとっての"特別"なら、頑張れる」 深園万鈴 :「世界の一つや二つくらい、救ってやれる」 深園万鈴 :「特別なことをしよう」 深園万鈴 :「特別な二人がするなら、どんな当たり前だって」 深園万鈴 :「世界に一つしかない"特別"だ」 加茂慶左 :「……うん。退屈なんてさせてやらない」 加茂慶左 :「見たことのない景色を、きっとだ」 加茂慶左 :それがきっと、世界の真実なのだと思う。 加茂慶左 :プライズ「世界の真実」を、深園万鈴に譲渡します。 GM :この世界には、秘密があります。 琴川羽澄 :「それも、今は昔」 琴川羽澄 :誰もいない廊下を歩く。 琴川羽澄 :あれだけいた生徒たちは、皆いなくなってしまった。 琴川羽澄 :世界の裏側に折りたたまれて、ぐっすりと眠っている。 琴川羽澄 :「(はやく起こしに来てくださいよ、退屈ですからね)」 琴川羽澄 :退屈な日々で良かった、しかし、それには条件があった。 琴川羽澄 :この世界はそれを満たしてはいない。 琴川羽澄 :色のない街を歩く。 琴川羽澄 :歩道橋を渡って、デパートの屋上へ 琴川羽澄 :扉を開いて用水路へ 琴川羽澄 :だまし絵のような、めちゃくちゃな風景。 琴川羽澄 :「私の仕事は、毎日のパトロール」 琴川羽澄 :体の良い厄介払いである。 琴川羽澄 :UMCとのちからの繋がりを失った今の私は、ただの一般人。 琴川羽澄 :あそこにいても手伝えることなど無い。 琴川羽澄 :「本日も異常なし」 琴川羽澄 :昨日も、一昨日も、きっと明日も異常なし。 琴川羽澄 :どれだけの時が経ったのだろう。 琴川羽澄 :繰り返す毎日……いや日にちという感覚を失って久しい。 琴川羽澄 :遊園地の残骸を見つけた。 琴川羽澄 :観覧車、そのゴンドラに乗り込む。 琴川羽澄 :「……」 琴川羽澄 :無論、動くことはない。 琴川羽澄 :「あーあ、退屈だな~~~」 琴川羽澄 :歩く、歩く、歩く。 琴川羽澄 :他にやることもない、不思議はその姿をめっきり見せなくなってしまった。 琴川羽澄 :秘密は、誰かに見つけられたがっているのだから。 琴川羽澄 :「きっと、みいんな”外”に逃げちゃったのかもしれませんね」 琴川羽澄 :歩く。 琴川羽澄 :駅前に着く。 琴川羽澄 :ああ、色々な場所へ行ったな。 琴川羽澄 :遊園地に、ショッピングモール、坂の上の喫茶店。 琴川羽澄 :「まあ、全部私がぶっ壊したんですけどね」 琴川羽澄 :後悔はない。 琴川羽澄 :でも、少しだけ寂しい。 琴川羽澄 :駅の壁、掲示されたポスターをなんとなく眺める。 琴川羽澄 :ふと、それが目に入った。 琴川羽澄 :古ぼけた掲示板、その隅っこに。 琴川羽澄 :チョークの掠れた文字、真新しい。 琴川羽澄 :意味の取れない、数字の羅列。 琴川羽澄 :いや、取れる、意味は、取れるのだ。 琴川羽澄 :「とある駅の券売機……特定の操作を行うと無いはずのない駅へ……」 琴川羽澄 :異世界行きへの列車。 琴川羽澄 :退屈な心を、導く。 琴川羽澄 :かつて、この地へ旅人を呼び込んだ。 歌橋カナタ :『特定の操作、というのにはボタンの指定があるのね。列と並び、そして回数』 琴川羽澄 :数字を繰り返し唱えながら、震える指で券売機をタッチする。 琴川羽澄 :動かぬはずのそれが、電光パネルの点灯で応えた。 琴川羽澄 :「……」 琴川羽澄 :無言で押す。 琴川羽澄 :列、並び、回数。 琴川羽澄 :券が、吐き出される。 琴川羽澄 :「……ハハ」 琴川羽澄 :改札へ向かう。機械へ券を挿す。 琴川羽澄 :改札機が静かな駆動音を立ててそれを呑み込む。 琴川羽澄 :歩みは、いつしか走りに変わっていて。 琴川羽澄 :階段を駆け上がる。息が上がる。 琴川羽澄 :ああ、”ちから”があったときは、こんな階段なんてなんてことはなかったのに。 琴川羽澄 :顔に、熱が集まってくるのを感じる。 琴川羽澄 :登って、下る。 琴川羽澄 :目指すは逆側のホームだ。 琴川羽澄 :転がり落ちるような勢いで、段差を駆け下りて。 琴川羽澄 :走る、走る。 === :『電車が参りまーす!』 琴川羽澄 :構内に、アナウンス。 琴川羽澄 :そして、視界に……色が。 GM :その日は大掃除であった。 GM :任されたのは蔵の整理。 GM :役にも立たないわけのわからぬガラクタの数々があとからあとから現れる。 少年 :「まったく……もうちょっと普段から片付けろよ……」愚痴りながらガラクタを掻き分ける。 GM :ふと、それが目に入る。 GM :小さな、古い小箱。 GM :なにか、ひどく惹かれた。 GM :“呼ばれてる”と、そう思うなにか。 GM :紐を解き、箱を開ける。 GM :"ソレ"が現れる。 少年 :「なんだ……これ……」 GM :小さな、短刀。 GM :ほんのわずか、しかし何やら不思議な“ちから”を感じる。 少年 :「ばあちゃんこんなの持ってたんだ。ウチは由緒正しい農民の子孫だって言ってたのに……」 安妻ミミ :「おや、とうとう見つけましたか」 安妻ミミ :背後、気配もなく。 安妻ミミ :肩越しに、腕を回して。 少年 :「いや、もしかしてじいちゃんかな?いっつも『俺は実は忍者なんだ』ってホラ話してたもん……な……」 少年 :「うわ!?」 安妻ミミ :「台所の片付けは終わったから、少年を手伝ってやれって言われましてね」 安妻ミミ :いつもの、イタズラっぽいからかうような表情で告げるのは、 少年 :「ちょ、ミミさん……」 少年 :栗色の髪に一房混じった銀髪が力なく揺れる。 GM :近所に住むおねえさんで、この家とは祖母の代からの付き合いになる友人だ。 GM :そう、祖母の代。 GM :いつもの冗談かなにかだろうと流してはいるが、家族は不思議とそれを否定しない。 少年 :「手伝ってくれるのは嬉しいけど、こんなくっつてたら仕事になんないよ」 少年 :少し赤くなったた顔を見せないように、ぶっきらぼうに言う 安妻ミミ :「え~、じゃあ休憩しません?休憩」 安妻ミミ :「昔話を聞かせてあげますからさ」 少年 :「昔話って、作り話でしょ……」 安妻ミミ :「そうそう、作り話作り話」 安妻ミミ :「色々教えてあげましたものねぇ」 安妻ミミ :「この街には、秘密がいっぱいあるんですよ」 安妻ミミ :「そのほとんどは……誰かが作り出した“たわごと”ですが……」 安妻ミミ :「中には、ほんものが混じってるんです」 安妻ミミ :「私の作り話の中にも、ね」 少年 :「ほんものねえ」 安妻ミミ :「その“勇者のつるぎ”を手にした以上、きみはそう遠からず……」 少年 :また始まったよという表情で、しかし満更でもない雰囲気で 安妻ミミ :「ほんものたちに、世界の神秘に対面することになるでしょう」 安妻ミミ :「それは避けられないものなのさ」 安妻ミミ :「青春ってのは否応が無いんですよ」 安妻ミミ :クツクツと笑う。 少年 :「否応なさすぎでしょ。青少年の人権を何だと思ってんの」 少年 :「けど、まあ……」 少年 :木箱に収められた短刀にゆっくりと手を伸ばす。 少年 :「本当にそんな物があるなら、それはそれで」 少年 :「楽しそう、かな」 安妻ミミ :「ええ、楽しいですとも」 安妻ミミ :「この安妻ミミが保証しましょう」 安妻ミミ :「この世界には、秘密があるんですよ」 安妻ミミ :「それらは、かつての少年少女たちの奮闘によって暴かれてしまいましたが」 安妻ミミ :「不思議は、秘密は……今この瞬間も世界に新しく生まれ続けています」 安妻ミミ :「それは……街の影に暗躍する隠形のものたちであったり」 安妻ミミ :「破れ散った異世界の欠片の数々であったり」 安妻ミミ :「海で産声をあげた、巨大ないのちであったり」 安妻ミミ :「きっと、色々なものを見ることになります」 安妻ミミ :少年の頭に鼻先を埋め 安妻ミミ :「楽しんでください」 安妻ミミ :「そして、帰ってきたら……私に教えて下さいね」 安妻ミミ :「この街にどんな秘密があったのか」 安妻ミミ :「それと出会い、きみが何を思い、感じたのか」 少年 :「大げさだなミミさんは……本当かもわかんないのに」苦笑する 少年 :「けどいいよ。もし本当に」 少年 :「そんな不思議がこの世界にあったのなら」 少年 :「教えてあげるよ。今度は俺のホラ話を」 少年 :気恥ずかしさと、僅かな期待を込めて 少年 :淡く光る短刀をその手に取る。 GM :それは、勇者のつるぎ。 琴川羽澄 :『世界を救った者が持っていたんだから、そうでしょ』 GM :かつて、誰かがそう言ったとか、言っていないとか。 GM :かつて人と神秘を結ぶ、絆であったもの。 GM :そして、今、新たな物語の始まりとして。 少年 :「きっと、明日は今日よりも"特別"になる」 少年 :「思春期の子どもたちは、いつだって戦いたがってるんだからさ」 深園万鈴 :プライズ【蹟視の星】の秘密を公開します。 === :実は、この世界には秘密があります。 === :あなた達が何気なく過ごす学園生活、はたまたお仕事の裏で、今も邪悪な計画が進行中だとしたら? === :あなたは信じますか?秘密を隠す存在に怒りを覚えますか? === :それとも笑い話だと一蹴し、次の日には忘れてしまいますか? === :もしあなたが、真実を知りたいと思ったのなら === :戦ってください。退屈や、諦めや、普段目を背けている障害と === :大丈夫、あなたは特別です。 === :この世界は、あなたの好奇心を求めています。 === :欺瞞を許せぬ方、 === :強い探究心を抱えた方、 === :若い破壊衝動を持て余している方、 === :なんとなく楽しそうだな、と思っちゃった方、 === :この世界は、あなたが壁をぶち壊す度に、その先へと広がっていきます。 === :破局の時は、常に海を超えてやって来ます。 === :あなたの世界を壊すのも、守るのも、全てあなた次第です。 === :探してください、この世界の不思議を。あなただけが知る秘密を。 === :そして、その秘密を見つけたならば === :他の、貴方の大切な誰かに、そっと教えてあげてください。 === :この世に秘密がある限り、私達の活動は不滅です。 === :あなたの手にした真実が、幸せなものでありますように。 === :世界創生委員会 -Universal Manufacturing Committee- === :顧問 深園万鈴 GM :それでは経験点の配布とかそういうものがあるらしいので GM :それを行っていきます 加茂慶左 :ワオワオ! 深園万鈴 :ヒャッハー! 神楽ルカ :ウオオオオーーッ 吾妻美宥 :ヘッヘッヘ…… GM :それではまず諸々を省略しいつものセットと呼ばれるやつを各2点 ※編注 :「最後までセッションに参加した」は加茂のみ未達成で1点。 神楽ルカ :ウオオオオーーッいつものだ! 深園万鈴 :いつもありがとうねえ GM :お次は流儀の達成……これは正直そこまで重要視される?良いんじゃない全員に1で、と常々思ってるやつですが GM :一応いきましょう 深園万鈴 :いくぜ! GM :PC1、隠忍の流儀はシノビガミ復活に関する情報を入手する GM :していた気がします1差し上げます 深園万鈴 :あ!私は凶尾なので 加茂慶左 :凶尾だから「気高く生きる」かな 神楽ルカ :気高かったわね GM :あ、そういえば下位そうだった GM :気高かったです、差し上げます 深園万鈴 :やった~! GM :続いて2!誰かの秘密を探す GM :探してましたね差し上げます 加茂慶左 :めちゃ探しました 加茂慶左 :全部知ってる GM :おめでとうございます GM :続いて3!旧校舎を守る。 GM :破壊してましたね 加茂慶左 :ほんまや 吾妻美宥 :違うんすよ 深園万鈴 :壊れちゃった…… GM :でも壊れちゃった…… 神楽ルカ :そうだぜ違うぜ 吾妻美宥 :この旧校舎はあくまで御斎の旧校舎のことで…… GM :そっか、そうだよな…… 吾妻美宥 :だからといってそっちも特に守ってはいないな! ガハハ! 加茂慶左 :それだとして守ってないじゃんッ 加茂慶左 :この項目はorで仇敵の撃破だけど 吾妻美宥 :ボクが本当に守りたいものは一つだけだからね 加茂慶左 :比良坂か隠忍だもんなあ 神楽ルカ :美宥……♡ GM :というわけで点数はなし! GM :代わりに旧校舎破壊ボーナスを1点差し上げます 加茂慶左 :すご 吾妻美宥 :やったぜ 深園万鈴 :恋の仇敵は撃破したと言ってもいいかもな 神楽ルカ :やった!破壊ボーナスだ! 深園万鈴 :やったぜ~ GM :続いて鞍馬のPC4、シノビガミ復活を阻止する。 GM :していた気がするな、私は行間が読めるので。 神楽ルカ :ばっちりしていたぜ GM :差し上げます1点。 加茂慶左 :てか人工シノビガミ作る計画ぶっ壊したから 加茂慶左 :してるんじゃない? 深園万鈴 :流石だ 神楽ルカ :やったーーー!ありがとうございます! GM :そうだぜ 神楽ルカ :そうだぜ デートガミを呼び続けたぜ 吾妻美宥 :さすがルカちゃん…… 加茂慶左 :システムをぶっ壊してるじゃん 吾妻美宥 :デートガミ作戦大成功 深園万鈴 :シノビガミが始まらなければシノビガミは生まれない GM :では続いて使命の達成に行きましょう。 GM :PC1!あなたの【使命】は己の「ちから」の正体を突き止めることである。 GM :見事突き止めましたね、3点です。 深園万鈴 :バッチリ突き止めました GM :続いて2、【生徒会】に所属する生徒の【本当の使命】はこの世界を守ることである。 加茂慶左 :これ結局めちゃ守ってる気がするんだよな GM :結果的に守ったようなもんだな!3点差し上げます。 深園万鈴 :慶左のおかげだぜ 神楽ルカ :世界崩壊しないようにめちゃくちゃがんばってるもんね…… GM :3!あなたの【本当に本当の使命】はPC4に自分への【感情:愛情】を取得させた状態でエンディングを迎えることである。 加茂慶左 :完全に迎えてる GM :難しい使命ですが…… GM :別に難しくなかったですね 吾妻美宥 :うむ 神楽ルカ :ばっちりだよ♡ 加茂慶左 :性欲降参の賜物 吾妻美宥 :計画通りってわけ 深園万鈴 :流石だ GM :性欲の3点、差し上げます。 吾妻美宥 :ヤター! 吾妻美宥 :この3点を元手に、ここからどんどん育んで行くからね。最終的に300000点くらいになるから GM :お次は4!【本当の使命②】:この世界を出て、元の世界へと帰る。 加茂慶左 :バッチリ帰ってるじゃん GM :帰りましたね、おめでとうございます3点! 神楽ルカ :ありがとうございます! 神楽ルカ :ラブラブで暮らしてます 吾妻美宥 :おかえり♡ 深園万鈴 :子供が楽しみね 加茂慶左 :ずる…… 神楽ルカ :ただいま♡ GM :いちゃつきよって!お次だ! GM :プライズの獲得。 GM :これは最後の世界の秘密の譲渡のみかな! 加茂慶左 :最初から持ってるのはカウントしないからねえ GM :なんかアイテムが飛び交ってた気もするけど 加茂慶左 :だけのはず…… GM :プライズの移動はこれだけなんだよね 神楽ルカ :ヒュンヒュン 深園万鈴 :なるほど GM :というわけでPC1に1点 吾妻美宥 :そうですね この愛はプライズなんて枠には収まらないし GM :ソウダネ 神楽ルカ :美宥……♡ GM :ではメインイベント、琴線 GM :各自再びダイスを産んでください 深園万鈴 :むん! 神楽ルカ :えいえいむんっ 加茂慶左 :ボゴッ GM :琴線……これは文字通り、己の琴線に触れたPCを選ぶ儀式です GM :別に最強PL決定戦とかではないので GM :名場面集投票くらいの軽い気持ちで、この瞬間が良かった!とか GM :あの動きが……好きなんだよねえみたいな GM :そういう細かくて伝わらないPCここ好き選手権みたいな心構えでオッケーです GM :それでは皆さま、準備はよいでしょうか 加茂慶左 :よ! 神楽ルカ :ウオオオオーーッOK!! 深園万鈴 :うむ! 吾妻美宥 :よいぞ GM :ではオープン願います system :[ 神楽ルカ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。 system :[ 吾妻美宥 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 system :[ 深園万鈴 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。 system :[ 加茂慶左 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。 system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。 GM :こうなると思っていたよ!! 神楽ルカ :あやったーっ!! 吾妻美宥 :ウェヘヘヘ GM :ではGMから行きましょうか GM :まず全員愛してるぞ!ありがとう! GM :という前提の元 GM :PC4、これはもう、なんというか GM :今回のセッションのスタート地点、青春ジュブナイル活劇 GM :その楽しいバカ騒ぎおける土台をどっしり支えてくれていたなというありがたさから選択させていただきました 神楽ルカ :やった~~~!!! 吾妻美宥 :可愛い部ね 神楽ルカ :可愛い部とか呪いのヒヨコとかマジで何言ってんだろうと思ったけどそう言ってもらえて胸をなでおろしました 吾妻美宥 :そういうことなんだよなっていう感じでしたね 深園万鈴 :ルカちんのおかげでここまでやっていいんだっていうラインができたよね GM :やっぱね、勢い、これが欲しい瞬間がね……今回は特にあったからね 加茂慶左 :実際可愛い部であったことによる質感の変化がだいぶ大きかったな~って感じはあるよね 吾妻美宥 :(何言ってんだろうとは思ってたけど……) 加茂慶左 :セッション全体の雰囲気を支配した感じがある 加茂慶左 :何言ってんだろうとは思ってた GM :ある意味ミミの生みの親でもあるわけだしね GM :何言ってんだろうとは思ってたけどね 神楽ルカ :ミミっち~ママだよ~~ 深園万鈴 :何言ってんだろうはそうだけど 加茂慶左 :ミミちもかわいかったもんね 安妻ミミ :おかあさま…… 吾妻美宥 :桜の化生なんだし増やせるでしょ ちょうだい 娘 深園万鈴 :可愛い部、面と向かうとちゃんと可愛い部として成立するからすごいよ GM :そんなわけで……ありがとうございました GM :ミミっちの分裂は頑張ってみます 神楽ルカ :使命的に異世界っていうのと前回のアレのあれで作られた世界っぽいっておもってたから(ここまでとは思ってなかったけど) 加茂慶左 :途中でも話してたけど、可愛い部部長自体が実際ハードルだけど 神楽ルカ :ま、ある程度非現実なことやってもいいっしょwってやってました 加茂慶左 :そこに足るものだった感じはあるものねえ 神楽ルカ :やった~~~!! 加茂慶左 :現実戻ってからもやってるが…… GM :ヒヨコは現実だぞ慶左、受け入れろ 深園万鈴 :呪いのヒヨコは夢じゃないんだよなあ GM :では今回始めてのビガミである1はトリに回すとして 神楽ルカ :呪いのヒヨコは我々の世界にもいます!ありがとうございました! GM :4から逆順に言っていきましょうか 深園万鈴 :回されるぜ 神楽ルカ :オッ私だ GM :ではよろしくお願いします。 神楽ルカ :私はPC3の美宥っちを選ばせていただきました! 神楽ルカ :抱いた女を選ぶシステムだからです。 加茂慶左 :断言 GM :力強いなあ 深園万鈴 :そうとは 吾妻美宥 :パワー 神楽ルカ :美宥っちやっぱり最初ひとりシノビガミやってただけあって忍びの部分がめっちゃくちゃかっこいいんですよね…… 加茂慶左 :なんでみんなやらないんだろう 加茂慶左 :ソリッドで良かったよね~ 神楽ルカ :美宥っちっていうめっちゃ可愛い男子の性欲破壊する女の子がその延長上でしっかり忍びとして強くてかっこいいっていうのが 神楽ルカ :好き~~~ 神楽ルカ :怪異閉じ込めて使うヤツも本当にかっこいいですよね 1月0日のやつ 吾妻美宥 :へへへへ…… 深園万鈴 :いいよね……普段の仕草のまま冷徹な忍やるの 神楽ルカ :それで普段の女の子してるときは本当に可愛いし、本当に可愛い 加茂慶左 :演出めちゃカッコいいよね GM :一番シノビをやっていたので一番えっちだったってわけね 深園万鈴 :怪段演出みんなすき 加茂慶左 :なんかこう……階段ってそんな格好良い範囲で使い勝手あるか?って感じだけど 加茂慶左 :バシバシに決めてきてた GM :うむ、お美事でございました 神楽ルカ :後最初のOPで「船が渡り」「乗った大船」って掛け合いできたのめっちゃ可愛くて楽しかったですね 神楽ルカ :OPじゃないわ ルカの最初の手番 神楽ルカ :マジで細かいところいっちゃった GM :毎回返しが強い 深園万鈴 :ずっと重ねてきた「逢魔ヶ刻である」っていうワードが 深園万鈴 :セックスシーンでも重ねてきてたの笑っちゃった 神楽ルカ :あれかっこよかったですよねって言おうとして笑っちゃった 加茂慶左 :www 吾妻美宥 :ええやろ! 吾妻美宥 :魔だよ魔 セックスは魔 神楽ルカ :私はセックス中も出てきてめっちゃ燃えましたけど…… 加茂慶左 :セックスめちゃめちゃえっちでしたね 神楽ルカ :めっちゃえっちでしたね…… GM :セックス! 深園万鈴 :忍者はえっちだからね 吾妻美宥 :忍者はエッチ 吾妻美宥 :覚えて帰ってね GM :うん、おぼえた 神楽ルカ :エッチな忍者の中でもエッチな美宥っちとエッチできて良かったです 神楽ルカ :ありがとうございました! 吾妻美宥 :いやーこちらこそありがとうございました……へへへへ…… GM :どうもありがとうございました、では続いて返しのPC3 吾妻美宥 :怪段に惚れ込んで練ったやつだったのでほめられてよかった 吾妻美宥 :はい! 私が選んだのはPC4の神楽ルカちゃんです。 吾妻美宥 :私は理性あるPLなので、理性的に可愛くかっこよくエッチで愛しいPCを選びました。 GM :さっきからエッチの単語が乱舞しておるな 吾妻美宥 :可愛くかっこよくエッチで愛しかったでしょ? 順番に見ていくが…… 神楽ルカ :やったぜ。 吾妻美宥 :まず可愛い部の発想が可愛いじゃないですか。で別に部とか関係なく女の子としても可愛いし…… 吾妻美宥 :それでいてその可愛さを突き通す強さ、強度というのか、そういうのはメチャクチャかっこよかったでしょう。 深園万鈴 :ルカちん、『強者』であることが一貫してていいよね GM :最後まで崩れなかったなあ…… 吾妻美宥 :そうそう。強い! ブレないんですよね。信念が可愛いという形をしている。これは可愛い。 神楽ルカ :えへへ 吾妻美宥 :背丈もちっちゃい可愛い子なのにな……忍びらしくもあり女の子らしくもあり。 加茂慶左 :そこ自体は揺れてないものねえ 吾妻美宥 :エッチなのはエッチ。受けでも攻めでもエッチだった。エンディングで逆転するとはね。思わずやられてしまいましたよ。 神楽ルカ :美宥がエッチで可愛いから、抱いてしまいましたね 吾妻美宥 :夕焼け世界崩壊可愛い部部室エッチがシチュ的にはヒャッホーだけどドキドキ感で言えば蛍光灯で照らされた同棲アパートエッチの方が強かった。 吾妻美宥 :力のアパート、技の部室。 神楽ルカ :なるほどね…… GM :なるほど 吾妻美宥 :その上でラブですね……最初からすごくドキドキしてくれたのはやっぱり嬉しかった。秘密なので隠してはいましたが、最初から好意いっぱいでコンタクトして 吾妻美宥 :その照れるような反応がメチャ可愛くてとても……ラブでした。なんか、照れるのがね。まっすぐな照れでね、とても可愛いんですよね。 吾妻美宥 :可愛かったな…… 神楽ルカ :やった~~!美宥がかわいいからドキドキしてしまいました GM :流石の可愛い部でしたね 吾妻美宥 :本当に本当の使命のためというのがスタートではありましたけど、結果としてこう、ルカちゃんとラヴできて良かったです。 吾妻美宥 :サンキューGM フォーエバーGM マリッジルカちゃん 加茂慶左 :どさくさで求婚してる 神楽ルカ :やった~~!私も美宥っちとラヴできて本当に良かったです!マリッジ! 吾妻美宥 :忍PS細胞というもので同性同士でも 神楽ルカ :呪いのヒヨコだっているんだし女同士で子供くらいできるでしょ 加茂慶左 :自筆の免罪符を触れ回るな 深園万鈴 :お父さんも入ってたヒヨコを…… GM :そうかな…… そうかも…… 吾妻美宥 :これからもみうルカは楽しくラブラブやっていくことでしょう。 HAPPY END 吾妻美宥 :以上です。可愛かった! GM :末永くお幸せに…… 深園万鈴 :幸せになってくれ 神楽ルカ :HAPPY LOVE GM :どういたしましてでお次へ行きましょうか。 GM :さあ観念しなPC2! 加茂慶左 :はい、PC2観念します…… GM :美園くんのポニテ以外で好きなところを 加茂慶左 :深園万鈴さんを選びました。 GM :赤裸々に語ってください 加茂慶左 :以外で……? GM :難しいことある???! 加茂慶左 :いや禁止されたのかと思って…… 神楽ルカ :ポニテを存分にしゃぶるのはあとでやってもろて…… 吾妻美宥 :しゃぶりながらやってもいいよ 加茂慶左 :そうですね……まあまず胸ですかね 吾妻美宥 :肉欲 深園万鈴 :やはりな 神楽ルカ :でっかいもんね 加茂慶左 :うむ…… GM :はい 加茂慶左 :ちゃんとやりまーす 加茂慶左 :まあなんでしょうね。かわいいよね。かわいくない? GM :かわいいよ 吾妻美宥 :かわいい 加茂慶左 :なんかこう、造型のラインとしては 深園万鈴 :え~うれしい~ 加茂慶左 :傍若無人ヒロイン系みたいな感じを出してるんだけど 加茂慶左 :別にこう、度の外れて好き勝手なこと別にしてないし 神楽ルカ :たしかにそうですね…… 加茂慶左 :こうめちゃくちゃ素直だし、いろいろな周りをずっと考えてる感じがして GM :ひとに迷惑かけること基本的にしないんですよね GM :それは羽澄の方がやってた…… 加茂慶左 :そういうところの視座がよいよね 加茂慶左 :それはそう 深園万鈴 :基本傍若無人ヒロインに憧れる普通の女の子なのと 深園万鈴 :迷惑なのはハスミンが、ヤバいのはルカちんがいたので 深園万鈴 :結果的にこのくらいのバランスになりましたね 加茂慶左 :天の配剤 神楽ルカ :ヤバ……? 加茂慶左 :どうどう 吾妻美宥 :バランス感覚 加茂慶左 :あとこう、一番どのNPCにもしっかり向き合ってたんじゃないかな~って思います 深園万鈴 :可愛(ヤバ)い GM :ありがたい限り 加茂慶左 :どうしてもこういうセッションってPC間が濃密になりがち人(んちゅ)だけど 加茂慶左 :そのへんもこう上手いと言うか 神楽ルカ :PCにもNPCにもしっかり向き合ってましたよね 加茂慶左 :優しい子なんだな~みたいなところにつながってた感じあります GM :みんながしっかり相手してくれてGMは嬉しかったですよ 深園万鈴 :GMが用意してくれたNPCがみんな魅力的だったからね GM :hehe… 加茂慶左 :そうなんだよね~ 加茂慶左 :NPCもみんな素敵だったから 加茂慶左 :それを引き出していく手管がよいな~ってなってた 加茂慶左 :描写されずに終わっちゃいがちだからね、こういうの GM :全体に厚みが出たとおもいます、お陰で GM :ほんと望んだ以上の主人公で応えてくれたと思います。 深園万鈴 :ドゥダンくんの名前間違えるのとかも、以外に紳士な反応が来て好き……ってなっちゃった 加茂慶左 :あと…… 加茂慶左 :かわいくないですか? 神楽ルカ :かわいい 吾妻美宥 :かわいい 深園万鈴 :へっへっへ GM :かわいい 加茂慶左 :なんか明示的にガツガツって感じではないんだけど 加茂慶左 :急に爆弾投げてくる 神楽ルカ :無子ちゃんがこんな破壊されてるの本当に珍しいですよね 加茂慶左 :されてないが…… 吾妻美宥 :直球に弱いとこある GM :無子…… 加茂慶左 :てか男子が5億年ぶりだからかも 吾妻美宥 :なおかつその直球をドッジ不可で出してくるからね、マリーン…… 吾妻美宥 :いやらしい…… 深園万鈴 :無子ちゃん5億年ぶりの男子と聞いて気合を入れました 加茂慶左 :差分までよ…… GM :無事討伐できて良かったですね 深園万鈴 :途中でほんとに付き合ってブレーキいらなくなったのもデカかった気がしますね 加茂慶左 :それはそうかも 付き合うと思わんかったし…… GM :あれは皆さまたぶんおわかりのように 吾妻美宥 :あれも意外な展開で良かったなあ 神楽ルカ :サイクル1で付き合うとはね GM :PC3に対する救済措置として仕込まれていたのですが 加茂慶左 :いきなり開けたアホがおった 加茂慶左 :別に使命に関係ないのに…… GM :良かったぜ! 加茂慶左 :忍具も消費してる 神楽ルカ :最も大切なところだったからね GM :それもまた青春って感じすごい出てて 深園万鈴 :消費する価値はあったてわけ 加茂慶左 :ありまくり GM :かなり好きな一幕 加茂慶左 :あとあれね~ 演出 吾妻美宥 :面白かった 加茂慶左 :ヤヒロプロダクツ特有のこう 加茂慶左 :絵映えしてバチクソ上がるやつ 加茂慶左 :めちゃかっこよかった 深園万鈴 :うれしい~! GM :ねー GM :やっぱりちゃんと格好いいといった感じでした 神楽ルカ :かっこよかった~~! 吾妻美宥 :よかったよねえ 深園万鈴 :厳密にはシノビじゃないんで、自力でなんにもできない分 深園万鈴 :環境の方にめちゃくちゃになってもらいました 加茂慶左 :なるほどなあ 加茂慶左 :とにかくそういう感じです ポニテズルくないか……? GM :結局ポニテの話してる…… 深園万鈴 :好きなだけしゃぶりな 加茂慶左 :わ~い GM :もうだめだ…… GM :墓前よりありがとうございますPC2、では返しのPC1、お願いいたしましょう。 深園万鈴 :はい!私はもちろんPC2の加茂慶左くん!! 深園万鈴 :私が最初にキャラ作った時点から、PC2に世話焼き幼馴染実質彼氏やってくれ~っていう圧の籠もったキャラシだったと思うんですけど GM :こうなることは世界の意思で定められていましたからね 深園万鈴 :1000点でその願望に応えてもらいました 神楽ルカ :加茂っちめっちゃ優しかったですね…… GM :まあ、満点でしたよね…… 加茂慶左 :わ~い 吾妻美宥 :良かったね…… 神楽ルカ :みんなに優しいけどちゃんと彼女にベタぼれでメチャクチャ特別扱いするから本当に彼氏にしたい男子ナンバー3でしたね 深園万鈴 :何やっても全肯定してくれるので、あっ好きなだけ甘えていいんだ……ってなった GM :GM定期的にミミに憑依して隙あらば食い破ろう!ってなっていたんですが GM :隙、マジで最後まで一切無かったものな 吾妻美宥 :一途でしたねえ 深園万鈴 :私にベタ甘だけど他人に厳しいわけでもないのがいいよね 加茂慶左 :これあれなんだよね~最終的に対立するんだろうなって気持ちがあって 加茂慶左 :そこではじめて否定することになるのかな~って思ったら 加茂慶左 :別にそんなに対立せんかった 深園万鈴 :そうなのよね GM :みんななかよし 神楽ルカ :勝ったら結婚するって対立してましたからね 加茂慶左 :どっちから言うかだからね 深園万鈴 :やっぱり一番世界観的に重要な秘密を抱えてて 深園万鈴 :ともすれば主人公とすら言える葛藤とか重責があるキャラなんですけど 深園万鈴 :その上で行動原理が『情』なのうまいな~ってやつですね 加茂慶左 :やった~ 深園万鈴 :そもそも私があまりモノローグとか見せない動きしてたので 深園万鈴 :色々悩んだりリアクションしたり、疑問を呈したりしてくれる動きを担ってくれて 深園万鈴 :やりやすさという意味でもすごくありがたかった。 GM :気配り上手でしたよねほんと 加茂慶左 :万鈴のためだからな…… GM :だいたい誰相手にしてるときも気配りの達人やってなかった? 深園万鈴 :ちゃんと誰にでも気配りする描写も、後で会長だったことがわかると成程な~ってなるし 深園万鈴 :その上で割と職務放棄で私に構ってくれてたのが嬉しいですね 吾妻美宥 :特別扱いされちゃってえ 神楽ルカ :ひゅーひゅー 深園万鈴 :全体通してそういうスタンスでいる子が 深園万鈴 :みうみうとの決戦前会話の時みたいに、「負けたくない」っていう男の子な感情を見せてくれるのも 神楽ルカ :あれよかったですね~ 深園万鈴 :すごくうれしい 深園万鈴 :やっぱり手札を開くタイミングが絶妙なんですよね GM :あれはね GM :そうだね 吾妻美宥 :なるほどなあ 深園万鈴 :最初から用意した物を一気に出さずに適切なタイミングで出してくるので、その度に好きになっちゃう 深園万鈴 :戦闘演出もそうだと思うんですけど、更に私の動き見てアレンジしてきたのもめっちゃハマっててすごかったです。 加茂慶左 :うまくやれてよかったです 神楽ルカ :全部に技あるのかっこよかったですね…… GM :職人でしたね 深園万鈴 :世界の中心に対して世界から隠れる能力とかね 吾妻美宥 :そのへん柔軟に合わせるの上手いからなあ 深園万鈴 :咄嗟に出てくるのめちゃすごいなってなった GM :そうね~~ GM :話はちょっと逸れるけど GM :ダブル水術、ほんと、何 吾妻美宥 :ほんとね 深園万鈴 :運命だったわね 神楽ルカ :そこかぶるんだ!?ってなりましたね 加茂慶左 :本当にね……w 加茂慶左 :水術絶対防御 GM :見せつけてくれやがってよぉ 吾妻美宥 :いやらしい 深園万鈴 :ヌルヌルってわけよ 加茂慶左 :そうなるな…… 深園万鈴 :そんな感じで、最初から最後までドキドキしっぱなしで 深園万鈴 :コイツに好きになってもらえて本当に良かったな~って思える素敵な男の子でした。 加茂慶左 :ありがたい…… 深園万鈴 :ありがとうございました!愛してるぜ! 深園万鈴 :マリッジ! 加茂慶左 :俺も愛してるが…… GM :ありがとうございました、末永くお幸せに! 加茂慶左 :マリッジはするんだよな・ 加茂慶左 :することある? GM :したでしょ 神楽ルカ :しとるやろがい! 吾妻美宥 :結婚アクションRPG マリッジガミ GM :まさかデートガミがマリッジガミになるとはね 深園万鈴 :シノビガミは死んだ GM :というわけで各自1点差し上げます 神楽ルカ :やった~~! 吾妻美宥 :家宝にします GM :いやPC4は2点 GM :受け取りな!! 加茂慶左 :わ~い 神楽ルカ :やったやった~~!ありがとうございます! 深園万鈴 :生まれてくる子供に見せてあげようねえ GM :最後にGMが無から産み出した2万点をGMに差し上げます GM :ありがと~~ 加茂慶左 :万鈴は栄養取らなきゃね 吾妻美宥 :やった~ 加茂慶左 :わ~い 2万点貰った 深園万鈴 :うはうはだ~ 加茂慶左 :無を使えばそんな事ができるなんてね GM :できるんですよ 神楽ルカ :さすが無使い 深園万鈴 :無は無限大ですからね 神楽ルカ :私本当にはずみっちが好きで今日も泣いちゃった GM :ありがとう…… 深園万鈴 :はすみんめちゃすき 加茂慶左 :NPCもみんな魅力的だったもんね~ GM :あの、その後学のためにというかなんというか、えへえへ 加茂慶左 :ミミっちめちゃ好きになると思わんかった GM :いっぱいいたので皆のお気に入り教えてもらえると嬉しい 神楽ルカ :ミミっちも本当によかった……………… 吾妻美宥 :ミミっちすき 神楽ルカ :ミミっちは「娘」だから勿論好きなんだけどはずみっちが私は本当に好き(二回目) 加茂慶左 :今言っちゃったけどあたしはミミっちかな~ 吾妻美宥 :なんか……エッチだったよな…… GM :ふたりはミミくんに孫が『破壊』されないように信じてあげててね 神楽ルカ :あとドゥダンちゃんもめっちゃ格高いジェントルスポーツマンでよかったですね…… 加茂慶左 :なんかこう、あ~そういう感じねってところから 深園万鈴 :孫は手遅れかもしれん 加茂慶左 :あっそんな感じなんだ?みたいな手のひらの返し方をしたとこある 加茂慶左 :孫は別にいいだろ…… 加茂慶左 :いい女なんだからそいつ…… 吾妻美宥 :孫、なりてえ~ 深園万鈴 :実際孫は羨ましい 神楽ルカ :ミミっちもはずみっちも、濃い味付けのキャラ出してからの内面が本当に一途で純情っていうのだしてくるから 神楽ルカ :好き~ 安妻ミミ :ふふふのふ、でございます 深園万鈴 :私は先生も好きだったな~ 加茂慶左 :先生もいいよな~ GM :ありがたし 神楽ルカ :先生よかったですね…… GM :先生、まあ……アレなんですが 神楽ルカ :私は前世があるぶんあの人がああなったんだ……っていうのが…… GM :楽しそうで良かったですね 深園万鈴 :アレから派生して先生みたいな人が生まれたってのがもういいですよね 神楽ルカ :前回の過去のラスボスのマッドサイエンティストがあんな生徒想いの先生になって力合わせてみんなを守ろうとしてるの 神楽ルカ :泣いちゃうよ 加茂慶左 :今日前世見てびっくりしちゃった 神楽ルカ :ばけらちゃん本当に内面いじらしいのうまいですよね 神楽ルカ :めっちゃディスみたいになっちゃった 本心からおもっています うまい言葉がでなかっただけで…… GM :えへへ 吾妻美宥 :あ、それはそうかもなあ。内面がいじらしい…… GM :負けヒロインが得意と言ってもらえました、負けヒロイン好きなので嬉しいです 深園万鈴 :クライマックス前のあれとか泣いちゃったもんね 神楽ルカ :いつか勝ってね GM :勝ちます(記憶の蓋を閉めながら) 加茂慶左 :てか普通に 加茂慶左 :勝とうとすれば勝てるでしょ…… 深園万鈴 :そうよ 加茂慶左 :してないだけで…… GM :ふふ ふ 深園万鈴 :最初から負けにいったら勝てるもんも勝てないのよ GM :おまえたちいつかガントスにしてやるからな!! 神楽ルカ :ガントスにする(動詞) 加茂慶左 :ガントす 神楽ルカ :たしかに口すすガントスは動詞だったな…… 深園万鈴 :なるほどね…… 深園万鈴 :というか今回のシナリオ、PCの立ち位置次第でものすごい展開変わると思うから 加茂慶左 :そうね…… GM :そだねー 深園万鈴 :幻のはすみんヒロインルートも見てみたいよね GM :ビガミはそこが楽しいと思ってるので 吾妻美宥 :原初のTRPGって感じだった 神楽ルカ :たしかに……未来はみんなで創るってかんじだった GM :なるべく書き溜めとかはやらずに始めちゃいますね 加茂慶左 :これ書き溜めあっても使うかわからないすぎるもんね…… GM :そう、それ GM :NPC、個人的には握ってて楽しかったののひとりが刀原で 神楽ルカ :よかったですねバッケン部も…… GM :美宥くんが相手してくれたの楽しかったですね 加茂慶左 :刀原くんキレキレだったね 加茂慶左 :GMたのしそう~ってこっちも思ったもん 吾妻美宥 :めちゃくちゃなやつだった 吾妻美宥 :文字通りめちゃくちゃなやつ 深園万鈴 :刀原くんもバランスが絶妙なキャラでしたね 神楽ルカ :一見クールな剣士キャラでめっちゃ熱血青春野郎なのよかったですね GM :今回はギミックがギミックなので GM :どっちに転んでもPLががっかりしないようなキャラ配置にできたらなーと思ってました 加茂慶左 :配慮ありがた~ 吾妻美宥 :そうだなあ みんな最終的に敵になるか味方になるかわかんねえもんなあ 吾妻美宥 :冷静に考えてとんでもないことだ 加茂慶左 :おかしいでしょ 神楽ルカ :すごすぎる 深園万鈴 :実際それで6ラウンドまでもつれ込む接戦だったからね 加茂慶左 :そうね~ GM :なんかなっちゃいましたね接戦に GM :天の采配というやつ 神楽ルカ :PC3vs1なのに絶望感すごかった 吾妻美宥 :たいへんでした GM :一方的にならなくてよかったなあって思いました 深園万鈴 :自軍を巻き込む奴多すぎ GM :ファンブルしすぎ 加茂慶左 :てかGMの準備ヤバいでしょ 加茂慶左 :データだけじゃなくて 加茂慶左 :絵と背景と音楽と…… 神楽ルカ :すごすぎる 加茂慶左 :ホスピタリティが過ぎる 深園万鈴 :ヤバい 吾妻美宥 :ほんとにすごい 深園万鈴 :音楽のチョイスもすごく良かったですよね~ 吾妻美宥 :NPC全員描いて…… GM :絵はむしろいい動機づけなのでこっちが助かってるようなものです 神楽ルカ :差分まであったし…… GM :ほんとすぐサボるから 神楽ルカ :差分ってかかないとうまれないですからね…… GM :そうね……勝手に生まれないかな…… 深園万鈴 :それはそう…… GM :音楽はDJ欲を満たすために……ほぼほぼ私欲でやってるとこあります、ありがとうございます 吾妻美宥 :DJか なるほど 加茂慶左 :やっぱりTRPGってヒップホップなんだなあ GM :YO YO 神楽ルカ :DJばけらちゃんのダンスフロアで踊り狂わせてもらったわ 深園万鈴 :やっぱストリートに立たねえとな 加茂慶左 :即興で合わせてく GM :皆のお陰で今回も良いものができたぜ…… GM :次も考えてるので……星が巡り合ったらよろしくな! 加茂慶左 :ヤバ~ 深園万鈴 :楽しみ~! 加茂慶左 :めちゃやりたいけどあまねく色んな人にやって欲しさみもある 神楽ルカ :すごすぎる 吾妻美宥 :アクティブビガミマスター過ぎる 吾妻美宥 :それもそう! 神楽ルカ :色んな人にやって欲しいけどそれはGMが考えることなので日程があったら私は応募します(傍若無人) 深園万鈴 :本当に、初めてのビガミがこのセッションでめちゃくちゃ良かったと思うので 深園万鈴 :他の人にも体験して欲しい GM :ありがたい……、ビガミの卓も増えてってほしいわね GM :あっしもそのうちPLできたら嬉しい 神楽ルカ :本当にばけらちゃんずっと最強無敵GMやってるからPLやってほしい 加茂慶左 :そうわよ! 加茂慶左 :どんどんPLして! 吾妻美宥 :それもそう! 深園万鈴 :せやで! GM :平日夜使えないがちだから結局遊ぼうと思ったら確実に遊べるGMは良いよなみたいなところもあり GM :チャンスは伺っていくぜ…… 深園万鈴 :チャンス、湯水のように湧いてきて欲しい GM :ほんとにありがとーねー! GM :楽しかったよ―――! 神楽ルカ :楽しかった|||!!! 深園万鈴 :アタシも楽しかった!!ありがとうございました!!!!!! 加茂慶左 :楽しかった~!ありがとうございました! 神楽ルカ :ありがとうございました!!!!! 吾妻美宥 :すごかったし楽しかった! ありがとうございました! GM :それでは、空腹でフラフラしているので僕はこのへんで! GM :また遊ぼうねーーー! 神楽ルカ :またあそびましょ~~!!お疲れ様でした!!!! 加茂慶左 :おつかれさまー!また遊びましょう! 吾妻美宥 :めっしょい 深園万鈴 :お疲れ様!また遊ぼうね~! 吾妻美宥 :お疲れさまでした! また機会ありましたらその時!
2・UMCが最終防衛線を破壊する
3・UMCがタイムリミット、敗北の歴史に追いつかれる
DX可愛いロボΩはダメージを受けることでチャージが途切れ、攻撃に失敗する。
【クライマックス】1ラウンド目
零
最終防衛線
壱
時空歪
弐
加茂
生徒会
参
吾妻
肆
伍
深園
UMC
陸
死地
【クライマックス】2ラウンド目
零
最終防衛線
壱
時空歪
弐
加茂
参
深園
吾妻
肆
UMC
伍
陸
死地
PC3:《怪段》
生徒会チーム:奥義→UMC
【クライマックス】3ラウンド目
零
最終防衛線
壱
時空歪
弐
生徒会
加茂
参
深園
吾妻
肆
UMC
伍
陸
死地
真っ黒な、底なしの穴のような双眸が隕石群を見つめる。
でも、そんなことは、真に大事なことではないのだ。
【クライマックス】4ラウンド目
零
最終防衛線
壱
時空歪
弐
参
加茂
深園
肆
UMC
伍
陸
死地
【クライマックス】5ラウンド目
零
最終防衛線
壱
時空歪
弐
加茂
深園
参
生徒会
UMC
肆
吾妻
伍
陸
死地
PC2:神楽ルカに痛打+接近戦攻撃
【クライマックス】6ラウンド目
零
最終防衛線
壱
深園
時空歪
弐
生徒会
参
UMC
肆
吾妻
伍
陸
死地
学校ではしゃぐ姿……街で遊ぶ姿……家でくつろぐ姿……お風呂に入る姿……いつでもお前を見守っていたが……」
爛々としたその光は先ほどよりも禍々しい輝きを増している。
永い永い階段を駆ける。
存在しないはずの、本来よりひとつだけ多い世界。
実は、この世界には秘密があります。
水波の地に眠ると言われる、"閉じた異世界"。
これはそれを解き明かすための鍵です。
あなたはこの"跡見の星"を握り、その特別な"秘密"に挑戦することができます。
今セッションにおけるプライズ跡見の星、その秘密は最後まで明らかにされることはありません。
どうしてもそれが知りたい……というならば
PC1:深園万鈴、あなたはそれを解き明かし、その秘密を【自由に描き加えて】ください
【終幕】深園万鈴
【終幕】吾妻美宥・神楽ルカ
【終幕】加茂慶左
安妻ミミ。
『ウルトラマリンカタストロフ』
fin
【功績点配布】
PC1/深園万鈴:8点
PC2/加茂慶左:6点
PC3/神楽ルカ:8点
PC4/吾妻美宥:7点