『一夜二人転:風花春悠/木花小夜』(GM:ハーゴンニンジャ)


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【参考】
リプレイ・スタブ Case02『リトマチガルは凍えて』

“シンダーブレイズ”
風花(かざはな)春悠(はるちか)

(PL:すきゃっと)

キャラシート

“ミュー・シーフィ”
木花(きばな)小夜(さよ)

(PL:DT)

キャラシート


【Index】

オープニング
ミドルフェイズ
クライマックス
エンディング

【プリプレイ】

GM:それでは、シチュエーション等々の相談も済んだところで
GM:一夜二人転 風花春悠と木花小夜の場合 奮って開始していきたいと思います!
GM:一夜二人転では自己紹介がオミットされることもありますが、あの事件
GMhttps://dtlog.sodenoshita.com/chatLogs_stub2_h.html
GM:…あっちょうちょを追っかけてたら文字列が! いったいこの文字列はなんだというのだ~ッ!?
GM:ともあれ、あの事件の後少なからず、生活や心境に変化があったかもしれません。
GM:そうしたわけで、順序はお任せしますので近況報告を兼ねて
GM:軽くお二人に自己紹介をお願いしたいと思います。
木花小夜:春悠からでいいよ
風花春悠:じゃあやるよ
風花春悠キャラシート
風花春悠:風花春悠(かざはな はるちか)です。16歳のUGNチルドレン。
風花春悠:施設で育てられた生粋のチルドレンです。家族同然に育ってきた仲間を殆ど失って、人と距離を置き冷酷なチルドレンとして戦ってきましたが
風花春悠:少し前の事件で色々あって、今はちょっと丸くなってるんじゃないかなあと思います。
GM:色々あったのだ
風花春悠:初めて彼女も出来ました。
風花春悠:性能は強い素手を作って色々やります。130だとギリギリだけどがんばるぞ
GM:初めての3文字は…いや必要か。 必要でしたね
風花春悠:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:ありがとうございます! 彼を相手にギリギリの勝負ができる敵は貴重かもしれない!
GM:続いて木花小夜さん、お願いします!
木花小夜:はい!
木花小夜キャラシート
木花小夜:木花小夜(きばな・さよ)。18歳の新人UGNエージェントです。
木花小夜:元は施設で育てられた生粋のチルドレンでしたが、生死の境をさまよっていたところをFHに拾われ
木花小夜:UGNチルドレンという枠組みを破壊するために活動していました。が、先の事件で色々あって
木花小夜:再びUGNに投降して今に至ります。
木花小夜:あと……その……
GM:複雑な過去…!
木花小夜:かっ彼氏もできました!
木花小夜:性能は氷の茨従者使いです
木花小夜:直接ダメージは与えないものの、命中時強制移動を主従で打ち込んで
木花小夜:計4回の茨起動を狙うデザインです。130でも命中がさがっただけ。
木花小夜:そんな感じ!よろしくお願いします~
GM:よろしくお願いします! 可憐なのにどうしてこんなに殺意に溢れているの…
GM:それでは、冒頭の状況を描写していきますね~


【オープニング】

GM:千尋沢高校に、冬休みが来る。
GM:降りる霜、風に舞う枯葉。あの日から、いろいろなことがあった。
GM:そしてこの日、あなたたちはある場所で、冬休みを控えた休日を共に過ごしていたのだった。
木花小夜:夕刻。ロータリーの時計の下で、随分と前から待っている。
木花小夜:時折、人通りを眺めてソワソワと。
風花春悠:「……小夜!」
風花春悠:飾り気の無い寒色のコートを着込んで、人混みを縫うように走ってくる。
木花小夜:ぱっと顔を上げる。「春悠!」
木花小夜:パタパタと小さく手をふる。
風花春悠:「はーっ……」足を止め、息を吐いて。
風花春悠:「……今日は大丈夫だと思ったのに……」息は切らしていないが、焦った様子で。
風花春悠:「いつもこんなに早くなくていいって言ってるだろ……?」
木花小夜:「だって、今日出掛けるって思ったら、なんか……落ち着かなくて」
木花小夜:「それに、待ってる時間、結構好きなんだ」
風花春悠:「待たせてる側は気が気じゃないんだぞ」
風花春悠:「こんなに寒いのに……」
木花小夜:「どれだけだって耐えられるよ」笑って。
風花春悠:「耐えてほしくなんかないんだよ。耳、真っ赤になってる」
風花春悠:自分のマフラーを解いて、小夜に巻いて。
風花春悠:「次からは時間遅めに申告しようかな……」
木花小夜:「わっ……ふふ」
木花小夜:「分かった。春悠に心配掛けないようにする」
風花春悠:「そうしてくれ……どこか入る?温かいものでも」
木花小夜:「んー。それもいいけどさ」
木花小夜:「ちょっと歩かない?向こうの通りがキレイなんだって」
風花春悠:「へえ……分かった。そうするか」
風花春悠:歩き出して「……UGNエージェントってさ」
木花小夜:「うん?」
風花春悠:「基本的には、功績を立てるともっと上の……支部長だとか、日本支部だとか、本部だとか……」
風花春悠:「そういう話が出てくるわけだろ」
木花小夜:「うん。試験とか、推薦とか、スカウトとか」
木花小夜:「方法はまちまちみたいだけど、功績が一番分かりやすいんだってさ」
風花春悠:「でも、こういう田舎にいると、そもそも功績になるような事件……そう頻繁には起きないと思うんだよな」
風花春悠:「転属願い出すべきなのかな……東京とか、N市とか……」
風花春悠:休日に仕事の話で真剣に考えこんでいる。
風花春悠:「……小夜はどう思う?」
木花小夜:「うーん……仕事のこと考えたら、そうかもしれないけど」
木花小夜:「私ね。この街、好きなんだ」
木花小夜:「春悠と会えた場所だしね」
風花春悠:「……。……そうだな」
風花春悠:「俺も好きだよ。この街は」
風花春悠:「色々あったしな」
木花小夜:「うん。色々あった」
木花小夜:「それにさ。偉い人になるならきっと、表のカヴァーもちゃんとしなきゃだよ」
木花小夜:「ちゃんと勉強して、大学に入るときに、そういう地方に行くのがいいと思う」
風花春悠:「……成程。確かにな……」納得して頷いて。
風花春悠:「少し焦りすぎだった。……小夜はそういうところ、よく見えてるよな」
木花小夜:「ふふん。先輩だからね?」
風花春悠:「それで木花先輩、通りが綺麗って何が……」
風花春悠:言い掛けて、足を止める。
風花春悠:「……これか」
木花小夜:「……うん」
木花小夜:「今年はボルドーがトレンドなんだってさ」紅く光るイルミネーションを見て。
木花小夜:「ほら」自分の前髪に触れて。「おんなじ」
風花春悠:「……」
風花春悠:幻想的なイルミネーションと、それに照らされる木花小夜を見て。
木花小夜:「なんか、普段見慣れた景色でも。こうやって染め上げられると、ぜんぜん違う」
木花小夜:「そういうのってさ。新鮮で楽しいと思わない?」
風花春悠:「……ああ……」少し普段よりぼんやりとした様子で。「……何だろうな」
風花春悠:「……こういうの……いかにもチルドレンって感じで、恥ずかしいんだけどさ……」
木花小夜:「何。私も似たようなもんだよ?」
風花春悠:「……いや……」
風花春悠:「去年も、その前までも……こういうのは何度も見てきたんだよ」
風花春悠:「でも……何とも思ってなかった」
木花小夜:「うん」
風花春悠:「……余裕が無かったのかな。自分には関係ないことだと思ってたのかも」
風花春悠:「でも、今」
風花春悠:「初めて……綺麗だと思ってる」
風花春悠:小夜に目をやって。
風花春悠:「……綺麗だ」
木花小夜:「そう?なら、よかった。私、私が綺麗だって思うものは」
木花小夜:「春悠にも好きになってほしいもん。その方が、嬉しい」
木花小夜:「春悠も真っ赤だ」イルミネーションに照らされる彼を見て。
風花春悠:「小夜だってそうだろ」笑う。
風花春悠:「……返せるかな。俺」
木花小夜:「ふふ。お揃い」
木花小夜:「うん?返すって?」
風花春悠:「こういう景色とか。自分の知らない好きなものを、小夜に教えて貰ってばかりな気がする」
風花春悠:「そういう……普通っぽいこと、全然してこなかった。人に合わせるのが精一杯だ」
風花春悠:「そんなに器用な方でもないしな」
木花小夜:「違うよ。違う。最初にね、貰ったのは私」
木花小夜:「君が温もりをくれたんだよ」
木花小夜:「今この瞬間もね。たくさん、たくさん。幸せを貰ってるんだから」笑って。
風花春悠:「……。……そうか」
風花春悠:紅の光に染まった彼女を見る。数えきれない温もりを貰っているのは、きっと自分も同じで。
風花春悠:自分が同じだけのものを返せているのか、自信はない。
風花春悠:それでも、その笑顔も、自分がそれを守りたいという気持ちにも、嘘も偽りも無くて。
風花春悠:「……ありがとう、小夜」
風花春悠:まだ少しぎこちなく、右腕を差し出す。
木花小夜:「……ん」左手の手袋を外して、おずおずとその手を
GM:その時である。
GM:バチッ バチチッ
GM:不意に、商店街を照らすイルミネーションが激しく明滅し…
GM:やがて、完全に消える。 続いて、店先の街灯や灯火も落ちていく。
木花小夜:「……?」
???:…《ワーディング》
風花春悠:「……」眉を動かす。「……停電か?」
木花小夜:「……!」
???:すぐ近く、裏路地のほうからレネゲイドの圧が押し寄せる!
木花小夜:「春悠……!これっ!」
風花春悠:「……小夜!」即座に反応し、片脚が炎に包まれる。
風花春悠:周囲の状況を確認しつつ、異形のそれへと変わった脚で、≪ワーディング≫の発生源、裏路地へと跳ぶ。
GM:あなたたちが、そこで見たものは。
サンタクロース?:「ホー、ホー、ホー」
臙脂色に発光しながら倒れ伏す不良1:「うっ、うう…」
臙脂色に発光しながら倒れ伏す不良2:「だっ、誰か…」
GM:この辺りの商店街にたむろする不良生徒と、サンタクロースの姿をした人影。
風花春悠:「……」冷めた眼光をそちらに向ける。
サンタクロース?:「おやおやぁ? いけない子たちですね…"輝きたい"というから、その願いをプレゼントで叶えてあげたというのに」
木花小夜:燃えるように赤い球体が発生する。自らの血を凝集し、浮かべたもの。
サンタクロース?:「…引き換えにすこし、呼吸する機能をあのイルミネーションと"分けっこ"してもらったくらいで!」
風花春悠:舞い散る火の粉と共に、四肢が異形の外骨格に覆われていく。
サンタクロース?:「まさかありがとうも言えないだなんて…悪い子だ、悪い子だ…! ンン…?」
木花小夜:「……そこまでよ。それ以上、その人達を苦しめないで」
風花春悠:「UGN平庭市支部、“シンダーブレイズ”だ」
風花春悠:「所属と識別コードを明かせ」
サンタクロース?:「ンン…UGN? …どこかで聞き覚えがありますねェ」
サンタクロース?:「御覧の通り、私はサンタクロースですよ。絵本や伝説にもなっている…」
風花春悠:「知るか」
風花春悠:「10秒以内にワーディングを解除しないなら、この場で制圧する」
木花小夜:「妄想衝動のジャーム……?」
サンタクロース?:「ああ…いけない子たちだ。国際的V.I.Pのこの私に…」背負った白い袋を、下ろし…
風花春悠:「民間人を頼む」
風花春悠:短く言って、火の粉を残してその姿が掻き消える。
木花小夜:「うん。気をつけて」
サンタクロース?:「そんな子たちには、炭と泥をたっぷりとくれてやりましょう!!」1をカウントするかしないかのタイミングで、袋の口を開く!
木花小夜:フヨフヨと浮く球体が、不良たちをかばうように移動して。
風花春悠:同時に、拳を振りかぶった体勢で敵の背後に現れて────
風花春悠:「!」
サンタクロース?:…瞬間、あなたたちは全身のレネゲイドが沸き立ち、内側から擾乱される感覚に襲われる!
風花春悠:「(……チッ……)」
木花小夜:周辺に冷気が立ち込める。赤い鉄線のようなものが周囲に舞い、迎撃の構えを取って。
サンタクロース?:怖気、高揚、火照り、寒気…全てが一体になって体の中で渦巻く。
風花春悠:能力の始動を感知しながらも、そのまま振り下ろすように拳を殴り抜ける。
木花小夜:「うううっ……!」吐き気を覚えて膝をつく。
サンタクロース?:…「グウウッ!?」拳が、その頭部を捉える!
風花春悠:追撃を叩き込もうとして、「……!」異様な感覚に、一瞬動作が鈍る。
木花小夜:鉄線が、球体が霧散する。
サンタクロース?:「ウオッ、オッ、おのれ…!何故まだ動けるのです…!」 たたらを踏む。
サンタクロース?:「…ならば動けなくなるまで、そのままゆっくりとプレゼントを堪能していきなさいッ!」
風花春悠:「(……毒とも違う。何だこれは……)」
サンタクロース?:《瞬間退場》
サンタクロース?:シーンから退場します。
風花春悠:燃え尽きた炭のように、外骨格が白変し、燃え尽きるように消えていく。
風花春悠:「待て──」追おうとするが、既に遅い。
木花小夜:「逃げた……?」ゆるゆると起き上がる。
風花春悠:「……小夜。大丈夫か?」
木花小夜:「大丈夫、援護できなくてゴメン……」
風花春悠:「十分してただろ」無傷の一般人に目をやって
風花春悠:「引いたらしい。幸いだったかもな。相手の能力も分からない」
木花小夜:「……うん。でも、衝動のままに動くジャームなら」
木花小夜:「またどこかで被害をもたらすかも」
GM:倒れ伏す不良たちはひとまず無事だ。生命活動に深刻な支障をきたすほどの症状は出ていない。
風花春悠:「支部に報告しないとな。しかし、今のは……」
GM:しかし容体は予断を許さない状態だ。商店街から光も消えてしまった。
風花春悠:「ジャームのワーディングの衝動喚起にも似ていた気がするが……」
風花春悠:「……体調は?何か異常は」
木花小夜:「大丈夫。特に毒とかじゃ無さそうだけど……」
木花小夜:「能力も問題な」手から炎が上がる。
木花小夜:「……えっ?」
風花春悠:「……小夜!」
風花春悠:その光景に血相を変えて駆け寄る。
木花小夜:「何これ、戻って……?」
木花小夜:元々、力を失う前は。
木花小夜:炎使いだった。卓絶した炎熱を思うがままに操る、“アルマンディン”としての。
木花小夜:焼かれているわけではない。自らの業のように、操れ
木花小夜:るわけでもない。ただ、手にまとわりついたまま燃えている。
風花春悠:「……攻撃、じゃない……何が……?」
木花小夜:「……違う。戻ったわけでもない……?」
木花小夜:「というか、私、能力は…… あれ……?」
風花春悠:「……大丈夫、なのか?」
木花小夜:す、と引っ込める。
木花小夜:「大丈夫。コントロールできないわけじゃ無さそうだけど……」
木花小夜:「冷気が出ない」
風花春悠:「能力の限定的封印か……?」
木花小夜:「……春悠は?」
木花小夜:「平気?」
風花春悠:「古代種の相手と戦った時、そういう支配的な能力を受けたことはあるが……」言いつつ、腕に外骨格を形成しようとして。
風花春悠:掌から、鮮血が噴き出す。
風花春悠:「っ……ぐ……!?」
木花小夜:「春悠……!?」
木花小夜:「だ、だめっ……!止めて!」
木花小夜:「怪我してたんじゃない!」
風花春悠:溢れ出す血液は一瞬、別の生き物のように蠢き、籠手のような形で装甲を形成しようとして。
風花春悠:「……!」
風花春悠:手首を抑えると同時に、止まる。
風花春悠:その血は一部冷気を放ち、凍り付いている。
風花春悠:「……」
木花小夜:「……これ」目を見開く
風花春悠:「冷気だ」
風花春悠:「……『封印』じゃない」
木花小夜:「私の“ガーネット・スター”……?」
風花春悠:苦い表情で、小夜の顔を見て。
風花春悠:「……入れ替わってる」
GM:…あなたたちの端末に、同時に着信が入る。
GM:商店街を襲った何者かを、これより"クネヒト・ループレヒト134"と呼称。
GM:これを追撃し、捕獲…そして、ジャームであり確保が困難と判断されるならば…撃破すべし。 


GM:一夜二人転 風花春悠と木花小夜の場合
GM:事件の原因:『ジャーム』
GM:症状:『能力の交換』。
GM:シーン終了です。取得したいロイスがあればどうぞ!
風花春悠:木花さんには固定ロイスを取得しているので "クネヒト・ループレヒト134" 尽力/○憤懣 で取得して以上です
木花小夜:"クネヒト・ループレヒト134"/尽力/脅威:○/ロイス
木花小夜:これで以上!
GM:OK!


【ミドルフェイズ】

使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4
GM:ミドルシーンの侵蝕は80で固定。
GM:財産点使用可能。
特殊ルールとして、片方が支援判定を行い、成功した場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10とする。使用技能は≪意志≫とする。

GM
未クリアで3Rが終了した場合、強制的にクライマックスに移行する。ペナルティとしてクライマックスシーン開始時に暴走・放心付与。

GM:チャートからのチョイスにより、状況は「ちょっとした荒事が必要な場面」
GM:ラウンド中の使用技能が≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更されます。


風花春悠:せっかくだから能力使ってみようかな ≪交渉≫でもいいですか?
GM:そうですね、《交渉》も可能にしてみます!
風花春悠:わーい
風花春悠:《コンセントレイト:ソラリス》《恐怖の一言》で判定します
風花春悠:4DX7
DoubleCross : (4R10[7]) → 10[1,3,9,10]+3[1,3] → 13

風花春悠:よわめ
GM:跳ねはしなかったけど手堅い!
木花小夜:白兵で行きます~ ≪コンセントレイト :バロール≫+≪瞬速の刃≫
木花小夜:5DX8
DoubleCross : (5R10[8]) → 10[1,2,3,7,8]+10[9]+10[9]+10[10]+10[8]+4[4] → 54

木花小夜:……?
風花春悠:ええ…………?
GM:いったい何が!?
風花春悠:こっちの才能あるんじゃないか?
GM:え、ええと…兎に角最大達成値ですね!
木花小夜:そうかも……
GM:支援判定に成功しているので最大達成値10、進行度は2です。


クネヒト・ループレヒト134:UGNで確認された通算134番目のサンタクロース型敵性オーヴァード。 クネヒト・ループレヒト134。
クネヒト・ループレヒト134:このカテゴリの敵手は眷属を行使する能力を持っていることが多く…ナンバー134もその例外ではなかった。
クリスマスの妖精?:「イヒヒーッ!!」
クリスマスの精霊?:「ヒヒハハーッ!!」
GM:北欧の伝承に残る小鬼や小人…サンタクロースの扮装をした子供ほどの背丈のそれが、貴方達を待ち伏せていた! ほうぼうから湧いて襲ってくる!
木花小夜:「こんなに沢山……!」
風花春悠:「この状況では厄介だな……」
クリスマスの妖精?:「キヒャーッ!」…缶切りで開けられた桃缶の蓋の、ギザギザの部分を振り回しながら1体が詰め寄ってくる!
風花春悠:元よりレネゲイドコントロールに長けている訳では無い。普段の能力は、数年を費やして必死に鍛え上げた成果だ。
木花小夜:「っ」ばっと飛び出して、腕で庇う。
木花小夜:その腕から炎が湧き出す。
クリスマスの妖精?:「ウギッ」
木花小夜:元より、見てきた能力だ。そしてそもそもとして、炎であれば
木花小夜:ある程度は心得がある。
木花小夜:その手が燃え盛る外骨格に覆われていく。
木花小夜:反対側の手を振るい、子鬼を薙ぐ。
クリスマスの妖精?:「…アギャアアーーッ!?」
木花小夜:そちらの手も、既に黒く渇いた小手に覆われている。
木花小夜:薙いだ先の相手を業火にて焼き払う。
クリスマスの妖精?:「ギャ‥‥」
木花小夜:「フゥー……!」炎が徐々に拡がる。脚から。頭から。
クリスマスの妖精?:絵本から切り取られてできた紙細工のように、爆ぜ燃えて消える。
風花春悠:「……」そちらを一瞬、横目で見て。
木花小夜:全身が鎧に覆われていく。肉が削げ落ちて、骨が露出したようなフォルム。
木花小夜:節々が赤熱し、引っ切り無しに炎を噴き出す。
風花春悠:残った妖精の身体に、辛うじて生成した、ごく単純な血の鞭が回る。締め上げ、引き寄せて。
風花春悠:「……」
風花春悠:幸いシンドローム上、オーヴァードの中でも素の膂力には優れている方だ。
風花春悠: ゴッ! ガッ!
風花春悠:生身の手足で、無骨に殴り付け、締め上げ、蹴り付ける。
クリスマスの精霊?:「ウヘ… ウェベベッ…?」振り回していた自転車のチェーンごと絡め取られると
クリスマスの精霊?:訓練された体術の前に、呆気なく倒れる。
風花春悠:「……フー……」頬に付いた返り血を拭い、息を吐く。
木花小夜:「……春悠」悪魔の如き威圧的なシルエット。そこからくぐもった少女の声。
木花小夜:「平気?」
風花春悠:「……行けるんじゃないか?」
風花春悠:小夜を振り向いて
風花春悠:「白兵戦(こっち)も」
木花小夜:「まあ、訓練はやってきたからね。成績だって良かったでしょ。それよりさ」
木花小夜:「(そっち)。痛くない?」
風花春悠:「……」
風花春悠:血の付いた自分の手を見て。
風花春悠:「正直に言うぞ」
木花小夜:「うん」
風花春悠:「痛いよ」
風花春悠:「ブラム=ストーカーはどういう感覚なのかって、前から気になってたけど……」
風花春悠:「……毎回こんなことやってるのか?」
木花小夜:「他の人がどうかはわかんないけど、私のは、後天的だから……」
木花小夜:「……出すときに神経を凍らせてみて。出来そう?」
木花小夜:「そうすれば、ちょっとだけマシになる」
風花春悠:「神経をって……」試してみて、顔を顰めて。「……そんなことしてたのか」
木花小夜:「必死だったからね」外骨格がボロボロと崩れていく。顔だけが顕になる。
風花春悠:「採血とは比べ物にならないし……敵の攻撃で傷付くのとも違う」
木花小夜:「春悠のこれも、かなりコントロール難しいでしょ。なかなか慣れそうにないや」
風花春悠:「……無理してるとは思ってたけどさ……」
木花小夜:「常に炎を吹き出してるからかなりバランスが……」
風花春悠:「それにしてはかなり使いこなしてたけどな……」少し不服そうな顔。
木花小夜:「ふふ。だって私の方はさ」
木花小夜:「見てたもん」
風花春悠:「……」
風花春悠:「……そういう問題か……?」僅かに目を逸らす。
木花小夜:「春悠がどう動いて、どう戦うのか。目で追ってた」
風花春悠:「……。……まあ、それはいいが」外骨格の鎧を見て。「今の使い方だけにしておいてくれよ」
木花小夜:「?うん」
木花小夜:「私、別にここから応用できる気はしないかな。白兵戦自体久しぶりだもん」
風花春悠:「……ならいいが……」表情に不安の影が過る。
風花春悠:「空間転移とか、攻撃誘導とかは……」
風花春悠:「絶対にやめてくれ」
木花小夜:「……」
木花小夜:「……なんで?」
木花小夜:「……なんで、そんなことを?」
風花春悠:「何でって……」言葉に詰まって
風花春悠:「……何でもだよ」
木花小夜:「……」
木花小夜:(私に、絶対やめろって言った技を)
木花小夜:(春悠は、使うんじゃない)
木花小夜:(それって……)
木花小夜:それ以上は何も言えずに、ただ弱々しく頷く。


GM:シーン終了。購入、ロイス可能です。
風花春悠:ボデマかな~
風花春悠:2DX>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 4[1,4] → 4 → 失敗

風花春悠:だめ 以上です
木花小夜:アームドスーツを。
木花小夜:10dx+1>=15
DoubleCross : (10R10+1[10]>=15) → 10[1,1,1,1,4,6,6,7,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

木花小夜:買えた!
GM:わお!
GM:ロイスはいかがなさいやすか?
風花春悠:ロイスは保留で!
木花小夜:同じく!
GM:はーい!
使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
進行値:2/4
GM:チャートからのチョイス。 4:二人で協力して作業に当たる。
GM:進行判定の前に二人とも難易度5の≪意志≫判定を行い、成功した場合ラウンド中の判定ダイスを+5個する。
GM:そんなわけで《意志》、目標値5の判定をどうぞ!
風花春悠:4DX>=5 意志
DoubleCross : (4R10[10]>=5) → 9[5,6,7,9] → 9 → 成功

木花小夜:4dx>=5
DoubleCross : (4R10[10]>=5) → 7[3,5,6,7] → 7 → 成功

風花春悠:やったね
GM:つつがない! ご両名ともダイス+5です
木花小夜:わーい
GM:残念だけど従者くんには適用しないぞ
風花春悠:コネ:UGN幹部使って振ります
GM:どうぞー!
風花春悠:11DX+1
DoubleCross : (11R10+1[10]) → 10[1,1,3,4,7,8,8,8,9,10,10]+9[2,9]+1 → 20

木花小夜:情報収集チームします
木花小夜:15dx+3
DoubleCross : (15R10+3[10]) → 10[1,2,2,2,3,5,5,5,6,6,7,8,8,10,10]+10[7,10]+4[4]+3 → 27

木花小夜:幹部エージェントになる気満々
GM:では進行値4/4!クライマックス突入!


GM:その後も、134の眷属の散発的な襲撃は続いた。
GM:一体一体はごく弱いが数が多く、何よりも休む暇を与えないよう波状攻撃をかけてきている。オーヴァードからすれば危険な相手だ。
GM:しかし、無から眷属を無限に生み出せるわけではない。襲ってくる方向から、あなたたちは本命の位置を割り出しつつある…!
木花小夜:「……やっぱり、必要かな……あんま使ってほしくないんだけど」
木花小夜:「“ガーネット・スター”が要るかも。戦力が足りないや」
風花春悠:「……俺もそう思って、さっきから試してるんだが……」
風花春悠:腕から大量の血がどくどくと流れている。
風花春悠:「……死にそうだ」
木花小夜:「死んじゃやだ!」
木花小夜:「あ、ごめん、えっとね」
木花小夜:「血をたくさん出すんじゃなくて、こう……大事な所からの血を持ってくる感じで」
風花春悠:「……」
木花小夜:「脳と心臓に流れてるものを、意識して集中して出すの」
木花小夜:「その分、痛みも大きいんだけど……そこはこう、冷却で上手いこと麻痺させて……」
風花春悠:「…………?」眉間に皺を寄せる。至って真剣ながら、全然分からないという顔。
風花春悠:「……!」言われた通りに試してみて。
木花小夜:「……ダメそう?」
風花春悠:出血量が増す。
風花春悠:「……」
木花小夜:「!」
木花小夜:「ストップ!」
風花春悠:「目が霞んできた……」
木花小夜:「違うの、そうじゃなくて……!」
木花小夜:「……あ」
風花春悠:息を吐いて「うん……?」
木花小夜:懐から化粧ポーチを取り出す。
木花小夜:そこから小さなハサミを取り出して、
木花小夜:自分の手首を切る。
風花春悠:「……ッ……!?」
風花春悠:「な……何してるんだよ……!?」
木花小夜:すぐにリザレクトが始まり、傷口は塞がるが。
木花小夜:滴った血を掬って、差し出す。
木花小夜:「これ。使ってみて」
木花小夜:「私も、最初に訓練した時ね。“異物”を入れてやってた」
木花小夜:「そうすることで、“違う”血の感覚が分かるようになるから」
木花小夜:「私、O型だから大丈夫」
風花春悠:「……」
風花春悠:その血を掌、傷口に受けて。
木花小夜:「私の血中細胞のほうが、従者化の変異に慣れてると思うし……」
風花春悠:小夜の顔を見る。
風花春悠:「……すごいよな、小夜は」
風花春悠:ぽつりと零す。
木花小夜:「うん?」首をかしげる。
風花春悠:「……気にしてるみたいだから、言わなかったけどさ」
風花春悠:「ほら……。昔は小夜、もっと…… ……派手な能力だっただろ」
木花小夜:「うん……“アルマンディン”だったころ?」
風花春悠:「……ああ」
風花春悠:「それを失っても、腐らずに……今の自分に出来ることで、あそこまで練り上げて」
風花春悠:「……何て言うのかな。その……」
風花春悠:「……立派、だと思う」
木花小夜:「全然立派じゃないよ。そもそもの手段、間違えてたんだから」
木花小夜:「だけどね。今、こうやって」血のついた手で、頬に触れる。
木花小夜:「私であるものが、春悠の役に立つなら、嬉しい」
風花春悠:「……ああ」掌を重ねる。
風花春悠:伝わるその温度と同じものを、自らの血の中にも感じる。
風花春悠:小夜に言われたことを、一つずつ思い出して。
風花春悠:「……やってみる」
木花小夜:「うん。春悠なら、きっと出来る」
風花春悠:息を吐く。意識を集中して、感覚を研ぎ澄ませる。
風花春悠:自らの血、その中にある別のものを強く意識して。
風花春悠:鮮血が渦を巻く。先程と違う、何か熱いものが溢れるような感覚があって。
風花春悠:≪赤色の従者≫+≪血の絆≫
風花春悠:眼前に、燃え盛る紅球が顕現する。
風花春悠:木花小夜のそれより、幾分か小さく、火勢も弱いものだが。確かに個として形を保っている。
木花小夜:「わ……」
木花小夜:「出来てる」
木花小夜:「出来てる!」
風花春悠:「……で……」
風花春悠:「出来た?」
風花春悠:「出来てる……よな……?」
木花小夜:「うん。春悠、すごいよ」
木花小夜:「私、出来るようになるまで結構掛かったんだもん」
風花春悠:「手取り足取りだっただろ。次はもう無理だよ」
風花春悠:「木花先輩のお陰」笑って言う。
木花小夜:「ふふ。先輩らしくなれたかな」
風花春悠:「いつも先輩らしいだろ」
風花春悠:「小夜って呼んでるのは……」
木花小夜:「本当?抜けてるってからかうじゃない」
風花春悠:「俺がそう呼びたいだけだよ」
木花小夜:「うん。私もね。君にそう呼ばれるのは気持ちいいんだ」
風花春悠:「まあ……」
風花春悠:「ちょっと抜けてるのも事実だと思うけど……」
木花小夜:「ちょっ……!」
木花小夜:「もー!」
木花小夜:「じゃあ、ちゃんと私が抜けてるところは!」
木花小夜:「春悠が支えてよ」
風花春悠:「ああ。支えるよ」
風花春悠:「そういうところが可愛いって、言ってるだろ」
風花春悠:「行こう、小夜」
風花春悠:「あ、えっと……」
風花春悠:従者を見上げて
風花春悠:「“ガーネット・スター”……」
風花春悠:「……さん……?」
木花小夜:「意志なんてないよ」苦笑して。「行こう、春悠」
風花春悠:「分かってるって……」


風花春悠:従者を連れて歩き出す。
GM:シーン終了。購入とロイスの取得が可能です。
木花小夜:強化ビジネススーツ買おう
風花春悠:“ガーネット・スター”  ○有為/隔意
木花小夜:10dx+1>=19
DoubleCross : (10R10+1[10]>=19) → 8[1,1,3,4,4,4,5,5,8,8]+1 → 9 → 失敗

木花小夜:財産10点使います~
風花春悠:リッチ
風花春悠:1DX>=12 ボデマ
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 5[5] → 5 → 失敗

GM:思い切りがいい
風花春悠:5DX>=12
DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 9[4,6,8,9,9] → 9 → 失敗

風花春悠:だめ!以上!


【クライマックス】

GM:平庭市民の憩いの場、しのぶれ自然公園。 寒さと時間の遅さもあって、人の気配は全くない。
GM:クネヒト・ループレヒトは公園の1角の物置を根城にしていた。
GM:…あなたたちの存在を察知し、外へと出てくる。
"クネヒト・ループレヒト134":「ふん。ここまで来るとは…」
"クネヒト・ループレヒト134":「プレゼントが足りませんでしたか? もっと欲しいのならそう言ってくれればいい…」
木花小夜:「私達は、もう子供じゃない」
木花小夜:「そうじゃなくなろうって。二人で大人になるって決めた」
木花小夜:「私達は、贈り物を貰うんじゃなくて、二人で、交換し合うの」
木花小夜:「勝手に押し付けるやつなんて要らない」
"クネヒト・ループレヒト134":「…なるほど」帽子と髭で殆ど見えない表情が、わずかに動く。
"クネヒト・ループレヒト134":…口元を歪め、笑みを浮かべたのだ。
風花春悠:「能力を解除して投降しろ」
風花春悠:「手下も纏めてな。聖人気取りらしいが、暖炉の火はまだ尽きてはいないぞ」
風花春悠:「お前が薪に焚べられることになる」
"クネヒト・ループレヒト134":「解除。解除!フフフフ!」
"クネヒト・ループレヒト134":「本当にいいのですか、解除してしまって! それがあなたの気持ちですか?」
風花春悠:「……何だと?」眉を顰める。
"クネヒト・ループレヒト134":「私には見えるのですよ…もろびとの望みが。強く求める、内なる熱が!」
"クネヒト・ループレヒト134":「ただ、求めるものをより近くで、よりつぶさに感じられるよう…」両腕を広げ、酔ったように謳う。
"クネヒト・ループレヒト134":「私はほんのささやかな、心付けを振る舞ってあげているだけのことです」
"クネヒト・ループレヒト134":「もっと交換したくはないのですか。もっと分かち合いたくはないのですか」
"クネヒト・ループレヒト134":「境界線がなくなるまで溶け合いたいと、そうは思いませんか!」
風花春悠:「邪魔をしたのはお前だろう」
風花春悠:紅球が燃え上がる。
風花春悠:「……求めるものが見えるって?」
風花春悠:「それならさっさと倒れてくれ」
風花春悠:「まだデートの途中なんでな」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
     "134"(8)

     10m


  風花(3) 木花(6) ガーネット・スター(9)
GM:セットアップから。
GM:と、その前に衝動判定、難易度9!
GM:失敗で暴走。成否問わず、判定後に侵蝕が100ちょうどになります。
風花春悠:1DX>=9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 10[10]+5[5] → 15 → 成功

風花春悠:すご
GM:鋼の意志
木花小夜:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[3,4,8,9] → 9 → 成功

GM:誰も暴走せず、侵蝕100!改めてセットアップから。
風花春悠:侵蝕100になって、本体と従者が≪氷の茨≫
風花春悠:風花春悠の侵蝕率を+6した(侵蝕率:100->106)
"クネヒト・ループレヒト134":《先陣の火》行動値+15
"クネヒト・ループレヒト134":行動値が23に。
木花小夜:セットアップなし
GM:イニシアチブ進行に入ります。
       "134"(23)

         10m

  風花(3) 木花(6) ガーネット・スター(9)
GM:イニシアチブです。何も宣言なければ134の手番。
木花小夜:《時間凍結》します
風花春悠:ヤダ~~~~ッッ
"クネヒト・ループレヒト134":割り込みありません。そのまま手番どうぞ!
木花小夜:侵蝕率+5 (侵蝕率:100->105)
木花小夜:HP-20して……
木花小夜:マイナー『ハンド・オブ・グローリー』:≪骨の剣≫+≪死招きの爪≫+《氷の回廊》
木花小夜:武器を作成してエンゲージ
木花小夜:メジャー『デッドマンズ・ドライヴ』:≪コンセントレイト :バロール≫+≪瞬速の刃≫。134を攻撃。
木花小夜:侵蝕率+7 (侵蝕率:105->112)
"クネヒト・ループレヒト134":おいでなさい!
木花小夜:10DX7+1
DoubleCross : (10R10+1[7]) → 10[2,2,3,4,4,4,6,7,8,9]+10[4,5,9]+4[4]+1 → 25

"クネヒト・ループレヒト134":クリスタルシールドでガード。
木花小夜:3D10+31 もろもろ有効
DoubleCross : (3D10+31) → 26[8,8,10]+31 → 57

"クネヒト・ループレヒト134":どういう火力!?
"クネヒト・ループレヒト134":かなりきついのが入ります!まだ戦闘不能でこそないけど…!
GM:え、えっとそれでは…演出を…

木花小夜:彼女の身体が燃え上がる。手足だけでなく、頭から爪先まで全身が真紅の炎に包まれる。
木花小夜:同時に外骨格が形成されていく。黒く渇いた骨の鎧。さながら業火に焦がされ肉が焼け落ち、隠されていた中身が露わになったかのように。
木花小夜:姿を現わすのは、まさしく異形の怪物。節々が赤熱し、引っ切り無しに炎を噴き出すその姿は、煉獄から這い出た罪人が如く。
木花小夜:“燃殻の火(シンダーブレイズ)”。風花春悠の創り上げてきた、恐怖の具現にして象徴が。
木花小夜:今は彼ならぬものとしてその場にある。
風花春悠:「……小夜……」
風花春悠:その姿を傍らから見る。
風花春悠:「(……俺は)」
風花春悠:「(……こんな風に見えているのか)」
木花小夜:そのまま、敵に向かおうとして、その姿が、自動的にかき消える。
木花小夜:あるいは、それはただ。
木花小夜:通常の突撃姿勢をとっただけだったのだが。
木花小夜:彼女の身を包む悪魔は、そう判断しなかった。
木花小夜:ただ、敵を屠るに、最適な動きを。
風花春悠:「…………!」任務中の冷静さも吹き飛んで、瞠目する。
風花春悠:「小夜ッ!!」
木花小夜:火の粉だけが、その場に残り。


木花小夜
木花小夜
木花小夜
木花小夜

木花小夜:荒野に立っている。
木花小夜:白骨が幾重にも積み重なり、血の沼が広がる光景。
木花小夜:「……何、これ……?」
木花小夜:「ここ、どこなの……?」
木花小夜:それは地平線まで続いている。
木花小夜:「……行かなきゃ」
木花小夜:「春悠のとこまで……」
木花小夜:『出口』を探す。
木花小夜:白骨を、血の沼をかき分けて、ひたすらに探す。
木花小夜:見つからない。
木花小夜:いくら歩いても見つからない。
木花小夜:昼も夜もなく、歩き続ける。
木花小夜:身にまとっていた虚飾の鎧は、いつの間にか崩れ落ちている。
木花小夜:白骨が身体を苛む。血の沼が歩みを鈍らせる。
木花小夜:“混ざりあえ”と呼ばれているような。だけどそれに答えるわけには行かない。
木花小夜:頭がおかしくなりそうでも、ずっと、ずっと。
木花小夜:一つのことだけを思う。心に灯した火を。
木花小夜:「……春悠」
木花小夜:「……春悠……」
木花小夜:「……春悠…………」
木花小夜:どれだけの時間が経っただろうか。
木花小夜:光がある。出口が。
木花小夜:ただ、吸い寄せられるように、それにフラフラと縋って。
-:「もう来るんじゃないよ」
木花小夜:声を聞いた。
-:「さよさよ」
木花小夜:気がした。

木花小夜
木花小夜
木花小夜
木花小夜


木花小夜:それは現実の時間では一瞬。
木花小夜:彼女の時間ではもはやわからないほど長く。
木花小夜:サンタクロースの背後に再出現する。
木花小夜:「……!」
木花小夜:それはもう、ただの反射だ。訓練を受けたものとしての。
木花小夜:「あ、ああ……っ!」遮二無二に、目の前の敵に腕を叩きつけた。
木花小夜:燃えたぎるそれが、敵を灼く。
木花小夜:侵蝕率+5 (侵蝕率:112->117)
"クネヒト・ループレヒト134":サンタクロースとして生を受けたクネヒト・ループレヒト134は、超常の読心能力を備えていた。
"クネヒト・ループレヒト134":しかし。 それは人の欲望、手の届きそうでまだ届かないものを映す鏡でしかない。
木花小夜:睥睨するように立つのは、人の姿をしたものではない。
木花小夜:悪鬼羅刹の姿をした、地獄よりの使者。
"クネヒト・ループレヒト134":地面に打ちすえられたまま、人の心を失ったそれが恐れ戦く。
木花小夜:「……あ、あ」
木花小夜:「戻……終わった……?」
"クネヒト・ループレヒト134":「ご…ゴボッ、ゴボッ」
風花春悠:「……!」再出現した小夜に、その様子に、何が起きたのか否応なしに理解してしまう。
木花小夜:「私、帰って……?」
"クネヒト・ループレヒト134":「な、何だ… 君達は一体、何なんだ…!」
風花春悠:「(使ったのか……!“あれ”を……!)」
風花春悠:「…………小夜…………!」ひどく掠れた、悲痛な声が漏れた。
木花小夜:「そんな、そんな、そんな」
木花小夜:「春悠……っ!」
木花小夜:「こんな、こんなの……!私」
木花小夜:(気付いてやれなかった)

"クネヒト・ループレヒト134":行動値23。メインプロセス。
"クネヒト・ループレヒト134":choice[風花,木花,ガーネット]
DoubleCross : (CHOICE[風花,木花,ガーネット]) → ガーネット

"クネヒト・ループレヒト134":マイナーで《原初の青:光芒の疾走》
"クネヒト・ループレヒト134":メジャーで《原初の赤:災厄の炎》《コンセントレイト:ウロボロス》
"クネヒト・ループレヒト134":対象は風花春悠とガーネット・スター。
風花春悠:最悪!
木花小夜:あっこいつ!
GM:あれ?どっちがどっちで…
GM:とにかくブラムスの2人を攻撃!
"クネヒト・ループレヒト134":12dx7+6
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,2,4,4,5,6,7,7,7,7,8,10]+10[1,1,3,8,10,10]+10[5,6,8]+10[10]+10[9]+10[10]+5[5]+6 → 71

木花小夜:殺意高……
GM:何してんのこいつ!?
風花春悠:ドッジ無駄だな……
GM:リアクションどうぞ!
風花春悠:ガードで、≪炎陣≫で本体が従者をカバーします
風花春悠:風花春悠の侵蝕率を+2した(侵蝕率:106->108)
GM:ダメージ行きます!
"クネヒト・ループレヒト134":8d10+15
DoubleCross : (8D10+15) → 37[1,1,7,9,6,2,5,6]+15 → 52

"クネヒト・ループレヒト134":装甲ガード有効です。
風花春悠:死!クネヒト・ループレヒト134へのロイス昇華で復活します
GM:演出行きます。

"クネヒト・ループレヒト134":「ヒ、ヒィーッ!」
"クネヒト・ループレヒト134":体の輪郭が滲み、影に溶け…砂利の上に火花の轍を刻んで、風花春悠に瞬時に迫る!
"クネヒト・ループレヒト134":「う、動くな…こっちのこの男がどうなってもいいのかッ!!」
"クネヒト・ループレヒト134":もはや恐怖を取り繕おうともしない。傍らの紅玉もろとも、赤熱した腕で掴みにかかる!
風花春悠:「……」
木花小夜:「春悠……!」
風花春悠:従者を庇うように前に出て、その腕を受け止める。
風花春悠:紅球は攻撃の要だ。そして失えば二度目の生成は出来ないだろうというのは、小夜への世辞でなく、事実だ。
"クネヒト・ループレヒト134":「…!? ええい、この期に及んで小癪な真似を…!」
風花春悠:赤熱した腕を、自分から掴みに掛かる。
風花春悠:骨肉の焼け焦げる音。身体から伸びた血の鞭が、自分もろともに敵を縛り付ける。
風花春悠:「逃げるなよ?」
"クネヒト・ループレヒト134":「ぐ、ぐうううううっ!?」
風花春悠:いつもと違い、燃え盛る魔人の鎧を纏ってはいない。
風花春悠:だがいつもとまるで変わらぬ、焼け付くような眼光が敵を見据える。
"クネヒト・ループレヒト134":「な、なんだ…!? お前は何を見ている!?」
"クネヒト・ループレヒト134":「放せ!その目で私を見るなァァッ!!」

GM:風花さんのメインプロセスです。
風花春悠:従者かな?
GM:そうでした!ガーネットちゃん!
風花春悠:メジャーでコンボ【インファイト・インファンティサイド】
風花春悠:《コンセントレイト:ソラリス》《恐怖の一言》《ポイズンフォッグ》
風花春悠:対象はクネヒト・従者・風花
        木花(3)

         10m

  風花(6) ガーネット・スター(9) クネヒト134(23)
GM:からの、判定どうぞ!
風花春悠:6DX7
DoubleCross : (6R10[7]) → 10[5,5,7,7,8,10]+10[1,4,7,8]+3[3,3] → 23

風花春悠:本体と従者はガード
"クネヒト・ループレヒト134":ガードします。《イベイジョン》あるけど達成値は6!
風花春悠:命中で小夜の側に4m移動させます
        木花(3)

         6m

        "134"(23)

         4m

  風花(6) ガーネット・スター(9)
風花春悠:本体と従者で2回分の≪氷の茨≫が起動
GM:5d10を2回どうぞ。
風花春悠:5D10+5D10
DoubleCross : (5D10+5D10) → 27[3,7,4,6,7]+23[5,1,8,1,8] → 50

風花春悠:その後に本体と従者も同エンゲージまで移動します
"クネヒト・ループレヒト134":まず、1回目の氷の茨で戦闘不能。《原初の虚:燃える魂》で復活
        木花(3)

         6m

  風花(6) ガーネット・スター(9) "134"(23)
"クネヒト・ループレヒト134":2回目の23点に対して《虚無への回帰》。HPダメージを0に。
GM:そのまま本体の風花さんのメインプロセスです。
風花春悠:メジャーでコンボ【バイバイ・バイオサイド】
風花春悠:《コンセントレイト:ソラリス》《恐怖の一言》《ポイズンフォッグ》
風花春悠:対象はクネヒト・従者・風花
GM:どうぞ!
風花春悠:8DX7+1
DoubleCross : (8R10+1[7]) → 10[2,2,3,4,6,8,10,10]+10[4,5,8]+10[10]+5[5]+1 → 36

"クネヒト・ループレヒト134":ガードします。
風花春悠:本体と従者はガード。
風花春悠:命中で小夜の側に4m移動させます
風花春悠:本体と従者で2回分の≪氷の茨≫が起動
風花春悠:5D10+5D10
DoubleCross : (5D10+5D10) → 35[8,7,4,7,9]+21[2,1,8,5,5] → 56

        木花(3)

         2m

        "134"(23)

         4m

  風花(6) ガーネット・スター(9)
GM:35点で戦闘不能。復活ありません。
GM:残りHPは20でした。15+21点のオーバーキル!
風花春悠:やったね

風花春悠:(……小夜)
風花春悠:今すぐに駆け寄って抱き締めてやりたい気持ちを押し殺して、敵を見据える。
風花春悠:ブラム=ストーカーとしての能力練度は、覚醒直後のそれにも劣るだろう。
風花春悠:だが、自分には積み重ねてきたチルドレンとしての訓練と経験がある。
風花春悠:冷気と血液操作で、茨、あるいは有刺鉄線のような血の糸を生成する。
風花春悠:小夜のように、空気中に展開し続けることは出来ないが──
風花春悠:それを、自らの腕に巻き付ける。
風花春悠:棘が皮膚を破り、肉を裂く。溢れた血液が冷気で更に凍結し、凶悪な武器と化していく。
風花春悠:従者との間に、敵を挟むように立つ。
"クネヒト・ループレヒト134":「あ、アアア…痛い、寒い、寒いーッ!!」
風花春悠:「フー……」
風花春悠:息を吐いて。
風花春悠:鉄線ごと敵を殴り付ける。
風花春悠:棘が自身と敵の肉を裂き、血が飛び散り。
"クネヒト・ループレヒト134":「ゲギャッ」
風花春悠:従者は敵を受け止め、冷気で跳ね返す。
風花春悠:その顔面に、更に拳を叩き込む。
風花春悠:跳ね返されて、また殴り付ける。
"クネヒト・ループレヒト134":「…!!」凍っていく。髭の下の顔面から、すでに凍結した声帯にヒビが伸びる。
風花春悠:殴り、跳ね返され。殴り、跳ね返され。繰り返すたびに、飛び散り凍結した血の棘が、敵と己を諸共に切り裂いていく。
風花春悠:「終わりだ」
風花春悠:最後の一撃で顔面を掴み上げ、そのまま従者に叩きつける。
風花春悠:風花春悠の侵蝕率を+16した(侵蝕率:108->124)
木花小夜:「春悠……!」
GM:辛うじて原形をとどめていたそれが、内側まで氷像と化して砕ける。 信仰の落とし子が、元居た場所へ帰っていく。
GM:レネゲイドの風となって吹き散り… 満天の星空の光を受け、少年のまわりで氷晶を煌めかせた。


GM:先にバックトラックから。侵蝕が-50されます。
GM:確定帰還圏なので略式処理。経験点を…10点どうぞ!
風花春悠:おいしい!
木花小夜:ムシャムシャ!


【エンディング】

GM:しのぶれ自然公園
木花小夜:「春悠!」ボロボロと骨格鎧が崩れながら、彼の元へ。
風花春悠:「……小夜……!」腕を覆っていた、剣山のような棘の塊が霧散して。
風花春悠:敵が倒れるのを確認すると同時、小夜に駆け寄る。
風花春悠:そのまま、その身体を抱き留める。
木花小夜:抱きつくように飛びついて。
風花春悠:「……ごめん……!」
木花小夜:「……んの、バカ!」
木花小夜:「ずっと、あんなことをやってたの……!」
風花春悠:「……ごめん……」
木花小夜:「そんなの、そんなの……!」
木花小夜:「春悠が、ツラすぎるじゃない……!」
風花春悠:「……もっと強く止めておくべきだった」
木花小夜:「違う」
木花小夜:「私は、知れてよかった」
風花春悠:「……」
風花春悠:「俺は……」
風花春悠:「……知られたく、なかったよ」
木花小夜:「……隠さないでよ」
木花小夜:「私はね。全部分かち合うって決めたの」
木花小夜:「春悠の苦しみを。悔悟を」
木花小夜:「一人で背負わなきゃいけないものなんてない」
風花春悠:「……いいんだよ、俺は」
風花春悠:「何度もやってきたことだ。……慣れてるんだよ、本当に」
木花小夜:「よくない!」
木花小夜:「春悠がよくても、私がよくないの!」
風花春悠:「だからだよ!」
風花春悠:「俺は……。……俺はさ」
風花春悠:「俺は……あの能力を使うことなんかよりも、ずっと」
風花春悠:「……小夜に心配掛けるほうが、ずっと嫌なんだ」
風花春悠:「……だから、知られたくなかった」
木花小夜:「違う。違うんだよ。私は」
木花小夜:「心配したいの」
木花小夜:「尽くさせてよ」
木花小夜:「だって、誰にも知られずに、そうやって苦しむなんて」
木花小夜:「そういうのを、なくしたいから、私達、一緒に頑張ろうって」
木花小夜:「春悠がそんなに苦しむなら、意味が……」
木花小夜:「……あのね」
木花小夜:「止めさせたいわけじゃないんだよ」
木花小夜:「苦しんでほしくないのは本当だけど。ずっと能力を使わずに居てなんて言えない」
木花小夜:「ずっと、これまでやってきたんだから」
風花春悠:「……」
木花小夜:「だから、せめて。支えさせて」
木花小夜:「多分、あれはさ、春悠の心象風景なんだと思う」
風花春悠:「……俺の?」
木花小夜:「うん。“シンダーブレイズ”であるために、必要なんだって」
木花小夜:「……声を聞いたのよ」
木花小夜:「ひかるの」
風花春悠:「……!」
木花小夜:「あそこが、本物の地獄か何かなら。居るはずないでしょう」
木花小夜:「だったらさ。あそこに、私を置いてよ」
木花小夜:「私がきみをそこで待つ」
風花春悠:「……待たせる側のことも、考えてくれよ」
風花春悠:「耐えてほしくなんかないんだ」
風花春悠:「……カッコ、つけさせてくれよ」目を伏せ、弱々しく苦笑して、
風花春悠:「……小夜のこと、安心させたいんだよ」
木花小夜:「格好なんてつけなくったって」
木花小夜:「春悠はカッコいいんだよ」
風花春悠:「……」かぶりを振る。
風花春悠:「心配いらないって、思ってほしいんだ。俺のことで、悩んでほしくない」
風花春悠:「器用でもないし、小夜みたいに、楽しいことも知らないけどさ……」
木花小夜:「ううん。女の子はね。悩みたいんだよ」
木花小夜:「どんな服だと喜んでくれるだろうって。どんな料理だと喜んでくれるだろうって」
木花小夜:「君のことを考えていたいんだ」
風花春悠:その顔を見つめて。
風花春悠:「……小夜に笑っててほしいんだ」
風花春悠:「……ただ、それだけなのに……」
風花春悠:「……まだ、当分……出来そうにない」
木花小夜:「ふふ。じゃあ、教えがいがありそうだね」
木花小夜:「どうやったら私が笑うのか、よく学んでよ」
木花小夜:「先輩として、手伝ったげる」
風花春悠:「……」暗がりの中でも分かる、その微笑みを見て。「……難題そうだな」
木花小夜:「簡単だよ。第一問」
木花小夜:「いま、私がしてほしいことはなんでしょう?」
木花小夜:す、と左手を出す。
風花春悠:「……」
風花春悠:その手を、右手で確かに握って。
風花春悠:少し悩んで。
風花春悠:「……一緒に……」
風花春悠:「帰ろう」
木花小夜:「うん」ぐっと握り返す熱がある。
木花小夜:「正解」身を寄せるように寄りかかって。
木花小夜:暖かいや、と笑った。
木花小夜:きっと、この帰り道はゆるやかで。とても時間がかかるのかもしれないけれど。
木花小夜:それは全然、苦痛なんかじゃなくて、とても幸せだ。

『一夜二人転:風花春悠/木花小夜』 完