『Are you bestmatch?』(GM:MAO)


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関連セッション『bonds to tie』

木虎(きとら) ツグミ(PC1:今日日)
キャラシート

壬生 墨佳(みぶ すみか)(PC2:DT)
キャラシート

嬬恋 七瀬(つまごい ななせ)(PC3:すきゃっと)
キャラシート



【Index】

◆オープニング
シーン01「潜入調査・裏」
シーン02「潜入調査・表」
◆ミドルフェイズ
シーン03「スタッフ結集」
シーン04「リサーチの始まり」
シーン05「サーチ&リサーチ」
シーン06「不協和音」
シーン07「ラストクエスチョン」
シーン08「エレベーター・サティスファクション」
◆クライマックス
シーン09「Are you bestmatch?」
◆エンディング
シーン10「追加報酬。あるいはご褒美のお時間」
シーン11「Are you bestmatch? or──」

GM:それでは、皆様揃われましたので、準備が整いましたらばご意思の表明をお願いいたします。
嬬恋七瀬:いけます!
木虎ツグミ:準備OKです!
壬生墨佳:いつでも構わないよ。待たせるのも女性の嗜みなのかもしれないけど、生憎そういうタチじゃあない

GM:では改めましてよろしくお願いいたします。まずはトレーラーから

■トレーラー N市で夜な夜な行われる、セレブの子女子息たちを対象とした社交パーティー。
多数の企業が開催するその会には、こんな噂がつきまとっていました。
曰く「良き縁が結ばれる」、曰く「許嫁関係が破談する」。
それだけならばちょっと微笑ましいだけの噂ですが、レネゲイドウィルスが検知されたとなれば話は違います。
崇高なる使命を胸に秘め、あなた達はパーティーと言う名の戦場へと向かうこととなります!
ダブルクロス The 3rd Edition Ver.大N市SSSC
『Are you bestmatch?』
 
「では番い給え、存分に――」

GM:ついで順次ハンドアウトを流します。流し終えたら「どうぞ」としますので簡単な自己紹介をばお願いします。
【シナリオハンドアウト】
PC1枠:木虎 ツグミ@ロイス:謎のオーヴァード
推奨感情 特になし/特になし
第11支部の管轄区域で夜な夜な行われる、とある企業主催の社交パーティー。
「良き縁が結ばれる」「許嫁関係が破談となる」など、ちょっと噂になっているそのパーティーで、
ジャームと思わしきレネゲイド反応が検知されました。
あなたは選抜された調査チームの現場バックアップとして、調査にあたることとなります。
GMキャラシート
GM:木虎さん、自己紹介をお願いします。
木虎ツグミ:はーい!
木虎ツグミ:11支部所属のチルドレン、推定雷獣(パグマ・ラーヴァタ)こと木虎ツグミ!
木虎ツグミ:壬生嬬恋を間近で見たいという中の人の欲望の下生まれました。
木虎ツグミ:明るく素直で割とアホ、声がでかくて敬語で話すタイプの後輩キャラです。
木虎ツグミ:先輩たちには懐いており、「二人とも博識だし頭よくてすごいです!」などとずけずけ行く予定です。
木虎ツグミ:ちなみに数年前に記憶喪失となって街をさ迷っていたところを保護されており、それ以前の経歴は一切不明です。
木虎ツグミ:自分の過去を知るために十一支部に在籍しています。それはそれとして養子にしてくれた義理の両親も居る。
木虎ツグミ:能力はブラックドッグ/キュマイラの恵まれた肉体使って魔獣の本能でRCします。攻性変色や降魔の雷で打点も高い。
木虎ツグミ:フレーバーとしてはキュマイラの因子で発電細胞が変質した変異種ですが、当の因子が何の動物か分かっていません。
木虎ツグミ:背景に謎が多いけど多分今回はその辺は特に関わらないので、素直な後輩としてひねくれものな先輩たちにぶつかっていきます。
木虎ツグミ:以上です、よろしくお願いします!
GM:かわいい後輩ちゃん系ですね。PC1として表面的な使命と真の使命をがんばってください(`・ω・´)

GM:それでは次にPC2枠群
【シナリオハンドアウト】
PC2枠・ライト:壬生墨佳@ロイス:嬬恋七瀬
PC2枠・レフト:嬬恋七瀬@ロイス:壬生墨佳
推奨感情 自由/自由
 
第11支部の管轄区域で(中略)レネゲイド反応が検知されました。
木虎ツグミをバックアップとする調査チームに、あなたたち二人は選抜されます。
能力技量性格――それらも当然考慮されてのことですが、その最たる理由は――
パーティーの出席条件に【良家の子息子女による同伴】とあったからに他なりません!
あなたはあなたのパートナーと共に、調査の最前線――社交パーティーへ赴くこととなります!
GMキャラシート
GM:ではまず壬生さんから自己紹介をお願いします。終わりましたらば以上、と。
壬生墨佳:ご命令の通りに。
壬生墨佳:第十一支部に所属の、情報処理担当のチルドレン。
壬生墨佳:いけ好かない言い回しを多用する、一人称は僕の女子高生です。
壬生墨佳:自信家であり、不遜な振る舞いが目立つが、それに応えるだけの万能の天才――荒事以外は。
壬生墨佳:そういうのはあんまり僕のカラーじゃないと言うか……もっと色気づいたやつがやればいいと思うな
壬生墨佳:そういうとこには色気を出さないクチなので。
壬生墨佳:バロール・ブラックドッグ・モルフェウスという、イージーエフェクトに秀でたトライブリードであり
壬生墨佳:今回はイージーエフェクトを16個持っています。RC精鋭でもあるので、RC判定要求のものを多めに。
壬生墨佳:演出的には琥珀使い。戦闘では使い捨て盾で耐えながら死神ダメージ増幅で支援します。
壬生墨佳:今回も頑張って任務します……できれば犯罪を犯さないといいな!
壬生墨佳:以上!
GM:強者らしいエフェクト構成にGM感服いたしました。改めてよろしくお願いいたします。

GMキャラシート
GM:ではラスト、嬬恋くんちゃんお願いいたします。
嬬恋七瀬:はい!
嬬恋七瀬:嬬恋七瀬、十七歳、第十一支部所属のエージェントです。
嬬恋七瀬:性別不詳で男女問わず不特定多数とお付き合いさせていただいてます。
嬬恋七瀬:服とかマンションとかを買ってもらってる。
嬬恋七瀬:自分の容姿と戦闘能力に自我の礎を置いていて、そこが崩れると一気にメンタルがヘラります。
嬬恋七瀬:エージェントとしては荒事担当。頭が悪いというよりあんまり物事を深く考えないようにしてるので戦闘くらいしかできない!
嬬恋七瀬:性能的にはブラックドッグの高係数エフェクト2種を叩きこむ感じになりました。でも2ラウンド目にならないと性能が発揮できない。
嬬恋七瀬:今回はパーティーということで獲物をたくさん見繕いたいです。よろしくお願いします!
GM:ありがとうございます。
GM:そういえば嬬恋さん
GM:キャラ紙に記載のある、「事故」って何時頃かなど想定されてらっしゃいますでしょうか?
嬬恋七瀬:数年前とは思いますが詳細には決めてないです!何かシナリオ的に必要であれば合わせられます!
GM:はい、了解しました。展開しだいとはなりますが、その際にはまたご相談させて頂きます。

GM:それでは本編を始めさせて頂きます。まずはマスターシーンから!

■オープニングフェイズ/シーン00 「哄笑。あるいは嗚咽」

GM: シーンPC:マスターシーン(PC登場不可)

GM:【The other day】
????:「アハハハハ、アハハハハハハ……」
????:「くだらない、くだらない。こんなモノのために、私はこんな目にあったと言うの?」
????:「馬鹿らしい、羨ましい、阿呆らしい、妬ましい」
????:「ああ、そうだ。そうであるのなら、いっそ、この手で──」
????:「アハハハハ、アハハハハハハハハハ……」

GM:シーンエンド

■オープニングフェイズ/シーン01 「潜入調査・裏」

GM:シーンPC:木虎ツグミ(他PC登場不可)
GM:※ツグミちゃんが、潜入任務の説明を受けるシーンです。

GM:N市11区某雑居ビル内、漫画喫茶。
GM:UGNよりの呼び出しコールを受信したアナタは、この漫画喫茶へと赴きました。
GM:指定の場所は、半個室となったPCブース。
GM:着座すると同時に、目の前のPCに自動的に電源が入ります。
木虎ツグミ:「わ!」 一瞬驚いたものの、慌てて口を押さえる。
木虎ツグミ:声の大きさでいつも怒られているのだ。
羽生藍:「推定雷獣よね?」
木虎ツグミ:「はい!」 押さえた手の奥から返事をする。それでも十分大きい。
GM:画面に映ったのは、一人の少女です。
羽生藍:「時間通り。ありがたいわ、手間が省けるから」
羽生藍:「TA(ターミナルアダプタ)、羽生藍。最近こっちに送られてきたエージェントよ」
木虎ツグミ:「初めまして!木虎ツグミです、よろしくお願いします!」
羽生藍:「ええ、よろしく。そっちの支部長さんには了解をもらってるから、遠慮なく振らせてもらうわね」
GM:目の前のモニターに映る少女は、挨拶の間も惜しむようにして話しかけてきます。
羽生藍:「まず確認。あなた、社交パーティーとか出たことある、いわゆる上流階級の?」
木虎ツグミ:「たぶん無いです!覚えてないですけど!」 即答。
羽生藍:「まあ、でしょうね」
羽生藍:「今回の任務では、そのパーティーに潜り込んで、調べてほしいの」
GM:そう言うと同時に、色々なデータが画面に表示されます。どうやら今回の任務に関することのようです。
羽生藍:「最初から説明するわね。最近いくつかの企業が主催した社交パーティーが、そのスジの──ああ、ヤクザじゃなくてそうしたセレブな人たちね。そうした間で、ちょっと噂になってるのよ」
羽生藍:「まあ、ゴシップみたいなもので。『○○家と△△家の間で良い縁が結ばれた』とか『□□家と◇◇家の婚姻関係が破談になった』とか、概ねそんな噂」
木虎ツグミ:うんうんと頷きながら聞いている。
羽生藍:「で、まあ別にそれだけだったら、あなたが今感じてるように『ふーん』な話で終わるんだけど」
GM:と、眉根を寄せる。
羽生藍:「レネゲイドウイルスの反応がね、検知されたの。使用された会場で」
木虎ツグミ:「なんと!」
羽生藍:「で、手繰ってみると、主催した企業は違えども、企画をプランニングした人間は同一人物らしいの」
羽生藍:「まあそんな感じでまだ『疑わしい』ってレベル。死者も出てる訳じゃなし」
羽生藍:「おまけに関係者がちょっとした金と権力を持ってることから、本部の方でも強引な調査はしたくないってのが今の所の結論。ただ同時に、放ってもおく訳にもいかない」
羽生藍:「本来なら、ブラッグドッグのエフェクトで抜けばいいんだけど。そうした理由で現在はそっち方面は一時保留。なのでそのプランニングした人間ってのが、誰なのかも判ってないのが現状」
羽生藍:「そんな訳で、無難な手として『実際に潜入して調査』ってのが選ばれたって訳」
木虎ツグミ:「なるほど了解しました!」
GM:画面の向こうでため息ひとつ
羽生藍:「……だいじょうぶ、本当にわかってる?」
GM:元気な返事に逆に不安を抱くエージェント。
木虎ツグミ:「大丈夫です分かってます!でもそれはそれとして!」
羽生藍:「として?」
木虎ツグミ:「私多分ご令嬢のふりとかできません!100%バレます!」
木虎ツグミ:「どうしましょう!」
羽生藍:「ああ、うん。もちろんあなたにそれは期待してないから」さらりとひどいことを
羽生藍:「あなたは、調査チームのバックアップとして、現地入りしてほしいの」
羽生藍:「実際に今度そのパーティーが主催されるN市の高層ホテルのスタッフ──厨房やらリネンやらホールやら――に紛れ込んで、パーティーを裏から調査してほしいの。もちろん、ケースによっては会場にもスタッフとして紛れ込んでもらうかもしれないけど」
羽生藍:「偽装に関しては大丈夫。とりあえず架空のデータで各部門であなたが働いてることになってるから、『新人です』って誤魔化せばなんとでもなる。制服とかはそこの袋に入ってるから。あとは──」
GM:と、PCからではなく、あなたの脳裏に直接声が響きます。
木虎ツグミ:「あ、なるほど!そっちなら何とか出来そうです!」 素直に安心している。
羽生藍:『現場には行かないけど、私もバックアップはするから』
GM:どうやら向こうも、タッピングオンエアを有しているようです。
羽生藍:『まあ、私は集めて纏めて配るだけ。考えたり決断したりは、そっちでやってね』
木虎ツグミ:『了解しました!』 こちらも真似して通信で返す。音量は相変わらずでかい。
羽生藍:『おっきい! もっとボリューム下げて! ホテルの場所やパーティーの予定に関しては、後で端末に送るから、他に何か質問ある?』
木虎ツグミ:『裏側担当として全力でバックアップしますけど、潜入の方は誰が担当するんですか?』
木虎ツグミ:怒られたのでちょっと音量を下げた。
羽生藍:『ああ、さっき伝えたように、あなたが調査するのは裏。なので当然、表を調査するスタッフも選出ずみな訳だけど──』
羽生藍:『聞いたことある? あなたの所属する11支部の名コンビ』

GM:と、このあたりでシーンを切ろうかと。
GM:オケなようであればシーンエンドで。
GM:シナリオロイスも含めたロイスの設定は、全員のOPフェイズが終わるときに設定する方向でお願いします。
木虎ツグミ:了解しました、OKです。
GM:あ、侵食率忘れてました。そこだけお願いしますm(_ _)m
木虎ツグミ:おっとこちらも忘れてました。振ります。
木虎ツグミ:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 5[5]+33 → 38

GM:では改めましてシーンエンド。

■オープニングフェイズ/シーン02 「潜入調査・表」

GM:シーンPC:嬬恋七瀬、壬生墨佳(他PC登場不可)
GM:※嬬恋さんと壬生さんが、潜入任務の説明を受けるシーンです。
壬生墨佳:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:36->42)
嬬恋七瀬:36+1D10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+6[6] → 42


GM:N市11区某FC喫茶店。
GM:UGNより連絡を受けたあなた方二人は、指定の時刻に指定の場所へとやってきました。
GM:と、壬生さん所持のタブレットに、通信が入ります。
羽生藍:『ゲダニアにハーツイーズね』
羽生藍:『TA(ターミナルアダプタ)、羽生蘭。今回の指令伝達と、バックアップ役。よろしく』
壬生墨佳:「こちら“ゲダニア”。よろしく頼むぜ。頼りにしてるとも」
嬬恋七瀬:「はぁ、よろしくお願いします~……」がじがじとストローを噛んでいる。指定の場所に来たら壬生さんがいたので不機嫌。
羽生藍:『よろしく。事前に送った資料に、目は通した?』
GM:あなた方は、オープニング1で提示された大まかな事件のあらましと調査の内容、“推定雷獣”木虎ツグミがバックアップにつくことを、事前資料によって連絡された形です。
壬生墨佳:「バックアップが信頼できなきゃ共倒れだからな。無頼と一緒だろうが依頼は確実に、だ」
GM:そして爆弾発言
羽生藍:『で、あなた方二人には、目的であるパーティーに同伴出席する形で調査を行ってもらう訳』
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「は?」
壬生墨佳:「ああ、僕が裏方でこいつが……」
壬生墨佳:「え」
羽生藍:『……アレ、電波悪い?』<は? & え
嬬恋七瀬:「……ええと? すいません、ちょっとよく分かんなかったんですけど……」
嬬恋七瀬:「ボクと? こいつが? 何ですって?」壬生さんを示して
壬生墨佳:「いや、ジョークを言うような人に聞こえなかったもので。すみません」
壬生墨佳:「笑い飛ばすところでしたよね、今の」
嬬恋七瀬:「あ、そっか。ジョークか」
嬬恋七瀬:「あはは! すいません! びっくりしたなぁ!」
壬生墨佳:「ええ。場を和ませるのが上手いですね」
羽生藍:『あ、そうか。えーっと、これ見て。パーティーの招待状』
羽生藍:『本来だったらソロで調査してもらった方がいろいろと効率もいいのだけど、パーティーの出席条件がね』
GM:と、タブレットの画面に、パーティーの案内状の一角がズームされます。そこにはしっかりと。
GM:【良家の子息子女による同伴】
嬬恋七瀬:「そうそう。誰かにも見習ってほしいくらいだよ……え?」
GM:と記されています。
嬬恋七瀬:「は?」
壬生墨佳:「うーん、思ったよりタチの悪い冗談だな」
羽生藍:『つまりまあ、これが理由。ジョークじゃなくて申し訳ないけど』
壬生墨佳:「ここまでやるのはよくないと思うぜ流石に……って感じでもないんだよなその反応!」
嬬恋七瀬:「おい……おいおいおい! 冗談だろ!? 違うの!?」
羽生藍:『理解が早くて助かります』<冗談ではない。
嬬恋七瀬:「ボクと!?」自分を指し、「こいつが!?」壬生さんを指し。
嬬恋七瀬:「仲良くパーティーに出ろっての!?」
壬生墨佳:「指を指すな無頼。無礼だぞ」
羽生藍:『ええ、あなた、と、彼女、で。仲良くパーティーに出てほしいの』
羽生藍:『ご不満?』
嬬恋七瀬:「無茶だろ!!」
嬬恋七瀬:「無理無理!! 絶対無理!!」
壬生墨佳:「無茶ですね」
嬬恋七瀬:ぶんぶんと首を振る。
羽生藍:『そう? 組んで任務にあたった実績もあるし、第九のエージェントや市井のイリーガルからも、確認にあたって推挙もあったし』
壬生墨佳:「絶対無理だ。すぐボロ出しますよこいつ」
壬生墨佳:「今見えるでしょこれ。人員の変更を具申するなあ」
羽生藍:『そう? ハーツイーズに関しては、得意な分野なんじゃない?』
嬬恋七瀬:「はぁ? 誰に言ってんの? 無理があるのはお前だろ?」
壬生墨佳:「は?」
嬬恋七瀬:「ボクはパーティーなんて何回も出たことあるもんね! 余裕だね!」
嬬恋七瀬:「お前のほうこそ無理なんじゃないの~? 大人しく裏方に回っとけば?」
嬬恋七瀬:ふふん、と得意げな顔で。
壬生墨佳:「出たことを誇ってる時点でお里が知れてるんだよな。華々しい成果でも誇ってくれよ」
壬生墨佳:「商談やら縁談の一つでももぎ取ってきたのか?」
嬬恋七瀬:「三十人くらい落としたかな……」指折り数えて
壬生墨佳:「君、いつから手の数を3倍にしたんだ?」
壬生墨佳:「指折り数えるには多いだろ。嘘を重ねるとそういうことになるんだぞ」
嬬恋七瀬:「ごめんなさい。壬生さんには無理なお話でしたよね……」たおやかに微笑む。「失礼でしたね。ボクったら人の気持ちも考えず……」
壬生墨佳:「は?誰が無理って言った?」
嬬恋七瀬:「大丈夫ですから。後でちゃんと両手両足でも数えきれない成果をお持ちしますよ……大人しく吠え面かいて待っててください」
嬬恋七瀬:にっこりと勝ち誇ったように笑う。
壬生墨佳:「礼を失してるのは君だろ?序列くらい弁えろよバカ犬」
壬生墨佳:「取ってつけたように語尾でメッキしても地金が透けてるんだよ。言っとくけどな」
壬生墨佳:「僕がやらないのは、君の唯一の優位を潰してしまっては立つ瀬がないからだ」
嬬恋七瀬:「…………は?」
嬬恋七瀬:「ちょ……っと意味が分からなかったな~~?」
壬生墨佳:「ごめんなさい。嬬恋ちゃんにはちょっと難しかったよね~?」
壬生墨佳:「今お姉さんは任務の話をしてるの。嬬恋ちゃんはあっちで遊んでてね」
嬬恋七瀬:「おかしくなっちゃったのかな? 壬生お姉さん……」
嬬恋七瀬:「もう一回、バカなボクでも分かるように言ってくれるかなぁ?」
嬬恋七瀬:「お前が? ボクより? 何だって?」
壬生墨佳:地面を指す。「バカなボクはジェスチャーなら分かる?」
壬生墨佳:「下ね。下」
嬬恋七瀬:「テメ~~この女……上等だ!!」ばん、と勢いよく立ち上がる。
嬬恋七瀬:「面白いじゃん!ならやってみせてもらおうか!?」
壬生墨佳:「上等じゃないって。下等だって言ってるんだが」
壬生墨佳:「鳥頭か?こっちもいい加減トサカだぞ」
嬬恋七瀬:「綺麗なドレス着て金持ちのボンボンの間でヘラヘラニコニコするんだぞ?」
嬬恋七瀬:「無理だと思うけどね~、壬生さんには」じろじろ眺めて
壬生墨佳:「三歩も踏みにじられたら仏の僕だって考えがある」
嬬恋七瀬:「孔雀の羽でも着飾ってみるか?」
壬生墨佳:「任務が終わるまでやり通さなきゃならないんだぞ?いつもみたいに飽きて放り出すなよ?」
嬬恋七瀬:「ハン、どっちが。お前こそ! 途中で泣きべそかいて逃げ出さなきゃいいけどな!」
壬生墨佳:「烏は君だろ?せいぜい頑張って鵜の真似でもして見せたらどうだ」
壬生墨佳:「逃げるのは君の十八番だろう。それまで奪ってやるほど残酷じゃないよ」
壬生墨佳:「君、背水の陣だもんな。鵜ならぬ身ならそのまま溺れてしまう」
嬬恋七瀬:「お前ほど恩知らずでもないんでね。任務はしっかりやるし、売られたケンカなら買ってやるよ」
嬬恋七瀬:「取っ捕まって丸焼きにされるのがどっちになるか、楽しみだなぁ?」
壬生墨佳:「ピーピーとよく囀る。鶫のほうがまだ静かに鳴くっての」
GM:では──
羽生藍:『あ、まとまった、話?』画面の向こうで、何やら別の事務仕事を1つ2つ片付けてました。
嬬恋七瀬:「チッ……何さんでしたっけ……羽生さん! その任務いつですか!!」
壬生墨佳:「しっかりとね。バックアップを頼むぜ」
嬬恋七瀬:「やってやろうじゃないですか。このバカに現実ってもんを教えてあげないと」
羽生藍:『明後日に開かれる予定』
壬生墨佳:「後方のありがたみを分かってないやつには程々でいいんで」
羽生藍:『とりあえずゲストとしての身分は手に入れてるから、あとはまぁ、ふさわしい恰好で赴いてもらえれば』
羽生藍:『あ、きちんと申請してもらえれば、潜入のための経費は落ちるから。とりあえずセレブっぽい装いはきちんとしていってね。目立つの厳禁』
壬生墨佳:「だってさ。もう降伏だろ君」
壬生墨佳:「目立つしか出来ないじゃん。どうすんのさ」
嬬恋七瀬:「ふん!誰が!首を洗って待ってろよ、壬生……」
嬬恋七瀬:「後で泣いて謝っても許してやんないからな!」
嬬恋七瀬:「ボクの威光にひれ伏すことになるぞ!」
羽生藍:『まあ、主賓は若い子だし。そこまでフォーマルにしなくていいとは思うけど』
羽生藍:『とりあえずやる気になってくれたのは助かるかな。動機はおいておくとして』
壬生墨佳:「僕は寛大だぜ?泣いて謝ったら条件次第で許してやる。あと何をさせようかな」
壬生墨佳:「まあ、まずは伏せを教えるところからか」
嬬恋七瀬:「立場ってもんを分からせてやんなきゃな。それが躾の第一歩だ」
羽生藍:『とりあえずくれぐれも慎重に。他に何か質問は?』
壬生墨佳:「こいつだけ露見したら切り捨ててもいいよな?」
嬬恋七瀬:「右に同じく」

GM:返事無しでシーンカットが美しい流れですかね、これはw
壬生墨佳:それでお願いします……w
GM:ではシーンエンド
嬬恋七瀬:こいつら何なの?
GM:OPが終了しました。購入判定はまだですが、シナリオロイスの設定をお願いします。
嬬恋七瀬:固定ロイスに入ってます。壬生さんにRE ○信頼/食傷
壬生墨佳:シナリオロイス~~~?そんなもん今更取るのは御免だね
嬬恋七瀬:テメ~~この女!!
GM:あ、木虎さんの謎のオーヴァードは 仮想でそうしたのが居るだろう として設定してもらえますと。
壬生墨佳:それはそれとしてなんかこいつはYE/嬬恋七瀬/信頼:○/食傷でロイス1枠潰してます。もったいない。
GM:<シナリオロイス
木虎ツグミ:はーい、それでは〇やる気/脅威で取得します。
GM:あ、あとロイス管理の共有メモとかあると助かります。<ALL
GM:ほい、さておき。ここからミドルフェイズとなります、特に表記がなければ、登場は自由です。
GM:まずは合流シーンとなりますので、プライズ判定はこの次のシーンからです。
GM:ではミドルシーンに入ります。

■ミドルフェイズ/シーン03 「スタッフ結集」

GM:シーンPC:木虎ツグミ(全員登場済み
GM:※合流シーンとなります。
GM:※先にスタッフとして潜入していたツグミちゃんが、ホテルに到着した壬生さん、嬬恋さんを出迎え、面通しをするようなイメージを想定しています。
GM:まずは全員登場となりますので、侵食率を上げてしまいましょう。
嬬恋七瀬:42+1D10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+10[10] → 52

嬬恋七瀬:ウワッ
壬生墨佳:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:42->50)
木虎ツグミ:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+6[6] → 44

壬生墨佳:緊張してんの?
壬生墨佳:あんな大見得きっといて……?
嬬恋七瀬:こいつら大丈夫……?
GM:そこト書きで煽らないw

GM:では──
GM: 
GM:パーティー当日。
GM:N市超高級ホテル、高階層用エレベーター内。
GM:ホテルのスタッフとして先に潜入していたあなたは、パーティーのゲストとして偽装した嬬恋七瀬、壬生墨佳と合流しました。
GM:現在、会場の階層へと向かう、エレベーターで移動している形です。
GM:そんな訳で、現在エレベーター内にはあなた方3人しかいません。
羽生藍:『――ん、大丈夫。とりあえずシステムには介入したから、声に出して相談していいわ』
GM:そして通信機器からは状況オールクリアの報告。
木虎ツグミ:「それにしても、お二人ともすっごく綺麗ですね!」
嬬恋七瀬:「ボクが男役確定かよ……」細身の燕尾服に身を包んでいる。ワンポイントのアクセサリはささやかな抵抗か。
壬生墨佳:「そりゃあ、僕がそっちじゃ無理があるからな」濃紺のドレス。肩を出し、ウエストを絞ったXラインに、フィッシュテール。
嬬恋七瀬:「ていうかマジでツグミがバックアップなの? 大丈夫か~? やれそう?」
木虎ツグミ:「精一杯頑張ります!」 ビシッと敬礼。
嬬恋七瀬:「おーよしよし、頑張れ頑張れ」ツグミちゃんににこやかに。
羽生藍:『まあ、新人の若い子って設定で登録してあるから。多少のミスなら見逃してくれるんじゃない?』
嬬恋七瀬:「にしても……」壬生さんを見て。
壬生墨佳:「……なんだ?」
嬬恋七瀬:「お前、マジでそれで行くの?」
壬生墨佳:「は?無理してケチを付けに来たのか?」
嬬恋七瀬:「ふーん……」じろじろと眺めて、
嬬恋七瀬:パシャリ、とスマホのシャッターを切る。
壬生墨佳:「……なんだよ」
嬬恋七瀬:「支部のみんなに送ってやろ~」悪戯っぽく
壬生墨佳:「構わないぜ。それ、敗北宣言だろ」
嬬恋七瀬:「……はあ!?」声を荒げる。
壬生墨佳:「自分は送るに値できないって事だもんな、それ?」
壬生墨佳:「いやはや、こんなに早く決着がつくとはなあ。烏の行水だ」
嬬恋七瀬:「ちっ……ちげーよ!! なんでそこでそういう発想になるワケ!?」
木虎ツグミ:「あ、それなら私が撮りましょうか!」
嬬恋七瀬:「面白いから見世物にされるみたいな発想にならないのかよ!?どんだけ自信が……えっ」
木虎ツグミ:「そしたらお二人が並んでるところ撮れますよ!」
壬生墨佳:「やめて」
嬬恋七瀬:「いや、いい。大丈夫だから」拒否のポーズ
壬生墨佳:「ツグミ、そういうのは情報漏洩だからやっちゃダメなんだ。分かる?」
嬬恋七瀬:「こいつと2ショットなんて死んでもごめんだね」
壬生墨佳:「任務に集中しような?」
木虎ツグミ:「そうでしたか!分かりました!」
羽生藍:『……とりあえず再確認、いい?』
嬬恋七瀬:「はぁ……どうぞ」既に疲れた様子。
壬生墨佳:「……聞こえてます。どうぞ」
羽生藍:『まずパーティー自体はこのビルの数フロアを貸し切って開催されてる』
羽生藍:『メインとなる宴席スペース、ダンスホール。それに屋内プールなんかも会場みたい。――ほんとあるとこにはあるわね、お金って』
羽生藍:『基本的にはフロア間をゲストが自由に移動して、交流を深めるといった形式ね』
壬生墨佳:「こいつらから徴税したら、少しは世界も平和になるんだろうな」
嬬恋七瀬:「一応してるんだろ?人一倍で済まない程度には」
壬生墨佳:「それかせめて月夜銀座で散財してくれ」
木虎ツグミ:「プール!」 目を輝かせている。
羽生藍:『で、ホテルスタッフもフロアを跨ぐから、推定雷獣がどこに出ても、そう不自然にならないと思う』
羽生藍:『ただ、シチュエーションはわきまえてね。間違えても厨房スタッフの格好で、プールに行ったりとか厳禁』
嬬恋七瀬:「大丈夫か……?」心底不安げ。
羽生藍:『そのあたりは、ゲダニアもそれとなく気を使ってあげて』
木虎ツグミ:「大丈夫です!プールは水着ですもんね!」
壬生墨佳:「スタッフは水着で泳いだりしない」
木虎ツグミ:「え、プールなのに!?」
嬬恋七瀬:「プール入りたいなら任務の後で付き合うから。集中しような」
壬生墨佳:「今度連れてってやるから……流れるプールのやつ。今日は我慢してくれ」
木虎ツグミ:「はい……」 ちょっとしょんぼり。
壬生墨佳:「……チッ」発想が被ったので舌打ちする。
嬬恋七瀬:「……」無言で抗議の視線。
羽生藍:『そうそ、行きたければその二人に市営プールにでも連れてってもらいなさい、任務が終わってから』
木虎ツグミ:先輩たちと流れるプール、と思い浮かべて立ち直る。
羽生藍:『とにかく少しでも“とっかかり”となる情報があれば、こっちで藪を突かないように調べられると思うから』
壬生墨佳:「少なくとも、僕らはせせこまく動き回らなきゃあいけないわけだ」
羽生藍:『企画者の顔と形とか、名前とか。わかったら推定雷獣経由でこっちに情報を送って』
嬬恋七瀬:「主催者は……大抵、パーティ会場に出ているものでは? 名前か見た目程度も分かってないんですか?」
壬生墨佳:「短期決戦にしたいところだ。急がないとボロが出る」
羽生藍:『そういうこと。メインとなるのは、あくまでもあなたたち二人』
羽生藍:『ネットとかの露出が少ないのよ。無理にねじ込めば調べられないこともないけど、それでヤブを突きたくないってのがUGNの見解』
羽生藍:<名前も見た目もわからない
嬬恋七瀬:「よくそんな得体の知れないパーティー、出る気になるよな」
羽生藍:『ブラックドッグのエフェクトも、クラッキングには応用できるけど、セキュリティ面では微妙だから』
壬生墨佳:「そうだな。攻撃力が高すぎる」
羽生藍:『下手にヤブをつついて、財界の有力者にでも睨まれでもしたら──ってやつ』
羽生藍:『被害者でも出てれば話は別だけど。幸いまだそうしたのは無いようだから』
壬生墨佳:「確実に穴はぶち開けられるだろうが、痕跡を隠すのは二の次だ」
嬬恋七瀬:「世知辛いですねえ、UGNも」頭の後ろで手を組む。
羽生藍:『今のうちに、できるところからやっておこうってこと。不満?』>嬬恋さん
嬬恋七瀬:「いーえ。出来ることからやるだけです」
嬬恋七瀬:「仕事、ですから」あくまで私情はないと言いたげに。
羽生藍:『そうしてもらえると、こちらとしても助かるかな』
壬生墨佳:「まあ、別に僕らはただの犬の集まりじゃあない。バチバチ神鳴るだけじゃあな」
壬生墨佳:「使いでが限られるだろそんな奴は。緻密で着実な調査をやっていこう」
木虎ツグミ:「はい!頑張ります!」 もう一度敬礼。難しい話はよく分からなかったけど、やることは分かった。
嬬恋七瀬:「あーあー、そうですねー、その通り」言外に言わんとすることにはあえて触れない。
羽生藍:『うん、あなたたちってライトスタッフが居たからこそ、この任務を立案できたのは間違いないから』
羽生藍:『改めてよろしくお願い。こちらも可能な限りのバックアップはするから』
木虎ツグミ:(主催者の人を探して回って、壬生先輩と嬬恋先輩からも情報を聞いて、羽生さんに伝える!完璧!)
壬生墨佳:「了解。求めとあらば同舟しますとも。洪水が来たら蹴り出すけど」
嬬恋七瀬:「二人でも山に登りそうなんで、船頭ボクだけのがいいんだけどなー。了解です」
木虎ツグミ:「先輩たちの運転する船なら安心ですね!大船です!」
嬬恋七瀬:「泥で出来てそうだけど……」小声で

GM:では――
GM:エレベーターは目的のエリアへと到着しました。
GM:これよりが、本日あなた方が挑む、戦場となります。

GM:シーンエンド
GM:ロイス処理、購入判定が可能です。
嬬恋七瀬:ツグミちゃんに ○庇護/不安 で取得します。
木虎ツグミ:では壬生先輩と嬬恋先輩にそれぞれ〇尊敬/隔意で取得します。
木虎ツグミ:二人とも頭よくてすごいけど、たまに分からない話してる。
壬生墨佳:-後輩/木虎ツグミ/庇護:○/不安/ロイス
壬生墨佳:この子にこれ以外取れるか……?
嬬恋七瀬:購入は応急手当キット。
嬬恋七瀬:1DX+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 1[1]+1 → 2 → ファンブル

嬬恋七瀬:げぇっ 以上!
壬生墨佳:無能か……?
木虎ツグミ:購入はメイド服チャレンジしてみます。
壬生墨佳:メイド服狙ってみようかな。
嬬恋七瀬:はー!?ならやってみせろよ!
木虎ツグミ:1dx+3=>20
DoubleCross : (1R10+3[10]>=20) → 10[10]+6[6]+3 → 19 → 失敗

壬生墨佳:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 9[3,9] → 9 → 失敗

壬生墨佳:ダメダメ
壬生墨佳:以上!
嬬恋七瀬:無能か……?
木虎ツグミ:え、これなら1点出して買います!
壬生墨佳:ファンブラーほどじゃないよ
GM:おお、かわいいメイドさんのいっちょあがり
嬬恋七瀬:有能すぎるでしょ
壬生墨佳:ツグミちゃんはえらい
嬬恋七瀬:クソッ……この女……!
木虎ツグミ:お母さんが服を用意してくれました!
壬生墨佳:親孝行だねえ
木虎ツグミ:口を閉じてれば人並みに賢く見えるわよって!
嬬恋七瀬:ひどい
GM:(笑)
GM:さて、それでは皆さん処理終了でしょうか、セッションを進めてまいりましょう。

GM:これよりのミドルシーンは、プライズ進行となります。
GM:今回のプライズデータの雛形は、このような形です。
GM: 
基本目標値:9
使用技能:《情報:UGN》《情報:上流階級》《知識:上流階級》《知覚》《交渉》
プライズ:0/8 ※1シーン最大4点まで
シーン数:0/6
GM:これは通常のシナクラと同じ様に、指定の技能を用いて達成値を求め、十の位+1がプライズポイントとなる形ですね。
GM:つまり、達成値30以上は無意味です。基本的に、桁をあげた方がよいと言うのはダメージロールと同じ。
GM:で、プライズが進行すると、イベントが生じることもあります。
GM:シーンはこのシーンよりカウントしますので、シーン10終了時点でプライズが既定値達しなかった場合、デウス・エクス・マキナってミッション失敗となります。ご注意を。
GM:今回で言えば「何も決定的な内容をつかめないまま、パーティーが終了してしまってお開き」といった感じでしょうか。
嬬恋七瀬:ひえ~~
GM:<ミッション失敗
GM:判定に関しましては、いずれの技能を使用した場合でも、財産Pを使えるものとします。
GM:また、使用する技能――すなわち調査方法にうまい形でイージーを組み合わせられた場合、1つにつき達成値に+2の修正がなされます。この修正は重なります。
嬬恋七瀬:み……壬生墨佳!!
壬生墨佳:がんばるぞい
木虎ツグミ:壬生さんの独壇場では
GM:最後に嬬恋さん
嬬恋七瀬:はい
GM:あなたは昔取った杵柄で場慣れしていることを隠さないと言うことであれば、一度だけプライズ判定に+5することが可能です。
嬬恋七瀬:えっ!やったー!!
木虎ツグミ:大盤振る舞いだ
GM:ただしその場合「あれ、キミひょっとして昔ピアノを弾いてなかった」とかモブに言われてそれを壬生さんに聞かれる可能性が生じます、ご留意を。
嬬恋七瀬:!?!?
嬬恋七瀬:とんでもねえことしやがる!!
嬬恋七瀬:了解です…
GM:まあ、任意ですので使わなくてもオッケーです、うん。きっと壬生さんがさくっと高い達成値をはじき出してくれますよ。
GM:実際、壬生さんのイージーをどこまで組合せられるかが、今回の判定的なキモですね。
GM:内容的には、把握いただけましたでしょうか?
嬬恋七瀬:理解!!
壬生墨佳:大丈夫です!
木虎ツグミ:了解しました。
GM:ではお時間的に問題がなければ、1シーンだけプライズ判定をして進めてみたく思います。おそらくは小一時間で終わると思うのですが、いかがでしょうか?>all
木虎ツグミ:OKです!
壬生墨佳:いけます!
嬬恋七瀬:大丈夫です~
GM:ありがとうございます、それでは。

■ミドルフェイズ/シーン04(0/0) 「リサーチの始まり」

GM:シーンPC:最も侵食率の低い嬬恋さん
GM:この時点で、まずはプライズ判定を行う形です。
GM:判定は、登場しなければ行えません。
嬬恋七瀬:いくぞ~
GM:なので誰かが成功すれば、侵食率調整で出ないこともありですね。
木虎ツグミ:とりあえず出まーす
GM:まずは侵食率の上昇をどうぞ<嬬恋さん
嬬恋七瀬:52+1D10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+1[1] → 53

壬生墨佳:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:50->56)
木虎ツグミ:44+1d10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+2[2] → 46

GM: 
GM:全員登場ですので、全員プライズ判定に望めますね。
GM:達成値は9 で、技能に関しては先にあげて頂いたものになります。詳細は共有メモをご確認ください。
嬬恋七瀬:ではとりあえずコネUGN使用で情報:UGNいきます
GM:はい、どうぞー
嬬恋七瀬:3DX+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 6[1,5,6]+3 → 9 → 成功

嬬恋七瀬:うわ~まあ……成功だしいいか…
GM:9ですと、プライズポイントは1得ることができますね。
GM:財産点を1使うと、一気に2点稼ぐことができます。
GM:<桁が上がるため
嬬恋七瀬:1使うか!どうせ使い道ないし
嬬恋七瀬:1使って達成値10に。
GM:了解です。では今の所プライズ2を稼げる状態ですね。
GM:壬生さん、木虎さんも判定可能です。これでもし20以上の目がでると、プライズは3稼げる形となります<合算ではなく最高値を採用
壬生墨佳:じゃあ試してみよっかな
木虎ツグミ:では続いてコネ:要人への貸しを使いつつ情報UGNで振ります。タッピング&オンエアは役に立ちますか?
木虎ツグミ:おっと、どっちから行きましょう
壬生墨佳:あっではお先に!
壬生墨佳:どうぞどうぞ
GM:そうですね、外部からの通信を受信できれば、そうした調査の際には役立ちそうです。+2を認可します<タッピングオンエア
木虎ツグミ:はーい、それでは+2貰いつつ。
木虎ツグミ:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 9[1,4,8,9]+4 → 13

木虎ツグミ:そこそこいいけど得点としては変わらないかな。
GM:はい、そうですね。嬬恋さんと同じく2プライズポイントとなります。
GM:では最後に壬生さんですね。せっかくですので慣れるために判定してみましょう。
壬生墨佳:UGN幹部を使用して、〈情報:UGN〉で調査を試みます。
壬生墨佳:演出としては
壬生墨佳:《万能器具》で綿棒を作成。
壬生墨佳:《テスクチャーチェンジ》で綿棒自体は肌に同化させて隠して。
壬生墨佳:パーティ会場の提供食材を採取して、《成分分析》で産地の調査から探りにかけます。
壬生墨佳:《無上厨師》で調査品と同じサンプルも取得し、UGNには詳細調査の依頼も。
壬生墨佳:こんなところかな。
GM:本格的だ!Σ(゜д゜lll)ガーン
GM:通しましょう。4つなので+8?
GM:判定をどうぞー
壬生墨佳:4dx+12>=9
DoubleCross : (4R10+12[10]>=9) → 3[1,1,3,3]+12 → 15 → 成功

壬生墨佳:うわっ
木虎ツグミ:出目が……
嬬恋七瀬:マジかよ
GM:まあ、そんなこともあります。しかしこのレベルの組合せを行えば、ほぼ2点は稼げるので、任務失敗にはならなそうです、うん。
GM:では、プライズが2進みましたので、以下の情報をあなた達は得ることができました、流しますね。
①会場のホテルに関して
会場であるBNホテルは、N市でも屈指の高級高層ホテルです。
商業施設を地下に備え、多数のオフィスや店舗を収めた複合高層ビルの上層部を占めており、
N市全域を展望可能なバーラウンジやヘリポートなども備え付けられており、
ちょっとしたランドマークとしても機能しています。
パーティーの会場とはなりましたが、地主や運営会社に不審なところはなく
あくまでもビジネスとして会場を貸し出しただけのようです。
GM:そして次がプライズ2の情報です。
②企画のプランニングを行った人物に関して
このパーティーのプランニングを行ったのは、万城目要と言う女性です。
自身もパーティーに参加しており、はじめての参加者にも気さくに声をかけてくるとのことですので、
おそらくはあなたたちのところにも顔を出すことが予想できます。
GM:と、こうした感じで判定で得た情報をもとに、ロールを行いシーンを進めるのが基本です。
GM:──が、今回はプライズ2がオープンしましたので、ちょっとしたイベントが発生します。

GM:そんな訳でここからが実際のシーンインです>all
GM:あなたたち三人は、それぞれの方法で調査を進め、このビルのことと、企画した人間の名前を知ることに成功しました。
GM:現在、メインの会場である宴席場でメイドさんに扮した木虎ちゃんを踏まえ、情報交換を行っている形です。

嬬恋七瀬:一時集合の連絡は届いたはずなのに、なかなか現れない。
木虎ツグミ:「嬬恋先輩遅いですね!何かあったんでしょうか!」 
GM:目立たない通路の隅は、間違いなく約束の場所ですが。嬬恋さんは現れません。
壬生墨佳:「油か媚でも売ってるんだろうさ。売り上手だからな」
嬬恋七瀬:「本当?嬉しいな、それじゃあ今度、食事でも……」
嬬恋七瀬:少し離れた場所で、大学生くらいの女の子と楽しそうに喋っている。
壬生墨佳:「喧嘩を買った分素寒貧なんだろうさ……む」
嬬恋七瀬:「君みたいな子と会えるなんて、今日は来てみてよかったな……。じゃあ連絡先を……」
木虎ツグミ:「あ、嬬恋せんぱ」 大声で呼びかけて、慌てて口を塞ぐ。
嬬恋七瀬:明らかに情報収集ではない部分にまで足を突っ込んでいる。
木虎ツグミ:チラッと壬生先輩を見て、視線でセーフです?とお伺いを立てる。
壬生墨佳:待てのジェスチャーをして。
木虎ツグミ:こくんと口を手でふさいだまま頷いて、待つ姿勢。
壬生墨佳:歩み寄る。「ねえ、七くん。探してた料理、見つけてくれた?」
嬬恋七瀬:「今から? いいのかい? それじゃあ…… え゛っ゛」
嬬恋七瀬:ぎくりと硬直してゆっくり振り返る。
壬生墨佳:「私、お腹空いちゃったな」
GM:おっと、では嬬恋さんが話しかけていた女性は、バツが悪そうにそそくさと立ち去ります。<壬生さん登場
嬬恋七瀬:「……あっ! ちょっと!? ちょっと待っ……」
GM:「じゃあね~」と申し訳無さそうな顔でひらひらと手を振り退場。
壬生墨佳:こちらもにこやかに手を振って。
嬬恋七瀬:虚しく空を切る手。「…………」
嬬恋七瀬:抗議の視線で壬生さんを見る。
嬬恋七瀬:「…………もうちょっとだったのに」
壬生墨佳:「任務中戦線離脱判定までか?」
嬬恋七瀬:「うぐっ……な……何だよ!情報収集してたんだろ!じょーほーしゅーしゅー!!」
嬬恋七瀬:「ボクのやることなすこと全部ジャマしてくるな!お前は!」
壬生墨佳:「しっ」人差し指を突きつけて。「で?首尾は?」
壬生墨佳:「君のやることを邪魔しない。じゃあ、してくれ。君のやることを」
壬生墨佳:「状況報告だ」
嬬恋七瀬:「……そっちとそう変わんないと思うけど。会場の様子は一通り見て……あと、主催者のことくらいか」木虎ちゃんのほうへ歩きながら。
壬生墨佳:「……分かったのか?こっちじゃ見つけられてないんだが」
壬生墨佳:「提供されてるものは全部、“普通”だ。ただレンタルされただけ。この様子じゃ場所もそうだろうな」
嬬恋七瀬:木虎ちゃんに片手を上げつつ、「黒幕かどうかはさておき、プランニングをしたのは万城目要って女らしい。今日も来てるっぽい」
木虎ツグミ:「お帰りなさい!」 ぱたぱたと駆けてくる。
壬生墨佳:「じゃあそいつを洗うのがいいか。他に手掛かりもなさそうだ」
嬬恋七瀬:「会いに行ってみようぜ、直接」
壬生墨佳:「直接?不自然じゃないか、それ」
嬬恋七瀬:「そうか? パーティーなら、主催者に挨拶するのは普通だろ」
木虎ツグミ:「あ、それなら」
木虎ツグミ:「たぶん万城目さんの方から会いに来ますよ!」
嬬恋七瀬:「え? そうなの?」
壬生墨佳:「というと?」
木虎ツグミ:「万城目さんって赤い髪の美人な人ですよね!色んな人に『初めまして』って話しかけてるの見ました!」
木虎ツグミ:「いつもパーティーに初参加の人にあいさつして回ってるそうです!」
嬬恋七瀬:「へー……待ってれば向こうから来る、と」
壬生墨佳:「そりゃ好都合だな。自然に接触できそうだ」
壬生墨佳:「向こうから来るなら誰かさんも本分も忘れる余裕がないだろう」
嬬恋七瀬:「誰が忘れたんだ? 熱心に任務を遂行してるんだよ」
嬬恋七瀬:「今日中にあと5人は行けるな。所詮金持ちの世間知らずばっかりだ」
嬬恋七瀬:つまらなそうに言う。
壬生墨佳:「七くん、任務覚えてるかな?」
嬬恋七瀬:「やめろその呼び方……!」
GM:では、そんなあなたたちの耳に、クスクス──と笑う声が届きます。
???:「ケンカはだめよ、おふたりさん」
嬬恋七瀬:「――!」そちらを向きます。
万城目要:「それとも、他の子達に見せつけているのかしら?」
GM:赤い髪の女性が、あなた方に話しかけてきます。
嬬恋七瀬:もしかしてこいつ?という視線を木虎ちゃんに送ります。
GM:グラスを片手に、優美な所作で近づいて──
木虎ツグミ:ぶんぶん首を縦に振ります。
万城目要:「はじめまして、万城目要です」
万城目要:「可愛いゲストさんね、パーティーは楽しんで頂けてるかしら?」
壬生墨佳:「違うんですよ、私じゃなくて、七くんが悪くって!」指を指して。
壬生墨佳:「あ、すみません。はじめまして」弾かれたように恭しく礼をする。
万城目要:「あらあら、それじゃあ悪いのはそっちのボク?」
GM:たおやかに微笑み、視線を嬬恋さんの方へと──
嬬恋七瀬:「……いえ、その……。……お初にお目にかかります。吾妻と申します」
嬬恋七瀬:「すいません、ご挨拶が遅れましたね。こちらからお伺いするべきだったのですが」
壬生墨佳:「三澄です。お招き頂きご光栄です」
万城目要:「いいえ、あなた方はゲストなのだから、そんな気は使わないでくださいな」
万城目要:「吾妻くんに、三澄さん、ね」
万城目要:「いいお名前ね。今日はどちらがどちらを誘ったのかしら?」
嬬恋七瀬:「ああ、そうだ。こちら、つまらないものですが……」高めのチョコレート系のお菓子を手渡すぞ
万城目要:「ありがとう。でもそちらのお嬢さんを、また怒らせてしまうのではなくて?」
嬬恋七瀬:「私からです。こういう場には中々来たがらないもので……」
GM:微笑みは崩さず、チョコを受け取りながら──
木虎ツグミ:どうしようどうしようと先輩二人をチラチラ見たのち、とりあえず一歩引いて顔を伏せている。
嬬恋七瀬:「そんなことないよね? 三澄さん?」微笑みと共に。
壬生墨佳:「ちょっと……だって、万城目さんお綺麗だから……」少し目を伏せるようにして。
万城目要:「ダメよ。それならアナタがきちんと彼女をエスコートしてあげなくては」
嬬恋七瀬:「すいません……」苦笑して。「とても素晴らしいパーティーですので。浮かれていたかもしれませんね」
万城目要:「そんなことは無いわ、三澄さんもとっても可愛らしいわ。そうきちんと言ってあげたの、吾妻くん?」
嬬恋七瀬:「……えっ」ぎくりとしたように。
壬生墨佳:「いや、いいですよそういうのは別に!全っ然!」本当に嫌なだけ。
嬬恋七瀬:「あ、いや、その……」
GM:くすくすと、からかうように微笑む。
嬬恋七瀬:「……も、勿論。ええ……当然です」
万城目要:「はい。なら、どうぞ」
嬬恋七瀬:「……えっ?」
GM:壬生さんの方へ恭しく掌を差し出して。
万城目要:「お姫様を前にした、王子様の感想を、きっちりと伝えてあげなくてはね?」
嬬恋七瀬:「……は!?」思わず素の声が漏れる。
壬生墨佳:「えっ」
GM:にっこりと微笑んだまま、無言でぐいぐい攻めて来ます。引く気配無し。
壬生墨佳:「イヤほんとに!僕こういうのいいんで!」
万城目要:「照れなくてもいいのよ、本当に、可愛らしいのだから」
嬬恋七瀬:瞬時に思考が駆け巡る。うやむやに誤魔化すべきか。しかし却って不自然ではないか。どこにでもいるカップルの振りをしたほうがいいのか?しかしそんなのは――。
嬬恋七瀬:完全に硬直する。
嬬恋七瀬:「……す」
嬬恋七瀬:深く俯き、目を逸らし、絞り出すように。
万城目要:「す?」
嬬恋七瀬:「すごい……可愛い……」消え入りそうな声。
嬬恋七瀬:「……です…………」
壬生墨佳:「……あ」
壬生墨佳:「ありがとう……?」
万城目要:「はい、よくできました」
嬬恋七瀬:深々と俯いているが、耳まで赤い。
GM:ほほえみながら、ぽんっと手を叩く。
万城目要:「それじゃあふたりとも、楽しんで行ってね? あまりお姫様を困らせてはダメよ、王子様?」
GM:と、万城目要は、いい仕事をしたとばかりにその場を立ち去ります。
嬬恋七瀬:「…………」顔を両手で覆ったまま、動かない。
GM:残されるのは、あなたたち二人。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「何これ……???」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:その場にしゃがみこみ、「何なんだよあいつ~~~~~っ……!!」蚊の鳴くような声で絶叫する。
木虎ツグミ:「バレずに済んで良かったですね!」 ぷはあと大きく息をついて。
木虎ツグミ:「あれ、どうしたんですか嬬恋先輩!」
壬生墨佳:「何が目的なんだこれ……おいこら」
壬生墨佳:「もう居なくなったぞ。演技はもういいだろ」
木虎ツグミ:「具合悪いんですか!」 横にしゃがみこんで背中を撫でる。
嬬恋七瀬:「……何でもない……」顔を覆い隠したまま。
木虎ツグミ:「でも先輩顔真っ赤ですよ!熱ですか!ベッド行きますか!?」
嬬恋七瀬:「な、何でもないから……!大丈夫だから……!」顔を上げる。まだ火照っている。
壬生墨佳:「しかしこれ以上探るには、やり方を考えないとな……まだやってんの?」
壬生墨佳:「どうした。マジで体調悪い感じ?」顔を覗き込む。
嬬恋七瀬:「うっ」顔を近付けられ、びくりと飛び退く。
嬬恋七瀬:「何なんだよお前~~っ……!」半泣き
壬生墨佳:「……なんなんだよ……!」
壬生墨佳:「僕なんかしたか?はあ?」
壬生墨佳:「……意味分かんねえ」
嬬恋七瀬:「うるさいバカ壬生……! もう帰れよお前~~っ……」肺の奥から大きな溜息。
壬生墨佳:「三澄だ、バカ」
嬬恋七瀬:「はあぁぁぁあ……やめときゃよかったこんな任務……」
壬生墨佳:「……一人でやればよかった、こんな任務」
木虎ツグミ:きょろきょろと二人を見やって首をかしげた。

GM:ロイス処理、購入判定が可能です。
壬生墨佳:-重要参考人/万城目要/好奇心/猜疑心:○/ロイス
木虎ツグミ:ロイスはひとまず保留で購入はもっかいメイド服チャレンジ。
嬬恋七瀬:万城目要に 好奇心/○怨恨 で取得します。
木虎ツグミ:1dx+3=>20
DoubleCross : (1R10+3[10]>=20) → 2[2]+3 → 5 → 失敗

木虎ツグミ:流石に無理!
GM:怨・恨
嬬恋七瀬:応急キット!
木虎ツグミ:恨みが
壬生墨佳:メイド服狙い!
嬬恋七瀬:1DX+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 10[10]+4[4]+1 → 15 → 成功

嬬恋七瀬:一個確保。
GM:おお、すごい! 壬生さんがノッてる。
壬生墨佳:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 6[2,6] → 6 → 失敗

壬生墨佳:ダメダメ!
壬生墨佳:これ医務室連れて行かれたんだろうな
GM:ちがった、嬬恋ちゃんだった。<お詫びと訂正
壬生墨佳:ツグミちゃんに
GM:(笑)<医務室連れてかれた
嬬恋七瀬:もうこいつはダメ
木虎ツグミ:木虎が連行しました
GM:ではロイス、購入処理が終わりましたので、今宵はここまでとしておきましょう。
木虎ツグミ:何なら肉体7でお姫様抱っこも出来るよ。
嬬恋七瀬:常識を超えた肉体
GM:とりあえず次以降の予定ですが、GMが私用で週末まるまる使えないため
GM:木曜日の21時~25時、来週火曜日の21時~25時でできればと思うのですが、みなさんいかがでしょうか?
嬬恋七瀬:大丈夫です~
壬生墨佳:両日とも動けますが
壬生墨佳:明日はなし?
木虎ツグミ:明日は私とMAOさんが別卓でして
壬生墨佳:そうとは
GM:あ、しまった。日曜の時点で火曜がバツだったので、別のを入れてしまいました。申し訳ない。反映させておくべきでしたね。
GM:ごめんなさい、そうした訳なので少し空いてしまいますが、次回は木曜日、次次回は来週の火曜とさせて頂けますとm(_ _)m
GM:>DTさん
壬生墨佳:了解です!
GM:ではそのスケジュールでお願いいたします。本日はこれまでといたしましょう、お疲れ様でしたー!
木虎ツグミ:お疲れさまでしたー
壬生墨佳:お疲れさまでした!
嬬恋七瀬:お疲れさまでした~

GM:さて、それでは今宵も参りましょう。準備ができましたらばリアクションをお願いいたします。
木虎ツグミ:準備OKです!
嬬恋七瀬:いけます!
壬生墨佳:無問題!
GM:ではセッションを再開させて頂きます。

■ミドルフェイズ/シーン05(2/8) 「サーチ&リサーチ」

GM:シーンPC:木虎ツグミ
GM:そうした訳で、引き続きリサーチフェイズです。
GM:木虎さんは自動的に登場。残りのお二人は出なくとも構いません。
木虎ツグミ:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 9[9]+46 → 55

GM:木虎ちゃんの結果を見てから、シーンインもありとします。
嬬恋七瀬:53+1D10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+6[6] → 59

嬬恋七瀬:出ちゃえ~
壬生墨佳:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:56->66)
GM:この辺りは特記が無ければ以降のリサーチにおいても同様となります。
壬生墨佳:気にせず者!
GM:お、全員登場ですね。それではプライズ判定をどうぞー
嬬恋七瀬:うわっ侵蝕1足りない
GM:妖怪いちたりない
嬬恋七瀬:また情報UGNでいきます~
嬬恋七瀬:3DX+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 10[5,7,10]+10[10]+5[5]+3 → 28 → 成功

嬬恋七瀬:ワオワオ!
GM:おおー、抜いたー
木虎ツグミ:つよい!
嬬恋七瀬:+5使っちゃおうかな
嬬恋七瀬:みんなの結果見てから決めよう
GM:それだと最大値の4までプライズを稼いで、一気に6まで進みますね。
壬生墨佳:お金2払うでもいいのでは
壬生墨佳:こっちは素振りしてみようかな。
壬生墨佳:3dx+4>=9
DoubleCross : (3R10+4[10]>=9) → 7[2,3,7]+4 → 11 → 成功

木虎ツグミ:こっちはタッピング&オンエアとアンテナモジュールで万城目さんのことを羽生さんに報告しつつ、という体でやりたいです
GM:そうですね、2点加算すれば30なので最大達成値になりなすね。
嬬恋七瀬:お金もう1しか残ってなかった…
GM:お、了解です。
GM:<ツグミちゃん
木虎ツグミ:この場合だとイージー2個で+4です?
GM:そうですね、+4としましょう。
木虎ツグミ:はーい、ではコネはあと一個しかないので素振り
木虎ツグミ:1dx+6
DoubleCross : (1R10+6[10]) → 3[3]+6 → 9

木虎ツグミ:ギリ成功のみ
GM:成功はしましたが、最大値はやはり嬬恋さんですね
嬬恋七瀬:使いましょう 身バレ覚悟で…というか調子に乗って口説いちゃう
GM:了解です。では達成値が30を超えましたので、一気にプライズを4点獲得です!
嬬恋七瀬:わ~い
GM:ではロールの前に、まずは得られた情報を流します。なんと一気に4つ!
③万城目要に関して・その1
万城目要、27歳の既婚女性。
歴史のある資産家の一人娘であり、いわゆる上流階級の人間です。
どちらかと言えば慎ましいタイプとして知られていましたが、
ここ最近、両親や夫を差し置いて活動をするようになっており、現在は万城目家のトップとして君臨しています。
④噂に関して・その1
二律背反した噂『良き縁が結ばれる』『許嫁関係が破談となる』に関しては、どちらも事実です。
これまで別所で行われたパーティーにおいて、少なくない数の「『まったく縁も所縁もなかったモノ同士が結ばれる』事例と、『仲睦まじかった許嫁同士が破断した』事例が確認できました。
いずれも非常に唐突に関係が生じており、同席した人間にも理由が分かりかねると、首を傾げられています。
⑤万城目要に関して・その2
万城目要が現在の夫と入籍したのは、2年ほど前の話となります。
夫は父親の元部下であり、いわゆる入り婿となります。
元部下とはいってもそれなりの血筋と資産を有する家柄の人間でした。
また、関連があるかは不明ですが、彼女は昨年妊娠し、堕胎させられたとの噂があります。
詳細は不明ですが、どうやら胎児はなんらかの障害を持っていたため、『名家にあるまじき子』として処理されたとのことです。
彼女が万城目家のトップとして君臨しはじめた時期と、この噂の時期はほぼ一致しています。
GM:※プライズが5となったため、情報の開示ロール後にトリガーイベントが発生します!
⑥噂に関して・その2
『良き縁が結ばれた』『許嫁関係が破談となった』事例に関して、調査の結果もう少し込み入った事情が判明します。
第一に『良き縁が結ばれた』組み合わせに関しては、本人同士の良き縁と言うよりは、互いの家にとっての『良き縁』であることが判明します。
つまりは婚姻関係による血統の強化であったり、単純な合併による権益基盤の確保などです。
第二に『許嫁関係が破談となった』事例に関しては、特にそうした事情は見受けられません。
強いて言うのであれば、許嫁関係にあった二人が、血筋や権益などによらず、良好な関係を築いていたらしいと言うことが伺えます。
GM: 
GM:情報は以上となります。
GM:トリガーイベントは、これらの情報の共有ロールの後に発生します。
GM:また、嬬恋さんは特殊能力を使いましたので、ピアノの話題を振られることが確定しました。どんな感じで壬生さんにバレる感じにしましょうか?
嬬恋七瀬:どうしようかな
GM:会場は先程の宴席ホール以外に、ダンスホールや屋内プール、展望バーなどもあったりしますので、そのあたりを使うのもありかと。他に「こんなところで」みたいなものもあれば
嬬恋七瀬:二人でいるとこにいきなり昔コンクールに出てたの一方的に知ってる子に声掛けられる とか…?
嬬恋七瀬:場所はどうしましょうね
壬生墨佳:そりゃあれでしょう
壬生墨佳:ピアノあるとこでしょ
嬬恋七瀬:助けて……
GM:となると展望バーあたり?
木虎ツグミ:ああ~それで弾いて見せてよとか言われる奴
嬬恋七瀬:助けて…………
GM:ではGMから提案なのですが、バーで二人で情報のすり合わせをしてるところに、「あれ、嬬恋さん?」みたいに声をかけられる感じでどうでしょうか?
嬬恋七瀬:私はそれでOK!
GM:それだけ確認したらさくっと立ち去る方向でw<モブ子ちゃん
嬬恋七瀬:しつこく来てくれてもいいですよ
GM:ではそんな感じで行きましょう。あとは臨機応変に──

GM:BNホテル・展望バー
GM:N市の夜景を楽しむことのできるこのバーは、ビルのちょっとした名物であり
GM:今日のパーティーにおいても、雰囲気を楽しむために何組かのカップルが赴いています。
GM:その一角、奥まった人気の無いスペースに、あなた達は落ち着きました。
GM:互いの情報をすり合わせるために、です。

壬生墨佳:「……居心地悪いなここ」ぽつりと。
嬬恋七瀬:「そうか? やっぱ無理あったんじゃないの~?」言いながら、ネクタイを緩める。
嬬恋七瀬:「ボクは全然。何時間でもいけるね」得意げ。
壬生墨佳:「一人でか?じゃあそうしててくれ」
壬生墨佳:「ここ、カップルばかりだしな。情報聞き出すのも一苦労だ」
嬬恋七瀬:「まあ確かに。流石に横から口説くわけにもいかないし……」
嬬恋七瀬:「……で、収穫は?」
壬生墨佳:「……言っておくけど、まだ本調子じゃないだけだからな」前置きして。
壬生墨佳:「噂はマジだ。『良き縁が結ばれる』『許嫁関係が破談となる』は過去、事実として起きてる」
壬生墨佳:「別にこの2個が同時に起きるのは不思議じゃない。元々縁もない縁が結ばれて」
壬生墨佳:「そいつが元々許嫁を持ってたらちょん切れる。それが何件か」
壬生墨佳:「君はお詳しいんだろうけど、こういうパーティってそんなにみんなお盛んにとっかえひっかえするの?」
嬬恋七瀬:「うーん……」少し頭を掻いて、
嬬恋七瀬:「そりゃそういうコミュニティもあるけどさ、だとしても表沙汰にはなんないんじゃない?」
嬬恋七瀬:「特に見栄と体裁ばっか気にしてる連中だろ?」
壬生墨佳:「まあ良き縁とは喧伝しないよな」ラズベリージュースを呷って。
壬生墨佳:「じゃあ恣意だな、誰かの。まあ、これだけじゃそういう事してるやつが居るかもってだけなんだよな」
嬬恋七瀬:「良縁ってのも、誰にとっての良縁なんだって話だけどな」
壬生墨佳:「ご当人にとって以外ってことか?」
嬬恋七瀬:「そう。なんかヤな感じするぜ、このパーティー」
壬生墨佳:「おいおい」呆れたように。「ヤな感じって……無根拠な」
壬生墨佳:「君は官能評価の為に寄越されたわけじゃないんだぜ」
嬬恋七瀬:「ちげーって。マジな話……」
嬬恋七瀬:「『良き縁が結ばれた』って話、あれはみんな当人の関係上、というより、お互いの家にとっての、って話らしいんだよね」
壬生墨佳:「より良いとこを目指して、そうでない関係をぶった切ってるやつが居るって?」
壬生墨佳:「新手の経営コンサルか?それを企図してるやつは」
嬬恋七瀬:「そう。それだけなら単なる良家のお見合いパーティーとも取れるけど……」
嬬恋七瀬:「気になるのは『許嫁関係が破談となった』って話のほう」
嬬恋七瀬:「こっちは元々家柄や血筋に関係なく仲良くしてた二人が、このパーティーに来ていきなり険悪になった……的な話らしくてさ」
嬬恋七瀬:「なんつーか……都合がいい、よな。そいつらの家にとっては」
壬生墨佳:「……逆なのか?てっきり、新しい縁が結ばれたから自然と切れたと思ってたが」
壬生墨佳:「先ずそっちを切り離すほうが先に来てるのか、それ……?」
嬬恋七瀬:「あるいは同時か? その辺は分かんないけどさ……」
嬬恋七瀬:「言ったろ。ヤな感じだって」
壬生墨佳:「……君さ」
嬬恋七瀬:壁に背を付き、凭れかかる。
嬬恋七瀬:「ん」
壬生墨佳:「真面目にやってるんだな意外と」
壬生墨佳:「遊び呆けてるとばかり……」
嬬恋七瀬:「……はぁ~~!?」
嬬恋七瀬:「お前……ボクのことどう見てるわけ!?」
壬生墨佳:「それじゃあ今度、食事でも……」芝居がかったように。
壬生墨佳:「こういうやつ」
嬬恋七瀬:「やめろそれ! この……!」苛立ち任せに買い言葉を吐こうとして、
嬬恋七瀬:「…………」不意に黙り込む。
壬生墨佳:「……なんだよ」
壬生墨佳:「いつもはもっとキャンキャンうるさいだろ。お眠か?」
壬生墨佳:「まあ子供は寝る時間かもな……子守唄要る?」
嬬恋七瀬:「お前この……!」「…………」少し背の高い壬生さんを見上げて、
嬬恋七瀬:「……そんなに頼りないのかよ、ボクは」
壬生墨佳:「はあ?」
嬬恋七瀬:不貞腐れたように呟く。
嬬恋七瀬:「……お前が言ったんだぞ。相棒だって」
壬生墨佳:「……いや、今褒めたろ。真面目にやってるって……」
嬬恋七瀬:「意外と、が付いただろ!」
壬生墨佳:「……それはつい」指先で髪をいじって。
嬬恋七瀬:「……相棒なら……」
嬬恋七瀬:息を吸って、吐く。
嬬恋七瀬:「……ボクのこと、もっと頼れよ」
壬生墨佳:「……ああ、うん。分かったよ」
壬生墨佳:もう空になったグラスに口をつけて。
壬生墨佳:「……。悪かったな」
嬬恋七瀬:「……ん」
嬬恋七瀬:顔を逸らして、
嬬恋七瀬:「……分かったならいいんだよ」
壬生墨佳:「……普段からそうしてりゃあいいのにな」
嬬恋七瀬:「……何だよ……それ言うならお前だろ」
壬生墨佳:「いや君だろ。何こっちのせいにしようとしてるんだ」
嬬恋七瀬:「なにぃ……!? いつも散々ひとのことバカにしてくるくせに……!」
壬生墨佳:「素直な感想を述べているだけだけど……?」
壬生墨佳:「もしもそう感じるならそれはきっと君が……」
GM:と、ちょっと騒がしくなったところを注目されたのか──
嬬恋七瀬:「お前! そういういっつもスカしたところがなぁ……!!」
女性客:「あれ……ひょっとして嬬恋さん?」
GM:一人の女性客が、あなた方の席へと近づいてきます。
壬生墨佳:「むっ」
GM:後ろには、連れと思われる男性客。
嬬恋七瀬:「お前こそ黙ってれば―― ……え?」
GM:嬬恋さんには特に覚えがない顔です。が──
壬生墨佳:(マジの知り合いか……?こいつ、吹かしじゃなく顔広いんだな)
女性客:「覚えてない? ほら、なんどかコンクールで一緒に──」
嬬恋七瀬:「ええと……」口説いた相手は数知れないが、それなら顔も名前も憶えているはずだ。
嬬恋七瀬:「……!」
GM:その一言で、思い出してしまいました。
壬生墨佳:「……コンクール?」
男性客:「ん、知り合いか?」
女性客:「ほら、前に話した。私、ピアノするでしょ」
女性客:「で、同世代で『天才』って言われてた子がいたの。けど、ある時期を境に急にコンクールとかに出てこなくなっちゃって」
女性客:「あの嬬恋さんでしょ、ねえ?」
嬬恋七瀬:硬直したまま、動けずにいる。冷たい嫌な汗が首筋を流れる。
GM:事情を知らない女性は、懐かしさもあいまって嬬恋さんの様子に気づかず問いかけてきます。
嬬恋七瀬:鼓動が早鐘のように鳴る。呼吸は浅く、早く。
嬬恋七瀬:「……いえ……」なんとか、掠れた声で。「……人違いじゃ、ないですか」
女性客:「ええー、でも……」
GM:と、女性は対面に座している壬生さんへと視線を向けます。
壬生墨佳:「“吾妻くん”、大丈夫?」
嬬恋七瀬:「…………!」
壬生墨佳:「やっぱり、今日調子よくないんじゃない……?医務室行く?」
嬬恋七瀬:「……う……ん……」
女性客:「……あづ……ま?」
男性客:「……なんだよ、人違いかよ」
嬬恋七瀬:「……大丈夫……なんか……」
嬬恋七瀬:「人違い、みたいで……」
女性客:「えぇー、でも……」
男性客:「悪かったな、お二人さん。こいつ、ちょっとそそっかしいところがあるんだ」
男性客:「大丈夫か? やばそうなら、誰か呼んでくるぜ?」
嬬恋七瀬:「…………いえ」かぶりを振る。「お気遣いなく」
壬生墨佳:「いえ、大丈夫です!」
壬生墨佳:「私、こう見えてもバスケやってますから。吾妻くんに習って」
男性客:「そうか……いや、ほんと悪かったな。邪魔しちまって。──ほら、行くぞ」
女性客:「えぇ~」
嬬恋七瀬:「……」力ない笑みを浮かべる。軽口を返す余裕もない。
GM:そして男性は女性の分も頭を下げて、連れを引っ張るようにしてその場を立ち去りました──
GM:あとに残るのは、あなた達と、静寂のみです。
壬生墨佳:無言で席を離れて、水を貰って戻ってくる。
嬬恋七瀬:深海からようやく息継ぎでもしたかのように、大きく息を吐く。
嬬恋七瀬:「……」ほんの数分で憔悴しきったように、椅子に座り込み、項垂れている。
壬生墨佳:「なあ相棒。任務の継続はできそう?」
壬生墨佳:「無理なら無理ってちゃんと言え。僕を信頼しろ」
壬生墨佳:「別にこの程度の任務なら、僕とツグミで余裕だ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:水を受け取って、一気に飲み干す。
嬬恋七瀬:「……当たり前だろ」口元を拭って。
嬬恋七瀬:「別に……何の問題もない」
壬生墨佳:「……別に要らなかったって言ってるんじゃない。ここに入るって目的を達成した時点で十分に……」
壬生墨佳:「問題がないんだな?じゃあ僕は聞くぞ」
嬬恋七瀬:「……変に気ぃ遣うなよな、らしくもない」小さく笑って。「大丈夫だよ」
壬生墨佳:「大丈夫に見えたら聞かない。さっきの不調の理由を答えろ」
壬生墨佳:「無理にとは言わないぜ。嫌なら答えなくていいから」
壬生墨佳:「その時はそのまま離脱してくれ」
壬生墨佳:「身内に爆弾抱えたままこの任務は継続できない。当然の権利だろ?」
嬬恋七瀬:「…………マジかよ……」
壬生墨佳:「なんだ。僕が変なことを言ってるのか?」
嬬恋七瀬:「……ちょっとでも優しいと思ったボクがバカだった……」はぁ、と溜息。
壬生墨佳:「言っておくけど、今、変なのはどう考えても君の方だからな」
壬生墨佳:「僕はいつも通りだ。全くもってそうだ」
嬬恋七瀬:「あー、そうだな。その通り」
嬬恋七瀬:「お前はいつも通りだよ」
嬬恋七瀬:「……一応もう一回聞くけど……言わずに任務継続、は……ダメなわけ」
壬生墨佳:「さっきのが絶対に起きないならそれでもいいけど。保証できるの?」
壬生墨佳:「せめて回避策を教えてくれ」
嬬恋七瀬:「…………」どんよりと深い溜息を吐き、
嬬恋七瀬:「……壬生にだけは聞かれたくなかったのに」
嬬恋七瀬:「言っとくけど……クソつまんない話だぞ」
壬生墨佳:「いいよ。君、別にいつも面白い話してくれないし」
嬬恋七瀬:「一言余計なんだよ! いつもいつも!」
嬬恋七瀬:バーの一角に設置されたピアノに忌々し気な視線を向けて、口を開く。
嬬恋七瀬:「……前にさあ、お前……ボクのこと嫌いだったって言ったろ」
壬生墨佳:視線を追って「言ったな。言っとくけど撤回しないからな」
壬生墨佳:「マジだったんだから、僕」
嬬恋七瀬:「いいよ。撤回しないで」
嬬恋七瀬:「ボクもだからさ」
壬生墨佳:「はあ?お前、この期に及んでまだ僕に……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……君自身のこと?」
嬬恋七瀬:「……いや…… ……ある意味では、そうかも」
嬬恋七瀬:「……姉さんに似てるんだ、お前」
嬬恋七瀬:「顔とか、性格とか……そういうのは全然違うんだけど」
嬬恋七瀬:「……でも……なんとなくさ。気付いたのはつい最近だったけど」
壬生墨佳:「お姉さん居たんだ」
嬬恋七瀬:「似てるんだよ。ボクの姉さんに」
嬬恋七瀬:「……小さい頃から、ずっと憧れだったんだ」
嬬恋七瀬:「優しくて、物知りで……みんなに好かれてた。両親にもいつも褒められて」
嬬恋七瀬:「ボクも、大好きだった。姉さんみたいになりたいって思ってさ」
嬬恋七瀬:「何か一つでも近付けたら……なんて、思ったわけじゃないけどさ」
嬬恋七瀬:「姉さんがやってた、ピアノを始めたんだ」
嬬恋七瀬:「……自分で言うのもなんだけど、才能はあったんだと思う」
壬生墨佳:「別に疑わないっての。コンクールの常連だって感じだったもんな、さっきの反応」
嬬恋七瀬:「……うん。これでもかなり大きめのとこで優勝したりしたんだぜ、マジで」
嬬恋七瀬:「ピアノを弾くとみんなが褒めてくれてさ。嬉しかったよ」
壬生墨佳:「だから疑ってないって」苦笑して。
嬬恋七瀬:「いい子だったからさ、ボク。姉さんにちょっとだけ近付けた気がしてさ」
嬬恋七瀬:「……いつかは自分も立派な人間に、姉さんみたいにみんなから慕われる人になれるって思ってた」
嬬恋七瀬:「でも……全部ダメになっちゃってさ」
嬬恋七瀬:「ちょっとした事故でさ。ほんとに些細なやつ」
嬬恋七瀬:「指を怪我したんだよ」
嬬恋七瀬:「日常生活には何の支障もないけど――」
壬生墨佳:「……ピアノじゃあ、な」
嬬恋七瀬:広げた掌に視線を落とす。
嬬恋七瀬:「……そういうこと」
嬬恋七瀬:「それから人が引いてくのは早かったよ。寓話かよ、ってくらい」自嘲気味に笑う。
嬬恋七瀬:「評価してくれた人、褒めてくれた人がみんないなくなって」
嬬恋七瀬:「そうしたら、何も信じられなくなった。このままいい子でいる意味なんてどこにあるんだろうと思ってさ」
嬬恋七瀬:「……で、家を出た」
嬬恋七瀬:「それで……今、コレだ」掌を自分の胸に置く。
嬬恋七瀬:「そんだけの話だよ」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「……言ったろ。つまんない話だよ。よくあるし、オチもない」
壬生墨佳:「……ああ。やっぱ君の話って、面白くはないよな」
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「でも。まあ、聞けてよかった」
嬬恋七瀬:「……そうか?」
嬬恋七瀬:「ボクは話したくなかったけどな」
壬生墨佳:「これで同じ状況でもフォローは出来るからな。出来の悪い相棒を助けるのも、貴種の努めだ」
壬生墨佳:「だから、聞いて悪かっただなんて僕は言わないからな」
嬬恋七瀬:「……は、そうかよ」笑って。
嬬恋七瀬:「それじゃあ、任務再開だな」
壬生墨佳:「……ああ。これで何が来ても冷静にやれそうだ」
木虎ツグミ:そこにパタパタと駆けてくる足音。
嬬恋七瀬:「お、来た来た」
木虎ツグミ:「せん、んん!吾妻さん!三澄さん!」
壬生墨佳:「あっ偉いな……ちゃんと覚えてたんだな」
木虎ツグミ:「羽生さんから情報聞いてきました!」 手に持ったメモ帳を振って見せる。
嬬恋七瀬:「うん、偉い偉い」頭を撫でる。
木虎ツグミ:「えへへ、ありがとうございます!」
木虎ツグミ:「あ、えっとそれで!万城目さんについて調べてもらいました!」
嬬恋七瀬:「マジ? やるなあ……」
嬬恋七瀬:「なんか分かった?」
木虎ツグミ:「えと、歴史のある資産家の一人娘で今年27歳!」 手元のメモ帳をそのまま読み上げていく。
壬生墨佳:「ツグミ、声下げようか」
嬬恋七瀬:「声! 声大きい!」
壬生墨佳:「というかそれ僕らに渡してくれればいいよ」
嬬恋七瀬:「いや……」
嬬恋七瀬:「読みたいんだよな?」
壬生墨佳:「は?読もうが読むまいが一緒だろ。どう共有しようがいいだろ?」
嬬恋七瀬:「お前! そういうところがなあ!」
壬生墨佳:「声下げようか~?」
嬬恋七瀬:「ツグミが頑張ったんだから!」壬生さんの耳元で小声で叫ぶ。
壬生墨佳:「ひゃっ!」
壬生墨佳:「お前……急にやめろそういうの!」
木虎ツグミ:「ごめんなさい……頑張って小さくします」 しょんぼりして少しだけ声量を下げる。
嬬恋七瀬:「読んでいいぞーツグミ。こっちの怖いお姉さんは気にしなくていいからな」
嬬恋七瀬:「あ、でも小声でな……?」
木虎ツグミ:「は、はい。えっと、元は大人しい人だったのに最近急に活動的になって」
木虎ツグミ:「今は家の実権を握ってるとか」
壬生墨佳:「怖くないだろ……!勝手にそうやって印象を……!」
壬生墨佳:「怖いなそれ」
嬬恋七瀬:「怪しさ満点だな……」
木虎ツグミ:「あと旦那さんは元々部下の人で、婿入りで、でも元々良い家の人だそうです」
木虎ツグミ:「それと……あ、そうだ」
木虎ツグミ:「去年妊娠したけどその子が障害があったからだたいしたみたい、って言われて」
木虎ツグミ:「漢字が分からなかったんです。だたいって何ですか?」
嬬恋七瀬:「…………」顔をひきつらせて壬生さんを見る。
壬生墨佳:「お前なんでこっちに振るんだよ」
嬬恋七瀬:「だって……」
壬生墨佳:「……“処理”だよ」
木虎ツグミ:「え」 不思議そうな顔が少し固まる。
壬生墨佳:「胸糞悪い話だけどな。とにかく、事実はそうだったんだろうよ」
嬬恋七瀬:「……うえぇ……気分悪くなってきた」
木虎ツグミ:「……じゃあ、万城目さんがそれから活動的になったっていうのは」
壬生墨佳:「忘れようとしてるのか、復讐か……まあこのへんは邪推でしかないがな」
壬生墨佳:「今回の事件にどこまで噛んでるかも分かんないしな。まあ、でも。お手柄だ」
木虎ツグミ:「……はい」 褒められて嬉しいはずなのに。眉が下がり、視線も下がる。
嬬恋七瀬:「帰りたくなってきたな……」
壬生墨佳:「なんだ、帰るのか。それじゃあ、さっきの聞き損だったなあ」
嬬恋七瀬:「帰るわけねーだろ! それじゃ話し損だ!」
GM:と、その時――
GM:会場内にイやな気配が充満し、あなたたちの背筋に冷たいモノが走ります。
GM:見れば他の参加者は、これまで通り歓談にふけっています。
GM:あなたたちだけが感じた気配、すなわち――
GM: 
GM:Eロイス『歪んだ囁き』が2回、使用されました。
嬬恋七瀬:「こうなったら意地でも解決してやるからな…… ……うっ……!?」
GM:これは対象のロイスの感情を任意に書き換え、ネガポジも指定されるといったEロイスです。
GM:対象は『壬生墨佳』と『嬬恋七瀬』のお二人。
GM: 
GM:まず壬生さん。
GM:あなたの心に相棒であるはずの嬬恋さんに対して、止めようのない感情が沸き立ちます。
GM:それは常日頃から意識していたものなのかもしれませんし、あるいはなんら因果関係などない感情なのかもしれません。
GM:『嬬恋七瀬』に対するロイスを:従属/〇恐怖 に変更ください。
GM: 
GM:そして嬬恋さん。
GM:あなたの心に相棒であるはずの壬生さんに対して、止めようのない感情が沸き立ちます。
GM:それは常日頃から意識していたものなのかもしれませんし、あるいはなんら因果関係などない感情なのかもしれません。
GM:『壬生墨佳』に対するロイスを:支配/○加虐 に変更ください。
GM: 
GM:記憶の操作などが行われた訳ではありませんが、ロイス感情が変わったことにより、お互いに対する感情に少なくない影響を与えるとご理解ください。
GM:該当ロイスに関しましては、『基本的』にはEロイス使用者を処理するまで、感情内容、ネガポジの変更は不可となります。
GM: 
嬬恋七瀬:ウギャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
GM:とりあえず、イベントは以上となります。ツグミちゃんは異様な気配だけは感じ取って良いですよ。
GM:ざわざわ、ざわざわ──
GM:心の中で、なにかが沸き立つ
GM:理由はわからない。けど、それは確実に心の奥底へと侵食して──
GM:感情を、上書きしてきます。
壬生墨佳:「《ワーディング》って感じでもなかったな。何だ、今の……」
嬬恋七瀬:「――」得体の知れない感覚に動揺し、彷徨う視線は、最後に壬生さんに向かう。
壬生墨佳:「なあおい、何か分か――」視線を感じて。
木虎ツグミ:「変な感じしましたよね!?誰か何かしたんでしょうか!」 慌てて周囲を見渡す。
壬生墨佳:射竦められたように、二の句を継がずに押し黙る。
嬬恋七瀬:「分かんない、けど、何か……」壬生さんを見ていると、得体の知れない感情が沸き立ってくる。「……気持ち悪い……」
木虎ツグミ:「だ、大丈夫ですか!医務室行きますか!?」
壬生墨佳:「……何だよそれ。調子でも悪いのか?」口調はいつものようには弾まず。
嬬恋七瀬:「悪いわけないだろ……」心なしか、常より刺々しい口調で。「任務中だぞ。分かってるだろ」
嬬恋七瀬:「無駄口叩いてる暇無いだろ……黙ってろよ」
壬生墨佳:「……ごめん」
木虎ツグミ:「……?」 首をかしげる。なんだかおかしいような。
嬬恋七瀬:「謝ってほしいわけじゃ――」
壬生墨佳:「……べ、別にそんなに言わなくてもいいだろ……」
木虎ツグミ:嬬恋先輩はいつもこんなに冷たく怒らないし、壬生先輩はこんなに弱々しくない。
木虎ツグミ:「先輩?」
嬬恋七瀬:「…………」何か違和感を覚え、一度は言葉を止めるが。
嬬恋七瀬:「らしくもない。いつもみたいにスカした態度で突っかかって来ないのかよ」
壬生墨佳:「何だよ。なんで今日、そんなに僕に当たりが強いんだ?僕なんかしたか?」
壬生墨佳:「したなら謝るからそうやって言ってくるの止めろよな、本当に……」
嬬恋七瀬:「……おかしいのはお前だろ」
嬬恋七瀬:「バカにしてるのか? ボクのこと」
壬生墨佳:「オラついてくるなよ……僕そういうの好きじゃない」
嬬恋七瀬:「そうやっていつも上から目線で……!」
壬生墨佳:「バカになんてしてないだろ!そうやっていつも突っかかってくるの止めて……止めろよ!」
嬬恋七瀬:「ああ、そうだ……! お前のそういうところがムカつくんだよ……いつもいつも!」
壬生墨佳:「……っ」言葉を継ごうとして言いよどむ。
壬生墨佳:目を見据えられなくて、横に逸らして。
壬生墨佳:傍らのツグミを見て。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「ねえ、ツグミ。これ、今」
壬生墨佳:「僕……いや。僕ら、変だよな?」
木虎ツグミ:「絶対変です!いつもの先輩たちじゃないです!」
嬬恋七瀬:「……ああ? 何を……」言いかけて、はたと止まる。
木虎ツグミ:即答。どこか不安げな顔で、二人を見ていた。
木虎ツグミ:「休憩しましょう!できれば二人別々で!」
木虎ツグミ:「医務室にだってどこにだって案内します!」
嬬恋七瀬:「あ、う……ん……」ちらりと壬生さんに目を向ける。
壬生墨佳:「……それでもいい?」許可を乞うように。
嬬恋七瀬:「……別に……」
嬬恋七瀬:「……いいけど」
嬬恋七瀬:そっぽを向く。
壬生墨佳:「……じゃあ、そうする」溜息を漏らしたのは。呆れからだったろうか。
壬生墨佳:安堵からだったのだろうか。
木虎ツグミ:「決まりですね!行きましょう!」
嬬恋七瀬:「……あ……」
嬬恋七瀬:せめて一言、謝ろうとして――
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:どうしても言い出せない。去っていく二人の背を、ただ見送る。
GM:ではシーンエンド
GM:ロイス処理、購入判定が可能です。お二人のお二人に対するロイスは変更できないことにご留意を。
木虎ツグミ:謎のオーヴァードに対するロイスを〇使命感/怒りに変更します
嬬恋七瀬:万城目要へのロイスを○不審/怨恨に。
木虎ツグミ:多分謎の?オーヴァードのせいで二人がこうなったのだと察して
GM:はい、了解です。野生のカンですね!(`・ω・´)
木虎ツグミ:絶対二人を元に戻してやる
壬生墨佳:うーん
木虎ツグミ:二人のロイスも尊敬/〇心配に変更で
壬生墨佳:-自分/壬生墨佳/執着/憤懣:○/ロイス
壬生墨佳:こうだな。
GM:おお、なるほど。自分に。
嬬恋七瀬:なるほどね……
嬬恋七瀬:応急キット!
嬬恋七瀬:1DX+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 7[7]+1 → 8 → 成功

嬬恋七瀬:確保。以上!
木虎ツグミ:またまたメイド服チャレンジ!
壬生墨佳:メイド服狙いを。
木虎ツグミ:1dx+3=>20
DoubleCross : (1R10+3[10]>=20) → 2[2]+3 → 5 → 失敗

木虎ツグミ:知ってた。以上!
壬生墨佳:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 8[4,8,8] → 8 → 失敗

壬生墨佳:ダメ!以上で!
GM:以上でオッケーですかね。
GM: 
GM:では次のシーンもプライズ判定なのですが、つぐみちゃんが二人を引き離したロールがあった、壬生さんのシーンがないと言うことでGMからご提案が。
GM:医務室で休む壬生さんと羽生さんがちょこっと話して
GM:シーンインしてくるようであれば、その後に嬬恋さん、ツグミちゃんも医務室に入ってくる。みたいな感じでどうでしょうか?
木虎ツグミ:あ、それなら
木虎ツグミ:ちょっと嬬恋さんとさしで話してみたい欲があります
嬬恋七瀬:オッケーです
壬生墨佳:はーい!
GM:あ、はい。それでは全員登場。最初に壬生さんと羽生さん、そのあとに暗転して廊下で嬬恋さんとツグミさん。でどうでしょう?
GM:<嬬恋さんと話したい
嬬恋七瀬:それで!
木虎ツグミ:こちらもOKです
GM:では──

■ミドルフェイズ/シーン06(6/8) 「不協和音」

GM:シーンPC:壬生墨佳

GM:ホテル内、医務室──
GM:心配するツグミに半ば無理やり、壬生さんはここへと連れてこられました。
GM:あいにく(幸い)担当の人間は留守であり、無人の状態です。
GM:ツグミと──そして嬬恋は、少し離れた廊下の外で待機しています。
羽生藍:『──少し落ち着いた、ゲダニア?』
壬生墨佳:「……」寝転がるでもなく、ベッドに寄りかかって座っている。
GM:ツグミの連絡で事情を把握した羽生さんが、直接通信を入れてきます。
壬生墨佳:ドレスが乱れるからだ。「……自分では、最初からそのつもりではありますけど」
羽生藍:『ちょっと、ほんとに大丈夫? いつもならそこは軽口で返すでしょ、アナタなら?』
壬生墨佳:「……いや、今は冷静に判断しようとしてるだけだ……傍からそう見えないということは、精神汚染の懸念があるな、これ」
羽生藍:『「先輩たちが別人みたいなんです!」ってことだったけど──なるほど』
壬生墨佳:「そういう事をできるようになるジャームも居るだろう。影響範囲は読めないけれど、流石にそう広くはないだろう」
羽生藍:『一つ一つ整理していきましょう。あなたの名前は?』
壬生墨佳:「そこから始めるとだいぶ時間がかかるぜ、“ターミナルアダプタ”?」苦笑して。
羽生藍:『身内の顔は思い出せる? オーヴァードとなった理由は? そしてUGNの使命は?』
壬生墨佳:「ああ、真面目に答えないと変に疑われるかな。“ゲダニア”壬生墨佳。両親は創健、一人っ子、覚醒はカテゴリ分けするならば命令」
壬生墨佳:「UGNの使命は人類の盾。まだやる?」
羽生藍:『──なるほど。さっきのはちょっとしたショックによるものね。私に対しては──少し疲れてはいるようだけど、さほどおかしなところはなし、と」
羽生藍:『木虎ツグミをどう思う?』
壬生墨佳:「そそっかしい後輩。これ、君はどう答えが帰ってきたら正解と判断するんだ?」
壬生墨佳:「僕がどう考えてるか、言ってないと思うけど」
羽生藍:『TAのコードはだてじゃないわ。そりゃ、心の奥底にまで隠してるようなことまでは、わからないけれど』
羽生藍:『……とりあえずこれがラスト。ハーツイーズ、嬬恋七瀬をどう思う?』
壬生墨佳:「なんだ、それじゃあ迂闊なことも言え……」口をつぐんで。
羽生藍:『………………』
羽生藍:『言いにくければ、言わなくてもいい』
羽生藍:『ただ、それはこれまでのあなたの想いと、矛盾してたりはしない?』
壬生墨佳:「いや別に?そりゃ当然ムカつく……」
壬生墨佳:「……ムカつく、と、思われてるんだろうな」
壬生墨佳:「いつも突っかかってきて……」
壬生墨佳:「……鬱陶しいったらありゃしない、とも、思われてるんだろうな」
羽生藍:『ハーツイーズがあなたをどう思うか? じゃないわよ、私が尋ねたのは?』
壬生墨佳:「……あいつに、嫌われたく」言い淀んで。
壬生墨佳:「……流石に妙だな。自分の感情なのに、なにか、こう、連続性がないような気がする」
壬生墨佳:「僕がそう今思ってるのは確かなんだけど。具体的な切欠が分からないな」
羽生藍:『なるほど──他に特に大きな異常はこの時点でなし』
壬生墨佳:「……壬生墨佳は、嬬恋七瀬に対してのみまともな認識ができていないと予想する。君の見解が知りたい」
羽生藍:『私に決定させると、ロクなことにならないわよ? だいたい裏目に出るんだから』
羽生藍:『けど、そうね。そうも言ってられないから見解を』
羽生藍:『あなたと同じよ、ゲダニア。ハーツイーズに対する感情を、何らかの手段で弄られた、あるいは増幅させられたのじゃないかと思う』
羽生藍:『そしてハーツイーズは、あなたに対しての感情を、ね」
壬生墨佳:「内外からそう判断できるなら、妥当な線だろうな」
羽生藍:『そうね。で、自力でそこまで行き着いたあなたに、私は尋ねなければならない』
羽生藍:『続けられる?』
羽生藍:『あなた達の調査で、この件がジャーム絡みである可能性は非常に高くなったわ。であれば次は、もっと強硬な手段を取ることだってできる』
壬生墨佳:「同士討ちの可能性が高いと考えてるのか?それはないだろう」
壬生墨佳:「僕はか弱い非戦闘向きの天才だ。純戦闘員の向こうとぶつかったらこっちが一発で……」
壬生墨佳:「……こっちが一発だ。弱ったな」
羽生藍:『現場に何度も赴いているあなたなら判るでしょう? 気持ちだけではどうにもならないけれど、気持ちしだいで致命傷だって負いかねないのが、私たちの任務だって』
羽生藍:『それに、酷な言い方をするようだけど、推定雷獣も同行してるの』
羽生藍:『だから、判断してもらいたい。そうした状態にあっても、おそらくあなたにしか、そうしたことはできないだろうから』
壬生墨佳:「……僕は」

GM:医務室から少し離れた廊下に設置されたベンチソファー
GM:壬生さんを医務室に送ったあなた方二人は、少し離れた──しかしすぐに対応可能なここで、待機しています。
嬬恋七瀬:「…………」見るからに落ち込み、俯いている。
木虎ツグミ:そわそわと、医務室を伺いながらその隣に座っている。
嬬恋七瀬:「最悪だ……」
嬬恋七瀬:「何であんなこと……」
木虎ツグミ:「だ、大丈夫ですよ嬬恋先輩!えっと」
木虎ツグミ:「壬生先輩強いですし!それにこれ多分例のオーヴァードのせいですもん!」
木虎ツグミ:「私達でしっかりやっつければきっと元通りです!」
嬬恋七瀬:「そう……とは思うけどさあ……。あきらか変だったし……」
嬬恋七瀬:「でも言っちゃったもんは呑み込めないんだよなあ……」
嬬恋七瀬:がく、と天を仰ぐ。
木虎ツグミ:「はい!それに仲の良かった二人が急に険悪に!って噂の通りですし!」
嬬恋七瀬:「仲の良かった、って……」
嬬恋七瀬:「……そう見えんの? ツグミには」
木虎ツグミ:「はい!」
嬬恋七瀬:「……散々ケンカばっかしてんのに? いや、自分で言うのもアレだけどさ……」
木虎ツグミ:「なんでも遠慮なく言えるのはその人をそれだけ信頼してるからだって!お父さんが言ってました!」
木虎ツグミ:「お母さんに怒られて半泣きのときでしたけど!」
嬬恋七瀬:「……お父さんが。そっか……」苦笑して。
嬬恋七瀬:「……まあ……そう、なんだよ」
嬬恋七瀬:「いつも顔合わせれば言い合いばっかりだけどさ……」
嬬恋七瀬:「ボクは……あいつのこと」
嬬恋七瀬:「……。 ……嫌いじゃないんだよ」
木虎ツグミ:「はい!知ってました!」 自分のことのように嬉しそうに笑う。
嬬恋七瀬:「マジか……バレたくなかったんだけど」
木虎ツグミ:「壬生先輩といるときの嬬恋先輩、いつもより元気ですもん!」
嬬恋七瀬:「そうかなあ……?」
木虎ツグミ:「はい!壬生先輩といるときが一番元気です!」
嬬恋七瀬:「あ!ボクがこう言ってたって壬生には絶対秘密だからね!」
木虎ツグミ:「え、秘密なんですか!?」
嬬恋七瀬:「ぜったい秘密! こんなの知られたら後で何言われるか……」
嬬恋七瀬:「……あいつとは……何ていうか……」
嬬恋七瀬:「……対等でいたいんだよ」
嬬恋七瀬:「負けたくないし……失望されたくない」
嬬恋七瀬:「裏切りたくないし、上でも下でもありたくないの!」
嬬恋七瀬:「……相棒だからさ」
木虎ツグミ:「うーん。でも壬生先輩も変でしたし、話したって良いと思います!」
木虎ツグミ:「さっきの壬生先輩、不安そう……怖そうでしたし!」
嬬恋七瀬:「……怖そう……だった?」
木虎ツグミ:「はい!壬生先輩のあんな顔、初めて見ました!」
嬬恋七瀬:「それは……」思い出して。「……そうかも」
木虎ツグミ:「だから、嫌いじゃないって言われたらきっと安心すると思います!」
嬬恋七瀬:「え、ええ~~っ……」
嬬恋七瀬:「つ……ツグミから伝えてよ……」
木虎ツグミ:「分かりました!」
木虎ツグミ:「あ、あとちょっと不思議なんですけど!」
木虎ツグミ:「嬬恋先輩が壬生先輩を嫌いじゃないと、対等じゃないんですか?」
嬬恋七瀬:「……え?」
木虎ツグミ:「だって、対等でいたい!って」
嬬恋七瀬:「だって……そりゃ……」
嬬恋七瀬:「ええと……弱味っていうか……」自分でもよく分からない様子で。
嬬恋七瀬:「いや、だってさ」
嬬恋七瀬:「あいつはボクのことなんて……」
嬬恋七瀬:「…………」黙り込む。
木虎ツグミ:「?」 首をかしげて。
木虎ツグミ:「壬生先輩だって、嬬恋先輩のこと嫌いじゃないと思いますよ?」
嬬恋七瀬:「えっ……」
嬬恋七瀬:「……どうだろう、それは……」
木虎ツグミ:「だって壬生先輩、嬬恋先輩とよくお話してます!嫌いな人とは話さないじゃないですか!」
嬬恋七瀬:「……それは……!」首を捻る。「そう……なのかな……?」
嬬恋七瀬:「は、話すって言ってもケンカばっかだし……」
木虎ツグミ:「それは遠慮なく話せるからじゃないんですか?さっき言ってたみたいに!」
木虎ツグミ:「私のお母さんも、いっつもお父さんのことボロボロに言ってます!」
嬬恋七瀬:「う……。で……でもさあ……!」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……ツグミからは……そう見える?」
木虎ツグミ:「はい!」 いつも通りの即答。自信満々とばかりに。
嬬恋七瀬:「……」深々と溜息をつく。
嬬恋七瀬:正直言えば、自信は全くない。
嬬恋七瀬:彼女に比べれば、自分のいいところなど、ひとつもない。
嬬恋七瀬:だが、そんなことを、この後輩の前で言えるはずもない。
嬬恋七瀬:「……あー……さっきの話……」
嬬恋七瀬:「……やっぱり、ツグミから伝えなくていいや。想像したらそっちのがハズいし……」
木虎ツグミ:「そうですか?」
嬬恋七瀬:「……自分で伝えるよ。……壬生に」
木虎ツグミ:「! きっと、そっちの方が良いです!」
嬬恋七瀬:「……メチャクチャ嫌だけど。ツグミがそう言うなら……ね」

GM:再び、医務室──
羽生藍:『──僕は?』
GM:ターミナルアダプタが、あなたに続きを促します。
壬生墨佳:「僕は“ハーツイーズ”を信頼しているので。任務は継続します」
壬生墨佳:「異常がそこにしか無いと分かっているのなら。問題なく対処できる」
壬生墨佳:「何せ、優秀な後輩も優秀なバックアップも居るからな……」
羽生藍:『──判った、それがあなたの判断なら』
羽生藍:『二人を呼ぶ?』
壬生墨佳:「ああ。いいよ、呼んでくれ。時間を浪費してしまった」
GM:では、お二人はシーンイン可能です。羽生さんから『来ていいよ』って連絡があったということで。
木虎ツグミ:では呼ばれてすぐ駆け込んできます。 「壬生先輩!大丈夫ですか!」
壬生墨佳:「この通り。ツグミは心配しすぎ」
壬生墨佳:「もう少し先輩を信用してくれ」苦笑する。
木虎ツグミ:「ほら、嬬恋先輩も早く!」 そう言いながら、片手で嬬恋先輩を引っ張っている。
嬬恋七瀬:ややぎこちなく、引きずられるように歩いてきます。
嬬恋七瀬:「分かった、分かったから……」
木虎ツグミ:「だって壬生先輩のあんな顔初めてみましたから!大丈夫なら良かったですけど!」
壬生墨佳:その姿を認めて、少し硬直して。
嬬恋七瀬:「…………」部屋の真ん中に立って、壬生さんを見つめる。
嬬恋七瀬:「……ええと……」
壬生墨佳:「……僕さ、今、君に」遮るように。
壬生墨佳:「めちゃめちゃビビってる……」
壬生墨佳:「意味分かんないよな。ビビってるんだぜ、僕、君に」
嬬恋七瀬:「……は!?」目を見開いて。
嬬恋七瀬:「……マジ?」
壬生墨佳:「……うん。マジで」
嬬恋七瀬:「え~~……ウケる……マジで? お前が……?」
壬生墨佳:「笑うなって……笑うとさ、こう」
壬生墨佳:「……歯が見えてより怖いんだよ」
嬬恋七瀬:「獣扱いかよ……」少し傷付いたように。
嬬恋七瀬:「……連動した感情を植え付けられてんのかもね」
壬生墨佳:「ケダモノだろ……あ、いや今のはなし……連動?」
嬬恋七瀬:「ボクのほうは……さっきから、壬生のこと見ると……」
嬬恋七瀬:「ええと……何だろうな、ただムカつく、っていうのとも違って……」
嬬恋七瀬:「……何ていうか……その……」
嬬恋七瀬:「……メチャクチャにしたい……いや……いじめたい……っていうか……」
壬生墨佳:「は!?」
壬生墨佳:「……マジ?」ツグミの後ろに隠れる。
壬生墨佳:身長の関係上隠れきれないが。
木虎ツグミ:「い、いじめはダメですよ!」 通せんぼの構え。
嬬恋七瀬:「だから……ボクの感情じゃないって!」
嬬恋七瀬:「あーーー……だからその……ボクはさあ……」
壬生墨佳:「お前さだとしてもさ……言い方とかあるだろ……!」
壬生墨佳:「手の震え止まんなくなってきてるんだけど僕」
嬬恋七瀬:「ど……どう言えばよかったんだよ!自分でもよく分かんないんだって!」
嬬恋七瀬:「だから……いいか! ボクはなあ! 本当は……」
嬬恋七瀬:「…………」助けを求めるように、ちらりとツグミちゃんに視線を送る。
壬生墨佳:ツグミちゃんにしがみつく手を強める。
木虎ツグミ:「ダメですよ先輩!自分で言うって言ったじゃないですか!」
壬生墨佳:「何だよ……」
嬬恋七瀬:「うっ……! 後輩が厳しい……!」
嬬恋七瀬:「だ、だから……! ええと……」
嬬恋七瀬:「ボクは……お前のこと……」
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:ぐしゃぐしゃと頭を掻いて。
嬬恋七瀬:「……お前、さあ……分かってないだろ!」
壬生墨佳:「……何がだよ」
嬬恋七瀬:「さっきの話! ボクだけ恥ずかしい思いさせられて……不公平だ!」
嬬恋七瀬:「だから~~……」
嬬恋七瀬:「その……」指差して。
嬬恋七瀬:「ど……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「…………そのドレス……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「…………似合ってる」
壬生墨佳:「……えっ」
壬生墨佳:「……あ、あ、うん」
嬬恋七瀬:「………だから……!」真っ赤にした顔を、手で覆う。
壬生墨佳:「……うん」
嬬恋七瀬:「……可愛いって!言ってんだよ!お世辞とか!誤魔化しじゃなくて!」
壬生墨佳:「……っ」
壬生墨佳:「な」
壬生墨佳:「何なのお前?????」
壬生墨佳:「なんで今急に???えっ何!?」
嬬恋七瀬:「うるっ……うるさいなあ!」上気した顔を逸らす。
嬬恋七瀬:「あーー……もう……! い……いいだろ!これで!分かっただろ!」
壬生墨佳:「いやマジで意味分かんないんだけど……!何?やっぱ調子悪いわけ君!?」
嬬恋七瀬:「なん……何なんだよ! 何でそんなに自分のことだけ鈍いわけ!?」
木虎ツグミ:「あれ嬬恋先輩?さっきのは言わないんです?」
木虎ツグミ:場の空気を全く分かっていない。純粋に不思議という顔だ。
壬生墨佳:「何何何何まだあんの怖い怖い怖い」
嬬恋七瀬:「今ので伝わると思ったの!」
嬬恋七瀬:「もおぉぉぉおお!!」
壬生墨佳:「いやだってさ本当に……!何なんだよ!えっ?えっ?」
壬生墨佳:「これ僕が悪いの???」
嬬恋七瀬:「だから……!!ああ!もう!!」
嬬恋七瀬:つかつかと歩み寄り、
嬬恋七瀬:怯える手を掴む。
壬生墨佳:「やっ……」
嬬恋七瀬:「……ああ調子狂うなあ……!らしくない……」
嬬恋七瀬:「……ボクのこと見ろよ、壬生!」
嬬恋七瀬:すぐ近く、真っすぐに見据えて。
壬生墨佳:見つめ返す。逸らそうとして、出来ない。
壬生墨佳:逸らしてしまうほうが、より怖いような気がして。
嬬恋七瀬:「お前のこと、嫌いじゃないって言ってるんだよ」
嬬恋七瀬:「絶対……傷つけたりしないから」
嬬恋七瀬:「だから……」
嬬恋七瀬:「……もっと信じろよ。……相棒だろ」
壬生墨佳:「……うん」
壬生墨佳:「……悪い。手間をかけた」
嬬恋七瀬:「……それでいいんだよ」にっ、と笑って。
嬬恋七瀬:「らしくなってきたじゃん。ようやく」
壬生墨佳:「正直、お前のことはまだめちゃめちゃ怖いけどさ」
壬生墨佳:「“それだけ”だ。任務には何の支障もない」笑い返して。
壬生墨佳:「決めようぜ。僕ら二人で」
嬬恋七瀬:「ああ、勿論。二人で」
嬬恋七瀬:「お前がビビってたの、後で散々笑ってやるよ」
壬生墨佳:「は?そういうことする?」
壬生墨佳:「七くんサイテー」
嬬恋七瀬:「だからそれやめろマジで……!」
木虎ツグミ:「むう……」 先輩たちがいつも通りに戻ったのは嬉しいけれど。
木虎ツグミ:「二人じゃなくて三人です!」
木虎ツグミ:見つめ合う二人の横で大きく主張する。
嬬恋七瀬:「あ、ごめん。忘れてたわけじゃなくて……」
壬生墨佳:「あっ。ごめん、素で忘れてた今」
嬬恋七瀬:「そう、三人でな!」
嬬恋七瀬:「おい!」
壬生墨佳:「三人!三人ね!失敬!」
木虎ツグミ:「うう、二人とも酷いです!私だって頑張ってるのに!」
壬生墨佳:「ごめんって」
木虎ツグミ:「二人で仲良く話して!手までつないで!」
木虎ツグミ:「私だけ蚊帳の外です!」
嬬恋七瀬:「ごめんな……ひどいお姉さんが……えっ」
壬生墨佳:「後でアイス買ってやるからアイス……え」
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:まだ手を繋いでいたのにようやく気付き、慌てて離す。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……ノーカンだぞ」
壬生墨佳:「……僕、寛大だからな。そうしといてやる」
木虎ツグミ:「むう……また二人で話して……」 むくれ顔。
壬生墨佳:「ほら、ハーゲンダッツ買ってやるから……」
嬬恋七瀬:「プール行こうな、プール」
木虎ツグミ:「絶対ですよ!チョコじゃなきゃ嫌ですよ!」
木虎ツグミ:「三人一緒に流れるプールも行くんですから!」
壬生墨佳:「分かったよ。三人な。三人」
嬬恋七瀬:「仕方ない。ツグミのためだからな」

GM:シーンエンド
GM:ではすみません、まず侵食率を忘れてましたので、全員加算処理をお願いしますm(_ _)m
GM:<本シーン
嬬恋七瀬:59+1D10
DoubleCross : (59+1D10) → 59+4[4] → 63

木虎ツグミ:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 8[8]+55 → 63

壬生墨佳:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:66->76)
壬生墨佳:めちゃめちゃ動揺してた
GM:ありがとうございます。ロイス処理、購入判定が可能です。
嬬恋七瀬:壬生さん……
木虎ツグミ:無理もない
GM:そちらを終えましたらば、本日は終了といたしましょう。
GM:がっつり増えましたねw<壬生さん
木虎ツグミ:ロイスは先輩たちのロイスをポジティブ表にしてネガティブ感情を心配から憤懣に
壬生墨佳:ロイスは今のままかな。メイド服にだけ挑戦をば。
壬生墨佳:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 8[2,6,8] → 8 → 失敗

壬生墨佳:安定してダメだな……おわり!
木虎ツグミ:こっちもメイド服チャレンジ
木虎ツグミ:2dx+3
DoubleCross : (2R10+3[10]) → 10[5,10]+2[2]+3 → 15

嬬恋七瀬:ロイスは羽生さんに取ってなかったので ○連帯/不安 で!
GM:お?
木虎ツグミ:……財産全部吐けば届くな?買います
木虎ツグミ:そして壬生先輩にパス!
GM:はい、了解です<羽生さんにロイス
嬬恋七瀬:購入はボルトアクションライフル
嬬恋七瀬:2DX+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 6[5,6]+1 → 7 → 失敗

壬生墨佳:後輩……!
嬬恋七瀬:以上!
壬生墨佳:あっ、そうだな羽生さんに取ろう
木虎ツグミ:あ、ほんとだこっちも取ってなかった
壬生墨佳:-オペレータ/羽生藍/信頼:○/恥辱/ロイス
壬生墨佳:これで!
木虎ツグミ:羽生さんに〇連帯感/疑問で
木虎ツグミ:声しか聴いてないけどどんな顔なのかなーって疑問
GM:お二人のロイスも了解です。
GM:それでは本日はこれにて。次回はちょっと空いてしまいますが来週火曜日9/10の21時からを予定しております。いかがでしょうか?
壬生墨佳:了解!
木虎ツグミ:OKです!
嬬恋七瀬:了解です~
GM:では表はこれにて終了。おつかれさまでしたー

GM:さて、それでは皆様のログインを確認できましたので、準備ができましたらばリアクションをお願いいたします。
木虎ツグミ:準備OKです!
嬬恋七瀬:いけます~
壬生墨佳:やる気!
GM:ありがとうございます。それではセッション三日目スタートと相成ります。

■ミドルフェイズ/シーン07(6/8) 「ラストクエスチョン」

GM:シーンPC:木虎ツグミ
GM:引き続きリサーチフェイズ。
GM:木虎ちゃんは侵食率を。お二人も登場されるのであれば侵食率をお願いいたします。
GM:プライズの残りは2点となりますね。
木虎ツグミ:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 2[2]+63 → 65

壬生墨佳:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:76->84)
嬬恋七瀬:63+1D10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+2[2] → 65

GM:全員登場ですね。それではプライズ判定をどうぞ。
木虎ツグミ:それじゃあさっきと同じくアンテナモジュールとタッピング&オンエア使って、そこにコネ:要人への貸しも乗せて振ります!
GM:外部情報収集な感じですね。了解しました通します。
木虎ツグミ:5dx+6 達成値に+4
DoubleCross : (5R10+6[10]) → 10[1,3,4,4,10]+6[6]+6 → 22

木虎ツグミ:やった!
GM:おお、回って抜きましたね。木虎ちゃん優秀。
木虎ツグミ:アホなだけの子ではないのです。アホでもあるけど。
GM:では達成しましたので。木虎ちゃんが外部(多分羽生さん)から情報を得た。みたいな感じでどうでしょうか?
木虎ツグミ:お二人がそれで良ければこちらはそれで構いません。
嬬恋七瀬:それでいきましょう!
壬生墨佳:それで!
GM:では、まず情報7と8を提示しますね。
⑦万城目要に関して・その3
万城目要の過去と現在に関して、新たな事実が判明します。
彼女は現在の夫と結婚する前に、一人の市井の男性と交際していました。
しかし、家柄や血筋を理由に、自らの家族によってこれを引き裂かれています。
男性はその後失意のうちに自殺、要自身も精神に変調をきたし、半ば監禁のような療養を経て、現在の夫との結婚、妊娠、堕胎に至ったようです。

また、『良き縁が結ばれた』家々より、少なくない金額が彼女の口座に支払われている事実も、調査の上で判明しました。
『許嫁関係が破談となった』家よりは、特にそうした事実はないようです。
⑧万城目要の正体に関して ※トリガーイベントが発生します。
調査が進んだ結果、万城目要が過去にFHと接触している事実が確認されました。彼女自身も“育種家(ブリーダー)”のコードネームを持つFHイリーガルです。。
彼女はその能力――人心を操る能力を得てから、万城目家のコネを利用し、ある“事業”を展開しました。
それは婚姻によって血筋や権益を求める家々に対する、言わば仲人の請負業です。
彼女はそれらの家の求めに応じ、それまでの良家の関係や当人同士の感情などを問題とせず、婚姻関係を成立させることで多額の報酬を得ています。
主な顧客は、婚姻でより良い家柄や権益を求める者や、意のままにならない子を持て余した親たちとなります。
GM:※プライズが8となったため、情報の開示ロール後にトリガーイベントが発生します。
GM:これにて全ての情報が開示されましたので、デウス・エクス・マキナは回避されました。
木虎ツグミ:ま、真っ黒~~~
嬬恋七瀬:邪悪すぎる

GM:そんな訳で、どんなロールで行きましょうか?>木虎ちゃん
木虎ツグミ:あ、壬生先輩にロールプランがあるっぽいので
木虎ツグミ:まずそっちをやってもらった後に情報持って合流したいです
GM:了解しました、ではやや変則気味ですが、壬生さんにロール頂いて、その後シーンPCである木虎ちゃんに出てきてもらいましょう。
木虎ツグミ:はーい
GM:そんな訳で壬生さんどうしましょう。シーン的には先と同じ医務室な感じでしょうか?
壬生墨佳:木虎ちゃんが同席できる場所なら大丈夫そうです
GM:では木虎ちゃんが一時離席している医務室とかでどうでしょう?
壬生墨佳:じゃあそれで、こっちは動こうとするので
壬生墨佳:実際にやっちゃう前に止めてほしいです
木虎ツグミ:じゃあいい具合のとこで入ってきます
GM:使う前に木虎ちゃんが戻ってくるみたいな感じでしょうか。それではそれを踏まえた上で──

GM:BNビル・医務室
GM:冷静さを取り戻したあなた達は、事件の解決に向けて最後の調査を始めました。
壬生墨佳:「……さて、だ」
壬生墨佳:「そろそろ本格的にやらなきゃあな。次は別のを植え付けますだなんて」
壬生墨佳:「とっかえひっかえ着せ替え人形されちゃあたまったもんじゃあない」
嬬恋七瀬:「まさかそんな……」
嬬恋七瀬:「……ないとは言えないけど」げんなりした顔。
壬生墨佳:「だろ?まだ何を考えてやってるか分かっちゃいないんだぜ」
壬生墨佳:「そこが分かるまではさ、僕、怖くて怖くって」冗談めかして。
嬬恋七瀬:「案外、こっちを玩具にして楽しんでるだけかもな」
壬生墨佳:「……そのパターンだと、監視の目があるってことで困るが……」
嬬恋七瀬:「大体、さっさと何とかしないと……」ちら、と壬生さんに目を向けて。
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……」嘆息して。
壬生墨佳:「そのパターンだと、また僕頼みってとこか?」
嬬恋七瀬:「……いや、その……」
壬生墨佳:「何?違うの?」
嬬恋七瀬:「穏やかな言い方すると」
嬬恋七瀬:「……今お前見てると、ちょっかい出したくて仕方ないんだよね」
壬生墨佳:「えっ」
嬬恋七瀬:「…………」目を逸らす。
壬生墨佳:「……あのなあ……」
嬬恋七瀬:「……だから……さっさと何とかしないとって……」眉間を押さえる。
壬生墨佳:「……まあ、じゃあ丁度いいや。僕一人で行ってくるから」手元に紙切れを持って。
嬬恋七瀬:「……どうする気だよ?」
壬生墨佳:「VIP用の偽造招待状だ。まず屋敷の奥まで入る」
壬生墨佳:「で、電波障害起こして監視カメラを抜けるだろ、そしたら監視ルームまで行って」
壬生墨佳:「壁抜けて侵入して、カメラを全部掌握して、」
壬生墨佳:「抜いたデータをツグミに伝送する」
嬬恋七瀬:「……お前……」感心と呆れの入り混じった目。
嬬恋七瀬:「よくそんなムチャ思いつくな……」
壬生墨佳:「無茶苦茶する誰かさんの背中をよく見てるからかもな」笑って。
嬬恋七瀬:「見つかったらどうすんだよ……弱っちいくせにさ」
壬生墨佳:「見つかったら?そりゃ」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……考えてなかった」
嬬恋七瀬:「お前……頭いいのかバカなのか、たまに分かんなくなるんだけど」
壬生墨佳:「いや、何というか、今」
壬生墨佳:「……君が居る前提でプラン組んでた」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:小さく笑う。「……それでいいじゃん。ボクも行くよ」
壬生墨佳:「えーっ」
壬生墨佳:「ボロが出そうでやだな」
嬬恋七瀬:「はぁ!? お前……この流れでそれかよ!?」
嬬恋七瀬:「だいじょぶだって言ってんだろ! ボクさえいれば百人力だって!」
壬生墨佳:「いやだってさ、VIPだぜVIP。チャラついただけの振る舞いじゃあ厳しいだろ」
嬬恋七瀬:「出来るっての~~! お上品な振る舞いくらい~~!!」
嬬恋七瀬:「もしバレても全員ぶっ飛ばして縛っとく! 完璧!」
壬生墨佳:「そういう事すぐ言い出すから無理だって言ってんだろ……!」
壬生墨佳:「それに僕、ちょっかい出されちゃうんだろ?そんなの怖くてさあ」わざとらしく。
嬬恋七瀬:「くっ……! こいつホントにビビってんのか……!?」
壬生墨佳:「いいか、本当はな!こんなリスクを冒さず情報を得られればそれが一番なんだぞ」
壬生墨佳:「でもそんなの無理だからこんな危ない橋を渡ろうとしてるんだ。慎重に頼むぜ」
壬生墨佳:「断言してもいいが、他に方法はない」
嬬恋七瀬:「……お前が言うなら……そうなんだろうけどさぁ……」不服な顔。
木虎ツグミ:ではそこで、言い合いを遮るようにバタン!と音を立ててドアが開く。
嬬恋七瀬:「おっ?」
木虎ツグミ:「……」 怒ったような、それでいて悲しいような。どっちつかずの顔をして立っている。
壬生墨佳:「あれ、ツグミ、どこ行ってたんだ?給仕の仕事?」
嬬恋七瀬:「……ツグミ?」少し驚いて歩み寄る。「どうかしたの」
壬生墨佳:「悪いけど、ちょっと大人しく待っててくれ。これから僕が情報を取ってくるからそこで受信を……」
木虎ツグミ:「えと、その。万城目さんのこと、もっと調べてもらってて。それで……」
木虎ツグミ:「新しく色々分かったんですけど、それが……うう~~」
木虎ツグミ:怒りたくて怒り切れないように、もごもごと唸る。
壬生墨佳:「え、もしかしてもう全部わかった感じ……?」
壬生墨佳:「……ツグミの方で?」
嬬恋七瀬:「ツグミ……大丈夫? 落ち着いて……水飲む?」少し屈んで語り掛ける。
木虎ツグミ:「はい……。えっと、これに全部メモしました」 メモを二人に渡し、深呼吸。
嬬恋七瀬:「分かった、ありがとね。こっちで見とくから……休んでて」
木虎ツグミ:メモは、万城目の悲惨な過去と現在の悪行について。
壬生墨佳:「……」半ばひったくるようにそれを受け取って。
木虎ツグミ:途中から縁が握りしめられたようによれている。
壬生墨佳:「……」内容を検めて。
嬬恋七瀬:「……」顔を顰める。
壬生墨佳:「……ビズかよ」吐き捨てるように。
壬生墨佳:「いや、ビズじゃなかったらいいって訳でもないけどさ、でも、やっぱ、こういうのはさ」
壬生墨佳:「ムカつくよな」
嬬恋七瀬:「……玩具扱い」
嬬恋七瀬:「あながち、外れてもいなかったな」
嬬恋七瀬:舌打ちをする。
壬生墨佳:「……楽しんでるってとこが外れってのも、嫌な当たり方だけどな」
木虎ツグミ:ベッドに腰掛け、二人の会話を眺めている。その表情はやはり晴れない。
嬬恋七瀬:「調査だけで済ませるなんて、生ヌルいこと言ってる気分じゃなくなってきたな、ボク」
嬬恋七瀬:「根こそぎぶっ潰してやらなきゃ、気が済まない」
壬生墨佳:「……いいよもう、お上品な振る舞いはさ」
壬生墨佳:「相手にふさわしい振る舞いで行こうぜ。それがマナーだ……ツグミも」
壬生墨佳:「ツグミもそれでいいか?これ、君のお手柄だ」
木虎ツグミ:「……はい!私も!」
木虎ツグミ:「先輩たちが酷いことされたの怒ってますから!ちゃんと怒ります!」
壬生墨佳:「……そうそう、もっと誇ってくれよ、沈んでないでさ。でないと」
壬生墨佳:「大見得切った僕がハズい」
嬬恋七瀬:「断言してもいいが、他に方法はない」わざとらしく格好つけて。
壬生墨佳:「お前……止めろよ!?」
木虎ツグミ:「? 急にどうしたんですか嬬恋先輩?」
壬生墨佳:「君だって「お前が言うならそうなんだろうけど」つったろ!」
嬬恋七瀬:「なんでもない!お手柄だぞ~ツグミ!一緒に悪いやつボコボコにしような!」壬生さんをこれみよがしに無視して。
木虎ツグミ:「はい!頑張ります!」 ビシッと敬礼。
壬生墨佳:「普段はハイハイ頷いておいていざとなったらそれか!本当に薄っぺらいやつだな……!」
壬生墨佳:「おい無視すんな!」
嬬恋七瀬:「はい……信じてたのに……壬生さん……ガッカリです……」
GM:では──
羽生藍:『聞こえてる、二人とも!』
GM:壬生さんと木虎さんの脳内に、切迫した通信が繋がります。
GM:T&Aによる羽生藍からの通信です。
壬生墨佳:「うるさい!黙ってて!」
木虎ツグミ:「はい!どうしました!?」
羽生藍:『そうもいかない。悪い知らせ、こっちの潜入が露見したみたい!』<黙ってて
羽生藍:『万城目要が、そこから逃げ出そうとしている』
嬬恋七瀬:「今取込み中なんですけど…… は!?」
壬生墨佳:「今それどころじゃ……えっ」
GM:情報端末に、ビルの図面とデータが表示されます。
羽生藍:『現在万城目は屋上に居る。たぶん、ヘリポートから脱出する気なんだと思う』
GM:次いで屋上へのルートが、次々とカットされて行きます。
羽生藍:『まずこっちでセキュリティシステムをなんとか弄って、屋上へのルートを可能な限り減らす』
羽生藍:『で、そうすれば屋上へつながるルートは――』
GM:点滅するメインのエレベーターと、非常用階段の2ルート。
羽生藍:『――この二つだけ! 』
嬬恋七瀬:「おいおいおい……! やばいじゃん!?」
嬬恋七瀬:「壬生! どうしよう!?」
羽生藍:『ええ、一刻の猶予もない』
羽生藍:『感づかれて屋上から降りて階下に逃げる可能性もあるから、二手に分かれて上に押し上げる形でお願い!』
壬生墨佳:「いや、そこまで絞れただけで重畳だ……!」
壬生墨佳:「3ルート以内だってなら、やりようがあるだろ」
羽生藍:『ええ、ゲダニアの言う通り、幸いこっちには二手に分かれられる戦力が揃ってる』
羽生藍:『交戦の可能性もあるから、戦闘能力のある推定雷獣とハーツイーズは分かれて』
羽生藍:『あと、念のため以降の通信はT&Aに限定して最小限に。どこから漏れたか分からないけど、こちらが万全でない以上可能性は少しでもつぶしておきたい。つまり――』
GM:つまり、そうなると組み合わせとしては――
GM:相互通信と戦力を同時に確保できる組合せは──
木虎ツグミ:「なら私、階段走ります!」 言いながら挙手!
木虎ツグミ:「たぶん体力は私が一番です!」
羽生藍:『ええ、お願い推定雷獣』
嬬恋七瀬:「えーっ、ボクがエレベーター!?」
壬生墨佳:「僕らが、だ」
羽生藍:『──大丈夫なのよね、ゲダニア、ハーツイーズ?』
GM:声に出して、確認してきます。
嬬恋七瀬:「やだよ~~待ってる間やきもきして頭おかしくなっちゃうよ!」
壬生墨佳:「君、どうせすっトロいだろ」
壬生墨佳:「腰据えなきゃ本気で撃てないんだから、こっちで丁度いい」
嬬恋七瀬:「なんだと~! お前よりはマシだろ!」
嬬恋七瀬:「くそ~~……」不承不承納得する。
羽生藍:『セキュリティカット! エレベーターは37秒後にその階に到着するわ、急いで!』
嬬恋七瀬:「行くぞ壬生! ツグミ! 上で合流!」
木虎ツグミ:「はい!行ってきます!」
壬生墨佳:「やばかったらすぐ呼べ。急ぐから」
木虎ツグミ:「分かりました!先輩たちも気を付けて!」
木虎ツグミ:そのまま、非常階段へと駆けていく。
壬生墨佳:それを見送って。「……だそうで。気をつけろよ相棒?」
嬬恋七瀬:「後輩にかっこ悪いとこ見せらんないもんな…… ……遅い! まだ来ないの!?」
壬生墨佳:「ほんとに堪え性無いな君……」
壬生墨佳:「いい加減待てくらい覚えたらどうなの?」
嬬恋七瀬:「ご褒美貰えんなら待つけどさ……」
嬬恋七瀬:「善は急げだろ!歩き出さなきゃ棒にも当たんないって」
壬生墨佳:「待てたら撫でてやろうか」
嬬恋七瀬:「は!? ……い、いら……いらねーよ!!」
壬生墨佳:「あっそ。じゃあ救われる人々の笑顔でも褒美にしてくれ」
壬生墨佳:「僕らには、それで十分で、過分だ」
嬬恋七瀬:「流石、言う事が違うじゃん」にやりと笑って。
嬬恋七瀬:「ボクには、そういうボヤボヤしたのは実感湧かないけど」
嬬恋七瀬:「でも、任務頑張れば褒めてもらえるからな」
嬬恋七瀬:「悪いやつはやっつけられるし。それで十分」
壬生墨佳:「……なら“よし”だ」薄く笑って。
壬生墨佳:「獲物を狩りに行こうか。犬は犬らしくだ」
壬生墨佳:「飼い主(マダム)に咥えて持ってかなきゃあな」
嬬恋七瀬:「頑張るよ。忠犬だからな、ボク」到着し、開かれたエレベーターの照明が、不敵な笑みを照らし出した。

GM:ではシーンエンドとしましょうか
GM:ロイス、購入判定が可能です。
嬬恋七瀬:ロイス保留、購入ボルトアクションライフル
壬生墨佳:ロイスは満タン!
木虎ツグミ:ロイスは満杯、謎のオーヴァードのロイス名を万城目さんに書き換えてもいいですか?
嬬恋七瀬:2DX+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 8[1,8]+1 → 9 → 失敗

嬬恋七瀬:以上!
GM:はい、どうぞ。<書き換える
木虎ツグミ:ではロイスはそれだけ、購入はダメもとでボルトアクションライフル!
木虎ツグミ:2dx+3=>15
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 6[4,6]+3 → 9 → 失敗

木虎ツグミ:ダメー、以上!
壬生墨佳:こっちもボルアクをば。
壬生墨佳:4dx>=15
DoubleCross : (4R10[10]>=15) → 9[4,4,6,9] → 9 → 失敗

壬生墨佳:ダメ!おわり!
嬬恋七瀬:みんな同じとこ探してる…
木虎ツグミ:達成値まで同じだ
GM:次のシーンですが壬生さんと嬬恋さんのみの登場となり。
GM:内容は「エレベーターが屋上に昇っていき、到着する」と言うシンプルなものです。
GM:特にイベントなどは生じません。会話の区切りの良い所で、シーンが終了し、クライマックスフェイズへと移行します。
GM:ロイス購入判定ともにおっけそうですので、シーンを進めましょう。
GM:ミドルフェイズのラストとなります。
GM:シーン内容は、先にあげた内容となります。

■ミドルフェイズ/シーン08(8/8)「エレベーター・サティスファクション」

GM:シーンPC:壬生墨佳(嬬恋七瀬登場済み、木虎ツグミ登場不可
壬生墨佳:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:84->92)
嬬恋七瀬:65+1D10
DoubleCross : (65+1D10) → 65+10[10] → 75


GM:屋上への直通エレベーター内──
GM:羽生藍の手で操作された動く密室は、音や振動を感じさせず、しかし確実に屋上へと向けて昇って行きます。
GM:あなた達にできることは──扉が開くまで待つことだけです。
嬬恋七瀬:待ち遠しそうにそわそわしている。
嬬恋七瀬:「これ……壬生の何かアレで……いい感じに速くしたりできないわけ!?」
壬生墨佳:「……出来るよ?問題があるとしたら」
壬生墨佳:「いい感じに遅く出来ないだけだ」
嬬恋七瀬:「……」想像して。「……やめとく」
壬生墨佳:「……賢明なことで。賢くなったな?」
嬬恋七瀬:「ボクはもともと賢いっての!」
壬生墨佳:「はいはい。賢い賢い」
嬬恋七瀬:「ぜったい思ってない……!」
壬生墨佳:「あ、分かる?マジで賢くなったんじゃない?」
壬生墨佳:「驚いたな……しばらく見ない内に大きくなって」
壬生墨佳:「お姉ちゃんは嬉しいな」
嬬恋七瀬:「ぐぐぐ……! お前それどこがビビってんだよ!」
嬬恋七瀬:「もうちょいしおらしくなんないの!?」
壬生墨佳:「こんなにお淑やかな女の子に向かって……」
嬬恋七瀬:「辞書引け、辞書」
嬬恋七瀬:「対義語だぞ」
壬生墨佳:「身の振る舞いや話し方が落ち着いていて上品なさま」
壬生墨佳:「僕だろ。少なくともキャンキャンする君のほうじゃないと思うなあ」
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……なんだ、黙って?黙ってればお淑やかに見えると思ったのか?」
壬生墨佳:「なんとか言えよ。そうじゃないとさ」
壬生墨佳:「……落ち着かない」
嬬恋七瀬:「……だけだよ」小声で。
GM:と──
GM:──ガタンっ!
GM:無理な挙動をさせているためか、エレベーターが一度大きく揺れ動きます。
嬬恋七瀬:「!? うわっ……!」
壬生墨佳:「なんて……わっ」
GM:止まるほどではない、しかし。体勢が崩れるには十二分な揺れ──
嬬恋七瀬:「……壬生!」咄嗟に支えようとする。
壬生墨佳:「きゃっ」思わず小さく悲鳴を漏らして。
壬生墨佳:そのまま支えられて。「いや、その。なんだ」
壬生墨佳:「……大丈夫だから」
嬬恋七瀬:「あ……いや」腕の中のその顔にどきりとして。
嬬恋七瀬:「なら……いや、うん」ぱっと身を離す。
嬬恋七瀬:「……よかった」
壬生墨佳:「……別に、やばかったらこっちで制御できるからさ」
壬生墨佳:「慌てすぎなんだよ、わざわざ、さ」
嬬恋七瀬:「べっ……別に……」
嬬恋七瀬:「慌ててないし……お前なんかのために……」
嬬恋七瀬:目を逸らす。
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……でも、さ」こちらも目を逸らして。
壬生墨佳:「今の瞬間だけは、何というか」
壬生墨佳:「怖くなかった、と、思う」
壬生墨佳:「ありがと」
嬬恋七瀬:「――」
嬬恋七瀬:いつものように、軽口、憎まれ口で返そうとする。らしくもない、だとか。お前の為じゃない、だとか。
嬬恋七瀬:だがそれらは、何故か胸でつかえて口に届かず。
嬬恋七瀬:「……そう、か」
嬬恋七瀬:なんとか、それだけを吐き出す。
嬬恋七瀬:「…………」それきり、黙り込む。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……」しばらくの沈黙の後。
壬生墨佳:「あの、さ」
嬬恋七瀬:「……」
壬生墨佳:「僕、堪えられないから、真面目な話するけど」
嬬恋七瀬:「……うん」
壬生墨佳:「……何で僕らなんだ?」
嬬恋七瀬:「……今回の任務のこと?」
壬生墨佳:「いや、任務と言うか……今の、状態」
壬生墨佳:「家の求めに応じて、感情を弄って結ばせてるんだろ?」
壬生墨佳:「あくまで家側の需要が“先”だ」
嬬恋七瀬:「……確かに。そういうビジネス……なんだろうな。反吐が出るけど」
壬生墨佳:「僕らにそれを求める者が居るわけじゃないだろ」
嬬恋七瀬:「……そっちに心当たりは?」
壬生墨佳:「三澄家にそういう話は来てないな。吾妻家は?」
嬬恋七瀬:「……分かんないな。縁切ってしばらくになるし……」
嬬恋七瀬:「でも、UGNのことも、お前のことも、知るはずない……と思う」
嬬恋七瀬:「……何で、万城目はボク達を……?」
壬生墨佳:「……となるとだ。純粋に攻撃……というか、妨害の可能性もある」
嬬恋七瀬:「精神攻撃ね……無くはないと思うけど」
壬生墨佳:「だったらかなり早い段階で割れてるかもしれない。注意していきたいとこだ」
嬬恋七瀬:「にしては、回りくどい気がするよな」
嬬恋七瀬:「ボクだったら、手っ取り早くお互いを嫌わせるけどね」
壬生墨佳:「そうしたら何も効かなかったのにな?」
嬬恋七瀬:「元からそうだから?」
壬生墨佳:「……怒るなよ。冗談だって」
嬬恋七瀬:「怒ってないって……」目を逸らす。「普段なら乗ってくるとこだろ。やっぱ調子狂うな……」
壬生墨佳:「……やっぱ、今までの感じがいいな」
壬生墨佳:「それで本調子だろ。お互いさ」
嬬恋七瀬:「……ま……そういうことだよな。癪だけど」
嬬恋七瀬:「お前が大人しいと、張り合い無いし」
壬生墨佳:「……怖い怖い奴が居るとどうしてもなあ」笑って。
壬生墨佳:「あ、そうだ。ところでさ、君」
嬬恋七瀬:「ん」
壬生墨佳:「さっき、なんか言おうとしてなかった?」
壬生墨佳:「ほら、揺れる前」
嬬恋七瀬:「さっき……? ……あ」
嬬恋七瀬:「いや…… ……あれは~~……」照れたような、あるいは苦いような顔。
壬生墨佳:「何だよ?どうせ言おうとしてたなら、勿体つけるもんでもないだろ」
嬬恋七瀬:「その場の流れっていうか……勢いで……」
嬬恋七瀬:「冷静になるとすごい恥ずかしいっていうか……」
嬬恋七瀬:口籠る。
壬生墨佳:「君、そういうのばっかだよな」
嬬恋七瀬:「う……うっさいな……!」
嬬恋七瀬:「……だからさ……。……思っただけ」
壬生墨佳:「……何を」
嬬恋七瀬:「……お淑やかって話!」自棄になったように。
嬬恋七瀬:「その通りだなって思っただけ!」
壬生墨佳:「……っ」
壬生墨佳:「何かと思えば……はは、ふふ」
壬生墨佳:「だろ?」ドレスを翻して。恭しく一礼してみせる。
壬生墨佳:「これはやっぱり、僕の勝ちってことかな?」鼻を鳴らして。
嬬恋七瀬:「……っ……」
嬬恋七瀬:誤魔化すように、「……マジな話」
嬬恋七瀬:「お前に会ったばっかりのころ……ムカつくやつだって思ってた」
嬬恋七瀬:「見てると、なんかさ……腹が立ってきて。気にくわないやつだって思って……だから嫌いだったし……あんま会わないようにしてたんだよ」
壬生墨佳:「まあ、そんな君の……いや、僕らのか」
壬生墨佳:「僕らの思惑とは違って、しこたま組まされた訳だけどな、実際」
嬬恋七瀬:「あー、最悪だったよな、マジで」笑って。「お前もそう思ってたろ?」
壬生墨佳:「ああ。僕ら気が合うな?」
嬬恋七瀬:「はは。まったく名コンビだよ」皮肉めかして言う。
嬬恋七瀬:「……でもさ……ある時、なんとなく気付いたんだよ」
嬬恋七瀬:「……ボクの……昔の話、しただろ」
壬生墨佳:「……うん」
嬬恋七瀬:「……立派な人間になりたかったんだよな」
嬬恋七瀬:「何でも出来て、礼儀正しくて、みんなに尊敬されるような」
嬬恋七瀬:「それ思い出したら……分かっちゃってさ」
嬬恋七瀬:「ボクがムカついてたのは……多分、お前に、じゃなくて……」
嬬恋七瀬:「今の自分に、だったんだと思う」
嬬恋七瀬:「……壬生。ボクさ」
壬生墨佳:「……うん」
嬬恋七瀬:少し、笑って。
嬬恋七瀬:「……お前みたいになりたかったよ」
壬生墨佳:「……なんだよ、それ」
壬生墨佳:「言っておくけどさ。僕、そんなに全然ご大層じゃないぜ」
壬生墨佳:「今回だってさ。結局、息巻いておきながら。情報を得たのは君とツグミだ」
壬生墨佳:「別に今までだって、順風満帆でやってきた訳でもない」
壬生墨佳:「UGNに入った時の話ってしたっけ?してなかったよな、多分」
嬬恋七瀬:頷く。昔の話は、あまり聞いたことがない。
壬生墨佳:「力に目覚めてさ。そりゃあ自分は天才だと思った」
壬生墨佳:「誰にも出来ないことが出来る。自分が世界の王になった気分だ」
壬生墨佳:「女王か……まあいいやそのへんは。とにかくさ」
壬生墨佳:「“無敵のスーパー美少女ハッカー”を自称してたんだよ、当時、僕」
嬬恋七瀬:「……マジ?」
壬生墨佳:「……マジ」
壬生墨佳:「いや、これ改めて言うとバカ過ぎるんだけど……」
嬬恋七瀬:「バカ過ぎだろ……」
壬生墨佳:「ちょっと黙ってて。とにかくさ、政府機関にアクセスするのも全然お手の物でさ」
壬生墨佳:「ちょっと労働厚生省の怪しげなデータベース見つけて探り回ってたら」
壬生墨佳:「ネズミ捕りだったんだろうなあれ。UGNに自宅に踏み込まれた」
嬬恋七瀬:「……典型的ぃ……」
壬生墨佳:「……いやまあ、言ってみれば別にこんだけなんだけどさ」
壬生墨佳:「別に特別でもご大層でも何でもない、そんなやつだよ、僕」
嬬恋七瀬:「……知ってるよ、そんなの」
嬬恋七瀬:「当然だろ。それでお前がUGN入ってから、しこたま組まされてきたんだから」
嬬恋七瀬:「失敗して支部長に怒られる時、いっつも隣にいるの、誰だか忘れたの?」
壬生墨佳:「……それ」
壬生墨佳:「だいたい君のせいだろ……!」
壬生墨佳:「さも等しくみたいに言うなよ……!」
嬬恋七瀬:「責任は5:5だから。それ以上まけない」澄ました顔で。
壬生墨佳:「8:2だろ……!10:0でもいいくらいだ」
嬬恋七瀬:「……まあ、別にさ。今さら昔の憧れなんて気にしてるわけでもないんだよ」
嬬恋七瀬:「今更お前みたいになれるなんて言われたって、死んでもゴメンだね」
嬬恋七瀬:「でも……何ていうかさ」
壬生墨佳:「そりゃどうも……何?」
嬬恋七瀬:「……だからこそ……お前のこと……」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「……あー、……ここは飛ばしで」
壬生墨佳:「……なんだよ、ここまで引っ張っておいて」
壬生墨佳:「分かったよ、いいよ、聞かない……今は」
壬生墨佳:「この任務が終わったら教えろ。それを2番めの楽しみにしといてやる」
嬬恋七瀬:「げっ……。……あー……とにかくさ。お前に、相棒だって言われた時……」
嬬恋七瀬:「……すごい、嬉しかったんだよ。言ったことなかったけど」
嬬恋七瀬:「……嬉しかった。ほんとに」
壬生墨佳:「……そっか」
嬬恋七瀬:「……だからこそ、お前に並びたいと思った」
嬬恋七瀬:「相応しい相棒でいたいってさ。今のボクで」
嬬恋七瀬:「……そんだけ」
壬生墨佳:「……やっぱ、君、別に賢くなってはないな」
嬬恋七瀬:「は!?」
嬬恋七瀬:「賢いだろ!!」
壬生墨佳:「並ぶ?バカなこと言うなよ」
壬生墨佳:「……君が前衛で、僕が後衛だろ」自分の髪を触って。
嬬恋七瀬:「――」少し目を見開き。
壬生墨佳:「……いや。今のは飛ばしで」
嬬恋七瀬:「飛ばせるか!着地してたろ!」
壬生墨佳:「飛ばせるって!記憶処理があるだろ!」
壬生墨佳:「いっそ幼少期から全部吹っ飛ばせ!そしたらお淑やかになるだろ!」
嬬恋七瀬:「スナック感覚で記憶処理すんな!やっぱ全然お淑やかじゃない!」
嬬恋七瀬:屋上に近付きつつある階数表示に目をやって。
壬生墨佳:「また手のひらくるくる翻すのか!ヘタレた関節だな……と」
嬬恋七瀬:「さて。かよわい後衛は、頼れるこのボクが守ってやらなきゃな」
壬生墨佳:「頼れる前衛を、三歩下がってサポートだ。お淑やかだからな、僕」
嬬恋七瀬:「上等じゃん。お淑やかパワーで悪者をやっつけてやろうぜ」
壬生墨佳:「下等な悪者に教えてやらなきゃだ」
GM:そしてエレベーターの表示が屋上を示す位置にて止まり──
GM:静かに、屋上へと通じる扉が開きました。

GM:シーンエンドとしましょう。
GM:ロイス、購入処理。ラストー
嬬恋七瀬:うーんロイス……
GM:相棒へのロイスは動かせないですからね、さくっと購入判定だけにしておくのがよいかもしれません。
嬬恋七瀬:過去の自分 懐旧/○隔意 で
壬生墨佳:ロイスはいっぱい!
GM:おっとすみません、1つ枠がありましたね、了解です。
壬生墨佳:ボルトアクションライフルを試してみよう。
壬生墨佳:4dx>=15
DoubleCross : (4R10[10]>=15) → 9[5,6,6,9] → 9 → 失敗

嬬恋七瀬:こっちもボルトアクションライフル!
壬生墨佳:ダメ!EV内にあるわけ無いだろ!
壬生墨佳:おわり
嬬恋七瀬:2DX+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 7[3,7]+1 → 8 → 失敗

嬬恋七瀬:なかった 以上!
GM:では次のシーンに行きましょう。クライマックスフェイズです。

■クライマックスフェイズ/シーン09 「Are you bestmatch?」

GM:シーンPC:嬬恋七瀬(全員登場済み
GM:全員登場となります、まずは侵食率をどうぞ
嬬恋七瀬:75+1D10
DoubleCross : (75+1D10) → 75+10[10] → 85

壬生墨佳:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:92->101)
壬生墨佳:今回ずっと高いんだよな……!
木虎ツグミ:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 7[7]+65 → 72


GM:BNビル、屋上――
GM:雲一つ無い夜空には星々の瞬き、
GM:眼下には街並みが生む営みの瞬き。
GM:そしてそれぞれのルートから辿り着いたあなたたちは――
万城目要:「ああ――間に合ってしまったのね、王子様、お姫様」
GM:ローターを旋回させて待機するヘリの前に立つ、万城目要に追いつきました。
嬬恋七瀬:「動くんじゃねー! UGNだ!」銃口を向ける。
壬生墨佳:「裸足で逃げ出そうとしたのは君だろう」
壬生墨佳:「まだ鐘は鳴っちゃいないぜ?煩悩が吹き飛ぶには早いからさ」
木虎ツグミ:「逃げちゃダメですよ!諦めてください!」
嬬恋七瀬:「もう逃げられないぞ!おらおら!神妙に縛に付け!」
壬生墨佳:「ゆっくりしていきなよ。反省の時間はたっぷり取ってやる」
万城目要:「そうね、本当に着の身着のまま裸足で逃げればよかったかしら?」
万城目要:「この状況で飛び立ちでもしたら、落とされてしまうかもしれないし」
万城目要:「オーヴァードなら死なないかもしれないけど、ちょっとそんなリスクは――ねぇ?」
GM:先に会話した時と同じ、たおやかな笑みを浮かべながらあなたたちに応じます。
嬬恋七瀬:「分かってるじゃん!やめたほうがいいぜ!」
GM:キャノピー越しに見えるパイロットの表情は虚ろであり、周囲の状況を認識していないように思えます。
GM:おそらくは、彼女の能力で操られているのでしょう。
木虎ツグミ:「はい!私達なら落とせます!」 バリバリと、右手に雷を。
壬生墨佳:「だよな。リスクを踏むわけないよな、君」
壬生墨佳:「あんな狡い真似をする性根じゃあな。当然の判断だ」
万城目要:「あら、調査はすでに完了って感じかしら、お姫様?」
壬生墨佳:「王子様と従者が優秀なもので。こっちはふんぞり返ってりゃあそれで終わったさ」
GM:壬生さんの方へと、ねっとりとした視線を投げかける。
万城目要:「ああ、そうなの。ふーん……」笑顔は絶やさぬまま──
嬬恋七瀬:「そうだぞ!このクソッタレ女!散々人のこと弄びやがって!」
万城目要:「それで。ここを弄られた気分はどう、お二人さん?」
GM:自分の頭を指さして、くすくすくすとからかうように笑います。
嬬恋七瀬:「てめぇ……舐めてんのか、UGNを」
万城目要:「ふふ、怒り心頭のようね、王子様は?」
壬生墨佳:「そうだな……君にも味わってほしくなった」
壬生墨佳:「うちでじっくりやってやるよ。そういうのが得意な支部なんで」
万城目要:「そうねぇ、私のこれ、自分に使えるのかしら?」
嬬恋七瀬:「そうだ。今なら半殺しで済ませてやるよ」
万城目要:「こわいこわい。かわいい顔が台無しよ、おふたりさん?」
嬬恋七瀬:「うっせーぞ!クズがべらべら喋んな!」
万城目要:「この力はねぇ、家族に授けてもらったのよ」
GM:罵詈雑言を関せず、陶然と語る。
万城目要:「あの人と引き裂かれて、家のために無理やり孕まされて、その上そのことまで否定されたときに――ね」
万城目要:「ええ、そう。私が最初にこの力を使ったのも、その家族」
万城目要:「厳格だった父は、マゾヒズムのコプロフィリアに」
万城目要:「貞淑だった母は、ネクロフィリアのニンフォマニアに」
万城目要:「そして父の言うがままに、私を抱いたあの人は、ホモセクシャルなズーフィリアに。今頃は自慢のペットにでも股座を開いてるんじゃないかしら?」
GM:たおやかな笑みは崩さない──
万城目要:「家柄とか血筋とか格式とか――偉そうなことを言っても、ちょっと弄って一皮剥いてあげれば獣と同じ」
万城目要:「どいつもこいつも、偉そうなことを言ってる割に、そんな不確かなモノを盲信するバカばかり」
万城目要:「まあでも、そんなおバカさんたちがいたからこそ、私はこうして儲けさせてもらった訳だけれども」
GM:たおやかな笑みは崩さない──
嬬恋七瀬:「ッ……!」その手の話題は聞き飽きているはずだが、それでも尚常軌を逸した内容にたじろぐ。
壬生墨佳:「……君の苦しみに寄り添うことは出来ないし、君の趣味に理解を示すことも全く無いけど」
壬生墨佳:「……ここで止めることは出来る。1人2人被害者が変わろうが、君としては変わらないかもしれないけど」
万城目要:「──優しいのね」
壬生墨佳:「ご当人と僕らにとっては大事だからな。それを出来るってのは、ずっと気分がいいよ」
壬生墨佳:「確かなものだからな。この仕事の中で、一番」
嬬恋七瀬:「てめぇの事情がなんだろうと、他人を弄んで玩具にしていい理由にはなんねえだろ」
嬬恋七瀬:「お前はムカつく。悪人だ、反吐が出るクソ野郎だ」
木虎ツグミ:「先輩の言う通りです!万城目さんの昔のことは、すっごく酷くて、すっごく悲しいことでしたけど」
木虎ツグミ:「でも先輩とか、他の人に酷いことしていいわけじゃないです。自分がやられたら嫌なことは、他の人にしちゃダメなんです」
木虎ツグミ:「だから私はすっごく怒ってて、あなたのことまだ許しません!」
木虎ツグミ:「ちゃんと私と先輩と、あと支部長とか色んな人に叱られてください!」
万城目要:「それにとっても正しい子」
嬬恋七瀬:「ボクはツグミほど優しくないからな。同情なんてしない。黒コゲになるまでぶっ飛ばす!そんだけ!」
万城目要:「──ええそうね、でもだからこそ、そんなあなたたちだからこそ」
万城目要:「許せないのよ、王子様にお姫様。それにおつきのアナタ?」
万城目要:「反吐がでるような甘酸っぱさ」
万城目要:「睦んで諍って、喜んで恥じらって、求めて拒絶して、綻んで結ばれて――」
万城目要:「『何故私が失ったこと』を、見せつけてくるのあなたたちは?」
嬬恋七瀬:「ハッ!やっぱ結局それかよ!」
嬬恋七瀬:「本性が出やがったな、性悪女!」
GM:視線の先には壬生さんと嬬恋さん──否、三澄さんと吾妻さん
万城目要:「だからみぃーんな、狂わせてやった、別れさせてやった――」
GM:そしてたおやかな笑みの仮面は剥がれ、本性が表に現れます。
GM:狂気を湛えた、笑みが。
万城目要:「だからあなたたちも、書き換えてやった、ぐちゃぐちゃに。アハ、アハハハハハハハハハハ――」
万城目要:「ねえ、どんな気持ち? 大事に大事にしていた気持ちを、こんな容易く捻じ曲げられるのは、どんな気持ち? アハハハハハハハハ――」
嬬恋七瀬:「お前はただイチャついてるカップル見て僻んでるだけのクソ女ってこったろ!」
壬生墨佳:「君は失ったんじゃない」
壬生墨佳:「手放したんだ。繋ぎ直すことを諦めたんだ」
万城目要:「私は誰とでも手を繋ぎたかったんじゃないのよ、お姫様? 彼だったからこそ、そうしたかったの」
万城目要:「でも彼が居ないのなら──もうこうするしかないじゃない。アハハハハハハハハハハハハ──」
GM:その狂喜と同時に、衝動判定が発生します。
GM:これはEロイス《衝動侵食》によるものとします、目標値は9。
GM:判定に失敗した場合、暴走状態となると同時に、【妄想】の衝動が発生します。
GM:イメージ的には、ロイス対象、及びロイス対象に対する自身の感情に疑義が生じるといったものです。
GM:その後浸食率を成否にかかわらず+2d10してください。
GM:対象はPC3人全員となります
壬生墨佳:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 9[4,5,5,5,7,9]+1 → 10 → 成功

木虎ツグミ:2dx=9
DoubleCross : (2R10[10]=9) → 2[2,2] → 2 → 失敗

嬬恋七瀬:4DX>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[4,7,8,9] → 9 → 成功

壬生墨佳:侵蝕率+10(2d10->4,6) (侵蝕率:101->111)
GM:なんとー!
嬬恋七瀬:ツグミちゃん……!
壬生墨佳:そっちが……!
木虎ツグミ:一番おいしくないとこが引っ掛かったなあ
嬬恋七瀬:85+2D10
DoubleCross : (85+2D10) → 85+12[7,5] → 97

木虎ツグミ:2d10+72
DoubleCross : (2D10+72) → 6[5,1]+72 → 78

万城目要:「互いに違えた想いの儘に、衝動に任せて番いなさいな、存分に? アハ、アハハ、アハハハハハハハハ――」
GM:哄笑するジャーム、万城目要。しかし──
壬生墨佳:「……なあ、僕さ。書き換えたい感情があるんだ」嬬恋さんに向けて。
嬬恋七瀬:「……何だよ、こんな時に?」そちらに目をやり。
壬生墨佳:「……あいつにもさ、教えてやってよ」
壬生墨佳:「“君が怖い”って感情を。僕はさ、よく思い知ったから」
壬生墨佳:「あいつにもすこぶる効くだろ。頼むぜ」
嬬恋七瀬:「…………」噴き出して。
壬生墨佳:「な、なんだよ」
嬬恋七瀬:「いや、ちょっと前までお前のこと、怖いもの知らずだと思ってたのに」
嬬恋七瀬:「よりによってボクかよ、って思っただけ。あはは!」
壬生墨佳:「君がそんなに意地悪だったなんて、僕だって知らなかったさ」
嬬恋七瀬:「いや、それは嘘だろ?」
嬬恋七瀬:「絶対知ってただろ。むしろ今日は努めて優しくしてるね、ボク」
壬生墨佳:「それは嘘だろ……!」
嬬恋七瀬:「とにかく了解。実を言うと、こっちもさっきから……」
嬬恋七瀬:「……ずっと我慢してたんだ。むしゃくしゃしてる」
嬬恋七瀬:万城目に目をやり、
嬬恋七瀬:「代わりにあいつのこと、めちゃくちゃにしてやる」
壬生墨佳:「はは」笑って。「――めちゃめちゃ怖え」
嬬恋七瀬:「――やるぞ、相棒」
壬生墨佳:「――やろうか、相棒」
嬬恋七瀬:隣には、誰より頼れる相棒がいる。自分にとって、それが何よりも心強い。
嬬恋七瀬:衝動に惑うことなく、ジャームを見据える。
木虎ツグミ:そう話し合う二人の後ろで。
木虎ツグミ:ぐらり、と頭を揺らされたような。そこから波が心を揺らしていくような感覚。
木虎ツグミ:「悲しいことがあったから」、「酷い目に遭ったから」。どこか万城目を憎み切れなかった感情が消えていく。
木虎ツグミ:そうだ。この人がどんなにかわいそうでも、それは先輩たちを傷つける理由にならない。酷いことをする理由にならない。
木虎ツグミ:「……許しません」
木虎ツグミ:怒れない理由にならない。許す理由にならない。
木虎ツグミ:「絶対に、許しません」
嬬恋七瀬:「……ツグミ?」
木虎ツグミ:使命感も同情も全部焼き切れて、怒りに染まる。
木虎ツグミ:万城目要のロイスを執着/〇怒りに変更。
GM:おお、了解です。
壬生墨佳:「そんなに気負うことは……」言いかけて、口をつぐんだ。
木虎ツグミ:「ボロボロにしてやります!」
木虎ツグミ:その手の平に雷を纏わせて。獣のように吠えた。
嬬恋七瀬:「おい、ツグミ……!? なんかヤバくないか、おい!」壬生さんに。
壬生墨佳:「……ああ」後輩の姿に、僅かながらに恐怖を覚えたのは。
壬生墨佳:相棒に抱いた、恐怖の残滓なのだろうか。それとも、この敵が――
壬生墨佳:「……だとしても、だ」振り払うように。
壬生墨佳:「多分、カバーできる余裕はなさそうだ……仕掛けてくるぞ」
GM:では一旦切って、戦闘へと移行しましょう

GM:さて、では皆さんおそろいのようですので、準備オッケーなようであれば戦闘に移行したいと思います。いかがでしょう?
嬬恋七瀬:いけます!
壬生墨佳:いけます!
木虎ツグミ:OKです!
GM:はい、それでは壬生さんの啖呵も切られましたので、戦闘へと移行しましょう。
GM:まずはセットアップフェイズとなります、なにかありますでしょうか?
GM:こちらはあります。
嬬恋七瀬:≪怨念の呪石≫で暴走、ダメージ+2D
木虎ツグミ:狩猟開始:ターゲットロックLv3+攻性変色Lv6
木虎ツグミ:シーン中対象への攻撃力+39、暴走、侵蝕値+7!対象は勿論万城目要!
壬生墨佳:ありません!
GM:あ、その前にエンゲージなどの説明が足りてなかったですね、申し訳ありません。
GM:PCは1エンゲージ、万城目要はそこから5m離れた位置に配置されています。
GM:上記踏まえ、セットアップ宣言に変更などありますでしょうか?
嬬恋七瀬:なし!
木虎ツグミ:大丈夫です!
GM:では万城目要は《楔の呪い》を使用します。対象はシーン選択ですのでPC3人。このラウンド中、タイタスの効果を戦闘不能からの回復のみに限定してください。
嬬恋七瀬:ゲ~~ッ
木虎ツグミ:地味な嫌がらせを
万城目要:「さあ、始めましょうか?」
GM:では引き続きイニシアチブフェイズ。本来なら9である壬生さんなのですが、ここで《時間凍結》の使用を宣言。
GM:これは即座にメインフェイズを行うことができる特技です。行動済みにもなりませぬ。ただしHPを20消費します。
GM:対抗などは確かありませんでしたよね、構成的に?
木虎ツグミ:あ、その前にGM!万城目さんのイニシアチブいくつですか?
GM:あっとすみません、データありませでしたね。ちょっと提示しますのでお待ちを。
GM:ん、あれ。こっちのが早い?(汗)
木虎ツグミ:壬生さんとツグミはメイド服で行動値が下がってますので
GM:壬生さんのイニシアチブがいつのまにか(汗)
GM:ああ、なるほど。
壬生墨佳:メイド服があるので3下がって6!
嬬恋七瀬:動きづらい服
   万城目要[8]

     5m

木虎[0],壬生[6],嬬恋[6]
GM:見落としてた、しかしまあ仕方がない。自分のイニシアチブに自分で割り込んだと言うことで、うん。
GM:そんな訳で自分の行動に割り込んで行動します。
GM:コンボは《コンセントレイト》+《導きの華》+《ナーブジャック》+《悪魔の影》
GM:対象はダメージでかそうな嬬恋さん
嬬恋七瀬:ヤメテ
GM:これは意思のリアクションに失敗すると、メジャーで操られます。あと、次に受ける攻撃に対してリアクションを行えません。
GM:行動終了とはなりませぬのでご安心ください。
GM:9dx7+4 抵抗は意思で
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,1,7,9,9,9,10,10,10]+10[3,3,4,5,5,9,10]+6[5,6]+4 → 30

GM:そんなに高くないですね、30です。意思でリアクションをどうぞ。
嬬恋七瀬:ウゲ~~ッ
嬬恋七瀬:4DX>=30
DoubleCross : (4R10[10]>=30) → 9[3,6,6,9] → 9 → 失敗

嬬恋七瀬:ダメ!
壬生墨佳:《砂の結界》でカバーリング。
嬬恋七瀬:み……壬生……!
GM:ん、おお。そうかカバーリングできるのか、これ。
木虎ツグミ:そっか、壬生さんの攻撃ならダメージ自体は入らない
壬生墨佳:侵蝕率+2 (侵蝕率:111->113)
GM:む、すみません。
GM:ちょっとルルブを見てみたのですが、カバーリングは攻撃以外には行えないとの記述がありましたので
壬生墨佳:悪魔の影が入ってるんですよね
壬生墨佳:じゃあそれは攻撃判定なのでは……?
嬬恋七瀬:射撃攻撃を行う になってる…
GM:あ、ほんとだ。そうですね、この組合せだと射撃攻撃になってしまうのか
GM:了解しました、ではカバーリングを通します。
GM:では──
万城目要:「そうね、それじゃあお姫様」
GM:ぎらり――
GM:万城目要の双眸が、妖しい輝きを放ちます。
万城目要:「王子様、殺しちゃいましょうか?」
GM:では先程のコンボの効果は、カバーリングした壬生さんに適応されます。
壬生墨佳:自分のドレスのスカートを引っ掴んで、引き剥いでいる。
壬生墨佳:もとより二重になっている。下にはモノクロの丈の短いドレス。
GM:しかたない、壬生さん。メジャー白兵で襲いかかってください、対象は嬬恋さん。
壬生墨佳:「……だよな」脱ぎ捨てた上のドレスを、目隠しのように投げ捨てれば。
壬生墨佳:「やってやるよ」自分の方に来ると分かっている。
壬生墨佳:はい!
壬生墨佳:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,7,9,10]+5[5] → 15

壬生墨佳:回っちゃった
嬬恋七瀬:暴走リア不!
GM:ではダメージを
壬生墨佳:2d10-5
DoubleCross : (2D10-5) → 8[6,2]-5 → 3

嬬恋七瀬:装甲ないので受けます HP30>27
壬生墨佳:おもむろに振り向くと、嬬恋七瀬の首筋を掴む。
嬬恋七瀬:「は」
壬生墨佳:そのまま締め上げようとするが、その力は元より強くはないし、
壬生墨佳:入る力自体も、弱々しいものだ。当然である。
壬生墨佳:自らが怯える相手に対してなぞ、力を入れようとも知れている。
嬬恋七瀬:「ッ……!? おい、壬生……!?」
嬬恋七瀬:「なんだよ、おい……!クソッ!しっかりしろよ!」
壬生墨佳:「……」応えることはなく、締め上げを続けようとする。
嬬恋七瀬:自身の力では逆に傷付けかねない。抵抗しきれず、咳き込む。
嬬恋七瀬:「……壬生墨佳ッ!!」
嬬恋七瀬:「らしくもない……!さっさと目ぇ覚ませよ!このバカ!!」
壬生墨佳:「馬鹿は君のほうだろ……っ!」
壬生墨佳:「……っ。いや。これ」握力を緩めて。
壬生墨佳:「……そういう手管かよ、やっぱり……無事か?」
嬬恋七瀬:「あー、メチャクチャ苦しい。殺されるかと思った」ひらひらと手を振る。
壬生墨佳:「ふ」薄く笑って。「初めてを捧げ損ねた」冗談めかして。
嬬恋七瀬:「誰が首級になってやるかよ。オルクス野郎か……厄介だな。狙ったのがお前でまだマシだったかも」
壬生墨佳:「……そういうことにしといてやるか。偶然ってあるよな」
壬生墨佳:「きっと僕に首ったけなんだろ」
嬬恋七瀬:「趣味の悪いことで」
万城目要:「あらつまらない。やっぱりか弱いお姫様じゃダメねぇ……」致命の攻撃とならなかったことを確認して、不満げな声をジャームが漏らします。
GM:では次のイニシアチブに移りましょう、順番的にもっかい万城目さんです。
GM:カバーリングされないように今度は《コンセントレイト》+《導きの華》+《ナーブジャック》 対象はダメージディーラーな嬬恋さん。
嬬恋七瀬:ギャ~~~~~~ッッ
GM:9dx7+4 リアクションは意思
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,2,2,4,5,5,8,9,10]+6[5,5,6]+4 → 20

壬生墨佳:カバーできない……!
GM:おう、低い(汗)
嬬恋七瀬:さっき振っちゃったけど暴走リア不!
GM:では命中ですね。
万城目要:「ええ、そうよね」
万城目要:「お姫様らしいのは、怯えること」
万城目要:「勇ましいのは──王子様の方よね?」
GM:再び万城目要の双眸が怪しく光り、嬬恋さんの瞳を射抜きます──
嬬恋七瀬:「……!」
壬生墨佳:「ちっ……!」
嬬恋七瀬:双眸が見開かれ、瞳孔が散大する。
壬生墨佳:「マズったな……流石に2回はそうさせてくれないか」
GM:嬬恋さんは雷神の降臨効果を受けた形で、コンセ、アームズリンク、クレイジー・ドライブを組合せて攻撃を行ってください。達成値は+12されます。
嬬恋七瀬:えっ雷神も乗るんですか?
GM:さらにここに《拡散する世界》 対象がシーン選択となり、PC3人嬬恋さんも含めての形に対象を変更します。
壬生墨佳:乗りますね……あくまでメジャーアクションをさせる効果なので
GM:あ、そうか。石の方でしたね宣言は。雷神は抜いてください。
木虎ツグミ:攻撃の本気度がえぐい
壬生墨佳:あっそっち!
壬生墨佳:そっちね!
嬬恋七瀬:そう、まだ使ってない!
嬬恋七瀬:ていうかヤバいって!
GM:失礼しました。では雷神は抜いていいですよ。判定どうぞー
嬬恋七瀬:5DX8+2
DoubleCross : (5R10+2[8]) → 10[1,2,7,8,9]+6[4,6]+2 → 18

嬬恋七瀬:100行ってなくてよかった
GM:達成値に+12をお願いします。
GM:なので30ですね。
嬬恋七瀬:30……
GM:<導きの華効果
嬬恋七瀬:自身は暴走リア不です
木虎ツグミ:どのみち暴走中なので当たります
壬生墨佳:悪魔の影が入ってるからリア不で、
GM:ではダメージをどうぞー
壬生墨佳:《砂の結界》で嬬恋さんはカバー。
嬬恋七瀬:壬生……
嬬恋七瀬:4D10+12+8+2D10
DoubleCross : (4D10+12+8+2D10) → 22[5,8,8,1]+12+8+16[9,7] → 58

嬬恋七瀬:装甲ガード有効
壬生墨佳:2倍食らうので完全に焼き尽くされますね
木虎ツグミ:ガード値なし、装甲10点引いてもHPが足りない
壬生墨佳:万城目要のロイスを切って復活します。
木虎ツグミ:リザレクトします
木虎ツグミ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

GM:ロイスによる復帰、リザレクトともにオッケーです。
嬬恋七瀬:「……ッ……ぐ…………」
嬬恋七瀬:がくがくと激しく震える腕で、腰に差したトイガンを抜く。
嬬恋七瀬:その銃口が向けられた先は、自らの守るべき後輩、木虎ツグミ。
木虎ツグミ:「先輩?」 目を見開くものの、感情を煽られた影響か動けない。
嬬恋七瀬:激しい電流が放たれ、銃身に収束していく。のたうつように暴れ回る電光が、自らの腕をも灼いていく。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:能面のように動かない表情。だが嫌な汗だけが噴き出す。
嬬恋七瀬:指が動く。引き金が引かれる。
嬬恋七瀬:加速した弾丸が、無抵抗のツグミの身体を容易く貫く。
木虎ツグミ:「あ、ぐぅ……」 メイド服に仕込まれた装甲も意味をなさず。
壬生墨佳:「……ツグミ!」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:震えるその銃口は、次に、自らの胸に向けられる。
壬生墨佳:「あいつ……!」
嬬恋七瀬:再び稲光が迸り、周囲の空気がばちばちと乾いた音を立てる。銃弾の電荷が際限なく高められていく。
壬生墨佳:その手を両手で掴んで、無理矢理に引っ張る。
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:銃口が身体から離れた瞬間に、琥珀を生成して腕の向きを固めて。
壬生墨佳:それでもなお、至近での暴発の本流は、射手自身を苛むだろう。盾がなければ。
壬生墨佳:銃と身体の間に、身を滑り込ませるようにして抑え込む。
嬬恋七瀬:銃を握り締めた腕が、別の生き物のように暴れようとする。
嬬恋七瀬:瞳だけを僅かに動かし、それを見て。
壬生墨佳:「君、今。僕を避けたろ」
壬生墨佳:「その状況なら、オーダーは“3人を撃て”だ」
嬬恋七瀬:(やめろ――)
壬生墨佳:「僕とツグミの順番はどっちだっていいが、君の順番は決まるよな。バカな君でも分かるだろ?」
壬生墨佳:「自分自身は3番めにしなきゃならない。撃っちまったらそれ以上撃てないからな」
嬬恋七瀬:視線だけで、必死に訴えかける。だが。
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「そういう下らないことに気を使う暇があるなら、だ!」
壬生墨佳:「その思考リソースは復帰に使え!寄り道するな!」
嬬恋七瀬:引き金が引かれる。閃光と共に、異常な貫通力の弾丸が解き放たれる。
壬生墨佳:「……あと願うならだけど、やるなら」
壬生墨佳:「――優しくしてくれ」その言葉は射撃音にかき消えて。
嬬恋七瀬:「――」
嬬恋七瀬:暖かい血液が、胸に、顔に、飛沫となって降りかかる。
万城目要:「アハ──アハハ──アハハハハハハハハハ──」
GM:ジャームの哄笑が響く。
嬬恋七瀬:同時に意識を取り戻す。何より先に浮かぶのは、絶望の表情。
嬬恋七瀬:「……ツグミ」
嬬恋七瀬:「壬生」
嬬恋七瀬:震える声で呟く。
壬生墨佳:「……し」血を吐きながらも、息も絶え絶えで呟く。
壬生墨佳:「……“よし”だ。戻ったな、これで」
壬生墨佳:「よくやった」
嬬恋七瀬:揺れる視界。焼け落ちそうになる思考を、
嬬恋七瀬:その一言が揺り戻す。
嬬恋七瀬:「……ッ……!」
嬬恋七瀬:固く目を瞑り、唇を噛み締める。
嬬恋七瀬:「……ごめん」
嬬恋七瀬:掠れた声でそう言って、
嬬恋七瀬:「……行けるよな、まだ」
嬬恋七瀬:腕を伸ばす。
壬生墨佳:「当然だろ?お色直しも済んだとこなんだ」手を取って。
壬生墨佳:「地味だと思ってたんだよ、アルティメイド服。赤のワンポイントがあるくらいで丁度いいだろ」
嬬恋七瀬:「笑えないっての……」一瞬で疲れ果てた顔をして。
嬬恋七瀬:「ツグミも……大丈夫だよな、お前なら」
木虎ツグミ:「は、い。大丈夫、です!」
木虎ツグミ:血で服を染めたまま、それでも笑って答える。
壬生墨佳:「きっと君にも似合うぜ」万城目要を見据えて。
壬生墨佳:「こっちの優しい2人が着せてやるさ」
万城目要:「いやよ。痛いのは嫌いなの、私」
嬬恋七瀬:「…………」
木虎ツグミ:「このくらいへっちゃらですし、壬生先輩とお揃いですから!」
嬬恋七瀬:後悔と謝罪なら、あとでいくらでも出来る。
嬬恋七瀬:息を吐いて顔を上げる。
壬生墨佳:「ふふ」微笑んで。「ツグミも強い子だ」
嬬恋七瀬:ジャームを見据え、覚悟を決める。
嬬恋七瀬:まずはあいつを、倒す。
嬬恋七瀬:侵蝕97>106
GM:では次のイニシアチブに移りましょう。壬生さんと嬬恋さんが同値ですね。
壬生墨佳:では先に行きます!
GM:了解です。
壬生墨佳:マイナーはなし、メジャーで万城目要に《死神の瞳》。
壬生墨佳:6dx+20
DoubleCross : (6R10+20[10]) → 9[1,1,4,4,6,9]+20 → 29

壬生墨佳:命中すれば、次のダメージダイスを+7dします。
GM:こちらのドッジは《幸運の守護》+《イベイジョン》にて22固定。命中します。
壬生墨佳:「まあそう言わず、さ」パチン、と指を鳴らす。
壬生墨佳:「まず採寸からだ」ヤニの波が地面から湧き出て、万城目要の足元に浸透。
壬生墨佳:時間圧縮により硬化し、琥珀の枷となる。
壬生墨佳:直後に起電。ダメージこそ無いもののその静電気は、電気神経を揺り乱す。
壬生墨佳:「こちらは終わりました、お嬢様。少々お待ちいただけますか?」
壬生墨佳:「今、係の者が持って参りますので」
壬生墨佳:侵蝕率+3 (侵蝕率:113->116)
万城目要:「──あら、お姫様には束縛願望でもあったのかしら? 気をつけた方がいいわよ、王子様」
GM:確実に行動に阻害を与えているはずですが、ジャームは笑みも余裕も崩しません。
GM:では次のイニシアチブ、嬬恋さんどうぞー
嬬恋七瀬:ではマイナーなし、メジャーで万城目要に≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪クレイジードライブ≫
嬬恋七瀬:7DX7+2
DoubleCross : (7R10+2[7]) → 10[3,5,6,7,7,9,10]+10[2,3,7,9]+10[6,7]+5[5]+2 → 37

GM:こちらのリアクションは先と同じ。つまり命中です。ダメージをどうぞ。
嬬恋七瀬:4D10+8+16+2D10+7D10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+8+16+2D10+7D10) → 28[6,9,10,3]+8+16+8[1,7]+40[1,8,9,4,8,4,6] → 100

壬生墨佳:100!
嬬恋七瀬:ぴったり!
GM:おおう(汗)
木虎ツグミ:つよい!
嬬恋七瀬:「はいはい、仰せのままに」
GM:怒りの一撃ですね。それは流石に堪えられません。戦闘不能になると同時に《ワームホール》と《蘇生復活》を使用します。
GM:1d3 ワームホール対象 1壬生さん 2嬬恋さん 3木虎ちゃん
DoubleCross : (1D3) → 3

GM:そんな訳で木虎ちゃんには100点ダメージが。軽減不可です。
木虎ツグミ:100とかどうあがいても無理ですのでリザレクト!
木虎ツグミ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

GM:では演出どうぞ、その後こちらでワームホール演出します。
嬬恋七瀬:電熱で半ば溶け落ちた銃を投げ捨て、新たな銃を抜き放つ。
嬬恋七瀬:ほんの一瞬、青白い閃光が放たれる。本来の戦法とは異なる、抜き撃ちに近い射撃。
嬬恋七瀬:放たれた弾丸が、琥珀に閉じ込められた万城目の急所を、正確に射抜く。
嬬恋七瀬:「待たせなかっただろ?」
GM:閃光がジャームの額を穿ち、鮮血をあたりに撒き散らします。しかし──
万城目要:「ああ、痛い。痛いわ──」
壬生墨佳:「迅速なサービスってわけだ。過分な迅雷じゃないか、それ?」
GM:陶然とした笑みを浮かべ、自身の身体を抱くような仕草。万城目要はまだ活動を止めてはいません! そして──
嬬恋七瀬:「あまり待たせるとうるさいからな、うちの給仕長は」
万城目要:「あなたも味わってみる、この痛みを?」
壬生墨佳:「!待て、何か――」
GM:その言葉と同時に、木虎ツグミの全身に激しい衝撃が走ります!
万城目要:「従者ですものねぇ、ご主人様の力を正しく知っておくのも、お仕事でしょう?」
木虎ツグミ:「っつ!?」 思わず膝をつく
嬬恋七瀬:「……おい……!? ツグミ!?」
GM:言葉による強力な暗示が、肉体にも影響を及ぼし、額から鮮血がほとばしります。
嬬恋七瀬:「クソッ……! 何なんだよ、お前!!」
嬬恋七瀬:「ボクのことムカつかせる為に生まれてきたのか!?」
木虎ツグミ:「っは、あ……。大丈夫、大丈夫ですよ嬬恋先輩!」
万城目要:「今更ね。ジャームに決まっているでしょう?」<何なんだ
壬生墨佳:「つくづく性格が悪いなこいつ……!」
木虎ツグミ:「このくらいで負けてなんてやりませんから!」
嬬恋七瀬:「~~ッ……!ああ、くそっ……!」がりがりと頭を掻く。
壬生墨佳:「こういう時、自分ではっ倒せないのが癪なんだよな僕」
万城目要:「さあ、お次はどうするの? あなたちの攻撃は、私だけでなく、あなたたちの守りたい人も傷つけるわよ?」
嬬恋七瀬:「食べきれないだけアイス買ってやるからな、絶対」
壬生墨佳:「プールも好きなだけ浸からせてやろうな」
嬬恋七瀬:「ボクが代わりにやってやるよ。言われなくてもやるけどさ」
木虎ツグミ:「やった!約束、ですよ!頑張りますから!」
GM:では次のイニシアチブ。木虎ちゃんやっちゃえー
木虎ツグミ:はい!行きます!
木虎ツグミ:マイナーで1個分ジェネシフト!
木虎ツグミ:1d10+97
DoubleCross : (1D10+97) → 10[10]+97 → 107

木虎ツグミ:そしてセットアップのバフの効果も上がったところでメジャーアクション!
木虎ツグミ:轟雷爪牙:魔獣の本能Lv1+コンセントレイト:キュマイラLv3+降魔の雷Lv4
木虎ツグミ:肉体で判定、ドッジ判定D-2、攻撃力+16、侵蝕値+8。
木虎ツグミ:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[2,3,3,4,5,6,6,6,8,10]+10[5,7]+1[1]+4 → 25

GM:ダイスマイナス2なので、イベイジョンコンボの数値も4下がって18。命中しますね、ダメージをどうぞー。
木虎ツグミ:3d10+63
DoubleCross : (3D10+63) → 8[2,1,5]+63 → 71

GM:んむ、そのままだと死んでしまいます。ので《黒星招来》。ダメージを0にします。
嬬恋七瀬:野郎~~ッ
木虎ツグミ:ちっ!
GM:ではダメージ演出どうぞ。倒れた後にこちらの黒星招来演出で蘇ります。
木虎ツグミ:はい、それでは。
木虎ツグミ:立ち上がり、真っ直ぐに万城目を見据える。そして彼女を指さして、一言宣言。
木虎ツグミ:「さっきから決めてましたが、今日の獲物はあなたです!」
木虎ツグミ:宣言と同時、その瞳孔が鋭く尖る。獲物を狩る、狩猟者としての瞳だ。
木虎ツグミ:そして指さしていた手を開き、振り上げる。そこに集うは雷。
木虎ツグミ:木虎ツグミには獣化の才能はない。唯一獣に近づけられるのは瞳だけだ。
木虎ツグミ:故に。雷こそが、敵を引き裂く爪となり獲物を捕らえる牙となる。
木虎ツグミ:「行きます!轟!雷!爪!牙!」
木虎ツグミ:気合一閃手を振り下ろせば、五条の雷が跡を引きながら万城目へと殺到する!
GM:回避は無駄と悟ったのか、万城目は一歩も動きません。
GM:その雷爪に、身体を大きく引き裂かれます。
GM:が──
万城目要:「アハ──」
GM:確実に万城目要の肉体を破壊したはずのその一撃を無視するかのように。
万城目要:「アハハハハ、アハハハハハハハハハ──」
GM:尋常ならざる精神の力が肉体の損傷を凌駕して、何事もなかったかのように立ち上がってきます!
壬生墨佳:「嘘」思わず呟く。
木虎ツグミ:「うう、まだ駄目ですか……でも!」
嬬恋七瀬:「……分かっちゃいたけど」冷汗が一筋。「マジでジャーム一直線だな」
木虎ツグミ:「それなら倒れるまで!続けます!」
GM:その胸元は大きく抉られ、白いシャツはすでに鮮血に染まっています。
壬生墨佳:「……ああ。早くその先まで運んでやらないとな」
GM:しかし、まだ致命には一手届きません。
GM:ではクリンナップフェイズ。特に何も無いとは思いますが、大丈夫でしょうか?
嬬恋七瀬:ないです!
木虎ツグミ:無いです!
壬生墨佳:なし!
GM:では2ラウンド目に突入します。
GM:まずはセットアップフェイズ。こちらはありません。
壬生墨佳:なし!
木虎ツグミ:こっちも今度は無し!
嬬恋七瀬:≪雷神の降臨≫行動値0に。侵蝕115>121
GM:お、ここで雷神が来ますか。了解です。
嬬恋七瀬:すいません怨念の呪石ぶん入れて侵蝕124!
GM:ではイニシアチブフェイズ。万城目さんの行動からですね。
GM:おなじみとなったコンボ《コンセントレイト》+《導きの華》+《ナーブジャック》。対象はセットアップでダメージが増えた嬬恋さん。
嬬恋七瀬:最悪!
GM:あ、あと楔の呪い効果はなくなりましたので、タイタスを戦闘不能からの復活以外にも使えますよ。
GM:では改めまして判定を
GM:9dx7+4 意思でリアクション
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 6[1,1,2,2,3,4,4,6,6]+4 → 10

GM:……あれぇ?w
嬬恋七瀬:クッこんな低いのに…暴走!
GM:あ、そうだった。暴走でしたね。
GM:では特にタイタスの消化などなければ、メジャーの行動を指定しましょう。
嬬恋七瀬:うーむ……
GM:む? なにかなされますか?
木虎ツグミ:あれ、タイタス昇華って復活にしか使えないのでは
壬生墨佳:前ラウンドまでですね
木虎ツグミ:あっと、そうでした
GM:あ、いえ。ラウンドが跨ぎましたので、楔の呪い効果はなくなりました。このラウンドより通常通りの運用が可能です。
嬬恋七瀬:いや暴走しないとクレイジードライブ撃てないんだった 無しで…
GM:では対象をダイスで
壬生墨佳:今
壬生墨佳:火力追求する必要あります?
壬生墨佳:HP1ですよ向こう
嬬恋七瀬:そうか蘇生で
GM:お
嬬恋七瀬:タイタス切るか!
嬬恋七瀬:万城目要へのロイスをタイタス昇華して暴走解除。
嬬恋七瀬:意志で判定
GM:了解しました。それではリアクションが可能になりますね。意思で目標値は10となります。
嬬恋七瀬:5DX>=10
DoubleCross : (5R10[10]>=10) → 9[2,3,3,5,9] → 9 → 失敗

嬬恋七瀬:タイタス切ります
嬬恋七瀬:過去の自分 懐旧/○隔意をタイタス化して即昇華。
嬬恋七瀬:達成値+1D
GM:追加1dですね。どうぞ。
嬬恋七瀬:1D10+9>=10
DoubleCross : (1D10+9>=10) → 6[6]+9 → 15 → 成功

GM:抵抗ですね、では──
万城目要:「それじゃあ今度は自分の口にでも咥えてもらおうかしら?」
GM:万城目要の瞳が怪しく光ります。しかし──
嬬恋七瀬:「…………!」
嬬恋七瀬:再び意識が遠退く。自分の意志と関係なく、腕は銃を掴み、銃口を仲間へと向けようとする。
嬬恋七瀬:「……な」
嬬恋七瀬:ぎり、と歯を食い縛る。
嬬恋七瀬:引き金を、引く。乾いた発砲音と共に弾丸が放たれる。
万城目要:「? どうしたの、はやくなさい」
嬬恋七瀬:「づッ……あぁあッ!!」
嬬恋七瀬:銃口の向けられた先は、自らの片手。
万城目要:「!?」
嬬恋七瀬:掌には大穴が空き、ぼたぼたと大量の血を流す。
万城目要:「……そんなことは、命じていないわよ?」
嬬恋七瀬:「あああっ!!いったいなぁあマジで!!」
嬬恋七瀬:「ふざけんなよ、お前っ!!」血に塗れた腕で万城目を指さす。
万城目要:「………………」
GM:微笑むことをやめ、嬬恋さんと相対します。
嬬恋七瀬:「ふふん、ざまーみろ……これ以上お前みたいなクソ野郎の好きにされてたまるかよ……」
嬬恋七瀬:「これ以上操られるくらいならこうしたほうがマシ……」
嬬恋七瀬:「……っあああマジで痛い……やんなきゃよかった……」
壬生墨佳:「……君さ」
嬬恋七瀬:「何だよ」
壬生墨佳:「格好いいよ」
嬬恋七瀬:「……は!?」
嬬恋七瀬:思ってもみなかった言葉に、硬直する。
壬生墨佳:「……何だよその阿呆面……撤回したほうがいいか?」
嬬恋七瀬:「なっ……な何お前、いきなり……」
嬬恋七瀬:「なっ……何?新手のいやがらせ?皮肉か?」
壬生墨佳:「……言ってもそれか。君、本当に言い甲斐がないやつだな」
壬生墨佳:「いいよ。じゃあ勝手にそう思ってろ」
嬬恋七瀬:「えっ?な……ま……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……そうだよ。ボクは格好いいんだ」
嬬恋七瀬:「知らなかったか?」
壬生墨佳:「何。改めて思っただけだよ。普段じゃあつけ上がるからな」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「そっか」
嬬恋七瀬:「なら、良し」
嬬恋七瀬:そう言って、笑みを浮かべる。
嬬恋七瀬:かつて何より大切にしていた指先。
嬬恋七瀬:掌に空いた大穴が、塞がっていく。
嬬恋七瀬:当然だ。自分はもう、オーヴァードなのだから。
嬬恋七瀬:だが、何故か今だけは。
嬬恋七瀬:その当たり前が、ひどく
嬬恋七瀬:嬉しく思えた。
万城目要:「ああ──」
GM:そんなあなた方を見て、抑揚のない声で呟きます。
万城目要:「本当に……『王子様』『お姫様』なのね、あなたたち」
GM:万城目さんの行動終了。イニシアチブフェイズ、壬生さんの手番です。
GM:っと、壬生さんか嬬恋さんですね。失礼しました。
GM:<イニシアチブ
嬬恋七瀬:行動値0になってるので壬生さん!
GM:では壬生さんどうぞー
壬生墨佳:「どうだかな。僕らがどうなるかは僕らのみぞ知るが――」
壬生墨佳:「君がその道行きを見届けることはないだろ?ネタバレしてやることもない」
壬生墨佳:待機します。死神入れても仕方がない。
壬生墨佳:「そろそろハウスと行きたいところだしな、僕らも――やってくれ」
GM:待機了解。それでは次は木虎ちゃんかな
壬生墨佳:どっちか!
嬬恋七瀬:0で私と同値!
木虎ツグミ:ここは先輩がどうぞ!
嬬恋七瀬:ありがたく!
GM:なるほど、では相談の上でイニシアチブをどうぞ。
嬬恋七瀬:ではマイナーなし
嬬恋七瀬:メジャーで万城目要に≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫
嬬恋七瀬:7DX7+2
DoubleCross : (7R10+2[7]) → 10[1,3,3,6,6,6,8]+1[1]+2 → 13

嬬恋七瀬:ちょっとタンマ!!
GM:おおうw
壬生墨佳:いや、ここは
GM:今日はダイスの神様が荒ぶってるなぁw
壬生墨佳:遠里支部長のロイスを切ります。色は黒。
壬生墨佳:万城目要のドッジ達成値を-20。
GM:おお!
嬬恋七瀬:み……
嬬恋七瀬:壬生…………!
木虎ツグミ:固定ロイスの力!
GM:ではこちらの回避は2となり──命中します!
GM:ダメージをどうぞ。こちらの装甲は0でHPは1だw
嬬恋七瀬:2D10+8+20
DoubleCross : (2D10+8+20) → 7[4,3]+8+20 → 35

GM:戦闘不能ですね。演出どうぞー
嬬恋七瀬:「うん」
嬬恋七瀬:「任せろ」
嬬恋七瀬:万城目要に向け、銃を構える。
嬬恋七瀬:限界までレネゲイドを高め、全てを銃弾に収束させていく。
GM:射線を予測し、回避を試みようとしますが──
壬生墨佳:「……いや。やっぱり」
壬生墨佳:「一緒にやるか」ヤニがまとわりつき、琥珀を錬成した先は、
壬生墨佳:彼女の眼だ。こちらの姿を覆い隠して。
万城目要:「くっ──」
壬生墨佳:「言ったろ?君が結末を知ることはない」
GM:覆い隠された視線。最後に瞳にしたのは──
GM:『王子様』と『お姫様』
嬬恋七瀬:「……は。なんだよ。これじゃあ……」
嬬恋七瀬:地表から放たれた雷のように、蒼と黄金の輝きが、漆黒の夜闇と燕尾服、そして隣に立つ無二の相棒を照らし出す。
嬬恋七瀬:「――いつも通りじゃん」
壬生墨佳:「それがいいんだろ、僕ら」笑って。
嬬恋七瀬:「……そういうことに、しといてやるよ」
嬬恋七瀬:どこまでも素直でない言葉と、笑みと共に、引き金を引く。
嬬恋七瀬:衝撃波と共に解き放たれた弾丸は、命中と同時に爆発的に放電。
嬬恋七瀬:万城目を拘束する琥珀と連鎖し、
嬬恋七瀬:眩いばかりの雷の華が、幾つも咲き乱れる。
嬬恋七瀬:その荘厳な光景と裏腹に、無慈悲な雷撃としてジャームを灼き尽くして。
嬬恋七瀬:侵蝕124>128
万城目要:「ああ──」
GM:雷撃が止み、ジャームが囁くように──
万城目要:「最後の最後まで、イやなものを見せつけてくれて──」
万城目要:「大嫌いよ、王子様も、お姫様も、その従者も」
万城目要:「──あなたたちが紡ぐ、物語も」
万城目要:「アハ、アハハ、アハハハハハハハハハハハハハハ──」
GM:そしてひとしきり哄笑を上げ──
GM:“育種家(ブリーダー)”万城目要は糸が切れた人形のように倒れ伏しました。
GM:戦闘終了となります。
GM:(何かありましたらば
嬬恋七瀬:「は、あ…………」銃を放り出し、その場にへたり込む。
壬生墨佳:「……嫌なら見るなよな。ったく」
木虎ツグミ:「やっったーー!!お二人とも凄いです!」 二人へと駆け寄って飛びつく。
壬生墨佳:「自分のようなものを産まない方向にだって、行けたはずなのに」
壬生墨佳:「君はそっちを選んじゃった……わっわっ!」
嬬恋七瀬:「ぐぇっ!ツグミ!苦しいって!」
壬生墨佳:「ツグミ!ちょっと!」
木虎ツグミ:「かっこよかったです!息ぴったりで!バチバチって!」
嬬恋七瀬:「う……そうかな……」気まずそうに。
壬生墨佳:「分かったから、分かったから離してって……!」
嬬恋七瀬:「その……ツグミ、壬生も……」目を逸らし――そうになって、しっかり見つめる。
嬬恋七瀬:「……ごめん」
嬬恋七瀬:「痛かっただろ」
壬生墨佳:「……ああ。めちゃめちゃ痛え」
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「まあでも、そんだけだ。戦闘やってればいくらでもあるだろ、こんくらいのダメージはさ」
壬生墨佳:「まさか君、一生引きずるつもりか?イヤだぜそんなの鬱陶しい」
壬生墨佳:「ツグミの分のアイス代を君が出せ。それで手を売ってやる……寛大だろ?」
嬬恋七瀬:「……っ……そ、そんなこと……ない、けど……」
嬬恋七瀬:「…………。 ……ありがと」
木虎ツグミ:「そうですよ嬬恋先輩!確かに当たったときは痛かったですけど」
木虎ツグミ:「治っちゃえばへっちゃらですから!気にしないでください!」
壬生墨佳:「高いの買ってもらおうな、ツグミ」頭を撫でる。
壬生墨佳:「嬬恋先輩が何でも買ってくれるんだって」
嬬恋七瀬:「……そうは言ってな……!……あー、分かった、分かったよ!」
木虎ツグミ:「えっ、本当ですか!私ハーゲンダッツのチョコの奴食べたいです!」
木虎ツグミ:「箱の奴じゃなくて一個で売ってるやつです!」
嬬恋七瀬:「上等じゃん!何でも好きなだけ奢ってやるから覚悟しとけよ!壬生!お前にもだぞ!」
壬生墨佳:「本当か?じゃあ僕月夜銀座の一番ヤバいとこのがいいな」
壬生墨佳:「あそこの、桁一つ間違えてるもん。誤記かと思った最初」
嬬恋七瀬:「おっ……お前……遠慮ってもんを知らないわけ!?」
嬬恋七瀬:「……分かったよ!」
壬生墨佳:「君が浅慮なんだろ?何でも好きなだけって言うから……」
嬬恋七瀬:「マジで奢ってやるからな。覚えとけよな」
木虎ツグミ:「わーい!ありがとうございます!」
壬生墨佳:「だってさツグミ。マジで容赦なく頼もうな」
壬生墨佳:「一番かかる奴を選んでやるから思いっきり食べるんだぞ」
木虎ツグミ:「はい!たくさん食べます!」
嬬恋七瀬:「おい!ツグミにまで入れ知恵するな!」
嬬恋七瀬:「限度と慎みというものがあるだろ……!」
嬬恋七瀬:はぁ、と溜息を吐いて。
嬬恋七瀬:それでもいいか、と思う。
嬬恋七瀬:これからずっと思い残すくらいなら、今痛い思いをしたほうが、ずっとマシだ。

GM:きれいに纏めて頂きました、ありがとうございます。
GM:それではシーンエンド。そしてバックトラックとなります。
GM:まずEロイス分の回復を。
GM:《歪んだ囁き》×2《衝動侵食》《楔の呪い》(Eロイス2個分)となりますので、最大で5d10点回復可能です。
壬生墨佳:すごいある!
壬生墨佳:振っちゃおうかな
嬬恋七瀬:ふるっきゃない!
壬生墨佳:116-5d10
DoubleCross : (116-5D10) → 116-23[3,10,4,2,4] → 93

嬬恋七瀬:128-5D10
DoubleCross : (128-5D10) → 128-20[2,9,4,2,3] → 108

壬生墨佳:1倍振り。
壬生墨佳:93-4d10
DoubleCross : (93-4D10) → 93-28[7,8,10,3] → 65

壬生墨佳:下がりすぎた……
木虎ツグミ:Eロイスなしでロイス1倍ぶり!
木虎ツグミ:107-6d10
DoubleCross : (107-6D10) → 107-29[2,1,6,9,8,3] → 78

嬬恋七瀬:108-4D10 1倍振り
DoubleCross : (108-4D10) → 108-17[3,5,8,1] → 91

GM:うし、全員無事帰還ですね。
GM:経験点は基本の15点に各最終侵食率の数値を加算したものをお納めください。
嬬恋七瀬:20点!
GM:壬生さんが4点で、他の二人は5点ですね。
木虎ツグミ:20点!
壬生墨佳:19!
GM:さて、そしてEDとなりますが。
GM:GMとしては特に要望がなければ、プールの話題が出てましたので
GM:木虎ちゃんのEDで三人でプール、その後木虎ちゃんが疲れて寝ちゃったとかしたあとに、壬生さん嬬恋さんの合同EDなどどうかな、と考えておりました。
GM:なにか要望などありましたらば、そちらに調整させて頂きますが、いかがでしょうか?
嬬恋七瀬:成程ね……
木虎ツグミ:こっちはそれでOKです!
嬬恋七瀬:私は大丈夫です
壬生墨佳:そんな感じかなー
GM:ではそんな感じにしましょう。プール施設の入場チケットなどは、お詫と追加報酬を兼ねて羽生さんがくれたみたいなのを想定しています。

GM:それでは準備がオケでしたらばEDと参りましょう。
壬生墨佳:いけます!
木虎ツグミ:OKです!
嬬恋七瀬:いきます
GM:では、昨日お話した流れでまずはツグミちゃんエンドと行きましょう。先輩にたっぷり可愛がってもらうがよいのです。

■エンディングフェイズ/シーン10 「追加報酬。あるいはご褒美のお時間」

GM:シーンPC:木虎ツグミ(壬生墨佳、嬬恋七瀬登場済み

GM:その後、恙無く事後の処理は終了し。
GM:バックアップより──
羽生藍:『これ、お詫びも兼ねた追加の報酬』
GM:──の言葉と共に電送されてきた3枚の無料券。
GM: 
GM:そして絶好の行楽日和である本日。
GM:あなた方三人はN市が誇る全天候型屋内ウォーターレジャーランド、『ほくほくじゃぶーん』へと赴いています。
○ほくほくじゃぶーん
N市の誇る全天候型屋内ウォーターレジャーランド。
全面ガラス張りの巨大ドームの内側に多数のプールと遊具を供えた、年間を通じて利用可能なプールリゾートで、
飲食施設、宿泊施設なども併設されているため、市外のみならず県外の利用客も多い観光スポットとなっている。

木虎ツグミ:「先輩先輩!次はアレ行きましょう!!」
木虎ツグミ:でかでかとそびえたつウォータースライダーを指さす。待ち合わせの時間から一日ずっとこのハイテンションだ。
壬生墨佳:「……だってさ。行ってやれよ」
壬生墨佳:「僕、ちょっと休憩……」
嬬恋七瀬:「元気すぎだろ……マジで……」
嬬恋七瀬:既に疲れ果てた顔。淡色のパーカーにショートパンツ、浮かれたデザインのサングラス。
壬生墨佳:黒いワンピースタイプの水着。肩は出ているが身体は隠れるような。
壬生墨佳:頭には大きな麦わら帽子。「ていうかあれ、さっきも乗らなかった?」
木虎ツグミ:「はい!とっても楽しかったのでもう一回乗りたいです!」
木虎ツグミ:同じくワンピース型の水着。併せてパーカーも羽織っているのは、お母さんの言いつけを守ってのことだ。
嬬恋七瀬:「そういうことならしょうがない……行こうツグミ。飽きるまで何回でも乗っていいよ」
嬬恋七瀬:後輩を全開で甘やかす姿勢。
壬生墨佳:「うん。行ってらっしゃい」
木虎ツグミ:「やった!じゃあ早速行きましょう!」 壬生先輩は休憩だそうなので、嬬恋先輩の手を引いて駆け出す。
嬬恋七瀬:「ぼ……ボクもきゅうけ……力強っ……!」ずるずるプールサイドを引きずられていく。
壬生墨佳:「いや、マジで有り余ってるんだなあ……」しみじみと呟く。
壬生墨佳:「すごいなツグミ……」
木虎ツグミ:少しして、ウォータースライダーの頂上から聞きなれた歓声が響く。
木虎ツグミ:「ヤッホーーー!」
壬生墨佳:「すごいな……完全に今のツグミだ」
壬生墨佳:「どっから声出てるんだあれ」
嬬恋七瀬:下で待ち構えて。「おー、すごいすご……」
嬬恋七瀬:「ウワーーーッ!!」聞きなれた声。思いっきり水しぶきを被る。
壬生墨佳:「……完全に今のも分かったけど……」
壬生墨佳:「……他人のふりしようかな」
嬬恋七瀬:ぐしょ濡れで水滴を滴らせながら帰ってくる。
嬬恋七瀬:「…………」
木虎ツグミ:ブルブルと頭を振って水を払いつつ、満面の笑みで嬬恋先輩にちょこちょこついていく。
木虎ツグミ:「楽しかったです!やっぱりアレすごいですね!」
嬬恋七瀬:「楽しかった?ならよかった」毛先の水を絞りながら
壬生墨佳:タオルを2つ投げて寄越す。「何よりだな」
嬬恋七瀬:「でも次は壬生に引率頼むんだぞ」
壬生墨佳:「いや嬬恋先輩のほうがいいよな?」
木虎ツグミ:「んっと、じゃあ三人で行きたいです!」
木虎ツグミ:「あっちの浮き輪でできたボートに乗るやつなら、三人一緒に乗れるみたいなので!」
嬬恋七瀬:「……だってさ」タオルを被って。
壬生墨佳:「……行かなきゃダメ?」タオルでワシワシとツグミを拭きながら。
木虎ツグミ:「壬生先輩とも一緒に遊びたいんです!……ダメでした?」
木虎ツグミ:ちょっとだけ眉を下げて、見上げるように。
嬬恋七瀬:「ほら、可愛い後輩がこう言ってるぞ?どうするんだよ、先輩としては」
壬生墨佳:溜息をついて。「……明日、筋肉痛だなこれ」
壬生墨佳:「……いいよ。付き合う」
嬬恋七瀬:「だってさ、ツグミ」
木虎ツグミ:「やったー!!ありがとうございます!」 思わず抱き着く。
壬生墨佳:「ひゃっ!」
壬生墨佳:「……落ち着けって、ったく……」
嬬恋七瀬:「丁度いいだろ。お前も少し運動しろよな」悪戯っぽい笑み。
壬生墨佳:「は?なんだそれ。太ってるってことか?」
嬬恋七瀬:「太るぞってこと。ボクは神に与えられた身体だから平気だけど?」
壬生墨佳:「神」吹き出す。
嬬恋七瀬:「笑いどころじゃねーぞ!」
壬生墨佳:「何の神だ?ヘーパイストスにでもそっくりに叩いてもらったのか?」
嬬恋七瀬:「アフロディーテに決まってんだろ!」
嬬恋七瀬:「そういうお前こそ打ち直してもらったらどう?」
壬生墨佳:「出る杭だからってそういう事を言うのは醜いなあ」
壬生墨佳:「一回価値観ぶっ壊してやらないと駄目かそれ?ハンマーセッションだ」
嬬恋七瀬:「ボクが突出した白眉ってことを理解してるのだけは誉めてやるよ」
嬬恋七瀬:「困っちゃうよなあ、凡愚に妬まれて」
壬生墨佳:「君が馬良?馬謖の間違いだろ」
嬬恋七瀬:「お前はスクラップアンドビルドしたほうがいいんじゃない?」
壬生墨佳:「泣かずにぶった斬れる自信があるな正直……」
嬬恋七瀬:「ならお前は……」そこではたと言葉を止め。
嬬恋七瀬:「……もう、大丈夫みたいだな」
壬生墨佳:「リビルドが似合うのは君だろ?さしずめヒルコだ……む」
嬬恋七瀬:「その調子だと、怖くないだろ?ボクのこと」
壬生墨佳:「……こんだけ言って身を弁えない君は怖いが……」
壬生墨佳:「……冗談だよ。もう大丈夫だ」
壬生墨佳:「くたばってまで持続するような物じゃなかったんだろ。あいつが見たいがためにやってたんだ」
壬生墨佳:「自分が居なくとも呪いあれってタイプじゃなかったってことだ。そこは助かったな」
嬬恋七瀬:「最悪の趣味だな……いや」
嬬恋七瀬:「もう少し放っておいた方がよかったかもな?お前ももう少しボクに対して慎ましくなったかもしれないし」
嬬恋七瀬:「ビビってるお前の姿、録画しとけばよかった」
壬生墨佳:「ジャームを放置して欲望にふけるって?ジャーム化が近いのか、君」
壬生墨佳:「やっぱ斬りどころかな……」
壬生墨佳:「そういうの本当にやめてくれる?七くん、サイッテーだよ」
壬生墨佳:声色を作って。
嬬恋七瀬:「斬られてたまるか!大体命令違反もしてないし……おい!やめろその呼び方……!ムズムズすんだよ!」
壬生墨佳:「七くん♪」
嬬恋七瀬:「あっくそ……!こいつ持ちネタにする気だな……!最悪……!」
木虎ツグミ:ニコニコと二人のやり取りを眺めていた。やっぱり先輩たちはこうでないと。
嬬恋七瀬:ひとつ溜息を吐き、「……冗談だって。良かったよ、元に戻って」
壬生墨佳:「まあ、そうだな。あのままじゃ困る」
壬生墨佳:「3人でボート乗れもしないからな」
木虎ツグミ:あんなに冷たい嬬恋先輩も、あんなにおどおどした壬生先輩も全然らしくない。見てて不安になるくらい。
嬬恋七瀬:「調子狂うからな。ツグミにも迷惑かけたし」
木虎ツグミ:こうやって、仲良く楽しそうに言い合いをして、それから一緒にかまってくれる二人が大好きだから。
壬生墨佳:「僕らがかけられる番ってことだろ?ツグミ、行こうか」
壬生墨佳:「あれの次は何に乗りたい?」
木虎ツグミ:「はい!じゃあえと、次はさっきのやつにもう一回行って、それから売店に行きたいです!」
木虎ツグミ:「勿論三人で!」
嬬恋七瀬:「そうだな。三人で」
壬生墨佳:「天磐樟でどこまでも……えっさっきのってあれ!?」
嬬恋七瀬:「途中でへばるなよ?壬生先輩」
壬生墨佳:そびえ立つスライダーを指して。
壬生墨佳:「意地悪すんなよ嬬恋先輩。怖い怖い」
木虎ツグミ:「はい!まだまだ飽きないので!あと三回は乗りたいです!」
嬬恋七瀬:「何だよ、早くも戦意喪失か?頼りがいのないことで……え゛っ」
嬬恋七瀬:「三回!?」
壬生墨佳:「さ、三回……」頭を抑えて。
壬生墨佳:「なあこれ、僕らで争ってる場合じゃなくないか」声を潜めて。
壬生墨佳:「なんとかしてツグミを満足させないと身がもたないぞこれ……どうする?」
嬬恋七瀬:「確かに……協力しないと途中でこっちが力尽きかねないな……」小声で
木虎ツグミ:「それとボートのやつも三回乗って、流れるプールにも入って、売店でかき氷とフランクフルトも食べたいです!」
木虎ツグミ:小声の相談に気づかないまま続けて。
壬生墨佳:「えっまだここから盛る……!?」
嬬恋七瀬:「嘘だろ……」絶望の表情。
木虎ツグミ:「今日は先輩たちと、たくさんたくさん遊ぶって決めてたので!」
壬生墨佳:「八塩折作戦でいこうこれ!お腹一杯にさせて眠くさせるやつ!」
壬生墨佳:「これしかない!マジで!他に生き残る方法はない!」
嬬恋七瀬:「いや……」苦しい表情で
壬生墨佳:「なんだよ。不服?」
嬬恋七瀬:「あの顔見ろよ。今日のことすっごい楽しみにしてきたっぽいぞ」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「ここで思う存分満足させないと、今日が良くても後が怖い」
壬生墨佳:「……明日も行くって……?」
嬬恋七瀬:「お預けにしたら、次はこんなもんじゃ済まないぞ、絶対」
壬生墨佳:「……ふう」溜息をついて。
壬生墨佳:「覚悟を決めるか、相棒」
嬬恋七瀬:「……やるしかないぞ、相棒」
嬬恋七瀬:「頼れる先輩ってとこを見せてやらなきゃな」
嬬恋七瀬:「それに、可愛い後輩をガッカリさせたくない」
壬生墨佳:「僕らのチームワークの見せ所だ」
嬬恋七瀬:「あるか?そんなもん……」
壬生墨佳:「3人揃えば、より強いってことを教えてやろう」
壬生墨佳:「あるだろ!僕が後衛で君が前衛!」
壬生墨佳:「いざとなったら前から死ぬ!」
嬬恋七瀬:「それチームワークって言うか!?」
嬬恋七瀬:「……でも仕方ない。今日のところは受け入れてやるよ」
嬬恋七瀬:「ボクがまずツグミの相手を全力でやる」
壬生墨佳:「ちゃんと見ててやるよ。後ろは任せてくれ」
嬬恋七瀬:「お前はその間にツグミが満面の笑顔で楽しく帰れるプランを練っといてくれ」
嬬恋七瀬:「ついでにボクたちも生きて帰れるやつな」
壬生墨佳:「それがいいな……あれ」
壬生墨佳:「ツグミもしかして先行っちゃった?」
嬬恋七瀬:「……えっ?」
嬬恋七瀬:辺りを見回す。
壬生墨佳:「ヤバイヤバイ!どこだ!?」
木虎ツグミ:「せんぱーーい!!早く行きましょう!」
木虎ツグミ:「並ぶの遅くなっちゃいますよーーー!!」
壬生墨佳:「あっ居た……遠っ!」
嬬恋七瀬:「うわっ!もうあんなとこに……!」
壬生墨佳:「いきなり走らせてくるのか……!スパルタだなあいつ!」
壬生墨佳:「くっそ……」悪態をつきながらも、表情は笑って。
壬生墨佳:「散々な一日になりそうだな?」
嬬恋七瀬:「ほら行くぞ!遅い!駆け足!」
嬬恋七瀬:「でもさ」
嬬恋七瀬:それに笑みを返して。
嬬恋七瀬:「たまにはいいだろ?こういうのも」
壬生墨佳:「――うん。悪くない」
木虎ツグミ:ツグミは先輩たちの作戦に気付かない。 だけどその成功は約束されている。
木虎ツグミ:先輩二人と遊べるなら、それだけでツグミにとって最高に満足な休日だから。
木虎ツグミ:「今日はまだまだ沢山遊びますよ!先輩!」

GM:ではシーンエンド
GM: 

■エンディングフェイズ/シーン11 「Are you bestmatch? or――」

GM:シーンPC:壬生墨佳&嬬恋七瀬 あるいは 嬬恋七瀬&壬生墨佳

GM:数日後──
GM:N市某区画内・コンサートホール
GM:とある任務を終えたあなた方二人は、
GM:事後の始末を処理班に任せ、この場でようやく一息つくことができました。
GM:静けさが、周囲を包みます。
GM:ホール内にはあなたと──あなたの相棒のみ。
嬬恋七瀬:静かなホールでぼんやりと照明を見上げている。任務中、ずっと不機嫌な様子だった。
壬生墨佳:「……しかし、大したこと無くてよかったな、この任務」
壬生墨佳:「まだ筋肉痛でさ僕。激しい案件だったらきつかった」
嬬恋七瀬:「……ん、まあな。拍子抜けだった」どこか上の空の様子で応える。
壬生墨佳:「調子が抜けてるのは君だろ。なんだ?」
壬生墨佳:「何か懸念でもあるのか?だったら共有しろ」
嬬恋七瀬:「……大したことじゃないって。任務じゃなくて、ボクの個人的なこと」
嬬恋七瀬:「だから、壬生には関係ないだろ」
壬生墨佳:「個人?ああ……そうだな、僕には関係ないな」
壬生墨佳:「君は僕がこう言えば満足するか?違うよな」
嬬恋七瀬:「……人のこと構ってちゃんみたいに言いやがって……」
壬生墨佳:「違うのか?じゃあ僕、帰ろうか?」
壬生墨佳:「お疲れ様です、“ハーツイーズ”。“ゲダニア”はこれより帰投しますね」
壬生墨佳:「また恊働することがあれば、そのときはよろしくお願いします」
嬬恋七瀬:「くそっ!この……!わざとらしいんだよ!」
嬬恋七瀬:「あー……」しばらく悩んで。
壬生墨佳:「わざとらしいのは君もだろ」近くの席によって座る。
壬生墨佳:顔は互いに見えない位置。
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「……だからさあ……思い出しただけ」
嬬恋七瀬:「昔、こういうとこ、よく来たなって」ステージの上のグランドピアノに、忌々し気な目をやる。
壬生墨佳:「ああ。常連だったんだっけ?」
嬬恋七瀬:「……まあね」呟いて歩き出し、「よっと」ステージに上がる。
嬬恋七瀬:「ここよりもっと大きな会場にも行ったよ」
壬生墨佳:「ここも結構なハコだけどな。そりゃすごいことで」
嬬恋七瀬:「ボクが演奏するだけで、数えきれないくらいの人が拍手してくれてさ」
嬬恋七瀬:「まあ……楽しかったのかな。多分」
嬬恋七瀬:「今となっては、よく分かんないや」
壬生墨佳:「別に、望まぬ結果に終わったとしてだ」
壬生墨佳:「楽しかった時期を否定することはないだろ」
嬬恋七瀬:「……そう、かな」
壬生墨佳:「人間の記憶ってさ。後悔のほうがずっと残るんだってさ」
壬生墨佳:「だったらさ、そういうのを少しでも減らして、楽しいを多く思い出して貰うほうがさ」
壬生墨佳:「僕らとしてはいいだろ。人類の盾なんだからさ」
嬬恋七瀬:「…………」少し笑って。
嬬恋七瀬:「やっぱさ、お前は……」
壬生墨佳:「……なんだよ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……何だろう。よくわかんない」
壬生墨佳:「何だよそれ」
嬬恋七瀬:「……何か言おうとしたんだけどな。自分でもよくわかんない。任意の褒め言葉だと思っといて」
壬生墨佳:「君なあ」
壬生墨佳:「それ、僕が今後使い倒してもいいのか?」
壬生墨佳:「君を褒めるときは全部“任意の褒め言葉”って言うぞ」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「嫌かも」
壬生墨佳:「だろ?」
嬬恋七瀬:「ああ、そう……そうなんだよ」息を吐く。
嬬恋七瀬:「……ボクはさ、多分本当は、ピアノが弾きたかったんじゃなくて」
嬬恋七瀬:「……褒めてほしかっただけなんだよな。みんなに必要とされて、認めてほしかった」
嬬恋七瀬:頭上の強い照明を見上げ、目を細める。
嬬恋七瀬:「全部、ダメになっちゃったけどさ」
壬生墨佳:「……なっちゃった、だろ。それ」
壬生墨佳:「過去の話だ。それから君はどうした?」
壬生墨佳:「どこかのジャームよろしく、他のピアニストの指を折って回ったのか?」
壬生墨佳:「ご両親の脳でもいじって壊したか?」
嬬恋七瀬:「……どうしたって」自嘲気味に笑う。「どうもしてないだろ」
嬬恋七瀬:「オーヴァードになって、UGNに入って」
嬬恋七瀬:「……堕落した。インスタントに満たされることばかり求めるようになって」
嬬恋七瀬:「……ボクはまだジャームじゃないけど」
嬬恋七瀬:「それだけだ。一歩だって前に進めてない」
壬生墨佳:「……」立ち上がる。
壬生墨佳:「君が進んでないと思っててもさ」ステージの上へと上がって。
壬生墨佳:「僕らがUGNの仕事をしている以上、勝手に」
壬生墨佳:「周りは進むさ。僕らが小石を除けてやってるんだからな」
嬬恋七瀬:「……そうなのかな」
嬬恋七瀬:「……そうだといいな」
壬生墨佳:「僕らが手助けした連中が、勝手に車輪を回していくとも」ピアノの椅子に座って。
壬生墨佳:「それはつまらない再発明かもな。誰もが通るような路かもしれない」鍵盤を鳴らして。
壬生墨佳:「でもそれで何が悪い?本人にとっちゃ尊い道だ」
壬生墨佳:〈芸術:ピアノ〉で判定します。
壬生墨佳:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 5[2,4,5] → 5

壬生墨佳:本当に簡単な旋律だ。ちょっとかじれば誰でも弾けるような。
壬生墨佳:「だからさ。手助けしてくれよ」
壬生墨佳:「僕、これが限界なんだよ。小さいころちょっとやったけど、すぐやめた」
壬生墨佳:「キーボードのようには行かないな、こっちの鍵盤は」
嬬恋七瀬:「…………」しばらく、黙ってそれを見て、聴いていたが。
嬬恋七瀬:「ああ、もう……!」
嬬恋七瀬:「……貸してみろ!」つかつかと歩み寄り、小さな椅子に、並んで座る。
嬬恋七瀬:「いいか、こんなの……」
嬬恋七瀬:「……っ……」鍵盤に手を伸ばして、息が詰まる。
壬生墨佳:「なんだよ。たかがピアノだろ、こんなの?」
嬬恋七瀬:いざピアノを前にして、弾こうとすると、それだけで手が震える。呼吸が浅くなる。
壬生墨佳:「こうやって僕でも適当に……あっ」音を外す。
壬生墨佳:「あれ?久々だから分かんなくなってきたな……!」
嬬恋七瀬:「ああ……だから……!」伸ばした掌を鍵盤に置く。
嬬恋七瀬:打鍵しようとして――やはり、指が動かない。壬生さんの目の前で、凍り付いたように固まる。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:ほんの少し動かすだけだ。頭では分かっている。
嬬恋七瀬:だが指の震えは、止まらない。
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「……壬生」
壬生墨佳:「うん」
嬬恋七瀬:「手」
嬬恋七瀬:「握って」
壬生墨佳:「……高くつくぜ」
壬生墨佳:手を伸ばして、添える。
嬬恋七瀬:掌に、自分以外の体温を感じて。
嬬恋七瀬:ただそれだけで、嘘のように。
嬬恋七瀬:指の震えが、止まる。
嬬恋七瀬:「……壬生」
壬生墨佳:「うん」
嬬恋七瀬:「お前はスカしたやなやつで、いつも口うるさくて」
壬生墨佳:「任意のけなし言葉にしてくれよ、そこはさ」
壬生墨佳:「いや任意もムカつくな……まあいいや。それで?」
嬬恋七瀬:笑って。「……趣味も合わないし、一緒にいるといっつもケンカばっかだし」
嬬恋七瀬:「大っ嫌いだ」
壬生墨佳:「そうか……」薄く笑って。「それで?」
嬬恋七瀬:「でも」
嬬恋七瀬:「やっぱり、ボクの相棒は」
嬬恋七瀬:「お前しかいないよ」
壬生墨佳:「それは光栄だな……王子様」
壬生墨佳:「いや。相棒」
嬬恋七瀬:穏やかな笑みを浮かべて、
嬬恋七瀬:それから鍵盤に向き直る。
嬬恋七瀬:「ヘタクソで聴いてらんないからな。しょうがないから特別講演だ」
嬬恋七瀬:「本来こんなとこで聴けるようなもんじゃないぞ。ありがたく思えよな」
壬生墨佳:「先生は手厳しいことで。もっとヘタクソに優しくしてくれてよくないか?」
壬生墨佳:「これで大差なかったら、思いっきり笑い飛ばしてやるからな僕」
嬬恋七瀬:「いいぜ。聴いて吠え面かくなよな」
嬬恋七瀬:「特別に、お前の為だけに弾いてやる」
壬生墨佳:「負け犬の遠吠えはいいからな。曲だけ聞かせてくれ」
壬生墨佳:「僕のためだけに弾いてみろよ。それだけを聞いてやるとも」
嬬恋七瀬:「……」息を吸って。「行くぞ」
壬生墨佳:「……うん」
嬬恋七瀬:指が、動く。かつてと何も変わりなく、鍵盤を叩く。それはやがて旋律となり、無人のコンサートホールを満たしていく。
嬬恋七瀬:今はただ、二人だけの為に。

『Are you bestmatch?』 終

GM:これにて本セッション、全行程終了となります。お疲れ様でしたー
嬬恋七瀬:お疲れさまでした……!
木虎ツグミ:お疲れ様でした!
壬生墨佳:おつかれさまでした!