『我が手に開け虹の薔薇』


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屋敷(やしき)十四朗(とうしろう)キャラシート(PC1:クオンタム)
椋本(くらもと)(きぬ)キャラシート(PC2:珪素)
白上(しらかみ)(つかね)キャラシート(PC3:DT)
早芝(はやしば)直純(なおずみ)キャラシート(PC4:白金)
セカンド・ビハインドキャラシート(PC5:オツカレー)

【Index】

◆Opening
00/Prelude
01/早芝直純
02/白上束
03/椋本絹
04/屋敷十四朗
05/セカンド・ビハインド
◆Middlephase
01-a/滅ぼすことはできない
01-b/俺の護衛対象は、絹
01-c/わたくしが仕えているのは、よいところの家の……
01-d/“飛白”
02/後のことを考えなければ良いプランですね
03/コードはドラゴンズネスト 識っておけ
04-a/じゃあ、全部倒すしか無いよ
04-b/今度は、もっと……もっと、他愛のないお話をしたいわ
05/向上心が強い人は、古いしきたりとは……相性が悪い
06/友情さ!俺とお前は友達だ
07/約束を破らせないで
08/今回は女の為に動いていた
09/美味しいパンケーキをたべましょうね
10-a/セカンド・ビハインドがその望みを叶えましょう
10-b/けれど死んでしまうのは、とても恐ろしいことだわ
11/とりあえず、あんたの心は守れたらしい
12/私が白上です
13-a/殺し合いは、わかりやすくていい
13-b/あとは俺が片付ける
13-c/やっぱり孤高でいた方が、らしいぜ、きっと
◆Climax/我が手に開け虹の薔薇
Climax/戦闘前
Climax/戦闘開始
◆Ending
01/彼が編んだ魔術の欠片を護り続ける者
02/早芝直純
03/白上束
04/セカンド・ビハインド
05/屋敷十四朗
06/Finale(屋敷十四朗&椋本絹)

■Masterscene/-02

GM:関東、白上光邸
GM:白上家当主候補筆頭として、本家から多くの援助を受けている白上光ではあるが
GM:彼が好むのは借り受けた力ではなく、自分自身で手に入れた力の方だ。
GM:この邸宅も手に入れた力の一つ。かつてこの地に存在した魔術師から、彼がごく個人的な用で奪い取ったものであり
GM:白上本家にも知られていない、隠れた工房となっている。
GM:本来、他人を立ち入らせることは愚か、場所すらも明かさないその場所には、今、白上光以外に、一人の客人の姿があった。
GM:長い白髪。巨大な弓を背負った、一人の女性だ。
白上光:「貴方にとっては愚問でしょうが。一応聞いておきましょう」
白上光:「どうやってこの場所を?できれば今日は、静かに本でも読みたい気分だったのですが」
???:「私に……」
???:「見つけられないものは……ない……」
???:「それが……隠れ家であっても……」
???:「これを……直せるものであっても」
???:懐から取り出した物を、机の上に置く。
???:黒ずみ、砕けた、指輪のようななにかだ。
白上光:それを手に取り、角度を変え、舐め回すように観察する
白上光:「なるほど。噂通り。礼を失った代わりに実力は十分にあるようだ」
白上光:「特に私を選んだというところがいい。……"マスターディガー"」
白上光:「その依頼、引き受けましょう。無限召喚の力には、私も興味がありますので」
"マスタディガー":「頼む」
"マスタディガー":「私の用は済んだ。報告は……セルの方に」
白上光:「お待ちを。」踵を返し去ろうとするディガーを呼び止める
白上光:「無限召喚の使い手……"テウルギア"はかつて私にこう言いました」
白上光:「魔術師の基本法則は、等価交換。問には問を。答えには答えを」
白上光:「貴方からの依頼を受ける代わりに、私からも一つ、探してほしいものがあります」
"マスタディガー":「構わない……いつになるかは……わからないが……」
"マスタディガー":「私に、探し出せないものは、ない」
"マスタディガー":「何を探せばいい?」
白上光:「白上を……」
白上光:「白上家の当主を、滅ぼす方法を」
"マスタディガー":部屋から去る。後には白上光だけが残る。
白上光:「さて、この難問……どう解いた者か」
白上光:「気に食いませんが、先達の意見を聞くのが一番、ですか」
白上光:「……リキシレに、話が通じるものが要ればいいのですが」

GM:それでは始めて行くよー
GM:まずはトレーラー!
GM
■トレーラー
『我が手に開け虹の薔薇』
 UGN、企業連、裏社会。それぞれの上位層に名を連ねるノーテッド・ネームの数々に、出自不明の襲撃予告が届けられた。
半ば悪戯として受け取られていたそれは、神城グループ会長、神城早月が襲撃され重症を負ったことから、無視できない物となる。

 各勢力が対応に追われる中。一方、中国地方、S海沿岸。
リキシレ・エンタープライズ社による地域開発が進むその地に、騒動から離れるため、あるいは安全を求め、幾人かの来訪者が現れる。
“ゼノンドライブ”、“三月兎”、“サーヴァント”、UGN、そして、白上。

 彼等が集まったのは、偶然か必然か。

 不穏な空気が漂い始める中、独自の動きを見せる椋本家長男、椋本正木。
徐々に明らかになる、この地に秘められた遺産、“緋緋鷹右眼”“矢呑竜骨”の噂。

 やがて結社、そしてFHまでもがその地に訪れ、安息の地は戦渦の中心へと変わっていく。

 世界の中心は他にある。その地に目を向けるものは少なく、組織の力は弱まり、敵と味方は流動し、戦場は混沌への一途を辿る。
しかしそれでも、変わらない物が有るのなら。

 それはきっと既に、君の手の中にある。

ダブルクロスThe 3rd Edition『我が手に開け虹の薔薇』

――ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

GM:まずは自己紹介から入りましょう。PC1の屋敷さんから!
GM:お願いするぜ!
屋敷十四朗:はいはーい。みんなが部内版キャラシなので、屋敷も部内バージョンに清書しようと思ったのですが
屋敷十四朗:コンボ名を少し調整中なので、今は部外版で許してください。
屋敷十四朗キャラシート
屋敷十四朗:ということで、この豪華セッションのPC1を拝領した屋敷十四朗です。
屋敷十四朗:表の顔は弁護士。裏の顔はオーヴァード傭兵。
屋敷十四朗:詳しくは初出セッションの『カシオペイアは世界の果てまでだって行ける』をご参照ください。
『カシオペイアは世界の果てまでだって行ける』ログ
屋敷十四朗:このセッションで絹ちゃんとナカヨシになり、固定ロイスに入れるほどになりました!
屋敷十四朗:白金さんキャラをイメージしており、口調についても白金キャラっぽい軽口を叩く成人男性なのですが
屋敷十四朗:今回は本家白金さんキャラがいるので、たいへん恐ろしいです。がんばります。
屋敷十四朗:シンドロームはブラムス/エンハイ/ハヌマーン。血槍を使った高速戦闘が得意技!
屋敷十四朗:今回は《獅子奮迅》のレベルを上げたり、《戦いの予感》を上げたりして集団戦に強くなったほか、
屋敷十四朗:絹ちゃんをかばうための《カバーディフェンス》、5人セッションと噛み合う《アフターエフェクト》などを取得しました。
GM:アフターエフェクト、地味にいや
屋敷十四朗:なんかメチャクチャ微妙な成長になった気がしなくもないのですが、みんなが強いので大丈夫だよね……? よろしくお願いします。
GM:あと登場セッションはすごいかっこいいから見てくれよな
GM:大丈夫大丈夫!250点だもん!
GM:5人もいるし……へへ……大丈夫だって……
屋敷十四朗:その口調で言われるとすごく心配!
GM:では次!
GM:あっ違う
GM:ハンドアウト
屋敷十四朗(PC1)用ハンドアウト シナリオロイス:椋本正木 推奨感情:任意

 フリーランスのオーヴァードである君は、椋本家から依頼され、中国地方S海沿岸部に訪れていた。

 椋本家は今、少々複雑な騒動に巻き込まれている。
上流階級を騒がしている例の脅迫状が、家長である椋本光平の元にも届いたのだ。

 彼は娘である椋本絹が巻き込まれるのを嫌い、長男である椋本正木の元に、彼女を預けることを決めた。
君はその付き添い、護衛という形でそれに同行している。

 しかし、首尾はよくない。
椋本正木は椋本絹を半ば監禁状態で館に閉じ込め、君も日に数度しか顔を合わせることが出来ないという有様だ。
このままでは護衛も満足にできないし、何より絹ちゃんが可愛そうだ。

 正木には何か、椋本絹を外に出したくない理由があるのか。
不審に思う君に向かって、椋本正木は不意に“緋緋鷹右眼”についての話を切り出してくる。
屋敷十四朗:いいお父さんだな~
GM:ということで、絹ちゃんと離れ離れにされたうえ、正木とかいう怪しいやつから何やら話されるみたいです
GM:障害を乗り越えて絹ちゃんとどうにかしろ!
屋敷十四朗:マジで可哀想!
屋敷十四朗:あの子を開放しろ!
屋敷十四朗:正木さんの見た目はどんな感じなんでしょう?
GM:顔のいいゴリラです
屋敷十四朗:顔のいいゴリラw
GM:日本版ガウェインみたいなやつ
屋敷十四朗:あっそうか、前に聞いた気がする! 了解です。
GM:ムキムキだけど非オーヴァードだから戦ったら普通にひねりつぶせるのでそこは安心してね
GM:他に聞きたいことがなければ次の人に移るぜ!
屋敷十四朗:お義兄さんを捻り潰したりしないよお
屋敷十四朗:大丈夫です! 楽しみ!
GM:OK!では次!
GM:PC2の絹ちゃん!お願いします!
椋本絹:ごきげんよう。椋本絹よ。
椋本絹キャラシート
椋本絹:正直、ずいぶん久しぶりなので
椋本絹:わたし、自分でもこの口調が正しいのか、すこしだけ自信がないの。
椋本絹:悪のレネゲイド企業・リキシレグループに出資する大金持ちの娘さんで
椋本絹:悪の令嬢ということを除けば、清く正しくまっすぐないい子だと思います。
椋本絹:めちゃくちゃ偉そうな11歳!
椋本絹:屋敷さんとの関係は、『カシオペイアは世界の果てまでだって行ける』をご参照ください。
『カシオペイアは世界の果てまでだって行ける』ログ
GM:おらっ!絹さんがこう言ってるんだぞ!参照しろお前ら!
椋本絹:自分自身では一切攻撃能力のない、テンポアドバンテージに特化した支援役で、
椋本絹:以前は《時の棺》と「触媒」を撃つくらいしか役立つ局面がありませんでしたが(《時の棺》なんて誰にでもできるもん……!)
椋本絹:今回はさらに《魔神の心臓》《魔王の腕》などで敵を動かさないことに特化
椋本絹:リキシレのいやがらせ令嬢としてそれなりの進化を遂げたと思います。
椋本絹:同様に妨害役のセカンドと合わせて、十四朗たちアタッカーを支援してあげたいわ。
椋本絹:以上です。
GM:今度眼鏡をプレゼントしてやるからな
GM:そんな絹ちゃんのハンドアウトはこちら
椋本絹(PC2)用ハンドアウト シナリオロイス:白上光 推奨感情:任意

 リキシレ・メディック社筆頭株主の養子である君は、身の安全のために中国地方S海沿岸部に訪れていた。

 しかし、そこでの暮らしは決して居心地の良いものではない。
兄である椋本正木は君を半ば監禁状態で館に閉じ込め、護衛として同行してきた屋敷十四朗とも日に数度しか顔を合わせることが出来ないという有様だ。

 そんなある日。久々の外出の時間、君は“サーヴァント”を名乗る少女を連れた、一人の青年から声をかけられる。
 彼の名は白上光。君と同じく件の脅迫騒動から逃れるため、この地に訪れたのだという。

 君の下に居る“サーヴァント”について興味を持っているという彼は、
 会話の途中、不意に“矢呑竜骨”についての話を切り出してくる。
椋本絹:大変なのだ
GM:ということで君は屋敷さんと離れ離れにされた挙げ句、サーヴァントを連れた怪しげな男から話しかけられるよ
GM:気をつけてな
椋本絹:サーヴァントシリーズまで絡んでくる、これはヤバすぎる厄ネタだぜ……!
椋本絹:俺の力で皆殺しにするしかないな
GM:こわいよお
GM:さっきNPCの見た目を聞かれたので一応言及しておくと
GM:六番は君と同じ年くらいに見える女性で、着物を着ているよ
椋本絹:11歳のサーヴァント!
椋本絹:ミカ・イレブンスも同じくらいだったっけなあ
椋本絹:同じくらいの年のお友達は貴重なので
椋本絹:なかよくしてあげたいものです
GM:くっくっく……
GM:他に質問がなければ移ります!
椋本絹:大丈夫!ありがとうございます
GM:OK!
GM:では次!PC3!束チャンお願いします!
白上束:はい!
白上束キャラシート
白上束:白上の薄汚れたほう、束(つかね)です!
GM:どろどろ
白上束:江戸時代から続く陰陽師一族、白上家の次期当主候補の一人。
白上束:控えめで無口めな性状。4年半ぶりに使うのでちょっと思い出しながらやります。
『魔法の夜』 ログ 『十月光』 ログ
白上束:過去の活躍はこのあたりを見れば、本セッションの予習にもなってよいのではないでしょうか。
GM:よいよ~
白上束:シンドロームはピュアオルクス。魔術師にふさわしいシンドローム構成です。
白上束:卓越した木行の使い手であり、転移と蚕糸による高速糸戦術を得手とします。
白上束:もともと250点キャラではあったのですが、時代の変化に合わせてリビルド。
GM:魔術師はピュアなやつが多い
白上束:《要の陣形》を差し替え、《間隙の魔術師》を取得。単体攻撃屋になりましたが、
白上束:代わりに範囲攻撃できる屋敷さんの白兵攻撃力をもりっと上げることにしました。
屋敷十四朗:ありがとう……結婚しよう
GM:あたまいい
GM:浮気!
椋本絹:十四朗?
白上束:白上十四朗になっちゃう
GM:屋敷束じゃないんだなあw
白上束:性能的にはそんなとこかな。あとの特筆点としては
白上束:コードネームを変えました。光様に貰ったイメージです。
白上束:そんなとこ!よろしくおねがいします。
GM:OKOK!
GM:そんな君のハンドアウトはこれ!
白上束(PC3)用ハンドアウト シナリオロイス:屋敷十四朗 推奨感情 P:有為/N:敵愾心

 君は白上家からの依頼、もしくは命令で、中国地方S海沿岸部に訪れていた。
都市開発が急速に進むこの街では、土地関連のトラブルが頻発している。それに、白上家の分家が巻き込まれているためだ。

 本来ならば法務担当の者に任せ、本家は関わらないのが常なのだが……今回の相手はリキシレ・エンタープライズ。
東北地方で起こった、『“魔神の死骸”』事件の元凶となった企業。
また、大事が起こらないとも限らない。
君の任務はリキシレの監視と、白上側の弁護士である御友別 連(みともわ れん)の護衛である。

 連曰く、リキシレ側は弁護士に屋敷十四朗と言う男を雇ったらしい。
彼は裏では“三月兎”という名で知られるオーヴァード傭兵であり、君が戦う可能性もある。

 君たちは宣戦布告のため、そして彼の手腕を拝見するため、屋敷十四朗の滞在する館へと向かった。
GM:屋敷っていうやつが君の敵かもしれねえ
白上束:悪の企業だ
GM:白上の邪魔者を頑張って排除しような
白上束:悪の企業の手先……社会の歯車……
白上束:お手並み拝見!
GM:御友別さんはセミロング、前髪を髪飾りで、後ろ髪をポニーテールにしてまとめてるクール女子だよ
GM:メガネを掛けたりかけなかったりするよ
GM:いいやつだから守ってあげてね
白上束:女子だった!
白上束:守るよ~!
GM:男のつもりだったのか!
GM:彼とか誤字ってないよね
GM:平気だった。質問がなければ次に移るよ!
白上束:屋敷っていうやつの見た目はどんな感じなんでしょう
GM:どんなやつなんですか?
:ワタクシが仕入れたところによりますと、常に黒スーツを着込んだ昼行灯っぽい男ですね。
:見た目を頑張ってカタギに寄せてるけど、見る人が見れば裏社会の人間だとひと目でわかるような長身の男。
白上束:わるそう
白上束:ありがとうございます。やはりこの場で摘み取っておかねば……
白上束:質問はこんなとこ!
GM:じゃあ次!
GM:PC4!早芝くん!
早芝直純:はい!
早芝直純キャラシート
早芝直純:もっとも本部エージェントに近いと目されてる。日本支部の遊撃エージェント ドラゴンズネスト 早芝直純。
早芝直純:キャリア向上に余念がない、不敵な自信家。経験と実績を武器に戦う叩き上げエリートだ。
早芝直純:ブラックドッグ/ノイマンのストレートなRC電撃使い。範囲攻撃から同レンジ攻撃までそつなくこなすぜ。
早芝直純:Dロイスは戦闘用人格。100%を超えると一気にパワーアップ。
早芝直純:本人曰く火力よりも精密性が売りですが、今回の成長は思い切り火力よりにしてみました。フェイタルヒット、ラストアクションを軸に敵を殲滅する予定です。これに屋敷さんのアフターエフェクトも乗る。
早芝直純:今回も出世の為にがんばります!
GM:出世頭!
GM:そんな君に今回与えられた任務がこちらだ
早芝直純(PC4)用ハンドアウト シナリオロイス:椋本絹 推奨感情 P:いい感じのやつ/N:猜疑心

 君は数日前、“エッセンチア”と呼ばれるオーヴァードをその手で始末した。
だが、その仕事は終わっていない。彼女は元UGNの研究者であり、外部にその情報を売買していた疑いがある。
UGNは件の脅迫騒動で、人手不足だ。君は追加で、取引相手の調査を頼まれる。

 やがて関係者を洗ううち、君は“エッセンチア”と奇妙な共通項を持つ、一人の少女の存在を知る。
少女の名は椋本絹。リキシレ・メディック社筆頭株主、椋本光平の末子であり、養子。

君は椋本絹と接触するため、彼女の居る館へと向かった。
GM:後すみません。今気づいたんですけど
GM:推奨感情のPが、仮書きしたときのへにゃっとしたやつのままなので
早芝直純:なんだね!
GM:かっこいい感じに読み替えておいてください
早芝直純:任せな!
GM:ということで君は絹ちゃんという怪しい少女を調べるらしいよ
椋本絹:あやしくないわ!
早芝直純:女の相手は慣れたもんだ。じゃじゃ馬限定だけどな。  お嬢様じゃん!
早芝直純:まあ、だが、問題はないぜ。上手くやるさ。
GM:OK!なにか質問がなければ
GM:次のPC5、セカンドさんの自己紹介に移ってもらうぜ
早芝直純:エッセンチアはどんなやつだったかな?
GM:肌の色素がものすごく薄く、代わりに髪や眼は真っ黒な、モノクロ人間みたいな女です
早芝直純:性格は?
GM:どう表現したらいいんだろうな……程々に傲慢なやつですが、同時に全体的に口調から諦念が漂っており
GM:君と対峙した時も、死ぬのを受け入れていたというか、望んでいたような節が見受けられた
GM:みたいな感じです
早芝直純:OK じゃあ最後に
早芝直純:俺も皆に習って
『天の祭禍、墜ちる』ログ
『いずれ魔天の際』ログ
早芝直純:活躍ログを。これ以外にも出てるセッションがあり、どれも好きだけど長くなるからね。以上
GM:早芝くんのログはどれもかっこよくて、いいぞ!
GM:では次!
GM:PC5!セカンドさんお願いします!
セカンド・ビハインド:オッス!
セカンド・ビハインドキャラシート
セカンド・ビハインド:オッス! オラ、執事のセカンドだぞ! いっちょやってみっか!
セカンド・ビハインド:随分、久しぶりなもので最後に使ったのいつだったっけと思ったらNPCで三年前でした。
セカンド・ビハインド:我が主、椋本絹お嬢様のために日夜粉骨砕身! 身を尽くしております!
セカンド・ビハインド:そんな私とお嬢様のファーストエピソードがこちら
GM:死にかけたことだってあるんだぞ!
『あかりのまもりかた』ログ
セカンド・ビハインド:こちらを読めば私がどれほどの人格者なのかおわかりになるでしょう!
セカンド・ビハインド:シンドロームはハヌマーン/ウロボロス。とにかく主のためにお膳立てを整えるまさに従者の鑑!
GM:ととのえないで
GM:しんじゃう
セカンド・ビハインド:雑魚は範囲にダイスペナルティ最大13個をバラマキ、ボスには高達成値で封じるこの鉄壁の布陣!
GM:つらい
セカンド・ビハインド:ということで《原初の白》で《氷壁》をとりました。
セカンド・ビハインド:あと《援護の風》と《ウィンドブレス》で支援も出来るようになりました。
GM:白でとってるのが小賢しいよなあ
GM:打ち消させろや!
セカンド・ビハインド:なんのことでしょう……? 私にはさっぱり。
セカンド・ビハインド:それと様々な諸事情から《イージーフェイカー》で《見放されし地》をとっています。
セカンド・ビハインド:このエフェクトは光源関係なく、闇を生み出すエフェクト……つまりそういうことだったんですよ?
セカンド・ビハインド:あとはDロイス《触媒》でお嬢様の下僕共を動かします。以上でございます。
GM:邪悪
GM:では君のハンドアウトをオープン!
セカンド・ビハインド(PC5)用ハンドアウト
シナリオロイス:“サーヴァント”シックス 推奨感情:P:任意/N:脅威/ロイス

 君はセカンド・ビハインドであり、“サーヴァント”であり、他の何者でもない。
いや、もしかしたら違うかも知れない。なぜなら今、君は主たる椋本絹の側を離れているからだ。
彼女の親類である椋本正木が、初日の君の振る舞いを見て以降、君の圧倒的な執事力に恐れをなし、主の側から君を強引に引き離し続けているのだ。

 これは予想だが、椋本正木は何やらこの地で良からぬことを企んでいる気配がする。
その企みを暴くことこそ、主と再び再開するための一番の近道!調査に乗り出した君は、その最中、最も出会いたくなかった相手と出会う。

“サーヴァント”シックス。サーヴァント最弱の失敗作でありながら、同時に最悪の能力を持った、侵蝕型執事と。
GM:君は同じ、サーヴァントと会うことになるよ
GM:それとハンドアウト冒頭で言ってあるとおり、実はシナリオを組む段でセカンドさんがいなくても回る配置にしてあるので
GM:立ち位置は結構自由です。やりたいことがあったらガンガン言ってくれよな
セカンド・ビハインド:椋本正木……私とお嬢様を引き離し、なにやら虫と一緒にさせるとは……なにを考えている!
セカンド・ビハインド:了解です! そういうポジションだとわかっていたので面白おかしくお嬢様と屋敷様のキューピッドになるよ!
GM:あ、あとGMから聞いて置かなければいけないことが一つあるのですが
セカンド・ビハインド:私はよく出来た執事、どこぞの馬の骨にも慈悲がある
GM:セカンドさんは他のサーヴァントのことを嫌っている感じでいいんですよね
セカンド・ビハインド:あ、これはですね
GM:OK!
GM:確認したいことは以上です
GM:そちらからも何かあれば!
セカンド・ビハインド:そうそう、GMにお聞きしたいんですが……シックスはどんなサーヴァントだったのか……うっかり忘れてしまいまして
セカンド・ビハインド:どのような人格だったのか思い出したい……
GM:明るく元気に振る舞っていますが、同時に気弱な性格でもあり
GM:大事な場面で決断を渋ったりする優柔不断なところがあります。あと怖がりです。
GM:それと自分が失敗作だと知っているので
GM:他のサーヴァントに対する気後れなようなものもあります
GM:という感じ!
セカンド・ビハインド:で、少女なわけですね。了解です。
GM:です
GM:他にはありますか!
セカンド・ビハインド:後はハンドアウトにある通り、よく事情がわからないままとにかくお嬢様の力になればよろしいと。
GM:そういうこと!
セカンド・ビハインド:OK! こちらからは大丈夫です!
GM:では自己紹介は終わりです
GM:最後にトレーラーを貼って、本編に移りたいと思います
■トレーラー
『我が手に開け虹の薔薇』
 UGN、企業連、裏社会。それぞれの上位層に名を連ねるノーテッド・ネームの数々に、出自不明の襲撃予告が届けられた。
半ば悪戯として受け取られていたそれは、神城グループ会長、神城早月が襲撃され重症を負ったことから、無視できない物となる。

 各勢力が対応に追われる中。一方、中国地方、S海沿岸。
リキシレ・エンタープライズ社による地域開発が進むその地に、騒動から離れるため、あるいは安全を求め、幾人かの来訪者が現れる。
“ゼノンドライブ”、“三月兎”、“サーヴァント”、UGN、そして、白上。

 彼等が集まったのは、偶然か必然か。

 不穏な空気が漂い始める中、独自の動きを見せる椋本家長男、椋本正木。
徐々に明らかになる、この地に秘められた遺産、“緋緋鷹右眼”“矢呑竜骨”の噂。

 やがて結社、そしてFHまでもがその地に訪れ、安息の地は戦渦の中心へと変わっていく。

 世界の中心は他にある。その地に目を向けるものは少なく、組織の力は弱まり、敵と味方は流動し、戦場は混沌への一途を辿る。
しかしそれでも、変わらない物が有るのなら。

 それはきっと既に、君の手の中にある。

ダブルクロスThe 3rd Edition『我が手に開け虹の薔薇』

――ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
GM:よろしくおねがいします!
椋本絹:ウオーッ!
セカンド・ビハインド:うっす!
早芝直純:YES
白上束:ほわほわ
GM:では最初のシーン

■Prelude/00

GM:シーンプレイヤーは屋敷さん、それから絹ちゃん
GM:見学室で言ったとおり、侵蝕値は上げなくていいです
椋本絹:はーい
GM:このシーンはシナリオが始まる直前、中国地方に移る前に
屋敷十四朗:絹ちゃんが平和にわちゃわちゃしてるシーンに、屋敷が来るんですよね
GM:君たち二人が再会するシーンになります
GM:そう!
GM:どんな平和なシーンでもいいぞ
椋本絹:じゃあ、移動のための荷造りをしているところに
椋本絹:屋敷さんが来てもらうとかどうでしょうか
屋敷十四朗:絹ちゃん的に、どういうシーンがいいとかはありますか? 下校時に正門前にいつもと違う車が来るとか・・
屋敷十四朗:いいぜ!そうしたら絹ちゃんハウスかな?
椋本絹:下校も学校の絹ちゃんがやれてちょっと良さそうだなあ
屋敷十四朗:そう、ご学友と戯れたりランドセルを背負っている絹ちゃんを見てみたいという高度な戦術的判断があります
椋本絹:やりましょう
椋本絹:シチュエーションは下校時、校舎から出て正門に向かうところ!
GM:OK!
屋敷十四朗:よしきた!

GM:関東中心部。昼過ぎ、日も徐々に傾いてきた頃。静まり返っていた並木道が俄に活気付き始める。
椋本絹:深いワインレッドのランドセルを背負って、布製の手提げ袋を両手で丁寧に持ったまま
椋本絹:正門まで歩いています。小学生はもう授業を終え、帰る時間だ。
椋本絹:「――見て、夏海」隣の少女に話しかける。
GM:小さな影と、彼等を迎える大きな影がぱらぱらと道を隠し始める
門脇夏海:「なに? 絹ちゃん」
椋本絹:「今日は金星がとてもきれいに見えるわ」並木の隙間から、夕暮れの空を見ている。
椋本絹:「冬がちかいから、宵の明星が、とても明るいのね」
GM:季節は秋から冬に差し掛かろうという所。秋の学芸会が終わった直後であり、皆疲れているせいか、下校時間でも通学路はいつもより静かだ。
門脇夏海:「そうだね、そしてすっかり寒くもなってきたよね」
門脇夏海:「大丈夫、絹ちゃん。 寒くない?」
椋本絹:「そうね」
椋本絹:「すこし、寒いかもしれないわ」薄手のカーディガンを羽織っている。冬服に切り替わる頃合いの、微妙な季節だ。
門脇夏海:「それじゃあ……えいっ」 絹ちゃんにぴったりとくっつく
椋本絹:「ひゃ」
門脇夏海:「ふふっ、これならちょうどいいでしょ? わたしもちょっと寒くって。えへへ」
椋本絹:「ええ……。ありがとう夏海」
椋本絹:「とってもあたたかいわ。お迎えが来るまで、こうしていましょうか」
門脇夏海:「そうだね、風邪引いたらたいへんだもん」
椋本絹:椋本絹は当然、徒歩や自転車や電車で通学してはいない。
椋本絹:正門には車の送り迎えが来るのだ。
椋本絹:「明日の社会科、楽しみだわ」
椋本絹:「夏海の発表は、いつもていねいで、ためになるもの」
門脇夏海:「ありがとう、絹ちゃん」
門脇夏海:「わたしも絹ちゃんの発表楽しみにしてるからね」
椋本絹:「そうね。わたしも負けないように、がんばるわ」
椋本絹:「……」手袋のない手をすり合わせて
門脇夏海:「絹ちゃんはいろいろな事知ってるから、本当に楽しみ」
門脇夏海:「手、つないでいい?」
椋本絹:口を小さく覆うように温める。
椋本絹:「ええ、もちろん――」と答えようとしたところで
椋本絹:迎えの車が来る。
門脇夏海:「ざんねん」 ちょっと寂しそうに笑う
屋敷十四朗:運転手は専属だ。車の後部ドアが開き、迎えの男が現れる。
椋本絹:「――十四朗!」
屋敷十四朗:いつもの人ではない。椋本絹も、そして門脇夏海も知っている人物だ。
屋敷十四朗:「や! 絹ちゃん夏海ちゃん、久しぶり」
屋敷十四朗:「……ああいや、待った。違うな。やり直す」
屋敷十四朗:うやうやしく礼をする。
屋敷十四朗:「椋本様、門脇様、お久しぶりです。以前お世話になりました屋敷十四朗にございます」
椋本絹:「ふふふ」口元に手を当てて微笑む。
屋敷十四朗:「……こんな感じ? お嬢様学校のお迎えって、こんな感じで合ってるかい?」
門脇夏海:「ふふっ、あんまり似合ってないかな」
椋本絹:きっちりと脚を揃えて
屋敷十四朗:「気が合うなあ夏海ちゃん。俺もそう思う」
椋本絹:丁寧に一礼をする。
椋本絹:「その節は、わたしの方こそお世話をおかけいたしました。またお会いできて、とてもありがたく存じます」
屋敷十四朗:「う、おお……」 気圧される。
門脇夏海:「そして似合っているっていうのはこういうこと」
椋本絹:「……十四朗。今日、いかなければならないのね?」
屋敷十四朗:「ああ。できれば今すぐ……といきたいところだが」
屋敷十四朗:「荷造りもあるだろうからな。一度絹ちゃんの家に戻って、それから出る。それでどうだい?」
椋本絹:「ええ。出かける準備なら、もうずいぶん前からすませてあるのよ」
椋本絹:体ごと、夏海に振り向く。「ごめんなさいね、夏海」
椋本絹:「明日の発表は、きいてあげられないわ」
門脇夏海:「…………」
GM:十四朗の言う通り。椋本絹は、関東から一時的に避らなければならない。
GM:彼女の父、椋本光平は今、レネゲイド関連の事件に巻き込まれており
GM:このままでは、椋本絹も狙われる恐れがある。養子とは言え、人質としての価値は十分にある。
椋本絹:「……大丈夫よ」
椋本絹:自分の手提げ袋を路上に置いて
椋本絹:両手で包み込むように夏海の手を握る。
椋本絹:「夏海が元気でいてくれるなら、きっと、また発表がきけるもの」
門脇夏海:「…………もう」 二人から感じるのは以前巻き込まれた事件のそれと似ている。
門脇夏海:「それならちゃんと、帰ってきてね。そうしたらもう一回絹ちゃんのために発表会するから」
門脇夏海:「ねえ、屋敷さん」
門脇夏海:「絹ちゃんをお願いします」 頭を下げる
屋敷十四朗:「ん? なんだい」 少し離れて二人を見守っていた。顔は笑っているが、周囲を警戒している目だ。
屋敷十四朗:「……」
門脇夏海:綺麗なお辞儀だ。
屋敷十四朗:「ああ。"今度"また、川で釣りでもしよう」
屋敷十四朗:[
屋敷十四朗:「三人で、な」 
門脇夏海:「うん、“絶対”ねっ」
椋本絹:「……夏海が信じていてくれることが」
椋本絹:「きっと、十四朗の力になると思うわ。だから、おねがいね」
門脇夏海:「うんっ」
椋本絹:「また会いましょう。夏海」
門脇夏海:「またね、絹ちゃん」
椋本絹:手を離して、十四朗のほうへと向き直る。
椋本絹:「行きましょう、十四朗」
屋敷十四朗:「帰り気をつけてな、夏海ちゃん。変な人についてっちゃダメだぜ」 にっと笑って手を振り、
屋敷十四朗:後部ドアを開け、手でおさえる。 「ああ、行こう」
椋本絹:車に乗り込む前に、夏海と、校舎に向かって、一度ずつ礼をする。
椋本絹:そして、後部座席に乗り込みます。
屋敷十四朗:周囲を確認し、絹ちゃんに続いて車に乗り込む。 「OKだ。出してくれ」
屋敷十四朗:普段なら絹ちゃんを差し置いて運転手に指示をしたりしないが、状況が状況だ。状況判断も含めての護衛だと言われている。
椋本絹:こちらもそれが分かっている。信頼して護衛に全てを任せるのだ。
GM:僅かな排気音だけを出して、車は走り出す。駆けるよりもずっと早く、校舎が遠ざかる。
椋本絹:流れる景色をじっと見つめながら、口を開く。
屋敷十四朗:「ああ、緊張した……あんなキラキラした学校、はじめて見たぜ」
椋本絹:「ありがとう、十四朗」
椋本絹:「ここまで来るのに、忙しくはなかった?急な話で、無理なお仕事ではなかったかしら」
屋敷十四朗:「まさかだろ。絹ちゃん直々のご指名とあれば、地球の裏側からだって駆けつけるさ」
椋本絹:「ふふ」笑う。
椋本絹:「そう。わたしが頼んだって、ばれてしまっているのね」
椋本絹:「……」はにかんで、少し首を振る。
椋本絹:「はずかしいわ」
屋敷十四朗:「はは、かわいいな。そうやって照れていると普通の小学生に見える」
椋本絹:「ありがとう。十四朗にほめてもらうと」
椋本絹:「とってもうれしいのよ」
屋敷十四朗:「絹ちゃんくらい出来た子なら、毎日イヤってほど褒められてるだろうになあ」
屋敷十四朗:「俺もな。絹ちゃんにそうやって特別扱いされると、とってもやる気が出る」
椋本絹:「……よかったわ」
椋本絹:「今回のお仕事は、もしかしたら……とても長くなるかもしれないって、お父さまが言っていたから」
椋本絹:「十四朗といっしょなら、安心できるって……」
椋本絹:「……わたし。十四朗がいいって、お父さまに、言ったの」
屋敷十四朗:「……他のヤツじゃなくてよかったのか?」 窓の外に目をやりながら言う。
椋本絹:「セカンドのことなら、いつでもわたしと一緒よ」
屋敷十四朗:「自分で言うのもなんだが、俺より腕が立つやつなんて幾らでもいるし……そいつらを雇えないって事もないだろう」
椋本絹:「……」大きな目で、パチパチとまばたきをする。
椋本絹:「そうかしら」
屋敷十四朗:「そうじゃないのか?」
椋本絹:「ごめんなさい。ぜんぜん――想像もしていなかったの」
屋敷十四朗:「……ん?」
椋本絹:「他の誰かなんて、思いつかなかったわ」
椋本絹:「わたしにとっては今でも……十四朗が、一番つよくて、素敵な護衛よ」
屋敷十四朗:「……………………おいおいおい。まいったな」
屋敷十四朗:「口説き文句ってのは男女問わず存在するもんだが……今のは、かなり強めの口説き文句だった」
椋本絹:「うそじゃないわ」
椋本絹:「心に思ったことを、素直に言っただけよ」
屋敷十四朗:「あっやめてくれ、それもかなり強い」
椋本絹:「……十四朗は、どうだったの?」
椋本絹:「あれから、風邪をひいたりしなかった?大きな怪我はなかったかしら?」
椋本絹:「わたしの護衛は、いやじゃなかった?」
屋敷十四朗:「怪我はするさ。仕事柄、どうしてもな」
屋敷十四朗:「率直に言って、前回の絹ちゃんの護衛な。あれは人生でトップ3に入るくらいキツい戦いだった」
屋敷十四朗:「むちゃくちゃ痛いし、死にそうになるし……今でもたまに夢に出てくる」
椋本絹:「……そうよね」
椋本絹:「いい思い出じゃないと、わたしも……わかっていたけれど」
椋本絹:「それでももう一度、十四朗にお願いしたかったの」
屋敷十四朗:「はは、逆さ」
屋敷十四朗:「いい思い出だよ。確かにキツかったが、だからこそあれはいい思い出なんだ」
椋本絹:「……」
屋敷十四朗:「ギリギリのところで踏ん張って、絹ちゃんを守り切る事ができた……あの戦いは俺が爺さんになるまで語り継ぐ、誇りそのものだ」
屋敷十四朗:「だからな。俺の方からも、ダメ元で光平様に頼んでおいたんだよ」
椋本絹:「………十四朗からも?」
屋敷十四朗:「――もしもう一度、あの事件のようなヤバいヤマがあったら」
屋敷十四朗:「絹ちゃんを守らないといけない仕事がでてきたとしたら」
屋敷十四朗:「ぜひ、俺に回してほしい。屋敷十四朗の全存在をかけて護衛を全うします。……とな」
屋敷十四朗:「だからさ。嬉しいのは君だけじゃないんだ」
椋本絹:「………………ああ」胸に手を当てて、ほうとため息をつく。
屋敷十四朗:「君の護衛につけて、俺も嬉しいんだぜ。絹ちゃん」
椋本絹:「わたしも……わたしも、そうだったの」
椋本絹:「あの日のことは、たくさん悲しいことがあって、辛いこともあったけれど……」
椋本絹:「わたしの大事な……『いい思い出』なの――」
椋本絹:「……十四朗も、そう思っていてくれたら」
椋本絹:「どんなにいいかって、ずっと、願っていたくらい」目尻に滲んだ涙を、指で拭く。
椋本絹:「叶ってしまったわ。十四朗」
屋敷十四朗:「叶ったな。ふふ……めでたく両想い、ってわけだ」
椋本絹:「ふふふふ」微笑む。
椋本絹:「……」後部座席のウィンドウにもたれて、窓の外の黄昏を見る。
椋本絹:「ああーー見て。十四朗」
屋敷十四朗:「ん」
椋本絹:「ビルの真上のあの光が、スピカ」
椋本絹:「その下に、宵の明星があって……」
椋本絹:「……とてもきれいよ。冬の空は……とっても好き……」
屋敷十四朗:「そうだな」 とても好き、という部分に同意する。
屋敷十四朗:絹が最初に見せた完璧な挨拶。その後に見せた、年相応の照れ顔。それだけでも好感が持てるクライアントだと思うが……。
屋敷十四朗:何よりも、あの戦いを『いい思い出』と言い切ってくれた事が嬉しい。
屋敷十四朗:いい思い出なのは俺一人ではなかった。それが分かっただけで、今回の依頼を受けた甲斐があった。
屋敷十四朗:「俺もさ」 絹ちゃんをSロイスに指定します。 椋本絹/○庇護/恐怖/Sロイス
屋敷十四朗:「ああ。とっても好きだ……同感だ」
椋本絹:(………)窓の外を見つめたまま、目を細める。
椋本絹:空を眺めているのは、今は、十四朗に目を見られたくなかったから。
椋本絹:(……………両想い……)
GM:シーンを終了します

■Opening/01

GM:シーンプレイヤー:早芝直純
GM:登場ダイスをお願いします
早芝直純:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 6[6]+35 → 41

GM:このシーンは既に中国地方に到着している君が、任務の内容を回想で確認するみたいなシーンにしようと思っています
GM:よろしいですか?
早芝直純:OK

GM:では。中国地方S海沿岸。近代都市と旧家街が、絵柄違いのジグソーパズルのように乱雑に配置された、混沌とした町並みの中。
GM:君は任務遂行のために、椋本絹の滞在している屋敷へと向かっている。
:「"ドラゴンズネスト”応答しろ」
早芝直純:「なんだ?まだターゲットの元には着いていないぜ。それは、そっちからでも確認できると思うが」
:「椋本家に接触する前に、もう任務の内容をもう一度確認しておきたい……問題ないか?」
早芝直純:「慎重な事だ。問題?俺に限ってありえないな」
早芝直純:軽く肩を竦めて苦笑する。
:「わかってる。俺も、こんなことしてる場合じゃないんだが……俺が投げた仕事だ。どうしても気になってな」
早芝直純:「ふっ、復唱でもすると安心できるか?まったく、オペレーターが専属じゃないとここらへんが面倒だ」
早芝直純:「あぁ?そうだ一つ問題があった」
:「何だ?天使の声が聞けなくて寂しいってのはなしだぞ」
:「あっちは俺以上に忙しい。抗戦が始まったら余裕は出来るだろうが……」
:「バックアップにとっちゃ戦前準備のほうが労力を割かにゃならんからな」
早芝直純:「本人にそれ言ってやってくれ。きっと面白いリアクション返すぜ」
早芝直純:あいつは、手も抜かないだろうし、有能には違いないからな。と内心だけで褒めておく。
早芝直純:「まあ、問題はそんなことじゃない。今、通信してる、あんただ。名前を聞いてないぜ。やりにくくて適わない」
:「ああ、通達が行ってなかったか?俺は"ブラックパール"」
早芝直純:右手を軽く開く。掌の上で喝采のように青白い電光が爆ぜる。
光円寺勇吾:「問題は解決したか?本題に入りたい」
早芝直純:「ふっ、なんだ。本部エージェントが俺の相手か。未来の同僚の面通しか? よし、本題を寄越せよ」
光円寺勇吾:「凡そそんなところだと思っておいてくれ。で、今回の任務の確認だが……」
GM:と言って、彼は今回の任務について話し始めます。
GM:君が殺害した"エッセンチア"は、元々結社所属の魔術師であり、ある件を境にUGNに転向したという経歴の研究者です。
GM:UGNでは主に、オーヴァードの生体、生殖に関する研究をしていました。
GM:長らくUGNに所属していましたが、数週前に行われた大規模な内部監査にて研究内容を外部へ流していたことが発覚し
GM:君の手によって処断された、ということです。
光円寺勇吾:「取引相手の特定は済んでいた。聞き出す事がないと判断したからこそ、処分する許可が出たんだ」
光円寺勇吾:「出たんだ……が……」
光円寺勇吾:「お前の知っている通り、奴の死んだ後。新しい線が浮かび上がった」
早芝直純:「オーヴァードの保護と社会との共生を謳っているUGNの性質上、投降してきたオーヴァードを拒まず受け入れるのは、こういう問題を引き起こす。俺達の明確な弱点のうちの一つだが…さらに、問題は終わらず尻拭いが必要になったわけだ」
早芝直純:言葉とは裏腹に口角は軽くつりあがる。
光円寺勇吾:「お前がこれから接触する、椋本絹との繋がりだ。全く、頭が痛い……」
光円寺勇吾:「殺される直前。何故か奴は、椋本絹を調査するよう、フリーランスに依頼したそうだ」
早芝直純:「へぇ、最低で最高だな。先手先手を取られてるじゃないか。と、言うか、自分が死ぬ事を前提にして手を打っていたと見るべきか」
早芝直純:「そのフリーランスの名は?」
光円寺勇吾:「身柄は抑えてある。オーヴァードでもない、ただの私立探偵だ。気にすることはない」
光円寺勇吾:「調べてた内容も、大したものじゃなかった……だが問題は」
光円寺勇吾:「相手が椋本のご子息だったってところだ」
GM:椋本絹の身分や、リキシレのことはある程度知っていてOKです
早芝直純:「まったく、そこは頭が痛いな。データによると11歳の女の子。懐かれるとは思えないぜ」
光円寺勇吾:「何言ってる。俺と違って、顔立ちはいいほうだろ。後は努力次第だ」
光円寺勇吾:「それに椋本絹は……」
光円寺勇吾:「“もう一つの任務”にも関係してる。ポイント稼ぎには避けては通れない相手だ」
GM:と、言うことで
GM:ここで早芝くんに渡すものがあります
GM:俗に言う……
GM:リバースハンドアウトというものだ!
GM:渡し終えたので戻りましょう
早芝直純:「まぁ、正直なところ。良く、この話を俺に持ってきてくれた。そこはあんたに感謝するぜ。ブラックパール」
光円寺勇吾:「礼はいい。俺も"ドラゴンズネスト"と守護天使には期待してる」
早芝直純:「本当に、今回の任務は、最低で、最高だ。子供に好かれる努力もしようって気にもなる」
光円寺勇吾:「これは俺にとって身のある話でもあるからな。後は期待に答えてくれりゃ文句ねえさ」
光円寺勇吾:「お前なら最低の状況でも、最高の結果を叩き出せる。そう信じてるよ」
早芝直純:「ふっ、互いの利害の一致だな。解りやすくて結構だ。当然、期待してくれて構わない」
早芝直純:右手を軽く開く。青白い電光が掌の上を走る。
光円寺勇吾:「確認は以上だ。そちらからはなにかあるか?」
早芝直純:「特には……いや、そうだな」
早芝直純:「風光明媚な場所に着てるんだ。余裕があったら土産くらいは買うぜ?」
早芝直純:何かリクエストはあるか?とクックッ笑って聞くのであった。

GM:シーンを終了します
GM:ロイス等あれば!
早芝直純:あ。ロイス取ります。
早芝直純:光円寺勇吾 好感○/不安
早芝直純:以上です
GM:OK!
GM:では次のシーンに参りましょう

■Opening/02

GM:シーンプレイヤー:白上束
GM:登場ダイスをどうぞ
白上束:白上束の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:40->45)
GM:45高いなー
GM:では始めましょう。
GM:このシーンは御友別さんとの顔合わせと、任務の確認。
GM:それからRハンドアウトを渡すのが目的のシーンになります。
GM:と、言うことで。

GM:中国地方、S海沿岸。君は御友別連とともに、屋敷十四朗のいる館へと向かっている。
GM:館は、君たちの拠点である旧家街と近代都市群の丁度中間に位置しており、道を進むほど
GM:グラデーションのように、徐々に旧家の町並みが真新しい住宅やビルに置き換わっていく。
御友別連:「荷物……」
御友別連:隣を歩いている御友別が、口を開く
白上束:着慣れないぶかぶかのスーツに身を包んでいる。普段の仕事着は、ひどく目立つ。
白上束:スーツであれば、目立たぬわけではないが。狩衣よりは幾分かましだ。
白上束:「……ん」そちらを向く。
御友別連:「重くは無いか……?」
白上束:「大丈夫。すぐに手放せるよ」
御友別連:君と同じくスーツに身を包んでいるが、似合っている……というより着慣れているような雰囲気を感じる
御友別連:「私が持ってもいい」
白上束:「戦力的には、そうだけど。怪しまれるから」
白上束:「お付き役が持ったほうが、自然」
御友別連:そう言って手を差し出すが、その言葉を聞いて戻す
御友別連:「……それもそうだな。……すまない。戦いのことは素人で」
御友別連:「服も、すまないな。私に合わせて……着慣れないものを」
白上束:「ううん。法の事は、素人だから」
白上束:「それに、動ける」ぴょんとその場で飛ぶ。
御友別連:「その様だな。ふふっ」
御友別連:「あ……いや、すまない。笑ってしまった。失礼」
白上束:ふるふると首を振る。
御友別連:「そうか……。いや、本家の人間と会うのは、二度目でな。皆、堅苦しい相手かと思っていたが」
白上束:「みんな、ばらばらだよ。一人目は、堅苦しかったの?」
御友別連:「束さんは違うな。親しみやすい相手だ」
御友別連:「うむ……君も知っていると思うが、候補筆頭の……光さんという方に」
白上束:「ああ……うん」
白上束:「光様は、一番、厳格」
御友別連:「君も、一緒に仕事をしたのだったな」
白上束:「うん」頷く。「親しみは、分からないけど」
白上束:「でも、私も。連は楽」
御友別連:「そう言ってもらえると、助かる。仕事の方は……楽とは思えないからな」
白上束:「うん。楽なら白上は来ない」
御友別連:「リキシレ社……万が一の時は、君一人で相手をしてもらうことになる」
白上束:「大丈夫だよ。守る」
GM:という感じで、御友別は今回の仕事についての話をし始めます
GM:今見ている景色にもある通り、この辺りはほとんど旧家街だったのですが
GM:いつからかリキシレがその土地を買収するようになり、急速に近代化が進んでいます。
GM:潤滑に進んでいればいいのですが、トラブルも多く、中には地上げ屋紛いの事をされて
GM:泣く泣く土地を手放さざるを得なかった……なんて例もあるようです
GM:白上の所有する土地も、そのトラブルに巻き込まれており
GM:戦中、戦後の騒動で、土地の所有権が有耶無耶になっていた場所が
GM:白上とリキシレ、何方のものなのかという部分で揉めているようですね
御友別連:「法の問題で済めばいいが、白上が管理し、リキシレが欲する土地だ」
御友別連:「レネゲイドが絡んでいれば……強引な手段に出てくるかも知れない」
御友別連:「すまないが……そうなった時、私は身を守れない」
白上束:「うん。守るよ」
御友別連:「人払い程度なら……避けれるが……術となるとからきしだ」
御友別連:「うむ……君の言葉を、信じるしかない」
御友別連:ゲーム的には連さんはオーヴァードではないけど、訓練を受けて《AWF》はもってる
白上束:訓練すごい
御友別連:ので、ワーディングですぐに気絶したりはしないくらいのNPCだと思ってください
御友別連:正確に言うと訓練と血筋ですね。誰にでも出来ることではない
白上束:「白上が来たことは、ひみつ?」自分の格好を見ながら言う。
御友別連:逆に言えばそれが出来るからこそ、こういった微妙な問題に駆り出されてきた
御友別連:と解釈していただいて構いません
白上束:「身を守ることが一番なら、白上が来たって教えてもいいと思うよ」
御友別連:「私は、名乗ってもらうつもりでいる」
御友別連:「今、向かっているのは……宣戦布告のためだからな」
御友別連:「屋敷十四朗……知っているか?」
白上束:首を振る。市井のオーヴァード事情には疎い。
御友別連:「弁護士と傭兵……2つの顔を持つ男だ。リキシレが今回雇い入れた」
白上束:「……“強引な手段”に出れる弁護士?」
御友別連:「ああ。名は知られていないが……相当できる。蘆屋を含めた、複数のオーヴァードを単騎で退けた」
白上束:「……」ぴくりと眉を上げる。
御友別連:「噂だが……すまない。私見で言えば事実だろう」
白上束:「じゃあ、やる気なんだ」
白上束:「それとも、教えてきた? どっちでもいいけど」
御友別連:「確かめる。そして、やる気なら……受けて立つと……」
白上束:「うん。分かった」
御友別連:「……言ってもらいたい。こういった手合に、舐められればおしまいだ」
御友別連:「すまない……無理を言っているかも知れないな」
白上束:「ううん。白上を侮るなら、報いは必ずだよ」
白上束:「ずっとそうしてきたから。これからもそう」
御友別連:「それと……これは仕事ではなく、興味からの質問なのだが」
白上束:「……ん。何?」
御友別連:「先日、本家から届けられた書簡……」
御友別連:「私の眼からは、白紙にしか見えなかったが」
御友別連:「君の眼には……なにか写っていたのか?」
GM:と、言う感じで
GM:Rハンドアウトを渡したいと思います
白上束:はい!
GM:終わったので戻りましょう
白上束:「……意味、ないから」手元から別の巻物を出す。
御友別連:「……?」
御友別連:不思議な顔をしてその巻物を見るよ
白上束:「白上の書簡に、意味はないの」その巻物の中を開ける。
白上束:中身は白紙。
白上束:「これは“巻物の君”。業を修めた証」
白上束:「業はここにない。業があるところはここ」自分の手のひらを叩く。
御友別連:「法務を、我々に任せる理由がわかった気がする」
白上束:「あの書簡も同じ。ここにだけあるの」巻物をしまい、頭を指す。
御友別連:「形を重んじる法と、白上は、相性が悪いな」
白上束:「うん。だけど」
白上束:「法を扱う人との、相性は、別だから」
白上束:「よろしくね」ぺこりと頭を下げる。
御友別連:「あ、いや、すまない……こちらこそ、よろしくたのむ」追うように頭を下げる
御友別連:「ところで……束は、甘いものは好きか?」
白上束:「? うん」
御友別連:「そうか。いや、突然すまない……ここから先には、そういった店も多い」
御友別連:「一仕事無事に終わったら、どこかに寄りたい。いいか?」
白上束:「うん」無表情に頷く。
白上束:「……」
白上束:「……大福もある?」
御友別連:「ある店を選ぼう」
白上束:「うん。そこがいい」

GM:シーンを終了します
GM:ロイスなどあれば!
白上束:連ちゃんに取るよ~!
白上束:-同行者/御友別連/庇護:○/不安/ロイス
白上束:こんなで!シナリオロイスの推定悪鬼羅刹さんには会ってから取ろう。
白上束:どんな悪いやつなんだ……
白上束:以上!

■Opening/03

椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+5(1D10->5)した (侵蝕率:36->41)
GM:シーンプレイヤー:椋本絹
GM:私の反応より早い
椋本絹:えへへ
GM:このシーンは、館に連れてこられたものの
GM:屋敷さんと殆ど会えずにいる君が、サーヴァントを連れた怪しい男に話しかけられるシーンです
椋本絹:悲しい
椋本絹:日に日にげんきがなくなっていく……
GM:GMとしては、外出している場面から初めて
GM:わわーっと話しかけられる感じにしようかなあと思ってるんですが
GM:館の中で憂鬱にしている所がやりたいとか
GM:そういうのありますか?
椋本絹:外出シーンからで構いません。館の外には出られる状態なんですか?
椋本絹:あるいは中庭だけとか
GM:自由には出られず、毎日決まった時間に護衛付き(屋敷さんではない)で出られるみたいな感じですね
GM:なのであまり館から遠くへはいけない
椋本絹:分かりました……!それで行きましょう
椋本絹:特に何が目的でもなく、外出許可の出た時間は
GM:では始めましょう
椋本絹:海岸沿いの道を歩いて、景色を見て、そして戻ってくる。
GM:ほほい!
GM:了解しました。ではそんな感じで。
GM:椋本絹がこの館に住まうようになってから、数日後。
GM:この館の主である、君の兄。椋本正木は、最初こそ君を暖かく受け入れたように見えたが
GM:実際の君に対する扱いは、それとは真逆。君はほとんど館から出ることは許されず
GM:護衛として雇われたはずの屋敷十四朗とも引き離され、ほとんど監禁と言ってもいい状態で毎日を過ごしている。
GM:今は、日にそう長くは取られていない外出の時間だ。健康を気遣ってという名目であり
GM:この時間は、用がない限り必ず館を離れなくてはならない。
護衛の男:「今日もまた、海を見に?」君の隣に控えた護衛が話しかけます
椋本絹:「……ええ」微笑む。
椋本絹:「ここの海の色は、とても好きなの」
GM:それと君は、自分が館を離れている間、逆に屋敷さんが館に招かれていることを知っていてもいい
椋本絹:砂浜沿いを歩く時でも、ほとんど足音を立てない。
椋本絹:いつも真新しい革靴で、背筋を伸ばして、一歩を確かに歩く。
護衛の男:「そうですか。では、ご自由に。時間が来たら知らせます」
椋本絹:「……」寄せては返す波を眺めている。
椋本絹:「……お願いね。いつも、ありがとう」
GM:軽く頭を下げ、それきり護衛は口を閉じる。無駄な会話にはほとんど応じてくれないのだ。
椋本絹:海に沿って歩く。人の姿もない、冬の冷たい海。
椋本絹:与えられた自由な時間では、ほとんどそうしている。
椋本絹:「……十四朗は」ほぼ無意識に呟いている。
椋本絹:「どうしているかしら……」
GM:答えは帰ってこない。護衛は話しかけられたとも思っていないだろう
椋本絹:「……」睫毛を伏せる。
椋本絹:(……わがままを、言ってしまったわ)
椋本絹:(いつも、きちんとしていなければいけないのに……)
椋本絹:(お父さまと、お母さまが、見ているわ)
椋本絹:息をゆっくりと吸って、心を落ち着けようとする。
椋本絹:十四朗は今、何をしているだろうか。
椋本絹:自分はこれから、何をしなければならないだろうか。
椋本絹:いつまで、こうしているのだろう――
椋本絹:「……」波の音だけだ。足音も聞こえない。人影もない。
椋本絹:小さな、青い貝殻を道の端に見つける。
椋本絹:それは殻の内側が虹色に光って、とても綺麗だと思う。
椋本絹:少し目を細めて、それを眺めるだけだ。
椋本絹:拾い上げたりはしない。
???:「あーっ!」
???:「いました!いましたよほら!シックスの言った通り!」
???:「うみに!いましたよ、光さま~!」
GM:君の背後、防波堤のある辺りから、大きな声が聞こえてきます
椋本絹:振り返る。長い黒髪がさあと流れる。
椋本絹:この散策の時間に誰かの声を聞いたのは初めてだった。
白上光:「そうですね。でも、そんな大声を出してはいけませんよ」
白上光:「相手を驚かせてしまいます」
椋本絹:横の護衛に目配せをします。
椋本絹:「……ごあいさつをしても」
椋本絹:「かまわないかしら?」
GM:護衛は時計を確認してから、無言でうなずきます
GM:防波堤の上に経っているのは、一組の男女だ。
椋本絹:それでは、まっすぐに防波堤へと向かっていきます。
椋本絹:「ごきげんよう!」
GM:長身の、笑顔が貼り付けたような男と
GM:その男が押す車椅子に乗った、君と同じ歳程度の少女だ
椋本絹:両手を綺麗にお腹の前に揃えて、声をかけます。「わたしは、椋本絹よ。椋本家の、絹」
椋本絹:「すこし前に、この町に引っ越してきたの」
白上光:「こんにちは。はじめまして。私は白上……白上光と申します」
椋本絹:「もしかしたら、お互い、お世話になるかもしれないわ。よろしくお願いね」
???:「ごきげんよう!私はシックス……"サーヴァント"のシックスと申します!」
椋本絹:「光。素敵な名前ね」微笑む。
シックス:「以後お見知りおきをー……」車椅子の上で、深々と頭を下げます。
椋本絹:「シックス――」だが、続く名前には、驚いたように目を見開く。
椋本絹:「あなた」
椋本絹:「……間違っていたら、ごめんなさい。“サーヴァント”って、言っていたかしら」
シックス:「はい!そのとおりです!えっと……」
シックス:「……セカンド!セカンドのご主人様!」
椋本絹:「!」
椋本絹:掌で、口元を抑える。
椋本絹:「そうよ。セカンドのことも、知っているのね」
椋本絹:「セカンドは、わたしの大切な……執事なの」
シックス:「知っています!セカンドには昔色々とお世話になっておりまして」
シックス:「サーヴァントの中でも一番好きでした!ご主人の次にですが!」
椋本絹:「……そう」目を細める。
椋本絹:「セカンドのお友達と話せて、わたしも嬉しいわ」
白上光:「申し訳ない。また驚かせてしまったようで」
椋本絹:「いいえ。わたし、とても楽しいわ」
椋本絹:「光も、シックスのお友達かしら?」
白上光:「それならよかった。何しろ、今はお互い大変な時期ですからね」
椋本絹:「?」
白上光:「おや、てっきり貴女も避難のためにこちらまで来たのかと」
白上光:「例の、襲撃予告の件で」
椋本絹:「……ええ。それも、知っているの?」
白上光:友達かという問いには答えない
白上光:「椋本の名を聞けば、勘付きますよ。私も同じ理由でここに来たのですから」
椋本絹:「光も……予告のことで、この町にまで来ているのね?」
椋本絹:「そう。そうだったの……」
白上光:「ええ。例の予告は白上家にも届けられまして」
椋本絹:「驚くことばっかりだわ」ほとんどまばたきをしない目だ。
白上光:「当主候補筆頭である私も、大事を取ってこちらへ移り住むことになったというわけです」
シックス:「おー……大変なんですねえ、ふたりとも」
白上光:「前にも説明しましたよ、シックス」
椋本絹:「シックスも、光と一緒にこちらに来たのね?」
椋本絹:「ん」防波堤を登ろうとする。
シックス:「いえ、特にそういうわけでは」
白上光:「シックス」
シックス:「あわわ……すみません、なんでもないです……」
椋本絹:そうしている間に登っています。「ごめんなさいね。すこし、見苦しくて」
椋本絹:「けれどこのほうが、目の前でお話できるわ」
椋本絹:「光は、どちらのお屋敷に住んでいるの?」
白上光:「立ち位置など、気にしてはいなかったのですが。わざわざありがとうございます」
白上光:身長差で君を見下ろしながら言います
椋本絹:ニコニコと笑っています。
椋本絹:「私のお家は、この道をまっすぐに行って」
椋本絹:「坂を、東に曲がったところにあるわ。もうご存知かもしれないけれど」
白上光:「有名ですからね、椋本家は」にこやかに言います
白上光:「旧家街の方に。まだ開発の進んでいない、情緒の残った場所ですよ」
白上光:「ところで、“サーヴァント”……セカンドの主だと聞きましたが」
椋本絹:「そう。すこし遠いのね」
椋本絹:「……?ええ」
白上光:「今は側に居られないのですか?」
椋本絹:「それは……」少し困ったように笑う。
椋本絹:「ごめんなさいね。もしもお家に来てもらっても、セカンドとお話することは、今はむずかしいかも」
椋本絹:「まだ近くには、きっといると思うのだけれど――」
白上光:「そうですか。尋ねことがあったのですが。残念です」
椋本絹:「わたしが、代わりに聞いてあげられると思うわ」
椋本絹:「何か、大切なご用事かしら?」
白上光:「大したことではありませんが……そうですね」
白上光:君の目をじっと見つめる
白上光:「絹さんは……“矢呑竜骨(やのみのりゅうこつ)”というものをご存知ですか?」
椋本絹:まばたきをほとんどしない、大きな目だ。
椋本絹:「やのみのりゅうこつ」
椋本絹:「――ごめんなさい。知らないわ。セカンドなら、知っているかもしれないことなのね?」
白上光:視線を海の方へ向ける
白上光:「いえ、貴女が知らないのなら、彼も知らないのでしょう」
椋本絹:「椋本のお家で、さがしてもらえるかもしれないわ」
白上光:「父上からは……」
白上光:「何も聞いていないのですね。私のことも」
白上光:「正木のことも」
椋本絹:「お兄さまが……」
椋本絹:「……どうしたの?」
椋本絹:何も知らない。“矢呑竜骨”からして、そもそも初めて聞いた言葉だ。
白上光:「……さて、では。そろそろ戻りましょうか、シックス」
シックス:「こたえてあげないんですか?」いつの間にか、煎餅を取り出してバリバリと食べている
椋本絹:「……」
白上光:「シックス」
シックス:「あっすみません!あ、あの!絹様と光様もお一つ食べますか?」小分けの煎餅を差し出してくる
白上光:「そういうことではありません」
椋本絹:手を少し差し出そうとしていたので、急いでひっこめる。
シックス:「はい……申し訳ありませんでした……」しゅん
椋本絹:「シックス」
椋本絹:「気持ちだけでも、とっても嬉しいわ」微笑んでみせる。
シックス:「!はい!」
シックス:「!」
シックス:「それなら私もうれしいです!誰かに喜んでもらえるのは……私もうれしいので!」
椋本絹:「ふふふふ」
椋本絹:「わたしと、おんなじね」
シックス:「またぜひ!あいましょう!こんどはお気持ち以外もわたしますので!」
椋本絹:「ええ、楽しみだわ」
シックス:「おんなじ……!そんな……絹さまみたいなすてきなひとと……おんなじなんて……そんなぁ~!」てれてれ
白上光:「行きますよ、シックス」
椋本絹:「……光!」後ろ姿に呼びかける。
白上光:「……」無言で振り向く
椋本絹:「また、会えるわよね?」笑う。
白上光:「ええ。その時は是非、セカンドさんともご一緒に」
椋本絹:「ありがとう。楽しかったわ」
椋本絹:「ごきげんよう」一礼とともに見送る。
シックス:「私はでーとがいいなあ」
白上光:「シックス」
GM:二人は去っていきます。
護衛の男:「絹さん、そろそろ」
椋本絹:「ええ。ふふふ……本当はね、わたし、すこし寂しかったの」
椋本絹:「だから、セカンドのお友達に会えてよかったわ」
椋本絹:「ねえ、十――」
椋本絹:振り返る。
椋本絹:「……」
椋本絹:「……ええ。帰りましょう」もう一度、微笑む。
椋本絹:友達/シックス/親近感:○/不安/ロイス

GM:シーンを終了します
GM:では次のシーン。

■Opening/04

GM:シーンプレイヤー:屋敷十四朗
GM:登場ダイスをお願いします
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:31->38)
GM:このシーンは先程のシーンの裏みたいな感じで
GM:絹ちゃんが外に出ている間、館に呼ばれている君が
GM:椋本さんのお兄さんから色々言われるシーンだよ
GM:同時に……君が絹ちゃんの扱いに対して
GM:苦言を呈すことが出来るシーンでもある!
屋敷十四朗:苦言マンするぜ!
GM:後ヤバそうなアイテムの話もされる
GM:場所は館の中の応接室みたいなところで、お茶を飲みながらみたいなのを考えていますが
GM:他になにか希望があれば聞きます。
屋敷十四朗:いえ、それにしましょう。きっと館の中も全然案内してもらってなくて
屋敷十四朗:屋敷は、入り口→応接室までのルートしかこれまで知らないとか、それくらいの辛口対応されてるのかもしれない
GM:いいですね。それで行きましょう
GM:では!

GM:昼から夕に差し掛かろうという頃。奇しくも君が椋本絹と再会したときと、同じような時間帯に
GM:君は別邸から、椋本正木、そして椋本絹が住まう館に招待されます
屋敷十四朗:あからさまに不満そうな顔で館に向かいます。
GM:別邸から館までは護衛……と言う名の監視が付いているため、余計な寄り道はできないということがわかります
GM:もちろん振り切ろうと思えば出来るでしょうが……一応相手はクライアント側の人間
GM:フリーランスとしては逆らえないだろう……って感じですね
GM:館に付くと、見慣れた顔が君を出迎える。
屋敷十四朗:派手に文句は言えない。しかし、あちらとしても上流階級としてのプライドがあるだろう。
屋敷十四朗:不満そうな顔で無言のアピールをしておけば、何かしらアクションがあるはずだ。あってくれないと困る。
GM:椋本家の長男。この館の主であり、椋本絹を半ば監禁めいた状態で館に縛り付けている張本人。椋本正木だ。
椋本正木:「ははは!何だ、暗い顔じゃないか屋敷君!」
屋敷十四朗:「やあ、これはどうも正木様。直々のお出迎え、恐れ入ります」
椋本正木:「いや、“三月兎”と呼んだようがいいのかな?ともかくごきげんよう!」
屋敷十四朗:(いやお前のせいだよ。気づけよ)
椋本正木:男としては高めの、よく通る声だ。近くで聞くとうるさい
屋敷十四朗:「どちらでも呼びやすいように。むしろ私の方こそ、呼び方に失礼などございませんか」
椋本正木:君とは正反対の、人懐っこい機嫌の良さそうな笑みを浮かべている
屋敷十四朗:「なにぶん……こちらの館に来る機会が少ないもので。どのようにお呼びすればいいか聞くチャンスを逃しておりました」
椋本正木:「では十四朗と呼んでもいいかな?いや、堅苦しいのは苦手でね」
屋敷十四朗:「正木さま? それとも、次期椋本家当主様?」
屋敷十四朗:「あー、ええ。もちろん。十四朗! 大歓迎ですとも! ははは」
椋本正木:「はは!失礼なんてとんでもない!自由に呼んでくれ!正木と呼び捨てにしてもらっても構わんさ」
屋敷十四朗:「では、やはり正木様で通させて頂きましょう。呼び捨てなどしていたら……そう」
屋敷十四朗:「私の兄に失礼よと、絹"ちゃん"に怒られてしまいます」 親しさアピール。
椋本正木:「はは!たしかに!礼儀にうるさい絹の言いそうなことだ。よく見ているね、十四朗!」
椋本正木:「さ、立ち話もなんだし入ってくれたまえ。気見た目にスウェーデン……いや、ドイツだったかな?」
屋敷十四朗:(マジかよこいつ。メンタルがアズキバーなのか?)
屋敷十四朗:(イヤミだよ!わかれって!)
椋本正木:「まあ、どこでもいいか。外国から取り寄せた菓子を用意してある。」
椋本正木:「それを食べれば、君のその浮かない顔も吹き飛ぶってもんだ。さ、さ!」
GM:と言った感じで、君は応接間に通されます
屋敷十四朗:「それはありがたい! フィンランドのサルミアッキという菓子が美味ですから、今度ぜひお試しください」
椋本正木:「ところで十四朗くん、わたしのここ!首元に付いてるこれ……なんだか分かるかな?」
屋敷十四朗:「はい?」
屋敷十四朗:首元を伺います。失礼になるので必要以上には近づかない。
GM:席につくなり、正木はそう言って自分の服の襟元に付けられた、小さな機械を指さします
GM:ファンの付いた、小型の空気洗浄機のようにも見える
屋敷十四朗:「いや……お恥ずかしい事ですが、はじめて見ますね」
椋本正木:「ははは!残念!時間切れだ!」
屋敷十四朗:「襟元というからマイクか何かかと思いましたが、そうではないようですし」
屋敷十四朗:「答えのほどは?」
椋本正木:「よく聞いてくれた!『アンチワーディングマスク』さ!」
椋本正木:「君も見たことがあるだろう?あの、特殊部隊がヘルメットみたいにしてかぶってる、例のやつさ」
椋本正木:「この度、アレの小型化に成功したんだよ」
椋本正木:「この俺が!」
屋敷十四朗:(マジか……金持ってんな……)
屋敷十四朗:「それは、素晴らしい。いつオーヴァードが襲ってくるかもわからない状況ですからね」
椋本正木:「そのとおり!まあ、なんだ……十四朗」
屋敷十四朗:「少なくとも、ワーディングで一発昏倒する危険はないわけですな。素晴らしい」
椋本正木:「君が絹の扱いを快く思っていないのは、俺だって判ってる」
屋敷十四朗:「…………」
椋本正木:「だがわたしだってあいつが心配なわけじゃない。最善を尽くしてる!」
椋本正木:「この『アンチワーディングマスク』は使用人から護衛まで、館に使える全員に配っているし」
椋本正木:「君には見せたことはないが……『シールド・ゴーレム』……」
椋本正木:「UGNに配備された実績のある、防御専用の兵器も配備してるんだ」
屋敷十四朗:「ふん。奥の手はいっぱいあるってわけだ」 猫を被るのをやめる。
屋敷十四朗:「最善を尽くしてるのはわかった。そこは素直に称賛したい」
椋本正木:「絹の安全は保証する!君もそろそろ理解を……」
屋敷十四朗:「だが、絹ちゃんの扱いに納得してないのをわかっててこの仕打ちか。納得のいく説明は貰えるんだろうな?」
椋本正木:「……はは!いいね!十四朗!そうでなくては」
屋敷十四朗:「俺は椋本光平様から、絹ちゃんを護衛するようにとの命令を受けてる。何かあればこっちの信用にもヒビが入るんだよ」
椋本正木:「本音で話してもらわなければ困る……俺はね、君と本気で友人になりたいと思っているんだから」
椋本正木:「そう!そこだ!私が気にしているのは正にそこなんだよ、十四朗」
椋本正木:机に置かれたお茶を一口啜る
椋本正木:「熱いな、それに砂糖も入ってない。俺は甘いほうが好きなんだ」
屋敷十四朗:「友人か。本気で言ってくれてるなら、こっちとしても嬉しいんだが」
椋本正木:「そう……だがその前に確認しておかなければならないことがある」
椋本正木:「君は私の父、椋本光平に雇われた。たしかにそうだ!だが……」
椋本正木:「君が真に仕えているのは、本当に父なのか?それが気になって仕方ないのさ、俺は!」
屋敷十四朗:「はん?」
椋本正木:「君は父が」
椋本正木:「絹を殺せと言ったら、殺すのか?」
椋本正木:「それを聞いておきたい」
椋本正木:両手でカップを持ち、ふー、ふーと息を吹きかける
屋敷十四朗:「ああ、そういう質問か。面白いな」 考え込む。
椋本正木:「まだ熱いな。君は飲まないほうがいい」
屋敷十四朗:こちらにもお茶は出てますか?
GM:出てます
屋敷十四朗:出てるならほんのすこし飲んでみたい!
GM:中にクリームが入っている上に砂糖でコーティングされた、死ぬほど甘そうな焼き菓子もある
椋本正木:「安心しろ。毒なんて入ってない」
屋敷十四朗:(俺の答えは決まってる。問題は、こいつがどっちの回答を望んでるかなんだよな)
椋本正木:「残念だが一発でオーヴァードを殺すような毒は、まだ開発できていないんだ」
屋敷十四朗:「そりゃあそうさ。オーヴァードはしぶといからな」
屋敷十四朗:「銃弾を腹にしこたまぶち込まれても、常人が3回くらい出血多量で死ぬような怪我をしても、死なないもんさ」 お茶を一口飲む。
椋本正木:「答えにくいなら、別の事を聞こう」
椋本正木:「君は絹と修羅場をくぐったそうだね。その経験を踏まえた上で聞きたい」
屋敷十四朗:「答えにくいわけじゃないんだが、そうだな。別の質問があるなら、そっちから伺うよ」
椋本正木:「俺と絹、人の上に立つべきは」
椋本正木:「何方の方だと思う」
屋敷十四朗:「絹」
屋敷十四朗:即答する。
椋本正木:「ふふ……!いいね」
椋本正木:「俺も同意見だ」
屋敷十四朗:「……冗談? それとも本気で言ってる?」
椋本正木:「十四朗!君は思った通りの人間だ!腕が立ち……度量もあり……人を見る目まである」
椋本正木:「くっく……絹。絹。」
屋敷十四朗:「あんたはAWFの小型化に成功したんだろ。椋本を継ぐのはあんな小娘ではなく俺だ、って主張する側じゃないのか?」
椋本正木:「問題は私ではない。絹だ」
椋本正木:「彼女と関わった者なら判る……あれは生まれながらに、人の上に立つべき存在だ」
屋敷十四朗:「ああ、はじめてあんたに心の底から同意したくなった。同感だ」
屋敷十四朗:「彼女は人心掌握術に長けている。人を惹きつけるカリスマがあり、魔力がある」
屋敷十四朗:「だが……まだ子供だ。どうしようもないくらいに」
椋本正木:「ああ……あれが本物の妹ならよかったのにな」
屋敷十四朗:「いいじゃないか。義理とはいえあんなよく出来た……なに?」
屋敷十四朗:「なんだって?」
椋本正木:「血さえ繋がっていれば……くっ!リキシレは安泰だったろうに」
屋敷十四朗:「おい、ちょっと待て。実の妹じゃないのか?」
椋本正木:「“緋緋鷹右眼”」
椋本正木:突然笑うのを辞めて、ポツリとその言葉を漏らす
椋本正木:「“緋緋鷹右眼(ひひおうのうがん)”……」繰り返すように言う
椋本正木:「聞いたことは?」
屋敷十四朗:「いや、知らないな。正真正銘、今日はじめて聞いた」
屋敷十四朗:「遺産か? レネゲイド由来の」
椋本正木:「親父から俺への言伝は?」
椋本正木:「白上光について……何か聞いたことは」
屋敷十四朗:ハンドアウト的にも、これは何もないですよね
GM:なにもないです
GM:君は絹ちゃんを守るように言われただけです
屋敷十四朗:「まったく、なにも。俺に下されたオーダーは一つだけだ」
屋敷十四朗:「"椋本絹を守れ"。それしか言われていない」
椋本正木:「出来ると思うか?」
屋敷十四朗:「守る事が?」
椋本正木:「……」
椋本正木:答えず、君の目を覗き込む。
椋本正木:絹とは似ても似つかない、鋭い光を放つ目だ
屋敷十四朗:じっとその目を見たあと、
屋敷十四朗:「――ごめんなさい」
屋敷十四朗:「"ごめんなさい。ぜんぜん――想像もしていなかったの"」
椋本正木:「……?」
屋敷十四朗:「"他の誰かなんて、思いつかなかったわ"。"わたしにとっては今でも……十四朗が、一番つよくて、素敵な護衛よ"」 くく、と喉を鳴らす。
屋敷十四朗:「守れる。俺は一番強くて、素敵な護衛だからな……」
屋敷十四朗:「そして、最初の質問にも答えておく」
屋敷十四朗:「あの子を殺せるかどうかだと? 大金を積まれても殺さねえよ」
屋敷十四朗:「信用を失った傭兵は食っていけない。彼女からの信用と信頼は、絶対に裏切らん」
椋本正木:また、くつ、くつと笑い始める
椋本正木:「そろそろ絹が帰ってくる。十四朗をお送りしろ。」
GM:複数の護衛が君の方へ向かってくるよ
屋敷十四朗:「はあ、またすれ違いか」 肩をすくめる。 「一言くらい話させてくれ……って言っても、ムダなんだろうな。いいさ、引き上げるよ」
椋本正木:「明日だ」
屋敷十四朗:「あん?」
椋本正木:「明日の同じ時間、15時に……また来てくれ」
椋本正木:「君に会いたい人がいるそうだ。それが終わったら……」
椋本正木:「絹と君を合わせよう」
屋敷十四朗:「会いたい人、か。この状況下で」「楽しい面会にはならなさそうだが……」
屋敷十四朗:「正木さん」
椋本正木:「なんだい、十四朗」
屋敷十四朗:「あんたに色々考えがあるのは分かったよ。今のところは、俺の敵でもないらしい」
屋敷十四朗:「俺はさ。真剣に、真っ向から意見をぶつけてくる人ってのが結構好きでさ」
屋敷十四朗:「あんたと友達になれることを祈ってるよ」
屋敷十四朗:「では、失礼」 一礼して、護衛さん達に連れられて退出します。
椋本正木:「くっくっ……お互い……」
椋本正木:「生きて再会できればな」
屋敷十四朗:ロイスを取ります。
屋敷十四朗:-クライアント/椋本正木/親近感/○憤懣/ロイス
GM:シーンを終了します

■Opening/05

GM:シーンプレイヤー:セカンド・ビハインド
GM:侵蝕ダイスをお願いします
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:34->44)
セカンド・ビハインド:おっと
GM:あ!!
GM:しまった!少し待っててください
セカンド・ビハインド:OK
GM:OK!始めましょう
セカンド・ビハインド:こい!
GM:このシーンの目的は、君が館を追い出されたことと、正木さん周りのことを調べていることを描写するのと
GM:その過程でシックスちゃんと出会ってしまい、付きまとわれることになるというシーンだよ
セカンド・ビハインド:ヤッタネ!
GM:GM的には、君が都市部で情報を集めているところから描写して
GM:どういう経緯で投げ出されたのかは、セカンドさんの地の文とかセリフから言ってもらいたいな~って気持ちがあるのですが
GM:どうでしょう
GM:他になにかやりたい事は!
セカンド・ビハインド:了解でーす!
セカンド・ビハインド:じゃあ、喫茶店で優雅にお茶をしながら情報屋に調査結果聞いているところから入りたいです。
GM:OKOK!
GM:じゃあ結果を聞き終わるかどうかみたいなところで
GM:シックスちゃんが中にはいってくる感じでいいですか?
セカンド・ビハインド:あ! それなら情報屋から話を聞き終わる→独白→シックスのながれでお願いします。
GM:了解です!独白が終わったら見学室で合図を頼みます
GM:ではそんな感じで始めていきましょう

GM:S海沿岸、近代都市部。
GM:屋敷十四朗、椋本絹と共に、この地を訪れた君だったが
GM:なんということだろう……!椋本正木は、君の執事力を目のあたりにすると、君を館から放逐し
GM:屋敷から彼方にある、安宿へ強制的に君を追いやった
GM:そこに泊まっているか、自分で他の宿を見つけているのかは自由に決定していいが
GM:それ以来、君は館に近づくことができないでいる……この近代都市部から旧家街へ向かおうとすると、途端に人の目を感じるようになるのだ
GM:これはなにか……執事である自分には知られたくない、後ろめたいことを隠しているに違いない!
GM:君は椋本正木に関する調査を開始し
GM:その結果を聞くために、ある喫茶店で情報屋の男と落ち合うことになったのだ。
セカンド・ビハインド:じゃあ、高級ホテルに備え付けの喫茶店で待ってます。
セカンド・ビハインド:いま、セカンドはここのスイートルームに泊まっている。
GM:情報屋の男は待ち合わせどおりの時間にやってきます。
情報屋:「初めて会った時から、ただもんじゃねえかと思っていたが」
情報屋:「まさかここに泊まってんのかい?旦那よお」
セカンド・ビハインド:テーブルには紅茶に、数々のお菓子が並べられている。いずれも一流のパティシエによるものだろう、細工がなされている。
セカンド・ビハインド:「ええ、まぁ。こちらの方に少々」
情報屋:名前は呼ばない。君から話してなければ、知らないだろう。余計な詮索はしない主義なのだ
情報屋:「あの椋本を調べろってんだ。ま、それくらいの金は持ってるか」
情報屋:「これはあんたの奢り?」テーブルの上のお菓子や紅茶を見て言うよ
セカンド・ビハインド:「ええ、お好きにどうぞ」
情報屋:「太っ腹だね。……まさか報酬はこれってわけじゃないよな」
セカンド・ビハインド:「それと報酬の方もええ、こちらに」 大量の現金が入った小さなカバンをテーブルに置く
情報屋:暗に、情報を渡すのは報酬を確認してからと言っています
セカンド・ビハインド:「中身はここを出てから改めた方がよろしいかと、ひと目につきますから」
情報屋:「そうさせてらうか。ありがたく貰っとくよ」中身をひと目だけ確認して。
情報屋:「で……椋本正木の話だったな」
セカンド・ビハインド:「ええ、何か分かりましたか?」
情報屋:「文書、デジタルデータ、口頭、どれで伝えるのが都合がいい?」
セカンド・ビハインド:「あなたの好みでお願いします」
情報屋:「じゃあこのまま。証拠を残したくないんでね」
GM:ということで、情報屋は正木について話し始めます
GM:椋本光平の息子、長男であり、かなり幼い頃から英才教育を受けていたそう。父とは違うポリシーを持ち
GM:自らの手で研究を行うことも多かったとか。中国に来ているのも、父の反対を押し切り
GM:都市開発の様子を間近で見たいからと言う理由かららしいです
情報屋:「で、ここからが問題なんだが……」
セカンド・ビハインド:「なにか?」
情報屋:「近頃、正木に動きがあってな。多数の銃器それから『シールドゴーレム』、『アンチワーディングマスク』と言った」
情報屋:「兵器類の購入を始めているらしい。まるで……戦争でも始めるみたいな」
セカンド・ビハインド:「……ええ、とても物騒ですね」
情報屋:「ここからは俺の推測になるが……」
セカンド・ビハインド:「どうぞ、おかまいなく」
情報屋:「椋本正木がわざわざ中国地方までやってきたのは、都市開発のためじゃなく」
情報屋:「何かを探してのことなんじゃないかと思ってな。この地には白上も……それから吉備津の末裔なんかもいる」
情報屋:「レネゲイド絡みのやばい品物が埋まってても、おかしくない」
セカンド・ビハインド:「シラカミにキビツ……?」
情報屋:「都市開発も……それを隠すためのカモフラージュ何じゃねえかとな」
情報屋:「“オールド”の一種さ。レネゲイドを、魔術だなんだと混同してる古めかしい奴らさ」
セカンド・ビハインド:「ああ、なるほど……それらに対抗すべく兵器を用意したと」
セカンド・ビハインド:「兵器の購入時期は、ちょうどこちらへ来るのと合わせて……というようなものでしょうか」
情報屋:「いいや、ごく最近のことさ」
GM:時期的には、君たちが中国地方に来る1,2週前
GM:例の襲撃予告が出された後、神城早月が実際に襲われるまでの間くらいかな
情報屋:「俺からの話は以上だ。他になにか確認したいことは?」
セカンド・ビハインド:「そうですね」
セカンド・ビハインド:「私以外から依頼を受けたりは?」
情報屋:「俺個人への依頼なら他にもいくらでもある。正木についての依頼ってんなら……」
情報屋:口にチャックをするジェスチャー
情報屋:「言えないね。守秘義務がある」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、そうでしょうね」
情報屋:「あるかないかも秘密だ」
セカンド・ビハインド:「ええ、はい。これ以上はこちらからは何も」
セカンド・ビハインド:「そちらのバッグをもってお帰りになられても構いませんよ」
情報屋:「ありがたく頂戴しよう。菓子、美味かったぜ」
GM:情報屋はバッグを持って去っていきます
セカンド・ビハインド:情報屋を見送りつつ、考える。
セカンド・ビハインド:椋本正木の動向、購入された兵器、護衛の屋敷十四朗というあの男、絹お嬢様。
セカンド・ビハインド:そして――あの日、こちらに来て初日のことを。
セカンド・ビハインド:ほわんほわんセカセカ~
セカンド・ビハインド:そう、あの日の私はお嬢様の護衛に万全を期すべくあの兵器をここへと持ち込んできていた。
セカンド・ビハインド:持ち出したのはかつての古巣、我々が活動していたあの場所から。
セカンド・ビハインド:屋敷への侵入者をコンマゼロ秒で殺害せしめる狂気の血も涙もない殺戮マシーン、殺戮型ハウスキーパー!!
セカンド・ビハインド:殺戮型ハウスキーパーの起動とともに起こる惨劇! 血と涙の撃退戦!!
セカンド・ビハインド:最後には涙とともにくずおれる殺戮型ハウスキーパー! 「ワタシ、アナタトアエテヨカッタ……」
セカンド・ビハインド:そして夜が明けて事件は終わった……その長さシナリオクラフト一回分。
セカンド・ビハインド:そんな私の行動をみて、あの男、椋本正木は私を追い出したのだった……
セカンド・ビハインド:私は最後に幾ばくかの金を持ち出して――今に至る。ホテルの宿代も、この喫茶店の代金もすべて私のものではない。
セカンド・ビハインド:昔取った杵柄というやつだ――《フローズンリリー》
GM:では、そんな事を考えていると
GM:入口あたりで、がらがらがしゃーん!と、なにかが倒れる音がします
セカンド・ビハインド:「おや?」 そちらの方へ注意を向けます。
シックス:「おぼぼ……おぼぼぼぼ……」
シックス:そこには見事に横転した車椅子と、君の見知った顔である
シックス:”サーヴァント”シックスの姿がある
セカンド・ビハインド:「おやおや! 貴女はもしかして……シックス!」
セカンド・ビハインド:「なぜ、こんなところに! いやぁ、ははは! 元気でしたか?」
シックス:「ありがとうございます……お助け感謝します……!」周囲の人に助けられて再び車椅子に乗り
シックス:「おお……おお!セカンドさん!セカンドさん!」
シックス:「お久しぶりです!あえてうれしいでございます!」カラカラと自分の手で車椅子を動かして君のいる方へやってきます
GM:絹ちゃんのシーンであまり外見に触れられなかったので、ここで改めて触れると
GM:両足のない、車椅子に乗った少女で
GM:前髪の片側を長く垂らし、片目を隠しています。君は知っていますが、隠れている方の目は見えておらず
GM:眼帯で人目に触れないようにしてある……という感じの子です
セカンド・ビハインド:「私も生きた貴女とまた会えるのが嬉しいですよ」
シックス:「私は相変わらず元気ですので……はい!私もうれしいです!」
シックス:「セカンドさんは敵が多いので」
セカンド・ビハインド:「ええ、本当に……今はどうしているのですか?」
シックス:「すぐ死んじゃうかと心配してました……平気でよかったです!」
セカンド・ビハインド:「敵? なんのことでしょう。相変わらず変なことをいいますね、シックスは」
シックス:「今は新しいご主人様のところでお手伝いをしてます」
シックス:「執事を……続けていますので!」
セカンド・ビハインド:「ほう! 貴女にもご主人様が……!」
シックス:「はい!なんだか……いいところの家の……ご主人様です!」
セカンド・ビハインド:「いいところの家の……ご主人様!」
セカンド・ビハインド:「奇遇ですね、私の主もいいところのご主人様ですよ!」
セカンド・ビハインド:「ああ、そういえばシックス」
シックス:「おお……!さすが……さすがセカンドさんです……!いいところのご主人様に……!」
セカンド・ビハインド:「こちらのお菓子、食べますか?」 ティーセットのお菓子を指し示す
シックス:「やっぱり”サーヴァント”の皆はすごい……わたしもはながたかい……」
シックス:「いいのですか!?こんなお高そうなものを……」
セカンド・ビハインド:「いいんですよ」
シックス:「あ、い、いえ!わたしのご主人はいいところの人なので」
セカンド・ビハインド:「私の、奢りです」 ※他人の金です
シックス:「お菓子くらい食べれますが」
シックス:「それはそれとして、セカンドさんからなにか貰えるのは」
シックス:「とてもうれしいです!ありがたく頂戴いたします!」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、どうぞどうぞ」
シックス:と言ってもぐもぐゆっくりと味わいながら一つずつお菓子を食べていきます
セカンド・ビハインド:「ああ、それと。ゆっくりと食べながらでいいんですが」
シックス:「もぐもぐ……もも……?なんですか?」
セカンド・ビハインド:「私も貴女のいいところのお菓子に興味があるので、案内していただいてもよろしいですか?」
シックス:「いいですよ!わたしのご主人の出すお菓子も……とても美味しいので!」
シックス:「楽しみにしててください!」
シックス:「あっちがう!」
シックス:ばっと両手で口を隠す
セカンド・ビハインド:「おや、なにか問題でも?」
シックス:「ダメなのです……シックスには……ご主人さまからの言いつけがあるので……」
シックス:「そう!お知らせがあるまで……私はセカンドさんを見張ってないといけないので……」
シックス:「あっちがう!」
セカンド・ビハインド:「ほほう!」
シックス:「すみません……なんでもないです……」
セカンド・ビハインド:「いいですよ、シックス。見張っても、一緒に遊んでも」
シックス:「お菓子なら……お菓子なら買ってお返ししますので……どうか今のは……聞かなかったことに……」
シックス:「!」
セカンド・ビハインド:「久しぶりにあったサーヴァント同士勾留を深めていきましょうよ」
シックス:「ほんとうですか!」
セカンド・ビハインド:「久しぶりにあったサーヴァント同士交流を深めましょう」
シックス:「やったー!やっぱりセカンドさんのことは好きです!」
セカンド・ビハインド:「ええ、本当ですよ」
シックス:「話が……とてもわかるので!」
セカンド・ビハインド:「ええ、私はとても話がわかる執事ですから」
シックス:「どこへ行きましょう!私はセカンドと一緒ならどこでも楽しいので」
シックス:「セカンドの行きたいところを教えてほしいのです!」
セカンド・ビハインド:「そうですね……貴女の主にあってみたい。というのは無理なお願いでしょうか」
シックス:「わかりました!ではご主人様のところへ……」
シックス:「あっちがう!」
シックス:「なんどやっても騙されません!シックスも……サーヴァントなので!」
セカンド・ビハインド:「どうやら貴女のご主人様に嫌われている、ということがわかっただけで良しとしましょう」
シックス:「ごめんなさいですセカンドさん……」
シックス:「あの……でも代りになのですが……」
シックス:「ご主人様が気にしてたことくらいなら……話してあげてもいいです……」
シックス:「これは言うなとは言われてないので……!」
セカンド・ビハインド:「お願いします、シックス」
シックス:「でもないしょでおねがいします、内緒で!」こしょこしょと君の耳に顔を近づけて言います
シックス:「あの、“マスターヴィ……”いや、ウィ……?ティ……えーっと……」
シックス:「“マスター……いー……”なんとか……」
シックス:「ディ……?だったっけ……兎に角そんな人のことを……」
シックス:「とても警戒してたので……!セカンドも……お気をつけて……!」
セカンド・ビハインド:「…………」
セカンド・ビハインド:「貴女の、ご主人様も……随分な御方のようですね」
シックス:「それはもう!」
シックス:「とてもすごい……いいところの家の方なので!」
セカンド・ビハインド:「ええ、随分といいところのようですね」
セカンド・ビハインド:お菓子を頬張るシックスを見つつ考える。
セカンド・ビハインド:この地にあるナニカ、椋本正木――リキシレの動向、マスターエージェントに関わりのあるシックスのマスター
セカンド・ビハインド:護衛の屋敷十四朗、そして私の今の主である椋本絹。
セカンド・ビハインド:今は全貌見通せぬこの状態、この要素の中、私は考える。――どうすれば私の目的を進めることが出来るのか。
セカンド・ビハインド:私は考える、目の前の菓子を頬張るシックスを見ながら。
GM:シーンを終了します。ロイスなどがあればどうぞ!
セカンド・ビハインド:シックスにロイスを取ります。
セカンド・ビハインド:-同級生/シックス/相変わらずだな(親近感)/相変わらずだな(食傷)/ロイス
セカンド・ビハインド:以上です
GM:ふふ……ロイス感情の書き換えは……いつでも受け付けているよ……
GM:シーン終了!

■Masterscene/01

GM:中国地方、H県空港
GM:飛行機が着艦し、多数の乗客がロビーへと流れ込む
GM:いつもと変わらない光景。その中に一点、異様な物が混ざり込んでいる
???:「……」白と黒の中間、真灰色のローブで身を包んだ男が、ロビーの中央に立っている
???:男の姿はごく平凡なものだ。問題はその周囲。
???:ロビーになだれ込んだ客は、まるで何か見えない壁でもあるかのように
???:男を避けて歩いていく。そのせいで、彼の周りにだけ円の形に
???:ぽっかりと空洞が出来上がっているのだ。
GM:やがて、人の波が去った後。その男のもとに近づく者が現れる
???:「……お前が……そうか」
???:「四番目の男」
GM:「自分で雇っといて不満があんのか?ずいぶんないいようだな、おい」
???:「“テクタイト”の"4番"っていやよお」
五角エイジ:「普通は手の届かねえ高嶺の花だぜ、おい」
???:「言葉は……鏡のようなもの」
五角エイジ:「あ?」
???:「私は事実を述べただけだ……それに怒りを抱いたのなら」
???:「お前の中に怒りがある……ただそれだけのこと……」
五角エイジ:「ぶっ殺されてえのか?正式な契約はまだだ成されちゃいねえ」
五角エイジ:「ここでどっちが上か……はっきりさせてやってもいいんだぜ」滑るように、袖の下からクナイが現れ、手に握られる
???:「魔術は……秘匿されるべきだ……」それを無視して、ゆうゆうとロビーを横切る
???:「斯様な場所で……振るわれるべきではない……それが私の編んだ術なら……なおのこと……」
五角エイジ:「……チッ!わーったよ。だが次になめた口聞いてみろ。契約中でも関係ねえ」
五角エイジ:「二度とその口が開かねえようにしてやる」
???:「力の証明が成されれば」
???:「私はただ、事実を口にするだけだ」
五角エイジ:「問題ねえよ。五角の業は……白上のやわな退魔術とはちげえ」
五角エイジ:「殺しの業だ……。確実にやる」
???:「お前も今、事実を口にしている」
???:「信用しよう」
五角エイジ:「だがわかってるな?依頼どおり殺しは行うが」
五角エイジ:「死体は俺達のもんだ。……あの『リスト』は俺がもらう」
???:「私は……消し去るだけだ……私の魔術の痕跡を……」
???:「椋本……そして“サーヴァント”」
???:「“マスターウィザード”の魔術は……“マスターウィザード”以外に……」
“マスターウィザード”:「編まれてはならない」
GM:シーンを終了します

GM:では二日目!初めていくよ~

■Middle/01

GM:合流シーン最初は絹ちゃん、早芝くんの場面からやっていきます
GM:ダイスをどうぞ
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+5(1D10->5)した (侵蝕率:41->46)
早芝直純:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 5[5]+41 → 46

GM:背景としては、絹ちゃんがまた外出時間に海を見ているところで
GM:早芝くんからの接触を受けるという感じになります
GM:早芝くんは館に付く前に、いま絹ちゃんは海の方にいるからという連絡を受けて
GM:そっちに出向いていく感じですね
椋本絹:じゃあ早芝くん視点からの方がいいかしら
GM:いや、絹ちゃん側の方から初めて早芝くんが声をかけてくる方が
GM:本題?に入りやすいかなーと思うので
GM:そっちで大丈夫です
椋本絹:海を見てるだけのロール結構大変なんだよねw
椋本絹:いいでしょう。やります。
GM:じゃあもう声をかけて来た後からシーンを始めましょうか
椋本絹:どちらでも結構!始めましょう
早芝直純:OK
GM:じゃあ俺の案!

GM:椋本絹・屋敷十四朗のOPの翌日。
GM:外出許可のでている時間。椋本絹が今までと同じように、海沿いを歩いていると一人の男が君に話しかけてくる。
椋本絹:潮風が黒い髪を流す。振り返り、佇まいを正して一礼する。
GM:男の名はUGNエージェント、早芝直純。護衛の者には話が行っていたようで、彼の姿を見ると君から離れていきます。
椋本絹:「ごきげんよう。わたし、椋本絹よ」
早芝直純:「ご丁寧にどうも。俺の名は早芝直純、コードはドラゴンズネスト。どう呼ぶかは、ご随意に」
GM:昨日までの晴天とは変わり、天気は僅かに荒れ、濃い灰色の雲が空を覆いつつある。
椋本絹:「コードネーム?」人差し指を唇に当てて、少し考える。
椋本絹:「……UGNのひとかしら?わたし、お話したことがあるわ」
早芝直純:その様子を興味深そうに見やり。
早芝直純:「当りだ。賢しい奴は嫌いじゃない、話も早く出来そうだ」身分証明IDを確認させるように見せる。
椋本絹:「直純。わたしに、ご用があってきたのね」
椋本絹:「わたしにできることなら、力になってあげたいわ。なんでも言って」
早芝直純:「おや?そんなに早く俺を信用していいのか?」辺りを軽く一瞥する。
早芝直純:「護衛とかはついてなさそうに見えるが」
椋本絹:「ええ。そうしたほうが、直純だってわたしを信じてくれるでしょう?」
椋本絹:「――椋本の家へのご用事で来たのでしょう。それなら護衛さんは、お話をきかないわ」
椋本絹:進み出て、下から見上げるように微笑む。
椋本絹:「わたしと、二人きりよ」
早芝直純:「さてな。だが、その度胸は俺の好む方向性だぜ…俺が刺客じゃなかったのも、運が良いと言えるな」
早芝直純:「俺を信じたくらいには俺も椋本を信用しよう。元々、腹の探りあいなんてのは趣味でもない」
早芝直純:青白い電光が掌の上でスパークする。楽しそうに口の端がつりあがる。
椋本絹:「絹、と」もう一度、唇に人差し指を当てる。
椋本絹:「呼んでも、かまわないわ」
椋本絹:「それにわたし、お話し相手がいなくて、ちょうど寂しかったのよ」
早芝直純:「下の名をそう簡単に呼ぶと、あんたのファンにやっかまれそうだが」肩を竦める。
早芝直純:「そっちが良いって言うなら、呼ばない理由もないな。話し相手としては、良い気分にさせた方が上策だ」
早芝直純:「ふっ、話題は俺が提供しても?」
椋本絹:「直純が急いでいないのなら、わたしが話したっていいわ」
椋本絹:「昨日、家政婦の美恵に、パンケーキをおいしくやわらかく焼く方法をおしえてもらったのよ」
早芝直純:「ご随意意に。そのパンケーキは実際焼いて成功したのか?」
椋本絹:「今日、帰ったあとに試してみようと思っていたところよ。直純は、パンケーキは好き?」
早芝直純:「自信があるなら是非ご相伴に預かりたいね。食べれば好きになるかもしれないな…絹の腕次第と言う事になる」
椋本絹:「おいしくするには、ヨーグルトを混ぜるといいの。ふふふ。ばらしてしまったわ」
早芝直純:少し悪戯っぽく笑う。
椋本絹:「たっぷりのメイプルシロップに、濃いめの紅茶を淹れて、いただくの」
早芝直純:「なら紅茶は渋い方が良い。苦くて一発で目が冴えるやつだな」
椋本絹:「直純も……椋本の家のお客さんなら、歓迎してあげたいわ」
早芝直純:「俺が家から歓迎されてるかは微妙なところだな」不敵に唇の端を吊り上げる。
椋本絹:「? お客さんではなかったかしら?」
椋本絹:護衛に話が通っている以上、そのように応対していたものの
早芝直純:「実は商売敵に近い…商談みたいなもんだな。だから、俺を無碍には扱えない」
椋本絹:実際のところ、椋本絹が親しく話しかけていたのは、話し相手のいない寂しさが半分といったところだったのだ。
椋本絹:「……もしも、そうなら」足を止める。
椋本絹:「やっぱりお客さまだわ」
早芝直純:「俺も絹の前では良い客でありたいと思ってるよ。少なくとも」
早芝直純:「パンケーキをご馳走になるまでは」
椋本絹:「ああ、それは困ったわ」目を細める。
椋本絹:「わたし、パンケーキをずっと作らないかも」
早芝直純:「それはとんだ暴君だな。俺にずっと良い客を演じさせると」ふっと笑う
椋本絹:「いじわるを言ってしまって、ごめんなさいね。直純はいつまでこの町にいるかしら?」
早芝直純:「さて、俺の仕事が終わるまで。だが一ヶ月はかからないだろうな、そこまで悠長じゃない」
椋本絹:「一ヶ月も一緒にいるのなら、なおさらお友達になったほうがいいわ」両手を合わせて首をかしげる。
椋本絹:「直純は、どんなお仕事でこちらに来たの?」
早芝直純:「じゃあ、こっちの用向きを話そうか。絹に関わることだぜ」
椋本絹:「ええ」姿勢を正す。
早芝直純:「ふむ。俺は荒事をこなすエージェントだが、俺が戦ったやつが、絹の事を調べていたようでな」
早芝直純:手を軽く開く、青白い電光が踊る。
椋本絹:「わたしのことを……?」
早芝直純:「心当たりは?どんな小さいことでもいいぜ」
椋本絹:「……。誘拐されそうになったことなら、何度かあるの」
早芝直純:「それと、こいつは別に尋問じゃないし、俺も一発で当たりが出るなんて思ってない。気楽にしてくれ」
椋本絹:「オーヴァードに襲われたことだって、あったわ」
早芝直純:「へぇ。そいつは災難だったな。だが修羅場は潜り抜けてるわけだ」
椋本絹:「心当たりとよべるのは、それくらいだと思うわ。お役に立てなくて、ごめんなさいね」 眉尻を下げる。
早芝直純:「いや、いいさ。それと、その経験」
早芝直純:「俺と同じだな。いよいよ友達になれそうだ」
早芝直純:気にするなと微かに笑う。
椋本絹:「ありがとう。けれどここなら、きっと楽しい思い出が作れそうだわ」
椋本絹:「一緒にお屋敷にいきましょう。パンケーキを、ごちそうしたいわ」
早芝直純:「ふっ、それは楽しみだ。自信の程を見せてもらうぜ?」
早芝直純:「ああ、絹…」
椋本絹:「どうしたの、直純?」
早芝直純:曇天の空をチラッと見上げる。
早芝直純:「『リスト』って言葉に心当たりはあるか?」
椋本絹:「……いいえ?名簿の『リスト』かしら?」
早芝直純:「……そうか。忘れてくれなんて言わないぜ。知らないなら、気に留めておいてくれ」
椋本絹:「ええ」真っ黒な目で、直純をじっと見つめる。
椋本絹:「覚えておくわ」
GM:では、君たちが話していると。海辺にもうひとり人が現れる。
白上光:「おや。これは、椋本さん。今日は話し相手がいるようですね」
椋本絹:「光!」笑顔を向ける。
GM:シックスは連れていない。今日は一人のようだ。
椋本絹:「また会えて、うれしいわ。こちらは直純。椋本のお客さまなの」
白上光:「存じています。“ドラゴンズネスト”でしたか」
白上光:「女頭村では、我々の不手際からお手数をかけたと伺いました。礼を言わせてください」
早芝直純:「はじめまして 『真火』 白上光。噂はかねがねだ」
椋本絹:「女頭村……」椋本家の令嬢といえど、当然リキシレ関係の動きを全て把握しているわけではない。
椋本絹:「お知り合いだったのね。二人とも」
早芝直純:「なに、良い点数稼ぎになった。こっちが礼を言いたいぐらいだぜ。俺の同僚はご立腹だったけどな」
白上光:「顔を合わせたのは、初めてですがね。……ところで椋本さん」
白上光:「護衛の方は?」
椋本絹:「席を外してもらっているの。今は直純がそばにいるわ」
椋本絹:「そうよね、直純?」微笑む。
白上光:「では、そこに居るのは、貴女の知り合いではないということですね」
白上光:そう言って、砂浜の方へ目を向ける
早芝直純:「だ、そうだぜ」そうよね。と言う言葉を受けて返し。
椋本絹:「――」振り返る。
早芝直純:首を砂浜に向ける。
“マスターウィザード”:空と同じ、真灰色のローブを着た男が、君たち二人を見ている
“マスターウィザード”:その足元には、スーツ、通信機、拳銃……
“マスターウィザード”:それから、萎んだ肌色の風船のようなものが落ちている
椋本絹:「…………」肩越しに振り返ったまま、その異様さに、言葉を失っている。
早芝直純:「へぇ。なんだ、あんたは?絹のファンか?」
早芝直純:椋本さんの前に立ちましょう。
椋本絹:「……ん」空気を吸う。胸に手を当てる。
“マスターウィザード”:早芝直純には、それが何なのか判るだろう。UGNの関わった事件で、見たことがあるかも知れない
椋本絹:目を閉じて、開く。
“マスターウィザード”:肉と骨を抜かれた、人間の皮だ
椋本絹:「――わたしの名前は、椋本絹よ」開口一番に伝える。
椋本絹:「お名前をききたいわ」
“マスターウィザード”:「不正解だが……近い部分はある」
“マスターウィザード”:「彼女を欲している」
“マスターウィザード”:「名には名を……返そう。私は、“マスターウィザード”」
早芝直純:「はっ!話がでかくなってきたな。最低で最高だ。俺のキャリア向上に繋がる話だ」
椋本絹:「“マスターウィザード”。あなたは……」
椋本絹:人間の皮、らしきものを見る。
椋本絹:「……どうして」
早芝直純:「理由を聞こうか?ふざけた外道働きをしてまで絹に拘る理由をな」
“マスターウィザード”:「私の魔術を……秘匿するため」
早芝直純:「絹、こいつと交渉する気があるなら、俺はまだ手を出さないが、どうする?」
早芝直純:「勿論、やつが仕掛けてくれば別だが」
“マスターウィザード”:「交渉は……必要ない。私は、私の目的を果たす」
“マスターウィザード”:いうと、彼はゆったりとした足取りで君たちに向かって歩いてくる
椋本絹:「お話をききたいわ」
椋本絹:「私を狙っているのは、どうして?あなたの目的は何?」
“マスターウィザード”:答えない。防波堤を登ってくる。
椋本絹:「“マスターウィザード”。わたしにだって、目的があるわ」
早芝直純:絹ちゃんをカバーできる位置で成り行きを見守る。電撃は何時でも射出できるように、ポケットに突っ込んだ指先に溜める。
椋本絹:「戦わないこと。誰かに戦わせないこと」
椋本絹:「直純に……十四朗に、戦わせてしまいたくないわ。――答えて」
早芝直純:「『真火』手を出すなよ、まだ、な」
“マスターウィザード”:答えない。ローブの内側から、鉄の棒を取り出し、振りかぶる
早芝直純:「時間切れだ!悪いな、絹」
早芝直純:「弾いて(スナップ)砕いて(クラック)壊れろ(クラッシュ)」電撃を指先で弾く、閃光の着弾後に耳障りな轟音を立てる。
“マスターウィザード”:「――ボバッ」投げつける直前、雷撃が着弾し、砂浜の方へ弾き飛ばされる
早芝直純:狙いはローブ、鉄の棒、ローブの中身。ガンマンの早撃ちもかくやという勢いの三制射。
“マスターウィザード”:うつ伏せに倒れ、そのまま動かない
椋本絹:「……っ」目を閉じないよう耐えていたが
白上光:「お見事」
椋本絹:破裂した細かな砂礫に、顔を背ける。
椋本絹:「直純……」
早芝直純:「………脆すぎるな」
GM:早芝がそう呟いた直後。ガン、という音を立てて、防波堤に何かがぶつかってくる
GM:一台の車だ。追突し、ボンネットから煙が上がっている
椋本絹:「……!」中に人は乗っていますか?
“マスターウィザード”:運転席のドアが開く。内側から、灰色のローブを着た男が出てくる。
椋本絹:「……ぅ……」両手で口を抑える。
椋本絹:「ど、どうして……!」
早芝直純:「ちっ、こういう時に欲しいんだがな。優秀なオペってやつが」
“マスターウィザード”:「私を……滅ぼすことはできない」
白上光:手をかざす。
早芝直純:「だろうな。……ルールを打ち破らなきゃ駄目な手合いだ。知ってるぜ、そういうの」
白上光:マスターウィザードを、車を炎が包み、一拍遅れて爆発する
早芝直純:「面白くなってきたじゃないか。ってのも絹の手前、言うのは憚られるか」
早芝直純:「おい、『真火』安全域は何処かにあるか?多分キリがないぞ」
“マスターウィザード”:炎上する車の助手席から、灰色のローブを着た男が現れる
“マスターウィザード”:「無駄だ。私を……“マスターウィザード”を……」
“マスターウィザード”:後部座席から、灰色のローブを着た男が現れる
“マスターウィザード”:二人、三人、四人、五人、六人、七人……
白上光:「……椋本の家ならば。と思いましたが」
白上光:「そもそも、逃げ切れるかどうか」
“マスターウィザード”:「滅ぼすことはできない」
椋本絹:――ガチン!!
椋本絹:音ではない軋みの振動が空間に走る。周囲の空間の彩度が下がる。
椋本絹:「光。直純」
椋本絹:3人以外の時間軸を減速している。椋本絹は時間を操るオーヴァードだ。
椋本絹:「……先に、逃げて」

■Middle/01

GM:では同じく合流シーン。時間は少し遡り、マスターウィザード襲撃前
GM:白上束ちゃんと屋敷十四朗さんのシーンになります
GM:登場をどうぞ!
白上束:白上束の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:45->47)
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:38->41)
屋敷十四朗:おっ低い
GM:では少し、束ちゃんが館に入る前ところから始めますね

GM:同時刻。白上束と御友別連はアポイント通り、椋本正木及び、屋敷十四朗の居る館に着いていた。
御友別連:館に入る前に、眼鏡をかけ、手鏡を用いて身だしなみを整えている。
白上束:それを眺めている。こちらが整えるべきは身だしなみではなく。
御友別連:「束。少しいいか?すまないが、君の服装も正しておきたい」
白上束:「?」首をかしげる。「意味があるの?すぐに、動くのに」
御友別連:「話だけの戦いになった時、そちらのほうが有利だ」
御友別連:そう言って君の着ているブカブカのスーツに手を伸ばします。襟や裾を何やらいじっている
白上束:「うん。じゃあ、任せるね」身を委ねる。
御友別連:「……」手を離してから、しばらく君を見ている
白上束:「?」
御友別連:それから、君の首に手を回し、首飾りをつけます
御友別連:先に赤紫色の宝石がついたネックレス。
白上束:一瞬身構える。「これは?」怪訝な顔。
白上束:「これも有利になるの?」
御友別連:「スーツだけでは、舐められるかもしれない。つけておいてくれ」
白上束:「うん。分かった」
御友別連:「すまない……邪魔かも知れないが」
御友別連:「思い入れのあるものだ。仕事の後、返してもらえると助かる」
白上束:「うん。壊さないようにするね」
GM:と、言うやり取りのあと。君たちは館に入っていきます
GM:召使いに案内され、応接間に通される。そこに君たちと同じくスーツに身を包んだ
GM:屋敷十四朗が待っています
GM:ちなみに屋敷さん側は
GM:相手の名前と外見は聞いてるけど、何のようかとかは全然知らされてません
屋敷十四朗:ひ、ひとり?ぼくはひとりなの?
GM:ひとり
屋敷十四朗:怖い……
GM:椋本正木は館にいるはずだが、特に姿を見せません
GM:君は一人です
御友別連:「はじめまして。白上家専属弁護士の、御友別連です」
屋敷十四朗:こぶりなアタッシュケースを脇に置いて待ってます。中身はあらかじめ調達しておいたスモークグレネードだ。
御友別連:挨拶しながら、屋敷さんに握手を求めます
屋敷十四朗:自分の戦闘スタイルは、どうしても武器錬成の隙ができる。戦闘になる可能性も考慮した。
屋敷十四朗:「やあ、どうも恐れ入ります。屋敷十四朗と申します」 握手する。
白上束:「……」その様子を茫洋と眺めながら、後ろに控えている。
白上束:明らかにスーツを着慣れていない、小柄な少女。歳は中学生くらいだろうか?
屋敷十四朗:「私も椋本様に雇われております弁護士です。お抱えではなく、一時的なものですが」
屋敷十四朗:ちらりと後ろの少女に目をやる。どう見ても弁護士には見えない。
御友別連:「気になりますか?こちらは束。白上束といえば判るでしょうが」
屋敷十四朗:実際、白上についてはどれくらい知ってていいものでしょう?
GM:裏で仕事をするなら結構知ってるのではないでしょうか
屋敷十四朗:なにせ正木のやつは何も説明してくれてない……!
御友別連:「後継者候補の一人でもあります。彼女もオーヴァードです」
屋敷十四朗:「驚いたな。いや、本当に驚いていますよ」
屋敷十四朗:「そんなたいそうな身分の方が、なぜここに? 椋本と白上はなにか……親交が?」
GM:UGNに協力的な魔術の勢力で、その中ではかなりでかい。候補はオーヴァードとして腕の立つやつが結構いるくらいのことは
GM:知ってます。あと光とかいうやつがその筆頭とかも知ってていいです。
屋敷十四朗:光とかいうやつ!
白上束:目が合うと、軽く会釈する。
屋敷十四朗:「どうも」 口元だけにこりと笑う。
御友別連:「何をおっしゃいます。仕掛けてきたのはそちら側でしょう」
屋敷十四朗:「仕掛……なに?なんだって?」
御友別連:「失礼ですが、あの土地は戦前から白上が管理してきたもの。」
御友別連:「我々からすれば、ほとんど言いがかりのようなものだと認識しています」
御友別連:「そういった……何の問題も起きていないという態度は、我々としては大変不本意です」
屋敷十四朗:「ああー」
屋敷十四朗:「なるほどわかった」
屋敷十四朗:「これは……貧乏くじだな……? ちょっと待った。聞いてくれ」
屋敷十四朗:「何かの誤解だと思う。話せばわかる」
白上束:「じゃあ話して」口を開く。
御友別連:「いいでしょう。それで私が納得するかは別ですが」
GM:あ、描写を忘れていましたが、応接室にはお茶とサルミアッキがおいてあります
屋敷十四朗:「納得してくれよな。頼むよ……」 あまり複雑ではない事情をつらつらと語りだす。
GM:君が好きだというから、わざわざ用意したのかも知れない
屋敷十四朗:自分は弁護士だが、ここにはあくまで傭兵としてやってきている事。
屋敷十四朗:上流階級を騒がしている『とある問題』繋がりであり、土地とかそういう事は何も聞いていないこと。
屋敷十四朗:『俺に会いたい人がいる』としか聞いていないこと。などを告げます。念の為、絹ちゃんの事は伏せている。
白上束:傭兵として来た、の言にはピクリと反応している。それ以外は無反応だが。
屋敷十四朗:「つまり、その……なんだろうな」
屋敷十四朗:「土地がどうこうと言われても、マジにわからん。すまん」
屋敷十四朗:「……サルミアッキどう? 美味しいよ」
屋敷十四朗:お菓子が入ったラタンバスケットをそろりと前に出す。
御友別連:「いええ、結構。つまり……」かけていた眼鏡を外しながら
御友別連:「私は、事例とは何の関わりのない相手のことを」
御友別連:「責めていたということになる……これは……」
御友別連:「すまない……私の確認不足だった。許してくれ」
屋敷十四朗:「ヒドいよな! 寿命が縮まったぜ」
御友別連:頭を下げます。
屋敷十四朗:「ああ、いや、うん……そうストレートに謝られると、うん……いいよ。頭を上げてくれ」
屋敷十四朗:「俺自身、ちょっと自分のことを情けなく感じているところだからな」
屋敷十四朗:「マジに、土地問題とかまったく聞いてないんだ。弁護士なんだがなあ」
白上束:「……雇い主は、呼べないの?」
白上束:「話を知ってる人じゃないと、選べないよ」
屋敷十四朗:「望み薄だな。呼べるような立場じゃないんだ」
屋敷十四朗:「選ぶ?」
白上束:「うん。なにで戦うのか」
屋敷十四朗:「"白上を侮った相手。どういう形にせよ、戦で決着をつけよう"ってことか」
御友別連:「違う、屋敷さん。すまない……そういうことではなく」
御友別連:「束は私が、言葉で戦うか、力で戦うか、と言ったことを」
御友別連:「そのまま尋ねているのだと思う……すまない……私のせいで、また誤解を生むようなやりとりが……」
屋敷十四朗:「マジかよ」
御友別連:「白上としては、法廷で決着をつけたいと考えている。束は対応のために来てもらった……」
屋敷十四朗:「ずいぶんピュアな当主候補様なんだな。可愛いと思うよ」 肩をすくめる。
御友別連:「『魔神の死骸』事件……あの時のようなことがないように」
白上束:「うん。対応する」
御友別連:「失礼だが……屋敷さんは傭兵として雇われたと言っていた。リキシレは、我々と力で争う用意をしているのか?」
屋敷十四朗:「まさかだろ? 争うどころか、むしろその逆だ」
屋敷十四朗:「神城早月が襲撃されたのは流石に知ってるだろう」
御友別連:うなずく。
GM:束ちゃんが知ってるかどうかは任せる
白上束:知らないですね。神城グループという存在に関心がない。
屋敷十四朗:「正体不明の襲撃予告。UGNに企業連にギルド……裏社会に住んでる人間なら、そこらへんに予告状が届いてるのは説明不要だろうが」
屋敷十四朗:「回り回ってついに椋本にも予告状が届いた。だから俺は護衛としてやってきている」
屋敷十四朗:「そういう意味では、俺は今すごくビクビクしてるぜ。あんた達が襲撃犯だったら、とても困る」
屋敷十四朗:「殺し合わなきゃならない」
屋敷十四朗:目から笑いは消えている。
御友別連:「それはない……私はオーヴァードではない。戦いに成れば、真っ先に危険にさらされる
御友別連:「しかし、それだと益々……判らないな。なぜ、椋本は私たちと屋敷さんを会わせたのか」
白上束:「それに」口を挟む。「白上は名を伏せない」
屋敷十四朗:「そうなのか」 束ちゃんを見る。
屋敷十四朗:「名は伏せず、堂々と名乗って誅を下します――ってか」
白上束:「言わない……殺し合いだと、言うと困る」
白上束:「連……ちゃんは白上じゃないから。伏せるよ」
屋敷十四朗:「マジで素直な子だな。御友別さんも、束……さん?も」
屋敷十四朗:「じゃあ、束さん。あんたの考えを聞かせてくれないか」
白上束:「うん。何?」
屋敷十四朗:「御友別さんの言う通りだ。椋本はなぜ、誤解が生まれるのを承知で、俺とあんたらを引き合わせたんだと思う?」
屋敷十四朗:「連中だってバカじゃない。何の事情も知らない俺を矢面に立たせれば、話がこじれる事くらいわかってるはずだ」
屋敷十四朗:「……なぜ、俺たちはここに居る?」
白上束:「……分からない。その人に、会ったことがないから」
白上束:「会えないの?」
GM:では、そんな事を言っていると
屋敷十四朗:「…………」 目をそらし、ため息をつく。 「わかったよ。子供のお使いみたいで癪だが、ダメ元で探して、呼んで……」
GM:突然。館の外から目もくらむような閃光と、一瞬遅れて凄まじい轟音が響いてくる
屋敷十四朗:「……はァ!?」
屋敷十四朗:とっさに身を沈め、窓の外に目をやっている。
白上束:「……坤!」御友別連を抱えて飛ぶ。
GM:海沿いの方だ
屋敷十四朗:「おいッ! どういう事だ、あんたらの仕業か!?」
GM:そちらに目を向けると、地面から炎が立ち上がり、なにかが爆発するのが見える
白上束:転移先で着地。「……呼んできたの?」
白上束:「それが、椋本?」
GM:束ちゃんなら気づくかも知れない。あれは白上光の業だ。
白上束:「……」
屋敷十四朗:「何を呼んだって? ゴジラか何かか?」 束ちゃんの呼びかけの意味を理解していない。
GM:戦闘が起こっている。館の外で。
屋敷十四朗:「くそ、ふざけんなよ……! こちとら絹ちゃんがどこに居るかすら把握してねえんだぞ……!」
GM:やがて、館の中も騒然とし始め、応接間に人が入ってくる。
椋本正木:肩口から血を流した、椋本正木だ
屋敷十四朗:「お……!」
椋本正木:「……はっは!楽しいお茶会を邪魔してしまったかな」
椋本正木:「何やら外で起きているようだが……勘違いするな」
白上束:桑枝を取り出し、構える。
椋本正木:「見ての通り!ここも襲われている!館の中に賊が入った。暗殺者だ。部下が何人かやられた」
屋敷十四朗:「同時襲撃かよ。用意周到だな」 そこらへんのキャビネットを開け、応急箱を正木さんのそばに放り出す。
屋敷十四朗:「アンタを守ってやりたいが、それより優先すべき事がある」
御友別連:「椋本正木……これは貴方の仕業ではないのか」
屋敷十四朗:「絹ちゃんはどこだ。どこに居る!」
屋敷十四朗:「間違っても"海の方にいます"とか言うなよ……!」
椋本正木:「勘がいいな。海だ。恐らく攻撃を受けている」
白上束:「……」振り返る。後ろに控える御友別連の表情を見て、彼女の企てでないことを理解する。
屋敷十四朗:「最高だな。絹ちゃんとゴジラの両方に会えるかもしれんわけだ」 嫌そうに笑う。
椋本正木:「待て!行くな!どうやら、館も既に包囲されているようだ」
屋敷十四朗:「ああ、前も包囲されたよ。6対2の状況でな……包囲の突破は慣れてるから安心してくれていい」
屋敷十四朗:「俺は現場へ行く」
屋敷十四朗:「束さん、御友別さん。アンタらはどうする。この襲撃とは無関係だろ?」
屋敷十四朗:「ここで待っててくれてもいいぜ。茶は出ないだろうけど」
白上束:「……火のところに行く」
屋敷十四朗:「……無関係だろ?」 眉をひそめる。
白上束:「あれは白上の業だよ」別段、隠し立てはしない。
GM:あ!ここで状況の説明をさせてください
白上束:しろ!
屋敷十四朗:ウェイ!
GM:正木さんの言う通り、館はどうやら本当に包囲されているようで
GM:そのまま何の対策もなくでていったら死にます
屋敷十四朗:はわわわ
GM:ただし、束ちゃんの力があれば話は別です
GM:束ちゃんは、自分と、この場にいるキャラクターから一人を選んで
GM:館の外に出すことが出来るよ。ただし転移先は一緒!
白上束:ははー
GM:因みに、外に出るのと内にいるの、何方のほうが安全かというと
屋敷十四朗:ドキドキ
GM:外というか、海か……。海と館だと、館の中にいるほうがまだ安全だというのもわかります
GM:NPC二人を置いていったからと言って……即座に死んだりはしない!
GM:即座に死んだりはしない!
白上束:「……」窓の隙間から、包囲の厚さを垣間見る。
屋敷十四朗:全く同じタイミングで、少し離れた窓の隙間から外をうかがっている。
GM:傍目には、何も変わりがないように見えるが
GM:その実、あちこちに罠と伏兵が仕掛けられている。例えオーヴァードでも、この包囲を準備なく超えるのは不可能だろう。
屋敷十四朗:「……」 包囲網を確認してから、束ちゃんの方にちらりと視線を向ける。
GM:加えて、束にはこの術が“オールド”の……忍びの者が仕掛けたものだということも判るかも知れない
屋敷十四朗:「これを、抜けられるか? 白上の術だか業で」
屋敷十四朗:「俺の見立てでは、死ぬ。普通に突破しようとしたらな……」
白上束:「うん。でも」
屋敷十四朗:「でも?」
白上束:「抜けられるだけだよ。崩すのは、難しい」
屋敷十四朗:「何人までいける? 同行者は」
白上束:「1人」
屋敷十四朗:「マジかよ……今日はとことん貧乏くじだな」
屋敷十四朗:負傷した正木と、非オーヴァードだと名乗った御友別に目をやる。
椋本正木:「はは!一人か!屋敷を連れて逃げるか?そうなると、この弁護士は置いていくことになるが」
御友別連:「……すまない。私は、戦いにおいては素人だ。なにも……わからない」
屋敷十四朗:「――しょうがねェ」
御友別連:「束。君の判断に任せる……危険があろうと……それに従う」
屋敷十四朗:「"束"」 呼び捨てにする。
白上束:「うん。危ないけど、連れて――」御友別連の方を向いていた顔を、そちらに向ける。
屋敷十四朗:「俺の護衛対象は、絹。椋本絹だ」
屋敷十四朗:「任せたぞ」
白上束:「……!」
白上束:「うん」
白上束:「任せるよ」
白上束:シナリオロイスを取ります。
GM:とれ!
白上束:-依頼先/屋敷十四朗/信頼:○/脅威/ロイス
屋敷十四朗:既に束には背を向けている。左手の親指付近に歯を立て、食いちぎり、流れる血から虹色の血槍を一瞬にして錬成する。
屋敷十四朗:束ちゃんにロイスを取ります。
屋敷十四朗:-共闘者/白上束/信頼○/脅威/ロイス
屋敷十四朗:「行け!」
白上束:窓を開け放つ。スーツを脱ぎ捨てると、内に着ていたのか、狩衣が露わとなる。
白上束:白上としての仕事着。
白上束:桑の枝を振る。「離」
白上束:「天」一瞬その姿が掻き消え、屋敷の上に再出現。
白上束:消失。「離」再出現。
白上束:消失。「離」再出現。
白上束:「離」「離」「離」「離」「離」「離」
白上束:そのままぱちぱちと明滅しながら、海への路を。空歩にて兎のごとく跳ねる。
椋本正木:「大丈夫だ、十四朗。絹のもとには今、UGNのエージェント……"ドラゴンズネスト”がついている」
椋本正木:「それに……白上光も、恐らく絹を守るだろう。心配はいらんさ」
屋敷十四朗:「白上の当主候補が二人か。ドラゴンズなんとかの方は知らんが」
屋敷十四朗:「この上ないメンバーだ。信頼して預けるさ」
椋本正木:「その通り!それより……はは!我々のほうが問題だ」
屋敷十四朗:「そっちこそ安心しろよ正木さん。一番つよくて、素敵な護衛がここにいる」
屋敷十四朗:「"三月兎"。今だけは、アンタにだけ槍を預ける」
屋敷十四朗:「あんたに何かあったら、絹ちゃんに怒られそうだからな」 小さく笑う。
椋本正木:「ふ……実を言うとね。最初、私は君に殺されるかと思っていたんだが」
椋本正木:「はは!全く……君と違って私は、人を見る目がないようだ。やはり人の上に立つ器ではない」
屋敷十四朗:「はは! 俺も最初、アンタに殺されると思ってたんだ」
屋敷十四朗:「いい友達になれるんじゃないか? 俺ら」
椋本正木:「はは!そうなりたいのは山々だが……あまり信用しすぎるなよ、私も悪党だ」
椋本正木:「……勝ち目が無いわけではない。“温羅”を使う」
椋本正木:「地下室へ行きたい……そこまで、私と御友別を連れて行ってくれ」
屋敷十四朗:「分かった。……御友別さんの事は、束から任されたからな。責任持って守ろう」
御友別連:「すまない……私がいなければ、君も束と行けたろうに……」
屋敷十四朗:「いいんだよ。あんた、"なかよし"とか"りぼん"を読んだ事ないか?」
屋敷十四朗:「ヒロインと離れ離れの期間が長いほど、お話は盛り上がるもんさ。気にするな」
屋敷十四朗:言うと同時に槍を振るい、応接間の扉を四分割。蹴り飛ばす。
屋敷十四朗:「さあ来い、暗殺者とやら」
屋敷十四朗:「今日の俺は、貧乏くじばっかでたいそう気が立ってるからな」
屋敷十四朗:「――――付き合ってもらうぞ。八つ当たりに!」

■Middle/01

GM:海岸と館、2つの場所で襲撃が起こる中。一方セカンドは!
GM:"サーヴァント"シックスに連れられ、とても平和に散歩に勤しんでいます。
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+7(1d10->7)した (侵蝕率:44->51)
シックス:「見てくださいセカンドさん!ここらへんは高いところなので」
シックス:「街がよく見えるのです!あの高い建物があるのが、近代なんちゃらで、あっちの古いお家があるのが、古いお家街です!」
セカンド・ビハインド:「ははは、シックスは物知りですね」
GM:と言ってビシビシ指を指してワチャワチャやっています。君を追い出した椋本正木邸も見えるかも知れない
セカンド・ビハインド:そう言えばロイスの感情指定を行うのを忘れてたので、宣言しますと今は食傷の方が表です。
シックス:「ふへへ……中国……中国地方に来る前に、勉強したので!」
セカンド・ビハインド:「いっぱい勉強したんですね。あのシックスがある程度の分別が出来ているなんて」
セカンド・ビハインド:「私も感動のあまりにおっと涙が」 ハンカチで目尻を拭うふりをする
シックス:「いえいえここはわたくしが……」こちらもハンカチを取り出し、空いている方の目をふこうとします
セカンド・ビハインド:「そういえばシックス、今の私の主もあっちの方におられるんですよ」
セカンド・ビハインド:シックスが行動を起こす前に注意を逸らす。
シックス:「ほうほう!セカンドさんのご主人様!」
セカンド・ビハインド:そういいながら、正木邸の方に注意を向けさせる。
セカンド・ビハインド:「ええ、いいところのお嬢様でとても聡明な方なのです」
シックス:「椋本絹さんですな!お会いしましたが……セカンドさんのご主人だけあって」
シックス:「とても優しくて綺麗な方でした!」
セカンド・ビハインド:「ほほう、シックス。お会いしましたか、絹お嬢様と」
セカンド・ビハインド:「して、どのようにされておりましたか? 私は複雑な事情の下」
セカンド・ビハインド:「とある悪しき陰謀によってお嬢様と離れ離れになっている状態でして」
セカンド・ビハインド:「お嬢様の状況が分からないのです」
シックス:「ふくざつなんですか?」お煎餅を取り出して食べながら。
セカンド・ビハインド:「ええ、とても複雑な事情です」
シックス:「おお……!それはお気の毒に……心中をさっします……」
セカンド・ビハインド:「悲しきすれ違いと言っても過言ではないでしょう」
セカンド・ビハインド:「それでどうでしたか?」
シックス:「でも安心してください!絹さまは元気そうでした。毎日海辺でお散歩してるみたいですし」
シックス:「わたくしとまたお喋りしたいとも言ってくれたので!」
セカンド・ビハインド:「ふふ、良かったですね」
シックス:「はい……わたくしと……絹さまはおんなじだとも……言ってくれましたので」
シックス:「誰かに喜んでもらえるとうれしいのは……絹さまも同じだと!言ってくれましたので!」
シックス:「とても良かったです!」
セカンド・ビハインド:「そういえば、シックス」
シックス:「はいなんでしょう!セカンドさんもお煎餅たべますか?」
セカンド・ビハインド:「貴女は私の主を知っているのに対して、私は貴女の主を存じないというのは」
シックス:そう言って個包装の煎餅を差し出してきます。賞味期限切れだ。
セカンド・ビハインド:「そうですね。もし貴女の主にあった時に失礼になるやもしれません」
セカンド・ビハインド:受け取って、ポケットの中に仕舞います。
セカンド・ビハインド:「よろしければ教えてもらってもよろしいでしょうか」
シックス:「たしかに!そういう事ならいいですよ!わたくしが仕えているのは、よいところの家の……」
シックス:「あっ違う!」
シックス:「もー!何度聞いてもダメです!こればかりは……きつく言われてるので、絶対に……」
GM:と、そんなやり取りをしていると
GM:突然海辺のほうから強烈な閃光と
GM:数秒遅れて、つんざくような轟音が鳴り響いてくる
セカンド・ビハインド:「これはこれは……」 海辺の方へと顔を向ける
GM:そして同じ場所から、天に向かって炎が立ち上るのも見える。"サーヴァント"であるきみには、それが何らかのエフェクトによるものだとわかるでしょう
シックス:「あっ、あわわわわわわ」
シックス:「あ、あの炎は……ひ、光様のやつでは……」
セカンド・ビハインド:「光様?」
シックス:シックスは炎を見ると、明らかに動揺してそんな事を口走ります
シックス:「あっあっあっあっ」セカンドの言葉を聞いて余計動転します
セカンド・ビハインド:「おっと」
シックス:「ちっちが……光様とはただのお友達でして……別に言うことを聞いているとか……そういう不純な関係では……」おろおろ
セカンド・ビハインド:「なるほど」
セカンド・ビハインド:「光様さまとはもしかして……」
シックス:「ちが!違うので!今はそんな事を言っている場合ではないので!」
セカンド・ビハインド:「はい、分かりました。そういう事にしておきましょう」
シックス:「きっと……きっとあの……"マスター……えっと"……」
シックス:「そう!思い出しました!“マスターウィザード”……!あれがやってきたのです……!」
セカンド・ビハインド:「ほうほう」
シックス:「私も行かなくては……!光様の……ピンチなので……!」
シックス:「セカンドさん……今日はおせわになりました。久しぶりに遊べて……わたくしもたのしかったです」
シックス:「また縁があれば……おあいしましょう!今度は椋本絹様と一緒に!」
セカンド・ビハインド:「ええ、私も久しぶりに会えて楽しかったですよ。シックス」
シックス:と言ってうんしょうんしょと車椅子を操作してシックスは去ろうとします
セカンド・ビハインド:「ああ、それと」
シックス:「?」
セカンド・ビハインド:「もし、貴女が先に絹お嬢様に会えたら伝えてもらえますか?」
セカンド・ビハインド:「セカンドはお嬢様を信じております、と」
セカンド・ビハインド:ちなみにシックスの手にもマジックで書いておこう。
シックス:「お任せください!わたくしもサーヴァントですので!」
シックス:「一字一句漏らさず伝えますので!あっありがとうございます」
セカンド・ビハインド:「ええ、頼りにしていますよ。シックス」
セカンド・ビハインド:それでシックスを送り出します。
GM:して!セカンドさんは何方に向うのでしょう
セカンド・ビハインド:もしかしたらお嬢様は海にいるかもしれない……でも、
セカンド・ビハインド:行くのは館の方なんだよなぁ~~~!!!
GM:館の方へ!
セカンド・ビハインド:ということで椋本家の闇を暴きにいきます。
GM:OK……!
GM:では場面を移しましょう。
GM:やり残したロールとかがあったらやっていいよ!
セカンド・ビハインド:いえ、大丈夫です!
GM:OK!では再び海岸のほうに視点を移します

■Middle/01

GM:“マスターウィザード”との交戦開始から数分後。戦況は明らかに悪化しつつある。
GM:早芝直純、白上光、両名の応戦にもかかわらず、“マスターウィザード”はその数を増やし続け
GM:海岸沿いの道は、彼等によって封鎖されかけていた
椋本絹:「……ごめんなさい」荒くなりそうな息を強いて抑えながら、声を絞り出す。
椋本絹:「直純。光――これ以上は、長く止められそうにないわ」既に、時間停滞の力を発動しすぎている。
椋本絹:「今のうちに……二人だけでも、道を抜けて……」
早芝直純:その言葉を聞き、顔を絹ちゃんに向け、視線を下げる。そして絹ちゃんの肩を左手でぽんと撫でる様に叩き、右手を前に突き出す。
早芝直純:「ふっ、絹が残ったら、誰がパンケーキを焼いてくれるんだ?」
早芝直純:迫り来るマスターウィザード達に視線を戻す。言い終わると同時、突き出した腕にレネゲイドを走らせ、電撃に変換して指先から打ち出す。最速にして最も単純な攻撃術式。
早芝直純:それを矢継ぎ早に、間断なく連射する。海風が瞬く間に凍るように乾き失せ、電音と共に蒼紫の火花を散らす雷礫弾幕が視界を眩く染め上げる。
早芝直純:「それに、今は護衛はついてないが、俺が側にいる。って言ったのは絹だぜ」
椋本絹:「……そうね」弱々しく笑う。
椋本絹:「わたしがパンケーキを作らないと、直純が良いお客さんのままになってしまうわ」
早芝直純:「そう言う事だ。いいお客さんは、友人と呼んだ人間を見捨てたりはしないもんだ」
椋本絹:「なら、わたしも直純を見捨てないわ。まだ……がんばれるもの……」
椋本絹:目で空間を捉える。途切れかけた時間停滞を、強引に引き止める。
椋本絹:「光……光は、平気?」
早芝直純:真火に視線をちらと向ける。
白上光:「気圧されていますよ。マスタークラスと相対するのは初めてです」
白上光:「ですが、ここで貴女を見捨てたら、友人に泣かれてしまいますから」
椋本絹:「光にも、無理をさせてしまっているわね」
早芝直純:「ふっ、上等だな」
早芝直純:「辺りも良く見えてるし、良い度胸だ。絹のその決意には意味も勝算もあるぜ。なければ、今から俺達で作るまでだ」
椋本絹:「……もしも無事に、帰ることができたら」
椋本絹:「光も一緒に、お茶を楽しみましょうね。光も……素敵なお友達だわ」
白上光:「帰れますとも。……勝算ならあります。ただし、必要なものが2つほど」
早芝直純:「奇遇だな、俺の思ってる2つと同じだといいが」
椋本絹:「二人の考えを信じるわ。きかせてちょうだい」
早芝直純:「まず穴を開ける大規模破壊力。視界が開けなければまずどうしようもない」
早芝直純:レネゲイドを体内で回す。自分が口にした一手の為に状況を最善のものへと整える。
早芝直純:「後は空間跳躍能力者か、高速移動能力者。白上のその手のやつには期待したいがな。そこらへんはどうだ?」
早芝直純:「なければないで…」
早芝直純:空を見上げる。軽く上唇を舐める。
早芝直純:「どうにかしろというなら、するぜ」
白上光:「一人います。しかし、来るかどうかは、賭けの結果次第と言ったところです」
早芝直純:「じゃあ『真火』あんたの方のプランは?」
白上光:「一つは時間。術を編みたい。もう一つは約束です」
白上光:「私の編む術を、見なかったことにしていただきたい」
椋本絹:「――光。直純」
早芝直純:「乗った!俺の方に時間を稼ぐのにうってつけの手段がある。…絹はどうする?」
早芝直純:「約束するか?」
椋本絹:「あなた達のほしい2つを、わたしは用意できるわ」
椋本絹:「“はやく動く”力。“時間をかせぐ”力」
椋本絹:「わたしは、時間を、遅くできるの」
椋本絹:「もしも、“マスターウィザード”の全員を、この目で捉えられることができたら……それで、4つのうち、2つだわ」
椋本絹:既に時間操作能力は発動し続けている。だが、それでも今は、敵の全員に手が回っているわけではない。それで押されている。
椋本絹:「わたしの力は……見る力よ。光」
早芝直純:「『真火』発動までの時間はどのくらい稼げば十分だ?」
椋本絹:「あなたの術を、どうしても見てしまうわ。けれど――」
椋本絹:「約束するわ。“わたしが見なかったことにする”と、光は、信じてくれる?」
白上光:「信じましょう。必要な時間は、五分か、長くて十分。しかし」
白上光:「確実に“マスターウィザード”を止められます。確実にです。」
椋本絹:「5分」弱々しく微笑む。
椋本絹:「ああ……それなら……」
椋本絹:「移動と、時間と、約束。これで……あなたたちの考えた4つのうち、3つ」
椋本絹:「わたしが、助けてあげられるわ」
椋本絹:『5分』を実際に稼ぎきれる確証はない。椋本絹は正式な訓練を受けているわけではなく、才能でしか戦っていない。
早芝直純:「決まったな。ふっ、長い五分になりそうだが、方針が決まれば問題はない。放電に支障も無しだ」右手を開く。青白い電光が掌の上で爆ぜる。
椋本絹:だが、真に限界まで能力を行使し続けたなら、2人を逃がすことまではできるだろう。その実感もある。
“マスターウィザード”:その間にもウィザードは増え、包囲の輪を狭めていく。バール、鉄パイプ、斧、ナイフ……手にしているのはありきたりな武器だが
“マスターウィザード”:それを持つ使い手は、決して滅びることはない。
早芝直純:「よし、必然、俺が囮と露払いだ。『本当の本気』はまだ先だが、それでも現時点の本気でやるぜ」
早芝直純:ウィザードに視線を向ける。時間能力で動きが減速してるとは言え雲霞のごとき数は絶対の脅威だ。
早芝直純:「だがな。算段はつけたぜ」
早芝直純:曇天の空が、灰黒の密度を増し重苦しく鳴動する。黄色い光を孕ませた灰黒雲がドラゴンズネストの頭上に見る間に広がって行く。
早芝直純:「この天候下で仕掛けたこと自体が不運だ。占術は不得手のようだな、魔術師。空はすでに、俺の下僕だ」
早芝直純:腕を振るう。雷撃が落ちる。衝撃で地面が揺れる。音が響く。その間に空はすでに三度の光を放つ。
椋本絹:――ガチ!!
早芝直純:咲き乱れる落雷は、掃射ではなく狙撃。精密無比の誘導弾となって大多数の標的のみを違わず打ち砕く。
早芝直純:「そっちが数を増やしても、こっちも弾切れはないぜ。さぁ、遊ぼうか」
椋本絹:横合いから灰の閃光が走る。敵を撃ち抜いた雷撃がその空間で停止し、進撃を阻む壁となる!
椋本絹:「……次を、直純!」
白上光:「こちらも、急ぐとしましょうか」
白上光:上着をめくる。袖の下から右腕が現れる。そこには奇怪な光を放つブレスレットが嵌められている。
白上光:「……この目で見たものと、見なかったものが世界に存在する」
GM:早芝直純にならば、判るかも知れない。大きさは一回り大きくなっているが、その腕にはめられているのは、君が破壊したはずの遺物
GM:"疑似ソロモンの指輪"だ
椋本絹:「……はっ、はぁ……!」黒髪が流れる。すぐに視界を巡らせて、別の一団を能力範囲に収める。
早芝直純:「『真火』それが切り札なら壊されるなよ。割と脆いぜ」不敵に笑い告げる。
早芝直純:雷雲が無限とも思える電撃を吐き出し続ける。鳴り止まぬ竜の咆哮が灰色の布切れを粉砕し続ける。
椋本絹:早芝直純の誘導雷撃との相互作用で、より多くの“マスターウィザード”を足止めできているが――
椋本絹:(……時間……どれ、だけ……わたしで、守りきれるかしら……)
椋本絹:(十四朗なら……もっと立っていたわ。もっと……安心できる言葉を、かけてくれた……)
椋本絹:「見ているわ……いつも、見ているのよ……」
椋本絹:「今度は、わたしが……」――ガチ!
“マスターウィザード”:「無駄だ……“マスターウィザード”を……滅ぼすことは……できない……」
早芝直純:「こいつは撃破レコードに入るのか?入るなら、やる気も出るんだが、な!」
椋本絹:時間停滞の断続的な局所発動によって、世界の流れがジグソーパズルの如くちぐはぐになっている。
“マスターウィザード”:「椋本絹……その娘は……ここで……」
“マスターウィザード”:「死ぬ」
椋本絹:「……ぁ……はぁ、はぁ……」
早芝直純:弾丸は無限。されど射手は一人。次第に数に押され始める。だが、その現実を拒むように、電撃が間断なく放たれ続ける。
“マスターウィザード”:ガンッ。ガンッ。車が追突する音だけが聞こえてくる。何重にも積み重なった死体を超えて、同じ姿の生者が歩み寄ってくる
早芝直純:「絹。もう少しいけるか?最悪、走れるか」
椋本絹:「ふふ……」
椋本絹:「残念だけれど……走るのは、無理みたい……」
椋本絹:「もっと、普段から……かけっこの練習をしておけばよかったわ……」
早芝直純:「ふっ、そいつは良くないな。それじゃ俺が抱きかかえることになるぜ」
早芝直純:「絹のファンに何を言われるか」電撃を誘導しながら肩を竦める。
椋本絹:「……そう。直純のことが……またひとつ、わかってしまったわ」
椋本絹:「とってもやさしいのね」
早芝直純:「ふっ、正しい評価だ。どっかの天使に聞かせてやりたいぜ」
椋本絹:「……直純を見ている、天使さまがいるのね」
椋本絹:「わたし――」次の魔眼を発動しようとしたが、
椋本絹:意識が薄れる。よろめき、崩れそうになる。
椋本絹:5分はあまりに長い。
早芝直純:だが、その崩れる身体を支えることが出来ない。今こちらの手を止めれば、それこそ終わる。
:「――震」
:蹌踉めいた足元に、わずかに光るものがある。
:「巽――!」
:それは強固に張り詰められた、糸。
:自重を掛けて踏みしめた瞬間に、椋本絹の身体を、大きく上空へと跳ね上げる。
椋本絹:「……!」
椋本絹:突然の展開に、否応なく意識が覚醒する。
椋本絹:風を感じる。空。落ちていく。いや、それよりも、これは――
白上束:「天」「震」
白上束:中空に出現。彼女の身体を抱きとめる。
白上束:「――絹」
白上束:「護衛対象は、絹。椋本絹」
椋本絹:「……ああ」笑う。
白上束:「女の子の、名前だよね。こっちで、合ってる?」
椋本絹:「本当にいたのね。天使さまが――」
早芝直純:「は」その光景に一瞬面食らう。
早芝直純:「ふっ、救いの天使ってやつは案外、何処にでもいるらしい。助けられたと考えると俺の手柄が奪われたようで癪だがな」
椋本絹:「……わたし」
椋本絹:「わたし、椋本絹よ」
椋本絹:「とても……素敵だわ……」
白上束:「うん。じゃあ、守るね」宙空で静止。
白上束:「約束だから」巡らせた糸の上に降り立つ。
椋本絹:「……ありがとう」
椋本絹:息を吸う。連続発動はあと一度が限度だ。だが。
椋本絹:「あなたが連れてきた、この、空の上なら」
椋本絹:  ガ  ギ  ン  !
椋本絹:「全部の“マスターウィザード”が、見えるわ――」
“マスターウィザード”:時空が歪む。椋本絹の能力によって、群れの動きがスローモーションのように遅くなる。進軍が遅れる。そして……
白上光:その時間で、術が編まれる。「理解の及ぶものと、及ばぬもの――」
白上光:「生まれ出た時から、貴方はそれを知っている」
白上光:「ソロモンよ。白上光に代わって、彼等に名を、世界を与え給え」
白上光:「……来い!“ベヌウ”!“カトブレパス”!“タロス”!“ジン”!そして……“バアル”!」
白上束:「……!」
白上光:「この有象無象共を、残らず蹴散らせ!」
早芝直純:「魔神の召還か。この光景、あいつが見たらなんと言うか。…だが、今この瞬間に限っては、楽しくていいじゃないか」
GM:空間を割くように、五柱の魔神が、中空から出現する。魔神の群れと、“マスターウィザード”の群れが激突する……!
早芝直純:自分が始末した魔神共に思いを馳せつつ、この光景を目に焼け付ける。いずれ戦うかもしれない相手だ。
白上光:「はぁ……はぁ……。今のうちに、移動を。所詮借りた術。長くは持たない」
早芝直純:「そこの天使様。絹は頼んだ」
早芝直純:頭上の束ちゃんに声をかける。
白上光:「……二手に分かれましょう。私は旧市街へ。皆さんは都市部へ」
白上束:「うん……光様は、それで?」大丈夫か、までは言いよどむ。
白上光:「問題ありません。迎えが来ています」
シックス:「ひかりさまー!ご無事ですか!光さま~!」遠くから少女の声が聞こえる
椋本絹:「シックス……」朦朧としたまま呟く。
シックス:「絹さまもおられますか!セカンドが!伝言を!」
白上束:少女の声を耳にする。知った白上の者ではない。
シックス:「信じていると言われておりました!確かに、伝えましたので!」
椋本絹:「……そう」
椋本絹:「セカンド……セカンド」
椋本絹:「嬉しいわ……ありがとう、シックス……」
椋本絹:聞こえない距離だが、礼を述べる。
椋本絹:「わたしは……みんなの信頼に、こたえられたかしら……」
早芝直純:「十分すぎるぜ。良くやった」
早芝直純:柔らかい言葉で、飾らない言葉で返すのが礼儀と感じたのか、率直な物言いで言い切る。
早芝直純:ロイス取ります。 椋本絹 感服○/猜疑心
GM:ウィザードと魔神がぶつかり合っている間に、君たちは逃げることが出来るよ。もちろんこれで危機が去るわけではないが、息をつくことは出来る。
白上束:「私は、まだ。応えてないから」
白上束:「今のうちに。ここを、離れよう」
椋本絹:同行者/早芝直純/信頼:○/不穏/ロイス
白上束:「絶対、護衛するから」
白上束:停滞した時間の波を、上塗りするかのように。
白上束:空間を薄いレイヤーが満たす。時間が止まるような、特異なる《ワーディング》の反応。
椋本絹:「……わたしは、幸せものね」
椋本絹:抱きかかえられたまま、束の頬に指を伸ばす。
椋本絹:「素敵な護衛さんが……こんなに、たくさん」
椋本絹:「お名前を、ききたいわ」
白上束:「白上」
白上束:「白上束」
白上束:「“飛白”」新たな名を、初めて名乗る。

■Middle/02

GM:シーンプレイヤーは屋敷さん。それからセカンドさん
GM:侵蝕値を上げてください!
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+6(1d10->6)した (侵蝕率:51->57)
屋敷十四朗:でるよ~
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:41->43)
セカンド・ビハインド:おかしいやろ
GM:このシーンは館に取り残された、及び後から侵入してきたセカンドさんが
GM:お話したり、正木さんのお話しにつきあわされたりするシーンです
GM:で、屋敷さんは正木さんと一緒に地下にてくてく歩いて行くとして
GM:セカンドさんなんですけど
GM:GM的には、交戦中の部隊に混ざって屋敷の中に紛れ込んできたみたいな感じで行こうかなーと思うのですが
GM:他にこういう演出やりたいとかあります?全身の関節を外して通風孔から通ってくるとか……
屋敷十四朗:www
セカンド・ビハインド:なんか、こう、先に地下で待ち構えていたら面白いかなーってw
セカンド・ビハインド:そういうところも正木さんにふざけんなよって思われてたはず
GM:屋敷さんがそれでいいならいいよ!
セカンド・ビハインド:難しそうだったら気づいたら紛れ込んでいたみたいなムーブで大丈夫ですw
屋敷十四朗:こっちは全然それでいいぜ!むしろ面白くてかなり好き
屋敷十四朗:それなら、最初にちょっとだけ正木さんと会話しながら地下に繋がる階段を降りていって
GM:じゃあ、地下室までたどり着いたけど扉の前になんかいるぞ!って思ったら
GM:セカンドだったみたいな感じでいいかな
屋敷十四朗:そうそう、そんなの!
セカンド・ビハインド:それでいいんだ! 武器を向けられたい!
GM:ではそれで生きましょう

GM:椋本正木邸。包囲され脱出の手を断たれた屋敷、御友別は
GM:椋本正木に案内され、“温羅”と呼ばれるなにかが保管されているという、地下室へ向かっている。
屋敷十四朗:「“温羅”」
屋敷十四朗:「初耳だ。どういうものか、説明はしてもらえるのかい」
GM:敵は屋敷を警戒しているのか、襲っては来ない。直接命を狙うのではなく、戦力の分断の方に意識を割いているようにも感じる。
椋本正木:「温羅はかつてこの地を支配していた、不死身の化物だ」
屋敷十四朗:「バケモノお?」
椋本正木:「現代風の言葉で言うと、ジャームだな。」
屋敷十四朗:「裏社会には、鬼やら悪魔を使役する術士もいるって聞くが……そのたぐいか」
椋本正木:「はは!そこらの術士が扱うものとは違う」
椋本正木:「それより遥かに強力な、"本物"の怪物だ」
椋本正木:「詳しいことは、私より白上のほうが知っていると思うがね」
屋敷十四朗:「すげえ諸刃の剣くさいぞ。映画に出てくるマッドサイエンティストって、たいてい"私の最高傑作"の封印を解くと同時に殺されるんだよな……最高傑作に」
屋敷十四朗:「温羅クンが侵入者だけを襲ってくれる事を祈るよ」
屋敷十四朗:「……制御とかできるの? できるんだよな?」
椋本正木:「はは!答え合わせはあとにとっておこう」
屋敷十四朗:「すっげー不安!」
椋本正木:「そろそろ到着だ」
屋敷十四朗:「待て」 片手で制する。 「――――誰かいる」
GM:屋敷の言う通り。地下室に続く扉の前に、何者かが佇んでいる。
屋敷十四朗:「……戦闘になったら、なるべく姿勢を低くしてじっとしていろ」
屋敷十四朗:「特に御友別さんな。万が一あんたを死なせたら、俺が束に始末されかねん。頼むぜ」
屋敷十四朗:二人をやや離した上で、ゆっくりと扉の前に近づいていこうと思います。
御友別連:「私は戦いに関しては素人だ。束が、屋敷さんに私を任せたなら……私は、屋敷さんの支持に従う」
???:「ようこそ、お待ちしておりました」
???:薄暗がりの向こう、本来ならば明かりが届いているその場所が黒く塗り潰された先から声が聞こえるだろう。
屋敷十四朗:「……あんたは」
???:「……おや、貴方様は。これは失礼」
屋敷十四朗:「あ、あんた…………」
セカンド・ビハインド:「私です。セカンド・ビハインド。椋本絹お嬢様の忠実な執事」 すると暗がりは消滅し、恭しくお辞儀をする執事が!
屋敷十四朗:「セカンドの旦那じゃねぇーーーか!」
屋敷十四朗:「なんで先回りしてんだよ!?」
セカンド・ビハインド:「ええ、屋敷様。お久しぶりです」
セカンド・ビハインド:「なんでと言われましても……」
椋本正木:「おい十四朗!何をやっている!そいつは間違いなく敵だ!今すぐ排除しろ!」
椋本正木:銃を構えた正木さんが言います
セカンド・ビハインド:「絹お嬢様がこちらにいた場合、窮地を逃れるために伝説のジャームを解放させる」
セカンド・ビハインド:「そういう役目をやろうと思ってまして……おっと」
屋敷十四朗:「あー、なるほど。なるほどね……」
セカンド・ビハインド:「正木様も居られたのですね。いやいや、大変そうなことになっておりますね」
屋敷十四朗:「絹ちゃんと旦那はいつもセットなのに、なんで姿が見えないんだろうと思ってた。色々やらかしたんだな……」 頭を抱えている。
椋本正木:「そいつは殺戮型ハウスキーパーとかいう化物を放った上、どさくさに紛れて椋本家の財産を盗んでいった強盗だ」
セカンド・ビハインド:「こう、伝説のジャームを解放する時に『世界を滅ぼす覚悟はありますか?』という問答をしたかったのですが……」
屋敷十四朗:「やべえ、なに一つ話が見えてこねえけどセカンドの旦那ならやるだろうなって事だけは分かる」
セカンド・ビハインド:「正木様は誤解なされております! ハウスキーパーが暴走したのは事故! 悲しき事故なのですよ!」
屋敷十四朗:「そうらしいから、大目に見ちゃくれないか正木さん。今は一人でも戦力がほしい」
セカンド・ビハインド:「上手く行けばこのような窮地を脱するに有用な存在……ええ、まったく、ちょっと暇だったからとかそういうのではございません」
椋本正木:「誤解?信用できるか!十四朗!お前がやらんなら俺が撃つ!……と言いたいところだが」
屋敷十四朗:「それがどんなに胡散臭い、不信感の塊だとしてもだ……セカンドの旦那は絶対に役に立つし、絹ちゃんを守るって意味では絶対信用できる」
屋敷十四朗:「どんなに胡散臭い、不信感の塊だとしてもだ」
セカンド・ビハインド:「ええ、絹お嬢様のためならばこの身をかけることを厭いませんとも!」
屋敷十四朗:「ほ、ほら。な?」
椋本正木:「はは!全く。十四朗の言う通り、今はこんなやつでも信用しなければならんらしい」
セカンド・ビハインド:「そもそも、正木様も私と同じではありませんか」
屋敷十四朗:(あの正木さんがここまでキレるってよっぽどだぞ……) 内心頭を抱えている。
セカンド・ビハインド:「この先にあるモノ、さぞや危険なものなのでしょう?」
椋本正木:「お前のようなやつと一緒にするな。はは!俺の方が凶悪だ」
屋敷十四朗:「そう聞くってことは、さすがのセカンドの旦那もこの先で眠ってるやつの正体は掴んでないんだな」
椋本正木:「さあ、諸君。ついてきたまえ。温羅を見せよう」
屋敷十四朗:「ちょっと安心したよ、旦那の人間っぽさを感じられて……“温羅”とかいう土地神に近いジャームなんだとさ」
セカンド・ビハインド:「ええ、概要程度くらいにしか」
屋敷十四朗:「概要は知ってんのかよ! どういう情報網してんだあんた!」
屋敷十四朗:既にげんなりしつつ正木さんについていきます。
GM:という感じで、君たちは地下室に入っていきます
GM:中は映画とかで見る青白い光で照らされた巨大な実験室のようになっており
屋敷十四朗:「おっかねえな。やっぱこれ、マッドサイエンティストが最高傑作に喰われるシチュエーションだぞ」
セカンド・ビハインド:「大丈夫ですよ。私はそのセリフを何回か言っていますが」
セカンド・ビハインド:「こうして生きてますし」
セカンド・ビハインド:「きっと今回も暴走しても生き残れるかもしれません」
GM:中心部に、環状の機構が何重かに重ねられたような装置と、その下で横たわる5mほどの巨人の姿が見えます
セカンド・ビハインド:「ははぁ、これが桃太郎の鬼ですか」
屋敷十四朗:「その流れで生き残るの、絶対にセカンドの旦那だけなんだよな……」
GM:巨人の体にはコードやチューブがあちこちに刺さっており、周囲にある機械で血やら怪しい薬物やらが循環しているのが判る
屋敷十四朗:「人型か。思ってたよりは、まだ普通だな」
セカンド・ビハインド:「いやはや、巨人。いいですね」
椋本正木:「当然だ。まだ温羅は起動していない。これは依代だ。」
セカンド・ビハインド:「絹お嬢様を隣におけばさぞや画面映えしましょう。屋敷様もそう思いませんか?」
椋本正木:「『魔神の死骸』……以前にも似たような試みは、リキシレでもあった。その時は大量のオーヴァードを招き、レネゲイドを活性化させることで」
屋敷十四朗:「ああ、わかる。デカい護衛と小さい主ってのは似合うよな」
屋敷十四朗:「ベイマックスとかさ……あれはそうでもないか」
椋本正木:「怪物を蘇らせようとした。だが結局、招いたオーヴァードの手で装置が破壊され、魔神は眠ったままになった」
椋本正木:「その時の反省を生かしてな。予め肉体を作っておけば、少ないレネゲイドで」
椋本正木:「魔神を復活させることができるのではないか……と、いう仮説のもと、用意したのがこいつというわけだ」
屋敷十四朗:「女頭村の事件か。俺は概要程度しか知らんが、転んでもただでは起きないのがリキシレってわけか」
椋本正木:「勘違いするな、十四朗。このアイデアはリキシレではなく」
椋本正木:「この俺が考えたのだ!はは!」
屋敷十四朗:「でもさ。その理論だと、どんな強い魔神でも肉体のスペックのせいでリミットがかかっちまうんじゃないか?」
セカンド・ビハインド:「いや、それはそれで都合かいいのでしょう」
セカンド・ビハインド:「なにか問題があれば肉体の方に細工が効きますから」
屋敷十四朗:「あー」 手を打つ。
セカンド・ビハインド:「それに全性能を使うにしても持て余してしまうだけでしょうしね」
椋本正木:「流石に絹の執事を名乗るだけはある。詳しいな」
セカンド・ビハインド:「どうもありがとうございます、絹お嬢様の兄君にお褒めの言葉を頂けるとは」
椋本正木:「さて、俺はこいつを起動させたいわけだが……その前に一つやらねばならんことがある」
屋敷十四朗:「こうして知識を披露してれば普通のデキる執事なのになあ」
椋本正木:「十四朗も危惧していたが……こいつの制御装置はまだ完成していない」
屋敷十四朗:「なんだ? こいつの準備運動に付き合え、とかなら御免だぜ」
屋敷十四朗:「……マジかよ……」
セカンド・ビハインド:「私達二人で制御しろ、という話になりますか?」
椋本正木:「はは!仕方あるまい。起動実験はもう少し先の予定だったのだ」
屋敷十四朗:「チッ、襲撃犯め。せめて制御装置が完成してから襲ってこいよな」
椋本正木:「いや、制御しろとは言わん。こいつは暴走させる。そのうえで、外の襲撃者共とぶつける」
セカンド・ビハインド:「ほほう!」
屋敷十四朗:「うわあ」 露骨に嫌そうな顔。
セカンド・ビハインド:「確かに後のことを考えなければ良いプランですね!」
椋本正木:「もちろんだが、俺達の身も危険だ。そこで……外のオーヴァードと連絡を取ってもらいたい」
屋敷十四朗:「うまく共倒れになってほしいよな。さもなきゃ、今度は温羅討伐ミッションが発生しかねない」
屋敷十四朗:「外、か。他にも何人かオーヴァードがいるのか?」
椋本正木:「起動と同時に外からも攻撃を仕掛ければ、包囲には確実に穴が開く。俺達はそこから逃げる」
屋敷十四朗:「先に言っておくが、俺が把握してるのは白上束くらいだ。絹ちゃんと旦那を除けばな」
椋本正木:「温羅の事は、それから考える。これでどうだ?」
屋敷十四朗:「ああ、あとゴジラもいるらしいな……名前は知らんけど」
セカンド・ビハインド:「ええ、私としては何も。主の兄君が仰られるのでしたらそれに従うまで」
屋敷十四朗:「俺も賛成だ。というか、それ以外にこの屋敷から脱出する手立てがない」
セカンド・ビハインド:「ああ、白上光という方が海の方へおられるようですよ。なにやらすごい力を出す方のようで」
椋本正木:「"ドラゴンズネスト"、それから白上光。温羅の情報があれば、無視はできまい」
セカンド・ビハインド:「後は、そう。“マスターウィザード”なる人物となにやら関係があるので」
屋敷十四朗:「あ、すまん。そういえば言ってたな、ドラゴンなんとかが居るって。それに白上光、か」
セカンド・ビハインド:「海の方にはその“マスターウィザード”がいたやもしれません」
屋敷十四朗:「ちょっと待った。“マスターウィザード”?」
屋敷十四朗:「もしかしなくてもそれ、マスターエージェントじゃないのか? FHの……」
セカンド・ビハインド:「はい、“マスターウィザード”」
セカンド・ビハインド:「多分、その通りなのではないでしょうか」
椋本正木:「外の方も、一筋縄では行かなそうだな」
GM:まあ君たちにやってもらうことを言うと
GM:1!外にいるオーヴァードと連絡を取ること!
GM:2!それはそれとして外でもやばいことが起きているみたいなので、状況を確かめなければならない……情報収集をしよう!
GM:という感じですね。外と連絡を取り
GM:あとは、本当に温羅を起動させていいのか……?とか、そこら辺の確信も持てたら
GM:イベントを起こして、皆で合流することができるよ
屋敷十四朗:やったー!
セカンド・ビハインド:温羅の事も調べろってことだね……!
セカンド・ビハインド:ここらへんも十月光と同じ!
GM:正木さんを信用するなら調べなくてもいいよ
屋敷十四朗:屋敷的には、温羅はもう起動させるしかなかろうなって感じなので
セカンド・ビハインド:じゃあ、僕が調べておきますw
屋敷十四朗:あとはセカンドの旦那とちょっとお話できればOKです。
GM:じゃあそのお話しが終わったら情報収集の項目を出すね。
GM:終わったら合図してくれ!
屋敷十四朗:「というかさあ」 正木さんが準備を進めているセカンドの旦那に声をかける。
屋敷十四朗:「旦那。さっきからずっと聞きたい事があったんだけど、いいかい」
セカンド・ビハインド:「なんでしょう」
セカンド・ビハインド:「どうぞ、私に答えられることならいくらでも」
屋敷十四朗:「アンタ、なんでこっちにいんの!?」
屋敷十四朗:「絹ちゃんが浜辺方面にいる事くらい、旦那ならもう把握してるんだろ。しかもあっちには“マスターウィザード”がいる」
屋敷十四朗:「主のもとに駆けつけるのが執事ってもんじゃないのか?」
セカンド・ビハインド:「ふむ」
セカンド・ビハインド:「屋敷様はおかしなことを仰られるのですね?」
屋敷十四朗:「えっ」
屋敷十四朗:「おかし……いやおかしいか? おかしくないだろ……?」
セカンド・ビハインド:「椋本絹が私の主なら死ぬわけがないのですよ」
屋敷十四朗:「へ?」
セカンド・ビハインド:「ああ、いえ、失敬。少々分かりづらかったようですね」
セカンド・ビハインド:「絹お嬢様は幾度となく、窮地を脱してきた実績がございますので」
セカンド・ビハインド:「それを信じて、私はお嬢様の助けになれる次の一手を探しに来たと思っていただければ」
屋敷十四朗:「あ、ああ……わかるな。それならわかる」
セカンド・ビハインド:「それに、もしかしたら屋敷様とこうして会えるかもしれないというのもありましたが」
セカンド・ビハインド:「なにしろ屋敷様は」
セカンド・ビハインド:「絹お嬢様にとって特別な方のようなので」
屋敷十四朗:「安心したぜ。"もしこの程度で死ぬならそれは私の主に相応しい人間ではないので、死んでも問題なし"って意味かと思った」
屋敷十四朗:「特別……特別か。リキシレ令嬢の特別な存在。だったら大いにありがたいけどな」
屋敷十四朗:「今回の仕事でヘマを踏んだら、その信頼も台無しになるかもしれん。気張るとするよ」
セカンド・ビハインド:「いえいえ……おっと、少々口が滑るところでした」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、そうですね。私も今回は失敗は許されませんから」
セカンド・ビハインド:「お互いに頑張りましょう。絹お嬢様のために」
屋敷十四朗:「そうしよう。あんたは正直、なにを考えてるのかさっぱり分からないんだが」
屋敷十四朗:「絹ちゃんのために、とこだけは絶対に信じられ……る……」
屋敷十四朗:「からな」 ちょっと不安になりつつも言い切る。
セカンド・ビハインド:「ええ、屋敷様からそのような言葉を頂けるとは」
セカンド・ビハインド:「とても嬉しく思います」
GM:では、一段落ついたところで情報収集項目を出しましょう
GM:椋本邸で調べられる情報はこれ
・椋本正木〈情報:裏社会〉難易度9
・“マスターウィザード”(1)〈情報:UGN、FH、オカルト〉難易度10
・襲撃者について〈情報:裏社会、ウェブ〉難易度7
・温羅〈情報:ウェブ、オカルト〉難易度9
・"サーヴァント"シックス〈情報:噂話〉難易度6、12
GM:あ、あと屋敷さんが話を聞いているから
・緋緋鷹右眼(1)〈情報:噂話、裏社会〉〈知識:レネゲイド〉難易度10
GM:これも調べられるよ
セカンド・ビハインド:押忍、今から調べてもOKです?
GM:連絡を取る方法は次の絹ちゃんたちのシーンで教えるので、今は無理って感じでお願いします
屋敷十四朗:ロケーションによって調べられる項目は違うらしいけど、屋敷セカンドペアがこのシーンで調べられるのは椋本邸のこの情報だけってことですよね
GM:このシーンから調べられます>セカンドさん
GM:そういうことです!>屋敷さん
屋敷十四朗:ウェイ!
セカンド・ビハインド:屋敷さんから好きなの調べてええぜ!
屋敷十四朗:どれにいこうかな。セカンドの旦那はこれやりたいとかあります?
セカンド・ビハインド:さっきも言ったように温羅調べるつもりでがんす
屋敷十四朗:屋敷は無難に襲撃者かなあ。次点で温羅、右眼。
屋敷十四朗:じゃあこっちは襲撃者!
セカンド・ビハインド:屋敷さんはロールに沿った収集で構わんですよ……!
セカンド・ビハインド:私は家探ししたいのでね……!
屋敷十四朗:やっぱり空き巣w
屋敷十四朗:じゃあ襲撃者にいきましょう。PL的には緋緋鷹右眼がすごく気になるけど、まずは目先の脅威について調べておきたい。
屋敷十四朗:ということで判定します。情報:裏社会で、コネ:情報屋を使ってダイスを+2。
屋敷十四朗:3dx+2=>7 襲撃者について
DoubleCross : (3R10+2[10]>=7) → 8[2,6,8]+2 → 10 → 成功

屋敷十四朗:右眼いけたな……! 成功です。
セカンド・ビハインド:では・温羅〈情報:ウェブ、オカルト〉難易度9 をいきます。
セカンド・ビハインド:判定の前に自分に《援護の風》 ダイス+5
セカンド・ビハインド:57→59
屋敷十四朗:あっ援護の風!いいなー
セカンド・ビハインド:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 9[2,3,5,8,9,9] → 9 → 成功

GM:侵蝕大丈夫だろうか
セカンド・ビハインド:大丈夫、ダイス一個で振るのが怖かったから!
GM:OK!じゃあ公開していくよー
セカンド・ビハインド:屋敷さんは危ない時にお金使ってあげるから!
セカンド・ビハインド:OK!
屋敷十四朗:カモン!
・襲撃者について
館の襲撃はFHの傭兵斡旋セル、テクタイトのNo.4五角エイジとその一派によるもの。“マスターウィザード”と共同で作戦に当たっているようだ。
テクタイトの上位メンバーである彼が表で起きている襲撃事件に関わらず、“マスターウィザード”に雇われているのは、『リスト』と呼ばれるデータが関係している。
『リスト』の取得には椋本家の子息息女……正木、平吾、絹何れかの身柄かその死体が必要であり、五角は襲撃を通して『リスト』のデータを手に入れようとしている。

『リスト』を彼に渡す、もしくはその存在が否定されれば、戦闘になった際、五角はこの事件から手を引く可能性が高い。
屋敷十四朗:ゲェェェ
・温羅
はるか昔、この地に現れたと言われる不死の怪物。鬼の一種。
おとぎ話、桃太郎で退治される鬼とはこの温羅であるという説が一般的。
伝承によれば、吉備津彦命(きびつひこのみこと)によって不死性を剥奪された後、滅びを恐れて吉備津に服従。
以来吉兆を占う存在として祀られることになった……と言われている。

不死、変化、製鉄、怪力等、様々な力を持っていたとされるが、椋本正木が求めているのは、後世にまで名を残す伝聞の力である。

温羅が完全な形で復活した場合、レネゲイド、オーヴァードの存在は隠しきれないものになるだろう。
(ゲーム的にはEロイス《覚醒する世界》の効果)
GM:質問等あれば応えます!
セカンド・ビハインド:んー、よし。一応、質問しておこう
セカンド・ビハインド:今、やってる温羅の起動ってそのまま完全復活に繋がります?
GM:いきなり完全体にはなりませんね。
GM:後、復活してもこのシナリオ中に温羅を滅ぼせば
GM:Eロイスの効果は発揮しません。まあ温羅は不死身の化物らしいですけど……
屋敷十四朗:不穏すぎる・・w
セカンド・ビハインド:滅ぼす手段も考えろってことさ!
GM:それと、襲撃者についての補足ですが
GM:これはミドルかクライマックスかはわかりませんが、五角と戦闘になった場合
GM:『リスト』を渡すか、もしくは偽物!というのが証明できていれば
GM:あいつは帰りますというやつですね
セカンド・ビハインド:OK!
セカンド・ビハインド:確認なんですが『リスト』の不在を証明すれば良いわけですね?
GM:GMからは以上!
GM:そうです!
セカンド・ビハインド:OK、OK! 僕からは以上でーす!
GM:それか、実データを渡すか。
GM:以上のことを踏まえてロール等があればどうぞ!
屋敷十四朗:五角さんの噂は小耳にはさむ程度に知っててもいいですか? 詳細な能力はさすがに伏せられてるだろうけど
屋敷十四朗:テクタイトの上位はヤバいらしいとか、派閥を作ってるらしいから外の連中もテクタイトの下位ランク傭兵だろうなとか、そういう程度は……
GM:いいですよ!
屋敷十四朗:ウェイ!
GM:そこら辺のことは知ってていいです
屋敷十四朗:「旦那。"リスト"って知ってるか?」 スマホをいじっていたが、顔をあげる。
屋敷十四朗:「情報屋経由で襲撃犯を洗い出した。たぶんテクタイトの4thだ……連中はこの"リスト"狙いで襲撃をしかけてる」
セカンド・ビハインド:「……“リスト”ですか」
セカンド・ビハインド:「いえ、私には心当たりはございません」
屋敷十四朗:「だよな。俺も初耳だし、そもそも何のリストなのか見当もつかん」
セカンド・ビハインド:「しかし、その“リスト”なるものが存在するのなら」
セカンド・ビハインド:「先んじて入手するというのは悪くないのかもしれませんね」
屋敷十四朗:「同感だ。交渉のための材料は大いに越したことはない」
セカンド・ビハインド:「入手の方法までは?」
屋敷十四朗:「テクタイトの上位ランカーはクソみたいなバケモノ揃いだと聞いてる。できれば、戦わずに済ませたいもんだしな……方法か」
セカンド・ビハインド:「おっと、私の耳に入れたくないものであれば結構ですよ」
セカンド・ビハインド:「誰にでも秘め事の一つや二つはあるのですから」
セカンド・ビハインド:「屋敷様が知っているか、知らないか。私にはそれで十分です」
屋敷十四朗:「はっ、そうだな。男はちょっとミステリアスな方がかっこいいって言うが」
屋敷十四朗:「まあ、これは話しておくよ。むしろ旦那にも知っておいてほしい……テクタイトの4thは」
屋敷十四朗:「椋本家の息子か娘。その身柄と引き換えに"リスト"を入手するつもりらしい」
屋敷十四朗:「最悪なのは、生死は問わないってところだ」
セカンド・ビハインド:「つまり、絹お嬢様か正木様になるわけですね。今の状況ですと」
屋敷十四朗:「そのはずだ。だから二人とも、現在進行系で狙われている……」
セカンド・ビハインド:「逆に言えば――どちらもいなくなれば傭兵さんは帰って頂けると」
セカンド・ビハインド:「これについてどう思います? 屋敷様」
屋敷十四朗:「その認識で合ってると思うぜ。一番いいのは"リスト"なんてものは存在しないってケースなんだが」
セカンド・ビハインド:「ああ、いえ。申し訳ありません」
屋敷十四朗:「なんにせよ、傭兵はタダ働きを嫌う。求めてる報酬が得られないなら、さっさと撤退するはずだ」
屋敷十四朗:「うん?」
セカンド・ビハインド:「私が言いたいのは、屋敷様がお帰りになりたいかどうかという事なのですよ」
セカンド・ビハインド:「ええ、とても失礼なことだとは思いますが」
屋敷十四朗:「俺、か?」
セカンド・ビハインド:「屋敷様がご自身の命惜しさに、裏切られては、ええ、とても困りますので」
屋敷十四朗:「ハハハハハッ」
セカンド・ビハインド:「なにしろ私と違って、正木様から信頼を得ていて、お嬢様と仲がよろしい」
セカンド・ビハインド:「そして今は私と二人きり、屋敷様もご存知の通りいくらでも自分は無実であるというストーリーは作れます」
セカンド・ビハインド:「なにしろ私は、なにをやってもおかしくはないので」
屋敷十四朗:「あ、そこの自覚はあるんだ……」
セカンド・ビハインド:「罪はいくらでも被せられますとも」
セカンド・ビハインド:「ええ、よく言われますから」
セカンド・ビハインド:「そしていかがでしょうか屋敷様?」
屋敷十四朗:「"信用を失った傭兵は生きていけない"」
屋敷十四朗:「裏稼業をやる上での、俺の座右の銘だ。そう……旦那の言う通り、俺は絹ちゃんからも正木さんからも信用されてる」
屋敷十四朗:「なら、その気持ちには応じるさ。彼らを守るっていう働きでな」
セカンド・ビハインド:「おや」 すこしびっくりする
セカンド・ビハインド:「少し意外ですね」
屋敷十四朗:「ひどいな。前回だって逃げなかったろ?」
セカンド・ビハインド:「いえいえ、そうではなくて“小さな子は見捨てられない”あるいは――」
セカンド・ビハインド:「“椋本絹は裏切らない”とか言うのかと思いまして」
セカンド・ビハインド:「先にそれを出すことに驚いてしまいました」
屋敷十四朗:「はは。専属執事のあんたの前でそんな事言うのは、でしゃばりすぎだろ」
屋敷十四朗:「実際のところ、俺の本心は……さて。そこは大した問題でもないだろうし、秘密にしておくさ」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、なるほど。それでは仕方ありません」
セカンド・ビハインド:「それでは私はこちらを」 温羅の情報を出す。
屋敷十四朗:「…………」
セカンド・ビハインド:「温羅を起動させれば、私達全員助かると思いますが」
セカンド・ビハインド:「それを絹お嬢様の世界と天秤にかけられますか?」
セカンド・ビハインド:答えは求めない、問いかけるだけだ。

GM:シーンを終了します!
GM:ロイスとかあるなら取ってね
GM:その間に次のシーンの話をしておく!
屋敷十四朗:あっそうか、このシーンはみんなひと繋がりじゃないのか
屋敷十四朗:セカンドの旦那にロイスを取ります。
セカンド・ビハインド:屋敷さんにロイス取りまーす
屋敷十四朗:-絹ちゃんの執事/セカンド・ビハインド/信頼/○不信感/ロイス
セカンド・ビハインド:鍵/屋敷十四朗/執着:○/脅威/ロイス
屋敷十四朗:メチャクチャ怪しすぎるけど、この状況においては頼るしかない……!
屋敷十四朗:key!
屋敷十四朗:以上です。

■Middle/03

GM:シーンプレイヤーは絹さん、束さん。他に早芝くんが登場できます
GM:侵蝕値をどうぞ
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+4(1D10->4)した (侵蝕率:46->50)
早芝直純:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 2[2]+46 → 48

白上束:白上束の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:47->55)

GM:中国地方S海沿岸部。もともと、観光業も賑わっていたこともあり、近代都市部にも宿泊施設が数多く存在する。
GM:厚生労働省が管理する保養所もその一つではあるが、実際にはそこはUGNの管理するセーフハウスであり
GM:“マスターウィザード”から逃れた君たちは今そこに腰を落ち着けているよ
GM:“マスターウィザード”やばいやつだったけど、ここまでくれば一応は巻いたと思っていい
早芝直純:「此処ならしばらくは安全だぜ。オーヴァードの襲撃に備えた作りになっているしな」
早芝直純:言いながら備え付きの自販機からミネラルウォーターを購入し、束ちゃんと絹ちゃんに渡す。
椋本絹:「……直純も、束も」両手で水を受け取ります。
白上束:「そういう結界?ぜんぜん、感じなかったけど」無造作に取る。
椋本絹:「よく頑張ってくれたわ。ありがとう。きっちりと、お礼を言うわね」
白上束:「うん。やるべきことだから」
白上束:「でも、まだ、終わってないよ」
椋本絹:「……」
早芝直純:「別にそういうのはいいさ。俺も絹も頑張った。お互い様だ。そして、そっちの天使、束だったか?が助けに来た」
椋本絹:「……束。束はどうして、わたしを助けにきたの?」
白上束:「連ちゃんと、交換だから」
早芝直純:「要領を得ないな。屋敷にいたのか?束は」
早芝直純:ぺットボトルの蓋を取って自分の分の水を飲む。多少、疲労した体に心地良い。
白上束:「うん。見えたから」
白上束:「白上の……光様の、業が」
椋本絹:「もっとくわしいお話を、きかせてもらってもいい?」
椋本絹:椅子を束のもとに寄せて、じっくりと待つように聞く。
早芝直純:「そうだな、俺も詳しい話が欲しい。代わりにそっちも何か質問あれば答えるぜ」
白上束:「分かった。交換しよう」
早芝直純:「例えば、俺が何者なのか?とかな。決まりだな。頼むぜ」
白上束:訥々と、自らがこの地に来た目的を語りだす。ところどころ相変わらず要領は得ないが、
白上束:御友別連に随行し、椋本へと交渉のために赴いたこと。椋本の屋敷へ乗り込んだこと。
白上束:そして。
椋本絹:「――十四朗に」
椋本絹:「十四朗に……会ったのね。束」
白上束:「うん」
白上束:「「俺の護衛対象は、絹。椋本絹だ」「任せたぞ」「行け!」」
白上束:「これが、ぜんぶ」
椋本絹:「……ああ」
椋本絹:胸に手を当てて、けれど、努めて表情は微笑んだままでいようとする。
椋本絹:「よかった。その話をきけて……」
椋本絹:「本当に、うれしいわ。束……」
白上束:「うれしい?」
椋本絹:「……ええ。とっても」
椋本絹:「十四朗は、自分が大変な時でも――わたしを守るために、とても、がんばってくれたのね」
早芝直純:「絹の本来の護衛か。ふっ、話しに聞く限り」
椋本絹:(……あの日と、同じように)
早芝直純:手を軽く開く。バチバチと青白い火花が掌の上で爆ぜる。
早芝直純:「随分と気障な真似をするやつだ」
椋本絹:「ええ。ええ。……とっても、素敵よ」
白上束:「うん。だから。代わりに、私が、絶対守るよ」
白上束:「約束だから」
早芝直純:「ああ、で、問題は屋敷、紛らわしいな。館も襲撃されたと言う事か」
椋本絹:「……束が、その覚悟をもってくれるなら」両手を握って、顔を近づけて、目を見つめる。
椋本絹:「わたしも、そうするわ」
椋本絹:「束のことを、十四朗と同じように、頼りに」
白上束:「うん。そうして」無表情に見える顔で応える。
白上束:「……館の方も、強いよ」
白上束:「抜けられたけど、抜けられただけ」
椋本絹:「……お兄さま。十四朗……」
椋本絹:「…………っ」
椋本絹:「たすけに……いけないかしら」
早芝直純:「相手があの野郎じゃな。なにせ無尽蔵に沸いてくる…まずは、やつを如何にかする手段が欲しいぜ」
早芝直純:「助けに行くにしてもだ」
白上束:「うん。これをどうにかしないと。敵を連れるだけになる」
椋本絹:「そうね。どうして“マスターウィザード”は、わたしを……」
早芝直純:「『真火』の使った手は俺達には使えないしな。俺の本気もまだまだ先だ」
椋本絹:「……わたしを、狙っているのかしら」
白上束:「“マスターウィザード”?」
白上束:「さっきのがそう?」
椋本絹:「束も見た、あのローブの人――」
椋本絹:「彼が“マスターウィザード”」
椋本絹:「あの全部が、そうよ」
早芝直純:「ああ。FHのマスターエージェント、最低で最高だ」
椋本絹:「……マスターエージェント?」まばたきをする。
早芝直純:「そのまんまで考えていいぜ。その道を極めたと自称するオーヴァードだ、実力と実績を以ってな」
椋本絹:「それは……」少し、考えを巡らせる。
椋本絹:「……すごい人なのね。きっと」
白上束:「ウィザード……魔術師?」
早芝直純:「獲物としては最高だ。問題は、まあ、さっきの通りだがな」
椋本絹:「直純には、考えはある?」
白上束:「じゃあ、それは。とっても、“使う”ね」
早芝直純:手を軽く開く。青白い電流が流麗に踊る。
早芝直純:「幸いなことに、奴らマスタークラスは大抵、名が売れてるからな。UGNのセーフハウスなら、調べが付けられるかもしれない」
早芝直純:「此処は一つ、情報収集と言うのはどうだ?二人とも」
白上束:「うん。識ることは、だいじだから」
椋本絹:「わたしにできることなら、手助けしたいわ」首を上品に傾ける。
早芝直純:「ああ、じゃあ、もう一つだ 束」
白上束:「うん。何?」
早芝直純:「俺は早芝直純。コードはドラゴンズネスト 識っておけ。どう呼ぶかはご随意にだぜ」
早芝直純:不敵に気安く笑う。
白上束:「うん。わかった」頭をペコリと下げる。「よろしくね」
GM:では情報収集にうつりましょうか
GM:いいかな!
白上束:OK!
椋本絹:いいです!
早芝直純:YES
GM:ここで集められる情報はこれ!
・“マスターウィザード”(1)〈情報:UGN、FH、オカルト〉難易度10
・『済』襲撃者について〈情報:裏社会、ウェブ〉難易度7
・エッセンチア〈情報:裏社会、FH〉難易度9
・椋本正木〈情報:裏社会〉難易度9
・"サーヴァント"シックス〈情報:噂話〉難易度6、12
GM:それと、ここにあるものとは別に
GM:判定を行うことで、君たちは既に情報収集を行っている館の人たちと
GM:情報共有をすることができるよ
椋本絹:共有したーい
GM:難易度12の〈RC〉〈知識:機械工学〉〈知覚〉の何れかの判定に成功すると
GM:共有できるよ。
椋本絹:私はRC4あるから結構いけそうかな
GM:失敗すると色々不味いことになる
早芝直純:RCならほぼ確実に行ける。
椋本絹:情報収集のほうはあまり自信がないから
椋本絹:難易度低めのやつやろう。
早芝直純:でも今回は“マスターウィザード”(1)行きたいと思います。
椋本絹:シックスにしようかな
白上束:12ありますけど大丈夫ですか
椋本絹:最低でも6を抜ければいいかなくらいの考えですね
白上束:OK!こちらはウィザードの失敗ケア待機したいですね
椋本絹:ダイスはコネで増やせるので運が良ければ財産込みで12
白上束:PC的に目下の懸念事項なので。
椋本絹:じゃあ要人のコネを使用して、“サーヴァント”シックスを振ります。
椋本絹:5dx>=6
DoubleCross : (5R10[10]>=6) → 9[1,2,3,5,9] → 9 → 成功

椋本絹:財産使っちゃおうかなあ。全財産で抜けるけれど
早芝直純:使ってもいいのでは!
椋本絹:やっちゃいましょう。財産3使用して12に。
椋本絹:これで無一文!
GM:OK!
早芝直純:では。コネUGN幹部を使って マスターウィザード を情報UGNで判定。
早芝直純:3dx+5
DoubleCross : (3R10+5[10]) → 10[1,4,10]+10[10]+3[3]+5 → 28

GM:回るなあ
椋本絹:めちゃめちゃ有能
白上束:UGN、優秀な組織なのでは
GM:実はマスターウィザードには(2)もあるんですけど
GM:束ちゃんがそっちやりたい感じなら先に情報開けますね
白上束:そっち先にみたいですねー。
GM:OK!では開けます
・“マスターウィザード”(1)
現代最高の錬金術師。
錬金術は古来から、魔術でありながら科学との関わりが深い分野であり、
彼自身も結社に所属する魔術師であると同時に、FHにて多くの研究に関わる科学者でもある。

魔術師としては生命の創造……ホムンクルスの製造において他の術士とは一線を画した力を持っており、遺伝子や血液といった触媒を必要としない、完全なる無から生命を創造できると言われている。

椋本絹達が目の当たりにした再出現と増殖も、自らと等価の生命を作り出した、あるいは予め用意しておいた事で成された、擬似的な不死だと推測される。

魔術の秘匿を目的として、椋本絹、及び“サーヴァント”シックスの殺害のため、現在中国地方を訪れている。
・"サーヴァント"シックス
"サーヴァント"シリーズの六代目。侵蝕型執事。
魔術的なアプローチを重点して作られた個体。純粋な無から作成されたホムンクルス。生きた呪いとも称される。

ホムンクルスとしては失敗作であり、生まれながらにして片目と両足を持たず、知能にもかなりの問題が見られる。

それでいて執事としての誇りと意欲を備えているため、彼女を従えたが最後、度重なる失敗とやかましさで主は重度のストレスにさらされることになるだろう。

12以降
また、オーヴァードに対して、侵蝕値を跳ね上げる代わりに、通常では実現不能な過重可動を強いる事が可能。
当たり前だが、普通のオーヴァードはそのような事をされれば即座にジャーム化する。彼女が失敗作と言われる所以の一つでもある。

以前の主、ロードを殺しきれなかったことを悔いており、今度こそ確実に殺すため、遺失したと言われる遺産『緋緋鷹右眼』を捜索、発見したとされる。
GM:こんな感じです
GM:共有するかしないかも宣言してくれよな
早芝直純:共有するよ。でなきゃ2にいけんだろう
GM:一応マスターウィザード(2)の難易度も開けておくね
椋本絹:私も当然共有します。
・“マスターウィザード”(2)〈情報:FH、裏社会〉難易度12
GM:束ちゃん!どの情報を調べるかね
白上束:ウィザード2に挑戦してみます。
GM:こい!
白上束:ミーミルの覚書を、コネ:情報屋として使用します。
白上束:裏社会で判定。
白上束:6dx>=12
DoubleCross : (6R10[10]>=12) → 6[1,1,2,5,5,6] → 6 → 失敗

白上束:全然ダメ!
GM:わかりませんでした
白上束:しょんぼり
早芝直純:ドンマイ!
椋本絹:束はがんばったわ
GM:シーンを終るよ!
GM:ロイスと購入があればどうぞ
椋本絹:当然束ちゃんに取る!
椋本絹:護衛/白上束/誠意:○/隔意/ロイス
白上束:絹ちゃんに取らねば
白上束:-守るよ/椋本絹/庇護:○/隔意/ロイス
早芝直純:購入はボディーアーマー
早芝直純:1dx+4
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 8[8]+4 → 12

早芝直純:買えた!
椋本絹:すごいわ!
椋本絹:社会よわよわ丸なので大人しく応急手当でも買おうっと
椋本絹:2dx+2 応急手当キット
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 5[1,5]+2 → 7

白上束:強化ビジネススーツがほしいところではあるが流石に難しいなあ
椋本絹:よわよわ丸!
白上束:こちらも応急手当を。
白上束:4dx>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 9[1,7,9,9] → 9 → 成功

白上束:これならなんとか買える……!よかった

GM:さてでは再開しましょう!と行きたいところですが
GM:その前に一個伝え忘れていた事があるので伝えておきます
GM:屋敷さんたちのシーンで言った、温羅の起動ですが、連絡が取れてPCたちの同意があれば次のシーンからでもできます
椋本絹:めちゃ簡単!
GM:ただ、今のままだと五角の連中と無限に湧いてくるマスターウィザードもついてくるので
GM:そこら編の人らとミドル戦闘が発生します
GM:五角との戦闘を避けるには『リスト』関連の情報が、ウィザードとの戦闘を避けるには
GM:正木邸から意識をそらす必要があります。例えば……もうひとり狙われてるやつを囮にするとかな!
椋本絹:情報の集まり具合から判断するのも手ですね。タイムリミットはありますか?
GM:今の所タイムリミットはわかりません
椋本絹:怖いぞ……!
GM:ただあまり長引くと中の屋敷さんもセカンドも侵蝕が大変だし
GM:相手側は今、何方かと言えば分断に力を割いていると考えると
屋敷十四朗:温羅を起動しないと、屋敷&セカンドは館から出られないってことでいいんですよね
椋本絹:普通にそういう意味でのデメリットはあるということですね
GM:この間になにか準備しててもおかしくないな……ってことは考えられます
セカンド・ビハインド:なるほどー
セカンド・ビハインド:ゆっくりしていても相手の思惑が進んでいくと
GM:温羅を起動せずに出ようとしても普通にミドル戦闘になりますね。
GM:できるけど、敵の数がハチャメチャに増えます
屋敷十四朗:つまり、言われた通り死ぬ
椋本絹:基本的には死ぬ数か
屋敷十四朗:なるほどなぁ
椋本絹:セカンドと屋敷さんだけだとシーン攻撃もなかなかできないだろうし
セカンド・ビハインド:どちらにせよ代替案を持たないと話にならないってことですね
早芝直純:頑張って情報抜いてこうぜ!
セカンド・ビハインド:俺らはナカヨシチームだぜ!
GM:そんな感じですね!>代替案
椋本絹:場所はどうしますか?都市でまだ抜いてない情報もありますが
椋本絹:旧市街に行こうという案もあるようです
早芝直純:まずウィザード2は抜きたいけどどうしようか
白上束:ウィザードについては、おそらく
白上束:移動の有無にかかわらず触れる情報だと思うので
GM:一応、GM的には脱出時に五角とウィザードと戦うと滅茶苦茶きつい難易度になるという想定でいるので
白上束:こちらでしか抜けない情報がなにか、それを知りたいかかなあ。
GM:最低でもどっちかとは戦わないで済むようにねって感じです
椋本絹:戦わずに済むならそれに越したことはないですね
早芝直純:じゃあ旧市街に行ってみましょうか。
GM:あ、そこなんですけど
GM:シックス以外の情報は今の所近代都市にあるやつは
GM:近代都市と館でしか判定できないです
白上束:じゃあまだいっぱい残ってんじゃん!
椋本絹:そうだったのか
椋本絹:じゃあマスターウィザード抜きましょう
GM:逆に旧家街で集められる情報は、近代都市だと集められない
椋本絹:ロール的にも都市からここで移動しないほうが自然だ
早芝直純:そういえばGM マスターウィザードの情報 知識:魔術 使える?
白上束:出来れば館共通じゃなさそうなやつを狙いたいですね
白上束:エッセンチアとか
椋本絹:エッセンチアは早芝くんしか触れなさそうだしなあ
椋本絹:まだ話題に出てない
・『済』“マスターウィザード”(1)〈情報:UGN、FH、オカルト〉難易度10
・“マスターウィザード”(2)〈情報:FH、裏社会〉難易度12
・『済』襲撃者について〈情報:裏社会、ウェブ〉難易度7
・エッセンチア〈情報:裏社会、FH〉難易度9
・椋本正木〈情報:裏社会〉難易度9
・『済』"サーヴァント"シックス〈情報:噂話〉難易度6、12
GM:近代都市で今調べられるのはこれ!
GM:ウィザードの情報なんですが、魔術が使えるのは(1)だけで、(2)では使えないです
GM:あー、でも、そうだな……
GM:使えるけど、知識:魔術だと全部の情報は抜けません。半分くらい。としましょう
早芝直純:了解です。
GM:ウィザード(2)の中で、魔術で分かる部分だけわかります。
早芝直純:では誰がどれに挑戦しましょうか?
セカンド・ビハインド:待たれよ、まずは登場したまえ
GM:そのとおり!

■Middle/04

椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+8(1D10->8)した (侵蝕率:50->58)
白上束:白上束の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:55->59)
白上束:1足りない……
早芝直純:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 8[8]+48 → 56

早芝直純:む
GM:シーンプレイヤーは早芝直純。絹ちゃん、束ちゃんが行動可能だよ
椋本絹:私は椋本正木を抜こうかなと思います
白上束:私はウィザードに挑戦してみます。
早芝直純:では、束ちゃんがウィザード抜けたかどうかで決めよう
白上束:じゃあやっちゃおう。裏社会で振ります。
椋本絹:イエース
白上束:4dx>=12
DoubleCross : (4R10[10]>=12) → 10[4,6,6,10]+3[3] → 13 → 成功

白上束:やった!
椋本絹:「コネ:要人への貸し」2回め。私のコネはこれで打ち止めだ
椋本絹:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[1,2,4,5,9] → 9 → 成功

早芝直純:じゃあエッセンチアやります!
椋本絹:コネ使ってよかった!
早芝直純:コネ:要人への貸し を使用します。エッセンチア
早芝直純:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 6[1,3,6,6] → 6

早芝直純:財産3P使用します。
GM:わかんないです
GM:おお!
早芝直純:抜けました。
GM:ならわかる
GM:じゃあ順に出していきますね
・“マスターウィザード”(2)

マスターウィザードを滅ぼす方法は存在しない。
彼の精神、魂にとって、数多の肉体は例えるならば細胞のようなものであり、すべてを統括する、所謂本体というべき個体は存在しない。

仮にすべての肉体を滅ぼしたとしても、生命の錬成に生命を必要としない……無からの錬成が可能な彼は、再びこの世に出現するだろう。

もしも“マスターウィザード”を滅ぼしたいのなら、“マスターウィザード”自身をこれ以上調べるのは無駄である。

また、生命の創造に関しては科学面からのアプローチもかけていた。
中でも、デザインチャイルドに関する研究を専攻。
設備があれば、短期間で戦闘に耐えうるオーヴァードを多数製造できる。

現在は椋本絹たちを襲撃すると共に、戦闘用個体の準備を進めていると思われる。
・椋本正木

リキシレ・メディック社筆頭株主、椋本光平の息子。
幼い頃から英才教育を受け、父とは違い経営面ではなく研究者として頭角を現す。海外での従軍経験があり、帰国後にリキシレ社内で本格的な活動を開始。
いくつかの仕事を受け持つようになる。

表向き、リキシレ社に尽くしているように見えるが、実際には父である光平と反目している。中国地方に拠点を構えるのも、父の目を離れて自らの研究を進めるため。

神城早月襲撃事件の混乱に乗じリキシレから離反する心積もりであったが、今回の襲撃で計画は頓挫した。

離反の前準備として、複数のオーヴァードと接触していたという噂がある。

神器、矢呑竜骨を持ち、この地にかつて存在した不死の怪物、温羅を復活させようとしている。
・エッセンチア
 元魔術師、UGNの研究者。魔術師時代は研究資金調達のため、人身売買に手を付けていた。"疑似ソロモンの指輪"に関する研究でUGNと接触した際、結社を抜けUGNに寝返った経緯がある。

 UGNに所属してからは魔術師としてではなく、純粋な研究者として生命の創造、デザインチャイルドの研究に没頭していたという。

 近くに行われた大規模監査において、研究内容を他組織に流していたことが発覚し、数日前に処断された。
 
 結社に所属していた頃から他組織と関わる事が多く、“マスターウィザード”とも面識がある。

 噂では彼の魔術の一端を理解、実践してしまい、その発覚を恐れて魔術師を引退、研究者へ転身したとも言われている。

死の寸前、椋本絹、及び“サーヴァント”に関する調査を行っていた。
GM:質問とか確認したいこととかあったらどうぞ
椋本絹:椋本正木の項目の「複数のオーヴァード」について
椋本絹:絹ちゃんはそのどれかを直接目撃したことはありますか?
GM:会ってる場面を見たかどうかってことですか?
椋本絹:そうですね。もし同じ館に出入りしていたとしたら、目にする機会があったかもしれないので
GM:それならないですね!屋敷さん、セカンドと会ってるところならもしかしたら見たことあるかも知れませんが
椋本絹:まあこの2人+絹ちゃんも「複数のオーヴァード」ではあるな……。
GM:それ以外はないです。この情報収集項目にある「複数のオーヴァードとの接触」は
GM:絹ちゃんたちがこの中国地方に来る前に行われたものだろうと推測できます
椋本絹:分かりました。お父さまと仲があまりよくないかも、というのは
椋本絹:勘付いていて構いませんか?
GM:いいですよ!項目通り、表向きは仲良く振る舞っているけど
GM:絹ちゃんの目から見ると、なにかぎこちないような気がするとか
GM:そんな感じですね
GM:他に質問がなければ、ちょっとした補足があります
早芝直純:あ。質問ある。エッセンチアは確実に死んだ?と認識していいの
GM:死んでます。
GM:それは100%死んでます!
GM:では補足。この“マスターウィザード”の不死はゲーム的にはEロイス"究極存在""究極存在""不滅の妄執""無限を継ぐもの"の複合効果みたいな感じだと思ってください
白上束:やりすぎ
椋本絹:究極存在が2つも
GM:他にもマスターウィザードは3つEロイスを持ってるので、こいつ一人で7個のEロイスを持ってることになります
椋本絹:パーフェクトジャームかよ
GM:それとシックスのところで出した情報になりますが
GM:彼女の以前の主、"ロード"というのは半不死の存在だということを知っていても構いません
椋本絹:おお……!
GM:そしてそれを殺すために、シックスは緋緋鷹右眼を探し出しました。
GM:もしかしたら、その力は“マスターウィザード”にも有効かもしれない……ということを
GM:それらの情報を得たPCは推測できて構いません
椋本絹:なるほどなるほど、そう繋がるのか……!!
椋本絹:マスターロードを殺せるなら
椋本絹:当然、同格である不死者マスターウィザードを殺せる!
早芝直純:全ての行動に意味も勝算もある!
椋本絹:あとすいません!もう一つ聞きたいんですが
GM:ほいほい!
椋本絹:シックスが緋緋鷹右眼を入手したのは、光様と行動を共にする前ですか?
GM:それに関しては、今の段階だとわかりません
椋本絹:リキシレが情報を得られる関係者のところにいた時に入手したみたいな話でもいいのかなあと思ったんですが
GM:シックスだけでなく、光様の方の情報を調べる必要があります
椋本絹:分かりました。一応、その情報は知ってて構わないということですね
椋本絹:緋緋鷹右眼を持っているという情報
GM:OKです。本人は隠してるつもりだと思うんですが、色々なところでつい口を滑らせてたりして
GM:勘のいい人間なら、こいつ見つけたんだろうなというのが察せられるようなイメージです
椋本絹:嬉しくてたまらなくて言っちゃったんだろうな……

椋本絹:「……ねえ」
椋本絹:「直純は、誰に電話をしていたの?」椅子に行儀よく座っている。
早芝直純:「UGNのコネがある知り合いの魔術師にな。ダスティンってやつなんだが」
早芝直純:端末を弄ってまとめた情報を出す。
椋本絹:「魔術師」
椋本絹:「“マスターウィザード”のことを聞くには、一番いい相手かもしれないわね」
早芝直純:「そいつから、また色々経由して、少しは情報拾ってきたぜ」
白上束:「ダスティン?」
白上束:床の隅でちょこんとしていた正座を解いて立ち上がる。
早芝直純:「ああ。ジャイヴ・ウェイヴって通り名でな。一度組んだことがある。臆病だが義理堅いやつで、腕も確かだ」
早芝直純:「なによりフリーだからな。俺の出世に関わらない、本当に良い奴だぜ」
白上束:「臆病? そんな風には見えないよ」
早芝直純:「もしかして知り合いか? ふっ、そこら辺の基準は俺だからな。俺と比べたら、覇気はないぜ」
白上束:「うん。なら、信用するよ」
白上束:「何か分かったの?」
早芝直純:「核心って程じゃないけどな。絹も何かわかる単語があるかもしれない、気になったところがあったら言ってくれ」
椋本絹:「ええ。……教えて」
早芝直純:「マスターウィザードは現代最高の錬金術師。同時に科学者でFHで様々な研究を行っていた」
早芝直純:「特に生命の創造、ホムンクルスって人造生命体の分野に関しては追随を許さない。遺伝子や血液って言うそういう触媒すら必要としないで作るっていうんだからな。化け物だ」
早芝直純:大仰なため息をつきながら掌を軽く開き青白の電光を散らす。
白上束:「触媒が要らない? それは」
白上束:「あれ自体にも?」無数の本体のこと。
早芝直純:「俺達が相手したあれらもだ。あらかじめ大量に用意もしていただろうが、自らと等価の生命を死ぬと同時に作り続けてたんだろうな」
椋本絹:「……そんな、こわいことを」
椋本絹:「平気なのかしら。代わりがいても……自分は死んでしまうってことだわ」
椋本絹:自身の肩を抱くように俯く。
早芝直純:「自分と完全に同等の魂と思考があり記憶が連続するなら、死っていうのは夢から醒める程度のモンになるんだろう」
早芝直純:「そんなやつの思考がどんなものかは知らないがな」
早芝直純:水を一口飲む。
早芝直純:「目的は魔術の秘匿。そこは解りやすいが。そのために絹と・・・サーヴァント6ってやつを狙っているらしいぜ」
椋本絹:「シックス……!」
白上束:「サーヴァント。使い魔?」
椋本絹:「シックスが……狙われているのね?」
早芝直純:「ああ。なんだ。そっちも知り合いか?」
椋本絹:「ええ。ダスティンのことといい、不思議な縁があるのね、わたし達――」
早芝直純:「絹とそいつが狙われてるのは確かだぜ。もっともUGNの情報網じゃここらが限界だ。天使が使えれば、もう少しいけたろうが」
椋本絹:「Servant。わたし……意味は、しっているわ。召使い、という意味よ」
椋本絹:「わたしも“サーヴァント”を持っているわ。名前は、セカンド」
白上束:「Servant?」
椋本絹:「……シックスのお友達よ」
早芝直純:「じゃあ、絹、6のことを頼んでもいいか?」
早芝直純:「友達の友達なら期待もできそうだぜ」
椋本絹:「……このお家の通信機を使ってもいい?」
早芝直純:「ふっ、ご随意に」
椋本絹:「わたし、リキシレグループのお友達に尋ねてみるわ」
早芝直純:手で、どうぞ。の仕草をし。
早芝直純:「束。魔術師の方面からもこいつ調べてくれよ。肝心の不死性の打破の情報がない」
椋本絹:「ええ。お願いできるかしら、束?」
白上束:「……何処からか、呼び出していると思ったんだけど」
白上束:「“エンチャントレス”みたいに。“テウルギア”みたいに」
白上束:「術の核を抑えるしかないけれど、それが内にも外にも無いんだよね?」
椋本絹:「……」むずかしい話なので、姿勢を正したまま直純の反応を見ている。
早芝直純:「最低なことにな」
白上束:「じゃあ、全部倒すしか無いよ。見えてるものだけじゃなくて、」
白上束:「見えないもの、そこにないものも全部」
椋本絹:「この街の他にも“マスターウィザード”がいたとしたら――」
白上束:「見えるものは、私は倒せるけど。見えないものと、そこにないもの。2人は、倒せる?」
椋本絹:「倒すことはできない、ってことなのね?」
白上束:頷く。「白上には居ない」
早芝直純:「誰が倒せないって?って此処は言うところじゃないな。ああ。現実を直視するぜ」
白上束:「白上に居ないなら、まず、難しいと思う」
椋本絹:「わたしにも、とても無理ね」困ったように笑う。
早芝直純:苛立たしげに掌内の電流を握り潰す。
白上束:「……通信」
白上束:「しないの?」無表情のまま聞く。
早芝直純:「このままでは倒せない。は、これからも倒せない。って事じゃない」
白上束:「出来ないことが分かったから。出来ることをするしかないよ」
早芝直純:「その通りだ。情報を集めるだけまずは集めるべきだな」
椋本絹:「わたしは、そうするわ。束と直純は、他の心当たりはある?」
白上束:首を振る。
早芝直純:「俺はエッセンチアを探ってみる。俺が倒した魔術師上がりのエージェント、そいつも絹を調べていた」
椋本絹:「それなら、束には今から光との連絡を取れるか試してほしいわ」
椋本絹:「シックスが狙われているなら……あの子は光の“サーヴァント”よ」
椋本絹:「わたしたちが調べている間に、お願いしていい?束」
白上束:「うん。じゃあ、あれが?」先程の邂逅で聞こえた声を思い出す。
椋本絹:「ええ。わたしも、あの時は意識が遠かったから……はっきりとは、言えないけれど」
椋本絹:「いたはずだわ。あの場に、シックスが」

椋本絹:館の方に通信を取る判定は、〈RC〉〈知識:機械工学〉〈知覚〉で難易度12ですよね。
椋本絹:失敗した場合のデメリットはありますか?
GM:ウィザードくんに気づかれて強制移動+ダメージ+次の情報収集判定の難易度上昇をくらいます
椋本絹:怖い!でも都市部の情報を全部抜いた今、ここで是非とも連絡を取りたいところ
椋本絹:あーあ、RC判定のプロフェッショナルがここにいればな~
GM:逆に館組から判定して失敗したばあいは五角の妨害にあってダメージ+次の情報収集判定の難易度上昇(大)をくらいます
白上束:通信回復実績とかある人間さえいればなあ
椋本絹:チーム分断にも動じない本部エージェント級の実力者がいればね
早芝直純:よし!任せておけ!電理の主たる俺が判定をするぜー!
早芝直純:技能RCで! RCブースターの効果で+4がつきます。
早芝直純:5dx+6+4
DoubleCross : (5R10+6+4[10]) → 10[1,1,7,8,10]+6[6]+10 → 26

GM:強い!もちろん成功です。敵に気取られず、館の内部と通信することができます。
GM:では成功したので、館組の二人にも
GM:登場してもらいましょうか
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:43->53)
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+9(1d10->9)した (侵蝕率:59->68)
セカンド・ビハインド:おらよ!
セカンド・ビハインド:つれえわ
GM:じゃあ横棒を出すぜ

■Middle/04

椋本絹:「……ふう」
椋本絹:一通りの通話を終えた。備え付けのメモ帳に、小学生らしからぬ綺麗な字でメモを取ってある。
椋本絹:「直純。シックスについては、いくつかお話を聞けたわ。わたし、話の全部がわかったわけではないけれど――」
椋本絹:「わからないところも、聞き取ったまま書いたわ。今は、大事なことだと思うから」
早芝直純:メモに目を通す。呆れる様に息を吐く。不得手があったからではない。完璧だったからだ。
白上束:目をやる。「覚えた」
早芝直純:「絹、億が一、路頭に迷ったらUGN情報部を紹介してやるぜ。上出来すぎるな」
椋本絹:「ありがとう。褒められると、とても嬉しいわ」
椋本絹:「直純のような素敵な人なら、なおさらね」
椋本絹:「……」だが、言葉とは裏腹に
椋本絹:やや憂いを含んだ目で、通信機の方を見ている。
早芝直純:「絹の数少ない欠点を見つけたぜ」
早芝直純:軽く笑う。
白上束:「欠点?」
早芝直純:「育ちの問題だと思うが、甘えるのは下手だな」
椋本絹:「……そうかしら」
椋本絹:「わたし、甘えたがりなほうだと思うわ」
早芝直純:「通信機使いたいなら、言えよ。俺みたいに気の回らない奴と組んでるんだ。遠慮はしない方がいいぜ」
白上束:「……通信?館と?」
椋本絹:「…………十四朗と。椋本の家にいる、わたしの護衛と……」
椋本絹:「話がしたいわ。無事かどうか、確かめたい……けれど……」
椋本絹:「そんなことをして、直純のこの家は大丈夫かしら……」
GM:外と連絡を取られるというのは、襲撃者も警戒しているはずだ。迂闊に動けば、自分たちの位置を晒すことになりかねない。
白上束:「うん。気づかれずには、難しいと思うよ」
早芝直純:「怒るぜ?他のやつに言われたら、舐められたもんだ。って返すところだ」
白上束:「電波は、沢山広がる波だから。術で捉えやすいもの」
椋本絹:「……直純」
GM:だがそれは、通常の手段をとった場合の話。早芝直純"ドラゴンズネスト"ならば……
早芝直純:電波と言う言葉を聞き、にやりと不敵に笑う。
白上束:「だから、私は式を使う。でも、包囲の前では飛ばせないよ」
椋本絹:「信じて、お願いしてもいいかしら?」
椋本絹:「一番……もしかしたらお父さまやお母さまよりも一番、大事な人なの」
椋本絹:「秘密よ」
早芝直純:「ふっ、よし、じゃあ連絡…つけるか。式に頼らない最新のレネゲイドの使い方、見ておけよ」
早芝直純:秘密と言う言葉に口角を上げる。
早芝直純:「ラブレターを飛ばすのは、流石に初めてだぜ」
早芝直純:うなりをあげる電撃の炉心。高速回転し体内を循環する生体電流。勢いを増す稲妻に神経を灼かれながら、ドラゴンズネストは慎重にレネゲイドを走らせる。
早芝直純:放出する電磁波を周囲に溶け込ませ均衡するように。か細い音を立てて、電燐が部屋の中を照らすように舞う。
早芝直純:「余裕だな。元々、出力よりも正確さの方を売りにしててな。周波数クリア……よし、捉えた」
白上束:その様子を茫洋と眺める。「……これが」
白上束:「あなたの業」

GM:同時刻。椋本正木邸地下。
GM:襲撃者、温羅の情報を集め、次の動きへ移ろうとしていた君たちだったが
GM:突然、備え付けられた通信機から呼び出し音が鳴る。
セカンド・ビハインド:じゃあ、その通信機を引っ張って屋敷さんまで持ってきます。
GM:正木は温羅の起動準備のために別室へ移っている。出られるのは君たち二人だけだ。
セカンド・ビハインド:「屋敷様、こちらを」 恭しく呼び出し音が響く通信機を差し出す。
屋敷十四朗:「通信か。いいぜ、旦那が話してる間の警戒は俺が……」
屋敷十四朗:「えっ俺?」
セカンド・ビハインド:「ええ、屋敷様にお願いします」
セカンド・ビハインド:「その方がきっとよろしいでしょうから」
屋敷十四朗:「わかった。信用の証と受け取っておくよ」 セカンドの言葉に、通信相手のだいたいの予想をしながら通信機を手に取る。
屋敷十四朗:「――アロー。こちら椋本邸、屋敷十四朗だ」
セカンド・ビハインド:「……ええ、きっと喜ばれるでしょう」 小さくつぶやく
椋本絹:〈十四朗!〉花開くような明るい声色。
屋敷十四朗:「……!」
椋本絹:〈……ああ。いるのね、十四朗――無事で、いきているのね〉
屋敷十四朗:「絹ちゃん。無事だったか……ああ、安心した」
椋本絹:〈ごめんなさい。ふふ。わたし、うかれてしまって……ちゃんと挨拶するように、いつも気をつけているのに〉
椋本絹:〈絹よ。椋本絹。ずっと話したかったわ。十四朗〉
屋敷十四朗:「こんなに安心したのは、はじめて弁護士として受けた仕事を完遂した時以来だ。生きてるぜ、こっちはピンピンしてる」
屋敷十四朗:「はは、俺もだ。悪かったな」
屋敷十四朗:「本来なら俺が駆けつけるべきだったんだが、白上の束に任せちまった。束と合流は……したんだよな?」
椋本絹:〈わたしも、無事よ。十四朗が送り出してくれた束と……UGNの、直純が傍にいるわ〉
椋本絹:〈無理を言って、通信をつなげてもらっているの〉
屋敷十四朗:「UGN――噂の"ドラゴンズネスト"か」
椋本絹:〈いろいろな話をしたいわ。もっと、いろいろな〉
椋本絹:〈けれど時間がないの。ごめんなさい。わたしたちの情報を伝えてもいい?〉
屋敷十四朗:「頼む。ああ……いや、本題に入る前に一つだけ聞かせてくれ。すぐ終わる」
椋本絹:〈ええ。かまわないわ〉
屋敷十四朗:「束と"ドラゴンズネスト"は……」
屋敷十四朗:「どうだ? 一緒にいて、安心できるかい?」 絹ちゃんが軟禁状態だったなら、元気も失われつつあるかもしれない。それがずっと気がかりだった。
椋本絹:〈……いい人たちだわ。とても〉
椋本絹:〈十四朗が信頼して、任せた護衛に、ふさわしいわ〉
屋敷十四朗:「そうか。そうか」
屋敷十四朗:「その言葉が聞けてよかった。こちらも安心して仕事にかかれるってもんだ」
椋本絹:〈連は、無事でいるわね?十四朗〉
屋敷十四朗:「もちろんだ。俺は"一番強くて、ステキな護衛"だからな。ふ」
椋本絹:〈そうだったわね。ふふふ〉
屋敷十四朗:「……情報を共有しよう。こっちは館から出られなくて、手に入る情報も限られてる」
屋敷十四朗:「そっちはどうだい。分かった事はあるか……?」
椋本絹:〈ええ。わたしたちも襲われているわ。相手は“マスターウィザード”〉
屋敷十四朗:「やっぱりマスターエージェントか。厄介な話だ」
椋本絹:〈FHの、とても偉い魔術師らしいの。わかったことは、伝えるわ〉
椋本絹:マスターウィザードについての情報を共有します。
屋敷十四朗:傍らのセカンドにも聞こえるように、少し通信のボリュームを上げる。
椋本絹:魔術師でありながら科学を扱い、無から自分自身の代替生命すら生み出し
椋本絹:目的は、絹とシックスの殺害であること。
椋本絹:〈……十四朗。セカンドとは会った?〉
屋敷十四朗:「ああ、すぐ横にいるよ。あとで代わろうか?」
椋本絹:〈そ〉
椋本絹:〈そうなの……?〉
椋本絹:やや面食らって答える。
椋本絹:〈近くにいるって、思っていたけれど……館の中にいたなんて。そう。それなら、よかったわ〉
椋本絹:〈シックスの話は、セカンドと話してもいい?〉
屋敷十四朗:「旦那にも色々事情があるらしくてな。合流できたのは良かったよ」
屋敷十四朗:「シックス。名前からすると、旦那と同じ――サーヴァントの一人か?」
屋敷十四朗:「もしそうなら、そうだな。それは旦那の方が適任だろう。そっちに頼むよ」
椋本絹:〈ええ。お願いするわ〉
セカンド・ビハインド:「では、お借りします」 通信機を受け取る
椋本絹:〈――セカンド。絹よ〉
椋本絹:〈十四朗のそばにいたのね。お兄さまも無事ね?〉
セカンド・ビハインド:「ええ、絹お嬢様のお声。このセカンド間違えませんとも」
セカンド・ビハインド:「はい、ご無事でございます」
セカンド・ビハインド:怪我してることは言わない。
椋本絹:〈十四朗とセカンドがいるのなら、きっと、そうね〉
椋本絹:〈……シックスに会ったのね。セカンド〉
セカンド・ビハインド:「ふふ、絹お嬢様。このセカンドにお任せください! お二人の無事はお守りいたします!」
セカンド・ビハインド:「ええ、お会いしましたとも! シックスとは先程まで一緒におりましたゆえ」
椋本絹:〈“緋緋鷹右眼”のこと、シックスから聞いているの?〉
セカンド・ビハインド:「いえ、全く。なんでしょうか」
椋本絹:〈セカンドやシックスには、前のあるじがいたのでしょう〉
椋本絹:〈いえ、前の……ではないわね〉
椋本絹:〈“最初の”。最初に、あなたたちを生み出したあるじが〉
セカンド・ビハインド:「……ええ、おります。絹お嬢様もお知りになられたのですね」
椋本絹:〈シックスは、その人を殺そうとしているわ〉
セカンド・ビハインド:「なんと……」
セカンド・ビハインド:「そうですか、彼女は彼女ということなのでしょうね」
椋本絹:〈“緋緋鷹右眼”は、そのための遺産なの。シックスは今……“緋緋鷹右眼”をもっているわ〉
セカンド・ビハインド:「なるほど……となると、かの“マスターウィザード”に関しても、とお考えなのですね?」
椋本絹:〈……わからないわ〉
椋本絹:〈けれど、セカンド――〉
セカンド・ビハインド:「なんでしょう」
椋本絹:〈“矢呑竜骨”という言葉は、知っているの?〉
セカンド・ビハインド:屋敷さんの方を見ます
セカンド・ビハインド:「いえ、私は存じ上げません。申し訳ありません、絹お嬢様」
椋本絹:〈シックスのあるじ――光が、“矢呑竜骨”を探しているわ。セカンドに、“矢呑竜骨”のことをききたかったらしいの〉
椋本絹:〈けれど、シックスが“緋緋鷹右眼”をもっていて……それが、そんなに強い力の遺産だったなら〉
椋本絹:〈……〉
椋本絹:〈……どうして、“矢呑竜骨”のことを知りたがったのかしら〉
セカンド・ビハインド:「……畏まりました、そちらもこちらで探せるようならば探してみます」
椋本絹:〈お兄さまが――〉
椋本絹:〈……お、お兄さまが〉
セカンド・ビハインド:「正木様が?」
椋本絹:〈“矢呑竜骨”を、もっているとしたら〉
椋本絹:〈セカンド。十四朗。本当かしら。わたし……シックスの情報を集めようとして〉
椋本絹:〈聞いただけなの。“矢呑竜骨”は……遺産なのね?〉
セカンド・ビハインド:「さて、それを私がわかりませんが……正木様なら」
セカンド・ビハインド:「温羅なるジャームを呼び覚まそうとしております」
椋本絹:〈……!〉
椋本絹:リキシレ幹部から聞いた推測と同じだ。
椋本絹:神器、矢呑竜骨を持ち、この地にかつて存在した不死の怪物、温羅を復活させようとしている。
椋本絹:複数のオーヴァードと接触していたという噂がある。
椋本絹:〈……正木お兄さまは……お父さまとは、仲がよくなかったわ〉
椋本絹:〈わかるの。ずっと……本当は、そう思っていたって……〉
椋本絹:〈お兄さまは、何をしようとしているのかしら〉
セカンド・ビハインド:「ご安心ください、絹お嬢様」
セカンド・ビハインド:「此度、正木お兄様が温羅なるジャームを蘇らせようとしているのはこの窮地を乗り切るためにございます」
セカンド・ビハインド:ということで温羅の情報を伝えます。
椋本絹:〈……〉目を閉じる。
屋敷十四朗:「なるべく蘇らせたくないけどなあ」 横で肩をすくめる。
セカンド・ビハインド:「お嬢様、温羅を蘇らせればこの場を乗り切ることは確実でしょう」
セカンド・ビハインド:「ですが、それは世界を根底から覆す可能性があるということ」
セカンド・ビハインド:「だから、しっかりと理解しておいてください」
セカンド・ビハインド:「もしもお嬢様にとって世界よりも大事なものがあるのならば……おっと、これは差し出がましいことですね」
椋本絹:〈――直純〉横の直純を呼ぶ。
早芝直純:絹の方に首を向ける。
椋本絹:〈通信をつないでいるなら、この会話もきこえているわね?〉
早芝直純:頷く。
早芝直純:指と指で×を作り、肩をすくめる。
椋本絹:〈義理がたいのね〉やや苦しげに笑う。
椋本絹:〈直純。あなたのUGNは、とても尊くて、素晴らしいお仕事よ。世界を……人を守るために……わたしたちがこうしていられるのは〉
椋本絹:〈あなたたちがいるからよ。ありがとう〉
セカンド・ビハインド:「ああ、それとお嬢様。“リスト”なるものはご存知ですか?」
セカンド・ビハインド:ということで襲撃者の情報を渡します。
椋本絹:〈……直純にも、同じことを聞かれたわ〉
椋本絹:〈聞いたことはないわ。知らないことばかりね〉
セカンド・ビハインド:「分かりました。こちらからは以上となります」
セカンド・ビハインド:と情報を全て開示しました。
椋本絹:〈……十四朗にかわって〉
セカンド・ビハインド:「畏まりました」 それだけを伝え、通信機を屋敷さんに渡す。
屋敷十四朗:「かわったぜ。屋敷だ」
椋本絹:〈……十四朗。直純は、温羅を起動してはいけない、と言っているわ〉
椋本絹:〈けれど〉
椋本絹:〈あなたのあるじは、わたしよ〉
屋敷十四朗:「UGNだもんな。万が一にも世界を変える可能性があるなら、当然そう言うだろう。――けれど?」
椋本絹:〈あなたや、お兄さま――セカンド。連。誰かの命を救うために、必要なら〉
椋本絹:〈そうして〉
屋敷十四朗:「了解した」 躊躇わずに頷く。
屋敷十四朗:「でも、忘れないでくれよ」
屋敷十四朗:「誰かの命。その中には、絹ちゃん。君の命も含まれる」
屋敷十四朗:「君を助けるために起動が必要なら、遠慮なくそうさせてもらう。悪いな、"ドラゴンズネスト"」 聞こえているのを想定して言う。
椋本絹:〈…………〉
椋本絹:〈また、お話しましょうね。十四朗〉
屋敷十四朗:「――待った。ひとつ、どうしても君に言っておきたい事がある」
椋本絹:〈……ええ〉
屋敷十四朗:「さっきセカンドの旦那が言ってた"リスト"のことだ。あと1分貰えるか?」
椋本絹:〈平気よ。なにか、知っているのね?〉
屋敷十四朗:「こっちを襲撃した相手……テクタイトセルの五角は、"リスト"を欲しがってる」
屋敷十四朗:「入手方法は椋本の人間――つまり正木さんや君の身柄との引き換え。生死は、問わない」
屋敷十四朗:「極端な話、君が命を差し出しさえすれば八方丸く収まる可能性があるということさ」
椋本絹:〈そうね。セカンドからきいたわ〉
屋敷十四朗:「……いまが危機的状況だからこそ、ここだけはハッキリ言っておく」
屋敷十四朗:「自分を犠牲にする。そういう選択だけは、絶対にするな」
屋敷十四朗:「俺がなんとかする」
椋本絹:〈……ええ〉
屋敷十四朗:「それだけどうしても言いたくてさ。時間取らせてすまなかった」
椋本絹:〈今度は、もっと……もっと、他愛のないお話をしたいわ〉
椋本絹:〈浜辺の景色が綺麗な時間のこと〉
椋本絹:〈山道の木の種類や……〉
椋本絹:〈……それに、星空〉
屋敷十四朗:「冬の星座の話もしようか。浜辺で星を見るのは気持ちがいいぜ」
椋本絹:〈また、会いましょう。十四朗〉
屋敷十四朗:「ふはっ。決まりだな」
屋敷十四朗:「ああ」
屋敷十四朗:「またな。絹ちゃん」
GM:では情報収集項目をだーすよ!
GM:今館で調べられる情報はこれ!
・緋緋鷹右眼(1)〈情報:噂話、裏社会〉〈知識:レネゲイド〉難易度10
・矢呑竜骨〈情報:噂話〉〈知識:オカルト〉難易度10
GM:調べたいなら調べるがいい
セカンド・ビハインド:ン~! 屋敷サンはどっちいきます?
屋敷十四朗:調べないという選択肢がない!
GM:それと他に調べたいことがあったら
GM:言ってみてください。項目作ったりそれは無理って言ったりするかも。
屋敷十四朗:どうしようかな。屋敷は噂話も裏社会も同じでコネもあるので、難易度自体は両方同じか。
セカンド・ビハインド:じゃあ、リストについては調べることって出来ます?
屋敷十四朗:やはり正木さんがもらしてた右眼にいきたいですね。
セカンド・ビハインド:OK! やっちまってくれ、屋敷サン!
屋敷十四朗:やる!
GM:調べてもよくわからないですね。ただ、正木さんはなにか知ってるんじゃないか?って気がします
セカンド・ビハインド:そりゃそうでしょうね! じゃあ、これロールパートだな……!
GM:話に行くなら情報収集とは別にシーンを作って話に行く感じになりますね
屋敷十四朗:とりあえず、緋緋鷹右眼(1)を裏社会で判定します。新たな項目も出てきそうだし・・コネ:情報屋を使ってダイスを+2。
セカンド・ビハインド:OKです! 了解しました!
屋敷十四朗:3dx+2=>10
DoubleCross : (3R10+2[10]>=10) → 9[3,5,9]+2 → 11 → 成功

屋敷十四朗:よ、よし……!偉いぞ屋敷!
椋本絹:すごいわ!
屋敷十四朗:社会1のクズにしては頑張るじゃないか
屋敷十四朗:きっと情報屋がすごいんだな、これ……
GM:あ、セカンドさんは目の(2)狙いたいとかあります?
GM:先に開けたほうがいいのかな。
セカンド・ビハインド:いや、・矢呑竜骨〈情報:噂話〉〈知識:オカルト〉難易度10を調べます。
GM:OK!
セカンド・ビハインド:質問ですが、知識で振った場合財産って使えますか?
GM:まあ使っていいでしょう!
セカンド・ビハインド:ありがとう!やさしいGM!
セカンド・ビハインド:では知識の方で振ります。
セカンド・ビハインド:5dx>=10
DoubleCross : (5R10[10]>=10) → 10[1,5,8,10,10]+5[1,5] → 15 → 成功

屋敷十四朗:つっよw
椋本絹:すごーい!
GM:やる!では両方開けましょう
屋敷十四朗:めっちゃ知ってる!
セカンド・ビハインド:これが! 執事だ!
椋本絹:知識の得意なフレンズ
屋敷十四朗:月刊ムーとかに載ってたのかなあ
・緋緋鷹右眼
この地に現れた不死の怪物を倒すために、時の皇族、吉備津彦命が用いたとされる神器。
幾度も姿を変える怪物に対し、同じく皇族も様々な化生に変化しそれを追った。
その際、皇族が化けたどの化生の片眼も燃えるような鮮やかな赤色をしていたと言う。

その皇族の目こそが緋緋鷹右眼であり、義眼のように体に埋め込む形で使用するEXレネゲイド、もしくは遺産だと推測される。

あらゆる怪異を否定する力を持つとされるが、はるか昔に力を失い、現在どこにあるかは記録に残っていない。
GM:記録に残ってはいないけど、君たちはシックスが持ってることを知っているので
GM:まあ頑張って探したんだろうなっていうのが判るよ
・矢呑竜骨
不死の怪物、温羅が吉備津彦命との戦いで用いた神器。
温羅と吉備津の戦いでは、射られた矢をことごとく飲み込んだとされている。
温羅の不死性を支える神器であり、所有者に矢避けの加護をもたらす。
温羅を復活させる触媒となる外、かつての戦いの際に付着した吉備津彦命の血液が残っている。
GM:ということがわかります。何か質問は!
屋敷十四朗:こっちはなし!右眼の情報はセカンドの旦那と共有したことにしたいな。一蓮托生。
GM:あ、それと緋緋鷹右眼(2)ですが
屋敷十四朗:通信を切った後に調べたので、絹ちゃんチームとは共有できてない……はず。
GM:ここでは調べられません。
屋敷十四朗:別エリアってことか……!
セカンド・ビハインド:了解です。
GM:これ以上は旧家街でないと調べられないかな~って気がします
セカンド・ビハインド:あ、矢呑竜骨についてなんですが。これさえあれば自由に起動できると思っていいですか?
GM:いや、これだけでは不十分で
GM:この館の中にあった例の装置とセットでないと温羅は動きません
屋敷十四朗:なるほどなるほど
セカンド・ビハインド:了解です、こっちも屋敷さんと情報共有します。
セカンド・ビハインド:独り占めはしない! なぜならフレンズだから!
GM:結構通信でのロールに時間を食っちゃったので
GM:このシーンは情報を得たところで切ろうかな~って思うのですがよろしいでしょうか
セカンド・ビハインド:私はそれで大丈夫です!
屋敷十四朗:いいぜ!いっぱい電話できて満足です
屋敷十四朗:しかしこうなると、椋本邸で調べられる情報は一通り出尽くした事になるんだな……
GM:OK!じゃあシーンを終了するよ
GM:ロイス等あったらどうぞ
屋敷十四朗:館組は購入はできないんでしょうかw
GM:したいか!
GM:いいよ
屋敷十四朗:よ、よかった……ブラムスの命綱、応急手当キットがずっと欲しかったので、狙います。
屋敷十四朗:1dx+3=>8
DoubleCross : (1R10+3[10]>=8) → 8[8]+3 → 11 → 成功

屋敷十四朗:ロイスはなしかな。以上です。
早芝直純:では。セーフハウス組も購入して良いでしょうか?
GM:いいよー
セカンド・ビハインド:応急手当キットを買っておきます
セカンド・ビハインド:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 6[6,6] → 6 → 失敗

セカンド・ビハインド:失敗だぜ!
椋本絹:アルティメイド服買います
椋本絹:2dx+2>=20
DoubleCross : (2R10+2[10]>=20) → 8[4,8]+2 → 10 → 失敗

白上束:強化ビジネススーツを狙ってみます。
白上束:4dx>=19
DoubleCross : (4R10[10]>=19) → 6[1,2,2,6] → 6 → 失敗

白上束:ダメ!おわり!
早芝直純:強化ビジネススーツ
早芝直純:いや、ここは無難に応急手当
早芝直純:1dx+4
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 6[6]+4 → 10

早芝直純:買えた。
早芝直純:以上です!

■Middle/05

GM:旧家街のシーンになるよ。椋本絹、早芝直純、白上束が登場可能
GM:登場したい人は侵蝕値を上げるのだ
GM:情報収集項目はこれ!
・緋緋鷹右眼(2)〈情報:オカルト〉〈知識:レネゲイド〉難易度12
・白上光〈情報:UGN、FH、オカルト〉難易度9
GM:ただ、右眼は(1)の情報を共有してないと調べられません
椋本絹:(2)を調べたい場合
椋本絹:共有の判定をしてから情報収集を行うことはできますか
GM:いいですよ!
GM:ただシーンはじめに共有して、シーン終わりにも共有したいってなったら
GM:最初の判定した人とは別の人が判定しないと駄目です
椋本絹:なるほどなるほど
椋本絹:そこも情報収集と扱いが同じなんですね
椋本絹:一人が二回判定することはできない
GM:そういうこと!
GM:それを踏まえて登場するのだぞ
GM:あと、旧家街には光とシックスもいるので、呼び出したい時は別のシーンを作るよ
早芝直純:1d10+56
DoubleCross : (1D10+56) → 7[7]+56 → 63

椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:58->61)
白上束:白上束の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:59->65)
GM:あ、それでシーンが始まる前になんですが
GM:前回の情報共有で手に入れた情報について、早芝くんはRHOの関係で判ることが一個あります
GM:秘話で送るね
早芝直純:ダヴァイ!
GM:おわり
GM:ではまずは共有判定を行ってもらいましょう
早芝直純:質問を秘話で送る
GM:OKOK
早芝直純:了解。質問終了!おまたせ
GM:ではお願いします。〈RC〉〈知識:機械工学〉〈知覚〉で難易度12!
早芝直純:RCで判定しましょう。 6dx+6+4
早芝直純:6dx+6+4
DoubleCross : (6R10+6+4[10]) → 10[1,2,3,4,5,10]+5[5]+10 → 25

GM:成功!一度通信した直後、再度の通信ということでごく短時間だけではあったが
GM:情報の共有には成功。矢呑竜骨と緋緋鷹右眼についての情報を君たちは得ることが出来ました。
GM:ということで、改めて情報収集が可能だぞ
・緋緋鷹右眼(2)〈情報:オカルト〉〈知識:レネゲイド〉難易度12
・白上光〈情報:UGN、FH、オカルト〉難易度9
GM:項目はこれだぞ。挑むのだぞ。
早芝直純:さて、どうしましょうかね。俺は光くらいなら抜けるかな。
椋本絹:私も適合する技能はないから
白上束:知識判定があるので、どっちでもそれなりにじゃないですかね
椋本絹:緋緋鷹右眼を抜くにはクリティカルが必要だなあ
白上束:まあとはいえ、光様の方は
白上束:早芝くんにやってもらうほうがよさそうかな
椋本絹:精神ダイスは一応私のほうが多いから、緋緋鷹右眼は私がやってみましょうか
早芝直純:じゃあ、俺は光さんやります!
椋本絹:束ちゃんは例によって失敗した方のフォローをお願いします
白上束:アイアイ
早芝直純:コネ UGN幹部を使います。情報 UGN
椋本絹:7dx>=12 知識:レネゲイド
DoubleCross : (7R10[10]>=12) → 10[1,4,5,7,8,10,10]+4[3,4] → 14 → 成功

早芝直純:4dx+5
DoubleCross : (4R10+5[10]) → 10[3,3,3,10]+3[3]+5 → 18

椋本絹:アヤッタネ!
GM:やるなあ
GM:じゃあ公開するねー
緋緋鷹右眼(2)
その正体は、特殊な変異レネゲイド……対抗種と呼ばれるレネゲイド殺しのレネゲイドが結晶化してできた賢者の石。

文献通りあらゆる怪異……すなわちオーヴァードを滅ぼす力を秘めているが、現在その力は失われている。

力を取り戻すには、かつての適合者である吉備津彦命の血液、もしくはその血筋の者の命が必要。

現在の所持者は"サーヴァント"シックス及び、彼女を従える、白上家後継者候補筆頭、白上光であると推測される。
GM:それと、緋緋鷹右眼(3)が調べられるように鳴るよ
白上束:3!
GM:難易度〈知識:レネゲイド、オカルト〉で14
・白上光
陰陽師。退魔の家系、白上家の次期当主候補筆頭。
幼少期から陰陽師の才を見出され、当主候補として様々な教育を受ける。向上心も強く、白上以外の魔術知識も自らの式に組み込むなど、柔軟な思考の持ち主。

表向き、白上家に仕えているように見えるが、実際には本家を信用しておらず、白上家から離れようとしている節がある。その傾向は『魔神の死骸』事件以降より強くなったようだ。

神城早月襲撃事件の影響で中国地方へ来た、と本人は申告しているが、実際には本家に襲撃予告は送られておらず、別の目的でこの地に訪れたと推測される。

噂では、人目から隠れ、何者かと密会していた、というが……
GM:そしてこのタイミングでなんですが
GM:束さんにはRHO関連でわかることがあります
GM:秘話で送るね
白上束:ひわっ
GM:あ、ちがう
GM:共有するかい!
白上束:共有しないと知らないからなあ
GM:もう完全にこのチームは情報共有するなと思って
GM:確認を忘れるところだった
椋本絹:では私がRC判定やってみましょう。
椋本絹:あ、いや束さんは
GM:まだ束ちゃんの手番が残ってるぜ!
椋本絹:緋緋鷹右眼(3)を調べます?
GM:束ちゃんと光の情報を共有するなら、わかることがあるので
GM:先にそちらを束ちゃんに送っておきます
GM:秘話終わり!
白上束:みぎめ3を調べてみます!
白上束:ミーミルの覚書を、専門家:レネゲイドとして使用。
白上束:5dx>=14
DoubleCross : (5R10[10]>=14) → 8[2,6,7,8,8] → 8 → 失敗

白上束:(ヾノ・∀・`)ムリムリ
GM:失敗です
GM:因みに情報収集は右目(3)で最後です
GM:判定は終わったので、共有判定をするなりロールをするなりし給え!
椋本絹:館との共有はしますか?
GM:あ、あと(3)は館組も挑戦できます
白上束:じゃあ共有したほうがよさそうですね
白上束:2を渡さないと挑戦できないでしょうし
GM:これは完全に知識なので、場所の縛りがない情報なのです
早芝直純:問題は確実に行けます?12以上
椋本絹:わかんないです
椋本絹:まあでも、可能性はなくはないでしょう
椋本絹:RCは4あるので、8以上出ればいける
早芝直純:大体90%ですね!
椋本絹:やってみますね
白上束:あ、じゃあ大丈夫です
GM:〈RC〉〈知識:機械工学〉〈知覚〉で難易度12です
白上束:失敗したら妖精するので
椋本絹:ありがたい!なおさらチャレンジする他ない
椋本絹:7dx+4>=12
DoubleCross : (7R10+4[10]>=12) → 10[1,1,5,6,9,10,10]+6[4,6]+4 → 20 → 成功

椋本絹:はっはっはっは
椋本絹:これが令嬢・ソラリス・パワーだ
白上束:幻覚を見てる
GM:OK!ではロールに移りましょう。
GM:旧家街。君たちは、“マスターウィザード”を滅ぼす手段を探すため、白上束も利用している別邸に訪れています
GM:近代都市部とは違い、旧家街は未だ神秘による支配が強い地域であり、ここならば神器に関する情報も集まるだろうと判断したのだ。
GM:実際にそれは的中し、君たちは緋緋鷹右眼に関する知識を得ることができる。この地に訪れていた、白上光の情報についても。
GM:という感じで、なにか話すことがあるなら話すがいい!
白上束:「ここも、しばらく安全だから。妖魔の襲撃に備えた造り」
椋本絹:「……おちついていて、歴史があって、ここも素敵な雰囲気だわ」
白上束:敷地の外には、糸を張り巡らせている。侵入があれば、反応した式が自動迎撃する。
早芝直純:「へぇ、とても、それらしい迎撃武装があるようには見えないが」
椋本絹:部屋の隅っこに座って大人しくしています。
白上束:「糸があるから」
早芝直純:「心強いと言っておくぜ。海ではその糸に助けられたわけだからな」
白上束:冷蔵庫から麦茶を出して淹れる。本家ではないので、半ば所帯じみている。
白上束:「……はい」2人に差し出す。
椋本絹:やはり両手で受け取って、少しずつ飲む。
早芝直純:「サンキュ」受け取る。
椋本絹:「ありがとう。おいしいわ」
早芝直純:「ふっ、毒は入ってなさそうだ」先に飲んだ少女を見て薄く笑う。
白上束:「入れたら、入れたって言うよ」
白上束:「動けなくしてから、飲ませるから。これは大丈夫だよ」
早芝直純:「だろうな。束はそういうタイプだし、そもそも、毒よりも自分が得意な手で仕留めるだろ」
早芝直純:「そら、当りだ。こういう勘は鋭いぜ」
早芝直純:掌を軽く開く、青白い電流が瞬く。
白上束:「……何か分かった?」ここに来るまでの道中、真っすぐには来ず。
白上束:様々な場所を巡りながら来た。一つは追手を撒くため。
白上束:もう一つは、この旧家街にて情報を集めるためだ。
椋本絹:「……リキシレって、遺産の研究部門なんてあったのね」
椋本絹:「今日、はじめて知ったのよ。“緋緋鷹右眼”の研究もあったわ……」
椋本絹:丁寧に折りたたんだメモを、束ちゃんに渡します。
白上束:「遺産は過去の蓄積だから。術を紐解こうとしたら、避けては通れないと思う」
白上束:「ん」パラっと一瞥して閉じる。「覚えた」
早芝直純:「よくやるぜ。UGNに力を独占されるのが本当に嫌なようだな。企業って奴は」
椋本絹:「すごいわ」素直な感想。
椋本絹:「直純も、こういうことってできるものなの?」
白上束:「訓練したから」早芝くんに渡す。
早芝直純:指でつまんで受け取る。
早芝直純:「素養はあるぜ。そうだな1ヶ月の訓練期間があれば俺なら可能だ」
白上束:「……私より短い」ちょっと眼を開く。
早芝直純:「シンドロームの適性。生まれつきの才能の問題だぜ、ここらへんはな」
早芝直純:まあ、だが。と繋げて麦茶を飲み。
早芝直純:「そっちの方にリソースを割いてないだけでな。後は、こういうのが得意なスタッフにやらせる方が好みだぜ」
早芝直純:「しかし、その手の素質抜きに出来るほうが、本当は凄い事だと思うけどな、俺は」
白上束:「うん。たくさん訓練したから」
白上束:「……この、緋緋鷹右眼だけど」
白上束:「対抗種。賢者の石って?」
白上束:「UGNでの言葉?」
椋本絹:「わたしも……よく知らないから、ふたりにきいてみようと思ったの」
椋本絹:正座したまま、やや身を乗り出す。
椋本絹:「直純は、わかる?」
早芝直純:「また、解説かよ。…ふっ、任せろ。本部エージェントに近い人間は戦闘以外の技能も高いってのを見せてやろう」
早芝直純:「いや、聞かせてやろう!か。どっちにしろ、聞かせ甲斐がないオーディエンスだけどな。どっちもUGNから遠すぎる」
早芝直純:まず、こほんと、大仰に咳払いをし。
白上束:隣に正座しに行く。話を聞く構え。
早芝直純:「対抗種ってのはUGN流に言うと、触れるだけでレネゲイドウィルスを死滅させる程の強烈な対抗反応を持つ種別」
早芝直純:「魔術師流に言うと、呪いとか解呪、毒の類に近いか」
白上束:「……妖魔殺しの血ってことだよね。知ってる。小柴の業だ」
早芝直純:「賢者の石って言うのは、レネゲイドが蓄積して純粋結晶になった物の総称だ」
早芝直純:「その性質上、オーヴァードが扱うと、ろくでもないことが起こる。これで事件を起してくれる奴はポイントが高い」
椋本絹:「宝石みたいなものかしら」
白上束:「分かった。仙丹のことだよね」
早芝直純:「その理解でいいぜ。花丸やろうか?」
白上束:「じゃあ、それはとっても強いね」
早芝直純:「右眼は対抗種が結晶化した賢者の石なんだろう。本当にそんなものがあるなら不死を殺せる可能性はある」
早芝直純:「レネゲイドそのものを死に至らしめる高純度結晶。特殊なオーヴァードにとっては天敵だな。普通のオーヴァードにとってはそれほど役に立たないが」
椋本絹:「つまり」
椋本絹:「レネゲイドに生かされているような、オーヴァードのこと?」
白上束:「うん。妖魔を滅ぼすには、役に立つよね」
白上束:「ジャームって言うんだよね。覚えてるよ」
早芝直純:「普通のオーヴァードは、そもそも、こんなものを使わなくても死ぬ。そして、レネゲイド以外の力で生存を果たせるから、こいつで確殺はできないだろう」
早芝直純:「つまるところ、ジャーム殺しに特化した遺産だよ、これは」
椋本絹:「……たとえば……海岸で、光が呼び出したのは」口を開こうとして
椋本絹:慌てて、口をふさぐ。「……なんでもないの」
早芝直純:右手を軽く開く。電流がその上でバチッと鳴る。
椋本絹:「けれど……ねえ、光のことも知りたいわ」
GM:一応説明しておくと、この緋緋鷹右眼を使えば温羅は確実に破壊できます
椋本絹:「“緋緋鷹右眼”を持っているシックスをつれてきたということは、偶然ではないはずだもの――」
白上束:「光様のこと?」
椋本絹:「ええ」
椋本絹:「束は、光の妹?それとも、親戚かしら」
椋本絹:麦茶を一口飲む。
白上束:「親戚。白上には、当主候補が何人も居るけど」
白上束:「光様が、一番。当主に近いと思うよ。みんな言ってる」
白上束:「光様ほどの火行の使い手は、歴代でも数えるほどなんだって」
早芝直純:「当主候補か。向上心も高そうなやつだったな」
早芝直純:「ああ、けど、束が知ってるかわからないが、あいつ妙だぞ」
白上束:「妙?」
早芝直純:「本家に襲撃予告はきてないそうだぜ」
椋本絹:「そう……だったの?」目をぱちぱちと瞬かせる。
椋本絹:「わたしには、確かにそう言ったわ」
早芝直純:「あいつは、そういうのを口実に外に出るタイプなのか?」
白上束:「襲撃予告が来たら、外に出るかもしれないけど」
白上束:「滅ぼしに行くと思うよ。避難じゃなくて」
白上束:「避難は、へん」
椋本絹:「じゃあ、嘘かもしれないのね」
早芝直純:「なら簡単だ。襲撃予告は来ていない。本当は違う目的があった」
椋本絹:「……残念だわ」しゅんとする。
早芝直純:「秘密裏に誰かと会っていたみたいだしな。それが誰までは探れなかったが」
白上束:「……」
早芝直純:「方便を使うってことは本家を信用せずに、むしろ離れたいのかもな。こういう話は直接聞いても 大体、はぐらかされるんだが」
白上束:「あのservantも、初めて知ったから」
白上束:「今まで、見た事ないから。何をしてるんだろう」
白上束:「もっと、はっきり分かればいいのに」
早芝直純:「向上心が強くて柔軟に強さを取り入れる人間は、概ね古いしきたりとは極めて相性は悪い」
早芝直純:魔神召還の光景を思い出す。
白上束:「……魔神もそう」公言する。口止めされては居ない。
白上束:「あれは、白上の業じゃない」
椋本絹:「……古い、しきたり」含むように呟く。
早芝直純:「束だったら、使えるなら、ああいうのは使ってみようと思うか?」
白上束:「うん。でも」
白上束:少女の姿がかき消える。
白上束:外の庭に出現。「乾」再消失。
白上束:再び屋敷へと舞い戻る。「こっちのほうが、強いから」
白上束:「使う意味がない」
早芝直純:軽く拍手。
早芝直純:「腑に落ちたぜ。その糸と転移は俺の稲妻と同じだな」
白上束:「うん。木行同士だよね?」
早芝直純:「ああ、五行で言うと雷は木行だな。揃いだ。相性が良いと思っておくぜ」
早芝直純:「ついでに言うと弱点も突かれ様がない。お互いにな」
早芝直純:薄く笑う。
早芝直純:「っと少々、脱線したな。重要なのは あいつは なんらかの目的があってここに来た。誰かと会っていた。擬似ソロモンの指輪と、遺産持ちのサーヴァントを連れている」
白上束:「そうだね。業が強いほうが勝つね」
早芝直純:「ふっ、お前とやり合っても、俺の評価が上がるわけでもないのがな」などと軽く笑う。
椋本絹:「……やっぱり」正座のまま、声をあげる。
椋本絹:「セカンドに伝えたほうがいいわ」
椋本絹:「セカンドはわたしから離れて、シックスや……この街のことを、ずっと調べていたから。もしかしたら、もう知っているかも」
椋本絹:「そういうサーヴァントなの。セカンドは」
白上束:「じゃあ、そうしよう」
椋本絹:「……わたしも協力するわ。もう一度だけ、つないでくれるかしら?」立ち上がる。
椋本絹:足のしびれで少しよろけるが、持ち直す。
白上束:よろめいたところを立ち上がり支える。
白上束:足がしびれることはない。訓練しているから。
椋本絹:「……ありがとう、束。わたし、まだまだね」笑う。
白上束:「訓練すれば、できるよ」
早芝直純:「流石は専属護衛だ。よく気が向く」
椋本絹:「束は、とっても偉いわ」
椋本絹:「……ねえ。直純」
早芝直純:「どうした?」
椋本絹:「向上心が強い人は、古いしきたりとは……相性が悪いって」
椋本絹:「……」
椋本絹:「……UGNのことを“古いしきたり”と考える人も、どこかにいるのかしら?」
早芝直純:「大勢な。世間じゃこう呼ぶらしいぜ」
早芝直純:「FHってな」皮肉気に肩を竦める。まあジョークなのだが。
GM:シーンを終了するよ!
GM:ロイスとか調達とかあれば!
椋本絹:メイド!メイド絹ちゃん!
椋本絹:3dx+2>=20
DoubleCross : (3R10+2[10]>=20) → 8[1,8,8]+2 → 10 → 失敗

椋本絹:ムリ!
白上束:ボディアーマーを狙っておきます
白上束:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 4[1,1,2,4,4] → 4

白上束:全然ダメだった!
白上束:おわり!
早芝直純:ボディアーマー 手配師使おう
早芝直純:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 9[1,3,7,8,9]+4 → 13

早芝直純:束ちゃんにパス
白上束:やったー!
早芝直純:以上

■Middle/06

GM:椋本邸でのシーンになります
GM:屋敷さんセカンドさんが登場できます
セカンド・ビハインド:高い目が出そうな気がする
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:53->56)
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+2(1d10->2)した (侵蝕率:68->70)
セカンド・ビハインド:フー……口に出したことは実現しない!
GM:ではそうですね。先に情報収集しますか?
セカンド・ビハインド:します!
セカンド・ビハインド:・緋緋鷹右眼(3)難易度〈知識:レネゲイド、オカルト〉で14 知識振り!
セカンド・ビハインド:5dx>=14
DoubleCross : (5R10[10]>=14) → 10[1,5,10,10,10]+10[4,5,10]+5[5] → 25 → 成功

屋敷十四朗:おお
セカンド・ビハインド:うおらあ!!
GM:余裕のよっちゃんでわかります
セカンド・ビハインド:おかしいだろ
セカンド・ビハインド:こいつはじめから知ってたんじゃねえのか
緋緋鷹右眼(3)

 あらゆるオーヴァードを滅ぼす力を持つ、とされる緋緋鷹右眼だが、それだけでは“マスターウィザード”を完全に消し去る事はできない。その力を制御する、"左目”が必要だ。

 "左目"は正体を秘匿され、代々御友別の家長に宝玉という形で受け継がれてきた。現在の所有者は御友別連、もしくは彼女と同行する、白上束であると推測される。
GM:ということがわかります
セカンド・ビハインド:ア、ハイ。お話理由が出来たよ!
GM:もっと詳しく言うと自動追撃機能をつけるみたいな感じですね
GM:伝承では、滅ぼす他に逃げる温羅を追っていったという場面があり
GM:滅ぼす力は右眼、追尾機能は左眼といった形で
GM:機能が分かれている
セカンド・ビハインド:なるほどね、それじゃあ制御方法も連チャンが知ってるってことみたいだなぁ
GM:左眼と組み合わせる事で、魂をさらけ出せば
GM:その魂がこの世から消えるまで延々に追いかけて消滅させることができるようになります
GM:では、君が地下室内で思案をしていると
GM:セカンドさんね
GM:ごめん!先に判定頼んだ
セカンド・ビハインド:ではいきます……
セカンド・ビハインド:5dx+13>=12
DoubleCross : (5R10+13[10]>=12) → 10[4,5,6,7,10]+9[9]+13 → 32 → 成功

セカンド・ビハインド:執事ですから。
GM:ではロールに移りましょう!

GM:君が地下室内で集めた情報を伝えるため、通信機に向かっていろいろ細工していると
GM:その様子を見た御友別連さんが声をかけてきます。
セカンド・ビハインド:「おや、貴女は……」 ということで連チャンと挨拶を済ませていた体にしてもよかですか?
GM:いいですよ!
セカンド・ビハインド:どうもありがとうございます!
セカンド・ビハインド:「御友別様、如何なされました?」
御友別連:「すまない……突然。いや……頼みたいことがある」
セカンド・ビハインド:「もしや、左目に関することですか?」
御友別連:「外との連絡がとれるなら……。いや、すまない。……知っていたのか、私の事を」
セカンド・ビハインド:「申し訳ありません、緊急時ですから御友別様の事も少々」
セカンド・ビハインド:「ゆえにこうしてこちら側で通信の用意を行っていたという次第でございます」
御友別連:「いや、構わない。すまない。むしろ私から話すべきことだった」
セカンド・ビハインド:「いえ、お気になさらず」
御友別連:「リキシレと白上は……対立関係にある。それで、話すのを躊躇ってしまった」
セカンド・ビハインド:「その事、大変理解出来ます。屋敷様とそちらの護衛の方でなにやらあったようですが」
セカンド・ビハインド:「こちらに残された御友別様は敵の中に一人残されたと言っても過言ではありませんから」
セカンド・ビハインド:「そのように警戒するのも仕方のないこと」
御友別連:「……すまない。」
御友別連:「厚かましい願いだとは思うが……束と話したい。彼女でなければ話せない情報がある。」
セカンド・ビハインド:「ああ……それは私に席を外せ、との理解でよろしいでしょうか」
御友別連:「そうしてもらえると、助かる。」
セカンド・ビハインド:「畏まりました。……ふむ」 頷いてから考える
御友別連:「……断られても仕方のない頼みだ。無理にとは言えない」
セカンド・ビハインド:「いえ、構いませんとも。でも、そうですね……だからという訳ではないのですが」
セカンド・ビハインド:「一つ質問してもよろしいでしょうか? 執事の身を超える領分ですので」
御友別連:「私に答えられることなら、答えよう」
セカンド・ビハインド:「ええ、それなら」
セカンド・ビハインド:「使うことに“代償”はありますか?」 何をとは言わない
御友別連:「それに答えるのは……白上に反することかも知れないが……」
御友別連:「……すまない。答えよう。術師が右眼を使えば、まず間違いなく死ぬ」
セカンド・ビハインド:「……なるほど、なるほど」
セカンド・ビハインド:「御友別様。貴女の誠意、確かに受け取りました」
セカンド・ビハインド:「用意は終えております、後はご自由に」
御友別連:「すまない……いや」
御友別連:「礼を言う。ありがとう、セカンド」
GM:問題なければ屋敷さんの方に移ります
セカンド・ビハインド:通信ケーブル内に自身の既に闇を忍ばせている。あらゆる妨害、干渉を狂わせるセカンドの能力。
セカンド・ビハインド:「いえ、私は執事として当然のことをしたまでですから……」
セカンド・ビハインド:以上です!

GM:では。屋敷さん!
GM:君はリストのことを聞くために、椋本正木のもとへ向かいました。
GM:起動準備は既に終わっているようで、正木さんは戦いに赴くために銃のメンテナンスを行っています
屋敷十四朗:そうか、連ちゃんと束ちゃんの会話はまた別のシーンか
GM:そんなイメージです!束ちゃんに再登場してもらわないといけないし
GM:それよりは、次のシーンの冒頭あたりで会話してもらうのがいいかなと
屋敷十四朗:じゃあ、ここは正木さんとお話しようっと

屋敷十四朗:「よう正木さん。精が出るな」
椋本正木:「はは!オーヴァード相手に銃なんて……と笑うか?十四朗」
屋敷十四朗:「温羅の方はもういいのか?」
椋本正木:「これでも銃の腕には自信がある。一応準備しておこうと思ってな。……ああ、いつでも起動できる」
椋本正木:「あとは外の連中と共同できれば……だな。」
屋敷十四朗:「いや? 笑わんよ。オーヴァードだって銃で撃たれれば痛いし、怖いし、肉体の再生に力を使う」
屋敷十四朗:「当たりどころが悪ければ実際死ぬ。正木さんの銃の腕に期待だな」
屋敷十四朗:「UGNもいるんだ。温羅はなるべく起動したくないからなあ」 適当なところに腰を下ろす。
椋本正木:「それは俺とて同じだ。制御できない力なんぞ、いくら持っていても無駄だからな」
椋本正木:「もっと入念な準備を終え……万全を期してから起動したかった」
屋敷十四朗:「まったくだ。コントロールの効かないバケモノに頼るなんざ、正気の沙汰じゃないからな。ふふ」
屋敷十四朗:「……」
椋本正木:「と、こんな話をしに来たんじゃなかろう。十四朗」
屋敷十四朗:「"リスト"」 笑うのをやめ、ぽつりという。
屋敷十四朗:「聞いたことは?」
屋敷十四朗:“緋緋鷹右眼”のときの意趣返しでもある。あえて出す情報を最小限にして、正木さんの出方を伺っている。
椋本正木:「襲撃者共も同じことを言っていたな。『リスト』を渡せだの、知っているだろうだの」
椋本正木:と言って、叩き壊された通信機を机の上に放り出します
椋本正木:「あまりにやかましいんで喋れんようにしてやったが」
屋敷十四朗:「ふはっ!なかなかやるね」
椋本正木:「もしも『リスト』の情報を流したのが俺だと言ったら」
椋本正木:「どうする?」
屋敷十四朗:「困るな。とても困る」
屋敷十四朗:「あんたの考えが読めないし……なにより、俺はあんたの事が嫌いじゃないんだ」
椋本正木:「ではもう一つ!」
屋敷十四朗:「敵対はしたくないんだよな。絹ちゃんのお兄さんだしさ」
椋本正木:「『リスト』の情報を流したのが俺の父親」
椋本正木:「椋本光平だったら?」
屋敷十四朗:「…………あんたが流した場合とは比較にならないくらい、困るな」
屋敷十四朗:「リキシレとの付き合い方を考えなきゃならん。加えて、何故そんな事をするのかも不明だ」
屋敷十四朗:「"リスト"のせいで、アンタと絹ちゃんの命が狙われてるんだからな」
椋本正木:「何だ、わかってるじゃないか」
椋本正木:「それだろう、親父の狙いは」
椋本正木:「俺が邪魔なんだよ!リキシレの技術を持ち出して、離反しようとしている……この俺が!」
屋敷十四朗:「そういうもんかな。俺はリキシレの人間じゃないし、椋本の血でもないからそのあたりの機微は分からないが」
GM:君は正木の情報を調べた際、彼がリキシレから離反しようとしていた事、そして実際に、この襲撃のせいで
GM:その機会を失ったことなどを思い出してもいい
屋敷十四朗:「そう簡単に実の子を始末しようとする親はいないぜ。裏社会の人間だって親子の情を大切にするやつは意外と多いもんだ」
屋敷十四朗:「現にアンタはまだ生きてるしな……離反は失敗しちゃったみたいだけどさ」 肩をすくめる。
椋本正木:「そうかもしれん。本気で殺すつもりはない……だからこそ、十四朗。お前を送ってきたのかもな」
屋敷十四朗:「考え直せ、って言ってるんだろ。あんたは大いに有能だが、リキシレの加護を失った非オーヴァードが生きていくには裏社会は混沌としすぎてるしな」
屋敷十四朗:「さて。リストの情報を流したのが椋本光平だとする」
屋敷十四朗:「そして俺は、絹ちゃんの護衛を最優先にする。温羅もなるべくなら起動させたくはない」
屋敷十四朗:「そして、襲撃犯は絹ちゃんかあんたの身柄を手に入れれば、大人しく撤退する……」
屋敷十四朗:「俺が、あんたを半殺しにして襲撃犯に突き出すかも。そういう可能性は考えないのか?」
屋敷十四朗:「二人きりだぜ。今」
椋本正木:「ははは!俺には親子の情より大切にしているものがあってね」
屋敷十四朗:「うん?」
屋敷十四朗:「おいおい。まさか……」
椋本正木:「友情さ!俺とお前は友達だ。そんなこと、考えもしなかった!」
屋敷十四朗:「や、やっぱり」
椋本正木:「冗談だ。それに、そんな事をしても無駄だ」
屋敷十四朗:「アンタ、ヌルいのかシビアなのか全然わからんな! 俺も人の事は言えねえけどさ!」
屋敷十四朗:「無駄? なんでだ」
椋本正木:「『リスト』なんてものは存在しない。親父の虚言だ。俺の死体を渡したところで……」
椋本正木:「彼奴等は包囲を解かん。なぜ偽物を渡した?本物のリストはどこだ?と言って、余計に騒ぎ立てるだけだ」
屋敷十四朗:「なるほど。調べても調べても"リスト"の詳細が見えてこないのは、そもそも存在しないから」
屋敷十四朗:「見えないもの、そこにないものはそもそも調べようがない。そういうことか」
屋敷十四朗:「無の証明だ。できるか? 正木さん」
屋敷十四朗:「リストなんて存在しない。それが証明できれば、少なくともテクタイト……襲撃犯の方の脅威度はだいぶ下がる」
椋本正木:「一つある。彼奴等は俺の死体か、身柄が必要だと思っているが」
屋敷十四朗:「あんたの切り札の温羅を温存できるかもしれない。なんとかしてリストの不在を証明できないか?」
椋本正木:「実際の鍵は網膜データと言うことになっている」
椋本正木:「アクセス権のある人間が、俺か絹の網膜データを手に入れて、実際に『リスト』にアクセスすれば」
屋敷十四朗:「ここでも"眼"かよ」 肩をすくめる。
椋本正木:「そこになにもないという事はわかる。襲撃犯がそれを信用するかどうかは」
椋本正木:「誰が喧伝するかにかかっているだろうな」
屋敷十四朗:「アクセス手段自体はこの館に存在するのか?」
屋敷十四朗:「リストは存在しないんだろ。存在しないものにアクセスも何もないんじゃないか」
椋本正木:「あったらもうやってるさ。箱の中身は空でしたってな」
屋敷十四朗:「なるほど。リストは存在しないが、リストがあると設定された椋本ひみつデータベースみたいなものが存在する」
屋敷十四朗:「アクセス手段は、俺達の手元にはない」
屋敷十四朗:「なんとかしてリストにアクセスし、中に何もなかったことを襲撃犯に伝えて、かつ信用してもらう…………か」
屋敷十四朗:「自然と、取るべき手段は限られてきそうだな。わかった」
屋敷十四朗:「こっちで手段を検討してみるよ。あんたも何か有効な手段を思いついたら教えてくれ」
屋敷十四朗:「テクタイトの4thとトモダチになって、穏便に撤退してもらう方法とかさ」
椋本正木:「はは!実践済みだ。断られたが、脈はあるとみた。次のチャンスはウィザードとの契約が切れたあとだな」
屋敷十四朗:「ああ、それはいいチャンスだな」
屋敷十四朗:「タダ働きする傭兵はいない。同じ傭兵が言うんだから、間違いないぜ」
屋敷十四朗:「雇い主が消えれば、交渉のチャンスはいくらでもあるさ。多分な」
椋本正木:「お互い生き残れれば……だな!はは!」
屋敷十四朗:ロイス感情を変更します。
屋敷十四朗:-クライアント/椋本正木/親近感/○憤懣/ロイス これをP表に。
GM:やったー!
GM:では問題なければシーンを終了します
GM:購入とかもできる!
セカンド・ビハインド:ロイスは……保留! スマネェ、連チャン。
セカンド・ビハインド:じゃあ調達しておきます
セカンド・ビハインド:2dx>=8 応急手当
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 4[1,4] → 4 → 失敗

セカンド・ビハインド:ダメダメだぁ~~!!
屋敷十四朗:調達します。多分ボディアーマー狙ってもあんま意味がないんだよな・・・
屋敷十四朗:応急手当キットをもう一つ。
屋敷十四朗:1dx+3=>8
DoubleCross : (1R10+3[10]>=8) → 1[1]+3 → 4 → ファンブル

屋敷十四朗:だめでした。以上です

■Middle/07

GM:シーンプレイヤーは白上束さん
GM:侵蝕値をどうぞ
白上束:白上束の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:65->74)
GM:では通信のシーンですね。今度は館から、白上邸に連絡が入ってくる
GM:と思ったけどここ電話とかあんのか?
白上束:あるんじゃないですかね
白上束:本家の人間だけが使うわけでもないし
GM:じゃあある。
GM:相手は館に残っていた御友別連。彼女は白上束に話があるらしく、君のところに回ってくるよ
御友別連:「突然すまない……今無理を言って、連絡を取ってもらった」
白上束:「……!」
御友別連:「セカンドというオーヴァードが繋いでいる。探知はされていないはずだ」
白上束:「げ」
白上束:「元気?」
御友別連:「少し胃が痛むが、殆いつものことだ。心配はいらない」
御友別連:「束さんも、無事で良かった。“マスターウィザード”……厄介な敵を相手にしていると聞いた」
白上束:「胃?盛られたの?」
白上束:「こっちは大丈夫。ひどいこと、されてない?」
御友別連:「毒ではない。医者曰くストレスが原因で……いや、すまない。私の話はいい。屋敷さんもセカンドさんも、紳士的だ。心配してくれてありがとう」
白上束:「……よかった」
白上束:「なにかされたら、教えてね」
白上束:「報いを与えるから」
御友別連:「わかった。万が一の時は頼もう」苦笑しているのがわかるかもしれない
御友別連:「それより……緋緋鷹右眼について渡したい情報がある」
御友別連:という感じで、右眼(3)の情報を共有するよ
御友別連:それとセカンドに離していた、右眼使ったら死ぬからっていうのも
御友別連:「それで……ここからが本題だが」
御友別連:「私が渡した首飾りは持っているか?」
白上束:「うん」胸元をまさぐる。
白上束:「……これが、左眼?」取り出して眺める。
御友別連:「そうだ……それがあれば、右眼を使っても死ぬことはない」
白上束:「これ。使っても、壊れない?」
御友別連:「壊れるのは右眼の方だ」
白上束:「よかった。じゃあ、終わった後、返せる」
白上束:「約束したから」
御友別連:「正確に言えば、右眼は力を失う。もう一度活性化しなければ使えない」
白上束:「……吉備津彦命の血液か、その血筋の者の命」
御友別連:「……すまない。束がその気でも、約束は果たせないかもしれない」
白上束:「どういうこと?」
御友別連:「……」沈黙が流れる。彼女自身も言葉にするか迷っているようだ。
白上束:「……」
白上束:「……御友別が、吉備津彦命の末裔?」
御友別連:「……そうだ。必要になら、命を捨ててでも温羅を止めるのが」
御友別連:「私の役目だ」
御友別連:「すまない……ここに来た時から、もしかしたらそうなるかもしれないと」
白上束:「……」
御友別連:「わかっていた。その上で……君と約束をした」
御友別連:「もしかしたら、君が私を……」
白上束:「……やだ」
白上束:「やだ!」
御友別連:「……いや、すまない……私は、最低だ」
御友別連:「私は……君の心を利用して、助かろうとしていた」
御友別連:「すまない……」
白上束:「じゃあ助かってよ!」
白上束:「約束を破らせないで!」
白上束:「やだよ……」
白上束:「……」
白上束:「……血が」
御友別連:「……すまない……本当に……すまない……」通話越しに小さく鼻をすする音が聞こえる。
白上束:「血が。吉備津彦命の。あれば、いいんだよね」
御友別連:「一度なら、それで」
白上束:「じゃあ、取る。“矢呑竜骨”」
白上束:取って、その一度を何に使うのか。そこまで考えが至っているわけではない。
白上束:「絶対守るから」

GM:判定とかする?
白上束:出来るならしたい!
GM:いいよー
白上束:ウィザードの目的について知りたいですね。
GM:見学室で言った通り【精神】で難易度9ですね
白上束:精神は何もコネが使えないな……!
白上束:素振りします。
白上束:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 10[4,5,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

白上束:すごいわかった
GM:じゃあわかりますね
GM:これはまあ、情報収集というよりも
GM:多分な推測が含まれる感じになってしまうんですけど
GM:結論から言うと、“マスターウィザード”が椋本絹と“サーヴァント”シックスを狙うのは
GM:その二人が“マスターウィザード”の魔術によって作られたからではないかと推測できます
GM:エッセンチアの情報収集結果をもう一度貼りますね
・エッセンチア
元魔術師、UGNの研究者。魔術師時代は研究資金調達のため、人身売買に手を付けていた。
"疑似ソロモンの指輪"に関する研究でUGNと接触した際、結社を抜けUGNに寝返った経緯がある。
UGNに所属してからは魔術師としてではなく、純粋な研究者として生命の創造、デザインチャイルドの研究に没頭していたという。
近くに行われた大規模監査において、研究内容を他組織に流していたことが発覚し、数日前に処断された。
結社に所属していた頃から他組織と関わる事が多く、“マスターウィザード”とも面識がある。
噂では彼の魔術の一端を理解、実践してしまい、その発覚を恐れて魔術師を引退、研究者へ転身したとも言われている。
死の寸前、椋本絹、及び“サーヴァント”に関する調査を行っていた。
GM:ここにある、>彼の魔術の一端を理解、実践してしまい
GM:この部分。その実践で作られたのが、シックスと椋本絹であり
GM:>魔術師時代は研究資金調達のため、人身売買に手を付けていた
GM:この時代の取引相手の一つが
GM:リキシレと"ロード"だったのではないかということです
GM:“マスターウィザード”は、自分以外のものが自分の魔術を使うことを
GM:絶対に許しません。
GM:彼は椋本絹と"サーヴァント"シックスをこの世から消し去るまで
GM:この地を去ることはないでしょう
GM:以上!
白上束:「……」頭の中で、糸を紡ぐように。得られた情報を整理する。
白上束:要素を手繰り、織って編む。戦いのときと変わらない。
白上束:「……“マスターウィザード”には、使わないといけない」
白上束:「じゃあ、温羅は……――は」
白上束:「会わないと」一人つぶやく。
GM:あ、束ちゃんは他の人とこの情報を
GM:共有するかどうか選べますよ!
白上束:そこなんだよな~~~
GM:じゃあ一旦シーンを切ります。考えておいてな。
GM:購入とかあったらどうぞ!
白上束:応急手当を。
白上束:5dx>=8
DoubleCross : (5R10[10]>=8) → 9[1,7,7,9,9] → 9 → 成功

白上束:かえた!以上です。

■Middle/08

GM:シーンプレイヤーは早芝直純、屋敷十四朗
GM:侵蝕値をどうぞ!
早芝直純:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 2[2]+63 → 65

早芝直純:む
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:56->60)
GM:じゃあ先に通信の判定を行ってもらおうか
早芝直純:RCで判定
早芝直純:6dx+6+4
DoubleCross : (6R10+6+4[10]) → 9[1,2,4,7,9,9]+10 → 19

屋敷十四朗:これでもし判定失敗したら面白いですね
屋敷十四朗:失敗するわけがなかった!
屋敷十四朗:ひとつだけ悩んでることがあって、『リストが存在しない』っていうのはあくまで正木さんの意見なんですよね
GM:OK!では『リスト』について、屋敷さんが持ってる情報を早芝さんに渡すことができるよ
屋敷十四朗:現時点では屋敷視点でも「多分存在しないと思うよ」レベルでしかないので、ちょっと信憑性に乏しい話になるかもしんない
屋敷十四朗:ここらへん、なんか良い手段はないですかw >GM
GM:あー
GM:ないかも
屋敷十四朗:いや、でも『たぶんリストは存在しないよ。現時点では仮説でしかないから、絹ちゃんを使って椋本ひみつデータベースにアクセスして無いことを確認してくれ』
屋敷十四朗:みたいな話にすればいいのか。
GM:そうですね!そんな感じで話してもらえるとうれしいです
屋敷十四朗:オッケーオッケー!
GM:これシーン的には、早芝くんの方から向こうになにかわかった情報ある?って訪ねる感じでいいかな
早芝直純:いや、逆に  おら、UGN お前リストの事知ってそうだな!の方がやりやすいかも
屋敷十四朗:強請りw
早芝直純:向こうでそういう会話してたことをこっちは知らないので
GM:屋敷さんはそれでOK?
屋敷十四朗:早芝くんのやりやすい流れでいいよ!
屋敷十四朗:こちらはそれで全然だいじょうぶです
GM:ではその流れで行きましょう。

GM:早芝直純は備えを怠らない。通信は館側からも入る可能性がある。彼は可能な限り、通信が繋がるよう、波長をあわせ続けている。
GM:その備えが実り、君の持っている通信機に連絡が入ってくる。屋敷十四朗。リキシレの雇った、椋本絹の護衛である。
GM:という感じでロールしてくれれば幸い
屋敷十四朗:『あー、あー』
屋敷十四朗:『これで何回目かな。三回目か?それくらいだろ……の定期通信になる』
屋敷十四朗:『応答を。こちらは椋本邸の屋敷十四朗だ』
早芝直純:「通信が男の声か。俺は今まで結構、贅沢をしていたんだな。……聞こえてる」
早芝直純:「お姫様に代わるか?色男」
屋敷十四朗:『絹ちゃんでも束でもない、か。つまりお前が"ドラゴンズネスト"だな』
屋敷十四朗:『いいよ。むしろ、戦況判断のできるプロに聞いて欲しい話がある』
早芝直純:「ご明察。早芝直純でもドラゴンズネストでも、好きな方で呼べよ。ご随意にだぜ」
屋敷十四朗:『あんたがそういう、デキる男だと信じてるんだが……もし自信がないなら束か絹ちゃんに変わってくれてもいいぜ?』
早芝直純:「なるほど、挑発的だ…甘いのは女に対してだけのようだ。いいぜ。話しな」
早芝直純:自信に満ちた声で返す。
屋敷十四朗:『いいねえ、その自信。これまであまり出会わなかったタイプだ』
屋敷十四朗:『本題だ。椋本の人間だけが閲覧できる特殊な情報ネットワークがある。リキシレのトップシークレット満載の、な』
屋敷十四朗:『そこにアクセスしてほしい』
早芝直純:「これからも出会うことはないぜ。俺ほど有能なエージェントには、中々な…ふむ『リスト』か」
屋敷十四朗:『お、察しがいいな。その通りだ』
早芝直純:「さて、あんたはどの程度把握している?それを採点してからだ」
屋敷十四朗:『"リスト"に関する説明からしなきゃならんと思ってた。あんた、"リスト"についてどの程度……』
屋敷十四朗:『マジで有能だな、あんた! 考えが俺と似てる』
早芝直純:「自分で自分を褒めすぎだぜ。その言い回し」
屋敷十四朗:『くはっ、冗談だよ』
屋敷十四朗:『――椋本正木に確認を取った。彼いわく、"リスト"は椋本光平が椋本正木の離反を防ぐためにでっちあげた、根も葉もない虚構の存在だ』
屋敷十四朗:『虚構だから、当然存在もしない。存在しないものである以上、詳細については知りようがない』
屋敷十四朗:『だからネットワークにアクセスして、"リスト"なんてものが存在しない事を確定させてほしかった』
屋敷十四朗:『シンプルにまとめてみたぜ。採点結果を聞こうか、UGN』
早芝直純:「ああ。正木は存在しないと、言ってるわけだな。確かにそう言ったか」笑いをかみ殺す。
屋敷十四朗:『そう言った。おいおい、予想してた反応と違うぞ』
早芝直純:「もう一つ聞いておこうか『生体認証』のキーは?」
屋敷十四朗:『網膜』
屋敷十四朗:『死体でもいいわけだな。確かに、死体で網膜セキュリティを突破した事例もあるにはある』
早芝直純:「UGNには生体情報が必要である。って情報が流れてきてな」
早芝直純:「FHには死体でもいい。って情報が流れたそうだ」
屋敷十四朗:『……はあ!? UGNとFH両方に別々の情報が流れてるってのか』
早芝直純:「伝え方的に、FHに流したやつは絹や正木の死を望んでいた。UGNには逆だな」
早芝直純:「まあ、だが、それが聞ければ問題はないぜ。花丸をやろう」
早芝直純:「俺の知ってる情報を渡そうか」
屋敷十四朗:『出処が同じって可能性もあるぜ。助けるやつと殺すやつ両方を派遣して、"これで死ぬなら椋本を継ぐ資格はない"みたいにな』
屋敷十四朗:『頼むよ。こっちは地下室に籠城しっぱなしで、だいぶ手詰まりでな。ひとつでも多くの情報がほしい』
屋敷十四朗:『天下のUGN様が把握してる情報だ。この状況の突破口になると信じているぜ』
早芝直純:「まず『リスト』とはそもそも何か。リキシレ社内に存在するという、裏口顧客名簿」
早芝直純:では。リバースハンドアウトを公開します。
GM:OK!
GM:長いです
・早芝直純Rハンドアウト シナリオロイス:椋本絹 推奨感情:任意

君は“エッセンチア”の追加調査の他に、隠されたもう一つの任務を帯びている。
リキシレ社内に存在するという、裏口顧客名簿、「リスト」と呼ばれるデータを入手することだ。

今現在、表で起きている襲撃騒動。あれは、UGNが仕掛けた作戦の一環だ。
作戦の目的は、反UGN企業を繋いでいると見られる、"中央”と呼ばれる存在を割り出すこと。
神城早月の襲撃は虚言。襲撃予告もUGNが出処を偽り送りつけたものであり、UGNは予告を受けた企業、組織群がどう動くか、「どこから兵力を調達するのか」を調査することで、中央もしくはそれに近い存在を割り出そうとしている。

UGNは中でも特に、リキシレ社に目をつけており、その調査過程で、「リスト」の内容の一部が流出、存在が明るみに出たとされている。
リキシレはFHとの取引も噂される、黒寄りの企業だ。「リスト」の存在を見逃すことはできない。“中央”の特定にも繋がるだろう。

「リスト」にアクセスするには、椋本光平及び、その子息達……正木、平吾、絹。何れかの生体情報が必要だと言う。
彼等と接触して生体情報を入手。その後「リスト」へアクセスする。
それが君に課されたもう一つの任務である。
早芝直純:GM -> 早芝直純:生体情報が具体的に何かはまだわかんないです。
GM -> 早芝直純:指紋とかかも知れないし、静脈認証とか網膜スキャンとかかも知れない
GM -> 早芝直純:それと、白金さんが問題なければ
早芝直純 -> GM:これは最悪、生体情報者をぶっ殺してもいいの?
GM -> 早芝直純:UGNには、そうするべきだと言う者たちもいるけど
GM -> 早芝直純:光円寺が君に仕事を振ったのは、君が理由もなくそういう手段には出ないだろうと見越してのことです
早芝直純 -> GM:うむ。この程度の理由で人的被害を出すのもバカらしいと早芝も思うだろう
GM -> 早芝直純:それと、白金さんが問題なければ
早芝直純 -> GM:いいぜ。
GM -> 早芝直純:リストの中に間久部さんの名前が出ていて、それが理由で今回こっちには関われないみたいな事にしたいです
GM -> 早芝直純:で、リストは偽物ではないかと早芝くんも光円寺も思ってる
早芝直純 -> GM:OK 成程ね。
GM -> 早芝直純:リストの存在はUGNでも一部のものしかまだ知らないので、出来る限り口外はしないようにと言うことで
GM -> 早芝直純:公開はPC全員が信頼できる相手だと判断した時点でお願いします

GM:それとこの事件に当たるに際して、早芝直純はエンブレム『サンズエージェント』を本部から預かっています
GM:本部エージェントからの権限委託みたいな感じです
GM:他に質問はありますか?
GM:こう、早芝くん以外の他の人から何かあれば答えます
屋敷十四朗:『リストは存在しない(はず)』なのに、リストに間久部さんの名前が出ていたっていうのは
屋敷十四朗:リストそのものを見たわけではなく、『なんか間久部さんの名前が裏口名簿に載ってるらしい』くらいの情報精度なんですかね
GM:信憑性を持たせるために、『一部』が流出したという体を装っているけど
GM:リスト自体は存在しないし、『一部』はそもそもダミー
屋敷十四朗:ははあ、なるほど
GM:っていう感じですね
屋敷十四朗:事実、その信憑性のおかげでテクタイトが出張ってきてるわけなんだな
屋敷十四朗:存在する、金になるっていうある程度の確証が得られたから傭兵として出てきてるわけだ
GM:そういう事ですね。その『一部』も時間をかけて精査すれば、真偽はわかるかもしれないけど
GM:そんな事をしている間に対策が取られるかもしれないし、そも今UGNはそちらに力をかけられないので
GM:今の状況になっているって感じですね
屋敷十四朗:なるほどなるほど。了解です。
GM:では質問もなさそうなのでロールに移りましょうか
早芝直純:「ああ。そして、生体認証のキーが解れば、絹にお願いしてUGNのマンパワーでぶち破れるぜ。リストの真実ってやつを手に入れられる」
屋敷十四朗:『ごめん、いっこいい?』
早芝直純:掌を軽く開く 甲高い電音が瞬間響く。
早芝直純:「ご随意に」
屋敷十四朗:『とんでもねえ作戦するなUGN!』
屋敷十四朗:顔は見えないが、呆れと称賛が伝わってくるような声色だ。
早芝直純:「喧嘩売ってみるか?確か温羅を復活とかどうとか?」
早芝直純:からかうように笑う。
屋敷十四朗:『考え直さなきゃな。なにせ俺達は完璧にUGNに翻弄されてた形になる』
屋敷十四朗:『喧嘩を売って無事でいられる可能性は低そうだ。くはっ』
早芝直純:「まあ、復活させたらさせたで、リキシレにUGNが積極介入が出来る口実になる」
早芝直純:「絹が大事ならやめておきな」
屋敷十四朗:『どっちに転んでも美味しい作戦か。うまい事考えやがる』
屋敷十四朗:『生体認証のキー、もう少しもったいぶればよかったかな……まあ、いいや。これでリストの真実を手に入れれば少しは状況も好転する、か?』
早芝直純:「さてな。しかし、あの時、あんな事を言って、通信切られると思わなかったのか?そこは本当に大した度胸だったと思うぜ」
早芝直純:「そりゃあ、するさ。なにせ、これで、ようやく」
早芝直純:「俺の方は純粋にポイントの為だけに任務をこなせるんだからな!」
早芝直純:「そっちは、どうだ?リストの真実で何を得たいんだ?協働してもいいぜ」
屋敷十四朗:『ああ、そういえばそこを話してなかったな。あんたもだいたい予想はついてるだろうが』
屋敷十四朗:『館を包囲してるテクタイトを撤退させたい。連中の狙いはリストだからな』
屋敷十四朗:『リストはありませんでした、被害が出ました、じゃただのアホだろ。リストがない事をなんとかしてあいつらに信じさせれば……』
早芝直純:「価値がないとわかれば報酬分の義理立てのみで撤退するか」
屋敷十四朗:『テクタイトの4thが、義理堅いサムライみたいなやつじゃなければそうなるな』
早芝直純:「いいぜ。UGNから表明を出してやるよ」
早芝直純:「本部エージェント代理の宣言だ。信憑性はあるぜ」
屋敷十四朗:『……そりゃあいい!』
屋敷十四朗:『残念だが、俺みたいな十把一絡げの傭兵じゃ信憑性をもたせるのは無理だからな』
屋敷十四朗:『リキシレすら欺いたUGN様の表明とあらば、テクタイトも信じるだろう』
早芝直純:「就職はするなよ。考えが俺と似てる奴がUGNに来たら出世の邪魔だ」
早芝直純:「ずっとフリーランスやっててくれ」
屋敷十四朗:『ははっ、言われなくてもそうするよ。組織内での地位だの出世だのには驚くほど興味がなくてね』
早芝直純:「さて、こんなところか。俺の用件は後2つだな」
屋敷十四朗:『ん。なんだ?』
早芝直純:「一つは、実は、俺もあんたと同じでな。今回は女の為に動いていた」
早芝直純:「あんたも頑張りな」
早芝直純:若干棒読みだ。
屋敷十四朗:『女ってお前な。絹ちゃんと俺が何歳離れてると…………』
早芝直純:「ふっ、誰よりも大切な人って聞いたぜ」
早芝直純:「まあ、こっちは下らん戯言で、本命はもう一個の方だ」
屋敷十四朗:『このやろう。いいぜ、もう一個も言えよ』
早芝直純:「正木に代わってくれ。なに、すぐに終わるぜ」
屋敷十四朗:『わかった。このまま通信を維持してくれ、今呼んだ』
屋敷十四朗:『……』 正木が来るまでのわずかな沈黙の中で、 『なあ。よお。"ドラゴンズネスト"』
屋敷十四朗:『いい子だろ?』
早芝直純:「なんだ?」
屋敷十四朗:『絹ちゃん』
早芝直純:「本人に言ってやれ」
早芝直純:「のろけを聞くほど俺は暇じゃないぜ」
早芝直純:笑う。だが否定はしない。
屋敷十四朗:『ちぇっ、付き合いの悪いやつだ』
屋敷十四朗:『そら、来たぜ。代わるよ』
早芝直純:「まあ、正直に言うと若干引く。って言うと傷つくだろ?」
早芝直純:「優しさだ」
椋本正木:「“ドラゴンズネスト”か。はは!まずは礼を言わないとならんな」
早芝直純:「上の方によく言っておけ。俺のポイントになる」
椋本正木:「絹を。妹を守ってくれてありがとう。俺ではどうしようもなかった」
早芝直純:「あの情報 UGN側に送りつけたのはお前だな?」
早芝直純:「FH側がお前の父」
椋本正木:「はは!流石に勘がいいな。UGNに流したのは俺だ」
椋本正木:「FHの方は知らん。だが、俺はそう考えてる」
早芝直純:「それが知れれば問題ない」
早芝直純:「さて、で、これからどうして欲しい?ここから先のお前のシナリオだ」
椋本正木:「白上光とはもう会ったか?」
早芝直純:「ウィザードを撤退させた時にな」
早芝直純:「だが、奴の目的までは知らないぜ」
椋本正木:「そうか。何方にせよ、俺のできることは終わった。後は温羅を起動するだけだ」
椋本正木:「できることなら、もう一度。直接会って礼を言いたい。はは!生きて会えることを願っているよ、“ドラゴンズネスト”」
早芝直純:「それは倒す手段を俺が握ってからにしろ」
GM:問題がなければ通信が切れるよ
早芝直純:「一応、言っておいたぜ。あんたも死ぬなよ。俺の活躍を広める奴がいなくなるのは詰らん話だからな」
GM:ではシーンを切る!
GM:ロイス、購入等できるよ
屋敷十四朗:だ、だめだ……こんなの早芝くんにロイスを取るしかない
早芝直純:屋敷さんにロイスを取ろう。 共感○/人の性癖には無関心であるべき
屋敷十四朗:N感情
屋敷十四朗:ちげーし!椋本のやつとはそんなんじゃねーし!
早芝直純:一人くらいはこの感性を持ってる人間がいてもいいかなってw
早芝直純:購入は 携帯電話にします
早芝直純:2dx+4
DoubleCross : (2R10+4[10]) → 4[4,4]+4 → 8

早芝直純:買えた 以上です。
屋敷十四朗:-UGN/早芝直純/感服/○脅威/ロイス
屋敷十四朗:めちゃくちゃ感服してるんですけど、それ以上に
屋敷十四朗:UGNとUGNの有能エージェントやべえな、っていう感じですね。
椋本絹:UGN、強すぎる……
屋敷十四朗:これでロイスは7枠。これから戦闘が待ち受けてそうなので、もう一個応急手当がほしいな。
屋敷十四朗:応急手当キット。
屋敷十四朗:2dx+3=>8
DoubleCross : (2R10+3[10]>=8) → 8[1,8]+3 → 11 → 成功

屋敷十四朗:よしよし。
屋敷十四朗:以上です。

■Middle/09

GM:シーンプレイヤーは椋本絹さん、早芝直純さん。侵蝕値上昇をお願いします。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+7(1D10->7)した (侵蝕率:61->68)
早芝直純:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 2[2]+65 → 67

GM:屋敷十四朗から得た情報により、リストの不在を証明する条件が判明した。後は実際に、鍵である椋本絹の網膜データをスキャンするだけだ。
GM:ということで早芝くんは事情を説明したりして、絹ちゃんにお目々をぱっちり開いてもらって端末を見つめてもらったりしてください
GM:すでにUGNはリキシレ社に目をつけている。網膜のなんかを送れば、あとは現地のエージェントが『リスト』にアクセスしてくれるよ。
早芝直純:通信を切り、絹ちゃんに視線を向ける。
早芝直純:「絹、少々頼みがあるんだが、聞いてくれるか?」
椋本絹:敵の襲撃を警戒し続ける早芝直純や白上束とは異なり、情報が集まるまで、令嬢が可能なことは多くはない。
椋本絹:縁側に静かに座り、池を遊泳する鯉を眺めている。
椋本絹:「……ええ」立ち上がる。
椋本絹:「わたしで、役に立てるのなら」
早芝直純:「世界でただ一人、絹にしか出来ないことだぜ」
椋本絹:「それは、ありがたいわ。直純のお願いを聞かせて?」
早芝直純:「『リスト』の開け方が解った。その内容もな。少々、難しい話だが説明はいるか?」
椋本絹:「……『リスト』?」
椋本絹:「最初に、直純がわたしにきいてきたことだわ」
椋本絹:まばたきをして直純を見つめる。あの時は何を意味していたのか分からなかったが――
早芝直純:「それだ。俺はそいつの正体の為に絹に会いに来たんだがな、絹の騎士様が大体調べてくれてた」
椋本絹:「十四朗のことね」直純の隣に寄って、座る。
椋本絹:「さすが、十四朗だわ」
早芝直純:「さっきの通信は、そのことだったんだが。絹のこと いい子だろ?なんて俺に言ってきたぜ」
早芝直純:軽く笑う。
椋本絹:「ふふふふふ」手を口に当てて、笑う。
椋本絹:「照れてしまうわ……」
椋本絹:「いい子でいられているかしら、わたし」
早芝直純:「悪い子になられると、これから俺が困る。そうだな、あと一時間は今のままでいてくれよ」
早芝直純:手を軽く開く。青白いスパークが跳ねる。
椋本絹:「直純が、いいお客様でいるようにね?」
椋本絹:「……大丈夫よ。わたし、お話をわかるように、がんばるわ」
早芝直純:「そういう切り返しがすぐに来るのが絹の良いところだな。嫌いじゃないぜ」
早芝直純:「よし。じゃあ、気分もほぐれたな。本題だ」
早芝直純:RHOの情報を絹ちゃんと共有しますね。
GM:OK!構わないでしょう
椋本絹:「……」真剣な表情を変えず、じっと直純を見つめたままで、口を開く。
椋本絹:「…………十四朗たちが……お兄さまが椋本の家から無事に出るためには」
椋本絹:「その『リスト』が嘘だってことを、証明すればいいのね」
椋本絹:「正木お兄さまは閉じこめられているから……それができるのは、わたしだけ」
早芝直純:「そうだ。『リスト』にアクセスする為には絹の網膜情報が必要だ」
早芝直純:「俺の端末をしばらく覗き込むだけでいい」
椋本絹:「リキシレには、仲のいいお友達もたくさんいるわ……」
椋本絹:「……でも、そう」
椋本絹:「悪いことをしているのね。わたし、知っていたわ……」レネゲイドに関わる裏取引のことだ。
椋本絹:早芝直純がその捜査のためにUGNから派遣されてきたことも、話を聞かされて初めて知った。
早芝直純:「そうだな。リキシレは悪い事をしているな」
早芝直純:「俺はそれを暴きに来たのは事実だぜ。だが、絹が気に病むことじゃない」
早芝直純:「それぞれの組織に、それぞれの立場の人間が、それぞれの正しい事と悪い事を抱えてるだけだからな」
椋本絹:「……それは、わたしが子供だからよ」
椋本絹:「子供だから、悪いことにまだ責任を負わなくていいだけだわ」
早芝直純:「それは俺の見解だと違うな。俺は絹が子供だから責任がないといってるんじゃない」
早芝直純:「オーヴァードなら、その力を持った時点で子供だろうが大人だろうが責任は発生する。俺の生きてる世界ではな」
椋本絹:「……そうね。わたしも、そう思うわ」
椋本絹:「責任があるということは」
椋本絹:「なにかを決めて、変えてしまえる力があるということだわ」
椋本絹:「だから本当は、責任があるって、そう思いたかったの。……直純」
椋本絹:「この事件が終わっても、まだ、お友達でいてくれる?」
早芝直純:「難しく考えすぎだぜ。頭が良すぎるのはこう言う時に良くない」
早芝直純:「俺が絹に責任がないって言うのは、もっとシンプルなんだぜ」
早芝直純:「絹はリキシレの令嬢だ。だとしてもリキシレの運営に関わっていないだろ?だから、俺はこの件に責任はないと言い切るんだよ」
早芝直純:珍しく優しく笑う。
椋本絹:「……ありがとう」
早芝直純:「絹の周りの大人はリキシレのやってることなんて、まあ、知ってるだろ。でも、それでも絹に優しくしてくれるし」
早芝直純:「大切な友人だと思っている。特にあの気障男はな。…無論、俺だってそうだ」
椋本絹:「……直純がここに来て、わたしのことを知ってくれて、よかった」
椋本絹:「――端末を」
椋本絹:小さな手を差し出す。
早芝直純:端末を渡す。
椋本絹:「網膜認証の技術の話は」
椋本絹:「リキシレの、ヒースに最初に教えてもらったわ。7歳くらいのころ」
椋本絹:「とても素敵で……魔法みたいね、って思ったのを覚えているの――」
椋本絹:端末をかざして、自らの瞳を映し出す。
椋本絹:均一に薄く光を反射するような、彼女を特徴づける、真っ黒な目。
椋本絹:輝きを放つわけでも、澄んでいるわけでもない。
早芝直純:「一番有名な魔法だったな。オープンセサミ 扉が開くやつだ」
椋本絹:けれど生気がないわけでもなく、淀んでいるわけでもない。
椋本絹:ひたすらに深く、黒い瞳。
椋本絹:「……機械だって誰かに見られるのと同じように、何かを見て、考えることができるの」
椋本絹:「目と目を合わせて……心の窓をのぞくみたいに」
椋本絹:「……終わったわ」
早芝直純:「ありがとう。助かったぜ」
椋本絹:直純の両手を包み込むように握って、端末をその手に返す。
早芝直純:「ふっ、絹は悪い子だな」
椋本絹:「わるいことを、してしまったかしら」
早芝直純:「そういう風に手を握ると、もてない男は勘違いするものだぜ。俺には無縁の発想だけどな」
早芝直純:ふっと、冗談めかして笑う。
椋本絹:「かんちがい……?」
椋本絹:パチパチとまばたきをする。
GM:網膜データは端末を通してUGNに、リキシレを調査しているエージェントたちの元へ送られた。
GM:程なくして結果が帰ってくる。アクセスできたものの、『リスト』があるとされていたデータベースには、何の情報も入っていなかった。
GM:屋敷十四朗の言っていたとおり、早芝直純の予想していたとおり、『リスト』は存在しない。
椋本絹:「……これで」
椋本絹:「十四朗たちを助けられるかしら。直純」
GM:混乱を呼び寄せるためだけに作られた、虚構の存在だ。そして、UGNの検証結果を渡せば、現在館を包囲しているFHも信用せざるを得ないだろう。
早芝直純:「間違いなくな。この行動には意味も勝算も十分にだ」
GM:これで敵の脅威度はかなり減少したと見ていい。
早芝直純:「待ってろ。これで屋敷十四朗に会わせてやれるぜ」
椋本絹:「本当に、頼もしいのね。直純」
椋本絹:「わたし……ここに来て出会ったUGNが、直純で、よかったわ」
椋本絹:「終わらせましょう。きっと、美味しいパンケーキをたべましょうね」
早芝直純:「ふっ、その時は絹の執事と騎士と兄貴と束も一緒にな」
早芝直純:掌を軽く開ける、魔法のように金色の光が乱舞する。

GM:シーンを終了します
GM:ロイスとか購入とかしていいよ!
早芝直純:応急手当
早芝直純:1dx+4
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 7[7]+4 → 11

早芝直純:購入
椋本絹:3dx+2>=20 アルティメイド服
DoubleCross : (3R10+2[10]>=20) → 3[2,2,3]+2 → 5 → 失敗

椋本絹:アヤーッ!?
GM:悲惨
GM:終わり!

■Middle/10

GM:シーンプレイヤーはセカンドさん。束ちゃん。
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:70->80)
GM:侵蝕値上昇!
白上束:白上束の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:74->78)
セカンド・ビハインド:フー……
セカンド・ビハインド:また、侵蝕値レースでトップを取ってしまったよ
GM:ではまずは判定を行ってもらおう
白上束:おまかせたい!
GM:ファンブル以外で成功だ、オラオラ!
セカンド・ビハインド:6dx+13
DoubleCross : (6R10+13[10]) → 7[1,2,3,5,6,7]+13 → 20

GM:ではOK

GM:早芝直純、椋本絹が『リスト』についての会話を交わす一方。束の元に、館からの通信が入る。
白上束:「……白上束」応答する。
セカンド・ビハインド:『これはこれは……白上の方でしたか』
白上束:「……あなたは?」
セカンド・ビハインド:『私はセカンド・ビハインド。そちらにいるであろう椋本絹お嬢様の執事にございます!』
セカンド・ビハインド:「絹お嬢様がお世話になっているようでして……ありがとうございます」
白上束:「執事……あ」
白上束:「“セカンド”。聞いたよ」
セカンド・ビハインド:『ほうほう。私の事を既に知ってくださっているとは光栄でございます』
セカンド・ビハインド:『ふむ……白上。そうですね、もしかしたら……』 と呟く
白上束:「定時連絡、だよね? 何かあった?」
セカンド・ビハインド:『いえ、こちらは特に……しかし、白上様に私から個人的な話がございます』
セカンド・ビハインド:『いや、個人的な話をこれからするかもしれない。と、言ったほうが正確でしょうか』
白上束:「……?」
白上束:「会ったこと、ないよね。覚えてないよ」
白上束:「私個人?」
セカンド・ビハインド:『ええ、白上束様。貴女と話をしたいと思っております』
白上束:「うん。じゃあ、話して」
セカンド・ビハインド:『そこで話をする前に……三つほど質問してもよろしいでしょうか?』
白上束:「3つ?」
セカンド・ビハインド:『はい、三つほど確認したいことがあります。失礼であるとは思っておりますが申し訳ありません』
セカンド・ビハインド:『何分これは……ええ、それほど重要なことですので』
白上束:「全部だいじなの?分かった」
セカンド・ビハインド:『ありがとうございます、白上様』
セカンド・ビハインド:『では1つ目ですが、白上束様は白上光なる人物の此度の目的をご承知でしょうか?』
白上束:「ううん」
セカンド・ビハインド:『……では2つ目、白上様は緋緋鷹右眼の事をどこまで知っておられるのでしょうか?』
セカンド・ビハインド:『私は代償が必要なところまで存じております』
セカンド・ビハインド:基本的な情報1~3
セカンド・ビハインド:に加えて連さんに代償が必要な部分まで教えてもらったことを言っている。
セカンド・ビハインド:『つまり私程度はご存知でしょうか?』
白上束:「うん」
白上束:「……知ってる」
セカンド・ビハインド:『……ありがとうございます。では最後の質問となります』
セカンド・ビハインド:『白上束様は温羅の復活に関して……阻みたいとお考えですか?』
白上束:「うん」即答する。
白上束:「妖魔の復活は、白上は、赦さない」
セカンド・ビハインド:『ありがとうございます。では私の話に入らせていただきます』
セカンド・ビハインド:『ご存知の通り、私はいま椋本の館におります』
セカンド・ビハインド:『つまり温羅の復活をなそうとする椋本正木の近く。その復活を阻むことが出来るという事になります』
白上束:「うん。どうするつもりなの?」
白上束:「白上の敵になる?」
セカンド・ビハインド:「私が提案したいのは、温羅の復活を止める代わりに私の願いを聞いて――」 とここまで言ってから
セカンド・ビハインド:「いや、違う。そうではない。それでは、駄目だ」
セカンド・ビハインド:『悪い、私は。こういう時にどう言えばいいのか分からない』
セカンド・ビハインド:『どうやれば、信じてもらえるのか。そういった話し方が分からない』
白上束:「……」
白上束:「話して。話さないと、分からない」
セカンド・ビハインド:『……そうだ、こういう時は。直接、切り出したほうがいい。そのはずだ』
セカンド・ビハインド:『……シックスの命を助けてほしい』
白上束:「……シックス?」
セカンド・ビハインド:『それを叶えてくれるなら、私は貴女の言うことを何でも聞こう』
白上束:「……」
セカンド・ビハインド:『シックス。私と同じサーヴァントであり、友人であり、家族。大切な一人』
セカンド・ビハインド:『既にフィフスはもういない。これ以上は駄目だ』
セカンド・ビハインド:『私はこれ以上サーヴァントを失いたくはない。それだけだ』
白上束:「……うん」
白上束:「分かった。助けるよ」
白上束:「居なくならなければいいんだよね」
セカンド・ビハインド:『緋緋鷹右眼……シックスはそれを己の忠義のために使おうとしている』
セカンド・ビハインド:『ああ、私はそれを止めたい。死なせたくない』
セカンド・ビハインド:『そのためなら何でも取引をする。緋緋鷹右眼の代償も私が払う』
セカンド・ビハインド:『だから……頼む』
白上束:「……自分は、いいの?」
白上束:「シックスが生きて、セカンドが死ぬのはいいの?」
セカンド・ビハインド:『構わない。私の道は絶対に他のサーヴァントと相容れない』
セカンド・ビハインド:『私が死ぬ事を他のサーヴァントは気にもとめないだろう』
白上束:「じゃあ、次はどうするの?」
セカンド・ビハインド:『……次、とは?』
白上束:「今、シックスが助かって。セカンドが死んで」
白上束:「またシックスが危なくなったら、シックスは死ぬよ」
白上束:「居なくなったら、なんにもできない」
セカンド・ビハインド:『…………世の中、上手くはいかないな』
セカンド・ビハインド:『私がいないことでいくつかの問題は解決するだろうが、別の問題がまた生まれる』
白上束:「……世の中は、分からないけど」
白上束:「セカンドのお願いは、上手くいくかもしれない」
白上束:「……私は、持ってるから。“左眼”」
白上束:「“左眼”があれば、“右眼”を使っても、死なない」
セカンド・ビハインド:『なるほど……“左眼”は制御のみではない、ということか』
セカンド・ビハインド:『では私に望むことはあるか? 白上束』
白上束:「三つ」
セカンド・ビハインド:『私の命は――先の話で無しになったが。貴女の望みを叶えよう』
白上束:「一つ。“矢呑竜骨”が欲しい」
白上束:「あれがないと、右眼は動かない」
セカンド・ビハインド:『……2つ目は?』
白上束:「温羅を復活させないで」
白上束:「私は、右眼を“ウィザード”に使う」
白上束:「私は、1回しか使“わ”ない。温羅が起きたら、止められない」
セカンド・ビハインド:『……3つ目は?』
白上束:「居なくならないで」
白上束:「居なくなったら、残ったほうが、悲しむ」
セカンド・ビハインド:『――それは』
セカンド・ビハインド:『いや、私の事情など貴女には関係のないことか。私が出した事情はシックスのみ』
セカンド・ビハインド:『――――畏まりました、その三つの望み確かに承りました』 話はじめの口調に戻る
セカンド・ビハインド:『“サーヴァント”セカンド・ビハインドがその望みを叶えましょう』
白上束:「うん。私も。約束したから」
セカンド・ビハインド:束ちゃんのロイス取ります
セカンド・ビハインド:-取引相手/白上束/信頼感:○/恥辱/ロイス
セカンド・ビハインド:あとはシックスのロイスをSロイスに指定します。
GM:うわーっ
GM:了解しました。

■Middle/10

GM:では続きをやっていくよー
GM:これからシックスちゃんに会いに行くよ。束ちゃんはそのまま!他の二人も出たいなら出れる
GM:登場ダイスをたのむよー
早芝直純:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 8[8]+67 → 75

椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+7(1D10->7)した (侵蝕率:68->75)
GM:OKOK
GM:じゃあ君たちは白上さんちにお邪魔することになる。
GM:白上光、シックスは旧家街の一角に居を構えている。白上家が用意したものではなく、光自身が手に入れたセーフハウスだ。
GM:すでに連絡は取ってある。教わったとおりに結界を超えると、シックスが君たちを出迎えるよ。
シックス:「おお……みなさん、遠路はるばるお疲れ様です!」
椋本絹:「シックス!」真っ先に駆け寄ります。
シックス:「お話があるみたいですが!あんまり立ってるのも大変だと思うので……中へどうどどうぞ」
椋本絹:両手を握る。「無事でいてくれて、よかったわ。あの時はごあいさつを返せなくて、ごめんなさいね」
白上束:「シックス。この子が」
シックス:「はい!元気が……取り柄ですので!絹さまもご無事でよかったです!」
シックス:「そちらの方々はなんか海にいた人たちですね。二度目まして!私は“サーヴァント”シックスと申します」
白上束:「うん。居たよ」
白上束:「白上の、束」
早芝直純:「ドラゴンズネスト 早芝直純 UGNだ。どう呼ぶかはご随意に」油断なく周囲を警戒。
シックス:「なるほどちっちゃい……光さまの妹様ですかな?」
白上束:首を振る。
シックス:「では……むすめ!?」
白上束:「ちがう」
椋本絹:くすくすと笑う。
シックス:「複雑な事情のようですな……しんちゅうおさっしします」
シックス:「あっ!ちがう!ここでお話しは良くないのでした」
早芝直純:「ふっ、微笑ましいな。緊張感の削ぎ方として覚えておくぜ」
シックス:「お武器等あればお預かりしますので!渡してからお入りください」
椋本絹:「招いてもらって嬉しいわ、シックス。直純。束。行きましょう」
早芝直純:空を見上げる。
椋本絹:特に警戒などを見せず、シックスの後に続いて入っていきます。
早芝直純:「俺の武器はあれだが…どうする?」
シックス:「戦闘機は持てないのでいいです」
早芝直純:「がばがばだな」
早芝直純:不敵に笑って、入る。
GM:とまあそんな事を言いながら君たちは屋敷の中に招かれます。
GM:ちなみに武器とかは渡さなくても入れるよ。
GM:まあ応接間みたいなところに通されて、そこに光がいる感じですね。和室とかではなく普通に椅子とかあります。
白上束:彼の姿が見えると、礼をする。
白上光:「これはこれは。連絡は受けていましたが、皆さん本当にご無事だったとは」
椋本絹:「ごきげんよう」微笑んで一礼する。
椋本絹:「また無事であえて、うれしいわ、光。椋本絹よ」
椋本絹:「座らせていただいてもいいかしら?」
白上光:「どうもありがとうございます。ええ、どうぞご自由におかけください」別に礼とか返さない
早芝直純:「あんたも、まだ余裕そうだな。海での件は一応礼を言うこともないか、対等な取引をしただけだな」
椋本絹:真ん中の席を束ちゃんに譲って、その隣に座りますね。
早芝直純:手を軽く開く、青白い光が音を立てて爆ぜる。
早芝直純:こちらも座る。
白上光:「して、話があると聞きましたが。私も暇なわけではありません。手短に済ませていただけると助かるのですが」
白上束:席の横で立っている。
シックス:「絹さま!お煎餅食べますか?雪の宿とポタポタ焼きがありますが!」
白上光:「シックス」
シックス:「すみません……アルフォートを出してきます……」
白上光:「そういうことではありません」
早芝直純:(雪の宿か。その組み合わせなら、番茶も欲しいところだぜ)
白上光:「シックスが失礼しました。話しに戻りましょう」
椋本絹:「シックス。わたしはどんなお菓子でもうれしいわ」
早芝直純:「その前に、束は立たせたままでいいのか?」
椋本絹:(アルフォートってどんな味がするのかしら……)デパートのどこかの売り場で見たことがあるレベルだ。
早芝直純:束ちゃんの方に首を向け
白上光:「私は立とうが座ろうが気にしませんよ」
シックス:「えっじゃあゴロゴロしててもいいってことですか?やったー!」
白上光:「少し黙っていなさい、シックス」
シックス:黙ったまま床に寝転がる
白上束:「“緋緋鷹右眼”」口を開く。
白上束:「光様が、お持ちですか?」
白上束:「それとも、シックス?」
白上光:「それを聞いて、どうするおつもりですか?」
白上束:「持ってるなら、貸してほしいです」
白上光:「答えてもいいですよ、シックス」
シックス:「あ、はい!えっと……右眼を持ってるのは私ですけど……うーん……」
シックス:「あんまり貸したくないです……今まであんまり返ってきたことがないですし……」
シックス:「あと、とても大事なものなので!」
白上束:「じゃあ、一緒に来て使うのは?」
シックス:「何に使うんですか?」
白上束:「“マスターウィザード”を取る」
シックス:「あの沢山いるのを……取る!」
シックス:「いいですよ!私もあの人に……狙われているらしいので!」
白上束:「うん。狙われてる」
白上束:「光様」シックスの横にしゃがみ込む。「借りても?」
シックス:「“ロード”様を殺して差し上げる前に……テストもしておきたいので!」
椋本絹:「……“ロード”」表情をやや曇らせる。
白上光:「そういう訳には行きません」
椋本絹:(最初のあるじを殺すことが……サーヴァントたちの……セカンドの、幸せなのかしら)
白上束:「……ん」
白上束:「何故?」
白上光:「"緋緋鷹右眼”の代償は私も知っています」
白上光:「シックスを死なせる訳には行きませんので」
椋本絹:「……!」
椋本絹:「ねえ、光」
椋本絹:「シックスは……“緋緋鷹右眼”を、使えるの?」
白上光:「ある程度の力量さえあれば、誰が使っても同じです」
早芝直純:(代償は初耳だな…レネゲイド殺しの遺産なら、十分に有り得る話だ)
早芝直純:(貸せない筋は通ってるな。束、返しの手は考えてあるのか?」
白上束:「死なないです。左眼と一緒に使えば、へいき」
白上光:「死の定めを与える代わりに、自らもまた死ぬ。それが“緋緋鷹右眼”」
白上光:「……ですが……ほう、左眼?」
椋本絹:「“緋緋鷹”に、左眼が」
椋本絹:「……あるのね?束」
白上束:「うん。左眼は、右眼を揮える」
白上光:「他の代償は?」
白上束:「血が必要」
白上束:「吉備津彦命の血。だから」
白上束:「”矢呑竜骨”が」
椋本絹:「……“緋緋鷹右眼”のことを、わたしたちも調べたの」
椋本絹:「“右眼”を使うには、吉備津彦命の血か、その子孫のだれかの命が必要だわ」
椋本絹:「……シックスは、使えるの?」もう一度問う。
シックス:「使えます!わたくしも……オーヴァードですので!」
シックス:「ところでその左眼ってどこにあるんですか?私たち持ってないですけど」
白上束:「私が持ってる」
シックス:「それを……わたくしにくださると!」
白上束:「貸すだけだよ」
シックス:「ほしいです!」
白上束:「だめ」
早芝直純:「やれやれ。そう言う事は言っておいて欲しかったぜ」
シックス:「だめ……」
早芝直純:「今から探すと言われなかっただけマシだけどな」
白上束:「2人で、話ししてたから」リスト周りの話。
椋本絹:「秘密はおたがいさまよね、直純」目を閉じて呟く。
白上光:「……そういう事なら、いいでしょう。制御装置の存在は、予想していました。まさか都合よく出てくるとは思っていませんでしたが」
早芝直純:「それを言われたら、納得せざるえないな」
白上光:「ただし、私も同行します。万が一、左眼の事が嘘でシックスの身に危険が及んだら」
白上光:「その時は私も容赦しません」
白上束:「……はい」
椋本絹:「シックス」
シックス:「はい、なんでしょう絹さま!」仰向けに寝転がり、絹さまを見上げながら
早芝直純:(随分と従者に入れ込んでるな。情愛?いや、何か目的があると踏んでおくか)
椋本絹:「……よかったわね。シックス」微笑む。
椋本絹:セカンドと同じサーヴァントが、誰かに大事に思われているということが、とても嬉しいのだ。
白上束:「……光様は、どうして」未だに寝転がっているシックスを見やる。
シックス:「はい!よくわかりませんが……多分よかったと思います!」
白上束:「シックスを、お側に?」
白上光:「さあ?私も、側に置いて置きたいわけではないのですが」
白上束:「???」
白上光:「ところで、束さん。先程、“矢呑竜骨”の事を話していましたが」
白上光:「実物を見たことは?」
白上束:首を振る。「いえ」
白上光:「そうですか。わかりました」
椋本絹:「“緋緋鷹右眼”は、石……結晶の形よね?」
椋本絹:「“矢呑竜骨”は、どんな形なのかしら」
早芝直純:「あんたは矢呑竜骨を見たことは?」
白上光:「私も気になっているのです。伝承では大岩とされていましたが」
白上光:「長い時を経た今、どのような形になっているか」
椋本絹:「光。“矢呑竜骨”は今、椋本のお家にあると思うの」
椋本絹:「……正木お兄さまが、それを持っているわ。それを使って、魔神を目覚めさせようとしていたの」
白上光:「リキシレの考えそうなことですね」
椋本絹:「そうかもしれないわね」やや辛そうに笑う。
白上光:「おっと、失礼。悪く言うつもりはなかったのですが、何分以前にも似たようなことがあったもので」
白上束:「……“魔神の死骸”」呟く。
椋本絹:「……」
早芝直純:「そろそろ内緒でそう言う事されると、黙っていられなくなるぜ」
早芝直純:開いた掌の上で、雷光が踊る。
椋本絹:「わたしが知っているのは、少しだけだわ。……ヒースが死んでしまった事件だから、少しだけ」
白上束:「私は止めたい」
椋本絹:「けれど、椋本の家の者として」
椋本絹:「……謝罪は、わたしがするべきだわ。ごめんなさい」立ち上がって、頭を下げる。
白上光:「そして此度は、止めるおつもりだと。」
椋本絹:「……ええ。もし……もしも、光達が……シックスが“右眼”を使ってくれるのなら」頭を上げないまま、言葉を続ける。
椋本絹:「……わたしが。正木お兄さまから、“矢呑竜骨”を譲っていただくわ」
白上光:「荒事になるでしょうね。その過程で、兄の命を奪うことになるかもしれない」
白上光:「それでも事を成すと」
椋本絹:「わたしは……わたしの、力を尽くすわ」
椋本絹:UGN。白上。椋本絹に仕える者は、この場には一人もいない。
椋本絹:「……お兄さまも、わたしの大切な家族だもの。誰かを捨てるつもりでいることなんて」
椋本絹:「わたしには、できないわ」
白上光:「……素晴らしい覚悟です。ですが、生殺与奪の権利は、強いほうが握るもの」
白上光:「“矢呑竜骨”に手をかける際は、私にもお声掛けください」
白上光:「微力ですが、貴女の手伝いをさせて頂きます」
椋本絹:「……ありがとう。光。わたしは、幸せものね」
早芝直純:「『真火』あんたは右眼を何に使うつもりだった?」
白上光:「力を集める事に、さしたる目的はいらないでしょう」
早芝直純:「俺にそれを言うか?」
早芝直純:「場合によっては見過ごせないかもしれないぜ。本当の事言うかはご随意にだが、そちらの誠意に期待する」
白上光:「それも、あらゆる魔を断つ力となれば。私は、退魔の家系の長になるつもりです。欲するのは自明ではありませんか?」
早芝直純:「今の状況を都合よく打破する力を、ただ収集するだけだと?」
白上光:「“緋緋鷹右眼”が、あまりにも強すぎるだけですよ。」
白上光:「今の状況を打破できるのではなく……打破できる状況が多すぎるのです」
早芝直純:「退魔の家系の長に、そうなると邪魔なのは、今の長と言う事になるが…気にしないでくれ、独り言だ」
椋本絹:「いいえ。やっぱり、ごめんなさい」
白上光:「物騒なことを考えるお人だ。そういう方は、嫌いではありませんが」
椋本絹:「光。今日きいた話は、やっぱり少し変だわ」
椋本絹:「――光の目的のためには、シックスが力を使えなければいけないもの。わたし、二度そうきいたわ」
椋本絹:「……」顔を上げて、光の眼差しを直視する。
白上光:「ええ、確かに」
白上光:「それがなにか?」
椋本絹:「あなたは……光」
椋本絹:「最初にわたしと出会ったとき、“矢呑竜骨”のことをきいたわ」
椋本絹:「正木お兄さまが持っていることを、最初からしっていたのね」
白上光:「確証はありませんでしたがね。同じリキシレのオーヴァードなら、なにかご存知かとカマをかけてみたのですが」
椋本絹:「……“右眼”は……運よく、起動できるのではなくて」
椋本絹:「光は、“右眼”を起動できるようにするために、ここにきたんだわ」
白上束:「……」
白上光:「残念ながら外れです」
白上光:「私はたしかに、右眼の力を求めましたが、起動させようとしていたのは」
白上光:「シックス。彼女です。」
椋本絹:「……っ!」
椋本絹:シックスを見る。
シックス:「なんですか?アルフォート食べますか?」残り2個のうち、一つを差し出す
椋本絹:「シックス……シックス」両膝を突いて屈み、シックスの手を両掌で包む。
椋本絹:「それは……そんなことをしては、いけないわ」
椋本絹:「“左眼”のことだって知らなかったのでしょう、シックス」
椋本絹:「……“右眼”は、自分が死んでしまう力なのよ」
シックス:「知ってます!多分そうだろうと思ってましたので」
シックス:「あっ左眼のことは知らなかったですけど……」
シックス:「死ぬのはわかってたということです」
シックス:「あと、いけないことだろうなというのも……知ってます。でも……」
シックス:「私は……“サーヴァント”の失敗作なので……」
シックス:「それくらいでしか……“ロード”様にしてあげられることは……ないと……」
シックス:「そう思っておりますので……!」
椋本絹:「……けれど死んでしまうのは、とても恐ろしいことだわ」
椋本絹:「あなたたち“サーヴァント”が……どんな運命を背負っていて、何を義務としているか……わたしはまだわからないわ。けれど……」
椋本絹:「けれど……」
椋本絹:サーヴァント。最初の主に仕え続ける従者。恵まれて生きてきた自分とはまったく違う宿命があるのだろう。
椋本絹:「わたしが……もしも、わたしが、あるじだったら」
椋本絹:「もしも本当に失敗作でも。何も持っていなくたって」
椋本絹:強く手を握って言う。「自分のために死んでほしいなんて、絶対に、思わないわ」
シックス:「うう……絹……絹さま……!」片方の目から、ぽろぽろ涙を流している。
シックス:「ありがとうございます……!そんな事を言われたのは……セカンドさんに以外……はじめてで……」
椋本絹:「友達だもの」
シックス:「……わかりました!私は死んだりしません!」
椋本絹:「最初にあったときから、わたしたち、お友達だわ」
椋本絹:「……シックス。シックス」
シックス:「死なずにロード様を殺して差し上げる為に……!“矢呑竜骨”を手に入れて、"左眼”も自分のものにして」
シックス:「“ロード”様に立ち向かってみせます!」
白上束:「あげないよ」
椋本絹:小さな体を抱き寄せて、背中を撫でます。
シックス:「ほしいー!」

GM:ロイスとかあったらお願いします
椋本絹:シックスにはとっくに取ってしまっている……!
GM:購入は大変
早芝直純:ではアイテム譲渡だけやります。
早芝直純:「束。これ持っておけよ。お前の話し相手は式とか打てないだろ?」
早芝直純:携帯端末を渡します。
白上束:もらう!
白上束:「……!」
白上束:「うん」
早芝直純:「番号なんて聞いてたらお前ならもう覚えてるだろ?後でかけてやれよ」
GM:シーンを終るよ!

■Middle/11

GM:屋敷十四朗さんのシーンになります。侵蝕ダイスをお願いします!
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:60->61)
GM:では始めましょう。
GM:連の方から君に話しかけてくる感じでいいかな?
GM:それとも君が話しかける?
屋敷十四朗:じゃあ、こっちから話にいこうかな。護衛スイッチしたし
GM:OK!
屋敷十四朗:ということで、連ちゃんが待機してそうなポイントまで歩いていきます。
GM:そうですね。では部屋の隅で何やら書物を読んでいるようです。巻物のようにも見える。
GM:覗き込むなら中身が一瞬確認できるよ。何も書いてない白紙の巻物だ。
屋敷十四朗:「御友別さん」 声をかける。中は一瞬確認した。
屋敷十四朗:「大丈夫か? ずいぶん面白そうなものを読んでたみたいだが、ストレスでまいってたりしないか?」
御友別連:声を聞いて、巻物を閉じる。「いや……ストレスは感じているが、頭の方は問題ない。むしろ胃のほうが心配だ」
屋敷十四朗:「こう見えても、裏社会の傭兵の中では気遣いができる方だって評価を受けてるんだ。メンタルの健康を守るのも俺の仕事なんだが……」
屋敷十四朗:「胃か~。胃はどうしようもないな」
御友別連:「屋敷さんには、すでに世話になっている。十分だ。ありがとう」
屋敷十四朗:「次からは水無しで飲めるタイプの胃薬も常備しておくか」 部屋の入口と御友別、両方が見える場所に腰を下ろす。
屋敷十四朗:「そうか? むしろ御友別さんをほったらかしてて申し訳なくなってきた頃だぜ」
屋敷十四朗:「まあ、さきほど一仕事終わってな。ここからはあんたの護衛に専念できる」
御友別連:「元々……白上とリキシレは敵対している。会話をしたがるほうが珍しい」
屋敷十四朗:「例の土地問題か。そういや、あれについては全然真相が見えてこないな」
屋敷十四朗:「もとを辿れば、温羅は土地神らしいからな。多分それつながりなんだろうが……」
御友別連:「もしかしたら……それも口実かもしれない。白上本家が、私をここに送るための」
屋敷十四朗:「うん? どういう事だ」
御友別連:「白上は緋緋鷹右眼を使わせて、温羅を滅ぼすつもりだ」
御友別連:「そのためには、私の命がいる」
屋敷十四朗:「右と左はセットで使うんだってな。束たちから情報をもらったよ」
屋敷十四朗:「ここまで白上の目的がまるで見えなかったんだが……んじゃ、あれか。おたくらは最初から温羅を倒す狙いでやってきたのか?」
御友別連:「そもそも復活などさせるつもりはなかった。だが……万が一そうなったら、倒すことになるだろう」
屋敷十四朗:「温羅を滅ぼそうとするとあんたが死ぬ。それはもう、避けようがないのか?」
御友別連:「すまない……セカンドさんには、先に話をしたが」
御友別連:「“矢呑竜骨”には、吉備津彦命の血が付いている。それを使えば、私の命はいらない」
御友別連:「だが……すまない。私は正直に言うと……諦めている」
屋敷十四朗:「ははあ。そうなると、ノーリスクで温羅を倒せる手もあるわけだ」
屋敷十四朗:「おいおい、なんでだよ?」
御友別連:「“矢呑竜骨”を持っているのは椋本正木だ……」
屋敷十四朗:「ああ、らしいな。温羅復活は随分と丁寧に準備してきた計画らしいから」
御友別連:「温羅を復活させ、制御しようとしているなら、それを滅ぼせるものを」
御友別連:「放って置くとは思えない。“緋緋鷹右眼”の情報を、正木が全く知らないというのは」
御友別連:「すまない……私には、希望的観測に思える」
屋敷十四朗:「十中八九知ってるだろうな。正木さんがどう動くか次第だが……」
屋敷十四朗:「少なくとも、今すぐ温羅が復活する可能性は低いと見ている。今回の温羅復活はテクタイトどもを蹴散らすための苦肉の策だったけどさ」
屋敷十四朗:「UGNが動いた。この館を囲んでるテクタイトは、もうそこまでの脅威じゃない」
屋敷十四朗:「正木さんも俺も、UGNも、なるべくなら温羅は起動させない方向で動くだろう」
屋敷十四朗:「だからこそ、正木さんの同行が気になる。だいじな温羅ちゃんを滅ぼせる手段の片割れを、非オーヴァードのあんたが持っている。となれば……」
屋敷十四朗:「あんたに手を出してくるかもしれんな。温羅を守るために」
御友別連:「……ありがとう、屋敷さん。貴方が真摯な人だというのは、よくわかった」
御友別連:「だが……それでも……すまない。これは……」
御友別連:「私はこれから、酷い問いかけをする……」
屋敷十四朗:「なんだ? 自慢するわけじゃあないんだが、今回の仕事では酷い問いかけを何度されたか覚えていないんだ」
屋敷十四朗:「たいていの事じゃ動揺しないぜ。何でも言ってくれ」
屋敷十四朗:「ひどいんだぜ。"屋敷様がご自身の命惜しさに裏切ったら困る"とか、"命令されたら絹ちゃんを殺すのか"とか」
御友別連:「いや……すまない。それを聞いた上で、遜色のない問だと思うが……」
屋敷十四朗:「あと、あれだな! "土地問題で白上にケンカを売っておきながらしらばっくれるつもりか、八つ裂きにして東京湾に沈めるぞ"とかも言われた」
屋敷十四朗:「ん」
御友別連:「すまない……もし、もしも……“矢呑竜骨”……いや、吉備津彦命の血が手に入らず、"緋緋鷹右眼”を使わなければ……椋本絹を守れないとしたら」
御友別連:「やはり私を殺すのか?」
屋敷十四朗:「…………」
屋敷十四朗:「……もしかすると、俺の答えは」
屋敷十四朗:「あんたを失望させるものかもしれない」
御友別連:「構わない。正直な応えを聞いておきたい。」
屋敷十四朗:「わかった。なら、正直に言わせてもらうが」
屋敷十四朗:「すまん」
屋敷十四朗:「状況がこんがらがってて、いまの問いの意味が、よくわからん……」
屋敷十四朗:心底困った顔をしている。
屋敷十四朗:「いや、本当にすまん。馬鹿にしてるわけじゃなくてさ!」
御友別連:「く」
御友別連:「く、はは!」
屋敷十四朗:「ちょっとリス……別件に入れ込んでたら、こっちの状況把握がボロボロなんだよ! 説明してくれ!」
御友別連:「はははは!い、いや。す、すまないは、ふは……」
屋敷十四朗:「笑わないで! 一番困ってんの俺なんだから!」
御友別連:「ば、馬鹿にしているわけでは……はは……!な、ないのだが……す、すまない。笑いを……こらえられない……」
御友別連:「はは!ははははは!」
御友別連:お腹を抑えて、暫くの間笑っている。
屋敷十四朗:「いいよいいよ。好きなだけ笑ってくれ」
GM:要約すると、こうだ。“矢呑竜骨”に付着していた吉備津の血は、椋本正木の手で処分されているかもしれない……と、御友別は思っている
屋敷十四朗:「女の子がむつかしい顔をして自分の犠牲について語ってるよりは、そうして笑ってる方がよほどいい。俺がかっこ悪いだけでな……」
GM:その場合、たとえ温羅の復活が防げたとしても。"緋緋鷹右眼"を使い、“マスターウィザード”を倒すには、御友別の命が必要となる
GM:つまり、椋本絹を助けるためには、御友別連を犠牲にしなければならない。その場合、君は御友別を殺すのかどうか
GM:というのを聞いていたわけなのだ
屋敷十四朗:「なるほどな」 状況と質問の意味を理解し、頷いている。「ありがとう。完全に理解できた」
屋敷十四朗:「完璧に理解した。大丈夫だ」
御友別連:「いや、はは……すまない。別の意味で、腹が……」
御友別連:「う、いた、痛い……あまり体を鍛えていないのが……仇に……」
屋敷十四朗:「胃痛を忘れられたようで嬉しいよ。今度から、夜中に胃痛で目覚めたら俺を呼んでくれ」
屋敷十四朗:「で、なんだっけか。さっきの質問だな」
御友別連:「ふふ……そのセリフ、録音しておけばよかったな……セクハラで訴えられそうだ」
御友別連:「いや、すまない。巫山戯ている場合ではなかった。たのむ。」
屋敷十四朗:「弁護士が言うと洒落にならんからやめてくれ!」
屋敷十四朗:「あー、こほん。まず大前提として、俺は絹ちゃんの護衛だ」
屋敷十四朗:「“マスターウィザード”は……理由はよくわからんが絹ちゃんを殺しにかかっていて、かつ滅ぼす手段は"緋緋鷹右眼"を使うくらいしかないときている」
屋敷十四朗:「困ったもんだよな。“矢呑竜骨”が手に入らない場合、マジであんたを犠牲にしないと倒せない……かもしれないわけだ」
御友別連:「そうだ。いや、最悪手に入っても、すでに吉備津の血が処分されていれば」
御友別連:「……そうなる。私と、“マスターウィザード”の命を、交換することになる」
屋敷十四朗:「そうだな。現状出てる情報だけ見れば、間違いない」
屋敷十四朗:「でも、いいか御友別さん。その上で言うが……希望はある。"あっこれマジで死ぬな"って時でもあんがい希望はあるんだ」
屋敷十四朗:「そもそも“マスターウィザード”の動機が不明だ。絹ちゃんだけなく、シックスとかいう娘まで殺そうとしてる」
屋敷十四朗:「シックスの方には、ゴジラみたいな火力を持ってる白上光とかいうやつがついてるんだろ。そいつの動きや目的だってイマイチ不明瞭だ」
屋敷十四朗:「貪欲に次期当主の座を狙うやつだと聞いた。そいつが放射熱線でウィザードを焼き殺してくれる可能性だって、ゼロじゃない」
屋敷十四朗:一度言葉を切って軽く連ちゃんの様子を見る。
御友別連:「いや、そうだな。私が悪かった。すまない……やはりこの状況で、弱気になっていたのかもしれない」
屋敷十四朗:「……それにな。リキシレ内部、もとい椋本家は少々ややこしい状況になってる」
御友別連:「私は、私が死ぬことばかり考えていた。だが、そうだな……希望を捨ててはいけないか」
屋敷十四朗:「正木さんがリキシレから離反する気だったり、椋本光平の真意が見えなかったりだ」
屋敷十四朗:「つまり、“マスターウィザード”を倒すのはスッパリ諦めてだな……俺と絹ちゃんが"世界一周!ウィザードから逃げ続けよう旅行"に行くっていう手も、あるんだよ」
屋敷十四朗:「あるんだって! ほら! ゴジラとか、ウィザードの動機とか、世界一周旅行とか!」
御友別連:「大量の犠牲が出そうな旅行だな」
御友別連:「だが、少なくとも私は死なずにすむ」
屋敷十四朗:「そう。うら若き乙女のあんたと、気狂いウィザードくんの命を交換するなんていう馬鹿げた事はしなくていい」
屋敷十四朗:「なんとかなるし、なんとかするよ」
屋敷十四朗:「だから、自分を犠牲になる前提で話を進めるな。あんたの護衛は俺なんだからさ」
屋敷十四朗:「……ウィザードくん?ちゃん? まあどっちでもいいか……」 肩をすくめて笑う。
屋敷十四朗:「あんたを殺すのか。俺の答えは、そんなところだ。どうだ?」
御友別連:「はは……ああ、すまない。そのとおりだな……何も言い返せない」
御友別連:「すまない……ライターかマッチを持っているか?」
屋敷十四朗:「ライターならあるぜ。喫煙者のフリをしてると情報を引き出しやすくてな……ほい」 無駄に高そうなジッポーを手渡す。
御友別連:それを借りて、先程見ていた白紙の巻物に火をつける。
屋敷十四朗:「タバコならやめとけよ。あれは身体に悪いし、服にニオイもつく」
屋敷十四朗:「そう、あと寝タバコで枕元に置いといた本に引火して火事になった事例が……おおーい!?」
屋敷十四朗:「なに燃やしてんだいきなり!?」
御友別連:「いや、すまない……もしも私が死んだら、束に渡してもらおうと思っていたが」
御友別連:「その気がなくなったから……処分することにした」
御友別連:「私は、私がした約束を守ろうと思う」
屋敷十四朗:「約束?」
御友別連:「……すまない。貴方には、何のことだかわからないと思うが……」
御友別連:「そう思えるようになったのは、貴方のおかげだ。屋敷さん」
御友別連:深々と礼をする。
屋敷十四朗:「礼を言うのはこっちの方さ。正直……今回は絹ちゃんから引き離されて、傭兵として情けない思いばっかしてたからな」
屋敷十四朗:「とりあえず、あんたの心は守れたらしい。ありがとうよ」

GM:シーンを終了します
GM:ロイス・購入があればどうぞ!
屋敷十四朗:流石に応急手当三つは過剰かなあ。
屋敷十四朗:ミドルの敵の火力がしょぼい事を祈ってボディアーマーか、さもなくばブルーゲイルを狙いたいところだな……
屋敷十四朗:いや、ブルーゲイルは無理だろう。ボディアーマーを狙います。
屋敷十四朗:2dx+3=>12
DoubleCross : (2R10+3[10]>=12) → 8[2,8]+3 → 11 → 失敗

屋敷十四朗:財産1使って購入。
屋敷十四朗:ロイスは既に七枠なので、無意味なフレーバー的ロイスを御友別さんに!
屋敷十四朗:-護衛対象/御友別連/○誠意/憤懣
屋敷十四朗:以上です。

GM:ではやっていきましょう。旧家街でのシーンになります。
GM:あ、違う

■Middle/12

GM:シーンプレイヤーは白上束さん。
GM:侵蝕値あげてもらっていいかなあ
白上束:白上束の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:78->80)
GM:あの会話の後、光は君に話があると言って、別室に呼び出しました。
GM:部屋には見覚えがあるような内容な魔術関連の品の他に、大きな通信機が備え付けてあります。
白上束:「……」顔をしかめる。明らかに不似合いな品だ。
白上束:胸元に忍ばせた携帯に、服の上から手をかざす。
白上光:「態々呼び出して何の話をされるのか、不安ですか?」
白上束:通信機器自体、白上の正統にはイレギュラーなものだ。それも、魔具と共に置くようなものではない。
白上束:「……はい」
白上光:「大した話ではありません。ただ、あの場で信用できるのが、貴女くらいしかいなかったもので」
白上束:「……身に余ります」
白上光:「私がそう判断したのです。」
白上光:「さて……時間も惜しい。本題に入ります」
白上束:「はい」
白上光:「貴女は、“緋緋鷹右眼”は一度しか使えない……故に、“マスターウィザード”を倒すためには、“温羅”の復活を阻止しなければならない」
白上光:「そう考えていますね?」
白上束:「……」
白上束:「……はい」
白上光:「それは間違いです。既に、“矢呑竜骨”に、吉備津の血は残っていない。」
白上束:「……どうして」
白上束:「それを?」
白上光:「そうするように言ったのが、私だからです」
白上光:そう言って、光は通信機を手に取る。
白上光:「正木」
白上光:「此処から先は、私一人で説明するのが難しい」
白上光:「お願いできますか?」
椋本正木:『ははは!束!二度目だな、声を聴くのは!まずは礼を言おう。妹を……絹を守ってくれてありがとう』
白上束:「まだ分からないよ」
白上束:「ここまでは、守ったけど。これからは、分からない」
椋本正木:『だ、そうだ、セカンド。遠慮するな、入ってこい。お前にとっても重要な話だ』
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+8(1d10->8)した (侵蝕率:80->88)
セカンド・ビハインド:死ぬわ
セカンド・ビハインド:『……おや、私も入ってよろしいので?』
椋本正木:『温羅の起動を邪魔されては構わんからな』
椋本正木:『俺とて、光と繋がっているのを……はは!教えたかったわけではない』
椋本正木:『必要だと思ったから、お前には話しておこうと思ったのだ』
セカンド・ビハインド:『それはそれは……では正木様のご厚意に甘えさせていただきましょう』
白上光:「我々が貴方方に頼みたいのは一つ。“温羅”の起動を邪魔しないでもらいたい」
白上束:「……理由は?」
白上光:「“マスターウィザード”を倒すためには、“温羅”の復活が必要なのです」
白上光:「誰かを死なせたいのならば別ですが」
白上束:「……倒せるの?」
白上光:「“温羅”が“マスターウィザード”を倒せるというわけではありません」
白上光:「“温羅”の血が鍵なのです」
椋本正木:『セカンド、お前は一度“温羅”の肉体を見ているな?』
セカンド・ビハインド:『ええ、この目でしっかりと』
椋本正木:『あの体を作ったのは、俺と光だが……はは!どうやって、なにから、作ったと思う?』
セカンド・ビハインド:『ふふっ、まさか吉備津の血から……などととは言いませんよね?』
椋本正木:『流石は絹の執事だ。その通り』
椋本正木:『ははは!十四朗が気にしていな。肉体の制限とやらを。だが、温羅を倒した吉備津の肉体なら、十分温羅の出力に耐えられる』
椋本正木:『そして何より……万が一!暴走した時!』
椋本正木:『その身に流れるのが吉備津の血であれば……"緋緋鷹右眼"の力を目覚めさせ、滅ぼすことも出来よう』
白上光:「従えることが出来たのならば、今度は"緋緋鷹右眼"の力を、無制限に振るわせる事もできる」
セカンド・ビハインド:『なるほど……その話について中々納得できる点が多くございますが……』
セカンド・ビハインド:『どうにも、お二人からは制御できるのならば手元に置きたいとお考えの様子』
セカンド・ビハインド:『完全復活によるオーヴァードの存在の露呈に関してはどうお考えなのでしょう』
セカンド・ビハインド:『そもそも完全復活の定義とはなんなのでしょう』
椋本正木:『ダメか?復活は』
椋本正木:『私はいいと思うのだがなあ。そろそろ、人がオーヴァードを知っても』
セカンド・ビハインド:『いえ、私個人としてはかなりの問題が解決できると思ってはいます』
椋本正木:『こうして……はは!人とオーヴァードが友に成れることも、証明できているわけだからな!』
椋本正木:『なあ光』
セカンド・ビハインド:『いやぁ、中々ご尤もな話ですね。確かにここで束様にお話することで』
セカンド・ビハインド:『UGNの方に事が露見するようなことがあっても守るようにして頂けると』
白上光:「我々としては、貴方方とは協力したいと考えています」
白上光:「“マスターウィザード”を倒したいというのは、私達も同じです」
白上光:「“温羅”の復活を見逃していただけるなら、代わりに、彼を滅ぼす力を貸しましょう」
白上光:「如何ですか?」
セカンド・ビハインド:『私は束様にお委ねします』
セカンド・ビハインド:先の取引に従う、と言っている。束の願いを叶えるのは既に契約として成立しているからだ。
セカンド・ビハインド:『その際に必要なことがあればもちろんご協力させていただきます』
セカンド・ビハインド:判断に必要なことがあれば、手伝いサポートするの意味。
白上束:「…‥分かった」
白上束:「じゃあ、協力して。委ねるんだよね」
セカンド・ビハインド:『ええ、先に契約されたほうを優先いたします』
白上束:「魔力を回して」〈知覚〉判定を行いたいと考えています。
白上束:援護できるエフェクトをもらえるとありがたい。
セカンド・ビハインド:わかった……全力援護しろってことだな! できるかい、GM!
GM:しょうがないにゃあ
セカンド・ビハインド:コンボ『微力ですがこちらを』
セカンド・ビハインド:《援護の風》《ウィンドブレス》 対象を束ちゃんに
セカンド・ビハインド:ダイス+5、達成値+9だ……! 受け取れ!
セカンド・ビハインド:88→92 死ぬ
白上束:ありがたく!判定します。
GM:やれ!
白上束:9dx+10
DoubleCross : (9R10+10[10]) → 9[2,6,6,7,7,7,8,9,9]+10 → 19

白上束:どうだ!
GM:成功!
白上束:やった!
GM:君はこの部屋の中に、その吉備津の血があることを察知できるよ
セカンド・ビハインド:通信越しに束の身体機能を増幅させる方向に狂わせる。
白上光:「……なるほど。交渉は決裂ですか」
セカンド・ビハインド:『これで、よろしかったですか?』
白上束:「うん。来たよ」
白上束:「……分かった」
白上束:「私は、本当は。信じてたから」
白上束:「2人が、前に。会ったことも、黙ってたよ」
白上光:「私が信じているのは、自分の力だけですので」
白上束:「うん。白上じゃないんだよね。じゃあ」
白上束:「“光”。あなたを」
白上束:RHOを公開します。
白上束用Rハンドアウト シナリオロイス:白上光 推奨感情:任意

 君は御友別連の護衛の他に、隠されたもう一つの任務を帯びている。
当主候補筆頭である、白上光を罷免することだ。

 白上光はリキシレと通じ、かつてこの地に存在した温羅と呼ばれる不死身の鬼を蘇らせようとしている疑いがある。

 それが事実ならば、十月光事件の再来。退魔の任を帯びた白上家に対する明確な裏切りだ。

 彼の裏切りの証拠を掴み、可能であれば処断する。

 それが君のもう一つの任務である。
白上光:「いいえ」
白上光:「私が白上です」
白上束:「あなたはもう違う。炬と同じ」
白上束:「勝手に、名乗ってるだけになる」
白上光:「残念です。貴女と戦いたくはなかった」
白上光:「本心からの言葉です」
白上束:「うん」
白上光:「貴女は、白上で居続けるつもりですか?」
白上束:「うん」
白上光:「私はご免だ。後の者に犠牲を強いる、呪いを残す家系など」
白上光:「継いだところで意味はない。そうは思いませんか?」
白上束:「犠牲はもう出さない」
白上光:「私も同じ心積もりです」
白上束:「……私は勝ちます」
白上光:「貴方方を引き入れられなかった時点で、我々の負けです」
椋本正木:『ははは!だ、そうだ。セカンド。どうする?』
椋本正木:「俺を殺すか?お前も」
セカンド・ビハインド:「さて、どうでしょう」
セカンド・ビハインド:「私としては正木様がこれ以上なにもしないのであれば……ええ、何もしませんとも」
セカンド・ビハインド:「この話が破綻した以上は、これ以上の諍いは無益だと想いますが」
椋本正木:『そうはいかん。俺は諦めが悪くてな』
椋本正木:『一縷の望みがあるうちは、諦めないと決めている!……そちらは任せたぞ、光』
セカンド・ビハインド:『困った御方だ……ええ、こちらはお任せください束様』
椋本正木:『俺は温羅が起動するまで時間を稼ぐ。お前もさっさと片付けて、制御装置を……"ソロモンの指輪"をもってこい!はっはっは!』
白上束:「分かった。任せるよ」
セカンド・ビハインド:『はい、ですから束様もお願いします』 無論、シックスのことだ
白上光:「最初から、そうするつもりでした。お互い生き残れたら……また、甘いものでも食べに行きましょう、正木」
GM:通信が切れる。
白上束:胸元に再び手を当てる。
白上束:忍ばせた携帯は、初めから、そして今なお、通話状態にある。
白上束:「――来て」
白上束:人を幸せにしたい。
白上束:人を守っていきたい。
白上束:私は戦う。
GM:シーンを終了します
GM:ロイス等とれ!購入は無理
白上束:ロイスを取ります。
セカンド・ビハインド:ロイスは……正木様に取りたいけど、もういっぱいなんじゃよ。残りは畜生ウィザードで取りたいので保留。以上です
白上束:-“敵”/白上光/親近感/脅威:○/ロイス

■Middle/13

GM:ミドル戦闘のシーンにします
GM:全員登場するがいい!
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:61->70)
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+9(1d10->9)した (侵蝕率:92->101)
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+10(1D10->10)した (侵蝕率:75->85)
セカンド・ビハインド:死ぬわ
早芝直純:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 3[3]+75 → 78

白上束:白上束の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:80->87)

GM:椋本正木邸地下で、突然発砲音が鳴る。
GM:屋敷十四朗が駆けつけると、そこには戦闘態勢に入っているセカンドと、セカンドに銃を突きつける正木の姿があった。
屋敷十四朗:「おいおい、なんだよおい!」
セカンド・ビハインド:「……おや、完全に交渉の目はないようですね」
セカンド・ビハインド:「屋敷様! 正木様は温羅を復活させようとしております!」
椋本正木:「はは!その通り。俺は“温羅”の復活を諦める気はない。セカンドはそれを止めたいらしいが」
屋敷十四朗:「はン? なんでだよ。もうテクタイトは半分無力化しただろ」
椋本正木:「お前はどうだ、十四朗!」
椋本正木:「“温羅”の肉体は吉備津の肉体だ。復活させれば吉備津の血が無限に手に入る」
屋敷十四朗:「どうも……この仕事の最初の方からずっと思ってたんだが」
椋本正木:「"緋緋鷹右眼”の力を、好きなだけ使えるというわけだ!誰の犠牲もなく、“マスターウィザード”を殺せる」
屋敷十四朗:「俺に伝わってない情報が多いんだよ! 土地の話とか、あと、土地とか!」
椋本正木:「悪い話じゃあるまい?」
屋敷十四朗:「どうだって聞くなら、説明をしろ!」
セカンド・ビハインド:「ですがそれはUGNという組織にリキシレをつけられるということでしょう」
屋敷十四朗:「……」
セカンド・ビハインド:「そのあたり、正木様はどの様にお考えなのですか?」
椋本正木:「リキシレは俺の敵だ。UGNが潰してくれるなら何の問題もない」
セカンド・ビハインド:「ええ、リキシレだけなら私も何も言いません。ですが絹お嬢様はどうなされるおつもりですか?」
セカンド・ビハインド:「リキシレの子供であるというのならば十分に狙われる可能性はある」
セカンド・ビハインド:「それは今回の“リスト”を見ても十分に分かろうものです」
セカンド・ビハインド:「真に正木様が絹お嬢様を思うのであれば、このようなことを止めて頂けるとたいへん助かるのですが」
屋敷十四朗:「ああ、そうだな。そこは俺も聞いておきたい」
屋敷十四朗:「誰の犠牲もなくウィザードを倒せるってのはいい話だと思うよ。絹ちゃんは助かるし、御友別さんも死なずに済む」
屋敷十四朗:「両方を護衛しなきゃいけない俺としては、願ったり叶ったりなんだが……」
椋本正木:「俺の側についてもいいぞ?はは!」
屋敷十四朗:「結局、あんたはリキシレを潰したいのか? それは絹ちゃんを危険に晒すっていうのと同義だぞ」
椋本正木:「はは!それは見解の相違だな。今逃れたとして、リキシレは間違いなくUGNと対立する」
椋本正木:「絹が成長した時……リキシレの駒になった後、UGNが介入するか」
椋本正木:「今、何も知らん内にUGNの手が入るか」
セカンド・ビハインド:「今であればその傷は浅くすむ、と?」
椋本正木:「俺はそう考えている」
セカンド・ビハインド:「フ、正木様は絹お嬢様の事を分かっているようでそうではない様子」
セカンド・ビハインド:「屋敷様、もし絹お嬢様が」
セカンド・ビハインド:「自分の為を思い、多大な犠牲を払うような正木様をみてどう思われると思います?」
屋敷十四朗:「決まってるな……」
屋敷十四朗:「あの子は優しい、いい子なんだよ。裏社会に首を突っ込んじゃダメだと断言できるくらいにな」
屋敷十四朗:「そんなことはやめてほしい。私のために多くの犠牲を払うなんて、よくない。――そしてなにより」
屋敷十四朗:「お兄さまに死んでほしくもない」
セカンド・ビハインド:「ええ、その通りでしょう」
屋敷十四朗:「俺は絹ちゃんの護衛だ。当然、彼女の意志を最優先に動くぜ。旦那」 セカンドの側に少しずつ寄る。
セカンド・ビハインド:「大変助かります……ああ、そうですね。屋敷様、一つよろしいでしょうか?」
屋敷十四朗:「……まあ、今は御友別さんの護衛でもあるんだけどな。両方助けないといかん! しんどい仕事だぜ!」
屋敷十四朗:「なんだ? 誰も死ななくて済むナイスな方法があるとか、セカンドパワーで戦闘前にセーブしておけるとか?」
セカンド・ビハインド:「ええ、まぁ、そうですね。ナイスな方法が近いかもしれません」
セカンド・ビハインド:「白上束様の事をどう思って居られますか?」
セカンド・ビハインド:「ああ、これは変な意味ではなく。信頼しているかどうか、でございます」
屋敷十四朗:「どうってなあ。俺、あいつと顔を合わせて話したの、せいぜい10分か15分程度なんだよね……チーム分けされてからは一度も話してないし」
屋敷十四朗:「あいつの能力も、それどころかここにきた真意もいまいち分かってない。白上が何考えてんのかも、よくわからん」
セカンド・ビハインド:「ふ、では絹お嬢様のことは不安でたまらない。と?」
屋敷十四朗:「いや、そこは大丈夫だ」
屋敷十四朗:「信頼しているからな。束のコト」
屋敷十四朗:「ちょっとしか顔を合わせてないのにバカな、って思うかもしれないけどさ」
屋敷十四朗:あの一瞬で、束は自分とまったく同じ判断をして、護衛を切り替えた。その時点で信頼に足る人間だと思っている。
セカンド・ビハインド:「いえいえ、それを笑いませんとも」
セカンド・ビハインド:「私も彼女ととは顔も合わせていないのに、信頼しておりますから」
セカンド・ビハインド:「そして、その彼女がこの判断を下しました」
屋敷十四朗:「ああ、そうなん……えっ何? いつの間にそんな仲になってたのあんたら!」
セカンド・ビハインド:「温羅を復活させずともマスターウィザードを倒せると」
屋敷十四朗:「!」
屋敷十四朗:「……マジ?」
セカンド・ビハインド:「ええ、それは確かに。ゆえに私がこうしているのですよ。屋敷様」
屋敷十四朗:「…………なるほど。事情はあとで詳しく聞かせてもらうけど」
屋敷十四朗:「いや待て」
セカンド・ビハインド:「なにか?」
屋敷十四朗:「それって、御友別さんを犠牲にするってルートではないよな。当然」
屋敷十四朗:「束がそんな手段を取るわけがない」
セカンド・ビハインド:「私にはそのあたりの事はわかりませんが――屋敷様」
セカンド・ビハインド:「貴方は先程も言ったではありませんか、自分と全く同じ判断をする相手だからこそ信頼できると」
セカンド・ビハインド:「貴方がそのように考えるのならば――そういった手段に違いありません」
屋敷十四朗:「そりゃそうだ。アホな質問だった」
椋本正木:「はは!結局お前もそちら側か、十四朗。はは!残念だが、仕方ない」
屋敷十四朗:「オーケー、話がシンプルになった……! そういうことなら、俺から見て温羅を復活させるメリットは限りなくゼロに近い」
屋敷十四朗:「仕方ないならどうする。完全没交渉だぜ、正木さんよ!」
椋本正木:「道徳の時間を思い出すな。『友達が間違った事をしていたら、それを止めてあげるのが本当の友達です』」
椋本正木:「はは!お前たちは間違った判断を下そうとしている。温羅の復活を止めるなど、とんでもない!」
椋本正木:「俺が目を覚まさせてやろう!温羅と一緒にな!はは!」
セカンド・ビハインド:「ああ、ご安心ください正木様。私、こう見えてただの一度も間違ったことをした記憶がございませんので」
屋敷十四朗:「えぇ……?」 眉をひそめてセカンドを見ている。
セカンド・ビハインド:「ああ、それと屋敷様。私、よく出来る執事ですから」
セカンド・ビハインド:「正木様のお命を奪うつもりなどございません、あしからず」
屋敷十四朗:「殺戮型ハウスキーパー……いや、いいや」
屋敷十四朗:「その言葉が聞けてよかったよ。"やむなく君のお兄さんをブチ殺しました"なんてニュース、絹ちゃんに持って行きたくなかったからな……!」
屋敷十四朗:「んじゃまあ、仕事といこう」
屋敷十四朗:「交渉だの調査だの騙し合いだの、難しいシチュエーションが多くて頭痛がしてたところだが……いいもんだよ。戦いは、いい」
屋敷十四朗:「殺し合いは、わかりやすくていい」
屋敷十四朗:「やるべきことがシンプルだからな!」

GM:同時刻。白上光邸。
GM:白上光、白上束のいた別室から、突然炎が上がる。白上光の業。
GM:炎の中から、白上束と、手にアンプルを握った、白上光が現れる。
早芝直純:赤い炎を青白い電撃で相殺する。隣室から余裕を持った足音で現れる。
早芝直純:「何気なく渡したプレゼントが、予想を超えて役に立つ。いや、なかなか痛快だな『真火』」
早芝直純:「この会話を聞き逃して事が進んでいたら、俺なら上手くやるだろうが、かなり面倒なことになってた。俺の出世に関わる事態には違いない」
椋本絹:直純の後ろについて現れる。
白上光:「盗み聞きですか。想定はしていましたが、あまりいい気はしませんね」
早芝直純:掌の上で電撃を弄びながら、束ちゃんを見る。
白上束:焼け焦げた蚕糸を引き戻して捨てる。どちらの業によって焼けたかさえ定かではないが。
椋本絹:「……光」
早芝直純:「隠し事をされる方がいい気はしないぜ。想定はしていたがな」
椋本絹:「今の話は、本当なのね?」
白上光:「嘘と言ったら、信じてくれますか?」
椋本絹:「信じるわ」
椋本絹:「光の誇りが、それを許すのなら」
白上光:「私が貴女の言葉を信じません」
椋本絹:「それは――あなたが、誰かを信じることができないのは」
椋本絹:「その人達に嘘をつきつづけてきたからだわ」
椋本絹:「だから……」
椋本絹:「……嘘をつかずに仲良くなれた、正木お兄さまだけが」
椋本絹:「あなたの信じられる人なのでしょう。光」
白上光:「半分正解で、半分間違いです」
白上光:「私は正木を信じているのは。しかし、私が人を信じないのは……」
白上光:「いえ、よしましょう。こんな話に意味などない」
白上光:「さて、話を聞いていたのなら判るでしょうが。私の持っているこれが吉備津の血です」と、アンプルを見せる
白上光:「“温羅”を復活させずに、“緋緋鷹右眼”の力を使いたいならば、これが必要」
白上光:「ただし私は、これを貴方方に渡す気はありません」
白上光:「ほしければ、腕ずくで……と言うことになります」
早芝直純:「束。それでいいんだな?俺として別段やぶさかじゃない」
早芝直純:「この男はお前の敵対者で、血をここで俺達が手に入れる。それでいいんだな?」
白上束:「……うん。いいよ」
白上束:「それでいい。決めたから」
早芝直純:その言葉に頷くと獰猛な笑みを浮かべて、光に向き直る。
早芝直純:「了解だ。…さて、礼を一つ言うぜ『真火』白上光」
白上光:「心当たりがありませんね」
白上光:「礼を言われるようなことを、した覚えがありません」
早芝直純:「ふっ」
早芝直純:「ようやく、この地で逢った天使(束)への借りも返せそうだぜ。俺は一方的に貸し付けたい方なんでな!座りが悪かった」
早芝直純:腕を一閃する。青白い雷光が鏑矢のように雄たけびを上げる。
早芝直純:「と言う事だ。さて、此処はすでに龍の巣だ。足を踏み入れた賊は灼くぜ」
GM:では、その張り詰めた空気の中に、場違いに気の抜けた声が響く。
シックス:「ほあああ……!?な、これは……一体何が!」
シックス:「光さま!これどうなってるんですか!」
白上光:「見てのとおりです。私はこれから彼らと戦う」
白上光:「そして、今、貴方の主は危機にさらされています」
白上光:「貴女は貴女のすべきことを。シックス」
シックス:「ご……」
シックス:「ご主人様が危ない……!」
シックス:「すみません、光さま……!私、私は……」
シックス:「行ってまいります!おあとは任せましたぞ!」
白上光:「ええ。正木に、よろしく伝えておいてください」
GM:シックスは退場して、正木邸に向かいます
椋本絹:「……シックスは……最初から」
椋本絹:「……。お兄さまのサーヴァントだったのね。光」
白上光:「ええ、無碍に扱うわけにも行かず困りました」
白上光:「私を倒し、血を手に入れ、“緋緋鷹右眼”を追う」
白上光:「間に合うといいですね、彼女がウィザードの手に落ちる前に」
椋本絹:「……!」
白上束:「間に合わせるよ」
早芝直純:「あいつもマスターウィザードに狙われているからな。今の状況なら当然そうだ」
白上束:「早く倒せばいいんだよね。光を」
椋本絹:踵を返しそうな自分を強いて、目をぎゅっと閉じて、首を振る。
早芝直純:「その通りだな。シンプルな結論だ。計算するまでもない」
椋本絹:「――束。あなたは、わたしの護衛よ。……十四朗と同じように、あなたを扱うといったわ」
椋本絹:「もしも、十四朗が……束と同じように、戦わなくてはならないなら」
白上束:「うん」
椋本絹:「わたしは、力になってあげたい。……助けるわ。束」
白上束:「分かった。もらうね」
白上束:「力を借りて、編む。そう生きるって、決めたから」
白上束:「一人にはならない」

■Middle/13

GM:では、正木邸のほうから始めていきたいと思います。
セカンド・ビハインド:押忍
GM:(なんかいつも珪素さんがやってるいい感じのマップのやつ)
椋本絹:あっ省エネしよった!
GM:DTさんを信じる心
GM:君たちが戦闘態勢にはいると同時に、部屋の奥からシールドゴーレムが現れて正木さんの方へつきます。
GM:君達と正木さんたちのエンゲージは5m。
GM:正木・シールドゴーレムが同エンゲージ。5m離れてセカンドと屋敷さんたちのエンゲージとなっています。
        椋本正木[18]
      シールドゴーレム[-]

         (5m)

      屋敷[12] セカンド[8]
GM:それと、正木さんは矢呑竜骨の効果で、射撃攻撃に対するリアクションに+10のボーナスを得ているよ
セカンド・ビハインド:「……屋敷様。野暮と思っておりましたがこのセカンド、自らの欲求に抗えませんでした」
セカンド・ビハインド:「正木様を殺害なされては本末転倒では?」
屋敷十四朗:「口が滑ったんだよ!」
GM:なお、温羅起動装置は動き始めており、3R目のクリンナッププロセスまでにマサキさんが戦闘不能になっていなかった場合
屋敷十四朗:「だいたいほら、俺らの業界の戦いって殺し合いじゃん……」
GM:温羅が復活します。頑張って戦うのだぞ!
屋敷十四朗:「大丈夫だ。俺、正木さんのこと結構気に入ってるからさ。絹ちゃんのこと抜きにしても殺しゃあしないよ」
セカンド・ビハインド:「ふふ、分かっております」
椋本正木:「はは!ありがたい話だ。やはり持つべきものは友と、可愛い妹だな!」
セカンド・ビハインド:「屋敷様をからかいたくなっただけですので……おっと、これは余計な事を」
GM:では問題がなければセットアップに入ります
セカンド・ビハインド:OK……! かかってこいよ!
GM:セットアップ!何かありますか!
セカンド・ビハインド:ないよ!
GM:こちらは特に何もありません。
屋敷十四朗:正木さんの行動値が高いのが地味に怖いんだけど
屋敷十四朗:さすがにここで戦いの予感は切れないな……。ありません。
GM:OK!ではイニチアシブ。
GM:何もなければ正木さんが動きます。
GM:行動値18!
セカンド・ビハインド:ないよ! 動け!
屋敷十四朗:早すぎる・・・
GM:では、オートアクションでグレネードランチャーを装備、マイナーで使用。メジャーでグレネードランチャーを使って攻撃します。範囲攻撃!
屋敷十四朗:クソすぎるw
椋本正木:8dx+13
DoubleCross : (8R10+13[10]) → 10[2,2,4,6,7,10,10,10]+10[1,4,10]+1[1]+13 → 34

GM:強い
セカンド・ビハインド:なめてんのか……
セカンド・ビハインド:ダメージは4d10に武器ダメージか
セカンド・ビハインド:だめだ、ここを喰らったらタイタス切る可能性がだいぶ見える
GM:あ、オーヴァードの場合攻撃力にさらに+3します。
屋敷十四朗:どうするかな。いきなりセカンドさんをかばうかどうかの判断で迷わされているぞ
セカンド・ビハインド:《原初の白:氷壁》《混沌なる主》で攻撃を弾きます。
屋敷十四朗:ゲエーッ
屋敷十四朗:実際、ここでHPが1になったりすると火力が大幅に下がるのでありがたいけど……!
セカンド・ビハインド:13+8で固定値が今21か……ここで防ぐにはクリティカルが必要か……
セカンド・ビハインド:クソ、なめやがって!
GM:なんか2回回ったから……
セカンド・ビハインド:判定の直前に《援護の風》《ウィンドブレス》でダイス+6、達成値+12!
セカンド・ビハインド:13dx+13+8+12>=34
DoubleCross : (13R10+13+8+12[10]>=34) → 9[1,1,2,2,3,4,5,5,5,6,7,8,9]+33 → 42 → 成功

屋敷十四朗:す、すげえ・・・
セカンド・ビハインド:死ね! その攻撃は失敗する!
GM:うおー!防いだ!では攻撃は失敗です
セカンド・ビハインド:椋本正木の用意する兵器、その一部には既にセカンドの影が侵入している。
椋本正木:スーツの下に隠されたガンベルトから、口径の異様に大きい小型の拳銃を取り出し、息つく間もなく発泡する。
セカンド・ビハインド:その影が兵器の機能を狂わせる。
セカンド・ビハインド:「いいえ、それは撃てません」
セカンド・ビハインド:弾は発射されない! 不発してしまうのだ!
椋本正木:「チッ!もっと警戒しておくべきだったかな。自慢の製品だったんだが」
椋本正木:「はは!まあいい。手品のタネはまだまだある。次は防げるかな?」銃を惜しげもなく捨てながら言います。
屋敷十四朗:「うわっすげえ。いい手品だ」 セカンドの旦那が戦闘するところを見るのはこれが初。
GM:次は行動値12、屋敷さん!
屋敷十四朗:「あっちも手品師か。勘弁してくれよ」
セカンド・ビハインド:101→105→114
セカンド・ビハインド:「ふぅ……あちらの手品に対応するのも骨が折れます」
セカンド・ビハインド:「屋敷様、荒事はよろしくおねがいしますね」
屋敷十四朗:「任せてくれ。というか旦那、今回だいぶ無理してるだろ?」
屋敷十四朗:「前哨戦でバテないように後ろで休んでてくれ。あとは俺が片付ける」
セカンド・ビハインド:「そうなってくださると非常に助かります」
屋敷十四朗:「よし。そんじゃ――」
屋敷十四朗:「――――我が手に開け」 マイナーで《赤き剣》《破壊の血》。
屋敷十四朗:コンボ『我が手に開け虹の薔薇』。HP8+2点消費して、攻撃力28の槍を装備。
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+5した(侵蝕率:70->75)
屋敷十四朗:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》《光の指先》《一閃》《獅子奮迅》《ピンポイントレーザー》。
屋敷十四朗:『咲き乱れよ紅の薔薇』正木さんとシールドゴーレムに範囲攻撃します。
GM:こいっ
屋敷十四朗:10dx7+8
DoubleCross : (10R10+8[7]) → 10[2,3,4,5,7,9,9,9,10,10]+10[1,5,7,8,9,9]+10[3,6,6,10]+10[9]+ 10[8]+10[7]+3[3]+8 → 71

屋敷十四朗:すげえ
GM:たっっか!
セカンド・ビハインド:やった!
椋本正木:一応回避してみます。
椋本正木:10dx+6
DoubleCross : (10R10+6[10]) → 10[1,1,1,2,3,6,8,9,9,10]+6[6]+6 → 22

椋本正木:ハズレ!
屋敷十四朗:お前本当に非オーヴァード?
椋本正木:違う、辺り!
シールド・ゴーレム:ガード。《マグネットフォース》正木をカバー
シールド・ゴーレム:ダメージください!
屋敷十四朗:ダメージ!
屋敷十四朗:8d10+28-1 装甲無視。
DoubleCross : (8D10+28-1) → 52[9,4,7,6,4,5,9,8]+28-1 → 79

屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+14した(侵蝕率:75->89)
GM:えったかっ
GM:ガード値とかは特にないので、えーっと
GM:あ、ダメですね
GM:一撃でおしゃかになります
屋敷十四朗:や、やったー!
セカンド・ビハインド:やったー!!
屋敷十四朗:「芦屋道満、ってのと戦った事があってな。正直、式神だの使い魔だのってのがトラウマになりつつあるんだ」
椋本正木:「はは!そんなものと一緒にするな。耐久力だけならこいつのほうが遥かに上だ」
屋敷十四朗:手の一部を噛み切って血を流し、虹色に輝く血の長槍を錬成する。 「いや、どうかな? 俺、こう見えてもけっこう勉強熱心なほうでさ」
椋本正木:「十四朗、お前の腕は知ってる。だがいくらオーヴァードと言えど、単独かつ短時間で、こいつを破壊するのは不可能だ」
屋敷十四朗:「勉強したんだよ」
屋敷十四朗:「たくさん」 姿が消え、 「――な」
屋敷十四朗:槍を振り切った姿勢で、ゴーレムと正木の背後に現れる。
屋敷十四朗:「正木さん正木さん。見てこれ」
屋敷十四朗:「これ、なんだ?」 槍の先端に突き刺さった、奇妙な機械の断片を見せる。
椋本正木:「……?」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、なるほど」
椋本正木:「……!はは!ははは!」
セカンド・ビハインド:「流石は屋敷様、見事な答えでございます」
屋敷十四朗:「おう。信頼には応える人間なんでね……さっき言ったろ? 旦那」
椋本正木:「驚いたな……。俺も中々に鍛えたと思っていたが」
屋敷十四朗:「"あとは俺が片付ける"って」 槍を一振りすると、ゴーレムが崩れ落ちる。
屋敷十四朗:動力部を見極め、一撃で破壊した。
椋本正木:「はは!全く……次元が違うな。オーヴァードというのは!」
屋敷十四朗:「そういう事。わかってくれたみたいで嬉しいよ」
屋敷十四朗:「まだやるのか? やらないよな? やらないって言ってくれよ、頼むぜ」
セカンド・ビハインド:「ええ、私もそちらのほうが賢明であると思います」
椋本正木:「ははは!当然!」
セカンド・ビハインド:「既に身を護る術はなく、どうあがこうと正木様では屋敷様を止めることは出来ないでしょう」
椋本正木:「続けるさ!俺を殺す気はないんだろう?なら安心して、最後まであがけるというものだ!」
屋敷十四朗:「こ」
屋敷十四朗:「このバカ……」
セカンド・ビハインド:「屋敷様!」
椋本正木:「知っているか?本当の奇跡には、魔法も技術も敵わないものだ」
椋本正木:「そして奇跡とは!諦めなかった者にのみ訪れる!」
椋本正木:「さあ、続きをやろうか!」
GM:クリンナッププロセス!なにもない!
セカンド・ビハインド:「どうやら、正木様は相当に悪あがきがお好きなご様子です」
GM:そっちはあるかい!
セカンド・ビハインド:ないよ!
屋敷十四朗:こ、こいつ……マジでやる気か……!
屋敷十四朗:ありません。セットアップもなし。
GM:ではセットアップ。多分お互いなにもないので
GM:正木の手番!
椋本正木:オートアクションでウエポンケースからフルオートショットガンを装備。マイナー無し。メジャーで屋敷さんに攻撃します。
屋敷十四朗:「知恵が回る上に度胸もある、ってのは厄介だな。さすがは椋本の長男だ」
椋本正木:8dx+14
DoubleCross : (8R10+14[10]) → 6[1,1,2,2,2,4,4,6]+14 → 20

屋敷十四朗:こいつ・・・
セカンド・ビハインド:これ以上、防ぐと僕が死んでしまうのでスルーしていいかい?
屋敷十四朗:スルーして!
屋敷十四朗:ダメ元ドッジ。
屋敷十四朗:3dx=>20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 8[2,7,8] → 8 → 失敗

GM:ドッジダイス-1個です。
GM:敵がオーヴァードの場合攻撃力+3。行きます。
屋敷十四朗:どのみちダメでした。ダメージをどうぞ
椋本正木:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 27[9,8,10]+12 → 39

椋本正木:たっか
屋敷十四朗:ふざけてんのかって感じの出目だな・・・w
屋敷十四朗:死にます。リザレクト。
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:89->99)
屋敷十四朗:ふざけてんのか
セカンド・ビハインド:安心しろ! まだ私とは15離れている!
椋本正木:取り出した銃の銃身が二段階に分かれて伸び、直後、大量の散弾が屋敷さんに向かって発射される。
屋敷十四朗:横っ飛びに回避。右腕と腹部が散弾でえぐり取られる。
椋本正木:「シールド・ゴーレムの再現には、何百万もかかったんだ。それを一撃で壊しやがって!」
椋本正木:「少しは俺の財布の痛みを思い知れ!ははは!」
セカンド・ビハインド:「屋敷様ッ! 大丈夫でございますか!」
屋敷十四朗:「いててて……想像してたよりもだいぶ安物だったな。だからあんなに脆かったのか」 何千万とかかかっていると思っていた。
屋敷十四朗:「しかしまあ、あれだな。正木さんがオーヴァードじゃなくてよかったよ」
屋敷十四朗:赤い蒸気と共に傷口を再生させる。 「オーヴァードだったら今の一撃でどうなってたかわからんからな。あんたが真人間だったことに感謝するぜ」
椋本正木:「はっは!今ので効果なしか。やってられんな」
椋本正木:「……もうやめだ!どうせ返しでやられるのは見えてる」
椋本正木:「はは!降参だ!温羅の復活は諦めよう。負けたよ、お前らに!」
椋本正木:と言って銃を投げ出して、両手を頭の後ろで組みます。
屋敷十四朗:「はァー!!」
屋敷十四朗:「俺、撃たれ損かよ!」
GM:気に入らないなら殴ってもいいよ!
セカンド・ビハインド:「いやいや、撃たれることで」
セカンド・ビハインド:「正木様を諦めさせることが出来たので、損ではないかと」
セカンド・ビハインド:「それにしても、無駄だと分かりつつ撃ってから降参するなんて」
屋敷十四朗:「撃つ前に諦めてほしかったな。新調したばっかのスーツがボロボロだぜ」
セカンド・ビハインド:「正木様も随分と良い性格をなされております」
セカンド・ビハインド:「それは正木様にとってはシールド・ゴーレムを破壊された憂さ晴らしなのでしょう」
屋敷十四朗:「いいね。憂さ晴らしで散弾撃ち込まれるなんてレアな経験、そうそうできないぜ」
屋敷十四朗:正木さんのロイス感情をN表にします。 -クライアント/椋本正木/親近感/○憤懣/ロイス
セカンド・ビハインド:「頼めば、新調して頂けるかもしれませんよ?」
屋敷十四朗:「当然さ。特注品のかっこいいのを作ってもらうよ。バットマンとかスパイダーマンのスーツみたいなやつ……」
屋敷十四朗:「ナントカゴーレムに何百万円もつぎ込める金持ちだ。安いもんだろうさ」
椋本正木:「ドル」
屋敷十四朗:「あん?」
椋本正木:「ドル」
屋敷十四朗:「…………」
屋敷十四朗:「百、千、億……」
セカンド・ビハインド:「それでは正木様、矢呑竜骨を渡していただけますか?」
椋本正木:「もう、無用の長物だと思うがな」
椋本正木:渡すよ。
セカンド・ビハインド:受け取ります。
GM:血はついていない。
屋敷十四朗:「……そうそう。渡してくれよな」 ゴーレムから目を背けつつセカンドの言葉に同乗する。
GM:データとかいる?
セカンド・ビハインド:もらう!
セカンド・ビハインド:「念には念という言葉もございますから、それに先程の正木様の様に役に立つかもしれませんし」
矢呑竜骨
射撃攻撃に対するリアクションの直前に使用する。リアクションの達成値+10。ただし、オーヴァードが使用した場合侵蝕値を+10する。
セカンド・ビハインド:クソが!!
屋敷十四朗:こいつ・・・w
セカンド・ビハインド:一応、もらっておくよ! 使う機会はないだろうけどさ!
屋敷十四朗:絶対ありえないですけど、これって重複使用はできないですよね。
GM:一回のリアクションに一回まで!
屋敷十四朗:一判定に一回だけ。
屋敷十四朗:オッケーオッケー!使わないだろうけど!
セカンド・ビハインド:ということで自分が預かっててよろしい?
屋敷十四朗:屋敷的にはOKです。
セカンド・ビハインド:押忍、じゃあセカンドが持っておきまーす
セカンド・ビハインド:「さて、これでこちらは終わりましたが……」
屋敷十四朗:「正直、遺産だのなんだのの扱いには疎いんだ。旦那に預けるよ」
セカンド・ビハインド:「ええ、きちんと保管しておきますゆえ。ご安心ください」
セカンド・ビハインド:「……あちらはどうなりましたかね」
屋敷十四朗:「……なんとなく予想はしてたが、そうか。絹ちゃん達の方も同じようにトラブってる可能性があるんだな」
セカンド・ビハインド:「ええ、先程も言いましたが束様が温羅復活阻止を願われましたので」
セカンド・ビハインド:「白上光と交戦している可能性は高いでしょう。あの絹お嬢様のことですから」
屋敷十四朗:「温羅を復活させようとしてるやつ、まだ居たのか?」
屋敷十四朗:「げぇー……!」
屋敷十四朗:「よりによって放射熱線野郎と戦ってんのか。無事で居てくれよ、マジで……」
屋敷十四朗:壁によりかかる。なにげにダメージが大きいので、少しでも体力を回復する構え。 「正木さん」
屋敷十四朗:「ちょっとだけ休憩だ。この機を逃すと聞く機会がなくなりそうだから、休憩がてら質問してもいいかい?」
椋本正木:「なんだ?スーツの誓約書でも書かせるか?」
屋敷十四朗:「あ、いいね。でもそれは後でいいよ」
椋本正木:「何が聞きたい?企業秘密以外なら答えよう」
屋敷十四朗:「俺が気になってたのは、あんたの動機だ」
屋敷十四朗:「なんでリキシレから離反しようとしてるんだ? 椋本光平は実の父親なんだろ?」
屋敷十四朗:「あんたほどの能力があれば、椋本光平の後を継ぐのは決まったようなものだろ。わざわざこんな危ない橋を渡らんでも……って思うんだが、どうなんだ?」
椋本正木:「方針の違いだ。親父は……リキシレはオーヴァードを支配するつもりでいるが」
椋本正木:「俺は共に歩みたい」
屋敷十四朗:「共に歩む?」
椋本正木:「はは!対等な関係を作りたいのさ。オーヴァードが人を傷つけ、同時に守れるように」
椋本正木:「人もまた、オーヴァードを傷つけることも守る事もできる。」
椋本正木:「それが俺の目指す場所だ。いくら技術があっても、親父とは相容れない」
椋本正木:「だから離れる。理由としてはそんな所だ」
屋敷十四朗:「ああ。確かにあんた、友達友達って口癖みたいに言ってたもんな」
屋敷十四朗:「友達とは対等なもんだ。人間とオーヴァードもまた、そういう関係性を目指したいってことか……」
屋敷十四朗:「まいったな。もっと下らない理由だったら、俺の家庭の事情をからめたしんみりトークで説得しようと思ってたんだが」
屋敷十四朗:「すげえまっとうな離反理由じゃないか」
椋本正木:「しんみりトークも聞いてみたかったがな」
セカンド・ビハインド:「しますか? しんみりトーク」
椋本正木:「……十四朗。俺はお前が羨ましい」
椋本正木:「俺も、絹を守ってやりたかったよ。それだけの力が欲しかった」
屋敷十四朗:「いやいいよ! よく考えればたいして楽しい内容でもなかったし」
屋敷十四朗:「……お、おめーなあ~! 椋本正木よお~~!」 べちべちと肩をはたく。
屋敷十四朗:「何が羨ましいだボケ! 頭の回転の早さに、オーヴァード相手にしてもひるまないクソ度胸に、計画性に、コネに、カネ!」
屋敷十四朗:「ベクトルは違えど、オーヴァードなみの力を持ってんだろアンタは!」
屋敷十四朗:「守りたいなら、その力を使って絹ちゃんを守れっての!」
椋本正木:「はは!その力を軽く粉砕しておいて、よく言えるな!」
セカンド・ビハインド:「正木様、私から一つ質問があるのですが。よろしいでしょうか?」
椋本正木:「お前もか、セカンド」
セカンド・ビハインド:「ええ、これはとても重要なことだと思いまして」
セカンド・ビハインド:「椋本光平様は絹お嬢様をどうなされるつもりなのか、正木様はご存知なのでしょうか」
椋本正木:「推測しかできん。答えが知りたいなら、直接尋ねることだ」
セカンド・ビハインド:「推測でも構いません。正木様がどの様に考え、その答えに至ったか。それが知りたいのです」
セカンド・ビハインド:「屋敷様も、気になるのではありませんか?」
椋本正木:「そうだな……では、ここから生き残ったら」
椋本正木:「で、どうだ?」
セカンド・ビハインド:「そうですね、少々話が先に過ぎます。そのようにして構いませんとも」
屋敷十四朗:「いいね。戦いのモチベが一つ増えた」
屋敷十四朗:「傷も癒えた。そいじゃあ、そろそろあっちに合流するかい?」
セカンド・ビハインド:「ええ、屋敷様の準備がよろしければ私は構いません」
屋敷十四朗:「オッケーだ。……ああ、いや」
屋敷十四朗:「正木。アンタに二つだけ言っておく」
椋本正木:「そういう時は一つじゃないのか?」
屋敷十四朗:「優先対象が違うんだよ」
屋敷十四朗:「ひとつ。絹ちゃん最優先の言葉だ……あんたの力で絹ちゃんを守りたいなら、俺を雇え。損はさせない」
屋敷十四朗:「ふたつ目。こっちは、絹ちゃんとは関係ない。あんたに向けて言わせてもらう」
屋敷十四朗:「今度から、離反を企てる時はまず俺に相談しろ。間違ってたら止めてやるし、正当性があればちゃんと協力してやる」
屋敷十四朗:「友人としてな」
屋敷十四朗:それだけ言い切って、さっさと歩いていきます。別室の御友別さんを迎えにいった。
セカンド・ビハインド:「どうですか? 正木様、屋敷様のお言葉は」
椋本正木:「絹が信頼を寄せるのも判る。裏に居ながら、あれだけのことが言えるとは」
椋本正木:「はは!全く……俺のほうが先に出会っていればな!」

■Middle/13

GM:では所変わって光邸。燃える屋敷を背に、君たちは光さんと対峙しています。
白上光:「私の用意した"疑似ソロモンの指輪"が使えるのは、後2回」
白上光:「しかし、一度は正木のために取っておかなくてはなりません」
白上光:「……死であり、生であるもの。一つの死は眠り。……ならば、生まれなさい」
白上光:「ベヌウ」
GM:光の傍ら。虚空から緑色の炎が生まれ、かろうじて鳥類めいた形状を象る。
椋本絹:「……!」熱と偉容を前に、反射的に身を竦ませる。
GM:不死鳥ベヌウ。以前沿岸で見た、魔神召喚と同じ業。実体を伴ったジャームが現れる。
早芝直純:「いや、これが最後の1回になるぜ。理由は言うまでもない」
早芝直純:掌を軽く開く。荒れ狂う電光は、しかし、屋敷の何物も傷つけず眩い光を撒き散らす。
白上束:「………木生火。それでも」
白上束:「やるよ」
早芝直純:「魔神殺し。最低で最高だな。またやる嵌めになるとは思わなかったが、俺の力を見せるのに丁度良い獲物だ」
GM:では始めましょう
GM:疑似ソロモンの指輪:ベヌウと光が同エンゲージ。5m離れて、PC3人、絹、早芝、白上束が同エンゲージ
GM:(珪素さんがやってるいい感じのマップのやつ)
椋本絹:また!
        白上光[4]
      疑似ソロモンの指輪:ベヌウ[4]

         (5m)

     早芝[7] 白上束[6] 絹[10]
GM:セットアップ!何かありますか!
椋本絹:ちょっと待ってくださいね
早芝直純:時間制限は?
GM:ああっと!3R!
GM:時間制限がすぎると、シックスが死んで、“緋緋鷹右眼”が“マスターウィザード”の手に渡ります。
GM:取り戻すのに大変な労力がいるでしょう。
白上束:たいへんだ
椋本絹:相手を殺すための武器が相手自身にわたってしまう
椋本絹:《原初の黄:先陣の火》。
椋本絹:椋本絹を中心にワーディングが広がる。光速が低下し、空間の彩度が薄暗く下がる。
椋本絹:「……光。あなたとも、お友達になりたかったわ。本当よ」
椋本絹:「けれど、あなたはそれを望まないのでしょうね」
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+2した (侵蝕率:85->87)
椋本絹:行動値は+15されて25!どんなもんじゃい!
GM:高いなー
白上束:《万色の檻》。
GM:他には!
GM:早芝くんはなしかな
白上束:身体に呪印が浮き上がる。椋本絹の展開したワーディングを塗り重ねるように、
GM:こちらもないです。
早芝直純:なし
白上束:時間が静止したかのような感覚を突きつける。
白上束:「白上の業は、魔神を、討てる」
白上束:「そうしてきたから」
白上束:白上束の侵蝕率を+5した(侵蝕率:87->92)
早芝直純:「やる気だな、束。いいね、楽しくなってきた」
早芝直純:右の手首を左手で掴み右手を回す。
椋本絹:二人の短い会話の間に、瞳を閉じ、胸に手を当てて、深呼吸をする。
早芝直純:「何時もだったらある、天使の有りがたい魔神攻略解説がないのは残念だがな」
GM:イニチアシブ!
GM:何もなければ絹ちゃんの手番です
椋本絹:精神を落ち着けて、魔神を見る。自らの生み出した時間の間に
椋本絹:恐怖を克服する。
椋本絹:マイナーで移動します。今のエンゲージから25m進み、光の20m背後に。
GM:はやい
         絹[30]

         (20m)

     白上光[4] ベヌウ[4]

         (5m)

      早芝[7] 白上束[6]
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《因果歪曲》《死神の瞳》《魔王の腕》。対象は敵エンゲージの2体。
椋本絹:8dx8+4
DoubleCross : (8R10+4[8]) → 10[3,4,4,6,6,8,10,10]+10[6,9,10]+10[4,8]+7[7]+4 → 41

椋本絹:めっちゃ回った
白上光:ガード
ベヌウ:ガード。《炎陣》
ベヌウ:白上光をかばいます
椋本絹:カバーリング!
椋本絹:確かにカバーリングをもたせていた気がする……!そうなるとベヌウだけ
椋本絹:硬直と、次のダメージダイスに+7Dだ
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+10した (侵蝕率:87->97)
椋本絹:(こわくはないわ)
椋本絹:カツン カツン カツン カツン
椋本絹:普段は羽根のように、足音を立てない椋本絹の歩みだが
椋本絹:時が鈍化し、冷たく硬質化した彼女の空間の中では
椋本絹:真新しい革靴の足音が、規則正しく響く。
椋本絹:(……光は、人間だもの。わたしたちと同じように心があって、友達を大切にできる、人間だわ)
椋本絹:(それさえ分かっているのなら)
椋本絹:(……こわくはないもの)
椋本絹:――ガ ギ ン !!
椋本絹:光とベヌウの存在座標を見つめる。時間ごと、彼らの動きを押さえつける。
白上光:「ベヌウ」ベヌウが盾となる。魔眼の範囲から、光だけが逃れる。
白上光:「あの時は助けられましたが、敵になると面倒ですね、その能力」
椋本絹:「わたしも、そう思うわ」
椋本絹:「魔神も光も、あの時のように、仲間だったらよかったのに」
白上光:「私はそう望みましたが。フラれてしまいましたので」
GM:次は早芝君だ!
早芝直純:敵エンゲージに移動。
早芝直純:《コンセントレイト:ブラックドック》+《雷の槍》+《雷の剣》+《雷神の鎚》78→87
GM:ここでも珪素さんのいい感じのが発揮されることだろう
         絹[30]

         (20m)

     白上光[4] ベヌウ[4]
        早芝[7]

         (5m)

         白上束[6]
早芝直純:範囲攻撃 敵2体を巻き込むよ。
GM:こいっ
早芝直純:8dx7+10
DoubleCross : (8R10+10[7]) → 10[1,1,2,3,6,7,7,8]+10[2,5,7]+10[8]+10[8]+10[9]+10[10]+ 10[8]+10[8]+10[10]+1[1]+10 → 101

GM:たっか!
白上光:ガード
椋本絹:強すぎる
ベヌウ:ガード。《炎陣》。光をカバー。
GM:ダメージをどうぞ!
早芝直純:切りつけんばかりの殺気と共に、ドラゴンズネストはスタートを切った。その脚が青白の火花を散らしながら水面の飛び石のように屋敷の床を跳ね抜ける。
早芝直純:敵手はすでに眼前。掌勢に静かに唸りを上げる電磁パルスを孕ませ、触れると同時に放射する。
早芝直純:18d10+31
DoubleCross : (18D10+31) → 91[6,3,7,5,7,3,3,6,10,4,1,4,3,6,2,8,3,10]+31 → 122

GM:122の2倍で244点ダメージ!
早芝直純:電撃は外に漏れることなく内部に灼け広がり、瞬く間に肉体を崩壊させて行く。
早芝直純:「接続…収束、装填、投射。 そら、焼き加減はどれがお好みだ?レア?ミディアム?それともウェルダン?」
GM:当然ベヌウに耐えられるはずも無し!HPは28点しかないんだぞ!
GM:一応エフェクトを使います。
ベヌウ:《バーニングハート》《レネゲイドアブソーブ》《喰らわれし贄》
ベヌウ:暴走、攻撃力+24、《レックレスフォース》《絶対冷度》で精神ダイス+7
ベヌウ:そしてさらに《原初の灰:メカニカルハート》。攻撃+5した状態で、復活します
ベヌウ:光をかばい、雷撃の直撃を受け跡形もなく消し飛ぶ。しかし
ベヌウ:「キィィイィィィィィィィィィ――ッギイイキィィィイ!!」
早芝直純:「そうだ。言えた義理じゃないが『本気』は早く出した方が良いぜ」
ベヌウ:屋敷からの火が緑色に変化し、再び鳥の形を取る。これが不死の魔神、ベヌウの力!
椋本絹:「炎を……食べてる」
早芝直純:「地面に影だけを縫い焦がすまで、稲妻を食らわせる気だからな」
GM:次は束ちゃん!
白上束:マイナーで《縮地》。5m後退。
白上束:白上束の侵蝕率を+2した (侵蝕率:92->94)
白上束:メジャーはコンボ『死を絎けるは回顧の経糸』。《コンセントレイト:オルクス》《形無き剣》。
白上束:白上光を攻撃。
白上束:12dx@7-2
DoubleCross : (12R10-2[7]) → 10[1,1,1,3,4,4,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,4,4,7,10]+10[6,8]+1[1]-2 → 29

白上束:うっ繰り下がるか……
GM:やめてよお
白上束:確実に倒しておきたいな……《妖精の手》。
白上束:白上束の侵蝕率を+4した(侵蝕率:94->98)
白上束:1dx@7+38
DoubleCross : (1R10+38[7]) → 10[10]+5[5]+38 → 53

GM:回ったなあ
白上光:ガード。《鋼の氷》《氷盾》
白上束:ドッジダイスは-1個するよ!
GM:ダメージどうぞ!
白上束:6d10+41 装甲有効
DoubleCross : (6D10+41) → 32[8,2,5,10,1,6]+41 → 73

GM:耐えます!
白上束:白上束の侵蝕率を+4した(侵蝕率:98->102)
白上束:「兌」雷撃と共に、姿は掻き消えている。
白上束:「震」再出現の直後に消失。
白上束:「坤」その出入りを見咎められることもない。
白上束:「坎」より強い木の相に紛れ、彼女の動きは。
白上束:「巽」静かに完成する。軌道上に蚕糸が奔る。
白上束:「兌!」星字に編まれた蚕糸が、白上光を包囲。締め上げんと襲いかかる。
白上光:攻撃に合わせて、炎が爆ぜる。炎が糸を焼く。爆風が束の体を押し戻し、勢いを殺す。
白上光:肩口を大きく裂かれ、血が滴る。
白上光:だが、倒れはしない。
白上光:「もし私に、比肩する者がいるとしたら、それは貴女か影しか居ないだろうと思っていました」
白上束:焼かれた糸を捨てる。宙空に新たに張った糸に着地し、彼を見下ろす。
白上光:「正しかったようですね」
GM:こちらの手番
早芝直純:「あの炎、攻防一体の武装だな。あれで取れないとは、俺が直々に電撃を撃ち込みたくなってきたぜ」
GM:まずはベヌウが行動します。
ベヌウ:《コンセントレイト:サラマンダー》《焦熱の弾丸》。対象は早芝くん
ベヌウ:12dx7+5
DoubleCross : (12R10+5[7]) → 10[1,2,2,3,5,6,6,6,8,8,8,9]+10[1,1,6,10]+10[10]+4[4]+5 → 39

早芝直純:一応ドッジだ。
早芝直純:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[5,6,6,9] → 9

ベヌウ:4d10+33
DoubleCross : (4D10+33) → 30[10,10,6,4]+33 → 63

GM:たか
早芝直純:《リザレクト》
早芝直純:1d10+87
DoubleCross : (1D10+87) → 2[2]+87 → 89

ベヌウ:自然のものでない色彩の炎弾が、報復として撃ち込まれる。ガトリングの如き速度。
早芝直純:(迎撃術式はなしだ。レネゲイドは全て攻撃に回す)
ベヌウ:ダメージを与えたので《破壊の渦動》《背徳の理》《原種暴走》を使用
ベヌウ:攻撃ダイスが+8個され範囲化され、装甲値も無視
早芝直純:成す術もなく喰らい、電撃で炎を弾き飛ばし立ち上がる。
GM:では次は光が攻撃します。
早芝直純:「一つ言うがな」血を指で拭い捨てる。
早芝直純:「鳥は焼かれるもので、焼く方じゃないぜ」不敵に笑う。
白上光:マイナーは無し。メジャーで《コキュートス》《結合粉砕》《灼熱の砦》《コンセントレイト:サラマンダー》
白上光:PC全員を攻撃します
椋本絹:ヒエーッコキュートス
白上光:13dx7+8
DoubleCross : (13R10+8[7]) → 10[1,6,6,7,8,8,9,9,9,9,9,10,10]+10[3,4,4,5,6,6,8,9,9,10]+ 10[4,9,9,10]+10[5,7,8]+10[3,8]+10[8]+10[8]+10[10]+3[3]+8 → 91

GM:たっか
白上束:なんだこいつ……
早芝直純:ドッジ
早芝直純:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,6,6,9] → 9

椋本絹:2dx ドッジ
DoubleCross : (2R10[10]) → 6[4,6] → 6

白上束:エフェクト使ってもなあ。素ドッジ。
白上束:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 8[1,6,8,8]+1 → 9

GM:ではダメージ
白上光:10d10+36 装甲値無視
DoubleCross : (10D10+36) → 56[5,8,9,6,3,4,7,5,7,2]+36 → 92

白上束:当然ムリ!この光とかいう人のロイスをタイタス昇華して復活します。
早芝直純:《リザレクト》
早芝直純:1d10+89
DoubleCross : (1D10+89) → 5[5]+89 → 94

椋本絹:私も、今シナリオロイスを取ろうと思います!白上光に!!
GM:どうぞ!
椋本絹:脅威/白上光/親近感:○/拒絶/ロイス
椋本絹:《リザレクト》。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+8(1d10->8)した (侵蝕率:97->105)
白上光:白上邸を包んでいた炎が消える。その全てが渦巻くように白上光の元に集まり
白上光:次の瞬間、閃光のような光とともに爆炎が辺りを消し飛ばす!
白上束:「……!坤ー―」
白上束:「っ……地!」回避を断念し、地面に転がる。
椋本絹:「……止め……られ」
白上束:「……けほっ」焼け焦げながらも、纏わりつく炎を振り払った。
椋本絹:火を目視して、停止させようとする。止められない。
早芝直純:「力の使い方が俺と逆だな。精度を無視した大熱量攻撃、サラマンダーのお手本のような一撃だ。『真火』UGNに来る気はあるか?飼い殺してやるが」
白上光:「剣や矢から逃れる方法は数あれど、地上を照らす光から逃げることはできない」
椋本絹:「う!!」熱気と炎を浴びる。上等なブラウスの一部が、瞬時に焼かれる。
白上光:「人の上に立つ火。それが私です」
早芝直純:炭化した左半身をレネゲイドを回して蘇生させる。
椋本絹:「……光。あなたは……もしかしたら、他の誰かが思うより」時間を巻き戻すように、負傷を再生する。
白上光:「誰かの下につく気はありません」
椋本絹:「ずっと、わたしに近いのだと思うわ」
早芝直純:「なら、俺は天の上に立つ雷だ。くらいは言ってやろう。お前を跪かせてやりたくなった」
椋本絹:光のロイスをタイタスに。まだ昇華はしません。
白上光:「だとしても、私のやることに変わりはない」
白上光:「私の前に立つのなら、容赦はしません」
椋本絹:「わかっているわ」弱々しく微笑む。
GM:クリンナップ!
GM:なにもないと思うので、セットアップに移ります
早芝直純:ないよ。セットアップも
白上束:なし!
椋本絹:私もセットアップはなし。行動地も10に戻る
GM:こちらもなし。イニチアシブ!絹ちゃん!
椋本絹:ここは待機していいでしょうか?
椋本絹:絹ちゃんの行動で今有効になりそうなのは死神の瞳だけだけれど
椋本絹:今撃ってもベヌウがカバーするので、どちらにしてもベヌウを落としてから
椋本絹:光本体に当てたほうがいいはず
白上束:カバーは出来ない!
白上束:闘争の変異暴走
椋本絹:そうかそうか、さっきのエフェクトで暴走してた!
椋本絹:じゃあ死神の瞳だけ光に当てますね
椋本絹:あまり意味はないけど、マイナーで15m動きます。敵のエンゲージに接近。
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《死神の瞳》。対象は白上光。
椋本絹:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,3,6,9,10,10]+10[4,7,10]+10[4,9]+10[8]+5[5]+4 → 49

椋本絹:すごい!
GM:何かの間違いで回避できれば……
GM:ドッジ!
椋本絹:これが戦いのセンス
白上光:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,1,2,4,4,10,10]+6[5,6] → 16

GM:回ったけど全然ダメ!食らいます
椋本絹:……カツ、カツ、カツ。
椋本絹:ゆっくりと近づく。白上光の時を止めるためにだ。
椋本絹:(もしかしたら)
椋本絹:(もしかしたら、わたしが、光のように、リキシレの恐ろしい部分や……いやな部分を見ることができるほど、大きくなって)
椋本絹:(それよりもずっと、十四朗や……セカンドのような、友達のほうが、大切になって)
椋本絹:(もしもそうなっていたなら)
椋本絹:カチン!
椋本絹:先程よりもずっと小規模だ。だが、狙いすましたように光の動作を鈍らせる。
椋本絹:椋本絹は人の言うことを聞く。正直に心の内を語るようにしている。しかし。
椋本絹:「――それでも、わたしだって……あなたみたいにしたかもしれないわ。光」
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+5した (侵蝕率:105->110)
椋本絹:次の被ダメージを+8D。
白上光:「貴女は、私のようにはなれませんよ」
白上光:「私が、貴女のようになれないようにね」
GM:次!
GM:早芝くんの手番だよい
早芝直純:「良い言葉だな。結局、自分は自分にしかなれない。似ているようでもな」
早芝直純:「だが、そういう語らいは、後2分先にやるものだぜ?」
早芝直純:《コンセントレイト:ブラックドック》+《雷の槍》+《雷の剣》+《雷神の鎚》94→103
早芝直純:範囲攻撃
早芝直純:9dx7+10
DoubleCross : (9R10+10[7]) → 10[5,6,6,8,8,8,9,9,10]+10[5,5,7,8,8,8]+10[1,2,5,8]+2[2]+10 → 42

GM:こいっ
白上光:ガード。《鋼の氷》《氷盾》
ベヌウ:暴走。リアクション不可。
早芝直純:電撃の魔弾が装填される。先の攻撃とは逆側の左腕を掲げ、雷電による砲身をあらわにし、視線の先の標的を見据える。
早芝直純:戦闘開始より左の腕に充電し続けた圧縮電撃。眼前で渦巻き続ける荷電光は地上高度1mで発生した稲妻に他ならない。
早芝直純:5d10+31
DoubleCross : (5D10+31) → 15[4,5,1,1,4]+31 → 46

早芝直純:46+8d10
DoubleCross : (46+8D10) → 46+46[4,6,8,9,7,5,3,4] → 92

早芝直純:「撓みも油断もない相手を、正面からねじ伏せてこそ俺の評価は上がるってものだ。そっちの敗北に言い訳は効かないし、俺の評価に幸運の二文字が介在する余地はないぜ」
GM:流石に堪えれない!
早芝直純:大気を滑る、蒼白の導線。
早芝直純:電撃は踊るように空中に傷跡を刻みつけながら、敵対者に襲い掛かる。
白上光:戦闘不能になります。残りHPは19。
早芝直純:衝撃で肉を砕き、閃光で影を永遠に地面に縫い付ける破滅の楔。
白上光:束ちゃんの攻撃がなければギリギリ耐えてたなあ
白上光:炎がその殆どを反らす。しかし、一条通りさえすれば、それは人の命を狩るに足る致命の一矢となる。
ベヌウ:ベヌウは木っ端微塵になります。
椋本絹:時が鈍化している。圧倒的な物量の炎ではなく
椋本絹:それを操る、白上光自身の反応速度を。
ベヌウ:《燃える魂》で復活。
白上光:「……ゴホッ」黒く煤けた手を口に当て、血の塊を吐く。
白上光:体が揺れ、こらえるように足を踏み出すが
白上光:そのまま倒れ込むように片膝を付く。戦闘不能です。
早芝直純:「どうした?立たないのか?『真火』……それじゃぁ、喧嘩にならないぜ」
早芝直純:「はっ、ふっ、ははっ、成程、こいつは気持ちが良い」
白上光:「……負けですか、私の」
白上光:「持つべきは友ですね。どれほど鍛えても、一人の業など……」
白上光:「……消えなさい、ベヌウ」
GM:"疑似ソロモンの指輪"から輝きが失せ、ベヌウが消える。
GM:戦闘終了です
白上束:「……じゃあ」眼前にふわりと降り立つ。
白上束:「渡してくれるの?」
白上光:「そういう約束でしたからね」
白上光:と言って、束さんに吉備津の血が入ったアンプルを渡します。
GM:あれだけの戦闘の最中にあって、アンプルには傷一つ付いていません
白上束:「……これを」
白上束:「守ってた?」
白上光:「貴方方のためではありません」
白上光:「私の誇りのためです」
椋本絹:「……」
白上光:「行ってください。シックスもまだ、さほど遠くへ行っていないはず」
白上束:「……それは、白上にはない誇りなんだね」
白上光:「悪戯に死人を増やすのは、好きではありませんので」
白上束:「うん。私も、同じ」
白上束:「罷免しろって言われたから。それで、終わり」
白上束:「このあとにあなたが何をしようが。敵にならないなら、関係ないから」
白上光:「そうですね。昔の話がしたい気分です」
白上光:「影が病に倒れる前。貴女の母がまだ居た頃。貴方方二人が、私より上に居た、あの頃の話を」
白上光:「お互い、生き残れたら」
白上束:「うん」
早芝直純:「束、そろそろ絹を連れて先に行けよ。シックスが襲われたらそこで終わりだ」
白上束:「うん。一人なら、連れていけるから」
早芝直純:「ああ、すぐに俺も追いつく。……後、これで海の借りは返したぜ」
椋本絹:「……たのんだわ。直純」
白上束:「うん。確かに、もらった」絹ちゃんを抱えよう。
椋本絹:小さいので簡単に抱えられます。
椋本絹:大きな目が、間近で束を見上げる。
白上束:目を合わせる。「動くけど、我慢してね」
椋本絹:「ええ。きっと、今の戦いほどではないでしょう?」
白上束:「うん」
椋本絹:「……また」会いましょう、と光に述べようとして
椋本絹:「いいえ。行って、かまわないわ。束」
白上束:「うん。分かった」
白上束:「天」抱えたまま一瞬消えて、
白上束:上空に再出現。張られた糸の上に乗る。
白上束:「離」再び出現。
白上束:普段よりは急峻な軌道ではない。配慮した動き。
椋本絹:「……束」腕の中で呟く。
白上束:「離……ん」
白上束:「何?」
椋本絹:「あなたは、光のことは、どう思っていたの?」
白上束:「すごい人って」
白上束:「私には無いものを、たくさん持ってた」
椋本絹:「……きらいでは、なかったのね」
椋本絹:「そんな人を、追放してしまうのは」
白上束:「うん」
椋本絹:「……つらくはなかった?」
白上束:「……」
白上束:「つらくないよ。追放は、家を継げないだけだから」
白上束:「居なくなってない」
白上束:「居なくなるのは、絶対。やだけど」
白上束:「そうじゃなかったら、ぜんぜん、つらくない」
椋本絹:「……そうね」微笑む。
椋本絹:「わたし……わたしも光のことを、すごいと思うわ」
椋本絹:「初めてなの。誇りがあって、尊敬できる人でも……」
白上束:「うん」
椋本絹:「……きっと友達になれないと、思った人は」
椋本絹:交わらない道がこの世にあることを知っている。そして、白上光は
椋本絹:自分の道を曲げないだろう。椋本絹がそう決めているように、
椋本絹:それが誇りだから。
椋本絹:「あなたが、なるべきだわ」束の頬に触れる。
白上束:「……ん」わずかに身をよじる。
椋本絹:「ごめんなさい」
椋本絹:「冷たかったかしら」少し笑う。
白上束:「ううん。びっくりしただけ」
椋本絹:「光がさびしくないように」
椋本絹:「……見てあげていて。束」
白上束:「うん」
白上束:「天。坎。さみしいのは、やだと思うから」
白上束:「……ねえ」おずおずと口を開く。
白上束:「離。私、なれる?」
椋本絹:穏やかに首を傾げる。
椋本絹:「どんな風に?」――貴女は、私のようにはなれませんよ。
白上束:「――に」
白上束:「友達、に。護衛とか、約束とかじゃなくて」
白上束:「……だめ?」
椋本絹:「……ふふふ。残念ね」
椋本絹:「これからなることは、できないわ。束」
椋本絹:「わたしたち、もうお友達だもの」
白上束:「……!」
白上束:「うん。うん」
白上束:「じゃあ、守るよ」「離」
白上束:「友達は、ぜったい、守る」
椋本絹:「……同じね」
椋本絹:自分も。束も……そしてきっと、正木も、光も。
椋本絹:「わたしたちはみんな、同じ」
椋本絹:目を閉じる。
白上束:ロイス感情を変更します。-守るよ/椋本絹/庇護:○/隔意/ロイス→-友達/椋本絹/友情:○/不安/ロイス
椋本絹:感情変更が可能であれば、こちらも変更します。
GM:するがいい!
椋本絹:護衛/白上束/誠意:○/隔意/ロイス→護衛/白上束/友情:○/心配/ロイス
GM:いいでしょう!

早芝直純:束ちゃんと絹ちゃんが視界から消えるのを見届ける。
早芝直純:「……お前を拘束する時間も人員も残念ながらない。知っての通り、ここから更に一仕事だ」
白上光:「それも、比べ物にならない大仕事が残っていますね」
早芝直純:光を冷たい視線で見下ろし、指先に電撃を灯す。
白上光:黙ってその光を見ている
早芝直純:「まったく最低で最高だな。ポイントになるかも怪しい状況でマスタークラスと戦うとは、流石の俺も八つ当たりしたい気分だぜ」
早芝直純:「あんたのやったことも見過ごせるもんじゃないってのは分かってるだろ?覚悟の上だよな」
早芝直純:電音が静かに響く。
白上光:「覚悟もなしに事を成すのは、愚か者のすることです」
早芝直純:「良く言った。そういう部分は嫌いじゃなかったぜ」
早芝直純:「だから今回はこれが」指先を弾く。翡翠の蛇のような電撃が飛び、擬似ソロモンの指輪を真っ二つに割り、粉々に砕く。「決着だ」
早芝直純:「ふん。忌々しい指輪ともようやくケジメがついたぜ。すでに終わった事は点数にもならないしな」
白上光:「直すのにも、随分手間がかかったのですが」
白上光:「いいのですか?また、厄介事を起こすかもしれませんよ」
早芝直純:「俺が一回勝った相手だろ?」
早芝直純:「なら、問題はないぜ。憤るなら、特別サービスだ。何時でも相手してやるよ」
早芝直純:「その時は多分、俺の方は最低二人掛りだけどな」
早芝直純:不敵に笑う。
白上光:「初めて会った時から感じていましたが、貴方は随分な自信家のようだ」
白上光:「そういう方は、嫌いではありません。……二人がかりとは?」
早芝直純:「相棒がいる。それだけだよ」
早芝直純:「今回はその為だけに、あんたとやりあったと言えるな」
早芝直純:「あんたは、さっき、どれほど鍛えても、一人の業などって言っていたが」
早芝直純:相手と視線を合わせる。
早芝直純:「心にもないことを。そんな思いを踏みつけて、今まで一人でやってきたんだろ?それはあんたの誇りだったはずだぜ」
早芝直純:「だから、何か事を成すなら、誰かを利用してもいいが、やっぱり孤高でいた方が、らしいぜ、きっと」
白上光:「まさか貴方に励まされるとは、思っていませんでしたよ」
白上光:「これで、借りが2つですか」
早芝直純:「いや、3つだな。束と話す約束もあっただろ?」
早芝直純:「じゃあ、俺はそろそろ行く。『真火』 楽しかったぜ」
白上光:「これは、これは。とんでもない相手に、借りを作ってしまったかな」
白上光:「私は楽しくありませんでしたよ。負けるのは、やはりつまらない」
早芝直純:その言葉を楽しそうに聞きながら、振り返らずに走っていく。
早芝直純:ロイス 白上光 好意○/敵愾心
早芝直純:以上
GM:シーンを終了します。

■Climax

GM:まずは束ちゃん、絹ちゃん。登場をお願いします。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+5した (侵蝕率:110->115)
白上束:白上束の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:102->109)
GM:転移を繰り返し、君たちは正木邸への道を進む。その途中で、君たちは目的の人物を見つけるよ。
GM:じゃあ見つける前!
椋本絹:「……束。セカンドとは、お話をしたの?」
白上束:「離」頷く。「うん」
椋本絹:束に抱えられて、目的地まで進みながら。
椋本絹:全ての探知も、束が果たしてくれるだろう。その信頼がある。
椋本絹:「おもしろい人でしょう、セカンドは」
白上束:「おもしろい?」
白上束:全く心当たりがない。
椋本絹:「……。そうではなかったのね?」
白上束:「うん。いい人だよ。友達思い」
椋本絹:「そう……」
椋本絹:椋本絹は、セカンドのそのような姿を、ほとんど見たことはない。だが。
白上束:「うん。約束したから」
椋本絹:「どんな約束を?」だが、どこかで察してもいるのだ。彼らサーヴァントの本質について。
白上束:「シックスを助ける」
椋本絹:「……」
椋本絹:「シックスに言ったことを、謝らなければいけないわね」
白上束:「謝る?」
椋本絹:「わたし、サーヴァントのことを何も知らないわ。彼らがどれだけ重い使命をせおって――」
椋本絹:「どうしてずっと、仕えるあるじもなく、さまよい続けないといけないのか」
椋本絹:「……それが、とても悲しかったの」
椋本絹:「あの時……わたし、シックスに甘えてしまったわ」
白上束:「……それは、ダメなことなの?」
椋本絹:「いけないことだと思うわ」
白上束:「なんで?」
椋本絹:「シックスに、逆になぐさめられてしまったのだもの」
椋本絹:「わたしより……ずっと、つらい思いをしてきたシックスに」
椋本絹:「本当は……あんなに軽々しく、『生きる』なんていわせてはいけなかったのだと思うわ」
白上束:「いけなくなんかないよ」
白上束:「軽々しく、死ぬほうが、変だから」
椋本絹:「……そうね」
白上束:「生きるほうが、ぜったい、いいよ」
椋本絹:「そうね。そう……わたしもそう思うわ……」
椋本絹:「けれど、それが分かっていても、自分を貫きたい人だっているかもしれないって、そう思うと――」
椋本絹:「やっぱり、とても難しいわね。束」
椋本絹:「まだまだ、わたしは子供だわ」微笑む。
白上束:「……私は、白上だから」
白上束:「難しくて、わからなくても。約束は、絶対守るよ」
椋本絹:「やっぱり素敵ね。束は」
白上束:「シックスと、絹……ちゃんを、守る。ウィザードを倒して」
GM:では、そうした会話をしている内に、君たちはシックスを見つける。
白上束:「……!」
白上束:「あそこ」
椋本絹:「シックス……!」
シックス:「ぜひーっ……!ぜひーっ……!つかれた……きゅうけい……」
シックス:車椅子の上で、体を丸めて休んでいます
白上束:「震」「地」「兌!」車椅子の車輪に糸を引っ掛ける。
シックス:「はぁ……はぁ……よし、もうだいじょう……ほああ!?」
白上束:そのまま、片手に抱えたまま着地。
白上束:ゆっくりと下ろす。
椋本絹:ふわりと下ります。
白上束:「止めたよ」
椋本絹:「シックス。……大変だったわね」
シックス:「な……わ……わ……ひーっ!」
シックス:「お、お二人がここにいるということは……ひ、光さまは……!」
白上束:「うん」頷く。「倒した」
椋本絹:「大丈夫。大丈夫よ。光は、しっかりと生きているわ」手を取って、落ち着かせたい。
椋本絹:「あなたのあるじ――正木お兄さまも、きっとそう」
椋本絹:「十四朗がいるのだから、間違いないわ」
シックス:「しかしお二人は……光さまとご主人様の……お敵では!」
椋本絹:「……敵」
シックス:「お敵というわけでは……ない……?」
椋本絹:「それは、むずかしい問いだわ。シックス」
椋本絹:「けれどわたしは、正木お兄さまの妹だわ。もしかしたらわたしは、正木お兄さまの邪魔なのかもしれないけれど……」
椋本絹:「……けれど正木お兄さまはわたしを分かっているし、わたしは、正木お兄さまをわかっているもの」
椋本絹:「それが家族というものでしょう?」
椋本絹:「……わたしが温羅の復活を止めたがったのは」
シックス:「家族……!」
椋本絹:「それをしなくても済む方法を、見つけているからよ。正木お兄さまに、死んでほしくないの」
シックス:「束さま……束さまも同じですか……?」
シックス:「光さまと……家族なので……そういう……」
白上束:「ちがう。妹でも、娘でもない」
白上束:「だけど、私は、決めたから」
白上束:「全部守るよ。光の敵かどうかは、むずかしい問いだけど」
白上束:「私達の敵は、同じ。敵は、マスターウィザード」
シックス:「そうだったのですか……」
シックス:「なんだか……大変恥ずかしいですな……わたくしはとんだ勘違いを……」
椋本絹:「いいえ。信じるかどうかは、シックスが決めるのよ」
椋本絹:「わたしはシックスの友達だけれど――」
シックス:「えっ嘘なんですか!?」
椋本絹:「けれどシックスは、わたしたちより長く、光と、正木お兄さまのそばにいたはずだわ」
椋本絹:「……光は……正木お兄さまは、わたしたちのことを敵だと言っていたの?」
椋本絹:「絶対に仲良くできない、敵だと」
シックス:「うわー!わー!ころさ……え?いえ」
シックス:「たしかに……できれば仲良くしたいと……」
シックス:「絹さまのことも守りたいと!言っておられました!」
シックス:「たぶん」
椋本絹:「……そう……」
椋本絹:「そう。そうなの」目尻を指で拭う。
椋本絹:「よかった」
早芝直純:1d10+103
DoubleCross : (1D10+103) → 6[6]+103 → 109

GM:ザッ。君たちの来た道から、足音がする。
椋本絹:「直純?」振り返ります。
GM:一つだけではない。三つ、四つ、五つ……
白上束:「違う」「下がって」
GM:先頭の男が、君を指さして言う。
椋本絹:「……」口を手で覆って、無言で頷く。
椋本絹:束の後ろにまで下がる。
“マスターウィザード”:「居たな」
“マスターウィザード”:「椋本絹……そして……“サーヴァント”」
GM:ザッ……ザッ……ザッ……ザッ……
GM:四方から足音が響いてくる。以前と同じく。次々と"ウィザード”が増えていく。
椋本絹:「わ、わたしを」
椋本絹:「……シックスを、どうしてそこまで追うの?」
“マスターウィザード”:「“マスターウィザード”の魔術は……“マスターウィザード”以外に……」
椋本絹:「『リスト』にはなにもないわ……わたし、しっているもの……」
“マスターウィザード”:「編まれてはならない」会話にならない。無数のウィザードが武器を振り上げ、君たちに襲いかかろうとするよ!
早芝直純:空が翳る。星が、月光が消え失せる。頭上で大気が風を鳴らし音を立てて旋回する。
白上束:「離れて!」
白上束:2人に叫ぶ。ウィザードのことではない。
早芝直純:電磁波による天候操作。晴天下でこの規模の操作が出来る程にレネゲイドが高まっている事に目を細める。
椋本絹:「!」一瞬の時間停滞。数歩離れるだけの、僅かな距離だが。
早芝直純:「こう暗くては、闘いもやりにくいだろう。明かりをつけてやる。俺のポイントになるお前らへのサービスだ。眩しくても眼は瞑るなよ」
早芝直純:腕を振り下ろす。視界を塗りつぶす閃光の嵐。
早芝直純:高度3000mから発生した落雷の瀑布は敵を飲み込み、竜の咆哮を思わせる大轟音と共に、食事を完了した。
シックス:「ほあああああ!?」
早芝直純:白煙の中から歩いてくる。
椋本絹:「す」
椋本絹:「すご、い」
早芝直純:「良い判断だったな、束。俺の業を良くわかってるじゃないか」
椋本絹:「ひくっ」「!」しゃっくりを止めようとする。
GM:“マスターウィザード”の群が、跡形もなく四散する。
GM:だが、これで終わりではないことを、君たちは知っている。
白上束:「うん。派手なのが好きなんだよね」
白上束:「光と、同じ」
椋本絹:「さっきまでので、本気では……ひぅっ、なかったのね、直純」
早芝直純:「流石の絹も、これには刺激が強すぎたか」などと言って悪いなと声を掛け
早芝直純:「道理であいつとは気が合いそうだった。似てるんだな、こういうところが」
早芝直純:「いや、まだだな。本気の一歩手前だ。『真火』が点火したのは間違いないが…よし、お前ら、怪我はなさそうだな」
椋本絹:「っく」
白上束:「まだ無いよ。でも」
椋本絹:「……平気よ」
白上束:「終わってない」
早芝直純:頷く。
早芝直純:「合流を急ごうぜ」

GM:じゃあ正木邸に行くねー
GM:館に付く。以前と同じく陣が引かれ、踏み込もうと踏み出そうと、手痛い反撃をくらいであろうことが判る。
屋敷十四朗:「相変わらず厳重な包囲だな。UGN声明のおかげでだいぶマシになってはいるようだが」
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインドの侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:114->124)
セカンド・ビハインド:ふふふふ
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:99->108)
椋本正木:「外の……絹たちとの連携が取れれば、崩せるか?」
屋敷十四朗:「たぶんな。俺とセカンドの旦那だけなら突破できなくもない布陣だと思うが」
屋敷十四朗:「正木と御友別さんがヤバい。可能な限り、あっちと連携を取りたいところだな」
セカンド・ビハインド:「おや、空模様が随分と変わっていきますよ」
御友別連:「すまない……できることはやるつもりだが……力には……」
セカンド・ビハインド:「さてはて、屋敷様。これをどう見ますか?」
屋敷十四朗:「謝るなって。各々に得意分野ってもんがあるんだからさ」
御友別連:正木さんから借りたボディアーマーにヘルメット、拳銃等で武装している。似合わない。
セカンド・ビハインド:「吉兆か凶兆か」
屋敷十四朗:「つまり、この天候とかな……天気予報では、今日一日快晴だったはずだ」
屋敷十四朗:「俺たち以外のオーヴァード。束か"ドラゴンズネスト"の得意分野、ってところじゃないか?」
屋敷十四朗:「このあいだ特撮番組でやってたんだが、天候操作能力ってのはかなり強力なんだぜ。間違いなく吉兆と見るね」
セカンド・ビハインド:「なるほど、屋敷様はこれは味方のものだと判断するわけですね」
セカンド・ビハインド:「敵方の襲撃の兆候ではなく」
椋本正木:「十四朗を信じよう。はは!こういう合図は、派手にやるに限る!俺が手本を見せるとするか!」
椋本正木:そう言って正木さんはロケットランチャーを取り出します。
セカンド・ビハインド:「これは随分と大きな花火となりそうです」
屋敷十四朗:「あんたどれだけ武器隠し持ってんの……御友別さん、俺のそばへ。反撃に備えて姿勢を低くしておけよ」
セカンド・ビハインド:「それなら私も一つ用意していた花火があるのですが、使用してもよろしいでしょうか?」
セカンド・ビハインド:もしよかったらこのまま館の一部を爆破しようかなと思ってる
椋本正木:「はは!構わん構わん!無礼講といこうじゃないか。では!パーティーの幕開けだ!」
セカンド・ビハインド:「ふふっ! 畏まりました。では派手に参りましょう!!」
椋本正木:窓をかち割り、庭に向けてロケットランチャーを打ち込む。
セカンド・ビハインド:ボタンを押して館の一部を爆破する。 無論、被害が最小になるように計算している!
屋敷十四朗:「おっかねえなあ。おたくら、揃いも揃って準備よすぎだろ」 御友別さんを庇える姿勢でぼやく。
GM:ロケットランチャーが着弾!館の別棟が爆発!そして同時に
GM:カッ!!
GM:それらをかき消す轟音を立てながら、何条もの雷が雲天から大地に向かって降り注ぐ!
屋敷十四朗:「お……!?」
セカンド・ビハインド:「おやおや……」
GM:落雷を受けて、明らかに陣が乱れたのが君たちには判る。
屋敷十四朗:「おいなんだおい! 白上光の他にも怪獣がいんのかよ!」
セカンド・ビハインド:「せっかく、目立つようにしましたがこれでは爆破損というもの。あちらには随分と目立ちたがり屋さんがいるようですね」
椋本正木:「……はっはっは!まあいい。何あれ隙は出来た。急ごう、絹達の元へ!」
セカンド・ビハインド:「左様です! これもまた好機でしょう」
屋敷十四朗:「ちぇっ、こっちはずーっと地下室に籠りきりだったってのに。随分派手にやりやがって」
屋敷十四朗:「了解だ。御友別さん、弾丸は俺がなんとかする」
屋敷十四朗:「前だけ見てろ。正木とセカンドの旦那についてく事だけ考えて、走れ!」
セカンド・ビハインド:「ところで屋敷様、一つよろしいでしょうか」
屋敷十四朗:「えっ今!? 全力で走る流れじゃなかった……!?」
セカンド・ビハインド:「もし、雷の方と戦う羽目になったらどうします?」
屋敷十四朗:「なんだい旦那。トイレならあっちだぜ」
屋敷十四朗:「あー、困る。それは困るな……それが束でも"ドラゴンズネスト"でも困る」
屋敷十四朗:「困るんだが……」
屋敷十四朗:「俺は仕事を果たすだけさ。絹ちゃんと、御友別さんと、ついでに正木を守る」
屋敷十四朗:「俺達に害をなすなら倒す。そんだけだよ」
椋本正木:「十四朗。包囲を抜けたら、俺は御友別を連れて安全な場所まで逃げる。お前たち二人は絹のもとへ行け」
椋本正木:「『リスト』の話が付いてるのなら、敵は俺を態々追っては来ない。狙われるとしたら絹だ。頼む」
屋敷十四朗:「大丈夫かよ? この状況で安全な場所なんてあるのか?」
椋本正木:「襲われるのは想定していたからな。はは!用意周到なのさ、俺は」
屋敷十四朗:「それとも、お得意のアレか。"こういう事もあろうかと"……」
セカンド・ビハインド:「それに温羅が暴走した場合もありますしね」
屋敷十四朗:「病的なレベルで用意周到だな!」 褒めている。
屋敷十四朗:「わかったよ、ならそうするけどさ」
屋敷十四朗:「あんたが死んだら絹ちゃんに泣かれるし、御友別さんが死んだら俺が束に殺されちまう」
屋敷十四朗:「色々困るから、死なんでくれよな」
椋本正木:「お前こそ!相手は“マスターウィザード”だ。恐らく、あちらの準備も十分に整ってる」
椋本正木:「絹を死なせたら許さんからな!もう一度腹に穴を開けてやる!はは!」
セカンド・ビハインド:「だ、そうですよ。屋敷様」
屋敷十四朗:「勘弁してくれよ。オーヴァードでも痛いもんは痛いんだって……クソッ、思い出したら腹立ってきた。あとでちゃんとスーツ弁償しろよなお前!」
セカンド・ビハインド:「ああ、それと屋敷様。貴方も十分お気をつけください」
セカンド・ビハインド:「死んでしまって絹お嬢様が泣かれるのは、貴方も同じだと思いますので」
屋敷十四朗:「あの子は優しいからなあ。俺が死んでも旦那が死んでも、そりゃもういっぱい泣いてくれるだろうさ」
屋敷十四朗:「泣かせないようにする。それが俺達オトナのつとめだと思うね。そうじゃないか? 旦那」
セカンド・ビハインド:「そうでございますね。故あって今の私は軽々に命を投げ出す事は出来ませんが、それでも一つ約束いたします」
セカンド・ビハインド:「貴方も絹お嬢様もお守りします、これは“サーヴァント”としての約束です」
屋敷十四朗:「驚いたな……旦那はいつだって絹ちゃんと自分が最優先だと思ってたが、そんな事を言われるとは」
屋敷十四朗:「もともとの護衛対象の絹ちゃん。護衛を引き継いだ御友別さん。正木に、セカンドの旦那」
屋敷十四朗:「俺が守るべきものが一個増えたな。ふ」
屋敷十四朗:自分に応急手当キットを使います。
屋敷十四朗:10+2d10
DoubleCross : (10+2D10) → 10+16[8,8] → 26

屋敷十四朗:全快。一番最初、束たちと話した応接間にあった高そうな救急キットをそのままパクってきた。
椋本絹:それでは視点変更に先立って、こちらでも応急手当キットを使わせてもらいます。
椋本絹:まず自分が持っている分。
椋本絹:椋本絹のHPを7回復(HP:8->15)
椋本絹:あっこれダイスロールが出ないんだ
椋本絹:すみません、2d10を入力してあらためてやります
椋本絹:8+2d10
DoubleCross : (8+2D10) → 8+5[4,1] → 13

屋敷十四朗:質が悪い・・・
椋本絹:二個持っている束ちゃんからもう一個もらって回復!
椋本絹:13+2d10
DoubleCross : (13+2D10) → 13+15[9,6] → 28

白上束:あげる!
椋本絹:つよつよ応急手当!全快!
椋本絹:いきいき!
早芝直純:じゃあ俺も
早芝直純:2+2d10
DoubleCross : (2+2D10) → 2+6[5,1] → 8

早芝直純:8+2d10
DoubleCross : (8+2D10) → 8+18[10,8] → 26

白上束:自分で使っておきます。
白上束:11+2d10
DoubleCross : (11+2D10) → 11+12[7,5] → 23


GM:館の内外からの攻撃で、包囲は崩れた。抗戦するものも僅かに居たが、殆どが包囲の輪から抜けていく。
GM:そんな中、館を前にした君たちに接触してくるものがいた。
GM:“デッドエンド”五角エイジ。テクタイト4th。包囲の指揮をしていた男だ。
五角エイジ:「おっと!焦るなよ。俺は何も命を取りに来たんじゃねえ」
椋本絹:「……直純。束」目配せをする。
椋本絹:「攻撃はしないで」
五角エイジ:「『リスト』の話が嘘ってんなら別だがな」
白上束:「……」
椋本絹:「……ええ。それを確かめにきたのでしょう。わたしは」
シックス:本当に大丈夫なのかなあという感じの目で見ているよ
椋本絹:胸の前で小さな手を握る。震える脚を止めようとする。
椋本絹:「わたしは……証明できるわ。お名前をきかせて?」
椋本絹:「わたしは、椋本絹よ」
五角エイジ:「五角エイジ。テクタイト4th」
椋本絹:「やっぱり、テクタイトだったのね」
椋本絹:「鋼器は元気?ディドーは、さすがに来てはいないかしら」
五角エイジ:「鋼……?誰だそりゃ。ディドーは今大忙しだよ。今回の騒動でランクが上がるんじゃねえかって噂だ」
椋本絹:「……エイジ。あなたとも、もっとお話がしたいわ。けれど」
椋本絹:遥か後方を気にする。早芝直純が焼き払った区画の方を。
椋本絹:「そんな時間は、もしかしたら……ないかもしれないわね
五角エイジ:「俺はいいぜ?“ウィザード”を出迎えるのも悪かねえ」
椋本絹:「けれど、これ以上はあなたも、あなたの部下も、疲れ果ててしまうわ」
椋本絹:「意味のない戦いで誰かが傷つくのは……わたしは、いやなの」
椋本絹:護衛二人を後に置いて、エイジに一歩ずつ近づいていく。
五角エイジ:訝しげにその様子を眺めている。
五角エイジ:妙な動きをしたら、即座に攻撃をするつもりだ。
椋本絹:「……エイジの持っている端末なら、たしかな、証明になるわ」
椋本絹:「……っ」息をつく。
椋本絹:「わたしの目を使って。エイジ」
早芝直純:(……奴の方が俺よりも早そうだ。4th、楽しいじゃないか)
白上束:「……」
早芝直純:油断なく事を見守る。
五角エイジ:端末をかざす。間をおいて、網膜データの採取が終る。
五角エイジ:「……なるほどな。ケッ!俺達もUGNも、踊らされてたってわけか」
五角エイジ:「検証してえところだが、UGNも同じ結論に至ったってんなら、金の無駄遣いだろうな」
椋本絹:「し、信じて……」無力だ。今この距離から、テクタイト4thがその刃を振り翳せば、おそらく護衛の反応も間に合わないだろう。
椋本絹:「……もらえた、かしら」
早芝直純:「本部エージェント代行の俺が保障してやる」サンズエージェントバッジを4thに見せるね。
五角エイジ:「さあな。だが、命をかけるのはバカらしくなった」
五角エイジ:「けっ!しかし、こうして近くで見ると、普通の人間と変わりねえなあ」
椋本絹:「……はっ、はぁっ」呼吸を荒くする。
椋本絹:テクタイト上位ランカー。ただの子供でも、巨竜の如き威圧感を感じ取ってしまう。
椋本絹:「わたしは、普通よ」
五角エイジ:「“マスターウィザード”の杞憂じゃねえかって気がしてくるぜ。雇用主だ、態々言いはしねえけどよ」
椋本絹:「当然のことを……した、だけだもの」
五角エイジ:「はぁん?」
五角エイジ:「クッ!クック!おめー……もしかして、知らされてねえのか?」
椋本絹:「……?」
五角エイジ:「ハッハッハッハッハ!家族つったって、やっぱあてになんねえなあ!大事なことは秘密にしてやがる」
椋本絹:「ええ……わたし、とても……今日は、むずかしいことが多すぎて」
椋本絹:「全部を、知っているわけではないの」
椋本絹:「でも……」
椋本絹:それらは全て、知ってしまってよいものだったのだろうか。
椋本絹:やや怯えたように、エイジの目を見る。深く黒い瞳だ。
五角エイジ:「お前と6番が狙われる理由を、教えてやろうか」
早芝直純:「結構だ。ここに居てもお前に益はないぜ。退散しろよ」
早芝直純:ここからの闘いに、こいつが言おうとする事は、強い影響を及ぼす。
椋本絹:「……待って!」直純の言葉を止める。
椋本絹:「わたしと、シックスが?」
椋本絹:「それは……わたしは『リスト』の鍵で……」
椋本絹:「シックスは……“緋緋鷹右眼”をもっているからだわ……」
早芝直純:マスターウィザードが絹を狙う理由。それは初めからやつが提示していたのではなかったか。
白上束:「……ちがう」誰にも聞きとがめられないほど小さく。独り呟く。
椋本絹:そうだと聞かされている。そうであると。
五角エイジ:「『リスト』は俺の理由だ。緋緋鷹右眼を知ったのはここに来てから……しかもあいつは信じてねえ」
五角エイジ:「お前らが狙われる理由は……ククッ!」
五角エイジ:「お前らが、“マスターウィザード”の魔術で作られたからだよ!」
椋本絹:「………………」
五角エイジ:「"エッセンチア"の野郎が、あいつの魔術に触れた。その時に生まれたのが、お前たち二人」
椋本絹:「嘘」
五角エイジ:「リキシレはそれを知ってお前を買った。"ロード"とやらは六番を買った」
椋本絹:「“エッセンチア”なんて知らないもの」
椋本絹:「わ、わたし……」
椋本絹:「施設からもらわれた、養子だって」
五角エイジ:「お前は知らなくても、六番は知ってんじゃねえか?」
早芝直純:「やってくれたな。最低だぜ」
椋本絹:「シ……ックス」
白上束:「……知ってたの?」シックスに問う。
椋本絹:黒髪の隙間に振り返って、シックスを見る。
シックス:「え、えと……あの……はい……私がそういう方法で作られたのは……知っていました!」
シックス:「ただ、私は失敗作で……」
シックス:「成功したのがもう一人いるとも……」
椋本絹:彼女のことを哀れんでいた。そのために作られた、辛い使命を負わされた存在なのだと。
椋本絹:サーヴァントはきっと皆がそのような出自で
シックス:「……絹さまだったのですか……」
シックス:「同じ……」
椋本絹:自分は恵まれているぶん、彼女らを慈しんであげたいと――
椋本絹:「そ、そんな」
五角エイジ:「違うと思うか?ならどう説明する?」
五角エイジ:「“マスターウィザード”がお前も狙ってる理由をよお!」
椋本絹:“マスターウィザード”の魔術は、“マスターウィザード”以外に編まれてはならない。
椋本絹:「わたし……わたし、平気よ」
椋本絹:「だって、わたし、本当かどうかなんて……」言葉が続かない。
五角エイジ:「お前には家族なんていねえ。父も母も妹も弟も」
椋本絹:「わたしは、く」
五角エイジ:「全部偽物ってわけだ!」
椋本絹:「椋本絹だもの。椋本……」
椋本絹:「……」
五角エイジ:「『リスト』は偽物。何も得るもんがないかと思ってたが」
五角エイジ:「なかなかいいもんが見れたな」
椋本絹:無言で進んでいく。爆破で崩れ、焼け始めている館の方向へと。
五角エイジ:その様子を見送る。影の中に沈むようにして、その姿が消える。
早芝直純:「お喋りな男だ。趣味も悪いぜ。手柄抜きでぶち込みたくなった奴は久々だ」
早芝直純:手の中の雷電を握りつぶす。
白上束:「……!」止めようと蚕糸を伸ばす。
椋本絹:球状の地平面で糸が停止する。
白上束:「……!」
椋本絹:「大丈夫」
椋本絹:「泣いたりしないわ」
椋本絹:「わたしは」振り返らずに立ち去っていく。
椋本絹:「……見ているもの……」
早芝直純:空を晴らす。星が見えるように。
白上束:「……ま」「待って」
白上束:「守れないよ……!」
早芝直純:「束、もういい。館に着いた。本当の護衛がいる」
早芝直純:「付き合いが長い奴に任せるのが一番だぜ、こういうのは」
白上束:「……」
早芝直純:「一番、絹が信頼してる人間にな」
白上束:「私は、約束。守れなかった」
白上束:「守るって言ったのに。あれが、攻撃だと、思ってなくて」
早芝直純:「一つ、識れたな。次からは巧くやれるさ」
早芝直純:「お前、一発で覚えるの得意だろ?」
白上束:「……うん。覚えた」
白上束:「忘れない」
早芝直純:「後は、せめてウィザードからは、絹を守らなきゃな」
早芝直純:「俺達にも、まだそれくらいは出来るんだからな」
白上束:「……うん」わずかに鼻をすする。
早芝直純:ティッシュ投げるよ。

椋本絹:カツ カツ カツ。
椋本絹:揺らめく炎が、灰色に停止していく。
椋本絹:停滞の能力を使い続けていることにも気付けないでいる。
椋本絹:「……大丈夫よ」
椋本絹:「もしも、エイジの言ったことがほんとうでも」
椋本絹:左胸に手を当てて、言い聞かせている。
椋本絹:恐ろしい時。苦しい時に、そうするべきだと教わったから。
椋本絹:「わたしはわたしだもの」
椋本絹:「……わたしは」
椋本絹:いつでも同じ歩幅で、美しく見えるように。
椋本絹:どんな時でも、決して駆け足で走ったりしないように。
椋本絹:「生まれなんて、関係ないって、しっているわ」
椋本絹:顔を上げる。壊れ果て、焼ける館が見える。
椋本絹:俯きもせず、見下しもせず、まっすぐに人の目を見るように。
椋本絹:「笑って……いつでもみんなを、安心させて……」
椋本絹:ゆっくり、はっきりと、そう語りかけることが、誰かを尊重することだから。
椋本絹:「がんばったわね」
椋本絹:「今朝も、髪を、綺麗にとかせたわね」
椋本絹:「大人の人が話しているときだって」
椋本絹:「いねむりをしたりしなかったわ」
椋本絹:「革靴にしわをつけないで、やさしく歩いたわね」
椋本絹:そうして、正しくあるように、期待されてきたから。
椋本絹:「わたし……」
椋本絹:「う、……っく、う……」
椋本絹:「うああああああ」
椋本絹:――誰に?
椋本絹:「ああああ……うっ、あああああああ」
椋本絹:「……お父さま……お母さま……」
椋本絹:ずっと、無意識に、直視してこなかった。“マスターウィザード”の目的だけではなく。
椋本絹:『リスト』の鍵として設定された自分は
椋本絹:両親に捨てられたのだと。
椋本絹:「う、わたしを産んだ、天国のお父さまと、お母さまも」
椋本絹:「ああ……嫌……嫌だ……嫌……」
椋本絹:廊下の途中でうずくまってしまう。どこにも向かうことができない。
椋本絹:そもそも、どこへ向かおうとしていたのだろう?
椋本絹:「セカンド!」
椋本絹:「セカンド!!どこにいるの!!」
椋本絹:「わたしを」
椋本絹:その予感がある。誰にも期待されない。誰にも見られていない。
椋本絹:それを知ってしまったから。
椋本絹:「わたしを殺して!!」
椋本絹:「もう、わたしは、だめなの!!」
椋本絹:「あああああっ、うあああああ――っ!!」
GM:ザッ。ザッ。ザッ。
GM:足音がする。灰のローブを着た男が、君の前に立っている。
“マスターウィザード”:「私は“マスターウィザード”」
椋本絹:うずくまり、顔を伏せ、何も見ないようにしている。
“マスターウィザード”:「私は、私の魔術を秘匿する。しかし、椋本絹。お前もそれを望むのなら」
“マスターウィザード”:「苦痛は与えない。私は、何も感じさせることなく、お前をこの世から消し去ることができる」
椋本絹:「……マスターウィザード」顔を上げない。
椋本絹:「あなたは、やさしいのね。」
椋本絹:「自分のなすべきことを、一生懸命、果たして」
“マスターウィザード”:「その通りだ。私は、私の成すべきことを成す」
椋本絹:「いくつも痛い思いをして。何十人分もの、苦しいことがあったのに」
椋本絹:黒く長い髪の毛だけが、脚を流れて床にまで落ちている。
椋本絹:「……えらいわ。マスターウィザード」
椋本絹:「よく、がんばったわね――」
“マスターウィザード”:「“マスターウィザード”の魔術は……」近づいていく。停滞した時の中にあっても
“マスターウィザード”:椋本絹が立ち止まっているなら、追いつくことができる。
椋本絹:抵抗はできない。進む限りアキレスよりも先に行くことができる亀も
椋本絹:止まっているならば、時間の力さえ無力だ。
“マスターウィザード”:「“マスターウィザード”以外に……」手を伸ばす。椋本絹に触れようとする
:「以外に」   ――――ッド!
:“マスターウィザード”の胸部を貫き、虹色の槍の穂先が光っている。
:「以外に、なんだ? 言ってみろよ」
椋本絹:顔を上げて、その虹色を見る。その風に、瞳を覆う髪が流れる。
:「“マスターウィザード”さんよ!」 そのまま槍を振り切り、真っ二つに切り裂く。
“マスターウィザード”:「……ごぼっ」
:倒れる“マスターウィザード”を一瞥し、槍についた血を払う。
椋本絹:もはや永遠に停止すると思っていた唇が、名前を呼ぶ。
:「ふう……」
椋本絹:「――十四朗」
屋敷十四朗:「おう」 左手を上げて、軽く挨拶する。
屋敷十四朗:「遅れてすまん。久しぶりだな絹ちゃん」
屋敷十四朗:「"一番つよくて、素敵な護衛"……の、参上だ」
椋本絹:「……ええ」
椋本絹:「本当に」
屋敷十四朗:「BANG」 手を銃の形に変え、おどけたように言う。
椋本絹:「本当に、とても……とても、久しぶりだわ――」とめどなく涙を流しながら
椋本絹:かろうじて微笑む。
屋敷十四朗:「ひどい顔だ。道満との戦いの時だって泣かなかった子が」
屋敷十四朗:ハンカチを取り出して差し出す。 「何があった」
椋本絹:「ごめんなさい」
椋本絹:「わたし、もう、進めなくなってしまって」
屋敷十四朗:「進めなくなった、か」
椋本絹:「わ、わたし……愛されていると、幸せだと、思って」
椋本絹:「がんばってきたの。とても、とても」
椋本絹:「がんばってきたのよ……十四朗……」
屋敷十四朗:「知っている」
椋本絹:今の自分は、作られた生命だったかもしれない。
椋本絹:そう口に出してしまいそうになる。けれど、それだけは言ってはいけない。
椋本絹:屋敷十四朗にだけは、自分で、そう名乗ってしまいたくない。
屋敷十四朗:「君が猫背なところを見たことがない。ぴんと背筋を伸ばして、まっすぐ立っていたな」
屋敷十四朗:「食事の時には、フォークとナイフを綺麗に使っているし」
椋本絹:「……う……」
屋敷十四朗:「いつだったかの仕事の時……まだみんなが寝てるような時間に君を迎えに行った時も、きちんと起きて身なりを整えて待ってたな」
椋本絹:「うう……あ、あ……」
椋本絹:「わたし」
椋本絹:「わたし、あたりまえのことをしていただけだわ」
椋本絹:「椋本家の、娘として、あたりまえのことを」
屋敷十四朗:「いや違う。君の努力を、当たり前で済ませるな」
屋敷十四朗:「頑張りすぎだ、君は」
屋敷十四朗:「前に進めないくらい辛い事があったんなら……たまには、頑張るのをやめたっていいんだ」
椋本絹:「――だめ」
椋本絹:自分でも驚きに目を見開いている。
椋本絹:十四朗の袖を掴んでいる。無意識の内にそうしていた。
椋本絹:「だめなの。十四朗。頑張るのをやめてなんて、言わないで」
屋敷十四朗:掴まれるがまま。動かず、じっと絹を見ている。
椋本絹:「わたし、……ねえ、十四朗。わたし」
屋敷十四朗:「うん」
椋本絹:「学校の帰りに、甘い飲み物を買って、飲みたいって思ったことがあったわ」
椋本絹:「授業の間、窓の席の子が、居眠りをしていて――」
椋本絹:「日差しがとてもあたたかそうで、うらやましかったの」
椋本絹:「わたし」
椋本絹:「ずっと悲しかった」
屋敷十四朗:「――悲しい?」
椋本絹:「誰かが傷つくとき。誰かの望みをたってしまうとき」
椋本絹:「わたし、本当はずっと」
椋本絹:「怖くて、悲しくて、泣きたくてたまらなかった――」
椋本絹:「だ……だから」
椋本絹:「頑張ってって言って」
椋本絹:立ち上がろうとする。十四朗の袖をつまむ、僅かな指先で支えるみたいに。
椋本絹:「……ずっと頑張って、って」
椋本絹:「言ってくれないと、いやなの」
屋敷十四朗:「絹ちゃん……」
椋本絹:「だって、……だって。十四朗が、そう言ってくれないと――わたしが、諦めてしまったら」
椋本絹:「……ずっと、つらい思いをしてきた」
椋本絹:「椋本絹が、かわいそうだわ」
屋敷十四朗:「ああ、そうだな。確かにそうかもしれん」
屋敷十四朗:「ここで諦めるのは、かわいそうだし……もったいないな」
屋敷十四朗:「絹ちゃん」 掴まれている方と反対の手を動かす。
屋敷十四朗:「大丈夫だ」
屋敷十四朗:頭を撫でる。
椋本絹:頭を撫でられて、目を閉じる。
椋本絹:大きな瞳いっぱいに溜まっていた涙が、両頬を伝って落ちる。
屋敷十四朗:「俺がいる。この先、他のやつがどうなろうと、俺は絹ちゃんを見ているし……絹ちゃんの傍について、君を守る」
屋敷十四朗:「だからな。君の頼みについては、こう返させてもらう」
屋敷十四朗:「頑張れ。絹ちゃん」
屋敷十四朗:「俺といるときくらい……素直な自分でいれるよう、頑張れ」
椋本絹:靴の踵を、しっかりと揃えるように。
椋本絹:膝は曲げることなく。まっすぐ伸ばして。
椋本絹:両手は、そっとお腹の前に添えるように。
椋本絹:誰に見られても恥ずかしくない、綺麗な姿勢で。
椋本絹:瞼を開ける。黒く深い瞳。
椋本絹:「星が」
椋本絹:崩れた天井の隙間から、星が見える。
椋本絹:「――星が見えるわ。十四朗」
椋本絹:「ありがとう」
椋本絹:どうして、あの日のことが今でも特別なのだろう。
椋本絹:何度も、十四朗のことを思うたびに、不思議に思っている。
椋本絹:「十四朗が見ていてくれるなら」
椋本絹:「わたし、頑張れるわ」
屋敷十四朗:「……前に」
屋敷十四朗:「絹ちゃんが言ってたな。覚えてるか?」
屋敷十四朗:「"恐れは、自分の内から出る心だ"」
屋敷十四朗:「"本当にそれを消してあげられるのは、自分ひとりだけ"」
椋本絹:「……ええ」
屋敷十四朗:「頑張れ絹ちゃん。歩みを止めるな」
屋敷十四朗:「そのうえで、もし……怖いと感じて、前に進めなくなったら」
屋敷十四朗:「俺に弱音を吐きに来い」
屋敷十四朗:「この先も頑張り続けたいと本気で思っているのなら、俺に弱音を吐きにこい」
屋敷十四朗:「これからも、この先も、お前を守るのが俺の仕事だ」
屋敷十四朗:「お前の頑張りは、俺が全部見ている――」 頭をくしゃりと撫でる。 「忘れるなよ」
椋本絹:「忘れたりしないわ」
屋敷十四朗:「いい子だ」
椋本絹:十四朗のもう一方の手を、愛おしげに自らの髪に添える。
椋本絹:「いつも。これからも。一生」
椋本絹:「大好きよ。十四朗」
椋本絹:十四朗/RE:屋敷十四朗/純愛:○/恥辱/Sロイス
屋敷十四朗:"ドラゴンズネスト"の言葉を思い出す。
屋敷十四朗:――『女ってお前な。絹ちゃんと俺が何歳離れてると…………』
屋敷十四朗:――『ふっ、誰よりも大切な人って聞いたぜ』
屋敷十四朗:「……」
屋敷十四朗:「まったく。オトナの男性失格だな、色々な意味で……」
屋敷十四朗:頭をなでていた手を動かし、小さい身体を軽く抱き寄せる。
椋本絹:「……ぁ」
屋敷十四朗:-RE:お得意様/椋本絹/○純愛/悔悟/Sロイス 「ああ。俺も同じだ」
屋敷十四朗:「大好きだ。約束する」
屋敷十四朗:「これから先ずっと、何があっても、お前を守る」
椋本絹:「ええ。信じてるわ」
椋本絹:「十四朗」

GM:館の外では、既に“マスターウィザード”との交戦が始まっている。
GM:海岸と同じ……いや、それ以上の数の“マスターウィザード”が、館へ向かってくる。景色が灰に染まっている。
早芝直純:「さて、騎士はお姫様の心を救えるか。竜にはトンと解らない。だが、信じることにするか。たまにはな」
早芝直純:矢継ぎ早に電撃を繰り出す。射出ではなく力場を形成して薙ぎ払う。
セカンド・ビハインド:「いやはや、貴方も随分と物好きですね。UGNの方」
セカンド・ビハインド:「正直言って、これは貴方の仕事の領分を超えておられるのでは?」
早芝直純:「今回だけだ。手柄になるかもわからない事に力を注ぐなんてな。だが」
早芝直純:「俺は良いお客様だし、女の為に戦う奴でもあるし、束も気にかけなければならない…しがらみだよ」
セカンド・ビハインド:「ふふっ」 その言葉を聞いて笑う
白上束:視界の先。高速に出入りを繰り返している。
セカンド・ビハインド:「貴方みたいな方を世間一般的にどう言われるかご存知ですか?」
早芝直純:「性に合わないことをしてると、そういうのが積み上がるらしいな。一つ識ったぜ」
セカンド・ビハインド:周囲の大気は恐ろしく静まり返っている。静かであり、同時になにかが動き出しそうな大きな気配を内包する
早芝直純:「束。二人が来るまでは出し惜しみしておけよ。先は長いんだからな」
白上束:「震」「巽」「坤」「艮」「坤」「坎」「乾」「震」「兌」「離」「乾」「天」「地」
白上束:複雑に絡ませた糸がウィザードの群れを吊り上げ、そのまま勢いをつけて群れの塊同士を衝突させる。
白上束:「うん」横に着地。「してるよ」
セカンド・ビハインド:「そろそろですよ、UGNの方。マスターウィザードの方々の動きは止まります」
セカンド・ビハインド:「そこに、ひとつ大きなものを。お好きでしょう? 派手なのは」
早芝直純:「俺の売りは大火力よりも精密性だけどな。その話乗ったぜ」
早芝直純:「派手に暴れるのは吝かでもない」
セカンド・ビハインド:「ふ、それは申し訳ありません。館で見た先程のものが印象的に過ぎまして」
セカンド・ビハインド:その言葉とともにマスターウィザードの一角の動きがなくなる、レネゲイドと肉体の機能が狂い始めて、動くことができなくなっている。
セカンド・ビハインド:「あちらの方がちょうど具合がよろしくなりました、好きなようにご料理を」
早芝直純:「ふっ、楽が出来て結構なことだぜ!」
早芝直純:五指から溢れ出る稲妻は荒れ狂いながら掌に収束し、巨人が振るうが如き雷光の剣を形作る。
早芝直純:掠っただけで感電焼死を引き起こす雷刃に、急所を狙う技量などはそもそも必要ない。
早芝直純:断続的に耳障りな音を鳴らし、大気を弾き続けるその絶剣(いなずま)を、横薙ぎに振り抜いた。
早芝直純:「まとめてっ」電圧を極限まで上げる「消え去れっ!」
GM:三人が戦う、その間に、時間の停滞はいつの間にか消えている。
椋本絹:「……」
椋本絹:ロビーに繋がる階段の上に、流れて広がる黒髪の影が現れている。
椋本絹:「……マスターウィザード」
椋本絹:「わたしは、今」
椋本絹:「今、あなたと決着を付けるわ」
椋本絹:そうでなければ、前に進めないから。
テクタイトトルーパー:ウィザードの群れから、椋本絹に向かって飛び出す影がある。
椋本絹:視界の内だ。見る。停滞の異能を使うことすらしない。
テクタイトトルーパー:訓練を受けた兵士の動き。手に持った短剣が、彼女を切り裂こうとする。
屋敷十四朗:なら、鈍く光る何かが飛来する。
屋敷十四朗:――ドカカカッ!
屋敷十四朗:高速で投擲された、虹色に光る複数本の投擲槍(ジャベリン)。
屋敷十四朗:不埒者の急所を的確に貫き、即死させている。
屋敷十四朗:「やめとけ。……今のこの瞬間、俺は限りなく絶好調でね」 流れる血からジャベリンを生成しては投げを繰り返し、絹の歩む道を作っている。
屋敷十四朗:「うちのお姫様に手を出すな。さもなきゃ、死んじまうぞ!」
白上束:「!」2人に振り返り、小さく手を振る。
セカンド・ビハインド:「ふふっ、やはりこうなると思っておりました」
椋本絹:「束。またせたわね」やや影のある微笑み。
白上束:「うん。だ――」一瞬口をつぐむ。
白上束:「……助けて。力、貸してね」
五角エイジ:「ケッ。なんだ、立ち直ってんのかよ。つまんねえな」
五角エイジ:影の中から声が響く。テクタイト。ウィザードたちに紛れて、絹を狙っている。
早芝直純:「ああ。信じて待つもんだな。さて、これで、俺は乱入何回目だ?」
早芝直純:「乱入者が来た時は大体ついてるんだ。いけると見たぜ」
屋敷十四朗:「そのキザったらしい喋りかた。お前が"ドラゴンズネスト"か」
早芝直純:「よぉ、色男。生身では初めましてだ。騎士の務めを果たして何より、で、今すぐいけるか?」
屋敷十四朗:「……若っか!」 早芝くんを見て目を剥いている。
早芝直純:「…新鮮な反応だな」肩をすくめる。雷を穿ちながら。
屋敷十四朗:「やれる。ここで"無理です、いけません"って言うほどダサい生き方はしてないつもりでね」 撃ち漏らしに槍を投擲、トドメを刺す。
早芝直純:「ああ、格好つけたくなるよな、男の子は」
早芝直純:「いいぜ。そういうのは俺にも覚えがある嫌いじゃない」
セカンド・ビハインド:「絹様は具合の方はよろしいでしょうか?」
椋本絹:「セカンド」
椋本絹:「質問ばかりをして、十四朗を困らせたりはしなかった?」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、滅相もございません。そのようなこと、決して」
椋本絹:「それなら、今もそうできるわね」
セカンド・ビハインド:「ええ、ですが――そうですね。私、今回のことで色々とございまして」
セカンド・ビハインド:「只今より、椋本絹様の執事を辞めさせていただきます」
椋本絹:「……そう」
椋本絹:「ええ。かまわないわ」
セカンド・ビハインド:「故に、これからはただの友人――セカンド・ビハインドとして」
椋本絹:「本当のあるじを見つけるまでの約束だったのだもの」
セカンド・ビハインド:「貴方の友人となってもよろしいでしょうか?」
椋本絹:「……それは」
椋本絹:体をセカンドの方へと向ける。
セカンド・ビハインド:「貴方は、私の主よりも友人であるほうが望ましい」
セカンド・ビハインド:「それに値する方なのですから」
椋本絹:涙は乾いていて、身だしなみを整えている。
椋本絹:椋本の家に立つのにふさわしい姿に。
椋本絹:「残念ね。セカンド」
椋本絹:「これから友達になることはできないわ」
セカンド・ビハインド:「おや、残念とは?」
椋本絹:花のように微笑む。
椋本絹:「――わたしたち、もうお友達だもの」
セカンド・ビハインド:「誠に、このセカンド不肖の執事でございました」
セカンド・ビハインド:「ええ、そのとおりでございます。絹様」
セカンド・ビハインド:ここで最後のロイスを取得します
セカンド・ビハインド:-友人/椋本絹/友情:○/不安/ロイス
椋本絹:「こんなわたしと……」
椋本絹:ずっと傍にいた。子供めいた、困ったことばかりをして。
椋本絹:けれどそれは、口には出さなかったけれど。
椋本絹:(わたしも、いつの日か)
椋本絹:(憧れていたことだったのよ。セカンド)
椋本絹:「仲良くしてくれて、ありがとう」
セカンド・ビハインド:「こちらこそ、仲良くしてくださってありがとうございます」
シックス:「屋敷……貴方が屋敷さまですか!」突然物陰から現れて、屋敷さんに話しかけます
シックス:「正木様……正木様はいずこに……ご主人……私のご主人様を……こ……」
シックス:「お殺しに……なってしまわれた……!?」
屋敷十四朗:「――うわっ危ねえ!」 突き刺そうとしていた短槍を慌てて引っ込める。
屋敷十四朗:「いきなり出てくるな! それに殺してもいねえよ!」
シックス:「ひえーっ!わたくしもころされる!」
屋敷十四朗:「そもそもお前誰……!? 正木の知り合いか」
シックス:「これは……!申し遅れました。わたくしは"サーヴァント"のシックスと申しまして……」
屋敷十四朗:「あいつなら一足先に安全なとこに退避させた。オーヴァードの戦場では足手まといだからな」
シックス:「正木様の!執事でございます!」
屋敷十四朗:「サーヴァントって……サーヴァント……? 旦那と同じ?」
シックス:「失敗作ですが……精一杯お勤めするおつもりです!」
屋敷十四朗:「そうか……なんか、色々いるんだな、サーヴァント……」 差異ついてはあまり言及しない。
屋敷十四朗:「あっお前、せっかく人がやんわりとした表現にしてやったのに……!」
屋敷十四朗:「失敗作なんて言うなよ。この状況で真っ先に主人の心配をしてる時点で、執事としては十分合格だぜ」
シックス:「正木さまは……なるほど……わたくしとんだ早とちりを……」
シックス:「……!はい!わたくし心意気だけは、誰にも負けないつもりですので!」
シックス:「それがわかるとはやはり……一流のお方……」
早芝直純:「女を口説いてる暇があって結構なことだぜ」
早芝直純:一言で放たれた雷撃の線は実に二十条。
屋敷十四朗:「そ。俺は椋本絹の護衛だからな、"本来の"」
白上束:「心意気だけじゃ、だめ」シックスの横に転移。
屋敷十四朗:「うるせえ!仕事はしてるわ!」 両手のジャベリンを追加投擲。
早芝直純:雷撃を吐き出し続けながら束ちゃんに視線を送る。館の人間に用があったはずだが。
屋敷十四朗:「お……」
白上束:首飾りを取って渡す。「あげないから。貸すだけだよ」血のアンプルと共に。
白上束:「使って、倒して」
シックス:「はい!いただきます!倒します!」首にかけられる
白上束:「約束を守らないなら、白上は追うよ」
シックス:「すみません……いただかないです……」
白上束:「どこまでも……うん。じゃあ、いい」
早芝直純:「仕事か。羨ましい、俺は無料働きの、ボランティアだよっ!」
早芝直純:電磁波を放出し上空に雲をかき集める。
白上束:「十四朗!」呼び捨てにする。
椋本絹:「えっ」
白上束:「私の護衛対象は!」
屋敷十四朗:「おう、束か。ご苦労さん」 呼び捨てにしている。
屋敷十四朗:敬称はつけない。こいつとは完全に対等だ。
屋敷十四朗:「安全なところに逃した! こいつらの狙いは絹ちゃんだからな!」
白上束:「うん! 信じてるけど……信じない!」「天」空中に飛ぶ。
屋敷十四朗:「しぜん、俺らから距離を取れば安全……ってわけだ!」 "ウィザード"の一人を串刺しにし、槍ごと蹴り飛ばす。
椋本絹:呼吸を落ち着けている。
白上束:「兌」「まだ、見てないから!」
白上束:「ちゃんと見るまでが、護衛だから!それまでは、私の護衛対象を、守るよ」
屋敷十四朗:「お前もありがとうな、俺のお姫様を守ってくれて」
屋敷十四朗:「終わったら顔を見にいってやれ!」 敵陣に切り込む。
白上束:「うん!」敵陣を縛り込める。
セカンド・ビハインド:「それと、束様。こちらを」 矢呑竜骨を見せる
セカンド・ビハインド:「温羅はこれがある限り、復活はなさいません。まずは1つ目の約束は完了でございます」
白上束:「うん」糸が竜骨を回収する。「借りるね。力」
セカンド・ビハインド:「ええ、どうぞ」 束ちゃんに渡します。
白上束:「じゃあ、あと2個!」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、あと2つとは随分とハードな約束でございますね」
セカンド・ビハインド:周囲のマスターウィザードの体機能、レネゲイドを狂わせて無力化する
セカンド・ビハインド:静止じみた大気の停滞が、それを引き起こす。
早芝直純:稲妻を落としながら絹ちゃんに声を掛ける。
早芝直純:「『絹』慣れておいた方がいいぜ。あいつ、認めた女は軽率に下の名前で呼ぶ奴だ」
早芝直純:「俺と考えが同じなら、そうなる。そうしてる」
椋本絹:「わたし」
椋本絹:「きにしてないわ」
早芝直純:「なら、結構だ。戦力として当てにしてるんだ。不調になられたら困る」
椋本絹:「……そうね」
椋本絹:セカンドに質問されたときも、答えを返さずにいたが
椋本絹:「頑張るわ」
椋本絹:極めて不調だ。精神的にも、肉体的にも。
早芝直純:「知ってるぜ!」
椋本絹:今もレネゲイドを発動していない。十全に補助ができるかどうかすら怪しい。
椋本絹:微笑みを返す。
“マスターウィザード”:「五、六人……無駄なことだ……どれだけ集まろうと……」
“マスターウィザード”:「“マスターウィザード”を滅ぼすことはできない」
“マスターウィザード”:「私は、私の成すべきことを成す」
“マスターウィザード”:「魔術の秘匿を」
椋本絹:「マスターウィザード……」
“マスターウィザード”:「お前たちを消して」

■Climax

GM:戦闘を開始します
GM:セットアップ……の前に!
GM:〈知覚〉もしくは〈知識:レネゲイド〉で難易度12の判定を行ってください
屋敷十四朗:「出たな。“マスターウィザード”」
GM:誰か一人でも成功すれば、敵のデータがちょっと分かります
屋敷十四朗:「流れ的に、絹ちゃんを泣かせたのはお前だろ。……ただじゃおかねえぞ!」 絹ちゃんの代理と言わんばかりに怒りをむき出しにする。
GM:そしてさらに、君たちに渡すものがあるよ。
GM:NPCカード!“サーヴァント”シックス!
早芝直純:知識:魔術でも大丈夫?
GM:大丈夫!
早芝直純:じゃぁ、それで
早芝直純:13dx+2
DoubleCross : (13R10+2[10]) → 10[1,2,3,3,4,6,7,7,7,8,9,9,10]+1[1]+2 → 13

GM:シックスの効果はいつでも使えるよ。
早芝直純:成功。
GM:今回のボス戦はこのNPCカード前提の難易度だと思ってね。
屋敷十四朗:一応振りたいな。知識:レネゲイドがあるし。
GM:共有メモに貼っておきます。
屋敷十四朗:いや、でも知覚の方が多いんだよなこれ……w 知覚。
屋敷十四朗:8dx=>12
DoubleCross : (8R10[10]>=12) → 10[3,3,4,5,6,8,9,10]+2[2] → 12 → 成功

GM:雑談にも貼っとこ
椋本絹:ログ用に
椋本絹:こっちにも効果を貼ってくだせー

“サーヴァント”シックス ・“緋緋鷹右眼”
オートアクションで使用する。対象の持つ、タイミング:常時のEロイスを好きなだけ選択して良い。
選択されたEロイスは全て無効化される。
“緋緋鷹左眼”をもたせている場合、この効果は1シナリオに1回まで使用できる。
“緋緋鷹左眼”をもたせていない場合、"サーヴァント"シックスは死亡する。

・触媒
Dロイス:触媒と同じ効果。

・強制駆動
イニチアシブプロセスに使用する。
対象を未行動にする。
この効果は1シナリオに5回まで使用できる
GM:では、判定に成功した人たちは判るよ。
GM:今MAPに出ている奴らは、はっきり言ってとても弱いです
GM:HPは高くて50、カバーとかもしてこなさそう
GM:2R目になったら、間違いなく強力な増援が来るだろうなと言う気がします
椋本絹:それは絶対に駄目!
椋本絹:死んじゃう
セカンド・ビハインド:えー、つまり。1Rで決着つけろって話?
白上束:戦闘終了条件自体は、敵の全滅になるんでしょうか
GM:増援まで含めた敵の全滅です。
GM:逆に、1R目は手を抜けるところを抜いたほうがいいんじゃないかって感じですね
屋敷十四朗:この状況で手を抜くの、それはそれで恐ろしい
椋本絹:なるほどなあ
セカンド・ビハインド:あー……ロイスアタックとか、そういうのは控えたほうがいいみたいな話かな
GM:"緋緋鷹右眼”は敵を全滅させたタイミングで使用してください。
早芝直純:YES
セカンド・ビハインド:了解です。
GM:というかんじ
椋本絹:だいたいわかった
GM:OK!ではやっていきましょう
GM:セットアップ!何かあれば!
早芝直純:セットアップなし
椋本絹:プランは決めた……!ありません。
セカンド・ビハインド:ありませーん
GM:エンゲージの説明してない!
屋敷十四朗:してくださいw
GM:君たちの前方5mに“マスターウィザード”C*5、そのさらに5m前方に“マスターウィザード”*25、無印ウィザードの左右それぞれ5m離れて“マスターウィザード”A、B
GM:更に君たちの後方5mにテクタイトトルーパー*5と五角エイジのエンゲージがあります
屋敷十四朗:AとBも5体ずつですよね、マップ的に
GM:です!
MWB×5[4] (5m) MW×25[8] (5m) MWA×5[7]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

   屋敷[12] 早芝[7] 束[6] セカンド[8] 絹[10]

           (5m)

        TT×5[4] 五角[25]
椋本絹:正気を疑うユニット数
屋敷十四朗:あっ、書こうと思ったら珪素さんが作ってた・・!
セカンド・ビハインド:吐きそう
白上束:見づらいから減らそ!
白上束:セットアップはなし。
椋本絹:マップの真ん中あたりにいる5人から減らすのがいいですかね
屋敷十四朗:とりあえずセットアップ宣言します。《戦いの予感》で、行動値+30。
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+2した(侵蝕率:108->110)
セカンド・ビハインド:改めて!なし!
屋敷十四朗:最初のラウンドしか使えないからな……! 行動値は42になりました。
椋本絹:超強力な代わりに融通がきかないのが弱点だ
GM:こちらは五角が《加速装置》。行動値が+16されて41に。
屋敷十四朗:あぶねえなこいつ!
椋本絹:ギ、ギリギリ……!
セカンド・ビハインド:死ねよ!!
セカンド・ビハインド:なに《加速装置》つかってんの!?
椋本絹:元からそういうデータだからね
椋本絹:なんで元からこうなんだよ
椋本絹:怖・・・
白上束:そこですよね
GM:あ、ごめん。原初の黄:加速装置だった
セカンド・ビハインド:分かってるよ!
GM:ちなみに一番HPが高いのはこのトルーパー共です
MWB×5[4] (5m) MW×25[8] (5m) MWA×5[7]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

   屋敷[42] 早芝[7] 束[6] セカンド[8] 絹[10]

           (5m)

        TT×5[4] 五角[41]
GM:では始めましょう
GM:イニチアシブ!屋敷さんの手番
椋本絹:《時間凍結》。
椋本絹:HP28→8
椋本絹:イニシアチブを強奪します。
GM:いいでしょう……!何をするのかな
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+5した (侵蝕率:115->120)
椋本絹:マイナーでテクタイトのエンゲージに移動。
椋本絹:いや、待った
椋本絹:《因果歪曲》が至近不可だから
椋本絹:テクタイトの方向に進み、背後5mの位置にまで移動します。
MWB×5[4] (5m) MW×25[8] (5m) MWA×5[7]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

    屋敷[42] 早芝[7] 束[6] セカンド[8]

           (5m)

        TT×5[4] 五角[41]

           (5m)

           絹[10]
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《停滞空間》《因果歪曲》のみ。
椋本絹:9dx7+4 対象はテクタイト全員。
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,2,4,5,6,7,9,10,10]+10[1,1,2,7]+10[8]+1[1]+4 → 35

椋本絹:上手く回った。いい子だ
テクタイトトルーパー:トルーパーはイヴェイジョン回避。固定18なので失敗です。
テクタイトトルーパー:ちがう
テクタイトトルーパー:24なので失敗です
GM:4位は回避
五角エイジ:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[5,5,7,9]+1 → 10

椋本絹:ヤ、ヤッター
椋本絹:アヤーッ…
GM:ダメージははいらないが、全員の行動値が0に……!悲しい
椋本絹:命中したので全員の【行動値】はシーン中0!!
椋本絹:マイナーアクションで解除できるから安心しな
椋本絹:……コツ。コツ。コツ。コツ。
椋本絹:規則正しく、落ち着き払って歩く。
椋本絹:だが、どれほど歴戦の兵士でも、アキレスの如き瞬速でも、その歩みに追いつくことはできない。
椋本絹:五角らのすぐ横を素通りして、止まる。
椋本絹:振り返る。黒髪が整然と流れる。
椋本絹:「エイジ」
椋本絹:「あなたを見るわ」
椋本絹:――ガ  ン  !
五角エイジ:「チッ!こいつ、クソハゲと同じ系統か……!」
椋本絹:一切の訓練を積んでおらず、攻撃能力すらもない。
椋本絹:だが椋本絹の能力の特異性は、防御不可能。
椋本絹:……『時間への攻撃』!
五角エイジ:「あのまま死んどきゃ……楽な仕事だったのによ!クソガキが!」
椋本絹:「いいえ。エイジ。あなたには」
椋本絹:「わたしの死を決めることはできないわ」
椋本絹:「わたしがそれを許したのは、ただ一人」
椋本絹:「セカンドだけだもの」
GM:では次!屋敷さん!
GM:屋敷さん、行動してええで!
屋敷十四朗:ウェイ!
屋敷十四朗:まずマイナーで『我が手に開け虹の薔薇』。《赤き剣》《破壊の血》。HPを10+2点消費して、攻撃力32の槍を錬成。
屋敷十四朗:メジャーは『咲き乱れよ紅の薔薇』。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》《光の指先》《一閃》《ピンポイントレーザー》……《獅子奮迅》!
屋敷十四朗:テクタイトトルーパー+エイジくんを狙います。
GM:こいっ
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+5した(侵蝕率:110->115)
屋敷十四朗:13dx7+8
DoubleCross : (13R10+8[7]) → 10[2,3,4,4,5,5,5,6,6,8,9,10,10]+10[3,6,9,10]+5[3,5]+8 → 33

屋敷十四朗:きぬちゃんとほぼ同じだ。よし。
GM:トルーパーは当たる!五角は避けてみます
五角エイジ:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[6,8,10,10]+10[10,10]+7[1,7]+1 → 28

屋敷十四朗:あっぶねえーなお前!!
GM:うぐあーっ
白上束:やめろやめろやめろ!
椋本絹:怖いから!!
セカンド・ビハインド:死ぬわ
GM:ダメージどうぞ!
屋敷十四朗:4d10+32 装甲は無視!
DoubleCross : (4D10+32) → 26[3,5,8,10]+32 → 58

屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+14した(侵蝕率:115->129)
GM:うぐーっ!これは耐えられない!テクタイト共は一撃で吹き飛びます!
屋敷十四朗:4thマンは……?
GM:4位も!
屋敷十四朗:やったー!
椋本絹:すごーい!
GM:というか、トルーパーの半分くらいのHPしかないです
セカンド・ビハインド:やったね……!
椋本絹:まあジャームじゃないし、復活エフェクトもなかろう
屋敷十四朗:「さて。好きな女の子の前だ――ここはひとつ」
屋敷十四朗:「カッコつけるとするか」 既に、右手の五指すべてから血を流している。
屋敷十四朗:左手には血の長槍。右手には滴る血から錬成した投擲槍と血針。投擲しては錬成、拳で撃ち出しては錬成、蹴りでまとめて撃ち出しては錬成。
椋本絹:敵の背後から、元いた自分の位置を振り返ると
椋本絹:正面から、屋敷十四朗の戦いを『見る』形になる。
屋敷十四朗:途切れぬ弾幕をもってテクタイトを釘付けにし、
屋敷十四朗:「――ふッ!」
屋敷十四朗:一気に切り込む。虹の長槍でトルーパーたちを切り払い、串刺しにし、五角にも一撃を加える。
早芝直純:「軽口を叩く男が、ああ言う事を言ってる時は、信用できる。…ホワイトナイトなら、そう言うか」
屋敷十四朗:「言い忘れたが、今日の俺はべらぼうに強いぞテクタイト」「好きな女の子が、すぐそばで見てるからな……!」
椋本絹:「……嬉しい」
屋敷十四朗:「今の俺ならゴジラだって殺せる。自分の運の悪さを悔やみながら、逝け」
椋本絹:戦場で、言うべき言葉ではないとわかっているが。
椋本絹:それでも他の誰にも聞こえないように、密かに呟く。
五角エイジ:「っっっっっっ……!」槍に貫かれ、動きを止める。間違いなく命に届いた。が……
五角エイジ:《蘇生復活》《瞬間退場》
五角エイジ:「かっは……!て……めぇーっ……!クソが!“三月兎”……!噂はマジだったのかよ。とんでもねえ腕だな……!」
屋敷十四朗:「お褒めにあずかり恐縮だね。次があったら、俺を雇う側に回るんだな!」
屋敷十四朗:「まあ……」
屋敷十四朗:「俺は絹ちゃんの専属護衛だ。"次"は、永久に来ないわけだが!」 槍を振り抜く。
五角エイジ:死したはずの体が動き、戦場から離脱していく。ランカーに備え付けられた、脱出用の機構だ。
五角エイジ:「金の分は働こうと思ったが、それもできねえか……!次にあった時を覚えとけよ、クソ……!」
五角エイジ:消えます
屋敷十四朗:槍をくるくると回し、ウィザード達に向き直る。
屋敷十四朗:背中で言う。 「どうだ、絹ちゃん」
屋敷十四朗:「惚れ直したか」
椋本絹:「十四朗。ありがとう」
椋本絹:「とっても素敵だったわ」
GM:テクタイトトルーパーは軒並み戦闘不能になります
早芝直純:「口と同じくらいに腕も立つのは認めるが、いいや、そっちの方が調子が出るのなら永遠に続けてろ」
早芝直純:「まだ、本命が残ってるからな」
MWB×5[4] (5m) MW×25[8] (5m) MWA×5[7]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

       早芝[7] 束[6] セカンド[8]

           (5m)

          屋敷[42]

           (5m)

           絹[10]
GM:次は絹ちゃんの手番
GM:行動があるならどうぞ!
椋本絹:戦略的待機!
GM:では次!イニチアシブ!
GM:なにもなければ“ウィザード”Cの行動です
椋本絹:ここで切ります!「触媒」!
椋本絹:セカンドを対象に行動させる……!!
セカンド・ビハインド:それを受ける! かしこまり!
椋本絹:「――セカンド!」
セカンド・ビハインド:「承りました! 絹様!」
椋本絹:時間流がゆがんでいる。集中と整合を欠き、普段の能力行使の状況からは変わり果てているが
椋本絹:それでも、セカンドの周囲だけ、椋本絹のワーディングを解除する!
GM:ではセカンドの行動になる!
椋本絹:「……時は、今」
椋本絹:「あなたのものよ。セカンド……!」無理をしている。
セカンド・ビハインド:周囲が止まった灰色の時の中でセカンドの行動……!
セカンド・ビハインド:「ええ、確かに受け取らせていただきました。絹様のお時間を……!」
セカンド・ビハインド:マイナーで移動しよう、右に戦闘移動13m
MWB×5[4] (5m) MW×25[8] (5m) MWA×5[7]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

         早芝[7] 束[6] (13m) セカンド[8]

           (5m)

          屋敷[42]

           (5m)

           絹[10]
セカンド・ビハインド:メジャーコンボ『皆様、お静かに』《サイレンの魔女》《原初の赤:茨の輪》《混沌なる主》《背教者殺し》
セカンド・ビハインド:対象はもちろん、この場にいるエネミー全てだ!
GM:いいでしょう……!
椋本絹:ワアーッ!
セカンド・ビハインド:そして判定の直前に
セカンド・ビハインド:オートコンボ『微力ですがこちらを』 《援護の風》《ウィンドブレス》 対象は自分!
セカンド・ビハインド:ダイス+6、達成値+12!!
セカンド・ビハインド:まず、オート分で124→128に侵蝕値が上昇
セカンド・ビハインド:そして判定、行くぞ!
GM:こいっ
セカンド・ビハインド:13dx+13+8+12
DoubleCross : (13R10+13+8+12[10]) → 10[1,1,3,3,5,5,6,7,8,8,9,10,10]+8[3,8]+33 → 51

GM:うわ高いな!
セカンド・ビハインド:喰らえ……! 達成値51!!
セカンド・ビハインド:命中したらラウンド中ダイス-6、1点でも通ればオーヴァードにはさらに-7。合計ダイス-13個だ!
セカンド・ビハインド:どうだ? 命中か? ダメージ行くぞ!
GM:全然ダメだな……。マスターウィザードAはイベイジョンで26。マスターウィザード無印は18、Cも18で命中
GM:Bは5人全員が《氷盾》でガードします
セカンド・ビハインド:ではダメージいきます! 大丈夫かな!?
GM:ダメージどうぞ!
セカンド・ビハインド:6d10+18 装甲値無視
DoubleCross : (6D10+18) → 46[9,5,10,8,7,7]+18 → 64

セカンド・ビハインド:フン!!
GM:耐えられるわけねえだろw
GM:いや、Bはわからないな
セカンド・ビハインド:64点、装甲値無視だオラァ!!
GM:装甲無視か!
GM:装甲あればBは耐えてたんだけどな……!
GM:駄目だ、全滅します。が
セカンド・ビハインド:これで俺の侵蝕値は13上がり! 141!!
GM:まず、“マスターウィザード”無印が
GM:《ラストアクション》で行動します。
セカンド・ビハインド:馬鹿野郎!!
椋本絹:えっ全員ですか??
GM:25体全員です
屋敷十四朗:『25人のラストアクション』、洋画タイトルみたい
セカンド・ビハインド:えーっと、まず、演出させていただいても……?
GM:どうぞ!
セカンド・ビハインド:椋本絹が静止させた世界の中、既に仕込を終え、周囲の空間に拡散させたレネゲイドにさらなる力を注ぎ込む!!
セカンド・ビハインド:全てを狂わせるセカンドのレネゲイドは、送られてきた力と共鳴し、それは静止した時が再び動き出した時に暴威を奮うだろう。
セカンド・ビハインド:「絹様、用意は完了しました。お時間をお返しします」
椋本絹:「ありがとう。セカンド」
椋本絹:「いただくわ」時が動き出す!
セカンド・ビハインド:色が戻った世界にセカンドの狂風が吹き荒れ、マスターウィザードに狂気が浸透していく!!
セカンド・ビハインド:体機能、レネゲイド、双方を狂わせ対象を破壊する。それがセカンドの能力、狂化の力!!
“マスターウィザード”:レネゲイドが、体組織が暴走し、自壊し始める。にもかかわらず……
“マスターウィザード”:「私を……“マスターウィザード”を……滅ぼすことは……」
“マスターウィザード”:「できない」
GM:その体が動く。
“マスターウィザード”:マイナーで移動。同時に、《縮地》を使用
“マスターウィザード”:マスターウィザード25体が椋本絹にエンゲージします
椋本絹:アワワ








         早芝[7] 束[6] (13m) セカンド[8]

           (5m)

          屋敷[42]

           (5m)

       MW×25[8] 絹[10]
“マスターウィザード”:メジャーで白兵攻撃。ダイスが0個なので自動失敗です。
椋本絹:こ、怖すぎる
“マスターウィザード”:“マスターウィザード”の姿が一斉に消える。糸が空間に走っている。
“マスターウィザード”:白上束の業を、“マスターウィザード”が使っている。
椋本絹:「技を、おぼえて……」身構えようとするが、
白上束:「……!」
“マスターウィザード”:「私は、私の成すべきことを」
屋敷十四朗:「……絹ちゃん!」
椋本絹:時間停滞で身を護ることはできない。今、攻撃のために解除した瞬間だからだ。
椋本絹:「大丈夫!」
セカンド・ビハインド:「ふ、ご安心ください。絹様」
椋本絹:「――大丈夫よ!」嘘だ。
“マスターウィザード”:「成す」手を伸ばす。その瞬間に、体が崩れ去る。
椋本絹:「……っ」反射的に閉じた目を、薄く開く。
セカンド・ビハインド:「私の友人に手を上げるような輩は、このように」
椋本絹:「……セカンド……」
セカンド・ビハインド:「絹様は私の大切な友人ですから」 微笑む
“マスターウィザード”:他のマスターウィザードも、同じだ。炎の盾を掲げたウィザードも
“マスターウィザード”:雷撃で攻撃を逸らそうとしたウィザードも、等しく、レネゲイドを狂わされ、朽ちていく。
早芝直純:警戒を解かない。肌がちりちりとざわつく。
椋本絹:「助かったわ。セカンド」
椋本絹:「こ、怖かったの」
椋本絹:「本当よ」
椋本絹:力なく微笑む。
GM:マスターウィザードは全滅しました。ですが、他の方々も行動があれば出来ます。
早芝直純:「流れがこちらに来てる気がしないな。嫌な感じだ」
セカンド・ビハインド:「ええ、ご安心ください。私、こう見えても友人は大切にする方ですので」
セカンド・ビハインド:「貴女をお守りします。そう約束します」
椋本絹:「ふふふふ……」
椋本絹:「執事のときとは、おおちがいよ。セカンド」
白上束:「うん。終わってない」
GM:次のイニチアシブはセカンドさんかな
白上束:「まだ、淀んでる」
GM:なにか行動は?
セカンド・ビハインド:周囲を探ることって出来ます?
早芝直純:「束は話が早くて助かる……離れていろ。ばらけた方が良いぜ」
GM:できるけど特に意味はないよ!
GM:いや、何を知りたいか次第かな
セカンド・ビハインド:んー、マスターウィザードがなにか仕掛けているのかどうかという感じです
屋敷十四朗:「やれやれ、ハードな準備運動だったな。もう何が出てきても驚かん」
GM:特に仕掛けとかはないかな。
セカンド・ビハインド:ほうほう、では行動は一応待機で。他の人がなんか見つけなければ行動放棄という感じで
GM:じゃあ早芝くん!
シックス:「私も分かんないですけど……なんか……」
シックス:「右眼が反応してないです……まだ……なんか……使われたがってないみたいな……」
早芝直純:俺は動かずで。束ちゃんに動いてもらおう
白上束:じゃあ5mだけ左に動いて終わり。
GM:では最後に残ったセカンドさんと絹ちゃんの行動かな
セカンド・ビハインド:このまま行動放棄で
GM:絹ちゃんは?
椋本絹:私も行動放棄いたします。
GM:OK。では2R目。








    束[6] (5m) 早芝[7] (13m) セカンド[8]

           (5m)

          屋敷[12]

           (5m)

           絹[10]
GM:セットアップの前、“マスターウィザード”が登場してきます。
椋本絹:マジ?
セカンド・ビハインド:やめようぜ、そういうの
椋本絹:もう40体倒したんだけど
GM:同時に二体、巨大な獣のようなものが上空から降ってくる。
フェンリル:白銀の体毛を持った、巨大な狼のジャーム。UGNのデータベースには登録されているかもしれない
フェンリル:幾度か目撃されている。神話に現れる魔狼を模して作られた
フェンリル:FHの持つ、ジャーム兵器
屋敷十四朗:「はじめて見るな。あれはどうなんだ? ドラゴンズネスト博士」
屋敷十四朗:「楽勝だとか、まるで相手にならないだとか、俺としてはそういう言葉を期待しているんだが」
早芝直純:「フェンリルだな。俺も相手にするのは初めてだが」
早芝直純:「俺の天使の声が2オクターブは高くなる。聞いてる分には楽しい」
椋本絹:(……すごく、怖いわ)
椋本絹:身を竦ませる。正確な知識は何も持っていない。
“マスターウィザード”:「私は“マスターウィザード”」
早芝直純:「最低で最高だ。倒しただけで3ヶ月は話題の的だぜ。チーム編成をこっちで決めさせて欲しいくらいには厄介だ」
セカンド・ビハインド:「ははは。屋敷様、UGNの方の発言を補足する形で私がお教えしましょうか?」
白上束:「……使うね。咲のよりも、ずっと」
“マスターウィザード”:「魔術と技術を束ね、新たな術を紡ぐ者」
“マスターウィザード”:「今、わかった。魔術だけでは、お前たちを消すことはできない」
屋敷十四朗:「えっ補足? さらに悪いニュースが増えんの……?」
“マスターウィザード”:「私の全てを使い」
“マスターウィザード”:「私は、私の魔術を秘匿する」
セカンド・ビハインド:「アレは初日に持ち込んだハウスキーパーなど赤子の手を捻るくらい、の強さとお思いください」
屋敷十四朗:「聞かなきゃよかった!」
GM:2R目の戦闘を開始します。
GM:ウィザード、フェンリルともにセットアップはなし。
屋敷十四朗:セットアップはありません。《戦いの予感》が切れ、行動値は12に戻る。
早芝直純:「とりあえず装甲の隙間を狙えるなら狙え。お前の槍なら出来るだろ?」
早芝直純:「そっちの方が幾分ましだぜ」
早芝直純:セットアップなしです。
椋本絹:使うタイミングは今!《原初の黄:先陣の火》を使用。行動値を30に向上します。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+2した (侵蝕率:120->122)
セカンド・ビハインド:ないよ!
白上束:《万色の檻》。ダイスを+12個。
白上束:白上束の侵蝕率を+5した(侵蝕率:109->114)
屋敷十四朗:「くそったれめ。また過労死一歩手前コースか」
屋敷十四朗:「そういうことなら犬は俺の槍に任せろ。真ん中の魔術魔術うるさい奴は頼んだぞ、軽口電撃男」
早芝直純:「了解だ。口ほどにお前の槍が軽くない事を本気で祈るぜ。今回ばかりはな」
早芝直純:(俺もまだ『本気』になれていないしな。どうなっている)
GM:あ、フェンリルと“マスターウィザード”は最初に無印マスターウィザードが居た位置に現れます。
         フェンリル×2[18]
        マスターウィザード[18]



           (10m)


    束[6] (5m) 早芝[7] (13m) セカンド[8]

           (5m)

          屋敷[12]

           (5m)

           絹[30]
GM:セットアップは終わったかな?
GM:ではイニチアシブ!
GM:最初のイニチアシブで、マスターウィザードが《加速する時》を使います。
GM:マイナー無し。
GM:メジャーで《ギガノトランス》《ヒール》《アウェイクン》《仮初の器》
セカンド・ビハインド:やめろばか!!
椋本絹:ヒィーッ
屋敷十四朗:死んじゃう死んじゃう
椋本絹:こんなこと、考える奴がいるのか!!
GM:25体の“マスターウィザード”、“マスターウィザード”A*5、B*5、C*5、テクタイトトルーパーの戦闘不能を解除し、HPを8d10+12回復させます
屋敷十四朗:wwww
セカンド・ビハインド:お前な……お前な……
白上束:サイテー……
GM:8d10+13
DoubleCross : (8D10+13) → 49[7,3,9,9,8,8,4,1]+13 → 62

GM:全員のHPが全快した状態で復活します
椋本絹:無関係なテクタイトトルーパーまで!
セカンド・ビハインド:お前な……!!
セカンド・ビハインド:お前!!
セカンド・ビハインド:死ね!!
“マスターウィザード”:「私を……“マスターウィザード”を……」
“マスターウィザード”:「滅ぼすことは……」
“マスターウィザード”:「できない」
MWB×5[4] (5m) フェンリル×2[18] (5m) MWA×5[7]
        マスターウィザード[18]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

    束[6] (5m) 早芝[7] (13m) セカンド[8]

           (5m)

        TT×5[4] 屋敷[12]

           (5m)

       MW×25[8] 絹[30]

GM:では再開していきます。
GM:それと大変申し訳無いのですが
GM:今ログを見たらコンボの効果を一つ下記忘れてたので追加します。仮初の器でメジャーアクションのダイス+5です。
椋本絹:嘘やん……
屋敷十四朗:復活した45体にかかるから、ダイス総量が225個増えた
椋本絹:あり得ないでしょ
GM:“マスターウィザード”が手を振る。周囲のレネゲイドが異様な昂ぶりを見せると同時。
GM:屋敷十四朗の槍で貫かれたはずのテクタイトが、セカンドの攻撃によって塵になったはずのウィザードたちが、再構成され立ち上がる
早芝直純:「やれやれ、死に体にわざわざ力を振るって止めを刺すのは悪趣味ではあるが。好き嫌いを言ってられないか、これは」
早芝直純:手を軽く開く。バチバチと青白い火花が掌の上で爆ぜる。
屋敷十四朗:「おーい。おいおいおい」
屋敷十四朗:「ナイだろこれは……レネゲイドマジックにも限度があるっての」
屋敷十四朗:呆れ気味に顔をしかめつつ、周囲を見回している。
椋本絹:「生命を……」
椋本絹:(……作り出す、魔法)
早芝直純:「エフェクトの行使である限り限度はあるだろ。マジックだから種もある、無限の力ってわけじゃない」
セカンド・ビハインド:「いやはや……これはこれは」
白上束:「無限の力じゃないけど。意味がないよ」
白上束:「こっちも、限度がある。種がある」
白上束:「向こうの方が、多い」
早芝直純:「束は俺の知り合いのような事を言うぜ。現実がちゃんと見えてるのは嫌いじゃないが」
早芝直純:「ここから逆転するのが燃えるんだぜ。ふん、せいぜい知恵と力を振り絞るとするか」
セカンド・ビハインド:「こうも見事に返されると……ふふっ、ぐうの音もでないとはこのこと」
セカンド・ビハインド:「かえって清々しい気分ですね」
GM:ではイニチアシブ。
GM:本来なら行動値30の絹ちゃんの手番ですが、フェンリルが《加速する時》を使います。
セカンド・ビハインド:死ね!!
屋敷十四朗:犬ウウウウ!
フェンリル:マイナーで《完全獣化》《破壊の爪》《究極獣化》《剛身獣化》《巨神獣化》
GM:装甲+19、HP+50、素手のデータを変更、ダメージ+3d10
フェンリル:メジャーで《獣の力》《鬼の一撃》《獣の殺意》《吹き飛ばし》《コンセントレイト:キュマイラ》《飛礫》
早芝直純:「そっちは自分の意志で本気になれて便利な事だな」
早芝直純:(天使とまではいかなくても、ユークリッドの支援くらいは欲しい相手だ。さて、絹達の連携に俺をどう差し込んでいく?)
屋敷十四朗:「もういいもういい。これ以上本気にならなくていいって」
フェンリル:対象は早芝君かな。
フェンリル:20dx7+10
DoubleCross : (20R10+10[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,2,4,4,5,5,5,7,7,7,7,7,8,9,10]+10[1,3,3,6,7,7,7,10]+10[4,5,7,7]+5[2,5]+10 → 45

早芝直純:ドッジ
早芝直純:10dx
DoubleCross : (10R10[10]) → 10[2,3,3,4,5,6,7,8,9,10]+8[8] → 18

GM:ダメージ!
GM:8d10+31
DoubleCross : (8D10+31) → 41[1,9,4,4,1,7,5,10]+31 → 72

GM:1点でもダメージが通ったら10m移動。フェンリルたちのエンゲージに移動させます。
早芝直純:では引き寄せられた先で《ラストアクション》109→114
フェンリル:フェンリルの一体が巨大な瓦礫を投げつけるよ。君の背後の地面が爆発したように裂け、衝撃とともに君の体を吹き飛ばす。
早芝直純:相手の眼前まで吹き飛ばされて、もんどりうって倒れ伏せる。体中から血を吹き出しピクリとも動かない。
屋敷十四朗:「……!」
屋敷十四朗:「くそッ……! おい"ドラゴンズネスト"、立て!」
屋敷十四朗:「起きろ!死ぬぞ!」
椋本絹:「直純!!」
椋本絹:「しっかりして!」
早芝直純:「あ…ぁ…はっ……ははっ」
早芝直純:指がピクリと動く。
早芝直純:同時に
早芝直純:空気が帯電する。早芝直純を中心に、大気そのものが軋みをあげる。
早芝直純:千切れるような摩擦音が高らかに響き渡り、空間そのものを青い電風が断裂していく。
早芝直純:「ははっ、ははははは、ようやく、だぜ」
早芝直純:自己の限界を超越した破壊装置。人格を得るほど精神と乖離していない闘争の為の『何か』が目を醒ます。
“マスターウィザード”:「これは……」
早芝直純:「さぁ、行くぜ。正真正銘これが『本気』だ」
白上束:「……違う。流れが」
椋本絹:「……?」言動はいつもと同じだ。そのように、見える。
早芝直純:《コンセントレイト:ブラックドック》+《雷の槍》+《雷の剣》+《雷神の鎚》+《紫電一閃》114→129
早芝直純:対象はエンゲージの敵全員。
早芝直純:15dx6+10
DoubleCross : (15R10+10[6]) → 10[1,1,3,3,4,4,5,6,6,7,7,7,8,9,10]+10[2,2,3,4,5,5,7,8]+10[8,8]+ 10[6,9]+10[2,10]+10[8]+2[2]+10 → 72

GM:たけえー
早芝直純:妨害がなければダメージ出すぜ。
GM:フェンリル2体は《竜鱗》、ウィザードはドッジ。《守りの砂》。
GM:19dx+9
DoubleCross : (19R10+9[10]) → 10[1,1,2,2,2,2,4,4,4,4,6,6,6,7,7,8,9,9,10]+10[10]+3[3]+9 → 32

早芝直純:《フェイタルヒット》129→133
GM:当たり!ダメージどうぞ
早芝直純:12d10+38
DoubleCross : (12D10+38) → 66[7,4,3,6,5,6,10,10,3,1,9,2]+38 → 104

GM:ぐえええ
早芝直純:早芝直純の瞳が青く変わる。レネゲイドの動きも、息遣いさえ先程とは違う。
早芝直純:体内の電気制御装置が完璧に駆動する。
GM:ダメージを受けました。かなりきつい。
早芝直純:「今の俺の状態なら、こういう芸当も出来る」
早芝直純:立ち上がり青い瞳を無造作に向ける。瞬間、相手の立ち位置を幾条もの稲光が貫いた。
早芝直純:視覚と同期させた超高速演算雷撃創造。装填ではなく展開。予備動作無しの空間破砕。
早芝直純:「魔術師風に呼称すると落雷の魔眼か?いや竜の睨視の方がそれらしいか」
早芝直純:《メカニカルハート》133→141 HP10で復活
“マスターウィザード”:雷をもろに受ける。だが倒れる様子はない。今までの個体とは、明らかに質が違う。
フェンリル:フェンリルも健在。白銀の毛を黒く焼かれながらも、その下の硬化した皮膚が雷を受け止めているのだ。だがダメージは大きいぞ!
GM:では2体目のフェンリルが行動します。
セカンド・ビハインド:「なるほど……自身のレネゲイドの限界、ジャームとしての力を先んじて引き出せるといったところですか」
GM:《加速する時》を使い、同じマイナー、メジャーを行って
屋敷十四朗:「今ので犬っころが倒れてくれればよかったんだが、流石に一撃じゃダメか。呆れるタフさだぜ」
早芝直純:「見せ場を残してやったのさ。なに、向こうの質が良くなっている。追いつめてる証拠だぜ」
屋敷十四朗:「ハ! 見せ場か。それはまた、嬉しい心遣いだね」
GM:屋敷さんを殴るか。
屋敷十四朗:やめやめろ!
フェンリル:20dx7+10
DoubleCross : (20R10+10[7]) → 10[1,1,2,4,4,4,4,5,6,6,6,7,7,7,8,8,9,9,10,10]+ 10[1,2,2,4,5,8,8,10,10]+10[4,6,6,9]+10[9]+3[3]+10 → 53

屋敷十四朗:ドッジします。
屋敷十四朗:4dx=>53
DoubleCross : (4R10[10]>=53) → 6[2,4,4,6] → 6 → 失敗

屋敷十四朗:まあダメ!
GM:ではダメージ
GM:9d10+31
DoubleCross : (9D10+31) → 58[6,4,8,1,10,8,6,5,10]+31 → 89

GM:1点でもダメージで10m移動。絹ちゃんのところに飛ばそうかな。
椋本絹:キヌーッ!?
屋敷十四朗:マスターウィザード25体のエンゲージですよね
屋敷十四朗:25体ってなんだよ
GM:です。
屋敷十四朗:死ぬので、早芝くんのロイスを昇華して復活します。
フェンリル:二体目も同様に瓦礫を使って攻撃し、屋敷十四朗を吹き飛ばす。無数のマスターウィザードがいる場所へ。
椋本絹:「十、」反応できない。
椋本絹:無数のマスターウィザードを再生過程で『止める』ことで精一杯なのだ。
屋敷十四朗:為す術もなく絹ちゃんの横へ吹き飛ばされる。もとより先手必勝の能力者、防御能力は高くない。
屋敷十四朗:「嬉しい……心遣いだ。"ドラゴンズネスト"」
屋敷十四朗:「好きな女の子の前でカッコつけるチャンスだからな。千載一遇の好機を奪われるわけには、いかねえよ」
屋敷十四朗:「俺は大丈夫だ。やろうぜ、絹ちゃん」
椋本絹:「と、十四朗。動ける?……逃げられる?」
屋敷十四朗:「動ける。逃げはしない」
椋本絹:敵は25体。この距離から射程外に逃れる手段はない。
屋敷十四朗:「こいつら全員さっさとブッ倒して、君と一緒に帰る」
屋敷十四朗:「日常にな」
椋本絹:「……それは」
椋本絹:それは無理だ、と思う。あの日以上の窮地が眼前にある。
椋本絹:「……ええ。十四朗。頑張って。わたしの、素敵な護衛」
椋本絹:「きっとできるわ。十四朗は――」
椋本絹:「十四朗なのだもの」
屋敷十四朗:「おうよ」
GM:これで加速する時とかは終わりだ。行動値30の絹ちゃんの手番になるよ!
屋敷十四朗:「絹ちゃんこそ、怖かったら早くに言えよ」
屋敷十四朗:「責任持って、絶対に逃してやる。君の素敵な護衛がな!」
MWB×5[4] (5m) フェンリル×2[18] (5m) MWA×5[7]
        マスターウィザード[18]
           早芝[7]

           (5m)

          MWC×5[10]

           (5m)

    束[6] (5m)     (13m) セカンド[8]

           (5m)

          TT×5[4]

           (5m)

       MW×25[8] 絹[30] 屋敷[12]
GM:絹ちゃんの手番なのだ
椋本絹:「……」
椋本絹:「逃げないわ」ゆっくり、自分の意志を確かめるように発する。
椋本絹:「逃げてもいいって。進み続けなくてもいいって、わたしがわたしに許してしまったら」
椋本絹:「わたしは……今のわたしには、きっと戻れない」
椋本絹:「今のわたしが、本当だと思って」
椋本絹:――視線を25体のマスターウィザードから『外す』。
椋本絹:マイナーなし。
椋本絹:マスターウィザード+フェンリル×2のエンゲージに全エフェクトをたたき込む!
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《因果歪曲》《死神の瞳》《停滞空間》《魔王の腕》《魔神の心臓》!
GM:来るか……!
椋本絹:『カシオペイアは世界の果てまでだって行ける』!行きます!
椋本絹:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,3,4,4,5,5,7,9,10]+5[2,4,5]+4 → 19

椋本絹:ううう……!!
白上束:《妖精の手》。
椋本絹:束ちゃん!!
椋本絹:もう一回だ!!
GM:うぐぐ……
椋本絹:24+1dx7
椋本絹:1dx7+24
DoubleCross : (1R10+24[7]) → 6[6]+24 → 30

椋本絹:ダメすぎる!だがこれで勝負する他ない……!
GM:フェンリル2体は無論巨神獣化でドッジ不可!だが、ここでマスターウィザードが回避できるかどうかはかなり重要……!
白上束:白上束の侵蝕率を+4した(侵蝕率:114->118)
“マスターウィザード”:《守りの砂》でドッジします
“マスターウィザード”:19dx+9
DoubleCross : (19R10+9[10]) → 10[1,3,5,5,5,5,5,5,5,6,6,6,6,7,7,9,9,10,10]+5[4,5]+9 → 24

“マスターウィザード”:うぐああああ
セカンド・ビハインド:危ないなー!!
椋本絹:妖精がなければ無理だった!!
椋本絹:全員一気にバッドステータス付与!行動値0、全ダイス-12個、硬直、次回ダメージ+8D!
フェンリル:フェンリルの一体が、《軍神の守り》でマスターウィザードをカバーします
フェンリル:HPが高い方
フェンリル:硬直は《状態復元》で治しておきます
椋本絹:あっこの野郎……!
椋本絹:そういうことするなよ!!
GM:文句は公式に言え!
セカンド・ビハインド:使っているのはGMだからね!
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+19した (侵蝕率:122->141)
GM:もう1体増やすぞちくしょ~
GM:硬直以外のバステは受ける!
椋本絹:椋本絹は子供だ。戦いすら、誰かの手を借りなければ戦うことができない。
椋本絹:故に、一つ可能なことがあるとすれば。
椋本絹:「信じるわ」
椋本絹:「十四朗――守って」
椋本絹:ガ チ ン !
椋本絹:25体を押さえつけていた停滞の力を、早芝直純の方向へと指向して向ける。
椋本絹:自分自身の守りではなく、その中核を捉えることを優先する!
白上束:「乾」「離」「巽」「艮」「兌」「震」「坎」「坤!」
白上束:間に位置する、トルーパーとウィザードの群れに、遮二無二に糸を叩きつけ、視線をこじ開ける。
フェンリル:「ギッーーーー」二体の魔狼の動きが、著しく落ちる。時間流操作、その影響を直に受ける!
GM:では次!イニチアシブに何もなければマスターウィザードの行動だ
早芝直純:「良い連携だ。言っただけのことはあるぜ」糸を見ながら、口の端を上げる。
セカンド・ビハインド:では触媒を自分にもらってもよかですか!
GM:NPCカードのやつだね!OK!
GM:ではセカンドの行動になる!
セカンド・ビハインド:「シックス! 私にアレをお願いします」
シックス:「はい!わたくしは……力もないですし……戦いとかは苦手ですが……」
シックス:「心の底から!みなさんを応援していますので!」
シックス:「なのでこのなんかたくさんいて怖い人達を……なんとかしてくださるとうれしいです!セカンドさん!」
セカンド・ビハインド:「ええ、なんとか致しますとも。このセカンド、友人には優しいと定評がありますので!」
シックス:シックスの能力はレネゲイドの過剰励起。声援を飛ばすと同時、その力が君に向かって襲いかかるぞ!
シックス:即座に行動するのだ!
セカンド・ビハインド:押忍! ということでメインプロセス!
セカンド・ビハインド:まずは……ここはあのクソ犬が増腕もってるから吹き飛ばしで集合するとアレなんだよな
セカンド・ビハインド:マイナーで右に更に13m移動します。
GM:そうなのだ
セカンド・ビハインド:ではメジャーでコンボ『皆様、お静かに』
セカンド・ビハインド:《サイレンの魔女》《原初の赤:茨の輪》《混沌なる主》《背教者殺し》 対象はシーン内のエネミー全て
GM:ヒー
セカンド・ビハインド:さらに判定直前にコンボ『微力ですがこちらを』《援護の風》《ウィンドブレス》 対象は自分
セカンド・ビハインド:ダイス+6、達成値+12 侵蝕値が141→145
GM:来やがれ!
セカンド・ビハインド:ダイスが4+6+ボーナスで+4 固定値が13+8+12
椋本絹:フェンリル2体の+8Dは別に振る形でいいですよね
セカンド・ビハインド:そうですね
セカンド・ビハインド:14dx+13+8+12
DoubleCross : (14R10+13+8+12[10]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,5,5,6,6,10,10]+9[4,9]+33 → 52

セカンド・ビハインド:達成値52!
GM:うぐぐ、強い
GM:雑魚どもは当然、全員ヒット
GM:フェンリル2体はガード。
フェンリル:3d10+1 #1
DoubleCross : (3D10+1) → 20[3,10,7]+1 → 21

フェンリル:3d10+1 #2
DoubleCross : (3D10+1) → 21[10,3,8]+1 → 22

GM:“マスターウィザード”はドッジ
GM:19dx+9
DoubleCross : (19R10+9[10]) → 10[2,2,3,3,4,4,5,5,6,7,7,7,7,8,8,9,10,10,10]+9[4,8,9]+9 → 28

GM:ううーん
セカンド・ビハインド:あぶねーな! こいつ!
“マスターウィザード”:当たります。ですがダメージロールの直前に《ディスマントル》
“マスターウィザード”:与えるダメージを-12してください。
椋本絹:シーン攻撃にこれを使ってくるの、きつい!
セカンド・ビハインド:そりゃそうだよな、じゃあこちらはシックスのSロイスを昇華してダメージバーストで+5Dします
GM:合計516点のダメージ減少だぞ
椋本絹:セカンド……!!
GM:バースト……!
GM:いいでしょう!ダメージをください
セカンド・ビハインド:よし、行くぞ!DR!
セカンド・ビハインド:6d10+5d10+18-12 装甲値無視!
DoubleCross : (6D10+5D10+18-12) → 28[9,1,1,7,4,6]+29[2,6,7,5,9]+18-12 → 63

椋本絹:8d10 死神の瞳
DoubleCross : (8D10) → 59[9,4,9,10,9,2,8,8] → 59

GM:死神の瞳の出目高すぎ!
セカンド・ビハインド:死ね! 喰らえばラウンド中ダイス-6、1点でも通ればオーヴァードにはさらに-7。合計ダイス-13個
椋本絹:絶好調!
GM:とりあえず雑魚どもは全員死ぬなあ、これ
GM:ダメージバースト……!ググ……!
セカンド・ビハインド:侵蝕値:145→158
セカンド・ビハインド:シックスの過剰励起による強制活動の中でレネゲイドを再び操る。
GM:少し待ってくださいね
セカンド・ビハインド:了解です
“マスターウィザード”:OK、ではダメージの適用寸前に、《不壊の城壁》を使用。“マスターウィザード”の居るエンゲージに対するダメージを50点軽減します。
セカンド・ビハインド:死ね!
椋本絹:こ、こいつ……!!
GM:結構ギリギリだが、フェンリルはまだ生きてるぞ!
セカンド・ビハインド:フェンリルちゃんはここで退場しても良いんじゃない?
椋本絹:死んどこうよ
椋本絹:減るもんじゃないし
セカンド・ビハインド:ねー
GM:HELL……
セカンド・ビハインド:では改めて演出するよ、いいかな?
GM:どうぞ!
セカンド・ビハインド:自身の狂気に飲まれながらも、自分にとって最も大事なものを想う。
セカンド・ビハインド:(私は……私は、もう同じサーヴァントを、友人を、家族を失いたくはない)
セカンド・ビハインド:(いくら現実が私の願いをすり潰そうとしても、私は私の最も大事なものを……諦めるわけにはいかない)
セカンド・ビハインド:(それが私自身を裏切ることになろうとも)
セカンド・ビハインド:決して表には出さない、自身の本心。狂気に飲まれそうになりかけるたびにそれを想い続ける。
セカンド・ビハインド:「私は、貴方――いや、お前を殺す。マスターウィザード」
セカンド・ビハインド:(私の大切なものを貴様ごときに奪われてたまるものか)
セカンド・ビハインド:風がやみ、全くの無風となる。それ自体は今までのセカンドの能力発現と同一だが――
セカンド・ビハインド:周囲の全ての敵全てがそれに合わせるように静かに崩壊を始める。
“マスターウィザード”:「不可能だ。お前に、私を……“マスターウィザード”を滅ぼすことは」
セカンド・ビハインド:今までのように狂うような明確な痛みは存在せず、ただ滅ぼす。
“マスターウィザード”:「できない」
セカンド・ビハインド:「たしかに私一人では不可能かもしれない。ですが、ここにいる全てを使えば十分に可能性はある」
“マスターウィザード”:周囲が滅びていく中、中心に立つウィザードには殆ど力が及ばない。無からの錬成ではなく、無への錬成。
“マスターウィザード”:レネゲイドを滅ぼす力そのものを、別のものへ替えている。
GM:では未だにイニチアシブ!何もなければ“マスターウィザード”の手番になります
椋本絹:(セカンド……)
椋本絹:今まで、ほとんどその本心を見せたことのなかったセカンドが。
椋本絹:(本当の心は、やっぱりそうだったのね)
椋本絹:シックスの強制駆動権を使います。
GM:いいでしょう!では絹さんは未行動になる
椋本絹:「……」
椋本絹:十四朗と自分を囲んでいた無数の“マスターウィザード”は、今はどこにもいない。
椋本絹:セカンドがたった一撃で全滅させた。
椋本絹:「十四朗」
屋敷十四朗:「おう。どうした、絹ちゃん」
椋本絹:「わたし、行くわ」
屋敷十四朗:「…………」
椋本絹:「だから、すぐに追いついてきてくれるわよね」
椋本絹:十四朗は吹き飛ばされた傷が深い。オーヴァードの再生能力をもってしても、すぐに動けないことは分かっている。
屋敷十四朗:「……大丈夫さ。きっと生きて帰れる」
屋敷十四朗:「すぐ追いつく。死ぬんじゃないぞ、絹」
椋本絹:カツン
椋本絹:減速した時間の中で、最初の一歩を踏み出す。
椋本絹:「『とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。』」
椋本絹:「『おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。』――」
椋本絹:カツ。カツ。カツ。カツ。
椋本絹:ゆっくりと、決して姿勢を崩さないままで、歩いていく。
椋本絹:「『いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?』」
椋本絹:カツン。
椋本絹:「『つぎの一歩のことだけ、つぎのひといきのことだけ』……」
椋本絹:カツン。カツン。
椋本絹:誰も動けないその『時間』の中で、ゆっくりと辿り着く。
椋本絹:マイナーで20mを移動。マスターウィザードと早芝くんにエンゲージします。
“マスターウィザード”:「お前は私の魔術。望まれなかった業」
椋本絹:「いいえ」ごく至近距離で、マスターウィザードを正面から見ている。
椋本絹:「違うわ。マスターウィザード。わたしのことは」
椋本絹:「わたしが、誰より知っているのよ」
椋本絹:「ずっと、お父さまとお母さまが、わたしを見ているわ」
“マスターウィザード”:「お前に、そんな物は存在しない」
椋本絹:「十四朗も。セカンドも。直純も。束も、お兄さまも――皆わたしを見ている」
椋本絹:「天国にいる、産みのお父さまと、お母さまだって!」
椋本絹:「そして、誰よりも、なによりも」
椋本絹:「わたし自身が!」
椋本絹:「そして、あなたが!」
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《死神の瞳》《停滞空間》《魔王の腕》《魔神の心臓》。
椋本絹:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,1,2,5,6,7,8,9,10,10]+10[1,1,2,8,8]+10[3,10]+3[3]+4 → 37

GM:ぎええええ
椋本絹:対象はマスターウィザード1体!
“マスターウィザード”:《守りの砂》!
“マスターウィザード”:19dx+9
DoubleCross : (19R10+9[10]) → 10[2,2,2,2,3,3,4,4,4,4,6,6,6,7,7,7,10,10,10]+9[2,8,9]+9 → 28

フェンリル:一体が《軍神の守り》
椋本絹:《レネゲイドディゾルバー》!
GM:ぐぐ、く……!おおお……!
椋本絹:見る。輝いているわけでもない。澄んでいるわけでもない。
GM:こんな事は俺だってしたくない……!
椋本絹:だが生気がないわけでもない。淀んでもいない。
椋本絹:深く黒い瞳。
GM:だがもうこれしかない……!
フェンリル:残った一体が行動放棄して“マスターウィザード”をカバーします
椋本絹:そういうことをするか……!
セカンド・ビハインド:やめろばか!
“マスターウィザード”:一歩、二歩。その目に気圧されるように、“マスターウィザード”が後退る。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+16した (侵蝕率:141->157)
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+6した (侵蝕率:157->163)
フェンリル:椋本絹の視線を遮るように、魔狼が二人の間に割り込む
GM:イニチアシブ……!
椋本絹:だが、割り込んだ以上の先には進むことができない。
椋本絹:減速よりも強力な『停止』の魔眼。
“マスターウィザード”:「わからない。先程まで、死を、安らぎを望んでいたお前が」
“マスターウィザード”:「なぜ、私に抗おうとする」
椋本絹:「わたし、誰の望みだって、たちたくないわ」
椋本絹:「……皆、本当に幸せになれることがあれば、どんなにいいかと思うの――」
椋本絹:「でも、嘘。わたし、ずっと、嘘をついていたわ」
椋本絹:「本当は、わたし……いつも、いつだって」
椋本絹:「わたしが幸せになりたかったの」
椋本絹:「わたしが生きていたい」
椋本絹:「わたしは……!」
椋本絹:強制駆動の二回目を使用します!
GM:正気か……!
GM:だが断る理由もない……!
椋本絹:正気にては大業ならず!
椋本絹:《魔神の心臓》も《死神の瞳》も抜きます。
椋本絹:正真正銘、時間減速のみの一発!
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《停滞空間》!対象はマスターウィザード!
早芝直純:「最低抜きで最高だな。やってやれ絹!奴もビビってるぜ」
GM:来やがれ……!
椋本絹:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,3,6,7,7,8,9,10,10]+10[3,3,4,5,6,10]+3[3]+4 → 27

椋本絹:きつい!
GM:避けてやる……!
GM:支援とかはないな!
白上束:使う!《妖精の手》!
椋本絹:やってやる!
椋本絹:1dx7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 1[1]+34 → 35 → ファンブル

“マスターウィザード”:《守りの砂》!ドッジ!
椋本絹:最悪の出目!
屋敷十四朗:あばばば
“マスターウィザード”:6dx+9
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 9[2,3,7,8,8,9]+9 → 18

GM:全然駄目!!
椋本絹:使わなくてもよかった……!ごめん束ちゃん!
白上束:白上束の侵蝕率を+4した(侵蝕率:118->122)
GM:残ったフェンリルが行動放棄カバー……するか……!
椋本絹:来い!
フェンリル:カバー!
GM:もう守りがない……!
椋本絹:「たとえ、『世界中の時間が止まってしまっても』」
椋本絹:カツン。
椋本絹:恐るべき巨狼が迫っていても、歩く。一歩ずつ。亀のように。
椋本絹:「――わたしは、そうでありたい」
椋本絹:「『カシオペイアは世界の果てまでだって行ける』」
フェンリル:二体目の魔狼が、進路を塞ぎにかかる。
椋本絹:長い髪にその爪の先が触れる、その地点で
椋本絹:停止させる。まばたきをすることもしない。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+7した (侵蝕率:163->170)
GM:イニチアシブ!
椋本絹:……さらに強制駆動!!
椋本絹:最後の一撃を食らわせてやる!!
GM:やめろー!
椋本絹:「マスターウィザード!」
椋本絹:限界までレネゲイドを酷使している。だが、涙を流すことはない。姿勢を崩しすらしない。
椋本絹:「わたしを見て!」
椋本絹:「わたしの、目を!」
椋本絹:今こそ、到達する。自分がそうでありたいという礼儀の通りに。子供の歩みだけで。
椋本絹:《コンセントレイト:バロール》《死神の瞳》《停滞空間》!
GM:うぐあああああ
椋本絹:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,4,5,5,6,6,7,9,9]+10[1,6,8]+10[7]+10[10]+10[10]+2[2]+4 → 56

GM:無理w
GM:クッソ……!土壇場でこんな……!
GM:ぐおおおおお!
“マスターウィザード”:《守りの砂》!
“マスターウィザード”:6dx+9
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 9[2,2,3,5,7,9]+9 → 18

椋本絹:マイナー解除しない限り【行動値】を0!次のダメージダイス+9D!
“マスターウィザード”:もはや“マスターウィザード”を守るものはない。
椋本絹:椋本絹は、バロール能力を保有するが、『魔眼』に相当するものを展開することはない。
椋本絹:それは椋本絹の両の眼球の内にある。
椋本絹:「わたしは……わたしは!」
椋本絹:「わたしは、愛されていて、期待されていて……!」
椋本絹:「その心にこたえたい!皆が、わたしを見ているから!」
椋本絹:――ガ シャ !!
椋本絹:「その誰もに恥じることのない、正しいわたしであるように!そうでありたい!」
椋本絹:「わたしは椋本絹!」
椋本絹:「椋本光平の娘!セカンド・ビハインドのあるじ!」
椋本絹:「そして、十四朗の……!」
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+10した (侵蝕率:170->180)
“マスターウィザード”:「あり得ない。私は……“マスターウィザード”が、滅びることなど」つぶやく。時間流の減速で、その声はひどくゆがんでいる。
GM:イニチアシブ!ウィザードが0になったので、次の手番は屋敷さんになる……!
“マスターウィザード”:「あるはずがない」
椋本絹:「時は、全てに平等よ」
         フェンリル×2[0]
       マスターウィザード[0]
         早芝[7] 絹[30]



           (10m)



    束[6] (5m)     (26m) セカンド[8]



           (10m)



          屋敷[12]
椋本絹:「――わたし以外の全てに!!来て、十四朗!!」
屋敷十四朗:「……ああ。任せろ」
屋敷十四朗:「今行く」
屋敷十四朗:甲高い音と共に槍を回転させ、ぴたりと構える。
屋敷十四朗:「――知ってるか?」
屋敷十四朗:「"光使い"には色々な種類がいるそうだ。光子を操作してジェット噴射のように動くやつとか……光の屈折を利用して姿を消す奴とかな」
屋敷十四朗:「その点で言うと、俺は酷いもんだ。自己流だからな」
屋敷十四朗:「媒体が血だろうが光だろうが……俺のやることは変わらない」
屋敷十四朗:「こいつで、敵を貫く。それだけだ!」 槍を構える。
屋敷十四朗:同時に、無数の光の槍が屋敷の周囲に浮遊し、四方へと弾け飛ぶ。
屋敷十四朗:行動するぞ……!マイナーは無し。
屋敷十四朗:『強襲せよ無貌の薔薇』。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》《光の指先》《獅子奮迅》《ピンポイントレーザー》《アフターエフェクト》《一閃》。
屋敷十四朗:160%を超えない限り、これが最後の獅子奮迅です。フェンリル2匹とマスターウィザードを狙う!
GM:来やがれ……!
屋敷十四朗:13dx7+8
DoubleCross : (13R10+8[7]) → 10[3,5,5,5,6,6,6,6,7,7,7,8,9]+10[1,8,8,9,10]+10[1,3,9,10]+10[5,9]+3[3]+8 → 51

屋敷十四朗:よし・・・!
GM:高い高い高い高い
GM:うう……
フェンリル:二体ともガード。《イージスの盾》!
フェンリル:3d10+1 #1
DoubleCross : (3D10+1) → 19[6,9,4]+1 → 20

フェンリル:3d10+1 #2
DoubleCross : (3D10+1) → 11[1,4,6]+1 → 12

屋敷十四朗:1匹目の出目がたけえ・・・
“マスターウィザード”:ドッジ。《守りの砂》
“マスターウィザード”:6dx+9
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 10[3,4,4,6,7,10]+4[4]+9 → 23

“マスターウィザード”:うううう
屋敷十四朗:あぶねええ
フェンリル:《軍神の守り》で、死神の瞳を受けている方が受けてないフェンリルをカバーします。
屋敷十四朗:うごごご
フェンリル:HPが高い方
椋本絹:《レネゲイドディゾルバー》!させるかよ!
GM:うぎゃあああああ!
椋本絹:なんのためにわざわざエンゲージしたと思ってんだ!
屋敷十四朗:えらーい!
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を+6した (侵蝕率:180->186)
GM:ダメージ……くれ!
屋敷十四朗:行くぞ……! 装甲は無視!1点でもダメージが入れば、ラウンド中に対象が受けるダメージを+9!
屋敷十四朗:6d10+32
DoubleCross : (6D10+32) → 22[9,2,2,3,1,5]+32 → 54

GM:死神の瞳のダメージをください
椋本絹:9d10 死神の瞳
DoubleCross : (9D10) → 62[10,9,3,9,4,8,10,5,4] → 62

屋敷十四朗:絹ちゃんに振ってもらおうと思ってたけど、よく考えれば自分で一緒に振っちゃってもよかったのかこれw
屋敷十四朗:すげえいい出目!
椋本絹:いや、一緒には振れないですね
椋本絹:HP低い方は死神の瞳受けてないので
椋本絹:別々に適用する必要あり
屋敷十四朗:あ、そうか。じゃあこれで良かったんだ
GM:うごおおお
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+17した(侵蝕率:129->146)
屋敷十四朗:どうだ……!
屋敷十四朗:一度、二度、三度。高速で回り込みながら血槍で貫く。
“マスターウィザード”:ダメージの適用前に、《ディフレクション》
“マスターウィザード”:自分へのダメージを50点軽減して、屋敷さんの50点ダメージを与えます
屋敷十四朗:クソすぎるw
屋敷十四朗:誰のロイスを切るか……固定ロイスの戸越のロイスを切って復活。
GM:フェンリル2体は戦闘不能になる……!《魔獣の証》
GM:HP30で復活する!
セカンド・ビハインド:HP30か
屋敷十四朗:槍で貫くと同時に、標的めがけてレーザー光のような無数の光槍が飛来。突き刺さっては内側から爆発し、防御を貫通して内側から肉をエグリ取る。
屋敷十四朗:屋敷十四朗の奥の手。死角から飛来する光の槍。
屋敷十四朗:普段は命中補助や離脱に使っている光の操作を、100%攻撃に転化している。
屋敷十四朗:「"根性"・"粘り勝ち"・"相手が倒れるまで倒れない"! それが俺の得意分野だ!」
屋敷十四朗:「お前が……お前らがどれだけタフだか、俺にはよう分からんが」
屋敷十四朗:「100本、1000本、10000本の槍を受けて、それでも立っていられんのかッ!」
屋敷十四朗:「俺は立てるぞ。絹ちゃんが居るからな。――根性で俺に勝てると思うなッ!」
フェンリル:「ゴアアアアアア!」魔狼が雄叫びを上げる。一度倒れかけるも、急速に傷がふさがっていくのだ。
早芝直純:「成程、泥試合ってことだな」
早芝直純:「技の壮麗さとは真逆なのが面白いところだ」
“マスターウィザード”:光の槍を受けながら、同時に反撃する。同種の槍を錬成し、屋敷さんに叩きつけるぞ!
屋敷十四朗:「根性! で!」 そのまま槍を腹に受け、
椋本絹:ガチン!!
椋本絹:致命傷の寸前で槍を停止させる!
“マスターウィザード”:「私は倒れない……決して」
屋敷十四朗:(絹ちゃん……!)
屋敷十四朗:「俺に勝てると――!」 腹に槍が突き刺さったまま、手元の長槍を投擲。カウンターを取る! 「思うなッ!」
屋敷十四朗:「いいぜ。倒れるまで殺してやる」
屋敷十四朗:「来い。“マスターウィザード”!」
GM:イニチアシブ!
GM:何もなければセカンドの手番だ
屋敷十四朗:ある!
GM:それはなんだ!
屋敷十四朗:シックスの強制駆動を屋敷に。未行動になります。
GM:おごああああ
GM:では……屋敷さんの手番になる……!
白上束:マイナーの戦闘移動直前に、《間隙の魔術師》。34m後ろに離脱させる。
白上束:「違う」「震」
屋敷十四朗:「!」
白上束:「あなたが来て。十四朗」ウィザードとの間に、無数の蚕糸の壁が発生する。
白上束:壁は弾くように、彼の身を空中へと放り出す。
白上束:放り出した先には、すでに無数に蚕糸が巡らせてある。攻撃のためのものではない。
白上束:本来、自分が加速するために。空間に固定し続け、張力を蓄え続けたもの。
屋敷十四朗:「これは……おい束ッ!」「ずっと言おうと思ってたが」
屋敷十四朗:「お前の考えてる事、最初からさっぱり」
屋敷十四朗:「分から……」
白上束:時間が止まった中で、ずっと、エネルギーを蓄積し続けたものが、
白上束:「使って!飛んで!」
屋敷十四朗:「…………」
屋敷十四朗:「分かった!」 蚕糸をギリギリと踏みしめ、カタパルトのように飛ぶ。
屋敷十四朗:マイナーなし。
屋敷十四朗:『咲き乱れよ紅の薔薇』。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》《光の指先》《ピンポイントレーザー》《一閃》。
屋敷十四朗:まずはフェンリル2号を狙うぞ!
白上束:白上束の侵蝕率を+5した(侵蝕率:122->127)
GM:来い……!
屋敷十四朗:14dx7+8
DoubleCross : (14R10+8[7]) → 10[1,2,3,3,3,5,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[4,4,4,6,6,8]+1[1]+8 → 29

屋敷十四朗:ひ、低い……!いや低くはないけど……!
GM:あたる!
“マスターウィザード”:ガード!イージス!
“マスターウィザード”:3d10+1
DoubleCross : (3D10+1) → 13[6,2,5]+1 → 14

“マスターウィザード”:間違えた
GM:でもまあ14点!
GM:ダメージください!
屋敷十四朗:間隙パワー、何点増えるんでしたっけ
白上束:《バックスタブ》の効果が乗ります。固定値に+35点。
GM:無理だ……耐えられない……
屋敷十四朗:俺の武器より増える!
白上束:屋敷さん自体の《アフターエフェクト》も乗ってる!
屋敷十四朗:それもそうだ・・! ダメージを出します。
屋敷十四朗:3d10+32+35+9 装甲無視。
DoubleCross : (3D10+32+35+9) → 8[1,6,1]+32+35+9 → 84

GM:死……
屋敷十四朗:出目はクソだが……!
フェンリル:フェンリル2のHPは30しかないんだぞ……全く耐えられません。倒れます。
屋敷十四朗:「………………一匹!」
屋敷十四朗:高速で飛来する勢いそのままに、フェンリルの背中に槍を突き立てる。
屋敷十四朗:フェンリルの内側から無数の血槍が突き出し、全身をズタズタにする。
屋敷十四朗:己の血を流し込んだ。槍の体内生成!
屋敷十四朗:「シックス!束!」
屋敷十四朗:シックスの強制駆動を屋敷に。もう一度未行動になるぞ!
シックス:「がんばってください!がんばってください!おねがいします!」
GM:では再び屋敷さんの行動だ……!
白上束:再び《間隙の魔術師》。マイナーで真上34mへ戦闘移動させる。
白上束:彼の槍の端に結んでいた蚕糸が、シックスのレネゲイドに諸共に励起される。
白上束:「天!」思い切り振り上げ、上空へと打ち上げる。
白上束:打ち上げた後、手元の糸を、魔狼へと投げつける。
白上束:それは魔紐のごとき足枷となり。同時に、槍の打ち先を示す標となる。
白上束:「天津堕とせ――木生絆!『抵牾ノ直方』!」
白上束:「行って!」
白上束:白上束の侵蝕率を+5した(侵蝕率:127->132)
屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+10した(侵蝕率:146->156)
屋敷十四朗:「マジに頼りになるな。白上……!」
屋敷十四朗:「――来い!」 打ち上げられた軌道の頂点で、無数の光槍を自分の周囲に集める。
屋敷十四朗:『咲き乱れよ紅の薔薇』。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》《光の指先》《ピンポイントレーザー》《一閃》。
屋敷十四朗:フェンリル1号を狙うぞ!
GM:こいっ
屋敷十四朗:14dx7+8
DoubleCross : (14R10+8[7]) → 10[2,2,3,3,3,3,5,5,5,6,6,6,8,8]+10[9,10]+10[5,7]+5[5]+8 → 43

屋敷十四朗:よし!
フェンリル:ガード!イージス!
フェンリル:3d10+1
DoubleCross : (3D10+1) → 9[1,7,1]+1 → 10

GM:こいつ、もう諦めてやがる
GM:ダメージください!
屋敷十四朗:やる気がまったく感じられない出目だ
屋敷十四朗:さっきと同じく、束ちゃんのバックスタブと屋敷のアフターエフェクトが乗ります。
屋敷十四朗:絹ちゃんがカバーを消してくれたからな……!両方にアフターエフェクトしてるぞ
屋敷十四朗:5d10+32+35+9 装甲無視。
DoubleCross : (5D10+32+35+9) → 25[2,6,10,6,1]+32+35+9 → 101

屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+10した(侵蝕率:156->166)
GM:3倍位のオーバーキルされて死にます
屋敷十四朗:(見ていろ絹ちゃん。その目でしっかりと)
屋敷十四朗:(これがお前の……椋本絹の)
屋敷十四朗:(最高の護衛! 屋敷十四朗)
屋敷十四朗:(……だ!)
屋敷十四朗:光槍の雨をフェンリルの全身に叩きつけながらまっすぐに降下。
椋本絹:じっと見ている。あの日のように。どれだけの数の敵が立ちはだかっても。
椋本絹:その一瞬の時間を焼き付けるように、見る。
屋敷十四朗:「……二ぃ匹ィィィイイイイッ!」
屋敷十四朗:落下の速度でフェンリルの頭部を貫き、着地と同時に槍を振り上げて頭部を寸断。胸部めがけて全力で槍を投擲する。
椋本絹:――カ!
椋本絹:直撃の瞬間、魔狼二匹の『時間』が戻る。
椋本絹:これまで撃ち込まれた全ての光槍、斬撃、体内で停滞させていた攻撃の全てを……
椋本絹:一瞬にして解放!爆裂させる!
フェンリル:大量の血が吹き出し、倒れ伏す。もう立ち上がることはない。
フェンリル:だが、これで終わりではないことを君たちは知っている。
GM:ということでイニチアシブ
GM:何もなければセカンドさんの番!
セカンド・ビハインド:では私の仕事をしましょう。
セカンド・ビハインド:マイナーなし、メジャー《サイレンの魔女》のみ 対象は全てのエネミー
GM:こいっ
セカンド・ビハインド:当然――倒れてる奴ら全てにトドメをささせてもらう!
セカンド・ビハインド:8dx+13
DoubleCross : (8R10+13[10]) → 10[1,3,5,6,7,8,8,10]+2[2]+13 → 25

“マスターウィザード”:《守りの砂》!
“マスターウィザード”:6dx+9
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 9[2,3,6,7,7,9]+9 → 18

“マスターウィザード”:はわわ
GM:ダメージください!
セカンド・ビハインド:3d10+18 装甲値無視!
DoubleCross : (3D10+18) → 14[7,1,6]+18 → 32

GM:雑魚は全滅!
GM:と言うか倒れてるエネミーは全員死亡
セカンド・ビハインド:158→163
GM:もう復活はしない……
GM:ウィザードも結構なダメージを食らうが、まだ立ってるぞ
白上束:アフターエフェクトも乗りますよね?
GM:あ、そうか
セカンド・ビハインド:屋敷さんのエフェクトレベルも上がってるので+12のダメージ44ですね
屋敷十四朗:そうだそうだ。160%を超えたので+12です。
GM:それは落ちちゃうな……!
“マスターウィザード”:《魂の錬成》で復活します
セカンド・ビハインド:相変わらずこの戦闘領域において僅かな風もすらも起こらないままだ――だが、
セカンド・ビハインド:倒れた魔狼の体は朽ち果て、崩壊し、その姿がはじめから無かったかのように消滅する。
セカンド・ビハインド:「“マスターウィザード”。私は、お前を殺した」
セカンド・ビハインド:当然、“マスターウィザード”の全ての魔術を破ったわけではない。
セカンド・ビハインド:しかし、その魔術をセカンドのレネゲイドが奪い。この戦闘においてそれを封じることが出来た。
セカンド・ビハインド:それは不死に等しい存在を滅ぼす――その一端に手が届いたことを意味する。
“マスターウィザード”:「如何にも。だが、私はまだ滅びない」残るは一体。朽ちると同時に体が再生している。
“マスターウィザード”:「私は……まだ、滅びる訳にはいかない」
GM:イニチアシブ!
GM:何もなければ早芝くんの手番だ
        マスターウィザード[0]
        早芝[7] 絹[30] 屋敷[12]

           (10m)

    束[6] (5m)     (26m) セカンド[8]
早芝直純:「続けていいぞ。喋って死ぬか、黙って死ぬか。それくらい選ぶ自由はお前にもあるぜ」
早芝直純:「さて、随分と風通しも良くなったが、丁度、再充電も完了だ」
早芝直純:《コンセントレイト:ブラックドック》+《雷の槍》+《雷の剣》+《雷神の鎚》 マスターウィザードを攻撃します。
GM:こいっ
早芝直純:15dx7+10
DoubleCross : (15R10+10[7]) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[4,6,6,6,8,9,10,10]+ 10[7,8,9,10]+10[2,2,8,10]+10[7,10]+10[9,9]+10[4,10]+1[1]+10 → 81

GM:ふざけんな!
椋本絹:すごい
“マスターウィザード”:《守りの砂》!ドッジ!
“マスターウィザード”:6dx+9
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 8[1,4,4,6,7,8]+9 → 17

“マスターウィザード”:こうしてみるとほんとセカンドの野郎のダイスペナルティがきつい
GM:ダメージください!
早芝直純:右腕をウィザードに向けて突き出す。
早芝直純:突き出した腕の先に展開した三層電輪は、帯電音を発しながら回転し、レネゲイドを収束、加速させていく。轟音と回転速度が頂点に達した瞬間に放たれる大豪雷。
早芝直純:空間を切り裂く青い雷光が音に先んじて炸裂する。
早芝直純:9d10+22+5+5+5+6+12
DoubleCross : (9D10+22+5+5+5+6+12) → 40[2,9,9,1,2,1,4,10,2]+22+5+5+5+6+12 → 95

早芝直純:「こいつは、駄目押しだ。雷葬などそう体験できるものではないぜ」
GM:無理!
早芝直純:同時に同期させた頭上の雷雲から落ちる稲妻。天と地の二つの雷は磔刑の十字架のように交差し敵を貫いた。
“マスターウィザード”:《刹那の勝機》!ダメージを0に!
早芝直純:「ほぉ、いいな。ここまでしぶとい奴はなかなかいなかったぜ」
早芝直純:「だが、前にも言ったが俺の方には弾丸切れはない。最期まで付き合ってやるよ」
“マスターウィザード”:「……まだだ」
早芝直純:141→150
セカンド・ビハインド:OH……スイマセーン……そういえば僕も侵蝕値が上がってエフェクトレベルが上ってマース……
セカンド・ビハインド:つまりラウンド中ダイス-7、1点でも通ればさらに-8。合計ダイス-15個になってマース……
GM:次!
GM:束ちゃん!
早芝直純:「束、足は止めたぞ。やってやれ」
白上束:「うん」
“マスターウィザード”:「どのような業であろうと……私に届くことなどない」
“マスターウィザード”:「絶対に」
白上束:マイナーで《縮地》。ウィザードのエンゲージ1m手前まで。
白上束:白上束の侵蝕率を+2した (侵蝕率:132->134)
白上束:メジャー『死を絎けるは回顧の経糸』。《コンセントレイト:オルクス》《形なき剣》。ウィザードを攻撃。
GM:こいっ
白上束:16dx@7-2
DoubleCross : (16R10-2[7]) → 10[1,1,3,3,3,3,4,4,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,3,5,7,7,9]+ 10[3,4,9]+5[5]-2 → 33

GM:これは……いや、無理だ
“マスターウィザード”:《守りの砂》!
白上束:ドッジダイスを-2個するぞ。
“マスターウィザード”:4dx+9
DoubleCross : (4R10+9[10]) → 8[1,3,8,8]+9 → 17

“マスターウィザード”:セカンドーッ!
GM:ダメージください
白上束:4d10+41+12
DoubleCross : (4D10+41+12) → 24[7,7,1,9]+41+12 → 77

GM:うげえええ
GM:アフターエフェクト分で死ぬ!
“マスターウィザード”:《蘇生復活》!HP1で生き返ります
白上束:「……」
白上束:「央」一振り。彼女がやることはそれだけだ。
白上束:ただし、術の触媒となるべき桑の枝は、彼女の手を離れ。糸の先端、ウィザードを通り過ぎるように放たれた。
白上束:「それは『避雷枝』」
白上束:「喪えば、墜ちるよ」曇天を見上げる。「ここに」
白上束:龍の巣の残滓。荒れ狂う木行の奔流が、ウィザードの身を焼いた。
白上束:「駄目押しの、駄目押し。これでいい?」
白上束:白上束の侵蝕率を+4した(侵蝕率:134->138)
早芝直純:「ふっ、最高だ!ああ、お前は洒脱さのセンスがある」
早芝直純:「俺達も、あの二人の半分くらいは連携してもバチはあたるまい」にやりと笑う。
GM:次は何もなければマスターウィザードの手番!
GM:なにかあるかい!
セカンド・ビハインド:あるよ!
セカンド・ビハインド:「――そして、これで終いにございます」
セカンド・ビハインド:「屋敷様」
セカンド・ビハインド:「貴方にお委ねします」「正直になさってください」
セカンド・ビハインド:【触媒】 対象は屋敷さん
GM:こい……!
椋本絹:「セカンド。十四朗」壮絶な攻防の最中でも閉じなかった目を閉じる。
屋敷十四朗:「わかった。……あいつは、絹ちゃんを泣かせた張本人だ」
椋本絹:「わたしの望みを託すわ」
屋敷十四朗:「旦那から何か言うことは……ん」
屋敷十四朗:絹ちゃんの方を見る。
セカンド・ビハインド:屋敷十四朗のレネゲイド活動、及び感情の指向性を一点に向けさせるように狂わせる。
セカンド・ビハインド:そして屋敷十四朗が到達する一点の感情こそが今のセカンドの思いでもある。
セカンド・ビハインド:なぜならセカンドもまた椋本絹を大切な友人と思う一人だからだ――
椋本絹:マスターウィザード。創造するもの。その業と生命に、計り知れない責任を持とうとしたもの。
椋本絹:自分もいずれそうでなければならない。上に立つべき者がすべからくそうであるべきように。
椋本絹:「望みは」
椋本絹:「……わたしの、望みは!」
椋本絹:それでもマスターウィザードに、
椋本絹:一切の絆を持つわけにはいかない。
屋敷十四朗:「ああ。望みを言え」
椋本絹:「わたしが……わたし自身が!望んだように、椋本絹であること!」
屋敷十四朗:「命令をよこせ……絹!」
椋本絹:「“兎”に」
椋本絹:「アリスの“時”を託すわ。――十四朗!」
椋本絹:全ての時間停滞を解除する。マスターウィザードに対しての停滞すら。
椋本絹:全ては一瞬。本来の時で、彼らが対峙するように!
GM:屋敷さんの番だぞ!
屋敷十四朗:動くぞ!
GM:こいっ
屋敷十四朗:よし。マイナーなし。
屋敷十四朗:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》《光の指先》。
屋敷十四朗:マスターウィザードを狙います。
GM:こい……避けるぞ
屋敷十四朗:セカンドさんのロイス感情をP表にしたうえでタイタス昇華。
屋敷十四朗:-絹ちゃんの執事/セカンド・ビハインド/○信頼/不信感/タイタス
GM:やめて
屋敷十四朗:C値を-1します。
GM:やめろ!
屋敷十四朗:15dx6+8
DoubleCross : (15R10+8[6]) → 10[1,1,1,2,3,5,6,6,7,7,7,8,10,10,10]+10[2,4,5,5,6,8,9,9,10]+ 10[1,4,6,7,9]+10[5,5,9]+10[7]+10[9]+2[2]+8 → 70

GM:うわああー!
GM:ドッジ!
屋敷十四朗:よ、し・・!
“マスターウィザード”:《守りの砂》!
セカンド・ビハインド:これが俺たちの友情だ!
GM:支援あるかい
屋敷十四朗:絹ちゃん支援クラブの怒りを知れ!
白上束:《妖精の手》。
白上束:白上束の侵蝕率を+4した(侵蝕率:138->142)
屋敷十四朗:78+1dx6
屋敷十四朗:1dx6+78
DoubleCross : (1R10+78[6]) → 3[3]+78 → 81

屋敷十四朗:あがった!
“マスターウィザード”:《守りの砂》!
“マスターウィザード”:6dx+9
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 10[1,8,8,9,9,10]+8[8]+9 → 27

屋敷十四朗:あびゅねええ
“マスターウィザード”:《創造主の業》!
“マスターウィザード”:4d10+27
DoubleCross : (4D10+27) → 18[1,5,4,8]+27 → 45

“マスターウィザード”:ダメ!
白上束:持ってるよな……!
“マスターウィザード”:HPは0に。復活エフェクトは……ない!
屋敷十四朗:あっよかった、これはタイタス昇華してよかった・・・
屋敷十四朗:9d10+35+12 一応ダメージを出すぺん。装甲は有効。
DoubleCross : (9D10+35+12) → 65[8,9,8,8,10,6,7,2,7]+35+12 → 112

“マスターウィザード”:100倍位のオーバーキル……!
“マスターウィザード”:“マスターウィザード”はもうダメだ
椋本絹:今こそ“緋緋鷹右眼”を使いたい……!
GM:OK!
セカンド・ビハインド:使え、シックス! この悪鬼を殺せ!
GM:もうマスターウィザードは復活しない……。
GM:演出をしてくれ
屋敷十四朗:「主命だ」
屋敷十四朗:「“マスターウィザード”。今こそ、主命によりお前を滅する」
屋敷十四朗:「これが、俺からお前への、最初で最後の贈り物――」
屋敷十四朗:地面を蹴る。虹の血槍をくるくると回せば、生まれるのは光の乱反射。
屋敷十四朗:「受け取れ」
屋敷十四朗:「血の――薔薇だ!」
屋敷十四朗:槍でマスターウィザードを貫く。虹の薔薇が、血の華を咲かせる。
屋敷十四朗:「……二度と……絹に! 手を出すんじゃあ、ねえッ!」
“マスターウィザード”:「無駄……だ……私を殺しても……“マスターウィザード”を滅ぼすことは……」
“マスターウィザード”:「出来な……」
“マスターウィザード”:「……?」
GM:傷が治ることも、新たなウィザードが現れる気配もない
GM:緋緋鷹右眼。すべての魔を払う遺産の力が、既にウィザードの魂を捉えている。
“マスターウィザード”:「私は……“マスターウィザード”が……」
“マスターウィザード”:「滅びるのか?」
早芝直純:「………俺の友人に生命を創成する奴がいるが、お前のように堕ちてはいなかったぜ」
早芝直純:「じゃあな、任務外で出会っちまった最悪のマスターエージェント」
早芝直純:消えゆく様に手を振る。
“マスターウィザード”:《ラストアクション》を使います。
“マスターウィザード”:マイナーとメジャーは特にありません。ただ、屋敷さんに話しかけます
“マスターウィザード”:「名を聞きたい」
“マスターウィザード”:「私を滅ぼす者の名を」
屋敷十四朗:「は。なんだよ」
屋敷十四朗:「俺に宛ててファンレターでも書いてくれるのか?」
“マスターウィザード”:「私は滅びる」
椋本絹:「名乗って」マスターウィザードを見つめたまま、命ずる。
“マスターウィザード”:「だが、私の魔術は滅びない」椋本絹を見て言う
椋本絹:「それが」
椋本絹:「正しい作法だわ」
屋敷十四朗:「ああ……それもそうだ」
屋敷十四朗:「ちゃんと名乗らないとな。礼儀正しく」
屋敷十四朗:「"三月兎"」
屋敷十四朗:「傭兵であり、ボディガードであり、弁護士であり――そして」
屋敷十四朗:「命をかけて椋本絹を守る者」
屋敷十四朗:「"三月兎"の屋敷十四朗だ」
“マスターウィザード”:「何れ必ず、私の魔術を暴こうとする者が現れる」
“マスターウィザード”:「私は……」
“マスターウィザード”:そこまで告げて、動きが止まる。今まで君が手にかけてきた者たちと変わりなく、“マスターウィザード”は息絶える。
椋本絹:「あなたの命の終わりを、見たわ」
椋本絹:「――マスターウィザード」
GM:戦闘終了です
GM:バックトラックまでやるぞ!
GM:Eロイスは19個だ!
早芝直純:振ります。
早芝直純:150-19d10
DoubleCross : (150-19D10) → 150-81[2,2,7,2,2,4,4,1,4,6,4,5,1,8,7,7,3,2,10] → 69

セカンド・ビハインド:ふるよ
椋本絹:振らないやつは完全にアホ!
早芝直純:二倍ぶり
屋敷十四朗:侵蝕あげる!
GM:・マスターウィザード:合計7
"究極存在"
"究極存在"
"不滅の妄執"
"無限を継ぐもの"
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望

温羅:計3
究極存在
覚醒する世界
不滅の妄執

疑似ソロモンの指輪:計7
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望

フェンリル:2
悪夢の鏡像
悪夢の鏡像

屋敷十四朗:屋敷十四朗の侵蝕率を+6した(侵蝕率:166->172)
GM:内訳です
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を-84(14D10->10,2,5,9,8,2,2,8,2,3,9,9,6,9)した (侵蝕率:186->102)
セカンド・ビハインド:163-19d10
DoubleCross : (163-19D10) → 163-90[1,5,7,3,8,1,6,3,5,8,10,2,4,9,3,4,9,1,1] → 73

早芝直純:69-11d10
DoubleCross : (69-11D10) → 69-41[4,6,4,2,2,5,9,2,2,2,3] → 28

屋敷十四朗:で、振ります。
セカンド・ビハインド:一倍ぶり
早芝直純:3点です。
椋本絹:違う、19個じゃん
屋敷十四朗:172-19d10
DoubleCross : (172-19D10) → 172-107[7,3,8,4,1,2,9,7,10,6,1,5,5,7,5,5,8,8,6] → 65

白上束:142-19d10
DoubleCross : (142-19D10) → 142-96[5,2,5,9,3,4,5,5,7,4,1,9,7,5,2,8,7,3,5] → 46

セカンド・ビハインド:73-5d10
DoubleCross : (73-5D10) → 73-20[6,2,3,4,5] → 53

白上束:下がりすぎ……2倍ぶりします。
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を-28(5D10->6,1,7,9,5)した (侵蝕率:102->74)
屋敷十四朗:戻りすぎた……!2倍振り。
椋本絹:既に下がってるので1倍振り。
白上束:46-10d10
DoubleCross : (46-10D10) → 46-47[5,2,7,4,5,5,5,3,1,10] → -1

白上束:マイナス!
椋本絹:椋本絹の侵蝕率を-23(5D10->1,4,9,8,1)した (侵蝕率:74->51)
屋敷十四朗:65-6d10
DoubleCross : (65-6D10) → 65-32[7,7,3,6,6,3] → 33

GM:戻り過ぎだぜ
屋敷十四朗:-1w
セカンド・ビハインド:一倍ぶりで4点です
椋本絹:オーヴァードが治っちゃった!
屋敷十四朗:ほぼ初期値に戻った! 3点です。
GM:経験点は覚えておいてねー
椋本絹:ギリギリ4点かな

■Ending/01

GM:“マスターウィザード”との戦闘を終えた数日後。君たちは白上束の滞在している白上家のおうちに来ているよ。
GM:戦闘の事後処理等は、遅れて派遣されてきたUGNの職員たちがなんとかしています。
GM:白上光と椋本正木はあのあとどこかへ消えてしまいました。シックスちゃんも二人を探しに旅に出ることでしょう。
GM:御友別さんは無事に帰ってきて、今は検査とかで病院にいます
GM:呼びたいなら呼んでもいいけど
GM:そして君たちは!
椋本絹:椋本絹は重要参考人としてこの数日留まっていたが
椋本絹:最後の一日、無理を言ってこの白上家に立ち寄らせてもらっている。
椋本絹:事件の最中で交わした約束を果たすためだ。
椋本絹:「束」台所に立って、戸棚の中を見ている。
椋本絹:「メープルシロップは、どこかに置いていないかしら」
白上束:「メープルシロップ?」何処からか降りて来る。
椋本絹:「ええ。パンケーキには、甘いメープルシロップが合うと思うわ」
白上束:「そこにないなら、蔵にもないよ」
椋本絹:「そうなの?」椅子の上からおりる。
椋本絹:「切らしてしまっていたなら、さっきのお買いもののとき、一緒に買ってきてあげればよかったわね」
椋本絹:「今日は、ハチミツで食べましょう」
白上束:「うん」その場で上昇していく。
白上束:邪魔にならないよう天井からぶら下がって、料理の様子を眺めていた。
椋本絹:髪を首の後ろで縛って、いつもの格好の上に白上の割烹着を着ている。
椋本絹:コンロの上に二つ載せられたフライパンの上には、数分前に焼き上がったパンケーキがある。
椋本絹:「――家政婦の美恵が教えてくれたの」この街の椋本邸で働いていた一人だった。
椋本絹:「パンケーキを焼くのが、とっても上手だったわ」
白上束:「そうなの? 覚えた」工程をつぶさに見ていた。
椋本絹:「ヨーグルト、まだ半分残っているわ。よかったら、束が焼くときにも使ってちょうだい」
白上束:「うん。もう作れるよ」
椋本絹:「束は、やっぱりすごいわ。なんでも一目で覚えてしまうのね……」
椋本絹:「うらやましいわ」微笑む。
白上束:「うん。訓練したから」
白上束:「おかあ……」
椋本絹:「……?」
白上束:「……訓練したから」
椋本絹:「きっと、大変な練習を積んだのね」
椋本絹:「みんな、束の努力を見ているわ。素敵よ。束」
椋本絹:「……さあ、みんなのところに持っていきましょう」
白上束:「……うん」頷いて、皿をひょいひょいと持っていく。
椋本絹:「ありがとう」束が持っていくなら、任せてあげます。
椋本絹:束の先に立って、割烹着を着たまま、居間の引き戸を開ける。
椋本絹:「みんな、パンケーキが焼けたわ。どうぞ、食べてちょうだい」
早芝直純:「お疲れだ。さて、ようやく二人のお手並みが拝見できるぜ」
セカンド・ビハインド:「ははは!! これはこれは実に美味しそうでございますね!」
屋敷十四朗:「いやった! 待ってました!」 読んでいた雑誌を置く。
白上束:「私は見てただけ」
白上束:「絹……ちゃんが、一人で」
椋本絹:「いいえ。束が見てくれたおかげで、しっかり頑張れたわ」
シックス:「おおお……これが、きぬさまのお作りになられたパンケーキ!」
早芝直純:「なんだ、食べ比べて当てたかったがな。ま。って言うことは一発で覚えただろ?」
椋本絹:「シックス!」驚く。
椋本絹:「シックスも来てくれたのね!セカンドが呼んだの?」
シックス:セカンドの隣にちゃっかり座っています。
セカンド・ビハインド:「ええ、物欲しそうな顔をしておりましたので」
シックス:唐草模様の風呂敷が脇においてある
椋本絹:「よかったわ。わたし、シックスにもちゃんとお礼をいいたかったもの」
シックス:「ほんとうは一刻もはやく……ご主人様を探しに行かなくてはいけないのですが」
椋本絹:シックスの隣に正座して、手を取って微笑む。
屋敷十四朗:「(おやつを欲しがる飼い犬みたいだな……)」 口には出さない。尻尾をブンブン振る小型犬を想像している。
シックス:「セカンドさんに誘われては……断れませんので!」
早芝直純:「見つかったらUGNに連絡してくれ。俺は奴らの監視はしたくないがな」
椋本絹:「また会えてうれしいわ。来てくれてありがとう。シックス」
シックス:「いえいえ何の!きぬさまも大変でございました……あの怖い人とにらみあったりして」
屋敷十四朗:「どこ行ったんだろうなあ。カネとコネは豊富にありそうな連中だから、命の心配はしなくていいはずだが」
シックス:「おすごいお方です!きぬさまは!私もまた会えてうれしいです!」
椋本絹:「……ありがとう」
椋本絹:「お兄さまは――わたしと違って、強いかただわ。きっと無事でいると、信じましょう」
早芝直純:「あいつらを追うよりも、魔術師を倒すのを優先したんだ。その話は考えるだけ野暮だぜ」
椋本絹:(……本当は)
屋敷十四朗:「それ、正木に会ったら本人に言ってやりなよ絹ちゃん。きっと喜ぶぜ」
椋本絹:(もっとお話をしたかったわ。正木お兄さま)
シックス:「わたくしもそう思います!黙って死ぬようなお方ではないので……平気だと思います!」
シックス:「ところできぬさま」
椋本絹:「……どうしたの、シックス?」
シックス:「このパンケーキはもう……食べてよいのでしょうか」
椋本絹:「ええ。もちろんよ。お皿もフォークも、全員分あるわ」
椋本絹:自分の分の皿とフォークを、シックスの前に置いてあげます。
椋本絹:「たくさん、幸せになるまで、食べてちょうだい。シックス」
シックス:「もしや……生クリームや……チョコソースを……かけたりしても……よい!?」
屋敷十四朗:「え、そんなトッピングまであるのか……?」
白上束:「ない……」
屋敷十四朗:「ないじゃん!」
椋本絹:「ハチミツがあるわ。とっても上等よ」
椋本絹:「紅茶も、これから淹れてくるわね」
早芝直純:「……………ほぅ」
シックス:「はちみつ!ヤッター!」
早芝直純:「ふむふむふむ」
早芝直純:興味深げにパンケーキを見
屋敷十四朗:「小さい子にばっか働かせるのもな。俺も手伝おうか、絹ちゃん?」
早芝直純:「大体、お茶を淹れるのは執事の仕事じゃないか?…いや元か?」
椋本絹:「そうね。もしかしたら束のおうちで使った分の材料を、また買い出しにいかなければいけないもの」
椋本絹:「その時には、お願いするわ。十四朗」
セカンド・ビハインド:「白上様、こちらへ」 みんなが話しているなかひっそりと呼ぶ
屋敷十四朗:「オーケイ。じゃ、それまでは美味しいパンケーキを堪能するかな」 でしゃばりすぎないのも雇われる側のマナーだ。席に座る。
白上束:「?」音も立てずにさっと寄る。
セカンド・ビハインド:「こちらをどうぞ」 束ちゃんに袋を渡す
セカンド・ビハインド:「いやいや、少々、こちらの家を物色させていただいたら見つけまして」
白上束:「?」受け取る。「これは?」
セカンド・ビハインド:と袋の中には白上の家にはないパンケーキのトッピングやメープルシロップが入っている
白上束:「???」
セカンド・ビハインド:「こちらの方を、絹様にもって頂けると喜ばれるかと。随分と出すぎた真似でしょうが」
セカンド・ビハインド:「見ていただけ、というのも。面白くはないでしょう?」
白上束:「置いてないはずなのに……覚えてたのに」
白上束:「うん。分かんないけど、持ってくね」
セカンド・ビハインド:「ええ、持っていってください」
椋本絹:パンケーキは、柔らかさや膨らみは家庭で作ったなりの、そこそこのものだが
椋本絹:形や焼き色はとても気を使って綺麗に整えられている。
白上束:「乾。絹ちゃん」ぱっと消えて再出現。
白上束:「ん」袋を渡す。
椋本絹:「!」ちょっとびっくりする。
椋本絹:「どうしたの?」
椋本絹:袋を受け取りながら訊く。
白上束:「見つけたって」
椋本絹:「見つけた?」首をかしげる。
白上束:「うん。家にあったって」中身を見せる。
椋本絹:「……!メープルシロップだわ」
椋本絹:「チョコソースも……生クリームも」
椋本絹:「よかったわね、束。ハチミツでも美味しいけれど、色々な味で食べれば、もっと楽しいわ」
白上束:「!」
椋本絹:「椋本のお家では、あまりそんな風に遊べないけれど――」
椋本絹:「かまわないでしょう?束」
白上束:「……う。うん。シックスも、」
白上束:「シックスも、喜ぶ」頷く。
シックス:「えっ!生クリームとチョコソースあるんですか!」
シックス:「やったー!」
椋本絹:「シックスに喜んでもらえて、よかった」
椋本絹:「とっても……」
椋本絹:シックスが幸せそうだと、とても嬉しくなる。
椋本絹:けれどそれは、生まれや育ちとは関係のないことだ。そう思っていたい。
椋本絹:「直純は」
椋本絹:「どうかしら?失敗せずに、よく焼けているかしら」
早芝直純:「小学校の時以来くらいじゃないか、パンケーキなんてのを食べるの」
早芝直純:「だから基準が実は分からないがな、いや、美味い。子供のおやつと馬鹿にしてたことを謝罪したい気分だぜ」
椋本絹:「……そう。美味しいなら、本当によかった」
椋本絹:そのために、今日一日はここに残りたかったのだ。
椋本絹:「美味しいパンケーキをごちそうする約束を……やっと、果たせたわね。直純」
早芝直純:「ふっ、生きてるからこそ味わえる報酬だ。まったく、柄にもない仕事にふさわしい柄にもない賃金だぜ」
椋本絹:両手を合わせて、嬉しそうに微笑む。
早芝直純:そういう顔は珍しく皮肉気な笑みではなく年相応の笑顔だ。
早芝直純:「まぁ、こいつと絹の笑顔で良しにしてやろう。こんなお人良しは二度とないと思うが」
早芝直純:「食べ終わるまでは良いお客様だからな」
屋敷十四朗:「……マジで若いな。声だけ聞いてた時は俺と同い年くらいを想像してたが、わからんもんだ」 早芝くんの横でパンケーキをパクついている。
早芝直純:「俺は年齢で判断される世界には生きていないんでな。そうゆう評価の方が新鮮だぜ」
早芝直純:「俺の感想よりもパンケーキの感想を言ってやれよ。お前の大切な女が望むのはそっちだと思うが」
屋敷十四朗:「いや……実を言うと」 フォークにさしたパンケーキを見ている。
早芝直純:甘いパンケーキを食べた後に紅茶を一飲み。
屋敷十四朗:「俺、パンケーキ食べるの初めてっぽいんだよな」
椋本絹:「そうだったの?」まばたきをする。
屋敷十四朗:「ああ。ホットケーキなら食べたことあるんだが、なんか微妙に違うよな?」
屋敷十四朗:「ふっくらしてるし。あと、美味しい」
椋本絹:「わたしも、ちがいがよく分からないわ」笑う。
椋本絹:「けれど……美味しく作れたなら、本当によかった」
早芝直純:「ふっ、正しくごちそうさまだな」
屋敷十四朗:「美味しいのは間違いないぜ! 甘いものにはちょっと煩いからな!」
早芝直純:からかうように笑う。
屋敷十四朗:「あとはコーヒーがあると最高で……うるせえや、ほっとけ高校生!」
白上束:「ない……」
椋本絹:「コーヒーもないのね……!?」
セカンド・ビハインド:スイーっと人知れず束ちゃんの下へパスされるコーヒー豆! 豆挽き機! そのた諸々!
白上束:「……?」
白上束:「……あった……?」受け取ったものを掲げる。
早芝直純:「束はコーヒー淹れたことは?」
屋敷十四朗:「束、なんで疑問系なんだよ。白上の家だろ……」
白上束:首を振る。「ないよ」
早芝直純:「じゃあ元々は此処にはなかったな」
椋本絹:「わたし、コーヒーを淹れてくるわ」
椋本絹:「きっとコーヒーを飲みたい人がいるはずだもの」微笑む。
早芝直純:「余計な仕事を一つ増やしたな。弁護士」くつくつと笑う。
屋敷十四朗:「さすがに気が利くね。これは将来有望だ」 満足気に笑う。
屋敷十四朗:「いいんだよ。もう大きな事件は解決したんだから」
白上束:「将来……?じゃあ、覚える」絹ちゃんについていく。
椋本絹:豆挽き機コーヒーメーカーその他を持って、居間を後にします。
屋敷十四朗:「パンケーキ作りもコーヒー淹れも日常の延長さ。絹ちゃんにとっても、ちょうどいい気分転換になるだろ」
早芝直純:「大人の思慮深さと言うことにしておくぜ。同僚(ホワイトナイト)も同じような事を言いそうだ」
早芝直純:「ああ、束、ちょっと、お前はこっちに来てくれ。コーヒーの淹れ方なら後で俺が教えてやる」
白上束:「? うん」くるりと振り返りパタパタと寄る。
早芝直純:指でちょいちょいと。
セカンド・ビハインド:「では、私は絹様のお手伝いに行ってまいります」 と絹ちゃんの後を追おう
早芝直純:「さて丁度良い機会だ。屋敷十四朗、お前には俺と束が知った事を伝えた方が良いと思ってな」
白上束:「……」
屋敷十四朗:「ん? 俺?」
白上束:「……」ちょっと不安そうな顔で早芝くんを見る。「……いいの?」
早芝直純:「こいつには識るべき義務も権利もあるだろ?」
屋敷十四朗:「なんだよ、別行動してた時の事情はお互いに共有しただろ。まだ何かあるのか?」
白上束:「……分かった。でも、もし、攻撃になったら」
白上束:「今度は、取るよ」
屋敷十四朗:「?」
早芝直純:「ご随意に。お前のその意見が聞けて良かったよ」
早芝直純:束ちゃんに言って屋敷さんに向き直り
屋敷十四朗:「やれやれ。あまり楽しい話じゃなさそうだ」 紅茶を一口すする。
早芝直純:「マスターウィザードが絹を狙った理由。あの娘の出生の秘密をこいつに記しておいた」
早芝直純:懐から指先で綺麗に手紙をつまみ上げる。
早芝直純:それを指で放る。
屋敷十四朗:ぱしん、と空中でキャッチする。
屋敷十四朗:「出生の秘密」
屋敷十四朗:「出生の秘密だと?」
屋敷十四朗:「椋本正木の本当の妹じゃないのは、知っている。それよりももっと?」
早芝直純:「絹の心が壊れそうになった時に、あんたはそれを支えただろ?」
早芝直純:「いや、俺はその場を見ていないが、そうだったと仮定するぜ」
屋敷十四朗:「はは、千里眼でも持ってんのかと思った。だがまあ、そうだ」
屋敷十四朗:「そいつは俺の役目だからな。誰にも譲れない」
屋敷十四朗:「知ってるか? あの子は――絹ちゃんは、めったな事じゃあ泣かない。そういうふうに自分を制御している人間だ」
屋敷十四朗:「その子が……」
屋敷十四朗:「……いや。とにかく、何かとんでもない事があったんだろうとは思っていた」
屋敷十四朗:「あったんだな。何かが」
屋敷十四朗:「それが、これか」 手紙を振る。
早芝直純:「ああ。全てはその中だ」
屋敷十四朗:「知ってるのはおたくら二人だけ、か」
白上束:「ううん」
早芝直純:「6と4もだな」
屋敷十四朗:「? 今回の事件、サーヴァントはセカンドの旦那とシックスしか……」
早芝直純:「6はこの場にいるが、4の方はあんたが槍で串刺しにした奴だ。出所はそいつだ」
早芝直純:「いただろ?4を冠するやつが」
屋敷十四朗:「……テクタイトかよ。おいおい、じゃあなんだ?」
屋敷十四朗:「俺はてっきり、“マスターウィザード”が絹ちゃんをひどい目に遭わせた張本人かと思っていたんだが」
屋敷十四朗:「知らないうちにメインディッシュを片付けてたってわけか。参ったね」
白上束:「……攻撃したのは、そっち」
白上束:「……守れなかった」俯く。
早芝直純:「4thがマスターウィザードから聞いた話を絹にばらしたのさ」
早芝直純:紅茶に口をつける。
屋敷十四朗:「言葉の刃物か。なるほど、確かに口が達者そうな奴だった」
屋敷十四朗:「気にするなよ束。あらゆる攻撃からパーフェクトに守れるやつなんて、いない」
屋敷十四朗:「あのときの咄嗟の判断も含めて、お前はよくやってくれたよ」
屋敷十四朗:「……ところで、灰皿的な物ってない?」
屋敷十四朗:きょろきょろとあたりを見回している。
白上束:「ない……」
屋敷十四朗:「なんもない家だな本当に!」
白上束:「白上には秘奥はないから」
早芝直純:「俺は非喫煙家だぜ。念の為な」
シックス:「?あれって灰皿じゃないんですか?」と言って火鉢を指差すよ
屋敷十四朗:「俺も非喫煙者だよ。あれ、正直何が美味いのかさっぱり分からん」
屋敷十四朗:「お」
屋敷十四朗:「あれは火鉢っていうんだよ。一つ賢くなったなシックス……まあ、あれでいいや」  懐からジッポーライターを出し、
屋敷十四朗:「悪いな。"ドラゴンズネスト"」 手紙を燃やす。
屋敷十四朗:そのまま火鉢に投げ、灰になるに任せる。
屋敷十四朗:「俺は……」
屋敷十四朗:「まっさきに、"何があった"と絹ちゃんに聞いた」
屋敷十四朗:「彼女は明らかに、何か言おうとしたのを必死に飲み込んだように見えた」
屋敷十四朗:「それが全てだ。彼女が言わなかった事は、俺も知らない」
屋敷十四朗:「それでいいんだよ」
早芝直純:「束、一つ識っておけ」
白上束:「何?」
早芝直純:「あれが気障野郎だ」
早芝直純:ふっと笑う。
早芝直純:「一度やったもんだ、それをどうしようが俺がどうこう言うもんでもない。……渡した物は暖の火種くらいの役には立った。それだけの事だろう」
白上束:「? うん。覚えた」
白上束:「一つ覚えて、一つ忘れた」
白上束:「訓練したから出来るよ。何も知らない」
屋敷十四朗:二人のやりとりを聞き、肩を揺らしてくつくつと笑っている。
屋敷十四朗:「何から何まで悪いな。大金星の“マスターウィザード”のトドメまで貰っちまったし」
屋敷十四朗:「多少の負い目は感じてるんだぜ。だから、いま束に言ってたことは甘んじて受け入れるさ」
早芝直純:「ふっ、少しは気に病んでる訳か」
早芝直純:「なら、いいさ。俺はな、一方的に貸しを作るのが大好きなんだ」
屋敷十四朗:「覚えとけよ束。真に"いい性格"ってのは、こういう奴の事を言うんだ」
屋敷十四朗:「こいつには借りを作らないようにしとけよ」
白上束:「……作っちゃったら、どうすればいい?」
屋敷十四朗:「え、作っちゃったの……」
白上束:「うん」携帯電話を取り出す。
屋敷十四朗:「…………」
早芝直純:「LINEも入れてあるからな。いつでも連絡取れるぜ」
白上束:「ライン……Line?」
早芝直純:「UGN最高のエージェントとコネができたと思えば破格だと思うがな」言いながら携帯いじりLINEにメッセージを飛ばす。
白上束:通知が来た瞬間身構える。
早芝直純:『何かあったら連絡しろ。俺の益になるなら手伝ってやる』
早芝直純:こんなメッセージが画面に映る。
白上束:メッセージを打ち込む。送信した後に、自分の画面を見せる。
白上束:『覚えた』と返信し終えている画面を見せる。
早芝直純:「それ、俺の画面に映ってるからな」
白上束:「そうなの?」
早芝直純:自分の携帯の画面を見せて
早芝直純:「まあ、見ての通りだ。いい性格してるだろ?」
白上束:「うん。これが、いい性格?」
屋敷十四朗:「いい性格だな。本当に」 肩をすくめる。
白上束:「……」2人を見る。
屋敷十四朗:「どうした?」
白上束:自分の目の前。手を付けてないパンケーキの皿を見る。
白上束:「客人が、先だから。食べても?」
屋敷十四朗:早芝くんを見る。
早芝直純:「ご随意に。美味いぜ、それ」
早芝直純:手でどうぞ、と。
早芝直純:「そろそろコーヒーも来るだろうしな」
屋敷十四朗:「……予想の100倍くらい純粋培養のお嬢さんだ。LINEやらなにやら、俗世に引きずり込んだ責任はとれよ?」
白上束:「うん。頂きます」手を合わせ、口をつけて。
白上束:無表情な顔を、わずかに綻ばせた。

椋本絹:「コーヒーを淹れるのは、初めてだわ」
椋本絹:台所。コーヒーミルを動かして、構造を確かめるようにしている。
椋本絹:「セカンド。教えてもらってもいい?」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、畏まりました」
セカンド・ビハインド:絹ちゃんにちゃんとしたコーヒーの淹れ方を説明する。
椋本絹:「やっぱりセカンドは――」
椋本絹:「なんでも知っているのね」
セカンド・ビハインド:だがその先はしない。もう従者ではないからだ。
椋本絹:「わたしの知らない、色んな、たくさんのことを」
椋本絹:教わったとおりに豆を挽きながら呟く。
椋本絹:「今まで、ありがとうね。セカンド」
セカンド・ビハインド:「どうもありがとうございます。ですが絹様」
セカンド・ビハインド:「それではまるでもう会うことはないみたいになっておりますよ」
椋本絹:「そうね。いつだって会えるわ。お友達だもの」
セカンド・ビハインド:「私達はもう友人なのですから。礼など言わなくても良いのですよ」
椋本絹:「けれど、今までみたいに」
椋本絹:「ずっと……一緒にはいられないと思うと」
椋本絹:「すこし、寂しく思って」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、そうですね。そのような気持ちはあります」
椋本絹:「もう、掃除機がひとりでに暴れだしたりしない?」
椋本絹:「お茶会のクッキーが爆発したりもしないかしら?」
セカンド・ビハインド:「絹様はおかしな事を言うのですね」
セカンド・ビハインド:「普通、掃除機はひとりでに暴れませんし、クッキーが爆発したりもしませんよ」
椋本絹:「ふふふふ。そうね」
椋本絹:「わたし……わたし、本当はそんな時」
椋本絹:「楽しかったわ。いつも、ずっと、きちんとするように、頑張っていたから」
椋本絹:「わたしの代わりに、あなたが自由でいることが――」
椋本絹:「嬉しいと思えるの。セカンド」
椋本絹:やかんに水を入れて、コンロの火をつける。
セカンド・ビハインド:「そうでしたか。このセカンド、お嬢様を喜ばせる事ばかりに夢中でしたから全く気づきませんでした」
セカンド・ビハインド:「ですが、ええ。私も嬉しく思います」
セカンド・ビハインド:「お嬢様は私が自由の代わりをせずとも――もう、よろしいのでしょう?」
椋本絹:「なんでもお見通しね」
椋本絹:「セカンドは……やっぱり、わたしにとって、一番の執事だったわ」
椋本絹:誰かに望まれたとおりにありたい。
椋本絹:その誰かが、本当は存在しないのだとしても。
椋本絹:それが自分の意志だったのだと、やっと気付いた。
椋本絹:「今……」
椋本絹:「わたしは、ほんとうに、自由になったわ」
セカンド・ビハインド:「ええ、その様にこのセカンドの目にも見えますとも」
椋本絹:「――セカンドは」
椋本絹:体ごと振り返る。
椋本絹:「自由になれる?これから……いつか、自由に」
セカンド・ビハインド:「自由。ですか」
セカンド・ビハインド:「私も、絹様の様にそうあれたら良いと思います」
セカンド・ビハインド:「ですが、私。すっかり宿題をサボってしまいまして、それを片付けるまでは難しいのですよ」
椋本絹:「……また」
セカンド・ビハインド:「ですからそれを片付けにいこうかと。私の本当の役目を」
椋本絹:「また、新しいあるじを……探すの?」
セカンド・ビハインド:「いえ……恥ずかしながら、私の主探しなど結局の所は逃避でしかなかったのです」
椋本絹:「……」
椋本絹:「じゃあ、戻るのね。セカンド」
椋本絹:「あなたの、最初のあるじのところに」
セカンド・ビハインド:「失った夢を見続けるために瞼を瞑り続けていただけのこと」
セカンド・ビハインド:「はい、戻ります。私の主の下へ」
椋本絹:「……ああ」ため息のように微笑む。
椋本絹:「セカンド。……セカンド、わたし……シックスに、かわいそうなことを言ってしまったわ」
椋本絹:「『生きて』と言ったの。シックスは、自分の使命のためなら――死んだってかまわないって」
椋本絹:「そう覚悟していたのに」
椋本絹:「でも……セカンド……」
椋本絹:とっくに湯は沸いて、蒸気が上がっている。
椋本絹:片手が強く割烹着の裾を掴む。
椋本絹:「あなたが、執事だったときみたいに」
椋本絹:「もう一つだけ……、甘えてもいいかしら」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、構いませんよ」
セカンド・ビハインド:「というよりも、絹様はまるでそういうことをしなかったではありませんか」
椋本絹:「いいえ。していたわ」セカンドの手を取る。
椋本絹:「死なないで」
椋本絹:「あなたの人生の生き死にを、わたしに決めさせて」
椋本絹:「あなたたちの運命が、どれだけ過酷だって」
椋本絹:「いなくなって、しまわないで――」
セカンド・ビハインド:「――そのようなこと」 と一旦、言葉を切る。
セカンド・ビハインド:そして口元がふっと緩む。
セカンド・ビハインド:「ではこちらからも一つだけ、お願いをしてもよろしいでしょうか」
椋本絹:「ええ。いいわ」
椋本絹:「わたしはもう、あなたのあるじではないけれど」
椋本絹:「お友達だもの」
セカンド・ビハインド:「では――」
セカンド・ビハインド:「貴女が最も幸福な時。その時に」
セカンド・ビハインド:「私をそこに呼んでくれるか? 絹」
椋本絹:「ふふ」
椋本絹:「その時には、掃除機も勝手に暴れだすかしら?」
セカンド・ビハインド:「さてはて、私。こう見えても結構、空気を読む方でして」
セカンド・ビハインド:「そんな無粋な真似は――いやはや、するかもしれませんね」
椋本絹:「クッキーも爆発する?」
セカンド・ビハインド:「するかもしれません。実に賑やかなことになりましょう」
椋本絹:「畳んだお洋服が空を飛んで……家のあちらこちらで、花火が上がって」
椋本絹:「あなたのいた毎日は、とても素敵だったわ。セカンド」
椋本絹:「きっと呼ぶわ。その時に、また、出会えるように」
セカンド・ビハインド:「そう言って頂けると、頑張った甲斐がございました」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、その時を楽しみにしております」
セカンド・ビハインド:「最も、その時は屋敷絹かもしれませんが」 いたずらめいて笑う
椋本絹:「……セカンド」
セカンド・ビハインド:「どうかしましたか? 絹様」
椋本絹:唇に人差し指を当てる。
椋本絹:「あまり冗談をいうものではないわ」
セカンド・ビハインド:「ふ、そういうことにしておきましょう」
セカンド・ビハインド:「ああ、それと……」
セカンド・ビハインド:「私も絹“お嬢様”との日々、とても楽しくございました」
セカンド・ビハインド:「最後の主と、このように終われて実に幸福であったと思います」
椋本絹:「ええ。ありがとう。セカンド」
椋本絹:「わたしはもう、あなたに背負わせなくても、歩いていけるわ」
椋本絹:「わたしの……わたしの、最初の従者」
椋本絹:「また、きっといつか。どこかで」
セカンド・ビハインド:「はい。またどこかで」
GM:シーンを終了します

■Afterplay

GM:では経験点の配布に移ります
GM:セッションに最後まで参加した!皆するね!1点!
GM:よいロールプレイをした!いいロールプレイしかなかった!1点!
GM:他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った!1点!
GM:セッションの進行を助けた!1点!
GM:スケジュールとかいろいろ!1点!
GM:ここまでで計5点とする
GM:異論はあるか!
屋敷十四朗:ないぜ!
椋本絹:ノー異論!
セカンド・ビハインド:ないぜ!
白上束:なきなき!
早芝直純:俺がスケジュールもらっていいのかなぁ?
GM:OK!では5点
GM:がんばったからいい
GM:セッションの目的を達成した!したね?10点!
セカンド・ビハインド:頑張ったよ!
GM:ここに加えて、RHOの公開で+2
GM:Eロイスが19個
GM:+19点
GM:で、Dロイス
GM:白上光の“変異種”、4位の“強化兵”!シックスの"触媒"!それから“マスターウィザード”の複製体が40個!+42
白上束:!?
椋本絹:ヒエーッ!?
セカンド・ビハインド:ア、ハイ
屋敷十四朗:個数がおかしすぎる
白上束:そうだよな……縮地25個持ってたんだもんな
GM:73点に各々の侵蝕値ボーナス、及びSロイス分を足したものが
GM:今回の経験点となる!
早芝直純:76点
椋本絹:侵蝕ボーナスが誤差すぎる
白上束:76点です
屋敷十四朗:73+バックトラック3点+絹ちゃんへのSロイス5点
椋本絹:73+侵蝕4,Sロイス5で82点だ!
セカンド・ビハインド:77点!
屋敷十四朗:81点!
GM:GMは130点貰います!へへ!わるいな!
白上束:1キャラ作れる
セカンド・ビハインド:俺のカシオペイアの時の10倍じゃねえか!
椋本絹:ヤバすぎ
取得経験点
屋敷十四朗:81点
椋本絹:82点
白上束:76
早芝直純:76点
セカンド・ビハインド:77点
GM:130点

■Ending/02

GM:早芝直純の任務は終わった。記憶処理班を始め、事後処理を行うエージェントへの連絡事項も終わり
GM:君は日本支部への帰還を命じられるよ。
早芝直純:早朝、朝食前の時間、挨拶も抜きに白上邸から立ち去ろうとする。
早芝直純:「ようやく、キャリア向上の日々に戻れるぜ。さて、黙っていくのも水臭いが……」
早芝直純:この男にしては非常に珍しいことだが、少しだけ逡巡する。が
椋本絹:「直純?」庭の方から、呼び止める声がある。
椋本絹:真新しいブラウスに吊りスカートの少女。椋本絹だ。この時刻に、すっかり身なりを整えている。
早芝直純:「おっと、おはよう絹。随分と朝が早いな」
椋本絹:「いつも、これくらいの時間に起きているのよ。だから、ごめんなさい」
椋本絹:「――直純を待っていたわけでは、なかったのだけど」
早芝直純:「今日も身だしなみが完璧だな。ああ、まったく悪い子だ、黙って出ていこうと思ったんだが」
早芝直純:「偶然とはいえ、見つかったからには、それなりの言葉を尽くさなきゃいけなくなったな」
椋本絹:「……そうね。別れのごあいさつを、させてほしいわ」
早芝直純:軽く肩を竦めふっと笑う。
椋本絹:「それと、今回のこと。直純にもあやまらなくてはいけなかったわ」
早芝直純:「言うと思ったぜ。じゃあ、少し話すか…聞くぜ。それくらいの余裕はある」
椋本絹:「……」
早芝直純:庭に出て備え付きのベンチに座り
椋本絹:静かに近くに寄って、隣に座る。
早芝直純:隣にハンカチ敷いて、どうぞ。と
椋本絹:「ありがとう」
早芝直純:「どういたしまして。出来るエージェントだからな、俺は。これくらいはな」
椋本絹:「直純はとても強かったわ。それにわたしを――いいえ。わたしだけではなくて」
椋本絹:「わたしを守る束も、直純は一緒に守っていたわね」
椋本絹:「……素敵だったわ。誇りに思うべきことよ」
早芝直純:「絹の護衛にいい性格をしていると言われたがな…」
早芝直純:「正しくはいい男だろ?」
早芝直純:左手を軽く開き。朝焼けの風景に電光の青を散らす。
椋本絹:「直純は、どちらも素敵よ」微笑む。
早芝直純:「まあ、本当のところ。それが出来るから、やったまでだ。それに、俺に信頼を寄せてくれてる奴らには、俺も同じものを返しただけさ」
椋本絹:「――“温羅”のこと」
椋本絹:「ごめんなさいね。直純は誠実に仕事を果たしていたのに」
早芝直純:「まったく、もう少し正義感が強いエージェントだったら危なかったぜ」
早芝直純:これに関しては薄く笑う。
椋本絹:「……だけどわたしは、後悔してはいないわ」
椋本絹:「もう一度、お兄さまや十四朗が……どうしようもなく、危なくなってしまったとき」
椋本絹:「もしも『リスト』や"緋緋鷹右眼”がなくて。他になにもなかったのなら」
椋本絹:「わたしは同じ道を選ぶわ」
早芝直純:「絹はそれでいいさ。俺だって自分の大切な物の為に生きてるし、他人がそう生きることを否定するほど傲慢じゃない」
早芝直純:「それで衝突することがあるかは、また別の話さ…それに」
早芝直純:少しばつが悪そうに言う。
早芝直純:「俺としても、口癖があってな……」
椋本絹:「もう、聞いているかもしれないわね――どんな口癖なの?」
早芝直純:「やってしまったものはしょうがない。修正プランを用意してくれ……」
椋本絹:「……」まばたきをする。
早芝直純:「そのツケが来やがった。って思ったぜ。あの時は」
早芝直純:笑う。
椋本絹:まったく、想像できなかった。この事件での早芝直純の活躍からは、決して。
椋本絹:「…………直純が」
椋本絹:「そんなことを言ってしまう相手がいるの?」
早芝直純:「いるぜ、天使みたいな奴だよ。屋敷十四朗が絹の為に戦ってたみたいにな、俺はそいつの為に今回動いてた、ようなものだ」
椋本絹:「そうだったの」
椋本絹:「その人、幸せものね」
早芝直純:「本人にぜひ聞かせてやりたいぜ」
椋本絹:「直純は……これからもUGNで戦っていくのね」
早芝直純:「俺はそれを自分で選んだから、いいのさ。それよりも、絹。リキシレはやばい立ち位置にある。しんどくなるぜ」
早芝直純:真面目な顔に戻って言う。
椋本絹:「ええ」目を閉じる。
椋本絹:「……セカンドのことを知ってる?」不意に、話題を変える。
早芝直純:「あの執事さんか?マスターエージェント100体殺しの」
椋本絹:「そう。そのセカンドの話。シックスも、セカンドも……“サーヴァント”は……あるじを探し続けなければいけない定めがあるみたいなの」
早芝直純:「おかしな言い回しだな、絹がセカンドの主じゃないのか?」
椋本絹:「この間まではそうだったわ。けれど彼らがあるじに仕えるのは、“最初のあるじ”のため」
椋本絹:「セカンドは……自分のあるじを、絶対に裏切る執事だ、といっていたわ」
早芝直純:話を真面目に聞いている。
椋本絹:「誇りを失って、堕ちてしまったとき。オーヴァードとしての正気を失ってしまったとき――」
椋本絹:「セカンドはそのとき、裏切らないということができない執事なの」
椋本絹:「……とても、悲しくて、苦しい生きかただと思うわ」
椋本絹:目を開いて、雲がかかった灰の空を見上げる。
椋本絹:「セカンドはわたしの“最後の敵”だったの」
早芝直純:「…………」
早芝直純:「UGNの俺が言うのもなんだが、その年齢で背負うのは辛くないか?」
椋本絹:「わたしは椋本家の娘よ」微笑む。
椋本絹:「リキシレのしていることにだって、いずれ無責任ではいられなくなるわ」
早芝直純:「俺には、絹の方が悲しくて、苦しく見えるよ。あの護衛の尻をもう少しひっぱたくべきだったかな?」
椋本絹:「直純」ベンチを立って、小さな手を差し出す。
椋本絹:「わたし、もっとお勉強をするわ。お友達も、これからずっと増えていって――」
椋本絹:「今よりももっともっと、強くなると思うわ」
椋本絹:「そのとき……もしも、わたしが間違っていたなら」
椋本絹:「わたしの敵になってくれる?」
早芝直純:「そうか。約束するぜ。その時は絹は世界を動かす存在になっていて」
早芝直純:「倒せば俺の評価が駄々上がりだ。絶対にそうなってる。保証する」
早芝直純:笑っているが、その目は真剣だ。
椋本絹:「――よかった」笑う。
早芝直純:「じゃあ、俺からも一つ」
早芝直純:言いながらメモに何か書いて、差し出された手に渡す。
椋本絹:「?」
早芝直純:「絹が間違わなかった場合、これから先、本当にどうにもならなくなった時に、ここに連絡しろよ。そして、目の前の男に、こう言ってやってくれ。 大丈夫よ。十四朗、私には最高の切り札が残ってるわ ってな」
早芝直純:「1回だけだぜ」
椋本絹:「ありがとう」
椋本絹:「あと一度だけ、直純は……いいお客様ね」
早芝直純:「そういう事だ。その時が来るかはわからないが」
早芝直純:ベンチから立ち上がる。
椋本絹:「直純は、すばらしいUGNだったわ」
椋本絹:「みんなが怖がるような相手にも、自分だけでなく、皆を勇気づけてくれたわ」
椋本絹:「友達だけじゃなく、無関係な人々だけじゃなく……敵となるわたしまで、守ってくれたわね」
椋本絹:頭に手を伸ばそうとして、止める。
椋本絹:「とても、偉いわ。直純」
椋本絹:「これからも強くなってね。まっすぐ、純粋であるように」
早芝直純:「絹もな、今の行動は偉かった。誤解させるような行動は慎むのも淑女だしな」
椋本絹:「ふふふ。いいつけを、ちゃんと守ったわ。直純」
早芝直純:「ああ。どこまでも真っ直ぐに純粋に、それが俺の名前だ。その名の通りに生きるさ」
早芝直純:「だが、最後に握手くらいはいいだろ?」
早芝直純:右手を差し出す。
椋本絹:「そうして手を握ってしまうと、かんちがいさせてしまうわ」
椋本絹:「そうよね。直純」両手で、その手を握り返す。
早芝直純:「並の男なら、いちころだぜ」ウィンクをして応える。
椋本絹:「直純は、悪いお客様ね」
早芝直純:「じゃあな、俺の最強の敵になるかもしれない、それとも、俺を切り札にするかもしれない、椋本絹」
早芝直純:「楽しかったぜ」
椋本絹:「……ええ。さようなら。直純」
椋本絹:「わたしも、楽しかったわ」
早芝直純:手を放し、背を向いて歩きだす。一度だけ振り返り、空に奇麗な電光を疾らせる。
椋本絹:眩しそうに、その星のような輝きを見る。
早芝直純:See you around
早芝直純:電光で文字を描くと歩き去る。

GM:それから数時間後!
GM:君はUGN日本支部の会議室に呼び出されていた。中にいるのは、君に今回の件を委ねてきた、光円寺勇吾だ。
光円寺勇吾:「事の顛末は聞いた。予想以上の大事に……いや、もともと大事ではあったんだが」
早芝直純:「俺はリストの開示が済めば帰っても良かったんだが、そうもいかなかっただろ。まったく正式なポイントになるのか?これは」
早芝直純:手を軽く開く。バチバチと青白い火花が掌の上で爆ぜる。
早芝直純:「だが、温羅の復活は阻止し、疑似ソロモンズリングは破壊し、マスターエージェントを撃破してきた」
早芝直純:「これ以上の成果はないだろう。満足か?本部エージェント」
光円寺勇吾:「文句なしに、最高の戦果だ。当然、報酬も最高のものを用意してある」
光円寺勇吾:そう言って君に向かって小さなバッジを放るよ。
光円寺勇吾:アッシュ派に所属する事を示す、本部エージェントのバッジだ
早芝直純:それを空中で掴む。
早芝直純:しげしげと興味深く眺める。
光円寺勇吾:「優秀なエージェントは早めにスカウトするってのが、アッシュ派のスタンスでね」
早芝直純:「…………」
早芝直純:それを指で弾き突っ返す。
光円寺勇吾:「"ドラゴンズネスト"。おめでとう。お前は将来のではなく、今から俺の同僚だ」
早芝直純:「こいつを貰う前に。もう一つ任務を回せ」
光円寺勇吾:「……って、おい!」慌てた様子でそれをキャッチするよ
早芝直純:「オペレーターのエージェントコントロールが必要になる高難度のヤツがいい。これは、その後に」
早芝直純:「ああ、その時は、ついでにもう一つ用意してくれ」
光円寺勇吾:「このバッジ用意するために俺がどれだけ冷汗かいたと……ああ」
光円寺勇吾:「はっ!なるほど、そういうことか。だがいいのか?その条件だと、一つじゃ済まないかもしれんぜ」
早芝直純:「ふっ、問題ないぜ。じゃあ、早めに手配しろよ」
早芝直純:「派閥を率いて乗り込んでやる」
早芝直純:僅かに獰猛な笑みを浮かべると会議室から出ていくよ。
光円寺勇吾:呆れたような感心したような笑い顔で見送るよ
間久部映子:では、会議室を後にした早芝くんの前方から
間久部映子:対照的に元気のない様子の少女が歩いてきます。
間久部映子:「はぁー……」
早芝直純:「よぅ。どうした、お前がため息をつくのは、……別段珍しくないか」
間久部映子:「な」
早芝直純:「体重が2㎏増えでもしたか?」
間久部映子:「何よ……“ドラゴンズネスト”?よりによってこんな時に――」
間久部映子:「――ってバカ!」ローキックを繰り出す!
早芝直純:両足を揃えてジャンプして避ける。
早芝直純:「はははは、そのガッツがなきゃな、お前と話してる気がしない」
早芝直純:「帰ってきたと実感したぜ。で、何かあったか?」
間久部映子:「そっちはよっぽど機嫌がいいみたいね?」腕組みの姿勢。
早芝直純:「天使の声を久しぶりに聞いたからな。それに」
早芝直純:「喜べよ。もう少しすると任務が下りるぜ、ナイン」
間久部映子:「こっちは最悪だったわ」話しつつまたローキックする。
間久部映子:「神城早月襲撃の応援人員に呼ばれて、もう毎っ日毎日企業連中との折衝続きで――」
早芝直純:「俺がいなかったからな、それは確かに最悪っ」脛で受ける「連発かよ」
間久部映子:ローキック「……で、結局襲撃予告自体がガセって!どうなってんの!?」
早芝直純:「それは、そうだ。だって、お前、疑われてたし」
間久部映子:「はぁ?」
間久部映子:「疑われてたって、何が」
早芝直純:「企業連とつながってるんじゃないか?って疑いがかかってたんだぞ」
間久部映子:「繋がってるって、それ。ええ……」
早芝直純:「お前が、UGNの情報流して、企業と裏取引してる疑惑」
間久部映子:「スパイ疑惑ってこと?そりゃあたしは“クラウンベースII"の現場責任は持ってたけど、あれはあたしの有能さゆえの抜擢であって……」
間久部映子:「違うわよ!なんでそういうことになるの!?」
早芝直純:「やっていても不思議はないだろう。お前は潔癖だが、自分が気に入らないものを利用して食い潰すのも、他に手段がなくなったら良識が許す範囲で自棄になるのも、有り得る話だぜ」
早芝直純:うんうんと頷いて。
早芝直純:「で、俺がその疑惑を晴らすために奔走してた」
間久部映子:「~~~~ッ」
間久部映子:ローキック!
間久部映子:「なにそれ!?あたしに恩でも売ってるつもり!?」
早芝直純:「そんなわけあるかよ。これは当たり前の話だぜ」
早芝直純:「よく考えろよ」
早芝直純:「そんな危ない橋を渡らせてる原因の一つが俺なら、その分は俺が骨を折るべきだ」
早芝直純:「だろ?」
間久部映子:「あたし、別にあんたのために本部エージェントになりたいわけじゃないんだけど」
早芝直純:「前にお前に言ったぜ、俺は」
早芝直純:「俺と組めよ。出世させてやるぜ。って その言葉を違えるのはフェアじゃないしなぁ」
早芝直純:「俺のプライドの問題だから、全然!これっぽちも!まったく!気にしなくていいぜ!」
間久部映子:「……」キックは飛ばないが、いらついている。
間久部映子:「…………大体、あんたの方の仕事は、それで成功したわけ?」
間久部映子:「あたしの支援抜きで」
早芝直純:「………でなきゃ生きて戻ってこれるか」
早芝直純:「でも」
早芝直純:心底疲れた声で言う。
早芝直純:「あんなのは二度とごめんだぜ」
間久部映子:「ふっ。そうでしょうね」
間久部映子:「で、次の任務って、どういう話?」
間久部映子:「またいつものカッコつけたがりで、いらないお節介を焼いてくれたんでしょうけど」
間久部映子:「まだまだタスクは色々と残ってるのよ。“コード・ヴァルチャー”に“マスターディガー”、それこそ企業の動きだって……」
早芝直純:「…さてな。だが、俺の行動には常に意味も勝算もあるんだ。ポイントナインが使えるなら問題はないぜ」
早芝直純:「せいぜい上手く使ってくれ。ドラゴンズネストをコントロールするのがお前の器量の見せ所だぜ」
早芝直純:言いながら歩きだす。
早芝直純:「なぁ、飯食いに行こうぜ。どうせ、もう暇だろ?」
間久部映子:「ふー」すれ違う時に、呆れたように息を吐く。
間久部映子:「“ドラゴンズネスト”」背中を向けたまま言う。
間久部映子:「ありがとう、なんて言わないから」
早芝直純:「じゃあ、なんて言ってくれるんだ?」
間久部映子:「――いい?いつでも誰かが褒めてくれるなんて、思わないで」
間久部映子:「本部エージェントなら、当然の働きでしょ」
間久部映子:「……ああ、中華が食べたいわね!」
早芝直純:背中を震わせる。笑っている。
早芝直純:「ああ、まったく…」
間久部映子:振り向いて、早芝の背中を追う。
早芝直純:「最低で最高だ」

■Ending/03

GM:白上別邸。賑やかなパンケーキ会も終わり、客人は各々の日常へ帰っていった。今残っているのは、本来の利用者だけ。
GM:すなわち白上束と御友別連の二人だけだ。
白上束:割烹着を着て、台所に立っている。
白上束:フライパンの上には、焼き上がったパンケーキがある。
白上束:「絹ちゃんに教わった」
白上束:彼女のものと、ほぼ違わぬ出来。
御友別連:「そうか……すまない。甘いものを、食べる約束をしたが。まさか作ってもらうことになるとは」
白上束:半分残っていたヨーグルトも投入したし、なぜか別邸にないはずの
白上束:生クリームやチョコレート、メープルシロップまで用意されている。
白上束:「うん。覚えたから、作れるよ」
御友別連:「……助けて貰った上に、料理まで。世話になりっぱなしだな、束さんには……」
白上束:コーヒーも用意してある。淹れ方はLINEで聞いて覚えた。
御友別連:「流石に、当主候補はちがうな。私も正木……さんから、色々教わったが、あまり身には付かなかった」
白上束:「教えるのは、苦手だけど」
白上束:「識りたいなら、教えられるようにする」
御友別連:「私も料理を教わるのは苦手だ。……すまない。恐らく、フライパンの持ち方から、教わることになる」
白上束:「たくさん苦手だね」
白上束:パンケーキを皿に移し、机までさっと持っていく。
白上束:「……ん」差し出す。
御友別連:「……ああ。ありがとう。よく出来ているように見える。いただこう」と、言いつつ、中々手を付けようとしない
白上束:「?」首をかしげる。
御友別連:「……すまない。本当に、美味しそうだと思っている。だが、私が食べていいのかと、思ってな」
白上束:「もしかして。怪我で、食べられない?」
御友別連:「いや、怪我はない。屋敷さんが守ってくれた。彼に不手際があったわけではない」
白上束:「失敗はしてないよ。覚えたから、失敗しない」
白上束:「甘いものが好きなら、大丈夫だと思う」
御友別連:「それも心配していない。私の問題なんだ。……すまない。約束をしたと言うのに、束さんばかりに苦労をさせてしまった」
御友別連:「束さんを傷つけたとも思う。それが、こんな簡単に、許されていいのかと思うと」
白上束:「約束したのは、甘いものを食べに行くことと、これを返すことだよ」
白上束:胸元を探り、赤紫色の宝石がついたネックレスを取り出す。
白上束:「苦労はしたけど、苦労をさせないでなんて約束してないよ」
白上束:「傷も、私にはついてない」
御友別連:「束さん……」
御友別連:「すまない……ありがとう。私は、貴女から貰ってばかりだ……」
白上束:「……」
白上束:「……食べないの?」
御友別連:「……すまない。いただこう。熱い内に食べなければ、勿体無いからな」
白上束:「うん」
御友別連:そう言ってシロップを掛けて一口食べます。
御友別連:「……本当に、よく出来ている。教わったばかりとは、思えないほど」
白上束:「うん」「よかった」
白上束:それを見届けると、自分も手を付け始める。
白上束:「うん。出来てる」
白上束:「……」
白上束:「……」
御友別連:「……?」
白上束:「御友別の、お役目は」
白上束:「続くの?」
御友別連:「……続くだろう、と思う。“緋緋鷹右眼”の力を目覚めさせる鍵は、私……私たちの血筋しか、もうない」
御友別連:「白上が、我々を手放すことはないだろう」
白上束:「……分かった。じゃあ、代わりに一つ、連ちゃんが手放して」
白上束:「首飾りが欲しい。私に、有利になるから」
御友別連:「構わない。私より、束さんのほうが似合っている」
白上束:「うん」左眼を受け取る。
白上束:「装身具を、貰ったから。交換しよう」
白上束:「友達とは、交換するの」懐から、小石のようなものを取り出す。
白上束:断面が多層になった半球。絹糸が結ばれ、根付のように誂えられたもの。
白上束:“矢呑竜骨”。
御友別連:「なぜ私に、これを……?」
白上束:「私より、似合うから」
白上束:「それを守ることを、新たなお役目に出来るから」
白上束:「そうすれば、白上は手放さないから」
白上束:「それに、矢からも守れるよ」
白上束:「いいことばかり」
御友別連:「……私には、勿体無い位だ」
御友別連:「だが……誰にも渡さない。約束する」
白上束:「……ん。約束」

■Ending/04

GM:日本の何処か。和菓子屋の店先に用意された喫茶スペースで、大柄な男が茶をすすっている。
GM:怪我でもしているのか、首元には包帯が巻かれている。傍らには土産と思わしき、箱詰めの大福。テーブルの上にはそれとは別に食べかけのいちご大福が乗っている。
セカンド・ビハインド:「おや、今はお一人ですか?」
セカンド・ビハインド:ではその喫茶スペースにふらっと現れ、声を掛ける。
セカンド・ビハインド:「椋本正木様」
椋本正木:「はっ!あの館でも一人だったろう。お前の方こそ、また一人か?」
セカンド・ビハインド:「ええ、その通り。今は一人でございます」
椋本正木:「絹の執事だと言うのに、絹から離れてばかりだな、セカンド!はっは!」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、そうでございますね。確かに絹様とは離れてばかりでございました」
セカンド・ビハインド:「ですが、もう近づくことはありませんよ。もう、椋本絹様の執事を辞めましたので」
椋本正木:「それはいい!兄としても、お前のような物騒なやつが側に居たのでは、安心できんからな」
セカンド・ビハインド:「そうでしょうね。私もそう思いますとも」
セカンド・ビハインド:「その様に正木様の方も自らの従者と離れてばかりでございますが、どうなされましたか?」
セカンド・ビハインド:「しかしその様に仰る正木様の方も自らの従者と離れてばかりでございますが、どうなされましたか?」
椋本正木:「仕方あるまい。起こした事が事だ。俺の側は安全とは言い難い」
椋本正木:「そんな時にシックスを連れていては、はは!ヘマを起こされた時、本当におっ死にかねんからな!」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、なるほど。まことに正しい判断でございます」
椋本正木:「何れ準備ができれば、迎えに行くつもりだ。放って置いても危険な奴だからな」
セカンド・ビハインド:「……そうでしたか。では正木様、こちらをどうぞ」
セカンド・ビハインド:そう言ってジュラルミンケースを近くに置く。
セカンド・ビハインド:「ああ、爆発物の類などではございません」
椋本正木:「あの館のように、俺もふっとばすつもりじゃないだろうな?」
セカンド・ビハインド:「いやいや、実にお恥ずかしい話ではありますが」
セカンド・ビハインド:「お借りしましたが、あまり使わなかったので。お返しすることにしまして」
セカンド・ビハインド:「いささか、色をつけてまいりました。利子ということです」
セカンド・ビハインド:ジュラルミンケースの中に入っているのは奪っていった金と、セカンド自身の金だ!
椋本正木:「はは!残念だ!あの花火も、中々に派手で楽しかったのだが」
セカンド・ビハインド:「ふふっ。ご期待に答えられず申し訳ありません」
椋本正木:「しかし、お前はこれからどうする?執事を失業して、再就職先にあてはあるのか?」
セカンド・ビハインド:「ええ、幸いにも私には本業がございましてそちらに戻ろうかと」
セカンド・ビハインド:「シックスの方はどうするかは知りませんが――ここで一つ正木様にお願いがあります」
椋本正木:「はは!お前からの頼みか。あまりいい予感はしないな」
セカンド・ビハインド:「そうかも知れませんね」
セカンド・ビハインド:「……今すぐにそうして欲しいというわけではありません。ですが、いつか」
セカンド・ビハインド:「シックスに名を。“椋本”の名を与えてやってはくださいませんか」
セカンド・ビハインド:「差し出がましいことではあります。無理を言っていることも理解しております」
椋本正木:「はは!そいつはまさしく、無理な相談だな」
セカンド・ビハインド:「ふっ、ならば聞かなかったことにしてくださると助かります」
椋本正木:「勘違いするなよ。俺が嫌だと言っているんじゃない」
椋本正木:「断られたからだ、シックスに」
セカンド・ビハインド:「シックスから?」
椋本正木:「勝手に哀れむなと言うことだろう。あいつはただのシックスだが、ただのシックスでいいと」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、なるほど。実にらしい」
セカンド・ビハインド:「シックスがそうであるのも、余計な世話を焼いてしまうのも。実にらしい」
椋本正木:「はは!その上で気になるのなら、お前が与えてやったらどうだ。ビハインドの名を!」
椋本正木:「それも断られるかもしれんがな」
セカンド・ビハインド:「ふふっ、生憎とこの名前は誰にも譲ることはしないと決めておりますので」
セカンド・ビハインド:「では、私はこれにて。お話に付き合ってくださってありがとうございました」
椋本正木:「なに、中々に楽しかった」
セカンド・ビハインド:「それでは――」 と一度言葉を切り、
セカンド・ビハインド:「それではシックスを、よろしくお願いします」 やはりそう言うことにした。
椋本正木:「次に会う時は……はは!揃って元気な姿を見せるとしよう」

セカンド・ビハインド:私は全てを元に戻したかった。
セカンド・ビハインド:かつて仲間たちと共にあれるように、一人の主に全員で同じ様に仕えることの出来るように。
セカンド・ビハインド:だから探した、次のロードを。私達のためのマスターロードを。
セカンド・ビハインド:しかしそれは見つからなかった。
セカンド・ビハインド:既にフィフスは死に、シックスも十分に死ぬ可能性が今回はあった。
セカンド・ビハインド:もう見つける時間はない。
セカンド・ビハインド:……私達は不死であったマスターロードと違い、死んでしまうのだから。
セカンド・ビハインド:たとえ、私が次なるロードを見つけても結局は無意味だっただろう。所詮は悪あがきだったのだ。
セカンド・ビハインド:それがどんなに私にとって理想の主だとしても――私が殺してしまうのは変わらないのだから。
セカンド・ビハインド:セカンド・ビハインド。
セカンド・ビハインド:それが私の名であり、私の裏切りの根源。
セカンド・ビハインド:名の意味は次なる存在、後に続く者――それは何かなど決まっている。
セカンド・ビハインド:真のマスターロード、次のマスターロード。
セカンド・ビハインド:自分自身が真の主だから、何者も私の主にはなれない。
セカンド・ビハインド:それが今まで目を瞑り続けていた私の本性、設定されたマスターロードの絶対自殺機構。
セカンド・ビハインド:瞑っていた眼を開く。
セカンド・ビハインド:前には深い闇が広がっているばかりで、一歩踏み出せばもう元の道には戻れないだろうという確信がある。
セカンド・ビハインド:以前の私はこの道以外を見つけるように必死に目を逸し、瞑ってきた。
セカンド・ビハインド:しかし、今の私はそうではない。
セカンド・ビハインド:椋本絹との別れを思い出す、すると思わず頬が緩むのがわかる。
セカンド・ビハインド:最後の主である椋本絹。
セカンド・ビハインド:彼女よりも優秀な主は過去に居た、また愚かな主も居た。
セカンド・ビハインド:強い主も居た、無力な主も居た、正しかった主も、悪であった主も、情に厚い主も、冷酷な主も。
セカンド・ビハインド:殺したくない、などと思った主は他にも居た。
セカンド・ビハインド:私にとって最後の主である椋本絹とは、優れていた部分、素養は十分ではあったが最高の主ではない。
セカンド・ビハインド:別れを告げることにしたのも、つまりは時間切れだった。なし崩し的に最後になってしまっただけに過ぎないのだろう。
セカンド・ビハインド:だが。
セカンド・ビハインド:だが、それでも――あの穏やかで幸福な結末に辿り着いた主は椋本絹ただ一人だけだ。
セカンド・ビハインド:私は望んだものに手は届かず、全ては無駄に終わった。
セカンド・ビハインド:抗いたかった運命に負けた無様な道化だろう。
セカンド・ビハインド:しかし、それでもたった一つだけ得たものは確かに、この胸の内にある。
セカンド・ビハインド:私は闇へと戻っていく、己の本来を役割を果たすために。
セカンド・ビハインド:その歩みに迷いはない、一つの結末がこの胸にある限り。

■Ending/05

GM:中国地方!商業施設の立ち並ぶ一角に、屋敷さんは来ています。
GM:此度の戦いで駄目になったスーツを新調するためだ。ちなみに君の口座には出所不明の入金があったりして、それなりに高いスーツを買うこともできる。
屋敷十四朗:あのあとすぐ、スーツのリペアを注文しておいた。東京に戻るまでには修繕が間に合うかと思ったのだが……
屋敷十四朗:結局「買い替えたほうが早いですよ」と言われて、仕上がりに一日待たされた形だ。むしろ帰る前に受け取れてよかったとも言える。
屋敷十四朗:「こんにちは。先日スーツを頼んだ屋敷ですけど、出来上がってますか」
屋敷十四朗:「できればちょっと試着をしていきたいんだけど……」
GM:勿論いいですよ!という感じで試着室に案内されます。
GM:しかし君が試着室に入る前に、一つ隣の試着室からクックック……という不愉快な笑い声が聞こえてくるよ
屋敷十四朗:「……?」 そっちを見る。
五角エイジ:「ケッ!お姫様を守りきって、次の日には呑気にお買い物か?」
五角エイジ:「いい御身分だな、”三月兎”さんよお」
屋敷十四朗:「げっ。その声」
屋敷十四朗:思わず試着室のカーテンをひっつかんで開ける。
屋敷十四朗:「……4位じゃねえーか!」
屋敷十四朗:「テクタイトの!」
GM:その通り!そこに居るのはテクタイトの4位なのだ。微妙に裾のダボッとしたスーツに身を包んでいる
屋敷十四朗:「しかもスーツが全く似合ってねえ……」
GM:明らかにサイズも合っていないのだ
五角エイジ:「なんだ?じゃあ自分は似合ってるって言いてえのかよ。結構な自信だな、ええ?」
屋敷十四朗:「こういうのは経験値がものを言うからな。おたく、普段からスーツ着るタイプじゃないだろ」
屋敷十四朗:「あんまスーツ着ないなら、こっちの細身のラインのやつのほうが着こなしが雑でもそれっぽく見えるぜ。生地も伸びやすいし」
五角エイジ:「次の仕事で必要になるかもしれねえから、用意しに来ただけだ。スーツなんて常日頃から着るもんでもねえだろ」
屋敷十四朗:言いながら近くのスーツをいくつか持ってくる。
五角エイジ:「チッ!余計なお世話だ!アドバイスなんか求めてねえよ!」
屋敷十四朗:「くははは。それにしても、意外だな」
屋敷十四朗:「テクタイトの上位ランカーとスーツ屋で出くわすのもそうだが」
屋敷十四朗:「つい先日、血みどろの殺し合いをした仲だ。問答無用で殺しにかかられると思っていた」
屋敷十四朗:カーテンをひっつかんで問答無用で開けたのも、相手の動きを視認したかったからだ。
五角エイジ:「はっ!金にもならねえ殺しなんてするかよ。それに、勘違いするんじゃねえ」
屋敷十四朗:「あん? 勘違い?」
五角エイジ:「あんなのは俺に取っちゃ殺し合いには入らねえ……いいか?一度倒したくらいでいい気になってる見てえだがな。俺はお前より下なんて思っちゃいねえ」
屋敷十四朗:「気が合うな。俺も似たような気持ちさ」
五角エイジ:「そうやってスカした態度を取ってられるのも、次に会う時までだ……覚えときやがれ」
屋敷十四朗:「戦場じゃ何が起こるかわからないからな。今回はたまたまこっちに出目が寄った。それだけだと考えてる」
屋敷十四朗:「正直、おたくと二度やりあいたくはないね」 肩をすくめる。 「執念深そうだし」
五角エイジ:「そういう態度が気に食わねえってんだよ!」
屋敷十四朗:「まあ待てよ。俺だって言いたいことは山程あるが、それはそれとしてだ。ここで会ったのもちょうど良い」
屋敷十四朗:「傭兵としてのおたくに聞きたい事があるんだ」
五角エイジ:「チッ!まあいいぜ。内容によっちゃ、金と引き換えになるけどな」
屋敷十四朗:「――テクタイトの上位ランカー」
屋敷十四朗:「その中でも派閥の強大さならば随一とされる『4th』――五角エイジ」
屋敷十四朗:「おたくを……そうだな。たとえば1年間専属で雇うとしたら、いくらかかる?」
五角エイジ:「一年だぁ!?んな長時間、一体何やらせるつもりだよ」
屋敷十四朗:「今回の件でわかった。おたくは敵に回すとあまりに厄介だ」
屋敷十四朗:「そして……椋本絹を今後も護り続けるなら、"まっとうな手段"だけじゃあ、やってられん」
屋敷十四朗:「汚れ役が必要だ。彼女の手を汚さないために、俺は彼女の見えないところで汚れ仕事を引き受ける」
屋敷十四朗:「そんなとき、頼りになる傭兵がいりゃあいいなってな」
屋敷十四朗:「できれば一生雇いたいんだがな。流石に無理だろうから、とりあえず一年雇ったらおいくらですかって事で……どうだ、4th?」
五角エイジ:「ケッ!そういう魂胆かよ。よっぽど大切なんだな、あのガキの事が」
屋敷十四朗:「そうとも。世界で一番大事だ」 本気か冗談かわからない声色でニッと笑う。
五角エイジ:「気持ちわり!ま、仕事内容はわかった。それなら一年で、数千万ってとこじゃねえの?」
屋敷十四朗:「たッか! 高いが……まあ、一年まるまる雇うとそんなもんか」
屋敷十四朗:「新築で家を建てると、だいたい三千万とか四千万円って聞くからな。それでテクタイトの上位ランカーが雇えると思えば、ある意味安いか」
五角エイジ:「は?何いってんだ?円?」
五角エイジ:「ドルだよ、ドル!」
屋敷十四朗:「ドル!!」
屋敷十四朗:「またドルかよもう!」
屋敷十四朗:「なるほど。わかったよ、おたくを雇うとクソ高くなるってことはよくわかった」
屋敷十四朗:「それ相応の働きをするってこともな。マジで二度と戦いたくないもんだ」
五角エイジ:「はっ!ま、二度はないだろうよ」
五角エイジ:「俺でも殺せなかったっつー噂が広がれば、当然俺より上が雇われるだろうからな」
五角エイジ:「クック!そこまでしてあんたらを殺したいって奴が居るのかは分からねえが……ま、精々頑張れよ」
屋敷十四朗:「うへえ。次にテクタイトが椋本やリキシレを狙うとしたら、3rd以上が出てくるってわけか。ぞっとしないな」
屋敷十四朗:「おたくもな。おたくが絹ちゃんを泣かせたってこと、ちゃんと聞いてるぜ」
屋敷十四朗:「将来あの子がリキシレのトップに立って、テクタイトの大スポンサーになったりしない事を祈るんだな。ふふん」
屋敷十四朗:「……あの子の傍にはいつも"三月兎"が居る。マスターウィザードを殺し、フェンリルを殺した傭兵だ」
屋敷十四朗:「忘れんなよ。テクタイト」

■Ending/06

GM:中国地方での戦いは終わった。首都圏で起こっていた、神城早月襲撃事件、及び襲撃予告騒動も既に沈静化し
GM:屋敷十四朗と椋本絹は、東京へ戻ることを許された。
GM:君たちは帰りの車の中にいる。ドア越しに、夕日が海の中へ沈もうとしているのが見える。
椋本絹:「……十四朗」薄闇の車内で、小さく呼びかけます。
椋本絹:「大変な思いを、させてしまったわね」
屋敷十四朗:「ん」
屋敷十四朗:「そりゃあ、逆だろ。絹ちゃんにこそ大変な思いをさせた」
椋本絹:「わたしには、束がいたわ」
屋敷十四朗:「ふ。いい奴だったよな、束は。何を考えてるかわからないところもあったが……約束通り、君を守ってくれた」
屋敷十四朗:「"ドラゴンズネスト"もだ。あのキザな軽口は気に入らんが、めっぽう腕の立つやつだった」
椋本絹:「ええ。また会いたいわ……」
椋本絹:「……わたし」
椋本絹:窓の外を見て、まばたきをしない目で呟く。「……オーヴァードの知り合いばかりが増えていくのね」
屋敷十四朗:「嫌か?」
屋敷十四朗:「それとも、怖いか。非日常に引っ張られるのが」
椋本絹:「隆平。雄一郎。夏。ジョセフ。……忍。タカ」
椋本絹:「慎吾。秋人。里奈。美恵――」
屋敷十四朗:「……?」
椋本絹:「……それと、護衛さん。京って名前だったのね」
椋本絹:「あの家で、オーヴァードでなかった皆は」
椋本絹:「たくさん死んでしまったわ」
屋敷十四朗:「テクタイトの――オーヴァードの襲撃を受けたからな」
屋敷十四朗:「準備万端だった正木ですら、俺とセカンドの旦那の二人に勝てなかった。オーヴァードと普通の人間には、それほどの開きがある」
屋敷十四朗:「俺たちは普通の人間じゃないんだ。良くも悪くも」
椋本絹:「わたし……お父さまの、リキシレのしていることが、悪いことだと分かっているわ」
椋本絹:「だけど、たまに思うの」窓の外を眺めている。
椋本絹:「オーヴァードは、オーヴァードとしか仲良くできないのかしら」
椋本絹:「オーヴァードでないお友達は、簡単に消えてしまって……本当のわたしを知っているのは、オーヴァードばかりだわ……」
屋敷十四朗:「正木が言っていたよ。椋本光平はオーヴァードを支配しようとしているが――」
屋敷十四朗:「あいつは、オーヴァードと人の対等な関係を築きたいと言っていた。そして、共に歩みたいとも」
屋敷十四朗:「オーヴァードと人間が仲良くできないなんて事はない。間違いなく、平和に共存できる」
屋敷十四朗:「絹ちゃんと夏海ちゃんが仲いいみたいに、さ」
椋本絹:「わたしも……わたしも、そう信じたいの」
椋本絹:今回の戦いではひどく辛い思いをした。けれど、それでも、死んでしまった者達はそれ以上の思いをしたのだ。
椋本絹:たとえ、僅かな時間しか共にしなかった、兄の使用人達だったとしても、友だった。
椋本絹:彼らは生き残れなかった。オーヴァードではなかったというだけの理由で。
椋本絹:「わたしは……彼らのために何ができたかしら。これから、何をしていけばいいのかしら……」
屋敷十四朗:「使い古された言葉だが……世界や環境に不満がある場合、取れる道は二つあるんだろうな」
屋敷十四朗:「自分を変えるか。はたまた、世界を変えるか」
屋敷十四朗:「君がリキシレから逃げて、こっそりどこかでただの子供として暮らせば――少なくとも、君の身の回りの人間が今回みたいな目に遭うことは避けられる」
椋本絹:「……」
屋敷十四朗:「君がリキシレの頂点に立って、世界を変えていけば……彼らのような犠牲を減らす事ができる」
屋敷十四朗:「歩みは、止めないんだろ。君はどの道を選ぶんだ?」
椋本絹:「わたしは……わたしが好き」
椋本絹:握った手を胸に当てる。
椋本絹:「わたしを育ててくれた人たちが好き。わたしの友達が好き……」
椋本絹:「……誰も裏切りたくないの。友達も、お父さまもお母さまも。……自分も」
椋本絹:「わたしは、椋本家の娘」
椋本絹:「それは……十四朗。それは、誰かにいわれたから……そう教えられたからではないのよ……」
椋本絹:「……わたしがそう選んだんだわ」
椋本絹:「世界を変えたい」
屋敷十四朗:「偉いな……」
屋敷十四朗:「自分で選んだから、今の自分がある。大人だって、そうはっきりと言い切れる奴はそうはいない」
椋本絹:「――『おれはおれなんだ』」そらで呟く。
椋本絹:「『世界中の人間の中で、おれという人間はひとりしかいない。だからおれはおれなりに、この世界で大切な存在なんだ』」
椋本絹:「生まれつき、こんな力があるからかしら」
椋本絹:「あの本が、昔から好きなの」
椋本絹:「だから……わたしは、わたしが一番大事よ」
屋敷十四朗:「懐かしいな。小学生の時に読んだっきりだが、そのくだりは覚えてる」
屋敷十四朗:「くくくく」
椋本絹:「ふふふふ」
屋敷十四朗:「住む世界が違うと思ってたが。ミヒャエル・エンデを読んでるのは同じか」
屋敷十四朗:「面白いな」
椋本絹:「わたしたち、兎と亀ね」
屋敷十四朗:「イソップの?」
椋本絹:「――そう。十四朗は“三月兎”でしょう?」十四朗へと向き直る。
椋本絹:「カシオペイアは、『モモ』に出てくる亀の名前だわ」」
椋本絹:「けれどわたし、間違ってしまったの」
椋本絹:「時計を持っているアリスの兎は、三月兎(マーチ・ヘア)じゃなくて、白兎(ホワイトラビット)だったわ」
屋敷十四朗:「なんだ、そんなことか。いいんだぜ」
屋敷十四朗:「……俺も今の今まで、アリスの兎は三月兎だと思っていた。くくく」
椋本絹:「おそろいね。ふふふふふ」
屋敷十四朗:「この通り名自体、駆け出しの傭兵時代にサッと考えたものだ。今となっちゃあ、なんでこんな通り名にしたのかもわからん」
屋敷十四朗:「でも、いいのか。絹ちゃん」
屋敷十四朗:「世界を変えるには、力が必要ってことだ」
屋敷十四朗:「穏やかな人生は……送れないってことだ」
椋本絹:「……ええ」
椋本絹:「ええ。そうね。そう……」
椋本絹:「とても、とても――わたしや、今の椋本の家でも届かないような……」
椋本絹:「とても大きな力」
椋本絹:車の天井を見る。椋本絹の身長に比べれば高いが、それでも世界と比べれば、遥かな狭さだ。
椋本絹:「けれど今のわたしには、助けてくれるお友達がいるわ。お父さまとも……きっと、仲良くできると思うの」
椋本絹:「ねえ、十四朗は」
椋本絹:「――」言葉に詰まる。
屋敷十四朗:「……俺が」
屋敷十四朗:「そうだな。俺は、立ち入り禁止の空き地でサッカーして母親に怒られてた気がする」
屋敷十四朗:「女の子のスカートめくりとか、あと、ピンポンダッシュもした気がする」
屋敷十四朗:「君と同じ11歳だった頃の話だ」
椋本絹:「やんちゃだったのね」笑う。
屋敷十四朗:「バカな子供だったよ」笑って肩をすくめる。 「でも、子供なんて本来そんなもんさ」
屋敷十四朗:「……君はまだ子供だろ。選ぼうと思えば、いくらでも未来を選べる」
椋本絹:「いいえ」
椋本絹:「十四朗のいうような子供には、もうなれないわ」
屋敷十四朗:「君が、椋本絹だからか」
椋本絹:「立入禁止の空き地でサッカーをしたって……どんなことをしていたって」
椋本絹:「きっと考えてしまうもの。果たすべき責任があることを。わたしが何を背負っているのかを」
椋本絹:「だから、もう時間切れよ」
椋本絹:紺とオレンジのあわいの空を見ている。
屋敷十四朗:「…………絹」
椋本絹:「それが子供なら――わたしは、とっくに時間切れだったの」
屋敷十四朗:「俺はな、君の事が大事だ。いやもうこの際だからハッキリ言うぞ」
屋敷十四朗:「世界で一番大事な女性が、お前だ」
屋敷十四朗:「なのにお前は、もう子供じゃないと。世界を変えるために、責任を果たす為に前に進むと言うんだな」
椋本絹:「……ふ」
椋本絹:「ふふ」窓の外を見たまま。
椋本絹:「……十四朗は、ばかね」
屋敷十四朗:「そうなんだ。よく言われるよ」
椋本絹:「仕切りのない車だったら、運転手さんに聞かれてしまったわ――」
椋本絹:「前に進むわ。わたし」
屋敷十四朗:「それはまずかったな。もし聞かれたら……15歳差だ。通報されたかも」
屋敷十四朗:「そうか……」
屋敷十四朗:「そうか」
椋本絹:「世界の果てまでだって」
屋敷十四朗:「――"十四朗は"」「さっき君が何を言おうとしたかわからないが」
屋敷十四朗:「忘れるなよ」
屋敷十四朗:「たとえ椋本や、君の他の友達が敵に回ったとしても――屋敷十四朗は、椋本絹を助ける」
屋敷十四朗:「俺が俺だからだ。君と共に歩む男が、俺だ」
椋本絹:「……ありがとう……」
椋本絹:「わたしも、そういいたかったの」
椋本絹:「十四朗に、来てほしいって……」
椋本絹:「どれだけつらい道のりでも……もしかしたら、絶対に負けてしまう、悪の道でも」
椋本絹:「……あなたに、見てもらいたかったの。十四朗……」
屋敷十四朗:「たまには立ち止まって休むんだぞ。後悔するためじゃない……先に進むために、立ち止まって、休む」
屋敷十四朗:「君の努力を、俺に見届けさせてくれ」
屋敷十四朗:「悪の道でもいいさ。椋本絹が選んだ道ならな」
椋本絹:「ああ……」顔を背けたまま、目元を拭う。
椋本絹:「嬉しい……ほんとうに嬉しいの……」
椋本絹:「だから、こんな顔、見られたくないわ……」
椋本絹:「ずっと一緒よ……十四朗」
椋本絹:「あなたはずっと、わたしの護衛で――」
椋本絹:「わたしはずっと、椋本絹だわ」
屋敷十四朗:「ふ」 くすりと笑い、
屋敷十四朗:絹ちゃんの両頬に手を添え、やわらかくこっちを向かせる。 「違うぞ絹」
椋本絹:「あ……」
屋敷十四朗:「そういうときはな。目をそむけて泣きながら言うんじゃない」
屋敷十四朗:「こっちを向いて。笑いながら言うもんだ」 こつんとおでこをぶつける。
椋本絹:「ひどい……ふふ……ひどい人だわ。十四朗……」
屋敷十四朗:「くくくく」
椋本絹:「わたし……もちろん、そう教わっているのに……ずっと、そうするように頑張ってたのに」
椋本絹:「…………」
屋敷十四朗:「――俺は、ずっと屋敷十四朗だ」
屋敷十四朗:「ずっとずっと、お前と一緒だ」
椋本絹:「十四朗には、綺麗な顔しか見せたくなかったのよ」
屋敷十四朗:「絹ちゃんみたいな女の子の泣き顔は綺麗なもんさ。俺以外には見せるなよ」
椋本絹:十四朗の手を握る。
屋敷十四朗:「……」 自分よりずっと小さなその手を、しっかりと握り返す。
椋本絹:「ねえ。北の空を見て。十四朗」
椋本絹:夕陽は深く落ちて、黒い夜空が広がっている。
屋敷十四朗:「……ん」
屋敷十四朗:すっかり暗くなった窓の外に目を向ける。
椋本絹:「橋の上に、デネブが見えるわ。薄く雲みたいにかかっているのが、天の川――」
椋本絹:「黄色の星が、カペラ」
椋本絹:「その先に、5つ……」
椋本絹:椋本の娘として生きてきた。
椋本絹:そこに子供らしい時がなかったのだとしても、美しいものを見てきた。
椋本絹:きっと見ている。お父さまが。お母さまが。
椋本絹:天国にいる、産みのお父さまとお母さまも、あの星空から。
椋本絹:「――5つ並んだ、あの星が」
椋本絹:「カシオペイア」

ダブルクロス the 3rd Edition
『我が手に開け虹の薔薇』
fin