【ミドルフェイズ3】
GM:全員登場です 全員登場しかない
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(67 → 74)
番匠谷ツヅリ:ウオオ頼むぞ
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(45 → 50)
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(69 → 76)
番匠谷ツヅリ:ウウン
GM:情報収集ができるよ~
■情報収集
・ルクト・ストリンカ 情報:ノヴァリス/噂話 4
・“ツイッギー” 情報:ノヴァリス/FH 7
・36アグリーメント 情報:ノヴァリス/FH 9
番匠谷ツヅリ:ほほ~う
クリスティナ・E・ローズ:社会4あるから下のどっちか行こうかな
番匠谷ツヅリ:フッ……難易度の高いサブちゃんは……先輩に任せな
岐咲ミサオ:社会3でダイスボーナスと技能値2ある
クリスティナ・E・ローズ:みんなもつよいな
クリスティナ・E・ローズ:じゃあルクトちゃん行こうかな 気にはなるし
岐咲ミサオ:じゃあツイッギーさんを
クリスティナ・E・ローズ:ルクト・ストリンカ 情報:ノヴァリス/噂話 4 これいにきまーす
クリスティナ・E・ローズ:4dx>=4 えいや
DoubleCross : (4DX10>=4) → 9[2,2,5,9] → 9 → 成功
岐咲ミサオ:どっちの技能でも技能値は同じ!
番匠谷ツヅリ:やったぜ~
岐咲ミサオ:4dx+2>=7
DoubleCross : (4DX10+2>=7) → 5[1,4,5,5]+2 → 7 → 成功
岐咲ミサオ:何とか成功!
クリスティナ・E・ローズ:足りなかったら財産出すね まだ12あまってるし
番匠谷ツヅリ:・36アグリーメント 情報:ノヴァリス/FH 9 ノヴァリスの方で! コネ:情報収集チームを起動。達成値+2
クリスティナ・E・ローズ:言うて大丈夫げだな
番匠谷ツヅリ:6dx+2+2>=9
DoubleCross : (6DX10+4>=9) → 6[3,3,3,4,5,6]+4 → 10 → 成功
番匠谷ツヅリ:結構ギリギリだった
GM:みんな成功だ 開示します
・ルクト・ストリンカ
“スコルダトゥーラ”ルクト・ストリンカ。
アップルシード農学校の生徒。高等部2年酪農科。
アイドル志望であり、アップルシードの売り込みに際し自分のグッズを売る機会だと
盛大に勘違いして自信のある一枚を送った。
味も確かなのだが、わりと写真で人気商品となっている。
クリスティナ・E・ローズ:かわいいな
番匠谷ツヅリ:味も顔もいい
・“ツイッギー”
“小枝”サエ・モーリィ。
メサイア学園郷土史愛好会の会員。
ノヴァリスの特産品となるであろう物品販売に協力するため、
“総合”へのマッチポンプ的な襲撃をたびたびを行っている。
実際には割のいいバイトだと思って集まった生徒たちをわざと捕まえさせている。
クリスティナ・E・ローズ:周りに声かけてたのそういうことだったんかい
岐咲ミサオ:ま……マッチポンプ!
番匠谷ツヅリ:郷土史愛好会じゃん!
・36アグリーメント
デパート“総合”のオーナー。
雇われオーナーであり悪名高き『インペリアルグループ』所属の社会人である。
“総合”は何度か襲撃を受けており、捕まえた襲撃犯をVIPルームに連れ込んでいるとの噂。
そのVIPルームへの入口を発見した。潜入することができる。
※『インペリアルグループ』は、取締役から末端社員に至るまで、すべてのスタッフが社会人で構成された純社会人企業。
軍事、不動産、建築、交通、金融等、多種多様な事業をノヴァリス全域に展開している。
学園都市の生活基盤を支える基幹企業だが、社内では反生徒的な社会人優生思想が蔓延しており
末端社員による生徒や先住市民を食い物にした悪徳商法の被害が後を絶たない。
番匠谷ツヅリ:こいつ……さては……
番匠谷ツヅリ:エッチなことをしているな
岐咲ミサオ:優しい店員さんだと思ったのに!
岐咲ミサオ:やらしい店員さんだったなんて……
GM:オーヴァードノヴァはエッチなステージではありません
クリスティナ・E・ローズ:なんてことじゃい
番匠谷ツヅリ:ならあんしんだ
GM:VIPルーム 入口
GM:隠されているわけではない。人目につかないように入り組んでいるだけだ。
GM:本来VIPルームは、入り口自体は見せつけるのが通例である。
GM:それで一般の客に自分もいつかは……と思わせるのが多いのだが。
GM:まるでそこに入ること自体に、やましいことがあるかのように。
GM:ひっそりと運用されていた。
クリスティナ・E・ローズ:「むむ……きな臭い感じがするわね」
岐咲ミサオ:バイクは収納能力でしまい込んで、徒歩で進んでいる。
クリスティナ・E・ローズ:「こう、VIPを迎える部屋の入口って感じがあまりしないというか……」
番匠谷ツヅリ:歩きながらたたた、と端末を操作していた手をぴたりと止める。
ルクト・ストリンカ:「そういうもんなんですか……?」
ルクト・ストリンカ:「こういうとこには疎くて……」
クリスティナ・E・ローズ:いつもとは違い、気配を殺してこそこそと歩き進む。
番匠谷ツヅリ:「くせ~くせ~とは思ってたけどよ~」
番匠谷ツヅリ:「あの野郎~。“インペリアル”だと~?」
ルクト・ストリンカ:「“インペリアル”!聞いたことあります!」
クリスティナ・E・ローズ:「インペリアル……皇帝?」
ルクト・ストリンカ:「うちの野菜さひどい値段で買い叩こうとしてボコされてた!」
岐咲ミサオ:「ええっ、で、でも」
岐咲ミサオ:「あの人、私が買おうとした銃に来月新モデルが出るからまだ買わない方がいいって親切にしてくれたのに……」
クリスティナ・E・ローズ:「あの人もまた、このお店を統治する君主の方だったのね。店長さんなんて呼ぶべきじゃなかったかしら……」
番匠谷ツヅリ:「そうすりゃまた利用しちゃおっかな♪キャハ♪」
クリスティナ・E・ローズ:「むむ、そんな悪行を……?ルクトさんが嘘を吐くとは思えませんし」
番匠谷ツヅリ:「ってなるセールストークじゃね~のかよ」
岐咲ミサオ:「そ、そんな……」思いっきり引っかかっていた
ルクト・ストリンカ:「でもあの人は優しいべ!」
ルクト・ストリンカ:「あなた写真いっぱい売れるよ~って言ってくれた!」
ルクト・ストリンカ:「そんでいっぱい置いてくれていっぱい売れてた!」
岐咲ミサオ:「え、売ってたのは牛乳じゃないんですか?」
ルクト・ストリンカ:「お乳もだけんど~……!」
番匠谷ツヅリ:「乳も……?」カッと目を開く。
クリスティナ・E・ローズ:「聞いている感じどうも、写真を売るって貴方に伝えておいて、牛乳を売っていたのよね……?」
クリスティナ・E・ローズ:「まあ……実際に売れていたのはそうだし、貴方が納得しているのなら私はいいけれど……」
番匠谷ツヅリ:「取り分どうなってんだ?」
ルクト・ストリンカ:「?仕入れ値はもらってるべ?」
ルクト・ストリンカ:「付加価値?は実績?になるからいいんだと」
岐咲ミサオ:「典型的な搾取する側の文言じゃないですか……!」
クリスティナ・E・ローズ:「そ……それでどうやってあなたの事業を続けるのよ!」
番匠谷ツヅリ:「怒りがふつふつと湧いてきたぜ」
クリスティナ・E・ローズ:「というか、仕入れ値ってもしかして写真代だけだったりしないわよね?あなた最初、牛乳はおまけって言っていたけれど……」
ルクト・ストリンカ:「いやいや!お乳さのお金はしっかりもらってる!」
ルクト・ストリンカ:「それ以外には特に?」
クリスティナ・E・ローズ:「…………」
クリスティナ・E・ローズ:「ルクトさん、貴方……」
クリスティナ・E・ローズ:「やっぱり、あの36さんにいいカモにされてるわよ」
ルクト・ストリンカ:「……そんな……!」
番匠谷ツヅリ:「カネにだらしね~ヤツは嫌いだがよ~」
クリスティナ・E・ローズ:「VIPルームの件がどうなるにしろ、この事については改めてちゃんとお話つけた方がよさそうね……」
番匠谷ツヅリ:「何もわかってね~やつをてめ~の都合だけで利用して、一方的に搾取して大金稼ごうなんてヤカラはもっと許せね~よな~?」
番匠谷ツヅリ:「ワタシだってガマ……」
番匠谷ツヅリ:「ゆるせね~よな~?」
岐咲ミサオ:(何言いかけたんだろう)
岐咲ミサオ:「でも……そこまでやるのに、警備だけは緩いのっておかしくありませんか?」
クリスティナ・E・ローズ:(鎌……?)死神の鎌めいた武器を振るうツヅリちゃんを想像している。
岐咲ミサオ:「実際強盗に入られてますし……私達がいなかったら被害が出て、損してた筈……」
クリスティナ・E・ローズ:「秘密を知る人を増やしたくない、とかかしら……?あっ」
クリスティナ・E・ローズ:口元を抑える。しばらく殺風景な道が続いていたが、少し先に小窓付きの扉が見える。
ルクト・ストリンカ:「窓ですね」
番匠谷ツヅリ:「中見えっか~?」届かないのである。
岐咲ミサオ:「し、慎重に……」
岐咲ミサオ:ゆっくりと近付く。
クリスティナ・E・ローズ:(いったい何が……)息を殺しつつ、一緒に覗き見ようとする。
GM:なにかの瓶が陳列されているのが見える。
岐咲ミサオ:恐る恐る覗き込む。※ツヅリほどではないが身長が低いので背伸びしている。
クリスティナ・E・ローズ:「んん……ここがVIP向けの陳列棚、なのかしら……?」
ルクト・ストリンカ:「開ければよくねですか」ガチャリと開けてしまう。
岐咲ミサオ:「あ、あわ、慎重に、あわわ……」
クリスティナ・E・ローズ:「え!? ちょっとルクトさ、ああ~~っ」
クリスティナ・E・ローズ:止めようとして滑り、バランスを崩す。そのまま部屋へなだれこんだ。
番匠谷ツヅリ:「ダイタンだな」
GM:そこは陳列棚だ。高級感溢れる外装に、椅子が並べられ、瓶が棚に鎮座する。
岐咲ミサオ:背伸びして扉に体重を預けていたのでこてんと転ぶ。
クリスティナ・E・ローズ:「ふぎゅう……」
番匠谷ツヅリ:「大丈夫か~?」
岐咲ミサオ:「うう……」
番匠谷ツヅリ:倒れ込む二人に手を伸ばしつつどさくさに紛れて臀部のあたりを触れる。
クリスティナ・E・ローズ:情けなく潰されかっていたが、よろよろと立ち上がる。
岐咲ミサオ:「ひぇ……っ」ぴょい、と跳ぶように立ち上がる。
ルクト・ストリンカ:「あ……」
ルクト・ストリンカ:「わだしだけじゃないんだ……」
クリスティナ・E・ローズ:「へあっ」上ずった悲鳴。「こら、ちょっと……! 無礼ですよ!」
番匠谷ツヅリ:「誘ってんのかなって……」
番匠谷ツヅリ:「にしても」
番匠谷ツヅリ:しげしげと並べられた瓶を眺める。
番匠谷ツヅリ:「なんだこりゃ?酒か?」
岐咲ミサオ:ツヅリさんに背を向けないように壁際に立つ。
ルクト・ストリンカ:「これ……」瓶を手に取っている。
ルクト・ストリンカ:「発泡ぶどうジュースですよ」
岐咲ミサオ:「発泡ぶどうジュース……」
クリスティナ・E・ローズ:「発泡ってことは……あの、しゅわしゅわするやつ?」
番匠谷ツヅリ:くんくんとにおいを嗅いでいる。
GM:強烈な酩酊感が襲う。
番匠谷ツヅリ:「ウェッ」
ルクト・ストリンカ:「はい。大人しかダメなやつです」
番匠谷ツヅリ:くらりとくる。
岐咲ミサオ:「密造ジュースってことですか?」
クリスティナ・E・ローズ:「な、なるほど……?うひゃっ」こちらも嗅ごうとして顔をそむける。
岐咲ミサオ:怖いので嗅がない。
クリスティナ・E・ローズ:「確かに、それならここまで隠している事にも辻褄が合うわね……」
岐咲ミサオ:おっかなびっくり顔を背けながら瓶を見る。
GM:瓶の隣。箱に記載がある。
GM:「私達が作りました」
GM:少女たちの写真が載っている。何故か水着だ。
クリスティナ・E・ローズ:「…………」
クリスティナ・E・ローズ:「???」
岐咲ミサオ:「何で水着……?」
番匠谷ツヅリ:「こりゃ……」
クリスティナ・E・ローズ:「違法な品物にまで、どうしてわざわざこんな証拠が残るような……?なぜか水着だし……」
岐咲ミサオ:「いや、それよりも……!」
岐咲ミサオ:「この人って……ふぎゃっ」よく見ようと箱に顔を近付けて匂いを嗅いでしまう。
番匠谷ツヅリ:「ストリンカん商法と同じか~?」どれどれと写真を覗き込んでみる。
ルクト・ストリンカ:「あ……あれ!見て下さい!」
GM:窓の方を指差す。入ってきたのとは逆の大きな窓。
GM:窓の向こう、水着姿の少女たちが立たされている。
GM:こちらには気づいていない。
番匠谷ツヅリ:「あ~? 何やってんだ……?」
クリスティナ・E・ローズ:「ええっ?」
クリスティナ・E・ローズ:「水泳の授業……じゃないわよね……?」
GM:その場で足踏みしているように見える。
岐咲ミサオ:「な、何で水着……?」2回目。
クリスティナ・E・ローズ:「あっ……も、もしかして」
クリスティナ・E・ローズ:「そういえば昔、本で読んだことがあるわ……伝統的なお酒の製造過程では、ぶどう踏みという工程があるって」
岐咲ミサオ:「ぶどう……踏み……もしかして」
岐咲ミサオ:「今まさに作ってるってことですか?」
番匠谷ツヅリ:「………キュナ案件じゃね?」
岐咲ミサオ:「でも何で水着……?」3回目。
ルクト・ストリンカ:「じゃあ……ここで発泡ぶどうジュース作ってるんだ」
クリスティナ・E・ローズ:「単に果実を潰すのが目的だから、今では機械的に処理している事も多いらしいけど……」
ルクト・ストリンカ:「すげえなあ」
番匠谷ツヅリ:「いや……トランペッター? どっち? わかんね~けど」
クリスティナ・E・ローズ:「トランペッターの方が早いでしょう。さっき、この店まで来ていたし」
クリスティナ・E・ローズ:「ここにある瓶を持って行って教えてあげれば、取り締まってくれるはずよ」
ルクト・ストリンカ:「今助けたほうがよくねですか?」
ルクト・ストリンカ:「あれ……」
クリスティナ・E・ローズ:「う……勝手な事をするなとは言われたけど」
GM:ムチを手に持ったボンテージ姿の女が、動きの悪い少女を打ち据えている。
クリスティナ・E・ローズ:「えっなにあれ」
番匠谷ツヅリ:「プレイか?」
岐咲ミサオ:「何でボンテージ……?」新パターン。
クリスティナ・E・ローズ:一瞬、ちょっと自分の常識を超えた光景だったのでフリーズしていたが。
ルクト・ストリンカ:「助けます!」
クリスティナ・E・ローズ:「あ、あんな……労働者を家畜のように……いいえ、畜産でだって鞭を打つなどしないわっ」
ルクト・ストリンカ:ガラスを押す。
クリスティナ・E・ローズ:「ええ! とにかく、許しがたい行いです!」
ルクト・ストリンカ:分厚い明らかに強化ガラスと思われる層をメリメリと割いていく。
クリスティナ・E・ローズ:「とあーっ!」一緒に押す!
岐咲ミサオ:「う、うう……後戻りできそうにないなあ……」
ルクト・ストリンカ:「あっあぶねからさわんねほうがいいよ」
クリスティナ・E・ローズ:「えっ、わっ、うん」
番匠谷ツヅリ:「すげ~膂力」
番匠谷ツヅリ:懐から取り出したドローンを、来た道を引き返すように操作して。
クリスティナ・E・ローズ:自分のすぐ隣でめきめきと変形していくガラスを見て、慌てて手を引っ込める。
ルクト・ストリンカ:障子戸のように手を入れて、ドゴン!と倒した。
番匠谷ツヅリ:「連絡もやっとくからよ~。奴らが来るまでに片付けちまうか」
水着の少女たち:「キャア!?何!?」
クリスティナ・E・ローズ:「何かを言われれば──」指輪を嵌めた右手を、鞭を持つ女へと向ける。
クリスティナ・E・ローズ:「ローズランドがクリスティナ王よ!あなた達を助けに来たわっ!」
鞭を持つ女:「助け……?」
鞭を持つ女:「やっ……やった!」
クリスティナ・E・ローズ:「さあ、その鞭を下ろしてこの子達を解放なさい!人をこんな風に働かせるなんて間違っているわっ」
鞭を持つ女:「これで解放されるんですね!?」
番匠谷ツヅリ:「ええ……?」
岐咲ミサオ:「えっ、そっちが喜ぶの……?」
鞭を持っていた女:鞭を放り投げて駆け寄る。
鞭を持っていた女:「こんなのさせられて……辛かったんです!」
クリスティナ・E・ローズ:「え、ええ……そう、貴方も強制させられていたのね」
クリスティナ・E・ローズ:ちょっと困惑しつつも慰めるように髪を撫でている。
クリスティナ・E・ローズ:「そう命じたのは、やっぱりあのインペリアル……36さん?」
鞭を持っていた女:「はい……」
“小枝”サエ・モーリィ:「あーっ!」
“小枝”サエ・モーリィ:「いけませんよ!勝手なことをして!」
番匠谷ツヅリ:「おっ。ヘルメット女」
岐咲ミサオ:「あ! 強盗の人!」
“小枝”サエ・モーリィ:ヘルメット女だ。水着は着てない。
番匠谷ツヅリ:「なんでだよ!」
番匠谷ツヅリ:「そこはさらけ出しとけよ!肌をよ~!」
“小枝”サエ・モーリィ:「何故とは……?」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方……やっぱり、風紀の人達に引き渡された訳じゃなかったのね!」
“小枝”サエ・モーリィ:「フフン。どうやら知ってしまったようですね」
“小枝”サエ・モーリィ:「ノヴァリス名産ワイ……」
“小枝”サエ・モーリィ:「けふん、こふん」
“小枝”サエ・モーリィ:「発泡ぶどうジュース生産計画を!」
クリスティナ・E・ローズ:「この期に及んでそこを取り繕う意味があるのかしら……!?」
番匠谷ツヅリ:「恐ろしい計画じゃね~か」
岐咲ミサオ:「総合側とグルだったんですね……」
“小枝”サエ・モーリィ:「私は考えました。ノヴァリスといえば、と名物にできるものがないだろうか?と」
“小枝”サエ・モーリィ:「しかしこの土地で取れるものは、大体が外のまがい物です」
“小枝”サエ・モーリィ:「ですが唯一!ここにしかないもの……それはここに住む皆様です!」
“小枝”サエ・モーリィ:「その皆様で作り上げたものであれば……真にノヴァリスの名物に相応しいのではないでしょうか!」
岐咲ミサオ:「それで……この人達に命じて無理矢理密造ジュースを造らせていたんですね……!」
“小枝”サエ・モーリィ:「命令ではありません!!!」
“小枝”サエ・モーリィ:「理解ってもらっただけです!」
番匠谷ツヅリ:「そうなん?」鞭を持っていた女に問うてみる。
鞭を持っていた女:「いえ普通に脅されてました……」
クリスティナ・E・ローズ:「脅迫してたんじゃないの!」
岐咲ミサオ:「嘘は邪悪じゃないんですか!」
“小枝”サエ・モーリィ:「嘘は普通に必要なときには必要では……?」
岐咲ミサオ:「そうかも……」
番匠谷ツヅリ:「う~ん狡い。キライじゃね~が」
“小枝”サエ・モーリィ:「そう。つまり……」
“小枝”サエ・モーリィ:「彼女たちの蹠こそが……」
“小枝”サエ・モーリィ:「このワインの産地特性なのです!」
“小枝”サエ・モーリィ:「……あっ」
“小枝”サエ・モーリィ:「この発泡ぶどうジュースの産地特性なのです!」
岐咲ミサオ:「そこはこだわるんだ……」
岐咲ミサオ:よく考えると言い回し一つ一つにこだわる人だったな……
クリスティナ・E・ローズ:「な、なんかやけに堂々と言うけど……」
クリスティナ・E・ローズ:「その土地にいる人がワインを作ってるだなんて、どの産地でも同じことじゃないの……?」
番匠谷ツヅリ:カチッ。『このワインの産地特性なのです!』
番匠谷ツヅリ:カチカチッ。『このワインの産地特性なのです!』『このワインの産地特性なのです!』
“小枝”サエ・モーリィ:「あ~っ!」
“小枝”サエ・モーリィ:「やめ……やめてください!」
“小枝”サエ・モーリィ:「CEROレーティングに関わりますよ!大犯罪ですからね!」
番匠谷ツヅリ:「命令か?」
“小枝”サエ・モーリィ:「規格です!」
岐咲ミサオ:「やめなかったらどうするんですか?」
“小枝”サエ・モーリィ:「出版とかの際に怒られます!」
クリスティナ・E・ローズ:「それって本当に外の世界でも差別化になるほどの付加価値ある事なの……?」
“小枝”サエ・モーリィ:「それは……そうですよ。ご存知ないんですか?」
“小枝”サエ・モーリィ:「試しにやってみますか?」
“小枝”サエ・モーリィ:「あなたが踏んで作ったジュース……」
“小枝”サエ・モーリィ:「きっと飛ぶように売れると思いますよ」
クリスティナ・E・ローズ:「そ……そういうものなの?」
岐咲ミサオ:「あの……今更なんですけど、問題なのは売れるかじゃなくて」
岐咲ミサオ:「密造していることそのものなのでは……」
36アグリーメント:「それ故のVIPのみへの販売ですよ」
36アグリーメント:いつの間にか入口側に立っている。
クリスティナ・E・ローズ:「あっ、インペリアル……!」
岐咲ミサオ:「あっ、36アグリーメントさん……!」
36アグリーメント:「広く理解を得ようとは思っていません。なので……」
36アグリーメント:「あなた方に広められては困るんですよね」
番匠谷ツヅリ:「へ~」
番匠谷ツヅリ:「だったらどうするってんだ? ん~?」
36アグリーメント:「そうですね……」
36アグリーメント:「あなた達にも、共犯者になってもらいましょうか」
36アグリーメント:「ワイン造り、参加してみませんか?」
“小枝”サエ・モーリィ:「発泡ぶどうジュースです」
クリスティナ・E・ローズ:「……それって、脅迫よね?」
36アグリーメント:「いえ?脅迫ではありませんよ」
36アグリーメント:「提案の体を取った決定事項の伝達です」
クリスティナ・E・ローズ:「ま、ずいぶん強権的な皇帝様だこと」
番匠谷ツヅリ:「上等じゃね~か」
番匠谷ツヅリ:「やれるモンならやってみな。ただしワタシらに屈した暁にゃ」
番匠谷ツヅリ:「てめ~らが水着着てワタシらん前に跪いて許しを乞うんだぜ」
岐咲ミサオ:「うう……どうしてこんなことに……」
36アグリーメント:「そうはなりませんよ。さあ、“ツィッギー”」
36アグリーメント:「彼女らの抵抗を削ぎなさい」
“小枝”サエ・モーリィ:「それは命令ですか!命令は聞きません!」
“小枝”サエ・モーリィ:「ですが……偶然にも私は同じ行為をしようとしていました!」
“小枝”サエ・モーリィ:「これは偶然の一致です!」
岐咲ミサオ:逃げたい。正直なところ、よく知らない人達を助ける為に体を張るのは乗り気ではなかった。
岐咲ミサオ:人並みに良心はあるが、トランペッターに任せればいい。そう思っていた。
岐咲ミサオ:けれど……隣に立つ人達が立ち向かうというのなら。
岐咲ミサオ:「やるしか……ない……!」
岐咲ミサオ:友達を、見捨てて逃げることだけはする訳にはいかない。