『蹠のテロワール』(GM:DT)


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“イレギュラー・ナンバー”岐咲きさきミサオキャラシート(PL:黒鉛筆)
“ブンブン・スケバン”番匠谷(ばんしょうや)ツヅリキャラシート(PL:ガントス)
レクス・ローズ( )”クリスティナ・エヴァリー・ローズキャラシート(PL:いちま)

【Index】

オープニング
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
クライマックス
エンディング

【プリプレイ】

GM:突発やるよ~
GM:ステータステーブルとかいうやつがちょうどいいですね
GM:これの上から順に自己紹介してもらいましょう
岐咲ミサオ:ということは……私から!
GM:そういうことです
岐咲ミサオキャラシート
岐咲ミサオ岐咲きさきミサオ。メサイア学園高等部一年生のごく平凡な一般生徒です。
岐咲ミサオ:物質収納能力があり、それを活かしたデリバリーで生計を立てています。結構評判はよく、割と儲かっています(黄金錬成)。
岐咲ミサオ:仕事とは別に銃器の蒐集をライフワークとしており、部隊一つが持て余す量の銃を能力を活かして常に携帯しています。いざという時の保険としてね……。
GM:なるほどね それで稼いだお金というわけ
岐咲ミサオ:『十字冠を破壊する兵器』によって親友が死んだ現場を目撃しており、記憶処理された過去があります。
岐咲ミサオ:その影響でその親友のことも殆ど思い出せなくなっているので、デリバリーついでに生前から顔の広かった親友についての話を聞いて回っています。
岐咲ミサオ:その為自分の顔も広くなり、友達も結構多く、記憶処理された後に残った強迫観念から友達を守る為なら割と手段を選ばなくなっています。
岐咲ミサオ:物質収納能力とは別に、限定的な現実改変能力を持っていて、撃った銃弾が絶対に命中するようになっています。
岐咲ミサオ:性能としては、《プレディクション》と、各種武器効果によって、ドッジ不可ガード不可装甲無視の範囲攻撃を撃ちます。それだけです。
岐咲ミサオ:よろしくお願いします!
GM:えげつないことしやがるぜ
GM:記憶処理なんて極悪非道の技術まで……常用している組織は許せねえよなあ
GM:よろしくお願いします~ 次!ツヅリちゃんお願いします
番匠谷ツヅリ:了解!
GMキャラシート
番匠谷ツヅリ番匠谷ばんしょうやツヅリ! ニルヴァーナ高等学校の救済委員会にしてスケバン四天王やってます。
GM:すごい名字だ
番匠谷ツヅリ:諸事情から周辺や内部での小競り合いが耐えないナンがデカそうな地区で野良スケバン退治や学校再建のための財政管理などにも貢献しているぞ。
番匠谷ツヅリ:あと3年生です。なんか……留年しちゃいましたけど。敬語を使えよ~1年坊ども~
GM:留年生だ
番匠谷ツヅリ:ツヅリはスケバンのくせに直接戦闘力は乏しめでおり、代わりに小狡い策や持ち前の機械工作スキルを駆使し今日も生きています。
GM:スケバンって戦闘力の証だったんだ
番匠谷ツヅリ:データ的にはエネミーのダイスにデバフを与えたり味方の達成値を上げたりするピュアピュアなサポーターです。
番匠谷ツヅリ:みんなには苦労をかけるが……精一杯ご奉仕してやるからよ。
番匠谷ツヅリ:ミドルの情報収集とかは得意なほうなのでその辺りでも貢献してやるぜ。よろしくお願いします。
GM:いっぱいご奉仕してね
GM:よろしくお願いします~
GM:では次!クリスティナちゃん!
クリスティナ・E・ローズ:はいほー
GMキャラシート
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズです メサイアの一年生で、学園の片隅に領土らしきものを持つ王らしきものです
クリスティナ・E・ローズ:王国の主産業は菓子の販売です 国民になる権利は大体5万クレジットで購入する事ができ、もっぱらマルチの勧誘だと思われています
クリスティナ・E・ローズ:建国申請も何度か出したんですが、全部却下されました 悲しいね
クリスティナ・E・ローズ:めげていてもしかたないので、目下は外との良好な関係づくりとか予算調達とかを頑張っています
GM:国王を自称する狂人だ
クリスティナ・E・ローズ:いろいろ言ったけど概ね報酬の為なら比較的どこでも飛んでいくフリーランス存在という認識でいいはず。
クリスティナ・E・ローズ:性能的にはシンプルな単体アタッカーで、ストライクチップ相当の指輪を変形射出します 侵蝕がそこそこ安めなのが長所
クリスティナ・E・ローズ:あとお金はそこそこあるのでミドルでは多少貢献できるかも フロリリもある
クリスティナ・E・ローズ:そんな感じです よろしくおねがいします~
GM:福利厚生できてえらい
GM:よろしくお願いします~


【オープニング:ジャクリーン・テイラー】

GM:全員登場お願いします。
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(42 → 50)
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(40 → 46)
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(28 → 31)


GM:メサイア学区 大型デパート“総合”
GM:砂時計を模したようなエンブレムで知られる総合百貨店は、新進気鋭のデパートであり、
GM:ここのところ急速に勢力を拡大している。
GM:ここで物を買えば生活に困らず、命を救えることから、Save・総合との異名で呼ばれることすらある。
GM:特に力を入れているのが食料品関係で、生産者の顔が見える、を売りにしているとか。
GM:勿論取り扱うものは食料品にはとどまらず、生活必需品であれば大抵のものがある。
GM:例えば――
岐咲ミサオ:ショーケースの前で展示された商品を吟味する少女。
岐咲ミサオ:頭上に浮かぶ十字冠を除けば『外』の平凡な学生に交じっても違和感がない、そんな印象の少女。
岐咲ミサオ:「うーん……これ買っちゃうと一挺で予算尽きるな……ワゴンのは安いけど……うーん……」
岐咲ミサオ:ショーケースに飾られているのは、フルオートの機関銃。
岐咲ミサオ:総合内のガンショップ。金さえ払えばここで手に入らない実銃はないと言われている。
GM:無論ノヴァリスの生活必需品である。
岐咲ミサオ:「来月まで貯めてあれ買うのもありだよなあ」壁に飾られた対戦車ライフルを見ながらぼやく。
36アグリーメント:「お客様、お困りでしょうか?」
GM:人型の社会人が君の横に立ち、声をかける。


岐咲ミサオ:「ひっ……!」びくりと肩が跳ねる。小心なのでいきなり声をかけられると怖い。
36アグリーメント:「おや、驚かせてしまいましたか。これは失礼」
岐咲ミサオ:「あ、いや、大丈夫です。すみません」
岐咲ミサオ:ぺこぺことお辞儀する。
36アグリーメント:「私、こちらで総合店長を務めております、“36アグリーメント”と申します」お辞儀を返す。
36アグリーメント:「失礼ながら、お悩みのようでしたのでお声をと」
岐咲ミサオ:「これはどうもご丁寧に……」
岐咲ミサオ:「悩んでるっていうか、予算のやり繰りでどうしようかな~って迷っちゃって」
36アグリーメント:「ふむ……なるほど」
岐咲ミサオ:「でもこれ買おうかな~……」今日は買わずに貯めることを考えていたが、店員さんに話しかけられて買わないのも申し訳ないので機関銃を指さす。
36アグリーメント:「すぐにご入用でないのであれば、その型式は来月モデルチェンジ品が出ますので」
36アグリーメント:「お求めやすくなるとも思います」
岐咲ミサオ:「あ、そうなんですね」優しい人だ。
岐咲ミサオ:(でもせっかく優しくしてくれたのに何も買わないって言うのも申し訳ないな……)
岐咲ミサオ:「じゃあ、今日はそこから何か買おうかなー」ワゴン売りの方へ向かう
岐咲ミサオ:ハンドガンを一つ手に取り「これ! これください!」
36アグリーメント:「お買い上げありがとうございます」にこやか(?)にして。
GM:ワゴン売りされている銃器の一つ一つにも、私が作りました、の表示がある。
GM:ジェネシス生と思しき生徒の写真だったり、社会人の写真だったり、単なるロボットアームだったりと様々。
岐咲ミサオ:正直質より量派なので違いはよく分かっていないが、製造者の顔が見えると何となく安心する。
36アグリーメント:「引き続き、よいお買い物をお楽しみ下さい」
岐咲ミサオ:「ありがとうございました! また来ますね!」
GM:一方、ガンショップを離れて。
GM:工具売り場。生活必需品である工具も当然売っている。総合百貨店なのだ。
番匠谷ツヅリ:“特価品”と書かれた札のワゴン品をしっちゃかめっちゃかにしながら、ごそごそと漁っている少女。
番匠谷ツヅリ:背丈が小さい故に、つま先立ちで中を覗き込みながら。
番匠谷ツヅリ:「は~。これでワゴン行きかよ。なんとも潤沢なことで」
番匠谷ツヅリ:ボックスレンチやらドライバーセットやらをぽいぽいと買い物カゴに放り投げる。
GM:単純に売り場担当の理解が浅いのではないか?とも思いたくなる。
番匠谷ツヅリ:一歩外を出ればスクラップが転がっているニルヴァーナは、己が扱う材料には事欠かないが、工具の方はそうもいかないのである。
GM:いいものもかなり適当に売られてしまっているような印象。工具には力を入れていなさそうだ。
番匠谷ツヅリ:故にひいひい言いながら徒歩で“総合”までやってきたのだが。どうやらその甲斐はあったようだ。
GM:私が作りました、との表示はご丁寧にどれにもあるが、ほとんどが区別の付かない社会人だ。
番匠谷ツヅリ:ちら、と生産者表示のボードに眼を向けて。
番匠谷ツヅリ:(ククク。どうもここンとこの店員はなっちゃいねェ)
番匠谷ツヅリ:しめしめ、とニヤつきながら、両手で持ったカゴをカウンターに乗せる。
番匠谷ツヅリ:「ちょっといいか~?」
店員型社会人:「いらっしゃいませ!」
番匠谷ツヅリ:「おう。会計頼む……の前によ~」
店員型社会人:「なんでしょう?」大型めの機体だ。上から覗き込むようにしている。
番匠谷ツヅリ:つんつん、とドライバーセット(10本入り)の工具を指でつつきながら。
番匠谷ツヅリ:「これよ~。ワタシん目にはハード樹脂タイプ・ラウンド・六角形その他完備!って記載されてるように見えるんだけど」
店員型社会人:「はい。ありますね」
番匠谷ツヅリ:「……あんたはもしかしたら知らないだろ~から」
番匠谷ツヅリ:「ワタシは親切で教えたげるんだけどよ~」
番匠谷ツヅリ:「同じ表記ならこりゃ……今んより1000クレジットは安いのが相場だぜ」
店員型社会人:「そうなんですか……?」
番匠谷ツヅリ:「けどな~? このツヅリさまは心が広いからよ~」
番匠谷ツヅリ:「誰にでも間違いはあるからよ~? この額でもいいぜ」
番匠谷ツヅリ:「だから……この、レンチと……あ、あのスパナもいいな」
番匠谷ツヅリ:「それ込みで……これでどう?」
番匠谷ツヅリ:電卓をガシャガシャと叩く。総額から大体半分くらい引いた額になっている。
店員型社会人:「えっえっえっ」
店員型社会人:「計算が……」
番匠谷ツヅリ:「ダメか~? じゃあちょっとまけてやって……」
番匠谷ツヅリ:「500クレジット譲歩してやる!」
店員型社会人:「えっありがとうございます、でも……」
店員型社会人:ウイーン
店員型社会人:かくんと動かなくなり、再起動する。
番匠谷ツヅリ:「わかったわかった!アンタもやるじゃね~か。じゃあ600クレジット……あん?」
店員型社会人:《お客様。ご来店ありがとうございます》
店員型社会人:《店長の36アグリーメントと申します。お問い合わせいただいたこちらの商品ですが……》
番匠谷ツヅリ:(ゲッ)
店員型社会人:《周辺店舗の価格を調査いたしました所、当店が最安値であるとの確認をいたしました》
店員型社会人:《相場に問題なく、価格は適正であると自負いたします》
番匠谷ツヅリ:「んだと~?」
番匠谷ツヅリ:「なんかそういうデータあんのかよ!」
番匠谷ツヅリ:ぎゃあぎゃあ叫びながらスパナを元の場所にそっと戻す。
店員型社会人:《こちらにございます》店員の胸元にタブレットが表示される。
GM:確かにこの店が一番安い。そもそも相場からしてもそのくらいかなと言った肌感覚……どころか、
番匠谷ツヅリ:(潮時か……)
GM:今でも相場より安めなくらいだ。
番匠谷ツヅリ:ちっ、と舌を打ってふてくされる。
番匠谷ツヅリ:「ンだよケチケチしやがってよ~」
番匠谷ツヅリ:「じゃあこれとこれ。その額でいいから会計頼むぜ」
店員型社会人:《お買い上げありがとうございます》
番匠谷ツヅリ:余ったカネで後輩に甘味でも買ってやろうと思った計画が泡のように消え、小さくため息をつく。
GM:そして、調理器具と食材の売り場。
GM:ここは他と比べてもやや広い。力を入れているのがありありと分かる。
クリスティナ・E・ローズ:「へえ、非常時には自律的に防衛戦闘をしてくれるのね……!それは確かに便利そうだわっ」
クリスティナ・E・ローズ:高級アイスクリームメーカーの前で試食を配っていた店員に捕まっている。もとい、ふんふんと頷きながら話を聞いている。
クリスティナ・E・ローズ:ふわりとしたブロンドヘアの、どこか気取ったような立ち姿をする少女だ。
クリスティナ・E・ローズ:「うちの王宮の警備の子達は優秀だけれど、夜中までずっと起きていてもらう訳にもいかないし……」
店員型社会人:(王宮……?)
クリスティナ・E・ローズ:訝しむような目線に気付かないまま、試食のアイスを口に入れて「ん、やっぱりおいしいわ」などと呟き唸ったりしている。
クリスティナ・E・ローズ:(しかし、ううん……この金額となると、この場では決めかねるわね)
クリスティナ・E・ローズ:元々予定していた買い物ではないし、他の同価格帯の品と比較した訳でもない。
店員型社会人:「ええ、ええ!アイスの材料としましても……こちらアップルシードの乳牛から取れた生乳を100%使用しておりまして!」
店員型社会人:「そちらもウチで取り扱っておりますので、まずはそちらだけでもご確認いかがです?」
クリスティナ・E・ローズ:先週も土地を安く買えるという話に即決でお金を出したら普通にだまし取られ、家臣から叱られた所だ。お金遣いには慎重にならなくては、皆の心証が……。
クリスティナ・E・ローズ:「あら、いいわね!うちもアップルシードの品はよく仕入れているのだけれど……ええ、ぜひ見せて頂戴っ」
GM:食料品売場はかなり広く、盛況だ。
クリスティナ・E・ローズ:促されるまま、とっとこと乳製品のコーナーへ。
GM:生産者の顔写真がこれでもかとアピールされている。そしてかなり高い。
クリスティナ・E・ローズ:(ううん、他所よりもちょっとお高めかしら……?とはいえ、これだけの量を安定して仕入れられているのは凄い事だけど)
GM:かなり高いにも関わらず、飛ぶように売れている。特に……
GM:ある少女の生産した、とされている商品が特に捌けている。
クリスティナ・E・ローズ:配送予定の食材が何らかのトラブルで遅れるような事は、この学園では茶飯事だ。輸送警備にコストをかけているのだろうか……。
クリスティナ・E・ローズ:「……?」
クリスティナ・E・ローズ:すすっと行列をすり抜けて、その一角に近づいてみる。
クリスティナ・E・ローズ:「ねえ、これって?随分と人気の品みたいだけれど……」店員さんに。
店員型社会人:「ええ、彼女の商品は人気ですからね!」
店員型社会人:「アップルシードのルクトちゃん印!これを買いに他の学区からくるお客さんもいるくらいです!」
クリスティナ・E・ローズ:「そんなに? なら、幾つかいただこうかしら。折角だものね」
店員型社会人:「ありがとうございます!」
GM:君はその時、後ろに視線を感じる。
クリスティナ・E・ローズ:買い物かごに、パックの牛乳を何個か入れていく。……少し高くついたけれど、許容範囲だろう。
GM:誰かが様子をうかがっている。
クリスティナ・E・ローズ:(……むっ)
クリスティナ・E・ローズ:買い物かごを左手に持ち換えつつ、ゆるりと振り返る。
ルクト・ストリンカ:「おお……あんなきれえな人まで買ってくれでる……」
GM:写真と同じ少女がそこにいた。


クリスティナ・E・ローズ:「あら……」
クリスティナ・E・ローズ:もう一度、売り場の方へ視線を向けて写真と見比べる。
ルクト・ストリンカ:「あっ」目があったのに気づく。
ルクト・ストリンカ:ぴゅっと売り場の裏に隠れてそこから顔を出す。
クリスティナ・E・ローズ:「ご本人さん……?」
ルクト・ストリンカ:「あは、えへへ……」
クリスティナ・E・ローズ:にこやかに微笑みを向け、手を振ってみる。
ルクト・ストリンカ:「わっ」手をおずおずと振り返す。
クリスティナ・E・ローズ:「いいのよ、そんなにかしこまらなくて」
ルクト・ストリンカ:「これは……」
ルクト・ストリンカ:「わだしも出来た……!」
ルクト・ストリンカ:「ふぁんさ……!」
ルクト・ストリンカ:「あ……あの」
クリスティナ・E・ローズ:「ふふ……分かるわ。分かるわよ」
クリスティナ・E・ローズ:「私も同じだから……」
クリスティナ・E・ローズ:「気になっちゃうのよね?自分の作ったものが、どんな人に買われていくのか」
クリスティナ・E・ローズ:気安く近づいてきて、なんだか勝手に分かったような顔をしている。
ルクト・ストリンカ:「は、はい」
ルクト・ストリンカ:「わだしのお写真買うてくれてありがとございます」ペコペコとお辞儀する。
ルクト・ストリンカ:「おまけのお乳さも美味しいから飲んでみてくだせ」
クリスティナ・E・ローズ:「ふふ、だからそんなにかしこまらなくても……」
クリスティナ・E・ローズ:「って……え?お写真?」
クリスティナ・E・ローズ:じっと買い物かごを見る。確かに、パッケージには彼女の写真が写っているけれど……。
ルクト・ストリンカ:「?」
GM:私が作りました、の表示が全商品に付けられている。
GM:生産者を示すだけなら売り場につければよく、商品自体に付ける必要は必ずしもないのではないだろうか。
クリスティナ・E・ローズ:「えっと、あなた的には写真の方がメイン……ってことなの?」
ルクト・ストリンカ:「ええっ」
ルクト・ストリンカ:「違うんですか」
クリスティナ・E・ローズ:「な、なんで驚かれるのかしら」
クリスティナ・E・ローズ:「ええっ」
ルクト・ストリンカ:「わだしこれでアイドルさなれるって……」
クリスティナ・E・ローズ:こちらも驚いて視線を迷わせる。天井近くの白い案内板を指さして。
クリスティナ・E・ローズ:「ほら、だってここ乳製品コーナーよ……?」
ルクト・ストリンカ:案内板を見る。
ルクト・ストリンカ:「!」驚いている。
ルクト・ストリンカ:「本当だあ~……!」
クリスティナ・E・ローズ:「き、気付いていなかったの……?」
ルクト・ストリンカ:「じゃあもしかして……」
ルクト・ストリンカ:「わだしの写真がいっぱい売れてるんとは違う……?」
クリスティナ・E・ローズ:「それは…………」
クリスティナ・E・ローズ:「見ようによっては……そう捉える事もできなくもないかもしれないけど……」
クリスティナ・E・ローズ:なんだか悲しそうな眼をしていたので、よくわからない慰めを出してしまう。
ルクト・ストリンカ:「本当け……!」
クリスティナ・E・ローズ:「で……でも! 仮に写真じゃなくて牛乳が売れてるんだとしても、いいことじゃない?」
クリスティナ・E・ローズ:「ほら、あんなに人気で売れているのよっ」
クリスティナ・E・ローズ:ほとんど品のなくなりかかっている商品棚を手で示して。
ルクト・ストリンカ:「じゃあなれる?アイドル……」
クリスティナ・E・ローズ:「自分で頑張って作ったものがこんなに評価されてるんだから、そう落ち込まないで。どーんと胸を張るべきよ!」
クリスティナ・E・ローズ:「あ……えっと」
クリスティナ・E・ローズ:「それは……わからないけれど……」
ルクト・ストリンカ:スン……
ルクト・ストリンカ:頭から生えた獣耳がぺたんとする。
クリスティナ・E・ローズ:「あわわ……」
クリスティナ・E・ローズ:なんだか自分が落ち込ませてしまったようで、申し訳なくなってくる。
GM:その時。
GM:ザッザッザッザッ
GM:規則正しく響く靴音。
クリスティナ・E・ローズ:「?」
クリスティナ・E・ローズ:うまくルクトを慰める方法を考えていたが、どこかものものしい足音に顔を上げる。
“ツイッギー”:「全体~!止まりませんか~!」
GM:ヘルメット姿の少女が全体に号令をかける。


“ツイッギー”:「よろしい!」
クリスティナ・E・ローズ:既になんとなくよくない予感がしたので、それとなくルクトさんの手を引いてその集団から距離を取ろうとする。
“ツイッギー”:「あーあーあー」拡声器を取り出す。「ピンポンパンポーン!」
ルクト・ストリンカ:「なんでしょう……あわ」手を引かれるままに。
クリスティナ・E・ローズ:一般的なメサイア在住学生が備える危機察知能力だ。
“ツイッギー”:「総合デパートにお越しの皆さん、“ツイッギー”です!」
“ツイッギー”:「この度はこの総合デパートの……攻略アンバサダーに選ばれました!」
“ツイッギー”:「私と一緒に“攻略”すれば……最短2分で大金持ち!」
“ツイッギー”:「皆様のご参加……お待ちしています!」
クリスティナ・E・ローズ:「攻略アンバサダー……」
ルクト・ストリンカ:「そ、それっでつまり……」
ルクト・ストリンカ:「“強盗”ってことじゃないですか~!?」
GM:彼女の号令のもと、何人もの生徒が雪崩れかかる。
クリスティナ・E・ローズ:「待ちなさーいっ!!」
“ツイッギー”:「何っ」
“ツイッギー”:「私達に命令をするんですか!」
クリスティナ・E・ローズ:「初めて聞く言葉だからちょっと考え込んでしまったけれど……要するに強盗じゃない!」
ルクト・ストリンカ:「あっ危ないですよ~……」
クリスティナ・E・ローズ:「ええ、するわよ!」
クリスティナ・E・ローズ:「このクリスティナ1世王の前でそのような狼藉を働くこと、許した覚えはありませんもの!」
“ツイッギー”:「何ですって……命令を!?」
“ツイッギー”:「なんて邪悪な女なんだ!聞きましたか皆さん!?」
“ツイッギー”:「この人……命令をしてきましたよ!」
GM:なんてことを…… ありえない…… などの声が響く。
クリスティナ・E・ローズ:「このお店は少々気に入っていましたし……それに」がしゃん、と音を立てて右手の指輪が変形していく。「この子をこれ以上悲しませるようなことは、民でなくとも見過ごせませんっ!」
ルクト・ストリンカ:「クリスティナ1世王さん……」
ルクト・ストリンカ:「クリスティナ1世王さん……?」
ルクト・ストリンカ:「王……?」
ルクト・ストリンカ:「HNかな……」
クリスティナ・E・ローズ:「なっ、ちゃんと本物の王様よ!いえ、まだちゃんと行政的に認められてはいないけれど……」
“ツイッギー”:「えーいあなたたち!やってしまってもいいですよ!」
“ツイッギー”:「これは命令ではなく提案です!」
GM:その言葉とともに、何人もの少女が銃を構え――
クリスティナ・E・ローズ:「たまたま今日は一人で物資調達に来ていただけで……むっ、やはりやる気なのね!」


GM:というところでオープニングおわりです
GM:ロイスとかあれば取ってね
番匠谷ツヅリ:とりあえず保留かしらね~
クリスティナ・E・ローズ:ルクト・ストリンカ:感服/○憐憫 で取得します すごい子なのにかわいそう
岐咲ミサオ:36アグリーメント ○誠意/何か後ろめたい
岐咲ミサオ:これで!
ルクト・ストリンカ:憐れまれてねが……?
GM:では次のシーン!


【ミドルフェイズ1】

GM:みんな出て~
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(46 → 55)
番匠谷ツヅリ:応!
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(31 → 37)
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(50 → 59)


GM:銃を構えた強盗たちが、王を名乗る少女を襲わんとした時。
番匠谷ツヅリ:ぶうん、という旋回音。
番匠谷ツヅリ:天井すれすれを飛翔するように、ごてごてと黒猫のワッペンに塗れたドローンが銃を構えた少女たちの眼前を舞う。
番匠谷ツヅリ:「2分でお金持ちたぁ、唆られるハナシだけどよ~」
クリスティナ・E・ローズ:「!? 今のは……」崩れかかった軍勢の隙をついて包囲を抜けながら、周囲にその攻撃の主を探す。
番匠谷ツヅリ:両手にソフトクリームを抱え、頬にクリームを付けたままの少女がもごもごと語る。
番匠谷ツヅリ:試食中のそれをひょいと口に詰め込んで
番匠谷ツヅリ:「もっと早く稼げる方法があるぜ」
“ツイッギー”:「何奴!歩き食いとは浅ましい所業!」
番匠谷ツヅリ:「てめ~らの銃器全丁よ~」
番匠谷ツヅリ:「没収して、そのまま全部ここに売りつけりゃあ」
クリスティナ・E・ローズ:「強盗にマナーを注意される道理はないと思うわよ!?」
番匠谷ツヅリ:「恩もカネもアイスクリームメーカーも手に入る!」
“ツイッギー”:「な……なんと野蛮な……!」
番匠谷ツヅリ:「一石三鳥じゃね~か! ワッハッハ!」
番匠谷ツヅリ:すすす、と敵対する姿勢を見せた少女の影に隠れるようにして。
番匠谷ツヅリ:「てな訳でお嬢ちゃん」クリスティナさんの背をぽんぽんと叩く。
クリスティナ・E・ローズ:「とはいえ、助かったわ!どこのどなたか存じ上げないけど……」
番匠谷ツヅリ:「な~に気にすんな」
番匠谷ツヅリ:「ただの通りすがりのスケバンよ。ワタシが援護するからよ~。ド~ンと一発かましたってくれや。な?」
ルクト・ストリンカ:「スケバン……!」あわあわしている。
ルクト・ストリンカ:「都会にはスケバンがうようよしてて身ぐるみさひっ剥がされって……」
ルクト・ストリンカ:「本当におるんだあ~……!」
番匠谷ツヅリ:「あ~ん?」
ルクト・ストリンカ:「ひえっ」
番匠谷ツヅリ:「何だァ、このかっぺ娘ぁ」
クリスティナ・E・ローズ:「大丈夫ですよきっと!意外と情に厚いというお話もありますものっ」
番匠谷ツヅリ:つんつんとルクトちゃんの尻をつつく。
ルクト・ストリンカ:「ひゃん!」
番匠谷ツヅリ:「へへへ。中々いい反応するじゃね~か」
クリスティナ・E・ローズ:「このローズランド王、今は貴方を信じることにします!」
ルクト・ストリンカ:「都会怖え……」
番匠谷ツヅリ:「(王?)おう。」
クリスティナ・E・ローズ:そう宣言しながら、右手から蒼白色の槍が撃ち出される。軍勢の一部に風穴を開く。
“ツイッギー”:「あっなんたる卑怯な!」
クリスティナ・E・ローズ:もっとも、一方だけの話だ。他の七方からは依然として暴徒どもが迫ってくる。
クリスティナ・E・ローズ:「…………」
“ツイッギー”:「みなさんご無事ですか!? 怪我はありませんか?」
“ツイッギー”:「転送ナシ、ヨシ!」
クリスティナ・E・ローズ:「いや……それにしたってちょっと多すぎないかしら……?」
“ツイッギー”:「全軍突撃!」
“ツイッギー”:「あっこれは必ずしもという意味ではありません!」
“ツイッギー”:「あくまで最も推奨される戦闘行動の提案です!」
岐咲ミサオ:その弁明に被さるように、滑らかなエンジン音が響く。
クリスティナ・E・ローズ:義憤と勢いでついここまで動いていたが、流石にこの数を正面から全滅させるのは厳しいのでは?と今更感じ始めている。
番匠谷ツヅリ:二機のドローンが周囲を牽制するよう宙を舞い、銃弾を発射しながら。
番匠谷ツヅリ:「何だ何だ~?」エンジン音が響く方角を見る。
岐咲ミサオ:ゴッという軽い衝突音。エンジン音の聞こえる方向が上に向かう。
岐咲ミサオ:集団の頭上を飛び越すように、跳躍して飛び込んでくるバイクの影。
“ツイッギー”:「何たる騒音……上っ!?」
岐咲ミサオ:「ひ、ひぃいいいいい~~~~~!」
岐咲ミサオ:人垣を乗り越える為にジャンプしたが、自分のした行為に恐怖の悲鳴を上げながら着地する。
岐咲ミサオ:「はあ……はあ……はあ……」
岐咲ミサオ:「あ、あの……みなさんは強盗なさるおつもりってことでいいんでしょうか……?」
クリスティナ・E・ローズ:「巻き込んでごめんなさい、ルクトさん。いまなんとか活路を切り開いて……」応戦しながら背後の少女に語り掛けていたが、頭上から降って見えたその影を見る。「ええっ!?」
“ツイッギー”:「“攻略”です!しかし今しがたの途轍もない暴走迷惑行為、これは……」
“ツイッギー”:「あなたも“攻略”メンバーに参加なさるおつもりでしょうか?」
“ツイッギー”:「歓迎いたします!」
岐咲ミサオ:「えっ、いや、そんなつもりは……」
“ツイッギー”:「えっ」
岐咲ミサオ:「私は止めるつもりで……ほら、お店にも迷惑かかっちゃうし……」
番匠谷ツヅリ:「いい子じゃん」
ルクト・ストリンカ:「あっ普通そうだあ……」安堵している。
クリスティナ・E・ローズ:「つまり……加勢ね! こちらへいらっしゃい、勇者さん!」
岐咲ミサオ:「ええっ、加勢!?」
岐咲ミサオ:「ち、違います違いますそんな恐ろしい……」
クリスティナ・E・ローズ:「だって、この強盗さんたちを倒すんでしょ?」
“ツイッギー”:「期待を抱かせてから裏切る……最も許し難き所業ではないですか?」
岐咲ミサオ:「ここは平和的に話し合いで……」
“ツイッギー”:「今仲間になってくれると思って……心うきうきしていたのに!」
岐咲ミサオ:「……無理そう」項垂れる
番匠谷ツヅリ:「その言い分には共感できるところもなくはね~がよ」
番匠谷ツヅリ:「しかし人的不利は否めね~な。しかるに……」
番匠谷ツヅリ:「一時撤退!これ4ケツできる?」ちゃっかりミサオさんのシートに座っている。
岐咲ミサオ:「あっ、いつの間に……」
岐咲ミサオ:「4……ケツは無理ですけど……3人『運ぶ』ことはできます」
クリスティナ・E・ローズ:「えっ、これに4人……?」
クリスティナ・E・ローズ:ツヅリさんが乗った後、どうやって腰かけようものかといった目で見ている。
岐咲ミサオ:改造を施したバイクから、三本のロボットアームが伸び、3人を掴む。
ルクト・ストリンカ:「運ぶ?お姉さんが担ぐ?」
ルクト・ストリンカ:「わわわっ」
岐咲ミサオ:「い、行きます」
クリスティナ・E・ローズ:「サイズ的にはこう、やっぱりスケバンさんが運転手さんの膝の上に……」「って、わわ……な、なんですかこれ~っ!?」
番匠谷ツヅリ:「景品みて~」ケラケラ笑いながら、“ツイッギー”たちに中指を立てる。
岐咲ミサオ:そのまま、アクセルを吹かして集団の穴に向けて突っ走る。
番匠谷ツヅリ:「じゃ~な~!」
“ツイッギー”:「な……!あれは地域によっては最大級の侮蔑になるジェスチャーですよ!」
“ツイッギー”:「お待ちなさい!意味を理解して使っていますか!?」
“ツイッギー”:「無用なトラブルになりますよ!」
クリスティナ・E・ローズ:「無用なトラブルならもうとっくに起きてるわよ!?」
“ツイッギー”:「必要なトラブルです!」
岐咲ミサオ:「トラブルが必要な時なんてないよ~~~~!」
GM:君たちのバイクを迎撃しようとするが、逆に轢かれそうになり蜘蛛の子のように散っていく。
GM:練度はそこまででもないのだろうか?
岐咲ミサオ:「ひぃ、あぶ、あぶな、轢いちゃう……! どいてえ~~~!」
番匠谷ツヅリ:「ワ~~ッハッハッハ!!」
番匠谷ツヅリ:んべ~、と舌を出しながら挑発!
GM:君たちはそのまま群衆をかき分け、包囲を脱することができる。
ルクト・ストリンカ:「ふえ~……」
ルクト・ストリンカ:「怖がっだ~……」
クリスティナ・E・ローズ:「なんだか精神的に疲れる相手だったわね……話が通じないというか……」
番匠谷ツヅリ:「アトラクションみて~で楽しかったぜ。遊園地なんざ行ったことね~けど」
クリスティナ・E・ローズ:「風紀委員会ってばいつもこんなのの相手してるのかしら……」
岐咲ミサオ:心臓を抑えて、肩で息をしている。
ルクト・ストリンカ:「都会さはいつもこうなんですか?」
クリスティナ・E・ローズ:アームで吊られているうちに乱れてしまった髪を手櫛でセットし直している。
番匠谷ツヅリ:「メサイアじゃ茶飯事じゃね~の?」
岐咲ミサオ:「ひ、否定できない……」
ルクト・ストリンカ:「怖えところだなあ……!」
クリスティナ・E・ローズ:「さ、流石に買い物に来てこんな風に巻き込まれることは稀よ?」
クリスティナ・E・ローズ:「たぶん、10回に1回くらい……だし」
ルクト・ストリンカ:「多いて~!?」
番匠谷ツヅリ:「そんなもんか」
クリスティナ・E・ローズ:「あっ、でも。私の王国なら今月はまだ強盗被害0件なのよ」
ルクト・ストリンカ:「はえ~」
クリスティナ・E・ローズ:治安は結構いいんだから、と少し得意そうな顔。
番匠谷ツヅリ:今のニルヴァーナで店でも開こうものなら1回買い物をする度に最低でも2回は巻き込まれる計算になるだろう。主に往復路で。
岐咲ミサオ:「キングダムの方ですか……?」
番匠谷ツヅリ:「王っつってたしな」
ルクト・ストリンカ:「ええっ」
クリスティナ・E・ローズ:「えっ」
番匠谷ツヅリ:「なんか……オジョーヒンだし」
ルクト・ストリンカ:「確がに……!」
クリスティナ・E・ローズ:「いえ、キングダムとは関係ないのよ?」
ルクト・ストリンカ:平伏し始めている。「えっ」
岐咲ミサオ:「……?」
クリスティナ・E・ローズ:言いながら、ごそごそと鞄からパンフレットのようなものを取り出して。
クリスティナ・E・ローズ:「ここ、私の王国」
クリスティナ・E・ローズ:そこにある地図を示す。メサイア学園の敷地内の、都心から結構外れたそんなに地価は高くなさそうな一角だ。
岐咲ミサオ:「『ローズランド』……」
番匠谷ツヅリ:しげしげとパンフを眺める。
番匠谷ツヅリ:「つまり、あれか?」
ルクト・ストリンカ:「おお~……」
番匠谷ツヅリ:「一国一城の主……みたいな」
岐咲ミサオ:「あっ、『ローズランド』の名物店長!」
クリスティナ・E・ローズ:「ふふん、そういうこと!」
岐咲ミサオ:デリバリーの人脈で噂くらいは聞いたことがある。
番匠谷ツヅリ:「ほ~。此処じゃ名も知られてるのか」
番匠谷ツヅリ:「今度冷やかしに行ったるか」
岐咲ミサオ:「王国っていうコンセプトのお店だから、王様みたいな振る舞いをしてるんですよね」そういう広報だと思っている
番匠谷ツヅリ:「ポーズなの?」
クリスティナ・E・ローズ:「もし希望するなら、国籍の発行も受け付けているわ。今なら諸々の割引が入って一人頭5万5千クレジット!」
岐咲ミサオ:(年間パスポート的なやつかな……?)
クリスティナ・E・ローズ:「な、違うわよ!私はちゃんと本気でやってるんです!」
ルクト・ストリンカ:「えっそれって……入ったらアップルシードやめにゃダメんやつですか?」
クリスティナ・E・ローズ:「お店はあくまで外貨獲得と広報のための……いえ、そっちの名前を知っていただけているのはもちろん嬉しいのだけど……」
岐咲ミサオ:「あっ、ですよね、ごめんなさい」演技に演技だと言うのは無粋だったなと反省
クリスティナ・E・ローズ:「あ、辞める必要はないわよ?私だって学籍はメサイア学園に置いたままだし」
クリスティナ・E・ローズ:「ほら、あまり皆の自由を縛りたくもないし、来たいときに王国に来て好きに過ごしてもらえればいいから……」
ルクト・ストリンカ:「牛さの世話あるから無理だ~……はえ」
岐咲ミサオ:(やっぱり年間パスポート的なやつだ)
クリスティナ・E・ローズ:「……って、私の事ばかり話しちゃったけど。まだあなたたちのお名前も聞けていないわ?」
番匠谷ツヅリ:「真摯なのは伝わってくるが……5万5千……」途方もない金額に首を捻っている。
ルクト・ストリンカ:「5万5千くらいなら……あっそだそだ」
ルクト・ストリンカ:「助けてもらって……ありがとございました」
番匠谷ツヅリ:「お~。生産者表示でツラ見たぜ。いいケツの方がストリンカで」
クリスティナ・E・ローズ:「あ……そうね、それは私からも言わせて。助けてくれてありがとう」
クリスティナ・E・ローズ:ぺこり、とやけに綺麗なお辞儀をする。
ルクト・ストリンカ:「ケツ……」恥ずかしがっている。
番匠谷ツヅリ:「ワタシは番匠谷ツヅリ。ニルヴァーナ3年」クリスさんに習うようにぺこりと軽く頭を下げる。
ルクト・ストリンカ:「ニルヴァーナ……?」
ルクト・ストリンカ:キョトンとしている。
番匠谷ツヅリ:「ケッ……」頬を膨らましている。
岐咲ミサオ:「じゃあ……番匠谷さんはスケバンなんだね」年下だと思ってタメ口
クリスティナ・E・ローズ:「三年生っていうと……中等部かしら?」
番匠谷ツヅリ:「どうせウチはオメ~らんトコみて~にデケ~敷地も設備も数もね~よ」
番匠谷ツヅリ:「あ~ん? 見りゃ分かるだろうが」
岐咲ミサオ:「ん? あれ? でもニルヴァーナって高校じゃなかったっけ?」
番匠谷ツヅリ:「どっからどうみてもてめ~らの先輩の18さいのムチムチ悩殺ボデ~だろ~がよ」
岐咲ミサオ:「ええっ!? 先輩ぃ!?」
ルクト・ストリンカ:「あっごめ……!田舎住んでるから他の学校全然わがんなくて……」
ルクト・ストリンカ:「有名なとこしか……」
番匠谷ツヅリ:「“売”ってんのはこのケツか? え?」
岐咲ミサオ:「(ルクトさんそれは無自覚な煽りだよ……!)」
番匠谷ツヅリ:びきびきと青筋を立てながらルクトさんのお尻を揉みしだきにかかる。
クリスティナ・E・ローズ:「ちょ、ちょっと!恩人で先輩だからって、そういうことするのは良くないですよっ」
ルクト・ストリンカ:「やああ……!」
岐咲ミサオ:(お尻好きなのかな……)
ルクト・ストリンカ:クリスさんの後ろに隠れる。
クリスティナ・E・ローズ:「セクハラなんですからねっ」
番匠谷ツヅリ:「ケ~。減るもんじゃあるまいし」ばしん、と一発叩いて。
ルクト・ストリンカ:「ひゃうっ」
番匠谷ツヅリ:「で、バイクの運転の上手いそっちの眼鏡のお嬢ちゃんは?」
番匠谷ツヅリ:「メサイア生?」
岐咲ミサオ:「あ、はい。一年……高等部一年の岐咲ミサオです」
岐咲ミサオ:「みなさんみたいに派手な個性がなくてすみません……」
番匠谷ツヅリ:「だいぶインパクトあったけどな?」
クリスティナ・E・ローズ:「かなり派手派手だったと思うわよ……?」
岐咲ミサオ:「あ、あれはもう必死で……」
ルクト・ストリンカ:「バイク爆走は相当でないか……?」
岐咲ミサオ:「普段はしがない地味な運送屋でして……」
ルクト・ストリンカ:「運送屋さん!」
ルクト・ストリンカ:「いつもウチらの作物運んでくれてありがとございます」
ルクト・ストリンカ:深々とお辞儀している。
番匠谷ツヅリ:「は~。一人でやってんのか? 大したモンだ」
岐咲ミサオ:「いえいえ、こちらこそ、アップルシードの方にはいつもご贔屓にしていただいて、どうもありがとうございます」
岐咲ミサオ:ぺこぺことお辞儀し返す。
岐咲ミサオ:「一応、はい、一人で」
クリスティナ・E・ローズ:「ははあ……道理でタフな人だわ。メサイアへの輸送なんて、色々危険だらけでしょうに」
クリスティナ・E・ローズ:店に届くはずの材料が様々なトラブルで届かない事も茶飯事なので、そういう実感がある。
岐咲ミサオ:「はい、それはもう、普段から防犯には気を付けてます」
番匠谷ツヅリ:「ビビっちゃあいたが、運べねえとは言わなかったもんな」
番匠谷ツヅリ:「しかしよ~。ここの警備はどうなってんのかね」
番匠谷ツヅリ:「結局あのまま岐咲が来なかったら、ワタシらマジヤバだったぜ」
クリスティナ・E・ローズ:「これだけ大きなお店だし、備えがないって事はないはずよ」
岐咲ミサオ:「メサイアの百貨店が何もなく今日まで無事な筈ありませんからね」
ルクト・ストリンカ:「よかった~」ほっとしている。
ルクト・ストリンカ:「あっでも……お乳はダメなるかな……」
クリスティナ・E・ローズ:「あ……」そこで、今の騒動の最中に買ったはずのミルクを落としてきてしまった事に気づく。
岐咲ミサオ:「……」このまま逃げてトランペッターに任せようと思っていたが
番匠谷ツヅリ:「よ~。どうするよ」
岐咲ミサオ:「な、なら私達で取り返……すのはどうでしょう?」途中から声が小さくなる
ルクト・ストリンカ:「取り返す……?」
クリスティナ・E・ローズ:「私も、"忘れ物"、しちゃったみたい。早めにあそこに取りに戻りたいけれど」
岐咲ミサオ:「あっ、いや、すみません。無理はしないで、みなさんは外に逃げてもらった方が……」
ルクト・ストリンカ:「で、でも、危なくねが」
クリスティナ・E・ローズ:「この人数だけで対処するのは厳しいでしょうし、デパートの警備責任者?みたいな人を探すのがいいかしら」
番匠谷ツヅリ:「あのいけ好かねえロボ店長か」
クリスティナ・E・ローズ:「店長さんもロボなのね」こっちは会った事がない。
ルクト・ストリンカ:「あれ?優しい人だったけどな……?」
岐咲ミサオ:「ここの店長さんそんな嫌な人なんですか? 私が会った店員さんはいい人だったのにな……」店長だとは知らない
ルクト・ストリンカ:「ともがく、お店の人さがすのはよさそだ」
クリスティナ・E・ローズ:「あら、ルクトさんの事は外まで送っていこうかと思ったのだけど」
クリスティナ・E・ローズ:「まあ、でも、他人事じゃないか」
ルクト・ストリンカ:「んだ!これは任せらんね!」
番匠谷ツヅリ:にやりと笑う。
岐咲ミサオ:正直なことを言えば怖い。逃げてしまいたい。
番匠谷ツヅリ:「おりこうさんなマネじゃね~が、そういうんは嫌いじゃね~」
岐咲ミサオ:でもこうして、縁ができて、その人が大切にしているものが脅かされているのなら、
岐咲ミサオ:「が……頑張って取り戻しましょう!」


GM:シーン終了。ロイスと購入ができます
番匠谷ツヅリ:ルクト・ストリンカ P:◯反応/N:敵愾心
岐咲ミサオ:ルクト・ストリンカ ○尽力/不安
クリスティナ・E・ローズ:うーんまだ保留しとこ
岐咲ミサオ:クリスティナ・E・ローズ ○かっこいい/演技邪魔してごめんなさい
番匠谷ツヅリ:演技……
クリスティナ・E・ローズ:演技じゃないのに~
クリスティナ・E・ローズ:でも尺ペース的にもう取った方がいいな やっぱ取ります
岐咲ミサオ:番匠谷ツヅリ ○実はいい人っぽい/でもちょっと怖い
クリスティナ・E・ローズ:番匠谷ツヅリ:○感謝/迷惑 岐咲ミサオ:○感謝/心配 で取得します
番匠谷ツヅリ:購入どうすっぺかな アルティメイド服かうか
番匠谷ツヅリ:5dx+3>=20
DoubleCross : (5DX10+3>=20) → 10[2,4,4,5,10]+4[4]+3 → 17 → 失敗

番匠谷ツヅリ:おっいけそう。財産3入れて買います。
岐咲ミサオ:購入は車載機関銃を狙います
GM:まあ……売ってますからね
GM:総合なので
岐咲ミサオ:3dx+4>=13
DoubleCross : (3DX10+4>=13) → 8[1,4,8]+4 → 12 → 失敗

クリスティナ・E・ローズ:ちゃんとお代を置いて行っててえらい
岐咲ミサオ:財産点が……ない!
クリスティナ・E・ローズ:フロリリあげちゃお
GM:そんな……
GM:さすが
岐咲ミサオ:あっ、ありがとうございます!
番匠谷ツヅリ:王…
クリスティナ・E・ローズ:財産13から12に
クリスティナ・E・ローズ:こっち何買おうかな 他に欲しいものある人いる?
岐咲ミサオ:これで100以降の四個目の武器を確保できた
番匠谷ツヅリ:ミサオちゃんの武器はもいだいじょうぶなのかな
岐咲ミサオ:もう大丈夫です!
番匠谷ツヅリ:そしたら射撃ーズ様にシューターズジャケットとか?
クリスティナ・E・ローズ:そうするか いくらだっけ
番匠谷ツヅリ:13やったかな
クリスティナ・E・ローズ:慌ててルルブを開きまわっている IAはやくきてくれ~
クリスティナ・E・ローズ:13だった
番匠谷ツヅリ:はやく……はやくきてくれ!
クリスティナ・E・ローズ:4dx+2>=13
DoubleCross : (4DX10+2>=13) → 10[7,9,9,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

番匠谷ツヅリ:すご
クリスティナ・E・ローズ:わあい 着て以上です
岐咲ミサオ:流石王!
岐咲ミサオ:こちらも以上!
番匠谷ツヅリ:以上!


【ミドルフェイズ2】

GM:全員登場です 出な!
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(59 → 69)
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(55 → 57)
番匠谷ツヅリ:おい!
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(37 → 38)
番匠谷ツヅリ:みんな……! たすけてくれ
GM:先にこのシーンでの判定について説明します。
GM:このシーンではラウンド進行を行い、蓄積ポイントを100貯めれば突破となります。
GM:蓄積ポイントは以下のいずれかで溜められます
GM:・任意の攻撃を行う。攻撃のダメージがそのまま蓄積ポイントとなる。
GM:・任意の攻撃技能以外での判定を行う。達成値がそのまま蓄積ポイントとなる。
番匠谷ツヅリ:ありがたい……
GM:何で判定してもいいけどダメージだとデカく稼げるよということです
クリスティナ・E・ローズ:わかりやすいぜ
岐咲ミサオ:ふむふむ
GM:ラウンド終了時、蓄積ポイントが100に満たない場合は
GM:足りない点数分のHPダメージが入ります。
GM:反撃されるイメージですね。
番匠谷ツヅリ:にゃんと……
GM:頑張って強盗を退けてね~
GM:ということで、まずは判定をしてしまいましょうか。
GM:セットアップある人はどうぞ。
番匠谷ツヅリ:ない!
岐咲ミサオ:ないです
クリスティナ・E・ローズ:《活性の霧》します~
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を3増加(38 → 41)
クリスティナ・E・ローズ:攻撃+15、回避-2Dになりました
GM:実質ノーデメリットだぜ
番匠谷ツヅリ:つよい
GM:では手番!ミサオちゃんから参りましょう
岐咲ミサオ:はーい
岐咲ミサオ:ではマイナーで配達用改造バイク(スクーター・小型バイク相当)に搭乗します
岐咲ミサオ:行動値2下がります
岐咲ミサオ:オートでウェポンケースから大口径機関砲とレーザーランチャーを装備
岐咲ミサオ:メジャー:【x=】《プレディクション》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》 2(+db)dx-1 攻撃力36 ドッジ不可、ガード不可、範囲(選択)攻撃 侵蝕+10
岐咲ミサオ:判定します
GM:ヒエ……
番匠谷ツヅリ:デパートこわれちゃう
GM:あっでもなんか……
GM:回避とかはしない気がしますね
クリスティナ・E・ローズ:なるほどね
岐咲ミサオ:それが、プレディクションを入れないと、変異種のデメリットでダイスが1個になってしまい……
GM:なるほどね……
岐咲ミサオ:1/10の確率でファンブルしてしまうのです
番匠谷ツヅリ:たいへんだぜ
岐咲ミサオ:行きます
岐咲ミサオ:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 5[4,5]+1 → 6

GM:へっ そんな雑魚達成値……
岐咲ミサオ:ダメージ!
番匠谷ツヅリ:魔花もあるぜ!
岐咲ミサオ:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 3[3]+36 → 39

GM:攻撃もたいしたことないんだろ ダメージ出してみろよ
GM:ギャ~~~
番匠谷ツヅリ:あっでもいい値!
クリスティナ・E・ローズ:つよいぜ
GM:蓄積ポイント:39(残61)
GM:ガッツリ減りました
クリスティナ・E・ローズ:うおお
GM:次!クリスティナ王おねがいします
番匠谷ツヅリ:勝てる……!
クリスティナ・E・ローズ:やるぞやるぞ
クリスティナ・E・ローズ:EX「クラウンローズ・シュート」マイナーでストライプチップ起動→メジャーで《コンセントレイト》《カスタマイズ》
クリスティナ・E・ローズ:9dx+7@7 命中
DoubleCross : (9DX7+7) → 10[2,3,3,3,5,7,8,10,10]+10[3,4,5,7]+10[9]+4[4]+7 → 41

番匠谷ツヅリ:ヤバ
GM:ヒエ……
岐咲ミサオ:いい出目!
GM:ダメージどうぞ……
クリスティナ・E・ローズ:5d10+7+1d10+15 えい
DoubleCross : (5D10+7+1D10+15) → 26[9,2,10,4,1]+7+4[4]+15 → 52

番匠谷ツヅリ:ヒエ~!
GM:ギャ~~~
クリスティナ・E・ローズ:ふふん
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を4増加(41 → 45)
岐咲ミサオ:あ、侵蝕上げてなかった
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を10増加(57 → 67)
GM:蓄積ポイント:91(残9)
GM:んにゃぴ……
GM:だがまだ9もあるぜ
GM:ツヅリちゃんの貧弱な細腕でなにができるかな
クリスティナ・E・ローズ:3の3倍もだとぉ
番匠谷ツヅリ:これって情報で判定する場合
番匠谷ツヅリ:コネとかつかえますう?
GM:財産はだめ!コネはいいよ
番匠谷ツヅリ:よし!ならば情報収集チームを起動!
番匠谷ツヅリ:情報:ノヴァリスで判定を行うぜ
番匠谷ツヅリ:5dx+2+2>=9
DoubleCross : (5DX10+4>=9) → 9[4,5,8,8,9]+4 → 13 → 成功

番匠谷ツヅリ:やったぜ!
GM:ひゅう!
岐咲ミサオ:やった~
GM:蓄積ポイント:104(CLEAR!)
番匠谷ツヅリ:王。のダイス回らなかったらヤバかったな…
GM:一発は殴りたかったのに~~~
クリスティナ・E・ローズ:やったぜ~
GM:では演出していきましょう!まず合流からね


GM:君たちがデパートの中を歩むと、一人の社会人が君たちに駆け寄ってくる。
36アグリーメント:「これは……!お客様がた、ご無事ですか!?」
36アグリーメント:「現在当店には武装強盗の侵入の報があり……早く避難をお願いします」
ルクト・ストリンカ:「あ……店長さん!」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方、このお店の……!」
番匠谷ツヅリ:「おうおうおう」
番匠谷ツヅリ:「どうなってんだ~? この店の警備体勢はよ~」
岐咲ミサオ:「あ、優しい店員さん!」
36アグリーメント:「申し訳ありません」36度きっちりの礼。
36アグリーメント:「あまりお客様に威圧感を与えぬように、警備は軽微にしていたのですが……」
36アグリーメント:「それが仇となったようです」
番匠谷ツヅリ:あまりのきっちりした礼に気圧されている。
クリスティナ・E・ローズ:「メサイアでそれは……いえ、そんな話をしていても仕方ないわね」
岐咲ミサオ:「ホスピタリティが……裏目に……!」
クリスティナ・E・ローズ:「しかし、軽微な戦力しかないのなら、なおさら人手が必要でしょう?」
36アグリーメント:「トランペッターへの通報は済ませておりますが……それまでに逃げられてしまう可能性は高いですね」
36アグリーメント:「……ふむ?」
番匠谷ツヅリ:「足りない手ならちょうどここにあるじゃね~か」
番匠谷ツヅリ:「4つも」
岐咲ミサオ:「お手伝い、させてください」
ルクト・ストリンカ:「8つではねえか」
番匠谷ツヅリ:「………」さわさわ。
クリスティナ・E・ローズ:「そういうこと!このまま引き下がったんじゃ、王様の名が廃るのよ!」
ルクト・ストリンカ:「ひゃうう~……」
岐咲ミサオ:(バイクこの子も合わせればもっとあるなあ)
36アグリーメント:「それは……!願ってもない申し出ですが」
クリスティナ・E・ローズ:「ああっ、こら! ツヅリさんったらまたそういうことして」
36アグリーメント:「よろしいのですが?万一おケガなされても私共では補償できかねますが……」
番匠谷ツヅリ:悪びれる様子もなくぺろりと舌を出す。
岐咲ミサオ:「この子のお尻触ってていいですから」バイクの後輪を向ける
ルクト・ストリンカ:「うう……」
番匠谷ツヅリ:「あ~ん? まるでワタシらがボコされる前提みて~に話やがる」
番匠谷ツヅリ:ぺたぺたとバイクの後輪に触れながら。「んなもんより成功した時の旨味のハナシのがい~ぜ」
岐咲ミサオ:「えっと、私達の都合なんです。だから、大丈夫です」
岐咲ミサオ:「えっ、成功した時?」特に考えてなかった
クリスティナ・E・ローズ:「損得の問題じゃないわ!あっ……いえ、もちろん、お礼とかがいただけるならそれは嬉しいけれど」
番匠谷ツヅリ:「あったりめ~だろ! それとも岐咲もローズもクレジットに困ってね~ぐらい稼いでんのかよ」
岐咲ミサオ:「それなりには……」
番匠谷ツヅリ:「何も現ナマ寄越せってんじゃね~。次からちょ~とよ。お気持ち価格で利用させてくれるだけでいいんだ」
番匠谷ツヅリ:「悪いハナシじゃね~だろ~? んん?」
36アグリーメント:「そうですね……」思案している。
岐咲ミサオ:(ひぃい……ジャパニーズ・カツアゲだ……)
36アグリーメント:「前向きに検討いたしましょう。ただし……」
クリスティナ・E・ローズ:「むむ、それは……国家の発展のためにまだまだ資金が必要なのはその通りだけれど……」
36アグリーメント:「この応対で被害がないことが前提です」
36アグリーメント:「被害が出れば、その修理に予算を回さなければならなくなります」
番匠谷ツヅリ:「ワッハッハ! 話の分かる社会人サマじゃね~か」
クリスティナ・E・ローズ:「それは……もっともね。こっちだって、強盗の被害でボロボロになってる相手から毟り取りたい訳じゃないもの」
ルクト・ストリンカ:「大変そうだあ……」
岐咲ミサオ:「できるだけ被害が出ないように……ですね。あっいやもちろん最初からそのつもりではあったんですが」
36アグリーメント:「こちらで隔壁を閉じて小ブロックごとに追い詰めます」
36アグリーメント:「孤立した相手の撃破をお願い致します」
番匠谷ツヅリ:「お~う」鼻歌を歌いながら。
岐咲ミサオ:「助かります!」
クリスティナ・E・ローズ:「ふんふん、この辺りに追い詰められた相手を迎撃すればいいのね?」提示された店内の見取り図を見ながら。
GM:店内の見取り図をみると、気づくことがある。
GM:一部の区画が、何やら区切られて詳細不明になっている。
番匠谷ツヅリ:「ん~?」
岐咲ミサオ:「あの、ここって……?」
GM:職員用のエリアとも別のようだ。そちらにはそう明記されている。
36アグリーメント:「ああ、そちらですか?」
36アグリーメント:「そちらはVIPルームとなっておりまして、お得意様専用の商品を扱っております」
クリスティナ・E・ローズ:「へええ、VIP用の……!」そういう響きの言葉に惹かれる傾向がある。
岐咲ミサオ:「なるほど……高級品がいっぱいありそう」
番匠谷ツヅリ:(キナくせ~)僅かに眉を顰める。
岐咲ミサオ:「ごうと……攻略、アンバサダーの人達が行ったら被害が大きくなりそうだなあ」
36アグリーメント:「おっと、どうやら敵がこちらに向かってくるようですね」
36アグリーメント:「手はずのとおりにお願いします」
岐咲ミサオ:「あ、はい」
クリスティナ・E・ローズ:「ええ、安心して待っていて頂戴っ」
番匠谷ツヅリ:「っしゃ~! いっちょやったろうじゃねえか」


強盗たち:「へへ……やっぱ銃だよな銃」
強盗たち:「こいつがなきゃ始まらねえよ」
GM:ガンショップ前に屯している。
“ツイッギー”:「皆さん!無用な破壊は禁止です~!」
“ツイッギー”:「これは命令ではありません!非常に強い言葉によるお願いです!」
“ツイッギー”:「営業が長期止まってしまってはお互い困ります!漁場の管理もよい漁師のスキルです!」
“ツイッギー”:「漁をしたことはありませんが!」
岐咲ミサオ:「あの……デパートは漁場じゃありませんよ……」
“ツイッギー”:「承知しております!」
岐咲ミサオ:少し離れた位置で、バイクに跨がった状態で話しかける。その手にはハンドガンを一挺構えている。
“ツイッギー”:「これは比喩というものです!」
岐咲ミサオ:「いや……比喩としても相応しくないということで……ええと」
岐咲ミサオ:「今すぐごう……攻略を辞めれば、私は何もしません」
“ツイッギー”:「ですがモーターバイクの乗り場でもありませんよ!」
クリスティナ・E・ローズ:「理由はどうあれ、あまり被害を出さないようにしていることは評価してあげるわ」
“ツイッギー”:「やや、それは……」
“ツイッギー”:「脅迫ですか?」
“ツイッギー”:「なんて邪悪な女なんだ!聞きましたか皆さん!?」
“ツイッギー”:「この人……脅迫をしてきましたよ!」
岐咲ミサオ:「あ、そう取れるな……忠告のつもりだったけど……」
クリスティナ・E・ローズ:「あんな言い分を真に受けないの!」
強盗たち:「脅迫はよくないよな~」「な~」
クリスティナ・E・ローズ:「他人のお店を荒らしまわって、邪悪な行いはどっちですかっ」
岐咲ミサオ:「ごめんなさい……じゃあ、撃ちますね」
“ツイッギー”:「それは警告ですか!?……警告ですね」
岐咲ミサオ:ハンドガンを発砲。ろくに照準が合っていない。
岐咲ミサオ:だが、正確に強盗達の一人を撃ち抜く。
“ツイッギー”:「総員退避!……いやこれは緊急時なので命令には……」
岐咲ミサオ:「――いえ、警告ではなく」
“ツイッギー”:「何っ!?」
岐咲ミサオ:バイクからロボットアームが複数せり出す。
岐咲ミサオ:それらには、大小様々な銃火器が握られている。小型のバイクのどこにそんな銃をしまう隙間があったのか、ともかく。
岐咲ミサオ:「宣言、です」
岐咲ミサオ:全てが一斉に火を噴いた。
岐咲ミサオ:銃弾を捉える動体視力を持つ者がいたならば、その異常な軌道を理解できるだろう。
“ツイッギー”:「ギャエ~!?」
岐咲ミサオ:百を超える弾丸は、全て過たず、強盗達を撃ち抜く。本来ならば外れていた筈の弾丸が、空中で軌道を捻じ曲げ、あるいは唐突に空間を飛び越したように転移して。
岐咲ミサオ:「脅迫は駄目らしいので、そのまま飛んでください」
GM:命中したうちの一部が十字冠の輝きとともに転送されていく。
GM:残ったものも、気絶したり戦意を喪失し始めている。
“ツイッギー”:「ああっ!なんたる非道を……!」
“ツイッギー”:「このようなこと許しておくべきでしょうか!」
クリスティナ・E・ローズ:「何とでも言いなさい!非道なのは貴方たちのほう!」
“ツイッギー”:「これはいえ決しておきませんという意味です!」
クリスティナ・E・ローズ:「私のいる側が正道で、王道なのよっ!」
“ツイッギー”:「な……なんと!?」
“ツイッギー”:「邪智暴虐もそこに極まりましたか!?」
クリスティナ・E・ローズ:好きなフレーバーの飴玉を条件とした、自己催眠によるレネゲイド強化。いつにもまして自身と思い込みが激しくなっている。
クリスティナ・E・ローズ:「貴方達ね、そんなに命令されるのが嫌だと言うなら」
クリスティナ・E・ローズ:がしゃん、と右手を伸ばして構えながら。
クリスティナ・E・ローズ:「これは命令じゃないわ。慈悲による提案よ」
クリスティナ・E・ローズ:「今から降伏する意志のある人だけ、武器を捨てて両手を上げなさ……!」
クリスティナ・E・ローズ:「上げるべき…………上げ……」
クリスティナ・E・ローズ:「……上げると、いいんじゃないかしら?」
クリスティナ・E・ローズ:「その人の事は、なるべく頑張って巻き込まないようにするから!」
GM:ポツポツと武器を捨てて両手を上げているものもいる。
強盗たち:「楽して稼げると思ったのに~……」「どうしてこんなことに……」
クリスティナ・E・ローズ:サファイアブルーの輝きと共に、嵌め込まれた宝石が変質していく。右手の示す先は、手を挙げる人のいない方へ。
“ツイッギー”:「これより吶喊を行います!意志あるものは私に続いてもよい!」
クリスティナ・E・ローズ:「──魔槍砲、錬成装填」サファイアブルーの輝きがあふれ出して、指輪にはめ込まれた小さな宝玉を肥大化・変形させる。
クリスティナ・E・ローズ:弩にも似た射出機構だ。蒼白色の光帯によって構成される弦仕掛けに、巨大な三叉の大槍が装填されて。
クリスティナ・E・ローズ:「咲き誇れ──私の、クラウンローズ!」
“ツイッギー”:「な……あれはなんたる」
“ツイッギー”:「何たるブルジョワジー……!」
クリスティナ・E・ローズ:ギリギリと引き絞られた光帯が、凝縮されたように眩く閃く。
クリスティナ・E・ローズ:雷撃にも似た高速射出。爆ぜるような青白い閃光が疾って、暴徒の軍勢の渦中に大きな穴を開き、吹き飛ばす。
“ツイッギー”:「ギャワ~ッ!」
GM:その殆どは吹き飛ばされたか、戦意を一切喪失したかだ。大した練度ではなかった。
クリスティナ・E・ローズ:「……一つだけ訂正しておくわね」
クリスティナ・E・ローズ:「富裕市民ブルジョワジーではないわ……王族ロイヤリティーよ!」
“ツイッギー”:「なお悪では……」
岐咲ミサオ:(か、完璧なプロデュース力だ……!)
“ツイッギー”:「うう……」思わず答えながらも、ふらふらと逃げ場を探すように歩き出す。
番匠谷ツヅリ:「おお~っと」その先を塞ぐようにして。幾機ものドローンを伴いながら、物陰からひょこりと姿を現す。
番匠谷ツヅリ:「もう帰っちまうのか?」
“ツイッギー”:「むっ……」
“ツイッギー”:「帰りません。これは戦略的一時転身です」
番匠谷ツヅリ:「ほ~っ、そうかよ。なら“転身”する前にいいモン見せてやろう」
番匠谷ツヅリ:ぱちん、と指を鳴らした瞬間、ドローンのうちの一機がぱっと光を放ち、広い壁にとある映像を投射。
番匠谷ツヅリ:それらは、“ツイッギー”主導の元、過去にアンバサダーに選ばれたであろう商業施設への“攻略”の様子。
番匠谷ツヅリ:今回の“総合”への物品を漁っている姿までが、過剰なまでの偏向・編集、物悲しいBGMによって必要以上に脚色されている。
“ツイッギー”:「な……!」
“ツイッギー”:「ななななな……!」
番匠谷ツヅリ:「大人しく帰らずによ~。無様に跪いて平服したら、こりゃどこの誰にも出回ることはね~が」
番匠谷ツヅリ:「ワタシのお願い聞いてくれなきゃ、まあキュナリオンは当然……」
番匠谷ツヅリ:「あ~、でも。同じこと他でもやってるんだろう?」
“ツイッギー”:「キーッ!許しがたい大蛮行……!」
番匠谷ツヅリ:「更生の見込み無しってことで、一発“シェオル行き”って線も……」
番匠谷ツヅリ:「終わらない学外活動……一日18時間労働……」
“ツイッギー”:「シェオル……」ガタガタする。
“ツイッギー”:「そんな……他のメンバーを差し置いて私だけそんなところに行ってしまったら……」
“ツイッギー”:「あとで皆様からどういう扱いを受けるか……!」
番匠谷ツヅリ:「じゃ、あと3秒でどうするか決めてくれよな」
クリスティナ・E・ローズ:(気にするところそこなの……?)
番匠谷ツヅリ:「3……2……」
“ツイッギー”:「えっ短い」
番匠谷ツヅリ:「い~~~~~~~ち♡」
“ツイッギー”:バッとかがみ込む。
“ツイッギー”:「ははあ~~~!」深々と頭を下げた。
番匠谷ツヅリ:「うむ!」
番匠谷ツヅリ:「之にて一件落着!」
ルクト・ストリンカ:「都会……怖ええ~……」
クリスティナ・E・ローズ:「おお……すごいわね、あの一向に話を聞いてくれない子を反省させるなんて」
岐咲ミサオ:「これで……牛乳も戻ってきますね」
番匠谷ツヅリ:「そりゃこっちの台詞だぜ。とんでもね~威力でヒヤヒヤしたっつうの」
36アグリーメント:「いや~皆様!ありがとうございます!」
クリスティナ・E・ローズ:「ふふん」ちょっと得意げな顔。
36アグリーメント:「これにて無事!店舗への被害も最小限に抑えることが出来ました!」
クリスティナ・E・ローズ:「あら、店長さん。他のエリアはどうかしら?上手く収まりそう?」
36アグリーメント:「はい。他のエリアも無事に鎮圧されたとのことです」
クリスティナ・E・ローズ:「そう、良かった!」
岐咲ミサオ:「よかったあ……」
ルクト・ストリンカ:「ほっ……」
岐咲ミサオ:ほっとして、倒れるようにバイクに体重を預ける。
36アグリーメント:「後は我々にお任せ下さい」
番匠谷ツヅリ:「よかったな~」ぱしぱしとルクトちゃんの肩を叩いて。
36アグリーメント:降伏したり気絶したりした強盗をスタッフがテキパキと縛っている。
ルクト・ストリンカ:びくっ「は、はい……!」お尻を押さえる。
ルクト・ストリンカ:「あっ肩か……」
岐咲ミサオ:「条件反射になっちゃってるじゃないですか」
番匠谷ツヅリ:「オマエ才能あるぞ」
ルクト・ストリンカ:「えっ本当ですか……!」
クリスティナ・E・ローズ:「……? ともあれ、私も買い物の続きをしようかしら」
番匠谷ツヅリ:「お~っ! そうだそうだ!」
36アグリーメント:「はい!ごゆっくりお楽しみ下さい」
番匠谷ツヅリ:「サブちゃんよ~。約束忘れんなよ~」
クリスティナ・E・ローズ:「あの牛乳、レジを通す前に置いてきてしまったものね」
36アグリーメント:「ええ。そちらについても検討させて頂きますが」
36アグリーメント:「少々後始末がございますので失礼します」
岐咲ミサオ:「お疲れ様です」ぺこり、とお辞儀。
36アグリーメント:強盗たちを台車に乗せてどこかへ運んでいく。
“ツイッギー”:「……」縛られた“ツイッギー”の姿もある。
クリスティナ・E・ローズ:「そう、お疲れ様」その背を見送って。
クリスティナ・E・ローズ:「……あの人達、どうして強盗なんてしてたのかしらね」
岐咲ミサオ:「漁場って言っていたので、今回で終わらせるつもりはなかったみたいですね」
番匠谷ツヅリ:「あ~……」
クリスティナ・E・ローズ:「なら、単にそういう稼業を好きで選んでた人なのかしら。それならいいのだけど……」
岐咲ミサオ:「警備が軽いから狙い目だと思ったのかな……」
番匠谷ツヅリ:「ブルジョワって言葉にいたく敏感になってたな」
番匠谷ツヅリ:「例の……あの、VIP室とか狙ってたんじゃね~の?」
ルクト・ストリンカ:「でも……ガンショップさ屯してたよ」
番匠谷ツヅリ:「………」
ルクト・ストリンカ:「都会はすぐ呼べば風紀委員来るんでしょ?」
番匠谷ツヅリ:「確かになんか……モヤるもんがあるけどよ」
ルクト・ストリンカ:「関係ねとこでのんびりしてられなくねか」
クリスティナ・E・ローズ:「割とすぐじゃない時もあるけど……こう、いつも忙しいから」
クリスティナ・E・ローズ:「ん。それはそう……かも」
“トランペッター”隊員:「誰がサボってるって?」
クリスティナ・E・ローズ:言われてみれば、彼らの行動はやけに悠長だった気がしてくる。
クリスティナ・E・ローズ:「ひゃっ」
岐咲ミサオ:「武器を補充していたということは、VIPエリアの警備はよほど厳重なんでしょうか……あっ」
番匠谷ツヅリ:「お~」
岐咲ミサオ:「お、お勤めご苦労様です……」
“トランペッター”隊員:「通報を受けて来たが……なんだ?もう片付いたのか?」
クリスティナ・E・ローズ:「ええ、一足先に私達が強盗を制圧したわ。感謝して頂戴?」
“トランペッター”隊員:「ううん……あまり自己判断で制圧するのを許してはダメなんだが……」
クリスティナ・E・ローズ:ファサ……と微妙にうっとうしくブロンドヘアを手ですかして見せる。
“トランペッター”隊員:「まあ被害もなさそうだし大目に見るか……」
岐咲ミサオ:「……?」自分が口にした言葉に違和感があった気がしたが、よく分からなくなってしまった。
番匠谷ツヅリ:「無辜のワタシらが身体張ってオメ~らの手間減らしてやったんだからよ~。感謝しろや感謝」
“トランペッター”隊員:「なんだこのガキ」
番匠谷ツヅリ:「やンのか~?」さっ、とミサオちゃんの影に隠れる。
“トランペッター”隊員:「それで?犯人たちはどうした?飛ばしたのか?」十字冠転送の事を言っている。
岐咲ミサオ:「あっ、盾にしないで……えっと、何人かは」
クリスティナ・E・ローズ:「一部は飛ばしたけれど、降伏した方たちはこの店のオーナーさんが縛って連れていかれたみたいで……」
クリスティナ・E・ローズ:「……あれ? あっちで貴方達に引き渡されてるんじゃないの?」
“トランペッター”隊員:「どこのエリアを見ても犯人が少なすぎるんだが……なんだと?」
“トランペッター”隊員:「そんな報告は聞いてないぞ」
クリスティナ・E・ローズ:"ツイッギー"達が連れていかれた方を指さす。
岐咲ミサオ:「連絡の行き違い、ですかね……?」
番匠谷ツヅリ:「う~ん。“後始末”ね……」
番匠谷ツヅリ:「これってよ~。もしかして」
“トランペッター”隊員:「とにかくご苦労だったな。もう勝手なことはするなよ~」
番匠谷ツヅリ:「ハメられたか~? ワタシら」
岐咲ミサオ:「えっ、どういうことですか?」
クリスティナ・E・ローズ:「ハメられ……騙したって事ですか?」
クリスティナ・E・ローズ:「どなたが?いったい、どうして?」
クリスティナ・E・ローズ:いまいち状況を掴めきれていない。
番匠谷ツヅリ:「ンなのワタシが知るかよ!」逆ギレ。
岐咲ミサオ:「ええー……」
岐咲ミサオ:だが、不自然なのは確かだ。言われてみて、先程感じた違和感について考えてみる。
クリスティナ・E・ローズ:「まっ。じゃあなんでそんなこと言うのよ」
番匠谷ツヅリ:「だがよ~。“ツイッギー”の目的にしろ、サブちゃんのオカシな行動にしろ」
番匠谷ツヅリ:「なんかカマされてる気がするじゃね~か。ワタシの冴え渡る勘がそう言っている」
岐咲ミサオ:VIPエリアの警備が厳重だとしたら、威圧感を与えない為に敢えて警備を軽くしていたというのは。
岐咲ミサオ:どこか建前じみたものを感じなくもない。
クリスティナ・E・ローズ:「ううん……いまいちよく分からないけれど」
クリスティナ・E・ローズ:「でも、私達が捕まえた子がどうなったのか分からないのは、ちょっと気になるわね」
番匠谷ツヅリ:「何もね~ならそれでいいじゃね~か」
クリスティナ・E・ローズ:「もしかしたら、怒った店長さんが風紀委員会にないしょで私刑をしようとしているのかも……」
番匠谷ツヅリ:「ありうる」
ルクト・ストリンカ:「それはダメなのけ?」
岐咲ミサオ:「そんなことしたら、逆にこの店が処罰されちゃいますよ」
クリスティナ・E・ローズ:「ええ……もしそうだとしたら、それは止めなくちゃいけないわよね」
クリスティナ・E・ローズ:「罪は法の下で裁くこと。為政者としても当然の道理です」
ルクト・ストリンカ:「畑荒したヤツにはよくやってたけど」
ルクト・ストリンカ:「あれダメだったんだ……」
岐咲ミサオ:「す、少なくともメサイアでは……」
番匠谷ツヅリ:揉みなれたそれに伸ばしかけた手をさっと引っ込める。
クリスティナ・E・ローズ:「まあ、逃がさずに捕まえる為なら……?」
クリスティナ・E・ローズ:「とはいえ……ちょっと、見に行ってみようかしら?様子」
クリスティナ・E・ローズ:あっちのエリアだったわよね、と強盗達が運ばれていった方を指さして。
岐咲ミサオ:「みなさんが行くなら……」
番匠谷ツヅリ:「念のためな~。念のため」
ルクト・ストリンカ:「お、おー」
ルクト・ストリンカ:よくわからないまま返事をした。


GM:シーン終了。ロイスと購入が可能です。
GM:購入については、このシーンが最後ですが
岐咲ミサオ:ロイスは満タン!
GM:デパートからのボーナスで 達成値+5で購入していいですよ
クリスティナ・E・ローズ:太っ腹だ
岐咲ミサオ:報酬だ!
番匠谷ツヅリ:おなかがふとい!
番匠谷ツヅリ:クリスティナ・E・ローズ P◯執着/N嫉妬 でとっちゃお
岐咲ミサオ:シューターズジャケット狙おう
クリスティナ・E・ローズ:執着されてる
番匠谷ツヅリ:クク…
岐咲ミサオ:4dx+4+5>=13
DoubleCross : (4DX10+9>=13) → 6[1,1,5,6]+9 → 15 → 成功

クリスティナ・E・ローズ:照準器買おうかな~
番匠谷ツヅリ:やる~!
岐咲ミサオ:装備!
クリスティナ・E・ローズ:4dx+2>=15 ロイヤル照準器
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 10[3,5,7,10]+4[4]+2 → 16 → 成功

クリスティナ・E・ローズ:買えた ストライクチップにつけます 終わり
番匠谷ツヅリ:ロイヤル成功してる
番匠谷ツヅリ:ブルーゲイルめざそ
番匠谷ツヅリ:購入最後か コネ:手配師をつかいます
番匠谷ツヅリ:9dx+3+5>=20
DoubleCross : (9DX10+8>=20) → 10[1,1,1,2,4,6,8,9,10]+5[5]+8 → 23 → 成功

番匠谷ツヅリ:買えたっちゃ
番匠谷ツヅリ:侵蝕低そうなクリスちゃんにパスするか
岐咲ミサオ:セットアップ埋まってるかも
番匠谷ツヅリ:あっそうじゃん! じゃあミサオちゃんにあげる
クリスティナ・E・ローズ:そうなのだ
岐咲ミサオ:やったー! 最速で銃弾の嵐をぶち込める!
番匠谷ツヅリ:つよくなれ
番匠谷ツヅリ:以上!
岐咲ミサオ:以上!


【ミドルフェイズ3】

GM:全員登場です 全員登場しかない
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(67 → 74)
番匠谷ツヅリ:ウオオ頼むぞ
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(45 → 50)
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(69 → 76)
番匠谷ツヅリ:ウウン


GM:情報収集ができるよ~
■情報収集
・ルクト・ストリンカ 情報:ノヴァリス/噂話 4
・“ツイッギー” 情報:ノヴァリス/FH 7
・36アグリーメント 情報:ノヴァリス/FH 9
番匠谷ツヅリ:ほほ~う
クリスティナ・E・ローズ:社会4あるから下のどっちか行こうかな
番匠谷ツヅリ:フッ……難易度の高いサブちゃんは……先輩に任せな
岐咲ミサオ:社会3でダイスボーナスと技能値2ある
クリスティナ・E・ローズ:みんなもつよいな
クリスティナ・E・ローズ:じゃあルクトちゃん行こうかな 気にはなるし
岐咲ミサオ:じゃあツイッギーさんを
クリスティナ・E・ローズ:ルクト・ストリンカ 情報:ノヴァリス/噂話 4 これいにきまーす
クリスティナ・E・ローズ:4dx>=4 えいや
DoubleCross : (4DX10>=4) → 9[2,2,5,9] → 9 → 成功

岐咲ミサオ:どっちの技能でも技能値は同じ!
番匠谷ツヅリ:やったぜ~
岐咲ミサオ:4dx+2>=7
DoubleCross : (4DX10+2>=7) → 5[1,4,5,5]+2 → 7 → 成功

岐咲ミサオ:何とか成功!
クリスティナ・E・ローズ:足りなかったら財産出すね まだ12あまってるし
番匠谷ツヅリ:・36アグリーメント 情報:ノヴァリス/FH 9 ノヴァリスの方で! コネ:情報収集チームを起動。達成値+2
クリスティナ・E・ローズ:言うて大丈夫げだな
番匠谷ツヅリ:6dx+2+2>=9
DoubleCross : (6DX10+4>=9) → 6[3,3,3,4,5,6]+4 → 10 → 成功

番匠谷ツヅリ:結構ギリギリだった
GM:みんな成功だ 開示します
・ルクト・ストリンカ
“スコルダトゥーラ”ルクト・ストリンカ。
アップルシード農学校の生徒。高等部2年酪農科。
アイドル志望であり、アップルシードの売り込みに際し自分のグッズを売る機会だと
盛大に勘違いして自信のある一枚を送った。
味も確かなのだが、わりと写真で人気商品となっている。
クリスティナ・E・ローズ:かわいいな
番匠谷ツヅリ:味も顔もいい
・“ツイッギー”
小枝ツイッギー”サエ・モーリィ。
メサイア学園郷土史愛好会の会員。
ノヴァリスの特産品となるであろう物品販売に協力するため、
“総合”へのマッチポンプ的な襲撃をたびたびを行っている。
実際には割のいいバイトだと思って集まった生徒たちをわざと捕まえさせている。
クリスティナ・E・ローズ:周りに声かけてたのそういうことだったんかい
岐咲ミサオ:ま……マッチポンプ!
番匠谷ツヅリ:郷土史愛好会じゃん!
・36アグリーメント
デパート“総合”のオーナー。
雇われオーナーであり悪名高き『インペリアルグループ』所属の社会人である。
“総合”は何度か襲撃を受けており、捕まえた襲撃犯をVIPルームに連れ込んでいるとの噂。
そのVIPルームへの入口を発見した。潜入することができる。
※『インペリアルグループ』は、取締役から末端社員に至るまで、すべてのスタッフが社会人で構成された純社会人企業。
 軍事、不動産、建築、交通、金融等、多種多様な事業をノヴァリス全域に展開している。
 学園都市の生活基盤を支える基幹企業だが、社内では反生徒的な社会人優生思想が蔓延しており
 末端社員による生徒や先住市民を食い物にした悪徳商法の被害が後を絶たない。
番匠谷ツヅリ:こいつ……さては……
番匠谷ツヅリ:エッチなことをしているな
岐咲ミサオ:優しい店員さんだと思ったのに!
岐咲ミサオ:やらしい店員さんだったなんて……
GM:オーヴァードノヴァはエッチなステージではありません
クリスティナ・E・ローズ:なんてことじゃい
番匠谷ツヅリ:ならあんしんだ


GM:VIPルーム 入口
GM:隠されているわけではない。人目につかないように入り組んでいるだけだ。
GM:本来VIPルームは、入り口自体は見せつけるのが通例である。
GM:それで一般の客に自分もいつかは……と思わせるのが多いのだが。
GM:まるでそこに入ること自体に、やましいことがあるかのように。
GM:ひっそりと運用されていた。
クリスティナ・E・ローズ:「むむ……きな臭い感じがするわね」
岐咲ミサオ:バイクは収納能力でしまい込んで、徒歩で進んでいる。
クリスティナ・E・ローズ:「こう、VIPを迎える部屋の入口って感じがあまりしないというか……」
番匠谷ツヅリ:歩きながらたたた、と端末を操作していた手をぴたりと止める。
ルクト・ストリンカ:「そういうもんなんですか……?」
ルクト・ストリンカ:「こういうとこには疎くて……」
クリスティナ・E・ローズ:いつもとは違い、気配を殺してこそこそと歩き進む。
番匠谷ツヅリ:「くせ~くせ~とは思ってたけどよ~」
番匠谷ツヅリ:「あの野郎~。“インペリアル”だと~?」
ルクト・ストリンカ:「“インペリアル”!聞いたことあります!」
クリスティナ・E・ローズ:「インペリアル……皇帝?」
ルクト・ストリンカ:「うちの野菜さひどい値段で買い叩こうとしてボコされてた!」
岐咲ミサオ:「ええっ、で、でも」
岐咲ミサオ:「あの人、私が買おうとした銃に来月新モデルが出るからまだ買わない方がいいって親切にしてくれたのに……」
クリスティナ・E・ローズ:「あの人もまた、このお店を統治する君主の方だったのね。店長さんなんて呼ぶべきじゃなかったかしら……」
番匠谷ツヅリ:「そうすりゃまた利用しちゃおっかな♪キャハ♪」
クリスティナ・E・ローズ:「むむ、そんな悪行を……?ルクトさんが嘘を吐くとは思えませんし」
番匠谷ツヅリ:「ってなるセールストークじゃね~のかよ」
岐咲ミサオ:「そ、そんな……」思いっきり引っかかっていた
ルクト・ストリンカ:「でもあの人は優しいべ!」
ルクト・ストリンカ:「あなた写真いっぱい売れるよ~って言ってくれた!」
ルクト・ストリンカ:「そんでいっぱい置いてくれていっぱい売れてた!」
岐咲ミサオ:「え、売ってたのは牛乳じゃないんですか?」
ルクト・ストリンカ:「お乳もだけんど~……!」
番匠谷ツヅリ:「乳も……?」カッと目を開く。
クリスティナ・E・ローズ:「聞いている感じどうも、写真を売るって貴方に伝えておいて、牛乳を売っていたのよね……?」
クリスティナ・E・ローズ:「まあ……実際に売れていたのはそうだし、貴方が納得しているのなら私はいいけれど……」
番匠谷ツヅリ:「取り分どうなってんだ?」
ルクト・ストリンカ:「?仕入れ値はもらってるべ?」
ルクト・ストリンカ:「付加価値?は実績?になるからいいんだと」
岐咲ミサオ:「典型的な搾取する側の文言じゃないですか……!」
クリスティナ・E・ローズ:「そ……それでどうやってあなたの事業を続けるのよ!」
番匠谷ツヅリ:「怒りがふつふつと湧いてきたぜ」
クリスティナ・E・ローズ:「というか、仕入れ値ってもしかして写真代だけだったりしないわよね?あなた最初、牛乳はおまけって言っていたけれど……」
ルクト・ストリンカ:「いやいや!お乳さのお金はしっかりもらってる!」
ルクト・ストリンカ:「それ以外には特に?」
クリスティナ・E・ローズ:「…………」
クリスティナ・E・ローズ:「ルクトさん、貴方……」
クリスティナ・E・ローズ:「やっぱり、あの36さんにいいカモにされてるわよ」
ルクト・ストリンカ:「……そんな……!」
番匠谷ツヅリ:「カネにだらしね~ヤツは嫌いだがよ~」
クリスティナ・E・ローズ:「VIPルームの件がどうなるにしろ、この事については改めてちゃんとお話つけた方がよさそうね……」
番匠谷ツヅリ:「何もわかってね~やつをてめ~の都合だけで利用して、一方的に搾取して大金稼ごうなんてヤカラはもっと許せね~よな~?」
番匠谷ツヅリ:「ワタシだってガマ……」
番匠谷ツヅリ:「ゆるせね~よな~?」
岐咲ミサオ:(何言いかけたんだろう)
岐咲ミサオ:「でも……そこまでやるのに、警備だけは緩いのっておかしくありませんか?」
クリスティナ・E・ローズ:(鎌……?)死神の鎌めいた武器を振るうツヅリちゃんを想像している。
岐咲ミサオ:「実際強盗に入られてますし……私達がいなかったら被害が出て、損してた筈……」
クリスティナ・E・ローズ:「秘密を知る人を増やしたくない、とかかしら……?あっ」
クリスティナ・E・ローズ:口元を抑える。しばらく殺風景な道が続いていたが、少し先に小窓付きの扉が見える。
ルクト・ストリンカ:「窓ですね」
番匠谷ツヅリ:「中見えっか~?」届かないのである。
岐咲ミサオ:「し、慎重に……」
岐咲ミサオ:ゆっくりと近付く。
クリスティナ・E・ローズ:(いったい何が……)息を殺しつつ、一緒に覗き見ようとする。
GM:なにかの瓶が陳列されているのが見える。
岐咲ミサオ:恐る恐る覗き込む。※ツヅリほどではないが身長が低いので背伸びしている。
クリスティナ・E・ローズ:「んん……ここがVIP向けの陳列棚、なのかしら……?」
ルクト・ストリンカ:「開ければよくねですか」ガチャリと開けてしまう。
岐咲ミサオ:「あ、あわ、慎重に、あわわ……」
クリスティナ・E・ローズ:「え!? ちょっとルクトさ、ああ~~っ」
クリスティナ・E・ローズ:止めようとして滑り、バランスを崩す。そのまま部屋へなだれこんだ。
番匠谷ツヅリ:「ダイタンだな」
GM:そこは陳列棚だ。高級感溢れる外装に、椅子が並べられ、瓶が棚に鎮座する。
岐咲ミサオ:背伸びして扉に体重を預けていたのでこてんと転ぶ。
クリスティナ・E・ローズ:「ふぎゅう……」
番匠谷ツヅリ:「大丈夫か~?」
岐咲ミサオ:「うう……」
番匠谷ツヅリ:倒れ込む二人に手を伸ばしつつどさくさに紛れて臀部のあたりを触れる。
クリスティナ・E・ローズ:情けなく潰されかっていたが、よろよろと立ち上がる。
岐咲ミサオ:「ひぇ……っ」ぴょい、と跳ぶように立ち上がる。
ルクト・ストリンカ:「あ……」
ルクト・ストリンカ:「わだしだけじゃないんだ……」
クリスティナ・E・ローズ:「へあっ」上ずった悲鳴。「こら、ちょっと……! 無礼ですよ!」
番匠谷ツヅリ:「誘ってんのかなって……」
番匠谷ツヅリ:「にしても」
番匠谷ツヅリ:しげしげと並べられた瓶を眺める。
番匠谷ツヅリ:「なんだこりゃ?酒か?」
岐咲ミサオ:ツヅリさんに背を向けないように壁際に立つ。
ルクト・ストリンカ:「これ……」瓶を手に取っている。
ルクト・ストリンカ:「発泡ぶどうジュースですよ」
岐咲ミサオ:「発泡ぶどうジュース……」
クリスティナ・E・ローズ:「発泡ってことは……あの、しゅわしゅわするやつ?」
番匠谷ツヅリ:くんくんとにおいを嗅いでいる。
GM:強烈な酩酊感が襲う。
番匠谷ツヅリ:「ウェッ」
ルクト・ストリンカ:「はい。大人しかダメなやつです」
番匠谷ツヅリ:くらりとくる。
岐咲ミサオ:「密造ジュースってことですか?」
クリスティナ・E・ローズ:「な、なるほど……?うひゃっ」こちらも嗅ごうとして顔をそむける。
岐咲ミサオ:怖いので嗅がない。
クリスティナ・E・ローズ:「確かに、それならここまで隠している事にも辻褄が合うわね……」
岐咲ミサオ:おっかなびっくり顔を背けながら瓶を見る。
GM:瓶の隣。箱に記載がある。
GM:「私達が作りました」
GM:少女たちの写真が載っている。何故か水着だ。
クリスティナ・E・ローズ:「…………」
クリスティナ・E・ローズ:「???」
岐咲ミサオ:「何で水着……?」
番匠谷ツヅリ:「こりゃ……」
クリスティナ・E・ローズ:「違法な品物にまで、どうしてわざわざこんな証拠が残るような……?なぜか水着だし……」
岐咲ミサオ:「いや、それよりも……!」
岐咲ミサオ:「この人って……ふぎゃっ」よく見ようと箱に顔を近付けて匂いを嗅いでしまう。
番匠谷ツヅリ:「ストリンカん商法と同じか~?」どれどれと写真を覗き込んでみる。
ルクト・ストリンカ:「あ……あれ!見て下さい!」
GM:窓の方を指差す。入ってきたのとは逆の大きな窓。
GM:窓の向こう、水着姿の少女たちが立たされている。
GM:こちらには気づいていない。
番匠谷ツヅリ:「あ~? 何やってんだ……?」
クリスティナ・E・ローズ:「ええっ?」
クリスティナ・E・ローズ:「水泳の授業……じゃないわよね……?」
GM:その場で足踏みしているように見える。
岐咲ミサオ:「な、何で水着……?」2回目。
クリスティナ・E・ローズ:「あっ……も、もしかして」
クリスティナ・E・ローズ:「そういえば昔、本で読んだことがあるわ……伝統的なお酒の製造過程では、ぶどう踏みという工程があるって」
岐咲ミサオ:「ぶどう……踏み……もしかして」
岐咲ミサオ:「今まさに作ってるってことですか?」
番匠谷ツヅリ:「………キュナ案件じゃね?」
岐咲ミサオ:「でも何で水着……?」3回目。
ルクト・ストリンカ:「じゃあ……ここで発泡ぶどうジュース作ってるんだ」
クリスティナ・E・ローズ:「単に果実を潰すのが目的だから、今では機械的に処理している事も多いらしいけど……」
ルクト・ストリンカ:「すげえなあ」
番匠谷ツヅリ:「いや……トランペッター? どっち? わかんね~けど」
クリスティナ・E・ローズ:「トランペッターの方が早いでしょう。さっき、この店まで来ていたし」
クリスティナ・E・ローズ:「ここにある瓶を持って行って教えてあげれば、取り締まってくれるはずよ」
ルクト・ストリンカ:「今助けたほうがよくねですか?」
ルクト・ストリンカ:「あれ……」
クリスティナ・E・ローズ:「う……勝手な事をするなとは言われたけど」
GM:ムチを手に持ったボンテージ姿の女が、動きの悪い少女を打ち据えている。
クリスティナ・E・ローズ:「えっなにあれ」
番匠谷ツヅリ:「プレイか?」
岐咲ミサオ:「何でボンテージ……?」新パターン。
クリスティナ・E・ローズ:一瞬、ちょっと自分の常識を超えた光景だったのでフリーズしていたが。
ルクト・ストリンカ:「助けます!」
クリスティナ・E・ローズ:「あ、あんな……労働者を家畜のように……いいえ、畜産でだって鞭を打つなどしないわっ」
ルクト・ストリンカ:ガラスを押す。
クリスティナ・E・ローズ:「ええ! とにかく、許しがたい行いです!」
ルクト・ストリンカ:分厚い明らかに強化ガラスと思われる層をメリメリと割いていく。
クリスティナ・E・ローズ:「とあーっ!」一緒に押す!
岐咲ミサオ:「う、うう……後戻りできそうにないなあ……」
ルクト・ストリンカ:「あっあぶねからさわんねほうがいいよ」
クリスティナ・E・ローズ:「えっ、わっ、うん」
番匠谷ツヅリ:「すげ~膂力」
番匠谷ツヅリ:懐から取り出したドローンを、来た道を引き返すように操作して。
クリスティナ・E・ローズ:自分のすぐ隣でめきめきと変形していくガラスを見て、慌てて手を引っ込める。
ルクト・ストリンカ:障子戸のように手を入れて、ドゴン!と倒した。
番匠谷ツヅリ:「連絡もやっとくからよ~。奴らが来るまでに片付けちまうか」
水着の少女たち:「キャア!?何!?」
クリスティナ・E・ローズ:「何かを言われれば──」指輪を嵌めた右手を、鞭を持つ女へと向ける。
クリスティナ・E・ローズ:「ローズランドがクリスティナ王よ!あなた達を助けに来たわっ!」
鞭を持つ女:「助け……?」
鞭を持つ女:「やっ……やった!」
クリスティナ・E・ローズ:「さあ、その鞭を下ろしてこの子達を解放なさい!人をこんな風に働かせるなんて間違っているわっ」
鞭を持つ女:「これで解放されるんですね!?」
番匠谷ツヅリ:「ええ……?」
岐咲ミサオ:「えっ、そっちが喜ぶの……?」
鞭を持っていた女:鞭を放り投げて駆け寄る。
鞭を持っていた女:「こんなのさせられて……辛かったんです!」
クリスティナ・E・ローズ:「え、ええ……そう、貴方も強制させられていたのね」
クリスティナ・E・ローズ:ちょっと困惑しつつも慰めるように髪を撫でている。
クリスティナ・E・ローズ:「そう命じたのは、やっぱりあのインペリアル……36さん?」
鞭を持っていた女:「はい……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あーっ!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「いけませんよ!勝手なことをして!」
番匠谷ツヅリ:「おっ。ヘルメット女」
岐咲ミサオ:「あ! 強盗の人!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ヘルメット女だ。水着は着てない。
番匠谷ツヅリ:「なんでだよ!」
番匠谷ツヅリ:「そこはさらけ出しとけよ!肌をよ~!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「何故とは……?」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方……やっぱり、風紀の人達に引き渡された訳じゃなかったのね!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「フフン。どうやら知ってしまったようですね」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「ノヴァリス名産ワイ……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「けふん、こふん」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「発泡ぶどうジュース生産計画を!」
クリスティナ・E・ローズ:「この期に及んでそこを取り繕う意味があるのかしら……!?」
番匠谷ツヅリ:「恐ろしい計画じゃね~か」
岐咲ミサオ:「総合側とグルだったんですね……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「私は考えました。ノヴァリスといえば、と名物にできるものがないだろうか?と」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「しかしこの土地で取れるものは、大体が外のまがい物です」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「ですが唯一!ここにしかないもの……それはここに住む皆様です!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「その皆様で作り上げたものであれば……真にノヴァリスの名物に相応しいのではないでしょうか!」
岐咲ミサオ:「それで……この人達に命じて・・・無理矢理密造ジュースを造らせていたんですね……!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「命令ではありません!!!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「理解ってもらっただけです!」
番匠谷ツヅリ:「そうなん?」鞭を持っていた女に問うてみる。
鞭を持っていた女:「いえ普通に脅されてました……」
クリスティナ・E・ローズ:「脅迫してたんじゃないの!」
岐咲ミサオ:「嘘は邪悪じゃないんですか!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「嘘は普通に必要なときには必要では……?」
岐咲ミサオ:「そうかも……」
番匠谷ツヅリ:「う~ん狡い。キライじゃね~が」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「そう。つまり……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「彼女たちのあしのうらこそが……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「このワインの産地特性テロワールなのです!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「……あっ」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「この発泡ぶどうジュースの産地特性テロワールなのです!」
岐咲ミサオ:「そこはこだわるんだ……」
岐咲ミサオ:よく考えると言い回し一つ一つにこだわる人だったな……
クリスティナ・E・ローズ:「な、なんかやけに堂々と言うけど……」
クリスティナ・E・ローズ:「その土地にいる人がワインを作ってるだなんて、どの産地でも同じことじゃないの……?」
番匠谷ツヅリ:カチッ。『このワインの産地特性テロワールなのです!』
番匠谷ツヅリ:カチカチッ。『このワインの産地特性テロワールなのです!』『このワインの産地特性テロワールなのです!』
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あ~っ!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「やめ……やめてください!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「CEROレーティングに関わりますよ!大犯罪ですからね!」
番匠谷ツヅリ:「命令か?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「規格です!」
岐咲ミサオ:「やめなかったらどうするんですか?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「出版とかの際に怒られます!」
クリスティナ・E・ローズ:「それって本当に外の世界でも差別化になるほどの付加価値ある事なの……?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「それは……そうですよ。ご存知ないんですか?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「試しにやってみますか?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あなたが踏んで作ったジュース……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「きっと飛ぶように売れると思いますよ」
クリスティナ・E・ローズ:「そ……そういうものなの?」
岐咲ミサオ:「あの……今更なんですけど、問題なのは売れるかじゃなくて」
岐咲ミサオ:「密造していることそのものなのでは……」
36アグリーメント:「それ故のVIPのみへの販売ですよ」
36アグリーメント:いつの間にか入口側に立っている。
クリスティナ・E・ローズ:「あっ、インペリアル……!」
岐咲ミサオ:「あっ、36アグリーメントさん……!」
36アグリーメント:「広く理解を得ようとは思っていません。なので……」
36アグリーメント:「あなた方に広められては困るんですよね」
番匠谷ツヅリ:「へ~」
番匠谷ツヅリ:「だったらどうするってんだ? ん~?」
36アグリーメント:「そうですね……」
36アグリーメント:「あなた達にも、共犯者になってもらいましょうか」
36アグリーメント:「ワイン造り、参加してみませんか?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「発泡ぶどうジュースです」
クリスティナ・E・ローズ:「……それって、脅迫よね?」
36アグリーメント:「いえ?脅迫ではありませんよ」
36アグリーメント:「提案の体を取った決定事項の伝達です」
クリスティナ・E・ローズ:「ま、ずいぶん強権的な皇帝様だこと」
番匠谷ツヅリ:「上等じゃね~か」
番匠谷ツヅリ:「やれるモンならやってみな。ただしワタシらに屈した暁にゃ」
番匠谷ツヅリ:「てめ~らが水着着てワタシらん前に跪いて許しを乞うんだぜ」
岐咲ミサオ:「うう……どうしてこんなことに……」
36アグリーメント:「そうはなりませんよ。さあ、“ツィッギー”」
36アグリーメント:「彼女らの抵抗を削ぎなさい」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「それは命令ですか!命令は聞きません!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「ですが……偶然にも私は同じ行為をしようとしていました!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「これは偶然の一致です!」
岐咲ミサオ:逃げたい。正直なところ、よく知らない人達を助ける為に体を張るのは乗り気ではなかった。
岐咲ミサオ:人並みに良心はあるが、トランペッターに任せればいい。そう思っていた。
岐咲ミサオ:けれど……隣に立つ人達が立ち向かうというのなら。
岐咲ミサオ:「やるしか……ない……!」
岐咲ミサオ:友達を、見捨てて逃げることだけはする訳にはいかない。


【クライマックス】

GM:みんなでな
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(76 → 85)
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(74 → 81)
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(50 → 54)


GM:君たちに、ある力がもたらされるのを感じる。
GM神聖二重冠ダブルクロスの効果が使用可能になりました。

▼ 効果を見る(クリックで展開)

番匠谷ツヅリ:チカラ……チカラ……
岐咲ミサオ:うおおお……
GM:クライマックス戦闘を開始します。
ツイーギー[8]

5m

ミサオ[5] クリス[5] ツヅリ[1]
GM:敵はツイーギー一人です。36アグリーメントには戦闘能力がないので
番匠谷ツヅリ:あっそうなんだ
クリスティナ・E・ローズ:なるほどねっ
GM:倒せば勝ちです 負けたら水着でワインのパケージになってもらいます
番匠谷ツヅリ:ウワ~~ッ!
岐咲ミサオ:負けられない……!
クリスティナ・E・ローズ:負けね~
GM:ではセットアップから!
番匠谷ツヅリ:ないぜ!
岐咲ミサオ:ブルーゲイル使用! 侵蝕+5 行動値10に!
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を5増加(81 → 86)
番匠谷ツヅリ:加速加速加速!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:アイテム 「剣聖の星砂」 を使用。《シールドクリエイト》をセットアップに使用します。
番匠谷ツヅリ:なんだあっ
クリスティナ・E・ローズ:NS「国王の至福」《活性の霧》します
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を3増加(54 → 57)
ツイーギー[8]

5m

ミサオ[10] クリス[5] ツヅリ[1]
GM:OK では行動値10になったミサオちゃんの手番から!
岐咲ミサオ:はーい!
岐咲ミサオ:マイナーでスクーターに乗り込みます。行動値8に
岐咲ミサオ:ウェポンケースから大口径機関砲とレーザーランチャーを装備
岐咲ミサオ:そして神聖二重冠の効果を使用します!
岐咲ミサオ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ハワワワワ
岐咲ミサオ:侵蝕を14増やして侵蝕100に!
番匠谷ツヅリ:ウッヒョ~!
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を14増加(86 → 100)
岐咲ミサオ:メジャー:【x=】《プレディクション》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》 2(+db)dx-1 攻撃力36 ドッジ不可、ガード不可、範囲(選択)攻撃 侵蝕+10
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:私のシールド!
岐咲ミサオ:レベルが上がっているので、ここに車載機関砲も追加!
岐咲ミサオ:判定行きます!
岐咲ミサオ:5dx-1
DoubleCross : (5DX10-1) → 10[3,4,7,7,10]+4[4]-1 → 13

番匠谷ツヅリ:プレディクション偉大すぎる
GM:ヒエ~
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:何も出来ない……
岐咲ミサオ:ドッジもガードも不可! 特殊なリアクションがなければダメージロール行きます!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ダメージをおくれ!
岐咲ミサオ:2d10+45+28
DoubleCross : (2D10+45+28) → 5[2,3]+45+28 → 78

番匠谷ツヅリ:つよい
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ぎゃあああ
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:死にかけました
クリスティナ・E・ローズ:すごい数字
岐咲ミサオ:岐咲ミサオの侵蝕率を10増加(100 → 110)
番匠谷ツヅリ:タフじゃんね
GM:先に判定やっちゃおうか
番匠谷ツヅリ:理解ぜ
GM:ツイッギーの反撃をしていくぜ
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:マイナー《緑の鞭》
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《クリスタライズ》《要の陣形》《ディストーション》《ストライクモード》
番匠谷ツヅリ:うおお
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:3人を攻撃!
番匠谷ツヅリ:判定前!
番匠谷ツヅリ:NS『糾鼠猫守きゅうそねこかみ』《魔獣の咆哮》+《ビーストロア》
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ヌッ
番匠谷ツヅリ:判定ダイスを-10しな!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:何たる卑怯な!
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を5増加(85 → 90)
クリスティナ・E・ローズ:つよ!
岐咲ミサオ:強い!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:3dx7+4
DoubleCross : (3DX7+4) → 6[2,2,6]+4 → 10

GM:わーん
番匠谷ツヅリ:おっ…
番匠谷ツヅリ:これなら……みんなドッジいけるか?
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:待ちな
クリスティナ・E・ローズ:でも活性でダイス減ってるから確定で当たるわ
番匠谷ツヅリ:あ~ん?
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:アージエフェクト《妄想の写し身》。
番匠谷ツヅリ:なに!?
岐咲ミサオ:む!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:自分の判定のダイス1個を10にするぜ
クリスティナ・E・ローズ:妄想衝動なんだ 説得力あるな
番匠谷ツヅリ:なんて卑怯なのだ
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:2を10にして再判定。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:1dx7+14
DoubleCross : (1DX7+14) → 3[3]+14 → 17

GM:ちょっとだけ伸びました
番匠谷ツヅリ:クソ~!ならやってやるよ!
番匠谷ツヅリ:SS『獣誕爆撃じゅうたんばくげき』《束縛の領域》
番匠谷ツヅリ:17を目標にして判定!成功したら失敗にしちゃうぜ
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:そんな……
番匠谷ツヅリ:で……マスターズコネクションを使っちゃうか。
番匠谷ツヅリ:成功させちゃおっかな~
番匠谷ツヅリ:チラ…
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:なんたる卑怯な!!!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:卑怯者!戦いなさい!!!
番匠谷ツヅリ:ギャハハハ!
番匠谷ツヅリ:これがスケバンの戦い方よ~!
番匠谷ツヅリ:番匠谷ツヅリの侵蝕率を5増加(90 → 95)
GM:では成功!攻撃は失敗になりまちた
GM:次!クリス王の手番です
クリスティナ・E・ローズ:やるぞ~
クリスティナ・E・ローズ:EX「クラウンローズ・シュート」マイナーでストライプチップ起動→《コンセントレイト》《カスタマイズ》でツイッギーちゃんを攻撃。
クリスティナ・E・ローズ:そして二重冠の効果起動。
クリスティナ・E・ローズ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:やめろ~~~
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:これは命令ではありません!命乞いです
クリスティナ・E・ローズ:あっうーん
クリスティナ・E・ローズ:じゃあやめて
クリスティナ・E・ローズ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
クリスティナ・E・ローズ:こっちにしとこ
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:そういう意味じゃないが~~~!
番匠谷ツヅリ:やさしいね
岐咲ミサオ:慈悲深い
GM:ところで……何点ほど……?
クリスティナ・E・ローズ:侵蝕を40増やして、達成値が120増えます
番匠谷ツヅリ:ウケちゃった
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:オゲーッ
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を40増加(57 → 97)
クリスティナ・E・ローズ:命中判定ウオオ
クリスティナ・E・ローズ:12dx+8+120@7
DoubleCross : (12DX7+128) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,5,8,8,10]+4[1,2,4]+128 → 142

クリスティナ・E・ローズ:ダイス目腐っちゃったな こっちにしてよかった
番匠谷ツヅリ:固定値がすごすぎる
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:一応しないよりはいいか 《妄想の写し身》。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:いや……意味ないな
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:やめましゅ
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ガード。耐えきってやるぜ
クリスティナ・E・ローズ:ではダメージ
GM:ダメージどうぞ!
クリスティナ・E・ローズ:15d10+7+1d10+15
DoubleCross : (15D10+7+1D10+15) → 71[6,7,9,1,1,4,6,2,3,4,2,5,7,9,5]+7+9[9]+15 → 102

番匠谷ツヅリ:3ケタだ
クリスティナ・E・ローズ:クリスティナ・エヴァリー・ローズの侵蝕率を4増加(97 → 101)
GM:はわわ……
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:無理~!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ちにまちた
番匠谷ツヅリ:やったぜ~!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:復活もないです
岐咲ミサオ:勝った!
クリスティナ・E・ローズ:やった~
GM:あなた達の勝利!演出していきましょう


小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:カツン!
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:巨木から切り出した幹皮のような板を錬成し、地面に据え付ける。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「敷設ヨシ!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「今すぐ抵抗を止めてもいいですよ!これは提案です!」
岐咲ミサオ:「……その提案は、受けられません。ごめんなさい」
岐咲ミサオ:収納能力を解除し取り出したバイクのハンドルを握る手は震えている。
岐咲ミサオ:正義感とか、義憤とか、立派な動機は持っていない。ただ、怖いだけだ。
岐咲ミサオ:きっと、彼女はこんなことをするだけの情熱を持っているのだろう。自分にはない。だから、
岐咲ミサオ:「ごめんなさい」
岐咲ミサオ:十字冠にノイズが走る。明滅し、まるでバグを起こした電子機器のような神聖二重冠。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「な……なんと曖昧な装い!」
岐咲ミサオ:この世界の異物イレギュラーでありながら、法則に介入する代数ナンバー
岐咲ミサオ:改造バイクの射撃用のスイッチを押す。
岐咲ミサオ:無数のロボットアームが銃列を作る。ただ一言の謝罪だけを合図に、引き鉄が引かれる。
岐咲ミサオ:弾丸が空間を埋め尽くす壁となり、絶え間なく撃ち続けられる。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「惰弱です!数があればこの防備を押し切れるとの考えは軽薄そのもの!」
岐咲ミサオ:ガガガガガガガガガガガガガガガッ
岐咲ミサオ:ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
岐咲ミサオ:ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
岐咲ミサオ:絶え間ない射撃。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「軽薄……軽……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「ま……まだ終わらないんですか!?」
岐咲ミサオ:銃弾を撃ち尽くした銃はその場に捨て、新たに銃を取り出す。
岐咲ミサオ:再装填の時間も惜しい。幸い、ストックはそれこそ売る程にある。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「くうう……!」絶え間ない熱に盾自体が溶解していく。
岐咲ミサオ:板造りの障壁を実体弾が食い破り、光学弾が融かし、炸裂弾が吹き飛ばす。
岐咲ミサオ:都合万を超える弾丸が吐き出され、板壁を突き抜けた弾丸が全て、吸い込まれるようにツイッギーをつるべ打ちにする。
岐咲ミサオ:銃からの排熱で、ロボットアームが焦げ付き、煙を上げた。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「ギャン……!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「と……富の占有ですよ!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「大量消費社会の権化!あなた……さては相当の悪ですね!」
岐咲ミサオ:「今、吐き出したじゃないですか」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「た、確かに……!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「再分配されました!」
番匠谷ツヅリ:「されてっか?」
岐咲ミサオ:「これで、抵抗をやめてもらえませんか?」
岐咲ミサオ:「あ……提案、です」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「提案は受け入れがたいものです!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「私としては……こちらをもって返答と代えさせて頂きます!」
GM:手元に小さな枝を錬成している。
クリスティナ・E・ローズ:「一度負けているのに、どうしても頑ななのね……枝?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:そこからシュルシュルと成長するようにしなる枝先が伸びていく。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あれは演技です!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:それをヒュン!と一振り。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:傍らのワイン瓶が綺麗に両断される。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:それを引き戻し、今度は君たちへと向ける。
クリスティナ・E・ローズ:「……今なんでワインの方を切ったの?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「無益な殺生は望みません。だって……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あんまり痛々しい傷があると、商品としてニッチになりすぎます」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「この威力を見せつけたことで、士気を挫くことが狙いです!」
クリスティナ・E・ローズ:「え……どうかしら?挫かれた?」二人を横目に見やり。
番匠谷ツヅリ:「お~。寧ろよ~」
番匠谷ツヅリ:「いいコト思いついたぜ」
岐咲ミサオ:「わ、割と最初から挫けてはいるんですけど……」
番匠谷ツヅリ:にやりと微笑み、傍のワインをむんずと掴み。
番匠谷ツヅリ:「せえ、のっ!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「え、何をしているんですか」
番匠谷ツヅリ:ぶん、と勢いよくツイッギーに向けて投擲。しかしその狙いは明後日の方向。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「何がしたいんですか、一体!」
番匠谷ツヅリ:彼女の遥か頭上を越えたあたりで。
ネコ型ドローン:『CAT!』『CAT!』『CAT!』
ネコ型ドローン:空中を旋回していたドローンが銃弾を発射。ばりん、という音と共にワインの瓶が砕け。
番匠谷ツヅリ:撒き散らされた中身の芳醇な葡萄の香りと───強烈な酩酊感が“ツイッギー”を襲う。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「な……!きゃああっ」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あふっ」
番匠谷ツヅリ:「皆聞こえるか~♪ ドラムの響きが~♪」
番匠谷ツヅリ:「彼ら夢見た明日が来るよ~♪」
番匠谷ツヅリ:海賊部からいただいた映像コンテンツの挿入歌を口ずさみながらそれを幾度も繰り返す。
番匠谷ツヅリ:ぶん、ぶん、ぶん。
番匠谷ツヅリ:ばしゃん、ばしゃん、ばしゃん。
ネコ型ドローン:『CAT!』『CAT!』『CAT!』『CAT!』
番匠谷ツヅリ:「BOOM!BOOM!」
番匠谷ツヅリ:「ワ~~~~~ハッハッハッハ!!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「うう……これはあくまで発泡ぶどうジュース……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「未成年者の飲酒は法律で禁じられています……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:ふらふらと意味のわからないことを口走り始める。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「なので……これが快となるような描写は決して出来ません……」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あくまでも悪影響だけが……」
クリスティナ・E・ローズ:「強盗だって法律で禁じられているわよ……?」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「それはそれです!」
岐咲ミサオ:(この人の切り替えの早さだけは見習った方がいいのかもしれない)
クリスティナ・E・ローズ:「ええい、貴方がそういう性格なのはよくよく分かって来たわ……だけどね、"ツイッギー"さん!」
クリスティナ・E・ローズ:びし、とヘルメットの少女を指さして。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「はい!」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方の夢や望みを否定するつもりはありません……だけどね!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「あまり人を指ささないほうがいいとは思いますが!なんでしょう!」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方に一つ、言いたい事があるわっ」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「はい!あくまで個人の願望の表明ですね!聞きましょう!」
クリスティナ・E・ローズ:「"この土地で取れるものは、大体が外のまがい物"……ですって?」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方、本当に本当に、本気でそう思っているの?」
クリスティナ・E・ローズ:「私の国民たちが、試行錯誤を重ねて作った菓子も」
クリスティナ・E・ローズ:「ルクトさんが手をかけて育て上げた牛の乳も」
クリスティナ・E・ローズ:「あなたは全部、ほんものなんかじゃないって言うのかしら!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「そ、それは……」
クリスティナ・E・ローズ:「その努力も知らないで……貴方のいるこの場所にある輝きを、見ようともしないで」
クリスティナ・E・ローズ:「自分たちの暮らすふるさとを、誇る事さえできないで」
クリスティナ・E・ローズ:「何が郷土愛ですかっ!」
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「……!」
クリスティナ・E・ローズ:激高する感情と共に──薔薇を模したようなクリスティナの十字冠が花開き、砕け、
クリスティナ・E・ローズ:もう一つのかたち、黄金色に輝くもう一つの王冠が浮かび上がる。
クリスティナ・E・ローズ:頭上に戴く玩具めいた王冠の上に、重ねて浮かび上がるもう一つの王冠。
クリスティナ・E・ローズ:いかにも滑稽で、王冠クラウンというよりも道化クラウンめいた姿──彼女の眼差しはしかしどこまでも真剣で、己を疑わない。
クリスティナ・E・ローズ:「教えてあげなさい、クラウンローズ──私達の王国には」
クリスティナ・E・ローズ:その右手に輝く宝珠、クラウンローズ・サファイア。蒼と白の閃きが代わる代わるに明滅し、小さなほしのように弾け続ける。
クリスティナ・E・ローズ:形成される三叉の槍は、彼女が信じるもっとも精強な武器のかたちだ。
クリスティナ・E・ローズ:より鋭く、強くと願うほどに輝きが碧玉を鍛じ、纏う光帯の中に切っ先の陰は霞んでいく。
クリスティナ・E・ローズ:「──まがいものの輝きなんて、一つだってないってこと!」
クリスティナ・E・ローズ:轟音。鋭く引き絞られた光帯の中から、蒼白の雷鳴めいて宝槍が放たれる。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:その光輝に、避けるも逃げるもせず。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:そのまま小柄な体が吹き飛び、何度か跳ねて止まった。
小枝(ツイッギー)”サエ・モーリィ:「キュウウ……」
36アグリーメント:「おっと……これは……」逃げ出そうとするが。
ルクト・ストリンカ:「逃げんな~」メキメキとその腕をあらぬ方向に変形させて締め上げる。
36アグリーメント:「グアアアッ」
ルクト・ストリンカ:それを床に引き倒して。
ルクト・ストリンカ:戴冠の少女を見て、にひ、とピースしながら笑う。
クリスティナ・E・ローズ:「ふふっ」戦いで崩れた佇まいを直しつつ、微笑みを返して。「お手柄よ、ルクトさん」
番匠谷ツヅリ:「都会だろうが何処でだろうが問題なくやっていけるだろう、こいつ」
クリスティナ・E・ローズ:「あつっ」そのままピースしようとしたら、指輪がまだかなり熱を持っていたらしい。
クリスティナ・E・ローズ:手の甲のあたりをふーふーしている。
岐咲ミサオ:「あはは……」ほっとして、力が抜けたように笑う。
ルクト・ストリンカ:「ふふっ」
ルクト・ストリンカ:「王サマもお間抜けさんなとこあるんだなあ~」
クリスティナ・E・ローズ:「……うう。せっかく威厳ある感じに決まったのに……」
番匠谷ツヅリ:「お~。でも今の一撃はイカしてたぜ」
番匠谷ツヅリ:「岐咲もな!」にっ、と笑って拳を突き出して見せる。
岐咲ミサオ:「ツヅリさんも、かっこよかったです」遠慮がちに拳を合わせる。


GM:バックトラック。
GM:Eロイスなどありませんが……
GM:自分で帰っておいで
番匠谷ツヅリ:100越えてないのはじめてだな
岐咲ミサオ:ロイス6個! 等倍!
クリスティナ・E・ローズ:枠1個余ってたけど101だからもんだいないな
番匠谷ツヅリ:これ通常ぶりしないといけないんだっけ
クリスティナ・E・ローズ:等倍でします
岐咲ミサオ:110-6d10
DoubleCross : (110-6D10) → 110-34[10,2,9,1,9,3] → 76

クリスティナ・E・ローズ:101-6d10
DoubleCross : (101-6D10) → 101-26[7,3,1,2,3,10] → 75

クリスティナ・E・ローズ:5点帰還ッス
岐咲ミサオ:5点!
GM:しないとだめよ 2倍でもいいけど……
番匠谷ツヅリ:やん
番匠谷ツヅリ:じゃあ等倍ふりで
番匠谷ツヅリ:95-4d10
DoubleCross : (95-4D10) → 95-26[7,2,10,7] → 69

クリスティナ・E・ローズ:おしい
番匠谷ツヅリ:チクショ~! 4点!
GM:いつもの5点 シナリオ5点で10点に足した分を差し上げます
クリスティナ・E・ローズ:わーい
GM:もらいな
岐咲ミサオ:15点! いただきまーす
番匠谷ツヅリ:14点だっちゃ!
GM:GMも15点もらいます


【エンディング】

GM:事件は収束した。
GM:36アグリーメントおよびツイッギーは逮捕され、身柄を“トランペッター”へと引き渡された。
GM:君たちはそのデパートの中、休憩所にある。
GM:どうやら割引の話自体は律儀になされていたようで、フードコートの商品が1ヶ月半額になっているらしい。
ルクト・ストリンカ:ソフトクリームを持っている。
ルクト・ストリンカ:「見てこれ~」
ルクト・ストリンカ:私が作りました、の表記をプラプラしている。「ここにもあった~」
ルクト・ストリンカ:自分の写真があるのを見てご満悦そう。
岐咲ミサオ:「ルクトさんの牛乳が使われてるんですね。写真も可愛く撮れてます」
クリスティナ・E・ローズ:「あら! せっかくだし私も一つ買っていこうかしら」
番匠谷ツヅリ:「んまい」既にもぐもぐと食べている。
ルクト・ストリンカ:「へへ……」
岐咲ミサオ:「最近暑いし、ちょうどいいですね……あ、もう食べてる」
番匠谷ツヅリ:「しかしよ~、この商法自体はいいアイディアだよな~」
番匠谷ツヅリ:「ウチでも同じことしたら稼げっかな~」
ルクト・ストリンカ:「なんか作っとるんけ~?」
クリスティナ・E・ローズ:店でソフトクリームを受け取り、席に戻ってきて。「ニルヴァーナでも農業を?」
番匠谷ツヅリ:「いあ」
番匠谷ツヅリ:「砂と廃材と野良スケバンと喧嘩くらいしか特産品はね~けどよ~」
番匠谷ツヅリ:爪楊枝でたこ焼きをぶすりと刺す。
岐咲ミサオ:こちらもソフトクリームを持ってきて恐る恐る食べている。冷たい。
クリスティナ・E・ローズ:「それは……なかなか過酷そうな場所なのね」
ルクト・ストリンカ:「なんもなぐねですか……?」
番匠谷ツヅリ:「なんもないがあるだろうが……!」
岐咲ミサオ:「何もないを売るのは難しいと思いますよ……?」
ルクト・ストリンカ:「???」
クリスティナ・E・ローズ:「ん、おいしいわ……」ソフトを一口かじり、頬を緩ませている。
ルクト・ストリンカ:「なんもないがあったらなんもなくならなくならねですか?」
クリスティナ・E・ローズ:「何もない場所としてアピールするってこと……なのかしら?」
クリスティナ・E・ローズ:首を傾げる。
ルクト・ストリンカ:美味しいと言ってくれたのでパアア……と顔を輝かせている。
番匠谷ツヅリ:「ま~、下手にそれアピってこれ以上あの“インペリアル”みて~なのが絡んで来ても面倒だからな~」
岐咲ミサオ:「商売って難しいですね……」
番匠谷ツヅリ:「隙ありゃワタシらみて~なの道具にすることに躊躇いね~奴らなんだからよ」
クリスティナ・E・ローズ:「"インペリアル"……自分達の国をここまでの規模に拡大したこと、その手腕には敬服を覚えるけれど」
クリスティナ・E・ローズ:自国の領土よりもちょっと広そうなフードコートを見渡して。
クリスティナ・E・ローズ:「自分の下に暮らす人をあんな風に扱うのは、やっぱり許せないわね」
クリスティナ・E・ローズ:ふん、と鼻をならし、もしゃもしゃとコーンをかじっている。
岐咲ミサオ:「何でしたっけ……えっと……ノブレス・オブリージュ、ですか」
クリスティナ・E・ローズ:「そう、それよ。民の幸せな生活を守るのは、君主の務めだもの」
岐咲ミサオ:「……あの、すみません、私クリスさんが自分のこと王様っていうの、さっきまで広報の為だと思ってたんですけど」
岐咲ミサオ:「誤解してました。クリスさんの中でしっかりと根付いた生き方なんですね」
クリスティナ・E・ローズ:「えっ……さ、最初からそう言っているのに!」
番匠谷ツヅリ:「ぶくく」思わず吹き出す。
クリスティナ・E・ローズ:「ちゃんとした王国で、王様なのよ。ただちょっとまだメサイア学園からの独立を対外的には認められていないだけで……」
岐咲ミサオ:「す、すみません……」
ルクト・ストリンカ:「それは僭主なんじゃ……」
クリスティナ・E・ローズ:「でも、それはこれから頑張って認めてもらえるようにすればいいだけだから」
ルクト・ストリンカ:「おお~……」
岐咲ミサオ:「私、今回のことで分かりました。クリスさんはとっても立派な王様です」
クリスティナ・E・ローズ:「僭主……?は多分大丈夫じゃないかしら。土地や建物だってちゃんとお金を貯めて買ったし……」
番匠谷ツヅリ:「お~」
番匠谷ツヅリ:「あの啖呵はシビれたしよ」
クリスティナ・E・ローズ:「やっ、分かってるじゃないの~」にやける。
ルクト・ストリンカ:「あ……あの……!」
クリスティナ・E・ローズ:「? こほん……なにかしら」
ルクト・ストリンカ:「国籍……わだしも買えますか?」
クリスティナ・E・ローズ:ちょっと咳ばらいを入れてにやけすぎた表情を直しつつ。
クリスティナ・E・ローズ:「え、えっ……」
クリスティナ・E・ローズ:「いいの?いえ、もちろん歓迎するわよ!ルクトさんなら猶更っ」
ルクト・ストリンカ:「やっだ……!」
番匠谷ツヅリ:「お~っ、国民が増えた」
岐咲ミサオ:「よかったですね!」
クリスティナ・E・ローズ:ばたばたと手荷物からいくつかの書類を取り出して。
クリスティナ・E・ローズ:「えっと……じゃあ、住所とか名前をここに書いてもらって……」
クリスティナ・E・ローズ:はたから見るとフードコートで怪しい商売の勧誘をしているように見えるかもしれないが、本人にその自覚はない。
番匠谷ツヅリ:「アナログだな~」
岐咲ミサオ:(持ち歩いてるんだ……)
ルクト・ストリンカ:言われるがままに記入している。
クリスティナ・E・ローズ:「はい、それでは……」記入されたものを受け取り、こほんと咳払いして。
クリスティナ・E・ローズ:「あ、これ持ってて頂戴」食べかけのソフトクリームを近くにいたミサオちゃんに押し付けるように渡す。
岐咲ミサオ:「あ、はい」言われるままに受け取る。
クリスティナ・E・ローズ:「ルクト・ストリンカさん」立ち上がり、まっすぐな姿勢で彼女の名を呼んで、向かい合う。
ルクト・ストリンカ:「は、はい」
クリスティナ・E・ローズ:「これより、クリスティナ・エヴァリー・ローズ王の名の下に」
クリスティナ・E・ローズ:「貴方をローズランド王国民と認め、貴方がこの国で幸せに暮らしていけるように努力する事を、ここに誓いますっ」
クリスティナ・E・ローズ:「えっと……」そう言って、プラスチックカード製の国民証を手渡しつつ。「これから、よろしくねっ」
ルクト・ストリンカ:つ、と寄り、屈む。
ルクト・ストリンカ:国民証を受け取りながら、伸ばされたその手を取り、口づける。
ルクト・ストリンカ:「叙勲の誉、ありがたく、我が王よ」
ルクト・ストリンカ:「これよりは私は、貴女が剣、貴女が盾!忠誠と奉国を、誓いましょう!」
ルクト・ストリンカ:「……へへ」にへらと笑う。
クリスティナ・E・ローズ:「わ……」予想しなかった行いに、すこし頬を染めつつ。「……えへへ。こういうの、ちゃんとやっておきたくって」
ルクト・ストリンカ:「こゆのやってみたくて、いっぱい練習したんだ~」はにかむ。
クリスティナ・E・ローズ:「ええ、すっごく様になっていたわ……私でさえちょっと感心しちゃうくらい!」
岐咲ミサオ:「おおー」拍手しようとするが両手が塞がっているのでソフトクリームを持ったまま手をふわふわ動かしている。
クリスティナ・E・ローズ:「あっ……もしかしてルクトさん、その演技力を売り込んでいった方が上手く行ったりするんじゃないかしら?」
番匠谷ツヅリ:ぱちぱち、と拍手した後に。「よう、岐咲。先輩のワタシが持っていてやろう」
クリスティナ・E・ローズ:「あっ、ありがとうね」終わったので預けていたソフトクリームを引き取ろうと手を伸ばして。
番匠谷ツヅリ:ん、と手を差し出す。
岐咲ミサオ:「あ、ツヅリさんありがとうございます。もう大丈夫みたいです」
岐咲ミサオ:クリスさんに返す。
番匠谷ツヅリ:「チッ……」
クリスティナ・E・ローズ:「あっ、ちょっとツヅリさんっ。そんなこと言って食べちゃう気だったでしょう?」
岐咲ミサオ:「し、舌打ち……」
クリスティナ・E・ローズ:警戒したような視線を送りつつ大事そうにソフトクリームを持ち直す。
番匠谷ツヅリ:「あ~ん? 先輩の善意を疑っているのかよ」
番匠谷ツヅリ:「それが王の成す所業かよ? お~ん?」
ルクト・ストリンカ:「ツヅリちゃも入るんか?」
ルクト・ストリンカ:「入ろ~」
番匠谷ツヅリ:「ワタシは入らねえ」
番匠谷ツヅリ:「5万5千クレジットなんざ払える額じゃねえってのもあるが」
番匠谷ツヅリ:「かくいうワタシも目指しているからな」
岐咲ミサオ:「ツヅリさんも王様を……?」
クリスティナ・E・ローズ:「まあ……そうだったの?」
番匠谷ツヅリ:「てめ~の国を……」
番匠谷ツヅリ:「ツヅリーランドの建設をな……」
番匠谷ツヅリ:「思い出したらハラが立ってきたぜ。クソ忌々しいジェネシスの連中共め……」
岐咲ミサオ:「ツヅリーランド……」大きなテーマパークのようなイメージが浮かぶ。
番匠谷ツヅリ:「ワタシに先んじてUSJ(ユニバーサルスタジオジェネシス)なんか建てやがって……」
クリスティナ・E・ローズ:「へええ……!それは素晴らしい目標ねっ」
岐咲ミサオ:(USJってことはやっぱりテーマパークでは……)クリスさんの輝いた目を前にして口に出せない
ルクト・ストリンカ:「Genesis……」
クリスティナ・E・ローズ:「王様の先達として、もし助言が必要ならしてあげるわ? 先輩さん」
番匠谷ツヅリ:「よく喋る尻だな」もみもみもみ。
ルクト・ストリンカ:「やあ!お、お尻はしゃべってない!」
岐咲ミサオ:ハッ、とそれを見て椅子に深く座り直す。
番匠谷ツヅリ:「どうだかな。ワタシは“外”でやるつもりだったから」
クリスティナ・E・ローズ:「こらっ!またそうやってうちの国民を困らせるなら私が相手になるわよ!」
クリスティナ・E・ローズ:しゃーっ。
番匠谷ツヅリ:ぱ、と手を離す。
クリスティナ・E・ローズ:「外……卒業した後の事でしたか」確かに高等部の三年生だったな、と思い。
番匠谷ツヅリ:「そ~いうイミじゃメサイアの連中には並々ならぬ想いがあったりなかったりする訳だが」
番匠谷ツヅリ:「ま、前向きに捉えてやることにした」
番匠谷ツヅリ:「まだまだ後輩の世話ぁ、焼き足らね~し」
ルクト・ストリンカ:「うん、わだしもね、今度“外”向けのオーディションさ受けるんだ!」
ルクト・ストリンカ:「お互い頑張ろうな!」
番匠谷ツヅリ:「なんもね~トコだし、ヤな思い出ばっかだけどよ。ワタシにだって“郷土愛”ってやつぁ、あっからな」
番匠谷ツヅリ:「………」
番匠谷ツヅリ:「ローズ、おめ~」
番匠谷ツヅリ:「ちゃんと見張ってろよ、こいつんこと……」
番匠谷ツヅリ:流石に不安そうな表情でルクトちゃんを見つめている。
クリスティナ・E・ローズ:「むむ……私も負けていられないわね。まずはノヴァリスでの勢力確立をと思っていたけれど、外に領土を確保する計画も進めていかなくっちゃ……」
クリスティナ・E・ローズ:「?」ツヅリちゃんの言葉に首を傾げる。「外向けのオーディション……って、受かれば外の世界のメディアに出られるって事よね?」
クリスティナ・E・ローズ:「すごい事じゃない、応援してるわっ」
ルクト・ストリンカ:「んだんだ!」
岐咲ミサオ:「みんなすごいなあ……」『外』とか、卒業とか、全然想像が付かない。
番匠谷ツヅリ:ぜって~ロクなことになりそ~だな~、とか考えつつ。
番匠谷ツヅリ:「結構あっちゅうまだからな~、こん歳になるまで」
番匠谷ツヅリ:「岐咲もよ~。そ~いうやつ、あればまあ」
番匠谷ツヅリ:「応援してやってもいいしよ~。無かったら見つかるといいよな」
岐咲ミサオ:「将来やりたいことか……」
岐咲ミサオ:見付かるのだろうか。将来どころか、今やりたいこともはっきりしないというのに。
岐咲ミサオ:将来に対しては不安の割合の方が大きい。
岐咲ミサオ:それでも、こう言ってくれることは嬉しい。
岐咲ミサオ:「……そうですね。見付かるといいなあ」
クリスティナ・E・ローズ:「まあ、私みたいに遠大な野望をすぐに描くのは難しいかもしれないけど」
クリスティナ・E・ローズ:「もっと身近な、好きなもののことなんかを考えるところから始めたら良いんじゃないかしら?」
岐咲ミサオ:「好きなもの……」
岐咲ミサオ:溶けかけたソフトクリームを見る。
岐咲ミサオ:何もせずにいたら、こんな風にいつの間にか時間もなくなっていくのかもしれない。
岐咲ミサオ:一緒にいる人達を見る。
岐咲ミサオ:「こういう風に友達と過ごすのは、好き、です」
岐咲ミサオ:言ってから、誤魔化すようにソフトクリームにかぶり付く。「ひっ……つめたい……」
クリスティナ・E・ローズ:「……ふふん。ひとまずは及第点の答えかしら」
番匠谷ツヅリ:「お~。ご褒美やろう」
クリスティナ・E・ローズ:照れ隠し交じりに、少し偉そうに腕を組みながら。
ルクト・ストリンカ:「ミサオちゃ~!」
番匠谷ツヅリ:またぶすりと刺したたこ焼きをミサオちゃんの口へと運ぶ。
岐咲ミサオ:「あっふい……!」
番匠谷ツヅリ:「よ~。ダチのダチならワタシとローズもダチってことになるだろう」
クリスティナ・E・ローズ:「ああっ!あつあつのやつをいきなり丸ごとなんて、そんな乱暴な……」
番匠谷ツヅリ:「“王国”はお友達価格とかあんのか?」
クリスティナ・E・ローズ:「な、何をお買い求めだと言うのですか……?」
番匠谷ツヅリ:「弾とうまいメシと……」
番匠谷ツヅリ:「あ~。人が増えてきたんならちょっとばかしウチにも都合をよ~」
クリスティナ・E・ローズ:「むむ、ツヅリーランドとの同盟協力というわけですか……」
番匠谷ツヅリ:「お~。同盟締結の暁にゃあ」
番匠谷ツヅリ:「ちょうどよく物資を運搬してくれるダチも増えたしな」
クリスティナ・E・ローズ:「もちろん、私とツヅリさんの間には友誼があります。ニルヴァーナやあなたにとって必要な事であれば、なるべく融通はいたしますが……」
クリスティナ・E・ローズ:「それでも、国民の暮らしを守る事が第一です。過剰な譲歩はご期待なさらぬように!」びし、と指を突き付ける。
岐咲ミサオ:「わ、私はお友達価格とかありませんよ……?」嘘だ。何だかんだ友達相手だと負けてしまうことが多い。
クリスティナ・E・ローズ:ここで舐められるのは為政者としてよくないな……と思ったらしい。
番匠谷ツヅリ:「お~。今日はそれくらいで勘弁してやろう」
番匠谷ツヅリ:「ケツもデカいし器もデカい、いい王になるな~」
番匠谷ツヅリ:「ワッハッハ!」
クリスティナ・E・ローズ:「また不敬なことを言って!」むぎゃーっ。
ルクト・ストリンカ:「ふ、ふふっ!」つられて笑う。
岐咲ミサオ:「あはは……」少し困ったように、けれど確かに楽しそうに笑みを零す。
GM:あるいは、こうして友と笑いあえるような、それこそが。
GM:真に誇るべき、この国の生育環境テロワールなのかもしれない。


Dx3rdnova『蹠のテロワール』 終



本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

二次創作ステージ『オーヴァード・ノヴァ』については
まとめwikiを参照下さい。
OveredNOVA

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