【Scene4:最終章/ステラバトル】
監督:https://www.youtube.com/watch?v=Awk8vCbvZ9k (戦闘曲)
監督:アーセルトレイ最上階。その中央に位置する願いの決闘場。
舞台の幕は上がらない
喝采の声はない
これより始まるのは、世界を喰らう侵略者との戦い
異端の騎士が現れる
心と願いを歪ませた、星喰の騎士が現れる
此度の決闘、願いの決闘場に咲き乱れるは、
黒のコスモス、白のヒルガオ、紫のヒガンバナ
そして舞台の中央に咲くは、一輪の歪な赤のオダマキ
銀剣のステラナイツ
願いあるならば剣をとれ
二人の願い、勝利を以て証明せよ
篝・コンラッド:「っわ、と、ととっ!」
篝・コンラッド:膝を揃えて曲げた姿勢で、低空に現れる。着地が乱れそうになるが、
篝・コンラッド:左右の鋏剣が、自らバランスを取るように動き、制動を操って着地する。
篝・コンラッド:「うう、……あれ、私だけなの?」
香坂マイラ:僅かな紙片が中空に舞い、クロークの裾をはためかせ、小さな人影が膝をついた姿勢で姿を現す。
香坂マイラ:転送を終えるや否や、ば、と立ち上がり、手を前に出して。
香坂マイラ:「統治政府治安維持局広域課、香坂マイラです!」
篝・コンラッド:「おおう」 大きな声にびっくりする。 「あ、こ、こんにちわ」
香坂マイラ:「あ、ステラナイトでもあります! っていうか今はステラナイトで……」
香坂マイラ:「あれ。今は治安維持局の業務より優先されるんだっけ……?」
香坂マイラ:うーんと首を傾げるが、声をかけられればそれに応じます
篝・コンラッド:「イデグロリア高等部三年、コンラッドです。お願いします」
香坂マイラ:「こんにちは! 高校生さんですか!」
香坂マイラ:「早く敵をやっつけて、明日以降からの学生生活に支障が出ないように頑張りましょう!」
篝・コンラッド:「は、はいっ。治安維持局の方には、いつもお世話になっています」 イベント警備の手伝いなどをしている。
六条詩絵:タン
六条詩絵:花園の一角に、巨大な十字架が突き立つ。極めて重いように見えるが、音は静かだ。
六条詩絵:そして小さな十字架の嵐がその周囲で渦を巻き、中から出現する。
香坂マイラ:「それはそれは……」 話を続けようとしたが、その音に振り向く
六条詩絵:「……ごきげんよう。六条詩絵と申します」
六条詩絵:「あ」
六条詩絵:「香坂のお姉さま」
香坂マイラ:「詩絵ちゃん!」 クロークの隙間から手を振って
六条詩絵:その動きに応じて、深くお辞儀をする。
香坂マイラ:「今回も一緒ですかっ。心強いです!」
篝・コンラッド:(うわ。すごい雰囲気ある人……シトラの学生かな)
六条詩絵:「そちらのお方は……」頭から生えている枝に目を留める。
香坂マイラ:篝さんを手で差して 「こちらはコンラッドさん! 高校生さんですね!」
六条詩絵:「素敵なお枝です。初対面の方でございますね」
篝・コンラッド:「えっ?! あ、ありがとうございます!」
篝・コンラッド:「イデグロリア三年の篝・コンラッドです。今日はよろしくお願いします」
篝・コンラッド:言いながら、六条さんの髪を見て、自分の髪を弄る。
篝・コンラッド:(艶が全然違う……)
篝・コンラッド:(だ、駄目駄目! 弱気にならない! 今日のわたしはセシル様みたいに輝くんだから)
香坂マイラ:「……さて、ステラナイトは人数的に揃った感じでしょうか」
六条詩絵:「……ええ。けれど――あまり喜ばしい戦いでは、ないかもしれません」十字架を縦に抱えるように持つ。
香坂マイラ:真剣に周囲の様子を伺っている 「そろそろ来るはずです。……多分、ステラナイトだった人が」
篝・コンラッド:「え?」
香坂マイラ:「詩絵ちゃんももうご存知なんですね?」
六条詩絵:「詩絵は花壇を見ました。赤のオダマキ……慶一郎のおじさまと、戦うことになるはずです……」
篝・コンラッド:「エンブレイスじゃないんですか?」
六条詩絵:「いいえ。ステラナイトでした。もしかしたら、今でも……ステラナイトであることには変わらないのかも」
六条詩絵:「そうした者はエクリプスと呼ばれるのです。コンラッド様はご存知なかったのですね」
篝・コンラッド:「そ、そんなことが……あるんですか」
:風が舞う。
:中央に咲く、赤いオダマキ。
:一際大きいそれが、さらに歪む。
:瞬間、夜闇の中に、花畑が広がる。
:視界を埋め尽くすような、色とりどりの花。
:その全ては、踏みつけられ、萎れている。
:再び風が舞う。
本庶慶一郎:兜で顔を隠した、赤い外套の白い騎士が立っている。
本庶慶一郎:顔は伺い知れないが、その鎧を。何より。
本庶慶一郎:その銀剣を。知るものであれば、見まごうことはない。
香坂マイラ:クロークの下で銃に手を置きながらも、痛々しげに目を細める。
香坂マイラ:「あれは……」
篝・コンラッド:「…………!」 事情は知らない。だが、優れた感性が捉える。
篝・コンラッド:……巨大な荒野を相手にしたような。あまりにも強く、恐ろしく、寂しい気配。
六条詩絵:「ああ……なんという、こと」
本庶慶一郎:「……3体とは珍しいですね」ひどく嗄れた……というよりも、ひずんだ声。
六条詩絵:分かってはいたが、それでも。「この目で見たくはありませんでした。慶一郎のおじ様」
本庶慶一郎:「はてさて、どれほどの艱苦になりますやら」剣を握る力を強めて。
本庶慶一郎:君たちを見ては居ない。正確には。
本庶慶一郎:ただの立ちはだかる壁の一つだと。
香坂マイラ:「お知り合い……いえ、わたしも一方的には知ってるんですけど」
篝・コンラッド:「なん……なんですか、この……!」
香坂マイラ:「確かにこれは、今までで一番大変、かもしれませんね」 警帽を被り直す。油断はない。全神経を研ぎ澄ます
篝・コンラッド:盾のように、鎬を掲げる。自ら引く足だけは、なんとか抑え込んだ。
本庶慶一郎:歪められたステラナイト、エクリプス。
本庶慶一郎:堕ちてしなお、彼らの使命は変わらない。
本庶慶一郎:ロアテラの抹殺。
本庶慶一郎:ただし、彼らにとってのロアテラは、今。
本庶慶一郎:目の前に立つ、君達であると言うだけだ。
六条詩絵:未来は、恐ろしい。こうした絶望もあり得る。誰も、女神でさえ保証してくれはしない。
六条詩絵:(だから、詩絵だけが)十字架を地に突き立て、立つ。
六条詩絵:(折れてしまってはいけないのです)
とうとう来たわね、ロアテラに支配されし者
そしてよく来てくれたわ、星の騎士たち
剣をもって示しなさい この世界はまだ戦えるのだと
――いざ開け、願いと可能性の舞台
監督:ステラバトルを開始します。
監督:戦闘について。
監督:ラウンドは【セット】・【チャージ】・【アクション】・【カット】の順に進行します。
監督:【セット】の処理を順に。
監督:・エネミーの配置
監督:エネミーをガーデン1~6のどこかに配置します。
監督:ガーデンは1~6が円周上に繋がっており
監督:隣り合うマスに移動することが可能です。
篝・コンラッド:ほむほむ
監督:エネミーをガーデン5に。
監督:・ステラナイトの配置
監督:次にステラナイトのコマも1~6のガーデンのいずれかに配置してください。
監督:攻撃範囲は指定がない限り、同マスと隣のガーデンまでとなるので
監督:それも加味して配置をお願いします。
珪素:アタッカーなら移動+攻撃射程で届く圏内である
篝・コンラッド:ガーデン1に移動します
珪素:2マス以内に配置するのがいい感じかもしれませんね
六条詩絵:でも私純粋サポーターだから遠慮なく2に行くわ
監督:そういうこと!ただし行動はエネミーからなので
監督:逃げられる可能性もあります
香坂マイラ:ふーむふむ
香坂マイラ:『舞い踊るヒルガオの花』で隣接ガーデンまで防御できる可能性もあるので、6に配置しよう
篝・コンラッド:こいつは最大2マス移動攻撃ができるのでここだ