【ミドルフェイズ3】
GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 3)増加(46 → 49)
GM:墓参りの後、少しだけ離れた距離
GM:その距離を無理やり土で埋めていくかのように、彼女はこう囁いていく
丹桂ユミカ:「チサは…嬉しくないの?」
丹桂ユミカ:一瞬言いよどんだ所を針でそっと刺すかのように
丹桂ユミカ:「そんなことないわよね。嬉しいに決まっているわ?」」
丹桂ユミカ:「ね……そうでしょ?」
乳樹チサ:「あっ、あっ、あの……」
乳樹チサ:「どうして、チサなんですか……?」
丹桂ユミカ:「うふふ…それはね」
丹桂ユミカ:「あなたがとても無垢で、かわいらしい存在だから」
丹桂ユミカ:「そんな汚れも傷もないあなたのような存在が羨ましいと思ったの」
乳樹チサ:「羨ましい……ですか?」
丹桂ユミカ:「羨ましいの」
乳樹チサ:チサからしたら、ユミカお姉様の方がずっと羨ましいのに。
丹桂ユミカ:そっと、やっとの思いで手に入れた大事な宝物に触れるかのように
乳樹チサ:お姉様の仰ることは、よく分かりません。
丹桂ユミカ:頭、頬、肩へと触れて手を滑らしていく
乳樹チサ:「ひうっ……」身を捩る。
丹桂ユミカ:「何故かは、知らなくてもいいわ」
丹桂ユミカ:「このままずっと私の後ろをついてってくれるだけでいいの」
丹桂ユミカ:身を捩った様子にくすくすと笑い、手を離した
乳樹チサ:「あ……」ぱっと離された手を取り返す。
乳樹チサ:「ち、チサは……!」
乳樹チサ:「お姉様に付いていきます……!」
丹桂ユミカ:「……ふふっ」
丹桂ユミカ:「嬉しい。ありがとう」
GM:この会話でどこか張り詰めていた様子の声が、柔らかくなる
GM:そしてそのまま、次の目的地へと向かうためにこの合同カタコンベを出ていこうと彼女は言うだろう
GM:このまま、出ていきますか?
乳樹チサ:最後にちらりと後ろを振り返る。
乳樹チサ:お墓は何も言いません。それに敬意を払わなければならないという気持ちはわかりますが……
乳樹チサ:少し、怖くて。それが羨ましいとは、とても思えそうにないのです。
乳樹チサ:そのままついて出ていきます。
GM:合同カタコンベを墓参りも済ませ、そのまま出ていこうとした時に
GM:どこかから声が聞こえてくる
???:「すみません、聞こえますか…?」
乳樹チサ:「えっ」思わずお姉様にぎゅっと抱きつく。
丹桂ユミカ:「あら…どうしたの?」
乳樹チサ:「今……何か聞こえませんでしたか?」
丹桂ユミカ:「いえ…何も?」
乳樹チサ:「ええ~……」
GM:振り返ってもあたりを見渡していても、人の姿は見えない
???:「驚かせてしまって申し訳ありません。合コン委員会双海です。先ほどお会いした」
GM:口早に声の主は自らの身分を明かし、“あなたにだけ聞こえてくる声”で話しかけてきた
双海カナデ:「私のソラリスの能力であなたにだけ聞こえる声でお話いたします」
乳樹チサ:こくこくと、どことも知れず頷いている。
双海カナデ:「カタコンベはそのまま出ていっていただいて構いません。ですが、私のお話を聞いていただけませんか?」
双海カナデ:「お二人の様子にしゃしゃり出るようで申し訳ないのですが…」
GM:ソラリスのEE"声なき声"によるものだ。もしあなたが心を開いてくれるのなら、両方間での会話ができるだろう
乳樹チサ:(あ……これでお話できるんですね)
双海カナデ:「相互間テレパシー用に調整された私の能力の一つです」
乳樹チサ:(おお~……すごいんですね……)
双海カナデ:「さっきはあやふやな会話のまま終わってしまい申し訳ございません」
双海カナデ:「単刀直入に言わせていただきます」
双海カナデ:「あなたのお隣の丹桂さん」
双海カナデ:「彼女からは死の匂いを感じるのです」
双海カナデ:「…いきなりそんなこと言われてもって思うかもしれませんが」
乳樹チサ:(……いいえ)
乳樹チサ:(ありがとうございます、双海さん)
乳樹チサ:(そうですよね。きっと……これはそういうことですよね)
双海カナデ:「このノヴァリスの地は十字冠によって我々の命は保証されています」
双海カナデ:「普通だったら、死のうと思ったってそんなことできるわけないんです」
双海カナデ:「でも彼女は、限りなく確信をもって死に近づこうとしている」
双海カナデ:「一緒にいたらあなたの命が危うくなるかも…しれません」
双海カナデ:「情報収集等望むのでしたら少しの間は手伝うことが出来ます」
乳樹チサ:(……チサが居ることで、お姉様が危険になるわけではないんですよね)
双海カナデ:「どうか…すこしだけ…考えてください」
双海カナデ:「た…たぶんそれはきっとないのではないかなと思います」
双海カナデ:「むしろ、今この状況であの人を止めるのでしたら、あなたしかできないでしょう」
乳樹チサ:(よかった……)ポツリと零して。
乳樹チサ:(チサしかいない……)
双海カナデ:「どうか、このカタコンベに墓石を一つ増やさないように…よろしくお願いします」
GM:そう言い残して、一時念話は切断される
乳樹チサ:見えない相手に一礼する。
GM:あなたの不思議な挙動をユミカは一瞥するも、笑顔になり手を取って外へと歩き出す
GM:貴方たちの旅はもう少しだけ続いていく
GM:次は、情報項目となります
GM:今回のシーンの情報項目は、集めても集めなくてもどちらの選択を選んだとしても次のシーンへと勧めていくことが可能です
GM:今回は、どうしましょうか?
乳樹チサ:でも双海さんが調べたらって言ってくれたから……
乳樹チサ:調べてみたいです
GM:分かりました
GM:それでしたらNPCカードの開示をします
GM:双海カナデ
情報判定の達成値を+2する
GM:遠方からサポートシテクレルヨ
GM:情報項目についてはこちらになります
乳樹チサ:やった~
・丹桂ユミカについて 情報:ノヴァリス9
・“永遠”について 知識:レネゲイド:7
・これからの行き先 情報:ノヴァリス5
GM:この3つです!
乳樹チサ:この選択肢ならお姉様しかない……!お姉様のことをもっと知りたいです
丹桂ユミカ:うふふ
乳樹チサ:学園通の友人を使って〈情報:ノヴァリス〉で振ります
乳樹チサ:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 9[2,3,7,9]+3 → 12 → 成功
乳樹チサ:やりました!
GM:えらい~!
GM:それでは情報~
丹桂ユミカについて 情報:ノヴァリス9
ソル・オロ・グランデ女学院に所属する高等部3年生
ブラックドッグ/オルクスのクロスブリード
品行方正でたおやかな様子から生徒達のあこがれの的となっている。
戦闘能力はさほどないものの幾多の極小の領域を作り、内部に端末を設置することで得る情報収集・諜報活動を得意とする。
実家はSOGの過激派に所属しており、卒業後は旧人類殲滅のための活動を強制させられている。
ソル・オロ・グランデ女学院へは、過激派に転向する同志を増やすために所属させられたが、彼女自身この活動を拒否している。
乳樹チサ:ええ~っ
乳樹チサ:SOGっていうよくわからない組織の……!?
GM:SOGってなんだろうな~
GM:よくわかんないね
乳樹チサ:もっとお可愛らしい秘密が知りたかったのに……
GM:可愛くなかったわね…
残り
・“永遠”について 知識:レネゲイド:7
・これからの行き先 情報:ノヴァリス5
GM:えっと
GM:次の判定時に侵蝕1d10を上昇させてください
GM:なんとこのシナリオミドル戦闘がないのだ…
乳樹チサ:あっなるほどね そうすれば何度でも判定できるんだ
乳樹チサ:もう1回やってみます!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(49 → 53)
乳樹チサ:“永遠”について 知識:レネゲイド:7 これに挑戦してみます
GM:がんばえ~
乳樹チサ:1DX+2>=7
DoubleCross : (1DX10+2>=7) → 1[1]+2 → 0 (ファンブル) → 失敗
乳樹チサ:わーん!
GM:えーん!
GM:心の強さでもう一回!
乳樹チサ:もう一回頑張ります!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(53 → 57)
乳樹チサ:1DX+2>=7
DoubleCross : (1DX10+2>=7) → 2[2]+2 → 4 → 失敗
乳樹チサ:うっうっ……折れそうです
GM:ヒン…
乳樹チサ:次でラストにします!次で開けられなかったらあきらめます
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(57 → 61)
乳樹チサ:ダイスボーナスがついたぜ いい感じ
GM:いけーっ!チサー!!!
乳樹チサ:2DX+2>=7
DoubleCross : (2DX10+2>=7) → 9[8,9]+2 → 11 → 成功
乳樹チサ:やった~~~!
GM:いやった!!!!
“永遠”について
丹桂ユミカの話す“永遠”とは死のことである。
ノヴァリスは十字冠によって生存を保証されているため、基本的には死ぬことがない。
しかし例外が過去にはあった。
十字冠を破壊する兵器。ノヴァリス紛争で投入されていたがすでに破棄されたはずだが
どこかで未稼働の兵器が確認されたという噂らしい。
乳樹チサ:ええ~っ!
乳樹チサ:外にはそんな恐ろしい兵器が……
GM:コワイネ
乳樹チサ:こわいよ~
GM:こんなことしないで帰ろうぜ!
乳樹チサ:わーん
GM:残り
・これからの行き先 情報:ノヴァリス5
乳樹チサ:これは……開けないでおこうかな
乳樹チサ:お姉様が連れて行ってくれる先の楽しみを奪ってはいけないから……
GM:その心意気…受け取ったぜ…!
GM:それではここでシーンを終えます
GM:…あ!
GM:ずっと忘れていました…
GM:ロイス取得タイムと…購入判定タイムを…
乳樹チサ:あっ
乳樹チサ:外だとお買い物が出来るんですね……!
GM:お外のシーン3回あったから3回分買っていいよ…
乳樹チサ:わーい
乳樹チサ:まずロイス取ろうかな~
乳樹チサ:-親切な人/双海カナデ/誠意:○/隔意/ロイス
-お姉様の目指すもの/永遠/好奇心/恐怖:○/ロイス
乳樹チサ:これで~
GM:は~い!
乳樹チサ:お買い物はシューターズジャケットを狙ってみます
GM:行っちゃいましょう
乳樹チサ:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 7[3,7]+3 → 10 → 失敗
乳樹チサ:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 3[1,3]+3 → 6 → 失敗
乳樹チサ:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 4[4,4]+3 → 7 → 失敗
GM:こ…これは…?
乳樹チサ:えーん 外の服は高くて買えませんでした
GM:3回判定したってことでいいんですかね…?
乳樹チサ:あっ3回判定しました!
GM:了解です!
GM:きっとメサイアのあくどい社会人がボッタんだ…
乳樹チサ:わーん
GM:強く生きるんだよ
【クライマックス】
GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 9)増加(83 → 92)
丹桂ユミカ:「やっぱり来てくれたのね。チサさん」
丹桂ユミカ:「うれしい!あなたと一緒に願いを叶えることが出来るんですもの!」
GM:あなたたちは最奥地点にたどり着く
GM:狭い道のりとは裏腹に、最奥箇所は広々とした空間になっており4方天井地面は無機質なコンクリートで塗り固められている
GM:ただの入り組んだ洞窟にカモフラージュをしていた。君たちの目を奪うような、全身を赤く塗られた兵器を隠すために
GM:これが、先ほど警告として熱線攻撃を仕掛けてきた兵器なのだろう
『レッドパンサー』:「……」
乳樹チサ:「お姉様、それは……?」
丹桂ユミカ:「これ?これが私たちに永遠を与えてくれる神様みたいな存在!」
丹桂ユミカ:「これを使うと、永遠になれるのよ?」
丹桂ユミカ:「わくわくしないのかしら?チサは」
乳樹チサ:「チサは……」
丹桂ユミカ:沈黙をしたまま鎮座する兵器に背を向け君に笑顔を向け問いかけてくる
丹桂ユミカ:ユミカは、あなたの肯定の返事が来るのを待っているようだ
乳樹チサ:「ねえ、お姉様」
乳樹チサ:「チサは、初めてお姉様と外に出て、すごくわくわくしました」
乳樹チサ:「知らないものをたくさん知ることが出来ました」
丹桂ユミカ:「…うん」
乳樹チサ:「お姉様のいつもと違う様子だって見ることが出来ました」
乳樹チサ:「……チサは、もっと色々なところを……」
乳樹チサ:「お姉様と一緒に見たいです」
乳樹チサ:「だから永遠にはなれません。もっとわくわくするものを、知ってしまったんです」
丹桂ユミカ:「…え?」
丹桂ユミカ:「な、なんで…?」
丹桂ユミカ:否定の返答。そんな言葉なんて信じられなかった
丹桂ユミカ:「わくわくなんてしたって、大人になってからは無駄になるのよ…!」
丹桂ユミカ:「出たくもない外の世界に出て、汚い大人達に囲まれて、私達も汚い大人になってってしまうの!」
丹桂ユミカ:「そんな思いだってそのうち黒く塗りつぶされてしまうわ!わたしにはわかるの!」
乳樹チサ:「ユミカお姉様は……大人になりたくないんですね」
丹桂ユミカ:「ねえ、今からでも考え直さない…?未来なんて楽しくなんてないんだから…」
乳樹チサ:「いいえ!」
乳樹チサ:「未来は絶対に楽しいです!」
乳樹チサ:「ユミカ様と一緒ですもん!」
丹桂ユミカ:「わ、私と一緒が…なんで…?」
乳樹チサ:「なんで……」
乳樹チサ:「なんで……!?」
丹桂ユミカ:私と一緒が楽しいの?なんで?
丹桂ユミカ:「だって…」
丹桂ユミカ:「だって、私は…自分のわがままのためだけに、あなたを利用しようとしていた!それだけなのに!」
乳樹チサ:「なんで、なんでなんて言うんですか!お姉様のおたんこなす!」
丹桂ユミカ:「お、おたんこなす……?」
乳樹チサ:「決まってるじゃないですか……乳樹チサが……丹桂ユミカお姉様をお慕いしているからです!」
乳樹チサ:「好きな人と何処かに出かけることは、すごくわくわくして楽しいことです!」
乳樹チサ:「チサはわがままなはしたない娘なので、お姉様に連れられても、まだ満ち足りないのです」
乳樹チサ:「史上の幸福のはずなのに、もっと欲しいと願っているんです」
丹桂ユミカ:「……」
丹桂ユミカ:「あなた……どこまで物知らずなの…?」
丹桂ユミカ:「どこまで、も」
丹桂ユミカ:「どこまで……なんで、私に」
乳樹チサ:「妹がものを知らないのは、姉の責任ですよ」
丹桂ユミカ:次第に、声が震え身が震え
乳樹チサ:「ちゃんとチサのことを叱りつけて、チサの知らないことを教えてください」
丹桂ユミカ:「…………チ、サ」
丹桂ユミカ:顔をうつむかせ、表情を見せようとしない
丹桂ユミカ:だが、最初はまくし立てるようにあなたに同意を求めた姿は、落ち着いていき、徐々にあなたの言葉をかみしめていくように話を聞くようになった。あなたの言葉、態度を受け入れていこうとするだろう
乳樹チサ:「お姉様……!」
乳樹チサ:ぱっと駆け寄る。お姉様のその手を、もう一度取ろうとする。
丹桂ユミカ:はしたなく手で、目元をぬぐうしぐさを見せ、あなたの手を取ろうとしたところで
『レッドパンサー』:『冷却完了と共に再起動。生体反応の排除に移行する』
『レッドパンサー』:背に背負った砲身から周囲を焼き尽くすほどのレーザーが放たれ二人を貫かんとする
丹桂ユミカ:「チサさん危ない!」
乳樹チサ:「えっ」
丹桂ユミカ:瞬間の対応。咄嗟に貴方を突き飛ばし
丹桂ユミカ:脚部を貫かれ、その場に頭から倒れ伏せていく
乳樹チサ:「……お姉様!?」
丹桂ユミカ:「に…にげ、て」
丹桂ユミカ:そう言い残して、あなたを残して
丹桂ユミカ:…消えていかなかった
GM:動脈を貫かれ、赤い鮮血が徐々に床へと広がっていく。通常であれば、十字冠のセーフティが起動するはずなのに
乳樹チサ:「え、なんで、なんで、なんで……!?」
GM:出血量が増えるたびに、彼女の呼吸は徐々に浅くなっていく
乳樹チサ:「お姉様、やだ、やだ……!」
ウシュクベーハ:「…十字冠を破壊する兵器だ」
ウシュクベーハ:二人の会話を邪魔しないように、視界に映らないところから警戒をしていたウシュクベーハだったが
ウシュクベーハ:目の前の兵器は、君たち二人を守ろうとした彼よりも攻撃速度が速かった
ウシュクベーハ:「先ほどの広範囲攻撃のリキャストを目掛けてきたが、間に合わなかったか…」
ウシュクベーハ:「…乳樹は戦えるか?」
乳樹チサ:「あ……」
乳樹チサ:「で、でもお姉様が……」
ウシュクベーハ:「…この場をどうにかしなければ、あの人は死ぬぞ」
乳樹チサ:「……っ」
ウシュクベーハ:「戦わないのだったら僕一人だけでも戦う」
ウシュクベーハ:「たとえ君たちが逃げたとしても、こいつはきっとそのまま外に出て、周囲の生徒の屍の山を作っていくからな」
乳樹チサ:「……!」
乳樹チサ:「チ、チサは……」
乳樹チサ:お姉様のもとでかがみ込んでいたが、よろよろと立ち上がる。
乳樹チサ:「やります。やらせてください」
乳樹チサ:「このまま、これが外に出ていったら……」
乳樹チサ:「お姉様はもっと、世界が嫌になってしまいます」
乳樹チサ:「そんなのは、嫌なのです」
ウシュクベーハ:「…………ありがとう」
ウシュクベーハ:「僕も、墓石が増えていくのを見るのはもう嫌なんだ」
ウシュクベーハ:「死ぬ気でいって死んでも絶対に帰ってくるぞ…!」
乳樹チサ:きりっと兵器をにらみつける。
乳樹チサ:「お名前は存じませんが……」
乳樹チサ:「皆さんに迷惑をかけるのであれば……チサが止めさせてもらいます!」
GM:戦う決意に背中を推すかのように
GM:セイクリッドピラーの輝きは君へと力を与えていく
GM:神聖二重冠────起動────
【神聖二重冠】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
このアイテムは破棄できず、『十字冠を破壊する』と書かれたエフェクトやアイテム以外によっては破壊されない。
また、エフェクトやアイテムの効果で新たに取得することもできない。
GM:戦闘前に
GM:今回、ボス『レッドパンサー』はEロイス『予告された終焉』を所持し発動しています
GM:クライマックス時に『レッドパンサー』を倒せなかった場合、「丹桂ユミカ」は死亡します
乳樹チサ:やだ~~~~~
GM:あとは、NPCカードの説明
ウシュクバーハ
・ラウンド1回達成値に+10する
・シーン1回、カバーリングを行う
・シナリオ3回対象をシーンの任意の場所に移動させることができる
乳樹チサ:いろいろできるんですねえ
丹桂ユミカ
シナリオ1回 出目の一つを10にする
シナリオ1回 指定のキャラクターを再行動させる
乳樹チサ:お姉様……!?
丹桂ユミカ:死にそうだけどあなたのことは死なせたくないの
GM:戦闘距離はPC⇔エネミー間は5mです
GM:それでは衝動判定
『レッドパンサー』:《堕落の誘い》 衝動判定に失敗した際、侵蝕率が99%以下の場合、即座に100%となる。衝動判定による侵蝕率の上昇はその後に行う。このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、一つに付き2個分のEロイスとして計算する。
GM:難易度は9です
GM:失敗したら侵蝕100にしてから2d10!
乳樹チサ:ヒエ~ッ
乳樹チサ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[1,5,10]+1[1] → 11 → 成功
乳樹チサ:がんばりました
GM:偉い
乳樹チサ:えへへ……
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を2D10(→ 17)増加(92 → 109)
GM:高いよ~
GM:それでは、セットアップから行きましょう
GM:■セットアップ
『レッドパンサー』:<加速装置Lv3>行動値+12
乳樹チサ:ミスティックアイを使用します。
乳樹チサ:シーン中の【感覚】【精神】ダイス+3個。
乳樹チサ:乳樹チサのHPを5減少(8 → 3)
GM:『レッドパンサー』のイニシアチブを12増加(6 → 18)
GM:え、HPが
GM:■イニシアチブ レッドパンサー
GM:■マイナー
GM:<イオノクラフトLv8> <メカニカルアクションLv3> 移動距離を+16m エフェクト宣言以外に移動を行う
GM:元移動距離9mと合わせて計25m後方へと移動
GM:PC⇔エネミー間 30m
GM:■メジャー
GM:<コンセントレイト:サラマンダーLv3><プラズマカノンLV3> c値-3 攻撃力+15
GM:10dx+4@7
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[3,3,4,5,5,6,6,7,10,10]+10[2,7,9]+10[8,8]+10[1,8]+1[1]+4 → 45
乳樹チサ:ヒエ~ッ
GM:誉れを捨てた引き撃ち攻撃
GM:リアクションをどうぞ
乳樹チサ:4DX>=45
DoubleCross : (4DX10>=45) → 9[1,3,3,9] → 9 → 失敗
乳樹チサ:ダメです
GM:ヒン
GM:ではダメージにうつります
乳樹チサ:覚悟はできてます!
GM:5d10+15
DoubleCross : (5D10+15) → 21[7,2,5,2,5]+15 → 36
乳樹チサ:耐えられません!レッドパンサーさんに尽力/敵愾心○でロイスを取って昇華して復活します。
GM:了解です!
乳樹チサ:乳樹チサのHPを11に変更(3 → 11)
GM:それでは次!
GM:■イニシアチブ 乳樹チサ
乳樹チサ:はい!
乳樹チサ:マイナーでストライクチップの効果を使います
乳樹チサ:攻撃のダイスを+2個
GM:あ、大事なこと言っときます!
GM:ウシュクベーハ君の移動サポートなんですけど
GM:メカニカルアクションみたいな感じで、アイテム使用したときとかとも組み合わせられますので!
乳樹チサ:やった~
乳樹チサ:サポートもらいます!エンゲージしちゃお
乳樹チサ:メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《風鳴りの爪》に加え……「祝福の子」「伝承者」を使用します。
乳樹チサ:いっぱい振るぞ~
GM:いけー!!!
乳樹チサ:19dx5
DoubleCross : (19DX5) → 10[1,2,2,2,2,2,2,3,4,4,5,5,6,6,6,7,8,10,10]+10[3,3,4,5,9,9,10,10,10]+10[1,2,4,5,8,9]+10[1,5,7]+10[1,9]+10[6]+1[1] → 61
乳樹チサ:《剣聖の手》使います!
GM:ぐわー!!!!
乳樹チサ:1dx5+70
DoubleCross : (1DX5+70) → 4[4]+70 → 74
乳樹チサ:うわ~ん
乳樹チサ:お姉様~ チサもっと回したいです
丹桂ユミカ:いきなさい
乳樹チサ:はい……!
丹桂ユミカ:シナリオ1回 出目の一つを10にする
乳樹チサ:1dx5+80
DoubleCross : (1DX5+80) → 1[1]+80 → 0 (ファンブル)
乳樹チサ:81になりました!
GM:81!
ウシュクベーハ:行くかい?
乳樹チサ:はい!
ウシュクベーハ:・ラウンド1回達成値に+10する
乳樹チサ:91!
GM:計達成値91!
GM:91ぃ!?
乳樹チサ:ダメージ行きます!
乳樹チサ:ちがう リアクションだ
『レッドパンサー』:ガードだ…!
乳樹チサ:10d10+7 もろもろ有効
DoubleCross : (10D10+7) → 52[9,5,8,1,5,4,4,4,8,4]+7 → 59
乳樹チサ:《風鳴りの爪》の効果を使います!
GM:おっけー!
乳樹チサ:1,4,4を振り直し。
乳樹チサ:3d10+50
DoubleCross : (3D10+50) → 16[5,5,6]+50 → 66
乳樹チサ:上がった!
GM:ぐわあああああ!!!
GM:装甲8で…
GM:ダメージは…58
GM:ギ、ギリギリ生き残ったぞ!
GM:反撃ののろしを上げろ!
乳樹チサ:くっ……
乳樹チサ:乳樹チサのHPを10減少(11 → 1)
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を9増加(109 → 118)
GM:『レッドパンサー』のHPを58減少(60 → 2)
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を2増加(118 → 120)
乳樹チサ:うう……反撃されてしまう どうしたら……
乳樹チサ:お姉様 どうしたらいいと思いますか?
丹桂ユミカ:それはね。チサさん
丹桂ユミカ:私の力を使いなさい
乳樹チサ:お姉様……?
丹桂ユミカ:あなたならやれるわ
乳樹チサ:はい!
丹桂ユミカ:シナリオ1回 指定のキャラクターを再行動させる
乳樹チサ:マイナーでストライクチップ使用 メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《風鳴りの爪》+「祝福の子」を使用します。
乳樹チサ:19dx6
DoubleCross : (19DX6) → 10[1,1,1,1,2,3,5,5,5,5,6,6,6,6,7,8,9,10,10]+10[1,3,4,6,6,8,8,9,10]+10[1,1,2,7,8,10]+10[3,8,9]+10[5,6]+10[6]+2[2] → 62
乳樹チサ:《剣聖の手》!
『レッドパンサー』:ガードだ…!
乳樹チサ:1dx6+70
DoubleCross : (1DX6+70) → 2[2]+70 → 72
乳樹チサ:剣聖まわらない……72でストップです
『レッドパンサー』:く、くるなああああ!
乳樹チサ:8d10+7
DoubleCross : (8D10+7) → 40[4,3,5,8,1,7,9,3]+7 → 47
乳樹チサ:風鳴り!
乳樹チサ:3,1,3を振り直し
乳樹チサ:3d10+40
DoubleCross : (3D10+40) → 22[2,10,10]+40 → 62
乳樹チサ:すごい上がった
GM:えらいぞ!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を11増加(120 → 131)
『レッドパンサー』:なんだとおおおおおおおお!!!!!
『レッドパンサー』:この俺が消えるのかあああぐわああああああ!
GM:『レッドパンサー』のHPを54減少(2 → -52)
GM:…蘇生復活はなしです
GM:戦闘終了です。お疲れ様でした!
GM:次からは演出に行きましょう
乳樹チサ:はい!
『レッドパンサー』:『システム、戦闘モード起動。対象の殲滅に移ります』
『レッドパンサー』:バーニアから白熱した炎を噴出し、帯のような熱線を放射
『レッドパンサー』:同時に後方へと移動。引き撃ちで相手の攻撃を届かないようにする
乳樹チサ:「あっ……」それを見送るしか出来ない。
GM:身を焼かれ全身の皮膚が煮えくり返りそうなほどの痛み。今までソル・オロ・グランデで過ごしてきた中で受けたことのないほどの痛みが君を襲う
乳樹チサ:「ゔっ……あああっ!?」
丹桂ユミカ:「チサ…さ、ん…!」
丹桂ユミカ:「逃げてって、言ったのに…逃げて、お願いだから逃げてよぉ…!」
乳樹チサ:「い……嫌です!」
乳樹チサ:「お姉様と離れません!」
丹桂ユミカ:「…!」
丹桂ユミカ:「こ、これ以上は本当に死んでしまう…」
丹桂ユミカ:「でも。それでも…あなたは戦うのね」
丹桂ユミカ:髪の毛は乱れ、ぐしゃしゃになった様子で、地べたに這いながらも泣きそうな顔をぬぐい
丹桂ユミカ:「妹だけにはまかせていられないわ…」
乳樹チサ:……その決して整って美しいとは言えない、お姉様の姿を見ても。
乳樹チサ:チサの気持ちは、全く揺らぐことはありませんでした。
乳樹チサ:きっと、そういうことなのだろうと思いました。
ウシュクベーハ:「────生きたいという意思があるのなら」
ウシュクベーハ:「この“ノドスチルドレン”ウシュクベーハも全力でその意志に答えるとしよう」
乳樹チサ:「……はい!ウシュクベーハさん……」
乳樹チサ:「チサを、あの兵器のところまで連れて行ってください!」
ウシュクベーハ:「勿論だ、行こう。同時攻撃だ」
ウシュクベーハ:「3歩で、あいつの目の前に向かうぞ。いいな」
乳樹チサ:「はい……!」
ウシュクベーハ:君が走りだすと同時に、瞬間的にレッドパンサーの目の前へと“道”を繋げ、対面させる
乳樹チサ:走りながら、手元では折り紙を折っている。
乳樹チサ:それは尋常の折りたたみ方ではない。彼女自身は知る由もないが、それは本来、殺しの技であった。
乳樹チサ:人類よりも上に立つ超越種としての技術を伝承されながら、それを正しくは理解していない。
乳樹チサ:ただ、その技は別の形で、能力として昇華される。
乳樹チサ:異常なまでに素早く、精密に。オーヴァードの力を持って織り込まれた紙飛行機。
乳樹チサ:それを握り込み、そしてそれ自体で人の首なら折れてしまうくらいの、強烈な手首のスナップ。
乳樹チサ:ただの紙片を弾頭と化した。それに織り込まれたレネゲイドが、ぶつかるとともに炸裂した。
乳樹チサ:「これはチサの分……」
乳樹チサ:「こちらが」もう片手。手元も見ずに、全く同じように織り込んだ二機目。
乳樹チサ:「お姉様の分です!」
乳樹チサ:それは全く同じ軌道で、炸裂した先にねじ込まれるように飛んでいき。
乳樹チサ:光輝の大輪の花を咲かせた。
GM:光輝の大輪の花を浴び、レッドパンサーは保護しきれない熱量を受け、内部が溶けだしていく
GM:その中でもあがき、一矢報いようとするが、外装、内部と徐々にボロボロとその身を崩していく
GM:やがて、静寂だけがその場に残るだろう
GM:バックトラックのお時間です
GM:今回のEロイスは〈堕落への誘い〉2個分 <予告された終焉>1個分
GM:Eロイスは計3個です
乳樹チサ:振ります!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を3D10(→ 20)減少(131 → 111)
乳樹チサ:1倍振りします
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を5D10(→ 32)減少(111 → 79)
乳樹チサ:無事帰りました 5点帰還です
GM:おかえりなさい~!
GM:ED
GM:君たちは、命からがら洞窟内から生還を果たし、やっとの思いで学園へと戻っていった
GM:ウシュクベーハは君たちを洞窟の外へと見送ったのちにすぐに離れていってしまった
ウシュクベーハ:「今回はたまたまああはなったが、次会う時は他のチルドレンと共に敵対することになるだろう」
ウシュクベーハ:「今回ので懲りたのならせいぜいお姉さまと戦いに巻き込まれないよう気を付けろよ」
乳樹チサ:「はい!でもありがとうございました!」
乳樹チサ:「気をつけます!お世話になりました!」
ウシュクベーハ:振り向かず片手だけ上げ、その場を去っていく
GM:…ソル・オロ・グランデ女学院に戻ってきた君たちを待っていたのは
GM:お𠮟り、お叱り、お叱りの嵐。反省文とそれと星室庁からの十字冠を破壊する兵器に関する詳細のレポートだ
GM:今回の脱走やらなにやらの首謀者である丹桂ユミカは、一定期間の謹慎を命じられており、今は自室で暇を持て余している
GM:彼女を外に出すのは許されていないが面会という形で、彼女に会いに行くのは許されている
GM:数日ぶりの彼女はいったいどうなっているだろうか
GM:君は、部屋の扉をたたく
乳樹チサ:こんこん。
GM:奥から声が聞こえる
丹桂ユミカ:「はい、どうぞ」
乳樹チサ:「失礼します……」
GM:数日ぶりの彼女との対面
GM:まず気になったのは脚。さすがオーヴァードといったところか。傷の直りは早く、包帯を外したまま君を出迎えに来た
GM:つぎに目についたのは彼女の室内着。彼女の持つイメージが大きく崩れるようなことないようなガーリーかつフェミニンな服装をしている
丹桂ユミカ:「チサさん。元気そうでよかった」
乳樹チサ:「お姉様……!」
乳樹チサ:わっと駆け寄って抱きつく。
乳樹チサ:「大丈夫なんですか?」
丹桂ユミカ:「大丈夫よ。もうすっかり傷はよくなったの」
丹桂ユミカ:「私達、オーヴァードですもの」
乳樹チサ:「よかった……」
乳樹チサ:「よかったあ~……」
乳樹チサ:なんだかお姉様の姿を見ると、安心して……
乳樹チサ:溜めてきたものが零れそうになってしまいました。
丹桂ユミカ:「あらあら、そんな様子でこられたら」
丹桂ユミカ:「ちょっと今までの事、申し訳なってきたわね…」
丹桂ユミカ:なだめるように、君の頭を撫でる
丹桂ユミカ:「あなたも元気そうでよかったわ」
乳樹チサ:「はわ……」
乳樹チサ:「はい、チサは……平気……」
乳樹チサ:「……」
乳樹チサ:今、思い出すと。
乳樹チサ:なんだかとても大それたことをしてしまったような気がします。
乳樹チサ:もしかしたら、あのまま殺されて……
乳樹チサ:今更ながらに、体が震えてきてしまっていました。
乳樹チサ:「あっ。違うんです、お姉様……」
乳樹チサ:「お姉様にこうされるのが、嫌とかではなくて……」
乳樹チサ:「思い出したら、なんだか……」
乳樹チサ:「こうしたくなってしまって……」
丹桂ユミカ:「…」
丹桂ユミカ:「チサさん、私死ぬことに対して甘く見ていたわ」
丹桂ユミカ:「あの時に脚をやられて、消えない痛みに苦しんでいた時に…やっと理解したの」
丹桂ユミカ:「自分が死ぬかもって背筋に急に走り出した恐怖と…この恐ろしい行為に貴方を巻き込んでしまったことの浅はかさを」
丹桂ユミカ:「あなたが無事で本当によかった…」
丹桂ユミカ:君が抱きしめたように抱き返す
乳樹チサ:「はい……はい……!」
乳樹チサ:ふわりと柔らかな香りがして。「……あっ」
乳樹チサ:自分がもっと大それたことをしてしまっていたと気づきました。
乳樹チサ:「あっ、お姉様……!すみません、チサはお姉様にこんな……!」
丹桂ユミカ:「いいの。続けて」
丹桂ユミカ:「“私が”そうしたいから」
乳樹チサ:「は、はい……」
乳樹チサ:おずおずと抱きしめる手を戻す。
乳樹チサ:すっかり気づいていなかった、お姉様のいつもと違う装いが目に入りました。
乳樹チサ:いつもの妖艶で凛としたお姉様とは少し違っていて、でもなんだかそれもお姉様なんだと今では思えました。
乳樹チサ:「ねえ、お姉様」
丹桂ユミカ:「なあに?チサさん」
乳樹チサ:「チサは大人になったお姉様も、見たいです」
乳樹チサ:「今もすっごく素敵ですけど、きっと大人のユミカ様は……」
乳樹チサ:「それともまた違う、魅力を身に着けていらっしゃると思うんです」
丹桂ユミカ:「…」
丹桂ユミカ:「あら、嬉しい」
乳樹チサ:「それに……」
乳樹チサ:「チサも……」
乳樹チサ:「チサも、大人のお姉さんになったら、それをユミカ様に見てほしいというか……」
乳樹チサ:「なれるかわからないですけど……」
丹桂ユミカ:「…なれるわ。あなたならなれるわよ。絶対に」
丹桂ユミカ:「あなたの宝石のような輝きは、きっと大人になっても色あせることはないの。私がこの目で見たもの」
丹桂ユミカ:「じゃあ…今度は」
丹桂ユミカ:「二人で素敵なレディーになれるように」
丹桂ユミカ:「一緒に残りの時間を過ごしていきましょうね」
乳樹チサ:「はい!二人で素敵なレディーになって、素敵な大人になって、素敵なおばさんになって、素敵なおばあさんになるんです」
乳樹チサ:「きっとそれは、永遠よりもずっと素敵なことだと思うんです」
丹桂ユミカ:「素敵なおばあさん…それも悪くないかもしれないわ」
丹桂ユミカ:「なりましょうね。二人で…絶対に…」
乳樹チサ:「はいっ」ぎゅーっと抱きつく手を強める。
乳樹チサ:「もうチサはお姉様のこと離しませんから!」
丹桂ユミカ:「もうっ、引っ付き虫なんだから」
乳樹チサ:「チサはユミカ様の引っ付き虫です~」
乳樹チサ:どこか嬉しそうに言う。「ユミカ様もチサの引っ付き虫になってください」
丹桂ユミカ:「…勿論よ」
乳樹チサ:身をあずけるように寄りかかる。
丹桂ユミカ:君に負けじと手に力が入り強く抱きしめていく
乳樹チサ:チサたちは永遠にはまだなりません。
乳樹チサ:だけど。
乳樹チサ:この一瞬を、永遠のように感じることはできるのです。
乳樹チサ:きっとそれは、ずっとずっと、しあわせなことなのだと。
乳樹チサ:春の日のような、柔らかく、優しいぬくもりの中で。
乳樹チサ:チサは、それがたしかなものだとわかったのです。
GM:こうして二人だけの“永遠”を求めるたびは終わりを迎えた
GM:今ここにある永遠も等しいような、一瞬の時を
GM:どうか離さずこれからもずっと大切にしていけますように
ダブルクロス3rd edition OVノヴァシナリオ
「春宵一刻のエス」
-end-
GM:お疲れ様でした!
乳樹チサ:おつかれさまでした~!
GM:座標不明 廃墟
GM:風化した校内、教室にあるにはあまりにも似つかわしくないケーブルの繋がれた白いカプセルから一人の青年が出てくる
双海ヒビキ:「…」
双海ヒビキ:カプセル内に寝そべったことでついた寝癖をかき分け、誰もいない空間で呟く
双海ヒビキ:「放っておけばよかったのに、馬鹿なことしたな…」
双海ヒビキ:口では悪態をつくものの、顔にはどこか安堵したような笑みを浮かべながら
双海ヒビキ:残された99人の元へと戻っていった
「春宵一刻のエス」
-全行程終了-
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
二次創作ステージ『オーヴァード・ノヴァ』についてはまとめwikiを参照下さい。