『春宵一刻のエス』(GM:北山水)


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春宵一刻のエス

“エンジェルスキン” 乳樹(ちちのき)チサ
キャラシート(PC1:DT)


【Index】

オープニング
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ6
クライマックス
エンディング

【プリプレイ】

GM:それでは、卓の前に
GM:チサさんの自己紹介をお願いします!
乳樹チサ:はい!
乳樹チサキャラシート
乳樹チサ:ちちのき・ちさ。
GM:チサちゃん!
乳樹チサ:ソル・オロ・グランデ女学院の高等部1年生です。
乳樹チサ:両親ともにオーヴァードで、一人っ子なのもあって溺愛されてすくすく育ちました。
GM:愛されっこ!
乳樹チサ:だけどノヴァリスにやってきてからはあっ私よりすごい人ってたくさんいるんだ……って思い
乳樹チサ:引っ込み思案がちになっていました。でもそんな私にも転機があって……
GM:君にも自分だけの特別があるよ!
乳樹チサ:あのユミカお姉様と共犯者コンプリーチェの契りを結べたんです わーいわーい!
乳樹チサ:それからは毎日がハッピー またすくすく生活しています。
GM:わーい!
GM:豊かに育つんだぞ…
乳樹チサ:オーヴァードとしての能力は紙飛行機を作って飛ばすモルフェウス能力者。
乳樹チサ:両親仕込みの伝承技術によりやるときはすごいやります 具体的には……
乳樹チサ:ダイス一杯でC5攻撃をします 跳ねたら強く、跳ねなければショボい。
丹桂ユミカ:強い!
乳樹チサ:PCが一人で心細いですが……お姉様と一緒ならなんだって出来る気がします
乳樹チサ:よろしくお願いします!
丹桂ユミカ:旅行を楽しみましょうね。チサさん
GM:よろしくお願いします!

■トレーラー さあ、二人で“永遠”になる旅を始めませう
天蓋付きの寝台の下で絵本の次頁をめくる楽しみのやうに胸を弾ませ
お揃いの髪飾りをつけてお出かけをして、ひそひそ話をして私達だけの秘密をいつぱい作るのよ
私達大人になんてなりたくないわ
これからも、私といっしょにいませうね
今日も明日もずつとずつと……

ダブルクロス3rd edition
「春宵一刻のエス」
ダブルクロス。それは“永遠”を求める物語


【オープニング】

GM:チサさんのOPです
GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 3)増加(31 → 34)


GM:柔らかな朝陽が、庭園に優しく差し込んでいる。木漏れ日が学院の建物を照らす。
GM:庭園には美しい花壇があり、生徒たちが授業前に静かに散歩したり、自然と触れ合ったりしている。

GM:ここは、ソル・オロ・グランデ女学院。
GM:『偉大なる黄金の太陽』の名を冠する学び舎は、今日も温かな陽光に包まれている。

GM:あなたは、今庭園の中一人佇んでいるだろう
GM:何か用事があったのかもしれないし、この美しい花壇を眺めに来たのかもしれない


乳樹チサ:花壇の花に水をあげています。普段からしているわけではないです。
乳樹チサ:お友達に替わって下さらない?と頼まれたのでやっています。別に苦ではありません。
乳樹チサ:「うるわしの白百合 ささやきぬ昔を……Beautiful lilies,White as the snow......
乳樹チサ:綺麗なものを眺めるのは、それが綺麗であり続けられるように努力することは。
乳樹チサ:全然苦なことではないのです。むしろとっても幸せなことなのです。
乳樹チサ:「君の墓より いでましし昔を……Speak to us softly Of long ago……
GM:讃美歌を歌い花壇に水をやるあなたへと、穏やかな佇まいを伴った声があたりに響き渡る
丹桂ユミカ:「チサさん」
乳樹チサ:「Telling of...... はっ」
丹桂ユミカ:「まだ復活祭までは早いわよ?」
乳樹チサ:「ゆ、ユミカお姉様……聞いてらしたんですかっ!?」
丹桂ユミカ:「それとも、今ノヴァリスの皆様が探し求めているものにちなんで…かしら?」くすくすと笑う
乳樹チサ:「わっわっわっ、恥ずかしいです……!」
丹桂ユミカ:「うふふ。ごめんなさいね。あなたの鈴蘭のようなかわいらしい声が聞こえてしまったんですもの」
乳樹チサ:「ひうう……」手ぐしで前髪を急いで直している。
丹桂ユミカ:「あらあら、そんなに慌てないでいいのよ」
乳樹チサ:「で、でも……お姉様の前ですもん」
乳樹チサ:「チサは一番ちゃんとしたチサでありたいです」
丹桂ユミカ:「あら。そういってもらえるなんて嬉しいわ」



GM:彼女の名は、丹桂ユミカ
GM:ソル・オロ・グランデ女学院高等部3年の今年18歳になる生徒
GM:尊厳の宝石には所属はしていないが、“ベニトアイト”の名の通り彼女の優雅さや内面の美しさから生徒のあこがれの的となっている
GM:最近になって、あなたは彼女と姉妹コンプリーチェになった
GM:彼女の黒髪は巻き髪になびき、太陽の光がその柔らかな波を軽やかに照らし出している
GM:微風が通り抜け、髪の一筋一筋を軽やかに揺らし、彼女の周りには花々が咲き誇り、その優雅な佇まいと調和しているだろう

丹桂ユミカ:「花壇の水やりなんて感心ね。ここのお花はお好きなのかしら?」
乳樹チサ:光に照らされる、お姉様の姿をぼおっと見る。
乳樹チサ:まるで神々しい聖母様のようで……「はっ」
乳樹チサ:「あ、はい!好きです!」
乳樹チサ:「色とりどりのお花さんたちが、こうやって並んで仲良く咲いていて……」
乳樹チサ:「なんだか、とても落ち着きます」
丹桂ユミカ:「私もここの花壇は好き。様々な色が調和して美しい景色を作っている」
丹桂ユミカ:「まるでここの学園みたい」
丹桂ユミカ:「……そうだ、チサさん思い出したことがあったの」
丹桂ユミカ:「後で、私達の部屋へと来てくださらない?」
乳樹チサ:「そうなんです……はい?」
乳樹チサ:「お部屋に……」
丹桂ユミカ:内緒のお話よ?と言い、指をあなたの口元にあてていたずらっぽい笑みを浮かべる
乳樹チサ:なんだかそれだけで、ひどくいけないことをされてしまったかのような気持ちになります。
乳樹チサ:「はい……」ちゃんとお返事ができていたかどうか、覚えていません。
丹桂ユミカ:「…いい子ね」絹へと触るように丁重にあなたの頬を撫で
丹桂ユミカ:「待っているわね…それでは。御機嫌よう」
乳樹チサ:「ごきげんよう、ユミカお姉様」
乳樹チサ:花壇にはたくさんのお花が咲いていますけれど。
乳樹チサ:一番目を引く美しいお花は、花壇の外にあるのです。
乳樹チサ:丹桂ユミカ様。私の大事なお姉様です。


GM:美しい花の秘密を除いていくかのようにユミカの部屋の中へと招き入れられていく
GM:部屋全体を彩るのは、クラシカルな家具やアクセントとなる装飾品。優美なカーテンが窓を彩り、柔らかな光が室内に広がっていく
GM:花柄の陶器や美しい装飾品が所狭しと並ぶ棚があり、そこには古い本や宝石箱、魅力的な置物が並び、その輝きが部屋全体を引き立ていくだろう


丹桂ユミカ:「そんな。緊張しないで。ゆっくりと私とお話をさせて頂戴」
乳樹チサ:「あ、ひゃいっ!」
乳樹チサ:緊張するな、というのも、土台無理なお話です。
乳樹チサ:ユミカお姉様のお部屋で、ユミカお姉様がこんなに近くにあるのに……
乳樹チサ:「お、お話、ですよね」
乳樹チサ:「内緒の……」
丹桂ユミカ:「そう、秘密のお話」
丹桂ユミカ:「それはとてもとても刺激的な悪いこと」
乳樹チサ:「悪いこと……?」
乳樹チサ:全然想像がつきません。ユミカお姉様が、悪いこと?
丹桂ユミカ:「二人でこの学園を抜け出して、お出かけをするのよ」
丹桂ユミカ:「どうかしら?素敵な悪いことじゃない?」
乳樹チサ:「抜け……お出かけ……!?」
乳樹チサ:「尊厳の宝石テソーラス・デ・ディグニダードでもないのに……あれ?」
乳樹チサ:「よくなったんですっけ……」
丹桂ユミカ:「許可さえ下りればお出かけはできるようになったのよ」
乳樹チサ:「でもそれは……」
乳樹チサ:「とっても素敵ですけど。悪いことではないのでは?」首を傾げる。
乳樹チサ:「許可をもらって、お出かけするんですよね」
乳樹チサ:「お出かけかあ……」
丹桂ユミカ:「いいえ。許可は貰わないわ」
乳樹チサ:「えっ」
丹桂ユミカ:「お出かけをするにもときめきが必要でしょう?」
丹桂ユミカ:「二人だけの内緒の逃避行。浪漫があると思いません?」
乳樹チサ:「でも……それは……」
乳樹チサ:「悪いことは……」言いながら、おずおずとお姉様の顔を見る。
乳樹チサ:悪いことはダメです、とチサが答えたら。お姉様は悲しみになられるのでしょうか?
乳樹チサ:それとも、チサへの関心なんて、すっかり無くしてしまうんでしょうか。
乳樹チサ:そうなってしまったら、チサはもう生きていけないような気がします。
乳樹チサ:「チサは」
乳樹チサ:「お姉様と一緒に行きたいです」
丹桂ユミカ:「…まあ。嬉しい」
丹桂ユミカ:花が咲くように顔を綻ばせ喜びを見せる
丹桂ユミカ:…そして
丹桂ユミカ:誰もいない二人きりの部屋。遮るものも邪魔するものも何もないというのに
丹桂ユミカ:あなたの耳元へとひそひそ話をするように伝えていく
丹桂ユミカ:「これは、あなたにしか頼めなかったことなの」
乳樹チサ:「チサだけ……」
丹桂ユミカ:「…私卒業したくないのよ。外の世界とのかかわりも要らないわ」
丹桂ユミカ:「────でも、あなたとの旅だったら外の世界もきっと楽しいものになるのでしょうね」
乳樹チサ:「お姉様……」
乳樹チサ:もしかして。こんなことを考えるのも、畏れ多いのかもしれませんが。
乳樹チサ:もしかしてです。お姉様も、チサと一緒のままありたいと、そう思ってくれているのかもしれないなと。
乳樹チサ:なんだか今は、そううぬぼれたくなってしまいました。
乳樹チサ:「はい。ユミカお姉様と一緒なら」同じように、ひそひそと返す。
乳樹チサ:「絶対に楽しいに決まっています」
丹桂ユミカ:「……ふふ。決まりね」
丹桂ユミカ:「チサさん。それでは、二人で"永遠"になる方法を探す旅を始めましょう?」
丹桂ユミカ:ひどく甘美な声で誓いを求めるかのように再び耳元でささやいていく
乳樹チサ:「“永遠”……」
乳樹チサ:どうしてか分かりませんけど。なんだかその言葉が。
乳樹チサ:一番いけないことのように感じてしまいました。

GM:二人は故郷にも等しい学院を振り返ることなく歩き、まるで冒険者のように新しい世界を探検するかのように出ていくことだろう
GM:学校のルールを破った二人だけの秘密の旅
GM:彼女の求める"永遠"とはなんなのでしょうか
GM:それは求めていいものなのかそれすらもわかりません


GM:シーンエンド


【ミドルフェイズ1】

GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 9)増加(34 → 43)
乳樹チサ:ドキドキしてる……


GM:生まれて初めて学院を抜け出し、外の地を1歩踏みしめる
GM:踏み占めた地面の感触は、慣れ親しんだ地とさほど変わるものではないけれど、新鮮な気分を感じる
GM:二人は、電車へと体を預け乗り見果てぬ地へとその身を運んでいく
GM:たどり着いたのは、3大校が一つ。メサイア学園の学区
GM:今回の卒業を取り消し生徒達を留年させた主謀犯"アトラ・アーリーバード"の出身地区でもある
GM:ソル・オロ・グランデでは知りえなかった、いろんな意味でドキドキを運んでくれるこの地に何を思い何していくのだろうか


丹桂ユミカ:「思いのままに電車を乗り継いでいったけれど…」
丹桂ユミカ:「…想像以上だったわね」どこかから聞こえてくる銃声や争いの様を横目に
乳樹チサ:「電車の景色はすごくすごかったですけど」ぴっとお姉様の前に立っている。
乳樹チサ:「外ってこんなに危なそうなところなんですね」警戒するようにキョロキョロしている。
丹桂ユミカ:「あまりお淑やかではない場所とは聞いたことがあったけれど」
丹桂ユミカ:「ここの箇所は特段すごいみたい…」
丹桂ユミカ:「…旅の道中でお花を買おうと思ったけれど難しいかもしれないわね」
乳樹チサ:「どうしてお姉様はこんなところに?」
丹桂ユミカ:「ごめんなさいね…こんなつもりではなかったのだけれど」ぺこりと申し訳なさそうな様子で
乳樹チサ:「あっ、その、こんなところというのは……」
乳樹チサ:「すみません、えっと……」
乳樹チサ:「危なさそうかなって……」
丹桂ユミカ:「私、一度行ってみたかったところがあったの」
丹桂ユミカ:「メサイア学区にある合同カタコンベ…」
乳樹チサ:「カタコンベ……お墓ですか?」
丹桂ユミカ:「ノヴァリスに住むものとして一度、行かないといけないと思っていたのよ」
丹桂ユミカ:「私たちは、“死”のことを知らないから」
乳樹チサ:「お墓ですもんね……」
乳樹チサ:「うん、探しましょう!」
乳樹チサ:「お花が買えるところだって、きっとどこかにあると思います!」
丹桂ユミカ:「うふふ、頼もしい妹ね」
丹桂ユミカ:「こんな頼りがいのある妹がいて、私。幸せだわ」
乳樹チサ:「えへへ……」
丹桂ユミカ:そういいながら、あなたの頭を優しく撫でて、そっと手櫛でとかしていく
乳樹チサ:「わ……」
丹桂ユミカ:じわりと彼女の手の体温が伝わっていく
乳樹チサ:お姉様に撫でてもらえるのは、なんだか気恥ずかしいけれど。
乳樹チサ:ぽかぽかして、しあわせな気持ちになります。
丹桂ユミカ:「いい子ね…」
丹桂ユミカ:「私の髪もとかしてもらえないかしら」
乳樹チサ:「あっはっはい!」
丹桂ユミカ:そっと自分の手を放して、甘えた様子で要求する
乳樹チサ:「失礼します……」
乳樹チサ:櫛を取り出して、お姉様の長く波打った黒髪に触れる。
乳樹チサ:櫛も普段自分に使っているものではない。お姉様のためだけに誂えたもの。
乳樹チサ:恐る恐るといった様子で、ゆっくりと、やさしく梳いていく。
丹桂ユミカ:「上手よ。チサさん」
丹桂ユミカ:「私の髪は、扱い方を間違えてしまうとすぐに変な方向へと広がってしまうから」
丹桂ユミカ:「あなたの用意してくれた櫛は綺麗にとかしてくれるのね」
乳樹チサ:「チサは、手先の器用さが自慢なんです」
乳樹チサ:「お姉様のおみぐしを、こうやって整えて差し上げられるのでしたら」
乳樹チサ:「手先が器用になってよかったと思います」
乳樹チサ:お姉様のおみぐしが長くてよかったと、チサは思うのです。
乳樹チサ:とても綺麗で目を引くからもありますけど、何よりも。
乳樹チサ:長ければ長いだけ、こうして触っていられる時間も長くなるのですから。
乳樹チサ:先から根まで、丁寧に丹念に梳いていく。
丹桂ユミカ:土埃が取れ、豊かな濡羽の髪が艶めいていく
丹桂ユミカ:「あなたの手先が器用でよかった」
丹桂ユミカ:「その器用さはきっとあなたが持つ宝石なのね」
丹桂ユミカ:「大事にしていきましょうね」
乳樹チサ:「はい……!」
丹桂ユミカ:丁寧にとかしてもらった髪を触り満足げに微笑む
丹桂ユミカ:「改めて…地図は…」一通り満足したのち、支給された端末を触りカタコンベへの行き先を調べる
丹桂ユミカ:「あら」
丹桂ユミカ:「思ったよりも、ここから近いのね。歩いて少しでたどり着くわ」
丹桂ユミカ:「もう少し、歩くの頑張れるかしら?チサさん」
乳樹チサ:「こんなところの近くにお墓が……」
乳樹チサ:「はい!チサは今のでとっても元気になりました!」
乳樹チサ:「このくらいへっちゃらです!」
丹桂ユミカ:「もう少しよ、頑張りましょうね」
丹桂ユミカ:あなたに手を差し出し、手をつなぎ歩こうと誘う
乳樹チサ:汗でべたべたになっていないかだけ気にして、きゅっとその手を繋ぎ返す。
乳樹チサ:ひた、と体を寄せるようにして、半歩後ろをつくように歩き始めた。


GM:二人は、カタコンベへと手をつなぎ歩いていく
GM:墓参りを済ませて彼女はいったい何を思うのだろうか


【ミドルフェイズ2】

GM:トリガーシーン
GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 3)増加(43 → 46)


GM:二人の足音がカタコンベの通路に響き渡る
GM:暗闇の中に立ち並ぶ三百もの墓石が、そっと灯りで照らされている。一筋の光が墓所の中に差し込み、そこには静謐な雰囲気が広がってることだろう
GM:貴方たちの訪問に足を止め出迎える者が一人
GM:統一された合同カタコンベ委員会の制服。細かなレースのペチコートやクラシカルなインナーで差別化を図っている少女が一人
双海カナデ:「こんにちは。見慣れない方…ですが、どのような御用でしょうか?」
乳樹チサ:「ごきげんよう」丁寧に一礼。
乳樹チサ:「乳樹チサと申します。ソル・オロ・グランデ女学院から参りました」
乳樹チサ:「こちらは丹桂ユミカ様です」
丹桂ユミカ:「ご機嫌よう」同じく丁寧に一礼
双海カナデ:「ソル・オロ・グランデ女学院から…?」
双海カナデ:「ボランティアの話は伺ってないんですけど、いったい何かあったのでしょうか?」
双海カナデ:犠牲者の近親や友人としてもリストにない名前に首をかしげる
乳樹チサ:「あっそれは……」うまく答えられなくてお姉様の方を見る。
丹桂ユミカ:「私達、墓参りにきました」
丹桂ユミカ:「私たちは…このノヴァリスにいながらも、戦いとは無縁の世界で過ごしてきました」
丹桂ユミカ:「同じノヴァリスの地に住む者の一人として、祈らせてほしいのです」
双海カナデ:「そう……ですか……この地を荒らしたりしないのでしたら、いいのですけれど」
乳樹チサ:「し、しませんよ!」
双海カナデ:「ならよかった。何せ地域の治安が良くないので」
双海カナデ:「墓荒らしで遺品の盗難をもくろむ社会人がいたりすることもたまにあって大変なんですよ」
乳樹チサ:「はえ~……」
丹桂ユミカ:「治安が悪いのね…怖いわね。チサさん」
乳樹チサ:「大丈夫です!お姉様はチサが守りますから」
丹桂ユミカ:「うふふ。ありがとう」
双海カナデ:「見慣れない顔ですけど…最近になって外に出てきた方なんですか?」
乳樹チサ:「あっはい」こくこくとして。「実は初めてで……」
双海カナデ:「どうですか?メサイア」
乳樹チサ:「えっと、その……」
乳樹チサ:「にぎやか……?」
双海カナデ:「ソル・オログランデから来たならびっくりするでしょう」
乳樹チサ:「しました!びっくり……」
双海カナデ:「これが私たちの日常なんですけどね」
双海カナデ:「せめて、ここだけはずっと静かであり続けてほしいものです」
双海カナデ:何気ない世間話を続けているが
双海カナデ:貴方たちの様子を怪訝そうに見ている
乳樹チサ:「あ、あの……」
乳樹チサ:「何かチサたち、へんですか……?」
双海カナデ:「変…といいますか」
双海カナデ:「何か、あなた達にはよくないものがついているような」
乳樹チサ:「えっ」
双海カナデ:「そんな気がするのです」
双海カナデ:「私が双子用にチューニングとして高感度に調整されたから、変なものを拾ってしまってるだけ…かもしれないんですけど」
乳樹チサ:「???」
双海カナデ:怪訝そうな様子ながらも、あなた達へと来客用の紅茶を注ぎ差し出す
双海カナデ:「ごめんなさい。何を言っているかよくわからないですよね」
乳樹チサ:「い、いえ……よくないものって取れたりしないんですか?」
乳樹チサ:「あまり自覚はないんですけど……」
双海カナデ:「原因が取り除ければ…行けると思うのでしょうけど」
丹桂ユミカ:「…」
丹桂ユミカ:「チサさん。お話はほどほどにして墓参りをしましょう?」
乳樹チサ:「あっはい!」急いで紅茶をすする。
乳樹チサ:「今行きます! 紅茶美味しかったです!」
双海カナデ:「あぁ…え、えぇ…」


双海カナデ:「…あの子ではない。問題はもう一人」
双海カナデ:「あなた、いったい何を考えているの…何をさせようとしているの…?」
双海カナデ:貴方たち二人が去っていくのを見送って独り言つ


GM:数々の墓石に花を手向けて祈る
GM:第二次ノヴァリス紛争で犠牲になった300人の戦没者
GM:墓石一つ一つに書かれた聞き覚えのある学区、名前はより身近に死というものを感じさせるだろう
乳樹チサ:十字を切って祈っている。(本当にここで……)
乳樹チサ:(亡くなった方がいらしたんですね)
GM:自分達が手向けた花の他、誰かの家族、友人が足しげく訪れ手入れされている墓石には
GM:墓石に眠る者達を決して忘れないという今残された者達の強い意志を感じる
丹桂ユミカ:「お祈りは終わったかしら?」
乳樹チサ:「あ……はい!」
丹桂ユミカ:「そう…よかった」
丹桂ユミカ:「ねえ、チサさん」
乳樹チサ:「はい?」
丹桂ユミカ:「あなたは、ここに眠る墓石を見てどう思ったの?」
乳樹チサ:「どう……ですか……?」
乳樹チサ:「ええと、チサはあまり、人が死ぬということの経験がなくって」
乳樹チサ:「でも、ここにきて……外では大変なことが起きたんだなって思いました」
乳樹チサ:「それに……」献花を見て。「それを今でも覚えている人が、たくさんいらっしゃるんですね」
乳樹チサ:「こうやって来なかったら、全然意識しなかったと思います」
丹桂ユミカ:「あなたは、そう思ったのね」
丹桂ユミカ:「…私はね」
丹桂ユミカ:「皆に若い姿のまま、ずっと覚えてもらって羨ましいって思ったわ」
丹桂ユミカ:見てきたもの、状況。君と見たものは同じなのか?と思うほどにちぐはぐに無邪気に笑う
乳樹チサ:「若い……」
乳樹チサ:「お姉様は、変わった考え方をするんですね」
乳樹チサ:「チサには難しいです」
丹桂ユミカ:「難しくていいの、きっとすぐにわかるもの!」
丹桂ユミカ:「だって、私達“も”これから永遠になるんですもの!」
乳樹チサ:「そうなんですか? お姉様の言うことが分かるならうれしいで……」
乳樹チサ:「……え?」
乳樹チサ:今見てきたものを思い出す。
乳樹チサ:犠牲になった生徒たちのお墓。
乳樹チサ:若いままでいられて羨ましい。
乳樹チサ:私達も永遠になる――
乳樹チサ:「ユミカ様?ユミカお姉様は……」
乳樹チサ:一体、何になりたいんですか。
乳樹チサ:そう聞くことは、怖くてできなかった。


【ミドルフェイズ3】

GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 3)増加(46 → 49)


GM:墓参りの後、少しだけ離れた距離
GM:その距離を無理やり土で埋めていくかのように、彼女はこう囁いていく
丹桂ユミカ:「チサは…嬉しくないの?」
丹桂ユミカ:一瞬言いよどんだ所を針でそっと刺すかのように
丹桂ユミカ:「そんなことないわよね。嬉しいに決まっているわ?」」
丹桂ユミカ:「ね……そうでしょ?」
乳樹チサ:「あっ、あっ、あの……」
乳樹チサ:「どうして、チサなんですか……?」
丹桂ユミカ:「うふふ…それはね」
丹桂ユミカ:「あなたがとても無垢で、かわいらしい存在だから」
丹桂ユミカ:「そんな汚れも傷もないあなたのような存在が羨ましいと思ったの」
乳樹チサ:「羨ましい……ですか?」
丹桂ユミカ:「羨ましいの」
乳樹チサ:チサからしたら、ユミカお姉様の方がずっと羨ましいのに。
丹桂ユミカ:そっと、やっとの思いで手に入れた大事な宝物に触れるかのように
乳樹チサ:お姉様の仰ることは、よく分かりません。
丹桂ユミカ:頭、頬、肩へと触れて手を滑らしていく
乳樹チサ:「ひうっ……」身を捩る。
丹桂ユミカ:「何故かは、知らなくてもいいわ」
丹桂ユミカ:「このままずっと私の後ろをついてってくれるだけでいいの」
丹桂ユミカ:身を捩った様子にくすくすと笑い、手を離した
乳樹チサ:「あ……」ぱっと離された手を取り返す。
乳樹チサ:「ち、チサは……!」
乳樹チサ:「お姉様に付いていきます……!」
丹桂ユミカ:「……ふふっ」
丹桂ユミカ:「嬉しい。ありがとう」
GM:この会話でどこか張り詰めていた様子の声が、柔らかくなる
GM:そしてそのまま、次の目的地へと向かうためにこの合同カタコンベを出ていこうと彼女は言うだろう
GM:このまま、出ていきますか?
乳樹チサ:最後にちらりと後ろを振り返る。
乳樹チサ:お墓は何も言いません。それに敬意を払わなければならないという気持ちはわかりますが……
乳樹チサ:少し、怖くて。それが羨ましいとは、とても思えそうにないのです。
乳樹チサ:そのままついて出ていきます。
GM:合同カタコンベを墓参りも済ませ、そのまま出ていこうとした時に
GM:どこかから声が聞こえてくる
???:「すみません、聞こえますか…?」
乳樹チサ:「えっ」思わずお姉様にぎゅっと抱きつく。
丹桂ユミカ:「あら…どうしたの?」
乳樹チサ:「今……何か聞こえませんでしたか?」
丹桂ユミカ:「いえ…何も?」
乳樹チサ:「ええ~……」
GM:振り返ってもあたりを見渡していても、人の姿は見えない
???:「驚かせてしまって申し訳ありません。合コン委員会双海です。先ほどお会いした」
GM:口早に声の主は自らの身分を明かし、“あなたにだけ聞こえてくる声”で話しかけてきた
双海カナデ:「私のソラリスの能力であなたにだけ聞こえる声でお話いたします」
乳樹チサ:こくこくと、どことも知れず頷いている。
双海カナデ:「カタコンベはそのまま出ていっていただいて構いません。ですが、私のお話を聞いていただけませんか?」
双海カナデ:「お二人の様子にしゃしゃり出るようで申し訳ないのですが…」
GM:ソラリスのEE"声なき声"によるものだ。もしあなたが心を開いてくれるのなら、両方間での会話ができるだろう
乳樹チサ:(あ……これでお話できるんですね)
双海カナデ:「相互間テレパシー用に調整された私の能力の一つです」
乳樹チサ:(おお~……すごいんですね……)
双海カナデ:「さっきはあやふやな会話のまま終わってしまい申し訳ございません」
双海カナデ:「単刀直入に言わせていただきます」
双海カナデ:「あなたのお隣の丹桂さん」
双海カナデ:「彼女からは死の匂いを感じるのです」
双海カナデ:「…いきなりそんなこと言われてもって思うかもしれませんが」
乳樹チサ:(……いいえ)
乳樹チサ:(ありがとうございます、双海さん)
乳樹チサ:(そうですよね。きっと……これはそういうことですよね)
双海カナデ:「このノヴァリスの地は十字冠によって我々の命は保証されています」
双海カナデ:「普通だったら、死のうと思ったってそんなことできるわけないんです」
双海カナデ:「でも彼女は、限りなく確信をもって死に近づこうとしている」
双海カナデ:「一緒にいたらあなたの命が危うくなるかも…しれません」
双海カナデ:「情報収集等望むのでしたら少しの間は手伝うことが出来ます」
乳樹チサ:(……チサが居ることで、お姉様が危険になるわけではないんですよね)
双海カナデ:「どうか…すこしだけ…考えてください」
双海カナデ:「た…たぶんそれはきっとないのではないかなと思います」
双海カナデ:「むしろ、今この状況であの人を止めるのでしたら、あなたしかできないでしょう」
乳樹チサ:(よかった……)ポツリと零して。
乳樹チサ:(チサしかいない……)
双海カナデ:「どうか、このカタコンベに墓石を一つ増やさないように…よろしくお願いします」
GM:そう言い残して、一時念話は切断される
乳樹チサ:見えない相手に一礼する。
GM:あなたの不思議な挙動をユミカは一瞥するも、笑顔になり手を取って外へと歩き出す
GM:貴方たちの旅はもう少しだけ続いていく


GM:次は、情報項目となります
GM:今回のシーンの情報項目は、集めても集めなくてもどちらの選択を選んだとしても次のシーンへと勧めていくことが可能です
GM:今回は、どうしましょうか?
乳樹チサ:でも双海さんが調べたらって言ってくれたから……
乳樹チサ:調べてみたいです
GM:分かりました
GM:それでしたらNPCカードの開示をします
GM:双海カナデ
情報判定の達成値を+2する

GM:遠方からサポートシテクレルヨ
GM:情報項目についてはこちらになります
乳樹チサ:やった~
・丹桂ユミカについて 情報:ノヴァリス9
・“永遠”について 知識:レネゲイド:7
・これからの行き先 情報:ノヴァリス5
GM:この3つです!
乳樹チサ:この選択肢ならお姉様しかない……!お姉様のことをもっと知りたいです
丹桂ユミカ:うふふ
乳樹チサ:学園通の友人を使って〈情報:ノヴァリス〉で振ります
乳樹チサ:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 9[2,3,7,9]+3 → 12 → 成功

乳樹チサ:やりました!
GM:えらい~!
GM:それでは情報~
丹桂ユミカについて 情報:ノヴァリス9
ソル・オロ・グランデ女学院に所属する高等部3年生
ブラックドッグ/オルクスのクロスブリード
品行方正でたおやかな様子から生徒達のあこがれの的となっている。
戦闘能力はさほどないものの幾多の極小の領域を作り、内部に端末を設置することで得る情報収集・諜報活動を得意とする。

実家はSOGの過激派に所属しており、卒業後は旧人類殲滅のための活動を強制させられている。
ソル・オロ・グランデ女学院へは、過激派に転向する同志を増やすために所属させられたが、彼女自身この活動を拒否している。
乳樹チサ:ええ~っ
乳樹チサ:SOGっていうよくわからない組織の……!?
GM:SOGってなんだろうな~
GM:よくわかんないね
乳樹チサ:もっとお可愛らしい秘密が知りたかったのに……
GM:可愛くなかったわね…
残り
・“永遠”について 知識:レネゲイド:7
・これからの行き先 情報:ノヴァリス5
GM:えっと
GM:次の判定時に侵蝕1d10を上昇させてください
GM:なんとこのシナリオミドル戦闘がないのだ…
乳樹チサ:あっなるほどね そうすれば何度でも判定できるんだ
乳樹チサ:もう1回やってみます!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(49 → 53)
乳樹チサ:“永遠”について 知識:レネゲイド:7 これに挑戦してみます
GM:がんばえ~
乳樹チサ:1DX+2>=7
DoubleCross : (1DX10+2>=7) → 1[1]+2 → 0 (ファンブル) → 失敗

乳樹チサ:わーん!
GM:えーん!
GM:心の強さでもう一回!
乳樹チサ:もう一回頑張ります!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(53 → 57)
乳樹チサ:1DX+2>=7
DoubleCross : (1DX10+2>=7) → 2[2]+2 → 4 → 失敗

乳樹チサ:うっうっ……折れそうです
GM:ヒン…
乳樹チサ:次でラストにします!次で開けられなかったらあきらめます
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(57 → 61)
乳樹チサ:ダイスボーナスがついたぜ いい感じ
GM:いけーっ!チサー!!!
乳樹チサ:2DX+2>=7
DoubleCross : (2DX10+2>=7) → 9[8,9]+2 → 11 → 成功

乳樹チサ:やった~~~!
GM:いやった!!!!
“永遠”について
丹桂ユミカの話す“永遠”とは死のことである。
ノヴァリスは十字冠によって生存を保証されているため、基本的には死ぬことがない。
しかし例外が過去にはあった。
十字冠を破壊する兵器。ノヴァリス紛争で投入されていたがすでに破棄されたはずだが
どこかで未稼働の兵器が確認されたという噂らしい。
乳樹チサ:ええ~っ!
乳樹チサ:外にはそんな恐ろしい兵器が……
GM:コワイネ
乳樹チサ:こわいよ~
GM:こんなことしないで帰ろうぜ!
乳樹チサ:わーん
GM:残り
・これからの行き先 情報:ノヴァリス5

乳樹チサ:これは……開けないでおこうかな
乳樹チサ:お姉様が連れて行ってくれる先の楽しみを奪ってはいけないから……
GM:その心意気…受け取ったぜ…!


GM:それではここでシーンを終えます
GM:…あ!
GM:ずっと忘れていました…
GM:ロイス取得タイムと…購入判定タイムを…
乳樹チサ:あっ
乳樹チサ:外だとお買い物が出来るんですね……!
GM:お外のシーン3回あったから3回分買っていいよ…
乳樹チサ:わーい
乳樹チサ:まずロイス取ろうかな~
乳樹チサ:-親切な人/双海カナデ/誠意:○/隔意/ロイス
-お姉様の目指すもの/永遠/好奇心/恐怖:○/ロイス

乳樹チサ:これで~
GM:は~い!
乳樹チサ:お買い物はシューターズジャケットを狙ってみます
GM:行っちゃいましょう
乳樹チサ:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 7[3,7]+3 → 10 → 失敗

乳樹チサ:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 3[1,3]+3 → 6 → 失敗

乳樹チサ:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 4[4,4]+3 → 7 → 失敗

GM:こ…これは…?
乳樹チサ:えーん 外の服は高くて買えませんでした
GM:3回判定したってことでいいんですかね…?
乳樹チサ:あっ3回判定しました!
GM:了解です!
GM:きっとメサイアのあくどい社会人がボッタんだ…
乳樹チサ:わーん
GM:強く生きるんだよ


【ミドルフェイズ4】

GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(61 → 65)


GM:段々と賑わっていた場所から人気の離れた地へと向かっていく
GM:晴れ渡る青雲の空は、いつしか薄墨色へと変わっていき、今の不安の残る気持ちを表すかのようだ
乳樹チサ:人が多いところも、とっても怖かったけれど……
乳樹チサ:こうして人が少なくなるのも、それはそれで怖くなるのだなって思いました。
GM:合同カタコンベから距離が開いていくとともに、情報収集をサポートしていた双海カナデの声も遠くなっていく
双海カナデ:「すみません。どうやら距離限界のようです」
乳樹チサ:(はい)ぱくぱく。
乳樹チサ:(いろいろとありがとうございましたっ)
双海カナデ:「ここから先は、お手伝いできませんが…どうか、よろしくお願いします」
双海カナデ:「私の“双子の兄”のような犠牲者を出さないためにも…どうか…どうか…」
乳樹チサ:(お兄さん……?)
GM:糸のように細くつながっていた声は切れていった
GM:ここから先は…本当に、一人と一人にまた戻っていく
丹桂ユミカ:「…先ほどから、なんだか少し様子がおかしかったけど。大丈夫かしら?」
乳樹チサ:「……」曖昧げに笑う。「少し、舞い上がってしまって……」
乳樹チサ:「お外なんて、初めてですから」
丹桂ユミカ:「あら。あまりに舞い上がりすぎてこのままでは、タンポポの綿毛のように空まで飛んで行ってしまいそうだったわ」
丹桂ユミカ:「でもそれでいいのよ。これが最初で最後のお出かけですもの」
乳樹チサ:「最後……」
丹桂ユミカ:「そう、最後」
丹桂ユミカ:「こんな悪いこと、最初で最後よ」
丹桂ユミカ:「とっておきは1回きりじゃないとつまらなくなるじゃない?」
乳樹チサ:「あ、でも、チサは……」
乳樹チサ:「お姉様のおみぐしをお梳きするの……」
乳樹チサ:「初めての時は、とってもどきどきして。全然上手く出来なくって」
乳樹チサ:「そのどきどきは、確かに、一番最初が一番大きかったですけど……」
乳樹チサ:「今でも、すごくどきどきしますし……つまらないなんてことないです」
乳樹チサ:「今日はどんな調子なのかな?って。楽しくなるんです」
丹桂ユミカ:「…今の私は、チサさんにとってどんな調子にみえるのかしらね」
乳樹チサ:「……お空に飛んでいってしまいそうに見えます」
GM:柔らかな声の中に決して溶けない氷の芯が残っているかのような。本心が見えないまま話を続けていく
丹桂ユミカ:「タンポポの綿毛として飛んで行ったあなたと空にいけるのなら、悪くないわ私」
乳樹チサ:そこにとても良くないことが含まれているのは、重々分かっているんです。
乳樹チサ:だけど、ユミカお姉様が、チサと一緒にと言ってくれる。
乳樹チサ:そのことに、どうしようもなく、喜びが満たされてしまうのです。
GM:柔らかな砂糖菓子のように甘い言葉は、あなたの心の中の危機感をどこかへと取り除いてしまうかのように
GM:白魚のような華奢な手は、二度とあなたを元の場所へと連れて帰ることはないように
GM:君の手を引いてその身を、ある洞窟内へと運んでいく


GM:内部には光が届かず、苔が群生している
GM:こんなところ、映画や小説の中でしか体験したことのないと君たちにとっては思えるだろう
GM:だがこれは夢物語ではない。鍾乳洞から雫の零れる音、苔むした湿気臭い空間を味わいながら奥へ。奥へと進んでいく
丹桂ユミカ:「随分と暗いところまで来てしまったけれど、もう少しだから頑張って」
乳樹チサ:「ここは……?」
乳樹チサ:「さっきのカタコンベとも、ぜんぜん違います……」
丹桂ユミカ:「ここにはね」
丹桂ユミカ:「私とあなたが“永遠”を迎えるために必要なとっておきの宝物が隠されているわ」
乳樹チサ:「宝物……」
乳樹チサ:「それを探しに、ユミカ様はここまで来られたんですね」
丹桂ユミカ:「ええ。ごめんなさいね。ずっと場所を知ってるのに秘密にしていたの」
乳樹チサ:「いえ、それはいいんですけど……」
乳樹チサ:「こんなところに……?」
丹桂ユミカ:「そう、ここに」
GM:奥に奥に進んでいくとともに、何かの音が聞こえてくる
GM:少し地面が揺れる音と、パラパラと砂のような小石が落ちてくるのを感じるだろう
GM:奥に…何かが、ある
丹桂ユミカ:「少し揺れるわね…だけど気にしないで」
乳樹チサ:腕をきゅうっと組んでいる。
GM:空いている手であなたの頭を撫でながらも、物怖じせずに進んでいく
GM:奥に進むごとに揺れは一層にひどくなっていく
GM:本当に、ここを進んでいっていいのか…?
丹桂ユミカ:「大丈夫、私を信じて。一緒に行きましょうね」
乳樹チサ:「は、はい……」
GM:警鐘を鳴らす脳内とは裏腹に、彼女の声はただただひたすらに甘い
GM:まるで甘い香りでおびき寄せ捕食する食虫植物化のように
GM:あなたを戻れなくなっていく奥地へと歩を進ませていく
GM:もうどれだけ経っただろうか
GM:洞窟内部を結構な距離を歩き、先ほどの移動時間も含めて疲労が溜まってきたころだ
乳樹チサ:「はあっ、はあっ……!」普通に体力がない。普段そこまで長く歩くことはない。
丹桂ユミカ:「こんな距離、歩いたことないわよね」
丹桂ユミカ:「一度休みましょうか。あともう少しよ」
乳樹チサ:「はひっ、すみません……!」
乳樹チサ:「お姉様はすごいですね……」
丹桂ユミカ:「ふふっ。こう見えてね、鍛えているの」
乳樹チサ:「おお……」
乳樹チサ:そう言ったお姉様の肢体を、ちらちらと見てしまいました。
乳樹チサ:白くて細くて、折れてしまいそうで。とても鍛えられているようには見えません。
丹桂ユミカ:「ここまでよく頑張ったわね」
丹桂ユミカ:「一緒に手を繋いでゴールして。一緒に好きなものに囲まれて」
丹桂ユミカ:「共に永遠を迎えましょうね」
乳樹チサ:「……」
乳樹チサ:「はい。チサはお姉様と手を繋ぎます」
乳樹チサ:「一緒に、好きなものに囲まれましょう」
乳樹チサ:「それから……それからは……」
乳樹チサ:言い淀み、首を横に振る。(すみません、双海さん)
乳樹チサ:「まずは、ゴールですよねっ!」
丹桂ユミカ:「やる気を出してくれて嬉しいわ」
丹桂ユミカ:「そう。ゴールへと向かうの。私たちの求めるゴールへと」
丹桂ユミカ:「…本当に、あなたと一緒に来れてよかった」
乳樹チサ:「ユミカ様……」
乳樹チサ:ぱっと手を出し、掴む。
乳樹チサ:「チサは、もうこの手、離しませんから!」
GM:ユミカの波打った髪がふわりと揺れる
GM:捕まれた手から彼女の頬へと体温が伝わっていくかのように紅を差していき
丹桂ユミカ:「ありがとう…!」
GM:高揚感に胸を弾ませ、見たことのない笑顔をあなたへと見せ
GM:「約束よ」と言葉をつづけようとした瞬間
???:「警告!警告!侵入者発見!侵入者発見!」
???:無感情な機械音と共に世界が赤い光に染まっていき
GM:熱線が君たちの頭上へと放たれて鍾乳石が頭上へと落ちていく!
乳樹チサ:「お姉様……!」
GM:今にも君たちの身を押しつぶさんとした瞬間
GM:何者かが、あなたの体を引っ張り落下に巻き込まれるのを防いだような気がした
GM:だが、そのせいで
GM:繋いだ手は引き離されてしまい、気づいた瞬間には鍾乳石に塞がれユミカの姿が見えなくなってしまっていた
乳樹チサ:「え……」
乳樹チサ:「やっ……!」
乳樹チサ:「お姉様……!?ユミカお姉様……!」
丹桂ユミカ:「だ…大丈夫よ。チサ」
GM:鍾乳石越しから、消え入りそうな声であるが、無事を確認できる声が聞こえてきた
丹桂ユミカ:「この鍾乳石を壊したりするのは無理みたいね…」
丹桂ユミカ:「いい?チサさん。聞いて頂戴」
丹桂ユミカ:「私はあなたのことを信じて、最奥であなたが来るのを待っているわ」
丹桂ユミカ:「信じているわ…!」
乳樹チサ:「お姉様、待って、待ってください……!」
乳樹チサ:「チサは一人では無理です!」
GM:あなたの悲痛な叫びをよそに、彼女の足音が奥へと消えていくのが聞こえた
GM:ここにきて。初めて一人になってしまった
乳樹チサ:チサはこれまで、一人で何かを出来たでしょうか。
乳樹チサ:いつもユミカお姉様に、手を引いてもらってばかりだったように思います。
乳樹チサ:……でも。ここで何もできなかったら、きっと。
乳樹チサ:お姉様は一人で行ってしまいます。
乳樹チサ:お姉様はきっと、一人でやれてしまいます。
乳樹チサ:そうなったらきっと……
乳樹チサ:お姉様だって寂しい。
乳樹チサ:永遠になれるかは、正直まだ分かりません。でも。
乳樹チサ:手を離さないという約束を、すぐに破ってしまったんですから。
乳樹チサ:チサはお姉様に、叱られなければならないのです。
乳樹チサ:そのために、もう一度。お姉様のもとに行かなくてはいけないのです。


GM:シーン終了です
GM:ロイスを獲得できます
乳樹チサ:ロイスは保留でお願いします!
GM:了解です!


【ミドルフェイズ5】

GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 8)増加(65 → 73)


GM:“永遠”を共にしようとした最中姉と引き裂かれ、一人になったあなた
GM:赤く染まった光は徐々に元の暗闇を取り戻していく
GM:一人その中で、何を思い何をなさんと動き始めるのだろうか


乳樹チサ:立ち上がり、懐から一枚の紙を取り出す。
乳樹チサ:折り紙だ。それを手早く折ると、紙飛行機を作る。
乳樹チサ:「行って」ひゅっ、とそれを投げて、道標として放って。
乳樹チサ:それをなした自分の手を見る。
乳樹チサ:――お姉様のような、白く、細く、この世のものとは思えないほどに美しい指ではありません。
乳樹チサ:爪はしっかり切りそろえていて、身だしなみには気を使っているつもりですけれど。
乳樹チサ:どこか節くれだっているような。お姉様の手と並べては、申し訳なくもなります。
乳樹チサ:それでもお姉様は、この指が生み出すもの。この指に、何かを生み出せる力があることを。
乳樹チサ:あなたが持つ宝石なのね、とおっしゃってくれたのです。
乳樹チサ天使の肌エンジェルスキンは宝石ではないけれど。
乳樹チサ:宝石と一緒に並べられても、差支えのない珊瑚ものではありたいのです。
乳樹チサ:お姉様と一緒なら、チサは永遠になってもいいと。
乳樹チサ:お姉様の手を握るうちは、そう思っていました。だけど。
乳樹チサ:手を離して、一人になって、思いました。
乳樹チサ:本当に2人で永遠になった先で……
乳樹チサ:チサはお姉様に触れるのでしょうか?
乳樹チサ:お姉様を見ることは出来るのでしょうか?
乳樹チサ:お姉様の甘いお声を聞くことは叶うのでしょうか?
乳樹チサ:お姉様のたおやかな香りに包まれることはできるのでしょうか?
乳樹チサ:この暗闇の中にあると――
乳樹チサ:そんな保証はどこにもないのだと気付かされるのです。
乳樹チサ:「……丹桂ユミカ様」独りで、だけどしっかりと呟く。
乳樹チサ:「乳樹チサの、ユミカ様への想いを、きっと……」
乳樹チサ:「あなたは、軽く見ておいでなのです」
乳樹チサ:「あなたの考える度合いに収まらないのだと、教えて差し上げなければいけないのです」
乳樹チサ:「……よしっ」自分の頬を叩く。
乳樹チサ:「チサはやります!」
GM:あなたの決意に水を差すかのように、岩肌の影から声が聞こえてくる
???:「本当にできるのか…?」
???:「随分と、ぽやんとしていたようだけど…」
乳樹チサ:「えっ」きょろきょろ。
乳樹チサ:「どちら様ですか……?」
GM:機械混じりのノイズに交じり、男性の音声が聞こえてくる。先ほど機械音とは違い、中に体温が感じられるような声だ
GM:謎の声は、その姿をゆっくりとさらけ出す
GM:清潔な白い甲冑を意匠としたメカ
GM:社会人…だろうか?


???:「ああ。悪いね」
乳樹チサ:「ロボット……?」
???:「僕の名は、ウシュクベーハ」
ウシュクベーハ:「イースターエッグがここにあるとの情報を聞いて探索しているのだけれど…」
ウシュクベーハ:「……どうしたんだ?そんなあまりなじみのなさそうな顔をして」
乳樹チサ:「えっえっと……」
乳樹チサ:「ウシュクベーハさんですね。ごきげんよう」
乳樹チサ:「乳樹チサと申します」
ウシュクベーハ:「……」呆気にとられた様子を見せながら
ウシュクベーハ:「面白いね、君…!まさかノヴァリスでそんな無警戒に挨拶してくる子がいるなんて…!」
ウシュクベーハ:「対立するのだったら交戦も考えていたけど、その気もなくしたよ」
乳樹チサ:「えっ」わたわた。
乳樹チサ:「あっそうだ、すみません!」
乳樹チサ:「お姉様を見かけませんでしたか?」
乳樹チサ:「あっお姉様というのはですね、丹桂ユミカ様と言ってですね」
乳樹チサ:「長くて綺麗に波打つ黒髪で、お顔は凛々しくいらっしゃって、肌が白くて、指がきれいで、それから――」
乳樹チサ:「にこやかに微笑まれるとなんだかこちらも幸せになるような人なんですけど」
乳樹チサ:「はぐれてしまって……お見かけしていませんか?」
ウシュクベーハ:「……」猛烈な説明に思わず横目であなたを見て
ウシュクベーハ:「ええと…さっきまで、君と行動していた生徒でいいのかな?」
乳樹チサ:「あっ、ご覧になられていたんですか!?」
乳樹チサ:「そうです、その方です!」
ウシュクベーハ:「慣れた様子で進んでいったから、手慣れかと警戒して様子を伺っていたんだ」
ウシュクベーハ:「それで、ふたを開けてみたら…これだ」
ウシュクベーハ:「…君たちは、いったい何をしに来たんだ?」
ウシュクベーハ:段々と、やる気をなくしていってるのが態度からして伝わっていく
乳樹チサ:「宝探しです……あっでも、さっきウシュクベーハさんが仰っていた」
乳樹チサ:「イースターエッグとは別だと思います」
ウシュクベーハ:「ここは外れか…それで、何?永遠とかなんかが見つかる宝でもあるって?」ため息をつく
ウシュクベーハ:「興味を惹かれない者であるのなら帰るよ」
乳樹チサ:「お一人で大丈夫ですか?」
乳樹チサ:「あっでも強そうですね……」
ウシュクベーハ:「……僕が聞かれる立場か」
ウシュクベーハ:「はぁぁぁぁ…」
乳樹チサ:「えっ……すみません」
乳樹チサ:「なにか失礼をしてしまいましたか……?」
ウシュクベーハ:「むしろ、そっちの方がすぐに転送されそうで心配だよ。僕は」
乳樹チサ:「うう……」
ウシュクベーハ:「……よし。仕方ない。今回は秘密裏に協力してやるよ」
乳樹チサ:「えっ」
乳樹チサ:「よろしいのですか?」
ウシュクベーハ:「……どこまでも無警戒なんだな。君は。いったいどこにいればそんなことに」毒を吐くも、なんだかんだ心配した様子で
乳樹チサ:「ソル・オロ・グランデ女学院です。ご存知ですか?」
ウシュクベーハ:「ソル・オロ・グランデか。秘匿された学校じゃないか」
ウシュクベーハ:「通りでぽやぽやしてると…」
ウシュクベーハ:「どこかで感じた既視感だと思ったが…妹を見ていたような感覚か」頭を抱えているが次に言葉をつづけ
ウシュクベーハ:「協力する代わりに、その奥にある宝の詳細を教えてくれ」
ウシュクベーハ:「話を盗み聞きしたが、何ができるかわかっていそうな様子だったじゃないか、探し人さんの方は」
乳樹チサ:「……たぶん」
乳樹チサ:「チサたちが死ねるようになるものです」
ウシュクベーハ:「…………は?」
GM:温かみがこもっていた声が一変。冷徹な声色に代わる
ウシュクベーハ:「なんだ。それを探してどうする?」
乳樹チサ:「お姉様はきっと……それでチサと」
乳樹チサ:「一緒に……」
乳樹チサ:「あっ」
乳樹チサ:「ダメです!これはお姉様とだけの秘密です!」
GM:突如
GM:ウシュクベーハは君の隣後ろに生えた鍾乳石を素手で破壊。その勢いのままに顔を近づけこう言い放つ
乳樹チサ:「ひゃっ……!」
GM:“何か”を呑み込み怒声として吐き出すのを抑え、震えに混ざった怒りの声で呟いていく
ウシュクベーハ:「死ぬために冒険?ふざけるなよ」
ウシュクベーハ:「そう簡単に心中ごっことかを楽しめる立場でいいな?それなら“こっちの失った命”の一人か二人とトレードできたならどれだけよかったか…!」
乳樹チサ:「……」
ウシュクベーハ:「だからノヴァリスのやつらは…」
ウシュクベーハ:「……」
ウシュクベーハ:「……すまない。本当に知らない立場の人間に吐く言葉じゃなかった」
ウシュクベーハ:「……気にしないでくれ。行こう」
乳樹チサ:「……あ」パタパタと手を振る。
乳樹チサ:「はい。その……ごめんなさい!」バッと頭を下げる。
乳樹チサ:「失礼なことを言ってしまったならお詫びします」
ウシュクベーハ:「……大丈夫だ」
ウシュクベーハ:「だけど、一つだけ言わせてくれ」
乳樹チサ:「はい」
ウシュクベーハ:「死の先にあるものは…ただの無と、その先に残された者達の地獄だと」
乳樹チサ:「……はい」
ウシュクベーハ:「それだけは…わかってくれ」
乳樹チサ:……どうして、この人?は。
乳樹チサ:そんなことを知っているのだろう?と思いました。でもなんだか……
乳樹チサ:そう告げる顔は、ロボットのはずなのに。なんだか真剣なものに思えたのです。
乳樹チサ:だけど。きっと。
乳樹チサ:心中ごっこ。その言葉がぐるぐると回っていました。
乳樹チサ:(――違う)
乳樹チサ:(――違いますよね。お姉様は……)
乳樹チサ:(ごっこじゃなくて、本気なんですよね)


GM:シーン終了
GM:ロイス取得が可能です
乳樹チサ:ついてきれくれる人(?)/ウシュクベーハさん/誠意:○/隔意/ロイス


【ミドルフェイズ6】

GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(73 → 77)


GM:熱線により破壊された鍾乳石が積み上げられ道を塞いでいる
GM:だが回り道できるような通路はなく、道を阻む石を破壊するしかない
GM:天井に残っている鍾乳石も先ほどの熱線攻撃によって非常に不安定な状態だ
GM:何度も衝撃を加えていれば、落ちてきてしまうだろう
ウシュクベーハ:「…他に道はなさそうだな」
乳樹チサ:「ここを通るしか無いってことですね……」
GM:今回の道を通るためには、エフェクト宣言して壊していきます
・ダメージ合計値40を達成するまで、攻撃を行わなければならない。
・攻撃を行い、鍾乳石が破壊されていなければ、1度の攻撃の度に2d10のダメージを受ける

GM:今回の簡易判定はこのようになっております
乳樹チサ:がんばらないと
GM:あと今回の判定ですが
GM:もちろんウシュクベーハ君も支援してくれます
ウシュクベーハ:・ラウンド1回達成値に+10する
GM:今回使える支援は上記の物です
乳樹チサ:やったね
乳樹チサ:判定してみます!
GM:お願いします!
乳樹チサ:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《風鳴りの爪》に、Dロイス伝承者も使います
GM:いけー!
乳樹チサ:あっあとセットアップでミスティックアイ、マイナーでストライクチップの効果も起動します。全力で行きます!
GM:がんばえー!
乳樹チサ:16dx6
DoubleCross : (16DX6) → 10[1,1,2,2,4,4,5,6,7,7,7,8,8,8,9,10]+10[2,3,4,4,4,6,8,9,9]+10[3,9,9,10]+10[4,5,7]+4[4] → 44

GM:いい出だし
乳樹チサ:ウシュクさんの支援ももらおうっと
GM:そしたら達成値合計54ですね!
乳樹チサ:やった~ ダメージ出します
乳樹チサ:6d10+7
DoubleCross : (6D10+7) → 33[3,3,8,10,6,3]+7 → 40

GM:おおおおおおおおおおお
乳樹チサ:ちょうどだ
GM:ぴったり!!!!!
乳樹チサ:やった~
GM:えらい!!!!
乳樹チサ:乳樹チサのHPを15減少(23 → 8)
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を6増加(77 → 83)
GM:鍾乳石も完全に破壊できたので、攻撃ごとのダメージ2d10もなし!
GM:演出どうぞ!
乳樹チサ:はい!


乳樹チサ:「あの石を壊せばいいんですよね」
乳樹チサ:「任せてください!」懐から小さな正方形の紙を取り出す。
ウシュクベーハ:「…それは?」
乳樹チサ:「折り紙です!折り紙っていうのは……」
乳樹チサ:「紙を折って、かたちを表現するものです」
乳樹チサ:はらっと上に投げ上げる。
乳樹チサ:ひらひらと落ちてくる紙片。
乳樹チサ:ひゅっ、ひゅっ。
乳樹チサ:それに何度か手が交錯したかと思うと、そこには一瞬のうちに、流線型の構造体が生み出されている。
乳樹チサ:「これは飛行機です!遠くまで飛ぶかたち!」
ウシュクベーハ:「む…?飛行機?」
ウシュクベーハ:「この形だと、一点集中で岩の一点を突破していくということだな…?」
乳樹チサ:「はい!だめですか……?」
ウシュクベーハ:「いや、それでいい。支援をするなら、どのような手伝いをしたらいいんだ?」
乳樹チサ:「ウシュクさんはどういうことが得意なんですか?」
ウシュクベーハ:「僕は白兵攻撃が得意だな。縮地の推進力で威力の増した一撃を得意としている」
乳樹チサ:「おお~」
乳樹チサ:「じゃあ私がこれから当てたところに、えいってやっちゃってください!」
ウシュクベーハ:「わかった。それでいこう」
乳樹チサ:「行きます!」ビュッ、と風を切る音が響く。
乳樹チサ:手に持っていた飛行機が一瞬のスナップで繰り出され、鍾乳石に到達。
乳樹チサ:光輝とともに爆発した。
ウシュクベーハ:姿勢を低くし刀を構える。抜刀のポーズ
ウシュクベーハ:瞬きをする合間に、抜刀の音
ウシュクベーハ:紙飛行機の爆発と共に強度が下がった箇所一点集中に一閃を与えると、ガタッと音を立て、岩が崩れ去った

ウシュクベーハ:「これでいけるぞ」
ウシュクベーハ:「急ごうか」
乳樹チサ:「わあ……!」
乳樹チサ:「すごいですね!」
ウシュクベーハ:「…大した力じゃないよ」
ウシュクベーハ:含みのある沈黙のあと、絞るような声でそう言う風に返答する
ウシュクベーハ:「ぼけぼけしていて不安だったが、意外と力があるんだな」
乳樹チサ:「ぼけぼけ……?」
ウシュクベーハ:「…そういうところだぞ。いいから行くぞ」
ウシュクベーハ:「止めに行くんだろ?」
乳樹チサ:「……はい!」

GM:最奥まではもうすぐだ
GM:丹桂ユミカは、あなたを待っている


【マスターシーン】

GM:PC登場不可

GM:ようやく私の願いが叶うの
GM:目の前のプレゼントの箱のリボンを解いていくように、あなたの足音が近づくたびに高揚感を抑えきれなくなるわ
GM:ノヴァリスの生徒でいる間に、綺麗なまま永遠になって皆の思い出になるの
GM:…でも、一人ではどうしても寂しくて
GM:誰か一緒についてきてくれる子が一人欲しかったわ。だから
GM:────乳樹チサさん
GM:両親からも愛されて、何も知らず世界に染まらぬまま時を重ねていったあなたが羨ましかった
GM:私に純粋に好いて見初められたなんて思い込んでいるあなたが滑稽でもあって、いとしくもあって
GM:我儘につきあわせてしまったの。ごめんなさいね?
GM:でも、仕方がないじゃない。だって、外の世界はレネゲイド蔓延る陰謀、殺し合い、汚い大人にさせられていくのだから
GM:さあ、そんなクソみたいな世界から旅立つために
GM:私と一緒に“いきましょう”?

GM:シーン終了


【クライマックス】

GM:登場侵蝕をどうぞ
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を1D10(→ 9)増加(83 → 92)


丹桂ユミカ:「やっぱり来てくれたのね。チサさん」
丹桂ユミカ:「うれしい!あなたと一緒に願いを叶えることが出来るんですもの!」
GM:あなたたちは最奥地点にたどり着く
GM:狭い道のりとは裏腹に、最奥箇所は広々とした空間になっており4方天井地面は無機質なコンクリートで塗り固められている
GM:ただの入り組んだ洞窟にカモフラージュをしていた。君たちの目を奪うような、全身を赤く塗られた兵器を隠すために
GM:これが、先ほど警告として熱線攻撃を仕掛けてきた兵器なのだろう
『レッドパンサー』:「……」
乳樹チサ:「お姉様、それは……?」
丹桂ユミカ:「これ?これが私たちに永遠を与えてくれる神様みたいな存在!」
丹桂ユミカ:「これを使うと、永遠になれるのよ?」
丹桂ユミカ:「わくわくしないのかしら?チサは」
乳樹チサ:「チサは……」
丹桂ユミカ:沈黙をしたまま鎮座する兵器に背を向け君に笑顔を向け問いかけてくる
丹桂ユミカ:ユミカは、あなたの肯定の返事が来るのを待っているようだ
乳樹チサ:「ねえ、お姉様」
乳樹チサ:「チサは、初めてお姉様と外に出て、すごくわくわくしました」
乳樹チサ:「知らないものをたくさん知ることが出来ました」
丹桂ユミカ:「…うん」
乳樹チサ:「お姉様のいつもと違う様子だって見ることが出来ました」
乳樹チサ:「……チサは、もっと色々なところを……」
乳樹チサ:「お姉様と一緒に見たいです」
乳樹チサ:「だから永遠にはなれません。もっとわくわくするものを、知ってしまったんです」
丹桂ユミカ:「…え?」
丹桂ユミカ:「な、なんで…?」
丹桂ユミカ:否定の返答。そんな言葉なんて信じられなかった
丹桂ユミカ:「わくわくなんてしたって、大人になってからは無駄になるのよ…!」
丹桂ユミカ:「出たくもない外の世界に出て、汚い大人達に囲まれて、私達も汚い大人になってってしまうの!」
丹桂ユミカ:「そんな思いだってそのうち黒く塗りつぶされてしまうわ!わたしにはわかるの!」
乳樹チサ:「ユミカお姉様は……大人になりたくないんですね」
丹桂ユミカ:「ねえ、今からでも考え直さない…?未来なんて楽しくなんてないんだから…」
乳樹チサ:「いいえ!」
乳樹チサ:「未来は絶対に楽しいです!」
乳樹チサ:「ユミカ様と一緒ですもん!」
丹桂ユミカ:「わ、私と一緒が…なんで…?」
乳樹チサ:「なんで……」
乳樹チサ:「なんで……!?」
丹桂ユミカ:私と一緒が楽しいの?なんで?
丹桂ユミカ:「だって…」
丹桂ユミカ:「だって、私は…自分のわがままのためだけに、あなたを利用しようとしていた!それだけなのに!」
乳樹チサ:「なんで、なんでなんて言うんですか!お姉様のおたんこなす!」
丹桂ユミカ:「お、おたんこなす……?」
乳樹チサ:「決まってるじゃないですか……乳樹チサが……丹桂ユミカお姉様をお慕いしているからです!」
乳樹チサ:「好きな人と何処かに出かけることは、すごくわくわくして楽しいことです!」
乳樹チサ:「チサはわがままなはしたない娘なので、お姉様に連れられても、まだ満ち足りないのです」
乳樹チサ:「史上の幸福のはずなのに、もっと欲しいと願っているんです」
丹桂ユミカ:「……」
丹桂ユミカ:「あなた……どこまで物知らずなの…?」
丹桂ユミカ:「どこまで、も」
丹桂ユミカ:「どこまで……なんで、私に」
乳樹チサ:「妹がものを知らないのは、姉の責任ですよ」
丹桂ユミカ:次第に、声が震え身が震え
乳樹チサ:「ちゃんとチサのことを叱りつけて、チサの知らないことを教えてください」
丹桂ユミカ:「…………チ、サ」
丹桂ユミカ:顔をうつむかせ、表情を見せようとしない
丹桂ユミカ:だが、最初はまくし立てるようにあなたに同意を求めた姿は、落ち着いていき、徐々にあなたの言葉をかみしめていくように話を聞くようになった。あなたの言葉、態度を受け入れていこうとするだろう
乳樹チサ:「お姉様……!」
乳樹チサ:ぱっと駆け寄る。お姉様のその手を、もう一度取ろうとする。
丹桂ユミカ:はしたなく手で、目元をぬぐうしぐさを見せ、あなたの手を取ろうとしたところで
『レッドパンサー』:『冷却完了と共に再起動。生体反応の排除に移行する』
『レッドパンサー』:背に背負った砲身から周囲を焼き尽くすほどのレーザーが放たれ二人を貫かんとする
丹桂ユミカ:「チサさん危ない!」
乳樹チサ:「えっ」
丹桂ユミカ:瞬間の対応。咄嗟に貴方を突き飛ばし
丹桂ユミカ:脚部を貫かれ、その場に頭から倒れ伏せていく
乳樹チサ:「……お姉様!?」
丹桂ユミカ:「に…にげ、て」
丹桂ユミカ:そう言い残して、あなたを残して
丹桂ユミカ:…消えていかなかった
GM:動脈を貫かれ、赤い鮮血が徐々に床へと広がっていく。通常であれば、十字冠のセーフティが起動するはずなのに
乳樹チサ:「え、なんで、なんで、なんで……!?」
GM:出血量が増えるたびに、彼女の呼吸は徐々に浅くなっていく
乳樹チサ:「お姉様、やだ、やだ……!」
ウシュクベーハ:「…十字冠を破壊する兵器だ」
ウシュクベーハ:二人の会話を邪魔しないように、視界に映らないところから警戒をしていたウシュクベーハだったが
ウシュクベーハ:目の前の兵器は、君たち二人を守ろうとした彼よりも攻撃速度が速かった
ウシュクベーハ:「先ほどの広範囲攻撃のリキャストを目掛けてきたが、間に合わなかったか…」
ウシュクベーハ:「…乳樹は戦えるか?」
乳樹チサ:「あ……」
乳樹チサ:「で、でもお姉様が……」
ウシュクベーハ:「…この場をどうにかしなければ、あの人は死ぬぞ」
乳樹チサ:「……っ」
ウシュクベーハ:「戦わないのだったら僕一人だけでも戦う」
ウシュクベーハ:「たとえ君たちが逃げたとしても、こいつはきっとそのまま外に出て、周囲の生徒の屍の山を作っていくからな」
乳樹チサ:「……!」
乳樹チサ:「チ、チサは……」
乳樹チサ:お姉様のもとでかがみ込んでいたが、よろよろと立ち上がる。
乳樹チサ:「やります。やらせてください」
乳樹チサ:「このまま、これが外に出ていったら……」
乳樹チサ:「お姉様はもっと、世界が嫌になってしまいます」
乳樹チサ:「そんなのは、嫌なのです」
ウシュクベーハ:「…………ありがとう」
ウシュクベーハ:「僕も、墓石が増えていくのを見るのはもう嫌なんだ」
ウシュクベーハ:「死ぬ気でいって死んでも絶対に帰ってくるぞ…!」
乳樹チサ:きりっと兵器をにらみつける。
乳樹チサ:「お名前は存じませんが……」
乳樹チサ:「皆さんに迷惑をかけるのであれば……チサが止めさせてもらいます!」
GM:戦う決意に背中を推すかのように
GM:セイクリッドピラーの輝きは君へと力を与えていく
GM:神聖二重冠────起動────

▼ 効果を見る(クリックで展開)

GM:戦闘前に
GM:今回、ボス『レッドパンサー』はEロイス『予告された終焉』を所持し発動しています
GM:クライマックス時に『レッドパンサー』を倒せなかった場合、「丹桂ユミカ」は死亡します
乳樹チサ:やだ~~~~~
GM:あとは、NPCカードの説明

ウシュクバーハ ・ラウンド1回達成値に+10する
・シーン1回、カバーリングを行う
・シナリオ3回対象をシーンの任意の場所に移動させることができる

乳樹チサ:いろいろできるんですねえ

丹桂ユミカ シナリオ1回 出目の一つを10にする
シナリオ1回 指定のキャラクターを再行動させる

乳樹チサ:お姉様……!?
丹桂ユミカ:死にそうだけどあなたのことは死なせたくないの
GM:戦闘距離はPC⇔エネミー間は5mです
GM:それでは衝動判定
『レッドパンサー』:《堕落の誘い》 衝動判定に失敗した際、侵蝕率が99%以下の場合、即座に100%となる。衝動判定による侵蝕率の上昇はその後に行う。このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、一つに付き2個分のEロイスとして計算する。
GM:難易度は9です
GM:失敗したら侵蝕100にしてから2d10!
乳樹チサ:ヒエ~ッ
乳樹チサ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[1,5,10]+1[1] → 11 → 成功

乳樹チサ:がんばりました
GM:偉い
乳樹チサ:えへへ……
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を2D10(→ 17)増加(92 → 109)
GM:高いよ~
GM:それでは、セットアップから行きましょう
GM:■セットアップ
『レッドパンサー』:<加速装置Lv3>行動値+12
乳樹チサ:ミスティックアイを使用します。
乳樹チサ:シーン中の【感覚】【精神】ダイス+3個。
乳樹チサ:乳樹チサのHPを5減少(8 → 3)
GM:『レッドパンサー』のイニシアチブを12増加(6 → 18)
GM:え、HPが

GM:■イニシアチブ レッドパンサー
GM:■マイナー
GM:<イオノクラフトLv8> <メカニカルアクションLv3> 移動距離を+16m エフェクト宣言以外に移動を行う
GM:元移動距離9mと合わせて計25m後方へと移動
GM:PC⇔エネミー間 30m
GM:■メジャー
GM:<コンセントレイト:サラマンダーLv3><プラズマカノンLV3> c値-3 攻撃力+15
GM:10dx+4@7
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[3,3,4,5,5,6,6,7,10,10]+10[2,7,9]+10[8,8]+10[1,8]+1[1]+4 → 45

乳樹チサ:ヒエ~ッ
GM:誉れを捨てた引き撃ち攻撃
GM:リアクションをどうぞ
乳樹チサ:4DX>=45
DoubleCross : (4DX10>=45) → 9[1,3,3,9] → 9 → 失敗

乳樹チサ:ダメです
GM:ヒン
GM:ではダメージにうつります
乳樹チサ:覚悟はできてます!
GM:5d10+15
DoubleCross : (5D10+15) → 21[7,2,5,2,5]+15 → 36

乳樹チサ:耐えられません!レッドパンサーさんに尽力/敵愾心○でロイスを取って昇華して復活します。
GM:了解です!
乳樹チサ:乳樹チサのHPを11に変更(3 → 11)
GM:それでは次!


GM:■イニシアチブ 乳樹チサ
乳樹チサ:はい!
乳樹チサ:マイナーでストライクチップの効果を使います
乳樹チサ:攻撃のダイスを+2個
GM:あ、大事なこと言っときます!
GM:ウシュクベーハ君の移動サポートなんですけど
GM:メカニカルアクションみたいな感じで、アイテム使用したときとかとも組み合わせられますので!
乳樹チサ:やった~
乳樹チサ:サポートもらいます!エンゲージしちゃお
乳樹チサ:メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《風鳴りの爪》に加え……「祝福の子」「伝承者」を使用します。
乳樹チサ:いっぱい振るぞ~
GM:いけー!!!
乳樹チサ:19dx5
DoubleCross : (19DX5) → 10[1,2,2,2,2,2,2,3,4,4,5,5,6,6,6,7,8,10,10]+10[3,3,4,5,9,9,10,10,10]+10[1,2,4,5,8,9]+10[1,5,7]+10[1,9]+10[6]+1[1] → 61

乳樹チサ:《剣聖の手》使います!
GM:ぐわー!!!!
乳樹チサ:1dx5+70
DoubleCross : (1DX5+70) → 4[4]+70 → 74

乳樹チサ:うわ~ん
乳樹チサ:お姉様~ チサもっと回したいです
丹桂ユミカ:いきなさい
乳樹チサ:はい……!
丹桂ユミカ:シナリオ1回 出目の一つを10にする
乳樹チサ:1dx5+80
DoubleCross : (1DX5+80) → 1[1]+80 → 0 (ファンブル)

乳樹チサ:81になりました!
GM:81!
ウシュクベーハ:行くかい?
乳樹チサ:はい!
ウシュクベーハ:・ラウンド1回達成値に+10する
乳樹チサ:91!
GM:計達成値91!
GM:91ぃ!?
乳樹チサ:ダメージ行きます!
乳樹チサ:ちがう リアクションだ
『レッドパンサー』:ガードだ…!
乳樹チサ:10d10+7 もろもろ有効
DoubleCross : (10D10+7) → 52[9,5,8,1,5,4,4,4,8,4]+7 → 59

乳樹チサ:《風鳴りの爪》の効果を使います!
GM:おっけー!
乳樹チサ:1,4,4を振り直し。
乳樹チサ:3d10+50
DoubleCross : (3D10+50) → 16[5,5,6]+50 → 66

乳樹チサ:上がった!
GM:ぐわあああああ!!!
GM:装甲8で…
GM:ダメージは…58
GM:ギ、ギリギリ生き残ったぞ!
GM:反撃ののろしを上げろ!
乳樹チサ:くっ……
乳樹チサ:乳樹チサのHPを10減少(11 → 1)
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を9増加(109 → 118)
GM:『レッドパンサー』のHPを58減少(60 → 2)
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を2増加(118 → 120)
乳樹チサ:うう……反撃されてしまう どうしたら……
乳樹チサ:お姉様 どうしたらいいと思いますか?
丹桂ユミカ:それはね。チサさん
丹桂ユミカ:私の力を使いなさい
乳樹チサ:お姉様……?
丹桂ユミカ:あなたならやれるわ
乳樹チサ:はい!
丹桂ユミカ:シナリオ1回 指定のキャラクターを再行動させる
乳樹チサ:マイナーでストライクチップ使用 メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《風鳴りの爪》+「祝福の子」を使用します。
乳樹チサ:19dx6
DoubleCross : (19DX6) → 10[1,1,1,1,2,3,5,5,5,5,6,6,6,6,7,8,9,10,10]+10[1,3,4,6,6,8,8,9,10]+10[1,1,2,7,8,10]+10[3,8,9]+10[5,6]+10[6]+2[2] → 62

乳樹チサ:《剣聖の手》!
『レッドパンサー』:ガードだ…!
乳樹チサ:1dx6+70
DoubleCross : (1DX6+70) → 2[2]+70 → 72

乳樹チサ:剣聖まわらない……72でストップです
『レッドパンサー』:く、くるなああああ!
乳樹チサ:8d10+7
DoubleCross : (8D10+7) → 40[4,3,5,8,1,7,9,3]+7 → 47

乳樹チサ:風鳴り!
乳樹チサ:3,1,3を振り直し
乳樹チサ:3d10+40
DoubleCross : (3D10+40) → 22[2,10,10]+40 → 62

乳樹チサ:すごい上がった
GM:えらいぞ!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を11増加(120 → 131)
『レッドパンサー』:なんだとおおおおおおおお!!!!!
『レッドパンサー』:この俺が消えるのかあああぐわああああああ!
GM:『レッドパンサー』のHPを54減少(2 → -52)
GM:…蘇生復活はなしです
GM:戦闘終了です。お疲れ様でした!
GM:次からは演出に行きましょう
乳樹チサ:はい!


『レッドパンサー』:『システム、戦闘モード起動。対象の殲滅に移ります』
『レッドパンサー』:バーニアから白熱した炎を噴出し、帯のような熱線を放射
『レッドパンサー』:同時に後方へと移動。引き撃ちで相手の攻撃を届かないようにする
乳樹チサ:「あっ……」それを見送るしか出来ない。
GM:身を焼かれ全身の皮膚が煮えくり返りそうなほどの痛み。今までソル・オロ・グランデで過ごしてきた中で受けたことのないほどの痛みが君を襲う
乳樹チサ:「ゔっ……あああっ!?」
丹桂ユミカ:「チサ…さ、ん…!」
丹桂ユミカ:「逃げてって、言ったのに…逃げて、お願いだから逃げてよぉ…!」
乳樹チサ:「い……嫌です!」
乳樹チサ:「お姉様と離れません!」
丹桂ユミカ:「…!」
丹桂ユミカ:「こ、これ以上は本当に死んでしまう…」
丹桂ユミカ:「でも。それでも…あなたは戦うのね」
丹桂ユミカ:髪の毛は乱れ、ぐしゃしゃになった様子で、地べたに這いながらも泣きそうな顔をぬぐい
丹桂ユミカ:「妹だけにはまかせていられないわ…」
乳樹チサ:……その決して整って美しいとは言えない、お姉様の姿を見ても。
乳樹チサ:チサの気持ちは、全く揺らぐことはありませんでした。
乳樹チサ:きっと、そういうことなのだろうと思いました。
ウシュクベーハ:「────生きたいという意思があるのなら」
ウシュクベーハ:「この“ノドスチルドレン”ウシュクベーハも全力でその意志に答えるとしよう」
乳樹チサ:「……はい!ウシュクベーハさん……」
乳樹チサ:「チサを、あの兵器のところまで連れて行ってください!」
ウシュクベーハ:「勿論だ、行こう。同時攻撃だ」
ウシュクベーハ:「3歩で、あいつの目の前に向かうぞ。いいな」
乳樹チサ:「はい……!」
ウシュクベーハ:君が走りだすと同時に、瞬間的にレッドパンサーの目の前へと“道”を繋げ、対面させる
乳樹チサ:走りながら、手元では折り紙を折っている。
乳樹チサ:それは尋常の折りたたみ方ではない。彼女自身は知る由もないが、それは本来、殺しの技であった。
乳樹チサ:人類よりも上に立つ超越種としての技術を伝承されながら、それを正しくは理解していない。
乳樹チサ:ただ、その技は別の形で、能力として昇華される。
乳樹チサ:異常なまでに素早く、精密に。オーヴァードの力を持って織り込まれた紙飛行機。
乳樹チサ:それを握り込み、そしてそれ自体で人の首なら折れてしまうくらいの、強烈な手首のスナップ。
乳樹チサ:ただの紙片を弾頭と化した。それに織り込まれたレネゲイドが、ぶつかるとともに炸裂した。
乳樹チサ:「これはチサの分……」
乳樹チサ:「こちらが」もう片手。手元も見ずに、全く同じように織り込んだ二機目。
乳樹チサ:「お姉様の分です!」
乳樹チサ:それは全く同じ軌道で、炸裂した先にねじ込まれるように飛んでいき。
乳樹チサ:光輝の大輪の花を咲かせた。
GM:光輝の大輪の花を浴び、レッドパンサーは保護しきれない熱量を受け、内部が溶けだしていく
GM:その中でもあがき、一矢報いようとするが、外装、内部と徐々にボロボロとその身を崩していく
GM:やがて、静寂だけがその場に残るだろう

GM:バックトラックのお時間です
GM:今回のEロイスは〈堕落への誘い〉2個分 <予告された終焉>1個分
GM:Eロイスは計3個です
乳樹チサ:振ります!
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を3D10(→ 20)減少(131 → 111)
乳樹チサ:1倍振りします
乳樹チサ:乳樹チサの侵蝕値を5D10(→ 32)減少(111 → 79)
乳樹チサ:無事帰りました 5点帰還です
GM:おかえりなさい~!

GM:ED
GM:君たちは、命からがら洞窟内から生還を果たし、やっとの思いで学園へと戻っていった
GM:ウシュクベーハは君たちを洞窟の外へと見送ったのちにすぐに離れていってしまった
ウシュクベーハ:「今回はたまたまああはなったが、次会う時は他のチルドレンと共に敵対することになるだろう」
ウシュクベーハ:「今回ので懲りたのならせいぜいお姉さまと戦いに巻き込まれないよう気を付けろよ」
乳樹チサ:「はい!でもありがとうございました!」
乳樹チサ:「気をつけます!お世話になりました!」
ウシュクベーハ:振り向かず片手だけ上げ、その場を去っていく


GM:…ソル・オロ・グランデ女学院に戻ってきた君たちを待っていたのは
GM:お𠮟り、お叱り、お叱りの嵐。反省文とそれと星室庁からの十字冠を破壊する兵器に関する詳細のレポートだ
GM:今回の脱走やらなにやらの首謀者である丹桂ユミカは、一定期間の謹慎を命じられており、今は自室で暇を持て余している
GM:彼女を外に出すのは許されていないが面会という形で、彼女に会いに行くのは許されている
GM:数日ぶりの彼女はいったいどうなっているだろうか
GM:君は、部屋の扉をたたく
乳樹チサ:こんこん。
GM:奥から声が聞こえる
丹桂ユミカ:「はい、どうぞ」
乳樹チサ:「失礼します……」
GM:数日ぶりの彼女との対面
GM:まず気になったのは脚。さすがオーヴァードといったところか。傷の直りは早く、包帯を外したまま君を出迎えに来た
GM:つぎに目についたのは彼女の室内着。彼女の持つイメージが大きく崩れるようなことないようなガーリーかつフェミニンな服装をしている
丹桂ユミカ:「チサさん。元気そうでよかった」
乳樹チサ:「お姉様……!」
乳樹チサ:わっと駆け寄って抱きつく。
乳樹チサ:「大丈夫なんですか?」
丹桂ユミカ:「大丈夫よ。もうすっかり傷はよくなったの」
丹桂ユミカ:「私達、オーヴァードですもの」
乳樹チサ:「よかった……」
乳樹チサ:「よかったあ~……」
乳樹チサ:なんだかお姉様の姿を見ると、安心して……
乳樹チサ:溜めてきたものが零れそうになってしまいました。
丹桂ユミカ:「あらあら、そんな様子でこられたら」
丹桂ユミカ:「ちょっと今までの事、申し訳なってきたわね…」
丹桂ユミカ:なだめるように、君の頭を撫でる
丹桂ユミカ:「あなたも元気そうでよかったわ」
乳樹チサ:「はわ……」
乳樹チサ:「はい、チサは……平気……」
乳樹チサ:「……」
乳樹チサ:今、思い出すと。
乳樹チサ:なんだかとても大それたことをしてしまったような気がします。
乳樹チサ:もしかしたら、あのまま殺されて……
乳樹チサ:今更ながらに、体が震えてきてしまっていました。
乳樹チサ:「あっ。違うんです、お姉様……」
乳樹チサ:「お姉様にこうされるのが、嫌とかではなくて……」
乳樹チサ:「思い出したら、なんだか……」
乳樹チサ:「こうしたくなってしまって……」
丹桂ユミカ:「…」
丹桂ユミカ:「チサさん、私死ぬことに対して甘く見ていたわ」
丹桂ユミカ:「あの時に脚をやられて、消えない痛みに苦しんでいた時に…やっと理解したの」
丹桂ユミカ:「自分が死ぬかもって背筋に急に走り出した恐怖と…この恐ろしい行為に貴方を巻き込んでしまったことの浅はかさを」
丹桂ユミカ:「あなたが無事で本当によかった…」
丹桂ユミカ:君が抱きしめたように抱き返す
乳樹チサ:「はい……はい……!」
乳樹チサ:ふわりと柔らかな香りがして。「……あっ」
乳樹チサ:自分がもっと大それたことをしてしまっていたと気づきました。
乳樹チサ:「あっ、お姉様……!すみません、チサはお姉様にこんな……!」
丹桂ユミカ:「いいの。続けて」
丹桂ユミカ:「“私が”そうしたいから」
乳樹チサ:「は、はい……」
乳樹チサ:おずおずと抱きしめる手を戻す。
乳樹チサ:すっかり気づいていなかった、お姉様のいつもと違う装いが目に入りました。
乳樹チサ:いつもの妖艶で凛としたお姉様とは少し違っていて、でもなんだかそれもお姉様なんだと今では思えました。
乳樹チサ:「ねえ、お姉様」
丹桂ユミカ:「なあに?チサさん」
乳樹チサ:「チサは大人になったお姉様も、見たいです」
乳樹チサ:「今もすっごく素敵ですけど、きっと大人のユミカ様は……」
乳樹チサ:「それともまた違う、魅力を身に着けていらっしゃると思うんです」
丹桂ユミカ:「…」
丹桂ユミカ:「あら、嬉しい」
乳樹チサ:「それに……」
乳樹チサ:「チサも……」
乳樹チサ:「チサも、大人のお姉さんになったら、それをユミカ様に見てほしいというか……」
乳樹チサ:「なれるかわからないですけど……」
丹桂ユミカ:「…なれるわ。あなたならなれるわよ。絶対に」
丹桂ユミカ:「あなたの宝石のような輝きは、きっと大人になっても色あせることはないの。私がこの目で見たもの」
丹桂ユミカ:「じゃあ…今度は」
丹桂ユミカ:「二人で素敵なレディーになれるように」
丹桂ユミカ:「一緒に残りの時間を過ごしていきましょうね」
乳樹チサ:「はい!二人で素敵なレディーになって、素敵な大人になって、素敵なおばさんになって、素敵なおばあさんになるんです」
乳樹チサ:「きっとそれは、永遠よりもずっと素敵なことだと思うんです」
丹桂ユミカ:「素敵なおばあさん…それも悪くないかもしれないわ」
丹桂ユミカ:「なりましょうね。二人で…絶対に…」
乳樹チサ:「はいっ」ぎゅーっと抱きつく手を強める。
乳樹チサ:「もうチサはお姉様のこと離しませんから!」
丹桂ユミカ:「もうっ、引っ付き虫なんだから」
乳樹チサ:「チサはユミカ様の引っ付き虫です~」
乳樹チサ:どこか嬉しそうに言う。「ユミカ様もチサの引っ付き虫になってください」
丹桂ユミカ:「…勿論よ」
乳樹チサ:身をあずけるように寄りかかる。
丹桂ユミカ:君に負けじと手に力が入り強く抱きしめていく
乳樹チサ:チサたちは永遠にはまだなりません。
乳樹チサ:だけど。
乳樹チサ:この一瞬を、永遠のように感じることはできるのです。
乳樹チサ:きっとそれは、ずっとずっと、しあわせなことなのだと。
乳樹チサ:春の日のような、柔らかく、優しいぬくもりの中で。
乳樹チサ:チサは、それがたしかなものだとわかったのです。



GM:こうして二人だけの“永遠”を求めるたびは終わりを迎えた
GM:今ここにある永遠も等しいような、一瞬の時を
GM:どうか離さずこれからもずっと大切にしていけますように




ダブルクロス3rd edition OVノヴァシナリオ
「春宵一刻のエス」
 -end-





GM:お疲れ様でした!
乳樹チサ:おつかれさまでした~!







GM:座標不明 廃墟
GM:風化した校内、教室にあるにはあまりにも似つかわしくないケーブルの繋がれた白いカプセルから一人の青年が出てくる
双海ヒビキ:「…」
双海ヒビキ:カプセル内に寝そべったことでついた寝癖をかき分け、誰もいない空間で呟く
双海ヒビキ:「放っておけばよかったのに、馬鹿なことしたな…」
双海ヒビキ:口では悪態をつくものの、顔にはどこか安堵したような笑みを浮かべながら
双海ヒビキ:残された99人の元へと戻っていった





「春宵一刻のエス」
-全行程終了-

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

二次創作ステージ『オーヴァード・ノヴァ』についてはまとめwikiを参照下さい。

OveredNOVA

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