『ピョンピョン!ドキドキ!大脱走?!』(GM:DT)


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“スモークスタック”永良(えいら)ゆづりキャラシート(PC1:ひなた)
“フェザリー・リード”羽海(はねうみ)束沙(つかさ)キャラシート(PC1:いちま)
“アイディアリスト”兼光(かねみつ)(ゆい)キャラシート(PC2:今日日)
“ハザード・マン”(かばね)キャラシート(PC3:もやし炒め)

【Index】

オープニング:永良ゆづり・羽海束沙
オープニング:兼光結
オープニング:尸
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
├永良ゆづり・尸
└羽海束沙・兼光結
ミドルフェイズ6
クライマックス
エンディング:尸
エンディング:兼光結
エンディング:永良ゆづり・羽海束沙

【プリプレイ】

GM:2023年となりました
GM:昨年は大変お世話になりました 今年もよろしくお願いいたします
永良ゆづり:あけおめ~~
羽海束沙:めでた〜
兼光結:ことよろ~
:おめでとうございます~よろしくお願いしま!
GM:それではそんな新年の始まりに相応しいおめでたいセッションをやっていきます
GM:自己紹介から参りましょう
GM:PC1は二人いるので そうですね
GM:攻めの方から自己紹介してください どっちですか?
羽海束沙:?
永良ゆづり:どっち?
羽海束沙:よくわかんないけど攻撃力が高いのは永良かも
永良ゆづり:じゃあ鋼鉄の意志を以って私が先で
GM:分かりました おねがいします
永良ゆづりキャラシート
永良ゆづり:永良ゆづり(えいら-)。高校生の東京近郊・緑坂市支部のUGNチルドレンです。
永良ゆづり:性格は温厚で情に厚く誠実と公正さを重んじますが、
永良ゆづり:初対面の人にはなめられたくないので、塩対応と見た目の胡散臭さで感情を覆い隠します。
永良ゆづり:幼少期は家族を人質に取られ、やむを得ずFHの大規模テロ活動に加担したりしてましたが
GM:悪人じゃん!
GM:悪い人がいますよ
永良ゆづり:現在はUGNに引き取られ、色々あってレネゲイドが齎す不条理な世界の変革を目指しつつ任務に勤しんでいます。
GM:よかった
永良ゆづり:なんせ35コマセッションを越えたからね 改心した
永良ゆづり:レネゲイドに反応して自然発火する灰煙の生成・操作能力を持ってます。あと暗器で白兵っぽい立ち回りします。
永良ゆづり:また、自身が信頼に値する人間・品物の保有するレネゲイドに限り、浸透することでレネゲイド能力を爆発的に強化させる特性も持っています。
永良ゆづり:データはユーティリティガン積みハヌサラ白兵。
GM:そういう手管で攻めていくってわけ
永良ゆづり:130だからバディムはないけど、頑張ります。よろしくお願いします~~
GM:がんばって攻めてください よろしくお願いします
GM:HOは共通なので 受けの羽海さんの自己紹介に移りましょう
羽海束沙:受け……?いえ、ガードとかはできませんが……
羽海束沙:羽海束沙(はねうみ・つかさ)。永良さんと同じく緑坂支部のUGNチルドレンです。
GM:なされるがままってことかよ
GM:URLもおねがい~
羽海束沙:ゆづりはできますよ カバーリング
羽海束沙:あっはい
羽海束沙キャラシート
羽海束沙:両親ともUGN者で父親が支部長をやってるピュアUGNブリードのチルドレンです。生まれた時からオーヴァード。
GM:血統書付きのUGNの犬!
羽海束沙:仕事場ではお父さんのことを常にコードネームで呼びます。公私混同されたくないから
GM:複雑なお年頃ね
羽海束沙:性格は優等生な堅物委員長タイプですが、普通に年齢並みの感情豊かさはあります。けっこう怒りっぽいとかあるかも。
GM:なるほどね 場合によっては乱れたりもするわけ
羽海束沙:?
羽海束沙:シンドロームはピュアノイマン。演算能力を活かした精密射撃を得意としており
羽海束沙:EXレネゲイドの特製弾丸を変形させることで、空力効果を活用した曲線射撃などを行います。
GM:何事もピュアってわけ
羽海束沙:データ的には武芸の達人・フェイタルヒット・常勝の天才・バディムーブみたいなメジャーなやつをとにかく高いレベルで取ったみたいなやつです。
GM:エリート
羽海束沙:支援しつつ打点もそこそこ出すよ
羽海束沙:そんな感じ!なんかまだ今回が2回目の稼働らしいです よろしくお願いします
GM:そうとはね よろしく頼みますよ
GM:ではそんなお二人のHOはこちらです
PC1 羽海束沙、永良ゆづり用ハンドアウト シナリオロイス:鴫戸桜羽 推奨感情:尽力/不安
新年。君たちは連れ立って初詣に来ていた。
そんな君たちの前に現れた神社の巫女、鴫戸桜羽から相談を受ける。
神社にたくさん現れるようになってしまった、奇妙なうさぎを捕まえてほしいという。
彼女いわく、そのうさぎは人智を超えた力を秘めているのだという。
GM:ということで初詣デートしな
羽海束沙:なるほどね
永良ゆづり:ほんわかHOだ
永良ゆづり:ほんわか捕まえに行くか~
羽海束沙:やってくぜ
GM:やっていって~
GM:では次! PC2 兼光さんお願いします
兼光結:はい
兼光結キャラシート
兼光結:"アイディアリスト"こと兼光結。岳舎町支部に所属するUGNチルドレンです。
兼光結:幼少期からUGNに在籍しており、17という年に見合わない歴の持ち主。それに見合うだけの実力と自負も持っています。
GM:実力派だ
兼光結:振る舞い的にも自信家な部分が大きく、常に冷静かつ余裕ある態度を心がけています。その方が自分の気分も良いので。
GM:キャ~
兼光結:そういう美意識とプライドが高いタイプの女で、物言いもキツめ。でも面倒見は良い方。
兼光結:そういうバランスを目指していきます。
GM:ガチ恋しちゃうよ~~~
兼光結:シンドロームはエグ/サラ/オルで、能力としては"理想の自分になる"能力。
兼光結:詳しく言えば、身体操作・現実改変・確率操作などを併用することで、自分の起こす/自分に起こる事象を理想へと近づけます。
兼光結:現実的には不可能な事でも「理想のアタシならこの程度余裕だけど?」と定義することで無理矢理行えるようにする訳ですね。
GM:かっこよ~
兼光結:愛用している武器の蛇腹剣も本来なら不具合必至なのを理想化して使っています。これくらい当然使えるので。
兼光結:これくらいかな。よろしくお願いします。
GM:はーい よろしくおねがいします~
GM:そんな兼光さんのHOはこれです
PC2 兼光結用ハンドアウト シナリオロイス:“アコキ” 推奨感情:有為/敵愾心
新年。君は初詣客に扮装して、神社を訪れていた。
周辺でFHエージェント“アコキ”が確認されたという。
彼女のものと思しき研究所にすでにもぬけの殻となっており、
何らかのレネゲイドアイテムを保有したままの可能性も高い。事は慎重に運ぶべきだろう。
GM:ということで扮装して神社に赴いてね
兼光結:はーい
GM:客に見えるような格好でね
兼光結:相応しい格好をね
GM:ありがとうございます 救われる命があります
GM:では最後! PC3 尸さんおねがいします
:押忍!
キャラシート
:"ハザードマン"、尸(かばね)です!RBの運び屋。
GM:いそいそ
:暴走したオーヴァードから子供を庇って死んだ男の人の身体を乗っ取ったRBです。悪い存在じゃないよ
GM:ほんとかな~?
:本人に目的意識とかは無かったのですが死体の記憶を読み取った結果、「それってカッコよくないか?」という感想を抱いて身体に恥じない生き方を心得るようになりました。
:運び屋をやっているのは身体を殺した犯人を捜すためにアングラに関わろうとした結果なのですが、犯人を見つけてどうしたいのかは自分でも分かってません。赤ちゃんなので
GM:そうとはね
:基本的にのんびり穏やかな性格です。体がちょっと腐ってるので部品がすぐ取れたり防腐剤の匂いがする以外は普通の優しいお兄さん。
:性能的にはたくさん従者を出す以外の事は何もできない奴です。リミットブレイクで無理やり愚者の軍団をミドルから使って肉盾を増産します。
GM:えげつないことしてる
:ミドルへの貢献やカバーで何とか存在を主張していきたい気持ちがあります。どうぞよろしくお願いします~!
GM:よろしくおねがいします~ そんな尸さんのHOはこちら
PC3 尸用ハンドアウト シナリオロイス:クライアント 推奨感情:尽力/不信感
新年。君は運び屋の仕事を行っていた。
君が引き受けた荷物は、好事家向けのペットの輸送だった。
だが、その中身は、外装をすり抜けて逃げ出してしまった。
回収のため、それが逃げ出した先の神社へと赴くのだった。
GM:たいへんだ
GM:これ運び屋業務自体は 何を用いているんでしょう
GM:バイク?車?
:おわぁ、僕のミスで大変な事になるぅ~
:そうですね、拘りはないので荷物によって変えていると思います
:今回なら車かな……?
GM:なるほど じゃあ車にしましょう
:ぶーん
GM:BUIBUIしてくださいね カーを
:やはり……
:可愛がります
GM:ではトレーラーをはって みんながうおおやるぞという気持ちになります
トレーラー 昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
舞台はレネゲイドのうさぎが逃げ出した神社。
癒し系のうさぎ“レネうさ”。
くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。
常にとぼけた顔で走り回るレネうさ。
脱走しても、逃げ出すうさぎのお尻を眺めているだけで癒されるし、
ちょっとしたトラブルがあってもモフモフして可愛いから許せてしまう?!
癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションもありのうさだくさんセッション!

ダブルクロス the 3rd edition『ピョンピョン!ドキドキ!大脱走?!』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:うおおやるぞ よろしくおねがいします!
永良ゆづり:宜しくお願いします~~
羽海束沙:よろしくお願いします〜〜
:うおおおおおおよろしくお願いします!
兼光結:よろしくお願いします~!


【オープニング:永良ゆづり、羽海束沙】

GM:登場ダイスをお願いします。
永良ゆづり:32+1d10
DoubleCross : (32+1D10) → 32+6[6] → 38

羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (39 → 47)


永良ゆづり:神社傍のバス停前。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:ハッチング帽子と丸眼鏡、肩にかかるストレートのブロンドに黒ジャージ服の少女が、
永良ゆづり:行き交う着物姿の人達を眺めつつ、少しだけ居心地悪そうに立っている。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:迸る場違い感を何とか堪えつつ、初詣に誘ってきた同僚を待っているのだ。
永良ゆづり:「(束沙、早く来てくれないかな。居たたまれなさが凄いから、本当に……)」
羽海束沙:そこに新しいバスが停車し、またひとかたまりの人の流れが過ぎていって。
羽海束沙:その中で一人、君の前で足を止めた影があった。
永良ゆづり:「ん……」
羽海束沙:凍えた灰色の空を背に、薄い桜色の振袖姿。
羽海束沙:くすんだ銀色の長髪を玉に括り、鮮やかな椿の簪が差してある少女。
羽海束沙:「あけましておめでと、ゆづり」
羽海束沙:……向こうはもうずっと下の名前で呼んでいるのに、いつまでも苗字で呼ぶのもどうかと思って。
永良ゆづり:「──っと?」
羽海束沙:少し前にそう呼び替えた、まだ少し舌に慣れない名を口にする。
永良ゆづり:艶やかな着物姿の彼女に、目を見開く。
永良ゆづり:普段の実用性重視な軽装とは異なり、新年に相応しい絢爛美麗な和装のいで立ち。
永良ゆづり:アレだけ騒がしかった周囲の声も遠ざかり、まるで時が止まった様な感覚に陥って。
永良ゆづり:「…………え、あ」
羽海束沙:「……。ねえ、こっちは新年の挨拶をしたんだけど」
羽海束沙:少し不服そうに、君の顔をじいと見て。
永良ゆづり:「ああ。うん。うん?」呆けた声で、ようやく気を取り戻し。
永良ゆづり:「そっか。初詣だから、そりゃあ振袖姿の方がおかしくないよね。うん」
羽海束沙:「……何よ。そんなに似合わない?」
永良ゆづり:「いや。……似合ってる」
永良ゆづり:「似合ってるけど、束沙もそういうの着るんだなって。びっくりして」
羽海束沙:にわかに顔をしかめて自分の装いを見ながら、帯を少し直しつつ。
羽海束沙:「……別に、私は私服でも良かったんだけど。母が着ろって言うから」
永良ゆづり:「そっか。そっか。うん。いいと思う」
羽海束沙:「そう。……なら、良いんだけど」
羽海束沙:小さく頷くようにして、視線を外しつつ。
永良ゆづり:「ごめん、私はいつも通りで。言ってくれれば私も着てきたのに」
羽海束沙:「……え。持ってるの?」
永良ゆづり:「レンタルとかあるのかなぁって」
羽海束沙:「いつも季節感のなさすぎる格好をしているから……てっきりそういうのは抜け落ちてる感じなのかと」
羽海束沙:「あ、なるほど」
羽海束沙:「……いや、別にそこまでして合わせてもらわなくてもいいわよ」
永良ゆづり:「そう?」
羽海束沙:「レンタルって言ってもお金かかるし……別に、初詣行くだけでしょ。成人式とかならともかく」
永良ゆづり:「……ああ。そうだね。そうかも」
永良ゆづり:でも、私は来年も束沙の振袖姿が見たいし……と、続けようとして。
永良ゆづり:似合ってない台詞だと気恥ずかしくなり口を噤んだ。
羽海束沙:「えっと……じゃ、行きましょうか」
永良ゆづり:「……ああ」
永良ゆづり:慣れないであろう下駄姿に合わせて、気持ち遅めで神社へと歩き始める。
羽海束沙:「……やっぱ、歩きにくい。こんな人混みなのに……」
羽海束沙:君のとなり。小さく愚痴を垂れながら、それでも危なげない足取りで人の流れの中を進んでいく。
永良ゆづり:「スマートね。流石はノイマン」
羽海束沙:「そりゃ、これくらいの運動神経はね。普通の人だってこれで歩いてるんだし」
永良ゆづり:「私なら秒で足痛くなりそう」
永良ゆづり:「……辛くなったら、いつでも言ってね」
羽海束沙:「ふふ、大丈夫よ。気持ちはありがたく受け取っておくから……けどまあ、そうね」
羽海束沙:そう言って、かさばる袖を邪魔そうにしながら、細い手を伸ばす。君の方へ差し出す。
永良ゆづり:「……ん?」
羽海束沙:「一応はぐれたら困るし、繋いどきましょ」
永良ゆづり:「っ……あ、ああ。そだね。はぐれたら、大変だもんね」
羽海束沙:「ん」短い応答。冬の空に触れて冷えた白い手が、君の指先を包む。
永良ゆづり:ジャージのポケットから手を出し、彼女の手をゆっくりと握る。
永良ゆづり:「……冷たい」
羽海束沙:「あ……ごめん」
永良ゆづり:「んにゃ、大丈夫」
永良ゆづり:「片方でも、こうしてた方が……暖かいと思うし」
羽海束沙:「……そうね」
羽海束沙:人山の進みは鈍い。それに引かれて、交わす言葉もどこかのんびりとしたものになっている気がする。
永良ゆづり:歩き始めてから、新年特有の喧騒ゆえ常に所在なさに苛まれていたが。
永良ゆづり:彼女に触れたら不思議と心が落ち着いた。
永良ゆづり:ゆっくりと人波の中を進んでいると、ようやく境内まで辿り着く。
羽海束沙:「……そういえば。参拝のやり方、知ってる?」
永良ゆづり:「え。5円玉入れればいいんじゃないの?」
羽海束沙:拝殿が近くに見えてきたあたりで、また口を開く。
羽海束沙:「二礼、二拍、一礼」
羽海束沙:「まあ、ほんとはもうちょっと細かい注文があったり……ローカルなルールもあるとこはあるけど」
永良ゆづり:「手を叩いて礼するのは兎も角」
羽海束沙:「2回深くお辞儀をして、拍手を2回。それから最後にもう1回礼をするの」
永良ゆづり:「その前にも二回礼するんだね。二度手間みたいな感じがしちゃうけど」
羽海束沙:「まあ、気持ちは分かるけど。どこかの昔に偉い人が、そうするのが神様への礼儀って決めたわけで」
羽海束沙:「郷に入ればってやつよ。……あ、賽銭と鐘は一番最初ね」
永良ゆづり:「流石に、お偉いさんに刃向かう勇気はないかなぁ……ああ」
羽海束沙:自分達の番が来たので、慌ててそう付け足しつつ。
永良ゆづり:「えーっと。5円玉投げて、鐘を鳴らして……」
羽海束沙:すっと前に出て、小銭を投げ入れ。自分が説明した通りに、姿勢良く一連の作法を済ませる。
永良ゆづり:「(二回礼して、二回手を叩いて……)」隣の所作をチラ見しながら、訥々と作法を真似る。
永良ゆづり:「(最後に、一礼……)」
永良ゆづり:「(あ、そっか。願い事とかあったら願うタイミングか)」
永良ゆづり:「(……去年は、自分も束沙も色々事件や任務に追われて大変だったからな)」
永良ゆづり:「(今年くらいは、ゆったりと安穏な1年を二人で過ごせればいいね)」
永良ゆづり:「……よし、こんなんでいいかな」
羽海束沙:「……ん。じゃ、行こっか」
羽海束沙:こちらも振り返りつつ。
羽海束沙:「次、どうしよ。おみくじでも引いておく?」
永良ゆづり:「うん。初詣っぽいし、引いておこっか」
羽海束沙:流れに沿って、また歩き出しながら。
羽海束沙:「ええ。確かあっちの方ね」
永良ゆづり:「…………」透き通った銀髪を結わい、端正さと艶やかさが同居した彼女の横顔を眺めながら。
永良ゆづり:「(束沙は、一体何をお願いしたんだろう)」
永良ゆづり:訊ねれば答えてくれるだろうが、その後自分の願い事を言うタイミングになったらどうしようとか思っていた。
永良ゆづり:「(正直に言ったら、なんで二人なのか指摘されるかも……いや、忙しかったのは事実だしな……)」
永良ゆづり:「(年末は金持ちのパーティーにバニー姿のディーラーとして侵入させられたし)」
GM:……と。
GM:おみくじ売り場へと向かう途上。その石畳の上に。
GM:獣の足跡がある。それもくっきりと。
GM:周囲の人間は、それを少しも気に留める様子はない。
羽海束沙:「……ん」
永良ゆづり:「(いやでも、能力でルーレットの出目イカサマするの結構楽しかったな……)」
羽海束沙:ふと足を止め、石畳へと視線を向ける。
永良ゆづり:「どした?」
羽海束沙:「ねえ、これ……」
羽海束沙:「こんなごった返してる日に、動物とか紛れ込むかしら」
羽海束沙:「誰も気付いてないみたいだし……」
永良ゆづり:「山奥ならまだしも、割と都会よりだもんね。ここ」
永良ゆづり:「誰かの飼い犬とかじゃない?」
羽海束沙:「ううん。連れてくるかしら……?」
鴫戸桜羽:「……ねえ。あなた達」急に声をかけられる。
永良ゆづり:「初詣は流石にないか……うん?」
鴫戸桜羽:「それ。見えるの?」金髪の巫女服姿の少女。
羽海束沙:「見えるの、って……」
羽海束沙:その言い回しに、なんとなく「こちら側」の事なのかなと感じつつ。
鴫戸桜羽:「フツーの人には見えないの。その足跡」
羽海束沙:「まあ、見えるけれど」
鴫戸桜羽:「誰も気にしてないでしょ?」
永良ゆづり:「みたいだね」
鴫戸桜羽:「なんかそういう……笑わないで聞いてよ」
鴫戸桜羽:「なんか……人にはない能力とか」
鴫戸桜羽:「そういうの持ってるとかある……?」
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「ああ……」
羽海束沙:溜息。元旦からここでも仕事か、と覚悟したゆえの。
永良ゆづり:三人の周囲くらいに収まる超局所的なワーディングを掛けることは可能でしょうか。
GM:うーん 超越者の眼力もあるからな……
GM:まあでも、こちらは察せていいでしょう。
永良ゆづり:はーい
GM:あの足跡は《マーキング》に相当します。
GM:オーヴァード以外には認識が不可能のはず。
永良ゆづり:「……そうだね。きっと、君が考える無法の力は」
永良ゆづり:「私達にもあるよ」
羽海束沙:小さく頷いて肯定する。
鴫戸桜羽:「……!」
羽海束沙:「実演が必要なら、やってもいいけれど。流石にそれは場所を移したいですね」
鴫戸桜羽:「あ、あのさ、じゃあ……!やっそれが見たいんじゃなくって……!」
羽海束沙:「私達は、そういうものを秘匿する立場にあるので」
鴫戸桜羽:「秘匿……」
永良ゆづり:「逆に言えば、そういった力での困りごとを解決する立場でもあるんだが……」
鴫戸桜羽:「こ」
鴫戸桜羽:「困ってる。今。あたし」
永良ゆづり:「警察には任せられないからね。秘匿したいから」
永良ゆづり:「ふむ」
羽海束沙:「聞かせてもらいましょうか。きっと、力になれると思う」
鴫戸桜羽:「う、うん……この神社にさ」
鴫戸桜羽:「うさぎが居たの」
永良ゆづり:「うさぎ?」
羽海束沙:「うさぎ……」
鴫戸桜羽:「うさぎ。知らない?」
羽海束沙:「えっと……それが、どうして困ったことだと?」
羽海束沙:「いえ、知ってますけど……今年の干支の動物でしょ」
永良ゆづり:「流石に知ってはいる」
鴫戸桜羽:「そう、そのうさぎが……フツーのうさぎじゃなくってさ」
鴫戸桜羽:「そこらに足跡ペタペタつけるのに、あたし以外誰も足跡なんてないって言うし」
永良ゆづり:「あー……」
鴫戸桜羽:「それにさ……なんか……気のせいかもしれないんだけど」
羽海束沙:「なるほど……足跡以外に、何かおかしな点は?」
鴫戸桜羽:「壁を……」
鴫戸桜羽:「壁を……すり抜けた気がして……」
永良ゆづり:「ふぅん。実在の生物を操ったりしているワケじゃなさそうだね」
鴫戸桜羽:「なんかそういうので騒ぎになると……」
鴫戸桜羽:「人が増えて困るっていうか……」
永良ゆづり:「一般人には目視出来ない霊体のウサギ。本体そのものなのか、術者がいるのか」
羽海束沙:「ああ……まあ、信心で人が集まるならともかく。そんな噂で訪問客が増えても面倒でしょうね」
永良ゆづり:「今の所は人に見えてないから問題は起きにくそうだけど」
鴫戸桜羽:「いや、うさぎを見た!ってのはSNSとかに上げられてて……」
永良ゆづり:「目的が不明なのは捨て置けないな。調査が必要だと思う」
永良ゆづり:「ええ……」
羽海束沙:「え……じゃあ、"足跡だけ"が見えないんですか?」
羽海束沙:「普通の人の目には」
鴫戸桜羽:「でもなんかそれが幽霊?かもだから。下手するとバズるじゃん」
鴫戸桜羽:「うん。足跡はみんな見えないんだって」
永良ゆづり:「逆にバズった方が儲かるかもしれないけど」
羽海束沙:「色々と……妙な話ね、それは」
羽海束沙:「ただ。おそらく今の貴方にとって心配すべきは、神社の噂が立つ事よりも……」
羽海束沙:「えっと、お名前は?」
鴫戸桜羽:「そしたら困るじゃん……なんかカメラとか来てさ」
鴫戸桜羽:「美少女巫女さんを発見とかなったら……名前?」
鴫戸桜羽:「鴫戸桜羽」
永良ゆづり:「美少女巫女……」割と事実寄りっぽいが、多くは言うまい。
羽海束沙:「では、鴫戸さん……落ち着いて聞いて欲しいんですが」
鴫戸桜羽:「な……何」
羽海束沙:「貴方にもその足跡が見えているという事は、少し特殊な病を発症している可能性があります」
鴫戸桜羽:「え……ビョーキ?」
羽海束沙:「ええ。先程貴方が言っていた、特別な力……それを呼び起こす病気です」
羽海束沙:「私や彼女も、その患者です」
永良ゆづり:「他に分類できないからそう呼んでる節がある。別に、死が近くなるとかじゃないから安心して」
羽海束沙:「なので……一度我々UGNの施設で、検査を受けてもらった方が良いかと」
鴫戸桜羽:「2人も力を入れるとみんな気絶しちゃう病なの……?」
永良ゆづり:「確定じゃん」
羽海束沙:「ああ……やっちゃったことあるんですね」
鴫戸桜羽:「神通力だと思ってた……」
羽海束沙:《ワーディング》だろう。今日までFHなんかに目をつけられなくて幸いだった。
鴫戸桜羽:「巫女としての特別な才能だと……」
永良ゆづり:「特別には違いないだろうから。うん」
羽海束沙:「……特別ですが、しかし危険な才能です」
鴫戸桜羽:「そうなんだ」
羽海束沙:「もしもの時のために、検査を受けて正しい使い方を学んで置いたほうが、安心できるでしょう?」
鴫戸桜羽:こくこくと頷く。
鴫戸桜羽:「あっでもうさぎは……?」
羽海束沙:「話の分かる人で良かった。ええ……もちろん、その件も放置してはおけませんから」
永良ゆづり:「そっちはそっちで解決しよう。丁度今日は休み……のはずだし」
羽海束沙:「私、羽海とこちらの永良が調査にあたります」
永良ゆづり:「永良ゆづり。よろしく」
鴫戸桜羽:「ゆづりと……羽海何さん?」
羽海束沙:「束沙、です。羽海束沙」
鴫戸桜羽:「ゆづりと束沙ね、分かった」
鴫戸桜羽:「じゃあその検査ってやつ受けるから……」
鴫戸桜羽:「うさぎたち・・、どうにかして欲しい」
羽海束沙:「あっ結構数いるんだ……」
永良ゆづり:「……りょーかい」
永良ゆづり:「(巫女さんの手前、大変罰当たりで申し訳ないんだが)」
永良ゆづり:「(神頼みって本当に効果あるのかなぁ……)」小さく息をついて、帽子を深く被り直した。


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です。
羽海束沙:鴫戸桜羽:○庇護/心配 で取っておきます。
永良ゆづり:鴫戸桜羽/○庇護/いい性格してんなぁ で
鴫戸桜羽:庇護してもらっちゃお~
永良ゆづり:束沙は固定ロイス。以上
羽海束沙:こっちも固定枠です
GM:まあ……


【オープニング:兼光結】

GM:登場をお願いします。
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (35 → 38)


GM:【日向神社 祓所】
GM:参拝客の目指す本殿からは離れた、人の通りも少ない方向。
GM:レネゲイドの幽かな気配を頼りに、あなたはそこを目指し歩いている。
兼光結:今回の任務は参拝客に扮しての調査任務。神社周辺で目撃されたFHエージェント"アコキ"の捜索任務とも言い換えられる。
兼光結:研究者でもある彼女がレネゲイドアイテムを所持している危険性や、時期的に人が多い神社周辺という事情からまずは身分を隠しての調査を行うこととなった。
兼光結:当然、装いもそれに合わせたものを選ぶことになる訳で。
兼光結:「……はあ」 小さく息を吐く。
兼光結:振袖や礼装も考えたが、流石に任務かつ戦闘の危険もある以上多少は動きやすさが欲しいと小紋に落ち着いた。
兼光結:その分、柄が大きく色使いの鮮やかな京小紋を選んである。年不相応に地味に見えることは無いだろう。
兼光結:柄は黒地に椿。赤・紫・橙と色とりどりに咲き誇る生地を白の帯で締め、雪の結晶型をした帯留めを添えた。
兼光結:髪を後ろでまとめている簪は柄に合わせて椿。冬という季節にも、神社という神聖な場所にも合う花だ。
兼光結:このように、十分紛れる装いには仕立てられたものの。そもそもこの年の女が一人で初詣というのが違和感を誘わないかが懸念点である。
兼光結:(とはいえ。年末年始はどこもバタバタしてるしね)
兼光結:人手不足はUGNの常。まして仕事が増える割に休暇申請も増えるこの季節はましてである。
兼光結:単独での任務となるのも無理はない。変に不信感を煽らないよう、振る舞いでカバーするとしよう。
兼光結:そう気を取り直しながら歩を進める。
GM:幸い、特に君の様子は見咎められることもなく。
GM:祓所へとたどり着く。
GM:そこに一人の少女の姿があった。
GM:写真を持っている。FHエージェント“アコキ”だ。だが。
“アコキ”:「あれ~どこ行ったのかな~?」甘い声を出して祓所の床下を覗き込んでいる。
“アコキ”:「どこかな~?」青と黄色のオッドアイ。茶色の短髪の、ラフな格好の女。
“アコキ”:周囲からは完全に浮いている。
“アコキ”:「出ておいで~~~」
兼光結:「……」 プライベートのときに声をかけるかと言われれば、完全にNO。
兼光結:仕事だとしても、仮にも敵であるはずのエージェントがあの言動をしているところに声をかけたいかと言われれば、やはりNO。
兼光結:が、悲しいかな今回は調査任務。ただ見つけるだけでなく、彼女の目的や現在の同行についても調べる必要がある訳で。
“アコキ”:「かくれんぼがしたいのかにゃ~?」
兼光結:声もかけずに支部に連絡して対応を待とうなんて手抜きを、自身に許せる性質でもないのである。
兼光結:……本当に、大分、かなり。嫌ではあるが。
兼光結:「……あの、どうされたんですか?」
兼光結:取り繕うように愛想の良い笑みを貼りつけつつ声をかける。
“アコキ”:「あっ」立ち上がる。「……ッス」
“アコキ”:「や~別に……ちょっと……え~……」
“アコキ”:「……ッス……」
兼光結:(……正気に戻るだけの理性があると余計に気まずいわね)
“アコキ”:眼が泳いでいる。
兼光結:心中では盛大な溜息を吐きつつも、表情には出さないまま。
兼光結:「何か……というよりは、誰かお探しのように見えましたけど。ペットを見失ったとか?」
“アコキ”:「アッまあ……そういう感じっていうかァ~……」
“アコキ”:「う……」
“アコキ”:「うさぎちゃん……なんッスけど……」
兼光結:「うさぎ、ですか」
兼光結:(……アニマルオーヴァードか、アイテム絡みの副産物か。いずれにせよ、普通のうさぎじゃないんでしょうね)
兼光結:「良ければ、探すのお手伝いしましょうか?」
兼光結:あくまでにこやかにそう問いかけて見せる。
“アコキ”:「えっアッマジすか……!」
“アコキ”:「あ……ますっ」
“アコキ”:小さくありがとうございますと言っているような気がする。
兼光結:(……こうも疑われないと逆にやりづらいというか。普段研究しかやってないタイプなのかしら)
兼光結:「いえいえ。ああ、その子のお名前とか特徴も聞かせて貰えませんか?」
兼光結:「それと、お姉さんのお名前も」
“アコキ”:「あっエト……うさぎッス……特徴は~」
“アコキ”:「白くて、耳が長くて……あとふわふわで」
“アコキ”:「あっ今思ったふわふわより更に2段階くらいはふわふわです」
“アコキ”:「んで顔がチョ~可愛くて……」
“アコキ”:「まあ~……天使?って言うか……」
兼光結:(情報が何も増えない……)
“アコキ”:「あっ名前……えーっと」
“アコキ”:キョロキョロする。「えーっと……」
“アコキ”:「鳥居です」
GM:明らかに鳥居を見つけて言ったように見える。
兼光結:(完全に偽名ね、これ……)
“アコキ”:「アッでも……おねーさんはいいんですか」
“アコキ”:「カレシとか……」
兼光結:「実は、約束してた友達が来れなくなっちゃって。一人で居るのも退屈だしどうしようか困ってたんです」
兼光結:「なのでお気になさらず。あ、私は三塚と言います」
“アコキ”:「アッエッマジっすか。三塚さん……」
“アコキ”:「マジでいい人だなあ~……」
“アコキ”:「でもこんだけ居ないなら……別のとこ行っちゃったんッスかね」
兼光結:「いつ頃から探してらっしゃるんです?」
“アコキ”:「アッ……アッ……」
“アコキ”:「ちょ……ちょっと前ッス」
兼光結:(言いよどむってことは、言えない程度の時間が経っているってところかしら)
兼光結:「ちょっと前……お散歩で連れてきてたとか?」
“アコキ”:「そ、そーです!そしたら逃げちゃって!」
“アコキ”:「アヘヘ……どこいっちゃったんすかねえ」
兼光結:「なるほど……なら、いつものお散歩コースとか家への帰り道とかに居るかもしれませんね」
兼光結:「居そうな場所の心当たりとかはありません?」
“アコキ”:「あっ……足跡!」
“アコキ”:「いや……」
“アコキ”:「なんでもないっす」
兼光結:(うさぎが居なくなったから足跡を探せというだけならおかしな話でもない。それを口籠るってことは)
兼光結:(一般人相手には無理な話だから、とか?うさぎを探すって申し出は断らないから、一般人でも視認できるのかと思ったけど)
兼光結:(まあ、いざとなったらワーディングで誤魔化せる算段で居るのかもしれないけど……)
兼光結:なんとなく、そういう機転が回るタイプに見えないのは侮りすぎだろうか。
兼光結:「あ、確かに神社なら砂利が敷いてありますし、足跡も残ってるかもしれませんね」
兼光結:「ひとまず、ここ以外……本殿の方とかも探してみませんか?」
“アコキ”:「アッはい……!」
GM:そう言うとスタスタと本殿の方に歩いていく。歩調を並べもしない。
兼光結:(……) そこには特に文句を言わず後に続く、が。
兼光結:(ここまで丁寧に演技しない方が話が早かったかもしれないわね……)
兼光結:この短時間のうちに作ってしまったキャラクターを若干後悔しつつあった。


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です
兼光結:アコキに○義務感/面倒で取得します
兼光結:調査任務じゃなかったら多分もうしばいてる
GM:我慢できてえらい
兼光結:以上!


【オープニング:尸】

GM:登場をお願いします
:尸の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (40 → 50)
:ぎぇッ
GM:死にそうになってる
GM:死んでたわ
:ぐわ~(ゾンビボイス)


GM:運送の仕事は、年明け早々にも尽きることはない。
GM:君はその仕事の一環で、あるレネゲイド性の希少動物の輸送を依頼されていた。
GM:詳細は不明。クライアントの情報も固く秘されている。
GM:怪しい仕事だが、それ自体が法に悖るわけではない。
:「でもねぇ、色々と仕事内容について話される方が危ない事もあるんだよぉ」
:乱雑に、邪魔になる部分をただ短くしたといった具合の黒髪を片手で掻き上げながら、積んである荷物に話しかけ続ける。
:「そういう人はねぇ、あんまり考えずに動く人だから短絡的に"口封じ"っていう手段に頼ったり──あ、こんな話つまんないよねぇ」
:照れ臭そうに笑いながらハンドルを動かし、首元を覆う包帯を引っ張り上げた。
GM:荷物はゴソゴソと動いているようだが、当然返事はない。
:「ほんとは君のお話を聞きたいんだけど……僕、君の言葉が分からないからねぇ」
:バックミラー越しに荷物へ視線を送ってほほ笑む。
:「あともう少しだからね、出来るだけ揺らさないようにするから……頑張ってねぇ」
GM:バックミラー越しの視線に、奇妙なものが映る。
GM:ケージからはみ出ているようにみえる白いおしり。
:「ご飯とか……うん?」
GM:それがもぞもぞと車のトランクの外壁まで動いていき。
GM:さらにもぞもぞと動いて、そこにめり込んでいくようにみえる。
:進行方向へ左目を、バックミラーへ右目を。左右別々に動かして確認する。
:「あ、ええ?あれ、ちょ、ちょっと待ってぇ!」
GM:正面。トラックが迫っている。
:「うわッ!?」ハンドルを慌てて切ります
GM:トラックをなんとかかわすが、その勢いで。
GM:すぽんと車から白い球体がスッポ抜けた。
:「あわわ!危ないよぉ!」急ブレーキ
GM:毛玉はてーんてーんと転がっていく。
:「こんなスピードで走ってる車から飛び出しちゃだめだよぉ、怪我しちゃったら……」
:「ってちょっと待ってぇ~!お、怒られちゃう」
:慌てて追いかけます。走って追いつけますか?
GM:追いつこうとした矢先、人に遮られる。
GM:よく見れば、多くの人でごった返している。
:「……あわわ」
GM:そこは神社だ。初詣に大勢の人が来ているようだ。
:「あ、そっかぁ……新年あけましておめでとうございます──だったねぇ」
:楽しそうな人々を見て一瞬気を抜きかけたが、慌てて追跡を再開する。
:「ちょ、ちょっとごめんねぇ。通してもらえると……あ、順番?ご、ごめんなさい……」
GM:そうしているうちに、白い獣らしきものの姿はどこかに見えなくなってしまった。
:(どうしよう……あの子ただの動物じゃないらしいし、他の人に見つかったら問題になるよねぇ)
:ただでさえ青い顔が更に青くなり、流れる筈のない冷や汗が背筋を伝った気がした。


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です
:クライアント 尽力○/罪悪感 で取得!
GM:OK!


【ミドルフェイズ1】

GM:合流シーンとなります 登場どうぞ
永良ゆづり:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+2[2] → 40

羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (47 → 53)
:尸の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (50 → 53)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (38 → 43)


GM:【内宮 御稲御倉周辺】
GM:鴫戸桜羽をUGNの施設に預け、君たちは件のうさぎの捜索を始めていた。
羽海束沙:「足跡の方向を見るに、この辺りだと思う……のだけれど」
永良ゆづり:「……本殿に比べたらちっちゃい建物だね」社全体を眺めつつ。
羽海束沙:桜羽さんを送り届けてそのまま戻ってきたが、ばたばたするうちに着替える暇はなく着物のままだ。
永良ゆづり:「探してるうちに汚しちゃわない?振袖」
羽海束沙:はためく裾を抑えながら、とことこといつもより小さな歩幅でうさぎを探している。
羽海束沙:「……そうかも。やっぱ着替えてくれば良かったかな……」
羽海束沙:「母のおさがりだから大事にしないといけないし……」
永良ゆづり:「そっか。じゃあ、捕まえるのは私がやるよ」
永良ゆづり:ジャージの裾を腕まくりしようとして、寒いのですぐに戻した。
羽海束沙:「う……なら、お言葉に甘えようかしら」
羽海束沙:「まあ……どのみち、貴方が前で私が後ろというのは、普段通りの形ではあるしね」
永良ゆづり:「ん。ただ、一匹ならともかく複数匹となると話は変わってくるな……」
羽海束沙:「それは、そうね……実際どのくらいの数がいるのかも把握したいけれど」
羽海束沙:「場合によっては応援を……あっ」
羽海束沙:ばっと君の後方を指をさす。「ゆづり、あそこ!石段の陰!」
永良ゆづり:「む」振り返る。
GM:もぞもぞと白い毛玉のようなものが動いている。
羽海束沙:「当たり……よね。あれ」
永良ゆづり:「……うわ、マジでうさぎだ」
羽海束沙:「……見た感じは普通のうさぎのようだけれど」
永良ゆづり:「一応レネゲイド絡みだからねぇ。慎重に近づかないと」
羽海束沙:「ええ、気をつけなさいよ。特に触れる時は」
永良ゆづり:「ああ」なるべく音を立てず、白い毛玉の背後(?)から忍び寄る。
羽海束沙:そろりと毛玉に接近する彼女を見ながら、それとは逆側のルートを塞ぐように移動する。逃げ場を塞ぐ。
GM:君たちがそれに近づいて、拾い上げようとした時。
“アコキ”:「あーっ!居た!居ました!」
“アコキ”:「絶対あれ!」
永良ゆづり:「っ!」
永良ゆづり:咄嗟に、伸ばそうとした手を慌てて引っ込める。
“アコキ”:「よかった~~~」
羽海束沙:「え……?」もしかして鴫戸さんが危惧したように、既に野次馬が集まるようになっているのだろうかと思ったが。
永良ゆづり:「ええっと、誰?」
“アコキ”:「えっアッ……!」
“アコキ”:「さ、サーセン、そ、その……」
“アコキ”:「その子探してて、あ、すみません……」
羽海束沙:「ええと……私達は、ここの神社の人に依頼されて敷地内に入り込んだうさぎを回収しているのですが」
羽海束沙:「もしや、貴方がその飼い主さんですか。……お名前を伺っても?」
永良ゆづり:「(飼い主だったら、それはそれでやんごとないんだが)」
“アコキ”:「名前は”アコ……アッ」
“アコキ”:「と、鳥居ですっ」
羽海束沙:すらすらと言葉を並べつつ、反応を伺う。
永良ゆづり:「鳥居……アコさん?」
羽海束沙:「鳥居さんね。それで……」
兼光結:(……うさぎ見つかったし、もう手っ取り早く畳んでやろうかと思ったけど)
羽海束沙:「貴方が逃してしまったのは、ここにいる一羽だけなのかしら?」
兼光結:(一般人を巻き込むのは……というより、神社側からも認識されてるのね。このうさぎ)
兼光結:ひとまずアコキの横で二人との会話の成り行きを見守っている。
“アコキ”:「あっえ~っとその……」
“アコキ”:「9……?」
羽海束沙:「そんなに」
永良ゆづり:「結構飼うの大変そう」
永良ゆづり:「……そっちの人も、うさぎ探しに来たんですか?」兼光さんに。
羽海束沙:「かなりの設備が必要そうですね。しかも、逃げた数だけで9羽となれば……全体ではもっと飼っているのかしら」
兼光結:「鳥井さんがうさぎを探していると聞いてお手伝いしてたんです」
兼光結:「でも、9匹も居るっていうのは初めて聞きましたけど……」 苦笑してみせつつ。
“アコキ”:「まあその……へへ……」
“アコキ”:そう言うと彼女は、その毛玉を拾い上げた。それが顔を向ける。
永良ゆづり:「(そしたら、通りすがりの一般人かな。あんまり関係者を増やしたくないんだけど……)」
永良ゆづり:「なるほどっす」
レネうさ:それはうさぎだ。どこからどう見てもうさぎである。うさぎです。
永良ゆづり:「(……どこからどう見てもうさぎだな。ホントにレネゲイド絡みなのか?)」
GM:そして、その顔を見ると。
羽海束沙:「……」
GM:このうさぎ……レネうさへのロイスを取得してください。
GM:ロイスは愛情:○/偏愛で固定されます。
永良ゆづり:取得します。
羽海束沙:取得しました
GM:それはもうこの世の何よりも非常に愛らしく見えます。
兼光結:取得しますが……
GM:〈意思〉で判定もできます。難易度は30。
羽海束沙:してみるか
永良ゆづり:一応やってみるか
兼光結:やりましょう
永良ゆづり:2dx>=30
DoubleCross : (2DX10>=30) → 8[6,8] → 8 → 失敗

兼光結:1dx>=30
DoubleCross : (1DX10>=30) → 9[9] → 9 → 失敗

羽海束沙:6dx>=30 うおお新年初判定
DoubleCross : (6DX10>=30) → 7[1,1,1,3,3,7] → 7 → 失敗

羽海束沙:雑魚
兼光結:皆似たり寄ったりだから……
GM:では特に何もありません。抱きしめられているうさぎがSo Cute......だとはめっちゃ思います
羽海束沙:「…………」
羽海束沙:「良いな…………」ぽつりと呟く。
永良ゆづり:「…………」鳥居さんに抱かれた兎の顔をじーっと覗き込んで。
永良ゆづり:「可愛いな……」小さく呟く。
“アコキ”:「でしょ~?」
“アコキ”:「へへ……えへへ……」
兼光結:(……まあ、あんなに言うだけはあるわね)
羽海束沙:「えへへ……って。いや……」
羽海束沙:「危ないでしょう。今日なんて元旦で、人もいっぱいいるのに……」
レネうさ:抱きかかえられたうさぎは特にすり抜けることもなく手に収まっている。
レネうさ:おててとあんよがぷらぷらしててとてもかわいい。
永良ゆづり:「そうだね。心無い人に虐められたり誘拐されたりするかもしれない」
羽海束沙:「こんな可愛らしい子を、そのへんに放っちゃったりして……こんな可愛らしい子を」
永良ゆづり:「あと8羽か……」
永良ゆづり:「拾得物って一割貰えるんだっけ?」
兼光結:「……そう言えば、お二人は神社からの依頼で探してるとのことでしたけど」
羽海束沙:「割らないでってば。可哀想でしょ」
永良ゆづり:「いや、10羽だったら1羽引き取れないかなって……」
羽海束沙:「だ……ダメよ。みんな仲良しな家族かもしれないのに……それを離れ離れにするなんて」
“アコキ”:「えっだっダメ~~~!」
羽海束沙:「あ……ええ、そうですよ」
兼光結:「この子達、神社の側からも探されてるんですね?」
羽海束沙:「ええ。ただ、彼女はその……少し体調が悪くて」
永良ゆづり:「そうですね。不用意に神社への注目を集めたくないという話で」
兼光結:「お散歩中に逸れたって聞いてたので、そういう話になるほど時間は経ってないだろうと思ってたんですけど……」
羽海束沙:「病院を探して検査を受けに行きました。それで、たまたま私達が代わりに」
羽海束沙:概ね嘘は吐いていない。
:その時、植え込みをガサガサと鳴らしながら一人の男がその場へ転がり込んでくる。
“アコキ”:「見つかってよかったね~♡ いっしょに帰りまちょうね~♡」
兼光結:今のキャラなら普通にうさぎに触りに行けそうだななどと思うものの、一応任務中なので煩悩を払って話を進める。
永良ゆづり:「っ、2羽目?」
:「い、痛い……白い……ふわふわの子……」
永良ゆづり:「なんだ、人か」
:くたびれた緑のコートを纏った20代くらいの男。
羽海束沙:(うさぎは可愛いけど猫なで声で話しかけてる人の方は結構きついな……気をつけよ)
羽海束沙:「また誰か……ええと、大丈夫ですか?」
GM:尸さんは見る。白い生き物を抱えて囲む4人の少女を。
GM:そしてそれが抱えているものを。
レネうさ:奇妙によれた輪郭の、うさぎのようにも見える怪生物だ。
:「あれぇ…………?」変な方向に曲がっていた手首を隠しながら立ち上がる。
レネうさ:どことなく、およそこの世のモノとは思えないおぞましさも感じる。
:「あ、えと。あれ?うん?ええと……」
GM:おそらくは君の積荷だろう。こんなのがその辺にいるとも思えない。
:「…………君はぁ、何かな?」ほほ笑みつつ首を傾げて怪生物に尋ねる。
羽海束沙:「君って……」視線の先を辿る。……うさぎさんだ。かわいいね。
兼光結:「あの……どちら様ですか?」
:「あ、ご、ごめんねぇ!僕、その子を探してここまで来たんだけど……保護してくれたのかなぁ?」羽海さんへ出来るだけ柔らかく微笑みながら
:「えと、その……ペットショップ……店員?」
羽海束沙:「探して、って……あれ?」
羽海束沙:「この子の飼い主は鳥居さんだったのでは?」
永良ゆづり:「ペットショップの店員……」
レネうさ:首を傾げる。尸さんにはまるでずり落ちそうに見える。
兼光結:(どんどん人が増えるわね……) なるべく巻き込まずにさっさと片づけたいのだが。
レネうさ:小首を傾げている。愛らしいね
羽海束沙:「ペットショップから逃げたんですか?」
“アコキ”:「私のレネうさちゃんです!」
:「うん……移送中に逃げちゃったんだけど……」アコキの言葉に目を細める。
永良ゆづり:「(ふむ。この愛くるしい見た目だからなぁ、飼い主を騙って持ち帰ろうとしている可能性もあるか)」
羽海束沙:「……それぞれの言い分が矛盾してるみたいですね。悪いけど、このまま引き渡すわけにはいかなさそうです」
永良ゆづり:「(……いや、違うって。レネゲイドが絡んでるはずなんだって)」
兼光結:「あれ、レネうさって名前だったんですか?」
:「(困ったなぁ……"恐らく"ってだけで確証が無いのは事実だもんねぇ)」
兼光結:「変わったお名前ですね」
“アコキ”:「そ~、レネうさちゃん!」
永良ゆづり:「神社内で見つかった以上、とりあえずは神社の物扱いだと思うから」
永良ゆづり:「それなりの証拠とか見せて貰わないと引き渡すのは難しいんじゃないかなぁ」
:「うぅん……それもそうだねぇ。そんな子が何匹も居るわけないし、間違いないとは思うんだけど……」
羽海束沙:「そうですね。……お二人ともそれができないようであれば、警察とか然るべき場所に連絡しましょうか」
“アコキ”:「エッエッエッ」
羽海束沙:「それまでは一旦、私がそのうさぎさんを預かっておきましょう」
兼光結:「あ、店員さんが探してるのは一羽だけなんですか?」
永良ゆづり:「えっ、ずるい」
羽海束沙:鳥居さんに向かって腕を伸ばす。
:「うん?一羽?」
兼光結:「こちらの鳥井さんは同じ子をあと8羽探してるそうなんです」
GM:君の知る限りは輸送対象は一体だけだ。
羽海束沙:「ずるいって何?必要な事をしているだけだけど?」
永良ゆづり:「さっき、振袖が汚れたら困るって言ってたじゃん。そういうのは私がやるって」
羽海束沙:「う」
羽海束沙:「……それは、そう……だけど」
:「僕が運んでたのはその子だけだねぇ」
:「あ、その子とは限らないのかぁ……」
兼光結:「ううん……なんだかややこしい話になってきましたね」
“アコキ”:「……や、ヤダ~!」
永良ゆづり:「……なるほど、鳥居さんが離した兎の群れに数匹ペットショップさんのが混ざってる可能性があると」
:「ウサギさんを八羽も連れてるなんて、君もペットショップの人なのかなぁ?」アコキさんへ視線をやりながら呟く
“アコキ”:《ワーディング》を展開する。
羽海束沙:「やだって……ああっ!?」
“アコキ”:「最初からこうすればよかった……」
永良ゆづり:「……!!」
:「──あ」目を見開く
“アコキ”:「……」
“アコキ”:「あれ?」
羽海束沙:「ちょっと、もう! こっちが普通の扱いをしてやったら滅茶苦茶して……!」
“アコキ”:「……?」
永良ゆづり:「待って、束沙」
兼光結:「……実際、こうするのが早くはあったろうけど」
レネうさ:元気に小さな手足を振ってバタバタしている。
永良ゆづり:「全員だ。この場に居る全員がオーヴァード」
兼光結:「まさか全員こっち側なんてね。どういう偶然なんだか、偶然じゃないんだか……」
:「あれぇ……どうしよ……」
兼光結:オーヴァードであると知れた以上(というかそこを抜きにしても精神的に)、演技を続けるのも厳しくなったので素に戻る。
“アコキ”:「そんな……」
永良ゆづり:鳥居さんの腕を掴みます。
“アコキ”:「えっ」
兼光結:「そこの3人、所属は?」
羽海束沙:「ええ、そうみたいね。……いきなり狼藉を働いた人はとりあえず拘束するとして」
羽海束沙:「他の方とはひとまず対話から入ってみたいところ」
永良ゆづり:「突然ワーディング撃っといて体制側なわけないでしょ。貴女は連行する」
兼光結:「ああ、そっちはFHで合ってるわよ」
“アコキ”:「えっもしかしてみんなUGN……?」
:「え、えと……フリー……ランス、だよぉ」気まずそうに手を挙げながら小さく
兼光結:「で、アタシは調査任務に来てたUGN。うろうろしてたの見つけたからひとまず接触して事情探ろうとしてたところ」
羽海束沙:袖の内に手を入れ、見えないように拳銃を手に取っている。誰かが危険な行動を起こせば対処できるように。
羽海束沙:「……UGNチルドレン、"フェザリー・リード"。緑坂支部所属」
兼光結:そう言いつつUGN内で流通してる端末を取り出して見せる。
永良ゆづり:「お、あの端末見たことある。支部で貸し出してくれるやつ」
羽海束沙:全員を視界に入れるようにしながら、名乗りを告げる。
“アコキ”:「三塚さん私を騙したの!?」
“アコキ”:「いい人だと思ってたのに……!」
羽海束沙:「いい人はFHに協力しないでしょ」
兼光結:「正直、あまりに騙されるせいで逆にやりづらかったわね」
永良ゆづり:「とりあえず了解。後で身元問い合わせれば正しいかどうか分かるでしょ」
兼光結:「FHがうさぎを探してるなんて言うなら、レネゲイドが絡んでると考えるのが自然でしょう」
永良ゆづり:「同じく緑坂支部所属UGNチルドレン、"スモークスタック"だ」
GM:バサバサと鳥の羽ばたきの音が大きくなる。
羽海束沙:「なるほど、こっちの取っ掛かりも似たような感じ」
兼光結:「そっちの詳細を知りたかったからひとまず一般人として協力してたのよ」
“アコキ”:「……」
羽海束沙:「神社の敷地で見かけるっていううさぎの特徴が、明らかに異常で……レネゲイド絡みに見えたから」
羽海束沙:「緊急の命令で調査に来たわけ」
GM:妙だ。鳥の羽ばたきの音など、本来聞こえるはずがない。
羽海束沙:「……?」
GM:それは《ワーディング》環境下で十全に活動していることを意味しており――
:「僕は悪い事しない人の味方──うん?」見上げる
羽海束沙:その音の出処を探って、視線を宙に迷わせる。
GM:急に数十羽の鳥が急降下し、君たちに襲いかかる。
永良ゆづり:「……っ、はぁ!?」
兼光結:舌打ちを一つしながら愛用の武器を抜く。
:『定血振込』<赤色の従者+血の絆+愚者の軍団+リミットブレイク>シーンを跨いで存在するHP25の従者を4体作成する。侵蝕+17
:尸の侵蝕率を17(→ 17)増加 (53 → 70)
羽海束沙:「う、わっ……!?」自然現象、ではない。推定、動物操作系の能力か何か。袖口から手を滑るように出して、銃撃。
GM:撃たれた鳥はその場に落下していくが、数が多すぎる。
:見上げたまま、口からごぼりと酸化し赤黒くなった血液が零れだす。それは、スライムのような流動する不定形の塊となり──
:尸を含めた4名を守るように寄り添い、襲い掛かる鳥を体内へ取り込んで血液の檻と化した。
“アコキ”:その混乱の隙をついて、拘束を逃れている。
永良ゆづり:「あっ、コイツ――」再び掴みかかろうとして、血液の壁に遮断される。
“アコキ”:「ハァッ、ハァッ……!クソ~ッ……!」
:「だめだよぉ、食べるわけでもないのに傷つけたりしたら……あ」走っていくアコキを見ながら
“アコキ”:「レネうさちゃーん!後で絶対、迎えに行くからねー!」
“アコキ”:《猫の道》。その場から瞬く間に消えている。
羽海束沙:「いきなりグロいことしておいて道徳を説かないで……っ、あいつ!」
兼光結:「……はあ。してやられたわね」
兼光結:しゃりんと音を鳴らしながら納刀。
GM:《ワーディング》が解け、難を逃れた鳥たちは再び飛び始める。
永良ゆづり:「……ごめん。油断した」
羽海束沙:追撃の為に銃口を向けるが、引き金は引かない。命中しない未来が見えた。
レネうさ:地面に置かれたうさぎが君たちを見上げた。
:「……君は逃げないんだねぇ」
永良ゆづり:「やはり鳥居アコは正規の飼い主ではないってことか」
羽海束沙:「……とりあえず、推定貴方達がこちら側である事は分かりましたけど」
羽海束沙:「もう少し詳細に、それぞれの経緯を説明し合ったほうが良いかと」
永良ゆづり:「(しかし、鳥などの動物を操れるんなら兎も掌握すれば良かったんじゃ……?)」
兼光結:「そうね。鳥井アコが偽名ってところも含めて」
永良ゆづり:「そっか。FHだもんね」
:「あ、自己紹介し損ねちゃった……僕は尸っていうんだけど……君達みたいに所属してるところは無いよぉ」
羽海束沙:「フリーランスって事ですか。イリーガル登録は?」
:「あ、一応"ハザードマン"の名前で……してた、と……思う」
羽海束沙:言いながら端末を操作し、該当する人物がいるかどうか照合して。「……ああ、確かに」
羽海束沙:「人相も相違なさそうです」
:ほっと胸を撫でおろす
永良ゆづり:「おっけ。そしたら、近場にウチ管轄のセーフハウスがあるから」
永良ゆづり:「一旦移動しようか。込み入った話になりそうだ」
羽海束沙:「そうね。こんな、空が開けた場所で話してたら」
羽海束沙:「どこで小鳥が盗み聞きしているかも分からないし」
永良ゆづり:「……レネうさもそれでいいかい?」頭を撫でながら。
レネうさ:首を傾げる。
永良ゆづり:「(やっぱ一割と言わず十割引き取りたいな)」
兼光結:「……一応、それがレネゲイド絡みなのは間違いないだろうし、あんまり不用意に触らない方が良いと思うわよ」
兼光結:半分くらい自分に言い聞かせている。
:「人気者だねぇ」レネうさを見てくすくす笑う
レネうさ:耳をピコピコさせて兼光さんを見上げる。
兼光結:「……」 見上げられてるのを黙ってみている。腕を組んだのはうっかり手を出さないようにだ。
永良ゆづり:「それならいっそ、この子の運搬は私がやろう。万が一私がおかしくなったら殴ってくれ」
羽海束沙:「その台詞が既にちょっとおかしいけど」
永良ゆづり:「そう?今の所は大丈夫だと思うんだけど……」レネうさを抱えます。
羽海束沙:「……まあ、良いわ。とりあえず向かいましょうか」


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です
永良ゆづり:保留かなぁ。以上
兼光結:こちらも一度保留で
:悩ましいですがここは一旦保留します!
羽海束沙:保留します〜 うさちゃんには取ったしね
GM:OK!


【ミドルフェイズ2】

GM:情報収集シーンです。登場をお願いします
永良ゆづり:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+9[9] → 49

:尸の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (70 → 75)
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (53 → 55)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (43 → 48)


■情報項目
鴫戸桜羽〈情報:噂話〉6
“アコキ”〈情報:UGN,裏社会〉8
レネうさ 【感覚】2(羽海・永良・兼光のみ)/〈知識:レネゲイド〉7(尸のみ)
GM:情報項目はこの3つです
GM:一番下は判定によって異なる情報が出てきます
永良ゆづり:なるほどなぁ
羽海束沙:感覚2で得られる情報、「無」っぽいな……
:ははぁ~……
GM:まだわからないでしょ
羽海束沙:じゃあ開けたろかい
兼光結:こっちは"アコキ"行こうかな
羽海束沙:と思ったけど感覚1だし流石に他に適任がいるな DBないと1が怖い
永良ゆづり:私も感覚1
兼光結:アタシも1
羽海束沙:おそろだ
兼光結:感覚1の集いだった
GM:失敗したら侵蝕1d10振って再登場してもいいよ~
羽海束沙:みんなそうじゃん 尸さんはうさのちゃんとしてそうな方のやつ行ってほしいしな……
羽海束沙:じゃあ調べ尽くしてやるよ うさを
羽海束沙:1dx>=2 感覚
DoubleCross : (1DX10>=2) → 8[8] → 8 → 成功

GM:バッチリ
永良ゆづり:じゃあ>鴫戸桜羽〈情報:噂話〉6
永良ゆづり:2dx>=6
DoubleCross : (2DX10>=6) → 8[2,8] → 8 → 成功

永良ゆづり:よし
GM:ヤッタネ
兼光結:"アコキ"行きます 能力社会訓練使用でUGN
兼光結:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 8[3,5,5,7,8]+1 → 9 → 成功

:ではレネうさの知識:レネゲイドの方をやります、行きな!
従者A:ケヒヒ……俺の番だ……
従者A:3dx>=7
DoubleCross : (3DX10>=7) → 8[3,3,8] → 8 → 成功

従者A:ケヒヒ……
GM:おわっとる
GM:じゃあ全部わかったぜ
:B~Dが動くまでも無かった
GM:開示します!
鴫戸桜羽
日向神社で働く巫女。女子高生。
UGNでの検査の結果、最近に覚醒したオーヴァードである。本人は神通力だと認識していた模様。
能力はほとんど発現しておらず、現状行使できるのはワーディングとリザレクト程度。
広い神社の構造を隅々まで知悉しており、彼女無しですべての隠れ場所を見つけ出すのは困難と思われる。
“アコキ”
FHエージェント。正式コードは“アコースティックキティ”。
動物を操る(おそらくオルクス由来の)力を持ち、手ずから動物の改造も行っているとの噂がある。
人嫌いだがそれ故にどこまでも残虐に敵を追い詰めるエージェントだと言うが、
遭遇した彼女は様子がおかしかった。なにか原因でもあるのだろうか?
また、尸の輸送依頼の荷物の“発送元”の名前でもある。
レネうさ(羽海・永良・兼光)
癒し系のうさぎ“レネうさ”。
くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。
常にとぼけた顔で走り回るレネうさ。
脱走しても、逃げ出すうさぎのお尻を眺めているだけで癒されるし、
ちょっとしたトラブルがあってもモフモフして可愛いから許せてしまう?!
羽海束沙:やった〜!
GM:かわいいね
レネうさ(尸)
うさぎのようにも見えなくもない謎のレネゲイド生物。
君以外の人間は、それを非常に愛らしいものと感じているようだ。不自然なほどに。
おそらくは何らかの認識に作用する力を持っているのだろうが、
君がそれを伝えたとて、他の者にはうまく伝わらないだろう。
壁をすり抜ける力や足跡にレネゲイド性の轍を残す力があるようだが、
現状なにかの害をもたらすようには見えない。また、人の手はすり抜けない模様。
:つまり常に抱っこされたい生き物ってワケね……!
GM:情報は以上。


GM:神社にほど近いセーフハウス。
GM:神社での円滑な任務用に、衣服もいくらか揃えられた休憩所に一旦居を移して。
GM:君たちは現状の情報のすり合わせを行うことにした。
羽海束沙:「ごめん、お待たせ」
羽海束沙:白襦袢と緋色の袴の巫女装束に着替えて奥から出てくる。
羽海束沙:母のお下がりを汚すのはやはり避けたかったため、神社にほど近い支部だから置いてあったものを借りる事にした。
永良ゆづり:「良かった、サイズあったっぽいね」
羽海束沙:振り袖と比べれば生地もかなり薄く、腕周りは随分と動きやすくなっている。……足元ばかりは足袋と草履のままだが。
永良ゆづり:こちらはいつもと変わらぬ黒ジャージ姿。UGN任務もこれだからね。
羽海束沙:「ええ。流石にあのままじゃ差し障りそうだったから……どうも、すぐ片付く任務でもなさそうだし」
兼光結:「まあ、最低でもあと8羽うさぎを見つけないといけないし」
永良ゆづり:「流石に8羽ともなると、人海戦術が必要になりそうだしね」
兼光結:こちらは特に着替えていない。着物だろうと任務に支障は出さないので。
永良ゆづり:「そうだ、着替えてる間にUGN支部から連絡があったんだけど」
:「手数ならちょっとは助けになれるかなぁ……多分……」
羽海束沙:「人海戦術……と言っても、既にオーヴァード4人でしょ。これ以上の増援は期待しない方がよさそう」
永良ゆづり:「鴫戸桜羽さん……私達に兎探しの相談をしてくれた自称美少女巫女さん」
羽海束沙:「ああ、あの子。大丈夫そうだった?」
永良ゆづり:「検査結果が出たそうだ。ここ最近覚醒したスーパー弱小オーヴァードらしい」
羽海束沙:「ああ、そんなに強い力じゃなかったのね。それもまあ……幸いと言うべきかしら」あの危なっかしい性格を思うと。
永良ゆづり:「幸い、体調に問題とかはなさそうだし。これから神社を捜索するに当たって」
永良ゆづり:「敷地内の勝手を知る人の存在は必要だと思うから、来れそうなら来て~って話だけした」
羽海束沙:「まあ……本人は協力的みたいだったし。良いんじゃないかしら、体調が問題ないのなら」
兼光結:「アタシ達だけじゃ隠れそうな場所の目星も付けにくいしね」
兼光結:「このくらいのサイズのうさぎなら、潜り込めるところも多いだろうし」 そう言いつつレネうさにちらりと目をやる。
羽海束沙:「そうね。……まあ、逃げた8羽はもちろんだけど」
羽海束沙:「1人の方もなんとかしないと」
永良ゆづり:「急がないといけないね。鳥居アコがまたいつ襲来するかもしれないし」
永良ゆづり:「あ、偽名なんだっけ」
兼光結:「ええ。これがこっちの支部で調べたデータ」
兼光結:そう言いながら端末を四人の中心に。"アコースティックキティ"という正式名称と共に能力や人格について書かれている。
兼光結:「通称は"アコキ"。動物使いで改造にも手を付けてる研究者」
永良ゆづり:「…………」ざっくり目を通して、怪訝な表情を浮かべる。
兼光結:「人嫌いで執念深い、残虐性が高いエージェントって触れ込みだったんだけど……」
兼光結:そういう顔になるわよね、とこちらも頷いている。
:「案外悪い人じゃなかったとか…………」
永良ゆづり:「演技?……にしちゃ、不自然な感じだったね」
羽海束沙:「多重人格……みたいなのは、あり得る話だけど」
永良ゆづり:「警戒するに越したことはないか。次は逃がさない」
羽海束沙:「あ……わっ」ぼんやりと端末からデータベースを調べていたら、ふと手を滑らせてしまう。
羽海束沙:端末が一同の目にする机上へ。そこに見えるのは、直近の写真データだ。
羽海束沙:まっしろなもふもふなうさぎさんを何枚も接写していたことがわかる。
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「あっいや……」
永良ゆづり:「いや、気持ちは分かるけど……」
羽海束沙:勢いよく手を伸ばして回収する。
羽海束沙:「記録……事件記録だから!必要な……」
羽海束沙:俯きがちに端末を懐へ仕舞い直す。
永良ゆづり:「やっぱ一割ウチの支部で引き取らない?」
兼光結:「それなら自分の端末で撮っておくだけでなく共有するべきだと思うけど」
兼光結:肩をすくめつつ。半分揶揄い、3割真面目な意見、2割下心である。
羽海束沙:「……後で刷って配るわよ」引っ込みがつかなくなってそう返す。
レネうさ:てこてことそのあたりを歩いていたが、頭を壁に突っ込んでいる。
レネうさ:バタバタと足を動かしており、どんどんと壁にめり込んでいってるようにみえる。
兼光結:「……ちょっと?」
:「わわっ、ダメだよぉ!」レネうさの身体を掴んで引き止める。
羽海束沙:「え……あっ、例の。壁を通り抜けるっていう」
:「こ、これ!僕の車から逃げた時もこうやってたんだよぉ」
レネうさ:ずぽっと引き抜かれてその手に収まる。
永良ゆづり:「……なるほど。レネゲイド絡みであることも間違いなさそうね」
:「手からすり抜けたりは……しないみたいだねぇ。誰かがずっと捕まえとかないと……」
羽海束沙:「無生物しか通り抜けられないのかしら。そういう能力者も、いるにはいるけれど……」
羽海束沙:「あるいは、私達がオーヴァードだからかも」
永良ゆづり:「8羽全部が同一の能力を持ってるなら、捜索はだいぶ苦労しそうだな」
羽海束沙:「めちゃくちゃな場所に埋まってたりする可能性もあるわけね」
兼光結:「……なら、今後のためにも先に決めておくべきだと思うんだけど」
兼光結:「誰が捕まえておく?」
:「…………どうする?」レネうさを抱えたまま首を傾げる
羽海束沙:「……」
永良ゆづり:「……」
羽海束沙:「……いざという時の捕獲能力に自信のある人?」
羽海束沙:誰か手を挙げるだろうかと見渡しつつ。
永良ゆづり:「さっきも話があった通り、触れた者に対して何らかの悪影響を及ぼす可能性がある」
永良ゆづり:「"アコキ"みたいに、残虐な性格からコミュ障へシフトしたりとか……」
羽海束沙:「……だけど、直接触れないわけにもいかない。ケージに入れてもすり抜けてしまうから」
兼光結:「必ずしもうさぎの影響とは限らないけど……危険性があるのはそうね」
レネうさ:きゅうきゅうと小さく寂しそうに鳴いている。
:「(悪影響、ねぇ……)」
兼光結:「なら、精神汚染に対する耐性に自信がある人間は?」
永良ゆづり:「そういう能力の持ち主でないことは確かだ」
羽海束沙:「……精神汚染系の事件なら、何度か経験してるわ。直近で大きいのも一つ」
羽海束沙:「まあ、それはゆづりも一緒だったけど」
永良ゆづり:「あの事件は最初っから全員飲み込まれかけてたと思うんだが」
羽海束沙:「でも、そこから抜け出したでしょ。一定の耐性はあると言っていいんじゃない」
兼光結:「……一応、アタシも能力的に移動は得意だし、精神面は多少鍛えてある」
永良ゆづり:「自信があっても、長期間触れ続ければ話は別かもしれない」
永良ゆづり:「それなら、カバーできるように一人に集中させるべきだな」
羽海束沙:「……あるいは、定量的なもので言うなら」
羽海束沙:「最新の検査記録では、私の方が貴方より精神干渉系能力への抵抗スコアは上だったけど」ノイマンなのでデータ的に精神が高いことの言い替え。
羽海束沙:「一人に集中……いや」
羽海束沙:「これは……でも。順番に持つべきじゃないかしら」
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「長時間、特定の一人だけが接触を続ければ汚染がより深刻になるでしょう」
羽海束沙:「一定時間ごとに交代していくことで、その辺りのリスクを分散できる」
羽海束沙:「……違うかしら?」
羽海束沙:二人を順に見る。細銀縁の眼鏡がきらりと光る。
永良ゆづり:「そうだな、その辺りで妥協しておくのが丸そうだ」
兼光結:「……まあ、そうね」
:「そのぉ、これはこの話に全然関係ないかもしれないんだけど……この子、君達にはどう見えてる?」恐る恐る尋ねる
羽海束沙:「?どうって……」
レネうさ:まんまるもふもふで愛らしいうさぎさんだよ~
永良ゆづり:「えっ……うさぎに見えてる、けど」
兼光結:「…‥‥普通のうさぎに見えるけど」 頭に付ける形容詞を少し悩んだ。
羽海束沙:「そうね」
永良ゆづり:「そうだね」
羽海束沙:「質問の意図がいまいち汲み取れないのだけれど……」
:「そっかぁ……うん、そうだね……ちょっと、確認したくって……」
兼光結:「……何か認識に違いでも出てるの?」
:ずるり、と尸の服の下で血液の従者が蠢く。レネうさから敵意のようなものは感じ取れない。
兼光結:「"アコキ"の人格の件もあるし、何か少しでも気にかかる材料があるなら共有しておきたいんだけど」
:(かわいいって思って欲しいのかな、君は)
:「うぅん、そうだねぇ」
:「可愛い子だけど、僕から見るとウサギには見えない……んだよねぇ。だったら何、と言われても困るんだけどぉ」
羽海束沙:「……?」
羽海束沙:その言葉を聞いて首をかしげる。
永良ゆづり:「……面白いことを言うね、尸くん」
:「ふふ、僕だけがおかしい可能性もあるからねぇ」
兼光結:「うさぎ以外の何か、ね」
羽海束沙:「あの……一応、確認しておくけれど」
羽海束沙:端末の画像を見せる。「うさぎ」の画像検索結果の一覧。
羽海束沙:「うさぎって、こういうのよ」
:「……うん、やっぱり違うねぇ。ペットショップ店員は嘘だけど、流石にウサギは知ってるよぉ」
羽海束沙:「ええ……?」
永良ゆづり:「そう。そうか。ふーん」
:「まあ、でも今はいいんじゃないかなぁ、見た目は」
羽海束沙:眉間に皺を寄せて、首を捻る。レネうさを見る。
羽海束沙:「そうかしら……」
レネうさ:ゴロゴロと丸まっている。
:「どのみち、その子がウサギでもウサギじゃなくても捕まえないといけないことに変わりはないしねぇ」
レネうさ:たしかに、画像検索で映るうさぎとは比べ物にならない。
レネうさ:遥かに輝き愛おしく見える。
羽海束沙:「まあ……普通のうさぎじゃないことは確かだけれど。オーヴァードだし……」
兼光結:「……まあ確かに、何が理由で認識に齟齬が出てるか検証する暇もないし」
羽海束沙:「かわいいし……」
:レネうさを見下ろす。
:(君が何を考えているのかは分からないけど……見た目で気持ち悪いって言われるのは悲しい事だよねぇ)
永良ゆづり:「そしたら……外敵から身を守るための認識阻害、か?」
兼光結:「そこを気にしても仕方ない、とも言えるわね。そういう性質については9羽全部揃えてから支部で検査すればいい」
レネうさ:やはり尸さんには、名状しがたいものにしか見えない。
:(君が悪い事をしない間は……うん、僕も君の事を"カワイイウサギさん"だと思ってみようかなぁ)
永良ゆづり:「敵意のありそうな観測者に対して、襲われない様に自分を強そうな存在に見せようとしている」
羽海束沙:「敵意の問題……なのかしら」
永良ゆづり:「あとは、性別の違いかなぁ……でも」
:「ぼ、僕はこの子に悪い事はしないよぉ……」
永良ゆづり:「大丈夫。そのうち尸くんにも打ち解けて認識障害が解除されていくと思うよ」
兼光結:「流石に運搬する商品に敵意を抱くとは思わないけど」
永良ゆづり:「だからじゃない?情を持たない様に扱ってるんでしょう」
:「どうだろ……お話はしてたけど……僕が一方的に喋ってただけだから……それが良くなかったのかなぁ」
:数に押されて何だか実は自分がおかしいんじゃないかな?という気になりつつある。
羽海束沙:「……まあ、その辺りの検証をするにしても」
羽海束沙:「他の子達を捕まえたほうが早いでしょうね、きっと」
兼光結:「……ともかく」 ぱちんと手を一つ叩いて。
兼光結:「抱えるのは交代制。例の巫女の……鳴門だったわね?彼女が着き次第捜索開始」
羽海束沙:「この子の意識で発生するようなものなら。9羽いる全員が全員、同じように認識阻害を施すとは考え難いし」
羽海束沙:「そうね、じゃあ」
兼光結:「認識や人格へ影響を及ぼす懸念がある以上警戒を怠らない。"アコキ"の消息と動向にも同じく」
羽海束沙:「……最初は誰からにする?」
永良ゆづり:「…………」ひりついた闘争の気配を感じ取る。
:「……任せるよぉ」揉め事の予感を察知して回避の体勢
羽海束沙:その後、どこか緊張した空気のもと抱える順番を決定するじゃんけんが行われた。


GM:シーン終了。ロイス取得及び購入が可能です
羽海束沙:尸:○連帯/不信感 これで取ります
永良ゆづり:尸/○連帯感/かわいそう
永良ゆづり:あとは保留にして、どうしよっかな
兼光結:尸さんに○連帯感/警戒、うさぎに○警戒/かわいいで取ります
GM:うさぎにはもう取ってるよ
兼光結:あっ そうなんだったすみません
GM:愛情:○/偏愛で……
兼光結:自由な感情を抱けない……
羽海束沙:Sロイスにする自由はあるよ
GM:もっと強火にする提案なら聞きますよ
兼光結:君等はお互いをそうしな
羽海束沙:?
永良ゆづり:?
兼光結:購入はダメ元アームドスーツでも狙おう
兼光結:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 9[5,9] → 9 → 失敗

兼光結:無理!以上
永良ゆづり:強化素材。目標15
永良ゆづり:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 10[3,10]+10[10]+4[4] → 24 → 成功

永良ゆづり:やったぜ
GM:すご
兼光結:強い
永良ゆづり:私の中国暗器に攻撃力+1して以上~
羽海束沙:うーん こっちも照準器狙っとくか
羽海束沙:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 7[4,7] → 7 → 失敗

羽海束沙:だめ!おわりです
:永良さんに 頼りになりそう○/ちょっと怖い? 羽海さんに 可愛いモノ好きなんだねぇ○/ドジ? 兼光さんに しっかりしてる○/ツンツン? で取得!
:購入は……なんか欲しいモノある人居ますか?居なければ応急を買います
兼光結:アームドスーツ着れたら嬉しいなってくらいです
永良ゆづり:私はもうないかなぁ
:アームドスーツ!了解です、目標値分かります?
兼光結:15!
:では挑戦
従者A:まずは俺様だァ~!!ケヒヒ!
従者A:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 9[3,6,9] → 9 → 失敗

従者B:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 4[2,4,4] → 4 → 失敗

GM:あっ侵蝕ボーナスものるぜ 従者には
:あっなんと、次のやつから乗せます
従者C:4dx>=15
DoubleCross : (4DX10>=15) → 7[2,3,7,7] → 7 → 失敗

従者D:4dx>=15
DoubleCross : (4DX10>=15) → 10[7,9,10,10]+6[2,6] → 16 → 成功

従者D:わひゃひゃひゃひゃ!
兼光結:従者D!
永良ゆづり:やったぜ
GM:数の暴力
:従者Dから没収して兼光さんへパス!
兼光結:有難くいただいて装備!
:以上です!


【ミドルフェイズ3】

GM:全員登場お願いします。
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (55 → 63)
:尸の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (75 → 83)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (48 → 49)
永良ゆづり:49+1d10
DoubleCross : (49+1D10) → 49+6[6] → 55



GM:これからのシーンは擬似的なFS判定として進行します。
GM:擬似的というのは、2ラウンド経過ごとにシーンが切れ、購入処理や登場処理を行います。
FS判定 最大進行値6(不足・超過分は次シーンに持ち越し)
条件:2ラウンド
進行判定:〈知覚〉6
支援判定:〈任意の情報〉6
GM:最初はこれです
GM:各PCは手番で進行判定を行うことができます。進行はラウンド進行に準じます。
GM:今回で言えば進行判定:〈知覚〉6に挑戦し、成功すれば進行値を獲得します。
GM:獲得できる進行値は[達成値/10 + 1](端数切捨て)です。
GM:最低でも1は行けて 10以上で2、20以上で3となっていくわけですね。
GM:今回の目標は最大進行値6なので
GM:そこまで蓄積できればクリアです。
GM:そして、各PCのイニシアチブでは、自分の手番を消費することで
GM:支援判定を行うことができます。
GM:支援判定は自分で進行を行う代わりに、支援判定の指定技能判定に成功すれば
GM:今から判定を行おうとしているキャラの進行判定の達成値を+3できます。
GM:自分がどうしても苦手な判定でやると良いでしょう。
GM:基本的には進行判定ダメ元でやるほうがお得な傾向にあります。
GM:ただ一点注意してほしいのは
GM:進行判定でファンブルを出すとそれまで獲得した進行値が-1d10されるという
GM:あまり知られていない脅威のルールがあるので気をつけてください
GM:ここまでが通常のFS判定の説明。
GM:ここからは今回のみの特殊ルールの説明です。
GM:各シーン終了時に、羽海・永良・兼光の3名は〈意志〉判定が可能です。難易度は30。
GM:何故しなければならないのかは分かりませんが、成功するといいことがある気がしますね
GM:といっても30とか普通に通すのは難しいでしょうが……
羽海束沙:むりだよ〜
GM:進行判定、支援判定の他に、現在は尸さん(とその従者)のみ挑戦可能な判定項目があります。
・認識支援〈RC〉7
GM:こちらは[成功した回数*3]だけ、上述の〈意志〉判定難易度が下がります。
:なるほど……これは……責任重大だ……
GM:どんどん下げていって助けてあげてね
GM:説明は以上です ご質問はありますか?
羽海束沙:なーるほどね
永良ゆづり:だいたいルールは分かったぜ
:完全に理解しました、分かりやすい説明ありがとうございます!
羽海束沙:ハプニングチャートはありますか?
GM:ないです!
兼光結:全て理解しました
羽海束沙:理解者!
GM:じゃあやっていきましょう
GM:1ラウンド目から参ります セットアップはみんななさそうかな
:なしです!
羽海束沙:ないです
永良ゆづり:なし~
兼光結:なしです
GM:では行動値順に順次やっておいき~
:僕だね……どうしようかな、ダイスは減ってるが3d振れるし知覚をやろうか
GM:従者でダイス減ってるのにPC中最強なんだ
:俺の出力は80%だ
:というワケで進行判定行きます
:3dx>=6 知覚
DoubleCross : (3DX10>=6) → 10[1,5,10]+8[8] → 18 → 成功

:ワハハ!
GM:すご
GM:進行値2/6になりました お見事
GM:ではどんどんGOGO
永良ゆづり:私かぁ
GM:あっしまった
GM:えーと 一個忘れていました
永良ゆづり:はい
GM:NPCカードあります。
兼光結:あ、鴫戸さんかな
鴫戸桜羽
ラウンド1回、支援判定を行い、達成値を+3できる。
GM:これがあります
羽海束沙:判定前ね
:強い!
GM:判定前だよ~
兼光結:ありがたい~
GM:では改めてどうぞ~
永良ゆづり:なるなる
永良ゆづり:ジェネシフトしてボーナス乗せてみるか
永良ゆづり:55+2d10
DoubleCross : (55+2D10) → 55+8[3,5] → 63

永良ゆづり:いい感じ
永良ゆづり:これで感覚判定します
GM:これで2個になったわけね
GM:どうぞ~
永良ゆづり:2dx>=6
DoubleCross : (2DX10>=6) → 3[1,3] → 3 → 失敗

GM:かなしい
永良ゆづり:かなしいなぁ
GM:これを成功にする方法なんてまさか無いでしょうからね
GM:失敗かな?
羽海束沙:じゃあバディムーブしよ
永良ゆづり:やった~~
GM:何~~~
兼光結:流石バディ
羽海束沙:なんか後出しできて達成値が増えるらしいです
:最強のふたり
羽海束沙:その数値たるや+3
GM:バ、バカな……
永良ゆづり:成功になったぜ
GM:それではこの失敗は……成功になるではないか
羽海束沙:もしかしたらこれ……強いのかもしれん これから流行るかも
GM:まさか貴様が……永良ゆづりの無二のバディだとでも言うのか
GM:許せない マイナー木端エンブレムの分際で……
羽海束沙:この流れで肯定したら他の人に打ちづらくなるじゃん
GM:ともかく成功です!進行値が3/6になりました
羽海束沙:うお〜
GM:どんどん行きましょう 次!
羽海束沙:何もなければ私も知覚るか
羽海束沙:進行判定します
羽海束沙:2dx>=6 うおお
DoubleCross : (2DX10>=6) → 2[2,2] → 2 → 失敗

羽海束沙:ふっ
GM:かわいいね
兼光結:今居るうさぎに夢中になってるのかも
羽海束沙:あやうく忘れる所だった 私にはうさぎちゃんを抱えておくという大事な使命があることを
レネうさ:キュウ~
GM:では次!従者sの手番です
従者B:まずは私が……進行を務めよう
従者B:5dx>=6
DoubleCross : (5DX10>=6) → 10[2,2,4,8,10]+5[5] → 15 → 成功

GM:つよ
従者B:当然である……
GM:進行値5/6になりました
従者D:では次は私めが…
従者D:5dx>=6
DoubleCross : (5DX10>=6) → 9[2,2,9,9,9] → 9 → 成功

GM:おい!もう終わったやんけ
GM:進行値が6/6になりました おしまいです
永良ゆづり:やった~~
兼光結:流石従者
羽海束沙:すごいぜ
GM:まだ従者2体おるんだよな……
GM:するがいいぜ 認識支援を
:押忍!
従者A:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 7[3,4,5,6,7] → 7 → 成功

従者C:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[1,2,3,4,10]+8[8] → 18 → 成功

GM:成功しまくるな~~~
:えらいぞ従者たち……
GM:では現在認識支援に2回成功しているので
GM:〈意志〉判定難易度は24になりました
羽海束沙:むずかしいよ〜
GM:手番の浮いてしまったPCは代わりにこれに挑戦してもいいよ。
羽海束沙:こんなのむずかしいよね〜うさちゃん
兼光結:じゃあやってみるか……
兼光結:ダメ元だし、ジェネシフトも無しでいっぺん挑みます
兼光結:1dx>=24
DoubleCross : (1DX10>=24) → 7[7] → 7 → 失敗

GM:そりゃそう
兼光結:まあそれはそう
GM:2ラウンド目いきます
GM:していきな 認識支援を
:やります、皆を元の世界へ……
:1dx+1>=7
DoubleCross : (1DX10+1>=7) → 7[7]+1 → 8 → 成功

GM:本体も成功してんじゃね~~~
GM:従者もどんどんやっていきな
従者B :5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 9[2,4,5,7,9] → 9 → 成功

従者D:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 9[1,1,5,8,9] → 9 → 成功

従者A:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[7,8,9,9,10]+9[9] → 19 → 成功

従者C:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 4[1,1,1,2,4] → 4 → 失敗

GM:めちゃくちゃ成功させるな……
:従者Cだけダメでした
兼光結:有能集団すぎる
GM:計6回なので 18下がって難易度12になりました
GM:めちゃ下げられたな
羽海束沙:えら
永良ゆづり:だいぶ現実的な目標値になってきた
GM:各員は〈意志〉判定してみてね
羽海束沙:やるぞ〜
永良ゆづり:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 10[2,3,10]+6[6] → 16 → 成功

羽海束沙:7dx>=12 意志
DoubleCross : (7DX10>=12) → 10[2,3,3,3,4,10,10]+3[1,3] → 13 → 成功

兼光結:やる前にジェネシフトします
兼光結:49+3d10
DoubleCross : (49+3D10) → 49+15[4,3,8] → 64

羽海束沙:バも余ってるからね
GM:うまい
兼光結:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 8[4,8] → 8 → 失敗

GM:やった~
兼光結:あっ バディでも1足りない
羽海束沙:だめだった たすけられない
GM:全員成功しないほうがおいしいからねこういうの
羽海束沙:しかしこれに成功したからといって一体何が……
兼光結:くっ……成功するポジションでありたかった……
GM:あっ成功したお二人は……次のシーンからイベントが起きます
GM:このシーンはなにもないです
永良ゆづり:はぁい
羽海束沙:なるほ
GM:存分にうさちゃんを愛でてね
GM:ともかくこのシーンのFS判定は成功完了です!
GM:シーンの演出をしていきましょう


GM:境内裏 楠の森。
GM:君たちはうさぎを探しに、歩みを進めていた。
鴫戸桜羽:「まあ居るとしたらさ」巫女服姿の少女が合流している。
鴫戸桜羽:「こーゆー奥まったとこだと思う」
鴫戸桜羽:「結構他の動物とかもいるんだよね」
羽海束沙:「なるほど……あっ、こら。出てっちゃダメよ」腕の中、ひょんと飛び出しそうになったレネうさを手でそっと抑える。
永良ゆづり:「なるほど。幹が入り組んで視界が悪いわね」
羽海束沙:じゃんけんで勝ったので自分が最初に抱えることになった。
鴫戸桜羽:「あっ折っちゃダメだかんね枝」
鴫戸桜羽:「ご神木だから」
:「お友達探しかなぁ?ウサギって寂しがり……なんだっけ?」草葉の影を眺める。
永良ゆづり:「流石にそんな罰当たりはしないわ」用心しつつ、手当たり次第に探し始める。
レネうさ:もぞもぞとしている。
兼光結:「アレは単に病気なんかの症状が傍目に分かりにくいから、気づけないまま飼い主の不在時に倒れることが多いせいで出た俗説って聞いたけど」
鴫戸桜羽:「詳しい……ウサギ好きなの?」
兼光結:「別に。ただの雑学よ、これくらい」
レネうさ:キュウ~
兼光結:動物全般嫌いではないが。雑学で知っているだけである。あくまでも雑学で。
:「そうなんだぁ……。それじゃ、お友達の真似っこ作戦は中止だねぇ」
:裾からどろりと垂れ落ちた従者がウサギの形へ変貌しようとしていたのを首を振って中止させる。
GM:生い茂る木の中目を凝らせば、白い球体が点在しているようにも見える。
羽海束沙:「わっ……それでも、同族なら安心するくらいの効果はあるとは思うけど」
永良ゆづり:「あの辺りとか土が柔らかそうだし、怪しいと思うんだけど」じーっ。
:「結構多いねぇ。ばらけて動いた方が良いかなぁ?手数は補助できるよぉ」
永良ゆづり:「その手数って、怖がらせたりとかしない?」
:「あぅ……自信は……無いかも……可愛い動物の形に変わったりはできるけど……」
兼光結:「警戒される見た目ではありそうね。見つけたところで、捕まえる前に逃げられたら意味もないし」
永良ゆづり:「それでも、探す目を増やすって意味では有効かもね」
羽海束沙:「先に逃げられると、追いかけられない場所に入り込まれたりもしそうね。木の根の間とか」
:「それじゃあ……そういう所に逃げないように誘導する役をやろうかなぁ」
:「あんまり怖い思いはさせないようにするけど……ウサギちゃん達を実際に捕まえるのは任せるよぉ」
永良ゆづり:「りょーかい……おっ」
永良ゆづり:「あの木の根元に、白い毛玉が見えた気がする」
:従者たちが小さな蛇のような姿へと変貌する。命の危機は感じないだろうが、驚かせるくらいの効果はあるだろう。
羽海束沙:「私も支援に回るわ。この子がいるから」
:「じゃ、隠れてるところから……君達のとこに出てもらうから……よろしくねぇ」
永良ゆづり:「ありがと。そしたら幹の反対側から回り込んで」こちらも抜き足差し足で近寄り。
羽海束沙:言われるよりも前に、逆側へそろそろと歩き出している。了解、と小さく頷く。
:配置についたことを確認した尸が頷くと。
:気配を殺した従者たちがウサギを永良さんたちの居る方向へ追い立てるように、シュルシュルと音を立ててウサギへ迫った。
へびっぽい従者:「シャーッ!(控え目な威嚇)」
レネうさ:「……」
レネうさ:威嚇されても意に介せずのそのそ。
レネうさ:逆に捕まえるのも容易いだろう。
:「あれ……というか、歩くの遅い?」
兼光結:「……警戒心もないわね」
永良ゆづり:「どうやらのんびり屋さんみたいね……」飛び出したところを捕まえる想定だったが。
羽海束沙:「もう少し手こずるかと思ったけど……みんなこういう感じなのかしら」
永良ゆづり:「それならそれで────よっと」直接手を伸ばして白い毛玉を捕まえます。
レネうさ:キュウ~
:「だと助かるねぇ……」何となく、車から逃げ出した時との差異を気にしつつ頷く。
GM:あっさり捕まえられる。
兼光結:「これならとにかく従者で探す手も十分使えそうね」
GM:あと2匹くらいいる。同様に捕まえていけるだろう。
永良ゆづり:「よしよし、いい子ですよーっと」そのまま抱き上げる。
兼光結:そう言いつつこちらも手近な一匹を拾い上げる。
鴫戸桜羽:残りの一匹を拾い上げて。
羽海束沙:手が塞がっているので、とことこと歩いて逃げ道を一応封鎖している。が、やはりあんまり意味はなさそうだ。
:「怖がらせずに済んだのはよかった、のかなぁ」
兼光結:(……良い毛並みしてるわね、この子)
鴫戸桜羽:「てかこいつ私より目立ってるんだけど……」
鴫戸桜羽:「どんなアホ面を……」顔を見る。
鴫戸桜羽:「……」
兼光結:毛並みの良さにうっかり拾い上げる以外の動作までしそうになるが、堪えておく。あくまで任務なので。
鴫戸桜羽:ひしと抱きしめて頬ずりする。
鴫戸桜羽:「かわいっ……」
永良ゆづり:「拾得物って一割はこちらが頂いていいのよね?」
鴫戸桜羽:「えっやだ……」
永良ゆづり:「ええ……」
鴫戸桜羽:「神社にずっと居て欲しい……」
羽海束沙:「神社にいると困るって話だったのでは……」
鴫戸桜羽:「かわいい……これに比べたら私なんてドブス巫女よ」
鴫戸桜羽:「むしろ私が消えます」
永良ゆづり:「あれだけしたたかだった自尊心が一瞬で崩れ去ってる」
:「(やっぱり僕がおかしいのかなぁ……?)」
:ここまで多様な人に評価される可愛さってあるんだろうか?と思いつつも。
兼光結:「というか、一応レネゲイド絡みだから。一般人の手に任せる訳には行かないのよ」
永良ゆづり:「まぁ気持ちは分かるわ……」手持ちのウサギをなでなでしつつ。
鴫戸桜羽:「でも私もそのレネゲイド?ってやつだし」
鴫戸桜羽:「一般人じゃないんじゃない」
羽海束沙:「……」流石に今の反応はちょっとおかしい気もしたけど。まあ、気持ちは分かるかと思い直す。
永良ゆづり:「その主張を通そうとすると、もう少し色々なレネゲイド絡みの事件について協力頂くことになるけど」
鴫戸桜羽:「えっ」
:「ま、まずはほんとの落とし主を探さないといけないんじゃないかなぁ……僕が連れてた子は返して欲しいし……」弱弱しく主張。
永良ゆづり:「……そうね。以降のことは置いといて、まずは一通り回収を進めましょう」
兼光結:「今3羽増えて、残り5羽ね」
:(返すとは言ってもらえなかったなぁ……)
羽海束沙:「鴫戸さん、他に心当たりのある場所は?」
鴫戸桜羽:「あっうん、えーっとね……」頬ずりをやめてキリッとして。
鴫戸桜羽:「……あの人だかり……」
鴫戸桜羽:「なんだろ、あそこになんもないんだけどな……」
鴫戸桜羽:言いながら、スタスタと歩いていった。
羽海束沙:「……?人が多い場所にわざわざ……」
羽海束沙:「あっ、逆か。可愛すぎて囲まれてるんだ」
兼光結:「挙動不審の人間を遠巻きに囲んでるって可能性もありそうだけど」
兼光結:最初に見かけた"アコキ"の姿を思い返しつつ。
永良ゆづり:「とにかく行ってみましょうか」
レネうさ:キュウキュウ


GM:シーン終了。ロイス取得・購入が可能です
羽海束沙:ロイス保留で。
永良ゆづり:まだ保留しとこ
羽海束沙:特に必要ではないけどまた照準器チャレっとこかな
羽海束沙:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 10[3,10]+6[6] → 16 → 成功

羽海束沙:買えたわ
GM:すご
:買い物上手……
:ロイスは保留して、買い物は前回と変わらず他の方の希望を募集します
:無ければ適当に応急
羽海束沙:ストライクチップに使って以上
兼光結:ロイスはこっちも保留で、強化素材狙おう
兼光結:このシーンで使ってない能力訓練社会も使用で
兼光結:6dx>=15
DoubleCross : (6DX10>=15) → 9[1,3,4,4,5,9] → 9 → 失敗

兼光結:無理!以上
永良ゆづり:御守りレベルだけどボディマかなぁ 目標12
永良ゆづり:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 10[2,9,10]+3[3] → 13 → 成功

GM:すご
永良ゆづり:買えちゃったよ 装備して以上
:では、ひとまずは強化素材
:1dx>=15
DoubleCross : (1DX10>=15) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗

従者B:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 7[3,3,4,7,7] → 7 → 失敗

従者D:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 6[1,2,4,5,6] → 6 → 失敗

従者A:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 10[1,3,8,10,10]+8[7,8] → 18 → 成功

:やったぜ。兼光さんへパス~
GM:つよ……
兼光結:めちゃくちゃ色々貰ってるな…… スネークブレードに使って終了!
:では残りの従者でクリスタルシールド
従者C:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 9[1,3,6,8,9] → 9 → 失敗

:よし、以上です!


【ミドルフェイズ4】

GM:FS判定続きです
GM:登場どうぞ~
永良ゆづり:63+1d10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+4[4] → 67

:尸の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (83 → 87)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (64 → 70)
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (63 → 69)


うさぎ探し(2/3)
FS判定 目標進行値6/12(不足・超過分は次シーンに持ち越し)
条件:2ラウンド
進行判定:〈交渉〉8
支援判定:〈任意の情報〉8
GM:第2回は交渉になりました
GM:また、
・認識支援〈RC〉7
GM:永良・羽海組もこの判定にも挑戦できるようになりました
GM:ということで このシーンも判定していきましょう
GM:順番にやっておいき
羽海束沙:なるほどね
永良ゆづり:はぁい
:承知!
:ダイス1個の判定、怖いなぁ……
:これ、本体はいったん待機でも良いですか?
GM:待機も出来るよ~
:では待機で!
永良ゆづり:そしたら私ね
永良ゆづり:素直に進行判定します
永良ゆづり:3dx>=8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 9[5,5,9] → 9 → 成功

永良ゆづり:よしよし
GM:NPCカードも適宜ご検討ください
GM:あっ成功してる
永良ゆづり:忘れてた
GM:進行値が7/12になりました
羽海束沙:じゃあやるか こちらも進行判定を
羽海束沙:NPCカードも使っていい?
羽海束沙:他に使いたき人いれば置いとく
永良ゆづり:どうぞ~
:どうぞ!
兼光結:こっちも大丈夫
羽海束沙:じゃあ使います
GM:バディ自分に打てないからね
羽海束沙:+3して交渉で判定
GM:バランス的に使っておくのが良さげ感はある
羽海束沙:3dx+3>=8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 9[6,8,9]+3 → 12 → 成功

羽海束沙:使ってよかった目
GM:さすがの判断
兼光結:良い繰り上がり
GM:進行値を2稼ぎ9/12になりました
従者B:では従者ズ
従者B:一旦こいつは進行いきます
従者B:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 9[1,2,5,9,9] → 9 → 成功

GM:きっちりやっていくな 10/12!
:11まではやった方が良いかな
兼光結:かも
:では
従者D:5dx>=8 進行判定
DoubleCross : (5DX10>=8) → 9[1,4,5,9,9] → 9 → 成功

GM:マジで11まで進めとる
従者D:Dは従者にて最強……
従者A:ではAとCは認識支援を
従者A:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[4,6,8,9,10]+10[10]+10[10]+7[7] → 37 → 成功

GM:???
:なんだこいつ……
兼光結:ヤバすぎ
GM:全知
永良ゆづり:従者スキルでミドル無双
羽海束沙:Dは従者にて最強、秒で覆されたが
:フラグだったかもしれませんね……残りも行きます
従者C:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 6[2,3,4,5,6] → 6 → 失敗

:コイツが一番雑魚
羽海束沙:バディムはこのあとのにとっとくね
GM:では累積7回になりましたので
GM:〈意志〉難易度は9までなりました
兼光結:では交渉行きます 能力訓練使用
兼光結:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 9[1,2,4,7,8,9] → 9 → 成功

兼光結:ピッタリ
GM:+1もつくから10かな
羽海束沙:やったね
GM:進行値13/12になりました このシーンをクリアし、超過分は次シーンに持ち越せます
兼光結:あ、それがあるんだった 儲け
GM:ではクリアはしましたが……
GM:認識判定とか意志判定とかできます
GM:やりな 思い思いに 順番適当でもいいので
羽海束沙:あっ成功累積に意味があるやつ?
兼光結:私だけまだ意志判定クリアしてないからかも
GM:あるよ!いま累積7回だからね
GM:あっ意志累積成功じゃなくて
羽海束沙:あっそうだ今の進行判定だった
GM:そう 認識補助で助けてあげな
GM:RCで7です
羽海束沙:じゃあ認識やろ
永良ゆづり:じゃあやろ
羽海束沙:7dx+1>=7 RC
DoubleCross : (7DX10+1>=7) → 9[2,4,6,7,7,8,9]+1 → 10 → 成功

永良ゆづり:3dx+1>=7
DoubleCross : (3DX10+1>=7) → 9[4,4,9]+1 → 10 → 成功

GM:この時点で累積9になり 難易度3です
羽海束沙:あと2回やれば超えれるな 限界の壁を
兼光結:オーバーフローしてしまう
GM:逆に認識ヤバなりそう
羽海束沙:私達のことがうさぎに見え始めた兼光さん
兼光結:とはいえ十分クリアできる難易度なのでやります
兼光結:2dx>=3
DoubleCross : (2DX10>=3) → 3[2,3] → 3 → 成功

兼光結:あっぶな
GM:ギリギリじゃん……w
羽海束沙:ぴったりやっとる
GM:とにかくこれで全員成功だよ~
GM:とはいえ兼光さんが解けるのは次のシーンからになるぜ
GM:ともかくこのシーンの判定はすべて終わりです
兼光結:いぇいいぇい
:やった~~
羽海束沙:やったね


GM:人だかりに向かうと、その中心には。
レネうさ:「……」
レネうさ:のそのそと歩くうさぎがいる。
周囲の人々:「キャ~♡ かわいい~♡」
GM:周囲の人間が皆その様子を見てワイワイしている。
GM:老若男女の別なくみんながだ。
羽海束沙:「……ある意味、こっちの方が回収し辛いわね」
:「ズカズカ出ていくわけにもいかないよねぇ……」
兼光結:「と言っても、あのままにはしておけないでしょ」
永良ゆづり:「ああ。放置していたら人伝で噂が広まってしまう」
:「(やっぱり……僕がおかしいっていう線はなしかなぁ)」
GM:そのとき、ふと。
GM:永良羽海の2人は、腐臭のようなものを感じる。
羽海束沙:「まあ、明らかに参拝の迷惑ではあるし。誰かのペットだろうから、神社で回収して警察に届け出るとでも説明すれば……」そこまで言って、顔を顰める。
GM:それは尸のレネゲイド作用の一部だったのだろうが。
GM:それを吸った君たちの眼には、信じがたいものが映っている。
レネうさ:あれほどまでに愛らしかったレネうさが……
レネうさ:どこか形容しがたい輪郭の怪物に見える。
レネうさ:具体的には立ち絵アイコンそのままみたいに見える。
羽海束沙:「っ……?!」
永良ゆづり:「この匂いは───」過ぎ去った自らの罪が僅かに想起して。
永良ゆづり:「───っ!」
羽海束沙:左手でごしごしと目元を擦る。
鴫戸桜羽:「早く回収しないとね……」
:「うぇっ!?く、臭い!?──?」その言葉に反応しかけ、二人の様子に気が付く。
羽海束沙:「……ゆづり、貴方も?」
鴫戸桜羽:「みんなにウサちゃんが人気なのは嬉しいけど……」
永良ゆづり:「……ああ。きっと同じ風に見えている筈だ」
鴫戸桜羽:「私のものっていうか……ずるいっていうかあ……」
兼光結:「……何、どうかしたの?」 二人の様子に眉を顰めている。
羽海束沙:「さっきの貴方の推測のように、私達がこの子の警戒対象に入った……って考え方もできるけど」
:「あ……二人共……"見える"ようになった、の?」
レネうさ:「?」
兼光結:手元には相変わらずもふもふのレネうさを抱えたまま。
永良ゆづり:「ああ。尸くんの言っていることが漸く分かったよ」
羽海束沙:「どっちだと思う?」
GM:また、これまであれほどまでに感じていた、それを愛おしく思う気持ちが、
GM:今はこれといっては湧いてこない。
GM:レネうさへのロイス感情が変更できるようになりました。
永良ゆづり:「難しいな。判断のために、幾つか尸君に質問してもいいかしら?」
:「う、うん……いいよぉ」
永良ゆづり:「さっき、蛇めいた何かで兎を追い立てた時に移ったと思うんだけど」
永良ゆづり:「僅かに死臭がするわ。これは貴方の能力に関係が?」
:「うっ……その、あの…」
:「ぼ、僕……正確には人じゃなくて……この人の死体に憑りついてるRB……なんだけど……」
:「自然に腐敗して発生する匂いと、僕のレネゲイドが……混ざってるんだと思う……その、自分の意思で出してる訳じゃないから……分からない」
:罪を自白するようにたどたどしく解説する。
永良ゆづり:「……なるほど。ありがとう、大体理解できたわ」
永良ゆづり:「束沙。私は、今の姿が本来のものだと思うんだけど」
兼光結:「こっちはまだ理解できてないんだけど。さっきのやり取りからすると、二人もうさぎには見えなくなったってこと?」
羽海束沙:「……そうね。見かけが変わる擬態というよりも」
羽海束沙:「やはり、精神に対する干渉だと思う」
羽海束沙:うさぎらしきものを抱えていない方の左手で、端末の写真を開いて見せる。
羽海束沙:「私には今、これが……歪んだ輪郭の、奇怪な生き物が映っているように見えてる」
羽海束沙:「さっき見た愛らしいうさぎの写真と、同じデータであるのに」
兼光結:端末を覗き込む。
羽海束沙:「単なる擬態であれば、写真の見え方までが変化するはずないし」
永良ゆづり:「……尸くんに精神干渉が効かなかったのは」
兼光結:「……アタシの目には、まだうさぎであるように見えるわね」
GM:兼光さんにはとてもそうは思えない。むしろ彼女たちの精神がたった今汚染されたようにしか。
:「……人によって効果の強弱があるのかなぁ」
永良ゆづり:「RBだからか、或いは生命に遠ざかったレネゲイドを宿していたからだ」
羽海束沙:「多分……愛着とか保護欲みたいなものが発生するようになっている」
羽海束沙:「それと。どちらが真実の姿かというのは、どちらがレネうさにとってメリットになるかを考えればいいはず」
羽海束沙:「本来の姿が不気味なものであるなら、愛らしい姿に見せて保護される事が利益になるけど」
レネうさ:奇怪な姿勢で君たちを見上げて居るようにみえる者と、
羽海束沙:「その逆の能力で得をする事はないでしょう?」
レネうさ:愛らしく見上げているようにみえるものがある。
永良ゆづり:「尸くんのレネゲイドに感化されたことで、私と束沙に掛かった精神干渉が解けたということだろう」
兼光結:「……」 理屈は分かる。納得も出来る。けれど、感情はそうではない。
兼光結:しかし、感情がそうではない事自体が彼女達の理屈の証左の一つでもある訳で――。
永良ゆづり:「一時的なものだと思うし、またぶり返すかもしれない」
永良ゆづり:「あと、一つ確かなことは」
兼光結:すり、と。ふと自分の右手がレネうさの頭を撫でていることに気付く。
永良ゆづり:「検査の精神干渉抵抗スコア、あんまり意味なくない?」
兼光結:先程までは警戒し、堪えていた。少なくともそのつもりだったが。
兼光結:「……そうみたいね」
羽海束沙:「……現場が試験結果の通りになるとは限らないのは、仕方のないことでしょう」
兼光結:自覚してなお、右手が離し難い。気持ちよさそうに目を瞑っている姿を見るとその気が失せる。
永良ゆづり:「うん。いい勉強になった」
永良ゆづり:「……兼光さんは、そうね。尸くんの傍に立っていて貰えば、効果が出るかもしれない」
羽海束沙:「となると、うさぎを捕まえておく役は尸さんの方が良いかしら」
レネうさ:撫でられて気持ちよさそうにしている。
:「(アコキって人、気が弱そうだったのに……ウサギの事になると急に暴れ出した……そういう効果があるなら……この人達も……?)」ウサギに群がる人々を見ながら冷や汗を垂らす
兼光結:「……」 一瞬、これだけかわいい生き物が見れなくなるくらいならこのままでもなんて思考が脳裏を過りかけ。
:「……あっ!う、うん……ええと、分かったよ」
羽海束沙:「恐らくこの中だと、頭一つ抜けて耐性があるようだから」
兼光結:「そうするわ。もし出来るなら、他の個体もあの従者達に預けるべきだと思う」
鴫戸桜羽:「えっ」一匹をギュッと抱えている。
羽海束沙:そう言って、抱えているうさぎのようなものをそっと手渡す。
羽海束沙:「ダメ。鴫戸さんもです」
鴫戸桜羽:「やだやだやだ」
永良ゆづり:「丁度手がいっぱいあって助かったわ」同じく渡します。
兼光結:そう提案はしつつ、自分の手元の個体は抱えたままだ。
羽海束沙:「やだじゃありません」
永良ゆづり:「ほら、早く。正気に戻ったら後悔するわよ」
:「か、兼光さん……僕が持つよ……」
羽海束沙:かなり頑なそうなので、後ろに回って優しめに羽交い締めにしようとしている。
鴫戸桜羽:「うう~……」グズりながらも羽交い締めされそうな気配を感じて渡す。
兼光結:「……悪いんだけど、取ってもらえる?」
兼光結:「自分からだと手を離す気にならなくて」
羽海束沙:「ん、よろしい」
羽海束沙:「……見かけによらず、そっちもかなり深刻ね」
:「そ、そんなに……ご、ごめんね……えいっ」出来るだけレネうさに負荷がかからないように引っ張る。
兼光結:「さっきまでのアンタも大概だったでしょ」
兼光結:空っぽになった腕が妙に寂しいのを誤魔化すように腕を組みつつ。
永良ゆづり:「ついでに、あの集団からも回収してきましょうか」
羽海束沙:「私のは見て分かるやつだったでしょ。我慢強いのねって言ったのよ」
羽海束沙:「ええ、そうね。普通の人の方が危険度は高そうだし」
永良ゆづり:「……"アコキ"の様に、性格まで捻じ曲げられかねないしね」
羽海束沙:「極力やりたくないけど……もしうさぎを引き離した時に暴れたりするようなら、《ワーディング》も選択肢かも」
:「君……やっぱり悪い子なの……?」抱えたレネうさを見下ろしつつ小さく呟く
レネうさ:「キュウ……?」
羽海束沙:……とは言ったものの、実際そこまでの大事にはならなかった。集まった人々への説明になかなか苦労はしたが。
GM:君たちは更に2羽の確保に成功した。
GM:現在の確保数はこれで6羽。


GM:シーン終了です。ロイス取得・感情変更及び購入が可能。
羽海束沙:レネうさ:憐憫/○警戒 に感情変更。
永良ゆづり:レネうさ/回収対象/○警戒 に変更
兼光結:どうしよっかな
GM:警戒されてる
GM:兼光さんは変えちゃダメだからね 愛情を持って接してね
兼光結:もう少し抱っこしてても良かったかな……
羽海束沙:ボディマでも買っておくか
羽海束沙:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[6,9,9] → 9 → 失敗

羽海束沙:おわり〜
兼光結:それはそれとして羽海さんと永良さんに○連帯感/不信感で取っておきます
兼光結:こっちもボディマチャレンジしよ
兼光結:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 6[5,6] → 6 → 失敗

:永良さんのロイスを  いい人!○/ちょっと怖い?に変更。
兼光結:無理、以上!
永良ゆづり:配る用のボディマ
永良ゆづり:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[1,3,9] → 9 → 失敗

永良ゆづり:以上~
GM:3足りないようですね
羽海束沙:あっそうだった バディム投げます
羽海束沙:手番終わり〜でぼっとしてた 失礼
永良ゆづり:わぁい じゃあ束沙にパスするね
GM:お金を出し合って買ってる
羽海束沙:ありがと〜
:我ら購入数の暴力でゴリ推し党!クリスタルシールドを買います!
:1dx>=15
DoubleCross : (1DX10>=15) → 8[8] → 8 → 失敗

従者B:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 8[3,4,5,8,8] → 8 → 失敗

従者D:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 10[1,4,8,8,10]+7[7] → 17 → 成功

:お、お前……やるじゃん……装備しておきます
従者A:残りの二人でボデマ
従者A:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 8[2,3,6,7,8] → 8 → 失敗

従者C:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 10[1,2,5,9,10]+9[9] → 19 → 成功

GM:クリシーは25じゃない?
:常備化の方を見ていました……
:ボデマだけ買って装備しておきます


【ミドルフェイズ5】

GM:ラストFS判定だよ~ 出ておいで
永良ゆづり:67+1d10
DoubleCross : (67+1D10) → 67+3[3] → 70

:尸の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (87 → 91)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (70 → 75)
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (69 → 76)


うさぎ探し(3/3)
FS判定 目標進行値13/18(超過分は次シーンに持ち越し)
条件:2ラウンド
進行判定:【肉体】12
支援判定:〈任意の情報〉10
鴫戸桜羽:ラウンド1回、支援判定を行い、達成値を+3できる。
GM:判定はこんな感じです 認識絡みは終わってるからこれだけ
GM:どんどんやっていきましょう
:本体はひとまずステイ。従者に託します
永良ゆづり:白兵だから肉体が一番高い!
永良ゆづり:4dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 7[3,3,6,7] → 7 → 失敗

永良ゆづり:あ、侵蝕分でもう1dxだけ
永良ゆづり:1dx>=12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 10[10]+2[2] → 12 → 成功

GM:すご
永良ゆづり:やりました
GM:進行値15/18!
兼光結:この手の追加でちゃんと上がってるの珍しい
羽海束沙:えらすぎ
羽海束沙:うーん 肉体1だし支援に回ったほうがよさげか
羽海束沙:支援の情報判定ってコネ使えますか?
GM:使えるよ~ 財産もOK
羽海束沙:じゃあそっちで。コネ:UGN幹部を使用してUGNで支援判定を
羽海束沙:5dx+2>=10
DoubleCross : (5DX10+2>=10) → 10[3,4,5,6,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

GM:さすが
兼光結:流石頭脳派
GM:では次判定する人は+3してね~
従者B:わ、私……やります……ッ
従者B:5dx+3>=12 進行判定
DoubleCross : (5DX10+3>=12) → 9[5,6,9,9,9]+3 → 12 → 成功

:支援が無ければ即死だった……残りもいきます
GM:17/18!
従者D:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 9[3,3,5,8,9] → 9 → 失敗

従者A:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 8[2,2,7,7,8] → 8 → 失敗

従者C:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 10[5,7,8,10,10]+6[2,6] → 16 → 成功

:な、なんとか進んだ……肉体労働には弱い従者たち
GM:OK!これで完全完了です
永良ゆづり:やった~~
兼光結:わ~い
:うれし~~


【SIDE:永良・尸】

GM:【神社 駐車場】
GM:君たちはうさぎの目撃状を辿って、敷地の外へと向かっていた。
:「これ……完全に神社の外に出ちゃった子とか居たら困るねぇ……」
永良ゆづり:「いっそ逆に目立つかもしれないわね」
:「それはそうかもだけどぉ……UGNの人、そういうの困るんじゃないのぉ?」妙にそわそわしながら辺りを見渡す。
永良ゆづり:「そうね。後始末が大変になるけれど……」
永良ゆづり:「今のところ、取り返しのつかなくなる事態ではなさそうだし。できることを着実に進めましょう」
永良ゆづり:などと言いながら、停めてある車の下スペースを一台ずつ覗き込んでいく。
:「……うん、そうだねぇ」微笑みながらその言葉に頷く
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「さっきは、すまなかったわね」
:「……え?なにがぁ?」同じく車の下を覗き込もうとして首を傾げる
永良ゆづり:「いや、その……尸くんの、肉体について言及したこと」
永良ゆづり:「自分からは言い出さなかったし、指摘されたくなかったのかなって」
:「……あぁ!良いんだよぉ!ふふ、むしろ嬉しかったから」
:笑みを浮かべながら、車の下を順番に覗き込んでいく。
永良ゆづり:「そうなの?」
:「うん。気持ち悪いって、言わなかったしそういう顔もしないで居てくれたからねぇ」
永良ゆづり:「私も、UGNに所属してそれなりだからね」
:「…」
永良ゆづり:「一応はRBの多様性も把握してるし」
:「まだ、その……小さい?いや、違う……若い、そう、若いのに大変だねぇ」
永良ゆづり:「色々事件に関わってきたから、複雑な経緯に慣れてるのよ」
永良ゆづり:「……UGNのチルドレンなんて大体そんなもん」
:「だったら、僕の匂いは……余計に嫌な思いさせちゃったかな……ごめんねぇ」
永良ゆづり:「私の方こそ、大丈夫。お互い寛容にいきましょう」
永良ゆづり:「……むしろ」
:「……?」
永良ゆづり:「ついさっきまで気付けなかった自分にびっくりしているわ」
:「結構、匂いには気を使ってるんだ。へへ」ポケットから幾つか香水を取り出して見せる。
永良ゆづり:「人間の肉体をそのまま使っているなら、色々違和感に気付くはずだと思ったんだけど」
:「あ、そっちぃ?」
:「ううん……ウサギに意識を引っ張られてたのかなぁ」
永良ゆづり:「そもそも今は匂いなんてしないし」
永良ゆづり:「……いや、確かに香水を付けてる」すんすん、と控えめに嗅いで。
:「永良さんは真面目なんだねぇ。僕の事についてそんなに長く考えてる人、初めて見たよぉ」
永良ゆづり:「随分と身なりに気を使っているのね。RBはどちらかというと無頓着なイメージだけど」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「束沙にも、よく言われるわ」少しだけ言葉を濁す。
:「偉いねぇ、凄いねぇ」うんうん、と頷く
:「僕はUGNもFHもそんなに詳しくは知らないけど……君達はとっても凄い人達だと思うよぉ」
:「欲求に結びつかない行動は……ううん、上手く言えないけど、凄く……強い……信念……が、ある……と、僕は思うんだけどぉ……」
:「そういうの、僕はカッコいいなぁって思うなぁ」しどろもどろにそう結び、照れ臭そうに頬を掻く。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「信念、かぁ。悪い気はしないわね」
:「う、うん……僕が、何となく……そう思ってるだけだけど……間違ってたら、ご、ごめんねぇ」
永良ゆづり:「構わないけど……でも、私はそこまで強くないわ」
:「そう……なの?」自分から見れば、目の前の少女は充分に強く見える。
永良ゆづり:「折れそうになったことは何度もある。いや、自暴自棄だった時期の方が長いかもしれない」
:その言葉に、僅かに瞳が動く。
:「じゃ、じゃあ……なんで、今は頑張れる、の?」
永良ゆづり:「……縁ってのは不思議なものでね」
永良ゆづり:「本来、自分が一番遠ざかっているはずのものに救われて、今こんな風に他人の厄介事を手伝っているんだから」
永良ゆづり:「……んー、あー」ふと、我に返ったように口をまごつかせて。
永良ゆづり:「ごめん、今のなし。忘れて」
:「…………えぇ!?」お年玉を心待ちにしている子供のような顔をしていたが、その言葉に崩れ落ちる。
:「な、なんでぇ?僕、結構ワクワクしてたんだけど……」
永良ゆづり:「え、そんなに期待されてた?別に大した話じゃ……」
:「僕が尊敬する人達が何で頑張ってるかって話は……大したことだよぉ」
永良ゆづり:「えっと、じゃあ……簡単に言うと、今は他の人の夢を叶えてあげたいって一心で仕事ができてる。そんだけ」
:「……うぅん」一瞬、首を捻って。
:「永良さんの、好きな人?」更にもう一段階捻る。
永良ゆづり:「……!?」予想だにしなかったワードに、目を見開く。
永良ゆづり:「いや、いや!なんで急にそんな話になるの!?」
:「えっ、ち、違う……?その人の夢ってだけで頑張れるなら……そ、そうかなぁ……って」
永良ゆづり:「私が言いたかったのは、その、人と人は助け合いで生きられる、みたいなことで……」
永良ゆづり:「……うん。そう。そういうこと」ちょっと落ち着いた。
永良ゆづり:「だから、今後似た様な状況に出くわしても、尸くんはあまり茶化さないであげてね」
:「茶化す……?あ、うん……その人が嫌がる事はしないよぉ」捻っていた首を戻して笑顔で頷く
永良ゆづり:「それでいいわ。よろしくね……」それきり、踵を返して再び捜索を始める。
:会話の最中も車の下を覗き込んで回っている従者と永良さんを交互に見て、従者の元へ歩いていく。
:「ま、また何か間違っちゃったかも……難しいなぁ……」
GM:君たちは結局、発進しそうになっていた車から辛くも回収に成功する。
GM:なんとかウサギを確保することができた。


【SIDE:羽海・兼光】

GM:【神社 本殿内】
GM:君たちは許可を得て本来立ち入れない本殿を明けてもらった。
GM:そこに入っていくうさぎの姿が目撃されたためだ。
兼光結:「例の擦り抜け能力のこともあるし、ただ見て回るだけじゃ見つけられるか分からないわね」
羽海束沙:「そうね。結構……薄暗いし」
兼光結:「なるべく部屋の隅とか壁にも目を向けていきましょう」
兼光結:そう言いながらスマホを取り出してライトをつける。
兼光結:「救いがあるとすれば、この中なら人に囲まれてる危険性は無いだろうってことかしら」
羽海束沙:「まあ、代わりにこういう狭い場所に入り込んでる可能性を……」柵の隙間を照らして覗き込み。
羽海束沙:「いちいち見ていく必要はあるけど」
兼光結:「そこは私達の手間でカバーできる範囲だもの。まだマシでしょ」
兼光結:「アンタ達が懸念してる精神汚染以外では害らしい害も確認されてないし」
羽海束沙:「ま、そうだけど。この時期はその人手も安くないでしょ」
羽海束沙:「どこの支部も休み取る人多いし。私だって、もともと休日だったもの」
兼光結:「ああ、確かに」 最初の振袖は私服だとも言っていた。
兼光結:「災難ね。休日にまで巻き込まれて」
羽海束沙:「まあ、予想外ではあったけど」
羽海束沙:「去年も一昨年も、正月休みなんてなかったし」
羽海束沙:「ある意味こっちが普段通りって感じはする」
兼光結:「……仕事で来てるアタシが言えた口じゃないけど、随分ワーカホリックね」
兼光結:「初詣なんてしてるし、割と砕けてる方かと思ってたけど。任務が生き甲斐ってタイプ?」
羽海束沙:「そう?そんなものじゃないかしら。私、学校には通わせてもらってるし」
羽海束沙:「長期休暇の間くらいはちゃんとやっておかないと、そうじゃない子に示しがつかない」
羽海束沙:「ワーカホリック……ま、見ようによっちゃそうかもね」
兼光結:「支部にもよるだろうけど、学校通いは割と推奨されてる行為じゃない」
羽海束沙:「でも、現場に出てる人間なんて、誰も彼も似たようなものでしょ」
兼光結:「常識の習得なり人間関係の構築なり。学べるものも多い場だもの」
羽海束沙:「労働時間がどれほどだろうと、死の危険がある場所にわざわざ行ってるんだもの。みんな仕事に命懸けてる人間よ」
羽海束沙:「教育って意味では、うちもそうね。でも当然、それができない子もいるし」
兼光結:「……まあね」 軽く肩をすくめつつ同意を示す。
羽海束沙:「私はいずれ、そういう子達の上に立つつもりでいるから。認められたいなら、それくらいは必要な努力の内でしょ」
羽海束沙:「……何、人にそんな風に言うってことは」
羽海束沙:「貴方は別にそこまでの熱はないってタイプなの?」
羽海束沙:「答えたくなければ答えなくていいけど」
兼光結:「熱、という言い方をされると頷きがたいわね」
兼光結:「アタシの場合は、根が自己満足のようなものだから」
兼光結:「自分に何かを成す力があって、それによって守ることが出来る人も居る」
兼光結:「それなのにやらない、という選択肢を取る人間になりたくない。そんな人間はアタシの理想じゃない」
羽海束沙:「ふうん」
兼光結:「極論、そういう話よ。UGNの理念に異議がある訳でもないけど」
羽海束沙:「コード、そういう意味だったんだ」
兼光結:「そうね。能力でもあるし、アタシ自身の主義でもある」
兼光結:"アイディアリスト"。理想家・理想主義者を意味する言葉。
兼光結:そうある、と自分自身に課す者。兼光結にとっては、人生そのものをイコールで結んでいい言葉だ。
羽海束沙:「それは、きっと立派な事だけど。……引き際には気をつけなさいよ」
羽海束沙:「長くやってる内に、侵蝕の蓄積で身を引くしかなくなる先達を何人か見てきた」
羽海束沙:「貴方の描く理想に、能力や身体が付いてこなくなる未来が、いつか来る事もあるかも」
兼光結:「同じものをアタシが見てないと思ってる?」
兼光結:少しだけ目を細めて。
羽海束沙:「自分に向ける厳しさと他人に向けるそれは、また別でしょってこと」
兼光結:「ならアンタにも同じ言葉を返すわよ」
兼光結:「理想があるのはアンタもなんでしょう。そのための努力を惜しむ気が無いのも」
兼光結:「アタシの目からは、アンタの方こそそれで身を削るタイプに見えるけど」
羽海束沙:「ふ、見てきたように言うわね。ただ休日出勤してるってだけなのに」
兼光結:「口ぶりだけでも人柄は見えるもの。自分の努力を当然のものとしてしか語ってない」
羽海束沙:「……ま、外れてるとは言わないけど」
兼光結:「理想主義者で完璧主義者の物言いよ」
兼光結:「自覚が有ってなお改める気も無いと。重症ね」
兼光結:肩をすくめて見せるが、口調に棘は無い。どちらかと言えばその逆に聞こえる。
羽海束沙:「完璧になんて届かないことはよく知ってるし。将来の理想の為に、やれることをやってるだけよ」
兼光結:「なら、同じでしょう。同類に忠告されるほど危うい振る舞いをしてるつもりはないわ」
兼光結:「アンタの方こそ、アタシ他人に向けてる気遣いをもう少し自分に向けるべきじゃない?」
羽海束沙:「……そう?同類だから忠告し合うんでしょ」
羽海束沙:「同族嫌悪って言い替えてもいいかもしれないけど」
羽海束沙:「貴方と話してると、どうも説教臭くなってくる」
兼光結:溜息を一つ。
兼光結:「同じことを考えてたところよ」
兼光結:「ここで二人で説教をし合ってても何も収穫は無いし。口より手と目を動かしましょうか」
羽海束沙:「……その言い回しも、ちょっとお説教っぽいわね」小さく聞こえるように呟いて、捜索に戻る。
GM:君たちは本殿の奥ですやすや眠っているように見えたウサギを確保できた。
GM:……眠っているように見えたのは兼光にとってだけだが。
GM:羽海にとっては、不気味に微動だにせず鎮座しているようにしか見えなかった。
GM:合計確保数は9羽。


GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得と、最後の購入判定が可能です。
:永良さんへのロイスを 尊敬○/お、怒らせちゃった……?に変更
永良ゆづり:尸/○連帯感/なんかごめん…… に変更
羽海束沙:兼光結:○親近感/その怒りっぽいのも直したほうがいいわよ で取るか
兼光結:羽海さんへのロイス感情を○共感/反発に変更しておきます
永良ゆづり:だいぶ喧嘩腰になってる
GM:喧嘩だ~
:購入はどうしようかな~"無謀にもクリスタルシールドに挑む従者たち"を撮ろうかな
従者B:5dx>=25
DoubleCross : (5DX10>=25) → 10[1,3,5,9,10]+4[4] → 14 → 失敗

従者D:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 6[2,5,5,6,6] → 6

従者A:5dx>=25
DoubleCross : (5DX10>=25) → 10[1,3,4,6,10]+7[7] → 17 → 失敗

従者C:5dx>=25
DoubleCross : (5DX10>=25) → 5[1,1,2,5,5] → 5 → 失敗

:よし。終わりです
兼光結:じゃあこっちも能力訓練使ってチャレンジしてみよ
兼光結:6dx+1>=25
DoubleCross : (6DX10+1>=25) → 9[1,1,6,6,7,9]+1 → 10 → 失敗

兼光結:回らないな……以上で
永良ゆづり:私も記念受験しよ
羽海束沙:まあ別に欲しい物ないしな……一緒に購入手番を無にするか
羽海束沙:3dx>=25 クリシ
DoubleCross : (3DX10>=25) → 9[1,1,9] → 9 → 失敗

永良ゆづり:3dx>=25
DoubleCross : (3DX10>=25) → 10[3,7,10]+4[4] → 14 → 失敗

羽海束沙:無事に無になった
永良ゆづり:結構頑張った 以上
:ぼ、僕のせいで……みんなが……ッ


【ミドルフェイズ6】

GM:再度の情報収集になります。登場する方はどうぞ
:尸の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (91 → 92)
永良ゆづり:70+1d10
DoubleCross : (70+1D10) → 70+8[8] → 78

羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (76 → 77)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (75 → 76)


■情報項目
レネうさ(2)〈情報:UGN〉〈知識:レネゲイド〉9
アコキ(2)〈情報:UGN,噂話〉9
尸のクライアント〈情報:UGN,裏社会〉9
GM:項目はこれだよ~
兼光結:じゃあアコキ2行くか
羽海束沙:バディム待機しとくか
兼光結:能力訓練使用でUGN
兼光結:6dx+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 10[1,3,5,6,8,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

兼光結:OK!
GM:さすが
:ではクライアントの方を
従者B:5dx>=9 裏社会
DoubleCross : (5DX10>=9) → 4[2,2,2,3,4] → 4 → 失敗

従者D:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 10[1,1,5,6,10]+6[6] → 16 → 成功

:よし。ひとまずこれでステイ
永良ゆづり:そしたら>レネうさ(2)
永良ゆづり:5dx+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 10[3,7,8,10,10]+7[5,7]+1 → 18 → 成功

永良ゆづり:OK
GM:すご
GM:では全部成功しました 開示します~
レネうさ(2)
“アコキ”の研究施設のデータを紐解いた結果、あれらは人造Aオーヴァードであるとわかった。
彼女が種別コード「欲望の姫君」に相当する遺産と適合させたものであるといい、
無機物への透過干渉の力を与える代わりに、代償として生ける者からの“愛玩”を蒐集する。
その力は強大(Eロイス「孤独の叫び」+「傲慢な理想」に相当する)であり、また、
愛玩する宿主からのレネゲイドを借りて自己複製――繁殖を行えるという。
資料曰く、全部で10体製造したという。
アコキ(2)
周囲の動物を自在に操り広範囲を攻撃するオルクス能力者。
人嫌いで動物の力を持って世界を破壊しようと目論見、レネうさを生み出した……
まではよかったが、自らもその力に“暴露”。現在はレネうさの奴隷ともいうべき状態になっている。
ただし、その力を知悉し、何よりも引き出せるのは彼女自身であることもまた事実である。
群衆に演説を行う彼女の姿が目撃された。
尸のクライアント
UGNの幹部。アコキの動向を調査する折、レネうさに暴露。
アコキに渡りをつけ、それの購入を持ちかけていた。
アコキは了承し、自らの手持ちの内の一体を譲ることにした。
尸はその輸送のために、UGN幹部に雇われた運び屋だ。
もしも輸送が万全に済んでいれば、強烈な汚染の暴露源となっていただろう。
GM:情報は以上です。


GM:神社内 社務所
GM:君たちはレネうさ九羽を確保し終えたのち、今後の対応について協議しようとここに集まっていた。
GM:しかし、そこで一つの問題があった。
レネうさ:「……」
GM:かわいらしいうさぎの姿がない。奇怪な輪郭の怪物が群れている姿しか無い。
GM:兼光結にとっても、もはやそう見えるようになっている。
鴫戸桜羽:「ウサちゃんが9羽も居るのかわいすぎるな……」お茶を持ってきながら顔をにやけさせる。
兼光結:「……なるほど、ね」
羽海束沙:「流石にこれだけ数が増えてくると、抱えておくというのも厳しいわね。足が遅いのは幸いだけど」
永良ゆづり:「…………」今更、兎の輪郭がペイントツールで描いたようなギザギザなことはどうでもよいのだが。
兼光結:頭痛を堪えるよう、人差し指でとんとんと額を叩く。
永良ゆづり:端末片手に頭を抱えている。神頼みの権利はどうやら5円玉程度では買えないらしい。
:「一応、逃げ出したりしないように見張ってはいるけどぉ……」小さな人型の従者が腕を組んでレネうさを監視している
羽海束沙:「ひとまずこれで、レネうさの方は回収完了。後は"アコキ"への対処か……」
永良ゆづり:「……いや」
羽海束沙:「?」
永良ゆづり:「少なくともあと一体は居るはずだ」
レネうさ:のそのそと歩き回っている。
鴫戸桜羽:「はああ……歩いててかわいい……」
永良ゆづり:「“アコキ”が駐在していた研究施設のガサ入れが終わったらしい。そのデータを各人に転送しておくが」端末操作。
羽海束沙:「……あんまり見ないようにした方がいいわよ」鴫戸さんに。
鴫戸桜羽:「えっなんで……?」
鴫戸桜羽:「ウサちゃんたちのストレスになっちゃう……?」
永良ゆづり:「兎達はそこで生産されたAオーヴァード。それも、遺産と無理矢理適合させられてる」
羽海束沙:「ええ、そうよ」そういうことにした。
鴫戸桜羽:「そっか……残念……」名残惜しそうにしている。
兼光結:「遺産と?また随分大層な代物を持ちだしてるわね」
永良ゆづり:「遺産の種別コードは『欲望の姫君』。建物を透過する能力の由来になってる」
羽海束沙:「そこまでの力とは……いえ、威力を考えれば納得はいくか」
永良ゆづり:「それだけならまだ良かったんだが……いや良くないけど……」
永良ゆづり:「当然、遺産の代償もある。生ける者からの“愛玩”を蒐集するそうだ」
永良ゆづり:「観光客はおろか、尸くんを除いた私達オーヴァード全員へ適用される精神干渉……強度も範囲も甚大」
永良ゆづり:「ついでに、愛玩する宿主からレネゲイドを奪って自身を複製することも可能なんだと」
:「ふ、増えるのぉ!?」
永良ゆづり:「……これ本当にデメリットか?」
羽海束沙:「……代償っていうのかしら。それ」
兼光結:「……つまり、他人を魅了して際限なく増えていくと」
兼光結:「放っておいたらハザード待ったなしじゃないの」
永良ゆづり:「自動量産型テロ兵器と見做した方がいいね。最後の一体も早急に確保しなければ」
羽海束沙:「研究用に保管しておくのも危険ね。まあ、憐れではあるけれど……」
羽海束沙:暗に殺処分を仄めかす発言。
兼光結:「なら、まずは作り主を抑えに行きましょう」
兼光結:「先にアイツに確保されたら面倒なことになる」
兼光結:そう言いながら端末を操作し、地図を表示。
永良ゆづり:「"アコキ"も何でそんなモノ作ったんだか……テロがしたかったからだろうなぁ」
兼光結:「この地点で"アコキ"らしき人物がうさぎのかわいらしさについて演説を行っていた、って目撃情報が出てるわ」
兼光結:「人嫌いって話は出てたし、自分の操る動物で世界を破壊したかったでもしたかったんでしょう」
兼光結:「結果的には、真っ先にレネうさの奴隷になり果てた訳だけど」
永良ゆづり:「自業自得なのに、より事態を深刻にしてて笑えなさすぎる」
:「……今度から積み荷の確認は必須条件にしようかなぁ」冷や汗を垂らしながら
羽海束沙:「レネうさって呼び方、なんとかしたいわね。深刻さの割に緊張感が……いや、今はどうでもいいか」
:「あのぉ……一応協力してる訳だから、提供するんだけどぉ……」自分で操作していた端末を三人に見せる。
:「この人の名前、控えておいた方がいいかも……」
:「誰かは知らないけど、この子を欲しがってるなら悪いことに使うつもり……だったのかも、だし、その……」
:端末には──受取人、つまりは尸のクライアントの実名が表示されている。
永良ゆづり:「……この名前、見たことある。UGNのお偉いさんリストに記載されてた」画面を覗き込み。
:「え……」
兼光結:「……この地区の支部を纏めてる司令部の幹部役員ね」
永良ゆづり:「きっと、調査の最中に"愛玩"されて一体譲ってもらお~~って腹でしょうね」
:「あ、じゃ、じゃあ調査とか研究の為、だったり!するかも!」わたわたと手を振りながら弁明
兼光結:「もし何事もなく届けてたら、UGNが内部から篭絡された可能性まである」
兼光結:「調査や研究ならフリーランス経由でコソコソ手配するわけないでしょう」
:「……………やばぁ」表情がひきつる
羽海束沙:「この話は急いで共有したほうが良さそうね。今もまだ精神汚染されてるって事でしょうから」
永良ゆづり:「こうなると、ウチの支部長にも色々頑張って貰わなきゃね」束沙をチラ見して。
羽海束沙:「……なんで私を見るのよ」
永良ゆづり:「いや、意味はあんまりないけど……上層部への報告とか、大変だろうなぁって思って」
羽海束沙:「これから"アコキ"のバカを止めるのに比べれば、なんてことないでしょ。報告くらい」
永良ゆづり:「……そうだな。ヒラにはヒラのやらなきゃいけないことがある」
羽海束沙:「まあ……脅威度を伝えるのに少し苦労はしそうだけど」
羽海束沙:「うさぎが可愛すぎて魅了されてしまうので危険」と言ってどこまでその恐ろしさをちゃんと分かってもらえるだろうかと、少し思いを馳せつつ。
永良ゆづり:「兼光さんの言う通り、まずは"アコキ"を確保しよう。ひょっとしたら最後の1匹を手に入れてるかもしれない」
兼光結:「そうだと話が早いんだけど。ひとまず、向こうが移動する前に急ぎましょう」
羽海束沙:「そうでなくとも、あいつなら新しい個体を作る事ができるでしょうしね」


GM:シーン終了。ロイスのみ可能です
:ロイスはいっぱい!
永良ゆづり:兼光結/○連帯感/束沙と相性悪そうかもしれない これでMAX
兼光結:こっちもいっぱいの筈
GM:へ~
羽海束沙:いっぱい


【クライマックス】

GM:登場おねがいします
永良ゆづり:78+1d10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+9[9] → 87

:尸の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (92 → 99)
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (76 → 79)
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (77 → 87)


GM:【神社 本殿前】
GM:そこは参拝客でごった返している……わけではない。
GM:もっと盛り上がっているようにみえる。
:「……初詣って賑やかなんだねぇ?」平時を知っているわけではないが、違和感は覚える。
永良ゆづり:「いや、この人混みは……ライブ会場の熱狂っぷりに近いかもしれない」
羽海束沙:「あの中心あたりに"アコキ"がいるのかしら」
羽海束沙:「荒事になるなら、《ワーディング》の使用もやむないわね。この数の人を巻き込むわけにはいかない」
“アコキ”:「お前たちーッ!」拡声器越しの声が響く。
“アコキ”:「これを見ろ……このかわいさを……この神々しさを……!」
“アコキ”:「もっとこの魅力を広めたくはないかーッ!」
群衆:「オオーッ!」
永良ゆづり:「…………」眉間に皺を寄せる。
兼光結:「……マズいわね。この場の全員汚染されてる」
:「全然違う人みたいだ……」
“アコキ”:「レネうさちゃん、サイコー!」
群衆:「サイコー!」
兼光結:「ワーディングは勿論だけど終わった後の記憶処理も必須でしょうね、コレは」
羽海束沙:「繁殖効率は、受け取った愛玩の熱量に比例するのよね」
レネうさ:「……」
羽海束沙:「すぐに止めなくては、取り返しのつかない事になる」
レネうさ:アコキの頭上に丸まっている。
永良ゆづり:「……居るな。最後の一体も」
永良ゆづり:「"アコキ"を逃がさないために、何人か本殿の後ろから回り込むか。配置に付いたらワーディング掛けて群衆を払おう」
兼光結:「了解。アタシは裏に回るわ」
永良ゆづり:というわけで、上手いこと包囲する感じで配置に付きます。
永良ゆづり:「よーし。束沙、お願い~」
羽海束沙:「……ええ」端末の連絡を通して、全員の待機完了を確認し。
羽海束沙:《ワーディング》を展開。一般人をエキストラ化します。
群衆:群衆はそれを受けて――
群衆:倒れない。
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「……そう来たか。尚更、そのままにしておけないわね」
群衆:それらが一斉に発生源を見る。
:「え……な、なんで……?」
“アコキ”:「おや~?」
永良ゆづり:「そっかぁ。一か所に固まってた方が良かったかもしれないね」
“アコキ”:「UGNのみなさんじゃないですかァ」
“アコキ”:「もしかして……」
“アコキ”:「またレネうさちゅわんを奪いに来たんですか?」
羽海束沙:(とはいえ、状況は最悪ね。こういう市民を立てにされる形が一番キツい)
羽海束沙:顔には出さないまま、ふうと息を吐いて。
羽海束沙:「別に。手放したくないなら、そうやって抱っこしたままでもいいわよ」
羽海束沙:「ただし、貴方は連行する」
“アコキ”:「やだやだやだやだ」
永良ゆづり:「その兎達がどういう存在かも、貴女が何をしようとしているかも大体把握している」
羽海束沙:巫女服の袖から拳銃を取り出し、壇上の"アコキ"へと向ける。
“アコキ”:「あと8匹このへんにいるもん!」
永良ゆづり:「ド派手に追い立てられる前に投降を……あぁ、そっか」
“アコキ”:「取り戻すの!“天国”を……!」
羽海束沙:誰でも知っている、分かりやすい暴力の象徴。単にうさぎで魅了されているだけなら、市民がこれに怯えて散ってくれる可能性もあるかと思ったが。
羽海束沙:(……ま、薄い望みよね。ワーディング効いてない時点で)
GM:彼女の頭上のうさぎ?から、とてつもなく強烈なレネゲイドを感じる。
GM:恐らくそれが分け与えられ、周囲の群衆を擬似的に強化しているのだろう。
群衆:「ウサチャン……マモル……」
永良ゆづり:「尸くん。見せてあげな」
:「へ、へへ……お、鬼さんこちら~……」冷や汗を垂らしながらも、それぞれウサギを抱える従者たちを見せつける。
“アコキ”:「……!?」
永良ゆづり:「(『周囲の動物を自在に操り広範囲を攻撃するオルクス能力者』)」
永良ゆづり:「(強化されたら人間も適用範囲か。思想の稚拙さに反して手段が痛烈過ぎる)」
“アコキ”:「カワイイィィィ……!天国はここだったの!?」
:(ウサギたちをばらして逃げればこの人達は散らせるかもしれないけどぉ……ど、どうしよう……固まるのが正解なのかな……)
永良ゆづり:「これで、“アコキ”はこの場から逃げられなくなった」
:「あ……そっか」
“アコキ”:「自分たちから連れてきてくれるなんてね!」
兼光結:「ええ。逃げられないなら話は単純」
兼光結:「民間人に被害が出る前に畳みましょう」
“アコキ”:「飛んでアコキに入る冬のうさぎとはこのこと!」
永良ゆづり:「上手いこと言えてそうであんまり言えてないなソレ」
:「そんな言葉ないよぉ」半泣きになりながらも逃げはしない。
“アコキ”:「みんなーッ!あいつらはウサギUsagiギャクタイGyakutaiネクラNekura集団だよ!」
“アコキ”:「その名もUGN!」
“アコキ”:「みんなでウサチャンたちを守ろーッ」
永良ゆづり:「はぁ……頑張るかぁ。こんなんでも日常の由々しき危機には違いない」
永良ゆづり:目深にハッチング帽を被り直しつつ、とんとんと靴先の帳尻を合わせる。
永良ゆづり:任務前のルーティーン。暗殺者然とした、簡易的な作法。
永良ゆづり:口から吹き出した煙が、寒空を押しのけ立ち昇っていく。臨戦態勢。
永良ゆづり:「あと、根暗はブーメランだからな。そこんとこしっかり自覚して倒れてろ」
鴫戸桜羽:たったっとアコキのもとによっていき。
鴫戸桜羽:「……」君たちへと振り向く。
永良ゆづり:「……え?」
鴫戸桜羽:「うさちゃんを……うさちゃんをそんなふうに扱うなんて……」
羽海束沙:「は?……ちょっと、貴方まで」
鴫戸桜羽:「あなたたち、許せないッ……!」
永良ゆづり:「嘘でしょ?」
兼光結:「……どんどん面倒になっていくわね」
羽海束沙:「……連れてくるんじゃなかった、って言いたいけど。"アコキ"が神社内のどこかに逃げ込む可能性もあったしな……ああ、もう」
永良ゆづり:「しゃーなし。《ワーディング》は出来るみたいだから、《リザレクト》も使えるでしょ」
永良ゆづり:「オーヴァードの先輩方からスパルタ指導だ。ありがたく受け取って倒れてろ」
羽海束沙:「……一応、発生源うさぎを潰すのを優先してね。邪魔だったらそうしていいけど」
永良ゆづり:「頑張る」
:「……君は悪い子、だったんだねぇ」鴫戸さんでもアコキでもなく、ウサギを見据えて小さく呟く。
レネうさ:「キュイキュイ」
:ウサギを拘束していた従者が小さく、最低限の質量まで収縮する。同時に自らの身体に血液が満ちるのを感じ、頷く。
:「だったら、ダメだ。君は……許容できない」この体に誓って、とは。口にはしなかった


GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:レネうさはEロイス「覚醒する世界」を持っています。
GM:この戦闘で敗北した場合、レネうさちゃんのかわいさが世界に広まるとともにレネゲイドの存在が明るみになり
GM:みんながうさちゃんを愛でることだけを考えながら滅ぶHAPPYな世界になります。
GM:よろしくおねがいします。
羽海束沙:よろしくないが
:Kクラス世界終焉シナリオ!?
GM:勝てばいいからね
永良ゆづり:勝つか~~
兼光結:こんなところで世界が滅ぶ可能性が……
■MAP
“アコキ”[8]
鴫戸[6]群衆[8]

   5m

永良[9]羽海[8]兼光[1]
尸[10]従者A~D[3]
GM:衝動判定からやります。難易度は9。
GM:再びそれの可愛さに飲み込まれそうになります。
永良ゆづり:4dx+2>=9
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 8[3,5,7,8]+2 → 10 → 成功

羽海束沙:失敗したらまたうさぎに見えるの?
羽海束沙:8dx>=9
DoubleCross : (8DX10>=9) → 7[1,2,2,3,3,4,5,7] → 7 → 失敗

永良ゆづり:87+2d10
DoubleCross : (87+2D10) → 87+15[8,7] → 102

:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 6[4,6]+1 → 7 → 失敗

兼光結:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 6[5,6] → 6 → 失敗

GM:油断すると見えそうになります
羽海束沙:なるほどね
兼光結:兼光結の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (79 → 91)
永良ゆづり:だいぶ伸びちゃったな
兼光結:あっバデムもらえると助かるかも
羽海束沙:バディムで暴走回避しないと困り人いる?
:尸の侵蝕率を2d10(→ 11)増加 (99 → 110)
羽海束沙:あげる
兼光結:カバー持ちなので
羽海束沙:兼光さんに
兼光結:ありがたい!
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を2D10(→ 8)増加 (87 → 95)
GM:チッ……
GM:喧嘩してるくせに息ぴったりってわけかよ


GM:ではセットアップから。
“アコキ”:《ヴァイタルアップ》《得意領域》
永良ゆづり:《限界突破》で《凍てつく刃》ラウンド2回使用に。侵蝕105
GM:RCダイスを増加しHPを増やします。それに加えて、
:無しですわ~ッ
兼光結:セットアップ無し
GM:エネミー全員が《ガードモード》を使用します。
GM:RB専用のエネミーエフェクトです。
羽海束沙:「天石」《常勝の天才》でPCと従者全員の攻撃力+12です
GM:受けるダメージを常に-50。エフェクト使用不可能になり、使用者のイニシアチブが来ると強制解除。
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を6(→ 6)増加 (95 → 101)
:ひぇっ
GM:演出あるかな
永良ゆづり:ないですぅ
羽海束沙:みんながないならなしで


GM:ではイニシアチブ。尸さんの手番から。
:待機しますぅ……
GM:では次 永良さん!
永良ゆづり:待機で~。
GM:ふふ よろしい 道を譲り給えよ
GM:では悠々と群衆アタックをしかけられるぜ
羽海束沙:こいつ……
群衆:《ガードモード》が解け……
群衆:マイナー《オリジン:アニマル》
群衆:メジャー《レネゲイドスマイト》《カラミティスマッシュ》
群衆:そのままでは届きませんが……
“アコキ”:《拡散する世界》を使用。
“アコキ”:シーン攻撃にするよ~
羽海束沙:ゲーッ
:うわぁッ
群衆:6dx+1 リアクションのC値+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 10[2,3,7,7,8,10]+2[2]+1 → 13

兼光結:一般人にシーン攻撃させるな!
GM:いっぱいいるからシーン全体に攻撃できるもん
羽海束沙:暴走。
兼光結:C値上がってるのがな…… ガードで
永良ゆづり:ガードしてみよ
:自分も暴走中!カバーさせるか
:ええと。取りあえず従者で100%越えてる自分と永良さんと羽海さんをカバーします
永良ゆづり:ありがとう……!
:BDAにしよう
羽海束沙:かたじけねえ
GM:Cはガードかな?
:あっそうでした!すみません、Cはガードで!
GM:ではダメージ!
群衆:2d10+21 諸々有効
DoubleCross : (2D10+21) → 11[7,4]+21 → 32

兼光結:装甲で10、ガードがスネークブレードの3と器物使いの5で8
兼光結:合わせて18弾くので14喰らって残り17!
GM:かった
:カバーリングした奴らは流石に吹き飛んだな……Cだけ11点で残りました
GM:OK


GM:群衆がぞろぞろと君たちに立ちはだかる。思い思いの適当な棒や石などを持っている。
群衆:「ウサチャン……!」
GM:君たちへと殺到する。ただの一般人にしてはその力は強い。
羽海束沙:「っぐ……!」振りかざされたバールの一つを蹴りつけて防ぐが、思った以上に手応えがある。
羽海束沙:(そういう支援を受けてるのか。ショックで覚醒してなきゃいいけど……!)
羽海束沙:何より問題はその数だ。元より白兵での戦闘は本分ではないし、覚醒していない可能性がある以上は下手に撃つ訳にもいかない。手数に圧倒され、見る間に追い詰められていく。
:「ま、待って……ッ!」
:群衆の打撃から、覆いかぶさるようにしてスライム状の血液が庇う。
永良ゆづり:「!これは───」
:血液の壁は、一般人の膂力を遥かに上回る暴力に為すすべなく飛び散り。たった一回の危機を防ぐのみにとどまった。
永良ゆづり:「尸くんのか。助かった」蛇を象った従者と同じ香りがした。
:「ご、ごめん……早く離れて……ずっと守ってはあげられない、かも……!」自らも従者を盾に何とか群衆と距離を取る。
永良ゆづり:「こういった手合いは術者本体から叩くのが定石なんだが……」
兼光結:「……レネゲイドで強化をかけられてるわね」
羽海束沙:飛び散った粘液を避けた人々の隙間を縫って、囲まれていた場所から脱する。
永良ゆづり:「この分じゃ、次撃も用意しているはず。そこを凌いだ後がチャンスだ」
兼光結:自身を庇おうとしたスライムを制するように、剣を使って群衆の攻撃を捌いている。
兼光結:「ええ。一度泳がせましょう」


GM:羽海さんの手番へ。
羽海束沙:待機しまーす
GM:ではアコキの手番を。
“アコキ”:《ガードモード》解除
“アコキ”:マイナー《黒曜の鎧》
“アコキ”:防具を装備しまーす
“アコキ”:メジャー《コンセントレイト:オルクス》《動物使い》《要の陣形》に加え……
“アコキ”:《砂の刃》《クリスタライズ》そして《結合解除》。
“アコキ”:命中したらアイテム1つを破壊します
兼光結:うわっ!
“アコキ”:武器を狙おうかな~ 危ないからね
羽海束沙:犯罪者!
:やべ~……
GM:対象決めます
GM:choice[永良,羽海,兼光,尸,従者C]
DoubleCross : (choice[永良,羽海,兼光,尸,従者C]) → 従者C

:あっ……w
GM:choice[永良,羽海,兼光,尸]
DoubleCross : (choice[永良,羽海,兼光,尸]) → 尸

GM:choice[永良,羽海,兼光]
DoubleCross : (choice[永良,羽海,兼光]) → 兼光

兼光結:器物使いになんて攻撃を
GM:しっかりカバー役2人狙うな
羽海束沙:このラウンドに集中砲火する相手が決まったな
“アコキ”:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,3,4,6,6,6,6,7,7,8,9,9]+6[2,3,4,5,6]+4 → 20

GM:低いなお前……
:尸は暴走!
兼光結:ドッジ狙おう
兼光結:7dx+1>=20
DoubleCross : (7DX10+1>=20) → 10[1,3,7,9,9,10,10]+9[7,9]+1 → 20 → 成功

:!?
GM:?????
兼光結:最強なので避けました
永良ゆづり:やったぜ
GM:こいつマジ……
:す、すげえ……じゃあ従者くんには僕自身を庇ってもらおうかな……
羽海束沙:これが肉体派の力かあ
GM:許せなすぎる~~~ ダメージ出します
“アコキ”:3d10+35 装甲無視
DoubleCross : (3D10+35) → 17[7,9,1]+35 → 52

:従者は当然死亡!
GM:次も敵だから続けてやっちゃうか
GM:鴫戸桜羽の手番。
鴫戸桜羽:マイナーなし、メジャー《砂の刃》《クリスタライズ》
GM:さっき狙わなかったほう狙うか
GM:choice[永良,羽海]
DoubleCross : (choice[永良,羽海]) → 永良

永良ゆづり:ぎーっ
鴫戸桜羽:7dx+2
DoubleCross : (7DX10+2) → 9[1,2,4,6,6,8,9]+2 → 11

永良ゆづり:ドッジしてみよ
永良ゆづり:7dx+1>=11
DoubleCross : (7DX10+1>=11) → 10[1,1,3,4,9,10,10]+7[2,7]+1 → 18 → 成功

永良ゆづり:よし
GM:きみたち!
:エリートだ……
GM:もしかして……コイツら強いのでは


“アコキ”:「じゃあ殺っつけちゃおかなっ」
“アコキ”:彼女が手を振ると、周囲の猛禽がそれに遵い周囲を旋回する。
“アコキ”:「そーれっ!」手を下ろすと、それに従って嵐渦のように降り注ぐ。
:「……ッ!」反射的に、自らの近くにいた従者を操って受け止める。
“アコキ”:その嵐が掠めた従者は、嵐自体に引きずられたかのように一体化し、その後砕けた。
:「……あ……ッ!」その直後、飛び散った従者から目を離し、慌てて仲間へ視線を向けるが──
兼光結:「厄介な手ばかり使うわね」
兼光結:狙いが当人というより武器であるのを見て取ると同時に納刀。
兼光結:動きにくい着物であるにも拘らず、気が付けば嵐の届かぬ範囲に立っていた。
“アコキ”:「あえっ!?」
:「あはは……凄いなぁ」目を見開き、ため息とともに笑う。
羽海束沙:(見事なものだけど、紙一重ね。それに、今の攻撃は──)衝撃波が地面に刻んだ痕跡を見て。(もらったらかなり不味そう)
鴫戸桜羽:「わ、私も……!」
鴫戸桜羽:指を構えて念じると、その先に結晶のようものが出来る。
鴫戸桜羽:それを“敵”に向けて構えて、放って――
永良ゆづり:「……その結晶刃は"欲望の姫君"の恩恵だな。だけど」
永良ゆづり:ヒットの直前で、金属音と共に刃の軌道がずれ。自身と本殿を避ける様に奔り去っていく。
鴫戸桜羽:「……!?」
永良ゆづり:「さすがに、兎にあてられた新人の攻撃なぞ当たるわけにはいかないさ」
鴫戸桜羽:「そんな……私」
鴫戸桜羽:「うさちゃんを守らないといけないのに……!」
永良ゆづり:いつの間にか袖先から二本一対の金属棒が取り出され。それぞれ、両手に握り込んでいる。
永良ゆづり:"峨嵋刺"と呼ばれる、中国武術に伝わる暗器の一種だ。
永良ゆづり:「そろそろ此方の番かしらね。しっかり見て、勉強するといいわ」


GM:兼光さんの手番へ。《ガードモード》は全員解除済です。
兼光結:ではまずマイナーで戦闘移動。同時にコンボ起動。
兼光結:カムトゥルー:縮地Lv4+バックスタブLv3→シーンの任意の場所に移動、離脱可、1シナリオ4回、白兵攻撃力+15
兼光結:これによって敵エンゲージ内へ移動。
兼光結:兼光結の侵蝕率を2(→ 2)増加 (91 → 93)
兼光結:メジャーはリアライズ:オールレンジLv1+コンセントレイト(エグザイル)Lv3→判定D+1、判定のC値-3、対象アコキで
“アコキ”[8]兼光[1]
鴫戸[6]群衆[8]

   5m

永良[9]羽海[8]
  尸[10]
兼光結:11dx7+1
DoubleCross : (11DX7+1) → 10[1,1,2,4,5,5,6,7,7,9,10]+10[2,6,7,10]+10[1,8]+10[9]+10[8]+2[2]+1 → 53

兼光結:コイツやっぱ出目良くない?
GM:そんな……
“アコキ”:《砂の盾》でガードします
“アコキ”:ダメージどうぞ
兼光結:6d10+8+15+12+3
DoubleCross : (6D10+8+15+12+3) → 32[1,8,7,4,8,4]+8+15+12+3 → 70

“アコキ”:いたいよ~ 半分くらい軽減して まだまだ余裕があります
羽海束沙:軽減多いな……
“アコキ”:鎧作るまで待っててもらえてよかった~
兼光結:兼光結の侵蝕率を4(→ 4)増加 (93 → 97)
GM:演出どうぞ!
GM:あっ嘘
GM:これがありました
“アコキ”:《復讐の領域》
兼光結:うわ
“アコキ”:え~ これ開示しないとだめだな
“アコキ”:軽減後のダメージである36点をお返しします
兼光結:流石に倒れるのでリザレクトで
兼光結:兼光結の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (97 → 106)
兼光結:兼光結のHPを9(→ 9)に変更 (17 → 9)
GM:では改めて演出を!


兼光結:じゃり、と草履が砂を踏みしめる音がする。
兼光結:草履に着物。現実的に考えれば、とても戦闘向きとは言えない――むしろ枷と呼んでいいほどの格好だ。
兼光結:しかし、こと兼光結に限ってはそうではない。そうではない、ことになる。そうではなく出来る。
兼光結:その証拠に、瞬き一つを終えた頃には。何の予備動作もなかったにも拘らず、彼女は"アコキ"達の眼前へと躍り出ている。
兼光結:ジャラリ。理解が及ぶより早く、畳みかけるように鎖めいた音が響く。
兼光結:弧を描くようにして連なる刃が"アコキ"へと向かっていた。名に含まれた蛇のように襲い掛かる。
羽海束沙:……それと示し合わせたように、空から糸を引くようにして弾丸が放たれる。”アコキ”の肩の辺りを射抜く軌道。
“アコキ”:「ウエッ……!?」
羽海束沙:群衆との交戦の最中、苦し紛れと見える形で銃口を空へと向け放っていた。
羽海束沙:暫しの滞空時間を経て、それがこの位置へと落ちてくる。幸運にも、ではなく。そうなるべきものとして。
“アコキ”:それらを躱しきれず、直撃に喘ぐ。
“アコキ”:だが、そればかりだ。尋常ならざるレネゲイド強度でもあるのか?
“アコキ”:倒れず、ただ苦悶に喘ぎその場に立っている。
“アコキ”:「いだい……」
兼光結:「硬いわね。火力に自信がないヤツは他に回って」
羽海束沙:「……思ったより効いてない。肉体の密度を上げたりして、強度を補強してるのかも」


GM:羽海さんの手番へ。
羽海束沙:うーん……
羽海束沙:マイナー、ストライクチップ起動。判定ダイス+2して
羽海束沙:メジャーで鴫戸さんを攻撃。
羽海束沙:この時点で使用エフェクトはなし。命中いきます
GM:どうぞ~
羽海束沙:6dx+24
DoubleCross : (6DX10+24) → 9[2,6,6,8,9,9]+24 → 33

鴫戸桜羽:5dx ドッジ
DoubleCross : (5DX10) → 10[3,4,6,8,10]+1[1] → 11

GM:がんばりました でもだめ
GM:ダメージどうぞ
羽海束沙:ダメージに《フェイタルヒット》乗せます。
GM:ヒエ……
永良ゆづり:《凍てつく刃》
GM:ヒエヒエ
永良ゆづり:ダメ+1D+18どうぞ 侵蝕108
羽海束沙:あっじゃあそれもありがたく
羽海束沙:4d10+7+4d10+1d10+18
DoubleCross : (4D10+7+4D10+1D10+18) → 15[6,4,2,3]+7+27[5,6,10,6]+3[3]+18 → 70

羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を4(→ 4)増加 (101 → 105)
鴫戸桜羽:無理だよ!HP25しかないです 覚醒したてなので
羽海束沙:ねてな〜
鴫戸桜羽:《蘇生復活》し……
GM:えーっと 先述の通り 認識の汚染は生者にのみ及ぶので
GM:いま一度死亡した鴫戸桜羽はその軛を逃れます。
GM:これ以降は味方ユニットとして戦います。この手番は行動済みですが。
永良ゆづり:やったぜ
羽海束沙:やった〜
兼光結:良かった
:しょうきに もどった !
GM:演出を!


羽海束沙:巫女の袴姿をものともせず跳び、手摺の上に立つ。
羽海束沙:つまり、視点が上方へ。群衆の影を越えて、中心にいる”アコキ”とうさぎへの射線が通る。
羽海束沙:(……ここから狙えはする、けど)銃口を"アコキ"へと向けながら、先程の反応を思い出し。
羽海束沙:「ゆづり、いつもの撒いて」
永良ゆづり:人知れず、境内を這うように流れていた紫煙が、堰を切った様に密度を増す。
永良ゆづり:永良ゆづりの能力で発せられる煙は、信頼できる対象のレネゲイド能力に爆発的強化を齎す。
永良ゆづり:強靭なる怪力は、より強靭に。剛健なる護壁は、より剛健に。
永良ゆづり:「準備万端だ。やっちまえ」
鴫戸桜羽:「何、これ……?」
羽海束沙:頷き、引き金を引く。紫煙を潜った瞬間に、一気に弾速が増して──そのまま"アコキ"を射抜くかに見えた弾丸は、急な円弧を描いて回転し鴫戸の方へと向かう。
鴫戸桜羽:「えっ」
羽海束沙:弾丸は足首を射抜き、石畳へしたたかに頭を打ち付けさせる。
鴫戸桜羽:「ぐうっ」素人同然、回避できるはずもない。
鴫戸桜羽:頭をひどく打ち付けて、そのまま再生して。
羽海束沙:「気付けになったかしら、鴫戸さん」
鴫戸桜羽:「痛っつ……あれ」
鴫戸桜羽:「私、今まで……」
鴫戸桜羽:「今まで……」
鴫戸桜羽:「……」
鴫戸桜羽:「……!」
羽海束沙:「ほら、あっち見てみなさい」
羽海束沙:レネうさの方を指差してやる。
鴫戸桜羽:「……」
鴫戸桜羽:「何あれキモッ」
羽海束沙:「さっきまで貴方が可愛がっていた生物よ」
鴫戸桜羽:「……」
鴫戸桜羽:起き上がろうとしない。
鴫戸桜羽:顔を抑えてうずくまっている。
鴫戸桜羽:「……わ」
鴫戸桜羽:「忘れて……」
鴫戸桜羽:「殺して~……」
羽海束沙:「……」
羽海束沙:「……消耗はしてるだろうし、無理にこっちを手伝おうとか考えなくていいわ。うまく人混みを抜けて、自分の身を守っていて」
鴫戸桜羽:「うう……」体力より精神の消耗が激しそうにも見える。
羽海束沙:「それと……誤解がないように言っておくけど」
羽海束沙:「別に自信がなかった訳じゃない。時間のかからない目標を優先しただけ」
羽海束沙:その言葉は多分、兼光さんへと向けられているのだろう。
永良ゆづり:「(双方とも……どことなく棘がないか?)」


GM:永良さんの手番へ。
永良ゆづり:はーい。マイナーでとことこと接敵。
永良ゆづり:メジャー《C:ハヌ》《音速攻撃》
永良ゆづり:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,3,3,5,5,7,7,8,8,9]+10[1,4,7,9,10]+10[1,1,8]+3[3]+4 → 37

永良ゆづり:いい感じの一の位
GM:あっ群衆ですけ 対象は
羽海束沙:衝動判定でもう使ったかな バディムは
永良ゆづり:あっすみません。群衆です
永良ゆづり:衝動判定なら大丈夫じゃない?
GM:衝動判定はラウンド進行外だから
羽海束沙:あっいいのなら使お
GM:このラウンドはまだ使えるよ~
羽海束沙:じゃあするぜ バディのムーブを
永良ゆづり:したらば40だぜ
GM:相性ぴったりってわけかよ
群衆:《イベイジョン》12 命中です
GM:ダメージどうぞ!
永良ゆづり:(5+1)d10+11+12
DoubleCross : (6D10+11+12) → 46[6,8,8,5,10,9]+11+12 → 69

永良ゆづり:諸々有効
GM:高すぎ!
群衆:勿論耐えられません 復活もないよ
永良ゆづり:やったぁ 侵食109
GM:無事鎮圧できます 演出を!


永良ゆづり:「私は自信ないからな。ありがたく露払いをさせてもらおう」
永良ゆづり:永良ゆづりを中心として旋回する白煙が、急速に密度を増していく。
永良ゆづり:やがて嵐の如き疾風を束ね。放たれた弾丸の様に大地へ撃ち付けられ、膨れ上がる。
永良ゆづり:煙で包み込む様に大衆を捕らえ、なるべく周囲の建造物に被害が出ないよう気を付けつつ。
永良ゆづり:そのまま嵐が神社の出口の方へ運んでいきます。
“アコキ”:「えっみなさーん!?」
“アコキ”:「どちらへ……」
羽海束沙:何度か発砲音があった。運び出す時に障害となりそうな木々の枝を刈り取るための。
群衆:出口へと近づいた途端、群衆はバタバタと倒れる。
永良ゆづり:「準備が必要な大技だったんだが……そっちが大立ち回りしてるうちに、この境内を私の煙で包み込ませて貰った」
群衆:レネうさの支配圏を抜け、だがなお《ワーディング》の圏内。
群衆:そのまま気を失う。もはやこの戦いに介入することはない。
永良ゆづり:「今度はこっちが多勢だ。精々気張れよ」
羽海束沙:「……ごめんなさいね。罰当たりではあるけれど、人の安全には替えられないから」鴫戸さんにそう謝罪しつつ、残る"アコキ"へと向かう。
“アコキ”:「フンッいいもんねッ」
永良ゆづり:束沙にアイコンタクトしながら、一度離脱する。
“アコキ”:「その分独り占めできるし……」
羽海束沙:「おかげで随分、動きやすくなった」


GM:尸さんの手番へ。
:むむ……
:よし、これで最後!
:『定血振込』<赤色の従者+愚者の軍団>HP30の従者を4体作成する。侵蝕+10
:尸の侵蝕率を10(→ 10)増加 (110 → 120)
GM:ムッ
GM:えーっと 出来ないぜ それは
:あらっ
GM:召喚できる従者の最大数は
GM:すでに消滅した従者も含むから
:あっそうなんですか!?
羽海束沙:シーン入った時に最初から召喚していた数も含むのだ
羽海束沙:直感に反するけど実はそう
GM:そう このシーンはMAXの4体まで出し切っていることになるのだ
:し、知らなかった……どうしようかな
GM:マイナー暴走解除しつつメジャーでみんなのエンゲージ行くあたりがおすすめ行動と思われます
:なるほど……侵蝕戻して……
:マイナーで暴走解除、メジャーで移動!
:これでターンエンドです
“アコキ”[8]兼光[1]
鴫戸[6]永良[9]尸[10]

   5m

  羽海[8]
GM:全員の手番が終了。2ラウンド目に入ります。
“アコキ”:《得意領域》《ガードモード》
羽海束沙:もういちど《常勝の天才》。PC全員の攻撃力+12
羽海束沙:羽海束沙の侵蝕率を6(→ 6)増加 (105 → 111)
GM:シーン1回では
永良ゆづり:《限界突破》で《凍てつく刃》ラウンド2回。侵蝕112
兼光結:セットアップ無し
羽海束沙:あっ
羽海束沙:そ……そうだった なんでもないです
:セットアップは変わらず無しです


GM:尸さんの手番から
:悔しいがあとはUGNの方々へ託す!ワンチャンスカバーリングも視野に入れて待機です
GM:永良さん!
永良ゆづり:待機~
GM:羽海さん!
羽海束沙:待機よ
GM:どうしてみんな譲ってくれるんだろ~
GM:ありがたく先手取ろうっと アコキの手番です
羽海束沙:この譲り合いの精神でお前をぶっ飛ばしてやるぜ
“アコキ”:《コンセントレイト:オルクス》《動物使い》《要の陣形》《砂の刃》《クリスタライズ》《結合解除》
“アコキ”:choice[永良,羽海,兼光,尸] この人以外を狙う
DoubleCross : (choice[永良,羽海,兼光,尸]) → 尸

GM:女子3人を狙うよ~
永良ゆづり:厳しいなぁ
“アコキ”:当てたら武器ぶっ壊してやるからね
:結合解除はまずい……カバーリング優先度はどんな感じでしょう
“アコキ”:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[2,2,2,4,6,7,7,8,8,9,9,10]+5[1,3,4,5,5,5,5]+4 → 19

GM:こいつマジしょぼいな
羽海束沙:そもそも離れてるので無理者です
羽海束沙:暴走だよ〜
兼光結:ドッジ振ります
永良ゆづり:ドッジしてみよ
兼光結:8dx+1>=19
DoubleCross : (8DX10+1>=19) → 10[3,3,4,7,7,9,10,10]+6[5,6]+1 → 17 → 失敗

GM:何なの
羽海束沙:バディム投げよ
GM:ちょっと!
兼光結:やったぜ 20になるので回避です
GM:ゆるせなすぎる
永良ゆづり:7dx+1>=19
DoubleCross : (7DX10+1>=19) → 10[1,1,2,3,6,7,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

永良ゆづり:ん~、おしい
兼光結:惜しい
:回してる……
羽海束沙:がんばった
永良ゆづり:尸くん庇って~~
:任せて~~永良さんをカバーします
永良ゆづり:やったぁ!
“アコキ”:2d10+35 装甲無視
DoubleCross : (2D10+35) → 10[1,9]+35 → 45

:ひぃ~無理無理!クライアントへのロイスを切ってHP11で復活。
羽海束沙:倒れます。復活……はしておくか一応
羽海束沙:レネうさへのロイスを切って復活。
羽海束沙:こちらもHP11に。


“アコキ”:再び猛禽の羽撃きが迫る。それらはもはや、それらの生死を問題にはしていない。
“アコキ”:肉塊として殺到し、触れた無機物を分解してしまう。
“アコキ”:「あんな奴ら居なくたって……」
“アコキ”:「私で十分、十分さ、UGN!」
“アコキ”:「うさぎの聖域……うさンクチュアリの邪魔はさせないよッ!」
羽海束沙:(……人を巻き込まなくなったのはいいけど)
羽海束沙:その分、向こうが使える攻撃範囲も広くなっている。間に合わないな、と瞬時に判断して。
羽海束沙:最後の一手を自分の身を護るためではなく、支援に使う。兼光の背後を取っていたものを何匹か撃ち落とす。
羽海束沙:直後にその腕ごと群の中へ飲み込まれる。
兼光結:「……ありがとう」
兼光結:背後へ向けて謝辞を一つ。背後のその群れさえいなければ、十分間に合う範囲。
兼光結:するりと華やかな椿柄が嵐をすり抜ける。"理想"的な身のこなしで。
“アコキ”:「三塚ァーッ……!お前ーッ!」
“アコキ”:「なんで当たらないんだよッ……!」
兼光結:「簡単な話よ」
兼光結:「アタシには――兼光結には、それが出来るから」
兼光結:言葉として発すれば、その定義はより強固となる。そういう者であると現実を定め直す。
“アコキ”:「クソ~……!でもこっちの変な武器は壊してやったもんね」
“アコキ”:「壊して……」そちらを見る。
永良ゆづり:「……うん?」無事。
:ぽたり、ぽたりと血が垂れる。従者が破壊された時のそれではなく。
“アコキ”:「あれえ!?」
:重傷を負った人間のそれでもない。
:全身を切り裂かれ、穿たれてもこの体からは大して出血しないから。
:「……あはは、もうちょっとカッコよく守れたら、いいのにねぇ」ごほ、と少量の血を吐き捨てて笑う。
永良ゆづり:「ありがとう。助けられた分の仕事は必ず果たす」
:「うん。カッコいいトコ見せてねぇ」
永良ゆづり:中指に嵌め込んだ金輪を支点とし、掌で旋回させる。
永良ゆづり:自身の周囲を吹き荒ぶ白煙が、巻き込まれる様に峨嵋刺に纏わっていく。
永良ゆづり:「変な武器で悪かったな。能力の都合上、こういう回転できる機構が必要なんだよ」
“アコキ”:「チクショ~……!」


鴫戸桜羽:さうがんばります
兼光結:頑張れ~
鴫戸桜羽:《砂の刃》《クリスタライズ》 アコキを攻撃
鴫戸桜羽:7dx+2
DoubleCross : (7DX10+2) → 10[2,2,5,6,6,8,10]+10[10]+2[2]+2 → 24

GM:頑張ってるな……
羽海束沙:がんばってる!
“アコキ”:ガード 《砂の盾》
永良ゆづり:《凍てつく刃》ダメ+1D+18どうぞ 侵食115
鴫戸桜羽:やった~
鴫戸桜羽:3d10+1d10+18+18 装甲無視
DoubleCross : (3D10+1D10+18+18) → 21[6,6,9]+10[10]+18+18 → 67

羽海束沙:打点こわ
永良ゆづり:つえぇ~~
GM:ダメージダイスすごいなお前
兼光結:出目強すぎる
“アコキ”:だいぶ死にかけなりました そんな……


鴫戸桜羽:群れの中に飲み込まれていた羽海束沙を引き上げる手。
鴫戸桜羽:「ねえ……!あなたバンってやる感じの人でしょ!?」
羽海束沙:「けほっ、えほ……っ」血の混じった咳をしながら、ゆっくりと身を起こす。
鴫戸桜羽:「教えて!どうやればうまく出来る?」
鴫戸桜羽:「あいつとっちめないと気がすまない!」
羽海束沙:「ありがとう……えっ?」
羽海束沙:何か言い返そうとするが、その顔を見て思い直し。
羽海束沙:「……そうね。貴方のは、見た感じものを形作る力だから」
羽海束沙:「作りたいものの姿を思い浮かべて。可能なら貴方にとって身近で、思い描きやすいものを」
鴫戸桜羽:「思い浮かべる……」
鴫戸桜羽:その手に、大きく湾曲した結晶が生まれる。
鴫戸桜羽:「あ……あたし」
鴫戸桜羽:「弓道部……」
鴫戸桜羽:弓。そして矢。
羽海束沙:ふっと笑う。「言われただけでここまでできたら上出来」
鴫戸桜羽:「そ……そうなの!?あたし才能あるかなあ!?」
羽海束沙:「ええ、だから自分の力を信じて。貴方が願い、信じれば」
羽海束沙:「貴方に宿った力は、それを叶えようとしてくれるはずだから」
鴫戸桜羽:「うん……!」キリキリと産み出た弦を張り詰めさせて。
鴫戸桜羽:「私、やるっ!」放つ。
鴫戸桜羽:結晶化した矢じりが、アコキめがけて飛んでいく。
永良ゆづり:「……やるじゃんか。私も力を貸そう」
永良ゆづり:疾走する矢に白煙が纏わり、密度を増していく。
永良ゆづり:"レネゲイド能力支援"を煙が持つ裏の性質とするなら、表の性質は"レネゲイドを糧とする劫火の発露"。
永良ゆづり:炸裂。熱焼。無属性の弓矢攻撃に焔属性が付与され、威力を後押しする。
“アコキ”:「なっ」そちらを全然見ていなかった。警戒に足る相手ではないと。
“アコキ”:「あ”……熱っづ……!」
“アコキ”:その火矢をしとど受ける。
“アコキ”:「ぎゃああっ……」ボタボタと焼け落ちた虫の死骸がこぼれ出る。
“アコキ”:それらを服の下にまとわせて、これまで攻撃を防いでいた。
鴫戸桜羽:「な……なんか効いてる!」
永良ゆづり:「……なるほど。通りで堅い筈だ」
永良ゆづり:「だが虫は火に弱いと相場が決まっている。隙が出来た、一気に畳み掛けるぞ」


GM:兼光さんの手番へ。
兼光結:まずはマイナーの前にスネークブレードの効果を起動。
兼光結:そしてマイナーでカムトゥルー:縮地Lv5→バックスタブLv3+シーンの任意の場所に移動で羽海さんのエンゲージに、離脱可、1シナリオ5回、白兵攻撃力+15
兼光結:メジャーでリアライズ:オールレンジLv2+コンセントレイト(エグザイル)Lv4→判定D+2、判定のC値-3
兼光結:対象は"アコキ"!
“アコキ”:きな!
兼光結:12dx7+1
DoubleCross : (12DX7+1) → 10[1,1,3,5,5,6,7,7,7,9,9,9]+10[1,2,5,6,8,10]+6[1,6]+1 → 27

“アコキ”:ガード《砂の盾》
永良ゆづり:2回目の《凍てつく刃》ダメ+1D+18どうぞ 侵食118
GM:やめろ~~~
兼光結:有難すぎる ダメージ!
兼光結:3d10+8+15+3+1d10+18
DoubleCross : (3D10+8+15+3+1D10+18) → 13[5,2,6]+8+15+3+10[10]+18 → 67

“アコキ”:34点引いて33
“アコキ”:残りHP22なので死ぬ!
“アコキ”:HP0になり、《蘇生復活》します
:げぇッ!
羽海束沙:大人しく倒れろ〜〜
兼光結:復活すんな!
“アコキ”:復活したから認識がもとに戻るよ
GM:でも戦闘は続きます
永良ゆづり:戻ってもFHだしなぁ
GM:演出を!


兼光結:「随分小細工が得意みたいだけど、流石にそろそろネタも尽きる頃でしょう」
兼光結:するりと着物の袖が翻り、気づけば羽海の横へと立ち戻っている。
兼光結:武器を無くした彼女を孤立させるのもリスクと判断した。自分とID-L047愛刀であれば、この程度の間合いは問題にならない。
兼光結:もう一度袖を振るう。左肩から袈裟懸けになるように。
“アコキ”:「チッ……」
“アコキ”:それをかわそうとするが、とても対応できない。
“アコキ”:元々、彼女は操るものだ。自らが動きに長じるわけではない。
兼光結:細身の直剣にしか見えない刀身が解けるように伸び、刃先が"アコキ"の身体へと突き立てられる。
“アコキ”:「ギッ……!」
兼光結:ぢゃりん。腕を引くと同時に巻き戻された刃が、再び直剣へ。
兼光結:「そろそろ終わりたいところだけど」
“アコキ”:それを受けて、その場に倒れる。傷がなんとか塞がる。
兼光結:「……そう易くもいかないか」
“アコキ”:そして。起き上がって……
“アコキ”:「……」
“アコキ”:「え?は?え?」
“アコキ”:「どうしてこんなところに……」
永良ゆづり:「精神干渉され過ぎで記憶まであやふやになってる……」
“アコキ”:「……」
“アコキ”:「……!」
“アコキ”:「……!!!」
羽海束沙:「わけを説明してあげる義理もないけど……」
羽海束沙:「一言で言うなら、自業自得よ」
“アコキ”:「ウオオオオオ……!」
“アコキ”:「ぜ……全員殺してやるッ!」
“アコキ”:「そうすれば誰も見てないッ!」
兼光結:「思いだせはしたみたいで何よりね」
“アコキ”:「この私があんな……あんな……」
:「……ふふ」無意識に笑いが零れる
“アコキ”:「ウオオオオ……!」
“アコキ”:「笑うなッ!」
兼光結:内心自制していて良かったな……と思いつつ。ああはなりたくない。
永良ゆづり:「一応本性がテロリスト気質だからな。しっかり捕まえとこう」


“アコキ”:《加速する刻》します。
永良ゆづり:わぁお
:持ってるのッ!?
“アコキ”:持続しているエフェクト全部解除します 《得意領域》も《黒曜の鎧》も外すぜ
兼光結:脱いでる
羽海束沙:いったいなぜ……
“アコキ”:使わされてるエフェクトの影響を全部取りたいから 恥辱モードなので
“アコキ”:《コンセントレイト:オルクス》《動物使い》《要の陣形》で攻撃。
永良ゆづり:使わされてたんだ……
“アコキ”:choice[永良,羽海,兼光,尸] この人以外を狙う
DoubleCross : (choice[永良,羽海,兼光,尸]) → 羽海

“アコキ”:5dx7+4
DoubleCross : (5DX7+4) → 10[2,3,4,5,9]+4[4]+4 → 18

GM:お前5個でも一緒やんけ~~~
羽海束沙:かわいい出目だね
永良ゆづり:ドッジしてみよ
兼光結:こっちも振ります
:暴走もなくなってるしドッジ!
永良ゆづり:7dx+1>=18
DoubleCross : (7DX10+1>=18) → 10[2,3,3,6,7,7,10]+6[6]+1 → 17 → 失敗

兼光結:8dx+1
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[2,2,4,4,5,8,10,10]+6[3,6]+1 → 17

羽海束沙:すまない バディムはもう品切れで……
永良ゆづり:惜しい
兼光結:二人共惜しい
:5dx+1>=18
DoubleCross : (5DX10+1>=18) → 9[3,4,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

GM:安定してクリティカルさせるな……
永良ゆづり:どうせロイス割れるなら達成値上げて避けるか
羽海束沙:ロイス切ればかわせるわね
兼光結:こっちもそうしよ
GM:当てさせてくれない……
永良ゆづり:レネうさロイスを昇華して達成値+1d10。
兼光結:感情を変え忘れてたけど、レネうさのロイスを安堵/○警戒にして昇華します
兼光結:達成値+1d10
GM:これまでは愛情を……
兼光結:17+1d10
DoubleCross : (17+1D10) → 17+6[6] → 23

永良ゆづり:17+1d10>=18
DoubleCross : (17+1D10>=18) → 17+10[10] → 27 → 成功

GM:スン……
GM:でも一人は当たってるもんね~
“アコキ”:2d10+20 装甲有効
DoubleCross : (2D10+20) → 9[7,2]+20 → 29

:ぐえ~死んだンゴ
:う~ん、永良さんのロイス切ってHP11で復活します


“アコキ”:「……お前たちにも……」
“アコキ”:「……お前たちにも恥辱を味あわせてやる……!」
“アコキ”:「そうしたら今日のことなんて話せなくなるよなァ!?」
永良ゆづり:「いや、どうなっても上層部には報告しなきゃだし……」
“アコキ”:「黙れェエ!」手を掲げる。そこに飛来するのは猛禽ではない。
“アコキ”:視線誘導のブラフ。本当の狙いは……
“アコキ”:地面より這い回る虫の群れ。
“アコキ”:それらが脚より駆け昇り、服の中に浸透せんと狙う。
羽海束沙:「恥辱っていうか……トラウマの類でしょ」
羽海束沙:もしかしてこいつ的にはそういうのが性癖なんだろうかとか一瞬考えてしまったがすぐに思考の彼方に葬り去った。
兼光結:「どっちであれゴメンね」
兼光結:そう言いながら柄を振るう。刃先がちょうど地面ギリギリをなぞるようにして円を描き――
兼光結:一周目で這い上ろうと迫っていた虫達を寸断。二週目でその外側に居る虫を払いのけ。
“アコキ”:「えっちょっと待って、何してんの」
兼光結:そうしている間に、円の内側から兼光は移動を終えている。
兼光結:「支部の借り物とはいえ、せっかくの着物を汚したくもないもの」
永良ゆづり:「私のは自前だから、汚れても平気なんだけど……」
永良ゆづり:滞留する白煙を器用に服の中へ流し込み。侵入しようとした先から遍く焼き尽くす。
永良ゆづり:「気持ち悪いからストップ」多少肌が焦げるが、マシ。
“アコキ”:「脱げよ!虫イヤ~って!」
“アコキ”:「防ぐな!」
:「わわ……ぐえ……ッ!」一方、攻撃を受けて地面を転がり残り少ない血を吐くが……。
:「そんなとこに居たら潰れちゃうよぉ、君たち……」しばらくすれば立ち上がり、大したリアクションもなく体を叩く。
“アコキ”:「クソがァア……!」
:「な、なんでこんな怒ってるのぉ、あの人……」
“アコキ”:「死ね!」
:「ひぃッ」


GM:羽海さんの手番へ。
羽海束沙:うーん
羽海束沙:蘇生復活の1なら素手チャレするのもありか……?
“アコキ”:ギクッ
羽海束沙:暴走解除して次R以降の手番放棄カバーも武器破壊してこないなら別にって感じはあるしな
羽海束沙:マイナーで戦闘移動・エンゲージ、メジャーでアコキに素手白兵攻撃してみます。
GM:くるな~
羽海束沙:いうて通らん寄りのステではあるが……
羽海束沙:命中いきます
羽海束沙:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 6[1,1,4,6] → 6

羽海束沙:だめそう
“アコキ”:ガードします
羽海束沙:ぐえ〜
羽海束沙:1d10-5 ダメージ
DoubleCross : (1D10-5) → 7[7]-5 → 2

“アコキ”:フ……
“アコキ”:ないぜ ガード値
“アコキ”:死にます
永良ゆづり:草
羽海束沙:そうとはね
羽海束沙:無を使っちゃったんだ
:ww
GM:そうです
GM:もう復活もない 戦闘終了です
GM:演出どうぞ~


羽海束沙:能力キャパシティの限界、なのだろう。自分を追い回す分までの虫を操作することはできなかったらしい。
羽海束沙:攻撃を受ける三人へ向かって喚いている間に、”アコキ”の背後へと回っている。……正気に戻ってからは精神的ショックが大きかったのか、かなり注意散漫だ。
羽海束沙:両手にいつも頼っている武器はないが、チルドレンとして基本的な格闘戦の訓練くらいは積んでいる。その記憶を手繰り、手足に感覚を思い出させながら。
羽海束沙:……ふわり、と赤い袴が翻って。
羽海束沙:「せやぁっ!」
“アコキ”:「えっ」
羽海束沙:伸ばした足先を、後頭部めがけて蹴り落とす。
“アコキ”:「ゴギッ」
“アコキ”:「……お前……もう武器が……」
“アコキ”:言いかけるが、そのまま気を失う。
羽海束沙:「そうね。貴方が壊したの」
羽海束沙:「こんなの作ってたってことは、それなりの研究設備くらいあるんでしょ。没収した私財から賠償してもらうから」
羽海束沙:言いながら念の為もう一発、鳩尾に蹴りを入れておく。死んだふりの類でない事を確認。
“アコキ”:そのままドゴッっとなる。
鴫戸桜羽:「えっこわ~……」
永良ゆづり:「……おお、珍しいもん見た。束沙の足蹴」
:「お、終わった……?」
羽海束沙:「一応できるけど、貴方と手合わせできるレベルじゃないからね」
羽海束沙:「ええ……そうね、戦いの方は」
羽海束沙:ふう、と息を吐いて。
羽海束沙:少し疲れたような顔で、三人と……そこら中で虫や鳥の死骸が散乱し、石畳が捲れ上がった境内を見渡して。
GM:周囲に抵抗するものはない。君たち以外に動いているのは。
レネうさ:「?」何事もなかったかのように、ポテポテと歩いている。
永良ゆづり:「……性質はともかく。別に兎本人に悪意がある訳じゃないからなぁ」
:「あっ、逃げないでね……」慌てて駆け寄り、がっしりと抱える。
兼光結:「どちらかというと、後始末の方が面倒そうね」
永良ゆづり:「いい感じに後処理されることを祈っとこう」
兼光結:端末を操作しつつ 「ひとまず、諸々の回収と市民の記憶処理の手配はしてるけど……」
:「(悪意……うぅん……)」
永良ゆづり:小さく息をついて、暗器を袖に仕舞い込む。
レネうさ:手の中で大人しくしている。
鴫戸桜羽:「神社噂になっちゃうのかな……」
羽海束沙:「噂にならないように何とかする……って言いたいけど」
羽海束沙:「事故があったくらいのカバーストーリーは付いてしまうかも」
鴫戸桜羽:「事故……ウケ悪そ~……」
羽海束沙:流石に巻き込まれた人の数が数だ。記憶処理の辻褄を合わせるために、そういう判断がされる可能性は高い気がする。
兼光結:「神社側の落ち度として取られない噂にはすると思うけど」
羽海束沙:「……ずいぶん好きなのね、この神社のこと」
鴫戸桜羽:「いや……まあ……」前髪をくるくるとする。
羽海束沙:「自分の身にも色々あったでしょうに、そっちばかり気にかけているようだから」
鴫戸桜羽:「キライでは……ないけど……」
:「綺麗な所だし、神社の人もいい人だし、その、きっとすぐ、また人気に、なると思うよぉ……」小さくぼそぼそと。
羽海束沙:「あ、別に苦言とかではないわよ。そういう、大切にしたいものや場所があるという気持ちを、肯定するのが私達の仕事だし……」
鴫戸桜羽:「……うん。分かってる」
鴫戸桜羽:「……ありがとね」
羽海束沙:「ん。どういたしまして」
鴫戸桜羽:「お参りくらいしてってよ。帰る前にさ」
鴫戸桜羽:「どうせ他のお客さんなんてみんな居ないし。貸し切りみたいなもんだからさ」
鴫戸桜羽:「結構ご利益あるっていうからさ、うち」
永良ゆづり:「(……ご利益があるなら)」
羽海束沙:「あ……一応、今朝もうお参りはしてたんだけどね。私とゆづりは」
永良ゆづり:「(今年は平穏無事に過ごしたいって願いも聞いてほしかったなぁ)」遠い目で、ギリギリ無傷だった本殿を眺めてる。
:「お、お参り……初めてするなぁ、へへ……」呑気に笑う
兼光結:「確かに、着いてすぐアイツを見つけてそのまま……って流れだったし。お言葉に甘えようかしら」
兼光結:「今の時点で、幸先が良い滑り出しとは言えなそうだけど」
羽海束沙:「まあ……でも、他の場所は全然見れてなかったし。事が済んだら、ちょっと見て回りましょうか」
羽海束沙:永良さんの方を見やって。
鴫戸桜羽:「うち安全祈願じゃないからなあ……」
永良ゆづり:「……ああ。そうだね」小さく笑って返した。


GM:バックトラック
GM:あります Eが
:助かる……
レネうさ
『孤独の叫び』『傲慢な理想』『覚醒する世界』
GM:計3つです 振る人はどうぞ
:ありがたく頂きます
羽海束沙:振らないでよさげ
:尸の侵蝕率を3d10(→ 17)減少 (110 → 93)
永良ゆづり:115-3d10
DoubleCross : (115-3D10) → 115-18[6,8,4] → 97

永良ゆづり:97-5d10 等倍
DoubleCross : (97-5D10) → 97-30[8,4,7,2,9] → 67

羽海束沙:105-5d10 1倍
DoubleCross : (105-5D10) → 105-20[10,2,2,3,3] → 85

永良ゆづり:4点
兼光結:残り5なのでEロ無しで等倍振りします
兼光結:106-5d10
DoubleCross : (106-5D10) → 106-35[9,4,9,3,10] → 71

羽海束沙:5点
兼光結:5点
GM:いつもの5点 シナリオ+FS判定6点 Eロイス3点
:93-5d10 等倍振り
DoubleCross : (93-5D10) → 93-32[7,2,7,8,8] → 61

GM:Dロイスはアコキの動物使いと鴫戸(レネうさ)の遺産継承者:欲望の姫君で2点
GM:16点+侵蝕分が獲得点だよ~
羽海束沙:もぐもぐ
兼光結:21!
:20点頂きます!美味し~
永良ゆづり:20点~
GM:C((20+21+21+20)/3)
DoubleCross : c((20+21+21+20)/3) → 27

GM:GMも27点もらうぜ


【エンディング:尸】

GM:事件は収束した。
GM:君の輸送任務自体は失敗したが、依頼側の不手際とされ、
GM:口外しない代わりに通常の成功時報酬を支払う、との手筈となったという。
GM:君が神社の参拝を終えると、車の前で待ち受けるように立っている少年があった。
北大路弦:「よーどうも。ミスターハザードマン」
北大路弦:「……合ってる?」
:「あれぇ?あ、う、うん。合ってる……けど」
:首を傾げて少年をじぃ、と観察する。
北大路弦:「いや何、お宅の敵ってわけでもファンってわけでもない」
:「お仕事の依頼かなぁ……?僕、今結構限界なんだけどぉ……」
北大路弦:「そういう働かせ方はウチはやらないんで」
北大路弦:「依頼主が業を煮やして送り込んだ挙げ句」
北大路弦:「結局終わっちまったんで後処理に回された増援ってとこです」
:「…………………あぁ」長い沈黙の後、納得したように手を叩く。
北大路弦:「お礼を言いに来たんですよ。今回は助かりましたって」
北大路弦:「報告書は見ました。多分精神汚損事例のいいサンプルケースになるんじゃないかって評判でしたわ」
:「ぼ、僕は何にもしてないよぉ……ウサギ探してたくらいで……みんなが居ないとボコボコだったんだからぁ」照れ臭そうに頭を掻いて首を振る。
北大路弦:「いや……お宅が死人だったのが利いた」
北大路弦:「持つべきものは多様性、って感じありません?」
北大路弦:「一辺倒に効率化してたら天敵に淘汰されるのがオチでしょ」
:「そっか……。この体が誰かの助けになったんだったら。へへ、嬉しいなぁ」
:「君達は、優しい……うん、優しいねえ」
北大路弦:「優しい?」
:「僕は死んでるものにへばりついてるだけだから、"生きている"って事の大変さが分からない」
:「でも、色んな事に悩んで……食べたり飲んだり、忙しそうだなぁって思うよぉ」
北大路弦:「まあそりゃお互い様でしょうや」
北大路弦:「こっちも死んでることの大変さを分かるわけでもなし」
北大路弦:「生きている者同士でも、お互いの大変さはまあわかった気になってるだけですよ」
:「そんな忙しい中でも、誰かの為に動けたり、優しくしたり……出来るんだし。偉いなぁ……って、思ったんだけど……」
:「同じ生き物でもそうなんだねぇ……」ふと、ウサギ……に似た生き物の事を思い出す。
北大路弦:「お宅もそう出来てるように見えますがね」
:「頑張って真似っこしてるだけだよぉ。でも、そう見えるっていうのは嬉しいねぇ」
北大路弦:「なんで真似るんです?」
北大路弦:「何を目的にしてるんですか」
:「………………君、仮面ライダーとか。ウルトラマンとか、好き?好きだった?」
北大路弦:「物運ぶ仕事なんて、それこそ生きるためにする仕事でしょう」
北大路弦:「そいつをもどく意味が分かりませんね」
北大路弦:「え?ええまあ……」
:「格好いいよねぇ。小さい子たちも、真似っこするでしょ?格好いいから」
:「それと、同じだよぉ。カッコいいから、僕もそうなりたいんだぁ」
北大路弦:「……成る程」
北大路弦:「そいつもなかなか大変でしょうに」
:「へへ、まあねぇ」
北大路弦:「ま、ていうことならウチもこれからもご贔屓に頼みますよ」
北大路弦:「今回みたいなカッコ悪いやつは無いようにしますんで」
:「それは楽しみだねぇ。今日はいっぱい、カッコいい人を見たから……ふふ、楽しかったよぉ」
:運び屋の仕事については、敢えて答えない。自分でもこの体世界で一番カッコいい人を殺した相手を見つけてどうしたいのか、分からないから。
:ただ、少年の言葉に柔らかく微笑んで見せた。
北大路弦:「……カッコいい人ついでに一つ聞きたいんですが」
:「うん?」
北大路弦:「兼光結って居ましたよね」
北大路弦:「精神が影響下になかったのはお宅だけって聞いてますけど」
北大路弦:「そん時あいつどんなでしたか?」
:「…………………ふふ」
:少年の顔をじっと見つめ、暫く迷った末に。
:「秘密~」
:「あんまり人を茶化したりしちゃ、ダメなんだよぉ」ふふ、と笑って首を振った。


【エンディング:兼光結】

兼光結:無事に到着した事後処理班への引継ぎを終えた後、鴫戸の言葉に甘えて人気のない本殿を一通り回らせてもらった。
兼光結:とはいえ、神頼みなんてものは性に合わないからただ手を合わせただけのようなものだけど。
兼光結:(散々歩き回っておいて挨拶も無しなんて礼儀知らずな真似も出来ないし)
兼光結:騒がせた迷惑料代わりにでもと買った絵馬も奉納し終えたし、そろそろお暇しよう。
兼光結:まずは支部に戻って着替えて、報告書を書いて、その後は――と思考を巡らせながら鳥井の方へ向き直り。
兼光結:「……は?」 見慣れた人影が視界の端に入ったことで思考を寸断される。
北大路弦:「いよっ」
北大路弦:鳥居にもたれかかっていたが君を見て手を上げる。
北大路弦:「お姉さんお一人?」
兼光結:「あんった、なんでここに……」
北大路弦:「なんでってそりゃ……任務だからでしょ。正月早々に」
兼光結:訓練校時代の腐れ縁。幼馴染というほど柔らかい言葉が当てはまる仲だとは思わない。
兼光結:「……事後処理班はもう到着していたと思ったけど。もしくは追加任務?」
北大路弦:「どこかのお偉いさんが頼んだ荷物が届かね~から取りにけって言うんで」
北大路弦:「取り立て兼事後処理班の護衛。“アイディアリスト”への追加任務はありませんよっと」
兼光結:「……例の汚染された幹部から任務を受けたと思ったら、こっちの報告で事態が発覚したって流れね」
北大路弦:「まあそういうことで。その格好は?わざわざ任務終わってから着替えを?」
兼光結:「な訳ないでしょ。元は一般市民に紛れての調査任務の予定だったからカモフラージュよ」
北大路弦:「へえ?」その装いを眺める。
兼光結:黒地に椿柄の小紋。戦闘時に被弾が無かったため、着替える必要もない程度には整ったままだ。
兼光結:「……何?」
北大路弦:「いや」
北大路弦:「カモフラージュ出来てたんですかねと思って」
兼光結:「どういう意味よ」
北大路弦:「さぞ目立ったでしょ」
兼光結:「……」 一瞬の沈黙。誉め言葉と取るべきか、それ以外と見るべきか。
兼光結:「……この程度の着物なら浮くほどでもないわよ。正月だもの」 出した結論は保留である。
北大路弦:「そう?」
北大路弦:「報告書読んだぜ。どうも世界を救ったようで」
北大路弦:「同期の星ってとこか?」
兼光結:「確かに初動を抑えはしたけど、流石に少し対応が遅れたとしてもどうにかはなったでしょう」
兼光結:「認識汚染相手に成す術もなく敗北、なんて冗談にもならないわ」
北大路弦:「感染性の認識災害だろ?そう侮るもんでもない」
北大路弦:「あれだろ?全人類がうさぎを可愛がる世界になっちまってたかもって」
北大路弦:「人がそうしてるところ見るのはいいけども。自分でやるのは御免被りたいね」
兼光結:「でしょうね」 どうも厭世家というか、斜に構えたがるコイツがそうなれば、相当の醜態と取るだろう。
兼光結:……自分としても意見が合うところだが。
北大路弦:「実際どうだった?」
北大路弦:「やってみて」
兼光結:「……」 まあ、報告書を読んだのであればそれを知られても居るだろう。
兼光結:「アンタに感想を伝える理由がない」 予想の範囲内である、と自分に言い聞かせつつ。
北大路弦:「お宅にはなくってもさあ」
北大路弦:「知りたいから、では問題あるかい」
兼光結:「大いにあるわね」 トントン、と組んだ腕を人差し指が叩く。
兼光結:「教えたくないもの。アタシは」
北大路弦:「へええ」
北大路弦:「んじゃまあ、勝手に想像させてもらうとしますか」
兼光結:「するな!勝手に!」
兼光結:うっかり堪え損ねた文句が口をついてから、苦虫をかみつぶしたような顔になる。
北大路弦:「こりゃ元日から縁起のいいものが見れた」
兼光結:「……」 これだからコイツは、と溜息だけを吐き出して。
北大路弦:「ま、一応言っときますけどね」
北大路弦:「喧嘩を売りに来たわけじゃないんで」
兼光結:「へえ?てっきりそれが目的なのかと思ったけど」
北大路弦:「このスペックの敵を完封する優秀なチルドレンの麗姿を拝みに来たのと」
北大路弦:「晴れ着のままならなお眼福だなというしがない純情な気持ちってだけ」
兼光結:どう皮肉を返してやろうかと思考を回しながらその言葉を聞いて。
兼光結:回した思考で言葉を理解して。返す言葉を考えて。
兼光結:「……」 一回分だけ口を開閉して。
兼光結:「……素直に褒めるってことが出来ないの?アンタ」
北大路弦:「素直な称賛は聞き飽きてらっしゃるのでは?」
兼光結:「アンタの捻くれた物言いはもっと聞き飽きてるわよ」
北大路弦:「それもそうか。じゃあ率直にお願いをしたいんですがね」
北大路弦:「折角なら来た場所くらい見聞を深めておくかと思いまして」
北大路弦:「明るい人間に案内を頼みたいんですが」
兼光結:「……アタシは一通り回っただけで明るいというほどではないし。ここの巫女さんを紹介してあげましょうか?」
北大路弦:「美人?」
兼光結:「美少女巫女を自称してたわね」
北大路弦:「しまったな……言葉を濁すことを期待してたが」
北大路弦:「じゃあいいや。もうお帰り?」
兼光結:「そのつもりだけど」
北大路弦:「メシ食いに行こうや」
兼光結:「見聞はどうしたのよ」
北大路弦:「あいにく生者なもので」
北大路弦:「耳目より満たすものがあることを思い出したんですわ」
兼光結:「あっそう」 かくいうこちらも、任務にかかりきりなので昼食は食いっぱぐれている。
兼光結:だから、支部に着く前にそれを摂っておくのは何らおかしいことではない。ないので。
兼光結:「何を食べるかによっては付き合っても良いわ」
北大路弦:「蕎麦屋は?」
北大路弦:「ここに来る時にまあまあの店構えんとこあったろ」
兼光結:「……悪くないわね」 今の服装で入っても違和感がないし。
兼光結:(こういうところのセンスに卒が無いのも腹立たしいのよね)とは心中に収めつつ。
兼光結:「なら、さっさと行きましょ。こっちは支部にも戻って報告書も書かないといけないし」
北大路弦:「エスコートは?」
兼光結:「……したければどうぞ」
北大路弦:「……は」恭しく一礼をした。
兼光結:(……本当)
兼光結:これだから、コイツの相手は腹が立つ。
兼光結:崩れない飄々とした態度も、捻くれた賛辞も、本気と取りづらい軽口も。
兼光結:それを真に受けて『真面目に着物を選んで良かった』なんて思いそうな自分も。
兼光結:悉く調子が狂わされてるようで、それでいて向こうはそんなことがないようで腹が立つのである。
兼光結:……まあ、一番腹立たしいのは。
兼光結:易々と調子が狂った上に八つ当たりめいた苛立ちを止められない自分自身なのだけど。
兼光結:そんなことを言ってやる義理は無いので、もう吐きなれた溜息だけを冬の空気に溶かした。


【エンディング:永良ゆづり・羽海束沙】

:事後処理班への引継ぎを終えた後、羽海・永良の二人は支部のセーフハウスに戻っていた。
:それぞれ、捜索に際し預けていた振袖の回収と、虫の侵入を煙で焼いて防いだ際に焦げた服を着替えるため。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:白襦袢と緋色の袴の巫女装束。束沙が着ていた服と同じ仕様のもの。
永良ゆづり:「予想はしてたけど。まぁ……しょうがないか」
羽海束沙:「あら、似合ってるんじゃない?」
羽海束沙:こちらも、今朝出会った時に着ていた桜色の振袖姿。頭髪も元のように一人で結び直している。こういう所はそつなく器用だ。
羽海束沙:「いつものジャージ以外を着てる所ってあんまり見たことなかったから、なんだか新鮮だわ」
永良ゆづり:見た目や性格に違わず、お洒落に頓着がある方ではない。機能性重視の服しか着慣れてないため、華美な和装はちょっと気恥ずかしい。
永良ゆづり:「ぜんっぜん落ち着かない。よくこんな服着て任務できてたな……」
羽海束沙:「まあ、それがプロってものだし」
永良ゆづり:袖を頻りに伸ばしたり捲ったりしている。
永良ゆづり:「答えになってるかなぁソレ」
羽海束沙:「でも逆に、周りがお洒落してる場所で一人だけジャージとかも結構恥ずかしくない?」
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「もしかしてこれ浮いてるな……って感じたりとか」
永良ゆづり:「元々、それが目的だったからな。絡みにくそうに振舞って、周りと交流持たないようにしてたし」
永良ゆづり:一年程前の事件の際に、見事に空振りだと指摘されたのだが。
羽海束沙:「ふふ」
永良ゆづり:「ただ、今は……そうする意味ないからな」
羽海束沙:「かっこつけた言い方してる。楽だからっていうのもあるんでしょ、たぶん3割くらいは」
永良ゆづり:「そうかも」苦笑。
永良ゆづり:「今日一日くらい我慢するよ。待ち合わせした時も、束沙に合わせるって話した気がするし」
羽海束沙:「写真撮って支部の友達に見せるのは?」
永良ゆづり:「私の与り知らない所でやってほしいな」
羽海束沙:「それはなんか悪いことしてるみたいで嫌ね……」
永良ゆづり:「……まぁ、やりたいならやっていいよ。つい先日も任務で着た服で周りからめっちゃ煽られたし」
羽海束沙:「へえ、珍しい。どんな服だったの?」
永良ゆづり:「バニー服」
羽海束沙:「……」
羽海束沙:「巫女服よりよっぽどじゃない」
永良ゆづり:「FHが潜伏する金持ちのパーティーに忍び込んでディーラーやらされた」
羽海束沙:「なんでさっき"よくこんな服着て任務できてたな……"とか言ってたの」
永良ゆづり:「振袖はふりふりがうっとおしい。あっちはハイヒール脱げばそれなりに動きやすいし」
羽海束沙:「まあ……確かに機能性だけを見ればそうか……」
羽海束沙:少し首を傾げて考え込んでいたが、ふと正気に立ち直って。
羽海束沙:「……こんな話してばかりいるのも勿体ないわね。外、出ましょうか」
永良ゆづり:「ん。といっても、後処理は引き継いだから手持無沙汰になっちゃったけど」
羽海束沙:「せっかく貸し切りって言われたし、また神社のあたりでも行ってみる?そんなに見て回れた訳じゃないし」
羽海束沙:「それか、お腹空いてるならご飯でもいいけど」
永良ゆづり:「そうね。くじ引きをやろうか~って話だった気がする」
永良ゆづり:「それだけ片付けたらご飯いこっか」
羽海束沙:「ん、そうしましょう」
:----
羽海束沙:……そんな会話を経て、神社の所まで戻ってきた。人気はさっぱりなく、がらんと開いた空間に冷たい風が吹いている。
羽海束沙:「なんか……あんまり、ありがたみはないかもしれないわね。貸し切りの神社」
永良ゆづり:「遊園地とかならアトラクション並ばずに済むし嬉しいかもしれないけど……」
永良ゆづり:「というか、くじ引きとかの営業やってんのかな」
羽海束沙:「言われてみれば……」
永良ゆづり:本殿の傍、社務所と併設された参拝客向けの店舗があった。とりあえず覗いてみる。
鴫戸桜羽:「今やってないよ……あっ」
永良ゆづり:「お。鴫戸さん」
鴫戸桜羽:「お~」手を振る。
羽海束沙:「お邪魔してます」小さく手を振り返す。
永良ゆづり:「流石に営業してないか。くじ引きが出来たら引いていこうかなと思ったんだけど……」
鴫戸桜羽:「ん~ゆっくりしてって」
鴫戸桜羽:「あるよ~」
永良ゆづり:「いいの?」
鴫戸桜羽:「いーよいーよ」
鴫戸桜羽:「どっち?」
永良ゆづり:「……種類があるの?」
鴫戸桜羽:「安全祈願と恋愛成就あるけど。うち」
永良ゆづり:「……………………」フリーズ。
羽海束沙:「へえ。まあ安全かしら」
鴫戸桜羽:「いいの?」
羽海束沙:「別に、成就させたい異性との縁も思い当たらないから……」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「そっか。じゃあ、私も安全の方にしとこ」
鴫戸桜羽:「みんな恋愛行きたがるのに……」
永良ゆづり:「普通に高校生やってれば、恋愛の方が盛り上がりそうとは思う」
鴫戸桜羽:「UGNって恋愛禁止なの?」
永良ゆづり:「そ、そういうわけじゃない……と思う、けど……」
羽海束沙:「まさか。アイドルじゃあるまいし」
永良ゆづり:「どちらかというと、恋愛を楽しむ時間の確保が難しいのかも……」
鴫戸桜羽:「ふーん」
羽海束沙:「重要な情報とかも扱うから、普通の学生より厳し目に注意とかはされるけど」
羽海束沙:「恋人作ってる人もそれなりにいるわね」
鴫戸桜羽:「へえ~……」
鴫戸桜羽:「じゃあこっちも引いてもよくない?」
鴫戸桜羽:「相手見つかるかとかもあるだろうし」
鴫戸桜羽:「両方引きなよ~」
永良ゆづり:「両方……」
羽海束沙:「商売上手め……」
羽海束沙:「じゃあ、いいわよ。両方引いてみる」
鴫戸桜羽:「やった~毎度!」
羽海束沙:そう言って財布から千円札を取り出し、カウンターの上に置く。
永良ゆづり:「マジか」
鴫戸桜羽:「はいどーぞ」
羽海束沙:「まあ別に、そこまで頑なに拒む理由もないし。話の種でしょ」
羽海束沙:言いながら、差し出されたものを順番に一枚ずつ引いていく。
永良ゆづり:「……ああ。そっか、話の種か」
永良ゆづり:「それなら、しょうがないか。私も付き合うよ」言い訳がましく呟きながら、同じく千円をカウンターへ。
鴫戸桜羽:お釣りを返しながら。
永良ゆづり:引きます。安全→恋愛の順で。
永良ゆづり:choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]
DoubleCross : (choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]) → 大吉

永良ゆづり:choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]
DoubleCross : (choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]) → 中吉

羽海束沙:そういうシステムなんだ じゃあそうするか
羽海束沙:choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]
DoubleCross : (choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]) → 大凶

羽海束沙:choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]
DoubleCross : (choice[大吉,中吉,吉,末吉,凶,大凶]) → 凶

羽海束沙:ふふ
永良ゆづり:わぁ
GM:かわいそう
鴫戸桜羽:「どだった?」
永良ゆづり:「…………」どちらのお御籤も、悪い内容はほぼ書かれていない。待ち人は来るし、探し物は見つかり、受験も恋愛も大体実る。
羽海束沙:「えーと……安全の方は大凶。水難に気をつけろとかなんとか」
永良ゆづり:「っ、だ、大凶?」
永良ゆづり:中吉未満の籤が入っていないタイプだと思ってた。
鴫戸桜羽:「だ、大凶はこれ以上悪くならないって意味もあるから……」
羽海束沙:「そんなにびくつかなくても。大凶が怖くておみくじなんて引けないでしょ」
永良ゆづり:「あ、ああ……そうだな。そうかもしれない」
羽海束沙:「恋愛の方は……凶ね。誠意を尽くして想いを伝えないと破談になるって」
永良ゆづり:見られない内にお御籤を畳み始める。木の枝に結んでおくのが一般的だったはずだ。
羽海束沙:「誰とよ」鼻で笑う。
永良ゆづり:「そうか。まぁ、私も似た様な感じだったよ」
羽海束沙:「似たような感じって?大凶?」
羽海束沙:「揃って不運寄りとはね。まあ、お正月からこんな目に遭ってたら説得力もあるけれど」
永良ゆづり:「ああ」漢字二文字の内半分一緒だし、半分くらい同じものだろう。
永良ゆづり:「正月早々、非番の日に仕事させられた私達には相応しいのかもしれないな」
永良ゆづり:目を逸らしながら、そそくさと枝に結んでいる。
羽海束沙:「あ、枝に結ぶのって別にご利益とかないらしいわよ」
永良ゆづり:「えっ。そうなの」
永良ゆづり:「じゃあなんでこんなに結んであるの……?」
羽海束沙:「なんか、運が悪い籤を勝手に捨てたり結んでいく参拝客がいるから、神社側がそういうのを置くようになったんだって」
永良ゆづり:「束沙は賢いなぁ」
羽海束沙:「持っておくと悪運が来るとかなんとか言って。迷惑な話よね」
鴫戸桜羽:「榊の枝自体は御利益あるから……」
永良ゆづり:「だからといって、凶や大凶を取り除いた籤を引かせるのも誠実ではないし」
永良ゆづり:「信じる者は救われるとも言う。皆の不幸を引き継いだ枝には魔除けの効果だって芽生えてるかもしれない」
羽海束沙:「うん。まあ、そうしたいならそれもいいんじゃない」
羽海束沙:「鴫戸さんもこう言ってるし」
永良ゆづり:「束沙は持って帰るの?」
羽海束沙:「そのつもりだったけど……」
永良ゆづり:「そっか……」
永良ゆづり:「そしたら、私も持って帰るか」結びを解いて財布に仕舞う。
羽海束沙:「いいの?」
永良ゆづり:「今日は束沙に合わせる日だからな」
羽海束沙:「あー……なるほど」
永良ゆづり:「ありがとう、鴫戸さん。来年も非番だったらまた初詣は此処に来るよ」
鴫戸桜羽:「うん、ぜひ!」
羽海束沙:「ええ、またね」手を振って立ち去りながら。
永良ゆづり:「……そしたら、くじ引きも無事終わったしご飯いこっか」
羽海束沙:「ええ、お正月だけど開いてる店はあるみたいだし」
羽海束沙:スマホを取り出して地図を開きながら。
羽海束沙:「……そういえば、なんとなく気になったんだけど」
永良ゆづり:「うん?」
羽海束沙:「貴方って神様とか信じてるタイプなの?」
永良ゆづり:「人並には信じてるよ。ただ、人によって恩恵の振れ幅があるとも感じる」
永良ゆづり:「どちらかというと、束沙の方が信じてなさそう」
羽海束沙:「ええ。まあ、別に信じてはないわね」
永良ゆづり:「神に頼むより自分で何とかしそう」
羽海束沙:「そうは言っても別に否定したいわけでもないし、こういう場所に自分から来るくらいには人並だけど」
羽海束沙:「宛にしてない、って言う方が正確かも」
永良ゆづり:「……そうだな。命に関わる様な仕事してる奴は、そっちの方が正解だ」
羽海束沙:「おみくじを見て自分の行動を何か変えるかって言われたら、別にそんな事はないしね」
永良ゆづり:「自信たっぷり~」
羽海束沙:「そういう性格なの」
永良ゆづり:「ああ。私が知ってる束沙と一切違わない」
永良ゆづり:「それでこそ頼りがいがあるよ」
羽海束沙:「お参りも、ああいうかしこまった場所で、自分の中の願いを言葉にする事に意味があるんだと思う」
羽海束沙:「そうしたら、その為に何か自分で行動を起こしたり、頑張ろうって気持ちが起きるでしょ」
永良ゆづり:「なるほど、自身へ暗示を掛けるための儀式ってことか」
永良ゆづり:「だったら、私がさっき本殿で願ったことは割と的外れだったかもしれないなぁ」
羽海束沙:「そ。まあ……小さい頃にお母さんにこれ言ったら、可愛げのない子供って言われたけど」
羽海束沙:「何を言ったの?」
永良ゆづり:「去年はいっぱい事件があったから、今年はもう少し平穏であってほしいなって」一部端折った。
羽海束沙:「あー……」
永良ゆづり:「私が自己暗示で平穏を願ったところで、悪人は腐る程湧いてくるからな」
羽海束沙:「ま、所詮は不信心者の意見だから」
羽海束沙:「ほんとにどこかに神様みたいなのがいて、貴方の言葉を聞いてくれてる可能性もゼロじゃないし」
永良ゆづり:「だと嬉しいな。そしたら私も束沙も、時間に余裕が出来るかもしれないし」
永良ゆづり:「勿論、仕事はちゃんとするよ。約束」
羽海束沙:「別にそこは疑ってないわよ」ふっと笑う。
永良ゆづり:「……そしたら、束沙はどんなお願い事をしたの?」
羽海束沙:「ん、私?」
羽海束沙:「どんな時にも落ち着いて、悔いのない判断を下せるように。それと、去年以上に周囲から評価されるようにって」
永良ゆづり:「想像通り過ぎる」
羽海束沙:「二つは欲張りすぎたかもしれないけど、努力でカバーするわ」
永良ゆづり:「本当に努力でカバーしそうだから怖いよ」
永良ゆづり:「ほどほどに頑張ってくれ。嫌みじゃなく、本当にほどほどで」
羽海束沙:「じゃあ、努力と友情に訂正しておきましょうか」
永良ゆづり:「重ね合わせて勝利ってか」
羽海束沙:「一人で何とかできるほど主人公じゃない自覚はあるからね」
羽海束沙:そんな会話をしながら、神社の外の公道が見えてきたあたりで。
羽海束沙:「……あ、そうだ」足を止める。
永良ゆづり:「忘れ物?」
羽海束沙:「いや、そういうのじゃないけど」
羽海束沙:「神社内は貸し切りだけど、表に出たら人目につくでしょ」
羽海束沙:「ほら……貴方のあれ。もし吸っていくなら、今かなって」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「そうだね。今のうちにやっとこうか」
羽海束沙:「……なんか不良みたいな会話になっちゃったな」
永良ゆづり:手持ちのナップザックから、掌ほどの小箱を取り出す。
羽海束沙:ぼやきながら、近くのベンチに腰を下ろす。
羽海束沙:「実際絵面もそういう感じなんだけど」
永良ゆづり:「最近は、束沙から勧めてくれることが増えた気がするな」
永良ゆづり:小箱から白くて小さな棒菓子を2本取り出し、片方を束沙に手渡す。
羽海束沙:「ん、どうも」
永良ゆづり:自身の分を咥えて、先端を軽く摘まむ。すると煙草の様に煙が上がり、冬の風に揺れる。
羽海束沙:「……言われてみれば、増えたかも」
永良ゆづり:元々、自身の業を忘れないための儀式だったはずだが。いつしか彼女と二人きりの時だけに興じる娯楽になっていた。
羽海束沙:いつものように口元に咥えて、先端を差し出す。
永良ゆづり:煙が燻る先端を束沙のに宛がう。数秒ほどで煙が伝搬する。
羽海束沙:「……ありがと」煙が灯った事を確認し、それを指先に挟み直しつつ。
永良ゆづり:「…………」無言で煙を吐く。真似事に過ぎないので、あまり意味はないのだが。
羽海束沙:「こういうの、シガーキスって言うらしいわね」
羽海束沙:まあ真似事だけど、と煙を吐きながら。
永良ゆづり:「っ……あ、ああ。そうね、そんな風にも言うわね」
永良ゆづり:「……束沙はいいの?」
羽海束沙:「いいのって?」
永良ゆづり:「こんな風に私と一緒に過ごしてたら」
永良ゆづり:「ただでさえ短い余暇が更に切り詰められちゃって、その……」
永良ゆづり:「…………恋愛とか、中々する時間とかなくなっちゃう、とか」
永良ゆづり:段々と小声になり。かき消す様に大げさに煙を吸う。
羽海束沙:「……」
羽海束沙:「……なんか飛躍してない?」
永良ゆづり:「え?」
永良ゆづり:「……そ、そっかな。恋愛のお御籤引いたからかなぁ……」
羽海束沙:「いや、なんで恋愛になったのかなと思って」
永良ゆづり:「気になったから……」
羽海束沙:「貴方もそういう事に普通に関心あるタイプなのね」
羽海束沙:「それはそれでなんか、少し安心したわ」
永良ゆづり:「…………ひと、人並みには。人並みにはね」
羽海束沙:「でも、今の考え方はあんまり良くないな」
羽海束沙:「自分なんかと一緒にいると相手が損をする、みたいなの」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「そういうんじゃない、けど」
永良ゆづり:「時々、不安になるから」
羽海束沙:「何がよ?」
永良ゆづり:「束沙が、本心から私と一緒に居て楽しいと思ってくれてるとしても」
永良ゆづり:「私以外にも人は沢山居るし、遊ぶ機会とか、出会うタイミングを私が奪ってるんじゃないかって」
羽海束沙:「…………」
羽海束沙:少し考え込むように、口元に手を置いて。ふうう、と細長い煙を吐き。
羽海束沙:「……ちょっと言いにくいんだけど」
羽海束沙:「その言葉、そっくり返したいっていうか……」
羽海束沙:「前々からちょっと心配だったんだけど」
羽海束沙:「……貴方、私以外にもちゃんと仲の良い友達とかいるの?」
永良ゆづり:「……ええっと」
永良ゆづり:「束沙ほど、気の置ける仲の子は、居ないですけど……」
永良ゆづり:「でも、私は元々そういうタイプだったから」
永良ゆづり:「束沙が"コレ"に付き合ってくれるだけで、満足できてそうな節がある」
羽海束沙:「"そういうタイプ"で済ませていい問題なのかしら……」
羽海束沙:「もっと人との繋がりを広く持つようにすることが、貴方の為じゃないかって」
羽海束沙:「時々、そんな風に思うから」
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「特にオーヴァードは、ほら……一つの繋がりに依存しきってしまうような生き方は、危うさがあるから」
羽海束沙:いつものはきはきとした感じのない語調だが、それゆえに彼女なりに考えて言葉を選んでいるのだろうという事はわかる。
永良ゆづり:「そうだね。束沙ならそういうアドバイスをしてくれるのがぽいって思う」
永良ゆづり:「思う……けど」
永良ゆづり:「一つの繋がりに依存するのは、そんなに悪いことなんだろうか」
羽海束沙:「悪いとは言わないけど……ちょっと心配かな、ってだけ」
羽海束沙:「それに、先に心配してくれたのは貴方の方でしょ」
羽海束沙:「私の繋がりを広げる機会を奪ってるんじゃないかって」
永良ゆづり:「そう。私は大丈夫だけど、束沙の方は大丈夫なのかなってこと」
羽海束沙:「大丈夫なつもりだけど……そんなに危なっかしいかしら」
永良ゆづり:「ええと。そういうつもりじゃないけど……なんて言えばいいかな」
永良ゆづり:「私は、その。束沙と、一緒に居る時間が、大切だから」
羽海束沙:「……そっか」
羽海束沙:そっとブロンドの髪をかき撫でる。整った横顔が覗き見える。
永良ゆづり:「っ!?」
羽海束沙:「うん。貴方が前にもそう言ってくれた事は、覚えてるから」
羽海束沙:「私も私なりに、貴方といる時間を大切にしていたつもり」
永良ゆづり:「そ、そっか……束沙も、大切に思ってくれてたんだ」
羽海束沙:「だから、いいんじゃない?これは、このままで」
永良ゆづり:「…………」しどろもどろに、地面と彼女の顔を交互に見て。
永良ゆづり:「うん。ありがと」
羽海束沙:「どういたしまして、かしら」
永良ゆづり:かき撫でた金髪の隙間から、赤くなった耳が見えるだろう。
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:年頃の少女らしく微笑むと、もう一度煙を深く吐き出して。
羽海束沙:「……じゃ、そろそろ行きましょうか。ご飯、何食べたい?」
永良ゆづり:「……もうちょっと」
永良ゆづり:「もうちょっと。暑くて……その」
永良ゆづり:「このままで、居てもいいかな」
羽海束沙:「ん、大丈夫?」
羽海束沙:「暑がるような気候じゃないと思うけど。熱とかあったりする?」
永良ゆづり:「大丈夫。寒いよりは……暑い方が好きだから」
羽海束沙:そっと手首のあたりを取って体温を確かめる。
羽海束沙:「そう?なら、いいけど」サラマンダー特有の体質みたいなものかな、と納得しつつ。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:そのまま何をするわけでもなく、時々束沙の顔を一目見ては、直ぐに視線を逸らす。
羽海束沙:なんか見てるな……と思ってじっと見返している。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「束沙、聞いてもいい?」
羽海束沙:「ん、いいけど」
永良ゆづり:「友情って、恋愛に発展すると思う?」
羽海束沙:「……あるかないかで言えば、あると思うけど」
永良ゆづり:「そっか」
永良ゆづり:また、数十秒ほど押し黙って。言葉を選びながら、自分と葛藤しているような様子で。
羽海束沙:「急にどうしたの?」
永良ゆづり:「だ、大丈夫。気にしないで」
永良ゆづり:「…………」
羽海束沙:「……もしかして、惚れた相手でもできた?」
永良ゆづり:「!?」
永良ゆづり:ずざざ、と。ベンチの端まで勢いよく後ずさる。
羽海束沙:「あ、ごめん。いや……なんか」
羽海束沙:「他人事でそこまで悩まないんじゃないの?って感じの様子してたから」
永良ゆづり:「あ。あー。そう、そう見えたかな。あはははは」無表情ながら、声が上ずっている。
羽海束沙:「それとも、誰か友達だと思ってた相手に告られたとかかしら」
永良ゆづり:「いや、そういうんじゃなくて……」
永良ゆづり:「……ちょっと、困ってる」
羽海束沙:「聞きましょうか」
永良ゆづり:「…………」控えめなスピードで元の位置に戻る。
永良ゆづり:「元々。ずっと昔から。あったんだけど」
永良ゆづり:「客観的に見ると、明らかにそうだと思うんだけど。でも、心の奥底では違うんじゃないかって」
羽海束沙:「何が違うのよ?」
永良ゆづり:「伝えたところで、困らせるんじゃないかって」
永良ゆづり:「多分、普通じゃないし。迷惑掛けたくないし。その……束沙との約束とも、微妙にずれちゃうし」
羽海束沙:「私?」
羽海束沙:「支えてくれると言ってくれたのは、もちろん嬉しいけど。別に、貴方が誰かを好きになることを縛るとか、そういうつもりはないわよ……?」
永良ゆづり:「でも、日増しに強くなっていくし。でも、下手に手を出して、今の付き合い方が壊れちゃうかもしれないし」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「そう、だよね。束沙は優しいから」
永良ゆづり:「きっと許してくれると思う。だから多分、必要なのは私の、決心の付け方」
羽海束沙:「決心か……」
羽海束沙:「時間が解決してくれる部分もあるとは思うけど」
羽海束沙:「まあ……もしも勇気出して伝えて、ダメだった時とかは」
羽海束沙:「またこうやって、話聞いて慰めるくらいはするわよ」
永良ゆづり:「……ありがとう」
永良ゆづり:「分かった。私は意気地なしだけど、束沙がそう言ってくれるなら」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:残り少なくなったココアシガレットを噛み砕き、そのまま飲み込む。
永良ゆづり:姿勢を正して、束沙の方に向き直る。
羽海束沙:「……?」
永良ゆづり:「……束沙」
羽海束沙:こちらも、そろそろ出るのかなと思って。短くなったシガレットの残りを噛み砕く。
羽海束沙:「ん」
永良ゆづり:すーっと。息を大きく吸う。緊張を振り払うように。それでも、肩の力は抜けないまま。
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「束沙が、好き」
羽海束沙:「うん…………ん?」
永良ゆづり:「…………ええっと」
羽海束沙:何度か聞いた言葉ではあるが。流石にこの流れと空気の中で放たれることに、どういう意味があるのか
永良ゆづり:「もっかい、言った方がいい?」
羽海束沙:全く勘付かないほど鈍くもない。
羽海束沙:「…………」
羽海束沙:「いや……えっと」
羽海束沙:「ごめん、待ってね」
永良ゆづり:「うん……」
羽海束沙:混乱する思考を整えようとする。初詣でかけた言葉が脳裏をちらつくが、特段役に立ちそうにもない。
羽海束沙:空を仰ぎ、何度か深呼吸をして。
永良ゆづり:心臓が激しく脈打つ。言葉にすれば解放されると思っていたが、むしろ。
羽海束沙:「……前に、貴方が」
羽海束沙:「私に向けてる気持ちの意味が分からなくて、言葉にできないって」
羽海束沙:「そう口にした事があったけど」
永良ゆづり:「…………」無言のまま、束沙の唇を見つめている。
羽海束沙:あの時は……元々人との繋がりを断っていた彼女が、親しい相手を作って、更にそれが自分を庇って危篤になったという経緯があった。
羽海束沙:客観的に、混乱しても仕方ない状況だろうと。そう思っていたのだが。
羽海束沙:「……つまり、今のがその答え、で」
羽海束沙:「えっと…………」
羽海束沙:「貴方は」
永良ゆづり:「……は、い」
羽海束沙:「私と、恋人になりたい、ってこと?」
羽海束沙:一語ごとに、喉の焼けるような感覚を覚えながら、なんとかそう言い放った。
永良ゆづり:「…………」膝の上の握り拳が、一層強く締まる。
羽海束沙:「……あの。もし違ったら、早めに訂正して欲しい」
永良ゆづり:「……あってる」
羽海束沙:「私の誤解だったら恥ずかしいし、申し訳な……」
羽海束沙:「…………」
永良ゆづり:「束沙と、恋人になりたい」
永良ゆづり:「普通の高校生みたいには……無理かもしれないけど」
羽海束沙:目を閉じる。にわかに俯いて深く、深く息を吐き出す。
羽海束沙:「そっ、かあ……」
永良ゆづり:「…………」迷惑かなぁ、とか。やっぱり無理だよね、とか。
永良ゆづり:二言目に自分を否定して、楽になりたいと思う気持ちを、必死に切り捨てる。
羽海束沙:ぱし、と両の手で白い頬を叩いて。顔を上げる。
永良ゆづり:嘘はつきたくない。それだけは、どんな不安よりも強かったから。
羽海束沙:それから、冷静に周囲を見渡す。こんな話を誰かに盗み聞きされたくない。彼女自身の為にも。
永良ゆづり:「……束沙?」
羽海束沙:そうして、よし、と呟いて。もう一度彼女と目を合わせる。
羽海束沙:「……じゃあ、答えるわね。正直に、私の気持ちを」
永良ゆづり:「…………はい」
羽海束沙:「私は、今まで女性を恋愛対象として認識したことはなかったの」
羽海束沙:「なんとなく将来は、自分も男の人と結婚するんだろうなとも思ってた」
羽海束沙:「だから……はっきりと言われるまで、貴方の気持ちにも気づけなかったし」
羽海束沙:「多分……その事で、貴方を傷つけてた部分もある」
永良ゆづり:「っ……そんなこと、ない。それが、普通だし……」
羽海束沙:「こんな私のまま……恋人って距離になれば、そういう事は今までよりも増えるかもしれない」
羽海束沙:「貴方の事は好きだし、大切にしたい。その気持ちに応えたいとも思ってる」
羽海束沙:「だけど……私にその役割が務まるのかは、正直に言って自信がないわ」
羽海束沙:「貴方が求めるだけの愛は、与えてあげられないかもしれない」
羽海束沙:「今以上に距離が近づいたことで、かえって寂しく感じさせてしまうかもしれない」
羽海束沙:「……そういう不安でいっぱい。それが、今の私の気持ち」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「バカ真面目」
羽海束沙:「私じゃなくても真面目になるしかないでしょ。こんな話」
永良ゆづり:「束沙らしいっちゃ、束沙らしいけど」
永良ゆづり:「でも、イエスかノーか。結論は最後に述べて欲しいな」
羽海束沙:「……そうして欲しいって気持ちは、わかるけどね」
羽海束沙:「心の問題が、白黒だけではっきりと決着の付くものなら、貴方はここまで苦しんでないでしょ」
羽海束沙:「それを踏まえた上で、私の中で……こうしたい、って部分を言葉にするとしたら」
羽海束沙:「……少し時間をかけて、確かめさせて欲しい」
羽海束沙:「本当に、私が貴方にとって幸せな恋人になれるのかどうか」
羽海束沙:「つまり……しばらくの間、貴方と一緒に、恋人らしいことをしてみて」
羽海束沙:「その後にもう一度、結論を出す」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「そっか」
羽海束沙:「これが、私の中では一番……貴方を大切にするための、誠実な道筋だと思う」
羽海束沙:じっと君の目を見つめたまま、そう断言する。
永良ゆづり:「分かった。じゃあ、私もそうする」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「恋人っぽいことって」
永良ゆづり:「何するの……?」
羽海束沙:「え……」
羽海束沙:「そ……それは、貴方の方が詳しいんじゃないの?」
羽海束沙:「私と一緒にしたい事があって、その……したんでしょう、告白を」
永良ゆづり:「私がそんな交友が深い人間に見える?」
永良ゆづり:「生まれて初めてよ。こんなこと、言ったの」
永良ゆづり:「だから、高校生くらいの子が恋人とどんなことしてるか……知らないし」
羽海束沙:「……じゃあ、具体的に何をしたかったのよ。私と」
永良ゆづり:「…………」
永良ゆづり:「もうちょっと、傍に近づいてもいい?」
羽海束沙:「いいけど……」
永良ゆづり:控えめに、少しずつベンチの位置をずらして、腰が触れるくらいまで近寄る。
永良ゆづり:「……もうちょっと、いい?」
羽海束沙:「……」肩の辺りに触れる髪や、体温が伝わってきて。
羽海束沙:「どうぞ」
羽海束沙:確かにこれは、恋人っぽいかもしれないと思う。
永良ゆづり:彼女の腰に、おそるおそる腕を伸ばして回す。少しずつ、彼女の側に重心を倒していく。
羽海束沙:「ん……」
永良ゆづり:透き通った銀髪が指に触れてたわむ。彼女の肩に顎を乗せる形で、ゆっくりと抱き寄せて。
羽海束沙:「なるほど……」
永良ゆづり:心音が、さらに大きく脈打つ。寒空の下に居るはずなのに、体温が相乗してぽかぽかと温かい。
羽海束沙:甘え、こちらを求めるような動きを肌に感じて。少し火照った息を漏らす。
羽海束沙:「その……意外と、貴方って」
永良ゆづり:「…………」彼女の耳元に、唇を寄せ。
羽海束沙:「大胆なこと、考えてたのね」
永良ゆづり:「……自分でも、びっくりしてる」
永良ゆづり:「でも、私のしたい事は、これ」
永良ゆづり:「私が生きてて。貴女が生きてて。だから、触れあった時に」
羽海束沙:くすぐったい吐息が触れる。纏わり付くような体温に、これが彼女が秘めていた望みだったのか、と思わされて。
永良ゆづり:「暖かさを感じたい。安心するの」
羽海束沙:それは確かに、どこか心の奥深くで安心できる、幸福感のある営みなのかもしれないと感じられた。
羽海束沙:「……そっか」
永良ゆづり:「束沙は、自分がちゃんと愛に応えられるか……って、心配してたけど」
永良ゆづり:「そんな畏まらなくても。私は大丈夫」
永良ゆづり:「だから……」彼女の肩に雫が落ちる。
羽海束沙:「……え、っ」
永良ゆづり:「だから、生きてるうちだけでいい。私も最大限、貴女の夢に協力する」
永良ゆづり:「安心、させて」
羽海束沙:「……」
永良ゆづり:ぽろぽろと泣いていた。手先の震えが、全身に波及する。
羽海束沙:空いた左手をこちらも腰の辺りへと回して。右手でハンカチを取り出し、そっと目元を拭う。
永良ゆづり:「うぐっ」
羽海束沙:「こんな風に泣かせちゃってたら、安心させてあげてるなんて言えないでしょう」
羽海束沙:「それに。貴方が協力してくれる事の見返り……みたいな言い方はなんか、釈然としないし」
羽海束沙:「私がこうしてるのは、ただ貴方の事が大切で、ほっとけないから」
永良ゆづり:「……うん」
永良ゆづり:「あ~~……」
羽海束沙:「貴方が笑っていてくれる方が、私も安心できる」
永良ゆづり:「ごめん。そうだね、私ばっかり安心してちゃだめだね」
羽海束沙:少しずつ、震えが収まっていくのを感じるうちに、自ずと笑みを浮かべながら。
永良ゆづり:「ありがとう。今日は、満足した」ゆっくりと身体を離し。赤くなった頬で小さく笑って。
羽海束沙:「……ん。それは、何より」
永良ゆづり:「……ええっと。じゃあ……なんだっけ。ご飯か」
永良ゆづり:「行く?」
羽海束沙:「ん、そうね」
羽海束沙:「じゃあ……えっと」
羽海束沙:ひょいと立ち上がって、開いた手を目の前に差し出し。
羽海束沙:「これからも、改めてよろしく。ゆづり」
羽海束沙:いつもとは、少し違う熱を込めて。その名前を口にした。
永良ゆづり:「…………」その手を握り返す。今度は、震えも一切なく。
永良ゆづり:「うん。よろしく、束沙」
永良ゆづり:いつも通り、信頼できる相手への言葉を口にした。

「ピョンピョン!ドキドキ!大脱走?!」 終


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.


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