『ペリジーフル伝達式』(GM:DT)


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【関連セッション】
 『月吼のアルケイデス』

“アリアンロッド”エイル・ファウストゥスキャラシート(PL:ヤヒロギンジ)
“ネイバーハンド”花町(はなまち)日織(ひおり)キャラシート(PL:いちま)
“アンダー・ザ・ガン”水先(みさき)赫灼(かくしゃく)キャラシート(PL:ぺんさん)

【Index】

オープニング:エイル・ファウストゥス
オープニング:平井遊里
オープニング:水先赫灼
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
クライマックス
エンディング

【プリプレイ】

GM:突発やるよ~~~
水先赫灼:じゃんじゃかじゃかじゃか
花町日織:わいわい
エイル・ファウストゥス:やんややんy
GM:自己紹介をやっていきます
GM:エイルさんからお願いできますか
エイル・ファウストゥス:はーい!
エイル・ファウストゥスキャラシート
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥス。月に存在するUGN月面基地支部の支部長やってます。
GM:いきなり突っ込みどころでしょ
エイル・ファウストゥス:元はナチス残党の科学者に作られた機械人形であり、戦後に改心した博士の遺志を継いで
GM:???
エイル・ファウストゥス:人類の為になることをしたいなーと色々頑張ってきました
GM:そっか!頑張ってるね
エイル・ファウストゥス:普通の人が月に務めるのは大変なので、代わりにロボの私が頑張ってます
エイル・ファウストゥス:人に優しい、理解のあるロボを自認していますロボ
GM:大変どころじゃない
エイル・ファウストゥス:能力はオルクス、バロールの次元操作能力と、エグザイルによる機械同調
エイル・ファウストゥス:月では月の海に潜れる潜水艦に乗っているんですが
エイル・ファウストゥス:地球には持ってこれなかったのでUGN車で我慢してます
GM:それはそう
エイル・ファウストゥス:データ的にはUGN支部長専用ヴィークルのコマンドモービルを使った運転白兵
エイル・ファウストゥス:縮地バックスタブで敵がどこにいてもぶん殴れるシンプルなやつです
エイル・ファウストゥス:器物使いと能力訓練で判定もそこそこがんばります
GM:器物使ってバクスタする人だ
エイル・ファウストゥス:今回は月面支部でイリーガル登録したトモダチと久しぶりに会えるのでウキウキです!
GM:会えるかな……?
エイル・ファウストゥス:平和なセッションになるといいな~!がんばります!
GM:じゃあ平和なハンドアウトを渡すね
・エイル・ファウストゥス
シナリオロイス:“セカンドエスケープ”音泉三佳 推奨感情 P:好奇心/N:隔意
君は現在検査のために地球に逗留する月面支部支部長の機械兵士だ。
今、君の身柄は捕らえられている。護送をしていたはずのエージェント、“セカンドエスケープ”音泉三佳によって。
君を月に帰すわけには行かない、というのが彼女の弁だ。
GM:平和ですね
エイル・ファウストゥス:捕まっとる……
エイル・ファウストゥス:音泉さんも一緒に遊びたかったのかな?
GM:そうかもしれん
エイル・ファウストゥス:仕方のないやつだな
エイル・ファウストゥス:ほら、このハンドスピナーをやろう
エイル・ファウストゥス:なんとかして仲良く遊べるようにがんばります!よろしくお願いします!
GM:よろしくおねがいします~

GM:じゃあ次は花町さん おねがいします
花町日織:わいわい!
花町日織キャラシート
花町日織:花町の日織、17歳の中学1年生です。UGNイリーガルやってます。
花町日織:というのも、4年間昏睡していたので実質の精神年齢は13歳くらいであり
花町日織:去年の末くらいにあった事件にて昏睡状態から目を覚まし+オーヴァードに覚醒しました。
花町日織:今はがっつりと失われた青春の日々を取り戻すべく頑張っています。目指すぜ中学デビュー!
GM:すごい経歴……
花町日織:性格としては夢見がちで浮かれがちな声の大きい女子です。みんなとバリバリ仲良くしていきたいです。
花町日織:能力設定的には、視界内の相手と瞬間移動して手を繋ぐ感じの縮地と、そうやって手を繋いだ相手と能力を貸し借りする能力を持っているコピー能力者ですが
GM:声大きいんだ
花町日織:130だとデータ的には特にコピーエフェクトとかはないコンセ無形縮地バクスタ花子です。
GM:バクスタ2人目!
花町日織:奇遇じゃん
花町日織:あとこのふわふわ美少女な立ち絵はめかぶ神に描いていただいたものです。
花町日織:今回は月でできた友達と久々に会えるらしいので、めちゃめちゃ楽しみ~ってなってます。
GM:立ち絵よすぎる
GM:会えるかな……?
花町日織:なんとしてでも会いに行きます よろしくお願いします
GM:はーいがんばって HOはこちらです
・花町日織用ハンドアウト
シナリオロイス:“アリアンロッド”エイル・ファウストゥス 推奨感情 P:懐旧/N:不安
君は最近まで長期の昏睡状態にあった、名目はUGN月面支部所属のイリーガルだ。
機能回復のため、君は訓練に勤しんでいた。だが、その時。一つの通信があった。
それは月の友人からの通信。その座標は月ではなく。
花町日織:ええ~っ 気になる引き!
GM:どこからかな~
花町日織:ちなみにこれ元々エイルが任務で地球に来てたことも知らない感じですかね
花町日織:単にどっちかなと思っただけのやつ
GM:知らないつもりのがいいかなって思ってましたけど どうかな
GM:どっちでもシナリオ的には大丈夫ですが
花町日織:なら知らない感じでいこ!
GM:OK!
花町日織:がんばります よろしくお願いします~!

GM:じゃあ次!水先くんおねがいします
水先赫灼:はーい
水先赫灼キャラシート
水先赫灼:UGNチルドレンの水先赫灼(みさきかくしゃく)です。最初は名前を赫赫(カクカク)にしようかと思ったいたけど響きがかっこ悪すぎるのでやめました。
水先赫灼:悪い組織に攫われて遺産を体に埋め込まれたりした大変な過去を持ってます。そのせいで若干性格が荒れ気味。
GM:大変な過去だ
水先赫灼:チルドレンのくせに授業はサボるしお酒を飲んだりタバコを吸ったりもします。趣味は麻雀とかポーカーとかです。
水先赫灼:学生としては不良だけどチルドレンとしてはやる気があるタイプ。日常を脅かす相手には容赦しないぜ。
水先赫灼:まあ日常大切とか言ったら恥ずかしいから「ふん……」とか言ってごまかすけど。そういう感じの子です。なかよくしてね。
水先赫灼:腕に埋め込まれた遺産はクラウ・ソラスだよ。生体エネルギーを流し込んで何でも武器に変えちゃいます。
水先赫灼:勝手に埋め込まれたので制御も大変。力を抑える手袋を嵌めてないと暴走してしまうのだ。
水先赫灼:データ的には骨の銃で作った武器をギガンティックモードするシンプルな範囲攻撃キャラだよ。
水先赫灼:高い行動値と攻撃力で頑張るぞい。よろしくね。
GM:つよ~
水先赫灼:それから最後に。立ち絵のアイコンは@myu_tokiさんの『私好みの男めーかー』で作成しています。作者さんありがとうございます。以上
GM:感謝を忘れない人だ
GM:ではそんな水先くんのHOはこちらです
・水先赫灼用ハンドアウト
シナリオロイス:“ソムニウム” 推奨感情 P:有為/N:敵愾心
君は過去FHセルに生体遺産を移植されたUGNチルドレンだ。
ある任務で、“ソムニウム”という自動人形と交戦した。
その言動に不信感を抱いたのも束の間。君は別口の緊急招集を受ける。
水先赫灼:ソムニウムさんは一人なのかな
水先赫灼:一人は寂しいよ。友達つくりな。
GM:そんな……
GM:ともかく任務に邁進してくれたまえ!
水先赫灼:おす!日常を壊そうとするダニは許さないぜ!頑張って倒します
GM:ダニ……
GM:トレーラーイズこれ

■トレーラー



お月様が近づいたら、それに触ることができるのかな。





ダブルクロス the 3rd edition『ペリジーフル伝達式』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:はじまるぜ よろしくおねがいします~
水先赫灼:うおうおー
エイル・ファウストゥス:むん!
花町日織:ワオワオ!よろしくお願いします~


【オープニング/エイル・ファウストゥス】

GM:登場をお願いします。
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (37 → 42)


GM:君は旅行のつもりだったのか、それとも任務の兼ね合いだったのか。
GM:少なくとも、彼女の運転する車に乗って、ここまで来たのは確かだ。
GM:どこかの研究棟と思しき施設。その中で君は。
GM:身柄を拘束されていた。
エイル・ファウストゥス:───カチッ
エイル・ファウストゥス:一度だけ、歯車の噛み合う音がして、瞼が持ち上がる。
エイル・ファウストゥス:「……うーん」
エイル・ファウストゥス:「さて、どうしたものか」
音泉三佳:「……お目覚めかな」向かい合う椅子に座っている。
音泉三佳:“セカンドエスケープ”音泉三佳。君をここまで連れてきた女。
エイル・ファウストゥス:「三佳。これはどういうことだ」
エイル・ファウストゥス:「君も捕まった……という風には見えないが」
音泉三佳:「結構キツく拘束は入れてるけど。痛くはない?」
エイル・ファウストゥス:拘束されたまま目の前の女を見上げる
エイル・ファウストゥス:「心配ない。私の痛覚(センサー)はかなり都合の良い作りをしているからな」
音泉三佳:「そう、よかった。しばらくはここに居てもらうね」
エイル・ファウストゥス:「危険を感じる機能はあるが、苦痛を感じる機能はない」
音泉三佳:「前者も万能じゃないみたいで」
エイル・ファウストゥス:「そう言ってくれるな。思考回路は人並みに痛むんだ」
エイル・ファウストゥス:「ああ、それと」
エイル・ファウストゥス:「暫くこのままにするなら、せめて羽織る物くらいは返してくれないか?」
エイル・ファウストゥス:はだけられた白磁の肌には滲み一つない。
音泉三佳:「……ごめんね。持ち物検査くらいはしないと」
音泉三佳:羽織を投げ渡す。携帯電話が入ったままの。
音泉三佳:「それはどうせ圏外でしょうから」
エイル・ファウストゥス:そこにかかる白金の髪と相まって、それは絵画的な
エイル・ファウストゥス:否、まさしく絵に描いたままの、静止した美しさがそこにあった。
エイル・ファウストゥス:「ありがとう」
エイル・ファウストゥス:「着せてくれるか?」拘束されたままの腕を見せる
エイル・ファウストゥス:「人質なのか、他の使い道があるのかは知らないが」
エイル・ファウストゥス:「暫くここに置くということは、それなりの扱いを期待しても良いんだろう?」
音泉三佳:「……」息を吐いて。
音泉三佳:「あなたに危害を加える気はないわ、エイル」
音泉三佳:服を着せながら。「ほとぼりが冷めたらそれも解く」
エイル・ファウストゥス:「それは助かる」小さく笑って
音泉三佳:「ああ、でも」頬に触れて。
エイル・ファウストゥス:「うん?」
音泉三佳:「これは換えて貰う。出るときにはね」
音泉三佳:「好きな顔があれば教えて。寄せるよう努力させる」
エイル・ファウストゥス:「うーん、困ったな。それは困る」
エイル・ファウストゥス:「こう見えて少ないながらも友はいるんだ」
エイル・ファウストゥス:「彼らに会った時、どう説明すればいい」
音泉三佳:「別の人間として会って」
エイル・ファウストゥス:「では、『エイル・ファウストゥス』はここで停止すると」
エイル・ファウストゥス:「……やっぱりわからないな」
エイル・ファウストゥス:「私の躯体ならまだしも、私の存在を奪うことで得られるものがあるとは思えない」
エイル・ファウストゥス:「三佳。君は一体何がしたいんだ?」
音泉三佳:「私が得るんじゃない」
音泉三佳:「あなたが得るのよ、エイル」
エイル・ファウストゥス:「わたしが?」
エイル・ファウストゥス:暫く天を仰いで考えて「……何を?」
音泉三佳:「……人生を。あなたの仕事は終わりよ」
エイル・ファウストゥス:「生憎、私はこれと言って自分の機能に不足を感じたことはないのだが……」
音泉三佳:「これ以上の奉仕と摩耗は必要ない」
エイル・ファウストゥス:「それは……」
エイル・ファウストゥス:「……困ったな」
エイル・ファウストゥス:「私は好きでこの仕事をしているのだが」
音泉三佳:「でしょうね。すぐにはいとは言わないでしょう、ワーカホリック」
音泉三佳:「大丈夫。必要はなくなるわ」
音泉三佳:「そうしたら、出してあげる」
エイル・ファウストゥス:「うーん……」
エイル・ファウストゥス:「それはどのくらい待たされる?」
エイル・ファウストゥス:「私の奉仕が不要となるということは」
エイル・ファウストゥス:「人類にとって私という存在が必要なくなるということと規定している」
音泉三佳:「“片道分”よ」
エイル・ファウストゥス:「それは一朝一夕では……」
エイル・ファウストゥス:「片道?」
音泉三佳:「あなたの後任がこれから発つ」
音泉三佳:「それがついて、向こうに付けば、それでおしまい」
エイル・ファウストゥス:「……そうか。父が亡くなって随分経つが」
エイル・ファウストゥス:「ようやく私より適任な者が作られたということか?」
エイル・ファウストゥス:「それなら一つ、提案があるのだが」
エイル・ファウストゥス:「私とそれの二人で月に住むのはどうだろう」
音泉三佳:「それじゃあ、意味がない」
音泉三佳:「……あなたを説得できると思ってはないわ」
音泉三佳:「そうあれかしとなってるんでしょう。だから」
音泉三佳:「出すのは全部終わったあと」
音泉三佳:「それまでは、おとなしくしててもらうから」
GM:そのまま振り向いて、つかつかと部屋を出ていく。
エイル・ファウストゥス:「まったく、取り付く島もないな……」
GM:携帯は圏外だ。UGNへの通信も難しいだろう。ただ。
エイル・ファウストゥス:「人の感情というのは、人形のそれよりよっぽど頑なだ」
GM:レネゲイドを介した特殊な回線ならば、あるいは。
GM:そして、それの結ぶ先は。
エイル・ファウストゥス:不自由な身体を這わせて、床に放られたままの携帯を掴む。
エイル・ファウストゥス:「こっそり訪ねて驚かせるつもりだったんだがな……」
エイル・ファウストゥス:「別の意味でびっくりさせてしまうかもしれん」
エイル・ファウストゥス:「許してくれよ。日織」
エイル・ファウストゥス:端末を操作しながら、天井を見上げる。
エイル・ファウストゥス:部屋に窓はなく、月は見えない。
エイル・ファウストゥス:それでも───


GM:シーン終了です。ロイス取得あればどうぞ。
エイル・ファウストゥス:音泉三佳 心配○/疑問 でロイスを取ります。
エイル・ファウストゥス:以上!


【オープニング/花町日織】

GM:登場お願いします。
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (36 → 42)


GM:【UGN 訓練施設】
GM:日常に回帰したとはいえ、空白をすべて取り戻せたとはいい難い。
GM:そもそも、オーヴァードの肉体の十全なる稼働には、ブランク自体が致命にもなり得る。
GM:君はその一環として、戦闘訓練を行っていた。
出羽鋭一:「……」君の前に、模造剣を持った少年が立っている。
出羽鋭一:「……打ってみて」
花町日織:「えっと……うん」教えられた通りの構えで、渡された模造刀を手にしながら。
花町日織:「じゃあ……行くよっ!」わざわざタイミングを知らせてから、大きく上段に振りかぶる。力の入り方はちぐはぐだ。
花町日織:「りゃあっ!」
花町日織:人目に素人とわかる、勢いの乗り切らない太刀筋を打ち下ろす。
出羽鋭一:それを軽くいなすようにして、そのまま後ろに流す。
花町日織:「あ、わわっ……!」つんのめり、勢いのまま転ぶようにして距離が詰まる。
出羽鋭一:「うわっ」狼狽したような声。
出羽鋭一:「大丈夫?」
花町日織:「う、うん……ありがと、なんとかっ」
花町日織:戦闘訓練の最中なのに、軽くぶつかったことに手を合わせて謝りながら。
出羽鋭一:「……べっ!別に、剣のプロになれとかはないけど」
出羽鋭一:「択としてあがるなら、最低限の取り回しは……その」
出羽鋭一:「ある方が……」
出羽鋭一:「花町……さんとしても」
花町日織:「うん、そうだよね……でも、中々習った通りにはできないなあ」
花町日織:「ていうか、ありがとね」
花町日織:「私が怪我しないように、上手く受けてくれたんでしょ?今の」
出羽鋭一:「いやまあ……」
出羽鋭一:「そうだけどその……もうやらないで」
出羽鋭一:「ちゃんと……バランスを崩さず……」
花町日織:「うん、気をつけるね……?」
花町日織:なんだか歯切れが悪いなあ、と不思議に思いつつも笑顔を返す。
出羽鋭一:「あっいや!責めてるわけでは……」
花町日織:「え? いやいや、分かってるよ~」
花町日織:「というか……出羽くんって結構、面倒見いいよね」
出羽鋭一:「え?いや……」
花町日織:「だってほら。私みたいなとろいのに付き合うの」
花町日織:「戦闘のプロの子からしたら、大分退屈しちゃうのかな~って思ったりして」
出羽鋭一:「いやそんなことは……その……」
出羽鋭一:「油断がならないと言うか……」
出羽鋭一:「集中を解けないと言うか……」
花町日織:「えっ。えー? そう……?」
花町日織:「私、そんなに筋良かった……?へへ、自分ではダメダメだと思ってたんだけどなあ」
花町日織:褒め言葉だと思ってへらへらしている。
出羽鋭一:「……本当は、出ないことが一番いいけど」
出羽鋭一:「そう言ってられないときもあるから」
出羽鋭一:「鍛えておいて、損はないかと……」
花町日織:「……うん。そうだよね」
花町日織:「目を覚ましてからそんなに時間は経ってないけど、いろいろ分かったことはあるよ」
花町日織:「世界ではそういう事が起きるってことも、そういう時に自分が飛び出しちゃうタイプだってのも」
出羽鋭一:「……飛び出さないでほしいけど……」
花町日織:「へへ……気をつけます」
出羽鋭一:「……まあ、流石に」
出羽鋭一:「そうそうピンポイントでは……」
花町日織:「とにかく、まだまだ未熟だけどやる気はあるって事で」ぐっ、と両手でガッツポーズを作って。
花町日織:「先生、もう一本いいですかっ」
出羽鋭一:「ああ」模造剣を構え直すと。
GM:その時。着信。
花町日織:「んんっ」
出羽鋭一:びくりとする。
出羽鋭一:「……何!」
花町日織:「あっ、私のスマホかな……ごめんねっ、ちょっとタイム!」
花町日織:模造刀を脇に挟みながら、両手を合わせて謝罪。着信に出る。
出羽鋭一:脇に挟んだ刀を回収する。
エイル・ファウストゥス:『……日織か?』
花町日織:「えっ……エイル?」
エイル・ファウストゥス:『良かった。なんとか繋がったな』
花町日織:一瞬、驚いたあと。楽しそうな声音になって。
花町日織:「え~、こっちに来てたんだ!教えてよ~っ」
エイル・ファウストゥス:『すまない。驚かせようと思って』
花町日織:発信者座標を確認して、それが地球からかけられているものであるとすぐに分かった。
エイル・ファウストゥス:『元気でやっていたか?』
花町日織:「そりゃ驚いたけどさ……! 早めに言ってくれれば歓迎の準備とかできるのに」
花町日織:「へへ、元気も元気だよ~!リハビリも順調に進んでるしっ」
エイル・ファウストゥス:「そうか。よかった」
花町日織:「そっちはどうなの? こっち来てるって事は、やっぱり仕事で?」
エイル・ファウストゥス:『躯体の調整やら、査察部への説明やら色々あってな』
エイル・ファウストゥス:『ようやく時間ができたので、そっちに向かうつもりだったんだが……』
花町日織:「だが……?」
花町日織:「あっ、道に迷ったとか?」
エイル・ファウストゥス:『それはもう解決した』
花町日織:「それとも、バスの乗り方とか切符の買い方……? 私に案内できることならするよ~」
エイル・ファウストゥス:『うん。なら日織、済まないが頼まれてくれ』
花町日織:「いいよ~、なになに?」
エイル・ファウストゥス:『最寄りのUGNに伝えてほしい』
エイル・ファウストゥス:『私は今身柄を拘束されている。場所は不明だが、そちらで可能なら探知してくれ』
花町日織:「えっ……」
花町日織:「拘束、って……誘拐されたの、エイル!?」
出羽鋭一:「拘束?誘拐?」
花町日織:声を荒げながら、近くにいる出羽くんを助けを求めるように見る。
エイル・ファウストゥス:『実行者は“セカンドエスケープ”。ただ、単独犯かはわからない』
エイル・ファウストゥス:『脅されている可能性もある。慎重に対応するように』
花町日織:「あっ、うん!えっとね……私の友達で、月面支部の支部長のエイルが、いま地球に来てて、誘拐されたって」出羽くんに早口で告げて
出羽鋭一:「いや近……月面支部……?」
花町日織:「慎重に、って……ほんとに大丈夫なの?ねえ?」
花町日織:「ほんとに急がなくていいの!? ていうか、なんでそんなに落ち着いてるの……!?」
エイル・ファウストゥス:『あと、私の後任について計画されていることがないか確認してくれ』
エイル・ファウストゥス:『UGNでもそれなりの機密だろうが、朱南あたりに聞けばこっそり教えてくれるだろう』
花町日織:動転して口走りながらも、エイルの発した言葉を忘れないように記憶していく。
エイル・ファウストゥス:『以上。急いでは欲しいが、あくまで慎重に』
花町日織:「うう……わ、分かった!」
エイル・ファウストゥス:『それから日織』
エイル・ファウストゥス:『伝えるべきことを伝えたら、大人しく家で待っていてくれ』
花町日織:「分かっ……えっ?」
エイル・ファウストゥス:『大丈夫。少し待てばそれなりのチームが派遣されるだろう』
花町日織:「……私だと、そんなに頼りない?」
エイル・ファウストゥス:『君はまだリハビリ中の身だろう?』
花町日織:「それは……そうだけどっ!」
エイル・ファウストゥス:『無理をすることはない。私の言葉を伝えてくれる時点で、十分に頼りになっている』
花町日織:「むぐぐ……」
エイル・ファウストゥス:『君に会えるのは嬉しいが、そのために君を危険に晒すのは私が辛い』
エイル・ファウストゥス:『……さて、そろそろ時間だな。あまり長く繋げるものではないらしい』
エイル・ファウストゥス:通信にノイズが混じっていく
花町日織:「あっ……ちょっと、エイル!」
エイル・ファウストゥス:『では日織、元気で───』
エイル・ファウストゥス:『また会』
エイル・ファウストゥス:通信が遮断される。
花町日織:「あ…………」
花町日織:数秒、呆然として受話器を見つめて。
出羽鋭一:「座標は」
花町日織:「え、あ……座標、はっ」
花町日織:復唱しながら、通信履歴を開いて出羽くんに見せる。
出羽鋭一:「すぐに部隊を組む」
花町日織:「うん……ありがとう」ごく端的なその言葉に、どこか頼もしさを感じながら。
花町日織:「……ねえ、出羽くん」
出羽鋭一:「……うん?」
花町日織:じっと金色の瞳を向けて。
花町日織:「私が、どうしてもその部隊に参加したいって言ったら」
花町日織:「出羽くんは、私のこと止める?」
出羽鋭一:「……っ」
出羽鋭一:「……止めたいけど」
出羽鋭一:「花町……さん次第っていうか……」
出羽鋭一:「座標。知っちゃってるだろ」
出羽鋭一:「言わないのは出来るけど。来ることを禁止は出来ない」
花町日織:「……うん」
花町日織:「ありがとね」にこりと微笑む。
出羽鋭一:「……うん……」目をそらしながら。
出羽鋭一:「あの、でも」
出羽鋭一:「気をつけて。本当に。それは」
花町日織:「うん、気をつける。……大丈夫。ちゃんと冷静だよ、私」
花町日織:「友達が大変な事になってても、いきなり飛び出したりしなかったし」
花町日織:「エイルの言ったことも、ちゃんと全部記録に残したし」
花町日織:「動き出す前に、ちゃんと出羽くんにも相談した」
出羽鋭一:「……うん」
花町日織:「だから……勝手なことして、脚を引っ張ったりしないようにするから」
花町日織:「私にも、手伝わせて。お願い!」


GM:シーン終了。ロイス取得あればどうぞ
花町日織:シナリオロイスのエイルはもう固定にいるので
花町日織:出羽鋭一:◯感服/不可解 で取ります
花町日織:以上で!
GM:不可解ではないが……
花町日織:なんかときどき変だな~って……


【オープニング/水先赫灼】

GM:登場お願いします。
水先赫灼:1d10+32
DoubleCross : (1D10+32) → 8[8]+32 → 40

水先赫灼:おもしれえ
GM:盛り上がってきた


GM:【FH所有 研究所】
GM:FH拠点の襲撃任務。
GM:それに割り当てられていたのは、ただ一人のチルドレンだったが。
GM:その首尾は上場だった。
水先赫灼:「……どいつもこいつも」山のように積まれた男たちの上にどっかりと座り込んでいる。
水先赫灼:「悪党どもは……ゴミ捨て場の蛆虫みてえに……」ふーっ、とタバコの煙を吐き出しながら、気だるそうに。「次から次へと湧いて来やがる……」
GM:「ぐ……」積み上げられた男の一人がうめき声をあげる。
GM:「やむを得ん……こいつを殺せ……!」
水先赫灼:「黙ってろ」がんとかかとで男の顔を蹴る
GM:その言葉を皮切りにか。君の前。ロックされていた扉が開く。
水先赫灼:服装は黒ずくめ、鋭い眼光に白い髪。UGNチルドレン“アンダー・ザ・ガン”
水先赫灼:遺産クラウ・ソラスの適合者、UGNの中でも破壊に特化した能力者だ。座ったまま視線が扉へ移る。
GM:それはエレベーターだ。何かが下からせり出してくる。
GM:人影だ。
水先赫灼:「チッ……一息つく暇もねえ」
“ソムニウム”:口に当たる部位の存在しない、異様な白い人形のような。
水先赫灼:「……俺は命をかけてる」だらりと頭を下げながら立ち上がる
水先赫灼:「お前はどうする?」
“ソムニウム”:《侵入者を発見》首元のヘッドフォンらしきパーツから電子音声。
“ソムニウム”:君の問いかけには答えず。《排除開始》
水先赫灼:「“コール(くる)”か。」右手でタバコを掴み「おもしれえ」
“ソムニウム”:ずしずしと緩慢に歩き寄ってくる。
水先赫灼:吸い殻を放る。それは白光を帯びており、一際強い輝きを放つと、“ソニウム”の目の前で爆裂する
“ソムニウム”:《修正。修正。修正》
“ソムニウム”:《現在座標情報を取得。運用環境差異を定義》
“ソムニウム”:爆発から無傷で歩み出てくる。
“ソムニウム”:《重力影響修正》
“ソムニウム”:突然、先程までの動きが嘘のように、素早い動きで突撃してくる。
水先赫灼:「……遅え!」直前で回避。すれ違いざま、関節部にカードを投擲する
“ソムニウム”:それを意にも介さず手をかざすと、ビームが照射される。
“ソムニウム”:壁を深く焼いた。だが一撃で溶断するほどでもない。
水先赫灼:J,3,9。紙でできているはずのトランプは本来の強度を無視してその手突き刺さり、再び炸裂する。
“ソムニウム”:関節部が僅かに焼け焦げた。
“ソムニウム”:火力は大したことはないが、あまりにも堅牢な耐久性の人形。
GM:撃破し切るのは骨が折れるだろう。
水先赫灼:「……はっ。見た目よりいかついな。面倒くせえ」
GM:その時、君の端末に着信がある。
水先赫灼:「愛玩用じゃねえなら、態々こんな顔に仕立てんじゃねえよクズどもがよ……」イライラしながらカードを引き「あん?」
GM:緊急招集。優先度A+。優先度これ以下の任務は即時切り上げて合流のこと。
GM:優先度Bの任務であるこれを中断せよ、ということだ。
水先赫灼:「チッ……」人形を睨みつけ「……“アンダー・ザ・ガン”」
水先赫灼:「何者だ、お前は」
“ソムニウム”:《――“ソムニウム”》
“ソムニウム”:ヘッドフォンから声。
“ソムニウム”:《“ソムニウム”が“アンダー・ザ・ガン”を排除します》
水先赫灼:「いいや」カードを周囲の地面にばらまく「遊びは終わりだ」
水先赫灼:「次は飛ばしてやるよ。覚悟しな」炸裂。もうもうと煙が上がる。煙が晴れるとその姿はなく、代わりに床に大きな穴が空いている
“ソムニウム”:《――ロスト》
“ソムニウム”:《再走査――確認。撤退中》
“ソムニウム”:《当機装備では射程外》
“ソムニウム”:《排除終了》
GM:――君の端末には、任務の概要が示されている。
GM:UGN月面支部の支部長“アリアンロッド”が地球逗留中に、UGNエージェントにより拉致された可能性が高いと。
GM:その救出任務。
水先赫灼:「……面倒くせえ。俺を呼び戻すってことは」
水先赫灼:「少しは楽しめるんだろうな」研究所を一瞥てから、紫煙を揺らしながら去っていくよ


GM:シーンを終了します。ロイス取得あればどうぞ。
水先赫灼:獲物/“ソムニウム”/P:好奇心/N:敵愾心○/ロイス これで~
GM:OK!


【ミドルフェイズ1】

GM:合流シーンです。
GM:エイルさんは合流は出来ませんが
GM:登場し、判定を手伝うことは可能です
水先赫灼:出羽くんとは面識あっていい?
エイル・ファウストゥス:やったー!
GM:あっいいよ~
水先赫灼:りょ!
水先赫灼:では登場しよ~
GM:登場する方はお願いします
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (40 → 45)
花町日織:はいはい
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (42 → 52)
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (42 → 49)
GM:興奮してる
花町日織:まあ状況が状況なのでね


GM:今回はプライズポイント制です
使用技能:〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉
目標値 :9
プライズ:0/6
最大達成値20
GM:エイルさんは本判定は出来ませんが
GM:この技能で成功した場合、最大達成値の人の最終結果を+3できます
GM:判定自体は3人共一緒というわけ
水先赫灼:なるほどね
エイル・ファウストゥス:成程
花町日織:ふんふむ
水先赫灼:これなら情報が雑魚くても心配ないぜ!判定は先にやっていいのかな
GM:今やっていいよ~
水先赫灼:コネ:UGN幹部を使ってやるぜ~ダイス3つ!
花町日織:やるぜ!コネ:UGN幹部を使って情報:UGNで
水先赫灼:3DX+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 8[2,2,8]+2 → 10

水先赫灼:ふつう
花町日織:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[10,10,10,10]+5[1,5,5,5] → 15 → 成功

GM:すご
花町日織:わあい
水先赫灼:特異点
花町日織:お金はないので上乗せとかはなし
エイル・ファウストゥス:能力訓練:社会を使用。UGNで判定するよ
エイル・ファウストゥス:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 8[2,5,6,7,8]+2 → 10

GM:では全員成功なので
GM:最大が18となり、2点のプライズポイントをゲット。
GM:2/6
GM:情報が一つ開示されます。
水先赫灼:なんだろー
・月面支部の人事について 
月面支部において、人事替えがなされるという情報はまったくない。
そもそもとして、今回の報告を受けてのUGNのオーダーは救出だ。
誘拐犯側の行動こそがUGNの意向に沿っているというのは考えがたい。
音泉三佳自身がUGNに反していると見るのが妥当。
花町日織:うーん だよねえ
エイル・ファウストゥス:そうなるか
水先赫灼:そりゃそうじゃ!


GM:【UGN保有 大型ワゴン】
GM:メンバー1名の合流次第出撃とのことで、花町・出羽の2人は車内にてそれを待っている。
出羽鋭一:早々に後ろに入って外を見ている。
花町日織:後部座席に浅く腰掛けている。また通話がかかってくるかもしれないと、そわそわした様子でたびたび端末に視線を落としている。
出羽鋭一:停まっているから景色もなにもないのだが。
花町日織:「……? 何か見えるの?」ひょこ、と横から窓を覗こうとする。
出羽鋭一:「うわっ!」
出羽鋭一:「いやっ、何もないけど!」
花町日織:「あ、なんとなく見てただけのやつか!ごめんごめん」
花町日織:「私も授業中とかたまにぼーっとしちゃうもんね。わかるよ」
出羽鋭一:「……花町さんは」
花町日織:「ん?」
出羽鋭一:「珍しいか。車での移動も……」
花町日織:「うーん、まあ普通……?お休みの日にお母さんが運転するとき乗せてもらうくらいかな」
花町日織:「でも、こういう任務で乗るのは初めてかも」
出羽鋭一:「……そうか」
出羽鋭一:「今、普通にやれてるなら……」
出羽鋭一:「……いいです」
花町日織:(レヴァニアは車じゃないしなあ)
花町日織:「うん……大丈夫だよ。気遣ってくれてありがとね」
花町日織:(なんか、やっぱり少し話しにくそう……? 悪い事しちゃったかな……)
出羽鋭一:(……)
出羽鋭一:(……慣れない……)
出羽鋭一:またどこか気まずくなって外をみやって。
水先赫灼:では、出羽くんが再び窓の外に目を向けようとした所で
水先赫灼:「……おい、出羽ぁ!」勢いよく扉を開けて、車に入ってくる。浅黒い肌色をした、機嫌の悪い男
花町日織:「きゃっ」
出羽鋭一:「……水先」
水先赫灼:「てめえ、任務の途中で呼び戻しやがって……。本当に俺が出るほどの……」叫びかけ、途中で花町の存在に気づく。
水先赫灼:「……ちっ。客がいたのか」
出羽鋭一:「俺が呼び戻したんじゃない。優先度を付けたのは上だ」
水先赫灼:「チッ……」出羽くんの言葉に顔をしかめ
花町日織:「あっ……初めましてこんにちは!花町日織っていいますっ」
水先赫灼:「“アンダー・ザ・ガン”」
水先赫灼:「こっからは任務中だ。コードで呼べ」
花町日織:「あっ……そっか、ごめんなさい。コードは"ネイバーハンド"ですっ」
水先赫灼:「……おい、詰めろ」出羽くんに
出羽鋭一:「……イリーガルに強制することでもないだろ。好きに……」
花町日織:よろしくね、と車内で窮屈そうに首だけで頭を下げ。
出羽鋭一:「は?」
出羽鋭一:「いやそっち……」花町さんの方を指して。
水先赫灼:「嫌ならいい」反対に回り
水先赫灼:「おい、詰めろ。“ネイバーハンド”」
花町日織:「あ、はいはいっ。いま空けるね」腰を浮かせてスペースを空けるため動こうとする。
出羽鋭一:「……」
花町日織:出羽くんの方へと少し身体を寄せながら座り直す。
出羽鋭一:「……」
水先赫灼:「なんだ、急に静かになりやがって」
出羽鋭一:なるべく身体をつめて隙間を確保している。
花町日織:「……出羽くん?大丈夫、窮屈じゃない?」
花町日織:スカートの裾の折れ目を直しながら訊ねる。
出羽鋭一:「いや大丈夫っです」
花町日織:(敬語……!?)
水先赫灼:「おい、もう出していいぞ。概要は走りながら聞く」運転手に
エイル・ファウストゥス:車が走り出すと同時に、花町さんの端末が振動する。
水先赫灼:「で、“ターンアダマー”。今どうなってる?」
花町日織:「あっ!通話、来ました!出ますっ」
水先赫灼:「こいつは事件とどんな関係が……」
出羽鋭一:「ああ。通信が繋がるみたいで……」
花町日織:皆に宣言してから、着信に出る。
水先赫灼:「……」電話に出たのを見て口を閉じる。
花町日織:「エイル!? エイルだよね?」
出羽鋭一:「人質と専用回線があるんだと。あとでデータを送る」
エイル・ファウストゥス:『日織か。無事に連絡は済ませたか……ん?』
エイル・ファウストゥス:『この音、車の中か?』
花町日織:「うん、今からチーム組んでそっちに行く所」
エイル・ファウストゥス:『……』
花町日織:「……私も行くからね」
エイル・ファウストゥス:『待っていろと頼んだはずだが……』
花町日織:静かだが、断固とした声。
水先赫灼:「フーッ……」窓を開け、タバコを吹かしながら通話を聞いている
花町日織:「その頼みは受けてないはずだもん」
出羽鋭一:手を伸ばしてタバコを取り上げる。
エイル・ファウストゥス:『……はぁ、相変わらず強情だな』
出羽鋭一:(花町さんの前では止めろ)
エイル・ファウストゥス:『そんな気がしていたから釘を差したんだが、逆効果だったか』
花町日織:「……エイルが私のこと心配してくれるのは分かるけど」
水先赫灼:「ちっ……」出羽を睨んでから、不満そうに目を閉じ背もたれにもたれかかる。
花町日織:「私だって同じだもん。エイルの事がとっても心配なの」
エイル・ファウストゥス:『お互いこの調子では仕方がないな』小さく笑って
エイル・ファウストゥス:『わかった。では月面基地支部長として』
エイル・ファウストゥス:『改めて、"ネイバーハンド"に救援を要請する』
花町日織:「……うん。引き受けました、支部長!」
エイル・ファウストゥス:『一緒にいるのは二人か?』わずかに拾った音声からそう判断し尋ねる
水先赫灼:「……」片目を開けて花町を見る
エイル・ファウストゥス:『"アリアンロッド"だ。今回は私の不覚で迷惑を掛ける』
花町日織:「うん、あと運転手の人もいるけど……」二人の方に受話器を向ける。
水先赫灼:「“アンダー・ザ・ガン”」
出羽鋭一:「“ターンアダマー”です。今回の案件について、一つ報告が」
出羽鋭一:「やはり本件について、UGNで把握している事実はありません」電話越しは流暢。
エイル・ファウストゥス:「まぁ、そうなるか……」
出羽鋭一:「“セカンドエスケープ”がダブルクロスである方が可能性としては大かと」
エイル・ファウストゥス:『どこの差し金だ?FHか?それともSOG?』
出羽鋭一:「そこまでは。とはいえ、成り代わりを企図するのなら」
出羽鋭一:「それなりに組織力のあるところでしょう」
水先赫灼:「……」またタバコを取り出し火を点けようとする
出羽鋭一:「……おい」小さく咎める。
エイル・ファウストゥス:『……?』
水先赫灼:「チッ……」渋々しまう。代わりに受話器に手を伸ばす
エイル・ファウストゥス:『日織。車の中では行儀よくしないと危ないぞ?』
花町日織:「えっ、してるよ!ちゃんとシートベルトもしてるし!」
エイル・ファウストゥス:『ならいいが……』
水先赫灼:「おい、“アリアンロッド”」
エイル・ファウストゥス:『“アンダー・ザ・ガン”か。どうした』
水先赫灼:「“ネイバーハンド”に他に言うことは?」
水先赫灼:「救援を要請する、で終わりか?」
エイル・ファウストゥス:『……む』少し間があって
エイル・ファウストゥス:『……ああ、そうか。そうだったな』
エイル・ファウストゥス:『彼女に替わってくれるか?』
水先赫灼:花町さんに受話器を渡します
花町日織:そのまま受け取って「はいはい、替わったよ」
エイル・ファウストゥス:『すまない日織。どうもずっと一人でいると』
エイル・ファウストゥス:『自分が支部長の任にあることも忘れてしまうようだ。いや……それ以前に』
エイル・ファウストゥス:『友達として、言い忘れてはいけないことだったな』
エイル・ファウストゥス:かつて彼女を見送った時には、返すことのなかった言葉を発する。
エイル・ファウストゥス:『ありがとう。大好きだよ』
花町日織:「……うん。知ってるよ」ちょっとだけ泣きそうな声で笑う。
水先赫灼:「チッ……」サングラスをかけて外に目を向ける「聞いてるこっちが赤くなっちまう」
花町日織:「私、ちゃんと迎えに行くから。信じて、待ってて」
花町日織:「エイルが信じてくれるなら、私、きっともっと頑張れるから」
エイル・ファウストゥス:『うん。信じるとも』
エイル・ファウストゥス:『仲間にも恵まれたようで何よりだ。くれぐれも気をつけて───』
エイル・ファウストゥス:先ほどと同じ様にノイズが激しくなり、やがて通信が途切れる。
花町日織:「……切れちゃった。さっきもこうだったから、多分大丈夫だとは思うけど……」
出羽鋭一:「……俺たちも」
出羽鋭一:「君の味方だから。その」
水先赫灼:「ムカつく野郎なら、手を抜くつもりだったんだがな」
出羽鋭一:「頼って……くれていい」
水先赫灼:「チッ……面倒くせえ」
花町日織:「……! へへ」
花町日織:「それじゃ、いっぱい頼りにしちゃうね!」砕けた笑顔を浮かべる。
水先赫灼:「チッ……お前が相手しろよ、“ターンアダマー”」足を前方の座席に載せて
出羽鋭一:「えっ」
出羽鋭一:「いやしてよ……」


GM:シーン終了です ロイスとかどうぞ~
GM:購入もできます
GM:たとえ拘束されていてもなんかうまいこと……
水先赫灼:応急手当買っておくか
水先赫灼:まあダイス一個だけど
水先赫灼:1dz
水先赫灼:1DX
DoubleCross : (1DX10) → 3[3] → 3

エイル・ファウストゥス:レネゲイド通信でアマゾンに繋ぎます
GM:持っていけないでしょ アマゾンの人も
花町日織:うーん水先くんに取りたさもあるけど……まだ後にしようかな
エイル・ファウストゥス:アームスーツ一点狙い
水先赫灼:ロイスとロイス
エイル・ファウストゥス:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 7[6,7]+2 → 9 → 失敗

エイル・ファウストゥス:う~んだめ!
花町日織:じゃあかわりにアームドスーツチャレンジしようかな 4d10で40を出した今の私に怖いものはない
水先赫灼:イリーガル/花町日織/P:庇護/N:食傷○/ロイス とりまこれで~
花町日織:2dx>=15 せいやっ
DoubleCross : (2DX10>=15) → 4[3,4] → 4 → 失敗

GM:登場侵蝕だろ こわいもの
花町日織:だめだったよ……
花町日織:それはこわい
エイル・ファウストゥス:がんばったね日織
花町日織:上司がめっちゃ甘い


エイル・ファウストゥス:水先赫灼 感服○/不安 で取って以上!


【ミドルフェイズ2】

GM:全員登場をお願いします。
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (52 → 57)
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (45 → 52)
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (49 → 52)


使用技能:〈知識:機械操作〉〈情報:UGN〉
目標値 :9
プライズ:2/6
最大達成値20
GM:プライズの技能がちょっと変わりました
水先赫灼:なんだとぉ……?
GM:先程と同じく、エイルさんは支援のみ可能です
花町日織:進行したからかな
水先赫灼:知識なんてなにもないぜ
GM:そういうこと!
エイル・ファウストゥス:支援なら任せろ
水先赫灼:俺ら小学生
水先赫灼:UGNやろ~
水先赫灼:3DX+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 10[2,5,10]+7[7]+2 → 19

花町日織:さっきと同じくコネ:UGN幹部使ってUGN!
水先赫灼:おおー
花町日織:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[2,5,9,10]+1[1] → 11 → 成功

GM:すごい
エイル・ファウストゥス:能力訓練:社会使ってUGN!
水先赫灼:情報雑魚でもダイスが回れば問題なし
エイル・ファウストゥス:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 4[2,2,2,3,4]+2 → 6 → 失敗

エイル・ファウストゥス:そ、そんな……
GM:哀れ
花町日織:かなしすぎる出目の並び
水先赫灼:なけなしの財産1点を使っていいかな
GM:みっちり再拘束されたのかもしれん
GM:そうすると上がるぜ 桁が
エイル・ファウストゥス:仕方ないな。もっかい脱ぐか
水先赫灼:じゃあ使お~ロボより金の力が強い!
エイル・ファウストゥス:ちくしょうロボ~
水先赫灼:20にしちゃうぜ。一応これで次のシーンの出目がしょぼくてもなんとかなろう
GM:OK!
花町日織:我らがチーム唯一の財産点1が……消費された!
GM:5/6になりました
GM:そんなことある?
水先赫灼:ほんとに小学生かもしれん
エイル・ファウストゥス:みんなもお小遣いはちゃんと貯めようね
GM:では今回の成功によって
GM:救出に成功できるぜ
エイル・ファウストゥス:やった~!
水先赫灼:救出成功!
花町日織:おお!
水先赫灼:服を着る前になんとか間に合ったぜ
GM:そこ?
“セカンドエスケープ”音泉三佳
UGNエージェント。“アリアンロッド”の護送を担当していた。
ブラックドッグ能力者であり、彼女は帰還したという偽装情報の送付が確認されている。
(本来、事件が露見する前に出すものだったと考えられる)
高速弾体加速を行う能力を持ち、レールガンによる射撃を得手とする。

GM:【山間の研究施設】
GM:彼女の座標があったのは、山間の小さな研究所だ。
GM:そこの研究棟の中を進む。抵抗はあるが、小さい。
出羽鋭一:削り取るように隔壁を破壊しながら。「……これ」
出羽鋭一:「大部隊を動かした誘拐じゃないな」
水先赫灼:「ああ。さっきから雑魚共しかいねえ。UGN相手に舐めてんのか?」
出羽鋭一:「あくまで身内として潜り込んで、攫った。主任務じゃないかもな」
花町日織:「他にもっと重要な目的があった、ってこと……?」
出羽鋭一:「例えば、彼女の身柄を拘束するのは出来ればよしで」
出羽鋭一:「替え玉で……」
出羽鋭一:「取る自信があったとか……」相槌相手により歯切れが悪くなる。
水先赫灼:「どうでもいい。さっさと行くぞ。……鬱陶しいんだよ雑魚どもが!」話も半分で先行し、敵の部隊を叩くよ
花町日織:「後任を用意してる、ってエイルは聞かされてたね。それが、替え玉になる相手ってこと?」
出羽鋭一:「いやどうでもいいことはないだろ相手の意図を考えるのは……」
出羽鋭一:「あるいは、そうかも……」
花町日織:「あっ、待って……!」慌てて追いかけようとする。
GM:水先赫灼。君には確信がある。
GM:近づいていると。
水先赫灼:「“ターンアダマー”。詳しい座標データを出せ。そろそろだろ」
出羽鋭一:「……ああ。真正面」
出羽鋭一:「破れるか?」
水先赫灼:「それから“ネイバーハンド”。支部長様に壁から離れるよう言っとけ」
花町日織:「えっ、分かった……!」
出羽鋭一:「花町さんも……壁から離れて」
花町日織:頷いて距離を取りながら、端末を開く。通話を折り返す。
水先赫灼:チップを数回弄び右手の手袋を外す「当然だろ。こんなボロ屋……」
エイル・ファウストゥス:『……来たか。日織』近くに来ているが先程よりノイズが激しい
花町日織:「うん、今から壁を壊すみたいだから。巻き込まれないように離れて」
エイル・ファウストゥス:『わかった。少し拘束を強められてしまったが、そのくらいなら……』
エイル・ファウストゥス:少し間をおいて『問題ない。気にせずやってくれ』
水先赫灼:―――カ ッ ! !
水先赫灼:エイルが距離をとった直後、閃光と共に壁が爆裂する。
GM:壁はかなり厚かったようではあるが、それでも容易く吹き飛ぶ。
水先赫灼:「一発だ」フーッ、と右手の残り火を吹き消し、制御装置を再びはめる「“アリアンロッド”、どこだ!」
花町日織:「わわっ……」眩さに目元を覆うが、すぐに周囲を見渡して捜索を始める。
エイル・ファウストゥス:「やれやれ」瓦礫の中から影が立ち上がって
出羽鋭一:「衰えてはないようだな。無事だといいが……」すれ違うように踏み込み。
エイル・ファウストゥス:「少し離れるどころではなかったな。とんでもない破壊力だ」
花町日織:「っ……エイル!」
水先赫灼:「月の支部長だ。この程度で死ぬタマじゃねえだろ」
花町日織:「大丈夫?痛い所とか、ない?」駆け寄って拘束を解き始める。
エイル・ファウストゥス:破壊の余波で手枷以外の拘束は外れている
出羽鋭一:「いや死ななければいいわけでは……」
水先赫灼:「面倒くせえ、動けるならさっさと……」
エイル・ファウストゥス:「大丈夫だ。生存の危機以外では痛みは感じない」
エイル・ファウストゥス:「ありがとう、日織。よく来てくれたな」
出羽鋭一:「は」その姿を見る。
出羽鋭一:ギュン、と首を横に反らす。
花町日織:「ふふ、どういたしまして」
花町日織:「それと、こっちこそありがと。信じてくれて」ぎゅっとハグをする。それから、その装いに気付いて
エイル・ファウストゥス:一糸纏わぬ姿を晒しながら、拘束の解けた腕をぐるぐると回している。
花町日織:「あえっ、これ、服……」
出羽鋭一:「それどうにかして!!!」
水先赫灼:「チッ……」ジャケットをエイルさんに向けて放るよ「なんで言わねえんだ。着替えなんて持ってきてねえぞ」
水先赫灼:「とりあえず羽織ってろ。……うるせえぞ出羽!」
エイル・ファウストゥス:「おっと」ジャケットを頭からかぶる
出羽鋭一:「いやだって……なんで……」
出羽鋭一:部屋の隅で屈んでいる。
エイル・ファウストゥス:「身体検査ということで脱がされてな。まぁ私の場合、人間より収納スペースは多いから」
エイル・ファウストゥス:「妥当な判断だろう」
花町日織:「だ、妥当って……」
エイル・ファウストゥス:「服もちゃんと返してくれているぞ?拘束を解くまで着ることができなかっただけだ」
出羽鋭一:「いいから早く着て……」
エイル・ファウストゥス:部屋の隅に残されたトランクケースを指差す。
水先赫灼:「喋ってねえで服を着ろ!機械人形が……羞恥心はねえのかこいつ……」
花町日織:「あ、これに入ってるんだ。早く言ってよお」
花町日織:とっとこ走って取ってきて、エイルの前で開く。
エイル・ファウストゥス:「ん、では日織、少し手伝ってくれ」
エイル・ファウストゥス:「一人だと着づらいんだこれ」
エイル・ファウストゥス:そう言って、二人でマイペースに服を着ていきます。
出羽鋭一:「……これで脱出で終わりだと思うか?」後ろを極力気にしないようにしながら水先君に聞く。
出羽鋭一:「“セカンドエスケープ”の姿がない」
水先赫灼:「チッ……んなわけねえだろ」イライラしながらタバコに火を着けます
花町日織:「そうなの?いつも一人なのに、それって不自由してない……?」
水先赫灼:「来るな本命が」
エイル・ファウストゥス:「普段は滅多に着替えないし……」
花町日織:「ええっ。そりゃ人間ほどは汚れないかもしれないけど、ちゃんと身体とか洗ったほうがいいよ……?」
出羽鋭一:「FH系の研究所だ、ここは。でも」
花町日織:「お風呂、気持ちよくてリラックスできるし……」
出羽鋭一:「替え玉を月に送るなら……」
出羽鋭一:「ちょっと静かにやって!?」
花町日織:そんなことを言いながら着替えを手伝っている。
水先赫灼:「……のんびりしてんじゃねえ!敵地だぞここはっ!」
出羽鋭一:「余計な話しないで!」
花町日織:「ひゃっ、ごめんなさい」
エイル・ファウストゥス:「ん。お待たせした」
エイル・ファウストゥス:そこでようやく着替え終わって。
水先赫灼:「チッ……調子が狂うぜ」
出羽鋭一:「……ごほん」
水先赫灼:「さっさと出るぞ。で、“ターンアダマー”。何を言いかけてた?」
出羽鋭一:「替え玉を月に送るなら、普通、ここからじゃないだろ」
水先赫灼:「……なるほど。乗り物が必要ってわけだ」
出羽鋭一:「そもそも、赤道に近い場所からやるべきだ。国内なら最低でも九州の離島。種子島とか」
エイル・ファウストゥス:「では“セカンドエスケープ”……三佳もそこに?」
エイル・ファウストゥス:帽子の位置を直しながら尋ねる
花町日織:「じゃあ、敵は九州にいるってこと?」
エイル・ファウストゥス:「だとしたら急いだほうが良い。彼女はブラックドッグ能力者だ、離れていてもこの基地のセキュリティは掌握しているだろう」
出羽鋭一:「“セカンドエスケープ”には会った……んですよね」
出羽鋭一:「だったら、そんなところに行けるはずはない」
エイル・ファウストゥス:「ん……それもそうか。協力者にバロール能力者がいれば或いはとも思ったが」
水先赫灼:「勿体ぶらずに結論から話せ」壁から外の様子を窺い、移動を始めるよ
花町日織:「じゃあ、どこだと思うの?」
出羽鋭一:「ここじゃないかと思う」
出羽鋭一:「拘束専用の施設だとは思えない」
水先赫灼:「あん?」
花町日織:「ここって……ここ!?」目を見開き、施設の建物を二度見する。
出羽鋭一:「ずっと、あるんだ。気配が」
出羽鋭一:「下から。こいつがそう言ってる」佩いた剣を叩く。
出羽鋭一:ジャームに対する嫌悪を誘発する遺産。
水先赫灼:「なら進む先は逆だな」
花町日織:「その剣って……ジャームの場所に反応するんだっけ」車の中のブリーフィングで、連携のため互いの能力はある程度教えあっていた。
エイル・ファウストゥス:「確かに、本気でオーヴァードを拘束するにはセキュリティが甘かったな」
エイル・ファウストゥス:「電子的な通信の遮断だけでは不十分。実際、日織の因子を辿ってこうして連絡も取れたのだし 」
水先赫灼:「“アリアンロッド”、機能に問題はねえな」
エイル・ファウストゥス:「問題ない。十全に稼働できる」
水先赫灼:「態々戻るのも面倒くせえ。やるぞ。それでいいな」出羽と花町に
出羽鋭一:「ああ。最悪、いま出発の準備をしているかも」
花町日織:「うん、私も大丈夫だよ。"アンダー・ザ・ガン"さんが切り開いてくれたから、ほとんど消耗してないし」
花町日織:ぐっ、と胸の前で拳を握りしめて元気なことをアピールする。
水先赫灼:「はっ。ちっともビビりやがらねえな」花町を見て
水先赫灼:「ほんとに中学生かよ」
出羽鋭一:「報告概要を見せたろ。あれでもとんでもない修羅場くぐってる」
花町日織:「えへへ、実はもうちょっとオトナだったりして」
水先赫灼:「オトナねえ……」フーッと煙を吐き出して「なら心配はいらねえな」
花町日織:「でも、なんか……ちょっとずるくない?」
出羽鋭一:「いや待て」
出羽鋭一:「吸っていいって意味じゃないだろ」
花町日織:「私、アンダーさんのコードじゃない方の名前もまだ聞いてないんだけど……なんか一方的に知られてるじゃん」
花町日織:「あ、別にそれは気にしないよ……?ていうか、出羽くんも未成年でしょ」
エイル・ファウストゥス:「13歳も17歳も20歳も」
出羽鋭一:「……16です」
エイル・ファウストゥス:「失礼、16歳でも、私から見れば同じ子供のようなものだがな」
水先赫灼:「支部長さんもこう言ってるぜ」気にせず吸い続けます「名前は作戦が終わったら教えてやるよ」
花町日織:「あっ、言ったね?ちゃんと覚えとくから、約束だよっ」水先くんに
エイル・ファウストゥス:「皆その若さでよくやっている。頭が下がるよ」
出羽鋭一:「そういう言い方をするなら」
出羽鋭一:「年齢も……関係ないでしょ」
出羽鋭一:「等しく、みんな、よくやってる」
エイル・ファウストゥス:「ふふ、そうだな」出羽くんに微笑みかけて
花町日織:「ふふ、そうだね。エイルだって、一人でずっと頑張ってきたんだもん」
エイル・ファウストゥス:「いいや。別に一人で頑張っていたわけではないさ」
エイル・ファウストゥス:「いつも君達の側にいたよ。私は」
エイル・ファウストゥス:「月とはそういう場所なんだ」
水先赫灼:「チッ……おい。そういうのは終わってからにしろ」
エイル・ファウストゥス:「おっと。そうだったな」
出羽鋭一:「行こう」
花町日織:「そういう場所……?」むむ、と首を捻って。「あっ、ごめんね!大丈夫だよ~」
花町日織:慌てて後を追いかけ、研究所の奥へと踏み込んでいく。
エイル・ファウストゥス:「急ごう。三佳がどういうつもりであれ」
エイル・ファウストゥス:「私は、月に帰らなければ」


GM:シーン終了です。ロイス取得と購入が可能。
水先赫灼:購入しよ~ミドル戦闘無いだろうしボデマ
花町日織:"アンダー・ザ・ガン":◯頼もしい/怒りっぽい でロイス取ります。
水先赫灼:1DX
DoubleCross : (1DX10) → 9[9] → 9

水先赫灼:惜しい
エイル・ファウストゥス:アームドスーツ再チャレンジ
水先赫灼:イジョッ
エイル・ファウストゥス:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 8[1,8]+2 → 10 → 失敗

エイル・ファウストゥス:だめ~
花町日織:アームドスーツチャレンジ2号!
花町日織:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 6[4,6] → 6 → 失敗

花町日織:まけ 以上!
エイル・ファウストゥス:こちらも以上!


【ミドルフェイズ3】

GM:登場お願いします。
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (52 → 61)
水先赫灼:ドカンドカン
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (52 → 55)
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (57 → 60)
GM:プライズがまた変わっています
使用技能:任意の攻撃技能 ※判定すると侵蝕1d10上昇
目標値 :12
プライズ:5/6
最大達成値20
エイル・ファウストゥス:任意!
花町日織:なるほどね
花町日織:禅院がやる必要はないかな
花町日織:全員!
GM:今度は支援システムはなく、各々がふる形です
GM:判定しないのもあり
水先赫灼:一番低いし私がやるか
花町日織:おねしゃす
エイル・ファウストゥス:お願い!
水先赫灼:8DX+4 射撃で~
DoubleCross : (8DX10+4) → 9[3,4,4,5,5,6,8,9]+4 → 13

GM:あっさり成功してる!
エイル・ファウストゥス:見事だ
水先赫灼:1d10上げるよ~
花町日織:やった~
GM:侵蝕上昇もお願いね
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (55 → 62)
エイル・ファウストゥス:きれいに並んだ
水先赫灼:キレイキレイ
水先赫灼:これはどんな感じのあれなんだろ
GM:これは地下に行く段に
GM:さっきまでよりもちゃんとした部隊が攻撃してきます
エイル・ファウストゥス:ちゃんとした部隊!
水先赫灼:頑張ってる!
花町日織:地下のが護りしっかりしてる
“ソムニウム”
FHの開発していた宇宙用戦闘アンドロイド。
デブリの直撃に耐える重装甲と微小大気下での強力なビームを搭載しており、高い戦闘力を持つ。
これを月に転送し、UGNの月基地を制圧する計画が立案されていた。
移動方法は、研究所内にディメンジョンゲートを展開し、FH保有の宇宙ステーションと接続。
そこから最低限の推進源で移動するというもの。
水先赫灼:ははーん
水先赫灼:重力圏だからビームがしょぼかったのか
エイル・ファウストゥス:なるほどね
GM:そういうこと 空気で減衰してたわけ
花町日織:なるほどなあ


GM:【研究所 地下通路】
GM:敵の抵抗は激しい。練度のある、尋常のFHの部隊といった様子。
GM:連携して銃撃を仕掛けてくる。先へ向かうにも苦労するだろう。
水先赫灼:「……このままじゃ埒が明かねえ。退いてろ」弾幕と弾幕の間。しびれを切らして真っ先に飛び出していくよ。
花町日織:「あっ、また一人で……」
水先赫灼:それが結果的に敵の虚を突く形になる。「邪魔だぞてめえら。失せろ!」弾丸が頬を掠めるのも意に介さず、右手からカードを投擲。
水先赫灼:敵陣のど真ん中で破壊エネルギーが炸裂し、隊列が大きく崩れる。
出羽鋭一:「露払いはあいつに任せればいい。残りを」
花町日織:「うん、任せて!私だって……」
水先赫灼:「俺は命を賭けてる」「お前らはどうだ。乗ってくるか?ああ!?」
花町日織:そう言って、少女が虚空へと手を伸ばす。次の瞬間、
花町日織:破壊を生き延びた射手の一人。構えた銃の引き金が、柔らかな少女の手と入れ替わるようになって握られている。
花町日織:発熱、融合。互いの持つレネゲイドが、双方向に流れ込む感覚。だが、咄嗟に起きたその状況を適切に活用できるは一方だけだ。
花町日織:次の瞬間には敵の射手の手を掴むような形で転移し、帯電した影が鞭のように周囲を薙ぎ払う。
花町日織:その電撃が何人かを気絶させる。敵対者のブラックドッグ能力を一時的に吸収・利用した。
出羽鋭一:その鞭の間を縫うように、斬線が走っている。
出羽鋭一:既に納刀が終わり、死角の敵を斬り伏せた。
エイル・ファウストゥス:「包囲に穴が空いたな……今なら!」
エイル・ファウストゥス:銀色の鍵を取り出し、地面に突き指す。
エイル・ファウストゥス:手首を回すと同時に地中からエンジン音が響き
エイル・ファウストゥス:白銀の装甲を纏ったスポーツカーが飛び出してくる。
エイル・ファウストゥス:「乗れ!このまま突っ切る!」
水先赫灼:「……チッ」舌打ちしながら乗り込もうかな
出羽鋭一:「いや屋内を……!?」言いながらもふわりと乗り込んで。
花町日織:「あっ、それで突破するんだ! オッケー!」辺りに倒れている人の身体を踏まないように駆け寄り、乗り込む。
エイル・ファウストゥス:日織が乗り込んだと同時に車を旋回させ、包囲の隙間を抜けて
エイル・ファウストゥス:そのまま、隔壁が降りた通路の先へと突っ走る。
水先赫灼:「……余計な事を。あんな奴ら俺一人で十分だ」
出羽鋭一:「節約できるに越したことはないだろ」
水先赫灼:「覚悟もキマってねえ半端者相手に、手札を晒してやる必要はねえ」
花町日織:「そうだよ。私だって、守られるために付いてきてる訳じゃないんだから」
エイル・ファウストゥス:「ああ、時間がないのだろう。こいつが一番早い」
エイル・ファウストゥス:車は数人の戦闘員を蹴散らして直進し、隔壁に衝突する。
エイル・ファウストゥス:その瞬間、奇妙な浮遊感が車内を満たし
エイル・ファウストゥス:数秒後、それが納まった時には隔壁の向こう側へとすり抜けている。
花町日織:「それに……そんなこと言って、ほら。怪我だってしてるじゃんか」
花町日織:ハンカチを取り出し、水先くんの頬から流れる血を拭き取ろうとする。
水先赫灼:「チッ……こんなかすり傷、怪我に入るかよ」手を払い、タバコを取り出そうとして
水先赫灼:「……チッ」空だ。バツが悪そうに顔をしかめる「肝が座ってると思ったら、今度は簡単に狼狽えやがって」
花町日織:「あっ、もう……!別に、狼狽えてるとかじゃなくて心配なだけだってばっ」
水先赫灼:「わからねえ奴だ。ったく……」
水先赫灼:「おい、いいっつってんだろ!出羽、見てねえでなんとかしろ!」
出羽鋭一:「……」無視する。
花町日織:「今は軽い怪我かもしれないけどさ、そうやってかっこつけた先でもっと大変な怪我するかも、ってこと!分かった?」
水先赫灼:「後で覚えてろよてめえ……」観念して「……チッ。ああ。少なくとも面倒なことになるのは解ったぜ……」
花町日織:「ん、よろしい」ふふ、と満足気に笑ってハンカチをしまう。
エイル・ファウストゥス:「仲が良いのは結構だが」クラッチを踏み込む
エイル・ファウストゥス:「地球(こっち)ではペーパードライバーなんだ。喋りすぎると舌を噛むぞ」
花町日織:「わうっ」加速の勢いで座席に押し付けられ、こくこくと頷く。
出羽鋭一:「いや先に言って!?」
エイル・ファウストゥス:言葉の通りに車は急加速し、断続的な次元潜航で隔壁を突破しながら、地下の先へと走り去っていった。


GM:シーン終了。ロイス取得と購入が可能。
GM:購入は最後だよ~
水先赫灼:この流れ、花町さんにロイスを取るしか無いと思ったが
花町日織:ボスへのロイスは会ってから取ろうかなあ 保留で
水先赫灼:もう取ってた。イリーガル/花町日織/P:庇護/N:食傷○/ロイス
花町日織:えへへ
水先赫灼:でも折角だから庇護から好奇心に変えておこう。おもしれー女 イリーガル/花町日織/P:好奇心/N:食傷○/ロイス
エイル・ファウストゥス:出羽鋭一 連帯感○/不安 で取得
エイル・ファウストゥス:この不安はなんかおとなしい子だな、車酔いかなっていう不安
水先赫灼:後は出羽くんかな 同僚/出羽鋭一/P:信頼/N:憤懣○/ロイス
花町日織:なるほどね
花町日織:買い物どうしようかな 侵蝕余裕ありめだしコンセ無形してもいいっちゃいい
エイル・ファウストゥス:アームドスーツチャレンジ
水先赫灼:ボデマかお~
エイル・ファウストゥス:3dx+2>=15
DoubleCross : (3DX10+2>=15) → 7[1,2,7]+2 → 9 → 失敗

水先赫灼:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 6[2,6] → 6

エイル・ファウストゥス:だめ~!
水先赫灼:僕はカスです
花町日織:じゃあコンセ無形アムスーチャレンジしようかな
花町日織:《コンセントレイト》《無形の影》
エイル・ファウストゥス:日織……
水先赫灼:エイルさんは車の分の装甲もあるし
花町日織:花町日織の侵蝕率を6増加 (60 → 66)
水先赫灼:結構アームスーツあると助かりそうですもんね
花町日織:6dx7>=15
DoubleCross : (6DX7>=15) → 10[4,5,6,7,7,10]+10[2,3,10]+10[10]+5[5] → 35 → 成功

エイル・ファウストゥス:そうなのよ
GM:すごい
花町日織:めちゃめちゃ買えた
エイル・ファウストゥス:すご~い!
エイル・ファウストゥス:日織はいい子だねぇ
花町日織:エイルにあげてターンエンド!
花町日織:えへへ
エイル・ファウストゥス:お婆ちゃん嬉しいよ(ヨボヨボ)
水先赫灼:ではおわりかな
エイル・ファウストゥス:還暦祝いにもらったアームドスーツを着て終了!
花町日織:まだ10年はやいでしょ!
GM:10年で済むんだ
花町日織:おわりですね
花町日織:キャラシに50歳って書いてるし……


【クライマックス】

GM:全員登場をお願いします。
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (66 → 74)
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (61 → 68)
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (62 → 70)
水先赫灼:いい感じやね


GM:【研究所 地下空洞】
GM:そこにあるのは、巨大な水槽だ。プールのような。
GM:だが、そこに詰まっているのは水ではない。
GM:巨大なゲート。
出羽鋭一:「……当たりか」
花町日織:「じゃあ、これを通っていくと宇宙に……?」
エイル・ファウストゥス:「《ディメンジョンゲート》……ここまで巨大なものは初めてだな」
音泉三佳:「……エイル!?」
音泉三佳:君達に気づき、声を上げる。
水先赫灼:「しゃらくせえ……おい!ここの主人はちゃちな歓迎しかできねえのか?」
エイル・ファウストゥス:「三佳。やはりここにいたか」
音泉三佳:「どうやってここに……どうして人が」
エイル・ファウストゥス:「悪いが、外と連絡を取らせてもらった」
エイル・ファウストゥス:「ブラックドッグ能力者の通信掌握は万能だが、それ故に慢心を招くな」
花町日織:「……そう、あなたがエイルを誘拐してたんだ」むっとした顔で音泉を睨み付ける。
エイル・ファウストゥス:「日織のレネゲイド形質は接続に特化している」
音泉三佳:「……そう。それがあなたの”お友達”?」
エイル・ファウストゥス:「それを辿れば、電波など無くても声ぐらいは届くというわけだ」
花町日織:「友達だったら、なんだっていうのさ」
音泉三佳:「私の提案に従って。あなたにもメリットがある話よ」
花町日織:「はあ、提案?」
水先赫灼:「御託はいい。"セカンドエスケープ”。てめえみてえな小物、相手にするのも面倒くせえ」
音泉三佳:「ええ。彼女を月に帰らせないで済む」
水先赫灼:「“ソムニウム”はどこだ?さっさと投降しろ。俺達の気が変わる前にな」
音泉三佳:「ずっとお友達と一緒に居られるわ。彼女の代わりに」
音泉三佳:「……そこも知ってるのか。ええ」
音泉三佳:「これを月の守り人にする」
花町日織:「帰らせないで済む、って……」
GM:彼女がそう言って、奥を指す。
“ソムニウム”:そこには人形が鎮座している。
エイル・ファウストゥス:「あれがそうか」一瞥して
花町日織:「じゃあ……あなたは、エイルがかわいそうだと思ったから、こんな事をしたって言うわけ?」
音泉三佳:「ええ。ずっと、月に追いやられたままだなんて」
音泉三佳:「もういいじゃない」
エイル・ファウストゥス:「追いやられたわけではない。私が志願したのだ」
“ソムニウム”:《“アンダー・ザ・ガン”確認。再排除の必要性を保留》
“ソムニウム”:《“アリアンロッド”――排》
水先赫灼:「……で、代わりにそいつをチップにして勝負するわけか?」
音泉三佳:「攻撃中止。だとしても、長すぎる」
エイル・ファウストゥス:「月の守護は大切な役目だ。裏側の危機が去ったとしても、問題は山積している」
音泉三佳:「もう、楽になっていいでしょう。贖罪には長すぎる」
音泉三佳:「あなたの罪でもないのに」
水先赫灼:「優しくて上品なお嬢様の考えそうなことだな」
花町日織:「その気持ちは、ちょっと分からなくもないけど……エイルは、そんなこと頼んでないって言ってるじゃん」
音泉三佳:「彼女はすぐにまた帰ってしまうのよ?次にいつ会うかもわからない、過酷な場所に」
音泉三佳:「それでもいいの?」
花町日織:「……。良くは、ないよ」
花町日織:「分かったようなこと、言わないでよ。私だって……」
花町日織:「エイルがいなくて寂しいとか、会いたいとか……思ったことは、何度もあるよ」
音泉三佳:「だったら!」
花町日織:「でも、友達ってそうじゃないでしょ」
花町日織:「友達っていうのは、相手を自分の傍に縛り付けていい理由じゃない!」
花町日織:「私の我儘で、エイルが選んだ道を否定するなんて」
花町日織:「そんなの、やっちゃいけないでしょ……!何も分かってないのに、分かったようなこと、言わないでよ!」
音泉三佳:「……っ」
水先赫灼:「だ、そうだ。どうする“セカンドエスケープ”」
水先赫灼:「降りるなら今だぜ」
音泉三佳:「“ソムニウム”」
音泉三佳:「攻撃許可。対象は私以外の全員」
出羽鋭一:「……やる気のようだ」
音泉三佳:「ここまで来て、降りられるわけ無いでしょう」
音泉三佳:「状況が決まってしまえば、選択肢はなくなる」
水先赫灼:「ガキよりガキだな」
音泉三佳:「黙って……!」
花町日織:「……この、わからず屋っ」呟くと同時、影が沸騰するように登り立つ。
エイル・ファウストゥス:「……どうにも、落ち着かないな」
エイル・ファウストゥス:「私の扱いでここまでの揉め事に発展するというのは……その」
エイル・ファウストゥス:「些か、居心地が悪いぞ。くすぐったい……」
水先赫灼:「来いよ“ソムニウム”。次はきっちりトバしてやる」
“ソムニウム”:《オーダーを了解》
“ソムニウム”:《“接続”の許可を具申》
音泉三佳:「“接続”を許可!」
音泉三佳:「開け!」
GM:彼女が叫ぶと同時、浮遊感。
GM:大気が薄まり、重力が弱まったかのような感覚。
出羽鋭一:「ゲートを開いたのか……」
音泉三佳:「ステーション内には、月環境の再現がされてる」
音泉三佳:「この環境下なら、“ソムニウム”が最強よ」
音泉三佳:「ろくに動けないままに、ここにある月(ペリジー・フル)に溺れなさい」
エイル・ファウストゥス:「ふーん、最強……最強か。大きく出たな」
エイル・ファウストゥス:薄れゆく重力の中を一歩進み出る
エイル・ファウストゥス:「三佳。君の行動を非難する材料はいくらでもある」
エイル・ファウストゥス:「しかし、君の気持ちを否定することは、私には出来ない」
エイル・ファウストゥス:「他ならぬ私のためと言われては尚更な」寂しげに笑う
エイル・ファウストゥス:「だから、単純に比較することにしよう」
エイル・ファウストゥス:「君が選んだ"ソムニウム(それ)"に、本当に月の守護者たる資格があるか否か」
エイル・ファウストゥス:「現任者からの引き継ぎ試験だ」
エイル・ファウストゥス:「月の海を征く"アリアンロッド"の艦を、沈められるものなら沈めてみればいい」

GM:クライマックス戦闘を開始します。
“ソムニウム”:“ソムニウム”が声なき唸りを上げる。
“ソムニウム”:君達のレネゲイドを揺さぶり喰らおうとする。難易度9の衝動判定です。
水先赫灼:ぎゅいんぎゅいん
水先赫灼:2DX>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 6[4,6] → 6 → 失敗

水先赫灼:ぼぼぼぼぼ
エイル・ファウストゥス:能力訓練:精神を使用
花町日織:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[3,7,8,8,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

花町日織:花町日織の侵蝕率を2d10(→ 14)増加 (74 → 88)
エイル・ファウストゥス:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 7[1,3,3,5,7,7]+1 → 8 → 失敗

エイル・ファウストゥス:あびゃ~
エイル・ファウストゥス:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[9,1] → 10

エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を10増加 (68 → 78)
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を2d10(→ 6)増加 (70 → 76)
水先赫灼:ちょびっと上がった
エイル[4] 花町[11] 水先[17]

      5m

"ソムニウム"[13] 音泉[9]
GM:配置はこう
GM:また、今回は特殊ルールがあります。
水先赫灼:なんだろ~
水先赫灼:もしかして……空を飛べる!
GM:MAP内は現在、以下の地形効果が適用されています。
地形効果 低重力
移動距離を倍として数えて良い。
また、月での戦闘経験のない全てのPCは、すべてのエフェクトの増加侵蝕量を+1する。
水先赫灼:月?知らんな……
水先赫灼:お菓子の名前かな
GM:これは"ソムニウム"のEロイス『あり得ざる存在/ディメンジョンゲート』により維持されています。
花町日織:はええ
水先赫灼:Eロイスじゃん
GM:Eロイスを停止させるか、"ソムニウム"を戦闘不能にすることで解除。
エイル・ファウストゥス:ふん、私と日織は大丈夫だな
花町日織:そういうことのようね
GM:そうなりますね なぜか2/3が……
水先赫灼:フン……丁度いいハンデだ
GM:NPCカードを使用可能です。
花町日織:かっこいい

“ターンアダマー”出羽鋭一 「イーシェーバ」
タイミング:オートアクション
ダメージを与えた際に使用。持続しているEロイス1つの効果を無効にする。シナリオ1回
花町日織:あっそうじゃん 出羽くんソードで解除できるんだ
水先赫灼:ソードマスター!
エイル・ファウストゥス:えらい!
GM:まあこれだけとは限りませんが。
エイル・ファウストゥス:奥の手があるというのか…
水先赫灼:他に何があるんだろ
花町日織:たしかに他にもっと斬りたいEロは出てくるかもね
水先赫灼:破滅の足音さん……!
GM:ということで戦闘を開始します 質問はありますか?
花町日織:そいつはおいといていいよ
花町日織:大丈夫~
エイル・ファウストゥス:OK!
水先赫灼:この侵食+1のやつってロイス切ったら自分だけ解除できたりする?
GM:あっそうですね 出来るとしましょう
水先赫灼:全ての理解者
GM:では改めて。セットアップから!
GM:エネミーはありません。
エイル・ファウストゥス:コマンドモービルの効果使用。セットアップで搭乗します。行動値-3の装甲+15
花町日織:ない!
水先赫灼:敵/音泉三佳/P:同情/N:侮蔑○/ロイス これを取得してすぐに昇華、自分にかかってる悪影響を解除して
水先赫灼:その後怨念の呪石を使用。暴走して、このシーン中暴走が続く限りダメージ+2d10の効果を得るよ
水先赫灼:侵食は3上がる
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を3(→ 3)増加 (76 → 79)
水先赫灼:「リミッター解除」「消し飛ばすぞ。クラウ・ソラス」
水先赫灼:右手の手袋を取る。炎のように揺らめく銀の光が溢れ出す。
水先赫灼:以上

GM:ではイニシアチブへ。行動があります。
水先赫灼:なんだとぉ……?
“ソムニウム”:Eロイス『離れがたき隣人』。
エイル・ファウストゥス:なにぃ
“ソムニウム”:対象はPC3人。意志で対決し
水先赫灼:どうやら離れたくないらしいな
“ソムニウム”:対決に勝利した場合、このラウンド移動を行えなくなる。
花町日織:ひええ
エイル・ファウストゥス:おギャリよるわ
“ソムニウム”:15DX+4
DoubleCross : (15DX10+4) → 10[2,3,3,3,3,4,5,5,6,7,7,7,8,10,10]+9[4,9]+4 → 23

花町日織:つよない?
水先赫灼:暴走中なのでリアクションできないです
花町日織:7dx+1 意志ィ
DoubleCross : (7DX10+1) → 9[1,1,3,4,5,7,9]+1 → 10

エイル・ファウストゥス:私も暴走中
花町日織:ひええ
花町日織:これもロイス切って解除できるやつかな……?できても手番まではやらないけど
GM:ロイス切では解除できるよ~
花町日織:よかったあ
エイル・ファウストゥス:理解だぜ
GM:では3人共移動不能状態になります。

“ソムニウム”:重力場が強まり、弱まりを繰り返す。
“ソムニウム”:ただの低重力環境だけではない。0~1Gの間をランダムに可変させているかのような。
“ソムニウム”:足場のおぼつかない酩酊感。とても一人では立っていられないような。
水先赫灼:「最強の手で、やることがそれか」動じない。そのまま行動に移る。
“ソムニウム”:少しでも寂寞を覚える心があるものであれば。
“ソムニウム”:その場の仲間からは離れることができなくなる。
音泉三佳:「ここに居なさい」
花町日織:「え、わわっ……!?」異常な重力場に姿勢を崩し、たたらを踏む。
エイル・ファウストゥス:「む……」ぐらつきかけた身体を、虚空から現れた白銀の車体が支える。
音泉三佳:「もう、行く必要はない」
水先赫灼:いや……それは最初から、臆するという機能を持っていないかのように
GM:水先くんの手番へ。
水先赫灼:「そうだな。お前らのほうが消えろ」
水先赫灼:マイナーで《骨の銃》。武器を作成。
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を3(→ 3)増加 (79 → 82)
水先赫灼:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ブルータルウェポン》《ギガンティックモード》
水先赫灼:射撃攻撃を行います。範囲攻撃。対象は“ソムニウム”“セカンドエスケープ”音泉三佳
GM:どうぞ!
水先赫灼:いくぜ~
水先赫灼:10DX7+4+2+3-1
DoubleCross : (10DX7+8) → 10[2,2,2,2,3,3,3,5,7,10]+10[4,7]+10[9]+10[10]+1[1]+8 → 49

GM:マジ……?
水先赫灼:バディムが欲しいよ~
水先赫灼:ない……そんなものは……
音泉三佳:5dx+2 ドッジ
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[1,3,4,8,10]+5[5]+2 → 17

エイル・ファウストゥス:すまんな…
水先赫灼:チルドレンは俺だけ!
“ソムニウム”:ガード。《球電の盾》《氷盾》。そして
“ソムニウム”:《マグネットフォース》。音泉三佳をカバーリング。
GM:ダメージをどうぞ。
水先赫灼:折角だから派手に行こ~
水先赫灼:両親に取ってるORロイスを昇華してダメージ+してもいいですか?
GM:了解です。どうぞ!
水先赫灼:やった~オールイン
水先赫灼:5d10+5d10+5d10+15 諸々有効
DoubleCross : (5D10+5D10+5D10+15) → 29[3,9,4,10,3]+20[5,9,3,2,1]+24[1,5,5,4,9]+15 → 88

エイル・ファウストゥス:すっご
GM:ギャ~ッ
“ソムニウム”:ガードで30点弾いて58点
“ソムニウム”:これの倍で116点
“ソムニウム”:これは……
“ソムニウム”:《電磁反応装甲》を6枚全部使います!
“ソムニウム”:無傷に抑えるが……全部吹っ飛ぶとは……
エイル・ファウストゥス:なにィ~
水先赫灼:カバーリングなので効果も倍というわけ
GM:きつすぎ
水先赫灼:では演出
花町日織:用意のいいやつめ
GM:演出を!

水先赫灼:チップを弾く。そのチップが相手に届くより先に
水先赫灼:――― カ ッ !
水先赫灼:空を切った3枚のカードが“ソムニウム”に突き刺さり、炸裂する。その威力はこれまで見せていた物の比ではない。
“ソムニウム”:《……!》
水先赫灼:銀の炎が溢れかえり、宙の闇を白く塗りつぶす。
水先赫灼:「さっきから、友情だの同情だの……鬱陶しいんだよ」
“ソムニウム”:シュウシュウと装甲が音を立てている。ただの装甲ではなく、電磁シールド。
水先赫灼:「俺は命を賭けてる」無重力下、その炎は制御を失い自身の身をも焦がしている。だがそれを意に介する事はない。
“ソムニウム”:内部から冷却することで無尽蔵の通電を可能とした……が。
水先赫灼:「お前はどうだ。命を賭ける覚悟はあるか」
“ソムニウム”:それらが剥がれ落ちる。人間の肌のような細身の体躯が顕になる。
水先赫灼:「“セカンドエスケープ”、それに“ソムニウム”」
“ソムニウム”:《対デブリユニット全損。これより緊急モードに以降》
“ソムニウム”:《自己保存のプライオリティを低下。障害排除のプライオリティを上昇》
水先赫灼:「たとえ他人のためだとしても俺は容赦しない」
音泉三佳:「私は自分だけ永らえるためになんてやってない」
音泉三佳:「邪魔するものは全部、打ち払う」
エイル・ファウストゥス:「……成程、そういったロジックか」ソムニウムを睨んで呟く
エイル・ファウストゥス:「命を賭けることと、捨てることは違うだろうに……」
水先赫灼:「“コール(くる)”か、“ドロップ(降りる)”か。これが最後のターンだ」
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を9(→ 9)増加 (82 → 91)

“ソムニウム”:ソムニウムの手番。
“ソムニウム”:《鼓舞の雷》を使用して手番を取得。
“ソムニウム”:実質的には2回行動ですね。続けて処理を。
水先赫灼:強そう
“ソムニウム”:マイナーなし、メジャー《コンセントレイト:ブラックドッグ》《雷の槍》《氷の塔》《氷炎の乱舞》。
“ソムニウム”:PC3人のエンゲージを攻撃。
水先赫灼:嵐マン!
“ソムニウム”:15DX7+11
DoubleCross : (15DX7+11) → 10[1,1,1,3,4,4,4,5,6,6,7,8,9,10,10]+10[3,6,7,7,7]+4[3,4,4]+11 → 35

エイル・ファウストゥス:暴走リア不!
花町日織:ひええ 一応のドッジ
水先赫灼:避けらんねえ
水先赫灼:リアクション不可です!
花町日織:3dx>=35
DoubleCross : (3DX10>=35) → 10[4,8,10]+2[2] → 12 → 失敗

花町日織:あかん!
“ソムニウム”:4d10+42 装甲有効
DoubleCross : (4D10+42) → 22[8,2,5,7]+42 → 64

花町日織:倒れるよ!リザします
水先赫灼:同じくリザレクト
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (88 → 90)
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (91 → 96)
花町日織:花町日織のHPを2に変更 (27 → 2)
水先赫灼:私も5に
エイル・ファウストゥス:装甲で弾いても死!《リザレクト》
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (78 → 85)
エイル・ファウストゥス:HP7
“ソムニウム”:もう一発同じコンボで攻撃!
水先赫灼:最強の名は伊達じゃねえ
“ソムニウム”:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《雷の槍》《氷の塔》《氷炎の乱舞》
“ソムニウム”:15DX7+11
DoubleCross : (15DX7+11) → 10[1,1,3,3,4,5,6,6,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,4,5,6,7,7,8]+10[4,7,9]+10[6,9]+10[9]+10[8]+10[8]+10[8]+10[10]+1[1]+11 → 102

GM:ふむ……
エイル・ファウストゥス:オイオイオイオイ
GM:どうやら……私はGMだったようですね……
水先赫灼:ゲートも壊れないかな
水先赫灼:リア不!
GM:服も吹き飛ぶ威力かもしれん
花町日織:ひええ 回避
花町日織:3dx>=102
DoubleCross : (3DX10>=102) → 10[5,8,10]+9[9] → 19 → 失敗

エイル・ファウストゥス:リア不!
花町日織:がんばった
エイル・ファウストゥス:よく頑張ったぞ日織
花町日織:えへへ……
“ソムニウム”:11d10+42 装甲有効
DoubleCross : (11D10+42) → 48[1,3,2,1,5,7,9,6,2,3,9]+42 → 90

花町日織:耐えれるわけがない。リザ!
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (90 → 100)
エイル・ファウストゥス:死!《リザレクト》!
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (85 → 87)
花町日織:花町日織のHPを10に変更 (2 → 10)
エイル・ファウストゥス:HP2
水先赫灼:リザ!
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (96 → 98)
水先赫灼:あんらぁ運がいいわね~
水先赫灼:HPも2に
GM:しぶとすぎ
“ソムニウム”:両手をかざす。レーザーが収束する。
“ソムニウム”:ビイ、と小さな細い光条。
“ソムニウム”:それが甚大な熱量の破壊をもたらした。
音泉三佳:「……これが“ソムニウム”の攻撃兵装」
音泉三佳:「すべてを焼き滅ぼす光」
水先赫灼:「チッ……!」銀の炎で相殺を試みるが、制御できていない。熱量をもろに食らうよ。
音泉三佳:「月に巣食うもの全て、潰すことが出来る」
花町日織:「ああ、うっ……!」影を交差させ、即席の防壁を組み上げようとしたものの、圧倒的な熱量に一瞬で消し飛ばされる。身を焼かれる。
エイル・ファウストゥス:「くっ……」瞬時に銀の車が発進し、熱線の直撃を避ける。
エイル・ファウストゥス:しかし、続く爆風に幾度も晒され装甲の殆どが破損している。
水先赫灼:「野郎ぉ……!」すぐさま立ち上がり音泉を睨みつける。傷を受けても闘志は全く衰えない。
音泉三佳:「もう分かったでしょう。諦めて」
音泉三佳:「殺し合いがしたいわけじゃない」
エイル・ファウストゥス:「……私だって同じだよ」
エイル・ファウストゥス:「殺し合いたくなどない。君とも……」
エイル・ファウストゥス:「例え、月に巣食う敵であったとしてもだ」
“ソムニウム”:《破壊不成立》
“ソムニウム”:《砲身急速冷却開始》
水先赫灼:「ああそうだ。まだ倒れてねえ。俺は退かねえ」
水先赫灼:「やめてえならお前らが降りるんだな……!」

GM:イニシアチブ。花町さんの手番。
花町日織:はーい。マイナー戦闘移動《縮地》でエネミー達のところにエンゲージ
エイル・ファウストゥス:Eロ!
GM:そうだぜ 移動できないぜ
花町日織:あっまだあった!ごめん寝ぼけてる
花町日織:音泉三佳:共感/◯憤懣でロイスを取って、そのまま昇華することで解除します
GM:OK!
花町日織:花町日織の侵蝕率を2増加 (100 → 102)
エイル・ファウストゥス:日織は夜遅くまで起きれてえらいね
花町日織:エイル……
  エイル[6] 水先[17]

      5m

      花町[11]
"ソムニウム"[13] 音泉[9]
花町日織:メジャー、《コンセントレイト》《無形の影》で"ソムニウム"を攻撃!
“ソムニウム”:来なっ
花町日織:10dx-1@7 命中!
DoubleCross : (10DX7-1) → 10[2,3,4,6,6,8,8,9,9,10]+10[2,3,3,8,10]+3[2,3]-1 → 22

“ソムニウム”:《球電の盾》《氷盾》でガード。
“ソムニウム”:ダメージを!
花町日織:3d10+25 諸々有効ダメージ
DoubleCross : (3D10+25) → 26[9,10,7]+25 → 51

水先赫灼:ダメージの出目すごいな
花町日織:フォールンアックスあるけどいらんな……
エイル・ファウストゥス:いい出目だ
GM:出目良すぎ
花町日織:花町日織の侵蝕率を6増加 (102 → 108)
“ソムニウム”:30引いて21点もらい
“ソムニウム”:結構ぼろぼろになりました。HPは多くない
エイル・ファウストゥス:ダメージが入った!
GM:あっ一個忘れてた!
GM:エンゲージの瞬間に
花町日織:にゃっ
“ソムニウム”:Eロイス『絶対拒絶』が発動します。
“ソムニウム”:エンゲージした相手は侵蝕率を+1d10。
花町日織:ひっ
花町日織:花町日織の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (108 → 114)
花町日織:しました……
エイル・ファウストゥス:何~っ
花町日織:計算とかは変化ないはず!
GM:OK!
GM:NPCカードの使用はありますか?
エイル・ファウストゥス:出羽くん使いたい!
エイル・ファウストゥス:いいよね?
花町日織:使うぜ!
GM:OK。破壊できるのは以下の3つのどれかです
水先赫灼:いいよ~
Eロイス『あり得ざる存在/ディメンジョンゲート』
Eロイス『絶対拒絶』
Eロイス『離れがたき隣人』
エイル・ファウストゥス:絶対拒絶の方が厄介なので斬ったほうがいいと思います
エイル・ファウストゥス:隣人はロイス解除できるし
花町日織:そうしようか
水先赫灼:いいよ~
花町日織:絶対拒絶くんをきります
GM:OK!
GM:では演出を!

花町日織:「……エイル」総身の負傷を再生しながら、ふらつくように歩み寄って
花町日織:ぎゅっ、とその手を握る。離れたくないと惜しむように。あるいは何かの熱を伝えようとするように。
エイル・ファウストゥス:「日織」その手を握り返す。柔らかなのは最初だけで、力を込めると冷たい鉄の感触がする。
花町日織:「私達が出会った、あの冬の日に」
花町日織:「きみは、私を地球へ送り返してくれた」
花町日織:「……また月に一人きりで残るなんて、きっと寂しかったに決まってるのに」
水先赫灼:ふらつく君を見て「下がってろ、花町。こんな奴ら、俺一人で十分だ」銀の腕を構える
花町日織:「……ふうん、そうは見えないけど? ひどい怪我」水先くんへ笑って。
水先赫灼:「チッ……!」
花町日織:重ねた掌の先から、互いの熱が溶け出し混ざり合う。それらは単なる体温ではないレネゲイド、身に宿す技術と記憶。
花町日織:「きみは、それよりも私の気持ちの方を大切にして、快く見送ってくれた」
花町日織:「だからさ」とん、と握っていた手をほどく。
花町日織:互いのぬくもりを残したまま、二つの人影は離れていく。
花町日織:「今度は、私がきみを帰す番だよ」
花町日織:少女の影がぶくぶくと熱を吸い上げるように膨張し、変形していく。
花町日織:形作るのは、流線型のフォルム。……その姿は巨大な衝角を持つ潜水艇に見える。
花町日織:無機物と同一化するエイル・ファウストゥスの能力に纏わる記憶にあって、最も深く刻まれているもの
花町日織:月の名を冠し宇宙を渡る、彼女の愛船"レヴァニア"。その模倣体。
出羽鋭一:「あんな規模を……!」
花町日織:それが、月面へと溶けて消える──否、異空間へと潜航している姿がそのように見える。
花町日織:"ネイバーハンド"の転移能力ではなく、"アリアンロッド"の時空間転移航行能力。
花町日織:直後、"ソムニウム"の頭上。昏く形のない門が口を開き、
花町日織:そこより巨大な衝角を持つ船体が出現する。1/6の重力をものともしない加速落下速度が、その衝突と共に轟音を響かせた。
水先赫灼:「……出羽ぁっ!」
出羽鋭一:その声と同時。姿がかき消える。
出羽鋭一:空間転移ではない。
出羽鋭一:純粋な速度が、その身をソムニウムの逆側へ。
出羽鋭一:刃が通り過ぎ、斬線を刻んでいる。
“ソムニウム”:《異常発生――修正、修正、修正……破棄》
出羽鋭一:「……まだ動くのか」
エイル・ファウストゥス:「だが僅かに重力支配が弱まった。権能を切り離す遺産か……ついているな」
エイル・ファウストゥス:「それにしても……」彼方の日織を見て
エイル・ファウストゥス:「流石は月面基地支部唯一のイリーガルだ。私より上手く動かすじゃないか」目を細める
エイル・ファウストゥス:「けど違うんだ。日織。本当に寂しくはないんだよ」
エイル・ファウストゥス:自分の手の平を見つめて「人形は自ら熱を生み出すことはない」
エイル・ファウストゥス:「私の手の温もりは、私が出会ってきた人々が分けてくれた暖かさだ」
エイル・ファウストゥス:「だから私にとって、友の手を離すという行為は、この上なく誇らしいことなんだよ」
エイル・ファウストゥス:「ありがとう。また逢えて良かった」小さな声でそう呟く。


GM
GM:要人とやらの護衛任務だった。
GM:対象が何者であるかさえ、知らされていなかった。
GM:護衛対象と直接顔を合わせる機会さえ無く、恙無く任務は進んで。
GM:任務の終わり際。私は、こっそりとその護衛対象のもとへ赴き、顔を覗き見た。
GM
GM:美しい人だと思った。まるで人形のようだと。
GM:近くで護衛をしていた先輩は笑って、「あれはそういうのじゃない」と言った。
GM:「まるで普通の人みたいだった」と。
GM:そういうものなのかと思った。
GM
GM:彼女がどういうものか知ったのは、それが月に帰ってからだ。
GM:永遠の月の支部長。
GM:造物主の罪に囚われた、人類の奴隷。
GM:UGNは彼女に、任務を与え続けるだろう。
GM:暗く寒い、月の守り人としての仕事を。
GM
GM:許せないと思った。
GM:過酷環境の任務に従事させ続け、体よく使っているだけだろうと。
GM:それでも人類奉仕のためになると、彼女は言うのかもしれない。
GM:自分から降りると言うとは思えない。
GM:誰かが、その天の祭壇から引きずり下ろすまでは。
GM
GM:その目的のためなら、FHに渡りをつけることも辞さない。
GM:彼らは“合理的”だ。月の機体に過度の人格など付与しないだろう。
GM:それでいい。あそこは人の行くところではない。
GM:そして、私は、彼女を。
GM:人ならざるものとは、どうしても思えなくなっているのだ。


音泉三佳:音泉三佳の手番。
水先赫灼:そういえばそうだ
音泉三佳:マイナーで《ポルターガイスト》。レールガンを破棄。
音泉三佳:メジャー《アタックプログラム》《マルチターゲット》《神機妙算》。
GM:2人のエンゲージを攻撃します。使用武器は別のレールガン。
エイル・ファウストゥス:二つ持っていたとはな
水先赫灼:どうやら我々のエンゲージのようだな
音泉三佳:5dx+24
DoubleCross : (5DX10+24) → 9[2,4,6,7,9]+24 → 33

水先赫灼:頑張ってるな~
音泉三佳:ガード不可です
水先赫灼:リア不!
エイル・ファウストゥス:暴走リア不!
音泉三佳:4d10+40 装甲有効
DoubleCross : (4D10+40) → 21[9,1,9,2]+40 → 61

水先赫灼:リザレクトしよ~
エイル・ファウストゥス:デカい……!死んで《リザレクト》
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (98 → 103)
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (87 → 95)
水先赫灼:HPも5!
エイル・ファウストゥス:HP8

音泉三佳:折りたたまれた巨大な砲身がせり出し、スパイクが地面に牙を立てる。
音泉三佳:ガイン!と甲高い音を立てると、電磁加速された砲弾が遠方に着弾している。
音泉三佳:回避困難な神速の狙撃。
エイル・ファウストゥス:着弾点から小さな体が弾き出され、月の荒野を転がる。
水先赫灼:「ぐおあっ……!」
花町日織:「みんな……!?」自らの後方へと向かった巨大な衝撃音に振り返り、声を上げる。
エイル・ファウストゥス:盾に使った銀の車は機関部を完全に撃ち抜かれている。暫く使い物にならないだろう。
音泉三佳:その一撃で焼け焦げた砲身が、ガコン、と外れて落ちる。
音泉三佳:「死ぬような損傷にはなってないでしょう」
エイル・ファウストゥス:「……そのようだな」軋みを上げながら立ち上がる」
水先赫灼:「はぁ……!ああ。問題ねえよ。むしろようやく面白くなってきた……!」傷を銀の炎で焼き塞ぎ、立ち上がる
GM:エイルさんの手番へ。

エイル・ファウストゥス:マイナーで戦闘移動《縮地》LV4 射程:視界の好きな位置に移動可能。
エイル・ファウストゥス:三佳のエンゲージに入ります。
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を0増加 (95 → 95)
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を2増加 (95 → 97)
エイル・ファウストゥス:メジャー《ナイトライダー》LV1《コンセントレイト:オルクス》LV3 コマンドモービルの効果でダイス+3、器物使いでダイス+3し運転で白兵攻撃
    水先[17]

      5m

 エイル[6] 花町[11]
"ソムニウム"[13] 音泉[9]
エイル・ファウストゥス:対象は三佳
音泉三佳:来なさい
エイル・ファウストゥス:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[2,3,3,4,4,6,7,7,8,8,9,10]+10[2,3,4,4,5,9]+1[1] → 21

エイル・ファウストゥス:控えめ
音泉三佳:8dx+2 ドッジ
DoubleCross : (8DX10+2) → 10[2,2,3,4,6,8,8,10]+1[1]+2 → 13

“ソムニウム”:《球電の盾》《氷盾》《マグネットフォース》でカバーリング
GM:ダメージをどうぞ
エイル・ファウストゥス:3d10+35  諸々有効
DoubleCross : (3D10+35) → 15[8,6,1]+35 → 50

水先赫灼:やったか!?
“ソムニウム”:30点減らして20点ダメージ
エイル・ファウストゥス:どうだ!
“ソムニウム”:蓄積が41点。
“ソムニウム”:HP40なのでこれで0になります。
“ソムニウム”:復活もなし。
水先赫灼:ギリギリだった
エイル・ファウストゥス:ギリギリ~
花町日織:硬かったぜ
エイル・ファウストゥス:エイル・ファウストゥスの侵蝕率を4増加 (97 → 101)

エイル・ファウストゥス:「しかし……手加減しているわけではないのだろうが」関節部の調子を確認しながら前に出る
エイル・ファウストゥス:「この状況で相手の生死を気にかけてくれるとは。優しいな、三佳は」
音泉三佳:「……当たり前でしょう」
音泉三佳:「貴方が死んだら目的もなにもない」
エイル・ファウストゥス:「うん、そこなんだ。何故そんなに私に拘る?」
エイル・ファウストゥス:「私は君のことも友人だとは思っているが、君にとっては」
エイル・ファウストゥス:「今回の任務で初めて会った護送対象でしかなかったはずだ」
音泉三佳:「……二度目よ。あなたに会ったのは」
音泉三佳:「覚えていないでしょうけど。前回の地球帰還時」
音泉三佳:「私はあなたを見てる」
エイル・ファウストゥス:「なんと。そうだったのか」目を丸くして
エイル・ファウストゥス:「それは済まなかった。子供の成長は早いな」
エイル・ファウストゥス:「面影から類推するのは上手くなったつもりだったんだが」
音泉三佳:「あなたは変わらない。そう見えてしまう」
音泉三佳:「だから、その労務は永遠に終わらない」
音泉三佳:「そんなの、残酷でしょう」
水先赫灼:「……いや、待て。……要するにお前……」
水先赫灼:「一目惚れでこんな事件起こしたってことか……?」
音泉三佳:「月基地襲撃は、元々彼らが予定していたことよ」
音泉三佳:「私はそこに、エイル・ファウストゥスの事前排除を提案しただけ」
エイル・ファウストゥス:「………」
エイル・ファウストゥス:「わかった。君にはそう見えたんだな。私の姿が」
エイル・ファウストゥス:「残酷だと」
エイル・ファウストゥス:「そう思わせてしまったのなら、それは私の不覚だろう」
エイル・ファウストゥス:「でも違うんだ三佳。私は今のままで十分幸福を感じている」
エイル・ファウストゥス:「少なくとも、君のするように月をFHに明け渡す形でこの任を終えたのなら」
エイル・ファウストゥス:「それは裏切りだ。私と、私を形作ってくれた者たちへの」
エイル・ファウストゥス:「悪いが、帰らせてもらうよ」頭上を指差す。
エイル・ファウストゥス:「迎えが来る時間だ」
音泉三佳:「何を……」
エイル・ファウストゥス:月へと繋がる特大のゲート。例えそれが片道切符だとしても
エイル・ファウストゥス:彼方へ渡れるのなら、此方へと降りてくることも出来るのが道理だ
エイル・ファウストゥス:ましてや今、この空間はもう一つの月と化している。
エイル・ファウストゥス:「言っただろう。私の艦は月の海を渡る」
エイル・ファウストゥス:三佳と"ソムニウム"の頭上の空間が歪み、多重に連なったゲートが開く
エイル・ファウストゥス:現れたのは一角獣の如き大衝角。
エイル・ファウストゥス:花町日織が操ったそれよりも、ずっとはっきりとした輪郭を持って、白鯨を思わせる艦体の船首を覗かせる。
音泉三佳:「『レヴァニア』……!」
エイル・ファウストゥス:月面潜水艇レヴァニア。それは悠々と衝角を突き上げたまま、二人へ向けてその巨体を振り下ろす。
水先赫灼:「博物館じゃねえんだぞ、ここは」
エイル・ファウストゥス:「失礼なことを言わないでくれないか」
エイル・ファウストゥス:「まだまだ現役さ」
“ソムニウム”:無言で前に出て、それを受け止める。
花町日織:「そっか……ここなら門で繋がってるから、本物の方も呼び出せるんだ……」おお、と口元に手を当てながら現れた『戦友』の姿を見上げる。
“ソムニウム”:《耐荷重許容限界》
“ソムニウム”:その腕がへし折れる。
音泉三佳:「“ソムニウム”が……!」
エイル・ファウストゥス:「性能は知れたな」小さく溜息を付いて
エイル・ファウストゥス:「食い千切れ。レヴァニア!!」
“ソムニウム”:《緊急……》
エイル・ファウストゥス:アンカーが地面へと射出される。そこを起点に遠心力を加えた船体が、"ソムニウム"を衝角で貫きながら大地へと激突する。
“ソムニウム”:その勢いのまま、ボディがへし折れ、砕けた。
GM:同時に、その場の重力場が途絶えた。
GM:月環境は停止し、地上の重力が舞い戻る。
音泉三佳:「……!」
水先赫灼:「……っと」着地「俺が仕留めるつもりだったんだがな」
エイル・ファウストゥス:「ふふ、私にも意地ぐらいは張らせてくれ」
花町日織:「ひゃっ」再度の重力変化にバランスを崩し、千鳥足によろめく。「……た、倒した?」
エイル・ファウストゥス:「ああ……」"ソムニウム"の残骸を一瞥してから
エイル・ファウストゥス:三佳へと視線を移す。「三佳。もういいだろう」
エイル・ファウストゥス:「今からでも遅くはない。投降してくれないか」
音泉三佳:「……たとえ、代わりが、居なくても」
音泉三佳:「地球滞在中に、あなたが失踪したというシナリオはまだ書ける」
水先赫灼:「向こうも張る見てえだな、意地を。あんたに似ちまったんじゃないか?」
音泉三佳:焼けた砲身を構え直して。「投降するわけにはいかない」
音泉三佳:「それでも、月に帰るというのなら」
音泉三佳:「……いえ。認めない」
音泉三佳:「貴方に、第二宇宙速度(セカンドエスケープ)を超えさせない」
エイル・ファウストゥス:「……」
花町日織:「……似てなんかないもん」ムッとして音泉を睨む。
エイル・ファウストゥス:「我侭な子は嫌いではないよ」
エイル・ファウストゥス:「私も我侭で張り合えるからな」
GM:1ラウンド目終了。
GM:2ラウンド目に入ります。
GM:セットアップ
音泉三佳:なし
花町日織:ないです
水先赫灼:特にナス
エイル・ファウストゥス:なし!
    水先[17]

      5m

 エイル[1] 花町[11]
     音泉[9]
GM:では水先くんの手番から!
水先赫灼:「はっ」チャリッ。右手の中でチップが音を立てる「一目惚れに命張っ(オールインし)て、早打ち勝負か」
水先赫灼:「そうじゃねえとな」
水先赫灼:「ビビリ相手じゃ面白くねえ」
水先赫灼:マイナーで《骨の銃》。武器を作成。
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を3(→ 3)増加 (103 → 106)
水先赫灼:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ブルータルウェポン》
水先赫灼:射撃攻撃を行います。対象は“セカンドエスケープ”
水先赫灼:11DX7+8 
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[1,3,3,5,5,5,5,7,8,8,9]+10[7,8,8,9]+10[2,2,8,10]+10[1,10]+10[10]+10[7]+5[5]+8 → 73

GM:???
エイル・ファウストゥス:絶好調だ
音泉三佳:8dx+2 ドッジ
DoubleCross : (8DX10+2) → 10[2,5,7,9,9,10,10,10]+9[4,7,9]+2 → 21

水先赫灼:ノリノリだ
GM:頑張ったが……
水先赫灼:向こうも結構ノッとる
水先赫灼:ではダメージ
GM:ダメです ダメージを!
水先赫灼:8d10+19+5d10
DoubleCross : (8D10+19+5D10) → 49[6,9,10,9,1,7,3,4]+19+33[10,8,4,7,4] → 101

GM:ええ~?
水先赫灼:出目高すぎ
音泉三佳:HP45の装甲8。全然耐えられません!
エイル・ファウストゥス:ヤバヤバ
音泉三佳:復活もありません。戦闘終了。
水先赫灼:水先 赫灼の侵蝕率を6(→ 6)増加 (106 → 112)
花町日織:ひええ
GM:演出を!

水先赫灼:音泉は銃を既に構えている。対して水先の攻撃は投擲を起点にしたもの。
音泉三佳:真新しい砲身。次弾を装填したもの。
水先赫灼:速さ比べにおいては、圧倒的に音泉が有利だ。そう誰もが思っていただろう。だが……
水先赫灼:―― カ ッ
水先赫灼:光が炸裂する。投げられた先ではなく、水先の手の中で。
音泉三佳:「……!?」
水先赫灼:重ねた2枚のうち、下側だけを炸裂させ、チップを射出した。射出したチップは狙い誤らず銃身の中へ。
音泉三佳:そのまま、砲を打ち出す。
水先赫灼:指を鳴らすと同時に引き金が引かれ
音泉三佳:そのまま山なりに撃ち出せば、第二宇宙速度まで到達可能な高速の弾丸。
水先赫灼:「バン」それ自体がトドメとなる
音泉三佳:それが目的を果たすこと無く、その場で炸裂した。
音泉三佳:「がっ……!」
水先赫灼:「悪いな。たとえ“銃を突きつけられていて()”でも」
水先赫灼:「俺のほうが速え。あんたが月を見るより前から命張ってんだ。譲れねえよ」
音泉三佳:砲身が拉げて、その場に崩折れる。
エイル・ファウストゥス:「三佳!」
エイル・ファウストゥス:水先の横を抜けて、三佳を抱きとめる
水先赫灼:「フーッ」銀の炎を吹き消して、手袋をはめる。
水先赫灼:「後は任せるぜ。煙が吸いたくてウズウズしてんだ」
音泉三佳:「う……」
水先赫灼:ジャケットに両手を突っ込んで、勝手に外に出ていきます
出羽鋭一:「おい……ったく……」その様子を見やるがそれ以上言わず。
音泉三佳:「……貴女の手」
音泉三佳:「熱いのね。……人みたいに」
エイル・ファウストゥス:「……そうかな」三佳の手を握り込む
エイル・ファウストゥス:「私は人形だよ。もしも、私の手が熱いなら」
エイル・ファウストゥス:「それはきっと、過去に私にそうしてくれた人がいたからだ」
エイル・ファウストゥス:「月は寒いからな。ささやかな熱でも、十分な暖になる」
音泉三佳:「それも、いずれ消えてしまうのに」
音泉三佳:「手を、離したままで居られるの」
エイル・ファウストゥス:「離したからこそ、また繋ぐことが出来る」
エイル・ファウストゥス:「三佳、私はな……私の父は」
エイル・ファウストゥス:「贖罪のために私を作ったわけではない。私は一度もそれを求められなかった」
エイル・ファウストゥス:「私は君達の隣人なんだ」
エイル・ファウストゥス:「君は知らないかも知れないけど」頭上を見上げる
エイル・ファウストゥス:薄れゆくゲートの先に、地上で見るより遥かに大きな、白銀の球体が浮かんでいる。
エイル・ファウストゥス:「月は、地球のすぐ近くにあるんだよ」
音泉三佳:「……」
音泉三佳:「……あるいは」
音泉三佳:「向こうに行く手段こそを、考えるべきだったのかな」
エイル・ファウストゥス:「ああ、何時でも歓迎するとも」小さく笑って
花町日織:「……」言葉は挟まないながら、音泉がエイルに変なことをしないかと警戒しながら見守っていたが。
花町日織:ずい、と前に出てきて音泉さんの目をじっと見る。
花町日織:「あのさ……」おもむろに口を開く。
音泉三佳:「……ええ」そちらを見て。
花町日織:「エイルに、過去に縛られないでいてほしい、とか。もっと幸せになってほしい……みたいな事をきみが思ってるのは分かったけど」
花町日織:「なんか、一歩引いた所からの意見っていうか……」
花町日織:「上から目線?とはちょっと違うけど、なんだ……」髪をかきながら言葉を探して
花町日織:「結局、きみ自身はどうしたいの?」
花町日織:「エイルともっと仲良くなりたい……ってことでいいの?」
音泉三佳:「別に、私は……」
音泉三佳:「私が、どうこうとかじゃなくて、私は、ただ」
音泉三佳:「彼女に……普通に……」
音泉三佳:「普通になってほしかった」
花町日織:「むむ……」
エイル・ファウストゥス:「普通か……」
エイル・ファウストゥス:「それは例えば、日織のように学校に通ったり」
エイル・ファウストゥス:「家族や友人と過ごしたり。そういった生活のことか」
音泉三佳:「……ええ。任務ではない。日常を」
エイル・ファウストゥス:「それは確かに、憧れないこともないな」
エイル・ファウストゥス:「もっとも私の場合、生徒というのは今更気恥ずかしいし、先生であればなんとか、と言ったところか」
音泉三佳:「何も、学校だけでもないけれど」
音泉三佳:「まあ、一つの形か。憧れの」
エイル・ファウストゥス:「ああ、憧れだ。憧れは日常には成り得ない」
花町日織:「そりゃあ……そういうものを大切にしたいって気持ちも」
花町日織:「そういう誰かの日常を守るのがUGNだから……っていう理屈も、分かるけど」
花町日織:「……ほら。エイルは、こういう人なんだもの」
花町日織:「言ったでしょ。私だって、もっと傍に居れるものなら居たいって……」
音泉三佳:「……お友達の貴女のほうが」
音泉三佳:「余程分かっているみたいで」
エイル・ファウストゥス:「……だから言ってるだろう。意外と近いぞ。月」二人に非難の視線を浴びせて
エイル・ファウストゥス:「三佳だって私の友達だ」もう一度その手を取る。
花町日織:「友達だから、だよ。それに……うん」エイルの言葉に頷いて
エイル・ファウストゥス:「訪ねてきてはくれないのか?」
花町日織:「やっぱり、きみに足りないのはそこだと思う」
花町日織:「不安になるのも、心配になるのも、可哀想に思うのも」
花町日織:「友達になって、ちゃんと相手のことを分かろうとしなかったから」
花町日織:「離れても不安にならないくらい、仲良くなってなかったから」
花町日織:「もしかすると、それだけの話なんじゃないかな」
音泉三佳:「……うん」
音泉三佳:「……高校生に教えられるとはね」
花町日織:「ふふ。こう見えて中学生だけどね」
音泉三佳:「えっ……」
花町日織:「いろいろ事情があるの。いろいろ」
花町日織:「……まあ、そのへんも含めてさ」
花町日織:すっと右手を差し出す。
エイル・ファウストゥス:「中学生も高校生も、私から見たらみんな子供だぞ」
花町日織:「これからもっと、色んなこと教えてあげるっていうか」
花町日織:「……きみさえ良ければ、だけど」
音泉三佳:おずおずと手を伸ばして。
音泉三佳:その手をつないだ。


GM:バックトラックに入ります。
GM:Eロイス あります
Eロイス『あり得ざる存在/ディメンジョンゲート』
Eロイス『絶対拒絶』
Eロイス『離れがたき隣人』
水先赫灼:そういえばあったね
GM:3つ!
花町日織:ふっとこ
花町日織:114-3d10
DoubleCross : (114-3D10) → 114-11[1,2,8] → 103

エイル・ファウストゥス:ふ……らない!
水先赫灼:振ろうかな一応
水先赫灼:112-3D10
DoubleCross : (112-3D10) → 112-16[6,7,3] → 96

花町日織:そして1倍でふります
花町日織:103-4d10
DoubleCross : (103-4D10) → 103-8[2,1,2,3] → 95

水先赫灼:同じく1倍
花町日織:あっぶな!
水先赫灼:96-4d10
DoubleCross : (96-4D10) → 96-20[4,3,5,8] → 76

水先赫灼:5点ご天皇
GM:こわ~
エイル・ファウストゥス:ロイス6等倍!
エイル・ファウストゥス:101-6d10
DoubleCross : (101-6D10) → 101-36[9,7,6,4,2,8] → 65

エイル・ファウストゥス:4点!
GM:いつもの5点シナリオ5点Eロイス3点の13点に
GM:侵蝕を足した分が経験点だよ~
エイル・ファウストゥス:17点!いただきます!
水先赫灼:18てん!
花町日織:18点ニャン
GM:GMも18もらうね


【エンディング】

GM:【UGN保有 大型ワゴン】
GM:緊急任務は終わり、君達は空港までの護衛任務を仰せつかっている。
GM:と言っても、名目上、の色が強いだろう。実際には襲撃の気配はまるでなく。
エイル・ファウストゥス:「みんなすまないな。代わりの護衛まで買って出てくれて」
水先赫灼:「病院で静養よりかは退屈しなくていいさ」フーッ。と煙を外に向けて吐き出す。今度は助手席に座っているよ。
花町日織:「私は別に、ほら……せっかくの機会だし、一緒にいたかったからっていうか」
エイル・ファウストゥス:「はは、そうだな。もっと長く滞在できればよかったのだが」
出羽鋭一:「それはいいんだけどその……」
花町日織:「支部長っていろいろ忙しいんだね……や、分かってはいたけどさあ」
出羽鋭一:「この配置何……」
エイル・ファウストゥス:「何って、何がだ?」後部座席の右側で外の景色を眺めている
花町日織:「? どうしたの、出羽くん」
出羽鋭一:「いや……」後部座席の真ん中で縮こまっている。
花町日織:逆側の後部座席にかけて膝に手を置いている。
出羽鋭一:「何でも……」
出羽鋭一:「ないです……」
水先赫灼:「チルドレンがリスクを買うのは当然だろ」
エイル・ファウストゥス:「安心しろ。突然襲撃されたとしても置いて行ったりはしないさ」
水先赫灼:「ここなら遠慮しなくて済むしな」そう言ってもう一口煙を吸う
エイル・ファウストゥス:「ちゃんと一緒に抱えて脱出してやる」
花町日織:「え……あっ、そっか!真ん中にいると、いざって時に動きにくいんだ」二人の言葉になるほどなあ、と手を叩いている。
出羽鋭一:「いざって時というか今がそうというか……」
花町日織:「そうそう、大丈夫だよ~!私もいざって時には結構頼れる女だから」
出羽鋭一:「そこは別に疑ってないよ」
出羽鋭一:「この間も、その」
出羽鋭一:「しっかり……やれてたと……」
花町日織:「出羽くんの事もちゃんと守ってあげるね!」ニコニコと屈託のない笑みを浮かべている。
出羽鋭一:「はい……」目をそらす。
エイル・ファウストゥス:「日織にはまた助けられてしまったな」
エイル・ファウストゥス:「探知もそうだし、もちろん戦いでもそうだが」
エイル・ファウストゥス:「なにより私一人では、三佳を説得できなかったかもしれない」
エイル・ファウストゥス:「彼女を無事に保護できたのは日織の……いや、君達のおかげだ」
エイル・ファウストゥス:「改めて礼を言うよ」
出羽鋭一:「……説得の必要がありましたか?」
水先赫灼:「フン……改めて言うようなことじゃねえよ」
出羽鋭一:「FHと内通して、あんな兵器で月襲おうとしたわけでしょう」
花町日織:「えへへ、私もエイルには色々してもらったし……それくらいは当然っていうか」
出羽鋭一:「処断されても……然るべきかと……」
花町日織:頬を朱に染めながら笑っている。
エイル・ファウストゥス:「結局は上層部の裁量次第ではあるが、私は寛大な処分を求めるよ」
エイル・ファウストゥス:「だって実際、月にはなんの被害もなかったのだし」
水先赫灼:「ま、心配いらねえよ」
水先赫灼:「UGNだって潔白な組織じゃねえ。あれだけ優秀なら使い所もあんだろ」
エイル・ファウストゥス:「未遂で終わったのだから、必要以上に事を荒立てることもないさ」
花町日織:「うん。いろいろやり方が悪かったけど、エイルのためってのは嘘じゃなかったしね」
音泉三佳:《……そういうの普通、居ないところで言ってくれないかな》
GM:通信音声。UGNの勾留所から。
出羽鋭一:「いいんですかこれ」
エイル・ファウストゥス:「許可は取ってあるよ」
花町日織:「いないところで話したら、ちょっと陰口っぽくない?」
エイル・ファウストゥス:「そうだぞ三佳。友達の間でそういったことは感心しないな」
音泉三佳:《私が言ったみたいに言わないで》
水先赫灼:「友達ねえ……。月のお姫様はお甘いこって」
エイル・ファウストゥス:「それにこの地域のUGNはおおらかだが、次行く所がそうとは限らない」
水先赫灼:「攫われた挙げ句裸にひん剥かれて襲われかけて、その相手を友達っつーんだから。付いてけねえよな」やれやれと外に視線を移して
エイル・ファウストゥス:「ちゃんとお別れはしておかないと。待つ方も身が入らないというものだ」
出羽鋭一:「ひんむ……」思い出しそうになって首を振る。
花町日織:「でも、男の子だって喧嘩した相手と仲良くなったりするものじゃない?」
音泉三佳:《人聞きが悪いわね……あれは連絡手段を絶つためで……》
出羽鋭一:「人によるだろ」
水先赫灼:「はいはい。それより別れは済んだのか?そろそろ着くぜ」
出羽鋭一:「やっと……」
花町日織:「じゃあ、人によってはあるってことだ……あっ、あれが空港かな」窓の外に視線をやる。
音泉三佳:《……エイル》
エイル・ファウストゥス:「む、もうそんな時間か。大人数で話しながらだと時間が経つのも早いな」
エイル・ファウストゥス:「うん。三佳」
音泉三佳:《これを、言ってなかった》
音泉三佳:《ごめんなさい。迷惑を掛けた》
エイル・ファウストゥス:その声を聴いて仕方なさそうに笑って
エイル・ファウストゥス:「うん。ならこっちも言えなかった事を言わなくちゃな」
エイル・ファウストゥス:彼女が今回の事件を起こした動機について、あの後詳しく報告された
エイル・ファウストゥス:10年近く前、彼女の側に居ながら、一度も話すことも、顔を合わせることもなく別れていたことも
エイル・ファウストゥス:「はじめましてお嬢さん。私はエイル・ファウストゥス」小さな子供に言うような声色で
エイル・ファウストゥス:「良ければ、私の友達になってほしい」
エイル・ファウストゥス:「いつか君を、私の(いえ)に招待するのが」
エイル・ファウストゥス:「私の夢なんだ」
音泉三佳:《……ええ。エイル》
音泉三佳:《あなたがそう望むのなら。いつか》
エイル・ファウストゥス:「約束だぞ」にこやかに笑う
GM:車が空港の前で停止する。
水先赫灼:「着いたぜ、お二人さん」
エイル・ファウストゥス:「よし、行こうか。みんな本当に世話になった」
エイル・ファウストゥス:運転手が降りてきて、後部座席のドアを開ける
花町日織:「うん……あっ。私、空港の中までお見送りしていい?」
出羽鋭一:「誰も駄目とは言わないだろ」
水先赫灼:「好きにしな」
花町日織:「へへ、やった」
エイル・ファウストゥス:「ありがとう。日織」大きな旅行鞄を受け取って日織を待つ。
花町日織:そう言って笑いながら後部座席を降りて、エイルの隣に並び。
水先赫灼:「……」足をダッシュボードに上げて、二人を見送る素振りを見せていたが
水先赫灼:「……いや、待ちな」急に扉を開けて立ち上がり、花町さんに向かってチップを投げるよ。
花町日織:「へ……?わっと」少しわたわたとしながらキャッチする。
水先赫灼:店のロゴが彫られたアミューズメントカジノのチップだ。
水先赫灼:「喧嘩で仲良くなれんのは中学のガキまでだ。大人と仲良くなりたかったらそこに来な」
水先赫灼:「水先赫灼。連れだって言や案内してもらえるぜ」
花町日織:「これって……あっ」じっとコインの刻印を見つめていたが、その声に視線を上げて
水先赫灼:「それから……おい、出羽。お前も来い」出羽くんを引っ張り出してエイルさんの方へ
出羽鋭一:「えっうわっ」
花町日織:「えへへ……うん!ありがとね、水先さん!」笑って手を振り返す。
水先赫灼:エイルさんの手を取り、無理やり自分の手と出羽くんの手を重ねて握手するよ。
出羽鋭一:「いやてかそれ未成年NGだろ……うわっ」
エイル・ファウストゥス:「おや」一瞬目を丸くして
水先赫灼:「俺達の(ぶん)も持ってけ。少しは足しになるだろ」
出羽鋭一:「……」その声に渋々握る。
エイル・ファウストゥス:「ああ、ありがとう」二人と固く握手して
水先赫灼:「じゃあな。ちょっとは楽しかったぜ」手をふる花町さんにニッと笑い返してから、車へ戻ります
エイル・ファウストゥス:「君は、なんというか」その背中に
エイル・ファウストゥス:「名前に似合わず、(ぬる)い手をしているんだな」
水先赫灼:背中越しに右手だけ上げる
エイル・ファウストゥス:「とても心地良い。優しい熱だ」
エイル・ファウストゥス:「これからも日織のことをよろしくな」もうひとり、出羽くんには耳元で囁いて
出羽鋭一:「ひあい!」
エイル・ファウストゥス:「では、また会おう!」
エイル・ファウストゥス:二人に手をふって、日織と連れ立って空港の中へと入っていく。
花町日織:「大丈夫……?えっと、また明日ねっ!」小さく手を振りながらエイルの後に続く。
花町日織:「エイルは飛行機、乗ったことあるの?搭乗手続きの仕方とかわかる?」
エイル・ファウストゥス:「はは、馬鹿にしてもらっては困るな」
エイル・ファウストゥス:「月に行く前は父と世界中を飛び回っていた時もある。寧ろそういった手配は私のほうが得意だった」
花町日織:「へええ!そっか、支部長になる前はずっと地球にいたんだもんね」
エイル・ファウストゥス:「あの頃よりは空の旅も快適になっただろうな。一度間違ってソ連の空域に入り込んでしまったことがあって……」
花町日織:「なら心配はいらないかなあ」昨夜、エイルが困った時に案内できるようにその辺りの事をネットで調べたりしていたけれど、要らない世話だったかな……なんて思いながら。
エイル・ファウストゥス:「……ん、だが……そうだな」
エイル・ファウストゥス:「それも20年以上昔の話だ。今は色々勝手も違うんだろう」
花町日織:「へえー、ソ連……私が生まれる前になくなったって国だ」
花町日織:「……あっ、やっぱり不安になってきたとか?」
エイル・ファウストゥス:「うん。自慢じゃないが、私は磁気カードとかQRコードとか持つと誤作動させてしまうことが多くてな」
エイル・ファウストゥス:「この前も駅の改札でひどい目にあった」
花町日織:「あ、そういえば金属探知って大丈夫なのかな……金物は外せって言われるんだけど」
エイル・ファウストゥス:「まぁ……そこは大丈夫だろう。貨物扱いで処理してくれるはずだ」
エイル・ファウストゥス:「だが搭乗する時はあくまで一般の乗客に紛れてになるからな」
花町日織:「へええ、なるほど……そういう感じになるんだ」
エイル・ファウストゥス:「UGNも秘密組織だ。あからさまな特別待遇は逆に目立つ」
エイル・ファウストゥス:「だからこういった移動手段は避けてきたんだが、今はそう言ってもいられないしな」
エイル・ファウストゥス:「というわけで、ここはやはり大先輩の日織に案内してもらうのが得策だろう」
花町日織:「……!」ぱあ、と顔色が明るくなって
花町日織:「へへ、そう言われちゃ頑張るしかないな~」
エイル・ファウストゥス:「うん、色々教えてくれ」
花町日織:「任せて任せてっ!エイルほどじゃないけど、家族旅行で何度か乗ったことはあるしっ」
花町日織:とことこ早足になって先導していく。
エイル・ファウストゥス:「こーら、人混みで走ると危ないぞ」
エイル・ファウストゥス:微笑を浮かべながら後を着いていく
花町日織:そうして諸々の手続きを済ませながら、二人で搭乗ゲートの近くまでやって来た。
エイル・ファウストゥス:「うーん」搭乗時間も近づいてきているが、どこか落ち着かない様子でキョロキョロとあたりを見回す
花町日織:「ん、どうしたの?お手洗い……な訳ないか」
エイル・ファウストゥス:「いや、いい場所が無くてな……」ふと、ゲートの向かえの階段の表示を見つけて
エイル・ファウストゥス:「よし」日織の手を取ってそちらへ向かう
花町日織:「へっ、エイル?どこ行くの?」
花町日織:目をぱちくりとさせながら引かれるままあとに続く。
エイル・ファウストゥス:「日織。搭乗開始まであと10分は残っているな」言いながら階段を上がる。
花町日織:「うん、そうだけど……」
エイル・ファウストゥス:「その前に済ませておかなければいけない事がある」一番上まで昇り、扉を開ける。
エイル・ファウストゥス:空港の最上階、展望デッキへと二人はやってきていた。
花町日織:「あれっ、私何か忘れてたっけ……?」
花町日織:首を傾げて考え込みながら一緒に外へと出る。
エイル・ファウストゥス:「ああ。忘れ物だ」
エイル・ファウストゥス:「これを持っていないと、後々大変なことになるんだ。再発行の手続きがすごく面倒くさくてな」
エイル・ファウストゥス:「ふさわしい場所で渡したかったんだが、やはりここは」
エイル・ファウストゥス:空を見上げる「月が見える場所がいいだろうと思ってな」
花町日織:「月が……あっ」
エイル・ファウストゥス:展望デッキの先頭で、昇りかけた月を挟むようにして二人向かい合う。
花町日織:「……あはは、ごめんね。月まで受け取りに来てって言われてたのに」
エイル・ファウストゥス:「いいさ」
エイル・ファウストゥス:「そんな約束がなくたって、日織はまた会いに来てくれるだろう?」
花町日織:「ふふ、それはもちろん!」
エイル・ファウストゥス:「うん。なら、これがその証だ」小さなケースを取り出し
エイル・ファウストゥス:姿勢を正す「これより、伝達式を執り行う」
エイル・ファウストゥス:「"ネイバーハンド" 花町日織」
花町日織:す、と息を吸って
花町日織:「はいっ!」はきはきとした声で応じながら、一歩前へと歩み出る。
エイル・ファウストゥス:「月面基地支部の権限に於いて、貴君をUGNイリーガルに任命し」
エイル・ファウストゥス:「"アリアンロッド"がその後見となり、貴君の適正を保証する」
エイル・ファウストゥス:「ようこそ、ユニバーサルガーディアンズネットワークへ」
エイル・ファウストゥス:ケースから小さなバッヂを取り出し、日織の襟元に取り付ける。
エイル・ファウストゥス:地球を包み込む両腕。UGNの徽章。
花町日織:「あ……っ、ありがとうございますっ!」そのバッヂに指で触れて、少しあがった声で答える。
エイル・ファウストゥス:そこに寄り添うようにして、月を模した小さな水晶が、そのバッジには特別にあしらわれている。
花町日織:「えっと……"ネイバーハンド"は、あなたのその信頼に応えるべく」
花町日織:「相応しい振る舞いをし、力を尽くすことを、ここに誓いますっ!」
花町日織:「……みたいな感じで、いいのかな?」
エイル・ファウストゥス:「ふふ、上出来だ」微笑ましげにその様子を見て
花町日織:「えへへ……」少し気の抜けたような笑みを浮かべ、いつもの調子に戻る。
エイル・ファウストゥス:「録画しておけばよかったな。ご両親もきっと喜んだだろう」
花町日織:「ええっ!そ、そこまでしなくても大丈夫だよっ」
エイル・ファウストゥス:「そうか?なんならもう1テイクやる時間はあるが……」スマホのカメラを起動しかけて
花町日織:「い、いいって!」あわあわと手を振り遠慮する。
花町日織:「それに……お父さんとお母さんのためじゃなくて、エイルのために言ったことなんだし……」
エイル・ファウストゥス:「ふふ、そうか」日織の頭の上に手をおいて
エイル・ファウストゥス:「なら、これは君と私だけの思い出にしよう」
花町日織:「ん……へへ。そうしちゃおう」
エイル・ファウストゥス:「そのバッジは月面支部の特注品で、持っているのは私達二人だけだ。今の所はな」
花町日織:「そっか。じゃあ、もし増えたら教えてね」
花町日織:「エイルがこれを渡すくらい気に入った人なら、私もきっと仲良くなれると思うし!」
エイル・ファウストゥス:「もちろん。そうなったら君の後輩だ。ちゃんと指導してもらわないとな」
花町日織:「ふふー。任せてよ」
エイル・ファウストゥス:自分が搭乗する飛行機がゲートへと到着したのが眼下に見える。
エイル・ファウストゥス:「これで本当にお別れだ」
花町日織:「あっ……うん、そうだね」それを一緒に視界に収めて
エイル・ファウストゥス:「一先ずは安心したよ。支部長としての面目も立った」
エイル・ファウストゥス:「ゲートは一人で通れる。さっき教えてもらったからな」
花町日織:「ふふ。次の所では誘拐されないように気をつけてね?」
花町日織:「ん、それなら安心だ」
エイル・ファウストゥス:「善処しよう」
エイル・ファウストゥス:「日織が良ければ、ここから見送ってくれないか?」
花町日織:「ここから……そっか、飛んでいくのが見えるもんね」
エイル・ファウストゥス:「ああ、手をふったら見えるかもしれない」
花町日織:「ふふふ。見えるといいなあ」
エイル・ファウストゥス:そうして、日織の前に右手を差し出す。
花町日織:ほとんど同時に、こちらも右手を差し出している。
エイル・ファウストゥス:「見えるよ」しっかりと握りあって
花町日織:「じゃあ、声が届くうちにこれだけ言っておこうかな」握り返しながら
花町日織:「またね、エイル! 元気でね!」
エイル・ファウストゥス:「ああ、元気で。また会おう」数秒後、ぱっと手を離す。
エイル・ファウストゥス:「握った手は、一度離れたらそれで終わりではない」
エイル・ファウストゥス:「また繋ぐために、私達はこの手を振るんだ」
花町日織:「……うん。大丈夫、分かってるよ」
エイル・ファウストゥス:「ありがとう。君のおかげで、思い出せた」
花町日織:「ふふ。また忘れそうになったら、いつでも戻っておいで?」
エイル・ファウストゥス:踵を返して、階段へと向かっていき
エイル・ファウストゥス:「ああ」一度だけ振り返る。
エイル・ファウストゥス:「日織ー!大好きだぞー!!」
花町日織:「えっ……ちょっ」一瞬、面食らったようになって。
エイル・ファウストゥス:大きく手を振って、展望台の扉を閉じた。
花町日織:「そんなの、私も大好きだよ~!エイル~っ!」
花町日織:扉の向こうに届くかどうか分からないまま、声を張り上げた。
花町日織:笑顔で手を振り返し、その姿を見送る。
エイル・ファウストゥス:それから程なくして、エイル・ファウストゥスを乗せた飛行機は飛び立った。
エイル・ファウストゥス:離陸の瞬間、一瞬だけ君に手をふる人影が見えたような気がしたが
エイル・ファウストゥス:それが事実であるかを確かめるには、次の再会を待たなければならないだろう。
花町日織:……その飛び立つ飛行機に向かって、背筋を伸ばし力いっぱいに手を振っていたが
花町日織:やがてその影は雲間に見えなくなり、更に数十秒が過ぎて、ようやく手を下ろす。
花町日織:「……行っちゃった」ひとり、静かに呟く。
花町日織:「大丈夫かな……エイル、他の国でも上手くやっていけるかな」
花町日織:世界中を巡った経験がある、とは言っていたけれど。
花町日織:日本でもそれなりに難儀することはあったようだから、同じように行くというものでもないだろう。
花町日織:(うん……向こうが落ち着いたらまた、電話とかかけてみよう)
花町日織:そう思うと同時にふと、時差の事が気になって。
花町日織:(そういえば……エイルって次、どこ行くんだろ)
花町日織:ポケットに手をやる。手続きの間は慌ただしくて見れていなかった搭乗券の写しを開くと、そこには
花町日織:「東京発・北海道行」と刻まれていた。
花町日織:「……」
花町日織:「……国内じゃん!!!」
花町日織:先程の宣誓にも負けないほどの大声が、屋上に響き渡った。

『ペリジーフル伝達式』 終