ミドルフェイズ
GM:FS判定に移行します。
【ミドル判定】
FS判定で行う。
使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4
財産点使用可能。
特殊ルールとして、片方が支援判定を行い、成功した場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10とする。使用技能は≪意志≫とする。
ハプニングチャートは独自のものを用いる。
未クリアで3Rが終了した場合、強制的にクライマックスに移行する。ペナルティとしてクライマックスシーン開始時に暴走・放心付与。
GMが認めた場合、イージーエフェクトによる修正を適用可能。
GM:イージーエフェクト使用の目安は、男の後をすばやく追ったり逃走経路を割り出したりですね。
壬生墨佳:理解を得ました
GM:ハプニングチャートはROCですが
GM:これがいい!みたいなのはありますか?
GM:雑談タブに一応貼っておきました
GM:choice[3,2,3,2,3,2]
DoubleCross : (CHOICE[3,2,3,2,3,2]) → 2
2:事態が深刻化する。状態変化の進行・周囲への拡大などラウンド中の判定難易度を8に変更する。
壬生墨佳:クソ、深刻化してしまった
GM:町中のそこかしこに兄弟姉妹にされた人がいて追跡が困難になります。
彩谷千映理:地獄絵図
GM:あと、任意のタイミングでコスチュームチェンジしたり
GM:症状が移動したりしてよいものとします。
彩谷千映理:抜け忍め……隠蔽する側の事も考えろっていうんだ
GM:ではシーンスタートだ!
GM:情報判定をどうぞ!
壬生墨佳:《セキュリティカット》で監視カメラのセキュリティをハックして
壬生墨佳:《電子使い》で上手いこと吸い出して
壬生墨佳:ボーナスとか……?
GM:ちょっと電子使いの効果を確認します
GM:オーケーです!達成値に…+4。
壬生墨佳:わあい
GM:かなりクリティカルに状況に刺さっており円滑だ
壬生墨佳:じゃあコネ使って情報:UGN.
彩谷千映理:《写真記憶》と《地獄耳》で索敵する対象を絞りながら広域サーチしたいです
壬生墨佳:4dx+8>=9
DoubleCross : (4R10+8[10]>=9) → 9[5,6,7,9]+8 → 17 → 成功
GM:これまた刺さってるなぁ
GM:+4でどうぞ。
彩谷千映理:わあい
彩谷千映理:では〈情報:UGN〉でイージー分とエージェントツールと技能分合わせまして
彩谷千映理:2dx+4+2+2>=9
DoubleCross : (2R10+4+2+2[10]>=9) → 7[2,7]+8 → 15 → 成功
彩谷千映理:よし
GM:お二人とも上限で成功!
GM:進行度 2/4
GM:第11地区外れ
GM:あなたたちはひとまず、異質なレネゲイドを放っていた男を追いかける事に決めた・・・が
GM:どうも、間が悪いことにほぼ同時に別口で類似の事件が起きているようだ。 犯人の足取りを追う為の情報が錯綜している。
彩谷千映理:「……あの抜け忍、なかなか手強いねスミ姉」戦装束のまま街を普通に歩いている
壬生墨佳:「ああ。そうだな」
壬生墨佳:(合わせたほうがいいんだよな……?)
壬生墨佳:「えっと……」
壬生墨佳:「僕どう呼んでたっけ……?」
彩谷千映理:「えっ、どうしたの?あいつの忍術のせいか……」
壬生墨佳:「そうそう、そういう感じでさあ」
彩谷千映理:「私のことはチーっていつも呼んでたじゃん」
壬生墨佳:「チー……!?」
彩谷千映理:「なんかおかしい?」
壬生墨佳:「いや……」
壬生墨佳:「おかしくないです……」
彩谷千映理:「あはは、変なスミ姉」
壬生墨佳:「頑張ろうね、チー……」
壬生墨佳:「いや、ところでさ……チー……?」
彩谷千映理:「ん?どしたの」
壬生墨佳:「上になんか羽織ったりは……?」
壬生墨佳:「いやほら、現代日本だとその忍び装束はさ」
壬生墨佳:「あんま忍べてないというか……」
彩谷千映理:「……スミ姉」
彩谷千映理:「これは戦装束だから」
彩谷千映理:「今この瞬間、任務に当たっている最中、それはつまり戦いだよ」
壬生墨佳:「うん、ごめんね……?チーをバカにしてるわけじゃないから……」
壬生墨佳:「それで行きたいのね。分かったよ……」
彩谷千映理:「……心配、してくれてるんだよね」
壬生墨佳:「うんまあだいぶしてるかな心配……」
彩谷千映理:「でも、さ。私だってちゃんと、スミ姉のこと守れるようになったから……」小声で言う
GM:まだ日が高い時間帯なので人通りはまばらだ。そこまで致命的に人目を引いている感じはしない。
GM:致命的には。
壬生墨佳:「いや違うな……考えるべきはすぐ終わらせることか」
壬生墨佳:「チー。君の力をお、お……」
壬生墨佳:「お姉ちゃんに貸してくれる……?」
彩谷千映理:「……ふふ、何言ってるのさ」
彩谷千映理:「私はいつだって、お姉ちゃんの味方だよ」
壬生墨佳:「ありがとう……僕がカメラのデータを抜くから」
壬生墨佳:「覚えて。出来るよな」
彩谷千映理:「承知!」忍びらしく、軽やかに返事をする
GM:完全に記憶された相貌と服装、周辺の足跡や地形の照合…
GM:そしてここは繁華街。電子管理されたカメラはそこら中にある!
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9
GM:程なくして貴方達は件の男が市街地を突っ切って移動している事と
GM:男の鞄の中に学生用の参考書や教鞭がぎっしり詰まっている事を確認できる!
GM:…しかしその惨状を確認した瞬間、急激な眩暈が襲ってくる!
壬生墨佳:「あれか。追えるか……!?」
壬生墨佳:「……っ」
彩谷千映理:「っ、仕込みか……!」
壬生墨佳:目眩はすぐに収まる。
彩谷千映理:「っ、逃げ足が早……ん」全身の服がやけに身体に張り付いている
彩谷千映理:「えっ、なにこのコスプレ」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:起き上がる。いつの間にか彼女は、
彩谷千映理:「スミちゃん先輩、ちょっと普通の服を用意……し……」
壬生墨佳:胸元のはだけたシャツ。タイトなスーツスカート。大きなメガネ。
壬生墨佳:「……バカ姉貴、またそんな格好してるの?」
壬生墨佳:「僕、そういうの止めてって言ってるでしょ。何度教えたらわかるの?」
彩谷千映理:「えっ、また、えっ」
壬生墨佳:「何のために、僕が姉貴の家庭教師してると思ってるの。いい加減にしてよね、ホント」
彩谷千映理:「……」
壬生墨佳:「ねえ、聞いてる?」腰に手を当てる。その手には指示棒を持っている。
彩谷千映理:「……か、家庭教師だ」
壬生墨佳:「何を今更……僕はおね……バカ姉貴の家庭教師でしょ?」
壬生墨佳:「というかいい加減、妹に教えられてるの、恥ずかしいと思って欲しいな」
彩谷千映理:「ば、バカ姉貴……というか妹……スミちゃん先輩が……」
壬生墨佳:「墨佳先生でしょ」
彩谷千映理:「……は、はい、先生」
壬生墨佳:「先生じゃなくて、墨佳先生」
壬生墨佳:「リピートアフターミー」
彩谷千映理:「す、墨佳先生……」
壬生墨佳:「うん。よく出来ました」
彩谷千映理:「そ、そうだスミ……墨佳先生、質問いいですかっ」
壬生墨佳:「やれば出来るじゃんお姉も。最初からそうしてくれよ」
壬生墨佳:「うん。何?」
彩谷千映理:「何の教科だっけ」
壬生墨佳:「はあっ!?」
壬生墨佳:「全っ然話聞いてなかったじゃん!?」
壬生墨佳:「そんなバカみたいな恥ずかしい格好して!」
彩谷千映理:「ごめん!ごめんね!お姉ちゃん忘れっぽくて!」状況に合わせることに関しては本職である
彩谷千映理:「うっ、格好のことは今はいいでしょ!」
壬生墨佳:「社会!フヴァエトヴァダタ事件でしょ?」
彩谷千映理:「そ、そうだったね!」社会なんだ、それとその呼び方気に入ったんだ、とは言わずにおく
壬生墨佳:「そのためにこうやって、外で実習してるんでしょ?」
壬生墨佳:「早く合格取ってよね、バカ姉貴」
彩谷千映理:「ち、ちなみに合格基準って……」
壬生墨佳:「あの怪しい男を捕まえることでしょ。バカ姉貴が忘れっぽいことは知ってるけどさ」
壬生墨佳:「その度に家庭教師しないといけない、かわいい僕の身にもなってよな」
彩谷千映理:「かわいい」
彩谷千映理:ここまで会話して……会話するまでもなくわかったが
彩谷千映理:間違いなくあの男の能力下にある。
彩谷千映理:そして、ついさっきまでの自分も、十中八九そうだったのだろう
壬生墨佳:「そしたらさ……」
壬生墨佳:「終わったら……」
彩谷千映理:「終わったら?」
壬生墨佳:「……褒めてよ」小声で漏らす。小声と言っても聞こえないわけがないのだが、
壬生墨佳:本人の中ではそうなっているのだろう。
彩谷千映理:「……」
彩谷千映理:「……よし、スミちゃ、じゃなくて」
彩谷千映理:「墨佳先生、がんばって終わらせよっか」
壬生墨佳:「うん。ちゃんと真面目にやってよね、バカ姉貴」
GM:シーン終了。購入とロイスの取得が可能です。
壬生墨佳:バカ姉貴/彩谷千映理/僕が居ないとだめ:○/憤懣/ロイス
彩谷千映理:家庭教師妹/壬生墨佳先生/信頼○/さてはツンデレだな?/ロイス
壬生墨佳:メイド服買おう
壬生墨佳:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 8[3,8] → 8 → 失敗
壬生墨佳:おわり
彩谷千映理:バディムーブでも届かない
彩谷千映理:先ボルアク買います
彩谷千映理:潜伏者使用で+10
彩谷千映理:その他諸々アイテムと技能合わせまして
彩谷千映理:2dx+16=>15
DoubleCross : (2R10+16[10]>=15) → 10[1,10]+6[6]+16 → 32 → 成功
彩谷千映理:メイド服は次買うね
壬生墨佳:わあい
使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4
GM:1d5+1
DoubleCross : (1D5+1) → 4[4]+1 → 5
5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。
壬生墨佳:RCめちゃくちゃ得意
彩谷千映理:精鋭じゃん
GM:男に一度追いつき、追い詰めにかかるシーンとします。イージーエフェクトの使用の目安にして下さい。
壬生墨佳:普通に振っちゃお
壬生墨佳:3dx+17
DoubleCross : (3R10+17[10]) → 9[2,7,9]+17 → 26
壬生墨佳:はい。
彩谷千映理:えらい!
GM:たっかい!!
彩谷千映理:普通に振るか~
彩谷千映理:4dx+2 RCで
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 6[2,2,3,6]+2 → 8
彩谷千映理:ふつう
壬生墨佳:がんばった
GM:ともあれお二人とも成功、進行度は4/4!
壬生墨佳:バカ姉貴にしてはよくやってるから褒めてあげる
彩谷千映理:あ、ありがと~
GM:シーン開始前の、服装等の打ち合わせ時間を設けます!
GM:何らかの暗黒会議の結果を受け
GM:何者かが進行度を4/5に変えました。許せないぜ何者か
GM:管轄区域内の地の利。専門を活かした的確かつ最小限のエフェクト行使。
GM:あなたたちが獲物の男を追い詰めるまでに時間はかからなかった。
あやしい男性客:「ハァ、ハァ…くっ」先程の自傷の傷も癒えぬまま、のたのたと路地裏を走って逃げている。
あやしい男性客:せめて参考書の詰まった鞄を捨てればもうちょっとマシな速さで逃げられるかもしれないのに。
壬生墨佳:「……追いついた」家庭教師風の格好に身を包む少女。はだけた胸元を押さえている。
壬生墨佳:「何なんだよこの格好もう……!ボタン取れてて無いし……!」
壬生墨佳:眼鏡(伊達)もそのまま。「彩谷!そっち押さえてて!」
壬生墨佳:「今度こそ捕らえるぞ!」
彩谷千映理:「ほんっっとふざけてるよね!汗全然吸わないしベタベタするし脱げないし!」現代忍者風コスチュームに身を包む少女が逆方向から来る。
彩谷千映理:「おっけー!ここで仕留める!」挟み撃ちの形だ
あやしい男性客:「な…何ッ!?」挟まれている事に気付く! 逃げ場なし!
あやしい男性客:「ま…待て! 落ち着くんだ! とりあえず銃はやめろ!」
あやしい男性客:「そんなもので人を撃ったら大変なことになるぞ!!」
彩谷千映理:「もうなってるよ大変なことにさあ!」
壬生墨佳:「君オーヴァードだろうが!」
彩谷千映理:「今なら痛いで済むから、さっさと投降してよ!」
あやしい男性客:「いやいや、どうせリザレクトするから銃で撃ってもいいだろーみたいな発想は普通に怖いよ!」
壬生墨佳:「そんなことも分かんないのか!墨佳先生が教え直してやろうか!」
壬生墨佳:「いや何言ってんの僕……?」
壬生墨佳:「と……とにかく!観念しろよな!」
あやしい男性客:「わ、私だって先生だ! 教える義理はあっても教わる義理はない!」いったん両手を上げる。
彩谷千映理:「自分の欲望で能力を使う輩のことなんていうか知ってる?」
彩谷千映理:「抜け忍って言うんだよそれは」
彩谷千映理:「いや、言わないけど!」
壬生墨佳:「言わないでしょ……」
彩谷千映理:「言わないよね……」
壬生墨佳:「これ僕ら本当に抜けきるの……?」
あやしい男性客:「欲望…たしかにそう言われればそうなのかもしれん」
あやしい男性客:「しかし、私はこの殺伐とした世界を平和にしたい。暴力を用いずに」デザインの変化した銃を見据える。
彩谷千映理:(よく見たら手裏剣っぽい柄してるな……)
壬生墨佳:「じゃあなんで店主夫妻ああしたんだよ」
壬生墨佳:「殺伐でも暴力でもないだろ」
あやしい男性客:「…最初はもともと仲が睦まじいペアで試したほうが、目立たず効果も大きいと判断したためだ」
彩谷千映理:「それって結局、あんたの都合じゃん」
あやしい男性客:「…疑問に思わなないか? この『オーヴァードの世界』を」
壬生墨佳:「……」
あやしい男性客:「エフェクトが使えるからエフェクトで暴力を行使して解決する。その発想には大きな見落としがある」
あやしい男性客:「普通の人間だって、ものごと刃物や銃で決めるという選択肢はある。だが、そんなことはせずに政治で物事を決める」
壬生墨佳:「いや待ってほしいんだけどさ、それ」
壬生墨佳:「このセッション向きか……?」
彩谷千映理:「シリアスとは言ったけどさあ」
あやしい男性客:「…その言動、意識混濁が進んでいるようだな。無理もない事か…」
壬生墨佳:「こっちが悪いことにされた!」
あやしい男性客:「とにかく、私は思い立ったのだ。全てのオーヴァードを洗脳して兄弟姉妹同士にしてしまえば」
あやしい男性客:「戦いどころではなくなり、世界に平和が訪れるのではないかと!!」
彩谷千映理:「ハァ……なるほどね」
壬生墨佳:「この格好にするの関係ないだろ!?」まだ胸元は押さえている。
壬生墨佳:「彩谷のそれなんて……何?」
壬生墨佳:「罰ゲーム?」
彩谷千映理:「現代忍者風コスでしょ」
彩谷千映理:「なんかもう……ここまで来たら開き直るしかないし……」
あやしい男性客:「いや私も知りたいよ!!」
壬生墨佳:「えっ知らないの……?」
壬生墨佳:「じゃあ何これ……?」
あやしい男性客:「私は人と人とを兄弟姉妹にする力を授かった、ただそれだけのはずだった! その風紀の乱れた服装は一体なんだというのだ!!」
彩谷千映理:「えっ、この服関係ないわけ!?」
壬生墨佳:「はあっ……!?なにそれ!」
壬生墨佳:「僕らが勝手にしたみたいに言うな!」
彩谷千映理:「そうだよ!好き好んで着てるわけじゃないもん!」
あやしい男性客:「お前たちの意志でもないというのか…!?」
彩谷千映理:「あんたの性癖だとずっと思ってたけど!?」
壬生墨佳:「えっ何?別の敵居るのこれ!?」
彩谷千映理:「マジ……?マジで言ってんの……?」
あやしい男性客:「田中さんご夫妻のあれも心の奥底に押し殺していた願望とかそういうのではなかった…!?」
GM:※田中さんご夫妻…クーゲルシュライバの店主夫婦
壬生墨佳:「そんなわけが……!」
壬生墨佳:「……」
彩谷千映理:「……」
壬生墨佳:「……」
あやしい男性客:「…」
壬生墨佳:「僕彩谷にもうちょっと勉強してほしかったのか……?」
壬生墨佳:「それは……」
壬生墨佳:「あるかもな……」
彩谷千映理:「……なるほど?」
あやしい男性客:(よくわからないが逃げるなら今がチャンスなのでは…?)
壬生墨佳:「彩谷ももしかして」
壬生墨佳:「それ着るに至った意思があるんじゃないのか……?」
彩谷千映理:「……ぴっちりくノ一コスプレをするに至った意思」
彩谷千映理:「……」
彩谷千映理:「全然思い至らない」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「だよな……」
壬生墨佳:「じゃあ関係ないな……」
彩谷千映理:「ないでしょ……ほぼほぼ……」
壬生墨佳:「じゃあ一体……あっ」
壬生墨佳:「逃げるな!」
彩谷千映理:「あっ、こら!」
あやしい男性客:…壁をよじ登って逃げている! ものすごい身体能力だ!
あやしい男性客:「…そういうわけだ! 私は全人類を私の弟と妹に変えるまで止まるわけにはいかん!」
彩谷千映理:「逃げるなーっ!」壁に向かって射撃!
彩谷千映理:「どう聞いても危険思想だよそれは!」
あやしい男性客:「あ痛ッ」銃弾が直撃!
彩谷千映理:「大人しくお縄につきなさいっての!」
壬生墨佳:「別に全然威力減ってないなそれ」
あやしい男性客:返り血が霧状に降り注ぎ貴方達の着衣に付着!!
壬生墨佳:「うわっ」
あやしい男性客:「な、何をするんだお兄ちゃんに向かって!!」
彩谷千映理:「あんたの妹になった覚えないし!」
あやしい男性客:「こうしてはおれん、もっと弟妹を増やさねば…」
あやしい男性客:凄い根性でビルを登り切り、そのまま屋上を飛び渡って逃走!
GM:システム的には《瞬間退場》のレベルが急に上がった扱いです。
彩谷千映理:「……また逃した」
壬生墨佳:「……意外と素早い」
GM:さて、残された貴方達ですが
GM:血飛沫が付着した瞬間から、何か服の様子がおかしいことに気付いていても構いません。
GM:気付かずシームレスかつちょっとずつ変化しててもOKです。
壬生墨佳:血しぶきが付着した箇所が、輝くように溶け消える。
壬生墨佳:「えっ」
彩谷千映理:同じく、衣装が溶け始める
壬生墨佳:「えっ……!?」その範囲はじわじわと広がる。
彩谷千映理:「ちょっ」
壬生墨佳:「溶けんの!?」
彩谷千映理:「嘘でしょ!?」
壬生墨佳:「いや待って待って待って待って」
彩谷千映理:「ダメだって、流石にそれはダメだって!」
壬生墨佳:「彩谷!なんとかして!」
彩谷千映理:「なんとかって!スミちゃん先輩もなんかないの!服作るとか!モルフェウスじゃん!」
壬生墨佳:「いやあれ時間かかるんだってば……!」
壬生墨佳:「大気から作るの大変なんだよ……!あっゲート!?」
彩谷千映理:「それだ!部屋!どっか部屋に!」
壬生墨佳:「ゲート行けるかゲート……!いや無理無理無理っ!」
壬生墨佳:「集中できるか!」
彩谷千映理:「落ち着いて!リラックス!大丈夫!」服の溶けが進行している!
壬生墨佳:「彩谷それより隠したほうがいいってそれ!」
彩谷千映理:「うわっ全然大丈夫じゃない!」
壬生墨佳:「えっこれ……!」
壬生墨佳:「僕らどうなんの……!?」
GM:シーンを中断します。
GM:男を負傷させ血痕を追跡できるようになったことで進行度がなんか1点貯まり、5/5になりました。
GM:(CM明けの任意のアイキャッチ)
GM:N市 11支部管轄地区 路地裏
壬生墨佳:後から描き足されたかのような、白い光が掻き消えて。
壬生墨佳:「ん……」
壬生墨佳:「……ああ、なんだ」自分の格好を見る。
壬生墨佳:普通の星辰館の制服。
壬生墨佳:「効果が切れただけか。驚かせて……」
壬生墨佳:「彩谷、平気か?」
彩谷千映理:「う……」薄紫色のワンピースを着た少女が、車椅子の傍らに倒れている。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……あれ……?」
彩谷千映理:「いったた……」なんとか車椅子によじのぼり、座ろうとしている
壬生墨佳:「大丈夫か本当に……?」
壬生墨佳:掲げあげるようにして、車椅子に載せ直す。
彩谷千映理:「……ごめんね、スミ姉。ちょっと無茶しちゃったみたい」
壬生墨佳:「気をつけろよ本当に……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……あの、彩谷さん」
壬生墨佳:「……いつから車椅子生活に……?」
彩谷千映理:「えっ、何……?なんでそんな急に他人行儀に……」
彩谷千映理:「まあ、任務だからって、ちょっとがんばり過ぎたかな……」いつもよりも儚げなオーラがそこはかとなく漂っている
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:(……言うほど頑張ったか……?)
彩谷千映理:「けほっ」
壬生墨佳:「いやというか」
壬生墨佳:「これ戻ってないじゃん!?」
壬生墨佳:「どれだよもう……」妹タイプ表をめくって探す。
壬生墨佳:「それっぽいの無いし……!新種かよ!」
壬生墨佳:「チーは……チーでいいんだよな?変わったりしたか……?チーはさ」
彩谷千映理:「ごめんね、スミ姉、私が病弱お嬢様で車椅子が手放せないばっかりに、毎晩無理させちゃって……」
壬生墨佳:「どういう妹……ああそういうやつ……?」
壬生墨佳:「えーと……ううん、無理なんかじゃないさ」
壬生墨佳:「僕も好きでやってることだから」
壬生墨佳:(これでいいんだよな……?)
彩谷千映理:「そ、そうなの……!?」
壬生墨佳:「え?うん、そりゃあ……」
壬生墨佳:「チーのためだし……」
彩谷千映理:「好きでやってるんだ……そっか……そうなんだ……」少しだけ複雑そうな表情
壬生墨佳:(これなんか間違えたのか……?)
彩谷千映理:「私のために、ごめんね……命が懸かってるとはいえ、ね……」
壬生墨佳:(命かかってんの……!?)
壬生墨佳:「大丈夫だから。チーが心配することじゃあない」
彩谷千映理:「……でも、さ。時々思うんだ」
壬生墨佳:「うん?」
彩谷千映理:「私がこんな身体じゃなかったら、スミ姉に迷惑かけることもなかったろうなってさ……」
壬生墨佳:「……迷惑なんて思ってないよ」
壬生墨佳:「大事な後輩だ」
壬生墨佳:「いや普通に素で言ったわ……大事な妹だ」
彩谷千映理:「……」
彩谷千映理:「そっか」
彩谷千映理:「……あーあ、私がもっと元気だったらさ」
彩谷千映理:「スミ姉とおしゃれなカフェに行ったり、」
壬生墨佳:「ああ、うん……ボールペンでいいならそうだな……」
彩谷千映理:「カラオケとか、パーティーなんかもしちゃったりしてさ」
壬生墨佳:「しちゃったりしたな……」
彩谷千映理:「買った服の見せ合いっことか、そういうこと、いっぱいできたのにな……」
壬生墨佳:「それはこれからしようって言ってたやつだな……」
壬生墨佳:「……いくらでも出来るよ。他には?」
彩谷千映理:「えっ、他……プールとか、海とか!あとは……」
彩谷千映理:「みんなで……、みんな……?うっ」頭痛!病弱なので頭痛や発作がある!病弱なので!
壬生墨佳:「おい、大丈夫か?」顔を寄せる。
彩谷千映理:「ご、ごめん、大丈……」寄せられた顔を見て、思わず押し黙る
壬生墨佳:「?チー?」
壬生墨佳:「苦しそうだぞ」
彩谷千映理:「あ、いや……その」視線が瞳から反らせない
彩谷千映理:「ま、まだ夜じゃないよ、スミ姉……」
壬生墨佳:「夜?そりゃ夜じゃないが……?」
壬生墨佳:「夜じゃないとダメなのか?」
彩谷千映理:「だ、ダメじゃないけど……人が来ちゃうかもしれないし」
壬生墨佳:「それはそうだな……」
壬生墨佳:「人が来る前に終わらせたいところだ」
彩谷千映理:「えっ、ええっ!?」
壬生墨佳:「チー。時間がないんだよ。任務中なんだ」
壬生墨佳:「手早く済ませよう」
彩谷千映理:「えっ、いやいやいや!こ、こういうのって毎晩心の準備がさあ!」
彩谷千映理:「ムードもへったくれもないし!」
壬生墨佳:「えっ何……?」
壬生墨佳:「何することになってんの僕……?」
彩谷千映理:「いや、でも……よし」
彩谷千映理:意を決した表情で目を瞑り、ゆっくりと顔を近づけていく。
彩谷千映理:息遣いが聞こえるほどの距離だ。
壬生墨佳:「えっ何何何」
壬生墨佳:「いやちょい待って……!」
彩谷千映理:鼻先が触れ合いそうな距離!
壬生墨佳:「お前それは……!」
嬬恋七瀬:その時、後方から足音と、人の気配。
嬬恋七瀬:二人と同じ十一支部の同僚、嬬恋七瀬だ。丁度付近で買い物中にレネゲイドの気配を感じ、警戒した様子で路地に入って来る。
嬬恋七瀬:「そこの人、ここで何して……」
嬬恋七瀬:「……壬生?」
嬬恋七瀬:「……と……」視線を車椅子に移して。
壬生墨佳:「……ん」車椅子の女性にしゃがみ込んでいた顔を上げる。
壬生墨佳:すぐ近くにあった顔が離れて。
嬬恋七瀬:「……え?彩谷?」
彩谷千映理:「……!」驚いた様子で目を開け、声の方を向く
壬生墨佳:「……ああ。七瀬?」
嬬恋七瀬:「どうしたんだよそれ……え、怪我でもしたの……?」
嬬恋七瀬:「おい、大丈夫かよ?任務か?何も聞いてないけど……」
嬬恋七瀬:心配そうに二人に歩み寄る。
彩谷千映理:赤い顔を隠すように背けている。
壬生墨佳:「ああ。任務中なんだ。チーはちょっと調子悪いけど」
壬生墨佳:「こっちは平気……心配してくれたの?」
壬生墨佳:「嬉しい」
嬬恋七瀬:「チー……?何それ、随分と……」
嬬恋七瀬:「…………?」
嬬恋七瀬:「……いや、そりゃいきなり車椅子乗ってたら心配する……だろ……」不審の眼差し。
嬬恋七瀬:「任務中?こんなとこで何やってたんだ?」
壬生墨佳:「ああ、チーなら平気。今ちょっと任務で……」
壬生墨佳:「自分のことを病弱だと思っちゃってるみたいなんだ。話、合わせて?」耳元で囁く。
壬生墨佳:「出来る?」耳元で。
嬬恋七瀬:「……っ……!」びくりと身を引いて。
嬬恋七瀬:「え、な、何?自分のことを病弱だと思っちゃってる……!?」
彩谷千映理:「けほっけほっ」
嬬恋七瀬:「へー……そ、そんな事あんの……?任務で……」
嬬恋七瀬:「あっほんとだ……病弱だ……」
壬生墨佳:「でしょ?」
嬬恋七瀬:「チーってのもそれ……?まあ、うん、分かった」
壬生墨佳:「分かった?えらいね、七瀬」頭を撫でる。
嬬恋七瀬:「…………!?」
嬬恋七瀬:ばっと屈んで手から逃れ、数歩引いて壁に背を付ける。
嬬恋七瀬:「な……何かお前……」
嬬恋七瀬:「今日テンションおかしくない……?」
壬生墨佳:「あっ……」寂しそうな顔をする。
壬生墨佳:「どうして……?」
壬生墨佳:「僕のこと嫌い……?」
嬬恋七瀬:「嫌……はぁ!?」
嬬恋七瀬:「いや嫌……え……?お、お前……」
嬬恋七瀬:「今それ言うの流石に卑怯だろ……!?」
壬生墨佳:「お前」
壬生墨佳:「あーあ、そんなふうに呼ぶんだ」
壬生墨佳:「ショックだなあ」
嬬恋七瀬:「ショックって何だよ……!?えっ他に呼んでないだろ……!?」
嬬恋七瀬:「壬生かお前かのどっちかだろ……えっ違った……?」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……ふうん」
壬生墨佳:「……反抗期……?」
嬬恋七瀬:「反……」
嬬恋七瀬:「…………??」
嬬恋七瀬:「何……?」
嬬恋七瀬:「いや意味わかんないんだけど……何?今日はそういう方向性でおちょくろうって訳?」
嬬恋七瀬:「彩谷じゃあるまいし……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:目元をこする。
嬬恋七瀬:「えっ」
壬生墨佳:「どうしてそんなひどいこと言うの……?」
嬬恋七瀬:「は……?はぁあ……!?」
嬬恋七瀬:ひどく狼狽えて。
嬬恋七瀬:「いやお前やめろよ……!そういうの……!」
嬬恋七瀬:「趣味悪いぞ!何なんだよマジで!」
嬬恋七瀬:「何?じゃあどうすりゃいいってのボクは?」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「こっち来て」
嬬恋七瀬:「う……?あ、ああ……」
嬬恋七瀬:言われた通りに近寄る。
壬生墨佳:近寄ってきた手を掴んで。
壬生墨佳:「あはっ」蠱惑的な顔を浮かべる。
壬生墨佳:「つかまえた」
嬬恋七瀬:「…………!?」
壬生墨佳:手を引っ張って、抱きかかる。
嬬恋七瀬:「え、な、な、な、何」
嬬恋七瀬:「いや離……ひぁあああああっ!?!?」
嬬恋七瀬:生娘のような悲鳴!
壬生墨佳:「ぎゅーっ」
壬生墨佳:その格好は、星辰館の制服ではなく。
壬生墨佳:大きく胸元を露出させた、下着のような格好。
壬生墨佳:その頭には、悪魔の耳のような衣装。
壬生墨佳:俗に言う、サキュバスの装い。
嬬恋七瀬:「………………」
彩谷千映理:「わお」
嬬恋七瀬:抱き留められて、完全に放心して硬直する。
壬生墨佳:「自分はどうすればいいって言ったよね?」
壬生墨佳:「逆は?」
壬生墨佳:「七瀬は、お姉ちゃんに……何をして欲しいの?」
嬬恋七瀬:「────────!!」
嬬恋七瀬:声にならない絶叫。
嬬恋七瀬:「はっはなっ」
嬬恋七瀬:「放せはな……放して」
嬬恋七瀬:「放してください!!!」
壬生墨佳:抱き寄せていた手をぱっと離す。
壬生墨佳:バランスを崩させて、後ろから抱きかかる。
嬬恋七瀬:「おっおっお……お前……おま……お前……!?」
嬬恋七瀬:「いやぁああああ!!」
壬生墨佳:「知ってるよね……?チーは病弱だって」
彩谷千映理:「わあ大胆」
嬬恋七瀬:「何何何何!?!?!?!」
壬生墨佳:「だからね、お姉ちゃん、チーのために」
壬生墨佳:「集めないといけないものがあるんだ」
壬生墨佳:「分かるよね?」耳元で囁く。
嬬恋七瀬:「分かんねーよ!!!!!」
嬬恋七瀬:「お姉ちゃんって何だよ!?!?!?」
壬生墨佳:背中から胸を押し付ける。
壬生墨佳:「ああ、分かんないんだ?本当に?」
嬬恋七瀬:「~~~~~~ッ……!!」
壬生墨佳:「本当は……お姉ちゃんの口から言わせたいのかな?」
嬬恋七瀬:「服着ろーーーーッ!!!!」
嬬恋七瀬:袋からさっき買ったばかりのジャケットを取り出して、壬生さんにひっ被せる。
壬生墨佳:「きゃっ……!」
壬生墨佳:その拍子にどこかに触れたのだろうか、嬌声を上げる。
嬬恋七瀬:「う……な……何なんだよお前……! 壬生じゃないな……!?」
嬬恋七瀬:「偽物か……!?ふざけた真似しやがって……!」
壬生墨佳:「何をしたら本物だって信じてくれる?」
嬬恋七瀬:「今まさに信じられないんだよ!!!」
嬬恋七瀬:「壬生はそんな服着ないし……こんなことしない!」
壬生墨佳:「……ごめんね、こんなお姉ちゃんで……」悲しげに。
壬生墨佳:「でも、お姉ちゃん、サキュバスだから……」
嬬恋七瀬:「おね……」
壬生墨佳:「普通のお姉ちゃんがよかったよね」
嬬恋七瀬:「サキュ…………??」
嬬恋七瀬:「壬生はサキュバスじゃないしまずお姉ちゃんでもないんだよ!!」
嬬恋七瀬:「おい彩谷!どうなってんだよこれ!!」
彩谷千映理:「スミ姉はその……けほっけほっ」
彩谷千映理:「ごほっ、げっほ」
壬生墨佳:「チー、大丈夫……?」
壬生墨佳:「生命力分けてあげよっか……?」
嬬恋七瀬:「おい!都合よくメチャクチャ病弱になるんじゃないよ!!」背中をさすって。
彩谷千映理:「でも、ナナ先輩が見てる前でそんな……」
嬬恋七瀬:「ていうかスミ姉……?生命力……?」キャパシティを越えて思考が停止している。
壬生墨佳:「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ、ほら……」
壬生墨佳:彩谷さんの頬を掴んで、自分の方に寄せていって。
彩谷千映理:「あっ……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「あっこれ偽物だな……?」
嬬恋七瀬:トイガンを取り出して二人に向ける。
嬬恋七瀬:「おい……!」
嬬恋七瀬:「それ以上ボクの相棒と後輩を侮辱するな」
嬬恋七瀬:「10秒やる。今すぐ正体見せろ」
壬生墨佳:着せられたジャケットに手をかける。
夏目靖章:───その時
夏目靖章:近づき合う姉妹の眼前をかすめて、嬬恋さんの足元に一輪の氷の薔薇が突き刺さる
夏目靖章:「待つんだ!七瀬くん!」
嬬恋七瀬:「!」
嬬恋七瀬:声の方を見て。
嬬恋七瀬:「えっ?あ、夏目さん……?」
夏目靖章:裏路地に面したビルの窓から飛び降り、三人の近くに着地する
嬬恋七瀬:「何故そこから……?」
夏目靖章:「何てことだ……間に合わなかったか」壬生さんと彩谷さんの見て沈痛な面持ちで
夏目靖章:「七瀬くん、残念だが二人は本物だ」
嬬恋七瀬:「……え、何ですか?分かるんですか?この状況」銃口を下げて。
嬬恋七瀬:「ほっ……」
嬬恋七瀬:二人と夏目さんを見比べて。
嬬恋七瀬:「本物!?!?」
夏目靖章:「遺産案件さ」
壬生墨佳:いつの間にか衣服は制服に戻っている。
夏目靖章:「つい最近、市外から厄介な遺産が持ち込まれてね」
夏目靖章:「管理局も総出で警戒に当たっていたんだが……よりによって君たちが被害に合うとは」
嬬恋七瀬:「遺産ってそんな何でもありなんすか……?」
夏目靖章:静かに頷き
嬬恋七瀬:「え……それで、効果は……?」
夏目靖章:「俺も信じたくないが間違いない、こいつは……」
夏目靖章:「感染性兄弟姉妹催眠洗脳装置・フヴァエトヴァダタ」
嬬恋七瀬:「感染せ…… ……え?何……?」
夏目靖章:「フヴァエトヴァダタだ」
夏目靖章:「ゾロアスター教の聖典に記された最上位の善行、『最大にして最勝かつ最美なるもの』とまで称された天国へと至る道」
夏目靖章:「───即ち、最近親婚を意味する言葉だ」
嬬恋七瀬:「ゾロアスター教ってそんなんなんだ……」
嬬恋七瀬:「え、じゃあまさか……」
嬬恋七瀬:壬生さんを見て
壬生墨佳:「七瀬、お姉ちゃんよりその人と話すのが楽しいの?」
嬬恋七瀬:「その遺産の効果を受けるとこんなんなっちゃうってことですか!?」
夏目靖章:「うむ……」
夏目靖章:「今二人は、お互いを姉妹だと……」
夏目靖章:「それもただの姉妹ではない。最愛の姉妹だと感じるように洗脳されている」
嬬恋七瀬:「…………」眩暈を覚えて頭を抑える。
嬬恋七瀬:「…………」
夏目靖章:「もちろん、性的な意味で」
嬬恋七瀬:「性……はぁっ!?」
嬬恋七瀬:「いやそうか近親婚……ええ……?そうなっちゃうんだ……」
嬬恋七瀬:「うわー…………」
嬬恋七瀬:二人を見て。
彩谷千映理:頬がまだほんのり赤い
嬬恋七瀬:「可哀そうに…………」元に戻った時のことを思い、心から同情する。
夏目靖章:「君たちには悪いことをした……最初から俺と千映理くんが事に当たっていれば……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「それだと兄妹になるだけなんじゃ……?」
夏目靖章:「愛し合う兄妹、燃えるシチュエーションだ」
嬬恋七瀬:「こ……このオッサン……!!」
嬬恋七瀬:「……いやていうか、感染性って言ってませんでした?」
嬬恋七瀬:「大丈夫なんすか?ボクらここにいて」
夏目靖章:「ああ、モタモタしていると俺たちも危ない」
夏目靖章:「一番避けるべきなのはここに留まって4人仲良く感染してしまう事態だ」
嬬恋七瀬:「それは…………」神妙な顔。
嬬恋七瀬:「ヤバいですね………………」
夏目靖章:「ヤバい。ゾクゾクするな」
嬬恋七瀬:「ゾクゾクの意味合いが違うだろ絶対……!」
嬬恋七瀬:「あー……じゃあ壬生」
嬬恋七瀬:「ボクらこっち探すから。お前らはそっち頼む」
嬬恋七瀬:「あの……」
嬬恋七瀬:「……忘れるから。出来る限り……」
嬬恋七瀬:目を逸らして。
嬬恋七瀬:「……あんま気にすんなよ……」
壬生墨佳:「?」
夏目靖章:「感染者の居場所を特定した。引き続き感染源の探知を頼む」無線で連絡を飛ばして
夏目靖章:「……千映理くん」車椅子の少女に視線を向ける
彩谷千映理:「……?」
夏目靖章:「ふ……いや、なんでもない」
夏目靖章:「また必ず迎えに来るよ」
嬬恋七瀬:「それじゃあ──」
嬬恋七瀬:1D10
DoubleCross : (1D10) → 5
嬬恋七瀬:「行きましょうか、お館様」
嬬恋七瀬:夏目さんに声を掛ける。
嬬恋七瀬:一見するとその外観に変化はない。
嬬恋七瀬:ただ、服の下には全身に現代的なハイテク忍具が仕込まれているというのが感覚判定で15を出せば見抜けるだろう。
夏目靖章:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 3[3] → 3
GM:夏目さんには特に何もわかりません。
夏目靖章:《解放の雫LV3》達成値+9
夏目靖章:3+9で達成値12
彩谷千映理:バディムーヴで達成値+3
GM:達成値15ですね。
夏目靖章:「…………」一瞬表情が固まるが
夏目靖章:「ふふ、面白い」
夏目靖章:「行くぞ、七瀬くん。君の力が必要だ」
嬬恋七瀬:「御意に。ボクのこの身、お館様のお好きなように」
夏目靖章:振り向く直前に彩谷さんにウインクし、意気揚々と路地を後にする
嬬恋七瀬:後方の物陰に身を潜めながら、夏目さんについて行く。
GM:…応援の2人は、男がフヴァエトヴァダタから接触を受けたと思しき場所へと向かっていった。
GM:機密通信端末には、先程の男の逃走経路と現在の潜伏場所が送られてきている。清算の時間だ。
彩谷千映理:「……」ウインクを見て、今の状況への違和感が再燃する。
彩谷千映理:何かがおかしい。けれど、何がおかしいのか、具体的に理解できない。
壬生墨佳:「チー?」
彩谷千映理:「……スミ姉」
彩谷千映理:「私達、やらなきゃいけないことがあったよね」
壬生墨佳:「うん。事件を解決するの」
壬生墨佳:「そうしたら、ご褒美あげるからね」
彩谷千映理:「……ご褒美はさ」
彩谷千映理:「スミ姉と一緒にお出かけがいいな」
壬生墨佳:「いいよ、チー」
壬生墨佳:「色んなとこに行こう。デートだ」
彩谷千映理:「ふふっ、楽しみだな……」
壬生墨佳:車椅子を引いて、潜伏場所への道を急いだ。
GM:シーン終了。ロイスの取得が可能です。
彩谷千映理:お姉ちゃん/壬生墨佳/大胆○/罪悪感/ロイス
壬生墨佳:-小さい頃は活発だった病弱車椅子お嬢様妹(生き延びるために毎晩お姉ちゃんから何らかの方法で生命力を摂取する必要がある)/彩谷千映理/庇護:○/偏愛/ロイス
GM:あ、購入もできます!
彩谷千映理:あ、じゃあアルティメイド服!
GM:判定どんどんどうぞ!
彩谷千映理:潜伏者:調達使用 残り1回
彩谷千映理:ミーミルをコネ:手配師として使っちゃいましてダイス+3
彩谷千映理:5dx+16=>20
DoubleCross : (5R10+16[10]>=20) → 10[2,2,6,8,10]+2[2]+16 → 28 → 成功
壬生墨佳:すごい!
GM:流石の出目…!
彩谷千映理:はい、スミ姉
壬生墨佳:着ました
壬生墨佳:チーはなんかほしい?
彩谷千映理:着てる……
彩谷千映理:照準器かなー
壬生墨佳:2DX>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 4[2,4] → 4 → 失敗
壬生墨佳:全然ダメだ
壬生墨佳:おわり!
GM:ではいよいよクライマックスだ!