『引けど動かぬ恋重荷』(GM:DT)


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藤宮(ふじみや)ひよこ( )キャラシート(PC1:ガントス)
原谷(はらや)狭霧(さぎり)キャラシート(PC2:黄色の月)
晩翠(ばんすい)凍衿(しえり)キャラシート(PC3:敗者T)
興津(おきつ)和沙(かずさ)キャラシート(PC4:中村)

【Index】

オープニング1:藤宮ひよこ
オープニング2:原谷狭霧
オープニング3:晩翠凍衿
オープニング4:興津和沙

ミドルフェイズ1:守護者たちの集い
ミドルフェイズ2:対抗のための情報を
ミドルフェイズ3:あの時の言葉は
ミドルフェイズ4:秘密に踏み込むもの
ミドルフェイズ5:迷える刃との戦闘
ミドルフェイズ6:特別性の破壊

クライマックス:引けど動かぬ恋重荷

エンディング1:興津和沙
エンディング2:晩翠凍衿
エンディング3:原谷狭霧
エンディング4:藤宮ひよこ

【プリプレイ】


GM:これなるは星辰館セッション!
GM:自己紹介から始めましょう。
GM:PC1のピヨちゃんから!
藤宮ひよこ:は~い!
藤宮ひよこキャラシート
藤宮ひよこ:「ハッチのタイム! 藤宮のひよこ参上! よろよろピ☆」
藤宮ひよこ:ユメカワテンアゲ中3UGNイリーガルギャルの藤宮ひよこちゃんです。
藤宮ひよこ:初対面だろうが年上の男子高校生だろうが姫だろうが晩翠だろうが馴れ馴れしくコミュニケーションをはかろうとしてきます。
GM:コミュ力おばけだ
藤宮ひよこ:前登場時より髪が伸びました。イメチェンですね。ギャルなので。
藤宮ひよこ:そんな藤宮ですがUGNチルドレンとして在籍していた過去があります。当時はこんな死んだ目をしてたとかしないとか。
GM:しんでる!
藤宮ひよこ:そこで一人のギャルに出会いチルドレン一抜けピしたりなんやかんやで今は身の回りの人々の日常を守るイリーガルとして活躍してます。
藤宮ひよこ:能力はノイマン能力をフル活用し自作したアプリ"Hiyostagram"を用いたギャルネットワークによる情報収集および味方へのサポートです。ノイマンって何?
藤宮ひよこ:星辰館中学生のひとりとして今回は頑張っちゃうぞ!
GM:唯一の中学生!
GM:そんなぴよちゃんにはこんなハンドアウトをあげちゃいます
PC1(藤宮ひよこ)用ハンドアウト シナリオロイス:豊本琳琳 推奨感情:友情/不安
あなたは元UGNチルドレンでありながら、ギャルとして再誕を果たしたイリーガルである。
星辰館中等部に通うあなたは、クラスメイトの豊本琳琳より相談を受ける。
難しい話ではない。好きな人ができた。彼に釣り合わないと思う。どうすればいい。
あなたの答えに満足した彼女は、決意したようにどこかへと向かっていき。
それきり連絡が途絶えた。
藤宮ひよこ:りんりん(読み方あってるかな)に好きピが!!!
藤宮ひよこ:まさか………カケオチ!?
GM:りんりんです!
藤宮ひよこ:ありがとう!全員救ってみせちゃうもんね!!
GM:頑張ってくれ!
GM:では次!PC2!
GM:原谷くん!
原谷狭霧:よっしゃあ!
原谷狭霧キャラシート
原谷狭霧:「原谷狭霧だ。アンガーキャリアーとも呼ばれてる。」
原谷狭霧:「……はぁ、このコードネーム呼ばれるのも慣れてきちまったなぁ」
原谷狭霧:はらやさぎり!ピカピカの星辰館高校一年生!
原谷狭霧:夏休みに山でハイキングしてたら、カエンタケRBに寄生されて覚醒しちゃったかわいそうな子!
原谷狭霧:そこでUGNイリーガルの先輩に助けてもらって頑張って訓練を受け、秋に復学したぞ。
GM:山こわ……
原谷狭霧:UGNには感謝してもしきれないので頼れる人たちと今日も日常ガードマンのアルバイトがんばるぜ!
原谷狭霧:戦闘スタイルはハーゴンさんと粘土さんにも相談に乗ってもらい組んだ復讐の刃型!
原谷狭霧:異形の転身でイニシアチブに近づいて殴り返すだけ!
原谷狭霧:200点版と言う事で、クリメイトやデビストと言った完殺系の妨害にスキルツリーを伸ばし、
原谷狭霧:憧れのアージエフェクトにも手を出しました。目指せ1ターン3回殴り!
GM:ガッツリ盛ってるなあ
原谷狭霧:日常も大事なのでロイス3個で無理せずダウンするぜ!よろしくお願いします!
原谷狭霧:唯一の男子……緊張するぜ
GM:ハーレムしてこ!ではハンドアウト!
PC2(原谷狭霧)用ハンドアウト シナリオロイス:“アタッカ”武地破軍 推奨感情:尽力/憤懣
あなたはカエンタケの寄生型RBを保有する、UGNイリーガルの星辰館高等部生徒である。
友人の武地破軍は、あなたと同じUGNのイリーガルである。
彼は急に暴走事件を起こした。君から見て、彼は決してそのような男ではなかった。
彼の名誉の回復のため、あなたは生徒会に協力を仰ぎ調査を進めることになる。
GM:男子も出てくるよ~
原谷狭霧:おっお前は武地!仲良ししていた同級生が!
原谷狭霧:こいつは只事じゃねえ!急いで生徒会長に話を聞かねーとだぜ!
GM:そういうこと!
原谷狭霧:OK!武地の汚名は俺が晴らしてやらねーとな!
GM:では次!バンシー先輩!
晩翠凍衿:イエス!
晩翠凍衿キャラシート
晩翠凍衿:晩翠凍衿(ばんすい しえり)。ゾディアックウェポンを託されたエリートチルドレンにして、星辰館高校の二年生です。星辰館高校の二年生です。
GM:2回言った
GM:別の学校の生徒だと思われがちなのかなあ
晩翠凍衿:星辰館高校の二年生です。
晩翠凍衿:お嬢様学校と言う名のスラムなんて知りませんわ!
GM:知らないのは嘘だろ
晩翠凍衿:どうだっけ……?
晩翠凍衿:与えられたゾディアックウェポンの形状がどういうわけだか大鎌だったため扱いに四苦八苦していましたが、なんだかんだで扱えているような感じもしてきた今日この頃です。
晩翠凍衿:性格の方は割と社交的なようでいて、人の気持ちに疎かったり任務には真面目だったりする。チルドレンだからね。
晩翠凍衿:最近は何やら相思相愛の相手ができたとか……できないとか……?
GM:本当に双方向なのか……?
晩翠凍衿:双方向に……してやるぜ!
GM:その意気!
晩翠凍衿:性能としては純粋に前衛。200点になったことで怨念の呪石を購入し、ちゃんと使うために衝動判定に成功できるようにしてあります。
晩翠凍衿:たぶん元から暴走してると使えないんですよねあれは……?
晩翠凍衿:さておきそういうやつです!
晩翠凍衿:今回は生徒会長とお会いできるということで楽しみ!
GM:君の通う学校の生徒会長だぞ
GM:ではそんなハウンドアウトはこれ!
PC3(晩翠凍衿)用ハンドアウト シナリオロイス:涼暮御幸 推奨感情:信頼/隔意
あなたはUGN第5支部に所属する、星辰館高等部生徒のカヴァーを持つチルドレンである。
星辰館高等部生徒会“破風の会”会長であるUGNエージェントの涼暮御幸より、依頼を受ける。
学内では最近、イリーガルが急にコントロールを離れ好き勝手に暴れる事件が発生しているという。
彼女はあなたに、その調査と解決、そして、数名のイリーガルの監視を依頼してきた。
GM:唯一の正規人員かつ最年長なので頑張ってね!
晩翠凍衿:頑張ります!エリートらしさを見せつけていく!
GM:OK!最後はPC4!姫!
興津和沙:はーい!
興津和沙キャラシート
興津和沙:PC4の興津和沙(おきつかずさ)です!
興津和沙:星辰館高校でお姫様やってます!
興津和沙:元々は不良じみた女の子だったけどあるきっかけでお姫様に憧れるようになって
興津和沙:高校デビューでオタサーの姫を目指したら幼馴染の黒川梓に完敗し夢が破れ
興津和沙:そのショックでジャーム化しかけて討伐されたりした縁で
興津和沙:UGNのイリーガルになったりしてます!
興津和沙:今はちゃんと改心して真っ当なお姫様目指して頑張ってるよ!大丈夫!怖くない!
興津和沙:そんな感じのお姫様に憧れるお姫様に向いてない女の子です
興津和沙:何が向いてないって柄が一丈七尺(約5.1m)、穂先の刃は七十斤(約42kg)。さらに柄の太さは両手の指でも回り切らないほどの大槍を持っている辺りが向いてない
興津和沙:性能としてはその大槍で!思いっきりぶん殴る!!
興津和沙:今回は200点なのでバリアクラッカーもとって殺意が増した!かっこいい!!
GM:ヤッバ
興津和沙:あと情報技能にもちょっと振ってるので微妙に役に立てないことはない気がする。
興津和沙:さらに芸術:漫画が5あるのでそれなりに絵も描けるよ!なんか描いてほしいものあったら言ってね!
興津和沙:そんな感じの子です。宜しくおねがいします!
GM:マンガめっちゃ書けるようになってるな……
興津和沙:P.S
興津和沙:彼氏が出来ました
GM:出来ちゃったか~
興津和沙:義会長(かいちょう)にはこれからもお世話になります
GM:そこの義の意味がわからん……
GM:ともかくハンドアウト!
PC4(興津和沙)用ハンドアウト シナリオロイス:“謎の少女” 推奨感情:好奇心/不快感
あなたは“姫”を目指し日々研鑽を積む、UGNイリーガルの星辰館高等部生徒である。
学園内であなたは、急に襲いかかってきた男を叩きのめした。
その様子を見かけた謎の少女は、あなたに声をかけた。
あなたの持つ槍を手放させて、普通の少女にしてあげられる、と。
GM:物騒なハンドアウトです
興津和沙:今が普通の女の子じゃないみたいな扱い!!
GM:電信柱を持ってたらそうでしょ
興津和沙:上等(ハイ・クラス)だ!!私の可憐さと可愛らしさを骨の髄までわからせてやるぜ!!
GM:そんなセレベストみたいな普通の少女居なくない???
GM:とにかく自己紹介は終わり!
GM:トレーラー!
■トレーラー 昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
――だが、世界はすでに変貌していた――

N市有数の巨大校である星辰館には、オーヴァードも多数在籍している。
その中で、最近になって頻発する事件は、イリーガルの放縦事件。
レネゲイドの秘匿も何もなく、唐突に暴れだす彼ら、彼女らは。

何に急かされているのだろう。

このモラトリアムは続かない。

世界が終わるなら、せめてこの恋を、私は。


ダブルクロス The 3rd Edition『引けど動かぬ恋重荷』

ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

【オープニング1:藤宮ひよこ】

GM:登場をお願いします。
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:32->39)
藤宮ひよこ:幸先!

GM:【星辰館中等部 教室】
GM:授業が終わり、放課後。
GM:部活に行くもの。帰宅するもの。そして。
GM:教室にまだ居たものを、引き止めるもの。
豊本琳琳:「ねえ、ねえ、ひよこ」
豊本琳琳:「あのね、」長い前髪を垂らした、伏し目がちな少女。
藤宮ひよこ:「ん~~~~~???」
豊本琳琳:豊本琳琳。あなたのクラスメイト。
藤宮ひよこ:遠目からでも目を引くほどの明るさの金髪。
豊本琳琳:「あの……」言いよどむ。
藤宮ひよこ:後ろくくりにした片手で髪を弄り、もう片方の手でスマホを弄りながら。
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「「『タピオカの次はこれ!仙草ゼリー!、恐怖!夜を征く巨大ロボ、伝説の自撮り天使……』」」
藤宮ひよこ:つらつら、とガセネタばかりを騒ぎ立てるニュースサイト眺めたあと。ふわあ。と大口開けて欠伸をひとつ。
藤宮ひよこ:「イマイチ! んでんで。どったのよ。りんりん。思いつめた顔しちゃってさ」
豊本琳琳:「いや、その!ひよこ、今忙しいよね?」
豊本琳琳:「忙しいよね……?」
藤宮ひよこ:ぐでーっと机に体を預けながら。「そーいう風に見える~?」
藤宮ひよこ:「最近ヒマでしょ~がないんだ。ちょっと前までは奇天烈、摩訶不思議、ホンワカパッパな人たちと一緒にいたからさあ」
藤宮ひよこ:「その反動カモ」
豊本琳琳:にへらと笑う。「見えないや」
豊本琳琳:「出前迅速落書き無用……?」
藤宮ひよこ:スッと姿勢を正し。
藤宮ひよこ:「さ。少女よ。このヒヨえもんに何か相談事でもあるのでしょう」
藤宮ひよこ:「そう見えるぜ! ひよには!」
豊本琳琳:「あ、あのっ!えっとね!」
豊本琳琳:「えっと……」
藤宮ひよこ:うんうん、と頷きながら顔を近づける。
豊本琳琳:「相談が……あります!」顔を上げる。
藤宮ひよこ:やっと顔を上げ目を合わせてくれたクラスメイトに笑顔で答えながら、少し考える。
藤宮ひよこ:悩みかあ。テス勉対策? 力になれるかな? ひよ、直感派だしな。 それともダイエットとか? マズいな。ひよ、オーヴァードだしな。
豊本琳琳:「あのね……好きな人が、出来て……」消え入るように小さい声。
藤宮ひよこ:ノイマン思考力をフル回転させ、頭の中はおくびにも出さず。
藤宮ひよこ:「うんうん」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「うん?」
豊本琳琳:「だから……」
藤宮ひよこ:「つまり……?」
豊本琳琳:「つまり……そのね……」
豊本琳琳:「えっと……」
豊本琳琳:「その人と、私が、釣り合わなくって」
豊本琳琳:「やっぱりそういうのよくないよね……どうしたらいいかな???」
藤宮ひよこ:「………その相談に乗る前にさ、りんりん。これってもしかして……」
藤宮ひよこ:「……コイバナ?」
豊本琳琳:「う、うん……」
豊本琳琳:「もしかして、ダメ……?」
藤宮ひよこ:「お、おおおおお!」
藤宮ひよこ:ギャルは歓喜した。
藤宮ひよこ:必ず、この寤寐思服な少女を導かねばならぬと決意した。
藤宮ひよこ:ひよこは恋を知らぬ。
豊本琳琳:「何!?」びっくり!
藤宮ひよこ:ひよこは、元UGNチルドレン現イリーガルギャルである。自撮りを好み、ギャル友と暮して来た。
藤宮ひよこ:けれどもコイバナに対しては、────人一倍に敏感であった!
藤宮ひよこ:「ぜ~んぜん! むしろオッケー! ダブルオッケーよ!」
藤宮ひよこ:「この百戦錬磨のひよこ様にド~ンと任せなって!」
豊本琳琳:「ひゃ、百戦錬磨……!」
豊本琳琳:「やっぱり、ひよこってとっかえひっかえ……?」
藤宮ひよこ:「(ま、大体、かもっちが彼ピッピにまたフラれたって話を100回くらい聞いた事あるだけなんだけど)」
藤宮ひよこ:「そりゃそうだよ! 一晩中(フラれ泣き崩れた友達を)慰めた数は両手の指じゃあ足りないね!」
藤宮ひよこ:「でさでさ」
豊本琳琳:「両手……ほわ……」
豊本琳琳:感心したように口を開けている。
藤宮ひよこ:「釣り合わないってのは……どうしてそう思うの?」
豊本琳琳:「だって……私ってこんなだし……」俯くように
藤宮ひよこ:「? どんなよ。りんりん、可愛いじゃんね?」
豊本琳琳:「そんなこと……そうじゃなくて!」
豊本琳琳:「私は、自分のことしか考えてないから……」
豊本琳琳:「一緒にいるなんて、出来ないんじゃないかって」
藤宮ひよこ:その言葉にぴくりと眉を動かして。
藤宮ひよこ:「(あちゃ。想像してたより、思いつめちゃってる?)」
藤宮ひよこ:「う~~~ん。そっか。相手の人は……っと。こっちは、言いたくないなら、いいよ」
藤宮ひよこ:この少し奥手だが人当たりのよいクラスメイトがどんな人を好きになったのかは興味の付きない所ではあるけども……!
豊本琳琳:「……」黙って話を聞く構えだ。余り離したがらないよう。
藤宮ひよこ:「りんりんはさあ。自分のことしか考えてないから……って言うけど」
藤宮ひよこ:「それ。スゲー大切なことだろ思うんだよね。ひよは」
豊本琳琳:「……どういうこと?」
藤宮ひよこ:んん…と一瞬宙を仰いで。
藤宮ひよこ:「だってさ」
藤宮ひよこ:「自分のことをちゃんと考えられないような人が、他人の気持ちを大事に出来るわけないじゃん?」
豊本琳琳:「そうかな。そうかも」
豊本琳琳:「ひよこが言うと、そうかも……」
藤宮ひよこ:「ひよが言うんだ。間違いないさ」ニヤリと笑いながら。
藤宮ひよこ:「りんりんがその人を好きになった理由も知らんし、ひよにはわかんねーだろうけど」
藤宮ひよこ:「りんりんにはさ。自分を嫌いになっちゃうような選択肢だけは、しないでほしいな」
豊本琳琳:「……!」
豊本琳琳:「うん、うん……」
藤宮ひよこ:「言っとくけど。ひよがああしろ、こうしろっていうのを鵜呑みにしちゃダメだかんね!」
藤宮ひよこ:「りんりんが自分で悩んで。悩んで悩んで悩みまくって、何がしたいか決めるんだ」
藤宮ひよこ:そこでスッと立ち上がり。軽く肩を小突きながらにんまりと笑いかける。
藤宮ひよこ:「ひよはね。その背中を少しだけ。支えるくらいしか出来ねーから」
豊本琳琳:「うん。分かった!私、自分で一杯考えるね」にへらと笑う。
豊本琳琳:「ありがと、ひよこ!」
藤宮ひよこ:「うんうん!その意気だ!」
豊本琳琳:彼女はばっと頭を下げ、そのまま手を振って教室を後にする。
豊本琳琳:それが、数日前のことだ。
豊本琳琳:あなたが、彼女を見た最後の光景だ。



GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ。
藤宮ひよこ:仲良し 豊本琳琳  ◯友情/不安 で取得!
GM:OK!

【オープニング2:原谷狭霧】

GM:原谷くんのOP。登場をお願いします。
原谷狭霧:うっす!
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を8増加しました(侵蝕率:40->48)
原谷狭霧:たけぇ……



GM:【星辰館高等部 教室】
GM:数日前のことだ。
GM:放課後。あなたのクラスメイトである武地破軍と、あなたはくだらない話をしていた。
武地破軍:「だからさ、僕の持論としては」金髪を掻き上げるようにした美丈夫だ。
武地破軍:「やはりオーヴァードの伴侶として相応しいのは、オーヴァードだと思うんだ」
武地破軍:「これは何も、彼女らの中に美人が多いからじゃない」
原谷狭霧:「おうおうおう、言うじゃねーかオイ」
武地破軍:「いや多いんだが……」
原谷狭霧:「まー正直多いよな、別嬪さん……」
原谷狭霧:椅子の背もたれを前に手をかけ、テキトーに聞く構えだ。
武地破軍:「いやだってさ。オーヴァードと非オーヴァードで付き合ってるやつの話なんてそんな聞かないだろ」
武地破軍:「きっと分かってるんだよ本能的に」
原谷狭霧:「んー……隠してるだけってノリも十分ありそうだけどよ」「本能的ってーと?」
武地破軍:「オーヴァード特有の感覚っていうかさ。衝動っていうか」
武地破軍:「多分さ。そのへんの感覚って、なってみないと本当にわかんないと思うんだ」
武地破軍:「だからこう……真に理解し合うためには互いにそうであることが必要というか……」
原谷狭霧:「あ゛ー……そんな感じね。」「似たよーな話、前にテレビでやってたな」
原谷狭霧:「実際どんな苦しみなのか理解する一番の方法は、同じ苦しみを体験する事!みてーな?」
武地破軍:「そうそう。いや苦しめたいわけじゃないけどさあ」
武地破軍:「あとなんかあれじゃん」
原谷狭霧:(正直、俺の場合は増えてほしくねーけど)
原谷狭霧:「あれってなんだよ、武地?」
武地破軍:「こう……その……」
武地破軍:「なんかこうエロい気分の時にコントロールきかなくなると非オーヴァードだと大変じゃない?」
武地破軍:「オーヴァードならリザレクトあるし……」
原谷狭霧:「おいおいおいおい……まぁDKの欲望っていやそうだけどよぉ?」
原谷狭霧:「お前其れ女子の前ではやめとけよ。卒業まで縁切れること間違いなしだぜ?」
武地破軍:「いやだって……考えるだろ……」
原谷狭霧:「いやまー……」「…………そうだけどよ。」
武地破軍:「そこは僕は完璧だって。これでも女子ウケは良いからな僕」
武地破軍:「でもまあやっぱオーヴァードだよな……そこはそうだと思う」
原谷狭霧:「毎度その自信は毎どっから湧いてくるのか、不思議でならねーんだけどな」
原谷狭霧:「しかしだ」「そこらへん鑑みると、オーヴァードのお相手って言うのは安心ではあんのかね」
武地破軍:「秘密を持ったままも健全じゃないしな」
武地破軍:「健全とか言うのもどの口がだが……」
原谷狭霧:「ヘッ。まーちょっとは抱える秘密もありそうだけどな」「少ないほうがお互い気も楽そうではあるって感じ?」
武地破軍:「そうそう。まあ特定の相手がいるわけじゃないんだけど……」
武地破軍:「原谷はどうなん?どっち派?」
原谷狭霧:「あ゛ー……俺?」
原谷狭霧:そうだなぁ……話の流れだ。ぼんやり思い浮かべてみよう。
原谷狭霧:とはいえ俺の場合、基本的にクソキノコがやべえ。
原谷狭霧:最近はようやく抑え込めてきたとも思うが、あんまり気を抜くと即皮膚まで乗り出してくる。
原谷狭霧:大前提として、俺に憑りつくクソキノコに対応できる人じゃねーと危険すぎるんだよな。
原谷狭霧:「…………すまねー武地、真面目に考えたら満場一致になったわ。」
原谷狭霧:「そもそもオーヴァードでもねーと俺が逆に心配でならねーわ」
武地破軍:「だろ?それどころかむしろさ」
武地破軍:「自分より強いくらいで丁度いいかもなって思ってる」
原谷狭霧:「あ゛ー……やべーな、大分わかるぜそれ」
原谷狭霧:「エッチなことに文字通り命懸けさせるのも大分最低だもんな……」
武地破軍:「そういうことだよ……これはさ」
武地破軍:「真面目な話なんだ。とても真面目だ」
武地破軍:「でもやっぱオーヴァードって可愛い子多いよね……?」
武地破軍:「やっぱレネゲイドウイルスってそういう効果あんのかな」
原谷狭霧:「正直な所異議なしなんだよなぁそれも」
原谷狭霧:「ブラムストーカーの人とかエグザイルの人とか滅茶苦茶別嬪さんじゃね?」
原谷狭霧:「やっぱし美肌効果とかつけやすかったりすんのかねぇ…?」
武地破軍:「だよな……」
武地破軍:「……」
武地破軍:「彼女欲しいな……」
原谷狭霧:「……UGNの人とかよう、任務で知り合ったりしねーの?」
武地破軍:「いやだってさ……向こうは任務じゃん」
武地破軍:「なんかそういう感じで行くのも失礼じゃない……?」
原谷狭霧:「まー…………そりゃそうだな」「俺が軽率だったわこれ。すまねー」
武地破軍:「まあとにかくさ、そのへんは」
原谷狭霧:「おう」
武地破軍:「慌てず探していきたいもんだな」
武地破軍:「もし見つかったらその子の友人紹介してよ」
原谷狭霧:「あんまりにも遠慮ねーなお前…」
原谷狭霧:「──まー望み薄同士、無理しねー程度にがっついてこうか」
GM:そういう会話を気軽にできる相手だったはずだ。
GM:とても、暴走事件を起こすような雰囲気はなかった。
GM:だが、そうはならなかった。



GM:シーン終了。シナリオロイスが取れます
原谷狭霧:〈何があったってんだよ……〉武地破軍:〇尽力/憤懣 で取得します!

【オープニング3:晩翠凍衿】

GM:登場をお願いします。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:33->39)



GM:【星辰館高等部 生徒会室】
GM:破風の窓に面する一角に部屋を構えるその組織は、『破風の会』とも称される。
GM:それは生徒会であるのみならず、UGNスタッフからのみなる学内の支部機能組織である。
GM:あなたは現在、生徒会長の涼暮御幸に呼び出しを受けていた。
涼暮御幸:あなたを認めると、黒髪を後ろに結んだ、白羽根飾りの少女が立ち上がる。
涼暮御幸:「済まないな。急な呼び立てをしてしまって」
晩翠凍衿:「いいえ。元からお仕事のために在籍してるわけでもありますし」
晩翠凍衿:「“スワッシュバックラー”晩翠凍衿、お呼びと伺って参上いたしました」
涼暮御幸:「いや、聖ルツィアの担当が主と聞いていたからな」
涼暮御幸:「こちらでの任務に従事してもらうのは申し訳無さがあるが、」
涼暮御幸:「どうにも、そうは言っていられない状況でな」
晩翠凍衿:「全然そんなことは無いのでお気になさらず」
晩翠凍衿:表情が瞬時に険しくなる。
涼暮御幸:「そうか。任務の説明に入っても?」
涼暮御幸:「ああ、いや、違うな」
涼暮御幸:「菓子でも振る舞うのが先かな。いまいち未だに勝手を解しきれていない」
晩翠凍衿:「……あたしは、最初から仕事の話でも気にしませんけど」少し表情を和らげて。
晩翠凍衿:「でも、そうですね。向こうの会長っぽい人は、だいたいお茶を用意してから話してたかも……」
涼暮御幸:「そうか」こちらも少し表情を和らげて。「そちらの様式に倣うとしよう」
涼暮御幸:「人材の不足はあるとは言え、その一分一秒も確保できぬ程でもないだろう」
涼暮御幸:お茶の準備をしながら。「ここ最近、学内で事件が頻発している」
涼暮御幸:「それはいい。いや、我々からすればまったく良くはないのだが……」
涼暮御幸:「だが、それをどうにかするのが我々だ。その状況自体は問題ではない」
晩翠凍衿:「へへ。催促したみたいですみません」そう口にしながらもご馳走になる構え。「……ふむふむ」
涼暮御幸:「問題はその内訳だ」お茶を置く。普通の緑茶。
晩翠凍衿:「元から、オーヴァード絡みの事件ではあるわけですよね」一礼して緑茶を啜る。
晩翠凍衿:「その中でさらに問題になるような内訳、というと?」
涼暮御幸:「ここでの事件の原因は、概ね2つに大別される」
涼暮御幸:「オーヴァードの新規覚醒か、潜入オーヴァードの仕業かだ」
涼暮御幸:「だが、ここ最近のものはそのどちらでもない」
晩翠凍衿:「……ふむ?」
涼暮御幸:「イリーガルだ。我々が把握している、既存の登録イリーガル」
涼暮御幸:「知っての通り、我が校には多くのオーヴァードが在籍している」
涼暮御幸:「エージェントやチルドレンにとどまらず、それこそ多くのイリーガルがだ」
晩翠凍衿:「はい。初めて資料を見た時は何の冗談かと」市外ではおよそ考えられないようなオーヴァード人口だった。
涼暮御幸:「それの監視や鎮圧も、ここの仕事ではある。中には危険因子もあるからな」
涼暮御幸:「暴走経歴のある者。遵法意識の欠如する者。FH所属を脱して日が浅い者」
涼暮御幸:「――そして、危険度の高い能力を内包するもの」
晩翠凍衿:「……」無言で頷く。
涼暮御幸:「最近の事件は、イリーガルの暴走という形で齎されている」
涼暮御幸:「我々としても原因の追及と、イリーガルの保護観察を続けているが……限界がある」
涼暮御幸:「“スワッシュバックラー”。君に期待しているのはその点だ」
晩翠凍衿:「調査と解決、ということでしょうか」
涼暮御幸:「“危険因子となりうる、フリーの特異なオーヴァード”の暴走を、曲がりなりにも抑え込んだ実績があると聞いている」
涼暮御幸:「最終的にはそうだ。解決を期待して人選しているつもりでもある」
晩翠凍衿:「……ん……ええ、まあ。それは」
晩翠凍衿:やや喉につかえたような声。「……経験はあります。この学校で起きているのと同じようなことかは分かりませんが」
晩翠凍衿:「……最近頻発している暴走というのは、どういう形なんでしょうか?」
涼暮御幸:「能力の野放図な行使。理性意識の減少傾向」
涼暮御幸:「それこそ、“欲望のままに暴れだす”の形容が正しいのやもしれない」
涼暮御幸:「そして発光現象と、解決後の記憶の不明瞭さ」
涼暮御幸:「同一の原因による事件であると睨んではいる」
晩翠凍衿:「発光現象……」
涼暮御幸:「私も直接目撃したわけではないが」
涼暮御幸:「交戦したものからの報告では、そうだ」
晩翠凍衿:「うん?交戦と言うと」
涼暮御幸:「シンドロームに関わらず、白き燐光を纏っていた、と」
晩翠凍衿:「暴走したイリーガルと、ってことでしょうか。その際に相手が発光していたと?」
涼暮御幸:「そうだ。我々としても、彼等に手を出すのは本意ではないが」
涼暮御幸:「他の生徒に危害を加える可能性がある状況では、そうせざるを得ないときもある」
晩翠凍衿:「うーん……」引いた顎に片手をやり、少し考えこむ姿勢。
晩翠凍衿:「……現状ではイリーガルだけですか?」
涼暮御幸:「ああ。今後、正規人員にも累が及ぶ可能性か?」
涼暮御幸:「原理が不明である以上、十分に考えられる」
晩翠凍衿:「なるほど……」
晩翠凍衿:「……色々と想像はしちゃいますけど、確かなことは実際に調査しないと何ともですかね。他に今分かっていることなどは?」
涼暮御幸:「現状ではその程度というのが正直なところだ。情報が得られれば伝達はするが」
涼暮御幸:「イリーガル数名と同道して欲しい」
晩翠凍衿:「協力者と、監視対象でしょうか。この状況では」
涼暮御幸:「そうだ。だが」
涼暮御幸:「前者に重きを置いてほしいと、個人的には願っているよ」
涼暮御幸:「彼らを止めるのは、彼等自身を守るためでもある」
涼暮御幸:「他のオーヴァードと激突し、被害が甚大になるよりはよほどよいだろう?」
晩翠凍衿:「……了解です」小さく笑う。
涼暮御幸:「……む」
涼暮御幸:「なにか、笑われるようなことを言った覚えは無いのだが」
晩翠凍衿:「ん?いえ、可笑しいとかではなくて」
晩翠凍衿:「そういう風に言ってもらえて安心した、って感じです。なるべくなら穏便に済ませたいですし」
晩翠凍衿:「指示を出す立場の会長さんが、同じ意見の人で良かったな、と」
涼暮御幸:「そうか。それは」
涼暮御幸:「こちらとしても、そう思うべきかな。ありがとう」小さく礼を言う。
涼暮御幸:「時間を取らせたな。任務に邁進してくれ」
涼暮御幸:「君の腕の“剣”を。君の心の“盾”を、頼みにしている」
晩翠凍衿:「……承知いたしました」
晩翠凍衿:「調査と……いざという時には、なるべく平和裏に鎮圧、ということで」
晩翠凍衿:「エリートとして、ご期待に応えますね」軽く胸元を叩いて応じた。



GM:シーンを終了。ロイスあればどうぞ。
晩翠凍衿:会長に推奨通りの 〇信頼/隔意 で。実際まだ良くは知らない人なので……
GM:OK!

【オープニング4:興津和沙】

興津和沙:1D10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 2[2]+35 → 37

興津和沙:幸先!
GM:よき先



GM:【星辰館高等部】
GM:授業を終え、放課後。あなたが漫研部の部室に向かう途中。
寒骨白:『主。主主主』
興津和沙:「主は、一回」
寒骨白:『だって一回だと主たまに無視するではないか~!』
興津和沙:「してないよ?気づいてないだけだよ?」
寒骨白:『じゃあやっぱり何度も呼びかける必要があるだろう!』
興津和沙:「まあ、そんなことより」
興津和沙:「どうしたんだよ。」
興津和沙:「穂先でも研いでほしいのか?」
寒骨白:『うむ』咳払いをするような音を立てて。『そうだな、吾の刃の冴えは日々の手入れが……』
寒骨白:『違う!主のこの頃の様子だ!』
興津和沙:「あー?」
興津和沙:「この頃ってお前」
興津和沙:「昔と変わらずバリッバリのお姫様だろうが」
興津和沙:「いや、その言い方には語弊があるな、日々調練を重ね私は常に進化している。」
興津和沙:「梓の野郎を超える日も近いってもんだっ」
寒骨白:『それは名誉のために明言を差し控えるが……吾にも良心があるし』
寒骨白:『とにかく、ここのところの主にはその気概が弱まっているように感じる』
興津和沙:「……なんだと…?」
寒骨白:『絵巻づくりばかりにかまけたり……あとはあれよ』
興津和沙:「それは、お前あれか?」
興津和沙:「桂小五郎が明治維新という大望を果たした後に、ぐちばっかりいう二流の政治家になったように」
寒骨白:『明治とか昔の話しないでもらえます?』
興津和沙:「高祖劉邦が中華統一という偉業をなした後に、気力が萎え家臣たちの反乱を許してしまったように」
寒骨白:『いま令和ぞ?古くないですか?』
興津和沙:「私の心が、弱っているとでも………最新の年号出すのやめない?なんかデリケートな部分な気がする」
寒骨白:『うむ。弱っているだろう』
寒骨白:『あのコウ君なる者にかまける時間ばかりが増えている』
興津和沙:「………………」
興津和沙:ちょっと顔が赤くなる
興津和沙:「べ、別にそんなことねえし!!」
興津和沙:「ちゃんとプライベートとお姫様は分けてっから!!」
寒骨白:『本当~?』
興津和沙:「そりゃ、バレンタインとかは……そりゃさ!?そりゃさ!?コウくんにだけちゃんと特別なやつを作ったりしたけどさ!?」
興津和沙:「けど、それ以外のクラスの連中とか漫研のやつらにもお姫様として渡したりしたし!」
興津和沙:「そんな…コウくんにだけかまけて志を鈍らせたりなんか、してないんだからねっ」
寒骨白:『そうか。であれば』
GM:〈知覚〉で判定して下さい。目標値は6。
興津和沙:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[1,9]+1 → 10

興津和沙:だりゃああ!!
GM:じゃあ分かる!
寒骨白:『後ろよりつけている不埒者にも気づいているのだな』
興津和沙:「ったりめえよ。」
興津和沙:「『老驥櫪に伏すとも志千里に在り』英雄足るものは追いてもその大望は千里を駆ける。」
興津和沙:「だのに、この私が恋の……恋の…………恋の、一つぐらいで志を曇らせるものかよ」
寒骨白:『自分老いぼれ扱いするの悲しくならないか主』
興津和沙:「うるさいな、私の夢はちっとやそっとじゃ輝きを失わないって言いたかったの!」
興津和沙:と言いながら後ろを振り向くよ!
GM:振り向くと、帽子を深くかぶり、顔にマスクを付けた学生服の男。
興津和沙:「何のようだよ?」
興津和沙:「私のファンか?それなら、握手ぐらいならしてやるぜ?」
襲撃者:「興津和沙。一つ、手合わせ願う」
襲撃者:「お前を倒すことで、僕は一つ、上に行く」
興津和沙:「………?」
興津和沙:頭を抱える
興津和沙:「いや、違う違う違う違う違う」
興津和沙:「私、そういうバトルマンガ的な世界の住人じゃない。」
興津和沙:「私はもっとキラキラした、少女漫画みたいな世界の子なの、そういうのは綾とやって?」
襲撃者:「誰だ、それ?まあいい、じゃあ、お前の次はそいつだ」
興津和沙:「ほら、私、お姫様よ?こんなフリフリして可愛い服着た、可憐な女の子よ?そんな強くなることを夢見る男が自分の力を試すために戦いを挑む強者みたいなポジじゃない」
興津和沙:ふわり、と体をまわす
襲撃者:「いやその槍……」
興津和沙:フリルのついたスカートがふわっと浮いたりするが
興津和沙:柄が一丈七尺(約5.1m)、穂先の刃は七十斤(約42kg)。さらに柄の太さは両手の指でも回り切らないほどの大槍を持ちながら
興津和沙:いっさいぶれることのない見事な体幹、そして地から天へまっすぐ伸びるような見事な立ち姿のほうが目に映ってしまうだろう
襲撃者:「やはり、出来る……!」拳を構えて。
興津和沙:「節穴かてめえは!どうみても可愛いお姫様の所作なのに!!」
興津和沙:いいながら、槍を構える!
襲撃者:「女性を殴る趣味はないが……勝った証明にはさせてもらう」
襲撃者:「それだけ強ければ、手加減もできそうにないしなっ!」
興津和沙:「しゃあねえな。」
興津和沙:「かかってくる火の粉ぐらいは、お姫様も振り払うわな!!」
寒骨白:『鈍っていないか見せてもらおうか、主!』
寒骨白:『吾もやるぞやるぞ!』
襲撃者:拳をコンパクトに構えて、槍をかいくぐるように接近する。
興津和沙:己の体に、強靭で、真っ直ぐな芯が生えている姿をイメージする。
興津和沙:細かな技は、関係ない。ただ、その芯を軸とし
興津和沙:自分の体を独楽の如くに回転させ、槍を、薙ぎ払う!!
興津和沙:ブ オ ン !!
襲撃者:確実に捉えた攻撃はだが、相手の腕をかすめるにとどまる。
襲撃者:「ぐっ……!」
寒骨白:『主!奴はなにか妖術を使ったぞ!』
興津和沙:「っと、やるじゃねえか。
襲撃者:直撃のはずの軌道をそらされた。
興津和沙:ピトリ、と槍を止め再び構える。
襲撃者:「なんて重さだ……がけど、まだ!」
襲撃者:再び接近し、にじりよる。
興津和沙:「前言撤回だ、こりゃ綾のとこにいかせるわけにはいかねえ」
興津和沙:その接近に合わせ、カウンター気味にヒザ蹴りを放つ!
興津和沙:「なっ!!」
襲撃者:「があっ……!」それは見えていなかった。直撃を受ける。
襲撃者:そのまま吹き飛ばされ、壁に頭を打ち付けた。
興津和沙:「おら、行くぜ、寒骨白!」
興津和沙:男が壁にぶつかる瞬間に合わせ
寒骨白:『応っ!』
興津和沙:石突きをその胴体に食らわしてやる!!
興津和沙:ぶってえ槍と壁に挟まれ満足に動くこともできめえ!!
興津和沙:「ッシャア!いっちょあがり!!」
GM:一瞬その動きが止められたような気がするが、
襲撃者:「がぼっ……!」一瞬のことだ。そのまま石突きが身体にめり込む。
興津和沙:「ぐえええ!?」
興津和沙:「あ、ちょ、ごめん!そこまでやるつもりはなかったんだけど!?」
寒骨白:『他愛もない敵だったな!』
襲撃者:男はのびているのか、ぐったりと動かない。
興津和沙:「まあ、な。」
興津和沙:「これで、私のお姫様が健在だっててめえにもわかっただろ?」
興津和沙:と話しかけながら男の方に近づいていきます
興津和沙:「おーい、大丈夫かー。保健室行くかー?」
寒骨白:『主』
興津和沙:「なに?」
寒骨白:『新手だ』
GM:パチパチと、拍手の音。
興津和沙:音のする方を向く
興津和沙:「どーもどーも」
興津和沙:「盛大な拍手ありがとー」
GM:窓枠に、少女が一人腰掛けている。
GM:茶髪のサイドテールを垂らした、快活そうな女。
興津和沙:「えーっと」
謎の少女:「すっごいねー。初めて見たけどさ」
謎の少女:「アクション映画みたい」
興津和沙:「危ないよ?」
興津和沙:「窓枠に座ったら、風吹いたら落ちちゃうかもだぜ?」
謎の少女:「それもそうか。よっと」窓枠から降りて。
謎の少女:「あはは。意外と常識人なんだ」
興津和沙:「そりゃ人が危ないことしてたらねえ。」
興津和沙:この少女に見覚えはありますか?
GM:無いです!
興津和沙:「で、悪いんだけど」
興津和沙:「よかったらこいつ保健室に運ぶの手伝ってくれない?」
興津和沙:「部活行こうと思ってたんだけどほっとくのも目覚め悪いしさー」
謎の少女:「しかし、その子は期待はずれだったな……当たりだと思ったのに」倒れる男を一瞥する。
興津和沙:「かといって一人じゃ運ぶのも大変だし……」
興津和沙:「あん?」
GM:男の両手は、薄く発光しているように見える。
謎の少女:「え、てかそれ持てるなら一人で運べるんじゃないの……?」
興津和沙:「これ持ってるから一人じゃ運びづらいんだよ。」
謎の少女:「私非力だし、男の子持つなんてきついんだけど……ああ、成程ね」
謎の少女:「じゃあ捨てちゃえば?」
寒骨白:『何だとこの女!』
興津和沙:「はい、寒骨白、どうどう」
謎の少女:「だって、あなたには必要ないでしょ?」
興津和沙:「聞こえないからね、お前の言葉向こうには聞こえないからね」
寒骨白:『じゃあ何を言ってもいいということだな!』
寒骨白:『この×××!××××ー!』
興津和沙:「ポジティブー」と寒骨白にかえして少女を見据える
興津和沙:「確かに、こいつはお姫様として私には必要ねえけどさー」
興津和沙:「けど、必要ねえのに、私はこいつと一緒に居たいんだ。」
興津和沙:「それはつまり、こいつのことが大事ってことだろ?だから捨てたりはしねえよ。」
寒骨白:『主……』
寒骨白:『主~~~!』
興津和沙:「主は一回」
興津和沙:ポンポン、と寒骨白を叩く
興津和沙:「それより、てめえはなんなんだ?」
謎の少女:「あなたはそう思うのかも知れないけど」
興津和沙:「この男とも、知り合い、いや、てめえがこいつを渡しにけしかけたような、そんな口ぶりだったよな?」
謎の少女:「あなたの……あ、私?」
謎の少女:「あなたを狙ったのは、その子の勝手」
謎の少女:「私はただ、彼が頑張りたいなら、応援しようと思ってただけだよ」
興津和沙:「あんなストリートファイターみたいな頑張り方をしたいと思ってたヤツがこの学校に…?」
謎の少女:「まあ、そのへんは人それぞれだよね」
謎の少女:「とにかくね、私はあなたに喧嘩をしたいわけじゃないの」
謎の少女:「むしろ逆っていうか」
興津和沙:「あ?」
謎の少女:「あなたのお手伝いがしたいの」
興津和沙:「……締切が近いんだけど、アシスタントしてくれるってこと?」
謎の少女:「そういうジャンルは私パス……あなたはその槍を、手放すべき」
謎の少女:「あなたにとってはそうかも知れないけど、あなたの好きな人は?」
謎の少女:「それは絶対に、邪魔になる」
興津和沙:「はっ」
寒骨白:『主……こいつマジ!』
寒骨白:『主主主!ぶっ飛ばせこいつ!』
興津和沙:「名前も名乗らねえヤツが、好き放題言ってくれるじゃねえか」
興津和沙:「わりぃけどな、私とあの人の絆はこいつ程度じゃ障害にもならねえんだよ。」
寒骨白:『障害……』
興津和沙:「ゆうてこいつも二人でいる時は空気読んで結構黙っててくれるし、ね?」
寒骨白:『いやそのそれは………』
寒骨白:『そのときのGMによるとしか……』
興津和沙:「やっぱ手放そうかな……」
寒骨白:『ひどい!』
謎の少女:「でしょ?困る人も絶対出てくるよ」
興津和沙:「あははは、冗談、冗談」
興津和沙:「こいつが困らせることぐらい」
興津和沙:「私がしっかりカバーしてやるよ。」
興津和沙:「私はこいつの主だからな。」
謎の少女:「強情だなー……まあ、いいや」
謎の少女:「困ってないなら、別に余計なことしなくて良いもんね」
興津和沙:「ああ、待て、困ってることならあるぜ。」
謎の少女:「運ぶのはパスだからね」
興津和沙:「違うよ、そうじゃねえ。」
興津和沙:「さっきからあんたをどう呼べばわかんなくて困ってたんだよ。」
興津和沙:「私は興津和沙。こいつは寒骨白。」
興津和沙:「あんたは、なんて呼べばいいんだ?」
謎の少女:「そうだな……どうしよっか」
興津和沙:「別に生徒手帳見せてくれるだけでもいいよ?」
瑞谷涙:「手帳は今持ってないんだよねー。瑞谷涙」
瑞谷涙:「ろしくね、和沙ちゃん?」
興津和沙:「ああ、よろしく」
興津和沙:わずかな警戒心とともに
興津和沙:右手を涙ちゃんの前に出します
瑞谷涙:ぱっと手を出して握る。
寒骨白:『今だ主!』
寒骨白:『やれ!突け!叩きつけろ!そこだ!』
興津和沙:「しないよー、お姫様は握手してる子にいきなり殴りかかったりしないよー」
瑞谷涙:「えっ私殴られるの!?」
興津和沙:「だからしないって言ってるじゃん!!」
寒骨白:『およよ……やはり主は腑抜けに……』
興津和沙:「けど、ま」
興津和沙:「瑞谷さんがまたあいつみてえに変に暴れるやつを、応援するってんなら」
興津和沙:「そん時はわからねえけどな。」
瑞谷涙:「あはは。暴れる人を応援したいわけじゃないよ、私」
興津和沙:「出来るだけ仲良くしてえから、そうならないように頼むぜ?」
興津和沙:「じゃあ、どんなやつを応援したいんだ?」
瑞谷涙:「この年頃の女子が応援したいものなんて、決まってるでしょ」握手を離して、振り向いて歩いて。
瑞谷涙:「恋してる子だよ。じゃあね」手を振って廊下の角に消えた。
興津和沙:「ああ、それじゃ」
興津和沙:「………」
興津和沙:「え?じゃあ、こいつは強くなって好きな子を振り向かせたいという気持ちで女の子に襲いかかってきたってこと…?」
興津和沙:「最低では?」
興津和沙:廊下で倒れてる男の子を見ながら、そんなことをつぶやく



GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ
興津和沙:瑞谷涙/好奇心○/不安
興津和沙:以上で
GM:OK!
GM:ではミドルシーン。

【ミドルフェイズ1】

GM:集合シーンになります。全員集合をお願いします
原谷狭霧:はーい!
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を5増加しました(侵蝕率:48->53)
藤宮ひよこ:いくわよ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:39->45)
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:39->47)
興津和沙:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 10[10]+37 → 47

興津和沙:きゃいん
藤宮ひよこ:姫ーッ
GM:悪先
原谷狭霧:なーに、俺よりまだ低いっすよ!!!
藤宮ひよこ:安心!安心……?



GM:【星辰館高等部 “破風の会”生徒会室】
GM:イリーガルである3人には、生徒会から連絡が来ていた。
GM:任務依頼のために、生徒会室まで来られたし、と。
涼暮御幸:「先に伝達しておくが」
涼暮御幸:「誰も彼も、一筋縄では行かないと考えていてくれ」
涼暮御幸:「オーヴァードはもとよりそういう面があるとも言えるが」
晩翠凍衿:「ああ。やっぱりそうですか……」鷹揚に頷く。
涼暮御幸:「だけどそれでも、皆」少し視線を迷わせて。
涼暮御幸:「どういう言い方をすればいいかな。その」
涼暮御幸:「……いい子だ」
晩翠凍衿:「……ふふっ」
晩翠凍衿:思わず笑って。「了解しました。仲良くできるように努めますね」
藤宮ひよこ:ではそこに、コンコン、と控えめなノックの音。
涼暮御幸:「どうぞ。開いている」
藤宮ひよこ:「し、シツレーしまあーす……」
晩翠凍衿:「……おっ?」会議用の机の一角からその姿を見て。
藤宮ひよこ:扉を開け、すぐさま入室すると同時。後ろ手で扉を閉め、震えながら挨拶を試みる!
藤宮ひよこ:「ゆ、ゆゆゆ」
藤宮ひよこ:「UGNイリーギャル! ハッチのひよこ! 藤宮タイム入ります!!」
涼暮御幸:「ああ。中等部からわざわざ来てもらって、申し訳ない」
涼暮御幸:「会長の涼暮だ。君の情報収集能力を頼みにさせて欲しい」
涼暮御幸:「そしてこちらが――」
藤宮ひよこ:「オワ……生“女帝”から期待されちまってるよ……」ぺこりと頭を下げ、中にいる人物が1人では無いことに気づく。
晩翠凍衿:「…………」
藤宮ひよこ:「…………」
晩翠凍衿:机に突っ伏し、ふるふると肩を震わせている。
藤宮ひよこ:「し、……」
藤宮ひよこ:「しえりんパイセン?」
涼暮御幸:「……知り合いか?」
晩翠凍衿:「んんっ。……そ、そうです」咳払いをして顔を上げるが、
晩翠凍衿:「ひ、久しぶり、ひよこちゃん……」必死に笑いを堪えているのがありありと見て取れる顔。
藤宮ひよこ:「うあ………」とキョドっていた一部始終を見られていた事に恥じつつも。
藤宮ひよこ:「センパイ、他のガッコの生徒会カケモチしてるの?」
藤宮ひよこ:ニヤリと意地の悪い笑みを返す!
晩翠凍衿:「んーん?こっちの生徒会は入ってないよ。今回は助っ人で頼まれただけ」
藤宮ひよこ:「あれ、そうなんだ。じゃ、また一緒にゴードー任務だね!」
晩翠凍衿:「そういうことだね。いやあ」
晩翠凍衿:「……ふふふふっ。ひよこちゃんも緊張したりするんだなあ」
晩翠凍衿:「あ、さっきの撮っといてこはなちゃんとかに送れば良かったかも」
藤宮ひよこ:「しょうがないじゃん……。イリーガルとはいえさあ。チューガクセーのひよが、“破風の会”の女帝サマ直々にお呼ばれするなんて思わないっしょ……」
藤宮ひよこ:「ま、マジでやめてってば!」
藤宮ひよこ:しどろもどろになりながらも立て直し。
藤宮ひよこ:「でもまあ、タイミングとしては丁度良かったカモ、なんだよね」
晩翠凍衿:「ほう」
藤宮ひよこ:「任務内容に直接カンケーあるかはわからないけど。ひよも、ちょっと、相談したいことあったし」
涼暮御幸:「分かった。そちらの相談にも応じよう」
涼暮御幸:「君たちの懸念が消えることは、我々にも好ましい」
藤宮ひよこ:数日前から欠席を続けている、一人のクラスメイトを脳裏に浮かべながら。
藤宮ひよこ:「どもです、カイチョー。勿論、任務の方も全力を持ってジュージします!」
晩翠凍衿:「じゃあ、それも聞かせてはもらうとして」
晩翠凍衿:入口の扉に視線を移す。「一応、呼んでる人が全員来てからの方がいいですかね?会長」
涼暮御幸:「……そうだな」
興津和沙:では生徒会室のドアが開き
興津和沙:金色の髪をポニーテールにまとめた少女が入ってきます
興津和沙:「こんにちわー」
興津和沙:「生徒会長に呼ばれてやってきましたー」
涼暮御幸:「……来たか」
涼暮御幸:「よく来てくれた」
藤宮ひよこ:「お、ジョーキューセーだ。こんちは~☆」ひらひらと手をふる。
興津和沙:「会長に名指しで呼ばれてそれシカトできるほど面の皮厚くないですよ、私は」
興津和沙:「お、そういう君には中学生か…」
興津和沙:興津の目に、金色の髪をポニーテールでまとめた少女が映る
興津和沙:「な……?」
興津和沙:「被ってる!!!」
藤宮ひよこ:「…………?」
興津和沙:「会長、ダメだよ!私とあの子キャラ被ってるよ!!」
涼暮御幸:「済まない。私の不勉強かも知れないが」
涼暮御幸:「どこがだ……?」
藤宮ひよこ:「…………!」ピヨーン!
興津和沙:「髪型が…!髪型モロに被ってるじゃない!」
涼暮御幸:「君のような者を、私は君しか知らないが……」
興津和沙:「え?なにそれ口説き文句?」
藤宮ひよこ:「ふっふっふ……こいつは驚いた……ひよが5日も続けているこの髪型がもう高等部にまでムーブメントを起こしているとはね……」
興津和沙:「ちげえし!私のほうが先だし!!」
興津和沙:「私なんて高校入ってからずっとこれで通してんだから!!」
涼暮御幸:「髪型くらい似通うこともあるだろう」
涼暮御幸:「それほど重要な事項か……?」
興津和沙:「えっと、ひよちゃん?ひよちゃんが星辰館高等部のお姫様である私の話を聞いて真似したんでしょ!」
興津和沙:「重要だよ!アイデンティティ!!こういうちょっとしたオシャレで私達個性だそうと頑張ってるんだから!」
藤宮ひよこ:「お姫様……?」星辰館高等部、お姫様、その手に持った約5.1mくらいの槍……ひよの脳内データベースが唸る!
藤宮ひよこ:「あ、もしかして……"夜叉姫"の興津さん! スッゲ!生姫だ!」
興津和沙:「そうそう、私が"夜叉姫"興津かず……じゃねえ!!」
興津和沙:「"姫"!姓は興津、名は和沙!そしてコードネームは"姫"!」
晩翠凍衿:「……ええと」三人と一本を見比べるようにして。
興津和沙:「ひよちゃんの持ってる情報は古くて間違ってるみたいだからね、こっちに更新しておいて」
興津和沙:「え?っていうか中等部の子が私のことを知ってるとか……あれ?やっぱ私って結構有名だったりする?お姫様の輝きが天地を満たしてちゃったりする?」
興津和沙:ちょっとうれしそうにテレテレしている
藤宮ひよこ:「りょ~かいで~す! 姫来来!姫来来!」キャッキャと手を握りしめながら。
晩翠凍衿:「晩翠凍衿です。初めまして。でもって」
晩翠凍衿:「その槍は一体……?」
寒骨白:『今吾注目されてる?注目されてない?』
興津和沙:「姫来来…?あ、興津和沙です。宜しくおねがいします」
晩翠凍衿:興津さんに挨拶をしつつ、視線はその得物の方に注がれている。
興津和沙:「え、この槍は」
興津和沙:「私の相棒で、銘は寒骨白。酉陽雑俎にも記述のある、随末の猛将、単雄信が使ってた名槍だって話だけど」
興津和沙:「ホントかどうかは知らねえ、だって自称だしっ」
寒骨白:『本当だって~!』
寒骨白:『あんま覚えてないけど……でもそんな気がする!』
興津和沙:「本当だって本人は言ってる。」
晩翠凍衿:「そんな剥き出しで持ち歩いてていいの……?」
晩翠凍衿:「銃刀法とか……」
興津和沙:「いいのかな……?」
興津和沙:「デカすぎて槍と認識されてない…?」
晩翠凍衿:涼暮さんを見る。
興津和沙:「い、一応普段はカバーつけてるから…!」
涼暮御幸:「……」
興津和沙:「さっき不審者に襲われたから今はむき出しになってるだけで…!」
涼暮御幸:「……言ったろう」
涼暮御幸:「誰も彼も、一筋縄では行かないと考えていてくれ、と」
晩翠凍衿:「……なるほど。こういうパターンも有りと」
藤宮ひよこ:「勉強になるね、センパイ」
晩翠凍衿:「世界は広い……」
晩翠凍衿:「でも分かりました。よろしくね!」
興津和沙:「うん、よろしく」
興津和沙:「と、言っても私はこれから何をよろしくすればいいのか聞いてないんだけど」
藤宮ひよこ:「そうそう、ひよも。全員揃ってから説明だって」
興津和沙:「会長、まさか高校生生活の最後に合コンしたいとか言わないよね…?」
興津和沙:「私、今そういうのすごく困る立場なんですけど…」
涼暮御幸:「何だそれは」
晩翠凍衿:「お仕事です。お仕事」
晩翠凍衿:まだちょっと寒骨白の方を気にしつつ。
藤宮ひよこ:「つまり……ゴーコン潜入任務……?」
藤宮ひよこ:「参ったな……ひよ、まだ清いカラダだからそういうのは……」
興津和沙:「ね、困っちゃうよね…?」
興津和沙:ひよちゃんに動揺しているような視線を送る。遊んでる
涼暮御幸:「待て、何の話をしている」
原谷狭霧:──では、皆さまが合コン談議に勤しむうちに。
原谷狭霧:廊下の方角より、やかましい足音が聞こえてくるかもしれない!
原谷狭霧:「──ンガアアアアアア!!ッッハァ!!!」あとやかましい叫び声。
興津和沙:「あははは、他愛のない冗談ですよ、まさか会長がそんなことで人を集めるわけが……」
原谷狭霧:ものすごいグリップ音と共に扉の前で足音が停止!
晩翠凍衿:「……?」
晩翠凍衿:警戒した表情で立ち上がる。
藤宮ひよこ:「なんだなんだ! カチコミか!」
原谷狭霧:数拍後、逆に不安になるレベルで丁寧なノック音!
涼暮御幸:「どうぞ」
原谷狭霧:「失礼しまぁす!!遅れちまってすんません!!」丁寧な入室!
興津和沙:「うああああああ!!ホントに合コン相手が来た!?」
原谷狭霧:「会長さんに呼ばれてきた、原谷狭霧っす!!」
原谷狭霧:「えっ合コンって何すか……?」
興津和沙:「あ、違うっぽい?よかった…本当に良かった…」
晩翠凍衿:「……こんにちは」まだ険しい顔。
涼暮御幸:「だから知らないと言っているだろ……」
興津和沙:「ごめんね、原谷さん、なんでもないの。タイミングよく男の人が来てしまったからちょっとびっくりしただけだなの」
涼暮御幸:「彼もそうだ。君たちと協働して欲しい」
原谷狭霧:「そ、そうっすか…?」言いながら、改めて部屋の中にいる人をを確認する。
藤宮ひよこ:「こんちは~☆ な~んだ!やっぱゴーコンと違うのかぁ」ちょっとガッカリ!
原谷狭霧:(なんか金髪のかわいい子)。
原谷狭霧:(なんかでけー柱…柱?持ってる強そうな人)
原谷狭霧:(ツインテールのかわいい人に。涼暮生徒会長か。)
原谷狭霧:(あれ?男子俺だけ???)
原谷狭霧:「あ゛ー……会長さん」「こちらの人が、今回ご一緒させて頂く人たちになる訳っすか?」
涼暮御幸:「ああ。問題があるか?」
興津和沙:「よろしくねー」
興津和沙:お姫様っぽく上品に手をふりふりしている
晩翠凍衿:「晩翠凍衿です。よろしく」ひとたび頭を下げて。
晩翠凍衿:「いま外で誰か暴れてなかった?あなた?」
原谷狭霧:(死地では?)「大丈夫っす!!未熟ながらよろしくお願いします!!!」
原谷狭霧:「あ゛ー……多分俺っすね、急いでたんで」「バタバタうるさかったならすんません……」
藤宮ひよこ:「遅刻しそうだったもんね。わかるわかる」うんうん、と頷きながら。
涼暮御幸:「では、君たちへの依頼を伝達するとしよう」
晩翠凍衿:「廊下は走んないようにね」当たり障りのない注意。
藤宮ひよこ:「ほらほら、サギリーもこうやって謝ってるしさあ。しえりんパイセンも怖い顔しないでしないで」つんつん、と晩翠さんの頬を突いて。「は~いカイチョ!」
晩翠凍衿:(なんか叫んでもいたけど……)
涼暮御幸:「ああ、いや。その前に茶を供すのか。少し待っていてくれ」
興津和沙:「お願いします」
興津和沙:「あ、手伝いますよ」
原谷狭霧:「あざます……」少し焦げ臭い上履きと共に席へ着く。
涼暮御幸:「君が?ありがたいが」
涼暮御幸:「なにか心境の変化でも?」
興津和沙:「お姫様なら茶の心得ぐらいあって然るべきでしょ?」
晩翠凍衿:「やめなさいって。分かったけどさ」藤宮さんの指を捕まえつつ、表情は言われる通りに和らげる。
興津和沙:「そんだけですよ、そんだけ」
涼暮御幸:「そうか、では――」
涼暮御幸:「まずは、だ。少しでいい。寛いでくれ」
涼暮御幸:「これより先は、忙しくなる」
原谷狭霧:(会長に聞きてえこともあったが、今の流れだと後回しになりそうだなこりゃ……)



GM:シーン終了。ロイス取得が可能。
GM:あとPC間ロイスの取得を!
GM:藤宮→原谷→晩翠→興津→藤宮 で!
原谷狭霧:PC間ロイスは晩翠さんか!
晩翠凍衿:ほう
藤宮ひよこ:なるほどね?
晩翠凍衿:指定外の人にも取って大丈夫ですか?
興津和沙:後輩/藤宮ひよこ/親近感○/かぶってる!!!
GM:いいですよー
GM:後で取るでもOKです
晩翠凍衿:はーい。では
原谷狭霧:〈警戒させちまったかなぁ…〉晩翠凍衿:連帯感/〇不安で取得!
原谷狭霧:いったんここまでで!
藤宮ひよこ:では 肉食系? 原谷狭霧 ◯律儀/ちょっと怖いカモ で取得!
晩翠凍衿:興津和沙 〇頼もしい/その槍何……?
藤宮ひよこ 〇友情/不安

晩翠凍衿:これで
藤宮ひよこ:晩翠さんと姫はまたあとで取ろうかな!
興津和沙:以上で

【ミドルフェイズ2】

GM:情報収集のシーンです。登場は自由。
原谷狭霧:出るぜ!
晩翠凍衿:出るぜ
藤宮ひよこ:登場しちゃうよ~ん
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:45->47)
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を1増加しました(侵蝕率:53->54)
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:47->55)
原谷狭霧:いい感じだ!
興津和沙:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 1[1]+47 → 48

GM:幸先の高まり
■情報項目
・豊本琳琳(A) 〈情報:噂話〉7
・豊本琳琳(B) 〈情報:UGN〉9
・武地破軍(A) 〈情報:噂話〉7
・武地破軍(B) 〈情報:UGN〉9
・暴走事件について 〈情報:噂話・UGN〉8
・瑞谷涙 〈情報:UGN・裏社会〉9
GM:現在の情報は6つです
GM:AとBはそれぞれ別の情報が出てきます
興津和沙:裏社会5を持つ女!
藤宮ひよこ:すごいある
興津和沙:なので要人への貸しをつかって涙ちゃんについて調べます
原谷狭霧:良ければ武地Aの方行きたいですね!
晩翠凍衿:“裏”の住人……!
原谷狭霧:裏への通じ……
興津和沙:3dx+5=>9
DoubleCross : (3R10+5[10]>=9) → 7[1,6,7]+5 → 12 → 成功

晩翠凍衿:こちらは暴走事件についてかな
興津和沙:裏の女
藤宮ひよこ:他愛なし
藤宮ひよこ:では自分は豊本琳琳(A) について
原谷狭霧:4dx>=7 噂好きの友人コネ使用して4つ!
DoubleCross : (4R10[10]>=7) → 10[3,5,5,10]+1[1] → 11 → 成功

原谷狭霧:OK!
藤宮ひよこ:噂好きの友人コネと エージェントツール使用。
晩翠凍衿:暴走事件、情報:UGNでコネUGN幹部を使用
藤宮ひよこ:4dx+4>=7
DoubleCross : (4R10+4[10]>=7) → 9[2,5,8,9]+4 → 13 → 成功

藤宮ひよこ:オッケ~
晩翠凍衿:4dx+3>=8
DoubleCross : (4R10+3[10]>=8) → 7[1,3,6,7]+3 → 10 → 成功

GM:皆固定値高いんだよな
晩翠凍衿:問題なし
藤宮ひよこ:これが200点のちからだ!
GM:では開示を!
・豊本琳琳(A)
星辰館中等部3年。藤宮ひよこのクラスメイト。
引っ込み思案で、あまり表に強い主張をしない。
遠慮がちではあるが、心の奥に確固たる意思があるのか、押しに弱いわけではない。
現在は行方不明になっている。
・武地破軍(A)
原谷狭霧の友人である、高等部生徒。
表向きの人当たりはよく、友人は多いが、彼女は作っていない。
交際するなら同じオーヴァードだと考えているようで、告白を断っている姿も何度か目撃されている。
暴走事件を起こした際に、鎮圧、捕縛された。
・暴走事件について
登録イリーガルが野放図に能力を行使する事件。
その方向性は様々。物を壊す、誰かを襲う、その場で蹲り、近づくものに攻撃するようになる、など。
必ずしも直接暴力にばかりではなく、カンニングに能力を行使した、という例も。
共通項として、何らかの発光現象を伴っている。
・瑞谷涙
イリーガル登録のなされていない、正体不明の少女。
名簿に名前はなく、生徒であるかも不明。顔写真の該当もない。
外見を偽装するか、認識に作用するかの何らかの手段を用いて、
偽名で学園に潜入しているオーヴァードであると推定される。
興津和沙:芸術:漫画で判定します
興津和沙:2dx+5
DoubleCross : (2R10+5[10]) → 10[3,10]+10[10]+9[9]+5 → 34

藤宮ひよこ:??????????
興津和沙:wwwwwwww
藤宮ひよこ:連載作家か?
GM:どうした急に
晩翠凍衿:マジかよ
興津和沙:瑞谷涙の似顔絵的なやつを描いて会長に見てもらおうかなって思って
GM:じゃあもうペン一本で写真と区別がつかないくらいにできます
原谷狭霧:すごい ことに なってる



GM:5人は生徒会室にて、情報のすり合わせを行っていた。
興津和沙:「会長ー、ペン借りていい?」
涼暮御幸:「構わんが……何を?」
興津和沙:「ん、ちょっとさっき妙な子にあったからさー」
興津和沙:「会長に見覚えないかなって」
原谷狭霧:「妙な子……っすか?」
興津和沙:ペンを借りて、鼻歌交じりで白紙に少女の絵を描いていく。
興津和沙:サイドテールが特徴的な、快活な印象の少女の絵。
興津和沙:鼻歌交じりでペンを動かすうちに、もうペン一本で写真と区別がつかないくらい、すごい絵が出来上がってしまう
涼暮御幸:「これは……」
藤宮ひよこ:「………」
原谷狭霧:「うわうっま!?それ一発描きっすか!???」
涼暮御幸:「上手いな……」
晩翠凍衿:「…………マジ?」呆気にとられる。
興津和沙:「えへへ、ありがとー、これでも漫研のお姫様だからね」
藤宮ひよこ:「マジ? すっげー!!! え、能力!? 能力使ったの!? 姫センパイ!」
興津和沙:「え?素だけど?趣味に能力つかってもしょうがねえじゃん、じゃなくて」
藤宮ひよこ:「ふおお……」下級生からの尊敬の眼差しだ!
興津和沙:「こんな子、見覚えないかな?名前は瑞谷涙っていうみたいなんだけど」
涼暮御幸:「学内の人間全てを網羅しているわけではないが」
涼暮御幸:「少なくとも、覚えはないな。少し調べる」
原谷狭霧:「はあー……これが才能って奴か……」改めて絵を眺める。
GM:あなた達の中の誰にも、見覚えも聞き覚えもない。
藤宮ひよこ:「中等部でも見たことないカモ。……顔、変えちゃってるのかな?」
晩翠凍衿:「あたしはそもそも入って日が浅いし、分かる人の方が少ないんだけど……」
原谷狭霧:「うーん……すんません。俺も心当たりないっすね」
原谷狭霧:「クラス違いくらいならギリギリ見覚えありそうでもあるんですが……」
興津和沙:「うーん、そっか。」
原谷狭霧:「興津さん、この人となんかあったんです?」
涼暮御幸:「彼女がなにか?」
興津和沙:「何かって言われると、なんだろうね。」
興津和沙:少し考える仕草をする。
興津和沙:「さっき会って、ちょっと話したんだ。そしたらこの子は、『私は恋をしている子を応援したい』ってことを言ってた。」
興津和沙:「それ自体は、まあ、別にいいことだと思う。私もそういうのに関わったことも何回かあるしね。」
藤宮ひよこ:「……そだね。ちょっと余計なお世話かもだけど。いい子じゃんね?」
興津和沙:「けど、その子が応援したこの一人は」
興津和沙:「『俺より強い奴に会いに行く』的なノリで私に襲いかかってきた。」
晩翠凍衿:「……どういうこと?」
原谷狭霧:(正直、この人が挑戦されそうなこと自体は解らなくもねえが……)
興津和沙:「いや、それについてはこっちが聞きたいぐらいで」
興津和沙:「なんもわかんねえですよ、こっちも。」
涼暮御幸:「今回の事件への関わりの可能性があるな」
興津和沙:「ただ、会長も、友達の多そうな晩翠さんとひよちゃんも、二人とはまた違うとこで顔の広そうな原谷さんも知らない女が」
興津和沙:「この学校の中にいて、そいつと関わったやつは妙な行動をとっちまうようになる。」
興津和沙:「そういう事実があるってことを、皆に知らせておきたかったわけですよ。」
藤宮ひよこ:「ミョーな行動。つまり……全員好戦的になる? とか?」
晩翠凍衿:「ああ……なるほど」
涼暮御幸:「いや、今追っている事件と同じなら、必ずしもそうではない」
興津和沙:「さあ、そいつは強いところを見せれば好きな子に振り向いてもらえると思っただけかも知れないし」
興津和沙:「一人にあっただけだからサンプルが少なすぎて、必ず好戦的になるかどうかはわからないね。」
涼暮御幸:「彼女が怪しいことに変わりはないがな。現在、イリーガルの暴走事件が散発的に発生している」
涼暮御幸:「君たちを呼んだのはそれの解決をお願いするためだ」
藤宮ひよこ:「イリーガル!」興津さんと原谷くんをぐるりと見回しつつ
藤宮ひよこ:「ううん。他人事じゃないねえ」
晩翠凍衿:「うん。実はそういうことらしくて」
原谷狭霧:「……そうっすね。俺の友達も、暴走しちまったって聞いた。」
興津和沙:「うん、ホントに他人事じゃないねえ」
晩翠凍衿:「あたしが調べたところでは」
原谷狭霧:「ぶっちゃけた話」「今回の任務に呼ばれてなくても、放課後にこちらに伺う予定でした」
興津和沙:「おっと」
興津和沙:「じゃあ、先に原谷さんの方から聞いていいかな?」
興津和沙:「晩翠さんに悪いけど、不安は先に吐き出してもらったほうがいいでしょ?」
原谷狭霧:「……すんません。有難くお言葉に甘えちゃいます」
晩翠凍衿:「あ、どうぞ」
原谷狭霧:「多分その暴走事件で取り押さえられた奴に、武地って奴がいたと思うんですよ。」
興津和沙:晩翠さんに視線を向けながら、ごめんねってジェスチャーをします
涼暮御幸:「ああ。確認している」
興津和沙:(瑞山……)反射でものを考えている
原谷狭霧:「その事件を起こす前にあいつと話す機会もあったんですが、ヤバそうな事で思い詰めてる様子もなさそうだったんすよね。」
興津和沙:「どんなこと話してたのか、聞いても大丈夫?」
原谷狭霧:「え゛っ」内容は男と男の暴露話である。
涼暮御幸:「ああ。話してくれ。手がかりになるだろう」
藤宮ひよこ:「………!」
興津和沙:真面目な顔で原谷さんをみている
原谷狭霧:「え゛ーっと……そうっすね……」(な、なんか上手いこと繋げられそうなの……そうだ!)
原谷狭霧:「『──オーヴァード同士の恋愛』について。」
藤宮ひよこ:「おお……コイバナ?」
原谷狭霧:「ま、まーそんなとこだな、藤宮さん!」
興津和沙:「おー。奇しくも、瑞谷さんが話してたコイバナと同じだねえ。」
原谷狭霧:「……でも、武地はその辺りの恋愛ブレーキもしっかり効いてるやつだ。」
原谷狭霧:「暴走なんて一人でできるタマじゃあねえ。いい意味でな」
涼暮御幸:「徒に暴走するとは考えがたい、と。外部に原因があると言いたいわけだな」
涼暮御幸:「それがその瑞谷という少女かも知れない、というわけだ」
原谷狭霧:「ええ。外部の要因が俺にも来るってんなら、警戒しておくに越したことはねぇ」
晩翠凍衿:「ふーむ……」
興津和沙:「晩翠さんは、どう?」
興津和沙:「ごめん、さっきは遮っちゃったけど、なんか今までの話と関連しそうなこととか、ある?」
藤宮ひよこ:「うーむ。サギリーとたけっちの詳しいコイバナの詳細はまたゴジツ聞くとして。うん、しえりんパイセンのお話も聞きたいね!」
原谷狭霧:「そうっすね。手間取らせちまってすんません……」
晩翠凍衿:「うん。その、イリーガルの暴走が起きてるって話だけど」
晩翠凍衿:「暴走って言っても、ただ暴れるだけじゃないみたい。オーヴァードの力を無軌道に使うのは同じでも、カンニングに使った例もあるとか何とか」
興津和沙:「カンニング」
原谷狭霧:「カンニング……?」
藤宮ひよこ:「カンニンGOOD……?」
興津和沙:ひよちゃんに握手を求めます
藤宮ひよこ:ピシガシグッグッ
興津和沙:「私も結構好きだよ、それ」
晩翠凍衿:「……よく分かんないけど、そうらしいの」真面目な顔。
興津和沙:「衝動とかそういうのとは違って」
涼暮御幸:「当然、彼等はレネゲイドの行使についての講習は受けている」
藤宮ひよこ:「アイディア賞だよねえ! ひよ的には……あ、いけね。うんうん。そんなんココで使ったらソッコー処罰モンだよ」
原谷狭霧:「留年するレベルで成績がヤバかった…っつうわけでも無さそうっすね」
涼暮御幸:「無知のままではない。能力使用に対する忌避感が低下しているという辺りか?」
興津和沙:「その時の欲望が発露しちまうみたいな感じなのかな」
興津和沙:「それか、私を襲ってきたやつと同じ理屈ならテストいい点とって好きな子にいいとこみせたい、とか?」
原谷狭霧:「あ゛ー……それなら分かんなくもないか……?」
晩翠凍衿:「ちょっと迂遠な気もするけど……」
晩翠凍衿:「その、狭霧くんの友達の場合はどうだったんです?」
晩翠凍衿:確認を求めて涼暮さんを見る。
原谷狭霧:「どんな感じで暴走起こした、っつーのはまだ俺も聞けてないんすよね。」
涼暮御幸:「鎮圧時の負傷がある。それが癒え次第、事情を聴取するつもりだ」
興津和沙:「会長、またやりすぎたんじゃないですか?」
興津和沙:「……私の時みたいに」
涼暮御幸:「何を言っている?」
原谷狭霧:「……うっす、じゃあ後程にでも。」(聞ける容態ではない。そのレベルで暴れてたのか……?)
晩翠凍衿:(私の時……?)
涼暮御幸:「武地破軍を鎮圧したのは君だろう」
晩翠凍衿:「えっ」
藤宮ひよこ:「えっ」
興津和沙:「あー」
原谷狭霧:「─はぁ?」
興津和沙:「もしかしてあの俺より強い奴に会いに行く子が」
興津和沙:「その武地くんだったの?」
原谷狭霧:「す、すんません」「その鎮圧した子って金髪でしたか……?」
興津和沙:芸術:漫画で判定します
興津和沙:2dx+5
DoubleCross : (2R10+5[10]) → 10[8,10]+9[9]+5 → 24

藤宮ひよこ:でたわね
晩翠凍衿:漫画の神が降りてる
興津和沙:回すなこいつ
GM:だからうますぎるんだよな
原谷狭霧:かんぺきな描画
興津和沙:「うん、金髪でね。」
興津和沙:さらさらさらー
興津和沙:「一応面拝みためにマスクもはずしたから」
藤宮ひよこ:「うおお……先ほどとは負けて劣らぬセーミツさ……!」
興津和沙:「こんな子だったね」
原谷狭霧:「うわ間違いねぇ……あのバカよりによって興津さんにかよ……」
涼暮御幸:「“アタッカ”の武地破軍。間違いあるまい。しかし何より」
涼暮御幸:「上手いな……」
晩翠凍衿:「……うん……」
原谷狭霧:「本当うめえっすね……」
興津和沙:「日々努力してますので、ってそうじゃなくて」
興津和沙:「えっと、ごめんね。友達、ボコっちゃって?」
原谷狭霧:「あ゛ー……気にしないでくださいよ。」「興津さんに怪我がなくて何よりっすわ……」
興津和沙:「うん、ありがとう。けど、その子が武地くんなら」
興津和沙:「瑞谷さんは、確かに恋の応援だと言ってたね」
興津和沙:「その武地くんって、なんかそんな強さにこだわりがある子に恋してたの?」
涼暮御幸:「それはつまり、君に懸想していたという意味ではないのか?」
興津和沙:「『私より強い相手じゃないと好きになったりしないんだからね』、的な」
原谷狭霧:「そ、そうっすねー……」確か武地と話してたことは。
興津和沙:「それはないですね。私より綾のがそういうのは好きだよって言ったら、じゃあ次はそっちに行くとか言ってたから」
興津和沙:「それに私は別に強さとかにこだわらないし」
藤宮ひよこ:「強いヒトのいう言葉じゃん……!」
原谷狭霧:「『俺より強い人となら安心できる』とかナントカ言ってた気がするっすねー……」(すまん武地、犠牲にするわ)
晩翠凍衿:「安心?」首を傾げる。
興津和沙:「あははは、ひよちゃん、こんなかわいいお姫様に向かって何を言……は?」
原谷狭霧:「いいいいやちがうんすよ!??」「普通の人との恋愛だと、どうしても隠しておかないといけねー秘密とか多いじゃないっすか!!!」
興津和沙:「オッケー、そこまでは理解できる」
原谷狭霧:「おんなじオーヴァードとかだったらそういう隠し事も少なくなりそうだなー、とか言ってたんすよアイツ!」
原谷狭霧:「しかしアイツも高嶺の花ねらいますよねー!!!よりにもよって姫様ですもん!!!」
興津和沙:「うんうん、そこもわかる。」
興津和沙:「で、強いってのは?」
晩翠凍衿:「うん」
晩翠凍衿:「秘密を共有したいだけなら、オーヴァードであればいいよね」
原谷狭霧:「…………………はい。正直に言いますね。」
原谷狭霧:「俺も持てる気がしねえデカい柱を引っ提げて歩いてる姫様を。弱そうって思える人の方が凄いと思います……」
藤宮ひよこ:「(ドーカン)」
興津和沙:「いや、うん、それはね…!!」
興津和沙:「それはね、いいんだけど…!」
興津和沙:「いや、お姫様イメージ戦略的にはホントは良くないんだけどそこは置いておいて…!!」
興津和沙:「私が気にしてたのはなんで『俺より強い人となら安心できる』と言ってたかってのと…!」
興津和沙:「あの、私、暴走中とはいえ奇しくもその子より強いことを証明してしまったんだけど」
藤宮ひよこ:「たけっちの理想のタイプにドンピシャリだね。姫センパイ」
興津和沙:「そういう点でも大丈夫かなって……!!心配になっただけなんだけど…!!」
晩翠凍衿:「あっそうか」
興津和沙:「それが困るって言ってるんだよ、ひよちゃん!!」
晩翠凍衿:「和沙ちゃんが惚れられたかもしれないんだ」
原谷狭霧:(あ゛、そこかぁ……)「……まー、単純な話なんすけどね。」
興津和沙:「はい、晩翠さん!直接的な言葉を使わない!極力避けてたんだから!」
原谷狭霧:「オーヴァードの体質によっちゃあ、日常生活送るだけでも一苦労する奴もいるんすよ。」
晩翠凍衿:「ご、ごめん!」
興津和沙:「うん、まあ、それもわかる。」
晩翠凍衿:「あたしも強さに拘る理由の方が気になってたから……」言葉を濁しつつ視線を原谷さんに移す。
原谷狭霧:「好きになった普通の人に、その体質で危険な目にあわせたりしねーか不安でしょうがないって。」
原谷狭霧:「あいつはそう言ってた。」
興津和沙:「真面目な理由………!!」
晩翠凍衿:「……そういうことか」
原谷狭霧:「そういう事を思いやれる奴が。何の要因も無しに暴走したとは思えねーって、寸法です……」
藤宮ひよこ:「おおー。ちゃんと考えてるいいヒトじゃん!」
涼暮御幸:「真面目な理由も何も、彼は真面目だろう」
涼暮御幸:「破風の会の活動でも、何度か協力してくれていた」
興津和沙:「なるほど、ね。うん、じゃあ大丈夫だ。大丈夫。そんな真面目な子が暴走中に返り討ちあったから俺より強い、惚れた!なんてなるわけない、大丈夫大丈夫」
興津和沙:「きっと、大丈夫、というわけで」
原谷狭霧:「そ、そうっすよ!目え覚めりゃすぐ元通りなはずっす!」
晩翠凍衿:「恋の応援ねえ……」
晩翠凍衿:「あ、ちなみに」
藤宮ひよこ:「……ユーボーじゃんね? 姫センパイ、アタックされたら困ることあるの? ねえねえ」つんつんと寒骨白をつつきながら。
興津和沙:「ひよちゃん、今までの話でなんか気になるとことかあった?」
藤宮ひよこ:「おおっと! じゃあその話は後にしてと」
興津和沙:ひよちゃんの質問に顔を赤くしながら、話をはぐらかします
晩翠凍衿:「ごめん、ちょっと先にいいかな」
興津和沙:「おっと、すいません、どうぞ」
藤宮ひよこ:「オッケー!しえりんパイセン! どぞどぞ」
原谷狭霧:「おっと!すんません晩翠先輩!」
晩翠凍衿:「その武地くん、体が光ったりしてた?」
晩翠凍衿:「なんか、暴走した子たちはみんな、そういう風になってたって話なんだけど」
興津和沙:「んー」
興津和沙:「そう言えば、手が光ってたかな。」
興津和沙:「ちょうど、鉄拳チンミの雷神みたいな感じで、両手がボヤァっとね」
興津和沙:「私はてっきり、その子がそういう能力なんだと思ってたけど」
興津和沙:「そうじゃないんだ?」
涼暮御幸:「ああ。そのような能力は聞いていない」
晩翠凍衿:「テッケンチンミ……?は知らないんだけど」
原谷狭霧:(鉄拳チンミ……?)
晩翠凍衿:「シンドロームによらず、そうなってるみたい」
原谷狭霧:(けんちん汁みたいな奴か?)
興津和沙:「なるほど。」
藤宮ひよこ:(画像検索、画像検索、お……スゲー光ってる……)
興津和沙:「そりゃあ、確かに本人以外の誰かが関わってる可能性を疑いたくなりますね。」
晩翠凍衿:「少なくとも、共通の原因があるのは確かっぽいかな……?」
原谷狭霧:「今ん所共通してそうなのは」「恋愛つながりで、変な光を纏って、何かしら暴走する……か。」
藤宮ひよこ:「恋愛……」
原谷狭霧:「ちなみに高等部以外でも、暴走事件って起こってたりするんすか?」
涼暮御幸:「ああ。高等部が多いが、中等部でも発生はしている」
原谷狭霧:「っつうことは、藤宮さんの方か。」
晩翠凍衿:「……今度こそあたしからは以上です。改めてひよこちゃん、どうぞ」
藤宮ひよこ:「ふふふ。ついにひよの出番ってわけか。お話をする前に……姫センパイ。ペン貸して?」
興津和沙:「はいはーい。私のじゃないけどね」
藤宮ひよこ:「あれほどのモノを見せられたら……ひよも負けていられねえよ!」
藤宮ひよこ:芸術:漫画で判定します
興津和沙:や、野郎……!!
藤宮ひよこ:Dロイス守護天使を使用。並びに天性のひらめき。ダイス+5,C値-2
GM:めちゃくちゃやるね!?
興津和沙:バ、バカ!!!
藤宮ひよこ:6dx8
DoubleCross : (6R10[8]) → 10[1,5,5,6,7,8]+6[6] → 16

GM:しかもそんなでもないし!
原谷狭霧:オオオ
原谷狭霧:イイイ
原谷狭霧:やはり才能……
晩翠凍衿:上手いのは上手いんだろうけど……
GM:先にあれを見ちゃうとなあ
藤宮ひよこ:姫センパイの見様見真似で思いつく限りの"彼女の似顔絵を描き上げた!
藤宮ひよこ:「…………」
興津和沙:「うわ、うめえ…!!」
藤宮ひよこ:「ありがと……でもね」
興津和沙:「ひよちゃん、中等部で美術部とかに入ってたりする?」
原谷狭霧:(絵上手い奴多すぎねえ?このチーム)
藤宮ひよこ:ビリビリ、とその紙を破り捨て。「ううん。ひよ、帰宅部だから。それに。ひよは能力を使ってこのレベル」
藤宮ひよこ:「こうして試しみて理解(わか)ったよ。姫センパイのたゆまぬ日々の努力って奴が……!」
興津和沙:「え、あ、ありがとう…」
涼暮御幸:「何故能力を……?」
興津和沙:「な、なんか改めてそう言われると、テレちゃうな…あはは」
藤宮ひよこ:「悔しいけどひよは……足元にも及ばねえ……!」
興津和沙:嬉しそうにはにかみながらいう
原谷狭霧:(あっ、勿体ねえ……)
涼暮御幸:「能力行使に対する忌避感が既に低下して……?」
興津和沙:「けど、ね。」
興津和沙:ひよちゃんが破り捨てた紙を拾い直し、机に置く
興津和沙:「こうやって、せっかく上手にかけたもの、いや、上手じゃなくても、一生懸命書いたものを破り捨てるのは良くないよ」
藤宮ひよこ:「あ……ご、ゴメンナサイ」
興津和沙:「能力つかって描いたとしてもさ、ひよちゃん自身にも、この絵にも、この絵の子にも、失礼でしょ?」
藤宮ひよこ:「り、りんりん……!」
興津和沙:「それに私も、自分の絵を大事にしてる子に褒めてもらえた方が、嬉しい!」
藤宮ひよこ:「姫センパイ……いや……」
藤宮ひよこ:「姫師匠……!」
興津和沙:子供っぽい笑顔をひよちゃんに向けながら言います
興津和沙:「姫と師匠が合わさることある?」
晩翠凍衿:「でも確かに今のちょっと師匠っぽかった」
原谷狭霧:「俺も姫さんって呼んだ方がいいっすかね……?」
興津和沙:「姫でいいよ!」
涼暮御幸:「それで。この子が、何か?」
興津和沙:「ってそれより、ほら、この子がどうかしたの?
藤宮ひよこ:「それでそう! このコ! ひよのクラスメイトの豊本琳琳ちゃんっていうんだけど!」
藤宮ひよこ:「行方フメーに、なってるの」
興津和沙:「大事じゃねえか!!」
原谷狭霧:「マジかよ!連絡とかはしてるよな?」
藤宮ひよこ:「ひよが連絡しても一切音沙汰なし。いい加減に心配だったから、相談しようと思ってたんだけど」
藤宮ひよこ:「恋愛が絡んでいるってなると。今回の件とも関係あるカモ」
晩翠凍衿:「みんなが来る前に言ってたことか」
興津和沙:「もしやその子もコイバナを?」
藤宮ひよこ:「うう~ん。ホントはこういうの、あんまり他のヒトに言うべきじゃないんだろうケド」
藤宮ひよこ:「うん。してた。好きな人が出来た。私がつりあわないから、どうしようって相談されてたんだ。ひよ」
藤宮ひよこ:「あのコ。大人しそうに見えるけど。自分のことをしっかり考えてる、弱い子じゃないから」
藤宮ひよこ:「好きなヒトとの関係が悪くなっちゃったりとかで、家出とかするタイプじゃないと思うんだよね」
興津和沙:「ふーん」
原谷狭霧:「恋愛がらみで、その人らしくない行動か。確かに関係ありそうだな……」
興津和沙:「ひよちゃんがいうなら、そうなんだろうね。」
興津和沙:「そっか、そっか」
興津和沙:言いながら、少し不安げな顔をする
涼暮御幸:「彼女の捜索も含めて、任務として依頼したい」
晩翠凍衿:「暴走の結果として行方不明に……ってのは、ちょっと二重に穏やかじゃないね」
涼暮御幸:「この事件の解決。それから、もう一つだ」
涼暮御幸:「君たち自身の暴走可能性を否定できない」
藤宮ひよこ:「……むむ」
興津和沙:「ああ、それなんだよ、会長」
涼暮御幸:「そうさせることは当然、本意ではない。なにか徴候があれば、教えて欲しい」
原谷狭霧:「……ま、そうでしょうね」「俺の場合『それ』が本気でやべえ、つう理由もある。」
興津和沙:「実は私も瑞谷さんに『応援したい』と思われてるっぽいんだ。」
涼暮御幸:「そうか、であれば一層の」
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「君がか?」
晩翠凍衿:「恋を?」
原谷狭霧:「え゛っ、その……事件に関係ありそうな人がっすか?」
興津和沙:「……悪いかよ」
興津和沙:目を背けなら言う
藤宮ひよこ:「ええーっ! 姫師匠、好きなヒトが!?」
涼暮御幸:「いや。驚いただけだ」
涼暮御幸:「悪いなどというものかよ」
晩翠凍衿:「う、うん。何も悪くはないけど」
原谷狭霧:「良いことじゃねーっすか!俺も応援しますよ姫さん!」
涼暮御幸:「君たちが日常を歩んでくれることは、我々の誉れだ」
晩翠凍衿:(ちょっと意外……)流石にそこを口に出すのは避けた。
涼暮御幸:「役員の誰に聞いたとて、そう答えるだろうさ」
藤宮ひよこ:「学生としてはむしろケンゼンだもんね!」
興津和沙:役員の誰に、と言われてちょっとドキっとしてしまう
興津和沙:「ありがとう、ありがとう、けど私が言いたいのはそうじゃなくてね」
涼暮御幸:「分かっている。危険度の話だろう」
興津和沙:「話が早くて助かる」
興津和沙:「こんなかで一番、暴走させられるハメになるのは私かも知れねえ」
涼暮御幸:「そこも問題ない。そのためのチームだ」
涼暮御幸:「誰かが危なければ、隣のものが手を引いてくれるだろう」
涼暮御幸:「我々は、その様に出来ているのだから」
興津和沙:「私もそれがわかった上で罠にかかるつもりはねえけど、うん」
原谷狭霧:「最悪姫さんが暴走しても、俺たち3人でふん捕まえりゃいいって訳っすね。」
興津和沙:「そういうことを、頭に入れておいてくれると助かる」
原谷狭霧:(……出来るかな?俺たちで……)
藤宮ひよこ:「うんうん。ま、ひよは指先ひとつでダウンされそうだけど」
興津和沙:「そんなyouはSHOCKみたいなことはできねえから安心してよ」
晩翠凍衿:「まあ、なるべくはそこまで行かないために」
原谷狭霧:「ま、万が一があったら先ずは俺狙ってくださいね姫さん!タフネスには自信あるんで!!!」
晩翠凍衿:「単独行動は避ける、とかかな。会長の言う通り、それも目的のうちだから」
興津和沙:「わ、わかった。そうならないようにしたいけど、覚えとく!」
藤宮ひよこ:「ふふ。じゃ、みんなでお手々繋いで、頑張ろっか!」
晩翠凍衿:(それでも接触してくるなら、とっ捕まえるチャンスにもなるし……)
晩翠凍衿:「……その辺も留意しつつ、調べを続けるってことでいい?」
興津和沙:「異論なし。」
藤宮ひよこ:「上に同じーく!」
原谷狭霧:「うっす!改めてよろしくお願いしますね!」



GM:シーン終了。ロイス取得および購入が可能です
原谷狭霧:ロイス!姫さんへ!
藤宮ひよこ:そうだ、先程の天性のひらめきで侵蝕が55から57に。
晩翠凍衿:ロイスは保留。購入は応急手当を狙っておきます
興津和沙:上官/涼暮御幸/敬意○/バレてる…?
興津和沙:応急手当ー
晩翠凍衿:2dx+2>=8
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 10[3,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 3[3] → 3

興津和沙:変えない、終わり!
晩翠凍衿:ゲット。以上!
原谷狭霧:〈あの柱どうやって持ち込んだんだろうな……〉興津和沙:〇姫さん/姫さん?で取得!
原谷狭霧:購入は着ぐるみ!
藤宮ひよこ:ロイスは興津さんに センパ……師匠! 興津和沙 ◯百世之師/劣等感 で取得!
原谷狭霧:2dx>=14
DoubleCross : (2R10[10]>=14) → 6[4,6] → 6 → 失敗

藤宮ひよこ:購入はボデマで
藤宮ひよこ:2dx+2>=12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 4[1,4]+2 → 6 → 失敗

原谷狭霧:8点で買えるが……今回は見送ろう。以上です!
藤宮ひよこ:ダメじゃんね
藤宮ひよこ:以上!
GM:では次のシーン。

【ミドルフェイズ3】

GM:引き続き情報収集です。登場は自由!
晩翠凍衿:出る!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:47->51)
原谷狭霧:引き続き出るぜ!
興津和沙:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 5[5]+48 → 53

原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を1増加しました(侵蝕率:54->55)
興津和沙:おっけい
原谷狭霧:うまい!
藤宮ひよこ:出ます!
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:57->64)
藤宮ひよこ:ダイスボナボナ
■情報項目
【済】豊本琳琳(A) 〈情報:噂話〉7
(新)・豊本琳琳(A2) 〈情報:噂話〉11
・豊本琳琳(B) 〈情報:UGN〉9
【済】武地破軍(A) 〈情報:噂話〉7
(新)・武地破軍(A2) 〈情報:噂話〉11
・武地破軍(B) 〈情報:UGN〉9
【済】暴走事件について 〈情報:噂話・UGN〉8
【済】瑞谷涙 〈情報:UGN・裏社会〉9
GM:新しく2個出てます
藤宮ひよこ:豊本琳琳(A2) かなあ?
興津和沙:武地破軍(B)行っていいです?
原谷狭霧:ここは武地A2に行くぜ!
興津和沙:自分で殴った子だから気にかけてる感じで
晩翠凍衿:じゃあ琳琳ちゃんのBを
藤宮ひよこ:わーい
原谷狭霧:よーし!早速判定!
興津和沙:コネUGN幹部つかって
晩翠凍衿:情報UGNでコネ使用!
興津和沙:3dx+4
DoubleCross : (3R10+4[10]) → 7[4,5,7]+4 → 11

興津和沙:おっけい!
原谷狭霧:4dx>=11 噂話コネ使ってダイス+2!
DoubleCross : (4R10[10]>=11) → 10[6,6,9,10]+5[5] → 15 → 成功

晩翠凍衿:4dx+3>=9
DoubleCross : (4R10+3[10]>=9) → 10[8,9,9,10]+8[8]+3 → 21 → 成功

藤宮ひよこ:ではコネ:要人への貸しとエージェントツール使用。
藤宮ひよこ:6dx+4
DoubleCross : (6R10+4[10]) → 9[1,3,3,6,9,9]+4 → 13

原谷狭霧:アッ固定値忘れた。クリアしてるしいいかな……
藤宮ひよこ:クリア!
GM:こいつらめちゃめちゃ優秀じゃんね
GM:開示します!
・豊本琳琳(B)
既にオーヴァードとして覚醒済。
覚醒当時には暴走事件も起こしているが、破風の会と、協力イリーガルによって鎮圧。
以降は能力を持つこと自体を秘匿して生活していた。
強力な装備を生成するモルフェウスシンドローム発症者であるのみならず、
戦いのセンスに非常に秀でていた。“戦闘用人格”と呼ばれる特異体質と推定される。
・武地破軍(B)
バロールシンドロームの発症者。
UGNイリーガルとして登録、活動経歴がある。
任務協力には精力的ではあるが、然程強度の高いオーヴァードではない。
“時使い”と呼ばれる、微小だが特異な時間遡行能力を保有している。
・豊本琳琳(A2)
好きな人が出来たという。
相手は武地破軍という高等部一年の生徒。
以前に助けられた縁によるが、能力強度の不均衡を気にしていた。
また、親の都合で近々転校する予定があり、焦りもあったようだ。
・武地破軍(A2)
事件を起こす直前、伝説の桜の樹の下で後輩らしき女の子に告白されていたという。
どうにも断ったようだが。
本人に話を聞きに行けば詳細を教えてくれるかも知れない。
GM:情報終わり!
興津和沙:理解したぜ!
原谷狭霧:あのバカ……マジで何考えてんだよ……
藤宮ひよこ:とんでもないよ
GM:【星辰館 第X学食】
GM:いくつかある学食のうちの一つで、あなた達は得た情報のすり合わせを行っていた。
興津和沙:というわけで武地くんのオーヴァードとしての戦歴や情報を
興津和沙:イラストなどを使ってまとめた資料を皆配っています
興津和沙:『これが武地破軍だ!!』
原谷狭霧:「そうそう」「バロールなんすよね、武地。」ペラペラと資料をめくる。
興津和沙:『武智特殊能力:僅かな時間だが時を進めたり遡行できたりするぞ!』
晩翠凍衿:「ふーん……?」やや怪訝そうにしながらページを捲っていく。
藤宮ひよこ:「水取ってきたよ~ん! うわ!要点を的確に抑えてある! メチャ解り易い!」
興津和沙:『武智戦闘力:一般的なオーヴァードだ!』
興津和沙:『武智性格:真面目で任務には精力的に取り組むぞ!』
興津和沙:みたいなことがざっくりと描いてあります
興津和沙:「ざっくりとだけど、UGNが把握してる武地くんの情報はこんな感じかな」
涼暮御幸:「ああ。彼は徒手空拳で戦う、近接型のスタイルだ」
原谷狭霧:「そうそう、真面目に殴り合いしたら俺が余裕で勝てそうなんすよね。」
興津和沙:「あとは原谷さんから友人視点で付け加えることとかあれば言ってくれれば」
原谷狭霧:「あ゛ー、そうっすね……」(馬鹿話した日から今日まで、武地を見かけた変な所……)
藤宮ひよこ:「ふ~ん。あ、この“時使い”ってのは……?」
興津和沙:「よくわかんねえけど、相対した感じだと」
興津和沙:「ほんのちょっと、ほんのちょっとだけで狙いやタイミングが狂う感じだったかな」
涼暮御幸:「オーヴァードには稀に、シンドロームの範疇を超えた特異性を持つものが存在する」
涼暮御幸:「特筆性能力(ディスクリプト)、とでも呼称しようか」
藤宮ひよこ:「……ふんふん。このたけっちの"僅かな時間だが時を進めたり遡行"ってのがカイチョーのいうデスクリフトってやつなんだね」
晩翠凍衿:「ディスクリプトね」
藤宮ひよこ:「ディスクリプト!」
涼暮御幸:「ああ。例えばだが、原谷狭霧であれば、とみにオーヴァードに対する強い侵蝕性を持つ」
涼暮御幸:「我々はこのような形質を持つものを、対抗種(カウンターレネゲイド)と分類付けている」
興津和沙:「うわ、なんかかっけー」
原谷狭霧:「そうっすね。ジャーム相手にしたときとか、クソキノコの暴れ方も炎の燃え具合も凄いっす。」
原谷狭霧:「恥ずかしい話制御も大変なんで、俺が火傷しちまうこともチラホラあるんすけど……」
涼暮御幸:「もっと顕著な例を挙げるならば、そうだな」
涼暮御幸:「古代種(エンシェントレネゲイド)か。20年前の起源拡散より前よりレネゲイドを行使する者らだ」
興津和沙:「あー、あの老けない人たち」
涼暮御幸:「古来よりの伝説を持つ者たち。彼らの力の理は、我々とは大きく違えている」
藤宮ひよこ:「ふはは。精進が足りないぜサギリー! ん?古代種って……」
晩翠凍衿:「……なんでかこの街には結構いますね、古代種」
興津和沙:「あ、晩翠さんも知り合いにいるんだ、老けない人たち」
原谷狭霧:「はえー、そんな凄い人もいるんすね……」」
晩翠凍衿:「いるいる。3人ぐらいいる」
原谷狭霧:「お、思ったよりいっぱいいるなぁオイ。」
藤宮ひよこ:「こないだも会ったしねえ」
興津和沙:「3人は多いね!私は一人しかないよ!」
涼暮御幸:「1人でも驚嘆すべき事態なのだが……」
興津和沙:「いいな、私も古代種探してこの街の古代種コンプリートしようかな」
藤宮ひよこ:「古代種GO…!」
晩翠凍衿:「……」確かUGNにはN市の古代種のリストもあったはずだが、おいそれと公開するものでは間違いなくないだろうため黙秘している。
興津和沙:「会長は会長は?会長はなんかそういうカッコいいのないの?」
涼暮御幸:「……器物使い(ツールマスター)と見做されるらしい」
興津和沙:「かっけー」
涼暮御幸:「ものの取り扱いにとみに長ける、エグザイルシンドロームの変種だそうだ」
藤宮ひよこ:「おお、すげえ格好いい……!ツールマスター!」
原谷狭霧:「いろんな道具を滅茶苦茶使いこなせる感じでいいんすかね?」
涼暮御幸:「そういうことだ。とはいえ、これはシンドロームの分類よりも未発達の分野だ」
涼暮御幸:「未分類のものも、多くはあるだろう」
興津和沙:「じゃあ、もしかして」
興津和沙:「その豊本さんにもそういうのあったりするの?」
藤宮ひよこ:「……」
涼暮御幸:「……ある」
藤宮ひよこ:「んん?」
藤宮ひよこ:「ちょ、ちょっち待って」
藤宮ひよこ:「りんりんって……オーヴァードだったの?」
涼暮御幸:「ああ。知らぬのも無理はないだろう」
涼暮御幸:「彼女は発症直後以降、それを隠して生活していた」
藤宮ひよこ:「………なんか隠してた理由、あったのかな」
涼暮御幸:「知るのは当時の関係者くらいだ」そばを啜る。
涼暮御幸:「それが彼女のディスクリプトに起因する」
原谷狭霧:「そんなに出力がなかったから、隠してた方が良さげだったとかっすか?」
涼暮御幸:「逆だ。戦闘用人格(デュアルフェイス)」
涼暮御幸:「レネゲイドの行使に卓絶した、もう一つの人格とでも言うべきもの」
涼暮御幸:「彼女にはそれがあった。それ故、彼女はそれの発現を恐れた」
興津和沙:「ジキルとハイド的な?」
興津和沙:「野村とガイア的な?」
藤宮ひよこ:「もうひとりの、自分」
原谷狭霧:「……」正直、隠したくなる理由はわからなくもない。
原谷狭霧:俺自身。オーヴァードになったことを家族に打ち明ける度胸は……まだないから。
涼暮御幸:「彼女は、“強かった”。その精神性から乖離して有り余るほどに」
涼暮御幸:「だが、それを律せる強い心を持っていたと私は推察していた」
涼暮御幸:「最初の暴走以降、これまでに、彼女が何かを起こしたことはない」
興津和沙:「……」
晩翠凍衿:「……んんん」難しい顔。
興津和沙:「そういう子も、いるってことだよね。」
興津和沙:「私らみたいにオーヴァードになって、その力を活かそうとするヤツらもいれば。」
興津和沙:「皆のために、自分は力を見せない方が良いと思う子もいる。」
涼暮御幸:「ああ。尊重されるべき選択肢であったと思っている」
興津和沙:「けど。」
興津和沙:「その尊重されるべき選択肢を、台無しにしようとしてるやつが、いるかもしれねえってわけだ。」
涼暮御幸:「逆に言えば、何も起きなければ、彼女は能力を制御できているはずだ」
涼暮御幸:「失踪の原因を求めるなら、精神に起因する切っ掛けがあるとみるほうが妥当だろう」
興津和沙:「友達視点で」
興津和沙:「ひよちゃんなんかわかったりしない?」
原谷狭霧:(どこかで何かが起きた。)(其れならば、起こした誰か。もしくは何かがあるわけだ。)
藤宮ひよこ:「………」豊本琳琳とは。無二の親友だったとか。格別親しかったわけじゃないけど。
藤宮ひよこ:それでも大事なクラスメイトであり、ひよのダチだ。
藤宮ひよこ:んん、と伸びをしてから。
藤宮ひよこ:「りんりんの好きな人ね」
藤宮ひよこ:「たけっちだった」
興津和沙:「わー」
晩翠凍衿:「……おお」
涼暮御幸:「……武地破軍か?」
原谷狭霧:「……え゛?」
藤宮ひよこ:「うん。結構、ウワサになってたらしくて。いや、隠せるもんじゃないね。ショージョの乙女心なんてさ」
藤宮ひよこ:あはは、と力無く笑いながら。
興津和沙:(え?隠せないの?)
藤宮ひよこ:「りんりんにはさ。時間が無かったんだよね。近々、転校するつもりだったって」
興津和沙:「離れ離れになる前に、せめて気持ちだけでもってか」
藤宮ひよこ:「……うん。想像つくよね。想いを決めた女の子が、好きな人に取る行動なんて」
興津和沙:「それで」
原谷狭霧:「成る程ねぇ。」(そっから行方不明と暴走に、どう繋がるか。)
興津和沙:「うまくいってりゃ、こんなことになるわけないよね…」
原谷狭霧:(何でもいい。武地と豊本さんで……思い出せる事。)
涼暮御幸:「彼女の暴走事件の折に、武地破軍も鎮圧に協力した」
涼暮御幸:「その縁ということなのだろうが……」
原谷狭霧:「──あ゛。」唐突な閃き!
涼暮御幸:「どうした?」
興津和沙:「はい、原谷さん」
原谷狭霧:「いや……武地の事何すけど。なんやかんやで結構モテてたんすよ、あいつ」
原谷狭霧:「さっき言ってた恋愛観もあって、告白とかは基本振ってたらしいんすけど……」
藤宮ひよこ:「うん……ってことは」
原谷狭霧:「確か……ちょっと前に。」「またアイツが後輩を振ったって話してるの、聞いちゃったんすよね……」
原谷狭霧:「時期的に重なるなら。あんまし考えたくねえ事態なんですけど……」
原谷狭霧:「その振った子が、豊本さんだったりすんのかな、って」
興津和沙:「武地くんは自分より強い女の子が好き。豊本さんは武地くんに鎮圧されてるので武地くんより弱い。よって豊本さんは武地くんの守備範囲外という図式は成り立っちゃうね?」
藤宮ひよこ:「………」
興津和沙:「オーヴァード同士ってことを知った上で、振ってるってことだもんね?」
涼暮御幸:「いや、傍目から見ても、2人の戦力差は歴然だ」
涼暮御幸:「鎮圧が成功したのは、こちらが複数だったからだけだ」
原谷狭霧:「いえ、それ以前に……武地が知らなかった可能性がある。」
原谷狭霧:「豊本さんが、オーヴァードだってことに。」
涼暮御幸:「おそらく100度ぶつかれば100度、豊本琳琳が勝つだろう」
涼暮御幸:「それもない。彼は知っている」
興津和沙:「なるほど。なるほど。」
晩翠凍衿:「……じゃあなんで?」
興津和沙:「じゃあ、これ以上考えても仕方ねえな!」」
藤宮ひよこ:「姫センパイ……?」
原谷狭霧:「ま、マジでわかんねーなこれ……」
涼暮御幸:「さてな。他人の恋愛の機微までは分からんよ」
涼暮御幸:「だが、彼が鍵を握ることは間違いないだろう」
興津和沙:「これ以上は本人の気持ちの問題だ。部外者が推察するのは無礼ってもんだろうよ。」
興津和沙:「誰にでも入ってほしくねえ領域ってのはあるもんだ。」
興津和沙:「だから」
興津和沙:「ちゃんと礼を持って本人に聞きに行こうぜ。」
涼暮御幸:「そうだな。そろそろ快復が見込める時期だ」
興津和沙:「影でこそこそ考えるよりソッチのほうが筋も通るでしょ。」
原谷狭霧:「──そうっすね。」「色恋沙汰を掘り返す時点で不躾極まりねえが、武地に聞く他なさそうだ」
興津和沙:「ひよちゃんもそれでいい?」
興津和沙:「豊本さんのダチとしては、あんま面白くない話を聞くことになるかも知れないけどさ」
藤宮ひよこ:「………う、ん」
藤宮ひよこ:「そだね。直接、問いただそっか!」
涼暮御幸:「何。それで礼を失していたのが向こうだと知れれば」
涼暮御幸:「ひっぱたく機会を得るだけのことだろう?」
藤宮ひよこ:「フハハ! 乙女心を踏み躙ったツケは高くつくからね! 成敗してくれるわ!このヒヨ黄門様が!」
興津和沙:「あはは、最初の一撃は豊本さんに譲ってあげてもいいんじゃない?」
藤宮ひよこ:「人間のほっぺは何故2つ付いているのか! 2人でひっぱたくだめだよ! 師匠!」
原谷狭霧:「ヘッ。あいつの恋愛観的には手加減無用くらいでちょうどいいと思うぜ?」
原谷狭霧:(俺がやったら入院期間伸びかねんしな……)
興津和沙:「イエス・キリストもびっくりだね、それは」
晩翠凍衿:「……まあ、そこも事情を聞いてからってことでしょ?」
晩翠凍衿:「ひっぱたかずに済むことを祈ろう。まずは」
興津和沙:「それはそれで事態が複雑になりそうで困るんだけど。」
興津和沙:「そうなったら、私らが頑張ればいいだけの話か。そっちのがいいやな。」
興津和沙:グイッと水を飲み干す。準備はオッケーだ。いつでも行ける
藤宮ひよこ:「……じゃ、ひよと」
藤宮ひよこ:晩翠さんにグッと近づき。
藤宮ひよこ:「しえりんパイセンはちょっとお化粧直しに行ってきまーす☆」
晩翠凍衿:「ほあ?」目を瞬かせて。
晩翠凍衿:「ひよこちゃんお化粧なんてしてるの……?」
藤宮ひよこ:「い、いーからいーから! すぐに戻るから! 先行っててねー!」
藤宮ひよこ:強引に晩翠さんの腕を掴んで廊下に出たあと。
晩翠凍衿:「わっとと」連れ出される。
藤宮ひよこ:「………」ぼすん、と。その胸に頭を預ける。
晩翠凍衿:「……」
藤宮ひよこ:「ごめんね」
晩翠凍衿:「どうしたのさ」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「もしかしたら、さ」
藤宮ひよこ:「ひよが。あんな無責任に相談に乗らなかったら」
藤宮ひよこ:「もっと、りんりんのこと、ちゃんと見てあげられたら、とか」
藤宮ひよこ:声が震える。
藤宮ひよこ:「正しい方に。導くことが出来たら、とか」
藤宮ひよこ:「なんか……なんか、さあ」
晩翠凍衿:「…………」
藤宮ひよこ:ぽろりと。熱いものが頬に溢れる。
晩翠凍衿:底抜けに明るい色をした頭を、ぽんぽん、と軽く叩いて。
晩翠凍衿:「あたしが、さっきの話のあいだ考えてたのはね」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「うん……」
晩翠凍衿:「豊本ちゃん、すごい逸材だなあってこと」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「うん……?」
晩翠凍衿:「資料を見たり、会長の話を聞いたりしてね」
晩翠凍衿:「もしもあたしが、この学校のオーヴァードを暴走させて……混乱を起こしたり、もっと酷いことを企むような悪い奴だったら」
晩翠凍衿:「絶対に放っておかない。是非とも計画に組み込むと思う」
藤宮ひよこ:「……うん、イツザイだって。言ってたもんね。カイチョーも」
晩翠凍衿:「だから……その、つまり」
晩翠凍衿:「もし、その子に頼もしい相談相手がいて、そのおかげで正しい方向に進もうとしてたとしても」
晩翠凍衿:「多少無理矢理にでもそうするだろうって話でさ……」
藤宮ひよこ:「………」ズズッと鼻をすすりながら。
藤宮ひよこ:「………慰めてくれてる?」
晩翠凍衿:「……事実として、ひよこちゃんは悪くないって言ってるだけです」
晩翠凍衿:「そうでしょ?あなたは相談に乗ってあげたんだもん」
藤宮ひよこ:「………うん。うん」
晩翠凍衿:「しかも、今回は他に原因があるってはっきりしてる。どこかの誰かが……自分のためなのか、それとも何か勘違いしてるのか知らないけど、人をおかしなことにしてるんだよ」
晩翠凍衿:「なら、悪いのはそいつじゃない」
藤宮ひよこ:「一連の事件には、黒幕がいて。そいつのせいだってのは。ひよも、わかってるよ」
藤宮ひよこ:「でもさ。やっぱり。それこそジジツとして。ひよが。背中を押しちゃったのもまた。ジジツってことが」
藤宮ひよこ:「………やっぱ、辛くて」
藤宮ひよこ:だっさいよね…と力無く口元だけで笑いながら。
晩翠凍衿:「……うーん……」
晩翠凍衿:「……なんか。あたしとしてはとても珍しく」
晩翠凍衿:「“その気持ち分かる”みたいな気分になってる。今」
晩翠凍衿:預けられた頭を抱き、今度は優しく撫でて。
晩翠凍衿:「すごく真剣に、豊本さんのことを考えてあげてたんだね」
藤宮ひよこ:「……へへ」居心地の良さそうに頭を揺らしながら。
藤宮ひよこ:「………もうちょっと撫でてくれたら。泣き止んじゃうカモ」
晩翠凍衿:「ほう。甘えん坊め」
藤宮ひよこ:「甘えさせ上手め」
晩翠凍衿:言われるままに撫で続けて。「……軽はずみなこと言わなければ良かったって後悔してる?」
藤宮ひよこ:「………うん。もっとちゃんと、りんりんのこと。知る努力をするべきだった」
晩翠凍衿:「そんなに急に相手のことなんか分かんないでしょ」
晩翠凍衿:「それに、りんりんちゃんも、あなたのせいだなんて言ったりしないよ」
晩翠凍衿:「…………たぶん」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「そこは。ウソでもいいから、言い切ってほしかったカモ」
藤宮ひよこ:「……ありがとね。センパイ」
晩翠凍衿:「あ、あたしの時は許してもらえたけど!だからって常に誰でもそうだなんて言えないもん!」
晩翠凍衿:「……ん」
晩翠凍衿:「ダメだったら謝ろう。謝るためにも今できることを頑張ろう」
晩翠凍衿:「まだ何も終わってないよ」
晩翠凍衿:撫でる手にぐりぐりと力を込めて。
藤宮ひよこ:「うん。ゼッタイに探して。謝らなきゃ」
藤宮ひよこ:あの日。りんりんに。彼女に言った言葉。
藤宮ひよこ:『自分が嫌いになるような選択肢だけは選ばないで』
藤宮ひよこ:数年前の"あたし"が聞いたら鼻で笑うようなセリフだ。
藤宮ひよこ:でも、今の自分は。
藤宮ひよこ:───嫌いじゃないよ。
藤宮ひよこ:ちょっと雑だけど。優しい掌の感触を感じながら。
藤宮ひよこ:そう、改めて思った。



GM:シーン終了。購入ロイスあればどうぞ。
興津和沙:とりあえずロイスは保留!
興津和沙:ボデマ!
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 5[5] → 5

興津和沙:無理、終わり!!
晩翠凍衿:ひよこちゃんへのロイス感情を 〇尽力/不安 に変更します。
藤宮ひよこ:尊敬するセンパイ 晩翠凍衿 ◯尽力/疎外感 で取得!
晩翠凍衿:購入はUGNボディアーマーを!
藤宮ひよこ:あちきもボデマ!
原谷狭霧:ロイスは保留して購入!
晩翠凍衿:2dx+2>=12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 7[6,7]+2 → 9 → 失敗

藤宮ひよこ:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 5[2,2,5]+2 → 7 → 失敗

晩翠凍衿:財産使ってまでは要らんかな……!以上!
原谷狭霧:ボデマ狙うぜ!
藤宮ひよこ:う~んちょっと迷うけど5使って買っちゃお!
原谷狭霧:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 10[7,10]+9[9] → 19 → 成功

原谷狭霧:ウワッ回った
藤宮ひよこ:残り財産3!
藤宮ひよこ:やりますなあ
晩翠凍衿:仲間外れ……
藤宮ひよこ:ボデマ欲しい方!
原谷狭霧:一先ず装備!着ぐるみ変えたらお下がり行為しよう
原谷狭霧:以上です!
晩翠凍衿:人に渡すなら興津さんのような気はする
藤宮ひよこ:師匠!受け取ってくれ!
原谷狭霧:前線だぜ
興津和沙:じゃあありがたく!
興津和沙:ありがとう!
藤宮ひよこ:へへ…

【ミドルフェイズ4】

GM:では次のシーン!
GM:病院に向かうシーンとなります。
GM:原谷くんがシーンプレイヤー。他の登場は自由です。
原谷狭霧:ヨッシャア!
晩翠凍衿:登!
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を1増加しました(侵蝕率:55->56)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:51->58)
原谷狭霧:落ち着きが過ぎる
興津和沙:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 9[9]+53 → 62

興津和沙:きゃいん
GM:明暗先
藤宮ひよこ:出ます!
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:64->66)
藤宮ひよこ:助かった…
晩翠凍衿:ナイス



GM:【市内某所 UGN提携病院】
GM:武地破軍はここに入院していた。
GM:鎮圧直後は意識を失っていたが、さしたる負傷はないという。
興津和沙:よかった…
GM:抑え込んだ側が上手かったのかな、とは担当医の弁だ。
GM:意識も回復し、面会も可能となっている。
GM:彼の病室。
武地破軍:「つつ……」身を起こそうとして転がる。
興津和沙:「あー、無理しなくていいよ?」
原谷狭霧:「一先ず後遺症もなさそうでホッとしたぜ……」
興津和沙:「いや、その前に、謝罪が先か」
晩翠凍衿:「お邪魔しまーす」何気ない足取りで入っていく。
興津和沙:「ごめんね?大丈夫?」
武地破軍:「うわっ……!」
武地破軍:「すいませんすいませんすいません!」
興津和沙:「うわって!!」
藤宮ひよこ:「………むむ。爽やかな感じのイケメンだね」「うわ。チョー怯えてるよ」
武地破軍:「お礼参りとかマジで勘弁してもらえますか……!」
興津和沙:「いや、待って待って!そんなに、そんなにひどくしなかったよね!?」
原谷狭霧:「まあ……その柱ぶち込まれたら流石にビビるとは思いますがね……」
晩翠凍衿:「……ともかく暴走の気配は全く無いっぽくて何より?」
武地破軍:「いや……それを見ると恐怖が……」
寒骨白:『吾を畏怖する声は存外心地よいな……』
寒骨白:『どうだ主?やはりこのまま天下に号令を狙うべきでは?』
興津和沙:「じ、自分から挑んできたくせに…!いや、暴走中だったから仕方ないのかも知れないけどさ…!」
原谷狭霧:「まー心配すんな、いざって時は体張って逃げる時間稼いでやっからよう」
興津和沙:「なんで原谷さんは私がもっかいこの子に襲いかかる前提で話してるのかな!?」
興津和沙:「しないからね!そんなこと!お姫様、怪我人を襲ったりしない!」
晩翠凍衿:「怪我が治ってからなら襲うみたいな言い方になってない?」
藤宮ひよこ:「なるほど?」
興津和沙:「はい、晩翠さんも誤解を生むような発言の広い方をしない!そんなこともしません!」
興津和沙:「そもそも襲撃されたのは私なので!」
武地破軍:「ひええ」
興津和沙:「ひええじゃねえよ、てめえもっ!」
藤宮ひよこ:「ともかくさ。ひよ達、たけっちに聞くことあるじゃんね」
原谷狭霧:「姫さん姫さん、ビーク—ルビークール」
晩翠凍衿:「あはは。ごめん、そうそう」
武地破軍:「僕に……?」
興津和沙:「ごほん」
興津和沙:「そう、君に」
興津和沙:「今話してわかったけどさ。やっぱり武地さん、私に襲いかかってきたときとは随分様子が違うじゃん」
興津和沙:「じゃねえ、違いますわよね」
興津和沙:「あの時、あんたはどうしてあんなことをしたんですの?」
武地破軍:「……」
武地破軍:「ぼんやりとしか、思い出せないけど」
武地破軍:「もう、時間がないと思ったんだ。早く強くならないとって」
原谷狭霧:(ぼんやりした記憶でも、あの柱への恐怖はばっちり残ってたのか……)
武地破軍:「それを示すためには、あの音に聞く“夜叉姫”を倒すしかねえなって……」
興津和沙:「え?私の名前そんな音の聞こえ方されてるの?」
興津和沙:「っと、そこはいいや。」
興津和沙:「強さを証明したいでもなく、自分より強い女の子を探してるわけでもなく」
興津和沙:「強くなりたいっていう焦りに駆られちゃったんだね。」
藤宮ひよこ:「(やっぱり"夜叉"の方がユーメーだよね……)時間がない、って言ってたケド……?」
武地破軍:「何かよくわかんねえんだけどさ」
武地破軍:「ビジョンが浮かんだんだ。閃光に包まれて、街が終わるみたいな」
武地破軍:「そしたらなんか、これは現実に起きることなんだって思えて……」
晩翠凍衿:「やだ。すごい物騒」
興津和沙:「………なるほど、そりゃこええや。」
晩翠凍衿:「……それ、あなたが強くなったら止められるの?」
藤宮ひよこ:「うんうん。UGNとか、破風の会とか。相談しようとかは?」
武地破軍:「そうじゃねえけどさ……」
興津和沙:「街が滅びるから、それを止めるために強くなろうとしたんじゃない。」
武地破軍:「いや、なんかそれどころじゃなかった。すぐに、何とかしようって」
武地破軍:「UGNとか、生徒会とか、そういう周りのことは全然浮かんでこなくて……」
武地破軍:「なんだろうな。もう一人の自分って感じっつーか」
興津和沙:「自分が死ぬ前に、やりたいことがあって、それが強くなることだったってことでいい?」
藤宮ひよこ:「思い立ったら即行動タイプかあ。ううん。そこは悪く言えないカモ。ひよも同じタイプだし……」
武地破軍:「違う、強くなるのはただの過程で……」
興津和沙:トン、とひよちゃんの背中を押します。
興津和沙:藤本さんとの関係について聞くなら今だと思ったし、それを聞くべきなのはひよちゃんだと思っている。
藤宮ひよこ:「……オッケー、ししょー」
藤宮ひよこ:「あ、自己紹介、まだだったよね。中3で、イリーガルの、藤宮ひよこ。ヨロシクね」ぺこりと頭を下げて。
藤宮ひよこ:「たけっちにね、見てもらいたいものがあるんだ」
武地破軍:「何を?」
藤宮ひよこ:そしてスカートのポケットから取り出したのは、セロハンテープで切れ目を修復された、1枚の似顔絵。
藤宮ひよこ:「数日前、たけっち。女の子から告られたっしょ」
藤宮ひよこ:「それってさ。……もしかして、このコ?」
武地破軍:「……」
武地破軍:「……それ、豊本か。上手いな」
藤宮ひよこ:「うん。りんりん、ひよの、クラスメートなんだ」
藤宮ひよこ:「……りんりんね。今、行方知らず、なんだ」
武地破軍:「えっ……!?」
藤宮ひよこ:「もう何日もガッコにも来てない。ひよ達も探してるんだけど。まだ見つかってない」
原谷狭霧:「……手がかりがあれば藁でも掴みたい状況だ」「ダメもとで、武地にも心当たりがねえか聞いておきたくてな。」
藤宮ひよこ:「うん。何か知ってたら、教えてほしいの」スッと彼と目線を合わす。
武地破軍:「そんな……なんで……」
藤宮ひよこ:「最後にりんりんと会ったの。たぶん、たけっちだから」
武地破軍:「ああ。会ったよ……話、した」
武地破軍:「話して、別れて……そこからはちゃんと覚えてない」
武地破軍:「多分、それから、すぐだと思う」
武地破軍:「俺が襲いかかって、ノされたのは」
晩翠凍衿:(ノされた……)
興津和沙:「その前に」
原谷狭霧:「……豊本さんと話した後、瑞谷って奴に遭って暴走。そして姫さんに鎮圧か。」
興津和沙:自分で描いた瑞谷さんの絵を出します。
興津和沙:「そう、こんな子に会ったか覚えてない?」
武地破軍:「会った……気がする」
藤宮ひよこ:「! やっぱり……」
晩翠凍衿:「……豊本ちゃんと話した内容って、覚えてたら教えてもらえるかな?」
原谷狭霧:「そっちも別口で探してる人なんだ。」「何でもいい、なんか覚えてることはねえか?」
武地破軍:「……」4人を見回して。
興津和沙:「言いづらいなら、私は出てくよ?」
武地破軍:「いやその、言いづらいと言うか……」
武地破軍:「本人の了解もなしにくこういうのダメかなって……」
晩翠凍衿:「……まあ。ごめんなんだけど」
興津和沙:「ごめんな…」
原谷狭霧:「あ゛ー………………」「そうだよな…………」
晩翠凍衿:「豊本ちゃんがあなたに告白したって言うのは、あたしたち、もう知ってるんだ」本人の記憶に残っているかはともかく。
興津和沙:「その言い方で察せないほど、鈍くはないんですよ。私達。」
興津和沙:「うん、晩翠さんの言う通り、ある程度知って上で来てるしね…」
原谷狭霧:無言で目を逸らします。
晩翠凍衿:「で、その」興津さんの似顔絵を指す。「瑞谷って人は、恋を応援するって主張してて」
晩翠凍衿:「どうもそいつと接触したイリーガルが、能力を暴走させてるらしいんだ」
晩翠凍衿:「だから、プライベートな話題に踏み込んじゃって申し訳ないんだけど」
晩翠凍衿:「事件解決のために、出来ればその辺りのお話を聞かせてほしいな、と」
武地破軍:頭を掻く。「まあいいか……」
武地破軍:「後で僕が殴られればいいだけだもんな……うん、話す」
藤宮ひよこ:友達の勇気がどういった経緯で、こんな結果になってしまったのか。根掘り葉掘り聞きたい気持ちをグッと堪えて。
藤宮ひよこ:「うん。ゆっくりで、いいから」
晩翠凍衿:「ごめんね。本当」背に腹は代えられないが、悪いとは思っている。
武地破軍:「豊本には告白されたよ」
原谷狭霧:「そんときゃあ俺も付き合うぜ。」
武地破軍:「やだよかっこ悪い。一人で行かせてくれよ」
武地破軍:「で、俺は断った」
原谷狭霧:「……おう。」ここまでは聞いて推測できたことだ。
武地破軍:「自分があいつに釣り合うとは思えなかったからな。でもあいつさ」
武地破軍:「それでいいって言ってたんだ。言えただけで満足だって」
晩翠凍衿:「へえ……?」
武地破軍:「それで別れて……」
武地破軍:「そっちの子と何を話したかは、正直、ほとんど覚えてない」
藤宮ひよこ:「……本人から、直接聞いたわけじゃないケド」
藤宮ひよこ:「りんりん、ユーシューなオーヴァード、だったんだよね」
藤宮ひよこ:「釣り合わないと思ったってのは……やっぱり、そういう?」
武地破軍:「ああ。俺よりずっと強かったからな」
武地破軍:「そんな状態だと、向こうが気を使うだろ」
藤宮ひよこ:「あ! 言っておくケド。たけっちのタイプが強いオーヴァードの女の子ってのは。サギリー調べがついてっからね!」
武地破軍:「お前そういうの言うの……!?」
原谷狭霧:「すまねーな。お前の好みの女子を助けるためだ。」
武地破軍:「いや、まあ……そうだよ、そう」
原谷狭霧:「あとで豊本さんにも詫び入れに行く腹はくくってるぜ……」
藤宮ひよこ:「うん。ひよも一緒に頭下げる」「謝らなきゃいけないこと。イッパイあるし」
晩翠凍衿:「でも、せっかく好みのタイプの子に告白されたのに」
晩翠凍衿:「向こうが気を使うと思ったから振っちゃったの……?」
武地破軍:「ん?ああ、そうだけど?」
晩翠凍衿:「ええ!?なんで!」
晩翠凍衿:「やったーわーいで受ければ良くない!?」
武地破軍:「いやだってさ……こういうの、向こうのこと考えなきゃだろ」
原谷狭霧:(正直千載一遇のチャンスだと思うんだよな。俺も気になっちゃあいたが……)
武地破軍:「両方の納得が大事なんだからさ。僕だけ良ければ良しじゃないだろ」
晩翠凍衿:「相手の方から告白してきたんでしょうが!」
晩翠凍衿:「そこで引いてどうすんの!?優柔不断なの!?」
武地破軍:「えっなんで僕怒られてるの……?」
藤宮ひよこ:「女の子は複雑な生き物なのさ……たけっち」どうどう、と晩翠さんを抑えながら
原谷狭霧:「…………」(助け舟だしづれぇ……!)
晩翠凍衿:「そりゃあ……」なおも言い募りかけ、制止されて我に返る。
晩翠凍衿:「……ごめん、完全に任務のこと忘れてた……」
藤宮ひよこ:「ひよはそういう考え。素敵だと思うケドね。ちゃんとりんりんのこともソンチョーしてくれてたんだ」
藤宮ひよこ:「ううん」
藤宮ひよこ:「これくらいかなあ。得られるジョーホーって。まだ聞きたいことあったかな……?」
晩翠凍衿:「えっと……どうだっけ……?」
晩翠凍衿:その場の面々を見回す。完全にコイバナに思考リソースを割いていたぞ。
原谷狭霧:「えーっと……そうだ!」
原谷狭霧:「別れた後の豊本さんがどうしたかわからねーか!?」
武地破軍:「知らねーよ……行方不明になったってのも今知ったんだ」
武地破軍:「マジなんだな……?」
原谷狭霧:「そうか……すまねえ、無茶言っちまったな……」
藤宮ひよこ:「やっぱり、りんりんの行方はたけっちでも知らない、か」
興津和沙:「そっちは引き続き探してくっていうことで。」
興津和沙:「武地さん」
興津和沙:「なんかさ、豊本さんに伝言とかある?」
武地破軍:「いや」
武地破軍:「自分で言う」
武地破軍:「だからさ。頼む」
興津和沙:「いいな」
興津和沙:「お姫様は、皆のお願いを聞いてあげるもんだ。」
GM:追加の情報収集が可能です。
■情報項目
【済】豊本琳琳(A) 〈情報:噂話〉7
【済】豊本琳琳(A2) 〈情報:噂話〉11
【済】豊本琳琳(B) 〈情報:UGN〉9
(新)・豊本琳琳(B2) 〈情報:UGN〉12
【済】武地破軍(A) 〈情報:噂話〉7
【済】武地破軍(A2) 〈情報:噂話〉11
【済】武地破軍(B) 〈情報:UGN〉9
(新)・武地破軍(B2) 〈情報:UGN〉12
【済】暴走事件について 〈情報:噂話・UGN〉8
【済】瑞谷涙 〈情報:UGN・裏社会〉9
GM:この2個!
原谷狭霧:武地B2……行くっきゃねえな!
藤宮ひよこ:いい難易度してるじゃねえの!
原谷狭霧:コネはなし!一発勝負だぜ!
原谷狭霧:2dx+1>=12 オラーッ情報:UGN!
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 5[1,5]+1 → 6 → 失敗

藤宮ひよこ:サギリーッ
晩翠凍衿:サギリー……
原谷狭霧:財産6点くらいわけねえんだよなぁ~~~!!!
GM:金持ちだ
興津和沙:かっこいい!!
原谷狭霧:伝説のギャランティプラスつけてる俺にはよぉ~~~~~!!!!!
藤宮ひよこ:コイツ……ギャラプラを……!
晩翠凍衿:馬鹿な……あのギャランティプラスを……!?
GM:これがイリーガル……!
原谷狭霧:という訳で財産6で開帳!残り財産点6!
藤宮ひよこ:じゃありんりんB2いこうカナ/
藤宮ひよこ:守護天使!出番だ!
藤宮ひよこ:ダイス+5 あとシナ1!
藤宮ひよこ:8dx+2>=12
DoubleCross : (8R10+2[10]>=12) → 10[2,3,4,5,6,7,9,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

GM:強さ
藤宮ひよこ:フッ
晩翠凍衿:ヒュウ
原谷狭霧:これが守護天使の力って訳かよ……
GM:ではどちらも開示!
藤宮ひよこ:マシラペナルティを踏み倒すだけが守護天使の仕事じゃあないぜ!(多分他にいいビルドいっぱいある)
・豊本琳琳(B2)
彼女の痕跡は市内を見てもどこにもない。
隠れ潜む能力を会得しているか、そういう事ができる能力者と行動をともにしていると思われる。
・武地破軍(B2)
現在は“時使い”を失っている。
GM:以上!
興津和沙:え、こわ
原谷狭霧:なっばっDロイス無しだと!?
藤宮ひよこ:うそですやん
晩翠凍衿:どういうことなんだぜ
GM:このシーンはここまで!



GM:ロイス・購入があればどうぞ。
原谷狭霧:ろいす!藤宮さんに!
藤宮ひよこ:ロイス取得なし!
晩翠凍衿:武地くんに取っちゃおうかな
原谷狭霧:〈何とか力になりてえが、一体どうなるかね…〉藤宮ひよこ:〇連帯感/心配 で取得!
晩翠凍衿:武地破軍 〇やや男気を垣間見せた/優柔不断 で
晩翠凍衿:購入はボディアーマー!
原谷狭霧:購入は着ぐるみ再挑戦!
興津和沙:応急手当
晩翠凍衿:あ、着ぐるみの結果待っちゃお
興津和沙:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[4,8] → 8

興津和沙:買えた
藤宮ひよこ:やったぜ
興津和沙:ロイスは保留!終わり!
原谷狭霧:2dx>=14
DoubleCross : (2R10[10]>=14) → 5[5,5] → 5 → 失敗

原谷狭霧:さっき使ったから金も足りねー!以上です
晩翠凍衿:じゃあ改めてぼでま!
晩翠凍衿:2dx+2>=12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 9[6,9]+2 → 11 → 失敗

藤宮ひよこ:おっ
原谷狭霧:おお!
晩翠凍衿:財産1使って装備!
藤宮ひよこ:ではきぐるみねらい!
藤宮ひよこ:3dx+2>=14
DoubleCross : (3R10+2[10]>=14) → 8[3,6,8]+2 → 10 → 失敗

藤宮ひよこ:足りなかったヨ…
原谷狭霧:悲しい物語だぜ……
GM:では次のシーン!

【ミドルフェイズ5】

GM:全員登場を推奨します。
興津和沙:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 10[10]+62 → 72

興津和沙:きゃいん
原谷狭霧:行くぜ行くぜ!
藤宮ひよこ:姫ーッ
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:66->71)
晩翠凍衿:姫ー!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:58->65)
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を10増加しました(侵蝕率:56->66)
原谷狭霧:グエーッ遂に反動!
藤宮ひよこ:アアオ!



GM:【星辰館 高等部】
GM:あなた達が高等部の校舎に戻ると、そこは。
GM:大きく荒れ果てている。そこかしこに破壊痕がある。
原谷狭霧:「おいおいおい、こりゃどういうこった……!?」
晩翠凍衿:「ちょっと見ない間に随分と……」警戒しつつ人の姿を探す。
涼暮御幸:「……戻ったか」
興津和沙:「会長、こりゃどうなってるんです?」
藤宮ひよこ:「カイチョー! 無事でよかったあ……」
涼暮御幸:「何者かによる破壊工作だ。下手人の姿は捉えられていないが」
興津和沙:「生徒の被害は?」
涼暮御幸:「幸いにも軽症者のみだ。現在は避難を」
晩翠凍衿:「それならまだ良かったです。でも」
晩翠凍衿:「これだけ派手にやって目撃者がいないって、それは」
晩翠凍衿:「……そういう能力の持ち主が居たってことでしょうか」
涼暮御幸:「それだけではない」
原谷狭霧:(学校には他のオーヴァード生徒だっているはず。そいつら全員の目をかいくぐったってのか……?)
涼暮御幸:「多種多様な武具によるものと思われる破壊痕は、豊本琳琳の可能性を示している」
原谷狭霧:「……マジっすかそれ?」
藤宮ひよこ:「……う、そ」
涼暮御幸:「全く未知の能力者の仕業でないとすれば、の話だがな」
原谷狭霧:「……因みになんすけど」「豊本さん自体は、隠密行動とか得意だったんですか?」
涼暮御幸:「いや。そのような情報は把握していない」
涼暮御幸:「むしろ彼女は、目立ちすぎるくらいだ。一度発動すれば、痕跡を隠しきれぬほどにだ」
原谷狭霧:「あざます。っつうことは、だ。」
原谷狭霧:「何かしらの隠れる手段を身に着けたか、隠れるのが得意な奴が豊本さんをそそのかして手を貸した、とか?」
興津和沙:「なんだっけ、シンドロームだっけ?新しいのが発症して隠密手段を身に着けたとか?」
涼暮御幸:「シンドロームの新規発症は、かなり稀有な事態だ」
涼暮御幸:「多大な出力を要するだろう。それが邪なものでなければよいが」
原谷狭霧:「いずれにせよ、急いで探さねーとヤバそうっつーのは間違いなさそうっすね。」
涼暮御幸:「場所の心当たりはないか?」
藤宮ひよこ:「あのコが居そうな、場所」
藤宮ひよこ:最後に彼女を見たのは。教室で手を振る姿。そこから彼女が向かった先は。武地破軍に想いを伝えた場所は。
藤宮ひよこ:「桜の、樹……?」
涼暮御幸:「分かった。信じよう。先に行く」その姿が消える。
興津和沙:「がが、恋する乙女には相応しい場所だ」
晩翠凍衿:「うわっ速……!さすが……」
原谷狭霧:「──あの木か!信じるぜ藤宮さん!」
晩翠凍衿:「いや感心してる場合でもないや。行こう」
藤宮ひよこ:「うん。止めなきゃ。あのコ……!」



GM:星辰館の高等部、校舎裏。
GM:その奥まった場所に、伝説の樹と呼ばれる木が生えている。
GM:そこで告白すれば、成功率が1割上がるだのという噂も流れているスポット。
GM:大した数字ではないと見るかどうかは、当人の必死さ次第だろう。
涼暮御幸:「……」
GM:あなた達は先行していた彼女に追いついた。
原谷狭霧:「会長!なんか見つかりましたか!?」
興津和沙:会長の姿と、会長の視線の先を追う
涼暮御幸:「……いや」振り返る。
涼暮御幸:彼女はあなた達4人を見ている。
涼暮御幸:「ここには何もない。君たちの気にするようなものは存在しない」
晩翠凍衿:「……会長?」
涼暮御幸:「今、学園は危険な状態だ。すぐに避難しろ」
藤宮ひよこ:「は、あっ……センパイたち、足、速すぎ……っ!」遅れて到着。「……えっ? どゆこと?」
晩翠凍衿:「操られてるのか、偽者なのか、どっちです?」
原谷狭霧:「──ヘッ、生憎ですがそんな訳にゃあ行きませんよ。」イージーエフェクト〈異形の痕〉使用。
晩翠凍衿:「いくら何でも、あたしたちに避難しろは変ですよ」
涼暮御幸:「君たちが危険に身を置くことはない」羽飾りを解いて、剣に。
興津和沙:「あはは、自分から仕事依頼しといてそりゃないぜ会長」
涼暮御幸:その腕は白く、淡く光りだす。
原谷狭霧:「……藤宮さん、周りの警戒頼めるか?」
藤宮ひよこ:尋常ではない姿を見て呆然としつつも、原谷くんの一言で我に帰る。「……りょ、りょーかい! 任せて!」
藤宮ひよこ:「つまり、アレってさ……?」会長に視線を向けながら。
原谷狭霧:「多分『暴走』してる。時間は経ってねえ、必ず近くにいるはずだ」
原谷狭霧:「クソ野郎がな」
晩翠凍衿:「足止めか、不意打ち狙いかは分からないけどね」
原谷狭霧:じわりと湧き出す憎悪と共に、顔面へと蠢く菌糸が這っていく。
晩翠凍衿:「ああもう、よりによってこんな絶対放置できない人を……!」
涼暮御幸:「速やかに退避してくれ。冗談のつもりはない」
原谷狭霧:「冗談はこっちのセリフっすよ、会長。」
涼暮御幸:「それが果たされぬのであれば、実力行使を辞さない」
興津和沙:「わかった。会長の言う通り退避するよ。」
原谷狭霧:「俺の『氷』のヤバさ、あんたも目にしてたじゃないっすか。」
興津和沙:「あんたをぶっ倒してここは一時撤退だ。」
興津和沙:「あんたをこんなを早くに洗脳させちまうやつ相手に無策で挑む気はしねえからな。」
涼暮御幸:「“アンガーキャリアー”。君がそのような能力を得たことは把握していないが」
涼暮御幸:「それを害意に用いるのであれば、私も容赦は出来ない」
涼暮御幸:「君達生徒を守ることが、私の責務だ」
興津和沙:「皆、あの腕の光は、私は見たことある」
原谷狭霧:「……」(直接操作する類じゃあねえっぽいな。殴れば治るタイプか)
興津和沙:「武地くんの時と同じやつだ」
涼暮御幸:「その目的のためであれば、私はいかなる対価も厭わない」
原谷狭霧:「成る程。だったら解決法も同じで行くのがセオリーっすかね」
興津和沙:「そ、みんなで、タコる!」
晩翠凍衿:「暴走の仕方がややこしいですよ、まったく」
晩翠凍衿:言いながら背負ったケースに腕を伸ばす。大型の楽器が入っているような、あるいは棺桶のような漆黒の箱。
興津和沙:「オッケー、わかったよ、会長」
興津和沙:「あんた相手じゃ手加減出来そうにねえけど、これも生徒を守るための対価だ、厭わねえで受け入れてくれ」
藤宮ひよこ:「うん、姫センパイ」
興津和沙:寒骨白を構える。軽口を叩きながら、汗が冷たくなっているがわかる。この人は、この問題だらけの学校をまとめる星辰館の女帝だ。
原谷狭霧:「うっし!悪いけどそういうこってす!」
興津和沙:そんな相手にどこまで食い下がれるか、わからねえけど、やるしかねえ。
興津和沙:「頼むぜ、ひよちゃん」
藤宮ひよこ:「任せてよ! カイチョーも、皆も。守ってこその、お姫様だもんね!」
興津和沙:「この人、マジでつええから!私も一回ぼろっくろにやられてるから、しっかり援護よろしくね!」
原谷狭霧:「なるべく火傷で済むよう努力するんで」「恨みっこ無しだぜ、会長!」
GM:ミドル戦闘となります。
■MAP
藤宮[11] 晩翠[10] 原谷[6] 興津[5]

       5m

       涼暮[3]
GM:セットアップ。こちらはありません。
原谷狭霧:ないぜ!
藤宮ひよこ:ありまっせ?
晩翠凍衿:怨念の呪石……使う……?
興津和沙:なし!
藤宮ひよこ:常勝の天才! PC全員のラウンド間の攻撃値+24!
興津和沙:最強!!
晩翠凍衿:何だかだなあ。ここは使わずにおきます
晩翠凍衿:天才パワーがあれば十二分だぜ
藤宮ひよこ:侵蝕値+71+6=77
GM:ではぴよちゃんの手番からだ
藤宮ひよこ:はいな
原谷狭霧:うおーっギャルパワーがみなぎって来るぞい
藤宮ひよこ:マイナー無し
藤宮ひよこ:メジャー、コンボ:General Attack,Liberation <アドヴァイス>+<戦場の魔術師> 対象は藤宮ひよこを除いた3人のPC
藤宮ひよこ:判定ダイス+7個、C値-1をどうぞ。
晩翠凍衿:シャーッ!
原谷狭霧:ウオーッ!
GM:演出をどうぞ!
藤宮ひよこ:きらきらと輝くラメで彩られた端末を懐から取り出し。素早くスリープモードを解除。
藤宮ひよこ:その指のスワイプの動きのまま。対象、涼暮御幸を───撮影。
藤宮ひよこ:レネゲイドの出力でオーヴァードの基準値に劣る藤宮ひよこが。
藤宮ひよこ:対象となる敵、全ての行動の可能性を虱潰しに観察、洞察し。
藤宮ひよこ:あらゆるアプローチから最適な答えを導き。味方全員に"共有"する。それこそが。ひよこが生み出したSNS(ソーシャル・ノイマン・サービス)アプリケーション。
藤宮ひよこ:“Hiyostagram”である!
藤宮ひよこ:「みんな! ちょっとブルってくるかんね!」
藤宮ひよこ:ひよこが叫んだの同時! それぞれが見に持つ端末のバイブレーションと共に。
藤宮ひよこ:身体の奥底から、さらなる力が溢れ出す!
原谷狭霧:送信されたレネゲイド情報因子軌道を紅き菌糸が捕捉し、即座に受信情報を咀嚼する。
原谷狭霧?:こいつはいい、効率よく喰えそうだ。
興津和沙:「へえ、オーヴァードってこういうのもあるんだね。」
晩翠凍衿:「ふふ。どうも」
興津和沙:ああ、なるほど。さっきよりも会長の姿がよくみえる。
原谷狭霧:(あれ、それっぽいの来たか……?まあナントカなるか)
GM:次は晩翠さんの手番。
晩翠凍衿:はい!
晩翠凍衿:会長は状態異常としての暴走などはたしなまれておいでで……?
GM:それはないです!
GM:確固たる意志があるよ
晩翠凍衿:キーッ!淑女の風上にも置けませんわ!
晩翠凍衿:マイナーで移動して会長にエンゲージ!
GM:エンゲージ会長だ
晩翠凍衿:い……今は関係ないだろ!
藤宮[11] 原谷[6] 興津[5]

       5m

  晩翠[10] 涼暮[3]
晩翠凍衿:オートでゾディアックウェポンを装備。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》。
晩翠凍衿:涼暮会長に白兵攻撃ですわ!
GM:来いっ
晩翠凍衿:18dx6+6
DoubleCross : (18R10+6[6]) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,7,8,8,9]+10[7,7,8,9,10]+10[4,5,6,9,10]+10[6,7,9]+10[3,7,9]+10[6,7]+5[5,5]+6 → 71

GM:なんちゅうことを……
原谷狭霧:ウワッ
藤宮ひよこ:侵蝕値77+7=84
藤宮ひよこ:ヤバッ
晩翠凍衿:ガハハハ!ギャルのお力がスーッと効いとるわい!
藤宮ひよこ:友情パワーだね!
涼暮御幸:ガー不なんだよなこれ……一応ドッジ。
晩翠凍衿:そうでしたガー不!
涼暮御幸:8dx+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 9[1,3,4,7,8,8,8,9]+1 → 10

GM:全然ダメ!ダメージをどうぞ。
晩翠凍衿:8d10+11+2d10
DoubleCross : (8D10+11+2D10) → 54[8,1,1,7,9,10,9,9]+11+18[9,9] → 83

晩翠凍衿:1,1を振り直し。
晩翠凍衿:81+2d10
DoubleCross : (81+2D10) → 81+9[7,2] → 90

晩翠凍衿:あ
GM:恐ろしい子……
晩翠凍衿:あとあれもあった
晩翠凍衿:常勝の天才で+24なので計114点!諸々有効!
晩翠凍衿:いやガードは有効じゃないけど!
興津和沙:か、会長ーーーー!!
GM:マジかよ……
原谷狭霧:しんじゃう!!!
GM:装甲値15点で軽減して、実ダメージ99点。
GM:31点以上のダメージを受けました。
涼暮御幸:Eロイス『拒絶の結界』が無効化されます。
晩翠凍衿:なっEロイス
藤宮ひよこ:なによ!
原谷狭霧:なっばっ
GM:本体は相当のダメージを受けたがなんとか生存。
GM:演出をどうぞ。
晩翠凍衿:「さて……」
晩翠凍衿:空になったケースが背中から落ちる。現れるのは紅い刃の大鎌。
晩翠凍衿:「実は興味がありました。星辰館の女帝の実力」
晩翠凍衿:じり、と砂を踏みにじる。未だ間合いは何歩分も遠く。
晩翠凍衿:――それを、一瞬でゼロにする。
涼暮御幸:遅れて、元々居た場所を、西洋剣の遠隔刺突が穿つ。
晩翠凍衿:既に眼前。過程を全て無視した速さで、大鎌を振りかぶった少女の姿が、対手の間近に現れて。
涼暮御幸:金属を拉げたような音が、更に遅れて鳴った。「……やる」
晩翠凍衿:湾曲した刃を――振るわず、さらに一歩。
晩翠凍衿:鎌の刃は背中側にあり、必然石突は体の正面。それを用いた、喉の直下への打突。
晩翠凍衿:突撃の威力を乗算したそれが、ねじ込まれる。
涼暮御幸:その感触は、肉を打つものではない。
涼暮御幸:何らかの盾を突き、それを破った感触。
涼暮御幸:それは物理的なものというより、思念の塊のような。
涼暮御幸:オーヴァードのものと言うよりは、むしろ、その強度は。
涼暮御幸:「がぐっ……!」大きく後ろに蹌踉めいて、膝をつく。
晩翠凍衿:「……んん?」追撃を検討し、留まる。
晩翠凍衿:「なんか手応えが変だった。ただ暴走してるだけじゃないのかも」代わりに、後続への注意を飛ばした。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+11した(侵蝕率:65->76)
興津和沙:「んなこと言われても晩翠さんにわかんねえじゃ、多分私と原谷さんにもわからねえしな。」
興津和沙:「っつーわけでひよちゃん、君が頼りだ。」
興津和沙:「こっから私と原谷さんで攻めまくるから、会長の動きをよくみてて」
藤宮ひよこ:「ううん……新たなシンドローム? 違うか……ん、了解!」
GM:次は原谷くん!
原谷狭霧:よっしゃあ!
原谷狭霧:マイナーで戦闘移動!会長エンゲージに合流!
原谷狭霧:メジャー!胞子目つぶしコンボ!
   藤宮[11] 興津[5]

       5m

 晩翠[10] 原谷[6] 涼暮[3]
原谷狭霧:コンセ2炎の刃1の省エネコンボで会長を攻撃だ!
原谷狭霧:12dx7+6 藤宮さんバフ込みで…こうなるはず!
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,2,5,6,6,7,8,9,9,9,9,10]+10[2,2,6,6,8,9,10]+6[2,5,6]+6 → 32

藤宮ひよこ:いいぞ!
原谷狭霧:OK!リアクションどうぞ!
涼暮御幸:ガード。
GM:ダメージを!
原谷狭霧:ではこのままダメージ!
原谷狭霧:4d10+2d10+11+2+24 装甲とかガード有効!
DoubleCross : (4D10+2D10+11+2+24) → 31[8,5,8,10]+11[1,10]+11+2+24 → 79

GM:威力がおかしい……
原谷狭霧:たっけ……
涼暮御幸:ガード8点、装甲15点で軽減して56点。
藤宮ひよこ:何で……?
GM:いや無理……!そのダメージで倒れます!
GM:復活もないよ!
晩翠凍衿:倒れてしまった
原谷狭霧:ようし!演出いくぜー!
原谷狭霧:息を吸い、ふいごの様に燃やすイメージ。
原谷狭霧:射線の隙を晩翠先輩が拓いた、その一拍のち。
原谷狭霧:「遠慮なく行きますぜ、会長」大地に降り立ったカエンタケが宙の軌跡を追い、出遅れる体を引き寄せる。
原谷狭霧:反動も合わさり、爆炎を纏いて加速した肘が。蹲って晒した利き腕の肩をめがけ、突き刺さる!
涼暮御幸:「んんっ……!」その直撃をかわし切れない。
涼暮御幸:その勢いのまま、地面に叩きつけられて転がる。
原谷狭霧:「っとと、とお!」命中の反動でふらつきつつ、こちらも態勢を立て直す。
興津和沙:「っと、分析するまでもなかったか!すげえな原谷さん!」
晩翠凍衿:「……サラマンダーか。やる」ぽつりと呟き、会長の体を目で追う。
藤宮ひよこ:「うんうん! ワイヤーアクション?みたいだった!」
藤宮ひよこ:「カイチョー、大丈夫かな……?」
原谷狭霧:「や、やっべー……やりすぎちまったかな?」
涼暮御幸:再び起き上がり、剣を構えようとするが、それを取り落した。
涼暮御幸:「ぐっ……」肩を抑えて、蹲る。
興津和沙:剣を拾い会長に近づく
興津和沙:まだ腕は光ってますか?
涼暮御幸:光はどんどんと小さくなっている。
興津和沙:「よし、会長」
原谷狭霧:「……利き肩、頂きました。まだやります?」(良かった、まだ元気はあるか……)
興津和沙:「会長の指示通りここは撤退だ。」
興津和沙:「敵はやべえ。このまま動いてるだけじゃまた二の舞になりかねねえ、じゃねえなりかねませんわ」
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「……すまない」小さく呟く。
興津和沙:「バカ」
興津和沙:「あんたが今まで何人こうやって暴れる生徒を助けてきたと思ってんだよ。」
興津和沙:「けけ、一回ぐらい私らにカバーさせてくれたってバチは当たんねえって」
興津和沙:笑いながら、専用に拵えられた刺突剣を会長に渡そうとする
興津和沙:もう、大丈夫だ。
興津和沙:寒骨白が私の手元にあるのが似合うように、こいつも会長に握られてるほうが様になる
涼暮御幸:「……そうなのかもしれんな」左手で受け取って。
涼暮御幸:それだけだ。振るうでもなく。ただ、その手に握られて。
涼暮御幸:ただ、収まった。腕の光は、もう消え失せていた。



GM:シーン終了。ロイスとか購入とかどうぞ
GM:購入は最後です
興津和沙:強化素材
興津和沙:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[7,9] → 9

興津和沙:ダメ!終わり!
晩翠凍衿:強化素材狙い!
晩翠凍衿:3dx+2>=15
DoubleCross : (3R10+2[10]>=15) → 7[4,7,7]+2 → 9 → 失敗

原谷狭霧:着ぐるみ!
晩翠凍衿:ノウ!
原谷狭霧:あ、侵蝕は70になってました!
原谷狭霧:3dx>=14
DoubleCross : (3R10[10]>=14) → 9[2,5,9] → 9 → 失敗

原谷狭霧:おっ5点で行けるな……
藤宮ひよこ:ひよにまかせな…
藤宮ひよこ:お
藤宮ひよこ:財産か!
原谷狭霧:買っちまうか!着ぐるみ購入!
原谷狭霧:財産1!余ったボデマ要るかい!
藤宮ひよこ:だれもいらないならほぴ!
藤宮ひよこ:では天性のひらめきで強化素材狙い
藤宮ひよこ:4dx8+2>=15
DoubleCross : (4R10+2[8]>=15) → 7[2,3,7,7]+2 → 9 → 失敗

原谷狭霧:よっしゃ!藤宮さんにプレゼントして終わり!
藤宮ひよこ:ひらめけや!
藤宮ひよこ:わーい!貰って装備!
藤宮ひよこ:侵蝕84+2=86
GM:ひらめき侵蝕4では
藤宮ひよこ:そうじゃん
藤宮ひよこ:盾みてました すみません…
藤宮ひよこ:侵蝕88!

【ミドルフェイズ6】

GM:クライマックス前最後のシーンです。
GM:登場する方はどうぞ。
藤宮ひよこ:でやんでぇ!
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:88->94)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:76->81)
原谷狭霧:行くぜーっ!
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を6増加しました(侵蝕率:70->76)
興津和沙:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 6[6]+72 → 78




GM:【星辰館高等部 医務室】
GM:あなた達は一時その場を離れ、態勢を立て直していた。
GM:校舎の破壊音と思しき音は、今も断続的に鳴り響いている。
涼暮御幸:「……この身で受けて、いくつか分かったことがある」
涼暮御幸:ベッドに寝そべるでもなく、最低限の処置の後、椅子に寄りかかっている。
興津和沙:「聞かせてくれ」
原谷狭霧:「ぬうー……」医務室扉の位置で警戒を続けているぞ!
涼暮御幸:「まず、トリガーはあの場所だ。瑞谷涙なる少女ではない」
藤宮ひよこ:「………」サギリーの背に隠れながら会長の話に耳を傾ける。
涼暮御幸:「私は彼女に遭遇していない」
晩翠凍衿:「……場所」破壊音がするたび、もどかしげに視線を方々へ向けつつ。
興津和沙:破壊音のせいで、焦燥感に駆られている。早く止めなければ、本当にあそこで一時撤退で正しかったのか。そんな不安を抑え込みながら会長の話を聞いている
藤宮ひよこ:「ひよ、てっきり、あの涙って子の能力でカイチョーを暴走させたのかと思ってたけど……違ったみたい?」
興津和沙:「姿を消していて、会長にも気配を読み取れなかったって線は?」
涼暮御幸:「もちろん、可能性は否定できないが……あの場所に異常性があることの否定にはならない」
涼暮御幸:「私の眼は、先天的に障害を抱えていてな」
原谷狭霧:「え゛っ、初耳なんすけどそれ」
涼暮御幸:「レネゲイドの熱のようなものを知覚することで、通常の眼機能を補っている」
涼暮御幸:「あそこは熱すぎる」
涼暮御幸:「レネゲイドの原液でも湧き出して、泉になっているかのようだった」
晩翠凍衿:「へえええ……」感心したような声。
興津和沙:「なるほど、そりゃたしかに異常だ。」
興津和沙:「けど、あそこに関する噂って」
興津和沙:「告白成功率アップ、みたいなしょうもない話しか聞いたことないぜ。」
興津和沙:「そこに行くだけでさっき会長みたいにおかしくなっちまうってんなら」
興津和沙:「もっと他の噂だって流れてもいいはずだ。じゃねえ、流れていると思いません?」
原谷狭霧:「それこそ何かしらの変化があったっつうことになんのか……?」
涼暮御幸:「ごく最近そうなったのか、彼女が意図して手を加えたのか」
涼暮御幸:「そこまでは判断がつかない。とにかく、起きたことを伝える」
興津和沙:「ああ、そうだな。聞かせてくれ」
涼暮御幸:「そのポイントに接触を試みた後だ。私の内奥に、一つの観点が生まれた」
原谷狭霧:「──観点っすか?」
涼暮御幸:「表現が難しいが……そうだな、自分でない自分を知覚した」
晩翠凍衿:「武地くんもそんなこと言ってたかも」
藤宮ひよこ:「………」ずきり、と頭が痛む。
涼暮御幸:「恐らくだが、それは」
涼暮御幸:「“ジャーム化”した自分だ」
原谷狭霧:「──!」
興津和沙:「……」
涼暮御幸:「自らの、元よりこうあるべきよりも。そちらの側を優先するほどの、だ」
GM:データ的には、Eロイス『ファイトクラブ』を取得していました。
GM:追加で取得していたEロイス1枚と合わせて、その代償は
GM:初期ロイスのうち2枚との交換。
興津和沙:「こんなかじゃ、多分、晩翠さんが一番その手のヤツとの戦いになれてるよな。」
興津和沙:「妙な手応え、とか言ってたけど。」
興津和沙:「それはジャームと相対した時に近いやつだったりした?」
晩翠凍衿:「ああ……言われてみれば」
晩翠凍衿:頷いて。「戻ってこれなくなったオーヴァードじゃないと出せない出力、っぽい感じはあったかも」
晩翠凍衿:「あの時の会長は、本当にジャームだったってことですか」
涼暮御幸:「ああ。本来、私にそのような出力はない」
興津和沙:「そもそも、普段の会長なら一撃でぶっ倒れちまうぐらいの一撃だったしな、アレ。」
藤宮ひよこ:「えっ……でもでも、ジャームって。一度なっちゃったらさ……もう、戻ってこれないんしょ?」
涼暮御幸:「……ジャーム化は精神に起因すると言われている」
涼暮御幸:「分離した人格の一部がジャームとなり、本体はそのまま日常に戻るという例は」
涼暮御幸:「多くはないが、皆無ではない」
涼暮御幸:「実際、今の私には、あの人格も、あの光景も見えない」
原谷狭霧:「……そうっすね。実際俺もそう言うタイプに遭ったことはある。」
藤宮ひよこ:「じゃ、じゃあさ……!」
藤宮ひよこ:「カイチョーに与えたみたいなショックを、りんりんにも与えれば……!」
原谷狭霧:「ワンチャンあるかもしれねえな。」
涼暮御幸:「ああ。彼女もこうなっている可能性は、極めて高いだろう」
藤宮ひよこ:「……っ!」ぱあっと顔を輝かせる。
晩翠凍衿:「となると」
晩翠凍衿:「あの場所がなんでそんなことになってるかは気になるけど……目下の課題は、早く彼女を見つけて鎮圧することですか」
原谷狭霧:「だがまー、なるべく急いだ方がいいだろうな。」
晩翠凍衿:「幸い、あたしたちが暴走させられるような危険は低いと来てる」
涼暮御幸:「あの樹を破壊する」
涼暮御幸:「そう動くことで、瑞谷涙を釣り出す」
原谷狭霧:「そこを纏めてぶちのめすって訳っすね!」
晩翠凍衿:「……釣れますかね?」
涼暮御幸:「彼女の“欲望”を鑑みれば、その供給源が断たれる可能性は避けたいだろう」
興津和沙:「釣れなかったら、二の矢を考えようぜ。」
興津和沙:「何にせよ、放っておくわけにはいかねえ場所だってことは確かなんだ。」
藤宮ひよこ:「うん。りんりんも心配だけど……また、同じ様なヒガイシャを増やすわけにもいかないもんね」
晩翠凍衿:「……ひよこちゃんはそれでいいの?」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「ホントはね」
藤宮ひよこ:「今すぐここ、飛び出して、りんりんの元に向かって行きたいよ」
藤宮ひよこ:「でも」と首を振り。
藤宮ひよこ:「しないよ。大変なのは、みんなも一緒だし」
藤宮ひよこ:「このソードーを解決するのが」
藤宮ひよこ:「イリーガル、藤宮ひよこが、カイチョーから承った任務だからね!」
晩翠凍衿:「ふむ……」
晩翠凍衿:確かにここまで捕捉できていない以上、このまま闇雲に探し回っても見つけ出せない可能性は高い。けれど一方、樹を破壊しても豊本琳琳が回復しない場合、その時間のせいで手遅れになることも考えられる。
晩翠凍衿:だから、決断は彼女に託すことにした。
晩翠凍衿:「分かりました。伐り倒してやりましょう」
興津和沙:「オッケー、決まりだな。」
興津和沙:「あ、いや、待って」
涼暮御幸:「どうした?」
興津和沙:「私らもさっきの会長みたいになっちまうってことはない?」
興津和沙:「警戒してりゃなんとかなるレベルなのかな。」
涼暮御幸:「接近しなければ問題はないだろう」
涼暮御幸:「幸いというべきか、周囲には大量に瓦礫がある状況下だ」
晩翠凍衿:「つまり、伝説の樹に石を投げまくって折ってしまうと」
晩翠凍衿:「……不良になったみたいでちょっとわくわくするかも」
興津和沙:「小山田信茂かな?」
晩翠凍衿:「えっ誰……?」
藤宮ひよこ:「武田二十四将の一人だって」ポチポチ。
興津和沙:「武田信玄の配下で投石部隊率いてた人」
藤宮ひよこ:「結構、力技だねえ」
晩翠凍衿:「よくそんなんぱっと出てくるねえ」
晩翠凍衿:「あたしはテストに出てくる人くらいしか分かんないや」
興津和沙:「お姫様なので、教養があるのです」
興津和沙:にひひ、と冗談めかして笑う
晩翠凍衿:「おお……」しげしげとその姿――とその得物であるでかい槍を見つめて。
晩翠凍衿:「そう言われると確かに武家の姫っぽくてかっこいいかも……!」少し軌道の逸れた解釈をした。
原谷狭霧:(お姫様にその知識って、絶対ギャップすげえよな……)
興津和沙:「へへ、どうもどうも。晩翠さんもいつでも姫って呼んでくれていいからねっ」
興津和沙:と、子供みたいに笑いながら言った後、表情を引き締める。
興津和沙:「じゃ、行こうか。」
興津和沙:「目標は伝説の樹の伐採に豊本さんの鎮圧、およびに瑞谷さんの捕縛。」
興津和沙:「こんなもんでいいかな」
原谷狭霧:「ヘッ、やる事は多いがまとめりゃシンプルだ。」
原谷狭霧:「木をブッ倒しつつ来た順にぶっ飛ばす!わかりやすくて結構ってな!」
藤宮ひよこ:「よ~し! 張り切って行ってみよう!」
藤宮ひよこ:「終わったら生徒会室でパーティだね!」
晩翠凍衿:「可愛い後輩のために、一肌脱ぎますか」



GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能。
藤宮ひよこ:ありませぬ!
晩翠凍衿:満杯!
原谷狭霧:ロイスいっぱいなので感情変更!
原谷狭霧:晩翠先輩のロイス感情をP反転して終わりだぜ!
興津和沙:なし!

【クライマックス】

GM:全員登場をどうぞ。
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:94->103)
藤宮ひよこ:ギャッ
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:81->87)
晩翠凍衿:ピッピヨちゃん!
原谷狭霧:原谷狭霧の侵蝕を3増加しました(侵蝕率:76->79)
原谷狭霧:ようし!どう回ってもリザ圏内!
GM:Eロイスあるし……!
興津和沙:1d10+78
DoubleCross : (1D10+78) → 2[2]+78 → 80

興津和沙:よっし



GM:【星辰館高等部校舎裏 伝説の樹】
GM:全員、射撃かRCで判定して下さい。
藤宮ひよこ:何っ
原谷狭霧:なっばっ
晩翠凍衿:ドヘタ……
藤宮ひよこ:RCいきます
藤宮ひよこ:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[3,5,5,6,6,8,9,10,10]+3[3,3] → 13

原谷狭霧:かろうじて固定値がある射撃で!
興津和沙:射撃!
興津和沙:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,1,6,8] → 8

原谷狭霧:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 7[1,7]+1 → 8

藤宮ひよこ:あっ固定値忘れてた…まあ大丈夫だろう…
晩翠凍衿:射撃!
原谷狭霧:ど、どうだこれ……?
晩翠凍衿:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[3,4,8,10]+9[9] → 19

GM:すごい
藤宮ひよこ:ば……!
晩翠凍衿:ドヘタでもなかったわ
原谷狭霧:凄ぇ!さっすがバンシー先輩だぜ!
GM:ではその合計値で、十分に破壊の限りを尽くせるだろう。
GM:あなた達が瓦礫を投げつけて、一帯を破壊している最中。
藤宮ひよこ:「オラァ! 何が伝説の樹だよ! いい気になりやがってこの! りんりん元に戻せコラ!」小石ほどの大きさの瓦礫を次々とぶん投げていく!
原谷狭霧:「っしゃあ!行きますぜ姫さん!」カエンタケの菌糸もフル活用して30㎝級の瓦礫ボールを精製!
興津和沙:普通に瓦礫をぶん投げる!
興津和沙:「オッケー!全力でやっちゃえ!」
晩翠凍衿:「あっははは!予想以上に楽しいかも!」
晩翠凍衿:大鎌の、刃とは逆側の先端を用いて、転がる瓦礫をゴルフボールめいて次々に打ち出していく。
原谷狭霧:「伝説の燃える魔球!行くぜおい!」振りかぶって──
興津和沙:「うわ、晩翠さん、うまっ!スピンの効かせ方えぐっ!」
原谷狭霧:投げる!
藤宮ひよこ:「き……消えたっ!」
涼暮御幸:「……確かにそうしろとは言ったが……」額を抑えて。
涼暮御幸:「誰がここまでしろと……」
晩翠凍衿:「でっしょー!エリートだからなー!」生木が衝撃に裂ける音が響き続けている。
原谷狭霧:時間差で爆裂する菌糸と共に散弾状に飛び散る瓦礫が幹に叩き込まれるぞ!
晩翠凍衿:傍から見ればまさしく暴走しているかの如きアナーキーな蛮行!
興津和沙:「会長、安心して。」
興津和沙:「綾がいたらもっとひどいことになってる!」
原谷狭霧:「よーし!次は伝説のシュート決めちまうぜーッ!!!」
涼暮御幸:「何も安心できないでしょう!?」
藤宮ひよこ:「オーレー!オレオレサギーッ!」
興津和沙:「不幸中の幸いだと思おうっ」
興津和沙:冗談を口走りながら、周囲の警戒はゆるめない
GM:そんなあなたたちに、後ろから声がかかる。
瑞谷涙:「待った待った待った!ストップ、ストーップ!」
瑞谷涙:「何してんの!?」
興津和沙:「見りゃわかるでしょ瑞谷さん。」
原谷狭霧:「おうおうおうおう!良い合いの手だぜ藤宮さん!」もろ手で喝采(一人)を受けつつ足元の菌糸が瓦礫を蒐集!
興津和沙:「樹ィぶっ壊そうとしてんだよ」
瑞谷涙:「何でよ!?」
原谷狭霧:「伝説の魔球第二弾!バーニングシュート行くぜーっ!!!!!」完全無視して50㎝級瓦礫を蹴り飛ばす!!!!!!!!
晩翠凍衿:「危ないものらしいので」見もせずに答えて射撃を続行。
晩翠凍衿:「あとちょっと普通に楽しくて……」
藤宮ひよこ:「ちょっと目的忘れかけちゃったモンね」「うわ!」
原谷狭霧:「チッ、んだよいい所に水差しやがって……」渋々振り向いた後ろで蹴っ飛ばした瓦礫が追加炸裂!!!
瑞谷涙:「あーっ!もう!!!」
瑞谷涙:「ダメだってば!?」
興津和沙:「なんで?」
涼暮御幸:「では、そう断ずる理由を聞かせてもらおうか」
瑞谷涙:「こほん」
瑞谷涙:「じゃあ聞いてね。そこはさ、あなた達にも、役に立つかも知れないの」
原谷狭霧:「……誰でしたっけこの人?」
興津和沙:「瑞谷さん、武地くんたちを暴走させた黒幕かも知れない人」
興津和沙:>原谷さん
晩翠凍衿:「ふむ」振り返って相対する。
瑞谷涙:「させてませんー!私は応援してるだけ!」
藤宮ひよこ:「役に立つカモって……どゆこと?」
原谷狭霧:「ほーん」「だったら俺の新魔球のアイデアも応援してくれんのか?」
瑞谷涙:「原理は知らないけど。そこの効果はさ……見てきたから分かる」
瑞谷涙:「冗談じゃない。私は恋愛専門なの!」
原谷狭霧:「恋愛ねぇ……」
瑞谷涙:「いつものように告白カップルを見守ってたら偶然見つけただけ!」
興津和沙:「この樹の力を?」
瑞谷涙:「とにかくね、その湧き出すもの……“泉”を浴びると、別の自分に目覚める」
瑞谷涙:「自分の思いに忠実になる自分にね。でも、それだけじゃない」
瑞谷涙:「大事なのは、その代償」
原谷狭霧:「…………」腕を組む。もう少し抑えなくちゃいけねえ。
瑞谷涙:「元々持っている絆を失うんだけどね。例外があるの」
瑞谷涙:「“トクベツ”な思いを抱いている人の絆は、消えない」
瑞谷涙:「その場合、その代わりに、本来そのオーヴァードが持っていた異常性を失う」
瑞谷涙:「分かる?“普通の”オーヴァードになれるの」
瑞谷涙:「特別な武器を手放して、普通になりたいと思ったことはない?」
瑞谷涙:「触れるものを傷つける力を失って、好きな人に触れたいと思ったことはない?」
瑞谷涙:「不死の力を失って、普通に一生を歩みたいと思う相手は居ない?」
瑞谷涙:「そういう力なの、これ。恋愛を応援する身としては、有効に使いたいの」
GM:望むのであれば、泉の効果を受けても構いません。
GM:受ける場合は、初期ロイスの内2枚を失い
GM:Eロイス『ファイトクラブ』と、こちらの指定するEロイス1枚を入手、使用が可能です。
興津和沙:ほんのわずかに瞳を柔らかくして、瑞谷さんを見据える
興津和沙:「だから、私にも声をかけてくれたんだ。」
GM:失う初期ロイスは、恋愛に関するものを除いた2枚。
GM:Dロイスでも構いません。
GM:これらはセッション終了時に、通常のロイス枠となります。
原谷狭霧:「……普通になりたい、ねえ。」
原谷狭霧:触れるだけで傷つける力。俺に巣食う、忌々しき紅き悪魔(デビルズレッド)。
瑞谷涙:「うん。私、分かるもの」
瑞谷涙:「恋をしてるかどうか」
興津和沙:「すげえな。」
晩翠凍衿:「……すごいねえ」
興津和沙:「私は全然わからなかったよ。友達だって思ってた人ですら、恋をしてるかどうかなんて」
興津和沙:「けど。」
興津和沙:「誰が恋をしてるとかはわからなくても、こいつはわかるぜ」
興津和沙:「あんたは、恋をしてねえだろ?」
瑞谷涙:「……あはは」
瑞谷涙:「分かっちゃう?」
興津和沙:「お姫様だからね」
興津和沙:「普通になりたいって思ったこともある。」
興津和沙:「余計なものなんてなければって、あの人も、チルドレンなんかじゃなくて、どこにでもいる普通の高校生だったらって、考えたこともある。」
興津和沙:「けどさ。」
興津和沙:「人を好きになっちゃうと、どうしても我儘になっちゃうんだよ。」
瑞谷涙:「いいことじゃない。それの何が問題?」
興津和沙:「普通じゃ、いやなんだ。」
興津和沙:「特別になりたい。カッコつけようとすることもある、可愛く思われたいと頑張りもする。」
興津和沙:「けど、どこかで自分の特別なとこも、変なとこも、ダメなとこも受け入れてほしいって願っちまう。」
興津和沙:「相手にも、全部を見せてほしいって思っちまう。なんでも受け入れるから、特別も、普通も、かっこ悪いとこも、全部教えて欲しいって思っちまうんだ」
興津和沙:「普通だけじゃ、足りねえ。」
瑞谷涙:「そう。そういうのも、素敵だと思う」
瑞谷涙:「でもさ。皆がそうじゃないよね?」
瑞谷涙:「あなた達は?」彼女の視線は2人へ。
瑞谷涙:だれが“そう”であるかを把握しているかのように。
原谷狭霧:──映りくる眼を、正面から見据える。
原谷狭霧:「……クソキノコが俺に憑りついてから、独り暮らしを始めたんんだ。」
原谷狭霧:「危険すぎるカエンタケを抑え込んでるせいで、友達と遊ぶのもままならねー。」
原谷狭霧:(……先輩の手を握るのも、こんな体じゃあ一苦労だ。)
原谷狭霧:「普通の体が欲しいと思わなかった日なんざ、それこそ一度もねーや。」
原谷狭霧:「けどよう。」
原谷狭霧:「──少なくとも俺に限っちゃあ、その誘い文句は的外れもいいとこだぜ」
原谷狭霧:「ぶっちゃけちまうと、だ」「俺が付いていきてえ人は、俺から見ても……頭おかしいとしか思えねー人なんだよ」
原谷狭霧:「それでも。そんな人と出会ってなけりゃあ、俺はここにはいなかった。」
原谷狭霧:「俺が普通の体に戻ったって、その人はまたフツーじゃねえ助け方を続けるだろう。」
原谷狭霧:「生憎、俺もそんな先輩を助けたいと思っちまったクソ馬鹿みてーでよぉ」
原谷狭霧:「折折角の申し出だが、そもそもフツーの暮らしは当分考えてねえのさ。」
瑞谷涙:「そう。上手くいくといいね。応援してる」
原谷狭霧:「……ま!これは俺の答えだからな」くるりと軸足より一回転。
原谷狭霧:止まったつま先には、ツインテールの頼れる先輩。
原谷狭霧:「──先輩は、どうします?」
晩翠凍衿:ただ緩やかに頭を振る。
晩翠凍衿:「あたしは別に、相手のために自分が変わりたいとか、自分のために相手に変わってほしいなんて思わないし」
晩翠凍衿:思い描く相手と自分のことに関しては、それで全てだ。
晩翠凍衿:「ついでにさ」
晩翠凍衿:「あなたのやってることは迷惑だし、不誠実だよ」
瑞谷涙:「……そうかな」
晩翠凍衿:「他にも色々と、大量に、問題はあるけど。その応援してるっていう相手に対してさえ」
晩翠凍衿:「都合のいいことばっかり押し出して。暴走して他人を襲ったり、学校を壊したりするかもしれないって、ちゃんと説明していないよね」
瑞谷涙:「私がそうなるように唆したわけじゃない」
瑞谷涙:「もう、浴びてたからね。私は、あの子の思いを曲げない」
瑞谷涙:「ただ、躓く前に、石をどかすだけ」
瑞谷涙:「あなた達は、あの子の石になる?」
晩翠凍衿:「映画の悪党みたいな言い訳は止して」
瑞谷涙:「あなたたちが悪と呼ぶなら、それでも別にいい」
瑞谷涙:「私は、欲望を叶えるだけ。だからさ」
瑞谷涙:「だから、ファルスハーツなんだ。私は、“ウィドゥ・ブレイカー”」
瑞谷涙:「恋路を導くもの。邪魔するやつを、蹴り飛ばすもの」
晩翠凍衿:「……そう」
晩翠凍衿:「さっき言ったことは訂正する」
晩翠凍衿:「映画に出てくるような悪党(ヴィラン)。そのものか」
晩翠凍衿:大鎌をゆるりと持ち上げ構え直す。こちらにこれ以上対話の意志はない、という表明。
藤宮ひよこ:戦闘態勢に入った先輩の背をゆらりと、幽霊のように追い越し。
藤宮ひよこ:感情の伺えない、生気の無い瞳で彼女と視線を交わす。
藤宮ひよこ:「瑞谷涙さん」
藤宮ひよこ:「あなたの瞳には……あたしは、どう写ってるの?」
瑞谷涙:「どうって……あなたは、恋をしているようには見えないけど」
瑞谷涙:「今は、でしょう。それだけ」
藤宮ひよこ:「おお、流石だね」自嘲するように小さく笑みを浮かべて。
藤宮ひよこ:「うん、その通り。あたしも。そういう意味では、あなたと同じ」
藤宮ひよこ:「人を。本当の意味で好きになったことなんか、無いのかも」
瑞谷涙:「それは、悪いことじゃない。応援するよ。これから、そうなるのかもしれない」
藤宮ひよこ:「うん、ありがとう」素直に頭を下げる。「……しんどくない?」
瑞谷涙:「しんどいって?」
藤宮ひよこ:「なんつーかさ。他人の心の色は見えても……」
藤宮ひよこ:「その能力で、自分の心の色を知ることは、難しいんじゃないの?」
瑞谷涙:「それの何がしんどいの?」
藤宮ひよこ:「……結局さ、瑞谷さんがひよたち全員ブッ倒して。この世のすべての恋を成就させたとして」
藤宮ひよこ:「……あなた、ひとり。蚊帳の外でいいのかなって」
瑞谷涙:「あはは。それちょっと寂しいね……」
藤宮ひよこ:「うん。寂しい。あたしも。もうちょっと間違えてたら、あなたみたいになってたかも」
藤宮ひよこ:「だからね」
藤宮ひよこ:「やっぱり、ひよは、あなたのこと、止めなきゃならないんだ」
藤宮ひよこ:「ううん。あなただけじゃない」
藤宮ひよこ:そこでゆっくりと辺りを見回し。
藤宮ひよこ:「いつまで隠れてるの? そろそろ、出席日数足りなくて留年しちゃうぞ!」
GM:あなたの言葉とともに、認識の欺瞞が溶ける。
GM:それは、居るかもしれない、を居ない、とする力だ。
GM:絶対に居る、という認識を、崩すには至らない。
豊本琳琳:「……」
豊本琳琳:「……ずるい」
藤宮ひよこ:「よっ」
藤宮ひよこ:「元気そーじゃん」
豊本琳琳:「ずるい、ずるい、ずるいよ……」
豊本琳琳:「みんなそうやって、必要ないって」
豊本琳琳:「私は、普通がいい!こんなの欲しくなかった!」
瑞谷涙:「琳ちゃん、落ち着いて」
瑞谷涙:「あなたのしたいことは、この人たちを羨むことじゃないよね?」
瑞谷涙:「自分のやるべきことをしようよ」
豊本琳琳:「……」
豊本琳琳:「……うん」
興津和沙:一つ、息をつく。
興津和沙:心を落ち着かせて、瑞谷さんたちを見据える
興津和沙:「気が合うね。私もそうさせてあげたいと思ったんだ。」
興津和沙:「だから、とりあえずここは私らに譲っとけよ、瑞谷さん。」
豊本琳琳:「もっと、もっと壊さないと」
豊本琳琳:「終わっちゃう。全部終わっちゃうから、その前に……!」
瑞谷涙:「あなたたちは、琳ちゃんのやることに反対するでしょ」
瑞谷涙:「私はそうしない。この子がそうしたがる意味を、分かってるわけじゃないけど」
瑞谷涙:「それが恋のためだっていうなら、応援する。邪魔はさせない」
晩翠凍衿:「……“ウィドゥ・ブレイカー”」
晩翠凍衿:「あなたは絶対に止める」
原谷狭霧:「……お前、本気で豊本さんが恋の為に動いてると思ってんのか?」
興津和沙:「武地さんの時もそうだったな」
興津和沙:「てめえは恋を応援するって言いながら」
興津和沙:「人の気持ちを推し量ることをしねえ。」
興津和沙:「恋ってなあ、ハートがいちばん大事なんだぜ!バカヤロウ!」
興津和沙:槍を構える!臨戦態勢!
瑞谷涙:「恋のためだよ。だって」
瑞谷涙:「彼女のハートには、その彼のことしか残ってないもの」
原谷狭霧:「そうかい、生憎俺にはよう。」
原谷狭霧:「振られた腹いせに全部忘れよーと!やけっぱち起こしてるようにしか思えねーんだよなぁ!」
原谷狭霧:「だったら殴り倒してでも頭冷やさせる!邪魔するってんなら、テメーもだ!」
原谷狭霧:「──やるぞ、クソキノコォ!」
藤宮ひよこ:───IFの自分に伝えたいことは、みんなが既に言ってくれた。
藤宮ひよこ:だから。あたしは。
藤宮ひよこ:「ひよ、りんりんと話したいこと。イッパイあるんだ」
藤宮ひよこ:「だから。簡単には終わらせない」
藤宮ひよこ:「ぜ~んぶ、ひよたちが、丸く収めて……全員、笑って帰れるエンディングまで! 終わりじゃないっ!」



GM:クライマックス戦闘を開始します。
興津和沙:おら!!
藤宮ひよこ:キャモ~ン
原谷狭霧:やったらー!!!
豊本琳琳:「邪魔、しないでよ……!私が!」
豊本琳琳:「私が、守るんだから!」
GM:衝動判定。難易度9。
原谷狭霧:2dx+4>=9 チャーッ
DoubleCross : (2R10+4[10]>=9) → 3[2,3]+4 → 7 → 失敗

藤宮ひよこ:思い出の一品で+1 9dx+3>=9
藤宮ひよこ:9dx+3>=9
DoubleCross : (9R10+3[10]>=9) → 10[3,5,6,6,7,8,9,10,10]+10[9,10]+5[5]+3 → 28 → 成功

興津和沙:3dx+1=>9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 8[2,8,8]+1 → 9 → 成功

興津和沙:2d10+80
DoubleCross : (2D10+80) → 12[7,5]+80 → 92

晩翠凍衿:3dx+6>=9
DoubleCross : (3R10+6[10]>=9) → 4[1,2,4]+6 → 10 → 成功

興津和沙:おら!!
原谷狭霧:暴走するのでエンブレム:ガーディアンズサインの効果発動!
藤宮ひよこ:サギリーッ!
GM:ぴよちゃんすごいな
晩翠凍衿:87+2d10
DoubleCross : (87+2D10) → 87+9[1,8] → 96

藤宮ひよこ:2d10+103
DoubleCross : (2D10+103) → 12[3,9]+103 → 115

原谷狭霧:暴走含むバステを全回復するぜ!
藤宮ひよこ:でも侵蝕はエグい!
原谷狭霧:79+2d10
DoubleCross : (79+2D10) → 79+15[10,5] → 94

原谷狭霧:うしうし、異形の転身しても余裕だ
■MAP
藤宮[11] 原谷[5] 晩翠[10] 興津[5]

       5m

    豊本[11] 瑞谷[7]
GM:戦闘開始。セットアップ。
藤宮ひよこ:あります!
豊本琳琳:なし
晩翠凍衿:怨念の呪石を使用。
興津和沙:なし
原谷狭霧:ないぜ!
藤宮ひよこ:常勝の天才!PC全員のラウンド間の攻撃力を+28!
晩翠凍衿:暴走して攻撃力に+2dですわ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:96->99)
藤宮ひよこ:侵蝕115+6=121
豊本琳琳:あっ無しじゃないや
藤宮ひよこ:豊本!?
豊本琳琳:《原初の黄:光の剣》。
瑞谷涙:《空中庭園》。
瑞谷涙:豊本琳琳をPCのエンゲージへ。
藤宮ひよこ:ギャッ
晩翠凍衿:おのれ
原谷狭霧:ヤベェ~~~
■MAP
藤宮[11] 原谷[5] 晩翠[10] 興津[5]
      豊本[11]

       5m

      瑞谷[7]
GM:イニシアチブ。
GM:何もなければ藤宮さんの手番かな。
藤宮ひよこ:は~い!
原谷狭霧:異形の転身はまだ使わないでおきます!
藤宮ひよこ:では手番貰います。マイナー無し。
藤宮ひよこ:メジャー・コンボ:General Attack,Liberation <アドヴァイス>+<戦場の魔術師>! ひよこを除いたPC3人のC値-1(下限6)判定ダイス+8!
藤宮ひよこ:演出行きます!
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「りんりん」
藤宮ひよこ:戦いの火蓋は既に切って落とされた。
藤宮ひよこ:けれど。これだけは、彼女に聞かねばならない。
藤宮ひよこ:「教えてほしいんだ。あなたは、言ったよね。『守る』って」
豊本琳琳:「ひよこ……」その手には光り輝く剣。
豊本琳琳:剣だけではない。もはや全身が白い輝きに包まれている。
藤宮ひよこ:「……学校を破壊して。みんなを傷つけてまで」
藤宮ひよこ:「りんりんが守りたいものって、なに?」
豊本琳琳:「……学校が、なくなれば」
豊本琳琳:「転校になる。この街から、逃げられる」
豊本琳琳:「この街は、もう終わっちゃうの……!だから、その前に……!」
豊本琳琳:「その前に……」
豊本琳琳:「どいて!邪魔しないでよっ!」
藤宮ひよこ:「………そっか」
藤宮ひよこ:「………なら、尚更、退けなくなっちゃたな」
藤宮ひよこ:ぞわり、と小さく身震いをする。
藤宮ひよこ:寒さからでも、恐怖から来るものでもない。
藤宮ひよこ:自身の奥底から沸き立ち、奔流する未知の力が、この衝動を生んでいる。
藤宮ひよこ:呑まれかねないその流れを制御するのではなく、思うがままに────解放する。
藤宮ひよこ:藤宮ひよこの“殻を破る時”(ハッチタイム)。
藤宮ひよこ:眩しいほどに輝く液晶画面を指で弾く。
藤宮ひよこ:打たれた電子の波紋は機械から虚空へ、辺り一面を包み込み。
藤宮ひよこ:共に傍に立つ、3人の端末が一斉に呼応し、鳴動する。
藤宮ひよこ: 
藤宮ひよこ:▼新たなアプリをインストール中です。0% ▼
藤宮ひよこ:▼新たなアプリをインストール中です。24% ▼
藤宮ひよこ:▼新たなアプリをインストール中です。100%▼
藤宮ひよこ:▼     H Y O I N E       ▼
藤宮ひよこ:▼  Welcome back,“Anger Carrier”!  ▼
藤宮ひよこ:▼  新規メッセージが4件 あります    ▼
Sagiry.H:テメーこそ知らねーだろうな!
Sagiry.H:ある日いきなりクソキノコに寄生されて今までの暮らしも全部投げ捨てる羽目んなった
Sagiry.H:クソ馬鹿げた宝くじで人生ぶっ壊された奴なんてよぉ!!!
藤宮ひよこ:その想いは。数奇にも非日常へと足を踏み入れてしまった彼の、燃え盛る怒りの慟哭。
Sagiry.H:――だからこそ、俺は俺にやれることを尽くしてえ。
藤宮ひよこ:あるいは、それは。日常へと呼び戻す声を背に、その身に繁殖したレネゲイドと共生する決意を固め。救いの手を差し伸べたひとりの背を追う、白虹に煌めく少年の憧憬(おもい)。
藤宮ひよこ:▼ Welcome back,“Swash Buckler”!   ▼
藤宮ひよこ:▼  新規メッセージが3件 あります    ▼
Bansy.S:もし任務で一緒になったら存分に頼りにしてくれていいからね
Bansy.S:このあたしと……ゾディアックウェポンを!
藤宮ひよこ:その想いは。自身の才器を疑わず、選ばれし世界の護り手成らんとする、何ものにも揺らがない高潔な精神。湾曲に研がれた真紅の誇り。
Bansy.S:あたしが、あなたの時間も、気持ちも、全部奪い取って見せます
藤宮ひよこ:あるいは、それは。日常の守護者としてでなく。一人の特別な少女として。自身を欲した古代種(かのじょ)への。蟠りの溶けた、自己を揺るがす程の好意(おもい)。
藤宮ひよこ:▼ Welcome back,“Princess of Yaksi”! ▼
藤宮ひよこ:▼        あっ          ▼
藤宮ひよこ:▼
藤宮ひよこ:▼ Welcome back,“Princess of Yaksi|”!▼
藤宮ひよこ:▼ Welcome back,“Princess of Yak|”! ▼
藤宮ひよこ:▼   Welcome back,“ Princess”!   ▼
藤宮ひよこ:▼   新規メッセージが5件 あります   ▼
Princess.O:だから、奪わせない。私が守りたいヤツらを守るために、この力も、この相棒も側にいてくれなきゃ困るんだ
C.B.W:応とも! 吾は姫が槍!真に認めし者にこそ仕える物である!
藤宮ひよこ:その想いは。周りの皆を、自身の夢を守るため。己が覇道を切り開く、相棒への一丈七尺の堅い信頼。
Princess.O:そっか…じゃあ、私も応えねえとな。
Princess.O:心を繋いだものであることを
Princess.O:未来にも繋げていくために
藤宮ひよこ:あるいは、それは。お姫様と王子様が手を繋ぎ、ハッピーエンドの続きを一緒に歩む物語。昼想夜夢、少女たちの眩いほどの幸福感(おもい)。
藤宮ひよこ:「終わらせない。終わっていいはずがない」
藤宮ひよこ:ひよこが放った2.45Gbpsの電気シグナルは“直通”で。彼らの想いの軌跡を遡る。其処にあるのは彼らの起源(オリジン)。
藤宮ひよこ:────そして。
藤宮ひよこ:「確かにあたしはまだ、恋を知らない」「焦がれるような想いも。身が引き裂かれるような想いも。宙に浮かぶような甘美な想いも」
藤宮ひよこ:「でも、この繋がりを得てわかる、この暖かで、確かなものは」
藤宮ひよこ:「素晴らしく、尊いものだってことは、あたしにだってわかる!」
藤宮ひよこ:「だから、どうか。自分の気持ちから、逃げないで……一緒に」
藤宮ひよこ:「戦おう」
藤宮ひよこ:侵蝕値121+7=128
豊本琳琳:豊本琳琳の手番に。
豊本琳琳:マイナー《インフィニティウェポン》《シールドクリエイト》《ダブルクリエイト》《ジャイアントウェポン》《フォームチェンジ》《原初の青:毒蛇》《影の武具:魔眼槍》。
興津和沙:バ、バカ!!死にたいのか!!
原谷狭霧:多い多い多い!!!!!
豊本琳琳:武器を5つ作って素手変化して武器強化します。
豊本琳琳:メジャーは《物質合成》。
晩翠凍衿:なるほどね?
豊本琳琳:《フォームチェンジ》した《シールドクリエイト》と《シールドクリエイト》を合成します。
興津和沙:カチカチ山のカチカチ女かよ
原谷狭霧:いかんガード値ではじかれるよ
晩翠凍衿:経験点の使い方が贅沢すぎる
豊本琳琳:「私は逃げてないっ!」
豊本琳琳:彼女が叫ぶと、周囲に無数の武器が生まれる。
豊本琳琳:それは大きさも形状もバラバラなもの。
豊本琳琳:そのうちの一つを掴み上げて、構える。小さな細身の剣。
興津和沙:「おいおい、ひよちゃんといい豊本さんといい最近の中学生はムチャクチャしやがるな」
豊本琳琳:「涙ちゃん、手伝ってくれるんだよね?」
瑞谷涙:「いややっぱ何度見てもすごいなそれ……」イニシアチブ。
瑞谷涙:《覚醒の秘薬》。豊本琳琳を再行動させる。
藤宮ひよこ:オイオイオイ
原谷狭霧:何—ッ!???
興津和沙:この応援女が!
晩翠凍衿:この女ーッ
瑞谷涙:「まあ、任せてよ。応援するって言ったでしょ?」
瑞谷涙:「琳ちゃんならさ。出来るよ、きっと」
豊本琳琳:マイナーなし。
豊本琳琳:メジャー《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:マルチウェポン》《妄念の姿:ヴァリアブルウェポン》《原初の黒:オーバードーズ》《混色の氾濫》
GM:PC4人に範囲攻撃。
原谷狭霧:すみません、ここで〈報復の牙〉って使えますかね……?
GM:自分を含む時は無理かなー
GM:どうせ食らうからね
原谷狭霧:失礼しました!ありがとうございます!
豊本琳琳:使用武器は合成シールド、インフィニティウェポン×2、素手、光の剣、魔眼槍。
豊本琳琳:ダメージを1点でも受けると邪毒ランク3と硬直。
豊本琳琳:9dx7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[2,3,4,6,6,7,7,8,9]+10[1,3,4,8]+5[5]+2 → 27

興津和沙:ひえ
晩翠凍衿:暴走リア不!
藤宮ひよこ:ラストの守護天使! ダイス+5してワンチャンドッジ!
藤宮ひよこ:9dx>=27
DoubleCross : (9R10[10]>=27) → 10[1,2,3,4,6,7,7,9,10]+7[7] → 17 → 失敗

藤宮ひよこ:無
原谷狭霧:やるしかねーだろ!!!〈復讐の刃〉!!!
興津和沙:ドッジ
原谷狭霧:リアクション放棄して白兵判定で反撃!
興津和沙:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[1,2,2,6,7,8,10]+4[4]+1 → 15

興津和沙:はい残念!
豊本琳琳:いいだろう……勝負といこう!
GM:振りな!
原谷狭霧:7dx8+6 命中判定だオラーッ!
DoubleCross : (7R10+6[8]) → 10[3,3,4,5,7,10,10]+2[2,2]+6 → 18

豊本琳琳:3d10+52 装甲有効
DoubleCross : (3D10+52) → 17[8,4,5]+52 → 69

原谷狭霧:2d10+2d10+11+28 復讐ダメージ分!
DoubleCross : (2D10+2D10+11+28) → 15[5,10]+4[1,3]+11+28 → 58

晩翠凍衿:死!リザレクト!
晩翠凍衿:99+1d10
DoubleCross : (99+1D10) → 99+10[10] → 109

原谷狭霧:攻撃自体は余裕で死!リザレクト!
GM:いや
GM:復讐の刃の上昇が先!
GM:オートは即時反映なので……
興津和沙:リザレクト
興津和沙:92+1d10
DoubleCross : (92+1D10) → 92+10[10] → 102

興津和沙:ひぎゃ
原谷狭霧:と言う事は……94→100ぴったり!リザレクト不可!
藤宮ひよこ:瑞谷涙に 親近感/◯憐憫でロイス取得! タイタス昇華で復活を試みます!
晩翠凍衿:サッサギリー!
原谷狭霧:クソキノコロイスを即昇華して復活だぜ!
藤宮ひよこ:HP11!
藤宮ひよこ:サギーッ
原谷狭霧:HP15!
豊本琳琳:こちらはまだまだ余裕がある!
原谷狭霧:そこから対抗種バックファイアによりHP12でストップ!
豊本琳琳:いやガードを抜けてくるのはとても痛いが……
豊本琳琳:「私が、早く守るんだっ!」細剣を指揮棒のように振るう。
豊本琳琳:周囲の武器が、砂塵に巻かれたかのように飛びすさび、暴れ狂う。
豊本琳琳:技巧もない。狡知もない。
豊本琳琳:ただ、強度と出力で辺りを蹂躙する。
興津和沙:「があぁっっ!!」
興津和沙:剣に腕を裂かれ、盾の衝撃が骨に響き、槍に腹をえぐられる。
晩翠凍衿:「……」
豊本琳琳:それは様々な武器である。ただ、鋭き刃のみにあらず。
豊本琳琳:毒の刃。麻痺の刃。それらも中には織り混ざる。
晩翠凍衿:回避や防御は最初から試みない。
晩翠凍衿:切り刻まれる肉体を、ただオーヴァードの不死性で保ちながら。じっと“ウィドゥ・ブレイカー”を睨んでいる。
豊本琳琳:彼女にUGNが付けたコードネームは、シンプルなものだ。
興津和沙:痛みに耐えながら、食いしばるように毒に抗いなら、それでも根性で立ち上がる。
豊本琳琳:“毒の風(シムーン)”。ただの苛烈な気象現象。
興津和沙:「はっ、わりぃな。寒骨白」
原谷狭霧:頭部に大槌炸裂による打撲。左腕部に無数の針による擦過傷。左脇腹をナイフが貫通。
藤宮ひよこ:避けられない。避ける技術もない自分が出来ることは。
原谷狭霧:脚部。稼働可能。
興津和沙:「単雄信なら、この程度の剣林弾雨、槍の一つで薙ぎ払うんだろうけどよ」
藤宮ひよこ:身を蝕む毒も、指一つ動かせないこの痺れも。へっちゃらだって、精一杯の虚勢を張るだけ。
興津和沙:「まあ、私はお姫様だから、二本の足で立ってるだけで及第点にしてくれや」
原谷狭霧:紅き菌糸を両足に集中させ、嵐の『眼』へと歩みを進める。
寒骨白:『何。吾を一振りする余力さえ残っていればそれでよい』
原谷狭霧:死ぬほどいてえ。だからどうした。
寒骨白:『姫たらんとするならば、その痛みは凛と堪えよ!』
原谷狭霧:根付くカエンタケは、毒すらも呑み込み。体積を増す。
興津和沙:「けけ、てめえが姫たれ、なんていうのは、初めてだよな。」
興津和沙:「任せろ、私のお姫様っぷり!とくとみせてやらあっ!」
原谷狭霧:「──先ずは、一発目。」右手より伸びる菌糸がレネゲイドの軌道を掴み。
原谷狭霧:軌跡の果ての『剣』を引き寄せ、掴み。
豊本琳琳:「……!?」
原谷狭霧:「喰らいやがれぇっ!!」渾身の憎悪と共に!風を断ち切る紅蓮の剣を投げ返す!
豊本琳琳:「わ、わわわ、あああっ……!」
豊本琳琳:それをモロに喰らい、よろめく。
原谷狭霧:「……っかあ!まだ浅え!」
興津和沙:「浅くてよかった、深くやっちまってたら武地さんに怒られるぜ」
GM:次は晩翠さんの手番。
晩翠凍衿:ハイ!
晩翠凍衿:マイナーで硬直を解除。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》《ジャイアントグロウス》。
晩翠凍衿:豊本さんに白兵攻撃。ガー不!
GM:や……やめろ!
GM:せっかくガード値44の盾を作ったのに!
晩翠凍衿:22dx6+6
DoubleCross : (22R10+6[6]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,6,7,7,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,1,1,2,2,2,3,4,4,7,7,10]+10[3,3,6]+10[6]+10[8]+1[1]+6 → 57

GM:ガードできない……
豊本琳琳:9dx ドッジ
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,1,3,4,4,4,7,9,10]+4[4] → 14

豊本琳琳:ダメ!ダメージを!
晩翠凍衿:6d10+11+4d10+2d10+28
DoubleCross : (6D10+11+4D10+2D10+28) → 42[2,5,9,10,8,8]+11+25[8,9,2,6]+14[5,9]+28 → 120

晩翠凍衿:2,2を振り直し。
晩翠凍衿:116+2d10
DoubleCross : (116+2D10) → 116+7[2,5] → 123

晩翠凍衿:あんま変わらん!
GM:ひどいことする……
豊本琳琳:まるっと食らうよ!
豊本琳琳:めちゃめちゃHPあったけど既にきつい状態……
晩翠凍衿:あっまだ立ってるんだ……!?
晩翠凍衿:演出!
晩翠凍衿:鋼の嵐の間隙を縫い、踏み出す。
晩翠凍衿:前へ。その歩みは“ウィドゥ・ブレイカー”を目指すものだが、
晩翠凍衿:その中途に立つ豊本琳琳を避けようとはしていない。
豊本琳琳:「……!来ないで!」
豊本琳琳:細剣をかざす。無数の武器の嵐が、押し包まんと迫る。
晩翠凍衿:「退いていて」
晩翠凍衿:応じる声は、頭上から降る。
晩翠凍衿:地面に突き立ち、二者を隔て、拒絶する無数の刃の壁。その梢の上に立っている。
晩翠凍衿:今は足元の高さに、豊本琳琳の頭。振り上げる大鎌。
豊本琳琳:「えっ」
晩翠凍衿:先程までは、瓦礫を相手にやっていたことだ。
晩翠凍衿:――鈍い異音。
晩翠凍衿:側頭部へ向けて、刃とは逆側の大鎌の先端。跳ね飛ばした少女に一瞥だけを投げ、彼女が元いた場所に飛び降りる。
晩翠凍衿:見据える先は、あくまでその奥。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+16した(侵蝕率:109->125)
豊本琳琳:「うっ……」
瑞谷涙:「……ひっどいことするね」
瑞谷涙:瑞谷涙の手番に。
晩翠凍衿:「絶対に止めるって言ったでしょう」
晩翠凍衿:「冗談だとでも思ってたの?」
瑞谷涙:「ううん。でも」マイナーなし。
瑞谷涙:「あなた達が優しくてよかったと思う。これなら琳ちゃんでも敵うかも」
瑞谷涙:メジャーで豊本琳琳に《コンセントレイト:ソラリス》《タブレット》《さらなる力》《ナーヴジャック》。
瑞谷涙:「琳ちゃんならきっと出来るって、私は信じてるから」
瑞谷涙:11dx7+8>=20
DoubleCross : (11R10+8[7]>=20) → 10[1,2,4,4,5,5,5,7,9,9,10]+10[4,9,10,10]+6[1,2,6]+8 → 34 → 成功

GM:未行動になり、即座に再行動。
興津和沙:こ、このアマ!!!
藤宮ひよこ:やめろ!!!!
晩翠凍衿:そんなに邪悪で恥ずかしくないのか
GM:まあ1発目は回数制限エフェクトを使えないんですが。
原谷狭霧:ブチブチブチ殺すしかねえな……
豊本琳琳:《コンセントレイト:モルフェウス》《原初の赤:マルチウェポン》《妄念の姿:ヴァリアブルウェポン》
GM:choice[晩翠,興津]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,興津]) → 興津

GM:興津さん!
原谷狭霧:させるかよ~ッ!今度こそ〈報復の牙〉!
豊本琳琳:使用武器は盾とインフィニティウェポン×2と魔眼槍。
GM:来るか……!
GM:では原谷くんを攻撃!
豊本琳琳:9dx7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,2,4,4,5,6,8,8,10]+10[2,2,9]+2[2]+2 → 24

原谷狭霧:対象をサギリ—に変更したうえで〈復讐の刃〉を使用!侵蝕110へ爆上がり!
原谷狭霧:8dx7+6 侵蝕補正込み!
DoubleCross : (8R10+6[7]) → 10[2,5,5,5,6,7,7,9]+5[1,4,5]+6 → 21

原谷狭霧:ヨシ20の壁突破!このままダメージ!
豊本琳琳:3d10+45 装甲有効
DoubleCross : (3D10+45) → 15[9,2,4]+45 → 60

原谷狭霧:3d10+2d10+11+28 常勝もまだ載ってるのでパワーアップ!
DoubleCross : (3D10+2D10+11+28) → 10[7,2,1]+13[8,5]+11+28 → 62

GM:常勝がきつい……!
原谷狭霧:装甲有効だぜ。
藤宮ひよこ:ウヒョーッ!
豊本琳琳:《不壊の城壁》。ダメージを-40点する。
豊本琳琳:生存!
原谷狭霧:くっ制限なしなら〈デビルストリング〉が使えたものを……!
原谷狭霧:制限:100%なので使用不可!見送ります!
瑞谷涙:「琳ちゃん!お願い!」
瑞谷涙:「あなたのやりたいように!」
瑞谷涙:「絶対できるよ!私がついてる!」
瑞谷涙:それはただの言葉ではない。人を前向きにする力だ。
瑞谷涙:その方向に関わらず。躊躇する者の背中を少し、押す力。
豊本琳琳:「うんっ!」うなずき、剣を構えて。
豊本琳琳:立ち上がり、正面へと走り向かう。
豊本琳琳:興津和沙のもとへ一直線に。
興津和沙:足が動かねえ。
興津和沙:腕も、まともに伸びやしねえ。
興津和沙:それでも、受け止める。
興津和沙:あいつが背中を押すなら、私は真正面から受け入れてやる。
原谷狭霧:──少女の駆ける周囲にて。火炎と共に燃え散る紅き悪魔共(デビルズレッド)が。
興津和沙:それが、お姫様だ!
豊本琳琳:それに追随するように、幾条もの輝く光剣が狙い飛ぶ。
原谷狭霧:『踏み出す力』をも、喰らう。
興津和沙:覚悟を決め、剣を撃ち落とそうとした瞬間
原谷狭霧:「させっかよ。」
原谷狭霧:足元に広がる菌糸が、主遠き騎士を運ぶ。
原谷狭霧:ひと時の間でも親しんだ──護るべき姫の前に!
豊本琳琳:踏みとどまり反転し、「邪魔っ……!」迎撃。
原谷狭霧:「う、ごふ……!」いくつかの光と剣が直線状に立ちふさがる少年に突き刺さるが、血は流れない。
原谷狭霧:「……わりーがよ、豊本さん。」
豊本琳琳:「……!」それを見て、思わず剣を手放す。
原谷狭霧:「ピンチのお姫様すら守れねーようじゃあ!フツーじゃねえ先輩を助けるのも到底無理なんでよお!」
興津和沙:「ありがと、助かった!」
原谷狭霧:疵口より零れだす紅き菌糸が、追いかけるように燃える炎が。
原谷狭霧:邪悪に染まりし風を焼き尽くすべく撃ち返される!
豊本琳琳:「!」それは命中する直前に、新たに生成された刃に相殺されていくが。
豊本琳琳:全てではない。幾筋かの傷を作る。
瑞谷涙:「琳ちゃん……!」
瑞谷涙:「頑張れ!負けないで!」
原谷狭霧:戦闘不能になるので……すまねー武地!ロイス切らせてくれ!
原谷狭霧:さっきと同じ処理なので省略してHP12に!
原谷狭霧:イニシアチブ!に割り込ませてくれ!
GM:何をする気だ!
原谷狭霧:〈異形の転身〉だ!
原谷狭霧:離れちまうので姫さんのロイスをカットしてバステも全快するぞ!
原谷狭霧:戦闘移動して女の子の瑞谷ちゃんエンゲージに接敵するぜーっ!
GM:離脱再エンゲージは出来ない!
原谷狭霧:グエーッそうでしたか!じゃあさらに5m下側に逃げるぜ!
原谷狭霧:演出は一旦省略!侵蝕115へ!
 藤宮[11] 晩翠[10] 興津[5]
      豊本[11]

       5m

      瑞谷[7]

       5m

      原谷[5]
GM:では豊本琳琳の回復した通常手番。
豊本琳琳:マイナー《シールドクリエイト》。
豊本琳琳:メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》《原初の赤:マルチウェポン》《妄念の姿:ヴァリアブルウェポン》《原初の黒:オーバードーズ》《混色の氾濫》。エンゲージの3人を攻撃。
興津和沙:ファッキン!!
藤宮ひよこ:ウッギャー!!
豊本琳琳:使用武器は合成シールド、シールドクリエイト、インフィニティウェポン×2、光の剣、魔眼槍。
晩翠凍衿:せっかく硬直解除したのに!
豊本琳琳:9dx7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[4,5,6,6,6,7,7,10,10]+5[1,1,1,5]+2 → 17

GM:あっ低いな……
藤宮ひよこ:ドッッッッッジ!
晩翠凍衿:でも暴走してるから当たっちゃう……
興津和沙:うおおおおおおおおおお!!!
興津和沙:ドッジ!!
藤宮ひよこ:4dx>=17
DoubleCross : (4R10[10]>=17) → 9[3,7,7,9] → 9 → 失敗

藤宮ひよこ:アアオ!!!
興津和沙:8dx+1>=17
DoubleCross : (8R10+1[10]>=17) → 10[2,4,5,6,8,8,8,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

晩翠凍衿:惜しい
豊本琳琳:2d10+55 装甲有効
DoubleCross : (2D10+55) → 11[8,3]+55 → 66

興津和沙:ちぬ!!
藤宮ひよこ:死!
原谷狭霧:り、離脱できてよかった……
晩翠凍衿:死!武地派軍のロイスをタイタスにして昇華して復活!
興津和沙:会長のロイス切って復活!
藤宮ひよこ:ギャルロイス昇華! 復活!
藤宮ひよこ:HP11!
豊本琳琳:「うん。私が。私が、やらなきゃ」
豊本琳琳:全身の発光が強まる。
豊本琳琳:周囲の武器が再び乱舞する。
豊本琳琳:やはり稚拙なものだ。力任せに飛ばして回るだけ。
豊本琳琳:だが、その力が。出力が向上を見せている。
興津和沙:「チッ!!」
興津和沙:避けきれるものでもない、受けきれるものでもない。
興津和沙:ならば、自分たちを守ろうと戦ってくれたあの人のように、ただ耐えるだけだ!
寒骨白:『主、違うぞ』
寒骨白:『進め。今なれば、征ける』
GM:行動値5組の手番。
興津和沙:「はっ」
興津和沙:「こっちはボロボロだってのに」
興津和沙:「主使いの荒い槍だなあぁっ!」
興津和沙:減らず口を叩きながら、寒骨白の言葉に押され、剣の嵐の中を突き進む!
興津和沙:マイナーで硬直解除
興津和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉+<バリアクラッカー>
興津和沙:対象は豊本さん
興津和沙:19dx6+11+12-2
DoubleCross : (19R10+11+12-2[6]) → 10[1,2,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,8,8,8,9,9,9,9]+10[5,6,6,7,7,7,7,9,9]+10[3,5,5,5,6,8,9,10]+10[5,5,7,8]+10[2,9]+10[8]+2[2]+21 → 83

興津和沙:ちねーーーー!!!
GM:うっわ
興津和沙:ガー不装甲無視!
豊本琳琳:9dx ドッジ
DoubleCross : (9R10[10]) → 9[1,2,3,4,6,6,8,8,9] → 9

GM:無理です!ダメージを!
興津和沙:9d10+37+28
DoubleCross : (9D10+37+28) → 44[4,3,9,10,2,7,5,1,3]+37+28 → 109

興津和沙:オラァッ!!
豊本琳琳:無理!HP0に!
瑞谷涙:《アクアウィターエ》で復活させる!
原谷狭霧:ダメ元〈クリメイト〉ォ!!!
興津和沙:やれー!
藤宮ひよこ:ヒューッ!
原谷狭霧:あっ、この場合ダメージ入るのは豊本さんでよろしいですかね?
原谷狭霧:問題なければ、リア不命中判定無しでダメージを与えるぜ!
GM:OK!
原谷狭霧:1d10+4 遠慮なくオラーッ
DoubleCross : (1D10+4) → 5[5]+4 → 9

原谷狭霧:9ダメージ!すまん殺し切れねえ!
GM:まだまだ健在!
原谷狭霧:侵蝕……119!
藤宮ひよこ:リーチ!
興津和沙:剣が乙女の肌を切り裂く、槍が姫の臓腑を貫く、流れる血が穢れなき純白の衣装を真紅に染め上げる
興津和沙:肉が千切れ、骨が断たれ、肺腑が潰れても
興津和沙:それでもなお、止まらない。
豊本琳琳:「なんで、なんで、なんでっ!」
興津和沙:真っ赤なドレスを身に纏った、気高く、情熱に溢れたお姫様の如く
豊本琳琳:「来ないで……!」
興津和沙:真紅の槍を振るい!剣の嵐ごと豊本さんを吹き飛ばす!!
興津和沙:「悪いな。」
興津和沙:「そうは、いかねえんだよ!!」
興津和沙:轟ッッッッ!!
豊本琳琳:「ぐうっ……!」
興津和沙:「武地さんがさ」
興津和沙:「あんたに会いに行くって言ってたんだ。」
興津和沙:「だから、その前に邪魔なもんは取っ払ってやらなきゃ。」
興津和沙:足の震えを抑えながら、豊本さんに言葉をかける。
豊本琳琳:「ダメだよ……」
豊本琳琳:「みんな、逃げないと、だめなの……!」
興津和沙:「ダメなもんか。」
豊本琳琳:「全員が、無理でも……せめて、武地くんは……!」
興津和沙:「教えてやるよ。」
興津和沙:「お姫様が関わったお話は」
興津和沙:「ハッピーエンドで終わるって相場が決まってんだ。」
興津和沙:「王子様はこっちに向かってるぜ。」
興津和沙:「あとはあんたがその手を握るだけだ。」
瑞谷涙:「琳ちゃん!諦めちゃダメ!」
瑞谷涙:「あなたが思いを諦めない限り、何も終わらないんだから!」
興津和沙:「いや、私今めっちゃ応援してる感じだったじゃん!!!」
豊本琳琳:「うう……」フラフラと起き上がる。
興津和沙:「とにかく、アレだ。」
興津和沙:「普通でもいい、特別でもいい。」
興津和沙:「なんでもいいから、目いっぱいのあんたを、武地さんに会わせてやる。そのためなら、何でもするぜ、私達はさっ!」
原谷狭霧:──その声援と、啖呵に応えるかのように。
原谷狭霧:彼女達の背後より。穴だらけのグラウンドを、仄かな火炎が奔る。
GM:原谷くんの手番。
原谷狭霧:マイナーで戦闘移動!今度こそ瑞谷さんエンゲージに接敵!
 藤宮[11] 晩翠[10] 興津[5]
      豊本[11]

       5m

      瑞谷[7]
      原谷[5]
原谷狭霧:メジャー!胞子目つぶしコンボ!〈コンセ:サラマンダー〉3レベル、〈炎の刃〉2レベルで瑞谷涙を攻撃!
原谷狭霧:8dx7+6 まずは命中判定!
DoubleCross : (8R10+6[7]) → 10[1,3,4,4,5,7,7,10]+10[5,7,8]+6[5,6]+6 → 32

原谷狭霧:うっしゃあ!クライマックス最高記録!
原谷狭霧:リアクションどうぞ!
瑞谷涙:御大層な防御能力など無い……ドッジ。
瑞谷涙:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[2,4,6,7,10]+6[6]+1 → 17

GM:ダメです!ダメージを。
原谷狭霧:4d10+2d10+4+11+28 炎の刃分ダメージも加算!
DoubleCross : (4D10+2D10+4+11+28) → 18[2,4,7,5]+12[4,8]+4+11+28 → 73

原谷狭霧:装甲有効だぜ。
瑞谷涙:無理だ……撃破されます!
瑞谷涙:復活も琳ちゃんに打っちゃった!
興津和沙:あばよ瑞谷!!
原谷狭霧:ブッ殺した!良ければ演出行くぜ!
藤宮ひよこ:手強い奴だった…
GM:死んでないよ!
GM:演出どうぞ!
原谷狭霧:独りよがりな声援を送り続ける少女の足元を囲うように。レール上に敷かれた炎と共に紅き菌糸が広がっていく。
原谷狭霧:一拍。レール上の菌糸による加速移動。目分量を誤ったが。
原谷狭霧:二拍。近づいた分精密な移動を可能となる。恋に焦がれる少女の背後まで30㎝。
原谷狭霧:三拍。息を吸い込んだ喉笛を。右手だけで掴み、持ち上げる。
瑞谷涙:「えっ嘘……!」
瑞谷涙:「がうっ」
原谷狭霧:「先ずは」「テメーからだ。クソコンコンチキサルタント」
瑞谷涙:「えっちょっとちょっと……え?」
瑞谷涙:「これ本気でやる感じ……?」
原谷狭霧:「事態を30倍ややこしくしたテメーを景気よくブッ飛ばし。豊本さん慰め会の開園とする」
興津和沙:「こっちは最初からガチなんだよ。」
瑞谷涙:「いや琳ちゃんそういう物騒なの嫌いだと思うな……あはは……」
原谷狭霧:「勝手にテメーが恋と見なして豊本さんを突き落としやがったように、俺もテメーの邪悪を勝手に決めるとしよう。」
興津和沙:「っていうか、ガチでもねえのに人の色恋に突っ込んだらヤケドするに決まってんだろ。」
原谷狭霧:「瑞谷だったか。」「──テメーが本当に大切に思っている『もの』は、何だ?」そう言いながら眺める視線の先には。
興津和沙:「決めちまえ、原谷さん」
原谷狭霧:瓦礫を叩き込まれ続け、未だに折れていない『伝説の樹』。
原谷狭霧:「ああ、テメーが応える必要はねえ。親切な俺から伝える大切なアドバイスだ。」
瑞谷涙:「……何でしょう……?」
原谷狭霧:「──恋を知る為の『眼』が惜しけりゃあ、しっかり取捨選別するこったな」
原谷狭霧:「化け物の俺から押し付ける!千載一遇のプレゼントだ!」左手で重心を掴み!瑞谷涙を力任せに中空へぶん投げ!
瑞谷涙:「えっ嘘でしょ……!?」
原谷狭霧:たん、と大地を蹴る。足りない勢いは右足菌糸の『爆発』で補う。
原谷狭霧:「普通の生活が送れる!!!」落ちて来る恋愛バカの腹を目掛け。
原谷狭霧:「貴重なチャンスを、よぉ!!」紅蓮の炎と共に燃え上がる、ローリングソバットを叩き込み!!
原谷狭霧:伝説の樹へ──『レネゲイドの泉』へ、。人間砲丸をブッ飛ばす!!!
原谷狭霧:侵蝕123へ!
瑞谷涙:「あぐっっっ!!」
瑞谷涙:「う……ぐっ……」
瑞谷涙:「なんで……なんで、こんな……嫌……」
瑞谷涙:「こんなとこで……終わらないんだから……」よろよろと起き上がる。
興津和沙:「大人しくしてりゃ」
興津和沙:「これ以上は殴ったりしねえよ。」
興津和沙:「恋の応援なら、物騒な力なんざ使わなくても出来るだろ。ここで降っとけよ。」
興津和沙:「勝敗は兵家の常。降伏は恥じゃないぜ」
瑞谷涙:「……あはっ。優しいね……」
瑞谷涙:「じゃあ、まだチャンスがある」
瑞谷涙:ふと、その姿がかき消えている。《猫の道》で退場。
晩翠凍衿:「…………」
GM:認識を欺瞞する力。それは豊本琳琳の持つものではない。
晩翠凍衿:「逃げた?」
GM:彼女が手引していたことだ。故に。
原谷狭霧:「──ケッ、まー逃げるわな。」
興津和沙:「ありがとよ、原谷さん、これで話がわかりやすくなった。」
藤宮ひよこ:「………うん。ありがと、サギリー」
原谷狭霧:「大切なものってのは、選んで投げ捨てるようなもんじゃねえ」
興津和沙:「さ、あとひと踏ん張りだ。」
興津和沙:「私らが女帝様に選ばれた精鋭だってとこ、見せつけてやろうぜ。晩翠さん、ひよちゃん!」
晩翠凍衿:「……」暫し、毒気を抜かれた様子で立ち尽くしていたが。
豊本琳琳:「……」残るは彼女一人。
晩翠凍衿:「……まあ、そうだ」
晩翠凍衿:「まだ何も終わってない。自分で言ったことだものね」
藤宮ひよこ:「うん、姫センパイ、しえりんセンパイ!」額から溢れる汗を拭おうともせず、強気に笑う。
晩翠凍衿:気を入れ直し、暴走する少女に向き直る。
藤宮ひよこ:まだ終わっていない。手の届く距離に、彼女は居る。
原谷狭霧:(俺もちょっと気張りすぎちまったが、ここからが本番って訳だ)
 藤宮[11] 晩翠[10] 興津[5]
      豊本[11]

       5m

      原谷[5]
GM:クリンナップ。
GM:邪毒ダメージが入ります。
藤宮ひよこ:アーッ! 11-9でHP2!
晩翠凍衿:9点減って7!
原谷狭霧:ロイス切って回復済みだぜ!対抗種反動分でHP12!
興津和沙:なし!
GM:2ラウンド目。セットアップ。
豊本琳琳:なし。
原谷狭霧:ないぜ!
藤宮ひよこ:常勝の天才が……ありません! ので何もなし!
晩翠凍衿:ない!
GM:ではピヨちゃんの手番から!
藤宮ひよこ:はい!
藤宮ひよこ:マイナーで硬直解除!
藤宮ひよこ:ダメ推しの メジャー:アドヴァイス+戦場の魔術師! 3人の次のメジャーC値-1,判定ダイス+8!
藤宮ひよこ:128+7=135
藤宮ひよこ:侵蝕!
晩翠凍衿:もらうぜ!
藤宮ひよこ:受け取りな!
藤宮ひよこ:チャチャっと演出入ります!
藤宮ひよこ:数多の刃に切り刻まれたその身は既に満身創痍。
藤宮ひよこ:はらり、と。風に乗って消えた一房の髪の行方も見ず。
藤宮ひよこ:立つのもやっとな足を抑え、荒い息を必死で押し殺し、震える指で端末を操作する。
藤宮ひよこ:「ひよには……」
藤宮ひよこ:「輝くキレーな剣も、触れただけで動けなくなるような毒も。ヤバい勢いで繁殖して燃え広がるキノコも。UGNに12本しか無いスッゲー剣も。昔のショーグンが使ってた由緒正しい槍も」
藤宮ひよこ:「みんなみたいな、武器は持ってないと思ってた」
藤宮ひよこ:けど、それでいい。
藤宮ひよこ:ある意味で、あの子と一緒。あたしが出来る、唯一のことは、みんなの背中の少し支えることだけ。
藤宮ひよこ:「あたしが育んできたみんなとの。この“繋がり”こそが」
藤宮ひよこ:「これから紡いでいく、りんりんとの繋がりがっ」
藤宮ひよこ:「あたしの、武器なんだっ!」
藤宮ひよこ:前を向いて歩き、夢を見て、生きる者たちへ。
藤宮ひよこ:太陽のように燦々と輝く笑みを持って。少女(ギャル)は高らかに言い放った。
藤宮ひよこ:言い放った!
興津和沙:「友達がこう言ってんだ。」
興津和沙:「なんか答えてやったらどうだよ、豊本さん」
豊本琳琳:「私は、皆を守る」
豊本琳琳:「だから、ここを壊さなきゃダメなのっ!」
豊本琳琳:「止めてよ……私、私!」
豊本琳琳:「人に使いたくなんて無い!」
豊本琳琳:豊本琳琳の手番に。
豊本琳琳:《コンセントレイト:モルフェウス》《原初の赤:マルチウェポン》《妄念の姿:ヴァリアブルウェポン》《原初の黒:オーバードーズ》《混色の氾濫》。
豊本琳琳:《原初の黒:オーバードーズ》《混色の氾濫》はこれで撃ち止め。
豊本琳琳:使用武器は合成シールド、シールドクリエイト、インフィニティウェポン×2、光の剣、魔眼槍。
豊本琳琳:エンゲージの3人を攻撃。
豊本琳琳:9dx7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[2,2,3,3,6,6,8,9,9]+10[4,4,7]+1[1]+2 → 23

興津和沙:うおー!ドッジ!
興津和沙:8dx+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 9[2,7,8,8,8,9,9,9]+1 → 10

晩翠凍衿:変わらずリア不!
興津和沙:無理!
藤宮ひよこ:そんなものを人に向けるな!
藤宮ひよこ:ドッジ!
藤宮ひよこ:5dx>=23
DoubleCross : (5R10[10]>=23) → 10[8,8,8,8,10]+1[1] → 11 → 失敗

豊本琳琳:3d10+55 装甲有効
DoubleCross : (3D10+55) → 11[1,7,3]+55 → 66

豊本琳琳:もはや指揮の細剣さえ握っては居ない。
原谷狭霧:みんな—ッ
豊本琳琳:ただ、自分の周囲に大量に武器が撒き散らされているだけ。
豊本琳琳:それはしかし、周囲のものを傷つけるには十分すぎる。
晩翠凍衿:死。会長のロイスをタイタスにして昇華して復活!
興津和沙:豊本琳琳/有意○/後悔でロイスとって即昇華
興津和沙:復活!
藤宮ひよこ:ぶっ倒れようかな…?
興津和沙:倒れてもいいと思う!
藤宮ひよこ:では戦闘不能ピヨ……
興津和沙:「よくやったぜ、ひよちゃん」
興津和沙:「あとは、"先輩"に任せな」
GM:バンシー先輩の手番。
晩翠凍衿:「……ええ」
興津和沙:「さ、カッコつけてこうぜ晩翠先輩!」
藤宮ひよこ:糸が切れた。嵐のような乱撃に加え、能力の過剰使用。
藤宮ひよこ:限界を迎えた身体は意志に反して、静かに地に伏せる。
藤宮ひよこ:「……ごめん。後は」
藤宮ひよこ:りんりんを。よろしく、お願いします……センパイ。と呟き、そのまま意識を失った。
豊本琳琳:「……ひよこ」
晩翠凍衿:「……あたしに謝るんじゃないでしょ」
晩翠凍衿:“ウィドゥ・ブレイカー”が去った後も、防御の試みをしていなかった。最初と違うのは、再生が遅れつつあること。
晩翠凍衿:そして、半ば無視していた少女に対し、今は正対して機を窺っていたこと。
晩翠凍衿:マイナーで硬直を解除。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》。
晩翠凍衿:22dx6+6
DoubleCross : (22R10+6[6]) → 10[2,2,2,2,3,4,5,5,5,6,7,7,7,8,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,1,2,4,5,5,6,7,7,8,10,10]+10[1,3,4,6,6,10]+10[7,7,8]+10[1,5,6]+4[4]+6 → 60

晩翠凍衿:ガー不!
GM:やめ……やめて!
豊本琳琳:9dx ドッジ!
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,1,3,4,6,8,10,10,10]+8[1,2,8] → 18

GM:当然無理!ダメージを!
晩翠凍衿:7d10+11+2d10+2d10
DoubleCross : (7D10+11+2D10+2D10) → 31[1,2,6,6,4,3,9]+11+19[10,9]+13[5,8] → 74

晩翠凍衿:1,2,3,4を振り直し。
晩翠凍衿:64+4d10
DoubleCross : (64+4D10) → 64+19[6,7,5,1] → 83

豊本琳琳:残りHPは31。装甲なし。
豊本琳琳:復活もありません。戦闘終了。
晩翠凍衿:それは来た。
晩翠凍衿:吹き荒れ続ける破壊の嵐の、ごく細い、ほんの一瞬の隙間。
晩翠凍衿:事物の脆い箇所を捉える、会長が呼んだところの特筆性能力(ディスクリプト)——破壊者の目が見出したそこへ、躊躇なく身を躍らせる。
晩翠凍衿:目掛ける先は一人の少女。豊本琳琳。
晩翠凍衿:――飛来した剣が右腕を撃ち抜く。鮮血が弾け、大鎌がその手を離れて宙を舞う。
晩翠凍衿:その代価に。残った左手が、少女の片腕を確と掴んだ。
豊本琳琳:「うっ……!」
豊本琳琳:「離……」振りほどこうともがく。
晩翠凍衿:「……最近の子は、ややこしく考えすぎだよ」
晩翠凍衿:「一人で抱え込むな、味方がいるからって」
晩翠凍衿:身を翻す。片腕の力に体捌きを加えての背負い投げ。
晩翠凍衿:一瞬の空中散歩の後、地面から背中への衝撃を味わわせ——
晩翠凍衿:「——言ってるんだっつーの!!」
晩翠凍衿:反動で浮き上がりかけた体へ、さらに己の膝を落として叩き込む!
豊本琳琳:「んあっ……!」
豊本琳琳:彼女は卓絶した出力と才能を持っている。
豊本琳琳:だが、それだけだ。
原谷狭霧:「うおっ……」(良いの入ったぞアレ)
豊本琳琳:彼女は戦士ではないのだから。もはや特筆性もない、ただのオーヴァードの少女。
豊本琳琳:限界を迎えていた彼女は、その一撃で崩折れる。
豊本琳琳:先に倒れていた、藤宮ひよこの隣へと。
藤宮ひよこ:「………」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「まったく。……ごめんね」
晩翠凍衿:「こういうやり方しか出来ないもんだからさ」
晩翠凍衿:言いながらも、倒れた後輩の安らかな表情を見て。
晩翠凍衿:仕方なさそうに溜息を吐いた。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+11した(侵蝕率:125->136)



GM:バックトラック。
涼暮御幸
『ファイトクラブ』
『拒絶の結界』

豊本琳琳
『ファイトクラブ』
『妄念の姿』
GM:Eロイスは4つ!振る方はどうぞ
興津和沙:いらねえ!!
興津和沙:一倍ぶり
原谷狭霧:振るぜ振るぜ!
興津和沙:109-4d10
DoubleCross : (109-4D10) → 109-26[10,7,1,8] → 83

晩翠凍衿:Eロイス振る!
興津和沙:5点!!
藤宮ひよこ:ふる!
晩翠凍衿:136-4d10
DoubleCross : (136-4D10) → 136-19[8,2,7,2] → 117

原谷狭霧:123-4d10
DoubleCross : (123-4D10) → 123-22[3,5,6,8] → 101

藤宮ひよこ:135-4d10
DoubleCross : (135-4D10) → 135-30[7,10,3,10] → 105

藤宮ひよこ:ガッツリ行った!
藤宮ひよこ:等倍!
原谷狭霧:帰還確!3個で等倍と行こう
晩翠凍衿:117で残ロイス4つ……
藤宮ひよこ:105-5d10
DoubleCross : (105-5D10) → 105-27[6,3,10,1,7] → 78

原谷狭霧:101-3d10
DoubleCross : (101-3D10) → 101-25[7,9,9] → 76

藤宮ひよこ:5点!
晩翠凍衿:いや二倍振り!
原谷狭霧:完璧!5点!
晩翠凍衿:117-8d10
DoubleCross : (117-8D10) → 117-53[9,8,2,10,4,3,9,8] → 64

晩翠凍衿:まあ良し!
晩翠凍衿:3点ね!
GM:いつもの5点+シナリオ7点+Eロイス4点+Dロイス(器物使い)1点
GM:17点+侵蝕分が獲得点です
興津和沙:22点!!
原谷狭霧:22点!
藤宮ひよこ:22点ごっつぁん!
晩翠凍衿:20点!
GM:C((22+22+20+22)/3+1)
DoubleCross : 計算結果 → 29

GM:GMは29点!
興津和沙:やったぜ
原谷狭霧:いっぱい!
藤宮ひよこ:おいしいね!

【エンディング1:興津和沙】

GM:星辰館高等部 生徒会室
GM:事件は終結した。
GM:星辰館高等部に不審者が侵入し、樹木を破壊した建造物侵入と器物損壊の事件。
GM:ただ、それだけのカバーストーリーになっている。
GM:尤も、その樹は告白成功率を上げてくれるという曰く付きであったために、
GM:生徒たちの青春事情には、少しばかり影響を及ぼすかもしれない。
GM:だが、あくまで、それだけだ。
涼暮御幸:「ご苦労だったな」淹れたお茶を置いて。
興津和沙:「どういたしまして」
興津和沙:返事をして、お茶をいただく
興津和沙:「うん、美味い」
興津和沙:「豊本さんは」
興津和沙:「とりあえず、大事には至らなかったんですよね?」
興津和沙:「瑞谷さんにえらくこき使われてましたけど。」
涼暮御幸:「ああ。後遺症は一つだけだ」
涼暮御幸:「“デュアルフェイス”を喪失したと思われる、と」
興津和沙:「そっか」
涼暮御幸:「彼女にとっては、望ましい事態なのかもしれんがな」
涼暮御幸:「あの気性では、辛い才能だったろう」
興津和沙:「………」
興津和沙:「結局、瑞谷さんが正しかったのかな」
涼暮御幸:「いや。彼女らの発症は、恐らく“ウィドゥ・ブレイカー”の手によるものではないだろう」
涼暮御幸:「偶発的なものだ。彼女はそれを悪用したに過ぎん」
涼暮御幸:「人を“欲望”のままに唆す存在に、正しさがあるとは思わんよ」
興津和沙:「けど、それに背中を押されて、前に進めたんだよ、豊本さんは。」
>豊本琳琳:「ずるい、ずるい、ずるいよ……」
>豊本琳琳:「みんなそうやって、必要ないって」
>豊本琳琳:「私は、普通がいい!こんなの欲しくなかった!」
興津和沙:「私達が、あの樹の力を否定した時」
興津和沙:「豊本さんは、苦しそうな顔してた。」
興津和沙:「私が正しいって思ったことが、綺麗だって思ったことが、あの子を苦しめちゃった。」
興津和沙:「大変だね、人と寄り添って、引っ張ろうとするのはさ、」
興津和沙:「会長みたいにうまく行かないや」
涼暮御幸:「……私とて、上手くやれているわけではないよ」
涼暮御幸:「あの“泉”にも溺れる未熟者だ。君たちを傷つけかねなかった」
興津和沙:「それでも、ちゃんと解決まで導いてくれた。」
興津和沙:「ガラじゃないけどさ」
興津和沙:「結構尊敬してるんだぜ。あんたのこと。」
涼暮御幸:「……ふ」仏頂面を崩して。「君は優しいな」
興津和沙:「お姫様ですので。」
興津和沙:子供のように笑う
涼暮御幸:「そうだったな。では、そのお姫様に一つ、贈り物がある」
興津和沙:「それに一応会長の後釜も狙ってるし……お、なんですか?」
涼暮御幸:投げて寄越す。ただの色紙と、油性ペン。
興津和沙:「おっと」
興津和沙:「え?なんですかこれ?」
涼暮御幸:「君のコードネームの変更申請が受諾された」
興津和沙:「ついに!!!!」
涼暮御幸:「新しいそれを付けるのであれば、君自身の手がいいだろう」
涼暮御幸:「“姫”とのみ名乗るのも構わない。若しくは、だ」
涼暮御幸:「どのような姫であるかを示すものを付けてもいいだろう」
涼暮御幸:「もはや“夜叉”というクチでもあるまい?」
興津和沙:「……クソ」
興津和沙:「最初に"夜叉姫"ってつけた人に言われるとなんか嬉しくなっちまうな。」
興津和沙:「ありがと。なんか、私らしい可愛いの考えときます。」
寒骨白:『主、“寒骨白と愉快な姫”というのはどうだろうか』
興津和沙:「なんでお前が先に来るかな!?」
興津和沙:「ごほん、いや、それはどうでもよくて」
興津和沙:「あのさ、会長。」
涼暮御幸:「なんだ?」
興津和沙:「私さ、この学校に来たばっかりの頃、会長にめっちゃ迷惑かけちゃったけど。」
興津和沙:「あれから、自分なりに頑張って、先生のときとか、今回とか、結構力になってきたつもりなんだけど」
涼暮御幸:「ああ。私もそう思っているよ」
興津和沙:「その………信頼とか、してもらってるかな?」
興津和沙:ちょっと目をそらす。頬にかすかに赤みがさしている
興津和沙:「………生徒会の人と……仲良くなっても、怒られない程度には……」
涼暮御幸:「何を呆けたことを」
涼暮御幸:「私たちは、十分に仲がいいと思っていたが?」
阿嘉橋コウ:ではそこに、コンコン、とノックの音。
阿嘉橋コウ:「阿嘉橋です。失礼します」
涼暮御幸:「ああ。ご苦労」
阿嘉橋コウ:生徒会室のドアが開いて、小柄な少年が顔を覗かせる。
興津和沙:「ああ、そりゃよか………」突然の来訪で一瞬固まる
阿嘉橋コウ:書記の阿嘉橋コウ、高校一年生。
阿嘉橋コウ:「えっと、先日の報告書を……」
阿嘉橋コウ:「…………」
阿嘉橋コウ:「姫だ!」ぱっと顔を輝かせる。
興津和沙:「姫だよー」
興津和沙:ちょっと緊張した面持ちで、上品に手を振ります
興津和沙:緊張してるけど、どこか嬉しそうだ。
阿嘉橋コウ:「わあー、よかった。用事が済んだら後でまたねえ」
阿嘉橋コウ:こちらも嬉しそうにして。
興津和沙:「いや、ちょっと……コウくん……!」またという言葉に過剰反応してしまう
阿嘉橋コウ:「あ、それでこっちの報告書なんですけど……」会長に向き直る。
涼暮御幸:「?なにか約定が?」
涼暮御幸:「ん。ああ。確認する」
阿嘉橋コウ:「えっ、あっ、えっと、あの、はい! 約束です!」
阿嘉橋コウ:引っ張ったくせに新しい情報がない。
興津和沙:「うん、約束がね、ちょっとした約束が!」
涼暮御幸:「そうか。仲がいいようで何よりだ」
阿嘉橋コウ:「あ、お話中にごめんなさい。僕、邪魔してませんでしたか?」
興津和沙:「ん、そんなことないよ」
涼暮御幸:「ああ。問題ない」
阿嘉橋コウ:「そっか、よかったあー」ほっとした顔をする。
興津和沙:「けど、そうだな。」
興津和沙:「私が、ちょっとだけ邪魔しちゃおうかな」
阿嘉橋コウ:「え」姫と会長とを交互に見て。
興津和沙:報告書を置いたコウくんの手を、少し強引に握り
涼暮御幸:「何を?」
阿嘉橋コウ:「わ」そのまま手を取られる。
興津和沙:「ちょっとだけ、コウくん借りるよ」
興津和沙:「ふふ、仲良くしていいって言ってくれたもんね、会長」
阿嘉橋コウ:「え、あ、そんなお話してたの?」
涼暮御幸:「していたが……借りる?」
興津和沙:「私からもコウくんに、報告したいことがあるのです。」
阿嘉橋コウ:「あ、えっと、用事はだいたいその報告書のことだけなので、見てもらえれば大丈夫です……ので……」
阿嘉橋コウ:「借りられてきてもいいでしょうか……」
涼暮御幸:「ああ。見ておくが……」
涼暮御幸:「……???」
阿嘉橋コウ:だいぶ目が泳いでいる。
興津和沙:「よっし、会長の許可もゲットしたし、行こうぜコウくん。」
阿嘉橋コウ:「うん、それじゃあ失礼します。えっと、気候が不安定なので体調にはお気をつけてくださいね」会長にぺこりとお辞儀をする。
涼暮御幸:「ああ。そちらも気をつけてくれ……」


興津和沙:ちょっと強引に手を引っ張って二人で校舎を歩いていく。
興津和沙:放課後の人気のない校舎
興津和沙:グランドから運動部の掛け声が聞こえてくる
阿嘉橋コウ:手を引かれながら、とことこと歩いている。
興津和沙:「ごめんね、強引に連れ出しちゃって」
興津和沙:隣を歩いてくれている少年に声をかける。
興津和沙:校舎の窓から入ってくる夕日がちょっと、眩しい
阿嘉橋コウ:「ううん、大丈夫。会長もいいって言ってくれたし」
阿嘉橋コウ:「あ、でも、ちょっとだけびっくりしたかも……」
阿嘉橋コウ:繋いだ手をちらりと見る。
興津和沙:「ちょっと、強引だったかな?」
阿嘉橋コウ:「んーと、姫、会長にはあんまり知られたくないのかなって思ってたから」
興津和沙:「色々、迷惑かけちゃってるからね。」
阿嘉橋コウ:「僕は平気だけど」むしろそういうのって報告しなくていいのかなあと思っている。
興津和沙:「もし、私のせいでコウくんの評価にも下がっちゃったら嫌だし」
興津和沙:「それに、ちょっと恥ずかしいし…………ってそうじゃなくてさ」
阿嘉橋コウ:「あ、うん。えっと、報告!」
興津和沙:非常階段の踊り場に出る。
興津和沙:ここなら人もめったに通らない
阿嘉橋コウ:なんとなく声が響くような感じがして落ち着かない。
興津和沙:「あのね、コウくん。」
阿嘉橋コウ:「うん」
阿嘉橋コウ:こくりと真面目に頷く。
興津和沙:「私、さ」
興津和沙:「私のままで、いいよね?」
阿嘉橋コウ:「え?」目を丸くする。
興津和沙:「今回、いっぱい悩んでる子と会ってさ。」
興津和沙:「その子は、自分が強い力を持ってることに悩んでて、こんなのがなければもっと普通になれたって思ってて。」
興津和沙:「違う人にも」
興津和沙:「こんな槍がない方が、あなたにはいいんじゃないかって言われちゃってさ。」
阿嘉橋コウ:「ええっ、槍くんが」
興津和沙:「そう、槍くんが、寒骨白が」
阿嘉橋コウ:「それで姫も悩んでたの?」
興津和沙:「………」
興津和沙:珍しく目を伏せがちにして、こくりと頷く。
阿嘉橋コウ:「えっと」
興津和沙:「私は」
興津和沙:「こういう今の私がコウくんに受け入れてもらえることが当たり前に感じてて」
興津和沙:「その当たり前が、すごく幸せだと思ってて」
阿嘉橋コウ:「……うん」それは、こちらも同じだ。
興津和沙:「けど、あの子が悩んだみたいに、あの人が言ったみたいに、それが本当は当たり前じゃなかったら、コウくんが我慢してくれてたなら」
興津和沙:「それは…私の我儘だったのかなって……」
阿嘉橋コウ:「うーんと……」少し考えて、以前のことを思い出す。
阿嘉橋コウ:「うん。まずね。我慢とかは全然してないよ」
阿嘉橋コウ:「最初から姫と槍くんはずっと一緒だったし。僕より前から」
興津和沙:「うん」
阿嘉橋コウ:「だから、いいなあって思うけど、全然嫌ではないよ」
阿嘉橋コウ:「それにね、えっと」辺りを見回して人がいないのを確かめる。
阿嘉橋コウ:「あのね。僕が姫のことを……」
阿嘉橋コウ:「……好きになったのは。二回あって」
阿嘉橋コウ:「最初は、先生と戦ってた時、強くて格好良かった姫」
興津和沙:「……初めて、姫って呼んでくれた時」
阿嘉橋コウ:「次は、臨海学校の時。楽しそうににこにこしてた……和沙」
阿嘉橋コウ:「両方とも姫だよ」
興津和沙:「………」
阿嘉橋コウ:「もしどっちかをなくさなきゃって姫が自分で決めたなら、悲しいけど、仕方ないけど」
阿嘉橋コウ:「でも、やっぱり両方とも見られるといいなって、ずっと思ってるよ」
阿嘉橋コウ:真っ直ぐに背の高い少女を見上げながら。
興津和沙:真っ直ぐに、自分より少し背の低い少年を見つめながら
興津和沙:ゆっくりと、少年に顔を近づける
阿嘉橋コウ:「え?」瞬きをする。
興津和沙:コツン
興津和沙:と少女の額と少年の額がぶつかって
興津和沙:少女の夕日を受けて輝く少女の金色の髪が、さらりと少年の顔にかかる
興津和沙:「ありがと。」
阿嘉橋コウ:(あ。姫はいっつも、いい匂いがする……)一瞬ふわりと意識がさらわれそうになって。
阿嘉橋コウ:「……う、ううん」
興津和沙:豊本さんや瑞谷さんの言う幸せのカタチとは違うけど
興津和沙:「うん、私も、そっちの方が好き。」
阿嘉橋コウ:「……うん。僕も、そうだから」普通の少年と、チルドレンの顔があるから。
興津和沙:「私も、コウくんの全部が大好きだよ。」
阿嘉橋コウ:「……うん」
阿嘉橋コウ:「ありがとう」
阿嘉橋コウ:これは、きっと希有な幸せなのだとわかっているけれども。その幸福を噛み締めていたいと思う。
興津和沙:「ふふ、幸せっていろんな形があるんだねえ。」
阿嘉橋コウ:「うん。本当に」
興津和沙:「だから、コウくんと出会えて、よかった」
阿嘉橋コウ:手を伸ばして、姫の両手をぎゅっと握る。
阿嘉橋コウ:「僕も」
阿嘉橋コウ:「僕も!」
興津和沙:握られた手を嬉しそうに見つめながら
興津和沙:「…それだけ?」
興津和沙:「私、今日、生徒会のお仕事すごく頑張ったんだけど?」
阿嘉橋コウ:「あ、えっと、よく頑張りました……と、あと」
興津和沙:言いながら、コウくんに体を預けるように
興津和沙:自分の体を傾けます
阿嘉橋コウ:少しだけ迷って、おずおずと手を背中に回す。
阿嘉橋コウ:「あと」
阿嘉橋コウ:「……今、僕らはすごく幸せだけど」
興津和沙:「はい」
阿嘉橋コウ:「もっとずっと幸せにします」
阿嘉橋コウ:ぎゅっと手に力を込めて。
興津和沙:「うん」
興津和沙:コウくんの暖かさを感じながら
興津和沙:コウくんの感触を感じながら
阿嘉橋コウ:「だから、姫のままでいてね」
興津和沙:そっと、目を閉じる
興津和沙:「うん。」
興津和沙:少女の影と少年の影が一つになって
興津和沙:「大好きだよ」
興津和沙:人気のない校舎で、少女の声がかすかに響いた。

【エンディング2:晩翠凍衿】

GM:星辰館高等部 生徒会室
GM:興津和沙と阿嘉橋コウが去って、しばらくの後のことだ。
GM:晩翠凍衿は、ここの主である涼暮御幸からの呼び出しを受けていた。
涼暮御幸:「……この間は」
涼暮御幸:「手間を掛けた」頭を下げて。
涼暮御幸:「生徒の範たる身であれではな」
晩翠凍衿:「い、いえっ!そんな!」たじろぐ。
晩翠凍衿:「仕方ないですよ。あたしが先行してたって同じようなことになってたと思うし……」
涼暮御幸:「それは考えたくないな」
涼暮御幸:「君と事を構えては敵わん。“スワッシュバックラー”」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「まあ、四人でしたし……こっち」
晩翠凍衿:「逆の立場でも、やっぱりおんなじだったんじゃないですか。もっとあっさり鎮圧されてたかも」
涼暮御幸:「やってみたいとは思えんな。だが」
涼暮御幸:「その可能性が潰えたわけではない、と考えている」
晩翠凍衿:「む?」
涼暮御幸:「“伝説の樹”のあったエリアの封じ込めは完了した」
涼暮御幸:「最早、あの一帯からはいかなる痕跡も発見されないだろう」
晩翠凍衿:「……聞きしに勝るお手際です」
晩翠凍衿:「でも、それで安心というわけじゃない、と」
涼暮御幸:「私は然るべき人員に連絡をとっただけだよ……ああ。問題は、ここからだ」
涼暮御幸:「あの“泉”は、水脈のようなものだと考えている」
涼暮御幸:「あれは濃縮されたレネゲイドが、留まって地表に一部を現出させたものだ、と」
晩翠凍衿:「……そんなことが」
晩翠凍衿:「あるんでしょうね、この街だと……」引きつった苦笑。
涼暮御幸:「無論、この説はだ。荒唐無稽な仮定のもとにしか成立しない」
涼暮御幸:「考えられないほどに高濃縮のレネゲイド体が、地中ないし、地上に干渉可能なエリアに存在する」
涼暮御幸:「……それがまかり通ってしまう条件が、ここでは整っている」
涼暮御幸:「であれば、だ。一部を塞ごうとも、その奔流は」
涼暮御幸:「いずれ、近くの別のどこかに現れる公算が高い」
晩翠凍衿:「……どうするんです?」
涼暮御幸:「出る度に叩くしかあるまい。根本を対処する手段がない以上はな」
晩翠凍衿:「うぇええ」
晩翠凍衿:とてもげんなりした顔をする。
涼暮御幸:「“賢者の泉”、とでも呼ぶべきだろうか……いや」
涼暮御幸:「止めにしよう。名をつけたところで、後々意味を変えるかもしれん」
涼暮御幸:「あれ自身が名乗れば、それほど楽なことはないのだがな」
晩翠凍衿:「それがぽこっと湧き出してきた時に、たまたま近くに居たとしたら」
晩翠凍衿:「あたしもジャームみたいになるってことですか」
涼暮御幸:「可能性はあるという事になる」
晩翠凍衿:「はー……」何とも言えない感情の乗った息を吐いて。
晩翠凍衿:「まあ、仮にそうなったとしても、多分早めに鎮圧してもらえますよね。ここでなら」
晩翠凍衿:「何回かそういう事例が起きたら、何か分かったり、あっさり枯れちゃったりするかもだし。こつこつやっていくのが良いんでしょうか」
涼暮御幸:「余り頼みにしてもらっても困るが」溜息を吐いて。
涼暮御幸:「ああ。だが、そう単純なものではないのかもしれない」
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「……これは、スタッフの中でのみ留めて欲しい」
晩翠凍衿:「……」再び小さく息をつく。「了解です」
涼暮御幸:「……あれを浴びた時、“見えたもの”がある」
涼暮御幸:「私を含めた、曝露者を動かした衝動の源は、恐らく同じだ」
晩翠凍衿:「……この街が滅ぶ?」
涼暮御幸:「ああ。“閃光の終焉”」
涼暮御幸:「光の終わりのビジョン。何をバカなことを、と思うかもしれないが」
涼暮御幸:「私には、どうにもあれが、ただの幻覚には思えない」
涼暮御幸:「いずれ来たるものである、と。そう思えてならない」
晩翠凍衿:「武地くんも、豊本さんも、そんなことを言ってましたけど」
晩翠凍衿:「暴走に駆り立てるためのスパイスじゃないんなら」
晩翠凍衿:「……いずれ“泉”が、そういうことを起こすんでしょうか」
涼暮御幸:「起こすのか、このままだと起こるのか」
涼暮御幸:「分からんが、確かに、こう、感じた」
涼暮御幸:「“時間が残されていない”、と」
晩翠凍衿:「……ううーん……」
涼暮御幸:「容量の得ないことを伝達して、君を混乱させる意図があるわけではじゃない」
涼暮御幸:「街が滅び得る因子など、この街にはいくらでもあるだろう」
涼暮御幸:「“閃光の終焉”は、そのうちの一つのシナリオにすぎないし、そもそもシナリオでないのかもしれない」
晩翠凍衿:「さ、さらっと言ってのけますね……!」
涼暮御幸:「事実だろう。それらを呑み込んでなお、我々は此処に立っている」
涼暮御幸:「命が惜しければ、とっくに転属願いを出しているだろう?」
晩翠凍衿:「む」
晩翠凍衿:「命が惜しくても転属願いなんか出しません」
涼暮御幸:「何故だ?君はここの生まれでもないだろう」
涼暮御幸:「転入も最近と聞いている。加えて、その星辰の輝きがあれば」
涼暮御幸:「どこなりとも向かえると思うが」
晩翠凍衿:「エリートが真っ先に逃げ出したら格好がつかないじゃないですか」
晩翠凍衿:「あと、あたしはこれでも真面目なので」
晩翠凍衿:「……死にたくなければこの街を出るべきだ、とか。そういうことを知らない人たちが、そのままでも生きていけるように」
晩翠凍衿:「知ってる身として頑張らないと」
涼暮御幸:「ああ。話したのは、そのためだ」
涼暮御幸:「ただ、知ってほしかった。生徒を。日常を。街を。世界を」
涼暮御幸:「守る盾の枚数を並べるのならば、それは向きが同じでないと困るだろう」
涼暮御幸:「君が並びて立ってくれることを、私は嬉しく思おう」
晩翠凍衿:「……」ふ、と表情を緩ませて。
晩翠凍衿:「あたしとしては」
晩翠凍衿:「晴れて正気に戻った会長と、並んで立つ前に一回くらい、向かって立ち会ってみたいなあとも思うところなんですけど」
涼暮御幸:「……君はもしや」
涼暮御幸:「存外に、“破壊者(ディザスター)”なのやもしれんな」

【エンディング3:原谷狭霧】

GM:【市内某所 UGN提携病院】
GM:武地破軍が、そろそろ包帯も取れ、退院間近という時に。
GM:その病室には、新たな患者の姿があった。
原谷狭霧:「ぬ゛う゛ー……」
原谷狭霧:患者服の下は包帯塗れ。左手と両足にギブス。
原谷狭霧:原谷狭霧、全治一週間の大ケガである。
武地破軍:「めちゃくちゃ負傷してるな……?」
武地破軍:「大丈夫それ……?」
原谷狭霧:「まーナントカな……」「俺自体はエグザイルじゃねーから、クソキノコを使うと大抵こうなるんだわ」
原谷狭霧:「前の時は三日で治ったかし、大丈夫だろ。」
武地破軍:「ならいいけどさ……」
武地破軍:「……豊本、止めてくれたんだってな」
原谷狭霧:「ヘッ、俺はクソコンコンチキサルタントをカッ飛ばしたくれえだ」
原谷狭霧:「……こっちこそ、豊本さんを助けるためとはいえ本当すまねえことをしちまったからさ。」
原谷狭霧:「すまねえ、武地」
武地破軍:「何がだよ」
原谷狭霧:「好きな女子のタイプ、バラしちまった事。」
武地破軍:「あはははっ!」
原谷狭霧:「なんか助けられることがありゃー良いんだけどよう……って」「笑うなや」
武地破軍:「なんだ、いいよそんなの」
武地破軍:「こないだの人らにってことだろ?」
原谷狭霧:「そうそう。」
武地破軍:「そんなの、ただ君たちみんな対象外じゃないよつっただけじゃん」
武地破軍:「それでどうこう騒ぐことじゃないだろ」
原谷狭霧:「そうかぁ……まあ、そうだな。」
原谷狭霧:「ぶっちゃけ全員可愛かったしな……」
武地破軍:「な?僕の持論通りだ」
武地破軍:「まあとにかくだ、気にしてないけど、それでも気にするって言うなら」
原谷狭霧:「あん中の誰一人にすら興味持てねーメンズが居たら、真面目に心配したくなるレベルだったわ……」
武地破軍:「そっちも話せよ」
原谷狭霧:「……ヘッ、やっぱそう来るよなあ。」
原谷狭霧:「いいぜ。初めて話す我が好みのレディ!」
武地破軍:「こいつさてはメチャメチャ話したかったんだな……?」
原谷狭霧:(とはいえぶっちゃけ愛知川先輩なんだがな……どっからどう話すべきか)
原谷狭霧:「え゛ー……この前言ってたオーヴァードの人から始めてくと、やっぱ年上の人だなあ。」
武地破軍:「それはすげーわかる……なんか原谷年上好きそう」
原谷狭霧:「なんやかんやで参加してる任務でも別嬪さんとよく知り合うしよう」
原谷狭霧:「この前も、眼鏡が良く似合うメチャクチャできるおねーさん!って感じの人が居てな……」
原谷狭霧:「おまけにその人はだな……」溜める。
原谷狭霧:「めっちゃおっぱいが大きかった。」IQ急落!
武地破軍:「……お前それはさ……」
武地破軍:「ズルでしょ」
武地破軍:「そんなんただの“答え”じゃん……」
原谷狭霧:「馬鹿野郎、その人は単純に見せてた訳じゃねーんだ。」
原谷狭霧:「スーツをカッチリ着込んで、尚一発で分かるデカさだぞ?」
武地破軍:「いやそれ相当だぞ……?」
原谷狭霧:「そんなもん本能直結しねえのがやっとってもんだろうがよ……」
原谷狭霧:「隠し切れてなかったら先輩にこってり絞られかねんし、本当ヤバかったぜ……」
武地破軍:「そうだよな……なんだかんだ考えてきたけど」
武地破軍:「やっぱそこはメチャメチャ重要だよな……」
武地破軍:「……」
武地破軍:「……いや待て待て待て」
武地破軍:「あっぶな。今うっかり流しかけたわ」
原谷狭霧:「あん?どうしたよ武地……」
原谷狭霧:「──あ゛」
武地破軍:「いやさ」
武地破軍:「こってり絞り先輩て……?」
原谷狭霧:「…………武地。」イージーエフェクト〈異形の痕〉使用。
原谷狭霧:「最悪言いふらされるまでは腹括ってるが。聞きてえか?」
武地破軍:「話せよ。今更隠し事って感じじゃねえだろ」
原谷狭霧:「──いいぜぇ、こうなりゃ一蓮托生だ」
原谷狭霧:「真夏の山の邂逅からガッツリ話してくから、飲みもんとトイレは今のうちに澄ましとけよ?」
武地破軍:「えっそのレベル……!?」
武地破軍:「こいつやっぱただメチャメチャ話したいだけじゃないのか……???」

【エンディング4:藤宮ひよこ】

GM:【星辰館中等部 教室】
GM:放課後の教室には、もうほとんど人は残っていない。
GM:残っているのはあなたと、最近病院から復帰した一人のみだ。
豊本琳琳:「……あ」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:ヘアピンで誤魔化した、歪に切りそろえられた髪。その毛先を指先で弄りつつ。
豊本琳琳:弱々しく手をあげようとして、降ろす。
藤宮ひよこ:「……もう」
藤宮ひよこ:「身体、大丈夫なの?」
豊本琳琳:「う、うん……」
豊本琳琳:「ちょっと、能力が弱くなっただけだって」
藤宮ひよこ:「………"普通"の」
藤宮ひよこ:「オーヴァードに、なれたんだ、ね」
豊本琳琳:頷いて。「……でも」
豊本琳琳:「こんなことしたら、もう」
豊本琳琳:「嫌いだよね。私のこと……武地くんも」
豊本琳琳:「ひよこも」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「りんりん、言ってたよね」
藤宮ひよこ:「この街は、終わっちゃう。だから、私が守るんだ。って」
豊本琳琳:「……うん」
豊本琳琳:「……なんか、よく分かんないけど」
豊本琳琳:「そうなっちゃうって思って……」
藤宮ひよこ:「自分一人、逃げもせずに。好きな人を。みんなを守るために。一人で戦ってたんだ」
藤宮ひよこ:「………気づいて、あげられなくて」
藤宮ひよこ:「ごめん……っ」
藤宮ひよこ:その言葉を皮切りに。
藤宮ひよこ:「苦しい時、そばに居てあげられなくてごめん」
藤宮ひよこ:「恋の百戦錬磨なんて、ウソついてごめん」
藤宮ひよこ:「せっかくの似顔絵も破って、ごめん」
藤宮ひよこ:堰を切ったように口から漏れ出す謝罪の言葉。
藤宮ひよこ:「あたしが、」
藤宮ひよこ:「無責任に相談にのったから……っ!」
豊本琳琳:「違う!違うもん……!」
豊本琳琳:「違う……!」
豊本琳琳:「私、ちゃんと、選んだもん……!」
豊本琳琳:「ちゃんと、告白できたんだよ……」
藤宮ひよこ:俯き涙ぐんだ目を向ける。
豊本琳琳:「全然、後悔してない! 武地くんね」
豊本琳琳:「『待ってて』って言ったの」
豊本琳琳:「私が転校しても、いつになるか分かんなくても」
豊本琳琳:「誇れるだけになったら、こっちから行くって」
藤宮ひよこ:「………」
藤宮ひよこ:「りんりんが言ってた、つりあってないって……じゃあ」
豊本琳琳:「……男の人って、そういうの、気にするでしょ」
藤宮ひよこ:「……そういう、モン、なのかな」「……凄いね。たけっち」
藤宮ひよこ:「そういうカッコ、つけずに、正直にりんりんに。自分の気持ちを伝えてくれだんだ」
豊本琳琳:「うん。私ね。武地くんが好きなの」
藤宮ひよこ:「………うん」「知っちゃった」
豊本琳琳:「ふふ」「内緒だからね」
藤宮ひよこ:「………あたしが、言うまでもないと思うけど」
藤宮ひよこ:「そんな、大切な約束をしてくれた人が」
藤宮ひよこ:「簡単に、ステキな女の子を嫌いになんか、なるはずない」
豊本琳琳:「……うん。……うん」
藤宮ひよこ:「それでも。不安で」
藤宮ひよこ:「もう、待てなくなって、しまうかも」
藤宮ひよこ:「そんなことが。頭によぎっちゃったらさ」
藤宮ひよこ:ゆっくりと歩みを進め、片手を彼女の元へ。
藤宮ひよこ:「ひよも。りんりんの隣に居たい。辛い時も、しんどい時も」
藤宮ひよこ:「グチを言い合って、笑いながら。待ってあげたいんだ」
藤宮ひよこ:「………ともだちと、して」
豊本琳琳:「……うん」
豊本琳琳:「……うん……!」
藤宮ひよこ:「……だからさ」
藤宮ひよこ:「今度、暴走しちゃいそうな時は。ひよも呼んでよね」
藤宮ひよこ:「ガラスを割るくらいなら、ひよにも出来っからさ!」
豊本琳琳:「……ふふっ」
豊本琳琳:「じゃあ、そうなったらさ」
豊本琳琳:「一緒に、ガラス割ろうね」
藤宮ひよこ:そのイタズラっぽい誘いに。力強く答える。
藤宮ひよこ:「ふふふっ!」
藤宮ひよこ:「競争だねっ!」
藤宮ひよこ:みんなの胸の内に秘められた、恋の味も。友人が無我夢中の際に叫んだ、この街に迫る脅威も。
藤宮ひよこ:それがなんなのか。あたしにはまだ、わからない。
藤宮ひよこ:────でも。
藤宮ひよこ:彼らが確かな想いを信じるように。彼女が必死に体を張ったように。
藤宮ひよこ:この絆も。この街も。あたしが守護(まも)りたい。
藤宮ひよこ:手の届かない夢かもしれない。あたしじゃ全く、敵わないかも。
藤宮ひよこ:それでも。離しかけたこの少女の手の暖かさのように。
藤宮ひよこ:いつかはきっと、その手が届く。
藤宮ひよこ:そう、あたしは信じてる。


ダブルクロス The 3rd Edition『引けど動かぬ恋重荷』 終