『光覆う女神のコーダ』(GM:DT)


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“フェルマータ”最上(もがみ)鋼太郎(こうたろう)キャラシート(PC1:すきゃっと)
“ふるさね”静波(しずなみ)千栄(ちえ)キャラシート(PC2:粘土)
-( )”テツロウキャラシート(PC3:モッズ)

【Index】

オープニング:最上鋼太郎
オープニング:静波千栄
オープニング:テツロウ
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
クライマックス
エンディング:テツロウ
エンディング:静波千栄
エンディング:最上鋼太郎

【プリプレイ】

GM:突発始まるよ~
GM:自己紹介から参りましょう PC1 最上さんからおねがいします
最上鋼太郎:はい!
最上鋼太郎キャラシート
最上鋼太郎:最上鋼太郎(もがみ・こうたろう)。25歳の弁護士です。
GM:弁護士!
最上鋼太郎:新進気鋭の若手弁護士で、TVとかネットに沢山CMを出してます。キャッチフレーズは『勝つなら最上!』
最上鋼太郎:よく知らない人でも「あ~あのCMの」ってなるくらいのイメージですかね バラエティにもちょいちょい出てる
GM:そのうち知事選とか立候補しだしそう
最上鋼太郎:勝つためには手段を選ばないやり方で、勝訴率は高く弁護士としては優秀ですが
最上鋼太郎:権威と財力を鼻に賭けた高慢な態度でよくネットで炎上しています。
GM:やっぱり……
最上鋼太郎:病的な負けず嫌いで性格も最悪、およそ人間的には褒めるところがありません
GM:生みの親からの言われようひどすぎ
最上鋼太郎:本当はレネゲイドになんて関わりたくないんですが、ひょんなことから遺産“刻結びの長剣/刻解きの時針”を受け継いでしまい
GM:するな TRPGで!
最上鋼太郎:定期的に正義のために戦わないと凄まじい頭痛に襲われるようになったため、渋々イリーガル登録をしています。
GM:かわいそう
最上鋼太郎:構成的には魔眼の射手ダブルクリエイトで火力を出す!以上です。よろしくお願いします
GM:よろしくお願いします~ HOはこれです
PC1 最上鋼太郎用ハンドアウト シナリオロイス:曽川緑子 推奨感情:尽力/厭気
君の元を、曽川緑子という少女が訪ねてくる。
君が以前に担当した殺人事件。その被疑者であった曽川一基という男の妹だという。
曽川一基はなにか隠し事をしていたのは明白だったが、揃った証拠から、君は彼の無罪を勝ち取っていた。
彼女が言うには、彼が殺人を犯したというのだ。
最上鋼太郎:何ィ~?
GM:せっかく無罪にしてやったのにね
最上鋼太郎:子供だか知らんが金はあるんだろうな
GM:すでに最低だ とにかく付き合うなり足蹴にするなりしてね
最上鋼太郎:します!よろしくお願いします!
GM:では次、PC2 静波さんおねがいします~
静波千栄:はぁい
静波千栄キャラシート
静波千栄:しずなみ ちえ。青み掛かった黒髪を一本に括った生真面目で責任感の強い女子高生UGNエージェントです。
静波千栄:元FHセルな毒使い暗殺者一族、静波家の跡取り候補でしたが、数名の妹分たちと出奔してUGNのお世話になっています。
GM:妹がいっぱい 君は何人言えるかな
静波千栄:静波家の妹たちは何人か他の方のPCとして活躍していたり。みんな見てる~?
静波千栄:一族の女はその身に毒を宿しており、私は酒精。
静波千栄:標的を酩酊させることで隙を生んだり、肉体の限界を超えた力を引き出して戦います。
GM:おしゃけ 未成年なのに……
静波千栄:また奥の手として精神の境界を緩めて、他者の力を取り込んだり思い出の内に手を忍ばせたりもできます。
静波千栄:サケサケの実の全身アルハラ人間
静波千栄:シンドロームはウロボロスとソラリスのクロス。Dロイスは記憶探索者。
静波千栄:《活性の霧》で攻撃力を高め、《シャドーテンタクルス》で10m先まで白兵攻撃できます。
静波千栄:《万象の虹》によって制限なしのエフェクトをコピーできるので、動きの自由度を高めるためにマイナーは空けてあります。
GM:お酒の力ってすごい
静波千栄:今回の仲間からは星5エフェクトドロップしませんね。NPC!虹を出してくれ!
静波千栄:真面目なUGNっ娘として任務を頑張ります。よろしくお願いします
GM:がんばって~ 真面目に誠実に生きてね
GM:そんなちえちのHOはこれです
PC2 静波千栄用ハンドアウト シナリオロイス:新矢眞耶 推奨感情:憐憫/猜疑心
君は新矢眞耶という非オーヴァードの追跡依頼を受ける。
彼女は殺人事件被害者の婚約者であったらしく、無罪判決が下った男を付け狙い、
しきりに裏社会の人間と接触を取っているという。
GM:きっとカスみたいな弁護士があくどい手で無罪にしちゃったせいでしょうね
静波千栄:私刑に走る気持ちもむべなるかよ
GM:だからとてね 許してはおけませんからね
静波千栄:悪い事する前になんとか止めないとですね
静波千栄:こっち側に落ちたらおしまいだ
GM:そうよ がんばって
GM:では次! PC3 テツロウくんお願いします
テツロウ:わかった。
テツロウキャラシート
テツロウ:テツロウ。たぶん12~13歳。傭兵出身のイリーガルです。
テツロウ:以前は紛争地帯で傭兵オーヴァードの一団に混ざって、他のオーヴァード兵士から色々教わって生きてました。
GM:まだ若い
テツロウ:ちょっと前に師匠が失踪して日本で何かしらトラブルに巻き込まれてるということで、追いかけて事件の解決に協力した流れで、今はイリーガルをしています。
テツロウ:戦闘以外のことはとにかくよくわからないのでぼんやりしています。空を見てぼーっとしたり、ちょうちょを目で追いかけたりしている。
GM:ぼんやりしまくり
テツロウ:これでもUGNに協力するくらいには正義感のある性分で、人助けが好きです。がんばるぞ。
テツロウ:シンドロームはブラックドッグ/モルフェウス複合型。
テツロウ:自分のレネゲイドを空気・物質中の元素と結びつけて金属製の武器や防具を生み出したり
テツロウ:精製した武器に電撃を纏わせたり、電磁の力で発射したり、磁力をキネシスのように使って自分の身体より巨大な質量をブン投げたり引き寄せたりして戦います。
GM:だいぶ万能さある
テツロウ:データ的にはオーソドックスにライトニングリンクと敵の攻撃で自分のHPを削って
テツロウ:雷鳴の申し子パンチをシナリオ2回撃つだけ
GM:自爆技だ!
テツロウ:130点だとカバーリングが積めなかったり色々足りないところもあるけど足りないなりにガンバルゾ!
テツロウ:こんな感じです。よろしくお願いします~
GM:死なない程度に頑張って~
GM:そんなテツロウくんのHOがこちらです
PC3 テツロウ用ハンドアウト
シナリオロイス:勇毅イスヒロース 推奨感情:好奇心/脅威
UGNから、ある相手の制圧の依頼が舞い込む。
相手はFHエージェント、勇毅イスヒロース。復讐専門の暗殺稼業で知られる男だ。
彼は現在、最上鋼太郎という弁護士の周辺で目撃されているという。
GM:とっちめようね 暗殺者を
テツロウ:暴力はよくない。がんばって止めよう。
GM:そうだぜ よくないぜ
GM:ではトレーラーを貼りつつはじめて行くぜ

■トレーラー ある事件、勝ち取られた無罪判決。
女はそれを不服とし、復讐を誓う。
そして白となったはずの男も、容易に黒く。

昨日と同じ今日。今日と同じ明日――ではない。
世界はすでに変貌している。
盲の女神が、その結尾を測り識れるのだろうか?

ダブルクロス the 3rd edition『光覆う女神のコーダ』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:やります よろしくお願いします~
最上鋼太郎:よろしくお願いします!
静波千栄:よろしくお願いします!
テツロウ:よろしくお願いします!
GM:OPはPC番号順にやっていくわね
テツロウ:了解です


【オープニング:最上鋼太郎】

GM:最上さんのOPから。登場をお願いします。
最上鋼太郎:出ます
最上鋼太郎:31+1D10
DoubleCross : (31+1D10) → 31+2[2] → 33



GM:まずは過去の回想になります。
GM:少し前のこと。
GM:被疑者との最初の接見だった。
GM:その殺人事件の被告は、曽川一基という青年だ。
曽川一基:「え~、最上鋼太郎じゃん」
曽川一基:「本物?」
最上鋼太郎:「勿論。本物の最上鋼太郎だとも」
最上鋼太郎:黒髪を七三に撫で付け、派手なスーツを着込んだ嫌味たらしい顔の青年。
最上鋼太郎:「勝つなら最上!」グッと特有のガッツポーズをしてみせる
曽川一基:「お~すげ~!本物だ!」
GM:どこか頭の弱そうな男だ。殺人を犯すような度胸はないようにも見える。
最上鋼太郎:「ご依頼はご自分で?」
最上鋼太郎:資料をペラペラめくる。ここまでの仕事は殆どパラリーガルに任せてあった。
曽川一基:「いや……オレ妹が居てさ」
曽川一基:「オレと違って、そういうの真面目だから。全部やってくれた」
最上鋼太郎:「なるほど、妹さんが」
最上鋼太郎:(確かに頭空っぽってツラだもんな)
最上鋼太郎:「さて……まずはお話を聞かせて頂けますか、曽川さん」
曽川一基:「うん……」
最上鋼太郎:「『やった』『やってない』はこの際どうでもいい。問題はあなたが何を知っていて、どういう立場にあり……」
最上鋼太郎:「最終的にどこに着地したいかです。それを聞かせて頂きたい」
曽川一基:「……?」
GM:彼の話し方は要領を得なかったが、簡単に言えば、殺された男は彼の友人であり、
GM:その男にいくらかの金を借りていたと。
GM:犯行に使われた包丁は被害者の男のもので、そこから彼の指紋も出てきたが、
GM:数日前に宅飲みしていた時にちょっと料理するのに使っただけだという。
GM:それから。
曽川一基:「オレ、その時間は別のところに居たから……」
曽川一基:「絶対やってないです。無実っす」
最上鋼太郎:「アリバイがあると?どこで何を」身を乗り出す
曽川一基:「……その……」
曽川一基:「競馬場に……」
最上鋼太郎:「何ィ?そんなに人が多い場所ならいくらでも目撃情報はあるだろ」
曽川一基:「そう、だから無理なんですって」
曽川一基:「無実なんです~」
最上鋼太郎:「証人は?誰も出てこなかったのか?まあ馬しか見てない連中しかいなそうだもんな」
曽川一基:「まあ人とか見ませんからね」
最上鋼太郎:「まあ証人なんてものはどうとでもなる。問題は……」
最上鋼太郎:「さっきも言いましたが曽川さん、最終的にはどの程度の刑まで争いたい構えですか?」
曽川一基:「……え?」
曽川一基:「いや、どの程度っていうか……」
曽川一基:「オレは無実……」
最上鋼太郎:「……」眉間に皺を寄せる。
最上鋼太郎:「曽川さん。日本で刑事裁判になった場合、無罪判決の確率はどの程度あるかご存知ですか?」
曽川一基:「え……半分くらい……?」
最上鋼太郎:「およそ0.1%と言われています」
曽川一基:「えっ!?」
曽川一基:「い、いやでもあれっすよね……!?」
曽川一基:「最上さんなら……そこをズバッと逆転して」
曽川一基:「オレを0.1%にしてくれるんすよね」
最上鋼太郎:「あーー……」
最上鋼太郎:かぶりを振り「いや、勿論。それはそうなんですが……」
最上鋼太郎:「そうなると曽川さん、あなたもかなり厳しい戦いを強いられることになるかもしれませんよ」
最上鋼太郎:「私としては……いいですか?」
曽川一基:「厳しい……?」
最上鋼太郎:「執行猶予はご存知ですね?これは基本的に3年以下の懲役の場合にのみ認められるんですが……」
最上鋼太郎:「殺人の場合、量刑は死刑または5年以上の懲役。つまり執行猶予の対象外なんです」
最上鋼太郎:「ただし殺人の場合でも、かなり例外的ですが執行猶予が適応された判例はあるんです。日本には自主や心神喪失によって刑を減軽する制度があって……」
最上鋼太郎:「そうした場合、刑期が半分になる……つまり殺人の場合でも5年の半分、執行猶予の適応内になるんです」
最上鋼太郎:「このあたりを狙って行けば、かなり戦いやすいかと思われます。まあ……」
最上鋼太郎:「履歴に傷はつきますが。あなたどうでもいいでしょう?多分」頭空っぽそうな顔を見て
曽川一基:「???」
曽川一基:「イヤでも……」
曽川一基:「オレ本当にやってないんですって……」
最上鋼太郎:「全然分かってない顔をするなァ~~!!」
曽川一基:「いやだって……!」
曽川一基:「難しい……!」
最上鋼太郎:「やったかやってないかなんてどうでもいい!万が一敗訴でもしたらこの最上鋼太郎の輝かしい勝訴率に傷が付くだろうが!!」
曽川一基:「え……えええ!?」
最上鋼太郎:「ぶっちゃけやったんだろ?金目当てで殺しちゃいました~って言いそうな顔してるもんな」
曽川一基:「や、やってません……!」
最上鋼太郎:「やっただろ!!」
曽川一基:「やってません~!」
最上鋼太郎:「やったと言えーーーッ!!」
曽川一基:「なんで……!?」
曽川一基:「弁護士って……オレを守ってくれるんじゃないの!?」
最上鋼太郎:「チッ……!」舌打ち
曽川一基:「とにかく……絶対ムリなんですって」
最上鋼太郎:「……つまりはあくまで無罪放免を希望するわけですね」
曽川一基:こくこくと頷く。
最上鋼太郎:これ見よがしに溜息を吐く。
曽川一基:「その……オレバカだからよくわかんないけど」
曽川一基:「執行猶予?より無罪!のほうが」
曽川一基:「輝かしいんじゃないの……?」
最上鋼太郎:「……」ピクリと眉を動かす。
最上鋼太郎:(確かに……こいつのいかにも金目当てで殺しちゃいました~というアホ面)
曽川一基:「0.1%は行けるってことすよね」
最上鋼太郎:(こいつを宣伝材料にすれば、どんな不可能な弁護でもやってのける弁護士だという格好の宣伝材料になる……)
最上鋼太郎:(SNSでも話題になるだろう……そうなれば僕への依頼は爆増うなぎ登り間違いなし)
最上鋼太郎:「……いいでしょう。本来であれば!こういった依頼はすべてお断りしているのですがね」
最上鋼太郎:「曽川さん……私はあなたの無実を信じています!」
最上鋼太郎:そっ……と手を握る。
曽川一基:「最上さん……!」
最上鋼太郎:「一緒に真実を明らかにし、二人で無罪を勝ち取りましょう!」
曽川一基:「はい!」
GM:たしかに、彼の捜査資料には大きな穴があった。
GM:殺人の起きた場所と推定時刻からして、競馬場に居たはずの彼が尋常、たどり着ける距離ではなかった。
GM:彼がそこに居たという証人も確保することが出来た。
GM:彼が、君に何かを隠すような態度を取っていたことは終始不可解だったものの、
GM:無罪を勝ち取る材料は揃っていた。そして。
GM:「被告人は、無罪」裁判所に、裁判長の声が響き渡る。
GM:裁判所全体から、どよめきの声が上がる。
曽川一基:「やった……!」
最上鋼太郎:「ハァーーッハッハッハ!!」
曽川一基:「最上さん、やりました……!」
最上鋼太郎:「聞きましたか曽川さん!無罪ですよ!無罪!!」
新矢眞耶:「ふざけるな……!」傍聴席から声が上がる。
新矢眞耶:「そんなわけない……!あんたが犯人でしょうっ!」
最上鋼太郎:「違うも~~~~ん」
最上鋼太郎:「法と裁判長がそう言ってるんだ!ねえ裁判長!!」
GM:見たことはある顔だ。被害者の婚約者だったか?
最上鋼太郎:「頑張った甲斐が……」ホームレスや近所の住人を買収したり、検察側の証人の周囲で騒音トラブルを起こして不眠症にさせ心療内科に行かせ通院記録を取り証拠能力不十分としたり。
裁判長:「二人共静粛に。厳正な裁判の場です」
最上鋼太郎:「ありましたね!曽川さん!」
曽川一基:「はい……!はい!」
最上鋼太郎:「すいません」スン……
新矢眞耶:「不正よっ!」
新矢眞耶:「あんたが殺したに決まってる……!」
最上鋼太郎:「ハァ~~~??証拠あるんですか~~~~~」
新矢眞耶:「それは……」
最上鋼太郎:「曽川さんはやってないって言ってますけど~~~。ねっ曽川さん!やってないんだもんね!」
曽川一基:「はい!やってないっす!」
最上鋼太郎:「ほら~~~~」
新矢眞耶:「曽川ぁーっ!最上ぃーっ!」
最上鋼太郎:「さあ曽川さん!退廷してマスコミの皆さんに記念撮影してもらいましょう!肩組んで笑顔でピース!!」
新矢眞耶:「殺して……殺してやるっ!」
GM:女は警備に取り押さえられている。
最上鋼太郎:「ハァーーッハッハッハ!」悠々と裁判所を出て行く。
GM:そうしてこれは、君の輝かしい勝利の1ページとして終わった(SNSは炎上した)。
GM:はずだった。


GM:最上法律事務所。その応接用のソファに、一人の少女が座っている。
曽川緑子:「……曽川です」
最上鋼太郎:「初めまして。当事務所代表の最上です」にっこりと
最上鋼太郎:「勝つなら最上!」グッとポーズ
曽川緑子:「あなたが最上鋼太郎?」ポーズを全く無視して。
最上鋼太郎:「……」ポーズをスッと直し「はい。最上鋼太郎ですが?」
曽川緑子:「ねえ……曽川一基。知ってるでしょ」
最上鋼太郎:「法律相談のご依頼なら…… 曽川一基?」
最上鋼太郎:「勿論。彼のお陰で内は繁盛して……ん?曽川?」
最上鋼太郎:「……ああ、ご家族の方ですか?妹さん?」傍聴席で見たことがあっただろうか、と記憶を手繰る。
曽川緑子:「曽川緑子です。兄がお世話になりました」
最上鋼太郎:「なるほど、それはそれは。一基さんはお元気でいらっしゃいますか?」
曽川緑子:「……」
曽川緑子:「……そのことで、相談が……」
最上鋼太郎:「ほう?」膝の上で手を組み「伺いましょう」
曽川緑子:「……今朝、うちに警察の人が来て」
曽川緑子:「兄が、人を殺したって……」
最上鋼太郎:「は?」
最上鋼太郎:「またやったのかアイツ」
曽川緑子:「そんなわけ。そんなわけ、ないですよね?」
曽川緑子:「弁護士さんなら、兄がそういう人じゃないって……」
曽川緑子:「また……?」
最上鋼太郎:「……あっ、いえいえ!」ブンブンと首を振って
最上鋼太郎:「勿論です!お兄さんが殺人だなどと……そんなことをするはずがない!」
最上鋼太郎:「私は未だかつて、あれほどまでに正義と情に篤い方を見たことがありません!」
曽川緑子:「え、お兄ちゃんはそういうタイプじゃないと思うけど……」
曽川緑子:「でも、殺人するような度胸のある人じゃないです」
最上鋼太郎:「そうでしょう、ええ、そうでしょとも!」
最上鋼太郎:「……それで……」
曽川緑子:「だから……弁護士さんからも、そういう話して貰って」
曽川緑子:「兄の逮捕を止めてくれませんか」
最上鋼太郎:チラチラと緑子の顔を伺い「……何故ここに……あっ」
最上鋼太郎:「そうですね。まだ起訴はされてない……」
最上鋼太郎:「また弁護でも頼まれるのかと思いましたよ!ハハハ!」
最上鋼太郎:「いや……でもここで引き受けてしまえば…… ……」
曽川緑子:「裁判なんてこりごり。時間もお金も、すっごいかかって……」
最上鋼太郎:「……」
最上鋼太郎:一度目ならともかく二度目。世間の目も法廷での扱いも格段に厳しくなるだろう。
最上鋼太郎:もしまた裁判にもつれ込めば、今度こそ実刑は免れない。勝訴の確率は絶望的だろう。
最上鋼太郎:(関わりたくねえ~~~~……!)
最上鋼太郎:「曽川さん。残念ですが今回は……アッヅァ!?」
最上鋼太郎:断りかけた時、突然もんどりうって倒れる。
曽川緑子:「え? 大丈夫ですか……!?」
最上鋼太郎:「ウギャーーッ!!」床を転げ回っている。頭が破裂しそうな激しい頭痛。最上が契約している“遺産”によるものだ。
曽川緑子:「え……ちょっ、誰か救急車……!」
最上鋼太郎:「グアアア!!何だよ!!イタタタタタタ!!何でぇ!!イギーーッ!!」
最上鋼太郎:「わ……分かった!分かりましたよ!!」
最上鋼太郎:「曽川さん!担当させて頂きます!弁護でも何でも……是非!この最上鋼太郎にお任せください!!」
曽川緑子:「え……いいの?」
曽川緑子:「でもそれより身体大丈夫ですか……?」
最上鋼太郎:一息に言い切ると頭痛は収まった。「ハァッ……ハァッ……」
最上鋼太郎:「いや……嫌ですけど……ヅアアッ!! 勿論です!!」
最上鋼太郎:「是非やらせていただきます。やらせてください」
曽川緑子:「絶対断られると思ったのに……」
曽川緑子:「最上鋼太郎って、ネットですごい色々言われてるけど」
最上鋼太郎:「……私は正義のために働いていますから!」
曽川緑子:「ホントはいい人だったんだ」
最上鋼太郎:「ええ!一基さんのような方が困っているなら……見過ごしてはおけませんよ!」
最上鋼太郎:「全てこの最上鋼太郎にお任せください!」
曽川緑子:「「服がカス着て歩いてる」とか。デタラメだったんだなあ」
最上鋼太郎:「誰だそれ言ってるの!開示請求するぞ!」
最上鋼太郎:「とにかく、私にかかれば何も問題ありませんから!」
最上鋼太郎:「勝つなら最上!」グッとポーズをする
曽川緑子:「勝つなら……最上?」おずおずとポーズを真似る。
最上鋼太郎:「そうです!あれっCM見たことない……?」
曽川緑子:「CMスキップするし……」
最上鋼太郎:「クソッ……アドブロック入れるな!広告も見ろ!」
曽川緑子:「とにかく、よろしくお願いしますっ」
最上鋼太郎:「お任せください。お兄さんはすぐに釈放されますよ」
最上鋼太郎:「この近所にヨガ教室があります。そこでゆっくり体でも伸ばしながら待っているといいでしょう」
最上鋼太郎:「ハーッハッハッハ!」
曽川緑子:(大丈夫かなあ)


GM:シーンを終了します。ロイスあればどうぞ。
最上鋼太郎:どっちだろうな……とりあえず 曽川一基 ○依頼人/アホ で取得します
GM:アホだが……
最上鋼太郎:今は以上!
GM:OK!


【オープニング:静波千栄】

GM:千栄さんのオープニングいきます
GM:登場をお願いします。
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (33 → 39)


GM:某市 裏路地
GM:君は現在、ある少女の足取りを追っている。
GM:オーヴァードではない。非オーヴァードのはずの女性。
新矢眞耶:キョロキョロと周囲を見回すと、人気のない路地を曲がる。
GM:新矢眞耶。彼女は非オーヴァードながら、レネゲイド関連の組織に接触を図っていると思われる。
GM:あるいは、彼女を泳がせれば、UGN未掌握の犯罪ネットワークの一端をつかむことができるかもしれない、というのが
GM:UGNの見立てだ。君はそのために彼女を追っている。
静波千栄:コートを羽織って帽子を被り、静かに追跡を続ける。
新矢眞耶:しきりに周囲を警戒している。
新矢眞耶:だが、素人同然だ。
静波千栄:私以上に彼女が不自然にみられているところ、力を利用して周囲の意識を逸らしている。
静波千栄:(平和に暮らせているのなら、こちらへ踏み込まないで欲しいものですが……)
静波千栄:とはいえ任務としては泳がせる段階。今は彼女が接触しようとしている危険を待つ。
新矢眞耶:彼女は路地に転がるホームレスのような男から、新聞紙に包まれた何かを受け取る。
新矢眞耶:そのまま立ち去っていく彼女を尻目に、
GM:ホームレス風の男が、不相応なスマートフォンを取り出してどこかへ連絡を取っている。
GM:……画通り」「女が……そっち……」
静波千栄:小さな覗き穴を通じ、ポケット内の端末で一部始終を撮影。
静波千栄:(足掛かりは見つかった。さてどちらを追うべきか……)
静波千栄:靴音を立てずに足跡を辿り、男のすぐ傍までやって来る。
GM:「……ああ。後は手筈通りに……」
静波千栄:(彼女の再発見は容易、であれば)
静波千栄:「すいません、少々よろしいでしょうか」
GM:「……!」
GM:声をかけられた瞬間、逃げ出そうとする。
静波千栄:掌を地に向けて開く。そこへするりと影から柱が伸びる。
静波千栄:つかみ取れば手に収まり、影の槍は容易に男の足元に突き刺さる。
GM:「なっ、オーヴァード……!」
静波千栄:たちまち、男の意識は混濁する。急激に酔いが回ったように。
GM:「……!?」
静波千栄:足がもつれ、平衡感覚が失われ、意識がとろけて散漫と。
静波千栄:「よろしいようで」
GM:「あ……ああ……」ピクピクと痙攣している。
GM:スマートフォンを取り落とす。
静波千栄:「少々お尋ねしたいことがあるのです。貴方……のことは回収した後として」
GM:あるいはそれを掌握できれば、それで一定の成果ではあるだろう。
静波千栄:スマートフォンを拾って除き、影の槍をぐるりとかき混ぜる。
静波千栄:「掛ける時間も限られているので……読み取るのは後回しですね」
静波千栄:探ろうと思えば丸裸にできるが、意識を断つに留めて足を進める。
新矢眞耶:立ち止まり、男となにやら話し込んでいる。
静波千栄:スマートフォンを弄りながら、新矢眞耶を追跡。男の回収を求める旨を後衛に連絡。
新矢眞耶:しばらくすると、女は包みから刃物のようなものを取り出して、
新矢眞耶:腰だめに振るった。ように見えた。
静波千栄:「──?」
新矢眞耶:女の体が倒れた。
静波千栄:「っ、いったいあれは……?」
GM:もう傍ら、男は立ちすくんでいる。
静波千栄:男から目を離さず、その場に駆け寄る。
GM:「……なんで。違、こんな……」男は血塗れの刃物を握っている。
静波千栄:「そこの方、一体何を!」
GM:「ち、違う、知らない!知らない……!」
GM:男の姿が掻き消える。
静波千栄:「む……いえ、まずはこちら」新矢眞耶の手を取り彼女の容態を確認する。
静波千栄:「もしもし、私の声が聞こえますか。聞こえたなら返事を」
新矢眞耶:腹部からだくだくと流血している。
新矢眞耶:深い刺し傷だ。まず助からないだろう。
新矢眞耶:再生の様子もない。非オーヴァードであることも間違いない。
新矢眞耶:「ふ……」
新矢眞耶:「やってやった。やってやった……」
新矢眞耶:「待っててね……」
静波千栄:「………」せめて彼女の手を握る。動かなくなるまで。
静波千栄:手、そう。この手に収まっていたはずの刃物はどこか。周囲に目を配る。
GM:その手に刃物はない。おそらく、男がそのまま持ち去った。
静波千栄:この異常な事件における鍵は、間違いなくそれなのだ。
静波千栄:だから私はそれを追わなければならない……再び支部に連絡を取って、事態の急変を告げる。
静波千栄:「……新矢、眞耶さん」
静波千栄:既に冷たくなりつつある彼女を横たえて、その顔を覗く。
新矢眞耶:どこか満足感のある、安らかなものだった。
静波千栄:「……馬鹿なことをしましたね」
静波千栄:復讐を、ではない。大切なものを失う気持ちを思えば、そう無碍に言い表せるわけがない。
静波千栄:尋常ならざる世界に手を伸ばして、自分をぞんざいに扱った。
静波千栄:「本当に、馬鹿なことを」
静波千栄:ハンカチを被せて立ち上がる。彼女の愚行を止められなかった私のすべきことは。
静波千栄:代わりに後片付けをしてやること、それしかないのだから。


GM:シーンを終了します。ロイスあればどうぞ。
静波千栄:故人:新矢眞耶/P憐憫○:N軽蔑 これで
GM:OK!


【オープニング:テツロウ】

GM:ではテツロウくんのOPに入ります
GM:登場をお願いします。
テツロウ:37+1D10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+4[4] → 41

テツロウ:よし、低めの入り


GM:UGN 岳舎町支部
GM:現在の君は、UGNを主な顧客とする身だ。そのUGNの、数ある支部の一つ。
GM:武家屋敷のような佇まいの、ある町の支部。君はそこのエージェントから呼び出され、依頼を受けるところだった。
杉下紗弓:「ごめんなさい、お待たせしちゃって」
杉下紗弓:スーツ姿の女性が、お茶を載せたお盆を持ってやってくる。この場には不似合いだ。
杉下紗弓:「あ、座布団平気?」
テツロウ:「大丈夫。ありがとう」手入れの整った庭園をじっっっと興味深げに眺めていたが、スーツ姿の女性に声を掛けられてそちらへ視線を向け、頷く。
杉下紗弓:「慣れないでしょう、こういうの」
テツロウ:「初めて座る。ジダイゲキみたいで、面白い」その言葉に嘘はなく、表情こそ変わっていないものの目は微かに輝いている。
杉下紗弓:「時代劇?ああ、たしかにそうね」湯呑みを置いて。
杉下紗弓:「でも残念だけど、これを堪能してもらうためだけに来てもらったんじゃないんだ」
テツロウ:「依頼って聞いて来た。どういう仕事?」頷いて返してから、杉下さんへ尋ねる。
杉下紗弓:「FH所属の、“勇毅イスヒロース”っていう暗殺エージェントの活動が確認されてる」
杉下紗弓:「うちの支部の管轄外なんだけどね。個人的に……というか。支部的にかな」
杉下紗弓:「知りたいことがある。その人を制圧して、捕縛して欲しいの」
テツロウ:「わかった」素直に応じる。
杉下紗弓:「あら」
杉下紗弓:「いいの?色々聞かなくても」
テツロウ:「暗殺者……なら、何か能力で変わったことをしてきそうだけど」
テツロウ:「情報があるなら、嬉しい」
杉下紗弓:「ええ。私たちもそこまで詳しくわかっているわけじゃないんだけど……」
杉下紗弓:「どうも、毒を使うらしいの。即死させない暗殺者だって」
杉下紗弓:「復讐専門で、復讐対象を悔いさせながら殺すそうよ」
杉下紗弓:「逆に言えば、そう出来るだけの実力がある」
テツロウ:「即死させない」鸚鵡返しで。
テツロウ:「復讐……。強そうだ」
テツロウ:特定の拘りを持つオーヴァードは、強い。それが欲望であれ、執念であれ。それは、テツロウ自身も少なからず経験で理解していることだ。
杉下紗弓:「自らの望みを持たず、人の復讐を叶えることだけに拘泥する――」
杉下紗弓:「私たちの相手しているセルが、そういう手合いでね」
杉下紗弓:「他人の望みを叶えるためのセル。そのエージェントも、セルのメンバーかもしれない」
杉下紗弓:「だからこそ、うちの支部は情報がほしいんだけど……」
杉下紗弓:「かもしれない、ではなかなか正規人員を動かせなくってね」
テツロウ:「そうなんだ」組織ゆえの難しさ、というものがあるのかもしれない。
杉下紗弓:「とにかく、受けてくれて心強い」
杉下紗弓:「暗殺者が動いてるってことは、ターゲットがいるはず」
杉下紗弓:「それを守るために、私たちの組織は、きっと活動するでしょう」
杉下紗弓:「その時は合流して、仲良くやってもらえると嬉しい」
テツロウ:「狙われてる相手を守れば、遭遇しやすそう」ターゲットの存在に同意して。
テツロウ:「わかった。仲良くする」やる気充分という声音で。
テツロウ:「人と仲良くするのは……得意だ」実際のところは、周囲の大人の面倒見が良かっただけなのだが。本人は自信ありげだ。
杉下紗弓:「ふふ。頼もしいな」
杉下紗弓:「お茶菓子いいの出しちゃおうかな~前金だと思ってね」
テツロウ:「やった。嬉しい」子供らしく声を弾ませて、差し出されたお茶菓子を頂く。
テツロウ:「ごちそうさまでした」お茶菓子とお茶に舌鼓を打つと、丁寧にお辞儀して立ち上がる。
テツロウ:それから、依頼をこなすべく通された部屋を後にしようとして、思い出したように杉下さんに声を掛ける。
テツロウ:「……ひとつ、お願いしたいことがある」
杉下紗弓:「うん?何かな」
テツロウ:「仕事が終わってからもう一回、ここ見に来たい。駄目かな」庭園を指して。
テツロウ:「クールだ。ワビサビで……かっこいい」
杉下紗弓:「ええ、もちろん」
杉下紗弓:「支部長も喜ぶわ。伝えておくね」
テツロウ:「ありがとう。いい人だ」支部長も、目の前の紗弓というエージェントも。
テツロウ:「じゃあ、行ってきます」もう一度丁寧にお辞儀をすると、支部を後にする。
テツロウ:……任務は捕縛と護衛。誰も殺さない仕事というのは、“いい”仕事だ。
テツロウ:そんな感情を反映してか(あるいは庭園の見事さと、また見れる嬉しさからか)、その声はどこか弾んで聞こえた。


GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ。
テツロウ:杉下紗弓 Pいい人〇/N隔意(足がしびれた様子がなかった。すごい)
テツロウ:これで!
GM:OK!


【ミドルフェイズ1】

GM:全員登場お願いします。
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (39 → 46)
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (33 → 34)
テツロウ:1D10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 6[6]+41 → 47



GM:最上法律事務所
曽川緑子:諸々の手続きを終えて。帰り支度を始めていた時。
GM:スーツ姿の中年男性が訪問してくる。
GM:「あの……すいません……」
GM:「最上弁護士はこちらにおいででしょうか……?」
最上鋼太郎:「こんにちは。ええ、私が当事務所代表の最上鋼太郎です」
最上鋼太郎:にこやかな笑顔。
最上鋼太郎:「勝つなら最上!」グッとポーズ
最上鋼太郎:「佐藤くん!お客様だ」パンパンと手を叩いてパラリーガルを呼ぶ。
GM:それが来る前。
最上鋼太郎:「私は今すぐ接見してくる!あの阿呆がバカな供述調書でも取られる前に……」
GM:背から冷水を浴びせられたような感覚。
GM:君がそれを《ワーディング》だと察するときには、目の前の男は動き出し、
GM:刃を君へと振るった。
最上鋼太郎:「アーーッ!?」
最上鋼太郎:びょんと蛙めいて飛びのいて避ける。ワーディング下でも意識を失っていない。
“勇毅”:「……おや」眼鏡に指を当てて直す。「ご同輩とは……」
最上鋼太郎:「なっ……なっ……何だね君は!!」
最上鋼太郎:「今のは明らかに傷害未遂……いや……」
最上鋼太郎:ガン!と自ら腕を机に叩き付け
最上鋼太郎:「痛ァ!ハハハこれで傷害罪になったぞ!」
“勇毅”:「ああ。ご心配なく」
“勇毅”:「殺人罪で構いませんよ」
最上鋼太郎:「不法侵入や業務妨害その他諸々と合わせて少なくとも10年はぶち込んで……へっ?」
最上鋼太郎:表情が固まる。
“勇毅”:刃を爛々と輝かせ、君へと迫る。「これも依頼ですので」
最上鋼太郎:「ワーーッ!!嘘だろ!!」
最上鋼太郎:「イヤーーッ!!誰か助けてェーーッ!!」絹を裂くような男の悲鳴!
“勇毅”:「その煩い喉を裂くように、というのがオーダーです」
“勇毅”:刃を振るう。喉を引き裂かんとする。
最上鋼太郎:「アーーーッ!!」
テツロウ:ガチン!
テツロウ:振るわれた刃に、金属刃が打ち重なり、軌道を弾き逸らす。
最上鋼太郎:「アッ!?」
“勇毅”:「……おや」
テツロウ:投擲用ナイフによるインタラプト!視線を軌道の先にやれば、サマーコートを羽織った少年の姿が。
“勇毅”:「周到ですな。身を警戒して雇用を?」
最上鋼太郎:「知らない!!」
最上鋼太郎:「だ……誰だね君は!」
“勇毅”:乱入者に向き直る。「……ふむ」
テツロウ:「……テツロウ。UGNに雇われてきた」
“勇毅”:「では、目的を同じくする別の雇われですか」
“勇毅”:「……成る程」
“勇毅”:「こちらの客人か」
最上鋼太郎:「UGN……」
テツロウ:「そっちは……“勇毅”?」刃を手にした男へ尋ねる。
“勇毅”:「いかにも。少し待っていては貰えませんか、少年」
最上鋼太郎:「ハハハ!形勢逆転だぞ!」サササとテツロウくんの後ろに隠れる
最上鋼太郎:「2対1だ!諦めて武器を捨てるんだな!」
“勇毅”:「この2人を仕留めてからお相手しますよ」
テツロウ:「駄目だ。誰も死なせない」頭を振る。
テツロウ:「……2人?」
最上鋼太郎:「ふたり……?」
曽川緑子:その場で倒れてうずくまっている。
“勇毅”:「ええ。ここに」
“勇毅”:足元のそれに、刃を突き立てようとする。
最上鋼太郎:「あっ……おいっ!やめろ……!!」
テツロウ:「……っ!」様子から見てオーヴァードではない。逃げろ、と叫んでも身動ぎひとつできないだろう。
静波千栄:振り下ろされた凶刃に呼応するかのように、ぬぅ、と音もなく。
静波千栄:曽川の影から捻じれた槍が、勇毅を貫かんと浮かび上がる。
静波千栄:「目的地からワーディング反応があったときはまたもや、と思いましたが……」
“勇毅”:それが宙空で迎撃されるように弾かれて。
“勇毅”:「ふむ……」
静波千栄:「今度は間に合ったようで、何よりです」生まれた隙に、曽川の体を担いで距離を置く。
最上鋼太郎:「……」
最上鋼太郎:「ダレ!?」
最上鋼太郎:「私の事務所に次から次へと知らない奴が……!」
静波千栄:「UGNエージェント、"ふるきね"」
“勇毅”:「想定外の人数ですが……いいでしょう」
“勇毅”:「少し……試しますか」
GM:簡易戦闘となります。
静波千栄:「最上先生に用事がありましたが、こちらの方が先決ですね」
最上鋼太郎:「お……おいおい!3対1だぞ!諦めた方がいいんじゃないか!」テツロウくんの後ろから叫ぶ
テツロウ:「ありがとう。UGNの人」少女を助けてくれた見知らぬ女性に礼を述べる。
GM:3人合計で、任意の攻撃技能(エフェクト使用可能)で50出せば撃退できます。
GM:撃退に失敗した場合は、曽川緑子を含む4人が4d10ダメージを受けます。
GM:カバーリングは手番なりがあれば可能ですが、曽川緑子は戦闘不能状態のため、1点でもダメージを受けると死亡します。
静波千栄:攻撃時にダイスを増やす混沌なる者の槍の効果は適用してもいいですか?
GM:大丈夫です 攻撃相当と扱います
静波千栄:やるぜやるぜ
テツロウ:了解!自分から振らせてもらって大丈夫でしょうか
静波千栄:どーぞ!
最上鋼太郎:頑張って~!
テツロウ:おす!技能は<射撃>で《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》!侵蝕+4で51に
テツロウ:7DX7+4
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[2,2,2,3,4,5,9]+6[6]+4 → 20

テツロウ:ヘイキンテキだ
GM:まずまずだ
最上鋼太郎:なかなか!
GM:では残り30!
静波千栄:《コンセントレイト:ソラリス》《アドレナリン》《シャドーテンタクルス》混沌なる者の槍で白兵判定
静波千栄:8dx7-1
DoubleCross : (8DX7-1) → 10[2,2,3,4,4,9,9,10]+10[2,4,8]+6[6]-1 → 25

静波千栄:良い感じ!
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を6(→ 6)増加 (46 → 52)
GM:だがこれで万策尽きたようね
GM:あと5も残ってる
最上鋼太郎:5なら流石にいけそう
静波千栄:パンチだ弁護士!
最上鋼太郎:射撃で振ります!最強エフェクト《紡ぎの魔眼》
最上鋼太郎:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 10[3,4,5,7,8,10]+2[2]+2 → 14

最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (34 → 35)
GM:バカな……
GM:では合計59になり 簡易戦闘クリアです!
最上鋼太郎:やった~~
“勇毅”:テツロウへと下から切り上げるように斬撃が襲う。
テツロウ:電弧が跳ね、手元に一握りの打刀が精製される。電磁抜刀!
テツロウ:斬撃を切り払う。続けざま、錬成されたナイフが宙を舞い、“勇毅”を狙い撃ち出される!
“勇毅”:「……!」再び宙空でそれがなにかに迎撃されるが、体勢を崩す。
静波千栄:「この男が産出すると思われる刃には、奇妙な性質があるので気を付けてください」
静波千栄:すかさず片腕で大槍を突きこむ。もう一方の腕で人を抱えた女のものとは思えない、強靭な膂力ある動き。
静波千栄:ふわりと微かに漂った香気が、男の意識をわずかに揺らす。
“勇毅”:「っ」構えた刃とは違う、もっとなにか大きいものが背後で揺らめき、体を支えたように見える。
最上鋼太郎:僅かに揺らいだ“勇毅”へと、何か固いものがコツン、と飛んでくる。
最上鋼太郎:バリ島土産の木彫りのオブジェだ。ペン立てやコンセントタップ、近くにあるものを片っ端から投げつけている。
最上鋼太郎:「ホラ!さっさと帰れ帰れ!」
“勇毅”:「何だ……何のつもりだ?」
最上鋼太郎:大したダメージにはならないが、とにかく邪魔だ。目の前の二人を相手取った状況では致命的な隙に繋がりかねない。
“勇毅”:だが、そちらに気を取られている暇はない。一度じり、と脚を下げて。
“勇毅”:「……ふむ」
静波千栄:(あれは……何かの能力を発揮する布石……?)
最上鋼太郎:「私の事務所にズカズカ入り込んでるんじゃあないぞ!この不審者がァ!一昨日来るんだな!ワハハハハ!」
最上鋼太郎:優勢と見るや途端に勝ち誇る。
“勇毅”:「やめておきましょうか。今は」
静波千栄:「そちらの都合で逃がしてもらえるとでも?」
テツロウ:「話を聞きたがってる人がいる。できれば、投降して欲しい」
“勇毅”:「そうですね……この事務所の他の人間の命の保証と引き換え、というのは?」
“勇毅”:「私としても、ターゲット以外を害したくはありません。必要に駆られない限り」
最上鋼太郎:「なっ……」倒れている周囲の所員たちに目をやる。
最上鋼太郎:「こ……この卑怯者がァ!恥を知れ恥を!親の顔が見てみたいな!」
静波千栄:「………唯々諾々と従うのは業腹ですが、正体の掴めない内は危険ですね」
静波千栄:「何と言っても、この男は何の躊躇もなく殺す人種。脅しで済まないでしょう」
静波千栄:鉾は収めず、そのまま一歩退く。
テツロウ:「…………」こちらも、“ふるきね”に続けて応じる。
最上鋼太郎:「……」伊万里焼の皿を手にしたまま“勇毅”を睨む
最上鋼太郎:「貴様ァ~~ッ……」
最上鋼太郎:「この最上鋼太郎をコケにして……タダで済むと思うなよ……!」
“勇毅”:「まさか」
“勇毅”:「これで終わるとは言っていませんとも」
“勇毅”:「必ず再び頂きに伺います。そのおつもりで」
“勇毅”:一礼して振り返ると、その姿が消える。《瞬間退場》。
最上鋼太郎:「……」コトリと伊万里焼を置き
最上鋼太郎:「いやァ~……」
最上鋼太郎:「助かったよ君達。ワッハッハ!この最上鋼太郎の窮地を救えたんだ。学校で自慢していいぞ!」
静波千栄:「えっ」
静波千栄:「いえ、学校では言えない仕事ですので……」
GM:ワーディングも引いていく。
テツロウ:「自宅学習派」学校には通っていないのだが、聞かれると大変なのでこう答えるようにしている。
最上鋼太郎:「そういえばUGNと言っていたかな?まあいい。ほら、サインをやろう!特別だぞ!謝礼と思ってくれたまえ」
最上鋼太郎:色紙にサラサラとサインを書いて二人に押し付ける。
最上鋼太郎:謝礼がサインで済むなら金銭的にはタダで済むのでお得なのだ。常套手段。
静波千栄:「うわっ流れるような手つき」
静波千栄:「ありがとう……いや、大切にします?」
テツロウ:「やった。ありがとう」貰ったサインを素直に受け取っている。
最上鋼太郎:「おい佐藤くん、起きたまえ。お客様がお見えだぞ」パラリーガルを揺さぶって
最上鋼太郎:「……それで、君達は?UGNと言っていたが……さっきの不審者と知り合いかね」
テツロウ:「初対面。依頼人から、捕まえてくるよう言われた」
静波千栄:散乱したあれこれを手でどけながら、曽川さんをソファに寝かせて。
テツロウ:「“ふるきね”とも……初対面。たぶん、管轄が違う人」
静波千栄:「ああ、本名は静波千栄と……おそらく彼にも関わることでしょうが」
静波千栄:「私はもともと最上先生に用事がありまして……新矢眞耶という方を覚えていますか?」
最上鋼太郎:「私に?新矢眞耶?」
最上鋼太郎:「……どこかで聞き覚えがある気が……ああ、そうか」
最上鋼太郎:「例の事件の被害者の配偶者だったかな。彼女が何か?」
静波千栄:「残念な事ですが……彼女が亡くなりました」
静波千栄:「復讐を口にして……自らを殺した罪をある男に擦り付けて」
最上鋼太郎:「……何……?」
最上鋼太郎:「おい……まさか……曽川一基か!?」
最上鋼太郎:静波さんに詰め寄り「この男か!?」写真を見せます
GM:間違いなくその男だ。
テツロウ:「誰?」静波さんに突き出された男性の写真をちらりと見て。
静波千栄:首を縦に振る。
静波千栄:「最上さんのお客さんで……きっと運命共同体ですね」
最上鋼太郎:「……どうやら詳しく話を聞く必要がありそうだな……」散らかった事務所を眺め、溜息を吐いた。


GM:シーン終了です。購入ロイスどうぞ
静波千栄:標的:"勇毅"/P尽力:N脅威○ これで取得
最上鋼太郎:ロイス
テツロウ ○有為/子供
静波千栄 ○有為/子供 で取得します

最上鋼太郎:紡ぎの魔眼でボデマでも狙おう
最上鋼太郎:6DX>=12
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[1,5,6,7,8,10]+1[1] → 11 → 失敗

静波千栄:ガキ扱いされとる
静波千栄:3dx+1>=15 購入はアームドスーツ
DoubleCross : (3DX10+1>=15) → 7[2,3,7]+1 → 8 → 失敗

最上鋼太郎:う~ん 財産1で装備して以上
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (35 → 36)
静波千栄:失敗で以上
テツロウ:静波千栄 P〇感服/N隔意(たぶんいい人。まだよくわからない)
最上鋼太郎 P〇いい人(たぶん。サインもくれた)/N無関心(有名人なのかな。サインをくれた)

テツロウ:以上でロイス取ります
テツロウ:ボデアマ!
テツロウ:1DX>=12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 7[7] → 7 → 失敗

テツロウ:駄目!以上
GM:OK!


【ミドルフェイズ2】

GM:情報収集です。登場をお願いします
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (52 → 54)
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (36 → 39)
テツロウ:1D10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 8[8]+51 → 59

テツロウ:グワーッ出目が高い!


GM:情報項目はこう
曽川一基 〈情報:噂話,UGN〉5/8
新矢眞耶 〈情報:噂話,裏社会〉7
勇毅イスヒロース”〈情報:UGN,裏社会〉9
最上鋼太郎:順当に曽川一基かな
テツロウ:裏社会は固定値3あるので
テツロウ:ここは経緯としても“勇毅”さんを調べたい!
最上鋼太郎:《グリーディ》使ってもいいですか?
GM:あっどうぞ~
静波千栄:社会と財産高めだからコネ合致しなくてもまあいけるか
最上鋼太郎:わ~い
GM:なんて強欲なんだ……
最上鋼太郎:2D10+1 財産点
DoubleCross : (2D10+1) → 5[1,4]+1 → 6

最上鋼太郎:あんまり欲なかった
静波千栄:新矢眞耶を素振りでやります
静波千栄:3dx>=7
DoubleCross : (3DX10>=7) → 10[2,4,10]+6[6] → 16 → 成功

GM:すご
静波千栄:ソ~ラソラソラソラ
最上鋼太郎:紡ぎの魔眼とコネ:UGN幹部
最上鋼太郎:8DX
DoubleCross : (8DX10) → 8[2,2,3,4,4,6,8,8] → 8

最上鋼太郎:ちょうど
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (39 → 40)
GM:あぶない
テツロウ:サイコメトリー使います
テツロウ:4DX+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 10[2,5,9,10]+1[1]+3 → 14 → 成功

テツロウ:成功!侵蝕+1で60に
GM:さすがね 全員成功だ
GM:開示します。
曽川一基
(5)
かつて最上鋼太郎の弁護で殺人事件被疑者から一転無罪判決を勝ち取った男。
現在は別の殺人容疑で逮捕状が出ているが、その身柄は確保できていない。
ギャンブル好きで借金がちだが、人との争いは苦手だという。
緑子という妹がいる。
(8)
人には隠していたがオーヴァードであり、空間転移の能力を持っているようだ。
最上鋼太郎:お前……やっただろ!!
静波千栄:早くも判決は決まったようですね
GM:知りません 潔白です
新矢眞耶
曽川一基に殺された男の元婚約者。非オーヴァード。
彼とその弁護をした最上に苛烈な憎悪を抱いていたが、裏社会の伝手などない普通の人間だったはずだ。
誰かが彼女を唆し、動かしたのだろう。
曽川一基に腹部を刺され、殺害されたが、その死には疑問が残る。
勇毅イスヒロース
他者の望みを叶えることを意義とするFHセル“シャシンシコ”の一員。
復讐専門の暗殺エージェントとしてマーセナリー業をしている。
かつて自らも妻子を殺害した相手への復讐を為し終え、抜け殻になっていたところをセルに拾われた。
毒性生物の獣化因子を保有する毒使い。
GM:情報は以上よ~


GM:最上法律事務所
最上鋼太郎:豪奢な……成金趣味の調度品が誂えられた応接室。
最上鋼太郎:二人を案内して(佐藤くんが)お茶を出し、自分は革張りの椅子でふんぞり返っている。
最上鋼太郎:「まあ、リラックスしてくれたまえ」
テツロウ:大人しく椅子に座って、時折おやつのドライフルーツをもしゃもしゃと咀嚼している。
静波千栄:「どうもありがとうございます」特に気後れすることはなく、自然な物腰。
テツロウ:じっとしてはいるが、初めて見る法律家の事務所というものに興味津々だ。ちょっと士官の執務室に似てるな、とか思っている。
静波千栄:「この度は大変な事態に巻き込まれましたね、最上先生」
最上鋼太郎:「全くだよ!この私が人に恨まれるような後ろ暗いことなど、一つたりとも覚えがないというのに」
最上鋼太郎:前髪を撫で付け「きっと逆恨みに決まっている。困ったものだ……」
テツロウ:「“勇毅”は、復讐が専門の殺し屋って聞いた」
静波千栄:事前に調べた人となりなどと照らし合わせて、まあ一旦置いておく。
テツロウ:「コータローだけじゃなくて、一緒にいた女の人も狙ってた。なにか……関係がある?」
静波千栄:「己の欲望を重視するFHにあって、顧客の願いを代替にするセル……ですか」
最上鋼太郎:「私と曽川……緑子さんを?」
最上鋼太郎:「繋がりと言えば……例の事件、というか、やはり彼女の兄くらいだな」
最上鋼太郎:ロイヤルコペンハーゲンのティーカップで、ペプシコーラを飲んでいる。
最上鋼太郎:「曽川一基。静波くんが見たという男だよ」
静波千栄:(形にこだわっているのだか、なりふり構っていないのだか……)
静波千栄:「ええ、おそらく直接の依頼者はこちらで追跡していた新矢眞耶でしょう」
静波千栄:「最上先生がかつて弁護した曽川一基さんの殺人容疑」
静波千栄:「その被害者は新矢さんの婚約者で、犯人とその親族」
静波千栄:「そして彼を弁護した最上先生への復讐を願った……という筋。ここまではわかりやすい」
最上鋼太郎:「確かに」
最上鋼太郎:「だが、亡くなったんだろう?」
静波千栄:「ええ、わたくしの目の前で事切れました」
静波千栄:「ただその死にざまが奇妙なものでして」
最上鋼太郎:「ふむ?」
テツロウ:「奇妙?」
静波千栄:「前提として、彼女はオーヴァードの世界や裏社会に通じていません」
静波千栄:「それにもかかわらず……恐らくは何者かの働きかけで彼女はシャシンシコに依頼をした」
最上鋼太郎:「手引きがあったと?」
静波千栄:「ええ。その結果としてある凶器を受け取った彼女は、曽川一基の前に現れた」
静波千栄:「私にもうまく咀嚼できておりませんが、刃を振ると同時に彼女自身の腹が切り裂かれて」
静波千栄:「その凶器は曽川氏の手元に移っていたのです」
最上鋼太郎:「……そんなことが可能なのかね?」テツロウくんに振る。先程の刃物捌きを見て専門家と見ている
テツロウ:「………」考え込む。
テツロウ:「襲われた男の人」
テツロウ:「そっちに能力(エフェクト)が使えるなら、できるかもしれない」
テツロウ:「それか、チエの目に留まらないスピードで、武装解除して反撃したのかも」
テツロウ:「そういうこと、できそうだった?」
最上鋼太郎:「成程……思い当たる節は、無いでもない」こめかみのあたりを指で叩きながら「以前に弁護した時から、彼は何かを隠している様子だった」
最上鋼太郎:「それがレネゲイド関連の事案だとすれば、あるいは……」
静波千栄:「ふむ……」
最上鋼太郎:「静波くん、君が見た時はどうだった?彼が能力を行使する素振りは」
静波千栄:「ひどく動揺してらっしゃって、荒事に慣れていない様子ではありましたが」
静波千栄:「オーヴァードであるなら、未だに警察が身柄を確保できていないこともうなずけます」
静波千栄:「少し目を離した隙に逃げ去ってしまいましたし……ねえ最上先生」
静波千栄:「本当に殺していないのですか?曽川氏……」
最上鋼太郎:「そんなこと私が知ったことじゃないね。やってるんじゃないか?あいつ見るからにアホだしな」
最上鋼太郎:「だが私は弁護士だからな。曽川が実際にやっていようとやっていまいと、やるからには勝つ。それだけだ」
最上鋼太郎:「それに……仮に新矢眞耶が、彼への復讐のために罪をなすり付けようとしたというなら……」
最上鋼太郎:「少し不自然とは思わないか?」
静波千栄:「と、申しますと?」
テツロウ:「…………不自然?」きょとん、とした顔で鸚鵡返しに尋ねる。
最上鋼太郎:「彼女は既に“勇毅”に復讐を依頼していたんだろう?」
最上鋼太郎:肩を竦める「そのまま曽川兄妹と私をまとめて殺してもらえばよかったじゃないか」
テツロウ:「……………」頭の中で人物関係を整理する。
最上鋼太郎:「それに、復讐がどうなったか見届けずに自分が先に死ぬなんて……」
最上鋼太郎:嫌そうに舌を出す「私ならゴメンだね。死んでも死にきれない」
テツロウ:「……………」頭から微かに煙が吹き始める。
最上鋼太郎:「おい!煙が出てるぞ!」
静波千栄:ぱたぱたと手で風を扇ぐ。
テツロウ:「………たしかに」一拍置いて納得の頷き。
テツロウ:「婚約者を殺したのがミドリコのお兄さんなら、真っ先にターゲットにしそうなのに」
テツロウ:「外すのは、ヘンだ。おかしい」
最上鋼太郎:「曽川兄に法による裁きを与えたかった……という考え方もできるが、それなら私の方を暴力で殺そうとするのと噛み合わない気がする」
最上鋼太郎:「真相を暴くには、どうにもピースが足りない感じがするな」
静波千栄:「ふむ……確かに殿方に通じ難いロマンチシズム、で止めるには惜しい考えですね」
静波千栄:「もう少し情報を集める必要がありましょう……曽川氏の身柄も含めて」
テツロウ:「ロマン………」昔仲間の傭兵たちが話していたことを思い出す。戦闘機とか高価なテック装備を指してそんなこと言ってた気もする。
テツロウ:「わかった」
最上鋼太郎:「ああ。とはいえ、警察の連中もバカじゃあないからな。奴らで見つけられないなら、我々でも骨が折れそうだが」
最上鋼太郎:「まあ仕方ない。依頼人だしな……」
最上鋼太郎:「ところで君たち、UGNの所属と言っていたな。テツロウくんは違ったか?」
テツロウ:「一応、僕はイリーガルだ」
最上鋼太郎:「何にせよ、労働環境で困っていることや不当な扱いを感じたことはないか?何かあればすぐに相談に来るといい」
最上鋼太郎:二人にやたら派手な金色の名刺を差し出す。
静波千栄:「その年若さで戦働きとはご立派で……うわご立派なデザイン」
テツロウ:「ありがとう。……キラキラしてる」
最上鋼太郎:「UGNみたいな秘密組織は風通しが悪いからな。すぐに腐敗する。だがいくら秘密と言えど、公的なカバー上は労厚省の下部組織だ」
最上鋼太郎:「出るとこに出れば法によって裁けないことはない。そもそも君達のような子供を戦わせてる連中だ。突けば痛いところはいくらでもある」
最上鋼太郎:「レネゲイド関連事案は今後の注目株だ。君達の友人にも、何かあった時には私を頼るように宣伝しておいてくれたまえ」
静波千栄:「耳が痛くも大変頼もしい言葉です。守るべきものもある身には」
静波千栄:「自らもオーヴァードの法曹関係者というのはまこと得難き知己、その時は頼りにさせていただきますね?」
最上鋼太郎:「勿論だ。私に任せておけば、どんな裁判でも勝ってやる」
最上鋼太郎:「『勝つなら最上!』『最上もがみ最上さいじょう!』」グッとポーズ
テツロウ:「すごい自信」素直に感嘆している。
静波千栄:「先ほどはどうしたものかと思いましたが、やはり優秀なお方です」
静波千栄:「真相を明らかに……こたびの冤罪事件も無事晴らすと致しましょう」


GM:シーン終了。ロイス取得と購入が可能です。
テツロウ:ロイスひとまず保留で
最上鋼太郎:ロイス保留で~ ボデマ狙うか
テツロウ:購入は引き続きボデアマ!
テツロウ:2DX>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 5[4,5] → 5 → 失敗

最上鋼太郎:6DX>=12 紡ぎの魔眼
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[2,5,8,9,10,10]+10[9,10]+10[10]+5[5] → 35 → 成功

テツロウ:駄目だ!財産点多めだけど届かん!以上!
最上鋼太郎:ええっ
テツロウ:うわすご
最上鋼太郎:最高級ボデマをテツロウくんにあげます
最上鋼太郎:金メッキ
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (40 → 41)
テツロウ:ありがとう
テツロウ:キラキラしてる
静波千栄:同行者:最上鋼太郎/P有為〇:N胡散臭い
同行者:テツロウ/P頼もしい〇:N幼い

静波千栄:3dx+1>=15 購入はアームドスーツ
DoubleCross : (3DX10+1>=15) → 8[1,4,8]+1 → 9 → 失敗

静波千栄:以上で!


【ミドルフェイズ3】

GM:引き続きの情報収集になります。
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (54 → 63)
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (41 → 49)
静波千栄:アゲアゲ
最上鋼太郎:エブリナイト
テツロウ:60+1D10
DoubleCross : (60+1D10) → 60+9[9] → 69

テツロウ:ウワーッ
最上鋼太郎:高すぎ!
新矢眞耶殺害に使われたナイフ   〈情報UGN,噂話,裏社会〉9
曽川一基の居場所 〈交渉〉9
※“勇毅イスヒロース”(2)  〈情報UGN,裏社会〉9
GM:情報はこれです 最後のは任意です 開かなくてもシナリオは進むよ
テツロウ:うーむ、どうしよ
最上鋼太郎:曽川一基の居場所かな~?
最上鋼太郎:最強スキル紡ぎの魔眼で異世界無双できるから
テツロウ:チエさんどうされます?ナイフ行きますか
静波千栄:弁護士特有の交渉技能!
静波千栄:そうですね、ナイフいきます
静波千栄:コネ:UGN幹部と情報:UGNで新矢眞耶殺害に使われたナイフ
テツロウ:じゃあイスヒロースの(2)狙おう!
静波千栄:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[1,2,2,6,7,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

静波千栄:ばっちり
最上鋼太郎:どうせ競馬場だろ!
最上鋼太郎:6DX+1>=9 
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[4,5,7,7,7,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (49 → 50)
GM:決めつけないで
テツロウ:2DX+3>=9
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 9[2,9]+3 → 12 → 成功

静波千栄:名推理
テツロウ:財産点入れるまでもなく出た
最上鋼太郎:やった~
GM:みんな順調にいっとる
GM:開示するよ~
曽川一基の居場所
彼が行きそうなめぼしい場所には見つかっていない。
彼をよく知る者に当てを聞き出す必要があるだろう。
静波千栄:競馬場じゃ……ない!?
最上鋼太郎:そんな……!
テツロウ:競輪場かも
最上鋼太郎:なるほど
静波千栄:それだ
新矢眞耶殺害に使われたナイフ
あの場で感知されたレネゲイドは、“勇毅”のものと同じ。
ナイフに彼の毒が塗られていたのだと思われる。
おそらく、一度刺された曽川は、それで一時的に動けなくなり、
その隙に新矢眞耶自身が、彼にナイフを握らせてそのまま自分を刺した。
静波千栄:グワーッ麻痺毒!
勇毅イスヒロース”(2)
シンドロームはキュマイラ/ノイマン。
蠍の因子を持ち、手元の刃剣と、見えざる毒持つ尾の2つを駆使して戦う。
その尾の麻痺毒は、敵対者の抵抗を鈍らせる力がある。データ的には《深き傷跡》。
認識外から襲う不可視の尾は対処困難だが、分かっていればある程度やりようはある。
この情報を開けた場合、《襲撃迷彩》が使用不可能になる。
テツロウ:エフェクトを1個封じた!やったぜ
最上鋼太郎:なるほどなあ
静波千栄:面白いエフェクトだ


最上鋼太郎:事務所の近くにある高級フレンチ。格式高い高級店に、最上は静波さんとテツロウくん、それに緑子さんを連れてきていた。
最上鋼太郎:静かな店内、周囲は皆仕立ての良いスーツやドレスを着込んだ見るからに富裕層と言った客ばかり。運ばれてくる料理も意味不明な名の見たことも無い料理ばかりだ。
最上鋼太郎:「さ、遠慮しないで食べてくれたまえ」メニューを閉じる。
静波千栄:「さすが先生ともなると、このランクのお店も慣れたものなのですね」
テツロウ:「コータローは………すごい」
最上鋼太郎:「フン……まあそうだね。私ほどの人間ともなると食べる物も一流でなくてはいけないのだよ」
最上鋼太郎:実際のところ、仕事中の経費として税金対策に使っているだけなのだが……
静波千栄:「何か粗相をしてしまったら申し訳ございません」テーブルマナーには習熟しているが、他の二人のために先んじて言っておく。おだてつつ。
最上鋼太郎:恩を着せて損になることはないので黙っている。
静波千栄:飲み物の趣味は子供らしかったので見栄を張っているのかな、ぐらいの理解度。
最上鋼太郎:「そう固くなる必要はないとも。私は常連だからね。さあ、緑子さんも遠慮なさらず」
静波千栄:「メニューを一緒に見ましょうかテツロウくん。一見ではよく分からないですし」
テツロウ:「お願い」頷いて、千栄と一緒にメニューを見る。
曽川緑子:「あの……」
テツロウ:アラカルトがそれぞれ魚料理と肉料理であることは辛うじてわかるが、それ以上はまったく未知の世界だ。
曽川緑子:「私もいいんですか?っていうか……」
曽川緑子:「どちら様……」
最上鋼太郎:「うちのパラリーガルです。お気になさらず」
曽川緑子:「パラリーガルってなんですか?」
テツロウ:「テツロウ」自己紹介をしてから、どう名乗っていいものか悩む。
最上鋼太郎:「弁護士業のアシスタントですよ。最近うちに来たばかりで」
静波千栄:「ホームズ・イレギュラーズのようなものとでも。静波千栄と申します」
曽川緑子:「この子なんて私より年下っぽいのに……あっどうも」
静波千栄:「ああ、先にお知らせすべきこととして……今回もお兄様の冤罪が証明できそうです」
曽川緑子:「曽川緑子です~……えっ!」
曽川緑子:「ホントですか!」
静波千栄:「暴漢が用いたナイフから特殊な毒が検知されまして」
静波千栄:「刺されたお兄様が身動きの自由を失い、それで凶器を押し付けられたということで説明がつきます」
最上鋼太郎:「なに?大手柄じゃないか静波くん」
最上鋼太郎:余裕の顔で運ばれてきた料理を食べている。どうせメニュー名を見ても何も分からないので最初から全てお任せにしている。
曽川緑子:「よかったあ……」
静波千栄:「専門分野ですので」小さく千切ったパンをスープに絡めながら食べる。
曽川緑子:「毒専門のアシスタントなんですか?」
曽川緑子:「リケジョっぽい」
最上鋼太郎:「そうそう……科学系のね……」
静波千栄:「家が薬学に明るいもので……ともあれ、お兄様が一人でいる内は安心できませんね」
静波千栄:「事務所を襲った暴漢も未だ野放しですから」
最上鋼太郎:「毒の入手元も気になるところだな」
最上鋼太郎:「それさえ分かれば強力な証拠になる」
テツロウ:「蠍らしい」
最上鋼太郎:「サソリ?」ナイフで切り分けていたオマール海老を見下ろす
テツロウ:「大きくて……強い。変わった種類で……」テーブルマナーを教わりつつ、白身魚のポワレを切り分ける。
テツロウ:「麻痺性の毒を持ってる」非OVの前なので必死に言葉を選んでいる。
最上鋼太郎:「この前事務所に出たやつかね」
テツロウ:頷く。
曽川緑子:「そんな蠍が……」何かわからない野菜のテリーヌを食べている。
テツロウ:「尾の動きが独特で……気づかれない内に、刺される。透明みたい」
静波千栄:「なるほど、対策を取っておきましょう……毒の」
テツロウ:「ケーブルテレビで言ってた。珍しいやつだ」
最上鋼太郎:「殺虫剤でも買っていくか」
曽川緑子:「そんなの日本にいるんだ……」
静波千栄:「特定の困難な毒物の用意、厄介なプロの犯行です」
最上鋼太郎:「ええ。事務所によく出るんです」
曽川緑子:「えっ怖くないですかそれ……?」
曽川緑子:「駆除したほうがいいですよ絶対」
最上鋼太郎:「ええ、まさしく」
最上鋼太郎:「何を隠そう、こちらのテツロウくんはそちら専門のアシスタントでして」
テツロウ:「プロです」真顔で自信満々に言っておく。
最上鋼太郎:「心配することはありませんよ」
曽川緑子:「こんなちっちゃいのに……?」
最上鋼太郎:「ところで、緑子さん」不意打ちのように切り出す
曽川緑子:「え……あっはい」
最上鋼太郎:「お兄さんのことで、何かまだ私に隠していることはありませんか?」
最上鋼太郎:不敵な笑みで見つめながら、ハッキリと話す。圧力。
曽川緑子:「隠してる……あっ」
曽川緑子:「その、隠してるっていうか……」
曽川緑子:「信じて貰えないと思うんですけど……」
最上鋼太郎:「何でしょうか?私は弁護士です。依頼人の情報に対しては守秘義務がありますから大丈夫ですよ」
曽川緑子:「お兄ちゃん、超能力者なんです」
最上鋼太郎:「超能力者。どのような?」
曽川緑子:「その……どこでもドアみたいな」
曽川緑子:「あんなに便利じゃないですけど」
最上鋼太郎:チラリと二人に視線を向ける。
曽川緑子:「ほら、こういう微妙な空気になるから言いたくなかったんです」
曽川緑子:「そういう妄想です、妄想。兄の」
最上鋼太郎:「妄想?あなたは実際には見たことが無いと?」
曽川緑子:「それは……」
曽川緑子:「あるけど……っていうか……」
曽川緑子:「学校送ってもらってたし……」
最上鋼太郎:「身近だな……」
最上鋼太郎:「ご心配なく、緑子さん!」
静波千栄:「だいぶ軽率に使っているようですね……」
テツロウ:「便利そう」
最上鋼太郎:「私はそういった方面にも強い弁護士ですから。疑ったりしませんよ」
GM:UGNの未把握オーヴァードだったのだろう。大したことに使っておらず、発覚しなかった。
曽川緑子:「えっ、超能力も行けるんですか?」
最上鋼太郎:「勿論です。私の知人にも何人もいますよ」
静波千栄:「意外と多いんですよ、超能力者」
曽川緑子:「そうなんだ……」
テツロウ:「そう」頷いて応える。
最上鋼太郎:「それでですね、緑子さん。あなたにお聞きしたいのは……」
最上鋼太郎:「そのどこでもドアを持っている、ドラえもんな一基さんが行きそうな場所……」
最上鋼太郎:「ドラミちゃんでいらっしゃるあなたなら、心当たりがおありなのでは?」
曽川緑子:「……はい」
曽川緑子:「人に見つからないように、私と兄だけのドアの場所決めてて……」
曽川緑子:「その中で……一番周りに人が少ない所」
最上鋼太郎:「それはそれは、素敵な兄妹愛ですね……」
最上鋼太郎:「……あなたもまだ行っていないのですか?それは一体、どちらに?」
曽川緑子:「……」
曽川緑子:「海」
曽川緑子:「海が見える、岩場があって」
曽川緑子:「お兄ちゃん、絶対アホだから」
曽川緑子:「そういうとこ行きたがるんだけど……」
曽川緑子:「私、そこ、徒歩で行けなくて」
最上鋼太郎:「海……」
最上鋼太郎:「……確かに、警察もあまり探さないでしょうが……」
静波千栄:「空間移動が挟まっては足跡も追えませんからね」
最上鋼太郎:呆れた顔でかぶりを振って「まあ……とにかく行ってみましょう。詳しい場所は分かりますか?」スマホのマップアプリを起動する
曽川緑子:「あ……はい!」


GM:シーン終了です ロイス取得と購入ができるよ
テツロウ:ロイスは……あと1枠なんで保留!購入どうしようかな 特にないから以上でもOK
静波千栄:4dx+1>=15 購入はアームドスーツ
DoubleCross : (4DX10+1>=15) → 10[4,6,7,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

静波千栄:やった。装備して以上
テツロウ:成功してる!!!
最上鋼太郎:曽川緑子 ○依頼人の妹/アホの妹
テツロウ:ワンチャンブルーゲイル狙おうかな
テツロウ:2DX+1>=20
DoubleCross : (2DX10+1>=20) → 7[1,7]+1 → 8 → 失敗

テツロウ:無理
最上鋼太郎:私もとりあえずブルゲねらっとこ
最上鋼太郎:6DX>=20
DoubleCross : (6DX10>=20) → 8[2,2,3,6,8,8] → 8 → 失敗

最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (50 → 51)
最上鋼太郎:だめ!以上です


【ミドルフェイズ4】

GM:トリガーシーンです 全員登場
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (63 → 65)
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (51 → 58)
テツロウ:69+1D10
DoubleCross : (69+1D10) → 69+7[7] → 76

テツロウ:よかった、2歩下がった
最上鋼太郎:感覚がおかしくなってる


GM:海岸沿いの岩礁地帯。
GM:人があまり踏み入れないようなその奥に、小さく佇む男の姿があった。
曽川一基:「……ついこんなところ来ちゃったけど……」
曽川一基:「これからどうしよっかな~……」
テツロウ:「帰った方がいい」
曽川一基:「うえっ!?」
テツロウ:「妹さん、心配してた」いつからいたのか、同じように海を眺めながら声を掛ける。
曽川一基:「えっ誰?緑子の知り合い……?」
テツロウ:「…………」懐からドライフルーツを取り出して咀嚼。
曽川一基:「あ、あの……」
曽川一基:「ちょっとそれくれない……?」
曽川一基:「何も食べてなくて……」
テツロウ:「あげる」それから、同じように一基にドライマンゴーを差し出す。
曽川一基:「あ……ありがとう!」
静波千栄:「ああもう、考え無しに……」振り向いたしばらく後ろから歩いてくる。
テツロウ:「あ、チエ」
曽川一基:「うまっ!……えっまた知らない人来た」
テツロウ:「見つけた」一基を指して。
静波千栄:「お疲れ様、テツロウくん」
静波千栄:「先ほどはどうも、曽川一基さん……ああ、覚えてませんよね」
曽川一基:「えっ。えっ?」
静波千栄:「私たちは妹さんの頼みで事件について調べていました」
静波千栄:「……超能力関係の者です」
曽川一基:「えっ……マジ?」
曽川一基:「もしかしてなんか……オレ……」
曽川一基:「消される……?」
最上鋼太郎:「曽川ァ~~ッ!!」
最上鋼太郎:派手なスーツで砂浜をズンズン歩いてくる。
曽川一基:「あれっ最上さん!?」
曽川一基:「久しぶり~なんでここに……」
最上鋼太郎:「貴様ァ~~ッ!散々逃げ回りやがって……」
最上鋼太郎:「この私の手を煩わせるんじゃあない!!」ビシビシと指先でつつき回す
曽川一基:「あででっ、ご、ごめんなさい~!」
最上鋼太郎:「フン!この私を私選弁護人に選んだ優秀な妹さんに感謝するんだな」
曽川一基:「緑子が……」
曽川一基:「でもその……オレやってないけどさ」
曽川一基:「あの子が来て、身体が動かなくなって……そしたら眼の前で急にさ」
曽川一基:「自分を刺して……死んじゃったんだよ」
曽川一基:「こんなの……言い訳効かないよ」
最上鋼太郎:「フン!その程度のこと、この最上鋼太郎が把握していないとでも?」大半は静波さんとテツロウくんの調べによるものだが、自分の手柄のように勝ち誇る
曽川一基:「えっ……」
最上鋼太郎:「全て問題ありません。あとは証拠さえ掴めば、あなたの無実は証明できますよ。曽川さん」
曽川一基:「ホントに……?あっでもオレ」
曽川一基:「ナイフ投げちゃった。海に」
最上鋼太郎:「は?」
曽川一基:「だって……血ついてたし……」
曽川一基:「持ってるの怖くて……」
最上鋼太郎:「曽川ォア~~~~~ッッ!!」
最上鋼太郎:「なァァァァにをしてるんだこのクソバカドマヌケ阿呆がァ~~~~~ッ!!」
曽川一基:「ひえ~~~!すいません~~~!」
静波千栄:「……息の合った漫才はほどほどにしてくださいね」溜息。
最上鋼太郎:「会ってない!!」
テツロウ:「………流石に見つけるのは難しそう」海へ視線を向けて
最上鋼太郎:「……」少し考え「曽川さんもそのナイフで刺されているなら、体内に残留した成分を証拠として使えるかもしれません。オーヴァードの解毒力で完全に消えていなければですが……」
静波千栄:「それに、元より確保すべき別の証もありますからね」
最上鋼太郎:「その通り。何にしても“勇毅”は見つける必要がある」
静波千栄:「弁護士には不要な真犯人、というやつです」
最上鋼太郎:「曽川さん、竹下通りで全裸で走り回って頂けませんか?」
静波千栄:「っ!?」
曽川一基:「えっなんで?」
最上鋼太郎:「それだけ目立てば奴も必ず出てくるはずです」
曽川一基:「すげー目立てばいいの?」
最上鋼太郎:「そうです」
曽川一基:「じゃあ有名人の先生がやったほうが目立つんじゃない?」
最上鋼太郎:「先に警察に来られると困りますが……ん?」
曽川一基:「オレがやるより……」
最上鋼太郎:「何で私が竹下通りを全裸で走り回る必要があるんだ!!」
曽川一基:「なんでって……」
最上鋼太郎:「そんなこと出来る訳がないだろうが!!常識を考えろ、常識を!!」
曽川一基:「目立つから……」
曽川一基:「え、ええ~???」
最上鋼太郎:「まあ、確かに一理はある。奴が標的にしているのは今のところ私と緑子さんだからな」
静波千栄:「……こほん。はしたない話はもう終わりましたか?」
最上鋼太郎:「ネットで予告でもするか?しかし野次馬が集まって死傷者でも出たら私のイメージに関わるな……」
静波千栄:「最上先生はもう少し他人の力量を信用すべきです」
最上鋼太郎:「というと?」
静波千栄:「プロ、それも復讐などというものに執着を抱いてる異常者なれば、想像以上に執念深いということです」
静波千栄:テツロウくんに視線を向ける。
テツロウ:「………気をつけて」
テツロウ:「もう来てる」
“勇毅”:「……おや」覆いを解いたように、その場に男の姿がある。
“勇毅”:「これでも隠密には自信があったんですが」
最上鋼太郎:「ヒェッ!」ビクリとする
“勇毅”:「丁度いい。本当は、関わるものの死を獄中で伝えるつもりでしたが」
“勇毅”:「眼の前で、というのも。遺志を違えないでしょう」
静波千栄:「新矢眞耶のオーダーですか……」
最上鋼太郎:「……成程、そこまでやって復讐というわけですか。ただ殺すだけでは飽き足らないと」
“勇毅”:「ええ。味方をしたものを全て奪えと」
曽川一基:「ちょ……ちょっと待ってよ!」
曽川一基:「オレマジでやってないんだよ!?」
“勇毅”:「そうかもしれませんね」
“勇毅”:「ですが、依頼人はそう思って依頼をし、その修正を望むことはないのですから」
“勇毅”:「私としては、その完遂のために邁進するだけです」
“勇毅”:「そこを結尾と定めたのですから」
静波千栄:「……変わらないのは自身も同じ、ということか」
静波千栄:ジャームと死人が揺れることはない。
最上鋼太郎:「成程。大変立派な心構えですね、“勇毅”さん」
最上鋼太郎:「そういう理屈なら、私にもよく分かります」
最上鋼太郎:「依頼人が『やった』のか『やっていない』のかは関係ない」
最上鋼太郎:「罪の所在や有無も、何も関係ない。全ての人間には、弁護士による弁護を受ける権利があり──」
最上鋼太郎:「その弁護が齎す結果まで含め、この国が定める法はそれを正しいこと……正義としている」
最上鋼太郎:「ならば私は、依頼人の為にほんの僅か……一日の懲役、一円の罰金でも、罪を軽くすべく邁進するだけです」
最上鋼太郎:「それが私の正義だ。他人に何と言われようと知ったことではない」
テツロウ:「僕は法律の専門家じゃない」
テツロウ:「もし本当に盗んだなら、罰は必要だと思う」
テツロウ:「けど、本当に盗んでない人の指を刎ねるのは……よくない」
テツロウ:「それは、復讐じゃない。代行人プロとしての、貴方の名誉にも傷がつく」
テツロウ:「仕事に信義と誇りがあるのなら、尚の事見定めるべき───“大事なこと”だ」
テツロウ:「だから、誰も死なせない。少なくとも今日は」
静波千栄:「FHマーセナリー、シャシンシコの“勇毅"イスヒロース
静波千栄:「兄妹を愛せる、人に頼り尊べる者を守るUGNとして」
静波千栄:「貴方の蛮行食い止める盾となりましょう。その遺志貫けるものか試してみなさい!」
最上鋼太郎:「曽川一基の結尾は『無罪』!」
最上鋼太郎:最上の背後、虚空が歪む。砂浜の上、空間を引き裂き、紫電と共に姿を現すのは一対二本の槍。
最上鋼太郎:黒曜の結晶のごとき黒の槍剣と、象牙から削り出したかのような白の長槍。最上鋼太郎が契約する遺産、“刻結びの長剣”と“刻解きの時針”。
最上鋼太郎:「既に私がそう決めている!」
“勇毅”:「聖なる神、聖なる聖なる勇毅、聖なる常生の者や、我等を憐れめよ……」
“勇毅”:「彼らに、慈悲を」


GM:シーン終了。ロイス取得可能、最後の購入機会です。
静波千栄:4dx+1>=15 強化素材を購入します
DoubleCross : (4DX10+1>=15) → 8[1,2,3,8]+1 → 9 → 失敗

最上鋼太郎:“勇毅” 共感/○脅威 でロイス取得します
静波千栄:財産ポイント6使って成功、槍につけて以上!
最上鋼太郎:6DX>=20 紡ぎブルゲ
DoubleCross : (6DX10>=20) → 9[3,4,6,6,8,9] → 9 → 失敗

最上鋼太郎:ダメ!以上
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1(→ 1)増加 (58 → 59)
テツロウ:ブルーゲイル狙い!
テツロウ:2DX>=20
DoubleCross : (2DX10>=20) → 7[4,7] → 7 → 失敗

テツロウ:だめー!以上!


【クライマックス】

GM:全員登場です。
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (59 → 65)
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (65 → 73)
テツロウ:1D10+76
DoubleCross : (1D10+76) → 6[6]+76 → 82

GM:戦闘開始です。眼の前の男から、苛烈ではないが、静かに、強烈なプレッシャーが発せられる。
GM:衝動判定です。難易度9
最上鋼太郎:3DX+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[3,8,9]+1 → 10 → 成功

最上鋼太郎:65+2D10
DoubleCross : (65+2D10) → 65+7[3,4] → 72

静波千栄:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 3[1,1,3,3] → 3 → 失敗

静波千栄:静波千栄の侵蝕率を2d10(→ 19)増加 (73 → 92)
静波千栄:うおおお暴走
テツロウ:3DX>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 4[1,2,4] → 4 → 失敗

テツロウ:ゲーッ暴走
最上鋼太郎:みんなーっ
テツロウ:82+2D10
DoubleCross : (82+2D10) → 82+12[10,2] → 94

GM:めちゃ低組だ
GM:敵は“勇毅”1人 5m先におり、行動値6です
GM:戦闘開始。セットアップから始めましょう
“勇毅”:なし
最上鋼太郎:なし!
静波千栄:【宵の口切り】《活性の霧》ラウンド中自身の攻撃力を+15し、ドッジダイスを2個減らす。
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を3(→ 3)増加 (92 → 95)
テツロウ:セットアップ行動はなし!
静波千栄:私だけなら演出は後でよさげ
GM:ではイニシアチブですが
“勇毅”:《ブリッツクリーク》を使用して行動します。
最上鋼太郎:ギェーッ
テツロウ:速い!
“勇毅”:マイナー《完全獣化》《知恵あるもの》《一角鬼》《歴戦の獣牙》《ハンティングスタイル》
“勇毅”:射程5m、攻撃力20の素手を作成し、肉体ダイスを増加。PCのエンゲージへ。
静波千栄:げぇ~っインテリキマイラ
“勇毅”:メジャー《コンセントレイト:キュマイラ》《深き傷跡》《マルチウェポン》《神機妙算》
“勇毅”:使用武器は素手とシザーリッパー。
“勇毅”:装甲1つを無視し、ダメージを与えると次の攻撃の攻撃力を-12。
最上鋼太郎:ヒーッ
静波千栄:こわい!
“勇毅”:15dx+2
DoubleCross : (15DX10+2) → 10[1,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,9,10,10]+6[3,6]+2 → 18

GM:C値いれてなかった
最上鋼太郎:この程度の達成値俺でも避けられるぜ
GM:ふりなおします
“勇毅”:15dx7+2
DoubleCross : (15DX7+2) → 10[1,1,3,5,5,5,6,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[2,3,4,6,7,8,8,9]+10[3,3,8,10]+6[1,6]+2 → 38

GM:こっち
静波千栄:避けるの無理だぜ
最上鋼太郎:やめろ~~~~~
テツロウ:リア不で避けれないぜ!
静波千栄:暴走リア不!
最上鋼太郎:2DX>=38 ドッジ
DoubleCross : (2DX10>=38) → 8[6,8] → 8 → 失敗

“勇毅”:4d10+34 装甲1つ無視
DoubleCross : (4D10+34) → 30[7,8,5,10]+34 → 64

GM:ダイスに殺意あるな
静波千栄:殺意高くね?
静波千栄:リザレクトします
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (95 → 98)
最上鋼太郎:死ザレクト!
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (72 → 76)
テツロウ:いいダメージ!HP高めだけど60超えは受けられません リザレクト!
テツロウ:94+1D10
DoubleCross : (94+1D10) → 94+4[4] → 98

“勇毅”:《チェイストリガー》を使用。自身の行動値を+15します
静波千栄:もっとのんびりして
GM:行動値21になりました。
最上鋼太郎:やばすぎ
テツロウ:最速!
“勇毅”:行動します。マイナーで《巨獣の爪牙》
“勇毅”:2回メジャーアクションを行います。素手攻撃のみ
最上鋼太郎:こいつ強くない??
静波千栄:ソリティアやってんよ
GM:弱いなんて言ってない……
“勇毅”:《コンセントレイト:キュマイラ》《深き傷跡》《神機妙算》
“勇毅”:また全員を攻撃するよ
“勇毅”:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,3,4,4,5,6,6,6,6,7,8,8,9,9,10]+10[2,3,4,4,9,9]+10[4,10]+10[9]+10[8]+2[2]+4 → 56

テツロウ:ふふふ、リア不!
静波千栄:リア不!
テツロウ:うお……(命中達成値)でっか………
最上鋼太郎:2DX>=56
DoubleCross : (2DX10>=56) → 3[3,3] → 3 → 失敗

最上鋼太郎:ヒ~ン
静波千栄:最上さんの必死な抵抗がごみみたい
“勇毅”:6d10+20 装甲有効
DoubleCross : (6D10+20) → 39[10,3,8,4,9,5]+20 → 59

静波千栄:リザレクト!1でろ~
テツロウ:耐えられねえ……!もっかいリザ!
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (98 → 104)
テツロウ:98+1D10
DoubleCross : (98+1D10) → 98+5[5] → 103

最上鋼太郎:死ザ!
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (76 → 83)
“勇毅”:2回めのメジャー
“勇毅”:《コンセントレイト:キュマイラ》《深き傷跡》《神機妙算》
“勇毅”:全員を攻撃。
“勇毅”:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,1,3,3,7,7,8,8,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,4,4,4,5,7,8,8,8,9]+10[5,5,6,9,9]+5[4,5]+4 → 39

最上鋼太郎:3DX>=39
DoubleCross : (3DX10>=39) → 9[7,7,9] → 9 → 失敗

最上鋼太郎:訴えるぞ~~~~~
静波千栄:リア不
GM:4d10+20 装甲有効
DoubleCross : (4D10+20) → 24[9,9,4,2]+20 → 44

静波千栄:標的:"勇毅"/P尽力:N脅威○ をタイタス昇華して復活。HP12
テツロウ:リア不!
テツロウ:"勇毅"に同じくP尽力:N脅威○で取得してタイタス昇華。HP13で復活!
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (83 → 90)
最上鋼太郎:リザードン
“勇毅”:《分割思考》行動値-10で未行動に
最上鋼太郎:嘘だろ!?
“勇毅”:行動値11なので最速です
テツロウ:3回行動!
静波千栄:現代社会の闇!
“勇毅”:《コンセントレイト:キュマイラ》《深き傷跡》《マルチウェポン》
“勇毅”:単体攻撃です。最上氏を攻撃します
最上鋼太郎:ギャーッ!
“勇毅”:15dx7+2
DoubleCross : (15DX7+2) → 10[1,2,2,3,5,6,6,6,7,8,8,8,8,9,10]+10[2,4,4,7,8,9,10]+10[2,9,9,10]+10[1,5,8]+5[5]+2 → 47

静波千栄:しかしこの男、やけに回す
最上鋼太郎:3DX>=47 ドッジ
DoubleCross : (3DX10>=47) → 8[2,5,8] → 8 → 失敗

“勇毅”:5d10+34 装甲1つ無視
DoubleCross : (5D10+34) → 28[9,1,10,5,3]+34 → 62

最上鋼太郎:全く回らないのであった
最上鋼太郎:死ぬのであった
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (90 → 92)
GM:こんどこそ打ち止めです 演出するね


“勇毅”:「では、参りましょうか」
“勇毅”:手に持つ片刃の鋏のようなつくりの長剣を、これ見よがしに揺らす。
静波千栄:(だが、あれは本命ではない……)
“勇毅”:そちらに意識を割かせての、巨大な尾――蠍の獣化因子をもつそれの一撃。
“勇毅”:そう来ることはわかっている。だが。
“勇毅”:それは想像よりも疾く、鋭い。
“勇毅”:瞬く間に振るわれ、周囲を薙ぎ散らす。
最上鋼太郎:「ホギャーーッ!!」全く反応できず、汚い悲鳴と共に吹き飛ばされる。
“勇毅”:同時、本体もしなやかに詰め寄っている。息をも付かせぬ数度の斬撃。
静波千栄:「い”っ……種が割れていてこれ──ッ!」
テツロウ:尾の一撃を受け、小柄な体躯がみしり、と軋みを上げる。
最上鋼太郎:「ちょっ待……イィーーーッッ!!」
“勇毅”:「これが囮で、こちらが本命。そう考えるのは、まだ浅い」
“勇毅”:「蠍の鋏と尾は、どちらも本命です。ご理解頂けましたか」
“勇毅”:全身が痺れたように鈍る。仕込まれた麻痺毒の影響か。
テツロウ:迎撃に応じるが、心身とレネゲイドに乱れが生じたその動きは、一拍遅れのものとなる。
静波千栄:体幹の削れ切ったところを、精密極まる毒刃で丁寧に切り刻まれる。
“勇毅”:「尤も。その理解を活かす機は訪れませんが」
最上鋼太郎:「痛すぎるし気持ち悪……グェッ……」スーツを砂まみれにしてよろめく
静波千栄:「ァっ、かひゅ……」麻痺毒に呼吸が止まりかけるが、体内工場をフル稼働させて解毒。
最上鋼太郎:「このスーツ幾らすると思って……オェェッ」えづく
静波千栄:味方の影をかき混ぜて同様に処置、とはいえ応急処置にすぎないが。
最上鋼太郎:「テツロウくん!静波くん!これマジで死んじゃうって!」半泣き
静波千栄:「……一気に仕留めねば不味いことになります」
テツロウ:「うあっ……ぐっ!」海岸を転がり、石壁に激突。
テツロウ:「うん。………“勇毅”は、強い」起き上がると、拳で乱雑に鼻血を拭い去り、一同の言葉に頷きで返す。
静波千栄:「数ではこちらが有利……事務所と同様、連携で仕留めましょう!」
GM:エネミーの行動終了です。テツロウくんの手番へ。
テツロウ:▽テツロウ行動
オート/固有武装リニアキャノン準備
マイナー/暴走解除

テツロウ:メジャー/▽コンボ:超電磁居合道
《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《雷鳴の申し子》
対象は“勇毅”!

“勇毅”:来なっ
テツロウ:11DX7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,2,4,4,6,6,7,8,9,9,10]+10[4,7,8,10,10]+10[3,4,8,10]+6[3,6]+2 → 38

“勇毅”:ガード。《棘の獣身》を使用
“勇毅”:攻撃者に5d10ダメージ。
“勇毅”:5d10
DoubleCross : (5D10) → 29[7,9,1,10,2] → 29

テツロウ:グワーッ!
最上鋼太郎:こいつやばすぎ!
テツロウ:師匠のロイスをタイタス昇華して起き上がります
“勇毅”:ダメージをどうぞ 《深き傷跡》の-12もお忘れなく
テツロウ:うす ちょっと考えるので3分だけお待ちを!
静波千栄:Dロイス:記憶探索者使用。タツロウくんは任意の昇華済みタイタスをロイスに戻すことができます。
テツロウ:じゃあ“勇毅”のタイタスをロイスに戻します
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (104 → 114)
静波千栄:ぎょええ
最上鋼太郎:ひえーっ
テツロウ:でもってダメージ判定前にタイタス昇華して不利な効果を打ち消させてください!
GM:大丈夫ですか……!?そんな切って
テツロウ:悩ましいとこなのでどうしようかな……
テツロウ:すいません、やっぱり取り消しで、デバフは受けます
GM:はあーい
テツロウ:ライトニングリンクのダメージが16点から-12で4点に変動します
テツロウ:その上で下のダメージ!
テツロウ:29+4+8+4D10
DoubleCross : (29+4+8+4D10) → 29+4+8+14[6,3,1,4] → 55

テツロウ:装甲・ガード有効
静波千栄:ナイス火力!
GM:ガッツリ攻撃力削ってるのに!
最上鋼太郎:殺せ~~!
GM:かなりもらいます まだ生存!
テツロウ:改めて“勇毅”のタイタス切って メインプロセス後のHP0化から立ち上がります
GM:OK!演出を!


テツロウ:電弧が爆ぜ、一振りのカタナを生み出す。身を低く屈め、鯉口を切る。居合の構え!
テツロウ

   ッ

テツロウ:地を蹴る音を置き去りにし、自身を弾体に見立て電磁カタパルト加速射出。雷光の速度に達した一の太刀が、深々と“勇毅”を切り裂く!
“勇毅”:「な……」確かに、その刃は、彼の反応速度を超える一撃だった。
“勇毅”:だが。君の身体にも、普段以上に“反動”がある。
“勇毅”:尾から滴る毒が、気化して彼の周囲に充満している。交錯時、それをしとど浴びた。
“勇毅”:「やりますね。ですが……ダメージはお互い様です」
“勇毅”:「こちらが先に蝕み食らうでしょうね」
テツロウ:瀉血。足から力が失われそうになるところを、気迫で強いる。
テツロウ:「どうかな」
テツロウ:「勝負は最後まで、わからない」


GM:次!動くなら最上です
最上鋼太郎:動きます!
最上鋼太郎:マイナー コンボ【罪科より白い/正義より黒い】
最上鋼太郎:《インフィニティウェポン》+《ダブルクリエイト》+《ジャイアントウェポン》
最上鋼太郎:武器を2つ作成します
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を8(→ 8)増加 (92 → 100)
最上鋼太郎:メジャー コンボ【堰止・捻曲・逆行】
最上鋼太郎:《コンセントレイト:バロール》+《魔弾の射手》+《紡ぎの魔眼》
最上鋼太郎:“勇毅”に攻撃します
“勇毅”:どうぞ!
最上鋼太郎:10DX7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[2,3,3,5,6,6,6,7,8,10]+10[3,4,9]+3[3]+2 → 25

“勇毅”:ガード。《棘の獣身》を使用
“勇毅”:5d10
DoubleCross : (5D10) → 18[5,1,6,3,3] → 18

“勇毅”:死ね~~~
最上鋼太郎:ギーッ
最上鋼太郎:死!
最上鋼太郎:ロイス……
最上鋼太郎:判決結果に ○勝利/謎 で取得して昇華、復活します
最上鋼太郎:ダメージ!
最上鋼太郎:3D10+36-12
DoubleCross : (3D10+36-12) → 17[3,7,7]+36-12 → 41

最上鋼太郎:火力が~~
“勇毅”:く……結構きついな
“勇毅”:だがまだ生存!
最上鋼太郎:最上鋼太郎の侵蝕率を7(→ 7)増加 (100 → 107)
GM:演出どうぞ~


最上鋼太郎:「こんな力を使うのは、本来この私の主義に反するのだがね……!相手がオーヴァードならば致し方ない!」
最上鋼太郎:最上の背後、漆黒の槍剣と白亜の長槍が空中を滑るように転回。その切っ先が“勇毅”へと向けられる。
最上鋼太郎:それは精緻繊細に織り上げられた芸術品のようでいて、同時に一万年経っても綻び一つ無いのではと思わせるような、荘厳な威容。
最上鋼太郎:ギ ギギギギギ……
最上鋼太郎:黒白の大槍が震え、鳴動する。錆びた時計の針が動き出さんとするかのように。
“勇毅”:「素人の槍が、私に通るとお考えですか?」
“勇毅”:「その立ち振舞。本職の武人ではないでしょう」
“勇毅”:「生半可な攻撃はかえってその身を苛みますよ」
最上鋼太郎:「いかにも、僕は弁護士だ。暴力なんてものとは最も縁遠い存在だとも」
最上鋼太郎:「だが古代の法典にはこうある……目には目を!」
最上鋼太郎:「インチキにはインチキ、出鱈目には出鱈目で返そうじゃあないか」
最上鋼太郎:ゴ ォ ン !!
最上鋼太郎:鐘響めいた金属音。舞い踊る紫電。虚空を切り裂き、二本の槍が放たれる。
最上鋼太郎:音速突破、超高速の射突。だが、“勇毅”ほどの手練れならば見切ることも可能……
最上鋼太郎:そう見えた。
最上鋼太郎:──パッ、と。
最上鋼太郎:極限まで引き延ばされた時間感覚の中、映像のフレームが飛んだように槍が掻き消え──
最上鋼太郎:それに気付いた時には、既に槍は“勇毅”へと突き刺さっている。
“勇毅”:それに合わせるように、刃を構えて、逸らしを――
“勇毅”:出来ないままに貫かれる。「な……!?」
最上鋼太郎:時間流を自在に操る遺産──“刻結びの長剣”、“刻解きの時針”。だからこその権能。
最上鋼太郎:「ワァーーハッハハハァーーッ!どうだそれ見たことか!ちゃあ~~んと当たったじゃあないか!」
“勇毅”:「なんだ……何をした……?」
最上鋼太郎:槍を引き戻すまで完全な無防備だが、勝ち誇ったように高笑いしている。
最上鋼太郎:相手にマウントを取ることこそ最上鋼太郎の何よりの生きがいなのだ。
“勇毅”:だが、命中という結果をもたらす以上、その”針”が汚染される事に変わりはない。
“勇毅”:戻った槍が毒をも持ち帰る。
最上鋼太郎:「本職の武人ン~~??だか何だか知らないがちゃんちゃらちゃらちゃらおかしいなァ~~!静波くん!早くこのメガネのおっさんにトドメを……アッ!?」
最上鋼太郎:「ウォアーーッ毒が!!グエエッ……!ゴボーーッ」
最上鋼太郎:笑いながら吐血し、激しくむせる。
“勇毅”:「くっ……ここまで動けるとは……」
静波千栄:「ええ……終わるまで生きててくださいね!」
“勇毅”:「戦力をおおむね2と見積もったのは計算外でしたか」


GM:静波さんの手番へ。
静波千栄:マイナーで暴走を解除
静波千栄:万象コピーするには侵蝕率が不安なのでこのまま……
静波千栄:メジャーでコンボ【玉の緒取り】《コンセントレイト:ソラリス》《アドレナリン》《シャドーテンタクルス》混沌なる者の槍で白兵攻撃。
静波千栄:12dx7-1
DoubleCross : (12DX7-1) → 10[1,2,2,3,4,4,4,6,7,7,8,9]+10[4,4,6,9]+5[5]-1 → 24

“勇毅”:ガードして《棘の獣身》しちゃお~
“勇毅”:5d10
DoubleCross : (5D10) → 22[1,2,5,4,10] → 22

静波千栄:やめろ~
静波千栄:テツロウと新矢眞耶のロイスをタイタス昇華、復活とデバフ解除にそれぞれ充てます
GM:もりもり切る!
GM:ダメージどうぞ!
静波千栄:27+4+3d10
DoubleCross : (27+4+3D10) → 27+4+13[6,2,5] → 44

静波千栄:44……すなわち死のダメージで死ね~!
静波千栄:静波千栄の侵蝕率を6(→ 6)増加 (114 → 120)
GM:うわちょうど死ぬ
GM:デバフ解除無ければ……
最上鋼太郎:死んだ!
GM:復活もありません 終わりです
テツロウ:やった~
最上鋼太郎:やった~~~
静波千栄:よっしゃ~
GM:そんなあ……
GM:演出どうぞ!


静波千栄:最上が高らかに高笑いを上げながら交戦しているその最中。
静波千栄:「テツロウくん、大丈夫ですか?」いつの間にか、少年の傍ら。片膝ついて、額に手を当てて覗き込む。
静波千栄:しっとりとした掌はひんやりとして、毒牙がもたらす熱の吸い取られるような。
静波千栄:それでいて体の芯に熱量が充填されていくような、心地よい感覚が漲っていく。
テツロウ:「……ありがとう。ラクになった」身体を蝕む毒の熱が、急速に引いていく。
テツロウ:「チエは、平気?」この手の支援能力には、副作用がないとも限らない。やや気遣わしげに声を掛ける。
静波千栄:「それは良かった。体質も合うとは思ったけど……」
静波千栄:「少々気付けを投与したのと、毒を吸わせて頂きましたので」すくりと立ち上がり、数歩進んで振り返り。
静波千栄:「少しくらりと来ていますが……これにて終わるので大丈夫」ほのかに赤い顔で笑顔を返した。
静波千栄:「ええ……終わるまで生きててくださいね!」影の内から槍を取り出しながら、駆ける。
静波千栄:定まった形を持たず、重さなきように振舞う大槍が、これまでとは異質な容貌を見せる。
静波千栄:どくりと脈打ち、穂先が鋭く硬質化、そして徐々に透明化……
静波千栄:「"勇毅"……覚悟!」
静波千栄:ぐさりと貫く見えざる矛、二人の毒使いの混合毒はてんで出鱈目な角度から男の体を貫いた。
“勇毅”:「……これは……!」
静波千栄:「っ、ぐ……私も、こういった使い手ですので……」
静波千栄:「応報の味、いかがですか……?」震える舌先、必死に言葉を紡ぐ。
“勇毅”:「ぐっ……」引き抜こうとするがままならない。手足の痺れがある。
“勇毅”:「まさか、ご同輩とは。それも、私に応報とは……」
“勇毅”:「見えざる毒刃ですか。これはまた……」
“勇毅”:「厄介なものでした」ズン、と巨大な尾が可視化され、地にへたる。
“勇毅”:手に持つ刃を取り落とした。それ以上の抵抗の様子はない。
静波千栄:「最後の最後で、話がわかるもので……」槍を杖にしながら、その場にぺたりとへたり込む。
最上鋼太郎:「ワハハハハ!勝った!勝ったぞ!ワーーッハッハッハ!」びょんびょんとスキップしてくる。
静波千栄:「……面と向かっても、わからぬも……」
静波千栄:「元気だなあ」ふ、と微笑む。
最上鋼太郎:「やったな静波くんテツロウくん!我々の勝ちだ!ハァーーッハッハハ……ゴボォッ!ゴヒュッ……ゲボーッ」まだ残っている毒で咳き込む
テツロウ:「元気だ」
テツロウ:「元気じゃなかったかも」
静波千栄:「そんな子供のようにはしゃぐと、毒が回りますよ」
テツロウ:「大丈夫?」医療キットを持って近寄る。
最上鋼太郎:「フン……も……問題ないとも」プルプル震えながら起き上がる
最上鋼太郎:「私の依頼人のことで世話になったな、テツロウくん、静波くん」
最上鋼太郎:「お陰で無事に証拠が確保できた。これからは何か困ったことがあればいつでも我が最上法律事務所に来るといい」
テツロウ:「こっちも」
静波千栄:「はい。先生も大変な働きぶりでした」
最上鋼太郎:「特別に……30%引きで相談に乗ろう!」
テツロウ:「ご飯、美味しかった。ありがとう」
テツロウ:「3割引き。お得だ」
静波千栄:「それはまあ……再び頼る時を楽しみにしております」
静波千栄:見ていて面白い方でもあったので、と。それは言わずに口元を綻ばせた。
最上鋼太郎:「もし来たからには、その時は必ず勝たせる。覚えておきたまえ」
最上鋼太郎:「『勝つなら最上!』だ」
最上鋼太郎:青空の下、CMと同じガッツポーズを決めた。


GM:バックトラック
GM:Eロイスなんてないぞ
GM:自分の力で帰ってきなさい
静波千栄:コワイ!
最上鋼太郎:5個で素振りします~
最上鋼太郎:107-5D10
DoubleCross : (107-5D10) → 107-17[1,3,5,3,5] → 90

最上鋼太郎:ひく!!!
静波千栄:120で3個か……
テツロウ:皆の火力のおかげで1R決着となったので
最上鋼太郎:怖いけど帰還
静波千栄:ふふっ怖い。倍振りで
テツロウ:ロイスが4個もある!
静波千栄:120-6d10
DoubleCross : (120-6D10) → 120-35[1,9,9,9,1,6] → 85

テツロウ:116-4d10
DoubleCross : (116-4D10) → 116-19[1,9,6,3] → 97

静波千栄:経験点3!
テツロウ:あ、アブナイ!でも5点帰還だぜ~~~~ッ
最上鋼太郎:5点!
GM:いつもの5点シナリオ5点に侵蝕を加えた分を贈呈!
最上鋼太郎:15点!
テツロウ:15点……いただきやす!
静波千栄:13点!
GM:C((15+13+15)/3)
DoubleCross : c((15+13+15)/3) → 14

GM:うちも14点もらうけん
静波千栄:いただけいただけ~
テツロウ:頂いちゃってください!
最上鋼太郎:食べて~


【エンディング:テツロウ】

GM:UGN 岳舎町支部
GM:任務を終え、君は再び、この支部へと報告に戻ってきていた。
GM:相変わらずのどかな庭園だ。古やかなそれらは、どこか雄大な歴史を感じさせるようで。穏やかな時間が流れている。
杉下紗弓:「お疲れ様でした。任務、ばっちりだったみたいで」
テツロウ:「“ふるきね”と、コータローの協力もあって、“勇毅”は……捕まえた」
杉下紗弓:「ええ。彼が“シャシンシコ”セルの一員であることも確認が取れました」
テツロウ:「聞きたいことは、わかりそう?」
杉下紗弓:「それはこれから。でも支部長は息巻いてるわ」
杉下紗弓:「手管の限りを使って拷問でもなんでもしてやるって。まあ、しないでしょうけど」
テツロウ:「やる気の化身」すごい気迫なんだな、ということは伝わってくる。
テツロウ:「力になれたなら、よかった」
杉下紗弓:「ええ、とてもなりましたとも」
杉下紗弓:「ねえ、この庭園、ずいぶん気合が入ってると思わない?」
杉下紗弓:「何年前からあると思う?」
テツロウ:「…………」指を拡げて、勘案を始める。
テツロウ:「………………」拡げて、畳んでを数度繰り返す。
テツロウ:「……………50年?」当て推量だ。
杉下紗弓:「数ヶ月」
テツロウ:「そうなんだ」宇宙猫めいた感嘆の表情。すごい。
杉下紗弓:「一度ね。この街の支部はすっかり壊滅してしまって。ここももう見る影もなかったの」
杉下紗弓:「だけど、支部長がね。そのままじゃうちに相応しくないって、急ピッチで」
杉下紗弓:「あちこちから色々かき集めて、自分で手入れもして。今の状態になった」
杉下紗弓:「私はね。望みをつなぐって、そういうことなんじゃないかなって思うの」
テツロウ:「………望みを」その言葉の重みは、現在の庭園が確かな質量として示して見せている。
テツロウ:……なんとなく、そう感じた。
杉下紗弓:「こういう、人を楽しませるだけの望みをみんなが抱くなら、答えは単純なのにね」
テツロウ:「むずかしい問題だ」本当に、そう思う。
テツロウ:「……でも、そうあろうとすることは、できる。多分」
杉下紗弓:「……ええ」
テツロウ:「庭、見せてくれてありがとう」微かに笑みを浮かべて、礼を述べる。
杉下紗弓:「うん。今回はありがとう」
テツロウ:「ううん。それじゃあ、何かあったら、またいつでも」やや大人びた(というより仲間の使っていた定型の真似だ)で返す。
テツロウ:「この支部の人たちは、きっとみんないい人だ。だから、いつでも力になる」最後に、自分の言葉で結ぶ。師匠から教わった“大事なこと”だ。
杉下紗弓:「ええ、もっと願わくば、何かなくとも、いつでもと言えるように」


【エンディング:静波千栄】

GM:UGNの勾留施設。
GM:“勇毅”はそこに身柄を抑えられている。
GM:計測の結果、ジャームではないと推定されるそれは、取り押さえられてからはさしたる抵抗の様子はない。
GM:会話を試みることも可能だろうというのが、見解だった。
静波千栄:「──ということですので、来てみました」
静波千栄:「お久しぶりです。その後、お体の具合はどうですか?」
“勇毅”:「致死毒ではないのでしょう?であれば、問題は」
静波千栄:「はい。それは何より……処方したものはきちんと確認したいですから」
“勇毅”:「なるほど。それでこちらに……」
静波千栄:「何分急拵えの稚拙な代物でしたし、仕事人は廃業していますからね」
“勇毅”:「いやはや、しかし……遅れをとるとは思いませんでした」
“勇毅”:「侮っていたつもりはありませんが。お見事でしたよ」
静波千栄:「貴方も恐るべき達人でした。つきましてはもう一つ……」
静波千栄:「てっきり貴方はジャームに堕していたものとばかり……」
“勇毅”:「……はは」
静波千栄:「大変失礼な勘違いをしてしまって申し訳ございません」
“勇毅”:「あるいは、果たした時にそうなっていれば、どれだけ楽だったかもしれませんね」
静波千栄:「そう・・だと思ったときに、終われませんでしたか」
“勇毅”:「別に、私は今の形を悔いているわけではありませんよ」
“勇毅”:「この身でしか見えぬこともあります」
静波千栄:「他人の復讐にその身を委ねる日々に、何を見ていたのですか?」
“勇毅”:「人を深く愛するものですら、あそこまでの執着には至れません」
“勇毅”:「それほどの強い欲望ねがいですよ」
静波千栄:「成程……」
静波千栄:「シャシンシコというのは、貴方のような方ばかりなのでしょうか?」
静波千栄:「形はそれぞれであれ、自身のものでは満ち足りぬほどのオーヴァードたちというのは想像するだに恐ろしいものですが……」
“勇毅”:「どうでしょう。自らではなく、他者にこそ成就を求める者が多いのは確かでしょうが」
GM:……電話が鳴る。君のものではない。
GM:連絡員と思しき者が持っていて、君が押収したスマートホン。
静波千栄:「………」
静波千栄:内容が記録されるよう機器を起動して、通話に出る。
電話の声:「……こんにちは」女の声だ。
静波千栄:「もしもし。すいません、こちらの端末を拾った者なのですが……」
静波千栄:「そちらはどなたでしょうか」
電話の声:「ああ。そうだわ!初めましてね」
“サーシー”:「“サーシー”です」
“サーシー”:「ねえ、あなたたちが“勇毅”をやっつけたって……本当なの?」
静波千栄:「はい。"サーシー"さん。わたくしがこの手で仕留めさせていただきました」
静波千栄:「その名に違わず恐ろしく強い方で、今も生きた心地がしていません」
“サーシー”:「なんでそんなことするの?あの子はただ、願いを叶えてあげようとしただけなのに」
“サーシー”:「人の願いを邪魔するなんてかわいそう」
静波千栄:「はあ」
静波千栄:「なるほどそういった手合いで……」
“サーシー”:「あなたもあるでしょう?叶えたい望み」
“サーシー”:「それを邪魔されたら、嫌な気持ちになるよね?」
静波千栄:「ええ、はい。とても嫌な気持ちになっております」
静波千栄:「貴女のようなタイプとは金輪際会いたくないな、という想いを抱きながら日々努力していますので」
“サーシー”:「あら。そうなの」
“サーシー”:「じゃあ叶えてあげるね。はい」
“サーシー”:「……もう私とあなたは会うことはない。うれしい?」
静波千栄:「はい。ですがその時が来ても、逃げることはありませんよ」
静波千栄:「私は私の欲望ではなく、もっと大切な理念のために戦いますから」
“サーシー”:「理念?」
静波千栄:「私たちと、見知らぬ誰かの日常を護ること」
静波千栄:「それに救われたひとりとして……です」
“サーシー”:「ああ。なんだ」
“サーシー”:「護り保ちたいと思うものがある」
“サーシー”:「それが世界でも、生き様でも、大切な誰かでも」
“サーシー”:「立派な保持っていう欲望ねがいよ」
“サーシー”:「応援してる。だけど、私たちの邪魔はやめてね」
“サーシー”:「“シャシンシコ”からのみんなへのお願い」
静波千栄:通話を切って、丁寧にスマートフォンを机に乗せる。
静波千栄:「いや……本当によくジャームに落ちなかったものですね」
“勇毅”:「……うちのリーダーですか」
静波千栄:「電話越しでも侵蝕率が上がった気がします」俄かに鳥肌の立った腕をさすりながら。
静波千栄:「……自分の夢に浸って、踏みつけにしている他者を歯牙にもかけない」
静波千栄:「本当に、私の大嫌いな人種ですよ。ええ……」


【エンディング:最上鋼太郎】

GM:事件はすべて解決した。
GM:新矢眞耶の件は自殺であると断定され、曽川一基の容疑は晴れた。
GM:そればかりか、彼が無罪を勝ち取った事件についても、現在、
GM:警察の方で真犯人の目星が固まり、目下捜査中だという。
GM:曽川一基は完全にシロだ。現在では近隣のUGNがイリーガル登録をさせて
GM:レネゲイドのイロハを厳しく教わっていると言うが。
GM:その曽川が君を呼び出し、食事を奢るという。
GM:それにノコノコついていった結果の場所が――
曽川緑子:「け……競馬場じゃん!」
曽川緑子:「何考えてんの!?」
曽川一基:「え?いや、ごはんウマいんだよここ」
曽川一基:「うどんとかラーメンとかカレーとか……おいしいよ」
最上鋼太郎:「曽川ァ~~~……」人混みの中でも目立つ派手な高級スーツの男。
曽川一基:「あっ先生何がいいですか?オレ奢りますよ!」
最上鋼太郎:「礼だと思って一応来てやれば……何だこれはァ~~ッ!!」
曽川一基:「ええ~?なんで怒ってるの」
曽川緑子:「当たり前でしょ……」
最上鋼太郎:「僕のようなブルジョアは舌が肥えに肥えまくってるんだ!こんなところで馬に混じってニンジンなど食えるかァ~~ッ!!」
曽川一基:「いやニンジンじゃないっすよ!ほらあれ!」
曽川一基:「ステーキ屋もありますよ!あそこ行きましょう!」
最上鋼太郎:「そういう問題じゃあぬぁああ~~~い!!」
曽川緑子:「未成年入っていいのかな……」※入場はできます
GM:結局彼に押されて入ったステーキ屋は、存外というべきか、
GM:それなりの専門店のグレードだ。それなりに値も貼らなくもない。
曽川一基:(結構高かったなここ……)小声で後悔している。
最上鋼太郎:「フン!」散々言っておいて普通にムシャムシャ食べている。そもそも普段はコンビニとかで普通に食べている。
曽川緑子:「いや本当に」もぐもぐ食べて。「うちのバカがすいません」
曽川緑子:「多分真面目に考えてこれなんだと思います」
最上鋼太郎:「言っておきますが曽川さん!こんなにスムーズに片が付いたのはこの私が担当したお陰ですよ」フォークで一基を指して
曽川一基:「それはその……おっしゃる通りで……」
最上鋼太郎:「普通の弁護士なら今頃確実にブタ箱行きでした!ええ間違いなく!全てはこの最上鋼太郎の手腕によるもの!」
曽川一基:「おお~……」
最上鋼太郎:「それを競馬場などと……!」モキュモキュ肉を頬張りながら「五体投地して感謝するんだな!全く……」
曽川一基:「五体投地?するする!」
曽川一基:「今すればいい?」
曽川緑子:「やめて頼むから……やめて」
最上鋼太郎:「全く……」呆れたように息を吐き
最上鋼太郎:「いいですか曽川さん。二度とこんなことには巻き込まれないよう、用心して生きることですね」
最上鋼太郎:「あなたのようなアホ……オホン!……人を弁護できるのなんて、この私くらいのものなのですからね」
曽川緑子:「いやもういいです。アホで。アホなので」
曽川一基:「最上さん……!」
曽川一基:「やっさしいな~……!」
最上鋼太郎:「おい!何だその顔は!もう二度と弁護を頼んでくるんじゃあないぞッ!」
最上鋼太郎:「お前のような阿呆の弁護はもう懲り懲りだ!何度無駄に不利な証言を取られたことか……」
曽川一基:「えっ~なんで?オレウソとかついてないよ?」
最上鋼太郎:「ウソがつけない人は裁判に向いてないんですよ」肉を口に運ぶ。
最上鋼太郎:嘆息する「やってないんだろう?よかったじゃないか」
曽川緑子:「……うん。よかった」
曽川緑子:「よかった……」
最上鋼太郎:「……」兄妹を一瞥し「……しかし、新矢眞耶もバカなことをしたものだな」
曽川一基:「あ。オレの前で死んじゃった人?」
最上鋼太郎:「そうだ」ワインを飲んで
最上鋼太郎:「裁判の結果に不服があるなら……然るべき手段を取って再審要求をするなり、正式な形で戦えばよかったんだ」
最上鋼太郎:「自分が犯罪者になる必要は無いし……何も死ぬことはない」グラスの中の赤い液体に、最上の顔が映っている。
曽川一基:「そうだよねえ」
最上鋼太郎:「……まあ、そうなっていても確実に私が勝っていたがな!ワァーッハッハッハ!」
曽川一基:「おお~……!やっぱ先生すげえ!」
最上鋼太郎:ステーキを平らげ、立ち上がる。
最上鋼太郎:「それでは。曽川さん、緑子さん」
曽川緑子:「あ……ありがとうございました!」ばっと立ち上がって頭を下げる。
曽川一基:遅れて立ち上がって頭を下げる。「ました~!」
最上鋼太郎:「もう二度とお会いせずに済むことを願っていますよ」
曽川一基:「そんなあ~」
曽川緑子:「そのほうがいいってことでしょ」
最上鋼太郎:「そういうことです」
最上鋼太郎:鞄を持って、その場を後にする。
最上鋼太郎:曽川一基は白──
最上鋼太郎:最上鋼太郎は最初からそう信じて、そうなるように天秤を傾け、結果もまたそのようになった。
最上鋼太郎:だがもし彼が黒だったとしても、きっと最上の力なら何ら関係なく、天秤を白に傾けられるだろう。
最上鋼太郎:テミス、或いはユースティア。法の女神が持つのは天秤だけではない。
最上鋼太郎:片手に剣、片手に天秤。剣なき秤は無力であり、秤なき剣は暴力に過ぎない。
最上鋼太郎:だがレネゲイドの力……最上に宿るその“遺産”は、あまりにも大きすぎる剣だ。
最上鋼太郎:パドックから歓声が聞こえ、そちらに目を向ける。
最上鋼太郎:「……競馬か……」
最上鋼太郎:「自分の力で一分も関われない、灰色の結果に投資するなど……狂気の沙汰だな」
最上鋼太郎:「自分で馬主になるほうがよっぽどいいだろうに。貧乏人どもめ……」
最上鋼太郎:だが、今日はそれも良いような気がした。久し振りに、どこか晴れやかな気分だった。
最上鋼太郎:吹き抜ける風と人々の熱気を受けながら、場内へと足を運んだ。
最上鋼太郎:……
最上鋼太郎:その後今回の依頼料の3倍くらい負けた。ネットでは競馬場で暴れる最上の動画が拡散、炎上した。

『光覆う女神のコーダ』 終


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
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