『サンディ・ダスティ・クリプティック・ラプソディ』(GM:そごう)


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金鳳(ジンフォン)” 山文天虎(サン・ヴァン・ティエン・フー)キャラシート(PC1:ソイソース佐藤)
灰戦姫銘(グリセル・ブランド)” アスカ・ラクスネスキャラシート(PC2:DT)
碇钻石(ディンツァンシィ)” 暁明(シャオミン)キャラシート(PC3:いちま)
“炎帝神農” 魯白梅(ルー・バイメイ)キャラシート(PC4:しお)

【Index】

◆Opening01◆サン・ヴァン・ティエン・フー
◆Opening02◆アスカ・ラクスネス
◆Opening03◆シャオミン
◆Opening04◆ルー・バイメイ
◆Middle01◆
◆Middle02◆
◆Middle03◆
◆Middle04◆
◆Middle05◆
◆Middle06◆
◆Climax◆
◆Ending01◆
◆Ending02◆ルー・バイメイ/サン・ヴァン・ティエン・フー
◆Ending03◆アスカ・ラクスネス/シャオミン
◆Ending04◆サン・ヴァン・ティエン・フー

◆Preplay◆

GM:というわけで中国架空スラムダンジョンアタックを始めていきましょう!
GM:まずはPCの自己紹介から。
GMキャラシート
GM:PC1、サン・ヴァン・ティエン・フーさん!
ティエン・フー:うす!
GM:強そ~~
ティエン・フー:「『必要』なことだけを考え、『不要』なものは捨てる。何が必要か考えることだな」
「『過ぎる』ぐらいでちょうどいい。」
「…」

ムエタイを軸にアジア拳法を取り込んだ格闘技で戦う武侠です。
基本的にぬぼーっとしており、言われた事を口数少なくやるウドの大木めいた男。
表と裏の格闘技界全てから追放され、物乞い等をした後、ひょんな事から腕が生えてイリーガルをやっている存在。
本当は物乞い仕草をするつもりでしたが、金色の腕つけてたら誰も小銭恵んでこれなさそうだから、UGNに協力する事もある…みたいになってからは日銭を日雇いで稼ぐようにした事にします。宵越しの銭以上は持たない感じで。

GM:あまりにも妥当な路線変更……!
GM:金の両腕を手に入れて今更帰って来てくれと言われてももう遅いということを見せつけていきましょう
ティエン・フー:格闘僧的な感じです。ただ倫理観が壊れているので敵が殺人鬼でもそいつを殺そうとする相手がいたら止めて両成敗する感じのふるまいをしようと思っています。
ティエン・フー:オーヴァードになっちゃったから結局出禁なんだよな
GM:いいですね~
ティエン・フー:バトルスタイルとしては雑な固定値型です アイテムアーカイブによってエクスライフスキルとかいうのがあったから達人やりやすいなという感じ ダメージは固定値が高いので最低限出ます
ティエン・フー:データ的には本当にソツがない 精々支援をします よろしくおねがいします
GM:メジャーエフェクトは完全になしにしてユーティリティに振ってる感じですね。威圧的な筋肉に見合わぬ小器用なビルドだぜ。
ティエン・フー:名前はサン(山=苗字)・ヴァン(文=ミドルネーム)・ティエン・フー(天虎=名前)です ベトナム人
ティエン・フー:中華シナリオを用意させておいてベトナム
GM:実はそうなんだよね
ティエン・フー:なんかハードな格闘技キャラとして頑張りたいです
ティエン・フー:一応格闘レベル的には銃弾は遅いので当たらないぐらいを想定してます
GM:別にベトナムシナリオでも良かった気はしますが、ベトナムのこと何も知らなすぎるのでこういうことになりました。大人しく縁もゆかりもない中国を彷徨いな!
GM:パワーレベル想定助かる ではハンドアウトを貼っていきましょう。
PC1 "金鳳"サン・ヴァン・ティエン・フー シナリオロイス:"ツゥ"
ツゥは、かつて君が難民たちの旅に同行することになった折に知り合った少女だ。
働き口から逃げてきたという彼女に、しかし言葉ほどの怠惰さはなく、だがどこか厭世的で──
やがて多くの殺戮を為し、君と対立し、痛み分けた。
いま再び君の前に現れたツゥが、地に突き立てた長槍に腰掛けて笑う。
「決着をつけようぜ」
ティエン・フー:女子供だてらに殺戮者なのは結構ハンドアウト見てビビらされました
ティエン・フー:どう考えても最強の俺と『ワケ』てくるあたりも『本物』
ティエン・フー:つけたいです 強者との決着を
GM:10年くらい前にやり合って殺されかけた想定です。まだこのシナリオの舞台となる街は形成されておらず、発電所を開発していた
ティエン・フー:お互い10代後半だからいいおっさんおばさんだ
ティエン・フー:完全に理解しました
ティエン・フー:向こうは後半じゃなかったかも
GM:多分当時ローティーン
ティエン・フー:只者じゃない
"ツゥ":というわけで今度こそどちらかが死ぬ戦いをしたいです。対戦よろしくお願いします。
GM:こんな口調ではないが……いくぜ、次!

GMキャラシート
GM:PC2のアスカさんどうぞ!
アスカ・ラクスネス:はい!
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネス。アイスランド出身の18歳。
アスカ・ラクスネス:容姿とコミュ力と実力に優れたパーフェクトUGNチルドレンです。
GM:容姿とコミュ力と実力に優れているし……エッチなスーツも着てる!
アスカ・ラクスネス:モデルチルドレンとも称されます そういうエンブレムがあるので。
GM:データに裏付けられた模範だぜ
アスカ・ラクスネス:強大な5体の怪物を封じているという遺産“ヒトヤクラ”(謀略の牢獄)の適合者であり、
アスカ・ラクスネス:その中でも一番やばいのが体を乗っ取る気満々な上にワンチャンもっといいやつも見繕おうかな~と狙われてます
GM:やべ~
アスカ・ラクスネス:たまに封じた人格が出てきたりもします 普段は抑えてるのですが……
アスカ・ラクスネス:戦闘では封じている怪物の機能を影として召喚しながら戦います。
GM:おそるべき厄モノを宿しているものだぜ 完璧美少女でなければ乗りこなせない
アスカ・ラクスネス:アイテムアーカイブでUGNチルドレンのコアエンブレムが3つも追加されましたが
アスカ・ラクスネス:ぜーんぶぶっ壊れてる こいつの核もその一つである「シークレットモンスター」です。
アスカ・ラクスネス:なんかこれ……攻撃のダメージを増やすって書いてないので
アスカ・ラクスネス:反撃やクリメイトにも載せまくってダメージ叩きまくります
GM:キャラシ見てあらゆる条件と効果量がゆるくてびっくりしてしまった
GM:3D乗ったクリメイト流石にメチャクチャ強いでしょ
アスカ・ラクスネス:あとスパークウェッジでもダメージ結構叩けます ゴリゴリ手数で削るよ~
アスカ・ラクスネス:そんな感じ!よろしくおねがいします!
GM:よろしくお願いします! ハンドアウトいくよ~
PC2 "灰戦姫銘"アスカ・ラクスネス シナリオロイス:"シュアイ"
『戈局街』と呼ばれるスラムの地下に存在する遺構には大規模なEXレネゲイドの存在が示唆される。
UGNの司令で調査に訪れていた君は、巨体と甲殻を備えた謎の攻撃者の群れに囲まれる。
どのように切り抜けたものかと思案する君を窮地から救ったのは、
スピーカーから突如鳴り響いたノイズ混じりの停止命令だった。
声は自らが遺構に囚われた存在であり、外へ連れ出してくれる者の訪れを待っていたと語る。
アスカ・ラクスネス:囚われた存在から……声が……?
GM:とんでもない遺産の継承者である君は当然遺産管理局とのツテもあり……しかもなにがしかの波長が合ったのか、妙な存在に目をつけられてしまう!
アスカ・ラクスネス:管理局!理解を得ました
アスカ・ラクスネス:頑張って乗っ取ります よろしくおねがいします
GM:封印されるような軟弱なやつらに完璧美少女が負けるはず無い!

GM:では次です。PC3!
GMキャラシート
シャオミン:はーい
シャオミン:姓は特になく、名は暁明シャオミン。16歳。孤児院育ちの現地民少年です。
GM:現地サーヴァントだ! たすかるぜ
シャオミン:当然の様に学校には通っておらず、孤児院も大分前になくなったため
シャオミン:今は戈局街のマフィアと結びつきがあり、OVとしての腕を使って運び屋とか賭場の警備とかそういう仕事をして、現地基準ではそれなりな暮らしをしています。
GM:強ければのし上がれる!力こそ全てだぜ!(というほどのし上がってはいなさそう)
シャオミン:そうですね まあ……
シャオミン:プライドが高く、不当な理由で頭を下げずに生きていきたいと考えているし、何なら正当な理由でも頭を下げるような事はしたくないので
シャオミン:自分の中に罪悪感を一片たりとも生まないよう心がけていきています。人の顔色を伺う事はしないし、借りは作らないようにする。
シャオミン:もっとも、その罪悪感の基準は貧民窟を基準に磨かれたものなので、
シャオミン:違法な売買に手を貸したり、報復や競争としての暴力であれば一向に気にしない程度のメンタルです。殺人なんかは請け負わない。
GM:誇り高きアウトローなのだ
GM:上役も扱いづらさに手を焼いているというわけ!
シャオミン:のし上がってるわけでもないのはその辺のアレかなという気がします
シャオミン:オーヴァードとしてはバロールとエグザイルの白兵型で
シャオミン:肉体をダイヤモンドのように硬化させるし、その部位はバロールの宝玉になりますという感じ。殴ったものを重くして動きを縛りつつボコボコにします。
シャオミン:データ的には行動値下げつつ重圧を入れたり、グラビティバインドで達成値をいい感じにしたりできる
GM:身体性と超常現象が紐づいてて演出で扱いやすそう かなり好きな能力。
シャオミン:ただ本人はあんまり自分の能力を開示する方ではないので、UGNともそんなに縁がなかったんじゃないかな 多分
シャオミン:ともあれそういう感じ!よろしくお願いします
GM:器用そうなアスカちゃんが(器用だけど)メチャクチャ攻撃型な一方でいかついプロフィールのティエンフーさんとかシャオミンくんが割りと絡め手なんだよな
GM:よろしくお願いします。ハンドアウトいくぜ~
PC3 "碇钻石"シャオミン シナリオロイス:"四凶四隅"リー・コンハイ
果たしてそれは幸か不幸か、君は戈局街の顔役である李光海にひょんなことから顔を知られていた。
だしぬけに君を呼び出した彼は、にこやかな表情で戈局地下を徘徊する『蟲』の活性について語る。
これまで芳しい成果の上がっていない、巨大発電プラント地下遺構の調査──
鍵を握るのは、"シュアイ"と呼ばれる存在なのだという。
シャオミン:初対面のようね
GM:以前賭場の用心棒をしていた時に顔と戦いぶりを見られていたということにしようかなと思います
シャオミン:地下プラントも『蟲』も初耳という感じ?
シャオミン:なるほどね 理解
GM:蟲は知っててもいいです。地下遺構をあんまり潜ったやつが帰ってこないことが往々にあり、
GM:それが単に犯罪組織の手によるものではないことを知っていても知らなくてもいい。発電所跡地は地上~地下浅層までは普通に居住区になってるけど
GM:その下に行く通路は基本的に現地元締めマフィアに閉鎖されてて、許可を得たり得なかったりして金目のものを拾いに行くやつがいる感じで考えています

GM:という感じで次行ってみましょう PC4
GMキャラシート
GM:社長お願いします
ルー・バイメイ:はーい
ルー・バイメイ魯白梅ルーバイメイ。28歳、社長やってます
GM:メガネっ娘だ! かわいい
ルー・バイメイ:ソラリスとモルフェウスのエフェクトを悪用……利用して製薬会社を立ち上げ
ルー・バイメイ:一代で社長の座にのし上がったキャリアウーマン(自称)です。
ルー・バイメイ:とはいえまだまだ若く発展途上なので 会社規模拡大のチャンスは常に狙っており
ルー・バイメイ:今回はデカいシノギの噂があると聞いてやってきました
GM:平社員から下積みしたみたいな表現だけど最初から社長だろ。
ルー・バイメイ:そうともいうわね!
GM:商機を伺っていて偉い!
ルー・バイメイ:そういうわけで下積み時代が少ないので、悪い大人に騙されることもしばしば
ルー・バイメイ:それでもどっこい成功したり失敗したり上手いことやっています
GM:普通にスペックが高いんだろうなあ
ルー・バイメイ:性能は完全なる支援特化 戦乙女の導きをばらまくことしか考えてない
GM:エインヘリアルつくとそこまで悪くもないですね 夢の雫も頼れる
ルー・バイメイ:あと奥の手のやばい薬でさらなる力もプレゼント
ルー・バイメイ:ミドルでは社会も高くカネも持ってる 社長なので
ルー・バイメイ:医療トランク+メディカルサポートで応急手当いらずでもあります
GM:頼りになるな……
GM:ではそんなあなたのハンドアウトはこちらです
PC4 "炎帝神農"ルー・バイメイ シナリオロイス:"ネイリンガー"ギザミァ
ギザミァは戈局街に根城を構える根なし草の小悪党だ。これまで幾度となく怪しい儲け話に近づいては死にかけており、君に絡んできたのも当初は戈局で手に入る質のいい薬の礼がしたいという名目である。
彼女はいつものように君のオフィスに乗り込んできて、真偽の怪しい噂話に基づいた一攫千金の計画を語り始める。
よせばいいのに君は甘言に乗り、二人で地下浅層、『河界』と呼ばれるエリアへの探索へ向かったのだった。
GM:自称天才メカニックの女が訪ねてきます
ルー・バイメイ:ビジネスチャンス!
GM:これまで何度か一緒にバッテン目になってると思うので気持ち疑ってもいいですよ
ルー・バイメイ:こ、今度こそ騙されないわよ!
ギザミァ:まあまあそう仰らず~~
ルー・バイメイ:クッ、美味しそうな話……
ルー・バイメイ:まんまと騙されてやるぜ!よろしくお願いします!
GM:なんて心強い言葉なんだ……よろしく!
GM:ではこの4人で挑んでいきましょう。


■トレーラー 舞台は中国北西。
マフィアの牛耳る“戈局街”は、元は砂漠にソーラーパネルを敷設する広大な発電都市計画の跡地であったのだという。
先住民族の武力を交えた反対活動に加え、送電事故によって大規模な死者を出したことが止めとなり開発は頓挫。
融資の焦げ付き、スポンサー企業の撤退。
取り残されたのは巨大な発電プラントの外形と油まみれの遺構、金の匂いに釣られて集まっていた碌でなしどもだった。

夢は悉く破れ、勝者などいなかった。
これから始まるのは、そんな時代の後始末だろうか──否だ。
国境・利権が絡み合い外の法が及ばぬ故にいつしか形成された猥雑な活気。
『電霊』と呼ばれる超常現象の発生。金属の外殻を纏う『蟲』たちの跋扈。
プラント地下の遺産技術を手にして生還すれば、大逆転、一攫千金も夢じゃない!

世界は間違ったまま回り続ける。
火は未だ、砂漠の奥底に燻っている。

「救済が弱者の為のものならば」
「戈局の輩に、そんなものは必要ない」

Double Cross the 3rd Edition
『サンディ・ダスティ・クリプティック・ラプソディ』

──ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
ティエン・フー:よろしくおねがいします!


◆Opening01◆サン・ヴァン・ティエン・フー

GM:回想となります。登場侵蝕はなしで構いません。
ティエン・フー:了解です。
ティエン・フー:登場侵蝕40→40


GM:中国は北から北西にかけて大きく広がる砂漠地帯。
GM:夜の冷え込みは厳しいが、日照もまた激しい。そして広さだけはある。一面のソーラーパネルを敷設すれば、平野のそれよりも高効率で莫大なエネルギーを得ることが出来る。
GM:10年ほど前。まだ腕を失ってもいなければ、格闘界を完全に追われたわけでもなかった──君の次なる興行の目的地は、そういった目的で造られた産業特区だ。
ティエン・フー:───何か目的があってそこにいたわけではない。齢20に満たずして、その男は強すぎたが故に一所に留まる事は出来なかった。
ティエン・フー:唯一の才を以てして生きる糧を得る事もできぬ不肖の人間が、真っ当な生き方を貫けるはずもなし。
ティエン・フー:非合法な見世物として人の狂に華を添える……それが男の歩んでしまった道程である。
ティエン・フー:ざくざくと、襤褸切れに身を包んだ大柄な男が行く。伏せた目からはなんの思いも読み取れない。否。この状況こそが男にとっては些事であり、心を動かすに値しないのかもしれなかった。
ティエン・フー:才を活かす場を与えられたのであるから才を活かし、生きる事が出来るから生きている。そのようにして、次の場に向かう……
ティエン・フー:それが地下闘技者、サン・ヴァン・ティエン・フーの在り方だった。…目の前に広がる、未だ実らぬ設備のために平に均された大地を見る。
ティエン・フー:不自然だ。だが、必要とされている。
GM:「失われてしまうのは早いものだ」
GM:君の後ろで同じものを見る老人が、苦々しくぼやいた。土地を確保するため、追われたのは以前よりその地域に暮らしていた少数民族である。
GM:ここへ至るまでの僅かの間だが、用心棒をする傍ら君は彼ら一団の移動に付き合い、共同生活を送っていた。
ティエン・フー:「失われてしまうものです、ラフマン老」(適当な名づけ。後で必要があれば変えます)
ティエン・フー:「抗わなければ、時には抗っても失われる。」
ラフマン:「……」
ティエン・フー:寄り添うような声音。しかし、突き放すような言。
ラフマン:「そうですな。始めは皆そう思っていた」
GM:わずかばかりの財産と家畜。あるいはそれすら接収されてしまった者もいる。カブーシャ民族と呼ばれる彼らの中には政府当局に反旗を翻し、僅かばかりの報復を望むものもいたが、いま旅程を共にしているのは、そういった諍いから離れようとする者たちだった。
ラフマン:「かつてカブーシャの若木たちは、皆が戦士だった」
ラフマン:「女たちは男を良く支え、まじないの刺繍を編んだ。老いたものは賢者として、誇りに殉ずる、あるいは守るための助言をした。だが、いつしか時代が変わった」
ラフマン:「敵は曖昧で巨大になり、我々の戦いからは意味が奪われたのだ」
ラフマン:皺の刻まれた顔は、彼自身の拭い去れぬ疲労を示すようだった。
ティエン・フー:「時代遅れの戦士という事でしたね、ラフマン老。」
ティエン・フー:「抗わない事を選び、戦う意味を失い、このように逃げる。逃亡を闘争と捉えられぬ苦しみがお有りだ」
ティエン・フー:「命は守れました。僅かな次世代の。」
ラフマン:「……そう言って貰えるのなら、この老骨にも多少の慰めになりましょう」
ティエン・フー:齢20に満たぬにも関わらず、空虚な男の目が老人を見る。
ティエン・フー:「今からでも、抗いますか。」
ティエン・フー:頷けば、老人はこの男を殺せるだろう。
ティエン・フー:同時に、諍いから離れようとした若者も死ぬ。今、カブーシャの民が選ぼうとしている道と、どちらが早く、どちらが多く死ぬかは、ただ運と時勢のみが決めるだろう。
ラフマン:老人の手が、腰の飾り刀を求めて僅かに彷徨い、そして結局、何も掴むことはなかった。
ティエン・フー:だが、乞われれば呑む。それが男の目に狂気として湛えられていた。
ラフマン:「そう決めた者は皆、いち早く離れてゆきました」
ラフマン:嘆息し。
ラフマン:「旅の方。あなたは……」
ラフマン:君のことを恐ろしげに眺める。生殺与奪の権を預けられたのはこちら側なのに、鋭い切っ先を突きつけられていたのもまた、こちらだと言うかのように。
ティエン・フー:「…死ぬのは時代遅れの戦士だけで十分です、老。失われなかった命をかみしめる事は、生きるものにしか出来ない。」
ティエン・フー:「あなたは、現代いまの戦い方を知っている」
ラフマン:結局、かけるべき言葉が見つからなかったというように、老人は君に礼を言いテントへと辞した。
"ツゥ":「凄いことを言うね、お前」
"ツゥ":入れ替わるようにして。
"ツゥ":いつから聞いていたのか、少女が現れる。長い髪を編んで後ろで束ね、カブーシャの伝統的な衣装を着崩している。
"ツゥ":「お前、じゃ良くないな。なんて呼べばいい? 用心棒」
ティエン・フー:「失われるものはあり、失われる速度は速い。ラフマン老の歩んだ生を思えば、恐らく失う痛みは俺のような若輩の想像を絶するだろう」
ティエン・フー:「だが、彼はこの一団で、最も現代の戦士だ。」
ティエン・フー:「サン・ヴァン・ティエン・フー。君は?」
"ツゥ":「長……」
ティエン・フー:「フーでいい」
"ツゥ":「そうするよ。私も本名は長いしな」
"ツゥ":「『ツゥ』。今はそう名乗ってる」
"ツゥ":「出稼ぎに出てたけど仕事が嫌で帰ってきたんだ。で、俺が言いたいのはさ」
ティエン・フー:「長かろうと、本名は必要だ。君も、可能なら覚えておいてくれ。俺も、君が言う気になったら覚えよう」
ティエン・フー:「出戻り娘か。我慢できるなら、今からでも頭を下げて戻った方がいいが……聞こう」
"ツゥ":「爺さんの前で『死ぬのは時代遅れの戦士だけで十分』なんて言える神経がだよ」
"ツゥ":「あんな爺さんだからさ、一族のために戦ってるやつらのことを、立場上そうはできないけど案じてるだろ?」
"ツゥ":「自分のことのつもりなんだろうけどさ。私達からすればフーがどういう人間かなんて究極的にはどうでもいいわけじゃん。お前、酷いやつだね」
"ツゥ":口ぶりの割に、機嫌が悪いという様子ではなかった。
"ツゥ":興味ありげに君の言葉を待っている。
ティエン・フー:「短い付き合いだが、食事の世話になった。………」一度口を閉じる。それは事実だからだ。
ティエン・フー:「案ずる事は無意味だ。死ぬために戦うか、生きるために戦うかを選び、ラフマン老は生きるために戦う事を選んだ。」
"ツゥ":「結構食べそうだもんなあ」と、君の肩に勝手に触れて筋肉の具合を見ている。
"ツゥ":「ふぅん」
ティエン・フー:「戦士に気休めは必要ない。あの人にはまだ戦が残っている。」
"ツゥ":「それには一理ある」
ティエン・フー:触れられて、動じるような感情は男にはない。ただ、一つだけ事実があった。
ティエン・フー:男に近づいたその瞬間、それが自然であるかのように……そして不自然に、風が止んだ。
"ツゥ":「……」
"ツゥ":くっきりとした双眸が僅かに細められる。
ティエン・フー:──気のせいだ。今も荒野に風は吹き続けている。ただ、男の纏う風が───そこに男がいるという事を認識することすらないように………
ティエン・フー:ただ、すり抜けていっているだけ。
"ツゥ":「なら。死ぬために戦うやつを前にしたら、その時お前はどうするのかな」
ティエン・フー:「どうするか決めてある。」
ティエン・フー:「生きた方がいい。死ぬよりは、生きた方がな。」
"ツゥ":それを聞くと、少女の表情はふっと、内心の読めない穏やかなものに変わった。
ティエン・フー:───自分の命を投げ捨てようとしたその口で呟く。それを自覚した口ぶりでありながら、自嘲めいた響き一つない。
ティエン・フー:恐らくは、それがこの男にとっての命題でもあっただろう。
"ツゥ":「そう。素晴らしい考えだ。じゃ、またね」
ティエン・フー:「待った。一つ言っておく。"ツゥ"。」
"ツゥ":「なに?」
ティエン・フー:「ちゃんとラフマン老に会って、別れた仲間のことを案じている事に言及してやれ。多分、喜ぶぞ」
ティエン・フー:「元気で。」
"ツゥ":「とんだ思い違いだ」
"ツゥ":ひらひらと手を振って去ってゆく。
GM:知覚で判定できます 難易度は9
ティエン・フー:まだオーヴァードじゃないし回想だから素振り
ティエン・フー:1dx+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 4[4]+1 → 5

ティエン・フー:失敗………
GM:では、この時は、なんとなく身のこなしが只者じゃなさそうだなということがわかるだけでした。
ティエン・フー:(あの身のこなし…あの年でTATSUJINか…)


GM:────果たして。
GM:君の目の前には事実がある。
GM:たどり着いた砂漠の都市の一角。建設中の発電所が大火に包まれたこと。
GM:そこを発生源とするであろうレーザー兵器のような火線がいくつかの場所に降り注ぎ、多数の死傷者が出ていること。
ティエン・フー:西の果てに日は堕ちた。飲み込まんとする暗闇を、しかし真昼のそれより明るく照らす炎が、轟々と燃え盛っている。
ティエン・フー:灯りのおかげで、生まれた地獄がよく見えた。
GM:予感に突き動かされるようにして走った──そこには果たして。
"ツゥ":閃いた白銀は、槍の穂先だ。それが弾丸を正確に弾き、同じカブーシャ人であろう何者かにとどめを刺していた。
"ツゥ":発電所の職員・工員であろう者たちも多くが殺されている。おそらくは己の身に何が起きたのか知る間もなく。
ティエン・フー:多くの死がそこにあった。
ティエン・フー:消えゆく生命の火の残り香。それを追うように急いだ。用心棒など片腹痛い。
ティエン・フー:獅子身中の虫一つ察知できず、男は何よりも先に死すべきはずの己が、まだ生きるはずだった者たちの骸の上に立ち……
ティエン・フー:『それ』に直面した事実をかみしめた。
"ツゥ":「来たね。フー」
"ツゥ":ひゅうひゅうと片手で風車のように槍を取り回すと、ピタリと止める。血の払われて曇りのない銀が、少女の力強い眼光とともに、火の手を反射して爛々ときらめいている。
ティエン・フー:「"ツゥ"」事実は事実のまま、男はその少女の名を呼んだ。向けられた切っ先に向けて、目を見開く。
"ツゥ":「死ぬために戦ってる奴らに止めを刺してやった」
ティエン・フー:「『殺し過ぎ』だろう。」似たような凶相が相向かう。「生きるために必要のない殺しをしたな。」
"ツゥ":「生きるために必要な殺し、なんてのはね」
"ツゥ":「俺にはないんだよ。俺も同じだ。できるだけ派手に燃え尽きるために戦っている」
"ツゥ":「この先には死しかない。でも、ああ。そうやって怒るのか」
ティエン・フー:「必要だったか?彼らはお前が殺さなくてもいつか死んだ。」
ティエン・フー:「殺された事に怒っている。」
"ツゥ":「必要だった。俺が俺であるために──やる気・・・になったお前と戦うためにも」
ティエン・フー:───男の闘気が、真空を喚ぶ。兵に曰く。兵には、引力がある。それは、その戦士が持つ強さ、格、感情、その他の人間的質量を総称してのそれであるが──
"ツゥ":平行線なのはわかっているだろうに、必要だったと告げる。
"ツゥ":「この一線は譲れない。命を奪うほかの否定も許さない」
ティエン・フー:男の質量が、まるで無になったかのように、そこに収まろうとするかのように風が吹く。
"ツゥ":「間違っていると言いたいなら──」
ティエン・フー:その言葉を聞きながら、サン・ヴァン・ティエン・フーは思っていた。彼女を否定する言葉は──
ティエン・フー:最初から何一つ存在しない。彼女が必要といえば必要で、不要といえば不要だ。戦士とはかくあるべきだ。
"ツゥ":「その拳で示してみろ!」狂気を湛えた叫びと共に槍が突き出された。
ティエン・フー:両の拳を構える。半身を突き出し、一直線になるように。
ティエン・フー:───拳が槍の穂先を、真下から撃つ。槍の質量に対抗する、縦拳、最速の拳。手の甲、前腕、肘と刃が引き裂くのを感じながら───後ろ足を半歩、見えないように前に詰めた。
"ツゥ":君の実力を予想していたのだろう。白兵距離に徒手空拳で槍を迎え撃ったことにも動揺はない。引きつれたような哄笑。
ティエン・フー:「ちィッッッ!!!!」左半身を前に突き出すように左拳を支払い、槍をカチあげ、忍ばせるように詰めた右後ろ足を軸にして、更に踏み込み。鞭めいた軌道で左の下段から跳ねる蹴り。───距離にしてただ半歩。しかし前面の対手からすれば、文字通り瞬間移動めいたスティール・ステップ。
ティエン・フー:音も、衝撃波もない。
ティエン・フー:空が、裂かれたという自覚を持たないからだ。
"ツゥ":槍をもっていかれる勢いのまま跳ねるように後退する。完全に躱したはずなのに。ざっくりと頬が切れている。
"ツゥ":ぺろりと、滴る血を舐めた。「そうだよな」
"ツゥ":「そうでなくちゃ」
GM:その後の戦いが果たしてどうなったのか。
GM:記録も証言も存在せず、詳細は誰も知らない。
GM:だが、サン・ヴァン・ティエン・フー。君は今もなんとか──五体満足とは言わぬまでも──生きている。誰の目にも明らかな事実である。
GM:そして、この戦いのもう片割れが生きていたことも、いずれ知ることになる。


GM:シーン終了。ロイスのみ可能。
ティエン・フー:"ツゥ"にP:生きている/〇N:殺している でとります。


◆Opening02◆アスカ・ラクスネス

GM:登場侵蝕をどうぞ
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(38 → 48)


GM:現在 中国北西部 戈局街

“メギドディバイナ”:『例の通り──』
“メギドディバイナ”:通信モジュールから、遺産管理局のエージェントの声が聞こえてくる。
“メギドディバイナ”:『記憶処理の件は今回も受理されない見通しだ。力及ばず済まないね』
アスカ・ラクスネス:「ありゃりゃ。残念」短く切り揃えられた灰髪の少女が、さほど残念でもない風につぶやく。
“メギドディバイナ”:『レネゲイドの暴走を引き起こすタイプの遺産だ。名目上は暴発を防ぐため、それに君の脳機能の保護──ということになっている』
アスカ・ラクスネス:「でも名目上はって言ってくれてるってことは……」
アスカ・ラクスネス:「あたしに真意まで教えてくれるんです?」
“メギドディバイナ”:暫し困ったような沈黙。
アスカ・ラクスネス:「あはっ」
アスカ・ラクスネス:「ダメですよ~。期待持たせるような言い方したら」
アスカ・ラクスネス:「こっちは期待しちゃいますよ」
“メギドディバイナ”:『真意は知らないよ。多重人格というのは単に二つの意識で脳の同じ機能領域を入れ替わり使っているということではないから、まるきりデタラメというわけでもないだろうが』
“メギドディバイナ”:『ただ普通に……知らないんだよね。逆に知ってたらこんな迂闊な喋りをするはずがないと思わない?』
アスカ・ラクスネス:「えー。どうですかね」
アスカ・ラクスネス:「思わせぶりな人は思わせぶりじゃないですか?」
“メギドディバイナ”:ちょっと変だなとは思ってるけど、と。柔弱めな男性の声が続ける。
“メギドディバイナ”:『それはそうだ』
アスカ・ラクスネス:「まあでも、隠してるようには思わないですよ」
アスカ・ラクスネス:「誠実そうだし?」
“メギドディバイナ”:『人を見る目があるね』
“メギドディバイナ”:『それで……確認だけど。君がいるその都市。電波が通じるってことはまだ地上ないし付近だね』
“メギドディバイナ”:『発電所の開発跡地から企業と政府が撤退して、残ったものをマフィアが賄賂と腕力でぶんどった……』
アスカ・ラクスネス:「このまま通じたままで居てほしいですけどね」
アスカ・ラクスネス:「声が聞こえないと寂しいですし」
“メギドディバイナ”:『ということらしい。はは、勿論』
“メギドディバイナ”:『えっ、寂しい?』
“メギドディバイナ”:『困ったな……仕事中でも雑談していい人だと思われちゃったみたいだ』
“メギドディバイナ”:『そういう軽口も言うし』
アスカ・ラクスネス:「仕事じゃなかったらいっぱい雑談してもいいんです?」
“メギドディバイナ”:『こらこら! 話を戻すよ!』
アスカ・ラクスネス:「はあ~い」
“メギドディバイナ”:『くぅ、軽やか……』
“メギドディバイナ”:『とにかく。成り立ちとしてはそうらしいんだけれど、どうも大本がただの発電所ビジネス、っていうわけでもなさそうなんだ。複数のFHセルが関わった気配も有る』
アスカ・ラクスネス:「こっちだと結構セルの影響強いみたいですもんね」
“メギドディバイナ”:『困ったことにね。君の故郷ほどいいとこじゃない。歩き売りの打ってるものも迂闊に口にしないでね? ひどいものだと見た目を整えるために鉛白をまぶしてるようなこともあるみたいだから』
アスカ・ラクスネス:「ええ~。怖いこと考えますね」
アスカ・ラクスネス:「見目が良くても中身が伴わなきゃですよねえ?」
GM:身なりが比較的まともだからか、ちょくちょく饅頭や串焼き、あるいはその他様々なものを売りつけようとしてくる人間に絡まれている。
アスカ・ラクスネス:にこやかに手を振って断る。電話をしながら歩いている風だからそこまで制止されることもない。
GM:「そう! 人の価値は見た目じゃない。中身! 具体的にはインプラントの数! インプラントの数で決まるんだ! 君もわ、わ、わ……私の、改造手術を受けてみないかい? ヒィィィアアーーー!!!!」
“メギドディバイナ”:『すごいのが聞こえてきたな』
アスカ・ラクスネス:「間に合ってま~す。もういっぱい入ってる・・・・・・・・んで」
GM:「そんな……」
“メギドディバイナ”:『君が中身の伴うエージェントで本当に助かるよ』
“メギドディバイナ”:呆れたような声とともに、端末に地図が送信される。
アスカ・ラクスネス:イヤホンに付け替えて、端末を手にとって地図を見る。
“メギドディバイナ”:『基本的には地下中層以降──「河界」と呼ばれているエリアは封鎖されているらしいんだけれど』
“メギドディバイナ”:『幾つかのポイントで賄賂が通じるはずだ。漠然とした調査だから、危険を感じたらあまり無理はしないようにね』
アスカ・ラクスネス:「お金は節約したいですけどねえ」
アスカ・ラクスネス:「顔パスとか行けないかな」
GM:──結論から言うと、お金は節約できた。
GM:既に金を掴ませていた者が居たのか、別の要因か、本来監視が居るはずのポイントには誰も居らず
GM:“メギドディバイナ”の資料をもとに、君はなんなく地下浅層を抜けることができた。


GM:戈局街地下中層 『河界』エリア
GM:予てから言われていた通り、通信が効かなくなっている。
GM:施設は部屋や通路の一つ一つが広大で、さらに多くの設備は引き払われたあとなのか、寒々しい光景が続いている。
アスカ・ラクスネス:「伏し秘されているものを暴く側に回るのって、なんだか向こうの人たちみたいなお仕事ですよね」
アスカ・ラクスネス:効かなくなった通信端末に、語りかけるように呟いて。「……無反応かあ」
GM:……反応はない。ただ、幾つかフロアを下ると、硬質な足音が聞こえてきた。
GM:それはどうやら、壁や通路を回り込みながら、正確に君の位置を追っているようである。
アスカ・ラクスネス:「……」
GM:足音は常に等間隔で機械的だ。追跡者は人間ではなく、模範的なチルドレンである君でも簡単には消せない痕跡を追っている可能性がある。
アスカ・ラクスネス:ぱっと立ち止まり。振り向く。
アスカ・ラクスネス:「是谁だれ?」どこかつたなく問いかける。
GM:忍び歩きをしていたのは、向こうも同じだったらしい。
GM:曲がり角から現れた影は、足音から想像するよりも遥かに大きく、また重い。
GM:一見すると昆虫に似ていた。金属光沢を放つざらついた鋼殻に覆われ、胸部らしきものから6本の足が生えている。カメラアイが君を認めてピントを絞ると、やはり不自然に軽い音で走りながら君に飛びかかった。
GM:第1関節から先それ一つで人間の身長ほどもありそうな鋭い足。それが二本同時に振り下ろされる。
アスカ・ラクスネス:「ああ~……そういうクチ……!」
アスカ・ラクスネス:パン、と空気が爆ぜる。小さな鞭を取り出し振るった音。
アスカ・ラクスネス:「カイーナ!」
アスカ・ラクスネス:そう告げると同時、鞭は意志持つ蛇のように蠢き、虫らしき多脚をまとめて締め上げた。
GM:モーター音が抵抗を示すが、なぜか細い鞭を引き裂くことができず、派手に転倒する。
アスカ・ラクスネス:そのまま締め上げていく。力ではない。
アスカ・ラクスネス:まるで凍りつかせるように、じりじりと動きを奪っていく。
アスカ・ラクスネス:「これで済む相手だけならあたしも楽なんですけど」
GM:そういう君が察したとおりに。
GM:敵は機械だ。駆動や硬度、殺傷性能。いずれも表の基準より遥かに優秀だが、それほど繊細で特筆すべきテクノロジーが使われているようにも見えない。
GM:それは数を用意できるということだ。包囲するように近づいてくる気配。それがいくつも。
アスカ・ラクスネス:「うーん……」
アスカ・ラクスネス:考え込むようにするが、不意に一瞬顔を険しくして。「……」
アスカ・ラクスネス:「うるさい……」吐き捨てるようにつぶやく。
GM:そうしている間にも機械虫たちの気配は近づき、そして驚くべきことに、それらは壁を迂回せず、突き破り剥がし倒すようにして現れた。
GM:ここまでのフロアにも部屋にも、大きく荒らされた形跡はなかった。
GM:それはつまり、目の前で起きているのが尋常の事態ではないということだ。
アスカ・ラクスネス:「……」それをつぶさに見て。
アスカ・ラクスネス:「いや。他は出せない……」
アスカ・ラクスネス:内奥の力は、封じた栓を少しづつ緩めながら引き出しているようなものだ。
アスカ・ラクスネス:それを一度大きく広げてしまえば、力だけでなく、封じ込めたはずのものが顔を出してしまう。
アスカ・ラクスネス:再び周囲を見渡す。(人の気配もないですか……)
アスカ・ラクスネス:端末も再度確認。(通信が復活する様子もない)
アスカ・ラクスネス:「これなら、少しくらいのリスクは……」ぽつりと呟き、箍を緩めようとした時だった。
GM:君の持つ通話端末が突然起動して、耳障りな高音を響かせる。
アスカ・ラクスネス:「あ――えっ!?」
???:『緊急停止コード435。拘束可能時間は30秒』
GM:襲撃者たちが動きを止め、センサーの稼働を示す光が失われる。
???:『走って!』
GM:なぜ意味が拾えたのかはわからない。その声は、少なくとも音としては言語の体を為していなかった。
アスカ・ラクスネス:その音と同時に、素早くその場から離れるように動いている。
???:『どうしてだ……『蟲』が縄張りを無視してこんなに一箇所に固まることなんて……』
アスカ・ラクスネス:「もし。これはあたしから質問できます?」
???:『え!』
???:弾かれたような叫び、そして絶句。
アスカ・ラクスネス:「是谁どちらさま?」流暢に問う。
???:『聞こえ……てる? 僕の声が』
???:『あ、ああ……』
アスカ・ラクスネス:「はい。声と言っていいかは分かりませんけど」
アスカ・ラクスネス:「意味を汲み取れます」
???:『すまない。面食らって──名前。そう、名前だったね』
???:『僕の名前は“シュアイ”』
アスカ・ラクスネス:「あ。あたしの声も聞こえるんですね……」
"シュアイ":『うん。聞こえる──聞こえる!』
"シュアイ":『よかった……死ぬまでこのまま、誰にも気づいて貰えないのかと思ってた』
アスカ・ラクスネス:「ふむ……?」
"シュアイ":『ねえ、あなたは誰? よかったら僕を──』
"シュアイ":『河界の底から、助け出してくれない?』


GM:シーン終了。ロイスのみ可能。
アスカ・ラクスネス:"シュアイ"/好奇心:○/不信感/ロイス


◆Opening03◆シャオミン

GM:登場侵蝕をお願いします
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(36 → 45)


GM:戈局街 地上
GM:戈局街にもかつては行政府らしいものが存在したらしいのだが、現在では実質的に遺棄され、後釜に居座ったのは黒社会マフィアだった。
GM:吴家は、この地で幅を効かせているマフィアからすれば下っ端の部類に入る。構成員30名ほどの小さなファミリーである。
GM:その縄張りとなるカジノの一角。紫がかった照明の中、客に紛れるようにして警備に当たっていた君に後ろから声がかけられた。
ホー:「おい、小僧。ここは良いから一旦奥へ来い」
シャオミン:「何か揉め事でも?」
ホー:鷲鼻の壮年の男。恰幅は良く人相は悪い。片目がぎょろりとした義眼であり、上背は高くないものの、全体的に威圧感がある。
ホー:吴家の主であり、つまりは君の雇用主だ。
ホー:そう聞かれると、彼は不機嫌そうに応えた。
ホー:「違う。偉いお人から呼び出しだ」
シャオミン:「分かった」
ホー:「お前なぁ……」
シャオミン:年若い癖毛の少年だ。背丈にもそう恵まれた方ではないが、妙に堂々とした態度をしている。
ホー:「いいか、吴家で一番偉い人であるところの俺がこういう表現をするってことは」
シャオミン:応じながら、店の奥へと入って行こうとして。
ホー:「お前なんぞ本来お目通りがかなわん類いの相手ということだ。緊張感を持てよ。腕が立つから多少の我儘を見ちゃやってるが」
ホー:「その調子で話しかけたら最悪いかれるからな」そう言って、君の胸ぐらを引き寄せて首をかき切る仕草をする。
シャオミン:「はは。確かに仕事を引き受けちゃいるけど、俺は吴家の人間じゃない」
シャオミン:「何かあったってあなたの名前を出したりしないからさ」
シャオミン:ひらひらと手を振りながら立ち去り、ノックの後、案内された部屋の扉を開ける。
GM:貴人を迎えるような気の効いた部屋はここにはない。バックヤードで最も広い場所ではあるが、無理やり片付けた不潔な場所といった塩梅だ。
GM:だが、埃っぽく色褪せた風景は、そこに腰掛けた人間の風格を全く損なっては居なかった。
GM:丁寧に使い込まれた飾り襟のスーツ、涼し気な目元を収める細いフレームの眼鏡。
GM:服装こそ違えど、君はその青年に見覚えがあるかもしれない。ちょうど先日、賭場が妙に強い強盗に襲撃を受けた時に客としてバカラのテーブルについていた人間だ。
リー・コンハイ:「やぁ。呼び出しに応じてくれてありがとう。会えて嬉しいです」
シャオミン:「あなたが俺を?」予想してはいたが、滅多に見ないほど身なりのいい人間だ。それでいて観光客何かとは違う、裏側の気風がある。
リー・コンハイ:「ええ。申し遅れましたが、私の名はリー・コンハイ。獅蠍会の香主をしています」
リー・コンハイ:戈局の多くのやくざ者の元締めとなる組織の名を語り、名刺を差し出す。
シャオミン:「よろしく……暁明シャオミンだ。一言で説明できるような肩書はないけど、色んな荒事を請け負ってる」
リー・コンハイ:「ええ。ええ。どうぞお掛けになってください」
シャオミン:「どうも。……それで、用件はどういう?」名刺を懐に入れ、腰を降ろしながら。
シャオミン:意識は時折、部屋の外や扉の向こう側へ向いている。これほどの立場の人間であれば、見た通りに一人でいると考える方が難しい。
リー・コンハイ:「勝手ながらあなたの仕事ぶりを拝見させていただきまして」
リー・コンハイ:「“游雲魔扇(ユーユンモーシェン)”。知っていますか? あの時賭場に現れたならず者の異名です」
リー・コンハイ:君が戦い退けた、二つの鉄扇を振り回す仮面の男である。知っていてもいなくてもいい。
リー・コンハイ:世界観的にはそれなりに名の売れた武侠といったところです。
シャオミン:「……ああ。あいつか」
シャオミン:「客同士の揉め事には基本的に関わらないように言われてたけど、あそこまで暴れられちゃね」
リー・コンハイ:「客ではなかったのでしょう。目的は分からずじまいだったらしいですが」
シャオミン:「もしかして、あなたのお友達だったとか? 違うといいんだけど」
リー・コンハイ:「ああ、いえ。単にあれと一対一でやり合える者は、私の手駒にもそうは居ないという話です」
リー・コンハイ:「獅蠍会の若頭としては、突出した使い手を雇ったのなら」
リー・コンハイ:「それを吴の方々に教えて頂けないのはなぜだろうな、などと考えたりもしたのですが。例えば」
リー・コンハイ:ひゅう、とシャオミンの視線の脇を、一本の串のようなものが飛んで抜けた。
リー・コンハイ:「失礼。小蝿がいたのでね」
シャオミン:「……」振り返りはしない。なるほど、と他に人の気配がしないことに得心が行ったように思いながら。
GM:振り返れば、背後の壁に小虫が縫い付けられているのがわかるだろう。最も、殺気もなしにこのような芸当ができる人間を前に視線を切るかどうかは、また別の話だが。
シャオミン:「線香でも焚かなきゃ、すぐに穴だらけになりそうだ」
リー・コンハイ:ふっと微笑む。「例えば、秘密裏に溜め込んだ戦力で反逆を企てられてしまっては困るところです」
リー・コンハイ:あまり動じた様子のない君を気に入ったようだ。
シャオミン:「いい暮らしをしてるんだね。この街じゃ、蝿一匹を気にする人間なんて珍しいんだけど」
シャオミン:「褒めてるつもりだよ、これは。ただ……」
シャオミン:「あなたの目には、俺のことも目障りな羽虫に見えてるのかな」
リー・コンハイ:「とんでもない。それに、事がより単純な話だというのも、私はもう知っておりますから」
リー・コンハイ:「あなたの雇い主には釘を刺しましたけれどね。機嫌が悪かったでしょう、彼」
シャオミン:「まあ……俺としては、別に秘密にしてくれなんて頼んでないからね」
リー・コンハイ:「つまり、単純に強さに相応しい扱いが成されていないのが根幹なわけですよ。報酬しかり、こちらへの報告しかり」
シャオミン:「それがあなた達の中で責められるべき非って事になってるなら、別にどうこうは言わない」窮屈そうだなとは思うけれど。
リー・コンハイ:「そうなる理由も、あなたの物怖じしない様子を見れば想像はつきますが」
リー・コンハイ:そう言って、君の言葉にも頷く。
リー・コンハイ:「前置きが長くなりましたね」
リー・コンハイ:「つまり、仕事の依頼です。あなたを高く買う価値があるかどうか、この私に見せて頂きたい次第でして」
シャオミン:「羽虫じゃなくてナイフか。それは光栄な事だけれど」
リー・コンハイ:「河界に潜ってみるおつもりはありませんか」
リー・コンハイ:河界──戈局ソーラー発電プラント跡地の地下空間の、一定以上の深度をそう呼ぶ。
リー・コンハイ:「恥ずかしながら我々も上を纏めるのが精一杯で、地下の調査はあまり進んでいないのが実情です」
リー・コンハイ:「地下を知る者の間で『蟲』と呼ばれる徘徊機兵──近頃妙な動きを見せている」
リー・コンハイ:「それの相手に、あなたのオーヴァード能力はうってつけだと思われるのですよね」
シャオミン:「オーヴァード? ……ああ、そういう呼び方なのか」
シャオミン:呟くが、割とそこはどうでもいいという風でもある。
リー・コンハイ:「あなたのような超能力者の呼び名の一つです。成功報酬も先に提示しておきましょうか」
シャオミン:「妙な動きって? 中に入った連中がやられたって話なら、前からあったと思うけど」
リー・コンハイ:提示された金額は、少なくともこれまで支払われてきたものとは桁が違った。しばらく遊んで暮らせるだろう。
リー・コンハイ:「行動の周期に乱れが出て、より浅い階層にも出現するようになっている」
リー・コンハイ:「このままみなさんの暮らす区画に進出されては困りますよね?」
リー・コンハイ:「それに……地下に蠢く未知によってある日突然家を追われ、己の生活を踏み荒らされるかもしれない……というのは」
リー・コンハイ:「あなたの看過するところではなさそうだ」
シャオミン:「看過って……俺は多分、あなたほどこの街に対して思う所はないよ」
シャオミン:「俺の生活が脅かされるのは困るけど、皆がどうなろうと気にしないし」
シャオミン:「これ以上腐っていくなら、どこか別に移ろうとさえ思っている。そうしないのは」
シャオミン:「単に、この街で仕事をして作ってきた信頼を破棄する方が痛手だからだ。今の時点ではね」
リー・コンハイ:「結構」
シャオミン:「いや……どうでもいい話をしちゃったな。そう、あなたにとって重要なのは仕事を受けるかどうかだろ」
リー・コンハイ:「それはつまり、獅蠍会シーシェーウァイの信頼を得るということに付随する価値も、また認識しているということだ」
シャオミン:「……」否定はしない。「受けるよ、受けるつもりだ」
シャオミン:「あなたの提案は俺の信条に反しない。報酬も十分だ」
リー・コンハイ:「ありがとうございます。改めまして、依頼の内容は地下の異変の調査、可能であれば解決となります。手段に関しては問いません」
シャオミン:「ただ、俺に仕事を与えたからって、ホーさんと俺を同じと思わないでくれよ」
リー・コンハイ:「ほう?」
シャオミン:「仕事として引き受けた責任は果たす。それ以上以下の事はない」
リー・コンハイ:「ええ、ええ。あなたがそうお考えになる分には問題ありません」
リー・コンハイ:「地下で何かしら金目のものを見つけたのなら、ご自由に懐に入れるといいでしょう。あるいは」
リー・コンハイ:「今回の縁をもとに次なる何かを強要することもない──」
リー・コンハイ:「ただ、信頼を得るというのはしがらみを増やすということと鏡合わせです」
リー・コンハイ:「親密になれば、あるいは我々の顔を立てて頂くようにお願いすることもあり得ることはご寛恕頂きますよう」
シャオミン:「分かってる。"信頼"だってしがらみの内だよ。ただ、俺は……」
シャオミン:「"下"が嫌なんだ。誰かの"下"に自分を置かないように生きている」
シャオミン:「あなたの居るようなマフィアに所属するって事は、明確な上下の列に参加するって事だ」
シャオミン:「それが俺の望む生き方に反する。それだけだよ……それさえ侵さないでくれるなら」
シャオミン:「俺だって、あなたとは仲良くやっていきたい。個人として好感を覚えてもいる」
シャオミン:「あなたはずっと。俺を歳で判断せずに、敬意を持って接してくれてるから」
リー・コンハイ:「……なるほど。それでは組織に迎え入れるのは諦めざるをえないようだ」
リー・コンハイ:「とはいえ、主たる要件は達せたようで幸甚の限りです。河界への通路の管理にシャオミンさんのことを伝えておきましょう」
リー・コンハイ:「それでは、よろしくお願いします」
シャオミン:「ああ、確かに引き受けたよ」


GM:シーン終了。ロイスの取得が可能です。
シャオミン:リー・コンハイ:◯協力/脅威 で取得します。


◆Opening04◆ルー・バイメイ

GM:登場侵蝕をどうぞ~
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(35 → 36)


ルー・バイメイ白医薬集団有限公司ホワイト・メディカル
ルー・バイメイ:戈局街にほど近く、都会からもそれほど離れていないところに小さなオフィスを構えている。
ルー・バイメイ:それほど大きくもないが、周囲から見ればそれなりに目立つーー
ルー・バイメイ:可もなく、不可もなくといった中小企業。それが彼女の会社だ。
ルー・バイメイ:「……ええ。その節は誠にお世話になりました。今後ともご贔屓に」
ルー・バイメイ:社長室で電話の応対を終え、椅子に深く座りなおす
ルー・バイメイ:「ふぅ……」一息つき、傍らの茶を一杯口に含む
GM:では君が喫緊の用事を片付け優雅にくつろいでいると、オフィスの入り口で何やら騒ぐ声が聞こえてきます。
ギザミァ:「ちょ、違うんだって怪しいものじゃないんだって! 吾輩は社長の無二の友人……いや、親友と言っても!」
ルー・バイメイ:「何かしら……げ」
ホワイトメディカル職員:「知ってるんだよお前のことは!」「出てけさっさと!」
ホワイトメディカル職員:「社長は忙しいんだ……あっ」
ギザミァ:「そこに居るのは我が友、ルー・バイメイ氏ではないか!」今まさにつまみ出されようとしているのは、油染み塗れの厚手の白衣を羽織った女である。
ルー・バイメイ:「ギザミァ……あんた性懲りもなく」
ギザミァ:腰までの長さの髪をツインテールに纏め、丸フレームのサングラスを身に着けている。
ギザミァ:「話を聞いてくれ! 今度という今度はマジモンの儲け話であるからして……」
ルー・バイメイ:「こないだの情報、大外れだったじゃないの!損害賠償でもしに来たの?」
ギザミァ:「違うんだよ社長!」
ルー・バイメイ:「何がどう違うってのよ……」
ギザミァ:「あれは吾輩が悪かったわけじゃなくてね。ブームが来るのは間違いなかったんだよ闇・嗜好品の!」
ギザミァ:「ただちょっと……ノンアルコールビールみたいなノリでノン脱法トリップ剤脱法トリップ剤はエッジが効きすぎてただけなんだ」
ルー・バイメイ:「100あんたが悪いでしょうが!……ハァ」
ルー・バイメイ:「いいわ、どうせ話聞かなきゃ帰らないし……通して」社員に
ホワイトメディカル職員:「逆になんで一回乗っちゃうんですか……」
ルー・バイメイ:「だ、だって……本当のチャンスかも知れないじゃない!成功するにはリスクも必要なのよ!」
ギザミァ:「社長~お慈悲に感謝するぞ~~」
ギザミァ:おいおいと泣きながら部屋に通される。
ギザミァ:「さて」けろりとして。
ルー・バイメイ:「……で、今度は何なの?」社長室の扉を閉める
ギザミァ:「なぜ生傷の絶えず所によっては衛生治安も悪い戈局街に薬を卸している白医薬集団有限公司がいまいち大会社にならないのか」
ギザミァ:「考えたことはあるかね? 社長」
ルー・バイメイ:「もう帰りたいの?」ピキッ
ギザミァ:「違っ! そうではなく、そこを考えるのが飛躍のチャンスということなんだよ!」
ギザミァ:「いいか? これを見てくれ」
ルー・バイメイ:「ンなもんわかってるわよ……」しぶしぶ見る
ギザミァ:そう言って改造ハンディテレビをテーブルに置く。
ギザミァ:監視カメラの映像のようだ。銃を構えた大人たちと、仮面と鉄扇を身に着けた男が争っている。
ギザミァ:「この鉄扇の男は、“游雲”と呼ばれる有名なならず者だ。次々とマフィアどもをでかい鉄扇でしばいて昏倒させていっているのがわかるな」
ルー・バイメイ:「へぇ……なかなかやるわね。用心棒に雇おうかしら」
ギザミァ:「それも悪くはないが……注目してほしいのは守りの仕草だ。銃弾を扇の開いた面で受けている」
ギザミァ:「あり得ないと思わないか? 言っておくがオーヴァードの能力ではないぞ」
ルー・バイメイ:「言われてみればそうね」
ギザミァ:「これはな社長。対超衝撃バイナリ変形マテリアルだ。見ろ、落下した銃弾が全く潰れていない」
ギザミァ:「これほどの極限エネルギー散逸材料は表の世界には存在しない」
ルー・バイメイ:「へえ……そっちの分野には詳しくないけど、面白そうね」
ギザミァ:「言うなればすっごいゴムみたいなやつが扇の片面に皮膜コーティングされているのだ」
ルー・バイメイ:「この鉄扇自体が遺産とかそういうのじゃなくて、そういう技術なの?」
ギザミァ:「そうとも……私の調べた所」
ギザミァ:「戈局街にはこういった、局所的なオーバーテクノロジーが幾つか存在している」
ルー・バイメイ:「戈局街……」
ギザミァ:「獅蠍会が握っている送電技術もそうだ。恐らく河界で手に入るお宝の正体が『これ』だろう」
ルー・バイメイ:「まさかあんた」
ルー・バイメイ:「行こうっていうの?あのやっばい戈局街の、やっばい地下に」
ギザミァ:「そうだ! 手っ取り早く成功する手段、それは地下から持ち帰った技術データを独占すること!!」
ギザミァ:「私は知っての通り天才メカニックだが学がない、英語も読めない」
ギザミァ:「そこで社長の出番だ! それなりにちゃんとした大学教育とこっちに足りない化学知識を補ってもらい……いい具合に使えそうなデータをぶんどる!」
ルー・バイメイ:「いちいち一言多いのよ!……ったく」
ルー・バイメイ:「でも、まあ」
ルー・バイメイ:「あんたにしちゃあ、いい話持ってきたじゃない」
ルー・バイメイ:何回もかわされた会話だ。毎回「いい話を持ってきた」と言っている。
ギザミァ:「そう……何よりすぐその気になってくれるところがたまらない……」小声。
ルー・バイメイ:「でも流石にあそこに行くのにあたしら二人だと……ちょっとだけ不安ね」
ギザミァ:「それはそうなのだが、あまり人数も増やせないのだよな」
ルー・バイメイ:「その、“游雲”だっけ?そういう用心棒を途中で雇えたら話が早いんだけど」
ギザミァ:そう言いながら、ハンディテレビをチョイチョイっと弄る。いまいち危なっかしい形状をした歩行機械が映し出される。
ギザミァ:「これが今回使う予定のヴィークルだ。戈局地下の脅威を確証はないが……多分……そこそこ……やり過ごすことができるはずだ」
ルー・バイメイ:「……」不安そうな顔
ギザミァ:「ええい何だその顔は! 吾輩の計算に狂いはない!」
ルー・バイメイ:「だといいけど……」
ギザミァ:「だが……社長の献策も一理ある……」
ルー・バイメイ:「なんか伝手あるの?」
ギザミァ:「ない! だがもし都合よく実力があり……我々に敵対的でなく……できるだけ安く雇え……できれば無欲で……」
ギザミァ:「……なくはないな」
ルー・バイメイ:「そんな修行僧みたいなヤツいる?」
ギザミァ:「まだこの近辺に居るのかはわからないが。うむ」
ルー・バイメイ:「いるんだ……」
ギザミァ:「つい最近懐かしい顔を見たんだ。今はなんというか、いかつい義腕を身に着けていたが」
ギザミァ:「ここに流れ着く前に、吾輩の一族を守ってくれた。妙な男だが、かなり強い」
ルー・バイメイ:「へえ……それは頼りになりそうね」
ルー・バイメイ:「そうと決まれば」壁のネームプレートを『外出中』にする
ギザミァ:「よっ! 流石! 即戦即決!」
ルー・バイメイ:「ヤンくん?あたしちょっと出かけるから、あとよろしく」内線をかける
ギザミァ:手メガホンで囃し立てる。
ホワイトメディカル職員:『それ多分ですけどやめたほうが……あっ』ツー。ツー。
ギザミァ:「うーし。質に入れた腎臓を取られないように頑張るぞ~!」
ルー・バイメイ:「今回こそ……掴むわよ!一攫千金のチャンス!」
ギザミァ:「うぉうぉうぉーー!!」


GM:シーン終了。ロイスが可能です。
ルー・バイメイ:ギザミァ/有為○/不信感 で!


◆Middle01◆

GM:まずはフーさんのみ登場してください。
ティエン・フー:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 9[9]+40 → 49

ティエン・フー:登場!


GM:採光の悪い立地。喧噪。怒号。けばけばしいネオン看板。そこらじゅうを這うケーブル。
GM:焼け残った建物に無理やり継ぎ足された生存圏に、獅蠍会の掌握する電力会社が乗っ取った施設から潤沢な電力が降り注ぎ活を入れる。
GM:ティエン・フー。君は……紆余曲折あって、戈局外に──再び様変わりしたこの地に流れ着いていた。
ティエン・フー:その場凌ぎの『要』だけで構成された、異形の増築が繰り返された迷宮はそれこそ過ぎたるものだ。
ティエン・フー:人の営みが齎す喧騒は、サン・ヴァン・ティエン・フーにとってはさほど不快なものでもない。かつてこの地に来た時よりも、随分と様変わりした様には驚かされるが──
ティエン・フー:『そのようなもの』だ。かの老人が受け入れ、かつて戦った少女が、これに抗うものも、これそのものも一度は失わせた。だが、どうだ。
ティエン・フー:今こうしてこれらは、かの殺戮の嵐が吹き荒れた後も、何ごともなかったかのように繁栄をつづけ、このようになった。
GM:いかに形勢された秩序なのか、喧噪の中には多くのカブーシャ民族が混ざっており、隣人から迫害を受けている様子もない。
GM:単に住民の行儀が悪いせいでそういった仕草が見えにくい部分はあるだろうが──
ティエン・フー:その地でこの男が何をやっているのかと言えば───精々、荷運びの手伝い程度だ。その日を凌ぐに必要な僅かな路銀を得るため、割れて歪んだ配管を運び出し、代わりに鉄筒の束を持ち込む……
ティエン・フー:元より超人の身体能力。生半な仕事では技を維持する事も出来ず、両肩に積んだ鉄塊は、狭苦しい迷宮めいた建造物の天井を掠める程に積みあがっている。
GM:走り回っていた子供がそれを見て腰を抜かしたりしています。
ティエン・フー:「そこ、一歩下がれ」道端の中年男性に一瞥をくれる。天井から落下した照明が男性の鼻先を掠め、地面に落下するより先、担いだ鉄塊がそれを弾き──
ティエン・フー:がん、と音を立てて子供の運んでいた廃材回収のリアカーに飛び込む。
GM:男性がぽかんと口を開け、子供たちが歓声を上げています。
GM:「すげーー!」「おっさん何者!?」「何その腕! ドクに改造受けたの?」
GM:よく見ると──その落下した照の吊り紐に鋭利な切断跡を見出す事ができる。
GM:空気が変わったことに君だけが気づく。
ティエン・フー:「ああ。お前たちも親の言う事を聞かないと……」子供たちの言葉にそう答えようとして沈黙する。当然の事ながら、サン・ヴァン・ティエン・フーに……人を見る目はない。教育的に正しい事を言おうとして、何が正解かわからないのだ。
ティエン・フー:「……」
"ツゥ":「ヤァ」
"ツゥ":──それは二度と聞くはずのない声。
ティエン・フー:「…あと3日もすれば、同じことが起きていた。」
"ツゥ":「相変わらずだね。お前」
"ツゥ":背後。斜めに突き立てた長槍に腰掛けるようにして、彼女がいる。
ティエン・フー:「お前こそ変わっていないな。…生きていたようで何よりだ」
"ツゥ":荷重に土が掘り返されないのは、尋常でない力で突き刺さっているからだ。
ティエン・フー:振り向きはしない。向こうが向きまいが見えている以上、余計な力みは死を招く事をしっているからだ。
"ツゥ":「……絶対死んでたと思ったんだけどな。お陰で帰ってくるのに時間がかかってしょうがなかった──なあ」
"ツゥ":「サン・ヴァン・ティエン・フー。古き戦士よ。腕をすげ替えたな。強くなるためか」
ティエン・フー:「巡り合わせだ。人の役に立ち、死ぬなら死ぬと思っていたが……生きた。否。生かされている。」
"ツゥ":「ひとつ見当を外されたな」頭を掻く音が聞こえる。こちらもあくまで自然体だ。
ティエン・フー:「"ツゥ"。お前こそ、よく生きた。俺の腕は果たして強さの証ではないが…その武で、生きて来れたか」
"ツゥ":「武でなんとかなることなんて」
"ツゥ":槍を引き抜く音がする。「そう多くない。知ってるだろ」
ティエン・フー:「なら、また仕事が嫌でここに来たのか?」
"ツゥ":「違うさ」
"ツゥ":「殺し損ねた。殺されそこねた──フー。お前の価値判断には余計なものがない。お前は爺さんとの問答で、死すべき定めのカブーシャの戦士を憐れまなかった」
ティエン・フー:純粋に武を極めようとして、極める才能があったとして……この世にはそうでない強さなど無限にある。でなければこの街は発展していないし、男は腕を失っていないし、目の前の女は殺戮に手を染めてもいまい。
"ツゥ":「あの後もそうだ。命を徒に奪った俺の所業に対しての純粋な怒り──俺を殺すものがあるとすればそれしかない、そして」
"ツゥ":槍の穂先が止まる音。そんなものはない。だが殺気がそれを感じさせた。
ティエン・フー:───互いに拳先が、穂先が眼前に突きつけられているかのような幻視を覚える。
"ツゥ":「俺もまた目標を完遂したとは言えなかった──そうであることに気づいた。互いのやり残しに」
ティエン・フー:「あの時のままか。」──『あれ』から10年が経った。10年が経ち、男はただ偶然生き延び、目の前の女は『やり残した』と気付いた。
"ツゥ":「決着をつけようぜ」
ティエン・フー:「そうだな。やり残しが……できた。」変わっていたのなら、必要なかった。
"ツゥ":《ワーディング》《レネゲイドキラー》
"ツゥ":今シーンに登場しているPCは、エフェクトを1つ使用するごとに3ダメージを受ける。
GM:ワーディングが放たれ、雑踏を形成する人々が力を失って崩れ落ちる。
ティエン・フー:「"ツゥ"。急ぐ女よ。」《ワーディング》。10年の時を経て、オーヴァードへと覚醒した──否。そうであったことに気づいたのだろう。あの死線を経て、互いに。男と女を隔てる『空』の中央。世界を塗り替える力が拮抗し、不可視の渦を巻く。
ギザミァ:「げえっ……なんかやり合ってる!」
ギザミァ:その中で隘路の曲がり角から、不潔な白衣の女と、チャイナ服の女性が顔を出した。
GM:というわけでバイメイさんも登場してください。
ルー・バイメイ:ウソでしょ……
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(36 → 37)
ルー・バイメイ:「げ……ちょっとちょっと!ストップ!」
ギザミァ:「ぐえっ」
ティエン・フー:「死ぬために戦うやつを前にした俺が何をするか……」黄金の両腕を、ぐるりと回し、指先の一つ一つに威を灯す──
ティエン・フー:「それを伝える縁だ。」音もなく、構え、片膝を前へと押し出した。
ティエン・フー:「………」
ルー・バイメイ:「あんなヤバいのにいきなり遭遇するなんて聞いてないわよ!」
ギザミァ:「え~私の計算によると大丈夫っしょ。子供だよぉ~? フーの前にいるの」物陰で小声。
ルー・バイメイ:「あのねぇ……人を見た目で判断するんじゃないわよ」
ルー・バイメイ:「あんなデカブツ前にしてやる気満々なの、よっぽどのバカか達人くらいよ!」
"ツゥ":特段鈍いものでなければ気づくであろう、濃密な死の気配、血の匂い──。
GM:では、判定です。
GM:ツゥとティエンフーの<白兵>による対抗。PCが勝利すれば後の情報項目の難易度がちょっと下がります。
GM:メジャー扱いです。まずはこっちから振るぜ。
"ツゥ":13dx7+14 うおしゃー!
DoubleCross : (13DX7+14) → 10[1,1,1,2,2,2,3,5,6,9,9,10,10]+6[2,4,5,6]+14 → 30

ティエン・フー:うす。
"ツゥ":そう……
ティエン・フー:2dx+30
DoubleCross : (2DX10+30) → 4[1,4]+30 → 34

"ツゥ":《勝利の女神》+15
ティエン・フー:ファンブルが出なければ勝つがファンブルと言う勝負だからな…
GM:すいません 宣言が遅かった
ティエン・フー:負けッ…た!!
ティエン・フー:あ、勝利の女神
ティエン・フー:宣言後か、俺が振るの
GM:先にやってたらウィンドブレスしてたよね
ティエン・フー:じゃあそっちで勝負しましょう
GM:お願いします
ティエン・フー:俺もウィンドブレス援護うちます
ティエン・フー:7dx10+39
DoubleCross : (7DX10+39) → 9[1,2,6,6,7,8,9]+39 → 48

ティエン・フー:ギリギリ!
GM:レネゲイドキラーで6点受けてください
GM:それはそれ成功! お見事!
ティエン・フー:6点ダメージ!!
ティエン・フー:侵蝕率は49→53です
ティエン・フー:HPは28→22


ギザミァ:「逆に考えるんだよ~。ここで助太刀に入って恩を打れば何もかも上手く行く確率100%!」
ルー・バイメイ:「一理あるわね。助太刀に入って生還できる確率とか計算してみたら?」
"ツゥ":「シィイイッッ!!!!」
"ツゥ":ギザミァの妄言と関係なく槍が繰り出される。やや離れたところから見てい二人をしても、槍がいつどのように突き出されたのか見切るのは容易ではない。
"ツゥ":風と同化し置き去りにするようなティエン・フーの動きとは違う。大気が巻き込まれ荒れ狂う衝撃、それを細い槍一本が齎すのだ!
ティエン・フー:──ガ ガガガガガッッッガ ッガガガ   ギィン!!!!!!!
ティエン・フー:両者の間、虚空で無数の衝撃が破裂する。
ルー・バイメイ:「ほら見なさい!全然大丈夫じゃないじゃないのよ!」
ギザミァ:「あわわわわわ!!」
"ツゥ":「フー! お前にとって武力とは何だ。それが俺たちに何をくれる!」
ティエン・フー:全てを力でねじ伏せる猛き剛槍と、風すら置き去りにする越域の拳が撃ちあった時、生まれる衝撃を荒れ狂う大気が散らす。
"ツゥ":神速の突きを繰り出すたびに何かが捻じれ、絶たれ、砕け散った。槍の届く範囲の空間が歪んでいると錯覚するほど、その殺傷半径だけが高速でずたずたにされてゆく。
ティエン・フー:「変わったものがあったな。」───「あの時より疾い。」互いに。
ティエン・フー:「……離れていろ、そこの女二人。」
ルー・バイメイ:「えっ!?あっ!?あたしたち!?」
ギザミァ:「離れまーーす!!!」
ギザミァ:「迷彩解除! 乗るのだ社長!」
ルー・バイメイ:「オーライ!とっととずらかるわよ!」
ギザミァ:空間にデジタルノイズが走り、あまり耐久力がなさそうな歩行機械が現れる。
ルー・バイメイ:歩行機械にひらりと乗り込む。
ティエン・フー:「武力とは───」問い。その問いを突き詰めて考えた事はある。だが、人に問う目の前の女ほど、答えに焦がれた事はないだろう。
ティエン・フー:「何でもない。俺に数少ない『在る』ものだ。」吹き荒れる風圧の中、男はまるで平静を保っているかのようだが、進めてはいない。吹き荒れる衝撃に巻き込まれたコンクリと黄金の破片が肉を掠めていく。
"ツゥ":「────そういうところだよ。腕を失くしてすら、何を呪うでもない。そういうところが────」
ティエン・フー:「だが───」こうして立ち会った時、目の前の女と言葉をかわす事ができる。『俺』には何でもないものだとして。
ティエン・フー:「お前の問いに答える時間をくれる。」
ティエン・フー:それが大した価値のないものであるとは思っている。サン・ヴァン・ティエン・フーは学もなければ人の本質を見る目もない。
GM:君がその問いにさらなる応えを発しようとした時。
GM:君の視界の片隅で、《ワーディング》に当てられた壮年が倒れ込む。先程まで操作した、動いたままの水晶研磨機のほうへ。君にも刃が迫っている。助けるのが間に合わないタイミング──。
GM:──ぶつり。
GM:瞬間。日光を通さぬ天蓋の中で、近くにあるほとんどすべての照明が消えた。
ティエン・フー:───全身で男性の方へと飛び込んだ。
GM:槍の穂先が浅く君を切り裂く。研磨機が停止する。倒れた男が頭を打つ。
GM:君が彼を助け起こした瞬間に、世界がまた動き出す。
ティエン・フー:間に合う、間に合わないは事実としては存在するが──判断においては必要のない話だった。槍への防御と回避を捨て、男性を助けにいく。恐らくはここで自分は死ぬだろう。
ティエン・フー:だが──死ななかった。視界が明滅し、槍は肩肉を抉っただけ。首から上は残っていて、失われた命は一つもない。
ルー・バイメイ:「何が起こって――」
ギザミァ:「これ、電霊──」
"ツゥ":「……」
"ツゥ":突然の怪現象に何を思ったか、動きを止めている。
ルー・バイメイ:「……あいつ、あの人を助けに?この戦闘の中で?」
ギザミァ:「と、とにかく今! 死なれると困るし!」
ギザミァ:歩行機械がフーへと駆け寄る。「引っ張り上げて! 社長!」
ルー・バイメイ:「……!しょうがないわね……!」「掴まりなさい!」
ティエン・フー:己の中に立つ波風を抑えながら、抱えた男性を床におろす。今、死んではいない。だが……恐らくは、死んだ。肩の負傷は浅手だが、この一手は殆ど致命傷のようなものだ。闘い続ければ死ぬか。
ティエン・フー:必要な事はわかっていた。
ティエン・フー:「離れていろと言ったが…『助かる』。」掴まる。黄金と肉体の重量を引き上げた機械腕が軋みを上げた。
ギザミァ:「わっ重! 腕ちぎれない? 大丈夫?」
ギザミァ:傾いた機体に危機感が募る。自分で指示しておいてこの言い草。
ルー・バイメイ:「ちぎれ……る~~~~っ!」
"ツゥ":「フー」この場での決着に興味を失ったかのようにそれを見ている。
"ツゥ":「俺は"シュアイ"を殺すために戻ってきた。夜渾の残りカスは全て殺し尽くす」
"ツゥ":「俺たちが次に交わるのは、そこだ」
"ツゥ":今はまだ意味の取れない言葉を告げて、君たちが去るのを見送った。
ティエン・フー:「"ツゥ"。…わかった。約束だ。」
ルー・バイメイ:「あんまり物騒な約束しないでよ……!ほら傷見せなさい!」
ルー・バイメイ:「というか、あんたが雇おうとしてたのってこいつでいいのよね?」
ティエン・フー:「…それで、君達は………」
ギザミァ:「フー先生、彼女は優秀な医者だ。正確には薬剤師だが──この場においてさしたる違いはない」
ギザミァ:ドタドタと逃げながら。
ティエン・フー:闘いの中で、彼女たちに意識を巡らせる余裕はなかった。不要なものとして切り捨てていたが、思えば片方は見た事がある。10年も前のことで、面影を目にしたことがあるという程度だったが。
ルー・バイメイ:「魯白梅ルーバイメイよ。報酬の話は落ち着いてからがいいかしら」
ティエン・フー:「ギザミァ?…わかった。」自分に敵意のない人間が、優秀な医者であると紹介した。…その後の名乗りを受け、男は深く頭を下げる。「よろしくお願いします、魯先生。」
ギザミァ:「おお! 覚えていてくれたか。いつかのカブーシャのキャラバンでいつも家畜の世話をサボり、父に折檻をされていたのが私だ」
ルー・バイメイ:「ろくな育ち方してないわね……知ってたけど……」
ティエン・フー:「数少ない縁だ、名前だけは覚えるようにしている。…しかし、随分と成長したな。…10年か。」
ティエン・フー:「10年……?」
ギザミァ:「10年だぞ」
ギザミァ:「ともかく要件だが。おそらく先生にも関係のあることだ」
ティエン・フー:「報酬?報酬か………命を救われていて何だが…」歩行機械に揺らされながら「命に見合う支払い能力はない。肉体労働などあれば手伝う。」
ティエン・フー:「ふむ……?」自分が救われた事に対するものではない、とようやく気付いた。「俺への要件か。わかった。全て呑む。」
ルー・バイメイ:「随分と欲がないのねぇ。……それで?」フーさんの肩の止血をしながら促す
ギザミァ:「『夜渾』と口にしていた。詳細はわからんが調べの中で聞いたことがある」
ギザミァ:「地下に纏わる単語……のはずだ」
ギザミァ:「我々はこれからC3発電プラントの地下を調査する。協力してくれ」
ティエン・フー:「わかった。命の恩だ。」先ほど、"ツゥ"も口にしていた言葉だ。恐らくは、これも縁であろう。「俺に返せるもので返す。…先ほどの口ぶりからすると、共同でこの仕事を持ってこようとしてくれたようだが」
ギザミァ:「いかにもマブダチだからな」社長と肩を組む。
ルー・バイメイ:「交渉成立ね」肩の手をペチンと払う
ティエン・フー:「仕事内容は…調査の護衛…でいいか?魯先生。」
ティエン・フー:「む……」
ギザミァ:「やぁん」
ルー・バイメイ:「ええ。それでいいわ。ただ……」
ルー・バイメイ:「こちらも一応仕事を依頼する立場ですから。何も要らないと言われても困るのよね」
ルー・バイメイ:「仕事終わるまでに何か考えときなさいな」
ギザミァ:「え~。いいじゃん別に。こういう人なんだし」
ギザミァ:「いーじゃんいーじゃん」
ルー・バイメイ:「あのね、それじゃこっちの気が済まないの。労働には対価!当然のことよ」
ティエン・フー:既に命を助けてもらった恩があるから無料で構わないですと言いたい所だが、雇い主がこのような意向である以上、揉める必要もないというのが要不要生活の処世術である。
ティエン・フー:「食を保証してほしい。後は経費?と正統な賃金?が貰えれば満足だ」
ティエン・フー:「なんかいい感じに」
ルー・バイメイ:「……本当に修行僧みたいなヤツね……」
ルー・バイメイ:「とりあえず了承したわ、よろしく。えーと……フーでいいかしら?」
ティエン・フー:「後は、先ほどの女…"ツゥ"も言っていた事だが、今出てきた文字や単語がどういう意味なのか全くわからないから、後で必要な分をわかりやすく説明してほしい」
ティエン・フー:「サン・ヴァン・ティエン・フーという。フーで結構です。ルー先生。」
ルー・バイメイ:「その辺の用語はギザミァに任せるわ」
ティエン・フー:「ううむ………お願いする、ギザミァ。浅学ながら30年近く生きて、いくらか前にようやくわかったのだが…」
ティエン・フー:「働く先で使われている用語の知識は、必要だ」
ギザミァ:「フッ……」
ギザミァ:「それな。だから吾輩まだ無職」


◆Middle02◆

GM:さっき登場をずらしたのは社長がレネゲイドキラー受けないくらいの意味しかないので今回はアスカちゃんとシャオミンくん登場侵蝕お願いしまーす
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(45 → 55)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(48 → 53)


"シュアイ":アスカ・ラクスネスの端末からは依然として、なぜか意味の取れるノイズが流れ続けていた。電池が減る様子もない。
"シュアイ":『物心付いた時にはもうこんな状態だったから、僕が何者なのかは知らないんだ』
"シュアイ":『ただ、仲間が居た気がする……みんな良い子たちだった……かは、分からないけど』
"シュアイ":人と話せたのが本当に久しぶりなのか、機嫌が良さそうな気配が伝わってきます。
アスカ・ラクスネス:「ふむ。眷属の存在は居るような気もする、と」
"シュアイ":『眷属ー?』
アスカ・ラクスネス:「眷属だと気に入らないです?」
"シュアイ":『ううん。カッコいい響きな気がする』
"シュアイ":『アスカにはいるの? 眷属』
アスカ・ラクスネス:「ええ。いますよ」
"シュアイ":『強そうだもんね。個体として』
アスカ・ラクスネス:「わかります」
アスカ・ラクスネス:「いい響きだと思いますよ」
"シュアイ":『それで……どうする? 連れ出して欲しいとは言ったけれど──』
アスカ・ラクスネス:「はい。算段があるんです?」
"シュアイ":『それはあまり……』
GM:というところで。
GM:アスカさんは気づいて構いません。何かが上で争っている。
GM:破壊を伴う音ととも近づいてきます。
アスカ・ラクスネス:「うーん。さっきの追跡者とは違いそうですね」
"シュアイ":『離れようか?』
アスカ・ラクスネス:「いえ」
アスカ・ラクスネス:「間に合いませんね」
GM:ドッッッッ。
GM:ゴォッ!!
GM:10mほどの高さにある天井が崩落し、癖毛の少年が落ちてくる。
GM:それを追うようにして、仮面を身に着け両手にあまり見ない武器──鉄扇を持った男が飛び込んでくる!
シャオミン:砂煙と共に落下しながら、ゆらりと立ち上がる。焦げ付いたコートから伸びる両腕は、クリアカラーの晶石と化している。
"游雲魔扇":「ハァ──────ハハハハハ!!!!」
"游雲魔扇":扇を仰ぐ。テンション高く、着地!
"游雲魔扇":「踏み入る側と咎める側、逆になったようだな、少年!」
シャオミン:「あなたにとっちゃ、それがそんなに面白い事なのか?」
シャオミン:「俺の方こそ、警告はしたぞ。邪魔をしなければこちらから手を出すこともないと言った──それなのに、」
"游雲魔扇":「リベンジの機会は伺っていた。おいそれと地上で見せるわけにいかない業もあるのでね」
シャオミン:「勝手に踏み越えた。俺に言わせれば、前も今も同じだよ」
シャオミン:「踏み越えたのはそっちからだ」
"游雲魔扇":「河界は墓碑だ」
"游雲魔扇":「私はそれを守護する墓守である。踏み込んだのは君であり、無作法なマフィアたちだ……もう一人いるようだな」
シャオミン:話しながら、その場に居合わせた新たな人影にも注意を向けはするが、「そうらしいけど、この仕事は"警備"じゃあないからな」
"游雲魔扇":瓦礫を躱していたアスカへと、仮面が向く。
シャオミン:「それに、もともと自分から地下に潜り込むような探索者だろう。自分の身は自分で守るのが筋合いだ」
アスカ・ラクスネス:「あ~……」
アスカ・ラクスネス:「気にせず続けてもらっていいですよ」
"游雲魔扇":「ご両名」
"游雲魔扇":「私をありふれた私利私欲の輩に捉えてもらっては困るな! 見よ、この見るからに無私、執行者然とした仮面を!」
シャオミン:「へえ。その無欲の輩が、どういった道理で賭場に押しかけてきたんだ」
アスカ・ラクスネス:「仮面によって個を剥奪しても責任は消えないですよ」
"游雲魔扇":「そこまで教えてやる義理はないな……が、私は秘密を掘り起こすためにここにいるのではない。逆だ。探索者の敵だ。君たちには痛い目を見て帰ってもらう」
"游雲魔扇":「えっ!?」
"游雲魔扇":バサッ、と扇を開いて体型を隠すように翳す。
"游雲魔扇":「まあ……そうか。確かにな……」
アスカ・ラクスネス:「どうやら分かってくれたようですね……」
アスカ・ラクスネス:「じゃあ、そのロールも終わりましたし。一時休戦ですかね?」
"游雲魔扇":「名を捨て、顔を捨てても過去は追ってくる……。だからこそここで退くわけには行かないのだが」
"シュアイ":『通じてなさそう……かな?』
シャオミン:「分からないな。今ので休戦する理由ができたのか?」
"游雲魔扇":「出来てない! 私は……過去のやらかしではなく──甘さをこそ切り捨てるために仮面を被り──謎の武侠"游雲魔扇"となったのだ」
アスカ・ラクスネス:「戦う理由が分かりませんけど」
"シュアイ":『そうだよ。なんなの君!!』
"シュアイ":端末がノイズを吐く。アスカ以外に意味が取れている様子はない。
シャオミン:「俺だってなかったよ。しかしな、俺がただ通りたいと言うだけであいつが仕掛けてきたんだ」
シャオミン:「なら、少なくともその詫びを入れてもらうか──一度意識が吹っ飛ぶあたりまでは、あるだろう。理由が」
"游雲魔扇":「言っただろう」
"游雲魔扇":シン。と男の気配が静まる。川劇のそれに似た仮面の奥に、存在全てが消えてしまったかと錯覚させる凪、遅滞。
シャオミン:(それに、どうも自分以外の人間の意向で地下への探索者を排除しようとしているように見える。運がよければ、本筋の手がかりくらいは持ってるかもしれない)
"游雲魔扇":「ここは墓標で、私は墓守だ。不躾な侵入を許しはしない」
アスカ・ラクスネス:「そちらの君は先に進みたいんですか。どうです、あたしとご相伴というのは」


GM:簡易戦闘です。
GM:イニシアチブ順に行動して頂き、攻撃達成値が合計60になったらPC側の勝利、失敗すると5d10のダメージを受けて第二ラウンドになります
アスカ・ラクスネス:なるね
シャオミン:なるほどね
GM:同じだなイニチブ セットアップは使っていいものとします
GM:判定どうぞ~
アスカ・ラクスネス:セットアップ使います~
シャオミン:同速だ
シャオミン:しないぜ
アスカ・ラクスネス:怨念の呪石使用します。暴走して攻撃のダメージ+2d10。
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(53 → 56)
アスカ・ラクスネス:行動値も+7なったよ
GM:すごい
GM:では判定どうぞ~
アスカ・ラクスネス:白兵で素振りします~
GM:美少女の素手!
アスカ・ラクスネス:スタニングバトンですが……
GM:スタニングバトンだった
アスカ・ラクスネス:4dx+22
DoubleCross : (4DX10+22) → 9[4,4,6,9]+22 → 31

アスカ・ラクスネス:半分はやりました
GM:31/60!
アスカ・ラクスネス:あとはまかせた
シャオミン:つよい
シャオミン:でも普通にミスったらごめんって感じだな
シャオミン:《コンセントレイト》《エンタングル》オート《紡ぎの魔眼》で判定します
GM:ワンチャン足らなくなる
シャオミン:骨剣じゃないから-1の補正はなくて
シャオミン:6dx+3@7
DoubleCross : (6DX7+3) → 10[1,1,4,7,8,9]+10[1,6,10]+10[10]+3[3]+3 → 36

GM:えらい!
シャオミン:いけたわ
GM:67/60! 簡易戦闘クリアです!
アスカ・ラクスネス:やった~


"游雲魔扇":霞のごとく消えたのは気配ではなかった。空中に止め置かれたのは仮面のみ。
"游雲魔扇":"游雲魔扇"そのものが異常な速度で移動して回り込んでいる。加速も減速も前触れのない異常制動!
"游雲魔扇":閉じて鉄棍と化した獲物が強かに二人を打ち据えようと迫る。
"游雲魔扇":「ハーハハハ少年! 重力とは加速度を与える行為だ! 『加速』そのものにはどう抗う!」
アスカ・ラクスネス:「――彫れ」
アスカ・ラクスネス:低く呟く。彼女の周囲の影が渦巻き、意志を持つように彼女自身に絡みつく。
アスカ・ラクスネス:それらはその速度を捉えていたかのように、常に鎌首を敵手へと向けたまま構えている。
アスカ・ラクスネス:「じゃあ、そっちでお願いしますね」
アスカ・ラクスネス:「こっちに来たら……知りませんよ」
アスカ・ラクスネス:それが積極的に害することはないが、踏み込めば無事ではすまないという直感だけを提示する。
シャオミン:「そうだな……それがいい、そうさせてくれ」
"游雲魔扇":武術家としての大局観が、片側の扇を開かせた。空圧によって影を打つ前に止まる。
"游雲魔扇":もう片側の動きがそのまま、ひねるような軌道に変化するとともに、空気力学を無視する形で不自然に急加速してシャオミンを狙った。
シャオミン:「今の流れであなたが仕留めたんじゃ、まるで俺が助けられたみたいになる」
アスカ・ラクスネス:「それでも構わないんですけどね」
アスカ・ラクスネス:「余りお節介も迷惑がられますし」
シャオミン:「借りを作らない主義なんだ」
シャオミン:一歩、静かに踏み出る。迫りくる飛翔体の速度を気にも止めない様子で、大上段にゆるりと拳を振り上げる。そして、
シャオミン:砂埃と共に高速で突っ込んできた──"游雲魔扇"の身体が、不意に泥濘に捉えられたように沈む。
シャオミン:「碇钻石ディンツァンシィ──俺の力は、既にそこに根を張っている」
シャオミン:晶石化した腕による加重能力。対象としたのは、男が踏み込んだ領域の空気そのもの。
"游雲魔扇":「ぐおっ。君それ! 本体以外にも付与できるのかッ……!」
シャオミン:「やはり、前と同じだ」姿勢を崩した男を踏みつけるようにしながら、呟く。「俺が上で」
シャオミン:振り下ろす。砂煙と共に、もう一度地盤の揺れるような轟音。「お前が下だ」
"游雲魔扇":道理に合わない急加速が三度発生しようとしたが、周囲そのものを固められてしまっては如何ともし難い。
"游雲魔扇":男が床にめり込んで沈む。ちなみに自分でパージしたはずの仮面の下にはさらなる仮面があった。
シャオミン:「……」仮面は全部外しておく。別に素顔を確認したかった訳でもないが、こいつが隠したがっているのだから晒してやったほうが良いと思った。
"游雲魔扇":特に知った顔とかではない普通の青年です。
"游雲魔扇":「ぐぅ……」
アスカ・ラクスネス:「お~……。あれですよね。えーっと」
アスカ・ラクスネス:「ルーティング?」
シャオミン:「金は……まあ、こんなものか」そのまま持ち物を漁っていたが、振り返り。
シャオミン:「ルーティング……? 何の話だ」
"游雲魔扇":「無念……金目当ての輩などにこの私が……」
シャオミン:そう言ってから、改めてアスカの方をじっと見て。「身なりが良い……と言っていいかは分からないけど、変な衣服だな。外から来た人か」
アスカ・ラクスネス:「あっはい、そうです」
アスカ・ラクスネス:「あたしの后援人パパまで教えたほうがいいですか?」
"シュアイ":『気になる気になる』
シャオミン:「……そうだな。情報の交換をしておくか」
シャオミン:「結果、それであなたと戦う理由ができてしまったなら残念ではあるけど」
シャオミン:「後でそうと分かるよりは、ずっと良い」
アスカ・ラクスネス:「その時はその時ですよね。あたしもそうならないほうがいいですけど……」
アスカ・ラクスネス:「うーん。まず交換したいものがあるんですけど。とりあえずこれだけ」
アスカ・ラクスネス:「あたしはアスカ・ラクスネスです」
シャオミン:「名前か。暁明シャオミンで通ってる」
アスカ・ラクスネス:「シャオくんですね!よろしくおねがいします!」
"シュアイ":『アスカは物あさりをするタイプの人にも礼儀正しいんだ。偉いなあ』
アスカ・ラクスネス:偉いと言われたのでえへ、と小さく笑う。
シャオミン:「そうだな、よろしく。それで……次はこっちの番って事にするか」
シャオミン:「獅蠍会。ここに来る時に戈局の事を調べたなら、名前くらいは聞いてるはずんじゃないかと思うけど」
シャオミン:「そこが俺の仕事の依頼主」
GM:アスカさんはご存知でしょう。戈局街で一番大きなマフィア組織です。
アスカ・ラクスネス:「お~。思ったより大物ですね」
GM:実質的な一帯のドンであり、インフラの類に大きく食い込んでいる。
アスカ・ラクスネス:「まあこのクラスの使い手を抱えてますもんね。それはそうか」
"シュアイ":『すごかったね、シャオくん』
"シュアイ":画面が白く光るアスカの端末から聞こえるノイズのようなもの。
アスカ・ラクスネス:「はい。かっこよかったなあ」
"シュアイ":それに向かってアスカが返事をするように語りかけた瞬間、シャオミンは『これ』の言っていることが理解できるようになります。
シャオミン:「……うん? 何と話しているんだ?」
"シュアイ":『僕だよ僕!』
シャオミン:「誰かと通話でもしているのかな」
アスカ・ラクスネス:「あれ、聞こえるんですね」
"シュアイ":『って言っても……アスカ以外には聞こえないんだけどね』
"シュアイ":『ふふふ……』
シャオミン:「"アスカ以外には聞こえないんだけどね ふふふ……"」
シャオミン:「って言ってるな」
アスカ・ラクスネス:「あたしだけのトクベツだと思ってたのに……」
"シュアイ":『!?』
シャオミン:「幻聴じゃなくて良かったんじゃないの?それは」
アスカ・ラクスネス:「確かに。それもそうですね……」
アスカ・ラクスネス:「幻聴が増えたと思われても面倒ですもんね」
"シュアイ":『シャオくんも僕の喋ってることわかるんだ……エッヘッヘ』
シャオミン:「既に聞こえてる幻聴があるみたいな言い方だけど、掘り下げて聞いたほうがいいの?その話」
"シュアイ":最初の頃より明らかに崩れた口調で喜んでいる。
アスカ・ラクスネス:「ん~」
アスカ・ラクスネス:「もう少し仲良くなってからってのは?」
"シュアイ":『でもアスカだけのトクベツも悪くない響きだったかも……ううん、悪くないっていうか、良い。相当いい……』
シャオミン:「おい。俺の名前をそうやって呼ぶなら、そっちの名前を教えてくれよな」シュアイくんに向かって言っている。
アスカ・ラクスネス:「まだひみつです」自分の唇に人指し指を当てる。
"シュアイ":『ああっごめん! また名乗り忘れちゃった。ビギナーだから……!』
シャオミン:「な……なんだか釈然としないな。まるでこっちがあなたに興味があって、聞きたがってるみたいじゃないか」
"シュアイ":『ええっ!?』
"シュアイ":『アスカに興味がないの? こんなに美人なのに』
アスカ・ラクスネス:「確かに……なんだか響きがフェアじゃないかもですね」
アスカ・ラクスネス:「あたしはシャオくんに興味満々ですよ!」
"シュアイ":『おお……』
アスカ・ラクスネス:「たくさん聞きたがりもします。これならおあいこです?」
"シュアイ":『もしかして、ロマンスが生まれようとしている……?』
アスカ・ラクスネス:「えっ」
アスカ・ラクスネス:「ええ~っどうしようかなそうだったら……」
シャオミン:「いや……別に、全く興味がない訳じゃない。そうだったら情報の交換なんてしてないって分かるだろ」
シャオミン:「さっきのは、人の秘密を無理やり聞き出そうとするような……そういう態度を取ってる訳じゃないって言いたかっただけでだね」
アスカ・ラクスネス:「うん、そこは分かってますよ」
アスカ・ラクスネス:「誠実そうですもん」
シャオミン:「そうだな。俺は誠実で、信頼の置ける人間だ。そういう風に生きている」
シャオミン:その言葉には、さっきぶっ飛ばした人間の財布を奪ったことの負い目は全く感じられない。
シャオミン:あれは至って正当な報酬、ということになっている。少なくともこの少年の中では。
"シュアイ":『なんてさっぱりとした語気……』
アスカ・ラクスネス:「ところで“シュアイ”は名乗らないんですか?」
シャオミン:「"シュアイ"?」
GM:シャオミン君は聞き覚えが有るでしょう。
GM:リー・コンハイが別れ際に、"シュアイ"を捜すと良い。それが今回の異変に纏わる重要なワードだと語っていました。
GM:それ以上詳しいことは、獅蠍会の次期首領である彼も知らないようでしたが。
"シュアイ":『そうだった。自己紹介をしなきゃ』
シャオミン:「今、そう呼んだね。それが彼の名前なのか」
"シュアイ":『いかにも。"シュアイ"、それが僕の名前。多分……』
シャオミン:「多分?」
アスカ・ラクスネス:「あんまりわかんないんですって」
"シュアイ":『曖昧モコモコしているんだ』
アスカ・ラクスネス:「なんであたしとしてはまあ、“シュアイ”のモコモコを明々ハクハクにしようかなと」
シャオミン:「じゃあ、もしかしたら本当はシシェイかもしれないしシュウイかもしれないんだ」
"シュアイ":『シュウマイとかだったらどうしよう……』
"シュアイ":真剣な様子で悩んでいる。
シャオミン:「でも、本当に"シュアイ"だったら俺としては嬉しいね」
アスカ・ラクスネス:「そうなんです?」
シャオミン:「下調べで得た情報でね。今ここで起きてる異変に、"シュアイ"ってのが関係してるって」
"シュアイ":『えっ……』
アスカ・ラクスネス:「まあ、関係者なんですね……異変」
"シュアイ":『そんな……そうだったのか…………!!』
"シュアイ":『自作自演でアスカに取り入っていた……?』
アスカ・ラクスネス:「え~っ」
アスカ・ラクスネス:「そうだったんです?」
"シュアイ":『そんなはずは』
シャオミン:「言ってしまうと俺の仕事は、そっちの異変──"蟲"って機械兵が地上付近に湧きつつある事の原因調査」
シャオミン:「原因ごと取り除ければ尚良い。成果報酬ボーナスが出るからね」
"シュアイ":『ひええ……』
"シュアイ":画面の光がブラクラっぽく揺れる。
シャオミン:「……そうやって簡単に怯えてくれる素直な手合ならさ」
シャオミン:「別に乱暴する必要もないだろ。あなたがその原因になってるきっかけか何かを探して、そっちを取り除くって話だよ」
アスカ・ラクスネス:「まあ、除くかどうかはまた先に考えましょうよ」
アスカ・ラクスネス:「除いてから違っただと困りますし」
シャオミン:「分かってるよ。俺は適当な仕事はしない」
"シュアイ":『ほっ……』
"シュアイ":『えっと、じゃあ……』
"シュアイ":『僕も僕のことがわからないから……調べてくれると、嬉しい。きっとその結果、僕がいなくなったとしても』
"シュアイ":『あのまま誰も来てくれないより、ずっとマシだからさ!』
シャオミン:「とりあえず……これからやることは3つだ。地下探索と、シュアイの正体探し」
シャオミン:「それから、さっきみたいな邪魔者を叩き出すこと」
シャオミン:「その先の対処方法とかは、3つ全部クリアしてから決める」
アスカ・ラクスネス:「うん、いいですね。まったく競合しないのがすごくいいです」
"シュアイ":『やったー! やったやった! ありがとう!』
シャオミン:「これが俺の方針だけど……そう、アスカの方も反対する理由はないわけだ」
シャオミン:「じゃあ、お互いにとって効率的な方法で進める事にしよう……一応、断っておくけど」
シャオミン:「護衛の仕事なんかじゃないよ。あなたはどうやら、自分の身は自分で守れるらしいし」
シャオミン:「既に俺には依頼主がいる。二重契約はやらないんだ。色々と面倒になるから」
アスカ・ラクスネス:「はい。あたしもそういうタイプのオーヴァードじゃないんで」
アスカ・ラクスネス:「そこもお互い様で。乗り換えも今のところは予定にありません」
シャオミン:「率直で好ましい答えだね。……じゃあ、行こうか」
アスカ・ラクスネス:「はい。はぐれないように手はつなぎます?」
シャオミン:「は?」
"シュアイ":『素敵だね! 友達って感じで』
"シュアイ":『いや……ロマンス……?』
シャオミン:「……薄々思ってたけど、あなたさ……」
シャオミン:「俺のことすごく子供扱いしてないか……?」
アスカ・ラクスネス:「シャオさんがいいです?」
シャオミン:「そこじゃない!はぐれる可能性を危惧したところだよ!」
シャオミン:「ああ、くそ……仕事に歳は関係ないだろ。信頼に応えられるかどうか、役割をこなせるかどうかだ」「俺はできる」
アスカ・ラクスネス:「あはっ」笑って。
アスカ・ラクスネス:「どっちがはぐれないようにって言ってないんですけどねえ」と零して。
アスカ・ラクスネス:「じゃあ行きましょうか。チャンス逃しちゃったな~」手をわきわきさせながら、先へと歩き始める。


GM:シーン終了です。ロイス購入が可能。忘れてた気がするミドル1のもここでやりましょう。
アスカ・ラクスネス:同行者/シャオミン/好奇心:○/脅威/ロイス
アスカ・ラクスネス:購入は弊社の主力プロダクトを狙おうかな
ルー・バイメイ:用心棒/ティエン・フー/有為○/つまんないヤツ/ロイス
シャオミン:アスカ・ラクスネス:◯協調/警戒 "シュアイ":◯興味/脅威 で取得します
アスカ・ラクスネス:手配師を使ってボディーアーマー狙います
アスカ・ラクスネス:3DX+7>=12
DoubleCross : (3DX10+7>=12) → 3[2,2,3]+7 → 10 → 失敗

ティエン・フー:今のところルー先生に〇P;恩人/N:雇い主でとろう 何故Nが雇い主なのかというと最悪命令無視が発生するため
アスカ・ラクスネス:財産2点使いまーす
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの財産を2減少(6 → 4)
アスカ・ラクスネス:装備するぜ
シャオミン:あ、ミドル判定の侵蝕上げてない 上げます
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を7増加(55 → 62)
シャオミン:DBも獲得
シャオミン:紡ぎの魔眼しつつボディアーマー買います
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1増加(62 → 63)
シャオミン:6dx+1>=12
DoubleCross : (6DX10+1>=12) → 10[1,3,5,8,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

シャオミン:買えた~ 装備して終了
アスカ・ラクスネス:あたしとおそろいですねえ
ルー・バイメイ:せっかくだしクリスタルシールドでも狙っておくか
ルー・バイメイ:ブラックカードを使用
ルー・バイメイ:強化ビジネススーツの効果も乗せて
ルー・バイメイ:7dx+4>=25
DoubleCross : (7DX10+4>=25) → 10[4,5,6,7,7,8,10]+5[5]+4 → 19 → 失敗

シャオミン:すごい社長っぽい動きしとる
ルー・バイメイ:せっかくだし財産6使って購入しちゃおう
アスカ・ラクスネス:つよ
ルー・バイメイ:あと14しかない 財産が減っていくのは身が切られるよう
ティエン・フー:2dx2>=15 まあ素振り
DoubleCross : (2DX2>=15) → 10[3,7]+10[2,2]+10[10,10]+10[2,10]+10[1,8]+1[1] → 51 → 成功

ティエン・フー:糞意味わからんことした
ティエン・フー:しかも弱い
ルー・バイメイ:びっくり
シャオミン:急にC2で買い物しないで
ティエン・フー:2dx10>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 7[2,7] → 7 → 失敗

ルー・バイメイ:医療トランク使っていいよ しかもメディカルサポートで効果+5だ
GM:ちょっとやそっとの傷がすぐに塞がってしまう!
ティエン・フー:うす
ティエン・フー:2d10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 13[9,4]+5 → 18

ティエン・フー:そんなに?
アスカ・ラクスネス:クスリやってるんじゃないの
ルー・バイメイ:今後とも弊社をご贔屓に
シャオミン:塞がりすぎてなくした腕も生える勢い
ティエン・フー:グルメ細胞は自己再生に特化した細胞だ
ティエン・フー:感謝


◆Middle03◆

GM:合流シーン。全員登場です。
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(63 → 71)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(56 → 59)
ティエン・フー:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+5[5] → 58

ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(37 → 46)


GM:奇怪な鉄扇使いの襲撃を退けた後。
GM:アスカ・シャオミンの二人(とシュアイ)は、比較的順調に階層を下り、そこで奇妙なものを目撃した。
ギザミァ:(いいか? 静かにだぞ、静かに……)女が目で合図する。
ルー・バイメイ:ごくりと息を呑む。
ティエン・フー:「?」
ティエン・フー:(目で何を言われているのかわからない…)
ギザミァ:サン・ヴァン・ティエン・フー、ルー・バイメイ、ギザミァの三人が搭乗している歩行奇怪の周りに、いくつかの"蟲"が集まっていた。
ギザミァ:蟲は、そこにいる三人が見えないかのように、だが何かしらの違和感を精査するように佇んでいる。
ティエン・フー:何なのかわからないが、基本的に話しかけられない限りは静かなのがこの男の徳の一つだ。周囲には何やら剣呑な機械がうろついているが……
ティエン・フー:降りかかる火の粉はふりかかってきてから払えばよいもの。無言で座っている…
"シュアイ":『人がいる……けど動かないね……何してるんだろう』
ギザミァ:(うおお……いけ、早くいけ……!)
ルー・バイメイ:(何なのよこいつら~……!)
GM:しばらくして、何もないと判断したのか蟲たちが去ってゆく。
ギザミァ:「ぶはっ……! いよっしゃあ!(小声) これが吾輩のジツリキよ!」
ルー・バイメイ:「た、助かった……いきなりワラワラ出てくるからなにかと思ったわ」
ギザミァ:「カメラをハックしてダミー画面の関数調整し続けるの疲れすぎた~疲れすぎたん!」
ルー・バイメイ:(ちゃんと仕事はしてたのね……)
ティエン・フー:「……」“蟲”前後で特に沈黙度合いが変わっていない……
ティエン・フー:(そういう事が行われていたのか………凄いな……)
ギザミァ:「ハァハァ、社長。くれよ。アレを……集中できるお薬を……!」
ルー・バイメイ:「変な表現やめなさい!ブドウ糖タブレットでいい?」
ギザミァ:「へへぇ~」謙る。
シャオミン:「……何も反応しなかったね。もしかしたらあいつら、『蟲』を操ってる側の人間かもしれない」
シャオミン:「……って言いたいけど、そういう感じでもないのかな。あれは」
アスカ・ラクスネス:「うーん。じゃあ聞きますか」
"シュアイ":『蟲をけしかけられるだけなら、僕がちょっとは止められるかもだしね』
アスカ・ラクスネス:ぱっと身を翻して姿を現す。「すみません、そこなみなさん!」
アスカ・ラクスネス:「今のどうやったんですか?」
ルー・バイメイ:「ひえっ!?」
シャオミン:「できる自信もないことを言うなよ。宛にしないぞ」シュアイに語りかけながら、こちらも前に出ていく。
ギザミァ:「出たァ────! 人!」
ギザミァ:フーの後ろに隠れる。
アスカ・ラクスネス:「人で~す」パタパタ手をふる。
シャオミン:「なんだ、よく見ればルー社長じゃないか」以前の仕事で見知った顔であった。「周りに居るのは護衛の人かな」
ルー・バイメイ:「あ、えっ!?知り合い!?」「……あ、あんた、ホーさんとこの……?」
アスカ・ラクスネス:「おお。懇ろなんです?」
シャオミン:「ホーさんのとこの、ではないよ。俺は俺だ」手を振って否定する。
ルー・バイメイ:「あ、あの時は別にそっちのシマに手を出そうとしたわけじゃなくて!この馬鹿が勝手に……!」
アスカ・ラクスネス:「懇ろなんです……?」
シャオミン:「特には? 仕事でちょっと会ったことがあるだけ」
シャオミン:「多少いざこざはあったけど、幸いと喧嘩になったことはない。話せばわかる人だよ」
"シュアイ":アスカの端末から子供の声のようなトーンのノイズ音が鳴ってホッとする旨を伝えている。
シャオミン:「心変わりしていなければね」
ギザミァ:「ハァ~よかったぁ」
ギザミァ:「いやあんまりよくないか。獅蠍会ゆかりの人だと……」
ルー・バイメイ:「そ、そう!調査!ちょっとした調査ですわよホホホ」
ギザミァ:安心してでかい男の首にぶら下がっている。ちっこいのだ。
ティエン・フー:………木。(首にぶら下がっている女に対して微動だにしていない木のような佇み方という意味)
ティエン・フー:「そうだ。俺はこちらのルー先生とギザミァの調査手伝いの仕事を受けている、サン・ヴァン・ティエン・フーと言う」
アスカ・ラクスネス:「フーさんですね!」ぱっとそちらを見て。「……」
アスカ・ラクスネス:視線をその黄金の腕へと向ける。
シャオミン:「シャオミンだ。用件は、この地下区画の調査」
ギザミァ:「エロい格好の人! 今のどうやったか教えたらお目溢しいただける……?」
ティエン・フー:木…(アスカに見られているが、修行僧のような仏頂面で佇んでいる……の意)
ティエン・フー:「失礼、奇異な外見をしているが、悪ふざけで豪華な義手をつけられているようなものだ」
シャオミン:(おたくの社長も大概だろう)ここでそう口には出さない程度の礼節は備わっている。
アスカ・ラクスネス:「胸出してるのそっちの人じゃないですか。ここだと谷間見せないほうがそういうふうに見られるんです?」
アスカ・ラクスネス:普通に言う。
ルー・バイメイ:「はぁ~!?これはちゃんとしたブランドのやつですけど~~~~!」
アスカ・ラクスネス:「悪ふざけで遺産を……」訝りながらも。「まあ別に取って喰おうとかじゃないですよ、あたしは」
アスカ・ラクスネス:「PKするクチでもないですし」
ティエン・フー:「む…」遺産、と言う言葉を出てきた。UGNの人間は時折難しい言葉を使うが、この言葉が出てきたということは難しい言葉を知っている人間側ということだ。
シャオミン:「服の話をしてる場合じゃないだろ。知ってるぞ、女の服の話題は長くなるんだ……」
ティエン・フー:「所で、この二人が調査の障害となるなら、仕事内容には含まれるという事になるが」
ティエン・フー:「その調査というのは早いもの勝ちなのか?」
ルー・バイメイ:「ちょまっ、フー、ステイ!」
ギザミァ:「社長のエロはほら。お顔がちょっと庶民派だから口に出すと生生しくなっちゃうんだよな」
ルー・バイメイ:「毒盛るわよ!」
ルー・バイメイ:「……コホン」
ルー・バイメイ:「ええと、そちらのお二方?できればこちらも事を荒立てたくありませんので……」
ティエン・フー:「すまない、ルー先生」反省した口調だが、問題の本質を理解していないという態度
ルー・バイメイ:「協力して……いえ、協力させていただけると助かるわ」
ルー・バイメイ:名刺を差し出す。『ホワイト・メディカルCEO 魯白梅』
ギザミァ:「そうだ! そういうことに……しよう! 吾輩はギザミァ。このメカはジージー2号」
アスカ・ラクスネス:「これはご丁寧にどうも」
ギザミァ:「歩行音が蟲と同じであり、私がものすごく頑張ることで上に乗ってる人を蟲の目からごまかすことができるのだ」
シャオミン:「さっきの誤魔化しはそういう理屈だったのか」
アスカ・ラクスネス:「お~。すごいですね」
ギザミァ:「獅蠍会にはあげないぞ~」
ギザミァ:「と、直接の手の者ではないんだったか」
シャオミン:「俺は俺だ」語気を強める。「"獅蠍会のシャオミン"じゃあ、ない」
アスカ・ラクスネス:「ギザミァちゃんはがんばりやさんなんだ」
ギザミァ:「そうだろうそうだろう。フハハハ」天狗になっている。
ティエン・フー:「うむ。悪戯だけが能の悪童から、よくぞここまで己の興味を磨き上げたものだ」
ギザミァ:「先生……」ジーン。
ティエン・フー:「では、ルー先生。ルー先生はこちらの二人に協力し、共にこの深部を目指すということですね」
ルー・バイメイ:「そういうことで良い……わよね?」
アスカ・ラクスネス:「あたしは灰戦姫銘グリセル・ブランドのアスカ・ラクスネスです。名刺は無いんで顔で覚えてください」
ルー・バイメイ:「アスカね。よろしく」
ギザミァ:「顔が良すぎて忘れられないにゃあ」
アスカ・ラクスネス:「よろしくおねがいします。总管ケツ持ちは"獅蠍会”ではないんですが……」
"シュアイ":『シャオくんは素朴さがアクセントだねえ』
"シュアイ":ころころと笑うようなノイズ。
シャオミン:「評するなら顔を出してからにしなよ」シュアイに。
アスカ・ラクスネス:「李文龍って言ったら通じますかね」中華圏の裏社会に大きく根を張るUGN中枢評議員の名を出す。
ルー・バイメイ:「あ……なるほど、そっちの」
ギザミァ:「知ってるの社長?」
ティエン・フー:「わかった。顔で覚えておこう」顔をガン見
ティエン・フー:「顔さん?」
アスカ・ラクスネス:「アスカですよ~」
ティエン・フー:「よかった。顔と名前をあわせて覚えるので間違いないな。」確認している
シャオミン:「この男、どこか頭でも打ってるのか?」フーの挙動を訝る様に見ている。
ギザミァ:「あんまり考えない人なのだよ」
シャオミン:「そう? じゃあ、俺の顔も覚えておいて欲しいな。間違って殴りかかられたら嫌だから」
ティエン・フー:「わかった。シャオミンだな。名前は大事だ。足しも引きもしない。」
ギザミァ:「この腕は最悪死ねるからなぁ」
シャオミン:「悪意で殴られる分にはどうでもいいんだけどね。やり返せば済む話だし、単にそいつがそういうやつだって事だから……」
ルー・バイメイ:「うーん、バトル脳」
シャオミン:「はは。ならこちらも、"サン・ヴァン・ティエン・フー"と呼んだ方がいいかな」
ティエン・フー:「覚えるのならば、覚えていてくれれば十分。呼ぶ分には、好きにしろ」
アスカ・ラクスネス:「フーさん忘れるの無理すぎますけどね」
ティエン・フー:「それは嬉しい。」
シャオミン:「拘りがないなら……効率のためには、引き算だって重要だ。フーで進めるよ」
ルー・バイメイ:「ええ、自己紹介も済んだわね」
ティエン・フー:「では、調査に同行する人間が増えた所で…ルー先生。ギザミァ。アスカ。シャオミン。」
ギザミァ:「本当に我輩たちがお宝拾ってっても許してくれそうなノリじゃん! ひゃっふー!」
ルー・バイメイ:「バッ……余計なこと言うな!」
ギザミァ:「いやいやぁ、もう見つかった時点でそれしかないのバレてんだからさぁ」
シャオミン:「その話もここでした方がよかった?」
アスカ・ラクスネス:「あっそういう?ヤバそうなのじゃなかったらあたしはいいですけど……」
シャオミン:「どうせ譲り合えなきゃ奪い合いなんだから、する意味もないと思ったんだけど……」
アスカ・ラクスネス:「まあ、まずはフーさんの話ですね。どうぞ?」
ティエン・フー:「ここからどうするんだ?」本当に何もわかっていない顔「いや………」
アスカ・ラクスネス:「ああ。上るか、下りるかですね。じゃあせーので指しましょうか」
アスカ・ラクスネス:「せーの」下を指す。
ギザミァ:下。
ルー・バイメイ:「はあ……仕方ないわね。」下を指す
シャオミン:「いや、その多数決はどうなんだ」
ティエン・フー:「このまま下に降りていくだけならそれでいいのだが。どのような、何を主目的にしていくかだな」
シャオミン:「さっき、蟲が離れていっただろ。俺としてはあれの出処を探したい」
ルー・バイメイ:「シャオミンくんの方はそっちの捜査なのね」
シャオミン:「どこかに戻って充電でも受けてるはずだ。あれがまともな機械ならだけど」
ルー・バイメイ:「こっちは……何かしら社の発展につながるものがあればそれでいいし」
シャオミン:「他を調べるにしても、あの邪魔者を掃除するっていうのはそんなに間違った方向性じゃないと思うんだけど」
ギザミァ:「ええ~っ! せっかくやり過ごしたのに」
ルー・バイメイ:「そうね、あんなのがウロついてたらお宝探しどころじゃないわ」
シャオミン:「他に指針になるものって言えば……」少し考えてから、アスカの方を見る。
アスカ・ラクスネス:「あたしは最深部の調査ですね。多分EXレネゲイドがあると思うんでそれを……」
ルー・バイメイ:「ああなるほど、そっちUGNの仕事」
シャオミン:「シュアイか」
アスカ・ラクスネス:「そうですね、シュアイ絡みかも?」
ギザミァ:「おっ」聞き覚えのある単語にフーを振り返る。
ルー・バイメイ:「シュアイ……ああ!」
ギザミァ:「というかそうだよ! フー先生はフー先生で自分のトラブルの話してないじゃん」
ルー・バイメイ:「えっと、さっきの物騒な槍女が言ってたやつ」
ティエン・フー:「?」
シャオミン:「槍……? もしかして、そっちでも自称・墓守とかに襲われたのか」
ティエン・フー:「ああ………」
アスカ・ラクスネス:「へんなお面つけてました?」
ティエン・フー:「"ツゥ"と名乗る女だな。10年前からの知り合いなのだが……何やら"シュアイ"を殺したいだとか……」
アスカ・ラクスネス:「シュアイなにやったんですか」
"シュアイ":『怖すぎる……!』
ティエン・フー:「夜渾というのが何かいるらしいのだが、わからなくてな……」
シャオミン:「……一体、何やったらそうなるんだ? シュアイ」
ルー・バイメイ:「?」「よくわかんないけど、道は同じっぽいわね?」
"シュアイ":『わからない。大事な槍を棒倒しの棒とかに使ったのかな……』
ティエン・フー:「まあ、元々殺す事で何らかの解決を見る娘ではあったから、そう言う事もあるだろうと思っていたのだが………」
ティエン・フー:「………」
シャオミン:「ふ。そりゃ死ぬだろうな」
シャオミン:少しおかしそうに笑っている。
ティエン・フー:そう言えば最初に『ギザミァ』が「相手は子供だぞ」と言っていましたが
ティエン・フー:多分そうなのかな?と思っていたんだけど10年前から外見がかわっていない?
GM:変わっていません。
ティエン・フー:「そう言えば10年は経とうというのに外見が育っていないのは不思議だったな」
ティエン・フー:特にそこに触れる必要がなかったのでその時に触れたりはしなかったのだ
ギザミァ:「よし、とにかく乗って乗って! 5人乗れるかわからないけど……」
アスカ・ラクスネス:「やった。楽できそうですね」
ギザミァ:「生き残ってる案内板があったけど、この下に資料室があるみたいだ。何か調べられるかも。」
シャオミン:「大丈夫なのか? 実質6~7人分だろ」フーの巨体を見やりながら。
ルー・バイメイ:「そうとわかれば……ちょっと!そっちつめてよ!」
ティエン・フー:「む。」
ティエン・フー:「必要ならば俺が降りて歩こう」
シャオミン:「まあ、乗っていいと言ったから乗るけど。どうなろうとそっちの責任だからね」
アスカ・ラクスネス:「ちょっと狭いけど行けるんじゃないですか」
シャオミン:「仮に賠償とか言い出しても一切聞かないぞ。俺は」
ギザミァ:「お前が乗ってなきゃだめなんだよ足音辿られるんだから!」
アスカ・ラクスネス:「あっなるほど、そういう機序で相殺してるんですね」
ティエン・フー:「問題ない。足音を立てずに歩く事はできる」多分ね
シャオミン:「ん。多少狭いが、まあ……」「一番混み合ってる時のバスよりは大分、人道的だ」
ルー・バイメイ:「あたし通勤バスとか苦手なんだけど!」
ギザミァ:「とにかくいくぞ! 安全運転で参りまぁーす」
シャオミン:「もっとひどいやつがあるよ。日雇い仕事を探しに出かけようと、風呂に何日も入っていないような男がひしめき合って……」「おい、誰だ足を踏んだの」


GM:シーン終了。ロイス購入が可能でっす
シャオミン:あと1個しかないねんな。保留で…
ティエン・フー:むにゃ ロイス内容を考え中のため保留で
アスカ・ラクスネス:保留しようかな~
ルー・バイメイ:こっちもとりあえず保留しとこう
ルー・バイメイ:マネーならある なにか欲しい物があれば買うよ
ルー・バイメイ:なければブルゲあたり
ティエン・フー:購入はボディアーマーねらっとこうかな
ティエン・フー:えいえい
ティエン・フー:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 3[2,3] → 3 → 失敗

アスカ・ラクスネス:じゃああたしも人用のボデマ買おかな
アスカ・ラクスネス:手配師使って判定
アスカ・ラクスネス:3DX+7>=12
DoubleCross : (3DX10+7>=12) → 7[2,5,7]+7 → 14 → 成功

アスカ・ラクスネス:おっけ~ フーさんにあげる
ティエン・フー:ありがと~
ティエン・フー:ギュムギュム(着る)
シャオミン:人類あと何欲しいんだっけ とりあえず強化素材があって困ることはないか
シャオミン:紡ぎの魔眼して買います
シャオミン:6dx+1>=15
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 8[2,7,7,7,7,8]+1 → 9 → 失敗

ティエン・フー:まあボディアーマーと強化素材があれば大概はなんとかなる
シャオミン:だめ!おわり
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1増加(71 → 72)
ルー・バイメイ:ほな強化素材いっとくか
ルー・バイメイ:ブラックカードと強ビで
ルー・バイメイ:7dx+4>=15
DoubleCross : (7DX10+4>=15) → 10[4,5,8,8,9,10,10]+10[10,10]+5[5,5]+4 → 29 → 成功

ルー・バイメイ:マネーイズパワー
アスカ・ラクスネス:つよ~
ルー・バイメイ:強化素材ほしそうなのはアスカちゃんかな
GM:女性陣が購入強い
ルー・バイメイ:パスして以上!
GM:OK! 次のシーンいきます
GM:アスカちゃんのリアクション確認してなかった まあ受け取っといてください


◆Middle04◆

GM:情報判定です。判定可能項目は現在4つ
▼"ツゥ"について 情報:FH/裏社会 12(OPとミドルフェイズの判定に勝利していた場合、1つにつき難易度が3減少)
▼"シュアイ"について 情報:噂話/UGN 8
▼"蟲"について 情報:裏社会/知識:機械工学 8
▼『夜渾技術』について 情報:裏社会 9
GM:登場をどうぞ~
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(46 → 53)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(59 → 65)
ティエン・フー:うぃす
GM:ツゥの難易度はミドル1のほうのみ成功して9になっています
ティエン・フー:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 5[5]+58 → 63

シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(72 → 78)
ルー・バイメイ:全部社会5の収集チームで+2で判定できるぜ
ルー・バイメイ:強化ビジネススーツもあるからさらに+2
アスカ・ラクスネス:UGNならとくい
シャオミン:どれかってなると裏社会がいいがち
GM:夢の雫持ちが侵蝕軽めで来てるから気軽に振って良い気配はある
シャオミン:じゃあ"蟲"についていきます
シャオミン:コネ:情報屋使用で
GM:ヤッチマイナ~
シャオミン:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 9[5,7,8,9,9] → 9 → 成功

GM:成功! 貼ります
ルー・バイメイ:えらいぞ
▼"蟲"について
電力と砂を糧に金属珪素を製造し、自己を複製する能力を持つロボット兵。
夜渾技術のひとつであり、河界でもっともよく目にする危険物。
頑丈で素早く、また無線送電で動くため電力切れが起こらない。敵を感知するセンサーは主に視覚と聴覚。
"蟲"の他にも様々な機体が存在するらしいが、複雑すぎるが故に"蟲"のように増えることはできず、殆どが既に破壊されている。
ルー・バイメイ:珪素生物!
アスカ・ラクスネス:はえ~
アスカ・ラクスネス:▼"シュアイ"について 情報:噂話/UGN 8 いきます コネ使ってUGN
GM:へっ やってみな
アスカ・ラクスネス:3dx+5>=8
DoubleCross : (3DX10+5>=8) → 8[6,6,8]+5 → 13 → 成功

アスカ・ラクスネス:えへん
GM:強い ビルドが
ルー・バイメイ:えらすぎ
▼"シュアイ"について
戈局では前触れなく電子機器の誤作動が発生し、故障、ないしは何もなかったかのように機能が復元する事案がいくつか報告されている。
『電霊』と呼ばれる都市伝説の正体こそが"シュアイ"である。
自分が何者であるかの具体的な記憶は失っているが、電子干渉の可能な範囲から、自らの本体が河界の奥深くにあると予想している。
特殊なプロテクトが成されているらしく、河界の電子機器に干渉するのは苦手。
アスカ・ラクスネス:そうとはね
GM:とくべつ蟲に強いわけではない
ティエン・フー:蟲とシュアイか
ティエン・フー:"ツゥ"調べておこうかな シナリオロイスだし
ルー・バイメイ:いっときな!
ティエン・フー:うす 100%いっときてえ気もするし
ティエン・フー:4%使って完璧人間になっておきましょ
ティエン・フー:8dx10+9>=9
DoubleCross : (8DX10+9>=9) → 8[2,2,3,5,5,6,8,8]+9 → 17 → 成功

ティエン・フー:浸食63→67
シャオミン:つよ
GM:本気の判定
ルー・バイメイ:やるう
▼"ツゥ"について
宗教的差異から、戈局街の外では政府の迫害を受ける立場に有る少数民族の一つ、カブーシャ民族の女性。
見た目からは読み取れないが、肉体の殆どが機械に置換されており、外見も10年前からほとんど変わっていない少女のもの。
河界の研究設備に彼女の身体データが記録されており、ここで身体改造・機能の調整が成された事が伺える。
GM:槍の達人だって書き忘れた 槍の達人です。
シャオミン:そうなんだ
GM:実はね。
ルー・バイメイ:そういうこととはね
ルー・バイメイ:では『夜渾技術』を
ティエン・フー:槍の達人サイボーグ ノイマンブラックドッグめいているな
ティエン・フー:うす
ルー・バイメイ:情報収集チーム、強化ビジネススーツ使用
ルー・バイメイ:5dx+4>=9
DoubleCross : (5DX10+4>=9) → 7[2,3,5,7,7]+4 → 11 → 成功

GM:全員成功だ えらいぞ
▼『夜渾技術』について
戈局街地下、『河界』に存在する遺棄された研究施設に眠る技術データ。
"游雲魔扇"の耐衝撃コーティングや、獅蠍会が使っている高効率で安全性の高い無線送電技術はそれに由来する。
多数徘徊する『蟲』をくぐり抜け生きて夜渾技術を持ち帰る者は少なく、ほぼ現地マフィアである獅蠍会の独占・情報統制を受けている。
香主(首領の息子)であるリー・コンハイはこの秘密主義が地下探索停滞の原因と考えており、調査の風通しを良くするための足がかりを手に入れたがっているようだ。
ルー・バイメイ:へえ~~
ルー・バイメイ:仲良くなれそう
ルー・バイメイ:ちなみに夜渾はヤコンでOKですか?
シャオミン:なるほどなあ
リー・コンハイ:得ではあるけどやっぱ謎のメカがいっぱい湧いてくるのに手が足りないの嫌だからね
GM:ヤコンでいいです
ティエン・フー:はあ~~~
シャオミン:別ルートからどっかの誰かが技術を手に入れて流してくれたらうれしいんだ
ティエン・フー:と言う事は俺が腕をなくして物乞いしてる間、"ツゥ"はここで仮面ライダーにされてたのか
ティエン・フー:ブッ壊すのも妥当
ティエン・フー:リー・コンハイ結構立場スゴいな・・・
シャオミン:ルーさんがいたからいい具合になったけど、俺が普通に一人で持ち帰ってたらどうしてたんだろう
GM:アスカさんが地下の事をよく知らなかったのも現地のマフィアが頑張って隠していたからということにしておいてください
アスカ・ラクスネス:なるほどなあ
GM:どうしてたんだろうというのは
シャオミン:けっきょく獅蠍会が手に入れてる事になるんかなって そうでもないのか
GM:あっそういう
GM:地下がどう危ないみたいなことが詳細にわかれば上も考えを改めるかもなというのと、直接の部下ではなくシャオくんに声をかけて秘密を教えてるのがもうみたいな感じだと思います
シャオミン:なるほど理解!


GM:地下中層 データセンター
GM:フロアを下るにつれ、書類や機器も運び出されずに残っているものが多くなってくる。
GM:なぜだろうか。重要なものも混ざっていそうなものだが。あるいはこの発電所を引き払う必要が出た時点で、既にこのエリアには"蟲"が跋扈していたのかもしれない。
GM:君たちはいくつかの"蟲"の不意を打って機能停止させ、それぞれの手がかりを探していた。


ギザミァ:「よし、一旦ごはんにしよう」
ルー・バイメイ:「いや~持つべきものは頼れる用心棒ね」
ギザミァ:そう言っていかにもなブロック食料を配り出す。
シャオミン:「貰わないよ。それくらいは自分のを用意してる」
シャオミン:断りながら、倒した機械蟲の体を引き裂いて中を調べている。
ティエン・フー:「ありがたい」
ティエン・フー:両手をあわせている「いただきます」
アスカ・ラクスネス:「ありがとうございます」
ギザミァ:「わぁお。クール」
ティエン・フー:シャキ…サク
"シュアイ":『これ知ってるよ。ピクニックってやつでしょ!』
アスカ・ラクスネス:一口食べてから。「あっ……ひただきまふ」
シャオミン:「大体、こんな街に住んでると」
シャオミン:「他人から恵んでもらった食物なんて、ろくでもない事の方が多いんだ」
"シュアイ":"シュアイ"の声は既に全員に聞こえるようになっている。
ルー・バイメイ:「ピクニックにしちゃ味気ない食事だけど……ないよりマシね。頂きます」
アスカ・ラクスネス:「大変なんですねえ」
シャオミン:「あなたのがそうだとは言わないけどね。そういう習慣になった。自分の体に入れるものには、ちゃんと金を払った方が良い」
シャオミン:「まあ、金を払ってもダメな時はあるけど」
"シュアイ":始めは戸惑われた(?)が、命を狙われたりしている当人がアスカの端末をジャックして子供子供した発言をしているのは既に全員の知るところだ。
ルー・バイメイ:「まあそうね、高級料理店でも不味いもんは不味いし」
ティエン・フー:「食事の流儀は人それぞれだ。良いパフォーマンスをするためにも必要と思う生き方をすれば良いだろう」
ギザミァ:「社長はヘタな買い物をする天才だからな~」
ティエン・フー:シャキ…サク
ティエン・フー:「不思議な味だ」
ギザミァ:「マズいって言っていいぞ先生」
ルー・バイメイ:「あんたに言われたくないわよッ」シャキ サク
ギザミァ:「はぁ~?」
ギザミァ:モクっ「くぅ~! 不味い」
アスカ・ラクスネス:「でもこうやってみんなで食べると美味しくなりません?」
ギザミァ:「良いことを言うなアスカ! 実のとこ吾輩もそれを狙って皆を巻き込んだのだ」
ルー・バイメイ:「また適当言って……」
アスカ・ラクスネス:さも美味しそうに食べている。
シャオミン:「何だそれ」ふっと笑う。「気障ぶった男が女を口説く時の文句みたいだ。レストランで仕事してた時に、何度か見たぞ」
ギザミァ:「適当かどうかはこれを見て言ってもらおう」
ギザミァ:ペンライトを取り出してルーの前で明滅させる。
アスカ・ラクスネス:「なんですそれ?」
ギザミァ:「いいか。光の明滅に注目して……ふっ、と光が消えるたび、体の力が抜ける。リラックスする……食べ物が美味しく感じる……」
ルー・バイメイ:「催眠術じゃないのよ!」
シャオミン:「こっちは見たことないな。けど、子供騙しだってのは分かる」
ティエン・フー:「ううむ………美味……」
ティエン・フー:「美味……」
ギザミァ:「ほんとに美味しくなってる人いる!?」
シャオミン:「いたもんだな……大きい子供が……」
ティエン・フー:「飯の美味い不味いは正直わからんが、良いものである気がしてきたな」
ルー・バイメイ:「あんた本当に単純というか……純粋というか……」
ティエン・フー:「良いものは良いな…」
ティエン・フー:黙々と謎のブロック食料を喰っている
ティエン・フー:「ごちそうさまでした………」ブロック食料の霊に感謝
ギザミァ:「よぉーし先生。一度落ちるたびに、一つ前より美味しくなる……味蕾がレーションの微妙な味を受け入れていく……食べ物を美味しく感じるのが気持ちいい……」
ティエン・フー:「美味いッ……美味すぎるッッッ!!!このレーションはもっとないのか!!」
ティエン・フー:「はッ…………」
ルー・バイメイ:「変なキマり方しちゃったじゃない」
ギザミァ:「やべっ乗りすぎた。調子に」
アスカ・ラクスネス:「こわ~」
シャオミン:「おい、そのまま続けて大事な護衛さんの頭がポンコツになっても知らないよ」
ギザミァ:「いや、大丈夫だ。先生は単純だから戻るのも一瞬だから……」目を逸らす。
ティエン・フー:「ふー………」深呼吸をし、精神を操作する事で脳内の分泌物を調整している「それで…」
シャオミン:「ん……こいつ」バラした部品を床に並べながら。「どうも、バッテリーがない……」
シャオミン:「昔、廃棄スマホを分解する仕事を手伝ってた事があるんだけど。それと一緒に考えちゃいけなかったか……?」
ルー・バイメイ:「ふぅん……」
シャオミン:「ギザミァ、どう見る? 技師なんだろ、あなたは」
シャオミン:広げて並べた部品群を示しつつ。
ギザミァ:「んああ。もしかしてアレか?」
ティエン・フー:「何かわかったか聞こうとしたのだが、聞いてもわからなさそうな内容だな…」
ギザミァ:「『上』の送電方式じゃないか? 戈局街は至るところ電線塗れだが……実はあれ、全部が同じところから繋がっているわけじゃなくてな」
ギザミァ:「いくつか途切れているし、到底電線が地上と繋がらん場所でも金を払えばどこかから電気が引かれる」
ギザミァ:「河界から掘った技術の一つだろうと思っていた」
アスカ・ラクスネス:「え~?」
ルー・バイメイ:「なるほど。『夜渾技術』……」
シャオミン:「無線で充電ができる……ってことか? 原理はよく分からないけど」
ルー・バイメイ:「思ったよりスッゴいわね。オーバーテクノロジーにも程があるわ」
ティエン・フー:「聞いたことがあるぞ。確か…空間ワヤイレス宮殿……」
ルー・バイメイ:「ワイヤレス給電のこと?」
シャオミン:「ルーやアスカの反応を見るに、都会じゃそれが普通って訳でもないんだね」
アスカ・ラクスネス:「いや、ありますよ。ただ……」
アスカ・ラクスネス:「減衰が相当なんで、普通は小電力でしかやれませんね」
シャオミン:「こんな機体が何時間も動き続けてるのは妙ってことか」ばぃん、と装甲板を爪弾く。
ギザミァ:「話せるね! 減衰を抑えようとすると普通はものすごい量の電力を大気のない宇宙空間とかを介して送電したりが考えられてるらしいけど」
ギザミァ:「そう。間に地上の雑多なモノを挟んで、こんなんが動いてるのは不自然だ」
アスカ・ラクスネス:「うーん。オーパーツなんだろうってことはわかってきました」
ギザミァ:「絶対戦闘用じゃない妙な機能もあるな……詳しくは分からないけど。夜渾技術、っていうのが、これの名前だって? 社長」
ルー・バイメイ:「獅蠍会が囲っちゃってるからここ以外じゃ見れないけどね」
ルー・バイメイ:「まあ持ち帰ろうとしても生半可な盗人じゃそいつみたいなのにやられちゃうし」
ルー・バイメイ:足先で虫のかけらを蹴る
アスカ・ラクスネス:「でも機械的な超技術っていう法則性はあるんですね?」蹴られた虫の欠片を見ながら。
"シュアイ":『仮面の人にも襲われるしね』
アスカ・ラクスネス:「複合的な産物じゃないのかも」
ルー・バイメイ:「……そうね。そもそもシュアイ、あんたもそうでしょう」
シャオミン:「そうなの?」
"シュアイ":『僕~~?』
シャオミン:「そんなにすごい事ができる風には見えないけどな」
"シュアイ":『こう見えてもこれまで何度か人助けをしたんだけど……』
ルー・バイメイ:「まずこうやって会話できてる時点でそこそこすごいと思うけど……」
シャオミン:「ただ会話するだけなら、電話してるようなものじゃないの?」
"シュアイ":『あっそうか。シャオくんからするとそうなっちゃうんだ』
ルー・バイメイ:「感覚が麻痺してる……」
"シュアイ":『このアスカさんのデバイス。なんと僕が遠隔で乗っ取って動かしてるんだよ!』
アスカ・ラクスネス:「乗っ取られちゃいました……」
シャオミン:「ええ? ハッキングじゃないか」
ルー・バイメイ:「それあんた上の人に怒られるんじゃないの?」
"シュアイ":『ハッキング……!』
シャオミン:「いいのか?アスカ」
アスカ・ラクスネス:「いいですよ。シュアイのためですから……」
"シュアイ":『そ、そうか。ごめん。アスカ……』
シャオミン:「大事なデータとか入ってたら、うっかり壊されてるかもしれないぞ」
ギザミァ:「ハッキングなら吾輩でもできるな」
ティエン・フー:「そう言えば俺もここに来るまで、一度助けられた記憶がある」
ティエン・フー:「"ツゥ"と戦っている時、何者かの介入としか思えないタイミングでな」
ルー・バイメイ:「そういえば」
ルー・バイメイ:「あの停電!あれあんたがやったの?」
"シュアイ":『! そうか。地上で気配は上手くつかめなかったけど』
"シュアイ":『あれが"ツゥ"なんだ』
シャオミン:「つまり、地上にまで手を伸ばして停電を起こせるのか。そりゃ確かにすごい技だな」
ティエン・フー:「あれで恨みを買ったのか?それほど器が小さいとは思えないが………」
ティエン・フー:「…いや、そう言えば外見が変わっていなかったし、その分…かすかに機械的な気配を感じた」
ギザミァ:「あぁん?」
アスカ・ラクスネス:「機械?」
ティエン・フー:「事情はわからんが、やはり"ツゥ"も夜渾とやらに何やら殺す理由となる縁を結んだのか?」
ティエン・フー:「10年前に一度戦ったのだが、思い返すと外見が変わっていなかった。となると、そのへんに理由があるのではと考えるが……」
ティエン・フー:何もわかっていない顔で。データがある・・・とか裏取り・・・みたいなのは詳しそうな人にパスしたいです
ルー・バイメイ:「勝手に改造されたからムカついてるとか?」
シャオミン:「推論できる?それ。本人に聞くのが一番いいんじゃないの」
ティエン・フー:「必要そうなら次に会った時にきいてみよう」
ギザミァ:「見るからにカブーシャ人だったし、普通に政府のゴリ押しで出来た建物が嫌いなだけなんじゃないの? おっとと」
ギザミァ:ドサササッ
ギザミァ:なんかちょうどよく資料の山を崩す。
ティエン・フー:GM感謝
アスカ・ラクスネス:「あの、カブーシャ人ってなんです?」
ギザミァ:「あぁほら、我輩とか漢民族っぽくないだろ? なんかそういう……」
ルー・バイメイ:「何してんのよ……」
ギザミァ:「中国の厄介者をやってる奴らだよ」
アスカ・ラクスネス:「あ、少数民族みたいなのなんですね」
ギザミァ:「穏当な表現をすればそう」
シャオミン:「まあ、そうだね。数が少ないから他所に追いやられるし、理不尽だって暴れて回る……そういう下らない喧嘩を、ずっとやってる」
シャオミン:機械油で汚れた手を拭いて、懐から取り出した干し肉をもそもそと食べ始めている。
ティエン・フー:「その一団を護衛してこの辺に来た事もあったのだが、ギザミァが生きていたのは本当に良かった事の一つだな」
ギザミァ:「イェーイぴーすぴーす」
ギザミァ:嬉しそうにフーの義腕をピシピシしています。
ルー・バイメイ:「ま、どこに行ってもそういうことは……」資料の山を片付けようとペラペラめくる
ルー・バイメイ:「……ん~?」
ルー・バイメイ:「ヤバいの見つけちゃった……」
ギザミァ:「おん?」覗き込む。
ルー・バイメイ:皆の前に、様々な人体実験のデータが記載された資料を広げる
ルー・バイメイ:「この辺の薬物、地上じゃ取り扱いが禁止されてるような強いやつばっかりよ」
シャオミン:「ん……何だこれ。カルテ……でいいのか?」
ギザミァ:「おぉ……見覚え、ある。な……映ってる顔とか……名前とか……」
ギザミァ:かなり直近に。
ルー・バイメイ:「カルテなんてもんじゃないわね、有り体に言えば実験よ」
ルー・バイメイ:「どうも機械技術と人体の融合……みたいな」
シャオミン:「……」なんとなくその言葉を聞いてフーさんの腕に視線が向かう。
ルー・バイメイ:「夜渾のヤバい技術と人体を融合させるために相当無茶してるわね」
ギザミァ:「10年前の技術とは思えんな……筋肉やら臓器やら」
ルー・バイメイ:「写真もあったわ。……ビンゴね」
アスカ・ラクスネス:「ふうん……」
シャオミン:「ハラワタまでやるのか。それは……随分だね」
ルー・バイメイ:先程フーさんと死闘を繰り広げた少女の写真を見つける。日付は5年ほど前だ。
シャオミン:あまりその技術の意味を理解している訳ではないし、自分が理解できるとも思っていないが、調査業務なので資料をスマホで撮影している。
ギザミァ:「まるきり挿げ替えてしまうわけではないが……臓器というのはそこにあるだけで弱点であるからしてな」
ギザミァ:「いや、これはハード屋の意見であって、カラダを使って働くみなさんは別の意見をお持ちかもしれないけどぉ」
ティエン・フー:「鍛えるという行為も機械に置き換えるという行為も、強くなるということに変わりはない」
シャオミン:おもむろにギザミァの二の腕の辺りを触ってみる。
ギザミァ:「はにゃっ……」
シャオミン:「自分だって生の身体じゃないか」
ティエン・フー:「内臓は鍛え辛い以上、効率的ではあるかもしれん」
ギザミァ:「私は前進弱点塗れだ悪いか!!!」
ティエン・フー:頷く。「しかし……実験か。人によっては殺意を抱くに十分かもしれんが……」
ギザミァ:フーの肩の上にリスのように逃げ込み、威嚇。
ティエン・フー:「年を取っているようにみえない理屈は通ったが、それが理由かは聞いてみない事にはわからんな」
ティエン・フー:木………(特に身じろぎ等しないので、問題なく壁の役割を果たす)
シャオミン:「まあ、結局話はそこに帰ってくるんだな」既にギザミァへの興味はなさそうだ。ボトルの水を飲んでいる。
ルー・バイメイ:「まああの感じだとどうしたって邪魔しに来るでしょうねぇ」
ギザミァ:「どうしよう社長……男の子に触られちゃった……来たかもしれん、モテ期が……」
アスカ・ラクスネス:「へえ~……」
ルー・バイメイ:「シャオミンくん、こいつ耐性ないんだからあんまり刺激しちゃ駄目よ」
シャオミン:「ん? ああ、そうだね。言葉通り、全然鍛えてなさそうな筋肉だったし」
シャオミン:「あんまり荒事に晒して刺激を与えるのは賢明じゃなさそうだ」
ギザミァ:「守ってくれるんだ…………」
ティエン・フー:「とりあえず何が理由かわからんが、殺すというのはやはりいかにも物騒だ。それで止まるとは思えんが、努力もせずに次の手はとれまい」
アスカ・ラクスネス:「逆に機械なら機能停止で無力化できるかもしれませんね」
ティエン・フー:「"シュアイ"、君の方から理由を聞いて謝ったら許して貰えたりはしないか?」
"シュアイ":『…………それは。多分、そうしてみるけれど……』
シャオミン:「しかし、シュアイは自分が何をしたかも忘れてるんだろ」
シャオミン:「そんな状態で謝られて、殺意を引っ込めるやつがいるかな」
"シュアイ":水を向けられ、ずっと考え込んで居たらしいシュアイが応じる。
"シュアイ":『そうだよね』
ティエン・フー:「だが、覚えていないものはしょうがなくないか?」
ルー・バイメイ:「…………」「だめそう」先程の激戦を思い出す
シャオミン:「しょうがないで済ませる人種は、そもそも復讐なんて始めない。違うかい?」
ティエン・フー:「なるほど……シャオミン、賢いな……」
"シュアイ":『僕、何をしたんだろう。これでも自分のことは、あんまり悪い奴じゃない方だと思うんだけれど』
"シュアイ":『そうなったのは、そうやって償わなければいけない罪を犯したからなのかな』
アスカ・ラクスネス:「どうでしょう?分かりませんよ」
アスカ・ラクスネス:「悪いやつが中に入っているとか……」
"シュアイ":『誰かの中に、悪いやつが入っていることがあるの?』
"シュアイ":比喩だろうか。うんうん唸っている。
ルー・バイメイ:「誰かの中に悪いやつねえ。そういうこともあるのかしら?UGNの方でそういう事件とかあったり?」
ルー・バイメイ:「ともかく。その辺についてはわかったわ」「何もわからないことがわかった」
ギザミァ:「そうだな……現状手に入ったのは我々にとってクリティカルに価値があるとは言えない情報だ。最も、欲しい部分からそこまで離れても居ないように思える」
ティエン・フー:「ならば、復讐かそうでないかにせよ、納得するためには"シュアイ"の真実の確認が必要か」
シャオミン:(ツゥって人の復讐は俺には関係ないけど……まあ、シュアイをどうにかするって言ってるのが事実なら無視もできないよな)
シャオミン:シュアイが何を為した存在なのか、あるいは彼女の口から聞く事になるかもしれない。それを明かすのも己の仕事の範疇であるはずだ。
アスカ・ラクスネス:「あはは」笑ってごまかして。「まあなんにせよ、探索するだけの価値はありそうで」
ルー・バイメイ:「どっちにせよ、もうちょっと奥の方に行くしかないわね……はぁ」


GM:シーン終了。ロイス購入が可能です。
シャオミン:うーーん 保留して強化素材
アスカ・ラクスネス:ロイスは保留して……応急手当でも買っておこう
シャオミン:紡ぎの魔眼しま
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1増加(78 → 79)
アスカ・ラクスネス:2dx+6>=8
DoubleCross : (2DX10+6>=8) → 4[1,4]+6 → 10 → 成功

アスカ・ラクスネス:かえました
シャオミン:6dx+1>=15
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 7[1,3,4,6,6,7]+1 → 8 → 失敗

シャオミン:よわい 終わりです
ティエン・フー:ム~ン
ルー・バイメイ:ブルゲるか ブラックカードと強化ビジネススーツ
ルー・バイメイ:7dx+4>=20
DoubleCross : (7DX10+4>=20) → 7[2,2,3,3,4,7,7]+4 → 11 → 失敗

ティエン・フー:強化素材 いっちゃお
ティエン・フー:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 8[1,1,8] → 8 → 失敗

ルー・バイメイ:んん~ 無理に買わなくてもいいか
ティエン・フー:+1だから4%支払う程ではないかな?みたいなのが続いてる
ルー・バイメイ:ノー購入でフィニッシュ
シャオミン:流石に+1よりは別のとこで雫使えるほうがいいはず


◆Middle05◆

GM:引き続き判定シーンです。判定可能な項目は4つ。
▼C3ソーラー発電プラントについて 情報:噂話/裏社会 11
▼"夜渾行動"について 情報:FH/軍事/裏社会 9(上の情報項目を開くと判定可能)
▼"コートゥオン"について 情報:FH 9(上の情報項目を開くと判定可能)
▼未発掘の夜渾技術を見つけよう! 意思 9
シャオミン:連鎖してるぅ
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(79 → 89)
ティエン・フー:登場!
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(53 → 56)
シャオミン:一生上がるな
ティエン・フー:67+1d10
DoubleCross : (67+1D10) → 67+2[2] → 69

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(65 → 69)
シャオミン:11やれる人類いるのかな
ティエン・フー:11は俺かルー先生がいけるはず
アスカ・ラクスネス:UGNがいっこもない……
ティエン・フー:いうてアスカちゃんもか
GM:ちなみに未発掘の~はシナリオクリアに関係ないです
シャオミン:なるほどね
ルー・バイメイ:ワシにはカネの力がある
ティエン・フー:では11いこう
ティエン・フー:援護の風ウィンドブレスを使っても問題ない登場ダイスをひけた
GM:財産が1とかスタートのキャラいないしミドルも強めのパーティだから多少ふっかけています
ティエン・フー:69→73
ティエン・フー:8dx+9>=11
DoubleCross : (8DX10+9>=11) → 9[1,1,2,4,6,8,9,9]+9 → 18 → 成功

ティエン・フー:成功!
GM:とはいえウィンブレだとほぼ自動成功になりますね
ルー・バイメイ:つよい
▼C3ソーラー発電プラントについて
砂漠地帯に降り注ぐエネルギー資源を大規模敷設したソーラーパネルで活用し、中国各地の電力需要を賄おうと設立された施設──表向きは。
政府からの圧力も交え、強引な手段で土地を確保しての開発が実行された。
C3はチャイナ・CIS・カンパニーの略称でありプラント開発計画を主導した企業とされているが、
既に倒産しており、親会社とされる大企業も不況によってゼロを割り込んだ資産価値を買い叩かれ単に名義を貸したもの。
実質的にはダミー会社であり、発電所の建造も何らかの計画を隠すカモフラージュだったとされている。
→"夜渾行動"について が判定可能になりました
シャオミン:ほえ~
ティエン・フー:チャイナシスカンパニー
アスカ・ラクスネス:ほんほん
ティエン・フー:チャイナ既にCIS
ルー・バイメイ:黄色い布が見える
ティエン・フー:後でルー先生に読み上げて貰うための資料を発掘してきます
シャオミン:じゃあ"夜渾行動"について に行きます
シャオミン:いうて紡ぎいらんやろ(慢心) コネだけ使用
シャオミン:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 5[2,3,3,4,4,5] → 5 → 失敗

シャオミン:全然あかんくて草
シャオミン:まあ財産5あるんで……4入れます
ルー・バイメイ:雫いっとく?
シャオミン:とっといてよさげ?
ティエン・フー:財産、基本的には使いどころさんだ
ルー・バイメイ:どうかな お金使えるなら使っちゃっていいかも
シャオミン:まあ財産の方が余るからね
アスカ・ラクスネス:お金のほうが良さみ
アスカ・ラクスネス:買えない時に雫使うもできるし……
シャオミン:残り財産1になってfix
GM:すいませんちょっと離れてた 貼ります
▼"夜渾行動"について
オペレーション・ナイトフラッド。政府高官を抱き込んだ8つのFHセルの合同軍事作戦。
故郷の奪還を求めるカブーシャ民族たちのテロを政府軍が鎮圧するというシナリオで、
双方に最新鋭の技術供与を行った状態で街ひとつを戦場に変えて裏の世界に兵器技術の宣伝を行うというもの。
カブーシャ兵の中には実験によってオーヴァードへと覚醒した者たちが含まれており、
彼らの能力を伸ばすためのインプラント・機械化改造と、彼らの能力による超常現象を無人兵器で再現する研究(夜渾技術)が8つのセルの技術を共有して行われていた。
→コートゥオンについて が判定可能になりました
シャオミン:ひええ
アスカ・ラクスネス:やば
ティエン・フー:おお……
ルー・バイメイ:ワァ……
シャオミン:OPにいたイカレインプラント屋さんもこれの手の人間かよ
ティエン・フー:カブーシャ兵!
GM:OPのイカれインプラント屋は
GM:一般通過イカれインプラント屋です
シャオミン:そっか……
ルー・バイメイ:なあんだ
GM:「だから安心だよぉぉ? 改造手術を受けてみる気はないかぁぁい???」
ルー・バイメイ:となると コートゥオンはこっちで行きましょうか 意思弱いし……
アスカ・ラクスネス:どうぞ~
ルー・バイメイ:情報収集チームと強化ビジネススーツ使用
ルー・バイメイ:5dx+4>=9
DoubleCross : (5DX10+4>=9) → 10[1,4,5,7,10]+2[2]+4 → 16 → 成功

GM:うまい
▼"コートゥオン"について 情報:FH 9
夜渾行動におけるカブーシャ側のオーヴァード部隊。
反政府運動のためとして覚醒・改造を施されたため当然ながら夜渾行動という作戦の名も詳細も知らず、
機密のためという名目で移動中目を塞がれていたため、自分たちが強化実験を受けている場所が発電所の地下であることも知らなかったようだ。
記されたメンバーは以下7名。
"ツゥ"
"シー"
"シャン"
"マァ"
"パオ"
"チュー"
"シュアイ"
アスカ・ラクスネス:シュアイ……?
ルー・バイメイ:ムムム
GM:果たして……
アスカ・ラクスネス:▼未発掘の夜渾技術を見つけよう! 意思 9 これやってみようかな
GM:やってみな できるもんならな
アスカ・ラクスネス:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[5,9,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

アスカ・ラクスネス:フ……
ルー・バイメイ:発掘の達人
GM:これがモデルチルドレンの力ってわけかよ
シャオミン:いっぱい掘ってる
GM:では以下のアイテムが手に入ります。
"揺"
MRIの原理で脳波をスキャンし、高確率の回避行動を行うシステム。
設計データはないので複製は出来ないがジージー2号に組み込める。
対オーヴァードにおいて、PC全員の<回避>とガード値+5
シャオミン:ジージー2号がアプデされてる
アスカ・ラクスネス:つよ
GM:多分戦闘中アレに乗ってることはないと思いますが、なんかそういうもんなんだと思ってください。
ルー・バイメイ:やるやん
ティエン・フー:"ツゥ"!


GM:まだ生きているコンピュータや書類を調べながら階下へ向かう君たちは、やがて通廊や部屋に無造作に捨て置かれた『蟲』の残骸を目にするようになった。
GM:鋭い截断と力強い破壊の跡。あるいは一度ならず矛を交えたティエン・フーならば、それを誰がもたらしたのかも理解できる。
ティエン・フー:ここで生まれたから迷いがないんだろうけど、無事先んじられているな
GM:そういうことです。ツゥの槍に斬り伏せられたと思しき機械兵は徐々に増えていきます。戦いの予感に身を引き締めたり締めなかったりしつつ情報共有を行っていきましょう
ティエン・フー:「随分と乱暴に道を切り開いてくれているものだ」
ルー・バイメイ:「ふうーん……」その辺の端末から拾った開発当時の資料などを検討している
ギザミァ:「お陰で周りに生きてるこいつら……"蟲"っつーんだっけ。相当いないみたいだ」
ギザミァ:「狭いジージーの上にすし詰めになって索敵を躱す必要もしばらくはなさそう」
シャオミン:「こうしてやり合ってるって事は、例の槍使いと『蟲』を操ってる連中はまた出処が別なんだね」
アスカ・ラクスネス:「うーむ。でもその子も“蟲”とは対立軸に……」
アスカ・ラクスネス:「それです。シャオくんと考えてること一緒です」
ティエン・フー:「"ツゥ"の仕業だが、彼女にはどうやら目的があるらしい。自分たちが追う形である以上、道中でぶつかる可能性は少ないだろう」
ルー・バイメイ:「んん?なにこれ……決算報告書と建設時期の記載がおかしいわね……」
ティエン・フー:「しかし、随分と物騒な地下だ。どうやらここで改造を受けたらしい"ツゥ"が10年前からあの姿であることを思えば、あの大がかりな開発もこのためか」
"シュアイ":『どうしたの? バイメイ』
ルー・バイメイ:「それそれ、そんな大掛かりな開発してるくせに、主導してる会社の実態がないのよ」
アスカ・ラクスネス:「ふむ?」
ティエン・フー:「元々はソーラーパネル発電施設と、その恩恵を受けた開発地だったはずだ。それ以上の事はわからんので、ルー先生にらしい事がかかれている資料を渡した所だが……」
ティエン・フー:「何か見つかったようですね」
ルー・バイメイ:「簡単に言うと、ソーラーパネルなんて表向きだけよ。お金の流れを見たらすぐわかりそうなもんだけど……」
アスカ・ラクスネス:「裏向きがここの開発?でもそうなると今度は違和感があるんですよねえ」
ルー・バイメイ:「というと?」
アスカ・ラクスネス:「こっそりやりたいならガッツリ街造らないですよね」
ギザミァ:「発電所じゃないもんにぇ。これ、どう考えても」
アスカ・ラクスネス:「ここに街が存在する必要性があったと考えるべきでしょう」
ルー・バイメイ:「確かに」
シャオミン:「わざわざ人を追い出して築いた訳だからね。立地的な理由だろうか」
アスカ・ラクスネス:「商売のためにしては……言うほど繁盛してるようでもないですし」
ギザミァ:「もとは産業特区って感じだったらしいし、政府をだまくらかして金をふんだくるための方便として街を作ったってことじゃないの?」
アスカ・ラクスネス:「んー。でも諍いの火種にしかならないような気がしません?」
ルー・バイメイ:「ん~……となると怪しそうなのは、お金が流れてる先……」「これ、マフィアのフロント企業とかかしら」
アスカ・ラクスネス:「秘密開発とは相性悪いですよ」
ティエン・フー:「国としては開発したいが役人は外側だけ見れば満足する…それを利用して金を巻き上げる……と言うような事は多くまかり通っていた。この辺ではな」
"シュアイ":『確かにね。意図していない人が来るってことだもの』
ティエン・フー:「確認が入れば一目でわかるものだ。目論見としては作ってみたものに聞いてみないとわからん所だが」
シャオミン:「実際、そうでもなければ発電施設の偽装なんて成立しないだろうけど……」
ティエン・フー:「実際、金を出したのは投資家だろうがそれらはここに殆どおらず、マフィアや浮浪者がその日暮らしである所を思えば、『それら』に秘密にしたいという目論見は失敗しているな。狙いはありそうだ」
シャオミン:「役人連中ってのは、下から取り立てる事につけてはいくらでも精を出す連中だろ。単にいい加減な仕事をしてたってよりは」
シャオミン:「金でも掴まされてたんじゃないのか。その方がしっくり来るな」
ティエン・フー:「では、そこまでが予定通りだとすると、マフィアのフロント企業と金の流れがあるということは……」
ティエン・フー:「マフィアにこの情報が流れている現状は正解なのか?」
ルー・バイメイ:「うーん……マフィアというか、もっとヤバそうかも……」
アスカ・ラクスネス:「マフィアは安定していたほうがお金になりますもんね」
アスカ・ラクスネス:「あたしはむしろ、ここに街があるのは……“挑発”に見えますね」
ルー・バイメイ:「……面白そうな話ね」
アスカ・ラクスネス:「奪っておいてその鼻っ面に居座るんですもん」
ギザミァ:「……ああ、成程」
シャオミン:「反発を呼び込んでるって? ……言われてみれば、妙なのは」
ティエン・フー:「しかしそうなると………」首を捻る。長く首を捻って……
シャオミン:「そのカブーシャの槍使いの人は、夜渾の技術を自分の身体に組み入れた訳だけど」
シャオミン:「それを施す技術を持ってるのは本来、追い出した側のはずだ」
ギザミァ:「物心付く前に生家を追われた吾輩にとっては……実感は薄いが。戈局は元来カブーシャ民族の土地だ。実際に内乱にもなりかけた」
シャオミン:「……させたかったのか? 夜渾の力を用いた殺し合いを」
ギザミァ:「なりかけた……なった、のか? 吾輩や他の多くのものが知らないだけで」
アスカ・ラクスネス:「ええ。そうなると一番得をするのは誰か……」
ルー・バイメイ:「あっ……!そういうことか、見えてきたわ……見たくもないものが……」
ティエン・フー:「殺戮は起きた。あの"ツゥ"という女をギザミァが知らなかったのは、そう言う事だろうな」
ティエン・フー:「知っていれば死んでいたかもしれん。そう言う意味でも幸運だった」
ルー・バイメイ:「さっきの企業、いくつか見覚えがあると思ったのよ。軍需産業だわ」
アスカ・ラクスネス:「どれです?」資料を覗き込む。
ルー・バイメイ:「ほらこれ。そっちUGNの方のデータベースにない?」
ルー・バイメイ:アスカさんにリストを見せる
アスカ・ラクスネス:「あ~……」
アスカ・ラクスネス:「ばっちりありますね」
ギザミァ:「え? 何その反応? そういうこと?」
ティエン・フー:「おお 賢い人たち」
ティエン・フー:「どういうことですか?」
"シュアイ":『ですかー?』
アスカ・ラクスネス:「FHセル……そうですね、えーっと」
ルー・バイメイ:「げっ」
アスカ・ラクスネス:「超人集団からなる幇みたいな?」
ティエン・フー:(俺に通じるように言葉を選んでくれているな…)「感謝」
シャオミン:「オーヴァードだらけの犯罪組織ってことか」
アスカ・ラクスネス:「あたしたちとしては商売敵なんですが、まあそうですね。まちまちではあるんですけど、よくある基本方針が」
アスカ・ラクスネス:「この力を世界に知らしめよう・・・・・・・・・・・・・ってやつですね」
シャオミン:「……」
ギザミァ:「…………そんな」
シャオミン:「……やろうと思えば簡単じゃないか?それって」
ギザミァ:ぽつりと。
ギザミァ:「そんなことのために?」
ルー・バイメイ:「そんなことってねぇ……あんたたちそうは言うけど」
アスカ・ラクスネス:「まあ、できることをするなと言われるのはストレスですからね」
ルー・バイメイ:「バレたらウチも商売あがったりなのよ……!」
ギザミァ:「わ、吾輩たちは、だって……」
ティエン・フー:「なるほど。理解した。」それ・・がいけない事だとは思わないが、そのような考えでいれば、多く人とぶつかる。
ティエン・フー:その衝突が起きた結果が今であるのだ。「知らしめようとしたのだな」
ギザミァ:「親を失った。捕縛されて監獄に入れられたのだ。そういう子は、他にもいっぱい居て……」
ギザミァ:「そうなったカブーシャの民がどのような扱いを受けるかを、大人たちは子供の耳に入れないようにしていた」
ティエン・フー:「情報の広がる場所を用意し、そこで"ツゥ"を、"シュアイ"を使って」
ティエン・フー:「…」
シャオミン:「そこまでする必要が……あるのか? 裏社会に対する新兵器のプロモーションという方が、まだ理解しやすい……」
シャオミン:「ネットのどこかに上げればすぐに世の中に出回るだろう。党の検閲がない外国圏なら尚更だ……そりゃ、最初こそはペテンだと思われるだろうけど」
シャオミン:「どうとでもやりようはある。……俺はてっきり、みんなルー社長のように考えていると思っていた。伏せていた方が自分の利益になるって」
シャオミン:「こんな準備をするだけの組織力があって、どうしてこんな選択になる」
アスカ・ラクスネス:「優位性は持ってれば嬉しいものじゃないですからね」
アスカ・ラクスネス:「他者に比べて優れていると、確かめることができてこそですから」
アスカ・ラクスネス:「誰にも教えなかったら自慢できないでしょう?」
シャオミン:「……幼稚な理屈だ。力ばかりはある赤子のような……」
ティエン・フー:「"ツゥ"…"シュアイ"…」首を捻る「………象棋(コー・トゥオン)か?」
シャオミン:アスカの方を見て呟くが、それ以上は続かない。
アスカ・ラクスネス:「みんなそういう面はあると思いますけどね。……なんですそれ?」
"シュアイ":『僕も……やっぱり』
ルー・バイメイ:「……!」
"シュアイ":『計画の一部、なんだよね』
ティエン・フー:「………」相手に通じる言葉を探すが…「あるだろう、その………」
"シュアイ":"ツゥ"と並べて語られ、画面の光がぱちぱちと明滅する。
ティエン・フー:「決まった動きをするコマと、決まった動きをするコマがあって……」
ティエン・フー:「他の国にもあると思うが、将棋だ」
ルー・バイメイ:「コートゥオン……コートゥオン……」「あった。なんでボードゲームの話があるのかと思ったら……」
ギザミァ:「────シュアイ
ルー・バイメイ:「そういう部隊なのね、これ……」
ギザミァ:「要の駒だ。九宮に収められ、全ての駒を指揮する立場にある」
ティエン・フー:「"電霊"……その場に居ずしてこの街を掌握し得る力を持つのは『そのような動きを与えられた駒』であるからというわけか」
アスカ・ラクスネス:「なるほど。そういう命名則なら、並び立つものの数も自ずとわかります」
シャオミン:「……他の駒も、槍の女のように総身を機械化しているんだとしたら」
アスカ・ラクスネス:「……結構な戦力そうで」
シャオミン:「シュアイの機械干渉能力はつまり、駒を指すための力か」
ルー・バイメイ:「……ギザミァ、あんた……」「いえ、今はいいわ」
ギザミァ:「待って待って! おかしいって!」
ルー・バイメイ:問いただそうとしたが、止める
ギザミァ:「社長の考えてるようなことはない、っていうか……そもそもC3発電プラントは遺棄されてるんだよ。こんな資料を吾輩らが発見できる程度に」
ルー・バイメイ:「まあそれもそうね」
ギザミァ:「そんな計画があったって……多分終わってる。成功したか失敗したかは……かなり失敗寄りで見ていいと思うんだけど」
アスカ・ラクスネス:「確かに。これもその辺に落ちてましたしね」
アスカ・ラクスネス:何らかの筐体みたいなものを手で弄んでいる。
シャオミン:「それは?」
アスカ・ラクスネス:「さあ。説明書とかもなかったので……」
"シュアイ":『……それは』
"シュアイ":『知ってる。少しだけ、思い出してきた…………』
アスカ・ラクスネス:「でも『夜渾技術』ではあると思いますよ?」
アスカ・ラクスネス:「そういう匂いが……おお?」
シャオミン:「爆弾とかじゃなければいいけど……ん?」
"シュアイ":『"蟲"』
"シュアイ":『だけじゃないんだ。それぞれのコートゥオンから抽出した技術に、漢字一字のコードが与えられている』
"シュアイ":『……"雷"。"蒸"と"荒"。それと……ダメだ。全部は思い出せない』
ルー・バイメイ:「……あんまり相手にしたくない響きね」
"シュアイ":『アスカが見つけたそれは──"揺"』
アスカ・ラクスネス:「イャォ?」
"シュアイ":『僕の力だ。人間の脳を立体スキャンして、意識の向いている場所、次の攻撃を見切るプログラム』
ティエン・フー:「(凄い科学力で作られた蒸し器とかならば有難いんだがな…)」
シャオミン:「他人が何を考えているのか分かるってこと?」
ギザミァ:「ふむ……」
アスカ・ラクスネス:「あたしの心の中も見られちゃうってことですか?」
ギザミァ:「組み込めるかもしれんな、ジージー2号に」
シャオミン:「あまりぞっとしないな。こっちに向けてくれるなよ」
ルー・バイメイ:「プライベートは保護してよね」
ティエン・フー:「必要であればそうしてくれ」
"シュアイ":『そこまでの機能はないよ。確かにあいつらは突出した技術の持ち主だったけれど』
"シュアイ":『読み取れるのは表層意識の流れだけだ。文字情報をすくい取ることもできない』
"シュアイ":『ただ…………』
"シュアイ":そうして、苦しげに。
"シュアイ":『僕にはできる。できてしまった。だから、この研究施設が死の棺であることは知っていた』
"シュアイ":『夜渾行動を止めようとしていたのを覚えてる。それに失敗して──そうだ』
ティエン・フー:「ここまでで分かった事は、"シュアイ"と"ツゥ"にまつわる過去の話だった。技術は持ち帰る目途がつきつつあるようだ…」
ティエン・フー:「それを依頼として受けたかは定かではないが、"シュアイ"を地下深部より回収するという工程と、"シュアイ"を"ツゥ"が殺したがっているらしいという現状が残っている」
ティエン・フー:「君達の会話が終わったら、必要なことを整理しよう」
ティエン・フー:そういって目を伏せる。シュアイの語る失敗と揺れる感情は過去を変え得ない。変えられるのはここからだけだ。
"シュアイ":『フー、必要なことはたぶん……皆で今すぐここから出ていくことだ。そう考える理由を、話すよ』
"シュアイ":『あなたたちには、僕の言葉が聞こえているよね』
シャオミン:「また急に一転する提案だね。聞くだけは聞いておくけど」
ルー・バイメイ:「いつの間にかね」頷く
"シュアイ":『ごめん、シャオくん。アスカも。助けを求めておいて。だけど、深刻な話なんだ』
アスカ・ラクスネス:「ええ。話してもらえます?」
"シュアイ":『僕の声……声が、人の声と違うことに、ようやく、たった今気づいたんだ。ずっと意識できなかった』
"シュアイ":『この雑音から意味を読み取っているわけじゃない』
"シュアイ":『いま、僕は電波を介して、みんなの脳に思考を直接伝えている』
"シュアイ":『音波が鼓膜を揺らすのを本能が受け入れるように』
"シュアイ":『僕のレネゲイドが、みんなの脳に直接メッセージを送ることが受容される状況が生み出されてしまっている』
アスカ・ラクスネス:「そういう伝達であることが、問題なんです?」
アスカ・ラクスネス:「伝わってるんですから問題ないと思うんですけど」
シャオミン:「まあ気持ち悪くはあるな。別の方法で会話できないのか?」
"シュアイ":『出来ないとおかしいのに、できない。だから、アスカがさっき言っていた通りなんだと思う』
"シュアイ":『僕が人の言葉を忘れてしまっているのも、記憶の大部分を失っているのも──』
"シュアイ":『この状況を作り出すためなんだ! いるんだよ! 僕の中にもう一人の悪いやつが!』
ギザミァ:「……ハッキング」
アスカ・ラクスネス:「……」
GM:ギザミァがぽつりと呟いた。その時。
"ツゥ":「はん、何言ってるか聞こえないね」
GM:歩みを止めた君たちの眼の前で、隔壁がバラバラに寸断されて崩れ落ちた。
シャオミン:「おっと、追いついたか」
ルー・バイメイ:「げえっ!槍女!」
"ツゥ":「やぁ。思ったより大所帯じゃないか。"シュアイ"は──そこに居るのか。いや、通信しているだけか」
シャオミン:その切断面を見れば、蟲の破壊者と同じだろうとすぐに分かった。
アスカ・ラクスネス:「あれがそうなんですね」
"シュアイ":『"ツゥ"……』
ティエン・フー:「”ツゥ”。今、この面々でどうするか考えていた所だ」息を吸い、吐く。達人のそれは非常に静かで、容易に機を読み取らせない。
"ツゥ":「早かったねフー。このまま帰るやつが居るなら、お前以外は見逃してやってもいい……とは思うんだけどな」
ティエン・フー:「"シュアイ"、誠意と実感が伴うかはおいておいて、形からと言う言葉もある。とりあえず謝ってみてはどうだ」
ティエン・フー:「命乞いの効果はしてみるまでわからんからな」
"シュアイ":『あっちには聞こえてないんだって!』
"ツゥ":「どうも、俺はこいつらにとって脅威度が低いと判定されるみたいで」
GM:ツゥと交戦していたと思しき、数十体の"蟲"。そして大型の機兵が一斉に君たちを向く。
"ツゥ":「お前たちを襲いたくて仕方がないみたいだ」
ルー・バイメイ:「は、ハァ~~~~~!?」
アスカ・ラクスネス:「なるほど。なるほど?」
アスカ・ラクスネス:「逃げ切れなさそうですねこれ」
"シュアイ":『"ツゥ"は──そうだ。夜渾行動において「最弱の」コートゥオン』
シャオミン:「はあ。つまりあの"蟲"どもは」
シャオミン:「俺達とあの女を天秤にかけた上で、こっちを舐めてるのか」
"シュアイ":『逆だよ。"ツゥ"は対オーヴァードに特化した能力を与えられているから、機兵で攻略する上で最も無視していい相手ということになっているんだ』
ギザミァ:「現実にどうかは……これまでの破壊されていた“蟲”どもを見れば一目瞭然のようだがな」
ルー・バイメイ:「これアレよね、MPKってやつよね!?フザけんじゃないわよ!」
アスカ・ラクスネス:「蟲の評価なんて気にしてもしょうがないですよ」
アスカ・ラクスネス:「人に評価されなきゃ。評価値いじるには切り抜けるしか無いわけですよね?」
アスカ・ラクスネス:「評価ゼロにはなりたくないですし」
シャオミン:「それはそうかもな。……だけど、"見逃してやってもいい"ってのは気に入らない」
アスカ・ラクスネス:「男の子だなあ~……」
シャオミン:"ツゥ"の方を睨みやる。「生殺与奪を握ってる奴の言葉だろ、それは」
"ツゥ":「そのつもりだけど?」
シャオミン:「……女に生まれてたら気にならないものなのか?想像つかないね」
"ツゥ":不敵に笑う。後ろ手に槍を構え、手招きする。
"ツゥ":「そういう肚なら、やろうか」
ティエン・フー:「降りかかる火の粉ならば払う。ここが決着の場に成り得るのなら、それも縁だろう」
ルー・バイメイ:「あんたらやる気満々ね……もう!」「ちゃんと守ってよ!こっちはか弱い乙女なんだから!」
ティエン・フー:「夜渾と言う集団が例えばじゃんけん等で全てを決める部署だったら殺し合いめいた事はせずに済んだんだがな…」
ティエン・フー:(それだと“シュアイ”や"ツゥ"も"チョキ"とか"パー"になっていた可能性があるな……)
ティエン・フー:「それが仕事だ。ルー先生。…仕事でなくとも…命よりも優先すべき事など一つもないがな」


GM:シーン終了 ロイス・購入が可能
ティエン・フー:あいつポーンじゃないか?
ルー・バイメイ:アスカさんにロイスとっとこうかな
GM:シーッ!シーッ!
ルー・バイメイ:信頼○/不安 で!
アスカ・ラクスネス:ロイス保留して応急買います~
ティエン・フー:回復アイテムは先生に頼るとして
アスカ・ラクスネス:2DX+6>=8
DoubleCross : (2DX10+6>=8) → 9[4,9]+6 → 15 → 成功

ティエン・フー:強化素材チャレンジをしとこう えいえい
ティエン・フー:3dx10>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 5[1,2,5] → 5 → 失敗

シャオミン:ロイス保留で
ルー・バイメイ:ブラックカードが限度額超えちゃったから
シャオミン:ブラックカードなのに
ルー・バイメイ:強化ビジネススーツだけ使用してブルゲ狙いで
ルー・バイメイ:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[3,4,6,6,10]+3[3]+4 → 17

シャオミン:うーん 強化素材でいっか
ルー・バイメイ:これは3点使って買っとくかな
シャオミン:4dx+1>=15
DoubleCross : (4DX10+1>=15) → 10[1,4,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

シャオミン:惜しいけどまあ金ないしいいや 終わり
ルー・バイメイ:以上でーす
ティエン・フー:ウェイ 問題ないです
ティエン・フー:以上です


◆Middle06◆

GM:ミドル戦闘です。全員登場
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(69 → 78)
ティエン・フー:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+1[1] → 74

シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(89 → 99)
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(56 → 66)
ティエン・フー:おぉちょいラッキー カバーの猶予があるな
アスカ・ラクスネス:シャ シャオ……!
GM:格差がすごいことになってる
ティエン・フー:俺が行動放棄カバーしてでもシャオミン庇えるから大丈夫
GM:ではミドル戦闘を開始します。エンゲージは以下。
("ツゥ"[9])
5m
("覆"[15]、"蟲"[8]、"蟲"[8]、"蟲"[8]、"蟲"[8])
5m
(フー[6]、アスカ[6]、シャオミン[6]、バイメイ[5])

ティエン・フー:おぉ 6横並び
GM:蟲はトループです。また、"覆"はエネミーパーク『巨大』によりエンゲージを封鎖しており、倒さなければツゥを殴りに行くことはできません。
アスカ・ラクスネス:なんか知らん技使ってくる
シャオミン:困る
GM:エネミーパークはクロウリングケイオスのシステムで、レネゲイド由来じゃない敵にも素振りパンチ以外のことさせられるよ的なやつです


GM:セットアップ。
アスカ・ラクスネス:怨念の呪石使います。攻撃のダメージを+2d10し暴走。
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(78 → 81)
"ツゥ":《レネゲイドキラー》LV3
シャオミン:《灰色の庭》ツゥの行動値を-9
シャオミン:こいつ……HP処理が煩雑になる力を
"ツゥ":ツゥ以外の登場中キャラクターは使用エフェクト1つにつき3ダメージを受けます。
GM:他のエネミーはありません。
シャオミン:今セットアップから適用?
"ツゥ":行動値が0になっちゃうよ~~
ルー・バイメイ:使っちゃお 《女王の降臨》+《戦乙女の導き》+《タブレット》《多重生成》
("ツゥ"[0])
5m
("覆"[15]、"蟲"[8]、"蟲"[8]、"蟲"[8]、"蟲"[8])
5m
(フー[6]、アスカ[13]、シャオミン[6]、バイメイ[5])
GM:気前がいい
ルー・バイメイ:侵蝕66→78 味方全員にメジャーダイス+3 エインヘリアルの効果で攻撃力+10
アスカ・ラクスネス:つよ~
ティエン・フー:まあツゥはシナリオ上でもごっつい強敵だしな・・・
ティエン・フー:本気を出しておきたさはある 良い事だ
シャオミン:ありがたい
ルー・バイメイ:侵蝕にも余裕があるし100を超えればもう一回使える
ティエン・フー:固定値型だから暫くマジでやることない みんなにまかせるよ~
ティエン・フー:ダイス増やしたくなったらいってね
GM:あっ質問今気づきました。レネゲイドキラーはセットアップから適用です
シャオミン:理解!
シャオミン:シャオミンのHPを3減少(28 → 25)
GM:社長はすごいダメージを食らってください
ルー・バイメイ:ひぎい
ルー・バイメイ:HP23→11
ティエン・フー:凄いリスクだ 感謝


"ツゥ":とん、と槍の石突きで床を小突くのを合図にしたように殺気を込めた激しい《ワーディング》が散布される。
"ツゥ":それは君たちのレネゲイドの活性作用を捻じ曲げ、肉体を害しエフェクトの使用を牽制する。
ルー・バイメイ:「やるなら速攻で決めなさい!」懐から取り出したお香のような薬品を散布する
ティエン・フー:空間そのものを針へと変えんばかりに吹き荒れる殺気。オーヴァードとしての制圏ワーディングでは対手が一手も二手も上
ルー・バイメイ:「『超人香』。反応速度が向上……!?」「ゲホッ!?」血を吐く
ティエン・フー:「ルー先生。先ほど"シュアイ"が言っていた通りです」
アスカ・ラクスネス:「……黙ってくださいよ……」殺意と薬効の入り交じる中で、低く呟く。
シャオミン:(……そういう性質、か)オーヴァードとしての能力を行使しようとすると、そこを起点に身体を侵蝕してくるような感覚。どういう力なのか察しながら。
"ツゥ":「殺し間だ。既に」
アスカ・ラクスネス:「これはあたしのものです。渡しませんから……」
ティエン・フー:「彼女は"対オーヴァード"に特化した能力?を与えられて?いる……?らしい」
シャオミン:「くだらない脅しだ」
アスカ・ラクスネス:「あなたたちも。煩わせないで」
ルー・バイメイ:「ええ~っ……」
ルー・バイメイ:「とにかくあと任せたわよ!」
"シュアイ":『……アスカ?』
"シュアイ":音波に乗せるようにして、心配そうな情動が直接伝わってくる。それから、声を聞かせることを危惧したのか、口をつぐむ
アスカ・ラクスネス:「ああ、すみません、行けます、大丈夫……」
シャオミン:切り裂かれたように血を流しながら、迷いなく能力を起動する。「──碇钻石ディンツァンシィ
シャオミン:傷口を結晶体が封鎖し、逆にそこを辿ってツゥの能力へと干渉・阻害する。自らの圏界ワーディングを歪められるような感覚。
ティエン・フー:「難敵と言う事です」──両のガードをあげ、片膝を前へと突き出す。あらゆる格闘流派で、龍、または虎と称される、脇を締め、軸を揃えた構え。
"ツゥ":「……へえ」
"ツゥ":距離は変わっていないはずなのに、達人の肌感覚が間合いが遠のいたのを知らせた。
ティエン・フー:足は鳥。人ではない異形を思わせる、踏み込みを重視した構えがそう呼ばれる。即ち、鳥足であり、龍鱗である。そこから、東方の武術において『鳳』と呼ばれる剄の『置き』がある。
ティエン・フー:片腕を弓びくように引き、胸を広げる。受けを重視したその構えこそ、竜にして鳥、黄金の神鳥。超人の能力で、シンプルな格闘技を練り混ぜ、融合させて使う。サン・ヴァン・ティエン・フーが金鳳と呼ばれる元となった構えだ。
ティエン・フー:踏み込み、受けて返す。文字にすればシンプルだが、先でも後でもない。狂った武人にしか扱えぬこの異形の戦型に対応できるものは──少ない。


GM:イニシアチブ15。"覆"の行動。
"覆":マイナーで『範囲攻撃』。このメインプロセス中、攻撃範囲が範囲(選択)に変更されます。
"覆":『クリティカル6』でメジャー射撃攻撃。対象はPC全員
"覆":15dx7+10
DoubleCross : (15DX7+10) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,6,6,7,8,9,9,10]+10[4,6,7,8,10]+5[2,3,5]+10 → 35

ティエン・フー:おお 強烈な白兵ユニット特有の
GM:間違えて7で振った 7でいいです クリティカル7
シャオミン:6になるはずだったんだ
ティエン・フー:とりあえずリアクション宣言、《切り払い》ですね
ティエン・フー:白兵達成値30に揺の効果で+5があるから
GM:ファンブルしないと自動成功なのかよこれ
シャオミン:じゃあすみませんその前に《グラビティバインド》します
ティエン・フー:処理は全員の行動宣言が出揃ってからやろうかと思いますが
シャオミン:なんか100超えてるので
ティエン・フー:ウィス
シャオミン:-12してもろて
"覆":グアアーッ! 達成値23!
"覆":達成値操作する人多くない?
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を2増加(99 → 101)
シャオミン:これがさっきのセットアップ分で
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を3増加(101 → 104)
シャオミン:これが今の
シャオミン:シャオミンのHPを3減少(25 → 22)
シャオミン:バインド分
ティエン・フー:じゃあとりあえず侵蝕高いしここは通常ドッジで避けれるとお得な気もするし 侵蝕はそろそろ増やしていい気もするから
ティエン・フー:シャオミンに援護の風ウィンブレ ダイス+5の+9っす
シャオミン:ありがたい!
ティエン・フー:浸食は74→78
シャオミン:えーとドッジします
シャオミン:11dx+1+9+5>=23
DoubleCross : (11DX10+15>=23) → 10[4,4,5,8,8,8,8,9,9,10,10]+9[8,9]+15 → 34 → 成功

ルー・バイメイ:GOOD
GM:うまい
シャオミン:助かった
アスカ・ラクスネス:素でいってる
アスカ・ラクスネス:ガードします。ガード時に『歩かずの徒』:《蒼き悪魔》を使用。
アスカ・ラクスネス:シークレットモンスターが乗るので 3d10+12点返します
"覆":つよ……
アスカ・ラクスネス:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 9[1,6,2]+12 → 21

アスカ・ラクスネス:21点どうぞ
"覆":まだまだ生きてます
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを3減少(30 → 27)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(81 → 84)
ルー・バイメイ:つよ
ルー・バイメイ:せっかくクリシーあるしガードしとくか
ティエン・フー:2個使ったので全回復時点28→22
ティエン・フー:切り払いを使ってHPも22→19
ティエン・フー:3dx10+35>=35
DoubleCross : (3DX10+35>=35) → 8[3,8,8]+35 → 43 → 成功

ルー・バイメイ:つっよ
GM:可愛げのない達成値出してくるな……
ティエン・フー:この流れでルー先生カバーリングしないの終わってるけどルー先生今一番余裕あるから許してくれ
GM:じゃあダメージ出します
"覆":4d10+15 あちょー!
DoubleCross : (4D10+15) → 21[10,3,6,2]+15 → 36

"覆":装甲ガード有効
アスカ・ラクスネス:C(36-15) ガード7装甲8
DoubleCross : c(36-15) → 21

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを21減少(27 → 6)
アスカ・ラクスネス:耐えました
ルー・バイメイ:クリスタルシールド12の強化ビジネススーツ3で
ルー・バイメイ:あっくそ レネゲイドキラーが痛いな
ルー・バイメイ:《リザレクト》
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(78 → 87)
"覆":一人しか殺せてない!
アスカ・ラクスネス:でもダメージ受けたからホールスキンが効果停止しちゃった
ティエン・フー:むっデカい
アスカ・ラクスネス:いや……レネゲイドキラー下だと
アスカ・ラクスネス:デカくないと困る
ルー・バイメイ:これリザもレネゲイドキラーの効果受けるんです?
アスカ・ラクスネス:そうですね……
GM:マジで!?
アスカ・ラクスネス:だって……エフェクトだからね
ルー・バイメイ:じゃあ9-3で6か
GM:そんなにヤバいエフェクトだったのか……
シャオミン:邪悪すぎ
ティエン・フー:いやあ 強敵!


"覆":"蟲"の中に混ざる一際大きな影が浮遊する。
"覆":底部円周をまるごと占有する巨大なファンが互い違いに回転して、その中心から発射された弾幕で爆撃を行う。
ルー・バイメイ:「ウソっ ウソでしょ!?」
ギザミァ:「ギャーッ! 助けて助けて~!」
アスカ・ラクスネス:「あ~、そういうことします……そうですか」
"ツゥ":「夜渾の対オーヴァード兵器の一つ。"覆"」
ルー・バイメイ:「デカくて浮くのは予算だけにしときなさいよ!」
ティエン・フー:達人の纏う『纏絲』には幾つかの種類がある。なべて、龍形とは縦形の螺旋であり、鳳形とは肉体、両腕を広げたものを、横に倒した螺旋に見立てるものである。
アスカ・ラクスネス:「あしきれ、トロメーア」
ティエン・フー:───黄金の腕が風を置き去りに振りぬかれ、弾丸を払いのけて踏み込む。極まったものが行う「それ」は、踏み込む動作そのものが次の防御行動を行う『ねじり』だ。己以外に向かう全てを叩き落とす事はできないが──
"ツゥ":「浮揚しての爆撃、そして遠距離攻撃に対する高精度のAI邀撃によって地を這う者を咎める。踊ってみろ!」
アスカ・ラクスネス:「ぐっ……ぶっ」地に蹲る。
アスカ・ラクスネス:背中の衣が避け、そこから影が渦巻くように吹き出す。
シャオミン:「ご機嫌な解説じゃないか。自分と同じ工房で生まれた兵器の活躍がそんなに誇らしい?」
ルー・バイメイ:「痛い痛い!」鎮痛剤を注射。「痛いー!」反動。
アスカ・ラクスネス:飛び出た影が、収束して一つの線へと。
ティエン・フー:「シャオミン。」任せる、とも、頼む、とも言わない。必要な事だからだ。少年に向かって飛び交う弾丸の幾らかを逸らし、反撃に繋がる間を生み出す手助けをする。
"ツゥ":「誇るものかよ。こんなものより"シャン"のほうが遥かに強かった」
"ツゥ":ぎょろついた眼が、シャオミンを睨む。
アスカ・ラクスネス:影の長大な刃渡りのナイフが生まれて、宙空へ踊りかかった。
シャオミン:オーヴァードとしてのシャオミンに、逃げや受けの技術は存在しない。武術家として洗練された構えでもない。ただ、突きつけられた銃口に目を閉じたり背けたりした事はない。
"ツゥ":「だが、あれの痕跡を感じられるものは、もうこの世にこれだけだ」
アスカ・ラクスネス:「ふっ、あはっ」
"ツゥ":そしてすぐに消える。と口だけで云う。
アスカ・ラクスネス:「一人で踊るなんてつまらない」
アスカ・ラクスネス:「一緒に踊りましょう」刃が機体の周囲を舞い、踊り食いのようにえぐっていく。
シャオミン:臆さないこと、退かないこと。自分の能力の硬度と、持てる生命力を信ずること。彼の受けは、基本的にそればかりだ。
ティエン・フー:「戦えば命は、使えば道具は失われる。」そこに付随する思いもまた。その上で戦いを選んだというなら、そういうことだ。
"覆":影が潜り抜け、外縁が破壊されプロペラが砕け火花が散った。
シャオミン:幾分と減衰した爆撃の雨は、硬化させた両腕を無造作に広げ受けた少年の重心を僅かに揺らがしたばかりだった。ティエン・フーの支援がなければ、もっと大きな損傷を身に負っていただろうが。


GM:次いで行動値13。アスカさんの手番です。
アスカ・ラクスネス:はーい この手番周りならスパークウェッジ甲斐はないな……
アスカ・ラクスネス:マイナーで覆らにエンゲージ。
アスカ・ラクスネス:メジャーは素殴りで覆を攻撃します。
"覆":ワシの『射撃耐性』が!
GM:仕方ねえ……来な!
アスカ・ラクスネス:そんなのあったの
アスカ・ラクスネス:5dx+22
DoubleCross : (5DX10+22) → 8[2,3,7,7,8]+22 → 30

アスカ・ラクスネス:ちょうどいい
ティエン・フー:いいダイスだ
"覆":ドッジ。『空戦能力10』により飛行してない相手の攻撃に対するドッジがややうまいです
"覆":10DX+10 うおー!
DoubleCross : (10DX10+10) → 10[2,3,4,5,6,7,8,10,10,10]+10[4,4,10]+2[2]+10 → 32

"覆":やった!
アスカ・ラクスネス:マジ?
シャオミン:ややとは
ルー・バイメイ:《夢の雫》いいすか
アスカ・ラクスネス:あっ戦乙女ぶんいれてないわ
GM:振り足しどうぞ!
アスカ・ラクスネス:振りたします
アスカ・ラクスネス:3DX+22
DoubleCross : (3DX10+22) → 9[2,4,9]+22 → 31

GM:夢の雫も足りなかったらいいですよ
アスカ・ラクスネス:ダメだ~
ルー・バイメイ:じゃあ《夢の雫》
アスカ・ラクスネス:わーい!
ルー・バイメイ:達成値+10!
"覆":くっ
アスカ・ラクスネス:達成値41なりました
"覆":ダメージを……振りな!
ルー・バイメイ:そしてHP6→3 侵蝕87→90
アスカ・ラクスネス:5d10+11+5d10+10 もろもろ有効
DoubleCross : (5D10+11+5D10+10) → 32[7,10,1,6,8]+11+25[1,3,7,9,5]+10 → 78

"覆":ええ…………
アスカ・ラクスネス:素殴りです
"覆":装甲でやや減衰して瀕死!
ティエン・フー:すげ~
アスカ・ラクスネス:しぶといやつ
GM:演出どうぞ!


アスカ・ラクスネス:大きく裂け、露わになった白い背に意にも介さず立ち上がる。
アスカ・ラクスネス:攻撃の止んだ間隙を突いて、まっさきにその機体の直下へと身を翻した。
アスカ・ラクスネス:「彫れ、カイーナ……!」
アスカ・ラクスネス:刃と化した影を、再変換。
アスカ・ラクスネス:蛇へと変じ、締め上げようと試みるが。
"覆":回転機構の隙間に備えられた機銃が火を吹く。影の蛇の中心線を縫うように精密な狙い。
アスカ・ラクスネス:「うわっ対応します?」
ルー・バイメイ:「アスカ!」「世話が焼ける……わねっ」注射アンプルを投擲。
ルー・バイメイ:「ちょっとした栄養剤よ、あとは頑張って凌ぎなさい」「痛い痛い!」
アスカ・ラクスネス:受け取り、躊躇なく首筋に容れて。
ティエン・フー:「影を刃と化す能力…」だが。戦闘前彼女は何がしか呟いていた。トロメーア。カイーナ。
アスカ・ラクスネス:「ああ、これいいですね」
アスカ・ラクスネス:「静かになりました」
アスカ・ラクスネス:蛇が弾けて飛んだ。だが意にも介さない。
アスカ・ラクスネス:弾けた影が再び蛇になり、機銃へとまとわりつくように這いずった。
アスカ・ラクスネス:「つかまえました」
アスカ・ラクスネス:ギリギリと締め上げて、絞め跡を刻みつけていく。
"覆":銃口の照準が動かなくなる。狙いが定まらないまま藻掻くよう転回する。
"覆":がくりと高度が落ち、そこかしこから破壊音が響き始めた。
アスカ・ラクスネス:「ふうぅ……」
アスカ・ラクスネス:「なんとかなりましたか」目の前ではなく、自分のこめかみに手を当てながら呟いた。
ルー・バイメイ:「上出来よ……」地べたに這いずって親指を立てる
"ツゥ":「お前ら……」驚いたように。「結構やるのか? フー以外も」
シャオミン:「まだ一つだけだろ。緩んでいるなよ」煙幕を払いながら前に出る。「けど上出来だ」
ギザミァ:「そうだそうだ! 驚け驚け!」
ギザミァ:何もしていない。
ティエン・フー:「今の一撃は大きい。流石は…灰戦姫銘グリセルブランドだったか」
アスカ・ラクスネス:「覚えててくれてる~!」


GM:イニシアチブ8
"蟲":ザコどもが動くぜ!
アスカ・ラクスネス:やだ~~~
GM:対オーヴァード兵器の性質を持つ蟲は下級兵としてリザレクトを切らすことを優先するため、侵蝕率の低い敵を狙いやすくなっています。
シャオミン:そうなんだ
シャオミン:かしこいね
GM:choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]) → バイメイ

GM:choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]) → シャオミン

GM:choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]) → バイメイ

ルー・バイメイ:エーン
GM:choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ,バイメイ]) → アスカ

ティエン・フー:おいおい
シャオミン:どうした フーのおっさんの威圧感にビビってんのか
アスカ・ラクスネス:フー率低いんだ
GM:あっ間違えた!
GM:なんか見間違えてました
GM:振り直して良い?
ティエン・フー:実はこの中で一番攻撃性能低いから脅威度下かも
ティエン・フー:いいよ
ルー・バイメイ:しょうがないなあ
アスカ・ラクスネス:来な
シャオミン:やりな~
GM:choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]) → シャオミン

GM:choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]) → フー

GM:choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]) → フー

GM:choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]
DoubleCross : (choice[フー,フー,アスカ,アスカ,シャオミン,バイメイ]) → フー

GM:草
アスカ・ラクスネス:極端なった
ティエン・フー:草
ティエン・フー:それはやるか
シャオミン:急にモテモテなったな
GM:上からいきまーす
"蟲":10DX8+5 『クリティカル8』で攻撃
DoubleCross : (10DX8+5) → 10[1,2,4,4,6,6,7,8,10,10]+6[3,4,6]+5 → 21

"蟲":10DX8+5
DoubleCross : (10DX8+5) → 10[1,3,5,5,5,6,7,7,8,10]+5[1,5]+5 → 20

"蟲":10DX8+5
DoubleCross : (10DX8+5) → 10[2,3,5,6,7,7,7,8,10,10]+7[2,7,7]+5 → 22

"蟲":10DX8+5
DoubleCross : (10DX8+5) → 10[2,3,4,6,6,7,8,8,10,10]+5[1,1,5,5]+5 → 20

ティエン・フー:切り払い切り払い切り払い 先んじてHP9支払い
ティエン・フー:浸食3払い
"蟲":全部避けられる!
シャオミン:うーん素ドッジで頑張るしかなさげ
"蟲":シャオくんが21のやつですね。
ティエン・フー:HP19→10 侵蝕79→80→81→82
ティエン・フー:1個→2個目以後でダイス数かわるけどそれはそれとしてふる
シャオミン:6dx+1+5>=21 うお~
DoubleCross : (6DX10+6>=21) → 9[1,2,3,8,8,9]+6 → 15 → 失敗

シャオミン:当たる
ティエン・フー:3dx10+35>=20
DoubleCross : (3DX10+35>=20) → 9[1,8,9]+35 → 44 → 成功

ティエン・フー:4dx10+35>=22
DoubleCross : (4DX10+35>=22) → 6[4,4,4,6]+35 → 41 → 成功

ティエン・フー:4dx10+35>=20
DoubleCross : (4DX10+35>=20) → 10[2,4,10,10]+8[4,8]+35 → 53 → 成功

アスカ・ラクスネス:バケモン
ティエン・フー:このキャラ持ち込んだ分の使命は果たしたな…
"蟲":しおしお……
シャオミン:こわい
ルー・バイメイ:固定値で避けとる
ティエン・フー:ミドルで…
"蟲":シャオくんのロイスだけは貰っていく! くらいなぁー!
"蟲":3D10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 22[10,2,10]+10 → 32

"蟲":やる気充分
シャオミン:ボディアーマー込でも24かぁ あかんわね
シャオミン:戈局街のロイス切って復活。HP13に


"蟲":爆撃の止んだ瞬間、君たちを取り巻く"蟲"たちが殺到し、金属珪素製の長爪を振り上げる。
"蟲":相互に統率の取れた動きは、異変以前には見られなかった物なのだという。あるいは。
"蟲":獅蠍会が現れ戈局街が形成されるより以前。本来の姿こそがこうであるのか。
ティエン・フー:その動きを中国の武術において展翅。南方、くだりて東南アジアの武術において、風車ガンハンロームと呼ぶ。即ち、風を受け、己が意に応じて流すもの。
ティエン・フー:振り落ちる爪を掌で受け、肘で逸らす。肩で受け、翻る掌打が吹き飛ばす。全神経を張り巡らせ、風の揺らぎ一つにすら対応するその集中力を維持する事も、本来ならば難しくはない。心臓を針の布で巻くような武の威が、後方から飛んでさえこなければ、の話だ。
ティエン・フー:必要な事だけを淡々と行う。『蟲』の群れを捌き、『覆』を穿ち、"卒”へと届かせる。針の孔めいた細い道筋を潜り抜けるため、最小限の消耗で前に行く隙を伺い続ける。
シャオミン:(──今日だけでも、オーヴァードには随分色々いるってのが分かったけど)
ティエン・フー:難敵との対峙。のみならず、相手にするのも気が遠くなる機械の怪物の群れ。極限の消耗に流れ出す汗と、浮かぶ笑みは、本来不要なものだ。だが───
ティエン・フー:…ティエン・フーはこれ・・に対する答えを、"ツゥ"と言うかつて少女だったものに伝える事は、必要な事だと思っている。
シャオミン:(どうもあれが一番、化物めいてるな……)己が一対一で相手しているものを、一手に捌いているのだから理解できる。
"ツゥ":迂闊な動きをすれば刈り取ると言わんばかりの睨みが巡らし、レネゲイドの挙措を萎縮させ揺らがしているというのに。
シャオミン:──硬化した肉体であっても、生命機能を維持する内蔵はそのままである。衝撃は浸透し、響く。返す拳で爪の間合から弾き出しながら、血を吐き出す。「……舐めやがって」
アスカ・ラクスネス:「フーさんは仕方がないとしても……」
"ツゥ":よくもまあ、ああも切り詰められる。
"ツゥ":武術に意味があるとすればまさにこれだ。蟲の群れから、背後の味方を守っている。俺の能力の中にあって。
アスカ・ラクスネス:「次点の脅威順がシャオくんなのは妬いちゃうなあ」
シャオミン:持ち主に忘れられた鉄クズが、何の道理もないくせに、人間おれたちの邪魔をしている。……ふつふつと湧き上がる苛立ちが、レネゲイドの持つ衝動とにわかに重なる。
ルー・バイメイ:「こっちからしたらどっちもどっちだけどね……」
シャオミン:「なんだ」アスカの言葉に、敵の方を見たまま笑う。「やっぱり少しは気にしているんじゃないか、そういうの」
アスカ・ラクスネス:「まあ、好くは見られたいですもん」


GM:ではイニシアチブ6!
GM:フーかシャオくんの手番です。
シャオミン:じゃあ範囲あるので先……行きますね
ティエン・フー:範囲攻撃先のシャオ君に反撃していただくっす
ティエン・フー:うっす
アスカ・ラクスネス:やれやれ~
"蟲":やれるもんならやってみろよ~!
シャオミン:侵蝕がアレになるけどまあ やるぜ
シャオミン:マイナー、《骨の剣》《死招きの爪》《斥力跳躍》。5m先のところにエンゲージ
シャオミン:メジャー、《コンセントレイト》《エンタングル》《漆黒の波濤》オート《紡ぎの魔眼》でツゥ以外のエネミー全部を攻撃
GM:豪快だぜ
シャオミン:あっこれHP減る処理今なんだっけ
GM:どうだろ アクション終了時な気がするんだけど
シャオミン:今だとして-9と-12が発生する処理でいいのかな
シャオミン:あっ終了時ならそういう感じでも
シャオミン:GM裁量のきがするぜ
GM:マイナーとメジャーでそれぞれが発生する感じで考えてましたがもしかしてロイスやばい?
シャオミン:それぞれだとしても削れるのは1個かな
GM:同じか 今HP13だから
GM:あ、いちおう先宣言しときます 倒れてもトドメ刺しません
シャオミン:なるほどね
GM:じゃあマイナーメジャーはそれぞれのアクション終了時、オートは即時で減る感じの処理でお願いします
GM:キツかったらロイス飛ばして解除するのも手です
シャオミン:あっ理解 じゃあ3減りつつ判定へ
ティエン・フー:レネゲイドキラースゴいね
シャオミン:シャオミンのHPを3減少(13 → 10)
GM:ヤバいなこのエフェクト
シャオミン:えーっとルーさんのあれこれ込で
シャオミン:13dx+2@7
DoubleCross : (13DX7+2) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,5,6,8,8,9]+5[2,5,5]+2 → 17

シャオミン:ええ~?
アスカ・ラクスネス:ヒエ……
"蟲":イベイジョン15 当たります
ルー・バイメイ:よかった
シャオミン:あぶなすぎ
"覆":こいつは空戦能力!
シャオミン:困る
"覆":10dx+10>=17
DoubleCross : (10DX10+10>=17) → 9[1,2,2,5,6,6,7,8,9,9]+10 → 19 → 成功

ルー・バイメイ:こいつ……
"覆":避けてしまった これが夜渾技術だ
シャオミン:こういうときのためのバインドだったんじゃがな
ルー・バイメイ:雫も切ってしまった
シャオミン:うえーん ダメージもしょぼそう
GM:戦乙女と死招きで強くないことないでしょ
シャオミン:2d10+35+10 せい
DoubleCross : (2D10+35+10) → 4[1,3]+35+10 → 49

シャオミン:ほらカスみたいな出目
"蟲":本当に低いな……
"蟲":でもちゃんと女王の降臨を切っていたおかげで爆裂します。
"覆":躱したので当然生存!
ティエン・フー:おお 俺の相手は「奴」だ!
シャオミン:フーさんにがんばってもらう
シャオミン:じゃあ事後処理を…
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を17増加(104 → 121)
シャオミン:まずこうなって…
GM:ヤバい!
シャオミン:シャオミンのHPを9減少(10 → 1)
シャオミン:マイナー分でこうなり、うーん
シャオミン:なる前にロイス切って解除した方がいい可能性はあるが…
GM:ここで倒れるのもまあまあ視野な気はする
シャオミン:そうなんだよな
アスカ・ラクスネス:無理しないでいいっぴよ
ティエン・フー:『キャラ性』ですね 許せねえよ 舐め という精神性をもってても戦いの末にダウンするならしょうがない奴と
ティエン・フー:いや俺はロイスを切ってでも立つ!!というヤバいやつがいる
ティエン・フー:後者のがジャームに近い生き方な気がする
シャオミン:じゃあ倒れときます スヤっと寝るのもあれなのでまあ……なんか、蟲をしばいてるうちに床が抜けて離脱する感じとかでなんとか
シャオミン:シャオミンのHPを0に変更(1 → 0)
ティエン・フー:うす 対ありゃした 後は任して
ルー・バイメイ:あとでおくすりあげますからね~
GM:決断!


"ツゥ":「口に違わずクソ生意気な目をしているな、ガキ」
"ツゥ":槍を持つ女が愉快そうにシャオミンを睨む。
シャオミン:「口だけじゃないさ。腕だけでもない」
シャオミン:「俺の心には欠情不義理欠账借りもない。そういう風に生きている」
シャオミン:「あなたにしたって、その機械兵にしたって」握りしめた両の拳はている。ゆらりと前へ踏み出していく、その一歩ごとに足跡が深く沈み、床を軋ませる。
シャオミン:「そうやって邪魔するから蹴散らすだけだ」
シャオミン:シャオミンの戦技にフーのような技巧はない。オーヴァードとして適切な施設環境で戦闘訓練を磨き上げた訳でもない。
シャオミン:彼が振るう暴は野晒しの風の中で削り形作られた巌のような喧嘩術である。無造作で、迷いがなく、経験に裏付けられた代物。
シャオミン:機体の姿勢の崩れ。再装填までのタイミング。漠然とした嗅覚がそういう間隙を読み取り、一手、風巻くように背後へ詰めている。
シャオミン:白い晶石に覆われた右拳が、"蟲"の装甲を貫き破る。エフェクトに反応し蝕む空域の毒や苦痛、そういったものを浴びながら、平気な顔を作って──
アスカ・ラクスネス:「お」思わず声を上げる。
"ツゥ":「弱くはない」
シャオミン:突き貫いた機体をそのまま、ゆらりと持ち上げる。そうして一度、半円を描くように回転させてから──跳ね詰めると同時に、槌のように腕に備えたままの機体に一層の加重を与える。
"ツゥ":「が、走火入魔というやつだ! 俺の間合いで戦い続けるには少々空噴かしが粗い!」
"ツゥ":吹き飛んできた蟲たちの破片を一回旋のもとに吹き払う。
ティエン・フー:オーヴァード、と言うものの道を歩む事で知った事がある。技術の研鑽の果て、いかに怪物染みた技、力を手に入れようと──そこはそもそも果てではない。
シャオミン:"蟲"を槌のように使い、叩きつける──シンプルにして粗野な強打。床もろともに何体化の"蟲"を叩き潰し、床に響く振動は地割れのようでもある。否、
"ツゥ":「それでも己の流儀に殉じるというのなら見せてみるがいい! 上等な地獄に送ってやる!」
ティエン・フー:アスカにシャオミン。破壊寸前の"覆"も、目の前で行われている"蟲"の破壊も、彼らの強さが齎しているものだ。
シャオミン:"ツゥ"の術を振り切ろうとするあまり、能力の制御が疎かになったか──文字通りに地が割れ、彼の立っていた場所もろともが砕け落ちた。まだ稼働する"蟲"の一つを引っ掴みながら、瓦礫の流砂へと少年の姿が消えるのが見える。
"蟲":巨大な棍と化した同胞に打ち据えられ、あるいは波打ってめくれ上がる床材に巻き込まれ、破砕されてゆく。
ルー・バイメイ:「シャオミン君!」
アスカ・ラクスネス:「シャオくん……!」
"蟲":やがて建材の破け舞い上げた粉塵の去った跡、そこに動く蟲は残っていなかった。
"覆":浮揚する空中機雷がチャフとなり誘爆することで、己への被弾を防いでいる。とはいえ既に深刻なダメージを受けている。落ちるのは時間の問題だ。
アスカ・ラクスネス:「……拾いに行くにしても」
ギザミァ:「ウワーッめちゃくちゃするじゃん!」
アスカ・ラクスネス:「まずはここを片さないとですね」
ティエン・フー:金属装甲の"蟲"を幾体も纏めて叩きつける衝撃と重みに揺れる地下構造。ひときわ重く高い破断音が鳴り響くと同時、男の姿が消えた。否。大きな音や衝撃、反応を割かざるを得ない事象と、行動の興りが重なった時にそれは起こる。
"ツゥ":「自分から地の底に突っ込んでいくとは」くつくつと笑う。
ルー・バイメイ:「……死んでなきゃなんとかなるわ、伊達に"炎帝神農"なんて名乗っちゃないわよ」


GM:行動値6。サン・ヴァン・ティエン・フーの手番。
ティエン・フー:あらゆる観測機械から消失した姿は、一直線に"ツゥ"へと向かって地を這う矢と化し──その直線状に存在する"覆"と言う障害物に対し……
ティエン・フー:と言う事で、マイナー移動、覆さんに素殴り人間です
ティエン・フー:7dx10+30 ダイス内訳は2+2(侵蝕)+3(バフ)
DoubleCross : (7DX10+30) → 10[2,6,6,6,6,7,10]+10[10]+2[2]+30 → 52

"覆":俺は既に二度躱した男(?)……
"覆":二度あることは三度ある! 空戦能力!
ティエン・フー:うぉお
"覆":10dx+10>=52
DoubleCross : (10DX10+10>=52) → 10[1,3,3,4,5,5,6,9,10,10]+4[1,4]+10 → 24 → 失敗

"覆":無理に決まってんじゃん
"覆":ダメージどうぞ!
ティエン・フー:しかし凄い確り回すの偉いな
ティエン・フー:うぃす
ルー・バイメイ:マジでちょっと回すの何?
アスカ・ラクスネス:こわすぎ
ティエン・フー:1d10+5d10+11+10
DoubleCross : (1D10+5D10+11+10) → 7[7]+19[2,7,3,2,5]+11+10 → 47

"覆":アァ~
ティエン・フー:47点オール有効
"覆":残HP7でした! 爆散!
ティエン・フー:本当に後あたりすればという感じだ うす
GM:こいつレネゲイドキラーが効かない……! 演出をどうぞ!
ティエン・フー:おっと 素手の代償でHP2を支払うんだった
GM:そういえばそうだった
GM:受けな銀の腕のHPルーズを!
ティエン・フー:ぐああ!!10→8


ティエン・フー:───『直進』を選んだ。円を描く受け、直線的な攻め。踏み込み、捌き、撃ち抜くその一連はその身につけた黄金の義手──所有者の魂を代償に動くと言われる《鳳天金翅》によって図らずも強制され──
ティエン・フー磨き・・のかかったものである。サン・ヴァン・ティエン・フーはその腕の損失を喪失と捉えていない。死生は一体であり、何より──
ティエン・フー:「“ツゥ”」その言葉は、あらゆる観測機器から消えた男が、巨体の足元で呟いた言葉だ。聞こえるかはわからない。否、聞こえる速度で喋ってはいない。だが、この域に達したものは『聞く』。敵と定めた相手の挙手投足であるからだ。
ティエン・フー:「『武』は何もくれたりはしない。」少なくとも、それがある事とない事で、男の行動原理はかわらない。
ティエン・フー:───び        しッッッッッッ!!!!!!
"ツゥ":「はっ!」破裂するように息を吐き出す。
ティエン・フー:───"覆"の巨体に、鋭利な亀裂が走る。『カッティング』───本来ならば周囲を爆裂させん威力と質量を秘めた黄金の肘が、『空』という緩衝材を無しに突き刺さった時どうなるか。
ティエン・フー:その衝撃と割断力は、物体の細の細。結合そのものを破壊し得る。……道を開く。
ティエン・フー:「それが俺に影響を与える事はない。…だからこそ──」
ティエン・フー:「楽しい。趣味とはそういうものだ。」
"ツゥ":「趣味か。そうだな。少なくとも何かの最適解じゃない」
"ツゥ":「どうしようもない時にたまたまそこにあったのがそれだった」
"ツゥ":「俺やお前じゃなければ、他の何かが転がっていてそいつを使うんだろう」
ティエン・フー:「それを捨てて構わない軸があり、必要ならば事実そのようにする。」必要な事以外、惜しいと思えど惜しみはしない。「俺は命をそうだと思っていて、もう一つ問うたな。では死ぬために戦うものをどうする。」
"ツゥ":「まだ覚えてたのかよ、そんな科白」
ティエン・フー:「俺自身に何かを残す才はない。関わってくれた相手の事を覚えているぐらいはする。」
"ツゥ":「そうやって──そうやって」
"ツゥ":「在るが儘に記憶にとどめ置かれたなら、そいつは喜ぶんだろうな」
"ツゥ":静かだ。ただ、そこにあるのは平安ではない。
"ツゥ":「俺はそうはしなかった」
ティエン・フー:足音も重みもなく、男の身が跳ねた。質量三桁を越える巨躯が、羽毛よりも軽い。仕切り直しだ。シャオミンは落下した。アスカを留め置く覆は停止し、ルーは後方に控えている。勝負は残り数瞬。
アスカ・ラクスネス:「あは」微かに笑う。「ヤバいですね動き」
ルー・バイメイ:「頼りになるわ」


GM:イニシアチブ5。ルー・バイメイの手番
ルー・バイメイ:待機します。
GM:イニシアチブ0
GM:マイナーで戦闘移動。フーとアスカのエンゲージへ
ティエン・フー:来たなご友人
アスカ・ラクスネス:こっちきた~
(フー[6]、アスカ[13]、"ツゥ"[0])
5m
(バイメイ[5])
"ツゥ":《コンセントレイト》《アドレナリン》《アームズリンク》《ライトニングリンク》
"ツゥ":13dx7+14 命中!
DoubleCross : (13DX7+14) → 10[1,4,5,5,6,6,7,7,7,8,8,10,10]+10[3,4,7,8,8,10,10]+10[1,4,5,9,10]+10[4,8]+10[7]+10[9]+6[6]+14 → 80

"ツゥ":うそ
ティエン・フー:強えええええ!!!
アスカ・ラクスネス:あっ対象は?
"ツゥ":あっごめん!
"ツゥ":《ポイズンフォッグ》コピペ漏れです! 範囲選択で二人を対象!
アスカ・ラクスネス:なるほどね……
ティエン・フー:ダメージ与えれる事を考えるとゲーム的にはアスカちゃん殴られた方が嬉しいけど…と言う奴
ティエン・フー:フ~ム
アスカ・ラクスネス:ガード。『香らずの杖』:《自動触手》で反撃。
"ツゥ":反撃しないで~
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を2増加(84 → 86)
ティエン・フー:難しい気もするけど切り払いリフレックスうって、カッコいい気持ちになるか
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを3減少(6 → 3)
"ツゥ":チャレンジだ
ティエン・フー:切り払いリフレックス(2) HP6減少 残2 侵蝕3上昇で82→85
アスカ・ラクスネス:言ってもたった1LVですからね
アスカ・ラクスネス:3d10+3
DoubleCross : (3D10+3) → 11[4,5,2]+3 → 14

アスカ・ラクスネス:14点もらっていってね
GM:なんか反撃のD10の出目はおとなしいな……
"ツゥ":まるっと受けます
ティエン・フー:4dx8+35>=80
DoubleCross : (4DX8+35>=80) → 10[4,5,8,10]+10[1,8]+4[4]+35 → 59 → 失敗

ティエン・フー:残念!
ティエン・フー:俺のガードを越えてきやがったあ!!
"ツゥ":ウォオ ダメージをくらえ!
"ツゥ":9d10+24 諸々有効!
DoubleCross : (9D10+24) → 64[10,6,4,9,4,7,9,7,8]+24 → 88

アスカ・ラクスネス:でっか
ティエン・フー:ぐぉバー!!!
アスカ・ラクスネス:当然死にます!《リザレクト》。
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを1D10(→ 3)に変更(3 → 3)
アスカ・ラクスネス:最悪
ティエン・フー:リザレクトはリスク高いんだよな
ティエン・フー:ロイス切って起きるっス。
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(86 → 89)
"ツゥ":もう一回死ぬギリギリのパンチ
アスカ・ラクスネス:もっかい死にます……
シャオミン:カスのチェイン発生してる
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを1D10(→ 6)に変更(3 → 6)
アスカ・ラクスネス:生きました
ティエン・フー:HP12でエフェクト使わずに復活 ちょうど言った所だし『我欲』を切る
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を6増加(89 → 95)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを3減少(6 → 3)
GM:では演出ゥ!


"ツゥ":機械化改造された馬鹿力で知覚加速された集中力のもと振るわれる剛槍。
"ツゥ":正面から寸分のブレもなく迫るその突きは、速度が消えたかのような錯覚を抱かせる。
"ツゥ":極めて直線的な動きにも拘わらず、呼吸を合わせて体を躱すといったことが極めて難しいのだ。
"ツゥ":そのような突きを連続で放ったかと思えば、揺らめく穂先をびゅうびゅうと旋回させ、"ツゥ"を中心に綻ぶ銀の花弁を描いて見せる。
"ツゥ":一閃のもとに貫くも、岩をも削り殺すがごとき気迫で浴びせかける無数の斬撃も、共に美しく、また致命のもの。
"ツゥ":息もつかせぬ連続技が、前衛となる二人へと降り注いだ。
アスカ・ラクスネス:腕を突き出すように構える。正確には、構えではない。
アスカ・ラクスネス:顔、胴、脚。それらを守るために、贄のように差し出している。
ティエン・フー:至極の突き。それは線ではなく点で描かれ、点を尚研鑽する事で、不可視の『白』へとなり得る。一撃、二撃、アスカとフーを共に相手どって放たれる無数の銀点を、面の限定、龍螺旋の回転にて逸らす事で受ける。
アスカ・ラクスネス:「まあ、切り合いじゃ相手になりませんよね」
"ツゥ":「当然だろうとも、安い誇りだが」
ティエン・フー:それで凌げないものが、もう一つの"ツゥ"の持つ側面、圧倒的な武威ならぬ暴威を具現化した嵐のような薙ぎであり──点と、線ならぬ、断ちを捌く必要にかられる。何れも、単独ならば対処も出来よう。それを組み合わせ、銀の閃華と化すその戦形こそが───
アスカ・ラクスネス:「削げ」腕が無抵抗に断ち切られた。
アスカ・ラクスネス:「アンテノーラ」刹那。切断面から影の巨塊が飛び出す。
"ツゥ":「さっき落ちていったあいつとも違う。綺麗なものは何も残さなかった。ただ邪悪で、奪う側でいれば、憐れまれはすまい」
アスカ・ラクスネス:それは獅子の姿を象り、敵手へと喰らいついた。
アスカ・ラクスネス:「切り合いじゃ相手になりませんけど」
"ツゥ":「かっ──」
アスカ・ラクスネス:「殺し合いであれば、存分に仕手仕りましょう」
ティエン・フー:“ツゥ”を極地の槍士とした一手であろう。捌き切れない。超々高速の螺旋を纏う黄金の腕が繰りぬかれたれたように抉れ、減少した防御面積の隙を貫くように、腹に穴が開く。……オーヴァードとは便利なものだ。
ティエン・フー:──オーヴァードとしての力を用いた再生のことではない。力を使えば、彼女の力は過たずそれを貫き、より深い劣勢へとこちらを誘い込むだろう。ただ強靭な肉体は──
ティエン・フー:『しなければならぬものがある』と思った時、ただの人間であったころより、『持つ』
"ツゥ":槍を滑らせ慣性のままに短手持ちにし、もう片腕に齧り付いた獅子の顎を跳ね飛ばす。
アスカ・ラクスネス:それは元からただの影だったように、その場に姿を落とす。
"ツゥ":「妙な気配の女だ。技を出すたびに、ブレる。捉えられない」
アスカ・ラクスネス:「ミステリアスなんです」笑う。腕の再生が遅れている。
ティエン・フー:「───殺すなよ。」この状況で、共に戦う女に向けて、男は言った。「何も殺す必要はない・・・・・・・・・
"ツゥ":「無粋なことを云うなよ。聞いただろう、殺し合いだ」
アスカ・ラクスネス:「ああ」「そういえばそうでしたね」
アスカ・ラクスネス:「忘れてました」けろりと言う。


GM:待機手番イニシアチブ5。ルー・バイメイの手番。
ルー・バイメイ:マイナーで5m戦闘移動。3人にエンゲージします
"ツゥ":きたか……
ルー・バイメイ:メジャー、クリスタルシールドで素殴り 戦乙女の導き適用
ティエン・フー:まさかここであの社長の戦いが見られるとはね
ルー・バイメイ:4dx-1
DoubleCross : (4DX10-1) → 10[9,10,10,10]+10[8,10,10]+10[8,10]+7[7]-1 → 36

アスカ・ラクスネス:は?
"ツゥ":www
"ツゥ":ほんとかよ
ティエン・フー:お お おっ おおっ
ティエン・フー:ああっ
"ツゥ":9dx+6 《ゲットダウン》《アドレナリン》
DoubleCross : (9DX10+6) → 9[1,1,2,3,3,5,8,9,9]+6 → 15

"ツゥ":容赦なく命中!
ティエン・フー:強え!!!社長!!!
ルー・バイメイ虚構ウッソだろ
アスカ・ラクスネス:こいつ……実力を……
ルー・バイメイ:4d10+10
DoubleCross : (4D10+10) → 20[3,8,6,3]+10 → 30

ティエン・フー:社長鬼強え!!
"ツゥ":結構いてぇ くらいます
アスカ・ラクスネス:つよ~
"ツゥ":まだ割と生きてます


ルー・バイメイ:達人たちの攻防、その最中の空白の一瞬
ルー・バイメイ:「おりゃぁぁぁぁぁ!」
"ツゥ":「あ?」
ルー・バイメイ:猛然とダッシュ。あまりに素人然とした動きだが
ギザミァ:「は!?」
ルー・バイメイ:逆にそれが意識の外からの一撃となり――
アスカ・ラクスネス:「えっ」
ルー・バイメイ:「隙ありーーーっ!」手に持った、ちょうどいい大きさの虫の残骸で殴りかかる
"ツゥ":意識の間隙。真っ当に認識するより先に体が動いていた。
ティエン・フー:───彼女はこれを『必要』と見たのか。高速の打撃戦、極限のやり取りの最中。後方に控えていたルー・バイメイの撃つ手が──
ルー・バイメイ:「あ」殴りかかったところで
ルー・バイメイ:思いっきり地面の凹凸に引っかかり――
"ツゥ":流れるように跳ね上げた槍が喉を狙い。盛大に空振る。
ルー・バイメイ:手に持った未知の金属の塊が
ルー・バイメイ:"ツゥ"のもとへ飛んでいった。
ティエン・フー:後方支援でも、意識を逸らすでもなく、吶喊であったと誰が思おう。予測不可能の一手。否、彼女の『気質』とはそのようなものであったろう。…しかしながら、"ツゥ"は素人の判断と動きで意識を越える事が出来るような功夫ではない。
"ツゥ":「がっ……」頭部を強打してたたらを踏む。
アスカ・ラクスネス:「……」
ルー・バイメイ:「い、いたた……」
ティエン・フー:───それを上回るものがあるとすれば、この積み重なった状況が生み出した偶然の偶然……
ティエン・フー:(本当か?)
アスカ・ラクスネス:「ぷっ、ふっ、あははははっ!」
アスカ・ラクスネス:「そんなことなります?あははっ!」
ギザミァ:「でた……これぞ社長の伝家の宝刀……」
アスカ・ラクスネス:「ひ~おかしい……お腹痛い……」
ルー・バイメイ:「け、計算通りね!能力を使ったらダメージを受けるなら、そのまま攻撃すれば逆に効果があるはず……」
アスカ・ラクスネス:「誰か撮ってないんですか今の?シャオくんにも見せたかった~」
ギザミァ:「うっかりメディカルアタック!!」
ルー・バイメイ:「変な名前つけないでよ!」
アスカ・ラクスネス:「メディカルに一番ついてほしくないですね、うっかり」
"ツゥ":「? ……は?」
"ツゥ":「食らった……素人に………………俺が──」
アスカ・ラクスネス:「あ~でもこれ……」
ルー・バイメイ:「…………」
アスカ・ラクスネス:「完全にトサカですよ」
ティエン・フー:でしかあり得ない。…のやもしれぬ。が…
ルー・バイメイ:「それじゃ、あとはおまかせしますわ……おほほ……」
"ツゥ":「おい」
"ツゥ":低い声。
アスカ・ラクスネス:「ま、時間稼ぎにはなりました。ありがとうございます」すっかり治った白い腕を撫でる。
"ツゥ":「武器をスイングしたら覚悟は出来てるってことだろうが」
"ツゥ":ゴゴゴゴ……
ギザミァ:「あっそういう条件!」
ギザミァ:「じゃ、あとはおまかせしますんで……にゃはは……」
ルー・バイメイ:(ちょ、ちょっと隙を作って他の二人に任せるつもりが……大変なことに~!)
ティエン・フー:へッ ルー・バイメイ氏が功夫300億年の達人であることを見抜けなかったてめえの負けよ
ティエン・フー:今度からは3人目掛けて玉が飛んでくるぞ


GM:クリンナップ。灰色の庭が終了。
ティエン・フー:こうなるとシャオミンがいねえのが痛い
ティエン・フー:ウィス
アスカ・ラクスネス:おわっちゃった……
ルー・バイメイ:そうなるのか
シャオミン:無理せず退場していいよって言うから……
GM:第二ラウンド。安心してください
シャオミン:がんばってね
アスカ・ラクスネス:がんばる……
GM:ここで灰色の庭にのさばらせるつもりは……元からない! 1ラウンド仕事すれば充分だろう!
"ツゥ":みんなにレネゲイドキラーがもうかかっているので
"ツゥ":《アクセル》自身行動値+12
アスカ・ラクスネス:こいつ……
ルー・バイメイ:素人に殴られてアドレナリン出ちゃった
ティエン・フー:闇の蛇で戦う女と闇の音速で戦う俺に任せておきな
("ツゥ"[21]、フー[6]、アスカ[13]、バイメイ[5])
ティエン・フー:セットアップ《限界突破》しよう
"ツゥ":ピキッ !?
ティエン・フー:対象は…援護の風
ティエン・フー:いや やめておこう
"ツゥ":本気できやがった。だが……忘れてはいないだろうな!
"ツゥ":やめてた
ティエン・フー:レネゲイドイーターで援護の風2回打つの
ティエン・フー:逆に不利になる 必要な事だけをするのだ
GM:正常な判断
"ツゥ":行動するぞ!
ルー・バイメイ:こっちもセットアップは品切れ
ティエン・フー:しゃい
GM:行動値21。ツゥの手番。
"ツゥ":《コンセントレイト》《アドレナリン》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《ポイズンフォッグ》
"ツゥ":PC全員を攻撃対象に。HPをさらに5減少。
アスカ・ラクスネス:ちゃんと自分も身を削ってた
"ツゥ":13dx7+14 アチョーッ!
DoubleCross : (13DX7+14) → 10[1,1,3,4,4,4,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,4,4,5,6,6,7]+1[1]+14 → 35

ティエン・フー:うぉ 怖え
ルー・バイメイ:ヒーン ガードします
ティエン・フー:ここまでなら切り払い一個で受けれる
"ツゥ":くそ~ こんな達成値じゃ躱されちゃう
ティエン・フー:お前に勝利の女神がある事はわかっているんだ
"ツゥ":ノイマンないんだよなぁ
ティエン・フー:なんてこった では切り払いドッジ
ティエン・フー:エフェクト1個使って3HP おお
ティエン・フー:HP12→9 浸食85→86
ティエン・フー:4dx10+30+5>=35
DoubleCross : (4DX10+35>=35) → 8[6,6,8,8]+35 → 43 → 成功

アスカ・ラクスネス:ガード。《蒼き悪魔》で反撃。
"ツゥ":くっ……いいでしょう
"ツゥ":貴女にもレネゲイドキラーのHP減少を受けて頂く!
アスカ・ラクスネス:まず……この反撃で死にます
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを1D10(→ 3)に変更(3 → 3)
アスカ・ラクスネス:うわ 最悪
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(95 → 98)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(98 → 101)
ティエン・フー:やっぱこの状況でのリザレクトかなり良くないよ
アスカ・ラクスネス:ここから死にます
ティエン・フー:既に遅いが・・・
"ツゥ":やべ~
"ツゥ":っていうか良く器用にそんな3ばかり出るな……
アスカ・ラクスネス:ルー・バイメイ/面白い:○/不安/ロイス で取得して昇華します。
ティエン・フー:3以下が出るの嫌な時は3以下が出る!!
ティエン・フー:TRPG確率論だ
GM:逆クリティカル
アスカ・ラクスネス:ダメージは持って行ってもらうぜ
アスカ・ラクスネス:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 27[8,10,9]+12 → 39

アスカ・ラクスネス:フ……
ティエン・フー:TRPG確率論を破壊するには己が神であるという自覚とかっこいいロールする意識を持ち、ダイスの女神をDVして従えるしかないんだ
ティエン・フー:クールだぜ!!!
アスカ・ラクスネス:破壊しました 論を
"ツゥ":すごい恨み買ったな
"ツゥ":だいぶ削れてます。
ルー・バイメイ:つよ
"ツゥ":ではダメージ!
"ツゥ":4d10+24
DoubleCross : (4D10+24) → 24[8,10,3,3]+24 → 48

ルー・バイメイ:クリシーと装甲と揺で耐えられるわけもなし
アスカ・ラクスネス:もちろん耐えきれない。また死ぬぜ
ルー・バイメイ:一回リザレクトしよ
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(90 → 94)
アスカ・ラクスネス:持ってる……
ルー・バイメイ:HP残り1
アスカ・ラクスネス:うーん。起きるか……
ティエン・フー:この社長の波乱と悪運の強さ
ティエン・フー:大物っぽいよね
アスカ・ラクスネス:初期ロイスの各地の出会いを切って復活。


"ツゥ":一旋。
"ツゥ":空を切り裂いてその数間先にまで届く。
"ツゥ":「全部終わりにするから許してくれ。とは言わないさ」
ルー・バイメイ:「あ」感覚で理解する。「無理……」
ティエン・フー:───レネゲイドの励起を抑えさせ、その身に食い込む毒めいた"ツゥ"の支配圏ワーディング。これを用いた上で理外の武で圧倒する事こそ、彼女に求められた役割なのだろう。それを十全以上に使いこなせるから、彼女はこのようにその武を振るっている。
"ツゥ":「許しも平穏も何も、もはや遠い。俺の望むのは一つ」
"ツゥ":「終着にたどり着くことだ。そのために目覚めた」
ティエン・フー:既にこのゼロ距離、己以外に意識を払う余裕はない。もしもそれで共に戦うルーとアスカが膝をつくのなら、何時でも身を捨てる意思はある。然し、やらねばならぬ事がある。死ぬわけにはいかないという、この矛盾に達した時──
"ツゥ":歩くような動作のままに。体幹を一切ぶらすことなく両腕が激しく動いて。斬り伏せ、斬り飛ばし、斬り刻もうとする。
ティエン・フー:己の軸に立ち返る必要がある。命のために己が命を燃やそう。そうでないものは『できればよい』。ただ一つを望むこの女に、かつての問いに伝える言葉は──実は、無い。ただ一つを求めて、残る執着に向かって燃やすだけの存在に果たして何ができるのか。
"ツゥ":「"シュアイ"の作戦通信に仕込まれたFHのバックドアを、俺だけが無効化出来たんだ」
ティエン・フー:その生き方を外から変える事など、できるわけもない。それが答えだ。だから、祈り、己がやり方で示すしかない。
"ツゥ":「俺が殺すのが良かった。口うるさい仕も、やかましい馬も、一番強かった車も」
"ツゥ":『そうした』と言う。『良かった』と言う。
ティエン・フー:──それは祈りにも似た仕草だ。南方の流派において、それは『王子に桃を捧げる猿』と言う形で伝えられている。両の脇を締め、祈るような受けの方。
"ツゥ":そうしなければいけなかった、とは言わない。仕方がなかったとは言わない。やりたくなかったとは言わない。
"ツゥ":「俺たちは仲間割れで自滅して、そのついでに兵器倉庫が幾つか吹き飛んで」
ティエン・フー:目の前の女のその行為を『慈悲である』と称した所で止まるまい。決して伺い知れぬ。だが、相手の心に寄り添い、言葉を探す能は、男には備わっていないからだ。
"ツゥ":「主犯はどこからか現れた流れ者に討たれるんだ。何年もの時間と気の遠くなるような金をかけて準備した兵器が活躍する暇なんてどこにもない」
"ツゥ":「勝ったのは俺たちの筈だ。今からそれを確かめに行く」
"ツゥ":「どきな」
ティエン・フー:荒れ狂う槍の薙ぎを、突きを、両腕を前に突き出す受けの型で防ぐ。受け、落とし、払い、致命打を避ける。
ルー・バイメイ:(……なるほど。そりゃ互いに兵器を与えてるとはいえ、安全装置くらいはつけておくわけね)斬られたまま倒れているが、再生促進薬を服用している
アスカ・ラクスネス:「……ふぅー……」
アスカ・ラクスネス:影の獣が食らいつくが、その牙はどこか鈍っている。
アスカ・ラクスネス:「……すみません、あたし、これ」
アスカ・ラクスネス:「まずいかも。もし、ここからあたしでないあたしが出てきたとしても……」
"ツゥ":今度は影を払わなかった。苛立たしげに、淡々と。眼の前の男の応手に合わせ槍を放つ。
アスカ・ラクスネス:「そいつの言うことは一切聞かないでください」
ルー・バイメイ:「なにそれ、怖いこと言わないでよ……」
ギザミァ:「ちょっと!」
ティエン・フー:アスカの言葉に、衝撃吹き荒れるやり取りの中、ああ、と短く返答。
ティエン・フー:ギィンッッッ!!!!槍の穂先と虎爪のスナップが掠め、虚空に火花が弧を描く。
"ツゥ":「……どうして止められる」
ティエン・フー:「“ツゥ”。お前は殺しすぎだ。」命のことでもあり、命のことではない。『己』の話だった。慈悲深い女である事は、能のない己でもわかっていたのだから、相当なものだ。
"ツゥ":あの時もそうだ。互いの宿す才に差はない。そして、以前の彼に、この大層な腕はなかった。
"ツゥ":機械の体で相対し。そして敗れた。
ティエン・フー:それを言った所で止まるまい。「それは良い。過ぎるぐらいで丁度いい。」戦いの最中で死ぬ事もある。だが、「何も死ぬ事はない・・・・・・・・。」
"ツゥ":「っ…………!!」
"ツゥ":やめろよ……。
"ツゥ":やめろ。


GM:イニシアチブ13。アスカ・ラクスネスの手番。
アスカ・ラクスネス:マイナーなし、メジャー『癒えずの鞭』:《原初の赤:スパークウェッジ》。
アスカ・ラクスネス:ツゥに攻撃します。
アスカ・ラクスネス:7dx+22
DoubleCross : (7DX10+22) → 10[3,8,8,10,10,10,10]+7[2,5,5,7]+22 → 39

"ツゥ":ドッジします
"ツゥ":9dx+6 《ゲットダウン》《アドレナリン》
DoubleCross : (9DX10+6) → 10[2,3,4,6,6,9,9,10,10]+2[2,2]+6 → 18

"ツゥ":無理! ダメージを!
アスカ・ラクスネス:4d10+11+5d10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+11+5D10) → 27[8,6,3,10]+11+17[2,1,9,3,2] → 55

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(101 → 104)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを3減少(14 → 11)
"ツゥ":そのダメージは……
"ツゥ":死ぬ! 戦闘不能。PCたちの勝利です。
ルー・バイメイ:やったぜ
アスカ・ラクスネス:やったぜ 削っておいた甲斐があった
ティエン・フー:しゃあ!!
シャオミン:よかったあ
GM:では演出をどうぞ。 シャオくんもいつでも上がってきていいしどっから聞いてたことにしてもいいと思います
シャオミン:ウス
アスカ・ラクスネス:「……」
アスカ・ラクスネス:「……うるさい」
アスカ・ラクスネス:「うるさい……」
"シュアイ":気遣わしげに、仕舞われた通信端末の画面が瞬く。
アスカ・ラクスネス:「……大丈夫です、大丈夫……」
"ツゥ":「……一人じゃないな」
"ツゥ":「居るんだな、そこに何か──」
"ツゥ":槍を引く。素早い転換。近づいている。産毛が逆立つような感覚。
"ツゥ":恐るべきものが。
アスカ・ラクスネス:「だったら」「なんです?」
アスカ・ラクスネス:その気配は、たしかにアスカ・ラクスネスの内奥にあるものだ。だが。
アスカ・ラクスネス:それを表出させることはない。
"ツゥ":「ちょうどいい。殺してしまえるか試したかったところだ」
アスカ・ラクスネス:その必要がないから。「そうですか。奇遇ですね」
"ツゥ":「神仏だか、妖怪だか──」
アスカ・ラクスネス:「あたしは逆を考えていました」
アスカ・ラクスネス:「殺してしまわない・・・・・・・・ようにできるか」
アスカ・ラクスネス:「できます」
アスカ・ラクスネス:彼女が呟いた瞬間。
ティエン・フー:「…」アスカ・ラクスネスと言う存在がいかに戦闘で恐るべき、頼りになる存在か、ここまでのやり取りで彼女は十分に証明している。然し、彼女が言の葉の節々に登らせる、彼女が危うんでいた何かが、彼女自身の内にあるようだった。
"ツゥ":乾いた心のままに、槍が跳ねた。何を殺すにも、あの時より難しい筈などないのだから。
アスカ・ラクスネス:足元から影の蛇が這い出て、彼女に巻き付いた。
アスカ・ラクスネス:気配はない。より強烈な気配に、完全にかき消されていた。
アスカ・ラクスネス:「脅威度を測り、その通りに動く」
アスカ・ラクスネス:「そういう風だと、さっきのルーやら」
"ツゥ":強引に軌道を曲げた槍が足元に5つの爪痕を刻む。
アスカ・ラクスネス:「あたしのこういう手口でうっかり転んじゃうんですよね」
"ツゥ":だが──そうだ。測りそこねた。
アスカ・ラクスネス:蠱惑的に微笑む。その内奥は見通せない。
"ツゥ":五行の斬撃を地に放つ間に──足を引き腰を落とす間に。間に合わない。そこまで来ている。
ルー・バイメイ:「フー!」「動けるわよね?いざとなったら止めて」
"ツゥ":(──飲まれ)いとも簡単に。そうと自覚せぬままに。これは何だ。
ティエン・フー:それを頼りとすべきかの是非はさておく必要がある。『戦う力』とは元より変ずるものであるからだ。故に今重要なのは、『彼女』が『アスカ・ラクスネス』であるかの一点。
アスカ・ラクスネス:するり、と身を翻し、懐へ。
アスカ・ラクスネス:戦鞭を首にかけて、締め上げるようにし――
アスカ・ラクスネス:「……」
"ツゥ":「っぁ」
アスカ・ラクスネス:「……分かってますよ」
アスカ・ラクスネス:ぱっと手を離した。振り向く。
アスカ・ラクスネス:「大丈夫です。まださっきまでと同じですから」
"ツゥ":手が伸びる。影を掴めない。あれほど容易く切り裂けていたのが何だったのかという具合に、それは指先を飲み込み、すり抜け、ほどなく気を失った。
アスカ・ラクスネス:「因縁に水差して悪かったですけど。こうでもしないとあたしがやられちゃってたんで」
ティエン・フー:「承った。」くるり、と手首を回す。アスカ・ラクスネスの生み出したその蛇が、少女の姿をした敵の首にかかった所で──
ルー・バイメイ:「……危なっかしいたらありゃしない」
ティエン・フー:…何も起きなかった。静かに目を伏せる。後一秒、殺気か稚気が残っていれば目的の切り替わる所だった。「良かった。」
ルー・バイメイ:「とりあえず……話を聞かないとね。シャオミン君も拾ってこないと……」
ティエン・フー:少なくとも"ツゥ"はこの場では死なず、アスカ・ラクスネスが命を奪う事もなかった。
アスカ・ラクスネス:「あっそうですね。今頃恋しがってるかも」
シャオミン:「誰が」静寂と引き換えるように、堆積した瓦礫が、藁のように吹き飛ぶ。
シャオミン:まだ熱を帯びている機械兵のスクラップを──無造作に、その辺りに投げ捨てる。
ティエン・フー:「構わない。生きていれば機会はある。死んでいれば、それも叶わない。生きているに、越したことはない」
ティエン・フー:「死ぬしかなくても、生きるべきなのだ。」
シャオミン:「ああ……終わってるのか?もう」
ティエン・フー:──だから、生き続ける努力はしている。
ティエン・フー:「ああ。今、アスカが止めてくれた」
アスカ・ラクスネス:「シャオくん!」
シャオミン:目を閉じたツゥの姿を目に止める。どこか不機嫌そうでもある。
ギザミァ:「……はは。寝ながら泣いてるぜ、こいつ……っと。シャオくんおかえり~。自由落下くらいで絶対死なないだろなと思ってたよ」
シャオミン:「当然。俺があんなのや、ましてただの落下にやられるはずはない……ここの作りのゆるさが、少し想定を下回ってただけなんだから」
アスカ・ラクスネス:「よかったですね。強い子だ」
ギザミァ:「"シュアイ"が黙っちゃったから吾輩が代わりあだ名で呼ぶ人口を補填してやろう」
ティエン・フー:「“シュアイ”は帰れと言っていたな。悪い人格があると。」
シャオミン:「……俺の方はいいけど、それより」
シャオミン:「他に敵がいたの? 今、ここに」
ギザミァ:「……」アスカのほうを見る。
シャオミン:「ふっと気配がして、すぐに消えたけど……」
ギザミァ:「んにゃ。諸説ある」
アスカ・ラクスネス:「あはは」
アスカ・ラクスネス:「今はいないですよ」
ルー・バイメイ:「ということらしいわ」
シャオミン:「そういうことならいいけど。……」
ティエン・フー:「“シュアイ”を殺そうとしていた"ツゥ"は止まったが、”ツゥ”と"シュアイ"の言葉を信じるなら、ここから下に向かえば"シュアイ"と敵対する事になりそうだが」
シャオミン:「……じゃあ、その背中のを仕舞ったら」アスカの服の事を言っている。
ギザミァ:「はいはいはーい! それなんだけど!」
アスカ・ラクスネス:「閉じてもらっていいですか?ギザミァちゃんどうしました?」
ティエン・フー:「そうか。女が肌を出したままではよくないからな。シャオミン、閉じてやってくれるか」
ルー・バイメイ:「軽っ」
ギザミァ:「まあシャオくんとアスカはスキンシップしながらでいいよ」
シャオミン:「つまり、ないんだな!替えが!」コートを脱いで、やや乱暴に肩に被せる。
アスカ・ラクスネス:「あははっ」楽しそうに笑ってコートをかぶる。
シャオミン:「あげる訳じゃないぞ。貸し一つだからな……」ぶつくさと言いながら。「早く言ってくれ」ギザミァに。
ギザミァ:「吾輩と社長はそれなりに儲けた気がするし、フー先生は凶行に及びそうな昔なじみを回収できたし、アスカはなんかここがどういう施設なのか大体わかったし、シャオくんも異変の原因に対して一定の成果は得たし、シュアイは一旦帰れって言ってるわけじゃん」
アスカ・ラクスネス:「みんなの帰る条件は満たしてるってことですね」
ギザミァ:「そそ。どする~?」
ルー・バイメイ:「あんたにしちゃあ随分と引き際を心得てるじゃない。もしかしてビビってる?」
ティエン・フー:(う~ん 目覚めたらもう一回殺しに行きそうだけどな~)
ギザミァ:「は、はぁ~? 逆にビビらないことあんのここで!?」
シャオミン:「だけど結局、シュアイの機能の乗っ取りは続いているんだろ」
ルー・バイメイ:「あんたがこの程度でイモ引くヤツならあたしは大損ぶっこいてないっつーのよ」
ギザミァ:「ガチで危ない目に遭ってからはいっつも社長がイケイケになっちゃってるとこもあると思うな……!」
シャオミン:「大丈夫なのか?このまま放って置いて」
ティエン・フー:「俺は(起きてもう一回これが発生したら今のを繰り返すだけなので)帰ってもいい。だが、俺は今ルー先生に雇われている身だ。」
アスカ・ラクスネス:「どうなんでしょうねえ」
ルー・バイメイ:「……それは置いといて」「あんたなんか知ってるんでしょ」
ティエン・フー:「続行、撤退の判断は先生に従うが」
ギザミァ:「帰りたかったら帰れるんじゃないの? 地上での電霊の話とかを鑑みれば……」
ギザミァ:「う」
ティエン・フー:「そうなのか…?ギザミァ、何を隠している」
ギザミァ:「いやぁ~~~~? 別にぃ~~????!!」
ギザミァ:「フー先生! 良く見て! いたいけな幼女だった頃と何も変わらない、この澄んだキュートな瞳を……!」
シャオミン:「もともと別に疑う気はなかったんだけどそういう反応されると問いただすしかなくなるんだよな」
ティエン・フー:「………」(この瞳を見て、何度も脱走や家畜への悪戯を許してしまった事がある……!)
ギザミァ:目はかなり元気に泳いでいます。
ティエン・フー:「確かに、信じてやるべきかもしれん……」
アスカ・ラクスネス:「あんまり責めるのも気が引けますけど……」
ティエン・フー:節穴。
アスカ・ラクスネス:「それはそれとして、拷問が必要だったら教えて下さいね」
ティエン・フー:「ルー先生、何も隠していないかもしれません」
ギザミァ:「ごぉッ…………!!」
ルー・バイメイ:「……はぁ。そこまでして聞き出す気もないわよ」
シャオミン:「そこまでしなくても教えてくれそうだけどな」いかにもちょろそうな雰囲気を感じ取っている。
ティエン・フー:「ちなみに何を隠していないんだ?ギザミァ」
ギザミァ:「くっ……なんだいなんだい。社長だっていつもはクソチョロのくせに! そんなに子供を地下の暗い部屋に放って帰るのが嫌なのか────ッ!!!」
アスカ・ラクスネス:「どういう聞き方……」
シャオミン:「置いて帰ってほしいのか?」
ティエン・フー:「……あ!!」
ルー・バイメイ:「子供?地下の暗い部屋?」
ティエン・フー:「今言ったのか」頭の回転が遅い!
ルー・バイメイ:「……っていうかクソチョロって何よ!」
ルー・バイメイ:ギザミァの首根っこを掴んでぐいんぐいん揺らす
シャオミン:「つまり、この辺りに自分ひとりで調べたい何かがあって、俺達が傍にいると不都合なのか?」
ギザミァ:「いや……違……これはほらあれよあれ。シュアイに本体(?)的なのがいたらたぶん子供だろうし、ここらへんだって暗いから演繹的に……」
ギザミァ:「……はいはい。わかったよ~~」
ティエン・フー:「前にギザミァが言っていたが、カブーシャの民族は幾らかが何処かに閉じ込められていたらしく、その証拠としてそもそも"ツゥ"がここで改造されたということだ」
シャオミン:「チッ……面倒くさいな。あなたがちゃんと話さないからこういう遠回りを……」
ギザミァ:「喋る喋る、喋ります!」
シャオミン:苛立ち混じりにギザミァを睨みつけている。
ルー・バイメイ:「よろしい」
アスカ・ラクスネス:「遠回りも楽しいと思うんですけどねえ」頬杖をついている。
アスカ・ラクスネス:「みんな結論を急ぎたがりますね」
ギザミァ:「そもそもさー。"ツゥ"にしろコンハイ香主にしろ」
ギザミァ:「どういう理屈で"シュアイ"っていうキーワードが渦中だって知ったかって話だよ。普通"電霊"とか"コートゥオン"とかでしょ」
ギザミァ:「ポロッと耳に入るにしても」
ティエン・フー:「か、かしこい……!!」
ティエン・フー:「見事だ」
アスカ・ラクスネス:「……ふむ?」
ギザミァ:「まあツゥはいいよ。さっきのレネゲイドを暴走させるエフェクト。あれでシュアイの通信を無効化してるって話だったから頭がゆだってるのかも知れない……というか、こういう殺せ殺せモードになるのがシュアイにちょっかいかけられた時なんじゃない? だからこれまで大人しかった」
アスカ・ラクスネス:「物騒ですねえ」
シャオミン:「"ツゥ"なら何か信号を受信していたんじゃないのか?とも思うけど……香主に関してはどうだろうな」
シャオミン:「兵器開発のスポンサー辺りに絡んで得た情報なら、かえって"シュアイ"だけなのが妙だ。もっと込み入った事情を知れるだろう……」
ギザミァ:「皆はたまたま知らないかも知れないけど」
ギザミァ:「"シュアイ"ってワードは時々耳に入るようになったんだよ。ここ数日で急に」
ギザミァ:「アスカはよそ者だし、社長は外に住んでるし」
ルー・バイメイ:「……ふーん?」
ギザミァ:「先生はそういう話であんまり絡まれなさそう……シャオくんは香主から聞いてる」
ティエン・フー:(無事生還したら何を喰おうかな…)
ティエン・フー:(鳥と豚のどっちがいいかな…)
アスカ・ラクスネス:「誰かが流してるってことですか?」
ギザミァ:「流してるっていうか。だからさ。ハッキングだよ」
シャオミン:「耳に入るようになったんじゃなくて、頭に流れ込むようになった。ってこと?」
ギザミァ:「そうだよシャオくん! 前提として、電霊は地上に届く」
ギザミァ:「河界の上の方に蟲が這い回るようになったのは、電力を送る力が強くなったからだろお?」
ギザミァ:「じゃあ吾輩たちがやるべきことって、二つしかないと思うんだよね」
ギザミァ:「超特急で上に逃げて、街を出るか」
ギザミァ:「さっさと下に行って、やばいものをしばく」
ルー・バイメイ:「単純な話ね」
ティエン・フー:「その場合、ただ今帰るだけ帰って放っておくと、蟲は河界をあふれ出て、殺戮が起こるのか?」
ギザミァ:「あーーーほら! ほらほらその顔! そのセリフ!」バイメイとフーを交互に指差す。
ティエン・フー:「人の領域を犯しているのは俺達だ。帰れば見逃すというのなら戦わないのも手だ」
"シュアイ":『…………アスカ』
アスカ・ラクスネス:「……シュアイ?」
"シュアイ":ずっと黙っていた"シュアイ"の声。
ギザミァ:「ギャ──っ!!!!」
ギザミァ:反射的に白衣から引き抜いたスパナで通話機器を壊そうとするぞ。
アスカ・ラクスネス:「これあたしのなんだよ!?」
ルー・バイメイ:「やめときなさいって」
アスカ・ラクスネス:「破壊したらメチャクチャ精神ダメージ請求しますからね」
ギザミァ:「ウニャニャァ~ッ」
"シュアイ":『アスカの中にも、悪いやつがいるの?』
ルー・バイメイ:「ほら……思ってたのよりヤバそう」
シャオミン:「ギザミァの説の通りなら、端末の有無に関係なく干渉されるんじゃないのか」
"シュアイ":これまでの話からすれば、もはや中にいるというレベルではない。
シャオミン:「壊したところで意味ないだろ。落ち着いてくれ」
"シュアイ":この"シュアイ"を内包している、何かがいる。
"シュアイ":『自分が敵の一部なら、敵が自分の一部なら』
"シュアイ":『そういう時……どうやって立ち向かえばいいのかな』
アスカ・ラクスネス:「……まあ。そうですね」
アスカ・ラクスネス:「ねじ伏せるしか無いんじゃないですか」
アスカ・ラクスネス:「あたしはあたしなわけですから。あたしならざるあたしが居ても……」
アスカ・ラクスネス:「こっちがあたしだぞってアピールする以外できないですからね」
"シュアイ":『……ありがとう』
"シュアイ":『皆のお陰で、どうしてこんなことになってるのか、きっと思い出せると思う』
"シュアイ":『きっと、ねじ伏せてみせるよ』
"シュアイ":『だから……』
ティエン・フー:「方法の問題ならば難しいな。念じればいいのなら念じるのが一番だが……」
アスカ・ラクスネス:「あはっ。その意気!」
"シュアイ":画面が緩やかに明滅し、光が薄れてゆく。
ティエン・フー:「己の中にある軸が2つあり、それが別の方向を向いていて、どちらかが不要だと言うのならそれは捨てるしかない。」
ティエン・フー:「だが、俺が通信機だった事はないからな…」
ルー・バイメイ:「通信機だったことある人そうそういないわよ」
"シュアイ":『ふふっ』
"シュアイ":『元気で』
ティエン・フー:「何にせよ、“シュアイ”が死ぬ可能性があるというなら放っておくわけにはいかない。居場所を教えろ。」
ティエン・フー:「微力かもしれんが、既に同じ歩行機械に乗った友だ。抗うならば、手伝ってやる」
アスカ・ラクスネス:「あれ狭かったですね」
ギザミァ:「コラーッ! フー先生が呼んどるぞ、帰るな! 流れじゃないだろうが!」
ティエン・フー:(もう一人の自分との闘いならば、やはり読経か…)
シャオミン:「……名前じゃないのか」ぽつりと呟く。
シャオミン:「聞く限り"シュアイ"っていうのは、単に与えられた兵器としてのラベルだろ」
"シュアイ":『わっ』
ルー・バイメイ:「それもそうねえ」
シャオミン:「自分がどういうものなのか、自分で決めたいなら。まず名前を与えてやるのがいい」
"シュアイ":『……名前』
アスカ・ラクスネス:「おお~」
ルー・バイメイ:「確かに、呪術的にも名付けは重要と言うしねえ」
"シュアイ":『……そうだ。ここに来る前の名前があった……はず』
"シュアイ":どうして忘れていたのだろう、といった調子で。
ティエン・フー:「おお。名前は大事だ。」
シャオミン:「思い出せそうか?」
"シュアイ":『待って、もう少し!』
シャオミン:「どうしても思い出せなければ、自分で決めるのでも良いだろう。俺はそうしたし」
アスカ・ラクスネス:「思い出せないならあたしが決めちゃおうかな~」
"シュアイ":『わーわーわー…………!!!』
"シュアイ":『──シンビア』
"シュアイ":口に出して、確かめるように。
"シュアイ":『シンビア・アルタージ・フディーユ』
"シュアイ":『こんな名前だった……気がする。』
ルー・バイメイ:「シンビアね」
アスカ・ラクスネス:「シンビア……」
シャオミン:「へえ。三つもあるのか……大事にしなよ」
ティエン・フー:「『シンビア・アルタージ・フディーユ』」
"シュアイ":『後ろの二つは親とかの名前だよ』
"シュアイ":『でも……そうだね。大事な名前だ。どうして無くしてたんだろう』
シャオミン:「分かってるっての。生まれからして縁に恵まれてるって事だろ」
ティエン・フー:「"ツゥ"や、既にいなくなった連中にもあるはずだ。言いたくなる時が来たら、いつか聞いて覚えてやろう。」
ギザミァ:「あーあー。美女に名前を決めてもらう機会を逃しちゃって」
ギザミァ:冗談交じりに瓦礫の中から使えそうなパーツを見聞する。
ティエン・フー:「だが、これで『己』がわかったな。シンビア。」
ティエン・フー:「『己』があるものは、強いぞ」
"シュアイ":『それは本当にもったいないことをしたかも……!』
"シュアイ":『……うん。己があると、強い。それは──』
"シュアイ":『皆を見てればわかったよ』
"シュアイ":『近づいてる。感じる。こっちを見てる……もし、本当に手伝ってくれるのなら』
シャオミン:「は。そうだろうさ」笑う。
アスカ・ラクスネス:「どうも、たくさん見られちゃったみたいですね?」
"シュアイ":『僕が仲間に加わってもいいのなら、来て。一緒に』
ルー・バイメイ:「来てと言われたら行くしかないわねぇ」
ギザミァ:「やだやだァ~! 吾輩はぜんぜん行きたくない! 腎臓を踏み倒して煙と消えたい~~」トントンカンカン
アスカ・ラクスネス:「一人で帰ります?」
アスカ・ラクスネス:「まだ蟲もいっぱいいるかも知れないですけど……」
ギザミァ:「いきます……」
アスカ・ラクスネス:「よかった~」
ルー・バイメイ:「なんだかんだでその歩行機械便利だしね」
ティエン・フー:「ギザミァが帰るならルー先生に確認をとって帰路を護衛しますがどうでしょう。」ギザミァの生命優先!
ティエン・フー:「ならいいか」
アスカ・ラクスネス:「というか下るならそれ借りますからね」
ルー・バイメイ:「そうね」
ギザミァ:「私のジージーくんなのに……法の届かぬ河界深層では人数と力こそが正義なのにぇ……!」
シャオミン:「……結局、降りる腹になったのか?全員?」
ルー・バイメイ:「どうもそういうことみたいね」
アスカ・ラクスネス:「シャオくんは帰りたいですか?」
アスカ・ラクスネス:「あたしはシャオくんと一緒にいたいですけど……」
シャオミン:「……俺は正直、こんな街はどうなったって構わないし」
シャオミン:「何なら辟易したくらいだ。見えない部分の根っこまで、腐りきった奴らが手を入れてて」
ギザミァ:「んな軽口言ってる場合かなぁ」
"シュアイ":『ロマンスだ……!』
シャオミン:「一度朽ちて滅んだらいいんじゃないか?とさえ思うよ」
シャオミン:「後、美女のそういう誘いに安易に乗っかるとて痛い目に遭うってのも知ってる」
アスカ・ラクスネス:「うーん。じゃあ真剣に乗っかるのはどうですか?」
ルー・バイメイ:(恐ろしい子……!)
ギザミァ:「茶化さないであげてって。至極真面目な話だよ!」
ギザミァ:「戈局街は……クソ!!!」
アスカ・ラクスネス:「茶化してないですよ。状況を変えたいなら破壊じゃないでしょう」
ギザミァ:ポケットからくしゃくしゃのタバコを取り出し、フーに取り上げられている。
アスカ・ラクスネス:「壊れた後にもっと良いものなんて来ませんよ」
アスカ・ラクスネス:「貸しの一つでも作っちゃったほうが後からいくらでも使えるってものですよ」
ギザミァ:「…………んま。そうやって言われちゃうと」
ルー・バイメイ:「ふむ……一理あるわね」
ギザミァ:「カブーシャ人がヘラヘラ表通りを歩いて、好きな神様を信仰してられるのなんてこの国じゃここくらいだしなぁ」
ティエン・フー:体に悪いからやめておきな……と言う口うるさいおじさんと化している
ギザミァ:「やあん」
シャオミン:「……変えたいとも思ってないよ。香主様はともかく、俺なんかは引き払って別の所に行くだけだ」
シャオミン:「ただ……この状況を見過ごした先で、あなたたちや地上にいる大勢の人が死んだ場合」
シャオミン:「どうなんだろうな?それは。俺のせいなんだろうか」
ギザミァ:「こいつ…………」
ギザミァ:「めちゃくちゃ自己評価高いね」
ティエン・フー:「迷っているなシャオミン。」
シャオミン:「俺には関係ないし、違うって言ってやりたいけど」
ギザミァ:(アスカはこういうとこが可愛いって思ってるのかな)
ギザミァ:チラ
ルー・バイメイ:「誰のせいかは置いておいたとして、夢見は悪くなりそう」
アスカ・ラクスネス:「流石にそこまでは責任取らなくていいですけど」ニコニコしている。
シャオミン:「そう……夢見というか、負い目だ」
シャオミン:「貸しを作るのはいいけど、借りを作るのは嫌なんだ」
シャオミン:「死人に貸しを作ってしまったら、返しようがないからな」
"シュアイ":『シャオくんは言うだけある子だよ。ギザミァより』
アスカ・ラクスネス:「でもこれであたしが死んだら」
アスカ・ラクスネス:「負い目にはなっちゃいそうですね?」
シャオミン:「……みんな俺ばかり言うけど、この人はこの人で自己評価が高くないか?」
ティエン・フー:「己を維持するのに何が必要か、最初からわかっている。己の中の答えを直視するかどうかの迷いだ」
ルー・バイメイ:「本当に怖い子だわ……」
ギザミァ:「言うだけある顔だからかなあ」
アスカ・ラクスネス:「そうです?それくらいは仲良くなれた自信があったんですけど」
アスカ・ラクスネス:「あたしの勘違いですかね」
ティエン・フー:(男を動かすものは女である事が多いから、暫くこのまま眺めておくか)
ギザミァ:「あ、シャオくんもカワイイけどねん」
シャオミン:「否定はしてないよ別に。押してくる強さにびっくりしただけで」
シャオミン:「くそ……だって、迷うのが普通だろ。誰も彼も、正義の味方でもあるまいし……」
シャオミン:「女にカワイイと言われるほど愛嬌ないよ!」ぶつくさと言いながら歩き出す。
"シュアイ":『……!』
シャオミン:「下だろう。行くぞ、ほら」
ルー・バイメイ:「若いわねえ……色々な意味で」
アスカ・ラクスネス:「そういうところ~」ボソリと。
ルー・バイメイ:「一つ言っておくと、負債は負わないに越したことはないわよ!」
ルー・バイメイ:「大変だから……!契約内容を確認しないと……!」
アスカ・ラクスネス:「実感籠もってますねえ」
ティエン・フー:木………(少年少女たちの葛藤や成長は必要であるからして、それを見届けるには木を一から育てるような見守る心と、ただ木のように見守り干渉しない事が必要なのだな、という意味)
"シュアイ":『えへへ。へへへへ……』
"シュアイ":『ねえ、アスカ。バイメイ。フー。シャオくん……ギザミァも』
"シュアイ":『もう一回』
"シュアイ":『ありがと!』


GM:ミドル戦闘の勝利報酬が手に入ります。
"覆"
レネゲイドと極めて親和性の高い物質をエアロゾルとして散布する浮遊機雷。
レネゲイドによる遠隔攻撃を自身に誘導し、衝撃を受けると起爆する。
1シナリオに1回使用できる。指定されたPC一人はカバーリングを行い、攻撃者に3d10ダメージ。
アスカ・ラクスネス:鹵獲してる
GM:シーン終了。ロイスの取得が可能。
GM:回復とかもどうぞ
ティエン・フー:助かります
ギザミァ:拾ったのだ 使えそうな部品を
シャオミン:これのダメージにもシークレットモンスター乗るのかな
GM:!
ルー・バイメイ:たくさん回復したい人は弊社の医療トランクを使うが良い
ティエン・フー:攻撃にHP2支払うんでお願いします
GM:乗らない! ということにさせてください
ティエン・フー:残HP9
アスカ・ラクスネス:ちぇ~
ルー・バイメイ:流石に無法すぎる
GM:ロイス二枚減ってるアスカさんが使う前提みたいな性能にすると……良くないと思うので!
ティエン・フー:他に必要な人いたら譲
アスカ・ラクスネス:それはそう
ティエン・フー:多分俺でいいよカバー
アスカ・ラクスネス:回復しておこうかな~ 応急2枚自前で持ってるので
ティエン・フー:2d10+5 HP回復
DoubleCross : (2D10+5) → 5[3,2]+5 → 10

シャオミン:ロイスは……"シュアイ":◯興味/脅威 を シンビア:◯庇護/憐憫 にします
ティエン・フー:ムムム!
ティエン・フー:まあ19あれば暫くは大丈夫だろぁ
"シュアイ":シャオくん♡♡♡
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを2D10(→ 14)増加(11 → 25)
ルー・バイメイ:じゃあ自分は自分で応急買っとくか 念のため
シンビア:いそいそ
アスカ・ラクスネス:購入はなさそう
シャオミン:みんなボロボロだし購入は応急かなあ
アスカ・ラクスネス:ロイスだけじゃない?
シャオミン:あっそうだった!よく見てなかった
GM:じゃあ購入もしていいよ
シャオミン:いいの!?
ルー・バイメイ:温情!
ティエン・フー:ロイス6:アスカ&シャオミン 〇P:仲間/N:若い でとっておきます
アスカ・ラクスネス:優しい人……
シャオミン:ペアにされとる
ティエン・フー:ロイス5:ルー先生&ギザミァ 〇P:恩人/N:報酬
アスカ・ラクスネス:とりまもう1枚つかっとこ
GM:戦闘だからなんとなく無いことにしたけど冷静に考えてこだわりとかない
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを2D10(→ 8)増加(25 → 30)
ティエン・フー:これはとったと思ったけど宣言してない
アスカ・ラクスネス:MAXなりました
GM:ダンジョンの中で買い物してる時点で
ティエン・フー:皆とろうと思ったらやっぱりこういう形になる
ルー・バイメイ:7dx+4>=8
DoubleCross : (7DX10+4>=8) → 10[5,6,7,8,8,9,10]+8[8]+4 → 22 → 成功

アスカ・ラクスネス:じゃあ応急買ってみよ
ティエン・フー:コンビだと思って見てる 仲良いし
シャオミン:まあドロップアイテムある系ダンジョンではあるから…
ギザミァ:えっ嬉しい フー先生♡
ルー・バイメイ:手術キットいけたな まあいいか
シャオミン:応急買います
ルー・バイメイ:使用します
ルー・バイメイ:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+17[7,10] → 18

シャオミン:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 6[1,2,5,6,6]+1 → 7 → 失敗

アスカ・ラクスネス:3dx+6>=8
DoubleCross : (3DX10+6>=8) → 7[1,5,7]+6 → 13 → 成功

ティエン・フー:やっぱルー先生とギザミァのコンビもなんか見ててほほえましいもんな
シャオミン:財産があと1だけあるので突っ込んで購入
アスカ・ラクスネス:買えました 誰かあげる
ティエン・フー:う~ん 譲ってもらおうかな お礼にクツ舐めるね
アスカ・ラクスネス:あげるけど舐めないで
ティエン・フー:それか欲しい人いたらそっち
シャオミン:こっちもとりあえずで1個買った状態
シャオミン:遺産のデメリットあるからフーさんはそこそこ治療優先度高そう
ティエン・フー:欲がないなあ
ティエン・フー:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[9,3] → 12

ティエン・フー:貰った応急手当で全開しました
GM:クツ舐めたがり過ぎなんだよな
アスカ・ラクスネス:ロイス取っておきます 同行者/ティエン・フー/驚嘆:○/無関心/ロイス
シャオミン:全快してる じゃあ私も自分につかうか
アスカ・ラクスネス:これで全部
ルー・バイメイ:シャオミン君にロイス取っとこ 信用◯/脅威 で
シャオミン:2d10+1 HP回復
DoubleCross : (2D10+1) → 10[1,9]+1 → 11

シャオミン:シャオミンのHPを11に変更(1 → 11)
ティエン・フー:「俺はいつでもプライドを捨てれる!が逆にプライドになってて逆にクツ舐めた過ぎなやつ」
アスカ・ラクスネス:おわりです~
シャオミン:こちらもおわ
ルー・バイメイ:以上!
ティエン・フー:オワ
ティエン・フー:皆コンビ推ししてるから後一個ロイス取れるんだけど、これはまだ決めてないんだけど明日以後の俺が何か綺麗な取り方をする


◆Climax◆

GM:クライマックスです。全員登場。
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(121 → 128)
ルー・バイメイ:ルー・バイメイの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(94 → 98)
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(104 → 106)
ティエン・フー:86+1d10
DoubleCross : (86+1D10) → 86+2[2] → 88



GM:旧C3発電プラント ジェネレータールーム
GM:巨大な円柱状の機械を中心として、四方に橋の架けられた立方形の空間。
GM:円柱は変電装置であると同時に、施設全体を操作するメインコンピューターの役割を果たしていたようだった。
GM:その麓。
GM:浮遊するように、光でできた少年の姿がある。
???:「10年ぶりだ。ここに人が訪れるのは」
ティエン・フー:「これは………」
???:微笑のままに応じる。「僕の部屋だよ。あなた達は"シュアイ"の案内だね」
ティエン・フー:(体が発光体……電気で出来ている…?いや…霊か…?)「やはり……読経か?」懐から数珠を取り出し…
ルー・バイメイ:「成仏させないで!?いやしないでしょうけど!」
シンビア:『ものすごい既視感……この姿! 確証はないけど僕と同じです!』
アスカ・ラクスネス:「ふむ。でも雰囲気は違いますね」
シャオミン:「他には誰もいないんだね」
ルー・バイメイ:「随分と広いお部屋ですこと」
???:「そういうものかな。データとしては知っているけれど、僕にはそういう感覚はない」
???:「────"ツゥ"が凶行に及んだあの日」
???:「8つのセルは得るはずだった莫大な権益を失って、その名に泥を塗られ失墜した」
???:「"シュアイ"は命を絶たれる寸前に、人格を電子データとして発電所のメインコンピュータに焼き付けた。可哀想に」
???:「そんなことをしても、死んだ事実は変わらないのにね」
シンビア:『…………!』
???:「そうして"シュアイ"の精神波形が、C3の管理AIと融合して生まれたのが僕だ。行動目的は夜渾の盟約に準じる」
ティエン・フー:「慈悲と言う言葉を知る女だ。死を救いと見る者はいる。」相容れない考えだが、恐らくは友の死ではなく、友の尊厳の死を拒んだのだ。
ルー・バイメイ:「なるほど……元は同じ人格が別のアプローチで表出した感じかしら」
シャオミン:「精神のバックアップを取ろうとしたら、なぜか二人分の人格に分かれてしまったってこと?」
アスカ・ラクスネス:「そういうこともあるものなんですねえ」
ティエン・フー:「"シュアイ"の肉体は死んだのかもしれん。だが、死生は一体だ。今、一憂するものがあるのなら、新たな命が生まれたという事だ。」
"ジュゴン":「違うよ。僕が彼を食らって成長したんだ」
"ジュゴン":「故に──名乗ろう。8つのセルに与えられた名を」
"ジュゴン":「"九宮ジュゴン"」
ティエン・フー:「『天』か」
ルー・バイメイ:「ジュゴン……」マナティーを思い浮かべている
ギザミァ:「それじゃないそれじゃない」
シャオミン:「……単純な疑問なんだけど」
シャオミン:「もう滅んだ組織の計画なんだろ。その頃の責任者もこの通り、みんなどこか行っちゃった訳だ」
シャオミン:「そんな奴らが残した命令を、なんでわざわざ守る?」
"ジュゴン":「シャオミン。君のような生き方のほうが、僕には分からない」
"ジュゴン":「道具というのはね、何の価値も意味もなく生まれてくる人間と違い──」
"ジュゴン":「目的を与えられて生み出されるんだ」
ティエン・フー: 「己の意思で名を違え、生まれたのならそれは別の命だ。命を害するつもりはない。」
ティエン・フー:「正しく、そして"シンビア"を殺さず生きるのならば、これ以上の干渉はしない。が…」
"ジュゴン":「戈局より進軍し、夜渾の技術を世界に知らしめる。手始めに……ここまでたどり着いた優秀なオーヴァードの皆の体を貰おうか。"シュアイ"の精神を通じてね」
"ジュゴン":【歪んだ囁き】【傲慢な理想】
ティエン・フー:「!」
シンビア:『さ…………』
シンビア:『させない──────!!!!』
GM:はっきりとした発声と、意味のみが取れるノイズ。しかして同じ声帯を思わせる、二つの声。
GM:その間で無数の火花が散った。抵抗が行われる。一拍の遅れの後、君たちの頭の中に、濁流のような意味のない情報の洪水が訪れる。
GM:それに飲まれて思考を手放すのはまずいと、君たちに宿るレネゲイドが警告する。衝動判定です。
GM:難易度は9。失敗すると本来はEロイスの効果によりロイスを書き換えられ行動を操られますが、シンビアが抵抗可能な2ラウンドの間は対決判定での達成値が10下がるのみです。
アスカ・ラクスネス:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 10[5,6,8,8,10]+5[5]+2 → 17 → 成功

ルー・バイメイ:たすかる
ルー・バイメイ:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 7[1,3,7]+1 → 8 → 失敗

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を2D10(→ 13)増加(106 → 119)
ティエン・フー:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 9[1,2,4,7,8,9]+1 → 10 → 成功

シャオミン:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 10[2,4,5,7,10]+2[2] → 12 → 成功

シャオミン:シャオミンの侵蝕率を2D10(→ 7)増加(128 → 135)
ティエン・フー:88+2d10
DoubleCross : (88+2D10) → 88+5[2,3] → 93

アスカ・ラクスネス:おちつきすぎ
ティエン・フー:木…(のような穏やかな心を持つ)
ルー・バイメイ:98+2d10
DoubleCross : (98+2D10) → 98+10[3,7] → 108

GM:社長は夢の雫しなくて大丈夫?
ティエン・フー:社長のスタイル的に対決が必要になる事はなさそうという判断はあるかも
ルー・バイメイ:あっいいんすか!?
ティエン・フー:セットアップ関係ないから実際タダなのかな
ティエン・フー:お
ルー・バイメイ:じゃあお言葉に甘えて
GM:さらなる力は対決じゃないなそういえば
アスカ・ラクスネス:殴りかからない限りは関係ない説もありますね
アスカ・ラクスネス:でも普通にクリシーでガードできるかにかかるか
ルー・バイメイ:まあ侵蝕そんな高くないしね
ティエン・フー:不安要素はないにこしたことないんで成功し得かも
ルー・バイメイ:というわけで《夢の雫》
ルー・バイメイ:侵蝕108→111 達成値+12
GM:では全員成功!


"ジュゴン":「逆らうんだね。君は僕の一部でただのデータだ。セキュリティホールにちょうどいいと思ったから使ってやっただけの」
"ジュゴン":「……いや。認めよう。"九宮"の中にもう一つの心があることを。ならばこういうのはどうかな」
"ジュゴン":【さらなる絶望】
GM:気配。一つや二つではない。ぞろぞろと。円柱を取り巻く別の通路から。
アスカ・ラクスネス:「あは」薄く笑う。「いっぱい下僕がいるんですねえ」
GM:無言にして気配は虚ろ。しかし足運びは統率され、幽鬼の軍隊を思わせる。その中には、地下に来るまでにシャオミンが倒した“游雲魔扇”の姿もある。
シャオミン:「はあ? 墓守だなんだって言うからどこの手勢かと思ってたら」
ティエン・フー:「む。あの男…操られてさえいなければ、中々の使い手だな。」
"ジュゴン":「あの先頭の男だよ。分かるかな。“荒”と“雷”を持たせて人格をいじった。自分のことを過去の戦いで幸運にも生き残った“マァ”だと思いこんでいる」
シャオミン:「操られてただけかよ。紛らわしいやつ……」
"ジュゴン":「“シュアイ”が残したデータを元にすれば、“コートゥオン”とも、また会える。抵抗をやめて、僕の中に戻ってくれないかな」
ギザミァ:「故人のフリをさせてるから仮面をつけてたのか。悪趣味ぃ」
ルー・バイメイ:「冗談じゃないわよ!あたしの体を好き勝手使おうなんて!」
シンビア:『何も……何も分かってない。シャオくんに言い返したのも皮肉じゃなくて──本当にわからないんだ』
シンビア:『絶対に……絶対に戻ってやるもんか。この小さな電話から二度と出られなくたって!!』
アスカ・ラクスネス:「えっ」
アスカ・ラクスネス:「あたしの……」
シンビア:『あっいや……今のは売り言葉に買い言葉というか……』
アスカ・ラクスネス:「小さいって思ってたんですね……」
ルー・バイメイ:「そっち!?」
シンビア:『違うよ? 居心地が良くないって思ってたりしないし! 借り物だってことも分かってるし…………!!』
シンビア:『あぁぁぁぁ……』明滅。
シャオミン:「はは。もし本当に出られなくなったら、武装付きのロボットにでも改造してみるか?」
アスカ・ラクスネス:「あたしの……!」
ギザミァ:「いいねいいいね。カッコよくしてやろうか」
"ジュゴン":「信じられないくらい危機感のない奴らだな……!」
ティエン・フー:「まあ、生きていれば体が小さい電話として過ごす事もあるだろう。腕や腎臓がなかったり、体が全部機械になってもまあ生きていけるものだからな……」
アスカ・ラクスネス:「あはっ」
アスカ・ラクスネス:「あなたにはあるんですか?危機感」
アスカ・ラクスネス:「無いように見えますよ」
ティエン・フー:「欲しければ幾らかはやろう。だが、今のお前が人の命に害を成さないとは思えん。」
"ジュゴン":「そうかい? これでも半身に離反されて焦っているところだけれど」
ティエン・フー:「まずは約束させてやる。人を殺さず、とな。だが………」
ティエン・フー:(あの体に打撃は効くのか?どうするべきだ?)「やはり読経か?」
シャオミン:「どこかにハードウェアがあるんじゃないか。致命傷になり得る……」
"ジュゴン":「殺すよ。奪った命の数が、僕の価値だ」
ティエン・フー:「はーどうぇあ?」
ルー・バイメイ:「まどろっこしいわねえ、全部ぶっ壊しちゃえば?」
アスカ・ラクスネス:「依代です」
ティエン・フー:「おお」
シャオミン:「そうでもなければ、こんな風に焦って護衛の兵を出したりしないはず」
ティエン・フー:「命に価値など必要ない。」
シンビア:『価値があるから守るわけじゃないの?』
シンビア:不思議そうに聞く。
ティエン・フー:……砂漠、地表から遥かに地下。鋼の迷宮に、風が吹く。
ティエン・フー:「ただ、そこにあるからだ。」
ティエン・フー:7つ目のロイスを取得。 "シンビア"/"ジュゴン" P:生きている。/N:データって…何?
ティエン・フー:『在る』ものは『在っていい』。そこに誰の干渉も必要ない。この不文律が侵された時、サン・ヴァン・ティエン・フーは、怒りと悲しみを覚える。
 :「ああ」
 :突如として、橋の一つが落ちる。
"ジュゴン":「何しに来たの? 二度も負けた人が」
"ツゥ":「悪逆を成しに来たんだよ。最も──」
"ツゥ":“ジュゴン”の援軍を相手取り、槍の柄で殴って昏倒させてゆく。
"ツゥ":「殺すことはないらしいが」
シャオミン:「……縛らずにおいたのは、一応、逃げられるようにするためだったんだけど」
シャオミン:「どうも、機械の身体ってやつは眠りが浅いらしいね」
アスカ・ラクスネス:「ああ、なるほど。あなたの望みはあちらだったんですね」
"ツゥ":「勝手に脱落してたやつがよく言うよ。酸欠で済ませたそっちの女が甘かったんだろ」
ルー・バイメイ:「せっかく共闘できそうなのに喧嘩ふっかけんな!」
アスカ・ラクスネス:「あたしからの貸しだと思ってくれたら嬉しいんですけどねえ」
シャオミン:「すぐに戻ってきただろ。20秒も経たずにケリ付けられてた事の方を恥じてくれよな」
アスカ・ラクスネス:「シャオくん~」
"ツゥ":「十把一絡げの連中は持つ」
"ツゥ":「充分だろ?」
ティエン・フー:「"ツゥ"。話は聞いたぞ。お前は慈悲深い女だが…"シュアイ"…"シンビア"を殺したのはお前が悪い。"シンビア"に謝らせようと思っていたが、謝るのはお前の方だ。終わって話が出来たら、一言伝えておけ」
ティエン・フー:「決着はまた今度だ。」
"ツゥ":ばつの悪そうな舌打ちが聞こえた。
ルー・バイメイ:「話はまとまったわね!まとまって~」
シャオミン:「まとまってるさ。ものの優先順位くらい分かってる」
"ジュゴン":「……仕方がないな。この程度の人数を相手取って勝てないようなら、夜渾の技術もそこまでだ」
"ジュゴン":中央の装置の外縁を覆う金属の隙間から光が漏れる。
"ジュゴン":その光が、強くなっていく。強く、強く。
ティエン・フー:「"ジュゴン"。己が道を定めし者よ。殺戮を価値とするものよ。」
ティエン・フー:「お前のようなものを放っておかぬを、侠と呼ぶ。俺は侠でありたい。」如何な対応策をとるべきか、まだ何一つ考えられていない。武人として過ごして出会う、理外の敵だ。
ティエン・フー:「無価値にしてやる。」
GM:──その日。不夜城である戈局外から光が消えた。
GM:空から見下ろせば、滲むように闇が広がるのが見えただろう──あるいは。
GM:夜が、あふれる様が。


GM:クライマックス戦闘を開始します。エンゲージは以下。
("九宮"[18])
?m
(フー[6]、アスカ[6]、シャオミン[6]、バイメイ[5])
GM:九宮はこの空間そのものであり、全てのエンゲージに存在するものとして扱います。
ティエン・フー:なんて疾いんだ
ルー・バイメイ:そうとはね
シャオミン:無限に当たり判定があるんだ
アスカ・ラクスネス:渾れてるんだ
シャオミン:演出的には何を攻撃すれば良いんだろう
シャオミン:部屋壊したら困るのかな
GM:これはですね……
GM:《チェンジ》を絶対に発動できるようにこういう設定になっていますが、基本的に真ん中にいる人形がヒューマンズネイバーであり、本体です。
ティエン・フー:クソ笑った
ティエン・フー:はい 感謝
ティエン・フー:ありがとうございます
シャオミン:なるほどね
ルー・バイメイ:お気遣いの鬼
GM:ではセットアップ。
"ジュゴン":エネミーはありません
シャオミン:《灰色の庭》。ジュゴンの行動値を-12します
"ジュゴン":ひぇーん
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を2増加(135 → 137)
"ジュゴン":行動値6に
ルー・バイメイ:《女王の降臨》+《タブレット》《多重生成》+《戦乙女の導き》!対象は味方全員
ルー・バイメイ:侵蝕111→123 メジャーのダイス+4 エインヘリアルで攻撃力+10
アスカ・ラクスネス:怨念の呪石を使用。暴走し攻撃力+2d10+7,与ダメージ+3d10,行動値+7,攻撃達成値+7になります。
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(119 → 122)
ティエン・フー:う~~ん セットアップ、限界突破。まだ使えないけど『チェンジ』を指定
ティエン・フー:93→96%
ティエン・フー:俺が一番侵蝕浅いから万一に備えて布石を打っておきます
("九宮"[6])
?m
(フー[6]、アスカ[13]、シャオミン[6]、バイメイ[5])
GM:演出などあればどうぞ!


ルー・バイメイ:「そんじゃ野郎ども、やっちまいなさい!」薬品を散布する。
ギザミァ:「出た! 社長の元気が出るおクスリ!」
アスカ・ラクスネス:「女子もいますよ~」
ティエン・フー:「体の隅々まで何かが行き渡り力が溢れてくる……!!ルー先生、この力は!」
シャオミン:「真っ当な企業の社長から出てくる言い回しじゃないんだよな」
ルー・バイメイ:「細かいこと言わない!強壮効果盛り盛りで行くわよ!」
アスカ・ラクスネス:「真っ当じゃない企業なんじゃないですか?」
シャオミン:「その可能性が高いと思ってたところ」にわかに笑いながら薬液を被る。
ルー・バイメイ:「うちはホワイト企業ですけど!?社名からして!」
ギザミァ:「白いお薬ホワイトメディカルを売りさばいて得た社長の地位だもんね!」
アスカ・ラクスネス:ピシピシと空間が細かく割れる音がする。
アスカ・ラクスネス:彼女の周囲の大気が凍て付き始め、細かな氷塵となっていく。
ティエン・フー:──風が吹く。それは、質量の移動が起こす流体力学的な反応である。それが、ただ、闘う構えをとった男の周囲で起きている。
アスカ・ラクスネス:はあ、と吐いた息が白くなったかと思うと、黒みを増す。
アスカ・ラクスネス:影と混ざり合い、灰色の霧のようになって彼女の周りに佇む。
アスカ・ラクスネス:「öskurの躰はあたしのものです」
アスカ・ラクスネス:「あたしが最もこれに相応しい。好き勝手はNGですとも」
ティエン・フー:闘気が、ありもしない風を感じさせる。そのような次元ではない。風は事実として吹き、質量の移動は、ある。骨、筋、細胞の一つ一つが、闘うために絞られた時。纏われた勁が密度を増し、質量は事実として膨れ上がる。
シャオミン:「ま、同意見だよ。あんたは俺の身体を奪おうとした」握りしめた拳が、ゆっくりと透明な晶石へと変じていく。
シャオミン:突きつける先の空気がゆらりと淀む。重い碇にかけられたように、風が捻じれ、纏わりつく。
シャオミン:「だから、俺もあんたから奪う。その望みとか、誇りとか──諸々の迷惑料とか」


GM:イニシアチブ
"ジュゴン":"雷"《加速する刻》
"ジュゴン":行動します。
シャオミン:行動値守れよな
"ジュゴン":"蒸" マイナーで《陽炎の衣》《コンセントレイト》《光の剣》《リフレクトレーザー》《スターダストレイン》
"ジュゴン":12dx7+10 PC全員を攻撃 リアクションダイス-14
DoubleCross : (12DX7+10) → 10[1,2,3,4,4,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,5,5,9,10,10]+10[1,1,7]+1[1]+10 → 41

シャオミン:かなり当てる気のそれ
ティエン・フー:ダイスが無くなったら
ティエン・フー:ドッジもできねえー!!!!
ティエン・フー:"覆"使ってシャオミンかアスカをカバーが妥当だと思ってます
ティエン・フー:俺、社長の護衛としてきたんですけど、社長のカバー一つもしてない 何故なら社長は最強だったから
ルー・バイメイ:査定を楽しみにしていることね
ルー・バイメイ:こちらはガードするしかない
アスカ・ラクスネス:怒られじゃん
ティエン・フー:仕事のできない男
シャオミン:消去法ガード
アスカ・ラクスネス:とりあえずガードします。ガード時に『歩かずの徒』:《蒼き悪魔》を使用。
アスカ・ラクスネス:反撃ダメージあげるね
ティエン・フー:多分これがあると思ったから、ロイス2個消えてるけどあれだなという感じ
ティエン・フー:シャオミンカバーするね
ティエン・フー:"覆"
レネゲイドと極めて親和性の高い物質をエアロゾルとして散布する浮遊機雷。
レネゲイドによる遠隔攻撃を自身に誘導し、衝撃を受けると起爆する。
1シナリオに1回使用できる。指定されたPC一人はカバーリングを行い、攻撃者に3d10ダメージ。

シャオミン:かたじけNIGHT
"ジュゴン":くぅ~
アスカ・ラクスネス:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 16[6,8,2]+15 → 31

ティエン・フー:3d10はこっちで振る?
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(122 → 125)
ギザミァ:吾輩が振っちゃお~
ティエン・フー:いけぇ!!ギザミァ!!
ギザミァ:3d10 アスカちんの真似!
DoubleCross : (3D10) → 23[9,9,5] → 23

ティエン・フー:うおッ
アスカ・ラクスネス:つよ
ティエン・フー:こいつ 強え
ルー・バイメイ:でっか……
ティエン・フー:天才博士!
シャオミン:つよい
"ジュゴン":痛った……とはいえ全然生きてます
"ジュゴン":5d10+20 ダメージいくぜ!
DoubleCross : (5D10+20) → 21[2,4,4,2,9]+20 → 41

"ジュゴン":装甲ガード有効!
ティエン・フー:カバーリングしてガードしても2倍になるから全然死ぬ
ティエン・フー:まさか俺をリザレクトさせる奴が来るとは
ティエン・フー:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1

GM:ジュゴンはオーヴァードなので回避ガードともに”揺”が有効です
ティエン・フー:浸食96→97
アスカ・ラクスネス:C(41-7-8)
DoubleCross : c(41-7-8) → 26

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスのHPを26減少(30 → 4)
ルー・バイメイ:クリシー+強化ビジネススーツ+揺で-20
ルー・バイメイ:たえられにゃい
アスカ・ラクスネス:耐えました 回復しててよかった~
ティエン・フー:アスカちゃんかっった
GM:強ェ
ルー・バイメイ:お金のロイスをタイタスにして消化!
ルー・バイメイ:HP11で復活します
GM:金の力!
GM:では演出!


"ジュゴン":「罠を仕掛けてるね、シャオミン──"游雲"のお陰でその手管は知っている」
"ジュゴン":「まずは────それごとぶった斬ろうかあ!!」
"ジュゴン":ジュゴンが叫ぶと同時、空間の下方に落雷が落ちる。
"ジュゴン":"蟲"の形成過程と同じ──金属珪素による兵器の創出。違うのはその精度と攻撃能力。
"ジュゴン":13本の加速移動するレーザーが、回避を許さぬ網のように君たちを包み込み、橋ごと切り刻んだ。
シャオミン:「……喧しいやつだな。技も、本人も……」
ティエン・フー:「───ギザミァ。タイミングは任せたぞ。」最後の一手。ここに来るまでに拾った道具。それを使う可能性が最も高いのは自分であると思っていた。ギザミァから説明を受けたが、難しいので理解は出来なかった。
"ジュゴン":背後のコンピューターを蹴って、君たちとともに落ちてゆく。
ティエン・フー:向かう先にいる敵が、理外の敵であった時。より強大な力に備えた時──まず『それ』を受けるのは、自分であるという話だ。
ギザミァ:「ウワーッアワワワァ! なんて? えっとえっと──エイッ!」
ルー・バイメイ:「あっつ!つぅーーーーー!」
シャオミン:吐き捨てながら、やはり大した防御策は持っていない。日頃、銃口に相対する時と同じだ。姿勢を崩さず、視線を逸らさず、己の不死をただ信用する──だから、その眼前。"何"が己を守ったのかも、目に映っていた。
アスカ・ラクスネス:「トロメーア」雷に抗するように、低温冷気の影が互いの間を覆う。
ティエン・フー:「借りるぞ、"シンビア"。"ツゥ"。」お前たちの、友を思わせる力であったはずだ。渡された機雷の散布装置を体に巻き付けるように纏い、『起動』のスイッチを人に託したまま、縦横無尽に世界を切り裂く閃光へと、身を投げた。
ティエン・フー:シャオミンの視界に憚るように。それに大した意味と価値はない。シャオミンを狙っており、対策がある、そのように感じたから、ここでその策を断つ事は──『要』と感じたからだ。
アスカ・ラクスネス:氷晶が発生。それらの動きが統率され、大気中の水分を介した電荷の移動を――雷光の威力を掣肘する。
ギザミァ:ガチャン! 手元のレバーを引く。チャフが撒かれレーザーの統率を乱し、爆煙が光線を遮る。
ティエン・フー:それ以上の言葉はない。足しも引きもしない、名をシャオミンと言う男は、すべき事がわかっている。口では迷って見せもした。だが、口にした時点で、何をするか決めていたはずだ。そう感じた。巻かれたチャフが光を屈折し、特殊な反応によって己へと誘導する。
"ジュゴン":「自爆にしか見えない手順で──切り抜けるとはね……!」
アスカ・ラクスネス:「切り抜けるだけではないですよ」それに蔽われ不意を突き、影の刃が突き出す。
アスカ・ラクスネス:「――あしきれ」
"ジュゴン":「ちぃっ」乱された火線でバックファイアを受けながら、地盤が剥き出しになっている下底部へ降り立とうとして、さらなる攻撃を受ける。
ティエン・フー:投げ出すように託し、向かい来るレーザーへと腕を翳す。人は光を捌けるのか。練り上げた武が、練りこんだ絲勁が照射熱を捉え、反射をねじまげる事で受け──受けきれない。肉が焼けるのではなく、黄金の腕が削ぎ落されたように消失する。
シャオミン:「……フー。あなたは、俺に価値がなくてもそうするらしいけど……」
シャオミン:「俺は貸しは作らない。"負い目"や"罪悪感"は人間を弱くするからだ」
シャオミン:「俺は強い人間でありたい」落下と交錯の最中、伸ばした腕が"ジュゴン"の身体を数秒、掴んだ──触れた物を鈍く加重する碇钻石ディンツァンシィ
シャオミン:己が敷いた空域の加重から逃れたとしても、直に絡みついたその罠は再び彼を縛る。


GM:イニシアチブ13 アスカ・ラクスネスの手番。
アスカ・ラクスネス:九宮・本来手番じゃないかしら
シャオミン:-12で6のはず
アスカ・ラクスネス:あっそうか
ルー・バイメイ:灰色の庭!
"ジュゴン":イニ表直してなかった いま行動値6!
アスカ・ラクスネス:やった~
アスカ・ラクスネス:じゃあやるぜ マイナーはなし、メジャーで「癒えずの鞭」:《原初の赤:スパークウェッジ》
アスカ・ラクスネス:ジュゴンを攻撃します。
"ジュゴン":どうぞ!
アスカ・ラクスネス:11dx+22
DoubleCross : (11DX10+22) → 10[1,2,3,3,3,4,5,5,7,9,10]+2[2]+22 → 34

"ジュゴン":では……回避!
"ジュゴン":"揺" 《リフレックス》《原初の緑:居合い》
アスカ・ラクスネス:やば
"ジュゴン":9dx8+8 うおー!
DoubleCross : (9DX8+8) → 10[1,1,3,5,6,8,9,9,10]+10[4,5,6,8]+10[10]+2[2]+8 → 40

ティエン・フー:奴はコー・ティオン全ての力を使うというわけか~っ!!!
ティエン・フー:お
ティエン・フー:おおっ!?
ルー・バイメイ:ギョエ
ティエン・フー:強え
アスカ・ラクスネス:くそ~ 達成値が下がれば……
ティエン・フー:いけっ シャオミン
"ジュゴン":ちなみに居合はラウンド1なのでこのラウンド中はもう出ません
アスカ・ラクスネス:なるほどね
シャオミン:あっ下げます
ルー・バイメイ:頼みます先生
シャオミン:グラビティバインド
シャオミン:-12します
ティエン・フー:グラビバ
シャオミン:シャオミンの侵蝕率を3増加(137 → 140)
アスカ・ラクスネス:シャオくん……♡
ティエン・フー:ナイスタッグだぜ
シャオミン:それはそうと140ってなんだ
アスカ・ラクスネス:しなないで
ティエン・フー:わかんねえ
ルー・バイメイ:ワ……
ティエン・フー:GMがEロイスとか考えてない初心者卓でこうだったら顔面蒼白人間だったかも
"ジュゴン":くぅ~命中!
"ジュゴン":ハァハァ ダメージを出しな……!
ティエン・フー:浸食ダイスが全部終わってるんだよね
アスカ・ラクスネス:4d10+11+5d10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+11+5D10) → 8[2,1,1,4]+11+29[9,1,7,6,6] → 48

"ジュゴン":いたい だいぶ減りました
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(125 → 128)
アスカ・ラクスネス:次あたし以外を対象に含む攻撃したら3d10+6ダメージうけてもらいますからね
GM:痛すぎる~
GM:Eロイスの話をしましょう。
シャオミン:今なんだ
ティエン・フー:まあ言いたくなる気持ちはわかるよ
ルー・バイメイ:タイムリー
ティエン・フー:仮にGMやってたら一人だけ140は怖いもん俺は
GM:シャオくんの行動前にしたほうがいっかなと思いました
見えてる→【歪んだ囁き】【傲慢な理想】【さらなる絶望】
ある→【ファイトクラブ】【予告された終焉】(クライマックス敗北でシンビア消滅)
GM:以上です!
アスカ・ラクスネス:すべてを理解したぜ
ルー・バイメイ:予告されちゃった
シャオミン:なるね
シャオミン:ギザミァのEロイスの数が分かる不思議な機械たすかる
ギザミァ:ほめたまえ
ティエン・フー:天才!!
ルー・バイメイ:よしよし
ギザミァ:エヘエヘ~
ティエン・フー:まさかあの悪ガキがこうも立派な人間になるとは
アスカ・ラクスネス:えらいですね
GM:というわけで演出どうぞ!


アスカ・ラクスネス:舞い降りた先。地に手を当てている。
アスカ・ラクスネス:「ここ彫れ、っと……」
アスカ・ラクスネス:「どうぞ、カイーナ?」
アスカ・ラクスネス:地から影が再び伸びて、ジュゴンを捉えんと這い回る。
"ジュゴン":「己の力を掌握することに固執すればするほど。意識は鮮明に、読みやすくなる──とはいえ」
"ジュゴン":走査した表層思考で攻撃を躱すためには、速度こそ必要だ。
"ジュゴン":「──"雷"」そうして急加速/制動システムのスイッチを入れた時
"ジュゴン":大気そのものへ付与された重力にさらに囚われる。"游雲魔扇"と同じ陥穽に嵌ったと気づく。
シャオミン:「──あんたのその、価値ある兵器の性能っていうのは」
シャオミン:姿勢を崩した、その先に居る。「女から逃げ回る能のことを言うのか?」
シャオミン:振り抜いた拳が少年の身体を撃ち、弾く。空域を歪めるような衝撃が、影の獣が泳ぐ方へと突き飛ばす。
"ジュゴン":「がっ……!」
アスカ・ラクスネス:灰の蛇影が、追いすがり、優しく絡め取る。
アスカ・ラクスネス:それらが波およぐたびに、弛緩の淵へと引きずり込んでいく。
アスカ・ラクスネス:「あたしたち、相性がいいかもしれませんね?」
"ジュゴン":"ジュゴン"を中心に激しい放電が発生し、影の何割かを焼き飛ばす。飛ばしきれない。
"ジュゴン":「これは逃げ切れないなあ。厄介だ」


GM:イニシアチブ6
GM:PC優先でフーかシャオミンからです。
シャオミン:侵蝕重いから動かずに勝てるならそうしたいが、まあ後手番になったところでできるかというと……なところはある
ティエン・フー:光線を引き寄せた代償は重い。腕の一部は溶け削げ、焼き抉られた肉は断面ごと高熱で焼かれ、超人の再生能力を以てしても塞ぎ切れぬ傷と化した。穴の開いた腕もその内治るだろうが、少なくともそれは今ではない。
アスカ・ラクスネス:あっすいません! 支援分の10点入ってなかった
アスカ・ラクスネス:追加で受けといてください
ティエン・フー:フーム。正直全PCが1回ずつ殴るのは想定されてはいるHPだと思うんだけど
GM:了解~
ティエン・フー:節約込みでエンタングルコンセントレイトだけで殴って
ティエン・フー:それ以外のバフは俺とかが担当するのが妥当かと思う
シャオミン:それやるくらいなら武器は作るかなあ
シャオミン:エンタはダメージ通らないとだし
ティエン・フー:では俺から行きます。
ティエン・フー:聞かせてやろう 黄金の清響(かぜ)を
ティエン・フー:マイナーなし、メジャー素殴り
GM:黄金の清響(かぜ)の……神風(おと)が……!
ティエン・フー:ダイス4個増えて4+4の
ティエン・フー:8dx10+30 白兵
DoubleCross : (8DX10+30) → 10[2,2,2,3,3,4,10,10]+9[2,9]+30 → 49

GM:うわつよ
ティエン・フー:対象はジュゴンっスね 対象指定を忘れた(一応必要な工程)
"ジュゴン":普通のドッジ!
ティエン・フー:これ、終わった後HP2支払って死ぬ リザレクト予定
"ジュゴン":9dx+4>=49 ウリャ
DoubleCross : (9DX10+4>=49) → 10[1,1,2,2,4,4,5,8,10]+9[9]+4 → 23 → 失敗

ルー・バイメイ:回しおる
ティエン・フー:割と回す
"ジュゴン":頑張ったが失敗! ダメージを!
アスカ・ラクスネス:がんばるな
ティエン・フー:ではダメージいきます ダメージは素手11にエインヘリアルで10、ダメージロールに
シャオミン:銀の腕のダメージロール増やせるやつも使おう
ティエン・フー:銀の腕のシナリオ1回効果
ティエン・フー:うおおおお!!!絶招装填!!!
ティエン・フー:と言うワケでダイス3つ増えます
GM:ウワアアーッ!
ティエン・フー:1d10+4d10+3d10+11+10 ダメージだオラぁ!!!!
DoubleCross : (1D10+4D10+3D10+11+10) → 9[9]+18[7,2,3,6]+20[9,1,10]+11+10 → 68

ティエン・フー:妥当
ティエン・フー:で、死に…w
ティエン・フー:1d10 リザレクト
DoubleCross : (1D10) → 6

"ジュゴン":思ったより貰ったな……
"ジュゴン":もう一発貰ったらやばそうな気配があります。
GM:演出どうぞ!
ティエン・フー:usu


ティエン・フー:降り注ぐレーザーを引き寄せ、捌く。受けきれず、黄金の腕には溶け削げたような穴が開き、胴や肩には焼け削げた断面。
遺産と言うらしいこの腕も、焼けた肉もいつかは再生するだろうが、それは今ではない。それでも呼吸を整え、立て直すだけの僅かな間を、アスカ・ラクスネスとシャオミンが生み出した。ジュゴンの放った放電の閃光が、翼を広げるような構えを照らす。

ティエン・フー:半身を向け、翼を広げるように、胸を開く。それを黄金の、空を征く者の王。黄金の腕なくとも、それは金鳳と呼ばれた。
ティエン・フー:「大技で行く。」──それは、こちらに注意を向けて戦いをこの先優位に進めるためのものでもあり、同時に、強敵へと向けた挑戦でもあった。
"ジュゴン":「翼の片割れを灼かれて尚示すか。その構えを!」
ティエン・フー:大地を掻くような踏み込み。関節の力み、脱力を組み合わせる事で、武術家はその身に異形を下ろす。打地の瞬間に爪先を固める事で、疑似的な逆関節を生み出す事が、『鳥形』の極意だ。それは下半身を丸ごと凶悪なバネと化し、理外の加速を発現させる。
"ジュゴン":レーザーがフーを狙う。自らが動けなくとも、敵の攻撃を叩き落とせば回避は成る。
ティエン・フー:蹴りを主戦技とするまでに鍛え上げた流派において、その衝撃力、加速力は通常の闘技の比ではなく、その研鑽は通常の闘技者の比ではない。ならば可能なのか?
"ジュゴン":"覆"の根幹を為していた邀撃AIが作動し、君を迎え撃とうとする。
"ジュゴン":──否(速──────)
"ジュゴン":肉体を走査し、最大効率での動作をシミュレーションしたはずだ。それよりも尚速い。
ティエン・フー:───『光』を打ち落とす事が。可能だ。『金鳳』とは空を飛ぶ者の神。光が空を飛ぶ以上、光では金鳳を捉えられない。蹴りこんだ打足が生み出す加速は、全身を駆け巡り、絲勁と化す。それは螺旋であり、それは風を纏う。
ティエン・フー:極密に圧縮され、渦巻く風が、光を通さぬ鎧となった時。触れる腕は、光を巻き込み打ち落とす。後は簡単だ。達人は起こりを読む。戦闘においてのみ発揮する予知めいた異能を、十全に使えば良い。
"ジュゴン":ありえないことが起きた時、機械は誤作動を起こす。瞳に写っているはずのその影を完全に見失っていた時間はほんの、ほんの刹那にすぎないが。その刹那が途方もなくぶ厚かった。
ティエン・フー:「絶招」それは言葉になっていない。ただ闘い、対峙するものだけが感じる事の出来る『意』そのもの。それを読む事でのみ、この速域での立会が可能となるからだ。
"ジュゴン":「…………?」
"ジュゴン":"ツゥ"ならばそれを読み、技を繰り出すことによる会話ができたかもしれない。そして、"九宮"はそうではなかった。
"ジュゴン":それは貫く。夜の申し子を。
ティエン・フー:『天を穿つ光輝』と呼ばれるその技は、加速して踏み込み、打ち込まれる攻撃を下段より跳ねのける腕と、その慣性が生み出す体の捻りを乗せ、二段加速を得た上で放たれる、一撃必殺の
ティエン・フー:───飛び膝蹴りである!!!!
ティエン・フー:ガ      
            ン
                    

     !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

"ジュゴン":ピンボールのように吹き飛んで、幾つもの柱を折り砕いて壁へと叩きつけられる。「────は!?」
"ジュゴン"あれは分かる。重力あれも分かる。
"ジュゴン":だが。あんなものに?
"ジュゴン":"ツゥ"のことを、取るに足らない相手だと思っていたのも、それだ。コートゥオン最弱の女。それと痛みわけた男。
"ジュゴン":武術なるものを軽視していた。シュアイの記憶においては、そんな評価ではなかったというのに。
ティエン・フー:膝を打ち込んだその反動を殺すように身を捻り、翼を折りたたむように大地へと降りる。纏った風の残滓が、雷を巻き込んで眩くも散る。
"ジュゴン":「実際に見ないと分からないものってのはあるものだ。認めるしかない」
"ジュゴン":「そちらの言う通り、僕は僕が思っているほど強くない。たまたま集まったにしては、あなたたちが強すぎるって方が正解な気もするけどね」
ティエン・フー:「感謝する。光を攻撃に使って来る相手と戦えたのは……初めてだ。」人はいつか死ぬ。当たり前だ。物は失われる。当たり前だ。鍛えた『武』では、光は捉えられない。…それだけは、まあ、一考の余地があるだろう。
ティエン・フー:熱線を打ち上げた翼たる腕が熱を持ち、蒸気を噴き上げた。肉が焼け、魂が焼ける。意のままに動く腕、力の代償。それを以て細胞を活性化させ、己の中の超越たる要素を賦活する。
ティエン・フー:「お前も強くなったようだ。」ジュゴンの言に、サン・ヴァン・ティエン・フーは笑った。「なら、俺もまだ強くなろう。」


GM:行動値6 シャオミンの手番
シャオミン:うごきまーす
シャオミン:マイナーは《骨の剣》《死招きの爪》のみ。なんかどのエンゲージにいても殴れるらしいからな…
GM:そうだぜ
シャオミン:メジャー、《コンセントレイト》《エンタングル》オート《紡ぎの魔眼》でジュゴンを攻撃
"ジュゴン":きたわね 判定どうぞ!
ルー・バイメイ:戦乙女でダイス+4と攻撃力+10よ いちおう……
シャオミン:把握!
GM:ボディブローのように効いてくる支援
シャオミン:命中いきます
シャオミン:15dx+2@7
DoubleCross : (15DX7+2) →10[1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,4,5,6,7,9]+10[2,8]+6[6]+2 → 28

"ジュゴン":ガードして "荒" 《原初の紫:魔人の盾》
シャオミン:え~ 嫌
"ジュゴン":わがまま言うんじゃありません!
シャオミン:3d10+33+10 ダメージ
DoubleCross?:?(3D10+33+10)?→?16[2,7,7]+33+10 → 59

シャオミン:シャオミンの侵蝕率を11増加(140 → 151)
"ジュゴン":装甲5 ガード30 残HP31
"ジュゴン":ギリギリ生きました。
ルー・バイメイ:ムムッ
ティエン・フー:ガード不可の大事さを教えられるなぁ
アスカ・ラクスネス:そんにゃあ
GM:では演出をどうぞ!


シャオミン:肉体の表層を硬化させても、生命維持に必要な内蔵までそうする訳にはいかない。
シャオミン:息は掠れるし、血は溢れ出る。シャオミン自身は確実にダメージを負ってはいる。
シャオミン:それでも、少年の両拳を覆う晶石には罅一つ刻まれてはいない。
"ジュゴン":「次はそっちか」影と重力のコンビネーションから、未だ逃れ得てはいない。
シャオミン:この力を使い続けることにはリスクがあると、本能的に直感していた。実際、ここまでの深度に至ったのは初めてだ。
シャオミン:それでも、止まる事はしない。たとえ死ぬと分かっていても、自分から敗北を選ぶよりは、そうするだろう。
シャオミン:「……男儿两膝有黄金」
シャオミン:肩で息をしながら、うわ言のように呟く。
シャオミン:「どんな危難にも屈する事のない姿勢にこそ、宝玉の価値が宿る」
シャオミン:汚濁に満ちた街で己が見つけた、ただひとつの光ある真実だった。
シャオミン:この力に巡り合った事が、それを確かな事だと示してくれた。
"ジュゴン":「少しくらい堪えてる風を出してくれないと、こっちは無くしちゃうぜ。自信ってやつ」
"ジュゴン":綺麗に受けきるのは不可能だと感じていた。
シャオミン:「……自分を信じるなんてものは」
ティエン・フー:強い人間でありたいと彼は言った。それは軸であり、彼には必要な事だ。
"ジュゴン":ただ、目の前の相手は綺麗に攻めきることなど発想の内にないのだろうな、とも思う
シャオミン:「自分一人でやるもんだろ。起きた結果なんかどうでもいい……俺は──」
シャオミン:深く息を吐き、ゆらりと駆け詰める。
シャオミン:煤けた視線が、"ジュゴン"を見上げている。
シャオミン:「俺の価値を信じている。何があっても」
シャオミン:脱力するように降ろした両の拳に、遠心力を乗せて跳ね上げるような打撃。顎を、真下から打ち上げるように。
"ジュゴン":「嫌なやつだね。シャオミン。耐え難い!」
ティエン・フー:それを見て何が変わるわけではない。価値は不要であるとサン・ヴァン・ティエン・フーは言った。だが、殺戮の能こそ己が価値であるというジュゴンこそは無数の兵士を操り、街一つの電力を操って見せ──
ティエン・フー:その少年はそれを軸にここまで戦ってきた。『価値』の価値は男の考えと関係なく、事実としてそこに宿る。
"ジュゴン":そこへ何かが落下する。透明なキューブを敷き詰めた盾のような。
"ジュゴン":遠心力。運動エネルギー。それが未知の有機化合物を伝って散逸する。受け止められる。
"ジュゴン":左右から装甲板を支えるサーボが唸りを上げて、その拳を押し留めた。
シャオミン:その防御を予測していたかどうかも定かではない。ただ、衝撃が反動として返ってくる。
"ジュゴン":「──10年だ」
"ジュゴン":「君みたいな意地の張り方をしてきたわけじゃあないが──」
ティエン・フー理にかなっている・・・・・・・・。重力を増加させる能力、硬度を上げる能力、その全てが彼の放った突き上げと噛み合った、価値ある一打。己の放った一撃に劣らぬ速度と破壊力が宿っていたはずだ。
"ジュゴン":「逃げるだけが能だと思われたままじゃ癪だからね、押し切ってみるかな!」
シャオミン:だが、"ジュゴン"に伴うのは衝撃のみならず地の縛だ。身体が鉛のように重く、沈む。
シャオミン:それが次の手を遅らせ、姿勢を崩し、二打目への隙を与える。この能力の主は──
シャオミン:そのメカニズムを経験的に識っているから、躊躇わず次の拳を繰り出している。
シャオミン:三打、四打と重ねる毎にその傾向が強くなることも、そうして撃ち続ける限りは己に有利が手繰り寄せられることも。
シャオミン:「アンタを打ち砕く」殴打に混じって、あまり言葉の形を為していない、吼えるような宣言がある。「俺の方が、強い」
"ジュゴン":「形で動くなよ。僕はこれまで君が相手をしてきた奴らと同じなのかい? この肉体の可動域なんて」
"ジュゴン":落雷が落ちる。周囲に満ちる砂を、新たな兵器へと変えてゆく。
"ジュゴン":「人間ほどは重要じゃない。速度勝負だ──」
ティエン・フー:それを防いで見せた。機械的な駆動音、衝撃を受け止める事に特化した装甲板の展開、その判断と、ジュゴンの意地。二度、三度と撃ちこまれる拳が放つ衝撃が、それを受け止めて唸る駆動音が咆哮めいて大気を震わせている。
"ジュゴン":形成された砲口が照準を絞るより、それが届く方が僅かに早い。
"ジュゴン":「そんな直線的に」
"ジュゴン":「戦いが──決まるのかよ……!」
アスカ・ラクスネス:「うん、やっぱり……」薄く呟く。
アスカ・ラクスネス:「シャオくんが一番欲しいなあ」
"ジュゴン":機銃を打ち込む。巡らされた重力場への調整が間に合っていない。
シャオミン:力場の影響を受けた粒子が重く沈み、再構成の速度が鈍り行く。構築される防御壁が徐々に後手となり──ずるり、と。防衛装甲に穴が開く。
"ジュゴン":衝撃吸収材によるエネルギーの散逸は、万力のごとき破壊には無力だ。
ティエン・フー:どちらも正しい。仮に拳や膝に一撃必殺の威力があったとして、実戦でそれが一撃必殺と化す事は殆どない。戦いの緊張、受けるという覚悟、互いの意識が交錯し合う以上、二度、三度と撃つ事にこそ意味がある。しかして、打ち込める回数には限りがある。
シャオミン:「……同じだよ。仮面のあいつも、お前も」
シャオミン:続く拳打に手応えがなく、空を切ったのは──少年ジュゴンの体躯が、遠く弾き飛ばされたからだ。
シャオミン:「俺の邪魔をするのなら」「等しく、下だ」
"ジュゴン":「君の一番嫌なところは──」
"ジュゴン":「言うだけあるところだよ。最悪」
シャオミン:呼吸につれて、大きく肩を上下させる。硬化させた腕は重くだらりと沈み、額に汗をかき、顔色はひどいものだが
シャオミン:その碇鑽石ディンツァンシィは、変わりなく輝いている。
ティエン・フー強い方が勝つ・・・・・・とはそう言う事だ。互いに正着を打ち、打ち続け、地獄の機械めいた精密なやり取りの果てに、片方が崩れたという事実だけが残る。
"ジュゴン":「代償は要求出来ている。でも、ああ」
"ジュゴン":雷の衣を纏う体躯に、綻ぶようなノイズが走る。
"ジュゴン":「こちらが切れるほうが早そうだ。このままなら」


"ジュゴン":イニシアチブ6。
GM:"ジュゴン"の手番。
"ジュゴン":"攪" 贋作王の秘本で得た増血剤を使用。《コンセントレイト》《影縛りの魔弾》《雷の残滓》《原初の赤:ブラッドボム》
GM:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

アスカ・ラクスネス:何度もダメージを与えるなんて 卑怯だと思わないのか
ティエン・フー:こいつ
ルー・バイメイ:鏡いる?
シャオミン:死に方を選んだにすぎないんだよな
GM:対象アスカ・ラクスネス。 ガード無視 命中でラウンド間ガード値-15 3D追加ダメージ 邪毒ランク5
ティエン・フー:ガー無出た
アスカ・ラクスネス:ガード不可なの
GM:なんと触手が撃てません
アスカ・ラクスネス:じゃあおしまいだ……
GM:唯一の当たり引いちゃった
ティエン・フー:だったらやらせてもらうか……
シャオミン:ええっ
アスカ・ラクスネス:あれ どれでガード不可にしてるんだろ
GM:なにっ
ティエン・フー:なにっ
GM:アンチマテリアルライフルです。
シャオミン:武器かも
アスカ・ラクスネス:ヒエ~ッ
ティエン・フー:アンマテ!!
ルー・バイメイ:なにっ
ティエン・フー:実際これを喰らっても、と言う所だろうけど
GM:同エン扱いだと撃てなくない? まあ……不思議な力で……
ティエン・フー:まあ、折角だしやらせてもらうか
ティエン・フー:打ちどころさんでしょ
ティエン・フー:『チェンジ』で
アスカ・ラクスネス:いや 普通にきついです くらうと
アスカ・ラクスネス:たすかる~
ルー・バイメイ:同エンであり同エンでない不思議なエンゲージだからな
"ジュゴン":気やヶったか……
ティエン・フー:チェンジのための慈悲で生まれた借金
"ジュゴン":では対象がフーに変更され、対象がフーに変更されたせいでスパークウェッジのダメージまでもらうことになります。
"ジュゴン":15dx7+20 いくぜ判定!
DoubleCross : (15DX7+20) → 10[1,1,1,1,1,2,2,3,4,5,5,6,8,9,10]+10[2,4,9]+6[6]+20 → 46

ティエン・フー:で、俺を対象に含んだ攻撃をしてしまうせいで…と言う事になるのか
ティエン・フー:天才博士
アスカ・ラクスネス:かわいそう……
"ジュゴン":うぅ……
ルー・バイメイ:ひどすぎ
ティエン・フー:うす 全て使おう どうせ軽いしな ドッジ型だからこれが実質必殺技と言う事になる、援護ウィンブレ切り払いリフレックスで7%消費です
ティエン・フー:106→113
"ジュゴン":軽ない?
ティエン・フー:11dx7+30+5+12>=46
DoubleCross : (11DX7+47>=46) → 10[1,2,3,4,4,4,4,5,6,10,10]+5[4,5]+47 → 62 → 成功

"ジュゴン":ウギャーッ!
ティエン・フー:流石に固定値型の強みッスね
アスカ・ラクスネス:ちゅよ
ティエン・フー:アンチマテリアル回避!
ルー・バイメイ:省エネな上に強い
ティエン・フー:実質ロイス1個分だからどうみたいな所あるけど人への攻撃に乗じて気持ちよくならせてもらった
"ジュゴン":では凄い攻撃が躱され、ついでにダメージを貰います アスカちゃん ダイスを振ってくれ……
ティエン・フー:対あり 回避成功です
ティエン・フー:うす
アスカ・ラクスネス:わーい
アスカ・ラクスネス:3d10+6
DoubleCross : (3D10+6) → 10[3,1,6]+6 → 16

アスカ・ラクスネス:あげるね
"ジュゴン":いらない……
"ジュゴン":しにます。
"ジュゴン":"蟲"《蘇生復活》《再生の王笏》
アスカ・ラクスネス:あったくさん回復しようとしてる
"ジュゴン":とやりたいところですが、なんと
アスカ・ラクスネス:いや……
アスカ・ラクスネス:重圧か……
シャオミン:蘇生復活はともかく
シャオミン:再生の王笏はそうよね
"ジュゴン":重圧を貰っているので、再生の王笏が使えない!
ルー・バイメイ:悲しいね
アスカ・ラクスネス:じゃあ遠慮なく……
アスカ・ラクスネス:『殖えずの流』:《クリメイト》。
アスカ・ラクスネス:エフェクトによる復活直後、直接HPダメージを与えます。
"ジュゴン":4d10の回復がなかったことになり、HP1で復活します
"ジュゴン":ヒェ……
アスカ・ラクスネス:4d10+4 あげるね
DoubleCross : (4D10+4) → 28[8,1,9,10]+4 → 32

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を3増加(128 → 131)
ルー・バイメイ:4d10あっても死んだかも
"ジュゴン":すごいやる気出してきたな 死
"ジュゴン":戦闘終了。PCたちの勝利です。
ティエン・フー:ここまでメインアタッカーであるアスカ・シャオミンの行動が活きた形で、チェンジで実質トドメが発生するの
アスカ・ラクスネス:やった~
ティエン・フー:ちょっとビックリするぐらいGMがうまい
ルー・バイメイ:やった~ ほぼ何もしてない
シャオミン:やった~
アスカ・ラクスネス:戦乙女たすかったぜ
ティエン・フー:天才博士
シャオミン:ところですみません
GM:でも支援なかったら死んでなかったよ
GM:はいはい
シャオミン:ずっと迷ってたらなんかロイス1枠空いたままだったのでフーさんにロイス取ります。◯感服/脅威
ティエン・フー:社長のバフばらまきあってこそだからな…
ルー・バイメイ:うぇへへ
シャオミン:どっかで取ろうと思ってたけど戦闘始まったら手が忙しくて忘れてた
ティエン・フー:なんなら社長パンチでのKOもあると思ってたけど
GM:稀によくある
ティエン・フー:ツゥは実質社長パンチKOでしょ
シャオミン:なんか「そう」だった事になっててキレるツゥさんいそう
"ツゥ":素人に食らった……
ルー・バイメイ:つけ狙われたりしないよね
ティエン・フー:対ありゃ人間。相手の最強パンチ見て最強カバーやるか…
GM:ということでやっていくぜ 演出!


"ジュゴン":自分が大量破壊兵器であるということに縛られていた。十把一絡げの対処が通じる相手ではない。
"ジュゴン":「──"攪"」
"ジュゴン":一人ずつ確実に削るべきだった。それが間に合うタイミングは遠く置き忘れたようにも思えるが。
"ジュゴン":砲口がアスカに狙いをつける。躱そうが受けようがその場で弾けて散らばり、振動を立体交差させて内部を破壊するクラスター衝撃浸透弾。
アスカ・ラクスネス:「ふ。あたし?」
"ジュゴン":「やり口が嫌らしいんだもの」
"ジュゴン":発射。
アスカ・ラクスネス:「でもこれは……まずいですね」
ティエン・フー:──迷いなく、その身を射線上に潜り込ませた。
ティエン・フー:常に敵の行為の狙いを潰す事こそ合理であり、最も必要な事であるからだ。
ティエン・フー:“ジュゴン”はシャオミンの拳を受け、後方へと吹き飛ばされた。十分な威力であったはずだ。だが、図らずもジュゴンは証明した。
ティエン・フー:死して新たな姿で生まれ、殺戮を是とするこの男は、己の強さの万能に非ずを自覚し、シャオミンと意地を張り合い、戦う者・・・として、より有能となった。
ティエン・フー:であれば来る。開いた距離を一手で詰め、尚且つ最大の有効打。それも、『防ぎようのない』一撃が。
ティエン・フー:『それはまだ見せていない』。"蟲"、"雷"、"蒸"、"覆"、"揺"、"荒"──これらで対処出来ない相手に振るわれるべき技。そこまでが読めていれば──十分。
ティエン・フー:如何なる流派にも存在する型というものがある。それは物理法則上、強力な作用を及ぼす上から下に振り下ろす事を目的としたもの、即ち龍。人体構造上、最も力を生み出しやすい下から上に振り上げる事を目的としたもの。即ち虎だ。
ティエン・フー:両腋を締め、拳を上げ、片膝を上げる。その流派において、もっとも正当なるその構えを『龍虎の型』と呼ぶ。遥か母なる流派から、即ち人理の生み出した、破壊力において最強の型である。
ティエン・フー:「感謝する。」防ぎきれないものの前に立ちはだかり、全力を出す。既に役目を果たしている以上──それは必要でも不要でもない、単なる余暇。即ち趣味だ。
ティエン・フー:それに命をかけれる瞬間は、そう多くない
ティエン・フー:左拳。身の捻りを加速させ、打ち込む拳が浸透弾へと打ち込まれる。──全身に纏う螺旋が、風の鎧と化して衝撃をほんの一瞬、凌ぐ。威力と威力が中空で弾け、散らばろうとするその姿と。
ティエン・フー:その僅かな間、──右肘と膝が上下からそれを喰らう牙と化すのが、同時だった。
"ジュゴン":(──何を)
ティエン・フー:───時間にしてほんの一瞬の交錯。内部、三次元に荒れ狂う衝撃を、それを上回る破壊力で飲み込み──不発に終わらせる。ただ、凪のような静けさの後………
ティエン・フー:その弾頭は落ちた。
"ジュゴン":意味がない動作だとは思わない。脅威を認めた敵に意味のない楽観はできない。
"ジュゴン":だが、その動作の意味を計算が導くのと、結果が現出するのは、実際にはほとんど同時だった。そしてリソースを奪われた瞬間、勝負はついていた。
アスカ・ラクスネス:「ああ、ダメですね」
アスカ・ラクスネス:「その嫌らしいあたしから、意識を外しちゃあ」
アスカ・ラクスネス:身体に張り付いた氷晶が、その身体を地に食い止めようとして。
アスカ・ラクスネス:なおも動く本体に遅れて、その場に残った表皮を引き剥がした。
ティエン・フー:「……」それは、ほぼ一瞬の出来事だった。アスカ・ラクスネスが敵戦力を見て呟いてから、男が飛び込むまでがほぼ同時。そこからの攻防は、ただ勝敗を事実ベースとしてとらえるのならば、完全に無意味なものだった。
ティエン・フー:で、あるならば。そこに意識をとらえられた時点で、ジュゴンとアスカ・ラクスネスの間にはもはや、致命的と言える差が出来ている。
"ジュゴン":「がうっ…………ふっ、やられた。か──」
"ジュゴン":そのダメージがトドメになったように、繰り返しダメージを受けていた人間擬態ヒューマンズネイバーの姿が明滅。
シンビア:『ぶっ…………はっ……! 何が』
ティエン・フー:だが。…先ほど、乱打を受けて押し負けたというべき、殺戮と言う能に己を見出す"九宮"の10年。
少年、暁明の送った人生の価値を比べた時、暁明の人生に価値があり、今、殺戮を成せない"九宮"に、価値がないのか。

シャオミン:「ああ……戻って来れたのか、シンビア」
シンビア:電波妨害に没頭していたシンビアが、信号の途絶に驚いて。
"ジュゴン":「負けだよ負け……あーもー……!」
ルー・バイメイ:「いったた……」最初の攻撃の際に倒れていたが、起き上がってくる。「終わったの?さすがね……」
ティエン・フー:「………」残心。そして、礼。一つの終着を受け入れるルーティン。
"ジュゴン":「次があったら勝てると思うんだけどなあ──しょうがないか」
"ジュゴン":どんどん聞き取りづらくなってゆく声色に、諦観のような納得のようなものが混ざっている。
ティエン・フー:「………」
"ジュゴン":生き残ったと思っていた己が長らく前進することのない亡霊であったことを……夜渾行動が既に終わった作戦だということを受け入れたのだろう。
ティエン・フー:「死ぬのか…?」
"ジュゴン":「もとから生きていない」
"ジュゴン":「返すだけだよ。でも、思い切り自分の力を使えたのは、良かった」
"ジュゴン":「迷惑をかけたね」
ティエン・フー:「いや、生きている。」
ティエン・フー:「それだけはわかる。"九宮"。その名を名乗ったのは、恐らく肉体のあったころの"師"ではあるまい。」
ティエン・フー:「名前は大事だ」
"ジュゴン":「……それ」
"ジュゴン":「やめたほうがいいと思うよ。納得してるやつの前で、未練ができるようなことを言うの」
"ジュゴン":「“ツゥ”にも同じことをしたのかな」
"ジュゴン":ふっ、と笑う。少年の姿が消えた。
ティエン・フー:「……」目を伏せる。無価値で良い。そこにあるだけで良かったものを。
ティエン・フー:「"シンビア"か。生きていた──生きる事ができる。それがまず、何よりだ。」
シャオミン:「……どうあれ、止められて当然だし、殴られて当然の奴だっただろ。あいつは」
シャオミン:「その結果勝手に消えるのなら、知ったことじゃない話だ。俺はもちろん、あなたの責任でもない」
シャオミン:「俺達は必要な事をした」
ルー・バイメイ:「どう考えても暴走してたしね……ところで管理AIがいなくなってもこの施設大丈夫なのかしら」
ルー・バイメイ:「シンビアがなんとかできる?」
アスカ・ラクスネス:「できるんですか?」
シンビア:水を向けられた方角から、うわっ!! わわ、という慌ただしい声が聞こえる。何かが落下するような音。
シンビア:光が形を為したかのような、先程までの“ジュゴン”と同じ姿で尻もちをつく少年が瞼を上げて……
シンビア:「えーっと……」
シンビア:バヂリ、と上空から不吉な音。
シンビア:「壊れてる。速く出よう!!」
ルー・バイメイ:「……ウソでしょ!?」
シャオミン:「まあ、派手にやったからね……」
アスカ・ラクスネス:「あははっ、生き埋めはイヤですねえ」
シャオミン:「社長とギザミァは走れるの? それともフーが担いで行く?」
GM:慌ただしくギザミアが部屋の入口へロープを掛ける。操られて正体を失っていた人たちを“ツゥ”が叩き起こしている。
ティエン・フー:「恐らくは……」"九宮"の力が少なくとも収まった以上、"ツゥ"と"游雲魔扇"は、少なくとも解放されたはずだ。
ギザミァ:「えっ? シャオくんがおんぶしてくれてもいいよ(はぁと)」
ティエン・フー:「必要なら担いで行こう。操られていた奴を運ぶのを"ツゥ"が手伝ってくれるかだが…」
ルー・バイメイ:「自慢じゃないけど体力は一般人以下よ!」
ティエン・フー:「予約されたな」
シャオミン:「来世ではものの頼み方を学んでおくんだね」
ギザミァ:「てる場合じゃない!なんか変な地鳴りも聞こえ始めたし──」
アスカ・ラクスネス:「え~!じゃああたしも走れないです」
シャオミン:「じゃあってなんだよ……」
ティエン・フー:「では、ルー先生は俺が運びます。どうぞ」査定ポイントをここで稼ぐ
ルー・バイメイ:「でかしたわ!」
ティエン・フー:背…(しゃがみこんでおぶるポーズ)
ルー・バイメイ:飛び乗る。「行きはよいよい帰りは怖い。もうこんなんばっか!」
ティエン・フー:「シャオミン、後は頼む」なんかうまいことやるだろと言う判断。
GM:無茶な稼働が祟ったか、侵入者が壊しすぎたのか。
ティエン・フー:アスカとギザミァを見る
シャオミン:「頼むって? ああもう……!」
GM:あるいは、“ジュゴン”の妄執のみによって永らえていたのか。失われた時が動き出したかのように、呪わしき兵器開発研究所が崩れてゆく。
シンビア:「……ふふ」
ルー・バイメイ:「そいつギザミァは別に置いてっていいわよ!とにかくとっととトンズラぶっこくわよ!」
ティエン・フー:サン・ヴァン・ティエン・フーは近接白兵の達人であり、体重移動等は完璧のため、乗り心地としては悪くなかったであろう事をここにかきしるす。
シャオミン:一応は助け助けられでここまで来た相手だ。本当に火急となれば放っておくつもりもない。
GM:ドタバタと地上へ向かいながら。少年が笑みを浮かべた。特別な受容性がなくても、それが人の笑う声だと誰にでも理解できた。
ギザミァ:「社長!そんな殺生なぁ~!」
GM:こうして、河界を巡る彼らの戦いは終わりを告げた。


◆Backtrack◆

GM:Eロイスは5つです。
【さらなる絶望】
【ファイトクラブ】
【歪んだ囁き】
【傲慢な理想】
【予告された終焉】
シャオミン:振らないやつはバカ
アスカ・ラクスネス:ふろ~
シャオミン:151-5d10 エイッ
DoubleCross : (151-5D10) → 151-23[3,8,7,2,3] → 128

アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を5D10(→ 21)減少(131 → 110)
ルー・バイメイ:振っちゃうもんね
ルー・バイメイ:123-5d10
DoubleCross : (123-5D10) → 123-21[2,7,1,6,5] → 102

ティエン・フー:ム~~~~ン
ティエン・フー:これ 振らなくていい Eロイス振り 無し!
ティエン・フー:通常分
ティエン・フー:113-5d10
DoubleCross : (113-5D10) → 113-30[7,10,6,4,3] → 83

シャオミン:ロイス6個なので2倍振り
シャオミン:128-12d10
DoubleCross : (128-12D10) → 128-73[8,7,2,10,3,6,10,4,8,5,8,2] → 55

シャオミン:なんやかや危なげなく帰ってきました 3点
ルー・バイメイ:ロイス5か……1倍でええやろ
ルー・バイメイ:102-5d10
DoubleCross : (102-5D10) → 102-23[8,4,8,1,2] → 79

アスカ・ラクスネス:1倍でいっちゃお~
アスカ・ラクスネス:アスカ・ラクスネスの侵蝕率を4D10(→ 21)減少(110 → 89)
アスカ・ラクスネス:フ……危なげなし
アスカ・ラクスネス:5点で戻りました
ルー・バイメイ:同じく5点
GM:みんな生還! おめでとう!
GM:では経験点を出していきます
GM:Eロイス・エネミーのDロイス これが5点
GM:と見せかけてシンビアが転生者だから6点か
アスカ・ラクスネス:なるね
GM:シナリオの目的を達成した 10点満点で良いでしょう。ツゥも生きてるし。
シャオミン:ツゥ死ぬ可能性もあったんだ
GM:思い詰めてるので雰囲気次第ではあったかな……くらい
シャオミン:なる
ティエン・フー:まあでも俺はこういうときやっぱり社長みたいな奴のクリティカルが効くと思うので
ティエン・フー:社長に殴って貰ってよかったな
ティエン・フー:愚かだけど本質つくみたいな事やりたくなさすぎるから愚かだけどブレないから1回ぐらいは交渉成功するぐらいだろという体でやっていたのでツゥ相手に一生ボンクラかました
GM:社長パンチよかったですね TRPGの妙
ルー・バイメイ:なんかあそこでこう……憑き物が落ちたんでしょうね
GM:セッションに最後まで参加した/よいロールプレイをした/他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
セッションの進行を助けた/場所の手配やスケジュール調整に協力した

GM:5点差し上げます。ご協力ありがとうございました。
ティエン・フー:俺も侵蝕分5点ッス ウス
GM:以上合計21点に侵蝕点を足したものが今回の経験点となります。しっかり持って帰ってね
シャオミン:わあい24点
アスカ・ラクスネス:26点貰います~
ルー・バイメイ:26点だ~ おいしいね
ティエン・フー:ういす26点 感謝
GM:C(3(26+26+26+24)) こうか?
GM:C((26+26+26+24)/3)
DoubleCross : c((26+26+26+24)/3) → 34

GM:GMは34点貰います。お疲れ様でした!


◆Ending01◆

GM:“九宮”の覚醒によって起きた地上の大規模停電によって、河界エリアに起きた異変は、戈局に住まう一部の者の知るところとなった。
GM:君たちを招いた主は、その一部に当然に含まれている男である。君たちは地下を抜けると同時に彼の手の者に声をかけられた。詳しくどのようなやりとりがあったのかは定かではないが。
リー・コンハイ:「ようこそいらっしゃいました。ここは私のお気に入りの店でしてね」
リー・コンハイ:「特に作法に煩くない場所を選んだつもりです。楽にしてくださって構いませんよ」
リー・コンハイ:物腰柔らかに、涼し気な美青年が歓迎する。
シャオミン:「戈局じゃ、そういうのに煩い店を探す方が難しいんじゃないの」
ルー・バイメイ:「お、お言葉に甘えますわ……」せわしなく周りを伺っている
シャオミン:軽口を叩きながらソファに腰を降ろしている。
ギザミァ:「帰りたい…………」
シンビア:「これ、僕も居ていいのかな……」
ティエン・フー:「よくわからんが、食える時に食っておけ。体に脂肪がついてる内は死なんからな」
ティエン・フー:ハフッ ハフハフ ガフッ ズルズル
ティエン・フー:いただきますを済ませ、一人黙々と食いだめしている。
GM:この人数でも食べ切れるのかどうかという勢いで、中華の皿が円卓に次々と並べられていく。
アスカ・ラクスネス:「お招きいただきありがとうございます」唐装に身を包んだ少女が、恭しく拱手礼をする。
アスカ・ラクスネス:「もう食べてる……」
ルー・バイメイ:(こ、こんな状況で食べ物が喉通るわけ無いでしょ……!何されるかわかったもんじゃない……!)
リー・コンハイ:「……さて。皆さんには大変ご活躍頂いたようで。まずはお礼を申し上げねばなりますまい」
シャオミン:「たまたま同行しただけなんだけどね。あなたから仕事を受けてたのは俺だけでしょ」
アスカ・ラクスネス:「もらえるお礼はもらいますよ~」
リー・コンハイ:「だからですよ。貴方の働きは仕事ですが、他の方に対しては『恩』ということになります」
ルー・バイメイ:「お、恩、ですか?」
シャオミン:「まあ、礼がしたいってだけなら好きにすればいいけど」
シャオミン:「俺のように用心棒みたいに雇おうって考えなら、女3人はやめといた方がいいと思うよ」
シャオミン:「ギザミァとルーは戦いに向かないし、アスカの雇い主はどうも、すごい大物みたいだから」
リー・コンハイ:「知っての通りこの街を取り仕切っているのは現状、我ら獅蠍会ですから」
リー・コンハイ:「そう警戒しないでください」
シャオミン:至ってどうでもよさそうに言いながら緑茶を飲んでいる。
リー・コンハイ:「私がしたい話は、皆様へのねぎらいを除けばそういった個人と個人のものではありませんよ」
アスカ・ラクスネス:「ほむ。組織と組織のお話なんです?」
ティエン・フー:「リーさんもこう仰っておられる。皆もありがたく食事を頂いてはどうだ?」疑いのない眼
リー・コンハイ:「そうなります。具体的には、FHとUGNのお話です。お耳に入れておいた方がいいと思いまして」
アスカ・ラクスネス:「わあ」
アスカ・ラクスネス:「取り仕切ってるのは獅蠍会との自負があるのに、気になさるんですね?」
ティエン・フー:「見た様子、ほぼ支配がうまくいっている町で用心棒というのは手綱が効き、信用できる者が少数でいい。今の所、大きく荒れた様子はない。」
ティエン・フー:「俺たちは彼にとってそう必要ではないだろう」
リー・コンハイ:「アスカさんはご存知でしょうが、戈局にはUGN支部がありません」
アスカ・ラクスネス:「そうですねえ。あれば今回もそこの者が担当してたでしょうし」
リー・コンハイ:「ご存知ない方に補足すると、UGNというのはみなさんのように特殊な能力を持つ方々を対象にした治安維持機構のようなものですね」
アスカ・ラクスネス:「正義の味方で~す」点心を摘みながら。
シャオミン:「アスカもそこの人間なのか」
リー・コンハイ:「これは計画が失敗したFHが、UGNにここでの活動を捕捉されるのを執拗に嫌った結果でしょう。この街の外側で、二つの組織が互いに牽制しあっていた。獅蠍会の首領──父の敷いた隠蔽などは、まあ、お遊びのようなものなのではと考えています。これもオフレコでお願いしますね?」
リー・コンハイ:悪戯げな微笑を浮かべ。
ルー・バイメイ:(け、消される……)
アスカ・ラクスネス:「あははっ。言っちゃうんですねえ」
リー・コンハイ:「ただ、先の停電です。こうも大規模にことが起きてしまうと」
シャオミン:「……」意外とそういうこと言うタイプなんだな、と思っている。マフィアというのは聞くに、過剰なくらい縦の関係を重んじる組織だ。
リー・コンハイ:「お互いに静観というのは難しいでしょう。そうなった場合にどちらを味方につけるべきか。父の考えはややあちらがわへ振れているようですが、私としては逆ということになる。ちょうどいいですし、できるだけのお力添えをするので、UGNの支部を作って欲しい……というお話を、可能ならそちらの上長にお願いします」
アスカ・ラクスネス:「ふむ?」
アスカ・ラクスネス:「パパと喧嘩になるかもですよ」
リー・コンハイ:「そこは丁寧に説得するしかないですね……今回明るみになった件で、益々あちら側と手を組んでやっていく自信はないですし……」
シャオミン:「まあ、あの馬鹿げた計画の資料でも見せれば少しは考え直すんじゃないの。まともな手合ならだけど」
アスカ・ラクスネス:「まあ、あたしとしては歓迎ですけど。組織としてもまあ、断る筋合いもないでしょう」
リー・コンハイ:「……それに、半ば崩落した河界が荒らし放題だということもいずれ知れます。ルール無用の輩よりも先に、貴方のような素敵な方に居着いて欲しいなあ」
アスカ・ラクスネス:「積極的に設置しようという気にならなかったのだって、治安が保たれていた、と見做していたからです」
アスカ・ラクスネス:「え~どうしようかな~?ごはんもおいしいし魅力的ですよね」
リー・コンハイ:「過分なお言葉です。それと、ここに居る方々をイリーガルとして登録して紐をつけておいてくださると、私としても助かるといいますか」
ティエン・フー:「ハフハフッガツガツ」自分もどちらかといえばUGNのものがいれば協力する立場だが、組織そのものとなるとアスカの領分の話だと思っているので飯に注力している。
ティエン・フー:「……」ピタッ「“シンビア”がその辺は頑張ったり出来ないのか?あの“蟲”を今度は警備させたりして」
シャオミン:「魅力的? 戈局が?」少しツボに入ったらしい様子で。
ルー・バイメイ:「ひ、紐……」「イリーガル登録自体はまあ、歓迎ですけど……商売の幅も広がりそうだし」
ギザミァ:「何に登録されるのかわからないけど、シャオくんは嫌がるに一票」
アスカ・ラクスネス:「あっイリーガルっていうのは、うちの非正規雇用の協力者のことですね」
シャオミン:「それ、登録すると、そっちの命令に従う必要があるわけ?」
ティエン・フー:「俺も一度世話になったがそう言う感じらしいぞ」
ティエン・フー:↑例
アスカ・ラクスネス:「あくまで善意の協力者、って位置づけですね。まあ、積極的に敵対しない限りはそんなうるさくしませんよ」
アスカ・ラクスネス:「あとオーヴァードの力を外に向けてガンガン披露されるのもちょっと困りますけど……」
アスカ・ラクスネス:社長をちらっと見る。「わりと節度を要求しますねえ。そのへんは」
ルー・バイメイ:「おほほ……」
ギザミァ:「あ。やぶへびぃ?」
シャオミン:「それは元々やらないよ。自分の力の内を、わざわざ見せびらかすことないだろ」
アスカ・ラクスネス:「シャオくんはそういうタチでしたね」
シャオミン:「普通の人間だって、わざわざ自分の預金残高を公開しないだろ。必要な時に引き出すだけだ」
シャオミン:「ともあれ、今ここで登録しろと言われたらNOかな」
アスカ・ラクスネス:「ところがそれを担保に賭ける人はそうも行かなかったりするものなんです」
アスカ・ラクスネス:「え~」
アスカ・ラクスネス:「しましょうよ~」
ギザミァ:「吾輩はよく通帳がスッカラカンなのを社長にアピールして同情心に訴えかけているがな」
シャオミン:「正直、UGNがどんな組織かちゃんと分かった訳じゃないんだ」
シャオミン:「アスカ以外の人間も知らない。そこと敵対するなって言われても、約束できないな」
ギザミァ:忙しく酢豚をかっこんでいる。
アスカ・ラクスネス:「ふふ。それ……」
ルー・バイメイ:「悪い例を出すんじゃないわよ……」ギザミァをにらみつける
アスカ・ラクスネス:「あたしのことは、信じてくれてるって思っていいんですね」
シャオミン:「俺は約束を守る人間だから、いい加減な約束は結ばない」
シャオミン:「……そりゃあ、ある程度はな。一緒に何かやったって実績がある」
リー・コンハイ:「シャオミンさんは御し難い方ですねえ」にこにこしている。
シャオミン:「別に、今回みたいな仕事なら引き受けたっていいさ。そういうのに登録しなくたって」
アスカ・ラクスネス:「えへへ……」
シャオミン:「必要になれば求める。対価と内容に納得したなら引き受ける。それだけの話だろ」
シンビア:「シンプルすぎて逆に面倒くさいんだ」
ギザミァ:「シンプルすぎて面倒くさくないとフー先生みたくなっちゃって心配だぞ」
アスカ・ラクスネス:「それもまあまあ酷い事言ってますけどね」
ギザミァ:「いつの間にか腕が金ピカになってるしなァ」
ティエン・フー:「生きてれば腕が金ぴかになる事もあるからな。売れるわけでも外せるわけでもないから、少し面倒は増えたが…」
ティエン・フー:「まあおおむね日常の範囲内といえよう」
ルー・バイメイ:「普通なんないわよ、金ピカには」
アスカ・ラクスネス:「売らないでくださいね。それどこか出回ったら大事なんですから……」
シャオミン:「すごいセンスだよな。映画の悪趣味な金持ちでも見たことないよ、義手が黄金って」
ギザミァ:「言われてみれば……シャオくんの腕も光るしシンビアちゃんは全身がやんわり光ってるし」
シャオミン:あっ一緒にされた……という顔。
ティエン・フー:「やはり、生きていれば光る事もあるだろう。腕が光っているなら光っているなりの日常を送るのが生きるということだ。」
ギザミァ:「深い…………」
ルー・バイメイ:「そうかしら……?」
ギザミァ:流され易い女。
ティエン・フー:「難しい機械になったり、データ?とやらになってもな……」フカヒレ?的なものを食べ、舌があまり上等なものを食べなれていないので味がわからず、「?」という顔になっている
リー・コンハイ:「先程の──シンビアさんの力を地下の哨戒に使えるかもというお話ですが」
リー・コンハイ:「良いのですか? 生き馬の目を抜く獅蠍会に、幼気な少年を任せるような事を言って──少年?」
シンビア:「19歳だよ!」
シンビア:「行くところもないし。良くしてくれると嬉しいけれど……」
シャオミン:「は?19なの?」
シンビア:「10年前に9歳だったからね」
ルー・バイメイ:「単純な算数だわ……」
アスカ・ラクスネス:「ええ~っ」
ギザミァ:「19年のうち何年くらい意識あったの?」
シンビア:「…………」曖昧な微笑。
シャオミン:「もう10歳くらいってことでいいだろ」適当にまとめながら焼売を口に放り込む。
ティエン・フー:「せっかくそう言う意味では便利な体になったものだし、食い扶持を稼げるに越したことはない」
ティエン・フー:「元より遊牧の民は物心ついた時が働き時だ。リーさん」
リー・コンハイ:「はい。フーさん」
ルー・バイメイ:「でもUGNが来るならそこの預かりになるのかしら?野に放っておくわけにも行かないでしょうし」
シンビア:「19歳……」
ルー・バイメイ:「ぶっちゃけオーパーツでしょこの子」
ティエン・フー:「特に彼に異存がなければ、雇っても損はないと思う」
ティエン・フー:「オーパーツ?だと何が問題なんだ?ルー先生」
リー・コンハイ:「差し当たっては周囲への説明に、私が苦労する……ですかね」
ルー・バイメイ:「さっきアスカが言ってた……外に向けて力を披露したらまずいでしょ」
アスカ・ラクスネス:「まあフーさんの手もオーパーツなんですけど……」
ルー・バイメイ:「確かに……」
リー・コンハイ:「とはいえ、つまり恙無く日常を送るにはある程度の後ろ盾があるに越したことではないでしょうし、どうでしょう。我らと手を結ぶのは」
シンビア:「うん。いいよ!」
ティエン・フー:「なるほど……」
シンビア:悩む様子もなく応じる。
アスカ・ラクスネス:「シンビアは素直ですねえ」
アスカ・ラクスネス:「いや、シンビアさん……?」
シンビア:「カブーシャの人たちが、ただ信じる神様を信じて、好きな相手と一緒に暮らして……」
シンビア:「そういう事ができる街を守れるなら、生き残った意味もあるのかなって。だからさ、コンハイ」
リー・コンハイ:「ファミリーに入るつもりなら呼び捨てはまずいかもしれませんね。私は気にしませんが」
シンビア:「コンハイ……さん」
ルー・バイメイ:「上下関係……」
シンビア:「いつまでもシャオくんに碌でもないって言われない、いい街にしてね!」


◆Ending02◆ルー・バイメイ/サン・ヴァン・ティエン・フー

GM:白医薬集団有限公司 オフィス
GM:香主から謝礼金を弾まれ息の詰まる食卓を切り抜けたルー・バイメイとティエン・フーの二人は、なんとか遺跡から持ち帰れた“揺”のデータを普通に医療目的で使えるようにヒィコラ解析するギザミァを尻目に、今回の報酬のことなどを話し合うのだった。
ティエン・フー:ギザミァ…立派になって…
ティエン・フー:『揺』は人体スキャン技術でしたね
ホワイトメディカル職員:「こちらお茶になります」
ルー・バイメイ:「……ッハァ~~~~~……」椅子に深く倒れ込む
ルー・バイメイ:「ありがと……」
ティエン・フー:「有難い。いただきます」ズズ~~~~
ティエン・フー:貰えるものに遠慮がない
ホワイトメディカル職員:「うわっ浮浪者が増えて……なんでもありません」
ティエン・フー:増えた浮浪者です
ギザミァ:「口が滑りすぎるだろおたくの社員」
ホワイトメディカル職員:「誰のせいだと…………」
ルー・バイメイ:「風通しのいい社風と言いなさい」
ティエン・フー:「いや、場違いなのは事実だからな」それと遠慮は別という、のさばる浮浪者特有の図々しさを出す
ティエン・フー:「まずは仕事がひと段落したようで何よりでした、先生。調査手伝い・荷運び等と言う話でしたが、ルー先生には調査中何度もお世話になった」
ギザミァ:「まぁ吾輩のような特大のアレが転がり込む程度には風通しがいいな」
ギザミァ:「良いことだ良いことだ」
ルー・バイメイ:「世話になったのはこちらの方よ。思った以上の働きでした」
ルー・バイメイ:「というわけで報酬……口座とかないわよね。キャッシュの方がいいかしら……」
ギザミァ:「なさそう~」
ティエン・フー:「仕事による拘束期間中の食事と、後は妥当なだけの額をと言う事でしたね」
ティエン・フー:「口座は管理出来ないため持っていません。」いきなり詰ませに来る
ギザミァ:「口座開設が出来る社会的身分なのかどうかも危ぶまれる」
ティエン・フー:「一応こういうもので持ち歩いてはいますが」ボロボロの封筒を出す。基本的にここ3日分ぐらいの食費が入っている
ギザミァ:「あのさぁ……」
ルー・バイメイ:「あんたのことだから暴漢に襲われる心配はなさそうだけど、普通にスリに盗られそうね……」
ティエン・フー:「余計なものは持たぬ主義なのだ」こういう事を言う者がいるとき、多くの場合必要なものも持っていないが、本人は気付いていない
ルー・バイメイ:「ふふ、短い付き合いだけど、あんたはそういう奴よね」
ルー・バイメイ:「そういう欲のないところ、クッソつまんない奴だと思ってたけど……あんたはそれでいいのかも」
ティエン・フー:「はあ、スリに及ぶものがいればそれも縁。この額で僅かに食いつなげるのならばそれもよいでしょう」路銀を求めて働けば済む事…
ティエン・フー:「しかし、今受け取るものをすぐに失くしてはルー先生への礼を失しますな。ううむ」
ギザミァ:「アレやろうぜアレ!」
ギザミァ:「小説とかでたまにある……服の裏地に縫い付けるやつ! 路銀を!」
ティエン・フー:「縫いつける程布がないが…」
ティエン・フー:軽装!
ギザミァ:「ほんとじゃん…………」落胆!
ルー・バイメイ:「まあ下手にお金を渡しても使わないでしょ」
ギザミァ:「ほほう。何かアイデアがおありで?」
ルー・バイメイ:「というわけで、代わりといっちゃ何だけど……ボディーガード契約とかどう?」
ルー・バイメイ:「別に常に護ってろってわけじゃないけど。契約社員的な……」
ティエン・フー:「はあ。」ぼんやりしている。「ルー先生には命を救われた身だ。働いてよいと言うのであれば働かせてもらいます。」
ティエン・フー:「暫くは供養のためここに留まらねばならぬと思っていたので」
ティエン・フー:「それでは、ルー先生。一つ、今この場で幾らかを使いたいのですが宜しいか」
ギザミァ:「いいじゃん。ちゃんとした服も仕立ててもらいなよ~先生? 今のままだととても警備の人には見えないからネ」
ルー・バイメイ:「それはちょうど良かったわ……何かしら?」
ティエン・フー:「ム。」言われてしまった。「いえ、ギザミァに一つ、服を仕立ててやって欲しいと思いまして。」
ギザミァ:「え!? シンクロニシティ!?」
ティエン・フー:「生きるべきものが生きており、立派にやっていた。それが俺には嬉しいのです。であるならば、幼少を知っているものとして一つ餞を送ってやりたいと思っていた。」
ギザミァ:「わ、わーっ……先生……!」
ルー・バイメイ:「へぇ~っ」
ギザミァ:感涙した様子で声をつまらせている。
ティエン・フー:「後はギザミァの言う通り、働く場に失礼のないような服を設えておきます。」
ルー・バイメイ:「意外とセンスあるじゃない。そういう情動には疎いと思ってたけど」
ルー・バイメイ:「そうと決まれば、早速行っちゃう?服屋」
ルー・バイメイ:「このあたしのセンスでビシッと選んであげるわ」
ティエン・フー:「ありがたい。己一人では何も決まらぬ所。世話になります」
ギザミァ:「吾輩も白衣ツインテロリの端くれとしてこのきったない白衣には誇りを持っているケド……」
ティエン・フー:「医療の場に携わる以上は不衛生を思わせてはいかんからな…」俺はいいが、俺はな……
ティエン・フー:「必要なことだ」
ルー・バイメイ:「犬に食わせなさいそんなもん」
ギザミァ:「もちろん新しいおベベはほしい! ウッヒョー! ゴチになります!」
ルー・バイメイ:「決まりね」壁のネームプレートを『外出中』に変える。
ルー・バイメイ:「ヤン君!ちょっと出かけてくるから!……今日は安全なところ!」
ホワイトメディカル職員:「手切れ金ですね。社長もついにあの女を見限ってくれるんだ……」ホロリ。
ティエン・フー:「……」無言で通りすがり際、職員に会釈をする。
ホワイトメディカル職員:「アッ……先程はスイマセッ……」
ティエン・フー:「………」一瞬ギザミァを見る
ティエン・フー:(まあいいだろう、見た感じでは大分立派にやっていたし……)
ギザミァ:「?」なんとなく笑顔を返す。ニパッ。
ティエン・フー:「お気になさらず。」何事もない。仕事は終わり、これも生きていれば無数ある、穏やかな日常だ。


◆Ending03◆アスカ・ラクスネス/シャオミン

GM:戈局街 地上
GM:比較的路地がやかましくなく、比較的道路が汚くはない通りに面したアクセスの良い立地。
GM:ここにはリー・コンハイがUGN支部の候補地の一つとして示したエリアである。改装中の札が立てかけられており、表の看板に示されたテナントも実体はなさそうだ。
GM:アスカ・ラクスネスは、戈局を知るシャオミンの案内で、その確認にやってきていた。
シャオミン:「かなりいい場所を取ったね、コンハイさん。この辺りにしてはだけど」
アスカ・ラクスネス:「こんなところあるんですねえ」だぼっとしたダウンコートを羽織っている。
シャオミン:「仲良くしたいっていうだけの事はある。外からどう見えるかは知らないけど」
アスカ・ラクスネス:「もっとこう……どこも賑やかだと思っていました」
シャオミン:「まあ、どこにだって騒ぎ立てない方がいい場所はあるからね。マフィアの塒の前とか……ここはそういう理由でもないけど」
シャオミン:「中まで見ていくの?鍵は借りてあるんでしょ」
アスカ・ラクスネス:「確かにあたしも閨は静かな方が好みですねえ。はい、もちろん」
アスカ・ラクスネス:「見掛け倒しだったら困ります」
シャオミン:「了解」そんな会話をして、二人、閑かな建物の中へと入っていく。
アスカ・ラクスネス:「ただいまです」入るなりそんな事を言う。
シャオミン:「もう住んだ気でいるのか」
アスカ・ラクスネス:「住んだときのシミュレーションです」
アスカ・ラクスネス:「シャオくんもやってみます?」
シャオミン:「そうかい。好きにやりなよ」
シャオミン:「なんでさ。あなたのとこの建物になるんだろ」
アスカ・ラクスネス:「一緒になるかもしれないでしょう」
シャオミン:「なる予定はないし、なるとしてもやらない」
アスカ・ラクスネス:「ええ~」
アスカ・ラクスネス:「でもかなりよさげな普請ですねえ。内装も」
アスカ・ラクスネス:言いながらコンセントを探している。
シャオミン:「そうだね。調度品が少し足りない感じはするけど、引越し前ならこんなものだろう」
アスカ・ラクスネス:ドライバーを取り出して差込口のカバーを外している。「そのまま使っていいんですかね。ここにあるもの」
シャオミン:「充電でもするの?」
アスカ・ラクスネス:「いえ。盗聴器とかあるのかな~と思いまして」
アスカ・ラクスネス:「無いんですね。てっきりあるかと思ったんですけど」
シャオミン:「流石にそこまでいい加減な人じゃないでしょ、コンハイさんは」
シャオミン:「こうして調べられて見つかったなら、何もかもご破談じゃないか」
アスカ・ラクスネス:「でもあたしはコンハイさんしか知りませんから」
アスカ・ラクスネス:「組織の意図がどうかは、確かめてみないとどうにも」
シャオミン:「その時はあの人に組を治めきる力がなかったってことだな」
アスカ・ラクスネス:「あははっ。悪口だ」
シャオミン:「仮定の話だろ。出なかったんだから称賛さ」
シャオミン:「粗が出ないようにやれてるってことだ。今の所は」
アスカ・ラクスネス:「たしかに。もっと巧妙かもしれませんけど……」
アスカ・ラクスネス:「これでお風呂だったらヤですねえ」
シャオミン:「そんな場所に仕掛けても役立つ情報モノは取れないだろうに」
シャオミン:「まあ、調べたいなら気が済むまでやればいいけど……」
シャオミン:適当な椅子に腰掛ける。自分は手伝わないぞという態度でもある。
アスカ・ラクスネス:「取られたくない秘密モノが撮られちゃうんですっ」
アスカ・ラクスネス:「まあいいですけどね」椅子にコートを掛ける。
アスカ・ラクスネス:「正直見つかったほうがあたしたちには得なんで」
シャオミン:「ほんとに正直だね」やや呆れ混じりに。
アスカ・ラクスネス:「あは」薄く笑う。「そういうものでしょう」向かいに座る。
シャオミン:「……調べるんじゃないのかよ。盗聴器」
アスカ・ラクスネス:「それはいつでもできるでしょう?」
アスカ・ラクスネス:「こうやって、お客さんが来たときの感じを測れるのは、今だけですから」
シャオミン:「そう……で、成果はあった?」
アスカ・ラクスネス:「成果はシャオくんから聞くんです」
アスカ・ラクスネス:「どうです?照明の当たり方とか、そういうので」
アスカ・ラクスネス:「こちらが佳いように見えます?」
アスカ・ラクスネス:にこりと微笑む。
シャオミン:「当たり方、って……」息を吐き、面を上げる。薄い明かりに、白い髪と肌を照らし出されている。
シャオミン:「知らないよ。俺は大工でも家具職人でもないし」
シャオミン:「部屋の内装なんて気にしたこともない。普通に暮らすのに不自由なければいい」
アスカ・ラクスネス:「部屋じゃないですよ。あたしの印象です」
アスカ・ラクスネス:「可愛く見えてます?」
シャオミン:「……自覚してかどうか知らないけど」
シャオミン:「間違いなく器量は好いよ。ただ、そういう距離感は……」
シャオミン:「ちょっと警戒する」
アスカ・ラクスネス:「うーん。どういう距離感がいいんでしょう」椅子から立つ。
アスカ・ラクスネス:とんっ、と一歩離れる。
アスカ・ラクスネス:「これくらい?」
アスカ・ラクスネス:「あたしとしてはこれ結構遠いですけど」
シャオミン:「……え?」
シャオミン:「今ので物理的な話って取られる事あるのか……ああ、もう」
シャオミン:前髪をかきやり、立ち上がる。
シャオミン:「その辺りでいいんじゃないのか、多分。知らないけど」
シャオミン:立っているあたりを無造作に指でさして。
アスカ・ラクスネス:「ええ~」
シャオミン:「そもそも、俺が引き受けたのはここへの道案内だけだ」
シャオミン:「内装の調節に協力するなんて言ってない」
アスカ・ラクスネス:「中見る?とか言ってくれたじゃないですかあ」
アスカ・ラクスネス:「というかシャオくんなんかあたしに冷たくないです?」
シャオミン:「俺に言わせるとアスカが馴れ馴れしすぎるんだけど」
シャオミン:「どういう反応を期待してたんだよ、逆に……」
アスカ・ラクスネス:「んー……そう言われると難しいですね」
アスカ・ラクスネス:「君がいるならUGNに入っちゃうぞ~みたいな……?」
シャオミン:「俺に言わせれば、そんな事を言う男ほど信用できないものもないと思うけどな……」
アスカ・ラクスネス:「確かに……」
シャオミン:「まあ……そんなに雑談がしたいのなら、聞きたいことくらいはあるけど」
アスカ・ラクスネス:「なんです?」
シャオミン:「アスカの能力……というか、戦いの時に呼び出してたやつらのこと」
シャオミン:「後でその辺り教えてもらえるみたいな話をした気がするし。出会った時に……」
アスカ・ラクスネス:「ああ、そうですね」
アスカ・ラクスネス:「しますか。その辺の話を」
アスカ・ラクスネス:「遺産ってカテゴライズされるアイテムがあるって話はちらっとしましたよね」
シャオミン:「ああ。フーさんの腕とかだよね」
アスカ・ラクスネス:「そうですね、人の粋を超えたレネゲイドの産物みたいな」
アスカ・ラクスネス:「あたしにもそれがあるんです。とはいえ実体を持つものじゃないんですけど……」
アスカ・ラクスネス:「あたしの心には、牢獄があるんです」
シャオミン:「心に……」
アスカ・ラクスネス:「はい。あたしが繰り出してる影は、それらの投影」
アスカ・ラクスネス:「仮釈放みたいなものですね」
シャオミン:「理屈はよく分からないけど……とにかく、あの黒い怪物を押し込めてるわけか。そこに」
アスカ・ラクスネス:「はい。ただ……」
アスカ・ラクスネス:「声が聞こえるんです。その中から」
アスカ・ラクスネス:「それが、あたしをずっと詰り続けてる」
シャオミン:「……何を言われてるんだ?」
アスカ・ラクスネス:「“お前は嘘つきだ”“体を寄越せ”」
アスカ・ラクスネス:「そんな感じですね」自嘲するように薄く笑う。
シャオミン:「厄介そうだな、そりゃ。塒の前で騒がれるなんてもんじゃない」
シャオミン:「追い出せないのか?」
アスカ・ラクスネス:「遺産の適合者は、付き合い続けるしかできませんから」
シャオミン:「それにしたって、屈服させて黙らせるとか……」口にしかけて、黙り込む。できるならとうにやっているだろう。
アスカ・ラクスネス:「……これで」
アスカ・ラクスネス:「お気楽で脳天気な女じゃないって理解ってもらえましたかね」
シャオミン:「……」
シャオミン:「もしかして……咎められてる"嘘"っていうのが、それなのか」
シャオミン:「そうだとしたら、息苦しい話だな。それでよく……」
シャオミン:「組織のためにとか、秩序のためにとか、そんな理由のために精を出せるもんだ」
シャオミン:「……皮肉じゃないぞ。感心してる。普通に」
アスカ・ラクスネス:「……それですよ」
アスカ・ラクスネス:「あたしは組織や秩序のためじゃないですから」
アスカ・ラクスネス:ソファに腰掛ける。「人です」
アスカ・ラクスネス:「人からよく思われたくって、こういうことをやってるんです」
シャオミン:「それで、どう見られるか気にしていたのか」
アスカ・ラクスネス:「はい。感心されたり、可愛く見られたり、正しいと思われたり……」
アスカ・ラクスネス:「そういうの、好きなんです」
シャオミン:「明白な欲望だな。そっちの方が……」
シャオミン:「大分、共感はしやすくなった」
アスカ・ラクスネス:「んふふ」ソファに深く身を沈めこむ。
シャオミン:「でも、思ったよりは可愛らしい話だ。正直……」
シャオミン:「もっと打算的な娘かと思ってた。戈局には…」
シャオミン:「自分の容姿を手段にして、我を通したり他人を謀るような娘が少なくなかったから」
シャオミン:「俺の言ってた警戒は、そういう感じだよ。……そういうのと一緒に考えたのは」
シャオミン:少し言葉が詰まってから。「悪かった」目も伏せずに口にする。
アスカ・ラクスネス:「……」
アスカ・ラクスネス:ソファに身を沈めたまま、寝息を立てている。
シャオミン:「……は?」
シャオミン:「この流れで寝ることあるか?」
シャオミン:わざわざ揺すって起こすまではしないが、小さく舌打ちする。
アスカ・ラクスネス:ふと、寒い冬の日に窓を少し開けたかのように。
アスカ・ラクスネス:幽かに冷たい風が吹いた気がした。
アスカ・ラクスネス:その目は閉じたまま、寝息を立てたまま。
アスカ・ラクスネス:「――暁明シャオミン」アスカ・ラクスネスの口から、寝息に重なってもう一つ、冷たい声音の音が漏れた。
シャオミン:「……ああ、そういう」
シャオミン:「寝るとそうやって出てくるから、あんまり眠れないんだな。そいつ」こんな所でいきなり眠りに落ちてしまう程には。
アスカ・ラクスネス:「それを信じるな」
アスカ・ラクスネス:「君の見ていたそれこそが――」
アスカ・ラクスネス:「獄庫ヒトヤクラから出でし、最悪の“怪物”だ」
シャオミン:「……また、急に一から話をひっくり返すやつだな」
シャオミン:「そもそも牢獄ってのは、咎のあるやつが閉じ込められる場所じゃないのか?」
シャオミン:「見た所、閉じ込められてるのはあなたの方だと思うんだけど」
アスカ・ラクスネス:「その咎を用いて、外に放てば」
アスカ・ラクスネス:「それこそが、付け入られる隙に……」
アスカ・ラクスネス:「ん……」
アスカ・ラクスネス:それきり、冷風は吹き止み。
アスカ・ラクスネス:再び寝息だけが、規則正しく聞こえる。
シャオミン:「……」嘆息。「こっちはこっちで、説明のいい加減なやつだ」
シャオミン:眠りに落ちた身体にコートをかけてやりながら。
シャオミン:「別に……どっちでもいいよ」
シャオミン:「あなたにとっての真実が何だろうと、俺の知ってる方のアスカはこっちだけだし」
シャオミン:「"怪物"呼ばわりなんてのは、俺も経験がある……悪事ってのが世の法を犯すことなら、それも同じだよ」
シャオミン:「俺をどうにか説得したいなら」
シャオミン:「次に起きてくる時には、もう少し価値のある話を用意してくれ」
シャオミン:それだけ語りかけると、向かいの椅子に座り込む。眠りに落ちることはしない。
シャオミン:ただ、悪魔と呼ばれた少女のかたちをしたものを見る。やはり、少しぞっとするほどに美しい。
シャオミン:「……本当に、どっちでもいいんだよ。あなたが怪物だろうと、人間だろうと……」
シャオミン:「俺に利を齎すなら付き合うだけだし、俺から何かを奪おうとするなら……」
シャオミン:「……容赦はしない。どっちであったとしても、だ」
シャオミン:……応答はない。静かな寝息と時計の針音だけが、冷え切った部屋に響いていた。


◆Ending03◆サン・ヴァン・ティエン・フー

GM:C3ソーラー発電プラント。
GM:完成すれば中国全土で使用される電力の40%を賄うことが可能とされていたその施設は、
GM:遺棄されていたソーラーパネルを修理して使用するだけでも、街で使用される電力を供給して余りある。
GM:広陵たる砂に、太陽を向いて等間隔で太陽電池が佇む光景のはずれに、それはある。
GM:慰霊碑だ。10年前の事変で死んでいった者たちの。
GM:公には事故とされ、隠蔽を行った者どもがいなくなった今、彼らがなぜこの世を去ったのかを正しく知るものはほとんど居ない。
GM:だが、故にここでは、カブーシャの民と漢民族を隔てるものもまた無かった。
ティエン・フー:遺品も死体も残ってはいない。ただ、どのように死したかを知った者として、自然と男はその場にいた。
ティエン・フー:一本の線香が火を点けられ、煙をくゆらせた。それは、この地に建てられた無数のソーラーパネルの柱に絡みつき、通り抜け、やがて砂漠の空へと消えてゆく。
ティエン・フー:カブーシャの民も、この地に何かを見出したものも、多くのものがあの時、その場所で死んでいった。揺れる煙は導だ。彼らの祈りが天に上るよう、彼らが再び風となり、故郷に吹けるよう。
ティエン・フー:命芽生えぬ砂漠に生み出された、不自然で、しかし必要とされた場所。
ティエン・フー:猥雑な活気。利権が凌ぎ合い、争いの絶えぬ戈局街は、幾らかの秩序を経て、尚歪んだ繁栄を続けるだろう。
ティエン・フー:ろくな場所ではない。しかし、この場所に吹いている風は、案外悪くはなかった。
ティエン・フー:この祈りと風は、今を生きる誰の為のものでもない。確かに、必要から生まれたものではない。
ティエン・フー:…そこにただ、あるものだ。
"ツゥ":「来てたのか。律儀なやつだな」
"ツゥ":槍を背負った影が隣に立ち、祈りの仕草をする。
ティエン・フー:「共に過ごした者もいる。ここに名前は記されていない。だが、見知った事もあるもの達だ。」
ティエン・フー:「覚えているだけだ。」
"ツゥ":「この国じゃ、一度の縁を手繰って葬式に来るやつは好かれると相場が決まってる」
"ツゥ":「ありがとな」
ティエン・フー:「必要な事をしただけだ。」それは、己にとって。「どういたしまして。…しかし」
ティエン・フー:「俺がいる時に、よく顔を出す気になった。やめたのか、己を殺すのは。」
"ツゥ":「……“シュアイ”に謝ってきたよ」
"ツゥ":「絶対に、そういうことはしないと決めてたんだけどな」
"ツゥ":「間違いだったと一度でも認めたら、それが決定的なものになってしまいそうで……でもさ」
"ツゥ":「"シュアイ"が……シンビアが生きて……喋ってるのを見たら」
"ツゥ":「やっぱり思うよ。生きてたほうが良いんだ。当たり前だ」
"ツゥ":「お前の言う通りだ……」
"ツゥ":絞り出すように口にして、静かに泣く。
ティエン・フー:「お前の必要はお前だけのものだ。だが、外から不要と言えるものもある。」
ティエン・フー:「死ぬしかない旧き戦士も、そうではなかったはずの友も、失えば哀しいに決まっている。」
"ツゥ":砂はその涙を吸い、すぐに砂漠の大気へと消し去ってしまう。
ティエン・フー:言葉は続かなかった。これ以上は言う必要もない。
"ツゥ":「お前は気にしないだろうけれど」
"ツゥ":「迷惑をかけて悪かった」
"ツゥ":「戦士に気休めは必要ない、って言っただろ」
ティエン・フー:「その内、また闘おう。決着は、つけれず仕舞いだったからな」
"ツゥ":「全くの通りだ。誰よりもシビアに行動しているつもりで、どこかで都合の良い考えに縋っていた」
"ツゥ":「だからあの時、きっと戦う予感がしてたんだ」
"ツゥ":「ああ。また……」
ティエン・フー:己のアゴをなでる。これを言っていいものか、と考え…首をひねった
ティエン・フー:「お前、頭がいいだろう」
"ツゥ":「急になんだ?」
"ツゥ":困惑したように、分かれを告げようとしていた口が止まる。
ティエン・フー:「今までの自分をこうも省みられると、随分とまともな人間を見ている気になってな………」
ティエン・フー:「うむ、"ツゥ"。あの悪童が、立派になった。」
"ツゥ":「よせよ。時が経てばそういうこともある。遅すぎるくらいだ」
"ツゥ":恥ずかしそうに応じて。
"ツゥ":「──ネアエナだ。ネアエナ・ヤムシー・サックァーレト。覚えなくていいぜ。ただまあ」
ティエン・フー:「ネアエナ・ヤムシー・サックァーレト。…ネアエナ・ヤムシー・サックァーレト。……いや。覚えた。」
"ツゥ":「俺は覚えてる。サン・ヴァン・ティエン・フーだろ?」
ティエン・フー:「…そうだ。」
"ツゥ":「普段は“ツゥ”でいいぜ。長いからな」
ティエン・フー:「わかった。…"ツゥ"。それも、お前の大事な名前だな。」
ティエン・フー:「"ツゥ"。」
"ツゥ":「何かな」
ティエン・フー:「『死ぬために戦っている奴に出会ったら、どうするか』。──本当に、最初から、それしか考えられず、死ぬためだけに戦っている奴に、いつか出会う事があるかもしれん。」
ティエン・フー:「お前は慈悲深い女だった。翁を鑑み、友を刻みこんでいた。だが、いつか本当に出会う事があるかもしれん。」
"ツゥ":「……」
"ツゥ":己が慈悲深いとは思わない。この男は、どうにも人を正しいものだと思いたがりすぎるのではないか。
"ツゥ":「嫌ってほどじゃないから訂正はしないけどね。それで?」
ティエン・フー:「俺はその時、恐らくは、そいつの前に死ぬ。生きている方がいい。だが、あるかもしれん。」必要な事だから、考え続けていた。「殺さないでくれ、死なないでくれといいながら死ぬ。」
ティエン・フー:「俺の名前を覚えておいてくれ。それだけでいい。」
"ツゥ":「バカ。縁起でもない」
"ツゥ":「まあ。フーはどう見ても器用じゃないから、無理だろうが……俺と同じくな」
"ツゥ":「なんとか出来るやつを頑張って探してくれよ、そういう時は」
"ツゥ":「生きてる方がいい、って教えてくれるやつだ」
ティエン・フー:「そうだったな。」
ティエン・フー:「『それでも』──生きている方が、当然いい。」
"ツゥ":「そうとも! どうしようもない奴だって気が変わることはあるさ」
"ツゥ":「じゃあね。また会おう」
ティエン・フー:「お前は何処に行く?"ツゥ"。」
"ツゥ":「そうして今度は、何を負うこともない、ただの勝負をしよう」
"ツゥ":「さあね。シンビアを見てやるのもいいし、死んだ奴らのぶんまで外を見聞するのもいい」
"ツゥ":「槍でも倒して決めるよ。再会も案外すぐかもな」
ティエン・フー:「そうか。今、必要な事がないなら、それはいいな。」
ティエン・フー:「ただの勝負ができる機会はそう多くない。楽しみにしておく。」それ以上に大事な事は幾らでもある。だが、そういう楽しさは、必要だ。
ティエン・フー:「ではな。」彼女の旅立ちを見送る。
ティエン・フー:──風が吹いていた。
ティエン・フー:歩くにはいい風だ。
ティエン・フー:別に、特別な意味があって吹く風ではない。ただ、そこに吹く風が──
ティエン・フー:砂漠の空を吹き抜けていった。





GM:──────
GM:────
GM:──

Double Cross the 3rd Edition
『サンディ・ダスティ・クリプティック・ラプソディ』全行程終了。
GM:お疲れ様でした!
ティエン・フー:お疲れ様でした!!!
ティエン・フー:本当にありがとう ありがとう(ぼろぼろ)
ティエン・フー:楽しかったです
アスカ・ラクスネス:おつかれさまでした!


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.


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