『アランロドへの侵攻』(GM:DT)


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“ラッシュフレイム”ウヅキ・アーチボルド( )キャラシート(PC1:冥王星)
“《機織師》/瑩徹色(クリア)碓氷張(うすばり)メルトキャラシート(PC2:缶詰)
“テオドーラ(ナイン)”アイシャ・テオドーラ・ローズキャラシート(PC3:ねり)
“シャクシューカ”六条(ろくじょう)クウリキャラシート(PC4:敗者T)

【Index】

オープニング:ウヅキ・アーチボルド
オープニング:碓氷張メルト
オープニング:アイシャ・テオドーラ・ローズ&六条クウリ
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
クライマックス
エンディング:碓氷張メルト
エンディング:ウヅキ・アーチボルド
エンディング:アイシャ・テオドーラ・ローズ
エンディング:六条クウリ

【プリプレイ】

GM:ではやっていくぜ よろしくね~
ウヅキ・アーチボルド:よろしくお願いします!
アイシャ・T・ローズ:よろしくお願いします。
六条クウリ:よろしくお願いします!
碓氷張メルト:よろしくおねがいしまーす!
GM:では今MAP上の配置の順に自己紹介してもらおうかな~
GM:参加者には身分証が必要ですからね
GM:ではウヅキちゃんから! お願いします
ウヅキ・アーチボルド:はーい!
ウヅキ・アーチボルドキャラシート
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルド。アランロド王立魔法学校の生徒です。15歳。
GM:王立魔法学校の生徒……
GM:現代異能TRPGの方ですか?
ウヅキ・アーチボルド:げ、現代異能TRPGの人です……
ウヅキ・アーチボルド:元気いっぱい笑顔いっぱいのやんちゃな女子!
ウヅキ・アーチボルド:なんでもありの箒レース「アズカバルレース」のエース選手で、
ウヅキ・アーチボルド:愛帚(っていうのかな?)の『フレイムボルト』でかっ飛ばします
GM:???
GM:まあ……ありますね 箒レースは
GM:何でもありなんだと思います
ウヅキ・アーチボルド:なぜか絶対あるはずだとおもってぇ……
ウヅキ・アーチボルド:高精度な爆発魔法の使い手!
ウヅキ・アーチボルド:具体的には、
ウヅキ・アーチボルド:爆発で他者を燃やしつつ、自分は被害を受けないことに長けています。
GM:ひどくないですか?
ウヅキ・アーチボルド:そんな!≪煉獄魔神≫にもそう書いてありますよ!
GM:ほんとだ……
ウヅキ・アーチボルド:そう、煉獄魔神とかを使いつつ、斥力跳躍で移動するデーモンウイングの使い手です。単体白兵!
ウヅキ・アーチボルド:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:ハタ迷惑ガール!よろしくおねがいします!
GM:では次は……メルトちゃん!お願いします
碓氷張メルト:はい!
碓氷張メルトキャラシート
碓氷張メルト:碓氷張メルト。芸術学区ムセイオンの生徒で《機織師》を名乗っています!
GM:とんでもねー肩出し衣装だぜ
碓氷張メルト:白セーラーに巻きスカートにタイツ。どう見ても露出を控えた黒髪ロングです
碓氷張メルト:糸にレネゲイドを織り込んで布を作ることでオーヴァードの戦闘にも耐えられるすごい生地を作ります
GM:すごい服だ
碓氷張メルト:ガチンガチン
碓氷張メルト:能力はバロールの魔眼を用いた氷の糸の生成。過剰な圧縮によって変化した氷は常温でも解けません!
GM:すごいぜ
碓氷張メルト:その極めた技術はムセイオンでも評価され、『パレット』の一人として封印されていました。
碓氷張メルト:色合いは瑩徹色(クリア)。難しい漢字ですね。
碓氷張メルト:師匠でもある旧マスターカラーズの芸術的な才能に心酔していますが、封印されたことに内心不安なども感じています。
GM:スケスケなんだ
碓氷張メルト:明朗会計ですとも
碓氷張メルト:今は封印されていた間の流行りを追いつつ、他人を着飾るアイデアを仕入れています。
碓氷張メルト:SNSでもアクセスできるよ。よろしくね。
碓氷張メルト:能力は《黒星の門》で至近負荷をケアしつつ攻撃したり鉄槌で反撃したりします。
碓氷張メルト:わからないことだらけです!よろしくお願いします!
GM:グフフ……色々教えてあげるね……
GM:よろしくおねがいします!
GM:では次は……アイシャちゃん!
アイシャ・T・ローズ:はい。
アイシャ・T・ローズキャラシート
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・テオドーラ・ローズ。
アイシャ・T・ローズ:メサイア学区の個人商店『ローズランド』で働く清楚でクラシックメイドな店員さんです。
アイシャ・T・ローズ:が。
アイシャ・T・ローズ:その正体はある装甲車のAIを母体とするレネゲイドビーイング。八月革命中に生まれた一歳児です。
GM:ケッ……まだガキじゃねえか
アイシャ・T・ローズ:ノヴァリス最年少PC……のはず(0歳児がいなければ)
アイシャ・T・ローズ:自己認識にAI時代の名残が強く、一人称が『当機』だとか反応もどこか機械的だとかありますが
アイシャ・T・ローズ:基本的には素直でクールで献身的です。ノヴァリスに住まう方々に奉仕するのが役目でしたので。
アイシャ・T・ローズ:見た目はメイドさんでも母体となった装甲車を体内に格納しており、
アイシャ・T・ローズ:普段は車体を実体化して乗り回したり、戦闘においても車体に秘めた機能を活用するなど
アイシャ・T・ローズ:車の方もまだまだ現役です。
GM:詰まってるってわけかよ わがまま車体(ボディ)が
アイシャ・T・ローズ:恐縮です(ずっしり)(体重:超重い)
アイシャ・T・ローズ:性能は運転。《巨匠の記憶》を使い倒すオールラウンダー。
アイシャ・T・ローズ:戦闘ではオルトロスでカバーリングしたり殴ったりします。
アイシャ・T・ローズ:IA適用に伴い防具が調達しにくくなったり財産点パトロンを失ったりしてますが今回も頑張って皆を守ります。
アイシャ・T・ローズ:よろしくお願いします。ぴーすぴーす。
GM:もしかして……ただで財産が手に入るのって おかしいんじゃないか……?
アイシャ・T・ローズ:気付いてしまったようですね……消すしか……
GM:消さないで よろしくおねがいします!
GM:では最後 クウリちゃんお願いします!
六条クウリ:はあい。
六条クウリキャラシート
六条クウリ六条ろくじょうクウリ。青春真っ只中の合コン委員会メンバーです。
GM:かわい~!
六条クウリ:普段は主に地下墓所玄室群の警備を担当しており、ほとんど持ち場から離れることがない。
六条クウリ:それというのも、そこにかつて主人と仰いだ生徒が眠っているから。とは言え最近はちらほらお出かけしたり他所でお仕事をしたりもしているのですが……
GM:へ~……
六条クウリ:星徒に関連する情報がなんやかや出回り、ちょっと身の振り方に悩んでいる……かも。
六条クウリ:地下墓所の守護者ということで、視覚でなく音で周囲の情報を得るすべに長けていたりしますが、
六条クウリ:本領はピュアハヌのジョックエフェクトを振り回す白兵型です。狂騒の旋律で周りごと攻撃力をガッと上げ、疾風迅雷でドッジ不能にして殴る。援護の風もあるよ。
GM:なんてことだぜ
六条クウリ:立ち絵でも持っている大鐘ハンマーで侵入者の存在を知らせ……そのまま叩く!
GM:弔鐘というわけ
六条クウリ:そんな感じです
六条クウリ:今回は……どうなるのか分からんが……適度に軽くなったり重くなったりしていくぞ
六条クウリ:よろしくお願いします!
GM:自由自在というわけ よろしくおねがいします!
GM:ではこの愉快な4人でセッをしていきましょう よろしくおねがいします~
碓氷張メルト:よろしくお願いします!
アイシャ・T・ローズ:よろしくお願いします(ぺこり)
六条クウリ:よろしくねえ~
ウヅキ・アーチボルド:よろしくお願いします!


【オープニング:ウヅキ・アーチボルド】

GM:登場侵蝕をどうぞ
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(35 → 37)


GM:【アランロド王立魔法学校】
GM:王立魔法学校の生徒たちは、4つの“魔法円サークル”にクラス分けがなされている。
GM:その内の一つ。"西の黄"と呼ばれる、勤勉や忍耐、献身や慈愛を司ると言われる魔法円。
GM:その校庭にて。練習に――励む(?)一人の少女があった。
ウヅキ・アーチボルド:「やっはー!」校庭を箒で突き進んでいる。
ウヅキ・アーチボルド:爆走といって差し支えない勢いでブーストをかけ、練習(?)をしている。


ジョージア・ユーヴォー:「……」視界の隅で生徒の一人が君を呼んでいるような気がする。聞こえないが。


ウヅキ・アーチボルド:「……?」
ジョージア・ユーヴォー:「……!」何やら叫んでいるような気もする。
ウヅキ・アーチボルド:「んー、……よし!」
ウヅキ・アーチボルド:箒の右側方を爆発させ、急速に方向転換!
ウヅキ・アーチボルド:その生徒の方向に向かって、爆走!
ウヅキ・アーチボルド:「なんか呼んだかなー!?」
ジョージア・ユーヴォー:「わっ」「きゃあああ!?」
ウヅキ・アーチボルド:直進し、ぶつかりそうなところで、爆発でブレーキをかける!
ウヅキ・アーチボルド:爆発も制御したので、目の前の生徒も(そんなに)被害を受けないはずだ。
ジョージア・ユーヴォー:「ひいっ」爆発には巻き込まれていないが爆風をひっかぶる。
ジョージア・ユーヴォー:「げほっ、ごほっ……!」
ウヅキ・アーチボルド:「大丈夫ー?」
ジョージア・ユーヴォー:「相変わらずだねウヅキ……」
ジョージア・ユーヴォー:ジョージア・ユーヴォーは、君と同じく“西の黄”に属する同級生だ。
ジョージア・ユーヴォー:「辺り構わず……いつか事故っても知らないよ?」
ウヅキ・アーチボルド:「最悪の事態だったとしても……」
ウヅキ・アーチボルド:「私は巻き込まれなくするから大丈夫!」
ジョージア・ユーヴォー:「そっか、よかった……」
ジョージア・ユーヴォー:「ん……」
ジョージア・ユーヴォー:「いや、よくないよ」
ウヅキ・アーチボルド:「よくなかったかぁ」
ウヅキ・アーチボルド:「それで、何か用ー?」
ジョージア・ユーヴォー:「あ、そうだった」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「ちょっと待って」
ジョージア・ユーヴォー:「さっきのでびっくりして……忘れた」
ウヅキ・アーチボルド:「?」
ウヅキ・アーチボルド:「そうとは……」
ウヅキ・アーチボルド:「じゃあ、思いついたらまた呼んで!」
ジョージア・ユーヴォー:「……あ」
ウヅキ・アーチボルド:箒にまたがろうとする。
ジョージア・ユーヴォー:「待って、思い出したから」
ジョージア・ユーヴォー:「待って」
ジョージア・ユーヴォー:「というか……もしあとから思い出しても……」
ウヅキ・アーチボルド:「ん」あと一瞬遅かったら、飛んで行ってた。
ジョージア・ユーヴォー:「またさっきのでびっくりさせられたらまた忘れるから」
ジョージア・ユーヴォー:「今ちゃんと聞いて」
ウヅキ・アーチボルド:「あはは、そうかも」
ウヅキ・アーチボルド:「うん、聞くよ」
ジョージア・ユーヴォー:「今ね。お姉のところに……」
ジョージア・ユーヴォー:「“外”の子が来てるんだって」
ジョージア・ユーヴォー:「見に行かない?」
ウヅキ・アーチボルド:「外……」
GM:アランロド王立魔法学校は、外との交流が極めて少ない。
GM:魔術の研鑽とは、非魔術師の他者らと交流してもなせるものではないと見做されていたからだ。
GM:ある程度自由に外に出回ることが出来るようになったのも、最近のことである。
ウヅキ・アーチボルド:「いいね、見に行こっか!」
ジョージア・ユーヴォー:「やった」
ジョージア・ユーヴォー:「勝手に覗いたらお姉に怒られるかもしれないけど」
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキの仕業なら……いつものことかってなるから」
ジョージア・ユーヴォー:「ぜひウヅキに来てほしいの」
ウヅキ・アーチボルド:「ん-?」
ウヅキ・アーチボルド:「……」しばし考え込んで、若干の違和感というかひっかかりを感じるが。
ウヅキ・アーチボルド:「ま、役に立てるならいっか!」
ウヅキ・アーチボルド:「乗ってく? 乗ってく?」
ウヅキ・アーチボルド:いつの間にか箒にまたがっている。
ジョージア・ユーヴォー:「うん」いそいそと乗って。
ジョージア・ユーヴォー:「ん……でも……」
ジョージア・ユーヴォー:「これ乗ると危ないかな」
ジョージア・ユーヴォー:「やっぱり降り……」
ウヅキ・アーチボルド:「っしゃ行こー!」
ジョージア・ユーヴォー:「あっ」
ウヅキ・アーチボルド:いうが否や、いやいう前に出発していた。
ジョージア・ユーヴォー:「きゃあああ!?」しがみつく。
GM:そのまま暴走箒が突き進み、あとでしこたま怒られたのだが――
GM:それは今語るべきではないだろう。


GM:シーン終了です。ロイス取得が可能。
ウヅキ・アーチボルド:ジョージアちゃん 〇好奇心/不信感 でロイス取得! 以上です!
GM:はーい!


【オープニング:碓氷張メルト】

GM:登場侵蝕をどうぞ。
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(33 → 40)


GM:【アランロド王立魔法学校】
GM:王立魔法学校の“魔法円サークル”の一つ、"東の青"。
GM:賢明や創造力、独創性といった要素を司る、その魔法円のロッジには、現在、
GM:珍しくと言うべきか、外からの来客があった。
フレデリカ・ユーヴォー:「……招聘に応じてくれて、まずはありがとうを言わせて」
フレデリカ・ユーヴォー:「ミス・メルト?」


碓氷張メルト:「お気になさらず。誰かが必要と望むならいつでも、です」
碓氷張メルト:「ムセイオンから出るのは久々ですしね……ええと、ミス・フレデリカ……でいいの?」
碓氷張メルト:幼い雰囲気の少女。表面が濡れたような長い黒髪に、白と青のセーラー服をアレンジして着こなしている。
碓氷張メルト:襟元に輝く校章は、芸術の輩を表すムセイオン。


フレデリカ・ユーヴォー:「ええ。“東の青”の“フィレ”。フレデリカ・ユーヴォー。フレデリカで構わないわ」
碓氷張メルト:「では、フレデリカって呼ばせてもらいますね」
フレデリカ・ユーヴォー:「私たちの学校は……ええと。外向きに表現するのであれば」
フレデリカ・ユーヴォー:「特殊なレネゲイドの行使方式をとる魔ほ……」
フレデリカ・ユーヴォー:「失礼。オーヴァードが多いの」
碓氷張メルト:「えぇ。そうみたいですね」
碓氷張メルト:「なにせ魔法を名乗ってらっしゃいますし。わかりますよ、うちの子達もそれぞれ模索してますから」
碓氷張メルト:楽しそうに笑っている。
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ。それでね。その行使には……」
フレデリカ・ユーヴォー:「事前に術式を編み込んでおく、というのもよくあって」
碓氷張メルト:「ふむふむ?」
フレデリカ・ユーヴォー:「これは攻防に限らずだけど。それにおける服飾の重要性は……」
フレデリカ・ユーヴォー:「……いえ。魔女に薬学を説くようなものかしら」
フレデリカ・ユーヴォー:「ミス・メルトのほうが詳しいわね」
碓氷張メルト:「同じ図柄を使い回すなら、事前に型紙に仕込んでおきたい、ということですね?」
碓氷張メルト:「それは確かに。個人毎のオーダーメイドになりそうです」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ、それも……強靭な素材が必要。それも……」
フレデリカ・ユーヴォー:「物理的にじゃなくてね。ああ、いえ個人的には物理的にも強いほうが嬉しいんだけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「その辺りは疎くて。魔術的な強度と両立できるのかしら」
碓氷張メルト:「問題はないと思いますよ?魔術……と言うものには疎いですけど」
碓氷張メルト:「歴史を紐解けば、着飾るのも魔術の一種、儀式と見做されていました。化粧や、いわゆる部族における戦士の衣装などは立場を表す他に──」
碓氷張メルト:と、開きかけた口を手で塞ぐ。
碓氷張メルト:「……本題は強度でしたね?はい、問題無いでしょう。刺繍のようなものです」
フレデリカ・ユーヴォー:「あら。魔法も詳しいのね」微かに微笑んで。
フレデリカ・ユーヴォー:「“外”の人は……こういうの全然疎いものだと思ってた」
碓氷張メルト:「お恥ずかしい。私達ムセイオンも、なかなか特殊な校風だと思ってくださいな」
碓氷張メルト:「表現に必要とあらば、魔術的な研鑽が必要な分野も必要ですので……まぁ、取材の一貫です?」
フレデリカ・ユーヴォー:「取材……よければ、うちの学校を見て回って貰っても大丈夫よ?」
フレデリカ・ユーヴォー:「あまり外の人に来て貰う機会がないからね」
碓氷張メルト:「良いんですか!?」身を乗り出す。
フレデリカ・ユーヴォー:「わっ、え、ええ……」
碓氷張メルト:「……あ、失礼」
フレデリカ・ユーヴォー:「許可を得ずに個人の陣に入ったりしなければ大丈夫よ……」
碓氷張メルト:「ありがとうございます。本物の魔法使いや魔女の文化に触れることも難しくて……」
フレデリカ・ユーヴォー:「あっ、あと“央の緑”の人たちと接触するのははあまりお勧めしないかな」
碓氷張メルト:「文献とは別に、常に身近に置いている人とは質感が異なりますから、そのリアリティは生活基盤に密接な影響を……」
碓氷張メルト:「央の緑”?」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ。私たちは4つの“サークル”に分かれているんだけど」
フレデリカ・ユーヴォー:「“央の緑”の子たちは……なんというか。“身内”の意識が強いから」
フレデリカ・ユーヴォー:「あまり歓迎はされないと思う」
碓氷張メルト:「なるほど。更に交流が薄いんですね……」
碓氷張メルト:済まし顔で言う瞳に、わずかに好奇心が宿っている
フレデリカ・ユーヴォー:「ミス・メルト? 失礼ながら……」
フレデリカ・ユーヴォー:「それも面白そうだって思ってないかしら」
碓氷張メルト:(横の繋がりが強いということは、独自の文化がありそうですよねえ)
碓氷張メルト:「………」
碓氷張メルト:「思っていません、よ?」
碓氷張メルト:にこっ!
碓氷張メルト:目が泳ぐよ。
フレデリカ・ユーヴォー:「……へえ」
碓氷張メルト:(対面だと表情を読まれるんでしたね……!)
碓氷張メルト:「ち、違います」
碓氷張メルト:「依頼人としてお話を持ってこられた場合は別だと思っていただけなのです」
フレデリカ・ユーヴォー:「はあ……」
フレデリカ・ユーヴォー:「それじゃあ、そっちに就かれないように」
フレデリカ・ユーヴォー:「こっちの依頼を増やさないとかな。意外とやり手なのね」
碓氷張メルト:「え? そんなつもりじゃ、なかったのだけど……」
碓氷張メルト:「ふふ。ありがとうございまあす。得しちゃった?」
碓氷張メルト:両手の指を合わせて喜ぶ。
フレデリカ・ユーヴォー:「そういうこと・・・・・・にしておくってこと」
碓氷張メルト:「うん、では、そういうことでお願いします」
フレデリカ・ユーヴォー:「じゃあ、改めて、ミス・メルト。何から始めればいいかしら」
フレデリカ・ユーヴォー:「……採寸?」
碓氷張メルト:「うふふ。そうですね。まずは採寸して……」
碓氷張メルト:「それからどんな服が良いか、教えてもらうね?」
碓氷張メルト:「本当の魔法使いが、どんなものを求めるのか……」
碓氷張メルト:「うん、楽しみにしています」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ」躊躇もなく、服のボタンに手をかけて。「私も楽しみよ、本当の職人さん」


GM:シーン終了です。ロイス取得が可能。
碓氷張メルト:フレデリカさんにとろ
碓氷張メルト:「フレデリカ・ユーヴォー ◯P興味/N人見知り」で取得!
碓氷張メルト:以上
GM:OK!


【オープニング:アイシャ・テオドーラ・ローズ&六条クウリ】

GM:登場侵蝕をどうぞ。
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(40 → 47)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(34 → 39)


GM:【キングダム 定時制領】
GM:君たちは魔法局の依頼を受けて、定時制の庭園に赴いていた。
魔法局生徒:「ごめんね、私たちの手に負えなくって……!」
魔法局生徒:「フランソワーズちゃんがまた暴れ出して……!一度鎮圧したあなたたちなら、なんとか出来ないかな?」
十掬キョウ:「うん、任せてよ!行こう、クウリちゃん、アイシャちゃん!」


アイシャ・T・ローズ:「はい」と頷くのは水色基調のクラシックなメイド服に身を包んだ少女。
六条クウリ:「まさかまた相対することになるとは……」どこか遠くを見る目になりつつも、大槌をくるりと回して構える。


アイシャ・T・ローズ:「あの時は三つ首に刈られてしまったことが原因でしたが」
アイシャ・T・ローズ:「今回はいくつ首なのでしょう?」
フランソワーズ:「グオオオ!」今回は一つ首だ。良く手入れされた動く灌木の竜。
アイシャ・T・ローズ:「元気そうな様子で安心しました」
十掬キョウ:「でも一本をゼロにしちゃうわけにもいかないよね」
六条クウリ:「ぼこぼこ殴って元気をなくさせる……みたいな方向性でいいのかな……?」
魔法局生徒:「叩きのめして動けなくしてくれたら……こっちで眠らせられる!」
六条クウリ:「眠るんだ」木。
六条クウリ:「いや今更か……」
アイシャ・T・ローズ:「よかった……」胸を撫で下ろしている。根元から刈らずに済んで。
アイシャ・T・ローズ:「では、崑崙山で使った手で行きましょう」
アイシャ・T・ローズ:即ち、アイシャが食い止め、キョウとクウリに仕留めてもらう形。
アイシャ・T・ローズ:「皆さん、準備のほどはいかがでしょうか?」
十掬キョウ:「オッケー!僕は任された!」
六条クウリ:「ん……こっちもいつでも」
アイシャ・T・ローズ:「畏まりました。終わったらマカロンと紅茶をご馳走しましょう」
アイシャ・T・ローズ:すっと手をかざすと、人の姿からしみ出すようにして一台の装甲車が躍り出る。
アイシャ・T・ローズ:これこそは『テオドーラ』。かつてアイシャ自身だったもの・・・・・・・
アイシャ・T・ローズ:その上にひょいと飛び乗り、
アイシャ・T・ローズ:「エンゲージ。走破モード設定終了」
アイシャ・T・ローズ:「重力制御グラビコンシステム起動。……行きます」
アイシャ・T・ローズ:ヘッドライトが元気に暴れるフランソワーズの姿を照らし出すと同時、
アイシャ・T・ローズ:アクセル。エンジンとタイヤが唸りをあげて距離を詰める。
フランソワーズ:「グオオオオ!」その灌木が、強烈な炎のブレスを吹き付けた。
六条クウリ:「何度見ても頭バグりそうな絵面……!」
アイシャ・T・ローズ:「貴方の炎はよく知っています。当機も出し惜しみはしません」
アイシャ・T・ローズ:「シールド、最大出力フルゲイン……!」
フランソワーズ:その火炎放射の持続は、長く受ければ姿勢安定性能……ACSに障害をもたらすほどだ。
アイシャ・T・ローズ:両手を開いて前に突き出すようにすると、
アイシャ・T・ローズ:『テオドーラ』の装甲表面──上に乗っているアイシャも含めて──に強力な重力場が展開される。
アイシャ・T・ローズ:ノヴァリスの巨大怪生物に踏まれても大丈夫、という触れ込みこそ『テオドーラ』シリーズの謳い文句だが、
アイシャ・T・ローズ:その根拠のひとつが、この防御システムにある。
アイシャ・T・ローズ:「三つ首が一つになった分、炎も強力です。が……」
アイシャ・T・ローズ:「ここは止めさせていただきます。当機の及ぶ限り!」文字通り全身を盾にしてフランソワーズを押さえ込む。
十掬キョウ:「さすがアイシャちゃん!僕らも続こう、クウリちゃん!」
六条クウリ:片腕を顔にかざして余波の熱を防いで。「──相変わらず頼もしい」
六条クウリ:「もちろんよ!」顔に力を込めて笑う。
十掬キョウ:「此世の罪を取り除く神の仔𦍌よAgnus Dei, qui tollis peccata mundi:――」
十掬キョウ:聖句を呟きながら、フランソワーズに肉薄。
十掬キョウ:「ね、トツカ」刀身に囁くようにして。「起きて」
十掬キョウ:「朝だよ」巨大剣の刀身が展開し。
十掬キョウ:姿がかき消える。直後、横合いから。
フランソワーズ:強烈な質量を叩きつけられたかのように、その巨獣が傾いだ。
フランソワーズ:「ギャオオ……!」
十掬キョウ:刀身がズシンと地面に沈んだ。
アイシャ・T・ローズ:「ぐらついたスタッガー……今です!」
十掬キョウ:「あっまた寝るの!?もお~……!」
十掬キョウ:「クウリちゃん!任せた!」
六条クウリ:その逆側から、重みを持たない風のように駆け込む。散りゆく炎の一かけらが、靡く金の髪を煌かせる。
六条クウリ:竜の全身を覆う緑鱗──と見えるものはその実、灌木の葉だ。図体に比して敵の体構造はがらんどうで、打撃が有効でないのはすぐに見て取れる。……尋常の打撃であれば。
六条クウリ:「──っしゃあ!」
六条クウリ:インパクト。漆黒の大槌が、植物竜の体表に届き。
六条クウリ:ゴ オ オ ォ ン !
六条クウリ:一帯を聾する奇妙な打擲音を轟かせ、あたかも木枯らしが突き抜けたかの如く、灌木の葉の大部分をばさりと吹き飛ばす。
フランソワーズ:「ガウッ……!」
フランソワーズ:鎌首をもたげていた巨体が沈み、地に伏せる。
六条クウリ:点や面で打つのではない。大槌の打撃部として据えられた鐘、その大音響を衝撃波に変えた、相手のいる空間丸ごとの打撃。
六条クウリ:「行っ……たんじゃない!?」
魔法局生徒:「これなら……!」間髪容れず、対蛇竜ワーム用に誂えたスタンニードルが打ち込まれる。
フランソワーズ:フランソワーズは小さく身じろぐと、完全に機能を止めた。
アイシャ・T・ローズ:「ふー……」重力場を貫くように響きわたる衝撃波にびりびりと全身を震わせつつ排熱。
アイシャ・T・ローズ:姿勢制御の正常復帰を確認すると、ひょいと車体から飛び降りる。
十掬キョウ:「終わったみたい?」機能を止めたトツカを起こそうと揺する手を止めて。
六条クウリ:「みたい」再起動したりしないことを確認して構えを解く。
アイシャ・T・ローズ:「はい。キョウとクウリの連携、ますます鮮やかでしたね」
十掬キョウ:「えへへ……まあね~」
十掬キョウ:「もうつーかーってやつだよ!」
六条クウリ:「そ、そうかなあ……」恥ずかしそうに頬を掻く。
魔法局生徒:「わあ……ありがとうございました!」
魔法局生徒:「でもどうして急に暴れ出したんでしょう……」
六条クウリ:「てか連携っていうならアイシャちゃんがいなきゃ始まんなかったし……」
アイシャ・T・ローズ:「恐縮です」ぺこり。
十掬キョウ:「アイシャちゃんも硬さがますます鮮やかだよ~!」
六条クウリ:「塗装とか剥げてない? 大丈夫?」
十掬キョウ:「でもたしかにそうだね。刈り込まれちゃったわけじゃないんだよね?」
十掬キョウ:「なにか別の原因があるのかな」
アイシャ・T・ローズ:「ああ……少し焦げていますね。当機のシールドの上からとは」感嘆している。
アイシャ・T・ローズ:「そうですね。何か不機嫌になるようなことでもあったのでしょうか……」
十掬キョウ:「うーん?でもアイシャちゃんも焦がせるってことは……」
十掬キョウ:「体調が悪かったわけでもないのかなあ」
六条クウリ:「そんだけカンカンになるような……なにか……?」
魔法局生徒:「それが原因はさっぱり……」
十掬キョウ:「うーんうーんうーん」
十掬キョウ:「やっぱりお日様が足りてないんじゃない?」定時制領は常夜の地だ。
アイシャ・T・ローズ:「むしろ、光に当たると強く反応しそうですが」ヘッドライトで照らしたのもそれを狙ってのこと。
六条クウリ:「あの子の専門って獣医なのか樹医なのか呪医ウィッチドクターなのかわかんないな」
十掬キョウ:「受医はさせてあげたいけどねえ」
アイシャ・T・ローズ:「専門家スペシャリストの当て、ですか……」
アイシャ・T・ローズ:車内から折り畳みのテーブルと人数分の椅子を引っ張り出してくる。
アイシャ・T・ローズ:「こちらでは?」ちょうど依頼主の魔法局生徒がいる。
魔法局生徒:「そうですね……ここからだと魔法局でも……」
魔法局生徒:「学校のほうが近いですね」
魔法局生徒:日の差す方を指差す。
十掬キョウ:「あっそっか!この辺りって確か……」
十掬キョウ:「レコアちゃんの学校があるんだよね」
アイシャ・T・ローズ:「レコアちゃん」オウム返しにしながら手際よくお茶の準備を整える。
アイシャ・T・ローズ:ランタン、ティーセット、マカロンの入ったローズランド印のキャリーケース。
十掬キョウ:「あっレコアちゃんってのはね、こないだオーディションで仲良くなった子!」
十掬キョウ:「魔法学校の子なんだって」
六条クウリ:「あっ何か……名前だけちらっと覚えてる気がする」
六条クウリ:「アラン……何とか……魔法魔術学校?」
十掬キョウ:「アランロド王立魔法学校?だったかな」
六条クウリ:「そうそれ」
十掬キョウ:「キングダムだけど王様を育ててないとか言ってたし」
十掬キョウ:「お医者さんの魔法使いもいるかも!」
六条クウリ:「……てことは」
アイシャ・T・ローズ:(アランロド王立魔法学校……)インターネットを軽く検索。……出てこない。
六条クウリ:「帰らないで……もう一仕事……って流れ?」
アイシャ・T・ローズ:「麻酔が切れれば、またフランソワーズ様は大暴れしてしまうでしょう」
六条クウリ:周りの反応を窺うように言う。
アイシャ・T・ローズ:「原因を探り解決しなければ、依頼完遂とはならないように思いますね」
十掬キョウ:「あ……そうだね。お仕事はおしまいではあるのかな」
十掬キョウ:「じゃあ僕だけ残ろうか?」
アイシャ・T・ローズ:「なぜキョウだけ?」優雅な仕草で紅茶を注ぎながら。
六条クウリ:「ん、む……まあ行く気だよねえ……」
十掬キョウ:「僕は気になるから行くけど……」
十掬キョウ:「二人には二人の自由があるからだね」
アイシャ・T・ローズ:「当機としては、まだ“なんとか出来て”いないと考えますし」
アイシャ・T・ローズ:「その……アランロド王立魔法学校という所にも興味を感じます」
アイシャ・T・ローズ:「それに、キョウだけ残して帰る選択肢は、当機は持ち得ません」
十掬キョウ:「アイシャちゃん……」
アイシャ・T・ローズ:「……友達、ですから」椅子の背を引き、手振りで着席を勧める。
アイシャ・T・ローズ:「クウリもですよ。どうぞ」
六条クウリ:「うむぅ……」
六条クウリ:勧められた椅子に視線を向けつつも、まだ座ろうとはせずに。
六条クウリ:「や、はは。友達……だったら嬉しいし、行くのが嫌ってわけでもないんだけどさ」
六条クウリ:「……二人としてはどう? アタシがついてった方が助かる?」軽い調子の言葉の中に、見知らぬ土地で地図の見方を尋ねるような気配を滲ませて尋ねる。
十掬キョウ:「うん!」
アイシャ・T・ローズ:「はい」
十掬キョウ:「助かるし……何よりも」
十掬キョウ:「クウリちゃんと一緒だと、すごく楽しいかな!」
アイシャ・T・ローズ:「一緒の方が、“楽しい”です」ハモる。
十掬キョウ:「ね~」
六条クウリ:「直球で肯定されるとそれはそれで照れるな……!」
六条クウリ:仄かに顔を赤らめて。「でもまあ……だったら、アタシも行く。うん」
六条クウリ:椅子に座り、表情を隠すように紅茶のカップを持ち上げて口をつける。
十掬キョウ:「クウリちゃん~!」
十掬キョウ:座っているクウリちゃんの後ろから近づいて、ぎゅーっと抱きしめる。
十掬キョウ:「僕すごいうれしいな~!」
アイシャ・T・ローズ:「合コン流ですね」真似して二人ともぎゅーっとする。
六条クウリ:「のああぁぁ!」
六条クウリ:「ちょっ待って……人前! 人いるから!」
十掬キョウ:「ええ~!」
十掬キョウ:「じゃあ戻ってから今の分もいっぱいぎゅーってする!」
六条クウリ:「しなくていいってば~……!」
アイシャ・T・ローズ:「それでは……当機もそうすることにします」
六条クウリ:「あっイヤとかではないけど……アタシには刺激が強すぎるって言うか……!」
魔法局生徒:「メサイア生の距離感ってああいう感じなんだ……」
六条クウリ:「も~~……」
アイシャ・T・ローズ:「キョウのぎゅーっは当機的に安心を覚えますが……」
アイシャ・T・ローズ:「刺激……そういう感じ方もあるのですね」噛み締めるように頷く。
六条クウリ:「そうだよぉ。まったく」
十掬キョウ:「じゃあ……一息ついたら出発しようね」
六条クウリ:ますます赤くなった顔で仕方なさそうに言いながらも、その表情から負い目めいたものは薄れていた。
十掬キョウ:「目指すはアランロド王立魔法学校!フランソワーズちゃんの根治目指してがんばろー!」
アイシャ・T・ローズ:「はい。一仕事の後ですから、遠慮せずに食べてください」
アイシャ・T・ローズ:「その後は皆さん、車内へ。アランロド王立魔法学校まで安全な旅をお約束します」
六条クウリ:「……おーっ」控えめに拳を突き上げる。「よろしくねえ」


GM:シーン終了。ロイス取得が可能です。
六条クウリ:アイシャ・T・ローズ ○尊敬/脅威
十掬キョウ ○感謝/脅威

アイシャ・T・ローズ:では、キョウとクウリにそれぞれ ●友情/脅威(連携) にて。
六条クウリ:脅威はどちらも 若い子の勢いはすげえぜ……というやつです
アイシャ・T・ローズ:ジェットストリーム脅威ですね
GM:1歳しか違わないよ~!
六条クウリ:アイシャちゃんとは16歳差だし……
アイシャ・T・ローズ:1歳です(ふんす)


【ミドルフェイズ1】

GM:全員登場してね~
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(40 → 47)
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(37 → 43)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(39 → 45)
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(47 → 53)


GM:【“東の青” サークルロッジ前】
ジョージア・ユーヴォー:「ゲホッ、ゴホッ……」煤まみれになっている。
ジョージア・ユーヴォー:「の……乗らなきゃよかった……」ほうぼうの体でなんとか地面に倒れる。
ウヅキ・アーチボルド:「あはー、しこたま怒られたね!」その割にはにこにこしている
ジョージア・ユーヴォー:「全然懲りてない……」
ジョージア・ユーヴォー:「うん……まあ……気を取り直そう」
ウヅキ・アーチボルド:「うん、そうだぞ!」
ジョージア・ユーヴォー:「お客様が来てるなら……多分このロッジにいるはず」
ウヅキ・アーチボルド:「“外”の人……だっけ」
ジョージア・ユーヴォー:「うむ。そしてあそこには窓がある」壁の高いところを指差す。
ジョージア・ユーヴォー:「つまり……どういうことか分かるかい、ウヅキ」
ウヅキ・アーチボルド:「爆破!」
ジョージア・ユーヴォー:「うん、そうだね、爆破だ」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「うん?」
ジョージア・ユーヴォー:「いや……違うよ!」
ウヅキ・アーチボルド:「違ったみたい」
ジョージア・ユーヴォー:「その箒があれば……ふわふわ浮いて、こっそり覗けるじゃないか」
ウヅキ・アーチボルド:「なるほど」
ジョージア・ユーヴォー:「ふわふわ浮けるよね……?」不安になってきている。
ジョージア・ユーヴォー:「その場にとどまれる……?」
ウヅキ・アーチボルド:「一応ね、できるよ」
ジョージア・ユーヴォー:「よかった」
ジョージア・ユーヴォー:「じゃあ……」おっかなびっくり箒に乗ろうとする。
ジョージア・ユーヴォー:「今度はお手柔らかに……」
ウヅキ・アーチボルド:「難しい注文だけど」
ウヅキ・アーチボルド:「まぁなんとかなるっしょ!」
ジョージア・ユーヴォー:「難しいの……?」さっきよりも強くしがみつく。
ウヅキ・アーチボルド:箒を浮かせ、フラフラふわふわと浮く。前後のバランスが若干怪しいが、浮遊と上昇はできている。
ジョージア・ユーヴォー:「おお……わあ……おお……」
ウヅキ・アーチボルド:かなり揺れているが、お手柔らかなのは間違いない!
ジョージア・ユーヴォー:頑張って窓の中を覗き込んでいる。
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキは見える?」
ウヅキ・アーチボルド:「なんとか……ね」
GM:中には2人の少女の姿がある。
GM:一人は銀髪の少女。ジョージアに似た顔立ちだが、大人びた雰囲気のある少女。
ジョージア・ユーヴォー:「お姉と……あれが“外”の子?」
ウヅキ・アーチボルド:「かな?」
ジョージア・ユーヴォー:「キレイな人だけど……別に普通だね」
碓氷張メルト:もう一人は黒髪。魔法学校では見ない顔の、幼い雰囲気の少女。
ジョージア・ユーヴォー:「私たちとぜんぜん違う見た目じゃないんだ」
ウヅキ・アーチボルド:「腕も二本っぽい」
ジョージア・ユーヴォー:「うん。冠も一つだ」
ジョージア・ユーヴォー:「外の子には2つ冠があるっていう噂……嘘なのかな」
ウヅキ・アーチボルド:「所詮噂というわけ」
ジョージア・ユーヴォー:「うん」グラグラ揺れながら。「でも何の話ししてるんだろ……」
ウヅキ・アーチボルド:「気になる?」
ウヅキ・アーチボルド:「突撃なら得意かも」
ジョージア・ユーヴォー:「うん、突撃……」
ジョージア・ユーヴォー:「……うん?」
ジョージア・ユーヴォー:「しないけど……」
ウヅキ・アーチボルド:「得意分野を活かせないもどかしさ……」
ジョージア・ユーヴォー:「ん……うん……?」「……!」ばっと窓に張り付いて。
ジョージア・ユーヴォー:「撤回」
ジョージア・ユーヴォー:「得意分野を活かそう」
ウヅキ・アーチボルド:「お」
ウヅキ・アーチボルド:「どーん!」窓を爆破しつつ、突撃!
ジョージア・ユーヴォー:「えっ窓を……わあっ!」
GM:ロッジの中に、弾丸のごとく突っ込んだ。


フレデリカ・ユーヴォー:「しかし……随分と落ち着いているけど」上着を脱ぎ、椅子に掛けている。
フレデリカ・ユーヴォー:「やっぱり、もう大ベテランって感じなのかしら」
碓氷張メルト:「え?……ううん、どうなのでしょう」
碓氷張メルト:自分の顎を指の背で撫でている。
碓氷張メルト:「学年としては先輩だった……んですけど」
碓氷張メルト:「ちょっと、ブランクがありますので……」
フレデリカ・ユーヴォー:「ああ、なるほど……」
碓氷張メルト:言いづらそうに言葉を選んでいる。
フレデリカ・ユーヴォー:「……もしかして、メルト先輩と呼んだほうがいいですか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「すみません。てっきり下だとばかり……」
碓氷張メルト:「え?そ、そんなこと……」
碓氷張メルト:「いえ、先輩なんですよね。私が。こちらこそ、もっとしっかりしたほうがいいんでしょうか……?」
碓氷張メルト:むん、と真剣そうな顔をしている。
フレデリカ・ユーヴォー:「……どうにもジョージアよりも幼く見えるのよね……」小さく呟いている。
碓氷張メルト:「やっぱり、自信がある方が安心できますよね……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「他の学校の子ってみんなこうなのかな……え?ええ、まあ……」
碓氷張メルト:「あ、いえ、私なんかは地味な方ですよ?」
碓氷張メルト:「ムセイオンについては個性的な子がいっぱい居ましたから」
フレデリカ・ユーヴォー:「個性的……」腕が四本ある生徒を想像している。
碓氷張メルト:「はい、個性的です」巨大な建造物を競っていた人達を思い出している。
フレデリカ・ユーヴォー:「まあ、でも……」シャツのボタンに手をかけながら。「ここならミス・メルトはお客様ストレンジャーなんですから」
フレデリカ・ユーヴォー:「別に堂々としていて頂かなくても、きっと周りが放っておきませんよ」
フレデリカ・ユーヴォー:「来客は珍しいですから」
碓氷張メルト:「私としても……専門家としてもっと、外見を飾り立てるべきかなとは自覚しているのですが……」むむ、と独りごちて自分の世界に入りそうになる。
碓氷張メルト:「そうなんですね。それなら、後で見て回るのも楽しみです」
碓氷張メルト:「こうして直接採寸するのも久しぶりだから……」
フレデリカ・ユーヴォー:「はい、後で是非……」
碓氷張メルト:「なんだか、刺激的な日になりそう」
碓氷張メルト:楽しそうな未来を予感してくすり、と笑った。
GM:直後、爆音。
GM:窓が破砕され、弾丸のように何かが飛び込んでくる。
碓氷張メルト:「えぇっ………!?」絶句。
フレデリカ・ユーヴォー:「な……!?」
ウヅキ・アーチボルド:「うおー」
ジョージア・ユーヴォー:「うわあああ!?」
碓氷張メルト:「な、なに、なんですか?」
ジョージア・ユーヴォー:勢いよく放り出されてロッジの壁にごつんとぶつかる。
碓氷張メルト:オロオロする。
フレデリカ・ユーヴォー:「ジョージア……!?何……!?」
ウヅキ・アーチボルド:いろいろなぎ倒しながら、急ブレーキ!
碓氷張メルト:「襲撃……?」
ウヅキ・アーチボルド:「……ふう」一仕事した感
ジョージア・ユーヴォー:ばっと起き上がる。「お姉……!大丈夫!?」
ジョージア・ユーヴォー:本棚が倒れて、バサバサと本が頭に落ちてくる。
ジョージア・ユーヴォー:「あづっ」
碓氷張メルト:巻きスカートのボタンを外し一振りする。解けた布の糸が薙ぎ払ったものを受け止める。
フレデリカ・ユーヴォー:「いや……あなたが大丈夫……!?」
碓氷張メルト:「お知り合いですか……?」透明な糸を繰りながら調度品を軟着陸。
フレデリカ・ユーヴォー:「その……」
フレデリカ・ユーヴォー:「……妹のジョージアです」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉~!」
碓氷張メルト:「えっ」
碓氷張メルト:「そうだったんですね……てっきり、緊急事態かと」
ジョージア・ユーヴォー:たたっと駆け寄る。「大丈夫、大丈夫~?」シャツを直している。
フレデリカ・ユーヴォー:「いや、大丈夫も何も……」
ジョージア・ユーヴォー:くるりと振り向く。「そこの濡れたような長く艷やかな黒髪の人!」
碓氷張メルト:手早く本棚を片付け、糸を回収する。
碓氷張メルト:「は、はい」
碓氷張メルト:「なんでしょうか……?」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉とそういう関係になろうだなんて……」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉が許しても私は認めてないよ!」
フレデリカ・ユーヴォー:「待って、何を言ってるの」
碓氷張メルト:「ええっ」動揺する
碓氷張メルト:「あの、なにか、誤解があるんじゃないでしょうか……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「いや、ジョージア、私はただ服をね……」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉は黙ってて!私はこの人と話をしてるの!」
フレデリカ・ユーヴォー:「どうして……」
碓氷張メルト:「そ、そうです。ただ(採寸のために)服を脱いで貰っただけで……」
ジョージア・ユーヴォー:「ふ、服を……」わなわなしている。
碓氷張メルト:「はいっ。脱いで貰ったほうがちゃんと(採寸が)出来ますから」
碓氷張メルト:「いつもそうして貰ってて……」
碓氷張メルト:「あの……?」
ジョージア・ユーヴォー:「いつもっ」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉は私には何も……!」
フレデリカ・ユーヴォー:「いや……後で紹介するつもりだったんだけど……」
碓氷張メルト:「えっ……?」
碓氷張メルト:「は、はい。後でみなさんも一緒に(採寸を)するつもりでしたよ」
ジョージア・ユーヴォー:「え、ええっ、ええ~……!」
碓氷張メルト:「もちろん(デザインや実用性の)希望も叶えますし……」
ジョージア・ユーヴォー:「う、ウヅキ~!」パタパタと駆け寄り後ろに隠れる。
ジョージア・ユーヴォー:「怖い!この人……怖いよ~!」
碓氷張メルト:「えぇっ……!?」困惑している。
ウヅキ・アーチボルド:「よくわからないけど、負けて帰ってきたっぽい」
碓氷張メルト:「そ、そんな……ちゃんとトークは練習していたのに……」
フレデリカ・ユーヴォー:「すまない、ミス・メルト……ジョージアは慣れてないんだ」
フレデリカ・ユーヴォー:「少しづつ慣らしたほうがいい」
碓氷張メルト:「あ、あぁ。そうだったんですね?」
碓氷張メルト:「では、普段はご自分で(服の用意を)なさってるんですね」
ジョージア・ユーヴォー:「なんでそんなこと教えなきゃならないの!」
碓氷張メルト:「それとも……」ちら、とウヅキちゃんを見て
碓氷張メルト:「ご友人とご一緒にですか?」
ジョージア・ユーヴォー:「ち、違、ウヅキにそういうの言っちゃダメ!」
碓氷張メルト:「ええっ……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「ジョージア、とりあえず話を聞いて」
フレデリカ・ユーヴォー:「あとスルーしかけてたんだけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「窓割ったことの反省がまだよね」
碓氷張メルト:「……あ、流石に怒られる話なんですね」
ジョージア・ユーヴォー:「あ……あっあっ」
碓氷張メルト:そういう校風かと……と呟いている
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキがやりました」
ウヅキ・アーチボルド:「はい!私がやりました!」自慢げ
フレデリカ・ユーヴォー:「……」
碓氷張メルト:「す、すごく自慢げですね」
碓氷張メルト:「これはもしや、情状酌量の余地があるのですか……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「ミス・ウヅキには一週間の奉仕活動を命じます」
ジョージア・ユーヴォー:「ほっ……」
フレデリカ・ユーヴォー:「ジョージア・ユーヴォーはその補助を行うように」
ジョージア・ユーヴォー:「そんな……」
フレデリカ・ユーヴォー:「それから……」
碓氷張メルト:(感情が素直ですね……)
フレデリカ・ユーヴォー:「私を心配して駆けつけてくれたんだよね」
フレデリカ・ユーヴォー:「そこはありがとう。姉としては嬉しい」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉……」
碓氷張メルト:「結局、心配とはなんだったのでしょう……?」不思議そうに見ている
碓氷張メルト:「……あ、申し遅れました。私、ムセイオンから参りました。碓氷張メルトと申します」
ジョージア・ユーヴォー:「ムセイオンって……」
ジョージア・ユーヴォー:「レコアが言ってたところ?」
ジョージア・ユーヴォー:「自らの欲望のままに動く……恐ろしい“怪物・・”だったって」
ジョージア・ユーヴォー:「やっぱり……やっぱりそうなんだ」
碓氷張メルト:「………………」曖昧に微笑む。
フレデリカ・ユーヴォー:「否定はしないのね……」
碓氷張メルト:少なくとも、尊敬する師の振る舞いはそうあれかし、と言って差し支えなかった。
碓氷張メルト:「技術を追い求めるのは……至上の命題でしたから……」ちょっと気まずそうに。
碓氷張メルト:「ええと……この度はムセイオンの"機織師"として、皆様のお洋服の仕立てを依頼頂きました」
ジョージア・ユーヴォー:「洋服……」
ウヅキ・アーチボルド:「お洋服!」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「……あ」
碓氷張メルト:「そのために皆さんも採寸を……?」首を傾げる
ジョージア・ユーヴォー:かあっ、と赤面する。「あ……」
碓氷張メルト:「どうしました?」
碓氷張メルト:使い込んだ巻き尺を拾っている。さっきの爆発で吹き飛んだ。
ジョージア・ユーヴォー:「い、いや……」
ジョージア・ユーヴォー:「なんでもないです……」
碓氷張メルト:「………??」
碓氷張メルト:「そう、ですか?」不思議そうに首を傾げた。
ウヅキ・アーチボルド:「爆発しそうな顔してるよ、ジョージア」
ジョージア・ユーヴォー:「うるさい~……」
フレデリカ・ユーヴォー:「まったく……」溜息を吐きながら、また服に手をかけて。
フレデリカ・ユーヴォー:手を止めて。耳に手を当てる。「……はい。“フィレ”です」
フレデリカ・ユーヴォー:「……侵入者?」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ、ええ。すぐ向かうわ」
フレデリカ・ユーヴォー:「……ジョージア。一緒に来て」
ジョージア・ユーヴォー:「……ウヅキなら」
ジョージア・ユーヴォー:「早く着けるよ」
ウヅキ・アーチボルド:「得意分野という噂」
フレデリカ・ユーヴォー:「……そうか、ミス・ウヅキはアズカバルレースの……」
碓氷張メルト:「あっ……もしかして魔法ですか?」
碓氷張メルト:「移動に適した魔法、なんでしょうか」
碓氷張メルト:少しワクワクした顔。
ウヅキ・アーチボルド:「楽しいよ~」
フレデリカ・ユーヴォー:「遊びではないから……」
フレデリカ・ユーヴォー:「ミス・ウヅキ。乗せてもらっても?」
ウヅキ・アーチボルド:「どうぞ!」
フレデリカ・ユーヴォー:「ありがとう。ミス・メルトはしばらくここで待って……」
ウヅキ・アーチボルド:「どーん!」
フレデリカ・ユーヴォー:「えっ……!?きゃあああ!?」
碓氷張メルト:はい、と頷いて下がる前に。
碓氷張メルト:至近距離の衝撃。ドゴォッ! ドゴォッ!と破砕音が遠ざかっていく。
GM:悲鳴がともに遠ざかって。
ジョージア・ユーヴォー:「ふう……」どこか満悦げな顔で見送って。
ジョージア・ユーヴォー:「よし、お姉を追いかけよう、メルト」
碓氷張メルト:「い、いいんですか……?」そんな落ち着いてて。「あ、はい」
碓氷張メルト:整えたのに壊れた部屋を一瞥して、ジョージアの先導に従う。
碓氷張メルト:火の粉と熱がこもる廊下を通りながら、先程までの『移動魔法』への期待を思い出して
碓氷張メルト:(……あの箒の乗り心地については、)
碓氷張メルト:(流石に私、気になりません)


GM:【アランロド王立魔法学校 学区境界周辺】
GM:常夜の世界を抜けて、日が差し込むエリアへと足を踏み入れる。
十掬キョウ:「急に明るくなったねえ。どうなってるんだろう」
アイシャ・T・ローズ:「不可思議です……。何か空間的に作用しているのでしょうか?」
六条クウリ:「まぶしい」
十掬キョウ:「さっきまでみたいのほうが僕ら的には落ち着くもんね」
六条クウリ:「普段いる場所が場所だからねえ」
アイシャ・T・ローズ:「何てこと……日傘の用意がありません。今後の課題にしましょう」
アイシャ・T・ローズ:今は折り畳みテーブルに備え付けのパラソルくらいしか持ち合わせていない。
十掬キョウ:「元々予定になかったものいっぱい用意してたら大変だよ~」
六条クウリ:しぱしぱと瞬きを繰り返して明るさに目を慣らそうとしている。
アイシャ・T・ローズ:「ドアなどはいつでも出せますから。二人とも、日差しが厳しかったらいつでも申し付けてください」
十掬キョウ:「おお~。さすがアイシャちゃん!」
六条クウリ:「頼りになるう……」
GM:そうして歩いていくと、奇妙な構造物を見かける。
GM:身の丈をゆうに超える、巨大な卵状の塊。
十掬キョウ:「なんだろ、これ……」
GM:周辺の地面はえぐれている。
六条クウリ:「オブジェ……って感じでもないね」
六条クウリ:「隕石?」
アイシャ・T・ローズ:「落ちてきた……ようにも見受けられますね」
十掬キョウ:「……隕石なわけないよ」どこか真剣な響きをにじませて。
六条クウリ:「ん、あ……」言われて決まり悪そうにする。「……そっか。そりゃそうだわ」
アイシャ・T・ローズ:「………」
アイシャ・T・ローズ:「大丈夫ですか? 心拍に若干の乱れが見えましたが」
十掬キョウ:「……見てみよう!」ぱっと明るく言う。
十掬キョウ:「面白い魔法のアイテムかも!」
アイシャ・T・ローズ:「キョウ……」
アイシャ・T・ローズ:頷く。「はい。あなたがそう言うのなら」
六条クウリ:「……」
十掬キョウ:「……トツカ」小さく呟いている。「……起きててね」
六条クウリ:未知の物体に接触するのは気が進まないが、さりとて制止する勢いも失している。
GM:近づけば、それは金属製に見える。それだけでなく。
GM:ランプや装甲の継ぎ目のような意匠が見て取れる。明らかに機械的な人工物。
GM:その外殻と思しきものは、ひしゃげて割れている。
十掬キョウ:「なんか……」
十掬キョウ:「魔法学校のものじゃなさそうだよね」
六条クウリ:「……うん……」
アイシャ・T・ローズ:「魔法と聞いたイメージよりは、工業製品のような……」
十掬キョウ:「……あっ」
六条クウリ:「砲弾……とか」最初からそう言えばよかったと思う。後ろ手に得物の柄の感触を確かめつつ。
アイシャ・T・ローズ:「強い圧力が掛かった形跡もあります。二人とも、すぐに当機の後ろに下がれるよう……」
十掬キョウ:たたっと駆け寄る。
アイシャ・T・ローズ:「どうしました?」
六条クウリ:「キョウちゃん?」
十掬キョウ:「こっち来て!」
六条クウリ:追ってみる。
アイシャ・T・ローズ:足早に近寄る。
十掬キョウ:割れた装甲に挟まれるように、髪が――人の頭が見える。
十掬キョウ:「人がいる……生きてる!」
六条クウリ:「うぇっ」
十掬キョウ:「助けなきゃ!」
アイシャ・T・ローズ:「この割れ目を広げましょう」
十掬キョウ:「うん、僕が上の装甲もいじゃうから……」
六条クウリ:「ぶっ壊せばいいんだね!?」
十掬キョウ:「うん、でも慎重に行こう!」
六条クウリ:「任して!」
十掬キョウ:言いながら、素手で装甲板に触れ、ちぎり投げる。
アイシャ・T・ローズ:重力場を形成し、要救助者を包み込むようにして保護する。
アイシャ・T・ローズ:「これで大丈夫です、思いきりどうぞ。手当ての用意も当機が」
六条クウリ:背負った異形の大槌を、身を捻りながら手に掴み、抜き放つ勢いのまま轟と振るう。
GM:剥がれかけていた装甲板が、衝撃で外れて吹き飛ぶ。
GM:大きく隙間が広がり、そこにあった人が転がり出て、包まれる。
十掬キョウ:「よし……!」
アイシャ・T・ローズ:「当機の中に寝かせましょう」
十掬キョウ:「うん、お願……」
GM:――その転がり出た救助者は、奇妙な特徴を備えていた。
救助された少女:肌が青白い。血色が悪い、という範疇ではない。
救助された少女:それはもはや、まるで別の種族であるかのような。


アイシャ・T・ローズ:十字冠は確認できますか?
GM:十字冠はたしかに備わっている。特徴も薄いが……
十掬キョウ:(ひび割れてはない)クウリちゃんにこそりと耳打つ。
六条クウリ:(……ん)頷きを返し、しかし強張った顔で。
アイシャ・T・ローズ:「……とにかく、メディカルチェックをしましょう。専門ではありませんが、最低限は備えています」
十掬キョウ:「うん、でも……この子、何なんだろう?」
アイシャ・T・ローズ:要救助者をそっと抱き上げる。
六条クウリ:恐る恐る近付き、異色の頬に触れてみる。
六条クウリ:(まさか死人なわけもないだろうけど……)
GM:体重は普通の人間と同じくらいに思える。頬はどこか固く冷たいが……
GM:それでも、小さく呼吸をしているのが見て取れる。
十掬キョウ:「定時制には人ならざる種族の子が居るって聞いたことがあるけど」
十掬キョウ:「この子もそうなのかな?」
六条クウリ:「どうだろ。ここから出てきてるっぽいのも謎だし」強いてにへらと笑う。
十掬キョウ:卵のような構造物を見やる。
六条クウリ:「健康診断はいいとして……アタシたちの行く先にこのまま連れてってもいいもんか」
十掬キョウ:ひび割れた装甲板は剥がれたが、更にその内側に当たる卵の中心と思しき部位は、傷ひとつ無い。
アイシャ・T・ローズ:「少なくとも……当機の設備より整った医療体制や、心得のある方がおられると思います」
十掬キョウ:「うーん。他には人も居ないみたいだね」
十掬キョウ:転送されちゃったかもしれないけど、と続けて。
十掬キョウ:「うん。やっぱりちゃんと治せるところに連れて行ってあげたいかな」
アイシャ・T・ローズ:いつまでも抱き上げているわけにもいかない。救助作業中に呼び出しておいた『テオドーラ』の車内に運び入れ、簡易ベッドに横たえる。
六条クウリ:「……カタコンベならどうするかなんて悩まないのになぁ」小さく呟く。
六条クウリ:「誰かいたら仲間かお客さんか侵入者だし……」
アイシャ・T・ローズ:「ノヴァリスには……世界には。困惑するほどに“未知”が溢れている」
アイシャ・T・ローズ:「バレンタインの旅で体感したことですが。あの時のような素敵な出会い……」
アイシャ・T・ローズ:「となると良いのですが」
十掬キョウ:「そうだね、素敵な出会いかもしれないね、これも!」
アイシャ・T・ローズ:ポーカーフェイスの口元が僅かに笑った……ような。気のせいかも知れない。
十掬キョウ:「この子とだって……すごい仲良くなれちゃったりして!」
六条クウリ:「前向きだ」苦笑する。「いいことだけども」
六条クウリ:「でもまあ、そうあってほしいのはアタシも同じだし。先を急ぐとしましょうか」
GM:そうして、しばらくの道を進んだ矢先だった。
アイシャ・T・ローズ:「……センサーに感。二人とも、警戒を」
アイシャ・T・ローズ:「前方で断続的な破砕音を検知しました。原因と思しき飛翔体が高速で接近中」
アイシャ・T・ローズ:「接触まで……4秒。3、2、1」
十掬キョウ:「破砕音……?またさっきの卵が?」
十掬キョウ:「えっ時間な――」
六条クウリ:「こっちも聞こえてる──」自身も《蝙蝠の耳耳は良い方》だ。「──けど早っ」
アイシャ・T・ローズ:「シールド展開。衝撃に備えて!」
ウヅキ・アーチボルド:「ずどーん!」
アイシャ・T・ローズ:KABOOOOM!!!
アイシャ・T・ローズ:『テオドーラ』の車体が爆炎に包まれ、ぽーんと跳ね上がってずどんと着地する。
アイシャ・T・ローズ:が。
アイシャ・T・ローズ:ノヴァリスの巨大怪生物に踏まれても大丈夫、という触れ込みこそ『テオドーラ』シリーズの謳い文句である。
アイシャ・T・ローズ:ジェネシス自慢の慣性制御システムを備えた車内はびっくりするほど揺れなかった。
ウヅキ・アーチボルド:「とうちゃーく!」
六条クウリ:座席に掴まりながら、もう片手で咄嗟に簡易ベッドを抑えようとしていた。その必要もなかったらしいと後で分かる。
十掬キョウ:直後、扉を蹴破らんがごとく飛び出して。
十掬キョウ:「……魔女……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「……も、もう……」
フレデリカ・ユーヴォー:「もう二度と乗らない……!」
アイシャ・T・ローズ:『キョウ、クウリも注意を。エフェクトによる攻撃と推定されます』外部スピーカー越しに分析結果を伝える。
六条クウリ:「……魔女だ」同じく車外に出てキョウちゃんに並ぶ。
ウヅキ・アーチボルド:「わ、攻撃だって、お姉さん」
フレデリカ・ユーヴォー:その声に顔を上げて。「そこの方々」
フレデリカ・ユーヴォー:「あなた方は、アランロド王立魔法学校の学区を侵犯しています」
フレデリカ・ユーヴォー:「今すぐ引き返せば、手荒な手段は行使しないと約定しましょう」
アイシャ・T・ローズ:「侵犯……。アポイントメントを取っていませんでしたからね」
アイシャ・T・ローズ:『テオドーラ』のシールドを維持したまま、先に出た二人に並ぶ。いざとなれば車体は中身ごと・・・・体内に格納出来る。
十掬キョウ:「あれ、提案の体を為してるけど……条件付けによる強化でもあると思うな」
十掬キョウ:「あっいけない、分析してる場合じゃないや!」
六条クウリ:「……魔術だからって?」眉を顰める。「もう手荒に出られたと思うけどな」
十掬キョウ:「アポなしで入ってごめんなさい!」ばっと頭を下げる。
六条クウリ:先の爆発が地面に刻んだ小さなクレーターを一瞥して。
十掬キョウ:「僕たちはここで悪さをしようっていうんじゃなくって……」
十掬キョウ:「治療ができる人を探してるんだ!」
十掬キョウ:「名前の分からない子とフランソワーズちゃんを治せる子を。ダメかな」
アイシャ・T・ローズ:「キョウ……少し省略しすぎかと……」
六条クウリ:「……。ちゃんと対価を払うつもりもあるよ。もちろん」
フレデリカ・ユーヴォー:「要領を得ないけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「対価は?」
十掬キョウ:「クウリちゃんクレジットとか持ってるの……?」
六条クウリ:「あんまりないけど……でも」
六条クウリ:「植物ドラゴンについては定時制の子たちからの依頼だし。そこから何か提供できないか、話を通してみることはできると思う」
六条クウリ:「あとは単純だけど、労働……?」
十掬キョウ:「ボランティアだね、うん、得意分野だ!」
六条クウリ:「たぶん役に立つよ。このキョウちゃんなんかめちゃくちゃ力強いし」
アイシャ・T・ローズ:「はい、よいアイディアかと。それならば当機もお役に立てそうです」
フレデリカ・ユーヴォー:「え、ちょっと待ってね、整理させて」
フレデリカ・ユーヴォー:「荒らしに来たわけじゃないの……?」
六条クウリ:「ぜんぜんまったくそんなつもりはないです」
アイシャ・T・ローズ:「はい」首肯する。
十掬キョウ:「じゃないよお~」
アイシャ・T・ローズ:「ここへは助力を願いに参りました。先程キョウの方から伝えた通り」
アイシャ・T・ローズ:「要救助者が二名おります。詳しく説明したく……矛を収め、聞いていただけますか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「収めるも何も……」
フレデリカ・ユーヴォー:「まだこちらは何も出してないわよ」
アイシャ・T・ローズ:「?」
六条クウリ:「したよね……?」胡乱げな目。
十掬キョウ:「したよねえ」
フレデリカ・ユーヴォー:「……?」
ウヅキ・アーチボルド:「……?」
アイシャ・T・ローズ:「先程……」地面の破壊痕を示す。
フレデリカ・ユーヴォー:「……あっ」
フレデリカ・ユーヴォー:「すみません、あれは違うんです……」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええと、この子が……」
フレデリカ・ユーヴォー:「そういう止まり方なだけで……」
フレデリカ・ユーヴォー:「信じてもらい難いと思うし……」
フレデリカ・ユーヴォー:「私としても信じがたかったんだけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「本当にそうみたいで……」
アイシャ・T・ローズ:「………」
六条クウリ:「えぇ……」
ウヅキ・アーチボルド:「信じがたいほどの華麗な止まり方だったでしょ!」
六条クウリ:「ミサイルかと思うくらい危機を感じた」
フレデリカ・ユーヴォー:「ジョージアはよくこの子を制御してるな……」
ウヅキ・アーチボルド:「そんな、被害は起きなかったはず……」
十掬キョウ:「被害が起きなかったのはアイシャちゃんの頑張りだよ~!」
アイシャ・T・ローズ:「『テオドーラ』で良かった。現場からは喜びの声が届いております」
フレデリカ・ユーヴォー:「そうね、とりあえず……」
アイシャ・T・ローズ:「しかし、車体を跳ね上げるとは。巨大怪生物に勝るとも劣らない馬力パワーでしたね」体重:超重い。
フレデリカ・ユーヴォー:「話を聞く必要があることは分かりました」
フレデリカ・ユーヴォー:「話を聞かないと……とんでもなく誤解が進んでしまうかもしれないものね」
フレデリカ・ユーヴォー:「信じがたくもあるけど……本当にそういうことは起きるものね」
アイシャ・T・ローズ:「?」こてん、と首を傾け、
アイシャ・T・ローズ:「恐縮です」と整った所作で一礼を返した。
六条クウリ:「……そっちの子についてはなんとなく分かってきた気もするけど」箒の魔女へ視線をやって。
六条クウリ:「まあ、まず一個誤解が解けて良かったよ……地上に出てまでずっと戦ってるのも何だし。よろしくね」
ウヅキ・アーチボルド:「よろしくお願いしまぁす!」


GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ!
碓氷張メルト:どうしよっかな。せっかくなのでウヅキちゃんに。
碓氷張メルト:「ウヅキ・アーチボルド ◯P芸術的/Nアバンギャルド」爆発したので。
碓氷張メルト:以上!
ウヅキ・アーチボルド:メルトちゃん 〇好奇心/不安 で取得!
アイシャ・T・ローズ:アバンギャルド君Mk2……
アイシャ・T・ローズ:ロイホ(ロイスは保留)にて。
六条クウリ:こちらも一旦保留にしておきます


【ミドルフェイズ2】

GM:全員登場してね~
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(45 → 51)
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(43 → 53)
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(47 → 54)
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(53 → 59)


GM:【“東の青”ロッジ(半壊)】
フレデリカ・ユーヴォー:「……改めて、アランロドへようこそ」
フレデリカ・ユーヴォー:「建物は気にしないで……」
ウヅキ・アーチボルド:「気にしないで!」
フレデリカ・ユーヴォー:「気にして」
六条クウリ:「どっち?」
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキが壊したの」
フレデリカ・ユーヴォー:「他人事……?」
碓氷張メルト:「追いかけるはずが、流石の爆発力ですぐ戻って来ましたね」
十掬キョウ:「大胆だな~」
ウヅキ・アーチボルド:「でしょー」
碓氷張メルト:「アランロドでは先程のようなことは茶飯事なんですか?」
アイシャ・T・ローズ:「あの爆発力ですから、納得の有様ですね」片付けたそうな視線で散らかった室内を見回している。
碓氷張メルト:爆破とか破壊とか。
フレデリカ・ユーヴォー:「そんなことは……」
フレデリカ・ユーヴォー:「……」うんうん思案している。
碓氷張メルト:「どうしました?」
フレデリカ・ユーヴォー:「……あ、あまり多くは……」目が泳いでいる。
アイシャ・T・ローズ:「フレデリカ様の心拍数が上昇しています」
碓氷張メルト:「前例はあるんですね!」
碓氷張メルト:「あ、申し遅れました。私はムセイオンの"機織師"、碓氷張メルトです」
碓氷張メルト:「貴方がたは……お二人の方はその制服。メサイアの合同カタコンベ委員会ですよね?」
十掬キョウ:「え、アランロドの子じゃないんだ!」
六条クウリ:「へえっ。ムセイオンの」物珍しげに見る。「あ、うん。そう」
碓氷張メルト:「はい、お仕事のために遠征中でして」
十掬キョウ:「そうだよ~僕は十掬キョウ!よろしくね~」たっと駆け寄って手を広げる。
碓氷張メルト:うんうん、と二人の制服を見ている。
碓氷張メルト:「?」同じく手を広げる。
六条クウリ:「六条クウリです。今後ともよろしく」ぺこりと頭を下げる。
アイシャ・T・ローズ:「ムセイオン……アートスクールの“機織師”……」ネットワークに接続……しようとして止める。プライバシー。
ウヅキ・アーチボルド:「なんかこういう生物の威嚇あったよね」
十掬キョウ:抱きつく。「メルトちゃん!よろしく!」
碓氷張メルト:「わ。」抱きつかれる。「はい、よろしくお願いします。距離感の近いコミュニケーションですね……?」
碓氷張メルト:ポンポンと背中を擦る。「ええと、そちらは……?」
碓氷張メルト:アイシャちゃんに目を向ける。ピンと来ていない
アイシャ・T・ローズ:「合コン流です……申し遅れました」ぺこり。
アイシャ・T・ローズ:「当機はローズランド王国より参りました、アイシャ・ローズと申します」
アイシャ・T・ローズ:「アイシャ、とお呼びください」
フレデリカ・ユーヴォー:「……他に王国が……?」
碓氷張メルト:「はい、アイシャさん。…………ローズランド王国?」
フレデリカ・ユーヴォー:「知らなかった」
アイシャ・T・ローズ:「ううん……知名度……」
アイシャ・T・ローズ:「喫緊の課題です」
碓氷張メルト:「キングダムで新たに擁立された"王"の元……なのでしょうか?」
碓氷張メルト:「なるほど。どうりで見覚えのない意匠です」
碓氷張メルト:頷いている。
六条クウリ:「や、うちだよ。メサイア」
碓氷張メルト:「え?」
六条クウリ:「おいしいケーキ屋さん」
ジョージア・ユーヴォー:「ああ……ヴァチカンみたいな……」
ジョージア・ユーヴォー:「ちがった」
ウヅキ・アーチボルド:「おいしいケーキ!」
碓氷張メルト:「メサイアのケーキ屋さんが王国を……?」
アイシャ・T・ローズ:「王国史を語れば長くも短くなるのですが……」
碓氷張メルト:「勢力図が変わったんでしょうか……」頬に手を当ててむむむ。
十掬キョウ:「屋号だよ」ひそひそ。
碓氷張メルト:「屋号?……なるほど、屋号だったんですね」ひそひそ。
フレデリカ・ユーヴォー:「領内で王国を冠して……領主は怒らないものなんだなあ」
碓氷張メルト:「たしかにブランドを立ち上げるに当たって王を名乗れない縛りもなし、です」
アイシャ・T・ローズ:「……メサイア学区にお越しの際は、ぜひ店舗王宮にお立ち寄りください」
アイシャ・T・ローズ:ちょっと肩を落としている。陛下に何とお伝えすればいいのやら。
碓氷張メルト:「こちらこそ。制服のオーダーが必要であればいつでもご連絡を……」
碓氷張メルト:「……あ、いけません。もしやお話を取ってしまいました?」
アイシャ・T・ローズ:「いえ、当機こそ申し訳ありません。当国の知名度は別の問題で……」
碓氷張メルト:「メサイアからいらしたお三方にも、なにかご予定があったのでは?」
十掬キョウ:「あっそうだよ!僕らはお医者さんの魔法使いを探してるんだ!」
十掬キョウ:「フランソワーズちゃんと名前不明の子がピンチなんだよ~」
碓氷張メルト:(私への依頼のために当たりをつけたわけでは無さそうですね)想定していた。
アイシャ・T・ローズ:「こちらの学校で医療に長けた方を探しております。……直接、見ていただいた方がいいでしょう」
アイシャ・T・ローズ:さっと手をかざすと、『テオドーラ』車内に据え付けられていた簡易ベッドがニュッとその場に現れる。
フレデリカ・ユーヴォー:「……!」
ウヅキ・アーチボルド:「おぉー」
アイシャ・T・ローズ:……上に色白な少女を載せたまま。
碓氷張メルト:「お医者様ですか」
碓氷張メルト:いきなり現れたベッドをまじまじと見ている。
六条クウリ:(ほんとに便利な能力だなぁ)
救助された少女:「……」
アイシャ・T・ローズ:「自発呼吸はしているのですが、意識が戻らず。こちらの学校に診断・治療が可能な方はいらっしゃらないでしょうか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「変わった色……」
碓氷張メルト:「これは……バロールの空間圧縮?いえ、モルフェウスの方が近いでしょうか……」じろじろ。
ジョージア・ユーヴォー:「あ、私が診れるけど……」
碓氷張メルト:「医療についてはさっぱりなのですが、医務室などに運んだほうがいいのでしょうか」
ジョージア・ユーヴォー:「外の子はわからないよ」
碓氷張メルト:「まあ」明るい顔。
アイシャ・T・ローズ:「まあ」明るい声。
フレデリカ・ユーヴォー:「ジョージアはその手の魔法に心得があります」
ウヅキ・アーチボルド:「そうなんだ!」知らなかった
ジョージア・ユーヴォー:「待ってね、視てみる……」
碓氷張メルト:「つまり回復魔法でしょうか?なにか、お手伝いをしたほうが……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「お客様に手伝わせるわけには。少し見ていてください」
フレデリカ・ユーヴォー:「これでも優秀ですよ」
ジョージア・ユーヴォー:「これでもは余計だけど……」手をかざす。手のひらにぼんやりと光が浮かび上がる。
六条クウリ:興味深く見守る。
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「……?」
碓氷張メルト:「?」覗き込んでいる。
アイシャ・T・ローズ:「? やはり介添えが必要でしょうか?」
アイシャ・T・ローズ:「遠慮なさらず、当機にお申し付けください」
ジョージア・ユーヴォー:「分からない」
ジョージア・ユーヴォー:「視えない……」
碓氷張メルト:「視えないってどういう意味ですか?」
ジョージア・ユーヴォー:「マナの流れが見えなくて……」
六条クウリ:「ふつうは見えるもんなの?」
十掬キョウ:「? 魔法使いしか治せないってこと?」
碓氷張メルト:「魔法を使うには、なにか条件があるのでしょうか……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「いや、そんなはずは……普通の動物も診れるはずなんだけど……」
ウヅキ・アーチボルド:「じゃあ普通の人じゃないってこと??」
ジョージア・ユーヴォー:キョロキョロする。
碓氷張メルト:「? ジョージアさん、なにかお探しですか?」
ジョージア・ユーヴォー:「ううん。メルトと、クウリと、キョウはちゃんと見える」
ジョージア・ユーヴォー:「アイシャは……魔法生物?」
アイシャ・T・ローズ:「当機ですか?」
ジョージア・ユーヴォー:「うん。流れがみんなと違うから」
アイシャ・T・ローズ:「構造的にはキョウたちと同一のはずですが……」
アイシャ・T・ローズ:「やはり難しいものですね。ヒューマンズネイバー人間を真似るというのは」
碓氷張メルト:「流れ……?」ジー、と紫水晶の瞳で凝視している。
十掬キョウ:「あっレネビだからじゃない?」
十掬キョウ:「てか僕らは普通に見えるのか。じゃあこの子がイレギュラー?」
碓氷張メルト:「レネゲイドビーイングというと……」今のマスターカラーズの、と言う言葉を飲み込む。
碓氷張メルト:「つまり、生きている相手には見えるものが存在してないってことなんでしょうか」
十掬キョウ:「えっじゃあ死んじゃってるの?」
アイシャ・T・ローズ:「そんな……呼吸は確かに」
六条クウリ:「もしくは……マナっていうのが、アタシたちがレネゲイドって呼んでるものと大雑把に一緒だとしたら」
六条クウリ:「それが見えないってことはオーヴァードじゃない……」
六条クウリ:「…………わけないよねえ?」首を捻る。
十掬キョウ:「《ワーディング》して確認……ダメだ、元から意識無かったらわかんないや」
六条クウリ:「どこが悪いかは分かんなくてもとりあえず回復! ってのはできないの?」
六条クウリ:「魔法でうまいこと……」
ジョージア・ユーヴォー:「ええ……無理だよ」
十掬キョウ:「呼吸はしてるんだよね?」ぴとっと胸に顔を当てる。
碓氷張メルト:「もしもし。もし?」意識のない少女の肩をゆすり、首筋に触れて脈を取る。
GM:脈は確かに打っている。
十掬キョウ:「……なんか熱くない?」
六条クウリ:「うん?」
アイシャ・T・ローズ:「体温を測定しますか?」
GM:首に触れた指には、水分がつく。汗だろうか?
碓氷張メルト:「………?」
十掬キョウ:「どこで見ればいいんだろ……」
六条クウリ:「ほっぺたは冷たかったよ?」
碓氷張メルト:「血色は悪いですが……汗をかいているのでしょうか?」
碓氷張メルト:指についた水滴を目の高さに掲げる。
アイシャ・T・ローズ:「ううん。症状を特定しないことには鎮静剤や栄養剤を打つことも出来ません」
フレデリカ・ユーヴォー:「すみません。なんだか……気の所為ですか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「微かに動いているような気がするんですけど」
ウヅキ・アーチボルド:「?」
十掬キョウ:「動……そうかなあ?」
碓氷張メルト:「体調が悪い、にしても、サラマンダーの人なら炎熱で体温を保つことも……」「はい?」
GM:注意深く見れば、わずかに手指がピクピクと動いているような気がする。
GM:動かしていると言うより、痙攣しているような。
アイシャ・T・ローズ:「おや。反応が……」
碓氷張メルト:「確かに反応がありますっ」
アイシャ・T・ローズ:「これは……よくない兆候のような……」
碓氷張メルト:痙攣する手を取って両手で擦る。
ウヅキ・アーチボルド:「そうだね……」
十掬キョウ:「意識がなくって指が痙攣してて体の中の方から熱い……」
六条クウリ:「んんん……」
十掬キョウ:「ねえ、これ……」
碓氷張メルト:「どうしたんですか?」
十掬キョウ:「もしかして……熱中症じゃないかな……?」
アイシャ・T・ローズ:「あ……」
六条クウリ:いっそ攻撃して転送に伴う治癒に頼った方が──と思い始めていたが。
アイシャ・T・ローズ:「熱性痙攣ですね!」
六条クウリ:「えっ。そんな普通?」
十掬キョウ:「普通?じゃないよ~!」
十掬キョウ:「放っておくと危ないんだよ!」
アイシャ・T・ローズ:「すぐに冷やさなければ。それと、塩分の補給です」
六条クウリ:「うっ。そうだけど……そうじゃなくて……」
六条クウリ:「いやでも確かに金属の塊みたいな中に入ってたぽいしな……!」
フレデリカ・ユーヴォー:「……すぐ用意する!」
六条クウリ:「あ、あと冷房とかっ」壁の穴を見る。「……吹雪を呼べる人とか!」
碓氷張メルト:「では、私は応急手当をしましょう」
碓氷張メルト:手のひらの上に渦を巻く魔眼を呼び出す。
アイシャ・T・ローズ:エプロンの下を探り、点滴のパックとスタンドを引っ張り出す。
碓氷張メルト:室内の温度を吸収すると同時に、その中心から圧縮された歪な氷がカロンカロンと取り出される。
六条クウリ:「おおっ」
ウヅキ・アーチボルド:「すごい」
アイシャ・T・ローズ:「助かります、メルト様」
碓氷張メルト:「ちょっとした能力の応用ですが。氷嚢代わりにどうぞ」
六条クウリ:「雪女フラウだったんだ。タイムリー……!」
アイシャ・T・ローズ:「当機の中で安定していたように見えたのは、エアコンが効いていたからだったんですね……」
アイシャ・T・ローズ:「ともかく、これで落ち着くまで待ちましょう」点滴をセットし、躊躇なくぷすり。テーピングで固定する。
アイシャ・T・ローズ:「その後は風通しの良い、涼しい部屋に移せば……」
ジョージア・ユーヴォー:「すごい……」
碓氷張メルト:(既婚者Frau……?)首を傾げつつ。「あ、妖精の方ですね?」納得。
十掬キョウ:「メルトちゃんやるっ!」
碓氷張メルト:「と言っても応急手当ですので、必要でしたら他の方も呼んでくださいね」
碓氷張メルト:「ええと、……どういたしまして?」曖昧に微笑む。
GM:その後の献身的な介護を経て、しばらく。
救助された少女:「ん……」
ジョージア・ユーヴォー:「……!」
ジョージア・ユーヴォー:「起きた」
ウヅキ・アーチボルド:「おー」
アイシャ・T・ローズ:「峠は越しましたね」
救助された少女:「あれ……?ここは……?」
六条クウリ:ほっと息を吐く。主に手に汗を握って見守るばかりだったが。
十掬キョウ:「よかった、気がついたんだ!」
十掬キョウ:ギューッと抱きつく。
十掬キョウ:「よかったあ~~~」
ウヅキ・アーチボルド:もっと爆破したら風通し良くなるかな、とか考えていたところだった
アイシャ・T・ローズ:「視界は明瞭ですか? これは何本に見えますか?」ぱっと片手を開き、少女の眼前でひらひらする。
碓氷張メルト:「はい、良かったです!」
六条クウリ:「ほんとに熱中症だったんだなぁ……」
救助された少女:「5……」
アイシャ・T・ローズ:「安心しました。おはようございます」
救助された少女:「あ……おはようございます」
ウヅキ・アーチボルド:「おはよー!」
碓氷張メルト:「おはようございます。気分はいかがですか?」
救助された少女:「なんだかふわふわしていたような……ここは……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「……アランロド王立魔法学校です。あなたを彼女たちが連れてきたんですよ」
碓氷張メルト:「落ち着いて聞いてくださいね。あなたは………」
碓氷張メルト:「そういえば、どういう状況だったのでしょう?」
碓氷張メルト:詳しい人達を見る
十掬キョウ:「卵から出てきて熱中症だったんだよ!」
六条クウリ:「概ねそうだけども」
碓氷張メルト:「卵生……??」
ジョージア・ユーヴォー:「外の人ってそうなんだ」
碓氷張メルト:「ムセイオンでは聞いたことありませんが……」
アイシャ・T・ローズ:「卵型の装置の中で気を失っておられました……」
碓氷張メルト:「そういう意味だったんですね」
六条クウリ:アイシャの言葉に頷いて。「どうしてそんなことになってたのか、覚えてる?」
救助された少女:「ああ、はい」
救助された少女:「私は探索をしに来て」
救助された少女:「あれに乗れば……着くはずだったんですけど」
救助された少女:「着いたら……なんだか暑くて」
救助された少女:「そこからはよく……」
フレデリカ・ユーヴォー:「こちらも要領を得ないけど……」
十掬キョウ:「そっか……大変だったんだねえ……」
十掬キョウ:「あっそうだ!君のお名前教えてよ!」
碓氷張メルト:「なるほど、つまり事故みたいなものですね」勝手に納得している。
アースィマ・アル=ガーミディー:「あっはい……アースィマです。アースィマ・アル=ガーミディー」
六条クウリ:「アースィマちゃんか」
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様ですね。当機はアイシャ、今ぎゅーっとしているのがキョウです」
アイシャ・T・ローズ:こちらからクウリ、ウヅキ様、メルト様……と順番に紹介し。
碓氷張メルト:よろしくお願いします、と一礼。「ひとまず、大事がなくてよかったです」
六条クウリ:紹介された順番でひらひらと手を振る。
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様は、どちらから……あの装置に乗ってこられたのでしょう?」
アイシャ・T・ローズ:「連絡先が分かれば、お送りすることも、お迎えに来ていただくことも可能でしょう」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……小さなところだから、わからないと思います」
アイシャ・T・ローズ:「……?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「それに、まだ帰るわけには行かないです」
碓氷張メルト:「探索、と仰ってましたね。それはアランロドに目的が?」
アースィマ・アル=ガーミディー:ふるふると首を横に振る。
アースィマ・アル=ガーミディー:「キングダムに……」
フレデリカ・ユーヴォー:「ここもキングダムではあるけど……その口ぶりだと目的地とは違うのかな」
ウヅキ・アーチボルド:「不時着ってやつー?」
フレデリカ・ユーヴォー:「“北の白”の方に?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「?」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉、それじゃあ伝わらないよ」
碓氷張メルト:「北というと……?」
アイシャ・T・ローズ:(“北の白”……というとクリムゾンを想起しますが)
碓氷張メルト:「あぁ、独自の呼び方なんですね」
フレデリカ・ユーヴォー:「ああ、ごめんなさい。“白宮ホワイトホール”の……本校への用ってことかな?」
アイシャ・T・ローズ:「方角と色を組み合わせた呼称ルールがあるのですね」
碓氷張メルト:「なるほど。北の白が円卓の皆さんが居を構えるところですね?」
碓氷張メルト:「アースィマさんはそちらに用があったんですか?」
十掬キョウ:「なんか畏れのようにも感じるけどなあ~……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「ううん」
アースィマ・アル=ガーミディー:「定時制?ってところ」
六条クウリ:「おや……」
アイシャ・T・ローズ:「まあ」
十掬キョウ:「お~!じゃあちょうどいいね!」
十掬キョウ:「僕らもそっちにも用があったんだ!」
十掬キョウ:「アースィマちゃんも一緒に行けばいいじゃない!」
六条クウリ:「……ん、そうなるかな?」
碓氷張メルト:「定時制はたしか、キングダムの中でも異形・混血の方が多いんでしたね」
碓氷張メルト:「型紙もオーダーメイドが多いと聞きます」
六条クウリ:「フランソワーズちゃんの方も解決できたらになるけど……」
アイシャ・T・ローズ:「はい。もう一人の要救助者フランソワーズ様の件も説明しなくては」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ。うちは魔術師の育成学校だけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「基本的には“ヒト”向きの学校なの。常夜の種族はあまり通わない」
ジョージア・ユーヴォー:「そっちなら私分かるかも」
ジョージア・ユーヴォー:「魔法生物なら、きっと治療できるはず」
アイシャ・T・ローズ:「ジョージア様……! 何とお礼を申し上げていいか」深々と頭を下げる。
六条クウリ:「あ、そっか」
ウヅキ・アーチボルド:「なるほどー」
碓氷張メルト:「つまり、クウリさんとアースィマさんの目的は同じく定時制の学区に伺うことになりますね?」
六条クウリ:「そうなるね。こんなにあっさり目途が立つとは思わなかった」
碓氷張メルト:「おめでとうございます」ニコニコと拍手。
碓氷張メルト:「では、私はどうしましょうか?このまま、こちらで作業を進めても良いのですが……」
碓氷張メルト:アースィマさん用の氷を精製しながら心配そうに伺う。
フレデリカ・ユーヴォー:「……いえ。よろしければ……」
フレデリカ・ユーヴォー:「着いていっては貰えませんか。というよりも……」
フレデリカ・ユーヴォー:「私も伺います。一緒にお願いします」
フレデリカ・ユーヴォー:「継続して冷やせる方がいいでしょう」
碓氷張メルト:「依頼人がそう仰るのでしたら!」微笑む。
六条クウリ:「……えっと、色々と良いの?」
碓氷張メルト:「こちらも問題ありません。同道させていただきます」
ウヅキ・アーチボルド:「そうだね、みんなでご飯食べたほうがいいのと一緒!」合っているような合っていないような例え。
六条クウリ:「聞き損ねてたけど……ムセイオンの人がここにいたのも、それはそれで何か用事あってなんじゃないの?」
六条クウリ:「お邪魔しちゃったなと思ってたんだけど」
碓氷張メルト:「そうですね。実は私、服を作りに来てました」
十掬キョウ:「服!すごいすごい!」
アイシャ・T・ローズ:「メルト様は氷の糸を織られるのだとか?」誘惑に負けて少し検索してしまった。
碓氷張メルト:「ふふ……そうですか?ありがとうございます」はにかみ。
碓氷張メルト:「あら、良くご存知ですね。はい、この氷もちょっとした応用です」
碓氷張メルト:魔眼の渦が絞られ、圧縮された氷が糸状になっていく。
碓氷張メルト:「依頼人がそちらの用事を優先するなら、慣れない場所の作業も滞るでしょうから……」
碓氷張メルト:「それに……」少し笑って。「定時制の方のお洋服も気になりますし」
碓氷張メルト:声が本題のような色を帯びる。
ウヅキ・アーチボルド:「職人っぽい発言だ」
十掬キョウ:「うんうん!一緒に来てほしいよ~!」
十掬キョウ:「メルトが一緒だといっぱい楽しそうだもの!」
アイシャ・T・ローズ:「ウヅキ様はどうされますか?」
ウヅキ・アーチボルド:「私も行く!」
ジョージア・ユーヴォー:「やった」
ウヅキ・アーチボルド:「ジョージアが奉仕活動増やされないように見張らなきゃ!」
ジョージア・ユーヴォー:「うん、ありがとう……」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「……?」
アイシャ・T・ローズ:「?」
ジョージア・ユーヴォー:「なんで私が問題起こす側なの?」
六条クウリ:「……あー……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「なんだか……」首を傾げる。「賑やかですね?」
碓氷張メルト:「そうですね」両手の指先を揃える。
碓氷張メルト:「でも、楽しいです」
六条クウリ:「もしかして……」フレデリカを見て。「自分の頼みを一旦ほっぽいても同行してくれるっていうのは」
六条クウリ:「そういう……?」噛み合うような合わないような会話をする魔女二人を見る。
フレデリカ・ユーヴォー:「まあ、そういう……」
アイシャ・T・ローズ:「何やらお察しします」本当に?「それはさておき」
六条クウリ:「……お礼はちゃんとするよ。うん」
アイシャ・T・ローズ:「当機……『テオドーラ』9号機が皆様を目的地までお送りします」
アイシャ・T・ローズ:「道すがら、お礼の先出しも兼ねまして……」
アイシャ・T・ローズ:「当国一押しの季節のスイーツ、マスカットのタルトをご馳走させていただきましょう」
ウヅキ・アーチボルド:「やったー!」
ジョージア・ユーヴォー:「おお」
碓氷張メルト:「お菓子ですか……楽しみですね」
十掬キョウ:「クウリちゃん!これチャンスだよ!」
十掬キョウ:「これ覚えて……みんなに披露しようよ!」
六条クウリ:「えっ」
六条クウリ:「……ああー。なるほど……?」
六条クウリ:「ぜんぜん考えつかなかった」ぜんぜん考えつかなかったという顔。
六条クウリ:「でも、そうだね……」
六条クウリ:「頑張ってるみんなへのプレゼントには良いか。協力してコピっちゃおう」にへらと笑って見せて返して、腹の内の読み切れない同道者が増えることへの不安を隠した。


GM:シーン終了。ロイスと購入ができます
ウヅキ・アーチボルド:ロイス保留!
碓氷張メルト:一旦ロイスは保留。
碓氷張メルト:購入は……応急手当キットでも狙いましょう
碓氷張メルト:2dx>=8
DoubleCross : (2DX10>=8) → 4[1,4] → 4 → 失敗

碓氷張メルト:しゅん。以上です
六条クウリ:こちらも保留かな……
六条クウリ:購入は強化素材を。
ウヅキ・アーチボルド:私も強化素材狙い!
六条クウリ:2dx+4>=15
DoubleCross : (2DX10+4>=15) → 10[8,10]+8[8]+4 → 22 → 成功

ウヅキ・アーチボルド:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 9[7,9] → 9 → 失敗

ウヅキ・アーチボルド:失敗!以上です
六条クウリ:買えた。大槌の攻撃力を+1して以上です
アイシャ・T・ローズ:ロイスはメルト様に ●感謝/脅威(糸) にて。お買い物はクリシー
碓氷張メルト:すごい買い物上手
アイシャ・T・ローズ:PS『ネットワーク接続』《オリジン:サイバー》に手配師を添えます。時代は通販!
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(59 → 61)
アイシャ・T・ローズ:(3+3+3)dx+4>=25
DoubleCross : (9DX10+4>=25) → 10[1,4,4,5,6,7,8,9,10]+8[8]+4 → 22 → 失敗

GM:そんな wifiもない場所で……
アイシャ・T・ローズ:そんな Wi-Fiが繋がらないなんて……!
碓氷張メルト:おしい
碓氷張メルト:Wi-Fiジャマーが働いている
碓氷張メルト:処理以上です。
アイシャ・T・ローズパトロンお小遣いを失った影響で財産点がありません。切断喰らって以上です。


【ミドルフェイズ3】

GM:またまた全員登場よ~
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(53 → 55)
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(54 → 57)
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(61 → 70)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(51 → 57)


GM:情報収集が出来るよ~
ウヅキ・アーチボルド:やった~
碓氷張メルト:わぁ~
・フランソワーズちゃんの症状 〈情報:ノヴァリス〉〈知識:魔術、植物学〉9
・“卵のようなもの” 〈情報:ノヴァリス、FH〉〈知識:機械工学〉9
・アースィマ・アル=ガーミディー 〈情報:ノヴァリス〉〈知識:レネゲイド〉9
アイシャ・T・ローズ:“三つ”だッ
六条クウリ:どれも情報ノヴァリスでいけるというわけ
碓氷張メルト:みんな社会2だ。
アイシャ・T・ローズ:当機はAIDAパワーで+3個、巨匠パワーでさらに+3個ですね
碓氷張メルト:つよい
六条クウリ:我が方は援護の風があります
碓氷張メルト:じゃあダイス強いアイシャちゃんがフランソワーズさん、アースィマちゃんをノヴァリス技能あるクウリちゃんに言ってもらって
碓氷張メルト:卵のようなものを私とウヅキちゃんが頑張ればいいかな?
ウヅキ・アーチボルド:かな!
アイシャ・T・ローズ:かしこまりました(ぺこり)
六条クウリ:うすうす
碓氷張メルト:アイシャちゃんとクウリちゃんは逆でもいいけどどっちでもいいね。頑張ろう
六条クウリ:ちょうどアースィマちゃんのことを調べたかったのだ
アイシャ・T・ローズ:それではNS『状況に対処します』《巨匠の記憶》でフランソワーズ様を。
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(70 → 72)
碓氷張メルト:ふっ見抜いていたぜ。
アイシャ・T・ローズ:情報:ノヴァリスでいきましょう。
アイシャ・T・ローズ:(3+3+3)dx>=9
DoubleCross : (9DX10>=9) → 10[1,2,3,5,6,6,7,7,10]+10[10]+7[7] → 27 → 成功

ウヅキ・アーチボルド:すげー!
六条クウリ:学園通の友人に頼って情報ノヴァリスで、判定前に自身に《援護の風》。
碓氷張メルト:すごい知ってる!
六条クウリ:8dx+1>=9
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 9[2,2,3,3,4,7,9,9]+1 → 10 → 成功

六条クウリ:風吹かせて正解だった
碓氷張メルト:じゃあ……FH技能あるけどコネが使えるので、情報:ノヴァリスで私が先に卵を判定します。
碓氷張メルト:失敗したら頼むぜウヅキちゃん。
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を2増加(57 → 59)
ウヅキ・アーチボルド:はーい
碓氷張メルト:コネ:友人を使って情報:ノヴァリスで卵を判定!
碓氷張メルト:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[2,2,6,6,9] → 9 → 成功

碓氷張メルト:ギリギリ
ウヅキ・アーチボルド:ナイス!
アイシャ・T・ローズ:ゆゆうじょうパパワー!
碓氷張メルト:そう言えば聞いたことがあります…
碓氷張メルト:突破だ~
GM:全て空いたようね
碓氷張メルト:まるっとお見通しです
・フランソワーズちゃんの症状
健康的には問題ない……どころか元気なのだが、魔力のパスが遮断されている。
行き場を失った元気のまま暴れていたようだ。
そのうち疲れて動けなくなるだろうから直近ではあまり害はない気もするが、
いずれ魔力枯渇が問題になる可能性がある。
・“卵のようなもの”
アランロド王立魔法学校の敷地内に墜落した機械構造体。
アースィマの言によれば、乗り物であるらしい。墜落時に破損し、搭乗員が投げ出されたと思われる。
まだ内部に解析不可能な部分が残っているが、魔法学校ではどうしようもないだろう。
専門家の伝手を募ることで、連れてくることが出来る。
・アースィマ・アル=ガーミディー
奇妙な銀灰色の肌を有する少女。熱中症になっていたところを発見されたが、
当時の温度はそれほど高くはなかったようだ。日光に極端に弱いと思しい。
キングダムの定時制領土を探索に来たと語るが、出自については語りたがらない。
何故か魔法による解析を受け付けない。


GM:【アランロド校区内 辺境】
GM:フランソワーズを見に行った者たちを見送って、ある場所に立ち寄っていた。
GM:アースィマが見つかった卵がある場所だ。
十掬キョウ:「といっても……」
十掬キョウ:「あんまりこういうの専門じゃないんだよな~」
六条クウリ:「まあね……っていうか」
六条クウリ:「助ける時一部壊しちゃったけど……だいじょぶだった……?」
十掬キョウ:「まあ……壊れてたしね」
碓氷張メルト:「本当に卵に近い形ですね」
碓氷張メルト:興味深そうにペタペタと触っている
アースィマ・アル=ガーミディー:「帰りも乗るとは聞いてなかったです」
GM:特に反応はないが、重そうだ。びくともしない。
碓氷張メルト:「これ、すごく重いです。殻の部分にも色々入ってるのかもしれませんね」
六条クウリ:「一方通行? だろうなって形はしてるけど」
六条クウリ:自分もつられてこんこんと叩きながら。「……考えようによっちゃ、半端なとこに落ちて良かったかもね」
碓氷張メルト:「と言っても機械は詳しくないんですけれど……造形に敏いのは別の人なので」
十掬キョウ:「確かに……人がいるところに落ちなくてよかったね」
碓氷張メルト:「はい。乗り物だとしても着地が急ですね?」
六条クウリ:「そ。探索どころじゃなかったかも」
碓氷張メルト:「巻き込まれてたら大変でした」
アースィマ・アル=ガーミディー:「よかったです」
六条クウリ:「……」
六条クウリ:他人事のような口ぶりにしばし黙って。「で……探索っていうのは」
六条クウリ:「具体的に何をかは……秘密?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「昔の遺物のようなものらしいです」どこかフラフラしている。
アースィマ・アル=ガーミディー:「詳しくはわかりません……」
十掬キョウ:「ん~?遺産……?」
六条クウリ:「分かんないって、それじゃ……」声のトーンを上げかける。「……いや待って」
六条クウリ:「またふらついてきてない?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「ああ……はい」
アースィマ・アル=ガーミディー:「なんだか……眩しいです」
十掬キョウ:「ええ~? たしかにポカポカお日様は出てるけど……」
六条クウリ:「そんなにだよね……?」ふだん地下にいがちな自分たちからしてすら。
十掬キョウ:「ちょっと暑いくらいじゃない?」上着だけ脱いでいる。
碓氷張メルト:「……この、乗り物の中も熱がこもりやすいわけでもなさそうです」渦の魔眼を差し入れながら。
十掬キョウ:「もしかして……そのお肌がすごい光に弱いのかな?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……っ」
碓氷張メルト:「それに、まだ熱中症の熱も残ってるのかもしれません。よろしければ、こちらへ」
アースィマ・アル=ガーミディー:「変、ですよね」
碓氷張メルト:腰に巻いたスカートをターフ代わりに結びつけ、影を作る。
アースィマ・アル=ガーミディー:「私の姿……」
十掬キョウ:「変とは言ってないよ~!」
碓氷張メルト:「個性の範疇だと思いますよ!」
アースィマ・アル=ガーミディー:「本当ですか……?」陰で休んでいる。
六条クウリ:「うん……それに」
六条クウリ:「前言撤回する。やっぱ定時制に落ちてた方が良かったんだ」苦い顔をする。
十掬キョウ:「あっ、そっか」
十掬キョウ:「そっちだとお日様が出ないから……」
六条クウリ:「思いつかなかったな……アタシたちだけで付き合わせるべきじゃなかった。ごめんね、気が利かなくて」
アースィマ・アル=ガーミディー:「ああ……はい。だから探索しやすいと言われました」
アースィマ・アル=ガーミディー:「普段は外にあまり出ないんですが……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「自由に出歩けると聞いたので」
碓氷張メルト:「本来は適材適所となる予定だったんですね」
碓氷張メルト:魔眼で精製した氷をハンカチに包んでアースィマに当てる。
碓氷張メルト:「普段はあまり出歩かないんですか?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「ありがとうございます。ええ、はい……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「日に当たると……すぐに疲れてしまって」
六条クウリ:「向こうが終わったら迎えに来れないか、アイシャちゃんに伝えとく」スマホを取り出してメッセージを送信。
碓氷張メルト:「なるほど、それで今回も。」
アースィマ・アル=ガーミディー:クタクタうとうとしている。
碓氷張メルト:「と言っても、ムセイオンの子たちもあんまり外には出ないので、他の人のことは言えないんですけどね……」
十掬キョウ:「あっ全然休んでていいからね!?」
十掬キョウ:「僕らもわりと地下なんだよね」
碓氷張メルト:「そうですね、大変そうなら横になってください。こちらへ。」
六条クウリ:「まあねえ。とはいえ」
碓氷張メルト:アースィマさんを横に寝かせる。
碓氷張メルト:「カタコンベ、でしたか」
六条クウリ:「出れないってわけじゃないからな……」日よけのターフの角度を調整する。
アースィマ・アル=ガーミディー:横になってうつらうつらしている。
碓氷張メルト:「クウリさんも、こうして出ていらっしゃいますからね。……私もですけど」
碓氷張メルト:「案外、普段接点がない者同士が邂逅してる珍しい時間じゃないでしょうか?」
碓氷張メルト:楽しそうに笑う。
六条クウリ:「確かに。なかなか無い機会だわ」
六条クウリ:「革命前とかじゃ絶対無理だっただろうな……」
十掬キョウ:「そうかも!」
碓氷張メルト:「革命ですか」
碓氷張メルト:ふむ、と目線を斜め上に向けて考えるポーズ。
六条クウリ:「……どうかした?」
碓氷張メルト:「いえ……」
碓氷張メルト:「クウリさん達は、革命の前後でどんなことが変わりました?」
碓氷張メルト:「やっぱり、大人からの指令が無くなるのが一番だと思いますが、どんな変化があったのでしょう?」
碓氷張メルト:「私気になります」
碓氷張メルト:瞳が好奇心に輝く。
十掬キョウ:「あの、メルトちゃん、あのね」
碓氷張メルト:「? はい」
十掬キョウ:「それ人によってはかなりデリケートになりがちな質問だと思うんだけど」
十掬キョウ:「あまり気軽にってわけにもいかないかもよ?もしかすると……」
碓氷張メルト:「…………そうなんですか?」
碓氷張メルト:チラリ、と伺う。
十掬キョウ:「ん~?」
十掬キョウ:「全然そうは思わない感じ……?」
碓氷張メルト:「ええと……そうですね」
六条クウリ:(……やば。アタシも全然考えないで口に出してたわ)
碓氷張メルト:「ムセイオンの一部の生徒は、しばらく封印……」指をくるくる回す。「ええと、隔離みたいな扱いをされていまして」
碓氷張メルト:「革命当時も話でしか聞いていないのです。…………お気に障ってしまったでしょうか?」
碓氷張メルト:しゅん、と恐る恐る二人を見上げる。
六条クウリ:「…………」
十掬キョウ:「……」
十掬キョウ:「ご、ごめん!」
十掬キョウ:「僕のほうがデリカシーなかったよ~!」
六条クウリ:「アタシが悪かったです」
碓氷張メルト:「え?えぇ?」
碓氷張メルト:わたわた。
碓氷張メルト:「そんな、謝らないでくださいっ。」
六条クウリ:「いやマジで毎回考えなしにデリケートなワード出しちゃうもんでさ……!」
十掬キョウ:「だって……人によっては話ししたのに……」
六条クウリ:「ほんとにごめん……」
十掬キョウ:「自分ができてないよ~!ごめんよ~!」
六条クウリ:「キョウちゃんはそういうの気付ける分いいじゃんかぁ……!」
碓氷張メルト:「すみません、こちらこそ……」
碓氷張メルト:水飲み鳥のように頭を下げる。
十掬キョウ:「だけど……」
十掬キョウ:「……」
十掬キョウ:「よしっ」パンパンと手を打つ。
十掬キョウ:「じゃあ謝りタイムはここまで!」
碓氷張メルト:「私が悪いのです……」
碓氷張メルト:「革命する生徒だなんて、最高の題材を自分の目で見逃したばかりに……あっ、はい」
六条クウリ:「うむぅ……」
碓氷張メルト:「では、ここまでで」
十掬キョウ:「ここまでだよ!ここからはワイワイタイム!」
六条クウリ:「お、おう……」
六条クウリ:「がってんだ。するよ。ワイワイ」ふんすと力を込めるポーズ。
碓氷張メルト:「あの……もしかして」
碓氷張メルト:「気にする人がいなかったのなら……」
碓氷張メルト:「革命当時のお話をお伺いしても……」
碓氷張メルト:「いいのでは……?」
碓氷張メルト:恐る恐る。ワクワク。
六条クウリ:「……アタシは勿論いいけど。自分で持ち出したくらいだし」
碓氷張メルト:口の前で両手を合わせながら、上目遣いで問う。
十掬キョウ:「えっ僕は結構恥ずかしいけど……」
十掬キョウ:「キャラ違ったし……」
六条クウリ:「……それ気になってるんだよね結構」
十掬キョウ:「クウリちゃんに任せよっかな~」
碓氷張メルト:「気になります」
六条クウリ:「え~?」
六条クウリ:「今のウェーイじゃないキョウちゃんの話の方がよくない?」
十掬キョウ:「僕ウェーイなの?」
碓氷張メルト:「明るい人だと思います」
碓氷張メルト:「以前は違ったんですか?」
十掬キョウ:「うーん……」
十掬キョウ:「冷たいアイシャちゃんみたいな……?」
六条クウリ:「分かりやすいけどマジ……?」
碓氷張メルト:「チルドレン教育を受けていると実直な性格になる人、覚えがあります」
十掬キョウ:「だから恥ずかしいんだってば~!」
六条クウリ:「えっじゃあそん時は剣どうしてたの」
六条クウリ:「その時もあの……ああいう起動の仕方ではなかったの……?」
碓氷張メルト:「なにか特殊な剣なんでしょうか?」
碓氷張メルト:鉛筆とノートを手にしている。
十掬キョウ:「えっとというか……」
十掬キョウ:「トツカのAIの人格ベースが当時の僕って言うか……」
十掬キョウ:「って僕の話ばっかじゃん~!」
六条クウリ:「気になるんだもん……!」
十掬キョウ:「次はクウリちゃんなんだからね!」
碓氷張メルト:こくこく、と同意の頷き。
十掬キョウ:「その後は遡ってメルトちゃんの仕事の話とか聞きまくる!」
碓氷張メルト:「そうですね。その大槌の扱いやカタコンベの振る舞い……きっとさぞ事情があることでしょう」訳知り顔。
六条クウリ:「アタシのことはいいからさ~……つまんないし……」
碓氷張メルト:「私の仕事ですか?……どうでしょうね、今も残ってるんでしょうか」
碓氷張メルト:「いえ、そうです。順番ですね、順番」
十掬キョウ:「うん、それから……」
碓氷張メルト:「新鮮ですよ。他の学区の方とこうして話すのも。」
十掬キョウ:「アースィマちゃんが起きたら、アースィマちゃんの話もいっぱいしよう!」
碓氷張メルト:「それは素敵ですね!」
十掬キョウ:「それからみんなと合流したら、みんなの話もいっぱい!」
六条クウリ:「……」
碓氷張メルト:「とても良いです!」
碓氷張メルト:「私、結構聞き上手と言われますから。安心して話してください」小柄な身体で誇る。
六条クウリ:「なんか……」額に手で庇を作る。
六条クウリ:「アタシも日差しがきつくなってきたかも」
六条クウリ:「眩しいわ……若者の輝きが……」
十掬キョウ:「僕16なんだから1しか違わないでしょ~!」
碓氷張メルト:「私は18歳なので、一番年上ですね」
十掬キョウ:「えっ」
六条クウリ:「はっ?」
十掬キョウ:「嘘お」
碓氷張メルト:「…………?」ちょっと考えて「あぁ」
碓氷張メルト:「精神年齢が18ですね」
碓氷張メルト:「身体は14です」
十掬キョウ:「え~すごい!じゃあお姉ちゃんなんだ」
十掬キョウ:「でも肉体は下だから……?うーん……?」混乱してきている。
六条クウリ:「えっと……封印されてた分のズレってことだと思うんだけど」
六条クウリ:「肉体が14だったら精神も14じゃない……?」
十掬キョウ:「あれ?どうなんだろう?そもそも肉体に精神が引きずられて……」
十掬キョウ:「ううん???」
碓氷張メルト:「それはですね、クウリさん」
十掬キョウ:「僕も熱出てきたかも……」
六条クウリ:「精神活動だけしてたみたいなアレでもないんでしょ? ……うん」
碓氷張メルト:自信ありげに言葉を返しつつ。
碓氷張メルト:「……………」
碓氷張メルト:「うーん」
碓氷張メルト:「どうなるんでしょうね?」
碓氷張メルト:3人で頭をかしげた。


GM:【キングダム定時制領】
GM:再び常夜の庭園に舞い戻る。
GM:フランソワーズは大人しく眠っている。
ジョージア・ユーヴォー:それに乗って調べている。「うーん」
フレデリカ・ユーヴォー:「気をつけるのよ」
ウヅキ・アーチボルド:「どう?どう?」
ジョージア・ユーヴォー:「分かってるけど……」
ジョージア・ユーヴォー:「今見てるから待って」
アイシャ・T・ローズ:「まだ麻酔が効いているようですね。効きすぎも問題ですが……」
ジョージア・ユーヴォー:「……うん……?」
ウヅキ・アーチボルド:「お」
ジョージア・ユーヴォー:「なんだか見づらい……?」
アイシャ・T・ローズ:「様子が……?」
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様の時とは違うようですが」
ジョージア・ユーヴォー:「アースィマのときは全部見えなかったけど」
ジョージア・ユーヴォー:「なんだかちょっと見づらかったりする感じ」
ジョージア・ユーヴォー:「流れが切れてる……?」
ウヅキ・アーチボルド:「流れが……」
アイシャ・T・ローズ:「切れるとどうなるのでしょう?」
ジョージア・ユーヴォー:「うーん。すぐにはどうにもならないけど……」
ジョージア・ユーヴォー:「魔法で動いてるから。ずっと切れてたら止まっちゃう」
アイシャ・T・ローズ:「止ま……」それは。
フレデリカ・ユーヴォー:「それにしては、気持ちよさそうにぐっすりだけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「元気がないようには視えないわよ」
アイシャ・T・ローズ:「元気にお暴れになっていた所に強い麻酔を打っていただきましたので……」
アイシャ・T・ローズ:「効き目が切れれば、また元気に火を噴かれるかと」
アイシャ・T・ローズ:「ですが……」
ウヅキ・アーチボルド:「動く源がないから、いずれはってことかな?」
ジョージア・ユーヴォー:「でも切れてるなら……」
アイシャ・T・ローズ:「燃料切れ……あるいは」死ぬ。破壊されたのと同じ状態になる、ということだろうか。
ジョージア・ユーヴォー:「元気も減るはず」
ウヅキ・アーチボルド:「確かにー」
アイシャ・T・ローズ:「その。“止まってしまった”魔法生物は」
アイシャ・T・ローズ:「エネルギーを補充すればまた元に戻るのでしょうか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「魔力の極めて少ないだけなら……休眠状態になるけど」
フレデリカ・ユーヴォー:「パスが壊れてしまっていたら……戻るかはわからない」
アイシャ・T・ローズ:「………」
ウヅキ・アーチボルド:「ふむう……割とピンチかも?」
アイシャ・T・ローズ:「ピンチ……」
ジョージア・ユーヴォー:「原因がわからない」
フレデリカ・ユーヴォー:「元気に成った方に、なにかがある気もする」
アイシャ・T・ローズ:「魔法局の方も分からないと仰っていました」
アイシャ・T・ローズ:「フランソワーズ様は……」
アイシャ・T・ローズ:「当機の……大切な思い出に連なる方なのです」
ウヅキ・アーチボルド:「本来は元気がない状態なのを、無理やり元気になっている"何か"があるってことかな???」
ウヅキ・アーチボルド:「むむ……それはなんとかしてあげたいね」
フレデリカ・ユーヴォー:「……とはいえ、魔術的なアプローチだけだと限界があるのかも」
フレデリカ・ユーヴォー:「科学的に……植物と見たときに」
フレデリカ・ユーヴォー:「元気に作用するようなものってなにかありませんか」
アイシャ・T・ローズ:「植物の……当機の専門ではありませんが……」
ウヅキ・アーチボルド:「爆破はダメージ与えちゃうしなぁ」
ジョージア・ユーヴォー:「しないでね」
アイシャ・T・ローズ:「むむむ」お願いインターネット。
アイシャ・T・ローズ:「元気がない原因ならいくらかヒットするのですが……」
アイシャ・T・ローズ:「水の過不足や根詰まり、害虫などですね」
ウヅキ・アーチボルド:「植物ってお水とか日光とか大事っていうよね?そういうのかな」
ウヅキ・アーチボルド:「あとは肥料とか」
ジョージア・ユーヴォー:「日光はないよ」
ジョージア・ユーヴォー:「ここには日が差さないもの」
ウヅキ・アーチボルド:「そうだよねえ」
アイシャ・T・ローズ:「肥料……」
アイシャ・T・ローズ:「植物を育てる時、活力剤や栄養剤のアンプルを挿すことがありますね」
フレデリカ・ユーヴォー:「水か土に、なにか混ぜ物があるということですか?」
アイシャ・T・ローズ:「可能性ですが。フランソワーズ様ご自身の方に原因が見つからないならば」
アイシャ・T・ローズ:「繋がっているもの……フランソワーズ様が摂取しているもの……」
アイシャ・T・ローズ:「そういった部分に異常があるかも知れません」
ジョージア・ユーヴォー:「周りの水や土、取っておこう」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉」
フレデリカ・ユーヴォー:つ、と小さな杖を動かす。
フレデリカ・ユーヴォー:ふわり、と周囲の土が浮き、用水から水も浮かぶ。
フレデリカ・ユーヴォー:それらがひとりでに小さな小瓶に収まる。
アイシャ・T・ローズ:「イリュージョン……」
ウヅキ・アーチボルド:「さすが……」
フレデリカ・ユーヴォー:「やはり、私たちだけだと視点が硬直化する気がします」
アイシャ・T・ローズ:「はい……。当機も調査は可能ですが」
ウヅキ・アーチボルド:「別の視点……魔法関係じゃない専門家がいいかもね!」
アイシャ・T・ローズ:「経験やそれに基づく知識、気付きという点では皆様には到底及びません」
アイシャ・T・ローズ:「植物の……専門家? ですか」
アイシャ・T・ローズ:「……ウヅキ様は、すごいですね」
ウヅキ・アーチボルド:「そう?」
ウヅキ・アーチボルド:何も心当たりがないけど、嬉しそう。褒められの気配には敏感。
アイシャ・T・ローズ:「先程も肥料という言葉をお出しになりました」
ジョージア・ユーヴォー:「あまり褒めると調子に乗るよ」
フレデリカ・ユーヴォー:「あなたが言う……?」
アイシャ・T・ローズ:「いえ、重要なことです」
アイシャ・T・ローズ:「フレデリカ様とウヅキ様の言葉がなければ、このように視点を変えることは」
アイシャ・T・ローズ:「当機には出来なかったかも知れません。有機的な判断とは、簡単ではないものです」
ウヅキ・アーチボルド:「考えるのって難しいもんね」うんうんって頷く。
アイシャ・T・ローズ:「……人間とは、かくも」
アイシャ・T・ローズ:「可能性に満ちているのだな、と。思わずにはいられません」
アイシャ・T・ローズ:そして、その分。“人間”が遠く感じる。
ウヅキ・アーチボルド:「アイシャちゃんは人間とはちょっと違うんだってね」
アイシャ・T・ローズ:「はい」
アイシャ・T・ローズ:手を少し動かすと、皆を乗せてきた『テオドーラ』が近くまでやってくる。
ジョージア・ユーヴォー:「魔法生物なの?」
アイシャ・T・ローズ:「近い……のかも知れません」
アイシャ・T・ローズ:「当機はこの『テオドーラ』9号機、そのAIから発生したレネゲイドビーイング」
アイシャ・T・ローズ:「人を模した機械、と評するのが正確でしょう。ですが……」
アイシャ・T・ローズ:頭上の十字冠に手を添える。
アイシャ・T・ローズ:「人の姿を得た時、これが現れました」
ウヅキ・アーチボルド:「へぇー!」
ジョージア・ユーヴォー:「おお……」
フレデリカ・ユーヴォー:「魔法生物のなかでも、それが現れるのは……」
フレデリカ・ユーヴォー:「“生徒”として認を得た証だって。聞いたことがある」
ウヅキ・アーチボルド:「おー。じゃあほとんど人間だ」
アイシャ・T・ローズ:「“生徒”……」
アイシャ・T・ローズ:「人の姿だからでしょうか。当機とフランソワーズ様を分けるものは、それくらいしか思い当たりません」
ウヅキ・アーチボルド:「なるほどね」
ウヅキ・アーチボルド:「いっぱい考えてるんだね」
アイシャ・T・ローズ:首を横に振る。「正しく思考しているとは言えません。結論が出ないのですから……」
フレデリカ・ユーヴォー:「探求の姿勢こそが重要でしょう」
GM:アイシャのスマホにメッセージがある。
アイシャ・T・ローズ:「難しいですね。“人間”は……と」
GM:六条クウリから。アースィマの体調が悪く、迎えに来てほしいとの旨。
アイシャ・T・ローズ:「クウリから呼び出しです」
フレデリカ・ユーヴォー:「む……そうね」
ウヅキ・アーチボルド:「呼び出し!いかなきゃだね」
フレデリカ・ユーヴォー:「ここに居ても、やれることは限られてるし……合流しましょうか」
アイシャ・T・ローズ:「はい、行きましょう。冷たい飲み物の用意もしなくては」
アイシャ・T・ローズ:「……そう」
アイシャ・T・ローズ:「当機は応えます。及ぶ限り」
アイシャ・T・ローズ:“人間”とは程遠くても。それが“人間”に近付く道だと信じて。


GM:シーン終了。ロイス取得と購入ができます
碓氷張メルト:二人に取るとロイス埋まるな…
碓氷張メルト:クウリちゃんにとっとこ
碓氷張メルト:「六条クウリ ◯P気になる/N年上……?」で取得。
六条クウリ:碓氷張メルト ○かわいい/脅威
碓氷張メルト:きゃあ
六条クウリ:光属性の同行者がまた一人……という脅威
碓氷張メルト:ぺかーっ
碓氷張メルト:応急手当買います。
碓氷張メルト:2dx>=8
DoubleCross : (2DX10>=8) → 8[1,8] → 8 → 成功

碓氷張メルト:買えた!ストック。
六条クウリ:購入なににしようかな
ウヅキ・アーチボルド:アイシャちゃんに取ろうかな! アイシャちゃん 〇好奇心/時々発言が難しい で取得!
碓氷張メルト:手番空いてるならボディアーマーとか?
ウヅキ・アーチボルド:強化素材また狙ってみるか
六条クウリ:それがあった
ウヅキ・アーチボルド:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 6[3,6] → 6 → 失敗

ウヅキ・アーチボルド:だめ!以上です!
アイシャ・T・ローズ:ロイスはウヅキ様に ●感服/脅威(爆発) にて。7枠!
六条クウリ:敵性組織ボディアーマーを狙います
六条クウリ:2dx+4>=12
DoubleCross : (2DX10+4>=12) → 2[1,2]+4 → 6 → 失敗

六条クウリ:だめ!以上です
アイシャ・T・ローズ:お買い物は再びクリシー。クウリ、風を出してもらえますか?
六条クウリ:おっけー!
GM:敵性組織のものなんて手に入るわけないでしょ
六条クウリ:《援護の風》をアイシャちゃんに。ダイスを+4します
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を2増加(59 → 61)
アイシャ・T・ローズ:恐縮です。風で筐体を冷やしつつPS『ネットワーク接続』《オリジン:サイバー》
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(72 → 74)
アイシャ・T・ローズ:(3+3+4)dx+4+2>=25
DoubleCross : (10DX10+6>=25) → 10[1,3,3,3,8,8,8,8,9,10]+6[6]+6 → 22 → 失敗

アイシャ・T・ローズ:うわーん!
ウヅキ・アーチボルド:前回と同じ数値!おしい!
碓氷張メルト:おしい
GM:残念
六条クウリ:購入判定冬の時代……
碓氷張メルト:処理も終わりのようです
GM:敵性組織なら……
GM:なんとかなる可能性もあるんですが……
アイシャ・T・ローズ:敵性組織……許せません……
碓氷張メルト:我らにバディという都合のいい言い訳は存在しない…
アイシャ・T・ローズ:15点で達成値+3というナイーブな考えは捨てろということですか……!


【ミドルフェイズ4】

GM:登場お願いします~
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(55 → 61)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(61 → 67)
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(74 → 84)
アイシャ・T・ローズ:高い(確信)
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(57 → 64)
碓氷張メルト:ずっと7出てる


GM:技師の募集の案内を出すと、すぐ飛びついた少女があった。
GM:偶然キングダムの近くに来ていて、すぐ――といっても夕刻にはなったが、
GM:その少女は一台のバイクにまたがって、君たちの前に現れた。
朱紗野カーラ:「まったく……走りづらいったらありゃあしない」
朱紗野カーラ:「ともかく現着だよ、お客さん方。どの娘を見ればいいんだい」
朱紗野カーラ:「失礼。朱紗野カーラだ……まあ、フリーのメカニックってとこさね」


十掬キョウ:「カーラちゃん!よろしくね!」
アイシャ・T・ローズ:「急な案件に応じていただき、ありがとうございます」会釈。
ウヅキ・アーチボルド:「おー、メカニックさん!」
六条クウリ:「……蜘蛛とか好き?」
フレデリカ・ユーヴォー:「でもよく急行できるような場所に見つかったわね……」
碓氷張メルト:「こんにちは、こちらは碓氷張メルトです」
ウヅキ・アーチボルド:「日頃の行いがよかったのかも、我々」
朱紗野カーラ:「蜘蛛か……興味深いもんだよね」
碓氷張メルト:「奇遇ですね……キングダムでは、あまり技師のイメージありませんが」
朱紗野カーラ:「あれだね。マジックハンドへの応用……あれがいい」
碓氷張メルト:「マジックハンドへの応用?蜘蛛がですか?」瞳に好奇心が宿りかける。
六条クウリ:「やっぱりそうなんだ」なんとなくそんな気がしたのだ。
朱紗野カーラ:「知らないのかい?蜘蛛を仮死状態にしてマニピュレータとしての応用をさ……」
ジョージア・ユーヴォー:「見てほしいのはあれ」
アイシャ・T・ローズ:「検索中……ネクロボティクスという分野ですね」
ジョージア・ユーヴォー:卵を指差す。
碓氷張メルト:「あ、そうでした。」ハッとする「……今の話は後で聞かせてくださいね」
朱紗野カーラ:「オーケイ。待ってな……」
朱紗野カーラ:近づいて何やらゴソゴソ調べている。
朱紗野カーラ:「……この他に中身は?」
アイシャ・T・ローズ:「搭乗員が一名。こちらのアースィマ様になります」
アースィマ・アル=ガーミディー:「はい……」
朱紗野カーラ:「ふーん。なるほど、なるほど」
朱紗野カーラ:「オーケイ、お客さん方。だいたい分かった」
碓氷張メルト:「えっ、もうですか?」びっくり。
ウヅキ・アーチボルド:「はやい!」
アイシャ・T・ローズ:「ハイスピード……」
朱紗野カーラ:「とはいえ……今すぐ開けるのはちょっと無理だね」
朱紗野カーラ:「そうだな……夜まで待ってもらえないかい」
碓氷張メルト:「今が夕方ですから……それでも数時間ぐらいですね」
ウヅキ・アーチボルド:「夜まで……」
アイシャ・T・ローズ:「何か問題がありましたか? 光度計の類でしょうか……」
十掬キョウ:「それまでどうしてよう?」
十掬キョウ:「アースィマちゃんが居るから周りをお散歩ってわけにもだよねえ」
碓氷張メルト:「私は冷やしておこうと思いますが……」
六条クウリ:「そういやフランソワーズちゃんの方は?」
ジョージア・ユーヴォー:「うん。今はまだ寝てる」
アイシャ・T・ローズ:かくかくしかじか。「……というわけで、外的な要因で元気になったと考えられます」
六条クウリ:「ふむふむ。必要なら肥料の調達でもしてようかと思ったけど」
ウヅキ・アーチボルド:「新しい視点が必要って話に……」
ウヅキ・アーチボルド:「新しい視点!」カーラちゃんを箒で指す!
碓氷張メルト:「大人気ですね」
朱紗野カーラ:指されて手を振り返す。
フレデリカ・ユーヴォー:「調査は引き続き進めるけど……ああ。そうだ」
碓氷張メルト:「つまり他の方の知恵も借りたいと。」
フレデリカ・ユーヴォー:「折角ですから。おもてなしをさせてください」
六条クウリ:「おもてなし」
碓氷張メルト:「おもてなし!いいですね、気になります」
ウヅキ・アーチボルド:「なんだろ」
GM:巨大な猛禽が空を舞う。
GM:なにか樽のようなものをその場に落とした。
アイシャ・T・ローズ:「土や水を分析するタスクもありますから、一度アランロド王立魔法学校に戻るのも……ん?」
碓氷張メルト:「わっ」
アイシャ・T・ローズ:「失礼します」反射的に落下物と皆の間に立つ。
ジョージア・ユーヴォー:「あっ」
ジョージア・ユーヴォー:「あれかな」
碓氷張メルト:「なんでしょう」
アイシャ・T・ローズ:「……爆発物では、ない?」
フレデリカ・ユーヴォー:パチン、と指を鳴らす。ジョッキが人数分出てくる。
ジョージア・ユーヴォー:「わくわく」クロスを敷いている。
碓氷張メルト:「おぉっ」
フレデリカ・ユーヴォー:「正式な給仕の装いでなくてそこはごめんなさいだけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:樽に寄る。その縁には蛇口?のようなものがついている。
フレデリカ・ユーヴォー:ジョッキに中身を注ぎ入れていく。
アイシャ・T・ローズ:「なんと……。申し付けてくだされば、給仕は当機がいたしますのに」
碓氷張メルト:「わっ。そういうテーマのアトラクションのようですね」
碓氷張メルト:「そこは……ホストとゲストの立場だからじゃないでしょうか?」
六条クウリ:興味深そうに様子を見つめている。
碓氷張メルト:クウリさんの反対側から覗き込んでいる
フレデリカ・ユーヴォー:琥珀色の液体が注がれていく。なみなみと白い泡が立つ。
フレデリカ・ユーヴォー:「そんなに見られると恥ずかしいな……」
フレデリカ・ユーヴォー:そのまま人数分用意し終えて。
フレデリカ・ユーヴォー:「これがうちの名物……“バターエール”です」
碓氷張メルト:「バター、エール?」受け取る。
碓氷張メルト:「あっ、温かい……」
ジョージア・ユーヴォー:「おいしいよ」
ウヅキ・アーチボルド:「そうです!」なぜか自分が自慢げ!
六条クウリ:「大人の飲み物っぽい」受け取る。
十掬キョウ:「エールってことは……お酒?」
碓氷張メルト:「アランロドの名産品、なんでしょうか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「いえ。名前だけよ……甘くて、身体の芯から暖まるの」
フレデリカ・ユーヴォー:「……あっ」
フレデリカ・ユーヴォー:「今暖まるのってあまりいいことじゃない……?」
アイシャ・T・ローズ:「ジンジャーエールに近い飲み物のようです。少しキャラメルの香りもしますね」
フレデリカ・ユーヴォー:「あっ、その……」
フレデリカ・ユーヴォー:「氷とか入れても大丈夫なので……!」
碓氷張メルト:「必要でしたら言ってくださいね」
碓氷張メルト:カランカラン、と渦の魔眼から氷をジョッキに入れている。
アースィマ・アル=ガーミディー:「……」受け取って。顔を近づけて匂いを嗅ぐようにしている。
六条クウリ:「まあお酒で熱中症になったって話は聞かないし」お酒じゃないらしいけど。一口飲む。「わっほんとだ……甘い」
アースィマ・アル=ガーミディー:「毒は入ってないですね」
フレデリカ・ユーヴォー:「そりゃ……入れてないわよ!?」
碓氷張メルト:「頂きます」小さく傾けて飲む。「ホントですね。甘い……ケーキみたいです」
ウヅキ・アーチボルド:「警戒できてえらい」
十掬キョウ:「飲む前なのにどうやってわかったんだろ」
六条クウリ:「……あっ。いただきます!」遅れて言う。
十掬キョウ:「いただきます……わあ~!」
十掬キョウ:「おいし~!」
碓氷張メルト:「美味しいです」
アイシャ・T・ローズ:「では、お言葉に甘えて……」くぴ、と飲みこみ「これは……何とも甘く。焼き菓子にも合いそうですね」
ウヅキ・アーチボルド:「おいしーね」
碓氷張メルト:「はい。……アースィマさんもどうぞ?」
アイシャ・T・ローズ:「あの、フレデリカ様。後ほど作り方を……」
フレデリカ・ユーヴォー:「よかった……ああ、ええ、聞いておく」
アイシャ・T・ローズ:ローズランド王国でも提供したいという野心がふつふつと沸くのを感じる。
アースィマ・アル=ガーミディー:「あ……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「いいんですか?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「私と一緒に食事して……」
碓氷張メルト:「と、言いますと?」
碓氷張メルト:「人数分用意していただいたので、特に問題は感じられませんが……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「同じ食卓を囲むのは……いやではないですか?」
碓氷張メルト:「と、言われましても……」
アイシャ・T・ローズ:「はい。……あっ」
碓氷張メルト:「もしや、特殊なマナーなどあるのでしょうか……?」他の人の反応を気にする
アイシャ・T・ローズ:「申し訳ありません。何か配慮が必要でしたでしょうか……?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「いえ……いえ」
アースィマ・アル=ガーミディー:「私は……外では」
アースィマ・アル=ガーミディー:「肌の色で……差別されるだろうと」
アースィマ・アル=ガーミディー:「そう思っていたので……」
十掬キョウ:「しないよ!」
ウヅキ・アーチボルド:「大丈夫だよー」
六条クウリ:「言わんとすることは分からないでもないけど」言いながら引き続きエールを飲んでいる。
六条クウリ:「それどころじゃないこといっぱいあったし……」
碓氷張メルト:「多少は血色が悪いようですが……えぇ。私も特には。原因は気になりますが」
アイシャ・T・ローズ:「ご安心ください。どなたも気になさってはおりません」
アイシャ・T・ローズ:「勿論、当機もです」
アースィマ・アル=ガーミディー:「皆さん……」
アースィマ・アル=ガーミディー:おずおずと口をつける。
アースィマ・アル=ガーミディー:「あ……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「おいしい……」
六条クウリ:「おいしいよねえ」
ウヅキ・アーチボルド:「よかった~」
アースィマ・アル=ガーミディー:「おいしいです」顔を上げる。泡が口の周りに白いひげのようについている。
アイシャ・T・ローズ:「あっ、アースィマ様。お口の周りに……」しゅわしゅわが。
ジョージア・ユーヴォー:「かかったね。油断するとそうなる」
ジョージア・ユーヴォー:自分も同じくベトベトにしながら。
フレデリカ・ユーヴォー:「ジョージアはこっちに来なさい」
碓氷張メルト:「そ、そうなんですか?」薄っすらと泡がついている。
六条クウリ:そっと後ろを向いて口元を拭う。
アイシャ・T・ローズ:はっと気付き、自分の口の周りに触れる。……少しぺたぺたしている。
十掬キョウ:「あはは!サンタさんみたいだ~」同じようにつけている。
アイシャ・T・ローズ:「……お揃い、ですね」
六条クウリ:「……なんだか今日はご馳走されてばっかりだねえ」何事もなかったように。
碓氷張メルト:コホン、と咳払いしてハンカチで拭っている。
六条クウリ:「タルトもおいしかったし」
ウヅキ・アーチボルド:「うん、おいしかった」
アイシャ・T・ローズ:「恐縮です」季節のスイーツは他にも取り揃えております。
十掬キョウ:「うんうん!みんなとも出会えたし……すっごくいい日かも!」
アイシャ・T・ローズ:「素敵な出会い……となりましたようで。当機も嬉しく思います」
碓氷張メルト:「そうですね。私も、こんなににぎやかなのは久しぶりです」
碓氷張メルト:「皆さんが抱えてる問題も、解決できると良いですね」
アイシャ・T・ローズ:「そうですね。アースィマ様の探し物も、見つかりますよう」
六条クウリ:「このまま何事もなく済むといいな~」空のジョッキを手にしたまま伸びをして。
六条クウリ:「あっ。カーラちゃんにも持っていってあげよ」
ウヅキ・アーチボルド:「名案!」
朱紗野カーラ:その様子を遠巻きに見ながら。「おやおや……わざわざ悪いねえ」
アイシャ・T・ローズ:「せっかくのおもてなし、ですから」
朱紗野カーラ:「そうかい?まあ……今のうちに味わっておくのには賛成かな」
朱紗野カーラ:その瞳が、怪しく揺れたが。すぐに賑やかな光にかき消された。


GM:シーン終了です。ロイス取得と購入ができます
碓氷張メルト:後1枠。保留します。
碓氷張メルト:敵性ボディアーマー買っておこう。
ウヅキ・アーチボルド:私もあと1枠~ 保留!
碓氷張メルト:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 8[3,6,8] → 8 → 失敗

碓氷張メルト:おしい 以上です
六条クウリ:ロイスは保留でU……ボディアーマーをねらいます
ウヅキ・アーチボルド:強化素材ねらい!
六条クウリ:3dx+4>=12
DoubleCross : (3DX10+4>=12) → 9[2,4,9]+4 → 13 → 成功

ウヅキ・アーチボルド:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 8[2,6,8] → 8 → 失敗

六条クウリ:買えた!装備して以上です
アイシャ・T・ローズ:買い物上手のクウリちゃん
ウヅキ・アーチボルド:ひん 以上です~
アイシャ・T・ローズ:ロイホ(ロイスは保留)にて、当機も敵性組織のボデマを注文します。
GM:敵対組織のエッチなアーマーを……
アイシャ・T・ローズ:PS『ネットワーク接続』《オリジン:サイバー》
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(84 → 86)
六条クウリ:エッチじゃないもん
アイシャ・T・ローズ:(4+3)dx+4+2>=12
DoubleCross : (7DX10+6>=12) → 8[2,3,3,4,5,7,8]+6 → 14 → 成功

アイシャ・T・ローズ:ちゃんと届くのですね……装備して装甲が増えます。
碓氷張メルト:敵性ボディアーマーが多い。皆の処理も以上のようです
GM:OK!


【ミドルフェイズ5】

GM:最後のミドル!登場お願いします
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(86 → 93)
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(61 → 65)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(67 → 74)
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(64 → 70)


GM:再度の情報収集が出来ます。
・土壌と水質の調査結果 〈情報:学問〉〈知識:レネゲイド〉9
・アースィマ・アル=ガーミディー(2) 〈情報:ノヴァリス、FH〉9
・朱紗野カーラ 〈情報:FH、裏社会〉9
碓氷張メルト:ふむふむ
ウヅキ・アーチボルド:ふむー
六条クウリ:なぜ情報:裏社会が……?
碓氷張メルト:AIDA持ちのアイシャさんに調査結果してもらいつつ、ノヴァリス技能のアースィマちゃんをクウリちゃん、ウヅキちゃんと私でカーラか…?
アイシャ・T・ローズ:YAKUZAなのか……?
碓氷張メルト:不思議な裏社会
ウヅキ・アーチボルド:裏社会……
碓氷張メルト:さっきの分担で如何でしょうね
ウヅキ・アーチボルド:よさそう!
アイシャ・T・ローズ:了解!
六条クウリ:よいです!
碓氷張メルト:オライッオライッ
碓氷張メルト:じゃあ先にやりましょう。カーラちゃんをFH技能で。
ウヅキ・アーチボルド:お願いします!
碓氷張メルト:3dx+1>=9 情報:FH カーラちゃん
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 7[1,7,7]+1 → 8 → 失敗

ウヅキ・アーチボルド:あら
碓氷張メルト:うわー!1点財産を使います
GM:調べるようなこと無かったのかも
GM:チッ……
碓氷張メルト:碓氷張メルトの財産を1減少(3 → 2)
碓氷張メルト:受け取りな!
六条クウリ:アースィマちゃんの2を情報ノヴァリスで。コネと援護の風も使います
六条クウリ:9dx+1>=9
DoubleCross : (9DX10+1>=9) → 9[3,4,5,6,7,7,8,9,9]+1 → 10 → 成功

碓氷張メルト:えらい
六条クウリ:風吹かせといてよかった(2)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を2増加(74 → 76)
GM:ビュウウ
アイシャ・T・ローズ:では、情報:学問で土壌と水質を分析しましょう。NS『状況に対処します』《巨匠の記憶》
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(93 → 95)
碓氷張メルト:合コン風だ
アイシャ・T・ローズ:(4+3+3)dx>=9
DoubleCross : (10DX10>=9) → 10[3,5,5,6,8,8,9,9,10,10]+7[1,7] → 17 → 成功

ウヅキ・アーチボルド:めっちゃわかってる
碓氷張メルト:自然と一体化
アイシャ・T・ローズ:通常の二倍の分析結果です。
GM:では開示していくぜ
・土壌と水質の調査結果
土壌には問題がなかったが、水にはある物質が含まれていた。
銀だ。少量であれば植物にとっては有益となるが、魔除けの力を帯びると見做される素材であり、これが魔力を阻害していたようだ。
水を入れ替えれば問題なくマナが回復すると思われる。
用水を引いている地下水は、卵の落着地点と一致する。
・アースィマ・アル=ガーミディー(2)
“全身性銀沈着症”に苛まれており、異常な銀灰色の肌を呈する。
銀の恒常的な接種によりもたらされるものだが、通常考えられる薬剤からの分量ではありえない症状進行であり、
おそらくは能動的に銀を体内に蓄え続けたせいと思われる。
代償として、日光に弱く、日中の活動は困難。あるいは常夜の環境での“運用”を視野に入れたものか。
また、このような異常病状を示す生徒の所属に心当たりのある委員会の生徒もあるだろう。
・朱紗野カーラ
所属不明。自称フリーランス。コードは“アラカルト”。
技師の必要とされる環境が少ないキングダムの近くに来ていたというのは、あまりにも都合がいい。待機していたと見るべきだろう。
だが、呼ばれなければ来れなかったことも鑑みるに、ある程度は想定外があったとも考えられる。
“卵”は本来定時制を目指していたものと思われるが、ある飛行体と衝突した結果、その軌道を反らした。
ウヅキ・アーチボルドはそういえば昨晩箒に乗っているときに何かを空中で弾き飛ばしたような気がすることを思い出した。


GM:朱紗野カーラを待ちながらも、様々な分析や調査の結果は進む。
GM:そこである程度、明るみになってきている事実もある――
アイシャ・T・ローズ:「………」
アイシャ・T・ローズ:『テオドーラ』車内に積んでいた簡易検査キットに反応がある。
碓氷張メルト:「そろそろ、検査結果が出る時間ですよね?」
碓氷張メルト:「水と土を調べていたという……どうでしたか?」
アイシャ・T・ローズ:「はい。結論から言えば、土壌に問題はなく」
アイシャ・T・ローズ:「用水の方から銀が検出されました」
ウヅキ・アーチボルド:「銀!」
碓氷張メルト:「銀ですか」
六条クウリ:その時点で少し眉を顰める。
十掬キョウ:「銀って……あの銀?」
十掬キョウ:「金銀銅の銀?」
アイシャ・T・ローズ:「はい。その銀です」
アイシャ・T・ローズ:「銀そのものは有毒物質ではありませんので、体内に入っても直ちに影響は出ないでしょう」
アイシャ・T・ローズ:「ですが……銀は様々な触媒となり得ます」
ウヅキ・アーチボルド:「学校で使っている人いた気がする」
アイシャ・T・ローズ:「当機は専門ではないので……ここは専門家スペシャリストに伺う方が正確でしょう」
碓氷張メルト:「銀は不安定ですからね。変化があればわかりやすく、影響されやすい素材ですから……」
碓氷張メルト:「専門家?」
アイシャ・T・ローズ:「こと魔法という分野における、銀の性質について」
アイシャ・T・ローズ:「ウヅキ様。ご存知ではないでしょうか?」
ウヅキ・アーチボルド:「うーん、魔除けだっけ?」
碓氷張メルト:「銀が、フランソワーズさん?の体調に影響してるかも、と?」
碓氷張メルト:「あるんですか?」
ジョージア・ユーヴォー:「あ……」
ジョージア・ユーヴォー:「銀が私の探知魔法を阻害した……?」
ウヅキ・アーチボルド:「なるほど?」
六条クウリ:ますます難しい顔。
アイシャ・T・ローズ:「フランソワーズ様の容態は、パスの遮断という結論が出ています」
アイシャ・T・ローズ:「これも銀によるもの……と考えられるでしょう」
碓氷張メルト:「銀が魔法を使う際のマスキングの役割になるんですね」
碓氷張メルト:「そうだとして……普段から水に銀が含まれている土地なんですか?それなら、もっと早くでていそうですけど……」
碓氷張メルト:うーん、と首をひねる。
ウヅキ・アーチボルド:「なんか用水に混ざっちゃったのかも?」
フレデリカ・ユーヴォー:「……ちょっと待って」
碓氷張メルト:「はい?」
フレデリカ・ユーヴォー:「銀がジョージアの魔法を阻害したなら……その……」
フレデリカ・ユーヴォー:「……それがより顕著に出た例が、別にあると思うのだけど」
アイシャ・T・ローズ:「はい。……アースィマ様の検査の時、ですね」
碓氷張メルト:「!」
碓氷張メルト:「で、ではアースィマさんは……?」
六条クウリ:「フランソワーズちゃんよりもよっぽど……銀を身体に多く溜め込んでる」
六条クウリ:「……てことだよねえ」
ウヅキ・アーチボルド:「銀って身体にいいのかな……」
十掬キョウ:「……あの肌。銀皮症アルギローズなんだ……」
碓氷張メルト:「アルギローズ……?やっぱり、銀を蓄えると良くないんですね?」
十掬キョウ:「ううん。毒性はないはず。ただ……見た目に出ちゃうんだ」
十掬キョウ:「肌が青白く、銀色になっちゃう」
碓氷張メルト:「確かに、アースィマさんの症状に酷似してますね」
六条クウリ:「それだけじゃないよ」
碓氷張メルト:「え?」
アイシャ・T・ローズ:「治療法は……クウリ?」
碓氷張メルト:「クウリさん。なにかご存知ですか?」
六条クウリ:「あれだけ分かりやすいレベルにまで銀が染み渡ってるんだったら、温度変化の影響をものすごく受けやすくなってるはず」
ウヅキ・アーチボルド:「温度変化……」
六条クウリ:「外気や太陽からもそうだし……メルトちゃんの氷がえらく早く溶けるな、とは思ってた」
ウヅキ・アーチボルド:「熱中症もそうだったりするのかな」
碓氷張メルト:「そうですよね……?私の氷って溶けにくいはずなんですが」
十掬キョウ:「銀は熱伝導がものすごく高い金属だもんね……」
碓氷張メルト:「食器にも使われてますものね」
六条クウリ:「たぶんそういうこと」
六条クウリ:「そういう知識だけはある。馴染み深くてさ」背負った大鐘の槌を指で弾いて見せる。澄んだ音が鳴る。
フレデリカ・ユーヴォー:「……定時制に行きたがっていたのも」
フレデリカ・ユーヴォー:「あちらであれば日が差さないから?」
碓氷張メルト:「熱や日光に弱くて、外気の影響にも敏感だから、ですか」
碓氷張メルト:「『探索』が目的でしたっけ。日差しが無ければ普通に移動出来るのかもしれませんね」
碓氷張メルト:「なにか、目的が有ったようですし」
アイシャ・T・ローズ:「症状の重さからすると、ある程度能動的に銀を摂取していたと思われます。その『探索』のためでしょうか?」
ウヅキ・アーチボルド:「じゃあ、アースィマちゃんがフランソワーズちゃんの土壌の水の銀に関係が……」
ウヅキ・アーチボルド:「違うか。卵っぽい機械のほうかな」
アイシャ・T・ローズ:「用水のことであれば、魔法局の方に確認しましょう」座標を添付して送信。
碓氷張メルト:「かもしれませんね。あの卵も銀が含まれている……とか?」
アイシャ・T・ローズ:ぽこん。着信の音。「……あっ、もう返信が。ジャックポット当たりです」
碓氷張メルト:「当たりと言いますと?」
アイシャ・T・ローズ:「用水を引いている水脈が、ちょうどあの装置の地下を通っているそうです」
碓氷張メルト:「となると、あの装置が不時着して、地下水に銀が混ざって、フランソワーズさんに影響が。……とんだ事故の影響が出ていますね」
碓氷張メルト:「それが目的……という訳ではないんでしょうね。不時着という話でしたし」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ……不時着していなければ……おそらく」
フレデリカ・ユーヴォー:「今も定時制の探査を続けていたんでしょうね」
フレデリカ・ユーヴォー:「何を探しているかはわからないけど……」
碓氷張メルト:「そういうことですね!」ぽん、と両手を合わせる。
碓氷張メルト:「つまりは不幸な事故ですか」
十掬キョウ:(……クウリちゃん。アースィマちゃんの所属が“あそこ”なら……)
十掬キョウ:(探しているものって……)
六条クウリ:(……そうなっちゃうよねえ……)嘆息する。
碓氷張メルト:「しかし、事故とは不幸な話ですね……あの装置も銀製だとしたら、それこそ気温で変化して着地してしまったとかなんでしょうか?」
碓氷張メルト:「私は空を飛ぶことって無いんですけど、気流とか凄そうですもんね?」
碓氷張メルト:ね、とウヅキさんに話しかける。
ウヅキ・アーチボルド:「そうだねー、楽しいけど」
ウヅキ・アーチボルド:「気流とか、飛んでくるものとか危険もいっぱいあるからね」
ウヅキ・アーチボルド:「この間だって」
ジョージア・ユーヴォー:「飛んでくるもの……?鳥とか……?」
ウヅキ・アーチボルド:「なんかでっかい硬そうなのにぶつかりそうで、」
ウヅキ・アーチボルド:「爆発の衝撃ではじいたんだけど」
アイシャ・T・ローズ:「爆発で」
碓氷張メルト:「まぁ、危ない」
フレデリカ・ユーヴォー:「でっかい硬いの……」
碓氷張メルト:「そんなものが空を飛んでたんですか?」
ウヅキ・アーチボルド:「うん。ああいう形!」卵型の装置を指さす
ウヅキ・アーチボルド:「てか」
ウヅキ・アーチボルド:「あれだったかも」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「えっえっえっ」
六条クウリ:「えっじゃあ……」
六条クウリ:「ウヅキちゃんのせいじゃん……?」
六条クウリ:「不時着」
アイシャ・T・ローズ:「そうとは……」
ウヅキ・アーチボルド:「そうなんだ」
六条クウリ:「そうなんだじゃないけど!?」
碓氷張メルト:「気づいてなかったんですか!?」
ウヅキ・アーチボルド:「今思い出したよ」
六条クウリ:「あ、危なすぎる……!」
ウヅキ・アーチボルド:「ここは今思い出せた功績でどうにかこうにか……」
ジョージア・ユーヴォー:「無事で良かったね……」
フレデリカ・ユーヴォー:「全く……全く……!」
六条クウリ:「それがなければアースィマちゃんは熱中症になることもなく定時制の土地に辿り着けて……」
六条クウリ:「あ、いや……そうなってたらまずかったのか……?」
アイシャ・T・ローズ:「まずいのですか?」
六条クウリ:「まずいって言うか……うーん……」もごもごと口の中で言葉を転がす。
十掬キョウ:「あれ?でもじゃあ……」
碓氷張メルト:「……でも、そうなると」
十掬キョウ:「あの卵は……ただの乗り物なんだよね?」
碓氷張メルト:「なんでしょうか?アースィマさんの装備、というわけではないようですし」
十掬キョウ:「そんなに一生懸命調べる必要あるのかなあ」
ウヅキ・アーチボルド:「ほんとだ」
碓氷張メルト:「それに、カーラさん、『他の中身』って仰ってましたね」
碓氷張メルト:「なにか、心当たりがあったのでは?」
六条クウリ:「いくらアースィマちゃんが銀の塊みたいなのだとしても」
六条クウリ:「ただ横になってるだけで地下水まで染まるわけじゃないでしょ。卵の方にそういう機能があったんじゃ──」そこまで言って言葉が途切れる。
アイシャ・T・ローズ:「……これは」
碓氷張メルト:「……うーん?」
アイシャ・T・ローズ:「カーラ様にお話を伺った方がよさそうですね」
碓氷張メルト:「はい、本人に聞いてみるしか無さそうですね!」
碓氷張メルト:「私は聞きに行きますけど……皆さんはどうします?」
十掬キョウ:「……みんなで行こう」
アイシャ・T・ローズ:「はい。ところで……」
六条クウリ:「……。賛成」
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様の姿をしばらく見ていないのですが。今、どちらに?」
フレデリカ・ユーヴォー:「たしかさっき外に――」


GM:外に飛び出すと、カーラが何やら作業を進めている。
アースィマ・アル=ガーミディー:その隣で作業を覗き込んでいる。
朱紗野カーラ:「おや……どうしたんだい。お揃いで……」
碓氷張メルト:「カーラさん!」ぐいっ。「この付近にいたのは、なにか意図があってのことなんでしょうか!」
碓氷張メルト:単刀直入に聞く。
アイシャ・T・ローズ:「直球勝負ですね。当機も同意ですが」
六条クウリ:「……正直助かる」小声。
朱紗野カーラ:「ははあ。成る程?」
朱紗野カーラ:「雁首揃えてからそれを聞きに来るってことは……そうだねえ」
朱紗野カーラ:「待つのに飽きたかい」
碓氷張メルト:「いえ、気になりまして!」
アイシャ・T・ローズ:「! やはり、その装置には銀を使った細工が……!」
アースィマ・アル=ガーミディー:「あ……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「わ、私の……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「私の病気のこと……知って……?」
六条クウリ:「……ん……」躊躇いがちに頷く。
碓氷張メルト:「銀の多量摂取に寄る蓄積……とお聞きしてます。クウリさん達の推察ですが。」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……!」
六条クウリ:「あのさ……」
朱紗野カーラ:「やれやれ……デリカシーってものがないね。そこのお嬢さんは……」
六条クウリ:「アタシも結構友達が少ないんだ。だから、どうやったらちゃんと……悪くない言い方にできるのか、わかんないんだけど」
碓氷張メルト:「あっ……すみません。人付き合いに疎いもので」しゅん。
ウヅキ・アーチボルド:「デリカシーのなさは私もよくいわれる」
六条クウリ:「カナートスだよね。カナートス臨床医学研究院」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……っ」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……はい」
六条クウリ:「定時制で探そうとしてたものも……多分あれだろうなってのは分かってる」
六条クウリ:「でもその他のことは、実際まだ全然わかってない。具体的にどうやって探す気だったのか、とか」
六条クウリ:「だから……」
六条クウリ:「……できればこのままケンカしないで済むような話が聞ければいいなと思ってる」
六条クウリ:「……結局脅すみたいだな。そうじゃないんだ、そこはマジで」
アースィマ・アル=ガーミディー:「わ、私の学校、知ってて」
アースィマ・アル=ガーミディー:「差別しないんですか……?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「うちの学校を知ってる人に出身を知られたら……酷い目に合うって……」
六条クウリ:「そこは……よく分かんないよ」困った顔をする。
六条クウリ:「ミルキちゃん……うちの委員長からは、何度か戦う羽目になったっては聞いてる」
六条クウリ:「でも悪いやつの話をするときの感じじゃなかった」
六条クウリ:「で、実際いままで話してみてても、特に嫌わなきゃいけないなとは思ってない」
六条クウリ:頭を掻く。「……ぜんぜん知らないもん、まだ。お互い。アースィマちゃんだってアタシのこと知らんでしょ」
アースィマ・アル=ガーミディー:「クウリさん……」
アイシャ・T・ローズ:「はい。少なくとも……当機が今、アースィマ様に思うことは」
アイシャ・T・ローズ:「調査の際、日差しの下に放り出してしまい申し訳ありませんでした」ぺこり。
アイシャ・T・ローズ:「……と言うことが一番ですね」もう一度ぺこり。
アースィマ・アル=ガーミディー:「わ、私……は……」
朱紗野カーラ:「おいおい、そりゃあ……可愛そうってもんじゃないか」
朱紗野カーラ:「その子は別に何も……お客さん方を取って食いたいわけでもなんだ」
朱紗野カーラ:「そう追い詰めてやるなよ」
朱紗野カーラ:「そうだ、質問の答えがまだだったね」
朱紗野カーラ:「この付近にいたのは、なにか意図があってのことか?――イエス」
朱紗野カーラ:「少々不具合があってね。調べに行きたいところだったんだ」
朱紗野カーラ:「その装置には銀を使った細工がなされているか?――これもイエス」
朱紗野カーラ:「まあ、キングダムに向かわせるならこれくらいの“対策”して当然だろ」
十掬キョウ:「……なんで」
朱紗野カーラ:「もう一つ先に答えようか……なんでそんなこと分かるのかって?」
朱紗野カーラ:「簡単だね。これを作ったのはあたしだからさ」
碓氷張メルト:「えっ……!?」
ウヅキ・アーチボルド:「そうとは……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「そうなの……?」
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様もご存知なかったのですか?」
アースィマ・アル=ガーミディー:「うん、私はここに乗れば着くって言われただけで……」
碓氷張メルト:「では、カーラさんは、事情もご存知なんですか?」
朱紗野カーラ:「事情ってのは……そいつの“攻性症例”のかい?」
六条クウリ:「カナートスの子の病気のことね」補足する。
碓氷張メルト:「“攻性症例”」疑問を顔に浮かべようとして「あ、そういう意味でしたか」
朱紗野カーラ:「勿論だとも!それ……とても便利じゃないか」
朱紗野カーラ:「症状もヌルい、感染性もない!なのに……」
朱紗野カーラ:「対“魔法”兵器としては覿面にもほどがある」
六条クウリ:すっと目を細める。
アイシャ・T・ローズ:「兵器、と仰いましたか」
十掬キョウ:「……君の言い方はでも……」
十掬キョウ:「なんだか……多分なんだけど。カナートスの子じゃないよね?」
朱紗野カーラ:「ああ、紹介がまだだったね。そうさね……あたしらがどこまで知られてるか」
朱紗野カーラ:「こっちで名刺になるかい?」
朱紗野カーラ:彼女の言とともに、卵が開く。
碓氷張メルト:「! 卵が……!」
GM:そこからはドロドロとギラつく黒い油が漏れ出す。
アースィマ・アル=ガーミディー:「えっ――」
GM:それらがアースィマに纏わりついた。
六条クウリ:「!」
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様! 手を……!」
十掬キョウ:「アイシャちゃん!ダメ!」手を払う。
アースィマ・アル=ガーミディー:「ああ……あああ……っ!?」
アイシャ・T・ローズ:「キョウ!? 何故です……!?」
碓氷張メルト:「あ、油が……!?」
十掬キョウ:「な、なんだか……」
十掬キョウ:「アイシャちゃんに、とっても良くないもののような気がして……」
朱紗野カーラ:「ご明察だね、お客さん!」
朱紗野カーラ:「そいつは“油”。うちらの……“イレクシア高専”の特産品さ」
六条クウリ:「知らないなそっちは!」
朱紗野カーラ:「おや……そいつはショックだ……なんてね」
朱紗野カーラ:「冗談だよ。今知ってもらえばいいんだろ?」
朱紗野カーラ:「“祝福”するよ、アースィマ・アル=ガーミディー!」
朱紗野カーラ:「あんたはこれで“完成”だ」


朱紗野カーラ:「本来は定時制を潰すつもりだったんだけどね……まあ、笑える範囲のトラブルだ」
朱紗野カーラ:「アランロドへの侵攻Invasion of Arianrhodと行こうじゃないか」


GM:シーン終了。ロイス取得とラスト購入ができます 次がクライマックス!
碓氷張メルト:「朱紗野カーラ P興味/◯N驚愕」で取得します。
碓氷張メルト:敵性ボディアーマー!
碓氷張メルト:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 10[2,8,10]+3[3] → 13 → 成功

碓氷張メルト:買えた!編みます。
六条クウリ:編んでる
アイシャ・T・ローズ:自作だ
アイシャ・T・ローズ:ロイホ(ロイスは保留)で、ジュラルミンシールドを買っておきましょう。
アイシャ・T・ローズ:PS『ネットワーク接続』《オリジン:サイバー》
六条クウリ:うーん ロイスはここではまだ……保留!
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(95 → 97)
アイシャ・T・ローズ:(4+3)dx+4+2>=12
DoubleCross : (7DX10+6>=12) → 9[1,2,7,7,8,9,9]+6 → 15 → 成功

六条クウリ:購入はブルーゲイル狙いで
アイシャ・T・ローズ:OK。装備してガード値をゲットです。
ウヅキ・アーチボルド:カーラ 好奇心/〇隔意 で取得! 強化素材狙います!
ウヅキ・アーチボルド:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 10[5,8,10]+4[4] → 14 → 失敗

六条クウリ:3dx+4>=20
DoubleCross : (3DX10+4>=20) → 9[5,8,9]+4 → 13 → 失敗

ウヅキ・アーチボルド:お
六条クウリ:だめ!以上です
ウヅキ・アーチボルド:財産1つかって購入!
GM:みんな10超えとる
ウヅキ・アーチボルド:デーモンウイングの攻撃力を挙げて以上です


【クライマックス】

GM:全員登場!
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(65 → 69)
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(97 → 101)
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(76 → 82)
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(70 → 80)
碓氷張メルト:ぎゃぁ


アースィマ・アル=ガーミディー:「ああ、ああっ、あああっ……!」
フレデリカ・ユーヴォー:「手荒な真似はしたくないけど……」杖を取り出し、呪文を唱える。
フレデリカ・ユーヴォー:「制せよ!」
フレデリカ・ユーヴォー:颶風が渦巻き、アースィマに直撃するが。
フレデリカ・ユーヴォー:「……無傷……?」
碓氷張メルト:「あっ、もしかして魔法って……」
碓氷張メルト:「耐性があるのでは……ないでしょうか?」
ウヅキ・アーチボルド:「わぁ、なるほど」
朱紗野カーラ:「言ったろ?そいつは全身銀まみれでね。魔術に対しては強烈な呪いの域にも至る特効兵器になってる」
朱紗野カーラ:「そのために銀を接種させられまくってたらしいからね」
六条クウリ:「デリカシーないのはどっちだよ……!」
朱紗野カーラ:「人間のプライバシーを明かしちゃデリカシーがないが……」
碓氷張メルト:「させ『られた』……!?」
朱紗野カーラ:「兵器のスペックを明かすのは構わないだろ?」
アイシャ・T・ローズ:「……その言い様ですと、アースィマ様が望んだ姿ではない、と」
朱紗野カーラ:「当たり前だろ。誰が好き好んでこうなるのさ」
十掬キョウ:「……多分、理事会にそう“仕立てられた”んだと思う……」
碓氷張メルト:「……それが故の、アースィマさんの、あの状態ですか」
アイシャ・T・ローズ:「もし、何か……」
アイシャ・T・ローズ:「引き換えにしてでも向かおうとしている先があるのなら。そうも思いましたが」
アイシャ・T・ローズ:「杞憂だったようですね」
アースィマ・アル=ガーミディー:「ああ……あああ……!」全身が黒い油に染められている。
六条クウリ:「ああもうヤバそう! クッソ……!」
ウヅキ・アーチボルド:「ど、どうしよう。止め方ないのかな」
六条クウリ:「とりあえずアタシはアイツぶっ飛ばすから! いいよね!?」
碓氷張メルト:「良いと思います」
アイシャ・T・ローズ:「異論なく。後は、アースィマ様を苦しめているあの“油”……」
十掬キョウ:「うん、解き方はわからないけど……まずあっちをやらないと気がすまないよ!」
六条クウリ:「助ける方法は……その間になんとか……!」ぶうんと風を切らせて大槌を構え、カーラに突っ込んでいこうとする。
ウヅキ・アーチボルド:「うん……そういうことなら、私もやる」
六条クウリ:「……ウヅキちゃん?」
ウヅキ・アーチボルド:「あ、でもあっちのほうも魔法対策とかあるのかな?」
朱紗野カーラ:「言ったろ?してあるって」
朱紗野カーラ:卵の残骸に乗り込む。
朱紗野カーラ:「こいつは元々陸戦機でね」
朱紗野カーラ:「無理やり外殻とブースターを付けて飛ばしてみたんだが……まあ、本来の使い方もできるのさ」
GM:外殻の卵の殻が弾けていく。
朱紗野カーラ:そこに現れたのは、装甲車だ。
朱紗野カーラ:人員・物資輸送用の装甲車。
アイシャ・T・ローズ:「………」
アイシャ・T・ローズ:「あれは……」
朱紗野カーラ:シールドを備え、バンパーが作業用アームに変形する。
朱紗野カーラ:「名前はなんだったかな……」
装甲車:《登機は――》
装甲車:《登登登登機機はははは》
碓氷張メルト:「ど、どうしたんでしょう……?」
“テオドーラ”:《登機は、“テオドーラ”》
アイシャ・T・ローズ:「姉妹機シスター……」
“テオドーラ”:《“テオ……テオドーラ”……ファイ……》
“テオドーラ”:《……ガガガッ》
朱紗野カーラ:「ああ……そんなだったね?そうだ、そうだ」
朱紗野カーラ:「“テオドーラΦ”。なかなか上等な玩具だろ?」
アイシャ・T・ローズ:「八月革命の中、皆、行方知れずになったのですが……」
十掬キョウ:「えっじゃあ……アイシャちゃんのお姉ちゃんなの……?」
アイシャ・T・ローズ:「そうですか。あなたの元に……」
アイシャ・T・ローズ:「はい。ですが、あの様子では、おそらくもう……」
アイシャ・T・ローズ:AIユニットを含む大部分が侵食を受けているだろう。……あるいは、アースィマ様のように。
アイシャ・T・ローズ:「……当機らは皆、ノヴァリスに住まう方々のお役に立つために生まれました」
アイシャ・T・ローズ:「ですから、シスターがカーラ様のお役に立ち、」
アイシャ・T・ローズ:「望む先へと向かうお手伝いが出来たのなら、本望でしょう」
アイシャ・T・ローズ:「あのような“油”ものを使われずともそうであれたなら……どれだけ幸せだったでしょうか」
アイシャ・T・ローズ:「カーラ様。シスターを見つけてくださったことには感謝します」
アイシャ・T・ローズ:「ですが──」両腕から砂が零れ落ちるようにして機械腕アームが形成される。
アイシャ・T・ローズ:『テオドーラ』の前面バンパーが変形する作業用アームを模した鋼の腕が、拳を握る。
アイシャ・T・ローズ:「在り様を歪めたことには、異議を唱えさせていただきます」
朱紗野カーラ:「歪んだ?逆だよ」
朱紗野カーラ:「“完成”したのさ。こいつはね」
朱紗野カーラ:「あんたも同型機なんだって?なら……ルーティーンで弄れて楽そうだ」
六条クウリ:息を吐く。胸の裡に昂り始めた熱を逃がすみたいに。
六条クウリ:「アタシはいま結構……危ないこと考えてる自覚がある」
六条クウリ:「だから当事者の意見を優先する方がいいと思うんだけどさ」
六条クウリ:「アイシャちゃんはどうしたい? どうしたら手助けできるかな」
アイシャ・T・ローズ:「………」
アイシャ・T・ローズ:どうする“べき”かは明白で。どうし“たい”かは……人の姿の内に燻っている。
アイシャ・T・ローズ:それを口にするのが正しいことなのか。より上位の優先事項に従う“べき”ではないのか。
アイシャ・T・ローズ:「……クウリ」
六条クウリ:「ん」
アイシャ・T・ローズ:「カーラ様を止めるためにシスターの撃破が必要なら、躊躇わないでください」
アイシャ・T・ローズ:「そのことで、当機のクウリへの感情が変わることはありません」
六条クウリ:「……」
アイシャ・T・ローズ:「──ですが……」
アイシャ・T・ローズ:「叶うなら。シスターにも、革命後いまのノヴァリスで引き続き皆様のお役に立ってもらいたいと思っています」
アイシャ・T・ローズ:「叶うなら。当機のように……」
アイシャ・T・ローズ:「こんな時、どう、言えばいいのか……」
アイシャ・T・ローズ:「申し訳ありません。適切な表現が難しく」
六条クウリ:「……それだけ聞けば十分だよ」
六条クウリ:「その気持ちに添えるようにする」
六条クウリ:「アタシも結構友達少ないからさ。その限られた人たちの考えは、なるべく大事にした方が──」
六条クウリ:敵に正対する。変わらぬ間延びした口調のまま、ただ葡萄色の瞳から温度が消える。「──多少なりマシな自分でいられる気がするんだ」
ウヅキ・アーチボルド:「……私は爆破して壊すことばっかしてきたから」
ウヅキ・アーチボルド:「ちょっとは直したり助けることもしたいなって、たまに思ったりする」
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキ……」
ウヅキ・アーチボルド:「だから、今それをやる」
ウヅキ・アーチボルド:「カーラちゃんの目論見、爆散させてあげる!」
碓氷張メルト:「えぇ、カーラさんは計画のために様々な準備をしてるみたいですが」
碓氷張メルト:「いつだって、『外』からくる圧力とは理不尽なもの」
碓氷張メルト:「どれだけ準備をしても、想定外は起こるでしょう」
碓氷張メルト:「ならば……」
碓氷張メルト:「私達にとってのどんな苦境であろうと、きっと打ち破る事はできるはず」
碓氷張メルト:「さぁ、始めましょう。私達の抵抗を。」
GM:君たちの決意とともに。
GM:どこか遠くから、曙光が煌めく。
GM:それはセイクリッドピラーから差す、大十字冠の輝き。
GM:神聖二重冠の効果が使用可能になりました。

▼ 効果を見る(クリックで展開)

GM:クライマックス戦闘を開始します。
アースィマ[8]カーラ[10]

10m

ウヅキ[5]メルト[6]
アイシャ[10]クウリ[11]
GM:この戦闘では、NPCカードの効果を、常時適用できます。

“フイヌル”ジョージア・ユーヴォー HPを回復する効果の際、HPを最大値まで回復する。
碓氷張メルト:回復魔法!

“フィレ”フレデリカ・ユーヴォー PCが行うあらゆる判定のC値を-1。
ウヅキ・アーチボルド:つえー

“ターンオーバー”十掬キョウ PCが行う攻撃の攻撃力を+16する。
六条クウリ:つよい
アイシャ・T・ローズ:これが常時!
GM:これだけあればね 余裕ですよね
六条クウリ:もはや勝ったも同然
ウヅキ・アーチボルド:余裕でしょ~
アイシャ・T・ローズ:打ち上げの会場を予約しておきましょう。
GM:では、衝動判定から!難易度は9です
アイシャ・T・ローズ:(5+1)dx+2+1>=9
DoubleCross : (6DX10+3>=9) → 10[2,6,6,7,10,10]+6[1,6]+3 → 19 → 成功

碓氷張メルト:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 8[1,4,5,7,7,8]+1 → 9 → 成功

碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を2D10(→ 16)増加(80 → 96)
六条クウリ:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[5,7,7,8] → 8 → 失敗

アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2D10(→ 11)増加(101 → 112)
ウヅキ・アーチボルド:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[4,4,5,10]+1[1] → 11 → 成功

碓氷張メルト:ぎゃん
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を2D10(→ 11)増加(69 → 80)
GM:クウリちゃん……!
六条クウリ:82+2d10
DoubleCross : (82+2D10) → 82+6[4,2] → 88

六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を6増加(82 → 88)
GM:では1ラウンド目、セットアップから。
アースィマ・アル=ガーミディー:《ガードモード》LV2。
碓氷張メルト:セットアップなし
ウヅキ・アーチボルド:EXパスファインダーの効果を使います! 行動値+7!
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を3増加(80 → 83)
アースィマ・アル=ガーミディー:あらゆるダメージを20点軽減。効果中エフェクト使用できず、行動で解除。
六条クウリ:《狂騒の旋律》。同エンゲージの味方に攻撃力+15と暴走の効果を与えます。拒否可能!
アイシャ・T・ローズ:コーリングシステムでヴィークルに乗ります。行動値10→5
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を7増加(88 → 95)
アースィマ・アル=ガーミディー:また、彼女は学区専用アイテム「黒い油」の効果により、Dロイス「機械化兵」を取得しています。
碓氷張メルト:狂騒の旋律を貰います!うおおお!
アイシャ・T・ローズ:ロイス数が少々心配なのでここは貰わずにおきましょう。
六条クウリ:あっ迎撃する魔眼できなくなるけど大丈夫かい
アースィマ・アル=ガーミディー:また、常時エフェクト《ハイデンシティ》LV6を所持しています。
ウヅキ・アーチボルド:旋律貰います!
碓氷張メルト:あっ貰ったは良いけど暴走しちゃうと迎撃する魔眼出来ないな
アースィマ・アル=ガーミディー:つまり……あらゆるダメージを-10して
アースィマ・アル=ガーミディー:行動するまでは更にダメージを-20して
アースィマ・アル=ガーミディー:〈運転〉〈白兵〉〈射撃〉攻撃以外は更に更にダメージを-30します。
六条クウリ:かたい
ウヅキ・アーチボルド:わぁ……
碓氷張メルト:つまり迎撃の前に突破の問題がでてきますね!貰います!ウオオオ
アイシャ・T・ローズ:ガチガチですね。
朱紗野カーラ:コーリングシステム。オルトロスに搭乗。
碓氷張メルト:私特攻の防御札が見える…
朱紗野カーラ:行動値が10→5になります。
アイシャ・T・ローズ:おお……シスター……
アースィマ[8]カーラ[5]

10m

ウヅキ[12]メルト[6]
アイシャ[5]クウリ[11]
GM:ではイニシアチブ。ウヅキの手番から!
ウヅキ・アーチボルド:はーい
ウヅキ・アーチボルド:マイナーで《斥力跳躍》!飛行状態で戦闘移動!アースィマ・カーラのエンゲージに!
アースィマ[8]カーラ[5]
ウヅキ[12]

10m

メルト[6]アイシャ[5]クウリ[11]
ウヅキ・アーチボルド:メジャーで《炎神の怒り》《コンセントレイト:サラマンダー》《煉獄魔神》!対象はアースィマで!
GM:来な!
ウヅキ・アーチボルド:11dx6
DoubleCross : (11DX6) → 10[3,3,4,5,5,6,6,7,8,8,10]+10[1,4,6,9,10,10]+10[2,5,7,9]+10[3,6]+10[7]+3[3] → 53

GM:ヒエ……
GM:なんでこいつC6なんだ ゆるせない
碓氷張メルト:つよい
アースィマ・アル=ガーミディー:6dx ドッジ
DoubleCross : (6DX10) → 8[3,4,4,6,7,8] → 8

アースィマ・アル=ガーミディー:失敗です。ダメージどうぞ!
ウヅキ・アーチボルド:6d10+26+1+15+16
DoubleCross : (6D10+26+1+15+16) → 31[1,3,10,6,7,4]+26+1+15+16 → 89

GM:ヒエ……
六条クウリ:でかい!
アースィマ・アル=ガーミディー:機械化兵&《ガードモード》で30点軽減
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を9増加(83 → 92)
アースィマ・アル=ガーミディー:謎の敵性装甲8で8点軽減して……
アイシャ・T・ローズ:敵性装甲が出回っていますね……
アースィマ・アル=ガーミディー:C(89-30-8)
DoubleCross : c(89-30-8) → 51

アースィマ・アル=ガーミディー:結構貰っちゃった 上からこんな持ってかれるとはね
ウヅキ・アーチボルド:へへへ
碓氷張メルト:たくさん爆破出来て偉い
GM:次はクウリちゃん!
六条クウリ:はい!マイナーで戦闘移動して前方のエンゲージへ。
アースィマ[8]カーラ[5]
ウヅキ[12]クウリ[11]

10m

メルト[6]アイシャ[5]
六条クウリ:メジャーで《疾風迅雷》《吠え猛る爪》。シンダーじゃないカーラに攻撃します。
朱紗野カーラ:生きたカーラだぜ 来な!
六条クウリ:5dx9-1
DoubleCross : (5DX9-1) → 8[2,4,5,7,8]-1 → 7

六条クウリ:ドッジ不可です
朱紗野カーラ:こんなヘボ~避け
朱紗野カーラ:られないとはね……
碓氷張メルト:出目にびっくりしちゃった。なるほどね
朱紗野カーラ:ガード。《グラビティガード》LV5
碓氷張メルト:重い女がよ!
六条クウリ:かたい
GM:制作者にいいな ダメージどうぞ!
六条クウリ:1d10+12+1d10-4+15+16
DoubleCross : (1D10+12+1D10-4+15+16) → 6[6]+12+10[10]-4+15+16 → 55

六条クウリ:装甲無視!
朱紗野カーラ:やだ~
朱紗野カーラ:オルトロスなのに~
朱紗野カーラ:55-5d10
DoubleCross : (55-5D10) → 55-37[9,9,10,2,7] → 18

朱紗野カーラ:18点も食らっちまったね……
六条クウリ:かたい
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を5増加(95 → 100)
GM:まさか……狂騒のレベルが以降上がっちゃうのかい
六条クウリ:そうだった
六条クウリ:狂騒の効果を受けてるひとたちの攻撃力増加が+18になります
碓氷張メルト:ぐんぐん
GM:くそ~ どうにかしてやる
アースィマ・アル=ガーミディー:アースィマの手番。
アースィマ・アル=ガーミディー:《ガードモード》が解除されます。
アースィマ・アル=ガーミディー:マイナー《インフィニティウェポン》
アースィマ・アル=ガーミディー:メジャー《サンドシャード》LV4《エクスプロージョン》LV4《ツインバースト》LV4《散滅の腕》LV4《スプリットアタック》LV4
六条クウリ:どうにかしようとしてる!
アースィマ・アル=ガーミディー:命中判定直前に、FH専用アイテム「真理の花」を使用。
アイシャ・T・ローズ:!?
碓氷張メルト:真理!
アースィマ・アル=ガーミディー:攻撃力を+10、武器のガードのガード値を-10、この効果でガード値が0以下になった武器を破壊。
アースィマ・アル=ガーミディー:4人全員を攻撃。
アースィマ・アル=ガーミディー:6dx+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 9[1,4,8,9,9,9]+2 → 11

アースィマ・アル=ガーミディー:ドッジ不可です。
碓氷張メルト:やーん
ウヅキ・アーチボルド:ひえん
六条クウリ:ふふん
六条クウリ:暴走中だから関係ないもんね
碓氷張メルト:こちらもです。
ウヅキ・アーチボルド:それはそう
GM:チッ……
GM:暴走してなかったらガードしてもらってそのハンマーをぶっ壊したのによ~~~
アースィマ・アル=ガーミディー:《散滅の腕》も入っているので命中したら持続効果は解除するよ~
碓氷張メルト:ぎゃー
六条クウリ:やめなさーい!
ウヅキ・アーチボルド:ひえ~~
碓氷張メルト:このままじゃ暴走しただけの人になっちゃうメル~!?
アイシャ・T・ローズ:ではSS『重力制御システム作動』《グラビティガード》でガードしつつ
アイシャ・T・ローズ:EX『横から失礼します』《砂の結界》
アイシャ・T・ローズ:メルト様をカバーします。
アイシャ・T・ローズ:ジュラルミンシールドはそっと片付けて……この腕で!
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を3増加(112 → 115)
アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を2増加(115 → 117)
碓氷張メルト:シュババ
アースィマ・アル=ガーミディー:2d10+46 もろもろ有効
DoubleCross : (2D10+46) → 4[1,3]+46 → 50

アイシャ・T・ローズ:実ダメージを算出します。
碓氷張メルト:出目可愛いね
アイシャ・T・ローズ:50-23-4d10
DoubleCross : (50-23-4D10) → 50-23-28[6,6,8,8] → -1

アイシャ・T・ローズ:これを2倍して無傷です。
碓氷張メルト:つよい
六条クウリ:素手で弾いてる…………
GM:そんな……
ウヅキ・アーチボルド:つよー
アイシャ・T・ローズ:一家に一台『テオドーラ』。よろしくお願いします。
六条クウリ:こちらは死!狂騒も解除されます
六条クウリ:暴走はそのままですよね?
GM:バステはそのままかな?
六条クウリ:暴走だけしてる人になっちゃった
ウヅキ・アーチボルド:ww
ウヅキ・アーチボルド:私も死!
碓氷張メルト:クウリちゃん…貴方の能力、良く馴染みます…
ウヅキ・アーチボルド:リザレクト!
六条クウリ:かつての主人のロイスをタイタスにして復活します。
GM:主人……
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(92 → 95)
ウヅキ・アーチボルド:そういえばNPCカードはどうなるんだろう。あれはまた持続効果とは別?
GM:別扱いにします 掛け直したり出来ないし……
碓氷張メルト:わぁい
ウヅキ・アーチボルド:確かに!あざます!
碓氷張メルト:庇われてノーダメージ。
ウヅキ・アーチボルド:じゃあ全回復!HP29!
GM:では次!メルトちゃんの手番です。
碓氷張メルト:メルー!
碓氷張メルト:マイナーで暴走解除。
碓氷張メルト:メジャーで《C:バロール》《黒の鉄槌》《氷の塔》《黒星の門》。アースィマとカーラにRC攻撃。
GM:ヒエ~
碓氷張メルト:12dx6+2
DoubleCross : (12DX6+2) → 10[1,1,2,2,2,3,3,3,5,5,7,8]+10[5,7]+1[1]+2 → 23

碓氷張メルト:えーん
碓氷張メルト:リアクションどうぞ
アースィマ・アル=ガーミディー:インフィニティウェポンを作ったからガード値がある。ガード。
朱紗野カーラ:ガード。《グラビティガード》LV5。
碓氷張メルト:ではクウリちゃんの18とNPC分の16を足して~
GM:ダメージどうぞ!
六条クウリ:インフィニティウェポンこわれてない?
GM:あっ
GM:こわれてた……
アイシャ・T・ローズ:アースィマ様……剣が!
アースィマ・アル=ガーミディー:ドッジします……
アースィマ・アル=ガーミディー:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[3,5,7,8,8,9] → 9

碓氷張メルト:こいっ
GM:ダメでした ダメージどうぞ!
碓氷張メルト:ウオオオー!
碓氷張メルト:3d10+12+15+16+18 装甲有効
DoubleCross : (3D10+12+15+16+18) → 11[2,1,8]+12+15+16+18 → 72

アイシャ・T・ローズ:きりのいい数字ですね
碓氷張メルト:出目がちょっとアレ。72点!
碓氷張メルト:RC攻撃です
朱紗野カーラ:72-5d10-15
DoubleCross : (72-5D10-15) → 72-22[8,6,1,5,2]-15 → 35

朱紗野カーラ:グエ~ッ結構もらうな……35点もらいます
碓氷張メルト:どうぞどうぞ
アースィマ・アル=ガーミディー:軽減-10、〈運転〉〈白兵〉〈射撃〉攻撃以外でのダメージ-30
碓氷張メルト:すごい削るなぁ!
アースィマ・アル=ガーミディー:あと謎ボディ装甲8
アースィマ・アル=ガーミディー:24点のダメージ!
碓氷張メルト:えーん!PCの体力だったとしても生き延びる数値~!
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を8増加(96 → 104)
GM:では次!行動値5の方々ですが……
GM:PC優先でアイシャさんです
アイシャ・T・ローズ:はい。
アイシャ・T・ローズ:マイナーで戦闘移動。アースィマ様のいらっしゃるエンゲージに突入します。
アイシャ・T・ローズ:メジャーでNS『状況に対処します』《コンセントレイト》《巨匠の記憶》
アイシャ・T・ローズ:アースィマ様に運転攻撃を敢行します。
アイシャ・T・ローズ:命中判定。ジュラルミンシールドがあるので白兵攻撃にペナルティが……つく!
アイシャ・T・ローズ:(4+3+4)dx6+4-3
DoubleCross : (11DX6+1) → 10[1,1,2,4,6,7,8,9,9,9,10]+10[1,2,3,5,7,9,10]+10[5,5,10]+10[7]+10[10]+3[3]+1 → 54

GM:回すな~~~
アースィマ・アル=ガーミディー:6dx ドッジ
DoubleCross : (6DX10) → 10[2,2,4,7,7,10]+8[8] → 18

アイシャ・T・ローズ:ぶんぶん
GM:ダメージどうぞ!
アイシャ・T・ローズ:6d10+20+16 装甲ガード有効
DoubleCross : (6D10+20+16) → 33[9,6,3,1,7,7]+20+16 → 69

アイシャ・T・ローズ:アイシャ・T・ローズの侵蝕率を4増加(117 → 121)
アースィマ・アル=ガーミディー:18点しか止まらないんだよな……
アースィマ・アル=ガーミディー:C(69-18)
DoubleCross : c(69-18) → 51

アースィマ・アル=ガーミディー:51点もらいます。きつくなってきた
アイシャ・T・ローズ:ううん。元気ですね。
朱紗野カーラ:じゃあ……やり返そうかねえ
朱紗野カーラ:choice[ウヅキ,クウリ,メルト,アイシャ]
DoubleCross : (choice[ウヅキ,クウリ,メルト,アイシャ]) → ウヅキ

ウヅキ・アーチボルド:やだ~
ウヅキ・アーチボルド:やだ~っていったのに~
アイシャ・T・ローズ:音声センサーが反応したのかも
朱紗野カーラ:マイナーなし メジャー《コンセントレイト:モルフェウス》LV4《巨匠の記憶》LV5。
朱紗野カーラ:オルトロスで運転攻撃します。
六条クウリ:オルトロスバトルだ……
朱紗野カーラ:14DX7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,2,2,3,4,5,6,6,9,10,10,10]+10[2,7,7,9]+10[1,1,7]+1[1]+4 → 35

ウヅキ・アーチボルド:ひー 暴走ゆえリア不!
アイシャ・T・ローズ:カバーします?
碓氷張メルト:ウヅキちゃんまだリザ圏内だっけ
ウヅキ・アーチボルド:ですね
アイシャ・T・ローズ:そうですね 95
ウヅキ・アーチボルド:今は大丈夫かも
アイシャ・T・ローズ:了解!
朱紗野カーラ:4d10+20 装甲有効
DoubleCross : (4D10+20) → 23[6,9,1,7]+20 → 43

ウヅキ・アーチボルド:び、微妙に装甲がたりない!
ウヅキ・アーチボルド:死んでリザレクト~!
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(95 → 102)
GM:これでクリンナップ。処理はなさそうかな。
GM:演出に入りましょう!
六条クウリ:やるぜやるぜ
ウヅキ・アーチボルド:はーい
碓氷張メルト:はーい
アイシャ・T・ローズ:はぁい!


フレデリカ・ユーヴォー:「我が友よ、我らを護り給え!」
フレデリカ・ユーヴォー:攻撃が効かないと見るや、振り向き、君たちの方へ。
フレデリカ・ユーヴォー:杖を振るうと、どこか体が軽く、頭が冴え渡る。
フレデリカ・ユーヴォー:「――向こうには効かないのなら」
フレデリカ・ユーヴォー:「私に出来ることはこれ。申し訳ないのだけど……お願いしてもいい?」
ウヅキ・アーチボルド:「わかりましたぁ!」
碓氷張メルト:「これは、なんだか、ふわふわしますね」不思議そうに身体を眺めつつ。
アイシャ・T・ローズ:「承ります」頷く。
六条クウリ:「もちろん──そしてさすが本職。加減が上手いね」
碓氷張メルト:「はい。それがご依頼でしたら」
ジョージア・ユーヴォー:「守りは任せて。もし傷ついても……私が治せる」
碓氷張メルト:「良い結果をお届けします」
六条クウリ:「有効だけど負荷をかけないギリギリのラインってやつだ。わかるよ」
フレデリカ・ユーヴォー:「なんだか面映ゆいけど……そっちの本職も期待してる」
六条クウリ:頷いて。
碓氷張メルト:「ふふ。──いいものですね、期待されるって」
六条クウリ:「……でまぁ、こっちがやるのは、“程々”なんて考えてないやつだから」
六条クウリ:「ヤバって思ったら適当に耳塞いでね!」
六条クウリ:得物たる大槌を高く掲げ、空を混ぜるように緩やかに回す。
六条クウリ:がらん、がらぁん──祝祭を思わせる華やかな鐘の音。その印象と相反して。
六条クウリ:与えるのは敵意。耳朶を起点に広がった波紋が、全身の血を煮立たせるような。それを離れて在る敵対者に向けさせ、無意識下の枷を外させる。
碓氷張メルト:「わあ。綺麗な音……」
ウヅキ・アーチボルド:「すごい熱くなる音だ」
碓氷張メルト:(ただの音の繋がりではなく。もっと、精神に染み入るような……)
アイシャ・T・ローズ:敢えて視野を戦場全体に拡散させ、クウリの齎す力……意識の集束に抗う。
アイシャ・T・ローズ:己に課した役割を果たすために。
アイシャ・T・ローズ:「攻めはお願いします。当機は及ぶ限り守って──」
アイシャ・T・ローズ:「止めてご覧に入れます」
アイシャ・T・ローズ:両腕に生やした機械腕をぐりぐりと動かす。動作良好。
ウヅキ・アーチボルド:──目は真剣そのもの。服は礼装として機能し、瞬時に意識を覚醒させる。
ウヅキ・アーチボルド:レースでは、スタートダッシュこそが肝要だから。
ウヅキ・アーチボルド:箒を浮かせ、大声で歌を。
ウヅキ・アーチボルド:「火を!Fire! 火を!Fire! 火をくべろ!Light a fire!
ウヅキ・アーチボルド:自慢の箒『フレイムボルト』の毛先が赤く変色する。高熱を帯びている。
ウヅキ・アーチボルド:「急げ!Rush! 急げ!Rush! さぁ飛び出せ!Rush out!
ウヅキ・アーチボルド:軽く浮かび、そのまま箒の後方を爆発させる。
ウヅキ・アーチボルド:爆発の推進力で凄まじい速度の突進。
ウヅキ・アーチボルド:「おまえの末路は、魔女の釜!End up, witch's cauldron!
ウヅキ・アーチボルド:箒が当たる瞬間、さらに爆発!
ウヅキ・アーチボルド:「うおりゃー!」
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルトはこの爆発で怪我一つ負ってない。
ウヅキ・アーチボルド:至近距離における高精度爆発操作、それがこの少女の本領だ。
アースィマ・アル=ガーミディー:「……!」
アースィマ・アル=ガーミディー:魔術に対しては完璧に耐性を持つはずだが。
アースィマ・アル=ガーミディー:直接的な行使に限られる。
アースィマ・アル=ガーミディー:加速された質量自体を、防ぐものではない。
アースィマ・アル=ガーミディー:その身体が吹き飛んだ。
朱紗野カーラ:「へえ……そういう行使をする連中もいるのかい」
碓氷張メルト:「すごいっ、効いてます!」
朱紗野カーラ:「なかなか笑える手じゃあないか。だけどさ」
アースィマ・アル=ガーミディー:すぐにズルリと起き上がる。
朱紗野カーラ:「誰が普通の攻撃が弱点だって言った?」
朱紗野カーラ:「耐久性は担保してあるんでね。削り合いと行こうじゃないか」
ウヅキ・アーチボルド:「むぅ……!」
六条クウリ:(……アタシの鐘、バッチリ聞いてただろうに)
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキ!大丈夫!行けるよ!」
ジョージア・ユーヴォー:「このままウヅキらしくぶっちぎろう!」
六条クウリ:(それでも自分を巻き込まない余裕が──技術があるんだ)
ウヅキ・アーチボルド:「……!うん!」
六条クウリ:(ってかそんだけ細やかにできるのに普段はああなんだ……)
アイシャ・T・ローズ:(人間とは……かくも不可思議な……)
碓氷張メルト:「これは……長丁場になりそうですね。」む、と焦るように表情を崩す。
碓氷張メルト:「あの防御性能に加えて、カーラさんの方も見るからに防御が厚いですから……」
六条クウリ:「なら、そっちはアタシの担当で」
碓氷張メルト:「なんとか出来ると良いんですが……えっ?」
六条クウリ:たっ、と地を蹴る。
アイシャ・T・ローズ:「メルト様、ここはクウリたち・・に任せましょう」
六条クウリ:──その軽い響きを裏切るように。地面の砂が数度跳ねたかと見えるや、カーラの眼前に現れる。
朱紗野カーラ:「へえ……こっちのほうが御しやすいって?」
六条クウリ:「アンタの方がムカつくってこと!」
朱紗野カーラ:「ははっ!」巨大なアームが振るわれ、少女を掴もうと襲いかかる。
朱紗野カーラ:「随分なこと言ってくれるじゃないか」
六条クウリ:大槌を振りかぶる。だが急接近の弊害か、アームの迎撃には間に合わないタイミング。
十掬キョウ:「――転廻Turn
碓氷張メルト:「っ、危ない……!」
  Over
十掬キョウ:アームの先端がシールドごと“跳ね”、宙に舞う。
朱紗野カーラ:「――チッ……!」残ったアームを引き戻すが、間に合わない。
十掬キョウ:「クウリ!」
六条クウリ:「うっ、らあッ!」
六条クウリ:ゴ オ オ ォ ン!
六条クウリ:漆黒の大槌、鐘そのものであるその先端が、真っ向から装甲を打つ。
六条クウリ:大質量による衝撃。それ以上に、鳴り渡る重い鐘の音が凶器だ。
六条クウリ:大気がささくれ立つかの如き音の波が、ぎしぎしと装甲車の駆動部を軋ませ、内に抱かれた者の脳を揺らす。
朱紗野カーラ:「ぐっ……!」
朱紗野カーラ:「成程、振動……そりゃ興味深いね。どこ製の兵器だい?」
六条クウリ:「欲しかったら取ってきな」
六条クウリ:「あの世まで」
六条クウリ:返して数歩分後ろに跳ぶ。
アイシャ・T・ローズ:「あの連携を受けてまだ動けるとは。カーラ様のチューンか、“油”の影響か……」
アイシャ・T・ローズ:「当機よりシスターの方が、シールド出力が高いようですね」
アイシャ・T・ローズ:「対抗意識を抱いてしまいます」
朱紗野カーラ:「そうかい。じゃあ……」
六条クウリ:「……思ったよりかったかったわ」
朱紗野カーラ:「道案内を頼むとしようかね」
十掬キョウ:「……」巨剣を下ろして、刈り取ったアームの断面を見る。
六条クウリ:「キョウちゃん、助かった。ごめんけどあと何回かよろしく」
十掬キョウ:駆動系が完全に“油”に置換されているように満載されている。
十掬キョウ:「ああ……うん。任せてよ」
十掬キョウ:(多分……この子はもうダメだ。でも……)
十掬キョウ:(アースィマちゃんは……どうなんだろう)
碓氷張メルト:「っ、アースィマさんに動きが!」
アースィマ・アル=ガーミディー:表皮を掻くように毟る。
アースィマ・アル=ガーミディー:「攻性症例……407」
アースィマ・アル=ガーミディー:「“全身性銀沈着症”」
アースィマ・アル=ガーミディー:周囲に銀の塵が漂う。
アースィマ・アル=ガーミディー:それらが呼吸器に張り付き、皮膚に張り付き。
アースィマ・アル=ガーミディー:レネゲイドを阻害する。それ自体に害はない物質とは言えど、粉塵としての害をもたらす機能はある。
アースィマ・アル=ガーミディー:呼吸を阻害し、それだけでなく……マナの流れを遮断し、散乱する。
ウヅキ・アーチボルド:「ぐっ、きついなぁ……!」
碓氷張メルト:「……っ」空気中に光がちらつく。塵に装飾される空間が、僅かな景色の違いを生む。
碓氷張メルト:「銀の粉……、芸術家に中毒とは、縁深いものですけど……!」
碓氷張メルト:なんとか距離を取ろうとする。
六条クウリ:「んぐ……っ! げほ、ガハッ……」
十掬キョウ:「……!クウリちゃん!守って!」
十掬キョウ:「武器を・・・!」
六条クウリ:「……!」
六条クウリ:猛りに導く鐘の音は、自身を省みなくなることと表裏だ。最初からそういう戦法として組み込んである。
六条クウリ:激しく咳き込みながらも咄嗟に背に庇う動きができたのは、他ならぬ彼女の言葉だったのが大きかった。
アイシャ・T・ローズ:「──ご安心ください、メルト様」彼女の前に立つ、クラシカルなメイドの姿。
アイシャ・T・ローズ:言葉と共に放たれた重力場が塵のベクトルを変え、吹き飛ばすようにして散らす。
碓氷張メルト:「なっ、危な……!」
アイシャ・T・ローズ:大気中を煌めいて漂う銀粉が、二人を汚すことはない。
アイシャ・T・ローズ:「申し訳ありませんが──」スカートの端を摘まんでお辞儀をする。
碓氷張メルト:「……く、ないみたい、ですね」清涼な空気にぽかんとする。
アイシャ・T・ローズ:「ここはお通し出来ません、アースィマ様」
アイシャ・T・ローズ:「止めてご覧に入れますと、申しましたので」数歩下がり。
碓氷張メルト:「"いい仕事"です、アイシャさん」
アイシャ・T・ローズ:「恐縮です」もう一度お辞儀を。
碓氷張メルト:下がったことで、庇われた身が視界に入る。
碓氷張メルト:渦を巻く魔眼から氷を生成する。
アイシャ・T・ローズ:「それではメルト様。お願いします」
碓氷張メルト:常温下で極度に圧縮された水分が氷へと変わり、柱ほどの大きさが圧縮された氷の杭へと変わる。
碓氷張メルト:「はい、盾が攻め手を塞いだのなら、槍の役目はおまかせを」
碓氷張メルト:両手で手繰るのは氷の糸。
碓氷張メルト:糸同士を絡み合わせて模様を紡ぎ、糸同士を撚り合わせた滑車の力で氷の杭を引き絞る。
フレデリカ・ユーヴォー:「ゲホッ、ゴホッ……!」
フレデリカ・ユーヴォー:「力添え、を……!」
フレデリカ・ユーヴォー:その引き絞る力が、一層強まる。
碓氷張メルト:ギ リ ィ!
碓氷張メルト:杭は二対。巨大な破城槌として限界まで引き絞られた糸が────開放される。
碓氷張メルト:人体ほどの大きさを持つ杭が二人めがけて炸裂。破壊力によって打通する。
朱紗野カーラ:アームがシールドを重ね、重力場を展開する。
碓氷張メルト:ガァァァンッ!!
碓氷張メルト:(いつもより精度が高い……!これがクウリさんに、フレデリカさんの力添えですか!)
碓氷張メルト:誰もが、自分に出来ることをやっている───そんな場合じゃないのに、口元が緩む
碓氷張メルト:「……いい仕事です!」
アイシャ・T・ローズ:(咄嗟の判断でしたが、上手く連携が繋がりました。これが通れば……)
朱紗野カーラ:「チッ……スペック通り出てないのかい?いや……」大きく損傷しているが、まだ持ちこたえている。
朱紗野カーラ:「重力場が相殺軽減されたのか?それも魔眼の作用ってわけだ……」
朱紗野カーラ:「だけどさ」
朱紗野カーラ:「氷を無から生み出してるなら、それはもはや魔法の領分ってわけだ」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……」確かに損傷があるが、それも小さい。
碓氷張メルト:「なっ……解釈の範囲が広いですね……!」
碓氷張メルト:あるいは。『空気中』の水分であるが故に混ぜられた銀粉の作用。(……と、考えることも出来ますが!)
碓氷張メルト:「軽減する対象内でしたか……!」
六条クウリ:「コホッ……でも、効いてるよ」口元を拭う。発生源への打撃で銀粉の濃度が薄れている。「おかげで動きやすくなった」
六条クウリ:「いい仕事。アタシからも」
碓氷張メルト:「っ!」ぱ、と笑顔になる。「あ、コホン」咳払い
碓氷張メルト:「ありがとうございます。……私の攻撃は相性が悪そうです。物理的な解決をお願いしますっ」
アイシャ・T・ローズ:「はい」という返事が、
アイシャ・T・ローズ:メルト様からすれば遠ざかり、クウリやウヅキ様からすれば近付いてくるように聞こえただろう。
アイシャ・T・ローズ:氷の杭の命中を見届けた後、すぐに敵陣に向かって跳躍している。
アイシャ・T・ローズ:向かう先はシスターである『テオドーラ5』……だったもの、
朱紗野カーラ:「おいおい……破れるのかい。これをさ」
アイシャ・T・ローズ:「難しいでしょう。ですので」
アイシャ・T・ローズ:そう見せかけてアーム上に着地。すぐさま蹴り、方向を変える。
アイシャ・T・ローズ:機械腕を振りかぶり、シールドとして解放した重力場を再び集束させ、
アースィマ・アル=ガーミディー:「……!」
アイシャ・T・ローズ:“油”を遮断するようにして追撃を打ち付ける。
アイシャ・T・ローズ:「接触。障害物粉砕用パイル、オープン」
アイシャ・T・ローズ:機械腕の肘部より円筒形のパーツがせり上がる。
アイシャ・T・ローズ:そして、
アイシャ・T・ローズ:「破砕インパクト
アイシャ・T・ローズ:打ち込む。拳を通じ、重力場の回廊によって引き絞られた衝撃が突き抜ける!
アースィマ・アル=ガーミディー:肌が裂け、身体が傾ぐ。
アースィマ・アル=ガーミディー:ボタボタと油を漏出させながらも、だが、傷が徐々に塞がっていく。
アイシャ・T・ローズ:「──重ねて申し訳ありません、アースィマ様」
アースィマ・アル=ガーミディー:それは油の作用ではない。《リザレクト》の兆候。
アイシャ・T・ローズ:「今しばらく。戦闘を終息させるまで」
朱紗野カーラ:「へえ……こいつは」装甲車が滑り込むように近づいて。
朱紗野カーラ:「そういう機能があるんだ。いいことを聞いたね」
朱紗野カーラ:障害物粉砕パイルが展開されている。その攻撃行動の隙を縫うように、
朱紗野カーラ:中空を舞う少女にそれを振るう。
ウヅキ・アーチボルド:「わっ!」
アイシャ・T・ローズ:「──っ、ウヅキ様!」
ウヅキ・アーチボルド:まともに食らい、礼装の防御性能をもってしても防ぎきれない。
碓氷張メルト:「あれは……同型機の技術を蒐集してるんですか!?」
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキ!大丈夫!」
ウヅキ・アーチボルド:リザレクト。
ジョージア・ユーヴォー:つけられた傷口が燃え上がる。
ジョージア・ユーヴォー:それは治癒力をさらに強化し、賦活する不死鳥の炎。
六条クウリ:「えっ燃え……!?」
ウヅキ・アーチボルド:「わっ、助かる!」
碓氷張メルト:「……て、ない?ですね?」
アイシャ・T・ローズ:「傷が……消えている?」
ウヅキ・アーチボルド:「おー、思ったより万全に治った」
碓氷張メルト:「人を燃やさず、癒やす炎、ですか」
碓氷張メルト:「気になりますね」
十掬キョウ:「!それって……」
十掬キョウ:「アースィマちゃんにも使えないかな!?」
六条クウリ:「ぉお?」
ジョージア・ユーヴォー:「……だめ。あの体表が魔法を弾いてしまうから……」
フレデリカ・ユーヴォー:「……いえ。やりようはあるかも……まずは……」
フレデリカ・ユーヴォー:「彼女の動きを止めてほしい。そうすれば、なんとか出来ると思う」
アイシャ・T・ローズ:「アースィマ様を傷つけずに“油”だけを燃やせる……のですね?」
碓氷張メルト:「なら、魔法の分野については、専門家におまかせしましょう」
碓氷張メルト:「私達はまず動きを止める方針で。……よろしいでしょうか?皆さん」
ウヅキ・アーチボルド:「こっちのやることがわかりやすいのは歓迎だよ!」
六条クウリ:「自分たちの仕事をすればいいってことね」
十掬キョウ:「うん、動きを止めるためってところが良いね!」
十掬キョウ:「メルトちゃん、リーダーの才能があるかも!」
碓氷張メルト:「そ、そうでしょうか。」言われて少し、しゃんと背筋を伸ばす。「ありがとうございますっ」
アイシャ・T・ローズ:「これが“年の功”……」※ちょっと違う
アイシャ・T・ローズ:「承りました。行動方針を修正します」
碓氷張メルト:「では……」
碓氷張メルト:「行動、開始です」


GM:2ラウンド目。
アースィマ[8]カーラ[5]
ウヅキ[5]クウリ[11]アイシャ[5]

10m

メルト[6]
GM:セットアップ。
碓氷張メルト:なし!
アースィマ・アル=ガーミディー:《ガードモード》LV2
朱紗野カーラ:なし
ウヅキ・アーチボルド:なし!EXパスファインダーはシーン1回だった!
アイシャ・T・ローズ:ありません。
六条クウリ:再び《狂騒の旋律》。自身のエンゲージを対象に、味方の攻撃力+18と暴走。
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を7増加(100 → 107)
ウヅキ・アーチボルド:受けまーす!旋律!
碓氷張メルト:うーん。貰いまーす!火力が足りない!
六条クウリ:メルトちゃんは……ごめん……
GM:メルトちゃんエンゲージ離れちゃってるかな?
六条クウリ:離れてるから……
碓氷張メルト:ほんとだ。
碓氷張メルト:もらいません。冷静です
アイシャ・T・ローズ:うーん。悩み所だけどカバーに備えて受けずにおきます。
GM:ではクウリちゃんの手番から!
六条クウリ:はーい。マイナーで暴走を解除。
六条クウリ:メジャーで《疾風迅雷》《吠え猛る爪》。今度はアースィマちゃんを狙います。
アースィマ・アル=ガーミディー:なにっ
六条クウリ:6dx-1
DoubleCross : (6DX10-1) → 10[2,4,6,7,7,10]+9[9]-1 → 18

六条クウリ:あっちがう
六条クウリ:フレデリカちゃんの効果わすれてた
GM:C値9だから ここからクリティカルかな
六条クウリ:すみません!振り足します
六条クウリ:1dx9+19
DoubleCross : (1DX9+19) → 6[6]+19 → 25

GM:ドッジ不可なのに達成値だしよって……
アースィマ・アル=ガーミディー:ドッジ不可なのでなにもできない ガード値0の素手でガード。
六条クウリ:えへへ
GM:ダメージどうぞ!
六条クウリ:3d10+12+1d10-3+1+18+16
DoubleCross : (3D10+12+1D10-3+1+18+16) → 13[8,4,1]+12+3[3]-3+1+18+16 → 60

六条クウリ:さっき強化素材を忘れてた分も入れて装甲無視!
アースィマ・アル=ガーミディー:軽減が30点分効くから……
アースィマ・アル=ガーミディー:30点になり……耐えられないですね。残HPは24でした。
六条クウリ:ホッ……!
碓氷張メルト:やったー
碓氷張メルト:ギリギリだ
アイシャ・T・ローズ:通った……!
アースィマ・アル=ガーミディー:復活もありませんが……
ウヅキ・アーチボルド:が……?
六条クウリ:が?
アイシャ・T・ローズ:が。
ジョージア・ユーヴォー:戦闘不能時、“灯の炎”に相当する魔術を生成し、“黒い油”の効果を解除。
ジョージア・ユーヴォー:支配を解除し、戦闘から除外します。
ウヅキ・アーチボルド:おぉー
六条クウリ:ジョージアちゃん~!
アイシャ・T・ローズ:ジョージア様~!
六条クウリ:ありがとう ありがとう
六条クウリ:六条クウリの侵蝕率を5増加(107 → 112)
碓氷張メルト:すごいぜ~
GM:まだ戦闘自体は続くぜ エネミーが残っているからね
GM:メルトちゃんの手番へ!
碓氷張メルト:メル!
碓氷張メルト:マイナーはなし。
碓氷張メルト:メジャー《C:バロール》《黒の鉄槌》《氷の塔》《黒星の門》
碓氷張メルト:カーラさんにRC攻撃!
碓氷張メルト:14dx6+2
DoubleCross : (14DX6+2) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,6,6,7,9,9,10]+10[1,2,3,4,4,8]+10[9]+10[10]+10[7]+1[1]+2 → 53

碓氷張メルト:よし
GM:回すな~~~
朱紗野カーラ:ガード。《グラビティガード》LV5。
碓氷張メルト:ダメージ!
碓氷張メルト:今回はNPC分だけで~
碓氷張メルト:6d10+14+18+16 装甲有効
DoubleCross : (6D10+14+18+16) → 25[3,1,6,2,5,8]+14+18+16 → 73

碓氷張メルト:73点! さっきより1多い
六条クウリ:やる気!
朱紗野カーラ:73-5d10-15
DoubleCross : (73-5D10-15) → 73-31[9,1,8,3,10]-15 → 27

碓氷張メルト:結構減らすなぁ!
朱紗野カーラ:これで累積80点。ギリギリ生きてます。
碓氷張メルト:ひーん。メジャー分アップ。
碓氷張メルト:碓氷張メルトの侵蝕率を8増加(104 → 112)
碓氷張メルト:二人共!今だよっ!
GM:行動値5チーム!
ウヅキ・アーチボルド:チームだぜ!
アイシャ・T・ローズ:はい、チームです。
ウヅキ・アーチボルド:ウヅキからいきます!
アイシャ・T・ローズ:そっと道を空けます。
ウヅキ・アーチボルド:マイナーで暴走解除!
ウヅキ・アーチボルド:メジャーで《炎神の怒り》《コンセントレイト:サラマンダー》《煉獄魔神》!対象はカーラ!
朱紗野カーラ:やってみな!
ウヅキ・アーチボルド:えーと、デーモンウイング分のダイスは乗らないので……
ウヅキ・アーチボルド:11dx6
DoubleCross : (11DX6) → 10[2,2,4,4,5,6,7,10,10,10,10]+10[3,4,5,9,9,9]+10[4,6,8]+10[7,8]+10[6,10]+4[1,4] → 54

ウヅキ・アーチボルド:いえいいえい
六条クウリ:いい回転だぁ
碓氷張メルト:繊細な爆発術!
GM:どうしてこうも回るんだ C6だからかよ
GM:誰がそんなことを……
アイシャ・T・ローズ:(じつと見つめる)
ウヅキ・アーチボルド:不思議~
朱紗野カーラ:ガード。《グラビティガード》LV5。
朱紗野カーラ:ダメージどうぞ、お客さん?
ウヅキ・アーチボルド:6d10+29+1+16+18 装甲有効
DoubleCross : (6D10+29+1+16+18) → 42[3,9,5,9,10,6]+29+1+16+18 → 106

ウヅキ・アーチボルド:高いんじゃない?
碓氷張メルト:大台入った
朱紗野カーラ:ゲエ~ッ
アイシャ・T・ローズ:でっかい花火ですね
六条クウリ:すごい
朱紗野カーラ:106-5d10-15
DoubleCross : (106-5D10-15) → 106-20[2,7,3,6,2]-15 → 71

朱紗野カーラ:軽減してもデカすぎる……戦闘不能。
朱紗野カーラ:《瞬間退場》します。
GM:エネミーが全滅したため、戦闘終了です。
GM:皆さんの勝利です。おつかれさまでした!
碓氷張メルト:やった~!
ウヅキ・アーチボルド:やった~!
アイシャ・T・ローズ:ぴーすぴーす。
六条クウリ:うぇいうぇい!


六条クウリ:(……動きさえ止めれば、あの油はジョージアちゃんがなんとかしてくれる。なら……)
六条クウリ:先の交錯から、カーラと相対する形になっている。その認識の裏を突いてしまえと、荒事に馴染んだ思考が告げる。
六条クウリ:(キョウちゃん)僅かに一瞬、そちらに視線をやる。
十掬キョウ:その視線を受けて、ふと、キミを見て。
十掬キョウ:ぱしぱしっとウインクする。
六条クウリ:(──ありがとね!)
十掬キョウ:手を引くようにして、身を入れ替えるように翻す。
十掬キョウ:そのまま勢いをつけて突貫し、カーラへと巨剣ごと踏み込む。
十掬キョウ:目は赤色に爛々と輝き、呼気からは煙が上がる。
六条クウリ:背中合わせに前後を入れ替えて、何もない地面に大槌を振り下ろす。
朱紗野カーラ:「おや……?そうは行かないね。そっちは囮――」
十掬キョウ:衝突する。それが分かってもなお、彼女から目を離すことは許されない。
十掬キョウ:彼女のレネゲイドそれ自身が、好奇を喚起する誘引の惹香であるが故に。
朱紗野カーラ:「チッ……!」
六条クウリ:打った地面を起点として、稲妻じみた罅割れが走り、アースィマの足元まで届いて爆ぜて、土と飛礫を跳ね上げる。死角から足元を崩す布石の一撃。
アースィマ・アル=ガーミディー:「あ……」
アイシャ・T・ローズ:ステップで下がると、重力場を狭く展開し、メルト様とウヅキ様をガードする。
六条クウリ:その様子を横目で確かめながら、踏み込み一つで銀の少女に迫る。
六条クウリ:「……ごめんね」これからすることへの謝罪、ではない。
六条クウリ:「正直ずっと疑ってた」
六条クウリ:おかしな状況で倒れているのを見た時から、関わり合いになるのは気が進まなかった。みんなで看病している間にも、おかしなことが起きはしないかと思っていた。彼女の体質に気付いたのは、ただ信じていなかったからというだけだ。
六条クウリ:皆のように、自分もまた最初から歩み寄る心算でいれば、こんな姿にさせることもなかったかもしれないのに。
六条クウリ:「……だから」得物の柄を強く握る。振りかぶる。
六条クウリ:「恨むんならアタシにしといて」
六条クウリ:大槌の先端が砲弾じみた影となって空を裂いた先、鐘の音が高らかに響き渡る。
六条クウリ:大質量の衝撃が波紋と化し、多重の守りを透過する。骨にまで染みよとばかりに、殴り抜ける。
アースィマ・アル=ガーミディー:「ガッ……!」
アースィマ・アル=ガーミディー:大きく拉げ、油が噴出するように溢れる。
アースィマ・アル=ガーミディー:倒れ伏したその身体からは、だくだくと黒い油が漏れ続けているが――
アースィマ・アル=ガーミディー:再び手指がピクピクと動き出す。
碓氷張メルト:「再起動が早い……!?」
ジョージア・ユーヴォー:「――大丈夫!出来てる!」
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキ!乗せて!」
ジョージア・ユーヴォー:「アースィマに突っ込むよ!」
ウヅキ・アーチボルド:「……うん!」
六条クウリ:「お願い!」飛び退く。
ウヅキ・アーチボルド:箒を浮かせ、後部にジョージアを乗せ、そのままアースィマに文字通り突っ込む!
ジョージア・ユーヴォー:「ひうっ……!」軽く悲鳴が漏れながらも、なんとか耐えて。
ジョージア・ユーヴォー:その直上。盃のようなものを放り込む。
GM:それが落ち、燃え上がる。
アースィマ・アル=ガーミディー:「あああっ……!」
フレデリカ・ユーヴォー:「――ジョージアの不死鳥の炎をただ使うだけでは、銀に弾かれてしまう」
フレデリカ・ユーヴォー:「だから……“金”に。“酒杯”に、炎を凝縮させた」
フレデリカ・ユーヴォー:先程まで、バターエールを入れていた器。その残りを手遊ぶようにしている。
碓氷張メルト:「金、ですか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ。銀よりも反応しないとされる物質。それは銀の優位性を貶す」
フレデリカ・ユーヴォー:「この“炎の酒杯ゴブレット”なら……」
フレデリカ・ユーヴォー:「その油から、救い出せるはず」
アイシャ・T・ローズ:「………」
碓氷張メルト:「詳しいことは存じ上げませんが……」「上位互換をぶつけたんですね!」
六条クウリ:「頼むよマジで……」
アースィマ・アル=ガーミディー:炎に包まれた身体が、焼けていく――ことはない。
アースィマ・アル=ガーミディー:その表面の油だけが、蒸発するかのように霧散していく。
朱紗野カーラ:「……火をつけやがったのかい」
アイシャ・T・ローズ:燃え広がった炎を踏み締めてアースィマ様に歩み寄ると、
アイシャ・T・ローズ:跪き、残り火がちろちろと揺れる彼女の体をそっと抱き起こす。
ウヅキ・アーチボルド:「油だけ……消えてる!」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……あ」
アースィマ・アル=ガーミディー:「私……?」
碓氷張メルト:「では、成功を……!?」
アイシャ・T・ローズ:「──おはようございます」
十掬キョウ:「おー!やった~!」
六条クウリ:「……っし!」
碓氷張メルト:「えぇ。良い結果だと思います」
六条クウリ:「無事だね!? 体は痛いかもしんないけど!」
アイシャ・T・ローズ:「心音、脈拍、全て正常です。“油”の影響は完全に脱しましたね」
アースィマ・アル=ガーミディー:「ええ、あ、はい……」
ウヅキ・アーチボルド:「よかった……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「身体はすごく痛いですけど……何が……」
アイシャ・T・ローズ:「それは後ほど。今は休んでいてください」
六条クウリ:「そこはマジでごめん! でも良かった!」
アイシャ・T・ローズ:「当機がついておりますので」
朱紗野カーラ:「ったく……笑えない展開じゃないか」重力シールドの出力が上昇する。
朱紗野カーラ:「まあいいさ。ここからあたしがやっちまうってのも悪くもない」
碓氷張メルト:「アースィマさんの保護で目標は達成です。あとは……」
碓氷張メルト:「戦果の最大化ですね」
十掬キョウ:「くっ……」吹き飛ばされて、剣を地面に差して凌ぐ。「うん!」
十掬キョウ:「思う存分やろう!」
碓氷張メルト:「えぇ。」渦の魔眼の圧縮が始まる。
碓氷張メルト:氷の礫が巨大な氷塊に拡大し、更に圧縮される
碓氷張メルト:「魔法への抵抗が高かったのはアースィマさんの方ですが、物理的な現象は届いていました」
碓氷張メルト:「ならば、」
碓氷張メルト:ギュイッ、とクロスボウほどに圧縮された氷の矢に捻りが加わる
碓氷張メルト:「威力にてお相手仕ります」
碓氷張メルト:限界まで引き絞った氷の糸を解放───射出。
碓氷張メルト:ライフルのごとく回転する氷の矢が、装甲ごとカーラを貫かんと着弾した
朱紗野カーラ:「!」
朱紗野カーラ:咄嗟にシールドを掲げる。それは氷の矢を止めきれないが……
朱紗野カーラ:シールドを備えたアームが弾け飛ぶときには、それは切り離され、無事な本体が横にスライドするように逃れる。
碓氷張メルト:「切り離して、衝撃を反らしたんですか?……器用なことしますね」
朱紗野カーラ:「……あんた、どこの傭兵だい」
朱紗野カーラ:「今からでもこっちに着く気は?」
碓氷張メルト:「いえ。」
碓氷張メルト:「私は傭兵ではなく、ムセイオンの"機織師"、碓氷張メルトです」
碓氷張メルト:「その乗り物から降りて、衣服を晒して頂ければ、お仕事はお受けしますよ?」
碓氷張メルト:柔らかく微笑む
朱紗野カーラ:「機織師?仕立て屋がこうもやるとはね」
朱紗野カーラ:「生憎だが……この機体ふくは結構気に入っていてねえ。着れなくなるまでは着回すつもりなんだ」
碓氷張メルト:「ありがとうございます師匠が厳しいもので。」
碓氷張メルト:「そうも気に入って頂ければ、制作者冥利に尽きるでしょうね。羨ましいです」
碓氷張メルト:「これでも、観察眼はあるんですよ?そうですね、咄嗟のダメージコントロールもしっかりしているようですから……」
碓氷張メルト:「細かく削るより、もっと広く攻撃するほうがよろしいようです。」
“テオドーラΦ”:《……機は……メージ……険域に……》
アイシャ・T・ローズ:「………」
アイシャ・T・ローズ:「はい。これで……シスターの防御には穴が出来ました」
碓氷張メルト:問答の途中から、話しかける言葉は別の相手に向けられていた。
アイシャ・T・ローズ:「今なら完全な対応は不可能です。クリーンヒットも狙えるでしょう」
アイシャ・T・ローズ:「同型機シスターとして……保証いたします」
ウヅキ・アーチボルド:「──」静かに頷く。
ウヅキ・アーチボルド:(けど。……この距離だと)
ウヅキ・アーチボルド:前回の攻撃ほどの威力は出ない。突っ込むならばやはり助走がいる。
ウヅキ・アーチボルド:「それなら」箒を強く握りしめ。
ウヅキ・アーチボルド:ドン!
ウヅキ・アーチボルド:爆発の威力で前進し、箒を振り上げ。
ウヅキ・アーチボルド:ドゴォ!!
ウヅキ・アーチボルド:爆発で加速させた箒をカーラの機体に叩きつける。
ウヅキ・アーチボルド:箒『フレイムボルト』は特注で、爆発と衝撃に特化した防護魔法を掛けてある。なんならウヅキの着用する礼装より強い魔法。
朱紗野カーラ:「頼みの綱はそいつかい。もう軌道の演算は――」
朱紗野カーラ:「……何?」
ウヅキ・アーチボルド:続いて爆発が何度もさく裂し、
ウヅキ・アーチボルド:殴打のための加速爆発と、叩きつけの際の爆発。二つの爆発が織りなす殴打の連続は、
ウヅキ・アーチボルド:如何な防御といえど、少しずつ崩していけるはずだ。
碓氷張メルト:「すごい……」小規模な爆発の連続で生じる乱気流に髪を抑える。「これなら……!」
朱紗野カーラ:「シールドの内側に……!」
朱紗野カーラ:そのボディがガタガタと崩れていく。
アイシャ・T・ローズ:「………」ポーカーフェイスの唇が僅かに動く。
アイシャ・T・ローズ:その表情に色はない。結果を見届けようとする視線が少し惑うだけで。
GM:“テオドーラ”が完全に沈黙し、崩れ落ちる。
朱紗野カーラ:そこから這い出すように抜け出して。
朱紗野カーラ:「……はは。やるねえ、お客さん方……」
朱紗野カーラ:その手には拳銃。
十掬キョウ:「……まだやる気?」
碓氷張メルト:「こちらの仕事、ご満足いただけました?」渦の魔眼から氷の矢を構えている。
碓氷張メルト:「できれば、コレで決着としたいのですが」言葉とは裏腹に、カーラの行動を興味深そうに観察している。
朱紗野カーラ:「あたしは“アーキテクト”なんだ。もう仕事は終わりだろ?」
ウヅキ・アーチボルド:「はぁ……はぁ……」爆発に振り回されるように腕を振るったおかげで、疲労し、二の矢は継げない
朱紗野カーラ:「居残り授業をする気はないね」自らのこめかみに突きつけて、銃を放つ。
アイシャ・T・ローズ:「……いけません。メルト様!」
アイシャ・T・ローズ:「拳銃を破壊……!」銃声が言葉を上書く。
碓氷張メルト:「あっ」
アイシャ・T・ローズ:「遅かった……ですね」
朱紗野カーラ:撃ち抜かれた身体が、再生限界を超えて。
朱紗野カーラ:一条の光となって転送されていく。
碓氷張メルト:シュンッ、と矢が放たれたのは、銃声の後だ。
十掬キョウ:「逃げちゃった!」
碓氷張メルト:光となって消えていく体に少し遅れて、地面に矢が突き刺さる
ウヅキ・アーチボルド:「転送!」
碓氷張メルト:「……十字冠の転送ですか。そんな使い方もあるんですね」
六条クウリ:「……」安堵と呆れの混ざった息を吐く。
碓氷張メルト:「すみません、糸の拘束のほうが良かったみたいです」
碓氷張メルト:ふう、と目線を伏せる。
フレデリカ・ユーヴォー:「……ええ。捕まえたかったところではあるけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「今はそれよりも、喜びたい気持ちが強いかな」
碓氷張メルト:「……なるほど。そうですね」
アイシャ・T・ローズ:「はい……。アースィマ様をお助け出来ました」
ウヅキ・アーチボルド:「確かに!」
GM:その場には、救い出された少女が一人。
GM:そして、油にまみれた、装甲車の残骸。
六条クウリ:「……あっちは……」カーラが乗り捨てていったそれを見る。
六条クウリ:「どうにかできるかな。ジョージアちゃん」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「多分、油を避けても……」
ジョージア・ユーヴォー:「“闇”に魅入られていると思う」
碓氷張メルト:「闇?」
フレデリカ・ユーヴォー:「……そちらで言う、ジャーム化の事です」
碓氷張メルト:「あぁ……そんなこと、あるんですね」
六条クウリ:「……そっか」
六条クウリ:「無いもんね、冠……」
アイシャ・T・ローズ:「……それでも……」
アイシャ・T・ローズ:「お願い出来ますか。ジョージア様」
アイシャ・T・ローズ:「もし動き出すようなら、当機が責任を持って沈めます」
ジョージア・ユーヴォー:「?うん……」
GM:――テオドーラ5は、人としての形を持つことがなかった。
GM:ジョージア・ユーヴォーの炎によって清められたその車体は、
GM:ただの、残骸となった兵器の破片と化した。
GM:これによって、侵略した“油”の影響は根絶されて。
GM:アランロドへの侵攻は、ここに終結した。


GM:バックトラックしましょう
碓氷張メルト:うおおお
六条クウリ:あっ
ウヅキ・アーチボルド:バクトラ!
六条クウリ:ロール中に取ろうと思ってたけど……じゃあここで取っちゃってもいいですか?へへ……
GM:いいよ~
六条クウリ:やったあ
十掬キョウ:そんな……僕へのSロイスを……なんだかドキドキしちゃうよ……
アイシャ・T・ローズ:(ガタッ)
六条クウリ:アースィマ・アル=ガーディミー ○尽力/悔悟
碓氷張メルト:(パンクかな?)
六条クウリ:キョウちゃんはそんなこと言わな……言わ……言うか……?
碓氷張メルト:公式が言ってるし…
アイシャ・T・ローズ:公式では仕方ないですね
十掬キョウ:言うかどうか確かめてみる?
碓氷張メルト:連撃してきたっ!
六条クウリ:ヒエッ ま……またの機会にさせて!
ウヅキ・アーチボルド:www
GM:Eロイスが実はあります。“黒い油”の効果で一時的に取得していました。
碓氷張メルト:なんと
GM:“ヴォリーダ”アースィマ・アル=ガーミディー:「ファイトクラブ」
GM:1個あります 振る人はどうぞ~
六条クウリ:ほええ
六条クウリ:いただいちゃいましょう
六条クウリ:112-1d10
DoubleCross : (112-1D10) → 112-9[9] → 103

ウヅキ・アーチボルド:あ、最後の攻撃の侵蝕分たしてなかった。今足します
アイシャ・T・ローズ:振ってみましょう。
アイシャ・T・ローズ:121-1d10
DoubleCross : (121-1D10) → 121-9[9] → 112

ウヅキ・アーチボルド:ウヅキ・アーチボルドの侵蝕率を8増加(102 → 110)
碓氷張メルト:6個あるしEロイス分は大丈夫かも。
碓氷張メルト:112から6個で通常ぶりします
碓氷張メルト:112-6d10
DoubleCross : (112-6D10) → 112-38[3,8,2,9,10,6] → 74

碓氷張メルト:5点!
アイシャ・T・ローズ:ロイスはフルに残っているので、ここは等倍ですね。
ウヅキ・アーチボルド:私も~ 6個で通常振りのみ!
アイシャ・T・ローズ:112-6d10
DoubleCross : (112-6D10) → 112-33[7,4,6,2,9,5] → 79

六条クウリ:残ロイス5の等倍で~
アイシャ・T・ローズ:5点です。
ウヅキ・アーチボルド:110-6d10
DoubleCross : (110-6D10) → 110-39[9,10,2,10,4,4] → 71

六条クウリ:103-5d10
DoubleCross : (103-5D10) → 103-23[2,3,6,9,3] → 80

ウヅキ・アーチボルド:5点!
六条クウリ:5点だ
GM:みんな5点だ
GM:シナリオ5点+いつもの5点に加えEロイス1点
GM:Dロイスはアースィマの“機械化兵”と、カーラの“装着者”で2点。
GM:ということで みんな18点かな
ウヅキ・アーチボルド:わーい
GM:C(18*4/3)
DoubleCross : c(18*4/3) → 24

碓氷張メルト:わーいわーい
GM:GMも24点ゲットだぜ
六条クウリ:ポリポリ
アイシャ・T・ローズ:18点のティータイムですね。


【エンディング:碓氷張メルト】

GM:【アランロド王立魔法学校 “東の青”ロッジ】
GM:未だに修復中のロッジは、今回の事件の一番の被害と言えるかもしれない。
GM:具体的には、侵攻によるものではないのだが……
フレデリカ・ユーヴォー:そんな折、一人の少女が、もう一人の少女と向かい合うが。
フレデリカ・ユーヴォー:それ以外の者が一人、傍らにある。
アースィマ・アル=ガーミディー:銀色の肌の少女。
フレデリカ・ユーヴォー:「今回は……本当にありがとう、ミス・メルト」
フレデリカ・ユーヴォー:「あなた達が居なかったらどうなっていたか……」
碓氷張メルト:「いえ、いえ。私としても、いい体験になりました」
碓氷張メルト:「自分ひとりならともかく。誰かの手伝いでしたら……えぇ。仕事の一環として吝かじゃありません」
フレデリカ・ユーヴォー:「糸が織りなす布模様のように、と言ったところ?」
碓氷張メルト:「えぇ。人間関係と同じように、縦と横の2本画あって初めて模様が描けるものですから」
フレデリカ・ユーヴォー:「確かに、私たちは経糸ばかりだったかも」
フレデリカ・ユーヴォー:「緯糸……他の学区との交流なんて、あまりなかったから」
碓氷張メルト:「こちらも、同じようなものです。……それでも、仮想の"緯糸"を自分の中に持つなんて超人もいますけどね」
碓氷張メルト:やれやれ、という顔。
碓氷張メルト:「私としては、より強固に結び付けられれば否はないのですが?」
碓氷張メルト:事情を伺う顔で水を向ける。
フレデリカ・ユーヴォー:「ええ。こちらも切に望む……ミス・アースィマのことだけど」
フレデリカ・ユーヴォー:「こちらで身柄を預かることにしました」
碓氷張メルト:「はい」姿勢を正す。
碓氷張メルト:「あ、そうなんですね」
フレデリカ・ユーヴォー:「彼女が課せられていたのは、キングダム魔法学区の探索」
フレデリカ・ユーヴォー:「ここに留まったとして、それを反故にしているわけにはならないでしょう」
碓氷張メルト:「…………なるほど」
アースィマ・アル=ガーミディー:「……正直、何が正しいのか分かりません。でも……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「帰って、みんなに疑問をぶつけるよりは……」
アースィマ・アル=ガーミディー:「まず、ここで、他の学区の人の話を、聞きたいです」
アースィマ・アル=ガーミディー:「それから……判断したい」
碓氷張メルト:「捜索が"誰か"に言われたものなら、また"軌道修正"されちゃうかもしれませんからね……」
碓氷張メルト:うん、と紫水晶の瞳でアースィマさんを見つめる。
碓氷張メルト:「……良いと思いますよ。それが、貴方の選んだ判断なら」
アースィマ・アル=ガーミディー:ぺこり、と一礼する。
碓氷張メルト:「きっと、得難い経験になるんじゃないでしょうか?」
フレデリカ・ユーヴォー:「私たちとしても……他の学区の人とコミュニケーションが取れるのは得難い機会だから」
碓氷張メルト:「そうですね。……アースィマさんの目的が、皆さんに話を聞くことなら」
碓氷張メルト:「私もご一緒できるかもしれませんね」
碓氷張メルト:「偶然にも、皆さんの希望を聞いて、服を仕立てる依頼を受けておりますので」
フレデリカ・ユーヴォー:「……依頼の内容なんだけど……」
フレデリカ・ユーヴォー:「修正って効くかな……?」
碓氷張メルト:「はい?」
碓氷張メルト:笑顔が若干不安に揺れる。
碓氷張メルト:「…………」
碓氷張メルト:「き、効きますけど」
碓氷張メルト:「どのように?」
フレデリカ・ユーヴォー:「ミス・アースィマの分を」
フレデリカ・ユーヴォー:「追加してほしいのだけど……」
碓氷張メルト:職人である。都度修正を求められるのは慣れっことして、破棄じゃなければいいなぁ。等という気持ちを押し込める。
アースィマ・アル=ガーミディー:「えっ」
碓氷張メルト:「…………」
碓氷張メルト:「良いですね!」
フレデリカ・ユーヴォー:「ほっ……」
碓氷張メルト:「アースィマさんが着るのなら、日光の対策は必要ですよね?例えば砂漠の民は肌を出すと肌が焼けるらしいですから……」
碓氷張メルト:「民族調を取り入れれば自然とカバーが効くのではないでしょうか。もちろんデザインについても好みですが……」
碓氷張メルト:「どうでしょう?」
碓氷張メルト:口数が増えながら、アースィマに問う
アースィマ・アル=ガーミディー:「あ、え、はい。それで……?」
フレデリカ・ユーヴォー:「……ふふっ」
フレデリカ・ユーヴォー:「本当に……服を作るのが大好きなのね」
碓氷張メルト:「まずアースィマさんから型を作りましょうか。これから皆さんに会いに行くならサンプルとして紹介できて……」採寸道具を用意しつつ。「えっ?」
碓氷張メルト:定規と巻き尺を手に、んー、と意外そうな顔をする。
碓氷張メルト:「…………なんだか」
碓氷張メルト:微笑む。
碓氷張メルト:「改めて言われると、そうかも知れませんね」
碓氷張メルト:「普段、周りが似たような人種ばかりですから、それが当然って感じですけれど」
碓氷張メルト:「うん……」
碓氷張メルト:「私は、服を作るのが好きなんだと思います。」
碓氷張メルト:はにかんで、噛みしめるように呟いた。


【エンディング:ウヅキ・アーチボルド】

GM:【キングダム定時制領 庭園】
GM:“西の黄”のウヅキ・アーチボルドとジョージア・ユーヴォーには、奉仕活動が命じられていた。
GM:その内容の一つが、この庭園の清掃だった。
フランソワーズ:龍の姿の灌木は、すやすやと眠っているようだ。
ジョージア・ユーヴォー:「どうしてこんなこと……」ぶつくさ言いながら箒で掃いている。
ウヅキ・アーチボルド:「奉仕活動ってやつ……もしかして」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉のところでメルトの服作り見たかったのに……」
ウヅキ・アーチボルド:「課外活動とは違う?」
ジョージア・ユーヴォー:「まあ外では活動してるけど……」
ウヅキ・アーチボルド:「楽しい活動かと思ってた」愛用の箒で掃きながら。
ジョージア・ユーヴォー:「楽しくはないって」
ウヅキ・アーチボルド:「そっか。ジョージアはいろんなこと知ってるんだね」
ウヅキ・アーチボルド:「私はジョージアが回復に強いとは知らなかった」
ジョージア・ユーヴォー:「そうなんだ……」
ジョージア・ユーヴォー:「それは何度か見せたと思うんだけどな……」
ジョージア・ユーヴォー:「……でも」
ジョージア・ユーヴォー:「私も、ウヅキがあんなにかっこいいって知らなかったかも」
ウヅキ・アーチボルド:「お」
ウヅキ・アーチボルド:「そうなんだ」
ウヅキ・アーチボルド:「ふーん」
ウヅキ・アーチボルド:「そうなんだ」嬉しそう
ジョージア・ユーヴォー:「うん……」
ウヅキ・アーチボルド:「ジョージアもかっこよかったよ」
ジョージア・ユーヴォー:「ん。そう?」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ウヅキ・アーチボルド:「私には及ばないけど」
ジョージア・ユーヴォー:「そうなんだ……」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「ん?」
ジョージア・ユーヴォー:「及んでもよくない?」
ウヅキ・アーチボルド:「前向きに考えておくよ」
ジョージア・ユーヴォー:「ちゃんと考えてね」箒を放り出してもうサボっている。
ウヅキ・アーチボルド:「……あ、投げ出してる! このゴミ集めて持ってかなきゃなんだよね」
ウヅキ・アーチボルド:「大変だなぁ。重そうだし」
ジョージア・ユーヴォー:「確かに」
ウヅキ・アーチボルド:「……」
ウヅキ・アーチボルド:「…………」
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキ?」
ウヅキ・アーチボルド:ド ン! 大きな音と爆発!
ウヅキ・アーチボルド:「うん、燃やせば小さくなるよ!ゴミ!」
ジョージア・ユーヴォー:「……」
ジョージア・ユーヴォー:「えっ、う、ウヅキ……」
ジョージア・ユーヴォー:「そんな爆発させたら……」
ウヅキ・アーチボルド:ドン!ドドン!
ジョージア・ユーヴォー:「燃え広がって……」
ウヅキ・アーチボルド:ドドドドドドン!
ジョージア・ユーヴォー:「ウヅキ、まって」爆音で声がかき消される。
ジョージア・ユーヴォー:「――」
ウヅキ・アーチボルド:「なんかいったー!?」聞こえてない
ジョージア・ユーヴォー:「あああ……」
ジョージア・ユーヴォー:「お姉にまた怒られる……」
GM:幸いにも、庭園の消失は小火で済み、免れたものの。
GM:烈火の如く怒り狂うフレデリカからのお説教からは、逃れる術を持たなかった。


【エンディング:アイシャ・T・ローズ】

GM:【メサイア学区 カタコンベ 分祀廟】
GM:合同カタコンベの例外領域。
GM:犠牲となった生徒とは合祀できない、主に理事会側の犠牲者を祀る施設。
GM:その一角に、新しく、小さな区画が設えられている。
GM:君は案内人の導きで、ここを訪れていた。
十掬キョウ:「これくらいしか出来ないけど……」
十掬キョウ:「どうかな。他にできることがあれば言ってね」
アイシャ・T・ローズ:「はい、ありがとうございます。キョウ」
アイシャ・T・ローズ:『テオドーラ5』……だったものは、ジョージア様の手引きで“油”が焼き払われ、
アイシャ・T・ローズ:諸々の安全が確認され……一部を残してスクラップ業者に引き取られた。
アイシャ・T・ローズ:代金の受取人にはアランロド王立魔法学校を指定してある。“対価”として。
アイシャ・T・ローズ:ここには残した一部──破損したAIユニット──が葬られている。
アイシャ・T・ローズ:他ならぬキョウとクウリがそうしようと提案してくれた。
アイシャ・T・ローズ:そうする必要性があったか、と言われれば、ない、と答えていた。……今までの自分ならば。
アイシャ・T・ローズ:道具はいつか壊れるものだ。その都度、人間のように墓を作っては、庭が墓だらけになることだろう。
アイシャ・T・ローズ:……でも。
アイシャ・T・ローズ:再会した同型機シスターがこうして祀られた今、祀る側の気持ちも少しは理解出来るような気がした。
アイシャ・T・ローズ:「こうして、シスターが存在した証が出来ました。感謝しています」
アイシャ・T・ローズ:そっと胸元に手をやると、小さなペンダントに触れる。その中には一枚のチップが納められている。
アイシャ・T・ローズ:埋葬の直前に思い付き、AIユニットのコアチップだけ抜き取っておいた。
アイシャ・T・ローズ:それは『形見』と言うのだと教えてもらった。
十掬キョウ:「うん。アイシャちゃんのためになるなら……」
十掬キョウ:「これはそれでいいんだ」
十掬キョウ:「意味があることなんだよ」
アイシャ・T・ローズ:「人間は……こうした出来事も受け止め、受け入れて、生きていくのですね」
アイシャ・T・ローズ:「で、あれば。また少し、当機も人間に近付いたのでしょうか」
アイシャ・T・ローズ:胸中に揺らめく名状しがたい感情に苛まれながら口にする言葉は、それとは裏腹に驚くほど平坦だ。
十掬キョウ:「近づいたっていうか……」
十掬キョウ:「僕にはもう……あまり違いは分からないよ」
アイシャ・T・ローズ:「そうでしょうか……?」
十掬キョウ:「僕とアイシャちゃんの間の隔たりは……人とそうでないものじゃなくて」
十掬キョウ:「自分と他人のそれなんだと思う」
アイシャ・T・ローズ:「当機が……」頭上に浮かぶ、歯車と車輪を掛け合わせたような図形──十字冠が明滅する。
アイシャ・T・ローズ:この冠が開いたことは、どのような死地にあっても、一度もない。
アイシャ・T・ローズ:それは己が『人間である』という自認を持たない故のことだったし、その自覚すら持っていない。
アイシャ・T・ローズ:でも。
アイシャ・T・ローズ:「キョウにそう言ってもらえるのなら……」
アイシャ・T・ローズ:「その隔たりを当機が正しく認識出来たとき」
アイシャ・T・ローズ:「当機は『人間』になっているのでしょう」
アイシャ・T・ローズ:キョウがよくそうするように、目の前の本人をぎゅーっと抱きしめる。
十掬キョウ:「……落ち着いた?」
アイシャ・T・ローズ:「はい……」
アイシャ・T・ローズ:「『テオドーラ』は……当機の知る全機が八月革命中にロールアウトしました」
アイシャ・T・ローズ:「共通して与えられた使命は、お乗りの方々を目指す場所へ送り届けること」
十掬キョウ:「……うん」
アイシャ・T・ローズ:「当機にとっても、現在も至上命題です。だからこそ」
アイシャ・T・ローズ:「間違っても、ノヴァリスに住まう方々に仇なす存在に成り果ててはならなかった」
アイシャ・T・ローズ:「これで……良かったんです」
アイシャ・T・ローズ:……生まれて初めて。嘘をついた。
アイシャ・T・ローズ:ぱた、ぱた、と石畳に水が撥ねる音がする。
アイシャ・T・ローズ:「いけません……。雨漏りでしょうか」
アイシャ・T・ローズ:「キョウ……」
アイシャ・T・ローズ:「こんな時は……どうしたら……」
十掬キョウ:「……」頭を撫でる。
十掬キョウ:「人が幸せになる方法、キミは知ってるはずだよ」
十掬キョウ:「……おいしいものを食べることでしょ?」
アイシャ・T・ローズ:「……はい」
十掬キョウ:「キミの目指す場所に帰って、美味しいお菓子を作ってもらおう」
十掬キョウ:「それをめいっぱい食べて。後のことはそれからだ」
アイシャ・T・ローズ:「はい。そうしたら、また来ます」
十掬キョウ:「うん、いつでもおいで」
アイシャ・T・ローズ:「今度は……キョウとクウリにも」
アイシャ・T・ローズ:「幸せになってもらいたいから」
十掬キョウ:「うん。うん」
十掬キョウ:「きっと出来る。きっとね」
アイシャ・T・ローズ:はい、と返す言葉と共に、キョウの背に回した手の力が少しだけ強まって。
アイシャ・T・ローズ:──やがて雨漏りは収まる。
アイシャ・T・ローズ:それは、もう少しだけ後のこと……


【エンディング:六条クウリ】

GM:【メサイア地区 合同カタコンベ】
GM:事件の収束後。ある程度身の回りが――分祀が完了し、落ち着いてきた頃合い。
十掬キョウ:「ごめん、遅れちゃって……!報告もう終わっちゃった?」
六条クウリ:「お帰りぃ。大まかなところは済んだよ」
六条クウリ:事件の流れ、関わった人物、特記事項としてカナートスの生徒とイレクシア高専について。
六条クウリ:「……そっちはどうだった?」
十掬キョウ:「うん。終わったよ。ちゃんとお家に帰ってもらった」
十掬キョウ:「それで大丈夫かは……わかんないな。僕こういうの苦手だもの」
六条クウリ:「……そっか」
六条クウリ:「アタシよりか絶対得意だと思うけど。……任せちゃってごめん」
六条クウリ:多分に苦さを含んだ笑みで言って。
十掬キョウ:「ううん。僕のとこに入れるべきお客さんだしね……」
七星ミルキ:「とまれ、お二人共お疲れ様でした」
七星ミルキ:「まさか、別の学区に赴いてまで関わることになるとは……」
七星ミルキ:そう声をかけるのは、二人より年下の小柄な少女。
七星ミルキ:合同カタコンベ委員会の委員長、七星ミルキだ。


十掬キョウ:「ミルキちゃん!お疲れ様」
十掬キョウ:「やっぱり……メサイアだけを狙お~、とかじゃないみたいだね」
六条クウリ:「委員長~……」
七星ミルキ:「はい、お疲れさまです!報告も受け取りました。」
十掬キョウ:「ノヴァリスみんなの危機かもだよ」
六条クウリ:「ほんとに今回は結構疲れたよ……戦いもそうだけど、それ以外のところでも」
七星ミルキ:「よしよし」大きめの袖口に包まれた手で、クウリちゃんを撫でておく。
七星ミルキ:委員長としての嗜み。
七星ミルキ:「私達も、学区の治安維持ってわけじゃないですしね」
六条クウリ:おとなしく撫でられている。
七星ミルキ:「特に……最初のペテラちゃんのときは、ジェネシス狙いでしたから」
七星ミルキ:てぐしてぐし。
十掬キョウ:「あっずるい!」
十掬キョウ:「僕も!」クウリちゃんを撫で始める。
七星ミルキ:「クウリちゃんも大変でしたねえ。……色々考えることも多くなりますね」
七星ミルキ:立ち位置を変えて左半分を明け渡す。「どうぞどうぞ」
六条クウリ:「えっちょっと……」
六条クウリ:「大丈夫……もう回復したから……!」
六条クウリ:キョウちゃんが加わる段になって恥ずかしがり始める。
七星ミルキ:「まあ、まあ。遠慮しないで」
七星ミルキ:「戦い以外って、どんなところに疲れました?」話を続ける。
六条クウリ:「んん……」頬を染めつつも考える顔になって。
六条クウリ:「……やっぱアタシは、皆みたくちゃんと……なんだろ」
七星ミルキ:ふん、ふんと相槌を打ちつつ、穏やかなリズムで撫で続けている。
六条クウリ:「誰かをとりあえず気遣ってあげたり、悲しんでる人に寄り添ってあげたり……」
六条クウリ:「……そう。優しく、できないなって」
六条クウリ:「分かっちゃいたけど……自分がダメで凹んだ」
七星ミルキ:「そっかぁ……」
七星ミルキ:「ね。クウリちゃんは、優しくしたいのかな?」
十掬キョウ:「そうかなあ……?」首を傾げている。
六条クウリ:「優しくしたいっていうか」
六条クウリ:「もっと勝手だよ。優しい人と同じ振る舞いができるようになりたいんだ、多分」
六条クウリ:「委員会ここの皆みたいにさ。そうしたら」
六条クウリ:「少なくとも素のアタシでいるより、ずっとマシなものでいられると思う」
六条クウリ:……これも随分話しすぎだと思うけれど。
七星ミルキ:「なるほどなぁー」
十掬キョウ:「そうなりたいな~って思って、そう振る舞ってるなら……」
十掬キョウ:「よくない……?」
七星ミルキ:櫛まで持ち出しているその相槌に、深刻な響きはない。
六条クウリ:ついそうしてしまう、甘えてしまうような包容力が、年齢的には下の彼女にはある。その真似が端っこ程度にもできればいいのにと。
七星ミルキ:雑談の一つとして聞いているような、少なくとも、そう答えようとしている。
七星ミルキ:「私も、昔は似たようなこと考えてたかも」フフ、と笑いつつ。
六条クウリ:「だってさぁ」
七星ミルキ:「チルドレンの教育とか、そういうとこあるよねえ」ふにゃりと笑いつつ。「うん、うん。」
六条クウリ:「結局アイシャちゃんにも調子いいこと言っといてできなかったし……」
六条クウリ:「……ミルキちゃんは絶対できてたでしょ前から」拗ねたような目。
七星ミルキ:「あー。なんかきまずい……」
七星ミルキ:「いやー、これは私見なんだけどね?」
七星ミルキ:「私もそれなりに、こうしなきゃ!と思ってやってるん、ですけどね?」
七星ミルキ:拗ね眼に慌てつつ。
七星ミルキ:「……先日の事件でも、それで共倒れして肝心な所でダウンしちゃったわけですし」
七星ミルキ:「私としては、そういう、ちゃんと考えられる素質も大事だと思うんですよ」
七星ミルキ:「なので、冷静さを失うのもダメだし、その上で寄り添えることをやれればいいなーと」
六条クウリ:「そうかな~……」確かに自分なら、己を省みない献身などしない……できないだろうけれど。
七星ミルキ:「思うん、ですが……」「どうでしょうね」
七星ミルキ:励ますつもりが反省会みたいになったな……?と首を傾げている。
六条クウリ:「でも結局はそういうひたむきさが良い方に行くんだと思うけど……」
六条クウリ:「……キョウちゃん的にはどう?」
十掬キョウ:「ん~?」お菓子をつまんでいた。
六条クウリ:「あっ一人だけ」
七星ミルキ:「あっ、綺麗に分けれる数有ったのにっ」
十掬キョウ:「僕はどうだろうね」もぐもぐしながら。「えっ」
十掬キョウ:「ご……ごめんよお!」
十掬キョウ:「ミルキちゃんのやつおいしくて……」
七星ミルキ:「むむむ」
七星ミルキ:褒められたので怒れない
六条クウリ:「しかも委員長のやつを……!」こちらは余計怒る。
六条クウリ:「人が我が身の恥をさらしてる隙に~」
十掬キョウ:「2人がウジウジしてるのが悪い!」
七星ミルキ:「開き直った!」
六条クウリ:「それは……!」
十掬キョウ:「反省会は一人でやろう!みんなと居るときはワイワイしよう!」
六条クウリ:「……そうかもしれないけど……」
六条クウリ:へこむ。
十掬キョウ:「それ~!」
七星ミルキ:「まったくもー」クウリちゃんをヘアアレンジしている。
七星ミルキ:編み込み編み込み。
十掬キョウ:「あっツインテとかどう?見てみたいかも」
六条クウリ:「えぇ……」されるがまま。
七星ミルキ:「あ、良いですね。私のリボン使いましょう」
七星ミルキ:ウジウジ空気に付き合いませんよ、の仕草。
六条クウリ:「…………」
六条クウリ:「これだから若い子たちは……」
六条クウリ:力が抜けたようにふっと笑う。
七星ミルキ:「なら、先輩はシャンとしてくださーい」
七星ミルキ:カラカラ笑う
七星ミルキ:「それで、キョウちゃんは何個食べたんですか?……これじゃ分けても一個余りますね」
七星ミルキ:クッキーの数を数える。
十掬キョウ:「えっ僕そんなに……」
六条クウリ:「じゃんけんする?」
シノエ・リュコス:「あ」
シノエ・リュコス:「じゃあわたしがもらおうっと」
シノエ・リュコス:小さな指先が三人の合間から伸びて、クッキーをつまむ。
七星ミルキ:「じゃあ私はパーを……」「あっ」
六条クウリ:「はぁ……?」
十掬キョウ:「あっこら……」
十掬キョウ:「……あれ」
六条クウリ:完全に気の抜けた声とは裏腹に、知らない声質を聞き分けた体は反応する。
七星ミルキ:「………?」ぽかんとしている。
シノエ・リュコス:白く長い髪と、青い瞳。そして袖の余った、長いワンピースのようなドレスを纏っている。


六条クウリ:カタコンベ内ならどこででも得物は携えている。半身になった姿勢の正面に漆黒の大槌を構えて。
十掬キョウ:「新しい子?」ミルキちゃんに聞く。普段分祠廟にこもっていて把握が遅れがち。
七星ミルキ:白い髪を見て。「あ、キョウちゃんとクウリちゃんのお友達かな?」
六条クウリ:「……はぁ!?」おかしい、と頭が理解したのは、その後。
十掬キョウ:「あれ?」
七星ミルキ:「………おや?」
七星ミルキ:てっきり報告にあった、『白い髪の魔法使い』かと。
シノエ・リュコス:合同カタコンベの儀礼服にも似ていた。しかし醸し出す雰囲気は完全に異質だ。
シノエ・リュコス:まるで、患者の衣服のような。そして……
六条クウリ:「いや──二人とも頭」
六条クウリ:「っていうか」
十掬キョウ:「……っ」
六条クウリ:「冠が……!」
シノエ・リュコス:「おいしい!」
シノエ・リュコス:明白な異常だった。十字冠が砕けている。
七星ミルキ:「その、格好……!」警戒しかけて。「え、あ、ありがとうございます…?」
シノエ・リュコス:「やっぱり、外の学区って食べ物もおいしいんだ!」
七星ミルキ:とっさに分かりやすい所に反応する。
シノエ・リュコス:「ふふ。得しちゃった!カナートスの栄養食って本当においしくないんだよ?」
七星ミルキ:「どうも……その反応。ペテラちゃんや、カリスちゃんに似たような事を言うんですね」
七星ミルキ:「あなたも、カナートスの……?」
シノエ・リュコス:もう一つの異常もあった。
シノエ・リュコス:3人もの生徒が居合わせていながら。
シノエ・リュコス:誰も、この少女が入ってきた瞬間を知覚していない、、、、、、、
シノエ・リュコス:「うん!あなたがミルキお姉ちゃんだよね?わたしはシノエ・リュコス」
七星ミルキ:そうだ。だから、『先に居た』ものだと判断していた。二人と一緒にやってきた、弔問客だと。
六条クウリ:(どうなってんの……)半端に弄られたままの髪の下、こめかみを冷たい汗が伝う。
シノエ・リュコス:「ペテラお姉ちゃんのお世話してくれて、ありがとうねぇ」全く緊張感のない様子で、頭をことんと傾けて笑う。
七星ミルキ:「……はい、合コン委員会、委員長の七星ミルキです」
七星ミルキ:「シノエちゃん。ペテラ・アズラックさんの、お知り合いですか?」
七星ミルキ:「……どうやって、ここに?」
六条クウリ:(アタシの耳にも何も聞こえなかった。ゲートで転移するにしたって、人が出てくる時の音は消せないのに)
シノエ・リュコス:「ふふふ」
シノエ・リュコス:「ひみつ。だってまだ会ったばかりでしょ?わたし達」
十掬キョウ:巨剣に手を添えている。(……ミルキちゃんも、クウリちゃんも……?)
七星ミルキ:こくり、と二人の警戒に満ちた目線にうなずく。
七星ミルキ:「そうですね」
七星ミルキ:「じゃあ、仲良くなったら、教えてもらえるんでしょうか?」
シノエ・リュコス:大きな目を、す、と細める。「――仲良くしてくれる?」
シノエ・リュコス:「わたしと仲良くしたいなら」
シノエ・リュコス:「葬送係を殺してくれるのかな?」
七星ミルキ:委員会の先導で内部を案内されるカタコンベに置いて、『見覚えのない顔』とは、イコールで"敵"と結ばれる。
七星ミルキ:「っ……!」
十掬キョウ:「……」
七星ミルキ:仲良く、という言葉に緩めかけた表情が、緊張に変わる
シノエ・リュコス:「誰も死なないノヴァリスに葬送係があるなんて、おかしいよね?」
シノエ・リュコス:「わたし達、、、、は、そういうのがいても、ふふ……面白いなって思うだけだけど」
シノエ・リュコス:「そういうことを考える子がどうなるのかってことくらい、みんなに教えてあげたほうがいいんじゃない?」
七星ミルキ:「…………むぅ」
七星ミルキ:油断すると仏頂面に変わりそうな表情を保つ。
六条クウリ:「……あなたたちは」声が掠れる。
六条クウリ:「星徒ジャームは」
六条クウリ:「生き返った本人じゃない。アタシたちからすれば、ただの敵だ」
七星ミルキ:「…………」クウリちゃんの言葉を聞きながら。
シノエ・リュコス:「えーっ、敵だから殺しちゃうの?」手のひらを、大きく開いた口元に当てて驚く。
七星ミルキ:「敵だからって」
七星ミルキ:「絶対に死んでほしいわけじゃ、ないかな」
七星ミルキ:ふ、と息を整えて
六条クウリ:「委員長……」
七星ミルキ:「私達は、誰かが死ぬって知ってるから『誰も死なないノヴァリス』であってほしいもの」
七星ミルキ:眉を寄せて、苦笑の顔。
七星ミルキ:「だから、『誰かを殺せ』じゃなくて」
七星ミルキ:「平和な手段で、なんとかならないかな?」
七星ミルキ:「……あ、お菓子とか作れるよ?」
シノエ・リュコス:「いいよ?」
七星ミルキ:「え?……いいの?」
シノエ・リュコス:「わたしがやろうとしてるのは、すごく平和なこと……でもね、ミルキお姉ちゃん」
シノエ・リュコス:「殺すのと死んでもらうのは、ぜんぜん違うことだからね」
シノエ・リュコス:「手塚治虫の『火の鳥』って」
シノエ・リュコス:「面白いよねえ。怖くて残酷なシーンもたくさんあるけど」
七星ミルキ:「え?……えぇ。マイナーな漫画ですが、良く知ってますね」ノヴァリスの流通基準。
シノエ・リュコス:「ちっちゃい頃読んで、びっくりしながら感動して泣いちゃったなあ」
十掬キョウ:「何の話を……?」
シノエ・リュコス:「『何をされても死なない』って」
七星ミルキ:「そ、そうなんですか。……どの場面が好きなんですか?」
シノエ・リュコス:「本当に怖いことだって思わない?」笑う。
七星ミルキ:反射的に十字冠に目を向ける。『死』に反応する、規律。
シノエ・リュコス:「わたしが好きなのはね」
シノエ・リュコス:「人類が滅んだ後で、ナメクジみたいな生き物が出てきて」
シノエ・リュコス:「その最後の一匹が、『生きたい、生きたい』って叫びながら」
シノエ・リュコス:「干からびて」
シノエ・リュコス:「死ぬとこ」
七星ミルキ:「…………ありましたね、そういうシーン」
七星ミルキ:「賢くなったので、死ぬってことがわかっちゃった……ん、でしたっけ」
シノエ・リュコス:「みんなそうなるんだよ」
七星ミルキ:「たしかに怖いと思いますけど……」「え?」
シノエ・リュコス:「――本当は誰だって、ノヴァリスで生きてる皆の祖先の一人残らず」
シノエ・リュコス:「そうやって、ちゃんと死んでいったんだから」
シノエ・リュコス:「『死なせない』なんて言っちゃかわいそうだよ」
六条クウリ:「やめてくんないかな……」
六条クウリ:汗でぬるつく柄を握り直す。血の気が引いていくのが自分で分かる。
シノエ・リュコス:「あっ、あなたがアースィマお姉ちゃんのこと助けてくれたのね?」
シノエ・リュコス:「ふふふ。ありがとうね。アースィマお姉ちゃん、苦しそうじゃなかった?」
シノエ・リュコス:「普通にお日様の下で生きてるだけで、どんどん体温が上がって酷くなっていくんだよ」
シノエ・リュコス:「ナメクジみたいに」
十掬キョウ:「……」
六条クウリ:「……助けたのは余計なことだったって言いたいの?」
シノエ・リュコス:「ううん?だって助けなくても死なないんだもん」
シノエ・リュコス:「干からびて死ぬみたいな恐怖をじわじわ味わって……」
シノエ・リュコス:「それでも『死なない』のが誰だって一番怖いでしょ?だから、助けてくれてありがとう」
六条クウリ:「ああ、そう……」
六条クウリ:「てっきり……仕返しにでも来られたのかと思った」
シノエ・リュコス:「まさか!」目を瞬かせる。
シノエ・リュコス:「葬送係はいなくなったらいいな~って思ってるけど、ミルキお姉ちゃんにはお世話になってるし、クウリお姉ちゃんもアースィマお姉ちゃんを助けてくれたし!」
シノエ・リュコス:「合コン委員会ってすごくいい人たちだなって思って!だから来たの!クッキーもおいしいしねえ」
七星ミルキ:「それは、どうも……?」
六条クウリ:「…………」
七星ミルキ:「事前に連絡貰えたら、今度は用意しておく、よ?」
シノエ・リュコス:「えーっ、じゃあ次からはお電話するね」
十掬キョウ:じ……と星徒を見る。この間“倒した”星徒には、何人の力が必要だっただろうか。
七星ミルキ:距離感を掴みかねている。敵対なのか、友好なのか。
シノエ・リュコス:「――ね、クウリお姉ちゃん!」小さくぴょんと跳ねて、身を乗り出す。
シノエ・リュコス:「カナートスのみんなを助けたいと思わない?」
七星ミルキ:(初対面では気が合うかわからないのが当たり前とは言いましてもねえ)「はい。お待ちしております」
六条クウリ:「なっ」思わずびくりと震える。「……に、を」
シノエ・リュコス:「入院してる子達はね、みんな」
シノエ・リュコス:「死にたいって思ってるよ?」
六条クウリ:「……!」
十掬キョウ:「キミの言う助けるっていうのは……その子達を……」
シノエ・リュコス:「――だから助けてあげるの。『十字冠を破壊する兵器』……メサイアのどこかにあるんだよね?」
六条クウリ:「待って」
六条クウリ:「やめてよ……」
十掬キョウ:「……そう。やっぱり、アースィマちゃんが探そうとしてたのも……」
十掬キョウ:「……クウリちゃん?」
六条クウリ:「もう、したくない」
六条クウリ:「無くなったんだ、あれは……! 殺す手段なんてなくていい!」
シノエ・リュコス:「ふふふふ。殺すのは良くないよねえ。でもね」
シノエ・リュコス:「自分の意志で死にたい子もいるの」
シノエ・リュコス:「『十字冠を破壊する兵器』がないなら、イースターエッグでもいいよ?カナートスと合コン委員会で、いっしょに探そうよ!」両手をパタパタと広げる。
七星ミルキ:「兵器はともかく………イースターエッグを探すのは良いかもしれませんね」こつん、と一歩前に出る。
七星ミルキ:地下でも不思議と色を失わない桃色の髪。
七星ミルキ:「これは個人的な意見ですが……」
七星ミルキ:「私達は、遺されたものとして、死を推奨したくありません」
七星ミルキ:「自分の意志で死にたい子を叶えることも、そのまま生き続けて貰うのも、どっちも苦しいなら」
七星ミルキ:「外部の技術でも何でも使って、病気を『治す』方法を見つける」
七星ミルキ:「カナートスのジウォンちゃんとも会ってるからね……そういう理想を追求したいと思っています」
七星ミルキ:「それに、ほら。」指を立てて「『兵器』でも『イースターエッグ』でも、探さなきゃいけない手間は一緒でしょ?」
七星ミルキ:「なら、幸せになる方法を考えるほうが、いいんじゃないかな?」
七星ミルキ:柔らかく微笑む。
シノエ・リュコス:「……どうして?」目を見開いて、じっとミルキを見る。
シノエ・リュコス:「何かを治したって、また病気になるのに」
シノエ・リュコス:「それはね、人間は生きてる限り苦しむ生き物だからなんだよ」
シノエ・リュコス:「そういう風に作られてるの」
シノエ・リュコス:「でもね。わたしは、一回死んでから、苦しいことなんてなんにもないよ?」
六条クウリ:「っ……!」
シノエ・リュコス:「ノヴァリスの生徒だけがそうなれるんだよ。死んで、ちゃんとした生き物に生まれ変われるの」
シノエ・リュコス:先程のような、愛嬌のある幼い表情はない。鳥類のようにじっと目を見開いて、人間を観察している。
七星ミルキ:「そうかな?そうかもしれないけど……」
七星ミルキ:観察される目線に動じない。観察され、評価されることには『慣れている』
七星ミルキ:「でも、人生って苦しいことだけじゃ、ないじゃない?」
七星ミルキ:「病気は苦しいけど、治って健康になれば、楽しいことだってあるし」
七星ミルキ:「クッキーを食べれば美味しいな、って思うし。……外の世界のお菓子は、もっと美味しいらしいし」
七星ミルキ:「死んだことは……ないから、比較は出来ないけど」
七星ミルキ:「シノエちゃんは、苦しいことなんて何もないって言ったけど──」
七星ミルキ:「今は────どんなことが楽しいの?」
シノエ・リュコス:天使のように笑う。
シノエ・リュコス:ふっ、と
シノエ・リュコス:七星ミルキは、周囲の照明が消えたような感覚を覚えるかもしれない。まるで停電のように。
七星ミルキ:問いかける笑顔。対話の間に、害があるとは思いもしていない。
七星ミルキ:だから、ただ純粋に不思議そうな表情を浮かべた。
シノエ・リュコス:耳も聞こえなくなる。肌に何かが触れている感覚もない。
シノエ・リュコス:匂いもない。
シノエ・リュコス:他の全ての人間の視点で起きた出来事は、もっと単純だった。七星ミルキが、音もなく昏倒した。
シノエ・リュコス:「それが」
シノエ・リュコス:「『死』」
七星ミルキ:受け身すらも取る気配はなく。笑みを浮かべたまま『落ちた』
七星ミルキ:それは、普段の挙動を見慣れた委員の人であれば人目でわかる異常事態だ
十掬キョウ:「ミルキ……!?」
六条クウリ:隙間風めいた音を漏らし、息を呑む。
十掬キョウ:振り向く。クウリちゃんの眼を見る。
十掬キョウ:(合わせて)
六条クウリ:応えず、見返すこともなく、動いている。
シノエ・リュコス:「わたしが楽しいのはね」
六条クウリ:死を前にした人間が、我を忘れて巨大な獣に挑むような無謀さ──否。実際にそうだった。
シノエ・リュコス:「みーんなが死ぬこと」
十掬キョウ:低い天井を無視するかのように、巨剣が少女の眼前に迫る。
六条クウリ:ろくに見えず聞こえないまま、ただ反射的に飛び出して、大槌を少女の頭上に振るい落とす。
七星ミルキ:その言葉を示すように、普段なら二人を止める声は"無い"。
十掬キョウ:当てる攻撃ではない。次の攻撃を回避させないための布石。
シノエ・リュコス:ふっ、と
シノエ・リュコス:その二人の感覚も、照明が落ちるように消えた。
シノエ・リュコス:主観時間でほんの一瞬後、意識を取り戻した時には、剣と大槌は、地面に突き刺さっていた。
シノエ・リュコス:星徒の姿は消えていた。三人だけが知覚していた幽霊のようでもあった。
十掬キョウ:「……症例」
七星ミルキ:「………!?」ガバ、と身を起こす。
十掬キョウ:「これが……そうだって言うなら」
十掬キョウ:「何なの……?」
六条クウリ:「……」
七星ミルキ:「い、今のは……!って頭いたぁ…!?」反射的にぶつけた部位を抑える
七星ミルキ:「……か、感覚がある……?」
十掬キョウ:「ミルキちゃん!大丈夫!?」
十掬キョウ:駆け寄って抱えるように。
七星ミルキ:「だ、大丈夫です。でも、今のは……?」
六条クウリ:のろのろと、それこそ墓から起き上がる亡者のように、両手と膝を突いた姿勢で身を起こす。
六条クウリ:「……そんなには……」
六条クウリ:「経ってない、かな……」
十掬キョウ:「……分からない。けど……」
シノエ・リュコス:シノエ・リュコスと名乗った少女の姿はどこにもない。時計の針は、2分と進んでいなかった。
七星ミルキ:「そうですね。何も見えなくて、聞こえなくて……」
十掬キョウ:「やっぱり、放っておける相手じゃない」
シノエ・リュコス:だが、クッキーの器に、余っていた一枚は残っていない。
七星ミルキ:「気絶とも、違って」ぷつり、と繋がっていたものが途切れる感覚。
六条クウリ:全身が冷たい。ぐっしょりと汗で濡れていて、だから多分、そう長い時間ではないと分かった。それでも。
七星ミルキ:「アレが………あの感覚が」
六条クウリ:「……死ぬってこと」
六条クウリ:「本当に……そうなったかと思った。そんなわけないって……そうだと、思うけどさ……」
七星ミルキ:ゴクリ、と。その言葉の恐ろしさが響く。
七星ミルキ:「……見たり聞くのと……体験するのでは」
七星ミルキ:隣で話すミルキも同じ。髪は汗で張り付き、体は熱を持っているのに、意識だけが寒い。
七星ミルキ:「全然、違いましたね……」両手で体を抱く。──カタコンベに名前を刻まれてる"彼"も、あの感覚を味わったのだろうか?
六条クウリ:乾いた笑いで同意を示す。
十掬キョウ:「……それを確かめる方法はないよ」
十掬キョウ:「あれが本当に、“そう”なのかなんて。僕らに分かりっこない」
十掬キョウ:「僕らに出来るのは……」
七星ミルキ:震える体を抱えながら、お互いを温めるように、無理矢理に笑顔を浮かべる。
十掬キョウ:「もうこれ以上、カタコンベを狭くしてやりたくないことだけ」
七星ミルキ:……自分の思う"委員長"なら、きっとそうする。
七星ミルキ:「えぇ。」
十掬キョウ:「そうしたらさ、結構長い間さ」
十掬キョウ:「答え合わせをせずに済む」
七星ミルキ:「そのために。……シノエ・リュコス」声に交じる響きは強がり。小さな種火を、大きく見せるように。
七星ミルキ:「あの娘」「放っておけません」
六条クウリ:「……」視線を落とす。頭の中で冷たいものが蠢き続けている。
六条クウリ:聞きたいことがあった。もし星徒と星徒の間にも交流というものがあるのなら。
六条クウリ:“彼女”が、向こうにいるのか。
六条クウリ:生者と死者の戦いに、自分が加わる資格などあるのか──
六条クウリ:──そう尋ねることをすら忘れてしまうほどの恐怖が、思考に暗く根を張っている。シノエ・リュコス本人が去った今でも。
六条クウリ:「……優しさだけじゃなかったね」
六条クウリ:「強いんだ。二人とも……」
七星ミルキ:「え……?」
六条クウリ:「アタシは……」
十掬キョウ:「クウリちゃん……?」
六条クウリ:「ちょっと……怖いかな……」
七星ミルキ:「…………そ、」困ったような顔。
七星ミルキ:「そ、そんな事素直に言われたらぶり返しちゃうじゃないですかあ……」
七星ミルキ:青ざめている。
十掬キョウ:「……ふふっ。しょうがないな~、二人とも」
七星ミルキ:「こ、ここは前向きな言葉で、なんとか奮い立たせましょうよ…!」
七星ミルキ:「キョウちゃん……!」
十掬キョウ:「こういうときはさ……僕らどうしてたか、思い出そうよ」
十掬キョウ:「……お菓子。もっかい作ろ」
十掬キョウ:「……後のことは、それから」
六条クウリ:「……」鈍い動きで顔を上げる。
七星ミルキ:「そ、そ、そうですね」
七星ミルキ:「大きいケーキとか作っちゃいましょう、今日は!」
七星ミルキ:ぐ、と立ち上がり、足を中心に小刻みに震えている。
六条クウリ:「あ……」
十掬キョウ:「うん、それってすっごくいい!」
七星ミルキ:「死………とかどうか、わからないけど」
七星ミルキ:「こうして生きてるってことは、誕生日です!」
七星ミルキ:「……祝っちゃいますよ!」ヤケ。
六条クウリ:「……。なんか……」
六条クウリ:ゆっくり立ち上がる。
六条クウリ:「……分かった気がする、あの子が言ってたこと。うまく説明できないけど……」
六条クウリ:「死んだ方がいいって部分じゃなくて。つまり、ええと……」
六条クウリ:「……ごめん。皆そうだよね」
六条クウリ:「手伝う。ちゃんと。ケーキ作り」
六条クウリ:「怖いことがあっても、楽しいことがあればいいんだよね」
七星ミルキ:「はい!」
十掬キョウ:「うん!」
七星ミルキ:「その調子です。クウリちゃん、キョウちゃんも」
七星ミルキ:「怖い話なんかに負けないように、楽しいこと、いっぱいしましょうね」
六条クウリ:「うん」
六条クウリ:「そんで、カナートスの子とかにも、そういう気持ちを分けてあげれたらいい」
十掬キョウ:「分けるためには、僕らがいっぱい持たなきゃあだ!」
七星ミルキ:「そういうこと、です!」
七星ミルキ:「合コン委員会は、辛さや悲しさに負けないための委員会ですから」
七星ミルキ:「やりますよ、おーッ!」
六条クウリ:「……お、おーッ」
十掬キョウ:「お~っ!」


GM:アランロドへの侵攻は、最小限の被害で済ませられた。
GM:"次"の侵攻に備えるには、様々に心を構える必要があるかもしれないが。
GM:少なくとも、今日のところは。
GM:取り落とした武器は、拾い直すことを忘れられていた。


『アランロドへの侵攻』 終

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

二次創作ステージ『オーヴァード・ノヴァ』については
まとめwikiを参照下さい。
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