『イン・ア・サンクタム』(GM:ぺんさん)


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“フラッシュエッジ”倉光(くらみつ)啓人(けいと)キャラシート(PC1:馴染)
“フェアリー・レイン”園内(そのうち)舞智(まち)キャラシート(PC2:DT)
“エアリー・ヴェイン”園内(そのうち)想羽(そわ)キャラシート(PC3:いちま)

【Index】

オープニング:日常
オープニング:倉光啓人
オープニング:園内舞智・想羽
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ6
ミドルフェイズ7
クライマックス
エンディング1
エンディング2

【プリプレイ】

GM:では……14時になり皆揃っているようなので
GM:始めていきましょう。イン・ア・サンクタム!
園内舞智:わーい
園内想羽:わいわい!
倉光啓人:絶対に負けない
GM:まずは自己紹介からお願いしましょう。PC1の倉光くん!君の名を言ってみたまえ
GMキャラシート
倉光啓人:はい。倉光啓人です。平均的な男子高校生です。
倉光啓人:ちょっと斜に構えた所はありますが、基本的には面倒見良く、困った人は助けないとなんだか気になってしまうタイプの少年です。
倉光啓人:あんまり他人を助けるのがアイデンティティみたいなのは自分では良くないと思っているんだけどな……
GM:体の方は正直だな
倉光啓人:中学の頃は野球をやっていて、その頃も、実力はまあそこそこでもメンタル・指導面ではよい先輩でした。体がちゃんと鍛えられてるのもその頃の貯金。
GM:真面目にやってたんだなあ
倉光啓人:で、オーヴァード覚醒も中学3年の頃! その前後で色々あり、高校入学時は少しばかり荒れたりしていて、テストを適当にやって補習に引きずり出されたりしましたが……
倉光啓人:現在は落ち着きを取り戻し、平均的な帰宅部高校生UGNイリーガルとして日々を過ごしております。面倒を見る相手もできたし……
GM:まさか補習がこんなことになるとはね
倉光啓人:能力は体液を媒介にした雷の杭……のようなものの生成! 剣って言うとカッコつけ過ぎだし、棒と言うとあんまりカッコ悪いので、本人は杭だと認識しています。
GM:ボー使い
倉光啓人:なので杭と言いつつ普通に振って殴ったりもする。生成やそれを用いた攻撃の際に自分の生命を削る都合上、通常のオーヴァード以上のリスクを伴うので、結構丁寧に訓練をさせられました。
倉光啓人:おかげで《赫き剣》のHP消費も自在に設定できるし、《メタルフュージョン》でHPの回復もできるというわけ。
GM:フルパワー赤き剣の攻撃力かなり高そう
倉光啓人:性能面もその通りで、《赫き剣》のダメージ固定値に甘えつつ、HPを失ったり消費したりしながら敵を殴るタイプです。
倉光啓人:なぜかめちゃくちゃHPを吐く予感がするので、HPの数値とにらみ合いながらうまく回していけたら良いな~と思っています。よろしくお願いします!
GM:お願いします!そんな倉光くんのハンドアウトはこれだよ
◆倉光啓人用ハンドアウト シナリオロイス:“リンキード” 推奨感情 P:尊敬/N:不信感

君はオーヴァードに覚醒し、学生生活の傍らX市支部に協力しているイリーガルの一人だ。
ある日の放課後、君はメンターである“リンキード”から、緊急の作戦に参加するよう指示を受ける。

“サンクタム”セルの行った実験が失敗し、港湾部に大量のジャームが発生した。
街への被害を避けるため、ジャーム達の掃討作戦に参加しろというのだ。

切迫した空気と事態の大きさに流され、港湾部へと向かった君だったが……
そこで待っていたのは、作戦とはほとんど名ばかりの、UGNによる一方的な殺戮。

そして重症を負いながらお互いをかばい合うクラスメイト、園内舞智と園内想羽の姿だった。
倉光啓人:“リンキード”さん!
GM:師匠らしき人に強制されて妖しい作戦に参加させられるみたいですね
倉光啓人:能力の鍛錬では厳しくも丁寧に教えてもらったりしたことだろう……
倉光啓人:“リンキード”さんの指示ならなんでも聞きますよ!
GM:そんな事言われたら信頼しまくっちゃうぜ!UGNを裏切るなんて考えられないよ
GM:ということでよろしくおねがいします
倉光啓人:はーい。よろしくお願いします!

GM:では次!PC2……
GM:姉の方だと思う方から自己紹介してみてください
園内舞智:私!
園内舞智キャラシート
園内舞智:そのうち・まち。
園内舞智:市内の公立高校に通う高校一年生です。
GM:そのうち姉妹!
園内舞智:園内姉妹の姉のほう、快活で元気印のほうです。幼く背が低がち。
園内舞智:部活とかは入っていなくて、学費を稼ぐために夜間バイトしてます。
園内舞智:実は隠している正体があり……
園内舞智:本当は年齢的には中学生です。
GM:何故中学生がわざわざ年齢を偽って高校に!?
園内舞智:そのため勉強が大変で、よく知り合いの男子生徒に勉強を教わってます。
園内舞智:あとは特筆すべきことは……まあ大したことではないんですが
園内舞智:夜間バイトじゃなくて傭兵セル「ブラックナイト」所属のFHマーセナリーってことくらいかな……
GM:皆も同じようなことしてるし大したことないよ
園内舞智:そっかあ
園内舞智:基本バリバリの戦闘要員ではなく、後方支援要員の予備役というか
園内舞智:だいたいお使いばかりさせられてます DPSじゃないのでカス扱いされてます
GM:戦闘のときには肉壁扱いされてるかも
園内舞智:能力としては憑依能力で、憑依中は自身のエネルギーで対象を動かします
園内舞智:ただ抵抗されると難しいのでほぼ味方限定
園内舞智:性能としてはピュアウロボロスで、リミットブレイクでこの4d10エフェクトのナーヴジャックを使います
園内舞智:さらなる力も組み合わせて1手でめちゃくちゃ動かします。侵蝕は……
GM:気合でなんとかシロ
園内舞智:ミドルは甘んじて辛いけど撃って、クライマックス終盤は自傷アージの蝕命の魔眼でなんとかして
園内舞智:クライマックスの一発目は妹に助けてもらいます
GM:ではそんな妹に頼り切りな姉のハンドアウトはこれだぞ
園内舞智:そんな感じです 今日もお使い頑張ります
◆園内舞智用ハンドアウト シナリオロイス:“アウルトラベル”推奨感情P:有為/N:憤懣

君は学生生活を営む傍ら、双子である園内想羽と共に傭兵セルから派遣され、“サンクタム”に協力しているFHのオーヴァードだ。
ただし傭兵とはいえ、君たちが戦闘に参加することは殆どない。君も園内想羽も単独では役に立たないハズレ枠だからだ。
それ故に“サンクタム”セルでの主な仕事は、研究員から押し付けられる雑用ばかり。

遺跡の防御機構、あるいは実験の失敗によって生み出されたジャームとの戦闘は、殆どは上級戦闘員である“アウルトラベル”が片付けてしまう。
役立たずと蔑まれるのは辛いが、セルに莫大な借金を抱えた君たちが日常を守るには、FHに加担するしかない。

そんなある日、遂に君たちが本格的に前線に駆り出される自体が起きた。
今まで均衡を保ってきたUGNX市支部が、突如としてセルを襲撃してきたのだ。

次々に倒れていく“サンクタム”セルの職員たち。
頼みの綱である“アウルトラベル”もあっけなく殺され、君とPC3も重症を負い追い詰められてしまう。
死を覚悟した絶体絶命の君たちを助けたのはUGNのイリーガル、クラスメイトである倉光啓人だった。
GM:君たちが雇われてるサンクタムは壊滅するみたいです
園内舞智:そんな……
園内舞智:もしかして……だから先手で私のメモリーに……?
GM:なんてことしてんだ
GM:UGNは君たちをジャームだと思って殺しに来るしもうめちゃくちゃだぜ
GM:頑張って生き残りな。
園内舞智:そわだけは助けてあげなきゃ
園内想羽:まち~

GM:では助けられる方のPC3、そのうち妹さんの自己紹介に移ってみましょう
園内想羽:はあい
GMキャラシート
園内想羽:園内想羽(そのうち・そわ)です。高校一年生。
園内想羽:おっとり優しくて面倒見が良く暴力を得意としない、ごく普通の女の子です。
園内想羽:強いて普通じゃないところを上げるなら、同じクラスにそっくりな双子のお姉ちゃんがいるってことと
園内想羽:実は実年齢中学生で、借金のカタにFHに協力しているオーヴァードでもあるってことかな……。
GM:この歳で借金まみれはやばいな……
園内想羽:まあそのあたり基本的な身の上はお姉ちゃんと同じ。借金のカタでセルに身柄を確保されてるお父さんとも長らく会えなくなっているので、姉妹で頑張って支え合って生きています。
園内想羽:糸状の因子を使うオルクスであり、結びつけたものの侵蝕やレネゲイド操作を部分的に引き受けたりする支援能力者です。
GM:糸使い!
園内想羽:《活性の霧》《力場の形成》で倉光くんの血液操作を手伝って火力を増やしたりしつつ、《さらなる力》でぐいぐい動かしたり
園内想羽:調和者とか《領域の盾》で侵蝕やばくなりそうなまちのサポートもしていけたらいいな~という感じ。
GM:二人がかりで倉光くんを働かせるということね
GM:姉思いのいい子じゃないか……
園内想羽:そして姉と同じく協力的な人じゃないと動かせないぜ 二人きりの時に襲われれば戦闘面はほぼ無力ということ
GM:そんな場面来るのかな~
園内想羽:あと糸は手放してもしばらく持続するので、《機械の声》で監視装置やクローリングソフトを動かしたりして
園内想羽:ブラックナイトやまちに内緒でこそこそ情報屋ぽい仕事をしていたりもします 社会も5ある
園内想羽:これはまあセルとの関係に対するスタンスの違いみたいな感じで……そんな独断で動きまくったりするつもりではないです たぶん
GM:副業禁止規則に引っかかりそう
GM:ではそんなそわさんのHOはこちらです
園内想羽:そうですね バレたらやばそう
園内想羽:わいわい
◆園内想羽用ハンドアウト シナリオロイス:“オールド・ワン” 推奨感情P:幸福感/N:隔意

君は学生生活を営む傍ら、双子である園内舞智と共に傭兵セルから派遣され“サンクタム”に協力しているFHのオーヴァードだ。
単独では戦闘行為を行えない“ハズレ枠”とは言え、君たちは“サンクタム”の研究員達からそれなりに重宝されている。
遺跡からサルベージされた遺失技術、転送紋“ジェマドの刻印”を起動することが出来るのはオーヴァードのみだからだ。

他の戦闘員からは役立たずと蔑まれてはいるものの、
“サンクタム”のリーダーである“オールド・ワン”は君たちの力も必要だと諭してくれる。
悪事に加担しているとは言え直接手を汚すことも無く、学校生活も送らせてもらえる今の日常を、君は受け入れつつあった。

そんなある日のことだった。“ジェマドの刻印”が突如としてセルの制御を離れ、武装したUGNエージェントたちが現れたのは。
一瞬にして血の海となる研究所。

絶体絶命の境地を倉光啓人に救われた君たちは、セルの助けを求めるため、UGNの手を逃れX市外への脱出を目指す事になる。
園内想羽:リーダーはやさしいんだなあ
GM:リーダーは一見いい人ですよ
園内想羽:一見……
園内想羽:なんか大変なことになっているけど頑張って生き延びます
GM:果たしてX市から脱出することは出来るかな!
GM:という感じで最後にトレーラーを入ってメインプレイに入っていくよ~

■トレーラー 昨日と同じ今日。 今日と同じ明日。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らないところで。 世界はすでに変貌していた。

関東地方、X市。
陸部三方を山に、残る一方を海に囲まれた陸の孤島とも言うべきこの街では、
二つのオーヴァード勢力が日々しのぎを削っていた。

都市部を拠点としレネゲイドの秘匿とFH殲滅を目的として活動する、UGN支部長“ランブルルード”率いるUGNX市支部。
港湾部を実質的に支配し、海底に眠るとされる古代遺跡の解析を目的とする、ファルツハーツセル“サンクタム”

日常の裏、牽制を繰り返しながらも保たれていた二勢力の均衡は、X市支部による“サンクタム”セル強襲によって崩れ去る。
それは同時に、この街に住むとある三人の日常が終わりを告げる事を意味していた。

怪物狩り、残された者たち、交錯する善と悪。
信じていた正義が本物だとしたら、裏切りの罪を犯した君に与えられる罰は、どんな形をしているのか。

運命の糸が解れ、許されざる絆として再び絡み合う。
ああ、しかし。未だ立つその場所は聖域。

ダブルクロス The 3rd Edition 『イン・ア・サンクタム』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。


【オープニング:日常】

GM:という感じでまずはOPを始めてもらいましょう。最初は3人の日常を描くシーン
GM:全員登場でお願いします。まだ事件らしい事件は起こってないので、このシーンは侵食率をあげなくていいよ
園内想羽:やった~
園内舞智:やった~
倉光啓人:助かりすぎ
GM:シチュエーションとしては放課後勉強を教えてる感じのシーンがいいのかな
倉光啓人:ですね。空き教室とかで
園内想羽:おっけーです
GM:では描写を始めていきましょう。


GM:……関東地方、X市。
GM:陸部三方を山に、残る一方を海に囲まれた陸の孤島とも呼ばれるこの街の中で、最も小さな学校が
GM:君たちの通うX市立英朋高校です。
GM:都市部と港湾部の中間、どちらの居住地からも中途半端に離れた学校で
GM:第一志望から落ちてしまった勉強はできないが真面目な生徒と、不良の中では頭がいい、位の大別すると2種類の人間が主に通っているような場所だよ
GM:今は夏休み直前、最初の定期テストを目前に、生徒の中では自主的に勉強会を開いている者も居る
GM:学校側もそれを推進しており、君たち3人の、放課後空き教室を利用させてほしいという申請も難なく受理されました。
倉光啓人:実際の所、勉強にそこまで苦はない。中学の頃の貯金もある。
倉光啓人:学年初めの学力テストは、たしかに途中で面倒になって回答を適当に済ませたりしたが……
倉光啓人:気持ちを改めて教科書と問題集に向き合って見れば、全て一発とは行かないでも、そこそこの成績は狙える所だろう。
倉光啓人:「……まあ、こんなもんだな」 最低限の自習範囲としていた部分の問題は解き終え、自己採点でそれなりの結果は出せたので、一息つき
倉光啓人:ちらりと、残る二人の様子を伺う。
園内舞智:「う~……」机に突っ伏して唸っている。
園内舞智:「合わない……合わなくない……?」
園内想羽:「むむ……」姿勢の良い座り方で問題集と睨み合ってはいるが、ペンを持つ手の動きは捗らない。
倉光啓人:(いつも通りだな……) 内心苦笑しつつ、表には出さない。彼女たちも別に不真面目でこうなってるではないのだ
倉光啓人:「俺の方、一段落ついたけど……どう?」
園内舞智:突っ伏したまま横を見る。
園内舞智:「ほんと?教えて!」
園内想羽:「……わ、倉光くん。もうそんなに進んだんですか?」ふと視線を感じて、見つめ返し。机上を見て感心したように声を漏らす。
倉光啓人:「まあ、一応。ええと、順番にな。舞智はどの辺で……?」
園内想羽:「あ、はい。その後で良ければ私も……少し、使い方の分からない公式があって」
倉光啓人:園内の姉の方、舞智の手元(の隅の方)を覗き込む 「あー、このページだとあそこかな……」
園内舞智:「うん、ここの確率なんだけど」
倉光啓人:「ほら、顔上げて。次、想羽も見るから」
園内舞智:「1超えるの」
園内舞智:「これってすごくない?」
倉光啓人:「すごいな。確率へのチャレンジだな」
園内舞智:「1だと絶対起きるんでしょ?じゃあ起きて余りあるよね」
倉光啓人:「ダブルで起きてるのかもな。……そんなわけないだろ」
園内舞智:「それは分かってるの~」
倉光啓人:「多分どっか2回数えてるんだって。ほら、式見せて」
園内舞智:「どこがか聞いてるの~」言いながら見せる。
園内想羽:「どこかで上と下を逆にしちゃったのかもしれませんね」分母と分子がとっさに言葉として出てこなかった。
園内想羽:すす、と覗き込むように倉光くんの隣に来ている。
園内舞智:「え~そんなことしないよ」
倉光啓人:「……俺はもう見つけた。想羽は分かる?」 舞智のノートを寄ってきた彼女に見せる
園内想羽:「え、もうですか? ふむむ……」
園内舞智:「私がわかんないのにそわが分かるわけないじゃん」
倉光啓人:「でも二人とも全然同じとこで引っかかるとかじゃないし」
園内想羽:ぱちぱちとまばたきをしながら視線を迷わせる。「そうですよ、そんな理屈は……」
園内舞智:暗記系の科目よりも数学のような理論だったもののほうが苦手なのは同じだ。
園内舞智:途中で基礎をすっ飛ばしてきてしまったように、土台の理屈がぐらつきがち。
園内想羽:「……」続く言葉はなく、ゆっくりと首の角度だけが傾いていく。
倉光啓人:「……うん、じゃあ順番に式見ていこうか」 ペンで舞智の式を差し、解説を始める。
倉光啓人:……学年最初の試験の後の、学年最初の補習で知り合った二人。園内姉妹。そっくりな美人の、小さな双子。彼女たちを下の名前で呼ぶことにも、最近はようやく慣れてきた。
倉光啓人:真面目な割にどこか追いつかず、学習が躓きがちな二人に勉強会の声掛けをしたのは、生来の性分を発揮した結果だったかもしれないし、教師の目を気にしてのことだった気もするし、何か下心があったことだって否定はできないが
倉光啓人:どうあれ、この3人での学習はすっかり馴染んでいて、倉光啓人にとっても、勉強の理解を深めつつ、まあそこそこ気分良く過ごすことのできる、日常の一部となっていた。
倉光啓人:「……ってことで。これで合計したら1になるはず」
園内想羽:「なるほど……」感心したような声。
園内舞智:「おお……」
園内想羽:「つまり、まちはここで2回パターンを数えてしまっていたんですね。確かににこれなら1を超えてしまう事に……」
園内舞智:「そっかそっか……賢こ~」
倉光啓人:「やっぱ図とか表とか、問題にあるのとは別に自分で書いてやった方が良い。書く途中で頭の中、整理できたりするし……」
園内想羽:「ありがとうございます、参考になりました」
園内舞智:「てかなんで倉光は前補習してたの?」
園内舞智:「私たちより全然頭いいじゃん」
園内想羽:「言われてみれば、それは……確かに」
倉光啓人:自分もこの手の問題で行き詰まった時に使う手法だった 「え、あぁ……まあなんつーか」
倉光啓人:「途中でやる気なくして、全部同じ選択肢にしたり……ふざけた回答したりしたら」
倉光啓人:「先生に呼び出されて、怒られて、そのままここに」
園内舞智:「何それ~?不良じゃん!」
倉光啓人:学習に使っている空き教室は、補習の際に使用していた教室でもある。
園内想羽:「ええっ、そんな事を。ちょっと意外ですね……」
倉光啓人:「そーだよ。あの時結構俺、なんていうか、スネてたんだよ。まあ、気付かれてないなら良かったけど……」
倉光啓人:「受験失敗してここ来る奴、いるだろ? 俺もそれだし。まあ他にも色々あって……」
倉光啓人:家庭内のトラブルのことは話すようなことでもないし、オーヴァードの覚醒のことは話せないことである。
園内舞智:「ふうーん……?」
園内舞智:「私は学校入れただけでうれしいけどな~」
倉光啓人:「……ま、今は普通にちゃんと勉強してて、園内姉妹よりずっと成績優良者だけどな」 冗談めかしてからかうような物言い
園内想羽:「むむ……全くもってその通りなんですが……」
園内舞智:「むっ……」
倉光啓人:「はは……ま、この調子なら大丈夫だって。落第なんて、先生は脅すけど」
倉光啓人:「ちゃんと良くなってる。楽しい学校生活は続けられるだろ」
園内舞智:「……うんっ」ニコっと笑う。笑うとよりおさなげに見える。
園内想羽:「ん、がんばります」
園内想羽:「倉光くんに置いていかれるなんて、嫌ですし」
園内舞智:「これも倉光のおかげだよ。お礼に追い抜いて逆に教えてあげるから」
倉光啓人:「ま、置いて行くことになっても勉強は教えるよ。先輩、って呼んでもらうことにはなるけど……」
園内想羽:「まちはなんでそう根拠なく自信ありげなんですか……」
園内舞智:「落第前提にしないで~」
倉光啓人:「その意気だ、舞智。教える時どんな感じになるかはちょっと楽しみだな」
園内想羽:「えー、先輩なんて呼びたくないです」
園内舞智:「私そわよりは頭いいし」総合で1点高かっただけ。
園内想羽:「なっ……あれは、いつもより選択問題の勘が冴えてたって言ってたじゃないですかっ」
倉光啓人:「じゃあ想羽の方の問題も解決してくか。公式だっけ?」
園内想羽:「んんっ……すみません、お願いします」
園内舞智:「そこ分かんないのはそわのほうがヤバいと思うけどな~」
園内舞智:言いつつ、今度はそちら側に体を寄せた。
倉光啓人:(……) ……これも、この二人にとっては何の気なしの接近だろうが
倉光啓人:男の身には結構来るのだが……もちろんそんなことはおくびにも出さない。
倉光啓人:(平常心、平常心……)
倉光啓人:さりげなく腕を伸ばして接近に若干の距離を作りつつ、自分のテキストを手にとってめくり
倉光啓人:「よし、じゃあそこの公式は……」
倉光啓人:…………
倉光啓人:……
倉光啓人:夕方。窓の外の空はオレンジ。
倉光啓人:エアコンが利いていない廊下に出れば、恐らくじっとりした暑さが待っているだろう。
倉光啓人:倉光はその時を遠ざけるため……あるいは今、勉強終わりの定番となった、おやつをつまみつつのリラックスタイムを少しでも長く楽しむため
倉光啓人:ゆっくりした手付きでスナックを食べていた。
倉光啓人:「……明日もやれる? このくらいの時間まで」
倉光啓人:二人に尋ねる。
園内想羽:「それは、願ってもないですが」
園内舞智:「ん~うん。バイトこの後だし」同じのをもしゃもしゃと食べながら。
園内想羽:「倉光くんこそ、いいんですか? その……今日の後半なんてほとんどずっと、教える側になっていましたけど」
倉光啓人:「良いんだよ。俺も教えながら、自分のテキスト見てたりしてただろ」
倉光啓人:「教えるのも復習、ってね。実際、二人に教えたとこは自分でも結構覚えてたりするしさ」
園内舞智:「あっ人に教えるのが一番おぼわるってなんかで見たかも」
園内想羽:「それは、確かに……そうかもしれませんね」
倉光啓人:「教えるって、理解できてなきゃできないからなぁ」
倉光啓人:「先生はみんな頭良いだろ。同じことすれば頭が良くなる、みたいな……」
倉光啓人:首を傾げて 「ん? それは違うか?」
園内舞智:「おお……たしかに」
園内舞智:「たしかにって言ったのに……」
倉光啓人:「へへへ」 笑う
園内舞智:「裏切りだ~!」
倉光啓人:「うわ、舞智が怒った。助けてくれ想羽」
倉光啓人:想羽の方に椅子ごと身を寄せる。スナックを食べながらなので手は触れないぞ 「怒りを鎮める呪文とかないのか、呪文!」
園内想羽:「え~、呪文ですかあ?」くすくすと笑いながら応じて。
園内舞智:「そんなものはない!たとえあったとしても」
園内想羽:「まちの恥ずかしい秘密をばらしちゃうぞー、って言えば収まると思いますけど」
園内舞智:「私が対抗してそわの恥ずかしい秘密をばらすから」
園内想羽:「これはだめです。私にもダメージが降りかかる禁呪なので」
園内想羽:「ほら!」
園内舞智:「お互い使えない」
倉光啓人:「ははは、園内姉妹のバランス感覚だな」
園内想羽:「平和とはこうやって保たれているんですね」
園内舞智:「そうそう」手についたスナックのカスを舐めながら。もう落ち着いている。
園内舞智:あるいは他の話題で逸らすのが鎮める呪文代わりかもしれないが。
倉光啓人:「そういうことだ、平和に行こうな、舞智」
倉光啓人:「……ん、バイトの時間ってそろそろじゃなかったか?」
園内舞智:「あっ」
園内想羽:「あ……そうですね。そろそろ準備しないと」
倉光啓人:スナックの残りもわずかだ 「急ぐなら片付けはやっとくけど」
園内舞智:「え~……」キョロキョロしてスナックと時計を見て。
園内舞智:「ごめんお願い!」
園内想羽:はしゃいでいるうちに時間を忘れかかっていた、と背筋を冷やす。こそこそとスマホを開いて、幾つか返信をこなす。
倉光啓人:「おう。余裕があれば復習な、復習。寝る前5分とかでもいいから!」
園内想羽:「そうですね、ごめんなさい。明日何か……お礼、しますから」
園内舞智:「はあーい。お詫びに明日そわの秘密こっそり教えてあげる」
園内想羽:一緒に手を合わせて、バタバタと荷物を片付けていく。
倉光啓人:「おっと、平和が乱されそうだぞ」
園内想羽:「あっこら!」
倉光啓人:……お礼にデートとか、言えば行けるんだろうか?
倉光啓人:一瞬脳裏をよぎるが、やっぱりやめておく。臆病とかではなく……何だか弱みに付け込んでいるようで、それは『やり過ぎ』に感じるのだ。
GM:二人が帰り支度をする一方、倉光の携帯にもメッセージが入る。
園内舞智:「ちぇっバレたか。こっそりね~」けらけらと笑って荷造りする。
倉光啓人:「ま、考えとくよ」
倉光啓人:それだけ言って、手をハンカチで拭き……比較的綺麗な手の方で、自分の端末を見る。
GM:メンターである “リンキード”からだ。学校近くまで来ている。緊急任務のため急ぎ合流されたし、とのことだ。
倉光啓人:(おっと、俺の方も結局はか)
倉光啓人:(緊急任務ってことは……実戦かなあ) 少し真面目な顔になって考えつつ、散らばっていた菓子の包装をまとめていく
倉光啓人:「二人とも忘れ物ないか? 鍵は俺、返すから」
園内想羽:「まち、何か忘れていませんか?」
園内舞智:「うん。大丈夫。私がいつも忘れてるみたいに言わないでよ」先程までのはしゃぎ方を忘れたように落ち着いている。
園内想羽:「昨日は寝る前に充電器がないと騒いでたじゃないですか。……ん、ならいいです」
園内舞智:「昨日と同じ今日じゃないもん。……じゃあ、また明日ね」
倉光啓人:「おし。んじゃまた明日な、舞智、想羽」
倉光啓人:「明日は理科系やるから」
園内舞智:「うえ~!」
園内想羽:「うん、今日もありがとうございました。また明日ね、倉光くん」ひらひらと手を振り、教室を出ていく。
倉光啓人:手を振り返し、二人を見送る。
倉光啓人:……『アルバイト』の時間が近づくと、舞智は目に見えて落ち着き、想羽はどこか緊張した様子になることには、少し前から気付いていた。
倉光啓人:だからと言って、自分が二人に何かしてやれることなんてない。本当に辛い様子だったら、話を聞くとかできるかもしれないが……それだけだ。
倉光啓人:地頭は決して悪くないし、真面目なのに、どうにも基本的な所で躓きがちな勉強面といい、どうも、闇……俗でない言い方をすれば、違和感のようなものを感じずにはいられないが。
倉光啓人:(……っと、いけないいけない。俺も即返事して向かわないと)
倉光啓人:……UGNなら……
倉光啓人:こんな二人の、二人との時間を脅かすようなものから、日常を守ることができるのだという。
倉光啓人:だから倉光は、訓練を積んでUGNイリーガルになった。戦いだってするようになった。
倉光啓人:それはきっと特別で、力強く、何より正しいことだと、倉光啓人は信じている。
倉光啓人:……信じていた。


GM:シーンを終了します。ロイスの取得が可能です。
園内想羽:二人にはもう取ってる!
倉光啓人:初期ロイスに入っているのだ。感情の調整もなくて大丈夫!
園内舞智:二人にはもう取ってます~
園内舞智:双子の妹/園内想羽/親愛:○/偏愛
友人/倉光啓人/好奇心:○/隔意

園内舞智:こうだぜ
園内想羽:園内舞智:◯親愛/不安
倉光 啓人:◯幸福感/羨望
こうなってるよ

GM:OK。では次のシーンに移っていきましょうか


【オープニング:倉光啓人】

GM:次はPC1単独のOP。学校近くの路地裏でメンターの“リンキード”さんとお話してもらい
GM:支部に赴いて作戦に参加してもらうシーンに成るよ。登場侵食をお願いします
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 3)増加 (33 → 36)


GM:では描写を始めていきます。都市部方面への通学路。大通りから少し離れた裏路地で、"リンキード”は君のことを待っていた
リンキード:「や。倉光くん。遅くまで勉強おつかれ~」
倉光啓人:「"リンキード"さん! お疲れ様です」
リンキード:リンキード、チルドレン上がりのメンターで、年齢は君より上。学生服を着ているけど本当に学生の年齢なのかはわからないよ
倉光啓人:「すみません、待たせちゃって」 カバンを肩に、ここまで走ってきた。少し息が上がっている
リンキード:「そんな謝らなくていいよ~。ちゃんと作戦まで余裕もって呼び出してるから」
倉光啓人:「そっすけど……ふう、ふぅ」 上がった息を落ち着かせ、深呼吸。ブランクがあるとはいえ元は体育会系である
倉光啓人:「それで、任務……っていうのは何なんですか? 調子は万全です!」
リンキード:「そ。任務なんだよね~。支部についたら支部長から改めて話があると思うけど」
リンキード:「“サンクタム”の人達がやらかしたんだって~。だからそれの後始末しに行くの」
倉光啓人:「ええと、"サンクタム"って言うと……」
リンキード:「久しぶり……もしかして、訓練終わってから初めて?だっけ。の実戦だけど平気?」
GM:ここX市は、主に二つのオーヴァード勢力が覇を競い合っている。一つは君が所属するUGN、X市支部。
GM:もう一つがFHセル“サンクタム”セルだ。彼らは暴力団を始めとする、港湾部の反社会勢力を取り込み
GM:実質的に港湾部を支配している危険な存在だ。彼らは海中に存在すると言われる古代遺跡の発掘と利用を目的として掲げており
GM:その成果として“ジェマドの刻印”と呼ばれる超文明の転送装置を作り出すに成功している。X支部は幾度か“サンクタム”の拠点を制圧しているが
GM:主要なメンバーの検挙には至っておらず、また“ジェマドの刻印”により彼らの施設は物理的な距離を置いて点々と築かれているため
GM:大きな打撃を与えるには至っていないというのが現状だ。
倉光啓人:「……この市のファルスハーツ、ですよね。やらかした後始末かあ……」
リンキード:「かなり大きな戦闘になるってさ。戦闘できるやつは全員集めろって」
倉光啓人:「それは……大変そうっすね。大きな戦闘……」
倉光啓人:「確かに、実戦はほとんど初めてです! 一度、暴れるEXレネゲイドを倒しましたから、それ以来ですね」 そんなに力の強くない、俊敏な四足獣のような標的だった
倉光啓人:「でも、大丈夫す。ちゃんとメシ食って、寝て、カン忘れないように自習して……それ以外の生活は普通に送って、ってやつ、やってますから」
倉光啓人:「絶対役に立ちます! "リンキード"さんに色々教えてもらった分、絶対……!」
リンキード:「倉光君が情けないと僕の査定まで下がっちゃうからさ、一応確認しとこうと思って」
リンキード:「絶好調らしいし問題ないね~。じゃ、支部長と合流しよ~」
倉光啓人:「はい!」 はっきりと返事をしつつ、背筋はわずかに緊張で強ばる
倉光啓人:でもそれは、試合に臨む時のような感覚だ。武者震いというやつだ。怖気づいてる訳じゃない
GM:そうしてリンキードに連れられ、君は都市部にあるUGN、X市支部へと向かう。
GM:X市支部のカヴァーは大きな武家屋敷だ。内部には様々な施設があり、君もその全てを知っているわけではない。
GM:君達は支部の中で最も大きい部屋、武道場へと案内される。既に殆どの支部員が揃っているようだ。
GM:数十人ほどのオーヴァードが列をなして並んでいる。
リンキード:「はい、じゃあ倉光くんはここに並んでおいてね」
倉光啓人:(こんなに人が……) 「あ、はい!」
倉光啓人:言われた通りの所に立っておく。
GM:殆どが見慣れない顔だ。というより、君の想像よりかなり多い気がする。
倉光啓人:(オーヴァードじゃないっていう、事務員の人とだってたまにすれ違うくらいだったのに)
倉光啓人:(普段はみんな別の所にいるのかな……?)
GM:リンキードは列の先頭へ向かう。どうやら部隊別に並んでいるようで、君はそのままリンキードの指揮下に入るみたいだね
リンキード:「“ランブルルード”支部長。“リンキード”以下6名、只今到着しました。全員いつでも戦闘に入れまーす」
“ランブルルード”:「ご苦労。これで全員揃ったな。では、これより本日の作戦について説明を行う」
GM:支部長は険しい顔をした長身の男性だよ。君も覚醒した直後に数回話したことが有るかもしれない。
倉光啓人:(支部長、"ランブルルード"さん……)
倉光啓人:ビシッと周囲のメンバーに合わせた姿勢で、彼を見ている。真剣そのものだ。
GM:ただ今日は、君に注目してはいない。あくまで戦闘員の一人として、全体に作戦を伝えるよ。
“ランブルルード”:「メンターから聞いている者も居るだろうが、今朝、港湾部で大規模なレネゲイド活性化が見られた」
“ランブルルード”:「原因を調査した結果、これはFHセル“サンクタム”内で行われていた遺産制御実験の影響だと判明している」
“ランブルルード”:「同時に“サンクタム”のメンバーのほぼ全てがジャーム化。中には実験施設を出て市街へ被害を出した物も居る」
“ランブルルード”:「本来なら、このような事態が起こる前に“サンクタム”を解体したかったが……こうなった以上は仕方がない」
倉光啓人:(ジャーム化……!) 驚く。話に聞いているだけで、実際のジャームを見たことはないが、とても恐ろしいものだということは分かっている
“ランブルルード”:「“ジェマドの刻印”の影響で市街へ出没したジャームは少数に抑えられているが、それも時間の問題だ」
“ランブルルード”:「我々はこれより、FHセル“サンクタム”へ一斉攻勢を仕掛ける。大量のジャームが漏出する前に、施設内に居るジャームを残らず殲滅する。それが今日の任務だ」
倉光啓人:(殲滅……) そんなの、映画やドラマの中でしか聞いたことのない言葉だ。
倉光啓人:(……でも、現実なんだよな。ジャームを全て殺すことが任務なんだ)
“ランブルルード”:「“サンクタム”内でも混乱が起きているようだ。先ほど、我々は“ジェマドの刻印”の掌握に成功した。メンターの者たちは例の物を配ってくれ」
倉光啓人:自分に声がかかるほどのことはある。緊張の面持ちだ。
リンキード:命令に従ってメンバーに装備を配るよ。腕輪型の機械と、モニター付きのマスクのような装備だ。
リンキード:「付け方わからなかったら後で言ってね~」
倉光啓人:「あっ、はい……後で聞きます!」 装備を受け取り、すぐに言う。当然分からないのである
“ランブルルード”:「突入には奴らの使っていた転送網をそのまま使用する。腕輪は“ジェマドの刻印”を使用するための制御装置だ」
“ランブルルード”:「マスクには対象の侵食率を計測するスカウターが内蔵されている」
“ランブルルード”:「ジャームの中には人間に擬態し不意を打とうとするものも居るだろう。そんな時にはスカウターの数値を確認しろ」
“ランブルルード”:「100%を越えている者は少なくとも暴走状態にあると思え。150%を越えている者は間違いなくジャームだ。容赦はするな」
倉光啓人:「へえー……」 感心したように漏らす
“ランブルルード”:「作戦中はメンターごとの部隊に分かれ、それぞれ別の区域へと突入してもらう。作戦中はメンターの指示に従うこと」
“ランブルルード”:「この作戦は間違いなく、これまでの戦いで最大のものと成るだろう。だが敗北は許されない。X市の日常を守るため」
“ランブルルード”:「君たちの力が必要だ。全員、全身全霊を持って作戦に当たってくれ」
倉光啓人:……日常。その言葉で思い出すのは、街並み、学校の風景――園内姉妹の顔、声。それを守るのは確かに間違いのないことで、自分の望みだ。
“ランブルルード”:「作戦開始は1時間後。それまでにメンターと話し準備を終えておくように。以上だ!」
GM:ランブルルードは君たちの前から下がり、自分の部隊の元へ向かうよ。
リンキード:「はいはーい。じゃ、皆こっちに集合。というわけで作戦中は僕の支持に従うようにね~」
倉光啓人:自分も"リンキード"さんの元へ向かう 「はい! 了解です」
リンキード:「あ、倉光くんは制御装置とスカウターの付け方わかんないんだよね。教えたげるよ~」
倉光啓人:「すみません、お願いします! 自分でやって壊したりしたら怖いんで……」
倉光啓人:声にも所作にも力が入っている
リンキード:手を取って腕輪を、マスクの方も説明を加えながら付ける
リンキード:「あはは。戦闘前提に作られてるからそんな簡単に壊れないって~」
倉光啓人:「はは、そっすね……うおっ、こんな感じなんだ……」
倉光啓人:確かめるように辺りを見回す。侵蝕率、というのもまだ正しく認識できてはいないが……
GM:スカウターを付けると、自分の現在の侵食値と画面に写ったオーヴァードの侵食値が表示される
倉光啓人:「100超えてたら危ないんすよね。150超えてたら超危ないで……」
リンキード:「倉光くん、自分のはなんて表示されてる?」同じくスカウターを付けて尋ねる
倉光啓人:「ええと、これかな? ……36、ですかね?」
リンキード:君自身のは36、リンキードの侵食は32と表示されてるよ。
倉光啓人:「"リンキード"さんは32って見えます。俺のが高いんだ……」
リンキード:「うん。あってるね。皆も違いはないかな?」
リンキード:「緊張してたりすると上がりやすいからね~。ま~僕は慣れてるから」
倉光啓人:「そうなんですね。分かりました……"リンキード"さんについてきます」
リンキード:「相手の状態も大事だけど、自分の侵食値にも気をつけてね~。他の部隊は知らないけど、ここでは100%超えたひとは安静だから」
リンキード:「無理しない範囲で頑張って、街の事守っちゃお~」
倉光啓人:「はい!」 しっかりした返事
リンキード:「硬いな~。もっとリラックスリラックス~」後ろに回って君の肩をぐりぐりと揉みほぐす
GM:リンキードの態度は、作戦前とは思えないような物だが
GM:それもまた実戦を前にした君を心配してのことだったのかもしれない。
倉光啓人:「うわっ、おとっ、はは、ははは……」 されるがままにされて、ちょっと笑う 「はい。リラックスします」
リンキード:「よしよし。倉光くんは素直でいいね。そうやって素直でいれば」
リンキード:「今回の作戦も無事で居られるよ。頑張ってね」
倉光啓人:実際、"リンキード"のおかげで身体に入っていた余計な力は抜けたが……それでもやはり、緊張するなというのは無理な話だ。
倉光啓人:だが、中学の野球部に入っていた頃の教えを思い出す。緊張っていうのは、これから向かう場所が重要だって分かってるからするものであって……決して悪いことじゃない。
倉光啓人:実力を発揮して、目的を目指して走っていれば、いつの間にか消えているものだ、と。
倉光啓人:(……日常を守る)
倉光啓人:もう一度、園内舞智、園内想羽の顔を思い出して。
倉光啓人:「はい。……頑張ります!」
倉光啓人:朗らかに返事をした。


GM:これでシーンは終了。ロイスの取得が可能です。
倉光啓人:“リンキード” ○尊敬/隔意
GM:あ、購入もできる。装備を整えてね。
倉光啓人:不信感というよりは隔意だな。これでお願いします
倉光啓人:装備は……応急手当キット
倉光啓人:1dx=>8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 9[9] → 9 → 成功

倉光啓人:嬉しい成功! 持っていくぜ
GM:おめでとう!それでは次のシーンに移っちゃおうかな


【オープニング:園内舞智・想羽】

GM:次のシーン。OP3、そわまち姉妹のシーンです。
GM:夜の違法なバイトの内容を描写するシーンになります。登場侵食をお願いします
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 9)増加 (35 → 44)
園内舞智:園内想羽のイニシアチブを1d10(→ 5)増加 (4 → 9)
園内想羽:はやくなってる!
園内舞智:侵蝕率が侵食率になってるとやっちゃう
園内舞智:園内想羽の侵食率を1d10(→ 5)増加 (44 → 49)
GM:そうだったとはね
GM:では描写を始めていきましょう。


GM:港湾部にあるなんの変哲もない倉庫。その中にあるロッカーの一つが君たちの使える、セルへの入り口になっている。
GM:かけられた衣服をどけるとそこには奇怪な文様が刻まれており、君たちがレネゲイドを流し込むと淡い光を放ち始める。
GM:同時に君たちの手の甲に、利用を許可された者の証として、対応する文様が浮かび上がるよ。
GM:“ジェマドの刻印”、サンクタムセルが開発した超文明の転送網だ。
GM:君たちが念じると、周囲の景色が入れ替わり、次の瞬間にはセルの研究棟……
GM:今日の仕事場でもある碑文研究棟へと転送されるよ。
碑文棟研究員:「おお、“レイン”に“ヴァイン”か。珍しいじゃないか、二人が遅刻なんて」
エアリー・ヴェイン:何度やっても慣れない感覚にくらつきながらも、すぐにぴんと背筋を伸ばす。
エアリー・ヴェイン:「……申し訳ありません。"エアリー・ヴェイン"、ただいま到着しました」
フェアリー・レイン:「すみません……!」息を切らして。
フェアリー・レイン:「“フェアリー・レイン”も同じく現着ですっ」びしっと。
碑文棟研究員:「いいよ、いいよ、気にしなくて。“アウル”達はもう哨戒へ向かったけど……どうせいつも君たちの出番はないんだろ?」
碑文棟研究員:「それより、ちょうどコーヒーが切れちゃったところなんだ。代わりに淹れてきてくれないか?ちょっと手が離せなくて」
フェアリー・レイン:こくこくと頷いて。「あっはーい!」
フェアリー・レイン:「豆多めのブラックですね。他に用事ある人いますか~?」
エアリー・ヴェイン:特に反論の余地はない。だからこそ彼らも自分達を待たずに行ってしまったのだろうし。
GM:別の職員がそれを聞いて、「ねえ二人共、それが終わったら届けてほしい書類があるの。生物棟まで持っていってくれる?」
GM:「俺は紅茶がいいなあ。あれ?砂糖ってまだあったっけ?」
GM:「充電器持ってない?寝ぼけて忘れてきちゃったみたいなんだよねえ……」
エアリー・ヴェイン:「レイン、それだとカップが足りなさそうです。こっちのも……」一緒に飲み物の用意を始めていく。
エアリー・ヴェイン:「あっ、砂糖なら昨日買い足してきましたよ。充電器ですか?……ああ、このタイプのならあっちの戸棚に」
フェアリー・レイン:「あっいけない……ヴェインありがとう~」
GM:……このように、君たちは“ブラックナイト”セルから雇われた傭兵という立場ではあるものの
GM:実態としては、戦いでは役に立たない小間使として、研究員たちからは扱われている
GM:研究員は好意的な者が多いが、中にはもちろん、オーヴァードとして雇われているのにまともに働かかない君たちを悪しく扱う者もいるよ。
ガラの悪い研究員:「……おい、俺の分のコーヒーが足りてねえじゃねえか」
GM:カップを運んできた君たちに対して一人の研究員が突っかかってくる。
ガラの悪い研究員:「おめえら、自分がどれだけの金で雇われてるかわかってんのか?それがオーヴァードとしての仕事も出来ないどころか」
エアリー・ヴェイン:「え、ああ……すみません!まだ用意はありますから、すぐに注ぎ直して……」
フェアリー・レイン:妹を制して。「さっき要るって言ってなかったじゃない」
ガラの悪い研究員:「んだ!?言われないとまともに茶汲みも出来ねえのかよ?それくらい気使ってやれってんだよ!」
フェアリー・レイン:「必要なら持ってきますけど。そう言うふうに言われる筋合いはないでしょ」
ガラの悪い研究員:「てめぇ、まともに仕事できない上に雇い主に楯突くつもりか?」
エアリー・ヴェイン:「レイン、落ち着いて」ぽん、と諫めるようにその肩に手を置いて。
フェアリー・レイン:「だから仕事はちゃんと……!」
ガラの悪い研究員:立ち上がり、君の胸ぐらを掴み上げ「うるせえ!ガキのくせに、オーヴァードってだけで俺より高い給料もらいやがって」
フェアリー・レイン:「……あううっ」
エアリー・ヴェイン:「……あの、失礼いたしました。次からは気をつけますから……!」
ガラの悪い研究員:そのまま君を突き飛ばし「おら!悔しかったらやり返してみろよ。ご自慢の超能力でよぉ!」
フェアリー・レイン:「わっ……ぐう……」
ガラの悪い研究員:「できねえよな?知ってるぜ。“アウル”から聞いたんだ。お前ら二人とも、一人じゃまともに使えない出来損ない」
フェアリー・レイン:手を伸ばす。オーヴァード戦でまともに使えるものではないが、こいつをどうにかするくらいなら……
ガラの悪い研究員:「消耗品の“アロー”だってな!はは!」
エアリー・ヴェイン:「できるとしても、それは私達のお仕事ではありません」
エアリー・ヴェイン:「そうでしょう、レイン?」
フェアリー・レイン:「……」ぎり、と歯ぎしりする。
フェアリー・レイン:手をゆっくりと下ろす。胸ぐらを掴まれてシワの出来た服を伸ばす。
エアリー・ヴェイン:暴言を浴びせられながら、つとめて落ち着いた様子でそれに受け答えている。
エアリー・ヴェイン:……仕事なんて、どこに行ったって多少は嫌な思いをするものだ。そう自分に言い聞かせながら。
碑文棟研究員:「貴方もほら、その辺りにして。大人げないですよ」と窘め
フェアリー・レイン:「……コーヒー。持ってきます」
碑文棟研究員:「すまんね、二人共。でも彼も根は悪い人じゃないんだ。許してあげてくれよ」
フェアリー・レイン:「はい。大丈夫ですっ」
エアリー・ヴェイン:「はい、大丈夫です。つい苛立ってしまうこと、ありますものね」
GM:殆どの研究員は好意的だ。だが君たちを守ってくれるわけではない。
エアリー・ヴェイン:「……あの。助けてくださって、ありがとうございます」
エアリー・ヴェイン:笑顔を作ってそう囁き伝えてから、また仕事に戻っていく。
エアリー・ヴェイン:事実や真意はどうあれ、いい気になってもらえるならそれに越した事はない。……どこまで意味があるかはわからないけど。
ガラの悪い研究員:「……チッ。消えろよさっさと。“アロー”らしくな!」捨て台詞を吐いて仕事に戻る
フェアリー・レイン:逃げるようにその場を去って給湯室へ。「……ねえ、そわ」
エアリー・ヴェイン:「ん。どうしたの」
フェアリー・レイン:「例えば。例えばだよ」
フェアリー・レイン:「私たちがここから逃げたらさ」
フェアリー・レイン:「どこまで行けるかな」
エアリー・ヴェイン:「……意外と、どこまででも行けるんじゃない?」
エアリー・ヴェイン:「みんな、私達に興味ないもの」
フェアリー・レイン:「だよね。じゃあ……」
フェアリー・レイン:「……ごめん、何でもないんだ」
フェアリー・レイン:「言ってみたかっただけなの」
オールド・ワン:「うふふ。二人共。何故そんな悲しい事を仰るのです?」
フェアリー・レイン:「……!」
フェアリー・レイン:「お、お疲れさまですっ……!」
エアリー・ヴェイン:「あ……お疲れ様、です」
オールド・ワン:と、気づくと、君たちの後ろに見知った影が入ってきているよ
オールド・ワン:“サンクタム”セルのリーダー。“オールド・ワン”と呼ばれている女性だ。
エアリー・ヴェイン:「すみません。レインは少し、疲れていたようで……何でもない戯言ですから、どうかお許しください」
フェアリー・レイン:「あの、決して本気でそのような真似は……」
オールド・ワン:「皆、貴方達に興味がないなんて。そんな事はありません」
オールド・ワン:「所属するセルは違えど、少なくとも私は、貴方達の事を仲間だと思いお慕いしております」
オールド・ワン:「ええ、わかっています。貴方達もそうであると信じていますから」
フェアリー・レイン:「え、ええ。任務はしっかりこなさせて頂きます」
エアリー・ヴェイン:「……はい。"オールド・ワン"様のお気遣いは、よく身に沁みております」
フェアリー・レイン:「“ブラックナイト”は“サンクタム”をお守りします」
オールド・ワン:「それに私も時折、そのような夢想をします。使命を投げ出し、一人の無垢な市民として生きるのはどんな心地なのだろう、と……」
フェアリー・レイン:「セルリーダーなのに……?」
エアリー・ヴェイン:「ですから、大変失礼しました。先程はその、心無い言葉を……」
オールド・ワン:「しかし夢想とは、叶わぬからこそ浮かぶもの」
エアリー・ヴェイン:「……ええ。耽る時こそあれ、逃げ道にはなりません」
オールド・ワン:「ああ、一度授かった運命から、逃れられる者は居ないのです……その点においては、私と貴方達も、あるいは他の方々も同じ」
フェアリー・レイン:「は、はあ……」
オールド・ワン:「それを理解しているからこそ出た言葉だと……ええ、ええ。わたくしは全てわかっております」
フェアリー・レイン:「はい、おっしゃる通りです……?」
オールド・ワン:「安心してください。貴方達のような方も必要だからこそ、ブラックナイトから呼び寄せたのです」
エアリー・ヴェイン:「はい。……お心遣いに感謝いたします」
オールド・ワン:「決して無価値などではありませんよ。いつか必要とされる時まで」
フェアリー・レイン:「……はい」
エアリー・ヴェイン:「……ありがとうございます。きっと、そのご期待に応えてみせます」
エアリー・ヴェイン:変な人だとは思いつつも、とりあえず調子を合わせるように言葉を選んでいる。
オールド・ワン:「使命を忘れないように。ああ、あと紅茶、私の分も淹れてもらっても?」
フェアリー・レイン:「あっはい!かしこまりましたっ」
エアリー・ヴェイン:「はい、ただいま」
フェアリー・レイン:この人なりに慰めようとしてくれてたのかな、と思う。
オールド・ワン:「ありがとうございます。それでは、お二人共、御機嫌よう」
GM:頼むだけ頼んで、紅茶を受け取らずオールド・ワンはふらふらと徘徊に戻ります
フェアリー・レイン:「……これどうしよう」
GM:彼女はこのようにふらふらとセルの中を巡っては、時折メンバーに話しかけていく。リーダーのくせに何を仕事にしているかわからない人です。
エアリー・ヴェイン:「ううん……一応、ラップをかけてデスクに置いておきましょうか」
GM:変人だが、君たちを明確に“必要”と言う数少ない人間の一人でもある。
GM:メンバー曰く、海底の遺跡を最初に見つけたのは彼女であるとか
GM:セルを見回っているのは交流を通して遺跡からのメッセージを受け取ろうとしているのだとか、様々な噂があるよ
フェアリー・レイン:「変な人だけど、優しいからいいよねここのリーダーは」
フェアリー・レイン:「うちもそうだったらよかったのに」低く呟く。
エアリー・ヴェイン:「優しい……のかな」
フェアリー・レイン:「バカにしないし怒らないし殴らない」
エアリー・ヴェイン:「なんか、ちょっと……」怖いかも、と口にしかけて。またさっきのように聞かれていたらどうしようかという思考が過ぎり、言葉を飲む。
フェアリー・レイン:「優しいよ」
エアリー・ヴェイン:「……そうだね」
エアリー・ヴェイン:でも、私をバカにする人達を止めてはくれない……そう思いながらも、やはり言葉にはしない。
碑文棟研究員:「……お。“アウル”達から連絡だ。もうすぐ哨戒を終えて帰ってくるってさ」
碑文棟研究員:「レイン、ヴェイン!彼らの分も用意してくれるか?」
フェアリー・レイン:「はっ……はい」
エアリー・ヴェイン:「ええ、すぐに用意します」
フェアリー・レイン:「はあ……」ため息を吐く。
フェアリー・レイン:「いっそみんなやられちゃって戻ってこなければいいんだ」妹にしか聞こえぬ声音で吐き捨てる。
エアリー・ヴェイン:「……そうなったら、次は私達が代わりに行けって言われるかもよ」小さな声で応じる。
フェアリー・レイン:「分かってるよ。分かってる」
フェアリー・レイン:「言いたくなっただけなの」
エアリー・ヴェイン:「うん、分かってる」
フェアリー・レイン:「……うん」
フェアリー・レイン:「急いで用意しないとね」


GM:ではここでシーンは終了
GM:ロイスの取得が可能です
フェアリー・レイン:保留しとこうかな~
エアリー・ヴェイン:オールド・ワンさんに取っておこう。◯従順/脅威 で。
GM:では一旦休憩。21時からミドルシーンに入っていきましょう。


【ミドルフェイズ1】

GM:では21時なったので再開していきましょう
GM:ミドル1、恐らく合流することになるシーンです
GM:最初は姉妹だけで登場してもらいましょう。途中で視点を切り替えて倉光くんにも出てきてもらいます
GM:侵食上昇をお願いします
倉光啓人:アイヨッ
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 10)増加 (36 → 46)
倉光啓人:緊張
フェアリー・レイン:園内想羽の侵食率を1d10(→ 6)増加 (49 → 55)
GM:そわち……?
エアリー・ヴェイン:園内想羽の侵食率を1d10(→ 7)増加 (55 → 62)
エアリー・ヴェイン:ごめんブラウザが固まってた
フェアリー・レイン:あってかこれあたしじゃないじゃん
フェアリー・レイン:ごめん
フェアリー・レイン:しかも前のシーンからだ
エアリー・ヴェイン:!? ほんとだ
フェアリー・レイン:えーと……
GM:私も全く気づいてなかった
フェアリー・レイン:11です 合計
GM:二人分背負ってたら高いわけだよ
エアリー・ヴェイン:調和者のちからがこんなところで発揮されてしまうとはね
フェアリー・レイン:まち42→53 そわ62→51
フェアリー・レイン:このはずです 失礼しました
エアリー・ヴェイン:なるほどね 51になりました
GM:ではシーンの方を始めていきましょう。


GM:連絡が入ってから程なく、“ジェマドの刻印”から数人のエージェントが現れる
アウルトラベル:「只今帰ったわよ~。今日はUGNとの遭遇はなし。遅刻した双子ちゃん達は元気にしてるかしら~?」
フェアリー・レイン:「お疲れ様です!」ぴしっと折り目正しく挨拶する。
エアリー・ヴェイン:「お疲れ様です。その、遅刻については申し訳ありませんでした」
エアリー・ヴェイン:一緒に背筋を伸ばして一礼。
アウルトラベル:「ンフ。いいのよ~。今日は戦闘もなかったんだから。それより暑い中外を回って喉が渇いちゃったわ」
GM:アウルトラベル、外見は大柄な男性で、顔には物々しい傷跡が幾つか刻まれているよ。
フェアリー・レイン:「はい、ご用意させて頂いてます」
GM:君たちと同じく”ブラックナイト”から派遣された傭兵で、クラスは上級戦闘員である“ランス”。君たちの実質的な上司に当たる人物だよ
アウルトラベル:「ンフフ。ありがとレインちゃん」と、カップを受け取って一口すすり
アウルトラベル:「……」
アウルトラベル:バシャッ、とカップをひっくり返し、レインの頭からコーヒーを浴びせかける
フェアリー・レイン:「な……あ”っ……!?」
エアリー・ヴェイン:「あっ……! す、すみません。何か不足がございましたでしょうか」
エアリー・ヴェイン:姉を庇うように立ちながら、引きつり様な頬肉を無理矢理に動かして笑顔を作る。
アウルトラベル:「あっ、じゃねえよコラぁ~!帰ってきた“ランス”様に何ぬるいコーヒー淹れてんだこのタコ!」
アウルトラベル:「連絡入れたよなあ!帰ってくるのに合わせて火傷するくれ~熱いのを淹れるのが当然の礼儀じゃねえのか、ええ!?」
フェアリー・レイン:「あづっ……!」床を転げ回っている。
フェアリー・レイン:(あ……熱いじゃん!)
エアリー・ヴェイン:「っ……。申し訳ありません、ただちに新しいものをご用意いたしますので」
アウルトラベル:「ふん!ねえ、レイン。邪魔なんだけど。演技してないで早く退いてくれる?」
フェアリー・レイン:「っ」
フェアリー・レイン:「す……すみませんっ!」
エアリー・ヴェイン:「レイン、ほら……」屈み込んで腕を引きながら、濡らしたタオルをそっと彼女の額に当てる。
フェアリー・レイン:ふらふらと立ち上がって、壁にぶつかるように退く。
アウルトラベル:「大体、戦闘員として雇われてるのよね?これくらいの事で何?」
フェアリー・レイン:「申し訳……ありません……」
アウルトラベル:「サラマンダーを相手にするのはこんな物じゃないわよ?」
エアリー・ヴェイン:「はい……全く、仰るとおりです。軟弱で申し訳ありません……」
アウルトラベル:「攻撃を受けていちいち痛がってたら話にならないわ。それとも何?妹と一緒にそういう“訓練”を受けさせてあげましょうか?」
フェアリー・レイン:「はい……このようなことでお見苦しい真似を申し訳ありません」タオルを退かして。
フェアリー・レイン:「ご指導痛み入ります。肝に銘じさせていただきます」
フェアリー・レイン:「私どものような“アロー”風情に、わざわざ“ランス”様の貴重なお時間を割いていただくわけには……」
アウルトラベル:「はぁ……」君の様子を見て嘆息し
アウルトラベル:パァン!と、今度はヴェインの頬を叩く
フェアリー・レイン:「えっ」
エアリー・ヴェイン:「っ、ぐ……」
エアリー・ヴェイン:よろめき、壁に手を付いて。なんとか顔を上げ、向き直る。
アウルトラベル:「あら。妹ちゃんのほうが根性あるじゃない」
フェアリー・レイン:不安げにその様子を見る。
エアリー・ヴェイン:「……き」
エアリー・ヴェイン:「貴重なご指導、感謝致します」
フェアリー・レイン:「い、至らぬ姉で申し訳ありません!」コーヒーまみれの頭を下げる。
アウルトラベル:「ああ、今のは指導じゃなくてただの腹いせ。一々言葉遣いが厭味ったらしかったからつい」
エアリー・ヴェイン:じわじわと響く痛みを堪える。口元を切った血も拭わないまま、なんとか笑顔を作る。
フェアリー・レイン:「そんな……」
エアリー・ヴェイン:「……すみませんでした。気をつけます」
アウルトラベル:「そうそう、最初からそうやって必死に頭を下げておけばいいのよ」
エアリー・ヴェイン:胃の裏返るような不快感と共に、ただ従順に思ってもいない言葉を吐き続ける。ただ嵐が過ぎていくのを待つように。
アウルトラベル:「あんた達、自分達がセルでなんて呼ばれてたか知ってる?」
フェアリー・レイン:「はい。使い捨ての矢、消耗品の“アロー”と……」
エアリー・ヴェイン:「加えて……アローの中でも、戦いの役にすら立たないとびきりの役立たずであると」
アウルトラベル:「そう、役立たず、アロー、それから『ジャーム発生機』よ。二人揃って、支援型のくせに相手の負担を増やす方向でしか能力を使えない」
アウルトラベル:「一人だけでも疫病神なのに、貴女達の我儘を聞いてなんとか二人も抱えてやってるの」
フェアリー・レイン:「……はい。私の能力は、常に皆さんにご負担をお掛けしてしまいます」
エアリー・ヴェイン:「はい……格別のご配慮、感謝いたします」
アウルトラベル:「ここ以外で、貴女達に使い道なんてないんだから」
アウルトラベル:「次に遅刻なんてしたら、学校の方もやめてもらうからね。肝に銘じておきなさい」
フェアリー・レイン:「はい。私たちにはこの“ブラックナイト”こそ唯一の居場所で……っ」
フェアリー・レイン:ビクリと体を震わせる。
フェアリー・レイン:「に、二度と遅刻しま……いたしません!」
エアリー・ヴェイン:「っ……はい、肝に銘じます……」
エアリー・ヴェイン:一瞬、彼と過ごした時間の事が脳裏をよぎる。……もしも、あれがなくなったら。ここだけが、私達の世界の全てになってしまったなら。
アウルトラベル:「じゃ、矢の点検も済んだし私は行くわ。研究員の皆さんもお仕事がんばってねん」
フェアリー・レイン:深々と頭を下げてそれを見送る。
エアリー・ヴェイン:共に頭を下げて見送り、汚れた床を拭き始める。
アウルトラベル:「~♪~♪」口笛を吹きながら、"ジェマドの刻印”を起動させて碑文棟を去ろうとするが
アウルトラベル:「……?あれ?おかしいわね……」
GM:どうやら様子がおかしい。彼が手をかざしても刻印が反応せず、転送が始まらない。
アウルトラベル:「……ちょっと、“レイン”!“ヴェイン”!あんたら、何かした?」
フェアリー・レイン:「……如何なさいましたか?」コーヒーまみれの髪を拭きながら側に寄る。
フェアリー・レイン:心底嫌だが無視するとよりひどい目に遭うので。
エアリー・ヴェイン:「"刻印"にですか? いいえ、普段と違うことは何も……」
アウルトラベル:「門が動かないんだけど。ちょっと、あんたらも試してみなさいよ」
フェアリー・レイン:「……?はい」
フェアリー・レイン:手をかざしてみる。
GM:……反応はない。ヴェインが試しても同じだ。
フェアリー・レイン:「……あれ?」
エアリー・ヴェイン:「……私達が来た時には、起動していたのですが」
GM:君たちの使える唯一の出入り口が使えなくなってしまっている
フェアリー・レイン:「転移先でなにかトラブルでも……」
碑文棟研究員:「私達は何も聞いていませんが……」端末で他のメンバーと連絡を取り
碑文棟研究員:「……どうやら他の棟でも反応がないようです。もしかしたら遺跡になにか異常が……」
アウルトラベル:「ちょっとなにそれ!?シャワー浴びたかったのに、治るまでお預けってこと~?最悪~!」
フェアリー・レイン:(もし一晩開かなかったらどうしよう)と考え始めている。
フェアリー・レイン:アウルと長く過ごすのは苦痛がすぎる。何よりも……
フェアリー・レイン:(明日、学校行けるのかな……)
アウルトラベル:「ちょっと強く叩いたら直ったりしないかしら?えいっ」
エアリー・ヴェイン:同じような不安を覚えたらしい、姉とふと目が合う。「……大丈夫かな」他には聞こえないような小声で呟く。
フェアリー・レイン:「……きっと大丈夫だよ。すぐ終わるよ」
アウルトラベル:アウルが“ジェマドの刻印”を叩こうとした直前
“ランブルルード”:ソブッ
“ランブルルード”:虚空から現れた腕が、アウルの胸を貫いている。
アウルトラベル:「……はあ?」
フェアリー・レイン:「……え」
エアリー・ヴェイン:「え、あっ……?!」
GM:血しぶきが上がり、君たちの頬を濡らす
“ランブルルード”:「どうやら……転送は成功したようだな」
エアリー・ヴェイン:理解しがたい光景を前に、身体が硬直する。
GM:現れたのは君たちも資料で見たことのある顔だ
アウルトラベル:「ラ、“ランブルルード”……!?UGNの支部長がなんでここに……」
アウルトラベル:血を吐きながら全身を硬化させ反撃を試みるが「……があああああっ!」
フェアリー・レイン:手をかざそうとするが、出来ない。無許可での能力使用は許されていない。
“ランブルルード”:「うるさいぞ!消えろ、ゴミ虫が!」
“ランブルルード”:ごうっ、と貫いた腕ごとアウルトラベルの体を炎が包み込み
アウルトラベル:「ぐ、ぎゃあああああっ!」
GM:アウルトラベルの全身を焼き焦がしていくよ。
碑文棟研究員:「ひ、う、うわああああーっ!」
エアリー・ヴェイン:誰かがあげた悲鳴が、ぼうとしていた意識を現実に引き戻して。「まちっ……!」焔に巻き込まれないように、彼女の手を引く。
フェアリー・レイン:「そわ……!」
エアリー・ヴェイン:アウルがあんなになるんだ。私達なんかじゃ、どうにもならない。絶対。
エアリー・ヴェイン:だから、逃げるしかないと決めるまでは早かった。……それが叶うかは別として、そうするしかない。
フェアリー・レイン:研究棟の隅へと手を引かれながら、引きながら進む。
フェアリー・レイン:「大丈夫、UGNってことは……」
フェアリー・レイン:「いざとなれば投降しちゃえば……」
エージェント:アタッカー:パァン!
碑文棟研究員:「……かっ」
エージェント:アタッカー:現れたのは“ランブルルード”だけではない。
エージェント:アタッカー:君たちが身を翻した直後、先ほどまで話していた研究員の頭が、マスクで顔を隠したエージェントの手で叩かれ、パンと弾け飛ぶ
フェアリー・レイン:「……え」研究員の頭が弾けるのを見た。
ガラの悪い研究員:「ひ、やめろ、お、俺はジャームじゃな……ぎゃああああっ!?」
“ランブルルード”:「スカウターに表示されている通り」
“ランブルルード”:「ここに居るのは全員間違いなくジャームだ。一人残らず殲滅しろ」
エージェント:アタッカー:「了解」
エージェント:スナイパー:「了解」
エージェント:ブロッカー:「了解」
フェアリー・レイン:「な……なんで……」一瞬呆然として。
エアリー・ヴェイン:「な……」いま殺された彼は、オーヴァードですらなかったはずだ。どういう事情で「こう」なっているのかは分からないが……
フェアリー・レイン:「そわ……!そわ!」
フェアリー・レイン:「逃げ……逃げなきゃ!」
エアリー・ヴェイン:話が通じそうにないことは、はっきりと分かる!「ええ、逃げましょう……!」
GM:“アウルトラベル”以外の残った戦闘員が応戦する。だがUGN側の戦力のほうが多い。職員たちは次々と殺され、銃口は君たちにも向けられる。
GM:だが……どう逃げるというのだろう。君たちが知る唯一の脱出口、“ジェマドの刻印”は
GM:たった今敵であるUGNが現れた場所なのだ。


GM:……一方、同時刻。FHセル“サンクタム”生物実験棟
GM:“リンキード”の指揮で“サンクタム”内に転移した倉光啓人を待っていたのは
GM:戦闘とはほとんど名ばかりの、一方的な虐殺だった
リンキード:「う~ん。スカウターによるとここに居るのは皆ジャームみたいだね~」
倉光啓人:「…………」
倉光啓人:「そう、みたい……ですね……」
リンキード:君が作るのに似た血液の刃で、転送印近くに居た4、5人の研究員を斬り伏せたリンキードが普段と変わらぬ口調で言う
倉光啓人:反応はあまり良くない。実戦経験の浅さに対し、眼前の惨状はだいぶ酷なものであった。
GM:指揮下に居る他のエージェントも同様に、手に持った銃器、あるいはエフェクトによるもので
GM:生物棟にいた職員たちを片っ端から皆殺しにしていっているよ
倉光啓人:誰かの仕留め損なった……恐らくはもう助からないであろう相手を、楽にさせてやるような、そんな気持ちで雷の杭を振り下ろす。それすらも気が重いのに。
生物棟研究員:「や、やめでぐれ……わ、私はジャームじゃない……と、投降する……な、何でも喋る……だから……」
倉光啓人:機械的な表示でジャームだとされる、弱々しい抵抗しかできない、あるいは逃げ惑う人々を討って回るのは、どうしたって抵抗は強かった。
生物棟研究員:「こ、子供が居るんだ……帰らないといけない……だ、だから……命だけは……」
倉光啓人:「り……"リンキード"さん」
生物棟研究員:腹部から血を流す研究員の一人が君の足元にすがりついてくる
リンキード:「あっ!あぶなーい!」ザンッ、と一息にその研究員を両断し
倉光啓人:だが、スカウターの示す値は無慈悲だ。ジャーム。殺すべき相手と、デジタル表示の文字は示していて。
倉光啓人:「うあっ……」 やがてそれも、目の前で斬り伏せられ、表示はなくなる。
リンキード:「ちょっと~。“フラッシュエッジ”くん、気をつけないとダメだよ~」
リンキード:「言われたでしょ~?人間に擬態してるジャームも居るって~」
倉光啓人:「……っ、す、すみません……すみません、なんですけど、けどでも、"リンキード"さん!」
倉光啓人:「今のとこ、擬態してるジャームもいるっていうか……ほ、殆どそうみたいな感じで」
倉光啓人:「なんていうか、その……ええと……」
倉光啓人:……このスカウターとやらの表示は本当に合っているのか?
倉光啓人:という疑問が、喉元までせり上がってくる。だが、口にはできない。
リンキード:「あー。“フラッシュエッジ”くん、なにか勘違いしてたみたいだね~」
倉光啓人:なんだかそれは、眼の前の惨状に対する、安直な逃げのようで……そんな可能性を示唆するのは、尊敬する"リンキード"に失望されるようにも思えた。
倉光啓人:「か、勘違い……?」
リンキード:「説明したでしょ~?ジャームっていうのは、暴走状態から戻らなくなっちゃったオーヴァードのことだって」
リンキード:「で、オーヴァードに成るのは~。動物なんかより人間のほうが圧倒的に数が多いの」
リンキード:「つまりさー。ジャームっていうのは大体が元々人間だし」
リンキード:「そのまま人間の姿をしてるジャームが殆どなんだよ」
リンキード:「私達がやってるのは、分かりやすい化け物退治ばかりじゃないってこと~」
倉光啓人:「っぐ、そ、そう、そうなんですけど……」
倉光啓人:根本的な所で話が噛み合ってないような気がする。元が人間か、ではなく、そもそも人間なのではないか、という話をしたい、のだが……
倉光啓人:(……落ち着け、落ち着け。そういうもんだ、そういうもんなんだ)
リンキード:「昨日駅ですれ違った人が、実はジャームだった。なんてUGNではよくあるはなしだよ?」
倉光啓人:「……そう……そうなんすね。そう……はい」
リンキード:「だからもし、相手が知ってる人間でもジャームだってわかったら」
倉光啓人:息を吸って、吐く。眼前の死体の匂いは、マスクのおかげか分からない。……鼻が麻痺してしまったのではないと思いたい。
リンキード:「ちゃんと殺してあげなきゃ。ジャームっていうのは、どれだけ理性的に見えても」
リンキード:「衝動に任せて暴れまわるゾンビみたいなものだから。それも、その衝動は絶対に収まらない」
倉光啓人:「……はい」 衝動。半ば世間話のような座学で教わった内容だ。オーヴァードの根源的行動動機
リンキード:「食べても食べても腹ペコのままだし、どれだけ血を飲んでも喉はカラカラのまま」
リンキード:「殺してあげるしか救えないんだよ。どれだけ辛くても」
リンキード:「相手を助けるためにも戦わなきゃいけない。UGNだったらね。わかった~?」
倉光啓人:「……分かり、ました。分かりました」
倉光啓人:もう一度息を吐いて 「足引っ張ってすみません。大丈夫です……できます」
倉光啓人:オーヴァード。レネゲイド。想像を絶する世界の、入り口にしか足をかけていない自分の葛藤なんかより、目の前のメンターの判断の方が正しいに決まっている。
倉光啓人:そして、それこそこれから今後、この世界で生きていくには体得するべきものなのだ。中学校に入ったら、突然上級生を『先輩』と呼んで、命令されたらすぐに実行しなければならない、そんな社会になった時のように……
GM:……君たちが話している内に、生物棟で動くものは殆ど居なくなっていた。
UGNエージェント:「隊長。棟内の制圧、完了いたしました」
リンキード:「うん、そうみたいだね~。お疲れ様。まだ侵食は大丈夫そうかな?」
倉光啓人:第三者の言葉にはっとして、改めて辺りを見渡す。人間にしか見えないものの、死体ばかり。侵蝕率を告げる値は、生きている味方にしか表示されない。
倉光啓人:(死んだのか……全員。この何分かで……)
リンキード:「じゃあ君達はこのまま棟内を探索して。ジャームが居たらちゃんと始末するんだよ~」
リンキード:「で、“ライトニングブレード”……じゃない。“フラッシュエッジ”君は僕と一緒に移動」
倉光啓人:「っ……は、はい!」
リンキード:「なんか~、碑文棟で支部長……“ランブルルード”さんが手こずってるんだって」
リンキード:「もしかしたら“サンクタム”が雇ってるっていう、戦闘員と当たったのかも。余裕がある奴らは応援に来いってさ」
リンキード:「全然働いてないし行けるよね?」
倉光啓人:「っ……」 恐ろしさはあったが、その一言は利いた。役立たず、足手まといだとは、思われたくない。
倉光啓人:「……行けます。行けます!」
リンキード:「うんうん。素直でいいね~」
リンキード:「“ジェマドの刻印”の使い方は説明した通りだよ。今度は自分でやってみよ~」
倉光啓人:拳を握る。実際、侵蝕率には猶予があり、生命力も……訓練を通じて自分のそれをある程度把握できるようにはなった……有り余っていた。
リンキード:「腕輪をかざして、僕と一緒に碑文棟へ行きたいって念じてみてね」
倉光啓人:「了解です。……戦います」
リンキード:「じゃ、よろしく~」
倉光啓人:重く息を吐いて、ぐっと奥歯を噛みしめる。指示された通り、刻印に腕輪をかざす。
倉光啓人:(戦いになるのか……それとも今みたいな、虐殺になるのか、分からないけど)
倉光啓人:(やってやる……こんな所で、駄目な奴だって思われてたまるか)
倉光啓人:(相手はジャームだ。殺すのが助けることなんだ。……今度こそやるぞ。やるぞ、倉光啓人……"フラッシュエッジ"!)
倉光啓人:("リンキード"さんと一緒に、碑文棟へ!)
GM:視界が明滅する。一瞬の浮遊感の後、君達は碑文棟へ転送される。
アウルトラベル:「キ、ェアアアアアッ!」
アウルトラベル:転送直後、君の眼前を一瞬で、火傷だらけの男が通り過ぎる。
“ランブルルード”:「……チィッ」
“ランブルルード”:向かった先にいるのはX市支部長の“ランブルルード”だ。
倉光啓人:「……!!」 重い目眩のような感覚が、眼前の交戦による本能的な危機感で無理矢理に押さえつけられ、結果脳がぐらつくような不安感に襲われる
アウルトラベル:炎に焼かれながらも支部長に組み付き、剛力でねじ伏せようとしている
リンキード:「わ!すご!あの人胸に穴開いてるのに頑張ってるよ」
リンキード:「支部長~!そっち助けたほうがいい~?」
倉光啓人:「む、胸に穴って……」 非常識な言葉に抗議するかのように漏らしつつ
“ランブルルード”:「構うな。それよりあの双子をやれ!」
倉光啓人:「あの双子……?」
倉光啓人:その単語から、ぼんやりと見知った二人の少女の顔を思い出しつつ
倉光啓人:どこか非現実的な浮揚感のなか、ぼやけた視界がゆっくりと実像を結び始める。
“ランブルルード”:「あいつらがこいつを強化してる。俺が抑えてる間に元を断て!」
園内想羽:「ひっ、はっ、はぁっ……」腹部から血を流し、壁に背をつけたまま。右腕から伸びる糸の能力をかろうじて解かずにいる。
GM:周囲の情報が君の脳に入ってくる。炎上する研究室、床に倒れる無数の研究員と戦闘を行ったであろうUGNのエージェント
GM:そして、血だらけに成りながらお互いを庇うように抱き合う二人の少女の姿。
園内舞智:その腹を抑えている。「そわ……!そわ!」
園内想羽:目元に大きな傷を負ったようで、前髪は血に濡れ、瞼は閉じられたままだ。それでも意識は手放していない。
園内舞智:自らも血にと銃創に塗れ、着衣はボロボロ。髪もズタズタ。
園内想羽:「っ、まち……どうしよう……」
園内想羽:逃げて、とさえ言葉にできない。そんな事はすぐに不可能だとわかった。
園内舞智:能力を使っていない。今意識を手放せない。
リンキード:糸を視線でたどり、二人を見つけ「あの二人か~。侵蝕率は……」スカウターに手を当て
リンキード:「150%超え。完全にジャームだねー」
倉光啓人:「――――」
倉光啓人:「……は……?」 連想した通りの相手が、想像だにしない姿で、そこにいる。
リンキード:「どんな能力かわからないから、慎重に近づこう。……って」
倉光啓人:"リンキード"の言葉に偽りはない。顔を、視界を覆うマスクは、眼前の二人がジャームであると告げている。
リンキード:「大丈夫?"フラッシュエッジ”くん。さっきより顔色ひどくなってない?」
倉光啓人:殺すべき相手であると。殺すことで、助けるべき相手であると。
園内舞智:能力使用の負荷で、ろくに立ち上がれないまま、決定打を求めて周囲を見回す。
倉光啓人:「やっ……だっ……って、こいつら」
倉光啓人:"リンキード"に返しつつも、視線は二人に釘付けだ。
“ランブルルード”:「……何をやってる!そいつらはFHだ、ジャームだ!」
“ランブルルード”:「さっさと殺せ!いつまでも保たんぞ!」
園内舞智:「何か……何か……!」
園内舞智:目が合う。
園内舞智:「……え……?」
倉光啓人:「舞智……想羽」
園内舞智:その肌を染める血にも似た色の瞳が、驚愕に見開かれる。
園内舞智:「倉……光……?」
園内舞智:「なんで……」
園内想羽:「……あは」こちらは目が潰れている。だから、こんな状況で彼の声が聞こえることを、朦朧とする意識中の走馬灯のようなものなのかと理解して。
園内想羽:「まちも、同じなんだ。最後に見る夢まで一緒なんだね、私達……」
倉光啓人:自分だってそう聞きたかった。こんな危ない所から連れ出して、怪我を治療させて……事情を聞いて。
リンキード:「あ~……」きょろきょろと君達を交互に見て「もしかして……知り合い?」
倉光啓人:だが、スカウターの表示は殺せと言っている。"ランブルルード"……距離感は遠いが、尊敬する支部長もまた、殺せと言っている。
倉光啓人:きっと"リンキード"もそう言うだろう。
倉光啓人:「……っ……ええ、ちょっとっ……」
園内舞智:「なんで……」弱々しく呟く。
リンキード:「ダメダメ。今は倉光くんじゃなくて“フラッシュエッジ”なんだから」
リンキード:「むしろ知り合いなら、ちゃんと君の手で殺してあげなよ」
倉光啓人:「ちゃんと、俺の手で……?」
リンキード:「言ったでしょ?ジャームになったら、もう戻れないって」両手を君の手に添えて、武器を握り直させて「……ね?」
倉光啓人:「っ……」
倉光啓人:電撃を帯びた、青白い雷の杭を、強く握り直す。眼前の二人は疑いようなく瀕死。動く様子もない。自分のこの武器なら楽にしてやれるだろう。
リンキード:「大丈夫。僕も最初は辛かったから」
リンキード:「でも一回やれば、辛くても出来るように成るよ」
リンキード:「UGNとして世界を……日常を守るんでしょ?」
倉光啓人:"リンキード"の冷たくも慈しむような声が染み渡ってくる。訓練の日々が去来する。最初は自分の力に振り回されるばかりだった自分を、ここまで助けてくれた。
リンキード:「ならほら。もう楽にしてあげよう」
リンキード:「もう人間のふりをしなくてもいいんだよって」
園内舞智:「……」よろよろとへたり込んだまま前に出る。
園内舞智:ばっと両手を広げて、そわを庇って立つ。
園内舞智:「そわは……」
園内舞智:「そわはやめて……」
倉光啓人:「……」 一歩、前に出る。昼間と同じように、妹を庇う舞智に近づく。
園内想羽:「……まち? どこに、行ったの……?」能力の過剰使用で朦朧としている。傍にいた彼女がいないことに、ただ困ったような声を零す。
園内舞智:普段の快活さはどこにもなく、怯えた瞳で見上げる。
リンキード:優しく微笑んで君が歩いて行くのを見守るよ
倉光啓人:何が、正しいのだろうか。何が信用できるのだろうか? 眼前の二人は、ただ傷ついているだけの園内姉妹なのか? それとも狡猾にも俺を騙し、生き残り、今も支部長を追い詰めているジャームなのだろうか?
倉光啓人:スカウターの値。"リンキード"の言葉。今なお支部長と戦っている敵への支援。弱々しく怯えた舞智。困惑する想羽。
倉光啓人:……信じるべきものは明白だ。
倉光啓人:(UGNだ)
倉光啓人:自分をここまで導いてくれた"リンキード"、"ランブルルード"に報いるべきだ。なすべきことをする。UGNの一員になる。
倉光啓人:一歩歩み寄る。想羽と舞智を見下ろす。脳裏をよぎる。今日の放課後。勉強をして、疲れたら楽しく話して、また明日と言って別れて。
倉光啓人:その声。存在感。
倉光啓人:……笑顔。
倉光啓人:(……)
倉光啓人:固く雷の杭を握ったまま、一歩踏み込んで……
倉光啓人:そのまま振り返る。二人に背を向けて、"リンキード"の方へ。
リンキード:「あれ、“フラッシュエッジ”くん」
園内舞智:踏み込まれた瞬間、そわの手を握って、抱きついて。
園内舞智:「……?」背中に続くはずの痛みが来ないことに、顔を上げる。
倉光啓人:……信じるべきものはUGNで、そんなことは分かりきっていて、それに従うならこの二人は殺すべきで、ただ……
倉光啓人:地面を蹴り、杭で殴りつけるように、"リンキード"に向けて思いっきり振り下ろす。
リンキード:「そういう事しちゃうんだ~」
倉光啓人:「ああああっ……!!」
リンキード:余裕を持ってその攻撃を、同じく血で形成した刃で受け止める
倉光啓人:喉から掠れた声が絞り出される。
園内舞智:「……っ」
リンキード:「支部長の前じゃなければ、暴走しちゃったって言い訳できたのにな~」
倉光啓人:(信じるべきなのは、UGNの装置で、"リンキード"さんで……二人を殺すべきで)
倉光啓人:(でも)
倉光啓人:「……できるかよ、そんなことが……ぁッ!!」
園内想羽:「……あ、え」
園内舞智:「そわ。起きてよ。見てよ」
園内舞智:「起きて……」
園内想羽:解除しかけた能力を手繰り寄せる。倉光が逡巡していた間に、最低限の再生が追いついて、よろめき立ち上がる。「倉光、くん……?」
“ランブルルード”:「くっ、何をやっている……この、裏切り者がぁ!」
“ランブルルード”:「“リンキード”、逃がすな。その男ごとゴミどもを殺せ!」
リンキード:「そういう事だから、ごめんね~」

GM:戦闘に入ります。
GM:敵はリンキード一体、君達の間は10m離れてるよ。
GM:まずはセットアップ。リンキードはなにもありません
園内想羽:《活性の霧》《力場の形成》倉光くんの攻撃力を攻撃力+25、回避ダイス-2。
園内想羽:園内想羽の侵食率を6(→ 6)増加 (51 → 57)
園内舞智:ないです!
倉光啓人:ないです。ただ、UGNから支給されたマスクを脱いで、その場に捨てる。
倉光啓人:そこに現れるのは間違いなく二人の知る倉光啓人の顔だ。当然、昼間に比べて切羽詰まっている様子だが……
倉光啓人:(……二人を連れて逃げるなら、"リンキード"さんは絶対なんとかしなきゃいけない)
倉光啓人:(でも、不意打ちすらできなかった。俺で相手になるか……!?)

GM:ではイニチアシブから、リンキードの手番。
リンキード:「あ、やってから思い出した?」
リンキード:「君にさ~。能力のこと教えたの、実は僕なんだよね~」
リンキード:マイナーで《赫き剣》《スーパーランナー》君達3人にエンゲージ
リンキード:メジャーで《リミットブレイク》《鮮血の一撃》《血の宴》《ブラッドバーン》《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《乾きの主》
リンキード:君達3人に範囲攻撃を行なうよ。
倉光啓人:殺戮だ……!
リンキード:13DX7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,2,3,4,5,5,5,6,7,9,9,10,10]+10[1,4,7,8,9]+10[2,7,9]+6[1,6]+4 → 40

園内想羽:1dx 無駄ドッジ
DoubleCross : (1DX10) → 6[6] → 6

倉光啓人:2dx=>40 活性しているのでこのくらいドッジ
DoubleCross : (2DX10>=40) → 10[8,10]+4[4] → 14 → 失敗

園内舞智:ヒエ……
倉光啓人:まわるなこんなとこで
園内舞智:2dx>=40
DoubleCross : (2DX10>=40) → 8[3,8] → 8 → 失敗

リンキード:HPを2点消費、メジャーで7点消費するけど、当たったらHP20点回復するよ~
リンキード:じゃあダメージ
リンキード:5d10+25 装甲無視
DoubleCross : (5D10+25) → 27[6,6,7,1,7]+25 → 52

園内舞智:行けるわけない 死に……ません
園内想羽:倒れる~ リザレクト
園内舞智:《リザレクト》します。
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 8)増加 (57 → 65)
園内舞智:園内舞智のHPを1d10(→ 3)に変更 (28 → 3)
倉光啓人:耐えられるわけ……ないだろ! 《リザレクト》!
園内想羽:園内想羽のHPを8(→ 8)に変更 (35 → 8)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 6)増加 (46 → 52)
倉光啓人:倉光啓人のHPを6(→ 6)に変更 (30 → 6)
園内舞智:園内舞智の侵食率を3(→ 3)増加 (53 → 56)

リンキード:鍔迫り合いの体制から倉光の体制を崩し
リンキード:「えーい」と言い始める前に攻撃は終わっている。斬撃の一瞬だけ、血で作られた剣が瞬時に巨大化し、君の体ごと3人を纏めて扇に切り伏せる
倉光啓人:「うあぁっ!?」
園内想羽:「か、ふっ……」見るからにほとんどまともな戦闘訓練も受けていない身のこなし。それに対処できるはずもない。
倉光啓人:いつもの通り肩に力の入っていない、しかし研ぎ澄まされた攻撃に、ガードを崩された所であっけなく斬り伏せられる。
園内舞智:「ああ"あ"っ……!」避けられるはずがない。それどころか隣をかばう余裕さえない。
園内想羽:激しく息を乱しながら。近くの柱に糸を結びつけて、かろうじて立ち上がる。
GM:同時に、力の根幹をなす血そのものが根こそぎ吸い上げられていくような恐ろしい感覚が君を襲うよ
リンキード:リンキードが君のメンターに選ばれたのは、君と同系統の能力を持ち
リンキード:そしてその制御と出力において、君を遥かに凌駕するからにほかならない
園内舞智:だが。切り裂かれたその体が、緩慢にではあるが、繋ぎ止められていき。
園内舞智:徐々に元の体を取り戻すかのように癒えていく。
リンキード:「多分“フラッシュエッジ”君じゃ僕に勝てないと思うな~」
倉光啓人:「がはっ、ごほ、ゴホッ……クッ……ソ……!」 痛みと、それ以上の恐怖が身体を内側から震わせる。
倉光啓人:なんてバカなことをしたのか。ほんの直前の決断と行動に、早くも後悔を覚え始める。
園内舞智:「倉光……」
園内想羽:「っ……倉光、くん」
リンキード:「やめとこうよ~。支部長はああ言ってるけど、今なら後ろの二人だけで許してあげるよ~?」
リンキード:「カラカラのミイラに成るのは流石に嫌だよね~?」
園内舞智:「もういいから……いいから」
園内舞智:「いいから……」
倉光啓人:「……っ、ぐ……」 ズレた眼鏡越しに、"リンキード"を見る。震えた膝で立ちながら、雷の杭を構え直して
倉光啓人:「っあるかよ……」
リンキード:「え~?なに~?」
倉光啓人:「良い訳っ……あるかよ! 何も……!」
倉光啓人:"リンキード"ではない。背後の舞智への返事だ。
倉光啓人:「良い訳、あるか! ……絶対に!」
園内舞智:「……っ」

GM:次は行動値8、園内舞智、倉光くんの手番です
GM:どちらが先に行動しますか?
園内舞智:先おねがいします
倉光啓人:はーい 動きます。
倉光啓人:マイナーで《メタルフュージョン》+《赫き剣》+《破壊の血》。順番に処理するね
GM:イイデショウ
倉光啓人:まずは《メタルフュージョン》でHP回復
倉光啓人:3d10+3
DoubleCross : (3D10+3) → 21[10,8,3]+3 → 24

倉光啓人:倉光啓人のHPを30(→ 30)に変更 (6 → 30)
倉光啓人:《赫き剣》.
倉光啓人:HPを10点消費して武器を作成。《破壊の血》でさらにHPを2消費。
倉光啓人:倉光啓人のHPを18(→ 18)に変更 (30 → 18)
倉光啓人:メジャー。《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》
GM:倉光……HPが!
倉光啓人:増えたり減ったりだぜ 覚悟しな!
倉光啓人:8dx8
DoubleCross : (8DX8) → 10[3,4,4,4,5,5,7,10]+10[8]+2[2] → 22

リンキード:一応ドッジしちゃお
リンキード:あ、違う。イベイジョンで達成値21なのでガード
園内舞智:こわすぎ
リンキード:ちょっとだけ軽減します。
倉光啓人:こっわ なんだそのイベイジョン
園内想羽:ギリギリの義理じゃねーか
倉光啓人:だがダメージを見て慄きな!
倉光啓人:3d10+27+25
DoubleCross : (3D10+27+25) → 19[9,9,1]+27+25 → 71

GM:うわ!ギリッギリ耐えます
倉光啓人:耐えるの!?
園内想羽:つよ
GM:君一人で勝てるわけ無いって言ったじゃん
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を13(→ 13)増加 (52 → 65)
園内舞智:支援も載ってるのに……
倉光啓人:説得力~
GM:では演出どうぞ


倉光啓人:食いしばる歯の隙間から、息を吐く。……"リンキード"に勝てないとして、どうにか隙を作れないだろうか。
倉光啓人:気弱かもしれないが、妥当な判断だと思えた。たとえば思い切り一撃を食らわせて、その間に二人が逃げてさえくれる、とか……
園内想羽:「……正直に言うと。全然」乱れた呼吸と共に、君の傍へと歩を進める。「わからないんです」
園内想羽:「こんな状況で、自分から危険な目にあってまで、私達を庇ってくれる人がいること」
倉光啓人:「……想羽。俺も全然分からない、けど」
倉光啓人:「なんとか……なんとか隙、作って見るから……逃げてくれ、二人で」
園内想羽:その右手から白い糸が伸びて、倉光の杭にふわりと絡みつく。拒めば振りほどけるだろう、か弱い干渉。
園内想羽:エフェクトによってそのかたちを維持している君には、自分の操作域に他の誰かが手を入れてきたような感覚を覚えるだろう。
倉光啓人:「俺は大丈夫で……?」 糸に気付く。"リンキード"から少しだけ、想羽に視線を移す。
園内想羽:「そんなこと言って……一人じゃ厳しい相手、なんでしょう」
園内想羽:「逃げるなら、3人一緒にです。でないと……少し逃げれてもすぐに追いつかれておしまい。違いますか?」
園内舞智:こくこくと頷く。「うん。うん。一緒じゃないと」
リンキード:「ねえねえ~。その糸絶対やばいやつだって~」
リンキード:「目を覚ましてよ~。完全にジャームの術中だよ~」
倉光啓人:「それができれば、良いんだけどな……」
GM:会話中にもリンキードは仕掛けてこない。それはあくまで君をまだ弟子だと思っているからで
GM:敵だと思われたら、どれだけの抵抗が出来るのか定かではない。ましてそれを、足手まとい二人を連れて逃げ切ることなどできるだろうか
倉光啓人:"リンキード"の言葉を信じた方が良いんだろう。もしかしたら次の瞬間、二人を装っていたジャームに食われ、殺されるのかもしれない。
倉光啓人:……それでも良い、と思う。UGNを信じて、二人を殺すか。二人を信じて、二人に殺されるかなら。
倉光啓人:「……想羽」
園内想羽:「はい」
倉光啓人:「全然、何も分からないけど……けど」
倉光啓人:「信じるから。……3人一緒に行こう」
倉光啓人:「そのために、何でもいいから……助けてくれ」
園内想羽:「任せてください……なんて。頼もしいことは、言えませんけど」
園内想羽:深く息を吸う。指先に意識を集中する。「貸せる限りの力を貸します。そのまま、好きに振ってください」
リンキード:「やめたほうがいいって~」
倉光啓人:生命とレネゲイドの入り混じり、帯電した杭を握り直す。作る時にも、振るう時にも、自分の生命を燃料にして力を増すそれは、使うたびに命を食われるような気分になるが。
倉光啓人:今はこいつでどうにかするしかない。……一歩を踏み出し、その瞬間、身体に漲る力を感じる。
倉光啓人:(力を貸す……か!)
倉光啓人:"リンキード"の元へ駆け寄りながら、しかしその杭は、見る間にいつも以上の電光を放ち初め
リンキード:正面から君の攻撃に相対する。杭を剣で受け止め、同時に流れてくる電流は体表を脈のように這わせた血をアースとして地面に受け流す。
リンキード:それによって、無傷とは言わないまでも十分に受けきれる算段だったが……
倉光啓人:「……ああぁぁぁッッ!!」 いつもより数歩手前で、振り下ろす。それで十分なほどの大きさがその時点で得られていたからだ。
リンキード:「あれ、なんか」
リンキード:受け止めた剣が半ばからへし折られ、衝撃と電流をもろに食らう。
倉光啓人:柱のようになった雷の杭が、おびただしいほどの電光を辺りに迸らせながら、"リンキード"へ直撃する!
リンキード:「……“フラッシュエッジ”くん、すっごく強くなってない……?」
倉光啓人:「はあっ、はあッ……!!」 訓練中、そんなことは一度たりともなかった。息を荒げながら、雷の杭を両手で持ち直す
倉光啓人:「これが……想羽の……?」
リンキード:ごほごほと血を吐き、焼け焦げた髪からは煙が上がっている。
園内想羽:「っ、ふう……っ」どこか青褪めた顔色と共に、ぎゅうと糸を握り締める。その熱が、杭を操作する感覚を通して君へと伝わる。
リンキード:「いった……」口元の血を拭い「これはちょっと、本気でやりかえしたくなってきたな~」
倉光啓人:想羽の熱……どこか覚えのある温かみが伝わってくる。夕日の差し込む放課後の空き教室のような。
園内想羽:「ええ……どうでしょうか。信じた甲斐、ありました?」
リンキード:流れ出た血をかき集め再び刃を形成する。間違いなく効いてはいる……が
倉光啓人:「……あったよ、想羽。あった。けど……足りない」
倉光啓人:「"リンキード"さんがまた来る……!」
園内想羽:こんな状況だというのに、ふわりとどこか愉しそうに笑う。あるいはそれは、他者のレネゲイドと混ざり合っている高揚感によるものか。
GM:同じく行動値8、舞智さんの手番になります
園内舞智:はい。さすがに全力出してられないな……
園内舞智:倉光くんにメジャーで《原初の赤:強化の雷光》。
園内舞智:シーン中のメジャーアクションのダイスを+7個、戦闘移動距離+5m。
園内舞智:園内舞智の侵食率を3(→ 3)増加 (56 → 59)
倉光啓人:助かりすぎる


園内舞智:「倉光。そわを信じたみたいにして」
園内舞智:立ち上がって、君の背に手を置く。
倉光啓人:「……舞智?」
倉光啓人:肩越しに舞智を見る
園内舞智:「いいから。信じるって。心に念じて」
倉光啓人:「……分かんねえ、本当。分かんねえけどさ……」
倉光啓人:「信じる。信じるよ、舞智。……想羽と一緒に」
倉光啓人:「何とかしよう」
園内舞智:「うん。ありが」言葉が途切れる。
園内舞智:ぱたりとその小さな体がその場に崩れ落ちる。
園内想羽:「まちのこれはこういう能力だから。気にしないでください」
倉光啓人:思わず振り返りかけたが、想羽の言葉でどうにか思いとどまる
園内舞智:君の裡に、強烈な異物感がある。
園内想羽:空いた左手で、倒れた身体を支えつつ伝える。
園内舞智:君の意識の中に、もう一人の人間が介在する感覚。
倉光啓人:「……分かった。大丈夫だ」
園内舞智:(……分かる?私)
倉光啓人:その感覚は、正直……あまり良いものではなかった。違和感、異物感が先走る。
倉光啓人:だが、その言葉を聞いて、頷く 「……分かるよ、舞智」
倉光啓人:「お前なんだな」
園内舞智:(うん。ちょっと、借りるね)手足に痺れを生じる。動かせない。
園内舞智:だが、君の視界の中では、両の手足が動いている。
園内舞智:握って、開いて。その場で足踏みして。感触を確かめているように。
倉光啓人:異物感に続き、強い違和感だった。しかしそれも、舞智の行いだと思えば、そういうものだと思える。信じられる。
園内舞智:(……よし)
園内舞智:急速に手足の痺れが引いていく。異物感も薄れていく。
園内舞智:ぱち、と倒れた少女が目を開ける。
園内舞智:同時、身体が軽くなる。正確には違う。
園内舞智:少しの入力で、過敏なほどに肉体が挙動する。
園内舞智:おそらく、全力の入力をすれば、今まで動けた以上の力を、速度を出せるだろうと確信できる。
倉光啓人:「うおっ……」 加速感、とでも言えば良いのだろうか。今まで感じたことのない身体能力を感じられる。
園内舞智:「教えたの。倉光の手足に、直接」
園内舞智:「こんな日、来ると思ってなかった」
倉光啓人:「分かんねえし、やっぱり。……でもこれなら」 もしかしたら、届くかもしれない……絶対的な先輩であった、"リンキード"に。
リンキード:「……なんかヤな感じだな~」


GM:次は行動値4、園内想羽さんの手番になります
園内想羽:じゃあマイナーで戦闘移動します。エンゲージを出て、後方に5m
園内想羽:メジャーは放棄。演出はしなくていいかな
園内舞智:詰められてるからメジャー離脱かも
GM:そうですね。結果は同じなので気にしない


GM:次のラウンド。セットアップでなにかするかな
園内舞智:ないです~
園内想羽:あっそうだった 失礼
GM:リンキードからは何もありません
園内想羽:死にかけらしいし支援いらんかな……なしで


GM:ではリンキードの手番。
リンキード:マイナーなし。メジャーで《鮮血の一撃》《血の宴》《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》《乾きの主》
リンキード:HP2点消費しつつ、倉光舞智に攻撃します
園内舞智:やめて~
倉光啓人:名字が合流してて動揺しちゃった
リンキード:後さっきダイス一個多かったみたい。振るね
リンキード:12DX7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,2,2,5,5,5,5,7,7,8,9,9]+10[2,4,5,9,10]+10[6,10]+10[8]+5[5]+4 → 49

倉光啓人:殺意ヤバ
園内舞智:ひえ……
園内舞智:2dx 一応ドッジ
DoubleCross : (2DX10) → 9[5,9] → 9

倉光啓人:5dx=>49
DoubleCross : (5DX10>=49) → 10[2,7,9,9,10]+4[4] → 14 → 失敗

倉光啓人:むちゃをいうな
園内舞智:行動放棄で倉光くんをカバーリングします。
GM:当たったらHP20回復するよ~
リンキード:5d10+10 装甲無視
DoubleCross : (5D10+10) → 31[9,3,2,8,9]+10 → 41

園内舞智:《リザレクト》します
園内舞智:園内舞智のHPを1d10(→ 7)に変更 (3 → 7)
園内舞智:園内舞智の侵食率を7(→ 7)増加 (59 → 66)
GM:倉光君リザレクト!
倉光啓人:カバーされたから!
GM:あっそうだった
GM:じゃあ演出します


リンキード:「僕に懐いてると思ってたのに、なっ!」
リンキード:再び血の刃を振るう。操る血の量は少なくなっているが
リンキード:先ほどよりもより鋭さを増した剣が君達二人を両断しようとするよ
園内舞智:ぱっと無防備に手前に出る。
園内舞智:先に当たってしまえば、血の扇の範囲に穴が開く。
倉光啓人:再びの痛みを覚悟して身構えていたが 「……舞智!?」
園内舞智:「う……あああっ!」
倉光啓人:彼女の目論見どおり、発生した攻撃の間隙に、倉光は収まった (俺を庇って……!)
リンキード:「あ~……益々……」
園内舞智:「ふうっ、ふうっ……!」食いしばってその場に立っているが、しばらくして膝をつく。
園内想羽:「また、そういう無茶してっ」しゅる、と杭から外れた糸が倒れかかる彼女の身体を刃圏の外へと引き戻す。倉光がこっちのフォローを気にせず、攻撃に専念できるように。
GM:舞智の血がリンキードの元へ吸い上げられていくよ。
園内舞智:「……わ」
園内舞智:「私の血なんて、吸収しちゃっていいの」
園内舞智:「よくないかもよ」特にそういう効用はない。ただの思いつきのブラフ。
リンキード:「よくなかったかもな~」彼の表情を見て「“フラッシュエッジ”くん」
リンキード:「やっぱダメ?」
倉光啓人:「……駄目……っていうか……」
倉光啓人:「"リンキード"さんのことは、マジで尊敬してますけど」
倉光啓人:「……だからってさ」

GM:行動値8、倉光君の手番になるよ
倉光啓人:行動します。マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》
倉光啓人:尊敬する"リンキード"さんを斬るぜ やるぜ
GM:きな!
GM:イベイジョンを超えられるかな
倉光啓人:《強化の雷光》により、ダイスは+7……!
倉光啓人:16dx8 
DoubleCross : (16DX8) → 10[1,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,8,9,10,10]+10[3,5,8,10]+10[3,8]+2[2] → 32

リンキード:ダイス数の暴力~!命中します
リンキード:ガード。ダメージを出しな!
倉光啓人:4d10+27
DoubleCross : (4D10+27) → 25[5,6,6,8]+27 → 52

リンキード:ぱや~!耐えられません。戦闘不能に!
GM:リンキードは《リザレクト》で戦闘不能を回復しますが
GM:その隙に“ジェマドの刻印”を使って外へ逃げることは出来るでしょう。戦闘終了です
GM:演出をどうぞ

倉光啓人:舞智に身体を……裡から『触られて』というべきか。
倉光啓人:ともかくそれ以来、身体の動きが目覚ましく軽く、鋭く、力強い。派手に動かさなくても分かるくらいだ。
倉光啓人:「……」 申し訳ない、とか、すみません、とか、言いたい気分もあったが
倉光啓人:現状の厳しさは変わらない。そんな自己満足の謝罪を口にするよりも重要なことがある。
倉光啓人:(……ここで蹴りをつける)
倉光啓人:(本気で行く!)
倉光啓人:地を蹴る。想像以上に身体は軽い。"リンキード"への肉薄は一瞬だ。
倉光啓人:だから一撃を浴びせ……しかしそれはフェイント。そのまま"リンキード"の後方へ駆け抜け、踏ん張り
倉光啓人:「だあぁッ!!」 背後より雷の杭を振り抜いて、叩き込む!
リンキード:その動きにすら一瞬反応仕掛ける。いや、反応できたからこそ
リンキード:その上で仕掛けられた一撃には追いつけない。「……ったぁ!」
倉光啓人:「はッ……はあッ!」
リンキード:打撃をもろに受ける。戦闘技術に秀でているとはいえ、その体躯は少女のものだ。
リンキード:大きく吹き飛ばされ……リザレクトで復帰するも、君達との距離が離れる。
倉光啓人:初めて実戦で打ちのめした人間の相手は、この上なく敬意を払う先輩だった。意外なくらいに軽かった、最後の一撃の感覚が手に残る。
倉光啓人:だが、それに耽っている時間なんてない。目論見通り、"リンキード"を一時的にでも押さえることはできた……!
倉光啓人:「舞智! 想羽!」 声を上げる
倉光啓人:「行こう! ワープとか……できるんだろ! 俺が来たみたいに!」
園内舞智:「……!」
園内想羽:「あれはでも……さっき、動かなくって」
園内想羽:いや、完全に機能が停止しているのだとしたら、それもおかしな話だ。なら……
GM:舞智と想羽では既に“ジェマドの刻印”を利用することは出来ない。だが、倉光の腕の制御装置はまだ生きている。
園内想羽:「倉光くん、こっち来てっ!」
園内舞智:「いけるかも!」そわと反対側の手を取って引く。
“ランブルルード”:「……ぬああああっ!」
倉光啓人:「ああ!」 想羽と舞智と駆ける。"ジェマドの刻印"を目指して
園内想羽:糸を振り回し、機器を引き倒して背後の道を塞ぐようにしながら走る。……あのレベルのオーヴァード相手には、気休め程度の邪魔でしかないだろうけど。
“ランブルルード”:遂にアウルトラベルを炭に換え自由になった“ランブルルード”が君達に向かってくる。だが、もう遅い
倉光啓人:("リンキード"さんは、確か……)
倉光啓人:ここにやってきた時の彼女の言葉を思い出す。
“ランブルルード”:「この愚か者が……。ここを逃げおおせたとしても無駄だ!」
“ランブルルード”:「貴様らはこの市から出ることなどできん!UGNから逃れられると想うな」
倉光啓人:――腕輪をかざして、僕と一緒に碑文棟へ行きたいって念じてみてね――
倉光啓人:「……想羽、舞智!」
倉光啓人:紋章へ腕輪をかざす。二人の体を強く抱え寄せて。
倉光啓人:「思ってくれ……俺と一緒に行きたいって!」
“ランブルルード”:「この……裏切り者|ダブルクロスがぁ!」
園内想羽:「はい……!」能力を解除し、ぎゅうと少年に身を寄せる。
園内舞智:「うんっ」ぎゅっと抱きついて、念じる。
園内舞智:一緒に行きたいと。3人で。
GM:炎が君達3人の体を包むその寸前……"ジェマドの刻印"が光り
GM:君達は逃げ出す。“サンクタム”セルの外へ。
GM:それは3人の、果の見えない長い逃避行の始まりだった。


GM:シーンを終了します。ロイスの取得が可能です。
倉光啓人:保留……にしておこうかな。
園内舞智:シナリオロイス死んじゃったけど取っておこ
園内想羽:うーん 感情変更するにしてももうちょっと話してからかな
園内想羽:保留です
GM:死にました
倉光啓人:あ、あと
園内舞智:“アウルトラベル”/有為/恐怖:○/ロイス
倉光啓人:最後の攻撃の侵蝕率を上げていなかったので……あげます
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (65 → 69)
倉光啓人:HPも減らします
倉光啓人:倉光啓人のHPを16(→ 16)に変更 (18 → 16)
倉光啓人:以上です
GM:では今日はここまで。続きは明日14時からで問題ないかな
倉光啓人:行けます!
園内舞智:はあーい
園内想羽:あっごめんまってね
GM:大丈夫!待つよ~
園内想羽:す、すみません昼は普通に労働が発生してました……夜はいけます
倉光啓人:平日なのだ
GM:あらー大変!ではお疲れの所申し訳ないが21時からお願いします!
GM:次回もよろしくね~
園内想羽:間違って日程表◯つけちゃってた 失礼しました……
園内想羽:21時了解です!
園内舞智:はーい
GM:そういうこともある!21時からやりましょう!
倉光啓人:明日21時了解!
GM:次のシーンからは、情報収集と並行して
GM:シーンの初めに潜伏判定というものを行ってもらうよ。
GM:1d10を振って、出目に対応したイベントが起き
GM:指定した技能で判定を行ってもらいます。失敗すると情報収集を行なうことが出来ず、2d10のダメージを受けてもらうよ。購入とかもなし。
園内舞智:つら!
園内想羽:そここなせないことにはというわけね
GM:チャレンジは何人でも出来ますが、挑戦したキャラクターは情報収集を行えません。
倉光啓人:ひえ~
GM:まあ君達追われてるので
GM:そう簡単に休んだり情報収集なんて出来ないということですね。
倉光啓人:相手、中規模のUGNだからな……説得力がありすぎる
GM:表は次のような感じになってます
1.『休息施設にトラブルが発生する。適切な対処を取らねば余計な消耗を招くだろう』 〈知識:機械工学〉 【肉体】 難易度7

2.『情報提供者に裏切られる。どうにかしてこの危機を脱しなければ』【肉体】【精神】難易度12

3.『手傷を負う、あるいは体調不良に見舞われる。適切な応急手当をしなければ』〈知識:医療〉【感覚】難易度9

4.『調査中、追手に見つかりかける。息を潜めるため狭隘な場所に隠れることに』〈知覚〉〈意思〉で判定。難易度8

5.『尾行を撃退するも警察に物音を聞かれてしまう。どうにかして眼をごまかさねば』〈知覚〉〈白兵〉で判定。難易度9

6.『休息場所が見つからない。仕方なく粗悪なレジャーホテルに泊まることになる』〈調達〉〈意思〉難易度7

7.『予想外の襲撃を受け、食事や着替えを始めとした物資を失う』〈調達〉〈白兵〉難易度12

8.『路銀が尽きる。何らかの方法で逃亡資金を調達しなければ』〈調達〉〈芸術:任意〉難易度8

9.『無関係の市民とトラブル。レネゲイド抜きで切り抜けなければ』〈白兵〉【社会】難易度12

10.『トラブル無く休息が取れる。久しぶりに穏やかな時間が流れる』判定なし
GM:こんな感じになってます。基本的に一度出たものと同じ出目が出たら一個上にずらします。
GM:あ、上というのは数字が小さい方という意味です。
GM:という感じです。頑張ってUGNの魔の手から逃れよう!


【ミドルフェイズ2】

GM:次はミドルシーン2。先ほどのシーンの後、市中に転送された所から始めるよ
GM:少し描写をしてもらってから、潜伏判定を行ってもらう感じかな。
GM:問題なければ全員登場してもらおう。登場侵蝕をお願いします。
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 8)増加 (69 → 77)
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 9)増加 (65 → 74)
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 10)増加 (66 → 76)
GM:滅茶苦茶緊迫してる
園内舞智:逃走中かもしれん


GM:“ジェマドの刻印”によって転送されたのは、園内姉妹が出入り口として教えられていた倉庫の一角だった。
GM:ほとんど明かりの入らない暗い倉庫の中に君達は投げ出されるような形で出現する。
倉光啓人:「うわっ……!」
園内想羽:「うぎゅっ」バランスを崩して下敷きになり、小さく悲鳴を零す。
倉光啓人:二人を抱き寄せた状態のまま、突然の転移の酔いに負け、その場に転倒する。
GM:周囲に人の気配はない。UGNの人員もここまでは回されていないようだ。
園内舞智:「うえっ」
GM:最も、刻印が掌握されているなら、君達がここに転送されたのが特定されるのは時間の問題かもしれないが。
倉光啓人:「うっく、目が……悪いっ……」 頭をふらつかせながらも、どうにか手をついて二人の上から立ち上がろうとする
園内想羽:「んん……大丈夫、ですっ」這うように身を起こして、闇の深い周囲に目を凝らす。
園内想羽:「この辺りは包囲されてない……のかな」
園内舞智:「う~……」寄りかかるように支えにして身体を起こす。
園内舞智:「あっえっと、まずあれだよ、あれ」
園内舞智:「刻印壊す!」
GM:セルメンバーが“ジェマドの刻印”を使って逃げることは想定されてなかったのかもしれません。
園内想羽:「あ……そうですね、また使われたら……!」
園内舞智:発見のおそれがあるときは、刻印の記された物ごと隠滅するようにと。
園内舞智:そう言われていた気がする。したことは一度もなかったが。
園内想羽:咄嗟に手頃な叩きつけるものを探しかけて、倉光くんと目が合う。
GM:UGN側が“ジェマドの刻印”の機能を掌握しているという確信があったのだろう。
倉光啓人:「ふう、ふう……」 どうにか膝立ちになり、荒っぽい呼吸をする。先程までの戦闘と、そのままの勢いの転移は、倉光には十分過酷な行脚であった
倉光啓人:「……ああ、分かった。壊すんだな、その……大丈夫、それくらいなら」
園内舞智:「倉光……平気……?」
園内想羽:「あ……だ、大丈夫……?」
園内舞智:心配そうに袖をつかんで。「私たちがやれたらいいんだけど」
園内想羽:アウルの言葉を思い出す。私達の能力は受ける側の負担が大きい、と。
園内舞智:「そういうの、出来なくて……」
倉光啓人:想羽に頷き返し、ふらつくように立ち上がる 「平気だ。ちょっと……色々あり過ぎてさ」
倉光啓人:「大丈夫」 辛そうながらも、舞智に笑いかけると、最低限の大きさの雷の杭を生成し
園内想羽:「……本当に危なくなったら、ちゃんと教えてくださいね」
倉光啓人:そのまま刻印へ突き刺します。少しずれたが、破壊は十分できるだろう
倉光啓人:そしてそのまま、壁を背に座り込む 「ふうっ……これでひとまず、大丈夫なのか?」
GM:では刻まれていた壁面が砕け、キィン、という高い音をたてジェマドの刻印はその力を失うよ。
園内想羽:「うん……これで、もう動かないはずです」壊れた刻印を触って確かめながら。
園内舞智:「でも……ここに行ったってのは分かっちゃう気がする」
倉光啓人:「ってことは……あんまゆっくりもしてられない?」
園内舞智:こくこくと頷く。
園内舞智:「離れなきゃ……離れて……どこか……」
園内舞智:「……どこか……?」
園内想羽:「……」
倉光啓人:「……ごめん、その前にさ。舞智、想羽」
倉光啓人:「最低限確認したいんだけど。っていうか、お互い確認、しときたいだろ……」
倉光啓人:UGNから支給された、転移のための腕輪と、スカウターつきのマスクを手にしている
園内舞智:「……うん」
園内想羽:『……"ブラックナイト"に合流すれば、何とかなるかな』そう口にしかけて、迷う。
園内想羽:倉光くんを見る。彼をあんなやつらと関わりを持たせるのは、どうも気が咎めた。連中と関わるようになってから、私達も、お父さんもおかしくなった。あいつらは、疫病神だ。
倉光啓人:「二人がオーヴァードだったとか、知らなかったし。それだけならまだしも、FHのとこにいて……」
園内想羽:彼らが果たして本当に、UGNに囲まれているこの状況で戦力を割いて自分達を助けてくれるだろうか。それに……
倉光啓人:「いや、違うな……」 首を振り 「とりあえず俺は、UGNなんだ。イリーガルって言って……まあ、バイトみたいなもんで。下っ端だし、全然経験とかないんだけどさ」
倉光啓人:それから、言葉を選ぶようにゆっくり話す 「……で、FHは皆、悪い奴だって聞いてる」
倉光啓人:「舞智、想羽。どうなんだ、その辺……マジな所、聞かせて欲しい」
園内舞智:「……うん」高校に通いたいと言った時、釘を差された。
園内舞智:高校にはUGNの人間が潜入しているかもしれないから注意しろと。だけど、まさか。
園内舞智:「……まさか、倉光だったなんて」ぼそりと言う。
園内舞智:「私もそわもオーヴァードで。ええと……」
園内舞智:「“サンクタム”には、派遣されて来てて」
園内想羽:「所属してるのは、"ブラックナイト"っていうセルなんです。傭兵業のようなことをしてる」
倉光啓人:「派遣……へえ。他にもFHがあるのか」
園内想羽:「お父さんがそいつらに借金して、返せなくなって……それで、私達がオーヴァードだって事も知られてたから」
園内想羽:「うちで上手く使ってやる、って……それが、いつも言ってた私達のバイトです」
倉光啓人:「バイトって、そうだったのか。親の借金で……」 表情が曇る
園内想羽:「まあ……この通り、攻撃とかできないから。お荷物みたいな感じだったんですけど」指から伸びた糸をひらひらとさせて、自重するように笑う。
園内舞智:「そう、だから、FHは、悪い所ってのも、そうなんだろうなって思うけど……」
園内舞智:「……だけど」
園内舞智:「UGNは、そういうところから、オーヴァードを逮捕する警察みたいなところなんでしょ……?」
園内舞智:「なんで……」
園内舞智:「なんで、みんな、何も聞かずに、殺すの」
園内舞智:「UGNのほうが、悪いやつじゃない」
倉光啓人:「……そうだよな」 姉妹の様子を見て、言葉を交わして……もちろん、自分の判断基準が正しいなんて保証は、未だないにしても
倉光啓人:下された命令は、そしてスカウターに表示されていた内容はおかしいと、改めて確信する。
園内想羽:「……でも、倉光くんは」
園内想羽:「その判断に納得しなかったから、こうしたんです……よね?」
倉光啓人:「……舞智の言う通り、命令は、そうじゃなかった」
倉光啓人:手にしたマスクを見せて 「これで、映ってる相手の侵蝕率が見えるって話で……数字が高い奴は絶対に殺せ、っていう命令でさ」
倉光啓人:「あの中にいた人は、みんな高い数字が表示されてた。だから殺して回ったんだと思う。……俺だって、そうしなきゃいけないと思ってたよ」
GM:少なくとも倉光の見た範囲では“サンクタム”の人間は全員がジャームで、保護するべき者は居なかった。
園内舞智:「そんな……」
倉光啓人:「で、二人にも同じように高い数値が見えて……俺は殺せなかった」
倉光啓人:苦々しく笑う 「想羽の言うような、納得しなかったから、って言うほどかっこいいもんじゃなくて……、まあ、そういう所はあるかもしれないけど、二人だから殺せなかっただけだよ」
GM:表示が間違っていたとして、どうやってそのような細工をしたのかも、何故殺すような命令を出したのか、末端の君に推し量ることはできない。
園内舞智:「絶対おかしいよ。私たちはジャームじゃないし……」
園内想羽:「……うん。私も、まちも、ジャームなんかじゃありません」
倉光啓人:「そうだよな。……多分、他の人もジャームなんかじゃなかったんだ」
園内舞智:「それに、私たち……」
園内舞智:「相手の侵蝕ばかり負担させるから、“ジャーム発生機”って、呼ばれてて」
園内舞智:「勝手に能力使うなって。でも。それって……」
倉光啓人:「ジャーム発生機、て……」
園内想羽:「あ、えっと……本当にジャームを発生させた事がある訳じゃ、ないんですよ」
園内想羽:「うちの人達、みんな口悪いですから。すぐそういう言い回しをするんです」
園内舞智:「今はジャームじゃないから、相手の侵蝕をあげるのはダメって言われてたはずで」
園内舞智:「ええと……あっ」言ってから思う。
園内舞智:自分たちがジャームでないという話はいいが。
園内舞智:他のものもジャームではなかったという話をしてしまって、本当に、
園内舞智:大丈夫だったんだろうか。
倉光啓人:「……なんつうか、しんどい所にいたんだな」
倉光啓人:想羽に向けて言う。舞智の危惧した所は特に問題にはならなかったようだ。……倉光もなんとなく、明らかにおかしいということを察している。
園内想羽:「あはは……まあ、悪党の巣窟ですからね」
倉光啓人:「なんとなく分かったよ。UGNの今日の作戦は、なんかすごいおかしかったし……」
倉光啓人:二人に笑いかける 「……二人もFHだからって、別にすごい悪いとかじゃないんだろ、その様子だと」
園内舞智:「うん……その……」
園内舞智:「だいたいお茶くみとか……書類運んだりとか……」
倉光啓人:「雑用じゃん」 笑う 「俺でもできそう」
園内想羽:「記録の上では戦闘員って事にはなってたけど、戦場には来るなって言われてましたからね。さっきの理由で」
園内舞智:「うん。何かあった時の予備で……」
園内舞智:「何か……あったんだけどな」
倉光啓人:「あ、でも……"リンキード"さんと確かに戦う時、すごい力出たもんな……あんな感じなんだ」
GM:……君達が話していると、遠くからサイレンの音が近づいてくる
倉光啓人:「あれを長く続けるとやばい感じで……」 言いかけ、首をすくめる
園内舞智:「……!」
GM:だが、君達を探している訳ではなかったようだ。倉庫の前を通り過ぎ、サイレンはすぐに遠ざかっていく。
園内想羽:「……流石に、まだ見つかったって事はないと思いますけど」
倉光啓人:息をひそめて、サイレンが遠ざかっていくのを聞き、息を吐く 「……だけど、時間の問題なんだよな」
倉光啓人:「いつまでも話してちゃまずいか。えっと……どうしよう」
園内想羽:「区画単位で封鎖してから追い詰める、みたいなのもあり得るかもですね」
倉光啓人:「俺んち……はまあ無理だよな。どっか隠れるとか……? になるのか?」
園内舞智:「警察に話すのも……ダメだよね」
倉光啓人:「多分。警察……っていうか、役所系はUGNと協力してるって聞いたし」
園内舞智:「確か……UGNは政府機関とズブズブ癒着してるって」
園内舞智:「やっぱり本当なんだ……」
倉光啓人:苦笑する 「癒着って。一応治安を守る……みたいな感じだと思うんだけど」
園内想羽:「UGNも公的機関も頼れないってなると……」
倉光啓人:「……"ブラックナイト"? 二人のその、派遣元だっていう……」
園内舞智:「……」首を横に振る。
園内舞智:「“アウルトラベル”の倒された責任を取らされる」
園内舞智:「あっえっと、私たちの上司で……」
園内舞智:「そっちはちゃんとした戦闘員だから……」
倉光啓人:「責任って。俺、あんまよく見えなかったけど、うちの支部長にやられてたんじゃん」
倉光啓人:「舞智や想羽のせいじゃない……」
倉光啓人:「……ってのも通じないの、か?」
GM:しかし二人共、それくらいしかツテが無いのも事実だ。UGN側に見つかれば、ジャームとして殺されると考えれば
園内想羽:「まあ……"アウルトラベル"は、私達のこと大嫌いでしたからね」
園内舞智:「“アロー”はいざという時“ランス”の盾にならないといけないから」
GM:今以上に待遇が悪くなろうと、"ブラックナイト”に頼るほうがマシだという見方もできるかもしれない
園内想羽:「体を張って逃がすなんてあり得ませんから……見捨てて逃げてきたんだな、って断定されるでしょう。実際、その通りなんですけど」
倉光啓人:顔をしかめる 「ひどいな、ホント……」
倉光啓人:「分かった。じゃあ、今すぐに決めなくてもいいけど、とりあえずここは離れよう」
園内想羽:「でも、だからって貴重なオーヴァードを簡単に処分したりは……あ、そうですね」
倉光啓人:ゆっくりと立ち上がる 「話してて、体力はちょっと回復できたし……暗くてあんまり見えてないけど、多分お互いボロボロだろ」
園内想羽:「その辺りどうするか決めるのは、ひとまずもっと逃げてからで」
園内舞智:「……ねえ」
園内舞智:「倉光は?」
園内舞智:「倉光は戻れないの?」
倉光啓人:「俺は……」
倉光啓人:「……はは」 もう何度目かの苦笑 「無理だと思うな。"リンキード"さん……俺のリーダーを、支部長の前でぶん殴っちゃったし」
倉光啓人:「しかも、UGNからしたらジャームのお前らを逃がすために。超・命令違反じゃん」
倉光啓人:「まあ、それでもUGNならなんか、罰とかで済ませてくれるかもしれない……って思ってはいたけど」
倉光啓人:今日の様子を思い出す。次、誰かのスカウターに自分が映った時、そこに『150%』と表示されない保証があるだろうか?
倉光啓人:「……へへ。ま、戻れないな! お前らと一緒だよ」
倉光啓人:敢えて明るく言う。当然空元気だ
園内想羽:「……ふふ。私達、やっぱり悪い人かも」
園内想羽:「倉光くんをこんな風にしちゃった」こちらも冗談のような調子で笑って応じる。
園内舞智:「……」
園内舞智:「……あの、あのね」しゅんと顔を伏せて。
倉光啓人:「ん?」
園内舞智:「……ごめんね。でも、嬉しかった」
園内舞智:「言ってなかったから。そわを助けてくれて、ありがとう」
倉光啓人:「……おう」 浅く頷き
園内想羽:「うん……その、なんて言ったらいいのかな」
園内想羽:「倉光くんが選んだこと、批難する人はいっぱいいると思いますし……後悔することも、あるかもしれませんけど」
園内想羽:「私達は、そうしてくれてよかったって思ってますから」
倉光啓人:「……ああ、うん」 わずかに首を振り 「正直、後悔が全然ないって言ったら、ウソだよ」
倉光啓人:「"リンキード"さん、殴っちゃったし……支部長の怒り方、やばかったし」
倉光啓人:「……それでも……舞智と想羽を殺さずに澄んで……助けられて、良かった」
倉光啓人:「それだけは絶対マジだから……うん」
倉光啓人:そう改まって言葉にすると、なんだか少しもの恥ずかしく、それを誤魔化すように歩き始める
倉光啓人:「行こうぜ。……どこかは分かんないけど、とりあえず、ここ以外に!」
GM:では潜伏判定と、その後に出来る情報収集の項目を貼っておこう
・市外への逃亡経路 〈知識:地理〉〈情報:FH、UGN〉9
・“ブラックナイトセル”の対応〈情報:UGN、裏社会〉8
・“サンクタムセル”について〈情報:UGN、噂話〉6 11
・“UGNX市支部について”〈情報:FH、裏社会〉7 12
1.『休息施設にトラブルが発生する。適切な対処を取らねば余計な消耗を招くだろう』 〈知識:機械工学〉 【肉体】 難易度7

2.『情報提供者に裏切られる。どうにかしてこの危機を脱しなければ』【肉体】【精神】難易度12

3.『手傷を負う、あるいは体調不良に見舞われる。適切な応急手当をしなければ』〈知識:医療〉【感覚】難易度9

4.『調査中、追手に見つかりかける。息を潜めるため狭隘な場所に隠れることに』〈知覚〉〈意思〉で判定。難易度8

5.『尾行を撃退するも警察に物音を聞かれてしまう』〈知覚〉〈白兵〉で判定。難易度9

6.『休息場所が見つからない。仕方なく粗悪なレジャーホテルに泊まることになる』〈調達〉〈意思〉難易度7

7.『予想外の襲撃を受け、着替えを始めとした物資を失う。』〈調達〉〈白兵〉難易度12

8.『路銀が尽きる。何らかの方法で逃亡資金を調達しなければ』〈調達〉〈芸術:任意〉難易度8

9.『無関係の市民とトラブル。レネゲイド抜きで切り抜けなければ』〈白兵〉【社会】難易度12

10.『トラブル無く休息が取れる。久しぶりに穏やかな時間が流れる』判定なし
園内舞智:難易度高いな……
園内舞智:うちら社会カスパーティで行けるかな
GM:PCを代表して倉光くんに1d10を振ってもらおうかな
倉光啓人:情報は想羽に任せるため、何とか俺と舞智で行けそうなのを……出したい! 振ります!
倉光啓人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

倉光啓人:白兵! ……12!?
GM:白兵12か【社会】12ですね
倉光啓人:これエフェクトて大丈夫なんですかね
GM:そういえばレネゲイド抜きって書いてあるな
倉光啓人:目立たないようにとか、ワーディングを使わないようにというニュアンスであれば……
倉光啓人:良いんじゃないかな……!?
GM:ワーディングとか使うなって意味あいで付けてたから……使ってもいいんじゃないかな
園内想羽:なるほどね
園内舞智:なるほどね
倉光啓人:よかった。ではコストを払って切り抜けましょう。《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》で判定します
GM:では判定をお願いしようかな
倉光啓人:9dx8=>12
DoubleCross : (9DX8>=12) → 10[1,1,5,5,6,6,9,10,10]+10[1,7,8]+10[10]+3[3] → 33 → 成功

園内舞智:さすが
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (77 → 81)
倉光啓人:倉光啓人のHPを14(→ 14)に変更 (16 → 14)
園内想羽:つよい
GM:見事成功!絡んできた半グレを容赦なく返り討ちにできるよ。
園内想羽:じゃあ情報もこのまま判定かな
GM:情報の方もやってもらおうか
園内想羽:財産点って使えますよね?
GM:使えます!
園内舞智:やった~
園内想羽:なるほどね じゃあUGN調べようかなあ
GM:潜伏の方も社会が絡んでいるやつは使えます
園内想羽:・“UGNX市支部について”〈情報:FH、裏社会〉7 12 いきます
GM:どうぞどうぞ
園内想羽:コネ:情報収集チーム使用
園内舞智:・“ブラックナイトセル”の対応〈情報:UGN、裏社会〉8 にします 情報収集チーム使って裏社会で判定
園内想羽:6dx+3>=7 ,12
DoubleCross : (6DX10+3>=7) → 10[2,7,8,9,10,10]+10[5,10]+2[2]+3 → 25 → 成功

園内舞智:2dx+3>=8
DoubleCross : (2DX10+3>=8) → 8[7,8]+3 → 11 → 成功

GM:おおー。二人共成功だ
園内想羽:いっぱいぬけましたね
GM:では結果をはろう
園内舞智:わーいわーい
◆“UGNX市支部について”〈情報:FH、裏社会〉7 12
“ランブルルード”が率いる支部。規模は比較的大きな部類に入る。
大規模な資金運用による非正規戦力の囲い込みや実験段階のEXレネゲイドの投入などを行なう
UGNの中でも武闘派に分類される過激な支部。

今回行われた“サンクタム”セル襲撃に対しては疑問を持っている支部員も多く、
支部長派とそれ以外のメンバーの間では意見の対立が起きている。

現在はUGNを裏切り逃亡した“フラッシュエッジ”の追跡と殺害を目的に動いているが、
作戦の正当性を崩す証拠を見つけその情報を内部に流すことができれば追跡の手が緩むかもしれない。

支部の上層部にしか知らされていなかったが、“サンクタム”セル襲撃の数日前に
FHエージェントの一部が“サンクタム”を裏切り、UGNX市支部へ投降したという記録がある。

遺産制御実験が失敗したという情報や、“ジェマドの刻印”の技術提供は、このメンバーによって行われたようだ
◆“ブラックナイト”セルの対応〈情報:UGN、裏社会〉8

“サンクタム”セルとの契約は危険度最大、死亡前提での契約がセルと交わされていた事がわかった。
これはセル側だけが把握していた事実であり、メンバーには知らされてない。
“サンクタム”セルに派遣されたのは味方への暴力行為を働く者や、ジャーム化への過剰推進を引き起こすなど問題のあるメンバーばかりであり、
“ブラックナイト”セルはそういった者たちの処分も兼ねて契約を行っていたのだと思われる。

“サンクタム”セルで何が起こったかは既に把握しているはずだが、目立った動きはないのもこのためだろう。
“ブラックナイト”セルが救援を派遣する可能性はほぼないと見ていい。

セルの保護を受けるとしてもX市からの脱出は自力で行わなければならない。
GM:では描写の方に移っていきましょう。


GM:君達は一先ず一夜を明かせる場所を求め、港湾部に隣接する繁華街へと向かっていた。
GM:この辺りは一際治安が悪い。UGNの捜査が及びにくくはあるが、明らかに訳ありな様子をしている、負傷した園内姉妹にとっては危険な場所でもある。
倉光啓人:揃ってボロボロな高校生男子に、幼い顔立ちの双子。どうしたって目立つ取り合わせ。それでいて、下手に目立ってはUGNに追跡される。
倉光啓人:その危惧から、倉光は一旦二人を路地裏の雑居ビルの階段で休ませて、どうにか一夜を明かせる場所を探すべく、一人で動いていた。
GM:倉光が去ってから程なくして、君達に近づいてくる影がある。
タトゥーの入ったチンピラ:「ヨウお嬢ちゃ~ん?こんな夜遅くにこんな場所で何してるのかな~?」
酔っ払った大男:「その様子だとワケアリって感じじゃねえか?」
園内舞智:「え……あ」追手かと思った。ビクリと震える。
イカれた男:「ヒッヒっ。俺たちに話してみろよ。力になるぜ~?」
園内舞智:「け……結構です。人を待ってるので……」
園内想羽:「……人と待ち合わせているんです。大丈夫ですから、お構いなく」
園内想羽:手で傷を隠しながら、笑みを作って応じる。
タトゥーの入ったチンピラ:「マアマア、そんな連れないこと言わずにさぁ」舞智の隣に座り、馴れ馴れしく肩を組む
園内舞智:「やっ……」ばっと振り払う。
園内舞智:《ワーディング》を咄嗟に使おうとする。
園内想羽:「まち、ダメ」
園内舞智:「そわ……!でも……」
イカれた男:「ヒヒヒ、うわ、胸でっか!ねえ、君何歳?制服来てるってことは高校生かな?」想羽の隣に腰掛け乱暴に胸を触る
園内想羽:「は、え……ちょっと、どこ触ってるんですかっ」
園内舞智:男の顔を殴る。
園内舞智:全然威力のあるパンチではない。
園内想羽:落ち着いて姉を制しようとしていたが、あまりに暴挙に一瞬思考が真っ白になる。……気づけば眼の前で彼女が手を出している。
イカれた男:「おほ」殴られてもびくともせず「かわい~。猫ちゃんのパンチかと思ったぜ」
酔っ払った大男:「おいおい、親切にしてやったのにその対応はねえだろ」逃げ場を塞ぐように正面に座り込み舞智の腕を掴む
園内舞智:「今すぐ消えて……うっ」なすすべなく掴まれる。
タトゥーの入ったチンピラ:「あ~あ~。こっちは優しく話を聞いてやろうと思ってたのに」
園内想羽:「やめなさい、ちょっと……!」
園内舞智:「離し……離して!」蹴ろうとする。
タトゥーの入ったチンピラ:「先に手足したのはそっちだからな?これ正当防衛だから」
園内想羽:「必要ないと言ってるんです。警察、呼びましたからね……!」後ろ手にスマホをやり何かを操作する仕草をしつつ、きっと睨みつける。……ブラフだ。呼べるわけがない。
イカれた男:「ヒヒ、気が強くていいねえ!おい、こいつ俺のな!」
イカれた男:蹴り上げようとした足を手で止め、後ろに回りかぶさるように抱きつく
イカれた男:生暖かい、薬物の匂いの混ざった息が君の顔にかかるよ
園内舞智:「あぐっ」踊り場の床に押し付けられ、苦悶の声を上げる。
酔っ払った大男:「何勝手に決めてんだ?……って、ああなったらもう聞かねえか」
園内想羽:「な、何を考えてるんですか……!? ちょっと、やめなさいってば……」
園内舞智:「やだ……やだっ!」
園内舞智:「離せ……離してっ!」
酔っ払った大男:「しょうがねえな。おい、人の心配してる場合か」
酔っ払った大男:想羽の顔を掴んで
園内想羽:「う、ぐっ」
酔っ払った大男:「お前はこっちだ。俺たち二人の相手してもらうからな」
園内舞智:「そわ……!」
タトゥーの入ったチンピラ:「でもあっちよりかはマシだと思うぜ~?大人しくしてたら優しくしてやるからよ。ぎゃはははは!」
園内舞智:「だ、ダメ!それはダメ!」
園内舞智:「そわには手出さないで……!」
倉光啓人:カラン、カランカラン
倉光啓人:近くの建物の壁に立てかけていた鉄パイプが倒れ、転がる音がした。そこに立っているのは倉光だ。
園内想羽:「ま、ち……っ」身長差のある相手に襟をぐいと掴み上げられ、苦しそうな声を漏らす。……もうワーディングを使うしかないだろうか、と覚悟しかけて。
倉光啓人:「……すみませんけど」 その声はいくぶんか低い
イカれた男:「ぷくく。手出さないで~」声真似をし「だってよ!声もかわいいね~すぐにもっと可愛い声……」
倉光啓人:「その二人、俺の……連れで。良いですかね」
タトゥーの入ったチンピラ:「……あ?何だてめぇ。こっちは今取り込み中なんだよ」
倉光啓人:「どいてもらっても……?」
タトゥーの入ったチンピラ:「へぇ。連れねえ。でも悪いな。もうオレたちの連れだから」
タトゥーの入ったチンピラ:懐から折りたたみ式のナイフを取り出し、音を立てて弄ぶ
倉光啓人:「……」 浅く息を吐くと、先程音を立てて倒れた鉄パイプを拾い
タトゥーの入ったチンピラ:「痛い目見たくねえよな?メガネくんわかったらさっさと来た道戻って……」
倉光啓人:ろくに言葉も発さないまま距離を詰め、タトゥーのチンピラの腕を殴りつける。
倉光啓人:エフェクトはほとんど使っていない。が、それでも戦闘型オーヴァードの膂力をぶつけてやった。
倉光啓人:……多少の距離はあったが、その様子は目に見えたし、二人の悲鳴交じりの声も聞こえていた。
タトゥーの入ったチンピラ:「ぎ、ぎゃあっ!て、てめっ……!ひい、う、腕が、腕が~!」
タトゥーの入ったチンピラ:ナイフを落とす……だけでは済まない。完全にへし折れ曲がってはいけない方向に曲がっている
倉光啓人:交渉とか、説得とか、そういったものをしてやれるとは思わない。次いで、舞智に覆いかぶさっていたイカれた男の頭に鉄パイプを振り下ろす。
イカれた男:「はぎゃっ」
園内舞智:「ひっ」自分に覆いかぶさっていたものへの衝撃に、小さく悲鳴を漏らす。
倉光啓人:それを見ると、少しばかり罪悪感が及ぶ。……他人に暴力を振るったことなんて、子供のケンカとUGNの訓練を除けば初めてだった。
酔っ払った大男:「こ、このやろう!良くもダチを!死ね!」
倉光啓人:「なあ、頼むからあんた、この二人連れてって……クソッ」
園内想羽:「ぁ……はっ……はぁっ……」喉を絞めるような拘束が解かれて、息を乱しながら尻餅をつく。
酔っ払った大男:腰にかけていた警棒を伸ばし、君の頭に向かって振り下ろす。
倉光啓人:それをかざした左腕で受ける。ジン、という痛みと痺れ。タトゥーのチンピラと同じようにまっすぐの骨が折れ曲がる。
倉光啓人:だが、その左手で警棒を持っていた腕を掴むと、鉄パイプを胴体と、そして警棒を持っていた腕に、立て続けに振り抜く。
倉光啓人:(……"リンキード"さんに比べれば、全然怖くねえ)
酔っ払った大男:「うるぁああっ!死ねっ!死っ……ゲェッ、エッ!」
酔っ払った大男:路地に転がり、ヘドを吐きながら身悶えする。
倉光啓人:折れ曲がった鉄パイプを捨て、警棒を取る 「……頼むから、どこかに行ってくれ」
タトゥーの入ったチンピラ:「ひ、は、はいぃ!ほ、ほらしっかりしろ!い、行くぞ……!」
倉光啓人:「……二人に手を出しただろ。それじゃ俺も容赦はできない」
GM:君に完全に打ちのめされ、3人のチンピラはふらふらと逃げていくよ。
倉光啓人:大男の警棒で折られた腕は、まっすぐに添えてしばらく押さえていると、自ず回復する。これくらいのダメージも、再生も、慣れたものだ。"リンキード"に叩き込まれた。
倉光啓人:逃げて行く3人の方を見たまま……あるいは、気まずさで2人の方を見られないまま
倉光啓人:「……ごめん。まさかこんなどうしようもない連中がいるなんて、想像してなかった」
園内舞智:ゆるりと上体を起こすが、まだしゃがみ込んだまま。
園内想羽:「まち……大丈夫、ですか?」
倉光啓人:「その……俺の判断ミスだ。……戻ってくるのも遅くて……」
園内舞智:「大丈夫って……そわだって……」
倉光啓人:「……いや、ともかく」 首を振る。情けない、弁解ばかりじゃないか……二人の方を見る 「怪我とか大丈夫か」
園内舞智:「……」言いながら涙ぐんでいる。
園内舞智:「……うん……」
園内想羽:「わ……私は、平気…………じゃないけど」
園内想羽:「……あ、ううん! 倉光くんは、何も悪くないですから……」
倉光啓人:「……っくそ、あいつら……」 苦々しく怒りを滲ませるが、それ以上どうにかできるものでもない
倉光啓人:「ともかく、休めそうな所は見つけてきた。なんか、何も入ってなさそうな事務所っぽい所で……何もなかったけど、何もなかったからこそ大丈夫のはず」
園内想羽:どこか放心した様子だったが、謝罪の言葉を述べる彼に気づいて困ったような笑顔を作る。
園内舞智:「……倉光は」
倉光啓人:「カギもあったから……とりあえず安全だと思う。もうあんな目には遭わせないから」
園内舞智:「居る?どっか行かない?」
園内舞智:乱れた前髪を整えて、目をこする。
倉光啓人:「いる。行かない」 力強く言った後 「……いや、さっきまで行ってたけど……」
倉光啓人:膝をついて、舞智に視線の高さを合わせる 「もう行かない。危険だって分かった」
倉光啓人:「3人一緒だ」
園内舞智:「……うん」
園内想羽:「あ……そ、そんなに重く受け止めなくても……いいんじゃないかなって、思いますけど」
園内想羽:「でも……うん」
倉光啓人:「いや……重く受け止めるよ。俺の失敗だった」 想羽の方を見て
倉光啓人:「実際、チンピラじゃなくてUGNだったら、もっとやばかったし……」
園内想羽:「……私も、一緒にいてくれると、安心する。かも」
倉光啓人:「もちろん。想羽も一緒だ。一緒にいる、ちゃんと」
園内想羽:「うん……ありがと」
倉光啓人:……少しだけ、肩に手を置くとか、抱きしめるとか……そういうことをしたい、してやりたい、という気持ちも疼いたが。
園内想羽:強張っていた表情を崩すような笑みを浮かべて、じっとその顔を見て。
倉光啓人:起きた事が事であったため、結局それはできず 「……おう」 視線に気付き、笑みだけを返す
園内想羽:「……あの」そっと顔を近づけ、耳打ちする。「まちの手、握ってあげててくれませんか」
倉光啓人:「え……」
園内想羽:「私では、不安をはらってあげられませんし。……ちょっとの間だけで、いいですから」それだけ言って、また離れて。
倉光啓人:表情には少し動揺が見えたが、わずかに頷くと、舞智の方を見て
倉光啓人:「……舞智」 名前を呼びながら、そっとその手に触れる
倉光啓人:ゆっくりと、包み込むように、小さく細い手を、大きな両手で包み込むように握る。
園内舞智:一瞬ビクリと引っ込めようとするが、君を見て。止まる。
園内舞智:そのまま弱々しく、く、と軽く握り返す。
倉光啓人:また応じるように、そっと優しく、手を握り返す
園内想羽:「……ふふ。じゃあ、移動しましょうか」その様子をちらと見やり、微笑みを浮かべて。
倉光啓人:「俺は……どこにも行かない」
倉光啓人:「一緒に行こう、舞智。想羽と、俺とだ」
園内舞智:「うん。……うん」半身を預けて、委ねるようにして。
園内舞智:「倉光が居て、よかった」
GM:君達は倉光が見つけた休息場所へ向かい始めた。逃亡一日目。まだ先は長い。


GM:シーンを終了します。ロイスの取得、購入が行なえます
園内舞智:ロイスは保留しよう
倉光啓人:初期ロイスの園内舞智を変更 ○誠意/不信感 → ○庇護/悔悟
園内舞智:購入は何がいいだろう とりあえず応急集めるか
倉光啓人:購入っていうか、応急手当キットをまず使います
園内想羽:倉光 啓人:◯幸福感/羨望 → 倉光 啓人:◯信頼/罪悪感 にします
倉光啓人:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[6,4] → 10

園内舞智:2dx+6>=8
DoubleCross : (2DX10+6>=8) → 6[2,6]+6 → 12 → 成功

倉光啓人:倉光啓人のHPを24(→ 24)に変更 (14 → 24)
倉光啓人:で、応急手当キットを買います
倉光啓人:3dx=>8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 9[1,7,9] → 9 → 成功

倉光啓人:買えた! 以上ス
園内想羽:まあそうね 倉光くんHP削れがちだから……私も王宮買っておこう
園内想羽:王宮じゃない 応急
園内舞智:王国築こうとしてる
園内想羽:6dx+3>=8 応急
DoubleCross : (6DX10+3>=8) → 9[2,2,5,6,8,9]+3 → 12 → 成功

園内想羽:買ってそのまま倉光くんにわたしとこ おわりです
GM:では無事に購入も終わり終了。次のシーンに移りましょう。
園内舞智:私も渡しとくね
倉光啓人:受け取ります ウハウハだぜ


【ミドルフェイズ3】

GM:次のシーンは引き続き潜伏と情報のシーン
GM:倉光くんは潜伏シーン表を降ってみてね
倉光啓人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

園内想羽:登場もしたほうがいいかな
園内舞智:そうじゃん
GM:4.『調査中、追手に見つかりかける。息を潜めるため狭隘な場所に隠れることに』〈知覚〉〈意思〉で判定。難易度8
園内舞智:ロッカーだ
GM:この結果を見て登場したい人とかを決めるといいぜ
園内想羽:あっここで選べるわけね
園内舞智:まあ情報出揃ってないし でとこ
倉光啓人:ブラムス白兵 知覚も行けるぜ 出ます
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 2)増加 (81 → 83)
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 8)増加 (76 → 84)
園内舞智:さっきあんなことあったせいで……
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 3)増加 (74 → 77)
・“サンクタムセル”について〈情報:UGN、噂話〉6 11
・市外への逃亡経路 〈知識:地理〉〈情報:FH、UGN〉9
GM:情報項目はこちらに成るよ。
倉光啓人:潜伏判定をします。<知覚>にて勝負
GM:イイデショウ。判定をどうぞ
倉光啓人:5dx+1=>8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 9[2,7,7,8,9]+1 → 10 → 成功

園内舞智:やった~
倉光啓人:よしよし
GM:ギリギリセーフ!このシーンも問題なく情報判定が行なえますよ
園内想羽:じゃあ“サンクタムセル”についていこうかなあ
園内想羽:情報収集チームしつつ 判定します
園内舞智:市外への逃亡経路やります
園内想羽:6dx+2>=6 ,11
DoubleCross : (6DX10+2>=6) → 10[1,2,6,8,9,10]+5[5]+2 → 17 → 成功

園内舞智:情報FH 情報収集チーム使用
園内舞智:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 8[1,3,7,8]+3 → 11 → 成功

倉光啓人:有能双子
GM:すげ~。社会雑魚だけど平気かなって心配してたけど杞憂だった
GM:では貼りますね
◆“サンクタムセル”について〈情報:UGN、噂話〉6 11
FHセルリーダー“オールド・ワン”によって興された研究系のセル。海底遺跡の技術解析、復興を目的としている。
元々治安の悪化していた港湾部の勢力を彼女がまとめあげ、UGN支部と拮抗するような勢力まで成長した。
しかしその過程には不可解な点が多く、“オールド・ワン”はソラリスなどの精神操作能力を持っているのではと噂されている。

“サンクタム”がサルベージした遺産“ジェマドの刻印”の技術は機密扱いであり、
その全貌を知っているのはセルリーダー“オールド・ワン”のみである。
◆市外への逃亡経路 〈知識:地理〉〈情報:FH、UGN〉9

X市は四方を自然に囲まれた天然の要塞とでも言うべき地形をしている。
市外へ出るには公道を通るか、山を超えるか、海を渡るかのいずれかの手段を取るしか無い。
この内公道と海路はUGNの監視が厳しく、足も付きやすい。市街地を抜け山越えを行なうのが現実的だ。
幸い、調査の結果UGNの警戒が薄いルートを特定できた。
次のシーン、トリガーシーンとして山岳部から市外への脱出を試みる事ができる。

また、この情報が明らかになった場合、脱出の希望が見えたことにより侵蝕を-1d10してもいい。
園内舞智:やった~!
園内想羽:おお~
倉光啓人:希望……!
園内想羽:減らしますか 蝕を
園内舞智:します 希望ダイスを
倉光啓人:します 減を
倉光啓人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

園内舞智:園内舞智の修正値を1d10(→ 8)減少 (8 → 0)
園内想羽:1d10 10出すとこ見てて
DoubleCross : (1D10) → 6

園内舞智:ちがう 侵蝕84→76です
倉光啓人:現在値83なので、7減って76に
園内想羽:77->71
GM:それからUGN支部とサンクタムセルの情報を集めたことで新しく開放される情報項目があります
裏切り者ダブルクロス”〈情報:UGN、FH〉 12
・“サンクタム”セルの海底遺跡 〈知識:学問〉〈情報:UGN、噂話〉9
GM:まあこのシーンでは判定できないので
GM:描写とかを頑張ってもらおうか


GM:翌日。君達は倉光の見つけた空きオフィスの中で目を覚ました。
GM:柔らかいベッドなどは無かったが、それでも眠れただけマシだろう。幾らか疲れは取れた。
GM:君達は持っている情報を元に、これからどう動くかを話し合うことにした。
倉光啓人:「……っていうか、そんなに色々分かったのか」
倉光啓人:感心した様子だ。情報収集のノウハウなど当然ない
園内舞智:「うん。データベースへのアクセスは制限されてないし……」
園内舞智:「付箋にパスワード貼ってる研究員の人もいたから」
園内舞智:「自分で覚えられないようなのにしなきゃいいのにね?」
園内舞智:昨晩とは裏腹、いつもの明るい様子。
園内想羽:「元々、親切に説明してくれる人ばかりじゃなかったですしね」
園内想羽:「いろいろ自分で調べられないと、泣きを見るんです。たくさん借金を背負わされたりとか」
倉光啓人:「……まったくだよな」 舞智の明るい様子に、自然と笑みを浮かべる
園内想羽:冗談ぽく笑いながらさらっと言う。
倉光啓人:「うへえ、想羽もしっかりしてるな……」
倉光啓人:借金、の辺りには、少しヒヤッとしたものを感じさせられる。二人とも、痛い目を見て学んだのだろうか。
園内舞智:「とにかく、“ブラックナイト”に頼るよりは……」
園内舞智:「自分たちで市外まで逃げたほうがいいと思う」
園内舞智:「私たちを助ける気はないみたい。少なくともここにいるうちは」
園内想羽:「まあ……やっぱり、そうですよね」
倉光啓人:「本当、とんでもない所だな……でも、市外にさえ行ければ、か」
園内想羽:「自販機の下に転がったのが一円玉なら、みんな諦めちゃいますから」
園内舞智:「私は絶対取るけど……」
園内舞智:「お金ないし……」
園内想羽:「私もいま喩え間違えたかなって思ったとこです」舞智の言葉を聞いて、確かに自分でも取りに行くかもな……と思った。
倉光啓人:「……二人は一円玉なんかじゃないからな。俺にとっては」
倉光啓人:「……」 真面目に否定した所で前言を翻され、微妙な表情になる
園内想羽:「ええ、もちろん。倉光くんがそうじゃないのは、分かっていますよ」
倉光啓人:「サンキュな、想羽……」
倉光啓人:ふう、と気を取り直して 「……ともかく、山だな。山。どっから行けば良いのかも分かったなら……もうそこ行くしかないだろ」
園内舞智:「じゃあ何円玉?」
倉光啓人:「何円とかじゃなくて……ええ、なんになるんだろうな……」
園内想羽:「確かに自力で脱出できるなら、それも一つの手ですが……」
倉光啓人:しばし考える。ギザギザした十円玉とか……十円? いやいや……
倉光啓人:「……海外旅行の時の、大切な思い出のコイン、とか……」
園内舞智:「ふ~ん?」
園内想羽:「どうやらUGNの中にも、私達をここまでして追い立てることに関して異議を唱えている人達もいるみたいで」
倉光啓人:「えっ、あ、UGNの中にも? 異議を唱えてる人が……」
園内舞智:「おお。やっぱり強引だったのはそうなのかな」
園内想羽:「ええ。ですから、そっちを味方につける……というアプローチも、ありはするのかなと」
園内舞智:「でも……」
園内舞智:「流石にその人達に身を寄せる、は無理だよね……?」
倉光啓人:"リンキード"の顔を思い出すが…… 「……いや、うーん」
園内想羽:「それこそ、私達がジャームでないって事をはっきりと証明できたりすれば……」
倉光啓人:「今回の作戦は……俺みたいなアルバイトが見てもおかしな所があったわけだから」
倉光啓人:「当然、他にも気付いてる人はいるだろうし……そういう人なら、もしかしたら平気かもしれない、けど」
園内想羽:「……うん」
倉光啓人:想羽の言葉に、首を振る 「証明とかは、今んところ思いつかない。誰を頼れば良いかも」
園内想羽:「まあ……そうですよね」
園内舞智:「でも、希望が見えただけでもすごいよ!」
園内想羽:「やっぱり、ひとまずは脱出する方向でしょうか」
園内舞智:「うん。山登りしないとだね」
倉光啓人:「うん。俺もそう思う。とりあえず脱出目指せるぶんにはな」
GM:では君達の方針が固まりかけた時。
倉光啓人:「靴だけでも買えればだいぶ違うだろうし。それくらいの金ならギリギリ……」
GM:ギイ、と下の階の扉が開く音がする。誰かが入ってきたようだ。そのまま、コツ、コツと階下から足音が響いてくる。
やる気の無さ気なエージェント:「……おい。お前、聞いたか?昨日この辺りでチンピラ同士の喧嘩があったんだってよ」
倉光啓人:「……!」 目を丸くして顔を上げる 「おいおい……!」
園内想羽:「……!待って、いま誰か……」
園内舞智:「え?人居ないはずじゃ……」
倉光啓人:声を押さえて 「とりあえず荷物持って! 今から逃げるのは……無理っぽいか」
やる気の無さ気なエージェント:「この辺りじゃよく有ることなのになあ。タイミングがタイミングだ」
園内舞智:「ど……どうしよう」
倉光啓人:窓の方を見る。飛び降りることはできるだろうが、否応なく目撃情報は集まるだろう。
園内想羽:「あ……ここ、空いてますっ」
倉光啓人:「どこだ、想羽っ」
やる気の無さ気なエージェント:「それに手を出した方は見つかってないんだと。それでこんな汚らしい場所を探す羽目に……」
やる気の無さ気なエージェント:「やんなっちまうよなあ。タダでさえ怪しい作戦に参加させられて、ガキ3人見つけるためにこの暑い中走り回されるなんてよ」
園内想羽:ロッカーの扉を開けている。中は身を寄せ合えば二人くらいはかろうじて入れそうなスペースがある。
GM:間違いなく、君達を探している口ぶりだ。話し声はだんだん近づいてくる。
園内舞智:「そわはそこ入ってて」
無口なエージェント:「ガキ3人じゃない……ジャーム二人と……裏切り者が一人」
倉光啓人:「よし。とりあえずそこには……」
倉光啓人:「……舞智、お前も入っとけ。俺は別で探す」
園内想羽:「私は隣の部屋に行きますから、二人はここで……」姉と声が被って。
無口なエージェント:「十分な危険因子だ……少しは口を閉じて眼を動かし、耳を澄ませ」
園内舞智:「隣はだめ。別の人が来てる」
倉光啓人:「舞智と、想羽だ」 強い声で言う 「俺はその気になったら少しは強引に隠れられるから」
園内舞智:「うん、一緒に入ろう。なんとか入るはず」
倉光啓人:自分の身体能力なら、天井の剥がれやすいところを探して隠れるくらいはできるだろう、と当たりをつけているのだ。
園内舞智:そのままそわの手を引いて、招き入れる。
やる気の無さ気なエージェント:「へいへい。真面目なやつだねえ。ここに居るって決まったわけでもないのに……」
園内想羽:「あ、え……」押されるままロッカーの中に収まるが、まだ倉光くんのことを不安そうに眼で追っている。
倉光啓人:二人のロッカーを背に、まず床を見る。……物が散乱しているが、自分たちが寝泊まりした痕跡らしいものはないはずだ。
GM:部屋を順に回っているのだろう。扉を開く音がだんだんと近づいてくる。
倉光啓人:次いで、天井。明確に隠れられる場所はなし。壁。綺麗なもので、傷らしい傷もない。
倉光啓人:冷や汗が流れる (今から廊下には出られない。この部屋で他に隠れられる場所は……)
やる気の無さ気なエージェント:「おーい。そっちの階はどうだ。何かあったか?」
倉光啓人:(場所は……)
園内舞智:2人分の余裕は全然ある。むしろ一人で入っているより安心なくらいだ。
無口なエージェント:「……いや。まだ何も。次で最後だ」
倉光啓人:(無理だ)
倉光啓人:決然とロッカーを振り返り、扉を開く
GM:そうこうしている内に、扉を開ける音はすぐ隣の部屋まで来ている
園内舞智:「っ」扉が開いて一瞬驚くが、その姿を見て。
倉光啓人:似た顔の小さな二人が、身を寄せ合っているのが目に入る。罪悪感がよぎるが
園内舞智:何も言わずに手を引く。
倉光啓人:「ごめっ……」 そのままロッカーに入り、扉を引き、音を立てぬよう静かに閉める
園内想羽:「はやく」と口元だけを動かす。能力によって発現した白い糸を僅かに外へと伸ばして、ロッカーの扉を締める。
GM:……ガチャリ
無口なエージェント:君達の居るオフィスの扉が開かれたのは、倉光がロッカーに入ったほんの数秒後だった。
無口なエージェント:「……」ライトを手に持ち、硬質な足音を響かせながらオフィス内を回る
倉光啓人:「っ……っ……」 少しも音を立てないよう、呼吸を止めるが
無口なエージェント:ライトがチラ、チラと君達の居るロッカーを照らし
園内想羽:声を出さないようにぎゅっと唇を閉じているが、呼吸のたびに胸はゆっくりと上下して圧迫感を生み出す。
倉光啓人:……それどころではない。何故なら、この狭いロッカーの中に、二人の姉妹と押し込まれているのである……!
無口なエージェント:「……」すぐ目の前をエージェントがゆっくりと通り過ぎていく。
園内舞智:上半身に、押しつぶされるような圧迫感がある。「んっ」くぐもったうめき声が微かに漏れる。
無口なエージェント:「……む?」
倉光啓人:(うお……っ……) 否応なく、二人の、二つの柔らかな圧迫感が、腹の辺りに押し付けられる
無口なエージェント:一度はロッカーの前を通り過ぎたが
園内想羽:掠れるような呼吸音。……異性と密着するというのは、普通なら幾らか恥じらうような状況だったのかもしれないが、今は緊張と罪悪感が勝ってそれどころでなかった。
倉光啓人:呼吸に伴う微動が、いっそうその存在感を訴えてきてやまない。 (いやっ……ば……)
無口なエージェント:うめき声を聞かれたのか?……引き返し、ロッカーの扉に手をかけようとして……
倉光啓人:(それどころじゃ……ない……だろっ……頼む、開けるな……!!) 顔を上に向け、内心で祈る
やる気の無さ気なエージェント:「おい!お前!すげえぞ!ちょっとこっちに来いよ!」
園内舞智:何よりも、蒸すような暑さがある。廃事務所に冷房など入っているはずもない。汗が揮発して、ほのかに香る。
無口なエージェント:「……何だ、なにか見つかったか……!?」
無口なエージェント:呼ばれて、駆け足で別の部屋に向かう
倉光啓人:……顔を上げた弾みに、そんな甘やかな少女の芳香をもろに吸ってしまう 「っ……!!」
やる気の無さ気なエージェント:「ああ、見ろよ。かわいい~!猫の赤ちゃんだ。」
園内想羽:(は……はやく、どっかいって……!)
倉光啓人:自らの舌を噛み、どうにかその刺激から気を逸らそうとする。そうしなければ……この密着した空間で……大変なことになる!
やる気の無さ気なエージェント:「ちみ~こんな所に一人でどうしたの~?お母さんとハグレちゃったのかな~?よちよち、いいこでちゅね~」
無口なエージェント:「……」
園内想羽:狭い空間で、膝を折るように少し姿勢を崩してしまった。ぷるぷると足腰を震えさせながら耐えている。
園内舞智:(うう……)身動ぎして、なんとか苦しくない姿勢を探っている。
やる気の無さ気なエージェント:「いまご飯をあげますからね~……。おい、何突っ立ってるんだ。餌買いに行くぞ餌」
やる気の無さ気なエージェント:「それとも何か見つかったか?」
倉光啓人:「は、はっ……」 息を吐きながら、舞智の刺激に苦悶しつつ
園内舞智:シャツの裾がめくれ上がり、軽くずり上がっていく。
無口なエージェント:嘆息し「……いや。何も見つからなかった。次の場所へ行こう」
倉光啓人:「……っく……」 想羽が苦しそうにしているのに気付き、腕を彼女の腰に回し、支えるように抱き寄せる
やる気の無さ気なエージェント:「こっちも異常なしだ。無駄足だったな……。ま、この子が見つかっただけ良しとするか」
GM:二人の足音が遠ざかっていく。
倉光啓人:(っいや、舞智……シャツが……服……!)
園内想羽:「ぁ、っ……」不意に触れられたことで、暗闇の中、熱っぽい声を零す。
GM:やがて来たときと同じように出入り口が閉まる音がし、再びビルの中に残るのは君達3人だけになる。
園内舞智:「……行った……?って」
園内舞智:「そ、そわに何してるの」ささやき声のまま問い詰める。
倉光啓人:(……!!) 不意に漏れた声に耐えきれず、腰が引ける
園内想羽:「だ、だいじょうぶ……?本当に……?」不安そうな声と共に耳を澄まして。
倉光啓人:「倒れっ……そうになってたから……支えたんだ」 舞智へ
倉光啓人:「行ったか……? っ、出て大丈夫なら、出ないと……っ」
園内想羽:「えっ……あ、そうですよ。変なことされた訳じゃ……」
園内想羽:「むしろ、こっちがごめんなさい……」
園内舞智:「あっちょっと、むやみに動かないで……」
園内想羽:「ひゃっ……」脚が痺れていたのか、扉が開いて開放されると同時に大きくよろめいて。
園内想羽:「あうっ」手をつくようにその場に転ぶ。顔を上げ、改めて周囲を見渡して。「な、なんとかなった……?」
倉光啓人:「うお……!」 同じく、身体を硬直させていたばかりに、ロッカーの扉が開くと足をもつれさせて
倉光啓人:下敷きになるように、後ろ向きに倒れ込む。
園内舞智:「そわ!倉光!」
園内舞智:「大丈夫!?」
園内想羽:「あ、わ、ごめんなさいっ……」
倉光啓人:「いっつつ……いや、大丈夫……ごめん、急に入ってきたりして」
園内想羽:フローリングの床とは違う感触に、慌てて身体をずらして離れる。
園内想羽:「いえ、あの状況では仕方なかったですから……」
倉光啓人:倒れ込まれた弾みにすら、柔らかい質量を感じさせられた。 (……いや、薄々分かっちゃいたが……)
倉光啓人:(やっばいんだよな……二人とも、背は小さいのに……)
園内舞智:「もう。大丈夫~?」倒れた二人を覗き込む。
園内舞智:見下ろす格好になる。スカートに入れていたシャツの裾はめくれ上がって、白い腹部が覗く。
倉光啓人:「隠れられる場所、全然なくって……」 舞智の方を見上げ、その白い腹、へそが目に入り
園内舞智:「うん……しょうがなかったよ」
倉光啓人:「……っ……っ……」 言葉が切れ、自分の腹の辺りをさするようなジェスチャーをする
園内想羽:「その……すみません、ずいぶん窮屈な思いをさせてしまって」まだ少し乱れている息を、ゆっくりと整えながら。
園内舞智:「?」一瞬、その意味を理解できず首を傾げるが、下を見て。
園内想羽:「もっとスリムな身体でいなかった事をこんなにも後悔したのは、体育の持久走がきつかったとき以来でした……」
園内舞智:バッ!っと弾かれたようにシャツの裾を思い切り下に引っ張る。
倉光啓人:(スリムな身体でない……) 言うまでもなく、太っているという意味ではない。想羽自身も、そのサイズ感を自覚しているのだ……という事実に
園内舞智:その動きは、むしろ一瞬、ボディラインを露わにする。「見た!?」
倉光啓人:舞智の白い腹の肌の視覚情報と、瞬間際立って強調されたボディラインの輪郭が繋がり
倉光啓人:「……見たんじゃなくて、見えたんだ」 弁解しながら、立ち上がることなく、おずおずとうつぶせになる
倉光啓人:「すまん、ちょっと……休憩する、俺」
園内想羽:「……? 何が見えたんですか?」
園内想羽:まちの仕草をあまりちゃんと見ていなかったので、不思議そうに首を傾げる。
倉光啓人:「や、舞智の腹が、ちょっと……ちょっとだけだから」
園内舞智:「言わなくていいじゃん!?」
園内舞智:しゃがんで両腕で体を抑えている。
園内想羽:「まあ、お腹ならそこまで気にしなくてもいいんじゃないですか?」
園内想羽:「さっきまでぎゅーっとくっついていた事に比べたら、些細なことですよ。たぶん」
倉光啓人:「いやでもホント、ちょっとだけで、舞智が思ってるほどじゃない……ほら、想羽もこう言ってるし……」
園内舞智:「それは……!」
倉光啓人:「ぎゅーっとくっついていた……」
園内舞智:「それは……そう……」
園内舞智:「ぎゅーっと……」
倉光啓人:そう言われ、先程までの感触、香り、その他すべてを思い出し
倉光啓人:ごん、と床に頭をぶつけ、こすりつける 「ぐぐ……」
園内想羽:「ええっ、倉光くん!?どうしたんですか?」
園内舞智:「何?お腹痛くなっちゃった?」
倉光啓人:「大丈夫……何でもない。ちょっと……落ち着きたくて」 うつぶせのまま、顔は上げないでいる
倉光啓人:「すぐ落ち着く、すぐ落ち着くから……二人は出る準備、しててくれるか」
園内舞智:「大丈夫?」背中をさする。「うん?」
倉光啓人:「ありがとな、舞智……大丈夫だから」 顔だけを見せて、弱々しく笑って見せる
園内舞智:「……う、うん」いつになく切実そうな表情に見える。
園内想羽:「ほ、ほんとに大丈夫ですか……?」
倉光啓人:しかしながら倉光が今戦っているのは、腰のあたりの生理現象であり、これに勝利し問題を解決するには、落ち着いて時が過ぎるのを待つしかないのである。
倉光啓人:「大丈夫。……想羽、ロッカー見つけて偉かったな。助かった」
倉光啓人:「ありがとな、想羽……」
園内想羽:「あ……はい、どういたしまして……」
GM:シーンを終了します。ロイスの取得、購入が可能。


園内想羽:ロイスはそのままで。購入どうしようかな~
倉光啓人:園内想羽のロイスを ○庇護/不安 → ○庇護/罪悪感 へ
倉光啓人:罪悪感……
園内舞智:ロイス保留して購入していこうかな
GM:承知しました
園内想羽:……? 倉光くんはなにも悪いことなんてしてないのでは……
倉光啓人:罪悪感……
倉光啓人:UGNボディアーマー辺りを狙い始めるぜ
園内舞智:ボディアーマー買いたくないな……
倉光啓人:なんてことを
園内想羽:あたしそこそこ調達得意だよ
園内舞智:シューターズジャケットあたり狙います
園内舞智:じゃない
倉光啓人:倉光は被弾が軽ければ助かる場合もある! UGNボディアーマー!
園内舞智:アームドスーツか こっち
園内想羽:じゃあ失敗した人のカバーしていくか
倉光啓人:あ、そか アームドスーツあれば確かに
園内舞智:4dx+6>=15
DoubleCross : (4DX10+6>=15) → 10[3,6,9,10]+8[8]+6 → 24 → 成功

園内舞智:買えちゃった
倉光啓人:すごい
園内舞智:これが侵蝕率80%のちから あげるね~
倉光啓人:着ます アームドスーツを
GM:ではこれでシーン終了。
倉光啓人:あ、まって 調達を……
GM:あ、どうぞどうぞ
園内想羽:私もまだしてなかった 何買うかね…
倉光啓人:やっぱりUGNボディアーマーを調達します 我慢して着なさい!
倉光啓人:3dx=>12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 8[4,5,8] → 8 → 失敗

GM:後これはGMアドバイスなんですけど想羽舞智もHPを一回回復しておくといいことがあるかもしれません
倉光啓人:医療トランクとか応急手当キットとか買って二人も回復しとくとか そうよね
園内想羽:応急はもう十分な気はするし……と思ったけどそう言うならやっとくか
園内舞智:そういえばボロボロだった
倉光啓人:倉光が持ってる分1個ずつ渡すので使いな
園内想羽:トランクっておいくらだっけ……
園内舞智:20?
GM:だったかな
園内想羽:20なら狙ってみるか
園内想羽:6dx+3>=20 医療トランク
DoubleCross : (6DX10+3>=20) → 9[2,3,4,8,9,9]+3 → 12 → 失敗

園内想羽:財産がなんか14あるので8入れて買います
GM:すげえ!買えました
園内想羽:2d10+8 じゃあ倉光くんに貰った分の応急
DoubleCross : (2D10+8) → 11[4,7]+8 → 19

園内想羽:後は買ったトランクでまち治療しとこ
園内舞智:わーい
園内想羽:2d10+7
DoubleCross : (2D10+7) → 12[2,10]+7 → 19

園内想羽:おそろいのHPだね
園内舞智:ありがと~そわ
GM:ではこれで今度こそシーン終了。


【ミドルフェイズ4】

GM:次のシーンはトリガーシーンになります。全員登場をお願いします。
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 8)増加 (84 → 92)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 7)増加 (76 → 83)
園内舞智:ずっと高い!
倉光啓人:舞智侵蝕率減らした?
GM:永遠に高いねえ
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 5)増加 (71 → 76)
園内舞智:減らしてなかった!
GM:減らしな!
園内舞智:84→76→84です
倉光啓人:一緒だったから覚えていた
GM:では描写を初めていきましょう。


GM:手に入れた情報を元に君達は移動を続け
GM:遂に山岳部へとたどり着いた。この山を越えれば、X市支部からの追跡の手もかなり緩まるはずだ。
GM:しかし、もう少しで山頂が見えてくる……そんな時、想羽と舞智の体に異変が起きるよ。
倉光啓人:「二人同じサイズだと、合う靴が見つけやすいってのは発見だったな……」
園内舞智:「全部二着買ってるからね~いつも」
倉光啓人:登山のため、靴だけはしっかりしたものに買い替えた。おかげで山登りそのものは順調だ。
園内想羽:「たまにどっちかが履き間違えてこら~ってなります」
園内舞智:「制服も普段着も下着も靴もみんな一緒だし」
園内舞智:「こら~するの大体そわじゃん~」
倉光啓人:「朝とか、靴は急いで履いたりするしな」
園内想羽:「そう思うなら気をつけてくださいよ~」
倉光啓人:下着、というワードに、また雑念を覚えかけるが、今は幸い広くて爽やかな山の中で、しかも運動中である。こういう時は、生理現象は起きないのだ。
園内舞智:「気をつけてるけどやっちゃうんだからしょうがないじゃん~」
倉光啓人:「服なんかは別のタンスに入れられても、靴は玄関に出しっぱなしだろうし」
GM:山岳部まで抜けるのも、いたく順調だった。UGNは今も君達を探しているはずだが
倉光啓人:「学校行くときにちゃんと確認なんてできないのはしょうがない気がする」
園内想羽:「うーん、気をつけてるのならしょうがない……」
GM:行く手を阻むことは無かった。あるいは、市外に出られてもいいと考えているのではないか?と疑念を抱くほどに。
園内舞智:体力は結構ある。部活には入っていないが、普段から割りとハードに小間使いさせられているため。
園内想羽:「そろそろ山頂、でしょうか? 確かに警戒網も手薄でしたね……」
倉光啓人:「情報通り、俺たちを探してるやつもこの辺りにはいないな……このまま抜けられればそれが一番だ」
園内舞智:「私この山登ったことないな、そういえば」
園内舞智:「景色とかいいのかな」
倉光啓人:「俺も登ったことはないけど……実際、山からの景色ってどこでもそこそこ良いもんじゃないか?」
倉光啓人:倉光はX市で生まれ育った。学校行事で、登山そのものは何度かしている。
園内舞智:「だけどさ~」
園内想羽:「結構上まで来ましたけど、ここの辺りは木が邪魔であんまり見渡せませんね。もうちょっと行けば晴れるのかな」
園内舞智:「この山から、この街を見れるのは、これが最後かもじゃない」
園内舞智:「そしたらちょっと……見たくはない?」
倉光啓人:「てっぺんに辿り着いて、やったー、ってなって、景色が開けるのが気持ち良い訳で……」
倉光啓人:「……そう、か」
倉光啓人:舞智の口から出た言葉に、口を噤む
倉光啓人:逃げるのに必死で、考えていなかった。ここを去るということは、戻ってこないということで……
倉光啓人:(……母さん、やっぱ心配とかすんのかな。何も言わずにいなくなったら……)
GM:想羽の言う通り、この辺りは鬱蒼と木々が生い茂っている。それも徐々に薄れ、もうすぐ山頂が見えてくる……といった時だった。その異変が起こったのは
園内想羽:「……学校も、昨日のあれが最後かあ」
倉光啓人:仕事ばかりですっかり顔を合わせることもすくなくなった、同居の母親をふと思い出し、なんとなく来た道を振り返る。
園内想羽:「テスト勉強、無駄になっちゃいましたね。みんなせっかく頑張ってたのに」
園内舞智:「学校また行きたいな……」
GM:最初は二人ではなく、倉光の方に異変が起きる。持っていた荷物入れの中から、バチッ、バチと異音がしてくる。
園内舞智:「転校とか……」
倉光啓人:「ん……そうだな。まあ、テスト受けずに済んだって考えも……」
園内舞智:「ねえ、それ何……?」
倉光啓人:「……あれ?」
園内想羽:「え、何か動いてます……?」
倉光啓人:バッグを開いて、異音の発生源を見る
GM:音を放っているのは、君がUGNから持ち出した、例の腕輪だ。
倉光啓人:「……腕輪だ。ワープの時に使ったやつ」
GM:ショートを起こしているのか?そのまま火花を散らし
GM:やがて、ボンッと破裂音を立て、その場にバラバラと崩れ去る。
園内想羽:「ひゃっ」
園内舞智:「わっ」びっくりする。
倉光啓人:「うわっ……」
園内舞智:「でもなんで急に……切ってたんだよね……?」
倉光啓人:残骸を拾い上げる 「……ああ、確かに切ってた。参ったな、物証とかになればと思ってたんだけど……」
GM:そして遅れて、舞智と想羽の体に鋭い痛みが走る。……転送の際にレネゲイドを流し込むために使っていた手。
園内舞智:「ゴーグルがあればいいんじゃ……あっ!?」
園内想羽:「壊れるような損傷とかも、なかったんですよね。何かの条件で自壊するような設定が……?」
園内舞智:「づっ……何!?」
園内想羽:「っ」苦痛に顔を歪ませる。「あ……何……っ?」
GM:そこに“ジェマドの刻印”が浮かび上がり、凄まじい痛みと熱が発生し始める
倉光啓人:「……舞智? 想羽?」
GM:ということで、舞智さんと想羽さんは〈RC〉で判定してみてください。
GM:失敗するとレネゲイドの制御に失敗しHPに2d10のダメージを受けます。
園内舞智:さらなる力型をなめないでほしいですね
園内想羽:見せつけてやりますか さらなるシスターズの力を
園内舞智:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 8[1,1,2,3,6,8] → 8

園内想羽:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 10[1,1,10]+10[10]+7[7] → 27

GM:あ、難易度は9です
倉光啓人:さ、さらなるシスターズ……
園内舞智:うう ダメなお姉ちゃんでごめんね
園内想羽:3倍成功した
GM:では舞智さんだけ2d10ダメージを受けてください
園内想羽:まち……
園内舞智:2d10
DoubleCross : (2D10) → 14[10,4] → 14

園内舞智:応急もらっててよかった……
園内舞智:園内舞智のHPを14(→ 14)減少 (19 → 5)
GM:“刻印”のある手の甲だけではない。そこから光のラインがまるで静脈のように全身に広がり、耐え難い痛みが想羽と舞智を包み込む。
園内想羽:「い"、ぁ……熱っ……!」苦痛に声をあげながら、逆の手で発熱する患部を抑える。
園内想羽:転送の時にしていたルーティーンを思い出す。あの時のように強く念じて、言葉を込める。収まれ、収まれ、収まれ……。
GM:判定に成功した想羽さんと倉光さんは
GM:痛みは山頂へ……町の外へと出ようとする度に強まる。逆に市内へと戻ると、痛みが引いていく事に気づいていいよ。
倉光啓人:「っ……お、おい……!」 ほとんど同時に痛がり始めた想羽と舞智を交互に見て、片手ずつでその痛みの中心である手をそれぞれ握る
倉光啓人:「どうした、一体何が……!?」
園内舞智:「あっ!?あ”あ”あっ……!?」
園内舞智:握られた瞬間、より焼けるような痛みを覚え、振り払う。
倉光啓人:「舞智……っ!」
園内舞智:「う、う、うっ、ぐうう……!」全身に広がった光が、小さな体を丸ごと苛む。
倉光啓人:手を伸ばし、一瞬躊躇するが……今度はその手首を掴む。振り払われないように。
園内想羽:「っ、うあ……っ……」痛みはまだ引いていないが、かろうじてその発熱も安定しかかった。額に汗をだらだらとかきながら。
園内舞智:どこから痛むのかも分からなくて、心臓を抑えようとして、掴まれる。
倉光啓人:そして、来た道を逆に。舞智を引きずってでも戻り始める。 「想羽も……歩けるか!」
園内舞智:一瞬、君の意識に何かが割り込む。
園内想羽:「だ、大丈夫……まち、倉光くん、これ……っ」
園内舞智:激烈な痛みと、熱。そして内奥から聞こえるような、苦悶の声。
園内舞智:「あぐあああっ……!」
倉光啓人:「っぐうっ……!?」 刹那割り込んだそれに、思わず手を離す
GM:舞智さんと想羽さんはこの状態で市外に出た場合、1Rごとに2d10の軽減不能のダメージを受けます。
園内想羽:「あ……あっち戻ったら、マシになりそう……!」
GM:1R経過するごとにダメージは1d10ずつ増えていくよ。
園内舞智:振り払われた身体が地に転がる。
倉光啓人:(舞智の、能力か……あの、助けてもらった時みたいな?)
園内舞智:「うううっ……!」縮こまるように丸まる。
倉光啓人:「俺もそれ、試したかったんだ……ごめん、想羽! 自力で行けるか!?」
GM:一方、倉光君の体に異変はありません。情報通り、君だけならこのまま市街に出ることも出来るでしょう。
園内想羽:「わ、私はいいの……だけど、まちがっ」
倉光啓人:丸くなった舞智の方に歩み寄り、深く呼吸して。
園内舞智:能力が暴走している。自傷衝動である彼女は、自分を苛むが。
倉光啓人:「舞智は俺が何とかする……!」
園内舞智:能力が漏出して、手頃な――彼女に信頼を向ける憑依先があれば、そちらをも纏めて苛むことになる。
園内想羽:転がった舞智の身体に、伸びてきた白い糸が絡まりかかって。しかし触れるより前に、力なく解ける。刻印の痛苦を浴びながらでは、使い慣れたエフェクトの操作も厳しい。
倉光啓人:また、あの恐ろしい痛みが流れ込んでくるかもしれない。舞智だって抵抗するだろう。自分にまで危害が及ぶ可能性だってあるかもしれない。だけど……
園内想羽:「ッ、お願い……!」
倉光啓人:「……大丈夫だ。お前のその力がなきゃ、俺は"リンキード"さんに負けてた」
倉光啓人:「お前に助けられたんだ……舞智」
倉光啓人:「……行くぞ!」
倉光啓人:声を上げると同時、縮こまったその身体をがっしりと抱き締める。
園内舞智:「はあっ、はあっ……!」
倉光啓人:そしてそのまま持ち上げ……なんて格好をつけたことができればよかったのだが、それには腕力も、耐久力も足りない。流れ込んでくる痛みが、そんなしっかりした動作を許さない。
園内舞智:鋭い痛み。棘の付いた物を飲み込んだのかのような。
倉光啓人:「っぐあ……っく……!」
倉光啓人:「……これがお前の痛みなら……」
倉光啓人:「俺だって一緒だろおっ……!!」
園内舞智:(もう、嫌……!)
園内舞智:(帰りたい……)
園内舞智:(帰らなきゃ……)
倉光啓人:声を上げて、自分もろとも身体を坂の下に向けて押しやる。今まで登ってきた坂を、舞智を抱きしめたまま、転げ落ちていく。
倉光啓人:ドゴッ ドゴッ ドゴッ  二人、何度も上下を入れ替わり、天地を入れ替わりながら、全身を地面に打ち付けて
倉光啓人:滑落が終わっても、しばらく舞智を抱きしめたまま、倉光は動けずにいた。
GM:シーンを終了します。


【マスターシーン】

GM:UGNX市支部、地下監獄
オールド・ワン:一般職員には秘匿された監獄に一人の女性が繋がれている。
GM:“オールド・ワン”FHセル“サンクタム”のセルリーダーだった女性だ。
“ランブルルード”:「……手駒は全て奪った。そろそろお前の本当の目的を話してもらおうか」
“ランブルルード”:見下すように“オールド・ワン”を睨みながら尋ねる。
“ランブルルード”:「“ジェマドの刻印”の正体は何だ。そしてお前達が管理していた海底遺跡……」
“ランブルルード”:「“神卵”とやらはどこにある。どこへやった」
オールド・ワン:手を合わせ、慈悲に満ちた笑みを“ランブルルード”へ向ける。
オールド・ワン:「私の目的は話した通り……全ては神の与えられた運命の通りに」
オールド・ワン:「その運命からは私も……貴方方も、誰も逃れることは出来ないのです」
オールド・ワン:「ああ……しかし」ふと何処か遠くを見て「流れから離れた星が三つ」
オールド・ワン:「彼らが私の描いた星図を乱すのでしょうか。いえ、そうなればそれもまた運命……」
“ランブルルード”:「……」
オールド・ワン:「大丈夫」視線を目の前の男に戻し「貴方はもう役目を果たしています……何も心配することはありませんよ」
“ランブルルード”:「……フン。この狂人が」踵を返し監視の者へ「俺は行く。この女が間違っても外へ出れないよう、しっかり見張っておけ」
“ランブルルード”:隠し通路を抜け、支部へと戻る。
GM:その支部長の動きを、影から見ている者がいた。
リンキード:影から出て、一人つぶやく「う~ん……やっぱり変だよねえ。支部長もコソコソしちゃってさ~」
リンキード:「“フラッシュエッジ”君も見つかってないみたいだし~……ん~。どうしよっかな~」
リンキード:「何かもっと面白いこと起きないかな~」
GM:様々な思惑が入り交じる中、今日も夜が訪れる。


【ミドルフェイズ5】

GM:次はミドルシーン、潜伏と情報判定を再開します。
GM:登場侵蝕をお願いします。
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 8)増加 (76 → 84)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 4)増加 (83 → 87)
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 5)増加 (84 → 89)


GM:君達が市外へ脱出する事はできなかった……君達は気づく。“ジェマドの刻印”はただの、聖域を飛び回るための翼ではない
GM:君達を聖域に繋ぎ止めておくための鎖でもあるのだ、と。
GM:転げ落ちた先、いつの間にか空は曇り、ぽつぽつと雨が振り始めていた。
倉光啓人:どうにか起き上がり、意識を失った舞智を木の下に横たわらせる。
園内想羽:「まち、倉光くん……っ!」眼の前で砂利だらけの坂を転がり落ちていった二人を追いかけ、走り降りてくる。既に境界からは離れて、刻印の暴走は収まっている。
倉光啓人:地面が硬そうだったので、自分の足を伸ばして、そこに頭を置いてやって 「想羽」
倉光啓人:「大丈夫……だと思う。意識はないみたいだけど、呼吸とかは、多分……」
園内舞智:「すう……」寝息のような声を立てている。少なくとも命に別条はないだろう。
園内想羽:「あ……う、よかった……」
園内舞智:能力使用の後、たまにこういう意識の失い方をすることは、想羽は経験がある。
園内想羽:膝を付き、傍で顔を覗き込んで。息があることを確かめる。
倉光啓人:「な」 想羽に笑いかけて 「……想羽は? 痛いの、あったんだろ」
園内想羽:「はい。今はもう、大丈夫です」
園内想羽:「ここにいて、町の外へ行こうとさえしなければ……」
園内想羽:「……」
倉光啓人:「……行こうとしなきゃ分からなかったことだし」
倉光啓人:「どっちにしても、今のままじゃ困るだろ……それじゃあ旅行にも行けない」
倉光啓人:言って、想羽の手を取る 「この辺りに何か、あるのか?」
園内想羽:頷く。「ジェマドの刻印、と言って……私達のあの拠点に向かうための、転送技術だと聞かされていました」
倉光啓人:「でも、それだけじゃないんだ。あの腕輪が、山を越えようとしたら壊れたみたいに……」
GM:今でもレネゲイドを活性化させれば、倉光が研究施設で見た物と似た文様が手の甲に浮かんでくるだろう。
園内想羽:「その腕輪って、あの場所に転移するために使った道具ですよね」
倉光啓人:「ここから外に出ようとしたら、罰みたいに……ひどすぎるな」
倉光啓人:表情には憤りが滲む 「そう。UGNから貰ったんだ。同じ機能なんだろうな」
GM:これはなんとなくわかっていいですが、恐らく山に限らず他の道を通ってもこうなっただろうね
園内想羽:「……ふふ、間抜けでしたね。こんな首輪が嵌められてることに、自分でも気づいていなかったなんて」
GM:想羽は思い出してもいい。ブラックナイトは君達の死亡が前提となった契約を”サンクタム”と交わしていたことを
GM:それは恐らく、生きていたとしても帰還することは出来ないと知っていたからではないだろうか。
倉光啓人:「そんな言い方するな」 想羽の手を両手で握る。舞智にしたように 「悪いのは仕掛けた奴らなんだから」
倉光啓人:「舞智は悪くも間抜けでもない。……今はもう、痛まないんだよな?」
園内想羽:「……うん。今はもう、大丈夫」
倉光啓人:「良かった。……良くはないけど」
園内想羽:「でも、ここから逃げるのはもう、難しそうですね……」
倉光啓人:「ん。市外に出て助けを求めるどころじゃない……想羽と舞智の手のこれをどうにかしなきゃ」
園内想羽:「……」
園内想羽:じっと、その手に力を込める。浮かび上がった刻印をじっと見つめて。
園内想羽:「……この手を切り落とせば、逃げられるのかな」
倉光啓人:沈黙したまま、舞智と同じ、想羽の小さな細い手を支えている
倉光啓人:「想羽」 少し怒ったような声
園内想羽:「だ……だって」
園内想羽:「他に、どうにかする方法なんて……」
倉光啓人:「片手がなくなったら、生き残っても大変だろ。もしやるとしても、本当の本当に最後の手段だ」
倉光啓人:「俺だって、そんなの分からないけど」 強く手を握る
倉光啓人:「自分を大事にしてくれよ。……舞智だって俺だって、怒るし、悲しい」
園内想羽:「……どうして、そこまで」
園内想羽:「倉光くんだけなら、外に逃げられるのに……」
倉光啓人:「もし俺だけ行って、"ブラックナイト"に助けを求められるなら、そうする」
倉光啓人:「でもそうじゃないだろ、多分……話してる感じ、"ブラックナイト"でも、舞智と想羽のこと、ひどい扱いみたいだし」
園内想羽:「……うん。あいつらは、私達が死ぬこと前提で契約してたみたい」
倉光啓人:「なら行かない。二人を置いて、俺だけ逃げるなんてしない」
園内想羽:「…………」じいとその顔を見て。
倉光啓人:想羽の顔を見返して、少し笑う 「3人一緒、だろ」
園内想羽:「それって、やっぱり」
園内想羽:その視線を、彼の傍で眠りにつく姉へと移して。
園内想羽:「倉光くんがまちに惚れてるから、なんですか?」
倉光啓人:「…………」
倉光啓人:顎の緩んだ、口を半開きにした笑い 「なんて?」
園内想羽:「ですから……まちのことを異性として好いているんでしょうか、と」
倉光啓人:「あ、口が滑ったとかでもないのかそれ……」
園内想羽:「その、不躾な事を聞いている自覚はあります……けど」
倉光啓人:頬を指先で掻き、目線を逸らす 「……俺もそんな、経験豊富とかじゃないし。中学の頃も、好きな子はいたけど、まあ……って感じで」
倉光啓人:「だからまあ、何ていうか……ごめん、予防線張ってる場合じゃないな」
倉光啓人:目を閉じて、静かに息を吐く 「好きだって言ったら、俺は舞智のことも想羽のことも好きだよ」
園内想羽:「……わ」にわかに目を見開いて。
倉光啓人:「一緒に勉強とかしてて、まあ能率悪い所もあるけど、努力してるし……話してて楽しい」
倉光啓人:「声も顔も、まあ……可愛いと思う。二人とも、性格違うけど、俺はどっちも好きだ」
倉光啓人:予防線を張っている場合じゃない、とはいいつつ、可愛い『と思う』、というのはやっぱり予防線である。倉光は、間違いなく可愛いと思っている。
園内想羽:「え、あ……すごい褒めてくれますね……? いえ、私が請うたようなものなんですけども……っ」
倉光啓人:からかうように笑う 「もうちょっと細かく褒めるか? お菓子を美味しそうに食べる所とか……」
園内舞智:目を開けて、想羽を見る。しばらく前から起きていたが起きるに起きられなかった。
園内想羽:「い、いえ……大丈夫です、もう。十分ですからっ」
園内舞智:ぱくぱくと口だけ開く。(やめさせて)
倉光啓人:「……で、それが、想羽の言うような、異性として恋愛的にってのは……置いといてさ」
園内舞智:(やめさせて~……)
園内想羽:「その、すみません……信じると言ったものの」
園内想羽:「ここまで尽くしてくれる理由を、ちゃんと言葉にしてほしかったというか……でも、安直な話でしたよね」
園内想羽:(あっ、はい)まちのそれに気づき、目線だけで応じて。
倉光啓人:舞智が目を覚ましていることには気付いていない 「そう。別に良いだろ。助けるとか尽くすとか……そんなすごい理由がなくたって」
倉光啓人:「ただ、あの場でUGNを裏切ってまで、想羽と舞智の命を助けたんなら……最後までやりたい」
倉光啓人:「もう完全に、助けられた! って思いたいし、思ってもらいたいんだ。……俺が納得するために」
園内想羽:「うん……。よく分かりました、それが倉光くんの思いなら」
園内想羽:「私達が助かることを諦めるなんて、失礼ですもんね」
園内想羽:「一緒に探しましょう、他の方法を」
倉光啓人:「またそれだ」 想羽を見る 「失礼とかじゃなくて……私が助かりたい、って俺は思って欲しいんだけどな」
園内想羽:「む、む……難しいですね」
倉光啓人:「……ま、無理強いはしないよ。多分俺、想羽のそういう所も好きなんだろうし」
倉光啓人:「というか、結局スタート地点、あそこで俺が想羽と舞智を助けたのは、やっぱ二人のことが好きだから、って考えたら……」
倉光啓人:「お前の考えも、半分は当たってるのかも」 言いつつ、さすがに小恥ずかしそうな顔をする 「……これ、舞智には内緒にしてくれよ」
園内想羽:「あっ、えっと……分かりました、うん!大丈夫です!」まちの視線が鋭く刺さって、ぶんぶんと手を振る。
園内想羽:「ちゃんと内緒にしますから、ええ」
倉光啓人:「ああ」 誤魔化すような笑いで頷く 「……なんかキャラじゃないこと言っちゃったな」
倉光啓人:「お前のせいだ」 想羽の頭を軽くつつき 「あと、舞智がいつまでも寝てるせい」
倉光啓人:言って、舞智の方を見下ろす
園内舞智:「ぐ、ぐ~~~……」
園内想羽:「う……すみません、でも……」突かれてきゃあ、と声を上げながら。そっと顔を近づけて
園内想羽:「私も、倉光くんのこと、好きですよ?とっても」まちに聞こえないような声で耳打ちして、離れる。
倉光啓人:「……っ……」 その囁きに、目を丸くして赤くなり
倉光啓人:「…………っ……ほ、ほら舞智。舞智!」
園内想羽:しとしとと雨の降る灰色の空を背に、真っ赤になった顔を見つめて、いたずらっ子のように微笑んでいる。
倉光啓人:「いびきかく元気あるなら起きろ!」 困って舞智を起こす
園内舞智:「あっもう~!」
園内舞智:「今いいと……げふん!気持ちよく寝てたのに~……」
園内想羽:「うふふ。おはようございます、まち」
園内舞智:「おはよう、そわ」
倉光啓人:「何が気持ち良くだ、何が……足痺れてきたんだ」 顔を逸らしつつ
倉光啓人:「……おはよう。もう痛くないか?」
園内舞智:「ごめんごめん。うん、もう大丈夫」頭を起こして。「大丈夫だけど」
園内舞智:「……これから、どうしようね」困ったように笑った。


GM:では改めて、潜伏と情報収集を行ってもらいましょう。
GM:また、トリガーシーンを経たことで新しく追加される情報項目があります。
・“サンクタム”セルの“裏切り者(ダブルクロス)”〈情報:FH、UGN〉12
・“サンクタム”セルの海底遺跡 〈知識:学問〉〈情報:UGN、噂話〉9

・“ジェマドの刻印” 〈知識:レネゲイド〉〈情報:FH〉 14
園内舞智:おお 刻印が増えたわけね
GM:倉光くんは1d10を降ってどのイベントが起こるか決めてね
倉光啓人:ヘーイ
倉光啓人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

GM:6.『休息場所が見つからない。仕方なく粗悪なレジャーホテルに泊まることになる』〈調達〉〈意思〉難易度7
GM:雨が降ってるのに休む場所がないみたいですね
倉光啓人:レジャー……ホテル……
GM:俗な言い方をするとラブホです
園内舞智:直接的すぎ
倉光啓人:アワワ……
園内舞智:倉光調達意思大丈夫そう?
園内想羽:なるほどね
園内舞智:私やろうか?
倉光啓人:実はどっちも苦手分野です とはいえ情報もどうしようもないので
倉光啓人:ダメ元で振って、ミスったらお願いかな
園内舞智:でもこっち失敗するよりはこっち確実にやってもらって
園内舞智:情報ダメ元のほうがいいのでは 手数的に
倉光啓人:なるほど……んじゃそうしましょう
GM:噂好きの友人を信じよう
倉光啓人:あっほんとだ 噂話はあったわ
倉光啓人:ともあれお願いします!
園内想羽:じゃあお願いします~
園内舞智:はーい では潜伏判定を調達で行ってみるね~
GM:どうぞどうぞ
園内舞智:4dx+6>=7
DoubleCross : (4DX10+6>=7) → 10[2,8,9,10]+7[7]+6 → 23 → 成功

倉光啓人:強靭
GM:滅茶苦茶手慣れた様子だ
園内想羽:すごいぜ
GM:では無事にレジャーホテルの中ではちゃんとした所に泊まれることになったよ
園内想羽:じゃあ刻印いこうかなあ
倉光啓人:"サンクタム"セルの海底遺跡! <情報:噂話>で行きます。コネ:噂好きの友人使用
GM:倉光、想羽は情報収集を行なうのだ
園内想羽:“ジェマドの刻印” 〈知識:レネゲイド〉〈情報:FH〉 14 いきます
倉光啓人:5dx+1=>9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 10[1,3,7,9,10]+10[10]+10[10]+1[1]+1 → 32 → 成功

倉光啓人:好きすぎだろ 噂が
園内想羽:最後の情報収集チームを使って
園内想羽:7dx+3>=14
DoubleCross : (7DX10+3>=14) → 10[2,4,5,7,7,9,10]+2[2]+3 → 15 → 成功

園内想羽:あぶない
GM:では開示していくよ
◆海底遺跡 〈知識:学問〉〈情報:UGN、噂話〉9
X市海中に存在するという海底遺跡。遺跡からは神殿の一部や異形の神像が発掘されている。
“サンクタム”殲滅作戦後に取られたデータによると“サンクタム”の六つの主要な研究施設は北斗七星になぞらえて設置されており、
軌跡をたどることで七つ目の主要施設、海底に存在する遺跡の座標が浮かび上がるようになっている。

“サンクタム”セル内で遺跡に立ち入ったことのある者はごく少数だが、遺跡内には“神卵”と呼ばれるレネゲイドアイテムが安置されているらしい。
また、遺跡から発掘された碑文の一節には六つの聖地で血を捧げよ、という旨の言葉が刻まれている。
“サンクタム”に対して行われた虐殺はこの生贄の儀式であったと見ていいだろう。
UGNが調査を進めているが海底付近には特殊な海流が発生しており、通常の方法でたどり着くことは出来ないようだ。
◆“ジェマドの刻印” 〈知識:レネゲイド〉〈情報:FH〉 14
持ち主のレネゲイドと引き換えに領域内の瞬間移動を可能とする遺物。
契約者は代償として刻印から離れた場所での活動を制限される。
遙か古代では刻印の契約者は巫女と呼ばれ、実質的な人柱として扱われていた。
この技術を齎したのは嘗て天から地上に降りてきた天使たちだとされている。
転送の際に与えられたレネゲイドは地脈を通して海底の遺跡へと蓄積されている。

また、遺跡に残されていた経典によると、刻印を持つものは“神卵”の孵化とともに天の国に帰るとの記述が見つかった。


GM:いつまでも山に残っているわけには行かなかった。“ジェマドの刻印”の対処法を見つけるため、そしてUGNの捜査の手から逃れるため、君達は再び市街に戻り休息場所を探した。
GM:しかし、中々君達が身を休められる場所は見つからず……。唯一泊まることが出来たのが、君達の今いるレジャーホテル
GM:俗に言うとラブホテルと呼ばれている場所だった。
倉光啓人:「……うおぅ……」
園内舞智:すごい安い所見つけた、と嬉しそうに持ってきたのがここだ。
倉光啓人:部屋に入り、思わず声を漏らす。安いながらに間接照明の利いた、ムードある部屋。それでいて手狭であり、ドン! と大きなベッド以外には、長机とソファのみ。
園内想羽:「まあ……こういう場所の方が、目立ちにくいかもしれませんね」
倉光啓人:トイレにカギはないし、シャワールームはガラス張りである。カーテンがなければ即死であった。
倉光啓人:「……確かに、目立たないことが何よりだよな」
倉光啓人:「一応体も洗えるし……」 ちらりとシャワールームを見る。登山帰りにはありがたい限りなのだが
園内舞智:「なんかへんな部屋だねでも」
園内想羽:「ええ、ようやくシャワーも浴びれそうです」
園内舞智:「雨降ったしね~。早く髪洗いたい」
GM:年齢確認も粗末なものだったのも、未成年である君達が利用するには都合が良かった。
倉光啓人:「あっ……」 ばちばちとまばたきする。想羽はさておき、舞智は……このホテルの『目的』を分かっていない!
園内舞智:「そわ、早く入ろうよ」
倉光啓人:もちろん倉光も、存在やそれにまつわる噂話を知っているのみである。入ったのは初めてだ。
園内想羽:「ん、入りましょうか」
倉光啓人:「……あっ、待った。備え付けのシャンプーとか使う時は、確認しろよ中身……!」
倉光啓人:そう言いつつ、慌ててソファの方へと大股で歩いていき、どんと座る。
園内想羽:「あら……どういうアドバイスなのかよく分かりませんけど、詳しいんですね?」
園内舞智:「中身~?別に何でもいいよ?」
園内舞智:「こだわりあるわけじゃないし」
園内想羽:「あるんですか、来たこと」
園内舞智:「あっそうなの?」
倉光啓人:「なっ、ない! ……ただ色々話とか聞くだけ!」
園内舞智:「へ~、有名なホテルなんだ」
園内舞智:「レビュー欄見てなかった。あとで見よっかな」
園内想羽:「へえ、そういうものなんですね」そんな会話をしながら、脱いだブレザーのしわを伸ばしている。
倉光啓人:「有名てか……まあ……」
倉光啓人:何を言っても墓穴になるような気がして、うつむいて押し黙る 「……ちゃんとカーテン閉めて……静かにな! 後で俺も入りたいから……」
園内舞智:髪を留めるリボンを外しながら。「ん~」
園内舞智:「覗くなよ」
倉光啓人:「覗かない!」
園内想羽:「そうそう。覗きは犯罪ですからね」
園内想羽:「どうしても見たくなった時は、然るべき手順に則ってくださいね」
倉光啓人:「てじゅっ……」
園内舞智:「手順って?」
園内想羽:「そりゃ、まずは恋人になる所からじゃないですか?」
倉光啓人:「……」 ならない、と言い切ろうかと思ったが、なんだかそれは躊躇われて 「……早く入れっ……」 小声で絞り出す
園内舞智:「……おお」
園内舞智:「そうか……」
園内想羽:「そこから先は私もあまり詳しくはありませんけど……あ、そうですね。早く入らないと冷えちゃいます」
園内舞智:「手順……」
園内想羽:「……まちは実際、どうなんですか?」カーテンの向こう、冷えた身体にシャワーの熱が染み渡っていくのを感じながら。向こうには聞こえないような声。
園内舞智:「実際って?」シャワーの余りの流れで足を洗っている。
園内想羽:「さっき倉光くんがいろいろ言ってた時は、満更でもなさそうに見えましたけど」
園内舞智:「そ、そわはどうなの」
園内想羽:「んー……?そうですねえ」
園内想羽:「惚れちゃったかも」
園内舞智:「えっ」
園内舞智:「そわも?」
園内想羽:「うふ。やっぱり、そうだったんだ」
園内舞智:「やっぱり……?あっ」
園内舞智:「あ~~~っ!」
園内舞智:「そわ!」
園内想羽:髪を洗い終えて、ゆっくりとかき上げる。にんまりと笑みを浮かべている。
園内想羽:「あ。大きな声を出したら聞かれちゃうかも」
園内舞智:「今のはズルじゃ……」声を潜めて。「ズルそわ~!」
園内想羽:「ズルくないですよ~だ」
園内舞智:「でもさ~」シャワーヘッドを受け取って、身体を洗い流していく。
園内舞智:「倉光はそわ派じゃん?」
園内舞智:「両思いじゃない」
園内想羽:「ええ~……?」
園内舞智:湯が玉のような肌に弾かれて、煙を立てていく。
園内想羽:「どう見てもまち派ですよ」
園内舞智:「え~?そわの胸ちら見してたよいつも」
園内想羽:「いや、まちだってだいぶ見られてましたよ……?」
園内想羽:「勉強でん~ってなってる時とか、すぐ視線行ってましたもん。まちは気づいてなかったと思いますけど」
園内舞智:「……そわって」
園内舞智:「そゆときも倉光見てたんだ」
園内舞智:上から順に体をゴシゴシと洗いながら。
園内想羽:「え……」
園内想羽:「それは……まあ、そういうこともあるっていうか」
園内舞智:「好きすぎか~?」
園内想羽:「なっ、なんですか……!別に、好きじゃなくたって隣にいたら顔くらい見ますよ……っ」
園内想羽:反論するようにぱしゃと脚にかかったお湯を跳ね上げるが、すぐに俯いて。
園内想羽:「いや…………まあ」
園内想羽:「好き、ですけど……」
園内舞智:「ほら~~~」
園内舞智:「そわはかわいいなあ」
園内想羽:「だ……だって、色んなことすぐに気がつくし、優しいし……」
園内想羽:「体つきとかしっかりしてて、手とかあたるとドキッとしますし……」
園内舞智:「ん~?」にやにやしながらちょろちょろとシャワーを浴びせかけている。
園内想羽:「だ……大体、昨日のあんなの……誰だって惚れるじゃないですか」
園内想羽:「まちだってそう思いますよね? ねえ?」
園内舞智:「……」
園内舞智:「……うん」
園内舞智:「うん……」
園内想羽:「ほら~っ」
園内舞智:「だってえ……」
園内舞智:「手」
園内舞智:「手、握ってくれて、ゴワッとしてて、でもあったかくて」
園内舞智:「それで……」
園内想羽:「それで、なんです?」にやにや笑みを浮かべながら続きを促す。
園内舞智:「それで、いいなって思っちゃったの!」
園内舞智:「も~……!バカそわ!」
園内舞智:「バカ!」
倉光啓人:ンンッ、とシャワールームの外から咳払いが聞こえる。
園内想羽:「だったらまちもバカです~。成績ほとんど同じくらいでしょ」
倉光啓人:少し声を上げれば響いて聞こえてしまうようだ。
園内想羽:「……ね、まち」声を潜めつつ、少しだけ真剣な顔になって。
園内舞智:「……うん」声を潜めて。「私たち、バカなのかも……うん?」
園内想羽:「倉光くんがどっちを選んでも、恨みっこなしね」
園内想羽:「いや、倉光くんはぜったいまち派だと思うけど、一応……一応ね」
園内想羽:「……これでまちと仲悪くなるのとか、絶対いやですから」
園内舞智:「ぜったいそわ派だけど……あのね、そわ」
園内舞智:「倉光のことは好きだけど、世界で2番だからね」
園内舞智:「1番はそわだよ。何があっても」
園内舞智:「どっち選ぶとか、選ばないとか、関係ないんだ」
園内想羽:「あ……」頬を朱に染め、手で口元を隠して。「えへへ」
園内舞智:「えへへ」同じように笑い返す。
園内想羽:「うん。私も、まちのこと大好き」
園内舞智:「ふふ。ねえ、そうだ、そわ」
園内舞智:「私、いいこと考えちゃったの」
園内想羽:「……ほんとに?」
園内舞智:自分と同じ姿の妹に、ひそひそと、耳打ちをした。
園内想羽:「その顔、わるいこと思いついてる時のやつですよ」
園内舞智:「わるいこと~」
園内想羽:「ふふ、もう……」そのささやきを聞いて。しょうがないな、と言いたげに笑みを返した。
倉光啓人:……二人がシャワーに入ってしばらく時間が経った。
倉光啓人:どれくらいだろうか? 時計を見る余裕も、時間を数える余裕も倉光にはない。
倉光啓人:ただ、シャワールームから聞こえるシャワーの音、二人のかすかな声……気配。
倉光啓人:そういったものを感じながら、しかし無闇に思索はしないよう、両手を固く握り、そう綺麗でもないカーペットを睨んでいた。
倉光啓人:やがて、シャワーの音が止まる。
園内想羽:「ん、おまたせ~」
園内想羽:しっとりと濡れた髪にリボンを結び直しながら、カーテンを開けて姿を現す。
園内想羽:「どしたの、倉光? なんかおでこにシワよってる」
倉光啓人:「別に、もっとゆっくり入ってても良かったけど……」 ゆっくりと顔を上げて
園内舞智:「お待たせしました……覗いていませんよね?」その後ろで、悪戯そうに笑う。
倉光啓人:「なんでもない。……覗いてもいない」
園内舞智:「覗く前に手順を踏んで、とか。本気にしなくてもよかったんですよ?」
園内想羽:濡れた着替えは洗濯に回している。ふっくらとして熱を帯びた白い肌が、バスローブに包まれている。
倉光啓人:「っ舞智、お前、な……」
園内舞智:「まちは来ないのかな~って言ってました」
倉光啓人:顔を上げて、改めて二人を見て硬直する 「わ、な……何だその……それ」
園内想羽:「い、言ってない!」
園内舞智:「え~?」くすりと笑う。
園内想羽:「捏造だよ捏造! ていうか、まちのほうがずっとえっちなこと言ってたでしょ今!」
園内舞智:「倉光くん、私そんなこと言ってないですからね!?っていうか、例えばどんな事ですか……」
倉光啓人:「あっ……あっえ……え?」 二人のやり取りを聞いて、顔を、風呂上がりの格好を交互に見て、その情報量を処理しきれていない
園内舞智:「どうしたんですか?またお腹でも痛くなっちゃいました?」
園内想羽:「だ、だから……手順を踏まずに覗きに来ていいとか……」
園内想羽:「あ、やっぱ顔色変だよね。なんか変なもの食べた?」
園内想羽:ぴとー、と熱を測るように手のひらで額に触れる。
園内想羽:「んー……熱はなさげ?」
倉光啓人:「うあっ……!」 びくりと硬直する。間近から、風呂上がりの熱と香りが漂ってくる
園内舞智:「早くシャワー浴びちゃったほうがいいかもですね。雨に濡れたままですし……」
倉光啓人:「やっちょ……大丈夫、大丈夫だ……! 全然、熱とか……ただちょっと、びっくりしただけで……」
園内舞智:「びっくり?私たちがお風呂上がりだからですか?」
倉光啓人:「風呂上がりだからっていうか……」 想羽から目をそらせば舞智がいる。舞智から目をそらせば想羽がいる。窮して目を閉じ天井を見上げる
倉光啓人:「……恰好が、その……」
倉光啓人:「制服……じゃなかったから……な……?」
園内想羽:「あー……」言われて、自分たちの装いに目をやって。
園内舞智:「確かに、倉光くんには今まで制服姿しか見せてなかったですね」
園内想羽:「そっか。倉光、そういう気分になっちゃったんだ?」にんまりと目を細めて笑う。
倉光啓人:「そだな……全然、放課後とか、休日遊ぶとかなかったし……」
園内想羽:「ごめんね~目に毒で」
園内舞智:「どうです?いつもと違うまちは」
倉光啓人:「そういう気分って……!」 目を固く閉じる。まったく否定できない。『そういう気分』なのは
倉光啓人:「どうつわれたって……」 ちらりとそちらを見て 「……すっごい難しいんだけど」
倉光啓人:「なんかいきなりこんな場所っていうのは……ナンだな……ってのもあるし」
園内想羽:「ほらほら、そわ。あんまり倉光をいじめちゃだめだよ~」
園内舞智:「い……今いじめてるのはまちじゃないですかっ」
倉光啓人:「それこそ、舞智の言ってた、順序、じゃないけど……」
倉光啓人:「……」
倉光啓人:細目で、二人の顔を交互に見る
園内舞智:「?」
倉光啓人:「……な、舞智……」
倉光啓人:「ここって何のための場所だか、お前は分かってるんだよな?」
倉光啓人:「泊まるじゃなくて……『休憩』……ってやつ」
園内想羽:「え、それは……一応、ね。一応」
園内舞智:「?」
倉光啓人:「それって、そのための恰好で……」
倉光啓人:「…………」
倉光啓人:「……」
倉光啓人:両手を上げて、ぱしっ、と同時に双方の頭を叩く
園内想羽:「うぎゃっ」
園内舞智:「はうっ」
倉光啓人:「舞智、想羽!」
倉光啓人:「からかうなっ、こんな……お前っ、こんな……」
園内想羽:「あ……」
園内舞智:「あ、あ~……」
倉光啓人:「バカ姉妹!」 もう一回叩く
園内想羽:「ご、ごめん……ちょっとふざけすぎちゃった、かも」
園内舞智:「あたっ……!バレてた……?」
倉光啓人:「はあ~~……」
倉光啓人:大きく俯いて、息を吐き 「……マジで怒ってるとかじゃないからな、一応」
園内舞智:「完璧だと思ったんだけどな~」想羽のように振る舞っていたほうが、ラフな口調になる。
園内想羽:「わ、分かってる……ごめんね? 反省してるから……」
倉光啓人:想羽っぽく喋っていた舞智と、舞智っぽく喋っていた想羽を、交互に見る。……頭を叩いた所で、二人の危険なボディラインと纏う空気は、一切変わらない。
園内舞智:「そわ。もういいってさ」
園内舞智:「てかどこで分かったの?」
園内想羽:「あ、うん……」こほん、と咳払いして振る舞いを戻す。いや、倉光くんがからかうなと言ったのは、そういうことではなかったような気もするが……。
倉光啓人:じろりと舞智を見て 「最初から」
倉光啓人:「……てのはカッコつけ過ぎだけど、何か……変な感じだとは思ってたよ」
倉光啓人:「でも途中から、お互いのことホントの名前で呼んだり、舞智を呼んだのに、想羽のフリした舞智が返事したり……」
倉光啓人:「って感じではあったから、それで分かったって感じ」
園内舞智:「もっと練習しなきゃダメか……」
園内想羽:「えー、呼びましたっけ……?」むむ、と唸りながら首を傾げている。
倉光啓人:「しないでいい……」 疲れた様子 「舞智は舞智で、想羽は想羽だ」
園内想羽:「でも、すごいですよね。むかしお父さんにやった時は、半日気づかれなかったのに」
園内舞智:「見た目は全然違わないからね。私のがちょっと眼が赤っぽいのとー」
倉光啓人:「昔はもっと、お互い子供っぽくて、区別がつかなかったんじゃないか? 親が俺より分かんないってことはないだろ……」
園内舞智:「あとほくろくらいじゃない?」
園内想羽:「まちはこの辺にほくろありますよね」バスローブで隠された鎖骨と胸の間あたりをとんと指で叩く。
園内舞智:「そわはこっちだもんね」右胸をつつく。
倉光啓人:「ほくろ……」 想羽が叩いた辺りを見て……その大きな胸元に視線が吸い付き
倉光啓人:「……!」 慌てて俯いて、自分の額を叩く
園内想羽:「ひゃっ……ちょっと、自分のでやってくださいよぉ」
倉光啓人:「ぐっぐ……く、痛……」
園内舞智:「だって私にはそこにないんだもん~」
園内舞智:「あっねえねえ、そうだ」
園内舞智:「休憩って何?」
倉光啓人:「…………」
園内想羽:「あー……」
倉光啓人:思い詰めたような顔を舞智に向け、ちらりと想羽を見て……もう一度舞智を見る
園内想羽:困ったように倉光くんと視線を合わせて。
GM:では、そこで倉光くんは気づいていいよ。
GM:ベッド脇のサイドテーブル。置いてある籠の中に個装の避妊具が置いてある。
倉光啓人:「…………」
GM:シャワーに気を取られて気づけていなかった。
倉光啓人:心臓が激情の早鐘を叩き、脳は狂騒の旋律で軋み上がらん勢いである。
倉光啓人:この場で……この場で何もかもを爆発させてしまいたいとすら思う。
倉光啓人:だが、それでも
倉光啓人:「……ふうぅ…………」 長く息を吐いて、脳裏に小動物の戯れる水場、心癒される風景を思い描き
倉光啓人:改めて舞智を見る。
倉光啓人:「……あのな、舞智……これは、本当に……誰が悪いとかじゃなくって……でも、この機会にハッキリさせておきたくてな」
倉光啓人:「俺は……舞智。お前のことが好きだから……お前には、自分を大切にして欲しくって……だから、話すんだ」
倉光啓人:真剣な様子である。その言葉に二心があるようには感じられない。
園内舞智:「分かってるよ。私をバカにしないって言ってくれてるんでしょ」
園内舞智:「知らないのは私が悪いんだから。ちゃんと学ぶよ」
倉光啓人:「……お前のことをバカにはしないし……できれば、俺のことも嫌いにならないでくれ。……一回しか言わないぞ」
園内想羽:「……」ドキドキしながら成り行きを見守っている。自分から姉に説明してもいいのだが、そのままにしておいた方が楽しそうだ。
倉光啓人:「俺は男で、お前の父親とかでもないんだから、どうしたって女子の……裸に近い体とか、見たら」
倉光啓人:「どんなにお前が子どもっぽくても、興奮するし、触ったり、押し倒したり、そういうことをしたくなる、っていう所があるんだ」
園内舞智:「あ……」
倉光啓人:「舞智も高校生なんだから、それをちゃんと分かって……」
園内舞智:「そ……そういうこと……」
倉光啓人:「……自分を大切にしてくれ」
園内舞智:「倉光も、私たちに思うんだ……?」
倉光啓人:「思う」
園内舞智:「思う……」
倉光啓人:口元を押さえ、じりじりした目で舞智を見る 「……でも、我慢してる」
倉光啓人:「想羽の言ってる通り、順序は守るべきだって思ってるから」
園内舞智:「我慢……」
倉光啓人:はあっ、と溜息混じりに言い切り 「…………それだけ! ちゃんと復習しておくように!」
倉光啓人:ばっと立ち上がり、二人を押しのけるようにベッドサイドに行って
園内舞智:「えっ、あっ」
園内舞智:「うん……」
園内想羽:「あ……えっと」
倉光啓人:「こんなもんっ……!」 避妊具を手にしてポケットに入れると、そのままシャワーに向かっていく
園内想羽:「ありがとね、倉光くん」
倉光啓人:歯を食いしばって、想羽を振り返り 「……言ってんだろ」
倉光啓人:「二人のことが好きだからだよ……全部」
園内想羽:「……うん」
倉光啓人:カーテンを引いて、シャワーに入っていく。
園内舞智:「……そっか。そっか」彼が去ったあとに呟く。
園内舞智:「倉光も……見てるんだ。考えてるんだ」
園内舞智:「そういうこと……」
園内舞智:どこか少し嬉しそうに、それに浸っていたが。「あれ」
園内舞智:「休憩は……?」
園内舞智:「そわ、休憩って何?」
園内想羽:「……」はあ、と静かに溜息をついて。
園内想羽:「あのね……」こしょこしょと耳打ちする。
園内舞智:「……」
園内舞智:「……!」
園内舞智:「……!?」
園内想羽:「……そういうこと。だから、倉光くんはずっと様子がおかしかったの」
園内舞智:「そ、そこに私、あんな自信満々に……」
園内舞智:「宿見つかったよ~ってやってたの……?」
園内想羽:「まあ、安くて休めるのは本当ですから……」
園内舞智:「エッチみたいじゃん!」
園内舞智:「う……うう~!」
園内舞智:「ううううう~~~!」
園内想羽:「あー、よしよし……悪気がなかったのは、倉光くんも分かってますからね」
園内舞智:「……ねえ」
園内舞智:「そわは分かってたんだよね」
園内舞智:「分かってて……」
園内想羽:「……あ。まあ、一応……」
園内舞智:「面白そうだからほっといた?」
園内想羽:「…………」
園内舞智:「バカそわ~~~!」
園内舞智:シャワールームに響くほどの怒号が発せられた。
GM:シーンを終了します。ロイスの取得と購入が可能
園内想羽:ロイスは保留かな~
園内舞智:ロイス変更しようかな
園内舞智:園内想羽/親愛:○/偏愛 →親愛:○/憤懣
倉光啓人:エロ姉妹/○エロ/エロ でロイスを取りません
園内舞智:倉光啓人/好奇心:○/隔意 →幸福感:○/恥辱
GM:踏みとどまれて偉い
園内舞智:これで~
倉光啓人:まっちは医療トランク使っときな
園内想羽:そうじゃんトランクある 使ってね~
倉光啓人:調達は もしかしたらブルーゲイル飲む必要が発生するかもなので、狙ってみます
園内舞智:わーい
園内舞智:この袋に入ったやつ?どうやって使うのかな
倉光啓人:メッ!!
倉光啓人:3dx=>20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 10[5,9,10]+8[8] → 18 → 失敗

園内舞智:おしい
倉光啓人:最後に手が滑ったんや
園内想羽:私もブルゲねらおうかな
GM:財産なかったか
園内舞智:2d10
DoubleCross : (2D10) → 4[3,1] → 4

園内舞智:しょぼトランク
園内想羽:7dx+3>=20 ブルゲ
DoubleCross : (7DX10+3>=20) → 9[1,3,3,4,6,9,9]+3 → 12 → 失敗

園内舞智:園内舞智のHPを4(→ 4)増加 (5 → 9)
GM:動揺で応急手当できなかったんだろうな……
園内想羽:しょんぼり
園内舞智:ブルゲしてみよかな
園内舞智:4dx+6>=20
DoubleCross : (4DX10+6>=20) → 9[1,3,7,9]+6 → 15 → 失敗

園内舞智:だめ!
園内舞智:おわりです
GM:では次のシーンに移りましょう


【ミドルフェイズ6】

GM:次はおそらく最後の潜伏判定になるのかな?
倉光啓人:情報が最後ならね!
GM:残っている情報は一つ、・“サンクタム”の“裏切り者ダブルクロス” 12です
GM:あっまた技能忘れてる
・“サンクタム”の“裏切り者ダブルクロス” 〈情報:FH、UGN〉12
GM:倉光くんは1d10を降って起こるイベントを決めてね
倉光啓人:登場侵蝕もあとで振ろうね 一応
倉光啓人:1d10 潜伏判定
DoubleCross : (1D10) → 1

1.『休息施設にトラブルが発生する。適切な対処を取らねば余計な消耗を招くだろう』 〈知識:機械工学〉 【肉体】 難易度7
GM:では登場侵蝕を振ってもらって、判定に挑戦してもらいましょう
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 7)増加 (87 → 94)
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 6)増加 (84 → 90)
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 4)増加 (89 → 93)
倉光啓人:で、肉体ということであれば俺におまかせを……
倉光啓人:6dx=>7
DoubleCross : (6DX10>=7) → 10[5,7,8,8,9,10]+7[7] → 17 → 成功

倉光啓人:ウム
園内舞智:じゃあまかせよ 情報1個だから余裕もあるしねって
GM:では完璧になんとか成りました
園内舞智:言ってるうちに終わってた
GM:後は情報を取ってもらおう
園内想羽:すごいぜ
園内舞智:そわチーム切れてるし 私行ってみようかな
園内想羽:じゃあおまかせ
園内舞智:最後の情報収集チームを使ってFHで判定するね
園内舞智:4dx+3>=12
DoubleCross : (4DX10+3>=12) → 6[1,5,6,6]+3 → 9 → 失敗

園内舞智:わーん!全然ダメだ
園内舞智:それどころじゃなかったかも
GM:どうやらトラブルが思ったより深刻だったようですね
園内想羽:じゃあカバーするぜ
園内想羽:7dx+1>=12
DoubleCross : (7DX10+1>=12) → 9[1,2,3,4,5,7,9]+1 → 10 → 失敗

園内舞智:そわ!
園内想羽:財産2入れて成功!
園内舞智:お~ さすが
GM:では成功!情報を開示しましょう
園内想羽:残り財産 6->4
◆“サンクタム”の“裏切り者ダブルクロス” 〈情報:FH、UGN〉12
“ジェマドの刻印”を利用するための技術はリーダーである“オールド・ワン”しか知らない。
UGNが“ジェマドの刻印”の転送機能を完全に掌握し利用していたのを加味すると、
この裏切ったメンバーというのは“オールド・ワン”本人で間違いないだろう。

作戦時に配られた侵蝕率スカウターには“サンクタム”セルのメンバーのデータが入力されており、
そこに登録されていた者のみがジャームとして表示されるようになっていたようだ。

スカウターは作戦終了後回収されておりUGN側にはこの事実は伏せられている。
何らかの方法でUGN側の人間と接触し証拠を渡せば支部のメンバーの何人かを味方につけることが出来るだろう。
GM:ということで次のシーンから、イベントとして倉光君が持ってるレネゲイドスカウターをUGNの人に渡しに行けるよ
GM:無事全員シャワーを浴び終え、君達は一旦手に入れた情報を整理することにした。
倉光啓人:「……駄目だな。今28度に設定してるのに、ずっと冷たい空気出てる」
園内想羽:「あら、故障なんですかね……?」
倉光啓人:備え付けのルームエアコンをぽちぽちいじる。何だかんだ言って、こいつも結局バスローブだ。それくらいしか着るものがない
倉光啓人:「ぽい。まあ、止まったりするよりはずっとマシだろうけど……」
園内舞智:「え~?でも暑いよりいいじゃん」なんだか恥ずかしくなったので、キャミソールだけバスローブの下に着直している。
倉光啓人:「ん。どうせ暑いしな。フロントに言って騒がしくするのも都合悪いし、放っとこう。そのうち直るよ」
園内想羽:「まあ、そうですね。騒ぎを起こすよりは、少し我慢して済むならその方が……」
倉光啓人:先程までの動揺は、シャワーを浴びてすっかり落ち着いた様子だった。おくびにも出さない
倉光啓人:「……で、結局、やばそうなのは"オールド・ワン"って人……っぽいよな」
倉光啓人:「"サンクタム"からUGNに寝返って……ワープの刻印の情報を渡したりして」
倉光啓人:「その」 少し口ごもる 「自分の仲間だったやつも、殺させようとした」
園内舞智:「うん。UGNに捕まってるらしいって言ってたけど、おかしいもんね?」
園内舞智:「みんなジャームだから殺す~ってやってたのに、捕まってるの、おかしい」
倉光啓人:「そうだ。最初っからグルだったんだな……」
園内想羽:「ええ……それに、"オールド・ワン"は精神操作系の能力を持っているようです」
園内想羽:「もしかしたら、この状況自体……彼女が、UGN側の指導者を思うように動かした結果なのかも」
倉光啓人:「精神操作……洗脳みたいな感じだよな」 前読んだマンガを思い出す
園内舞智:「それが……儀式のため?」
倉光啓人:「支部長……」 "ランブルルード"とは荒っぽい別れに終わったが、倉光にとっては信頼と尊敬に足る、強い大人の男の象徴みたいな人だった。複雑な思いだ
倉光啓人:「そう……っぽい」 唯一自分が、友人から聞き出した情報をもう一度思い出す
園内想羽:「でも、ある意味その方が希望が持てる話じゃないですか?」
園内舞智:「私たちを生贄に捧げて……その、卵を孵化?させようと……」
園内舞智:「希望?」
園内想羽:「UGN全部が、ああやって闇雲にジャームを狩ろうとしているんじゃなくて」
園内想羽:「一人の悪人が干渉した結果だってこと」
倉光啓人:「そう、だな。……話が通じる人に、ここまでの情報とか渡せば、もしかしたらもう、狙われずに済むかもしれない」
倉光啓人:「やっぱ"リンキード"さんかな。あの人……どうなんだろう。仕事に忠実で余計なことはしないって感じだけど、だからこそ……」
園内舞智:「あの人……?」
園内想羽:「"リンキード"……って、私達が一緒に戦った人、ですよね」
園内舞智:嫌そうな顔をする。
倉光啓人:「そう。俺の上司で、エフェクトのこととか、戦い方とか、全部"リンキード"さんに教わった」
園内想羽:「……でも、この作戦をおかしいとは言わなかったし、倉光くんの話も聞いてくれませんでした」
倉光啓人:舞智の表情を見て、苦笑する 「つっても、他に知り合いなんていないから、俺」
園内想羽:「正直、厳しいんじゃないかと思うんですけど……」舞智の表情をちらと見つつ。
倉光啓人:「うん。でも周りに人がいなくて……つまり敵とかもいなくて、安全なら、話は聞いてくれるんじゃないかって思ってる」
園内舞智:「支部長?が居たからああしてたってこと?」
園内舞智:「でも……心配だよ。なんか……」
倉光啓人:「支部長がいなければ誤魔化してくれる、みたいなことは言ってたから。FHの本拠地で、ピリピリしてたんだろうし……」
園内舞智:「倉光に色目使ってたぽかったもん、あの“リンキード”って人」
園内舞智:「警戒したほうがいいよ。思い出すだけでもなんか寒気が……」
倉光啓人:「しん……あ、え?」
倉光啓人:「色目……?」 目を丸くする
園内舞智:「気付いてないし~!」
園内舞智:「絶対そうだよ!」
園内舞智:「ねっ、そわもそう思うでしょ!?」
園内想羽:「……う、うん」
倉光啓人:「うおっ、え……"リンキード"さんが、俺に……?」
園内想羽:(でもこの状況、客観的に見るとどちらかと言えば私達のほうが……)
園内想羽:そんな事を考えてしまって少しぼんやりしていたが、かぶりを振って。
園内舞智:「そう、寒気したもん」
園内舞智:「寒気……」
園内舞智:「……寒くない?」
倉光啓人:「……え?」
園内想羽:「あ……確かに、ちょっと凍えてきたかも」
倉光啓人:顔をあげると、自然に体がぶるりと震えた
園内舞智:「なんかさすがに寒すぎない……?」
倉光啓人:「……まじか。エアコンでこんな冷えることあるのか……?」
GM:君達が話している間にも、空調はごうごうと音を立てながら冷気を吹き出し続けているよ。
園内想羽:「私もまちみたいに下にキャミ着てこようかな……」
倉光啓人:改めてルームエアコンに近付き、手をかざす 「うわっ、すご……全然止まんないな」
園内想羽:薄手のバスローブに覆われた肌を手で軽く擦る。
倉光啓人:「普通エアコンって設定温度になったら勝手に止まるんじゃないか……うん、なんでも良いけど着た方が良い」
園内舞智:「着ても寒いよ~」
倉光啓人:あまり深くは追求せず言いつつ 「……出るか? いやでも、今からUGNの支部に行くのは色々キツいな……」
園内舞智:「そわ、おいで」
倉光啓人:もう夜は遅いし、登山と下山の疲れも残ってはいる。
園内舞智:ベッドに乗って、シーツをめくって招く。
園内舞智:「ちょっとはましかもここ」
園内想羽:「うう、きついですねこれ……」《機械の声》指先から白い糸の因子を伸ばし、エアコンを調べようとしてみるが。
園内想羽:「むむむ、わかんない……くしゅっ」
倉光啓人:「……バスタオル持ってくる。ちょっとはマシだろ」
園内想羽:両手で鼻先を抑えながら、とことこと舞智の傍にやってくる。
倉光啓人:夏場だからか、毛布のようなものは見当たらない。浴場に行って、未使用のバスタオルを何枚か持ってくる
園内舞智:受け取ってそわにぐるぐるに被せる。
園内舞智:「そわは寒いのダメだもんね」
園内想羽:「あっ、わわ……そうですけどぉ」
倉光啓人:「へえ……そうなんだ?」
園内想羽:「そわも倉光くんも、ちゃんと暖を取ってもらわないと」
倉光啓人:知らなかった、と思うが、考えてみれば知らないで当たり前だ。出会ったのは春先、今はまだ夏休み前だ。
園内舞智:「うん、だからね、そういうときはこうやってくっつきたがって~……」
園内舞智:ぴとっと2人でくっついている。
園内想羽:「起きたら風邪引いちゃってたなんて、洒落にならない状況なんですから……あっこら、まち!」
園内想羽:甘えてた時の話をされた事に慌てつつも、ぺたりと身体を寄せる。
倉光啓人:少し笑って 「そっちはそれで多少は大丈夫そうだな。俺も一枚貰う」
園内舞智:手を握ってすりすりする。
倉光啓人:「さすがに何もなしでソファで寝たら風邪引きそうだ」
園内想羽:「むう……まちだって暑いのダメだからって、夏場はお風呂上がりにすごい格好で……」
園内舞智:「あ~!」
園内舞智:「あーあーあー!」
園内想羽:「ふふん。仕返しです~」
園内舞智:「そわ~~~!」
倉光啓人:「あーあー、はいはい。その調子で元気でいてくれ」 やれやれといった様子
園内想羽:くすくす笑いながら舞智の背中を宥めるように擦っている。
園内舞智:「も~……」足を絡めるように合わせて。
倉光啓人:タオルを身体の上にかけて、ソファで横になる 「ちょっと早いけど体休めて……」
倉光啓人:「……ふ、ぇ」 不意に言葉が途切れ
倉光啓人:「へ……ックシュ!」
倉光啓人:「ハクシュッ! ……うおー……」 大きくくしゃみをし、もう一度身を震わせる
園内舞智:「倉光?」体を起こしてそちらを見る。
園内想羽:「だ、大丈夫ですか……?」
倉光啓人:「悪い、びっくりさせて……やっぱちょっと寒いな」
園内舞智:「ちょっと……そこ風直接当たるじゃん」
園内舞智:「無理でしょ」
倉光啓人:「ん……そうか。ソファずらす……のは迷惑なのかな」
園内想羽:「戻しておけば怒られはしないと思うけど……そもそも、向こうの機器の故障が原因なんですし」
倉光啓人:部屋を見回して 「玄関……てか靴脱ぐ所か。いっそシャワールームの方が良いかな……」
倉光啓人:「へ……ックシュ! うおお……」 不意に、また大きくくしゃみをする。自分でも驚いている
園内舞智:「や、やっぱりフロントに連絡して、部屋変えてもらおう……?」
園内想羽:「そ、そんな所で寝ちゃったらどのみち身体壊しちゃいますよ……!」
倉光啓人:「連絡したら……絶対目立つだろ。せっかく顔合わせず、話もせずで部屋借りれたのに」
倉光啓人:「ソファを入り口まで持ってって……ックシュ! あー……」
園内想羽:「う……でも、だからって体調崩しちゃったら……」
園内想羽:「…………」
園内舞智:「……」そわのほうをちらりと見る。
GM:そう。希望が見えたと言っても、君達は未だ逃亡者だ。少しでも発見されるリスクを減らすために、防犯システムのゆるいこの宿を選んだのである。
GM:無用なトラブルは避けれるだけ避けるべきという状況なのは変わらない。
園内想羽:こちらも同じタイミングでそちらを見た。視線が交わる。
園内想羽:きっと、同じことを考えているんだろう。
園内想羽:「……いいよね?」まちにだけ囁くような小声。
園内舞智:少しの逡巡の後、こくりと頷いて。「……そわがいいならいい」
園内想羽:「ん、私は平気……倉光くんなら」
園内舞智:ん、とまた頷いて。「同じ」
倉光啓人:「……っへくし! 重……」 くしゃみしつつ、ソファをごりごり押して行っている
園内想羽:そのやり取りのあと、入口の方に向かいかかった倉光くんの腕のあたりに
園内想羽:ふわり、と白い糸が降りてきてやさしく巻き付く。引き止めるように。
園内想羽:「あの……倉光、くん」
倉光啓人:「んん……?」
倉光啓人:糸に気付き、想羽の方を見る。鼻が少し赤い
園内舞智:反対側の腕、重みが押し当てられる感触がある。
園内舞智:「……あの。あのね。迷惑じゃなければなんだけど」
倉光啓人:「うお、え……」
園内舞智:「私たちと、寝ませんか」
園内想羽:「ま、まち!言い方……!」
倉光啓人:反対の舞智を見る 「……舞智、お前……」
園内想羽:「いえ、意味は合ってますけど……はい、その」
園内舞智:「言い方?」
園内想羽:「この状況では、やむを得ない合理的な判断と言いますか……」
倉光啓人:キャミソールを下に着ているからといって、なんだというのか。腰の辺りで締める構造のバスローブは、その幼い容貌に不釣り合いに育った身体の輪郭を、余すことなく映している
倉光啓人:「っは…………」
園内想羽:「この部屋で一番あったかいもの、人肌だと思いますし……」
園内想羽:「それに、まあ、ロッカーの時で似たような事は経験済……ですし……?」
倉光啓人:想羽の判断は理解できるし、舞智の言葉に……二心がないであろう、おそらく、ということも理解できる。
園内舞智:「そんなとこで寝たらダメだよ。そうさせられないよ」
園内想羽:恥ずかしげに俯いて、所在なさげに両手をこすり合わせながら言う。
園内想羽:「はい、それは絶対です」
倉光啓人:逡巡は長く続いたが、結局
倉光啓人:「……分かっ、た」 自分でも思っていたよりは、すんなりと頷いた
園内舞智:その返事を聞いて、にこりとして。
倉光啓人:それは多分、現実として部屋が冷えているという問題があり……
倉光啓人:それ以外の『問題』についても、想羽は分かっているだろうし、舞智にだって説明したんだから、大丈夫だろうという、十分な良い訳が揃っていたところによるかもしれない。
園内舞智:てってっとベッドへと戻っていく。
倉光啓人:ソファから離れ、舞智と一緒に、ベッドの方へと歩いていく。
園内舞智:そわの隣、人一人分のスペースを開けてぼふと座って。
園内想羽:こちらは寝床が冷えないように、ずっとベッドの上に座っていた。二人を受け入れるように両手を伸ばして。
園内舞智:真似するように両手を伸ばす。
園内想羽:「えっと……じゃあ」
園内想羽:「おいで……?」
園内舞智:「うん。来て、倉光」
倉光啓人:「……」 息を呑む。生唾が喉を鳴らして落ちていく。
園内想羽:ずっと高い場所に在る倉光くんの顔へ向かって、微笑みかけて言う。
倉光啓人:大人のホテルの広いベッド。きっと誰とも知らない男女が何人も、ここで肌を重なって、交わってきたのだ。
園内舞智:少しだけ不安げに。顔を伺うようにして告げる。
倉光啓人:その上で、まだ子どものような顔の二人に、ついこの前まで気になる友人、くらいだった、二人の少女に
倉光啓人:――誘われている。
倉光啓人:固く目を閉じ、二人の手を取って、一人分の隙間に身を差し込む。
倉光啓人:沈むベッドの感触と、左右の柔らかな二人の少女の存在感。肌触り、揺れる髪、香り。
園内想羽:「ん……っ」
園内舞智:「んんっ……」身動ぎする。
園内想羽:自分にはない、しっかりとごつごつした質感のある男性の身体。少しくらい体重を預けても、びくともしそうにない。
園内舞智:少し起き上がって、毛布を3人に被せる。
園内想羽:それがどこか心地良くて、頼もしくて……それに、ドキドキする。
園内舞智:見下ろすように、2人を見た。
園内舞智:自分と同じ顔の少女が、男の人の横に収まっている。
園内舞智:なんだかそれは、ひどくいけないことのように見えた。
園内想羽:「ありがと、まち」
園内舞智:「寒くない?そわ」再びベッドに収まって、問いかける。
園内舞智:「大丈夫?」直接話せはしない。横にいる少年に囁く形になる。
園内想羽:「ん……ちょっぴり寒いけど、大丈夫」こちらも少し身体をずらし、倉光くんの方へと向けて応じる。
園内想羽:肩のあたりに、ずっしりと柔らかなものが覆いかぶさるような感触。
園内舞智:「そわのほうが倉光よりあったかいかも」
園内想羽:「倉光くんは、どう? くしゃみ、収まりました?」
倉光啓人:……時間にして、きっと十数秒。ろくに呼吸もできていなかったし、きっと心臓も止まっていただろうと思う。
倉光啓人:でも、左右から自分の苗字を呼ぶ声が聞こえて、息を吹き返した気分になる。
倉光啓人:「……あ、あ」 緊張しきった面持ちで、相槌を打つ。息を吐くのも慎重になる
倉光啓人:「収まった……と、思う。温かいし……ベッド。二人が温めてくれてたんだな」
倉光啓人:「俺もすぐ、温かくなる。……筋肉はあったかくなりやすいって聞く、し」
園内舞智:「ん。大丈夫そうなら、よかった」どこか柔らかく、甘い声音で、安堵の声を漏らす。
園内想羽:「うふ、そうです。ぬくいでしょ」
園内舞智:「ぬくいって普通言わないよ~」
園内舞智:「言わないよねえ」
園内想羽:「ええ、そんなにおかしかったですか?」
倉光啓人:「まあ、ちょっと……お母さんっぽいかもな、ぬくいは」
倉光啓人:いつもよりずっと低く、かすかに囁くような声で、けれどいつもの調子で返す。
園内想羽:「え~……私のほうが妹なんですけど」
園内舞智:「ほら~」嬉しそうに囁く。
園内想羽:「そんなにお母さんっぽいかなあ」
倉光啓人:「まあ、優しい響きってことで……」
倉光啓人:緊張した呼吸は、随分穏やかになってきた。いつものように話していれば、落ち着きは取り戻せる……たとえ左右に姉妹が寝ていて、その身体をあらゆる感覚で感じさせられていても。
倉光啓人:「温かくなってきたのは、本当だし。二人のおかげだ」
園内想羽:「ふふ、よかったです」
園内舞智:「よかった~」
園内想羽:「あ。緊張とかそういうのは、大丈夫そうですか?」
園内想羽:「こう、家族でもない相手とくっついたまま寝るのって、落ち着かなかったりするかなって……」
倉光啓人:「……想羽、お前……お前なあ」
園内想羽:「だ、だって……ああ言われたら、気を遣うじゃないですか」
倉光啓人:肩を震わせ苦笑すると、ぽん、とその頭に手を置く 「してるよ。してるに決まってるだろ」
園内想羽:「う……ゆっくり休めそうですか?」
倉光啓人:「正直心臓、止まるかと思ってたし。やっと落ち着いてきたのに」
倉光啓人:「お前が言い出すから~……」 ぐりぐりと頭を撫でくって
園内想羽:「ひゃあっ……だ、だってえ」
園内想羽:「わ……私だって、けっこうドキドキしてますし……」
園内舞智:「ちょっと!そわに何してるの」
園内想羽:「あ、頭撫でられただけですよぉ」
園内舞智:向こうの様子は見れない。映るのは彼の後頭部ばかり。
園内舞智:「ほんと?」ずいっと身体を寄せるようにして。
園内舞智:「変なことしてない?」
倉光啓人:「うおっと……そうそう」 舞智を振り返り
倉光啓人:「してない、してない。……こんな感じ」
園内想羽:「してません~」
倉光啓人:同じように、舞智の頭に手を乗せ、気持ち優しくその頭を撫でる
園内舞智:「わっ」近づきすぎていたので、振り返られた瞬間、顔がすぐ近くにあって。
園内想羽:「まちの方こそ、変な悪戯とかしちゃだめですからね?」
園内舞智:「し……」
園内舞智:「しないよ……」弱々しく返す。
園内想羽:「しようと思ってた時の反応!」
園内舞智:「しないもん……」
倉光啓人:その弱々しい反応に、ぞくりとした感覚が背中を走り
園内想羽:「もしされたら私に教えてね。めってしますから」倉光くんの耳元に。
倉光啓人:「んっ……わ、分かった……教えるよ」
倉光啓人:想羽に囁かれ、甘い刺激が脳を震わせ、言われるまま頷く。
園内舞智:「ひうっ」頷かれると、より顔が近づく。
園内舞智:「く、倉光……」
園内想羽:「まち、変な声出してない?何してるんですか」
園内舞智:「ち、違くて~……」
園内舞智:「そわが押してるの!」
園内想羽:「え~? 押してませんよぉ」
園内舞智:「絶対押したよ~」
園内想羽:「押してません~。ねえ、倉光くん?」
倉光啓人:「……というか、どっちにしても押されてるのは俺だろ、それ……」 また絞り出すような声になる
園内想羽:「私押してませんよね?」
倉光啓人:「まあ、うん。今回は想羽は押してない……ってことで。な、舞智……」
園内想羽:言葉とは裏腹に、呼吸に伴って自ずと上下する胸部のふくらみは腕のあたりに押し当たっている。
園内舞智:「言わせようとしてる~!」
園内舞智:「ズルそわ!」
園内想羽:「言いがかりです~」
倉光啓人:「ズルとかじゃなく……っ……」 すぐ近くの舞智の顔を見ながら、腕に想羽の胸が押し付けられると、否応なく舞智のそれに視線が落ちてしまう
園内舞智:動き回って、ローブはすでにめくれている。薄手のキャミソール一枚も同然。
園内舞智:当然、それにシルエットを隠す力などあるはずもない。
園内舞智:それどころか、薄暗くてよくは分からないが、むしろ汗をかき始めている。
倉光啓人:「うあっ……」 初めて直に見るキャミソールというものに、ふわりと漂ってくる、ただ甘いだけではない香りに、情けない声を漏らし
倉光啓人:「ストッ……プ、プ……待った待った」
園内想羽:「ま、待つって……何をです?」
園内舞智:「倉光?」
園内想羽:そちら側の状況があまり分かっていないまま、小さく首を傾げる。
倉光啓人:「つまり、その……」
園内想羽:「あ、お手洗いですか?」
倉光啓人:もぞつくように想羽の方を向き、言い訳がましく 「やっぱり想羽、押しすぎだ……ってこと」
園内想羽:「えっ、あ……す、すみません」
倉光啓人:「ベッド、広いけど……3人用じゃないだろうから。な」
倉光啓人:「ん」 頷き 「……舞智も、ちゃんとバスローブ、着れてるか?」
園内想羽:申し訳無さそうに何度か身体をずらし、離れる。
園内舞智:「えっ……あっ」
倉光啓人:「いくらくっついてても、そこ乱れてたら、結局冷やすだろ……分かんないけど」
園内舞智:バッと慌ててもぞもぞ動く。
倉光啓人:努めて冷静に指摘をする。実際に見たと取られるかどうかは……この際どちらでも良かった
園内想羽:確かに3人用にしては狭い空間だ。ベッドの端ギリギリまで下がっても、身体は触れ合ったままになる。
園内舞智:「う~……」
倉光啓人:「想羽も……」 言いつつ、自然と身体の方に視線を向けそうになり、慌てて頭を上へ向ける
倉光啓人:「……ちゃんと着直しとけよ。ほんと」
園内想羽:「乱れ……あっ」その言葉に、結局キャミソールを着込んでいなかった事を思い出す。
園内想羽:「す、すみません……くっついてる間に少しずれちゃって」
園内舞智:なんとか寝たまま身動ぎしようとするが、うまくいかない。
倉光啓人:「大丈夫、見てないから……ぱっと直しちゃってくれ」
園内想羽:「は、はい……」しかし、この気温下でバスローブを脱いで着直すのも躊躇わしいし、倉光くんもこう言っている。
園内想羽:とりあえず身に巻いていたタオルの一つを、胸元を覆うようにしてバスローブの上から巻きつけ、整える事にする。
園内想羽:「えっと……はい、大丈夫です。こんな感じで……」
園内舞智:「……いい」
園内舞智:「このままで、大丈夫」
倉光啓人:「ん、良かっ……」
園内想羽:先程よりはいくらか抑えられた胸元をぎゅっと締めて、見せつけるようにする。
園内舞智:「あったかいよ。平気」
倉光啓人:想羽の胸元と、舞智の言葉を同時に脳が受け取り、またも思考が中断される。
園内想羽:確かに先程よりは幾らか目に優しい感じになってはいるが、そもそものバスローブ一枚という基準値がおかしいだけであり
園内想羽:普通に考えて健康な男子にとって目に毒な光景であることに変わりはない。
園内舞智:再びひっつくようにして暖を取る。先程よりも、よりそのかたちが露わに感じられる。
倉光啓人:「っ……っん……わ、かった」
倉光啓人:口にしながら、脳の一角から、何が分かったのか、と冷めた指摘をされている気分だった。想羽の胸元は相変わらず、その小柄なものに比して主張が激しく
倉光啓人:押し付けられる舞智の胸は、今まで触れたことがあるあらゆるものとは異なる、柔らかさと反発感を伝えてくる。
園内想羽:「あの……倉光くん」ふと君を見上げるように見つめながら、白い手を伸ばす。
園内想羽:「手、握ってても良い?」
倉光啓人:はっきり言って、自分の下腹はもうひどい熱を持ち続けていて、姉妹にそれが気付かれないようにする、ということに、人生の全てを賭けている気分だった。
園内想羽:言葉にこそしないが、注意深く見れば少し肩の辺りが震えているのがわかる。
園内舞智:「……握ってあげて」
園内舞智:「そうすると、そわ、落ち着くから」
倉光啓人:「……あ、あ」
倉光啓人:溜息のように応じ、想羽の手を取る 「……寒いのか、まだ?」
園内想羽:「ふふ、ありがと……」笑って握り返しながら、小さく頷く。
園内想羽:「ん、こうすると温かい……それに」
園内想羽:「倉光くんと繋がってるみたいで、ちょっと安心します」
倉光啓人:その声を聞くと、ちらりと舞智を見て、同じように、舞智の手を取る。
倉光啓人:同じように、小さく細い手。自分の固く筋っぽいそれとは、同じ生き物の同じ部位とは思えない。
倉光啓人:「……本当、お前らは……姉妹だよな」
園内舞智:「……そうなの?」
倉光啓人:「想羽も、舞智の手を握ってあげれば落ち着くって、言ってたし」
倉光啓人:「違う所もあるけど、双子だよ、双子」
園内想羽:「あっ、その話は……」
園内舞智:「あっ私の知らないところで勝手に……」
園内舞智:「裏切りを……」
園内想羽:「う、裏切ってないもん……まちを励ましてあげてって言っただけで」
倉光啓人:ほとんど同時に、握る手を少し緩め、かと思うと指と指の間に指を絡ませるように差し入れていく。
園内舞智:「……っ」
園内舞智:くっと握り返して。それだけではない。
倉光啓人:この方が温かい、と言おうかと思ったが、やっぱり言い訳がましいように思えて、やめた。仰向けで、後頭部を上にして、二人のどちらでもなく、天井を見る。
園内舞智:持ち上げて、もう片手、そわと繋がれている方と合わさせる。
園内舞智:そのまま、自分の両手を添えて、さすり始める。
園内舞智:「この方が、温かい」
倉光啓人:「……ふ」 かすかに笑う 「そうだな」
園内想羽:「やっぱり、まちも凍えてたんですか。それなのに、私の心配ばかりして……」
園内想羽:言いながら、少しだけ上半身を起こして。握りあった手に向けて、ふうと熱っぽい吐息を吹きかける。
園内想羽:「じゃあ。こうすると、もっと温かいです」
倉光啓人:「……だな。温かいよ」
園内舞智:同じように、はあっと吐息を掛ける。
倉光啓人:「……寝言にさ」
倉光啓人:「返事すると、頭がおかしくなる、って知ってる?」
園内想羽:「え? ううん、聞いたことありません」
園内舞智:「そうなの?なんで?」
園内想羽:息を吹きかけていたのをやめて、倉光くんの方に向き直る。
倉光啓人:「まあ、そういう話があるんだよ。都市伝説みたいな……」
倉光啓人:天井を向いたまま、目を閉じる。壊れたエアコンの均一な音と、温かい感触と、暗闇が心地よかった
園内想羽:「へえ。じゃあ嘘ですね、それ」
倉光啓人:「うえ……何で?」
園内想羽:「だって私、寝ぼけてるまちの寝言に付き合ったりしてましたもん」
園内舞智:「ん~。どうかなあ」
園内舞智:「私たち、とっくに」
園内舞智:「おかしくなっちゃってるのかも」
園内舞智:悪戯っぽく笑いかけて見せる。
園内想羽:「え~? おかしくなんか……」
園内想羽:「……」否定しかかった言葉が、不自然に途切れて。ちらりと倉光くんの方を見て。
園内想羽:「……ないですけど……」
倉光啓人:「……あの、あのな……あのなぁ」 困ったように声を漏らして、目を開き、二人を見る
園内想羽:そのまま、逃げるようにベッドに背を付けた。
倉光啓人:「今のは、だから俺は今から寝言を言うけど、お前らは返事するなよ……っていう」
倉光啓人:「なんか……どっかの映画で見たんだよ、そういうのを。それをしたかったんだけど」
園内舞智:「何それえ?」
倉光啓人:「できないだろ、お前らがそんな調子じゃあ……」
園内舞智:「そんなのいいよ。ちゃんと言って」
園内想羽:「そうそう。やったってどうせまちは返事しちゃいますよ」
倉光啓人:「うぐ……っ、たく……」
園内舞智:「どうせって言うな~」
倉光啓人:一つ溜息を吐いて、また天井を見上げる
倉光啓人:「……俺が言いたかったのは……舞智と想羽が双子の姉妹で、だから面白いこともあるし、楽しいこともあるし……」
倉光啓人:握ったままの手を軽く握り返し 「温かいこともあるけど」
倉光啓人:「……もしそうじゃなかったら、俺はもうとっくに、双子じゃないお前たちに、好きだって言って……」
倉光啓人:「……まあ、拒否されなきゃだけど……もうちょっと格好つく感じで……ここで寝てたんだろうな……って」
倉光啓人:「思ったわけ。……お前らにずっとドキドキさせられながらさ」
園内想羽:「…………」
園内舞智:「……」
園内想羽:「……双子だったら、好きって言えないんですか?」
園内想羽:「山での時は言ってくれたのに」
園内舞智:「そ、そわ……」
園内想羽:「ご、ごめん。でも……」
倉光啓人:「山の時の……その前も言った好きっていうのと、今の好きは、意味が違う」
倉光啓人:「それって、特別なもんだろ。誰か一人に向けるような」
倉光啓人:「……親父は」
倉光啓人:目を閉じたまま、ぽつぽつと語る 「俺の母親以外の人に、そういうことを言って、言い続けてて……それで結局、俺の母親と親父は、好き同士じゃなくなったんだ」
園内想羽:「……あ」
倉光啓人:「俺は親父のこと、尊敬してたけど、そういう所で、なんつうか……嫌いになった」
倉光啓人:「特別な一人、以外にそれを言うのは、裏切りじゃないか」
園内舞智:「……」
倉光啓人:もう一度手を握る 「……だから、お前たちのことは大切だし、好きだけど……」
倉光啓人:「双子じゃなかったらな、って思うこともある……というさ」
倉光啓人:「寝言を言おうとした、ってわけ」 軽い口調を作る。もしかしたらこのホテルに入って以来、一番明るく作った口調だったかもしれない
園内想羽:「……」
園内想羽:「その……倉光くんが、すごく真剣に深刻に、そういうことを考えてくれてたっていうのは……わかりました」
園内想羽:「からかうようなことをしたの、ちょっと悪いなとも思いました」
園内想羽:「でも、その……その上で、私なりに真面目に考えて、思ったことを言うんですけど」
園内想羽:「倉光くんは……その」
倉光啓人:「……」 黙って、脈を打つように手を握り、緩めるのを繰り返す
園内想羽:「私達のどっちが相手でも、そう言ってたんですよね。双子で、ふたり一緒でさえなければ」
倉光啓人:「……まあ、そうだろうな」
倉光啓人:「同時に知り合って……一緒に仲良くなって……今だって同じくらい好きだ」
園内想羽:「それが……倉光くんの本心って事なら」
園内想羽:「もしも、それを聞いた私達が」
園内想羽:「二人一緒で、同じくらいでも良いよ……って思ったなら」
園内想羽:「それも、『いけないこと』になるんでしょうか?」
園内想羽:「どうしても、絶対に」
園内想羽:「誰か一人だけに向けるものじゃないと、ダメなものなんでしょうか……?」
倉光啓人:曲がった口角から息が漏れる。笑ったようだった。
倉光啓人:「お前、想羽……」
園内想羽:少し涙ぐむような声になる。繋いでない方の手で、目元を抑えるようにしている。
倉光啓人:「すごい、信じられないこと言って……ああもうっ」
園内舞智:背中をぐいと押す。
倉光啓人:かすかに涙を流していることに気付き、舞智に何かを言いかけ
倉光啓人:「うおっ……舞智?」
園内想羽:「わ、私だって……非常識だとは、思ってます……けどっ」
園内想羽:「オーヴァードになって、FHに協力して、本当は中学生なのに高校に通って、いろんな相手を敵に回して逃げ回って、こんなホテルに泊まったりして」
園内想羽:「そういう……非常識なことなら、もういっぱいしてるんですし」
倉光啓人:「……本当は中がっ、え……っ?」
園内想羽:「こうなったら別に、いいんじゃないですかっていうか……そう思っただけ、なんです。私なりに、真面目に……」
倉光啓人:耳を疑う言葉に、さすがに目を剥く
倉光啓人:「……なあ、舞智」
園内舞智:「……うん」
倉光啓人:「想羽はこんな、こと言ってる……んだけど」
倉光啓人:「お前から何か、言ってやることはないのかよ」
園内舞智:「私はそわと一緒がいい」
園内舞智:「何をするにも、今まで、全部一緒で」
園内舞智:「それは……これからも、一緒がいいの」
園内舞智:「ずっと、そうやって生きてきて。今更」
園内舞智:「今更別なんて、嫌」
園内舞智:「だからね。私とそわ、一緒に好きになって欲しいの」
園内舞智:「変だよね。頭おかしいよね……」
園内舞智:「でもね。そわと同じなの。おんなじに思ってるんだよ」
倉光啓人:「は……」 半分開いた口から、笑い声のような音が漏れた
園内舞智:背中から抱きつく。「裏切りじゃないよ」
倉光啓人:それは、笑うしかなかったからようにも、願いが叶った笑いだったようにも思える。
園内舞智:「私たちは、一緒だから。特別な2人って思っても、裏切りじゃないから」
園内想羽:「うん。裏切りなんかじゃありません」
園内想羽:こちらも正面から、身体をぎゅうと押し付けるように身を寄せて抱きつく。薄いバスローブ越しに、高鳴る心音が熱とともに伝わる。
園内想羽:「倉光くんは、素直にぜんぶ話してくれたじゃないですか。正直な、ほんとの気持ちを」
園内想羽:「それって、私達のどっちかだけが一番、って無理に決めるよりも。ずっと誠実な事だと思うんです」
倉光啓人:「……はあ、ぁ……」
園内想羽:「……軽蔑しちゃいました?」
倉光啓人:溜息。前後から抱きしめられながら、天を仰ぐ。
倉光啓人:「……お前らが、寝言に返事したから」
倉光啓人:「俺もおかしくなったんだ。きっと」
倉光啓人:繋いでいた手をほどき、想羽の頭を撫で
倉光啓人:そっと顔を近づけながら、その頬に手を添える。
園内想羽:「ん……」心地よさそうに目を細める。
園内舞智:「……おかしくなってよ」
園内舞智:「私たちだけ、おかしくされるなんて」
園内舞智:「そんなの、不公平じゃない」
倉光啓人:舞智の囁きを聞きながら、信じられないくらいに迷いはなかった。そのまま唇を触れ合わせ、重ねる。
園内想羽:「んっ……」初めから分かっていたように、それを受け入れる。
倉光啓人:天国のように柔らかく、温かく、少し湿った感覚。自分の唇はかさついてなかっただろうか、とぼんやりと思っている。
園内想羽:何度も見たいとしいひとの顔が、すぐ目の前にあって、自分とくちづけている。
倉光啓人:唇を離し、薄く目を開く。想羽の心地よさそうな顔が、何だか現実離れして、少し笑ってしまった。
園内想羽:どこか現実味のない体験が、現実であると確かめたくなって。二度目は自分から、押し付けるように軽く重ねた。
園内想羽:「……うふふ」
倉光啓人:「ぉっ……」 不意の二度目に声を漏らすが、受け入れる。一度目よりも少しだけ深かった
園内想羽:ドキドキする。くすぐったい。ずっとこうしていたい。……こんな境遇であっても、そんな風に思える相手がいることが
倉光啓人:「……」 今さらのように少し顔を赤くして、目を逸らす
園内想羽:なんだかおかしく思えて、こちらも微笑みを浮かべる。
園内舞智:「ねえ……」弱々しく、手をついついと引く。
園内想羽:「ほら、同じように愛してくれるんでしょ」
倉光啓人:だが、そんな想羽の微笑を見て、また釣られるように笑みを浮かべ……少しだけ見つめ合っていたが
園内想羽:「まちにもしてあげてください」
倉光啓人:「……ん」
倉光啓人:身体を逆に向け、舞智の方へ 「……舞智」
園内舞智:切なげな顔で、君が振り向くのを待っていた。
園内想羽:「それと」反対側に向けるようにする途中で、耳元に囁きかける。「今のは私のファーストキスでした」
園内舞智:振り向いた瞬間、顔を寄せて、こちらから唇を重ねる。
倉光啓人:刺激的な囁きと、それと同時の、焦れたようなキス。
園内舞智:鼻と鼻がぶつかる。その後に、柔らかな唇の感触がある。
園内舞智:全く同じようなものだった。顔の作りに、違いはなかった。
倉光啓人:唇を重ねながら、舞智の身体をそっと抱き寄せる。体もぴったりと合わさるように。
園内舞智:抱き寄せられるままにして、さらに顔を深く寄せる。
園内舞智:ずっと離れたくないと思った。息が苦しかったけど、
園内舞智:それでもずっとこうしていたいと。
倉光啓人:「ん……っ……」 想羽と同じように、柔らかく温かく、湿った唇。それでも、想羽の一度目よりも深く、長く、ファーストキスは続く
園内舞智:顔はコーヒーをかけられたときよりもずっと熱くて、もう寒さなんて忘れてしまえた。
倉光啓人:頬に触れると、熱を帯びていて、それすらも愛おしかった。そのまま髪を撫で、そっと唇を離す
園内舞智:「あ……」名残惜しそうな表情をする。唇と唇から、てらてらと艶めく糸が引いた。
倉光啓人:にわかにその瞳を見つめ 「……好きだ」
園内舞智:遅れて、くすりと笑う。
園内舞智:「……いいの?」
園内舞智:「私たち、本当は中学生なのに」
倉光啓人:微笑んで、尋ねてきた舞智の唇を、再び唇で塞ぐ。
園内舞智:「いけないんだ。中学生にキス……んんっ」
倉光啓人:一度目よりもさらに深い。唾液が唇で波打ち、僅かに水音を立てる。
園内舞智:驚きに目を見開くが、力強いそれに、すぐに目をつむる。
倉光啓人:唇を押し付けながら、髪を、頬を撫でる。慈しむような手付きは、同時にその所有を主張するようでもある。
園内舞智:暴れるように脚が動いて、君の体のいろいろなところにぶつかる。
倉光啓人:黒い毛も、白い肌も、これからは全て思うままに触れると、言外に伝えてくるかのようだ。……唇を離す。
倉光啓人:「……どうだっていい」 遅れて、返事をする
園内舞智:「……倉光って、結構、かなり」
園内舞智:「エッチなんだ」
倉光啓人:「舞智も、想羽も、好きで……同じように、俺の好きにする」
園内想羽:「エッチですよね。本当はずっと、こうしたいって思って……我慢してたんですよね」
倉光啓人:「……おう。そうだよ。想羽の言う通りだ。今まで、ありえないくらい我慢してたんだよ」
園内舞智:「エッチ~」耳元で、嬉しそうに囁く。
園内想羽:背後からぎゅうと抱きついてくる少女の、伸びてきた手がお腹のあたりを慈しむように撫でる。
倉光啓人:「……舞智だって、だいぶエッチだったけどな。キス」
倉光啓人:「想羽も……」 下腹を撫でる手に手を添えて 「なんだこれは」
園内想羽:「んふ」
園内舞智:「だって、私もそわも一緒なんだよ」
園内想羽:その手をするりと下の方へ伸ばして、バスローブでは抑えつけられないものに優しく触れる。
園内舞智:「おんなじ風に思ってる」
倉光啓人:「っ……」 そこに触れられると、切羽詰まったような息を漏らし
倉光啓人:「……覚えとけよ。これから……時間をかけて」
園内想羽:細い指先でくすぐるように、そっと撫でて。
園内想羽:「だって。私達だって、我慢してたんですよ?」
倉光啓人:「想羽と舞智の初めてのことと、それ以外も全部、俺が貰う」
倉光啓人:「我慢って……二人も?」
園内想羽:「だって。こんな風にひっついたりして、どうしたって倉光くんの温もりとか、骨格とか、肌で感じられて……」
園内舞智:「軽蔑する?」
園内想羽:「女の子にだって、あるんですから。そういう欲望くらい」
園内舞智:「こんな……この後、どうしていいか分かんなくて」
園内舞智:「逃げなきゃないけなくて、でも先が見えなくて。そんな時でも」
園内舞智:「そんな時でも、そんな風に考えてる、悪い女の子のことを」
倉光啓人:「……それを軽蔑する奴だったら、二人を抱きしめて、キスしたりなんてするもんかよ」
倉光啓人:「想羽も舞智も……子供っぽいから、そういうこと分かるのか、って思ってたのは」
園内舞智:「……ホテルのことは知らなかったけど」
倉光啓人:「もう前のことだ。そういうことなら、もう遠慮しない」
園内舞智:「何をするのかは、分かってるよ」
園内想羽:「うん。……私も、心の準備、できてますから」
倉光啓人:返事の代わりに、キャミソールの上から舞智の胸に手を添え、揉む。
倉光啓人:唇を開き、首だけで想羽の方を振り向いて
倉光啓人:「……舞智の言う通り。先なんて見えないんだ」
倉光啓人:「二人のこと、貰えるだけ俺にくれ」
倉光啓人:「俺も……全部やる」
園内想羽:「うん……私も、そうしたいです」
園内想羽:「先のことがわからないからこそ、後悔しないように」
園内想羽:たとえ明日死んだって、幸せな人生だったって思えるくらいに。
園内舞智:「あっ……」小さく喘ぎを漏らして。「うん」
園内舞智:「今ね。今、この暖かい場所が」
園内舞智:「今だけでいいの。私たちの居場所にして」
園内舞智:「居ていいところって、思えるの」
園内舞智:自分の胸を掴む手を一度払って。キャミソールをたくし上げた。


【ミドルフェイズ7】

GM:次のシーン。クライマックス前最後のシーンになると思います。
GM:UGNと接触しスカウターに細工がされていた証拠を渡しに行くシーンになるよ。
GM:登場侵蝕をお願いします。
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 7)増加 (94 → 101)
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 5)増加 (93 → 98)
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 3)増加 (90 → 93)
園内舞智:リミブレいらなかったかも
GM:120%届きそう


GM:君達は手に入れた情報と証拠を渡すため、UGNの知り合い……倉光の師匠である“リンキード”と連絡をとった。
GM:指定された待ち合わせ場所は、寂れた商店街の一角。文字が読めないほど劣化した看板を掲げる古ぼけた定食屋だった。
リンキード:「あ、きたきたー。こっちだよ~。倉光くんに双子ちゃ~ん」
リンキード:既に奥のテーブルについている。店に入ってきた君達に手を振るよ。
倉光啓人:横開きの扉を慎重に引いて、"リンキード"に声をかけられると、会釈を返す。
園内想羽:(他に見張ってるような気配は……なさそう、ですかね)緊張した面持ちで、きょろきょろと周囲に視線をやっている。
園内想羽:倉光くんの隣に腰掛け、こちらも無言のまま小さく会釈する。
リンキード:想羽の様子をみてくすくすと笑い「大丈夫だよ~。そんな近くには連れてきてないから~」
園内想羽:狭い店内で肩が触れ合うほどの距離だが、気にはしない。
倉光啓人:歩を進めて、"リンキード"の向かいに座る 「その……ええと、どうも」
園内舞智:足を引きずっているような形で、おずおずと後ろをついていく。
園内想羽:「え、あ……そういうつもりでは。ただ、慣れない場所だったものですから……」
園内舞智:仕方なく“リンキード”の隣に所在なさげに座る。
GM:四人がけの席だ。2:2で向き合うように座ることになる
倉光啓人:「てことは、他に人はいるにはいるんですね……まあ、当然か」
倉光啓人:「それでもこうして話を聞いてくれて、ありがとうございます」 改めて頭を下げる
園内舞智:「ありがとうございます……」遅れて頭を下げる。
リンキード:「何かあったら呼べるくらいにはね~。いやいや、僕の方こそこの前はごめんごめん」
リンキード:「ちょっと変だなとは思ってたんだけど、手加減とかしなかったからさ~。痛かったよね~」二人に対してあまり悪びれる様子もなく謝る
園内舞智:「えっと……まあ……」
園内想羽:「いえ……他に方法がなかったとはいえ、乱暴な手段を取ったことはこちらも同じですから」
園内舞智:「……あのっ」
リンキード:「まあ僕も大切に育てた弟子を取られちゃってるしね~。お互い様ってことで~」
園内舞智:「怖くないんですか。その……」
園内舞智:「ジャームの術中になってる~とか。言ってて。その」
園内想羽:「取っ……」咄嗟に否定の言葉が出かかるが、昨夜の事を思い出して口をつぐむ。
園内舞智:「私たちが、そういう風に操ってるんじゃ、みたいな……」
リンキード:「そうかも知れないけどさ~。怖がって沢山支部の人連れてきたら、話聞かせてくれないんでしょ~?」
園内舞智:「それは……はい……」
リンキード:「こっちもさ~。切羽詰まってるんだよね~。もしかしたら支部長が操られてるかもしれないんだし」
園内舞智:「切羽……」驚いたように見る。
園内舞智:自分たちの事情ばかりで。相手がどういう状況にあるとか、そういうことに全然意識が行ってなかった。
リンキード:「ていうか、倉光くん……“フラッシュエッジ”君達は何処まで知ってるの?」
倉光啓人:「……あの、さっき取られてって言いましたけど……俺は今だって"リンキード"さんのこと、頼れる、強い先輩だと思ってます」
倉光啓人:「信頼してるのは変わりません。だからこうして、連絡取って……どうにかしたいって思ってるんです」
リンキード:「うんうん。僕も倉光くんのこと信じてるからこうして応じたわけだし」
リンキード:「両思いってことだね~。うれしいな~」
園内舞智:ガタリと立ち上がって反論しそうになるが、「あっ」座り直す。
園内想羽:「……」その言い回しに、自覚がない程度に少し眉をひそめる。
倉光啓人:「……」 頭を荒く掻いて 「すみ、ません。話、させてください」
リンキード:二人の様子を見てくすくすわらって「冗談だって~。“フラッシュエッジ”くんじゃなくて二人が反応するんだね~。面白いな~」
リンキード:「そうだね~。緊張もほぐれたみたいだし本題に入ろっか」
倉光啓人:ということで、今まで集めた情報をかくかくしかじかします……で良いかな。特に伏せたい情報もないだろうし……
園内想羽:良いと思う~
リンキード:「……うんうん。3人でよく調べたねえ。大体僕たちが知ってるのと変わらないや」
倉光啓人:一通り話した後 「……これもはっきりさせとくんですけど、遺跡の件以外は全部、舞智と想羽、この二人に集めてもらった情報なんです」
倉光啓人:「だから……」 信じきれないかもしれないが、と言いかけて
倉光啓人:「……"リンキード"さんも同じことを……?」
リンキード:「まあ全部一緒じゃないけどね~。遺跡周りのことはそこまで調べてないし、証拠もないし」
園内舞智:「じゃあ、ホントってことなんですか……?」
リンキード:「支部長がおかしくなってるのはホントだと思うな~」
園内想羽:「貴方の目から見ても、そうなんですね……」
リンキード:「前から過激だったけどさ~。非オーヴァードの人達まで纏めて殺そ~なんて人じゃなかったからね~」
倉光啓人:「そう、ですよね。いや、俺も別に、詳しくはないですけど……そういう人じゃないはずです」
リンキード:「まあそれも~。スカウターに細工されてたってのが本当ならだけどね」
倉光啓人:「……スカウターの実物は、まだ俺が持ってます。物証になるはずです」
倉光啓人:この言いようだと、恐らく"リンキード"さんたちのスカウターは、作戦後すぐに回収されてしまったのだろう。
リンキード:「どんな細工がされてたの?僕の事信じて預けてくれる?」
倉光啓人:「……」 "リンキード"さんの目を見る。これが最後の物証だ
倉光啓人:「良いよな、舞智、想羽」
園内舞智:不安げに倉光を見て。「……うん」
園内舞智:「倉光がそうするって言うなら、信じる」
園内想羽:「……。うん、他にいい手もないと思いますし」
リンキード:「双子ちゃん、ありがと~」舞智と想羽の頭を順番に偉い偉いと撫でるよ
倉光啓人:頷くと、バッグの中からスカウターの着いたマスクを取り出し、テーブルに置く。
園内舞智:「~~~」(こ、この人やっぱり……)
園内舞智:(ニガテかも……)
園内想羽:「う……」
リンキード:「……でさ。貰ってばっかりじゃ悪いから聞くんだけど、3人は神卵についてはどんな認識でいる?」
倉光啓人:これを"リンキード"さんから受け取り、装着までしてもらったのは、ほんの二日前のこと。長い二日だった。
倉光啓人:「え……」
園内舞智:「どんなって……?」
園内想羽:倉光にそうされたときとは違う、ぞわっとした感覚が背筋を伝うが。振り払う事もできずに撫でられている。
倉光啓人:「俺は、特に何も。何か、やばそうだなとは思ってはいましたけど……」
倉光啓人:思い出してみるが、"神卵"に関して得られた情報はごくわずかだ。『刻印を持つものは“神卵”の孵化とともに天の国に帰る』――
園内舞智:「遺跡内に安置されたレネゲイドアイテムで、その孵化?に生贄が必要で」
園内想羽:「私達も、実物を見せてもらえたことはありませんけど……」
園内舞智:「それが、私たちだって……」
リンキード:「“神卵”が孵るのを止めるつもりはあるかな?って。その様子だとやっぱり知らないみたいだね~」
リンキード:「生贄に捧げられなくても、“神卵”が孵るとねえ。君達化け物になっちゃうみたいだよ?」
園内舞智:「生贄の儀式なんて止めたほうが……えっ?」
倉光啓人:「それって……どういうことですか」
園内想羽:「じゃあ、天の国に帰るって……つまり」
園内想羽:「ジャーム化する、ってことなんですか……?」
リンキード:「僕たちUGNはそういう認識でいるかな~。だから切羽詰まってるんだよね~」
リンキード:「あっ。ご飯来たよ~。勝手に頼んじゃったけど食べるよね?」
園内舞智:「……協力者全員をジャームでもないのに皆殺しにしたんじゃなくて」
園内舞智:「……いずれジャームになるから、殺したってこと……?」
倉光啓人:「えっ……あ」 話の続きを促そうとして、不意の横槍に毒気を抜かれる
リンキード:ご飯が異常に盛られた揚げ物ばかりの定食を配膳しつつ
園内想羽:「え、あ……はい、いただきます」
倉光啓人:「……舞智、想羽。無理に食べなくて良いからな。脂っこそうだし」
リンキード:「意図はわからないけど~。それまでに何とかしないとさ~」
リンキード:「生き残った君達も本当は化け物だったって事にされて」
園内舞智:「……」お腹は空いているはずなのに、どうにも食欲が出ない。
リンキード:「支部長のやったことは正しかったんだ~!何も問題なかったね~!って有耶無耶にされそうなんだよね~。」
倉光啓人:そう言いつつ、自分はまったく遠慮なく割り箸を割る
園内舞智:「それだと、“リンキード”さんは困るんですか」
園内舞智:「問題なかったってなるなら、別にいいとか思わないんですか」
リンキード:「だって裏切ったの僕の弟子だも~ん。責任取らされちゃうよ」
園内舞智:「……ごめんなさい……」
リンキード:「他にもさ~。やっぱり悪事はよくないって思う人達もいるし」
倉光啓人:「舞智が謝ることじゃない」 アジのフライを齧りつつ 「……つまり、協力できるんですね?」
園内想羽:(自分は別にそうじゃないって感じの言い方だな……)
リンキード:「なんとか孵化する前に神卵を壊さないといけないんだけど」
倉光啓人:「"リンキード"さんとか、他の人と……その"神卵"をどうにかするのに」
リンキード:「そうそう。その海底神殿に、僕たちだと入れないんだよね」
園内舞智:「……あ」
リンキード:「“ジェマドの刻印”だっけ?もう持ってるの君達だけだからさ~」
園内舞智:「私たちなら、入れる……?」
倉光啓人:「……そうか、刻印も取り外しできるやつだったもんな……回収されちゃってるか」
GM:そういう事ですね。UGNが突入してきた時は機能を停止されていたが
園内想羽:「じゃあ……そこに入って神卵をなんとかできるのは、私達だけってことですか」
GM:リンキード曰く、他のメンバーが解析を進めて、“鍵さえあれば”開けられる所まで来ているのだという
リンキード:「そうそう。できれば僕も連れてってほしいんだけどね~」
リンキード:「二人の意思が肝心なんでしょ~?どうかな?ご飯も一緒に食べたし行けたりしない?」
園内舞智:「これ、が……」自分の何の変哲もない小さな手を見る。
倉光啓人:苦笑して 「まさかそのために食事を……?」
園内舞智:呪いの刻印だと。切り落としたいとまで思ったものが、今は救いの鍵になっている。
園内舞智:「……別に、食事くらいで靡きませんから」
リンキード:「半分くらいはね~。もう半分はここの料理好きだからさ~」
園内舞智:「あなたのことは……正直、よく分かんなくて、怖いですけど」
園内舞智:「倉光をここまで育ててくれて、倉光が信頼する人って言うなら、信じます」
園内想羽:「……こうやって、ちゃんと話も聞いてくれましたしね」
リンキード:「え~?……なんかさ~。“フラッシュエッジ”くんが双子ちゃんに誘惑されたと思ってたんだけど」
リンキード:「もしかして逆な感じなの~?ねえねえ、二人になにしたのさ~」倉光くんの頬を指で突く
園内想羽:「変に綺麗事を並べられたら、かえって警戒したかもしれませんけど」
園内想羽:「自分の立場や責任のため、ってあけすけに言ってくれたのは、かえって納得できましたし……」
園内想羽:「な……何、って」何はともなく両腕で胸のあたりを押さえる。
倉光啓人:甘んじてそれを受けつつ 「何したって、人聞きの悪い……」
園内舞智:「何もされては……」
倉光啓人:「元々顔知ってて、仲良かっただけです、たまたま……」 誤魔化すように目を逸らす
園内舞智:「居ない……って……言うと……違うけど……」
園内想羽:「…………」
倉光啓人:「…………」 二人の反応に、観念したように目を閉じる。口も閉じる。
園内想羽:「……言っちゃってもいいんじゃないですか? なんか、見抜かれてそうですし」こそこそと倉光くんに。
園内舞智:唇を無意識に指で押さえている。
リンキード:すんすんと鼻を鳴らし「あれあれ~?二人と“フラッシュエッジ”くん、なんだか同じ匂いがするな~。なんでだろ~」
倉光啓人:「いや、お前想羽、そういう問題じゃなく……っ」
倉光啓人:頭を押さえ 「……"リンキード"さんも、からかわないでください! ともかくっ、その……俺ら……」
倉光啓人:「俺ら3人こそ、両思いなので……!」
園内舞智:「ばっ……倉光っ!」
倉光啓人:「……って。まあ、つまり、ええと……」
園内想羽:「はい、恋仲です」
リンキード:「言ったね~」
園内舞智:「そわも!も~~~!」
倉光啓人:完全にテンパって口を滑らせた結果であり、あたふたと後付けしようとしたが
園内想羽:「だって、変に嘘を吐いてると信用してもらえないかなって……」
リンキード:「あんなに真面目で可愛かった“フラッシュエッジ”くんが二股するような悪い子に……師匠は悲しいよ~」おいおいと泣き真似をして
倉光啓人:想羽の言葉と、"リンキード"さんの反応に、観念したように首を振る
園内舞智:「あのっ、でも、誘惑とかじゃなくて……!」
園内舞智:「倉光は純粋に、私たちを助けてくれて……」
園内舞智:「それで私たちが……好きになっちゃったから……」
園内舞智:「あの、だから、悪くないんです!」
リンキード:「あはは。ごめんごめん。冗談だって~。やめてよ双子ちゃ~ん。僕が本気で責めてるみたいになっちゃうよ~」
園内想羽:「仰るとおり、真面目なんですよ。真面目すぎたから、片方だけ選ぶなんてできなかったんです」
リンキード:「”フラッシュエッジ”くんの貞操観念は置いておいて~。兎も角、やってくれるってことでいいんだね?」
倉光啓人:二人の正確で、そして異常でもあるフォローに、なんと反応をすれば分からない。無心でうまくもない刻みキャベツを噛んでいる。
倉光啓人:「んぐっ」 飲み込み 「……やります。何であろうと」
園内舞智:「うう~……」ちょっと唸っている。
倉光啓人:「その"神卵"をどうにかしなきゃ、二人がジャームになるっていうんなら……何をしたって止めます」
倉光啓人:「協力してください。……協力させてください、"リンキード"さん」
園内想羽:「はい、やります。それが、3人で生き延びるために必要なことなら」
リンキード:「じゃあけって~い。今晩、僕がこのスカウターを解析したデータを支部の皆に送るね」
リンキード:「多分大きな混乱が起きるはずだから……その隙に、UGNが占拠してるサンクタムセルの研究棟に侵入して」
リンキード:「君達の持ってる“ジェマドの刻印”で海底神殿に突入。神卵を破壊しよ~」
リンキード:「データの精査とか、正規の手続きをとってたら多分孵化まで間に合わないからね~。強引に行くぶん危険だけど」
倉光啓人:(すっごい軽く言うな……)
リンキード:「頑張って帰ってこよ~。お~」
園内舞智:「おお……?」おずおずと手を挙げる。
倉光啓人:「……はい!」 合わせて手を挙げる
園内想羽:「……。おー」遅れて、少し疲れたように手をのばす。
GM:最後に、侵入地点となる研究塔の座標と待機場所を伝えて、リンキードは去っていきます。
倉光啓人:「……悪い人ではなかっただろ?」 "リンキード"さんが経って少し待ち、二人に言う
倉光啓人:「まあ、クセはあるけど……」
園内舞智:「えっでも……」
園内舞智:「伝票……」
倉光啓人:「……」 渋い表情 「……まあ、昨日下ろした分でギリなんとか……」
園内想羽:「あ、ここに小銭置いてありますよ」机の上に手を伸ばし、金額を数えて。「……自分の分だけみたいですけど」
園内想羽:「意外とUGNってお給料よくないんでしょうか」
倉光啓人:「そうじゃなくて、そういう人なんだよ。前に来た時も、あと別の店でも、別に奢ってもらったりはしなかったし……」
園内想羽:「なるほど……」
園内舞智:「そうなんだ……」
園内想羽:まあ言われてみればちょっと納得はできるな、と彼女の振る舞いを思い返しながら味噌汁の残りを飲み干す。
倉光啓人:「それより、舞智。その……大丈夫か」
園内舞智:「……うん?」
園内想羽:「ちょっとよろけてましたよね」
園内想羽:「やっぱり、昨日のあれのせいでしょうか」
倉光啓人:「痛むとか疲れてるとかあるんなら、一応……」
園内舞智:「……い、言わなくていいじゃん!?」
園内舞智:「そうだよ、そう!」
倉光啓人:「……」 目を閉じて押し黙る。『昨日のあれ』をあまり鮮明に思い出すと、立ち上がれなさそうになる
園内舞智:「……」席を立って、倉光の側に強引に座る。
園内舞智:「誰かのせいでね~」
園内想羽:すっと身体をずらし詰めて、スペースを開ける。
園内想羽:「あら、じゃあ責任取らなきゃですかね?」
倉光啓人:「んっ……」 身体をずらし、舞智を座らせ、当然のように挟まれる
園内想羽:「まちにマッサージしてあげるとか」
倉光啓人:「おいおい、責任って……」
園内舞智:「昨日は大変だったな~」
園内想羽:「 …あっ、私も我慢してたけどちょっと痛くなってきたかも知れません」
園内舞智:「まあ大変!そわも痛むって」
園内想羽:「この辺りが……あいたた……」わざとらしく腰周りをさする。
園内舞智:「そわにもマッサージしないと」
倉光啓人:「……大変つったら、俺は舞智と想羽の倍大変だったことになると思うけど……」 言い訳がましく小声である
園内舞智:「大変なことになってたもんね~?」にししと笑う。
倉光啓人:「マッサージだって、腕とか肩なら分かるけど……腰とかやったことないぞ」
倉光啓人:「……舞智ー」 ぐっと頭に手を置き、わしわし揉むように撫でる
倉光啓人:「一応俺は真っ当に心配をだな~……!」
園内想羽:「あー、倉光くんも大変になっちゃったんだ」こちらもにんまりと笑って。「じゃあ、私達からもしてあげましょうか」
園内舞智:「ん~?」擦り寄せるように顔を寄せて。
園内舞智:「心配してくれて嬉しいよ」
園内想羽:「ね、ほんとに優しいんですから」
倉光啓人:「想羽まで、お前……俺は全然大丈夫だっただろ。お前と同じで」
倉光啓人:「……」
倉光啓人:何だかんだとからかわれても、嬉しい、優しい、と言われてしまうと、どうでも良くなって許してしまいそうになる。
園内舞智:「してほしくないの?マッサージ」
倉光啓人:(惚れた弱みって、こういうことか……)
園内想羽:「喜んでもらえると思ったんですけどねぇ」
園内想羽:左手を目の前に伸ばして、わきわきと白い指を動かす。
倉光啓人:「……ほしくないわけじゃない」
倉光啓人:想羽の手を取り、指を絡ませ捕まえるようにして握る。
倉光啓人:「二人には何だってしてほしい。……俺も二人には、何だってするし」
園内想羽:「えへへ……」
倉光啓人:「……だけどな、そもそも舞智の様子を聞いたのは、この後のことがあるからなんだ」
倉光啓人:「真面目だったの、俺は」
園内想羽:「う……ごめんなさい。ちょっと楽しくなっちゃいました」
園内舞智:「分かってるよ。大丈夫」
園内舞智:「私の力はさ。私が動くものじゃないもの」
園内舞智:「むしろ倉光が大丈夫~?昨日はしゃぎすぎてない?」
園内想羽:「まちからも結構動いてたくせに」ぼそっと。
園内舞智:「そわ!」
倉光啓人:額を押さえて 「……別にエフェクト使ったとかじゃないから、問題ないと思う。まあ、体力は使ったけど……その分よく寝れたし」
倉光啓人:「すっきりしてるくらいだよ。こうやって栄養補給もできてるしな。俺は大丈夫だ」
倉光啓人:「よし、じゃ……これ食べて、時間まではどうしようか」
倉光啓人:「結局、UGNに狙われてるのは変わらないと思うから、あんま目立つことはできなさそうだけど……」
園内舞智:「そわは“休憩”したいんじゃないの~?」覚えたての単語を使いたがっている。
倉光啓人:二人を見て 「どこか安全そうな場所でなら……」
園内想羽:「し、しませんよっ」
園内想羽:「これ以上やったらまちが立てなくなっちゃうじゃないですか」
園内舞智:「したいのはそうなんだ~?」
園内舞智:「エロそわだ~」
園内想羽:「エロじゃないです~っ」
園内想羽:「大体、まちの方がいっぱいしてたじゃないですかっ」
園内舞智:「だって~」
倉光啓人:「……あんまりそういう話を続けられると」
倉光啓人:「他ならぬ俺が"休憩"したくなりそうになるから、程々にしてくれないか」
倉光啓人:「それとも……」 交互に二人を見て
倉光啓人:「……本当にそれが良いのか?」
倉光啓人:言葉は冗談めかしていて、口調も様子を伺うようではあるが、目は本気だ。
園内舞智:「ん~……」
園内想羽:「わ……」頬を仄かに染めて、じいとその目を見る。
園内舞智:「やっぱり、全部終わってからかな」
園内舞智:「それから、いっぱいしてよ」
園内想羽:「……うん、そうですね」
園内想羽:「先のこと気遣わなきゃいけない状況よりは」
園内想羽:「そういうの、なくなってからがいいです」
倉光啓人:「……はあー」 目を閉じて長く溜息を吐き
倉光啓人:「だったら建設的な意見を……出せ!」
倉光啓人:ぐしぐし! と二人の頭を撫でくる
園内想羽:「ひゃ~っ」
園内舞智:「や~ん」
園内舞智:「犯される~」
リンキード:「……っへぇぇ~」
リンキード:いつの間にか、机の端から顔だけを出して3人を見ている。
リンキード:「“フラッシュエッジ”くん、3人だとそんな顔するんだ~。意外だな~」
園内舞智:「……あっ……」
倉光啓人:「なーにがだこいつ……っ……」
倉光啓人:言いかけ、"リンキード"さんの存在に気付くと、見事に硬直
園内想羽:「へっ……あ、えっと」
リンキード:くすくす笑って「あ、気にしないで~。3人の分払い忘れてたの、思い出しただけだから~」
リンキード:ひらひらとお札を振って机において
園内舞智:「あ、ありがとうございます……?」
園内想羽:「あ、はい。ご馳走様です……」
リンキード:「お邪魔しちゃってごめんね~。……あ。“フラッシュエッジ”くん」
倉光啓人:「あっ……はい……」
倉光啓人:ガチガチと"リンキード"さんの方を見て
リンキード:「未成年でも使えるホテル教えとこっか?」
倉光啓人:「…………」
倉光啓人:しばし沈黙した末に、返した返事は
倉光啓人:「……ッス……」 何の意味もなさない、腑抜けた吐気であった。


GM:シーン終了。購入とロイスの取得が出来るよ
園内想羽:リンキードさんにロイス取っておこうかな ◯有為 / 恥辱 で。
園内舞智:あたしもとる
倉光啓人:応急手当キット、セルフで使っておこう この後は機会なかろうし……
倉光啓人:2d10
DoubleCross : (2D10) → 16[9,7] → 16

倉光啓人:倉光啓人のHPを30(→ 30)に変更 (24 → 30)
園内舞智:“リンキード”/連帯感:○/警戒
倉光啓人:全開 高校生男子に嬉しい揚げ物であった
園内想羽:ブルーゲイル買おうかなあ
倉光啓人:応急手当キットはあと一個あります 医療トランクと合わせて使っちゃいな
園内舞智:じゃあ貰っちゃお~ 腰痛いし
園内想羽:つかって~
園内舞智:2d10 トランク
DoubleCross : (2D10) → 14[10,4] → 14

園内舞智:園内舞智のHPを14(→ 14)増加 (9 → 23)
園内想羽:だいぶ回復してる
園内舞智:応急そわ使う?
園内想羽:あっじゃあもらう~
園内想羽:2d10 キット
DoubleCross : (2D10) → 14[8,6] → 14

園内舞智:おそろいだ~
園内想羽:園内想羽のHPを24(→ 24)に変更 (19 → 24)
園内想羽:マッサージが効いたね
園内想羽:以上です
園内舞智:ブルゲねらってみよ
園内舞智:4dx+6>=20
DoubleCross : (4DX10+6>=20) → 7[1,3,4,7]+6 → 13 → 失敗

園内舞智:ダメ~ 終わりです
倉光啓人:ロイス……前のシーンで実はシーンエンドタイミングの取得がなかったので、取り損ねたのを取ります
園内舞智:そういえばそうだ
GM:実はそうです
GM:なんか……なにか言ったら野暮な気がして言えなかった
倉光啓人:園内姉妹/○愛情/恥辱
倉光啓人:これをSロイスに
GM:二人がいいならそれでいいでしょう
園内想羽:いいよ!
園内舞智:いいよ~
倉光啓人:得られました 許しが
倉光啓人:で、調達……ブルーゲイルやね
倉光啓人:4dx=>20
DoubleCross : (4DX10>=20) → 8[1,4,5,8] → 8 → 失敗

園内想羽:あっ以上って言ったけど調達してない!
園内想羽:私もブルーゲイルねらお
倉光啓人:ぜんぜんだめ 以上です
園内想羽:7dx+3>=20
DoubleCross : (7DX10+3>=20) → 9[3,3,6,7,8,9,9]+3 → 12 → 失敗

園内想羽:解散!
GM:ではシーンを切りましょう


【クライマックス】

GM:次のシーン。クライマックスシーンになります。
GM:全員登場をお願いします。
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を1d10(→ 9)増加 (101 → 110)
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 6)増加 (93 → 99)
園内舞智:園内舞智の侵食率を1d10(→ 3)増加 (98 → 101)
倉光啓人:2人分侵蝕率伸びとる


GM:数時間後。君達はしばしの自由時間の後、予定通り市街地にある待機地点へ向かった。
GM:待機地点にはリンキード他、倉光が支部で見かけたような、そうでないような気もするUGNのエージェントたち数名が集まっているよ。
GM:彼らは他の味方と連絡しあっているようで、慌しい様子で端末と言葉を交わしている。
リンキード:ビルとビルの間、薄暗い路地で君達を待っていた。「……あ、ごめんごめん。こっちも結構大変でさ~」端末から耳を離し君達へ挨拶する
リンキード:「貰った情報は流して……予定通り皆ザワザワしてるんだけど」
園内想羽:「スカウターの件ですよね。どういう反応でした?」
リンキード:「疑う人もいるけど、大多数はこっちよりかな~。作戦に違和感抱いてた人は多かったからね~。ただ、支部長達とその取り巻きが見つからないみたいで」
園内舞智:「やっぱりそっちはそっちで行動してるってことですか……」
倉光啓人:「見つからないって……」
リンキード:「逃げてるならいいんだけどね~。もしかしたら待ち構えられてるかも」
倉光啓人:「これから行く遺跡に……ってことですか」
倉光啓人:自然と背筋が伸びる。支部長のことは"リンキード"さん以上に高い所に立っている人だと認識していた。そんな人と……
倉光啓人:(……戦うことになるのか……?)
リンキード:頷いて「まあ大丈夫だよ~。最悪“神卵”さえなんとかすればいいから~」
園内舞智:「そっか、自分たちは回収せずに持ってられるんだ……」
リンキード:「じゃあこれから突入するけど……準備はいい?」
園内想羽:「"オールド・ワン"が操っているのなら、彼女に対処すれば洗脳も解除できる……かもしれませんしね」
倉光啓人:「……ですね。何よりもまずは"神卵"だ」
リンキード:「研究棟には警備の人達もいるけど、それはこっちで対処するから」
園内舞智:「どういうものなんだろう、“神卵”って……」
園内想羽:「普通の衝撃とかで壊せるんでしょうか?」
倉光啓人:「卵の形をしていて……一番大事にしてそうなもの?」
倉光啓人:話していれば話しているほど、不安要素は出てくるが……
リンキード:「でかい卵みたいなやつじゃないかな~?きっと見れば分かるよ~」
倉光啓人:「……ですね。試合はもう始まったんだ。だったらもう全力でやるしかない……」
リンキード:「ともかく。邪魔はこっちでなんとかするから、君達は“ジェマドの刻印”の所まで力を温存しておいてね。じゃ、出たとこ勝負行ってみよ~」
倉光啓人:「分かりました。……行こう、舞智、想羽」
園内舞智:「……うんっ」
GM:と言った調子で、君達はビルの地下に隠されていた、元“サンクタム”セルの研究棟へ突入する。
園内想羽:「はい。やりましょう」
GM:薬物研究棟、君達も訪れたことのある場所で、“ジェマドの刻印”の位置も知っている。途中戦闘もあったが、君達は無事に刻印までたどり着くことが出来るよ。
GM:職員が刻印のある場所に、巨大な機械と大量のコードを繋げると、やがて刻印が光を放ち始めるよ。
リンキード:返り血を拭いながら「よしよし。ここまでは順調だね~」
リンキード:「じゃあ後は双子ちゃん、お願いできる?」
園内舞智:「……」戦闘の様子を見て引いていたが。「あっはい」
倉光啓人:二人のカバーと、最低限の防衛で済ませていた。雷の杭を収める
園内想羽:「ええ、分かりました」熱を帯びつつある手のひらを、すっと差し出す。
倉光啓人:"リンキード"さんの、あるいは他の職員の前だ。敢えて口にはしまい。それでも、強く念じる
倉光啓人:(……舞智、想羽……二人を守る。二人を助ける)
倉光啓人:(二人と一緒に……生きる)
リンキード:「地図のこの場所……方角的には向こうかな?ともかくその辺りを意識して」
園内想羽:数秒、じっとその地図を見て、頷き。
リンキード:「大きな力がある場所に飛ぶみたいなイメージで~……よろしく~」
園内舞智:「……はい」
GM:君達の手に刻まれた刻印と遠くに刻まれた刻印が、お互い繋がり合う感覚がある。
GM:後は二人が念じれば神殿まで飛ぶことが出来るだろう。
園内舞智:「……うん。見えたよ」
園内想羽:その感覚を手繰り寄せて、閉じていた目を見開く。「……ええ、こっちも」
園内想羽:「行きましょう、まち」
園内舞智:「うん、いくよ、みんなで!」
園内想羽:この力は、翼ではなく枷だった。それでも……こうして飛んだ先に、何にも抑圧されない自由な未来がある。
園内想羽:そう信じて、強く念を込める。
園内舞智:今はこれは、手を繋げる力だと思う。大事な人と。
園内舞智:手を引かれるだけでなく、手を引き、導くことができるのだと。そう信じられる。
倉光啓人:(……行こう、"神卵"の待つ場所と……その先に待つ、3人の未来に)
GM:では次の瞬間、君達は研究棟ではなく古びた石造りの建物の中にいる。
GM:湿った空気と、時折落ちる雫の音。“ジェマドの刻印”から目を離し振り向くと、そこには巨大な神殿と
GM:その中央に鎮座する、翡翠色をした卵型の構造体がある。
倉光啓人:三半規管を弄ぶ、空間そのものが渦を巻く感覚。両足を踏みしめ、それをしっかりと耐えて、見上げる。
倉光啓人:「……あれが……"神卵"?」
リンキード:「……来れたのは半分くらいかな?」周りのメンバーを見渡して
園内想羽:「う……確かに、卵みたいな形」
園内舞智:「……こんなのがあったんだ……」
園内想羽:脚が付くと同時によろめきかかって、倉光くんの肩を借りながら姿勢を直し。
リンキード:「ま、いいや。じゃ、皆でサクッとあの卵を割っちゃっ……」隣で話していたリンキードの言葉が途切れ
倉光啓人:想羽と舞智の身を支える 「……大丈夫か。考えてみたら、こんなに大人数ワープさせるって、初めてで……」
倉光啓人:「……"リンキード"さん?」 振り向く
“ランブルルード”:ごうっ、と炎に包まれた拳が彼女を吹き飛ばすよ。
園内想羽:「ん……ありがとう。ちょっといつもよりくらっと来たけど、大丈夫です」
園内想羽:「……っ!?」
園内舞智:「あ……っ!?」
“ランブルルード”:「“リンキード”……貴様まで……このジャーム共に絆されたかぁ!」
倉光啓人:その炎、その姿、見間違えるはずもない 「支部長……!」
リンキード:直後、支部長の体に血の鎖が巻き付きその動きを抑える。
“ランブルルード”:「ちぃい……!」
リンキード:「こっちは大丈夫~」顔の右側から血を流しながら「抑えとくから、“フラッシュエッジ”君達は神卵壊してきて~」
園内舞智:「でも……」
園内想羽:「……行きましょう、まち」
倉光啓人:「うえっ、何ですかその技!? 初めて見っ……」
倉光啓人:「……いやすみません。行くぞ、舞智、想羽!」
リンキード:「前から試してみたかったんだよね~。僕のほうが強かったらニューリーダーになれたりしないかな~」
園内想羽:「大丈夫。あの人、頑張りすぎて自分の命を捨てるようなタイプとかじゃないと思います」
園内舞智:「うん、自分たちに集中しないと……!行こう!」
倉光啓人:雷の杭を生成しながら、"神卵"に向けて走り出す。
倉光啓人:支部長と"リンキード"さんであれば、恐らく……支部長の方が強いだろう。時間との勝負になるに違いない。走りも全力だ。
GM:祭壇を登り神卵の前につくと、そこには園内姉妹のよく知る女性がいる。あるいは倉光くんも資料で見たことが有るかもしれない。
倉光啓人:「はあっ、はぁっ……」 階段を登りきって、その女性を見る 「……あんたが」
GM:修道服に身を包んだ赤髪の女性、“サンクタム”のセルリーダー“オールド・ワン”だ。
園内想羽:「お久しぶり、ですね」
オールド・ワン:「ああ……来たのですね。三人とも」
園内想羽:能力に警戒しながら、その姿を睨みつける。
園内舞智:「“オールド・ワン”さん……」
オールド・ワン:「まずは労いの言葉を……“ヴェイン”さん、“レイン”さん。二人共よく無事にあの場から逃げ出せましたね」
園内舞智:「……それも、あなたの目論見通りだったんですか?」
園内想羽:「労いって……自分であんな事をしておいて」
園内舞智:「私たちが、逃げることも」
オールド・ワン:「それこそ、貴女方が役立たずでは無かったことの証明です」
オールド・ワン:「誰かが逃げ出すかもしれない、とは思っていました。それが貴女方二人だとはわかりませんでしたが」
オールド・ワン:「少々強引に事を成しましたから」
園内想羽:「お褒めいただいて恐縮ですが、お礼を言う気分にはなれません」
園内舞智:「……どうして。どうして、みんなを裏切って、殺させるようなこと……」
園内想羽:「だって。その"役に立つ"っていうのは、贄として……なんですよね」
オールド・ワン:「“ヴェイン”さんはよくわかっておいでですね。私は裏切ってなどいません」
オールド・ワン:「最初からずっとこうするつもりで“サンクタム”を立ち上げたのですから」
園内舞智:「そんな……!」
オールド・ワン:「“神卵”への生贄を集めるまでの規模になるのは、時間がかかりましたが」
園内舞智:「“神卵”がそんな大事なんですか……?」
オールド・ワン:「お陰で貴方方二人が欠けても十分なほどには……」
園内舞智:「そんな……人をたくさん生贄にしてまで」
オールド・ワン:「そう思うのも無理はありません。貴方方は知らないのですから」
オールド・ワン:「本来この地上が……人間が……彼らのものだったということなど」神卵を撫でて言う
倉光啓人:「……はあ……?」 まったく分からないという顔
園内想羽:「彼らって……誰のことを言ってるんですか?」
オールド・ワン:「生贄は地上を借りていた、使用料のようなものです。神の怒りに触れ、人類全てが滅びるよりはずっとマシでしょう?」
園内想羽:言葉の中になにか決定的に噛み合わないものを感じて、怪訝さを隠さない声をあげる。
園内舞智:「“神卵”から生まれる天使……」
園内舞智:「そういうことですか」
オールド・ワン:肯定するように微笑む「貴方達は聖別を超えて生き残りました」
オールド・ワン:「彼らに尽くしてきた褒美です。貴女達にも、彼らと同じ肉体を与えましょう」
園内想羽:「そんなの望んでません、って言ったら?」
オールド・ワン:「人を超えた、自分の望み全てを叶える力を手に入れられるのですよ?」
オールド・ワン:「望むなら、そちらの……」倉光くんを指差し「貴方方の愛する人も共に神の国へと導きましょう」
オールド・ワン:「愛する者と暮らせるのです。それも永遠に。それでは不満ですか?」
園内想羽:「そんな風に良いものだと思ってるのは貴方だけなんじゃないですか? だから、洗脳なんて手段を取る必要があった」
園内舞智:「……」
オールド・ワン:「洗脳だなんて……」哀れみの目を向ける「私と同じものが見えるように……真実を見せてさしあげただけです」
園内舞智:「本当にできるんですか?」
園内舞智:「誰にも脅かされずに、私たちの好きな人が、好きな人と、ずっと幸せになれる?」
オールド・ワン:嬉しそうに微笑み「ええ」
園内舞智:「……」
オールド・ワン:「約束しましょう。貴方達は全ての苦痛から開放され、人のままでは得られない最上の幸福を手に入れることができます」
倉光啓人:「……」 ずっと不服そうな目で、"神卵"を見据えながら、そのやり取りを聞いている
園内想羽:「……まち」
オールド・ワン:「“レイン”。刻印を掲げ、その身を捧げると誓うのです」
園内舞智:「……だって」
園内舞智:「だって……」
園内舞智:「もう、ヤだよ……訳のわからないまま、殺されそうになって」
園内想羽:「……」
園内舞智:「外にも出れなくて、ずっと逃げて、不安になったままで……」
園内舞智:「そういうのに、ずっと、そわや倉光が怯えなきゃいけないのは、嫌」
園内想羽:じっと舞智の顔を見る。吐き出されるその言葉は、痛みは、今も胸が締め付けられるほどによく分かる。
オールド・ワン:「ええ……今まで、大変でしたね。ですがそれは、今日このときのため」
園内想羽:「……"ブラックナイト"に入った時に言われたこと、覚えてますか?」
オールド・ワン:「神の階段を登るための試練だったのです。さあ」
園内舞智:「……うん?」
オールド・ワン:「貴女の姿を見れば、他の二人も必ず貴方と同じように、その身を捧げたいと思うはずです。さあ……!」
園内想羽:「ここで頑張って働けば、私達の身の安全は保証されて……普通の人よりずっと良いお給料を貰えて、何年か働けば自由になれて」
園内想羽:「いつかまた、お父さんにも会えるようになるって」
園内舞智:「何?そんなの」
園内舞智:「全部嘘っぱちじゃない。そんなのずっと覚えてたの?」
園内想羽:「ええ。全部、何もかも嘘でした」
園内想羽:「でも、あの時の私は信じてしまった」
園内想羽:「"彼ら"はそうやって、都合のいい言葉を弄して私達から搾取するんです……今の私には」
園内想羽:「"オールド・ワン"さんも、同じに見えます」
オールド・ワン:「……」にこにこと、慈悲に満ちた笑みを浮かべている。
園内舞智:「……っ」
園内想羽:修道服の女の方へと振り返り、睨みつけて。
園内舞智:「だけど……!」
園内舞智:「今度は、今度こそ、本物かも……!」
倉光啓人:「……あのさ」 不意に
倉光啓人:不機嫌そうな、声が、言葉が割って入る。
オールド・ワン:「なんでしょう。UGNの……ええ……誰でしたか」
倉光啓人:「別に俺が誰だろうと良いんだけどさ……」
倉光啓人:「前提からして、論外なんだよ」
オールド・ワン:「論外とは……どういう意味でしょう?」
倉光啓人:「この地上と、人が……その卵の中身のものだって? その卵を孵して、身を捧げることで、許される、って?」
倉光啓人:「そんな訳ないだろ」
倉光啓人:「……舞智と想羽は、俺のもんだ」
倉光啓人:「俺だって、舞智と想羽のものだ」
倉光啓人:「UGNも、あんたも、その卵の中身……神だか天使だかに」
倉光啓人:「間に入って許してもらわなきゃいけない覚えなんてない」
オールド・ワン:「ふふ……」
倉光啓人:一歩踏み出す。雷の杭を強く握りしめて。
オールド・ワン:「色を知っただけの少年が。随分知ったような口を効くのですね」
倉光啓人:「そういう自分は何知ってんだよ。その綺麗な卵の中に神様がいるかもしれないって、古い妄想だろ?」
オールド・ワン:「“レイン”」「“ヴェイン”」双子をぞれぞれ見て「貴女達も同じ意見ですか?」
園内想羽:「……まち。私はね」
園内舞智:「……うん」
園内想羽:「あの人が言う天国みたいな場所が、この世界のどこかにあるなんて……もう信じられないんです」
園内想羽:「分かっちゃいましたから。世界はもっと残酷で、私達に都合の良いかたちになんて作られてない」
園内想羽:「……それでも、この数日間」
園内想羽:「苦しくて、辛くて、何も保証されてはいませんでしたけど」
園内想羽:「生きていてよかったって、心から思えたんです」
園内想羽:「私は……天使や天国や神様なんかよりも、こっちを信じたい」
園内舞智:「そわ……」
園内想羽:「絶対に救うって言ってくれた、倉光くんのことを。それに……私が一番だって言ってくれた、まちのことを」
園内舞智:「……」
園内舞智:「私は」
園内舞智:「そわが好き。倉光が好き。学校は少し好きで、少し好きじゃなくて」
園内舞智:「この街は少し好きで、好きじゃないところもたくさんあって」
園内舞智:「サンクタムもブラックナイトも大っ嫌い」
園内舞智:「だから。2人と一緒なら、ここのどこにも未練なんてない」
園内舞智:「2人と一緒に、ずっといられるなら、その術があるなら」
園内舞智:「それでいいって思ってた」
園内舞智:「だけど。うん」かざしかけていた手を下ろす。「分かったよ。2人の気持ち」
園内舞智:「……今日までの苦痛は、この時のため」
園内舞智:「……最上の幸福を得るための。だよね」
園内舞智:オールド・ワンに背を向ける。
オールド・ワン:「“レイン”……?」
園内舞智:愛する二人に振り向いて。
園内舞智:「……この身を捧げます。あなたに」
園内舞智:両手を広げて、2人を迎える。「あなたたちに」
倉光啓人:舞智の言葉に、力強く笑って歩み寄る。固く身体を抱き締める。
園内想羽:「……ふふ」くすぐったそうな笑顔を浮かべて、その腕の中に身を寄せて。
倉光啓人:「……舞智。神様なんて信じるな。俺を信じろ。想羽を信じろ」
園内舞智:「うん。……うん」
倉光啓人:そしてすぐそばの、想羽を抱き寄せ、囁く。
倉光啓人:「想羽。舞智を惑わした罰を、あいつらに受けさせる」
倉光啓人:「お前も俺に、舞智に全部捧げてくれ」
倉光啓人:「俺も、お前たちに捧げる」
園内想羽:「うん。任せてください」
園内想羽:「私のこの身体も、熱も……ここにあるなにもかも、ぜんぶ」ぎゅう、と力を込めて二人を抱きしめて。
園内想羽:「捧げます。あなたたち二人と、同じ未来を歩くために」
園内舞智:神様なんてもう信じない。私の聖域サンクタムは、きっと。この腕の中。
園内舞智:私が居て、そわが居て。倉光が居る。この場所。
オールド・ワン: 「残念です。では仕方ありません」
オールド・ワン:「お二人には神に刃を向けた者がどうなるか見せて差し上げましょう」
オールド・ワン:「それを見たら貴方方の考えも変わると……そう信じております」
オールド・ワン:「“神卵”様。彼の者達にどうか神罰を……」
神卵:神卵にもたれ掛かると、その表面がぶくぶくと泡立ち
神卵:細い肉の帯がオールド・ワンの首筋に繋がれる。
園内舞智:「……!」息を呑む。
GM:同時に神卵からおぞましい恐怖を喚起するワーディングが放たれ君達を包み込む。
GM:戦闘を開始します……と言った所で
GM:お昼の部はここまで。続きは21時からで……いいかな!
園内想羽:だいじょうぶ!
倉光啓人:行けるぜ
園内舞智:はーい!
GM:では21時になりましたので
GM:戦闘の方に入りたいと……思います
園内想羽:はーい
園内舞智:やってやる!
GM:神卵からおぞましい恐怖を喚起するワーディングが放たれ君達を包み込む。まずは衝動判定!難易度は12です
園内舞智:たかい
園内想羽:ひええ
倉光啓人:5dx=>12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 10[2,4,5,8,10]+5[5] → 15 → 成功

園内舞智:7dx+4>=12
DoubleCross : (7DX10+4>=12) → 9[1,2,3,5,6,8,9]+4 → 13 → 成功

園内想羽:4dx+1>=12 いし
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 8[1,6,8,8]+1 → 9 → 失敗

園内想羽:普通なら成功なのに~ 暴走します。
倉光啓人:一晩持ちこたえた意志の強さ……
園内舞智:あぶな……これ失敗すると死ぬんだよ 変異自傷だから
園内想羽:園内想羽の侵食率を2d10(→ 4)増加 (99 → 103)
倉光啓人:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[7,2] → 9

園内想羽:ほんとに暴走してる?
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を9(→ 9)増加 (110 → 119)
GM:神卵は割と本気の宇宙的恐怖なので難易度が高いです
園内舞智:園内舞智の侵食率を2d10(→ 11)増加 (101 → 112)
園内舞智:あっ、そうだ 神卵がワーディングしたので
倉光啓人:なんか……普通に侵蝕率がヤバいな(冷静)
園内舞智:レネゲイドチェッカーを使います~
GM:エンゲージはマップと同じ。神卵とオールドワンが同じエンゲージ、10m離れて君達のエンゲージです。
GM:どんな効果だっけ
園内舞智:ワーディングした相手のシンドロームが分かるぞ
GM:神卵くんはキュマイラ・エグザイル・ソラリスですね
園内舞智:はえ~ どうぶつじゃん
GM:鉱物みたいな見た目だけど間違いなく生命だということが舞智さんには分かるでしょう
GM:ではセットアップから初めていきましょう。何かあるかな
倉光啓人:なしぜ
園内想羽:《活性の霧》《力場の形成》を倉光くんに
園内舞智:審判の眼を使います。対象は神卵。
園内舞智:相手の衝動も分かるよ~
園内想羽:ラウンド攻撃力+30、回避ダイス-2です
GM:神卵は妄想の衝動を持っているみたいです
園内舞智:園内舞智の侵食率を3(→ 3)増加 (112 → 115)
園内舞智:そりゃそうだ
倉光啓人:受けますとも! テンション上がってきた
園内想羽:園内想羽の侵食率を6(→ 6)増加 (103 → 109)
GM:こちらは何もありません。イニシアチブに移りましょう。
GM:演出等は大丈夫かな
園内舞智:あっじゃあちょっとやるね
園内想羽:じゃああたしもその後に軽くやろ
GM:どうぞどうぞ


園内舞智:神卵をつぶさに見る。
園内舞智:姉妹の見た目の違い。唯一と言っていいほど顕著に現れている部分が、その眼。
園内舞智:妹に比べ、わずかに赤みがかったそれは、対象を視る眼だ。
園内舞智:憑依する対象を理解し、観察するための、言わば仮想の魔眼。
園内舞智:それが神の中身を見透かす。
園内舞智:「……うん。あれ、本当に生きてる」
倉光啓人:「あんな見た目で、マジに"卵"なのか……」
園内舞智:「動物なのかも。でも変な形で収まってる。柔らかい?」
園内舞智:「それから……なんだろ。そわに近い力を感じるかも」
園内想羽:「う……」ぞわり、と背筋の凍えるような感覚がある。自分の内のレネゲイドが、制御を離れて漏出していくような。
園内舞智:「あと、全部、こっちを塗りつぶしてくるみたいな……」
園内舞智:「……ヤバそう。そわ?」
園内想羽:「ん……ちょっとね。でも……」
園内想羽:想羽の手繰る糸がふわりと巻き上がって。倉光の腕に優しく絡みつき、浸透していく。
倉光啓人:想羽から伸びるそれを、自然に受け入れる。以前よりも抵抗なく馴染む気がするのは、侵蝕率の上昇ゆえだろうか?
園内想羽:侵蝕の高まりとともにそれが帯びる熱は強くなり、紅色の光を帯び、鼓動を打つ血脈(ヴェイン)となって二人を繋げる。
園内想羽:その接続が……強大な敵を前に抱く不安、震え、怯え。それさえも二人のものとして分かち合う。
園内想羽:「大丈夫です。一人じゃありませんから」
倉光啓人:「ああ……感じられる。想羽のこと」
倉光啓人:「支えてくれ。そして、見ててくれ……俺を」
園内想羽:そしてその奥底にあるのは、焔のように滾る怒りだ。……自分達の人生を蝕み、搾取する者達に対しての。
園内想羽:「ええ、ちゃんと見ています。感じています……私は、ここにいます」


GM:ではイニチアシブを挟んで、神卵の手番。
神卵:《異能の継承》を使用します。対象は倉光くん。
園内舞智:なに~
倉光啓人:何ィ
神卵:倉光くんはEAP150《毒もつ獣》を修得してください。これは1点でもHPダメージを与えた時、選んだバッドステータスを攻撃の際に与えられるようになるエネミーエフェクトです。
園内舞智:どこでそんな毒貰ってきたの
神卵:君は攻撃した時邪毒を与えられるようになるよ。ランクは3点です
園内想羽:な、何が目的なんだ


神卵:想羽の力が倉光に浸透していく。……それとほぼ同時に
神卵:倉光くんは、自分の体の中にそれ以外の……得体の知らない力が流れ込んでくるのを感じます。
神卵:ぽう、と、一度、神卵がやわらかい光を放つ。その正体は今はわからない。
倉光啓人:「……んっ……?」
倉光啓人:想羽のそれとは明白に違う、何か理解の範疇の外の力が自分に流れ込んでくるのを感じる。
倉光啓人:もちろん、舞智とも違う…… 「……あの卵から、俺に力が……?」
園内舞智:「え……?」
園内想羽:「……何……?」二人を繋げている糸を通して、なにか異物が紛れ込んでいたことを感じ取る。
園内舞智:「確かに、今、何か……」
園内舞智:「なにかしたみたいに、見えた」
園内舞智:「何を……何なの……?」
倉光啓人:敵意とか、悪意とかすらない。意図の分からぬ力の流れ。受け取らされる……嫌な予感だけを感じつつ、身構えるしかできない。


オールド・ワン:続いてイニチアシブで《オールド・ワン》が行動します。
オールド・ワン:「ふふ。いいでしょう。貴方方にも見えるようにしてあげましょう。“神卵”の……世界の本当の姿を」
オールド・ワン:Eロイス《闇の呼び声》を使用します。同時にオートアクションで《孤独の叫び》《傲慢な理想》を使用。
オールド・ワン:君達は”オールド・ワン”にP感情傾倒でロイスを取ってください。同時にオールド・ワンのエンゲージに君達全員を移動させます。
園内舞智:ひえ~
園内想羽:ぎえーっ
倉光啓人:ウオオ……


オールド・ワン:そうつぶやき、“オールド・ワン”と君達の目が合う。次の瞬間、周囲の景色が一変する。
オールド・ワン:周囲の石造りの神殿が、ぶよぶよとした鮮やかなピンク色の肉質に代わり
オールド・ワン:天井には流星が絶え間なく降り注ぐ宇宙が映し出され
神卵:神卵の内側の、溶けかけの動物が混ざりあったおぞましい姿が瞳に映し出される。
倉光啓人:「う……っ!?」
園内舞智:「な……何、これ……?」
倉光啓人:押し付けられる尋常ならざる光景に、思わず呻く。
GM:よく観察すれば、床の肉塊には神卵の中身の面影があるように見えるかもしれない
園内想羽:「ううっ……」
園内舞智:「全部……全部が“神卵”になったみたいに……」
オールド・ワン:「誰も理解しようとしないのです。我々は彼らの屍の上に間借りしているに過ぎないのだと」
園内想羽:形容しがたい嫌悪感と共に、喉元にこみ上げた熱を呑み込む。
園内舞智:足元がおぼつかない。全くなにもないところに投げ出されてしまったみたいに。
オールド・ワン:「私しか気づいていない……この恐ろしい真実に。導かなければ、この脅威から人々を守るために」
オールド・ワン:「貴方方にも私の使命が理解していただけるといいのですが……」
園内舞智:「わけが……分からないよ!」
GM:肉塊は蠢き、徐々に君達は神卵の方へ引き寄せられていく。果たしてこれは現実なのか、あるいは彼女が見せている幻覚なのか……?
園内想羽:「わかりません、わかりませんよ……! さっきから何を、言って……」
園内想羽:言葉とは裏腹に、眼の前の光景から目を離せなくなっていく。
倉光啓人:「……何を言おうと、どんな事実があろうと……それ以前に、それ以前にだ」
倉光啓人:敢えて"神卵"を睨む 「こいつをどうにかしなきゃ、舞智も想羽も無事じゃ済まないっていうなら……何も変わらないんだよ!」


オールド・ワン:オールドワンの手番。こちらは待機を宣言します。
園内舞智:何こいつ!


GM:行動値8、倉光、舞智さんの手番です
園内舞智:先おねがい~
倉光啓人:動きます。移動はしないで済むので……
倉光啓人:マイナーで《赫き剣》 HPを12点消費して武器を作成します。攻撃力は20!
倉光啓人:じゃなくて、《破壊の血》も添えて……えーと
GM:HP12消費、強いな~
倉光啓人:計14消費で、武器攻撃力は……32!
倉光啓人:倉光啓人のHPを16(→ 16)に変更 (30 → 16)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を5(→ 5)増加 (119 → 124)
GM:一気に体力が持っていかれる
倉光啓人:そういう設計ゆえ何も問題なしよ! メジャーで《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》!
倉光啓人:対象は……この流れなら"神卵"だな。判定行くぞ!
GM:イイデショウ。判定をお願いします!
倉光啓人:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[2,2,3,3,4,5,5,7,8,9,10,10]+10[1,4,6,7,8]+5[1,5] → 25

倉光啓人:小手調べといったところだ
神卵:リアクション放棄します。ダメージをどうぞ
倉光啓人:何だよ~~~
倉光啓人:3d10+32+30
DoubleCross : (3D10+32+30) → 14[5,4,5]+32+30 → 76

倉光啓人:諸々有効! あと邪毒Lv3も入る。
神卵:神卵くんは《異常耐性:邪毒》を持っているので毒の効果は受けません
倉光啓人:ア~ン?
倉光啓人:HPを2消費
神卵:76点ダメージはそのまま入ります。
倉光啓人:倉光啓人のHPを14(→ 14)に変更 (16 → 14)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (124 → 128)
GM:そのまま演出をどうぞ!


倉光啓人:異様な世界と情景の中、作り慣れた雷の杭を生成する。距離感は曖昧で、だけど"神卵"が世界の中心にあるかのように思えて、かえって好都合だった。
倉光啓人:(……不気味だけど……)
倉光啓人:(変わらないだろ……舞智と想羽と、俺で! こいつをやる!)
倉光啓人:命の原液が渦巻いているかのような"神卵"に向け、杭を振りかざし、そのまま叩きつける。衝撃と共に、激しい雷光が迸る。
神卵:肉がえぐれ、ぶくぶくと沸騰する赤黒い血が流れ出す。
神卵:同時に神卵に触れた場所から、君の体にさらなる力が流れ込んでくるよ。
神卵:イニチアシブ、舞智さんの手番の前に《異能の継承》を使います。
神卵:倉光くんは《ポイズンマスター》をレベル10で取得してください。
倉光啓人:アワワワ……
園内舞智:ひえ……
神卵:次から与える邪毒のランクが+10されるよ
倉光啓人:「っく……!?」 その不気味さと、さらに流れ込んでくる得体の知れない力に、杭を抉りこみ、その反動で卵から離れる。
倉光啓人:「またっ、妙な力が……何だこれ……!?」
神卵:倉光くんは気づいてもいい。いつの間にか、君が武器に送り出した血が……いや
園内舞智:「倉光……!大丈夫……!?」
神卵:君の体に流れる血が、青く変色し始めていることに。
園内想羽:「っ、さっきから……倉光くんに、何してるんですか……!」
オールド・ワン:「ふふ。やめて欲しいですか?」
園内舞智:「あ……当たり前でしょ!」
園内想羽:「私達の大切な人に、変なことしないで!」
倉光啓人:「……! 血が、なのか……!?」 自分の何かが変質している、ということが分かる。血気良い、と表現できるだろう、健康的な肌色は、いつのまにかどこか青白く変わりつつある。
オールド・ワン:「大丈夫です。直ぐに……貴方達も同じように成りたいと思うはずです」
オールド・ワン:「天使となった彼の姿を見ればね」
倉光啓人:恐ろしいのは、確かに変質しているが、現時点では決して自分にとって害になっていない、ということだ。むしろ、攻撃した相手にさらなる痛打を与えるための機能があると確信できる。


GM:行動値8、舞智さんの手番になります
園内舞智:マイナーなし、メジャー《原初の赤:強化の雷光》《リミットブレイク》《原初の白:さらなる力》《原初の虚:ナーブジャック》。
園内舞智:倉光を対象にしますが……4d10+2の侵蝕上昇は耐え難いので
園内想羽:調和者!ナーブジャックの侵蝕上昇を0にします。
園内舞智:わーい!
園内舞智:えらそわだよ~
園内想羽:園内想羽の侵食率を1d10(→ 10)増加 (109 → 119)
園内想羽:今度はえろそわじゃなかった よかった
倉光啓人:ナーブジャックされま~す
GM:なんて非道な姉妹だ……!ウロボロスさんの4d10を!
GM:されてください。ダイスボーナスも忘れずにな
倉光啓人:判定しないと殺されるやつだっけ
園内舞智:判定するね
園内舞智:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 9[2,3,6,8,8,8,9] → 9

GM:カスじゃん
園内舞智:ガードして~
倉光啓人:あー
倉光啓人:ガードしまーす
倉光啓人:いや~舞智にはかなわないな~
園内舞智:えへへ
園内舞智:命中でシーン中のメジャーダイスを+7個、戦闘移動距離+5m、未行動にして即座にメジャーアクションを行わせます。
GM:イチャイチャしてんじゃね~!
園内舞智:メジャーアクションでは回数制限のあるエフェクトは使わせられないので
園内舞智:《コンセントレイト:ブラムストーカー》《鮮血の一撃》で神卵を攻撃して下さい。
倉光啓人:します。判定!
倉光啓人:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[2,3,3,4,4,6,6,7,7,8,8,9,9,9,9,9,9,10,10]+10[2,2,3,5,6,7,7,8,8,8,10,10]+10[4,5,6,7,7,8,10]+10[4,4,7,10]+5[2,5] → 45

GM:ダイス数すげえ~
園内舞智:園内舞智の侵食率を16(→ 16)増加 (115 → 131)
神卵:卵ちゃんはリアクション放棄。ダメージをどうぞ
倉光啓人:5d10+32+30
DoubleCross : (5D10+32+30) → 23[1,1,9,6,6]+32+30 → 85

倉光啓人:侵蝕率+4、HP消費2
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (128 → 132)
GM:火力高すぎるだろ!
倉光啓人:倉光啓人のHPを12(→ 12)に変更 (14 → 12)
神卵:結構食らいます。でもまだ元気
神卵:邪毒は異常耐性で食らいません。演出をどうぞ


園内舞智:身体を寄せるように、背中に手を添える。
園内舞智:「ふうう」と大きく息を吐く。全力のフルダイブは、非常に危険を伴う。
園内舞智:「そわ。お願い」
園内想羽:「あれやるんですね、まち」
園内舞智:「うん。やる」
園内想羽:空いた左手から伸びた糸が、今度は舞智の身体にふわりと絡みつく。
園内想羽:彼女の足元、ウロボロスのレネゲイドが渦巻く影の中に沈み込んで。深く結びついていく。
園内想羽:今までの支援が力を分け与えることなら、今度はその逆だ。彼女の身に向かうはずの負担を、自分の方へと引き寄せる。
園内想羽:「ん、準備できました」
園内舞智:「ありがと、そわ。行ってきます」
園内舞智:渦巻く影の中に、彼女の意識が飲まれていく。影を重ねた少年へと意識が潜る。
園内舞智:同時に、かくん、と彼女の身体が倒れ、糸に支えられてぷらりと弛緩した。
倉光啓人:「っ……いや、これは、舞智か」
園内舞智:(……ううん)彼の中には、意識が2つに。……否。倉光啓人と、園内舞智と、もう一つ。
園内舞智:(そわと一緒)赤い糸を感じる。想羽の心で、思いで、力であるもの。
園内舞智:その糸を道しるべにして、彼の体の中、意識を隅々まで飛び回らせる。頭の先から、指の先まで。
倉光啓人:「……ああ」 静かに頷く。温かく、自分を満たして行くのに、どこか気遣わしい
園内舞智妖精フェアリーのように意識が飛び交うその体全体が、彼女の領域レインである。
園内舞智:そうして、その力を拡張する――のではない。
園内舞智:意識も優越して、五体の支配権を得る。
倉光啓人:(……任す)
倉光啓人:短く委任する。抵抗はしない (俺以外に、俺を満たして良いのは、舞智と想羽だけだ)
園内舞智:手をぐっと握りしめる。脚を踏みしめる。
園内舞智:妄想の産物、おぞましい肉塊ではない。硬質な石の床の感触。
園内舞智:自分の小さく細く、柔らかい体躯とは違う。
園内舞智:大きくて、たくましくて、少し硬い身体。
園内舞智:知っている。余すことなく。であれば。それを十全に操ることも。
園内舞智:地を蹴り、神卵へと肉薄する。
園内舞智:先程の一撃よりも、鋭い踏み込み。
園内舞智:本来は身体負荷でリミッターがかかるものだが、今は舞智が……そしてそれと繋がる想羽が
園内舞智:その反動を引き受けられる。大きく跳躍。
園内舞智:卵の直上から、雷杭を天上より叩き落とすように打ち込む。
神卵:オオオオオオオ……
園内舞智:そのまま飛び退き、着地。着地の隙はおろか、
園内舞智:すぐに次の攻撃に移れるように、構えは解かれない。
倉光啓人:(うおっ、すご……) 間違いなく主観であるのに、どこか客観的に、その機動に感嘆する。……舞智のなかでは、これくらい自分は動けるというイメージなのだろうか。
神卵:神卵の全体に亀裂が入り、君達の脳に苦悶の声が直接流れ込んでくる
オールド・ワン:「ふふ。健気ですね。でも……大丈夫ですか?」
園内舞智:その状態で、身体の支配が緩まる。意識が入る感覚は残るものの、四肢は動かせる。
オールド・ワン:「貴方方がFHでなんと呼ばれていたか……忘れたわけではないでしょう?」
園内舞智:(……まだ、ダメか……!)


GM:次は未行動になった倉光君の行動ですが……
倉光啓人:そうだぞ
神卵:その前に神卵がイニチアシブで行動します。《加速する時II》
神卵:《異能の継承》を倉光くんに使用。倉光くんは《飛行能力II》を取得してください。
倉光啓人:ハェ……!?
神卵:君は常に飛行状態になります。
園内舞智:ひえ~
オールド・ワン:「ああ、今も……ほら」
神卵:……神卵から力が注がれ続け、遂に君の体に決定的な変化が現れる
神卵:背中に感じたことのない恐ろしい感覚を感じる。……バキ、メキ、と音を立てながら
倉光啓人:「っ、ぐ……え……!?」
神卵:そこから両翼の翼が生え、君の体が宙に浮き上がる
倉光啓人:「……は……」
園内舞智:(えあっ!?)意識に入ったまま、苦悶する。
倉光啓人:「は……!?」 想像を絶する変化に、言葉を失う。
園内舞智:(何……何が……!?)知らない器官が、急に生えてきた経験などない。制御もままならない。
園内想羽:「倉光くんっ……!?」
園内想羽:飛び離れてしまいそうな彼を、咄嗟に引き止めるように糸を手繰る。
倉光啓人:痛みは……あった。だが僅かなものだ。その後にもたらされた変化に比べれば、誤差と言ってもいい。


オールド・ワン:更にこちらも《加速する時》で行動。
オールド・ワン:マイナーなし、メジャーで《コンセントレイト:オルクス》4《ナーブジャック》2。対象は倉光くん
倉光啓人:ワワワ……
オールド・ワン:意思と判定しちゃうぞ~。参ります
オールド・ワン:15DX7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,2,2,3,4,5,5,5,7,7,7,8,10,10,10]+10[2,3,4,4,7,8,9]+10[5,8,10]+10[6,9]+10[7]+10[9]+3[3]+6 → 69

倉光啓人:怖
園内舞智:やっぱりじゃんッ
オールド・ワン:達成値69と意思で対決してみてください
倉光啓人:6dx=>69 意志判定
DoubleCross : (6DX10>=69) → 7[1,2,4,5,6,7] → 7 → 失敗

倉光啓人:ムリデス
オールド・ワン:では失敗したので……回数制限のあるエフェクトは使えないんだよな~
オールド・ワン:《コンセントレイト:ブラムストーカー》《鮮血の一撃》で攻撃してみてください。その際、命中半手の前に《拡散する世界》を使用するよ。
倉光啓人:低い目出ろ
オールド・ワン:対象はオールド・ワンと神卵を除いた全員になります。では判定してね
倉光啓人:20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,2,3,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,9,9,9,9,10]+10[1,1,3,5,7,8,10]+10[3,4,10]+10[9]+10[8]+10[8]+10[9]+10[7]+5[5] → 85

園内舞智:こら~!
倉光啓人:あっ……舞智の時より気持ちいい……!
園内舞智:なんでそんなダイス多いの!
園内想羽:もう~
倉光啓人:9d10+32+30
DoubleCross : (9D10+32+30) → 51[6,5,2,1,8,9,8,2,10]+32+30 → 113

園内舞智:一応するよ ドッジ……!
園内想羽:リアクション不可。倉光くんのなすがままです
倉光啓人:あっごめん して
園内舞智:5dx>=85
DoubleCross : (5DX10>=85) → 10[4,5,7,9,10]+8[8] → 18 → 失敗

園内舞智:まあ無理なんだけど……
倉光啓人:当たると邪毒Lv13だよ~
GM:ではダメージを出してね
園内舞智:倉光をカバーしたげて!
園内舞智:あっいや……
園内舞智:暴走か……
園内想羽:《領域の盾》まちに倉光くんをカバーしてもらう!
園内想羽:園内想羽の侵食率を4(→ 4)増加 (119 → 123)
園内舞智:はい……カバーします……
倉光啓人:ダメージは上で出してます。113点
GM:ではカバーしな!
GM:あっじゃあ演出するぜ
園内想羽:あっまだ死んでない
倉光啓人:結果の処理だけやってもろて
GM:1点ダメージで邪毒ランク13です
園内舞智:もちろん耐えられません。オールド・ワンのロイスを切って復活します。
倉光啓人:侵蝕+4、HP2消費
園内想羽:こっちもEロイスで取らされた オールド・ワン:傾倒 / ◯否定 を切って復活します
園内舞智:園内舞智の昇華数を1(→ 1)増加 (0 → 1)
園内想羽:園内想羽のHPを11(→ 11)に変更 (24 → 11)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (132 → 136)
倉光啓人:倉光啓人のHPを10(→ 10)に変更 (12 → 10)
園内舞智:あっあたしも傾倒/否定:○ でとってた!
園内舞智:園内舞智のHPを12(→ 12)に変更 (23 → 12)


GM:では演出しますね
オールド・ワン:(少しは……)倉光の中に浸透した舞智の意識体。その頬を何かが撫でる。(理解できましたか?)
園内舞智:(ひっ……)
園内舞智:(な……なんで……)
園内舞智:(なんでここに……)
オールド・ワン:オールド・ワン。君の支配しているはずの領域に、いとも容易く踏み込んできている。
園内舞智:(私の領域の中に……!)
オールド・ワン:(貴方達の知っている現実など……神の前では紙の上に描かれた文字と同じ)
オールド・ワン:(いくらでも書き換えることが出来るのです。……こんなふうに)
オールド・ワン:次の瞬間、倉光の力が自身の制御を外れ
オールド・ワン:暴走した血と雷の槍が、君達姉妹へと降り注ぐよ。
園内舞智:「……!そわ!」
園内想羽:「っ、こいつ……!」
倉光啓人:「っっぐ、あああ……!?」
園内舞智:意識を引き戻す。
園内舞智:「あれお願い!」
園内想羽:彼女が"そこ"に侵入してきた事に気づき、舞智の意識を逃がすように糸を操る。
園内想羽:「……!」自分ではなく彼女を危険に晒すことに一瞬だけ躊躇するが。「わかり、ましたっ」
倉光啓人:かつてないほどの勢いで能力が放たれ、しかもそれがよりによって、自分たちに……舞智と想羽を含む自分たちに対して降り注がされている!
園内想羽:倉光と舞智を繋ぐように、紅色の糸が結ばれる。それは一時的に受けた傷の治癒を代行する、呪いにも似た接続領域。
園内想羽:舞智がそれを受け入れれば、彼の身に降りかかる苦痛も毒も傷も、すべて彼女が引き受けることになる。
園内舞智:ばっと身体を広げる。丸まれば貫き傷が重なるおそれがある。
園内舞智:「あっ、あっ、ああああ”っ!」貫かれ、悲鳴に近い声を上げ。同時に、貫かれたかのような痛みが再来した。
倉光啓人:青白い血が武器として形成されないまま、雷混じりに次々と降り注いでくる。だが、来るはずの痛みが……来ない。
園内想羽:「まちっ……! ぐ、う……がああああっ」
園内舞智:「あ”ーっ、あ”ーっ、はあーっ……」絶叫に近い声を上げながらも、膝をつかずによろよろ立っている。
園内想羽:何度か咽るような声を漏らして、膝を付き血を吐き出す。全身を駆け巡る毒が、今もなお意識を蝕み続けている。
GM:降り注ぐ血は刃であると同時に、悍ましき異星の毒でもある。そのように倉光の体は作り変えられていた。
オールド・ワン:「……言ったでしょう?貴方方は役立たずなどではありません」
倉光啓人:「何だよっ、これ……何が、起きてっ……!!」
園内想羽:それでも、結びつけた糸だけは手離していない。
オールド・ワン:「私と同じ……巫女になるのに相応しい力があります。ああ、ですが……」
オールド・ワン:「貴方達の大切な人は大丈夫でしょうか?三人がかりで無理やり力を使わされて」
園内舞智:毒を浴びて、青白く染まりつつある血色のまま。「……うん」
園内舞智:「倉光の方が、心配」
園内想羽:「何が、無理やりですか……! 知ったようなこと、言ってっ」
オールド・ワン:「共に逝くのが嫌だと言うなら、いいのですよ。あなた方二人が身を捧げるというのなら」
園内想羽:「私達のを、貴方のと同じにしないで!」
オールド・ワン:「彼だけは人のままにしておいても」
園内舞智:「させない。絶対、戻してもらう」
園内想羽:声を荒らげて立ち上がる。彼女らに対峙してから、どこか熱っぽい怒りが身の内を迸っているのを感じる。


GM:おまたせしました。改めて倉光君の手番をお願いします。
倉光啓人:メチャクチャに改造されてるんだけど……自分の意志で動けるなら……好きにやらせてもらうぜ!
GM:どうぞ、どうぞ
倉光啓人:マイナーで《ポルターガイスト》+《メタルフュージョン》+《赫き剣》+《破壊の血》 順番に処理するね。
倉光啓人:まず手元の作成武器を破壊します。その武器攻撃力分(+32)、シーン中攻撃力増加。
GM:やべ~
倉光啓人:そしてHPを回復します。
倉光啓人:4d10+3
DoubleCross : (4D10+3) → 17[5,9,1,2]+3 → 20

倉光啓人:倉光啓人のHPを30(→ 30)に変更 (10 → 30)
倉光啓人:次いで《赫き剣》+《破壊の血》。攻撃力32の武器を作成します。HP12消費
倉光啓人:倉光啓人のHPを18(→ 18)に変更 (30 → 18)
倉光啓人:ここまでで侵蝕率を一旦増加
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を13(→ 13)増加 (136 → 149)
GM:倉光君がめちゃくちゃになっていく~
倉光啓人:メジャーアクション。《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》。対象は……"オールド・ワン"
オールド・ワン:ヒエーッ
倉光啓人:20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,5,6,7,7,7,7,8,9,10,10]+10[1,3,4,4,5,6,7,10]+10[3,10]+10[8]+3[3] → 43

オールド・ワン:ドッジしてみます。一応肉体はそこそこある
オールド・ワン:4DX+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 4[3,3,4,4]+1 → 5

オールド・ワン:嘘。カスでした。
倉光啓人:だいぶカス 死にゃ!
オールド・ワン:ダメージをお願いします。
倉光啓人:5d10+32+32+30
DoubleCross : (5D10+32+32+30) → 32[9,4,4,6,9]+32+32+30 → 126

倉光啓人:諸々有効 邪毒Lv13も付与じゃい!
オールド・ワン:うわっ滅茶苦茶だ!結構HPがあったんですが一撃で吹き飛びます。
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (149 → 153)
倉光啓人:倉光啓人のHPを16(→ 16)に変更 (18 → 16)
園内舞智:おお~
オールド・ワン:邪毒も受ける!ですが同時に《不滅の妄執》が発動。HP1で復活します。
倉光啓人:妄執してやがる~
オールド・ワン:神卵を倒すまで"オールド・ワン”は死にません。演出をどうぞ


倉光啓人:「……っ……くお……!」
倉光啓人:自分の中で、かつてないほどにレネゲイドの力が励起している。
倉光啓人:"リンキード"さんが言っていたことを思い出す。スカウターに示される値が100%を超えれば暴走状態。150%を超えていれば、ジャーム。元には戻れない。……自分は今、どこにいる?
倉光啓人:だが、そんな思考とは裏腹に、身体は勝手に動く。舞智の操作、ではない。舞智から伝わる痛みに対する反射……いや、反撃。
倉光啓人:「……俺を……使ったな」
倉光啓人:「俺をっ使って……舞智と想羽を! 傷つけさせたな!?」
オールド・ワン:「だったら、何だというのです?」
倉光啓人:冗談のようだが、背中の翼は腕や足のように使うことができた。羽ばたかせ、微風と共に低空を飛行する。すました顔の女を見る。
倉光啓人:「ああああッッ……!!」 見えていれば、届く。今はそういう身体だ。振りかぶった杭を水平に振り放ち、"オールド・ワン"の中心を打ち貫く。
オールド・ワン:「うふ」手に返ってきたのは、想像よりもずっと軽い感覚だった。弾き飛ばされ、雷で身にまとっていた衣服が焼け落ちていく。
オールド・ワン:服の下には何もない。空洞だ。体をつなぎとめるわずかばかりの骨格が残っているだけの。
倉光啓人:「……」 怒りの滲む眼の瞳孔も、いつの間にか青白く染まっている 「お前ッ……何なんだ!」
オールド・ワン:一体、いつからそうだったのだろうか?「ふふ。神に身を捧げたものは、決して死ぬことはない」
オールド・ワン:「永遠の命を手に入れられるのです。身を委ねれば貴方も……」
倉光啓人:「……へ、へっ……言ってろよ」
倉光啓人:青白く震える唇で、強気に笑う 「骨になって、好きな奴を抱きしめられない永遠の命なんて、全然意味ないっての……!」
オールド・ワン:指先を覆っている手袋までも焼け落ちて。残っている肉は、神卵から伸びた肉の緒が繋がった頭部と
オールド・ワン:“ジェマドの刻印"の刻まれた左手だけだ。


GM:次は行動値4……想羽さんの手番です
園内想羽:はーい。じゃあマイナーで暴走解除しつつ……
園内想羽:メジャーで《さらなる力》《熱狂》《茨の輪》を倉光くんに使用します。
園内想羽:受け入れるとシーン中攻撃力+18、ラウンド間ダイス-1個。暴走し、再行動します
GM:イイデショウ……判定をどうぞ!
園内想羽:5dx 一応存在するRC判定
DoubleCross : (5DX10) → 7[2,5,5,7,7] → 7

園内想羽:ガードしてください~
倉光啓人:ガードしま~す
倉光啓人:想羽にはかなわないなぁ~
園内想羽:うふふ
園内想羽:園内想羽の侵食率を9(→ 9)増加 (123 → 132)
GM:では倉光くんは未行動になる!
園内想羽:一旦切るより手番動いてもらってからのがいいかな
園内想羽:演出はいるの
倉光啓人:じゃ、GMが大丈夫なら動くんよ
GM:演出次第だけどそれもいいですね
GM:大丈夫!そのまま倉光くん行動をどうぞ
倉光啓人:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》。対象は"神卵"
倉光啓人:ダイスペナルティが入っちゃってるぞ 想羽め、仕方のないやつ……
倉光啓人:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[1,1,2,2,3,3,3,4,5,5,6,7,8,8,9,10,10,10,10]+10[3,4,4,4,7,8,10,10]+10[6,7,7,10]+5[1,5,5] → 35

倉光啓人:オラッ死ねッ
神卵:ゴボボボ~!卵なのでリアクションできない!ダメージを受けます!
倉光啓人:4d10+32+32+50
DoubleCross : (4D10+32+32+50) → 23[4,9,1,9]+32+32+50 → 137

神卵:いや高すぎん?
園内想羽:すご~
倉光啓人:倉光啓人のHPを14(→ 14)に変更 (16 → 14)
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (153 → 157)
神卵:ヤバいです。HPが二桁になりそう
園内想羽:おいつめてる!
園内舞智:わーい
倉光啓人:まーだ3桁ある
園内想羽:では演出いきます


園内想羽:「……倉光くん」
園内想羽:「約束した通り、です。今から、私の中の全部……」
園内想羽:「貴方に、捧げますから」
園内想羽:身を蝕む毒に意識は少しずつ薄れ、酩酊していく。……ぎゅう、と強く糸を握り直し、脳にかかる靄を振り払って。
園内想羽:「受け止めて、くださいっ」
園内想羽:直後。どくどくと傷口から血潮が溢れ出すように、結びついた糸を通して想羽の持つ熱が倉光へと流れ込んでいく。
園内想羽:ポンプめいて激しく鼓動する心音とは反対に、一気に体が冷えていくような感覚に身を震わせて。それでも、注ぎ続けることをやめない。
倉光啓人:「っく……おおっ……!」
園内想羽:──園内想羽の奥底にある、熱。先程も触れたその根幹は、ままならないものに対する怒りだ。
園内想羽:ごく普通に善人みたいな顔して生きてるみんなも、私達を助けてはくれなくて
園内想羽:それでも「この国は平和です」みたいな顔をして、私達の知らない誰かの手で回っていて
園内想羽:だから、私達の手で何とかするしかなかった。自分たちの居場所を作るために、手の届くものを必死でかき集めて……
園内想羽:そして……そうやって集めたものさえも、奪い取ろうとするやつらがいる。
園内想羽:今も、こうして目の前に。
倉光啓人:「……託してくれ……」
園内想羽:(……貴方だけは)繋がる糸を通して、微かに声が届く。意識そのものを共有する舞智のそれよりはずっと小さくて、だけどはっきりと決意の籠もった。
倉光啓人:想羽との繋がりから流れ込んでくる、熱。柔らかな物腰。穏やかな笑顔。その下に煮え滾っていた、激憤。それを感じながら、呟く。
園内想羽:(貴方だけは、もう奪わせたりなんてしない。絶対……!)
倉光啓人:「……俺は、お前たちと一緒にいる……絶対、に!」
園内想羽:そうして──爆ぜるような熱が、倉光の身体を導いて手脚を動かす。繋がりあったふたりの意識、その向かうところが食い違うことはない。
園内想羽:正しく強い順風に乗った帆船のように。自然なかたちに身を任せれば、思い描いた通りに飛ぶことができるだろう。
倉光啓人:"神卵"を睨む。中空の稲光を握り、また自らの生命を注ぎ込んで、杭の形にする。滑るように距離を詰めて……
倉光啓人:「……あぁぁッッ!」 声を上げながら、また一撃。水平に、杭を打ち込む。落雷にも等しい轟音と閃光が、"神卵"を穿つ。
神卵:……ギイイイイイアアアアアアアッ!
神卵:空が割れ、肉がとびちり、内側に巡っていた数多の生命がこぼれ落ちていく。
神卵:今までより確かな、決定的な破壊の感触。
オールド・ワン:「ああ……壊れていく」
倉光啓人:(……手応えは、ある!)
オールド・ワン:「築きあげた聖域が……」
倉光啓人:確信する。それは想羽にも舞智にも伝わるだろう。
園内舞智:(いける、行けるよ……!)
園内想羽:(うん、これなら……!)


オールド・ワン:待機していた“オールド・ワン”の行動。
オールド・ワン:と、その前に《帰還の声》を使用
神卵:神卵の《加速する時》の回数を+1します。そしてそのまま使用。
園内想羽:こいつ……!
園内舞智:亜純血だったのか
神卵:メジャーで《異能の継承》。倉光くんに《ギガンティックモード》を取得させます。これはEロイスで手に入れたエフェクトだよ。
園内舞智:武器壊そうとしてくる!
オールド・ワン:改めてオールドワンの手番。《ナーヴジャック》《コンセントレイト:オルクス》。対象は倉光君
オールド・ワン:15DX7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,2,2,3,3,3,4,5,6,6,7,9,9,10,10]+10[3,6,8,9,9]+10[8,9,9]+10[1,7,8]+10[5,9]+2[2]+6 → 58

倉光啓人:こっこいつ……
倉光啓人:6dx=>58 意志
DoubleCross : (6DX10>=58) → 9[1,2,4,5,7,9] → 9 → 失敗

オールド・ワン:達成値58と意思で対決してみてください
倉光啓人:ムリッス
オールド・ワン:ではダメージ
オールド・ワン:ではない。倉光くんに行動してもらおう
オールド・ワン:《コンセントレイト:ブラムストーカー》+《鮮血の一撃》+《ギガンティックモード》で攻撃してね
オールド・ワン:対象はオールド・ワンと神卵を除いた3人だよ
倉光啓人:お前と"神卵"を!?
倉光啓人:ヒエーッ
倉光啓人:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[1,2,2,3,4,4,4,5,6,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[1,2,3,3,5,5,10,10]+10[2,8]+1[1] → 31

GM:クソ~ヒクイナ~
園内舞智:6dx>=31
DoubleCross : (6DX10>=31) → 9[2,6,6,8,9,9] → 9 → 失敗

GM:3人はリアクションをしてみてね
園内想羽:5dx>=31
DoubleCross : (5DX10>=31) → 10[2,5,7,9,10]+2[2] → 12 → 失敗

園内想羽:だめ~
倉光啓人:暴走なう
倉光啓人:ダメージが出ます
オールド・ワン:お願いします!
倉光啓人:4d10+32+32+50
DoubleCross : (4D10+32+32+50) → 31[9,3,9,10]+32+32+50 → 145

園内舞智:あっカバーは
GM:してもいいよ~
倉光啓人:おあ ある?
園内想羽:あっそうだ増えてる
倉光啓人:でもそうか Lv2ならここで使い切って、このクリンナップを乗り切るのが結局一番効率よいか
倉光啓人:頼みます……
園内想羽:侵蝕差あるけど倉光くんカバーした方がいいかな します
園内舞智:毒はいるの防がないとね
園内想羽:《領域の盾》で倉光くんをカバー
園内想羽:園内想羽の侵食率を4(→ 4)増加 (132 → 136)
GM:ではダメージを受けてもらって
倉光啓人:145点+邪毒Lv13
GM:恋人二人になんてことを……
倉光啓人:殺す……!!
園内舞智:わーん
園内想羽:倒れる……!神卵に執着/◯憤懣でロイスを取って昇華復活。
園内想羽:園内想羽のHPを11(→ 11)に変更 (11 → 11)
倉光啓人:この時点での侵蝕率上昇とHP消費を処理
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を7(→ 7)増加 (157 → 164)
倉光啓人:倉光啓人のHPを12(→ 12)に変更 (14 → 12)
園内舞智:倒れます……が
園内舞智:《原初の黒:ラストアクション》。
園内舞智:HP0で行動します。
園内舞智:園内舞智の侵食率を7(→ 7)増加 (131 → 138)
GM:ヒエ~っこちらに止めるすべはなし!
GM:行動をどうぞ
園内舞智:メインプロセス、マイナーなしメジャーで《原初の虚:ナーブジャック》《原初の灰:蝕命の魔眼》
園内舞智:倉光に即座にメジャーアクションさせます 対決に勝てば!
GM:やってみな!
園内舞智:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 10[2,2,3,3,6,8,9,10]+7[7] → 17

園内舞智:がんばった~
倉光啓人:暴走中です♡
倉光啓人:想羽がさぁ~
園内舞智:へ~ そんななっちゃったんだ
園内想羽:しちゃった♡
GM:では行動させてください
園内舞智:《コンセントレイト:ブラムストーカー》《鮮血の一撃》で神卵を攻撃してね~
倉光啓人:舞智の言うことならなんでも聞いちゃう~ 侵蝕160超えだぞ
園内舞智:エフェクトレベル上がっちゃったね……♡
倉光啓人:21dx7
DoubleCross : (21DX7) → 10[1,2,2,2,3,3,5,5,5,5,5,5,6,6,6,7,7,7,9,9,10]+10[1,7,9,9,9,10]+10[3,5,7,9,10]+6[1,5,6] → 36

GM:ヒエーッ
倉光啓人:死ねオラッ
神卵:ピガガ……神卵、死にます
神卵:卵なのでリアクションできません。ダメージをどうぞ
園内舞智:やった~
倉光啓人:4d10+32+32+50
DoubleCross : (4D10+32+32+50) → 17[2,5,9,1]+32+32+50 → 131

園内舞智:死んで♡
倉光啓人:行動の侵蝕率とHP減少を処理 あと武器もぶっ壊れます
倉光啓人:倉光啓人の侵食率を4(→ 4)増加 (164 → 168)
倉光啓人:倉光啓人のHPを2(→ 2)に変更 (12 → 2)
倉光啓人:倉光啓人のHPを10(→ 10)に変更 (2 → 10)
GM:ううっ!神卵のHPは332
GM:実は《レネゲイドウォール》Lv10でダメージを常に20点軽減していたんですが
GM:それを加味してもこれで349ダメージ。
GM:戦闘不能になります。復活エフェクトはありません。
GM:演出に移りましょう。
園内想羽:やった~~
園内舞智:わいわい


オールド・ワン:「しかし、先に壊れるのは」
オールド・ワン:(一体どちらでしょうね?)
オールド・ワン:倉光の体に再び潜り込む。想羽の強化、舞智の身体制御、そして神卵の与えた力。
園内想羽:「こいつ、またっ……!」
倉光啓人:(っ……クソッ、また俺の中に……!)
オールド・ワン:君の中のレネゲイド全てが強制的に操作され、君と愛する人達に向けられる。
園内舞智:「……!」
倉光啓人:「っあ……ああァァッ!!」 バチバチと倉光の周囲が帯電すると、細かに輝く破片のようなものが宙を舞い
倉光啓人:それら全てが降り注ぐ雷となって、倉光と舞智、想羽を襲う。
園内想羽:「まちっ」ただその一声で、自分が何をするかを伝えて。
園内舞智:「……そわ……!」
園内想羽:通じ合っている二人にはそれで十分だ。倉光の身体へと繋がる糸を、結び直す。
園内想羽:自分が彼の傷を引き受けて……そうすれば、少しだけ余裕が稼げるはずだから。
倉光啓人:……そして、今となっては倉光にも分かる。また自分に降り注ぐ傷と痛みを、肩代わりしようとしている。
園内舞智:駆け寄る。攻撃にも構わず。「倉光!」
園内舞智:「私を視て!」
倉光啓人:(くっ……そ!) 憤懣、憎悪、あるいは無力感。そういったものを脳裏に燃やしつつ
倉光啓人:だが、その声を聞き逃すことはありえない。言われるまま、舞智を見る 「……舞智!」
オールド・ワン:(……?一体何を……)
オールド・ワン:視線を操作しようとし、失敗する。強い拒絶の心を持ってすれば、その制御は長くは及ばない。
園内舞智:眼の前で雷片に刻まれる少女の姿。その赤い瞳。
園内舞智:それが、ごうと輝くと。彼女の姿が消える。
園内舞智:そうして、君の心の内奥に、何かが差し込まれた。灯火のような、ほのかな明かり。
倉光啓人:「……舞……っ!?」
園内舞智:そこから思いが流れ込んでくる。「……大丈夫」
園内舞智:流れ込む思いは、園内想羽のような、熱情ではない。その逆。
園内舞智:冷え込むほどの凍った感情。諦念。明るく繕っていた下に纏っていた、もう自分には何もできないと
園内舞智:閉じこもり、そのまま自らの冷気で苛まれ続ける、凍りついた扉のような。
園内舞智:(私は、私だけじゃ、どうしようもない。なにもできない)
園内舞智:(だけど)
園内舞智:(倉光。倉光。倉光……!)
園内舞智:奪い去る。持っている力を。
園内舞智:もともと持っていたものを奪い去って、彼女のものにする。そうして、支配する。
園内舞智:そうした支配者は、次に、自らに忠実に動くものに、分け与えるのだ。
園内舞智:彼女の力は、内面の憑依に留まらない。
園内舞智:自らの姿を影へと変じての、外面への憑依。
園内舞智:影が倉光啓人の身体を包み込む。それは黒い騎士甲冑。
園内舞智:“ブラックナイト”。偽りの助けと分かっていても、すがらざるを得なかったもの。
倉光啓人:「……っは……!」
園内舞智:今は違う。それが、自分たちを助けてくれる、
園内舞智:本物の騎士だと知っているから。
園内舞智:(……勝って)
園内舞智:(勝て!)
倉光啓人:刹那のことだ。確かめられた、訳ではない。だが分かる。自らを包むもの。自らが鎧うもの。
オールド・ワン:「いけない、その力は……!」止めようと手を伸ばすが、もはやその力は君に届かない。
オールド・ワン:いや、あるいは最初から、入り込む余地など無かったのだろう。
倉光啓人:それは影で、甲冑で、幻想趣味で、夢で、渇望で……きっと、園内舞智の奥底の、求めだ。
倉光啓人:想羽の熱と、舞智の鉄を、内外に感じられる。そうであるなら、なおさら……
倉光啓人:(……届かせなきゃだろ)
倉光啓人:"オールド・ワン"の干渉により降り注いでいた雷の一つを握る。そこに命を注ぎ込む。何度となく繰り返した武器生成、だが……
倉光啓人:……そもそも自らが形作るものを『雷の杭』と称し、またそういう形状のものを作っているのは……言ってしまえば、斜に構えているからだ。
倉光啓人を作るのは、何だか小恥ずかしいと思っていた。この現代に、まだ大して戦えもしない自分に、あまりに似つかわしくない。
倉光啓人:だが、そもそも倉光啓人に与えられた称号コードネームは……闇裂く白刃フラッシュエッジ
倉光啓人:そうであると定義され、そうあれと任命され、きっとそうだと自認するその名に。
倉光啓人:園内想羽の熱と、園内舞智の鎧を託された自分に。今から禍々しい、神と崇められる被妄想の怪物を断ち切る自分に相応しいのは。
倉光啓人:(剣だ)
倉光啓人:作り出したそれは、今まで作っていたものよりも細く薄く、鋭い。言い逃れようなく、斬撃するためだけの道具。稲妻の剣。
神卵:ヴオオオオオオオオッ!
神卵:その力を恐れるかのように神卵が咆哮をあげる。
倉光啓人:咆哮轟く邪教の神殿を、雷霆を掴んだ有翼の騎士が疾駆する。
神卵:内部が泡立ち、卵ではない、新しい何かへ生まれ変わろうとする
倉光啓人:そいつに押し付けられた翼のせいで、その距離は驚くほど短かった。あるいは、想羽と舞智が自らの身体を幾度となく内側から掌握してくれたおかげだ。
倉光啓人:誕生せんとするそれにまず一撃を浴びせる。即席の雷霆は、それで砕け散る。激烈な斬撃と、雷撃と共に。
倉光啓人:(次)
倉光啓人:疾駆は止まらない。"神卵"の脇を抜けながら、新たに稲妻の破片を握る。剣が生まれる。怪物の巨躯がいまだ健在ならば、騎士が戦いを止める道理はない。……一撃。
倉光啓人:(次……!)
神卵:ゴア……ガアアアアアアアアアッ!」
神卵:神の似姿が形作られる、それよりも疾く。
倉光啓人:その巨躯を踏みつけ、跳躍する。両手が稲妻を掴み取る。生成される稲妻の双剣。顔、にあたる部分に開こうとしていた眼へ、寸分違わず打ち込む。
倉光啓人:(次!)
オールド・ワン:「ああ……ああ……あああああ……!」
倉光啓人:翼が羽ばたく。身体は更に上方へ。両手が長剣を見出し……上方へ放り投げる。即座に生成される二本の雷剣。一撃でその首筋を断ち、もう一撃を投擲、その奥へ。
倉光啓人:(次……返す!)
倉光啓人:重力に従い落下してきた二本の剣が、精確に背の翼を断ち切った。痛みと、開放感。そして背から噴き出す血は、弾ける雷光だ。……翼を断ち切った剣は、生まれ出でようとするものの足を、地上に縫い付ける。
倉光啓人:「これ……っが!」
倉光啓人:稲妻の吹き出る背に両手を回し、そこから溢れ出る全ての力を一つに束ね、巨大な剣と化す。"神卵"とほぼ同等のサイズ。振りかぶる。
神卵:「ギイイイイイイイイイイッ」
倉光啓人:「――最後!!」
倉光啓人:一撃。雷撃の刃は単純な直線運動を描き、それの中心を縦断し、両断する。
オールド・ワン:「あ、あ……」
倉光啓人:そして、もはや倉光に大地から離れようとする翼はない。重力に従い、着地する。
オールド・ワン:神卵が両断されると同時に、伸ばした手に刻まれていた“ジェマドの刻印”が光の粒子となって消えていく
GM:君達二人の手に刻まれていた物も同じだ。
倉光啓人:「……」
園内舞智:甲冑が剥がれて、それが人影を作りうごめく。
倉光啓人:「……っ……」 かつてないほど過剰に力を放出し、膝をつく。だが倒れない。代わりに、その人影を抱きかかえる
園内舞智:完全憑依の直後は、自己定義をできず、そのまま自らのかたちを失ってしまう。
オールド・ワン:「消えていく……私の聖域サンクタムが……」
オールド・ワン:依代を失い、残った僅かな肉体もどろどろと溶けていく。
園内舞智:そういう力だった。自らの外見と、瓜二つの似姿が居なければ。
園内舞智:園内想羽を見る。
園内舞智:そうすることで、園内舞智を取り戻せるのだ。
園内舞智:《ラストアクション》でごまかしていた戦闘不能から復活します。
オールド・ワン:「ああ……しかしこれもまた……運命……」
園内想羽:「まちっ……」霞み、消えていきそうなその影へと糸を伸ばす。翳した手の甲には、既に刻印はない。
園内舞智:園内舞智/好意:○/嫌悪/ロイス で取得、昇華。
オールド・ワン:悲しみと同時に、何処か安堵したような表情を浮かべ
園内舞智:刻印の無い手で、その糸を握り返した。
オールド・ワン:「聖域の外には……一体なにが……」
GM:君が姿を取り戻すのと入れ替わるように、オールド・ワンは形を失う。幾ばくかの骨を残して。
GM:クリンナッププロセス、受けていた邪毒によって“オールド・ワン”は戦闘不能に。復活はありません。
GM:これにて戦闘終了です。
倉光啓人:……崩れゆく"神卵"を振り返る。
倉光啓人:「もしかしたら、お前にも、何か……あったのかもしれないけどな」
倉光啓人:「だからって、譲れないんだよ。俺たちの世界サンクタムは……他の誰にも」
倉光啓人:"神卵"/尽力/○脅威 最後のロイスを取得。
園内舞智:すっかりと元の姿を取り戻して、腕に収まる少女が、
園内舞智:握った糸を引っ張る。
園内舞智:「そわもおいで」
園内舞智:「一緒に抱えてよ。いいでしょ?」
園内想羽:「ん……」負傷のフィードバックでよろめきながら、手繰られた方へと歩み寄って
園内想羽:とん、と小柄な身を預けるように寄りかかる。
倉光啓人:「……あれだけ動いた俺に、簡単に言うな?」 苦笑しつつも
倉光啓人:寄りかかってきた想羽に、腕を回して迎え入れる。座り込むようにしながら、二人を一緒に抱き締める。
GM:UGN側の戦いも“オールド・ワン”と“神卵”が倒れたことで終息しつつあるようだ
園内想羽:「……うふ」力の抜けたような笑みを浮かべて、ぎゅうとその温もりの中に顔を埋めた。
GM:喧騒が消えていき、安らかな静寂が君達を包む。
園内舞智:「んふ」そのまま顔を寄せて、すりすりと甘える。
倉光啓人:「ったく……」 安らいだ二人を見て、倉光があれこれ言えるわけがない
倉光啓人:二人にそっと顔を寄せて、静かにその存在を感じる。
倉光啓人:……先は未だ見えない。大きな敵を倒し、大きな問題を解決したとしても、それが三人の全ての困難を終わらせる結論となるわけではない。
倉光啓人:ああ、しかし。今立つこの場所こそが、三人にとっての――


GM:クライマックス終了。バックトラックに入ります。
GM:今回のEロイスは以下の通り
Eロイス
“オールド・ワン”
《不滅の妄執》
《闇の呼び声》
《孤独の叫び》
《傲慢な理想》

“神卵”
《あり得ざる存在》
《虚実崩壊》
GM:こちらの合計6個になります。振りたいやつはかかってこい!
園内想羽:振るぞ振るぞ振るぞ
Dロイス
“オールド・ワン”
《亜純血》

“リンキード”
《申し子》
園内舞智:ふる~
園内想羽:136-6d10
DoubleCross : (136-6D10) → 136-31[1,10,3,5,8,4] → 105

GM:経験点に関わるけどDロイスはこんなかんじでした
園内舞智:園内舞智の侵食率を6d10(→ 28)減少 (138 → 110)
園内想羽:残り4個だし1倍で大丈夫そう
倉光啓人:振らないやつは魚介類
園内想羽:105-4d10
DoubleCross : (105-4D10) → 105-22[4,9,2,7] → 83

倉光啓人:168-6d10
DoubleCross : (168-6D10) → 168-46[8,9,8,5,7,9] → 122

園内舞智:1倍で行けそう~ 1倍にします
園内想羽:かえってきました
倉光啓人:実は、守りに守ってもらったので……
園内舞智:園内舞智の侵食率を4d10(→ 23)減少 (110 → 87)
GM:倉光くんめちゃ出目がいい
園内舞智:帰還!
倉光啓人:ロイスは7個残ってる。素振り。
倉光啓人:122-7d10
DoubleCross : (122-7D10) → 122-44[1,3,8,7,10,9,6] → 78

倉光啓人:ただいま~
GM:では全員1倍で帰還!経験点も配っちゃおうか
園内舞智:よかった~
GM:いつもの5点と、シナリオ目的が10点、ここにEロイスDロイスが合計8点で23点
GM:最終的な侵蝕率とSロイスを足してね
倉光啓人:侵蝕率5点にSロイス5点足して33点ぜ!
園内舞智:28点です~
園内想羽:28点!
GM:ではこれにてバックトラックは終了!今日はここまでかな?
倉光啓人:ニャイ!
園内想羽:月曜だしそれがありがたい~
園内舞智:おつかれさま~


【エンディング1】

GM:君達は無事に“神卵”を破壊し、“オールド・ワン”を倒すことに成功した。
GM:君達が渡した証拠や他のUGN職員たちの証言、追加の検査、調査などにより、園内姉妹はジャームではないということが正式に受け入れられ
GM:UGNで保護を受けることになったよ。“ジェマドの刻印”を失ったことで遺跡からの脱出に手間取るアクシデントなどもあったものの
GM:ひとまずの治療と休息を終えて、君達は今後のことについて話をするためにUGNX市支部を再び訪れていました。
リンキード:「やっほ~。3人共おつかれ~。今回はほんと助かったよ~。僕も怒られなくて済みそうだし~」
倉光啓人:「お疲れ様です」 頭を下げる 「こっちこそ、お咎めなしってことにしてもらいましたし……」
リンキード:ブリーフィングルームの一室で君達を待っているよ。机の上にはファイリングされた幾つかの書類。
園内想羽:「いえ……こちらこそ。大変お世話になりました」
リンキード:「とりあえず二人はUGNで保護することになったんだけど~……借金のこととかまだ話してなかったよね~」
園内舞智:「は、はい」キョロキョロとしている。
園内想羽:相変わらずやけに軽いノリだな……と思うが、変に深刻な態度を見せられるよりはやりやすいかもしれない。
リンキード:「残念だけど、UGNの方で借金を全部どうにかってわけには行かなかったんだよね~」
倉光啓人:「……」 実際、そこは倉光も気がかりな所であった。結局FHとUGNの力関係も、借金などがどう絡んでいるかもまったく分かっていないためだ
園内舞智:「確か……父の名義で表の企業に借りてるとか。そんな話だったはずですよね」
リンキード:「そうそう。借金自体は民間企業の方から君達名義で借りたことになっててー、セルが代わりに返済してる、って形になっててさ~」
リンキード:「代わりに~、UGNの雇ってる超優秀な弁護士さんが債務整理?とかしてくれたから」
リンキード:「幾らかは返すお金は減ると思うけどね~。足りない分はこれからイリーガルとして頑張って返してもらう……って形にしようと思うけどいいかな?」
園内舞智:「え、えっと、その」
園内舞智:「いいんですか……?」
園内想羽:「それは……でも」
園内舞智:「私たち、これまでFHで、敵だったのに……」
園内想羽:「それに……私達、戦闘ではほとんど役に立てなくて。前のセルでは要らないものと扱われていました」
リンキード:「結構あることだから気にしなくていいよ~。まあ法とかまだちゃんと出来てないし」
園内想羽:「イリーガルとして、という期待に応える働きができるかは……」
リンキード:「何よりオーヴァードって貴重だからさ~。君達に身内が殺されたわけでもないしね~」
リンキード:「で、妹ちゃんの心配の方だけど」
倉光啓人:二人の後ろでやり取りを聞いている。何かあれば口を出すつもりだが、"リンキード"さんを信用しているので、あまりそうはならないかなという気分だ。
リンキード:「実際、二人の能力は結構危険みたいだけど……今回“フラッシュエッジ”君に使う分には平気だったんでしょ?」
倉光啓人:「ですね」 頷く 「この通り、無事です」
園内舞智:「ええ、まあ……」
園内想羽:「それは……そうですけど」
リンキード:「なら今後も3人で組んでれば大丈夫だよね~。基本二人にお仕事してもらう時は“フラッシュエッジ”君同伴でってことで」
園内舞智:「あっなるほど……」倉光を見る。「なるほど」
園内想羽:「あ、え。いいんですか……?」
園内想羽:「いえ。もちろん、願ってもないことですが……」
リンキード:「今度は“フラッシュエッジ”君が教える番ね。がんばって~」
園内舞智:「ご指導よろしくお願いします、先輩」
倉光啓人:「はい。分かりました。まだまだ"リンキード"さんからも色々教わりたいですが……」
園内想羽:「先輩……」
リンキード:「あとそれに伴って、問題なければ学校の方も揃えちゃおうかって思ってるんだけど」
倉光啓人:「先輩って……」 少し笑う 「まあ、ある意味元々先輩っちゃ先輩だけど」
園内想羽:留年したらそう呼ぶことになるかもな、なんて軽口を叩いていたけれど。こんな形で現実になるなんて。
リンキード:「双子ちゃん的にはどう?このまま高校でやってけそ~?それとも中学戻る?」
園内舞智:「え?えーっと、その」
倉光啓人:「ああ、そうですね……実際、勉強ついていくのも大変そうだったしな」
園内舞智:「でも……折角ここまで高校の内容やってきたし」
園内想羽:「ん、そうですね……」少し考え込んで、まちと目を合わせて。
園内舞智:「できればそのままがいいかなーって……」
園内舞智:「今戻ったら、その、クラスメイトとかに説明大変だしっ!」
リンキード:「オッケ~。確かに記憶処理とかもさ~。今回沢山人死に出たから大変なんだよね~」
園内想羽:「最初の考査は、なんとか赤点なしで済みましたしね。付いていけないことはない……と思います」
リンキード:「そうしてくれると助かるかも~。あ、一応潜入用の制服余ってるから、やっぱ無理ってなったら遠慮なく中学戻っていいからね~」
園内想羽:「……って、そうだ!テスト受け損ねた……」
倉光啓人:「……」 思わしい目を向けはするが、二人の決めたことに口出しはしない。……学校が別になるということに対しても、思う所がないではなかった
園内舞智:「あっ」
園内想羽:「この場合どうなるんでしょう。追試……?」
園内舞智:「あ~~~!」
園内舞智:「どうしよう……」
倉光啓人:「……まあ、追試だろ。UGNの方からも、一応、何ていうか……連絡、みたいなのはしてくれるんですよね?」
リンキード:「追試は受けられるようにしてあるよ~。ただ勉強自体は面倒見れないからな~」くすくす笑って「“フラッシュエッジ”くん、頑張れ~」
倉光啓人:「ありがとうございます。まあ、俺はそこそこ大丈夫とは思うんですが……」
リンキード:「じゃあはいこれ。お金周りの詳しい事が書いてあるから、落ち着いたら確認してね」二人にファイルを渡し
倉光啓人:二人を見て 「……頑張ります」
園内想羽:ちょんと傍に身を寄せ、縋るような目で倉光くんを見上げる。
園内舞智:「よかった……あっありがとうございます」
園内想羽:「よろしくお願いしますね、先生」
リンキード:「あと寮の地図とかも入ってるから。規則はちゃんと確認しておくこと~」
園内舞智:「寮……あっ」
園内舞智:「いいんですか?住むところまで……」
倉光啓人:(先生……) 今までも冗談めかして呼ばれることはあったが、改まって言われると何だかどぎまぎする
リンキード:「双子ちゃん心配し過ぎだって~。福利厚生の一部だよ」
園内想羽:「あ、ありがとうございます……元のアパート、出る手続きしなくちゃ」
リンキード:「環境悪い所に置いて暴走とか洒落にならないからさ~。僕だってもっといいとこ住んでるし。ほんとに気にすることないよ~」
リンキード:「じゃあ、僕からは以上かな~。お疲れの所あんまり長く拘束しても悪いしね~」
園内舞智:「あ……ありがとうございましたっ」ばっと頭を下げる。
倉光啓人:頭を下げる 「ありがとうございます」
園内想羽:「はい、ありがとうございました」
リンキード:「なにか聞きたいことがなければ解散で~」
園内想羽:こちらも同時に一礼して見送る。
リンキード:「何もなさそうかな?……あ、じゃあ僕の方から一個、UGNとか関係ない質問なんだけどさ~」
園内舞智:「?はい?」
倉光啓人:「……」 ちょっとだけ嫌な予感がしている
リンキード:「好きな人とHするのってさ~、そんなにいいものなの~?」
園内想羽:「は……?」
園内舞智:「……」
倉光啓人:「…………」
園内舞智:「……!?」
倉光啓人:「失礼」
倉光啓人:強めの口調で 「します」 そう言い切り、
園内想羽:どうするのこれ?みたいな目で倉光くんと舞智を見て。
園内舞智:「な、なんで知……」
倉光啓人:二人の背を押してその場を後にする
園内舞智:遮られる。
園内想羽:「あ、はい……!失礼しますっ」
リンキード:「あ~、怒っちゃった~」
園内想羽:押されるままにその場を立ち去る。
リンキード:くすくす笑いながら見送る「三人とも、またね~」ひらひらと手を振って
園内舞智:「失礼します!」
GM:……最後にひと悶着あったが、一先ずこれで、ようやく君達に日常が戻ってきた。
GM:あとは二人に立ちはだかる最後の障害テストを乗り越えるだけだ。


【エンディング2】

倉光啓人:"リンキード"さんが『寮』と言っていたそこは、確かに良い作りのマンションであった。
倉光啓人:周囲は静かな住宅街で、マンションの前では子供が遊んでいた。たまたまそこで遊んでいただけかは分からないが……
倉光啓人:その手には行き際に買ってきたスナック類と、飲み物、そして各教科の参考書。
倉光啓人:(暑っついな……)
倉光啓人:すっかり深まってきた夏ぶりに汗を滲ませつつ、予め教えられていた番号の部屋まで足を進め、チャイムを鳴らす。
園内舞智:かちゃかちゃとチェーンを外す音。
園内舞智:ガチャリと扉を開く。
園内舞智:ちらりと見知った少女の顔が覗く。
園内想羽:その後ろから顔をのぞかせる。「ふふ、いらっしゃい~」
園内舞智:「ようこそ先生~」ふわりと冷風が吹き込む。
倉光啓人:「おう」 笑いかける。逃避行の時よりも多少格好のついた私服だ。夏らしいポロシャツにジーンズ
倉光啓人:「あ、涼しい涼しい……早く入れてくれ」
倉光啓人:「どんどん暑くなって来てるぞ、最近」
園内舞智:「うわ~むあっとする!」
園内舞智:オーバーサイズのTシャツを着ている。元々半袖だろうが七分袖くらいになっている。
園内想羽:「ですよねー。いろいろ気にせず冷房が使えて、すごく助かります」
園内舞智:「壊れてないしね~」
倉光啓人:「そうか、前はそれも難しかったのか……」
倉光啓人:「難しいどころじゃなかったみたいだな」 苦笑して 「今は平気みたいで良かった。引っ越しもとりあえずは落ち着いた?」
園内舞智:「元々荷物全然持ってなかったしね」
園内想羽:「ええ、もともとそんなに荷物も多くなかったですし」
園内舞智:「ね~」
倉光啓人:左右からの言葉に、肩をすくめる 「それもそうか」
園内想羽:会話しながら、大きめのダイニングテーブルがある部屋に案内して。
倉光啓人:二人に先導されつつ、靴を脱いで部屋に入っていく 「とりあえず今日はヤバい教科を最低限押さえるって感じで」
倉光啓人:「一応、先生にどんなの出るかとかも教えてもらったし……赤点はないようにしていこうな」
園内想羽:「じゃあ、私達はやっぱり理数系ですかね」
園内想羽:「はーい、先生っ」
園内舞智:「数IAと物理……」
園内舞智:「はーい先生~」
倉光啓人:「うむ。特に物理は今回平均低かったぽいから、俺も一緒に勉強するつもりでやる」
倉光啓人:荷物を下ろして 「じゃ……始めますか」
倉光啓人:…………
倉光啓人:……
倉光啓人:宣言通り、頭の疲労のない内に、追試の大きな障害と目される物理教科を一通り浚い終えた。
倉光啓人:来た時間が早かったため、窓の外はまだ明るいが、それでもそこそこの疲労感がある。
倉光啓人:「やっぱいざ踏み込んで問題解いてみると、いくらでも難しくなりそうな感じだったな」
園内舞智:「頭が数字と記号になる~……」
倉光啓人:「基本押さえとけば赤はないだろうけど……」 言いつつ、放課後と同じように、スナック菓子を食べている
園内舞智:べったりと机に突っ伏している。
園内想羽:「うう……もう重力のことは考えたくないです」
園内舞智:「重力なんて消えちゃえばいいのにね」
倉光啓人:「計算式、明らかにまだ数学でやってないのが混じっててウケたな」 苦笑しつつ 「さすがにアレは覚えなくても大丈夫とは思うけど」
園内想羽:「ニュートンさんが余計なひらめきをしなければ私達がこんな目に逢うこともなかったのでは……」
園内舞智:「そしたら世界はもっと軽かったのに……」
園内想羽:ちびちびとジュースを飲みながら益体もないことを言っている。
倉光啓人:「地に足をつけてくれ。……やっぱり二人とも、基礎がちょっと不安な所はちょこちょこあるけど」
倉光啓人:「まあ、この調子なら多分大丈夫。疲れた分は報われるはずだ」
園内舞智:「ほんと?」突っ伏したまま顔を向ける。
園内想羽:「そうですか?えへへ……」
倉光啓人:「ん。二人ともちゃんと頑張ってるからな」
倉光啓人:舞智、想羽と順番に頭を撫でる。スナックを触っていないほうの手だ
園内想羽:「……あ、じゃなかった」小声で呟き、舞智と目を合わせて。
園内舞智:「んふふ」くすぐったそうに身を捩って、目を合わせる。
園内想羽:「あー……でも、いつか報われるじゃなくて」
園内想羽:「いまご褒美がほしいかもなー……なんて」
園内想羽:「その方がこの後の勉強もやる気が……ねー、まち」
園内舞智:「わがままだな~そわは」
園内舞智:「私は違うもーん」
園内想羽:ちらちら倉光くんの方を見ながら言う。
倉光啓人:「おっ、平和が乱れてる」
園内舞智:「頑張った倉光にご褒美あげたいな~って」
園内想羽:「ええーっ!それはズルでしょっ」
園内舞智:「その方が今後の勉強もやる気が……」
園内舞智:「ズルじゃないよーだ」
園内舞智:「倉光はどっちなの?ご褒美欲しいの?ご褒美あげたいの?」
園内想羽:「ズルいです~裏切りです~っ」
倉光啓人:苦笑しつつ、ハンカチで手を拭く 「少なくとも俺の方は、ご褒美と言われてもなあ」
倉光啓人:「お菓子は全部渡したし、あとは参考書と教科書とかだし」
園内想羽:「別に、ものじゃなくても……」
倉光啓人:立ち上がらず、舞智の隣まで移る。……落ち着いて見えるが、心臓はもう高鳴っている。
園内舞智:「ねえ……それって……」
倉光啓人:「じゃあ、何ができると思う?」
園内舞智:「わざと言ってるの……?」
倉光啓人:「……意志確認」
園内舞智:目を合わせる。そわのほうをちらりと見て、また合わせる。
園内舞智:こくり、と頷く。
園内想羽:「……別に、確認しなくたって」
園内想羽:こちらも一緒に頷く。
倉光啓人:「二人の口から聞きたいんだよ」
園内舞智:「んふふ」耳元によって、そわに手招きする。
倉光啓人:「一応俺、先生役だから……ん」
園内想羽:「うふ……じゃあ、言ってあげます」
園内想羽:椅子の上に膝をつき、逆側から耳元に顔を寄せて。
園内舞智:「先生のしたいこと、していいよ」
園内想羽:「えっちなことしましょ、ちょっとだけ。ね……?」
園内舞智:「あっ直接言ってる……えろそわだ~」
園内舞智:そのまま囁くようにからかう。
園内舞智:「えろそわ~」
園内想羽:「はっきり言ってほしいってこういうことでしょ~」
園内想羽:「違ってましたか?ねえ、倉光くん……?」
倉光啓人:「……わっるい生徒だよ。二人とも……マジで」
園内舞智:「わるい子でーす」
園内想羽:こちらも愉しそうにくすくすと笑う。耳たぶに吐息の触れるような距離。
園内舞智:「おしおきして?」
倉光啓人:「でも、そうだな……俺も悪い先生だからな」
倉光啓人:どこか低い声で言いつつ、想羽の頬を寄せ、振り向き、唇を押し付ける
園内想羽:「んっ……」一瞬ばかり目を見開いて、すぐにこちらから抱き寄せ返す。慣れた様子で舌を唇の間に割って押入れ、何度も水音を立てながら口蓋をかき回す。
園内舞智:「あっ……あー!」
園内舞智:「またそわから!」
園内舞智:「私がお姉ちゃんなのに……!」
園内想羽:じい、と紅い瞳は交わって逸らさないまま。
倉光啓人:身体を抱き寄せつつ、舌と舌を口内で擦り合わさせる。ちゅるちゅると音を立てながら……あるいは聞かせるように。
倉光啓人:「……っん」 唇を離し、ちらりと舞智を見て 「……想羽の方が、より悪くて、より正確だったから……だな」
園内舞智:「ずる……」言いながら、それを間近で見ている。「ずるいよ……」
園内想羽:「んちゅ、ふっ……」まだ明るい居間に、ぬらりと透明の糸を引きながら離れる。頬は桜色に染まって。
園内舞智:2人のキスを目の前で眺めて。(私も、あんな顔……)
倉光啓人:「……俺も、たまに思うんだよ。最近」
倉光啓人:「口、二つあったら、二人同時にできるのになって」
園内想羽:「……ふふ」
倉光啓人:「残念ながら、一つだからさ……でも、今は空いてる」
園内想羽:「いやですよ、倉光くんがまた人間じゃないものみたいになるの」
園内舞智:妹のぬらぬらと光る口元を見て。「あ……」
倉光啓人:そっと想羽の頭と、頬とを撫でつつ、想羽を見る 「……またする?」
園内想羽:「ううん、舞智にしてあげて」
園内想羽:「舞智も私も寂しくないように、頑張って。一つのお口と、一つの身体で……ね?」
倉光啓人:「想羽は優しい……って言おうと思ったけど、これ、俺に厳しいのか?」
園内想羽:そう囁きかけながら、肩を押して舞智の方へと向くように促す。
園内舞智:「早く……ねえ……」
園内舞智:「早くしてよ……」
園内想羽:「んふ、優しくも厳しくもないですよ」
倉光啓人:言いつつ、舞智の方を向きつつ、その頬に手を伸ばす 「……熱くなってる」
園内想羽:「二人を同じように愛するって、そう言ったのは倉光くんですもの」
倉光啓人:「見てただけなのにな……舞智」
倉光啓人:そっと頬を寄せつつ、顔を近づけ、唇を押し重ねる
園内舞智:「だって……んむっ」
園内舞智:おずおずと舌を入れ、たどたどしくちろちろと舐めあげる。
倉光啓人:舌を沈め、舞智の舌と絡ませる。さっきまで想羽としていた唇と、舌で、同じように舞智と。
園内舞智:絡み取られ、翻弄されるように。それでも深く唇を押し当てて離さない。
倉光啓人:外では、いやそうでなくてもこの齢ではそうするようなものでもないキスを交わす。……交わしながら、その髪を撫で、うなじをかき上げる。
園内舞智:体全体を押し当てるように沈み込ませる。
倉光啓人:「っはぁ、ふ……」 唇を離して息を吐くと、今度はそのうなじへ顔を寄せ、唇をつける
園内舞智:「あっ……」
園内舞智:むずむずとした痛痒に顔をしかめて。「な、なんかヘンタイみたい~……」
園内想羽:(……まち、あんな風になって……)まだ口の中に残る熱と感触を思い出しながら、頬の火照りが強まっていく。
倉光啓人:細い身体を抱き寄せるには、片手で十分だ。もう片手で胸を撫でながら、首筋に何度も吸い付く
倉光啓人:「馬鹿言え」 舞智の耳元で囁く 「今更だろ、全部……」
園内舞智:ビクビクと体を震わせる。「うん……」
倉光啓人:舞智の胸をゆっくりと揉む。体躯と不相応の質量。触っているだけで興奮する。いつまでも触っていられる
園内舞智:「……あっ」声が漏れる。
園内想羽:「あ……」
倉光啓人:「変態だって、好きだからするんだ。舞智や想羽じゃなきゃ、こうはならない」
園内舞智:男の子が、たびたび、視線を向けるのは分かっていた。自分にも、そわにも。
園内舞智:下卑たそれは、不快以外の何物でもなかったはずなのに。
園内舞智:今はずっとこうしていてほしいと思う。
園内舞智:再び身を乗り出し、口づけを交わす。
倉光啓人:「……舞智」 もう一度名を囁くと、首から唇が離れ、頬を吸い、再び唇へ
園内想羽:そうして、彼の手のひらの中で撓む舞智の乳房に見入っていたが。
園内想羽:「じゃあ……そんなに好きなら」
園内舞智:慣れない様子で舌を伸ばし、絡め、すべて吸い尽くそうとする。
園内想羽:不意にその後ろから、ぎゅうと抱きつくように身を寄せる。薄手のシャツ越しに、倉光の背に柔らかな双丘が押し当てられる。
倉光啓人:胸を柔らかに揉み上げながら、唇を重ね、先程のように舌を絡ませる。
園内想羽:「こういうのも、うれしい……?」
園内舞智:「んん~!」舌を絡めたまま、くぐもった嬌声を漏らす。
倉光啓人:「おっ……」 不意に抱きつかれ、息が漏れる 「おう、そりゃ……嬉しい。多分、何やってくれても嬉しいと思うけど」
園内想羽:燦々と射す夏の陽射しとは別の理由で熱っぽく火照った肉体を押し付けながら、自分より一回り以上も大きい男の身体にしがみつくように抱きついている。
倉光啓人:「やっぱり、まあ……俺も好きだから。胸……」 低く漏らすように言いながら、舞智の頬に添えていた手で、想羽の頭を撫で
園内想羽:「んふ……私やまちの胸をそういう目で見る子、クラスにもいっぱいいるんですよ」撫でられる心地よさに身を任せ、目を細めながら。
園内想羽:「それの間に挟まれるなんて、知ったら羨ましがられちゃいますね。きっと」
園内舞智:「でも倉光だって~」
園内舞智:「チラチラ見てたよねえ?」
倉光啓人:「いやっ……それは、まあ」
園内舞智:「こういうことしたいって、考えてたの?」
倉光啓人:「……仕方ないだろ。なんていうか、そういうのは……本能、みたいなもんで」 視線を落とし
倉光啓人:「……ここまで具体的には考えてなかったよ。いや……」
園内想羽:「ふふ。でも、小さいのが好きな人も結構いるって聞きますけど」
園内想羽:「倉光くんはどっちですか?」
倉光啓人:逡巡するように 「まあ……そりゃ、妄想? はしたかもしんないけど……」
園内舞智:「え~?聞かなくても分かるよ」
園内舞智:「ぜったいおっきいのが好きだよ。ねえ?」
園内想羽:「んふ、どうでしょう? 実は、"リンキード"さんみたいな大きさの方が好きだったりするのかも」
園内舞智:「好きなんでしょ?」
倉光啓人:「いや、まあ……」
倉光啓人:名前が出た所で、"リンキード"さんを思い出す余裕などない 「大きい方が……好きだよ」
倉光啓人:「……お前の、こういう……っのが!」
倉光啓人:少し語気を荒げると、ばっと舞智のシャツを大きく捲り上げ
倉光啓人:「……ほら、脱げよ」 そのまま脱がしにかかる
園内舞智:「ああんっ」
園内舞智:飾り気のないブラジャーだ。ただ支えるためだけのシンプルな作り。
園内舞智:あるいは、それほど選択肢が限れらるのかも知れないが。
倉光啓人:「あ」
倉光啓人:「ちょっと待って、今日は……外す」
園内舞智:「え~?」
園内舞智:「できる~?」
園内舞智:けらけらとからかうように笑う。
園内想羽:「もしかして調べたんですか?」
園内想羽:「ふふ、そういうえっちなお勉強もしてるんですね」
倉光啓人:「やるんだよ……全部自分の手で脱がすとか、したいし」 言いつつ、舞智の身体に両手を回し、背のホックに手をかける
園内舞智:両手をばんざいしてそれを眺めている。
倉光啓人:「調べたっていうか、いや……まあ、調べたけど」
園内舞智:「眼が真面目」
倉光啓人:「んんー……?」 多少手こずり、耳元で呻きつつも 「……あ、こうか」
園内舞智:「勉強より真面目じゃん~」
倉光啓人:外すことに成功する 「なるほど、こういう感じで……なっ、いや、別に……」
園内想羽:「ふふ、分からなくなったら教えてあげますよ~……あ、できてる」
園内舞智:後ろで外されたブラを、前で抑えている。
園内想羽:「うふふ、えらいえらーい」手を伸ばしてよしよししてくる。
倉光啓人:言い訳がましく舞智の顔を見て 「……いいだろ、別に。勉強じゃなくても……お前らとのことなら」
園内舞智:「よく出来ました~」
倉光啓人:「何でもやれるようになりたいし……ぐぐ……」 撫でられるに甘んじつつ
園内舞智:「じゃあ、忘れないうちに……」
園内舞智:「復習だよ、復習!」
園内舞智:そわの方を向く。
倉光啓人:「ん……じゃあ、分かった。想羽先生もお願いします」
園内想羽:「ふふ、じゃあやってみましょうか」
倉光啓人:意趣返しめいて、真面目な口調を作り
園内想羽:「反復は大事ですからね~」
園内想羽:くすくすと笑いながら、眼の前で両腕を伸ばしながらシャツを脱いで
園内想羽:舞智とお揃いの、飾り気のない下着と白い素肌を晒す。
園内想羽:「ほら、どうぞ?」
倉光啓人:……さっきは脱がせたが、眼前で自分から脱いでもらうのは、また違う刺激がある
倉光啓人:「……よ、よろしくお願いします」 もう一度かしこまると、想羽の身を抱き寄せて
園内想羽:「んっ」抱き寄せた腕の中で、心地よさそうに声を漏らす。
倉光啓人:背のホックに手を回す 「んん……まあ、しかし、この感じだと……着けるほうが大変な気がするな」
園内舞智:「その調子~」耳元で囁く。
園内舞智:ふう、と息を吹きかける。
園内想羽:「ふふ。じゃ、後で着ける方もやってみます?」
倉光啓人:「おっ……」 耳に息を吹きかけられた弾みで、びくりと想羽を抱きすくめる 「……こら、精密作業中だ」
園内舞智:「応用問題だよ~」
園内想羽:「きゃっ。優しく取り扱ってくださーい♡」
倉光啓人:「息を吹きかけられながらブラ外す応用問題って……おっ」 言いつつ、舞智よりは手際よく外す
園内想羽:身を預けながらくすくす笑っている。
園内舞智:「おお~」
園内想羽:「わ、上手にできましたね~」
倉光啓人:「できました、先生。……何か分かってきた気がする」
園内舞智:「え~?まだまだだよ~」
園内舞智:「これからも反復練習が必要だなあ」
園内想羽:下着が外れて自由になった乳房を、わざとらしく眼の前で揺らしながら微笑んで。
倉光啓人:「舞智先生、厳し……」 言いかけ、想羽の胸に自然、目が吸い寄せられる
園内想羽:「まあ。倉光くんがこれで満足したって言うなら、それでもいいですけどー?」
園内想羽:「どうします?」両手を後ろにやり、胸についたものの存在感を強調しながら。
倉光啓人:……衣服越しに、その質量は分かっていても。直接すら、初めて見るわけではないとしても。
倉光啓人:やはりその存在感は圧巻で、それを差し出された男が取れる選択肢など、ろくにあるものだろうか。
倉光啓人:焦れったそうに自分の服を脱ぐと、想羽の背に手を回し、眼前の胸元に唇をつける。
園内想羽:「ひゃっ」その耳元で甘く、くすぐったそうな声をあげる。
倉光啓人:「ふ……んっ……」 もう片手で空いている胸を、少し興奮した手付きで揉みながら、唇はその尖端の周囲、あるいは尖端そのものに何度もキスし、吸い着き
園内舞智:ぼふ、と後ろからぶつかる。目の前にあるものと同じ大きさのものが、背中の素肌に直に伝わる。
園内想羽:「あ……ふ、ぁ……っ♡ ふふっ……倉光、くんっ……♡」
園内舞智:「ほら~」
園内舞智:「大きいの大好きすぎか~?」
園内想羽:君が一つ指先に力を入れ、舌先で撫であげる度に淫靡な声色が耳元を撫でる。
倉光啓人:やがて胸元のほくろにキスをすると、少し顔を離し 「……そうだよ。好きだよ、大きな胸」
園内舞智:すりすりとすり合わせながら。(……そわ……)
園内舞智:(すごい声……)
倉光啓人:「舞智も想羽も好きだから……二人の胸が大きくて、俺は幸せだ」
園内想羽:「んふっ……良かった」
園内想羽:「私も、倉光くんに求めてもらえて幸せです……」
園内想羽:じんじんと身に染み渡る快楽に酔いながら。とろんとした眼差しを向け、微笑みかける。
倉光啓人:それだけ言うと、想羽のほくろの横の、何もない箇所へ唇を触れさせ、強めに吸う。確かにそこには……想羽の肌の上には何もない。
倉光啓人:舞智のほくろがある地点だ。何もなくとも、二人を抱いているから意味がある地点。そこに、証を着けるように吸い付いて 「……っは、ふ」
園内舞智:「あっ……」それを見るだけで、自分がされたかのように小さく喘いだ。
園内舞智:(今……私に”した”んだ)
倉光啓人:想羽を抱く手を緩めると、声を漏らす舞智を振り返り 「……そろそろ、下着、また汚した……ってならない?」
園内舞智:「ん~」じっとりと汗ばんだ乳房を押し付けながら。
園内舞智:「別にいいよもう」
倉光啓人:「俺も、さ……こっち、さっきから痛いくらいで……分かるだろ」
園内舞智:見ていただけでしとど濡らして、使い物にならない。
園内想羽:「あら……ふふ、みたいですねえ」
倉光啓人:「床もテーブルも固いし。柔らかい所、あった方が良い」
園内想羽:不意に足を伸ばしすりすりと太腿を動かして、そこにあるものの感触を確かめ、淫靡に目を細める。
園内舞智:「ふふ。じゃあ、行く?」
園内舞智:「私たちが、いつも寝てるところに」
園内想羽:「ここに匂いとか残っちゃうと、大変そうですしね」
倉光啓人:「……お、う。そだな」
園内想羽:「いろいろ思い出して勉強どころじゃなくなっちゃう……今も、そうなっちゃってますけど♡」
倉光啓人:そう言われて、二人の寝室に足を運ぶということは、女子の私室に足を運ぶ、というニュアンスを伴っていることに気付く。
園内舞智:「でもベッドに付いちゃっても困らない?」
倉光啓人:「順番、逆過ぎだな……」
園内舞智:「寝れなくなっちゃうかも……」
園内想羽:「今更じゃないですか?」
倉光啓人:「……リビングに残るよりは、それでもマシだろ、多分……分かんないけど」
園内想羽:「まち、いつもベッドでしてるじゃないですか」
園内舞智:「そわ!!!」
倉光啓人:「おっ……」 じりっと舞智を見る
園内舞智:「そわ~……!」
園内舞智:「そわだってお風呂でしてるじゃん!」
園内想羽:「うふふ、してますね」
倉光啓人:「あー……」 そういう棲み分けなのか、と勝手に納得している
園内舞智:「あ、あの、違うからね、倉光」
園内舞智:「毎日じゃなくて……」
園内想羽:「んふ。私はもう倉光くんに知られたって平気ですもん」
園内舞智:「2,3日に……はっ」
園内舞智:「バカ!」
倉光啓人:「別に、自分でするくらい良いだろ……俺は毎日だってしてたし」
園内想羽:「今のは自滅じゃないですか~」
園内舞智:「ううう~……」
倉光啓人:「まあ、思ったよりは頻度あったけど……」
園内舞智:「えっそうなの?やっぱりそうなんだ……」
園内舞智:「ううっ」
園内想羽:「わ、すごい」
園内想羽:「じゃあ、一緒に逃げてる時はだいぶ我慢してたんですねえ」
園内舞智:「あ、ほんとだ」
園内舞智:「……あっ」なにかに得心する。
園内想羽:「まあ、2日で決壊しちゃいましたけどー」
園内舞智:「ねえ、あの時……ロッカーに入って、出てから」
倉光啓人:「そうだよ。正直、あのロッカーに詰められた時点で、正直……めちゃくちゃ危なかったからな」
園内舞智:「しばらくうずくまってたのって……」
園内舞智:「私たちに興奮して、おっきくなっちゃってたの?」
倉光啓人:「よく2日持ったって、あれ見てる他の誰かがいたら褒めてくれると思う。……お」
倉光啓人:「おう、そうだけど……」 目をそらす
園内舞智:「必死で隠れてる時に……ふう~ん……?」
園内想羽:「……ふふ。私は分かってましたけどね」
倉光啓人:「あんな狭いとこで、感触とか……匂いとかあったら、そうなるだろ」
園内想羽:「本能だからしょうがないんですよね。……ね?」
園内舞智:「そわはえろそわだからな~」
倉光啓人:「……今のは俺もちょっとえろそわだと思ったな」
園内想羽:「ラブホに連れ込んだ人に言われたくないです~」
園内舞智:「こんなにしちゃってたんだあ」さわさわとそれに触りながら。
園内舞智:「それは知らなかったんだもん!」
倉光啓人:「こっちはラブホまちだからな……っあ」
園内舞智:「知ってて止めなかったそわのほうがえろそわ!」
倉光啓人:不意に触れられると声を漏らす。すっかり熱く固く……かつて二人の中に入った時のような状態になっている。
倉光啓人:「……まあ、まあ……あの時エロかったかどうかはもう、ほら。良いだろ」
園内想羽:「そうそう。今はみんな仲良くえろですもんねえ」
倉光啓人:舞智の胸に手を伸ばして、脇腹、そして下腹部へと滑らす 「……俺は目の前のエロまちの方が、ずっと興味ある」
園内舞智:「うふ。……えろみつ」
倉光啓人:「俺だけ苗字が食われてるし」 そのまま尻に手を伸ばし、軽く揉みつつ立ち上がる
倉光啓人:「部屋、あっち? ……地味に俺、女子の部屋に入る、ってやつも、初めてなんだけど」
倉光啓人:舞智の腰を抱き寄せて 「こんな状態で初めても何もないよな……」
園内舞智:「ここもわたしとそわの部屋なのにな~」
園内舞智:ピタリと体を寄せて。「それ以上のこともしたし」
倉光啓人:「そういうんじゃなくて……女子っぽさとか、生きてる感というか……」
園内舞智:「これからするのにね」左にほくろのある胸を揺らして。
園内想羽:「言ったでしょ、そんなに物とかないって。普通の部屋ですよ?」
倉光啓人:「そう。それどころじゃない」
倉光啓人:「それはそれ。……ああ、でもさ。折角環境、良くなったなら」
倉光啓人:「色々物とか買っても良いだろ。借金あるったって、全部渡さなきゃいけないってことはないし」
園内想羽:「まあ、それはそうですね。でも、倉光くんが見てどうかするような物なんて……」
園内舞智:「そのへんも色々考えてるよ~。今度ね、そわと買い物行くんだから」
園内想羽:「……あ。服とか下着はそりゃまあ、ありますけどね」
園内舞智:「一緒に来る~?」
倉光啓人:「ああ、そりゃ良い。……買い物か?」
倉光啓人:「興味はあるけど、二人だから楽しいのもあるだろ、そういうのは。俺は結果を楽しみにする」
園内想羽:「えー、しないんですか?デート」
倉光啓人:「荷物持ち必要なら……あと、うん、デートってなら……したいけど」
倉光啓人:「必要なもの買うとかだと、どうなんだ? ……良いよ、二人に任す」
倉光啓人:「俺は二人のものだから」
園内想羽:「へへ。じゃあ、テスト終わったら行きましょ」
園内舞智:「テストの内容忘れちゃったかも……」
倉光啓人:「おいおい……そりゃ駄目だろ舞智」
倉光啓人:部屋に入りながら、舞智の頭をくしゃりと撫でて、耳元で囁く 「お仕置きだな」
園内舞智:「えへへ……」
園内想羽:「えー、じゃあ私も忘れちゃいましたっ」
園内舞智:「たっぷりお仕置きして~」
園内舞智:「うそそわだ」
園内想羽:「嘘じゃないです~」
倉光啓人:「こんなに失格な先生も生徒もいやしないな……」
園内舞智:「うそそわには私がおしおき!」胸をツンツンする。
園内想羽:「ひゃあっ」
園内想羽:「~~っ、もう……!後で覚えててくださいよ、まち」
倉光啓人:「んー? 想羽からお仕置きするか?」
倉光啓人:「正義感の強い舞智は……想羽が許せないかな?」
園内舞智:「えー!」
園内想羽:「きゃーっ」ふざけた様子で甲高い声をあげる。
園内舞智:「私のほうが悪いよ~ワル!」
園内舞智:「だから私からおしおきして~」
倉光啓人:「じゃ、そうしよう。……ほら、想羽も入って」
倉光啓人:「舞智ん次は想羽なんだから」 想羽を見て、軽く手招きしながら
園内想羽:「ふふ、はーいっ」
倉光啓人:そのまま舞智に顔を近づけ、再び唇を深く重ねる。くちゅくちゅと音を立てて、舌と舌を乱雑に絡ませる
倉光啓人:「ほら舞智、下も……うお、もうすっごい濡れて……」
園内舞智:それに身を委ねながら、身体を押し付ける。
園内舞智:「だっえ……」水音を立てながら。
園内舞智:「気持ちいいはら……」
園内想羽:「わ……えろまちじゃないですか」
倉光啓人:「……」 その回りきらない呂律に興奮したか、再び唇を塞ぎつつ
倉光啓人:扉を締める。
倉光啓人:………………
倉光啓人:…………
倉光啓人:……
倉光啓人:夕刻。空はオレンジに燃え上がるようで。
倉光啓人:電気もついていないその部屋にも、夕日が差し込んできている。
倉光啓人:先程まで荒いでいた息も落ち着き、エアコンのおかげで汗も引いて
倉光啓人:恐ろしく満たされた疲労感と達成感の中、両側の2人の存在を感じながら、倉光は天井を眺めていた。
倉光啓人:「……当たり前の話として」
園内想羽:「んー……?」
倉光啓人:「ベッド、3人だと狭いな」 結局今は、毛布を首からかけて、ベッドに座っているという状態である
園内想羽:まだ微睡むような心地を引きずりながら、彼の方を見る。
園内舞智:ひゅうひゅうと肩で息をしている。
園内舞智:「そう、かも……」
園内想羽:「でも、窮屈なのも好きかも」
園内想羽:「二人のことが近くに感じられるから」
園内舞智:髪は汗でぐしゃぐしゃに乱れている。「ん……」
倉光啓人:「ん……それは間違いない」
園内舞智:真ん中の倉光を超えるようにして、そわと手を繋いでいる。
園内想羽:乱れた着衣を整えるでもなく、冷房にあてられる身体の上にシーツだけをかぶる。
園内想羽:「ほら、まちも。風邪引いちゃいます」
園内舞智:「ん~……」
倉光啓人:そっと舞智の髪を撫でつつ 「だな。体調は崩さないようにしないと」
園内舞智:「風邪引いたら看病して~」
園内想羽:汗やそうでないものに濡れた白いお腹の上に、ふわりと被せてやる。
倉光啓人:「追試、欠席しました。体調不良です。体調不良ってどうしたんですか……つって、口ごもりたくはないし」
園内想羽:「追試まで体調不良で受けられなかったら大変になっちゃいますよ」
園内舞智:「……」
倉光啓人:「そう。かしこそわだな」
園内舞智:渋々と言った形で毛布に収まる。
園内舞智:「ベタベタ~」
園内想羽:「うふ、じゃあご褒美……は、今いっぱいもらったとこでした」
倉光啓人:「そうだな。いっぱいした……」 天井を見上げ
倉光啓人:「これ以上ほしいってなるなら、舞智と想羽にすごく頑張ってもらうことになる感じだろうな」
園内想羽:「わ、すご。倉光くんはまだ行けちゃうんですか」
園内舞智:「倉光元気すぎるよ……」
園内舞智:「私たち二人じゃ、満足しきれない?」
倉光啓人:「いや、見ての通り。俺も正直死にそうだって」 苦笑しつつ
倉光啓人:「ただ、その気になればまあ……もう一声……って感じで。たとえば、舞智と想羽が誘惑してきたら……」
倉光啓人:「……テストがなければ、乗ってた。かもな!」
園内舞智:「……テストなんてなんであるんだろうなあ」
園内舞智:ぽつりと呟く。
園内想羽:「ふふ……私も、テストのことがなかったら誘惑してたかも」
倉光啓人:ぽん、と二人の頭に手を置く 「今日は満足。別にこれから、時間はいくらでもあるんだし」
倉光啓人:(身体、鍛え直すか……) 想羽の言葉に、密かに決意する
倉光啓人:「……満足かどうかで言ったら、俺は正直、舞智と想羽の満足の方が心配だけどな」
倉光啓人:「単純に、俺一人で、舞智と想羽は二人だし……」
園内舞智:「んふふ」
園内舞智:「でもちょっと分かったんだ~、今日で」
園内想羽:「うふ。なにかと思ったら、そんなこと心配してくれてたんですね」
倉光啓人:「うん? 分かった?」
園内舞智:「私がそわに、そわが私にすれば、もっと満足できるから」
園内舞智:「1VS2じゃないよ」
園内舞智:「3人でってなるじゃない」
倉光啓人:「そりゃ心配にはなる。俺ばっかり満足だったらフェアじゃないし……」
園内想羽:「わ、えろまちだ」
倉光啓人:「……おお。やっぱそれも……行けるんだよな? 百合ってやつ……」 聞きかじりであり、正確な意味は理解していない
園内想羽:「姉妹でそんなことしたらいけないんですよ~。近親相姦っていうんだ」
園内舞智:「ん~、違くて。違うの」
園内舞智:「そわにえっちなことをしたいっていうか……えっとね」
園内舞智:「そわがされてるのを見ると……」
園内舞智:「私もむずむずして……だからね、それを手伝うと……」
園内舞智:「なんか、自分がされてるみたいになるの」
園内想羽:「……わ」
倉光啓人:「へえ……」 感心したような声
園内舞智:「そわは?」
園内想羽:「私も……それはちょっと、分かるかも」
園内舞智:「ほら~」
園内想羽:「さっきも、倉光くんと一緒にまちをいじめるの、こう……ぞわってしちゃったし」
園内想羽:まちの方がやけに疲れているのはその辺りの加減が理由の一つでもあった。
倉光啓人:「ううん、俺には想像がつかないな……そりゃあ、舞智と想羽は双子だから、そういうこともある……のか。のか?」
倉光啓人:「ネットで調べたら分かんのかなそういうの……」
園内舞智:「……」
園内舞智:「そわはやりすぎ……」
園内想羽:「う……でも、気持ちよくなってたでしょ?」
園内舞智:「それは……」もごもごする。
園内舞智:「……よかったけど……」
園内想羽:「ほら~」
園内舞智:「う~……!」
倉光啓人:「……止めはできないけど」
倉光啓人:「あんまその……二人の時は、二人でやるのはしないでくれよ」
倉光啓人:二人のやり取りを聞いていて、ちらりと思った 「いや、そういうんじゃないってのは分かってんだけど……」
園内想羽:「仲間外れみたいでさみしい?」
園内想羽:にやにやといたずらっ子のように微笑む。
倉光啓人:「寂しいっつうか……まあ」 特に否定もできず、想羽の頬に手を回す
倉光啓人:「……なんだろうな。これ、嫉妬ってやつなのかもな。焼きもちだ、焼きもち」
倉光啓人:「二人のこと好きにしといて、まだそういうのあるんだな、俺も……」 自分で呆れたように漏らす
園内想羽:「ふふ……可愛い」
園内舞智:「ね。かわい~」
園内想羽:自分の頬を撫でる手のひらを、細い指で愛おしげに掴んで。
倉光啓人:「……んだよ、可愛いって」 拗ねたように言いながらも、想羽の手をそっと指で撫で
園内想羽:「可愛いんですもん。ねー」
園内舞智:「男の子ってやっぱり、可愛いって言われるのって嫌なの?」
倉光啓人:「あんまりだな俺は。普通に喜ぶ奴とかもいそうだけど……」
園内舞智:「大丈夫だよ。倉光」
倉光啓人:「やっぱり強いとか、恰好良いとかそういうのだ、俺は」
園内舞智:「……私たちはね、倉光がとびきり強くて、かっこいいって知ってるから」
園内舞智:「それから……とびきりエッチだって知ってるんだから」自分の下腹部を撫でながら、愛おしげに言う。
園内想羽:「うふふ……そう、全部知ってます」
倉光啓人:「いや、最後のは余計で……そりゃ否定はできないけど」
園内想羽:「大きいおっぱいが好きな事とかもね」こちらは薄手のシーツに隠れた膨らみをそっと撫でやる。
倉光啓人:「どんっどん余計なのが増えてくし……!」
園内舞智:「あと意地悪だよね~」
倉光啓人:溜息をついてみせ 「……まあ、そのどれも、結局……想羽と舞智に引き出されたようなもんだからな」
園内舞智:「やめてって言ってもやめてくれないもん」
園内想羽:「Sっぽいもんねえ」
倉光啓人:「……そう。意地悪もそう」 応じつつ、視線を落とす。舞智の言葉に反応した下半身に、底知れなさを感じたのだ
園内舞智:「あ、あとね」
園内舞智:「もう一個知ってるよ」
園内舞智:「倉光はね……」
園内舞智:「園内舞智と、園内想羽のことが、とびきり好きなんだよね」
園内舞智:「知ってるんだから」
園内想羽:「ねー」
倉光啓人:笑って 「あーあ」
倉光啓人:「知られちまったな……倉光啓人最大の弱点を」
倉光啓人:「舞智と想羽には敵わないんだ。……まあ、意地悪はするとしてもな」
倉光啓人:言いつつ、そっと舞智と想羽の頭を撫でる。愛しい感触と、存在感
倉光啓人:話している内に、また、もっと触れたくなりそうになって……
倉光啓人:「……試験、終わったら」 さすがに少し、話題をそらす 「夏休みだけど。二人はなんか……あるの? 予定とか」
園内舞智:「ん~?そういえば」
園内舞智:「全然考えてなかった」
園内想羽:「んー、別にないですね」
園内舞智:「セルの仕事があるときは、どこにも行けなかったし……」
園内舞智:「外出もあまりするなって、きっとそういうことだったんだろうなあ」手の甲を見る。
園内舞智:今はそこには何もない。自らを縛っていたものは。
倉光啓人:「ああ、なるほど……そうか、遠出もできなかったんだもんな」
倉光啓人:「いや、そう。色々考えてたんだ。二人だとバイト、とかも厳しいだろうし……イリーガルの活動も、俺とセットが基本って」
倉光啓人:「俺は夏休みバイトするし……」
園内想羽:「バイト……?イリーガルとは別のですか?」
倉光啓人:「ん。中学の部活ん時の先輩の紹介で、旅館の裏方でちょっとだけな」
倉光啓人:「一応俺、大学行くつもりだし……想羽と舞智の借金もあるし」
倉光啓人:「イリーガルって、割と『それだけ』って感じじゃないっていうか……給料面ではな。だから多分、バイトも割が良いやつは入れたほうがいいだろうし……って感じ。2学期からは未定だけど」
園内舞智:「わ、私たちの借金は……!」
園内舞智:「倉光に払ってもらおうなんて思ってないよ」
倉光啓人:「そうは言っても、結局それが二人の最後の鎖……みたいなもんだろ」
園内想羽:「そうですよ!UGNによくしてもらって、かなり返済の目処も立ってきたし……」
倉光啓人:「二人と付き合って、楽しくて良い所だけ取るのは、なんかズルい気がするし。別に全額出すって訳じゃないんだし、出させて欲しいよ、俺は」
倉光啓人:「……三人一緒、だろ?」
倉光啓人:二人を交互に見て
園内舞智:「そうだけど……」
園内想羽:「で、でも……」
園内舞智:「……倉光が、お金で女の子買ってるって周りに言われるのはやだ」
園内想羽:「ただでさえ変な噂立ちそうですもんね、私達の関係って」
倉光啓人:「おお……確かに、見方によってはそうなるのか……」 まったくなかった発想なので感心している
倉光啓人:「……んー、じゃあ金じゃなければ? 物とか……」
倉光啓人:「二人の欲しい物を俺が買って、その分借金に……いや、結局それは貢いでる内容が変わるだけか?」
倉光啓人:「んー、難しいな……」 二人の頭をやわやわと揉む
園内想羽:「私達で何とかするから大丈夫なんですよ~」
園内舞智:「気にしなくていいよ」
園内想羽:「倉光くんのお金は自分の為に使ってください」
園内想羽:「回り回って、それが私達のためにもなるんですから」
園内想羽:「3人一緒って、そういうことでしょう?」
倉光啓人:「……ん。そう言われると弱いな、さすがに」
倉光啓人:ぽん、と想羽の頭に手を置く 「そうするよ。……でも2人も、自分のためになること、忘れないようにしてくれよ」
園内想羽:「ん……それは、もちろん」
園内想羽:「勉強とか頑張らないと、こうやって一緒にいられませんしね」
園内想羽:「服も下着も、ちゃんと可愛いの買うようにします」
園内舞智:「ね。そういうのちゃんと見るの初めて」
倉光啓人:「うん。……それはそれで俺も楽しみだ」
園内舞智:「……ねえ、倉光」
倉光啓人:「ん?」
園内舞智:「今、倉光にできることで、一個、してほしいことができちゃったんだけど……」
園内舞智:もじもじと太股をこすり合わせている。
園内舞智:「だめ?」
倉光啓人:「……」
倉光啓人:(マジでもうひと頑張りか……?)
倉光啓人:思いつつも、頷く 「良いに決まってるだろ。何だ?」
園内舞智:その手が君の下腹部に伸びる。「その……」
園内舞智:「えろまちに……なっちゃったかも……」
園内想羽:「わ~」からかうような声とともに、ぎゅうと肩を寄せてじゃれつく。
倉光啓人:「……そうか」
倉光啓人:内心で少しだけ覚悟を決め……だが逡巡はしない。それは自分の望みでもある。
園内想羽:「あんなにやったのに、まだ足りないんですねえ」
倉光啓人:舞智が触ってきているように、舞智の下腹部に手を伸ばして 「具体的に、どうなってるんだ?」
倉光啓人:「知りたいよな? 想羽」
園内想羽:「うふふ、私はもう知ってますけど……」
園内舞智:「んふっ。私とそわは一緒だからね」
園内想羽:「ええ。だから、舞智だけなんてだめです」
倉光啓人:(二戦確定……当たり前か)
園内想羽:「知るなら二人一緒に、ね?」汚れたシーツを払い除け、素肌を晒しながら。身を寄せて、囁きかける。
園内舞智:「よろしくね、先生?」上気した頬。瞳を潤ませ、下腹部を湿らせ、君が来るのを待つ。
倉光啓人:ふ、と息を吐くと、身を起こし、そのまま舞智の身に覆いかぶさる。
倉光啓人:想羽の手を引いて、彼女もその隣に招き入れて
倉光啓人:「もちろんに決まってるだろ、舞智、想羽」
倉光啓人:「これからずっとかけて、二人のこと全部……奥の奥まで、教えてもらうからな」
GM:昨日と同じ今日。 今日と同じ明日。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
GM:だが、人々の知らないところで。 世界はすでに変貌していた。

ダブルクロス The 3rd Edition 『イン・ア・サンクタム』
End.


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
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