『私のテイアはよみがえる』(GM:DT)


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陶 妙算(すえ たかかず)キャラシート(PC1:中村)
住良木 菫(すめらぎ すみれ)キャラシート(PC2:猫口)
緒環 伸(おだまき しん)キャラシート(PC3:さささ)
布留部 群青(ふるべ ぐんじょう)キャラシート(PC4:鳩麦)

【Index】

◆オープニング
 オープニング1:布留部群青
 オープニング2:緒環伸
 オープニング3:住良木菫
 オープニング4:陶妙算
◆ミドルフェイズ
 ミドルフェイズ1:「第4支部へようこそ」
 ミドルフェイズ2:「取り返して一件落着、で終わればなぁ」
 ミドルフェイズ3:「わりとレアなんだぜ、僕が責任を感じてるってのは」
 ミドルフェイズ4:「僕の、UGNの信義にもとります」
 ミドルフェイズ5:「絶っ対に上手くいきます!」
◆クライマックス
 クライマックス:『私のテイアはよみがえる』
◆エンディング
 エンディング1:布留部群青
 エンディング2:住良木菫
 エンディング3:陶妙算
 エンディング4:緒環伸

【プリプレイ】

陶 妙算:では僭越ながら若輩者の私から自己紹介させていただきます!押忍!
陶 妙算:PC1の陶 妙算(すえ たえかず)です。
陶 妙算キャラシート
陶 妙算:第10支部に所属してるUGNチルドレンです。
陶 妙算:しっとりと濡れた黒髪、やわらかな茶色の瞳が特徴(ドラクルージュキャラ作成表より)の少年ムーブをやったりします。
陶 妙算:昔、永港ってセルに捕らえられててそこでいろいろあったりして、そのせいか知らないけど果物しか食べられないのでほのかに桃のような甘い香りを漂よわせています。
陶 妙算:ちょこちょこ稼働させててなんか他のPCに依存しがちなことに気づいたので今回はしっかりやっていきたい
陶 妙算:頑張る!
陶 妙算:性能としては武芸の達人やらバトルマニューバやら精鋭やらなにやら取得しまくって高達成値で素殴りするタイプの白兵マンです
陶 妙算:白兵技能も18まで上げてゲットダウンも覚えたので回避もできる、はず!させてくれ!死にたくねえ!
陶 妙算:100%を超えるとフェイタルヒットで殴りの力がちょっと強くなります。
陶 妙算:そんな子です。よろしくおねがいします。
陶 妙算:以上!!
住良木菫キャラシート
住良木菫:次!PC2の住良木菫(すめらぎすみれ)です!
住良木菫:元第8支部技術部門の長でしたが、人事異動により第4支部副支部長に。
住良木菫:陽気で少し陰のある美青年。支部の仕事をしたりちょうちょを追っかけたりして過ごしています。
住良木菫:性能としては……なんかいっぱいあるなこいつ!
住良木菫:まず味方の支援として活性の霧をタブレット多重生成で味方全体に撒いて攻撃力を底上げします。
住良木菫:さらに奇跡の雫やアクアウィターエをタブレット多重生成することで味方のロイスを最大限守り、
住良木菫:絶対の恐怖をタブレット多重生成することで範囲攻撃も一応することができます。
住良木菫:そして触媒で動かしたPCの攻撃に拡散する世界を載せることでイニシアチブシーン攻撃を打たせることも出来ます。
住良木菫:みんなにはたくさん働いてもらうからね!
住良木菫:第4支部副支部長として稼働するのはこれが初めてです。よろしくお願いします!
住良木菫:以上!
緒環 伸キャラシート
緒環 伸:PC3らしい緒環 伸(おだまき・しん)。第九支部所属のエージェントです。何回か稼働してます。
緒環 伸:古代種に感染しており、不老なのでいい年齢(42歳)のわりに見た目は小綺麗な雰囲気のスーツ青年です。
緒環 伸:中身はとても適当な性格のおっさんで、よくその辺で仕事をする振りをしてぶらぶらしています。
緒環 伸:今回はPCが男子ばかりなのでがんばってモチベ上げていかないといけない。大人なのでがんばると思います。
緒環 伸:能力は運命を糸の形で知覚し、僅かに操ることができるというもの。
緒環 伸:オルピュアで、基本的には味方3人までの達成値を上げたり80%でC値下げたりできるのですが、
緒環 伸:侵蝕120になるとなんか《ナーブジャック》が侵蝕0で撃てます。
緒環 伸:今回は4人編成なので、周りを支援しつつ上手く撃てたらやったねという感じです。
緒環 伸:社会が高く財産点がわりとあるのでミドルとお買い物もがんばります。あと《妖精の手》が5回使えます。なんかあったら言ってほしい。
緒環 伸:以上、よろしくお願いします!
布留部 群青キャラシート
布留部 群青:最後!PC4の布留部群青です!
布留部 群青:使うのは二回目ですが、何故か一回目の時に初登場を完全に無視したムーブをしたのでその辺は特に気にしてません
布留部 群青:元FHで造られた生体兵器で、そいつらぶっ潰してからはイリーガルみたいなことやってます
布留部 群青:性能は…なんだろう、なんか色々出来る奴です
布留部 群青:カバーリングもあり、オーバーロードで火力も確保でき、力の法則も打てる!
布留部 群青:あとイリーガル特有のギャランティプラス持ってきたのでミドルでも頑張れます
布留部 群青:以上!よろしくお願いします!
GM:みなさんありがとう!
GM:トレーラー!
■トレーラー 昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
――だが、世界はすでに変貌していた――

それは一見緩やかに。
しかしながら、一足飛びに。
この街の命運を握るための一手である。
唯一無二の、全てを知る術。全てを得る術。

ダブルクロス The 3rd Edition『私のテイアはよみがえる』

ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:ハンドアウト!
■PC1(陶妙算)用ハンドアウト シナリオロイス:“ベル・ザ・キャット”夢野真守 推奨感情:庇護/猜疑心
あなたは大N市UGN第10支部に所属する、UGNチルドレンである。
市内のパトロールの折、あなたは知り合いのイリーガルを見かける。
“ベル・ザ・キャット”夢野真守。
彼女は独りではなく、一人の女性を背負っていた。
それは負傷したオーヴァードであると言い、あなたにその保護を打診してきた。
■PC2(住良木菫)用ハンドアウト シナリオロイス:“モクシュラ”安代旭音 推奨感情:有為/脅威
あなたは大N市UGN第4支部の副支部長である。
つい先日、UGN本部より着任した女“モクシュラ”安代旭音。
彼女は本部の対“アーティファクト”部隊“シャッターストーム”の一員であり、
先日もあなたとの協働の元、あるFHの実験施設を制圧することに成功した。
だが、そこに研究対象の姿はなく。まだ終わりではない、と彼女は言う。
■PC3(緒環伸)用ハンドアウト シナリオロイス:羽見姫 推奨感情:好奇心/不安
あなたは大N市UGN第9支部に所属する、古代種の形質を持つエージェントである。
先日、あなたはUGNより、ある野良オーヴァードの保護観察を依頼された。
羽見姫と名乗るそれは、大N市に古くから住まう土着の神であるという。
それはUGNのカテゴライズからすれば、“古代種”に当たる存在である。
そして現在。彼女は何処かへと失踪した。
■PC4(布留部群青)用ハンドアウト シナリオロイス:“テイア” 推奨感情:尽力/不信
あなたはFHより脱走した、実験体のレネゲイド・ビーイングである。
公園に現れた少女は、“ウイングド・レィディ”春日魅乗を名乗る。
彼女は自分を“プランナー”の使いであると言い、あなたに一つの依頼を出す。
――“テイア”と呼ばれる計画の阻止。
その成就はN市の終焉の加速を意味するといい、今はまだその時ではない、と。

【オープニング1:布留部群青】

GM:登場ダイスをお願いします。
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+1(1D10->1)(侵蝕率:36->37)した
GM:幸先だ

GM:【市内某所 公園】
GM:布留部群青が、普段時を過ごしている公園。
GM:そこには現在、一人の訪問者の姿があった。
春日魅乗:身なりのよい、銀髪の少女。「“暗中(アルカナ)”さまですよね?」
布留部 群青:「…おや、俺に用?デートのお誘いなら嬉しいんだけど」ベンチに座ってこたえる、痩身の青年
春日魅乗:「お誘いしたいのはやまやまなのですが。あ、お初にお耳に掛かります。“ウイングド・レィディ”です」
布留部 群青:焦点の合わない目を泳がせながら、前に居る人影を捉える
春日魅乗:「春日魅乗。どちらで呼んで頂いても結構ですが、本日は主(プランナー)の使いで参りました」
布留部 群青:「じゃあ、春日さんで。その様子だとこちらの自己紹介は必要なさそうだ」
布留部 群青:「それで、有名人から俺にどんな話が?」
春日魅乗:「ええ。“座頭の君”のご活躍は、我々も――ああ、失礼」
春日魅乗:「その立場を見込んで、お願いにあがりました」
春日魅乗:「“テイア”と呼ばれる計を、阻止頂きたいのです」
布留部 群青:「テイア」覚えのない言葉だ
布留部 群青:「詳しく聞いても?」
春日魅乗:「私も、詳しく聞いているわけではありませんが」
春日魅乗:「私見ですが。恐らく、あの言いようでは」
春日魅乗:「かつて、FHであった折に走らせていたものか、計画していたもののひとつなのでしょう」
布留部 群青:「はは、それで俺にか。“プランナー”は中々いい性格をしてるなぁ」
布留部 群青:「そう思わない?お嬢さん?」
春日魅乗:「そこで私に聞くのも、なかなか“座頭の君”も良いご趣味だと思いますよ」
布留部 群青:再現CGのような解像度しか持たない探知領域だが、声、匂い、纏っている空気などから目の前の人物が女性であることは察しが付く
布留部 群青:「もっともな話だなぁ」へらへらと笑う
布留部 群青:「…“座頭の君”か」
春日魅乗:「ご不服で?」
布留部 群青:「いいや、お好きにどうぞ。ただ、今の俺は“暗中”布留部群青だ」
布留部 群青:「付き合うのなら、その事を考えてくれる人の方がいいかな」
布留部 群青:「なんてね」ベンチから立ち上がる
春日魅乗:「すみません。殿方の名前を呼ばうのは、親しき妹背のみと決めておりますので」
春日魅乗:「これはデートのお誘いではありませんからね」
布留部 群青:「つれないなぁ」
布留部 群青:「楽しんだ方がいいよ。どうせ生きてるならね」
春日魅乗:「そのために必要なことが、テイアの阻止らしいですよ」
布留部 群青:「…というと、物騒な話になるのかな」
布留部 群青:「命のやりとりなんか望んじゃいないんだけどね…」
春日魅乗:「……恐らく、ですが。望むものなど寡いでしょう」
春日魅乗:「命をかけてでもやり取りしたいものが、各々に出てしまうだけです」
布留部 群青:「はは、成程。春日さんは教えるのが上手いな」
春日魅乗:「まあ。煽てるのがお上手ですね」
春日魅乗:「とにかく、お気をつけて。これはお願いです」
布留部 群青:「これぐらいしか取り柄が無いもんで。じゃあ…行こうか」
布留部 群青:「一つ守ってみるとしよう。“俺の世界”ってやつを」
春日魅乗:「使命ではございません。命を使うことはありません」
春日魅乗:「あなたの世界が、守られんことを」
布留部 群青:「お心遣い、真に痛み入ります」一つ軽口を叩く

GM:シーンを終了します。ロイスあればどうぞ。
布留部 群青:お嬢さん 春日魅乗:〇真面目/何か固いなぁ で!
GM:OK!次のシーン。

【オープニング2:緒環伸】

緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:40->43)
GM:幸の先ども

GM:【第4地区周辺 蔵ヶ池】
GM:少し前の話だ。
GM:ある特殊なオーヴァードの経過観察任務。
GM:それはどうにも、特定の場所から離れたがらないらしい。
GM:UGNには協力的であったので、イリーガル登録もなされず、ただ様子を見守ることとなっている。
GM:羽見姫を名乗るそれはどうにも、ずっと前から、そこにいるらしい。
羽見姫:池からポツリと突き出た岩に、一人の女性がかがんでいる。
緒環 伸:池のほとりに、にやけた顔の細身のスーツ姿の若い男が一人。
緒環 伸:その女性の様子をじっと見守っている。
羽見姫:「――ああ、やあ」男に気付いたように顔を上げる。和服姿の妙齢の美女。
緒環 伸:「ああ、どうも。緒環っていいます。よろしく」ゆるく片手を上げる。
羽見姫:「君が次の見張り番?お務め、ご苦労だね」
羽見姫:「何も面白くないだろうに。災難だね」
緒環 伸:「まあ、ちょっとばかし都会的な場所ではないけど……わりと楽しみで来ましたよ、僕ぁ」辺りを見回す。
羽見姫:「そうかい?まあ、私のようなものも、物珍しいかな」
緒環 伸:「見張り番っていうよりは、楽しくお話でもできればってね」
羽見姫:「それはいいな。退屈してたんだ」
緒環 伸:「あ、飲み物買ってきたけど、飲みます?」適当にコンビニ袋をガサガサさせる。
羽見姫:「お気遣いはありがたいけど、私は摂らないよ」
緒環 伸:「あらら。まあ、帰ったらお土産にでもするか……」
羽見姫:「どんどんとお仲間も減ってしまってね。もうここくらいしか残ってないんじゃないかな」
緒環 伸:「お仲間か……それは、長生きの?」
羽見姫:「……女性に年を聞くなんて、どうかと思うな?」
羽見姫:ケラケラと笑って、「冗談さ、冗談」
緒環 伸:「申し訳ない。ちょっとその辺に興味があったもんで」
羽見姫:「長生きのつもりはないけど……まあ、同じ境遇のやつは見なくなったね」
緒環 伸:「……それは」少し考える。「やっぱり寂しいもんですか」
緒環 伸:古くから住まう土着の神、と聞いた。
羽見姫:「そりゃまあ、そうだね」
緒環 伸:長く生きて、それでさらに同じ境遇の仲間も消えてしまうとしたら……。
羽見姫:「だから、貴重なんだよ。こうやって、誰かに来てもらうのはさ」
緒環 伸:「なるほどねえ。僕も我慢できなくなったらそうしよっかな」
羽見姫:「飽きるか配置換えになるまではよろしく」
緒環 伸:「……やっぱりわりと、配置換えは惜しいな」
緒環 伸:「あなたともうちょっと話したいんで、しばらくはよろしく」にっと笑顔になる。
羽見姫:「それは嬉しいな。緒環くん」
羽見姫:「じゃあ、その時まではよろしく」
緒環 伸:「あっ、意外と好感触だ。やったね」
緒環 伸:「僕ナンパの成功率低いんですよ」
羽見姫:「そりゃ当世の女はひどいな。優しい男に見えるのに」
羽見姫:「価値観も変わってしまったのかな」
緒環 伸:「神様ってのは懐が広いもんですね。ヤバいな、宗旨替えをしちゃう」
緒環 伸:「まあ、元々特に信仰とかないんだけど」
羽見姫:「まあ、神様なんて言っても、ろくなことは出来ないよ」
羽見姫:「ただ、長く生きてるだけだ。今では、みんなが神様みたいな力を使えるんだろう?」
緒環 伸:「まあ、考えようによっちゃそうですけどね……」
緒環 伸:「じゃあ、僕なんかもそのうち神様になれちゃうな」
緒環 伸:「いいなそれ、お賽銭で生きたい」
羽見姫:「長生きすれば、あるいはね」
緒環 伸:「一応、事故らなければする予定なんで」
羽見姫:「お賽銭、見てみる?」池の畔に設えた、古びた箱を指差す。
緒環 伸:「あっそういうのやっぱりあるんだ……!」
緒環 伸:中を覗き込む。
GM:十円玉が4枚と、五円玉が3枚。
羽見姫:「暮らせそう?」
緒環 伸:「……」
緒環 伸:「これは今日の分っすかね」
羽見姫:「2年くらいじゃあないかな」
緒環 伸:「採算悪いなあ、神様!」
羽見姫:「お薦めはしないよ」
緒環 伸:「地道に働けってみんな言うんだよね……」
緒環 伸:「まあ、上手くいけば長生きはすると思うんで」
緒環 伸:「そしたら任務外でもたまに遊びに来るかもしれないんで、その時はよろしくってことで」
羽見姫:「ああ。じゃあ、事故らないようにね」
緒環 伸:「……将来もUGN無事だといいな、ほんとに……」ぶつぶつ呟く。
緒環 伸:「はーい、安全運転でいきますよ」

GM:結論から言えば。事故は起きた。
GM:緒環伸の側にではない。
GM:その後、ある時。蔵ヶ池は破壊されており。
GM:羽見姫の姿は、以来、見つかっていない。

GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ。
緒環 伸:羽見姫に○好奇心/不安で取得します。
GM:OK!
GM:次のシーン。

【オープニング3:住良木菫】

住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:0->9)
GM:非幸先……
住良木菫:32→41です
住良木菫:かなしみ

GM:【市内 FH実験施設】
GM:あなたは現在、本部からの要請に従い
GM:本部の対“アーティファクト”部隊“シャッターストーム”の誘導を命じられている。
GM:発見した拠点の強襲に関わる、市内の渉外と支援。
GM:それが任務の内容であったが。
住良木菫:「ああ、見て。」天井を指さす「あれ。すごい配線だ。」
住良木菫:「すごいなあ。きっと隠れて機材とか空調とか地下に入れたせいだよ。」
“モクシュラ”安代旭音:「増設されたように見えますね」
“モクシュラ”安代旭音:「……しかし、住良木氏」
住良木菫:「普通の建物じゃお目にかかれないけど、これもなかなか趣があるよねえ。」
“モクシュラ”安代旭音:「何故突入部隊に?まさかとは思いますが」
住良木菫:商店街のウィンドウショッピングを楽しむかのように、軽い足取りで暗い廊下を歩く男。
“モクシュラ”安代旭音:「物見遊山のためとは言わないですよね」
住良木菫:「え?ダメなのかな?」
住良木菫:男が困ったように首を傾げる
“モクシュラ”安代旭音:「研究資料の迅速な検証には役立つとは思いますが……」
住良木菫:髪の長い青年だ。白い肌と通った鼻筋。形の良い顎。まず美形と言っていい整った顔立ち。
“モクシュラ”安代旭音:「言っておきますが、我々の任務は破壊です。基本的に、護衛任務を請け負う人員はありません」
住良木菫:着飾れば振り向かぬ者はいないだろうが、今は黒いタートルネックの上に白衣という地味な恰好だ。
住良木菫:「物騒だなあ。」
“モクシュラ”安代旭音:「そういう部隊ですので。身の安全は保証できかねます」
住良木菫:「うん、わかったよ。自分の身は何とかする。」警戒もせずドアを開ける。
“モクシュラ”安代旭音:「住良木氏!」
“モクシュラ”安代旭音:「舌の根の乾かぬうちから……!」
住良木菫:ドアを開けた向こうには、数人の研究員と武装した護衛が数人。
住良木菫:全員が一斉にドアから現れた闖入者に顔を向ける。
“モクシュラ”安代旭音:「見たことか!」前に進み出ようとして。
住良木菫:その肩に手を置く。
住良木菫:安代の耳に顔を近づけ、囁く。
住良木菫:「大丈夫。」
“モクシュラ”安代旭音:「何、何を……!?」
住良木菫:研究員と護衛が、何事もなかったかのように作業に戻る。
住良木菫:「もう終わってる。」
住良木菫:その首筋には小さな刺し傷。
住良木菫:部屋の隙間という隙間からムカデのような多足の蟲が這い出て、住良木の元へ集まって来る。
住良木菫:「君たち、この研究施設の情報ってどこに集めるんだっけ?」
住良木菫:研究者たちに声を掛ける。
住良木菫:彼らには、住良木たちの姿が見慣れた上官に見えている。
住良木菫:ここに立ち入っても問題ない。何を話しても差し支えない。
研究者:「はい。いつものように上げておきます」
研究者:「共通保管サーバへ。吸い上げをお願いします」
住良木菫:にこりと笑う。
住良木菫:「ご苦労様。それじゃ君たちは上がっていいよ。」
住良木菫:「帰るときに手枷と足枷を忘れないでね。」
住良木菫:オーヴァード拘束用の手錠を取り出す。
研究者:「はい」受け取り、付けながら。「お先に失礼します」
住良木菫:そこで、研究者たちの意識が途切れる。
住良木菫:バタバタ バタッ
住良木菫:研究者と護衛は研究施設の床に横たわり、辺りは静まり返った。
住良木菫:「破壊っていうけどさ、もったいなくないかなあ?」
住良木菫:「標本にした方が、観察も解剖も出来る。手に入る情報も多くなると思うんだけど、」
住良木菫:「君はどう?」安代に振り返る
“モクシュラ”安代旭音:「……これを全部、住良木氏が?」
住良木菫:「この蟲たちだよ。」床に手をやり、人差し指で蟲を拾い上げる
住良木菫:「僕はお願いしただけ。」
住良木菫:にこりと笑って、奥の端末を指さす。
住良木菫:「お好きにどうぞ。」
“モクシュラ”安代旭音:「……そうか。身の安全の保証は、自らでつけると」
“モクシュラ”安代旭音:「失礼。では」一閃しようとして、動きを止める。
“モクシュラ”安代旭音:ふと、端末を操作する。
“モクシュラ”安代旭音:開かれていた日誌のようなものを拡大。
住良木菫:その間研究施設のモニタや外壁に走るコード類を物珍しそうに眺めている
“モクシュラ”安代旭音:「……研究対象は、ここには居ないそうです」
住良木菫:モニタから顔を上げる「いない?」
住良木菫:「移動した場所は?」
“モクシュラ”安代旭音:「いえ。そもそも、ここは研究機材の開発部署であり」
“モクシュラ”安代旭音:「実験室ではない、と」
住良木菫:「なるほど。日誌や残ったデータから本命は読み取れるかな?」
住良木菫:「機材の搬出記録とか、あればいいんだけど。」
“モクシュラ”安代旭音:「不可能ではないでしょう。そちらを潰さねば意味はないのですから」
“モクシュラ”安代旭音:「引き続き、住良木氏にも協力をいただきたく」
住良木菫:「じゃあデータを破壊せず吸い出して、解析班に回そう。」
“モクシュラ”安代旭音:「前線、後援を問いません。我々の為すべきことを為すためには、頭数が必要です」
住良木菫:「場所が分かるまでは待機だけど、その間に戦力を……」
“モクシュラ”安代旭音:「何より我々は、あなた方の支部が動きを認めているという事実がある方が望ましい」
住良木菫:と、ここまで言って、あ、と零す。
住良木菫:「そうだ、今回は君たちの指示で動くんだっけ。」
住良木菫:「ごめんね。今のは僕の提案ということにしておいて欲しい。」
“モクシュラ”安代旭音:「不便をかけます。指揮系統をはっきりさせなければ、混乱を招きますから」
“モクシュラ”安代旭音:「この事態の収拾までは、この形を、と」
“モクシュラ”安代旭音:「ご提案を感謝します。そのように進めるのがいいでしょうね」
住良木菫:「うん。よろしくね、安代さん。」
住良木菫:「とりあえず、これからどうしようか?」
“モクシュラ”安代旭音:「データは取り出しました。であれば、我々の為すべきは一つです」
“モクシュラ”安代旭音:「徹底した破壊を。このような施設の、二度との稼働を許さない」
“モクシュラ”安代旭音:「それが我々のやり方です」
住良木菫:「うん。破壊や発破は苦手だから、君に任せようかな。」
住良木菫:「標本は持ち帰るよ。」倒れた研究員や護衛の身体の下に無数の蟻が潜り込み、
住良木菫:出口に運んでいく。
住良木菫:一糸乱れず行進する蟻から離れた場所、研究施設に迷い込んだ一匹のキリギリスを指で拾い上げる。
“モクシュラ”安代旭音:(……あれを、標本と?)
住良木菫:「いつの間にか、指示を出すのが癖になったなあ。」
住良木菫:キリギリスを優しく撫でる。
住良木菫:「僕はちゃんと支部長をやれてるかな、美山さん。」
住良木菫:「……副、だけど。」

GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ。
住良木菫:安代旭音さんに〇信頼/隔意、これで!
住良木菫:以上!
GM:OK!

【オープニング4:陶妙算】

GM:登場ダイスをお願いします
陶 妙算:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 4[4]+48 → 52

陶 妙算:まあまあの幸先

GM:【とある街中】
GM:あなたは現在、市内の警邏を行っている。
GM:なにせ、飛竜の跋扈さえ見られるこの地では、
GM:パトロールの手は多いに越したことはない。
陶 妙算:憲兵隊みたい!
GM:しばらく市内を歩いていれば、路地裏から怪しい声がする。
GM:苦痛に呻く女性の悲鳴のような。
陶 妙算:えっと、今は一人ですよね
GM:一人です!
陶 妙算:では警戒しつつ路地裏の方に向かってみます。
陶 妙算:柄に手をやり、踵に薄紙を一枚敷いたようにすり足で声の聞こえる場所に近づく
陶 妙算:何が見えるかな
GM:では、そこには知り合いの姿がある。
夢野真守:「ふっ……ふうっ……!」自分よりも大柄な誰かを背負って、必死に歩こうとしている少女。
陶 妙算:「夢野さん?」
夢野真守:「ふぬぬぬぬっ……!」先程から聞こえていたうめき声はこれだろう。
夢野真守:「え、あっ陶くん?」
陶 妙算:「だ、大丈夫ですか?」
夢野真守:「よかった~~~」
陶 妙算:「そちらの方は、お知り合いですか?」
陶 妙算:できるだけ落ち着かせるように声をかける
陶 妙算:寒さのせいか雪白の肌が紅花に色づいている。
夢野真守:「そちらの?あ、そうだ」バランスを崩しかけて持ち直す。
陶 妙算:「あ、手伝います。」
夢野真守:「陶くん!保護!保護お願い!」
陶 妙算:細い、真珠色の手で夢野さんが支えている人を支えようとする
陶 妙算:「落ち着いてください。」
GM:背負われているのは、病院服のようなものを来た大人の女性。
陶 妙算:「まずは状況の説明を。」
GM:いくつかの傷を受け、赤く滲んでいる。
夢野真守:「あっそうだよね……えっと」
陶 妙算:春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳を夢野さんに向けます
陶 妙算:ゆっくり、落ち着いて話してほしい。
夢野真守:「えっとね、怪しい人を倒したら逃げられそうになって」
夢野真守:「追っかけてたらなんか変な施設に入ってって」
陶 妙算:「はい。」
夢野真守:「入ったらなんか怪しい実験してて」
陶 妙算:「怖いですね。」
夢野真守:「潰したら友達が捕まってて」
夢野真守:「怪我してたから助けて」
夢野真守:「今重くて大変!」
陶 妙算:「じゃあ、その人は夢野さんのお友達なんですね」
陶 妙算:露に濡れた果実のような唇で言葉を紡ぐ
夢野真守:「うん、はーちゃん」
陶 妙算:「はーちゃんさん、ですね。」
陶 妙算:「わかりました。支部に連絡を取ります。」
陶 妙算:「ただ、この後夢野さんが倒した怪しい人やその変な施設についていろいろ聞くことになるかもしれませんが」
陶 妙算:「ご協力いただけますか?」
夢野真守:「うんお願い!」
陶 妙算:じゃあ、そんな感じで支部に連絡を取ります。
陶 妙算:二人だと運ぶのも難しそうだから車とかちゃんと用意してほしいことも伝える
GM:現在地から最寄りの支部は、第4支部になるだろう。
GM:連絡を取れば、そちらから車を出すとの返答がある。
陶 妙算:ではそちらに連絡を
夢野真守:「ありがと陶くん良かった~~~!」
夢野真守:「戦ってたらスマホも壊しちゃって!」
陶 妙算:「いえ、こちらこそ」
陶 妙算:「大変な戦いだったんですね」
陶 妙算:「追手とか、大丈夫ですか?」
夢野真守:「うーん、どうだろ?見えてる範囲は全部倒したけど……」
夢野真守:「まあでも、支部にいけば安心だよね、強い人いっぱい居るし!」
陶 妙算:「すごい……」
陶 妙算:「いや、ちょっと夢野さんより強い人はそんないないかもしれないです。」
陶 妙算:困ったように笑いながら言います
夢野真守:「あ、ちょっと待ってそれ、なんか」
陶 妙算:濡れたような唇から形の良い白い歯がちらりと覗く
夢野真守:「私のことゴリラ女みたいに思ってない……!?」
夢野真守:「違うからね!?向こうが弱かっただけで……!」
陶 妙算:「いえ、一騎当千だなあと」
陶 妙算:「でも、いくら強くても無理はしちゃダメですよ?」
夢野真守:「そういうのじゃないんだって……え」
夢野真守:「なんで?苦しんでる人がいるのに?」
夢野真守:「そういう時こそ、無茶ってするべきじゃないの?」
陶 妙算:「その志は、とても尊いものだと思います。」
陶 妙算:「でも、もしその施設にいた人たちが夢野さんよりももっと強かったら」
陶 妙算:「貴方が負けた時点で、貴方もはーちゃんも悪い人に捕まったまま、戻れなかったかもしれない」
陶 妙算:「人のために頑張れることはとても素敵なことだと思いますが」
陶 妙算:「でも、危ないときこそ、僕たちUGNを頼ってください。」
夢野真守:「……はーい。反省してます……」
陶 妙算:「一言、連絡いただけるだけでも、僕たちは貴方の増援にいくこともできるんですから。」
陶 妙算:「ごめんなさい。偉そうでしたね。」
夢野真守:「ううん。陶くんはしっかりしてるなーって」
陶 妙算:「要するに、うまいこと僕たち利用してくださいってことです。」
陶 妙算:「そんなことありませんよ。」
陶 妙算:「夢野さんだって、僕とあったらちゃんと保護してくださいって言ってくれたじゃないですか。」
陶 妙算:「落ち着けば、ちゃんと判断できることなんです。だから、危ないときほど、一旦冷静になるようにしましょう?」
陶 妙算:まろみを帯びた優しい肩をかすかにゆらしながら、夢野さんに微笑みかけます
夢野真守:「あ、うん、そうだよね……」深呼吸する。
陶 妙算:水蜜桃のような甘い香りが微かに夢野さんの鼻腔をつく
夢野真守:「……なんかさ。陶くんの近くだと、落ち着く気がする」
夢野真守:「いい匂いがする気がするんだよね。気のせいかな」
陶 妙算:「夢野さんにそう言ってもらえるのは、嬉しいな」
陶 妙算:「僕も夢野さんと一緒にいると安心するよ」
陶 妙算:「強くて、守ってくれそうで」
夢野真守:「えっホント、嬉し……」
夢野真守:「それ一騎当千だからってこと!?」
陶 妙算:アカイアの星々をたたえたような瞳をいたずらっぽく潤ませながら言います
夢野真守:「だからさ……!ホントにそういうんじゃないからね!?」
陶 妙算:「頼りにしてるってことですよ。」
陶 妙算:「うん、そこらへんの話は支部にいってからまた聞かせてね」
夢野真守:「……うん。でも、本当に良かった」
夢野真守:「はーちゃんも、これで、助かるよね」
GM:迎えの車が訪れ、2人の前で停まる。
陶 妙算:はーちゃんはどんな様子でしょうか
GM:気を失っているのか、反応がないまま。
GM:ただ、上体は動いており、呼吸はしているように見えます。
陶 妙算:「そこは僕には判断できかねますが」
陶 妙算:「彼女を助けるために、微力を尽くす。そのことは約束します。」
陶 妙算:車のドアを開けながらいいます。
陶 妙算:「そのために、まずは一刻も早く支部へ移動しましょう?」
夢野真守:「うん!」

GM:シーンを終了します。ロイスあればどうぞ。
陶 妙算:イリーガル/“ベル・ザ・キャット”夢野真守/庇護○/驚異
陶 妙算:以上で!
GM:OK!

【ミドルフェイズ1】

GM:合流シーンです。全員登場。
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+9(1D10->9)(侵蝕率:37->46)した
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:41->47)
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:43->48)
陶 妙算:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 7[7]+52 → 59


GM:現在、あなたたちは飛竜出現の報を受け、第4支部近郊の市街地へと繰り出していた。
GM:対応可能な人員は2人。
GM:イリーガルと救出人員を支部に預けた、UGNチルドレン一人と。
GM:第9支部より出動要請を受けた、UGNエージェントが一人。
緒環 伸:「はー……」
緒環 伸:まだ若い、つるっとした雰囲気のスーツ姿の青年。
緒環 伸:普段から覇気がある方ではないが、なんとなくテンションは低い。
陶 妙算:「大丈夫ですか?」
陶 妙算:「おつかれでしたら、休まれたほうが」
緒環 伸:「大丈夫大丈夫、仕事はちゃんとやるよ」ひらひら手を振る。
陶 妙算:白磁の陶器の白い顔が近づく、その黒目がちな目に貴方の姿が映る
緒環 伸:「……子供に心配されちゃ世話ないよな、ったく」
陶 妙算:「心配するのに、大人も子供ありませんよ。」
緒環 伸:「ちょっとここんとこあんまりいいことなくてねー。いろいろ考えちゃってただけさ」
陶 妙算:「はあ」
陶 妙算:それは、簡単に立ち入ってもいいものだろうか、とちょっと逡巡する
緒環 伸:「仕事はミスるし、靴紐は切れるし、それで転んで顔を擦りむいた」もう治っている。
陶 妙算:「お顔を、大丈夫ですか?」
陶 妙算:透き通った百合のような白い手が緒環さんの顔に触れます
緒環 伸:「まあ、その分今回は働いてこいと、そういうお達しだ。あの子らは優しいからそうは言わないけどさ」
緒環 伸:「うわ」
陶 妙算:「ごめんなさい。痛いですよね。」
緒環 伸:「距離近いなあ、君。大丈夫だよ。何年オーヴァードやってると思うのさ」
緒環 伸:「とっくに痛い時期なんてのは終わってるの」
陶 妙算:じっと顔を見る
陶 妙算:中学生や高校生ぐらいで覚醒する人が多いと聞くから
陶 妙算:「5.6年ぐらいでしょうか?」
陶 妙算:「オーヴァードどやってる年数は」
陶 妙算:真面目な顔で答えます
緒環 伸:「うーん、惜しい!」ぱちんと指を鳴らす。
緒環 伸:「その三倍くらいかな?」
陶 妙算:「15年!」
緒環 伸:「君が生まれたくらいにはもう、覚醒をしてた。UGNにはいなかったけどね」
緒環 伸:「はっは、驚いた。顔のいい子のびっくりしたとこってのはいいねー」
陶 妙算:「じゃあ、僕の大先輩なんですね。」
陶 妙算:「改めて、よろしくおねがいします。」
緒環 伸:「大っつうと、もうちょっと上の方々もいる気がするけど……」
緒環 伸:「よろしく。陶くんだっけ」
陶 妙算:「はい、陶妙算です。」
緒環 伸:「まあ、エージェントとしては大してやってないよ。ずっと野良だったからねえ」
陶 妙算:「コードーネームは柳雪、お好きにおよびください」
陶 妙算:「それはそれで貴重な経験です。
陶 妙算:「僕は、あんまり外のことは知らないから」
陶 妙算:「組織外の経験を持ってる方が一緒の任務についてくれると、とても頼りになります」
緒環 伸:「チルドレンはチルドレンで、しっかり訓練受けてて有能だと思ってるけどね」
陶 妙算:濡れ羽カラスの黒髪を風になびかせながらいいます
陶 妙算:「そうあれれば嬉しいですけど。」
緒環 伸:「そういうのもあるわけか……なーるほど」
陶 妙算:「ええ、ですので、ここはお互い補い合いながらということでよろしくおねがいします」
陶 妙算:ぺこり、と頭を下げる。
陶 妙算:青い脈が透き通った項がちらりとのぞく
緒環 伸:「礼儀もちゃんとしてるなあー。もうちょいゆるくしてもいいんだぜ?」
緒環 伸:ふと、髪が揺れた瞬間に何かの香りを感じる。
緒環 伸:「……?」
陶 妙算:「緒環さんは、あまりお硬いのはお好きじゃありませんか?」
陶 妙算:濡れたような茶色の瞳を上目遣いに向けながら言う
陶 妙算:かすかな桃の香りが漂う
緒環 伸:「あー、や、別に直せとかじゃないよ。ああ、それに」
緒環 伸:「君だってなんだかんだ洒落てるじゃないか、コロンなんかつけてさ」
陶 妙算:やんわりとほほをほころばせる。
緒環 伸:「僕のやつと混ざって変な匂いにならなきゃいいんだけどな」自分の手首を軽く嗅ぐ。
陶 妙算:「はい、上官とお会いしますので」
陶 妙算:「ご無礼のないようにと整えてきたのですが」
陶 妙算:「マナー、というやつです。」
緒環 伸:「気の利いてる子だよ……」
陶 妙算:「緒環さんのも、大人らしくて素敵な香りです。」
緒環 伸:「どうも。15年使ってるからね。廃盤が怖いよ」
陶 妙算:「御洒落の世界も日進月歩ですからね」
陶 妙算:「しかし」
陶 妙算:「このタイミングでジャームなんて。」
緒環 伸:「それなー」
陶 妙算:「さっき、FHの施設を単独で壊滅させて帰還してきたイリーガルを保護したばっかりなんですよ」
緒環 伸:「まあ僕は仕事でポカしちまったから。今回は少しは頑張らないとってわけだ」
緒環 伸:「へえ?」
緒環 伸:「へえ?? 単独で??」
陶 妙算:「何を言ってるんだ、と思われるかもしれませんが、本当なんです。」
緒環 伸:「何を言ってるんだって思ってるけど、まあ君は嘘を吐くタイプじゃないだろうな」
陶 妙算:「ありがとうございます。」
陶 妙算:「だから、ちょっと心配なんです。もしかしたらその子のことがちょっと絡んでるじゃないかって。」
緒環 伸:「なるほど、追っ手か関係者かもってわけだ」
陶 妙算:「やっぱり、気にしすぎでしょうか?」
緒環 伸:「いや、なんつうか……因果ってのは変な風に絡んでるもんだから」軽く目を細める。
緒環 伸:「気にしすぎってこたないでしょうよ。オーヴァード絡みでもあるわけだし」
緒環 伸:「むしろ僕の方が、関係ない仕事の話を引きずっててすまんね!」
陶 妙算:「ふふ」
陶 妙算:「いえ、そんなことありません。
陶 妙算:「僕でよろしければ、ぐちぐらいならお付き合いしますよ?」
陶 妙算:「緒環さんのようなベテランでも失敗することがあるんだって思えれば」
陶 妙算:「僕みたいな若輩者はほっとしちゃうので」
緒環 伸:「生意気言ってんな」手を伸ばして陶くんの頭をくしゃ、とかき混ぜる。
陶 妙算:白磁色に映える頬を淡紅色を滲ませながらいう
陶 妙算:「ひゃん」
緒環 伸:「どうも君みたいなのには、悪いことを教えたくなるね」
陶 妙算:「悪いことはダメですよ?」
緒環 伸:「まあまあ。どっか美味いものでも食べさせてやろっか。この件と……」
陶 妙算:「そういうことを止めるために僕たちがいるんですから」
緒環 伸:「羽見姫さんのこととかが、どうにかなったらね」半分は自分に言うように。
陶 妙算:「羽見姫…?」
緒環 伸:「言われちゃったなー。食えないチルドレンだよ」くつくつと笑う。
緒環 伸:「ああ、うん。さっきの仕事のポカで……」
陶 妙算:乱れた髪を整えながら、緒環さんの顔を見上げる
緒環 伸:「どこかに行っちまった、神様だよ」
陶 妙算:「すごい任務についてたんですね」
陶 妙算:「神様に関わるだなんて」
陶 妙算:尊敬の眼差し
緒環 伸:「うーん、五十五円くらいの神様だけど……」
陶 妙算:「ご…ご縁がありそうですね…?」
緒環 伸:「僕にとってはそれなりに楽しい仕事だったんでね。行方が知りたい」
陶 妙算:「……」
緒環 伸:「五重のご縁ってのは、だいぶだと思わないかい?」
陶 妙算:「…袖すり合うも他生の縁といいますから。」
陶 妙算:「きっと他の人生でも関わり会えるようにってことですよ。」
緒環 伸:「他の人生ねえ。だいぶ先だな」
緒環 伸:「まあ、彼女の名前を聞くようなことがあったら教えてくれるかい」
緒環 伸:「それこそ、袖すり合うも、ってやつだ」
陶 妙算:「はい。覚えておきます。」
陶 妙算:「あ、でもその前に僕の名前忘れたりしないでくださいよ?」
緒環 伸:「よしよし、いい子だ」
緒環 伸:「あー、えー、なんだっけ。もう忘れちゃったなあ!」
陶 妙算:「陶妙算です。」
緒環 伸:「わかってるわかってる、冗談だって」
陶 妙算:花弁のような舌を出しながら、いたずらっぽく笑う
緒環 伸:「陶くん。ちゃんと覚えておくとも」
緒環 伸:たとえばそれが、10年、20年、もっと先であっても。
GM:飛龍の羽ばたきが、遠間より響く。
GM:そこには、見慣れた飛竜の姿だけではない。
GM:人影だ。自分たちの他に、2人。

GM:現在、あなたたちは飛竜出現の報を受け、第4支部近郊の市街地へと繰り出していた。
GM:対応可能な人員は2人。
GM:研究成果を支部に預けた、UGN第4支部副支部長と、
GM:UGN-イリーガルの調整役である、レネゲイドビーイングが一柱である。
布留部 群青:自身の探知領域内に、始めて感じる影が一つ
布留部 群青:自分より少し背が低い、やや痩せぎすの…男、だろうか
布留部 群青:何の因果か、布留部群青は第四支部副支部長と行動を共にしていた
布留部 群青:「住良木さんでしたかね」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:市街地を歩く。
布留部 群青:「お喋りよりも、動き回る方が好きなタイプですか?」
住良木菫:商店街のショーウィンドウの煌びやかなドレス。
布留部 群青:忙しなく辺りを見回しているのを感じ取っている
住良木菫:裏路地の暗がりを走る虫。
住良木菫:住良木はどれも“きれいなもの”と捉えている。
住良木菫:「どっちも好きだよ。」
布留部 群青:「はは、なら良かった」
住良木菫:布留部に目線を戻して答える
布留部 群青:「立場のある人間を退屈させると、UGNからの評判が悪くなるかもしれない」
布留部 群青:「仕事、やりにくくはしたくないですからね」
住良木菫:「僕は評判を流したり、噂話は苦手だから心配ないよ。」
布留部 群青:「へぇ、興味もありませんか?」
布留部 群青:一見女性的な、青色のお下げ髪を左右に揺らしながら歩く
住良木菫:「僕が誰かと深く話すのは、」
住良木菫:「“あれがきれいだね”と人と“きれいなもの”を共有するくらいかな。」
布留部 群青:「なるほど…“きれいなもの”、か…」
布留部 群青:「ある意味対極ですねぇ。人の噂は醜く汚いものだ」
布留部 群青:「そういう訳だから俺も、あなたの言う綺麗なものを共有したい気持ちはあるのだけど…」
布留部 群青:「生憎、目が見えないもので」
住良木菫:「きれいな音とか匂いはあるかな。」
布留部 群青:布留部群青に分かるのは領域内にある物の輪郭、匂い、音、雰囲気や空気感
布留部 群青:視覚的な情報を入手することは出来ない
布留部 群青:「あ、綺麗な音は分かる」
布留部 群青:「俺は肌寒くなってきた時に、街中に響くチャイムの音が好きだな」
布留部 群青:夕方5時に鳴るあれである
住良木菫:「うん。僕も好きだ。空気が乾燥して、よく響く。」
布留部 群青:「哀愁…というのだろうか、“終わり”という雰囲気が好ましい」
布留部 群青:「ただ、きれいな匂いというのはまだ出会ったことないですね」
布留部 群青:「住良木さんはどうですか?」
住良木菫:「木、かな。」
布留部 群青:「木」固くて、太い、あれのことか
住良木菫:「山に分け入って、木の傍に座ってすうと息を吸うのが好きだ。」
住良木菫:「幼い頃の記憶だから、どの木かは忘れてしまったけど。」
布留部 群青:「へぇ」
布留部 群青:「“どの木でもいい”という訳ではないんですね」
住良木菫:「それはわからない。」
住良木菫:「その山の空気が澄んでいたからかもしれないし、木の匂いかもしれない。」
住良木菫:「対照実験をしたわけではないからね。」
住良木菫:「でも、原因を解剖してみるのもまた楽しいよ。」
布留部 群青:「原因…山の空気、木の匂い、場所が生み出す音」
布留部 群青:「ああ、“世界”という事になるのかな。この場合は」
住良木菫:「かもね。」
布留部 群青:「あなたはその時、その場所の世界が好きだった」
住良木菫:言葉を切って、ぴんと指を立てる。
住良木菫:まるでメスを持つように。
布留部 群青:続けようとして、その動きを感じ取って、止める
住良木菫:「解剖は面白い。」
布留部 群青:「職業柄、という訳でもなさそうですね。あなたが生まれ持って、育んだものだろうか」
住良木菫:「醜いと感じるものでも、皮を裂き肉を分ければきれいなものが見える時もある。」
布留部 群青:「外と中じゃ違う、と」
住良木菫:「生き物の内臓は実に合理的に配置されている。」
住良木菫:「生きるという機能を保持するためにあらゆる工夫が凝らされているんだ。」
住良木菫:「硝子の断面もきれいだ。顕微鏡で見た結晶構造も。」
住良木菫:「だから、醜く汚い人の噂なんてのも、」
布留部 群青:「…」どれも、自分の知らない、知ることの出来ないものだ
住良木菫:「もしかしたら、内側はきれいなもので出来ているのかもね。」
布留部 群青:「あなたは」
布留部 群青:「意外とロマンチストですね」
布留部 群青:軽く笑って呟く
住良木菫:「みんなそうじゃないのかな。」
住良木菫:「きれいなものを見出せなかったら、あるいは聞いたり感じることが出来なかったら、あんまり楽しくなさそうだ。」
布留部 群青:「…そうですね。だから俺はこの世界が好きなんだ」
布留部 群青:「今度、俺の身体も裂いてみますか?」
布留部 群青:「なーんて」
住良木菫:「君が死んだらね。」
住良木菫:「僕の前で、死なせるつもりは無いけど。」
布留部 群青:「なるほど、少なくともこの場で機会が来ることはなさそうだ」
GM:飛龍の羽ばたきが、遠間より響く。
GM:そこには、見慣れた飛竜の姿だけではない。
GM:人影だ。自分たちの他に、2人。

GM:ワイバーンの到来。
GM:それを迎え撃つのは2人……ではない。
GM:飛竜は2頭。その場に揃うは4人だ。
住良木菫:「おや。」自分たちと同時に現場にやってきた二人を見る。
布留部 群青:上空に居る生物の他に、二つの人影を探知する
緒環 伸:「ああ、ども……」ワイバーンと人影を見比べて。「ご同輩かな?」
住良木菫:「奇遇だね。第9と10の援軍…だったかな?」
緒環 伸:明らかに飛竜に対して動じていない様子。話に聞いていた他の援軍だろう。
陶 妙算:「第10支部所属。"柳雪"陶妙算です。」
布留部 群青:「こんにちは」味方か。一人は男で…もう一人は分かりづらい。
緒環 伸:「第9の"パペッティアー"緒環伸です。どーも」軽く会釈。
住良木菫:「速水さんと阿久津さんから話は伺っているよ。」
布留部 群青:「初めまして。布留部群青といいます」にこやかに
緒環 伸:「今日は男ばっかか。ツイてないなー」軽口を叩きながら上空を見る。
陶 妙算:「女神様が、浮気しないようにって言ってるんじゃないですか?」
布留部 群青:「(もう一人も男みたいだな)」
陶 妙算:上方の飛竜を見据えながら言う
住良木菫:「第4支部副支部長の住良木菫。」
緒環 伸:「そういうご縁かー」苦笑。
住良木菫:「よろしくね、二人とも。」空を見上げる
緒環 伸:「偉いさんだ。まあ、僕ぁ基本的に支援なんで。よろしくお願いしますよ」
ワイバーン:上空の2頭は、威嚇するように旋回して、停止。
陶 妙算:「よろしくおねがいします。住良木副支部長」
ワイバーン:「GRRRRRRRRR!」威嚇するように咆哮した。戦闘態勢に入ったようだ。
布留部 群青:「上のあれ、敵意がありますよね」
布留部 群青:「殺すんですか?」
緒環 伸:「まあ、どう見てもね……」軽く屈伸などしながら。
住良木菫:「うん、あれはジャームだ。」
緒環 伸:「そこは君らに任すよ、僕、手を下す立場じゃないんで」
陶 妙算:対処方法は上官が決めるべき、と思っているので口を紡いでいる
住良木菫:「飛竜と遭遇した各支部からもそう報告を受けている。」
GM:戦闘を開始します。
陶 妙算:こいやあ!!
■MAP
陶[6] 住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]

      5m

   ワイバーン1,2[8]
GM:なお、この戦闘では
GM:《リザレクト》以外のエフェクト使用による侵蝕値上昇は発生しません。
緒環 伸:あ、エフェクト使用回数は減りますよね?
GM:それは減ります!
緒環 伸:了解です
GM:セットアップ。
GM:ワイバーンどもはなし。
陶 妙算:なし!!
緒環 伸:なし!
布留部 群青:なし!
住良木菫:《活性の霧》《タブレット》《多重生成》味方全員を対象に攻撃力+15とドッジダイス-2を付与!
住良木菫:拒否可能!
布留部 群青:受ける!
緒環 伸:拒否しておきましょうか
陶 妙算:拒否します。
住良木菫:君もかよ!!!!
陶 妙算:ファンブルが怖い…
陶 妙算:いや、やっぱもらおう!!ファンブルが怖くてヤクザができるか!!
陶 妙算:ワシの任侠道みせちゃるけんのお!!
布留部 群青:やったれやぁ!!
住良木菫:タマとったらんかい!
緒環 伸:オラオラ!
陶 妙算:しゃああ!!
GM:OK!ではイニシアチブは
GM:緒環さんの手番から。
緒環 伸:はい
緒環 伸:マイナーはなし。
緒環 伸:メジャーで《導きの華》を住良木さんに。次のメジャーアクションの達成値+14。侵蝕4上昇。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+4した(侵蝕率:48->52)
緒環 伸:侵蝕上昇なしですね。失礼しました。
GM:OK!
住良木菫:ありがとー!
緒環 伸:軽く演出!
緒環 伸:少しだけ目を細め、集中。視界に幾本もの細い糸が浮かび上がる。
緒環 伸:それは事象を繋ぐ糸。糸を辿る。ワイバーンに最も届きやすいのは……。
緒環 伸:住良木菫、彼の力に頼るのが良いだろう。
緒環 伸:小さく指を動かし、"運命"の糸を操る。
緒環 伸:「住良木さん、よろしく頼みますよ」
緒環 伸:「動きやすく、調整しておいたんで!」
住良木菫:「うん。出番があるか分からないけど。」
住良木菫:「二人とも強そうだから。」
ワイバーン:ワイバーンの手番。
緒環 伸:「それもそうだな。回ってこなきゃその時はその時だ」
ワイバーン:《コンセントレイト:ハヌマーン》《振動球》。
ワイバーン:choice[陶,住良木,緒環,布留部]
DoubleCross : (CHOICE[陶,住良木,緒環,布留部]) → 布留部

ワイバーン:choice[陶,住良木,緒環]
DoubleCross : (CHOICE[陶,住良木,緒環]) → 緒環

ワイバーン:2人に攻撃!
布留部 群青:ドッジやっても仕方ないのでガード!
ワイバーン:7dx7+12 #1
DoubleCross : (7R10+12[7]) → 10[2,2,3,5,6,8,10]+10[4,9]+10[9]+5[5]+12 → 47

ワイバーン:7dx7+12 #2
DoubleCross : (7R10+12[7]) → 10[4,5,7,7,7,10,10]+10[3,4,4,5,8]+1[1]+12 → 33

陶 妙算:殺意高っ
緒環 伸:ひええ ドッジするしかない
緒環 伸:1dx+1=>33
DoubleCross : (1R10+1[10]>=33) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

緒環 伸:ぜんぜんだめ
GM:5d10+12 布留部くんへ、装甲無視
DoubleCross : (5D10+12) → 20[2,2,7,8,1]+12 → 32

GM:4d10+12 緒環さんへ、装甲無視
DoubleCross : (4D10+12) → 16[9,1,2,4]+12 → 28

布留部 群青:死!リザレクト!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+9(1D10->9)(侵蝕率:46->55)した
緒環 伸:ぬう、リザレクト!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:48->53)
緒環 伸:HP5で復活します
ワイバーン:2体の羽ばたきが、衝撃波として2人を打ち据えた。
緒環 伸:「ぐ、は」吹き飛ばされることまでは耐えるものの、その場にがくりと膝をつく。
緒環 伸:顔はどうにか下げずにいる。まだ、糸の観測を続けている。
布留部 群青:ミシ、ミシ、という音が身体から響き、弾き飛ばされる
GM:次は行動値6組!好きな方から!
布留部 群青:砕けた骨を再生しつつ、立ち上がる
陶 妙算:布留部くん殴られた流れでそのままいきますか?
布留部 群青:じゃあいきましょうか!
陶 妙算:いっちゃえ!
布留部 群青:じゃあ私の手番で!
布留部 群青:マイナーでコンボ『射撃形態』《骨の銃》《死招きの爪》
布留部 群青:メジャーで『探知射撃』《C:オルクス》《ディストーション》対象はワイバーン1!
布留部 群青:何もなければ判定いきます!
GM:どうぞ!
布留部 群青:8dx8+9
DoubleCross : (8R10+9[8]) → 10[1,3,3,3,5,7,8,10]+10[5,10]+10[8]+10[9]+10[9]+10[8]+2[2]+9 → 71

布留部 群青:!?
布留部 群青:なんだお前
GM:……?
ワイバーン:《イベイジョン》で命中です……ダメージを!
布留部 群青:8d10+1d10+25+15
DoubleCross : (8D10+1D10+25+15) → 45[4,2,8,8,3,6,7,7]+1[1]+25+15 → 86

布留部 群青:諸々有効です
GM:2体殺せる威力だよ!!!
GM:ワイバーン1は吹き飛ぶ!
布留部 群青:では演出!
布留部 群青:パキ、パキと、身体を再生していた骨の鳴る音が次第に大きくなり
布留部 群青:バキバキバキバキ
布留部 群青:右腕の肉を巻き込みながら、半身に巨大な弩を形成する
布留部 群青:首の根本辺りから突き出た脊柱を左手で引きずり出し
布留部 群青:螺旋状の矢と化したそれを番え、飛行する生命体に向け、放つ
布留部 群青:風切り音とほぼ同時
布留部 群青:ワイバーンの身体に大きな風穴を開ける
ワイバーン:「GR……!」飛竜の一体が、制御を失い墜落した。
布留部 群青:「はは、仕返しだ。」
陶[6] 住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]

      5m

   ワイバーン2[8]
GM:次は陶くんの手番。
陶 妙算:マイナーで5M移動、接敵!
陶 妙算:メジャーでワイバーンを殴ります。
陶 妙算:3dx+44
DoubleCross : (3R10+44[10]) → 8[4,5,8]+44 → 52

陶 妙算:えい
陶 妙算:当たれ!!
GM:固定値何……何?
ワイバーン:《イベイジョン》で命中!
陶 妙算:ダメージ
陶 妙算:6d10+15+15
DoubleCross : (6D10+15+15) → 27[4,3,3,9,5,3]+15+15 → 57

陶 妙算:やあっ
GM:とんでもねえ威力だなこいつら……!
ワイバーン:当然落ちます!
陶 妙算:シャブの力じゃいっ!!
陶 妙算:では演出
陶 妙算:《すう》
陶 妙算:と深く息を吸い、伯耆安綱を大上段に振り上げる
陶 妙算:大きく高く、青い大海から青い大空へ羽搏くように。
陶 妙算:一刀流、高上五点の一つ、〈金翅鳥王剣〉。
ワイバーン:それを隙と見たのか、残る一体の飛竜は、
ワイバーン:そこへ向けて急降下。喉笛を食い破らんと迫る。
陶 妙算:その動きを存分に見極める。
陶 妙算:視線、翼の向き、爪の姿勢
陶 妙算:飛竜の全てを見通したかのように
陶 妙算:「やあっ」
陶 妙算:一刀をもって垂天の雲の如く斬り下ろす。
陶 妙算:一瞬の交差の後、ワイバーンはそのまま地に伏せる。
陶 妙算:「降りてきてくれよかった…!」
GM:もはやその場に、飛竜の姿はない。
GM:戦闘終了です。
住良木菫:「お疲れ様。」
陶 妙算:伯耆安綱を鞘に収める。
緒環 伸:「おっと、ほんとにここで終わっちゃったよ」
陶 妙算:「お二人の支援のおかげです。」
緒環 伸:伸びをする。
緒環 伸:「副支部長もなんか、その辺で探したら小銭でも見つかるかもしんないですよ」
布留部 群青:右半身を人間体へと戻す。所々裂けているが、いずれつながるだろう
陶 妙算:「傷は、大丈夫ですか?」
陶 妙算:緒環さんと布留部さんを心配そうに見る
緒環 伸:「まあ、僕の方はどうにかね。そっちの彼は?」
布留部 群青:「心配ありがとう。大丈夫だ」
緒環 伸:「布留部くんだっけ」
布留部 群青:両手を広げて体を見せる
布留部 群青:そこに血は滲みもしておらず、ただ、層のように重なった白い骨が蠢いている
布留部 群青:「なんでしょうか」
陶 妙算:「傷を心配してくださってるんですよ」
陶 妙算:「そうですよ、ね?」
陶 妙算:ちょっと不安げ
緒環 伸:「そうそうー」
緒環 伸:「まあ、なんか大丈夫と言っていいのか僕にゃよくわかんないけど」骨をじっと見る。
住良木菫:布留部の肩に白衣を掛ける。
住良木菫:「支部に行こうか。」
布留部 群青:「正直、俺も自分の身体を自分で見たことはないので…おっと、ありがとうございます」
陶 妙算:「はい、こちらの件の報告と」
陶 妙算:「別件で、もう一つ住良木副支部長にご報告したいこともあるんです。」
陶 妙算:「お時間の方、よろしいでしょうか?」
住良木菫:「……?」
緒環 伸:「? 背中ならともかく……」と、目の様子に気づく。「ああ、なるほど」
住良木菫:「うん。聞くよ。」
住良木菫:「お茶でも淹れて、あったまってから話そうか。」
住良木菫:「寒いからね。……でも腐敗の進行が遅いのはいいことだ。」ワイバーンの死体を一瞥し、支部に連絡を取る。
布留部 群青:「(…報告か、さぁて…話すべきか伏せるべきか…)」肩にかけた白衣が落ちぬように押さえ、UGNの者たちに付いていく
住良木菫:数台の黒塗りのバンがやってきて、そこから降りた除染服姿の支部員がワイバーンの死体を瞬く間に回収する。
住良木菫:周囲の清掃と調査を行う支部員たちを背後に、
住良木菫:「第4支部へようこそ。」
住良木菫:3人に振り返って告げる。

GM:シーン終了です。
GM:ロイスについてですが、PC間ロイスの取得をお願いします。
GM:今回は変則的ですが、
GM:陶⇔緒環、住良木⇔布留部で取得をお願いします。
陶 妙算:うぇい!
GM:他ロイスの取得及び、購入も可能です。
住良木菫:はい!
陶 妙算:上官/緒環 伸/敬意○/不安
陶 妙算:ボデマ
陶 妙算:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 1[1] → 1 → ファンブル

緒環 伸:陶くんに○好意/不安で取得します
住良木菫:では布留部群青/〇共感/不安/ロイス
陶 妙算:よかった。攻撃こなくて
布留部 群青:UGN 住良木菫:〇ロマンチスト/猜疑心 で!
住良木菫:これでロイスを取って何か欲しいものはあるかい!
緒環 伸:とりあえず応急手当キットを買わないと
陶 妙算:そういえば
陶 妙算:導きの華で住良木さんの購入達成値って上がるんでしたっけ?
緒環 伸:購入はだめなんですよね
陶 妙算:りかいー
住良木菫:購入はダメですね
布留部 群青:まずは強化ビジネススーツを買います
住良木菫:布留部くんに盾か武器を買おう
布留部 群青:能力訓練:社会使って達成値+1!
布留部 群青:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 10[2,3,3,3,5,5,5,10]+9[9]+4 → 23

布留部 群青:購入して装備!以上!
陶 妙算:社会怖い
緒環 伸:いや防具……?
緒環 伸:アルティメイド服にしましょう
緒環 伸:5dx+3=>20
DoubleCross : (5R10+3[10]>=20) → 7[2,3,5,5,7]+3 → 10 → 失敗

緒環 伸:うーーん、さすがに諦めよう
緒環 伸:以上!
住良木菫:じゃあアルティメイド服!
住良木菫:5dx+1>=20
DoubleCross : (5R10+1[10]>=20) → 10[1,2,3,8,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

住良木菫:くうー!ここは諦める!失敗で以上!
陶 妙算:以上!

【ミドルフェイズ2】

GM:全員登場を推奨します。
陶 妙算:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 3[3]+59 → 62

住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:47->56)
陶 妙算:いえいいえい!!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:53->57)
住良木菫:ヒー!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+1(1D10->1)(侵蝕率:55->56)した
布留部 群青:極端だなお前!!
緒環 伸:結果横並び

GM:【UGN第4支部】
GM:あなた達は現在、戦闘の疲れを休めるため、支部へと滞在している。
GM:それだけが目的ではないものも、いるだろうが。
GM:支部に着くと、一人の少女が駆けつけてくる。
夢野真守:「私も……あれ」
夢野真守:「お帰り!?もしかしてもう終わっちゃった?」
陶 妙算:「ちゃんと休んでなきゃだめだよ?」
陶 妙算:「夢野さんはさっき大活躍したばっかりなんだから」
夢野真守:「大丈夫!平気!」
陶 妙算:「すごすぎる…」
安代旭音:「そんな訳がないだろう」後ろから夢野真守の肩を引っ張る。
陶 妙算:「緒環さん、こちらがさっき話した『FHの施設を単独で壊滅させて帰還してきたイリーガル』の夢野さんです。」
住良木菫:「元気だねえ。」
夢野真守:「うわ見つかった!」
住良木菫:にこにこと三人の様子を見守っている。
緒環 伸:「おお、実在したとは」
布留部 群青:「(単独で壊滅…?)」
陶 妙算:「都市伝説扱いされてた。」
夢野真守:「な、なんか話が大きくなってない!?」
安代旭音:「住良木氏、帰ってきたなら君からもなんとか言ってくれ」
緒環 伸:「いやいやお話はかねがね。すごいねえ、若い子は元気で羨ましいよ」十分若く見える顔で言う。
安代旭音:「このイリーガル、侵蝕状況を無視してすぐにでも出る気満々だったぞ」
住良木菫:「それはいけないね。」
住良木菫:手慣れた手つきで茶を淹れる。ソーサーに乗せたカップを全員の前に並べていく。
夢野真守:「いやでも!その間に苦しむ人がいるかもしれないじゃないですか」
夢野真守:「だったら、休んでなんか居られないですよね……今回は必要なかったけど……」
住良木菫:「侵蝕が上がり切ったら君が人を苦しめることになる。」
緒環 伸:「どうもどうも。いただきます」カップから一口。
布留部 群青:「ああ、どうも」口につける前に軽く匂いを嗅ぐ。“きれい”とはまた違うが、いい匂いだ。
陶 妙算:「住良木支部長、もう少し優しく…」
住良木菫:「何故体力が人よりも多いオーヴァードの僕たちにも休息が必要か。」
夢野真守:「大丈夫です!自分の体は自分でちゃんとわかって……」カップを取って。
夢野真守:「熱っつ」
住良木菫:「それは僕たちが人を傷つけ苦しめるのを防ぐためでもあるんだよ。」
夢野真守:「わかってますから。それに、もし大変なことになったら」ふう、とカップを吹きながら。
夢野真守:「なるべく一般人から離れて、UGNの人たちに殺してもらえばいいんですよね」
安代旭音:「……この支部では、イリーガルにそういう教育方針を?」
陶 妙算:「………」
住良木菫:「いや?」
布留部 群青:「あはは」思わず笑う
緒環 伸:「……」かちゃ、とカップを置く。
陶 妙算:悲しみをたたえた目で夢野さんをみる
住良木菫:「そもそもジャームにさせないように教育してるはずだけど。」
緒環 伸:「今君は紅茶が熱かったみたいだけどね」
安代旭音:「ならいいが……危険な思想だぞ、彼女」
緒環 伸:「ぬるま湯から少しずつ温度を上げていったら、なかなか熱いって気づけないってのは知ってるかな」
緒環 伸:夢野さんに、軽い調子で。
夢野真守:「えっそうなんですか?同じ温度なのに?」
緒環 伸:「なんかそういうのをどっかで聞いた気がした」あやふやなことを言いながら。
緒環 伸:「今の君、そういう感じだね。茹だるのは好きかな?」
夢野真守:「どっか!どこだろう」
夢野真守:「お風呂は好きですねー。ついつい長く入っちゃいます」
夢野真守:「でも大丈夫ですよ!のぼせたことないです!」
緒環 伸:「どこでもいいんだけどさ、まあ、君がゆで卵になったら、食っちまう方も悲しいわけ」
緒環 伸:「あんまりそういうことを大声で言わないことだ」もう一度紅茶をすする。
布留部 群青:「いいね、彼女。その辺りのガラクタよりもよっぽど兵器的だ」
夢野真守:「そういうものなんですねえ」紅茶を飲む。
夢野真守:「わ、美味し……」
陶 妙算:「ところで、夢野さん」
陶 妙算:「はーちゃんさんの具合はどうですか?」
夢野真守:「うん。何、陶くん」
夢野真守:「あ、そうだ!」
陶 妙算:施設の件を聞くにしても、まずは彼女の興味のあることから聞いていくのがいいだろうという判断
夢野真守:「あのね、あのね!」
陶 妙算:「はい、ちゃんと聞いてますから。ゆっくり話してください。」
夢野真守:「意識が戻ったんだよ~!来て!」手を引いて走り始める。
夢野真守:「こっちこっちこっち!」
陶 妙算:「わ、待って待って…!」
夢野真守:「みんなも来て~!」
緒環 伸:「いっそがしい子だな……僕の言ったことわかってんのかね」苦笑。
陶 妙算:「まずは、ここにいる人たちにもわかるように説明しよ?」
夢野真守:「はーちゃんは捕まってた私のお友だち!」
夢野真守:「怪我してて、寝てて、今起きたの!」
布留部 群青:「丁寧な説明だなぁ」笑いながら立ち上がる
陶 妙算:「FHの施設にこの子の友達が捕まってるのを見つけて、単身で取り戻してきたらしいんです。」
安代旭音:「単身」
緒環 伸:「はー、じゃあまあ良かったじゃない」自分とはあまり関係ない件だなと思っている。
安代旭音:「……住良木氏と気が合うのでは?」
住良木菫:「………?」
緒環 伸:「え、副支部長もそういう方向だったんすか」
住良木菫:首を傾げる
陶 妙算:「まさか、住良木副支部長はちょうちょをおっかけてどこかの施設に紛れ込んだりしませんよね」
住良木菫:「僕は腕っぷしは強くないし、この前行ったのも付き添いだったよ。」苦笑する
緒環 伸:「おっかねえな、オーヴァード。そりゃ神様にもなるよ……」
布留部 群青:「…(腕っぷし“は”か)」
住良木菫:「で、安代さん。“はーちゃん”のバイタルは安定してるのかな。もう話せる状態?」
夢野真守:「うん!あ、はい!起きちゃダメだけど、喋るのはいいって!」
夢野真守:「だから行きましょうよ~!」
夢野真守:「はーちゃんも色んな人とお話したいはずです!」
陶 妙算:「お話させてもらってもよろしいですか?」
住良木菫:「うん。許可が下りてるなら行こうか。」
布留部 群青:「そう言われちゃ、行かない訳にはいかないな」
陶 妙算:「先程副支部長に報告したいと言った件もそれなんです」
住良木菫:「分かった。じゃあ道すがら話そうか。」
陶 妙算:「よろしくおねがいします」
緒環 伸:「……それ、僕は特に関係ないよな……?」と思うも、全員が行く様子なのでなんとなくついていく。

GM:【支部内 病室】
陶 妙算:「はーちゃんさんって、どんな友達なの?」
夢野真守:「はーちゃんはね」
GM:一人の女性が、ベッドに寝かされていた。
夢野真守:「こないだ偶然会って、話し友だちになったの……あっはーちゃん!」
夢野真守:「やっほー!いっぱい連れてきたよ!」
陶 妙算:「社交性が高い」
GM:はーちゃんと呼ばれた女性は顔を上げて、夢野真守を認めて微笑む。
GM:その顔に、緒環伸は見覚えがある。
緒環 伸:「……!?」慌てて最後列から前に出て、顔を確かめる。
羽見姫:「ああ……真守。ありがとう」
羽見姫:「真守はお友だちが多いね」
緒環 伸:「は」
緒環 伸:「羽見姫さん!?」
布留部 群青:「おや、共通の知り合い?」
羽見姫:「ん」そちらを見て。「あ」
羽見姫:「緒環くんじゃないか」
住良木菫:「おや、知り合いだったのかな」
緒環 伸:「無事で……ああ、いや」FHの施設、と怪我をしていたことを思い出す。
夢野真守:「はーちゃんもお友だち多いじゃん!」
夢野真守:「私しか居ないと思ってた」
羽見姫:「真守、たまに失礼なこと言うよね」
緒環 伸:「……任務で繋がっててね。居なくなったからずいぶん探した」
陶 妙算:「ああ、なるほど。羽見姫で、はーちゃん」
羽見姫:「私だって友達くらいいるさ……ちょっとだけだけど」
緒環 伸:「……まあ、生きてりゃ無事だ。良かったですよ、本当に」ほっとした顔をする。
羽見姫:「まあ、そうだね……真守のおかげだ」
緒環 伸:「……そう、そうか」
夢野真守:「えへへ……」
夢野真守:「まあ友達を助けるのは当然ですから?」
緒環 伸:夢野さんに向き直って。「……ありがとうな」
夢野真守:「うわ、改めて言われるとなんか照れるな~!」
陶 妙算:「でも、嬉しいでしょ?」
夢野真守:「うん。えへへ……」
陶 妙算:「夢野さんが頑張ったなら、ちゃんと褒めてもらいたいって僕も思うよ」
陶 妙算:「だから、ちゃんと帰ってきてほしい。とも思うんだ。」
夢野真守:「陶くん……」
夢野真守:「大丈夫だよ~。もう十分承知しましたってば」
陶 妙算:「うん、夢野さんは偉いね。」
陶 妙算:子供をなだめるように、夢野さんの頭を撫でる
夢野真守:「うわっ……ちょっと!?」
夢野真守:「これはハズいってば……!?」
陶 妙算:「ああ、ごめん。」
陶 妙算:ゆっくりと手を引く
陶 妙算:「僕はこうしてもらえると嬉しいから。つい同じようにしちゃった。」
夢野真守:「同年代はハズいよ~~~」
布留部 群青:「それで」
布留部 群青:「君はなんでまた攫われたりしたのかな」はーちゃんに
緒環 伸:「ああ、そうだ。話せそうならそこんところを聞きたいね」羽見姫さんに。
羽見姫:「さあ……どうだろうね」2人に答えるように。
羽見姫:「色々いじられたよ。長く生きてれば、それだけ丈夫だろうと思われたのかもね」
布留部 群青:「長く、というのは」
緒環 伸:「……」
羽見姫:「ああ。私は長くてね」
布留部 群青:この女性から老人の気配はしない。それどころか、人とかけ離れた何かを感じる
羽見姫:「君たちよりずっと上なんだ」
夢野真守:「はーちゃんは神様なんだって」
住良木菫:「レネゲイドビーイングか。」
緒環 伸:「お賽銭は五十五円きりだけどな」あえて軽い口調で。
夢野真守:「私神様ともお友だち!すごくない?」
布留部 群青:「…ああ、そういう…女性に年齢を聞くのは失礼だったかな。不覚だ」
夢野真守:「5円は私だよ!」
緒環 伸:「意外な信心深さ」
緒環 伸:「古代種、と聞いてるね」住良木さんに。
羽見姫:「ああ、君たちはそうも呼ぶみたいだね。正確な年齢は、覚えていないけど」
住良木菫:「………古代種。医療班が戸惑っていたのはそういうわけか。」
羽見姫:「ああ。それは悪いことをしたな」
羽見姫:「寝ていたみたいだからね。起きていれば説明をしたんだけど」
夢野真守:「私が神様って言っても取り合ってくれなかった!」
陶 妙算:「頭の固いお役所でごめんね」
布留部 群青:「君は正直過ぎるんだよ」
夢野真守:「嘘つけばよかったってことですか?」
陶 妙算:「答えだけを言うんじゃなくて」
陶 妙算:「ちゃんと理由や事情まで説明したほうがいいってことかな?」
夢野真守:「ああ……どうもそういうの、苦手なんだよね~」
陶 妙算:「この人は、こういう場所にいて、こうやって私と友達となった、神様なんです。って。」
布留部 群青:「そういうこと」
夢野真守:「居た場所と友だちになった理由!」
陶 妙算:「5w1hとか、意識するといいらしいよ?」
緒環 伸:「陶くんは本当にちゃんとしてるよな……」
夢野真守:「居た場所は池!」
緒環 伸:「ああ、蔵ヶ池な」あそこも破壊されてしまった。
夢野真守:「友だちになったのは、私が友だちになりたいと思ったから!」
陶 妙算:「うん、一緒に勉強しようね。」
住良木菫:「状況を纏めると、」
住良木菫:「蔵ヶ池に住んでいた古代種のレネゲイドビーイングを、FHが何らかの目的で攫って研究した。」
住良木菫:「それを夢野さんが救い出して第4支部へ連れてきた。」
夢野真守:「はい!救い出しました!」
陶 妙算:「すいません、副支部長。一つ訂正を。」
住良木菫:「うん。どうぞ。」
陶 妙算:「FHの施設、というのは僕の先入観でした。」
陶 妙算:「夢野さんは施設と言っただけで、それがどこに所属しているかまで確認していません。」
夢野真守:「そうだ。そうだね」
夢野真守:「俺たちはファルスハーツだぞー!とか言ってなかったです!」
住良木菫:「うん、でもFHの確率は高いと思う。」
住良木菫:「こっちもFHの研究施設を追っていてね。」
住良木菫:安代を見る
安代旭音:部屋の隅で、腕組みしている。
住良木菫:「君はあの施設に研究対象が残っていないって言ったね?」
安代旭音:「ああ。研究対象は別の何処かに存在する」
陶 妙算:「それが、羽見姫様だった、ということですか?」
住良木菫:頷く
住良木菫:「これはこちらで押収したデータを解析すれば分かるはずだ。」
緒環 伸:「繋がっちゃったんなら、楽でいいけどね」
布留部 群青:「取り返して一件落着、で終わればなぁ」
陶 妙算:「FHにせよ、そうじゃないせよ。」
陶 妙算:「彼女が重要な存在というのであれば、奪還を狙ってくる可能性もあります。」
住良木菫:「うん。だから今注力すべきは真相の調査と彼女の護衛だね。」
陶 妙算:「いえ、緒環さんの話では彼女は元々UGNの監視対象ではあった。」
陶 妙算:「それを知った上で彼女を誘拐したとというのなら、その組織はUGNと争うことを躊躇していない、と考えていいのでは」
陶 妙算:住良木さんの言葉に頷きながら、自分の考えを整理するように言葉を並べる
緒環 伸:ベッドに寝たままの羽見姫さんを見る。
緒環 伸:「どのみち、僕ぁもう一度姫さんを攫われるわけにはいかないんでね」
夢野真守:「大丈夫です!誰が襲ってきても」
夢野真守:「私がはーちゃんを守ります!」
緒環 伸:「うちの子らに悲しい顔されんの、叱られるより効くんだよ」
陶 妙算:「じゃあ、その夢野さんを僕が守れば盤石だね?」
羽見姫:「真守のそれは嬉しいけど」
緒環 伸:「頼もしい限りだ」
羽見姫:「無理はしないでほしいなあ」
夢野真守:「うっ……はーい」
布留部 群青:「(…“既に目的は果たされている”という線もあるが)」
陶 妙算:「うん、やっぱり夢野さんはえらいね。」
布留部 群青:「(まぁ何にせよ、その目的がはっきりしない事にはどうしようもないか…)」
住良木菫:「安代さん。指示を。」
住良木菫:「こちらからの提案はこれくらいだ。」
安代旭音:「調査の継続と、周囲警戒」
安代旭音:「歯がゆいが、それくらいしかないだろう。今の状況では」
住良木菫:「うん。じゃあ支部の情報室を貸すよ。」
陶 妙算:発言の許可を求めるように手をあげます
住良木菫:「何かな、陶君。」
陶 妙算:「任務の任命権に口をだすのは僭越だとわかっているのですが。」
陶 妙算:「夢野さんもこちらで一緒に保護をしていただいてもよろしいですか?」
陶 妙算:「施設を単身で遅い、調査対象を連れ出した彼女はその人達に狙われてもおかしくないのと思うので。」
陶 妙算:勿論、みんなそのつもりなのだろうが。ちゃんと夢野さんにもちゃんと言い聞かせる形で命令をしてもらいたい。
住良木菫:「妥当な意見だ。夢野さんは君に任せよう。」
住良木菫:「緒環さんと布留部くんは羽見姫の護衛を。」
陶 妙算:「ありがとうございます」
布留部 群青:「はい」
陶 妙算:ほんのり血がのぼった薔薇の頬をかすかにほころばせながらいいます
緒環 伸:「了解ー」
住良木菫:「無論適宜交代するよ。情報要員も欲しいし、休息も必要だからね。」
陶 妙算:「はい、勿論無理はしません」
陶 妙算:ちゃんと夢野さんに聞こえるように
夢野真守:「こっちもしないってば!?」
住良木菫:「異論がなければ行動開始と行こうかな?」
住良木菫:全員の顔を見渡した後、安代の顔を見る。
安代旭音:「ああ。外からの人間にとやかく言われるのは愉快なものではないだろう」
安代旭音:「君たちの思うようにやってくれ。私は、私の前に立つ者以外には寛容でありたい」
陶 妙算:「至らぬ点も多々あると思いますが、宜しくおねがいします。」
布留部 群青:「親切だ。きっと見た目も麗しいんだろうなぁ」
陶 妙算:ぺこり、と頭を下げます。
緒環 伸:「ま、よろしくお願いしますよ」
住良木菫:「うん。よろしく。」
緒環 伸:軽い口調で……だが、羽見姫を視界に入れながら。
夢野真守:「よろしくお願いします!」
布留部 群青:軽口を叩いて、手をひらひらと動かした

GM:シーン終了。購入とロイスが出来ます
陶 妙算:ロイス保留!
陶 妙算:ボデマ!
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 3[1,3] → 3

陶 妙算:クソザコ!
布留部 群青:私もロイス一旦保留で
布留部 群青:なんか欲しいもんありますかい!!
緒環 伸:とりあえずは応急手当キットにしよう……!
住良木菫:じゃあこっちも強化ビジネススーツ欲しい!
布留部 群青:了解!
緒環 伸:5dx+3=>8
DoubleCross : (5R10+3[10]>=8) → 10[5,6,8,10,10]+7[2,7]+3 → 20 → 成功

緒環 伸:なんで回るんだよ!!!
住良木菫:すごい高級な応急キットだ
布留部 群青:能力訓練:社会使って達成値+1!
布留部 群青:8dx+6
DoubleCross : (8R10+6[10]) → 8[1,2,5,5,6,6,6,8]+6 → 14

布留部 群青:財産5使って購入します
GM:社会ちからども……
緒環 伸:今使用します。
緒環 伸:2d10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 7[3,4]+5 → 12

緒環 伸:ぬぬぬ、まあいいや。以上!
布留部 群青:強化ビジネススーツを住良木さんにあげる!
住良木菫:ありがとー!
住良木菫:こっちは何買おうかな~
住良木菫:応急手当にしよう
住良木菫:5dx+1>=8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 10[6,6,6,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

住良木菫:余裕!一個持っておきます
住良木菫:おっと、ビジネススーツの補正忘れてました。装備して次回から補正します
住良木菫:ロイス保留で以上!
緒環 伸:あっロイス、こっちも保留かな……! 以上です!

【ミドルフェイズ3】

GM:次のシーン。
GM:情報解析を進めていくシーンとなります。
GM:登場する方はどうぞ。
陶 妙算:できらぁっ!
住良木菫:登場!
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:56->61)
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+8(1D10->8)(侵蝕率:56->64)した
緒環 伸:しまっす
陶 妙算:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 7[7]+62 → 69

緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:57->62)
住良木菫:侵蝕が落ち着いてきた
緒環 伸:そこそこ
GM:本セッションはプライズポイント制で進行します。
GM:メイン判定は
GM:〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉でプライズポイント7点が必要です
GM:7点を満たすとトリガーシーンが発生し
GM:クライマックスへと移行します。
GM:これはプライズポイント制なので、最大達成値のみをチェックしますが
GM:手番を使って、メイン判定以外の判定も可能です。
陶 妙算:どんなことができるっていうんだっ
■サブ判定
“ベル・ザ・キャット”夢野真守〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉 必要P:2
“モクシュラ”安代旭音〈情報:UGN〉 必要P:3
羽見姫〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉 必要P:3
GM:こうです。
GM:お好きなものを選んでね
GM:サブを開けきりたければ
GM:メインの手を一時止めることも必要になるでしょう。
布留部 群青:ではメイン判定を情報:UGNで振ります!コネ使ってダイス+2!
布留部 群青:11dx+2
DoubleCross : (11R10+2[10]) → 8[1,1,2,3,4,5,5,7,7,7,8]+2 → 10

布留部 群青:ダメじゃねぇか!!
住良木菫:OH……
陶 妙算:オッケーオッケー2はいった!!
GM:とはいえ2点は入るぞ!
緒環 伸:2点入れば上出来では!
住良木菫:こちらは安代さんの情報をやってみましょう
陶 妙算:おねしゃす!
住良木菫:情報:UGN、情報収集チームも使って判定します。
住良木菫:6dx+3>=9
DoubleCross : (6R10+3[10]>=9) → 10[1,1,5,6,9,10]+5[5]+3 → 18 → 成功

住良木菫:財産2突っ込む!
GM:では一発で開く!
布留部 群青:お強い
陶 妙算:社会ー
住良木菫:情報収集チームは残り2回、財産は6→4
緒環 伸:おおー
陶 妙算:では、“ベル・ザ・キャット”夢野真守〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉 必要P:2
陶 妙算:コネUGN幹部を使って
陶 妙算:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 9[1,3,9,9]+4 → 13

陶 妙算:よっし。こわ。
緒環 伸:では羽見姫について。〈情報:噂話〉。コネと固定値ないんだよな……。
緒環 伸:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 7[1,3,3,3,6,7] → 7 → 失敗

緒環 伸:財産点3入れて10にします。
緒環 伸:でもまだ1ポイント残ってるのか。まあ次で!
GM:OK!順調ですね。
GM:メインは2点。イベントはなし。
GM:サブは開く情報があるので開示します。
陶 妙算:いえいいえい
住良木菫:ごーごー
“ベル・ザ・キャット”夢野真守
1.
UGNイリーガルの少女。高校1年生。
物怖じしない社交性を持ち、好奇心と行動力に溢れている。
思想に能力強度が伴ってしまったための産物ではある。猫の首に鈴を付けに行ける女。

2.
単体戦力として成立するだけの、強力な魔眼能力者であり、攻防一体のスペックを持つ。
“モクシュラ”安代旭音
2.
怜悧な印象を抱かせる20代前半の女性。
UGN本部の対“アーティファクト”部隊“シャッターストーム”に所属するエージェントであり、
異常なレネゲイド反応を感知し、その破壊のため、痕跡を辿りFHの研究所を強襲した。
大N市には最小限の干渉に留めるため、単独派遣をされている。

3.
“アーティファクト”の確保ではなく破壊を第一目標にする部隊目標に忠実。
機械腕による破砕能力者であるが、単機戦闘においても対応可能であり、
その強大な腕は防御をも両立する柔軟性を兼ね備える。
羽見姫
1.
市内の蔵ヶ池を住処とする、女性の姿をした謎の存在。
昔からそこに住んでいるといい、古代種と目される。
古い伝承にもわずかながら記録があるようで、幾分かの真実味はある。
人体構造的には人間に非常に近いようではあるが……
GM:情報は以上!

GM:【第4支部】
GM:あなた達は護衛と、さらなる調査のために、支部にて準備を進めている。
GM:襲撃はない。
GM:襲撃するだけの戦力がないのか、その必要がないのか。
GM:少なくとも、情報をすり合わせるだけの時間は与えられている。
夢野真守:「ZZZ……」
夢野真守:机に突っ伏して完全に寝ている。
陶 妙算:「こうして寝てるときは」
陶 妙算:「普通の女の子なんだけどなあ。」
住良木菫:護衛の交代と情報の共有のため、4人は羽見姫の病室に集まっている。
布留部 群青:「肝が太いというかなんというか…」聞こえてくる寝息に苦笑いを浮かべる
住良木菫:読み終わった報告書を机の上に置く。
緒環 伸:「こういう状況で寝られるってのは、普通なのかね……」
住良木菫:“モクシュラ”安代旭音が、FHの研究施設を破壊した記録だ。
住良木菫:残ったのはスクラップと瓦礫だけ。
住良木菫:後処理も速やかに行われた、とのこと。
緒環 伸:「まあ、休んで回復してくれるなら何よりだね。夢野ちゃんも姫さんも」
布留部 群青:「これが、さっき言ってたやつですか?住良木さん」書類を示しながら
住良木菫:「ああ、いや。データの吸出しは終わってないんだけど。」
住良木菫:「破壊したFHの施設の事後報告だよ。」
布留部 群青:「出来れば、何が書いてあるのか教えていただけると助かります」
住良木菫:「そうだった、ごめんね。」
住良木菫:「僕は安代さんの付き添いでFHの研究施設に赴いてた。」
住良木菫:「目的は施設の破壊。詳しい理由は安代さんから説明してくれるだろう。」
住良木菫:「施設を制圧した後、僕は安代さんを残して地上に捕虜を送り出してたんだけど、」
住良木菫:「安代さんは解体業者が10日かけて行う仕事を数時間でやってのけたらしい。」
布留部 群青:「へぇ、それは凄い」
陶 妙算:「リスクアセスメントもなしに。」
緒環 伸:「ストロングスタイルだなあ……最近そういうの流行ってんの?」
安代旭音:「……」話に参加することもなく、部屋の隅で凭れて耳を傾けている。
住良木菫:「流石は本部のエージェント、だね。」安代に顔を向ける
安代旭音:「それが職務だというだけです。そのために、私はここに来ているので」
住良木菫:「異常なレネゲイド反応を感知したと言っていたけど、あれの出所は掴めたかな?」
安代旭音:「いや。追加報告は受けていません……恐らくですが」
安代旭音:「それ自体が常に反応を呈するものではないのでしょう」
安代旭音:「作成時か、発動時か……そういった兆候を捉えたと考えるほうが妥当だ」
住良木菫:「君の任務はまだ終わってなさそうだね。」
安代旭音:「ええ。得た資料と捕虜より情報を得るほうが、確実かと」
住良木菫:「うん。虫の毒も抜ける頃合いだろう。」
住良木菫:と話しながら次の資料を捲る
住良木菫:羽見姫の身体検査の結果。
住良木菫:「古代種のレネゲイドビーイングか。」
緒環 伸:「……ああ、姫さん?」
緒環 伸:「だいたい『よくわかりません』って書いてあるでしょ、それ」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:「人体構造的が限りなく人間に近いということだけど、」
住良木菫:「レネゲイドビーイングでなく古代種に感染したオーヴァードという可能性は?」
緒環 伸:「その可能性もある。ただ、記録に残ってるんだよね」
緒環 伸:「土地の神様、ってさ」
緒環 伸:「ああ、あと、飲み物の差し入れを断られたことがある」
住良木菫:「……神様かあ。」
布留部 群青:「(それは関係ないのでは…?)」
緒環 伸:「僕は普通に飲み食いするから、少なくとも僕とはちょっとばかりどこか違ってそうだ」
布留部 群青:「(ああ、そういう事か)」
緒環 伸:「……僕が、『古代種に感染したオーヴァード』だからね」
住良木菫:「なるほど。レネゲイドビーイングの中には食事によってエネルギーを補給するという習慣がない個体もいる。」
住良木菫:「うん。その謂れとかも手掛かりになるかもしれないね。」
緒環 伸:「なるといいねえ。見守ってりゃいいかと思ってたら、こんなことになっちゃって」
陶 妙算:「その記録だと」
緒環 伸:「わりとレアなんだぜ、僕が責任を感じてるってのは」
陶 妙算:「羽見姫様ってなんの神様なんですか?」
陶 妙算:「この国だと、色々居られますよね。鉄の神様とか、恋愛の神様とかも。」
布留部 群青:「“土地の神”ということなら、それなりに信仰があったりするんじゃない?」
緒環 伸:ちらりとベッドの羽見姫の様子を見る。
羽見姫:眠っているように見える。睡眠は必要なのだろうか。
緒環 伸:「……僕は聞いてないな。ずっと池にいるってことくらいしか」
緒環 伸:「2年でなんと五十五円の信仰を集めてたな。効率的ー」
布留部 群青:「?池から離れたりはしてないって事ですか?」
住良木菫:「100年前なら効率的だね。」
緒環 伸:「そうだね。少なくとも僕が観察してた時は、いつ行っても池のとこにいた」
安代旭音:「だが、今ここにいるということは、だ」
布留部 群青:「……ふーむ」
安代旭音:「離れられないわけではない」
緒環 伸:「ああ、それはそうだな」
布留部 群青:「…レネゲイドビーイングというのは、人間に対する憧れや執着が強い傾向にあります」
陶 妙算:「少なくとも、ここで話していた所感では、その池に執着している様子もありませんでしたしね。」
布留部 群青:「事実、彼女は神様というよりもどこか人間らしかった」
布留部 群青:「飲食を拒んだり、何年間もその場に留まるというのは、どこか違和感がある」
緒環 伸:「君、詳しいねえ」布留部くんを見る。
緒環 伸:「まあ、僕に聞かれても『よくわかりません』だ。もっと詳しいことを調べないとだな」
布留部 群青:「知人にそういう輩が多いもので」冗談めかして
陶 妙算:「そうなると、夢野さんからもちゃんと詳しく話を聞いたほうがいいですね。」
緒環 伸:「そ? 僕はさっき結構いいカード切ったんでね。なんかわかったら言ってほしいもんだ」古代種の件だ。
住良木菫:「じゃあ、起きたら君から聞いて見て欲しい。仲がいいようだしね。」
住良木菫:「他の人員は羽見姫の情報調査と捕虜への事情聴取を行う。」
陶 妙算:「僕だけだと脱線を抑えられない気がするので、誰かお一人ついていただけるとありがたいんですが。」
布留部 群青:「まあ、聞けば誰にでも教えてくれそうですけどねぇ」苦笑い
住良木菫:「緒環さんがいいかな。先ほど調査に行ってきてもらったばかりだし、」
住良木菫:「ここで彼女が起きるまでお茶でもして休憩するといいよ。」
緒環 伸:「休憩はありがたいねー。僕休憩大好き」
緒環 伸:「サポートくらいならするよ。オッケーオッケー」
住良木菫:「では、行動開始と休憩開始だ。」
住良木菫:残った紅茶を飲み干して、机から立ち上がる。

GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
緒環 伸:布留部くんに ○連帯感/不信感で取得します
布留部 群青:ロイスは保留で!
住良木菫:ロイス保留で
布留部 群青:購入なんかありますか!?
陶 妙算:ロイス保留
住良木菫:クリスタルシールド(欲張り)
布留部 群青:がってん!
陶 妙算:ボデマ!
住良木菫:あ、こちらはブルゲ狙ってみます
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[2,8] → 8

陶 妙算:残念、おわり
住良木菫:6dx+1>=20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 7[1,3,4,7,7,7]+1 → 8 → 失敗

住良木菫:ヒエー!失敗で以上!
布留部 群青:ではクリスタルシールド!能力訓練:社会使って達成値+1!
布留部 群青:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[2,3,5,6,7,8,9,10,10]+10[3,10]+10[10]+8[8]+4 → 42

緒環 伸:すご
布留部 群青:なんなんだよ
緒環 伸:そしたら自分もまずクリスタルシールドかな……
GM:すごい盾
布留部 群青:購入して住良木さんに渡します
緒環 伸:手配師使います。ダイス+3個。
緒環 伸:9dx+3=>25
DoubleCross : (9R10+3[10]>=25) → 9[3,3,3,3,3,5,6,9,9]+3 → 12 → 失敗

緒環 伸:うそー
住良木菫:ありがとう!装備!ガード値12!
緒環 伸:うーん、妖精はちょっともったいないか……おのれ……
GM:次のシーン。

【ミドルフェイズ4】

■メイン判定 2/7
〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉
■サブ判定
羽見姫〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉 必要P:2/3
GM:残判定はこんな感じ。
布留部 群青:では先ほどと同じくメイン判定をUGNで!コネ使って判定!
布留部 群青:11dx+2
DoubleCross : (11R10+2[10]) → 10[2,5,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[2,10]+9[9]+2 → 31

緒環 伸:すご
GM:登場してね!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:62->69)
陶 妙算:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 10[10]+69 → 79

布留部 群青:あっ忘れてた
陶 妙算:きゃいん
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+10(1D10->10)(侵蝕率:64->74)した
布留部 群青:うおお
陶 妙算:布留部さんがすごいことになってる!!!
緒環 伸:みんなー!
GM:重いシーンだ……
緒環 伸:引き続き羽見姫について〈情報:噂話〉で調べます。
緒環 伸:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[3,5,6,7,7,10]+10[10]+5[5] → 25 → 成功

緒環 伸:ここで回るなよ
陶 妙算:本気出してくるwwww
GM:みんなつっよ……
布留部 群青:強い!
緒環 伸:さっきその数字をー!!
住良木菫:出ます!でもやる事が残ってないかも!
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:61->70)
GM:メインが6/7になりサブが全開放。
GM:まずサブを開示します。
■羽見姫
3.
全身に解析不可能な遺物が多く埋め込まれ終えているように見受けられる。
それらの除去が生命に与える影響は不明瞭のため、対処は困難。
現状で異物がもたらす全ての効用は不明だが、一つの影響として、彼女自身が、
広い周波数でバイタルサインを発信し続けている。彼女の様子を、誰かが何処かで見ている。
■メイン
3.
FHと思しき勢力の襲撃は未だにない。その気配さえも。

※追加 “羽見姫”についてを全て抜いている場合
位置情報を把握しているにも関わらず、奪還の素振りがない。
最大の可能性は一つ。既にその必要がない。

5.
安代旭音と住良木菫が襲撃した拠点と、夢野真守が襲撃した拠点の間で、
物資の授受や人員の移動がされていることが確認された。
そこでは“テイア”と呼ばれる検体の研究を進めていたという。
おそらくは、羽見姫こそが、“テイア”である。
GM:情報は以上です

GM:【第4支部】
夢野真守:「あっ!」
夢野真守:「寝てた!?」
陶 妙算:「おはよう。」
夢野真守:「あっ陶くん!おはよ!」
夢野真守:「……」
夢野真守:「……寝顔見た?」
陶 妙算:「大丈夫、見られて恥ずかしいものじゃなかったから。」
陶 妙算:「可愛らしい寝顔だったよ。もうちょっと、見てたかったぐらい」
陶 妙算:瞬きする度に音がしそうな濃い睫毛に囲まれた目を夢野さんに向けながら言います
夢野真守:「ほっほんとに……?」唇の下を拭う「よだれは大丈夫だ」
夢野真守:「かわっ……!」
夢野真守:「えっ何急に!びっくりする!え?えっ?」
陶 妙算:「そういった方が、安心してくれるかなって思ったけど」
陶 妙算:「ダメだった?」
陶 妙算:清らかな白い肌に、ほんのり血がのぼった首筋をかすかにかたむけながら言葉を紡ぎます
夢野真守:「あっなんだそういう……はあ~~~」
夢野真守:「心臓に悪いよ~~~」
陶 妙算:「ん、ごめんね。」
陶 妙算:「心臓に悪いなら、これからは思っても言わないように我慢する。」
夢野真守:「えっあっ、いや、じゃあやっぱ言って!」
夢野真守:「かわいいって言われなくなるのヤダよ~!」
陶 妙算:「大丈夫?心臓止まらない?」
夢野真守:「頑張る!」
陶 妙算:艶やかな墨のような髪をふわりとゆらしながら笑う。
陶 妙算:「ん、そんなところも可愛らしくて好きだよ。」
夢野真守:「好……!」
夢野真守:「好???」
夢野真守:口をパクパクさせる。
陶 妙算:「とても好ましくて、愛らしい。といった気持ちで言ったんだけど。」
陶 妙算:距離感を掴むのが下手くそなのだ。
陶 妙算:「大丈夫?顔赤いよ?」
夢野真守:「あ、ああーはいはいはい!そういうやつね!陶くんはそういう事するのね!」
陶 妙算:白磁の陶器のようにつるりとした白い顔が、夢野さんに近づく。
夢野真守:「いやこれは何でもない!ちょっと二重の恥ずかしさがあるだけ!」
陶 妙算:夜空の星星を散りばめたような茶色の瞳に、夢野さんの姿が映る
夢野真守:「肌キレーだよね陶くん」ペタペタと触る。
陶 妙算:自分の肌に触れる夢野さんの手に、真珠色の肌の細く冷たい手が重なる。
陶 妙算:「昔いた場所の癖が抜けなくてね。ちゃんと手入れしないと落ちかないんだ。」
陶 妙算:上質なシルクのような手触りが夢野さんの手の甲に伝わります。
夢野真守:「それにしてもだよー……わーすっご」
夢野真守:しばらくペタペタとしていて。
陶 妙算:「こうやって嬉しそうに触れてくれる人がいるのは、僕も嬉しいしね。」
夢野真守:「はっ、いけないいけない!」
陶 妙算:やわらかな笑みを浮かべて
陶 妙算:「ちょっと、落ち着いた?」
夢野真守:「えっと、みんなってどうなった!?」
夢野真守:キョロキョロとあたりを見回す。「めっちゃ落ち着いた!」
陶 妙算:「よかった。」
陶 妙算:「今はみんなで姫様の護衛をしながら、情報を精査中。」
陶 妙算:「要するに、君が寝入ってから大した進展もない状況だよ。」
夢野真守:「そっか……よかった」
夢野真守:「じゃあもう完全に安心なのかな?」
陶 妙算:心底ほっとしているような顔を見て、ああ、この子はほんとに優しい子なんだ、と思う
陶 妙算:「それはまだわからない。」
陶 妙算:「まだ、敵が何なのかも、その目的も、はっきりしていない状態だからね。何を持って集結とするべきなのかの判断もできないんだ。」
陶 妙算:「だから、夢野さんのお話を聞かせてくれるかな。」
夢野真守:「私の話?」
陶 妙算:「君が街であった悪人をなんで悪いやつだとわかったのか、とか。」
陶 妙算:「君が姫様を助けた場所がどこなのか、とか。」
陶 妙算:「そこで、何か聞いたことがあれば、それも話してくれると、僕たちの判断材料が増えるかもしれない。」
夢野真守:「《ワーディング》貼って強盗してたから!」
陶 妙算:「それは悪いやつだね。」
夢野真守:「そこから追っかけて2つ目の信号右に曲がって本屋さんの前で曲がってずっと行って橋渡って手前のフェンス超えた先にあった工場!」
陶 妙算:「ちなみにそれはどこで起きたこと?」
夢野真守:「えっとね」スマホを取りだ
夢野真守:「あー壊したまんまじゃん!新しいの買わなきゃ」
夢野真守:「こういうのってUGNからお金出る……?」
陶 妙算:「任務で壊れたって言い張れば。なんとかなるかな?」
夢野真守:「任務だったってことになるかな?」
GM:勿論任務として発令されていた事実はない。
陶 妙算:「姫様を奪還するためにっていうことだったら、多分、なんとか…」
陶 妙算:「ちょっと規則を確認してみるね。その上で僕もできるだけ口添えします。」
夢野真守:「えっとね、まあとにかく、場所は覚えてるよ!」
夢野真守:「ありがと~~~!」
陶 妙算:「うん、それで、その場所って言うと」
陶 妙算:自分のスマホを取り出し、夢野さんに身を寄せ一緒に見る体制になる
陶 妙算:優しげな桃の香りが漂う
夢野真守:「ほわっ」
陶 妙算:「ん、見づらかった?」
陶 妙算:もうちょっと近づく。
陶 妙算:「僕と夢野さんが会ったのが、この辺りだよね。」
陶 妙算:白魚のような指先でスマホをタップしながら夢野さんに声をかけます
夢野真守:「近い近い近いって!」
陶 妙算:濡羽カラスのような黒髪から真珠色のうなじがのぞく
陶 妙算:「でも、これぐらいじゃないと一緒に見れないよ?」
夢野真守:「そうかもだけどさ~!」
夢野真守:「えっと、この辺!こっからこっちにばーっと行ってばーっと行って」
夢野真守:「ばばばっとやってばーっと逃げてばったり!」
陶 妙算:忙しく切り替わる画面を必死に目で追う
陶 妙算:「一大活劇だったんだね」
夢野真守:「それ程でもないよ~」
夢野真守:「あ、後はなんか言ってなかったかだっけ」
陶 妙算:「例えば、その施設で」
陶 妙算:「聞いた会話でなにか覚えてることはある?」
夢野真守:「えっと……」
陶 妙算:「些細なことでもいいんだ。」
夢野真守:「……「来るな」「効かねえ」「来るな」「化け物」「来るな」「痛え」「なんだこいつ」」
夢野真守:「……なんか言っててショック受けてきた」
陶 妙算:「こんなに可愛い女の子なのに、ひどい話だね。」
陶 妙算:「他には、なんかない?」
夢野真守:「ホントだよ……あ、そうだ、そうだ!あとね」
夢野真守:「「もう遅い」、って」
夢野真守:「あれ、何だったのかな」
陶 妙算:「………」
陶 妙算:その言葉を聞いて、一抹の不安がよぎる。
夢野真守:「でも大丈夫だよ、全然襲ってこないんでしょ?」
夢野真守:「居た人もね、全然強くなくて。いや、本当にね」
陶 妙算:「ふふ、それは何回も聞いたよ。」
夢野真守:「私と比べて、とかじゃなくてさ。今までの任務やった時の人たちに比べても、って感じ」
陶 妙算:「本当に、非戦闘員だけが集まってたのかもしれないね。」
夢野真守:「うん、ホントにそんな感じ。大事じゃなかったのかな」
陶 妙算:「そこらへんのことも、しっかり調べるよう上申してみる。ありがとね。」
夢野真守:「私にとってはーちゃんは大事な友だちなのに。失礼しちゃうよね」
夢野真守:「あ、でも警備が固かったら助けるの大変だったのかな」
陶 妙算:「かもしれないね。そうしたら助からなかったのかも」
陶 妙算:わざわざUGNの監視対象を攫ったのに、イリーガル単身で奪還できる程度の警備の薄さ
陶 妙算:そして、「もう遅い」という言葉
陶 妙算:嫌な予感だけが募っていく
夢野真守:「なにか分かったら、私にも教えてね」
夢野真守:「手伝うから!」
陶 妙算:「……」
陶 妙算:「うん、頼りにしてるよ。」
陶 妙算:「けど、住良木さんや、緒環さんが言った言葉も」
陶 妙算:「忘れちゃダメだよ。」
夢野真守:「はーい。分かってまーす」
陶 妙算:「君は姫様を大切に思ってるように、僕も君を大事に思ってるんだから。」
陶 妙算:「約束して」
夢野真守:「うん。帰る日常が大事なんだよね」
夢野真守:「大丈夫。みんなで一緒に、日常に戻ろう」
夢野真守:「約束するし、約束してもらう」
陶 妙算:「うん。」
陶 妙算:「君のそういう優しくて、強いところを。」
陶 妙算:「僕は本当に尊敬してるし、大好きだと思ってるんだ。」
陶 妙算:だから、いなくなったりなんてしてほしくない。

GM:支部のすぐ外、小さな池の縁。
GM:病院着のまま、一人の女性が腰掛けている。
羽見姫:じゃぶじゃぶと足を池に浸けて。
緒環 伸:そこにふらりと現れる。相変わらずスーツ姿で、どことなくにやけている。
布留部 群青:緒環から僅かに離れるように、その後ろに立っている
緒環 伸:「……やっぱり好きなのかな、池?」声を掛ける。
羽見姫:「どうにも合うみたいだ。水神だったのかな」
布留部 群青:「へぇ、神様なのに自分の由来は知らないんだね」
羽見姫:「まあ、私はただ、日がな生きてただけだからね」
羽見姫:「神様って呼ぶのは、君たちのほうだよ」
布留部 群青:「……ふむ」
緒環 伸:「そうみたいだね。記録も残ってたし」
緒環 伸:「まあでも、僕らは……僕は、あなたの本当のところを知りたいわけさ」
羽見姫:「……それは」
羽見姫:「“今”の?」
緒環 伸:「両方、ですかね」
布留部 群青:「そうだね…順を追って聞きましょうか」
布留部 群青:「まず、あなたはレネゲイドビーイングで間違いはない。そういう事でいいのかな」
羽見姫:「君たちはそう呼ぶね。私としては、何でもいいのだけど」
羽見姫:「人を真似た化生をそう呼ぶのなら、それに当たるんじゃないかな」
緒環 伸:「すいませんね、人ってやつは名前にこだわるんだ」
羽見姫:「それで、はーちゃんと呼ぶのかい、真守は」
緒環 伸:「うん。あの子にとっちゃ、あなたは大事な友達のはーちゃん、なんだろうね」
羽見姫:「言ってたよ。「あんましお姫様感がないから、姫って呼ぶのなんかヤ」って」
緒環 伸:「ざっくりー」
布留部 群青:「うん。うん」
緒環 伸:「多分あの子、僕なんかよりもよっぽど、あなたのことちゃんと見てるよ」おかしげに笑う。
緒環 伸:「僕にできなかったこともやってのけたしな。はー、若い子は元気でいいことだ」
緒環 伸:できなかったこと、とは。羽見姫を守ることだ。
羽見姫:「それで?若者を羨むのがしたかったこと?」
布留部 群青:「まぁ、緒環さんも十分若いと思いますけどね」
布留部 群青:「そうだね。話を戻そうか。次だ」
緒環 伸:「そりゃ、姫さんから見りゃ若者だろうけどさ……と」
布留部 群青:「あなたの居た池が破壊されていた、ということだけど」
布留部 群青:「それはやはり、多少なりとも抵抗した故の破壊という事なのか」
布留部 群青:「その池自体に、何かがあったという事なのか」
布留部 群青:「是非、聞いておきたい」
羽見姫:「まあそりゃ、少しは抵抗したけどね」
羽見姫:「そのまま捕まって、あのザマだ」
羽見姫:「池にだって、大したものはないだろう?」
GM:UGNの調査の手が入っているかもしれませんが、
GM:これと言って特筆すべきものの存在は確認されていません。
GM:ターゲットは、羽見姫であったと見て間違いないでしょう。
緒環 伸:「賽銭箱はあったけどね」無残に倒れ壊れていた。
緒環 伸:「池自体ってより、やっぱり彼女の捕獲がメインだったんじゃないかな」
緒環 伸:「姫さんは、あの池にこだわる理由はあったんです?」
羽見姫:「ああ。別に大したことじゃないよ」
羽見姫:「あそこの水しか飲めないんだ」
緒環 伸:「……そりゃ大変だ」
布留部 群青:「成程、差し入れを拒んだのもそれでか…」
布留部 群青:「…?生命維持の為の飲食は必要ですか?」
羽見姫:「必要だけど、土と水があれば」
緒環 伸:「……まあ、それで。そうね……。捕まった後のことも、聞きたい」
緒環 伸:「どういう場所で、どんな相手が……」言い淀む。「何をしたか」
羽見姫:「場所はわかんないな。池の外には疎くてね」
緒環 伸:「見たり聞いたりしたことで、何か覚えてることはないか、とかね」
羽見姫:「相手もよく分からん。相手も機械とやらなんだろう」
羽見姫:「されたことは分かる。体を刻まれて、何かを入れられた」
羽見姫:「何度もね」
布留部 群青:「……」
緒環 伸:「……っ」微かに、わからない程度に顔を歪める。
羽見姫:「それでまた、閉じられて、終いだ」
羽見姫:「その後はしばらく、捨て置かれていてね」
羽見姫:「そしたら、真守が来た」
布留部 群青:「で、助けられたと。成程」
緒環 伸:「は。ほんとにヒーローだな、あの子」
布留部 群青:「こうして過ごすうえで、以前と比べて何か差異は?」
羽見姫:「時折、熱い。知らぬ筋に血潮が流れるみたいに」
羽見姫:「それが頭に入ると、たまに、ちくと痛む」
布留部 群青:「ふむ……女性にこういう事を聞くのは失礼ですが」
布留部 群青:「身体を、診せていただいても?」
布留部 群青:「まあ俺は見えませんが」
緒環 伸:「……一応、こらこらって言っとくけど」
緒環 伸:「まあ、君の感じじゃ大真面目なんだろうね」
羽見姫:「ああ、まあ、それは。さっきもやったからね」
羽見姫:病院着を脱ぎ去る。白い裸身が顕になる。
羽見姫:そこに目立つのは、全身にいくつかの継ぎ目。
羽見姫:一度開いて、閉じて縫い合わせた痕。
緒環 伸:「……」目を逸らすよりも先に、その痕に目を奪われてしまった。
布留部 群青:「……」見えない分、先ほど言っていた熱を探知する
緒環 伸:「……酷えな。いや、傷跡のことですよ、一応」
緒環 伸:「なんかわかるかい、布留部くん」
布留部 群青:「……この熱は止めようがない、という事だけは分かりました」
緒環 伸:「酷えな」もう一度呟く。落ちた病院着を拾う。
布留部 群青:「…住良木副支部長の話によると」
布留部 群青:「生命の内臓は、“生きるため”に最も合理的な形で配置されているのだとか」
布留部 群青:「厳しいことを言うようですが」
布留部 群青:「そうした意味では、あなたは最早生命としての末路を迎えられないのかもしれない」
緒環 伸:「……」
布留部 群青:「定期的に発生するという頭の痛み」
羽見姫:「……そうか」
緒環 伸:「……着ときなさいよ。簡単に外で披露するもんじゃない」羽見姫に病院着を返す。
布留部 群青:「身体のつくりに意味があるように、それが発生することにも必ず意味がある」
羽見姫:「まあ、十分、長く、生きたとも言えるかな」病院着を羽織って。
布留部 群青:「……」
布留部 群青:少し、思案して
布留部 群青:「ていあ」
布留部 群青:「何か、聞き覚えは?」
羽見姫:「……彼らは、私のことを、そう、呼んでいた気がするね」
布留部 群青:「ああ」
布留部 群青:「それはそれは」
緒環 伸:「なんだそりゃ、わりと初耳だな」布留部さんをじろりと見る。
緒環 伸:「秘匿情報があるなら教えてほしかったなー、とか」
布留部 群青:「はは、俺も小耳に挟んだだけで、噂ですよ噂」
緒環 伸:軽口めいて言うが、動揺を抑えられてはいない。
布留部 群青:「なんでも、止めないと大変なことになるのだとか」
布留部 群青:「異形の怪物か、理不尽な兵器か、そんなことまでは分からないですけどね」
緒環 伸:「そんな物騒な噂があるかよ……まあいいですけども?」
緒環 伸:「……それが姫さんってことか」
布留部 群青:「俺の考えでは、そうですね」
緒環 伸:「出所はまあこの際いいよ。僕はそんなに真面目じゃないんで」
布留部 群青:「FH側が動きを見せないのも」
布留部 群青:「“既に終わっている”から、その必要がないのかもしれない」
緒環 伸:「それが本当なら、止めないとまずい、と……」羽見姫を見る。
緒環 伸:止める?
羽見姫:「つまりは何かな」
羽見姫:「私が生きていると、君たちにはまずいわけだ」
緒環 伸:「……」
布留部 群青:少し緒環に注意を向けて「…そう受け取っていただいても構いません」
緒環 伸:胃の腑が重いのは、昨日飲み過ぎたからではないし。心臓が痛いのも、年齢のせいではない。
緒環 伸:「マジかよ。いや、いや、噂……だろ?」
緒環 伸:「……僕のせいか」
緒環 伸:「僕の……」
布留部 群青:「ええ、噂ですよ。」嘘だが、クライアントの情報を漏らすのは好ましくない
緒環 伸:少しよろけた足取りで、羽見姫に近づく。
緒環 伸:「……もう少しだけ、調べさせてください」
布留部 群青:「(…のらりくらりと躱すタイプだと思っていたが…それは“当たりたくない”からか、成程)」
緒環 伸:「何か手立てがないか……いや、あるとはとても言えないけど、何か」
緒環 伸:ポケットからジップロックを取り出す。中には十円玉が4枚と、五円玉が3枚。
布留部 群青:「お、例の年収ですね」小銭の音で察する
緒環 伸:ざらざらと袋から取り出して、羽見姫の手に渡す。十円玉が4枚と、五円玉が2枚。
緒環 伸:一番新しい五円玉だけは手元に取っておく。
羽見姫:「ん。何かな?」
緒環 伸:「……池のとこで見つけましてね。返さなきゃなんないと思ってた」
羽見姫:「別に、持っていても使わないんだけどね」
緒環 伸:「いや、まあ、これは僕が満足したいだけなんで」
緒環 伸:「一枚だけ、貸しにしといてくださいよ。この分、どうにか働くから」
緒環 伸:(もし、何も上手くいかなければ)
緒環 伸:(その時はやっぱり働かなきゃなんないわけだし、な)
羽見姫:「ああ、成程ね。やっぱり、君は」
羽見姫:「優しい男だ」
緒環 伸:「はは、そういうのぞわぞわするんですよ」ようやく笑顔を貼り付けながら。
緒環 伸:「……布留部くん。そういうわけで、もうちょいだけ猶予ちょうだいよ」
緒環 伸:「もちろん全部報告はするさ。でも、ちょっとだけ足掻かせてよ、な?」
布留部 群青:「…あはは、お願いされずとも。別に俺は構いませんよ」
布留部 群青:「…俺だって、思う所が無い訳じゃない」
布留部 群青:「同属として、ね」
緒環 伸:「君は情報の開示が毎度毎度遅い!」
布留部 群青:「あらら、怒られちゃった」
緒環 伸:キン、と指で五円玉を弾く。
布留部 群青:「まあ、もしその時が来て」
布留部 群青:「誰も、気持ちの整理がついていなければ」
緒環 伸:イージー《仕組まれた幸運》。コイントスをします。
布留部 群青:「その時は俺が弓を引きます。外様ですし」
緒環 伸:「表」手の甲で受け止め、言う。
緒環 伸:「君は?」布留部くんに。
布留部 群青:「はは、聞く時点で“裏を選べ”って言ってるようなものじゃないですか」
布留部 群青:「気に入らないので表にします」
緒環 伸:「はは、不成立だ。でもいいチョイスだよ」
緒環 伸:「僕は表を出す名人なんでね」手をどける。
緒環 伸:五円玉は、ちょうど表を上に向けている。
布留部 群青:軽く触って確かめる「ああ、確かに」
緒環 伸:「……だからまあ……」上手くいく、などと言えるはずもない。
緒環 伸:でも。
緒環 伸:「やるだけはやってみようじゃない」自分に言い聞かせるように。
緒環 伸:せめて、覚悟だけは決めるための、儀式だ。
布留部 群青:「…ああ、そうだ」
布留部 群青:自分の携帯を取り出す
布留部 群青:「緒環さん、写真。撮りましょうよ」
緒環 伸:「あ? 写真?」
緒環 伸:「だって君……」見えないじゃない、と言おうとして止める。
布留部 群青:「自分で撮ったことないんです。俺」
緒環 伸:「まあ、そうだろね。別にいいよ」
布留部 群青:「だから、どういう風に映ってるのか、それを見てどういう気持ちになるのかなんてのも分からない」
布留部 群青:「でも、残せるときに残しておくもの、らしいので」
緒環 伸:「まあね。みんな写真好きだよね。プリクラとか写メとかずっとね」
緒環 伸:何年前からか、写真は避けるようになっていたが。
布留部 群青:「今ここに彼女が居るのなら、残しておいた方が何が起きても安心だ」
布留部 群青:「あなた達、二人とも長生きなんでしょう?」
緒環 伸:「……事故らなきゃ、ね」
羽見姫:「これ次第かなあ」とんとんと胸を叩く。
布留部 群青:「はは、死に際に思い出すのにも使えるかもしれないですね」
緒環 伸:「縁起でもねえー」
緒環 伸:「まあいいよ、そういうことなら撮ろっか」軽く髪を直す。
布留部 群青:「隠せば問題ないですよ、多分」羽見姫に
羽見姫:「じゃあ、それで」
緒環 伸:「姫さんなら、特に盛る必要ないもんなあ」
羽見姫:「盛る?」
布留部 群青:「盛る?」
緒環 伸:「んー、後からこう、加工してキラキラした感じにするっつうか……」
緒環 伸:「僕もよく知らないわ、あはは」
布留部 群青:「じゃあ、その辺はお任せします」
緒環 伸:「任されまーす」
布留部 群青:「あ、一応声掛けお願いします。撮るときに目瞑るとなんか笑われちゃうので」
緒環 伸:「はいはいっと」では三人で集まって、スマホを構える。
緒環 伸:「こんなもんかな。じゃ、撮るよー。1、2」
緒環 伸:「チーズ!」
緒環 伸:ぱしゃり、とシャッター音。
緒環 伸:念のために、数回。
緒環 伸:「こんなもんかな」
緒環 伸:「……大事に保存しとくよ」たとえ、何が起こったとしても。

GM:【第4支部内 尋問室前】
GM:拿捕した研究者への聞き取りは終了した。
GM:彼らは非常に“協力的”であり、全貌を知らされていないだろうとは言え、
GM:関連する施設の所在を知ることまでは容易い。
安代旭音:「……終わったようですね」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:「敵が来る気配もない。というか、」
住良木菫:「その必要もないんだろうねえ。」
住良木菫:『異常なし』の定時連絡が並ぶ携帯の通知欄を見て呟く
安代旭音:「その理由を、あれに利用価値がないから、と断ずるほど」
安代旭音:「楽観的な街ではないですよね」
住良木菫:「そんな街だったら早晩廃墟になってるよ。」くすりと笑う
住良木菫:安代に吸い出されたデータを纏めた資料を渡す。
住良木菫:「もう終わってるんだ。」
住良木菫:「彼らがやるべき仕事は。」
安代旭音:「我々がやるべき仕事は、終わっていない」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:「君の仕事は、変わらず“破壊”かな?」
安代旭音:「……はい」
安代旭音:「あれが“テイア”であると分かった以上は、そうです」
住良木菫:「あの施設と同じように、遺物を内包する“容器”ごと破壊するつもりかな。」
安代旭音:「器から取り出せれば、そうしていますが」
安代旭音:「“器を選んでいる”以上、単体で機能するものではない」
安代旭音:「であれば、その容器を破壊したほうが、より外の容器を傷付けない」
安代旭音:「“シャッターストーム”はそういう理念です」
住良木菫:「そういうことを続けてきてるのかい。」
安代旭音:「ええ。そうしなかった場合を一度、経験しているので」
安代旭音:「それからは、ずっと」
住良木菫:「偉いね。」
安代旭音:「そうあれかしを続けているだけです」
住良木菫:「……僕も一度“器”を壊したことがある。」
住良木菫:「それは上官の顔をしていた。それは同僚の顔をしていた。」
住良木菫:「けれど中身は完全に別物だった。」
住良木菫:「……あまり心地いいものではなかった。けれど、やらなくてはいけないことだ。」
住良木菫:「それまでのように、ちょうちょを追って目を背けることは出来なかった。」
安代旭音:「ご理解いただけたようで何よりです」
安代旭音:「我々の方針は、現地の支部と対立することも起き得ます」
安代旭音:「その場合でも、私のやる仕事は変わらない」
住良木菫:「……。」
住良木菫:廊下を、蝶が舞っている。
住良木菫:紫の蝶がふわりと住良木の目線の先を通り過ぎる。
住良木菫:それを見送ってから、少しだけ間を置いて安代に振り返る。
住良木菫:「君の方針を支持しよう。」
住良木菫:「けれど、もう少しだけ待てないかな。」
住良木菫:「義務と向き合うことも大事だけど、」
住良木菫:「患者を救える可能性から目を背けたくはないんだ。」
安代旭音:「成程。理解しました」
安代旭音:「それが住良木氏の意見であれば」
安代旭音:それだけ言うと、踵を返す。「では。失礼」
住良木菫:「意外と柔軟なんだね。」
住良木菫:その背に声を掛ける。
安代旭音:「女はその方が受けが良いのでしょう?」少し柔らかい声音。
住良木菫:「あまりそういうのは考えないな。」
住良木菫:「……ありがとう。」
安代旭音:「礼を言われることではありません」
住良木菫:「もしも君が任務をこなさなくてはならないときは、」
住良木菫:「僕も協力するよ。たとえあの人たちを敵に回してもね。」
安代旭音:それには答えず、その場を後にする。
住良木菫:くすりと笑って、こちらもこの場を後にする。

【マスターシーン】

GM:【第4支部 休憩室】
安代旭音:「ん。ああ。夢野くんだったか?」
夢野真守:「あ……えっと、旭音さん?どうも~」
夢野真守:(うう……この人何考えてるかわかんなくて苦手なんだよな~!)
安代旭音:「……君はずっとここに?」
夢野真守:「ふえ!?あ、えっと、はい……さっきまでうたた寝しちゃってましたけど……えへへ……」
安代旭音:「なら、一度戻ったらどうかな?」
夢野真守:「えっ」
安代旭音:「敵の襲撃の気配は、ずっと見られない」
夢野真守:「いやまだ大丈夫……!」
安代旭音:「お風呂にも入りたいだろう」
夢野真守:「う゛っ……それはそうなんですけど!」
夢野真守:「陶くんとかいいにおいするもんね……私匂ってたらやだな~~~!」
夢野真守:「帰ろっかな……」
安代旭音:「ああ。それから……これを」冊子を手渡す。
夢野真守:「ふえ?……携帯のカタログ?」
安代旭音:「新しい物が要り用なのだろう?好きな物を選ぶといい」
安代旭音:ページを捲って。
安代旭音:「……私のお勧めは、これの、ピンク色のやつだ」
夢野真守:「えっ」
安代旭音:「……一番、可愛いだろう」
夢野真守:「……あはっ」
夢野真守:「あはははは!そうゆうこと言うんですね旭音さん!かわいい~!」
安代旭音:「……笑わなくてもいいだろう」
夢野真守:「ね、ね、ね、お友達になりましょうよ~!」
夢野真守:「旭音さんのおすすめのやつにするから~!携帯変えたらID教えて下さいね~!」
夢野真守:「あ、じゃあ私帰りますね!」パタパタと駆け出そうとして、歩みを止めて。
夢野真守:「絶対ですからね!」
夢野真守:再びパタパタと走り去っていく。
安代旭音:「……そうだ。私は、そういうことも言う」
安代旭音:「その方が、受けが良いのだろう?」
安代旭音:「達成に必要なことは、行使するだけだ」
安代旭音:「私は、捨てられんよ……この信仰を」
安代旭音:携帯電話を取り出す。
安代旭音:武骨で重厚な、軍用の端末。
安代旭音:「こちら“シャッターストーム”の“モクシュラ”。“テイア”を発見した」
安代旭音:「……これより対応する」
安代旭音:(私は、卑怯な女だ)

GM:【第四支部、地下室】
GM:外より戻った羽見姫と、緒環・布留部の2人は、
GM:安代旭音によって地下室へと呼ばれていた。
安代旭音:「ご足労を感謝する」
布留部 群青:「いえいえ。礼には及びませんよ」
緒環 伸:「……ずいぶん奥まったとこに呼ぶねえ」部屋を見回す。
布留部 群青:「それで、何か御用ですか。打開策でも見つかりました?」
緒環 伸:相変わらずにやけているが……よく見れば多少の焦燥の影が見えるかもしれない。
安代旭音:「申し訳ない。あまりいい場所が見繕え無くてな」
緒環 伸:「いいんじゃない? 静かだしさ」
安代旭音:「ああ。状況打開手段を発見した」
緒環 伸:そっと、羽見姫の斜め前に立っている。
緒環 伸:「……ほんとかい、それは」目が細まる。
布留部 群青:「おっと。流石は本部のUGNエージェントだ。」
緒環 伸:「や、嘘だって言ってるわけじゃなくてだよ、もちろんね」
安代旭音:「君たちは下がってもらって構わない。あまり見たくはないだろう?」
羽見姫:「……おや。それは」
布留部 群青:「……ははぁ」
緒環 伸:「……」
羽見姫:「そういう方向かな?」
安代旭音:「意思を尋ねる気はないが。不服か?」
羽見姫:「いや?」
緒環 伸:「姫さん」
羽見姫:「そうせざるを得ないなら、それでいいんじゃないかな」
緒環 伸:「……それで、本当に、いいのか」
布留部 群青:「……」
緒環 伸:「僕はまだ五円の分も働いてないんだけど。それで」
緒環 伸:「長く生きるっていうのは、そういうことなんですか」
羽見姫:「まあ、人様に迷惑をかけてまではね」
安代旭音:「君たちには開示できないが、“それ”の存在は、危機だ」
安代旭音:「私は“それ”を壊すためにここへ来た」
布留部 群青:「(…どう“危機”なのかまでは教えてくれないんだな、こちらも。)」
緒環 伸:何を言えばいいのか。当人の意志を遮ってまで止めることなのか。
布留部 群青:「…まぁ本人がこう言っている以上、とやかく言う資格は俺にはありません。なにせ部外者なもので」
布留部 群青:「ただ、一つだけ…羽見姫さん」
羽見姫:「ん?何だい」
緒環 伸:何より、本部に楯突いてまで守って……危機とやらを呼ぶか?
布留部 群青:「あなたは、何の為にわざわざ長い時を過ごしてきたんですか?」
羽見姫:「……さあ。何分、昔のことは、たくさん忘れてしまったからね」
羽見姫:「まあ、でも。人と話すのは、好きだよ。私は」
布留部 群青:「あはは、気が合いますね」
布留部 群青:「長い時を経て、風化して、摩耗して」
布留部 群青:「それでも残っているのなら、それがあなたの生きる意味だ」
緒環 伸:「……」
緒環 伸:「……僕は、少しはいい話し相手になれてました、かね」
緒環 伸:「布留部くんの言う生きる意味ってやつに、僕は少しでも何か添えられましたか」
羽見姫:「どうだろうね。何分、短かったからなあ」
羽見姫:「できれば、もう少しあったほうが良かったかもしれないね」
緒環 伸:「そうだよ」
緒環 伸:「短すぎた」
緒環 伸:「僕はまだ、あなたと話がしたいんだ」
緒環 伸:いくらでも時間などあると、油断をしていた。それで、こうなった。
緒環 伸:「安代さん。もう少しだけ、時間をもらえないか」
布留部 群青:「…とまあ、正直ここに来るまでに答えは出ていた訳ですが」
布留部 群青:「“みっともなく最後まで足掻く”」
布留部 群青:「これが、俺たちのアンサーです」
安代旭音:「……成程」
安代旭音:「君達の意見は理解した」
緒環 伸:「理解は、してくれるわけだ」
安代旭音:「そのような意見が出ることを、意外には思わないよ」
緒環 伸:「そこから先は?」
布留部 群青:「納得までは、してくれそうにないですね」
安代旭音:「君達が言いたいことを言うように」
安代旭音:「私はやるべきことをする」
安代旭音:「“シャッターストーム”は、危機を即時に取り除く」
緒環 伸:「ああ、そうだろうね。お互いお仕事大変だ」
緒環 伸:「悪いが、僕の任務は」
緒環 伸:「彼女の経過観察だ」
布留部 群青:「俺の任務はUGNに協力すること、なので」
布留部 群青:「普段お世話になってる方に加担します」
緒環 伸:「一度ポカをやったんでね。再開しないといけないんだよ」
布留部 群青:「(まぁ、手が見つからなければ殺す訳だけど)」
緒環 伸:「こっちが先手だ。手を打つまで、待っててもらおうか。“シャッターストーム”!」
緒環 伸:イージー《仕組まれた幸運》。
緒環 伸:厳重に閉ざされたはずの地下室のドアが、キイ、と薄く開く。
緒環 伸:そこからは外に聞こえたことだろう。言い争う声が。
陶 妙算:ドアが開いた先には地下の闇にもなお照るような美しい少年が立っている。
陶 妙算:艶やかな墨のような髪、春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳、露に濡れた果実のような唇。
陶 妙算:一見、儚げな印象を受ける少年から。
陶 妙算:その印象をかき消すようなするどい殺気が発せられている。
陶 妙算:「姫様を害するつもりですか?」
緒環 伸:人の気配に振り向く。見知った綺麗な顔を認める。
緒環 伸:「……陶くん」
安代旭音:「ああ」にべもなく答え、腕を突き出す。
安代旭音:人工皮膚が破れ、機械の腕が顔を覗かせる。
陶 妙算:「困ります。僕は夢野さんに、その人を保護するって約束したんです。」
陶 妙算:「だから。」
陶 妙算:「その人がどんな危険な存在であれ。」
陶 妙算:「夢野さんの納得のないまま処分するというのは」
陶 妙算:「僕の、UGNの信義にもとります。」
陶 妙算:《つう》
陶 妙算:と鞘から伯耆安綱を抜く。
安代旭音:「イリーガル一人の納得のために、危機を看過することなど出来ない」
陶 妙算:照明が刀身を照らし、波打つ刃紋の上に、冬の星の如く光が瞬く。
陶 妙算:「いえ、違います。」
安代旭音:「“その時”を見せなければ、傷つけずに済ませることができるだろう?」
安代旭音:「我々にはその手段がある」
陶 妙算:「一度した約束を破るということは、その方を裏切ることになり」
陶 妙算:「またその評判はその一人のイリーガルだけではなくこの町でのひいては天下においてのUGNの信義に関わります。」
陶 妙算:「ですので、一度外部の人と交わした約束は、何をおいても守ろうと、努力をしなければならないのです。」
陶 妙算:自分自身に言い聞かせるように、理屈を述べる。
安代旭音:「成程。“君の意見”も理解できる」
陶 妙算:「でも譲るつもりはないのでしょう?」
安代旭音:「ああ。私は、例え裏切り者の謗りを受けようとも、目的を達するつもりがある」
住良木菫:「裏切り者の誹りを受けようとも、か」
住良木菫:コツ、コツ
住良木菫:革靴が地下室の冷たい床を叩く音が響く。
住良木菫:「確かに、これは約束が違うね。」
安代旭音:「ああ。やはり」
安代旭音:「あまりいい場所を見繕え無かったな」
住良木菫:「どこもいい場所なんかないよ。」
住良木菫:「いい場所なんてあったら、」
住良木菫:蝶の群れが住良木の周りを舞う。
住良木菫:「大N市(ここ)なんて早晩廃墟になってるさ。」
住良木菫:安代の服の袖から蝶が這い出して、主人の元へ帰って来る。
安代旭音:「……それはあまり気持ちのいいものではないな。住良木氏」
住良木菫:「お互い様さ。」
住良木菫:「君の信念は確かにきれいだ。」
住良木菫:「けれどこんなやり方は“きれいじゃない”。」
安代旭音:「ならば目を背けていろ。手を下すのは私だ」
安代旭音:「君達の袖は、汚れん……私の警告を袖にせぬ限りは、だ」
住良木菫:「それはいやだね。」
住良木菫:「目を背けるのはやめたんだ、最近。」
住良木菫:「逃げずに見据えた方が、きれいなものがたくさん見れるから。」
住良木菫:「手を差し伸べるのは僕たちだ。」
住良木菫:「彼女にも」羽見姫を一瞥した後、
住良木菫:「君にもね。」もう一度安代を見据える。
住良木菫:「君とは手を切りたくない。君もきれいなものの一つだから。」
安代旭音:「そんなものではない。私は、汚い女だ」
安代旭音:「君達を、破壊することにも躊躇はない」
GM:戦闘開始です。
陶 妙算:かかってこいやあ!!
陶 妙算:シャブの力みせたらぁっ!!
緒環 伸:うおー
布留部 群青:へへ…おクスリくれよ…
住良木菫:活性の霧はすぐやめられるからね
住良木菫:副作用もないから
■MAP
陶[6] 住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]

      5m

     安代[5]
陶 妙算:嘘を付くな。副作用はあるぞっ
GM:セットアップ。
安代旭音:なし。
陶 妙算:なし
緒環 伸:なし
布留部 群青:なし!
住良木菫:《活性の霧》《タブレット》《多重生成》
住良木菫:攻撃力+15、ドッジダイス-2を味方全員に。拒否可能。
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:70->73)
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:73->78)
陶 妙算:やったー!シャブだー!いただきます!
緒環 伸:拒否しておきます
布留部 群青:受けるぜ~!たまんねぇよ~!!
GM:ひどいことが起きそう
住良木菫:ヘヘ……毎度アリ……
GM:イニシアチブ。緒環さんから。
緒環 伸:はい
緒環 伸:マイナーで2m後退。エンゲージを切っておきます。
陶 妙算:かしこい
緒環 伸:メジャー、《導きの華》《要の陣形》。侵蝕7上昇。
緒環 伸:対象は味方自分以外三人。次のメジャーアクションの達成値が+14されます。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+7した(侵蝕率:69->76)
陶 妙算:やったー!!
緒環 伸:どんどん当てるんだよー
布留部 群青:キヒ~!
GM:どんどん盛られていく
緒環 伸:目を細め、先ほどドアを開けるのに使った糸から指を放す。
住良木菫:ヒャア~~~たまんねえな~~~!
緒環 伸:代わりに引くのは、味方に連なる細い糸だ。
緒環 伸:運命はほんの僅かに改められる。大きな出来事は変わらない。
緒環 伸:だが、その精度を上げる程度であれば。
緒環 伸:「……ああ、こう狭いと、糸が扱いやすくていいよ」安代さんに。
緒環 伸:「どうもね。いい場所を選んでくれた」
安代旭音:「そうか。それは何よりだ」
緒環 伸:「おかげで……僕も少しは楽ができるってわけ」ようやく笑みを見せる。
安代旭音:「卑怯者の謗りは、受けずに済みそうだ」
GM:次!行動値6組!
緒環 伸:「笑うよな。大見得切っておいて、戦うのは僕じゃないんだからさ」
陶 妙算:じゃあ僕が!
陶 妙算:マイナーで5M移動、接敵
陶 妙算:メジャーで素殴り
陶 妙算:4dx+44+14
DoubleCross : (4R10+44+14[10]) → 8[2,6,7,8]+58 → 66

陶 妙算:やあっ
住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]

      5m

   安代[5],陶[6]
GM:素殴りで出していいのか???
陶 妙算:支援もらっとるけえっ…!
安代旭音:ガード。《磁力結界》。
GM:ダメージをどうぞ。
陶 妙算:7d10+15+15
DoubleCross : (7D10+15+15) → 44[6,10,3,10,6,8,1]+15+15 → 74

陶 妙算:出目がいいぞ!!
安代旭音:74-16-4d10
DoubleCross : (74-16-4D10) → 74-16-25[8,7,1,9] → 33

安代旭音:装甲で8引いて25点入る。
陶 妙算:かった・・・!!
安代旭音:まだ健在!
陶 妙算:《ふわり》
陶 妙算:と陶の足が地から離れた。
陶 妙算:まるで見えない糸に吊られているかのように軽やかに宙を舞う。
陶 妙算:絹糸の如く細やかで艶やかな黒髪がふうわりと靡き
陶 妙算:夜空に散らばる星々を散りばめた瞳が誘うような視線を投げかける。
陶 妙算:一瞬でありながら、まるで絵画の中に入り込んだかと錯覚するような幽玄の時。
陶 妙算:それが過ぎ去った瞬間、安代さんの体に一筋の熱が走る。
陶 妙算:伯耆安綱の一閃が、走り抜けている。
陶 妙算:まどろむ猫の如く、相手もなく、己もなく、ただ在るがままに振るわれる刃
陶 妙算:『睡猫』
安代旭音:その手応えは、平静よりは浅い。
安代旭音:突き出した腕に、先に刃を当てて威力を減じている。強靭な機械腕。
陶 妙算:「なるほど。」
陶 妙算:「単独でこれだけの数のオーヴァードを相手取るのは」
陶 妙算:「過信でも慢心でもないようですね。」
安代旭音:「いや。君達を見くびっていた」
安代旭音:「厄介だな……君は。いや」
安代旭音:「君達は、か」
陶 妙算:「手傷を負うことなく勝てる目算でしたか?」
GM:布留部くんの手番。
陶 妙算:一秒でも、いや、一瞬でも長くこちらに注意を引けるように、言葉をつなげる
布留部 群青:はーい!
布留部 群青:マイナーで『射撃形態』《骨の銃》《死招きの爪》
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+6(侵蝕率:74->80)した
GM:ちょうど80か!
布留部 群青:メジャーで『裂射・チカヘシ』《C:オルクス》《ディストーション》《オーバーロード》
布留部 群青:対象は安代さん!
布留部 群青:何もなければ判定いきます!
GM:どうぞ!
布留部 群青:10dx8+25
DoubleCross : (10R10+25[8]) → 10[3,3,3,4,6,7,8,8,8,10]+10[7,7,7,8]+10[9]+10[9]+10[9]+10[8]+3[3]+25 → 88

GM:???
布留部 群青:おお…
安代旭音:ガード。《磁力結界》。
布留部 群青:ダメージ!
布留部 群青:9d10+1d10+50+15
DoubleCross : (9D10+1D10+50+15) → 53[4,10,10,3,2,9,9,3,3]+10[10]+50+15 → 128

布留部 群青:??
GM:?????
布留部 群青:諸々有効です!
安代旭音:128-16-4d10-8
DoubleCross : (128-16-4D10-8) → 128-16-7[1,2,2,2]-8 → 97

GM:出目低いな……!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+7(侵蝕率:80->87)した
GM:97点入るのかよ……意味が分からん
GM:いや倒れますが……?
住良木菫:やった!
緒環 伸:うおお
布留部 群青:やったー!
布留部 群青:では演出!
布留部 群青:バキ、バキと乾いた音を立てながら、右腕を巨大な弩へと変化させる
布留部 群青:胸部から展開させた肋骨を地に突き立てた姿は、さながら固定砲台だ
安代旭音:片手をまっすぐに突き出す。
布留部 群青:放射状に背中から突き出た脊柱を、1本、2本、3本掴み
布留部 群青:捩じり合わせるように、まるで槍のような矢を形成する
布留部 群青:「加減は…必要ないですよね」
布留部 群青:「まあ、何かあったらあとで治してあげますから」
布留部 群青:矢を番え
布留部 群青:淀んだ白色の砲身から、音よりも速く射出される
安代旭音:それを正確に捉え、握り潰し
安代旭音:た腕ごと、肩から吹き飛んだ。
安代旭音:「……!?」
布留部 群青:着弾。その瞬間、安代の体内に溶け込むように矢が消え失せた
布留部 群青:「捕まえた」
陶 妙算:(安代さんの防御を、ものともせず!?)
布留部 群青:「捩じれて、爆ぜろ」
布留部 群青:そう呟いた瞬間
布留部 群青:安代の身体が、刃のようなもので引き裂かれる
布留部 群青:刃の正体は、骨。正確に言えば、安代旭音自身の骨だ
布留部 群青:骨が捩じれ、折れ、砕け、神経と筋肉、血管を巻き込みながら体表を突き破る
安代旭音:「……!」
布留部 群青:自身の骨を他者の骨と融合させ、支配下に置く
布留部 群青:布留部群青が持つ、生体兵器としての力である
安代旭音:膝を付き、屈する。
安代旭音:片腕以外は生身だ。最早それで、立ち上がることは出来ない。
GM:戦闘終了です。
陶 妙算:これ以上の戦闘はないと見て、伯耆安綱を鞘にしまう。
陶 妙算:膝を折り、安代さんと視線を合わせる。
陶 妙算:「悪役ぶるのも、大変ですね。」
安代旭音:「……憐れみか?」
陶 妙算:「いえ、感謝です。」
陶 妙算:「僕らに信念を貫く機会をくださったことへの。」
陶 妙算:羽見姫を殺すだけなら、彼女だけを呼び出して、秘密裏に処理をすればいいだけだ
陶 妙算:さっきまでの安代さんの立場なら、そうすることも出来たはずだ。
陶 妙算:けど、それをしなかった。
安代旭音:「……君達の考え方が、間違えていると思っているわけではない」
安代旭音:「私は、それを選べないだけだ」
陶 妙算:「けれど、譲歩してくださった。」
陶 妙算:「だから、ありがとうございます。」
陶 妙算:不器用な、鉄のような女性の、心からの優しさに感謝の意を述べる。
安代旭音:「人を躙る、自覚を持ちたかっただけだ」
安代旭音:「それで負ければ世話はないがな」
緒環 伸:「だから卑怯だとかにこだわってたってわけかな」近寄る。
緒環 伸:「残念だけど、卑怯対決なら僕の勝ちだね。どうだい」
安代旭音:「どうだいも何も」
緒環 伸:あえて。大きな声を上げた瞬間にドアを開けた。人を呼んだ。
安代旭音:「全て、君達の勝ちだろう」
緒環 伸:自分一人では何もできない緒環の手段は、それしかない。
緒環 伸:「……そんなにしょげるなよ。さっきまでの僕みたいだ」
緒環 伸:「業務、引き継がせてね。悪いけどさ」
緒環 伸:「僕らが袖を汚すこたないって言ってたね。なるほど、君は優しい」
緒環 伸:「けど僕はこれで若造でもないんで。自分の袖は自分で拭くし」
緒環 伸:「振り合った袖はもう少し追っていたい」
陶 妙算:「安心してください」
陶 妙算:「緒環さんは、一度引き受けた任務のことは決して頭から離すことがないくらい」
緒環 伸:ポケットの中の五円玉に触れながら。
陶 妙算:「真面目な方なんです。」
緒環 伸:「真面目? 僕が?」
陶 妙算:「?」
緒環 伸:思わず吹き出す。
陶 妙算:「だって、飛竜退治の時ですら、ずっと姫様のことを気にかけていたじゃないですか。」
陶 妙算:「それはエージェントとして一つに任務に向き合う際の、真摯さの表れでは?」
緒環 伸:「君は悪い奴に騙されないようにした方がいいぞ」真顔で。
陶 妙算:柔らかな茶色の瞳を緒環さんに向けながら言う
緒環 伸:「……つっても、その目があれば無敵かな……」
緒環 伸:目を眩しげに細める。
緒環 伸:いつの間にか、焦燥は少し薄れていた。
住良木菫:倒れ伏す安代に手を差し伸べる。
安代旭音:生身の方の片腕で、その手を取る。
住良木菫:「ごめんね。力づくで言うことを聞かせるみたいになって。」
安代旭音:「お互い様さ」
住良木菫:「そうだった。」くすりと笑う
住良木菫:「……選べないなら選べなくてもいい。」
住良木菫:「けれど、選びたいのなら僕らは手を組める。」
住良木菫:「もう一度聞くよ。少しだけ待ってはくれないか?」
安代旭音:「私は、やはり。選ぶことは出来ない」
安代旭音:「だが」
安代旭音:「君達に、選ばせることはできる」
安代旭音:「……“テイア”がどういうものか、私は知っている」
安代旭音:「君達が選択肢を望むのならば、その機密を提供する」
住良木菫:「望むとも。」
住良木菫:「この中に、目を逸らす者は誰も居ない。」
安代旭音:「……そうか」
布留部 群青:「まあ、といっても、俺には見えていない訳ですけど」くだらないジョークを吐きながら、安代に近づく
布留部 群青:身体は既に人型へと戻っているが、所々、皮膚の下から膜のような骨が覗いている
布留部 群青:「すみませんね。痛かったでしょう」
安代旭音:「ああ。死ぬほど痛いよ」
布留部 群青:「それはそれは」軽く手をかざすと、安代の骨は元の通りに接がれていく
陶 妙算:「間違って僕に当たってたらと思うとぞっとするぐらい、すごかったです。」
布留部 群青:「俺に出来るのはここまでなので、後は医療機関で何とかしてくださいね」
緒環 伸:「……痛そうどこじゃないよな、あれ」
布留部 群青:「よく言われるよ」陶君に
陶 妙算:自分の剣を軽くいなした安代さんが、為す術もなく骨を砕かれ、肉が裂かれる様を見た
住良木菫:「この支部がほとんど医療機関みたいなところでよかったね。とりあえず医務室へ行こう。」
安代旭音:「……君は何者だ?」
陶 妙算:ただ剣を振るうだけの自分には決して到達し得ない領域に立つ布留部さんに、敬意と、脅威を覚える
布留部 群青:「俺がどんな姿なのかも、俺の攻撃で相手がどんな姿になるのかも、頭の中で思い描くしかないからね」
陶 妙算:「なら覚えていてください。」
布留部 群青:「布留部群青。友人と馬鹿話で盛り上がり、女性をナンパして、公園で鳩に餌をあげるのが日課。そんなどこにでも居る生体兵器だ」
布留部 群青:「…“元”だけど」
陶 妙算:「先程までの安代さんは、不詳ながらチルドレンとしての調練を積んだ僕でも目を逸らしそうになるほど、凄惨な姿をされていました。
緒環 伸:(……どこにでもいるような奴は機密の名前をあっさり知ってたりはしないっつうの)
陶 妙算:「貴方の力は、凄まじく、そして危険です。」
陶 妙算:「貴方が、『誰かを守るため』に戦うのなら。」
陶 妙算:「もう少し、手心を加えてもよいと思います。」
陶 妙算:「斬れ過ぎる剣は、特に周りの人も、自分も傷つける。」
布留部 群青:「ふむ…成程。覚えておくよ。そういう人も居るのか…そうだな…」
陶 妙算:ほんの少しの恐怖を飲み込みながら、言葉を紡いだ
布留部 群青:「安代さん、あなたは先ほど、自分の事を汚いと言っていたけど」
布留部 群青:「そんな事を言うのなら、俺の方がよっぽど汚れている」
布留部 群青:「現に、こうして純朴な子供を怖がらせたばかりだ」陶君を示しながら
安代旭音:「……そういう時は、帰らせるといい」
陶 妙算:その言葉にちょっと不満げな視線を布留部さんにむける
布留部 群青:「あはは。そういう手もある。でも残念かな、俺はあなたほど繊細で真面目ではないから」
布留部 群青:「見たいようにしか世界を見ない」
布留部 群青:「だから、あなたは汚れてなんかいないし」
布留部 群青:「この先に待つのはハッピーエンドだ」
安代旭音:「ああ、全く度し難いな」
布留部 群青:「だから…そうだな」
布留部 群青:「次会うことがあれば、別の場所がいいかな」
布留部 群青:「例えば、昼下がりの喫茶店とかね」
安代旭音:「……検討しよう。こちらとしても」
布留部 群青:「…と、傷つけてもこういうリカバリーをすれば問題ないと俺は考えたんだけど…どう?」
安代旭音:「これ以上、骨を折るのは御免だ」
布留部 群青:「あはは、ジョークのセンスが俺と似ている」
布留部 群青:「友人が聞いてたら、きっと馬鹿にされてるな」
緒環 伸:「……あいつのナンパ、絶対僕より打率いいよな……っと」
緒環 伸:「副支部長!」住良木さんに急いで声をかける。
住良木菫:「?」振り返る
緒環 伸:「順序を間違えた。まず、他所で独断をして申し訳なかった」
住良木菫:「ああ、そのことか。」
緒環 伸:「あなたがこっちについてくれたからいいものの、懲戒もんだよ。迷惑をかけた」
緒環 伸:「……まあ、この後もっとまずいことになるかもしれないけどさ」頭を掻く。
住良木菫:「大丈夫さ。僕も独断専行は初めてじゃない。」
住良木菫:「僕がやった時は殴られたけどね。」からからと笑う
緒環 伸:「そりゃ心強いけど、ずいぶん即物的な処罰だな……」
緒環 伸:「……まあ、でも」
緒環 伸:「分のいい賭けではあったんだ」
緒環 伸:「蝶を見た。地下室なのに妙だと思ったよ。あなたかどうかは知らないが、誰かが何かしてると思った」
緒環 伸:「だから僕は動けた」
緒環 伸:「助かりましたよ、本当に。僕ぁ自分の支部は好きだけど、あなたに支えられてるここも幸せだと思うね」
住良木菫:「僕も君たちの言葉があったからこっちに付いた。」
住良木菫:「いいギャンブラーだ。」
住良木菫:「君がコインを弾くなら、次の賭けも乗らせてほしいな。」
緒環 伸:「ああ、僕はちょっとばかり……」ポケットの五円玉に触れながら。
緒環 伸:「表を出すのが上手いだけですよ」いつものように、軽く笑った。
住良木菫:にこりと笑って、安代に肩を貸して歩き出す。

GM:シーン終了。購入・ロイス可能です。
陶 妙算:同行者/布留部 群青/敬意○/驚異
陶 妙算:強化素材ー
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[5,5] → 5

陶 妙算:ダメ、終わり
緒環 伸:住良木さんに○敬服/隔意で取得します。
住良木菫:うーん、メイド服いります?
緒環 伸:あ、じゃあ自分で一度振ります<メイド服
緒環 伸:6dx+3=>20
DoubleCross : (6R10+3[10]>=20) → 10[2,3,6,7,8,10]+3[3]+3 → 16 → 失敗

布留部 群青:UGN 緒環伸:〇普通の人/脆弱
羽見姫 ”テイア”:庇護/〇憐憫 で!

緒環 伸:財産点4点払って購入!
緒環 伸:装備!
住良木菫:緒環伸/〇信頼/食傷、陶妙算/〇連帯感/不安、布留部群青/〇親近感/隔意
布留部 群青:購入!
布留部 群青:欲しいものある方!
緒環 伸:クリスタルシールド……?
布留部 群青:押忍
住良木菫:ええっと……
布留部 群青:能力訓練:社会使って達成値+1!
住良木菫:リアクティブコート…(小声)
住良木菫:自分でやってみます
布留部 群青:あ、じゃあ結果を見てから
住良木菫:6dx+1>=36
DoubleCross : (6R10+1[10]>=36) → 10[2,2,5,7,8,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

緒環 伸:住良木さん優先でもいいですよ!
住良木菫:失敗!
布留部 群青:では改めて!リアクティブコート狙います!
布留部 群青:10dx+6
DoubleCross : (10R10+6[10]) → 10[1,1,3,4,5,6,7,8,8,10]+10[10]+7[7]+6 → 33

住良木菫:すげええーーーーーー!!!
陶 妙算:すっご
緒環 伸:うおおお
住良木菫:あと3点だ!
布留部 群青:財産3点使って購入&プレゼント!
GM:君なんなの……?
住良木菫:フルアーマー住良木の感性だ
住良木菫:完成だ
住良木菫:以上!
住良木菫:応急を布留部さんにパスしておきます
布留部 群青:うおー!使います!
布留部 群青:布留部 群青のHPを+9(2d10->6,3)(HP:9->18)した
布留部 群青:むぅ…
布留部 群青:取り敢えず回復!ありがとうございました!以上!

【ミドルフェイズ5】

GM:再開!
■メイン判定 6/7
〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉
GM:サブは全て出切ったので、残っているのはこれだけ
GM:登場する方はどうぞ。
住良木菫:いくぜいくぜ~
住良木菫:出ます!
陶 妙算:出!
緒環 伸:しまーす
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:78->83)
陶 妙算:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 1[1]+79 → 80

緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:76->83)
陶 妙算:やったー
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+4(1D10->4)(侵蝕率:87->91)した

住良木菫:そのまま判定!情報収集チーム使います。情報:UGNで判定!
住良木菫:7dx+1+2+2
DoubleCross : (7R10+1+2+2[10]) → 10[2,5,8,8,9,9,10]+1[1]+5 → 16

布留部 群青:私もコネ使ってUGNで判定!
住良木菫:これでクリア!
緒環 伸:クリア!
布留部 群青:あ、そうか終わりだ
GM:社会が高いんだよなあ
陶 妙算:強すぎる
GM:情報は折角だから
GM:喋らせればいいかな
緒環 伸:おお
住良木菫:おしゃべりしよう!
布留部 群青:しようしよう
陶 妙算:べしゃくりべしゃくり!

GM:【第四支部内 副支部長室】
GM:メンバーはここへと集結し、今後の対応を話し合うことを決めた。
GM:目下の議題は、安代旭音が知るという、“テイア”の情報だ。
夢野真守:キョロキョロとあたりを見回している。
夢野真守:「ほえ~……」
陶 妙算:「あんまりじろじろみちゃ失礼だよ?」
住良木菫:「散らかってるけど、どうぞ。」
夢野真守:「だって色々あるから……!」
住良木菫:全員が座れるスペースを開けて、それぞれの前に飲み物を用意する。
陶 妙算:「失礼します。」
布留部 群青:「お邪魔します」特に躊躇いなく入室し、入口から一番近い場所に腰を下ろす
緒環 伸:「サービスいいねー。どうも」
夢野真守:「あっ私はーちゃんの隣!」羽見姫の手を引いて座らせる。
羽見姫:「おっと」そのまま座らされる。
緒環 伸:「……そうだね。一緒にいてやんな」
陶 妙算:羽見姫様の隣は空けて座ります
緒環 伸:「なんだい、そこに座りゃいいのに」陶くんに。
陶 妙算:「馬に蹴られて死にたくはないので」
緒環 伸:「よくわかんないこと言うな……」ちょうど空いたところに座りましょう。
住良木菫:「さて、一息ついたところで。」くるりと安代の方を向く
住良木菫:「全員に説明願えるかな。」
陶 妙算:くすりと笑いながら同じく安代さんのほうに視線を移す
安代旭音:「ああ」隻腕のままの女が答える。
夢野真守:「えっ手!?えっ!?」
安代旭音:「……取れてしまってな」
夢野真守:「取れちゃったんですか」
夢野真守:「あっ何かあったら言ってくださいね!荷物持ちしますよ!」
住良木菫:「大丈夫。今治してるところだから。」
住良木菫:にこりと笑う。
安代旭音:「必要があればそうさせてもらおう……説明の前に、だ」
安代旭音:「今から私が話すことは、言ったように、機密に相当する事項だ」
安代旭音:「聞いた後で留めおけないと感じたならば、記憶処置を具申しろ」
陶 妙算:「心得ておきます。」
安代旭音:「また、そうすべきだと感じたならば。住良木氏。君が強制執行しろ」
緒環 伸:「了解。あんまりやりたくないけどね、あれ」
布留部 群青:「(記憶処理…か、怖い怖い)」
住良木菫:「うん。分かった。」
陶 妙算:「夢野さんは、大丈夫?」
夢野真守:「……はい」
夢野真守:「私は、逃げたくないので!」
安代旭音:「……分かった」
安代旭音:「――過去、FH施設より接収した書類の中に、“テイア”計画というものがあった」
安代旭音:「かつてFH時代の“プランナー”が、絵図だけを引いたペーパープランらしいがな」
布留部 群青:「(…ははぁ、そういう事か)」
安代旭音:「概要はこうだ。“アーティファクト”の力を利用し、特異点の微小コピーを作る計画」
安代旭音:「コピー元を内包するものに、遺物によるレネゲイド負荷を与え、その信号を得ることで」
安代旭音:「元の特異点の情報を知るためのもの。シミュレートモデルとでも言うべきか?」
夢野真守:「あの、全然話が見えないんですけど」
夢野真守:「みんなは分かってる感じなの……?」
陶 妙算:「特異点というと、オーヴァードにまれにいる、ありえない偶然を当然のようにひきよせる人たち」
陶 妙算:「のことですか?」
住良木菫:「うん。そう言われているね。」
安代旭音:「ああ。概ね正しいが、一つだけ、錯誤がある」
安代旭音:「特異点はオーヴァードのみに稀にあるものではない」
安代旭音:「例えば、EXレネゲイドにも、そのような事物は存在する」
安代旭音:「……この町で最も異常なものは何だと思う?」
陶 妙算:「潜在するオーヴァードの数、レネゲイドの濃度、通常の枠から外れているという部分はいくらか思いあたりますが…」
布留部 群青:「さて、なんでしょう。何分異常な案件が多すぎるもので」
安代旭音:「そこだ。通常の枠から外れている部分が」
安代旭音:「異常な案件が多すぎることだ」
緒環 伸:「……まあ、だからこそこんだけ支部があって、僕らは駆けずり回ってるわけだけどね」
住良木菫:「……“特異点”」
陶 妙算:「………」
住良木菫:「この街自体がそうだと?」
安代旭音:「そう考えるのが妥当だろう。少なくともだ」
安代旭音:「この“テイア”はそうではないかと考えている」
陶 妙算:「そしてそれをコピーし、量産するということは。」
陶 妙算:「この街の異常が、外部に拡散される?」
安代旭音:「……言っただろう。“テイア”はシミュレートモデルだ」
安代旭音:「特異点であるN市のミニチュアの写し。“地図”だ」
安代旭音:「我らがまだ、全貌を把握さえしていない。この街そのものの情報が」
安代旭音:「誰とも分からぬ、計画を進めた者に、提供され続ける」
緒環 伸:隣の羽見姫を見る。
羽見姫:「……」
布留部 群青:「成程、だから“動かない”訳だ」
布留部 群青:「壊されない限り、死なない限り、止まらないという話なら」
布留部 群青:「…適任ですね、それは。」
羽見姫:「その土地に長く住み、その土地の水と土を摂る生き物が」
羽見姫:「贄に向いていたってことだ」
夢野真守:「そんな……」
陶 妙算:「今の姫様は、まさにこの街の写し身、ということですか。」
緒環 伸:「……順序がおかしいだろ。贄を取るのは神様の方じゃないか」
羽見姫:「みんなが神様になっちまったんだろうさ」
緒環 伸:「僕は古い人間なんで、単純に不愉快だな」
緒環 伸:「……神様なんてさ」手を握り、また開く。
夢野真守:「えっと、じゃあ!じゃあですけど!」
夢野真守:「そのアーティファクトを壊せばいいんですよねっ!」
安代旭音:「……」
陶 妙算:「それは僕たちが止めた。」
布留部 群青:「その辺りの説明も、した方がいいかな」
住良木菫:「うん。お願い。」
住良木菫:「逃げたくないのなら知るべきだと思うからね。」
布留部 群青:「はーい。まず、アーティファクトを持っているのは羽見姫さんだ。」夢野真守に説明を始める
夢野真守:「そうなんですか」
羽見姫:「うん」
布留部 群青:「持ってるというか…彼女の一部になってる、の方が正しいかな」
緒環 伸:「……」あの手術跡を思い出す。
布留部 群青:「アーティファクトは、羽見姫さんの身体と融合するような形で取り付けられている」
夢野真守:「……っ!」
布留部 群青:「俺はそういうのに詳しいから、間違いないはずだ」
陶 妙算:夢野さんを心配そうに見つめている
布留部 群青:「で、それを確認した時に言っていた“熱を感じる”、“一定の周期で頭が痛む”というのは」
布留部 群青:「“負荷”、そして“信号”の事だろう」
夢野真守:「じゃ、じゃあ!これをやった人たちを捕まえて倒して、戻し方を聞きます!」
夢野真守:「探しましょう!」
陶 妙算:「『もう遅い』」
陶 妙算:「君が、姫様を助けた時に聞いた言葉だ。」
安代旭音:「……観測者は、観測対象に影響を及ぼさないことが求められる」
安代旭音:「少なくとも、市内には存在するまい」
夢野真守:「でもそれは可能性じゃないですか!やってみないと……」
夢野真守:「……」
布留部 群青:「……そこで、“羽見姫の破壊”に打って出ようとしたのが…ここに居る安代さんだ」
夢野真守:「えっ?」
布留部 群青:「わざわざ君を遠ざけてまで、ね。」
夢野真守:「……はーちゃんを殺そうとしたってことですか」
安代旭音:「……ああ。それが唯一だと信じた」
緒環 伸:「僕が言うのもなんだけど、彼女もお仕事だからね」
布留部 群青:「…君がついさっき、真っ先に思い浮かべたものと、恐らく理由は同じだよ。夢野さん」
布留部 群青:「一番手っ取り早いし、確実に止められる方法だからだ」
夢野真守:「だからって!」
夢野真守:隣の羽見姫に抱きつく。
布留部 群青:「まあ」
布留部 群青:「それを俺たちが止めたから、彼女は腕を無くして、今こうして集まっている訳なんだけど」
陶 妙算:「僕たちも、夢野さんと同じだよ。」
陶 妙算:「一人を犠牲にしてそれでハッピーエンド、なんてしたくないんだ。」
緒環 伸:「方針の違いってやつだったけど、まあ、一旦そこはお開きになったからねえ」
陶 妙算:「努力はする。けど、状況は厳しい。」
陶 妙算:「そのことがわかってほしくて、ちょっと怖い言い方になっちゃった。」
陶 妙算:「ごめんね?」
住良木菫:「状況は説明した。僕たちの札はここにいる全員だ。」
住良木菫:「さて、どうしようか。」
羽見姫:「別に、私は」
夢野真守:「やだ!!!」
羽見姫:「まだ何も言ってないだろう」
夢野真守:「絶対やだ!」
陶 妙算:「友達だもんね。」
夢野真守:「うん」
陶 妙算:「いなくなったりしてほしくないもんね。」
夢野真守:「うん」
緒環 伸:(……ああ。いいよなあ。若くてまっすぐな子は)
緒環 伸:(ああして、ちゃんと我が儘を言えるんだもんな)
陶 妙算:「僕は」
陶 妙算:「姫様とはそんなにお話してないし、友達とは、言えないかもしれないけど。」
陶 妙算:「けど、夢野さんの悲しむ顔はみたくない。」
陶 妙算:「そのためなら、頑張れるよ。」
陶 妙算:「だから、夢野さんも、僕たちと一緒に、姫様を助けるために頑張ってくれるかな?」
陶 妙算:柔らかな茶色の瞳を夢野さんに向けながら言う
夢野真守:「うん……ありがとうね、陶くん」
夢野真守:「私、頑張る」
GM:〈知覚〉判定をお願いします。
GM:全員!
住良木菫:やるぜ!
陶 妙算:なんだと!!
住良木菫:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,8,10]+6[6] → 16

布留部 群青:なっ
緒環 伸:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 8[3,4,5,6,8,8] → 8

布留部 群青:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,5,7,9] → 9

陶 妙算:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[1,4,9] → 9

陶 妙算:住良木さん無双だ!
GM:じゃあみんな分かるけど住良木さんが真っ先に気づく。
GM:部屋の隅で何かが薄っすらと点滅している。
住良木菫:「………。」そちらを見る。具体的に何かは分かりますか?
GM:腕です。
GM:安代旭音の切り離された片腕。
緒環 伸:住良木さんの動きを追うように、そちらを見る。
安代旭音:「……ん。ああ」遅れてそちらを見て。
住良木菫:「君が持ち込んだのかな。自律機能があるようには見えなかったけど。」
安代旭音:「持ち込んでいたさ。いざという時に、機密保持の可能性を考えていたからな」
陶 妙算:「さらりと怖いことを言う」
布留部 群青:「抜け目無いですね」
安代旭音:「だが、機能はどうにもしていないようだ。あくまで私の神経から繋げていたからな」
安代旭音:腕を拾い上げて。
安代旭音:「送信がうまく働いていないのだろう。元より切り離して使うような代物ではない」
夢野真守:「……」
安代旭音:「何だ。まだ怒っているのか」
夢野真守:「そりゃ怒ってますけど!」
夢野真守:「何で怒らないと思ってるんですか???」
夢野真守:「あっと。そうじゃなくて!」
夢野真守:「あの、全身をめぐる熱の情報を、どこかに送信されるのが困るんですよね」
陶 妙算:「そういうことになるね。」
夢野真守:「じゃあもしかして、途中で切っちゃえばいいんじゃないですか?」
陶 妙算:「電波が悪いところにいてもらうってこと?」
夢野真守:「えっと、それもあると思いますけど」
羽見姫:「どうかな。飢えて死んでしまうかも」
布留部 群青:「熱の流れを堰き止める、って事かな」
夢野真守:「はい。途中で例えばですけど」
夢野真守:「手を切っちゃう、とか」
羽見姫:「真守はさらりと恐ろしいことを言うね」
布留部 群青:「成程」
緒環 伸:「君、思い切りがよすぎるってよく言われない?」
夢野真守:「あっ手がなくなると困るなら……うーんと」
夢野真守:「代わりに私のあげて付けます!」
安代旭音:「思い切りがよすぎる」
陶 妙算:「だから、さらりと自分を犠牲にしようとしないで。」
陶 妙算:「あんまり自分を顧みないと僕もさっきの夢野さんみたいに泣きながら抱きつくよ。」
布留部 群青:「…羽見姫さん、再確認だけど」
羽見姫:「……うん?」
布留部 群青:「あなたの熱は、くまなく全身を巡って、最後に頭に到達し、この時に信号が送られる」
布留部 群青:「俺の見立てではこうだけど、間違いはありますか?」
羽見姫:「信号はわからないけど。熱は全身に流れて、最後は頭だ」
羽見姫:「それは、確かだよ」
布留部 群青:「うん。流れがあるという事は順序があるという事だ」
安代旭音:「……破壊を指向したものが言っても、詮無きことかもしれませんが」
安代旭音:「最悪でも腕に留まるのであれば、一息に壊してしまうよりは」
安代旭音:「幾分だけ人道的かと。義手の技術の進歩も目覚ましいですからね」
緒環 伸:「それは君のやつを見てりゃわかるな」安代さんに。
布留部 群青:「もし、君の身体に埋め込まれたアーティファクトが、連動する事で機能しているのだとすれば」
布留部 群青:「確かに、一部分だけどうにかすれば済む話なのかもしれない」
緒環 伸:「……腕、か。羽見姫さんの意見はどうなのかな」
羽見姫:「まあ、死んだってそこまで構いやしないんだけ」
夢野真守:「……」睨みつける。
緒環 伸:「僕も構う」
羽見姫:「冗談。腕で済むなら、それでいい」
羽見姫:「その義手ってやつも、なかなか面白そうだ」
布留部 群青:「おや、長い生に少しは刺激が生まれましたかね」
緒環 伸:「……そう。良かったよ」ほっと息を吐く。
羽見姫:「そうかもだ。ああ、君みたいに変形するやつもいいかもな」
緒環 伸:「神様からイメージ遠ざかるなあー」
緒環 伸:「逆にそれっぽいのか……?」
布留部 群青:「あはは、今のうちに色々考えておいてくださいよ」
布留部 群青:「お姫様にはどーんと構えていてもらわないと、助ける方としてもそちらの方が好ましい」
緒環 伸:「そうだね。どうせなら……楽しんでもらいたいや」
緒環 伸:「苦しむよりは、きっと、全然いいな」
安代旭音:「……君はどう思う」
安代旭音:「あまり、“きれいな”方法ではないとは思うが」
住良木菫:「でもここできれいなものが見られなくなるよりはましだと思うよ。」
住良木菫:「……それと、換装する際にも注意が要る。」
陶 妙算:少し所在なさげに、皆の会話を聞いている。
住良木菫:「僕たちが思いつく対策は、相手の方も当然思い至っているはずだ。」
住良木菫:「予防策が講じられている、と思う。」
安代旭音:「……ああ。曲がりなりにも、異物の一部を除去しようとするわけだ」
安代旭音:「防衛機構があると考えるほうが、自然だ」
夢野真守:「大丈夫です!」
夢野真守:「だって、はーちゃんを殺さなくていい手が見つかったんですから」
夢野真守:「絶っ対に上手くいきます!」
夢野真守:「上手く行かせます!」
羽見姫:「……頼もしいね」
陶 妙算:(みんな…当たり前のように腕の切断を受け入れてる…)
陶 妙算:(僕が…甘いのかなあ…)
緒環 伸:「ほんとに、若い子ってやつは羨ましいよ……」
緒環 伸:「姫さん」くるりと羽見姫の方を見て。
羽見姫:「……ん?」
緒環 伸:片手を差し出す。
緒環 伸:「……いや、僕が単にちょっと気にしてるだけなんだけど……」
緒環 伸:「手、どうにかする前に、握手をしておきたいな」
羽見姫:「ああ、それはいいな」手を差し伸べて、握る。
緒環 伸:「……うん。ちゃんと、覚えておくからさ」
緒環 伸:この人が酷い目に遭ったのも、これから片腕を失うのも、自分の責任でもある。
緒環 伸:だから。細い手の感触を覚えておきたかった。
緒環 伸:「新しいかっこいいやつになったら、またそっちでもね」ゆっくり手を離す。
羽見姫:「そうだね。握りつぶしてしまうかも」
緒環 伸:「それは勘弁してほしいなあ!」からからと笑う。
緒環 伸:覚えておこう。10年でも、20年でも。生きている限り。

GM:シーン終了。ロイスと購入が可能。
GM:購入は最後の機会となります。
陶 妙算:応急手当
陶 妙算:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[3,5,8] → 8

陶 妙算:買えた。緒環さんか布留部さんどうぞ
緒環 伸:布留部さんの方が必要かな?
布留部 群青:ロイス保留!
緒環 伸:あ、ロイスはもう満杯です
布留部 群青:あ、ありがとうございます!
陶 妙算:以上で
住良木菫:布留部さんの回復量が足りなかったら応急買います
住良木菫:こちらはロイスまんたん!
布留部 群青:ではさっそく使って
布留部 群青:布留部 群青のHPを+13(2d10->3,10)(HP:18->31)した
布留部 群青:全快!
陶 妙算:お、いい手当だった
緒環 伸:うーん、盾より応急買っといた方がいいか
布留部 群青:欲しいものありますか
緒環 伸:財産点もったいないけど
緒環 伸:7dx+3=>8
DoubleCross : (7R10+3[10]>=8) → 10[1,3,3,3,9,10,10]+2[2,2]+3 → 15 → 成功

緒環 伸:まわるし
陶 妙算:緒環さんにクリスタルシールド?
緒環 伸:使用します!
緒環 伸:あっもらえたらうれしい
緒環 伸:12+2d10
DoubleCross : (12+2D10) → 12+7[5,2] → 19

緒環 伸:まあよし!
住良木菫:クリシー狙ってみましょう
住良木菫:7dx+3>=25
DoubleCross : (7R10+3[10]>=25) → 9[1,2,2,5,6,7,9]+3 → 12 → 失敗

住良木菫:ヒエー!失敗で以上!
布留部 群青:ではクリスタルシールド!
布留部 群青:能力訓練:社会使って達成値+1!
布留部 群青:10dx+6
DoubleCross : (10R10+6[10]) → 10[1,4,4,4,7,8,9,10,10,10]+7[3,3,7]+6 → 23

GM:だから君なんなの
緒環 伸:たかっ
布留部 群青:財産点2使って購入!
布留部 群青:緒環さんどーぞ
緒環 伸:いただきます! ありがとう!
陶 妙算:ホント頼れるなこの人
布留部 群青:なんなんでしょうね…
緒環 伸:大明神
住良木菫:すごすぎる

【クライマックス:私のテイアはよみがえる】

GM:全員登場!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:83->85)
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+1(1D10->1)(侵蝕率:91->92)した
陶 妙算:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 10[10]+80 → 90

陶 妙算:きゃいん
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:83->88)

GM:【支部内最奥 実験区画】
GM:万一の自体を考え、あなたたちは
GM:頑健な設備のあるエリアでの処置を選んでいる。
羽見姫:「……さて。いよいよかな」
夢野真守:「……」
夢野真守:「緊張してきた……」
陶 妙算:「夢野さんがそんなんじゃ、姫様まで緊張しちゃうよ。」
住良木菫:羽見姫に取り付けられた計器から身体状況をチェックしている。
陶 妙算:「さっきみたいに元気だして、応援してあげなきゃ」
夢野真守:「そうだね!頑張れー!」
緒環 伸:「お、いい調子じゃない」
陶 妙算:その声に、自分も励まされてるかのような気持ちになる
羽見姫:「いやあ。私がここからすることないんだけどね」
緒環 伸:「……や」
緒環 伸:「頑張って、生きててくださいよ。姫さん」
緒環 伸:「それで十分なんだからさ」
羽見姫:「うん。それもそうだね」
住良木菫:心電図、血圧計、パルスオキシメーターを確認。異常なし。
布留部 群青:少年少女たちから僅か後方、矢となる脊柱を体内で生成しながら佇んでいる
布留部 群青:「(さて、鬼が出るか蛇が出るか…まぁどちらも見たことは無いが)」
緒環 伸:ポケットの中の五円玉を、微かに汗ばむ指で弄びながら、顔は笑っている。
陶 妙算:「ところで、こういった場合はなんといえばわからないんですが、お医者の先生ですか?」
陶 妙算:「施術を担当される方はいつ来られるのでしょう。」
住良木菫:「施術は僕が担当する。」
陶 妙算:「これは、失礼しました。」
夢野真守:「……お願いします」
緒環 伸:「ああ、なら安心なんじゃないかな。まあ、腕のほどは見たことないけど」
陶 妙算:「副支部長は外科の心得もおありなんですね。」
住良木菫:「心配ないよ。解剖には慣れている。」
GM:施術自体は、難しい手続きを踏むものではない。
緒環 伸:「よろしく、副支部長」
住良木菫:「バラすのも、組み立てるのもね。」
GM:尋常の解剖の心得があれば、十分に実施が可能だ。
布留部 群青:「あはは。成程、適任ってやつだ。」
陶 妙算:その言葉に微かに背筋がぞわりとする。真珠色の肌からかすかに青くなる
緒環 伸:「言い方、もうちょっとこうさ……」
緒環 伸:「まあいいや、頼みの綱だもんな。しっかり握っとくよ」
住良木菫:「脈拍、血圧、異常なし。」
住良木菫:「左前腕切除および“遺物”機能妨害施術を開始する。」
陶 妙算:目を背けたくなる衝動を必死に抑えながら施術を見守る。
陶 妙算:自分のした選択の先にあることから目を逸らすのは、自分の決意にも、それを許してくれた人にも失礼なことであると思う
夢野真守:腕を組んでお祈りしながら、その様子を見守る。
住良木菫:点滴から静脈麻酔薬を投与。
緒環 伸:平然とした顔で……小さな硬貨を握り締めながら見つめている。
住良木菫:計器を一瞥し、羽見姫の顔を覗き込む。
住良木菫:「今から眠くなるよ。数時間後にまた会おう。」
羽見姫:彼女の目が混濁していき、微睡む。
布留部 群青:探知領域で羽見姫の様子を確認している。今はまだ問題ないようだ
緒環 伸:(人体構造的には人間に非常に近い、か)
緒環 伸:(麻酔が効いて幸いだ)
住良木菫:「………。」完全に意識がなくなったことを確認。
住良木菫:「左前腕切除。」
住良木菫:「執刀を開始する。」
住良木菫:助手はいない。執刀医は自分ひとり。
住良木菫:他の4人は、これから起きる“何か”の備えだ。
住良木菫:上腕部を圧迫して血流を止める。
住良木菫:前腕部に触れ、血流が弱まっているのを確認し、
住良木菫:メスを取り出す。
陶 妙算:ごくり、と息を呑む。白磁の陶器のようにつるりとした喉がほのかに上下する。
住良木菫:「上腕骨と橈骨・尺骨の剥離を行う。」
住良木菫:肘部にメスを当て、力をわずかに込める。
緒環 伸:能力で手伝えれば、と思うが。勝手な介入は、専門家の繊細な手を乱しかねない。
GM:その瞬間。
GM:込めた力に反して、その腕は、
GM:嘘のように裂けて落ちた。
住良木菫:「………。」バイタルを確認する。
GM:バイタルに異常はない。あるとすれば――
GM:直後、その裂け目から、黒い奔流。
GM:住良木菫を飲み込まんと迫り、
GM:ジュッ、と音を立てて弾け飛んだ。
夢野真守:「大丈夫ですか!?」指鉄砲を構えている。
緒環 伸:「今のは……!」
住良木菫:「うん、ありがとう。」
住良木菫:「これが予防策なんだねえ。」
布留部 群青:「そう易々と終わらせてくれないって事か」
住良木菫:黒くはつられたように穴の開いたメスを見る。
羽見姫:彼女の腕の裂け目が、腕を求めるように影を伸ばしてうごめく。
羽見姫:本体は眠ったままだ。
緒環 伸:「姫さん……は……」
布留部 群青:「住良木さん、一応聞くけど手術の続行は?」
羽見姫:影の手を伸ばし、
夢野真守:その手を掴む。
住良木菫:「続行するとも。施術内容は変更だ。」
夢野真守:「ふんぬぬぬ……!」
陶 妙算:「夢野さんっ」
夢野真守:「だいじょーぶです!私、頑丈なので!」
夢野真守:「それよりも!」
GM:本体よりも、より禍々しく鳴動するレネゲイドの反応がある。
GM:切り取られた腕の側。
緒環 伸:「腕、か!」
布留部 群青:「OKだ。執刀医殿」
GM:腕の切れ目から影が湧き出す。
住良木菫:「レネゲイド性腫瘍切除および遺物型左前腕部の解体施術を開始する。」
緒環 伸:一度は繋いだ腕が。今はあれほどまでにも。
緒環 伸:「了解。助手は任せてよ」
緒環 伸:「……サポートは得意だ」
住良木菫:メスを捨てる。住良木の周囲に蝶の群れが出現し、回遊する。
陶 妙算:形を持った死の概念を前にしたかのような圧倒的な力を前に一瞬、身が竦みそうになる。
布留部 群青:肯定するように、右腕の骨が蠢く
GM:影は凝集し、黒い人影を作り出す。
GM:それは黒く染まった羽見姫の姿を象る。
陶 妙算:けれど、その恐怖よりももっと強くて、暖かな勇気が自分の体を動かしてくれる。
陶 妙算:「ごめん、夢野さん。さんざん無理はしないでって言ったのに、調子がいいかもしれないけど」
陶 妙算:「そっちは、任せるね。」
陶 妙算:伯耆安綱を鞘から抜きながら言います。
夢野真守:「うん!そっちはお願いね!大丈夫!」
夢野真守:「離さないよ!」
GM:その影は、羽見姫自身も忘却の彼方にあった、在りし日の姿。
陶 妙算:「なら、こっちはしっかり切り離してくる。」
GM:その池がかつて、死の沼であった頃の、災厄の象徴。
“喰み姫”:“喰み姫”としての姿。
緒環 伸:「……姫さん、なのか」小さく呟く。
緒環 伸:首を振る。
“喰み姫”:「……」言葉を発することはない。
緒環 伸:「なんでもいいや。僕ぁ……そうだな」
緒環 伸:「いつものあなたの方が、好きだね」
“喰み姫”:ただ、影の腕を掲げて。害意の目を向けるのみ。
住良木菫:「賽は君が振りなよ。助手とかサポートじゃなくてね。」
緒環 伸:「大体いっつもそれを言われて……逃げてたんですけどね」肩を竦める。
緒環 伸:「今回ばっかりは、そうも言ってられんな、これは」
住良木菫:「いつかは袋小路にたどり着くものさ。」
緒環 伸:「変な言い方だけどね、住良木さん」
緒環 伸:ぴん、と指でコインを弾く。
緒環 伸:「この袋小路、わりと悪くないよ」“喰み姫”を見つめながら。
住良木菫:にこりと笑って、照明を反射させてきらきらと輝くコインを見つめる
住良木菫:「きれいだね。」
住良木菫:これから戦闘が始まろうとしているのにも関わらず、住良木はいつも通り、
住良木菫:世界を祝福した。
GM:戦闘を開始します。
■MAP
陶[6] 住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]

      5m

   “喰み姫”[10]
GM:配置はこう
陶 妙算:タコ殴りじゃい!!
GM:異物から発せられる、強烈なレネゲイドの波動。
GM:衝動判定。難易度は9です
陶 妙算:6dx+2=>9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 9[1,1,5,5,7,9]+2 → 11 → 成功

緒環 伸:4dx+4 思い出の一品
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 10[2,2,4,10]+1[1]+4 → 15

陶 妙算:よっし
緒環 伸:成功!
陶 妙算:2d10+90
DoubleCross : (2D10+90) → 6[5,1]+90 → 96

布留部 群青:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 5[2,3,5,5]+2 → 7

緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+6(2d10->2,4)した(侵蝕率:85->91)
布留部 群青:げ
陶 妙算:低め!!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+10(2D10->1,9)(侵蝕率:92->102)した
緒環 伸:妖精します?
住良木菫:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[4,6,7,10]+10[10]+7[7]+1 → 28 → 成功

住良木菫:……?
住良木菫:成功!
GM:意志力がすごい
布留部 群青:お願い…出来ますか…!
陶 妙算:ぱねえ
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:88->98)
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:98->106)
緒環 伸:はい、では布留部さんに《妖精の手》使用。侵蝕4上昇
陶 妙算:住良木さーーーん!!!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+7した(侵蝕率:91->98)
住良木菫:ゲエッ!
緒環 伸:あっまちがい
緒環 伸:侵蝕95ですね
陶 妙算:一番やべえ人が一番やばく!!
布留部 群青:10+1dx+2
布留部 群青:あれ
緒環 伸:ダイスを先にしないとかな
住良木菫:1dx+10+2にしないとでないかな
布留部 群青:1dx+10+2
DoubleCross : (1R10+10+2[10]) → 5[5]+12 → 17

陶 妙算:よっしよっし
布留部 群青:ほんとだ!
布留部 群青:という訳で成功!
GM:OK!
GM:あ、言い忘れてた!
陶 妙算:なんだい!
GM:Eロイス『自虐の刃』『デスウィッシュ』を持っていました。
GM:衝動判定に失敗している場合、自分自身に対する憎悪を得るとともに、
GM:それによる攻撃のダメージに+2d10されていました。
緒環 伸:ヒイ
陶 妙算:よかった。成功してて
布留部 群青:あっぶねぇ!!!
布留部 群青:緒環さんありがとう…
緒環 伸:よかった……
住良木菫:こええ……
GM:ではイニシアチブ。
陶 妙算:セタップ!!
GM:そうだった
GM:セットアップ!
住良木菫:セタップさせて!
陶 妙算:なし!!
布留部 群青:無し!
緒環 伸:なし!
GM:エネミーはありません
住良木菫:《活性の霧》《タブレット》《多重生成》、味方全員対象に攻撃力+18、ドッジダイス-2。
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:106->109)
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:109->114)
布留部 群青:キメます!
陶 妙算:決めさせていただきます!
緒環 伸:ラウンド間でしたっけ
住良木菫:ラウンドですね
住良木菫:拒否してもいいぞ!
緒環 伸:そしたら使わないですね。拒否!
住良木菫:蝶の鱗粉が舞い、辺りに独特の香りが漂う。
住良木菫:「内部構造はほとんど人間と変わりないとは聞いているけど、どこまで通用するかな。」
GM:では改めてイニシアチブ。
陶 妙算:ほう、と呼吸をし、あたりに漂う粒子を体内に取り込む。
住良木菫:そちらでイニシアチブに何もなければやります
GM:どうぞ!
陶 妙算:白磁色に映えるに首筋に淡紅色の熱がこもる
GM:ではこちらの手番を。
陶 妙算:かかってこいやぁっ!!
“喰み姫”:マイナー《極光螺旋》。
“喰み姫”:攻撃力を+20。
陶 妙算:なんじゃああ!?
“喰み姫”:メジャーは《原初の赤:サイレンの魔女》《フォース》《原初の白:癒やしの水》《原初の黒:オーバードーズ》。
“喰み姫”:自分を含む全員を攻撃。
“喰み姫”:13dx+6
DoubleCross : (13R10+6[10]) → 10[1,1,2,3,3,5,6,6,6,7,9,9,10]+3[3]+6 → 19

“喰み姫”:《万象の虹》。
“喰み姫”:《妖精の手》をコピーして使用。
緒環 伸:うわ
布留部 群青:うわ
“喰み姫”:1dx+26
DoubleCross : (1R10+26[10]) → 6[6]+26 → 32

陶 妙算:妖精を使ったことがここで響いてくる…!!
“喰み姫”:リアクションをどうぞ。
陶 妙算:《ゲットダウン》
住良木菫:ドッジ
緒環 伸:ガードします
陶 妙算:3dx+42
DoubleCross : (3R10+42[10]) → 7[4,4,7]+42 → 49

住良木菫:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[2,5] → 5

住良木菫:どうかな…?
住良木菫:カバーお願いします…!
布留部 群青:《崩れずの群れ》で住良木さんをカバー!
陶 妙算:頼れる布留部くん……!!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+2(侵蝕率:102->104)した
“喰み姫”:4d10+44 装甲無視
DoubleCross : (4D10+44) → 25[10,10,1,4]+44 → 69

陶 妙算:侵蝕が98に
布留部 群青:死ぬわ!
緒環 伸:全くだめですね。リザレクト!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:95->101)
緒環 伸:よし!
緒環 伸:HP6で復活です
布留部 群青:“テイア”のロイスをタイタス昇華!HP12で復活!
GM:Eロイス『黒き歓び』『黒き歓び』『死は甘きもの』発動。
“喰み姫”:ダメージを受けるたびに、あらゆる達成値を累積して+4。ダメージを与えたものの侵蝕値を+3
陶 妙算:うわ、こわっっ!!
緒環 伸:うえ
布留部 群青:うげーっ!!
住良木菫:ギャアー!
布留部 群青:半端な攻撃出来ないじゃん!!!
“喰み姫”:《癒しの水》の回復効果を適用します。
“喰み姫”:その前に自分には《再生の王笏》。
“喰み姫”:回復量を増加。
“喰み姫”:6D10+6
DoubleCross : (6D10+6) → 40[1,8,5,9,8,9]+6 → 46

GM:攻撃を受けたみんなは46点回復ね
緒環 伸:あざっす……?
“喰み姫”:46+5d10
DoubleCross : (46+5D10) → 46+38[7,10,10,5,6] → 84

“喰み姫”:こっちは全回復しました。
住良木菫:えっなにその回復……
布留部 群青:なんだよそれ
緒環 伸:うええ
布留部 群青:と、取り敢えず14点足して全回復…
緒環 伸:こちらも全回復
“喰み姫”:手をかざすと、泥水のような液体が押し包む。
“喰み姫”:それは、癒しの薬水。
“喰み姫”:過剰摂取をすれば、それはただの毒である。
“喰み姫”:自らもそれをしとど浴び、一切の影響を感じさせない。
陶 妙算:《すい》
布留部 群青:巨大な骨の手で握りこむように、住良木の周囲を防御する
陶 妙算:と伯耆安綱が一閃する。
緒環 伸:「ぐっ……がはっ」水をしとどに浴び、身を痛めながらえづく。
布留部 群青:自身に押し寄せる毒の波など、意に介すことなく
陶 妙算:液体であろうと、気体であろうと一瞬であれば斬ることはできる。
住良木菫:「ありがとう。布留部さん。」
布留部 群青:「礼には及ばずだ。執刀医が倒れては元も子も無い」
住良木菫:薬水に飲まれ、溶けるように崩壊する蝶を見る。
住良木菫:「ああ、こういう能力か。」
布留部 群青:「これは“手術”なんだろう?」
布留部 群青:トカゲが自らの尾を切除するように、毒を浴びた箇所を切り離す
布留部 群青:その下から、新たな骨が顔をのぞかせている
GM:次!緒環さん!
緒環 伸:ういす!
緒環 伸:マイナーはなし。
緒環 伸:訂正。ジェネシフトします。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+8(2d10->2,6)した(侵蝕率:101->109)
緒環 伸:メジャー、コンボ『ラケシス、糸を計れ』。《導きの華》《天使の階梯》《要の陣形》。侵蝕7上昇。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+12した(侵蝕率:109->121)
緒環 伸:対象は自分、住良木さん、布留部さんの三人。次のメジャーアクションの達成値が+24、C値が-1されます。
GM:OK!
緒環 伸:演出!
緒環 伸:キン、と小さな金属音。
緒環 伸:宙に舞った一枚の硬貨が、何もない場所で反射した。
緒環 伸:キン、キン、キン、とそれは中空を漂い……。
緒環 伸:緒環にしか見えない、細い糸を微かに揺れ動かしていく。
緒環 伸:それは、事象を繋ぐ運命の糸。
緒環 伸:起こる物事を大きく変えることは叶わずとも……精度は上がる。
緒環 伸:「賽は自分で振れ、か。少しばかりやってみたけど……」真上から落ちてきた五円玉をぱしりと受け取る。
緒環 伸:「慣れないな、なかなか。ねえ、姫さん?」
“喰み姫”:「……」影は答えず、揺らめく。
GM:次は行動値6組!
陶 妙算:僕から!
陶 妙算:マイナーで移動、接敵
陶 妙算:メジャーで素殴り。対象は姫様
陶 妙算:6dx+44
DoubleCross : (6R10+44[10]) → 10[1,2,3,7,7,10]+9[9]+44 → 63

■MAP
住良木[4] 緒環[7] 布留部[6]

      5m

  陶[6] “喰み姫”[10]
陶 妙算:まわった!!
GM:高くないですか……?
布留部 群青:《力の法則》使います
陶 妙算:僕だってクリティカルがほしいんだ!!
布留部 群青:ダメージ+4Dしてください
陶 妙算:わーい!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+4(侵蝕率:104->108)した
“喰み姫”:《原初の虚:ハイブリーディング》。
“喰み姫”:《万象の虹》の使用回数を回復。
陶 妙算:おばか!!
布留部 群青:なんでそういう事するんだ!!
“喰み姫”:即使用。《ゲットダウン》をコピーして使用。
住良木菫:おまえーーーー!!!!
緒環 伸:おのれーー
陶 妙算:ごめん。みんな……!!
“喰み姫”:6dx+8
DoubleCross : (6R10+8[10]) → 9[1,2,3,6,8,9]+8 → 17

GM:まあまだまだこんくらいなんですよね。
GM:ダメージをどうぞ。
陶 妙算:素の白兵は4か…!!
陶 妙算:7d10+4d10+15+18
DoubleCross : (7D10+4D10+15+18) → 43[7,6,4,2,7,8,9]+20[6,3,8,3]+15+18 → 96

GM:ヒッ……
陶 妙算:どんなもんじゃい!!
住良木菫:こわ……
GM:まだ生きてる!
陶 妙算:《するする》
陶 妙算:と前に出る
陶 妙算:重心の変化のない、自然体による歩法。
陶 妙算:精鋭と呼ばれるまで稽古し続けて会得したそれは
陶 妙算:それは打ち込む隙を与えなければ、打ち込みの予兆も感じさせない。
陶 妙算:一歩近づくごとに覚悟を決める。これは、姫様であった姫様でない。
陶 妙算:夢野さんと、緒環さんが戦うと決めている。ならば自分もそれに殉じなければ彼らの覚悟に礼を失する事となる。
陶 妙算:「やあ」
陶 妙算: 気合の一声ととともに伯耆安綱が振り下ろされる。
陶 妙算:音速を超える速さもない。獣が如き剛力もない。
陶 妙算:関節の可動域を超えた変幻の動きもなく、因果に干渉することもせず、
陶 妙算:ただ平俗な速さで、坦坦たる膂力を持って放たれる面打ち。
陶 妙算:されどそれは達人の剣。
陶 妙算:平俗さの裏に巧緻なる技を練り上げ
陶 妙算:決して躱せぬ呼吸から放たれるある種の魔剣。
“喰み姫”:その姿が一度崩れ、再び形成される。
陶 妙算:その魔剣が、姫様の肉を裂き、骨を断つ
陶 妙算:「やっぱり、僕の剣じゃ一息で終わらせることはできないか。」
陶 妙算:「でみ、あの人の業ならどうかな。」
陶 妙算:この剣に常ならぬ重さを与えてくれた人のことを思いながら言う
GM:次!布留部さん!
布留部 群青:はい!
布留部 群青:マイナーで『射撃形態』《骨の銃》《死招きの爪》攻撃力31の射撃武器を作成
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+6(侵蝕率:108->114)した
布留部 群青:メジャーで『裂射・チカヘシ』《C:オルクス》《ディストーション》《オーバーロード》
布留部 群青:何もなければ判定いきます!
GM:どうぞ!
布留部 群青:11dx6+35
DoubleCross : (11R10+35[6]) → 10[2,2,2,3,5,6,7,7,9,10,10]+10[1,2,4,5,5,7]+2[2]+35 → 57

緒環 伸:《妖精の手》。侵蝕4上昇。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+4した(侵蝕率:121->125)
布留部 群青:ありがたく!
GM:あ、そうだ
緒環 伸:まわせー!
布留部 群青:1dx6+30+35
DoubleCross : (1R10+30+35[6]) → 10[7]+10[7]+1[1]+65 → 86

緒環 伸:いった!
GM:まって
GM:『死は甘きもの』が発動するので
GM:陶くんは侵蝕率を+3してね
陶 妙算:侵蝕が101に
陶 妙算:演出が始まってから裏で宣言してました、すいません
GM:そしてリアクション!
“喰み姫”:《ゲットダウン》でドッジ
“喰み姫”:6dx+12
DoubleCross : (6R10+12[10]) → 8[4,5,6,7,8,8]+12 → 20

GM:ダメ!ダメージを!
布留部 群青:ではダメージ!
布留部 群青:9d10+1d10+62+18
DoubleCross : (9D10+1D10+62+18) → 50[8,2,2,5,8,2,4,10,9]+4[4]+62+18 → 134

布留部 群青:諸々有効!
GM:……?
GM:無理ですが……?
“喰み姫”:《イモータルライフ》で復活。
“喰み姫”:《再生の王笏》を使用。
布留部 群青:積んでやがった…!
“喰み姫”:2d10+5d10
DoubleCross : (2D10+5D10) → 9[7,2]+22[7,1,9,2,3] → 31

GM:自らの達成値を+4。布留部群青の侵蝕率を+3。
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+10(侵蝕率:114->124)した
布留部 群青:では演出!
布留部 群青:毒に侵された部位を、全て置換し終えると
布留部 群青:何も見えぬまま、既知の存在を象る異形の姿を捉える
布留部 群青:「さて」
布留部 群青:「排除だ」
布留部 群青:それが、何を象っていようと。どんな姿形をしていようと
布留部 群青:それを認識出来ぬ自分にとっては、等しく障害以外の何物でもない
布留部 群青:だから、いつも通りに半身を武器と化し
布留部 群青:いつも通りに脊柱を番え
布留部 群青: 
布留部 群青:いつも通りに射出する
布留部 群青:兵器であったことを捨てるつもりも、隠すつもりもない
布留部 群青:仲間と別れるときに決めたことだ。俺は見たいように世界を認識し、歩きたいように生を謳歌する
布留部 群青:「だから、俺の世界を邪魔するな」
布留部 群青:着弾
布留部 群青:人型を模した影が、弾け飛ぶ
“喰み姫”:過たず貫かれ、喰み姫の姿がかき消える。
“喰み姫”:刹那、腕だけになった切れ間から、
“喰み姫”:再び影の姿が舞い戻る。
陶 妙算:「あれを受けても…平然としている…!?」
緒環 伸:「どうなんだろうな、こっちの姫さんも表情がわかりにくいから」
緒環 伸:効いていてくれ、と願うばかりだ。
布留部 群青:「うーん…人じゃないと、やっぱりしっくり来ないな」
住良木菫:「追い討つしかなさそうだね。」
住良木菫:「先ほどのような自己再生をされても困る。」
緒環 伸:「頼みますよ、センセイ」
布留部 群青:「では、お願いしますねー」
GM:住良木さんの手番へ。
住良木菫:マイナーなし
住良木菫:メジャーで《コンセントレイト:ソラリス》《絶対の恐怖》、対象は喰み姫
住良木菫:8dx6+33
DoubleCross : (8R10+33[6]) → 10[1,4,4,4,7,7,9,9]+10[3,5,7,9]+10[6,10]+10[5,7]+2[2]+33 → 75

住良木菫:回した!
緒環 伸:妖精いりますか
住良木菫:うーん、大丈夫です!
GM:こらこら、はしゃぐな
緒環 伸:オッケー!
住良木菫:75を避けられたら困る!
“喰み姫”:《ゲットダウン》。
“喰み姫”:6dx+16
DoubleCross : (6R10+16[10]) → 5[1,1,3,3,4,5]+16 → 21

GM:全然ダメ!ダメージを。
住良木菫:8d10+18+2 装甲無視
DoubleCross : (8D10+18+2) → 44[1,5,9,7,7,3,8,4]+18+2 → 64

住良木菫:倒れてくれー!
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:114->119)
GM:無理!HP0!
陶 妙算:よっしよっし!!
“喰み姫”:《蘇生復活》《再生の王笏》。
“喰み姫”:1+5d10
DoubleCross : (1+5D10) → 1+31[10,1,7,5,8] → 32

布留部 群青:www
住良木菫:きさまー!!!
緒環 伸:グワーッ
布留部 群青:おい!!!!
住良木菫:あと死は甘きものの効果で侵蝕+3かな?
GM:そうなります!
住良木菫:では119→122
GM:こちらはさらに達成値を+4。
住良木菫:“喰み姫”が再生していく。
住良木菫:黒い薬水を吸い上げ、まるで植物が成る様子を早回しで映すかのように新たな体を構築する。
住良木菫:零れた薬水を指で掬い上げて口に含む。
住良木菫:体に走る痛み。臓腑を焼くような苦しみを自覚する。
住良木菫:「なるほど。僕たちの身体には適応しないが、君にとっては薬になるのか。」
住良木菫:しばし考えこむように目を閉じて、やがて開く。
住良木菫:腕を振る。現れたのは毒腺を持つ甲虫。それを――
住良木菫:薬水の濁流の中へ。
住良木菫:「毒と薬は表裏一体だね。」
住良木菫:やがて、“喰み姫”の身体に異変が起きる。
住良木菫:再生力が極端に強く、あるいは極端に弱くなり、
住良木菫:皮膚がぼこぼこと波打ち、あるいはひび割れていく。
“喰み姫”:「……」
住良木菫:蟲の毒が混入したことで薬としてのバランスが大きく崩れ、“喰み姫”を蝕む毒に変じたのだ。
住良木菫:「解剖は出来た。次は解体に移るとしよう。」
“喰み姫”:再びその姿を崩し、再生するが。
“喰み姫”:その速度が落ちている。
GM:全員の行動が終了。
住良木菫:最後のイニシアチブにDロイス:触媒発動。
住良木菫:陶くんを動かします。
陶 妙算:動きます!!
住良木菫:「毒と薬は表裏一体だ。」
住良木菫:先ほど薬水に混入したものと同じ蟲が、陶の首筋を這う。
住良木菫:そして静脈に毒腺を刺し、身体機能を高める。
住良木菫:「あと少しだけ、頼むよ。」
陶 妙算:露に濡れた果実のような唇から、痛みとかすかな高揚感の混じった吐息が漏れる
陶 妙算:「はい。副支部長、指示を。」
住良木菫:「切除、だ。」
陶 妙算:首筋の違和感が、次第に熱に変わっていく。
陶 妙算:その熱が全身を巡り、さらなる一手を繰り出す活力へと昇華される。
陶 妙算:「了解っ」
GM:行動をどうぞ。
陶 妙算:マイナーなし
陶 妙算:メジャーで素殴り!
陶 妙算:6dx+44
DoubleCross : (6R10+44[10]) → 10[3,4,7,8,8,10]+8[8]+44 → 62

陶 妙算:まわった!!
住良木菫:やるう!
GM:きみ!
“喰み姫”:《ゲットダウン》。
“喰み姫”:6dx+20
DoubleCross : (6R10+20[10]) → 10[3,4,9,9,10,10]+5[3,5]+20 → 35

陶 妙算:命中!《フェイタルヒット》!!
GM:まあ無理よな……!
陶 妙算:7d10+4d10+15+18
DoubleCross : (7D10+4D10+15+18) → 30[3,7,7,4,1,3,5]+34[10,5,10,9]+15+18 → 97

陶 妙算:おら!!
陶 妙算:侵蝕が107に
“喰み姫”:32しかないってば!
陶 妙算:復活するのかっ!!
GM:やりたくはなかったがこれしかない。
住良木菫:倒れてくれ~!
“喰み姫”:《アナザーセルフ》《イモータルライフ》《再生の王笏》。
陶 妙算:wwwww
布留部 群青:www
緒環 伸:うわ
布留部 群青:うっそだろ!!!!
陶 妙算:バ、バーーカ!!!
住良木菫:てめえ~~~~!!!!
“喰み姫”:7d10
DoubleCross : (7D10) → 32[4,5,1,5,8,1,8] → 32

陶 妙算:演出入れていいかな!
GM:どうぞ!
陶 妙算:ほんの少し、熱に浮かされながら
陶 妙算:半身に近く刀を構える。
陶 妙算:こちらの攻撃は、効いている。再生が遅くなってることからそれは見て取れる。
陶 妙算:だが、同時に姫から感じる圧力も、彼女が傷つく度に増してきている。
陶 妙算:余裕はない。早急に決着を着けなくては。
陶 妙算:《つい》
陶 妙算:と伯耆安綱が一閃する。
陶 妙算:水に浮かぶ月を斬るがごとく
陶 妙算:静かで、洗練された、無為の剣。
陶 妙算:その剣は形なきものをさえもとられ、両断する。
陶 妙算:はずが。
陶 妙算:「まだ、届かないのかっ」
“喰み姫”:再生の原型が崩れ始めている。
“喰み姫”:それは再生力の低下を意味するとともに、
“喰み姫”:形を維持する必要がないこと。水の如き幽玄さの獲得をも意味する。
GM:1ラウンド目終了。
GM:2ラウンド目。
GM:セットアップ。
陶 妙算:なし!
緒環 伸:なし
住良木菫:《活性の霧》《タブレット》《多重生成》
布留部 群青:なし!
住良木菫:対象は布留部さん、陶くん、自分、そして“喰み姫”。
住良木菫:拒否しなければ攻撃力+18、ドッジダイス-2です。
“喰み姫”:拒否!
住良木菫:チクショー!勘のいい野郎だ!
陶 妙算:いただくぜっ
布留部 群青:もらい!
GM:貴様らを殺すに十分な火力がある故な……
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:122->125)
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:125->130)
GM:手番は“喰み姫”から。
緒環 伸:待った
GM:待つ
緒環 伸:オートでアルティメイド服を脱ぎ、行動値を10に戻します。
GM:戻った!
■MAP
住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]

      5m

   陶[6]“喰み姫”[10]
GM:つまり行動値10で同値!そしてPC優先というわけ!
GM:緒環さんの手番に。
緒環 伸:いただく!
緒環 伸:まずマイナーでアルティメイド服を再度着ます。
緒環 伸:メジャー、コンボ『アトロポス、糸を断ち切れ』。《導きの華》《天使の階梯》《ナーブジャック》《フラットシフト》。
緒環 伸:対象は陶くん。
緒環 伸:侵蝕0。意志で対決して勝てば対象にメジャーアクションを行わせられます。そのメジャーの達成値+24、C値-1。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+0した(侵蝕率:125->125)
陶 妙算:うおおお!!かかってこい!!
緒環 伸:判定!
緒環 伸:5dx9+31
DoubleCross : (5R10+31[9]) → 7[2,2,4,5,7]+31 → 38

緒環 伸:リアクションどうしますか
陶 妙算:これはリアクションしないを選択できるんでしたっけ?
GM:できない!
陶 妙算:じゃあ、する!
陶 妙算:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[1,4,6,8,9,10,10]+9[3,9]+2 → 21

緒環 伸:まわってる!! こわ!!
住良木菫:あっぶね!
陶 妙算:回るなあw
布留部 群青:めっちゃ回す…
GM:では成功!
緒環 伸:おっしゃ!
緒環 伸:では、陶くんの最高威力のコンボで喰み姫を攻撃してください。頼んだ!
緒環 伸:回数制限のあるエフェクトは使えないぞ!
GM:そうだぞ
陶 妙算:おっと、ということはオートでフェイタルヒットがつかえない!!
緒環 伸:それは使えそうな気がする
GM:オートは別に関係ない!
住良木菫:オートですからね
陶 妙算:やったー!
GM:関係ないじゃん……は……?
陶 妙算:なら俺のできる最強コンボを叩きつけてやる!
陶 妙算:マイナーなし
陶 妙算:メジャーで喰み姫様を素殴り!!最強コンボ!!
GM:エフェクト無しだと……!
GM:舐められたものだ……来るがよい!
陶 妙算:6dx9+44+24
DoubleCross : (6R10+44+24[9]) → 10[1,3,3,6,8,10]+1[1]+68 → 79

GM:固定値おかしいでしょ
緒環 伸:イエイ
陶 妙算:おしい……!
陶 妙算:ではフェイタルヒットは乗せられるそうなのでフェイタルヒット!
陶 妙算:8d10+4d10+15+18
DoubleCross : (8D10+4D10+15+18) → 56[2,3,8,10,9,8,9,7]+28[7,7,7,7]+15+18 → 117

GM:先にリアクション!
陶 妙算:あ
陶 妙算:ごめん!!
“喰み姫”:6dx+24 《ゲットダウン》
DoubleCross : (6R10+24[10]) → 8[1,2,5,6,8,8]+24 → 32

GM:はい……
布留部 群青:《力の法則》ダメージ+4Dしてください
陶 妙算:マシマシ!!!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+4(侵蝕率:124->128)した
陶 妙算:4d10+117
DoubleCross : (4D10+117) → 30[9,8,10,3]+117 → 147

GM:HP32つってんじゃん!
住良木菫:?????
緒環 伸:やべえ
陶 妙算:ダイスが!!めっちゃ走る!!
GM:耐えられるわけないよ!
布留部 群青:これが仲間の力だ!!
住良木菫:そろそろ倒れてくれ!
GM:HP0。もう復活もない!
緒環 伸:うおー!
住良木菫:やったー!撃破だ!
布留部 群青:よかった…!
緒環 伸:演出いきます
緒環 伸:喰み姫が動く前に。毒の水で汚れた重い上着を脱ぎ捨てる。宙に手を伸ばす。
緒環 伸:先ほど整えた糸を……自分自身とこの場の存在とを繋ぐ糸を、まとめて握り締める。引き千切る。
緒環 伸:「陶くん。頼んだ。君に託す」
緒環 伸:放り投げた見えない糸の先は、命を持つように陶くん目がけてするすると延びていく。絡みつく。
緒環 伸:自分が得るはずだった運命、戦う機会を、強制的に手渡した。後は、きっと上手くやってくれるはずだ。
緒環 伸:瞬間。
緒環 伸:繋がりを失った緒環の姿は、世界から半ばかき消えた。
緒環 伸: 
緒環 伸:「……羽見姫さん」世界から切り離された場所。聞こえない声で、未だ眠る相手に語りかける。
緒環 伸:「ここの袋小路はそんなに悪くない。あなたがいるし、皆もいる。けど、そうだなあ……」
緒環 伸:「一緒に出られるんなら、きっとその方がずっといいよな」いつになく、穏やかに微笑んだ。
緒環 伸:「僕はあなたと、もうちょっとばかり色々、話がしたいんだ」
緒環 伸:羽見姫へのロイス感情を○慕情/悔悟に変更します。
緒環 伸:合わせて、同ロイスをSロイスに指定します。
GM:了解です。
緒環 伸:そうして、手を鋏の形にして、細い一本の糸に触れる。
緒環 伸:起きる物事を変えるほどの力はない。おそらく、相手を僅かに鈍らせる程度の働きでしかない。
緒環 伸:「おまじない程度だけど、まあ、君ならやれるだろ、陶くん」
緒環 伸:「切除」
緒環 伸:音もなく鋏は閉じられる。
緒環 伸:喰み姫と羽見姫とを繋ぐ糸を、断ち切るために。
布留部 群青:「……」一人、消えた。
布留部 群青:いや、これは消えたというより…薄れた、のだろうか。居るのに、居ない。初めての感覚だ
布留部 群青:「…はは、自分も省みず、か。」
布留部 群青:「やっぱり…普通の人だな。貴方は」
布留部 群青:「陶くん」
陶 妙算:「はい。」
布留部 群青:「君は俺を、畏怖の目で見ているようだが」
布留部 群青:「俺に出来るのは、結局のところ殺す事だけだ」
布留部 群青:「夢野さんの足元にも及ばない」
布留部 群青:「だから、後は君がやるといい」
布留部 群青:「あれはもう既に“乱れている”」そう、先ほどの住良木菫の攻撃で
布留部 群青:「…なら、ただの剣でも事足りるだろう?」
布留部 群青:「それに」
布留部 群青:「どうも俺がやると、やり過ぎてしまうんだろう?」
布留部 群青:「…行け、望む未来を手繰り寄せてみろ。UGN」
布留部 群青:因子による領域の調整。いつもは自分の為に使う力を、今だけはこの少年に
陶 妙算:その言葉を噛みしめるように、目をつむる。
住良木菫:蟲の毒を薬水の海の中に注ぎ続ける。
住良木菫:「レネゲイド性腫瘍切除、開始。」
住良木菫:「“羽見姫”と“喰み姫”の剥離を確認。物理的な切開に移る。」
住良木菫:“喰み姫”の周囲を蝶が舞い、鱗粉を撒く。
住良木菫:それは“喰み姫”の知覚を鈍麻させ、痛みと苦しみを取り除く。
住良木菫:「今から眠くなるよ。」
住良木菫:「……ゆっくりと受け入れるといい。」
陶 妙算:《ゆるり》
陶 妙算:ゆるりと剣が動いた
陶 妙算:まるで、糸に操られてる自分を上空から俯瞰しているかような感覚がある。
陶 妙算:切っ先が自在に動き、常ならば捉えられないもの斬れるような全能感がある。
陶 妙算:周囲に舞う鱗粉がより強く体を動かそうとしてくれているのがわかる。
陶 妙算:目を瞑り、自分を器とし、それらを全て受け入れる。
陶 妙算:ここにいる誰もが、違う道を見ている。
陶 妙算:誰もが、同じ“喰み姫”を見てはいないだろう。
陶 妙算:けれど、その違うはずの道が今は一瞬だけ交差している。
陶 妙算:その交差した一瞬を穿つように、伯耆安綱が振り下ろされる。
陶 妙算:「栴檀」
陶 妙算:影流に曰く、相並ばず、それぞれがそれぞれの道を取るなかに
陶 妙算:一瞬の勝機を見出す剣。
陶 妙算:願わくば栴檀のごとく、双葉より芳しくあらんことを。
“喰み姫”:それは、攻撃に転じようとした一瞬。
“喰み姫”:その一瞬の変形の折に、伸び切ったレネゲイドの繋がりが、
“喰み姫”:断ち切られ、除かれる。
陶 妙算:「僕だけじゃ、斬れなかった。」
GM:影の邪姫の姿は消滅し、
GM:左手のみが、その場に転がった。
陶 妙算:「これで」
陶 妙算:「施術は完了、ですか」
住良木菫:「うん。お疲れ様。」
住良木菫:辺りを漂っていた蟲たちもすっと波が引くように姿を消す。
陶 妙算:極度の緊張から開放され、全身が弛緩していくのがわかる
緒環 伸:「あー、終わった?」まるで陽炎か幽霊のように、ゆらりと姿が実体化する。
緒環 伸:「上手くいったんなら何よりだ」顔はどこか憔悴しているが、清々しくもある。
布留部 群青:「居たり居なかったり、」
布留部 群青:「忙しい人ですね」
陶 妙算:「透明化もできたんですね。緒環さん。」
緒環 伸:「しょうがないだろ、人形師が舞台に上がるわけにもいかんし」
緒環 伸:「とっときの技だからね。わりと秘密な」人差し指を立てる。
陶 妙算:「はい、秘密にします。」
陶 妙算:同じように人差し指を口元に近づける
陶 妙算:「………」
陶 妙算:「夢野さん!大丈夫だった!?」
緒環 伸:「で、本題の方だ」振り返る。
陶 妙算:“喰み姫”の相手で精一杯だった!やっとまわりに気遣う余裕ができる
夢野真守:「わっ」そちらを向くと、ちょうど。
羽見姫:“羽見姫”から生えていた影の腕が消滅し、
夢野真守:力を込めていた勢いのあまり羽見姫ごと倒れ込んだ。
夢野真守:「あたっ」
夢野真守:「あっつつ……あっ消えた!」
陶 妙算:「よかった。大丈夫そう」
緒環 伸:「……良かったよ」あからさまにほっとした顔をする。
夢野真守:「やったー!」倒れたまま足をバタバタさせる。
夢野真守:「やったー!」
布留部 群青:「まあ一件落着…かどうかは、“これで本当に改善されたのか”確かめてからですねぇ」
布留部 群青:「(失敗だった時の言い訳でも考えていた方がいいだろうか)」
緒環 伸:「君ほんとに冷静だよな。こっちはもう緊張してんの心臓が保たないよ」
住良木菫:「バイタルは正常かな?計器類も外れてしまったし……。」
緒環 伸:羽見姫の方に近づく。もし、まだ何かあった場合、被害を抑えられるように。
羽見姫:彼女はまだ、安らかに眠っているように見える。
住良木菫:「まだここで様子を見ておこうか。」
住良木菫:「隣の部屋から替えの寝台を用意して、」
住良木菫:「彼女が目覚めるまでは治療と休憩に専念しよう。」
陶 妙算:「あ、持ってきます。」
緒環 伸:「そうだなあ……」寝顔をじっと見る。
緒環 伸:「僕が見てようか?」
布留部 群青:「一人で、ですか?」
陶 妙算:移動しかけて、足を止める。
住良木菫:「君は医療知識や技術を持ち合わせているのかい?」
緒環 伸:「そう言われると厳しいな」頭を掻く。
緒環 伸:「ああ、わかった。言い方を変えようね」
住良木菫:「僕も様子を見てる。二人の時間は、もう少し容態が安定してからね。」
緒環 伸:「僕も見てようか。見ていたい、だな」
緒環 伸:「そういうやつじゃないですよ、本当に……」ぶつぶつと呟く。
夢野真守:「じゃあみんなで見ましょう!」寝転がったまま。
陶 妙算:「女性の寝顔を見るのは失礼な行為じゃなかったっけ?」
陶 妙算:白い陶器のような頬に、愛らしい笑窪をつくりながら微笑む
夢野真守:「うーん。はーちゃんがどう思うかは分かんないや」
夢野真守:「起きたら、聞こ。起きたら」
夢野真守:「きっと、答えてくれます」
布留部 群青:「あはは、分からないものはどうしようもない」
布留部 群青:「どうせなら、穴が開くほど見ればいいんじゃないかな」
布留部 群青:「珍しい反応の一つでもしてくれるかもしれない」
緒環 伸:「もう腕一本落としてるんだぜ?」
緒環 伸:「これ以上穴を空けたりとかできるかって」
緒環 伸:「ゆっくり眠らせてやろう。な」

GM:バックトラック。
■“喰み姫”
Eロイス/『黒き歓び』
Eロイス/『黒き歓び』
Eロイス/『死は甘きもの』
Eロイス/『自虐の刃』
Eロイス/『デスウィッシュ』
GM:Eロイスは5個!
布留部 群青:回す!
緒環 伸:振ります
陶 妙算:ふーらーない!!
布留部 群青:128-5d10
DoubleCross : (128-5D10) → 128-20[1,1,3,5,10] → 108

緒環 伸:125-5d10
DoubleCross : (125-5D10) → 125-26[5,2,5,5,9] → 99

緒環 伸:ごっそり
陶 妙算:114-7d10
DoubleCross : (114-7D10) → 114-28[6,2,4,3,5,5,3] → 86

布留部 群青:いい感じだ
陶 妙算:嘘ついた
陶 妙算:114-6d10
DoubleCross : (114-6D10) → 114-29[4,4,3,8,1,9] → 85

緒環 伸:一倍で
住良木菫:うーん、振る!
陶 妙算:よっし!5点!
住良木菫:130-5d10
DoubleCross : (130-5D10) → 130-38[8,10,4,7,9] → 92

緒環 伸:99-6d10
DoubleCross : (99-6D10) → 99-50[10,7,9,4,10,10] → 49

布留部 群青:ロイス5!等倍!
緒環 伸:ごっそり
住良木菫:おおっと、メモリー使わず等倍
布留部 群青:108-5d10
DoubleCross : (108-5D10) → 108-17[5,2,1,4,5] → 91

住良木菫:92-6d10
DoubleCross : (92-6D10) → 92-38[2,9,7,10,2,8] → 54

住良木菫:下がりすぎた!…3点?
布留部 群青:帰還!5点!
緒環 伸:3点!
住良木菫:4点だった
住良木菫:4点ですスイマセン!
GM:全員帰還!おめでとう!
GM:経験点はいつもの5点、シナリオ5点
陶 妙算:アザッス!!
GM:Eロイスで5点、Dロイスが喰み姫の古代種と、安代旭音の秘密兵器で2点
GM:合計17点に侵蝕分が獲得点となります
GM:何点になりましたか?
布留部 群青:22点!いただきます!
緒環 伸:20点と、あとSロイス分がほしいです!
陶 妙算:22点ごっつぁんです!
住良木菫:21点!
緒環 伸:そうすると25点だったかな
GM:そうなる!
緒環 伸:いただきます!
GM:C((22+21+25+22)/3)
DoubleCross : 計算結果 → 30

GM:GMも30点貰う!
緒環 伸:どうぞ!
住良木菫:どうぞ!
布留部 群青:どぞ!
陶 妙算:食べて食べて!

【エンディング1:布留部群青】

GM:手術は成功した。
GM:羽見姫の左腕は切除され、頭痛は消滅した。
GM:それは恐らく、送信機能の不全を意味する。
GM:まだ予断を許す存在ではないが、少なくとも、喫緊の致命の危機ではない。
布留部 群青:未だ日は高いが、風の冷たさがそれを忘れさせる、そんな昼下がり
布留部 群青:役目を終えた布留部群青は一人、いつもの公園へと足を伸ばしていた
緒環 伸:そこに、革靴の足音が聞こえてくる。
布留部 群青:「……まさか」
布留部 群青:「本当に、ここまでついて来るとは思いませんでしたよ」
布留部 群青:「お暇ですか?」
緒環 伸:「やろうと思うと粘り強いんだよね、僕」若い男の声。
緒環 伸:「暇っちゃ暇だけど、まあ、用があったら多少は歩くでしょ」
緒環 伸:「時間は取らせないんだけどさ、ひとつ聞きたいことがあってね」
布留部 群青:「成程、生い先は長いみたいですからね。健康管理は大事だ」
布留部 群青:「なんでしょうか」
緒環 伸:「そうそう、運動不足は困る……じゃなくてだ」
緒環 伸:「君の言ってた噂の出所、やっぱり個人的に気になってさ」
布留部 群青:「あはは、人の口に戸は立てられない、って言うじゃないですか」
緒環 伸:「まあ、言いたくなきゃ言わないでいいんだよ。僕の勘だから」
布留部 群青:「出所なんか、確かめようもありませんよ」
緒環 伸:「そう? たとえば、そうね。"羽が生えてた"とか」
緒環 伸:羽ばたきのジェスチャーをしようとして、やめる。
緒環 伸:この相手はいつも見透かすような目をするから、つい盲目を忘れてしまう。
布留部 群青:「…」“ウイングド・レイディ”
緒環 伸:「何ね、本当に勘だよ。プランナーとレネゲイドビーイング絡みの話でさ」
緒環 伸:「この辺でなんかあった場合……まあ、出てくる相手ってのは限られるかなっと」
布留部 群青:「鳩にならいつも餌をあげてますけどね」
緒環 伸:「それ怒られるぜ。最近は厳しいんだから」
布留部 群青:「えー、楽しいのに」
緒環 伸:「世知辛いんだよ、世の中は」
布留部 群青:「……そうですねぇ」
布留部 群青:「じゃあ、その世知辛い世の中にも楽しみを。という事で」
布留部 群青:「一つ、勝負でもしましょうよ」
緒環 伸:「お?」
布留部 群青:ジャラジャラ、と子供がおもちゃ箱をあさるような音をポケットから響かせる
布留部 群青:取り出したのは、一枚の硬貨だ
布留部 群青:それを、緒環の方へと放る
緒環 伸:「……っと」受け止める。
布留部 群青:「あの時は結局勝負になりませんでしたから」
緒環 伸:「君も根に持つよなあ!」
布留部 群青:「あはは、楽しいことはやらなきゃ損って思ってるもので」
布留部 群青:「あなたが勝てば、話に付き合います」
布留部 群青:「俺が勝ったら、支部に帰ってお姫様とお喋りでもしててください」
緒環 伸:「別に大して長い話でもないし」
緒環 伸:「言われなくても優雅に歓談はするつもりだけどねえ」
緒環 伸:ぴん、と硬貨を投げ上げる。
緒環 伸:手の甲でキャッチ。
緒環 伸:「……君からどうぞ」
布留部 群青:「では、裏で」
緒環 伸:「表。いつもの奴だね」
緒環 伸:choice[表,裏]
DoubleCross : (CHOICE[表,裏]) → 裏

緒環 伸:手を開く。コインは裏を向いていた。
緒環 伸:「あーあ、まあ、こんなこともあるか」
布留部 群青:「…その反応だと、俺の勝ちみたいですね」
緒環 伸:「うん、君の勝ちだ」コインを軽く投げ返す。
緒環 伸:「じゃあ、追及はなしだな。報告書が薄くなるなあー」特に残念そうでもなく。
布留部 群青:ゆっくりと放物線を描くコインを探知し、受け止める
布留部 群青:「面白おかしく書けばいいんじゃないですかね」
布留部 群青:「そういうの、得意そうですし」
緒環 伸:「よく知ってるねえ。怒られるからあんまりやんない方がいいよ」
緒環 伸:くるりと背を向ける。
緒環 伸:「……」
緒環 伸:「『火は熾きた』」ゆっくりと呟く。
緒環 伸:「『お互い燃え尽きないよう、気を付けましょう』」
緒環 伸:「それだけ言っといて。じゃ」
緒環 伸:軽く手を振る。
緒環 伸:そうして、そのまま歩き去っていく。
布留部 群青:去り行く影を、見送る
布留部 群青:「…食えない人だな、最後まで」
布留部 群青:「あーあ」
布留部 群青:「エフェクト使うと思ってたんだけどな」
布留部 群青:「思ってたよりも、根っからの善人だったみたいだ。彼は」
春日魅乗:「――それって」後ろから涼やかな声がかかる。
春日魅乗:「お話したかったということですか?」
布留部 群青:「………やっぱり聞いてた?」
布留部 群青:「まあ、それもあるかな。君とは知り合いだったみたいだし」
春日魅乗:「まあ、他には鳩くらいしかいませんからね」
布留部 群青:「一番は」
布留部 群青:「彼が目的の為に私情を捨てるような人間か見ておきたかったという事だけど」
布留部 群青:「まあ、そんな事は無かったな。多分長生きするだろう」
春日魅乗:「観察ですか?」
布留部 群青:「そんな所だ。早くに死んで、折角助かった彼女が悲しそうにするのは困る」
春日魅乗:「見るのはいいですけど、あまり試してばかりいると警戒されますよ」
布留部 群青:「あはは、ほどほどにするよ。」
布留部 群青:「…そうだな、今回はかなり警戒心を抱かせてしまった」
春日魅乗:「まあ、私もあまり、人のことを言える立場でもないんですけど」
布留部 群青:「緒環さんとはいつから?」
春日魅乗:「それほどは。先日会ったきりですから」
布留部 群青:「それはそれは」
布留部 群青:「随分と目をつけられたものだ。“ウイングド・レイディ”」
春日魅乗:「お目が高いのかもですね」
布留部 群青:「全くだ。」
布留部 群青:「『火は熾きた』」
布留部 群青:「『お互い燃え尽きないよう、気を付けましょう』」
布留部 群青:「こんな言伝まで用意してるんだから」
春日魅乗:「まあ、まあ、まあ」
春日魅乗:声音に喜色が混ざる。
布留部 群青:「俺には何の事かサッパリだけど…おや」
布留部 群青:「驚いた。そんな声も出せるのか」
布留部 群青:「初めて君の事を可愛らしいと思ったよ」
春日魅乗:「まあ。“勾当の君”にお褒め頂き光栄です」
布留部 群青:「ぶふっ」少し噴き出す
春日魅乗:「む。不服ですか?」
布留部 群青:「君はそう受け取ったのか…うん。はは…いいよ、好きに呼んで」
布留部 群青:「どこまで位が上がるのか楽しみだ」
春日魅乗:「ふふ。楽しみやら、怖いやら」
布留部 群青:「……まぁ、正直な話」
布留部 群青:「今回の結果は、お上の意にそぐわないんじゃないかとは思ってたんだけど…」
春日魅乗:「存外、上の位をお気になさるのですね」
布留部 群青:「信用を商売にしてる手前、ちょっとねぇ」
布留部 群青:「“完全に破壊してこい”なんて言われたら、堪ったもんじゃなかったよ」
布留部 群青:「誰にでもいい顔をしていたいからさ、俺は」
春日魅乗:「こうなることまで含めて、主の絵図通りなのかもしれませんね」
布留部 群青:「あはは、首を絞めてるのは自分の不始末なのに」
春日魅乗:「本当ですね?」くすりと笑う。
春日魅乗:「あ、今の内緒ですよ」
布留部 群青:「善処するよ」“これしか知らない”と言わんばかりに、いつも通りの薄ら笑いを浮かべる
布留部 群青:「……じゃあ、そろそろお開きに」
布留部 群青:「………いや、最後に一つ」
春日魅乗:「……なんでしょう?」
布留部 群青:「見えていないのをいい事に、人道を踏みにじるような手段をとれる俺は、怖いかな」
布留部 群青:「いつも笑っているのは、不気味かな」
布留部 群青:「人じゃないものが、人として振舞おうとするのは、おぞましいものなのかな」
布留部 群青:怯えたように震える、少年の声を思い出す
春日魅乗:「視えていらっしゃらないんでしょうけど」
春日魅乗:「そのような顔も出来るのですね」
布留部 群青:「……おや」なんとなく顔に手を当ててみる
春日魅乗:「そのようなお顔が出来るのでしたら」
春日魅乗:「そのように思い悩みできるのでしたら」
春日魅乗:「何も問題はないんじゃないかなあって私は思っちゃいますけどね」
布留部 群青:「……」触れることができても、聞くことができても、香りを認識できても
布留部 群青:俺は世界を見ることはおろか、自分の顔一つ思い浮かべることが出来ない
布留部 群青:…その身を、裂いた所で
布留部 群青:それが綺麗かどうかを決めるのは、結局俺じゃなくて周りの人間だ
布留部 群青:だから、今はその言葉が少しありがたかった
布留部 群青:「そういうものかなぁ」
春日魅乗:「どうしても気になるのでしたら」
春日魅乗:「多くの人に、聞くしかないと思います」
春日魅乗:「多くの人と関わりを持ち、縁を結べる」
春日魅乗:「そう出来るように、我々は出来てしまっているのですから」
春日魅乗:「利用出来るだけし尽くす方がいいでしょう?」
布留部 群青:「……あはは!それもそうだ!」
布留部 群青:「俺としたことが、女性の前で弱さを見せてしまうとは」
布留部 群青:そうだ、周りが俺を勝手に定義するのなら
布留部 群青:俺は、その分周りを身勝手に定義する
布留部 群青:何よりも、鮮やかで
布留部 群青:何よりも、広く
布留部 群青:何よりも、自由
布留部 群青:それが俺の歩く、布留部群青の世界だ
布留部 群青:「さて」
布留部 群青:「(…深紅、翡翠、紫黒、琥珀、撫子、朽葉、天)」
布留部 群青:「(……白、楽しいよ。人として生きるのは。君たちの言ったとおりだ)」
布留部 群青:「お詫びに、お茶でもどうかな。お嬢さん?」
春日魅乗:「まあ。どこから口説き文句だったのですか?」
春日魅乗:「怖い人」くすくすと笑う。
布留部 群青:「なんだ」
布留部 群青:「やっぱり怖いんじゃないか」無意識に、肩をすくめる

【エンディング2】

GM:【第四支部】
GM:“シャッターストーム”よりの依頼は、発見した拠点の強襲に関わる、市内の渉外と支援。
GM:その任務対象の機能が滅失したことで、その依頼は完遂となった。
安代旭音:「――報告書の記述は」
安代旭音:義手を付け直した女の人工皮膚は、傍目からは区別がつかない。
安代旭音:「“主要機能の除去に成功した”です」
安代旭音:「嘘は書いていませんが、いささか誤誘導を招く表現を使っています」
GM:左手の除去により、“テイア”の送信機能は狂わされ、要をなさなくなった。
住良木菫:「誤誘導?」
住良木菫:副支部長室の一角、花の生い茂るサンルームを眺めながら呟く
安代旭音:「“テイア”の機能は停止していません」
安代旭音:「彼女は以前、ここのコピーのまま。取り出す術が失われただけです」
住良木菫:「“観測する手段がない“とは”存在しない”と同義だよ。」
安代旭音:「現状ではそうです」
安代旭音:「ですが、それの価値を知るものが、二度目を企図するならば」
安代旭音:「守株と笑われようとも、徹す必要があるでしょう」
住良木菫:「…ではどうする?」
安代旭音:「少なくとも、本部がそうであるとは思いたくないんですよ、私は」
安代旭音:「だからこのような手を使います」
安代旭音:「そして、そうでない場合、守るのは私ではない。私は壊す側です」
安代旭音:サンルームの花を眩しげに眺めた。
住良木菫:「二度目が起こらないように祈ろう。」
住良木菫:「君が彼女にくれた義手を無駄にしないためにもね。」
安代旭音:「……要求の多さには驚きましたが」嘆息して。
安代旭音:「動画の視聴機能が、本当に義手に必要ですか?」
住良木菫:くすりと笑う「多機能だねえ」
住良木菫:「君のは見れないのかい?」
安代旭音:「……そのスペースが有るならばアクチュエータを増設します」
安代旭音:「壊すためのものです、これは」
住良木菫:「でも今回は守れた。」
安代旭音:「それは住良木氏。あなたがたの賜物だ」
住良木菫:「誰が欠けても守れなかったよ。君を含めてね。」
安代旭音:「……」
安代旭音:「今までの自分の選択が誤っていたとは考えていません」
安代旭音:「今回もです。ですが、それを曲げてみても」
安代旭音:「それでも良かったことには、安堵と寂寥はあります」
住良木菫:「……。」
住良木菫:「選択は道のようなものだ。」
住良木菫:「気に入らないなら、次の角で戻ればいいさ。」
安代旭音:「……成程」
住良木菫:「なに。曲がりくねっても、君が行きたいと思う方向に向かい続ければ、」
住良木菫:「きっと後悔しないはずだよ。」
住良木菫:サンルームに出る。
住良木菫:数ある花の中から一輪の花を選んで、摘む。
住良木菫:セリの花。
住良木菫:それを安代に渡す。
安代旭音:それを生身の手で受け取って。「これは?」
住良木菫:「お世話になった人には渡してるんだ。」
住良木菫:「前の支部からの風習…癖みたいなものでね。」
住良木菫:「飾るなり植えるなり食べるなりするといい。」
安代旭音:「……どの道を選ぼうとも自由と?」
住良木菫:「うん。……人や生き物をたくさん害するというならば流石に困るけどね。」
住良木菫:「君なら大丈夫だろう。」
安代旭音:「……そうですか」胸元のポケットに花を差し込んで。
安代旭音:「……少なくとも、次に道が交わるのならば」
安代旭音:「同じ向きでありたいものです」
住良木菫:「その時はまた、別の花を渡そう。」
住良木菫:「君が将来どんな道を歩いているのか、どんな花が似合うようになっているか、」
住良木菫:「楽しみにしておくよ。」
安代旭音:「……それは」
安代旭音:「道草も、悪くないと思わせてくれるかもしれません」
住良木菫:にこりと笑う。
住良木菫:副支部長室のドアを開け、安代を見送った後。
住良木菫:再びサンルームに向かい、花を何本か摘む。
住良木菫:コウホネやガマ、菱。本来は水草だが、見栄えが良くなるよう形を整えて束にする。
住良木菫:どれも蔵ヶ池に自生する植物だ。
住良木菫:薬草でもあり、菱は胃に、ガマやコウホネは外傷に効く。
住良木菫:住良木菫は同じ方向を歩む人間と、
住良木菫:天への道を上った者に花を贈る。

【エンディング3:陶妙算】

GM:市内にワイバーン出現の報あり。
GM:その報告を受け、陶妙算は現場へと急行した。
GM:だが、そこにあったのは、怪竜による被害ではなく。
ワイバーン:「GRRRRRRRRR!」
ワイバーン:地上に向けて、羽ばたきによる衝撃波を叩きつける。
夢野真守:その先には一人の少女が立ち、その衝撃波は
夢野真守:「効きませんっ!」彼女の周囲を高速周回する魔眼の壁にかき消された。
夢野真守:同時に、高速周回する魔眼の一つが、軛を外れたように射出される。
陶 妙算:「あの真空波を、ものともせずっ!?」
ワイバーン:それは飛竜の翼の付け根を撃ち抜いて、
陶 妙算:「さらに同時に攻撃までっ」
夢野真守:「お返しっ!」指鉄砲を構え、魔眼を撃ち放ち。
夢野真守:バランスを崩した怪物の胴を撃ち抜いた。
ワイバーン:撃ち抜かれたそれは、そのまま墜落して動かない。
夢野真守:「よしっ、当たった!」
陶 妙算:「うわー、攻防一体、流れるような連携。彼女がどんな風に施設を壊滅させたのか目に浮かぶし施設の人たちが感じた絶望感がすっごくわかってしまう。」
夢野真守:「もう倒せてるよね?」恐る恐るワイバーンに近づいて。
夢野真守:「大丈夫……かな?多分大丈夫!」
陶 妙算:「大丈夫だと思うよ、お疲れ様」
夢野真守:「あっそうだよね、それでいいんだよね……お疲れ様~」
夢野真守:「あっ陶くん!」
陶 妙算:「僕も応援に来たんだけど、間に合わなかったね。」
陶 妙算:言いながら、ハンカチを差し出します。
陶 妙算:「ちょっと顔が汚れてるよ。よかったらどうぞ。」
夢野真守:「えっ嘘!?「効きません!」じゃないじゃん!もー!」
夢野真守:「あっお借りしまーす」もらって拭く。
陶 妙算:「返り血だから大丈夫、嘘ついてないよ」
夢野真守:「返り血でも防ぎたいのに……」
陶 妙算:瞳にかすかな羨望の色をたたえながら言う
陶 妙算:「そこまで出来たら、僕の出番がなくなっちゃうよ。」
夢野真守:「でもごめんね、陶くん。取っちゃって」ふきふき
夢野真守:「後ハンカチまで借りちゃって……」
夢野真守:「あっていうか私自分で持ってるじゃん!ばか!」
夢野真守:「ごめんね汚しちゃって!」
陶 妙算:「僕の上官が言うには汚れ仕事もエージェントの仕事の一つみたいだから」
陶 妙算:「気にしなくてもいいよ」
陶 妙算:ちょっと冗談めかして言う
夢野真守:「汚れ仕事ってそういう意味だっけ……?」
陶 妙算:「違うと思う。」
夢野真守:「そうだよね、違うよね……?」
陶 妙算:ワイバーンの亡骸に視線を移す
陶 妙算:傷口は2つ。
陶 妙算:出力に任せた攻撃のようで、その実、的確に動きを止め、急所を突く無駄のない精密な技であったことがわかる。
陶 妙算:「やっぱり、夢野さんはすごいな。」
夢野真守:「ん?何が?」
陶 妙算:芙蓉の花の如く艶やかな瞳を夢野さんに向ける
陶 妙算:「一人で、何でも出来るから。」
夢野真守:「え、別に何でもは出来ないよ」
陶 妙算:「でも、こうやってワイバーンも倒せるし、この前は姫様だって助けてた。」
陶 妙算:「一人で、何かをするのって、すごく勇気のいることだと、僕は思う。」
夢野真守:「陶くんだって、ワイバーンは倒せるでしょ」
夢野真守:「はーちゃんを助けたのだって、2回目はみんなでやったよ」
陶 妙算:「……」
夢野真守:「私1人では出来なかったと思う」
陶 妙算:「でも」
陶 妙算:「僕は、一人だと最初の一歩を踏み出せないかもしれない。」
陶 妙算:「あの時だって。」
陶 妙算:「僕は、姫様を救うために、姫様を傷つけることに、躊躇してしまった。」
陶 妙算:「それが最善だとわかってるのに、姫様を傷つけることが怖かった。」
夢野真守:「怖いのはおかしくないよ!」
夢野真守:「私も、ホントはいつもすっごく怖いから」
夢野真守:「全然怖いものなしに見えるとかよく言われるけど、全っ然!」
陶 妙算:「怖いのに。」
陶 妙算:「あんなふうに一人で戦えて。」
陶 妙算:「正しいけど、誰かが傷つく道を進めるの?」
夢野真守:「私ね、止まっちゃうのが怖いの」
夢野真守:「ずっと止まらずに来て、たまたまかもしれないけどさ、今んところわりとうまく行ってるから」
夢野真守:「一回止まったら、また進む方法が分かんなくなっちゃうかもって」
陶 妙算:「…夢野さんも怖いことがあるんだ。」
夢野真守:「怖いよ!」
夢野真守:「でもね、私、一人じゃないよ」
夢野真守:「戦う時は、一人のときもあるかもしれないけど」
夢野真守:「家族だって、友達だって、一緒に戦う人だってさ」
陶 妙算:「僕のことも」
陶 妙算:「夢野さんの隣にいるって、思ってくれてる?」
夢野真守:「色んな所で、きっと、止めたり、一緒に来たりしてくれるから」
夢野真守:「勿論!」にへらと笑う。
夢野真守:「すっごい頼りにしてるよ~~~!」
陶 妙算:露に濡れた果実のような唇から甘い吐息が漏れる
陶 妙算:「なら」
陶 妙算:「もし、夢野さんが立ち止まっちゃって、次にどうすればいいのかわからなくなった時は」
陶 妙算:「僕が、背中を押してあげるから。」
陶 妙算:「僕が悩んで、動けなくなった時は」
陶 妙算:「夢野さんに、僕の手を引っ張ってもらってもいいかな?」
夢野真守:「うん、お願いアンド任せて!」
陶 妙算:雪白の肌を紅花に色づかせながら、言葉を紡ぐ
陶 妙算:「ありがとう。」
夢野真守:「私もありがとう!」
陶 妙算:「やっぱり、夢野さんはすごいなあ。」
夢野真守:「ふえ?何が?」
陶 妙算:「ふふ」
陶 妙算:「口惜しいから、どこがすごいのかまでは教えてあげない。」
夢野真守:「えっ何気になる……!」
陶 妙算:自分の気持ちまで晴れていくような曇りない笑顔を向けてくれる、快活な少女に
陶 妙算:憧憬の混じった眼差しを向けながら楽しそうに笑う
夢野真守:「教えてってば~!も~~~!」

【エンディング4:緒環伸】

GM:【第4地区周辺 蔵ヶ池】
GM:ある特殊なオーヴァードの経過観察任務。
GM:それは特定の場所から離れたがらない。
GM:羽見姫を名乗るそれは、つい先日に、そこに戻ってきた。
羽見姫:池からポツリと突き出た岩に、一人の女性がかがんでいる。
緒環 伸:「やあ、どうも。来ましたよ」軽い声が響く。
緒環 伸:手にはコンビニの袋を提げて、いつものスーツ姿。相変わらずにやけている。
緒環 伸:それは特定の場所から離れたがらない。だから、時間を作って会いに来た。
羽見姫:「――ああ、やあ」男に気付いたように顔を上げる。和服姿の妙齢の美女。
緒環 伸:「どうです、やっぱり古巣は調子がいい?」
羽見姫:その左腕には、無骨にも見える機械の腕が取り付いている。
羽見姫:「まあね。まだまだボロボロだけども」周囲を見渡して。
緒環 伸:ほんの僅かに、口元を引き締める。
羽見姫:「ああいや、それは元々か……まあとにかく、馴染むよ」
緒環 伸:「そりゃ良かった。調子がいいのはいいよね。……えー、調子がいいから」
緒環 伸:いつになく、口調が散漫で、少し口ごもる。
緒環 伸:「今日は……」
羽見姫:「うん。どうしたんだい」機械の腕をカパカパと動かす。
緒環 伸:「今日はね。まあ、話をしに来たんだけど」
緒環 伸:「……僕はまだ、ちゃんとあなたに謝ってなかったかな、とね」
羽見姫:「謝る?ああ」
羽見姫:「寝顔の事かい。真守から聞いたが、いいよあんなの」
羽見姫:「別に減るものでもなし」
緒環 伸:「いや、そっちじゃなくて、もっとあるでしょうが」
羽見姫:「いや、ないかな」
緒環 伸:「ないって……」
羽見姫:「君に謝られるようなことは、他に一切ないと思うけど」
羽見姫:「何かな。私の居ないところでなにか疚しい事でも?」
緒環 伸:「やましいことなんてあるわけないでしょうが。清廉潔白だよ、僕は」
緒環 伸:「……最初に、あなたをきちんと保護できなかったのは、僕だ」
緒環 伸:「みすみす、身体に酷いことをさせたのも、そこが発端だ」
羽見姫:「まあ確かに、無垢だねえ」
緒環 伸:「あんまり僕に似合わない言葉を聞いた気がする」
羽見姫:「いやさ、何。この間も」
羽見姫:「同じことをわんわんと泣きわめく子供がやってきてね」
緒環 伸:「子供……」
羽見姫:「神様でもあるまいに。君たちは思い上がり過ぎなんだよ」
緒環 伸:「みんなが神様になった、って言ったのはあなたでしょ」
緒環 伸:「僕らは僕らの出来る範囲で、やれることをやってるだけだよ」
羽見姫:「力はね。でも心はお子様だ」
羽見姫:「出来る範囲で、やれることをやってるんだろう?なら」
羽見姫:「私の答えはこうだ。やれるだけをやってくれた」
羽見姫:義手をカチカチと鳴らす。
羽見姫:「これ、意外と気に入っていてね。今回のがなければ、一生縁はなかっただろうしね」
緒環 伸:「……お似合いですよ。後で握手したいな」
緒環 伸:「あなたが、そう言ってくれるのなら」
緒環 伸:「僕は、少しは気が楽になる……」
緒環 伸:「……」
緒環 伸:「ほんとに、子供扱いなんだもんな。参るよ」
緒環 伸:「あなたといるとね、姫さん。僕は、普段の悩みが本当にどうでも良くなるんだ」
羽見姫:「そりゃあいい。ちっぽけな池から、大河になった気分だ」
緒環 伸:「だって別に20だろうが40だろうが60だろうが、あなたからすりゃ大して変わんないんだもんな」
羽見姫:「く、区別はつくよ?」
緒環 伸:「ぜひつけて欲しい」
緒環 伸:「……特に、僕をつけてほしい」
緒環 伸:ぽろりと、そんなことを呟く。
羽見姫:「……」
羽見姫:「……事故らなければ、だ」
緒環 伸:「あ、いや、いいよいいよ今のナシで……え?」
羽見姫:「そう言ったのは君だろう。緒環くん」
緒環 伸:「言い……ました、けども」
羽見姫:「じゃあ、待たせてもらいたいな」
羽見姫:「何、20年だろうが40年だろうが60年だろうが、大して変わらないんだから」
緒環 伸:「僕にはまだ変わるんですけどね……はは」軽く笑う。
羽見姫:「気が向いたらでいいとも。きっとそれまでにはさ」
羽見姫:「あの賽銭もいっぱいになっているんだろうさ」
羽見姫:ボロボロに復元された賽銭箱を見やる。
緒環 伸:「なんなら僕のポケットマネーで一杯にしてもいいんですけどね」
緒環 伸:「……待っててくれるなら。それなら」
緒環 伸:「喜んで、また会いに来ます。それでいいかな」
緒環 伸:「……姫さん。僕は」
羽見姫:「うん。飽きるか配置換えになるまでは……なんだい?」
緒環 伸:「神様なんかになりたかったわけじゃないんだ。ずっと、そう思ってた」
緒環 伸:「今、初めて」
緒環 伸:「自分の先に、意味がわからないくらい長い時間があるかもしれないっていうそのことが」
緒環 伸:「嬉しくてたまらない」
羽見姫:「ああ。中々に楽しいものだよ」
緒環 伸:「いろいろ、教えてくださいよ。時間との付き合い方」
緒環 伸:周りを見る。かつては死の沼だったというこの地は、今は静かな池だ。
緒環 伸:(時間が経てば、あのおっかない姫さんが、今のこの姫さんになるのなら)
緒環 伸:(そういうことが、起こるのなら)
緒環 伸:(もしかしたら、悪くはないのかもしれない。それを見つめ続けるということは)
緒環 伸:(せめてそう思えるように、なっていきたい)
緒環 伸:「姫さん、握手しましょうか」ぐい、と左手を伸ばす。
羽見姫:「うん。いいね」機械の腕を伸ばす。
緒環 伸:生身の手で、硬い機械の腕に触れる。
緒環 伸:後悔はある。元の手の感触を覚えているから。
緒環 伸:軽く手を握って……。
緒環 伸:「ああ、そうだ。ついでだ。指切りをしよっか」
羽見姫:「指切り?」
緒環 伸:「何十年後だか何百年後だか知らないけど、またここに来ます」
緒環 伸:「事故らなければ、ね。そういう約束」
羽見姫:「ああ。それはいい」
緒環 伸:「うん」小指を、機械の指に絡めて。
緒環 伸:「本物の神様みたいになってね」
緒環 伸:子供のように、戯れ歌を口ずさみながら。
緒環 伸:覚えておこう。十年、二十年。百年。いつまでも。
緒環 伸:生きている限り。

ダブルクロス The 3rd Edition 『私のテイアはよみがえる』 終