【ミドルフェイズ3】
GM:次のシーン。
GM:情報解析を進めていくシーンとなります。
GM:登場する方はどうぞ。
陶 妙算:できらぁっ!
住良木菫:登場!
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:56->61)
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+8(1D10->8)(侵蝕率:56->64)した
緒環 伸:しまっす
陶 妙算:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 7[7]+62 → 69
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:57->62)
住良木菫:侵蝕が落ち着いてきた
緒環 伸:そこそこ
GM:本セッションはプライズポイント制で進行します。
GM:メイン判定は
GM:〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉でプライズポイント7点が必要です
GM:7点を満たすとトリガーシーンが発生し
GM:クライマックスへと移行します。
GM:これはプライズポイント制なので、最大達成値のみをチェックしますが
GM:手番を使って、メイン判定以外の判定も可能です。
陶 妙算:どんなことができるっていうんだっ
■サブ判定
“ベル・ザ・キャット”夢野真守〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉 必要P:2
“モクシュラ”安代旭音〈情報:UGN〉 必要P:3
羽見姫〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉 必要P:3
GM:こうです。
GM:お好きなものを選んでね
GM:サブを開けきりたければ
GM:メインの手を一時止めることも必要になるでしょう。
布留部 群青:ではメイン判定を情報:UGNで振ります!コネ使ってダイス+2!
布留部 群青:11dx+2
DoubleCross : (11R10+2[10]) → 8[1,1,2,3,4,5,5,7,7,7,8]+2 → 10
布留部 群青:ダメじゃねぇか!!
住良木菫:OH……
陶 妙算:オッケーオッケー2はいった!!
GM:とはいえ2点は入るぞ!
緒環 伸:2点入れば上出来では!
住良木菫:こちらは安代さんの情報をやってみましょう
陶 妙算:おねしゃす!
住良木菫:情報:UGN、情報収集チームも使って判定します。
住良木菫:6dx+3>=9
DoubleCross : (6R10+3[10]>=9) → 10[1,1,5,6,9,10]+5[5]+3 → 18 → 成功
住良木菫:財産2突っ込む!
GM:では一発で開く!
布留部 群青:お強い
陶 妙算:社会ー
住良木菫:情報収集チームは残り2回、財産は6→4
緒環 伸:おおー
陶 妙算:では、“ベル・ザ・キャット”夢野真守〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉 必要P:2
陶 妙算:コネUGN幹部を使って
陶 妙算:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 9[1,3,9,9]+4 → 13
陶 妙算:よっし。こわ。
緒環 伸:では羽見姫について。〈情報:噂話〉。コネと固定値ないんだよな……。
緒環 伸:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 7[1,3,3,3,6,7] → 7 → 失敗
緒環 伸:財産点3入れて10にします。
緒環 伸:でもまだ1ポイント残ってるのか。まあ次で!
GM:OK!順調ですね。
GM:メインは2点。イベントはなし。
GM:サブは開く情報があるので開示します。
陶 妙算:いえいいえい
住良木菫:ごーごー
“ベル・ザ・キャット”夢野真守
1.
UGNイリーガルの少女。高校1年生。
物怖じしない社交性を持ち、好奇心と行動力に溢れている。
思想に能力強度が伴ってしまったための産物ではある。猫の首に鈴を付けに行ける女。
2.
単体戦力として成立するだけの、強力な魔眼能力者であり、攻防一体のスペックを持つ。
“モクシュラ”安代旭音
2.
怜悧な印象を抱かせる20代前半の女性。
UGN本部の対“アーティファクト”部隊“シャッターストーム”に所属するエージェントであり、
異常なレネゲイド反応を感知し、その破壊のため、痕跡を辿りFHの研究所を強襲した。
大N市には最小限の干渉に留めるため、単独派遣をされている。
3.
“アーティファクト”の確保ではなく破壊を第一目標にする部隊目標に忠実。
機械腕による破砕能力者であるが、単機戦闘においても対応可能であり、
その強大な腕は防御をも両立する柔軟性を兼ね備える。
羽見姫
1.
市内の蔵ヶ池を住処とする、女性の姿をした謎の存在。
昔からそこに住んでいるといい、古代種と目される。
古い伝承にもわずかながら記録があるようで、幾分かの真実味はある。
人体構造的には人間に非常に近いようではあるが……
GM:情報は以上!
GM:【第4支部】
GM:あなた達は護衛と、さらなる調査のために、支部にて準備を進めている。
GM:襲撃はない。
GM:襲撃するだけの戦力がないのか、その必要がないのか。
GM:少なくとも、情報をすり合わせるだけの時間は与えられている。
夢野真守:「ZZZ……」
夢野真守:机に突っ伏して完全に寝ている。
陶 妙算:「こうして寝てるときは」
陶 妙算:「普通の女の子なんだけどなあ。」
住良木菫:護衛の交代と情報の共有のため、4人は羽見姫の病室に集まっている。
布留部 群青:「肝が太いというかなんというか…」聞こえてくる寝息に苦笑いを浮かべる
住良木菫:読み終わった報告書を机の上に置く。
緒環 伸:「こういう状況で寝られるってのは、普通なのかね……」
住良木菫:“モクシュラ”安代旭音が、FHの研究施設を破壊した記録だ。
住良木菫:残ったのはスクラップと瓦礫だけ。
住良木菫:後処理も速やかに行われた、とのこと。
緒環 伸:「まあ、休んで回復してくれるなら何よりだね。夢野ちゃんも姫さんも」
布留部 群青:「これが、さっき言ってたやつですか?住良木さん」書類を示しながら
住良木菫:「ああ、いや。データの吸出しは終わってないんだけど。」
住良木菫:「破壊したFHの施設の事後報告だよ。」
布留部 群青:「出来れば、何が書いてあるのか教えていただけると助かります」
住良木菫:「そうだった、ごめんね。」
住良木菫:「僕は安代さんの付き添いでFHの研究施設に赴いてた。」
住良木菫:「目的は施設の破壊。詳しい理由は安代さんから説明してくれるだろう。」
住良木菫:「施設を制圧した後、僕は安代さんを残して地上に捕虜を送り出してたんだけど、」
住良木菫:「安代さんは解体業者が10日かけて行う仕事を数時間でやってのけたらしい。」
布留部 群青:「へぇ、それは凄い」
陶 妙算:「リスクアセスメントもなしに。」
緒環 伸:「ストロングスタイルだなあ……最近そういうの流行ってんの?」
安代旭音:「……」話に参加することもなく、部屋の隅で凭れて耳を傾けている。
住良木菫:「流石は本部のエージェント、だね。」安代に顔を向ける
安代旭音:「それが職務だというだけです。そのために、私はここに来ているので」
住良木菫:「異常なレネゲイド反応を感知したと言っていたけど、あれの出所は掴めたかな?」
安代旭音:「いや。追加報告は受けていません……恐らくですが」
安代旭音:「それ自体が常に反応を呈するものではないのでしょう」
安代旭音:「作成時か、発動時か……そういった兆候を捉えたと考えるほうが妥当だ」
住良木菫:「君の任務はまだ終わってなさそうだね。」
安代旭音:「ええ。得た資料と捕虜より情報を得るほうが、確実かと」
住良木菫:「うん。虫の毒も抜ける頃合いだろう。」
住良木菫:と話しながら次の資料を捲る
住良木菫:羽見姫の身体検査の結果。
住良木菫:「古代種のレネゲイドビーイングか。」
緒環 伸:「……ああ、姫さん?」
緒環 伸:「だいたい『よくわかりません』って書いてあるでしょ、それ」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:「人体構造的が限りなく人間に近いということだけど、」
住良木菫:「レネゲイドビーイングでなく古代種に感染したオーヴァードという可能性は?」
緒環 伸:「その可能性もある。ただ、記録に残ってるんだよね」
緒環 伸:「土地の神様、ってさ」
緒環 伸:「ああ、あと、飲み物の差し入れを断られたことがある」
住良木菫:「……神様かあ。」
布留部 群青:「(それは関係ないのでは…?)」
緒環 伸:「僕は普通に飲み食いするから、少なくとも僕とはちょっとばかりどこか違ってそうだ」
布留部 群青:「(ああ、そういう事か)」
緒環 伸:「……僕が、『古代種に感染したオーヴァード』だからね」
住良木菫:「なるほど。レネゲイドビーイングの中には食事によってエネルギーを補給するという習慣がない個体もいる。」
住良木菫:「うん。その謂れとかも手掛かりになるかもしれないね。」
緒環 伸:「なるといいねえ。見守ってりゃいいかと思ってたら、こんなことになっちゃって」
陶 妙算:「その記録だと」
緒環 伸:「わりとレアなんだぜ、僕が責任を感じてるってのは」
陶 妙算:「羽見姫様ってなんの神様なんですか?」
陶 妙算:「この国だと、色々居られますよね。鉄の神様とか、恋愛の神様とかも。」
布留部 群青:「“土地の神”ということなら、それなりに信仰があったりするんじゃない?」
緒環 伸:ちらりとベッドの羽見姫の様子を見る。
羽見姫:眠っているように見える。睡眠は必要なのだろうか。
緒環 伸:「……僕は聞いてないな。ずっと池にいるってことくらいしか」
緒環 伸:「2年でなんと五十五円の信仰を集めてたな。効率的ー」
布留部 群青:「?池から離れたりはしてないって事ですか?」
住良木菫:「100年前なら効率的だね。」
緒環 伸:「そうだね。少なくとも僕が観察してた時は、いつ行っても池のとこにいた」
安代旭音:「だが、今ここにいるということは、だ」
布留部 群青:「……ふーむ」
安代旭音:「離れられないわけではない」
緒環 伸:「ああ、それはそうだな」
布留部 群青:「…レネゲイドビーイングというのは、人間に対する憧れや執着が強い傾向にあります」
陶 妙算:「少なくとも、ここで話していた所感では、その池に執着している様子もありませんでしたしね。」
布留部 群青:「事実、彼女は神様というよりもどこか人間らしかった」
布留部 群青:「飲食を拒んだり、何年間もその場に留まるというのは、どこか違和感がある」
緒環 伸:「君、詳しいねえ」布留部くんを見る。
緒環 伸:「まあ、僕に聞かれても『よくわかりません』だ。もっと詳しいことを調べないとだな」
布留部 群青:「知人にそういう輩が多いもので」冗談めかして
陶 妙算:「そうなると、夢野さんからもちゃんと詳しく話を聞いたほうがいいですね。」
緒環 伸:「そ? 僕はさっき結構いいカード切ったんでね。なんかわかったら言ってほしいもんだ」古代種の件だ。
住良木菫:「じゃあ、起きたら君から聞いて見て欲しい。仲がいいようだしね。」
住良木菫:「他の人員は羽見姫の情報調査と捕虜への事情聴取を行う。」
陶 妙算:「僕だけだと脱線を抑えられない気がするので、誰かお一人ついていただけるとありがたいんですが。」
布留部 群青:「まあ、聞けば誰にでも教えてくれそうですけどねぇ」苦笑い
住良木菫:「緒環さんがいいかな。先ほど調査に行ってきてもらったばかりだし、」
住良木菫:「ここで彼女が起きるまでお茶でもして休憩するといいよ。」
緒環 伸:「休憩はありがたいねー。僕休憩大好き」
緒環 伸:「サポートくらいならするよ。オッケーオッケー」
住良木菫:「では、行動開始と休憩開始だ。」
住良木菫:残った紅茶を飲み干して、机から立ち上がる。
GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
緒環 伸:布留部くんに ○連帯感/不信感で取得します
布留部 群青:ロイスは保留で!
住良木菫:ロイス保留で
布留部 群青:購入なんかありますか!?
陶 妙算:ロイス保留
住良木菫:クリスタルシールド(欲張り)
布留部 群青:がってん!
陶 妙算:ボデマ!
住良木菫:あ、こちらはブルゲ狙ってみます
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[2,8] → 8
陶 妙算:残念、おわり
住良木菫:6dx+1>=20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 7[1,3,4,7,7,7]+1 → 8 → 失敗
住良木菫:ヒエー!失敗で以上!
布留部 群青:ではクリスタルシールド!能力訓練:社会使って達成値+1!
布留部 群青:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[2,3,5,6,7,8,9,10,10]+10[3,10]+10[10]+8[8]+4 → 42
緒環 伸:すご
布留部 群青:なんなんだよ
緒環 伸:そしたら自分もまずクリスタルシールドかな……
GM:すごい盾
布留部 群青:購入して住良木さんに渡します
緒環 伸:手配師使います。ダイス+3個。
緒環 伸:9dx+3=>25
DoubleCross : (9R10+3[10]>=25) → 9[3,3,3,3,3,5,6,9,9]+3 → 12 → 失敗
緒環 伸:うそー
住良木菫:ありがとう!装備!ガード値12!
緒環 伸:うーん、妖精はちょっともったいないか……おのれ……
GM:次のシーン。
【ミドルフェイズ4】
■メイン判定 2/7
〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉
■サブ判定
羽見姫〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉 必要P:2/3
GM:残判定はこんな感じ。
布留部 群青:では先ほどと同じくメイン判定をUGNで!コネ使って判定!
布留部 群青:11dx+2
DoubleCross : (11R10+2[10]) → 10[2,5,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[2,10]+9[9]+2 → 31
緒環 伸:すご
GM:登場してね!
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:62->69)
陶 妙算:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 10[10]+69 → 79
布留部 群青:あっ忘れてた
陶 妙算:きゃいん
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+10(1D10->10)(侵蝕率:64->74)した
布留部 群青:うおお
陶 妙算:布留部さんがすごいことになってる!!!
緒環 伸:みんなー!
GM:重いシーンだ……
緒環 伸:引き続き羽見姫について〈情報:噂話〉で調べます。
緒環 伸:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[3,5,6,7,7,10]+10[10]+5[5] → 25 → 成功
緒環 伸:ここで回るなよ
陶 妙算:本気出してくるwwww
GM:みんなつっよ……
布留部 群青:強い!
緒環 伸:さっきその数字をー!!
住良木菫:出ます!でもやる事が残ってないかも!
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:61->70)
GM:メインが6/7になりサブが全開放。
GM:まずサブを開示します。
■羽見姫
3.
全身に解析不可能な遺物が多く埋め込まれ終えているように見受けられる。
それらの除去が生命に与える影響は不明瞭のため、対処は困難。
現状で異物がもたらす全ての効用は不明だが、一つの影響として、彼女自身が、
広い周波数でバイタルサインを発信し続けている。彼女の様子を、誰かが何処かで見ている。
■メイン
3.
FHと思しき勢力の襲撃は未だにない。その気配さえも。
※追加 “羽見姫”についてを全て抜いている場合
位置情報を把握しているにも関わらず、奪還の素振りがない。
最大の可能性は一つ。既にその必要がない。
5.
安代旭音と住良木菫が襲撃した拠点と、夢野真守が襲撃した拠点の間で、
物資の授受や人員の移動がされていることが確認された。
そこでは“テイア”と呼ばれる検体の研究を進めていたという。
おそらくは、羽見姫こそが、“テイア”である。
GM:情報は以上です
GM:【第4支部】
夢野真守:「あっ!」
夢野真守:「寝てた!?」
陶 妙算:「おはよう。」
夢野真守:「あっ陶くん!おはよ!」
夢野真守:「……」
夢野真守:「……寝顔見た?」
陶 妙算:「大丈夫、見られて恥ずかしいものじゃなかったから。」
陶 妙算:「可愛らしい寝顔だったよ。もうちょっと、見てたかったぐらい」
陶 妙算:瞬きする度に音がしそうな濃い睫毛に囲まれた目を夢野さんに向けながら言います
夢野真守:「ほっほんとに……?」唇の下を拭う「よだれは大丈夫だ」
夢野真守:「かわっ……!」
夢野真守:「えっ何急に!びっくりする!え?えっ?」
陶 妙算:「そういった方が、安心してくれるかなって思ったけど」
陶 妙算:「ダメだった?」
陶 妙算:清らかな白い肌に、ほんのり血がのぼった首筋をかすかにかたむけながら言葉を紡ぎます
夢野真守:「あっなんだそういう……はあ~~~」
夢野真守:「心臓に悪いよ~~~」
陶 妙算:「ん、ごめんね。」
陶 妙算:「心臓に悪いなら、これからは思っても言わないように我慢する。」
夢野真守:「えっあっ、いや、じゃあやっぱ言って!」
夢野真守:「かわいいって言われなくなるのヤダよ~!」
陶 妙算:「大丈夫?心臓止まらない?」
夢野真守:「頑張る!」
陶 妙算:艶やかな墨のような髪をふわりとゆらしながら笑う。
陶 妙算:「ん、そんなところも可愛らしくて好きだよ。」
夢野真守:「好……!」
夢野真守:「好???」
夢野真守:口をパクパクさせる。
陶 妙算:「とても好ましくて、愛らしい。といった気持ちで言ったんだけど。」
陶 妙算:距離感を掴むのが下手くそなのだ。
陶 妙算:「大丈夫?顔赤いよ?」
夢野真守:「あ、ああーはいはいはい!そういうやつね!陶くんはそういう事するのね!」
陶 妙算:白磁の陶器のようにつるりとした白い顔が、夢野さんに近づく。
夢野真守:「いやこれは何でもない!ちょっと二重の恥ずかしさがあるだけ!」
陶 妙算:夜空の星星を散りばめたような茶色の瞳に、夢野さんの姿が映る
夢野真守:「肌キレーだよね陶くん」ペタペタと触る。
陶 妙算:自分の肌に触れる夢野さんの手に、真珠色の肌の細く冷たい手が重なる。
陶 妙算:「昔いた場所の癖が抜けなくてね。ちゃんと手入れしないと落ちかないんだ。」
陶 妙算:上質なシルクのような手触りが夢野さんの手の甲に伝わります。
夢野真守:「それにしてもだよー……わーすっご」
夢野真守:しばらくペタペタとしていて。
陶 妙算:「こうやって嬉しそうに触れてくれる人がいるのは、僕も嬉しいしね。」
夢野真守:「はっ、いけないいけない!」
陶 妙算:やわらかな笑みを浮かべて
陶 妙算:「ちょっと、落ち着いた?」
夢野真守:「えっと、みんなってどうなった!?」
夢野真守:キョロキョロとあたりを見回す。「めっちゃ落ち着いた!」
陶 妙算:「よかった。」
陶 妙算:「今はみんなで姫様の護衛をしながら、情報を精査中。」
陶 妙算:「要するに、君が寝入ってから大した進展もない状況だよ。」
夢野真守:「そっか……よかった」
夢野真守:「じゃあもう完全に安心なのかな?」
陶 妙算:心底ほっとしているような顔を見て、ああ、この子はほんとに優しい子なんだ、と思う
陶 妙算:「それはまだわからない。」
陶 妙算:「まだ、敵が何なのかも、その目的も、はっきりしていない状態だからね。何を持って集結とするべきなのかの判断もできないんだ。」
陶 妙算:「だから、夢野さんのお話を聞かせてくれるかな。」
夢野真守:「私の話?」
陶 妙算:「君が街であった悪人をなんで悪いやつだとわかったのか、とか。」
陶 妙算:「君が姫様を助けた場所がどこなのか、とか。」
陶 妙算:「そこで、何か聞いたことがあれば、それも話してくれると、僕たちの判断材料が増えるかもしれない。」
夢野真守:「《ワーディング》貼って強盗してたから!」
陶 妙算:「それは悪いやつだね。」
夢野真守:「そこから追っかけて2つ目の信号右に曲がって本屋さんの前で曲がってずっと行って橋渡って手前のフェンス超えた先にあった工場!」
陶 妙算:「ちなみにそれはどこで起きたこと?」
夢野真守:「えっとね」スマホを取りだ
夢野真守:「あー壊したまんまじゃん!新しいの買わなきゃ」
夢野真守:「こういうのってUGNからお金出る……?」
陶 妙算:「任務で壊れたって言い張れば。なんとかなるかな?」
夢野真守:「任務だったってことになるかな?」
GM:勿論任務として発令されていた事実はない。
陶 妙算:「姫様を奪還するためにっていうことだったら、多分、なんとか…」
陶 妙算:「ちょっと規則を確認してみるね。その上で僕もできるだけ口添えします。」
夢野真守:「えっとね、まあとにかく、場所は覚えてるよ!」
夢野真守:「ありがと~~~!」
陶 妙算:「うん、それで、その場所って言うと」
陶 妙算:自分のスマホを取り出し、夢野さんに身を寄せ一緒に見る体制になる
陶 妙算:優しげな桃の香りが漂う
夢野真守:「ほわっ」
陶 妙算:「ん、見づらかった?」
陶 妙算:もうちょっと近づく。
陶 妙算:「僕と夢野さんが会ったのが、この辺りだよね。」
陶 妙算:白魚のような指先でスマホをタップしながら夢野さんに声をかけます
夢野真守:「近い近い近いって!」
陶 妙算:濡羽カラスのような黒髪から真珠色のうなじがのぞく
陶 妙算:「でも、これぐらいじゃないと一緒に見れないよ?」
夢野真守:「そうかもだけどさ~!」
夢野真守:「えっと、この辺!こっからこっちにばーっと行ってばーっと行って」
夢野真守:「ばばばっとやってばーっと逃げてばったり!」
陶 妙算:忙しく切り替わる画面を必死に目で追う
陶 妙算:「一大活劇だったんだね」
夢野真守:「それ程でもないよ~」
夢野真守:「あ、後はなんか言ってなかったかだっけ」
陶 妙算:「例えば、その施設で」
陶 妙算:「聞いた会話でなにか覚えてることはある?」
夢野真守:「えっと……」
陶 妙算:「些細なことでもいいんだ。」
夢野真守:「……「来るな」「効かねえ」「来るな」「化け物」「来るな」「痛え」「なんだこいつ」」
夢野真守:「……なんか言っててショック受けてきた」
陶 妙算:「こんなに可愛い女の子なのに、ひどい話だね。」
陶 妙算:「他には、なんかない?」
夢野真守:「ホントだよ……あ、そうだ、そうだ!あとね」
夢野真守:「「もう遅い」、って」
夢野真守:「あれ、何だったのかな」
陶 妙算:「………」
陶 妙算:その言葉を聞いて、一抹の不安がよぎる。
夢野真守:「でも大丈夫だよ、全然襲ってこないんでしょ?」
夢野真守:「居た人もね、全然強くなくて。いや、本当にね」
陶 妙算:「ふふ、それは何回も聞いたよ。」
夢野真守:「私と比べて、とかじゃなくてさ。今までの任務やった時の人たちに比べても、って感じ」
陶 妙算:「本当に、非戦闘員だけが集まってたのかもしれないね。」
夢野真守:「うん、ホントにそんな感じ。大事じゃなかったのかな」
陶 妙算:「そこらへんのことも、しっかり調べるよう上申してみる。ありがとね。」
夢野真守:「私にとってはーちゃんは大事な友だちなのに。失礼しちゃうよね」
夢野真守:「あ、でも警備が固かったら助けるの大変だったのかな」
陶 妙算:「かもしれないね。そうしたら助からなかったのかも」
陶 妙算:わざわざUGNの監視対象を攫ったのに、イリーガル単身で奪還できる程度の警備の薄さ
陶 妙算:そして、「もう遅い」という言葉
陶 妙算:嫌な予感だけが募っていく
夢野真守:「なにか分かったら、私にも教えてね」
夢野真守:「手伝うから!」
陶 妙算:「……」
陶 妙算:「うん、頼りにしてるよ。」
陶 妙算:「けど、住良木さんや、緒環さんが言った言葉も」
陶 妙算:「忘れちゃダメだよ。」
夢野真守:「はーい。分かってまーす」
陶 妙算:「君は姫様を大切に思ってるように、僕も君を大事に思ってるんだから。」
陶 妙算:「約束して」
夢野真守:「うん。帰る日常が大事なんだよね」
夢野真守:「大丈夫。みんなで一緒に、日常に戻ろう」
夢野真守:「約束するし、約束してもらう」
陶 妙算:「うん。」
陶 妙算:「君のそういう優しくて、強いところを。」
陶 妙算:「僕は本当に尊敬してるし、大好きだと思ってるんだ。」
陶 妙算:だから、いなくなったりなんてしてほしくない。
GM:支部のすぐ外、小さな池の縁。
GM:病院着のまま、一人の女性が腰掛けている。
羽見姫:じゃぶじゃぶと足を池に浸けて。
緒環 伸:そこにふらりと現れる。相変わらずスーツ姿で、どことなくにやけている。
布留部 群青:緒環から僅かに離れるように、その後ろに立っている
緒環 伸:「……やっぱり好きなのかな、池?」声を掛ける。
羽見姫:「どうにも合うみたいだ。水神だったのかな」
布留部 群青:「へぇ、神様なのに自分の由来は知らないんだね」
羽見姫:「まあ、私はただ、日がな生きてただけだからね」
羽見姫:「神様って呼ぶのは、君たちのほうだよ」
布留部 群青:「……ふむ」
緒環 伸:「そうみたいだね。記録も残ってたし」
緒環 伸:「まあでも、僕らは……僕は、あなたの本当のところを知りたいわけさ」
羽見姫:「……それは」
羽見姫:「“今”の?」
緒環 伸:「両方、ですかね」
布留部 群青:「そうだね…順を追って聞きましょうか」
布留部 群青:「まず、あなたはレネゲイドビーイングで間違いはない。そういう事でいいのかな」
羽見姫:「君たちはそう呼ぶね。私としては、何でもいいのだけど」
羽見姫:「人を真似た化生をそう呼ぶのなら、それに当たるんじゃないかな」
緒環 伸:「すいませんね、人ってやつは名前にこだわるんだ」
羽見姫:「それで、はーちゃんと呼ぶのかい、真守は」
緒環 伸:「うん。あの子にとっちゃ、あなたは大事な友達のはーちゃん、なんだろうね」
羽見姫:「言ってたよ。「あんましお姫様感がないから、姫って呼ぶのなんかヤ」って」
緒環 伸:「ざっくりー」
布留部 群青:「うん。うん」
緒環 伸:「多分あの子、僕なんかよりもよっぽど、あなたのことちゃんと見てるよ」おかしげに笑う。
緒環 伸:「僕にできなかったこともやってのけたしな。はー、若い子は元気でいいことだ」
緒環 伸:できなかったこと、とは。羽見姫を守ることだ。
羽見姫:「それで?若者を羨むのがしたかったこと?」
布留部 群青:「まぁ、緒環さんも十分若いと思いますけどね」
布留部 群青:「そうだね。話を戻そうか。次だ」
緒環 伸:「そりゃ、姫さんから見りゃ若者だろうけどさ……と」
布留部 群青:「あなたの居た池が破壊されていた、ということだけど」
布留部 群青:「それはやはり、多少なりとも抵抗した故の破壊という事なのか」
布留部 群青:「その池自体に、何かがあったという事なのか」
布留部 群青:「是非、聞いておきたい」
羽見姫:「まあそりゃ、少しは抵抗したけどね」
羽見姫:「そのまま捕まって、あのザマだ」
羽見姫:「池にだって、大したものはないだろう?」
GM:UGNの調査の手が入っているかもしれませんが、
GM:これと言って特筆すべきものの存在は確認されていません。
GM:ターゲットは、羽見姫であったと見て間違いないでしょう。
緒環 伸:「賽銭箱はあったけどね」無残に倒れ壊れていた。
緒環 伸:「池自体ってより、やっぱり彼女の捕獲がメインだったんじゃないかな」
緒環 伸:「姫さんは、あの池にこだわる理由はあったんです?」
羽見姫:「ああ。別に大したことじゃないよ」
羽見姫:「あそこの水しか飲めないんだ」
緒環 伸:「……そりゃ大変だ」
布留部 群青:「成程、差し入れを拒んだのもそれでか…」
布留部 群青:「…?生命維持の為の飲食は必要ですか?」
羽見姫:「必要だけど、土と水があれば」
緒環 伸:「……まあ、それで。そうね……。捕まった後のことも、聞きたい」
緒環 伸:「どういう場所で、どんな相手が……」言い淀む。「何をしたか」
羽見姫:「場所はわかんないな。池の外には疎くてね」
緒環 伸:「見たり聞いたりしたことで、何か覚えてることはないか、とかね」
羽見姫:「相手もよく分からん。相手も機械とやらなんだろう」
羽見姫:「されたことは分かる。体を刻まれて、何かを入れられた」
羽見姫:「何度もね」
布留部 群青:「……」
緒環 伸:「……っ」微かに、わからない程度に顔を歪める。
羽見姫:「それでまた、閉じられて、終いだ」
羽見姫:「その後はしばらく、捨て置かれていてね」
羽見姫:「そしたら、真守が来た」
布留部 群青:「で、助けられたと。成程」
緒環 伸:「は。ほんとにヒーローだな、あの子」
布留部 群青:「こうして過ごすうえで、以前と比べて何か差異は?」
羽見姫:「時折、熱い。知らぬ筋に血潮が流れるみたいに」
羽見姫:「それが頭に入ると、たまに、ちくと痛む」
布留部 群青:「ふむ……女性にこういう事を聞くのは失礼ですが」
布留部 群青:「身体を、診せていただいても?」
布留部 群青:「まあ俺は見えませんが」
緒環 伸:「……一応、こらこらって言っとくけど」
緒環 伸:「まあ、君の感じじゃ大真面目なんだろうね」
羽見姫:「ああ、まあ、それは。さっきもやったからね」
羽見姫:病院着を脱ぎ去る。白い裸身が顕になる。
羽見姫:そこに目立つのは、全身にいくつかの継ぎ目。
羽見姫:一度開いて、閉じて縫い合わせた痕。
緒環 伸:「……」目を逸らすよりも先に、その痕に目を奪われてしまった。
布留部 群青:「……」見えない分、先ほど言っていた熱を探知する
緒環 伸:「……酷えな。いや、傷跡のことですよ、一応」
緒環 伸:「なんかわかるかい、布留部くん」
布留部 群青:「……この熱は止めようがない、という事だけは分かりました」
緒環 伸:「酷えな」もう一度呟く。落ちた病院着を拾う。
布留部 群青:「…住良木副支部長の話によると」
布留部 群青:「生命の内臓は、“生きるため”に最も合理的な形で配置されているのだとか」
布留部 群青:「厳しいことを言うようですが」
布留部 群青:「そうした意味では、あなたは最早生命としての末路を迎えられないのかもしれない」
緒環 伸:「……」
布留部 群青:「定期的に発生するという頭の痛み」
羽見姫:「……そうか」
緒環 伸:「……着ときなさいよ。簡単に外で披露するもんじゃない」羽見姫に病院着を返す。
布留部 群青:「身体のつくりに意味があるように、それが発生することにも必ず意味がある」
羽見姫:「まあ、十分、長く、生きたとも言えるかな」病院着を羽織って。
布留部 群青:「……」
布留部 群青:少し、思案して
布留部 群青:「ていあ」
布留部 群青:「何か、聞き覚えは?」
羽見姫:「……彼らは、私のことを、そう、呼んでいた気がするね」
布留部 群青:「ああ」
布留部 群青:「それはそれは」
緒環 伸:「なんだそりゃ、わりと初耳だな」布留部さんをじろりと見る。
緒環 伸:「秘匿情報があるなら教えてほしかったなー、とか」
布留部 群青:「はは、俺も小耳に挟んだだけで、噂ですよ噂」
緒環 伸:軽口めいて言うが、動揺を抑えられてはいない。
布留部 群青:「なんでも、止めないと大変なことになるのだとか」
布留部 群青:「異形の怪物か、理不尽な兵器か、そんなことまでは分からないですけどね」
緒環 伸:「そんな物騒な噂があるかよ……まあいいですけども?」
緒環 伸:「……それが姫さんってことか」
布留部 群青:「俺の考えでは、そうですね」
緒環 伸:「出所はまあこの際いいよ。僕はそんなに真面目じゃないんで」
布留部 群青:「FH側が動きを見せないのも」
布留部 群青:「“既に終わっている”から、その必要がないのかもしれない」
緒環 伸:「それが本当なら、止めないとまずい、と……」羽見姫を見る。
緒環 伸:止める?
羽見姫:「つまりは何かな」
羽見姫:「私が生きていると、君たちにはまずいわけだ」
緒環 伸:「……」
布留部 群青:少し緒環に注意を向けて「…そう受け取っていただいても構いません」
緒環 伸:胃の腑が重いのは、昨日飲み過ぎたからではないし。心臓が痛いのも、年齢のせいではない。
緒環 伸:「マジかよ。いや、いや、噂……だろ?」
緒環 伸:「……僕のせいか」
緒環 伸:「僕の……」
布留部 群青:「ええ、噂ですよ。」嘘だが、クライアントの情報を漏らすのは好ましくない
緒環 伸:少しよろけた足取りで、羽見姫に近づく。
緒環 伸:「……もう少しだけ、調べさせてください」
布留部 群青:「(…のらりくらりと躱すタイプだと思っていたが…それは“当たりたくない”からか、成程)」
緒環 伸:「何か手立てがないか……いや、あるとはとても言えないけど、何か」
緒環 伸:ポケットからジップロックを取り出す。中には十円玉が4枚と、五円玉が3枚。
布留部 群青:「お、例の年収ですね」小銭の音で察する
緒環 伸:ざらざらと袋から取り出して、羽見姫の手に渡す。十円玉が4枚と、五円玉が2枚。
緒環 伸:一番新しい五円玉だけは手元に取っておく。
羽見姫:「ん。何かな?」
緒環 伸:「……池のとこで見つけましてね。返さなきゃなんないと思ってた」
羽見姫:「別に、持っていても使わないんだけどね」
緒環 伸:「いや、まあ、これは僕が満足したいだけなんで」
緒環 伸:「一枚だけ、貸しにしといてくださいよ。この分、どうにか働くから」
緒環 伸:(もし、何も上手くいかなければ)
緒環 伸:(その時はやっぱり働かなきゃなんないわけだし、な)
羽見姫:「ああ、成程ね。やっぱり、君は」
羽見姫:「優しい男だ」
緒環 伸:「はは、そういうのぞわぞわするんですよ」ようやく笑顔を貼り付けながら。
緒環 伸:「……布留部くん。そういうわけで、もうちょいだけ猶予ちょうだいよ」
緒環 伸:「もちろん全部報告はするさ。でも、ちょっとだけ足掻かせてよ、な?」
布留部 群青:「…あはは、お願いされずとも。別に俺は構いませんよ」
布留部 群青:「…俺だって、思う所が無い訳じゃない」
布留部 群青:「同属として、ね」
緒環 伸:「君は情報の開示が毎度毎度遅い!」
布留部 群青:「あらら、怒られちゃった」
緒環 伸:キン、と指で五円玉を弾く。
布留部 群青:「まあ、もしその時が来て」
布留部 群青:「誰も、気持ちの整理がついていなければ」
緒環 伸:イージー《仕組まれた幸運》。コイントスをします。
布留部 群青:「その時は俺が弓を引きます。外様ですし」
緒環 伸:「表」手の甲で受け止め、言う。
緒環 伸:「君は?」布留部くんに。
布留部 群青:「はは、聞く時点で“裏を選べ”って言ってるようなものじゃないですか」
布留部 群青:「気に入らないので表にします」
緒環 伸:「はは、不成立だ。でもいいチョイスだよ」
緒環 伸:「僕は表を出す名人なんでね」手をどける。
緒環 伸:五円玉は、ちょうど表を上に向けている。
布留部 群青:軽く触って確かめる「ああ、確かに」
緒環 伸:「……だからまあ……」上手くいく、などと言えるはずもない。
緒環 伸:でも。
緒環 伸:「やるだけはやってみようじゃない」自分に言い聞かせるように。
緒環 伸:せめて、覚悟だけは決めるための、儀式だ。
布留部 群青:「…ああ、そうだ」
布留部 群青:自分の携帯を取り出す
布留部 群青:「緒環さん、写真。撮りましょうよ」
緒環 伸:「あ? 写真?」
緒環 伸:「だって君……」見えないじゃない、と言おうとして止める。
布留部 群青:「自分で撮ったことないんです。俺」
緒環 伸:「まあ、そうだろね。別にいいよ」
布留部 群青:「だから、どういう風に映ってるのか、それを見てどういう気持ちになるのかなんてのも分からない」
布留部 群青:「でも、残せるときに残しておくもの、らしいので」
緒環 伸:「まあね。みんな写真好きだよね。プリクラとか写メとかずっとね」
緒環 伸:何年前からか、写真は避けるようになっていたが。
布留部 群青:「今ここに彼女が居るのなら、残しておいた方が何が起きても安心だ」
布留部 群青:「あなた達、二人とも長生きなんでしょう?」
緒環 伸:「……事故らなきゃ、ね」
羽見姫:「これ次第かなあ」とんとんと胸を叩く。
布留部 群青:「はは、死に際に思い出すのにも使えるかもしれないですね」
緒環 伸:「縁起でもねえー」
緒環 伸:「まあいいよ、そういうことなら撮ろっか」軽く髪を直す。
布留部 群青:「隠せば問題ないですよ、多分」羽見姫に
羽見姫:「じゃあ、それで」
緒環 伸:「姫さんなら、特に盛る必要ないもんなあ」
羽見姫:「盛る?」
布留部 群青:「盛る?」
緒環 伸:「んー、後からこう、加工してキラキラした感じにするっつうか……」
緒環 伸:「僕もよく知らないわ、あはは」
布留部 群青:「じゃあ、その辺はお任せします」
緒環 伸:「任されまーす」
布留部 群青:「あ、一応声掛けお願いします。撮るときに目瞑るとなんか笑われちゃうので」
緒環 伸:「はいはいっと」では三人で集まって、スマホを構える。
緒環 伸:「こんなもんかな。じゃ、撮るよー。1、2」
緒環 伸:「チーズ!」
緒環 伸:ぱしゃり、とシャッター音。
緒環 伸:念のために、数回。
緒環 伸:「こんなもんかな」
緒環 伸:「……大事に保存しとくよ」たとえ、何が起こったとしても。
GM:【第4支部内 尋問室前】
GM:拿捕した研究者への聞き取りは終了した。
GM:彼らは非常に“協力的”であり、全貌を知らされていないだろうとは言え、
GM:関連する施設の所在を知ることまでは容易い。
安代旭音:「……終わったようですね」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:「敵が来る気配もない。というか、」
住良木菫:「その必要もないんだろうねえ。」
住良木菫:『異常なし』の定時連絡が並ぶ携帯の通知欄を見て呟く
安代旭音:「その理由を、あれに利用価値がないから、と断ずるほど」
安代旭音:「楽観的な街ではないですよね」
住良木菫:「そんな街だったら早晩廃墟になってるよ。」くすりと笑う
住良木菫:安代に吸い出されたデータを纏めた資料を渡す。
住良木菫:「もう終わってるんだ。」
住良木菫:「彼らがやるべき仕事は。」
安代旭音:「我々がやるべき仕事は、終わっていない」
住良木菫:「うん。」
住良木菫:「君の仕事は、変わらず“破壊”かな?」
安代旭音:「……はい」
安代旭音:「あれが“テイア”であると分かった以上は、そうです」
住良木菫:「あの施設と同じように、遺物を内包する“容器”ごと破壊するつもりかな。」
安代旭音:「器から取り出せれば、そうしていますが」
安代旭音:「“器を選んでいる”以上、単体で機能するものではない」
安代旭音:「であれば、その容器を破壊したほうが、より外の容器を傷付けない」
安代旭音:「“シャッターストーム”はそういう理念です」
住良木菫:「そういうことを続けてきてるのかい。」
安代旭音:「ええ。そうしなかった場合を一度、経験しているので」
安代旭音:「それからは、ずっと」
住良木菫:「偉いね。」
安代旭音:「そうあれかしを続けているだけです」
住良木菫:「……僕も一度“器”を壊したことがある。」
住良木菫:「それは上官の顔をしていた。それは同僚の顔をしていた。」
住良木菫:「けれど中身は完全に別物だった。」
住良木菫:「……あまり心地いいものではなかった。けれど、やらなくてはいけないことだ。」
住良木菫:「それまでのように、ちょうちょを追って目を背けることは出来なかった。」
安代旭音:「ご理解いただけたようで何よりです」
安代旭音:「我々の方針は、現地の支部と対立することも起き得ます」
安代旭音:「その場合でも、私のやる仕事は変わらない」
住良木菫:「……。」
住良木菫:廊下を、蝶が舞っている。
住良木菫:紫の蝶がふわりと住良木の目線の先を通り過ぎる。
住良木菫:それを見送ってから、少しだけ間を置いて安代に振り返る。
住良木菫:「君の方針を支持しよう。」
住良木菫:「けれど、もう少しだけ待てないかな。」
住良木菫:「義務と向き合うことも大事だけど、」
住良木菫:「患者を救える可能性から目を背けたくはないんだ。」
安代旭音:「成程。理解しました」
安代旭音:「それが住良木氏の意見であれば」
安代旭音:それだけ言うと、踵を返す。「では。失礼」
住良木菫:「意外と柔軟なんだね。」
住良木菫:その背に声を掛ける。
安代旭音:「女はその方が受けが良いのでしょう?」少し柔らかい声音。
住良木菫:「あまりそういうのは考えないな。」
住良木菫:「……ありがとう。」
安代旭音:「礼を言われることではありません」
住良木菫:「もしも君が任務をこなさなくてはならないときは、」
住良木菫:「僕も協力するよ。たとえあの人たちを敵に回してもね。」
安代旭音:それには答えず、その場を後にする。
住良木菫:くすりと笑って、こちらもこの場を後にする。
【マスターシーン】
GM:【第4支部 休憩室】
安代旭音:「ん。ああ。夢野くんだったか?」
夢野真守:「あ……えっと、旭音さん?どうも~」
夢野真守:(うう……この人何考えてるかわかんなくて苦手なんだよな~!)
安代旭音:「……君はずっとここに?」
夢野真守:「ふえ!?あ、えっと、はい……さっきまでうたた寝しちゃってましたけど……えへへ……」
安代旭音:「なら、一度戻ったらどうかな?」
夢野真守:「えっ」
安代旭音:「敵の襲撃の気配は、ずっと見られない」
夢野真守:「いやまだ大丈夫……!」
安代旭音:「お風呂にも入りたいだろう」
夢野真守:「う゛っ……それはそうなんですけど!」
夢野真守:「陶くんとかいいにおいするもんね……私匂ってたらやだな~~~!」
夢野真守:「帰ろっかな……」
安代旭音:「ああ。それから……これを」冊子を手渡す。
夢野真守:「ふえ?……携帯のカタログ?」
安代旭音:「新しい物が要り用なのだろう?好きな物を選ぶといい」
安代旭音:ページを捲って。
安代旭音:「……私のお勧めは、これの、ピンク色のやつだ」
夢野真守:「えっ」
安代旭音:「……一番、可愛いだろう」
夢野真守:「……あはっ」
夢野真守:「あはははは!そうゆうこと言うんですね旭音さん!かわいい~!」
安代旭音:「……笑わなくてもいいだろう」
夢野真守:「ね、ね、ね、お友達になりましょうよ~!」
夢野真守:「旭音さんのおすすめのやつにするから~!携帯変えたらID教えて下さいね~!」
夢野真守:「あ、じゃあ私帰りますね!」パタパタと駆け出そうとして、歩みを止めて。
夢野真守:「絶対ですからね!」
夢野真守:再びパタパタと走り去っていく。
安代旭音:「……そうだ。私は、そういうことも言う」
安代旭音:「その方が、受けが良いのだろう?」
安代旭音:「達成に必要なことは、行使するだけだ」
安代旭音:「私は、捨てられんよ……この信仰を」
安代旭音:携帯電話を取り出す。
安代旭音:武骨で重厚な、軍用の端末。
安代旭音:「こちら“シャッターストーム”の“モクシュラ”。“テイア”を発見した」
安代旭音:「……これより対応する」
安代旭音:(私は、卑怯な女だ)
GM:【第四支部、地下室】
GM:外より戻った羽見姫と、緒環・布留部の2人は、
GM:安代旭音によって地下室へと呼ばれていた。
安代旭音:「ご足労を感謝する」
布留部 群青:「いえいえ。礼には及びませんよ」
緒環 伸:「……ずいぶん奥まったとこに呼ぶねえ」部屋を見回す。
布留部 群青:「それで、何か御用ですか。打開策でも見つかりました?」
緒環 伸:相変わらずにやけているが……よく見れば多少の焦燥の影が見えるかもしれない。
安代旭音:「申し訳ない。あまりいい場所が見繕え無くてな」
緒環 伸:「いいんじゃない? 静かだしさ」
安代旭音:「ああ。状況打開手段を発見した」
緒環 伸:そっと、羽見姫の斜め前に立っている。
緒環 伸:「……ほんとかい、それは」目が細まる。
布留部 群青:「おっと。流石は本部のUGNエージェントだ。」
緒環 伸:「や、嘘だって言ってるわけじゃなくてだよ、もちろんね」
安代旭音:「君たちは下がってもらって構わない。あまり見たくはないだろう?」
羽見姫:「……おや。それは」
布留部 群青:「……ははぁ」
緒環 伸:「……」
羽見姫:「そういう方向かな?」
安代旭音:「意思を尋ねる気はないが。不服か?」
羽見姫:「いや?」
緒環 伸:「姫さん」
羽見姫:「そうせざるを得ないなら、それでいいんじゃないかな」
緒環 伸:「……それで、本当に、いいのか」
布留部 群青:「……」
緒環 伸:「僕はまだ五円の分も働いてないんだけど。それで」
緒環 伸:「長く生きるっていうのは、そういうことなんですか」
羽見姫:「まあ、人様に迷惑をかけてまではね」
安代旭音:「君たちには開示できないが、“それ”の存在は、危機だ」
安代旭音:「私は“それ”を壊すためにここへ来た」
布留部 群青:「(…どう“危機”なのかまでは教えてくれないんだな、こちらも。)」
緒環 伸:何を言えばいいのか。当人の意志を遮ってまで止めることなのか。
布留部 群青:「…まぁ本人がこう言っている以上、とやかく言う資格は俺にはありません。なにせ部外者なもので」
布留部 群青:「ただ、一つだけ…羽見姫さん」
羽見姫:「ん?何だい」
緒環 伸:何より、本部に楯突いてまで守って……危機とやらを呼ぶか?
布留部 群青:「あなたは、何の為にわざわざ長い時を過ごしてきたんですか?」
羽見姫:「……さあ。何分、昔のことは、たくさん忘れてしまったからね」
羽見姫:「まあ、でも。人と話すのは、好きだよ。私は」
布留部 群青:「あはは、気が合いますね」
布留部 群青:「長い時を経て、風化して、摩耗して」
布留部 群青:「それでも残っているのなら、それがあなたの生きる意味だ」
緒環 伸:「……」
緒環 伸:「……僕は、少しはいい話し相手になれてました、かね」
緒環 伸:「布留部くんの言う生きる意味ってやつに、僕は少しでも何か添えられましたか」
羽見姫:「どうだろうね。何分、短かったからなあ」
羽見姫:「できれば、もう少しあったほうが良かったかもしれないね」
緒環 伸:「そうだよ」
緒環 伸:「短すぎた」
緒環 伸:「僕はまだ、あなたと話がしたいんだ」
緒環 伸:いくらでも時間などあると、油断をしていた。それで、こうなった。
緒環 伸:「安代さん。もう少しだけ、時間をもらえないか」
布留部 群青:「…とまあ、正直ここに来るまでに答えは出ていた訳ですが」
布留部 群青:「“みっともなく最後まで足掻く”」
布留部 群青:「これが、俺たちのアンサーです」
安代旭音:「……成程」
安代旭音:「君達の意見は理解した」
緒環 伸:「理解は、してくれるわけだ」
安代旭音:「そのような意見が出ることを、意外には思わないよ」
緒環 伸:「そこから先は?」
布留部 群青:「納得までは、してくれそうにないですね」
安代旭音:「君達が言いたいことを言うように」
安代旭音:「私はやるべきことをする」
安代旭音:「“シャッターストーム”は、危機を即時に取り除く」
緒環 伸:「ああ、そうだろうね。お互いお仕事大変だ」
緒環 伸:「悪いが、僕の任務は」
緒環 伸:「彼女の経過観察だ」
布留部 群青:「俺の任務はUGNに協力すること、なので」
布留部 群青:「普段お世話になってる方に加担します」
緒環 伸:「一度ポカをやったんでね。再開しないといけないんだよ」
布留部 群青:「(まぁ、手が見つからなければ殺す訳だけど)」
緒環 伸:「こっちが先手だ。手を打つまで、待っててもらおうか。“シャッターストーム”!」
緒環 伸:イージー《仕組まれた幸運》。
緒環 伸:厳重に閉ざされたはずの地下室のドアが、キイ、と薄く開く。
緒環 伸:そこからは外に聞こえたことだろう。言い争う声が。
陶 妙算:ドアが開いた先には地下の闇にもなお照るような美しい少年が立っている。
陶 妙算:艶やかな墨のような髪、春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳、露に濡れた果実のような唇。
陶 妙算:一見、儚げな印象を受ける少年から。
陶 妙算:その印象をかき消すようなするどい殺気が発せられている。
陶 妙算:「姫様を害するつもりですか?」
緒環 伸:人の気配に振り向く。見知った綺麗な顔を認める。
緒環 伸:「……陶くん」
安代旭音:「ああ」にべもなく答え、腕を突き出す。
安代旭音:人工皮膚が破れ、機械の腕が顔を覗かせる。
陶 妙算:「困ります。僕は夢野さんに、その人を保護するって約束したんです。」
陶 妙算:「だから。」
陶 妙算:「その人がどんな危険な存在であれ。」
陶 妙算:「夢野さんの納得のないまま処分するというのは」
陶 妙算:「僕の、UGNの信義にもとります。」
陶 妙算:《つう》
陶 妙算:と鞘から伯耆安綱を抜く。
安代旭音:「イリーガル一人の納得のために、危機を看過することなど出来ない」
陶 妙算:照明が刀身を照らし、波打つ刃紋の上に、冬の星の如く光が瞬く。
陶 妙算:「いえ、違います。」
安代旭音:「“その時”を見せなければ、傷つけずに済ませることができるだろう?」
安代旭音:「我々にはその手段がある」
陶 妙算:「一度した約束を破るということは、その方を裏切ることになり」
陶 妙算:「またその評判はその一人のイリーガルだけではなくこの町でのひいては天下においてのUGNの信義に関わります。」
陶 妙算:「ですので、一度外部の人と交わした約束は、何をおいても守ろうと、努力をしなければならないのです。」
陶 妙算:自分自身に言い聞かせるように、理屈を述べる。
安代旭音:「成程。“君の意見”も理解できる」
陶 妙算:「でも譲るつもりはないのでしょう?」
安代旭音:「ああ。私は、例え裏切り者の謗りを受けようとも、目的を達するつもりがある」
住良木菫:「裏切り者の誹りを受けようとも、か」
住良木菫:コツ、コツ
住良木菫:革靴が地下室の冷たい床を叩く音が響く。
住良木菫:「確かに、これは約束が違うね。」
安代旭音:「ああ。やはり」
安代旭音:「あまりいい場所を見繕え無かったな」
住良木菫:「どこもいい場所なんかないよ。」
住良木菫:「いい場所なんてあったら、」
住良木菫:蝶の群れが住良木の周りを舞う。
住良木菫:「大N市(ここ)なんて早晩廃墟になってるさ。」
住良木菫:安代の服の袖から蝶が這い出して、主人の元へ帰って来る。
安代旭音:「……それはあまり気持ちのいいものではないな。住良木氏」
住良木菫:「お互い様さ。」
住良木菫:「君の信念は確かにきれいだ。」
住良木菫:「けれどこんなやり方は“きれいじゃない”。」
安代旭音:「ならば目を背けていろ。手を下すのは私だ」
安代旭音:「君達の袖は、汚れん……私の警告を袖にせぬ限りは、だ」
住良木菫:「それはいやだね。」
住良木菫:「目を背けるのはやめたんだ、最近。」
住良木菫:「逃げずに見据えた方が、きれいなものがたくさん見れるから。」
住良木菫:「手を差し伸べるのは僕たちだ。」
住良木菫:「彼女にも」羽見姫を一瞥した後、
住良木菫:「君にもね。」もう一度安代を見据える。
住良木菫:「君とは手を切りたくない。君もきれいなものの一つだから。」
安代旭音:「そんなものではない。私は、汚い女だ」
安代旭音:「君達を、破壊することにも躊躇はない」
GM:戦闘開始です。
陶 妙算:かかってこいやあ!!
陶 妙算:シャブの力みせたらぁっ!!
緒環 伸:うおー
布留部 群青:へへ…おクスリくれよ…
住良木菫:活性の霧はすぐやめられるからね
住良木菫:副作用もないから
■MAP
陶[6] 住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]
5m
安代[5]
陶 妙算:嘘を付くな。副作用はあるぞっ
GM:セットアップ。
安代旭音:なし。
陶 妙算:なし
緒環 伸:なし
布留部 群青:なし!
住良木菫:《活性の霧》《タブレット》《多重生成》
住良木菫:攻撃力+15、ドッジダイス-2を味方全員に。拒否可能。
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:70->73)
住良木菫:住良木菫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:73->78)
陶 妙算:やったー!シャブだー!いただきます!
緒環 伸:拒否しておきます
布留部 群青:受けるぜ~!たまんねぇよ~!!
GM:ひどいことが起きそう
住良木菫:ヘヘ……毎度アリ……
GM:イニシアチブ。緒環さんから。
緒環 伸:はい
緒環 伸:マイナーで2m後退。エンゲージを切っておきます。
陶 妙算:かしこい
緒環 伸:メジャー、《導きの華》《要の陣形》。侵蝕7上昇。
緒環 伸:対象は味方自分以外三人。次のメジャーアクションの達成値が+14されます。
緒環 伸:緒環 伸の侵蝕率を+7した(侵蝕率:69->76)
陶 妙算:やったー!!
緒環 伸:どんどん当てるんだよー
布留部 群青:キヒ~!
GM:どんどん盛られていく
緒環 伸:目を細め、先ほどドアを開けるのに使った糸から指を放す。
住良木菫:ヒャア~~~たまんねえな~~~!
緒環 伸:代わりに引くのは、味方に連なる細い糸だ。
緒環 伸:運命はほんの僅かに改められる。大きな出来事は変わらない。
緒環 伸:だが、その精度を上げる程度であれば。
緒環 伸:「……ああ、こう狭いと、糸が扱いやすくていいよ」安代さんに。
緒環 伸:「どうもね。いい場所を選んでくれた」
安代旭音:「そうか。それは何よりだ」
緒環 伸:「おかげで……僕も少しは楽ができるってわけ」ようやく笑みを見せる。
安代旭音:「卑怯者の謗りは、受けずに済みそうだ」
GM:次!行動値6組!
緒環 伸:「笑うよな。大見得切っておいて、戦うのは僕じゃないんだからさ」
陶 妙算:じゃあ僕が!
陶 妙算:マイナーで5M移動、接敵
陶 妙算:メジャーで素殴り
陶 妙算:4dx+44+14
DoubleCross : (4R10+44+14[10]) → 8[2,6,7,8]+58 → 66
陶 妙算:やあっ
住良木[4] 緒環[10] 布留部[6]
5m
安代[5],陶[6]
GM:素殴りで出していいのか???
陶 妙算:支援もらっとるけえっ…!
安代旭音:ガード。《磁力結界》。
GM:ダメージをどうぞ。
陶 妙算:7d10+15+15
DoubleCross : (7D10+15+15) → 44[6,10,3,10,6,8,1]+15+15 → 74
陶 妙算:出目がいいぞ!!
安代旭音:74-16-4d10
DoubleCross : (74-16-4D10) → 74-16-25[8,7,1,9] → 33
安代旭音:装甲で8引いて25点入る。
陶 妙算:かった・・・!!
安代旭音:まだ健在!
陶 妙算:《ふわり》
陶 妙算:と陶の足が地から離れた。
陶 妙算:まるで見えない糸に吊られているかのように軽やかに宙を舞う。
陶 妙算:絹糸の如く細やかで艶やかな黒髪がふうわりと靡き
陶 妙算:夜空に散らばる星々を散りばめた瞳が誘うような視線を投げかける。
陶 妙算:一瞬でありながら、まるで絵画の中に入り込んだかと錯覚するような幽玄の時。
陶 妙算:それが過ぎ去った瞬間、安代さんの体に一筋の熱が走る。
陶 妙算:伯耆安綱の一閃が、走り抜けている。
陶 妙算:まどろむ猫の如く、相手もなく、己もなく、ただ在るがままに振るわれる刃
陶 妙算:『睡猫』
安代旭音:その手応えは、平静よりは浅い。
安代旭音:突き出した腕に、先に刃を当てて威力を減じている。強靭な機械腕。
陶 妙算:「なるほど。」
陶 妙算:「単独でこれだけの数のオーヴァードを相手取るのは」
陶 妙算:「過信でも慢心でもないようですね。」
安代旭音:「いや。君達を見くびっていた」
安代旭音:「厄介だな……君は。いや」
安代旭音:「君達は、か」
陶 妙算:「手傷を負うことなく勝てる目算でしたか?」
GM:布留部くんの手番。
陶 妙算:一秒でも、いや、一瞬でも長くこちらに注意を引けるように、言葉をつなげる
布留部 群青:はーい!
布留部 群青:マイナーで『射撃形態』《骨の銃》《死招きの爪》
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+6(侵蝕率:74->80)した
GM:ちょうど80か!
布留部 群青:メジャーで『裂射・チカヘシ』《C:オルクス》《ディストーション》《オーバーロード》
布留部 群青:対象は安代さん!
布留部 群青:何もなければ判定いきます!
GM:どうぞ!
布留部 群青:10dx8+25
DoubleCross : (10R10+25[8]) → 10[3,3,3,4,6,7,8,8,8,10]+10[7,7,7,8]+10[9]+10[9]+10[9]+10[8]+3[3]+25 → 88
GM:???
布留部 群青:おお…
安代旭音:ガード。《磁力結界》。
布留部 群青:ダメージ!
布留部 群青:9d10+1d10+50+15
DoubleCross : (9D10+1D10+50+15) → 53[4,10,10,3,2,9,9,3,3]+10[10]+50+15 → 128
布留部 群青:??
GM:?????
布留部 群青:諸々有効です!
安代旭音:128-16-4d10-8
DoubleCross : (128-16-4D10-8) → 128-16-7[1,2,2,2]-8 → 97
GM:出目低いな……!
布留部 群青:布留部 群青の侵蝕率を+7(侵蝕率:80->87)した
GM:97点入るのかよ……意味が分からん
GM:いや倒れますが……?
住良木菫:やった!
緒環 伸:うおお
布留部 群青:やったー!
布留部 群青:では演出!
布留部 群青:バキ、バキと乾いた音を立てながら、右腕を巨大な弩へと変化させる
布留部 群青:胸部から展開させた肋骨を地に突き立てた姿は、さながら固定砲台だ
安代旭音:片手をまっすぐに突き出す。
布留部 群青:放射状に背中から突き出た脊柱を、1本、2本、3本掴み
布留部 群青:捩じり合わせるように、まるで槍のような矢を形成する
布留部 群青:「加減は…必要ないですよね」
布留部 群青:「まあ、何かあったらあとで治してあげますから」
布留部 群青:矢を番え
布留部 群青:淀んだ白色の砲身から、音よりも速く射出される
安代旭音:それを正確に捉え、握り潰し
安代旭音:た腕ごと、肩から吹き飛んだ。
安代旭音:「……!?」
布留部 群青:着弾。その瞬間、安代の体内に溶け込むように矢が消え失せた
布留部 群青:「捕まえた」
陶 妙算:(安代さんの防御を、ものともせず!?)
布留部 群青:「捩じれて、爆ぜろ」
布留部 群青:そう呟いた瞬間
布留部 群青:安代の身体が、刃のようなもので引き裂かれる
布留部 群青:刃の正体は、骨。正確に言えば、安代旭音自身の骨だ
布留部 群青:骨が捩じれ、折れ、砕け、神経と筋肉、血管を巻き込みながら体表を突き破る
安代旭音:「……!」
布留部 群青:自身の骨を他者の骨と融合させ、支配下に置く
布留部 群青:布留部群青が持つ、生体兵器としての力である
安代旭音:膝を付き、屈する。
安代旭音:片腕以外は生身だ。最早それで、立ち上がることは出来ない。
GM:戦闘終了です。
陶 妙算:これ以上の戦闘はないと見て、伯耆安綱を鞘にしまう。
陶 妙算:膝を折り、安代さんと視線を合わせる。
陶 妙算:「悪役ぶるのも、大変ですね。」
安代旭音:「……憐れみか?」
陶 妙算:「いえ、感謝です。」
陶 妙算:「僕らに信念を貫く機会をくださったことへの。」
陶 妙算:羽見姫を殺すだけなら、彼女だけを呼び出して、秘密裏に処理をすればいいだけだ
陶 妙算:さっきまでの安代さんの立場なら、そうすることも出来たはずだ。
陶 妙算:けど、それをしなかった。
安代旭音:「……君達の考え方が、間違えていると思っているわけではない」
安代旭音:「私は、それを選べないだけだ」
陶 妙算:「けれど、譲歩してくださった。」
陶 妙算:「だから、ありがとうございます。」
陶 妙算:不器用な、鉄のような女性の、心からの優しさに感謝の意を述べる。
安代旭音:「人を躙る、自覚を持ちたかっただけだ」
安代旭音:「それで負ければ世話はないがな」
緒環 伸:「だから卑怯だとかにこだわってたってわけかな」近寄る。
緒環 伸:「残念だけど、卑怯対決なら僕の勝ちだね。どうだい」
安代旭音:「どうだいも何も」
緒環 伸:あえて。大きな声を上げた瞬間にドアを開けた。人を呼んだ。
安代旭音:「全て、君達の勝ちだろう」
緒環 伸:自分一人では何もできない緒環の手段は、それしかない。
緒環 伸:「……そんなにしょげるなよ。さっきまでの僕みたいだ」
緒環 伸:「業務、引き継がせてね。悪いけどさ」
緒環 伸:「僕らが袖を汚すこたないって言ってたね。なるほど、君は優しい」
緒環 伸:「けど僕はこれで若造でもないんで。自分の袖は自分で拭くし」
緒環 伸:「振り合った袖はもう少し追っていたい」
陶 妙算:「安心してください」
陶 妙算:「緒環さんは、一度引き受けた任務のことは決して頭から離すことがないくらい」
緒環 伸:ポケットの中の五円玉に触れながら。
陶 妙算:「真面目な方なんです。」
緒環 伸:「真面目? 僕が?」
陶 妙算:「?」
緒環 伸:思わず吹き出す。
陶 妙算:「だって、飛竜退治の時ですら、ずっと姫様のことを気にかけていたじゃないですか。」
陶 妙算:「それはエージェントとして一つに任務に向き合う際の、真摯さの表れでは?」
緒環 伸:「君は悪い奴に騙されないようにした方がいいぞ」真顔で。
陶 妙算:柔らかな茶色の瞳を緒環さんに向けながら言う
緒環 伸:「……つっても、その目があれば無敵かな……」
緒環 伸:目を眩しげに細める。
緒環 伸:いつの間にか、焦燥は少し薄れていた。
住良木菫:倒れ伏す安代に手を差し伸べる。
安代旭音:生身の方の片腕で、その手を取る。
住良木菫:「ごめんね。力づくで言うことを聞かせるみたいになって。」
安代旭音:「お互い様さ」
住良木菫:「そうだった。」くすりと笑う
住良木菫:「……選べないなら選べなくてもいい。」
住良木菫:「けれど、選びたいのなら僕らは手を組める。」
住良木菫:「もう一度聞くよ。少しだけ待ってはくれないか?」
安代旭音:「私は、やはり。選ぶことは出来ない」
安代旭音:「だが」
安代旭音:「君達に、選ばせることはできる」
安代旭音:「……“テイア”がどういうものか、私は知っている」
安代旭音:「君達が選択肢を望むのならば、その機密を提供する」
住良木菫:「望むとも。」
住良木菫:「この中に、目を逸らす者は誰も居ない。」
安代旭音:「……そうか」
布留部 群青:「まあ、といっても、俺には見えていない訳ですけど」くだらないジョークを吐きながら、安代に近づく
布留部 群青:身体は既に人型へと戻っているが、所々、皮膚の下から膜のような骨が覗いている
布留部 群青:「すみませんね。痛かったでしょう」
安代旭音:「ああ。死ぬほど痛いよ」
布留部 群青:「それはそれは」軽く手をかざすと、安代の骨は元の通りに接がれていく
陶 妙算:「間違って僕に当たってたらと思うとぞっとするぐらい、すごかったです。」
布留部 群青:「俺に出来るのはここまでなので、後は医療機関で何とかしてくださいね」
緒環 伸:「……痛そうどこじゃないよな、あれ」
布留部 群青:「よく言われるよ」陶君に
陶 妙算:自分の剣を軽くいなした安代さんが、為す術もなく骨を砕かれ、肉が裂かれる様を見た
住良木菫:「この支部がほとんど医療機関みたいなところでよかったね。とりあえず医務室へ行こう。」
安代旭音:「……君は何者だ?」
陶 妙算:ただ剣を振るうだけの自分には決して到達し得ない領域に立つ布留部さんに、敬意と、脅威を覚える
布留部 群青:「俺がどんな姿なのかも、俺の攻撃で相手がどんな姿になるのかも、頭の中で思い描くしかないからね」
陶 妙算:「なら覚えていてください。」
布留部 群青:「布留部群青。友人と馬鹿話で盛り上がり、女性をナンパして、公園で鳩に餌をあげるのが日課。そんなどこにでも居る生体兵器だ」
布留部 群青:「…“元”だけど」
陶 妙算:「先程までの安代さんは、不詳ながらチルドレンとしての調練を積んだ僕でも目を逸らしそうになるほど、凄惨な姿をされていました。
緒環 伸:(……どこにでもいるような奴は機密の名前をあっさり知ってたりはしないっつうの)
陶 妙算:「貴方の力は、凄まじく、そして危険です。」
陶 妙算:「貴方が、『誰かを守るため』に戦うのなら。」
陶 妙算:「もう少し、手心を加えてもよいと思います。」
陶 妙算:「斬れ過ぎる剣は、特に周りの人も、自分も傷つける。」
布留部 群青:「ふむ…成程。覚えておくよ。そういう人も居るのか…そうだな…」
陶 妙算:ほんの少しの恐怖を飲み込みながら、言葉を紡いだ
布留部 群青:「安代さん、あなたは先ほど、自分の事を汚いと言っていたけど」
布留部 群青:「そんな事を言うのなら、俺の方がよっぽど汚れている」
布留部 群青:「現に、こうして純朴な子供を怖がらせたばかりだ」陶君を示しながら
安代旭音:「……そういう時は、帰らせるといい」
陶 妙算:その言葉にちょっと不満げな視線を布留部さんにむける
布留部 群青:「あはは。そういう手もある。でも残念かな、俺はあなたほど繊細で真面目ではないから」
布留部 群青:「見たいようにしか世界を見ない」
布留部 群青:「だから、あなたは汚れてなんかいないし」
布留部 群青:「この先に待つのはハッピーエンドだ」
安代旭音:「ああ、全く度し難いな」
布留部 群青:「だから…そうだな」
布留部 群青:「次会うことがあれば、別の場所がいいかな」
布留部 群青:「例えば、昼下がりの喫茶店とかね」
安代旭音:「……検討しよう。こちらとしても」
布留部 群青:「…と、傷つけてもこういうリカバリーをすれば問題ないと俺は考えたんだけど…どう?」
安代旭音:「これ以上、骨を折るのは御免だ」
布留部 群青:「あはは、ジョークのセンスが俺と似ている」
布留部 群青:「友人が聞いてたら、きっと馬鹿にされてるな」
緒環 伸:「……あいつのナンパ、絶対僕より打率いいよな……っと」
緒環 伸:「副支部長!」住良木さんに急いで声をかける。
住良木菫:「?」振り返る
緒環 伸:「順序を間違えた。まず、他所で独断をして申し訳なかった」
住良木菫:「ああ、そのことか。」
緒環 伸:「あなたがこっちについてくれたからいいものの、懲戒もんだよ。迷惑をかけた」
緒環 伸:「……まあ、この後もっとまずいことになるかもしれないけどさ」頭を掻く。
住良木菫:「大丈夫さ。僕も独断専行は初めてじゃない。」
住良木菫:「僕がやった時は殴られたけどね。」からからと笑う
緒環 伸:「そりゃ心強いけど、ずいぶん即物的な処罰だな……」
緒環 伸:「……まあ、でも」
緒環 伸:「分のいい賭けではあったんだ」
緒環 伸:「蝶を見た。地下室なのに妙だと思ったよ。あなたかどうかは知らないが、誰かが何かしてると思った」
緒環 伸:「だから僕は動けた」
緒環 伸:「助かりましたよ、本当に。僕ぁ自分の支部は好きだけど、あなたに支えられてるここも幸せだと思うね」
住良木菫:「僕も君たちの言葉があったからこっちに付いた。」
住良木菫:「いいギャンブラーだ。」
住良木菫:「君がコインを弾くなら、次の賭けも乗らせてほしいな。」
緒環 伸:「ああ、僕はちょっとばかり……」ポケットの五円玉に触れながら。
緒環 伸:「表を出すのが上手いだけですよ」いつものように、軽く笑った。
住良木菫:にこりと笑って、安代に肩を貸して歩き出す。
GM:シーン終了。購入・ロイス可能です。
陶 妙算:同行者/布留部 群青/敬意○/驚異
陶 妙算:強化素材ー
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[5,5] → 5
陶 妙算:ダメ、終わり
緒環 伸:住良木さんに○敬服/隔意で取得します。
住良木菫:うーん、メイド服いります?
緒環 伸:あ、じゃあ自分で一度振ります<メイド服
緒環 伸:6dx+3=>20
DoubleCross : (6R10+3[10]>=20) → 10[2,3,6,7,8,10]+3[3]+3 → 16 → 失敗
布留部 群青:UGN 緒環伸:〇普通の人/脆弱
羽見姫 ”テイア”:庇護/〇憐憫 で!
緒環 伸:財産点4点払って購入!
緒環 伸:装備!
住良木菫:緒環伸/〇信頼/食傷、陶妙算/〇連帯感/不安、布留部群青/〇親近感/隔意
布留部 群青:購入!
布留部 群青:欲しいものある方!
緒環 伸:クリスタルシールド……?
布留部 群青:押忍
住良木菫:ええっと……
布留部 群青:能力訓練:社会使って達成値+1!
住良木菫:リアクティブコート…(小声)
住良木菫:自分でやってみます
布留部 群青:あ、じゃあ結果を見てから
住良木菫:6dx+1>=36
DoubleCross : (6R10+1[10]>=36) → 10[2,2,5,7,8,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗
緒環 伸:住良木さん優先でもいいですよ!
住良木菫:失敗!
布留部 群青:では改めて!リアクティブコート狙います!
布留部 群青:10dx+6
DoubleCross : (10R10+6[10]) → 10[1,1,3,4,5,6,7,8,8,10]+10[10]+7[7]+6 → 33
住良木菫:すげええーーーーーー!!!
陶 妙算:すっご
緒環 伸:うおおお
住良木菫:あと3点だ!
布留部 群青:財産3点使って購入&プレゼント!
GM:君なんなの……?
住良木菫:フルアーマー住良木の感性だ
住良木菫:完成だ
住良木菫:以上!
住良木菫:応急を布留部さんにパスしておきます
布留部 群青:うおー!使います!
布留部 群青:布留部 群青のHPを+9(2d10->6,3)(HP:9->18)した
布留部 群青:むぅ…
布留部 群青:取り敢えず回復!ありがとうございました!以上!