銀剣のステラナイツ『激戦エクスカリバー』


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神代(こうしろ) シオン/花渕 秋葉(はなぶち あきは)キャラシート(やまいち/ハリー)
弓霞弾正春幸(ゆがすみ だんじょう はるゆき)/長秋姫(ながあきひめ)キャラシート(DT/冥王星)
二咲橋 万理(ふたさきばし まり)/吉野 伊歳(よしの いとせ)キャラシート(ハリー/DT)
広瀬 愛(ひろせ あい)/松原 孝弘(まつばら たかひろ)キャラシート(冥王星/やまいち)

【Index】

◆第一章
【Scene1-1:広瀬愛/松原孝弘】
【Scene1-2:二咲橋万理/吉野伊歳】
【Scene1-3:弓霞弾正春幸/長秋姫】
【Scene1-4:神代シオン/花渕秋葉】
◆第二章
【Scene2-1:弓霞弾正春幸/長秋姫】
【Scene2-2:広瀬愛/松原孝弘】
【Scene2-3:二咲橋万理/吉野伊歳】
【Scene2-4:神代シオン/花渕秋葉】
◆幕間
【Scene3-1:広瀬愛/松原孝弘】
【Scene3-2:二咲橋万理/吉野伊歳】
【Scene3-3:弓霞弾正春幸/長秋姫】
【Scene3-4:神代シオン/花渕秋葉】
◆ステラバトル
【Scene4:Stellar Nights】
◆カーテンコール
【Scene5-1:神代シオン/花渕秋葉】
【Scene5-2:広瀬愛/松原孝弘】
【Scene5-3:二咲橋万理/吉野伊歳】
【Scene5-4:弓霞弾正春幸/長秋姫】

▼ プリプレイ(クリックで展開)

監督:じゃあ調整終わったので、はじめていきますね

【プロローグ】

『銀剣のステラナイツ』 舞台の幕は上がらない
喝采の声はない
これより始まるのは、世界を喰らう侵略者との戦い
異端の騎士が現れる
心と願いを歪ませた、星喰の騎士が現れる
此度の決闘、願いの決闘場フラワーガーデンに咲き乱れるは、
青のシロツメグサ、黒のさくら、赤のバラ
そして舞台の中央に咲くは、一輪の歪な白のあじさい

銀剣のステラナイツ

願いあるならば剣をとれ
二人の願い、勝利を以て証明せよ

【第一章】

【Scene1-1:広瀬愛/松原孝弘】

監督:まずは自己紹介から。自己紹介は、ブリンガー・シースの順で、ブリンガーはキャラシート貼った後に簡単なキャラの紹介とゲーム的なキャラ性能も触れていく感じで!
松原 孝弘:はい
広瀬愛
キャラシート
広瀬愛:「こんにちは!交番で働くおまわりさんやってます、広瀬愛です!」
広瀬愛:前居た世界は滅びてしまって、今は懸命にアーセルトレイの平和を守ろうとしています!
広瀬愛:「まぁ、ただ前に居た世界はこのアーセルトレイの多くの人々や生活に似ていることも会って、寂しくなりがちなんですけど……」
広瀬愛:「ですが、同じ異世界出身の松原さんが先輩として一緒に働いてくれているので、怖いものなしです! ……ええ、きっと!」
広瀬愛:花は白のあじさい……性能はエクリプスなので秘密ということで!
広瀬愛:「では、松原さんも自己紹介いただけますか!」
松原 孝弘:「ああ」
松原 孝弘:「同じく、交番勤務員の松原孝弘だ」
松原 孝弘:「よろしく頼む」
松原 孝弘:とても真面目な人です。
松原 孝弘:故郷から唯一生き残ってくれた広瀬愛のことは大切に思っています。娘みたいな感じ。
松原 孝弘:わりと過保護ですが、本人にあまり自覚はないようです。
松原 孝弘:ロアテラによる滅びで妻を亡くしており、その人のことを忘れたことはありませんが、
どちらかというと今自分ができることを果たそうと真面目に前向きです。

松原 孝弘:おわり。
広瀬愛:最初のシーンとしては、広瀬が交通整理をしている場面から始まろうと思います!
監督:では、シーンを開始していきましょう!

広瀬愛:「はい、信号が青に変わりましたよー!渡っていいですよー!」
広瀬愛:朝の交通の多い時間帯。私は交番が近いということもあり、交差点の交通整理を行っていた。
小学生:「おまわりさんありがとう!」
広瀬愛:「はーい、気をつけていってらっしゃい!」
松原 孝弘:「相変わらず、声が大きいな」
松原 孝弘:非番の松原が、買い物袋を片手に声をかけます。
広瀬愛:「あれ?松原さんじゃないですか! 朝から買い物ですか?」
松原 孝弘:「ああ、夜勤明けなんだが。冷蔵庫にロクなものがなくてな」
松原 孝弘:「小学生たちの流れは、だいたい終わったか」
広瀬愛:「そうですね。もうみんな渡りきったみたいです」
松原 孝弘:「…お前は子供に好かれるんだな。俺は小学生に声をかけられたことがない」
広瀬愛:「あはは。松原さん、いつも渋い表情してるからですよ」
松原 孝弘:「そうか…」
松原 孝弘:あまり顔には出ませんが、ちょっとショックを受けます。
広瀬愛:「もっとこう、表情を柔らかくしたら子どもたちもよってきますよ」
松原 孝弘:「善処する」
松原 孝弘:善処する、という言い方は、一般的にはやりません、という意味ですが、本当に善処しようとしています。
広瀬愛:「あとさっき私の声が大きいといいましたが、元気な喋り方も、子どもたちに好かれる秘訣かもですよ?」
松原 孝弘:「そうだな。それは理解している。だが、俺が大きな声を出すと、子供がよく泣くんだ」
広瀬愛:「あー……」納得してしまい、なんて声をかけようか迷う。
松原 孝弘:「…………」気を使われていることに気づき、気にするなとどう伝えればいいか悩んで黙る。
松原 孝弘:「すまん。場を和ませたかっただけだったのだが、逆に気を使わせてしまったな」そして言っちゃう。
広瀬愛:「いえ、こちらもちゃんといい反応してあげるべきところでした」
松原 孝弘:「…………」
広瀬愛:「それこそ子どもたちだったら、もっと素直に気を使わない反応ができてよかったのかもしれませんね」
広瀬愛:「前の世界で関わった子どもたちも、純粋で可愛かったなぁ……」ぽつりと思わずつぶやきます。
広瀬愛:そこには望郷の念が隠せないような表情があります。
松原 孝弘:「…広瀬」
広瀬愛:「……あ!いえ、ちょっとしんみりすることいっちゃいましたね。つい……」
松原 孝弘:「お前は、今この世界で十分にやっている。それこそ俺以上にな」
松原 孝弘:「何度でもいうが…」
広瀬愛:「あはは。そんなことは……そう、ですかね。そうだといいんですけど……」
松原 孝弘:「俺たちは、ただの公僕だ。その範囲から超えたことはできない」
松原 孝弘:「だからこそ、範囲を超えたものを、無理に背負い込むな」
広瀬愛:「わかっては、いるんですけどね」
松原 孝弘:「…わかっていても、できないことは多いものだな」
広瀬愛:「えぇ……わかっていることが、全部できていたら、それこそ警察に捕まる人なんてほとんどいなくなりますよ」
広瀬愛:「みんな、わかっていることができないんです。それは、えぇ、私も、いや私は特に顕著かも」
松原 孝弘:「別に、お前が特別なわけじゃない」
そういいながら、スーパーで買ったペットボトルのお茶を差し出し差し出し、押し付けます。

広瀬愛:「ん、お茶ですか?」
松原 孝弘:「それだけ声を出せば、のども乾くだろう。邪魔をしたな」
松原 孝弘:特に反応も待たず、去っていきます。
広瀬愛:「……そうですね。お気遣いありがとうございます」
広瀬愛:お茶をぎゅっと握りしめ、彼にたくさん支えてもらっていることに感謝しながら見送る。
広瀬愛:多分、私はこれからもこうして松原に支えられるながらも今を生きていくことになるのだろう。
松原 孝弘:「…………」背を向けたまま軽く手を振りそのまま帰ります。
広瀬愛:でもそれで良いと思った。今この瞬間をちゃんと生きられ、過去に引っ張られすぎずにずっと生きてられるのなら。
広瀬愛:そうだ。過去に引きづられすぎてはいけない。その思いを新たにし、交番へと戻る広瀬であった。

広瀬愛:こんなところで!
松原 孝弘:はい
■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:7
二咲橋万理/吉野伊歳:0
弓霞弾正春幸/長秋姫:0
神代シオン/花渕秋葉:0

【Scene1-2:二咲橋万理/吉野伊歳】

監督:はい、では1組目と同じ感じで、キャラシ貼ったあと自己紹介お願いします!
二咲橋 万理
キャラシート
二咲橋 万理:「きみはもう『激戦エクスカリバー』の良さを知っているかい?」
二咲橋 万理:「大胆な戦略を可能とする様々なぶっ壊れカード」
二咲橋 万理:「ゲームの世界観に浸れる覚えにくい専門用語の数々」
二咲橋 万理:「明らかに予算配分を間違えた感のあるめちゃくちゃ美麗なイラスト群」
二咲橋 万理:「うーん、これは始めるっきゃない!きみも今日からアーサー王だ!」
二咲橋 万理:「まずはこのスターターパックを……」
二咲橋 万理:「あ、これ僕の紹介なの?そっか…」
二咲橋 万理:「僕は二咲橋万理。ふたさきばしまりって読むよ」
二咲橋 万理:「全く、この世の中は楽しいことに溢れているよね。最高だと思う」
二咲橋 万理:「だから僕は世界を守るよ。まだまだ楽しみたいんだ。新弾も待ってるし」
二咲橋 万理:「もう二年待ってる」
二咲橋 万理:「まあ、まだまだ新鮮な気持ちで遊んでるけどね!切磋琢磨する対戦相手もいるし!」
二咲橋 万理:「というわけで次のアーサー王の紹介だ。君の番だよ、伊歳くん」
吉野伊歳:「いやアーサー王二人いることに疑問持ってくださいよ……」
吉野伊歳:「プレイヤーのことをアーサー王って言うのもどうかと思いますけど、普通に騎士カードにアーサー王居るんですよねこのゲーム」
吉野伊歳:「一部の壊れが最適解すぎて大胆な戦略は全然取れないし」
吉野伊歳:「ゲームの世界観に浸れるって……先輩用語結局覚えてないですよね?」
吉野伊歳:「イラストはまあ綺麗ですけど……変なサイズ規格のせいでスリーブ合わないから痛むし……!」
吉野伊歳:「これ万理先輩以外にやってる人見たことないですよ……“リングケイジ”やりません?」
吉野伊歳:「ああ、えと、吉野伊歳です」
吉野伊歳:「現代文化昇華道部の部員です。万理先輩と俺しか居ないですけど……」
吉野伊歳:「これ予算とか本当にもらえてるんですか……?」
吉野伊歳:「まあ、先輩が楽しそうならいいですけど……」
吉野伊歳:「世界を守るのも、まあ、先輩が言うならやりますけど」
吉野伊歳:「でも絶対新弾は出ないでしょ……!公式垢1年半前から更新止まってますよ」
吉野伊歳:「まあ、付き合いますよ。先輩他に対戦相手居ないし……よろしくお願いします」
監督:おおよそどんなシチュエーションのシーンを演る予定でしょうか!
二咲橋 万理:放課後の部室で部活をします
監督:了解です!ではシーンよろしくお願いします!

二咲橋 万理:「ふはは、見たまえ!これで円卓(ラウンド)には僕の騎士カードが33体!次の手番(ラウンド)で僕の勝ちは確定だ!」
吉野伊歳:「ラウンド被ってるんですけど……じゃあこっちの手番(ラウンド)」
吉野伊歳:「湖札(ニミュエ)から一枚引いて、選定期(セレクションラウンド)に『反逆の子』」
吉野伊歳:「種別:騎士の騎士カードを全て墓所(アヴァロン)へ。全部騎士の騎士カードっすよねそれ」
二咲橋 万理:「えっちょっちょっと待って」
吉野伊歳:「んでこっちのアーサーに『ジャック・ザ・リッパー』帯剣して決闘期(コンタクトラウンド)」
吉野伊歳:「アーサー王にダイレクトコンタクト……対応あります?」
二咲橋 万理:「えーと……あっ!手札から『黄金練成』発動!次の手番(ラウンド)まで僕は無敵!」
吉野伊歳:「いや、『ジャック・ザ・リッパー』置いてるんで頁(ページ)からは……」
吉野伊歳:「……手札からは使えないですね」
二咲橋 万理:「ふふ、まあ少し焦ったけどこんなものだね。大人しく次の」
二咲橋 万理:「待って速い」
二咲橋 万理:「そして優しさが痛い」
吉野伊歳:「……じゃあ勝ち確すね」
二咲橋 万理:「………また負けたー!!」
二咲橋 万理:じたばたじたばた
吉野伊歳:「負けるたびに暴れるのやめてくださいよ……」
吉野伊歳:「てか、スカート、その」
二咲橋 万理:「うう、この悔しさは勝利で払拭するしかない…もう一戦だ!」
吉野伊歳:「いや嫌ですけど」
二咲橋 万理:「えっなんで!?」
吉野伊歳:「いやだってこのゲーム……面白くないし……」
二咲橋 万理:「えっ…面白くない…!?そんな馬鹿な…」
二咲橋 万理:(面白くない…確かに問題点が星の数ほどあるし多分販売元もとっくに手を引いてるし僕以外ハマってる人を見たことがないけど…)
二咲橋 万理:(でもここまで尖ってると面白くないことも面白いっていうか、清濁併せ呑んでこそのあれだし、ていうか面白いよね?このゲーム。わかる)
二咲橋 万理:「いや、やっぱり面白いよこのゲーム!間違いない!」
吉野伊歳:「その長い間はなんすか……」
吉野伊歳:「せめてなんか他のことやりません……?リングケイジとか」
吉野伊歳:「映画見に行くとか……」
二咲橋 万理:「うーん…他のことなぁ。いや、映画も良いけどせっかくきみといるんだし」
吉野伊歳:「せっかくだし……?」
二咲橋 万理:「あっこれやらない?『僕らはお茶漬け戦士』。買ったまま開けてなかったんだよね」
吉野伊歳:「いや買わなくても分かるじゃないですかそれ。絶対ダメですよ」
二咲橋 万理:「失礼な!伊歳くんがお茶漬け戦士の何が分かるっていうんだい!」
吉野伊歳:「いや万理先輩も絶対知らないですよね」
二咲橋 万理:「えーと…じゃあこれとかどうかな。『ターミナルファイターズ』」
二咲橋 万理:「公式垢も半年前まで生きてたよ」
吉野伊歳:「8ヶ月前に出たゲームですよね……?」
二咲橋 万理:「んんー厳しいなぁもう。あとは…『ドキドキ!君と僕だけの無人島』くらいかな」
吉野伊歳:「いやだから……」
吉野伊歳:「……それどういうゲームですか」
二咲橋 万理:「無人島まで逃げてきた『僕』が無人島まで追ってきた凶悪なストーカーにして殺人鬼の『君』から逃げ惑うゲームだね」
吉野伊歳:「……」
吉野伊歳:「『激戦エクスカリバー』もっかいやります……?」
二咲橋 万理:「えっいいの!?やったぁきみもそろそろアーサー王としての自覚が出てきたんだね!」
吉野伊歳:「はあ……」ため息をついて。
吉野伊歳:「何で毎度こう、俺は……」
吉野伊歳:(わざと負けると怒るしなあ、この人)
吉野伊歳:「いいすよ。また勝ちますから」
■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:7
二咲橋万理/吉野伊歳:36
弓霞弾正春幸/長秋姫:0
神代シオン/花渕秋葉:0

【Scene1-2:弓霞弾正春幸/長秋姫】

監督:自己紹介お願いします
弓霞弾正春幸
キャラシート
弓霞弾正春幸:「弓霞弾正。星喰みどもは殺す。他に口上が必要か?」
弓霞弾正春幸:地球で言うところの戦国時代によく似た異世界より来た武人。
弓霞弾正春幸:弓霞家の春幸。弾正台を賜っています。
弓霞弾正春幸:“弓霞の無備え”や“夜弾正”の異名を取る、完全な武闘派でしたが、
弓霞弾正春幸:世界ごと滅んでこのアーセルトレイへ。
弓霞弾正春幸:ステラナイツとして無限の闘争に身を置き、故郷の復興を目指しています。
弓霞弾正春幸:シースは仇敵でもあった宇尾家の雛野守。
弓霞弾正春幸:あのまま戦が続けば、此方が勝っていたであろうに……
弓霞弾正春幸:早々にこの世界を立ち去りたいと考えています。以上。
長秋姫:「弾正殿。相変わらず可愛げのないものだな。まぁ、いきなり可愛げがでてきても困るが……」
長秋姫:「秋長姫と申す。官位で呼ぶならば雛野守とでも呼ぶがよかろう」
長秋姫:「雛野を治める……治めていた女大名。珍しいか?なんせ世継ぎが私しか居なかったもんでな」
長秋姫:「弾正殿とは領地を奪い奪われる中だった」
長秋姫:(まぁ、あと少しで奪われていたも同然だが…)「幸か不幸か、星喰により勝負はお預けとなった」
長秋姫:「ただ、だからといって星喰を許すわけにはいかぬ。故郷を取り戻したいことに関して言えば、弾正殿と同じ志だ」
長秋姫:「あーせるとれい?とかいう今の世では、日々弾正殿との再戦を目指して、修練している」
長秋姫:「不良じみた弾正殿とは違ってな」
長秋姫:「そんなところだろうか、弾正殿、これが自己紹介というものだぞ。以上だ」
監督:どんなシーンをやるのでしょうか!
弓霞弾正春幸:陽下学園で、いつものように
弓霞弾正春幸:こちらの狼藉を止めに入ってもらおうかな。
監督:了解です。では、シーンを始めていきましょう

弓霞弾正春幸:公立陽下学園。
弓霞弾正春幸:隣人(ネイバー)も多く通うこの学校に、例外なく。
弓霞弾正春幸:弓霞春幸も在学しているのだが。
弓霞弾正春幸:【武道場】
弓霞弾正春幸:面胴をつけた男が、竹刀を取り落して倒れる。
弓霞弾正春幸:周りには同様に、倒れ伏す面胴姿の人間が何人も。
弓霞弾正春幸:公立陽下学園剣道部は、壊滅の憂き目にあっていた。
弓霞弾正春幸:その只中に、防具をつけずに、竹刀だけ掲げた青年が立っている。
弓霞弾正春幸:「……弱すぎる」
弓霞弾正春幸:「武働きもない、儀仗と遊興の剣。ここまでになるのか……?」
長秋姫:ダダダッと慌てるような足音が響き、一人の女性が現れる。
長秋姫:「話は聞いたぞ!まーた貴殿か、弓霞弾正春幸ィ!」
長秋姫:「今度はなんだ全く!毎度貴殿の悪行を係のように申し付けられる身にもなれっ!」
弓霞弾正春幸:「利根丸か。相変わらず喧しいことだ」
長秋姫:「……そちらは相変わらず狼藉を働いているようだな」惨状を見て、ため息をつく。
弓霞弾正春幸:「……此度は私が仕掛けた訳ではない。剣道部とやらに入れと乞われただけだ」
弓霞弾正春幸:「多少は得るものがあるやもしれんと思ってな。力を示せば受けてやると応えたまでだ」
長秋姫:「ほう。それで?」一応聞く姿勢はとるが、内部は噴火直前のマグマのよう
弓霞弾正春幸:「彼らは示せなかった。それだけだ」
弓霞弾正春幸:「本当にそれだけだ。鬼利根の出番はあるまい」
長秋姫:「いや、ある。なぜなら先も申したとおり、貴殿のなすことで私に助けを乞うてくる輩がいるからだ」
長秋姫:「つまり、私が迷惑を被っている。せめて私の耳に届かぬように狼藉を働け」
弓霞弾正春幸:「何故貴公にそれが行く」
弓霞弾正春幸:「私の為すことであれば、私に異を申すのが筋だろう」
弓霞弾正春幸:「もしくは刑部かだ。貴公に行くのは筋違いでは?」
長秋姫:「さぁ。どうやら困ったことに、貴殿を止められるのは私だけだと思われているらしい」
弓霞弾正春幸:「……ほう。それは」竹刀を投げて寄越す。
長秋姫:「……まぁ、いつもの流れか」竹刀を受け取る。
弓霞弾正春幸:自らは傍らの竹刀を拾い上げて。「私に互すと思われているわけだ」
長秋姫:「いや?止められるということは、互すどころか上回っている可能性もあるぞ?」不敵に笑う
弓霞弾正春幸:「そのご自慢の鼻を手折るのも悪くはなかろう……参るぞ、宇尾雛野守」
長秋姫:「いいだろう、弓霞の」
弓霞弾正春幸:道場を震わせる打ち合いが数合続き。
弓霞弾正春幸:首筋に突きつけた竹刀を下ろす。「腕は鈍っておらぬか、雛野守」
長秋姫:「無論。そちらも怠けているようではなくて安堵したよ」
長秋姫:「仇敵がいざ戦ってみたら腑抜けだった……では困るからな」こちらも竹刀を下ろす。
弓霞弾正春幸:「……口惜しくはないのか」
弓霞弾正春幸:「女だてらにその武勇を持ちながら、戦場に出るのは私のみだ」
弓霞弾正春幸:「憎かろう弓霞に頼らねばならぬ、この世の不合理はどう思っている」
長秋姫:「星の騎士のことか。不合理だと思う。思うが……」
長秋姫:「なかなか稀有な経験で、生きていればこういうこともあるのだと思いもする」
長秋姫:「貴殿も仇敵に支えられねば星喰と戦えぬ。そのことを口惜しく思うことがあるのか?」
弓霞弾正春幸:「いずれは傘下に置いたであろう将だ。それが早まっただけだろう?」
長秋姫:「はっ、言いよる。努々寝首をかかれぬように気を配るとよい」
弓霞弾正春幸:「私の異名も忘れたか。頭の隅まで鍛えたと見える」
弓霞弾正春幸:フ、と薄く笑って。「……冗談だ。胆を嘗めるはお互いか」
弓霞弾正春幸:「貴公の腕が見られたならば、それでよしだ」竹刀を投げ捨てる。
弓霞弾正春幸:「……後処理は任せるぞ」そのまま道場を後にする。
長秋姫:「あぁ。この場が収まるならそれで……良くない!後始末を任せよって! 弓霞弾正春幸ィ!」
■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:7
二咲橋万理/吉野伊歳:36
弓霞弾正春幸/長秋姫:27
神代シオン/花渕秋葉:0

【Scene1-4:神代シオン/花渕秋葉】

監督:ブリンガー→シースの順でキャラシ貼ってから自己紹介お願いします!
神代 シオン
キャラシート
神代 シオン:「どーもどーも、神代シオンだよ。苗字は"こうしろ"って読むんだ。まぁいい感じによろしくね」
神代 シオン:シトラ女学院の庶民科に通う女子高生です。
神代 シオン:「毎日がハッピー!でももっとハッピー毎日を!(※ただし無理のない範囲で)」というのがモットーなので、どんな状況でもハッピーになれる強メンタル女子高生だ!
神代 シオン:これは当然なことなのでキャラシには書き忘れていたのですが、女の子が好きです。
神代 シオン:以前は別の子とパートナーを組んでいましたが、その子の願いのみ叶ったのでペアを解消しました。
詳しくはキャラシを読んでください。

神代 シオン:すごく簡単に言うと、4人の内2人がくっついて残った2人がこのペアとなります。
神代 シオン:以上!
花渕 秋葉:「花渕秋葉です。…もういいですか?」
花渕 秋葉:シトラ女学院の庶民科に通う女子高生です。シオンの一個下ですね。
花渕 秋葉:以前はもうちょっと明るい感じでしたが、失恋とか色々あって最近すっかりツンツン娘になりました。
花渕 秋葉:めちゃくちゃ落ち込んでたのでシオンに唆されてペアを組んでる時点でもう落ちてるも同然ですが、まだ意地を張ってます
花渕 秋葉:まだ落ちてないぞ。見てろよな
花渕 秋葉:以上です
監督:あい。お二人はどんなシチュエーションを演る予定でしょうか!
神代 シオン:ペア組んでから1か月後ぐらいの、学食で!このペアではステラバトルは1度やってます。
監督:了解です。ではシーンお願いします!

花渕 秋葉:「…………」
花渕 秋葉:もっもっもっ。オムライスを食べています。
花渕 秋葉:周りに座ってる人はいません。孤独のグルメです。
神代 シオン:「おーっす、アキ。そんな顔で食べてちゃ、学食名物のオムライスがかわいそうだぞー」
花渕 秋葉:「……」
神代 シオン:特に承諾も取らず、カレーうどんを置きながら、前の席に座ります。
花渕 秋葉:もぐもぐしながら、来訪者をじろりと睨みます。
神代 シオン:「もー、いつまでふくれてんのさ。他人の幸せを素直に祝える人間にならないと損だぞ」
神代 シオン:そうしゃべりながら、勝手に秋葉のオムライスの皿から、
神代 シオン:端によけられていたグリーンピースをひょいひょい食べ始めます。
花渕 秋葉:「あっ、……勝手に食べるの、どうかと思いますけど」
花渕 秋葉:「ていうか席他にも沢山空いてますけど」
神代 シオン:「私がアキと食べたかったの。  ところで、今の言い方するんだったら、
 グリーンピース、ちゃんと食べるよね?
 
 ほら、あーん」

花渕 秋葉:「ちょっ…するわけないでしょう!学校ですよ!」
花渕 秋葉:顔をバッ!って後ろに引きます。
神代 シオン:「え!?」(家でならいいの?ってからかおうと思ったけど、さすがにグリーンピースを持って帰るのはどうかなぁとちょっと悩む)
神代 シオン:「ま、グリーンピースはおいといてさ」(残りをひょいひょい全部食べる)
神代 シオン:「真面目な話、ユメとホタル、アキのこと心配してたよー」
神代 シオン:「特にユメ。別にアキだって、ユメのこと困らせたいわけじゃないでしょ?」
花渕 秋葉:「当たり前です。困らせたいわけないじゃないですか。冗談も大概にしてください」
神代 シオン:「…いくら、ほんわかしたユメだって、アキが距離とってることぐらい気づくよ?そんなこと、アキが一番分かってるでしょ?
花渕 秋葉:「分かってます。私が一番、優女先輩のことを分かってるんです。私が……」
花渕 秋葉:「……一番……分かってると思ってたのに……」
花渕 秋葉:もっもっもっ。
神代 シオン:(ユメは、「アキがユメを恋愛的に好き」ってこと、欠片も気づいてなかったからな~)
花渕 秋葉:「……ていうか、そんな話をわざわざしに来たんですか?貴女は普段学食じゃないでしょう」
神代 シオン:「これまでは、ホタルが私の分も作ってくれてたの。でも、もうホタルとユメの邪魔するのも悪いからさ、これからは私も学食」
神代 シオン:ズルズルうどんを食べますが、高スペックなため、カレー汁が服にかかることはあり得ません。
神代 シオン:「ま、失恋で落ち込む気持ち、正直私はよく分かんないけどさ」
神代 シオン:服をおしぼりではたきながら言います。
神代 シオン:「アキの好きとは違うかもしれないけどさ、みんなアキのこと好きなんだから、いつまでも膨れてないで、また仲良くしようよ」
神代 シオン:「それに、恋人が欲しいなら、私がいるでしょ?」
神代 シオン:うどんススるのを再開します。
花渕 秋葉:「んんああ…っ!だからっ、そういうのやめてください!大体私は膨れてるとかじゃなくて、色々気まずかったりとか…あるんですよ!」
花渕 秋葉:「そういうなんていうか…複雑な気持ちとか、あるでしょ!貴女が気にしなさすぎなんです!」
花渕 秋葉:「あと急に告白するのやめてください!何度も言ってるでしょ!」
神代 シオン:カレーの汁とれないな、と思いながらまた服をおしぼりではたき始めますが効果はないようです。
神代 シオン:「だって、言わなきゃ伝わらないもん。それも、アキが一番よく知ってるんじゃない?」
花渕 秋葉:「……私は、思ってることは全部素直に言いますから」
花渕 秋葉:「隠してたのは、優女先輩への気持ちだけです」
神代 シオン:目線を、カレー汁のついた服から、秋葉の目に向けます。「ほんとに?」表情は微笑んでいます。
花渕 秋葉:「……っ」目を逸らします。まっすぐ見つめていると、余計なことを言ってしまいそうで。
神代 シオン:「ごめんごめん、からかいすぎたね」アキの頭をぽんぽんします。
花渕 秋葉:「あっ…やまらなくても、いいですけど」
花渕 秋葉:手を払いのけるのは、何故か躊躇ってしまう。
神代 シオン:「ん。」そう一言言って、手を戻し、カレーうどんの残り汁をすすり始めます。
花渕 秋葉:「……あの、」
神代 シオン:「ん?」
花渕 秋葉:「……グリーンピース、本当は苦手なんです。だから、その……」
花渕 秋葉:「ありがとうございました……シオンさん」
神代 シオン:「あはは、どういたしまして」
神代 シオン:「…ところで、カレーうどんの汁って、どうすれば取れるの?」
神代 シオン:終わり
■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:7
二咲橋万理/吉野伊歳:36
弓霞弾正春幸/長秋姫:27
神代シオン/花渕秋葉:25

【第二章】

【Scene2-1:弓霞弾正春幸/長秋姫】

弓霞弾正春幸:決戦前夜。
弓霞弾正春幸:公立陽下学園の屋上は、落下事故があって以降、
弓霞弾正春幸:生徒の立ち入りを禁止されている。厳重な鎖がかけられていた。
弓霞弾正春幸:だが、彼の武技をもってすれば、そのような防備などひとたまりもない。
弓霞弾正春幸:屋上にて座り込み、空を眺めている。
長秋姫:「やはりここに居たか。弾正殿。学校の備品を破壊するとはまたしても悪行を、というところであるが」
長秋姫:「今回は誰からも貴殿をどうこうしろとはいわれておらぬ。目をつぶろう」
弓霞弾正春幸:「私が後から来ておれば、貴公がやっていただろう」
長秋姫:「愚問だな」
弓霞弾正春幸:「住居層ではこうは行かぬ。星を眺められるのは、この学園のある第一層のみだ」
長秋姫:「……そうだな。星は良い。思えば幼き頃、こうして共に星を眺めたものだ」
長秋姫:隣に腰掛ける。
弓霞弾正春幸:「月がないのが不服だがな」ひときわ大きく光る、白い天体を眺めて。
弓霞弾正春幸:「あれは似ているが違うらしい。残念か?於利根」
弓霞弾正春幸:「貴公は月が好きだったろう。人質であった砌より、そうだ」
弓霞弾正春幸:「よく覚えているとも」
長秋姫:「似て非なるもの……まぁだが趣はあるだろう。なぁ、亡丸」
長秋姫:「私は確かに月が好きだが、別に天の星そのものが好きなわけではないよ。仄暗い夜を照らすその役割が好きであった」
長秋姫:「将とはかくの如く、絶望を切り開くような存在でありたいもの。そう感じ入り、好んでいた」
弓霞弾正春幸:「……秋。何故、貴公が月なのだ?」
弓霞弾正春幸:「其の方が太陽であるほうが、私には相応しく思える」
弓霞弾正春幸:「私を止められるのは貴公のみ。止められるということは上回る」
弓霞弾正春幸:「よく正鵠を射たものだな」
長秋姫:「ほう。珍しく弱気なのか?らしくないな」
長秋姫:「無備えと名を馳せた勇猛はどこに消えた?」
弓霞弾正春幸:「将たるもの、戦局を見誤らんよ。私が君と本気で立ち会えば」
弓霞弾正春幸:「君が勝つだろう。そうだ。私は“無備え”だ」
弓霞弾正春幸:「鎧を着ていては貴公の動きに追いつかぬ」
弓霞弾正春幸:「夜の帳に身を隠さねば、鬼の手勢を打ち破れぬ」
長秋姫:「……」無言で項の辺りを掻き――
長秋姫:刀を抜き放ち、弾正の首を狙います。
弓霞弾正春幸:「!」首に触れる直前。徒手にてその刀を抑え込む。
弓霞弾正春幸:「何を――!」
長秋姫:「ほれ。何が私が上回る、だ」
長秋姫:「互角であろう。奇襲にも関わらず、打ち勝てぬのであれば、貴殿の方が勝っているかもしれぬ」
長秋姫:「日中、申したであろう。腑抜けでは困る。何もそれは、武技の冴えのみではないよ」
長秋姫:「心の持ちようもこちらと張り合うようでなくては、星喰にまた飲まれるぞ」
弓霞弾正春幸:「相変わらずだな。胆の据わった御仁だ」
弓霞弾正春幸:「おちおち腑も抜けぬ。その様子では、嫁の貰い手にも難儀するだろうに」
長秋姫:「なんだ。それは貴殿に嫁が居たことの自慢というやつか?当世では『まうんと』というらしいぞ」
弓霞弾正春幸:「……まさか。斯様な政の縁組、誇る気にもならん」
弓霞弾正春幸:「……それに、“居た”だ」
弓霞弾正春幸:「今はすべて無きものだ。我が家も、我が領も」
長秋姫:「……そうだな。だが、月のようにすべてが無に帰した世界にも光はある。星喰を喰らい返す希望は、ある」
弓霞弾正春幸:「……私は将だ。光を見せよ、我が月よ。我が刀よ」
長秋姫:「ふっ。それこそ愚問というものだ。ようやくらしい顔になったではないか。弾正殿」
長秋姫:「再戦が楽しみな顔つきになった、というべきかな。……さぁ、此度の戦も期待してるぞ、弓霞弾正春幸」
弓霞弾正春幸:二人でしばらく、偽りの月を見上げて。
弓霞弾正春幸:夜が白むまで、無言で過ごした。

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:7
二咲橋万理/吉野伊歳:36
弓霞弾正春幸/長秋姫:41
神代シオン/花渕秋葉:25

【Scene2-2:広瀬愛/松原孝弘】

広瀬愛:街の小さな喫茶店。広瀬はそこで待ち合わせをしていた。
広瀬愛:目当ての人物が来店するのを見かけると、さっそく声をかける
広瀬愛:「あ、松原さーん!こっちですよぉ!」
松原 孝弘:「すまない。待たせたか」
広瀬愛:「いえ。今日は休日なのに呼んでしまってすみません」
松原 孝弘:「いや、構わない。か…」(かわいい後輩のため、と言おうとしてあってないなと思って言いよどむ)
松原 孝弘:「後輩のためだからな」
広瀬愛:「それで、さっそく本日の要件の相談なんですけど……」
広瀬愛:いつもならめざとく「か……」について突っつくところだが、今日は余裕のなさそうな表情の広瀬。
松原 孝弘:「ああ」(店員にメニューのカフェオレを指さしながら)
広瀬愛:「私、最近なんだか孤独感……っていうんでしょうか。すごく『一人』だなーって感じる事が多いんです」
松原 孝弘:「…………。お前は、守るべき市民たちからも慕われているだろう。」
広瀬愛:「そうでしょうかね?どうしても、世界から孤立している。居場所がないような、そんな感覚にとらわれているんです」
松原 孝弘:「それは…」言い淀み、カフェオレに手を伸ばす。
松原 孝弘:松原は、自分が口下手であることを自覚している。
松原 孝弘:そして、今自分が発する言葉によって、広瀬が悪いほうに傾くだろうことも認識している。
…すでに、手遅れでなければの話だが。

松原 孝弘:「お前は、きちんと今、この世界にいる。…だからお前が感じてるのは孤立感じゃない。郷愁だ。」
松原 孝弘:何とか言葉を吐き出したあと、カフェオレに砂糖を足す。
広瀬愛:「郷愁……ですか。故郷を想っているということですか?」
広瀬愛:まるで言外に、故郷などあっただろうかとでも言いたげな怪訝な表情だ。
広瀬愛:「最近、ステラナイトになった夢も思い出せないんです。もしかして、その故郷に関連があるのでしょうか」
松原 孝弘:「…………」カフェオレをあおる。そこにはとけきっていない砂糖がたまっていた。
松原 孝弘:「広瀬。お前は自分を追い詰めすぎるきらいがある」
松原 孝弘:「それは、強い責任感を持っているからこそだから、お前の長所でもある」
松原 孝弘:「…だが、少し張り詰めすぎたな。すこし、休暇を取ったほうがいいだろう」
広瀬愛:「ありがとうございます。松原さんはいい人ですね。私のことを励まそうとしてくれているのを強く感じます」
広瀬愛:「松原さんは親のように私に接してくれて、本当にありがたいです」
広瀬愛:「おかげか、少し元気出てきました。休暇はいらないかもしれません。私達の夢、目標も思い出せましたし」
松原 孝弘:「…………」
広瀬愛:「世界をステラナイトとして守り、ステラナイトとしての報酬をもらうこと。それが私達の夢を叶える手段で」
広瀬愛:「そして、その報酬で叶える夢っていうのは、もちろん」
広瀬愛:「世界を喰らうこと!ですよね?」
広瀬愛:明るくにっこりと微笑む。
松原 孝弘:松原は、もう液体の入っていないコップをもう1度あおり、その姿勢で固まる。
松原 孝弘:広瀬の目を見ることが、できなかった。怖かった。
松原 孝弘:自分が取りうる選択肢に思いをはせ、コップを置く。
松原 孝弘:意を決して覗き込んだ広瀬の顔は、やさしい笑みを浮かべていた。
松原 孝弘:「ああ、当然だ」
松原 孝弘:松原にとって、故郷から残せたものは2つ。
松原 孝弘:左手の薬指を縛る輪と、自分以上に不器用な後輩のみ。
松原 孝弘:いつかこの日が来てしまった時の選択は決めていた。…思っていたよりも、早かったが。
広瀬愛:「ですよね! 良かった。やっぱり私、大丈夫です。孤立感も和らぎました」
広瀬愛:「どれもこれも松原さんのおかげです。きっと松原さんとなら、どこまでも――」
広瀬愛:「いえ、なんだか恥ずかしいことを言いそうになりました。忘れて下さい」照れるように、はみかむ。
松原 孝弘:「馬鹿言え。もしも、お前のペアが俺じゃなかったら――」
広瀬愛:きょとんとした表情を浮かべ、首をかしげる。
松原 孝弘:「いや、なんでもない」
松原 孝弘:松原としては、かなり分かりやすく苦々しい顔をした。
松原 孝弘:「やはり、コーヒーは苦手だ」

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:15
二咲橋万理/吉野伊歳:36
弓霞弾正春幸/長秋姫:41
神代シオン/花渕秋葉:25

【Scene2-3:二咲橋万理/吉野伊歳】

二咲橋 万理:「ふんふふんふ~♪」
二咲橋 万理:やあ、僕は二咲橋万理。一介のアーサー王だよ。
吉野伊歳:「……あの」
二咲橋 万理:こっちは吉野伊歳くん。僕のライバルにして後輩にして一介のアーサー王だね!
吉野伊歳:「先輩?」
二咲橋 万理:そしてここは天下の往来!野に解き放たれた二人はこれからどこに向かうというのか!
吉野伊歳:「いやあの、信号赤……」
二咲橋 万理:「ふんふ」ギュンッ!「うおぉっ!」
吉野伊歳:「わっちょっ……!」
二咲橋 万理:「赤信号じゃないか!」
吉野伊歳:「……いやだから言ったじゃないですか……」
二咲橋 万理:「えっそうとは……楽しくて全然聞いてなかったよ」
二咲橋 万理:「いやぁ気をつけないとね。…ところで僕たちはどこに向かってるんだっけ」
吉野伊歳:「えっ」
吉野伊歳:「いやだから……カードショップですよね?」
吉野伊歳:こちらは映画から大幅に譲歩を重ねた結果ようやくカードショップなら行ってくれるとなったというのに。
二咲橋 万理:「あっそれだ!うーん、楽しくなってきたね!」
吉野伊歳:「というかすぐ忘れてません……!?」
吉野伊歳:「ここに来るまでもメチャメチャ寄り道しようとしましたよね?」
二咲橋 万理:「あはは、気をつけないとね。折角伊歳くんが誘ってくれたんだから」
二咲橋 万理:「あっ本屋さんあるよ。本屋さん行かない?」
吉野伊歳:「いやだから……!あっもう行ってるし!」
吉野伊歳:「別に行きたいならいいですけど……!なんか買いたいもの有るんすか」
二咲橋 万理:「ん?いやほら、伊歳くんがいつも買ってるエッチな漫画、そろそろ新刊が出る頃でしょ」
吉野伊歳:「ああ、そうですね……」
吉野伊歳:「は」
吉野伊歳:「は???」
吉野伊歳:「いや何を……!?は?」
二咲橋 万理:「あはは急に早口」
吉野伊歳:「てか何で……え?えっ?」
二咲橋 万理:「なんでって、伊歳くんよく部室にタブレット忘れていくじゃないか」
吉野伊歳:「えっ……いや……」
吉野伊歳:「ロック……」
二咲橋 万理:「毎日放課後一緒に居るんだから、流石に見て覚えてるよ」
二咲橋 万理:「いやぁ、顔に似合わず結構ハードなやつ読むよね伊歳くん」
吉野伊歳:「いやあの……いやマジで!違くて!」
吉野伊歳:「ストーリーがいいの!いや本当にそういうんじゃなくて!」
二咲橋 万理:「うんうん、確かに良いよね。実は私も続刊楽しみにしてたんだ」
吉野伊歳:「全話ガッツリ読んでるじゃないすか……」
吉野伊歳:「もうマジでさ……」
吉野伊歳:「ちょっと……」
二咲橋 万理:「あっ、でもよく考えたら新刊も電子版を買うよね。カラーも増えるし」
吉野伊歳:「そうですけど……そうですけど!」
吉野伊歳:「じゃあなんだったんですかこれ!?」
吉野伊歳:「俺だけこんな……これ!」
二咲橋 万理:「よし、じゃあ改めてカードショップに向かおうか!」
吉野伊歳:「行きますけど……!あの、マジでストーリー目当てなんで……マジで!」

二咲橋 万理:「ふんふふんふ~♪」
吉野伊歳:「いやあの先輩」
二咲橋 万理:やあ、僕は二咲橋万理。一介のアーサー王だよ。
吉野伊歳:「さっき噴水広場に突っ込んでビッショビショのままなんですけど……!」
二咲橋 万理:こっちは吉野伊歳くん。僕のライバルにして後輩にして一介のアーサー王にして……
吉野伊歳:「いやその、服というかなんというか……そのまま行くんすか!?」
二咲橋 万理:結構かわいいやつなんだ。
吉野伊歳:「いやマジで……!ちょっと!?」
二咲橋 万理:あっちなみにカードショップは、びしょ濡れで入った瞬間に追い出されたよ。気をつけないとね。

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:15
二咲橋万理/吉野伊歳:49
弓霞弾正春幸/長秋姫:41
神代シオン/花渕秋葉:25

【Scene2-4:神代シオン/花渕秋葉】

神代 シオン:関係図!
https://twitter.com/yama1you2dng/status/1191374874029150208
神代 シオン:神代シオンと花渕秋葉は公園でタピっていた――。
神代 シオン:(ずぼぼぼぼ)
神代 シオン:「んー、もっちもち」
花渕 秋葉:(ずぼっぼぼっぼっ)
花渕 秋葉:「……」
花渕 秋葉:(ずっ…ぼぼぼっ…ぼっ!)
花渕 秋葉:「っごふ…!」
神代 シオン:「あはは、なんでそんなにタピオカが不定期に吸い込まれてくの?しかもむせてるし!(お口でスるの下手っぴそう)」
花渕 秋葉:「む、ごほっ、……むせてませんけど?」
花渕 秋葉:からかってくるシオンの顔をじろりと睨みつける。近いな顔が。
神代 シオン:「あはは」背中をさすりながら「ちょっと交換しよーよ。こっちは岩塩きいてておいしいよ」
花渕 秋葉:「うっいや今はおかわりはちょっと…ていうか背中っ」
神代 シオン:「えー、今更背中さすったくらいでどうってことないでしょ?もうアキと私は裸のつきあいなんだしさ」
花渕 秋葉:「はだっ…そういうっ、無駄に卑猥な言い方やめてくれませんか!」
神代 シオン:「あんなに私のことやさしく抱いてくれたのに…」
神代 シオン:※前回のステラバトルで、秋葉がシースとしてドレスにもなったことを指している模様
神代 シオン:「私のことは遊びだったんだね」
花渕 秋葉:「遊びじゃない!」
神代 シオン:「おっ」(ふつうに不意打ちでドキリ)
花渕 秋葉:「…いやっそういう意味じゃなくて……つまり、だから」
花渕 秋葉:「……」
花渕 秋葉:(ずっ…ぼぼぼっ…ぼっ!)
神代 シオン:「…………(私の好きな子が雑魚すぎる…)」
神代 シオン:「ねえねえ、シースが武器とかドレスになってるときって、意識とかってどうなってるの?」
神代 シオン:「私のこと抱きしめてる!とか思うの?」
花渕 秋葉:「思うわけないでしょ!」
花渕 秋葉:「他の人はどうか知りませんけど、私はほとんど意識ないですよ。触感とかもないし」
花渕 秋葉:「…いや、あったとしても抱きしめてるとかそういうのは違いますけど」
神代 シオン:「そうなんだ。つまんないの」
神代 シオン:「そうだそうだ。明後日が私たちの2回目のステラバトルじゃない」
神代 シオン:「一応『ちょっと言いにくい…』という体でお願いがあるんだけど」
花渕 秋葉:「……いや、もういいです。なんですか?またなにか変なことでも…」
神代 シオン:「いや、真面目な話だよー」
神代 シオン:「アキはさ、武器になると槍になるじゃない。あれって、変えられたりする?」
花渕 秋葉:「……それは」
神代 シオン:「私は薙刀になれてたからさ。槍も扱えなくはないんだけど、できれば薙刀になってくれると嬉しいなって」
花渕 秋葉:「……さあ、試したこともありませんし。それに……」
花渕 秋葉:槍は、優女先輩の得意武器だった。彼女の最も望む姿になれた自分を、どこか誇らしく感じていた。
花渕 秋葉:今の私は、どこに立っているのか。少なくとも、今命を預けているのは優女先輩じゃない。
神代 シオン:「まあ、そうだよね。スグじゃなくていいよ。待ってるから」
神代 シオン:(次で変わってくれるのは、半々くらいかな)シオンはそう、値踏みする。
神代 シオン:――神代シオンは、自分のことを善側の人間だと自覚している。そして、それは、たぶん間違ってはいない。
神代 シオン:「残り、もらっちゃうね
神代 シオン:(ずぼぼぼ)
神代 シオン:秋葉の残りのタピを飲み切る。
花渕 秋葉:「あっちょっと…!」
神代 シオン:「別にいいでしょ、残しちゃうのもったいないし」
神代 シオン:――神代シオンにとって、不幸な人間を生み出すことは、自分の主義に反する。みんながハッピーなことは、彼女にとって前提だ。
花渕 秋葉:残すとかそういうことじゃなくて、躊躇なく同じストローで……こういうところも優女先輩と全然違う。
花渕 秋葉:「……意地汚いですね」
花渕 秋葉:口からはこんな言葉しか出てこない。なにか…なんでもいいから、抵抗していないと。
花渕 秋葉:その違いに、慣れてしまいそうで怖かった。
神代 シオン:「そう?」
神代 シオン:笑いながら、紙袋に空き容器をまとめ、放り投げる。
神代 シオン:それはきれいな放射線を描き、公園のごみ箱に吸い込まれた。
神代 シオン:「でも、そんな私も、もう嫌いじゃないでしょ?」
神代 シオン:――ただ、その前提が満たされるのであれば、少しくらい可愛い悪辣は、罪悪感すら感じない人間だ。
花渕 秋葉:「……そういうところは、嫌いです」
花渕 秋葉:今は、まだ。
神代 シオン:「大丈夫、好きになるまで待つよ」
神代 シオン:――だからもし、神代シオンが背中を押さなければ、
神代 シオン:――高坂蛍は天谷優女にアプローチをしなかっただろうし、
神代 シオン:――どこかで花渕秋葉と天谷優女は結ばれていただろうけれど、
神代 シオン:――それを歪めたことは、神代シオンにとっては当然で、最適で、みんなが幸せになれる行動だ
花渕 秋葉:「よく言いますね。……待ってくれるつもりなんて、無いくせに」
神代 シオン:「…バレた?」一度振り返って、アキに笑いかける。
神代 シオン:そのまま公園の外に向けて歩き出す。
花渕 秋葉:「ちょっと」
花渕 秋葉:慌てて後をついていく。言った傍からこれだ。
花渕 秋葉:「待つんじゃなかったんですか?」
神代 シオン:「追いつけるスピードでしょう?」
神代 シオン:後ろは振り返らずに進む。アキがついてきてくれてることは、知ってるから。
神代 シオン:終わり!

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:15
二咲橋万理/吉野伊歳:49
弓霞弾正春幸/長秋姫:41
神代シオン/花渕秋葉:42

【幕間】

【Scene3-1:広瀬愛/松原孝弘】

広瀬愛:街を見渡せる展望台。二人は、この展望台で景色を眺めていた。
広瀬愛:守るべきものを改めて確認する、そのために変身する場所はここと定めていた。
広瀬愛:「やっぱり、きれいですね」
広瀬愛:夜の光が瞬く街の景色を見てつぶやく。
松原 孝弘:「…ああ、そうだな」
松原 孝弘:松原も夜の街に目を見やる。
松原 孝弘:広瀬の顔は、見れなかった。
広瀬愛:こちらの顔を見れていないということも、普段は気がついてからかう余裕があるのに……今は。
広瀬愛:「じゃあ、あまりのんびりもしてられないですし、がんばって夢を叶えるための準備、始めましょうか」
松原 孝弘:「…………ああ」
広瀬愛:「万引き・空き巣・詐欺・暴行」
松原 孝弘:「信号無視・速度違反・痴漢・飲酒運転」
広瀬愛:「これらすべて、地域の平和・安全・安心を妨げるもの」
松原 孝弘:「故に我らが警察の領分。見過ごすことなどできようか」
広瀬愛:「星を滅ぼす。これは世界の平和・安全・安心を妨げるもの」
松原 孝弘:「故に我らが星の騎士の領分。見過ごすことなどできようか!」
広瀬愛:今はその滅ぼす側に回っていること、片や気づかず、片や気づいた状態で唱えた。
広瀬愛:武装は至極単純明快、いつもの仕事服とも言える、警察の制服。
広瀬愛:警官のように、平和・安全・安心を守るという決意のもと、選択した服装。
広瀬愛:そして手には警棒。これも扱いやすく、無闇矢鱈に相手を気づけやすい意匠は好まないということから理由もあり選択された
広瀬愛:「では、頑張りましょうね。松原さん! ――星を、喰らうために!」
松原 孝弘:すでにシースの役割を果たす松原は、何も答えない

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:21
二咲橋万理/吉野伊歳:49
弓霞弾正春幸/長秋姫:41
神代シオン/花渕秋葉:42

【Scene3-2:二咲橋万理/吉野伊歳】

吉野伊歳:現代文化昇華道部、部室。
吉野伊歳:夜となっては、部室棟に他の生徒の姿はなく。
吉野伊歳:二咲橋万理と、吉野伊歳の姿のみがある。
吉野伊歳:このような時間帯に、男女が、二人きりですることと言えば。
二咲橋 万理:「それじゃ、準備はいいかい」
吉野伊歳:「行きますよ。先輩。泣かないで下さいね」
二咲橋 万理:「“抜剣(エクスタート)”!」
吉野伊歳:「“抜剣(エクスタート)”!」
吉野伊歳:当然、『激戦エクスカリバー』である。
吉野伊歳:戦いはいつも通り、終始、吉野のペースで進み。
二咲橋 万理:「うわぁー!僕のブリテンが!い、いやまだだ!」
吉野伊歳:「じゃあこれ妨害なきゃ決めますけど……」
二咲橋 万理:「ならこの前買ったこのカードで!くらえー!」
吉野伊歳:「まあ無いすよね……じゃあこれで」
吉野伊歳:「えっちょっと!?」
吉野伊歳:「これ俺が勝たなきゃいけないんですよね!?何で粘るんすか!?」
二咲橋 万理:「僕、勝負に妥協は許されないと思うんだよね」
吉野伊歳:「いやというか……!うわ反動食らうなこれ」
吉野伊歳:「普段よりガチじゃないですか……!?」
二咲橋 万理:ちなみに、実はどっちが勝っても変身できるよ。伊歳くんは知らないけど。
吉野伊歳:「ああもう……こっから妨害抜けて組み立てるならあれ引いた状態で……」
吉野伊歳:「先輩のことだからあの手のカードはないと読んだ方がいいかな……ええー……」
二咲橋 万理:「ふふん、僕と伊歳くんの絆のカードは簡単には負けないぞ、伊歳くん!」
吉野伊歳:「いやそれ半分俺ですよね!?」
二咲橋 万理:「半分は僕だもん」
吉野伊歳:「そうですけど! ああもう、これで勝ち!はあー……」
吉野伊歳:「俺もう既に疲労困憊なんですけど」
二咲橋 万理:「ぐわー!また負けた!もう!」
吉野伊歳:「いや流石に負けられませんよ俺……」
吉野伊歳:(男として、さすがにちょっと……)
二咲橋 万理:「……じゃ、改めて。準備はいいかい?」
吉野伊歳:「……はい。じゃあ、改めて」
吉野伊歳:「……“抜剣(エクスタート)”」
二咲橋 万理:「……“抜剣(エクスタート)”」
吉野伊歳:それは『激戦エクスカリバー』の開始の合図ではなく。
吉野伊歳:ステラナイツへの変身の――ステラバトルの開始の合図。
二咲橋 万理:二咲橋万理は光に包まれる。数秒後、晴れたその場に立っているのは。
二咲橋 万理:華やかなドレスの上から胸当てや篭手を着けた、ご存知アーサー王の戦闘衣装。
二咲橋 万理:その手には、銀色に光るリボルバー。アーサー王の……ガンマン!
二咲橋 万理:「こっちの戦いは……負けられないね」
二咲橋 万理:そう呟き、スカートの中にリボルバーを納める。
二咲橋 万理:太ももにリボルバーの──そう、リボルバーの持つ熱を、感じながら。
二咲橋 万理:あくまでリボルバーね。もう熱持っちゃってかわいいやつめ。

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:21
二咲橋万理/吉野伊歳:58
弓霞弾正春幸/長秋姫:41
神代シオン/花渕秋葉:42

【Scene3-3:弓霞弾正春幸/長秋姫】

弓霞弾正春幸:公立陽下学園、屋上
弓霞弾正春幸:前夜より、ここに陣を張っている。
弓霞弾正春幸:星の花庭へと馳せ参じるに、最も都合がいいからだ。
弓霞弾正春幸:「――始まるか」
弓霞弾正春幸:「備えは万全か?」傍らの武姫へと問いかける。
長秋姫:「愚問」ただその一言だけ告げて。
長秋姫:「春の夢 思ひし土地よ 我が民よ」
:(春の夢のような心地よさの中でも、私が思いを馳せるのは、思いを寄せた土地と民です)
弓霞弾正春幸:「口惜しき亡び 努と忘れじ」
:(その土地と民の屈辱的な滅びのことは、夢ではなく、決して忘れまい)
長秋姫:まずは右腕が、長秋姫から消えて、光となって春幸へと纏わる。
弓霞弾正春幸:「秋侘びし 夜長に濡れる 我が槍に」
:(侘しい秋の日々の中で、飽き侘びてしまった。秋の夜長に、長秋の血に濡れるかのような、我が槍のことを)
長秋姫:「弓引き偲ぶ 戦忘れじ」
:(弓霞の斯様な考えに弓を引き、耐え忍んだ戦のことは偲ばれて忘れられません)
長秋姫:次に、左腕が消失。
長秋姫:「本意叶え 雛の孵りし 暁に」
:(目的を叶えて、春の雛が卵から孵るように、雛野へ帰ったその暁には)
弓霞弾正春幸:「此方が強し 盛りと示さん」
:(こちらが強いのだと、雛が成長したように、葦坂で、全盛であると示してやろう)
長秋姫:右足消失。軸足すらも、仇敵の武装と化す。
弓霞弾正春幸:「鬨の声 今ぞ共駆け 鬼芙蓉」
:(鬨の声が聞こえるだろう、共に行くぞ、鬼の如き、秋の芙蓉の様な美女よ)
長秋姫:「君が備えは しるしに他無し」
:(無備えであるはずのあなたが用意するものは、敵の首級以外にはありません)
長秋姫:左足も消え、支えるものはなくなった。
長秋姫:「星背負い」
弓霞弾正春幸:「剣を執りて」
長秋姫:「乞ひ願ふ」
弓霞弾正春幸:「しるしを蒐め」
長秋姫:「我らが国へ」
弓霞弾正春幸:「我らが国へ」
長秋姫:胴と頭が消失、全てが武装となる。
弓霞弾正春幸:無備えではない。見事な拵えの甲冑――無銘黄櫨匂縅大鎧(むめいはじにおいおどしおおよろい)。
弓霞弾正春幸:備えは万全だ。こちらには長秋姫がある。
弓霞弾正春幸:刀を構える。今なれば四つ矢切りも遂げられよう。
弓霞弾正春幸:「待っていろ、星喰み……その首級、我らが喰らおう」

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:21
二咲橋万理/吉野伊歳:58
弓霞弾正春幸/長秋姫:49
神代シオン/花渕秋葉:42

【Scene3-4:神代シオン/花渕秋葉】

神代 シオン:@神代シオンの部屋
神代 シオン:…のベッドの上
神代 シオン:となればもちろん
神代 シオン:神代シオンの頬には、赤い手の跡が、くっきりと残っていた。
神代 シオン:「いたい~」
花渕 秋葉:「…っ、ふーっ!ふーっ!」
神代 シオン:「いたずらなネコちゃんだなー」
花渕 秋葉:「絶対!駄目ですから!まだ!」
神代 シオン:(ちょろ…)
花渕 秋葉:「待つって言ったのに……言ったのに!」
神代 シオン:「別に待つけどー、それはそれとして仕掛けはするでしょー」
神代 シオン:「ま、でもタイミング良く無かったよね。これから世界を救うって時だもんね。ちょっと盛っちゃった」
花渕 秋葉:「……下品っ!」
神代 シオン:「ウブだなー。かわいいね」
花渕 秋葉:「ああもう、ほんとに貴女は……こんな時くらい緊張感とか持てないんですか」
神代 シオン:「緊張はしないかな。私はいつでもハッピーだもん。アキがいればね」
花渕 秋葉:「……適当なこと言わないでください」
神代 シオン:「でもね、未来はもっとハッピーだよ。アキと一緒なら」
花渕 秋葉:「適当な夢を、語らないでください」
神代 シオン:「そんな風に、拒絶するフリしないでよ
 君は、私のものになってもらわなくちゃ困るんだからさ」

神代 シオン:くしゃっと、アキの頭を撫でる。
花渕 秋葉:「適当に!…頭、撫でるのも…やめてください」
神代 シオン:「…………」
神代 シオン:(なでなで)
花渕 秋葉:「ちょ、違う!ちゃんと撫でてとかそういうのじゃなくて!」
神代 シオン:「…………」
神代 シオン:何も言わずに、有無を言わせず撫で続ける
花渕 秋葉:「……」
花渕 秋葉:身体は動かない。
神代 シオン:「私さ、私のことすごく好きなんだよね。アキと同じくらい好き
花渕 秋葉:「……私は、」
花渕 秋葉:私より、貴女が好きですが。
花渕 秋葉:そう口にする勇気は、まだ無かった。
神代 シオン:「それじゃ、そろそろステラしますかね」
神代 シオン:今回は、このくらいで十分だろう。
神代 シオン:「それじゃ、一緒にね」
神代 シオン:「【私に恋されたが運の尽き(ハッピリー・エバー・アフター)】」
花渕 秋葉:「【あなたに出会ったが運の尽き(ハッピリー・エバー・アフター)】」
神代 シオン:――次の瞬間、シオンの視界から秋葉は消えた
神代 シオン:「あはは、やっぱり、薙刀がしっくりくるよね」
神代 シオン:そういいながら、武器を撫でる。
神代 シオン:「次は、ドレスかな」
神代 シオン:――今、神代シオンが着ているピンク色の、ふわっとしたドレスは、天谷優女が着たら、とても似合うだろう。
神代 シオン:「何より、胸が余裕ありすぎなんだよな~」
神代 シオン:そう独り言をはいて、シオンは舞台へと向かう。

■ブーケ数
広瀬愛/松原孝弘:21
二咲橋万理/吉野伊歳:58
弓霞弾正春幸/長秋姫:49
神代シオン/花渕秋葉:50

【最終章】

【Scene4:Stellar Nights】

監督:アーセルトレイ最上階。その中央に位置する願いの決闘場(フラワーガーデン)。
監督:“ステラナイト”たちはそれぞれの世界より、この決闘場へと転送されていた。
二咲橋 万理:「こ、ここは!」
二咲橋 万理:どこだっけ。カードショップじゃないことは確実だね。
神代 シオン:「おや、君は初めてなのかな?」
二咲橋 万理:「き、きみは!」
神代 シオン:「あれ、顔見知りだっけ?」
二咲橋 万理:誰だっけ。知らない人なことは確実だね。
神代 シオン:「君みたいな美人さん、一度見たら忘れないと思うけど」
二咲橋 万理:「うわっ、キャラが濃いね」
神代 シオン:「え、そう?」(君にはすごく言われたくない気がするぞ)
弓霞弾正春幸:「またぞろ、非力そうな奴らか」2人の間、鎧甲冑の武者が現れる。
神代 シオン:「うわ!もっと濃い人が来た!」
弓霞弾正春幸:「まあよい。此方は弓霞弾正……邪魔立てしないであればさして構わん」
二咲橋 万理:「あっ名乗り合う流れを感じる」
神代 シオン:「私は神代シオン。おっしゃる通り非力だけど、サポートなら任せてよ」
二咲橋 万理:「僕は二咲橋万理!見ての通り、アーサー王だよ」
神代 シオン:「え、君も時代違う人だったの?」
二咲橋 万理:「えっゆがすみだんじょうくんそうなの!?凄いね」
弓霞弾正春幸:「たとえ過去が王であろうとも、将であろうとも、市政の民草であろうともだ」
弓霞弾正春幸:「我々は星の騎士であるのだろう。であれば」
弓霞弾正春幸:「星喰みを討ち取るのみだ。違うか?」
二咲橋 万理:「凄い説得力を感じる……間違いなく別の時代のアーサー王だね」
神代 シオン:「うんうん、ユガスミ君の言う通りだね。世界はやっぱり、ハッピーじゃないと」
弓霞弾正春幸:「……来たか」
監督:【舞台】「大捜査線24時」
神代 シオン:「おっ」
監督:空が暗くなり、地にはアスファルトと規則正しく描かれた白線が走る。君たちは感じるだろう、ここはまるで深夜の高速道路のようだと。
監督:遠方からサイレンが鳴り響き始める。赤い光が周囲で瞬く。拡声器から理解の出来ない言語が飛び交う。
広瀬愛:「あなた達を取り締まります」
監督:言葉を発したのは、虚ろな瞳をした婦警の姿の広瀬愛。胸には白いあじさいの花章
監督:歪められたステラナイト、エクリプス。

とうとう来たわね、ロアテラに支配されし者
そしてよく来てくれたわ、星の騎士たち
剣をもって示しなさい この世界はまだ戦えるのだと
――いざ開け、願いと可能性の舞台

監督:それではステラバトルを始めたいと思います。
監督:先に、注意点とかそういうのを話しますね。
監督:まず、アタック判定の話! アタック判定は特に記述がない限り、同じマスか、隣接するマスに行えます。
神代 シオン:ふんふん
監督:エクリプスの行動傾向の話!
監督:エクリプスは狙える範囲内の中で一番耐久力の高いステラナイトを選んで攻撃します。
監督:また、エクリプスのステータスは、エクリプスにダメージが入ったタイミングで公開されます。
監督:あと、エクリプス側のアタック判定は常にダイス数が1個増加します。
神代 シオン:卑怯な奴だな
監督:今回は人数補正でチャージ判定のダイス数も1増加!
監督:エクリプスは常に行動順の最初、つまりステラナイトより早く行動順が回ってくることも覚えておいて下さい。
監督:ラウンドは【セット】・【チャージ】・【アクション】・【カット】の順に進行します。
監督:まずはセット!
監督:エクリプスの配置を決めます。ガーデン3に配置!
監督:あとはステラナイトたちが好きな場所においてくださいな!
監督:相談しても良いよ!
弓霞弾正春幸:3に。
神代 シオン:5!
二咲橋 万理:6
監督:了解!全員の配置を確認致しました。
監督:で、次はラウンド1の舞台のセットルーチンが発動します。
ラウンド1・セット「容疑者包囲網」
「あなた達は包囲されています」拡声器から響く宣告。ステラナイトたちは全方位から「見られている」という気配・視線を感じるでしょう。
ガーデン1・4に包囲マーカーを配置。
包囲マーカー:このマーカーが置かれたガーデンにいる間、ステラナイトの防御力は1減少する。
 
二咲橋

 Garden6 

【包囲】

Garden1



  Garden5  

フラワーガーデン
願いの決闘場


 神代

Garden2

【包囲】

  Garden4  

弓霞、広瀬

 Garden3 
監督:セットは終了で、次はチャージに入ります。
監督:チャージはそれぞれ、チャージの数+現在のR数(=1)のダイスを振ってください。
監督:4d6
DiceBot : (4D6) → 14[5,4,1,4] → 14

二咲橋 万理:4d6
DiceBot : (4D6) → 13[4,2,4,3] → 13

神代 シオン:4d6
DiceBot : (4D6) → 10[3,1,3,3] → 10

弓霞弾正春幸:4b6
DiceBot : (4B6) → 4,6,3,6

監督:なお、ブーケの効果を使用することで、この出目を操作することが可能です。
・プチラッキー(3枚消費) 出目一つの数値を1だけ増減する。
・リロール(5枚消費) 全てのダイスを振り直させる。1回の判定に1回まで。
二咲橋 万理:プチラッキー使って、4→3にします。ブーケの数は58→55
弓霞弾正春幸:プチラッキー。ダイス6の1個を2へ。
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸のブーケを-12した
神代 シオン:プチラッキーをつかって、1→2にします。
ブーケ 50→47

弓霞弾正春幸:残37個
監督:あと行動順の決定をお願いします
弓霞弾正春幸:「弓霞弾正春幸」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→2)
神代 シオン:「神代 シオン」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
二咲橋 万理:「二咲橋 万理」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→3)
弓霞弾正春幸:順番は神代→二咲橋→弓霞の順で!
監督:了解です!
監督:では、アクションに入ります
監督:まずはエンブレイスの行動から!
監督:アクションは出目を好きな順に消費して対応するスキルを使用できます。
監督:まずはこれかな No.4「移り気の罪」
監督:弓霞くんに、防御力の2倍ダイス+エネミー補正で+1ダイス!
監督:つまり7ダイス!
監督:7d6
DiceBot : (7D6) → 23[3,2,4,6,1,3,4] → 23

弓霞弾正春幸:では5ダメージ!
監督:です!
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸の耐久を-5した(耐久:16->11)
監督:続いて、No.1「騎士のたしなみ」
監督:ガーデン4に移動して、シオンさんを殴ります
監督:アタック判定2ダイス+1! つまり3ダイス
 
二咲橋

 Garden6 

【包囲】

Garden1



  Garden5  

フラワーガーデン
願いの決闘場


 神代

Garden2

広瀬【包囲】

  Garden4  

 弓霞

 Garden3 
監督:3b6>=3
DiceBot : (3B6>=3) → 1,5,2 → 成功数1

監督:特にスキル等なければ、1打目です
神代 シオン:なし!
神代 シオン:耐久12→11
監督:No.4「移り気の罪」
監督:まぁ連続はあれだから、弓霞くんかなぁ
監督:7ダイス!
監督:7b6>=3
DiceBot : (7B6>=3) → 2,1,4,1,6,1,5 → 成功数3

監督:スキル使用あります?
弓霞弾正春幸:ライフで受ける!
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸の耐久を-3した(耐久:11->8)
監督:次!No.5「二重に響け白刃」
監督:アタック判定2+1ダイス→2+1ダイス! 
監督:シオンさんに攻撃!
監督:3b6>=3
DiceBot : (3B6>=3) → 6,3,1 → 成功数2

監督:3b6>=3
DiceBot : (3B6>=3) → 4,5,5 → 成功数3

監督:合計5ダメ!
神代 シオン:では、思考の渦を使って、2個ダイスを振り直してください!
監督:2b6>=3
DiceBot : (2B6>=3) → 6,5 → 成功数2

神代 シオン:かわんねー!
弓霞弾正春幸:こいつ……!
神代 シオン:耐久11→6
監督:で、こちらの手番は終わり。
監督:次、シオンさんの手番に移りますが、
監督:その前に舞台の予兆
監督:これはシオンさんの手番終了後に発動します
No.1「パトカーの群れ」パトカーが無数に突進してくる。轢かれたら一大事!
エネミーはガーデンを一つ指定。ここはガーデン6を指定!
この効果が実行される時点で、指定されたガーデンにいるステラナイトに「アタック判定6ダイス」
もしそのガーデンに誰も居ないなら、すべてのステラナイトに「アタック判定4ダイス」
監督:予兆は終わりです。シオンさんの手番をはじめて下さい
神代 シオン:何もしない!!!!
神代 シオン:「肋骨がイッたか…」
監督:はい
監督:舞台の予兆が発動
監督:6ダイス!
監督:6b6>=3
DiceBot : (6B6>=3) → 6,3,1,3,2,4 → 成功数4

二咲橋 万理:ライフで受けます
二咲橋 万理:「ぐわーーー!!!」
二咲橋 万理:見開きで吹き飛ばされた
二咲橋 万理:11→7
監督:次!万里さんの手番の予兆!
No.2「発砲許可」無数の拳銃が虚空より現れ、狙いをつける。弾幕を抜けるのは至難の技だ。
この効果が実行される時点で、エネミーの対角線上に位置するガーデンに存在するすべてのステラナイトと、そのガーデンに隣接するガーデンのすべてのステラナイトに
「アタック判定5ダイス」を行う
監督:予兆は終わりなので、万里さんの手番!
二咲橋 万理:よーし、じゃあ『赤花の栄光』発動でエクリプスにロングレンジ判定3ダイス!
二咲橋 万理:この時貴様の防御力は1点下がるぜ!
監督:攻撃にもブーケは使えますので、ご自由にな!
監督:前述のリロールの他に、ダイスブーストがあります
監督:ダイスブーストはアタック判定の直前に使えて、ブーケ4つを消費することで、判定するダイス数を1つ増やします
監督:一度の判定につき全体で3度まで!
監督:ブーケは他人が消費するのでも構わないよ
二咲橋 万理:ダイスブースト×3!これで6ダイス!ブーケの数は55→43
二咲橋 万理:6b6
DiceBot : (6B6) → 5,1,3,5,2,5

監督:防御力が4なので、4ダメージ!
監督:耐久力45→41
二咲橋 万理:かったくない?
二咲橋 万理:もっかい同じの!ブーケは43→31
二咲橋 万理:6b6
DiceBot : (6B6) → 4,4,1,1,5,6

神代 シオン:じゃぁ、1,1を振り直しで!
二咲橋 万理:2b6
DiceBot : (2B6) → 5,4

監督:6tenn
神代 シオン:思考の渦の使用回数を1減らします
二咲橋 万理:全弾入った!!
神代 シオン:アーサー王だ!
監督:41→35
二咲橋 万理:『咲き誇れ薔薇の花』で敵にロングレンジ判定:2ダイス!スキルブースト3回!ブーケは31→19!
二咲橋 万理:5b6
DiceBot : (5B6) → 5,6,1,2,6

神代 シオン:1,2を振り直し!
二咲橋 万理:2b6
DiceBot : (2B6) → 5,5

監督:うげー
弓霞弾正春幸:最高かよ
神代 シオン:アーサー王かわいいー!
二咲橋 万理:オッケェイ!!
監督:5ダメ受けまーす 35→30
神代 シオン:思考の渦も使い切りました
二咲橋 万理:じゃ、同じことをもう一度やるね
二咲橋 万理:5b6
DiceBot : (5B6) → 3,2,5,3,6

二咲橋 万理:ブーケの数は7!
二咲橋 万理:リロールしちゃおっと
二咲橋 万理:ブーケは2!
二咲橋 万理:5b6
DiceBot : (5B6) → 3,2,6,5,5

二咲橋 万理:いいね!
監督:3ダメ!
監督:耐久30→27
二咲橋 万理:最後に、『雷電疾走』で3マス移動。5に行って、6に行って、5に行きます
二咲橋 万理:やべ、忘れてた。2点耐久値が回復します
二咲橋 万理:7→9
監督:終わりでいいです?
二咲橋 万理:行動は終わり!
二咲橋 万理:「さて、そろそろ真面目にやらないとね」
二咲橋 万理:スカートからリボルバーを取り出し、口元に持ってくる。ガンマンがよくやるポーズだね。
二咲橋 万理:アーサー王のガンマンもよくやるんだ。知ってる?
二咲橋 万理:敵とは少し離れてるけど、むしろこの距離がいいんだ。アーサー王のもっとも得意とするレンジだね。
二咲橋 万理:「力を貸してくれ、伊歳くん」
二咲橋 万理:銃口を敵に向けて呟く。銃が、応えるように震えた気がした。
二咲橋 万理:「いくよ……3……2……1……」
二咲橋 万理:「0!!」
二咲橋 万理:言うと同時に、銃を握る力を一気に強めた。ぎゅぎゅっとね。
二咲橋 万理:(あ、あああ~~~!!)
二咲橋 万理:そんな声が聞こえてきそうなほどブルブルと震えながら、リボルバーが弾を吐き出した!ナイスショット!
二咲橋 万理:「まだまだぁ!」
二咲橋 万理:「0…!0…!0…!」
二咲橋 万理:(あっあっあ~~~!!!)
二咲橋 万理:僕が力加減を調整しながら囁き続けると、伊歳くんがどんどん弾を吐き出す!吐き出すぞ!止まらない!
二咲橋 万理:ごめん、銃がね。うっかりうっかり。
二咲橋 万理:スカートの中にいた時とは比べるべくもない熱を発しながら、銃が暴れまくる。元気な奴め!
二咲橋 万理:全弾撃ちつくし(ぎゅってしても弾が出なくなったらそれが合図だよ)、素早くその場を離れる。ガンナーは移動し続けるもの!
二咲橋 万理:心なしか軽くなった伊歳くんに、労いの言葉をかけてあげながら走る。僕は出来る先輩なんだ。
二咲橋 万理:「今日、凄いね……」
二咲橋 万理:言って、銃口にフッと息を吹きかけると伊歳くんが重さを取り戻した。
二咲橋 万理:ごめんごめん銃の話だった。気をつけないとね。
神代 シオン:(アーサーちゃん、ノリノリだったな…。私のサポートも、気づいてすらなさそう)
監督:予兆に関しては、特に対象が居ないので発動しませんでした!
 


 Garden6 

【包囲】

Garden1

二咲橋

  Garden5  

フラワーガーデン
願いの決闘場


 神代

Garden2

広瀬【包囲】

  Garden4  

 弓霞

 Garden3 
監督:次!弓霞くんの手番の舞台の予兆!
No.3「カーチェイス」逮捕されるか逃げ切るか。必死の逃亡劇は、事故を招く危険性がある。
エネミーと、エネミーに最も近いステラナイト1体は、それぞれのダイスを4個ふり、出目を合計する。
合計が低かった方は、4ダメージ受ける。
その後、エネミーは任意のガーデンに移動する。
監督:一人選ぶとして……耐久力の高い万里ちゃんと勝負かな
監督:4d6
DiceBot : (4D6) → 14[4,5,1,4] → 14

監督:いまのは間違えました
監督:選ぶのもまだでした。ごめんね!
監督:じゃあ、弓霞くんの手番!
弓霞弾正春幸:No.6『桜花絢爛』を使用。
弓霞弾正春幸:アタック判定対象を指定。
弓霞弾正春幸:1つ目は自分、2つ目はエクリプス。
弓霞弾正春幸:自分にアタック判定2ダイス、エクリプスにアタック判定6ダイス。
弓霞弾正春幸:6b2>=3
DiceBot : (6B2>=3) → 2,2,2,2,2,1 → 成功数0

弓霞弾正春幸:2b6>=3
DiceBot : (2B6>=3) → 4,6 → 成功数2

弓霞弾正春幸:2ダメージ!
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸の耐久を-2した(耐久:8->6)
弓霞弾正春幸:後者にはダイスブーストを3回。
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸のブーケを-12した(ブーケ:37->25)
弓霞弾正春幸:9b6>=4
DiceBot : (9B6>=4) → 6,6,4,3,4,5,3,5,3 → 成功数6

監督:特にスキルはないので、6ダメうけます
監督:27→21
二咲橋 万理:つよつよ
弓霞弾正春幸:続いてNo.3『黒き煌めきは刃の如く』。ガーデン4→3と2マス移動して
弓霞弾正春幸:アタック判定:[2+移動したマス数]ダイス。
弓霞弾正春幸:ダイスブーストを3回。
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸のブーケを-12した(ブーケ:25->13)
弓霞弾正春幸:7b6>=4
DiceBot : (7B6>=4) → 1,1,1,6,1,1,4 → 成功数2

弓霞弾正春幸:リロール。
神代 シオン:あっ
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸のブーケを-5した(ブーケ:13->8)
弓霞弾正春幸:7b6>=4
DiceBot : (7B6>=4) → 1,1,3,2,6,4,6 → 成功数3

弓霞弾正春幸:そして自分は1点ダメージ。
監督:3ダメ。21→18
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸の耐久を-1した(耐久:6->5)
弓霞弾正春幸:No.4『桜花星天』。アタック判定:13ダイス。
弓霞弾正春幸:ダイスブースト……ですがブーケが足りないので
弓霞弾正春幸:もらいたい!
神代 シオン:あげる!
弓霞弾正春幸:ありがたく!
神代 シオン:ブーケ47→35
弓霞弾正春幸:16b7>=4
DiceBot : (16B7>=4) → 3,6,3,6,5,3,3,6,6,7,1,4,3,3,6,3 → 成功数8

弓霞弾正春幸:リロールしちゃおっと
弓霞弾正春幸:弓霞弾正春幸のブーケを-5した(ブーケ:8->3)
弓霞弾正春幸:16b7>=4
DiceBot : (16B7>=4) → 5,2,4,4,3,2,7,5,3,7,1,6,2,2,3,3 → 成功数7

弓霞弾正春幸:チッ……!
弓霞弾正春幸:これで耐久値は0になるので
二咲橋 万理:まあしょうがないね!
監督:はい、じゃあ7ダメ! 18→11
神代 シオン:しゃーない
弓霞弾正春幸:No.2『散りては咲く妖しの桜』で耐久1で復活。
弓霞弾正春幸:演出!
弓霞弾正春幸:銃撃の雨が止む瞬間、既に懐に潜り込む。
弓霞弾正春幸:弓霞の技の目的は一つ。我が身を顧みぬ必殺。
弓霞弾正春幸:「陸之刃・断琴百里」
弓霞弾正春幸:小手を打ち上げ、相手の得物を弾き。
弓霞弾正春幸:「参之刃・断金百錬」
弓霞弾正春幸:連続した突きで、相手の余力を削り去り。
弓霞弾正春幸:「肆之刃・刎頸流星」
弓霞弾正春幸:更に至近へにじり寄り、刃をねじ込む必殺を期した一撃。
弓霞弾正春幸:その挙動は、何より自らに多大な負荷を期す。
弓霞弾正春幸:「……弐之刃・膠漆辟邪」
弓霞弾正春幸:刀を支えに倒れる我が身を持ち上げて、再び構える。
弓霞弾正春幸:「これで狩れぬか……謀反者の妄執とやらも侮れん」
弓霞弾正春幸:「だが、底は見えた。弓霞が返しの刃に露と散れ」
監督:ほい。じゃあ予兆の発動。
監督:選ぶ人はやっぱり万里ちゃんかな
二咲橋 万理:来たまえ
監督:4d6
DiceBot : (4D6) → 17[6,4,1,6] → 17

二咲橋 万理:4d6
DiceBot : (4D6) → 17[2,5,5,5] → 17

二咲橋 万理:こ、これどうなんの?
監督:引き分け!
監督:両者4ダメ!
神代 シオン:ただの事故だ
監督:11→7
弓霞弾正春幸:そんなことあるんだなあ
二咲橋 万理:9→5
二咲橋 万理:「ぐわーーー2回目!!!」
監督:全員がアクションを終了したので、カットに入ります。
監督:1ラウンド目終了。
監督:【2ラウンド目・セット】
監督:チャージ判定に入る前に、舞台のセットから!
ラウンド2・セット「容疑者連行」
「あなた達を連行します。おとなしく来てください」それぞれのステラナイトの両側に警察官が現れ、連れ出そうとします。抵抗するか、ひとまず従うか。
すべてのステラナイトは、「耐久力2点減少する」か「ガーデン4へ移動する」のどちらかを選んで実行してください。
弓霞弾正春幸:2点減ったら死ぬが……?
弓霞弾正春幸:4に移動するしかない……
二咲橋 万理:いやだいいやだい!抵抗して2点減を選ぶぞ!
神代 シオン:「浮気はしない主義だし!」
耐久力2点減少します

神代 シオン:耐久力6→4
監督:はい。では、チャージ判定に入ります。
監督:チャージ数+ラウンド数分、ダイスを振って下さい
弓霞弾正春幸:5b6
DiceBot : (5B6) → 6,4,4,5,2

神代 シオン:5b6
DiceBot : (5B6) → 4,2,5,2,1

監督:5b6
DiceBot : (5B6) → 4,6,2,3,5

二咲橋 万理:5b6
DiceBot : (5B6) → 3,5,1,1,6

監督:プチラッキーやリロールでダイス変更したり、
監督:あとはゼロセブンスキルとかに1個好きなダイスを移動させたりもできます
監督:エクリプスはダイス4をゼロセブンに置きます
神代 シオン:ダイス目1をゼロセヴンに移動!
二咲橋 万理:1をゼロセブンにします
弓霞弾正春幸:プチラッキー。4を3に。
弓霞弾正春幸:ブーケはこれで0個。
弓霞弾正春幸:そして6の1個をゼロセブンへ。
神代 シオン:プチラッキーで、5を6に
神代 シオン:「神代 シオン」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
神代 シオン:ブーケが35→32
神代 シオン:これでOK
二咲橋 万理:準備オッケー
監督:じゃあオッケーそうだね!
監督:エクリプスの行動に移ります
監督:まずはゼロセブンスキル!
神代 シオン:いきなりきた
監督:No.7「信じられるのはお前だけだ」
監督:【チャージ判定:2ダイス】このダイスはあなたのシースが振ること。
松原 孝弘:2b6
DiceBot : (2B6) → 4,6

監督:次!No.2「華やかなりし雨の毒」
監督:このスキルのセットダイスをすべて取り除く。あなたを除く全てのキャラクターに【アタック判定:2+[取り除いたダイス数]】ダイスを行う。このアタック判定で1ダメージ以上受けたキャラクターは、このラウンドの終了時まで防御力1点減少。
監督:1大好なので、3ダイスだね!
監督:3b6
DiceBot : (3B6) → 3,3,5

二咲橋 万理:死ぬやんけ!
弓霞弾正春幸:No.5『黒花の頂点』を使用。
弓霞弾正春幸:自分以外の一人のダメージを半減。
弓霞弾正春幸:端数切捨てなので1点かな。二咲橋さんへ。
二咲橋 万理:死なへんやんけ!
弓霞弾正春幸:自分は死ぬので、No.5『散りては咲く妖しの桜』で復活。
神代 シオン:「わー、イケメン武将!」
二咲橋 万理:耐久力3→2
神代 シオン:耐久力4→1
弓霞弾正春幸:「的は多いほうがいいだろう。それだけ矢も逸れる」
監督:no.3「色は移ろうもの」
監督:このアタック判定の間、任意の2体のキャラクターの防御力を入れ替える。スキルの効果などで増減している場合、修正後を参照。
監督:翌々考えたらみんな2なので、意味がありませんでした。
監督:No.6「閃光の突撃」
監督:1~3マス移動→キャラ1体に【アタック判定:[1+移動したマス数]ダイス】を行う。
監督:5→6→5と移動します
監督:で、エネミー補正として1ダイスが増えるので、5ダイス!
監督:ターゲットは万里ちゃん!
監督:5b6
DiceBot : (5B6) → 5,1,4,1,1

二咲橋 万理:なんか僕いっつも突撃されてる気がするな
監督:なんか使用スキル等あります?
二咲橋 万理:裸一貫
二咲橋 万理:2→0
神代 シオン:「万里ちゃんーー!」
監督:No.4「移り気の罪」
監督:キャラクター1体に【アタック判定:[攻撃対象の防御力]×2ダイス】を行う。
監督:シオンさんをターゲットにするので、
神代 シオン:私も裸…
監督:防御力2×2+エネミー補正1ダイスなので、再び5ダイス!
監督:5b6
DiceBot : (5B6) → 5,1,4,1,5

神代 シオン:「ごふぁーーー!!」
神代 シオン:何もできません
神代 シオン:耐久力1→0
監督:No.5「二重に響け白刃」アタック判定2+1ダイス→2+1ダイス
監督:弓霞くんを狙います
監督:3b6
DiceBot : (3B6) → 1,5,6

弓霞弾正春幸:俺の防御力と耐久力は1!
弓霞弾正春幸:死……
神代 シオン:イモータル・ライフ!
神代 シオン:2d
DiceBot : (2D6) → 6[5,1] → 6

神代 シオン:耐久力0→6 !
神代 シオン:「こんなんじゃ、ぜんぜんハッピーじゃない!」
監督:No.6「閃光の突撃」1~3マス移動→キャラ1体に【アタック判定:[1+移動したマス数]ダイス】を行う
監督:移動は6→5→4!
監督:5ダイス!おりゃ!
監督:あ、当然シオンさんに攻撃です
監督:5b6
DiceBot : (5B6) → 3,3,6,3,6

神代 シオン:せやな
神代 シオン:うわーーー
神代 シオン:耐久力6→1
監督:これでエクリプスの行動は終了です。
神代 シオン:「うおおーー!!」
監督:シオンさんの手番の舞台の予兆から!
監督:No.4「大捜索」容疑者はそっちに向かったはずだ!探せ!どこに隠れてやり過ごそうか。
監督:予兆の段階でエネミーは1ダイス振る
監督:この効果が実行される時点で、出目と同じ番号のガーデンにいるステラナイト全員にアタック判定4ダイス→4ダイスを行う
神代 シオン:隠れられそうだから移動が意味あるかもしれない(フラグ)
監督:そのガーデンに誰も居ないなら、すべてのステラナイトにアタック判定5ダイス!
神代 シオン:だ、誰かを犠牲にしないといけないやつ…
監督:1d6
DiceBot : (1D6) → 5

神代 シオン:ここじゃねーか!!
二咲橋 万理:草
監督:はい、ではシオンさんの手番を始めてください。
神代 シオン:No.4!希望とは隣に立つ者のこと!
神代 シオン: あなたの任意のキャラクター全員の耐久力を2回復する。その後、あなたは四葉カウンターを1個得る。
神代 シオン:愛ちゃん以外を回復します
神代 シオン:耐久力1→3
弓霞弾正春幸:復活!耐久0→2
二咲橋 万理:「これが…僕に秘められた力…!?」0→2
神代 シオン:四葉カウンターも1増えました
神代 シオン:ゼロセヴン!
この戦いはふたりのために!

神代 シオン: キャラクター1体に【アタック判定:12ダイス】を行う。
 このダイスの個数と出目はいかなる効果によっても変更されず、振り直すこともできない。
 また、このアタック判定のダイスはあなたとシースで6個ずつ、同時に振ること。

神代 シオン:6b6>=4
DiceBot : (6B6>=4) → 5,1,1,1,6,2 → 成功数2

花渕 秋葉:6b6>=4
DiceBot : (6B6>=4) → 6,3,3,5,2,6 → 成功数3

監督:耐久7→2
神代 シオン:万里ちゃんを移動したいけどどっちがいい?
二咲橋 万理:6がいい!
神代 シオン:No.6! 不安と依存を愛と呼べ!
神代 シオン: この効果に同意する、あなたの任意のキャラクター1体は1~2マス移動する。
 その後、あなたは四葉カウンターを1個得る。

神代 シオン:万里ちゃんを移動!
神代 シオン:四葉カウンター:1→2
二咲橋 万理:6に移動した!
神代 シオン:そして、ここで手番終了!
神代 シオン:「サポートとばかりも言ってられないね…」
神代 シオン:「アキ…!私に力を!」
花渕 秋葉:(言われなくても!)
神代 シオン:「…! ありがとう!」
神代 シオン:「この戦いは二人のために!」
神代 シオン:「…ふう」
神代 シオン:「仕留めきるつもりだったけど、そんなにうまくはいかないか」
神代 シオン:「…ま、あとはお任せできるでしょ」
神代 シオン:「あとは頼むよ、おふたりさん」
神代 シオン:おわり
監督:舞台の効果発動!
監督:まずは4ダイスですね
監督:4b6
DiceBot : (4B6) → 6,3,3,2

神代 シオン:圧倒的死
神代 シオン:耐久力2→0
神代 シオン:四葉を使う余地すらなかった
監督:これで舞台の効果は終了!
監督:次の万里ちゃんの手番の舞台の予兆!
監督:つっても、1番目に戻るんだけどね
No.1「パトカーの群れ」パトカーが無数に突進してくる。轢かれたら一大事!
エネミーはガーデンを1つ指定。
この効果が実行される時点で、指定されたガーデンにいるステラナイトに「アタック判定6ダイス」
もしそのガーデンに誰も居ないなら、すべてのステラナイトに「アタック判定4ダイス」
監督:指定はガーデン6!
監督:はい、では万里ちゃんの手番をどうぞ!
二咲橋 万理:じゃあNo.5『焦がれの熱情』!
二咲橋 万理:ロングレンジ判定:4ダイスでエクリプスを攻撃!
二咲橋 万理:さらにダイスブースト×3!人のブーケを12個消費!
二咲橋 万理:7b6>=4
DiceBot : (7B6>=4) → 6,6,3,4,5,2,2 → 成功数4

監督:死んだ……
監督:耐久力2→0
二咲橋 万理:うおおーっ!
神代 シオン:うおおー!!
神代 シオン:叫び声がかぶってしまった
監督:復活手段は特にないので、戦闘不能となります。
二咲橋 万理:「うおおーっ!焦がれろ伊歳くん!うおおーっ!」
二咲橋 万理:銃身を擦る!擦る!あっつ!あついよ!
二咲橋 万理:「これが伊歳くんの……熱情だぁー!」
二咲橋 万理:めちゃくちゃ元気な弾が飛び出して、エクリプスに命中!倒した!
二咲橋 万理:カムランの戦い、完!!
広瀬愛:「あぁ……私は、結局守れなかったんですね」
広瀬愛:ダメージに耐えかね、意識が薄れていくなか、自分がやろうとしていたことを悟る。
広瀬愛:そして、松原がこんな状態になっても共にあろうとしてくれていたことも理解する。
広瀬愛:そのことが、嬉しくて、憑き物が堕ちたような笑みを浮かべて、広瀬愛は意識を落とした。
監督:ロール終わり!

監督:【戦闘終了後処理】
監督:えーと、いわゆる勲章獲得パート!
監督:あなたたちはステラバトルに勝利したので、勲章を授与されます
監督:勲章が増えると、「願いの階梯」を登っていき、願いを叶えられるでしょう!
1.【勝利の騎士】
監督:ステラバトルに勝利したときに、すべてのステラナイトに与えられます
2.【終撃の騎士】
監督:エネミーの耐久力を0にしたステラナイトに与えられます。すなわち、万里ちゃん!
二咲橋 万理:いえーい!
3.【鉄壁の騎士】
監督:バトル終了後に耐久力が減ってないか、初期値より増えてるステラナイトに……いませんね!いないです!
弓霞弾正春幸:無茶を言うな
神代 シオン:無理!!
4.【模範の騎士】
監督:自分以外にブーケの効果を使用した人に授与されます。他人にブーケ使った人、挙手!
弓霞弾正春幸:使い込んだ……
神代 シオン:使った!
神代 シオン:他人に!
監督:じゃあ、シオンさんに授与!
5.【共闘の騎士】
監督:ステラバトル中、他のステラナイトと会話した場合に授与!
弓霞弾正春幸:した!
監督:多分みんな会話したはずなので、全員に授与かと!
神代 シオン:やったネ!
6.【防犯の騎士】
監督:今回のシナリオをクリアしたので、これは全員に授与!
弓霞弾正春幸:わーい!
二咲橋 万理:お、やったー
監督:世界を喰らうという犯罪を未然に防ぎました!
神代 シオン:防犯意識退くそうなやつらばっかなのに
監督:勲章授与パートは以上でーす。

■勲章数(歪み)
二咲橋万理/吉野伊歳:4個(0)
弓霞弾正春幸/長秋姫:3個
神代シオン/花渕秋葉:4個(1)

【カーテンコール】

【Scene5-1:神代シオン/花渕秋葉】

神代 シオン:――ステラバトルから1週間後 シオン家自宅にて
神代 シオン:神代シオンの頬には、赤い手の跡が、くっきりと残っていた。
神代 シオン:「またいたい~」
花渕 秋葉:「ふしゃーっ!ふしゃーっ!」
神代 シオン:「いたずらどころではない猫ちゃんになってしまった…」
神代 シオン:「なんでー?こう、歪みまで発生してまで頑張った感出したら、イケてもよくない…?」
花渕 秋葉:「まだ!一週間しか!経ってないでしょう!」
神代 シオン:「こういうのは、すぐあとだからこそじゃない?だめか~」
神代 シオン:「…アキ、やっぱりほんとは、まだユメのことが好きなんだね」
花渕 秋葉:「うえぁ!?ちょっ…」
花渕 秋葉:「そういう…違…!」
花渕 秋葉:「そ……」
花渕 秋葉:「……なんで、そんなこと言うんですか……?」
神代 シオン:(えっ!?今日はあんまりちょろくない!)
神代 シオン:「…………」
神代 シオン:珍しく下を向くシオンの目から、涙がぽたりと零れ落ちます
花渕 秋葉:「……えっ!?」
花渕 秋葉:びっくりしてうっすら出てた涙が引っ込みます
神代 シオン:「私だって、不安になることはあるよ」
神代 シオン:「私のアキへの好きが、アキの私への好きより大きいことぐらい、さすがに分かってるもん」
花渕 秋葉:「えっ、やっ、そんなこと……」
神代 シオン:「…………」
神代 シオン:(あれ、演技だったのに、なんかガチで凹んできたな…)
神代 シオン:「じゃぁ、なんでエッチなこと、させてくれないの…?」
花渕 秋葉:「あの、いや、なんでっていうか」
花渕 秋葉:(えっなにこれなにこれ。なんでシオンさんが泣いて…いや、私が泣きたかったんだけど、え?)
花渕 秋葉:(ど、どうしよう。ていうかこの人が泣くとこ始めて見たな……)
花渕 秋葉:(……ちょっとくらい、させてあげた方がいいのかな……)
花渕 秋葉:(なんでって……改めて言われると、なんか……)
花渕 秋葉:「なんでっていうか……その……」
花渕 秋葉:「そ、そんなにしたいんだったら……あの……」
花渕 秋葉:「……もっと……ムードとか……」
神代 シオン:「えっマジ!?あとムードだけでいいのっ!?」
神代 シオン:頬に涙の後は残っていますが、表情は打って変わって笑顔になります
神代 シオン:そしてそのままの勢いで肩をガって掴みます
花渕 秋葉:「よくないっ!!」まだ赤くない方の頬を叩きます
神代 シオン:「きゅう」
神代 シオン:(気絶します)
花渕 秋葉:「ふしゅるるるる……」
神代 シオン:――そして数分後
神代 シオン:(ん…?)
神代 シオン:目を覚まします
花渕 秋葉:「…………起きましたか」
神代 シオン:「え なにこれ?朝チュン!?」
神代 シオン:「え、でもいたした記憶は——」
花渕 秋葉:「貴女の頭の中にはそれしかないんですか!」
神代 シオン:「はい、ごめんなさい」
神代 シオン:「…うん、私もちょっとだけがっつきすぎたね」
花渕 秋葉:「全然ちょっとじゃなかったですけど」
花渕 秋葉:「……もういいから早く起き上がってください。重いです」
神代 シオン:「…!」
神代 シオン:(事態を把握していなかったけど、これは…膝枕!)
神代 シオン:ガバって起き上がります
神代 シオン:「うん…、反省しました」
神代 シオン:「ちゃんとステップを踏みます」
神代 シオン:「エッチなことは当分…、一週間ぐらいはとりあえず我慢するので」
神代 シオン:「デートしよう、デート。私のプランで」
花渕 秋葉:(……色々言いたいことはあるけど)
花渕 秋葉:「プ…プラン次第では、まあ、……いいですよ」
花渕 秋葉:(まあ、進歩は感じるし……ちょっとくらいは、うん)
神代 シオン:「ほんと?よかった。ディズニー行こう、ディズニー!」
神代 シオン:「ディスティニーズーカンパニーランド!」
花渕 秋葉:「あっ意外とまともな…」
神代 シオン:「ホタル、ユメとのダブルデートね!」
花渕 秋葉:「まともじゃなかった!」
花渕 秋葉:「い、嫌ですよ!絶対やだ!」
神代 シオン:「なんで?ディティニーズーカンパニーランド、えっちじゃないよ?」
花渕 秋葉:「貴女の頭の中にはそれしかないんですか!?」
神代 シオン:「それ以外を今出してるんだよ~」
神代 シオン:「やっぱり、イヤ?」
花渕 秋葉:「いや、その……いや!騙されませんよ!嫌です!!」
神代 シオン:「それは、どうして?私と付き合ってるって、まだユメに知られたくない?」
花渕 秋葉:「優女先輩が幸せそうにしてるの見たくない…って言ったらあれですけど!でも見たくないし!」
神代 シオン:「…ふふ、まぁアキはそっちだよね」
神代 シオン:「仕方ない、じゃぁ普通にふたりでいこっか」
花渕 秋葉:「そっ…いや、付き合ってませんけど!」
神代 シオン:「でも、ふたりならデートしてくれるんだよね?」
花渕 秋葉:「二人でなら…まあ…」
神代 シオン:(何もかもが自分の思い通りになるだなんてうぬぼれはしてなかったつもりだったけど)
神代 シオン:(ステラバトルでは、うまく立ち回れずに歪まざるを得なかったし)
神代 シオン:(思ってたよりもずっと、アキはチョロくなかった)
神代 シオン:(でも、思い通りにいかないことは…)
神代 シオン:(思ってた以上に、楽しいな)
花渕 秋葉:「なんていうか、別に行きたくないとかじゃなくて……変な感じにしないなら、デートくらいは…」
神代 シオン:「アキさ、私」
神代 シオン:「自分が思ってた以上に、アキのこと好きなのかも」
花渕 秋葉:「ひきゅっ」
神代 シオン:(だって、私としたことが、手を出すのにこんなに時間かけちゃってるもんね)
神代 シオン:「ゆっくりでいいから、それでももっと、私のこと好きになってね?」
花渕 秋葉:「あぇっ…それは、その……」
花渕 秋葉:「……」
花渕 秋葉:「…………こういう、」
花渕 秋葉:「ムードなら…………その、」
神代 シオン:「…ふふ、本当にアキは可愛いね」
神代 シオン:(これまでだったら、絶対にこの機を逃したりなんてしなかったけど…)
神代 シオン:「ありがと。でも、まだ頬もひりついてるから…」
神代 シオン:「デートの日、楽しみにしてて。完璧なプランにするから」

【Scene5-2:広瀬愛/松原孝弘】

広瀬愛:広瀬と松原の二人は、先日ステラナイト……いや、エクリプスに変身するために来た展望台にやってきていた。
広瀬愛:改めて警察として守るべき街を見て回りたい。広瀬のそんな願いから、昼過ぎより各地を周り、やがてここに来たのだ。
広瀬愛:既に日は落ち始めている。
広瀬愛:「すみません、またいきなりお願いきいてもらっちゃって」
広瀬愛:申し訳無さそうに、恥ずかしそうに言う。
松原 孝弘:「いや、構わない」
松原 孝弘:「…だが、もう日が沈みかけているな」
広瀬愛:「そうですね。いろんなところ見て回りましたものね……交番前の交差点、公園、ショッピングモール、他にも色々……」
広瀬愛:「……ステラナイト、ダメでしたね。世界、守れませんでした」少し悲しそうに言う
松原 孝弘:「…それは少し違うだろう」
松原 孝弘:「俺たちも、何度か世界を守ってきた。ステラナイトとして」
松原 孝弘:「今回は、他のステラナイトに迷惑をかけたのは事実だが…」
松原 孝弘:「過去の実績を否定することはない」
広瀬愛:「あはは。そうですね。確かに実績がないわけじゃないのも確か」
広瀬愛:「でも、故郷の復興どころか、今あるものも取りこぼすところでした」少しおどけるように、罰が悪いように言う
松原 孝弘:「…………」
広瀬愛:広瀬は考える。故郷の復興はできなくなり、再トライも難しそうだ。
広瀬愛:松原は否定するだろうが、「私の力が不足していたのだ」。そう考える自分がいることも間違いない。
広瀬愛:きっと今いる世界を大事にせず、ないがしろにしてきた罰なんだと考えている。
広瀬愛:自分の周りのものを大事にできないものが、より大きなものに手を出すなど無謀だったのだと。
広瀬愛:「だからこそ、今あるものを大事にしていきたいんですよね」
広瀬愛:そうだ、その先にこそ、きっと故郷の復興への道があると信じて疑わない。
広瀬愛:その前向きさこそが、松原との交流を通じて学んだことだから。
松原 孝弘:「今あるもの、か」
松原 孝弘:松原は、少し不安になる。
松原 孝弘:広瀬は、また無理をしているのではないか。
松原 孝弘:故郷のことを、無理やり視界から外そうとしているのではないか。
松原 孝弘:「…そうだな」
松原 孝弘:だが、そのことを聞くことは出来なかった。
松原 孝弘:松原は、広瀬と似た者同士であることを自覚している。
松原 孝弘:無意識に、左手の薬指にある金属片に触れる。
広瀬愛:広瀬はその指先に視線が行く。
広瀬愛:その指輪に触れたのは偶然だろうが、心に鈍い痛みがちらつく。
広瀬愛:でも、もう決めたことでもある。戻るつもりはない。ほんお少し、心が揺らぐけど。
広瀬愛:「それで、松原さん」視線が揺れる。真っ直ぐ見たいと思うのに、つい目が泳ぐ。
松原 孝弘:「…どうした?」
松原 孝弘:松原は、不安をより深くする。
松原 孝弘:あまり、こんな広瀬を見た記憶がないからだ。あからさまな挙動不審…。
松原 孝弘:(まさか、また悪しきほうへと思考が傾いているのか…?)
広瀬愛:エクリプスになってもただ黙ってそばにいてくれた。その結果、私は気づいてしまった。
広瀬愛:そして考え、行動している
広瀬愛:今あるものを大事にしたいーーその答えが、これだ。
広瀬愛:斜陽の照らす展望台、少し肌寒い風が吹く中、言葉を発する。
広瀬愛:私は切に願う。
広瀬愛:「私、実は松原さんのことが——」
広瀬愛:この愛が届きますように。

【Scene5-3:二咲橋万理/吉野伊歳】

吉野伊歳:ステラバトルの終了直後。
吉野伊歳:2人は元いた場所へと戻されて。
吉野伊歳:現代文化昇華道部、部室。
吉野伊歳:深夜となっては、部室棟に他の生徒の姿はなく。
吉野伊歳:二咲橋万理と、吉野伊歳の姿のみがある。
二咲橋 万理:「んん~~~……」
二咲橋 万理:「疲れたね!」
吉野伊歳:「……マジでキツいっす」疲労困憊と言った様子で、大の字に倒れたまま、そちらを向く。
吉野伊歳:「というかあれでへばるの情けない……」小声で。
二咲橋 万理:「いやぁかっこよかったよ!ほんとほんと」聞こえるよね!周り静かだし。
吉野伊歳:「先輩も」
吉野伊歳:「先輩も……よかった、です。格好」
二咲橋 万理:「ん、ありがとう!褒め上手だね伊歳くんは」
二咲橋 万理:そんなに良かったかな。格好がね。なるほどね。
二咲橋 万理:「そんなに良かったなら、」
二咲橋 万理:「もう一度入る?」小声で言った。
吉野伊歳:「……えっ」
吉野伊歳:「いやいやいやいや!?」飛び起きて離れて、
吉野伊歳:「あだっ」頭を壁にぶつける。
二咲橋 万理:「ああっ大丈夫かい伊歳くん!」
吉野伊歳:「いや大丈夫す……今ので落ち着いたし……」
吉野伊歳:「落ち着い……はい」
吉野伊歳:「いやマジで……ステラバトルは、やっぱ、普通の状況じゃないじゃないですか」
吉野伊歳:「だから、何ていうんですか。そこでのやり取りは、やっぱリアルとは違うっていうか」
吉野伊歳:「オンラインと紙みたいな?いやエクスカリバーのオン環境バグまみれですけど」
二咲橋 万理:「うん…うん?」
二咲橋 万理:「ん、いや、なんか…」
吉野伊歳:「? 先輩?」
吉野伊歳:「ああ、疲れたつってましたもんね。すいません」
吉野伊歳:「遅いですし帰ります?送りましょうか?」
二咲橋 万理:「ああいや、お構いなく」
二咲橋 万理:「いや、お構いなくは変だな。えーと…」
吉野伊歳:「?」先輩にしては、いやに歯切れが悪いような。
二咲橋 万理:困ったな。僕的には、結構会心の台詞だったと思うんだけど。
二咲橋 万理:「んん…まあ、もうちょっと、ここにいようよ」
二咲橋 万理:「ほら、せっかく夜の部室だし。若い男女が二人きりでね」
吉野伊歳:「えっいやあの」
二咲橋 万理:「……若い男女が二人きりでね!」
吉野伊歳:「……マジのマジに、“もう一戦”するってことですよね?」
二咲橋 万理:伊歳くんの目を見て、ゆっくりと頷く。
吉野伊歳:「……っ」その真剣で、どこか挑発的な目つきを見て。
吉野伊歳:「先輩、あの、俺……!」
吉野伊歳:「流石に今から『激戦エクスカリバー』やるのはキツいっす」
吉野伊歳:「また今度にしません?」
二咲橋 万理:「うん…うん?」
二咲橋 万理:「んん~~~??」
吉野伊歳:「先輩?」
二咲橋 万理:「…………そうだね!また今度にしよっか!」
二咲橋 万理:そう言って、鞄掴んで部室の扉に向かいます。
吉野伊歳:「ああ、はい!また今度にしましょう……って先輩?」
吉野伊歳:「いや独り危ないですって……聞いてます?」
二咲橋 万理:……さっき伊歳くんが言ってた、ステラバトルでのやり取りはリアルと違うってやつ。
二咲橋 万理:あれ意外と当たってるのかもなぁ。
吉野伊歳:「怒ってます?俺なんかマズいこと言いました?」
二咲橋 万理:こっちで同じこと、出来そうにないや。不思議なもんだね。
吉野伊歳:「何なんだ……?先輩の考えてること全然わかんねえ……」
二咲橋 万理:だけどちょっとムカついたから、帰り道でたくさん足踏んでやろう。
二咲橋 万理:僕は二咲橋万理。一介のアーサー王。
二咲橋 万理:そういえば……カムランの戦いは、アーサー王の負けで終わるんだっけね。

【Scene5-4:弓霞弾正春幸/長秋姫】

弓霞弾正春幸:ステラバトルは終結した。
弓霞弾正春幸:星喰みの企みは星の騎士に挫かれ、彼らは階梯を一歩か、それ未満か、確かに進めた。
弓霞弾正春幸:だが、彼ら2人が己を賭けて闘うのは、ロアテラとのみではない。
弓霞弾正春幸:闘いのために設えた部屋に、彼らの闘いの音だけが響く。
弓霞弾正春幸:「くっ……!」
弓霞弾正春幸:「姑息な手管ばかりを!宇尾の誇りは忘れたか!」
長秋姫:「姑息?利用できる技術はすべて利用しているだけだろう」
弓霞弾正春幸:「ぐ、間に合わん……!」大きく体勢を崩す。
長秋姫:「はっはっは。温いものだな弾正殿。勝利は遠慮なくいただこう!」
弓霞弾正春幸:そこが決着だ。最早逆転の術はない。
弓霞弾正春幸:「……」
弓霞弾正春幸:「……下らん」
弓霞弾正春幸:「斯様な児戯で、何が測れる?」
弓霞弾正春幸:彼らが行っている闘いの場は、家庭用ゲーム機のレースゲームである。
弓霞弾正春幸:真剣勝負に置いて場所の破壊による叱責を免れるために、長秋姫が提案したものだ。
長秋姫:「さて、その児戯とやらに熱中していたのは誰であったかな?ん?」
弓霞弾正春幸:「……叩き潰してやろうと思っていただけだ……おい待て」
弓霞弾正春幸:「何故また始まっている!?」
長秋姫:「三戦制だ」
弓霞弾正春幸:「三戦制だと?」
弓霞弾正春幸:「やはり手ぬるいな。一度の決着が軽い。それでももののふか?」
長秋姫:「なんだ、弾正殿。もしや貴殿は乗らぬというのか?勝負に?落ちたものよなぁ……」
長秋姫:くつくつと笑いながら、華麗にゲーム内でドリフトを決めている。
弓霞弾正春幸:「ほざけ。安い挑発など要らぬ。やるからには……待て」
弓霞弾正春幸:「何だその動きは」
長秋姫:「こうすると曲がるのが容易くなる。これしきを知らぬのか」
弓霞弾正春幸:「貴公が申したのであろう、これは馬の早駆けに通じる故に勝負の手段に値すると!」
弓霞弾正春幸:「これが馬の動きか?おかしいだろう」
弓霞弾正春幸:「やはり勝手が違う。馬は三十の足にて地をしかと踏み据えるものだろう」
弓霞弾正春幸:画面内では車がスピンしている。「斯様な脆きものではない」
長秋姫:「だがこの世界の馬は四本脚らしい。異なる世界の馬とて乗りこなせないようでは将としてなぁ……」含むように言う。
弓霞弾正春幸:「奇怪な……それ故に騎手が育たずここの民は惰弱なのだ」
弓霞弾正春幸:「……いや。あれなる娘子どもは素養があったか?」体勢を立て直しながら。
長秋姫:「あったやもしれんな」アウトインアウトをしっかり決めて、素早くコーナーを抜ける。
弓霞弾正春幸:「戻りし折に、星の騎士らを臣に出来ぬものだろうか」
弓霞弾正春幸:「あれは使える。雛野を一息に潰せよう」カーブに差し掛かると、体勢を大きく崩す。
弓霞弾正春幸:体の動きが連動するタイプ。
長秋姫:「確かに使えるであろうが、果たして貴殿に傅くであろうか。……ふふ、その有様ではな」
長秋姫:一周遅れにさせた弾正の車にわざと体当りしながら追い抜く。
弓霞弾正春幸:「とはいえ、貴公の相手は荷が勝つか……おい!」
弓霞弾正春幸:「鞘当てとは語るに落ちたな鬼利根丸!」
長秋姫:「なにやら邪魔な車体があったので、つい。そう、ついな」
弓霞弾正春幸:「じゃじゃ馬が……!」
弓霞弾正春幸:そのまま圧倒的な差を見せつけて、長秋姫の車がゴールに到達。
弓霞弾正春幸:3戦もかからずに、試合は終結した。
弓霞弾正春幸:「……尋常の戦場であれば、こうは行かぬ」
長秋姫:「確かにこうは行かぬだろうが、こうした勝負事一つで、日々の研鑽が伺えるというもの」
長秋姫:「雛野で次に見えるときは、胴と泣き別れしたお主の首かもしれぬぞ?」
弓霞弾正春幸:「ほざけ。貴公は輿入れの備えでもしていればよい」
弓霞弾正春幸:「葦原で見える時には、貴公を妾として仕わしてやろう」
長秋姫:「無備えが?私を?」
弓霞弾正春幸:「貴公のような猛将は、兄上には重かろうからな」
長秋姫:「傾国の姫になるのもまた趣があるやもしれぬ。だが、私を貰うほどの度量のある男であれば、の話だが」
弓霞弾正春幸:「……減らず口は衰えていないようだな」
長秋姫:「さて、どうだ?もう一戦やるか?このままでは悔しかろう。勝者の優しさというやつだ」
弓霞弾正春幸:「その余裕を後悔させてやろう。だが、だ」
弓霞弾正春幸:「別の競技にしろ。これでは何も測れまい」
弓霞弾正春幸:「武芸や軍略に近いものはないのか」
長秋姫:「ほう。確かにその言葉には理がある。では」部屋を漁り、あるものを見つけ出す。
長秋姫:「激戦エクスカリバーはどうだ?」
弓霞弾正春幸:「『激戦エクスカリバー』……?」

銀剣のステラナイツ『激戦エクスカリバー』 終