『真偽館の殺人』(GM:さささ)


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※本シナリオはルールブック2付属サンプルシナリオ「Truth or Fiction」を元に大幅にアレンジしたものです。
嘘吐き(ライル)浅月(あさづき)(とおる)キャラシート(PC1:深見)
“バルカン”三本松(さんぼんまつ)玉枝(たまえ)キャラシート(PC2:敗者T)
“オムファロス”高倉(たかくら)楽沙良(らさら)キャラシート(PC3:DT)

【Index】

オープニング:浅月透
オープニング:三本松玉枝
オープニング:高倉楽沙良
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
ハンドアウトシーン:三本松玉枝
ミドルフェイズ6
ハンドアウトシーン:高倉楽沙良
ミドルフェイズ7
ハンドアウトシーン:浅月透
ミドルフェイズ8
クライマックス
エンディング:合同
エンディング:三本松玉枝
エンディング:高倉楽沙良
エンディング:浅月透

【プリプレイ】

GM:セッションを開始します。
GM:まずはPC紹介から。

GM:PC1の浅月さんどうぞ。
GMキャラシート
浅月透:はーい
浅月透:浅月 透(あさづき とおる)。UGNに所属するエージェントです。コードネームは嘘吐き(ライル)。
浅月透:年齢は26歳、黒のスーツとマフラー、マスクを身に付けた陰気で頼りなさげな青年です。
GM:黒い!
浅月透:どんよりしてます
浅月透:以前は日本支部に所属していたエリートエージェントでしたが、ダブルクロスとなった戦友を独断・無許可で追跡し交戦したこと、その結果として組織に甚大な損害を出したことが原因で降格しました。現在は貯金を崩しながらフリーのエージェントとして活動しています。
GM:貯金ー!
浅月透:性格は臆病かつネガティブ、面倒事を嫌って逃げたがる駄目人間。困ると嘘でごまかします。
GM:しかし今回はPC1ですからね、がんばって!
浅月透:不安!
浅月透:嘘つきキャラのわりに口はそんなにうまくないしポーカーフェイスでもないです。
浅月透:あまりエージェント向きとは言えず、日本支部時代も精神をすり減らしていました。
GM:かわいい
GM:かわいそう
浅月透:性能はウロボロス/ソラリスの交渉型。レネゲイドに干渉する催眠能力の持ち主です。本人は物理的な破壊力が無いため使い勝手が悪いと嘆いています。
GM:交渉だ!
浅月透:以前の事件で暴走してからは変な後遺症でレネゲイドもおかしくなってしまいさらに不便してます。
浅月透:データ的には暴走型の単体アタッカー。ソラリスなのでミドルでもある程度は動けます。
GM:つよいな……
浅月透:本日はよろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします! わくわくしてきたぜ
GM:では浅月さんのハンドアウトは以下の通り。
PC1 "ライル"浅月透 シナリオロイス:永見すばる(好意/悔悟)
あなたが半年ほど前までに滞在していたUGNの研究所で知り合った少女、それが永見すばるだ。
あなたがそこを去った後に研究所は何者かに襲撃され、彼女は殺されてしまったという。
しかし、あなたが指令で研究所跡、『真偽館』と呼ばれる遺棄された建物を再訪すると、そこですばると再会する。
死んだはずの彼女がなぜ、ここに居るのだろうか。
GM:あ、言い忘れてましたがこのシナリオはルルブ2のサンプルシナリオを元にしていますが
GM:完全に人物は別人とお考えください。
浅月透:数少ない知り合いが………
GM:名前が似てるだけ
浅月透:はーい
永見すばる:よろしくお願いします!
GM:亡くなったはず女子です。元気な子です。
GM:浅月さんに懐いてきたり亡くなったりするので、よろしくお願いします。
浅月透:幽霊!
浅月透:よろしくお願いしますー!
GM:どうだろ
GM:では次ー

GM:PC2の三本松さんどうぞ。
GMキャラシート
三本松玉枝:押忍!
三本松玉枝:三本松玉枝(さんぼんまつ たまえ)です。どこの組織にも所属していないフリーランス……と言うか野良のオーヴァード。
三本松玉枝:レネゲイド研究者、在野の碩学、真実の探求者等々を名乗り、研究のために所有者がいたりいなかったりするレネゲイドアイテムを各地で漁り回っています。
GM:研究熱心!
GM:所有者がいても漁るんだ……。
三本松玉枝:野放図な振る舞いの源となっているのは、つよい協力型レネゲイドビーイングがついているからであり
三本松玉枝:本人もバッチリその頼り甲斐を認識しているので矯正されずに今日まで至ってしまっています。
GM:たいへん
三本松玉枝:油断が過ぎてこないだちょっと死んじゃったけどまあ大丈夫っしょ!
GM:不安!
三本松玉枝:性能としてはサンドシャードを軸にしたRCアタッカー。
三本松玉枝:強い武器を作って発射! オーバーロードでさらに倍!
GM:ひえ
三本松玉枝:100%を超えたら戦闘用人格によってもうちょっと強くなったりドッジが当てにできるようになったりもする。そういう奴です。
GM:ダイス増えるの強いですよね……
三本松玉枝:本日はよろしくお願いします!
GM:はあい、よろしくお願いします!
GM:そしてハンドアウトはこちら!
PC2 "バルカン"三本松玉枝 シナリオロイス:永見光三(遺志/悔悟)
永見光三はUGNの研究者で、あなたもかつて世話になった(応相談)人物だ。
しかし、在籍していた研究所が襲撃に遭い、彼は娘と共に死亡したと聞く。以来、噂を聞くこともなかった。
そんなある日、死んだはずの彼から一通の手紙が届く。その内容は助けを求めるものだった。
送り先は『真偽館』と呼ばれるかつての研究所。遺棄されたと聞いていたが……。
GM:この人もなんか死んでるな
三本松玉枝:死に仲間だ
永見光三:永見です
GM:中年の研究者の方です。
三本松玉枝:おじさま!
GM:研究者同士いろいろ縁があったり知識交換したり……みたいな
GM:そういう感じのつながりを想定していこうかなと思ってます!
三本松玉枝:ヤツには世話になった(応相談)からな……ここらで借りを返すとするか
GM:世話(応相談)になってあげてください
GM:では次ー

GM:PC3の高倉さんどうぞ。
GMキャラシート
高倉楽沙良:はい!
高倉楽沙良:高倉楽沙良(たかくら らさら)。“オムファロス”。
高倉楽沙良:19歳でまあまあのパーティ最年少。なかなかないよな……
GM:そういえばそうかも!
高倉楽沙良:かなり古い時期からの叩き上げチルドレンです。
GM:古株だ
高倉楽沙良:体内に高熱を生成できる未知の臓器が存在しており、
高倉楽沙良:その熱の吐出口として、へそが異形の口のように変形しています。
GM:へそが!
高倉楽沙良:なので学校にも行けてません。潜入系の任務に不向きなので。
GM:着替えができない!
高倉楽沙良:普段は四号業務員――要人警護係としてのカヴァーを持っています。
高倉楽沙良:任務にも真面目で社交的だけど一定以上には踏み入らせてこないタイプ。化物だから。
GM:ははーなるほど
高倉楽沙良:シンドロームはエグザイル・ソラリス、レアDロイスである「異形」使いです。
GM:そう、レアなのだ
高倉楽沙良:通常運用するとまあまあロイスなしの下位互換みたいな侵蝕減少効果しかもたらさない《聖痕》を
高倉楽沙良:《オーバードーズ》と組み合わせることにより減価償却できるまで効果を底上げします。
GM:こわ
高倉楽沙良:これで高火力のツインバースト砲を7で打てるのであとはカバーに邁進できます。
GM:冷静に考えてこわいなこれ
GM:がんばって戦って守ってください……
高倉楽沙良:戦闘時は四肢を変形させて怪物形態になるよ~ よろしくおねがいします!
GM:ひえー
GM:よろしくお願いします!
GM:ハンドアウトはこちらです。
PC3 "オムファロス"高倉楽沙良 シナリオロイス:"ボロゴーヴ"(執着/脅威)
あなたの元に、かつて何度か対峙したことのあるFHエージェント"ボロゴーヴ"の動向が届く。
"ボロゴーヴ"は殺戮を好む極めて凶暴なエージェントとして有名だが、ここしばらくは消息不明となっていた。
山あいに存在するかつてのUGN研究所『真偽館』において、彼らしき人物の姿と能力が目撃されている。
被害拡大の前に早急に対処する必要がある。
GM:なんか悪い奴がいるそうです、向かってあげて
高倉楽沙良:ボロゴーヴめ……
ボロゴーヴ:…………
高倉楽沙良:今度こそ決着を付けてあげようじゃないか
GM:過去に結構バシバシやった感じでお願いします
GM:やってやれーー
GM:そんな感じですかね。皆さんよろしくお願いします、とあと
GM:浅月さんと高倉さんは両方UGN所属ですが
GM:今回指示は別系統で来た感じがいいかなと思ってます。別件だし
高倉楽沙良:はーい
浅月透:りょうかいです
GM:三人とも初対面がいいかなーという感じで
GM:あ、浅月さんはちなみに遺棄されたはずの館で音が聞こえるって話があったので
GM:それで調査を依頼された感じを想定してます。
浅月透:あいあい
GM:かな。あとは何かあれば都度聞いてください!
GM:では、マスターシーンの後トレーラーを流して開始していきます。

【マスターシーン】

GM:【半年前・真偽館内部】


GM:人里から少し離れた山の裾あたり、真偽館、と呼ばれる建物があった。
GM:外は落ち着いて古びた洋館。
GM:中はUGNと呼ばれる秘密組織の密かな研究施設。
GM:数は少ないが研究員と警備の人間が居る、小さな箱庭のような世界。
GM:だが、今それが崩されようとしていた。


GM:侵入者の革靴が床に広がった血だまりに踏み込み、小さく飛沫を立てる。
GM:血の主は、うつ伏せに倒れている少女だ。顔色はもはや青白い。
永見光三:「……すばる!」
GM:壁を背にした男が叫ぶ。少女からの返事はない。
ボロゴーヴ:「ハッ、自分よりも娘の心配かよ。安心しな。こいつはもう助からん」
GM:代わりに侵入者……黒いコート、顔に大きな傷のある男が嗤う。
ボロゴーヴ:「そんで、あんたもすぐに同じところ行きってわけだよ。良かったなあ、ラグ、少ねえぞ!」
GM:周囲には、紅い大きな鳥が油断なく羽ばたいている。嘴や爪からは血が滴っていた。
GM:全員、殺された。この男にだ。
GM:そして、自分もこれから。男は歯を食い縛る。
ボロゴーヴ:「じゃあまあ」手を振りかざす。鳥が大きく羽ばたいた。
ボロゴーヴ:「行ってきな。いいとこだったら教えてくれよ、地獄」
ボロゴーヴ:「っても、俺はまだまだ行くのは勘弁だぜ。死んだ奴ってな、これ以上は殺せねえだろうしな!」
GM:哄笑と共に手が振り下ろされる。、
GM:次の瞬間、苦しげな悲鳴が館に響き渡った。


GM:半年前のこと。今はもうすっかり片付けられ、古びたはずの記憶の話だ。


半年前、ひとりの少女が死んだ。
FHに傾倒する男の手によって殺されたのだ。
だが今になり、少女は再び――。

彼女の存在は真実なのか。それとも夢幻のごとく消え失せる偽りなのか。
あるいはこの物語すべてが、霧の中に溶けて薄れるただの願いなのか。

『真偽館』と人の呼ぶ。そこは既に遺棄され、朽ちていくだけの場所のはずだった。
そのはずだったのだ。

ダブルクロス The 3rd Edtion『真偽館の殺人』
黄泉がえりの物語に、果たして裏切りは起こるのか。


【オープニング1 浅月透】

GM:浅月さんは登場侵蝕をお願いします。
浅月透:はい
浅月透:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 6[6]+36 → 42

GM:そこそこ


GM:【半年と少し前・真偽館中庭】
GM:UGNのエージェントであるあなたは以前、真偽館と呼ばれる古い洋館、その内部の研究施設に配属されていた時期があった。
GM:常に勤務態勢であったというよりは、何度か要請があり、警備の任についたことがある、という形だ。
GM:それでも、数を重ねれば自然中の人間とは顔見知りになる。
GM:特に、あなたに懐いてきたのが、永見すばるという名の少女だった。
GM:彼女は、その日もあなたに声をかけてきた。
永見すばる:「あっ、浅月さんだ。お疲れ様です!」
GM:快活な彼女は施設の研究者の娘で、オーヴァード。ここでレネゲイドコントロールの訓練をしているということだった。
浅月透:「あぁ、永見か」
永見すばる:何かを探しているような素振りをやめて、あなたに向き直る。
永見すばる:「浅月さん、今日でまた別のところ行っちゃうって本当ですか? 残念!」
GM:あなたの今回の警備任務は、今日付で一旦解かれることになっていた。
浅月透:「まぁ、そうだけど………そんなに驚くか?」
永見すばる:「驚くっていうか、ちょっと仲良くできてたから寂しいなーって」
浅月透:正直、話上手でも人当たりがいいわけでもないのでなつかれる理由が見当たらない.
永見すばる:「またこっちに来てくださいねー」にこにこしながら言う。
浅月透:「うーん」
永見すばる:「あ、そか。指令とかありますもんね」
浅月透:「任務があったらいいけど………わざわざお前くらいの年の女子に会いに行くのは………」
永見すばる:「あははは、確かに、外から見たら面白いかも!」
浅月透:「やばく見られそう………」白い目で見られる想像をし背中に嫌な汗が走った。
永見すばる:「えー、でもそういうのを押し切って来たらこう、ドラマでしょ」
浅月透:「笑い事じゃねーって、今時は色々大変なんだから!」苦々しく
永見すばる:あまり本気という感じではないが、楽しそうにそう言う。
浅月透:「余計マジっぽいだろ!」
永見すばる:「あはは、はーい」
浅月透:「つーか、なんか探し物?」先程の様子について話す。
永見すばる:「あ、ばれてた」
永見すばる:中庭をぐるりと見回す。
永見すばる:「あの、私がいつもつけてたペンダント。あれ、落としちゃったみたいで」
永見すばる:「一応大事なものだから、さっきから見てるんですけど、なかなか……」
GM:彼女はよく金色のシンプルなペンダントを身につけていた。それが今日は見当たらないようだ。
永見すばる:「どこ行っちゃったのかなあ……」きょろきょろとあたりを見ている。
GM:浅月さんはその時、視界の中にちかりと何かが光るのを見つけることができます。
GM:件のペンダントが、あまり整ってはいない生垣の下に落ちている。
浅月透:「え、高級品とか?」
永見すばる:「そんなでもないけど、思い出の品、みたいな」
浅月透:「!」ペンダントを見つけて拾います。
永見すばる:「え、そこ何回も見て……ええっ」
浅月透:「あったよ。つーか何でこんなところに………ぶんまわした?」
永見すばる:「あったー……!」ほっと顔が安堵の色に染まる。
永見すばる:「違いますよう、……たぶん、その」
浅月透:「?」
永見すばる:「そこの生垣、上手くくぐると近道ができて……」
GM:下の方に、くぐれる程度の穴があるようだ。
浅月透:「おまえ………」
永見すばる:「わー恥ずかしいしかっこ悪い! 絶対あの時引っかけて落としたんだ!」
永見すばる:「でも、ありがとうございます、見つけてくれて」
浅月透:「小学生男子かよ。大切だってんならもっとさあ………まぁいいやもう無くすなよ」
永見すばる:「えへへ」
浅月透:「今度は探してやれないんだからさぁ」
永見すばる:「…………」
永見すばる:「なんか、しんみりしちゃうじゃないですか!」
浅月透:この明るい少女には会うたびによく振り回された。陰キャには中々堪えたものだ。
浅月透:「………うん」
永見すばる:「せっかくいいことがあったんだから、明るくありがとうって言って」
浅月透:自分でも気まずくなってきた。
永見すばる:「で、明るくまたね、ですよ」
浅月透:「ありがとうって、大したことはしてないだろ」
永見すばる:「わかってないなー」
永見すばる:「それくらいがいいんですよ」
永見すばる:受け取ったペンダントを大事そうに確かめて、首にかけ直す。
浅月透:「わかった、悪かったって」
永見すばる:「ふふ、浅月さんいっつもそうなんだもん」
永見すばる:「……また会う時も、そうでいてくださいね」
浅月透:「………」
GM:そう言って、少女は残り短いあなたの滞在を惜しむような顔で笑った。
浅月透:結局、別れの言葉を言いそびれてしまった。
浅月透:それは、自分も寂しかったのか………それとも


GM:あなたはそのまま彼女と別れ、その後どうなったのかも聞くことはできなかった。
GM:あなたが館を去ってすぐ、真偽館はFHの襲撃に遭い、全員が殺害、死亡。そう記録されている。
GM:永見親子も例外ではなかった。


GM:【現在・真偽館入口付近】
GM:そして今、あなたは再びこの建物の近くにいた。
GM:空はよく晴れた日。館の瀟洒な見栄えは以前と少しも変わらない。
GM:今は遺棄され、無人となったはずの館に「人の悲鳴がした」「誰かが居るようだ」と近隣で噂が立っている。
GM:「幽霊屋敷」とも。それで、あなたがその真実を確かめるためにUGNから派遣された。
浅月透:黒のスーツを纏い同色のマフラーを巻いた男性。宵色の前髪から覗かせる濁った瞳をキョロキョロと動かしながら建物全体を眺める。
浅月透:「はぁ………」
浅月透:重苦しくため息をつく、調査が億劫というのもあるが───
浅月透:「やっぱり、『また』なんてなかったじゃねーか」
浅月透:嫌になる、こういう後悔は何度目になるだろうか
浅月透:「ははっ、成長しないな………本当に」心が強くなることなんて自分には無いのかもしれない。
浅月透:感傷なんて錯覚だと、そう誤魔化して建物に向かう。
GM:その時、さくさくと草を踏む足音がして。
永見すばる:「……浅月さん?」あなたの背に声がかかる。
永見すばる:確かに聞き覚えのある、少女の声。
浅月透:「───」息を飲む
浅月透:「お前……どうして」
永見すばる:「やっぱり! わあ、暑くないんですか! 変わってなーい!」
永見すばる:何事もなかったかのような明るい顔で駆け寄ってくる。
浅月透:混乱する、いや、まさか本当に
永見すばる:「どうしてって、私、ずっとここに居ますよ。異動もないし……」
GM:半年前に、襲撃を受けて死んだはずの少女が、そこに立っている。
浅月透:混乱したまま、なんとか声を出そうとするが言葉にならない。
浅月透:「………勘弁してくれ」呟きだけがこぼれ落ちた。


GM:ロイス取得のみできます。
浅月透:えー
GM:あ、取りにくかったら後回しでも大丈夫です
浅月透:永見すばる  好意/不信感○
浅月透:これで!
GM:まあそうよな
GM:はーい!


【オープニング2 三本松玉枝】

GM:三本松さんは登場侵蝕をお願いします。
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (37 → 42)
GM:まあまあ


GM:【半年と少し前・真偽館研究室】
GM:あなたはこの時期、時折この真偽館に足を運んでいた。永見光三という研究者を訪ねるためだ。
GM:永見光三とあなたは、所属は違い、年齢こそ離れてはいたが、同じく研究の徒という立場から気兼ねなく会話をできる仲だった。
GM:レネゲイドに関して造詣の深い彼の知識は、あなたの糧になったことだろう。
GM:その日も、あなたたちは教師と生徒のような、同志のような奇妙な会話を交わしていた。その後だ。
永見光三:「……以上が僕のそのレネゲイドビーイングに関する所見で……。ああ、もうこんな時間だ」
永見光三:白衣を着た眼鏡の中年男性が時計を見る。
永見光三:「いい加減昼食を取らないと、またすばるに怒られてしまうよ」
GM:永見すばるは彼の娘でオーヴァードだ。あなたも挨拶をする程度には見知っている。
GM:母親を早くに亡くし、研究一筋な彼が、不器用ながら大事に育てた一人娘であるということも。
三本松玉枝:「おお。ぜんぜん気付かなかった」同じ壁掛けの時計を見る。
三本松玉枝:「いいなあ、そうやって注意してくれる人いるの」
三本松玉枝:「いや、不自由なのかな?」
永見光三:「あの子はどうも、元気なのはいいが、集中が苦手でね」
永見光三:「僕らのようにのめり込むタイプのことはわかってもらえない」苦笑する。
三本松玉枝:「まあ似るよりよかったんでないの?」けらけらと笑う。
永見光三:「まあ、健康管理という意味ではありがたいが」
永見光三:「そうだなあ、なかなか業の深い仕事でもある」
永見光三:「あの子はもっと、こういうところに篭もるでもなく、明るく過ごしていてほしいよ」
永見光三:周囲の資料の山、機械に囲まれた様子を眺める。
三本松玉枝:「……あたしはそちらのことよく分かんないけどさ」
三本松玉枝:「すばるちゃんみたいな立場って珍しいのかい」
永見光三:「どちらとも言い難いな。研究施設預かりでこうして一緒にいるのは、僕が我を通したせいだが」
永見光三:「とはいえ、体質やらを調査しながらコントロールを学んでいくケースはそれなりにある」
永見光三:「親子で共にやっていけているチルドレン、という意味なら、やや珍しくはあるかな」
三本松玉枝:「ふうーん……」
三本松玉枝:何かを考えるようにしながら、机の隅の器に盛ってあった、色とりどりのキャンディを勝手にとって口に入れる。
永見光三:「それもすばるが買ってきてくれたものでね」
永見光三:「糖分がいるでしょ、なんて言って」
永見光三:目を細める。
三本松玉枝:「だろうねぇ」包装も中身もきらきらとしていて、目の前の男性が買ってくる趣味のものでは明らかになかった。
三本松玉枝:「……連れ出せってなら報酬は応相談だけども?」
永見光三:「……いや」
永見光三:ゆっくりと首を横に振る。
永見光三:「あの子はまだここが必要なんだ」
永見光三:「時が来たら、頼むこともあるかもしれないね」
三本松玉枝:「思わせぶるじゃんか」
永見光三:「外部の人間を堂々と中に入れ、こんな会話をしている身だよ」
永見光三:「考えることは、幾らでもあるさ、それは」
永見光三:「ただ、君が頼れる相手だということは知っているからね」
三本松玉枝:「あは」
三本松玉枝:「謙遜はしないけども。まあ……」
三本松玉枝:「その時は、授業料の分は勉強させてもらうよ」
三本松玉枝:「遺産一個くらいに負けとく」
永見光三:「はは、なかなかに強欲だ」
永見光三:「……だが」
永見光三:「本当に娘のためになるなら、それくらいのものは惜しくはないよ」
永見光三:冗談めかした会話の中に、ちかりと真剣な光が宿る。
三本松玉枝:「……」
三本松玉枝:「もっと足元見れそうだな」
永見光三:「しまったな、失言だったか」
永見光三:「まあ、でも。半ばは例えだが……本当に何も惜しくはないんだ」
永見光三:「何もね」
GM:男はそう言って微かに笑った。
GM:それが彼に出会った最後の日で。
GM:その日、あなたが館を後にして少し後。研究施設はFHの襲撃に遭い、全員が殺害、死亡。そう記録されている。
GM:永見親子も例外ではなかった。
GM:一時の交流の時間は遠く過ぎ去っていく。
GM:そのはずだった、が。


GM:【現在】
GM:そして今、あなたの手元には一通の手紙がある。
GM:差出人は永見光三。送り元の住所はあの真偽館。
GM:内容はいろいろとあったが、簡単には『助けてほしい』というものだった。
GM:筆跡はあなたも知る光三のものと同じ。だが、投函をしたのが彼自身であるのかどうかは、謎だ。
GM:少なくとも半年前、彼は命を落としているはずなのだから。
三本松玉枝:(死人が生き返るなんて、そんなこと)
三本松玉枝:(──……まあ、なくもないけども)
三本松玉枝:とは言え怪しい。怪しいが。
三本松玉枝:自分への手紙の送り先など、知っている人間は数える程度しかおらず、永見光三は確かにその数少ない一人だった。
三本松玉枝:届いた手紙を手に取って、なんとなく光に透かして見上げてみたりしながら。
三本松玉枝:「……教えてもらった方が多いもんなあ」
三本松玉枝:「しょうがない。行くか」
三本松玉枝:できれば所有権の曖昧なEXレネゲイドの一つでも転がっていることを願いつつ、発った。


GM:ロイス取得のみできます。
三本松玉枝:永見光三 〇遺志/悔恨 で!
GM:はい!


【オープニング3 高倉楽沙良】

GM:高倉さんは登場侵蝕をお願いします。
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (34 → 35)
高倉楽沙良:これがDロイスのちから
GM:ちいさい


GM:【半年と少し前・どこかの路上】
GM:その日、あなたは支部からの指示を受け、FHエージェントを追っていた。
GM:コードネームを"ボロゴーヴ"。
GM:あなたとはこれまでにも幾度か邂逅をしており、いずれも痛み分け、という形で終わっていた。
GM:あなたが急行した路上には、既にワーディングの気配があり、複数の一般人が血まみれで魚のように転がっている。
GM:そこに、ボロゴーヴは居た。
ボロゴーヴ:「よう」
ボロゴーヴ:「またあんたかよ。飽きねえこった」
高倉楽沙良:「うわ~っ居た」
GM:黒コートに顔に大きな傷、サングラスを掛けた男は、返り血にまみれてギラギラとした顔で嗤った。
GM:周囲には大きな紅い鳥が何羽か飛び交っている。あなたはよく知っている。彼の従者だ。
高倉楽沙良:「それはこっちのセリフでしょうよ。もういい加減お縄についたら?」
ボロゴーヴ:「知るかよ、俺のセリフは俺のセリフだ」
ボロゴーヴ:「今日もまたやんのか? 別にこっちは構わんが」
高倉楽沙良:「え~~~……」
ボロゴーヴ:「というよりは、いい加減あんたもこいつらの餌にしたいところなんだよ」
GM:音もなく鳥が羽ばたきを始める。
高倉楽沙良:「正直嫌なんだよなあ。服がぼろぼろになるし」
高倉楽沙良:「今日で最後にしてほしい、かな」
ボロゴーヴ:「おお、そりゃ最後になるさ」
ボロゴーヴ:腕を差し上げる。
ボロゴーヴ:「犠牲者一名、あんたの名前でな!」
GM:あなたに向け、鳥が襲いかかる!
高倉楽沙良:腕を差し上げたときには、すでに駆け出している。
高倉楽沙良:従者には目もくれず、本体へと一直線。
ボロゴーヴ:「おおっと」
高倉楽沙良:そのまま、組みつきからの一撃を狙い――
高倉楽沙良:路上に垂れ下がった電線。それを掴む。
高倉楽沙良:そのままぐっと体重をかけ、身体を前に。着地するまでに離せば感電はしない。
高倉楽沙良:《異形の歩み》による奇怪な踏破法。一気に距離を詰めて。
GM:目標を逃した鳥が引き返すが、間に合わない。
高倉楽沙良:首がバタン、と後ろに折れる。
高倉楽沙良:腕がと足を同時に突き出す。メリメリと変形する。
高倉楽沙良:そのまま、四つ牙の花のように四肢が広がる。
高倉楽沙良:「犠牲者は一名だよね」
ボロゴーヴ:「……ハッ、相変わらず……」
ボロゴーヴ:「大層なサーカスだ」
高倉楽沙良:「鳥さんたちは見逃してあげようか」
高倉楽沙良:その中心部。目のような構造物が輝く。
ボロゴーヴ:コートをはためかせて、大きく躱そうとする。
高倉楽沙良:急速に膨れ上がったエネルギーが、火砲となって殺到する。
ボロゴーヴ:「……ッ」
GM:何かが蒸発するような音が弾けた。
GM:次の瞬間、地面には赤い血だまり、男はどうやら無事でいる。
高倉楽沙良:「うっそお」
GM:鳥の形の従者が身をもって庇ったようだ。
ボロゴーヴ:「……これだからよ、あんた相手は分が悪い……」
高倉楽沙良:四足だけの肉片が、人の形を取り戻していく。
ボロゴーヴ:残りの従者の数を数える。
高倉楽沙良:ぐりん、と首が持ち上がって、元の人型を作る。
ボロゴーヴ:「仕方ねえ、今回も退きだ退き!」
ボロゴーヴ:不服そうに顔を歪め、ボロゴーヴはあなたから大きく距離を取る。
高倉楽沙良:「あっこの……!」
ボロゴーヴ:「次こそ最後だ、いいな!」
高倉楽沙良:遮蔽の少ない通りへ抜けていく。もう間に合わないか。
高倉楽沙良:「次は戦場以外の場所ってわけには?」
高倉楽沙良:「投降したら悪いようにはしないよ」
ボロゴーヴ:「そんなわけがあるかよ、俺とあんたが!?」
高倉楽沙良:「お互い怪物同士じゃない」
ボロゴーヴ:「悪いジョークだな。デザートにしてくれ」
ボロゴーヴ:「じゃあな!」
ボロゴーヴ:そのまま、コートの裾を翻し、鳥と共に道路に飛び込む。
ボロゴーヴ:《瞬間退場》
高倉楽沙良:支部へと通信し、包囲線の構築を依頼する。だが、まあ。
GM:ワーディングが解けた瞬間、車が走り込んでくる。
高倉楽沙良:また逃げられるんだろうな、とも思う。
GM:その車に飛び乗り、その場を逃げ去る。
GM:後には、倒れた一般人たち。
高倉楽沙良:「……」
GM:……殺戮の跡だ。
高倉楽沙良:「……もっかい貼らなきゃ追えないけど」
高倉楽沙良:自分の姿を見る。腹には大穴。服は消し飛んでしまった。
高倉楽沙良:そこから人ならざる醜悪な器官が、露出している。
高倉楽沙良:はあ、と息を吐く。
高倉楽沙良:そのままうつ伏せにばたりと倒れて、救援を待つ。
高倉楽沙良:(見られるわけにいかないからね)
高倉楽沙良:(生きてる人、いるなら保つといいけど)


GM:その後、あなたが彼と出遭うことはなかった。
GM:ボロゴーヴの活動はぴたりと止み、それらしき殺戮の痕跡を残すこともなかった。
GM:まるで消えてしまったかのように。


GM:【現在】
GM:……だが、それも短い間のこと。
GM:彼らしき人物が現れ、不審な行動を取っているという知らせがあった。
GM:支部は再度あなたに白羽の矢を立て、調査と対処を行うよう指示。
GM:あなたは知らせにあった建物に向かう……そう。
GM:真偽館。そこは半年前にボロゴーヴが目撃された地点でもあった。
高倉楽沙良:「……」真偽館の事件資料を見ている。
高倉楽沙良:彼がやった……のだろうと思う。だけど、そこから半年。
高倉楽沙良:何もせずに息をひそめていたんだろうか。
高倉楽沙良:そして、どうして、またここにいるんだろうか。
高倉楽沙良:「……うわっ」
高倉楽沙良:「今日これしか考えてない。ヤダヤダ」
高倉楽沙良:「お昼ごはんのこと考えよう」


GM:ロイス取得のみできます。
高倉楽沙良:敵/ボロゴーヴ/懐旧/厭気:○/ロイス
GM:厭気だ


【ミドルフェイズ1】

GM:合流シーンです。全員登場推奨。
GM:登場侵蝕をお願いします。
浅月透:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 1[1]+42 → 43

三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (42 → 47)
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (35 → 39)


GM:【現在・真偽館入口】
GM:真偽館を訪れた浅月さんは、死んだはずの永見すばると出会った。
GM:彼女はそれまでと同じようにあなたに話しかけてくる。
永見すばる:「えっと、浅月さんは今回はやっぱり警備のお仕事なんですか?」
浅月透:「いや、その………」
浅月透:頭から爪先までを確認して
浅月透:「(幽霊とかオカルトじゃなさそうだが)」
永見すばる:「?」
永見すばる:「あ、すみません! 中に入ってもらった方がいいですよね」
浅月透:「お、おう」
浅月透:「えーと、久し振りだな?」
永見すばる:「はい! 半年とかそれくらい?」
浅月透:「!」
永見すばる:「前にペンダント拾ってもらっちゃって……どうかしました?」
浅月透:「(時間感覚は俺と同じ、となると本当にどういうことだ?わからねぇ………)」
永見すばる:玄関の大きな扉に手を掛けようとして。
永見すばる:「なんだろ。変なの……あれ?」
浅月透:「いや、何でもないよ」
浅月透:「どうした?」
永見すばる:ふと、来た道の先に目をやる。
永見すばる:「あーっ、三本松さん!」
浅月透:自分も振り返ります。
永見すばる:そこに居た人影に、やはり嬉しそうに声を掛けている。
三本松玉枝:「……ぉぁ?」
永見すばる:「あ、やっぱり前にこちらに来てたお客さんなんです」浅月さんに。
浅月透:警戒のため懐のモデルガンに手を伸ばしそうになるが、知り合いらしい。
三本松玉枝:小柄で痩せぎすの体。伸び放題の小豆色の髪に、着古してよれよれになったTシャツとジーンズ姿の女。
三本松玉枝:少女の視線の先で、それが目をしばたたかせている。
永見すばる:「お久し振りです! すばるですよ」
浅月透:「へぇ」軽く会釈します。
永見すばる:「お父さんと仲が良かったの。今日もお父さんに用事ですか?」
三本松玉枝:丈の余った白衣と丸眼鏡は学者然としていて、まるでこの施設にずっと幽閉されていたところを這い出してきたばかりの職員のようでもあるが、もちろんそうではないので単にだらしないだけだ。
三本松玉枝:「……あー」
浅月透:「(お客さん………研究者か?うーん、どうしよう)」
三本松玉枝:素早く彼女と、その隣にいる男に目を走らせて。
三本松玉枝:「や、久しぶり、すばるちゃん。まあそんなとこ」
三本松玉枝:「いる? 光三さん」
永見すばる:「あ、こちらはUGNのエージェントの浅月さん」
永見すばる:「いるけど、最近お父さん引きこもり気味なんですよー」
浅月透:とっさに目をそらす。
永見すばる:ちょっと不満そうな顔に。
浅月透:「ど、どうも……」
三本松玉枝:(いるんだ……)
永見すばる:「引っ張り出してあげてほしい!」
浅月透:「(…そっちもいるのか)」
三本松玉枝:「……んー。まあとりあえず会ってから……かな……?」
永見すばる:「今ここ、私とお父さん二人きりになっちゃったから、手が回んなくて」
三本松玉枝:「へー、大変だねえ……」
三本松玉枝:話を合わせつつ、浅月さんに目で挨拶を向ける。
永見すばる:「そうなんですよ!」ぷんぷんとしている。
高倉楽沙良:「ははー、今そういう感じでやってるんだ」しれっと皆の隣りにいる。
高倉楽沙良:「大変そうだね」
永見すばる:「はい、ちょっと前からそういう……」
永見すばる:「ひゃ」
浅月透:「(二人になった、か)」視線に気づく。あいまいな表情を!?!?!?
三本松玉枝:「ギャッッ!?」
永見すばる:ちょっと驚く。
三本松玉枝:大いに驚く。
高倉楽沙良:藍色がかった髪を二つ結びにした、スーツ姿の少女。「あはは」
永見すばる:「びっくりしたあ。えっと……?」
高倉楽沙良:「幽霊でも出たって顔だ」
浅月透:咄嗟に前に出ながらモデルガンに手を伸ばす。
高倉楽沙良:「あ~待って待って!そういうの出すのよくない」機先を制して。
浅月透:「あー、ええと君は?」
高倉楽沙良:「“オムファロス”高倉楽沙良。辞令出てない?」
高倉楽沙良:「調査任務のため、UGNの方から参りましたってとこです」
永見すばる:「あっ、連絡遅れてるやつですね。困るなあ」
三本松玉枝:「……あ、あー。毎度お疲れ様です」
三本松玉枝:コメディアンみたいなポーズで固まっていたのをそろそろと解く。
永見すばる:「お疲れ様です、調査? ……っと」
浅月透:「え?えーと………」どうだったろうか、クソ!書類不精が刺さっている。
永見すばる:「あ、立ち話はあれですし、やっぱり中に入ってください」
高倉楽沙良:「そそ。FHエージェントがこのあたりで見つかってね……おっと」
三本松玉枝:あまり疑われたくないので無言で関係者面をしておく構えだ。
永見すばる:「で、ゆっくり話しましょ」
高倉楽沙良:「そのほうが僕もありがたいな。ゆっくり話せるほうが」
浅月透:「FH!?」
三本松玉枝:「へー……」
高倉楽沙良:「不思議じゃないでしょう。UGNの研究施設ってことなんだし」
永見すばる:「FHの人が……?」
三本松玉枝:(あたしではないよな……?)
高倉楽沙良:「ほらほら、行こうよ行こう」
永見すばる:ぎい、と音を立てて大きな扉を開ける。
GM:中から、古い家の空気が流れ込んでくる。とはいえ、放置されたもののそれではない。
GM:あなたたちが玄関に入ると、品の良い古い広間が出迎えてくれた。
GM:館の中央部は、吹き抜けになっていた。
GM:天井は高く、三階建て。上にはひとつ、豪華なシャンデリアが飾られている。
GM:とはいえ、現在は使われておらず、別に電灯が取りつけてあるようだ。
高倉楽沙良:「……なんか、なんていうか」
高倉楽沙良:「フツーに洋館って感じだね」
高倉楽沙良:キョロキョロとあたりを見回している。
GM:浅月さんと三本松さんは、ある程度見覚えがある光景だ。
永見すばる:「たまたま、UGNに寄付してくれたお金持ちの人がいたんですって」
浅月透:「………変わってないな」
三本松玉枝:「掃除大変そうだなーって来るたび思う」
高倉楽沙良:「二人は結構来てるの?」
GM:変わっていない。『惨劇』の痕跡もないようだ。
浅月透:「………喫煙所が遠いんだよな」周りをよく確認している。
三本松玉枝:「時々かなあ。前に来たのは半年ちょい前」
高倉楽沙良:「というか僕しか自己紹介してないよね」
浅月透:「そうだったな…自己紹介かぁ」
三本松玉枝:「おお」
三本松玉枝:「三本松玉枝です。この子……すばるちゃんのお父さんの、研究仲間? みたいな」
三本松玉枝:余った袖の先で少女を示して。
永見すばる:「はい、よく研究室でお話してましたもんね」
三本松玉枝:「してたのだ」
浅月透:「(なんで疑問系?)」質のいいソファに腰掛ける。
高倉楽沙良:じっと見る。「コードは?」
三本松玉枝:(ぐえ)
三本松玉枝:「“バルカン”。知ってる?」
浅月透:「いや」高倉さんの方を見ます。知ってる?
高倉楽沙良:「知らない。僕はね」
高倉楽沙良:「でもこいつが知ってるはず」タブレット端末を取り出す。
高倉楽沙良:「一応こういうのDBと照合取らないとね」
三本松玉枝:「真面目だなー」
三本松玉枝:へらへらしつつちょっと出口を確認する。
高倉楽沙良:「変装かも知れないし?」視線を追う。
浅月透:「(そんなこと、全然やってないんだが)」明後日の方を眺めます。
高倉楽沙良:「そちらの殿方は?」
浅月透:「うぇ!?あー、俺か」
三本松玉枝:「なんでそんなビビるの」
永見すばる:「浅月さん、大体こうなんですよ」おかしそうにする。
浅月透:「………浅月透。コードネームは嘘吐き(ライル)」ちらりとすばるさんを見て
浅月透:「ええと、この研究所を様子を見てきてくれって言われてやって来た」
永見すばる:「様子? 別に何もないですけど……?」不思議そうに。
永見すばる:「まあ、今は警備の人も居ないから、ちょっと不用心ではあったけど」
浅月透:「あれだよ、しばらく警備もいれてなかったろ?」
永見すばる:「あ、そうそうそれ」
高倉楽沙良:「あっご同業か……えっ元……」端末で調べながら。
浅月透:「な?そういうことだ」
高倉楽沙良:「指揮下に入ったほうがよろしいです?」
永見すばる:「そっか、浅月さんが来てくれたなら安心!」
永見すばる:「えっなになに?」
浅月透:「しがないフリーのエージェントだよ。支部にも所属してない」
浅月透:「期待が重い!」
高倉楽沙良:「しがないねえ」
三本松玉枝:「しがないのか」ぜんぜんわかってない。
浅月透:落ち着きなく視線が泳ぎます。
高倉楽沙良:視線を追う。あっこれどこかを見てる感じではないなと思う。
浅月透:「何でもいいだろ。で、確認はできたのか?」
高倉楽沙良:「うん、たしかに身元は確認できた」
高倉楽沙良:「まあ、そういう真面目な表現よりも……」
高倉楽沙良:「折角なんだから。仲良くやれたほうがお得でしょう」
永見すばる:「おおー」
高倉楽沙良:「親交だと思って思って。ほらいま尊敬された」ふふんと鼻を鳴らす。
永見すばる:「そうですね、お二人はよく知ってるし、高倉さんも大丈夫そう」
永見すばる:「あ、そっか。そしたらどうせだし、お茶の用意とかしてきます」
永見すばる:「机片付けなきゃ。終わったらお呼びしますね!」
高倉楽沙良:「どうかな。取って食う怪物かもよ」がおー、と後ろ姿に向けてやる。
永見すばる:「ふふ、食べられちゃうのは困るなあ」
浅月透:「悪い、頼むわ」
三本松玉枝:「おかまいなく」と言いながらひらひら手を振っている。
永見すばる:微笑みながら、ぱたぱたと奥に。
永見すばる:ぱたんとドアが閉まる音がして、姿が見えなくなる。
高倉楽沙良:「……」足音が離れたのを聞き届けて。
三本松玉枝:「……」
高倉楽沙良:「つかぬことをお伺いしますが」
高倉楽沙良:「あれ何?」
三本松玉枝:「…………すばるちゃんだろ?」
浅月透:「永見すばる、ここの研究者の娘………」
三本松玉枝:「見たところ」
浅月透:「って言っていいのかねぇ」
高倉楽沙良:「うん、ない話しかしてないからね」
高倉楽沙良:「この研究所、みーんな殺されたんだよね?半年前に」
三本松玉枝:「やっぱそうだよね?」少し声を落として。
浅月透:「そう、らしいな」苦虫を噛み締めたような表情をマスクで隠しながら。
高倉楽沙良:「うん。生存者はなかったはずで……」
高倉楽沙良:「……その様子だと、二人も今の状況はよく知らない感じ?」
三本松玉枝:「うむ」
三本松玉枝:「君ら二人はオバケじゃないらしいってことはいま分かったけども」
浅月透:「そうだな。今日調査に来たらいきなりアレだよ………」
浅月透:「心当たりは………ないな」首を振る。
高倉楽沙良:「ふんふん。つまり同じところからよーいどんか」
高倉楽沙良:「あっ別に競争しようってことじゃないよ。一緒にゴールしようって思ってる」
浅月透:「まぁ、協力は必要か」
高倉楽沙良:「一人で一瞬で片付けられるエリートでない限りは?」
浅月透:「そんなやつが居てくれればありがたいけどな」
三本松玉枝:「協力は良いけどさ。ゴールってみんな一緒なわけ?」
高倉楽沙良:「んふふ。じゃあ仲良しこよしで行きましょう……ん?」
浅月透:思っていたことを口に出されてしまった。どうする?頭を回せ
三本松玉枝:「いやほら、特にそっちの……お嬢さんの任務」高倉さんを視線で示して。
高倉楽沙良:「ああまあ、僕はここをどうにかせよって直接言われてるわけじゃないけど」
三本松玉枝:「FHがいるとかいないとかでしょ?」
高倉楽沙良:「お嬢さんの任務は、ここに来たFHエージェントの捜査だねえ」
三本松玉枝:「協力するってなったら一緒に戦わなきゃダメ?」
高倉楽沙良:「えっ」
浅月透:「(こいつ……)」すごい目で三本松さんを見ます。
高倉楽沙良:「戦闘NGなタイプだっけ。データベースには……」
高倉楽沙良:「極めて強力な攻撃能力を持つってあるけど」
三本松玉枝:「戦闘がダメっていうか……」ちょっと逡巡する。
浅月透:「ちょっとまて、そういう話をするなら俺もドンバチなんかしたくないが???」食い気味で
高倉楽沙良:「えっちょっと待ってそっちはそういうこと言っちゃだめじゃない?」
三本松玉枝:(……あたしが誰かは確認できてるっぽいんだよな実際。その上でこう言ってきてるんなら乗って良いのかな……?)
高倉楽沙良:「あっ報酬?」
三本松玉枝:「えっ」
高倉楽沙良:「えっ違うの?」
三本松玉枝:「あっいやそう!」
三本松玉枝:「報酬ね! 欲しいなーって!」
三本松玉枝:「フリーだからねあたしは!」強調する。
浅月透:いや、こいつ単に戦いたくないだけでは?
高倉楽沙良:「多分出せるんじゃないかな?一般的なイリーガル水準で」
高倉楽沙良:「一人でやれとか言われてないしねえ」
浅月透:「そのFH、戦闘エージェント?」
高倉楽沙良:「うん。僕とゴリゴリにやるくらいには」
高倉楽沙良:「って僕の実力わかんないかこれじゃ」
浅月透:「い、嫌だぁ………」半べそかきそうになってる。
三本松玉枝:「半べそかきそうになってる……」
高倉楽沙良:「えっそんな弱気なの……」
三本松玉枝:「警備の人だったんじゃないのか君は」
浅月透:「………調査のメンタルと戦闘のメンタルはだいぶ違うんだよ。調査には1日だが戦闘には3日は覚悟を決める時間がいるだろ」
高倉楽沙良:「そうだよ。それがカヴァーならご同輩じゃない」
浅月透:「それにこんなよくわからない状況だ………俺は調査用のメンタルもボロボロだよ!」
高倉楽沙良:「せめてそっちはまともになってよ」
三本松玉枝:「でもさ」
高倉楽沙良:「ん?」
三本松玉枝:「あたしとララちゃんは組んで両方の目的を達成するとするじゃん」
高倉楽沙良:「ララちゃん僕か。うむ」
三本松玉枝:「そしたらお兄さんだけ一人で自分の目的を果たさなきゃなんないよ」
高倉楽沙良:「確かに。誰にも頼らずにだね」
浅月透:「………」
浅月透:一通りウジウジしたあと、大きなため息をついて
浅月透:「協力します………協力してください」
GM:では、そうしてあなたたちが一旦協力体制を作り上げた時。
永見すばる:「…………!」
GM:館の中から、細い悲鳴が聞こえてきた。
GM:耳を澄ますとそれは先ほどまでここに居た、永見すばるのものであるようだった。
GM:同時に、何者かによりエネミーエフェクト《通信支配》が使用されました。
GM:本シナリオ内では館外部との通信は基本的に行えません。
GM:真偽館近辺では携帯の電波は通じず、電話も不通。インターネットも使用できないものとします。


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:購入はなんか、来る道で買ったんでしょう。
三本松玉枝:ロイスはえーと
高倉楽沙良:-協力者/浅月透/好奇心/不安:○/ロイス
-協力者/三本松玉枝/好奇心:○/警戒心/ロイス

GM:不安だ
三本松玉枝:浅月透 強そう/〇弱そう
高倉楽沙良 かわいい/〇怖い

浅月透:高倉楽沙良 有能そう○/劣等感
三本松玉枝 親近感○/隔意

浅月透:購入は
浅月透:強化ビジネススーツ 目標19
GM:狙うねえー
浅月透:手配師を使用します
GM:攻めるねえー
GM:判定どうぞ
浅月透:7dx10+3>=19
DoubleCross : (7DX10+3>=19) → 8[1,1,3,4,4,4,8]+3 → 11 → 失敗

浅月透:むり!
高倉楽沙良:ではこちらも強化ビジネススーツ狙ってみます。
GM:ざんねん!
高倉楽沙良:4dx>=19
DoubleCross : (4DX10>=19) → 5[1,3,5,5] → 5 → 失敗

三本松玉枝:こちらは頑張ってアルティメイド服を
高倉楽沙良:そんな低いことある?だめです
GM:こちらもざんねん
三本松玉枝:3dx>=20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 8[5,7,8] → 8 → 失敗

三本松玉枝:ぜんぜんだめ 以上!
GM:はーい
高倉楽沙良:もしかして……ネット通販できないのか
GM:通信支配め……


【ミドルフェイズ2】

GM:情報収集シーンです。シーンプレイヤーは浅月さんかな
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
浅月透:はーい
三本松玉枝:でます!
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (47 → 52)
浅月透:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 6[6]+43 → 49

高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (39 → 40)
GM:高倉さんの安定感
高倉楽沙良:最強Dロイスかもしれん


GM:【現在・真偽館キッチン】
GM:あなたたちが悲鳴の元へと駆け付けると、館の大きさのわりにはこじんまりとしたキッチンの床には、血だまりができていた。
GM:人の姿は見えない。永見すばるもだ。
GM:台の上に、用意しかけたティーポットが乗っている。ただそれだけだった。
GM:血だまりは本物の血液のようで、微かに嫌な臭いが漂っている。
高倉楽沙良:「うわっ」顔をしかめる。
三本松玉枝:「……うぇええ?」当惑して辺りを見回す。
高倉楽沙良:「鉄くさ~……」
浅月透:「───っ!」
浅月透:「永見!」声をあげながら辺りを見回します。
GM:返事はない。彼女の姿もない。
高倉楽沙良:「……ふむ」顎に手を当てて。「どういうことだろう」
三本松玉枝:「……お、おーい。すばるちゃんやー」
GM:返事はない。
浅月透:「二人とも、シンドロームは?ブラムストーカー………モルフェウスかノイマンでも………いや、そもそも血液型が」
三本松玉枝:無駄だろうとは思いつつ、キッチンに繋がっている各扉を開けて見てみる。
GM:あ、では知覚で判定してみてください。
高倉楽沙良:「悪いけど輸血向きじゃあないよ、僕」
GM:目標値は6
三本松玉枝:ほう
GM:全員どうぞ
高倉楽沙良:1DX>=6
DoubleCross : (1DX10>=6) → 8[8] → 8 → 成功

三本松玉枝:1dx+1 知覚!
DoubleCross : (1DX10+1) → 5[5]+1 → 6

高倉楽沙良:がんばった
三本松玉枝:こちらもがんばった
GM:やるう
浅月透:1dx10+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 8[8]+1 → 9

GM:おおっ、全員成功
高倉楽沙良:みんな1個なのかよw
GM:えらい
GM:では、全員気付きますね。
GM:血だまりのところに、微かに足跡と、靴についた血を擦り落としたような跡がある。
GM:何歩か続いているようですが、どこに行ったかまではわかりません。
三本松玉枝:「あたしもそういうのはちょっと……ぬっ」
浅月透:「いや……これが永見のものなら輸血も必要だが、まだわからないからな」
高倉楽沙良:「そもそもこれ、誰のなんだろうね」血溜まりを手袋を嵌めて掬って。
三本松玉枝:「足跡がある!」
高倉楽沙良:「お」
GM:なお、血液の主まではわかりません。
高倉楽沙良:血の靴型を撮影する。
三本松玉枝:「……でもすぐに消えている……」
浅月透:「これは」いよいよミステリ染みてきた。
高倉楽沙良:「まあ、本人は探すにしてもさ」手袋で取った血も写真に撮って。
高倉楽沙良:「誰のものかはこっちで調査部に送って調べとくね」
浅月透:「あぁ、頼んだ」
高倉楽沙良:「頼まれた~」
高倉楽沙良:「……」
高倉楽沙良:「……」
高倉楽沙良:「……あれえ?」
三本松玉枝:「どったの」
高倉楽沙良:端末を持って上下に上げ下げしている。
高倉楽沙良:「繋がんない」
浅月透:「まさか」
三本松玉枝:「おいおい」
三本松玉枝:笑って自分のスマホ(画面がひび割れている)を取り出すが。
三本松玉枝:「……こっちもだな」
GM:通信関連は完全に遮断されていることがわかる。
高倉楽沙良:「ここってそんな普段から電波悪いの?」
浅月透:あわてて館内の設置電話も使用するが同じく無反応。
浅月透:「こっちもか」
三本松玉枝:「そんなことなかったはず……」
GM:以前は、UGNの設備らしくきちんと通信が整備されていた。
GM:先ほども普通に電波は通じていたはずだ。
高倉楽沙良:「ふむ?」
GM:つまり、何者かの干渉がある可能性が高い、と気付くかもしれません。
高倉楽沙良:「ただの電波障害ってことはないよね」
高倉楽沙良:「うちの研究施設なら、スタンドアローンの通信回線になってるはず」
高倉楽沙良:「外から干渉でもない限りは……」
浅月透:「さっきまでデータベースとも繋がってたことを考えると………俺らが来てから人為的に遮断された。そういうことか」
三本松玉枝:(えっじゃあもっと早く遮断してほしかった)
高倉楽沙良:「タイミングは偶然じゃないかもね。そして消えた少女」
高倉楽沙良:「ミステリーの香りだねえ」
浅月透:「はっ、笑えねぇな………」
浅月透:貧乏揺すりがふえる、落ち着きがない。
三本松玉枝:「……協力するって決めといて良かった感じ?」
高倉楽沙良:「とても良かった感じだね」
高倉楽沙良:「んーでも、スプラッタにジャンルが変わる前に終劇したいな」
浅月透:「あのままだったら第一容疑者だったろうし」
高倉楽沙良:「人がぐちゃぐちゃってなるやつ苦手なんだよね」
三本松玉枝:「あっ。ていうか」
浅月透:「どうした?」
三本松玉枝:「光三のおっちゃんもヤバいかもじゃん」
三本松玉枝:「いや現段階でもうヤバくないことないだろうけど……輪をかけてというか……」
高倉楽沙良:「永見光三?」
三本松玉枝:「そう」
三本松玉枝:「なので……探しにいきたい!」
三本松玉枝:「どうですか」
浅月透:「まぁ、色々と知っていそうではあるしな」
高倉楽沙良:「そうだね。ここの探索は急務だと思う」
三本松玉枝:「うん。そう。探索」こくこくと頷く。
浅月透:「永見も探さねぇと………娘のほうな?」
高倉楽沙良:「じゃあ名前で呼んでやんなよ」
高倉楽沙良:「支障でてんじゃん」
浅月透:「えぅ」
三本松玉枝:「その声なに?」
高倉楽沙良:「女子を名前で呼べないタチ?」
浅月透:「いや、それはその………」
浅月透:「やめてよぉ!」
高倉楽沙良:「そんな悲鳴上げるほど……?」
浅月透:人のメンタルを削らないでくれ。ハードルが高いんだよ。
高倉楽沙良:「ごめんよう。じゃあ永見のままでいいから、ね」
高倉楽沙良:「だから僕らと一緒に頑張ってくれないかな?」
浅月透:「とにかく、調査に行こう………いつまでも喋って居られねーだろ」
浅月透:「気の使い方!!」
浅月透:情けないなあ。そう思いながら歩き始めます。
GM:では、調査ということで、情報収集です。
★永見すばるについて〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉7
★永見光三について〈情報:UGN〉7
★"ボロゴーヴ"について〈情報:UGN〉7
GM:項目は現時点では3点です。
GM:失敗時も登場侵蝕を振り直すことで再度情報収集を行うことができます。
GM:また、新しく情報項目が出てくることもあります。お楽しみに。
高倉楽沙良:全部難易度一緒だしまずはそれぞれの対応にいきたさはありますね
浅月透:ですね!
三本松玉枝:ワクワク
三本松玉枝:じゃあこちらは永見光三についてを
浅月透:すばるちゃんいくか
高倉楽沙良:ボロゴーヴについてに挑戦します。情報収集チーム使用。
三本松玉枝:3dx+1>=7
DoubleCross : (3DX10+1>=7) → 8[2,4,8]+1 → 9 → 成功

三本松玉枝:つつがなく
GM:おおー
高倉楽沙良:カスタマイズ:ストーンの効果でダイス-1,達成値+3。
GM:つよいな
浅月透:自分も情報収集チーム使用します
高倉楽沙良:3dx+4>=7
DoubleCross : (3DX10+4>=7) → 7[1,4,7]+4 → 11 → 成功

GM:あぶなげない
高倉楽沙良:やったね
浅月透:4dx10+3>=7
DoubleCross : (4DX10+3>=7) → 10[3,8,9,10]+4[4]+3 → 17 → 成功

GM:たっか!
高倉楽沙良:すご
GM:全員問題なく成功! 開示していきます。
高倉楽沙良:ずっと調べてたのかな
三本松玉枝:名前は呼べないのに
GM:上から順にいこうかな
浅月透:やめてよぉ!
★永見すばるについて〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉7
永見光三の娘でオーヴァード。ブラックドッグ/サラマンダー。
UGNでは既に死亡確認済み。その後なぜ彼女らしき人物が存在をしているかは不明。
現在、彼女は悲鳴を残し姿を消している。そして血だまりの中には、金色のペンダントがひとつ。
浅月さんには見覚えがあるだろう。かつて彼女がなくして、あなたが見つけたものだ。
※浅月さんはこのペンダントをアイテム「とっさの御守り」(IC:P86)として所持することができます。
※こちらの効果は使い捨てですが、使用することでペンダント自体が消費されることはありません。
→★永見すばるについて2〈情報:噂話〉〈交渉〉9 が次のシーン以降に調査可能になりました。
GM:アイテムゲットです。お持ちください。
浅月透:わーい
浅月透:形見か?
GM:使い捨てでダメージが3点軽減されます。
GM:どうかな
★永見光三について〈情報:UGN〉7
UGN所属の研究者。永見すばるの父親。ブラックドッグ/ノイマン。現在は姿が見えない。
UGNでは既に死亡確認済みだが、永見すばるの話では今も館に生きているという。
彼が居るという館の奥には、かつて三本松さんが訪ねていた研究施設が今も残っているようだ。
そこを調べれば、この館の現状が解明できるかもしれない。
→★永見光三の研究について〈情報:UGN〉9
 が次のシーン以降に調査可能になりました。
GM:情報が増えましたが、調査は後々という感じです。
★"ボロゴーヴ"について〈情報:UGN〉7
FHエージェント。ブラム=ストーカー。戦闘においては従者を操る、強い殺戮衝動の持ち主。
過去に『真偽館』を襲撃し、永見親子を殺害したとされるのも彼だ。
現在は真偽館の周辺で目撃をされているが、具体的に何を企んでいるのかは不明。
過去に凶悪な事件をいくつか起こしており、緊急対処する必要がある。
→次のシーンでミドル戦闘が発生します。


GM:ミドル戦闘があるので、正確には調査はその後になりますね。
高倉楽沙良:ギャーッ
浅月透:ぐわーー!
三本松玉枝:もう敵が
GM:がんばってね


GM:【現在・真偽館キッチン】
GM:血だまりは消えることなくそこにある。人の姿はない。
GM:あなたがそこを調べると、ちかりと何か光るものを見つけられるかもしれない。
GM:見覚えのある反射光だ。
浅月透:「(まずは何処から調べるか………)って、ん?」
浅月透:足早にキッチンを出ようとしたその時、血だまりの中に何かが光った。
GM:何か金属のようなものが落ちている。
浅月透:調査用の手袋で血だまりを掻き分けると見覚えのあるペンダントを見つける。
浅月透:「これは、あいつの………」
浅月透:それは、永見すばるが大事にしていたモノだった。
高倉楽沙良:キッチンの戸をこんこん叩く。「どうしたの?お茶冷めちゃうよ」
高倉楽沙良:「早く座って、現状確認といこうよ」
浅月透:「悪い」
浅月透:「少し気になるものがあってな」二人の方に向かいます。
三本松玉枝:キッチンの隣のダイニングで、既に座ってお茶に口を付けている。
三本松玉枝:「おぉ。どうだった~?」
高倉楽沙良:4人分のお茶。3人分は席の前へ。残り一つはトレーの上のまま。
高倉楽沙良:テーブルの中央には高倉のタブレット端末が置かれている。
浅月透:戸棚の茶菓子を適当に机に広げる。
高倉楽沙良:「あっそんなところに」
高倉楽沙良:「勝手知ったるは助かるなあ。いただきます」袋をペリペリと開ける。
三本松玉枝:「賞味期限平気かな」言いながら個包装のビスケットを開けて齧り出す。
GM:真新しい物ではないが、期限は問題なさそうだ。
高倉楽沙良:「あっそうか……半年前のかもってことか」
高倉楽沙良:一応めくってみて。「あっ結構長い」
浅月透:「相変わらずファミリーパックばかり………それに人気の偏りがひでぇ」砂糖を三杯お茶にいれて飲み始める。
高倉楽沙良:「うわあ」砂糖の量を見て。「健康に悪いよ」
浅月透:「そんなん言ってたら市販の飲料の方が大概だろ」
三本松玉枝:次々に菓子を口に入れては紅茶で流し込んでいる。
高倉楽沙良:「でも入れるとこ見てるかは違くない?印象がさ」
三本松玉枝:「ヘイヘイ」
三本松玉枝:「今はそんな話してる場合じゃないだろ」もぐもぐ。
浅月透:「………そう言われると気にしちゃうから…って、そうだな」
高倉楽沙良:「あっそうだね。ティータイムしてる場合じゃって……」
高倉楽沙良:「一番食べてるじゃない自分が」
三本松玉枝:「飲み食い自体はいいんだよぉ。できる時にしとかなきゃ」
高倉楽沙良:言いながら端末を開く。
高倉楽沙良:オフラインモードだ。事前に調べていたページしか出ない。
高倉楽沙良:「えっと。すり合わせのためにおさらいさせてね」開いているのは真偽館研究支部について。
浅月透:「ん」チョコを口に放り込みながら画面を覗きこむ。
三本松玉枝:「うん」ごくごく。
高倉楽沙良:「UGNの秘密研究施設。少数運営でメインスタッフは研究員数名と、あと警備員」
高倉楽沙良:「だった。半年前までは」
高倉楽沙良:「“ボロゴーヴ”の襲撃により、施設は壊滅。所属スタッフは全員が殺害、死亡」
高倉楽沙良:「その死亡リストには――」端末を操作する。「永見光三、すばる親子も含まれている」
三本松玉枝:「……うむ」
高倉楽沙良:「ここまでは、確かな情報のはずだね」
浅月透:「………ああ」
高倉楽沙良:「でも、ここに来てから、これに矛盾する状況が起きてる」
高倉楽沙良:「二人が生きてるらしいことだ」
高倉楽沙良:「……それについては、玉枝さんが調べてくれたよね」
高倉楽沙良:「なにか見つかった?」
浅月透:三本松さんの方に視線をむけます。
三本松玉枝:「んん」改めて一口紅茶を啜って。
三本松玉枝:「すばるちゃんの話じゃ、おっちゃん……光三さんは生きてるってことだったけど」
三本松玉枝:「いま調べた限りでは、館のどこにも見つけられなかった。もちろん他の誰かも。あと探してないのは」
三本松玉枝:「館の奥。研究施設の本丸」
高倉楽沙良:「……ふうむ」
高倉楽沙良:「いかにもだねえ」
三本松玉枝:「うん。一番怪しいんだけどさ」
三本松玉枝:「一番怪しいから一人じゃ行きたくなかった」
浅月透:「まあ、そうだな」わかる。
浅月透:「取り敢えずはそこに向かうしかないか」
高倉楽沙良:「なるほど。なるほど?」
高倉楽沙良:「じゃあ、3人になったところで出立かな」紅茶を啜って。
高倉楽沙良:「……」砂糖を入れる。
浅月透:ジトー
高倉楽沙良:「これから運動するから」
浅月透:「なんも言ってないじゃん」
高倉楽沙良:「目が言ってる」
浅月透:黙ります。
高倉楽沙良:「とにかくさ。言った通り」
三本松玉枝:(仲がいいなあ)
高倉楽沙良:「僕は“ボロゴーヴ”の対処で来てる」
高倉楽沙良:「彼は従者使いだ。ブラム=ストーカー分類だろうね」
高倉楽沙良:「戦闘型のそれを自在に操ってくる、面倒な手合で」
浅月透:「うわぁ」嫌そうな表情。
高倉楽沙良:「一番面倒なのは、被害を厭わないことだ。これまでに何人も殺してる」
高倉楽沙良:「なんで半年前の事件現場に目をつけたのかはわからないけど。周辺で目撃されたのは間違いない」
高倉楽沙良:「いつ襲ってくるかも分からない。僕ら、通信もできないし」
高倉楽沙良:「だから、十分注意したほうが良さそう」
三本松玉枝:「ふうむ……」
三本松玉枝:「通信遮断もそいつの仕業だと思う?」
高倉楽沙良:「そういう能力あったとは聞いてない……少なくとも僕が戦ったときにはなかった」
高倉楽沙良:「でもそう……そうだな」
高倉楽沙良:「この規模でやれるの、そういうのができるシンドローム形質じゃないと厳しいと思うな」
浅月透:「となると」
浅月透:「最悪の場合、他に協力者がいることになるな」ブラックドッグかノイマン、オルクス………想像するだけで頭がいたくなる
高倉楽沙良:「……そうだねえ」
高倉楽沙良:(どうだろうか。本当の最悪は……)
高倉楽沙良:その句は甘い紅茶とともに飲み込んだ。
三本松玉枝:「…………」
三本松玉枝:「まあ、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処、ってことで」
三本松玉枝:ほとんど頭を使わずに言いながら、懐に収めた手紙の感触を確かめる。
GM:その時だ。また、声がした。
永見すばる:「…………!!」
GM:先ほどと同じ、細い悲鳴。
GM:それは、あなたたちも先ほど通ってきたホールから聞こえてきているようだった。
高倉楽沙良:「……今の」
浅月透:「ああ」立ち上がる。
三本松玉枝:「どうやら研究所より先に行くところができたようだぜ」
浅月透:「臨機応変だな」
GM:声は一度で止まり、不気味な静寂が辺りを包む。
GM:真偽館は、あなたたちにはどこかよそよそしい顔で、ただ見つめていた。


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
浅月透:ロイスは保留で
高倉楽沙良:ロイス保留
三本松玉枝:ロイスは保留にしておこう。購入は再びメイド服で
三本松玉枝:3dx>=20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 10[8,8,10]+8[8] → 18 → 失敗

浅月透:うーんすごい服で妥協するか迷うな
三本松玉枝:あっ
GM:おっ
浅月透:おー
高倉楽沙良:おお
三本松玉枝:財産2点使って購入します
GM:すごいな……
三本松玉枝:装備して以上!
浅月透:強化ビジネススーツ!
三本松玉枝:勝手知ったるってわけ
浅月透:4dx10+3>=19
DoubleCross : (4DX10+3>=19) → 10[7,8,9,10]+8[8]+3 → 21 → 成功

GM:おおっ
GM:強気が功を奏しましたね
高倉楽沙良:すご!
浅月透:この備品、頂き!装備します
GM:もらわれてしまった
高倉楽沙良:どうしよう UGNボディアーマーでも試そうかな
GM:勝手知ったるだ
高倉楽沙良:4dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 8[1,2,7,8] → 8 → 失敗

高倉楽沙良:ダメでした おわり!


【ミドルフェイズ3】

GM:ミドル戦闘です。シーンプレイヤーは高倉さん。
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
三本松玉枝:出!
浅月透:出ます
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (52 → 56)
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (40 → 41)
高倉楽沙良:いや~
高倉楽沙良:最強Dロイス
GM:すごい
浅月透:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 5[5]+49 → 54

GM:わりと今回安定してますね……


GM:【現在・真偽館ホール】
GM:ダイニングから出て、少しすると入口からすぐのホールにたどり着く。
GM:あなたたちも通った、吹き抜けの広間だ。
GM:……そこの真ん中に、黒いコートの男がひとり。
GM:顔の大きな傷に、サングラス。高倉さんには見覚えのある顔だ。
GM:"ボロゴーヴ"と呼ばれていた男。その足下に、血にまみれて倒れる少女がひとり。
GM:永見すばるだ。ぐったりと倒れており、生死の判断はつきにくい。
ボロゴーヴ:「……嫌だ。もう、嫌だ……畜生」
GM:男は微かに震えてそう呟くと、赤い血に濡れた手を振った。飛沫が壁紙を濡らす。
高倉楽沙良:「……」
高倉楽沙良:「……やあ」
GM:男は、ゆっくりとあなたたちの方を見る。
ボロゴーヴ:「……"オムファロス"……!」
ボロゴーヴ:そうして、目を血走らせて首を振った。
ボロゴーヴ:「……ああ。永見すばるは殺す。殺す。殺さねえと。それで……」
ボロゴーヴ:「見た奴も殺す、か。……クソッ!」
ボロゴーヴ:「"オムファロス"。あんたもそうだ……!」
ボロゴーヴ:譫言めいた声を発すると、あなたたちに向き合う。
GM:高倉さんは、違和感を覚えるかもしれない。
高倉楽沙良:「……やっぱりおかしいよな、君」
GM:鳥が、一羽もいない。
高倉楽沙良:「お仲間はどうしたの?」
ボロゴーヴ:「……知ったことか」
高倉楽沙良:「誰も君を庇ってくれないだろう、それだと」
ボロゴーヴ:「……ッ」髪を掻き毟る。血がべたりとこびりつく。
ボロゴーヴ:「どうだろうが、俺はあんたたちを殺さねえとならん!」
ボロゴーヴ:「そのまま止まってろ。そうすりゃ、長くはかからねえ……」
高倉楽沙良:「……だってさ。どうする?」
高倉楽沙良:「戦いたくなければ、そうしてくれるらしい」
三本松玉枝:「……君がFHの“ボロゴーヴ”なんだよな。聞いてた感じとずいぶん違うけど」
三本松玉枝:「まあでも、戦うんだろ、ララちゃんは」
浅月透:「正直ありがたいが、聞きたいこともあるしな………」
ボロゴーヴ:構えたまま、返事はない。
高倉楽沙良:「まあね」
三本松玉枝:「なら手伝うさ。ゴールを共有してる仲だし」
三本松玉枝:「あとやっぱ、まだ死ねないし。あたしだけの命じゃないもんでね」
浅月透:「協力者だからな、従うよ」
浅月透:「君に合わせる」
高倉楽沙良:「あはは。嬉しいな」
高倉楽沙良:「こっちにはお仲間がいるみたい」
ボロゴーヴ:「そりゃあ……」
ボロゴーヴ:鉤爪のように手をこわばらせる。高倉さんは見たことのない構えだ。
ボロゴーヴ:「本当に何よりだよ、クソッタレ」


GM:ミドル戦闘開始です。
GM:エンゲージは以下の通り。
  [ボロゴーヴ(5)]
     |
     5m
     |
[浅月(5)三本松(2)高倉(4)]
GM:ボロゴーヴはリザレクト圏内ですが、三回戦闘不能になると《瞬間退場》で戦線離脱します。
GM:それを勝利条件とします。
高倉楽沙良:はえ~


GM:■セットアップ■
GM:宣言あればどうぞ
三本松玉枝:なし!
ボロゴーヴ:《加速装置》ラウンド間行動値を8上昇して13に
高倉楽沙良:あっそんな……
浅月透:あります
三本松玉枝:速くなっちゃった……
高倉楽沙良:行動値を6下げる力があるが……
高倉楽沙良:下げたところでな……
三本松玉枝:でも下げたら7でしょ
高倉楽沙良:7にしても……
三本松玉枝:誰かは先手取れるようになるのでは
高倉楽沙良:誰も越えられない
三本松玉枝:えっ……
三本松玉枝:なんてこと……
高倉楽沙良:スン……
浅月透:怨念の邪石 シーン間ダメージ+2d10 クリンナップに侵蝕+3
高倉楽沙良:セットアップなしです
GM:残念……
GM:うわっきた
浅月透:さらに
浅月透:コンボ:錯覚のジェイゾロフト 極限暴走+背徳の理 暴走したので判定ダイス+6d
浅月透:侵蝕+3
浅月透:以上です。
GM:こっわ


GM:■イニシアチブ■
GM:行動値順。割り込み等はありません。
GM:ボロゴーヴの13が最速!
ボロゴーヴ:マイナー、《骨の剣》《メカニカルアクション》武器を作成し、PCたちのエンゲージに戦闘移動。
ボロゴーヴ:メジャー、《オールレンジ》《異形の祭典》《コンセントレイト:エグザイル》
ボロゴーヴ:対象はPC全員。
浅月透:ぐえー
ボロゴーヴ:判定いきます
ボロゴーヴ:10dx8+4
DoubleCross : (10DX8+4) → 10[5,5,6,6,7,7,7,8,9,9]+10[2,5,8]+4[4]+4 → 28

ボロゴーヴ:リアクションどうぞ
浅月透:リア不
高倉楽沙良:2DX+1 ドッジ
DoubleCross : (2DX10+1) → 8[7,8]+1 → 9

三本松玉枝:えーと
三本松玉枝:ふつうにドッジ!
三本松玉枝:2dx>=28
DoubleCross : (2DX10>=28) → 6[3,6] → 6 → 失敗

三本松玉枝:ぜんぜんむり
高倉楽沙良:流石にどっちかカバーしようかな
三本松玉枝:こちらは平気なはず
高倉楽沙良:じゃあ浅月さんカバーするね
浅月透:助けてもらおうかな
浅月透:ありがてぇ
ボロゴーヴ:ではダメージ。
高倉楽沙良:《崩れずの群れ》。カバーリングします。
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を2(→ 2)増加 (41 → 43)
GM:りょ!
ボロゴーヴ:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 21[7,4,10]+12 → 33

高倉楽沙良:そのまま2倍食らって耐えられない。《リザレクト》します。
高倉楽沙良:高倉楽沙良のHPを1d10(→ 10)に変更 (26 → 10)
三本松玉枝:HPが27で装甲が10あるから……耐える!
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を10(→ 10)増加 (43 → 53)
三本松玉枝:三本松玉枝のHPを4に変更 (27 → 4)
GM:耐えた……!
高倉楽沙良:メイド服の力だ


GM:ではそのまま判定続けます。次は5の浅月さん。
浅月透:はーい
浅月透:コンセントレイト:ウロボロス+原初の赤:原初の恐怖 侵蝕+6
浅月透:ボロゴーブヘ
GM:判定どうぞ!
浅月透:10dx7+10
DoubleCross : (10DX7+10) → 10[1,2,3,4,6,7,8,8,8,10]+10[4,4,7,10,10]+10[3,8,10]+6[2,6]+10 → 46

GM:たか……
ボロゴーヴ:……ドッジ
ボロゴーヴ:6dx>=46
DoubleCross : (6DX10>=46) → 10[5,6,7,7,8,10]+3[3] → 13 → 失敗

ボロゴーヴ:だめ
GM:ダメージどうぞー
浅月透:5d10+2d10+2d10+1
DoubleCross : (5D10+2D10+2D10+1) → 29[6,9,9,2,3]+13[8,5]+16[6,10]+1 → 59

浅月透:装甲無視で
GM:ミドル戦闘の火力かな?
高倉楽沙良:ひゅう!
浅月透:対抗種のデメリットでHP-3
ボロゴーヴ:……ボロゴーヴはHPは実は普通。装甲も無視なので
ボロゴーヴ:《リザレクト》1回目
ボロゴーヴ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

ボロゴーヴ:HP4で復活します。


GM:では、4の高倉さん
高倉楽沙良:マイナーなし、メジャー「ガーシメカン」:《無機なる四肢》《エクスプロージョン》《ツインバースト》
高倉楽沙良:ボロゴーヴを攻撃します。
GM:判定どうぞ
高倉楽沙良:2dx+2 ドッジ不可
DoubleCross : (2DX10+2) → 10[3,10]+7[7]+2 → 19

高倉楽沙良:まわった
ボロゴーヴ:骨の剣でガード
高倉楽沙良:2d10+22 もろもろ有効
DoubleCross : (2D10+22) → 12[10,2]+22 → 34

ボロゴーヴ:装甲ガード入れてもHP4でやはり無理。
ボロゴーヴ:《リザレクト》2回目
ボロゴーヴ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

ボロゴーヴ:ちょっと高いぞー HP9で復活します。
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を7(→ 7)増加 (53 → 60)


GM:では2の三本松さん。
三本松玉枝:はーい
三本松玉枝:マイナーで《オリジン:レジェンド》《氷炎の剣》《地獄の氷炎》
三本松玉枝:精神達成値を+10しつつ、攻撃力20の武器を作成。
GM:ひえ
三本松玉枝:メジャーで《サンドシャード》。いま作った武器でボロゴーヴに攻撃!
GM:うわーっ、判定どうぞ!
三本松玉枝:3dx+18
DoubleCross : (3DX10+18) → 10[1,4,10]+5[5]+18 → 33

ボロゴーヴ:装甲8、ガード6で19ダメージ
ボロゴーヴ:HP9なのでそれでもやはり倒れます。
三本松玉枝:まって 命中判定よ
GM:あっごめん
GM:またやった
GM:失礼しました!
ボロゴーヴ:骨の剣でガード
三本松玉枝:4d10+20 ダメージ
DoubleCross : (4D10+20) → 15[1,5,5,4]+20 → 35

GM:ほぼ変わらないじゃん
三本松玉枝:33よりちょっと高くなった
ボロゴーヴ:先ほどの数値どおりなので、やはり倒れます。
三本松玉枝:やった~
ボロゴーヴ:《リザレクト》3回目
ボロゴーヴ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

ボロゴーヴ:復活後、《瞬間退場》
ボロゴーヴ:戦闘から離脱します。
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を11増加 (56 → 67)
GM:ということで、ボロゴーヴは逃走。
GM:あなたたちの勝利です!
浅月透:よっしゃ
高倉楽沙良:ワイワイ
三本松玉枝:世界に平和が訪れた
GM:ちょっと気が早い


GM:まず最初に動いたのはボロゴーヴ。
ボロゴーヴ:鉤爪のようにした手が、めきめきと音を立てて大きく鋭くなる。
ボロゴーヴ:そのまま、黒いコートの裾をはためかせ、踊るようなステップであなたたちの元へ。
高倉楽沙良:「えっ」
ボロゴーヴ:……単純明快な攻撃だった。薙ぎ払うような一撃。
浅月透:「聞いてた話と全然違うな………って、速い」
浅月透:白兵オーヴァードと渡り合える運動神経はない。直撃は必然だ。
高倉楽沙良:「何それっ」言いながらも、その身を翻している。
GM:高倉さんも、見たことのない動きだろう。
高倉楽沙良:ぬるりと滑り込むような歩みで、浅月透の前へ出ている。
三本松玉枝:「ぐへっ!?」こちらは直撃。吹き飛ばされて腹から地面に落ちる。
浅月透:「悪いっ」
ボロゴーヴ:「ああ、ああ。あんたはそうするだろうよ、"オムファロス"」呟く。
高倉楽沙良:「がうっ……!」
GM:攻撃を受けた時、やはり不思議に思うかもしれない。
GM:……威力が、予想外に低い。
GM:歴戦のFHエージェントとしては意外なほどにだ。
三本松玉枝:「ぐ、ぐおおおお」
三本松玉枝:「メチャクチャ痛い……し、なんか聞いてた話と違う!」
高倉楽沙良:(形質が全然違う?)
GM:たとえば、三本松さんはまだ負傷レベルに留まっている。
高倉楽沙良:「……腹立つ。あれ、僕の知らない“ボロゴーヴ”だ」
三本松玉枝:喚くが、つまりそれだけ余裕がある。リザレクトが必要な域ですらない。
高倉楽沙良:「向こうは僕をよく知ってるのに。許しがたい」
ボロゴーヴ:ただただ、そのままあなたたちを睨みつけている。
浅月透:「(そういう反応か………)」
三本松玉枝:「何だよそれ~……!?」
高倉楽沙良:「大丈夫?」振り向いて。「行ける?」
高倉楽沙良:「まずは動きを止めて拘束したい」
浅月透:頷く。
浅月透:「………イカれた殺人狂だって話だが随分ダウナーだな。嫌なことでもあったか?」
浅月透:「まぁ、どうでも良いけどな」
ボロゴーヴ:「……あんなことでもありゃ誰だって……」ぎり、と歯を噛む。
浅月透:銃を取り出し、ボロゴーブに向けて引き金を引く。
浅月透:動作は無駄がなく正確だが、白兵戦オーヴァードなら避けられる速度だ。
ボロゴーヴ:その通り、避けようとした。鉤爪を使いもせずに。
ボロゴーヴ:……慣れていない。そういう印象を受けるかもしれない。
浅月透:「ま、弾は出ないんだが」
ボロゴーヴ:「……何?」
浅月透:そう、空弾。そもそも実銃ではなくモデルガンだ―――が、しかし
浅月透:瞬間、男の足が弾ける。
ボロゴーヴ:「……がっ」
ボロゴーヴ:よろけて苦悶する。
浅月透:まるで肉が内側から生み出され、容量過多を起こしたかのように。
浅月透:「撃たれたと思ったろ?お前の身体(レネゲイド)もそうだとよ」
ボロゴーヴ:「……錯覚、だと」
浅月透:リザレクトの誤動作。物理火力を持たない催眠能力者の数少ない殺傷技術だ。
浅月透:「足は止めた」
浅月透:「後は頼む」
高倉楽沙良:その言葉より前に、既に動いている。
高倉楽沙良:壁を、天井を、スキップするように駆ける。
高倉楽沙良:足先が変形している。爪先が伸び、ザイルのように壁に刺さる。
高倉楽沙良:そのまま頭上へと回り、ボロゴーヴへと落下する。
ボロゴーヴ:「……!」
高倉楽沙良:落ちるのは人影ではない。
高倉楽沙良:四脚を前方に揃えた、ヒトデを引き伸ばしたような怪生物。
ボロゴーヴ:それ自体は、見知っているのだろう。驚きはしなかった。
高倉楽沙良:それが檻のようにボロゴーヴの体を縫い止めて。
ボロゴーヴ:そうして、次に起こることも予測できる、というように。……諦めたように。
高倉楽沙良:その中央が臨光に輝く。
ボロゴーヴ:ただ、縛られて。
高倉楽沙良:熱線が放たれ、床ごと穿つ。
ボロゴーヴ:受け止めるように、灼かれた。
高倉楽沙良:その結果をつぶさに見た。(――リザレクト?)
ボロゴーヴ:「……ああ、だいぶ久しぶりに、受けたな、これ」肉体が再生をする。
ボロゴーヴ:「痛えよ、まったく……!」
高倉楽沙良:彼がジャームであるのか、そうでないのかは知らない。だが。
高倉楽沙良:少なくとも自分が戦ったときは、高侵蝕域――再生不能圏での交戦ばかりだった。
高倉楽沙良:「こっちは初めて見たよ、そんなの」
ボロゴーヴ:「そうかよ」よろける。限界が近そうだ。
高倉楽沙良:拘束を緩め、飛び退く。このままとどまっては危険だろうと思った。
高倉楽沙良:彼がではない。
三本松玉枝:──彼女という覆いが離れたことで、“ボロゴーヴ”の露出した顔が、眩い光と熱とに照らされる。
ボロゴーヴ:よろけたまま、サングラスの奥の目が瞬きをする。
三本松玉枝:源は太陽のミニチュアじみた溶鉄球。倒れ伏したままの女の掌上の。
三本松玉枝:否、あえて起き上がっていない。そういう射角と範囲の攻撃をしようとしている。“オムファロス”の判断の通りに。
三本松玉枝:「……最近のUGN、怖いよな……」
三本松玉枝:「ご愁傷さまだ。相手した君は」
三本松玉枝:「オマケにあたしまでついてくると来た」
ボロゴーヴ:「……オマケかよ、それが……」
ボロゴーヴ:顔が引き攣る。傷痕に引っ張られ、歪んだ笑みのようになった。
高倉楽沙良:「食玩事情に明るくないんだね、君」
三本松玉枝:逆の手で紅蓮の球に触れる。ぐぐ、とその形が撓み、前面に無数の棘が生じる。
高倉楽沙良:「だいたいおまけが本体だよ、この手のは」
ボロゴーヴ:「そうかい、そりゃあ……」
三本松玉枝:さらに押し出す。炸裂する。
ボロゴーヴ:「高い買い物だよ、本当に」
ボロゴーヴ:がは、と血を吐いてそれを受けた。
三本松玉枝:赤熱する鏃が、散弾の勢いと範囲で放たれて。嵐のような破砕音と共に、壁と天井と“ボロゴーヴ”とを、一緒くたに穿って砕け散る。
ボロゴーヴ:鉤爪で受けようとも威力を殺せるはずもなく、そのまま吹き飛ぶ。
ボロゴーヴ:それから、痙攣してやはりまた再生を始める。よろけて起き上がる。
ボロゴーヴ:「……せめて死ねりゃあなあ……」毒づいてから、とん、と踵を返した。
高倉楽沙良:「ねえ、“ボロゴーヴ”。これは、どういうことなの?」
高倉楽沙良:「どこもかしこも、様子が変だよ」
ボロゴーヴ:「俺が聞きたい!」
ボロゴーヴ:「もう嫌だ、嫌だ嫌だ! 一度退くからな、おい!」
浅月透:「あんた、何を知ってる?」
ボロゴーヴ:最後は、誰に言ったものかはわからない。
高倉楽沙良:「あっ嘘、そんな余裕があるのっ」
ボロゴーヴ:「何も知らねえよ! だから参ってるんだ!」
ボロゴーヴ:「黙れ黙れ黙れ、俺に」
ボロゴーヴ:「俺に指図をするなっ!」
ボロゴーヴ:自分を一発殴りつけて、そのまま廊下の奥へと。
ボロゴーヴ:ボロゴーヴの姿は消えていった。


GM:後に残ったのは、一部崩れた館とあなたたち。
GM:そして、血だまりと……。
GM:いつの間にか、永見すばるが消えている。
GM:戦闘に紛れて誰かが連れ去ったか、それとも自力で復活を遂げたのかはわからない。
浅月透:「本当にどうなってんだ………」べたりと座り込みます
三本松玉枝:「彼は……」
高倉楽沙良:「わからないことが増えたって感じ」
三本松玉枝:「……彼を倒してめでたし、と行かなさそうなことはわかった」
GM:では、その時。
三本松玉枝:よっこらしょ、と上体を起こして胡坐をかく。
永見光三:「……ふむ」二階から男の声がした。
永見光三:手すりの向こうから、眼鏡と白衣の男性が見下ろしている。
永見光三:「やはりこうなるか……」
永見光三:ぶつぶつと何か呟きながら記述をしているようだった。
高倉楽沙良:「……ん」くるりと後ろを向きながら横目でその男を見る。
浅月透:「………あんた」
三本松玉枝:「……あぁ!?」
永見光三:永見光三、情報では死んだはずの研究者だ。
三本松玉枝:「えっ、ちょ」
永見光三:「やあ、よく来てくれたね。三本松くん」
三本松玉枝:「いるじゃん!」
三本松玉枝:「どうも!!」
永見光三:「いろいろと混乱をしていると思うが……」
三本松玉枝:「うん」
永見光三:「すまない。僕からも、直接君たちに何か告げることはできないんだ」
永見光三:メモ帳をポケットにしまう。
三本松玉枝:「ううん?」
永見光三:「探しなさい」
永見光三:「たどり着くことを待っている」弱々しく笑っている。
浅月透:濁った瞳で男に視線を向けます。
三本松玉枝:「……」
高倉楽沙良:「……前からこういう勿体つけてくる人?」
三本松玉枝:「いや。でも……」
三本松玉枝:「いい加減な言葉で誤魔化したりはしない人だったんじゃないかね。あたしと違って」
浅月透:「なぁ、あんた………いや」
浅月透:何かを言おうとして止める。
永見光三:「ああ、久しぶりだね」憔悴した顔。
永見光三:「奥で待っている。来なさい」
永見光三:そのまま、足音を立てて去ろうとする。
浅月透:「…っ」言葉を出せずに見送ってしまう。
GM:では、知覚で判定をお願いします。目標値は7かな
三本松玉枝:むっ
高倉楽沙良:我々に知覚勝負を挑むとはね
三本松玉枝:2dx+1>=7 知覚
DoubleCross : (2DX10+1>=7) → 8[6,8]+1 → 9 → 成功

浅月透:やってやるか
高倉楽沙良:われわれ……低感覚に裏打ちされた鈍足PTに……
GM:つよいな
三本松玉枝:フッ
高倉楽沙良:2dx>=7
DoubleCross : (2DX10>=7) → 5[5,5] → 5 → 失敗

高倉楽沙良:スン……
浅月透:2dx10+1>=7
DoubleCross : (2DX10+1>=7) → 5[4,5]+1 → 6 → 失敗

GM:ざんねん
浅月透:へな
高倉楽沙良:まあこの数ならこうよ
GM:では、三本松さんだけわかります。
GM:奥へと行こうとした永見光三の靴の裏に、微かに血の跡が見える。
GM:先ほどのキッチンにもしかしたらいたのでは?ということが推測できるでしょう。
三本松玉枝:「……」ただ袖の中の手を振って見送る。
浅月透:「………本当に謎ばっかり増えるな」
永見光三:ゆっくりと、足音が遠ざかっていく。
GM:やがて、ホールに居る者はあなたたちだけになる。
高倉楽沙良:「まあ……そうだね。とりあえずは」
高倉楽沙良:「お疲れ様。君たちが……普通にやれること分かってよかった」
高倉楽沙良:「普段の態度は謙遜?」
三本松玉枝:「かっこよかったねえ、お兄さん」
浅月透:「いや、別にそういうわけじゃーー」高倉さんに視線を向けて───咄嗟に目をそらします。
三本松玉枝:いつもの態度で緩んだ笑顔を向けて。「ギャップがすごかった……ああ、うん」
三本松玉枝:「そういう感じのところとの」
高倉楽沙良:スーツの腹の部分は焼けてボロボロになっている。
浅月透:「いや、いいからそういうの!」
高倉楽沙良:そこには尋常の腹部ではなく、眼のような、砲口のような大きな意匠が生えている。
高倉楽沙良:「また整理しないといけないことができたね」
浅月透:目のやり場に困るので顔背けたまま話します。
三本松玉枝:「……」
三本松玉枝:「いや、ごめん」
三本松玉枝:「着替えを勧めた方がいいのか触れない方がいいのかどっちなんだい」
三本松玉枝:「ってあたしが聞かないとこの先の会議に支障を来しそう」
高倉楽沙良:「着替え貸してもらったほうが嬉しいかな」
三本松玉枝:「おけまる」
浅月透:「聞くなよ....」同時に能力の反動によって起こった吐血を隠します。
三本松玉枝:とりあえず白衣を脱いで渡しておく。
浅月透:「(つーか二人とも高火力、範囲攻撃可能なオーヴァードか………それに比べて)」自分の能力と比べて思考が卑屈に染まっていく。
高倉楽沙良:「どうも」いそいそと羽織って前を閉じた。
浅月透:「(こっちは欠陥品だ、嫌になるな)」嫌悪衝動に汚染されたレネゲイドが自己を嫌って身体を蝕む。
浅月透:「もう振り返っていい?」
高倉楽沙良:「おうよし」袖の余らないピッタリの白衣を纏って。
三本松玉枝:「ちゃんとした服もどっかにあるだろうけど、今はそれで我慢しといて」
高倉楽沙良:「これもかっこいいじゃない」
三本松玉枝:「つうかあたしより似合うな……」
浅月透:「あの、さっきのは不可抗力なんで………その」
三本松玉枝:「めっちゃ頭よさそう」
高倉楽沙良:「ふっ」顎に手を当てて決めてみる。
高倉楽沙良:「あはは、気にしてないよ」
高倉楽沙良:「むしろごめんね変なもの見せて」
浅月透:「気にしろよ……ってかこっちが気にするわ!」
浅月透:「あ?」
浅月透:「なんのことだよ、ビアスとか?そんなにジロジロ見てねーから!」
浅月透:別に、言及する必要はないだろう。本人が気にしている可能性があるなら尚更だ
高倉楽沙良:「……あははっ、ははっ」
高倉楽沙良:「本当に全然見てなかったんだ」
高倉楽沙良:「惜しいことしたね」
浅月透:「見てない、本当だって。セクハラ扱いは勘弁してくれ」
三本松玉枝:「あたしはもっと見たいが」
浅月透:「こいつ…」
高倉楽沙良:「ここじゃあ恥ずかしいな……」
高倉楽沙良:「出てからゆっくりがいい」
浅月透:「僕のいないところでやってくれません???」
三本松玉枝:「触るのもあり?」
高倉楽沙良:「いいよ。優しくね」
三本松玉枝:「言ってみるもんだな~」
浅月透:耐えきれなくなって逃げます。
浅月透:小走りで。
高倉楽沙良:「おーい、単独行動しないで~」
三本松玉枝:「そうだぞ~」
高倉楽沙良:「追っかけるか……」
三本松玉枝:「しょうがないな」
三本松玉枝:「マジで戦ってる時とぜんぜん違うわ」
高倉楽沙良:「あっちはかっこよかったのにねえ」


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
浅月透:ロイスは保留で
高倉楽沙良:浅月さんのロイスを好奇心/不安:○から好奇心:○/不安へ。
三本松玉枝:高倉さんのロイスをP表にして〇かわいい/怖い に。
高倉楽沙良:応急手当狙います
三本松玉枝:購入は応急手当を
高倉楽沙良:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 7[2,3,5,5,7] → 7 → 失敗

高倉楽沙良:うそ……
GM:oh
高倉楽沙良:スン……
三本松玉枝:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 9[2,8,9,9] → 9 → 成功

三本松玉枝:フッ
高倉楽沙良:すごい
GM:ナイス応急!
浅月透:一応ブルゲ
三本松玉枝:自分に使う ので大丈夫かな
浅月透:5dx10+3>=20
DoubleCross : (5DX10+3>=20) → 6[2,5,6,6,6]+3 → 9 → 失敗

三本松玉枝:高倉さんHPあった方がうれしい?
GM:ざんねん
浅月透:だめ!
浅月透:それどころじゃなかった
高倉楽沙良:ん~ もともと耐久低いし
高倉楽沙良:いま10あるから十分かな 異形分も
高倉楽沙良:メイド服ある三本松さんでいいと思う
三本松玉枝:じゃあセルフで使用!
三本松玉枝:4+2d10
DoubleCross : (4+2D10) → 4+3[2,1] → 7

三本松玉枝:?
GM:プチ応急
三本松玉枝:三本松玉枝のHPを7に変更 (4 → 7)
三本松玉枝:い、以上です……
GM:はーい


【ミドルフェイズ4】

GM:情報収集シーンです。シーンプレイヤーは浅月さん。
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
三本松玉枝:でます
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (67 → 74)
GM:上がった
浅月透:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 1[1]+66 → 67

GM:ちまっと
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (60 → 63)
GM:ほわっと


GM:情報項目は以下の通りです。
★永見光三の研究について〈情報:UGN〉8
★真偽館で起こっている現象について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9
★永見すばるについて2〈情報:噂話〉〈交渉〉9
GM:項目は現時点では3点です。
GM:登場侵蝕を振り直すことで再度情報収集を行うことができます。
GM:また、新しく情報項目が出てくることもあります。
三本松玉枝:まあ引き続き担当分野(光三さん)かな……?
浅月透:これは永見すばるについて2かなー
高倉楽沙良:じゃあ残りの現象に行きましょうか
GM:決めたら振ってきましょう
三本松玉枝:では情報UGNで
三本松玉枝:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 10[5,5,8,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

三本松玉枝:知悉
GM:すごくわかった
浅月透:交渉で
GM:さすがは旧知
高倉楽沙良:★真偽館で起こっている現象について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9
高倉楽沙良:情報収集チーム使用して情報:UGNで。
浅月透:5dx10+10>=9
DoubleCross : (5DX10+10>=9) → 10[1,2,2,4,10]+2[2]+10 → 22 → 成功

GM:すごいわかった!
高倉楽沙良:固定値やば
高倉楽沙良:4dx+4>=9
DoubleCross : (4DX10+4>=9) → 10[2,7,8,10]+10[10]+1[1]+4 → 25 → 成功

GM:えっこの人たちなに
高倉楽沙良:フ……
浅月透:やば
GM:こわい
高倉楽沙良:異形の力
GM:はい、では全て開示ですね
★永見光三の研究について〈情報:UGN〉8
彼の半年前までの研究内容は『レネゲイドを利用した死者の蘇生について』。
覚醒やリザレクト等ではなく、本当に死亡をしたオーヴァードを蘇生させる方法のようだ。
重要な部分にはロックがかかっているが、何かしらの欠陥があったようで遺志は継がれなかったらしい。
現在の研究については、研究室の中には見当たらない。光三自身も不在だ。
★真偽館で起こっている現象について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9
光三の記録によれば、この館では繰り返し永見すばるの『殺害』が行われ、また蘇生している。
具体的には、リザレクトの範囲で収まる負傷を与えるに留まっているようだ。
『殺害』をしているのは毎回"ボロゴーヴ"であるらしい。
しかし、彼はどうやらこの状況を苦痛に感じているように見える。
→★『真偽館』の過去について〈情報:UGN〉10 が調査可能になりました。
★永見すばるについて2〈情報:噂話〉〈交渉〉9
永見すばるは既に先の『殺害』から蘇生しており、あなたたちの前に再度姿を現した。
彼女の記憶はどうやら何度も手を加えられ修正されているようだが、違和感は蓄積されていたらしい。
彼女はあなたたちに研究室の隠し扉について教えてくれた。永見光三は恐らくそこに居るはずだ。
なお、すばるのリザレクト限界は近付いており、死亡の危険性が高まってきている。
→トリガーシーンが発生します。
GM:現時点はここまで。ひとつ項目が増えました。
★『真偽館』の過去について〈情報:UGN〉10
GM:侵蝕を振り直せばこのシーンで調査が可能です。
高倉楽沙良:じゃあ僕が行こうかな……?
三本松玉枝:おねがいしたい
GM:良ければどうぞー
浅月透:お頼みします
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (63 → 72)
高倉楽沙良:ばっばかな
GM:一気だ
高倉楽沙良:今までとの上昇量と同じだけ上がった
GM:ww
高倉楽沙良:では改めて、『真偽館』の過去について。最後の情報収集チームを使ってUGNで判定。
GM:どぞ!
高倉楽沙良:4dx+4>=10
DoubleCross : (4DX10+4>=10) → 7[2,6,7,7]+4 → 11 → 成功

高倉楽沙良:ギリギリだ
GM:おお、ばっちり
GM:ではこちらも開示します。
★『真偽館』の過去について〈情報:UGN〉10
この研究施設では、過去に永見すばる、永見光三、そして"ボロゴーヴ"が命を落としている。
だが、永見光三は今際の際に、研究対象であった"ガラテイア"と呼ばれる存在を用いて自分を蘇生……複製させることに成功する。
彼は次いで娘のすばる、そしてなぜか相討ちで殺した"ボロゴーヴ"をも同じ形で蘇らせた。
彼の真意は不明。おそらくは"ガラテイア"が関係をしているものと思われる。
また、彼らはUGNからは巧妙に隠れたようで、施設職員は全員死亡の上館は遺棄という扱いとなった。
高倉楽沙良:しんでる!
GM:しんでる


GM:【現在・真偽館研究室】
GM:館の奥にある研究室は、ごく当たり前のこざっぱりとした空間だった。
GM:人の姿はない。永見光三も居ないようだ。
高倉楽沙良:「ふうーむ」白衣を着込んだまま、周囲を見渡している。
高倉楽沙良:「なんかあるといいけど」
三本松玉枝:「ていうか……てっきりここにいると思ったんだけどな」
三本松玉枝:「安全そうで逆に不安」
高倉楽沙良:「開けたらドカン!とか?」
浅月透:「びびらせんなよ」
三本松玉枝:「どっちかってえとガオー!とか」
高倉楽沙良:「ガオーか。“ボロゴーヴ”が?」
浅月透:「やめろって…」戦闘による負担が大きい、傍目には気づかれないように自然に壁にもたれ掛かる。
三本松玉枝:「さっきまではそれが最有力だったけどねえ」
三本松玉枝:戸棚を漁っている。白衣を貸したままなので棒のような体形が明白。
高倉楽沙良:「ありそう?」
三本松玉枝:「……んー」
三本松玉枝:ファイルを棚に戻し、近くの端末を弄り出して。
三本松玉枝:「……おっちゃんの研究について」
三本松玉枝:「前から大雑把には聞いてたんだけど、それがマジだった」
三本松玉枝:「ってくらいしか分かんないな」
高倉楽沙良:「何がマジだったの?」
浅月透:「どんな内容だ?」
三本松玉枝:「死者蘇生」
高倉楽沙良:「……それって」
三本松玉枝:「リザレクトじゃなく。ガチの死体になった人をレネゲイドで蘇らせるってやつ」
浅月透:「……それは、また」
高倉楽沙良:「戦闘不能になったオーヴァードを回復させる、とかでもなくかな」
三本松玉枝:「でもなく」
浅月透:「眉唾物の研究だな。それ、今までに誰も成功させてないやつだろ」
三本松玉枝:「本当の蘇生も、相手がオーヴァードじゃなきゃできる人はいる……らしいけど」
三本松玉枝:「普遍的な技術としてってなると、そうね」
三本松玉枝:「実際おっちゃんの研究も、何かしらの問題にはぶつかってて……」
三本松玉枝:「……くそ。いい年して誕生日じゃないのかよ」
三本松玉枝:「そっから先は分かりません」キーボードから手を離す。
高倉楽沙良:「ロックかかっても困るよそういうの」
高倉楽沙良:「でもそれってさ、玉枝さんの知ってたころでしょう」
高倉楽沙良:「“今”はどうなの?」
三本松玉枝:「今ぁ?」
高倉楽沙良:「半年もあれば、状況は変わるじゃない」
高倉楽沙良:「それに、継続して記録はつけてるみたいなんだよね」別の端末をひらひらさせる。
浅月透:「オーヴァードは変化し続ける生き物だ。内的にせよ外的にせよ何らかの要因で能力が変化する可能性もある」
三本松玉枝:ぎゅっと眉根を寄せる。
三本松玉枝:「……続けてるってこと? 研究を。ここで」
高倉楽沙良:「その様子だと今の研究のわかるものはないのか」
高倉楽沙良:「本人に聞ければ早かったんだけど」
三本松玉枝:「むう……」
三本松玉枝:再び自分の操作していた端末を睨む。
三本松玉枝:「……お兄さんすばるちゃんの誕生日とか知らんの?」
浅月透:「え?」
高倉楽沙良:「誕生日から離れなよ~」
三本松玉枝:「2回までならミスっても平気くない? こういうの」
浅月透:「え、えーと……」あれぇ?聞いたことあったっけ、無かったと思うけど………いやぁ?
三本松玉枝:「ほら頑張って。絶対教えられたことあるだろ」
高倉楽沙良:「えってか知らないの?」
三本松玉枝:「あの感じだと」
高倉楽沙良:「誕プレとか送ってないの」
三本松玉枝:「それとなくせがまれたことあるよね」
浅月透:「まて、そもそも誕生日の話とか人とするか?話す機会ないだろ」
高倉楽沙良:「親しい人ならするよ」
三本松玉枝:「あたしはおっちゃんの誕生日ちゃんと知ってました」
浅月透:「いや、プレゼントとかいきなり送るのヤバくないか?」
高倉楽沙良:「それはそれでどういう関係なの」
高倉楽沙良:「だからこそ記念日があるんだよ」
浅月透:「最悪泣かれるだろ」片寄った知識?経験?で語りだす。めんどくさくなりそう。
高倉楽沙良:「そういう機会だからこそ送る……あっここか」
高倉楽沙良:「ちょっと見てよ」端末を操作して、2人に見せる。
三本松玉枝:「ぉん」
浅月透:「ええ、うーん」もごもご言いながら見ます。
高倉楽沙良:キッチンの監視カメラの映像。電波障害の影響か、非常に粗いが。
高倉楽沙良:ボロゴーヴが現れて、永見すばるを攻撃している。
高倉楽沙良:「時系列的には、僕らが見かけたあの血溜まりの直前」
高倉楽沙良:「こういうのがいくつも入ってる」
三本松玉枝:「えっ」ボロゴーヴが少女を攻撃した映像の時点で怪訝そうな声を上げて。
浅月透:「んー?」
高倉楽沙良:「繰り返し、殺してる――いや」
高倉楽沙良:「《リザレクト》させてる」
三本松玉枝:「……いや、いくつも。そっか」
高倉楽沙良:「歴戦のFHエージェントがさ」
高倉楽沙良:「何度も何度も、無抵抗のオーヴァードを、《リザレクト》されたから取り逃がすって」
高倉楽沙良:「あると思う?ライバル?としてはあんまり考えがたいんだけども」
三本松玉枝:「あえてそうしてる……」
三本松玉枝:「研究のために?」
高倉楽沙良:「うん。それも多分……研究者じゃなくて」
高倉楽沙良:「ラットの側かもしれない」
浅月透:「ボロゴーブ自体かなり消耗していたしな………」
三本松玉枝:「そう“させられてる”、か」
高倉楽沙良:こくこくと頷く。
浅月透:「つーか、まて………何度もってことは」
浅月透:リザレクトは最高といっていいほどのオーヴァードの特異性を示すエフェクトだ、しかし欠点が無い訳じゃない。
高倉楽沙良:「……普通のオーヴァードとして蘇ったなら、そうだね」
高倉楽沙良:「透さんの考えてる通りかも」
浅月透:「………っ」
浅月透:何時ジャーム化してもおかしくない、いやそもそも今も保っているのか?
浅月透:それこそ、もう既に―――
高倉楽沙良:「でも、手遅れってわけじゃない」
高倉楽沙良:「まだ再生してるんでしょう。出来なくなるまでは平気ってこと」
高倉楽沙良:「問題はこっちの側かも」自分の胸に手を当てて。
浅月透:ハッとしたような顔で高倉さんを見ます。
三本松玉枝:「メンタル?」
高倉楽沙良:「何度もなんて、あまり気分のいいものじゃないはずけど。カノジョ、平気そうだった」
浅月透:「自己防衛的に処理してるのか、他の何かの影響なのか………けど、いつ決壊してもおかしくないだろ」
浅月透:「………いずれ気づく」
高倉楽沙良:「……そうだねえ」
高倉楽沙良:カメラの記録を漁っている。時刻は半年前。
三本松玉枝:(……普通のオーヴァードとして蘇ったなら、か)曲げた指を顎先に当て、珍しく真面目な顔で考え込む。
高倉楽沙良:「……えっ」
高倉楽沙良:「どういう……あっ」
高倉楽沙良:画面をパッと消す。
三本松玉枝:「……んぁ、何かあった?」
高倉楽沙良:「……えーっと」
浅月透:「何かあったのか?」
浅月透:訝しげに見る。
高倉楽沙良:「半年前の記録があってさ」
高倉楽沙良:「見たくないでしょ。みんな死ぬとこ」
三本松玉枝:「……ああ。なるほど」
浅月透:「………それは、まあ」分かりやすく目を反らす。
三本松玉枝:「エッチな場面でも映ったのかと思った」笑う。
高倉楽沙良:「セクハラか~?」
高倉楽沙良:「とにかく、確実に亡くなってる。3人とも」
三本松玉枝:「え~そんな……えっ」
三本松玉枝:「みんなって3人? あいつも?」
高倉楽沙良:「うん。どうにも相討ちだったみたい」
高倉楽沙良:「案外パパさんもやり手だね」
三本松玉枝:「知らなかったわ……」
浅月透:「………戦闘技能があったんだな」
三本松玉枝:「いや、ってか、じゃあ」
三本松玉枝:「生き返ったのもみんなじゃん」
高倉楽沙良:「そうなるんだよね」
浅月透:「うーん」
三本松玉枝:「…………で、共に死んで共に蘇った仲として、三人で仲良く共同生活か。こっそりと」
高倉楽沙良:「なかよく喧嘩にしてはやりすぎだよ」
浅月透:「殺伐とし過ぎだろ………」
高倉楽沙良:「“ガラテイア”ってのが関わってるみたいなんだけど。こっちはなんとも分かんないな」
高倉楽沙良:「やっぱり、本人に聞くのが早そう」
三本松玉枝:「とは言われても」辺りを見回す。
GM:その時。カチャリと軽い音がして、扉が開いた。
永見すばる:「……あの」
永見すばる:少し青ざめた顔をして、そっと中へと入ってくる。
浅月透:「っ!?」
高倉楽沙良:「おや」手を振る。
永見すばる:「すみません、少しだけお話聞いちゃって……その」
浅月透:「永見…いや、その」
三本松玉枝:「……おお」
永見すばる:意を決したように、あなたたちの元へ。
永見すばる:「やっぱり、何か変なこと、起きてますよね……!?」
永見すばる:「私、私もおかしいと思ってて、でもどうしてか人に言えなくて」
永見すばる:「……今、いろいろ繋がっちゃって」
永見すばる:「時々、記憶が途切れてる時があるんです」
永見すばる:「気が付いたら別のところに居て、だんだんそれが増えてきて」
永見すばる:「攻撃、とか、全然覚えてない。でも、少しだけ」
永見すばる:「凄く辛い感じの夢をみたような気がして、それから」
永見すばる:「誰かが、悪い、ってやっぱり辛そうに謝ってるのだけ覚えてる」
永見すばる:「さっきの話が全部本当なら、私……」押し黙る。
高倉楽沙良:「すばるさんはさ、どうしたい?」
永見すばる:「私……私は、今、もしかしたらって話を知っちゃって」
永見すばる:「ホッとしたんです。やっとわかったって」
永見すばる:「だから、本当のところを知りたい、です」
永見すばる:「……お父さんが、何をしたのか、してるのかも」
浅月透:マスクの下で複雑な表情を浮かべる。
永見すばる:どこか、すんなりと全てを受け入れたように見える。
永見すばる:ずっと疑問を感じていたのだろう。
高倉楽沙良:ちらりと横を一瞥しながら。「うんうん。じゃあさ」
三本松玉枝:ぽりぽりと頭を掻く。決まり悪げな顔。
高倉楽沙良:「お父さんのいそうな場所、心当たりないかな」
永見すばる:「……はい。あ、でも」
永見すばる:「あの、お父さんのこと、あまり……その」
高倉楽沙良:「うん?」少しかがんで目線を合わせている。
永見すばる:「どうか、疑いすぎないでほしい、です」
永見すばる:「私の、大事なお父さんなのは本当なの」
高倉楽沙良:「麗しき家族愛だねえ」
永見すばる:「何を考えてるのか、確かめて、教えてください。それならこっちも教えます」
浅月透:「………」
高倉楽沙良:「だって。2人はどう?」
永見すばる:浅月さんの方を、すがるような目で見ている。
三本松玉枝:「……すばるちゃんが良いなら異議なし」
浅月透:「………お前が、父親を大切にしているのは知ってるよ」
浅月透:目を合わせない。
永見すばる:「うん」
浅月透:「別に、危害を加えるつもりはない。安心してくれ」
浅月透:目を合わせない。
永見すばる:「……ありがとうございます!」
浅月透:「なあ、永見………お前は」
浅月透:「ごめん。……何でもない」
永見すばる:「……浅月さん」
永見すばる:「ごめんなさい。私も、私も……」
永見すばる:「永見すばるの真似、して……」
永見すばる:途方に暮れたような顔で、それでも微かに笑う。
永見すばる:「……教えます。ここ、奥があるんです」
永見すばる:浅月さんの立っている傍の壁、
永見すばる:よく見ると物に隠れて扉のように見える陰がある。
浅月透:「隠し扉か」横にずれる
永見すばる:「お父さんが居るなら、ここの奥だと思う。ここに触れたら開きます」壁の一部を指す。
三本松玉枝:「流石にそんなのは教えてもらったことなかったな」
永見すばる:「最重要機密、らしいですよ。教えちゃったな」
高倉楽沙良:自分の顔の横に両手を添えて、ぼうっと端末を見ている。
永見すばる:「私は今お父さんに会える気がしないから、皆さんにお願いします」
浅月透:「………行こうか」二人の顔をみて、促す。
三本松玉枝:「うむ。……あー」
三本松玉枝:「そういや言ってなかったんだけどさ」
三本松玉枝:「あたしがここ来たのって、おっちゃんから、私“たち”を助けてくれって手紙もらったからなんだよね」
永見すばる:「……え」
三本松玉枝:「だからまあ、行ってくるけども」
三本松玉枝:「あんまし気負わずに待ってなよ……みたいな」
三本松玉枝:眼鏡の位置を直しながら壁の方を向く。
永見すばる:「……はい!」
三本松玉枝:「うむ。そんだけ」
三本松玉枝:「ララちゃんも行こうぜ。ここであたしたちのこと見捨てたりしないよな」
高倉楽沙良:ぱっと耳をふさいでいた手を離して。「まあねえ」
高倉楽沙良:「あっそうだ、1個聞いていいかな」
永見すばる:「あ、はい。どうぞ」
高倉楽沙良:「永見すばるさんの誕生日、教えてよ」
永見すばる:「誕生日、ですか?」
高倉楽沙良:「うん」
永見すばる:「12月14日、です」
永見すばる:「なんだか、空に昴が綺麗に光ってた、とか……」
高倉楽沙良:「おお。ギリギリクリスマスプレゼントと一緒にされないくらいの時期だ」
永見すばる:「『私』の誕生日じゃないんですよね」少し寂しそうに。
高倉楽沙良:「……いいことを聞いちゃった。ありがとうね」
永見すばる:「? はい」
高倉楽沙良:「僕がじゃないんだけどね。知りたい人が……」
高倉楽沙良:「いやこれくらいにしとこうかな。玉枝さん、そっちに行けばいいの?」
浅月透:「………」
浅月透:永見すばるを見る、真っ直ぐに。こんな簡単なことさえ、困難に感じる自分を恥ながら言葉を探す。
浅月透:「………君は、その」
永見すばる:「はい」
永見すばる:いつもの元気はないが、それでも真っ直ぐに目を向ける。
浅月透:「覚えているか?」何時がとも、何をとも、言わない。曖昧な誤魔化しだ。確認がしたい訳じゃない………視線を合わせたくないだけ、逃げたいだけだ。
永見すばる:「……浅月さんが、いっつもそういう感じなのは、よーく覚えてますよ」
永見すばる:「いっつも、本当は何か言いたいんじゃないかなって思ってたのも」
永見すばる:「これも、『私』じゃないのかもしれないけど」
永見すばる:「永見すばるは、浅月さんともっと仲良くなりたかったんです」
浅月透:「………っ」
浅月透:「知ってるよ………覚えている」
浅月透:「覚えてるんだ」
浅月透:「………悪い、本当は俺は酷い奴なんだよ」
永見すばる:「え?」
浅月透:「ろくでなしの嘘吐きなんだ」
永見すばる:「そうなんですか?」きょとんとしている。
浅月透:「ああ」
浅月透:呟いて、何かを思い出したかのようにポケットを漁る。
浅月透:「これ、拾った」ペンダントを取り出して渡す。
永見すばる:「あっ、また落としてた!」
浅月透:「無くすなって言ったのに………」
永見すばる:「ありがとうございます、探してたんです。よかった……」
永見すばる:「ふふ、ほんとですよね。せっかく前にも拾ってもらったのに」
浅月透:「ちゃんと持っておけよ」
永見すばる:「……はい」愛おしげに、金色の表面を撫でる。
浅月透:「あー、待たせ過ぎだ。行くよ」
永見すばる:「いってらっしゃい、あの……」
永見すばる:「がんばって、ください!」
GM:浅月さんの所持していたとっさの御守りは永見すばるの元に移ります。
浅月透:「っ!!」
浅月透:「………ごめん」
浅月透:振り向かずに扉を進む。
浅月透:浅月透は最低だ。酷いことをしようとして、今も嘘を吐こうとしている。
浅月透:どうしようもない嘘吐きだ。


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
浅月透:永見すばる 好意/不信感→罪悪感○へ
高倉楽沙良:ロイス保留
三本松玉枝:永見すばる 〇尽力/不安 で取ります
三本松玉枝:購入は応急手当キットを
三本松玉枝:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 9[1,6,9,9]+1 → 10 → 成功

GM:ばっちり
三本松玉枝:買えたので使用!
高倉楽沙良:こっちも応急手当買おう
三本松玉枝:7+2d10
DoubleCross : (7+2D10) → 7+13[6,7] → 20

高倉楽沙良:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 8[1,2,2,6,8] → 8 → 成功

GM:かえた
三本松玉枝:三本松玉枝のHPを20に変更 (7 → 20)
三本松玉枝:今度は悪くない 以上です
浅月透:一応のブルゲ
高倉楽沙良:もう1個あげるね
高倉楽沙良:怖いおくすりじゃないよ さあ……
浅月透:5dx10+3>=20
DoubleCross : (5DX10+3>=20) → 7[2,2,5,6,7]+3 → 10 → 失敗

GM:ほんとかなあ
GM:残念
浅月透:たっけえ!
三本松玉枝:UGNのひとが嘘なんかつかないはず……
三本松玉枝:いただいて使います
三本松玉枝:20+2d10
DoubleCross : (20+2D10) → 20+17[9,8] → 37

三本松玉枝:三本松玉枝のHPを27に変更 (20 → 27)
GM:よく効く!
三本松玉枝:全快!


【ミドルフェイズ5】

GM:シーンプレイヤーは三本松さん。
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (74 → 78)
浅月透:出!
浅月透:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 10[10]+67 → 77

高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (72 → 80)
高倉楽沙良:そんな……
浅月透:ど、動揺
GM:みんな上がる


GM:【現在・真偽館研究室奥】
GM:すばるの情報から、あなたたちは研究室のさらに奥へと進んだ。
GM:そこは小さな部屋で、壁には棚いっぱいの資料。そしていくらかのコンピューター類。
GM:何より目を惹くのは、中身が空の培養槽だった。
永見光三:「……ああ。ここまで来たか、三本松くん。悪かったね。呼びつけてしまって」
永見光三:「……こんなに人がいるとは予想外だったんだが、まあいい」
永見光三:白衣を着た、眼鏡の中年男性がうっそりと首を巡らす。
三本松玉枝:「ん。ども」片手を上げる。
永見光三:「言った通り、僕から直接伝えられることはそうないんだ」
永見光三:「君たちも、ある程度のことはもう知っているとは思うんだが」
永見光三:「ただ、ここを調べるというなら僕には止める力はないからね。好きになさい」
永見光三:そう言って部屋を示す。積極的に協力をする様子はないが、止める気もないような顔だ。
三本松玉枝:「……ならさせてもらうけども」
三本松玉枝:「なんか変な感じだね」
三本松玉枝:ひょこひょこと資料棚に向かう素振りを見せる。「主人に見られながら家探しってのは」
永見光三:「……この館は、どこもかしこもおかしいんだよ」皮肉げに笑う。
永見光三:「半年前からだ。知っているだろう」
三本松玉枝:「まあね……」
浅月透:無言で部屋を散策します。無駄なく書類や物品を仕分けてスムーズに行動を為す。
GM:部屋の中は、意外に整理されている。
GM:そうして探していると、ひとつの端末にそれらしきデータがあるようだった。
GM:……やけにきちんとまとめられ、やはり整理されている。主の性格だろうか。
GM:そして、そこには表の研究室のデータと同じく、ロックがかかっている。
高倉楽沙良:「……ほう?」
GM:情報収集判定です。
GM:項目はひとつだけ。
★永見光三の真意について ☆Lock!
※ロックがかかっています。パスワードの情報があれば自動開示。なければ判定は不可能。
GM:ちなみに先に言うと、誕生日ではないです。
三本松玉枝:ちがった……
高倉楽沙良:そんな……
浅月透:もうダメだ
GM:何もなければこのままシーンは終了し、同じ情報収集を再度行うことになります。
三本松玉枝:「……」
浅月透:むむむ
浅月透:「………誕生日では無いと思うぞ」
永見光三:あなたたちの様子をじっと見ている。
高倉楽沙良:「すばるさんのでもない?」
高倉楽沙良:「入れてみようよ」
三本松玉枝:「ロックかかるかもしれないんだろ」
高倉楽沙良:「さっきは入れたくせに……」
浅月透:「こいつ…」
三本松玉枝:試そうともせずに言う。
浅月透:「じゃあ、分かるのかよ」
三本松玉枝:「わかるよ」
高倉楽沙良:「え?」
浅月透:「へ?」
三本松玉枝:「……さっき言ったよな」
三本松玉枝:「ここに来た理由。あたしの」
三本松玉枝:「で、思った」
三本松玉枝:「これくらいよく分かんない状態になっちゃうと、二人のゴールはどこになんのかなって」
三本松玉枝:「でもそれは別に教えてくれなくていいんだ」
三本松玉枝:「既に協力するって決めたし。ララちゃんもお兄さんも悪い人じゃなさそうだし」
三本松玉枝:「だから」
三本松玉枝:「君らがこの先どうするにしても、あたしがおっちゃん達を助ける気でいるって、覚えておいてだけくれよな」
三本松玉枝:RHOを公開します。
GM:了解しました。
GM:では、三本松さんのリバースハンドアウトを公開します。
RHO:PC2 三本松玉枝 シナリオロイス:永見光三(信頼/悔悟)
あなたは過去、永見光三から彼の研究が群体型レネゲイドビーイングについてのものであることを聞かされていた。
また、彼らが暴走をし、UGNでも対処がしきれなかった時には止めてくれるよう依頼を受けている。
今回改めて届いた手紙には、確かに二人にしかわからない内容が書かれ、『私たちを助けてほしい』と記されていた。
館の他の人間は信頼がおけるかわからない、状況が確かになるまで秘匿をしていてほしい、とも。
隠された情報のパスワードは、【Pleiades】だ。
あなたはシナリオ中にこのRHOを公開することで、その際にシナリオ1回、情報収集判定に自動成功することができる。
GM:この効果で、上の情報項目を開示することができます。
三本松玉枝:パスワードを入力します。二人にも見せる。
浅月透:「悪いな」呟きながら見ます。
GM:では続いて、情報を開示します。ちょっと長いので分割して。
★永見光三の真意について 自動開示
"ガラテイア"は群体のRBであり、その一部によって記憶と肉体を複製されたのが現在の3人だ。
シンドロームはいずれもブラックドッグ/エグザイル。衝動は飢餓。生前のものとは変化しており、人格にも影響を与えている。
その群体の核にあたる存在は、ここで人間の行いについて知るために彼らに過去の殺人の様子を繰り返させてきた。
3人は程度の差こそあれ、全員がエネミーエフェクト《メンタルインベイション》により行動や精神を支配されている。

"永見光三"はこの状況に後悔を覚え解放を望んでいるが、その干渉により直接的に核を害することはできない。
そこで彼は、"ガラテイア"の「新たな個体を取り入れよ」という指令に従う振りをして三本松玉枝を呼び寄せた。
現状へ反抗するため、そしてこれ以上の状況悪化を防ぐために。
彼の真意はあくまで状況の解決、そして『娘』であるすばるを救うことにある。
GM:※情報開示により、ハンドアウトの一部に変更があります。必要なPLには直接お渡しします。


永見光三:「……どうだったかな」
三本松玉枝:「誕生日並にゆるいセキュリティだなとは思ったよ」
永見光三:「……直接話すことはできない。だが、鍵を手渡すことはどうにかできそうだったからね」
三本松玉枝:「んで……」
三本松玉枝:「あたしはこっからどうすればよくて」
三本松玉枝:「お二人はどうすんのかな」
浅月透:ホッとしたような顔で永見光三をチラリと見ます。
永見光三:「僕からは、同じことを頼むことしかできないよ。助けてくれと」
永見光三:「……僕らを、だ」
浅月透:「そうだな」未だに問題は山積みだ。
高倉楽沙良:「少なくとも、最終的にはここから出ないといけないわけだよね」
三本松玉枝:「まあ出してあげたいな」頷く。
浅月透:「起こったことを綺麗さっぱり無かったことには出来ない」
浅月透:「精々、どうにか足掻くだけだけど………」
永見光三:「……それだけでも、ありがたい。僕が何か言えた義理ではないが」
永見光三:「酷い研究者で、父親だよ。後悔ばかりだ」
浅月透:「いや、これを起こしたのがアンタじゃなくて良かった………安心した」
高倉楽沙良:「娘のことをちゃんと想うだけで十分じゃない」
永見光三:「はは」
永見光三:「この後悔は、『僕』のものなんだ」
永見光三:「持たせておいてほしいよ」
浅月透:「じゃあ、俺は『彼女』の願いを叶えるよ………」
永見光三:「……ああ」ほっと息を吐く。
永見光三:「そうしてもらえると、本当に、本当に……」
永見光三:「手間をかける。ありがとう、皆さん」
三本松玉枝:「事が終わったら満足げな顔で死にそうな言い方するなよぉ」
永見光三:「そんなに執着がなかったら、こんな事態は起こさない」
永見光三:「終わったらUGNに出頭して、きちんと後片付けまでは協力するさ」
三本松玉枝:「……どうなん? その辺」高倉さんを見る。
三本松玉枝:「出頭とかいう話になんの、これ。ボロゴーヴくんとやらはともかく」
高倉楽沙良:「どうって」
高倉楽沙良:「まあ検査にはなるだろうね」
高倉楽沙良:「出頭って形かはわからないけども」
浅月透:「悪いようにはならないだろ」
三本松玉枝:「ふうん」
永見光三:「……悪くてもいいんだがね、僕だけに限っては」
三本松玉枝:「……」
三本松玉枝:「あ、ってかさ」
高倉楽沙良:「うん?」
浅月透:「どした」
三本松玉枝:「すばるちゃんがやられた場面にいたじゃん、おっちゃん。たぶん毎回?」光三さんに顔を向ける。
三本松玉枝:「あれもガラやんの指示ってことなの」
永見光三:「……蘇生後を助けていたのがひとつ」
永見光三:「指示があったからがひとつ。それから……記録のためがひとつ」
永見光三:「笑えるだろう。僕はずっとデータを取っていたんだよ……あの子の」
永見光三:「そうでもしなきゃ、どうにもできなかった」
浅月透:「笑えねぇって」
三本松玉枝:「ふうーん」
高倉楽沙良:「……」
三本松玉枝:「いや、あたしは別に、酷いことしやがって! みたいに怒ったりしないけどね。あたしは」
高倉楽沙良:「こっちに怒らせようとしないでよ」
三本松玉枝:ばし、と掌に拳を打ち付けつつ言う。
永見光三:「……すまないね」
三本松玉枝:「ララちゃんにしろとも言ってないだろ~?」
高倉楽沙良:「まあ言ってないけど……」
浅月透:「………自己嫌悪が過ぎるとよくないって話だろ?」
高倉楽沙良:「透さんが言う?」
高倉楽沙良:「僕からみたらだいぶだいぶだと思うんだけどな」
浅月透:「言っててどの口がって思ってるから」
高倉楽沙良:「でも、玉枝さんのゴールが見えたのはよかったな」
浅月透:「まぁ、駄目なヤツは駄目なんだよ………お目こぼししてくれ」
高倉楽沙良:「それなら一緒にくぐれそうだ」
三本松玉枝:「自信持ちなよ。あんなかわいい子に慕われてんだから」
三本松玉枝:「お。そう?」
高倉楽沙良:「うん。実は隠されたお宝がここに眠ってて」
高倉楽沙良:「それ手に入れるためになら全員殺してもいいとかじゃなくてよかった」
浅月透:噴き出す。
三本松玉枝:「そんな危惧されてたのか??」
永見光三:穏やかに、肩の荷が少し下りたような顔で微笑む。
三本松玉枝:「人殺しなんかしないよあたしは!」
高倉楽沙良:「え~でも強盗はするって……」
高倉楽沙良:「DBに……」
三本松玉枝:「えっ」
高倉楽沙良:「えっ」
浅月透:「うーわ、マジで?」やや引き
三本松玉枝:「えっ。書かれてたの」数歩距離を取るようにする。
三本松玉枝:「てっきりあたしに都合のいい記述しかされてないのかと思って安心してたのに」
浅月透:「マジなのかよ」
高倉楽沙良:「……じゃあマジなんだ」
三本松玉枝:「あっっ」
三本松玉枝:「ウソ! 今のなし!」
三本松玉枝:「ハッキングされてるよそのデータベース!!」
浅月透:「UGNぞ???」
高倉楽沙良:「誰がわざわざ玉枝さん一人にだけするのさ」
高倉楽沙良:「でも今はしないんでしょ?」
高倉楽沙良:「信じてるよ~」にまにまする。
三本松玉枝:「あたしをメチャクチャ恨んでるアイツとかコイツとかがいるかもしれないし……」
三本松玉枝:「しない。マジでしない。特に今は絶対そう」
高倉楽沙良:「そういう相手が多いならなおだめだが……うん。信じよっかな」
三本松玉枝:「普段から0%だけど今はマイナスまである」
浅月透:「グダグダしてきたな………とにかく」
高倉楽沙良:「服貸してくれたし」%がすぐ動くならプラスに行くこともあるんだろうなあと思う。
三本松玉枝:「おなか見せてもらわないといけないしね」うんうんと頷く。
高倉楽沙良:「そうそう。先に肚見せてもらったしね」
浅月透:「むしかえすな!」
高倉楽沙良:「気にしいだなあ」
高倉楽沙良:「真面目にはやるよ。ここまで見てたでしょ」
浅月透:「………とにかく、目下やるべきことは決まったってことでいいな?」
高倉楽沙良:「うん。その“ガラテイア”を探らなきゃね」
三本松玉枝:「そんでひっぱたく」
浅月透:「ああ、それで脱出だ」
浅月透:もう本物なんて何も残っていないのかもしれないこの館で偽りのモノだとしても………
浅月透:やるべきことを為そう。


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
浅月透:保留かなー
三本松玉枝:永見光三 〇遺志/悔恨 このロイスのP感情を尽力に変更します。
GM:ありがたい……
高倉楽沙良:おお……
浅月透:おー
三本松玉枝:購入はブルーゲイル狙い!
三本松玉枝:4dx>=20
DoubleCross : (4DX10>=20) → 10[4,8,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

三本松玉枝:がんばったけどだめ
GM:回ったけどね
浅月透:ぼくも!
高倉楽沙良:一応自分用のメイド服狙おうかな
浅月透:5dx10+3>=20
DoubleCross : (5DX10+3>=20) → 6[2,2,4,6,6]+3 → 9 → 失敗

高倉楽沙良:6dx>=20
DoubleCross : (6DX10>=20) → 9[1,1,3,3,8,9] → 9 → 失敗

高倉楽沙良:だめです おわり
GM:おつ!
浅月透:だめ!


【ハンドアウトシーン 三本松玉枝】

GM:回想シーンになります。登場は三本松さんのみ。登場侵蝕はありません。


GM:【半年と少し前・真偽館研究室】
GM:それは、あなたが永見光三と研究室で会話を繰り広げていた、その日の続きのことだ。
GM:光三は周囲にふたりの他誰も居ないことを確認すると、おもむろに口を開いた。
永見光三:「これからする話は、少し危険なものだ。所属に対して多少不誠実な行為と言えるかもしれない」
三本松玉枝:「ほう?」気持ち居住まいを正す。
永見光三:「もしもの話ではあるがね。……僕の研究の話は、少しはしたことがあると思うが」
GM:あるレネゲイドビーイングについて調査を行っている、ということはあなたは聞いたことがあるでしょう。
三本松玉枝:「群体型だかって子の話?」
永見光三:「そう。子と言っていいのかはわからないがね」
永見光三:「今は意思はさほど強力ではない。だが、場合によっては厄介な存在でもある」
永見光三:「……そういう性質のものを、取り扱っている。そこで」
永見光三:「君に、万が一の時のセーフティガードを頼みたい」
三本松玉枝:「具体的な話になってきたね」
永見光三:「UGNで上手く制御できればいいが、いざとなった時外に対応できる人が欲しいんだ」
永見光三:「君なら頼める、と思っているよ。実力的にも、性格的にも」
永見光三:「具体的な話だ。だから、具体的な話をこちらもしよう」
永見光三:「その時は僕の手持ちの研究材料を、幾らか君に譲渡する」
三本松玉枝:「乗った」
永見光三:「ほら、性格的にも、と言ったろう」おかしそうに。
三本松玉枝:「おお。慧眼」けらけらと笑う。
永見光三:「……逆に、それくらいしてでも、あれは維持していきたいんだ」
永見光三:「まだまだ未知の部分が大きいからな……」
三本松玉枝:「……」
三本松玉枝:組んだ両手を机に乗せて、いくらか指を組み直すようにする。
三本松玉枝:「受けといて言うのもなんだけど」
三本松玉枝:「結構それなりに危ない感じがするわけだろ。それ」
永見光三:「そうだね」あっさりと。
三本松玉枝:「背信まがいの真似までして保険をかけるくらいにはさ」
三本松玉枝:「それでも現状の管理のままで研究を続けたい……」
三本松玉枝:「その価値がある、ってのは。何なんだい」
永見光三:「それは……」
永見光三:「これを使って、成し遂げなければならないことがある」
永見光三:「それ以上は、秘めておきたいな」
三本松玉枝:「死ぬやつの台詞だなあ」へにゃりと背中を曲げて笑う。
永見光三:「これで執着は強い方でね」苦笑する。
三本松玉枝:「ま、いいけどさ」
三本松玉枝:「研究対象のそいつが……暴走して、そちらの手に負えないって時の対処。鎮圧」
三本松玉枝:「お安い御用だ。あたしたちにとっちゃね」
永見光三:「頼まれてもらえると助かるよ……ああ、そうだ」
永見光三:「緊急度にもよるが、その時は手紙を書こう」
永見光三:「物理で書面を持っていた方が、うちと協力もしやすいだろうし」
三本松玉枝:「しやすいか……?」
三本松玉枝:「我ながらけっこうやらかしてるぞあたし」
永見光三:「一筆は重要だよ。メールでは送りづらいものもあるだろうし」
永見光三:「この件では上手くやってくれることを祈るさ」
三本松玉枝:「はぁぁ」苦笑ともため息ともつかない声を出す。
三本松玉枝:「できれば単独で臨めることを祈るね」
三本松玉枝:「一番良いのはそんな手紙が届かないことだけども」
三本松玉枝:「あたし友達少ないからさ」
永見光三:「僕も、送らないで済むならそれに越したことはない」
永見光三:「友達が少ないのは同様だな。こんな仕事だとね」
永見光三:「複製の効かない、良い便箋がある。覚えておいてくれ」
三本松玉枝:「あたしに頼るくらいだもんな。……あいよ」
三本松玉枝:頷きを返し、
三本松玉枝:盛られたキャンディに手を伸ばして、一掴みとって白衣のポケットに押し込む。
三本松玉枝:「前金~」
永見光三:「強欲なんだかそうでないんだかな」
永見光三:「……頼んだよ。僕は、友達が少ない」
永見光三:「だから、君に頼むんだ」


GM:【現在から少し前】


GM:そうして、あなたの元にはその時の言葉通りに手紙が届いた。
GM:現状についての説明はほぼなかったが、助けてほしい、との言葉。
GM:複製のできない、透かしの入った便箋で届いたその中には、他にいくらかのデータが。
GM:幾らかの宙に浮いたEXレネゲイドの所在や詳細に関してのものだった。
GM:『遺産でなくて済まない』
GM:それらについては、一行だけが添えられている。
三本松玉枝:「大胆な割に細かいんだからな……」
三本松玉枝:急を要する状態だろうに、律儀に添えられた一文を指でなぞって。
三本松玉枝:「届かない方がいいとは言ったけど」
三本松玉枝:「希望がある話ならまあ、許す」
三本松玉枝:「行くか、バルカン。たぶんこれでまた少し、きみの仲間が手に入る」


GM:マスターシーン




GM:【半年前・真偽館研究室】


ボロゴーヴ:「じゃあまあ」手を振りかざす。鳥が大きく羽ばたいた。
ボロゴーヴ:「行ってきな。いいとこだったら教えてくれよ、地獄」
ボロゴーヴ:「っても、俺はまだまだ行くのは勘弁だぜ。死んだ奴ってな、これ以上は殺せねえだろうしな!」
ボロゴーヴ:哄笑と共に手が振り下ろされる。、
GM:次の瞬間、苦しげな悲鳴が館に響き渡った。
ボロゴーヴ:「てめ……え……!」
GM:銃声。何発も、何発も。
GM:無慈悲な射撃が、既に大きく傷ついていた男の身体を、再生を許すまいと抉っていく。
ボロゴーヴ:「戦闘員……でもねえくせに、よくも……!」
ボロゴーヴ:殺そうとした相手の反撃を、信じられないような顔で見る。
ボロゴーヴ:従者を呼び寄せる暇はなかった。
GM:ぼたぼたと、血が流れる。周囲に飛ぶ鳥はそれを見て声もなく嘴を開いた。
GM:羽ばたき。鋭い襲撃。
GM:嘴は貫き、爪は掻き毟る。瞬く間にこちらの床も血に染まる。
GM:従者たちの主は、膝をつき銃創を手で押さえ、溢れる紅を見て微かに震えた。
ボロゴーヴ:「畜生」
ボロゴーヴ:「冗談じゃねえ、まだ地獄にゃ行かねえ……!」
GM:破裂音がして、喉笛に穴が空く。それ以上の声はなかった。
永見光三:「……すばる」娘の方によろめき進み、息が止まりかけていることを確かめる。
永見光三:「……済まないな。最後の最後まで、不甲斐ない父さんで……」
永見光三:鳥が墜ちる。さらに血の染みが床を染めていく。それを踏み躙って、奥へ。
永見光三:ずるずると、擦り付けるような足跡が残る。
永見光三:「やり直そう。まだ間に合うはずだ」
永見光三:「お前を助ける。僕も蘇る。今の僕らとは違う何かになるだろうが……」
永見光三:倒れたままの娘を見て、ふと柔らかく笑った。
永見光三:「きっと、また上手くやれるさ。親子だものな」
永見光三:隠し扉を開ける。よろよろと、背中が消えていく。向こうには培養槽がひとつ。
GM:音もなく、扉が閉まる。
GM:そうして、館には誰も居なくなった。
GM:……いや。
GM:本当は最初から居たのだ。もうひとり、と言っていいものかどうかはわからないが。
GM:彼らは、その「ひとつ」になった。
GM:半年前のこと。今はもうすっかり片付けられ、古びたはずの記憶の話だ。


【ミドルフェイズ6】

GM:ボロゴーヴとかと会話をするシーンです。シーンプレイヤーは高倉さん。
GM:そうだな、途中まで高倉さんひとりがいいかも。
三本松玉枝:ほう
高倉楽沙良:はーい
三本松玉枝:じゃあひとまず保留!
浅月透:ふむふむ
GM:他の人も途中から登場可能です。その時に侵蝕振ってもらえれば。
浅月透:りょうかいです
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (80 → 85)
高倉楽沙良:普通のDロイスになっちゃった
GM:普通だ


GM:【現在・真偽館廊下】
GM:あなたたちは、引き続き手分けをして館を調査していた。
GM:そんな中。
永見すばる:青い顔をした少女が、廊下の片隅でため息をついている。
ボロゴーヴ:「クソッ、また居やがる」
ボロゴーヴ:ぼそりと呟く声。黒いコートの男が険しい顔で歩いてくる。
ボロゴーヴ:「何度も何度も何度も何度も、どういう了見だよ、あんたは……!」
ボロゴーヴ:独り言を口に出すようになったのは、ここしばらくのことだ。
ボロゴーヴ:聞いて少女が逃げればと、それだけのために。
ボロゴーヴ:だが、永見すばるはいつも逃げ出さずにそのまま『殺される』。
永見すばる:「……あの」
GM:だが、今回は少し様子が異なっていた。
永見すばる:「もう、やめませんか。嫌なんでしょう。辛いですよね」
ボロゴーヴ:「あ?」
永見すばる:「前に言ってたじゃないですか。『悪いな』って。やりたくてやってるわけじゃないんでしょ?」
ボロゴーヴ:「……あんた、思い出してるのか? まあいい。それはできねえよ。ここで」
ボロゴーヴ:引き攣った顔でこめかみを指差す。
ボロゴーヴ:「ずーっと言われてんのさ。あんたを殺せ、何回でも、ってな」
ボロゴーヴ:「今もだ」
ボロゴーヴ:「元々俺ぁ殺し専門だったんだ。終わればスッキリする。いつもそうだった。そのはずなんだ」
ボロゴーヴ:「"ボロゴーヴ"は、そういう奴なんだよ」
ボロゴーヴ:「だから、大人しく」
ボロゴーヴ:手には大きく鋭い鉤爪が生えている。顔は、苦悶に歪んでいる。
高倉楽沙良:「大人しく」頭上から声。
高倉楽沙良:両の手足からは小さな爪。顔色は涼やか。
高倉楽沙良:「一旦止まろうじゃない」落下してその鉤爪を弾いた。
ボロゴーヴ:「……!」
ボロゴーヴ:鉤爪は、驚くほど軽く弾かれた。
ボロゴーヴ:「"オムファロス"俺は」
高倉楽沙良:「この上着、借り物だからさ。あんまり破きたくない」
ボロゴーヴ:「このままだと、またあんたを引き裂きに行く」
ボロゴーヴ:「そこをどいてくれ……いや」
ボロゴーヴ:「どかないでくれ……いや、そうじゃねえ」
ボロゴーヴ:「クソッ、どう……どうすればいい」
高倉楽沙良:「あはは。滑稽だねえ」
高倉楽沙良:「意思疎通の難しい、化け物になっちゃった?」
ボロゴーヴ:「…………」
ボロゴーヴ:すばるの方を見る。
ボロゴーヴ:「ごめんな……」
ボロゴーヴ:掠れた声で詫び、かつてはその形をしていなかった腕を、じっと見つめた。
GM:このままでは彼はガラテイアの干渉により、望まぬまま再びすばるを殺害するだろう。
高倉楽沙良:「……」はあ、と息を吐く。
高倉楽沙良:「化け物仲間に、慈悲をあげようじゃない」
GM:行動を止める何かがなければ、あなたたちは以前と同様のミドル戦闘を、ボロゴーヴのリザレクト限界が来るまで繰り返すことになります。
高倉楽沙良:「総て弱ぼらしき者からの、贈り物だ」
高倉楽沙良:RHOを公開します。
GM:了解します。
GM:では、高倉さんのリバースハンドアウトを開示します。
RHO:PC3 高倉楽沙良 シナリオロイス:"ボロゴーヴ"(執着/疑問)
あなたとFHエージェント"ボロゴーヴ"は互いに敵同士として何度も戦闘を繰り返す、奇妙な関係だった。
そして今回『真偽館』周辺に到着した際に、"ボロゴーヴ"と再会を遂げた……しかし、様子がおかしい。
「もうこれ以上殺すのは嫌だ。妙な話だが、あんたならある意味信用ができる。俺をここから解放してくれ」
館の他の人間は危険だ、この会話については黙っていてほしい、と言い残して彼は去った。
あなたは直感的にその変化に違和感を覚える。だが、まだ確証はない。彼が囚われている館を調査する必要がある。
※このRHOには公開条件・効果にロックがかかっています。シナリオ中ロック解除されることで公開が可能になります。


※ロックが解除されました。RHOに以下の文面が追加されます。
あなたは"ボロゴーヴ"の真実、そして彼があなたの知るFHエージェントとは厳密には別人であることを知った。
衝動もシンドロームも異なる現在の彼が、"ガラテイア"の干渉で望まぬ『殺害』を繰り返していることも。
あなたはシナリオ中にこのRHOを公開することで、その際にシナリオ1回、彼に真実を伝え干渉を遮断、行動を止めることができる。


高倉楽沙良:ぴし、と指を突き立てる。「君の役目は終わりだよ」
高倉楽沙良:「その名を厭うかのように、思いのままに好き勝手に殺すのが、凶鳥たるFHエージェント、“ボロゴーヴ”」
高倉楽沙良:「言われてお掃除するだけの、モップみたいな生き物になったら、そのまんまじゃない」
ボロゴーヴ:「……なんだと?」
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (78 → 83)
浅月透:1d10+77
DoubleCross : (1D10+77) → 5[5]+77 → 82

三本松玉枝:ばたばたと廊下を走ってくる。
高倉楽沙良:「うむ、役者もお揃いかな」
三本松玉枝:「敵襲……いや」
浅月透:反対側からいそいそと出てきます。
三本松玉枝:「どういう状況?」
永見すばる:状況がわからずに、見守っている。
高倉楽沙良:「うん。敵襲じゃない」
浅月透:うっすらチョコレートのような香りがしますが、注意しなければ気づかないだろう。なぜか気まずげな表情。
浅月透:「まぁ、危険がないなら」
高倉楽沙良:すん、と鼻を鳴らす。「言伝があるんだよね、僕」
高倉楽沙良:「解放してくれ。もう殺すのは嫌だ」
ボロゴーヴ:「…………」
高倉楽沙良:「君は殺したくないんだろう」
ボロゴーヴ:ゆっくりと、腕を下ろす。
高倉楽沙良:「欲望を第一とする天下のFHエージェント様が、したくないという欲に遵わなくてどうするんだ」
ボロゴーヴ:「……どっかに、消えちまったんだよな」
ボロゴーヴ:「昔の衝動が。気持ちが凪みたいだ」
ボロゴーヴ:「代わりに今までもあったのかもしれねえ弱気が、勝手に出てきた」
ボロゴーヴ:「ところが、俺の頭ん中ではやかましい命令がずっと」
ボロゴーヴ:「ずっと…………」
高倉楽沙良:くるりと振り向く。「僕の任務はさ」
高倉楽沙良:「ここに来たFHエージェントの”捜査”」
高倉楽沙良:「こっちもこれでお先かな」
三本松玉枝:「ははあ」高倉さんとボロゴーヴを見比べるようにする。
三本松玉枝:「けっこう融通利くんだね」
高倉楽沙良:「身体の通りね」グネグネと手を変形させる。
ボロゴーヴ:「……なあ、オムファロス」
ボロゴーヴ:「聞きたい。俺は誰だ」
ボロゴーヴ:「どう考えてもおかしい、ずっとおかしかったんだ。だが、考えられなかった」
高倉楽沙良:「……あー」永見すばるをちらりと見て。
高倉楽沙良:「……」
高倉楽沙良:「君はボロゴーヴじゃない」
高倉楽沙良:「それの知識と記憶を植え付けられた複製だ」
ボロゴーヴ:「…………」
ボロゴーヴ:少しだけ顔を歪めて、それから、一度も見せなかった顔をする。
ボロゴーヴ:ふと、表情を緩めて笑った。
高倉楽沙良:「……誰だよ」笑う。
ボロゴーヴ:「……あったな。ここの研究室の宝物だ」
高倉楽沙良:「知らない顔だ」
ボロゴーヴ:「誰だろうな。俺も知らん」
ボロゴーヴ:「そっか、俺は……」
ボロゴーヴ:「この中身が全部紛いもんなら」
ボロゴーヴ:「もう、俺じゃなくていいんだな。そういうことか?」
高倉楽沙良:「そういうこと。少なくとも、さ」
高倉楽沙良:「従者ってクチじゃなさそうでしょ」
ボロゴーヴ:「……ショボい言い訳をするが」
ボロゴーヴ:「こうなってからあそこまで戦ったの、初めてだったんだよ」
ボロゴーヴ:「クソだせえところをあんたに見せた」
ボロゴーヴ:手を握って開く。
高倉楽沙良:「人のあられもない姿さんざ見といて言う?」
ボロゴーヴ:「毎回毎回、自分から服を吹っ飛ばしてんのはあんただろ!?」
三本松玉枝:(毎回やってるんだなぁあれ)
高倉楽沙良:「でも、今はしなくて済ませてくれるんでしょう」
ボロゴーヴ:「あー…………」
ボロゴーヴ:「そうなる。なるな。畜生」
ボロゴーヴ:「次は戦場以外の場所で、か」
ボロゴーヴ:「こんなことになるとは思いもしなかったが」
ボロゴーヴ:頭を掻く。
ボロゴーヴ:「頼みを、聞いてくれたな。オムファロス」
高倉楽沙良:「まあ、敗者の最後の頼みくらいはねえ」
ボロゴーヴ:「いちいち言い方がな……まあいい」
ボロゴーヴ:「少し、頭がスッキリした。悪くない」
ボロゴーヴ:「………………」
ボロゴーヴ:「た」
ボロゴーヴ:「助かっ、た」
高倉楽沙良:くす、と笑って。「助けてしまったなあ」
高倉楽沙良:「じゃあ、他のみんなも助けに行くかい、ご歴々」
浅月透:「(………いいエージェントだな)」目を背けたくなるほどに。
三本松玉枝:「……おお」目を丸くしてボロゴーヴを見つめていた。我に返る。
浅月透:「なんというか、変な共同戦線になってきたな………」
三本松玉枝:「自虐はよくないぞ」
三本松玉枝:「いいじゃんか。心強いってことでさ」
浅月透:「まあ、そうだな」
三本松玉枝:「これだけ人数がいれば大抵の相手には勝てる……ってか」
高倉楽沙良:「大抵だといいよね、相手」
三本松玉枝:「どうなんだっけ?」
三本松玉枝:「どんなやつでどこにいるんだ」
高倉楽沙良:「それをこれから探ろうじゃない」
浅月透:「あっちにはそれっぽいのは無かったけど………」
三本松玉枝:「探索再開か」
浅月透:「だな」
三本松玉枝:「ちなみにボロやんってそういうのは得意?」
ボロゴーヴ:「あ?」
高倉楽沙良:「ヘタそう」
ボロゴーヴ:「……やってみなきゃわからん」
ボロゴーヴ:「こうなってからはうろついてただけだからな……見てろよ」
浅月透:「うーん、フラグ」
ボロゴーヴ:「うるせえな……やってみなきゃわからんだろうがよ」
浅月透:「す、すいません」ビビってる。
ボロゴーヴ:ぶつぶつ言っているが、先ほどよりは目に光がある。
永見すばる:「がんばりましょ。……あなたも」
永見すばる:「ずっと、この館の人だったんだから」
永見すばる:「考えることはいっぱいあるけど。考えるために」
永見すばる:「一緒に探しましょう!」


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
浅月透:ロイスは保留
三本松玉枝:ロイスはこのままで購入はブルゲ狙い!
三本松玉枝:5dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 10[1,4,7,8,10]+1[1] → 11 → 失敗

浅月透:ブルゲ!
三本松玉枝:努力賞
GM:おしい
高倉楽沙良:ボロゴーヴのロイスをP懐旧に。
GM:うおー
浅月透:6dx10+3>=20
DoubleCross : (6DX10+3>=20) → 10[1,5,6,10,10,10]+5[2,4,5]+3 → 18 → 失敗

GM:おっ
浅月透:財産点2で購入します
高倉楽沙良:メイド服を狙います。
GM:おおー
高倉楽沙良:6dx>=20
DoubleCross : (6DX10>=20) → 9[2,6,7,7,9,9] → 9 → 失敗

GM:ざんねん
高倉楽沙良:全然ダメだ 終わりです


【ハンドアウトシーン 高倉楽沙良】

GM:ボロゴーヴとの会話回想です。登場侵蝕はなし。


GM:【現在から少し前・真偽館周辺】
GM:支部からの指令を受けたあなたは、顔見知りのFHエージェントについて捜査すべく道を進んでいた。
GM:人里からやや離れ、なだらかだが自然も多い道だ。
GM:その途中、何か黒い塊のようなものが目に入る。
GM:よく見るとそれは、黒いコートを着た男がうずくまっているようだった。
高倉楽沙良:「研究所の常とは言えこういう場所にばっか……おっと」
ボロゴーヴ:「……畜生」
高倉楽沙良:「どうされました?大丈夫ですか?」
高倉楽沙良:「げっ」
ボロゴーヴ:「畜生、やっぱりここからは行けねえ……」
ボロゴーヴ:「…………」
ボロゴーヴ:「ああっ!?」
高倉楽沙良:ひらひらと手を振る。「どーも?」
高倉楽沙良:「お元気そうで……」
ボロゴーヴ:あなたも何度か邂逅したはずの、目的であるはずの男が、顔を引き攣らせている。
ボロゴーヴ:「ここまで追ってくるか……?」
ボロゴーヴ:「元気じゃねえよ、どうしたらそう見えるんだよ!」
高倉楽沙良:「目撃情報が出たからなんだけどなあ」
ボロゴーヴ:焦ったような顔で立ち上がる。
高倉楽沙良:「でも相変わらずうるさいじゃない」
ボロゴーヴ:「相変わらずなら良かったがよ……」
高倉楽沙良:「まあでも、手間は省けた……うん?」
ボロゴーヴ:「……あんた、その目撃情報で来たんだな?」
高倉楽沙良:「うん。律儀なものでしょう」
高倉楽沙良:「どうやら君専属の憂き目に遭いそうなんだ」
ボロゴーヴ:「勤勉で何よりだよ、クソッ」少し考える。
ボロゴーヴ:「なあ、見逃せとかだせえことは言わん」
ボロゴーヴ:「俺は今、何か任務についてるとかじゃねえ。ただただ参ってるとこだ」
ボロゴーヴ:「……もう」
ボロゴーヴ:「もう、これ以上、殺すのは嫌だ」吐き捨てるように呟く。
高倉楽沙良:「……え?」
ボロゴーヴ:「二度も言ってたまるか、こんなこと!」
ボロゴーヴ:「だが、館から離れるのもどうやら無理そうだ」
ボロゴーヴ:「そこで、あんたならある意味信用ができる、と踏む。妙な話だが」
ボロゴーヴ:「癪だがこのままでいるよりはいっそマシだ」
高倉楽沙良:「妙ちきりん極まりないけどねえ……」
ボロゴーヴ:「俺をここから解放してくれ、腕利きのエージェントさんよ」
高倉楽沙良:「解放。解放ときたか」
ボロゴーヴ:「妙ちきりんだろうがなんだろうが、頼れる奴がいねえんだよ」
ボロゴーヴ:「館の奴らもおかしい。どうなってるのかわからん」
高倉楽沙良:「おかしい?無人のはずじゃ……」
ボロゴーヴ:「いるよ、タガの外れた研究者と、意味のわからん娘が」
高倉楽沙良:「……」
高倉楽沙良:「どうも、また変なことが起きてるみたいだな」
ボロゴーヴ:げっそりとした顔をしている。普段は見たことのない表情だ。
ボロゴーヴ:「そういうこった。お得意だろ、そちらさんの」
高倉楽沙良:「まあねえ」館についての情報を一応取り寄せておく。
ボロゴーヴ:「あんた、しつっこいからな。こういう件にゃうってつけだ」
高倉楽沙良:「誰かが逃げ回らなければ追っかけないんだけどなあ」
ボロゴーヴ:「うるせ」
ボロゴーヴ:「そういう意味で、信用してるよ、全く」
高倉楽沙良:「うれしいね。じゃあさ」
ボロゴーヴ:背を丸めて、ぼやく。
高倉楽沙良:「ここから君を逃さないってことも信用してもらえる?」
ボロゴーヴ:「あ?」
高倉楽沙良:「情報提供には感謝するが、逮捕はしなきゃあね」
ボロゴーヴ:「……『解放』してもらえるなら」
ボロゴーヴ:「なんだっていい。俺はもう厭気が差した」
ボロゴーヴ:「だが、今は……呼ばれてる……」
ボロゴーヴ:ふらりと道の方へと進む。
高倉楽沙良:「あっおいおい……」
ボロゴーヴ:「クソッ、しつこいんだよ、殺せ殺せ殺せって」
ボロゴーヴ:自分の頭を殴りつけながら。
ボロゴーヴ:「もうたくさんだ……!」
ボロゴーヴ:「じゃあな、"オムファロス"。今の話は館の奴らには黙ってろ」
ボロゴーヴ:そのまま、ふらふらと去っていってしまう。
ボロゴーヴ:《瞬間退場》
高倉楽沙良:「……」その背を見送って。
高倉楽沙良:「……誰だよあれ」
高倉楽沙良:そこからの道中も、ウダウダとそのことばかりを気にしては、最終的に。
高倉楽沙良:お昼ごはんのことを考えようと思って、持ち込んだ目玉焼きハンバーグ弁当を平らげた。
高倉楽沙良:美味しかったが、それだけだった。


【ミドルフェイズ7】

GM:イベント等が起きる予定です。シーンプレイヤーは浅月さん。
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
浅月透:1d10+82
DoubleCross : (1D10+82) → 4[4]+82 → 86

高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (85 → 86)
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (83 → 89)
高倉楽沙良:取り戻してきた 最強を
GM:あっ最強だ


GM:【現在・真偽館廊下】
GM:あなたたちは現状を共有し、"ガラテイア"について調査することを決めた。
GM:館の中にはこれまで、それらしき気配はない。
GM:方針を決めようと、そう話していた頃のことだ。
永見すばる:「…………」
永見すばる:気丈な顔だが、やはり不安そうにはしている。
永見すばる:「あの、浅月さん」
浅月透:「…ん」
永見すばる:「えっと、さっきボロゴーヴさんが言ってたこと」
永見すばる:「自分は誰だ、って」
浅月透:落ち着かない様子でポケットのライターを転がす。
永見すばる:「悩んでる、わけではないんです。でも、私もよくわからなくて」
永見すばる:「浅月さんに決めてもらうのも違うと思うし」
永見すばる:そして、思い切ったように言う。
永見すばる:「私、永見すばるでいていいと思いますか?」
浅月透:「それは」目を見開いて、向き合います。
浅月透:押し黙り、目を瞑ります。
永見すばる:「『私』は私だと思うんです。決めなくても、きっと生きてはいける」
永見すばる:「でも、ペンダントを拾ってもらって、すごく嬉しかったのも本当で」
永見すばる:「それは、あの時の気持ちと繋がってて……」
永見すばる:「だけど、それは、元の永見すばるのものでもあって」
浅月透:「そう、だな………」
浅月透:「………なあ、覚えているか?」
永見すばる:あなたを真っ直ぐに見る。いつものように。
浅月透:「君が、いや永見すばるが俺に話したことを」
浅月透:「俺が答えた酷い言葉を」
永見すばる:「……覚えてます」
永見すばる:「昔のこと、全部覚えてるわけじゃないみたいなんだけど」
永見すばる:「浅月さんとのことは、きっと覚えてる」
浅月透:「俺は………本当に最低の裏切りをした。」
浅月透:「その上で、それでも………」浅月透は塵屑だ。こんなにまっすぐな少女に向かってまだ答えを出せずにいる。
浅月透:「ごめん、きっと、俺がもっと上手くやれる奴だったら………」君の痛みを少しは誤魔化せたのに、そう思いながら言葉を口にしようとして───
永見すばる:そんなあなたに、やはり何か言おうとしたのか、口を開く。
GM:その時。
GM:浅月さんは気が付きます。永見すばるの後ろに、いつの間にか黒い人影がある。
GM:これまでにこの場に居た、誰とも違う影だ。
ガラテイア分体:「…………」
浅月透:「永見っ!」咄嗟に手を伸ばして、割り込もうとします。
ガラテイア分体:顔の見えないその姿は、大きな鉤爪を持っている。
ガラテイア分体:「仕方がない」「もう」「眠りなさい」
ガラテイア分体:振り上げる。永見すばるに向けて。
GM:永見すばるは現在侵蝕が高まっており、リザレクトには限界があります。
GM:打ち消すような宣言がなければ、この攻撃を受けることで彼女は死亡するでしょう。
GM:何かあればどうぞ。
浅月透:RHOを開示します
GM:了解しました。
GM:浅月さんのリバースハンドアウトを開示します。
RHO:PC1 浅月透 シナリオロイス:永見すばる(好意/悔悟)
あなたは永見すばるから密かに「自分は病に冒されており、先は永くない」という話を聞かされていた。
また、父親の永見光三がそれを憂い、彼女を蘇生させる研究を続けていることも。
「もしかしたら、次に会う私は今の私じゃないかもしれない。困ってたら、助けてあげてくれませんか」
「浅月さんとなら、何度でも仲良くなれるような気がするから」
研究についてはUGNから口外を止められ、すばるは不慮の死を遂げた。そして、あなたは思い出を秘めたまま彼女と再会する。
あなたはシナリオ中にこのRHOを公開することで、その際にシナリオ1回、キャラクター1人の死亡を打ち消すことができる。
GM:永見すばるの死亡は打ち消され、クライマックス戦闘での勝利を条件に、シナリオ内での生存が決定しました。
GM:また、浅月さんは前のシーンで永見すばるにペンダントを返却しています。
GM:これに伴い、後ほどイベントが発生します。
浅月透:はい
浅月透:「(………俺は、死んだ永見すばるに嘘をついてしまったんだ)」
浅月透:「(ごめん、ごめん………)」
浅月透:割り込みは間に合わない、伸ばした手が届くには、ホラ吹きの足じゃ遅すぎる。
永見すばる:「浅月、さ」
永見すばる:「助けて」細い声。
浅月透:片手で銃をつかみ、致命傷を負うすばるを瞳に捉える。
ガラテイア分体:無造作に、鉤爪を振るった。
浅月透:そして、世界が真実を認識するよりも速く、自分の頭に向けて引き金を引いた。
浅月透:寸前で、いや。結果が塗り潰される。
浅月透:永見すばるは生きていていた。
浅月透:「どけっ!」分体を蹴り飛ばして距離をとる。
ガラテイア分体:「…………!」
ガラテイア分体:抵抗せず蹴り飛ばされる。
浅月透:「消えろよ………お前のせいで」
ガラテイア分体:「私の?」「私たちの?」
ガラテイア分体:がくん、と人形のような動きで起き上がる。
ガラテイア分体:「ただ、知りたいだけ」「なぜ彼らは傷つけ合ったのか」
ガラテイア分体:「人の行いは難しい」「何度見てもわからない」
浅月透:「ごめん………ごめん、永見」助けられなくてごめん。
浅月透:あの日、浅月透は………「また仲良くなれる」そう言った彼女に向かって「無理だ」といった。
浅月透:その言葉を裏切って、ごめん。
浅月透:偽物でも、本物じゃなくても、この少女を助けたい。
浅月透:それが、いま、自分の中にある全てだった。
ガラテイア分体:「……また」「いずれ」とぷん、と沈むように、姿が消える。
ガラテイア分体:《瞬間退場》
永見すばる:「…………」ぽかんとしている。
浅月透:「本物かどうかなんて、俺にはわからない」
浅月透:「俺は、頭が悪いし……記憶力もないから」
浅月透:「お前が偽物だかなんて、きっとすぐに忘れるよ」
永見すばる:「私」
永見すばる:首のペンダントが、今の衝撃で鎖が切れたのか、また外れている。
永見すばる:その中身を開く。
永見すばる:中には写真があって、若い夫婦と、幼い子供がひとり。
永見すばる:「これを持ってていいのか、ずっと考えてて」
永見すばる:「だって、お父さんもお母さんも、今の私の本当の親じゃないことになっちゃうもの」
永見すばる:「でも、浅月さんはまた拾ってくれたの」
永見すばる:「無理、って言ってたのに」
永見すばる:「私、それだけがあれば、贋物でもいい」
永見すばる:「贋物のまんまで、全部持っていく。浅月さんが忘れても」
永見すばる:「……浅月さんが自分のことどう思ってても」
永見すばる:「私に優しくしてくれたのは、ずっと、本当だもん」
浅月透:「………そうか」
浅月透:本物だろうと偽物だろうと、目の前の少女は真っ直ぐで、眩しくて、見ているとなんだか泣きそうになる。
浅月透:だからきっと、そのせいで
浅月透:真偽なんて判断できなくていいと、自分はまた誤魔化してしまう。
浅月透:「なら、いいか」
浅月透:「この事件も………はやく何とかしないとな」
高倉楽沙良:「まさにそこだよ」
高倉楽沙良:「ようやく尻尾の一部が出てきた。向こうも焦ってる」
三本松玉枝:「あ、なるほど」
永見すばる:「そうみたいです。これまで直接来たことはなかったし……」
永見すばる:「……あれ?」大切そうに持っていたペンダントをふと見る。
浅月透:「ぐずぐずしてると、お前…そのペンダントまた無くしそう」
永見すばる:「これ、留め金が弱ってるみたいなんですよね……」
永見すばる:「じゃなくて、あの、これ、どこで見つけました?」
浅月透:「え、いや、俺は壊してないよ?」
永見すばる:「責めてるとかじゃないですってばー」
浅月透:「たしか、キッチンだったけど」
永見すばる:「血でちょっと汚れてて、拭かなきゃって思ったんですけど」
永見すばる:「キッチン……」
永見すばる:「やっぱりおかしいな」
永見すばる:「あの、私、さっき少しキッチンに行ってたんです」
永見すばる:全員に向けて。
永見すばる:「血とか、ありませんでした」
高倉楽沙良:「ん」
永見すばる:「それに、私、あちこちで今まで襲われてたんですよね」
高倉楽沙良:「ん~いや、まあそうか」
高倉楽沙良:「そのたびに残ってたら、流石におかしいってなる」
永見すばる:「そう、跡が全然ないなって、今気が付いたんです」
永見すばる:「これ、何かヒントにならないかな、と……」
三本松玉枝:「なんかしばらくしたら消える血なのかと思ってた」
高倉楽沙良:「ふむ……」腕組みする。「何それ」
三本松玉枝:「や、エフェクトで作ったものとか割とそういうとこあるじゃん」
浅月透:「ゲームのオブジェクトてきなやつな」
三本松玉枝:「……でもペンダントに付いた血はそのまま残ってたんだな」
三本松玉枝:「妙か。妙だわ」
永見すばる:「そう、そうなんです」
高倉楽沙良:「でもどうだろうね。僕らのリザレクトも普通に起きたし」
高倉楽沙良:「本物じゃないかなあとは思うけども」
高倉楽沙良:「……どうにも、謎がすべて氷解って訳にはいかないなあ」
高倉楽沙良:「まだまだ氷山の一角みたいで」
浅月透:「うーん」
浅月透:「混乱してきたわ………タバコ吸いたい………」
高倉楽沙良:びっと手を上げる。「未成年!」
高倉楽沙良:「おタバコは健康を害するので所定の場所で!」
永見すばる:「浅月さん、前もよく喫煙所にいたなあ」
浅月透:「はぁーい」とぼとぼ
三本松玉枝:(マジでギャップがすごい)
浅月透:「肩身が狭いよう」
高倉楽沙良:「どんどんそうなるから今のうちにやめたら~?」
高倉楽沙良:「アメとかにしなよ」
GM:そうして、浅月さんは喫煙所に向かった。途中、入口近くのホールを通る。
GM:あなたたちがボロゴーヴと戦闘を繰り広げた場所だ。
GM:あの時、館の内部は攻撃によって多少損壊を受けていた……はずだった。
GM:……壊れたはずの壁やドアは、綺麗に直されていた。
GM:まるで、何もなかったかのように。


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:あと次がミドル最後のシーンとなります。
高倉楽沙良:ロイス保留でメイド服狙います
高倉楽沙良:5dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 7[4,5,7,7,7] → 7 → 失敗

浅月透:ロイスは保留
高倉楽沙良:ずっと購入だめ子だ これがDロイスの弊害……?
浅月透:メイド服
GM:代償が……
浅月透:6dx10+3>=20
DoubleCross : (6DX10+3>=20) → 10[2,5,6,6,6,10]+3[3]+3 → 16 → 失敗

高倉楽沙良:すご!
GM:おっ
浅月透:財産点4で購入
GM:おおー
三本松玉枝:おおー
高倉楽沙良:あってかあれじゃない?
浅月透:渡します
高倉楽沙良:ビジネススーツあるなら
高倉楽沙良:ここに+2では
GM:あっそうだ
GM:ご指摘ありがとうございます
浅月透:+1かな
浅月透:2か
高倉楽沙良:とにかくいただくぜ お兄さんにメイド服買ってもらっちゃった~
浅月透:忘れてた
高倉楽沙良:着てみます 似合う?
浅月透:財産点2消費だ
ボロゴーヴ:どうせ破れんだろ
高倉楽沙良:あっこら!なんてひどいこと言うんだ
浅月透:まあ、にあってますが…
高倉楽沙良:えへへ
三本松玉枝:似合ってる似合ってる
三本松玉枝:じゃあこちらはブルゲを
三本松玉枝:5dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 10[1,7,8,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

三本松玉枝:頑張ってるんだけどな
GM:高めだけど残念
三本松玉枝:ロイスは保留で以上!
GM:はーい


【ハンドアウトシーン 浅月透】

GM:登場は浅月さんのみ。登場侵蝕はなしです。
浅月透:はーい


GM:【半年と少し前・真偽館休憩室】
GM:それは、あなたがこの館を去るより少し前のこと。
GM:昼の柔らかな光が差し込む部屋には、少女がひとり、椅子にかけていた。
永見すばる:「……あ、浅月さん」
永見すばる:いつも元気な少女だが、その日はどこか様子が違った。
永見すばる:少しだけ、目元が赤い。
浅月透:「おう」ココアとカフェオレのボトルを持ってくる。
永見すばる:「お疲れ様でーす」
浅月透:「え…ど、どうした?」
永見すばる:「え」
永見すばる:「あ、や、やだ。変な顔してました!?」
永見すばる:目を擦る。
浅月透:「いや、その…なにかあったか?」
永見すばる:「違うんです違うんです、タマネギ切ってたんですっ」
永見すばる:ここには炊事設備はない。
浅月透:「ええ…」
永見すばる:「……嘘ですけどーー」
永見すばる:はあ、と息を吐く。
永見すばる:「あの、浅月さんて、うちのお父さんの研究のこと、知ってます?」
浅月透:「………」ココアを開けながら聞く。
永見すばる:「あ、私もちゃんとは知らないんです。機密だから」
浅月透:「………RB関係とは聞いたけど。あんまり知らないかな」
永見すばる:「そうそう。で、ちょっとだけ聞かせてもらって。それが……」
永見すばる:『…………」
永見すばる:「私を、生き返らせるためのもの、らしいです」
永見すばる:「ふふ」
浅月透:「………は?」
永見すばる:「笑っちゃった。私、まだ生きてるのに、でも」
永見すばる:くしゃっと顔を歪める。
永見すばる:「すぐ、ではないらしいんですけど、あんまり……」
永見すばる:「長くもない、って」
浅月透:「………嘘だろ?」
永見すばる:「元々あった病気が、レネゲイドと変な風になって……みたいな」
永見すばる:「お父さん、そっちも調べてるらしいんですけど、専門外だから」
浅月透:「………ごめん」
永見すばる:「もしかしたら、そのRBなら、って話を、聞かせてくれました」
永見すばる:「なんで謝るんですか?」目を瞬かせる。
永見すばる:「私の方でしょ、いきなりこんな話して」
浅月透:何て言えばいいかわらかないし、何も出来ない
浅月透:「なんとか、ならないのかって………その研究はどうなんだ───」言いかけて、疑問に思う。
浅月透:そんな研究ここに通っていて一度も聞いたことがない。
浅月透:もしかして
浅月透:「親父さんの研究、大丈夫なのか?」
永見すばる:「……わかんない、です」
永見すばる:「でも、お父さん、泣きながら言うの」
永見すばる:「絶対にお前を失うのは嫌だ、って」
永見すばる:「もしかしたら、普通の形で生き返るようなものじゃないのかもしれない、けど……」
浅月透:「お前は、どう思ってるんだ………やっぱり死にたくは、無いよな」
永見すばる:「…………」
永見すばる:「死にたく、ない」
永見すばる:「すごく、怖い、です」
浅月透:「そうだよな………」
永見すばる:「お父さんの研究の役に立てるなら、とも思うし」
永見すばる:「私もまだ、やりたいこと、たくさんあるの」
永見すばる:「浅月さん」
浅月透:「何だ」
永見すばる:「お父さんの研究がどんなものかはわからないし、蘇生ってどんな形なのかもわからないし」
永見すばる:「でも、もしそれを受けて、私が生き返ったとして」
永見すばる:「もしかしたら、次に浅月さんに会う私は、今の私じゃないかもしれない」
永見すばる:「けど、私は私なんだと思うの」
永見すばる:「だから、もし私が困ってたら、助けてあげてくれませんか」
浅月透:「それは…」
永見すばる:「変なお願いだと思います。忘れちゃってもいい」
永見すばる:「でも」
永見すばる:「浅月さんとなら、何度でも仲良くなれるような気がするから」
浅月透:「…ごめん、約束できない」
永見すばる:「え」
浅月透:「俺はさ、まぁ人見知りだし」
浅月透:「お前と話すようになったのもそっちが何度も来るからなあなあで押し込められたし………」
永見すばる:「だってそんなしょんぼり顔してたら、話しかけたくもなりますよ!」
浅月透:「それは普通に仕事がいやだったから………」
浅月透:「女子と喋るのハードルが高いし」
永見すばる:「もー」
浅月透:「つまり、なんというか………俺が友達になったのは今のお前だからさ」
永見すばる:「…………」真っ直ぐに目を見る。
浅月透:「また出会ったときに、別の誰かになっていたらって思うと」
浅月透:「約束はできない」
永見すばる:「そっかあ」
浅月透:酷いことを言っている。勇気を出した少女への裏切りだ。
浅月透:「けど」
浅月透:「困っていたら、助けるよ……今のお前からの頼みだしな」
永見すばる:「…………!」顔が輝く。
永見すばる:「半分、悲しくて、半分、嬉しかったです」
永見すばる:「全部持っていきます」
浅月透:「そうか」
永見すばる:「……本当は、さっきは誰でもいいから聞いて、って思ってたの」
永見すばる:「浅月さんじゃなきゃ、もらえない答えをもらえた」
浅月透:「………そっか」
永見すばる:「約束。覚えておきますね。きっと、別の私も!」
浅月透:「うん」これで良かったのか、わからない。
浅月透:「(けど、嫌だなぁ………)」
浅月透:なんで、死んでしまうんだよ。そう思わずにいられなかった………もしどうにもならなくても、せめて苦しまないでほしい。
浅月透:ただ、そう祈った。


GM:その、少し後。あなたは真偽館の任務から異動となった。
浅月透:『また会うときもそのままでいて』彼女はそう言った。
浅月透:それに答えられずに、別れの言葉も言えなかった。
浅月透:それは、自分も寂しかったのか………それとも
浅月透:次にあったときの彼女が彼女でないことを恐れて、逃げたのか
浅月透:たとえば
浅月透:もし、彼女の父親が蘇生のために非道を犯すとしたら止めなければならない。
浅月透:たとえば
浅月透:もし、蘇生された彼女が凶悪なジャームとして復活していたら止めなければならない。
浅月透:たとえば、たとえば、たとえば
浅月透:そんな『もしも』を考えたくなくて………忘れようと逃げるように思考を放棄した。
浅月透:そして、彼女の死を知った。
浅月透:結局なにも出来ず、祈ったことも脆く消えた。
浅月透:「………嘘ばっかり」
浅月透:「ごめん………」それだけがこぼれ落ちていった。


【ミドルフェイズ8】

GM:ガラテイアの居場所について推理するシーンです。
GM:シーンプレイヤーは高倉さんとしましょうか。
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
浅月透:はーい
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (89 → 97)
浅月透:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 2[2]+86 → 88

GM:三本松さんが
三本松玉枝:ムム
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (86 → 94)
高倉楽沙良:そんな……
GM:上がる


GM:では、ガラテイアの居場所について推理していくシーンです。調査でもいいが。
GM:項目は以下の通り。
★ガラテイアの居場所を推理する 累計25
任意の〈情報:〉〈知覚〉〈意志〉〈知識:レネゲイド〉。
GM:最後の判定で、ガラテイア本体の居場所について突き止めることができます。
GM:目標値は全員の累計が25になるまで。
GM:登場侵蝕を払い直して判定を再度行うことも可能です。
GM:ただし、これまでの行動によってヒント情報が開かれてます。ヒントひとつにつき、目標値は2下がります。
GM:情報は以下の通り。
★永見すばるの疑問:真偽館の不審な点について 自動開示
これまで気に掛けていなかったが、永見すばるの流した血液は、いつの間にか拭い去られている。
また、戦闘により崩壊したホールの一部は、いつの間にか修繕されていた。元通りに。
開示条件:永見すばるの生存および、ペンダントの返却が両方行われている。
★永見光三の知識:ガラテイアの性質について 自動開示
"ガラテイア"には存在の情報を取り込み、その持ち主を複製する性質がある。
通常は生物に対して発揮されるものだが、無機物を対象とすることもできるようだ。
開示条件:パスワードの入力に成功し、永見光三が協力的になっている。
★"ボロゴーヴ"の記憶:過去の真偽館について 自動開示
ボロゴーヴによれば半年前の襲撃時、館の一部で出火が起きている。勢いからすれば館はほぼ全焼しているはずだ。
しかしUGNの記録では館は遺棄とのみ記されており、損傷もほぼなかったとされている。
開示条件:ボロゴーヴとの対話に成功し、真実を告げ精神干渉を止めている。
GM:これらのヒントのため、現状の目標値は19となりました。
GM:技能を選んで判定をお願いします。
高倉楽沙良:情報:UGNで素振りします
GM:どうぞ!
高倉楽沙良:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,4,6,8,10]+5[5] → 15

浅月透:情報:UGNで
高倉楽沙良:フ……
三本松玉枝:つよ
GM:いきなりやな
GM:累計15!
三本松玉枝:つよい子がいるし知識:レネゲイドを使うか……
浅月透:情報収集チームも使用
GM:本気だ!
三本松玉枝:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 7[2,3,6,7,7]+1 → 8

GM:累計23! ここでクリア
浅月透:6dx10+5
DoubleCross : (6DX10+5) → 10[2,2,4,6,7,10]+6[6]+5 → 21

GM:たっか!
三本松玉枝:スゴ!
GM:44!?
高倉楽沙良:さすがね
GM:ここまでとはおもわなかった
GM:では、まず情報を開示しましょうか。
★ガラテイアの居場所の推理 累計25→19
"ガラテイア"が潜んでいるのは、真偽館の建物それ自体。
エネミーエフェクト《広域融合》により一体化し、全てを見ていた。
つまり、館の中ならどこでも"ガラテイア"に攻撃を加えることができる。その逆もまた然りだ。
ただし、戦闘に向く場所は限られている。先に戦った入口のホールなどがそうだろう。
→クライマックスフェイズへの突入が可能になりました。


GM:【現在・真偽館ホール】
GM:あなたたちは、修復されたホールに集まっている。
GM:"ガラテイア"の居場所についての話し合いを行うためだ。
GM:日は傾きつつあり、吹き抜けの向こうの窓から夕日の光が差し込む。
高倉楽沙良:「こんなところに呼びつけて、どういう了見なのかな」
浅月透:「気づいたことがある」
高倉楽沙良:「告白ならもっとロマンティックな所が……うん?」
浅月透:「こ、告白とか、やめてくれ。トラウマが…」
永見すばる:「気づいたこと」
永見光三:娘の傍にそっと立っている。
高倉楽沙良:「そっち俄然気になってきたな。いけないいけない、で、何?」
ボロゴーヴ:腕を組んで、機嫌悪そうに後ろの方に立っている。
浅月透:「あー、さっき喫煙所に行ったときにホールが修復していてな」
三本松玉枝:「ほんとじゃん」壊れていたはずの扉に張り付いて検分する。
ボロゴーヴ:「あ? 確かあそこは派手にぶっ壊れて……」
浅月透:「んで、色々と回ってみたら戦闘による破壊も直っていた。そこでだ」
ボロゴーヴ:「……ねえな」
高倉楽沙良:「床ぶち抜いたのに……」
浅月透:「違和感というか、共通点か?それに気づいたんだよ」
三本松玉枝:「えっじゃああのシャンデリアとか持ち出したら無限に売れる?」
永見光三:「君は発想が毎回豊かすぎる」
高倉楽沙良:「消えて詐欺で訴えられそう」
浅月透:「うーんこの」
三本松玉枝:「冗談ですよう」
高倉楽沙良:「んで、共通点って?」
浅月透:「まず、俺の能力について教える」咳払いをして
浅月透:「気づいていると思うが、催眠系の能力だ」
三本松玉枝:「……ふむ?」
高倉楽沙良:「えっ」ばっと身体を隠してみせる。
永見すばる:「?」
浅月透:「うっ」
浅月透:「………ハヌマーンだと音、ソラリスだと粘膜とかから干渉をして認識を阻害したり命令をしたりするんだが」
浅月透:「俺は主にレネゲイドに直接干渉して発動するタイプなんだよ」
三本松玉枝:「ふむふむ……?」
浅月透:エフェクトを使用した時、あるいはレネゲイドを隆起した瞬間などが起点だ。
高倉楽沙良:「ウロボロスシンドロームの領分っぽいなそれ。それで?」
浅月透:「俺はこの館で主に二回能力を使用した」
浅月透:「ボロゴーブとの戦闘時、そしてさっき永見に対してな」
浅月透:「その時の二人のレネゲイドの反応がほとんど同じものだった」
浅月透:「そして、再生されていたこのホールに対しても使用してみたんだが………」
高倉楽沙良:「えっじゃあ……二人はきょうだ」やめる。
高倉楽沙良:「……それも同じだった?」
浅月透:「あぁ、二人と同一の反応をかえしたよ」
三本松玉枝:「館もきょうだいじゃん」
浅月透:「………認識災害系能力だとまた別の反応が出るんだが、まあこれはいいか」
浅月透:「つまり、だ」
高倉楽沙良:「二人は館から生まれた館太郎ってことか」
高倉楽沙良:「いや、多分三人とも?」
浅月透:「ガラティアはこの館そのものに………うん、そうだね」
高倉楽沙良:「そんなこと、出来るの?」
高倉楽沙良:「僕、人しかできないんだと思ってたけども」
永見光三:「……僕の研究範囲ではそのような方向を考えていたが」
永見光三:「可能ではある。無機物を取り込み複製することもね」
三本松玉枝:「……危なすぎだろ」
浅月透:「高い干渉能力をもつエグザイル、オルクスなんかでは稀に見られるな」
三本松玉枝:「どうやってケージに入れてたんだよ……」やや引きつった笑み。
高倉楽沙良:「ある意味人の複製よりヤバいまであるよねえ」
浅月透:「怖いよな」
永見光三:「だから対策を何重にも取っていたんだが……」
永見光三:「半年前だな、あの事件の後で制御が効かなくなった」
三本松玉枝:「その技術にも興味はあるけど……まあそれは置くとして」
高倉楽沙良:「屋敷をボロボロにした人がいたんだね」
三本松玉枝:「いちおう外堀を埋めとくために。あそこ以外にはもう隠し部屋とかないんだよね?」
永見光三:「ない、地下もないとも」
ボロゴーヴ:「含みがある言い方をするじゃねえかよ」高倉さんに顔を顰める。
高倉楽沙良:「名誉のために詳細は伏せただけだよ。じゃあさ」
高倉楽沙良:「決まりだね。犯人は」
浅月透:「犯人はこの中にいる、じゃなくて犯人の中にいる。だったわけだな…」
三本松玉枝:「では~……」辺りに視線を彷徨わせる。
三本松玉枝:「ぶっ壊しちゃう?」
浅月透:「小説だったらジャンル違いって言われて即ボツになるな」ホラーの領域だろ、モンスターパニック
永見すばる:「……壊せるんでしょうか」不安げに。
高倉楽沙良:「まあ、ここからはミステリじゃないからね」
ボロゴーヴ:「俺らには無理だな、手伝い程度だ」
高倉楽沙良:「ヒーローものだよ。セットもじゃんじゃん行っちゃおう」
浅月透:「火力役がいて助かるー」
高倉楽沙良:「これが全部そうってことはだ。どうせ聞かれてるんだ」
高倉楽沙良:「向こうから雁首揃えて御出ましてくれる。そのためにここにしたんでしょ?」
高倉楽沙良:「ここから十分戦える広さだから」
浅月透:「クライマックスには打って付けだな」
高倉楽沙良:「玉枝さんもここから逃げるとか言わないよね?」
三本松玉枝:「言わん言わん。まだゴールしてないでしょ」
三本松玉枝:「火事場泥棒だけじゃなく」腕を回す。「火事場を作るのも得意ってところを見せてやるぜ」
浅月透:「犯行予告かな?」
浅月透:「……っと、お出ましかな」
ボロゴーヴ:「……妙だな、あんたと並んでるってえのは」ぼそりと高倉さんに。
ボロゴーヴ:「戦力としちゃ期待すんな。だが、やれるだけのことはやるさ」
高倉楽沙良:「ふふ。まさかのまさかだよ」
高倉楽沙良:「戦力として立ちふさがってこないことが、一番の助けさ」
ボロゴーヴ:「今の俺でもか? まあいい」ふと、また柔らかく笑う。
永見光三:「なかなかな頼みをしてしまったね。三本松くん」
永見光三:「だが、来てもらえて本当にありがたいよ」
三本松玉枝:「あたしが来て喜んでくれんのもおっちゃんくらいだかんな」
三本松玉枝:「おひねりくれれば一肌脱ぐくらいはするさ」
永見光三:「……僕の話についてきてくれるのも、君くらいだったよ」
永見光三:「よろしく頼む。僕は僕なりにやる」
永見すばる:「……ここ、ずっと思い出の詰まった場所で」
永見すばる:「でも、贋物で……それでも、やっぱり思い出はあって」
永見すばる:「きっと、そこは問題じゃないんですね。思い出は私の中にあるから」
永見すばる:「浅月さん。あなたがくれた物全部、私、持ってますから」
浅月透:「ああ、そうだな…そうだといいな」
浅月透:《擬態の仮面》表情に映る不安も恐怖も、罪悪感も嘘の仮面で塗り潰す。
浅月透:ロイスを変更 好意/罪悪感○ から 嘘をつかせてもらう○/罪悪感へ
永見すばる:その仮面に気づくことはない。ただ。
永見すばる:「だから、私のこととかは、考えないで」
永見すばる:「思いっきり、やっちゃってください!」
永見すばる:いつも、いつものように、真っ直ぐに、凜と胸を張って。
永見すばる:怖い気持ち、弱い心を押し隠して、笑う。
浅月透:「思い出話は、ここを出てから聞くよ…任せろ」
浅月透:それには、応えられないかもしれない………でも、この嘘は突き通すよ。
GM:微かに、衣擦れのような足音がして。
GM:吹き抜けのホール、その上の階の廊下にいくつかの影が現れる。
GM:先ほど現れた分体が、あなたたちを顔のない顔で見つめている。
GM:そうして、反響する声が響いた。


GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
三本松玉枝:ロイスそのままで購入はブルーゲイル!
高倉楽沙良:こちらもロイスは保留。
浅月透:保留で
三本松玉枝:5dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 8[1,2,4,7,8] → 8 → 失敗

GM:ざんねん
浅月透:ブル―ゲイル
三本松玉枝:もう綺麗な体で生きていくか……
浅月透:6dx10+5>=20
DoubleCross : (6DX10+5>=20) → 8[4,4,4,5,7,8]+5 → 13 → 失敗

高倉楽沙良:ブルゲ行ってみようかな
浅月透:だめ
高倉楽沙良:5dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 10[5,9,9,10,10]+8[7,8] → 18 → 失敗

GM:おっ
高倉楽沙良:財産2点で買えるな 買います
高倉楽沙良:玉枝さんあげるね
高倉楽沙良:あやしくないよ
三本松玉枝:きれいな体で生きていけなくなった
GM:ブルゲが似合う人
三本松玉枝:ありがとうございます いただきます


【マスターシーン】

GM:声が響いた。
GM:吹き抜けのホールの中、大きな反響をもって。
GM:真偽館へようこそ。
GM:私の、私たちの元へようこそ。
GM:ここは小さな箱庭。
GM:有り得ないものたちが生まれ直すための巣。
GM:人とは何か。何を学べば良いのか。
GM:私たちに見せて下さい。
GM:私は"ガラテイア"。
GM:私たちは"ガラテイア"。
GM:おいでなさい。この胎の中へ。
GM:そうして、新たなる生を。
GM:…………
GM:……


【クライマックス】

GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (97 → 98)
三本松玉枝:おお
GM:かしこい
浅月透:1d10+88
DoubleCross : (1D10+88) → 3[3]+88 → 91

GM:ほどほど
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (94 → 104)
高倉楽沙良:おい!
GM:あっ
高倉楽沙良:最弱のDロイス
GM:追い込み型でしたね


GM:【現在・真偽館ホール】
GM:館の中央部は、吹き抜けになっている。
GM:天井は高く、三階建て。使われていない豪華なシャンデリア。
GM:そして廊下には黒い人影が幾つか。
GM:ガラテイアの分体だ。そして、本体は、この館そのものと融合している。
ガラテイア分体:「新たな存在を」
ガラテイア分体:「新たな力を」
ガラテイア分体:「新たな知識を」
ガラテイア:「そうして私たちは」「人を知ることができる」
ガラテイア:「おいでなさい」
GM:館中に、湧き上がる気配がある。
GM:ボロゴーヴと戦った時と似た気配。ガラテイアが掻き立てるレネゲイドの気配。
GM:それが、あなたたちに襲いかかる!
GM:衝動判定です。意志で目標値9。
三本松玉枝:5dx+5>=9
DoubleCross : (5DX10+5>=9) → 9[3,3,4,5,9]+5 → 14 → 成功

浅月透:5dx10+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 10[1,1,8,10,10]+1[1,1]+1 → 12 → 成功

GM:高いな!
三本松玉枝:98+2d10
DoubleCross : (98+2D10) → 98+19[9,10] → 117

三本松玉枝:グアアア
GM:うわっ
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を19増加 (98 → 117)
高倉楽沙良:5DX+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 9[2,3,4,5,9]+2 → 11 → 成功

GM:あぶなげない
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を2d10(→ 2)増加 (104 → 106)
高倉楽沙良:いや
高倉楽沙良:最強です
GM:こっちはなんかすごい
三本松玉枝:最強じゃんッッ
GM:何?
浅月透:2d10+91
DoubleCross : (2D10+91) → 12[9,3]+91 → 103

浅月透:よし
GM:調節上手い
半年前、ひとりの少女が死んだ。
FHに傾倒する男の手によって殺されたのだ。
だが今になり、少女は再び――。
GM
彼女の存在は真実なのか。それとも夢幻のごとく消え失せる偽りなのか。
あるいはこの物語すべてが、霧の中に溶けて薄れるただの願いなのか。

GM
『真偽館』と人の呼ぶ。そこは既に遺棄され、朽ちていくだけの場所のはずだった。
そのはずだったのだ。

GM
蘇らせたのは、ただ生きていたいと、生きていて欲しいと祈る心。
繋ぎ止めたのは、愛した者と、ただ憎いはずの者。
今やひとつとなったはずの意志は、それでもそれぞれに個を得て、願った。
変わりたいと、あるいは、変わりたくないと。

GM
ダブルクロス The 3rd Edtion『真偽館の殺人/Truth or fiction?』

GM
これは、黄泉がえりの物語だ。
あなたたちは、それを見届け……そうして、さらに願うならば、戦わねばならない。
命を。変わることを。変わらぬことを。
定まった運命を裏切るならば、それは今。



GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:エンゲージは以下の通りです。
     [ガラテイア本体(5)](射程無視)

3F        [ガラテイア分体(5)]
            |
            3m
            |
2F       [ガラテイア分体(5)×2]
            |
            3m
            |
1F       [浅月(5)三本松(2)高倉(1)]


GM:まず、これはほぼフレーバーなのですが、今回の初期エンゲージは「高さ」の表現とします。
GM:要は、吹き抜けの二階と三階にエネミーがいる形ですね。移動や後退は別に普通にしてもらっていいです。
GM:また、ガラテイア本体はエネミーエフェクト《広域融合》を使用しており、真偽館そのものと一体化しています。
GM:よって、本体に対する/本体からの攻撃や支援、妨害は射程を無視したものとなります。
GM:ガラテイアは《Eロイス:不滅の妄執》を所持しており、そのままではダメージを与えることができません。
GM:本体以外のエネミーをすべて倒すとこのEロイスは解除され、ダメージを与えることができます。
GM:以上、質問はありますか?
三本松玉枝:ふむふむ……大丈夫なはず
浅月透:了解しました。
高倉楽沙良:本体はどこの分体からもカバーされうるってことかしら
GM:されうるんですが、そもそも分体がいるとダメージが与えられないので
高倉楽沙良:どうせ分体から倒すから一緒か
GM:カバーはない想定ですね
高倉楽沙良:了解です だいじょうぶ!
GM:はーい、ではNPCカード。3枚あります。

NPCカード:永見すばる 『星はすばる』
《Dロイス:複製体:凍てつく刃》
ダメージロール直前に使用。ダメージを+[1d10+6]する。
1ラウンド1回。

NPCカード:永見光三 『銃声は孤独にあらず』
《Dロイス:複製体:支援射撃》
対象が判定を行う直前に使用。ダイスを+3個する。
1ラウンド1回。

NPCカード:"ボロゴーヴ" 『オール・ミムジィ』
《崩れずの群れ》
ダメージロール直前に使用。"ボロゴーヴ"が対象に対してカバーリングを行う。
1ラウンド1回。
高倉楽沙良:みんな……!
三本松玉枝:一緒に戦ってくれるのか
GM:マップ上のコマでも確認できます
浅月透:感謝だぜ
GM:適宜ご使用ください!
GM:では、1ラウンド目を開始していこうと思います。


GM:■セットアップ■
GM:行動があれば宣言をどうぞ
浅月透:あります
ガラテイア分体:まとめてなし
ガラテイア:こちらもなし
高倉楽沙良:2Fのエンゲージへ《甘い芳香》。
浅月透:コンボ:《錯覚のジェイゾロフト》 怨念の邪石+背徳の理 暴走し、判定ダイス+8 ダメージ+2d10 侵蝕値+3 クリンナップ毎に侵蝕+3
高倉楽沙良:行動値を-8します。
GM:うわー
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を4(→ 4)増加 (106 → 110)
三本松玉枝:あっそうか
三本松玉枝:ブルゲ使わなくても大丈夫な可能性あり?
高倉楽沙良:手前のエンゲージのやつはそう
三本松玉枝:3Fのやつを浅月さんが倒してくれればか
三本松玉枝:まあでも自分が狙うのはどちらにしろ2Fだろうしな……使わずにおきます。無しで!
浅月透:がんばるか
GM:はーい 以上かな


GM:■イニシアチブ■
GM:行動値順では5の浅月さんですが、割り込みです。
ガラテイア:《加速する刻》
浅月透:なっ
三本松玉枝:ニャッッ
高倉楽沙良:こいつっ
ガラテイア:メインプロセスを行わせてもらいますね
ガラテイア:マイナー、《骨の剣》《死招きの爪》武器を作成。
ガラテイア:メジャー、《ジャイアントグロウス》《オールレンジ》《ブレインハック》《コンセントレイト:エグザイル》
ガラテイア:PCたちのエンゲージに範囲(選択)の白兵攻撃。対象は全員。命中で浅月さんに対する憎悪を付与。射程は無視。
三本松玉枝:悪の攻撃
高倉楽沙良:ヒエ
浅月透:うーん
ガラテイア:何もなければ命中判定します。
浅月透:割り込みます
GM:どうぞ
浅月透:コンボ:《偏執嫌悪のアポトーシス》原初の黒:時の棺 侵蝕+12
ガラテイア:グワーッ
浅月透:判定を失敗させます
ガラテイア:失敗します……
ガラテイア:せっかくのデビューが……
GM:では、ガラテイアの割り込み手番は終了。


ガラテイア:館に満ちたレネゲイドは、あなたたちを蝕むが、決定的に苛みはしない。
ガラテイア:しかし、その蠢きが収まった瞬間。
ガラテイア:地鳴りのような音がして、館のあちこちから鋭い槍のようなものが突き出そうとする!!
ガラテイア:あなたたちを狙っている。特に、その心を。
浅月透:「───これは」
浅月透:物理攻撃、だけではない。精神干渉か
浅月透:「………なるほど怖いことをしてくる。けど、まぁ」
高倉楽沙良:「む」それを掴んで払おうとする。
浅月透:「相手が悪いよ」
浅月透:刹那、空間を侵食するように汚泥のようなレネゲイドの奔流が起こる。ガラテイアとは反対に決定的にすべてを蝕む、嫌悪感。
三本松玉枝:「うおおぅ?」
浅月透:死んでしまえと自身を呪う、自殺願望の泥が槍を内側から腐られ、終わらせる。
浅月透:「二人とも、あまり近づかないでくれ」
ガラテイア:その衝動に臆したかのように、槍がぐずぐずと崩れ出す。
ガラテイア:残った跡は、何も変化がない、先程までと同じ館の風景。
浅月透:「こっちは、あまり制御が効かない」
高倉楽沙良:「……そういうのかあ~。触らなくてよかったな」


GM:再度イニシアチブ、何もなければ行動値順は5の浅月さん、PC優先。
GM:ただ
ガラテイア:オートで《Eロイス:暴食の胃袋》使用。
ガラテイア:自分以外のキャラクターのガラテイア本体に対する攻撃ダイスは-2個、各ラウンドクリンナップに1d10ダメージ。
ガラテイア:一度でも戦闘不能になったら解除。
三本松玉枝:何ぃ
GM:これはもう元々こんな感じなので、演出は省略しましょうか。
浅月透:こわい
GM:では浅月さんの行動です。
浅月透:はーい
浅月透:コンボ:《終告のアンチテーゼ》 c:ウロボロス+原初の赤:絶対の恐怖+原初の白:クレイジードライブ+道化の出し物 侵蝕値+14
浅月透:対象は分体3!
GM:3階の人ですね。判定どうぞ!
浅月透:15dx7+11
DoubleCross : (15DX7+11) → 10[1,2,2,3,3,3,3,4,5,7,7,7,9,10,10]+10[4,5,8,9,10,10]+10[1,7,7,8]+10[1,6,9]+10[7]+4[4]+11 → 65

GM:??
GM:分体だからダイスマイナスないもんね……?
ガラテイア分体:ど、ドッジします
ガラテイア分体:6dx>=65
DoubleCross : (6DX10>=65) → 7[3,3,4,6,6,7] → 7 → 失敗

ガラテイア分体:ダメージどうぞ……
浅月透:7d10+2d10+2d10+2+16
DoubleCross : (7D10+2D10+2D10+2+16) → 32[8,3,3,10,5,2,1]+10[5,5]+10[5,5]+2+16 → 70

ガラテイア分体:ヒッ
浅月透:装甲無視で
ガラテイア分体:それはもうだめです、終わりです。
ガラテイア分体:復活エフェクトなし。落ちます。
浅月透:対抗種でHP-3
GM:ありがとうございます。侵蝕上げて演出をどうぞ。


浅月透:銃を持つ腕ごと醜悪な影が覆い隠す。
浅月透:形成されるハリボテの銃身、ハッタリの武器を構えながらガラテイアの分体達を観察する。
浅月透:「(思ったよりも動きが良いな………くそっ)」
浅月透:複数の分体を操作しての攻撃。威力、速度、精度共に戦闘エージェントレベル………複製時にオリジナルのボロゴーヴから学習したのか?
浅月透:再生速度、これも徐々に上がってくるだろう。間を掛ければ此方の手が間に合わなくなるのは明らかだ。
浅月透:「それに加えて、同化能力………最悪だな、やってられねぇ」
浅月透:学習能力に裏付けされた対応性能、化け物と心中で毒をはく。しかし、まぁ
浅月透:「見せすぎだ」
浅月透:「聞いてただろう?この館で三回………さっきので四回か。俺は能力を使用している」
浅月透:干渉はすでに終えている。なるほど、警戒心が死んでいる………機能が元々無いのではないか?
浅月透:「まずは………お前かな」
浅月透:三階の分体を視線にとらえる。瞬間、相手の体から影の腕が数本、体を突き破り生える
ガラテイア分体:「……損傷」それだけ呟く。
浅月透:ゴキりと音をならして、首をおった。
ガラテイア分体:「回復、ふ」
浅月透:「じゃあな」
ガラテイア分体:ごぼ、と嫌な音がして、崩れ落ちる。
三本松玉枝:「……やっぱ」
ガラテイア分体:その身体も、館の床に溶けるようにして消えた。
三本松玉枝:「怖ぇな。UGN」
高倉楽沙良:「さっすが。肩書は伊達じゃない」
高倉楽沙良:「ここまでのは上澄みだってば」
三本松玉枝:「ほんとかぁ? 前会った人らもだいぶ……」
浅月透:「フリーだって言ってんだろ」
三本松玉枝:「それも絶対謙遜だし」
浅月透:同時にレネゲイドを隆起した反動で内臓が暴れる。口に広がった鉄の味を吐き捨てた。
浅月透:やめてくれ。本当に強いやつは、こうならないんだよ。


GM:では引き続きガラテイア本体の本来の手番です。
ガラテイア:手番です。
ガラテイア:マイナーなし。メジャー、《オールレンジ》《ジャイアントグロウス》《コンセントレイト:エグザイル》
ガラテイア:PCたちのエンゲージに範囲(選択)の白兵攻撃。対象は全員。射程は無視。
GM:妨害系は今は何もないかな
GM:ではさくさくと判定をしていきます。
ガラテイア:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,2,4,4,4,4,5,7,8,9,9,10,10]+10[2,3,6,9,9,10]+5[1,5,5]+4 → 29

ガラテイア:リアクションどうぞ
三本松玉枝:うむ
浅月透:リア不
高倉楽沙良:5DX+1>=29 ドッジ
DoubleCross : (5DX10+1>=29) → 10[2,3,3,4,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗

三本松玉枝:《リフレックス:オルクス》《幸運の守護》ドッジ……で、
GM:回った
三本松玉枝:おっちゃんのNPCカードを使わせていただきたいです!
GM:了解です。
永見光三:うん。頑張ってくれよ。
永見光三:ダイス+3個だ。
三本松玉枝:わあい 戦闘用人格も起動しています
GM:どうぞー
三本松玉枝:14dx7+5>=29
DoubleCross : (14DX7+5>=29) → 10[1,1,1,2,3,4,5,5,5,5,5,7,8,9]+10[1,3,9]+2[2]+5 → 27 → 失敗

GM:あっおっしい
三本松玉枝:ヌウーッ
高倉楽沙良:オリレジェさえあればねえ
三本松玉枝:ブルゲつかっとくべきだったか……くらいます。
高倉楽沙良:浅月さんをカバーします。《崩れずの群れ》。
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を2(→ 2)増加 (110 → 112)
GM:了解です
浅月透:ありがとお
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を3増加 (117 → 120)
ガラテイア:ではダメージ出します。
ガラテイア:3d10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 23[6,7,10]+25 → 48

GM:装甲有効!
三本松玉枝:死!
高倉楽沙良:当然耐えられぬ。ガラテイアに尽力/脅威:◯でロイスを取得、即昇華して復活。
高倉楽沙良:高倉楽沙良のHPを12(→ 12)に変更 (10 → 12)
三本松玉枝:別に失敗したからではないですが永見光三さんのロイスをタイタス昇華して復活します 別に失敗したからではないですが……
三本松玉枝:三本松玉枝のHPを12に変更 (27 → 12)
永見光三:三本松くん……
GM:以上かな。では演出をさくっと。


ガラテイア:館が再び鳴動する。
ガラテイア:先ほどと同じ攻撃……だが、精神に働きかけるような力は分が悪いと踏んだか。
ガラテイア:今度は物理的に、あなたたちを抉らんとしてくる。
ガラテイア:鋭い槍がそこかしこから伸びる。
ガラテイア:速度自体は……先ほどよりも速い!
高倉楽沙良:「……ん」それを見やって。
高倉楽沙良:飛び出すように前に出る。眼の前の男に足払い。
高倉楽沙良:そのまま肩を掴んで床に引き倒す。
浅月透:「!?」
高倉楽沙良:それに覆いかぶさるようにして、その槍を受ける。
浅月透:「ばかっ、なにを」
高倉楽沙良:「がっ……ふ……どうだ」
高倉楽沙良:「プロっぽいでしょ」
浅月透:「………本当にな。目が焼けそうになる」
三本松玉枝:「おおぉぉ」あぶなっかしい足取りで避けようとする。
永見光三:「三本松くん!」小型拳銃を取り出し、発砲。
永見光三:『あの時』のものだ。それは、槍を一本食い止める程度の力はあった。
三本松玉枝:「おおっ」目の前にまで迫っていた槍が、その弾丸で弾き飛ばされるのを見た。
三本松玉枝:「やれんじゃんおっちゃん。助かっ」
三本松玉枝:だが別に自分に向けられた攻撃はその一本だけではなくて。
三本松玉枝:「ウニ゛ャーッ!?」背後からの攻撃にまともにぶち当たり、壁に叩きつけられる。
永見光三:「大丈夫かっ!」
三本松玉枝:「ぐえっほ!」
三本松玉枝:ずるずると立ち上がる。「へ、平気。ハハハンデだし」
浅月透:「悪い、助かった」第二射を恐れ、抱えて飛び退く。
高倉楽沙良:「おおう」抱えられて。「そっちは平気~?」
浅月透:「だ、大丈夫か?」
三本松玉枝:「平気だっての! あんま見られると恥ずい!」


GM:では次、行動値2の三本松さん
三本松玉枝:はい!
三本松玉枝:マイナーで《オリジン:レジェンド》《氷炎の剣》《地獄の氷炎》。精神達成値を+12、攻撃力24の武器を作成。
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を7増加 (120 → 127)
三本松玉枝:メジャーで《サンドシャード》《オーバーロード》。2Fのエンゲージに範囲攻撃します!
GM:うわーっ判定どうぞ
三本松玉枝:11dx+5
DoubleCross : (11DX10+5) → 10[1,1,3,4,5,7,8,9,9,10,10]+5[1,5]+5 → 20

三本松玉枝:ちがう
三本松玉枝:レジェンドが乗るので達成値32だ
GM:なるほどつよい
ガラテイア分体:ドッジをするしかないので、します。2体とも
ガラテイア分体:6dx>=32 1の方
DoubleCross : (6DX10>=32) → 10[3,6,7,7,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

ガラテイア分体:6dx>=32 2の方
DoubleCross : (6DX10>=32) → 9[1,4,5,7,8,9] → 9 → 失敗

ガラテイア分体:両方だめです。ダメージを
三本松玉枝:ふう。では
三本松玉枝:そこにすばるちゃんのNPCカードをいただいてもよいでしょうか
GM:了解です。どうぞ
永見すばる:はーい!
永見すばる:ダメージ+1d10+6どうぞ
三本松玉枝:ダメージ!
三本松玉枝:4d10+24+24+5+1d10+6
DoubleCross : (4D10+24+24+5+1D10+6) → 29[9,8,10,2]+24+24+5+8[8]+6 → 96

三本松玉枝:諸々有効!
GM:?
GM:はい……
ガラテイア分体:我々、武器を作成しないと装甲は0でして
ガラテイア分体:その……無理ですね
ガラテイア分体:2体まとめて落ちます。復活なし。
三本松玉枝:やったあ
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を7増加 (127 → 134)
GM:では演出をどうぞ


三本松玉枝:「……おほん。あたしゃ心理学は専門外だが」
三本松玉枝:「代わりに冶金を教えてあげよう」
三本松玉枝:天にめいっぱい差し伸べた手の上に、輝く球体が形成される。
三本松玉枝:紅蓮の溶鉄塊──ではない。今、その姿は黄金の卵。幾筋かの銀砂が流れ込み、命のように鼓動しながら、徐々に大きく育ちゆく。
三本松玉枝:「モルフェウスシンドロームで生み出した砂を、サラマンダーの熱で溶かし、それをオルクスで超凝縮精錬する」
高倉楽沙良:光輝に目を灼かれながら、それを仰ぎ見る。「本当に冶金の授業?」
高倉楽沙良:「神話じゃないの」
三本松玉枝:三種のシンドロームの力を、活性化したレネゲイド出力を以て行使し、“彼”の体を精錬するバルカンの業。
三本松玉枝:「神話にだって鍛冶匠はいるだろ。こうして作るんだよ」
三本松玉枝:「オリハルコンってのは、さ!」
三本松玉枝:産声が上がる。
三本松玉枝:球根から根が生えるみたいに、三又の尾がまず伸びて、三本松玉枝を守るように囲む。上方に生じるのは大木の如き胴体。木像の龍に鱗を彫り込むように、体表に細かな隆起が刻まれる。
三本松玉枝:最後にその先端に頭。猛禽の如き鋭い眼と嘴。火の粉を散らしつつ開かれたそこから、甲高い笛の音が鳴り渡る。幻想が誕生の歓喜を歌う。
三本松玉枝:「以上」
三本松玉枝:「授業料を払いな!」
三本松玉枝:黄金の大蛇が身を翻し、長大な尾を振り上げる。
永見すばる:自分達の身体はもう、造り変わっている。
永見すばる:自分達の記憶は、複製されたものだ。だが。
永見すばる:ほんのひとかけらだけ、『本物』の名残があることを知っている。
永見すばる:「三本松さん、これ!」
永見すばる:冶金に使うような強い火ではない。だが、炎が舞い散る。
永見すばる:大蛇の身に纏わり付き、それに力を与えるため。
三本松玉枝:「はは」三叉の尾に火が点る。それ自体が持つ熱で、さらに煌々と燃え立たせて。
三本松玉枝:びょう、と吹き抜ける風に似た響きが、その場からひととき他の音を消した。
三本松玉枝:巨人が熊手で引っ搔いたみたいに、三条の亀裂がホールに走る。それは壁や天井と諸共に、ガラテイアの分体たちにも刻まれ。
三本松玉枝:一瞬後、その傷から激しい業火を噴き上げる。
三本松玉枝:「全焼じゃあ済まないかもなあ!」
ガラテイア分体:言葉もなく、刻まれ、燃え上がる。
ガラテイア分体:その姿は、炎で焦げたか、館に溶けたか。
ガラテイア分体:そこにはもう、誰も居ない。


GM:では、次は1の高倉さんなんですが、またちょっとなんかあります。
ガラテイア:《Eロイス:さらなる絶望》
ガラテイア:エネミー『ボロゴーヴの鳥』を未行動で3階のエンゲージに呼び出します。
高倉楽沙良:あっなんてことを!
三本松玉枝:ボッボロやん!
浅月透:!あー!
ガラテイア:データ的には他のガラテイア分体と同じです。
三本松玉枝:うらぎったのか
ボロゴーヴ:ちげえよ!
高倉楽沙良:未行動……つまりは行動値勝負というわけ
高倉楽沙良:この行動値1の僕を越えられるのかな
:5です
高倉楽沙良:5倍だと……!?
三本松玉枝:ゴッドスピード
GM:では鳥の行動から
浅月透:速すぎる
:マイナー、《骨の剣》《メカニカルアクション》武器を作成し、PCたちのエンゲージに戦闘移動。
:メジャー、《オールレンジ》《コンセントレイト:エグザイル》
:白兵攻撃。対象は……どうしようかな
:高倉さんで
高倉楽沙良:ムッ
:判定します。
:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,4,8,8,9,9,9,9,10]+10[1,2,3,4,6,8,10]+4[2,4]+4 → 28

:リアクションどうぞ
高倉楽沙良:5DX+1>=28 ドッジ
DoubleCross : (5DX10+1>=28) → 10[2,5,5,8,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

GM:回った
高倉楽沙良:しかたない……
高倉楽沙良:ボロゴーヴ!おねがい!
高倉楽沙良:僕のこと守ってくれるよね
ボロゴーヴ:ここでかよ!!!
ボロゴーヴ:了解。カバーリングをする
:ダメージを出します。
:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 14[1,8,5]+10 → 24

ボロゴーヴ:NPCカードなんでHP設定はないんだが
ボロゴーヴ:最初のデータでも耐えられたなこれ
高倉楽沙良:すごい
ボロゴーヴ:どっちみちオムファロスのダメージは0
高倉楽沙良:やった~
GM:では鳥が出てくるところから演出を。


GM:さざめくような音。そして、微かな血の匂い。
GM:人影の消えた館に、羽ばたきの音なき紅い鳥が舞い降りる。
ボロゴーヴ:「……おい」
ボロゴーヴ:「おい、ガラテイア! お前」
ボロゴーヴ:「そりゃねえだろうがよ!」
三本松玉枝:「おうおう」
高倉楽沙良:「あはっ。懐かしい顔だね」
GM:かつての従者によく似た姿。それが、真っ直ぐに落ちてくる。
三本松玉枝:「お知り合い?」
高倉楽沙良:「これの連れ」
ボロゴーヴ:「おい、オムファロス、ごちゃごちゃ言ってねえで」
ボロゴーヴ:「来るぞっ!」
GM:狙う先は、高倉楽沙良。
高倉楽沙良:「お、こっちか」
高倉楽沙良:「おいでおいで」他の二人でないのならば、誘導して、耐えようかなと思った。
:その嘴を剣のように研ぎ澄ませ、一息に……。
GM:ガギン、と硬い音。
GM:あなたの身体から発したものではない。
GM:痛みもない。
ボロゴーヴ:その前に立ち塞がって、鉤爪で直撃を防いでいる。
高倉楽沙良:「……おいおい」
ボロゴーヴ:一本、二本、罅が入った。
ボロゴーヴ:「うるっせえ、連れの始末はこっちの仕事だろうがよ」
高倉楽沙良:「何やってんのさ。博愛主義者に鞍替え?」
ボロゴーヴ:「こんな真似されて立ってられるか?」
高倉楽沙良:「んふふ。分かった、分かったよ」
高倉楽沙良:「やれない分は僕がやっといてあげるよ」
ボロゴーヴ:「おう、わかりゃいいんだよ」腕を振る。


GM:では、1の高倉さんどうぞ
高倉楽沙良:マイナーなし、メジャー《無機なる四肢》《エクスプロージョン》《ツインバースト》《増加の触媒》《オーバードーズ》《聖痕》。
高倉楽沙良:鳥さんを攻撃します。
:ゲーッ
:判定どうぞ
高倉楽沙良:5dx+5 ドッジ不可
DoubleCross : (5DX10+5) → 9[1,5,6,8,9]+5 → 14

:ガードするしかない……
:ダメージどうぞ
高倉楽沙良:2d10+52 諸々有効
DoubleCross : (2D10+52) → 14[4,10]+52 → 66

:ガード6、装甲なし。HPはもっとか弱かったです。
:落ちます。復活なし。
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を7(→ 7)増加 (112 → 119)
高倉楽沙良:高倉楽沙良のHPを5(→ 5)減少 (12 → 7)
GM:演出をどうぞ


高倉楽沙良:「……しっかしみんなは博学なことで」白衣を脱ぎ。畳んで傍らに置く。
高倉楽沙良:「悪いけど、僕はまだ教わる身だから。教鞭を振るう身分にはなれないな」
高倉楽沙良:「だから、代わりに僕自身を見せるとするよ」
高倉楽沙良:駆け出し、手足を大の字に広げて飛び上がる。
高倉楽沙良:宙空で首がぐりん、と。へし折れるように後ろに向いた。
高倉楽沙良:前腕は本来の関節よりも伸びる。肋骨から奥、ありえざる筋肉の伸長。
高倉楽沙良:脚は腿から捻り上げられたかのように、内側に向き。
高倉楽沙良:爪先からは刃のような爪。四肢が巨大な顎のように。
高倉楽沙良:異星の怪異のような、醜悪なる凶星。
高倉楽沙良:それが鳥をガッチリと捕らえた。
高倉楽沙良:その口吻――あるいは眼に相当する部分は、本来臍にあたる部分。
高倉楽沙良:燦めく孔がある。それは彼女の未知なる臓腑にて生成されたる、高熱――その排気口。
高倉楽沙良:捕らえて離さないままに、それが尋常ならざる熱を吐出する。
高倉楽沙良:握り込んだ光の剣が、その姿を刺し貫いたかのように。
:かつての従者のように、蒸発はしない。
:ぶすぶすと生物的な焦げた臭い。姿だけを似せた別の存在。
:それが、消し炭になり、解けていく。
高倉楽沙良:炭ごと落下したそれが、ずるりと蠢き、人の姿を取り戻しだす。
高倉楽沙良:「ま、手慣れたもんさ」
三本松玉枝:「ふうむ」大蛇の尾に囲まれた守りの内、顎に指先を添えてそれを見る。「やっぱ興味深いな」
高倉楽沙良:その腹部には焼け焦げた大穴。肌が露出している。
高倉楽沙良:奇怪なる眼が、その狭間より覗いた。
ボロゴーヴ:「…………」何か言おうとして、口だけ動かし、やめる。
浅月透:「マジで、視線に困る」目を伏せながら
ボロゴーヴ:「……相変わらずのやつだな」それだけ。


GM:■クリンナップ■
浅月透:邪石の効果で侵蝕+3
GM:今回は《Eロイス:暴食の胃袋》の効果で1d10ダメージ受けてもらいます
三本松玉枝:12-1d10
DoubleCross : (12-1D10) → 12-7[7] → 5

三本松玉枝:三本松玉枝のHPを5に変更 (12 → 5)
高倉楽沙良:あっGMが振ると思ってた
三本松玉枝:あっ
GM:あっそうか、全員まとめてか
三本松玉枝:そっか 失礼しました
GM:すいませんやります。三本松さんは戻してオッケー
三本松玉枝:三本松玉枝のHPを12に変更 (5 → 12)
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

GM:あっ
高倉楽沙良:あっぶな!
GM:ギリじゃん……
高倉楽沙良:高倉楽沙良のHPを6(→ 6)減少 (7 → 1)
三本松玉枝:三本松玉枝のHPを6に変更 (12 → 6)
浅月透:13へ


GM:では2ラウンド目。
GM:分体たちはもういないため、ここからは本体を攻撃することが可能です。
GM:《Eロイス:不滅の妄執》解除!


GM:■セットアップ■
GM:行動があれば宣言をどうぞ
三本松玉枝:無!
ガラテイア:なし
浅月透:ブルゲはいいかな
浅月透:なし
高倉楽沙良:《甘い芳香》。本体の行動値を-8。
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を4(→ 4)増加 (119 → 123)
ガラテイア:ギエーッ
ガラテイア:0になります


GM:■イニシアチブ■
GM:ここからは行動値順!
GM:浅月さんどうぞ。
浅月透:はーい
浅月透:コンボ:《終告のアンチテーゼ》c:ウロボロス+原初の赤:絶対の恐怖+原初の白:クレイジードライブ+道化の出し物 侵蝕値+14
浅月透:対象はガラデいあ
GM:何か追加ですることがあればー
浅月透:ダイス貰いたいのでカードを!
三本松玉枝:ゴーゴー!
GM:光三のですね。了解です。
永見光三:協力しよう。ダイス+3個だ
GM:-2個もよろしくね
浅月透:さらに
浅月透:ガラテイア=真偽館 に 懐旧/抹消○ でロイス取得。タイタス昇華によりC-1
GM:えっ本気だ
GM:わかりました
GM:では判定をどうぞー
浅月透:17dx6+11
DoubleCross : (17DX6+11) → 10[1,2,4,5,5,5,5,6,6,6,7,7,8,8,9,10,10]+10[1,2,4,5,5,7,7,7,8,10]+10[1,1,8,9,9]+10[5,8,8]+10[1,9]+10[7]+10[6]+10[9]+5[5]+11 → 96

GM:???
ガラテイア:えっこわい
高倉楽沙良:すご……
ガラテイア:が、ガードします……
GM:ダメージどうぞ。あと何かすることがあればどうぞ。
浅月透:どうしよ貰っとこうかな
三本松玉枝:貰ってあげて
浅月透:過剰かもだけどすばるちゃん
GM:ひええ、どうぞ
浅月透:助けてくれ
永見すばる:がんばります!
永見すばる:ダメージ+1d10+6!
浅月透:10d10+2d10+2d10+2+16+1d10+6
DoubleCross : (10D10+2D10+2D10+2+16+1D10+6) → 48[9,7,3,3,2,10,6,1,4,3]+5[4,1]+11[2,9]+2+16+5[5]+6 → 93

浅月透:装甲無視です
GM:おごご
ガラテイア:ガードが6で……まだ生きてはいる!
ガラテイア:でも相当抉られました
浅月透:かたいな
浅月透:おっし
三本松玉枝:しぶとい
GM:侵蝕上げて演出どうぞ


浅月透:「(長期戦はさけたいな)」
浅月透:先程のボロゴーヴの従者複製を見る限り、時間を掛ければまだまだ増えていくだろう。ならば
浅月透:「………っくそ、仕方ねぇ」
浅月透:「少し溜めがいる………援護をたのむ」呼び掛ける。
永見すばる:「……!」顔を輝かせる。
永見すばる:「はいっ! やってみます」
永見光三:「やるだけはやってみるさ」
永見光三:「出し殻みたいなものだとしてもね」
永見光三:タン、と何発かの銃声。傷つけるには足りないが……時間は稼げる。
永見光三:「……何より、今は僕はひとりではない」
永見光三:「こんなにありがたいことは、他にないよ」
永見すばる:その弾丸に、小さな炎が纏わり付く。
永見すばる:館の壁を微かに漕がす程度の威力。
永見すばる:攻撃は禁じられている。だから、これが精一杯だ。
永見すばる:「……うん」
永見すばる:「私も、浅月さんを助けられるのが、何より嬉しい」
浅月透:「助かった………ありがとな」
永見すばる:「助けられっぱなしじゃないのが、すっごく嬉しいの!」
永見すばる:ぱっと笑って、後ろに下がる。
浅月透:援護を受け、ガラテイアの攻撃を避けながらやり過ごし
浅月透:館全体に浅月のレネゲイドが巡った。条件が揃う。
浅月透:「先に謝る………悪い」何故か、味方全員に向けて謝罪の言葉を送る。
高倉楽沙良:「えっ」
三本松玉枝:「おん?」
浅月透:そして、自分のこめかみに一発の銃弾を撃ち込んだ。
浅月透:同時に、館全体がインクを撒かれたようにレネゲイドによって侵食される。
浅月透:全員が気づくだろう。小さなモノばかりだが、少しづつ記憶が塗りつぶされていくことに
浅月透:例えばこの館に来た際の座ったテーブルの位置───消去。
浅月透:例えば食べたお菓子の名前───消去。
浅月透:例えば、保存されていた危険度の高いアーティファクトの情報───消去。
浅月透:「相手が悪かったな、ガラテイア」
浅月透:「剥がさせてもらう」
浅月透:構成情報が抹消されたことで、ガラテイア本体の構成物質が消えていく。
浅月透:これこそが、情報抹消。認識災害を引き起こし神をも欺く咎人の業だ。
ガラテイア:…………
ガラテイア:何も、変わらない。いや、変わらないように見える。
ガラテイア:抹消された情報は、初めからなかった、そういうことなのだから。
ガラテイア:館は、だから気づかない。
ガラテイア:ほんの少し、何かが剥がれていくような心地の悪さに震えるだけ。
ガラテイア:削られていくことに、気づかない。


GM:では次、三本松さんの手番ですね
三本松玉枝:はあい
三本松玉枝:マイナーで《氷炎の剣》《地獄の氷炎》。攻撃力24の武器を作成。
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を5増加 (134 → 139)
三本松玉枝:メジャーで《サンドシャード》《オーバーロード》。ガラテイアに攻撃します。
GM:判定をどうぞ
三本松玉枝:12dx+17
DoubleCross : (12DX10+17) → 8[1,1,1,2,2,3,3,3,4,8,8,8]+17 → 25

ガラテイア:ぬーードッジを試みます。
ガラテイア:8dx>=25
DoubleCross : (8DX10>=25) → 10[2,3,5,7,7,8,10,10]+6[1,6] → 16 → 失敗

ガラテイア:回ったがー
三本松玉枝:ちょっと回さないで
ガラテイア:ダメージをどうぞ
三本松玉枝:3d10+53
DoubleCross : (3D10+53) → 18[2,6,10]+53 → 71

ガラテイア:高いよ!?
三本松玉枝:諸々有効!
三本松玉枝:三本松玉枝の侵蝕率を7増加 (139 → 146)
ガラテイア:えーーー
ガラテイア:そのダメージは倒れます。復活もなし。
ガラテイア:ただし。
ガラテイア:《Eロイス:飢えたる魂:ラストアクション》
ガラテイア:即座にメインプロセスを実行します。
三本松玉枝:何ィ
高倉楽沙良:なっ
ガラテイア:マイナーなし。
ガラテイア:メジャー、《Eロイス:飢えたる魂:炎の理》
ガラテイア:イージーエフェクトで炎を作り出し、館に火を放った後、戦闘不能となります。
ガラテイア:とはいえ、この炎でPCやNPCにダメージを与えることはできません。
浅月透:うわーー
GM:館は炎上しますが、あなたたちはオートで脱出を宣言することで戦闘を離脱することができます。
GM:NPCも全て自動的に脱出します。
GM:全員が立ち去ることを選択した後、館は崩壊、クライマックス戦闘を終了します。
GM:では、皆さん。戦闘から離脱をしますか?
三本松玉枝:します!!
高倉楽沙良:離脱します。
浅月透:します。
GM:了解。全員が離脱を宣言しました。
GM:クライマックス戦闘終了。
GM:あなたたちの勝利です。


三本松玉枝:情報。──伝承。伝説。その消去。
三本松玉枝:超常の物理強度を持つ“バルカン”が、微かに震えたのを感じ取る。……常人は元より、一部のレネゲイドビーイングには更なる致命の毒。
三本松玉枝:「参るねえ」
三本松玉枝:その寒気を振るうように。
三本松玉枝:「負けてらんないだろ、そういうのでさ!」
三本松玉枝:腕を振る。大蛇が高く嘶く。
三本松玉枝:壁に突進。大穴を空けて外に飛び出し、天井を突き抜けて戻ってくる。シャンデリアが落下して、甲高い音を立てて砕ける。
三本松玉枝:接地する寸前で身を捻り、薙ぎ払う尾で階段を寸断する。壁面を引き裂く。鈍く絶え間ない破砕を巻き起こす。
三本松玉枝:「観念しな。とっくにこうなんだろ!」
ガラテイア:館は、叫びを上げたかに聞こえた。
ガラテイア:壁が震える。破砕の跡をどうにか巻き戻そうとする。
ガラテイア:落下したシャンデリアが、魔法のようにきらきらときらめいて
ガラテイア:渦を巻いて元に戻ろうともがく。
ガラテイア:「ああ」
ガラテイア:「もう、戻らない」
ガラテイア:館は呻きを上げる。培養槽の中の小さな存在だった日々。
ガラテイア:穏やかに人の営みを観察していただけだった、それだけの日々に、腕を伸ばそうとして。
ガラテイア:それなら、また、あの日のように終わらせよう、と決めた。
ガラテイア:放置されていたシャンデリアに火が点る。
ガラテイア:誕生日の蝋燭のように、ひとつ、ひとつ。
ガラテイア:あの日もそうだった。
ガラテイア:追い詰められた少女は、能力で小さな火を灯して、せめてもの反抗をした。
ガラテイア:迫る敵もろとも、館を炎に飲み込ませようとしたのだ。
ガラテイア:だから、同じように。
ガラテイア:「さようなら」
ガラテイア:「真偽館へのご滞在」
ガラテイア:「ありがとうございました」
GM:宙に浮いたシャンデリアは落下。また光を放ち、砕け、館に火を放った。
三本松玉枝:「あっこら」
三本松玉枝:「ちょっとそれは観念しすぎでは」
GM:瞬く間に、火は広がる。
GM:ごく当たり前の炎だが、床を舐め、壁を這い上っていく。
永見すばる:「……に、逃げないと!」
三本松玉枝:「うおぉおおぉぉお」こんな時でもどこか緊張感に欠けた声を上げ。
浅月透:「全員動けるか!」
高倉楽沙良:ふらついて呻いていたが、顔を上げる。
高倉楽沙良:「何……何が」
永見光三:「ああ。幸いドアはすぐだ。急ごう」
三本松玉枝:大蛇の尾の一本に脱ぎ捨てられた白衣を引っかけ、別の一本で永見光三を巻き取る。
三本松玉枝:「デンジャー!」
永見光三:「うわっ」
三本松玉枝:「逃げるよ!!」言うが早いか、そのまま真っ先に逃げ出す。
浅月透:「ッ、ボロゴーヴ!」
ボロゴーヴ:「おう!」
浅月透:「高倉抱えろ!」
ボロゴーヴ:「……しゃあねえな……また腹出してやがるし」
ボロゴーヴ:ぶつぶつ言いながら、抱え上げる。
高倉楽沙良:「えっうわっ」
浅月透:「ああもう、これでも使っとけ!」スーツを投げ渡して自分も走る。
ボロゴーヴ:「乗り心地は保証しねえぞ! 俺のガラじゃねえ!」
永見すばる:急いで走る。走る。
GM:火は、館全体に回っていく。
GM:壁が崩れ出す。
GM:玄関の扉は、それでもすぐに開いた。
永見すばる:あと少し、というところで、足がもつれる。
永見すばる:「……!」
永見すばる:軽く倒れて、どうにか顔を上げる。
GM:炎が、近付いてくる。
永見光三:「すばる!」既に脱出して外へとたどり着いている。
浅月透:「あぁ、クソ………」
永見すばる:「……やだ、私」
永見すばる:「もう、死にたくないよ……!」
浅月透:「勘弁しろよな」
浅月透:炎のなか、少女の腕を掴む。
永見すばる:「!」
永見すばる:引かれて立ち上がる。
浅月透:「先に行っとけ」出口へと無理やり引っ張った。
永見すばる:「浅月さん、浅月さん、浅月さん!」
永見すばる:ぐし、と目を拭って。
永見すばる:「待ってますからね!」
永見すばる:そのまま、足を引きずってどうにか玄関へ。
浅月透:「ああ」呟いて
浅月透:出口に押し込むように
浅月透:なんとか先に脱出させる。
浅月透:「あれ、俺やばくないか………」自分がボロボロの状態と言うことに気づく。
浅月透:朦朧とした意識で、前へと倒れ込む。
浅月透:あと一歩分、それだけの距離。
浅月透:運が良ければ、あるいは悪ければ………助かるだろう。
浅月透:そう思いながら、目を閉じた。


GM:真偽館は、炎上した。
GM:どうにか外へと脱出したあなたたちは、予想外の脆さで建物が崩れていく様を見ることとなった。
GM:主はもう居ない。
GM:焼け焦げた跡は、やがて土に還り、消えていくことだろう。


【バックトラック】

GM:バックトラックです!
GM:今回のEロイスは以下の通り
ガラテイア本体
《Eロイス:さらなる絶望》
《Eロイス:不滅の妄執》
《Eロイス:暴食の胃袋》
《Eロイス:飢えたる魂》×2
ガラテイア分体
《悪夢の鏡像》×4
GM:なんか9個とかあります
三本松玉枝:豊作
GM:振る人は振って侵蝕を下げてください!
三本松玉枝:振る!
三本松玉枝:146-9d10
DoubleCross : (146-9D10) → 146-41[2,3,6,8,6,4,2,8,2] → 105

三本松玉枝:残ロイス5個。等倍で
三本松玉枝:105-5d10
DoubleCross : (105-5D10) → 105-31[8,10,1,9,3] → 74

高倉楽沙良:振ります~
GM:お、ナイス5点
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を9d10(→ 48)減少 (123 → 75)
GM:一気!
高倉楽沙良:下がりすぎたな
浅月透:ふります
高倉楽沙良:1倍
高倉楽沙良:高倉楽沙良の侵蝕率を5d10(→ 20)減少 (75 → 55)
浅月透:149-9d10
DoubleCross : (149-9D10) → 149-48[2,10,4,10,6,5,2,6,3] → 101

浅月透:等倍で
高倉楽沙良:4点かなでも
GM:ですね
浅月透:101-5d10
DoubleCross : (101-5D10) → 101-26[10,2,6,2,6] → 75

GM:おっちょうど
GM:全員帰還お疲れ様でした!
浅月透:5かな
GM:おかえりー
浅月透:やったー
三本松玉枝:ただいま!
GM:そしてさっくり経験点配布!
GM:いつもの5点+シナリオ5点+Eロイス9点で19点かな
GM:ここに侵蝕分を足してください
三本松玉枝:24点になるようです
GM:24点組と高倉さんが23点かな
浅月透:やった
高倉楽沙良:わーい
GM:で、GMが25点をもらえるような気がします
GM:持ってってください!
高倉楽沙良:もぐもぐ
三本松玉枝:タッパーに詰めよう
浅月透:んまい!
GM:たんとおたべ
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【エンディング:合同】

GM:【現在・真偽館跡地】


GM:焼け崩れた真偽館は、既に黒い残骸へと変わっていた。
GM:あなたたちの他に、命の気配はない。
GM:そんなことは知らぬげに、静かに日が暮れつつある。そんな頃合いだった。
浅月透:地面に横たわったまま瞼を閉じている。呼吸は薄く、鼓動は微か。
高倉楽沙良:「……」裾周りがボロボロのコートを羽織って、それを見る。
浅月透:ふとしたときに止まってしまいそうなほど、弱々しい命を感じさせている。
高倉楽沙良:「……これで終わりとか言うんじゃないよね」
三本松玉枝:「うーん。ララちゃん救命処置とか習ってないの?」
三本松玉枝:白衣を羽織った姿で屈み込んでいる。レネゲイドの高揚が落ち着いたことで、金の大蛇は既に消えた。
高倉楽沙良:「人工呼吸とか?そりゃ習ってるけども……」
高倉楽沙良:「オーヴァード相手じゃあさ」
三本松玉枝:「むう」
浅月透:「………?」何か音、会話が聞こえる。誰だろう、ここはどこだろう。うるさくはないが煩わしい、出来るならこのままでいたい。
三本松玉枝:「叩いたら治んないかな」
高倉楽沙良:「TVじゃあるまいし」
浅月透:なんだか物騒な会話が聞こえてくる。誰だろうか、早まるな。
高倉楽沙良:「あれかな、お姫様のキスとか」
三本松玉枝:「なるほど」
浅月透:なに言ってんだこいつら。
高倉楽沙良:「5人でじゃんけんする?」
三本松玉枝:「あっじゃああれで決めたい」
三本松玉枝:「コイントス」
浅月透:なに言ってんだこいつらっ!?
高倉楽沙良:「どう決めるのコイントスで」
三本松玉枝:「5回やって一番ウラが多かった人が負け」
高倉楽沙良:「めんどくない?」
高倉楽沙良:「てか……言っちゃったじゃん」
高倉楽沙良:「負けって……」
三本松玉枝:「あっいやこれは言葉のアヤってやつで」
浅月透:濁った瞳を二人に向けながらゆっくりと起き上がる。
高倉楽沙良:「僕は勝ちだと思ってたのに……」わざとらしく目を潤ませる。
浅月透:「死にたい」
高倉楽沙良:「生きてる」
浅月透:「………生きてる、なぁ」
三本松玉枝:「む」財布を出そうとしていた手を止める。
浅月透:「あんたに関しては完全にエンタメによってんだよ」
高倉楽沙良:「まあまあ、信じてたんだよ」
高倉楽沙良:「この程度でくたばるわけないってさ」
浅月透:本当かよ、と言いたげな冷ややかな視線を向けたあと焼け落ちた館を見る。
浅月透:「あれから、どのくらい経った?」
高倉楽沙良:「まあ、そこまで。日が落ちるくらいだし」
高倉楽沙良:「しかしすごい勢いだったな。もう真っ黒だ」
浅月透:「そうだな。…UGNへの連絡は?」
高倉楽沙良:「もう済んでる。直に近隣支部から飛んでくるだろうね」
三本松玉枝:「飛んできちゃうか」
高倉楽沙良:「そりゃもうビュビュンと」
浅月透:「了解」
高倉楽沙良:「しっかし、まあ、流石でございますねえ。被害者なしのスピード解決」
高倉楽沙良:「乙女の大事なものを君にメチャクチャにされるだけのことはあったってものかな」
浅月透:「え、んん、は???」
高倉楽沙良:「僕をあんなに躙っておいて……覚えてないの?」
浅月透:「おい、まて、待ってください。なんのことだよ、心当たりが欠片もないぞ」
高倉楽沙良:「こっちの方なのに……覚えてないのは」
高倉楽沙良:「僕の記憶食べたでしょ」
三本松玉枝:「あー」
浅月透:「う………」分かりやすく視線をそらす。
高倉楽沙良:「どう落とし前つけてもらおうかなあ」
浅月透:「いや、返したいのは山々なんだが………」
浅月透:基本的に塗り潰した情報を解放することはない。下手をすれば今まで閉ざした真実が全て明らかになってしまうから。
浅月透:「悪い。どうすればいい?」
高倉楽沙良:「……なんか全部真に受けられると悪いな……」
高倉楽沙良:「こういうとき何で手打ちにするべきなの?その道のプロ的には……」
高倉楽沙良:三本松さんに問いかける。
三本松玉枝:「えっ」
三本松玉枝:「遺産?」
高倉楽沙良:「遺産」
高倉楽沙良:「そうやって遺産ガメてるの」
浅月透:「たっけぇ」
三本松玉枝:「交渉で解決できるんならなるべく高くもらっとくべきかなって」
高倉楽沙良:「あくどい……」
浅月透:「そんなに集める物じゃないだろ………」
高倉楽沙良:「まあ……そうだなあ。今度会ったらご飯奢ってよ」
浅月透:「え、ええと………はい」何故か戸惑ってる。
高倉楽沙良:「やったやった」
三本松玉枝:「ファミレスとかになりそう」
高倉楽沙良:「そうだね、どこになるかで僕をどう見てるかが分かるよね」
浅月透:「………なんもわからん。パスタ………パスタか?」浅はかだ。
高倉楽沙良:「まあ、たっぷり考えといてもらおうかな」
高倉楽沙良:「今回は助かりました」二人に深々と礼をする。提げた髪が垂れる。
三本松玉枝:「ガッツリ協力した感あるね。なんだかんだ」
高倉楽沙良:「お陰様だよ、君らの」
三本松玉枝:「こちらこそ」ひらひらと手を振る。
浅月透:「いや、お互い様だろ」
高倉楽沙良:「まあね」顔を上げて。「僕も役に立ったろうしね」
浅月透:「俺も君達には助けてもらった。下手をすれば死んでたしな」
浅月透:「大助かりだよ」
高倉楽沙良:「それは下手をするなよな~。透さんが死んじゃったら僕困るよ」
高倉楽沙良:「奢ってもらえなくなる」
浅月透:「え、なん………なるほどな」
高倉楽沙良:「玉枝さんも。触りたかったらいつでも言ってね」
高倉楽沙良:「一肌脱ぐよ。そん時は」
三本松玉枝:「はは。んー」
三本松玉枝:「……割と真面目に興味はあるんだけど」
三本松玉枝:「今日この流れのままってわけにはいかんのだろうね」
高倉楽沙良:「UGNがビュビュンだけども」
高倉楽沙良:「その環視下でよければ……?」
浅月透:「どういう状況?」
三本松玉枝:「未成年にいたずらした罪で捕まってしまう」笑う。
三本松玉枝:「いずれまたの機会に頼むよ」
三本松玉枝:「お咎めを食らわないような場所とタイミングでね」
浅月透:「二人のやり取りに留めておいてくれ」
浅月透:「………さて、そろそろかな」
浅月透:もうじきUGNの応援もやって来るだろう。この事件も終わる。
浅月透:「ありがとう」二人に向けて、深く巻いたマフラーの下。穏やかな表情とともにそう呟いた。


【エンディング:三本松玉枝】

GM:【現在・真偽館跡地】
GM:UGNの人員が到着する少し前。
GM:あなたに永見光三がふと話しかけてきた。
永見光三:「三本松くん」
三本松玉枝:「ぁい」ぼちぼち立ち去ろうとしていたところを振り向く。
永見光三:「ああ、すまないね。君にきちんと礼を言っておかないとと思って」
永見光三:「あんな不審な手紙に応えてくれて、我々を助けてくれた。ありがとう」
永見光三:「今言っておかないと……おそらく僕はしばらく自由が利かなくなるからね」
永見光三:苦笑をしているが、どこか憑物が落ちたような表情だ。
三本松玉枝:「いいってことよ」
三本松玉枝:「イタズラじゃなかったし。代価の方もそうだろ」
永見光三:「もちろんさ。だからこそしばらく動けなくなるんだが……」
永見光三:「なんでもやると言った。本当になんでもしてしまったからね」
三本松玉枝:「とんでもない男だ」
永見光三:「……罰は、大きかった。後悔も。だが、それでもやり遂げた」
永見光三:「反省は、これからたっぷりとするさ」
永見光三:ちらりと、離れたところに居る娘を見る。
三本松玉枝:つられてそちらを見る。「……おっちゃんの研究は」
三本松玉枝:「みごと成功で、めでたしめでたしか」
永見光三:「考えようによるがね。……肝心の娘を傷つけた」
永見光三:「それでも、めでたしめでたしに限りなく近くなったのは」
永見光三:「やはり君たちの力だな」
三本松玉枝:「いちいち褒めてくれるんだからな~」
永見光三:「褒めることくらいさせてくれよ」
永見光三:「……君の研究の方は、どうなんだ?」
三本松玉枝:「……どうかね」肩の後ろを見る。何が居るわけでもない。
永見光三:つられるようにじっと見る。
三本松玉枝:「レネゲイド、マジで不思議」
三本松玉枝:「なんで何もないところから物体を生み出したり」
三本松玉枝:「……それが勝手に消えちゃったりするんだ」
永見光三:「まったくだね」
三本松玉枝:「オーヴァードが、自分の意志で……肉体を作り変えたり、武器を作ったり」
三本松玉枝:「そういう場合の“保つ”時間は、だいたい長くても一日から数日程度だ」
永見光三:じっと聞いている。いつかの研究室での会話の時のように。
三本松玉枝:「かと思えばEXレネゲイドってやつは、何千年も前から風化も劣化もしないで残ってたりする」
三本松玉枝:「その違いはどこにあるのか──……」
三本松玉枝:ひとたび傾斜を得た水が、高きから低きに流れるように。言葉にされる切っ掛けを得た思考が滔々と流れ出して。
三本松玉枝:「……ってね」
三本松玉枝:喋りすぎたのを誤魔化すように笑う。
永見光三:「……ふむ」小さく頷く。
三本松玉枝:「知ってる? おっちゃん」
永見光三:「僕の専門とは領域が違うな。こっちも興味が湧いてきたよ」
永見光三:好奇心に浮かされたような目で。
三本松玉枝:「檻ん中でも研究ってできんのかな」
永見光三:「仮説を立て、反証をし、さらに磨き上げる、それくらいならできるさ」
永見光三:「思考は自由だからね。資料やら検体やらに触れられるかは、態度次第かな」
三本松玉枝:「なるほど」
三本松玉枝:「んじゃ、万一そっちが先に分かったら教えてよ」
三本松玉枝:「その差を明らかにすることが、たぶん」
三本松玉枝:「この子がひとりで存在できるようになる鍵なんだ」この場にいる誰を示すでもなく言う。
永見光三:「……なるほど」
永見光三:「君は……君も」
永見光三:「誰かのために真理を追うことにした口か」
永見光三:「ああ、わかった。それがわかったら……連絡が可能なら教えるよ」
永見光三:「時間はたっぷりあるからね。いいテーマを与えてもらった」苦笑して。
三本松玉枝:「期待してる。早く分かれば分かるだけ」
三本松玉枝:「貴重なレネゲイドアイテムが無益な略奪と破壊──ってか耐久試験──に晒されることも減るってわけで」
三本松玉枝:「ひとつ頼むよ。優秀な研究者さん」
永見光三:「……買いかぶりだが、恩人にそう言われては、試してみないわけにはいかないな」
永見光三:「いつか君が答えを得たなら、それも教えてくれ」
三本松玉枝:「……無益ってのはアレだな。有益な略奪と破壊……」
三本松玉枝:「ま、そうね」頷く。「連絡が可能なら」
永見光三:「報告を聞くのを、楽しみにしているよ」
永見光三:「……手紙でも、なんでもね」
三本松玉枝:「ん」
永見光三:どこかスッキリした顔で、そう言った。
三本松玉枝:「じゃあ……そうだな」その顔をじっと見て。
三本松玉枝:「お幸せに、だ」


【マスターシーン】

GM:真偽館は今度こそ、崩落・焼失を遂げた。
GM:最寄りのUGN支部は、状況を確認の上事後処理を担当。
GM:ガラテイアの痕跡は消えており、残った分体でもあり、個々の人間でもある3人のRBは支部で保護された。
GM:その、少し後のことになる。


GM:【現在・UGN支部面会室】
ボロゴーヴ:「……あんたが来るとは思ってなかったな」
ボロゴーヴ:分厚いアクリル板の向こうで顔を顰める。
ボロゴーヴ:サングラスと黒いコートは身につけておらず、決まり悪そうだ。
永見すばる:その前に座っているのは、快活そうな少女。
ボロゴーヴ:「おっさんは?」
永見すばる:「お父さん、私よりセキュリティレベル高いところにいるみたいで」
永見すばる:少し緊張はしているが、普段と変わらない元気な様子だ。
永見すばる:「まあ、それもそうですけど……大変なこと、しちゃったみたいだし」少し目を伏せる。
ボロゴーヴ:「……おう。俺が言うのもなんだが、あのおっさんは多少頭冷やした方がいいな……」
永見すばる:「伝言だけ預かってます。『済まないことをした。あとは自由に生きて欲しい』」
ボロゴーヴ:「自由におっさんを殴りに行ってもいいか……?」
永見すばる:「こ、困ります……!」
ボロゴーヴ:「ハ」苦々しく笑う。「お互い酷えことをしたもんだよ」手を握って開く。
ボロゴーヴ:「あんたもどうなんだよ、俺だのおっさんだのに散々振り回されてよ」
永見すばる:「お父さんは、私にどうしてもまた会いたかった、それだけだから」
永見すばる:「……って、私の中の永見すばるはずっと考えてるんです。私もそうします」
永見すばる:真新しい鎖のついたペンダントを握って。
永見すばる:「あなたは……前のあなたのことは絶対に許せないし、今のあなたにもたくさん傷つけられたけど」
永見すばる:「謝ってくれたことは、やっぱり忘れられないし、仲間……ではあるから」
ボロゴーヴ:「仲間ねえ……」
永見すばる:「そう。だから、なんですけど」
永見すばる:「だから私たち、もうあんまり会わない方がいいとも思うんです」
永見すばる:「私は永見すばるだし、あなたは……」
ボロゴーヴ:「もうあんまりボロゴーヴじゃねえ誰かだな」
永見すばる:「『人について知りたい』ガラテイアのその気持ちは、私たちの中にずっとあるから」
永見すばる:「それが変に前に出すぎないように。……それぞれで居られるように」
ボロゴーヴ:「別に俺ぁ、元々あんたらに会いたかったわけでもねえが。いいよ。そういうことなら」
永見すばる:「だから、ちゃんと挨拶しておこうと思ったんですよ。お疲れ様でした」
ボロゴーヴ:「……おう」
ボロゴーヴ:「……あー」
ボロゴーヴ:「完全に俺が言えた義理じゃあねえんだが、まあ」
ボロゴーヴ:「あんたが生きててくれて、良かったよ」顔を歪めて、頭をがしがしと掻く。
永見すばる:「あなたがそう思えるようになって、良かったです」目を細めて笑う。
ボロゴーヴ:「おかげで気分最悪だよ、こっちは……そういうわけなら、さっさと行きな」
永見すばる:「はい」
永見すばる:明るく、ありがとうとまたね、を言える相手ではない。
永見すばる:どういう因果か同質のものになってしまった、奇妙な同胞とでも言えば良いか。
永見すばる:仇でもある。ふと理解できてしまった存在でもある。
永見すばる:「さようなら。でも」
永見すばる:「もう二度と会いたくない、ってわけでもないんですよ」
永見すばる:「お互い、元気でいましょうね」
永見すばる:椅子を立ち、監視員に声をかけて去っていく。
永見すばる:ドアが厳重に閉ざされた。
ボロゴーヴ:「………………」
ボロゴーヴ:「………………………………」
ボロゴーヴ:「クソッ」
ボロゴーヴ:それだけ吐き捨てて、面会時間は終わった。


【エンディング:高倉楽沙良】

GM:【現在・UGN支部面会室】
GM:ボロゴーヴと名乗っていた男は、現在支部に収監されている。
GM:厳重に監視と事情聴取はされているが、処分についてはまだ宙に浮いているらしい。
GM:彼は、あなたの面会に驚いた顔でこう言った。
ボロゴーヴ:「どうも扱いに困られてるみたいだな。そりゃそうだ」
ボロゴーヴ:「結局俺も俺が誰で、何を背負ってんのかまるでわからん」
高倉楽沙良:「……やほ」パタパタと手を振る。いつものようなスーツ姿。片手にコートを抱えている。
ボロゴーヴ:「やっちまったことは、やっちまったこととして、だ」
高倉楽沙良:「まあそりゃあそうだよ。前例もそうないしね」
ボロゴーヴ:それでも、かつては見せなかった落ち着いた顔を見せてはいる。
ボロゴーヴ:「面倒なことになっちまったよ、全く」
ボロゴーヴ:「……上着か。別に持ってて構わねえんだが」
高倉楽沙良:「え~要らないよ」
高倉楽沙良:「男物の上着持っててどうするのさ」
ボロゴーヴ:「じゃあ捨てとけ」
高倉楽沙良:「え~」
ボロゴーヴ:「いい加減古いんだよ、それ」
高倉楽沙良:「それはそうだね。臭うし」
ボロゴーヴ:「臭うなよ!」
高倉楽沙良:「僕のせいじゃないでしょう」
ボロゴーヴ:「いや、あんたが毎回毎回服をだな……!」
ボロゴーヴ:「目のやりどころに困ってたんだよこっちはよ」
高倉楽沙良:「へ~……」
高倉楽沙良:「そんなふうに思ってたんだ」
ボロゴーヴ:「困らねえのとどっちがマシだよ……畜生」
高倉楽沙良:「別にどっちでもいいんだよ、僕にとってはさ」
ボロゴーヴ:「あ?」
高倉楽沙良:お腹をさするようにして。「生まれてこの方の、長い付き合いだからね」
高倉楽沙良:「見たほうがどう思うかのほうが大事」
高倉楽沙良:「目をそらしたいなら隠すし、興味あるなら見せる」
ボロゴーヴ:「……困ってたのは別に、そこの話じゃねえよ」
高倉楽沙良:「うん?」
ボロゴーヴ:「そこは、あれだろ。戦う時に必要なやつだろ」
ボロゴーヴ:「あの時の俺とあんたの間には、必要だったやつだ」
高倉楽沙良:「ええ?じゃあ何かな」
高倉楽沙良:「そうじゃない部分に困ってたの?」
ボロゴーヴ:「俺が困ってたのは純粋に……」
ボロゴーヴ:「…………」
ボロゴーヴ:頭を抱える。
高倉楽沙良:「へっええ~~~」
ボロゴーヴ:「なんで着替えを用意してねえんだよ、その戦い方でよ!」
高倉楽沙良:「ボディガードが大荷物持つわけに行かないでしょ」
高倉楽沙良:「そういうカヴァーなの」
ボロゴーヴ:「あーっ、クソ、余計なことを言った。余計だ」
ボロゴーヴ:「……カヴァーが大事なんだよな、あんたらは」
高倉楽沙良:「まあねえ」
ボロゴーヴ:「……俺は。ずっと"ボロゴーヴ"だったし、特に何も隠しちゃいなかった」
ボロゴーヴ:「そりゃ名前はあるが。やりたいこともなんもかも隠す必要なんざないと思ってた」
ボロゴーヴ:「あんたらのやり口は、迂遠だと思ってたな」
高倉楽沙良:「まあ、そうだね。迂遠で遠大だよ」
ボロゴーヴ:「……カヴァーは、どうなんだ。そうやって守る価値があるもんか?」
高倉楽沙良:「どうだろうね。その辺は人によるのかも」
高倉楽沙良:「カヴァーが学生ならそうだろうさ」
ボロゴーヴ:「……永見すばるは、じゃあ、そうなんだろうな」
ボロゴーヴ:椅子に寄り掛かる。
ボロゴーヴ:「あいつ、俺よりよっぽど悟った顔しやがって……」ぶつぶつ言っている。
高倉楽沙良:「……来てたんだ」
高倉楽沙良:「僕以外にも奇特な人間がいたものだね」
ボロゴーヴ:「来た。お元気そうだったぜ」
ボロゴーヴ:「……そうだなあ」
ボロゴーヴ:「殺人鬼にわざわざ会いたがるような奴は、奇特としか言えん」
ボロゴーヴ:「支部の奴らも変わりもんばっかだよ。そりゃ聴取はされるが」
ボロゴーヴ:「正直、拘束衣でも着せられるかと思ってたさ」
高倉楽沙良:「まあ、その様子がないって僕が報告あげたからだね」
ボロゴーヴ:「…………」
高倉楽沙良:「感謝して欲しいな。待遇が僕次第ってことにね」
ボロゴーヴ:「……拘束されて、転がされても、良かったんだよ」
ボロゴーヴ:「もう俺にはきっと、あんなことはできない」
ボロゴーヴ:「思い出すと、耳鳴りが酷い。吐き気もする」
ボロゴーヴ:「それくらいされても良かったんだ。"ボロゴーヴ"は」
高倉楽沙良:「何。歩き回ったほうが思考はまとまるものだよ」
高倉楽沙良:「望まぬ反省をウジウジするよりは、考えたほうがいいでしょ」
高倉楽沙良:「カヴァーと、名前」
ボロゴーヴ:「考える、考えるなあ……」
ボロゴーヴ:「…………」
ボロゴーヴ:「今さら俺が社会人の真似事かよ……できんのか?」
ボロゴーヴ:「名前は、そりゃ戸籍はあるさ。使っていいものか知らんが」
高倉楽沙良:「さあ?僕も社会人経験最近だし」
ボロゴーヴ:「へー」
ボロゴーヴ:「そのわりにゃあスーツが板についてんじゃねえか」
ボロゴーヴ:「……そのふたつは、まあ、考えるさ。いずれな」
高倉楽沙良:「でっしょう?」
ボロゴーヴ:「もう一個、考えてたことがある」
高倉楽沙良:「うん?」
ボロゴーヴ:「聴取が終わって、ある程度清算するまでは、俺は"ボロゴーヴ"でいた方が都合がいい」
ボロゴーヴ:「ただ、もし終わって……別のことができるなら。コードを変えたいんだよ」
ボロゴーヴ:「古巣にもマークされねえですむしな」
高倉楽沙良:「んふ。それがいいよ」
ボロゴーヴ:「知り合いに会ったら情けなくて死にそうだしな……」
ボロゴーヴ:「あんたも、少し話してたろ。詩がある」
ボロゴーヴ:「『総て弱ぼらしきはボロゴーヴ』」
ボロゴーヴ:「『かくて郷遠しラースのうずめき叫ばん』」
ボロゴーヴ:古い英国のナンセンス詩を口ずさむ。
ボロゴーヴ:「"うずめき叫ぶ(アウトグレイブ)"」
ボロゴーヴ:「"ボロゴーヴ"の次の行、全部のおしまいの言葉だ」
高倉楽沙良:「詩人だねえ」
ボロゴーヴ:「うるせえな」
ボロゴーヴ:「こいつをもらう。"ボロゴーヴ"とは、それくらいの距離がいい」
高倉楽沙良:「一行離れたくらい、か」
ボロゴーヴ:「……だから、その」もごもごとしている。
高倉楽沙良:「ん~?」
ボロゴーヴ:「データベースとかあるだろ。被りがないか調べて……もら、その」
ボロゴーヴ:「……ください」
高倉楽沙良:「ふふ、あはははっ!」
高倉楽沙良:「気持ち悪!」
ボロゴーヴ:「うるせえ! だからもう本当に……クソックソッ」
高倉楽沙良:「……分かったよ。分かったから」
高倉楽沙良:「ちゃんと待ってな」
ボロゴーヴ:「……おう」
高倉楽沙良:「“最初からそうあった”みたいにしてあげるとも」
ボロゴーヴ:「……頼んだ」
GM:こうして、あなたとFHエージェント"ボロゴーヴ"の奇妙な関係は終わりを告げようとしている。
GM:その次の行は、記されてこそいるが……未だ、読み上げられてはいない。


【エンディング:浅月透】

GM:【現在・UGN支部廊下】
GM:あなたは支部で事件の事後処理を終え、廊下をひとり歩いていた。
GM:通る人はそこそこいて、誰も彼も忙しそうだ。
GM:そんな時、急いでいたのだろう誰かにぶつかりかけた。
永見すばる:「……わっ、ごめんなさい!」
浅月透:「すいませ…んんっ」
永見すばる:少女があなたに謝り、そして目を見開く。
永見すばる:「……あれ?」
浅月透:「あ…」
永見すばる:「浅月さん!」
永見すばる:ぱっと顔が輝く。冬の夜空の星のようだ。
浅月透:「永見か」
永見すばる:「お疲れ様です。お仕事中ですか?」
永見すばる:変わらず、元気そうに見える。
永見すばる:彼女は3人の中で一番扱いが良く、丁重に保護をされているようだった。
浅月透:「いや、色々と報告終わらせて来たところ」
永見すばる:「おおー」
浅月透:「お前は、あー、元気か?」
永見すばる:「はい、みんな良くしてくれますし、元気元気ですよ」
永見すばる:「……あ、お父さんとなかなか会えないのは残念なんですけど……」
永見すばる:まあ、仕方がない、という顔。
浅月透:「そりゃ、何より………んーまあそれはなぁ~」
浅月透:「まぁ、いずれなんとかなるだろ」
永見すばる:「そうあって欲しいです。私もできることはするし」
浅月透:「悪いようにはならないよ」適当な言葉を発した。ばつが悪くなるとこういう誤魔化しをしてしまう。
永見すばる:「浅月さんがそう言うなら、そうかも!」
永見すばる:「前向きに待ってみます。ありがとうございます、全部」
浅月透:「あぁ、安心しとけ」
浅月透:「………なぁ」
永見すばる:「はい?」
浅月透:ひとつだけ、気になっていたことがあった。言うべきじゃないと思っていたが………。
浅月透:「君は………」
浅月透:あの館で再開したとき何度か、彼女を「お前」ではなく「君」と呼んでいた。曖昧な部分を割りきれずにいたからだ。
浅月透:今では、彼女の好きなようにいればいいと思ってる。そう思うことにしている。だから、これは個人的な質問で
浅月透:「幸せになれそうか?」
永見すばる:目をぱちくりとする。
永見すばる:「……私の幸せ、かあ」
永見すばる:「半年前、浅月さんと話してた時は、生きていたいなあって、それだけって思ってました」
永見すばる:「ちょっと前、館でたくさん襲われてた時は、忘れちゃってたけど、早く抜け出したいって思ってました」
永見すばる:「私、これまでずっと、幸せになりたいって積極的に思ってなかったのかも」
浅月透:「………」
永見すばる:「でも、そうですね。大切な人がいて、周りに助けてくれる人がいて」
永見すばる:「……病気の件も、解決したし。ようやくこれで幸せになってもいいのかなって」
永見すばる:「そしたら、じゃあ、なります」
浅月透:「………そうか」
永見すばる:「何をするかはこれから探しますけど。叶えたいです」
浅月透:なんとなく、かつての彼女と仲良くなった理由がわかった気がした………そして
浅月透:「うん」「叶うといいな」
永見すばる:「ふふ」微笑む。
永見すばる:「あ、浅月さんもー」
浅月透:がんばれ、とも。応援してる、でもない。ただ、それが叶えばいいと思った。
浅月透:「ん?」
永見すばる:「浅月さんも、気が向いたら」
永見すばる:「幸せになっていいんですよ」
永見すばる:「余計なこと言っちゃったけど、それだけ」
永見すばる:「忘れちゃってください」
浅月透:「いや」
浅月透:「………ああ、気が向いたらな」少し困ったように、目を伏せて笑う。この言葉も誤魔化しかもしれないけれど。自然とこぼれた。
浅月透:「あー、じゃあ。これで」
永見すばる:ほんの少し、心配するような顔をして、すぐ止める。
永見すばる:「はい」
永見すばる:「……あの」
永見すばる:「言わせてください。これだけ」
永見すばる:「ありがとう、と、またねって」
永見すばる:「明るく、ですよ」
浅月透:「あぁ、そうだったな」
浅月透:そのまま振り返らずに進んだ。
浅月透:かつての祈りは届かなかった。少女は苦しみ、死んだのだろう。
浅月透:祈りなんて届かないのかもしれない、それでも
浅月透:今を生きる彼女の望みが叶えばと………ただ、願った。


GM:人里から少し離れた山の裾あたり、真偽館、と呼ばれる建物があった。
GM:外は落ち着いて古びた洋館。
GM:中はUGNと呼ばれる秘密組織の密かな研究施設。
GM:数は少ないが研究員と警備の人間が居る、小さな箱庭のような世界。
GM:かつて一度滅び、一度蘇り、そしてまた消えていった。
GM:主はもう居ない。生き残りは3人。
GM:それぞれの場所で、それぞれの生き方を、いずれ見つけるだろう。
GM:本物だと驕ることもなく。偽物だと卑下をするでもなく。
GM:ただ、彼ら自身としてあるだろう。


真偽館の殺人

真偽館の殺人/Truth or fiction? 了


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
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