【ミドルフェイズ2】
GM:情報収集シーンです。全員登場をお願いします。
眩星かんな:49+1d10
DoubleCross : (49+1D10) → 49+6[6] → 55
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10-1(→ 2)増加 (44 → 46)
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (54 → 59)
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を1d10-1(→ 1)増加 (34 → 35)
齋藤リッコ:すごい落ち着いてる
アクシス・クランタ:この落ち着きは領域の盾でみんなに還元します
GM:まずは情報入手の判定に挑戦していただきます。項目は以下の四つ。
ユーニス・ガターリッジ 〈情報:ノヴァリス〉9
“ヤオシェン” 〈情報:ノヴァリス〉9
“聖餅” 〈情報:ノヴァリス〉または〈知識:魔術〉8
目撃情報 〈情報:ノヴァリス〉または〈情報:噂話〉8
GM:また、NPC効果が使用可能です。
【NPC効果】
諸見里タマネ:シーン1回、任意の対象が判定を行った直後に使用可能。その判定の達成値に+3する。
齋藤リッコ:最強エンブレムじゃん
アクシス・クランタ:優秀!
中曽根ビビ:入手困難な力だ
齋藤リッコ:お餅行ってみようかな~
アクシス・クランタ:ユーニスちゃんいこ
アクシス・クランタ:5dx+2>=9 えい
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 10[4,6,6,8,10]+1[1]+2 → 13 → 成功
齋藤リッコ:“聖餅” 〈情報:ノヴァリス〉または〈知識:魔術〉8
齋藤リッコ:情報:ノヴァリス、コネ使用
齋藤リッコ:4DX+2>=8
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 10[1,2,4,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
齋藤リッコ:すべてわかる
中曽根ビビ:目撃情報行きます
中曽根ビビ:2dx+3>=8
DoubleCross : (2DX10+3>=8) → 6[2,6]+3 → 9 → 成功
中曽根ビビ:なんとか
眩星かんな:余った“ヤオシェン”、コネ付き情報:ノヴァリス
眩星かんな:6dx+5>=9
DoubleCross : (6DX10+5>=9) → 8[1,6,6,6,8,8]+5 → 13 → 成功
アクシス・クランタ:やった~全抜き
中曽根ビビ:固定値すご
GM:NPCが出るまでもなかった 優秀
GM:では開示していきます。
◆ユーニス・ガターリッジ
キングダム魔法局所属の生徒。出身はウェールズ。
定時制生徒の例に漏れず人外との混血種で、大きな兎の耳が特徴的。
オーヴァードとしての出力は大きい方ではないが、バロールシンドロームに由来する空間操作に適性が高く、
空間拡張や転移といった利便性に優れる術で組織に貢献していた。
数日前、ちょうど物資の盗難が明らかになったのと同じタイミングで失踪し、以来行方知れずだった。
◆“ヤオシェン”
ノヴァリスで噂になっている、治癒能力を持つ幻獣の呼称。
共にいた生徒ユーニスがその名を用いていた。
治癒効果を齎すエフェクトは多く存在するが、この個体の力は傷病の種別や程度・状態を一切問わないという点で特筆すべきものがある。
諸見里タマネの例においては、肉体の負傷は元より、以前から低下していた視力も回復したことが確認されている。
改めて調査したところ、この“ヤオシェン”と思しい幻獣の噂は以前から存在していたらしい。
しかし、広がりを見せ始めたのは比較的最近と言える──時期的には、八月革命の後からだ。
◆“聖餅”
キングダム魔法局が管理している物資。
魔術の効果を高める使い捨てのリソース。見た目は白いコインのようであるという。
一度に多くを消費すれば、その分成果も大きくなる。
使い方次第では単身で大規模なテロを起こすようなことも可能であるため、魔法局の人間であっても簡単には使用許可が得られない。
◆目撃情報
逃避行の最中であるはずだが、ユーニスと“ヤオシェン”を見たという情報は少なくない。
彼女らは常に揃って行動しているようだ。
また、証言の多くは、幻獣が怪我人や病人を癒しているところを目にしたというものである。
ユーニスの能力で飛び回っているものと思われ、目撃情報はノヴァリス全域から一見満遍なく集まっている。
だが注意深く分析すれば、周辺の人口に対して奇妙に目撃数が少ない一帯が見つかる。
GM:メサイア繁華街 ホテル“アルフ・ライラ”
GM:各々の調査を終えると、およそ日が沈みかけるほどの時間となった。
GM:情報共有の場と今夜の宿を兼ね、君たちは近場のホテルに部屋を取った。安っぽい狭苦しさはないものの、一時的にとはいえ6人が一室に集まると、少し身を寄せる必要は感じられる。
齋藤リッコ:「結構いい部屋だけど……この人数だとちょっと狭いわね」
アクシス・クランタ:「えっと、あの、ここって……」
アクシス・クランタ:建物に入るときからなぜか微妙に渋る様子を見せていた。今も所在なさげだ
齋藤リッコ:「アクシスちゃんだっけ?どうしたの、何か気になることでもある?」
アクシス・クランタ:「……ううん、なんでも」ちらりとアルルを見て、また目を伏せる。
眩星かんな:「修学旅行の引率をする先生ってのは、こんな気持ちなのかなぁ」
中曽根ビビ:「修学旅行ってそうなの?」
眩星かんな:「大体一部屋に生徒が6人くらい詰めて、夜通しコイバナとかするらしいよ」
齋藤リッコ:「わ~、青春っぽいですね~」
任アルル:寝台の上に腰を下ろし、意味深に笑ってアクシスにしなだれかかっている。
任アルル:夜着めいた薄衣は、今は場にぴったり合致したものだ。
諸見里タマネ:「ほうほう。外の世界トピック」
諸見里タマネ:「先生も学生時代はそのようなことを?」
眩星かんな:「うん?ああ、私は義務教育も受けてないよ」
諸見里タマネ:「なんと」
中曽根ビビ:「先生って、そうでなれるもんなの?」
中曽根ビビ:「なんか。免許とかいるんじゃないの。確か」
アクシス・クランタ:(……アルル。やめて、あんまり密着するの)小声。
任アルル:(詰めなきゃ場所を取っちゃうでしょう?)囁く。
アクシス・クランタ:「ぅひぅ」耳にかかる息にぞくぞくしたものを感じて声が漏れた。
眩星かんな:「流石に今から高校生の教範を取れと言われても無理だけど」
眩星かんな:「幸い、ノヴァリスの先生に必要な役割はおよそ外のソレとはかけ離れているからね」
アクシス・クランタ:「……そっか、外だと自動学習がないから」
アクシス・クランタ:妙な気分を追い払うように頭を振って話題に入っていく。
眩星かんな:「だから、外の学校については私も伝聞でしか語れないのだが……」
眩星かんな:「君達には後腐れなく学校生活をいい思い出にできるよう、今を精一杯楽しく過ごしてほしいわけだ」
齋藤リッコ:「先生……」感動している
アクシス・クランタ:「楽しく、かぁ」
中曽根ビビ:「だとしても、私たちは修学旅行に来てるんじゃないんだから」
中曽根ビビ:「コイバナしに来たわけでも……」距離の近い二人を恐る恐る見て。
中曽根ビビ:「わけでもないでしょ」
アクシス・クランタ:「……必要に迫られて近いだけだよ、気にしないで。本題に入ろう」
アクシス・クランタ:心持ち言葉が早い。
眩星かんな:「え、ひと段落着くまで待った方がいいんじゃないの?」
齋藤リッコ:靴を脱いでベッドに上がる「そうね。それで……」
齋藤リッコ:「大体みんな、あのうさ耳を追いかけてるってことでいいのよね?」
任アルル:「言葉より行動で示すべきってことかも」
アクシス・クランタ:「アルルはちょっと黙ってて」
任アルル:黙ってぴとりと寄り添う。
齋藤リッコ:(距離近いな……)見ていてちょっとドキドキする
アクシス・クランタ:「ああもう……それでいいよ。私は星室庁に呼ばれただけで、主体的に追ってるわけじゃないかな」
中曽根ビビ:「うん。正確に言うと、本目的じゃないけど……」
眩星かんな:「ああ。本来の目的で言えば、うさ耳の子に付き従ってる幻獣の方になるね」
中曽根ビビ:「……」補足するように重ねられたので少しムスッとする。
眩星かんな:「……失礼。私の悪い癖だね」両人差し指を口の前でクロス。
齋藤リッコ:「あたしの方は、その幻獣?っていうのも……うさ耳本人の方もよく知らないのよね」
中曽根ビビ:「結局あの子、どういう子なの?」
齋藤リッコ:「そう、何者なの?」
アクシス・クランタ:「ユーニス・ガターリッジ、さっきセントラルから送られてきたことには」
アクシス・クランタ:「キングダム魔法局の生徒みたい。定時制の子だって……リッコは知ってるだろうけど、夜が明けないエリアを、向こうではそう呼ぶの」
中曽根ビビ:「魔法局?」
齋藤リッコ:頷く「そこから頼まれてきたからね」
アクシス・クランタ:「熊が出る地雷とか作ってる……作ってた? 所」
眩星かんな:「ロマンが詰まってるねぇ」
齋藤リッコ:「ロクなことしないわねホントに……」
アクシス・クランタ:「で、当人は魔法局で盗難騒ぎがあった日にちょうど居なくなってる」
アクシス・クランタ:「それが例の……隕石落とすやつなの? リッコ」
齋藤リッコ:「うん、そうね」
齋藤リッコ:「盗まれたのは“聖餅”ってモノらしくて……要は魔術の効果を高める燃料みたいなものらしいわ」
中曽根ビビ:「“ブラックアビス”みたいな?」オーヴァード用のドラッグのこと。
齋藤リッコ:「量にもよるけど、それを使えば普通の魔術もすごい効果になるんだって」
齋藤リッコ:「それこそ隕石を落としたりだとか……」身震いする
アクシス・クランタ:「普通の魔術がわかんないよねえ」苦笑する。
中曽根ビビ:「効果が高まると隕石を落とせる魔術、元は何なの?」
中曽根ビビ:「ファフロツキーズ現象とかなのかな」
諸見里タマネ:「魔法局にはそんなものが……ある意味全日制以上にキングダムらしいというか閉鎖的で、なかなか取材できないんですよね」メモを取っている。
齋藤リッコ:「あたしも詳しくないけど、胸大きくしたりは出来ないらしい」
中曽根ビビ:「そっちのほうが簡単そうだけど……」
眩星かんな:「名前の元ネタは、十字教宗派のミサや典礼で用いられるパンのことだと思うんだけど」
齋藤リッコ:「見た目もそんな感じみたいです。白くて平べったい感じ」
アクシス・クランタ:「そう言われると吸血鬼ものの古典小説とかに出てきた気がする」
中曽根ビビ:「おもちみたいな……?」
齋藤リッコ:「お餅って四角くない……?」関東出身
中曽根ビビ:「キングダムだとそうなんだ……」
中曽根ビビ:「円卓はあるのにおもちは四角いんだ……」
眩星かんな:「教派によって種類があるね。だが、魔法局のソレは『魔術パワーを爆上げするアイテム』で問題ないと思う」
中曽根ビビ:「ええと、とにかくそのおもちを使って、何かを増幅したい目的があるから誰かが盗んだ?」
齋藤リッコ:「うん、問題はそれで何をやろうとしてるかよね。……そうだ、その幻獣?っていうのは何なの?」
齋藤リッコ:「すごいドラゴンとか、そういう……?」
中曽根ビビ:「その幻獣ってのは……」
中曽根ビビ:「……これ、幻獣ってままだと紛らわしいんだけど」
中曽根ビビ:「なんか名前とか付けといたほうがいいんじゃないの?」
眩星かんな:「そうかい?ゲンジュウって結構言いやすい気がする」
齋藤リッコ:「げんちゃんとか?」
中曽根ビビ:「おもちビーストとか……」
眩星かんな:「饅頭みたいだね」
諸見里タマネ:「いやしブラスターとか」
アクシス・クランタ:「ヤオシェン、って呼んでたのがそれじゃないかな。さっきユーニスが」
齋藤リッコ:「あっ、あるんだ名前」
中曽根ビビ:「ヤオシェン?」
眩星かんな:「そうだね。あの幻獣は"ヤオシェン"と呼ばれているらしい」
アクシス・クランタ:「先生。知ってたんなら早く止めてよ、変な流れ」
眩星かんな:「おっと。なるべく生徒に発言をさせてあげた方が良いのかなとも思ってね」
眩星かんな:「さっきビビちゃんにムッとされちゃったし」
中曽根ビビ:「してない」
アクシス・クランタ:「ああ、そういうムーヴなんだ。採点されてた?」
アクシス・クランタ:「じゃ、私が正解したんだ」
眩星かんな:「残念ながら。ノヴァリスの先生に成績を付ける権限はなくってね」
アクシス・クランタ:「むー」
齋藤リッコ:「中国っぽい響きね」
中曽根ビビ:ちらりと見る。極力目は合わせないように。
任アルル:「中国語だとすると、“薬神”でしょーか。薬の神さまです」
中曽根ビビ:「くすりゴッドなんだ」
眩星かんな:「流石は崑崙生だ」
任アルル:「褒められちゃった」
アクシス・クランタ:「えらいえらい」
齋藤リッコ:「えっ、崑崙の子なんだ」崑崙は貨幣経済が存在しない原始の世界だと聞いているのでびっくりしている
齋藤リッコ:「薬の神様っていうと……じゃあ、毒薬を撒いたりとか?」
齋藤リッコ:「毒隕石を……」
中曽根ビビ:「なんで薬イコール毒薬なの」
中曽根ビビ:「やっぱりキングダムって権謀術数が渦巻いてるの……?」
眩星かんな:「キングダムへのヘイトがすごいね」
中曽根ビビ:「薬って言って毒を盛ったり……」
任アルル:割とそうだったなあと思っている。
齋藤リッコ:キングダムはそういうところだと思っているので特に否定しない。
眩星かんな:「その逆だ。人の傷、病気などの悪い所を癒して治す力を持つらしい」
齋藤リッコ:「えっ、じゃあいい幻獣じゃないですか」
眩星かんな:「タマネちゃんの体験談によれば、視力も回復するらしい」
諸見里タマネ:「しました」頷く。
アクシス・クランタ:「あ、本当だ。眼鏡かけてない」
中曽根ビビ:「うん。エフェクトの範疇を超えてる気がする」
齋藤リッコ:「えっ、すご!」
齋藤リッコ:「胸も大きくなる!?」
中曽根ビビ:「それは回復じゃないんじゃない……?」
アクシス・クランタ:「リッコ。胸が小さいのは能力の欠損じゃないよ」
齋藤リッコ:「そんな…………」
諸見里タマネ:「一体いかなる存在なのか、是非解き明かして真実を周知したいものです」
眩星かんな:「そうだね。対象者の治癒力に任せたものでないことは確かだ」
中曽根ビビ:(……)
中曽根ビビ:(……十字冠なら能力の欠損かな……?)
中曽根ビビ:(大きくなるのかな……?)
眩星かんな:「で。私の方で過去の調書や書物を先生権限で色々漁って見たんだが」
アクシス・クランタ:「……ええと、そんなに落ち込まないで。むしろ誇りを持つべきというか……」
アクシス・クランタ:「好きな人はいるっていうか」
齋藤リッコ:「でも絶対大きい方が得じゃないの~」
眩星かんな:「"ヤオシェン"の存在についてはだいぶ昔からちょくちょく記載されていてね。既知の情報とほぼ相違ないようだ」
眩星かんな:「私は割と小さい方が好みだよ」
中曽根ビビ:「えっ」
齋藤リッコ:「そ……そうなんですか~……?」テレテレしている
アクシス・クランタ:「あ、ビビがショックを」
アクシス・クランタ:あっちを立てればこっちが立たないんだなあと思っている。
諸見里タマネ:「先生は小さな胸を好んでいる、と……」
中曽根ビビ:ぼんやり考えていて脳直で反応してしまった。「あっいや」
中曽根ビビ:「胸の話か……」
眩星かんな:「あとは……記述の数が目に見えて増えたのは八月革命のちょっと後くらいだったね」
齋藤リッコ:「じゃあ、割と最近になって表に出てきた感じなんですね」
中曽根ビビ:「……最近になって活動が活発化した?」
アクシス・クランタ:「そうだ、ヤオシェンの話に集中しなきゃだね」
眩星かんな:「常にユニちゃんと一緒に行動しているようだが、それと関係あるのかもね」
齋藤リッコ:「でも、そのヤオシェンの力が、人を癒やすものだってことは……」
齋藤リッコ:「ガターリッジは、聖餅の力でいっぱい人を治そうとしてるってことなんじゃないですか?」
齋藤リッコ:「ホントはいい子なのかな……」ベッドの上で胡座をかく
中曽根ビビ:「多分、最近目撃例が増えたのも……」
中曽根ビビ:「その子の力なんじゃないかな?」
中曽根ビビ:「目撃情報を場所別に整理したけど。ほとんど全域で目撃例が挙がってる」
眩星かんな:「すごいね。ルイス・キャロルの白うさぎもびっくりの大立ち回りだ」
アクシス・クランタ:「あ、そう。ディメンションゲート使いなんだって、彼女」
アクシス・クランタ:受け取った情報を伝聞の形式で話す。あの日のことを見なかったことにするという約束を一応守っているのだ。今となっては特に意味はないが。
中曽根ビビ:「でも、これだけ広く影響を広めてるってことは」
中曽根ビビ:「狙われる可能性も高いってことだから。早くこっちで押さえなきゃ」
齋藤リッコ:「確かに、怪我を治せる能力なんて誰だって欲しいわよね」
齋藤リッコ:「個人どころか、どこかの生徒会とか大きな組織が動いてもおかしくないかも」
中曽根ビビ:「うん、大きくできるかもしれないんだし……」
アクシス・クランタ:「大きく……?」(奇形児とかに使えばそうなのかな?)
アクシス・クランタ:「……でも、そういうことなら。早くなんとかしたくなってきた、かな」
眩星かんな:「ああ。先んじて最高生徒会が星室庁による保有の宣言で牽制してくれているが、あまり悠長でいると危なそうだね」
中曽根ビビ:「それが効果を出すためには、ちゃんと管理下にあるような素振りがないといけないものね」
齋藤リッコ:「えっ、もうそんな話になってるんだ。そっか、だから先生が……」
眩星かんな:「ふふ、補足ありがとう。ビビちゃん」
中曽根ビビ:「……そっちはそっちで腹立つ……」
アクシス・クランタ:「ひねくれてるねえ。何ならいいの?」
中曽根ビビ:「別に気なんて使われたくないの。普通にしてて」
眩星かんな:「自然体そのものなんだけどなぁ~~」
眩星かんな:ベッドの縁に背を預けて大きく伸び。
齋藤リッコ:「なんか先生に対して態度悪くない?」ムッとしている
アクシス・クランタ:「確かに、気を使わないように気を使って欲しくなることはあるかも」
アクシス・クランタ:自分を包み込む桃の花の香りを感じながら。
中曽根ビビ:「誰かみたいに甘えた声とか出したくないだけ」
齋藤リッコ:「はぁ!?誰のことよ、誰の!」
眩星かんな:「こらこら。恨み辛みぶつけるのは私だけにしときなさいな」
アクシス・クランタ:「いいじゃない。私はかわいいと思うよ、リッコ」
齋藤リッコ:「グルルルル…… 先生~……」
眩星かんな:「よしよし、どうどう」
アクシス・クランタ:「優しさを素直に受け取れるの。ちょっと憧れちゃう」
齋藤リッコ:「え?えへへ……そう?」何かわからないけど褒められて嬉しい
中曽根ビビ:「嫌味か悩ましいライン……」
任アルル:「仲が良くていいことですねえ。ね?」
アクシス・クランタ:「……そう思う」
眩星かんな:「さて、概ね情報が纏まったところで」
眩星かんな:「本腰入れてユニちゃんへ会いに行く算段でも付けてみようか」
齋藤リッコ:「何か目星は付いてるんですか?」
中曽根ビビ:「……ついてなくもない」
中曽根ビビ:「……かも」
諸見里タマネ:「というと?」
アクシス・クランタ:「すごい大怪我人が出る騒ぎを起こすとかかな」
中曽根ビビ:「さっきの目撃情報の分布。たしかにどこにでもあるんだけど……」
アクシス・クランタ:「あ、ちゃんとした話だ」
中曽根ビビ:「そんな崑崙った手段じゃなくて……」
中曽根ビビ:「こういうのって、普通人が多いところでは多く集まるでしょ」
任アルル:「わたしたちだって、いつもそんなことばっかりしてるわけではないんですけど」頬を膨らませる。
中曽根ビビ:「人が多いところなのに目撃例がすごい少ない地域が……あっ」
中曽根ビビ:「いや、言葉の綾っていうか……」
アクシス・クランタ:「そう。アルルはそういうことしない……たまにはするの?」
任アルル:無言で微笑む。
中曽根ビビ:「と、とにかく、そういう区域があって!」
アクシス・クランタ:「とはいえ、なるほど。頭いい」
中曽根ビビ:「そこを当たるのはありだと思う」
中曽根ビビ:「自信はないけど……」
齋藤リッコ:(くっ……やるわね、こいつ……)
眩星かんな:「流石ビビちゃん。細かい偏差によく気が付いたね」
中曽根ビビ:「別にこんくらい誰でも気づくって」
中曽根ビビ:「ちょっと見たのが私だっただけ」髪をいじる。
齋藤リッコ:(こ……こいつ~~……!)ほぞを噛む
アクシス・クランタ:「嬉しそうにしてる」
眩星かんな:「ふふ。実際、シャープな目の付け所だと思うよ」
眩星かんな:「地域に満遍なく出現して目撃されるのが追跡者から隠れる目的で、詰めが甘かった……かどうかは分からないけど」
眩星かんな:「他にアテもないしね。今日はゆっくり休んで、明日にでも向かってみようか」
中曽根ビビ:「休むっても……」
中曽根ビビ:「6人だと狭いよ」
諸見里タマネ:「二人部屋を三つでいいのでは?」
眩星かんな:「仕方ない、私は床で寝ようか」
齋藤リッコ:「いやそんな……!先生にそんなことさせられません!」
中曽根ビビ:「人数分の確保に賛成」
アクシス・クランタ:「そうだよ。大人の方がダメージ残るんでしょ」
眩星かんな:「おっと、痛い所を突かれたね」
諸見里タマネ:「先生だけが床に寝てもまだベッドが足りないですし……」
アクシス・クランタ:「二人部屋を三部屋……」
齋藤リッコ:「せ、先生さえ良ければあたしは同じベッドでもいいですけど~……」指をもじもじする
眩星かんな:「マジか」
中曽根ビビ:「私一人部屋がいいな……」
眩星かんな:「いやあの、きっと素だと思うんだけど、私だんだんリッコちゃんが怖くなってきたかも」
中曽根ビビ:「ベッド台数余るんでしょ。そっち3人で使いなよ」
中曽根ビビ:「私一人で使うから」
諸見里タマネ:「えっ私に齋藤さんと先生が添い寝する横で寝ろと……」
諸見里タマネ:「いやでも……それはそれでスクープには……」
アクシス・クランタ:「真顔で図々しいこと言い出すねこの子。寝言大きいのかな……」
眩星かんな:「自分をネタにするのも厭わぬジャーナリズム、惚れ惚れするね」
中曽根ビビ:「そ。スクープスクープ」
中曽根ビビ:「決まりね」
諸見里タマネ:「むむ。やむを得ません」
アクシス・クランタ:「待って」
アクシス・クランタ:「まだ私の希望言ってない」
諸見里タマネ:「え?」
任アルル:「え?」
齋藤リッコ:「え、アルルちゃんと一緒じゃないの?」
中曽根ビビ:「そっちは2人じゃないの?」
眩星かんな:「流石にお邪魔するほど面の皮は厚くないよ」
アクシス・クランタ:「アルル……あなたがベタベタするから」
アクシス・クランタ:「完全にそういうことになってるじゃない。あの、私、彼女と付き合ってるわけじゃないよ」
中曽根ビビ:「え?」
中曽根ビビ:「そういう感じなの……?」
齋藤リッコ:「え!?」
中曽根ビビ:「仲がいい子同士で同室の方がいいのかなって思ったんだけど……」
齋藤リッコ:「そんなにベタベタしてるのに!?」
齋藤リッコ:(でもカノコもこれくらいベタベタしてくるし……まあこの程度普通なのかも……)友人を思い出して
任アルル:意に介さず頬をすり寄せている。
アクシス・クランタ:「う……でも、仲は良いか悪いかで言うと、ちょっと前に爆殺しようとしたし」
齋藤リッコ:「爆殺!?」
眩星かんな:「五星君と痴話喧嘩しようとすると、そのくらい物騒になってもおかしくはないね」
中曽根ビビ:「崑崙山のスキンシップってそうなんだ」
任アルル:「まあ、アクシスがそー言うのなら……」
任アルル:「欲望だけの関係ということでもわたしは……」
アクシス・クランタ:「なんて言い方するの!」
眩星かんな:「はえぇ……」
中曽根ビビ:「修学旅行のコイバナってこんな感じなの……?」
齋藤リッコ:「えっ?」
齋藤リッコ:「五星君って……はい?誰が?」
眩星かんな:「あれ、言ってなかったっけ」
中曽根ビビ:「誰がって……」
アクシス・クランタ:おもむろに任アルルを指差す。
眩星かんな:「アルルちゃん、五星君」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「!?」
齋藤リッコ:「うっ嘘でしょ!?ヒィィ!」悲鳴
諸見里タマネ:「ご存知なかったのですね……」
中曽根ビビ:「知ってての態度なのかと……」
齋藤リッコ:「なんでこんなところに五星君がいるのよ!?」
任アルル:にこやかに齋藤さんへ手を振る。
眩星かんな:「そっか。タイミング的に聞きそびれてたかぁ」
中曽根ビビ:「魔法局の幹部って肝が据わってるなって思ってた」
任アルル:「実はそーなんです。仲良くしてくださいね」
齋藤リッコ:「ひぃぃぃ!!」ゾゾゾゾ
アクシス・クランタ:「何でこんな所にいるのかというと、私の付き添いで来てくれてるんだけど……」
齋藤リッコ:「た、ただのエッチな女じゃなかったなんて……!」
齋藤リッコ:「こっ……殺される…………!!」
中曽根ビビ:「一番殺されそうなこと言ってるの今でしょ」
アクシス・クランタ:「言われてるよアルル」
任アルル:「あなたみたいなかわいい子を殺したりしませんってば」
齋藤リッコ:「あわわわわ……」部屋の隅でガタガタ震えている
アクシス・クランタ:「もっと慎みを持ってくれたら一緒の部屋に泊まってあげてもいいけど」
任アルル:「……ふむ」
アクシス・クランタ:「ちゃんと休むから。先生も休憩しろって言ってくれてるし」
任アルル:「アクシスがだめって言うなら齋藤さんと同じ部屋でもいいかも」
齋藤リッコ:「!?」
任アルル:「大丈夫。誤解を解くだけですから。優しく」
齋藤リッコ:「イヤァァァ……!!こここ……殺される……!!」
眩星かんな:「うーん。そんなに怖がるもんかねぇ……歳が違うわけでもないのに」
中曽根ビビ:「年齢の問題じゃないから」
中曽根ビビ:「ここではそんなの関係ない。実力でばっか評価される」
中曽根ビビ:「良くも悪くも悪くも……」
眩星かんな:「そうかい?私は実力なんかよりも」
眩星かんな:「のびのびと楽しそうに青春を謳歌してる子が一番だと思うけどなぁ」
齋藤リッコ:「た、助けてください先生!アクシスちゃん!お願いだから大人しく一緒に寝て!!」ガクガク揺さぶる
アクシス・クランタ:「ごめんねリッコ。アルルは悪い子だけど、今のは反応みて楽しんでるだけだから」
中曽根ビビ:「これなんか結局……全員ここになりそうだな……」
諸見里タマネ:「事件報道を避けるためにはそれが一番かもしれません」
眩星かんな:「ふぅむ。敷き詰め合って雑魚寝するのも青春かもしれないね」がっくんがっくん揺さ振られてる。
アクシス・クランタ:「いや……ごめん。先生を床で寝せたいわけじゃないし、リッコを脅かしたいわけでもないから」
アクシス・クランタ:「いいよ、さっき言ってた2-3-1で」
齋藤リッコ:「アクシスちゃん……!」パァッ……
齋藤リッコ:「天使…………?」
アクシス・クランタ:「ビビの隠したい寝言を聞くのも忍びないし……」
中曽根ビビ:「なんで私寝言キャラになってるの……!?」
眩星かんな:「大丈夫。私は周りが騒いでても眠れるタイプだからね」
任アルル:「素直じゃないんですから」くすくすと笑う。
アクシス・クランタ:「……そりゃ」
アクシス・クランタ:(ちょっとはあるけどさ、やきもちも)
アクシス・クランタ:本当にリッコを襲うつもりはなかったのかもしれないが。
アクシス・クランタ:「じゃあ、話すことなくなった人から順次部屋でくつろぐということで」
アクシス・クランタ:(あとアルル、変なことはしないでね)
任アルル:(なんですか? 変なことって)
アクシス・クランタ:(二つベッドがあるから二つ使おうねってこと)
任アルル:(ええ~)
アクシス・クランタ:「ええーじゃないでしょ。解散」
GM:かくして、六人がツインベッドの三部屋に散ることになった。
GM:実際に使われた寝台が幾つだったのかは調査の手の及ばぬところである。
GM:シーン終了。ロイス取得と購入が可能です。
アクシス・クランタ:兎耳の少女のロイスを変更
眩星かんな:ロイス保留
齋藤リッコ:中曽根ビビ 尊敬/○憤懣
アクシス・クランタ:ユーニス・ガターリッジ/心配/危惧○
中曽根ビビ:-同行者/齋藤リッコ/剛毅/苛立ち:○/ロイス
アクシス・クランタ:眩星かんな/好感/隔意○
齋藤リッコ:何買うかな~
中曽根ビビ:ポールアーム買おうかな
アクシス・クランタ:安くて優秀な盾!
中曽根ビビ:2dx+7>=8
DoubleCross : (2DX10+7>=8) → 9[9,9]+7 → 16 → 成功
中曽根ビビ:買えました 装備しておきます
齋藤リッコ:2DX+4 アルティメイド服
DoubleCross : (2DX10+4) → 8[4,8]+4 → 12
齋藤リッコ:うーん 以上です
アクシス・クランタ:3dx+1>=20 じゃあ私もメイド服
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 8[5,7,8]+1 → 9 → 失敗
アクシス・クランタ:おわり
眩星かんな:じゃあアルティメイド服
眩星かんな:4dx+4>=20
DoubleCross : (4DX10+4>=20) → 9[3,5,7,9]+4 → 13 → 失敗
アクシス・クランタ:NPCカード使う?
眩星かんな:使ってもいいかもね
中曽根ビビ:あっここでもいけるのか
齋藤リッコ:そうとは
諸見里タマネ:あっそうか 私が有効です
アクシス・クランタ:あと妖精欲しくなったら言ってね みんな
眩星かんな:タマネちゃんの3点追加して、財産点4消費すれば買える
眩星かんな:買いました。残14点
中曽根ビビ:お金持ちだ
齋藤リッコ:大人の力
GM:誰が着るんですか?
眩星かんな:どっちもRCか
アクシス・クランタ:リッコちゃんが欲しがってたけどウェポンケースないと移動距離足りない説ある?
齋藤リッコ:ほんとだ
中曽根ビビ:災厄だもんね
齋藤リッコ:メイド服差分実装失敗
眩星かんな:じゃあアクたんかな
眩星かんな:パスして以上
アクシス・クランタ:いただきます。好き好き先生
アクシス・クランタ:装備して以上
中曽根ビビ:へ~ 先生ってそういう感じのが好きなんだ
アクシス・クランタ:にゃん
眩星かんな:いかがわしいな、確かに
任アルル:ありがたく活用しますね
アクシス・クランタ:ありがと先生。アルルも喜ぶ。
齋藤リッコ:それが先生の望みなら……
中曽根ビビ:活用……
眩星かんな:行動値を大事にして……
【ミドルフェイズ4】
GM:再度情報収集シーンです。全員登場を推奨します。
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を1d10-1(→ 0)増加 (65 → 65)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10-1(→ 1)増加 (55 → 56)
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を1(→ 1)増加 (65 → 66)
眩星かんな:70+1d10
DoubleCross : (70+1D10) → 70+3[3] → 73
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (76 → 78)
GM:スペリオルミックスききすぎ
アクシス・クランタ:登場侵蝕低すぎて逆に機能してるシーンが少ない
GM:今回も先に判定から行っていただきます。項目は以下の通り。
ユーニス・ガターリッジ(2) 〈情報:ノヴァリス〉または〈情報:FH〉9
ヤオシェン(2) 〈情報:ノヴァリス〉または〈情報:FH〉9
諸見里タマネ 〈情報:ノヴァリス〉または〈情報:噂話〉9
ユーニスの動向 〈知識:魔術〉12
GM:また、NPC効果が使用可能です。
◆大嶽ニレ:シーン1回、任意の対象が何らかの〈情報〉または〈知識〉判定を行う直前に使用可能。その判定の達成値に+5する。
齋藤リッコ:つよ!
アクシス・クランタ:助かる
齋藤リッコ:どれ行こうかな~
眩星かんな:えらみ
アクシス・クランタ:リッコちゃんユーニスいく?
中曽根ビビ:精神高いしね
齋藤リッコ:じゃあ動向行こうかな 財産もあるし
アクシス・クランタ:ニレちゃんコンビネーションもあるしな
齋藤リッコ:直前か じゃあニレもらっていいですかね
中曽根ビビ:もっておいき
眩星かんな:わいわい
アクシス・クランタ:いいとおもう
齋藤リッコ:NPCカードつかって ユーニスの動向 〈知識:魔術〉12 振ります
齋藤リッコ:4DX+5>=12
DoubleCross : (4DX10+5>=12) → 8[6,7,8,8]+5 → 13 → 成功
齋藤リッコ:なんとか
アクシス・クランタ:ないす 私動向じゃない方触ろ
アクシス・クランタ:6dx+2 情報ノヴァリス ユーニス・ガターリッジ2を判定
DoubleCross : (6DX10+2) → 6[1,2,2,3,4,6]+2 → 8
アクシス・クランタ:ひっく 財産1点使います
中曽根ビビ:ヤオシェンいってみます
中曽根ビビ:3DX+3>=9
DoubleCross : (3DX10+3>=9) → 6[1,1,6]+3 → 9 → 成功
中曽根ビビ:あぶない
眩星かんな:じゃあ余ったタマネちゃんで
眩星かんな:7dx+5>=9
DoubleCross : (7DX10+5>=9) → 10[2,7,8,8,8,9,10]+8[8]+5 → 23 → 成功
アクシス・クランタ:生徒の自主性に任せてくれる
中曽根ビビ:すご
齋藤リッコ:さすが先生
アクシス・クランタ:さすが先生~
眩星かんな:やったぜ
GM:安定感がある奴らよ……順番に開示していきます。
◆ユーニス・ガターリッジ(2)
キングダムに登録されている経歴には、理事会権限で改竄・隠蔽された部分があった。
かつてFHの指導者がノヴァリスにあった頃、彼女は大人たちの“助手”を務めさせられていたという内容だ。
主な役目は実験によって生み出されたAオーヴァードやジャームの世話、及び運用試験の監督。
サルベージされた記録はごく一部だが、本人の扱いもまたそうした被検体と大差なかったことが読み取れる。
アクシス・クランタ:エッチな情報きたな
齋藤リッコ:エッチな話してます?
中曽根ビビ:なるほどね……
◆ヤオシェン(2)
その正体は、理事会によって造り出されたアニマルオーヴァードのうちの一体。
この幻獣にとり、治癒能力の行使は食事と同様の意味を持つ。
傷病を概念的に“食べる”ことによって、対象を癒すと共に、自身もまた命を繋いでいる。
しかし、それは同時に、自身の侵蝕率の上昇を伴う行為でもある。
幻獣とは言え動物程度の知能しかない“ヤオシェン”に、腹八分目で済ますような自制の思考はない。
怪我人や病人が押し掛けるようなことがあれば、容易くジャーム化してしまうだろう。
中曽根ビビ:はえ~
アクシス・クランタ:だから辻ヒーラーしてたんだ
齋藤リッコ:なんて生物だよ
中曽根ビビ:食事なんだ
◆諸見里タマネ
大本の所属はUGN。
ノヴァリスにスパイとして送り込まれ、八月革命によって取り残される形となったチルドレンである。
仲間と切り離されたまま、オーヴァードの築く社会、自身の力を隠さなくていい環境に居続けたことで教化され、
現在ではむしろUGNのレネゲイドに対する姿勢のような、秘密主義に対する反発が大きい。
新聞部の掲げるあらゆる真実の開示、その理念を特に強く信奉する一人。
また、襲ってきたスケバンが持っていた端末を調べたところ、襲撃の直前に彼女から連絡を受けていたことが分かる。
齋藤リッコ:なんだとぉ……
アクシス・クランタ:裏切りを意味しやがって!
中曽根ビビ:まさかあのNPC効果……
齋藤リッコ:伏線だったのかよ
眩星かんな:はえぇ~
アクシス・クランタ:このステージでは危難に輝く二つの星冠なんだぞ
◆ユーニスの動向
彼女が潜伏していたのは、ノヴァリスの内外を結ぶゲートの一つだった。
ヤオシェンをそこから逃がそうとしていたものと思われるが、現場に残された“聖餅”は、盗まれた全体の量からすると一部に過ぎない。
起動状態にないゲートを、自身の魔術と聖餅による底上げで強引に外と繋ごうとしていたのだろう。
同じことができる場所を調べれば行き先が分かる可能性があるが、それには専門的な知識が必要だ。
GM:一旦ここまでになります。
GM:キングダム市街 喫茶室“モネ”
GM:ニレが持ち来たった手がかりを元に再度調べを進めた君たちは、学区大通りに面するカフェに集まった。
GM:歴史ある高級店といった佇まいに違わず、良質なサービスと美味な珈琲が、相応の値段でもって提供される。そのような店を、あえて選ぶ必要が感じられた。
一般生徒の声:『ユーニス・ガターリッジを見つけ出せ!』『最高生徒会の独占反対!』『わたしの友達の怪我を治させて!』
GM:穏やかなクラシックの音色に混ざって、表通りからはそのような言葉が聞こえてくる。
齋藤リッコ:「ちょ、ちょっとちょっと……なんか大変なことになってない……?」
アクシス・クランタ:「うるさ。集まってきちゃってるな」
GM:原因は、おおむね目星が付く──
GM:【噂の幻獣“ヤオシェン”の飼い主!ユーニス・ガターリッジ女史を激写!】【星室庁、これまでの動向】【眩星かんな先生は胸の小さな女の子が好み】
眩星かんな:「最後の見出し、本当に必要だったかい?」
GM:そのような見出しの踊る新聞記事が、君たちが戦闘を終えた直後、ネットや物理紙面で拡散されているのだ。
齋藤リッコ:「あ、あの女~~……!」
アクシス・クランタ:「センセーショナルではあるけど……アリト先生って人もこんな飛ばし記事書かれてたし、そっちの信憑性もだいぶ怪しくなったな」
齋藤リッコ:メロンソーダをストローで啜る「今度会ったらタダじゃおかないわよ……!」
中曽根ビビ:「これが目的だったのかな、最初から……」
アクシス・クランタ:「結局何がしたいわけ、あの子」うんざりした調子で。
眩星かんな:「恐らくそうだろうね。これを見て御覧」
眩星かんな:画面の半分が罅で覆われたスマートフォンをテーブルの中央に置く。
アクシス・クランタ:「視認性悪いな……」
アクシス・クランタ:「ちょっと詰めてもらっていい? 先生」
アクシス・クランタ:と言いながら、身を寄せて覗き込む
眩星かんな:「おっと済まないね」気持ち身を縮こまらせる。
中曽根ビビ:「買い替えなよ」
中曽根ビビ:「お金あるんでしょ」
眩星かんな:「ザイヤちゃんの端末だ。着信履歴の番号にタマネちゃんのものがある」
中曽根ビビ:「ザイヤちゃん……」
中曽根ビビ:「在野……?」
任アルル:浮き上がって真上から画面を覗き込む。長い髪が卓の中央に垂れかかっている。
齋藤リッコ:(睫毛ながっ……)
眩星かんな:「ああ、在野ザイヤちゃん。さっき君達が戦ってたスケバンの子の一人」
齋藤リッコ:「あ、先生のスマホじゃないんだ」
中曽根ビビ:「なんでしれっと持ってるのそれを……」
眩星かんな:「落としたまま転送されていったから、後で届けようと思ってね」
アクシス・クランタ:机に垂らされたやわらかな髪をかき分けながら、なんのけなしに手ぐしで漉く。「あー」
アクシス・クランタ:「そこから漏れてたんだ」
中曽根ビビ:「とにかく、彼女らと繋がりがあったっていうか……」
眩星かんな:「ああ。匿名の情報提供者は彼女だったわけで」
中曽根ビビ:「全部織り込み済みってことね」
齋藤リッコ:「はあ!?何よそれ、じゃあ最初からあたしらをハメるつもりだったってこと!?」
中曽根ビビ:「んー……」
中曽根ビビ:「倒そう、じゃないと思う」
中曽根ビビ:「こっちに五星君がいるのは分かってたんだし。あれで倒せると思うことはないでしょ」
眩星かんな:「ユニちゃんを見つける手段の一つとして利用したんだろうね」
中曽根ビビ:「足止めして、その隙に確保しようってところじゃないかな」
齋藤リッコ:「何だっていいわよ!騙されてたのには変わりないでしょ!」
眩星かんな:「彼女のことを額面のパーソナリティに留まらず、もう少し調査してみたんだが」
眩星かんな:「タマネちゃんをノヴァリスに送り込んだのはFHではなかったね」
眩星かんな:「巧妙に偽装したというべきか。八月革命も近付き、気付く余裕のある者がいなかったんだろう」
中曽根ビビ:「え?他に誰が送るっていうの?」
眩星かんな:「単独で隠密に行動させる必要のある勢力。UGN辺りの諜報員が一番可能性あるかな」
齋藤リッコ:「ゆ、UGNってあの悪の組織の……!」昔の教育「あ、そうでもないんだっけ……?」最近の教育
任アルル:「強い人がたくさんいる組織だと聞きました」
アクシス・クランタ:「UGNか。じゃあそれ自体は思ったほどやばい話じゃない……のかな? どうだろ」少し声が硬い。
中曽根ビビ:「じゃあUGNが、ヤオシェンを捕まえようとしてるってこと……?」
中曽根ビビ:「でもそれ……おかしくない?」
中曽根ビビ:「UGNが手に入れるんだったらむしろ……“外”に出したいんじゃないの?」
眩星かんな:「可能性はあるね。だが、八月革命で環境は大きくリセットされてしまったし」
眩星かんな:「むしろ、今回は新聞部の熱狂的シンパゆえ行動していると考えた方が辻褄合いそうだ」
眩星かんな:「UGNがこんな新聞記事を書かせて何がしたいかさっぱりだしね」ぺちん。新聞の端を指で叩く。
齋藤リッコ:「もうUGNとはあんまり関係ないってことですか?」
眩星かんな:「多分ね」
アクシス・クランタ:「UGNの隠蔽体質の逆ってことか。なら見限ったのかもね」
アクシス・クランタ:「私達がユーニスに協力的な気配を出したから」
中曽根ビビ:「だったらどっちの味方とか考えても仕方ないのかもしれない」
中曽根ビビ:「こっちには敵なんだろうけど……」
中曽根ビビ:「それよりも知るべきは、本来の私達の目的の方かも」
眩星かんな:「そうだね、私達はもう一度ユニちゃん達に追いつかないといけない」
アクシス・クランタ:「どんどんユーニスにこっちを信用してもらう余地がなくなってるんだけどね……」目許を揉んでいる。
眩星かんな:「新聞記事で真実を吐露する以上の目的があれば、またタマネちゃんが絡むかもしれないが……」
アクシス・クランタ:「というのも、洗ったらきなくさい気配があったから」
眩星かんな:「まずは、皆に調べて貰ったユニちゃんお得情報から纏めていこうか」
齋藤リッコ:「きな臭いって……?」
中曽根ビビ:「今組み合わさってお得できな臭い情報になってるけど」
任アルル:浮遊したまま後ろに下がり、カップの珈琲に口を付ける。
アクシス・クランタ:「あの子のセントラルの学籍データ、整合してない、キングダムで調べたら出てくるものと──」
アクシス・クランタ:「あんまり丁寧じゃない感じで過去が削られてたんだよね。昔は理事会直属の子飼いだったみたい」
齋藤リッコ:「それって……」眉を顰める「重要なポジションにあったってこと?」
齋藤リッコ:「お偉いさんだったとか」
中曽根ビビ:「ゲートがあるんだもの。脚として便利だったんじゃない?」
アクシス・クランタ:「ううん」
アクシス・クランタ:「おえらいさんの助手……といえば聞こえいいけど。自然発生した幻獣というより、実験動物を扱うセクタに居たみたいで」
アクシス・クランタ:「本人の扱いもそれと同レベル、こっちに大人がいるのに反発してるのは、多分それ」
大嶽ニレ:『我々も把握していなかった事実だ』
大嶽ニレ:席近くの暖炉の上に止まっている。内装と風変わりな体色が相まって、インテリアとして置かれた剥製のような、奇妙な調和を見せている。『周囲に話を聞いた者もおらん。推して知るべき環境だったのだろうな』
眩星かんな:「ホワイトな職場じゃないのは一目瞭然だね。可哀そうに」
齋藤リッコ:「……何よそれ」嫌な顔をして「だから大人って……」
齋藤リッコ:「あ、いや、先生は別ですけど……!」
アクシス・クランタ:「そりゃ」言葉を止める。
アクシス・クランタ:「話したくないでしょ、同僚でも、よしんば仲の良い相手でも」
アクシス・クランタ:「昔の傷のことなんて……」
中曽根ビビ:「大人たちの組織が管理しますなんて言葉、信じるわけもないか」
大嶽ニレ:『ふむ。そういうものか?』首を傾げる。
眩星かんな:「……そうだねぇ。八月革命から一年近く経った今でも、大人に対する不信感は根強い」
齋藤リッコ:「そりゃそうでしょ。あたしだってそうするわよ」
中曽根ビビ:(あるんだ……触れないようにしなきゃ)
齋藤リッコ:「……じゃあ、ヤオシェンとの関わりはその頃からってことかしらね?」
中曽根ビビ:「多分そうだと思う。そのセクタ原産みたい、ヤオシェンも」
中曽根ビビ:「“傷病を捕食する”んだって」
齋藤リッコ:「……?しょうびょ………… ……何??」
中曽根ビビ:「傷や病気を……パクパクする?」
齋藤リッコ:「噛みつくってこと?」
中曽根ビビ:「噛みつくって言うよりは……吸う?」
アクシス・クランタ:「すごい面倒見のいい表現だけど通じてないな……だいぶ変なこと言ってるから」
中曽根ビビ:「それ自体をレネゲイドと定義して、奪って自分のものにしてるってのが正しいのかな」
アクシス・クランタ:「傷を治すことで生きるための栄養を得てる……ってことでOK?」
眩星かんな:「彼女達が定期的に各地へ現れ、怪我人を介抱させることに意味があったんだねぇ」
齋藤リッコ:「えぇっ…… なんか、想像できない……」貧困な理解力想像力
中曽根ビビ:「そう。慈善事業じゃなくって、ただの食べ歩き」
齋藤リッコ:「幻獣って、そういうもんなんだ……」
大嶽ニレ:『魔術的な発想に近いかもしれぬな』
中曽根ビビ:「あるいはそういうアプローチで作られたのかもね」
眩星かんな:「だが、デメリットもなしに実現するのは中々に破天荒な気もするね」
中曽根ビビ:「レネゲイドを奪って自分のものにする」
中曽根ビビ:「奪ったレネゲイドは、そのまま蓄えられるってことじゃないかな、それって」
齋藤リッコ:「うーん?どんどん強くなるってこと?」
アクシス・クランタ:「侵蝕率の上昇を伴うんだ。食事に能力を使わなければいけないのがデメリット」
中曽根ビビ:「私達ではなれない姿になるってこと」
中曽根ビビ:「十字冠知らずなんだから」
齋藤リッコ:「え!?じゃ、じゃあそれって……」
齋藤リッコ:「やばいんじゃないの!?」
中曽根ビビ:「やばいと思う」
アクシス・クランタ:「……つまり。方々で人を癒やしておいて、表の連中の前にヤオシェンを出せないのには理由がある」
齋藤リッコ:「そっか……それで納得したわ」
齋藤リッコ:「友達がそんな状態にあったら……どうにか逃がしてあげたいわよね、そりゃ」少し目を伏せる。
アクシス・クランタ:「リッコの考えてたとおりだ。事情があった」
アクシス・クランタ:「……私も思ってたよ? いい子そうだなって」微妙に主張の強い補足。
眩星かんな:「純粋な気持ちであることは疑いようもないね」
アクシス・クランタ:「ところで……そうやって逃亡生活を続けていくのに『聖餅』はいらないわけで」
アクシス・クランタ:「じゃあ何のために、っていうのは私の調べた範囲ではよくわからなかったんだけど」
中曽根ビビ:「……そっか。ユーニス側にしてみれば、治癒能力を増幅したいわけがない」
中曽根ビビ:「本当に隕石だったりしない?」
アクシス・クランタ:「隕石で暴徒をぺしゃんこにして追求をかわす、あわよくばご飯に」
アクシス・クランタ:「いや……」
中曽根ビビ:「隕石を落として、ノヴァリスに穴を開けてそこから逃げるみたいな……」
任アルル:「豪快ですねえ」
中曽根ビビ:「開くのかな……」
齋藤リッコ:「はい」挙手
眩星かんな:「はいリッコちゃん」
アクシス・クランタ:「あ、なんか先生と生徒っぽい」
齋藤リッコ:「はい。そのことだけど、現場……あの変な部屋を調べてみたんです」
齋藤リッコ:「大きな鉄の枠……っていうか、門があったの覚えてますか?ただ置いてあるだけみたいな……」
中曽根ビビ:「あったけど……インテリアじゃないの?」
アクシス・クランタ:「あの扉、嫌な感じしたから使わなかった」
中曽根ビビ:「キングダムの建物って、よく意味のない部分無駄に作ってあるじゃない」
眩星かんな:「遺跡ちっくな建物のモニュメントに鉄は中々使いにくいかもね」
齋藤リッコ:かぶりを振って「あれ、元々は外と繋がるゲートだったみたいなのよ」
アクシス・クランタ:「あぁ……」得心が言ったという風に。
アクシス・クランタ:「ボロくてわからなかったけど、そういえば見たことあるな。同じものが設置されてる部屋」
齋藤リッコ:「で、今は動いてないけど、無理やり動かす方法はある……」
齋藤リッコ:「……のよね?ニレ」ほぼ受け売りだ
中曽根ビビ:「動かす?」
大嶽ニレ:『うむ』
アクシス・クランタ:かつて『迷い込んで』しまったことがある。特にクリアランス的に侵入が許されたことはないが。あの時は血の気が引いた。
大嶽ニレ:『あ奴の魔術はその手の設備と親和性が高い。そこに“聖餅”による補助が加われば──』
齋藤リッコ:「ゲートが起動して、ヤオシェンを外に連れ出せるってことね」
大嶽ニレ:頷く。
アクシス・クランタ:「絶対やめたほうがいいでしょ」
アクシス・クランタ:嘆息する。「ストッパーのユーニスと離れ離れになったら、ケガを治し続けておしまいになっちゃうように思えるけど」
眩星かんな:「ノヴァリスよりも外の世界がヤオシェンにとって心地よい世界かどうかは」
眩星かんな:「……あまり、おススメ出来ないと思うかな。私も」
齋藤リッコ:「外って言っても色々あると思うけど……」鳥の胸元をわしゃわしゃ撫でながら
大嶽ニレ:堂々としたまま撫でられている。
中曽根ビビ:「でも、ここに居ても同じじゃないの?」
眩星かんな:「同じさ。根本的な問題に一切触れようとしてないからね」
眩星かんな:「……あとで私も触っていいかい?」ニレちゃんの使い魔に。
大嶽ニレ:『特に許す。先生ならば』
眩星かんな:「寛大ぃ」
アクシス・クランタ:「あ、いいな……」
アクシス・クランタ:「外に出るのが正解だとして」
アクシス・クランタ:「外に伝手のありそうな人を頼るのが最初であるべきだし、ユーニスもただ無軌道に放り出すのが正しいと考えてるわけじゃない気がするんだよね」
アクシス・クランタ:「先生より先にさ、『誰か』に接触されてるんじゃない?」
眩星かんな:「ほほう。誰かの入れ知恵ありきの行動というワケだね」
齋藤リッコ:「誰かって……じゃあ、ユーニスがそいつに唆されたってこと?」
アクシス・クランタ:「可能性だよ、可能性」
中曽根ビビ:「やっぱり、話は聞くべきだと思う」
中曽根ビビ:「今後どういうつもりなのかがわかれば、私達だって判断がつけられる」
中曽根ビビ:「どういう道がより良いのか……」
アクシス・クランタ:「ビビの言う通り」
中曽根ビビ:「自分自身から出た考えの可能性もあるからね」
眩星かんな:「そこら辺は……そうだね。直接聞いた方が早い」
中曽根ビビ:「そうだった場合、誰かの入れ知恵だって決めちゃうのは、むしろ貶めてる」
中曽根ビビ:「直接聞くって言っても……」
中曽根ビビ:「あそこには戻ってこないでしょう。どこにいるの?」
齋藤リッコ:「……ねえ、思ったんだけど……」
眩星かんな:「はいリッコちゃん早かった」
齋藤リッコ:「はい!」とくいげ「ユーニスがまだ諦めてないとして……こっちのゲートは抑えられてるわけじゃない」
齋藤リッコ:「だとしたら……他に同じようなことが出来る場所を探すんじゃないかしら。ゲートは一箇所じゃないでしょ?」
齋藤リッコ:「だからそこで網を張ってれば捕まえられるんじゃない!?どう!?あたし天才じゃない!?」
中曽根ビビ:「今同じこと言った……」
眩星かんな:「中々ナイスアイデアだ。山田君座布団2枚持って来て」
任アルル:「はあい」壁際に積んであったクッションを取ってくる。「どーぞ」
齋藤リッコ:「エヘヘヘ……エヘッ、エヘヘヘヘ……アッスワセン……」
中曽根ビビ:「てか、その他に同じようなことが出来る場所って」
中曽根ビビ:「当てでもあるの?」
齋藤リッコ:「はぁ~~~?そんなの……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:ニレを見る。
大嶽ニレ:『……。調べることは可能であろう』
アクシス・クランタ:「マスターペリルの遺産にあったりしない?」アルルの方へ。
任アルル:「崑崙山にもゲートはありますけど」唇に指先を添えて。「キングダムの子が使おうとするなら──」
大嶽ニレ:『馴染みのまったくない場所は避けるはずだ』
アクシス・クランタ:「一理ある」
中曽根ビビ:「キングダムの……それも定時制の領土?」
大嶽ニレ:『うむ』
齋藤リッコ:「えっ、そんなんあるの?」
大嶽ニレ:『そしておそらく、次に使うのは、正規のゲートではないだろう』
大嶽ニレ:『目的が知れた以上、警備が厳重になること程度は予想できるはず故な』
中曽根ビビ:「不正規のゲートとかあるんだ……」
大嶽ニレ:『妖精の輪の類ということだ』
アクシス・クランタ:「ガリトラップ」
齋藤リッコ:「妖精の輪……??」
大嶽ニレ:『ゲートではないが、あ奴の魔術をもってすればゲートに成り得る場所』
アクシス・クランタ:「オカルトだよ。アストラル界へ繋がる場所」
眩星かんな:「妖精が一夜を踊り明かした跡。妖精郷への入り口……妖精伝承の一つだね」
齋藤リッコ:(な、なんでみんなそんなに詳しいの……?)
中曽根ビビ:「ふーん……?」
アクシス・クランタ:「定時制の懐刀なのに知らないんだ。やっぱりリッコ、変わってるね」
アクシス・クランタ:「変わってないのが変わってる」
齋藤リッコ:「なっ……しっ……知ってたし……!」知らない「変わってはいるけど……!?」変わってない
中曽根ビビ:(えっじゃあ私だけ知らないの……?)
アクシス・クランタ:小さく笑う。
アクシス・クランタ:「ごめんごめん。あるなら案内してもらお」
大嶽ニレ:『乃公に少しばかり時間をくれ。奴が使いそうな地点を絞り込む』
大嶽ニレ:『お前たちは有事への備えをしておくといい。平穏無事に済むとは限らんだろうからな』
眩星かんな:「助かるよ。ありがとうニレちゃん」
齋藤リッコ:(有事って……また荒事になるのかしら……やだなぁ……)
アクシス・クランタ:「あはは。平穏無事に済むことを祈ろうかな。せいぜい……」
中曽根ビビ:「……」
中曽根ビビ:(今度こそ)
中曽根ビビ:(今度こそ。ちゃんとやんなきゃ)
GM:ニレの調べが済むまでの暫し、君たちには自由な時間ができた。
GM:彼女の言った通り、敵対的な接触に備えるか。あるいは──
【クライマックス】
GM:全員登場をお願いします。
眩星かんな:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+9[9] → 82
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (78 → 82)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10-1(→ 0)増加 (56 → 56)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1(→ 1)増加 (56 → 57)
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を1d10-1(→ 2)増加 (70 → 72)
GM:キングダム学区 樹海
GM:大嶽ニレから再度の連絡が来たのは、すっかり日も落ちてからのことだった。
GM:ユーニス・ガターリッジに土地勘があり、時空の門と成り得る性質を持ち、彼女の扱う魔術との親和性が高い場所──
GM:それが、いま君たちが向かっている先にあるのだという。
大嶽ニレ:『……特定よりも、“沃地王”に渡りを付ける方が難事であった』
大嶽ニレ:夜とは言え、月の光が射し、奇妙なほど柔らかく明るい。その森の中を、怪鳥の羽ばたきが先導する。
中曽根ビビ:「これ本当に学区なの……?」
齋藤リッコ:「な……なんで夜中にこんなとこ来なきゃなんないのよ~……」明るいとはいえ夜の樹海の不気味さに怯え、先生の後ろに引っ付いている。
中曽根ビビ:「未踏地じゃん」
眩星かんな:「鳥を通した視界に夜目は効くようになるのかな」
中曽根ビビ:その頭上の光はすっかり小さい。
齋藤リッコ:「ひっ」何かが不気味な鳴き声を上げてビクリと震える
眩星かんな:「それとも鳥目を引き継ぐのかな?」
齋藤リッコ:「そんなのどっちでもいいですよ~~」涙目
中曽根ビビ:「いやでも索敵能力にかかわるじゃん……」
大嶽ニレ:『乃公のしもべをそこらの鳥と同じにされては困る』鼻を鳴らすようにする。
アクシス・クランタ:「でも、夜の森にしては、奇妙に視界が開けてるって感じない? 幻想的だね」
眩星かんな:「これは失敬。だが確かに、月の木漏れ光が映えて綺麗だね」
アクシス・クランタ:「頭のやつ仕舞ったんだ。それこそ明るかったのに」
中曽根ビビ:「うん……」
中曽根ビビ:「……えっ」
中曽根ビビ:「仕舞ったって……」
眩星かんな:「そうだね……心境の変化でもあったかい?」
アクシス・クランタ:「……?」
アクシス・クランタ:「いや、あの機械の……」
中曽根ビビ:「えっ……気づいてたの!?」
アクシス・クランタ:「あ、ごめん」
アクシス・クランタ:「十字冠が小さいから、先生と見分けつくようにしてくれてて、そのまましまい忘れたんだと思ったけど……」
齋藤リッコ:「えっ……気付いてなかったのあたしだけ!?」
中曽根ビビ:「……」
中曽根ビビ:顔を押さえる。
アクシス・クランタ:かりかりと後頭部を掻く。
眩星かんな:「いや、私はエレクトロチックな十字冠だなぁと思ってたけど」
任アルル:「うちの子がデリカシーに欠けててごめんなさいね」あまりすまなくなさそうに言う。
眩星かんな:「合流した時にリッコちゃんと一緒に居たからね。大体それで全部察したさ」
アクシス・クランタ:「私、ビビのこと結構分かってなかったみたいだ。気を使うタイプなのは間違いじゃないと思うけど」
中曽根ビビ:「え~……ハズ……」
齋藤リッコ:「えっなんであたし……?」
アクシス・クランタ:「先生の言う通りだね、早合点はよくないや」
眩星かんな:「きっと、リッコちゃんと色々本音で話をしてくれたんじゃないかなと思って」
齋藤リッコ:「えぇ……見抜かれてる……は……恥ずかし~~……」
アクシス・クランタ:「十字冠に関しては、うちの生徒会長もそういう誤謬を煽る物言いするからなあ」
中曽根ビビ:「……」頭を掻いている。
中曽根ビビ:「その。……なんか」
中曽根ビビ:「騙してるみたいになって……ごめん」
中曽根ビビ:「いや騙せてはなかったんだけどさ……」
アクシス・クランタ:「しおらしい……」ちょっと先の戦闘の時を思わせる。
齋藤リッコ:「騙してる扱いになるの?あれ」
齋藤リッコ:「みんなメイクくらいしてるでしょ。つけまとか」
中曽根ビビ:「リッコ……」
眩星かんな:「そうだねぇ、自身を着飾ることは何も悪くないさ」
アクシス・クランタ:「そう思うな。嘘の名前を名乗ってる私より、ずっと本当のことだ」
眩星かんな:「だが、今の表情からは心なしか、散髪でもして重荷を下ろしたかのような清々しさを感じる」
アクシス・クランタ:「リッコといがみあってるかと思ってたけど。二人はいい感じになったんだね」
中曽根ビビ:「ん……まあ……」
中曽根ビビ:「そんな感じっていうか……」
齋藤リッコ:「いい感じって……まあ……うぅん……」口で言われるとむずがゆい
アクシス・クランタ:(いいチームじゃないかもなんて、杞憂だったみたいだ。私がいいメンバーではないだけで)
眩星かんな:「さっきアクちゃんにも言ったが、素直になった子は好きでね。リッコちゃんのことも、もちろん」
齋藤リッコ:「えっへぇ~~……?もう先生……好きだなんて~……えへへへへ……」
アクシス・クランタ:「素直だ。かわいいなぁ」
アクシス・クランタ:くすくすと笑う。
アクシス・クランタ:「私はあんまり素直にはなり切れない。最高生徒会の権限でちゃんと調べれば何者か、すぐにバレてしまうような身の上ではあるけれど、先生は秘密を尊重してくれるようだし」
齋藤リッコ:(いいな~ミステリアスなの……)
眩星かんな:「その裏では、行方不明の生徒リストからアテを探しちゃったりしてるけどね」
アクシス・クランタ:「私のディメンションゲート、欠陥品でさ。時々知るべきじゃない秘密のもとに私を導くんだ。あんまり仲良くなると、累が及ぶ」
眩星かんな:「後で答え合わせしてみるかい?」
アクシス・クランタ:「勘弁してってば」じゃれるように、先生の口を塞ぐまねをする。
眩星かんな:「むぅ」
齋藤リッコ:(いいな~主人公みたいで……)
アクシス・クランタ:「あ、またその羨ましそうな目」
中曽根ビビ:「……勝手に、すごい強くて気ままに振る舞ってるんだと思ったたけど」
中曽根ビビ:「そっちはそっちで悩みがあるってわけか」
アクシス・クランタ:「そうだよ。良いこと全然ないからね。これ」
アクシス・クランタ:「ちょっと思うとこもあったけど……でも。相手のことがわかってなかったのはお互い様みたいで」
アクシス・クランタ:「適当に手打ちにしてくれると嬉しいな」
中曽根ビビ:「……うん。私達がバラバラのままな訳にはいかないもんね」
齋藤リッコ:「よく分かんないけど、みんな色々大変なのね」
齋藤リッコ:(アルルさんは悩みとかなさそうだけど……)チラと見る
アクシス・クランタ:「シンプルな纏めだ。そういうことみたい」どことなく機嫌が良さそうに応じる。
任アルル:「まあ、ひとの内面なんて、見ただけではわかりませんよね」
任アルル:「崑崙生はよく悩みがなさそーって言われますけど、そんなこともないですよ。わたしだってそういう一人です」
中曽根ビビ:「あるの?」
齋藤リッコ:(ウッ)見抜かれたようでギクリとする
アクシス・クランタ:「……」
齋藤リッコ:(円卓の連中と同じくらい強くても、何か不自由とか悩みなんてあるのかしら……。想像できない世界だな……)
眩星かんな:「安心するね。君の様な子でも、ちゃんとモラトリアムを謳歌してくれている」
アクシス・クランタ:「ちょうどUGNの話題が出た時みたいに、『強い人がいそうな場所』に反応するよね」
アクシス・クランタ:「なんて……わからないけれど。私の知らないところで他の五星君なんかと勝った負けたをしている様子でもないし」
眩星かんな:「確かに気になるかも。五星君の中で優劣を付けたいとは思わないのかい?」
アクシス・クランタ:「そうやって煽ってすごいことになったら先生のせいだからね」
中曽根ビビ:「戦争の火種……」
眩星かんな:「そしたら私が責任持って止めにいくさ」
齋藤リッコ:(先生……かっこいい……)
任アルル:「だいじょーぶです。同格だって分かっている相手には食指が伸びないですから」ふふ、と笑う。
任アルル:「そういう意味ではむしろ、今はリッコが気になっているのですけど」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「はっ!?!?」
アクシス・クランタ:「……ふーん」
中曽根ビビ:「えっ同格に興味ないって……」
中曽根ビビ:「興味が上にあるって意味じゃないの」
齋藤リッコ:「はっえっなっ何…………」
中曽根ビビ:「なんでリッコ?」
齋藤リッコ:ガチガチに硬直して先生の後ろに隠れる
任アルル:赤い瞳が何気ない風にその姿を追う。
眩星かんな:「成長する余地のある格下の子が美味しく実るまで……♤とか、そういう感じかな?」
齋藤リッコ:「なっなに……何ですか!?」
齋藤リッコ:「殺さないで!!」
任アルル:「最強王って言ってたので……」
任アルル:「どういう意味かなーと」
齋藤リッコ:「全然最強王じゃないです!!」
齋藤リッコ:「最弱王です!!」
任アルル:「ふーん?」
眩星かんな:「あんなに浮かれ気分で口にしてたのに……」
アクシス・クランタ:「んー。ニレに聞いてみればいいか」
アクシス・クランタ:「リッコ、強いの?」
アクシス・クランタ:「気になってたんだよね、結構、だいぶ。参戦経緯からして」
アクシス・クランタ:確かに、これまで見た感じでは、とりたてて目立つ挙動をしてはいなかったが。
大嶽ニレ:『我が魔法局が外部の者に頼ることは滅多にない。リッコはその僅かな例外だ』
大嶽ニレ:『(必要十分な程度の)力があり、(やりすぎない程度に)優秀だ。(この件に関しては)我らが最も信頼する相手と言えるだろう』
齋藤リッコ:「ニレ!!!!」
アクシス・クランタ:「アルル、どうどう。味見はちょっと我慢してね。もうちょっと」
中曽根ビビ:(こないだと言ってること違うじゃん……)
齋藤リッコ:「ち……違います違います!!!全然違いますからね!!!」
任アルル:「ふーん…………」抑えられている。
中曽根ビビ:(私には合わせて嘘ついてたの……?)
眩星かんな:「魔法局からそこまで信頼の置かれる存在になったとはね。私も鼻が高いよ」
齋藤リッコ:「あたしなんてほんとに弱いですから!!全然!!」
齋藤リッコ:「ほんとに!!校庭に入ってきたでかい犬にもギリで負けますから!!」
齋藤リッコ:(ど……どうして五星君に目をつけられてるの……!?しっ……死ぬのかな……あたし……)
中曽根ビビ:「キングダムのでかい犬って……」
中曽根ビビ:「あのすごい強そうな狼みたいなやつ?」
齋藤リッコ:「違うよ!!柴犬くらいのやつ!!」
齋藤リッコ:「いや……チワワ!チワワくらい!」
眩星かんな:「下方修正が入った」
アクシス・クランタ:「扱いと本人の振る舞いに整合が取れなさ過ぎて怖いなぁ」
大嶽ニレ:『卑下するな。乃公がお前を選んだのだぞ』
大嶽ニレ:『胸を張るがいい。お前は強い』
齋藤リッコ:「あんたは今ちょっと黙ってて!!」
中曽根ビビ:(やっぱりこの態度だし……)
中曽根ビビ:(実力を隠してるだけなんじゃ……)
アクシス・クランタ:「しゃんとしないとリッコ。魔法局の人の面目を潰していいの?」ちょっと面白がっている。
齋藤リッコ:「こんなでかい鳥に面目なんてないわよ!!!」
アクシス・クランタ:(すごい事言う)
齋藤リッコ:「あっ……そっ……そそそうだニレ!随分歩いたのにまだ着かないの?ていうかどこ向かってるの今!」早口
大嶽ニレ:『うむ。もうじき着く』
齋藤リッコ:「そっ……そうなんだ……楽しみだな~~……」アルルからの視線を感じながら明後日の方向を向いている。大量の冷や汗。
アクシス・クランタ:アルルとリッコの間に割り込むように歩調を変える。なんとなくだ。
任アルル:アクシス越しにまだちょっと気になる視線を向けている。
GM:ちょうどニレの言葉とほぼ同時に、前方に木々とは異なる人工物の輪郭が見えてくる。
齋藤リッコ:「ハァ……ハァ……」死にそうになっている
眩星かんな:「……まぁ、あまり虐めないでやってくれると助かるよ。まだまだ伸び盛りなんでね」
アクシス・クランタ:「もう着くってとこなのに、大丈夫かな……」
眩星かんな:「そだ、アルルちゃんにも言っとこ。眩星流奥義、テンプレ先生台詞」
眩星かんな:「何か悩みがあって、一人で抱え込んでどうしようもなくなったら相談するといい」
眩星かんな:「私でもいいし……或いは、気のおける仲良しな子にでもいい」
眩星かんな:「そんだけ」
任アルル:「んー。そこはぜひ自分に、って誘ってほしかったですけれど」
任アルル:「覚えておきます。あるいはいずれ、お邪魔するかもしれません」
任アルル:「……そーですね。先生、っていう立場の人とはまだでしたし……」
アクシス・クランタ:「……アルル。見境なさすぎ」脇腹をつねろうとする。
眩星かんな:「はは。流石に、喧嘩相手になってほしいって願われたら困っちゃうけどね」
眩星かんな:「だけど、弱みを見せてくれる相手が居るのは」
アクシス・クランタ:(……でも、この口ぶり。深い悩みを話すような仲の子は、まだいないのかな)
アクシス・クランタ:頭を振る。自分には関係のないことだ。
眩星かんな:「幸せだと思うからね。君にとっても、その子にとっても」
任アルル:「ひゃん」特に防ごうともせずつねられる。ごく薄い布地越しに、暖かな肌の感触が指へ伝わる。
齋藤リッコ:(なんかエッチだな……)ドキドキしている
齋藤リッコ:(弱み……。この人にも弱みなんてあるのかな……)
アクシス・クランタ:「急にやわこくなられるとドキッとするでしょうが……」
アクシス・クランタ:手を離す。
任アルル:「急に手出ししといて言わないでください」唇を尖らせた。
GM:やがて、森の中に佇む石造りの建物へと踏み込む──
GM:
朽ちた神殿か。あるいは屋内庭園か。
建てられたのも、棄てられたのも、人がこの地の土を踏む、そのずっと前のことなのだろう。
壁は葉を茂らせる蔦に覆われ、骨組みだけが残った天井は月光にヴェールの如き姿を与えるためのものとなり果てて、石床を割り夜風にそよぐ灌木の花を照らしている。
……その最奥。祀られる神のように聳え立つ大樹の、大きなうろのある根元。
そこに、兎の耳の生徒の姿はあった。
アクシス・クランタ:「ユーニス」
齋藤リッコ:「……あ!いた!!」
アクシス・クランタ:足を止め、声をかける。
ユーニス:「……そう」
ユーニス:「そりゃあまあ、見つかっちゃうか……魔法局が放っておくわけないものね」
アクシス・クランタ:「お陰で前よりちょっと物々しい陣容になったかな」
大嶽ニレ:『……』鳥の顔に表情は無いが、どことなく厳しげな眼差しを向けているように思える。
齋藤リッコ:「ちょっとあんた!逃げるなって言ったでしょうが!逃げてんじゃないわよ!」
眩星かんな:「君の目的も、これから実行しようとすることも概ね把握している」
眩星かんな:「だが、ヤオシェンを外に逃がした後のことまで算段に入ってるか不明瞭でね」
ユーニス:「あなたに心配されるようなことじゃない」
眩星かんな:「私の職業病さ」
中曽根ビビ:「……その子の力」
中曽根ビビ:「勝手に、ものすごい無敵のものなんだと思ってた」
中曽根ビビ:「必ずしも、そういうんじゃないから、あなたは動いたんだよね」
ユーニス:「そうだったら、何なの」
ユーニス:トランクの持ち手をぎゅっと握り締める。
中曽根ビビ:「納得の行く結末にしたいの」
中曽根ビビ:「なるべく多くの人にとって」
齋藤リッコ:「あんた……どうするつもりなの?これから」
齋藤リッコ:「盗んだのは悪かったけど……ちゃんと話し合えば、お互い協力できるかもしれない。あたしはそうしたいと思ってる」
齋藤リッコ:「そこの鳥は黙らせとくから」雑に指差す
大嶽ニレ:『リッコ。こら。リッコ』ばさばさと羽音を鳴らして抗議する。
齋藤リッコ:「うるさいわね~顔も出さないくせに!」
アクシス・クランタ:「最弱を主張する割に、ニレに対してはすごい気安さだ」
ユーニス:「協力って言うなら、そのまま何もしないでいてほしい」
ユーニス:「知ってるんでしょ。私はこの子を外に逃がしたい。どんなところだって、ここよりはマシだよ」
アクシス・クランタ:「そうさせたいなら。そうする根拠を教えて欲しい、って先生は言ってる」
中曽根ビビ:「あなたの計画が妥当ならそうする」
アクシス・クランタ:「確かにあの記事を書いたタマネちゃんのような子が、私達の中にさらに混じっていないと信じて貰うのは難しいよね」
眩星かんな:「大人の私が信頼できないのは分かるけど、この子達の心配までスルーを決め込むのは」
眩星かんな:「看過できないかな。無視してほしいのなら、猶更だ」
アクシス・クランタ:「こちらがただ、あなたとヤオシェンの今後を案じているだけだというのも信じて貰うのはまあ、難しい。そりゃそう。だけどさ、これはもう、前提として共有出来ると思うんだけれど……」
アクシス・クランタ:「ユーニス。私たちはあなたのことを、おそらくはヤオシェンを慮って動いているということ以外全く信用していない」
アクシス・クランタ:「ただ放っておくのが正解と言われても、それに納得する理由は特にない」
齋藤リッコ:(えっ……そうなの……?)すっかり感情移入していた
中曽根ビビ:「話さなければあなた達の邪魔をするんだから」
中曽根ビビ:「話して味方になってくれるかもしれない方に振って損はないと思うけど」
アクシス・クランタ:「あるいは、本当に今わかっていることが全てで」
アクシス・クランタ:「ノヴァリスの外で、キングダム連合学院の管理もあなたの手も離れたヤオシェンが傷を治し続けるに任せるべきだと思っているのなら」
アクシス・クランタ:「私はそれを止めたい気がするけれど。あまり簡単に逃げられると思わないでね」
ユーニス:「もっと良い方法があるだなんて言うつもり?」
アクシス・クランタ:「うん」
眩星かんな:「一人で考えるよりはよっぽどね」
中曽根ビビ:「あなたは一人で考えてたんでしょ」
アクシス・クランタ:「星室庁に協力を求めなよ。新聞部が騒いだことも有効に働くんじゃないかな、あなたとヤオシェンは注目されている」
アクシス・クランタ:「私は、ヤオシェンの魔法局……あるいはアヴァロン? における扱いがどれほどのものかは知らないけれど、キングダムがただ強硬にそれを奪取することはもはやできないだろうし」
アクシス・クランタ:「外への渡りもつけられる。先生って、外の世界の色々なところからやってきたんでしょ?」
眩星かんな:「そうだね。世界各国から雇用されてる」
アクシス・クランタ:「……大概な話をしてるけど、本当に黙っててくれてるな。ニレ」
齋藤リッコ:嘴を塞いでいる。
アクシス・クランタ:齋藤リッコ、やはりとんでもないやつなのか……?
大嶽ニレ:ばさばさしている。
眩星かんな:「なんなら、私の個人的見解では外の世界も決してノヴァリスより治安が良いと保証できないので」
眩星かんな:「ノヴァリスでもう少し粘ってみるのも得策なんじゃないかなーって思ったりしてる」
眩星かんな:「それこそ、星室庁権限で『ヤオシェンは既に外の世界へ転送された』と公表したりとか。幾らでも遅延手段はある」
ユーニス:「……都合が良すぎて信じられないし、信じたくない」
ユーニス:「これだけ騒ぎになって、多くの人が狙ってて、でもあなたたちだけは味方になってくれて、現に守ってくれる力もあるって、そういうことを言ってるの?」
アクシス・クランタ:「手ごわいな。わかってたけど」
アクシス・クランタ:嘆息する。
アクシス・クランタ:(……当たり前か。私が、一番根のところで、誰かの手を借りることを拒絶している)
アクシス・クランタ:すぐに側にあるものに頼るのは、表層だけだ。……記憶にある、おぞましいものの漏出に蓋をしている。
アクシス・クランタ:誰にも理解されるはずがないと思っている。彼女に響くはずがない。
齋藤リッコ:「言っとくけど……そんな態度じゃ、この子たちも先生も引かないわよ」
齋藤リッコ:「話し合いで解決する気がないなら、力づくで通るしかない。そうしたらまたヤオシェンの力を借りることになるんじゃないの」
中曽根ビビ:「ええ。あなたが私達を信じられないってことは」
中曽根ビビ:「あなたは私達を全部やっつけてどかす事ができるって」
中曽根ビビ:「そっちを信じるってことだよ」
アクシス・クランタ:「…………たださ」
アクシス・クランタ:「私達は、ユーニス。あなたがなぜあの場所に居たのかも、どうしてあの場所が重要だったのかも知らなかった」
アクシス・クランタ:「それでも、ああして、扉を守ったよ。それは信用に値しないのかな」
アクシス・クランタ:「あなたとヤオシェンにとって、大事なことなんだと思ったから」
ユーニス:「何なの……敵なのか味方なのか、どっちなの」
アクシス・クランタ:「最初に会った時」
アクシス・クランタ:「私たちは敵でも味方でもなかったはずだ。お互いがおそらくは同じ目的を持っていて、ただそのことを知っていた」
アクシス・クランタ:「今も同じだよ」
アクシス・クランタ:前に出る。
アクシス・クランタ:皆の許を離れて、一人だけユーニスのがわへ。
アクシス・クランタ:そうして、彼女に背を向けて、仲間たちのほうを向いた。
齋藤リッコ:「……アクシス?」
アクシス・クランタ:「形から入ろうかなと思って」
アクシス・クランタ:話が通じる人かどうかと聞かれたのを覚えている。
アクシス・クランタ:曖昧に首肯したあのときのように、とりあえず諸手をあげておく。
アクシス・クランタ:「話さなかったよ」
アクシス・クランタ:彼女にだけ聞こえる声量で。特に意味はないが、儀礼のようなものだ。
アクシス・クランタ:「ヤオシェンのこと、あなたのこと、ゲート能力者であること、血だらけのタマネちゃんを治癒したこと」
アクシス・クランタ:「全部意味なかったけど、あのあとアルルに捕まって、ごまかすのに苦労したんだから」
アクシス・クランタ:「少しくらい、話が通じると思ってもらわないと割に合わないや」
アクシス・クランタ:「ごめん、みんな。私、この子の気持ち、少しわかるから」
アクシス・クランタ:「星室庁からの招集に応えるのは一旦おしまい。どうしても決裂したら、ユーニスの味方をさせて」
アクシス・クランタ:「どうせアクシス・クランタなんて名前の生徒、居ないんだからさ」
中曽根ビビ:「賛成するの? 累が及ぶかもしれない扉を通らせることに」
ユーニス:「え」
ユーニス:「ちょっと、何……」
アクシス・クランタ:「反対だよ。反対だけど」
アクシス・クランタ:「そうだよ、ずっと1人でやってたんだ。ヤオシェンはどうしたいかを教えてくれないのなら」
アクシス・クランタ:「1対6なんて、かわいそうだと思って。安心して」
アクシス・クランタ:「私、手の内がバレてる相手にはとことん弱いから」
任アルル:「……」まじまじとアクシスを見る。
アクシス・クランタ:「これから何が起きるかの趨勢を握っているのはユーニスだ。何も変わってない」
アクシス・クランタ:「ただ、いざとなったら一緒にこてんぱんにされてあげるってだけ」
アクシス・クランタ:背嚢から最小限の動作でナイフを抜き出す。
齋藤リッコ:「……思ったよりも情に篤いやつね、アクシス」笑う
中曽根ビビ:「いや出来る前提で言われても困るけど……!」
中曽根ビビ:「普通に戦力比逆転してない?」
眩星かんな:「ん~~……アクちゃんに『言いたいことは言った方がいい』と唆したのは事実なんだけど」
眩星かんな:「何だかんだ君もノヴァリスの生徒なんだねぇ」
アクシス・クランタ:「もし戦力比が逆転してて、こっちが勝っちゃったら────」
アクシス・クランタ:「負けるより有利に話が進められて、得なんじゃない? ユーニス」
アクシス・クランタ:静かに笑う。
齋藤リッコ:呆れたように肩を竦めて「……ねえ、なんかもうグダグダになってきてない?」
齋藤リッコ:「ここからマジで喧嘩する感じの空気でもないでしょ」
中曽根ビビ:「喧嘩って……」
眩星かんな:「そもそも、ユニちゃんが黙止を貫いても」
眩星かんな:「殴って無理矢理懐柔しようとするつもりは無かったんだけどなぁ」
齋藤リッコ:「一回戻らない?ここ暗いしジメジメして嫌なんだけど、あたし」
中曽根ビビ:「戻るってどこに」
齋藤リッコ:「どっかその辺……コンビニとか寄りたいし」
齋藤リッコ:「ユーニスもそれじゃダメ?」
アクシス・クランタ:「…………えー…………」
アクシス・クランタ:「ちょっと。私、真面目にやってるんだけど」
ユーニス:「…………」
眩星かんな:「どうしても決着したいならジャンケンで決めようぜ、ジャンケンで」
眩星かんな:「何ならすごろくとか、モノポリーとか。麻雀のルールは分かるかい?」
アクシス・クランタ:「先生!」
アクシス・クランタ:「いや、ふざけてるわけじゃないのは分かってる……けどさ……」
眩星かんな:「ふざけてないよ。大真面目さ」
中曽根ビビ:「まあでも……うーん……」
中曽根ビビ:「送り出すにしても、今ここでじゃないのはそうなのかな……」
中曽根ビビ:「然るべき手順を整えて、ちゃんとどこに出すか選んだほうがいいわけだし」
ユーニス:「……や、あの……」
ユーニス:「私も今夜ここで門を開くつもりだったしあんまり場所を移すとかは……」
眩星かんな:「じゃあ……ケイドロ?だるまさんが転んだも捨てがたいね」
ユーニス:「でも……うーん……」
ユーニス:「なんとなく……ギラギラして言うこと聞かせようって感じじゃないのは分かった……」
ユーニス:自身に背中を向けているアクシスを見て、毒気を抜かれたような顔をしている。
アクシス・クランタ:「…………そう? よかった」
アクシス・クランタ:雰囲気を弛緩させて、ナイフを仕舞う。
齋藤リッコ:「……で、これからどうする……おっ」暴れる鳥の嘴を放す。
中曽根ビビ:「ずっと抑えてたんだ……」
アクシス・クランタ:「ご苦労さま」
ユーニス:「……私がこの子を助けたかったよ」トランクに目を落とす。
ユーニス:「せめてこの子だけは、私の力で、って」
ユーニス:「他の誰にも手を借りないで、邪魔する奴らはどうにか押し退けて、他の誰でもなく私が助けたんだ、って思いたかった」
アクシス・クランタ:「……うん」
ユーニス:「いや、今も思ってる」
ユーニス:「でも、やっぱり馬鹿馬鹿しい考えなのかな、それって」
アクシス・クランタ:「そんなことないよ」
アクシス・クランタ:「リッコも、ビビも、私も。証を欲しがっている」
アクシス・クランタ:「自分には何かができるんだっていう証を」
アクシス・クランタ:「あなたがそうでも、不思議には思わない」
眩星かんな:「理事会の手管に従事させられていたのは知っている。君に責任はない……とは、ちょっと違うか」
眩星かんな:「ビビちゃんにも何度か言ったけどね。人に頼ることに何も負い目を感じることはない」
眩星かんな:「真にヤオシェンの未来を想うなら。私達でも最高生徒会でも、利用できるものを何でも使い倒して」
眩星かんな:「最善を尽くす方針もいいんじゃないかな。大人のお節介で申し訳ないけどね」
中曽根ビビ:「わ、私も一個、これどうかなって案は考えたりはしてなくもない。出来るかわかんないけど……」
中曽根ビビ:「でも言わない。味方してって言ってくれない限り」
ユーニス:「う……」
齋藤リッコ:「強情ねあんた……」
アクシス・クランタ:「これは期待できるね、ビビはあなたの拠点を見つけた子なんだよ。頭いいんだから」
中曽根ビビ:「ハードルはあげないでよ!?」
アクシス・クランタ:「アピールできることはしておかないと……」
ユーニス:兎の耳が少しへたりとする。
アクシス・クランタ:「……ユーニス。ユーニス・ガターリッジ。思ってるでしょう? 私のこと、馴れ馴れしい勘違い女に鉢合わせちゃったなって」
アクシス・クランタ:そう言って、兎の耳に唇を寄せる。
アクシス・クランタ:「別に軽々しく、気持ちが分かるなんて言ってるわけじゃない。ほんとうに覚えがあるの。それが何なのか……見せる羽目にならないことを祈ってるけどね」
ユーニス:「ひゃっ……!?」
アクシス・クランタ:ぱっと身を離す。「さ、落ち着けるところに行こっか」
齋藤リッコ:「だから逃げるなって言ったじゃないの。あの場で話し合ってればこんなとこまで来ずに済んだのに~」ネチネチ
眩星かんな:「いいのかいアルルちゃん。あんなこと言って手籠めにしようとしてるけど」
中曽根ビビ:「距離近くない……?」
ユーニス:「な、何……なんで今……!?」
ユーニス:顔が赤い。
任アルル:「むう」頬を膨らませている。
齋藤リッコ:「で、どうするの?ニレ」
大嶽ニレ:『……ぬう』
大嶽ニレ:『我らに後足で砂をかけ、被らせた損失の贖いはしてもらう』
齋藤リッコ:「トイレ掃除とか?」
中曽根ビビ:「足と砂から安直に連想してないそれ?」
アクシス・クランタ:「ゴミ拾いかも」
大嶽ニレ:『だが……まあ、元から知らぬ幻獣がどうなったところでそれは知らぬ。好きにするがいい』
齋藤リッコ:「何だ、意外と話が分かるじゃない」
中曽根ビビ:「おもち代の分ってことね」
眩星かんな:「元ネタはパンなんだけどなぁ……」
大嶽ニレ:『ただし言っておくがそう軽くは済まんからな』威嚇するように翼を広げる仕草。
中曽根ビビ:「まあでもそこは……戦ったとしても」
中曽根ビビ:「残って受けるつもりだった罰じゃないの?」
ユーニス:「……逃がした後のことは考えてなかった」曖昧な顔をする。
中曽根ビビ:「やっぱり……」
齋藤リッコ:「ほんとにそれしか見えてなかったのね……」
眩星かんな:「後先考えず熱中する少年少女、まさしく青春だねぇ」
齋藤リッコ:「ちょっとニレ、あたしの顔に免じて軽い罰にしなさいよ」
大嶽ニレ:『お前の顔が何なのだ……』
アクシス・クランタ:「顔は効かないんだ」吹き出す。
アクシス・クランタ:「リッコってほんと、変わってる」
齋藤リッコ:「なに~~!?手伝ってやったでしょうが!身を粉にして!貴重な青春の一日を使って!」鳥をゆさぶる
大嶽ニレ:『やめろ。羽が抜ける』ゆさぶられる。
中曽根ビビ:「とにかく、これで一件落着……なのかな」
中曽根ビビ:「全然活躍できなかったけどまあ……」
中曽根ビビ:「いっか。そういう日があっても」
GM:そうして場の空気が緩みかけた、その時──
GM:低い唸り。空気の震動。最初は微かだったそれが、徐々に……耳を圧するほどに大きく、近付いてくる。
齋藤リッコ:「……」
アクシス・クランタ:「え、何。ニレ、この森ってやっぱり出るの?」
齋藤リッコ:「なんか……前にもこんなことあったような……」
眩星かんな:「……うん?」
中曽根ビビ:「やっぱりって……?」
GM:直後、既に骨組みだけの天井を過剰な勢いで突き破り、二つの巨影が遺跡の床に突き刺さる。
アクシス・クランタ:「主とかが住んでそうだなって……殺人巨大ヘラジカみたいな」
齋藤リッコ:「ウワーーーッ!?」吹き飛ばされる
アクシス・クランタ:「リッコ!」
GM:濛々と巻き上げた砂煙の中から、無骨な装甲で縁取られた姿を晒したのは……
中曽根ビビ:「えっ何……?」
齋藤リッコ:「ぎゃぶっ……」ゴロゴロ転がって「何!?殺人巨大ヘラジカ!?」
中曽根ビビ:「十字冠あるのに殺人もなにもないでしょ……」
アクシス・クランタ:「今挙げ足取ってる場合?」
野良スケバン:『間に……』
在野のスケバン:『合ったァーッ!!』
眩星かんな:「おやおや。久しぶりだねぇ二人とも」
齋藤リッコ:「えぇ~~……また出た……」げんなり
GM:物々しい武装を満載した、身の丈数mの重厚な戦闘用機械兵。
アクシス・クランタ:「はい」
アクシス・クランタ:「ちょっと待って、スケバンの子たち」
アクシス・クランタ:挙手。
野良スケバン:『おうおう』
眩星かんな:「はい、アクちゃん」
在野のスケバン:『何ですか』
アクシス・クランタ:「この子達が自分でここを嗅ぎ当てられるはず無いと思うんだけど、誰か発信機とかつけられてないかな」
アクシス・クランタ:体に妙なものがついていないか手探りしている。
野良スケバン:『失敬な奴だな!』
中曽根ビビ:「えっ」服をパタパタして確認する。
眩星かんな:「うーん……直近でそういうことしそうな心当たりが一人思い当っちゃうんだよなぁ」
中曽根ビビ:「ないけど……」
アクシス・クランタ:「タマネと最初にいた……ビビが違うなら先生とか?」先生のスーツのポケットをひっくり返している。
在野のスケバン:『姉御の力だよ! ねえ姉御!』
齋藤リッコ:「姉御……?」
眩星かんな:「多分、大丈夫だと思うんだけど……おや?」Yシャツの裾や襟を捲りながら。
GM:機械兵の片方の背のハッチが開き、小柄な影がそこから飛び降りる。
アクシス・クランタ:「うん。何奴」
諸見里タマネ:「あはは……どうも」気まずげに頭を掻きながら笑う。
中曽根ビビ:裾を捲る手を抑えている。「匿名から姉御に出世してる?」
諸見里タマネ:「ご無沙汰しております」
齋藤リッコ:「な……何~~~っ!?」
齋藤リッコ:「あんたは!!」
アクシス・クランタ:「どうもじゃないんだけど」
眩星かんな:「おやおや。久しぶりだねぇタマネちゃん」
アクシス・クランタ:「何がしたいの、説明」
齋藤リッコ:「ちょっとどういうことよ!この裏切者!」
アクシス・クランタ:あまり表情に出ないほうだが、それなりに不機嫌そうにしている。
眩星かんな:「何ゆえザイヤちゃんとノラちゃんに崇め奉られているんだい?」
諸見里タマネ:「それは単にその場のノリというか利害の一致というか……私としては」
諸見里タマネ:「神秘の幻獣、謎の幻獣。そんなものがいるならば、徹底的に調べ上げ解き明かしたい。それだけなんですけど」
諸見里タマネ:「どうにも雲行きが怪しくなってきたなと思い、やむなくこのような手に」
齋藤リッコ:「それはもうマスコミじゃなくて研究者じゃないの!?」
アクシス・クランタ:べし、と背嚢から取り出したヤオシェンのデータを投げつける。
ユーニス:「……」トランクを抱え込むようにする。
アクシス・クランタ:「それ持って帰りなさい」
眩星かんな:「私達と別れなかった方が真実に近づきやすかったと思うけどね」
齋藤リッコ:「ていうか……何なのよその高そうな装備は!?」
中曽根ビビ:「新聞部って儲かるの……?」
諸見里タマネ:「いえ、あれは……」
眩星かんな:「あと、私が胸の小さい女の子が好きって記事は本当に必要だったかい?」
アクシス・クランタ:「結構気にしてるんだそれ……」
眩星かんな:「あれじゃあまるで私が大きい胸の子が好きじゃない風に読み取れるじゃないか」
アクシス・クランタ:「そこなんだ……」
中曽根ビビ:「そこかよ」
齋藤リッコ:「そこなんですね」
野良スケバン:『あの戦いで戦車は失ったが』
在野のスケバン:『たまたま配信で我々の雄姿を見た奴がスパチャでコイツを恵んでくれたのさ!』
齋藤リッコ:「スパチャで戦闘用機械兵を!?」
中曽根ビビ:「雄姿だったらこっちにじゃないの……」
眩星かんな:「まさかザイヤちゃん達が人気配信者だったとはね」
齋藤リッコ:「あたしも配信しようかな……」
野良スケバン:『捨てる神あれば拾う神あり! 我々が幻獣を手に入れることこそ民の、いやさ天の意志!』
在野のスケバン:『この勢いで薬の神のご利益までもアタシらがモノにしちまおうという算段よーッ!!』
アクシス・クランタ:「リッコはよしたほうが良い気がする、なんとなく」
齋藤リッコ:「なんで?」
アクシス・クランタ:「よくないコメントに影響されそう」
野良スケバン:『あとアタシ胸の大きさには自信あるッス』
在野のスケバン:『は? 急になんだお前』
齋藤リッコ:「胸じゃないの!人気の理由!」
中曽根ビビ:「このままこいつらで殴り合ってくれないかな」
眩星かんな:「こらこら、二人とも私を取り合って喧嘩するのはよくないよ」
齋藤リッコ:「こいつ……演奏動画って言ってサムネイルにこれ見よがしに巨乳を映すような真似を……」
齋藤リッコ:「許せない…………!!」義憤に燃えている
アクシス・クランタ:「そんなキレ方ある?」
眩星かんな:「例が具体的すぎやしないかい?」
中曽根ビビ:「てか肩とか凝るじゃん……」
ユーニス:「あ、あの……」君たちの方を見る。
中曽根ビビ:「あれの敵ではあることは何より信用してもらえそう」
眩星かんな:「おっと。どうしたユニちゃん」
アクシス・クランタ:「途中で帰りたくなったら、これが連絡先ね」ユーニスにメモを渡す。
ユーニス:「あ、うん。ありがとう……」
ユーニス:「じゃなくて」
ユーニス:「私、ヤオシェンを助けたいし、守りたい。ちゃんと、私の力だけでやるのが第一じゃなくて」
ユーニス:「一番良い方法でそうしてあげたい。だから、力を貸してほしい……」
ユーニス:「……です」
アクシス・クランタ:「わぁ」
眩星かんな:「良かったねアクちゃん。漸くデレてくれたよ」
中曽根ビビ:「……最初からそうやって素直でいいのよ」
アクシス・クランタ:「私は細やかな機微がわかるからさっきの時点でデレとしてカウントしてるけど?」
眩星かんな:「勿論だとも。私は生徒から頼まれたら断らない主義でね」
ユーニス:「……改めて目の当たりにすると、あんな欲に塗れた人たちを一人で相手にするのなんか絶対無理だし……」
アクシス・クランタ:「変なマウント取ってる場合じゃない。良かったです。助けを求めてくれて!」
齋藤リッコ:「当たり前でしょ!こんな奴らに負けてらんないわよ!」
齋藤リッコ:「ニレ!なんか最強になる魔法とかあるでしょ!かけて!」
眩星かんな:「二人は別に悪い子じゃな……あー……えーっと、そう。欲望に素直な子ってだけでね」
中曽根ビビ:「これも強欲でしょ」
ユーニス:「体中調べて無理させられるのだって、ヤオシェンにはもう十分だもの」
アクシス・クランタ:キングダムの森で好き放題兵器を振り回してして見咎められないわけでもないだろうし、なんだか強そうだし、先にユーニスが離脱したらさっさと自害して飛ぼうとしていたのは秘密だ。
大嶽ニレ:『最強にはできぬが力添えはする』
大嶽ニレ:『とは言え肝心なのはお前自身の力だ、リッコ』
齋藤リッコ:「うん……」
齋藤リッコ:「……え!?あたし!?」
齋藤リッコ:「サイキョーの魔法でバーッてやっつけてくれるわけじゃないの!?」
眩星かんな:「ニレちゃんの言う通りだ。君の伸びしろは私が保証する」
アクシス・クランタ:「リッコならできるよ、かわいいし」
眩星かんな:「いずれ最強王になって、アルルちゃんに立ち向かえるよう一緒に頑張ろうね」
中曽根ビビ:「あんまりプレッシャー掛けてあげないほうが……」
中曽根ビビ:「過度に期待するのよくないよ」おろおろする。
齋藤リッコ:「え~?えへへ……そうですかぁ~?そうかなぁ~……」心配をよそにデレデレしている
齋藤リッコ:「じゃあいっちょやったりますか~……エヘヘ……」
中曽根ビビ:「し、心配をよそに……」
アクシス・クランタ:「中身のない持ち上げなら調子に乗ってくれるかなって」こそっと。
眩星かんな:「それに。今こそビビちゃんが活躍できるチャンスかもしれないしね」
中曽根ビビ:「……うん。大丈夫」
中曽根ビビ:「活躍できなかったとしても、それはそれだけ」
齋藤リッコ:「そっか。ビビがいるから心配ないわよね」
中曽根ビビ:「先生が安全だったってことでしょう」
中曽根ビビ:「こっちのハードルも上げるなあ」苦笑して。「やるだけはやるよ」
眩星かんな:「そうだね。だが、今回の私の目標も控えめに言って圧勝でね」
中曽根ビビ:「そうでした。結構エスっぽいよねそのへん先生」
中曽根ビビ:「まあ、見てなよ」
眩星かんな:「そうかい?期待しているよ」首元に指で触れる。
眩星かんな:「(私の見立てが正しければ。君が能力を十全に発揮できないのは──)」
眩星かんな:「じゃ、行こうか。やんちゃなあの子達にもう一度お灸を据えてあげよう」首元の茨を模した痣が赤光を放つ。
GM:鋼鉄の巨兵が駆動音を轟かせる。二重のそれは、単なる音として以上に君たちのレネゲイドを刺激する。
GM:衝動判定です。難易度は9。
齋藤リッコ:4DX+2>=9
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 9[2,9,9,9]+2 → 11 → 成功
齋藤リッコ:2D10+57
DoubleCross : (2D10+57) → 11[1,10]+57 → 68
アクシス・クランタ:4dx+2>=9 えい
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 7[2,3,5,7]+2 → 9 → 成功
眩星かんな:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[1,4,7,8] → 8 → 失敗
眩星かんな:82+2d10
DoubleCross : (82+2D10) → 82+5[1,4] → 87
中曽根ビビ:6dx-1>=9
DoubleCross : (6DX10-1>=9) → 4[1,1,3,4,4,4]-1 → 3 → 失敗
中曽根ビビ:過剰に失敗してるなこいつ……暴走。
中曽根ビビ:解放の変異暴走で通常の暴走の代わりに行動値0になります。
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を2d10(→ 18)増加 (82 → 100)
中曽根ビビ:あがりすぎ
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を2d10(→ 11)増加 (72 → 83)
GM:彼方。戦いに臨む君たちを鼓舞する如く、セイクリッドピラーの光が輝く。月の光に照らされる森が、ひと瞬き、真昼じみた清冽な光に包まれる。
GM:神聖二重冠、及び新星白書が使用可能になりました。
【神聖二重冠】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
【新星白書】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【携帯電話】または任意の一般アイテムをアップグレードし、以下の効果を加える。
あなたがタイタス昇華で選択できる効果に、以下の効果を追加する。
・あなたを効果の対象に含むEロイスを一つ指定する。このシナリオ中、その効果は無効化される。
GM:クライマックス戦闘を開始します。初期配置は以下の通り。
※[]内は行動値
スケバン(搭乗)A[5]、タマネ[6]
|
(10m)
|
アクシス[7]、リッコ[6]
かんな[12]、ビビ[0]
|
(5m)
|
スケバン(射撃)[8]、スケバン(白兵)[5]
|
(5m)
|
スケバン(搭乗)B[5]
アクシス・クランタ:敵がいっぱいいる!
GM:また、NPC効果が使用可能です。
◆任アルル
ラウンド1回、任意の対象が判定を行った直後に使用可能。その判定のダイス目ひとつを10か1に変更する。
◆大嶽ニレ
ラウンド1回、セットアッププロセスに使用可能。任意のエンゲージ一つに存在するPC全員の攻撃力を、そのラウンド中+10する。
◆ユーニス・ガターリッジ
ラウンド1回、任意のPCが手番を迎えた際に使用可能。その手番では、シーン内の好きなエンゲージに存在するものとしてエフェクトや攻撃などを行うことができる。
齋藤リッコ:お前は……砂の騎士団!?
中曽根ビビ:べんり
眩星かんな:助かるなぁ
アクシス・クランタ:同エン不可持ってるから助かる
中曽根ビビ:エンゲージ自体は離したくないですしね
GM:では第一ラウンドセットアップから!
アクシス・クランタ:私はなし NPCカード:大獄ニレを使用したいです
齋藤リッコ:なし!
中曽根ビビ:なしです
GM:イイデショウ
眩星かんな:《限界突破》で《力の法則》をラウンド2回使います 侵蝕90
大嶽ニレ:皆固まっているため、PC全員の攻撃力をこのラウンドの間+10します。
中曽根ビビ:やったね
諸見里タマネ:こちらはなし。
スケバン(搭乗):なし。
スケバン(射撃):なし。
スケバン(白兵):《ターゲットロック》。対象は
スケバン(白兵):choice[アクシス,リッコ,かんな,ビビ]
DoubleCross : (choice[アクシス,リッコ,かんな,ビビ]) → かんな
スケバン(白兵):勇気を出して先生にアタックします
眩星かんな:ひえぇ
アクシス・クランタ:モテモテだね、先生
GM:あっ
GM:間違えてました
諸見里タマネ:《加速装置》があるんだった。行動値を+16して22に。
齋藤リッコ:こいつ……
中曽根ビビ:許せねえ
アクシス・クランタ:はやい
諸見里タマネ:フハハ
GM:また、タマネは先生による説得が可能でもあります。普通に殴り倒してくれてもいいが……
眩星かんな:なるほどなぁ
アクシス・クランタ:先生に篭絡してもらうか
中曽根ビビ:そうとはね
GM:イニシアチブプロセスに移ります。何もなければ行動値22のタマネから。
アクシス・クランタ:ないぜ
齋藤リッコ:侵蝕が低すぎてありません
諸見里タマネ:じゃあ動いちゃお!
諸見里タマネ:マイナー無し。メジャーで《アドヴァイス》《戦場の魔術師》《弱点看破》。
諸見里タマネ:スケバン(搭乗)ABとスケバン(射撃)を対象に、次の行動のクリティカル値を-1(下限6)、ダイス+6、攻撃力+12します。
齋藤リッコ:余計なことを~~
中曽根ビビ:攻撃力あげないで!
アクシス・クランタ:弱点がバレちゃう
GM:演出は後にして行動値12のかんな先生!
眩星かんな:はーい
眩星かんな:マイナーで暴走解除
眩星かんな:メジャー《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》
眩星かんな:対象はリッコちゃんアクちゃん、あと説得噛ませてタマネちゃん
アクシス・クランタ:やった~
中曽根ビビ:あたしの分が……
齋藤リッコ:わ~~い
GM:ろ 篭絡される
眩星かんな:ごめんねビビちゃん 次メジャーC値-1、ダイス+1個。侵蝕97で以上
GM:演出は今します?
眩星かんな:説得の仕方がタマネちゃんの攻撃次第になるかなぁと
眩星かんな:PC支援の方は攻撃演出に突っ込むので、割とどっちでも大丈夫です
GM:じゃあ一旦アクシスさんまで回そうかな
眩星かんな:はーい
アクシス・クランタ:あっそっか ブルゲ使ってないから私からなんだ
GM:行動値8のスケバン(射撃)の手番。
スケバン(射撃):行動はミドルと変わらず《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》。
スケバン(射撃):choice[アクシス,リッコ,かんな,ビビ]
DoubleCross : (choice[アクシス,リッコ,かんな,ビビ]) → ビビ
スケバン(射撃):ウワッ
中曽根ビビ:弱いやつから狙おうとしてるな
中曽根ビビ:かよわい私を……
スケバン(射撃):そうだぜ!くらえ!
齋藤リッコ:ビビのおっさ~~~ん!!
アクシス・クランタ:なんでよりによってビビに対してルフィのマネをおっさん呼びで……
中曽根ビビ:コブラだろ その呼び方したら
スケバン(射撃):14dx6+6
DoubleCross : (14DX6+6) → 10[1,1,3,4,4,5,5,5,6,6,8,8,8,10]+10[4,5,5,8,9,9]+5[1,3,5]+6 → 31
中曽根ビビ:ガードします。
スケバン(射撃):4d10+15+12 支援入りの一撃でくたばりやがれ~ッ
DoubleCross : (4D10+15+12) → 15[5,4,1,5]+15+12 → 42
スケバン(射撃):諸々有効!
中曽根ビビ:C(42-6-15-5-6-30)
DoubleCross : c(42-6-15-5-6-30) → -20
中曽根ビビ:無傷です
スケバン(射撃):?
齋藤リッコ:なんだこいつ
眩星かんな:すごーい
アクシス・クランタ:これがピュア拒絶領域の力ってわけ
スケバン(射撃):夢……?
GM:こ、行動値7のアクシスさんの手番です
アクシス・クランタ:マイナーなし
アクシス・クランタ:《コンセントレイト》《鋼の顎》《ダンシングシミター》《要の陣形》 どこ狙おっかな 素ケバンはビビがいれば恐るるに足らないし……
アクシス・クランタ:搭乗スケバン2体と白兵スケバンを攻撃します
GM:判定どうぞ!
アクシス・クランタ:9dx6+1
DoubleCross : (9DX6+1) → 10[1,2,3,5,7,7,8,9,10]+10[4,6,9,9,10]+10[2,2,6,10]+10[4,9]+10[10]+10[10]+10[9]+10[9]+10[6]+2[2]+1 → 93
アクシス・クランタ:うわ
眩星かんな:侵蝕の都合により《妖精の手》がやりたいです
アクシス・クランタ:やった~ 回します
アクシス・クランタ:1DX6+101 えーい
DoubleCross : (1DX6+101) → 5[5]+101 → 106
眩星かんな:侵蝕101 これで力が使える
齋藤リッコ:やばすぎる
GM:おかしいでしょ
中曽根ビビ:ヒエ……
アクシス・クランタ:後乗せこれ以上はありません リアクションどうぞ
スケバン(白兵):ガードします。
スケバン(搭乗):こちらも二体ともガードして《球電の盾》。
アクシス・クランタ:ではダメージロールをしたいのですが……
アクシス・クランタ:チラッ
眩星かんな:《力の法則》1回目。ダメ+5Dどうぞ 侵蝕105
GM:やめろ~~~~
アクシス・クランタ:わ~い!
アクシス・クランタ:11d10+16+10+5d10 装甲無視
DoubleCross : (11D10+16+10+5D10) → 50[2,1,7,5,1,4,8,7,1,9,5]+16+10+35[7,4,7,10,7] → 111
アクシス・クランタ:これが……私…………?
齋藤リッコ:やばすぎる
アクシス・クランタ:ソシャゲみたいなバフの盛られ方した
中曽根ビビ:五星君の愛人ともなればこうもなるんだなあ
スケバン(白兵):爆発四散します
スケバン(搭乗):こちらは生きてるけど相当痛い
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を11(→ 11)増加 (83 → 94)
諸見里タマネ:「さあ、己の性根に真っ直ぐなスケバンの皆さん!」
諸見里タマネ:「明るい未来のため、真実のため! 共に勝利を掴みましょう!」
野良スケバン:『ちょっと待って姉御!』
在野のスケバン:『戦闘モードってのになんないんだけど!』
諸見里タマネ:「正面のパネルにSTARTってボタンありません?」
野良スケバン:『ほんとだ、ある』
GM:巨兵から放たれる不穏な唸りがさらに一段高まり、飛びかかる直前の獣のようにその機体が震え出す。
野良スケバン:『ウオオこれなら行ける! なんて的確なアドヴァイス!』
アクシス・クランタ:「こんな奴らにやられたくなさすぎるよ」
在野のスケバン:『まさしく……戦場の魔術師!』
諸見里タマネ:「…………」
眩星かんな:「うーん。傍から見てればとても微笑ましい風景なんだけどねぇ」
齋藤リッコ:「いやでも……戦車でも結構やばかったのに、あれ二体は普通にシャレになってないですよ!」
眩星かんな:「殲滅対象が私達となると、のほほんとはしてられないか」
中曽根ビビ:「ハリボテだったりしてくれないかな……?」
眩星かんな:「いや、あの型はメイドインジェネシス秋のロボット展覧会で見たことある」
齋藤リッコ:「最新鋭じゃないですか~!」
眩星かんな:「価格は一般流通品とは比べものにならないんだけど……スパチャって凄いね」
アクシス・クランタ:「メイ展に出るようなモデルが……? あいつらの視聴者、何者」
ユーニス:(ものすごいお金を持ったアホ……?)
眩星かんな:「ま。それでも何とかなるさ」
眩星かんな:とつとつと一歩前に出て。両手でメガホンの形を作って口に当てる。
中曽根ビビ:「何を」
眩星かんな:「おーい、タマネちゃーん!」
眩星かんな:「今からでもコッチの陣営に戻ってこないかい?」
諸見里タマネ:「……正直ちょっと見誤った感があるのは否定しませんが」
諸見里タマネ:「でも気になるし、みんな知りたいでしょう。“ヤオシェン”」
諸見里タマネ:「どんな傷でも治るなんて夢のよう。もっともっと広く知られ、調べられるのが公共のためというものじゃないですか? 隠すなんて勿体ない」
眩星かんな:「そうかい?残念だなぁ……」
眩星かんな:「今から、職員室"星室庁"の先生たる私に秘められた超絶支援能力を使って」
眩星かんな:「生半可の生徒じゃ傷一つ付けられない様な最新鋭ロボットをボロクズの様に吹き飛ばそうとしてて」
眩星かんな:「新聞部の君にはその一部始終を特等席で眺めていて貰おうと思ったんだけどなぁ」
諸見里タマネ:「えっ…………。いや、しかし」
眩星かんな:「リッコちゃん。ビビちゃん。ちょっと私の前に立って姿隠して」
齋藤リッコ:「うん?はい」言われた通りに前に出ます
中曽根ビビ:「?」歩み出る。
アクシス・クランタ:「え、なに」そういえば、先生はこれまで能力らしきものを使った様子はなかったが。
眩星かんな:「これを知ってる生徒はまだ新聞部には居ないだろうね。ノヴァリス全体でも、高々10名に満たないんじゃないかな」
眩星かんな:「そっちからだと、あれよあれよという間にアクちゃんの一撃で吹き飛んでお終いだよ」
諸見里タマネ:「た、確かに興味はそそられますけど、でも!」
中曽根ビビ:「これ私達目隠しにだけ使われてる?」
諸見里タマネ:「それなら安全圏でただ眺めるより、自分も直にその威力を味わう方が良い記事を書けるはず!」
齋藤リッコ:「思ったより気合入ってるわね……」
諸見里タマネ:「この諸見里タマネ、それまで耐え抜く程度の根性はあります! それでもそっちにつけというなら、せめて」
アクシス・クランタ:「私が一撃することになってる……やっていいならやるけどさ」
アクシス・クランタ:意図するところはよくわからないが、適当に合わせている。
諸見里タマネ:「先生の生活に密着一週間くらいの取材と記事化の許可ぐらいはもらえねば!」
眩星かんな:「ふむ。流石は天下の新聞部、鍛え抜かれたジャーナリズムだ」
眩星かんな:「良いだろう、ついでに私がノヴァリスへ訪れるまでに色々こなしたイベント話も付け合せるね」
齋藤リッコ:「先生!?」
齋藤リッコ:「なんで悪いことしたあっちがご褒美貰えてるんですか!!」
眩星かんな:「えっ」
諸見里タマネ:「録音しましたからね」懐から小型のレコーダーを取り出して見せて。
諸見里タマネ:「そういうことなら……じゃあ……」
眩星かんな:「私のプロジェクトX案件って新聞部以外にもご褒美になるのかい?」
齋藤リッコ:「ずるいずるいずるい!あたしもあたしも!!」
諸見里タマネ:「一抜けで……」
野良スケバン:『えっ姉御?』
在野のスケバン:『幻獣いらないんですか? 欲が無いなあ』
中曽根ビビ:「別に話を聞きたいわけじゃないけど」
中曽根ビビ:「裏切り得みたいな感じはあるでしょなんか……」
中曽根ビビ:「フツーについてくれば全部わかったんだから予断で情報を得損ねてただけのやつにさ……」
眩星かんな:「そうなんだ。私の傍に居てくれた方が好感度は高いと思うんだけどなぁ」
中曽根ビビ:「好感度を稼ぎたいわけでもないけど……」
アクシス・クランタ:「やっぱり結構モテるんだね、先生」
アクシス・クランタ:多少しらっとした目を向けている。
諸見里タマネ:「さすがにちょっと耳が痛いですが聞ける話は聞く主義です」
眩星かんな:「そう言わないでおくれよ。今から"応援"しようとしてるんだから」
眩星かんな:「じゃ、ざっくりと私の能力を説明しちゃうと……」
眩星かんな:首元の茨のような痣が、灼光を伴い輝きを強めていく。同時に、口元から血が垂れて。
中曽根ビビ:「先生……?」
眩星かんな:「一言でいうと、言霊を媒介とした……ごほ。性能の誇大化だ」
齋藤リッコ:「……先生……」能力については知っているが、心配な目を向ける。
眩星かんな:「当人の最奥から、眠っているはずの真価を引き摺り出し。最良の結果を導く」
眩星かんな:「酷使すると、喉が焼けてとても痛い。以上だ」
眩星かんな:「じゃ。準備はいいかい?アクちゃん」
アクシス・クランタ:「……まあまあかな」
アクシス・クランタ:至って良くはない。アクシスの能力は、扉を空けるという動作を必ず要求する。銃を持った敵を目の前に注目を集められるという今の状況は、普段の自分にとってみれば最悪に近い。
アクシス・クランタ:(……でも。それが分かっていない先生ではない気がする。やっていいんだ、あからさまなくらいに)
眩星かんな:「……懸念は幾らでもあるだろう。でも、心配する必要は一切ない」
アクシス・クランタ:背嚢から左手で厚紙のスクロールを取り出す。右手に握ったナイフで壁の蔦を払う。
眩星かんな:「ただ、私の言葉に耳を傾けて。自分の力を信じて奮えばいい」
眩星かんな:「ユニちゃんにアレだけ啖呵を切ったんだ。彼女の期待に応えられるだけの、君を魅せる時だ」
ユーニス:「……」じっとアクシスと先生を見ている。
アクシス・クランタ:スクロールが開くと壁紙のように朽ちた石に吸着し、素早くそれを切開する。扉の形に。
アクシス・クランタ:およそ戦いのなかで晒すものでない、絶好の隙。
眩星かんな:「活路を──"切り開け"」
野良スケバン:『なんかすごい隙だらけの奴いんぞ!』
在野のスケバン:『撃て撃て!』
齋藤リッコ:「アクシス!危ないっ……!」
中曽根ビビ:「アクシスさん……!」
GM:機械兵の足元に展開した徒歩のスケバンたちが、アクシスに向けて銃弾の雨を放つ。
中曽根ビビ:彼女の周囲を包むように、淡い黒のドームが広がる。
中曽根ビビ:だが、それは以前に出したときとは違う。ぴっしりと生真面目に丁寧に展開されていたときとは違い、
アクシス・クランタ:(ビビの能力。だけど、これは──)
中曽根ビビ:粗い。照準がぶれ、球形もひどく乱れている。
中曽根ビビ:「だめだ、集中が……」
中曽根ビビ:それが銃弾の雨にさらされると、銃弾の雨はその球体を突き破り、
中曽根ビビ:直後、その球体の反対側から飛び出して地面をえぐった。
齋藤リッコ:「ビビっ! ……?」銃弾に貫かれたのを見て悲鳴を上げる、が。
野良スケバン:『やったか!?』
中曽根ビビ:「あれ……?」
中曽根ビビ:「私、今制御できなくて……あれ?」
中曽根ビビ:「もしかして……そのほうがいいの……?」
齋藤リッコ:「……無傷……?真正面から、あんなに撃たれて……」ぺたぺたと手を握る
齋藤リッコ:「……弾いたの?……いや……」
在野のスケバン:『ほえ?』
任アルル:「……あら」
アクシス・クランタ:そして、彼女の起こした不可解な現象に注目が移るのと入れ替わるように、既に忽然と姿を消している。
アクシス・クランタ:レネゲイドが昂ぶった状態にある時、遠くの空間を繋ぐゲートは作れない。ならばどうするか。単に近ければ良い。
アクシス・クランタ:闇の守りを貫くために機銃を構え、ビビへ照準を定めるために前進した機械兵の足元に跳躍した。さらに空間と空間を繋ぐものではない、昏いゲートを生成する。
アクシス・クランタ:ウイルスの空間平衡による緊張状態が成立を阻害した遠方跳躍用の『扉』。
アクシス・クランタ:それでも異空への扉を開くという動作は必要とされ、行われてしまっていることがアクシスのゲートの取り回しの悪さであり、同時に特徴だ。
アクシス・クランタ:特殊なポケットディメンション。侵入することもされることも不可能な、接続失敗時に開かれるチャンネル。
アクシス・クランタ:「虚って呼んでる。与えられたエネルギーは一切の減衰なく闇の中を伝わる孤立波として伝播し、どこかで跳ね返って、数カ月後に入り口に帰ってくる。まあ、それは使っちゃったんだけど、つまり──」
アクシス・クランタ:「反動がない。踏めば『跳躍』ができないってこと。機敏に動こうとすれば、ジャイロと姿勢制御AIが導き出した運動の本来起きるべき結果を狂わされ続け必ず転倒する」
アクシス・クランタ:『扉』の枠は荷重に耐えかねて破壊されている。だが、それでも虚へのゲートは閉じていない。これが先生の力による拡張。おそらくは。
アクシス・クランタ:明後日の方向へ乱射された機銃が、味方を巻き込んで敵陣をめちゃくちゃにする。
スケバン(白兵):「ウギャアアーッ!?」
野良スケバン:『フ、フロレンティーナ!』
齋藤リッコ:「す……すご……!」その光景に息を呑む。
齋藤リッコ:「何言ってるか全然分かんなかったけど……すごい……!」
アクシス・クランタ:「ビビと先生のおかげってことだよ」
中曽根ビビ:「えっ私それについては何もわかんないよ……!?」
アクシス・クランタ:混乱を抜けて、仲間の許へ転がり込む。
アクシス・クランタ:「守ってくれたでしょ」
中曽根ビビ:「……うん。まあ」
齋藤リッコ:「そうよ!すごいじゃないの!成績Cなんてウソついちゃってさ!」
中曽根ビビ:「ウソじゃないってば」
中曽根ビビ:「リッコのおかげで強くなったんだよ、きっと」
齋藤リッコ:「えっ……?あたし何もしてないけど……」
中曽根ビビ:「何もしなかったから」
齋藤リッコ:「……?」怪訝に首を捻る。
眩星かんな:「謙遜せず、素直に受け止めてあげればいいよ」
中曽根ビビ:「それに、本当にするのはこれからでしょ」
中曽根ビビ:「見せてよ。カッコいいとこ」
齋藤リッコ:「……気軽に掛けてくれるわね、プレッシャー……!」
眩星かんな:「あの最新鋭ロボットは、全エネルギーをシールドに集中させる絶対防御モードがあるんだけど」
眩星かんな:「タマネちゃんが離反してくれたからね。気づかれないうちに畳み掛けちゃおう」
齋藤リッコ:「は、はいっ……!」先生の言葉に気を引き締め直す。
GM:行動値6、齋藤さんの手番です。
齋藤リッコ:はい
齋藤リッコ:ユーニスちゃんのNPCカードを使わせてもらいます
齋藤リッコ:◆ユーニス・ガターリッジ:ラウンド1回、任意のPCが手番を迎えた際に使用可能。その手番では、シーン内の好きなエンゲージに存在するものとしてエフェクトや攻撃などを行うことができる。
齋藤リッコ:この効果で……マイナー移動せずに攻撃させてもらうぜ
ユーニス:了解!
齋藤リッコ:同時に神聖二重冠の効果を起動
齋藤リッコ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
齋藤リッコ:これを使い……68>106まで上げます
GM:上げすぎ
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を38(→ 38)増加 (68 → 106)
齋藤リッコ:メジャーでコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》
齋藤リッコ:対象は下エンゲージの搭乗Bスケバン
スケバン(搭乗):ヒエーッ
GM:判定どうぞ!
齋藤リッコ:えーと
齋藤リッコ:先生が100越えたからダイス+2かな
眩星かんな:ですねぇ
齋藤リッコ:ウオオ 振ります
齋藤リッコ:12DX6+4
DoubleCross : (12DX6+4) → 10[1,1,2,3,3,4,4,5,6,6,8,10]+10[4,6,7,9]+4[1,2,4]+4 → 28
齋藤リッコ:やる気出せ!!
アクシス・クランタ:どうせガードで当たる気もするがアルル使いますか
齋藤リッコ:抱かれるか……
アクシス・クランタ:癪だな 私がやります
任アルル:あらあら
アクシス・クランタ:《妖精の手》 侵蝕98
齋藤リッコ:健気な女
齋藤リッコ:ありがとうございます
齋藤リッコ:1DX6+34
DoubleCross : (1DX6+34) → 4[4]+34 → 38
齋藤リッコ:一応上がったぜ
スケバン(搭乗):ガード《球電の盾》。
GM:ダメージをどうぞ
齋藤リッコ:うお~死ね!
齋藤リッコ:4D10+38+76
DoubleCross : (4D10+38+76) → 31[10,8,3,10]+38+76 → 145
齋藤リッコ:装甲有効です
アクシス・クランタ:ヤバ
中曽根ビビ:最強王だろ
眩星かんな:でか~
GM:ワ……
スケバン(搭乗):《電磁反応装甲》を5回使用します。
齋藤リッコ:嘘だろこいつ
中曽根ビビ:ボタンわかったの?
眩星かんな:わかっちゃったかぁ
アクシス・クランタ:これが絶対防御モード
スケバン(搭乗):これでだいぶ抜けることの方が嘘だろだよ
スケバン(搭乗):でも生きてる!生きてるってすばらしい
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10(→ 10)増加 (106 → 116)
GM:演出どうぞ!
齋藤リッコ:その前に
齋藤リッコ:《時間凍結》再行動します
アクシス・クランタ:殺せー!
齋藤リッコ:齋藤リッコのHPを8(→ 8)に変更 (28 → 8)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を5(→ 5)増加 (116 → 121)
GM:何だと……
齋藤リッコ:マイナーなし、メジャーで災厄を抜いて《コンセントレイト:サラマンダー》+《プラズマカノン》のみで攻撃
齋藤リッコ:対象はさっきと同じ搭乗B
齋藤リッコ:10DX7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[3,3,4,4,5,7,8,9,9,10]+10[1,2,3,6,9]+3[3]+4 → 27
アクシス・クランタ:アルルよろしく
任アルル:貸し出されます。《妖精の手》
齋藤リッコ:ヒッ
アクシス・クランタ:言い方
齋藤リッコ:1DX7+34
DoubleCross : (1DX7+34) → 3[3]+34 → 37
スケバン(搭乗):やはり《球電の盾》ガード。
眩星かんな:《力の法則》ダメ+5Dどうぞ。侵蝕109
齋藤リッコ:先生~~♡
齋藤リッコ:ダメージ
齋藤リッコ:4D10+20+5D10
DoubleCross : (4D10+20+5D10) → 22[4,8,7,3]+20+24[3,3,7,2,9] → 66
齋藤リッコ:死んでくれ!
GM:ニレの支援入ってます?
齋藤リッコ:あっ入ってない
齋藤リッコ:さっきのも入ってなかった
齋藤リッコ:155と76です
スケバン(搭乗):まあ……どのみち死ぬんですけど……
齋藤リッコ:死んだぜ
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を6(→ 6)増加 (120 → 126)
眩星かんな:「さて、リッコちゃんの能力に手を添えるのは2回目だね」
眩星かんな:「ショコランの1件もあるし、流石にそろそろ緊張もしなくなってきたんじゃないかな?」
齋藤リッコ:「そ、そう言って頂けるのは嬉しいですけど……」
齋藤リッコ:その足は微かに震えている。
齋藤リッコ:「まだ全然怖いです……!」
眩星かんな:「そっか。大丈夫、何度でも君が誇る唯一無二の"最強"を保証しよう」
眩星かんな:「私はそのためにいる。声を聴いて。息を整えて。自分を信じて、素直に振舞う限り」
眩星かんな:「"君の優しさは無敵だ"。やっちまえ!!」
齋藤リッコ:「……っ……はい……!」
齋藤リッコ:頷く。きっと自分は、彼女のその言葉を待っていたのだろう。足の震えは収まり、乱れていた呼吸が落ち着いてくる。
齋藤リッコ:「……ユーニス!あんたも手伝って!」
ユーニス:「う、うん!」
ユーニス:「……何したらいいの!?」
齋藤リッコ:「運んで!」スケバンたちの人垣の向こう、巨大な機影を目で示す。「あそこ!」
ユーニス:こくこくと頷く。
ユーニス:「じゃ、じゃあ、こっち、これ」トランクをその場に置き、開く。
ユーニス:中に広がるのはまったくの闇。
アクシス・クランタ:(だいぶ使い勝手よさそうだな……)
ユーニス:「“メリーアン、メリーアン、何してる?”」
ユーニス:「“手袋と扇子を取ってこい。急いで!”」
ユーニス:彼女が呪文を諳んじると、風ならぬ突風が君の背中を押し、軽々と舞い上げてトランクに吸い込んでしまう。
中曽根ビビ:「えっ」
齋藤リッコ:「ありがと!」疑いも躊躇なく、同時に自らトランクに飛び込む。
ユーニス:一瞬だけ視界が闇に閉ざされて。
中曽根ビビ:「ちょっと!?大丈夫なのそれ!?」
ユーニス:直後、場面を切り替えるみたいに、目の前に既に機械の巨兵がいる。
齋藤リッコ:「……」重機の唸りを上げる巨兵を見上げる。比べればリッコの背丈はあまりにも小さい。
ユーニス:余人の目からするならば、目にしたことはより単純だ。機械兵の足元に黒穴が開いて、トランクに入った少女がそこから飛び出した。
アクシス・クランタ:「突入と出現の向きが逆……これ私もできるのかな。っと、あ」
中曽根ビビ:再出現した姿を見てほっと一息つく。だが。「行けるの……?」
アクシス・クランタ:集中が切れた瞬間に残してきたゲートが消失し、機械兵がわずかに姿勢を崩し、リッコへの反応が遅れた。
大嶽ニレ:『行けてもらえねば困るぞ』
大嶽ニレ:羽ばたきと共に起こった風がリッコを包み、心地よい熱と共にレネゲイドを賦活する。
眩星かんな:「大丈夫さ。白ウサギに命じられて家に入ったアリスは」
眩星かんな:「ビッグになり過ぎて家の中をまるごと押し潰せちゃったからね」
齋藤リッコ:「……。あたし……ムカつくのよね」
齋藤リッコ:卵の殻が割れるように、純白の十字冠に罅が走る。
齋藤リッコ:「自分の好きなこととか、やりたいこと、やるべきことを見つけて……一生懸命頑張って、キラキラしてるような連中が……」
齋藤リッコ:「羨ましくて、ムカつくの」
野良スケバン:『よせやい』
在野のスケバン:『照れるぜ』
齋藤リッコ:「でも、それよりもっとムカつくのは……」
齋藤リッコ:「あんたらみたいに、そいつらの邪魔をする連中よ!!」
齋藤リッコ:十字冠が砕け散る。
野良スケバン:『褒められてなかった……』
アクシス・クランタ:ぞわり、と本能的な恐怖を感じた。これまでのそう長くもない人生で、危機に対する嗅覚だけは養っている。
在野のスケバン:『そんな……』
齋藤リッコ:閃光、衝撃。解き放たれる業火と氷槍。
齋藤リッコ:相剋する膨大なエネルギーが翼、或いは王冠めいた形を織り成し揺らめく、壮麗な神聖二重冠。
齋藤リッコ:同時、小さく頼りなかった魔眼たちが一気に膨張。熱波と冷気を迸らせて、ふたつの恒星の如き輝きを放つ。
中曽根ビビ:「……!」
齋藤リッコ:「おらぁああああっ!!」
齋藤リッコ:燃え盛る紅球が巨大な機体に真正面から直撃し、凄まじい爆炎と火の粉が撒き散らされる。
野良スケバン:『ばッ』
在野のスケバン:『バカなーーーーッ!?!?!』
GM:破壊の音が木と石の遺構を圧した。──鋼鉄の塊がそうなったのとは異なる、硝子が割れ砕けるような澄んだ音だった。
GM:立ち込めた炎と煙が晴れると、あちこちが焼け焦げ拉げた、しかし健在な機兵が露わになる。その体の前面で、障壁の名残がパルスを散らして消えた。
在野のスケバン:『あっ…………あわあわあわ危な…………』
アクシス・クランタ:「違う、まだだ」
アクシス・クランタ:瞠目し、後退る。
在野のスケバン:『絶対防御システムに気付かなかったらヤバかっ──』
齋藤リッコ:「……まだ……!」一瞬、無力に歯噛みして。「……いや……!」
齋藤リッコ:(一度も成功したことないけど……!)
齋藤リッコ:神聖二重冠を解放し、更に眩星かんなと大嶽ニレ、二人による支援を受けている、今この瞬間であれば。
齋藤リッコ:「……行ける……!」
齋藤リッコ:起きる事象としてはごく単純な熱操作能力に見えるが、齋藤リッコの能力の本質はむしろ時間操作能力にある。
齋藤リッコ:赤の魔眼は内部で時間流を加速、圧縮・積重した時間軸から大量の熱量を取り出し──
齋藤リッコ:青の魔眼は内部で時間流を減速、時間軸に空いた風穴となって吸熱反応を生じる。
齋藤リッコ:これはその応用。蒼白い冷気を放つ魔眼に向け、自ら飛び込む。
齋藤リッコ:「……っあ……!」
齋藤リッコ:襲い来るレネゲイドの重圧。コントロールしきれない能力によって自らの身体が凍り付いていく。
齋藤リッコ:だがその瞬間、リッコ以外の全ての時間が静止する。
齋藤リッコ:「……ああぁああああっ!!」
齋藤リッコ:凍り付いた時間の中、動かぬままの機兵に向けて、蒼の魔眼、膨大な冷気の渦を叩き込み────能力を解除。
齋藤リッコ:そして、世界に音が戻ってくる。
在野のスケバン:『──た──?』
中曽根ビビ:「何……何が…?」
GM:煮溶けかけた黒鉄に罅が走り、その溝を氷の棘が埋め尽くしている。いつそうなったのか、誰も見ていない。
アクシス・クランタ:「無茶を──無茶をする」リッコの様子を見る。明らかに肉体に異常を来している。
齋藤リッコ:「さっ……寒っ……冷たっ……死ぬ……!」自分の魔眼で凍った身体を溶かしている
アクシス・クランタ:「でも、すごい、確かにこれは結構……とんでもない」
GM:ただ沈黙する。機能を停止した鉄の巨兵の、片割れの終わり方はそうだった。
中曽根ビビ:「これを一瞬で……?」
任アルル:(……これはもしかすると、本当に)
眩星かんな:「結局、絶対防御モードの上から潰してしまったか」
眩星かんな:「いやぁ。最強王の名は伊達じゃないね」
中曽根ビビ:「もしかしてキングダムのランクって他の学校より2,3段階上とかなの……?」
アクシス・クランタ:額の汗を拭う。早鐘を打つ心臓を鎮めるように、もう一体へ向き直る。
眩星かんな:「なんてことないさ。生徒はみんな、成長盛りだからね」
眩星かんな:「始めは最奥を引き摺り出すのに躊躇いがあっても、実践を繰り返せば自分への理解が深まっていく」
眩星かんな:「そう遠くない未来、私が居なくてもアレができるようになるはずだ」
アクシス・クランタ:「リッコもビビも。少なくとも今この場においては、とても強い。頼りがいがあることだ……私が」
アクシス・クランタ:「知り合ったばかりの子を頼ること、そうないよ」
アクシス・クランタ:(…………でも、これは…………)
アクシス・クランタ:知らず、額を押さえる。レネゲイドがまずい昂り方をしているのを感じた。
中曽根ビビ:(私も。あんな風に……いや)
中曽根ビビ:「違う。私のやり方。それが必要なんだ」
GM:行動値5、スケバン(搭乗)の手番。
GM:なんで一体しかいないんだ……?
スケバン(搭乗):マイナー無し。メジャーで《アタックプログラム》《雷光撃》《急所狙い》《MAXボルテージ》。
スケバン(搭乗):インプラントミサイルを使用し、PCたちのエンゲージに範囲(選択)で射撃攻撃をします。
齋藤リッコ:ウワーッ
中曽根ビビ:《孤独の魔眼》するぜ
中曽根ビビ:対象をあたしだけにしな
スケバン(搭乗):スン……
齋藤リッコ:最の高
アクシス・クランタ:やった~!
眩星かんな:やった~
スケバン(搭乗):26dx9+12
DoubleCross : (26DX9+12) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,6,7,7,7,7,7,8,10,10,10]+10[5,9,10]+5[3,5]+12 → 37
スケバン(搭乗):がんばった リアクションをどうぞ
中曽根ビビ:うーん やっておくか
中曽根ビビ:《グラビティバインド》 達成値を-9します
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を3(→ 3)増加 (100 → 103)
スケバン(搭乗):スン…………
スケバン(搭乗):達成値28です
中曽根ビビ:ガードします
スケバン(搭乗):ではダメージ!
スケバン(搭乗):3d10+58
DoubleCross : (3D10+58) → 19[9,7,3]+58 → 77
中曽根ビビ:高すぎるが……
スケバン(搭乗):諸々有効です
中曽根ビビ:C(77-6-15-5-6-30)
DoubleCross : c(77-6-15-5-6-30) → 15
中曽根ビビ:15点も食らっちゃった
スケバン(搭乗):?????????
アクシス・クランタ:かったい
眩星かんな:かちこち
齋藤リッコ:生きてる
中曽根ビビ:HP11になりました
GM:近寄らないで化け物
野良スケバン:『よ、よくも……!』
野良スケバン:『えー……いっつもアタシとバトってる……あの……アイツを!!』
中曽根ビビ:「名前覚えてないの」
齋藤リッコ:「名前知らないんだ……」
アクシス・クランタ:「仲良さそうなのに……」
野良スケバン:『くたばりやがれーッ!』両肩のミサイルポッドが展開。
アクシス・クランタ:「ってる場合じゃない、おおらかな子がおおらかな攻撃をしてくる!」
野良スケバン:大量の噴煙を吐き散らし、無数のマイクロミサイル群の過剰火力が君たちに向けて降り注ぐ!
齋藤リッコ:「うおわーーーっ!?」
中曽根ビビ:「いやちょっと……やりすぎじゃない!?」
眩星かんな:「最高級のロボットは装備も最高峰ということだねぇ」
齋藤リッコ:「言ってる場合ですか!!」
中曽根ビビ:「いや……いや」
中曽根ビビ:「やれる。行ける……?」
齋藤リッコ:「げほっ、ごほっ……」まだ重い能力負荷に咳き込む
アクシス・クランタ:「ビビ……?」
齋藤リッコ:「び……ビビ!何とかしてーーーっ!!」
中曽根ビビ:振れる球体が周囲に展開され、攻撃を阻む。
中曽根ビビ:正確には、阻むのではない。
中曽根ビビ:その球空間を入り、出るまでの間。
中曽根ビビ:その時間が消えている。
中曽根ビビ:領域内部をその攻撃が通過する瞬間は存在しない。
中曽根ビビ:「やっぱりだ。分かった」
中曽根ビビ:「攻撃を、押し留めて、弾くんじゃない」
中曽根ビビ:「流して、素通りさせる」
中曽根ビビ:「それでいいって思うんだ」
齋藤リッコ:「……っ……?」こわごわと目を開く
アクシス・クランタ:「これ──」
中曽根ビビ:領域を通り過ぎた後の爆炎が彼女の表面を薙ぐ。火傷が舐めるが構わない。
アクシス・クランタ:「私達を包むこれが、あなたの魔眼そのもの」
眩星かんな:「──レネゲイド能力を掌握するコツのひとつは、小手先に頼らないことだ」
中曽根ビビ:「私、きっちりやろうって思ってた。絶対何も寄せ付けないようにって」
アクシス・クランタ:感嘆を吐き出す。先の戦いでは、障壁のようなものを展開したのだと思っていた。境界に意味があったわけではなく、この内側が彼女の法則そのものだと理解する。
眩星かんな:「素直に力へ身を委ねること。失敗を恐れず、気付きを受け入れること」
齋藤リッコ:「すごい──やっぱりすごいじゃないの、あんた!」
齋藤リッコ:息を吐く。嫉妬よりも昂奮のほうが勝って。
中曽根ビビ:「うん。もしかしたら、そうなのかも」
野良スケバン:『な……何だとォ~~~』
眩星かんな:「流石だ、ビビちゃん。素敵な女の子になったね」
中曽根ビビ:「なったじゃないっての」
中曽根ビビ:「気づいただけ」
アクシス・クランタ:「憎まれ口は相変わらずか。でも、うん──」
アクシス・クランタ:「いまの方がいい。控えめに圧勝、ほんとに見えてきちゃうとは」
眩星かんな:「ああ。もうひと頑張りだとも」
GM:行動値0、中曽根さんの手番です。
中曽根ビビ:本来は達成値増強で当てに行くのに使う設計なんですが……
中曽根ビビ:今回ならこっちだな。攻撃力をあげます。
中曽根ビビ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
中曽根ビビ:こちらを使用。侵蝕率を120まで上げます。
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を17(→ 17)増加 (103 → 120)
中曽根ビビ:マイナー「EX:あっちいって」:《魔王の外套》
中曽根ビビ:ダメージをさらに35点軽減します
中曽根ビビ:メジャーで搭乗スケバンにキーンナイフで攻撃
GM:ワ……ァ……
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を5(→ 5)増加 (120 → 125)
GM:判定をどうぞ!
中曽根ビビ:5DX
DoubleCross : (5DX10) → 10[4,5,8,8,10]+8[8] → 18
中曽根ビビ:がんばった
齋藤リッコ:がんばってる
眩星かんな:《妖精の手》2回目。侵蝕113
中曽根ビビ:やった~
中曽根ビビ:1dx+20
DoubleCross : (1DX10+20) → 1[1]+20 → 0 (ファンブル)
中曽根ビビ:21!
スケバン(搭乗):《球電の盾》ガード!
中曽根ビビ:3D10+5+10+34 装甲-5
DoubleCross : (3D10+5+10+34) → 11[7,3,1]+5+10+34 → 60
中曽根ビビ:がんばった
アクシス・クランタ:がんばってる!
スケバン(搭乗):ガード屋の火力じゃない~ッ
スケバン(搭乗):《電磁反応装甲》を2回使用。多少通ります
中曽根ビビ:そう告げると同時。
中曽根ビビ:仄かに光る頭上。それに重なるように、2つ目の星の輝きがある。
中曽根ビビ:極冠が輝き、そのシルエットを大きく変じていた。
中曽根ビビ:そこに戴くは、天へと突き出した、細身のシルエットの王冠。
齋藤リッコ:「……ビビ、それ……」
中曽根ビビ:小さな緑色の光点はエメラルドの宝玉。その新しい冠の中央へと収まっている。
中曽根ビビ:まるで初めから、そうあるべきであったかのように。
中曽根ビビ:それは眩く輝き、絢爛なる造形を有し、そして……
中曽根ビビ:「……ふっ」
中曽根ビビ:「全然大きくないじゃん。ダブルクロスなのに」
眩星かんな:「そうかい?」
眩星かんな:「私には、とても勇ましくて綺麗な翠冠に見えるよ」
中曽根ビビ:「いいよ。大きくなくったって。小冠者のままでいい」
中曽根ビビ:「大事なのはそこじゃないんだから」
中曽根ビビ:彼女に起きた変化は、それにとどまらない。
中曽根ビビ:彼女の纏う装い――“虔のテガウ”は、貞淑なる者が身に纏えば、その裾を長く延ばすという。
中曽根ビビ:邪念を、迷いを持たず、ただ純粋に、その力を奉じようとする者。
中曽根ビビ:それこそが、虔のテガウの求めるものであり。
中曽根ビビ:その纏い手に、護りの加護を与えるもの。
中曽根ビビ:その薄皮の領域魔眼が、更に領空を広げた。
中曽根ビビ:それがその鉄騎に重なった瞬間。その球はそれ自体が敵を蝕むものではないが。
中曽根ビビ:防御装置を異常動作させ、浪費させる。
スケバン(搭乗):『ウワーッなんかメッチャ赤いのがビカビカしてる!』
齋藤リッコ:「あははっ」その光景を前に、愉快そうに笑う。
齋藤リッコ:「──ムカつくほど綺麗ね」
中曽根ビビ:「なんでムカつくのさ。これくらいは欲しいじゃん」
中曽根ビビ:「それの隣に並ぶならさ」笑い返す。
GM:クリンナップを挟んで2ラウンドへ。
GM:再びセットアップから。
中曽根ビビ:なし
GM:エネミー側は無し。
眩星かんな:《限界突破》で《力の法則》ラウンド2回に。侵蝕116
齋藤リッコ:うーん 無しかな~
大嶽ニレ:誰もばらけてないな……このラウンドもPC全員がいるエンゲージを対象に、攻撃力を+10します。
中曽根ビビ:やったね
アクシス・クランタ:ありがと~
齋藤リッコ:えらい
アクシス・クランタ:私もありません
眩星かんな:わいわい
GM:では行動値12のかんな先生から!
眩星かんな:は~い
眩星かんな:マイナーなし、《エンジェルヴォイス》だけ
眩星かんな:アクちゃんにC値-1、ダイス+2個
眩星かんな:侵蝕120で以上
アクシス・クランタ:ありがと先生
眩星かんな:演出も飛ばしで大丈夫
GM:はーい
GM:行動値8、地味に残っているスケバン(射撃)の手番。
スケバン(射撃):マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》
スケバン(射撃):choice[アクシス,リッコ,かんな,ビビ]
DoubleCross : (choice[アクシス,リッコ,かんな,ビビ]) → リッコ
齋藤リッコ:ぎゃーっ
スケバン(射撃):最強王を仕留め……最強を超えた最強になってみせる
スケバン(射撃):8dx7+6
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[2,4,5,6,9,10,10,10]+10[5,6,7,8]+10[1,10]+10[10]+10[9]+10[10]+3[3]+6 → 69
齋藤リッコ:殺意すご
中曽根ビビ:マジ?
スケバン(射撃):これが真最強王の力だ
中曽根ビビ:なりそうじゃん
齋藤リッコ:5DX>=69
DoubleCross : (5DX10>=69) → 7[1,1,4,5,7] → 7 → 失敗
中曽根ビビ:NS:こっちおいで 《カバーディフェンス》でカバーします
齋藤リッコ:ビビ~♡
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を2(→ 2)増加 (125 → 127)
スケバン(射撃):ならば代わりに死ね~っ!
スケバン(射撃):7d10+15
DoubleCross : (7D10+15) → 30[2,5,4,7,8,2,2]+15 → 45
中曽根ビビ:C(45-6-15-5-6-30-35)
DoubleCross : c(45-6-15-5-6-30-35) → -52
中曽根ビビ:7d10に70出されても大丈夫だったな……
齋藤リッコ:狂い
スケバン(射撃):こいつ無敵か
GM:こちらも演出は飛ばしまして……
GM:行動値7のアクシスさんの手番です。
アクシス・クランタ:いきまーす
中曽根ビビ:がんばえ~
アクシス・クランタ:マイナーなし。神聖二重冠を起動。
アクシス・クランタ:『・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。』を使用します。侵蝕を45増加し、攻撃力を90上昇。
中曽根ビビ:やばいことしてるな
齋藤リッコ:あげすぎ
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を45(→ 45)増加 (98 → 143)
GM:死ぬ気かよ
アクシス・クランタ:《コンセントレイト》《鋼の顎》《ダンシングシミター》《要の陣形》
アクシス・クランタ:搭乗スケバンと射撃スケバンを攻撃します
GM:判定どうぞ!
アクシス・クランタ:12dx6+4 ウェポンケースからメイド服を装備
DoubleCross : (12DX6+4) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,5,6,7,10]+10[9,9,9]+10[5,5,10]+4[4]+4 → 38
アクシス・クランタ:侵蝕が怖いから先生の妖精ください
眩星かんな:はいどうぞ、3回目の手 侵蝕124
アクシス・クランタ:ありがとう。先生……
アクシス・クランタ:1dx6+44
DoubleCross : (1DX6+44) → 1[1]+44 → 0 (ファンブル)
アクシス・クランタ:これで45、重ねられるとの回答を雑談で貰ったのでアルルももらいます
任アルル:はーい
任アルル:今回はあくまでNPC効果なので重複可としてます。元々妖精の輪も持っているのだ
アクシス・クランタ:そうだった
アクシス・クランタ:1dx6+54 まわれー!
DoubleCross : (1DX6+54) → 2[2]+54 → 56
眩星かんな:刻んでいく
アクシス・クランタ:あ、すいません忘れてた 特異点使います
アクシス・クランタ:判定前に宣言しなきゃいけなかった 大丈夫でしょうか……?
GM:使いな!
アクシス・クランタ:すいません! では達成値76!
アクシス・クランタ:リアクションどうぞ
アクシス・クランタ:アクシスの侵蝕率を11(→ 11)増加 (143 → 154)
スケバン(射撃):3dx>=76 ドッジ
DoubleCross : (3DX10>=76) → 9[4,8,9] → 9 → 失敗
スケバン(搭乗):こちらは変わらず《球電の盾》。
眩星かんな:《力の法則》ダメ+5Dどうぞ 侵蝕128
アクシス・クランタ:ありがとう!
アクシス・クランタ:8d10+29+5d10+90 装甲無視!
DoubleCross : (8D10+29+5D10+90) → 53[7,9,10,1,6,5,9,6]+29+26[4,5,7,9,1]+90 → 198
GM:バカ
中曽根ビビ:狂
齋藤リッコ:やばすぎ
スケバン(射撃):消し飛びます
スケバン(搭乗):残った電磁反応装甲3枚を使用。
スケバン(搭乗):それでも耐えられないので死にます。復活もなし。
齋藤リッコ:やった~~
眩星かんな:わいわい
中曽根ビビ:やったやった
GM:戦闘終了です。演出をどうぞ!
アクシス・クランタ:「もうさっきみたいな絡め手は使えないな。運が良かっただけだし、敵も少ないし──ううん」
アクシス・クランタ:神聖二重冠と先生の『応援』で力が拡張された今なら、きっとゲートに普段できない挙動をさせることができる。
アクシス・クランタ:確信レベルでそう感じた。背嚢のボタンに指をかける。アクシスの能力の発動媒体となる『扉』がどこまで扉の形状に依存しているのかは曖昧だが──
アクシス・クランタ:(取っ手と、方形の枠と、境界。ここにショートワープのゲートを生成して、あれの撃ってきたミサイルをあれ本体にお見舞いする──)
アクシス・クランタ:能力を使用した、瞬間。
アクシス・クランタ:びしり、と。普段は髪に隠されている左目から地面へと黒い線が走った。異様な気配に大気が震えた。
アクシス・クランタ:その場にいる全員が、何か得体の知れない者に『見られている』と感じた。
アクシス・クランタ:(っ、あ────────)
任アルル:「!」
アクシス・クランタ:危険から逃れるための嗅覚はそれなりに鋭敏、だったはずだ──リッコの本領が花開いた瞬間、確かに危機感を覚えていた。
齋藤リッコ:「……ッ……!?」二重冠の高揚状態にあって尚怖気が走る。
アクシス・クランタ:それがいつしか完全に麻痺していた、眠らされていたことに気づく。
齋藤リッコ:「なに、これ……!?」
中曽根ビビ:「……!」思わず魔眼を展開するが。
中曽根ビビ:それは視線を阻むものではない。
諸見里タマネ:「ふおっ」
アクシス・クランタ:危機感、それは、すぐ側で跳ね上がった膨大な力への、あるいは──力に触発されて、かつて植え付けられた禁忌の扉が開いてしまうことへの。
眩星かんな:「……それは」
齋藤リッコ:「誰か……何か、いる……!?」
ユーニス:「っ……!?」
眩星かんな:「本当に君がやろうとしていることかい?」
アクシス・クランタ:「せ、先生……」
アクシス・クランタ:大地を横切る黒い線の奥から、音でも振動でもない、この世ならざる鼓動が響く。
アクシス・クランタ:汗が吹き出す。アクシスのゲートは、時折繋がってはいけない場所に繋がることがある。
アクシス・クランタ:でも、そんなことはどうでもよかった。無法者に追い回され、撃たれたり斬られたりしたところで大して失うものなどない。
アクシス・クランタ:『これ』だ。『これ』への接続を恐れていた、先程叩き壊された機械兵の機体が、前触れ無く潰れる。
アクシス・クランタ:「っ……はあ、はあ────」
アクシス・クランタ:線が広がる。それに従って、アクシスの右目から右脚までが僅かに裂ける。
アクシス・クランタ:「見るな、見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな」
アクシス・クランタ:それは、周囲の誰かに対してではない。その奥に居る者に対しての言葉だ。
齋藤リッコ:「アクシスッ……これっ……!」悲鳴に近い声を上げる
齋藤リッコ:「一体……どこに繋がったのよ……!?」
中曽根ビビ:「戻せないの、それ!?」
アクシス・クランタ:亀裂の奥の漆黒の、無明の闇。それが瞼であり瞳だと、なぜだか理解できる。
アクシス・クランタ:「戻……戻す…………?」
アクシス・クランタ:「そう。だ」
中曽根ビビ:「眼なんでしょ!?閉じない眼はないはず!」
アクシス・クランタ:うわごとのように口が動く。
アクシス・クランタ:「遥か下底、遠鳴りによりて届くもの。魑魅の名代より汝に贄を捧げん、背を砕き耳を腐り落とし、勤勉の罰とせよ」
アクシス・クランタ:さらにもう一体の機械兵が、すべてのセンサー類を断線させ、潰れる。
アクシス・クランタ:「これで……だめ、だめだ。閉じない!」
アクシス・クランタ:悲鳴を上げる。
アクシス・クランタ:「助けて……助けて! アルル!!」
アクシス・クランタ:ひときわ大きな鼓動が響いて、地が液体のように波打ち、破裂するように開く、そんな光景を誰もが幻視し──
任アルル:──ふわりと、状況にそぐわぬ桃花の香りが舞った。
任アルル:柔らかい香り。……柔らかい熱。すべらかな白い腕の、その片方が、子をあやすようにアクシスの背に回り。
アクシス・クランタ:「────」
任アルル:もう片方、左の腕を、開きかけの亀裂の中に突き入れる。
任アルル:異様な音が鳴った。硬く、湿り、重く、呆気なく、繋がるべきではないどこかへの門が閉ざされて、
任アルル:ぐしゃり。
任アルル:娘の左の肩口から先が喪われる音がそこに混ざった。純白の肌と薄衣とを、噴き出す夥しい血に浸し、地に転がる。
アクシス・クランタ:五体が元の姿を取り戻す。頭の中が真っ白になって。
アクシス・クランタ:「アルル……!」
アクシス・クランタ:彼女に駆け寄って、抱きしめる。
アクシス・クランタ:「何てことを……私……私、そんなつもりなんて──────」
アクシス・クランタ:信じがたかった、一度起きたあれが停止したことが。それ以上に、彼女が片腕を奪われた光景が。
アクシス・クランタ:「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい………………」
アクシス・クランタ:湧き出す涙を止めることができず、ただ項垂れる。
任アルル:「……真是的」
任アルル:残った右腕で震える背を撫でる。いつものように優しく、そして常になく弱々しく。
任アルル:群青の髪もまた半ばから血に浸かり、生々しく黒く濡れ光る。
任アルル:「やっぱり、わたしがいないとだめですね、アクシス」
任アルル:そうであってもなお、浮かべる微笑みだけは変わらない。
アクシス・クランタ:「あなたがいても、だめだよ。あんな風に助けを求めてしまうのに……」
アクシス・クランタ:「耐えられない……その結果起きることに。怖かった、ずっと、こうなるのが」
アクシス・クランタ:逃げ去るなら。きっと今だ。
アクシス・クランタ:まだ、怖い。ずっと怖いままだ。片腕が永遠に失われていたということもない。彼女がこんなにも弱っているのは、今だけのはずで。
アクシス・クランタ:だけど、どうしても側を離れる気になれない。
アクシス・クランタ:「血、止めたほうがいい?」
アクシス・クランタ:上着を脱いで傷口に押し当てる。「再生を待つかな。今は…………鈍いみたいだけど」
任アルル:「アクシス」
任アルル:「こっちを見て」
アクシス・クランタ:「……うん」
任アルル:特段速い動きでもない。有無を言わせなかったのは、意識の隙を突いたがゆえだ。
任アルル:何か柔らかいものが、アクシスの唇に重なる。
任アルル:その一瞬、仄かな花の香りが、生々しい血の匂いすらも遠ざけて。
アクシス・クランタ:見えていなかったわけではない。ごく自然に招き入れてしまった。ちょうど気安い友人に、家に上がり込まれたような。
アクシス・クランタ:気づけば赤い瞳が目の前にあった。彼女の唇の感触があった。
アクシス・クランタ:「~~~~!!」
アクシス・クランタ:慌てて後退る。
アクシス・クランタ:「な……な、な………………」
任アルル:「ふふ」
任アルル:「ちゃんと、責任取ってくださいね」
中曽根ビビ:「あ、あの……」
中曽根ビビ:「そういうの二人きりでやってもらえます……?」
眩星かんな:「待ちたまえビビちゃん。触らぬが花だ」
齋藤リッコ:「えぇ~~~~~~…………」顔を真っ赤にしている
中曽根ビビ:「いやだって言わないとエスカレートしそうだし……」
眩星かんな:「いいんじゃないかい?二人が良いなら」
アクシス・クランタ:「……それは、ほんとに、ごめん」
ユーニス:「……」両目を覆った指の隙間から見ている。
アクシス・クランタ:紙のように白くなっていた顔色を朱に染めて、どうにか謝罪すると、ふらふらと立ち上がった。
中曽根ビビ:「癒やしの獣って清らかな乙女の前にしか姿を見せないんでしょ」
中曽根ビビ:「ヤオシェンがそうだったら見れないよ。姿。あんたたちは」
齋藤リッコ:「キスした……?きっ……キス…………えぇ…………??」理解も感情も追いつかない
眩星かんな:「(……私の能力がちゃんと適用されているなら、『当人が望む事柄に限って』『最良の結果』を導出する)」
眩星かんな:「(後で本人に言っても認めやしないだろうがね)」
アクシス・クランタ:「そ、そうだ。ユーニス! ヤオシェンに治してもらうことは、できる……?」
ユーニス:「ふえっ」
ユーニス:「で、できるとは思い、ます」こくこくと頷く。
任アルル:「別にしばらくはこのままでもいーのですけど」
アクシス・クランタ:「虫が良すぎることを言ってるのはわかるんだけれど……え、あ」
アクシス・クランタ:「よくない!」
アクシス・クランタ:「……じゃあ、ありがとう。案内して、ヤオシェンのところまで」
アクシス・クランタ:そう頼んでから、遅れて。
アクシス・クランタ:「なんで敬語?」
アクシス・クランタ:と、きょとんとした調子で聞き返した。
GM:バックトラック
GM:Eロイスは無し。ちゃんと自力で戻ってきなさい
アクシス・クランタ:倍で
アクシス・クランタ:154-12d10
DoubleCross : (154-12D10) → 154-71[9,5,6,8,5,2,4,3,3,8,10,8] → 83
中曽根ビビ:ないとはね
アクシス・クランタ:ビビちゃんのおかげでなんかロイスいっぱいあるんだよな
アクシス・クランタ:3点です
眩星かんな:メモリー2個使用して108
齋藤リッコ:126-7D10
DoubleCross : (126-7D10) → 126-41[7,4,8,10,4,2,6] → 85
齋藤リッコ:5点!
眩星かんな:108-6d10 等倍
DoubleCross : (108-6D10) → 108-32[8,5,2,1,6,10] → 76
眩星かんな:5点
中曽根ビビ:中曽根ビビの侵蝕率を6d10(→ 37)減少 (127 → 90)
中曽根ビビ:5点で帰還です
GM:ぜんいんロイス全部残ってるのか……
GM:経験点はいつもの15点に各自侵蝕分となります
アクシス・クランタ:18点 ワオワオ
中曽根ビビ:20点もらいます
眩星かんな:20点~
齋藤リッコ:20てん!
GM:味わって食べてね~
アクシス・クランタ:パクパクですわ
齋藤リッコ:おいし~
眩星かんな:いただきますぅ