『地絡するプロセルピナ』


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斎藤(さいとう)龍矢(りゅうや)キャラシート(PC1:馴染)
末柄(すえがら)(せい)キャラシート(PC2:ハシブトガラス)
天ヶ崎(あまがさき)(ぜん)キャラシート(PC3:scatter)

【Index】

オープニング1
オープニング2
オープニング3

ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3

クライマックス

エンディング

【プリプレイ】


斎藤龍矢キャラシート
斎藤龍矢:斎藤龍矢です。大学生、兼、神城企業エージェントやってます。
斎藤龍矢:人当たり良く、UGNにも協力的ですが、実態的には改革派と言われる派閥に所属する人間。
斎藤龍矢:UGNに対して協力的なのも、データとか情報収集先としてうってつけだからって所が強いかも。もちろんそんなことはおくびにも出さないけどね!
斎藤龍矢:性能的には、神の落とし子と呼ばれる実験体であった所をバックボーンに取る、100%でLv11にまで到達する《水晶の剣》がメイン。
斎藤龍矢:武器で戦うPCに限りその攻撃力をコスト・タイミング問わず+22します。
斎藤龍矢:もちろん自分にもこれを使って戦う。本当にこれがメインなので変わった攻撃とかはできませんが……
斎藤龍矢:でも一応装甲無視くらいはモルフェウスのたしなみでできるぞ。
斎藤龍矢:ちなみに演出的に、俺のもたらす《水晶の剣》は武器に対し、基本性能を保持したまま『進化』をもたらすもので、例えば豆鉄砲のデリンジャーからビームライフルのビームが出たりする感じです。
斎藤龍矢:演出とかは好きにしてね! いいだろLv11やぞ
斎藤龍矢:といった感じです。よろしくおねがいしまーす。
末柄 晴:よろしくお願い致します
天ヶ崎禪:よろしくお願いします!

末柄 晴:では、そのまま私が失礼しまして
末柄 晴キャラシート
末柄 晴:末柄 晴。高校三年生。第九支部所属のチルドレンであります。
末柄 晴:比較的明るめのウォーモンガー。戦場で自分がすり減っていく感覚が大好き。こんな職場を与えてくれているUGNには忠義を尽くすしかない。
末柄 晴:とは言え戦えるならなんでも良い訳じゃなくて良識は一応くらい持っているので、裏切るような事は無いでしょう。
末柄 晴:性能は単純に白兵アタッカー。そこそこのダイス数と、特殊装甲義肢+エピックで強化した骨の剣素手で殴ります。
末柄 晴:クライマックスにはエピックを悪用してポルターガイスト。火力固定値が40くらいになって、まぁそこそこの威力で殴れます。
末柄 晴:前へ出て殴る。それだけ。ミドルに関してはごめんなさい。
末柄 晴:演出もそのまま、近づいて殴る蹴るの格闘スタイル。一応技術系統は空手・キックなどの普通な打撃系で考えてます。
末柄 晴:戦場は良いものでありますなぁ。よろしくお願い致します。
斎藤龍矢:よろしくお願いしまーす
天ヶ崎禪:よろしくお願いします~

天ヶ崎禪:では最後に
天ヶ崎禪キャラシート
天ヶ崎禪:天ヶ崎 禪(あまがさき ぜん)です。25歳。市内で何でも屋的な商売をやってます。
天ヶ崎禪:極度なお人好しのうえに不幸体質で、いつも借金に追われてますが、本人は常にヘラヘラしてます。
天ヶ崎禪:イリーガル登録もしており、とっても協力的。厄介ごとに自分から首を突っ込んできます。
天ヶ崎禪:昔はSOGの実験体とかやってました。雑な実験のおかげで全身あちこちボロボロ。
天ヶ崎禪:その時結構人を殺したりしました。
天ヶ崎禪:性能的には死神の瞳と侵蝕する悪意でデバフをいっぱいばら撒きます。
天ヶ崎禪:雀の涙程度の援護の風でミドルをごまかしたい。
天ヶ崎禪:そういう感じです!みんなと仲良くできたらいいな。よろしくお願いします。
斎藤龍矢:よろしくお願いします!
末柄 晴:よろしくお願い致します
GM:皆さんよろしくお願いします!では始めます。

【オープニング1】

GM:天ヶ崎さんのOPから。
天ヶ崎禪:わたくし!
天ヶ崎禪:46+1D10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+1[1] → 47

GM:落ち着いている
GM:天ヶ崎さんは普段の根城とかどうしています?
天ヶ崎禪:安い雑居ビルの一室を事務所兼住居にしてる感じですかね?
天ヶ崎禪:ソファで寝てたりする
GM:はいはい
GM:じゃあ舞台はそこかな。

GM:【市内某所 雑居ビル】
GM:その一室、戸を叩く音がする。
天ヶ崎禪:「んぐっ……」テレビを付けたまま眠っていた。寝ぼけながら身を起こす。
GM:借金取りだろうか?そうであれば、声高に取り立てであることを言い募るはずだが。
天ヶ崎禪:「はい、はい、はい……ちょっと待ってくださいね……」大きな欠伸。ぼさぼさの髪を掻きながら玄関へと向かう。
天ヶ崎禪:がちゃりとドアを開けて。「すいませェん、お金なら今週中には何とか……」
天ヶ崎禪:ヘラヘラと笑みを浮かべつつ、外を確認する。
上辻恭一:「よう」そこに居るのは、強面で端正な顔の男。
上辻恭一:「久しぶりだな」知らない顔ではない。
上辻恭一:“オスティアコマンド”上辻恭一。かつてあなたの“改造”に携わった、
上辻恭一:ステイト・オブ・グレイスの構成員。
天ヶ崎禪:「……ッ!!」眠気は一瞬で覚め、総毛立つ。思わず後ずさったせいで、背後の書類の山が崩れ落ちる。
上辻恭一:「いい仕事してるじゃねえか」
天ヶ崎禪:「…………!」その顔を見ただけで、声を聞いただけで、心臓は早鐘のように。背骨に氷柱を刺し込まれたように。
天ヶ崎禪:「な……」何をしにきた。それだけの言葉すら、上手く口から出てこない。
天ヶ崎禪:強烈な眩暈と、吐き気が込み上げる。
上辻恭一:「ああ……何、何。そんなビビんな」背中を撫でる。
上辻恭一:「連れ戻しに来たわけじゃあねえよ。興味がねえ」
天ヶ崎禪:身体に触れられ、ぞくりと悪寒が走る。かつて自分がされたことが、否応なしに思い出されて。
天ヶ崎禪:「……なら、何の用だ」全身に嫌な汗をかきながら、何とかそれだけ口にする。
上辻恭一:「仕事を手伝ってほしくてな。面白い素材が見つかったんでな?」
上辻恭一:「弄り甲斐がありそうなヤツだ」
天ヶ崎禪:「仕事……? また僕に、お前達の手伝いをしろって……?」
天ヶ崎禪:「すると思ってるのか?そんなこと……」
上辻恭一:「ああ。金だって出すぜ?お前、借金まみれなんだってな」
上辻恭一:「折角ノコノコ逃げ出して、そのザマか?」
天ヶ崎禪:「…………」屈辱と羞恥とで、ぎり、と奥歯を噛み締める。
上辻恭一:「俺たちの尖兵として、やり直さねえかと言ってやってるんだ。神様ってのは慈悲深いだろ?」
天ヶ崎禪:だが――怒りは無い。
天ヶ崎禪:そういう風に作り替えられたからだ。目の前のこの男に。
天ヶ崎禪:「……ふざけるな」
天ヶ崎禪:それでも、装うことは出来る。
天ヶ崎禪:「どうしてわざわざ、僕の前に現れた」
天ヶ崎禪:「殺されに来たのか?それとも、殺しに来たのか?」
上辻恭一:「……」
上辻恭一:「なんだ?俺の施術は完璧だったはずだが……」
上辻恭一:「……まあ、いい。お前を殺しに来たわけじゃねえ。殺されることもねえ」
上辻恭一:「言ったはずだぜ。ビジネスだ」懐から写真を取り出して。
上辻恭一:「受ける気になったら連絡するんだな。だが、言っておくが」
上辻恭一:「お前は必ず、この件に関わるぜ」
上辻恭一:「俺の勘は、よく当たるんでな」
天ヶ崎禪:「…………」乱れる呼吸をなんとか整えながら、視界の端で写真を確認する。
天ヶ崎禪:「…………」
GM:写真には和服姿の少女の姿が。
上辻恭一:「そいつは神城のエージェントだ」
上辻恭一:それだけ言い残し、彼は事務所を後にする。
天ヶ崎禪:その背中を、追うことも出来ず。
天ヶ崎禪:ただ立ち尽くし、見送って――
天ヶ崎禪:「っ、ぐ……!」
天ヶ崎禪:口元を抑え、トイレに駆け込む。
天ヶ崎禪:「う、げぇっ……!ごほっ……!っ……!」
天ヶ崎禪:腹の中の物を全て吐き出して、咳き込む。
天ヶ崎禪:背後からは、まだ点けっぱなしのテレビから、お昼のバラエティの笑い声が聞こえてくる。
天ヶ崎禪:惨めだ。
天ヶ崎禪:ひどく惨めな気分だった。
天ヶ崎禪:人を助けて、助けて、助け続けて。
天ヶ崎禪:そうして食事をして、働いて、眠って。普通に生きていれば、自分も普通の人間らしくなれると思った。
天ヶ崎禪:だが、違った。
天ヶ崎禪:過去からは逃れられない。きっと一生。これからもずっと、死ぬまで。
天ヶ崎禪:自分はきっと、永遠に、壊されたままなのだ。
天ヶ崎禪:「……ごほっ」
天ヶ崎禪:もう吐くものも無いのに、嘔吐感だけが込み上げてきて。ただ無様に咳き込んだ。

GM:ロイスの取得が可能です。
天ヶ崎禪:上辻恭一 懐旧/○恐怖 で取得します。
天ヶ崎禪:以上!
GM:OK!次!

【オープニング2】

GM:斎藤くんのOP!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5(1d10->5)(侵蝕率:31->36)

GM:とある高級住宅街の一角にある、探偵事務所。
GM:そこは神城グループの保有する資産であるといい、
GM:あなたに指示を出すものが待っているという。
GM:その事務所の名前を、『望月棗の探偵事務所』といった。
斎藤龍矢:(……探偵事務所ね)
斎藤龍矢:(フロントにしては目立ちすぎの感はあるが、いや。あるいはだからこそか)
斎藤龍矢:チャイムとかあるのかな。鳴らします
GM:しばらくして、扉が開く。
GM:顔を覗かせたのは、和服にブーツの、いささか時代錯誤な装いの少女。
望月棗:「佳う来そ、御越し下さいました」
斎藤龍矢:こちらはスーツを違和感なく着こなし、ビジネスバッグを手にした出で立ちだ。少女を見下ろす 「これはどうも」
望月棗:「斎藤様ですね?御待ちして居りました。『望月棗の探偵事務所』の所長、望月棗です」
斎藤龍矢:「……」 少し間が空く。探偵に対するいわば助手のような存在で、探偵そのものとは思っていなかったからだ
斎藤龍矢:が、取り繕うでもなく言葉を継ぐ 「ええ。お話に与っていた斎藤です。今回はお仕事ということで」
斎藤龍矢:「お伺いに上がった次第。……中にお邪魔しても?」
望月棗:「ええ。向こうも既に来て居ります故」中へと案内して。
斎藤龍矢:「向こう、ですか」 仕事モードなので歳下相手でも丁寧な態度は崩さない。彼女に続く
GM:上等そうな調度品に囲まれた事務所内に、応接テーブルが置かれている。
GM:ソファには既に、一人の少女が座っている。
GM:2人に気づくと立ち上がって。
柳田隼奈:「あっどもども~!お兄さんもうちの人ですか?」
柳田隼奈:パーカー姿の、快活そうな少女だ。高校生くらいだろうか。
斎藤龍矢:(『も』『うちの』というなら) 「……ええ。斎藤と言います。コードであれば"カレルレン"と」
柳田隼奈:「柳田隼奈!“ポメグラニット”でーす」
斎藤龍矢:営業向けの落ち着いた笑み 「柳田さんか。……それで?」
斎藤龍矢:「今回の俺の仕事に、お二人が……いや、彼女がどう関わると?」
望月棗:「私が御二人を御呼び立てしました」
望月棗:「御仕事を頂きたいのは、協働しての捜査です」
望月棗:「弊社の“おおばあど”が、何名か消息を絶って居ます」
斎藤龍矢:「姿を消したオーヴァードの捜査、ですか」 望月が文字通り『指示を出すもの』であることは何となく理解する
望月棗:「然りです。失せて仕舞ったのは、何れも年若い身空……」
望月棗:「嗚呼。棗めが然う申し上げても分かり難いですか?」
斎藤龍矢:「いや、理解はできますよ。若いオーヴァードばかり姿を消していて……」
望月棗:「斎藤様と同じ程か、より若い位です」
斎藤龍矢:「……そこの彼女、柳田さんの知り合いも同様に、というところ、ですかね?」
望月棗:「否。彼女は……」
柳田隼奈:首をブンブンと振って。
柳田隼奈:「私は囮って感じ!」
柳田隼奈:「私もそうだからねー。ふらふらと誘い出して、」
柳田隼奈:「お兄さんとなっちゃんでぶちのめす!そのために居るの」
斎藤龍矢:「なるほど、これは失礼。探偵事務所の看板が頭の上にかかってると、つい柄にもない恰好を着けたくなる」
斎藤龍矢:「本職に任せるべきでしたな。……作戦は了解した」
柳田隼奈:「ていうか固くない?もっとフランクに行こうよ」
斎藤龍矢:「性分でしてね。仕事上、子供相手も多いから、どんな相手であれ肩肘を張ってた方が気楽なんだ」 肩を竦め
柳田隼奈:「……老けて見えるよ?」
斎藤龍矢:「歳上に見られるってことなら悪くない。……まあ、それなら少しは気を緩めさせてもらおうか」
斎藤龍矢:ネクタイを軽く緩めるような仕草 「囮作戦の具体的な手立ては立ててるのか?」
望月棗:「……神城としては、此の解決を内内で行う理由は在りません」
望月棗:「おおばあどが何人も被害に遭っている事件です故。素直に、本職に委ねるが吉と存じて居りますが」
望月棗:「彼の組織に助力を仰ぐ事に忌避は御座いますか?」
斎藤龍矢:「UGNですな。借りを作ることにはなりますが……」
斎藤龍矢:「おっしゃる通り、作って痛い借りでもない。あるいはUGNでも同様の被害が出ているかもしれない。今回はリターンの方が大きいと見ますね」
望月棗:「此れ迄に些か、貸しを作り過ぎて居まして」
望月棗:「少し返して頂く位で丁度佳いのです」
柳田隼奈:「私としては仲間内でやりたかったなー。まあなっちゃんが言うならそれで」
斎藤龍矢:「……ハハ」 さらりと彼女が口にした事実への動揺を、ごまかすように笑いつつ 「それなら尚更でしょう。借り過ぎも貸し過ぎもよろしくはない」
斎藤龍矢:「ごく個人的な感情を言うなら柳田さんとは同じですが。社として見るなら決まりですな」
望月棗:「では、其の様に。嗚呼、御茶にでも致しましょうか?」
望月棗:「佳い菓子が在ります故」
柳田隼奈:「あっ経費?経費だ。あはは。貰い得じゃんね」
斎藤龍矢:柳田さんの反応を見てから 「いただきたいですね。外は冷え込んでたまらない」
斎藤龍矢:「燃料が欲しい所です。肚にも脳にも」

GM:シーン終了。ロイスあればどうぞ
斎藤龍矢:柳田隼奈 ○連帯感/不信感 かな

【オープニング3】

GM:次!UGN支部のシーン。
GM:末柄さんと斎藤さんに出てきてもらおう
末柄 晴:いぇーい
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+1(1d10->1)(侵蝕率:36->37)
末柄 晴:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 2[2]+35 → 37


GM:【UGN第九支部】
GM:支部には現在、訪問者の姿がある。
GM:彼らは神城グループのエージェントを名乗り、UGNに助力を要請しに来た。
柳田隼奈:「……というわけなので」
柳田隼奈:「UGNの人にも手伝ってほしいんですけどどうっすかね」
末柄 晴:「ふむふむ」踵を揃え壁際に直立。両手は腰の後ろで組んでいる。男とも女ともつかない顔と声をした人物が、
末柄 晴:「許可さえ降りましたなら。私は今すぐにでも出撃が可能でありますな」と、にこやかに応じた。
柳田隼奈:「おっ話がわかるう~!」
斎藤龍矢:後方に立ち、説明は柳田さんに任せていた。適任だと思ったからではなく、柳田さんが喋り出したからだ
斎藤龍矢:情報の漏れもない 「……似たような事件が発生していないか等、軽くそちらの情報も共有してもらえれば助かりますね」
斎藤龍矢:とだけ言い添える
GM:知る限りでは類似の事件報告はない。
末柄 晴:「神城グループはいわゆる同盟者のようなもの。それを支援するに躊躇はありませんとも。しかしながら──」
末柄 晴:「ふむ。思い出せる限り、関連するとおぼしき報告は受けておりませんな。現時点の話ではありますが」
柳田隼奈:「げ、てことはウチだけ狙い?」
斎藤龍矢:「そうなるな。私怨か、どこかから名簿でも漏れたか」
末柄 晴:直立のまま、首だけをカクンと傾ける。発言の後にもう一度記憶を総ざらいして、やはり該当は無し。一人頷く。
末柄 晴:「お互い、敵の多い仕事でありますからなぁ」
斎藤龍矢:「いやいや、UGNには敵いません。こちらはグループと言えど企業の域を出ませんからね」
末柄 晴:「おお。これは所謂〝鋭い皮肉〟という奴ですな、してやられました!」
柳田隼奈:「敵の多さ比べっこしてどうすんのさ……」
末柄 晴:「しかし、全くその通り。怨みを買うなら我らUGNである可能性が高い──となりますと」
末柄 晴:「さては何かしでかしましたかな、御社?」
斎藤龍矢:「皮肉じゃなく事実です。UGNのお陰で俺たちの社会が存続していることへの感謝ですよ」
斎藤龍矢:「さて、その辺りは内部でも監査を走らせる必要はありますが」 にこやかに笑い
柳田隼奈:くるりと振り向く。しでかしたの?とでも言いたげ。
斎藤龍矢:「目下の所は動ける限り動きたい所。現場の仕事は現場にしかありますまい」
斎藤龍矢:振り向いた頭をそっと掴んで正面に戻す
柳田隼奈:「むぎゅぎゅぐ……でもどこ行けばいいのかな」
末柄 晴:「おお、その方針はとても好ましいものでありますな。何せ私が、現場で殴り合う事しか出来ぬ身の上」
末柄 晴:「……ですが、うむうむ。柳田さんの仰る通り、どこに殴りに行けば良いものでしょうな」
柳田隼奈:「ねっ。手がかりがネギ背負って来てくんないかな」
斎藤龍矢:「……その辺りはノープランだったのか、探偵も君も」
天ヶ崎禪:46+1D10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+3[3] → 49

末柄 晴:「案外に行き当たりばったりですなぁ」
柳田隼奈:「なっちゃんは分かんないけど私はないです!」きっぱり
天ヶ崎禪:その時、部屋のドアが不意にノックされる。
斎藤龍矢:「まあ順当に行けば、姿を消したオーヴァードの消息がいつどこだったかを洗い、そうでなければ人目につく所から人目につかない所へ移動し相手を誘う……」
末柄 晴:「む?」首から上だけ、ぐりんと横へ向く
天ヶ崎禪:「すいませーん、よろしいですか~?」
天ヶ崎禪:扉の向こうから男の声。
斎藤龍矢:「ふむ」 末柄さんに頷く。気にしないで欲しいというニュアンス
末柄 晴:「鍵はかかっておりませんぞー……皆様のお連れの方で?」神城グループ一同に視線を戻す
柳田隼奈:ふるふると首を振る。
斎藤龍矢:「いや、違いますね。ですがまあ、向こうに問題がなければこちらとしても」
末柄 晴:「うむ。支部のスタッフが此処まで通したのなら」
末柄 晴:「幾分か〝関係のある話題〟を持っているのかも知れませんからな」
天ヶ崎禪:「失礼しまーす……」現れたのは、ボサボサ髪に眼鏡、ヘラヘラと軽薄な笑みを浮かべた男。
天ヶ崎禪:「やぁ、どうもすいません……皆さんエージェントの方?」
末柄 晴:「いいえ、チルドレン。《シングル・ユーズ》、末柄 晴であります」踵をカン、と硬質な音で打ち付けて一礼
斎藤龍矢:「あと、俺と彼女(柳田さん)はUGNじゃあないですね。内密な話なら外しますが」
天ヶ崎禪:「ありゃ、そうなんですか?どうなのかなァ……」
天ヶ崎禪:「今、皆さん出払ってるらしくて……相談があると言ったら、ここに行けって言われたもんで……」
天ヶ崎禪:「ああ、申し遅れました。僕はイリーガルの天ヶ崎禪といいます」
末柄 晴:「ふむ。支部の者が此処へ行けと行ったなら、そういうことなのでしょう」
末柄 晴:「私一人に支部の判断を預けるほど、第九支部は脳天気ではありませんからな!」
天ヶ崎禪:「あ!ちょっとした事務所もやってるので、機会があれば是非……」言いつつ、全員に名刺を配っていく。
末柄 晴:「というわけで天ヶ崎さん。よろしければソファなり床なりお好きな所へ。お話をお伺いしましょう」名詞を受け取り再度一礼しつつ
天ヶ崎禪:「ああ、お気遣いなく!」言いつつ遠慮なくソファに腰掛け。「ええと……差し支えなければ、で結構なんですが……」
天ヶ崎禪:斉藤さんと柳田さんに目を向け。
天ヶ崎禪:「そちらのお二人は、どちらの方なんでしょう?」
末柄 晴:「……」この問いには無言で、同じく二人の方へ視線を向ける。
天ヶ崎禪:まさかSOGではないとは思うが、話が話だ。UGNでないというなら一応確認すべきだろうと考えている。
斎藤龍矢:「ああ、ご丁寧にどうも」 受け取り 「神城ですね。こちらもUGNに相談に来た所ですよ」
柳田隼奈:「です!」
天ヶ崎禪:「えっ」僅かに目を見開いて。「神城?」
天ヶ崎禪:「神城グループですか?」
柳田隼奈:「えっ何かまずいですか……?」
斎藤龍矢:「……UGNと協力関係にあることをご存知なかったかな」
末柄 晴:「仲良しさんですぞ」
天ヶ崎禪:「ああいえ!」掌を振って。「違います!そうじゃないんですが……」
天ヶ崎禪:「……丁度、こちらの相談というのもその、神城グループが絡んでくるもので……」
斎藤龍矢:「なるほど」 頷き 「ならば同席させていただいても?」
末柄 晴:片方の眉が少しだけ下がる。偶然とはあるものだ、と驚いているような、楽しんでいるような顔で、
末柄 晴:「むしろ私から同席をお願いしたい所でありますな。天ヶ崎さんもよろしいでしょう?」
天ヶ崎禪:「え、ええ。僕は勿論構いませんよ!」本当に偶然なのだろうか、と思いながら。
斎藤龍矢:これで別案件だったらどうしたものかな、と思いつつ、ソファに座る
天ヶ崎禪:――『お前は必ず、この件に関わるぜ』
天ヶ崎禪:上辻の言葉が脳裏を過り、振り払う。考えすぎだ。あんなものは適当に言っただけだ。こちらをこうして苛みたいだけの。
天ヶ崎禪:だがどうしても、掌で踊らされているような、嫌な感覚が拭えない。
天ヶ崎禪:「…………」どこまで話すべきか、と少し考えて。
天ヶ崎禪:「ある、男が……」
天ヶ崎禪:ぽつぽつと口を開く。
天ヶ崎禪:「神城グループのエージェントを、狙っているようなんです」
斎藤龍矢:「……歳の若い?」
末柄 晴:「……ふむふむ」壁際を、踵を鳴らして歩く。体重125kg。多くの部品を金属に置き換えた体の足音は重い。
天ヶ崎禪:「え?」写真の少女を思い出して。「……ええ、そうです」
天ヶ崎禪:「『面白い素材が見つかった』と言っていました」
末柄 晴:室内を回り込み、天ヶ崎の座すソファの背後へと立ち、
末柄 晴:「言っていた、ほうほう」
天ヶ崎禪:「弄り甲斐がありそうな……とも。恐らくは……その」
天ヶ崎禪:「……何らかの被検体として……だと、思います」
天ヶ崎禪:背後の末柄さんを気にしつつ、平静を装う。
斎藤龍矢:「……接近はしているが、交差はしていないな」 ぽつりと漏らし
末柄 晴:「どのように思いますかな、斎藤さん。こちらの天ヶ崎さんのお言葉は」
末柄 晴:「と、言いますよりは」
末柄 晴:「この方を信用して事に当たって良いかどうか。ご意見をお聞きしたく思うのであります」
柳田隼奈:「あっ」手を打って。「この人が共犯者かもってこと?」
斎藤龍矢:「これは堂々と言うな」 苦笑して 「まあ、こちらの件に関わっている可能性は無視し難く高いでしょう」
天ヶ崎禪:「…………」値踏みされている。息が詰まるような感覚。笑みだけは崩さない。
末柄 晴:「うむ、同感であります。が、気になることがひとつ、ふたつ」
斎藤龍矢:「共犯であるかどうかですが、この情報をUGNにもたらして、メリットがあるというのは少し考えづらい」
末柄 晴:「……その〝ある男〟とは、あなたのご友人でありますかな、天ヶ崎さん?」
斎藤龍矢:「俺たちがいたのは偶然ですからね。……問題があるといえば、そうだな」
斎藤龍矢:「その情報提供者がどこの誰か。そこを伏せて話を進めるのは難しいでしょう」
天ヶ崎禪:「……友人……じゃあ、ないです」
末柄 晴:ソファの背後から身を乗り出し、上から座った相手を覗き込むようにしつつ──耳は斎藤の言葉に傾けて
天ヶ崎禪:「ただ……旧知ではあります」
末柄 晴:情報提供者の話に至れば、にこりと笑って二度頷く。
天ヶ崎禪:「…………」ここを隠して話は進められないだろう。観念して口を開く。
天ヶ崎禪:「その男の名は……上辻恭一」
天ヶ崎禪:「……ステイト・オブ・グレイスの構成員です」
天ヶ崎禪:天ヶ崎にとっては、口にするのもおぞましい名だ。
斎藤龍矢:「……ステイト・オブ・グレイスか」
末柄 晴:「これはまた、物騒な名が出たものでありますなぁ」再び背筋を伸ばし、直立姿勢に戻りながら
斎藤龍矢:苦虫を噛み潰したような表情。FHとは別ベクトルの、卑近な非人道組織であるという認識だ
末柄 晴:「選民思想の狂信者の集まり。N市内での活動はほぼ見受けられなかった、と記憶しておりましたが──いやはや」
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:相談に来た時点で、こうなることは分かっていた。関わりたくない相手と関わり、思い出したくない過去を思い出さざるを得なくなることは。
天ヶ崎禪:だが、放ってはおけなかった。写真の少女を思い出す。何もしなければ、彼女は――
天ヶ崎禪:「……あっ」
天ヶ崎禪:「そうだ、写真!」
斎藤龍矢:「写真?」
天ヶ崎禪:慌てて写真を取り出して。
天ヶ崎禪:「この子です、上辻が狙ってるのは!」
柳田隼奈:「あっ」
柳田隼奈:「なっちゃん!」
斎藤龍矢:覗き込み 「……望月さんだな」
天ヶ崎禪:「えっ……お知り合いですか?」
斎藤龍矢:「望月棗。同席はしてませんが、この件について当たるこちらの人員の一人です」
斎藤龍矢:スマホを取り出し 「失礼。念のため連絡を入れても?」
末柄 晴:「どうぞ。気遣わしいことでしょう」話の信憑性が上がったな、と。これは声に出さず、
天ヶ崎禪:「……知り合い……」
天ヶ崎禪:これもただの偶然なのか。上辻の操り人形にされているような気がして、込み上げてくる悪寒を堪える。
斎藤龍矢:『UGNと接触、情報あり。下手人はSOG。望月さんを個人指定で狙っている様子』
斎藤龍矢:『ご無事ですか?』 とメッセージを送る。開けば既読がつくタイプので
末柄 晴:「……ステイト・オブ・グレイス、上辻恭一。天ヶ崎さんの旧知の仲で、ふむ」
末柄 晴:「天ヶ崎さんとは、親しい仲だったのですかな?」
末柄 晴:友人ではない──と本人から否定があったばかりだ。
末柄 晴:それを、敢えて、重ねて問うた。
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:黙り込む。
望月棗:直ぐに返信がある。『息災。帰還して情報共有を願います』
斎藤龍矢:『了解』 アプリを閉じ
天ヶ崎禪:自分の経歴は、UGNのデータに登録されている。調べればすぐ分かってしまうことだ。
天ヶ崎禪:隠しても意味は無い――だが。
天ヶ崎禪:額を汗が伝う。
天ヶ崎禪:「僕は……」
天ヶ崎禪:震える声で口を開く。
末柄 晴:「斎藤さん」
末柄 晴:その声に被せるように。
斎藤龍矢:「ええ。連絡はつきました。今のところ、こちらの望月に問題はないようです」
末柄 晴:「ほう、それは何より。うむうむ、無事であるに越したことはありませんからなぁ」
天ヶ崎禪:「…………」顔を上げ、末柄さんを見る。
末柄 晴:「しかし、そうなると、それ。私の方もそうなのですが──」
末柄 晴:「我ら、現場の者同士だけで、これ以上話を進めて良いものでありますか?」
斎藤龍矢:スマートフォンを仕舞い 「ご尤も。とはいえ、話を止めるにも行かんでしょう」
斎藤龍矢:貸し借りの件を念頭に置きつつ 「こちらの望月から話は通せると思います。少々ばかりご協力もらえますか?」
末柄 晴:「無論。上官の許可はまぁ事後承諾となりますが。この内容で否と言う者はN市UGNにおりますまい」
斎藤龍矢:「天ヶ崎さんも。彼女もその情報について把握したいとのことだ。できればご協力いただきたい。……貴方にしか分からないこともあるでしょうしね」
天ヶ崎禪:「……ええ……」ぼんやりと頷く。「……ええ、僕で……お力になれれば…… ……いえ」
天ヶ崎禪:「……是非、やらせてください」
末柄 晴:「はは、ならば。急造ながらチーム結成でありますな!」
斎藤龍矢:力強く笑う 「助かります」
柳田隼奈:「じゃ、張り切っていこー!」
天ヶ崎禪:「……頑張り、ます」力なく、だが何とか笑みを浮かべる。
末柄 晴:再び腰を折り曲げる。深く礼をするような姿勢。
末柄 晴:目の前のソファに座っている彼の耳元へ、男のものとも女のものともつかぬ声が、
末柄 晴:「天ヶ崎さん」
天ヶ崎禪:びくりと身体を跳ねさせる。
末柄 晴:「上辻恭一ですが」
末柄 晴:「殺せますか?」
天ヶ崎禪:「……え……」
天ヶ崎禪:何を聞かれたのか分からず、呆けたように。
末柄 晴:「いえ。最悪の場合はそういうこともある、というだけの話でありますな」
末柄 晴:「いかに旧知の仲とて、敵対するならば戦いは必定」
末柄 晴:「そして戦うことがあるなら、どちらかが死ぬこともあるでしょう」
末柄 晴:「が。私、死ぬのは良いですが殺されるのがごめんであります、故に」
末柄 晴:「天ヶ崎さんが上辻恭一と戦えるというなら、心強いというものであります」
天ヶ崎禪:「ああ……ええ……」肯定とも否定とも曖昧に、頷く。
末柄 晴:す、と唇が離れていく。直立姿勢。ソファの背後から少し下がって、壁際へ。
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:殺す。上辻恭一を、殺す。
天ヶ崎禪:憎い相手の筈だ。殺してやりたいほどに。
天ヶ崎禪:何度も思い描いたはずだ。だが、それを実行できるか、と問われれば。
天ヶ崎禪:……分からない。
天ヶ崎禪:誰かを殺すのは、嫌いだ。
天ヶ崎禪:目の前で人が死ぬのを、何とか止めようと、これまで必死に努力してきた。
天ヶ崎禪:だが、上辻恭一を。自分の最も憎い相手に対しては、どうなのか。
天ヶ崎禪:……分からない。
天ヶ崎禪:現に、尋ねてきた上辻を目の前にして、自分は何も出来なかった。背を向けた上辻を追うことすら。
天ヶ崎禪:ステイト・オブ・グレイス。
天ヶ崎禪:本音を言えば、関わりたくない相手、見ない振りをしたい案件だ。
天ヶ崎禪:だが今、彼らの手によって、また他の誰かが、自分と同じ苦しみを受けようとしている。
天ヶ崎禪:ここで逃げれば、自分は何の為にこれまで人助けなどしてきたのか。
天ヶ崎禪:いや。ここで逃げれば、自分はもう二度と、まともな人間になど、なれないような。そんな恐怖だけがある。
天ヶ崎禪:勇気や優しさなどではない。その恐怖から逃げるために、この事件に関わるのだ。
天ヶ崎禪:自嘲気味な笑みが浮かぶ。
天ヶ崎禪:自分は、どこまで卑怯なのだろうか。

GM:シーン終了。購入ロイス可能です
末柄 晴:ロイス 斎藤龍矢 ○連帯感/隔意 で取得
末柄 晴:購入はUGNボディアーマー目標12
斎藤龍矢:天ヶ崎禪 ○信頼/不信感
天ヶ崎禪:末柄 晴 有為/○脅威 で取得します
末柄 晴:1dx+3>=12
DoubleCross : (1R10+3[10]>=12) → 7[7]+3 → 10 → 失敗

天ヶ崎禪:ボデマ!
天ヶ崎禪:1DX+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 6[6]+1 → 7

斎藤龍矢:ひとまずUGNボディアーマーかな
末柄 晴:ふむ。財産2点使って購入して装備
天ヶ崎禪:だめ!以上!
斎藤龍矢:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 9[2,9]+1 → 10 → 失敗

末柄 晴:以上!
斎藤龍矢:財産保留。以上

【ミドルフェイズ1】

GM:全員登場願います。
末柄 晴:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 1[1]+37 → 38

天ヶ崎禪:49+1D10
DoubleCross : (49+1D10) → 49+3[3] → 52

斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+4(1d10->4)(侵蝕率:37->41)

GM:今回はプライズポイント制!
情報:UGN,噂話,裏社会,web 難易度9
最大達成値30 進行値0/7
GM:クリアするとクライマックスにいけます
GM:また、判定失敗した場合には
GM:1d10を振り直すことでシーンに再登場し再挑戦できます
末柄 晴:今のところ侵蝕低めだから再登場はいけるいける
天ヶ崎禪:完全な理解!
末柄 晴:ではさっそくUGNで挑戦します
末柄 晴:1dx+1>=9 情報:UGN
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

末柄 晴:わたしは……なぐることしかできない……
天ヶ崎禪:ウワーッ
天ヶ崎禪:私もUGNで コネUGN幹部使います
天ヶ崎禪:3DX+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 9[2,5,9]+1 → 10 → 成功

天ヶ崎禪:ギリ!
末柄 晴:えらい!
斎藤龍矢:<情報:ウェブ>で振ります。コネ:ハッカー使用
斎藤龍矢:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 8[5,5,7,8]+1 → 9 → 成功

斎藤龍矢:財産点を1使用して10に。成功
GM:既に10で成功してるから
GM:財産はなくてもいいですね
斎藤龍矢:あ
斎藤龍矢:なるほどね。そうだった。では財産点は温存です
斎藤龍矢:1人行ければ良かったのだ
GM:ではプライズ2/7に!
GM:分かる情報は非常にシンプルで
GM:オーヴァード狩りの主犯が“オスティアコマンド”上辻恭一という
GM:SOGの構成員であることが分かるぞ。
末柄 晴:な、なんだってー
天ヶ崎禪:まさかそうだったとは……
斎藤龍矢:悪ですね!
GM:裏が取れたといえばそのとおりではある。
末柄 晴:裏取り大事

GM:『望月棗探偵事務所』
GM:あなた達はこの場に呼び出され、今後の対策を協議していた。
望月棗:「成程。狙いがなっちゃんめで在ると?」
末柄 晴:「なっちゃんさんは見た目の印象よりフランクな方でありますなぁ」
斎藤龍矢:「とのことです。……な? 天ヶ崎さん」
天ヶ崎禪:「ええ……その筈です」写真と見比べて。
天ヶ崎禪:「しかし……」
天ヶ崎禪:「写真を見た時から思ってましたがお綺麗ですね。お人形さんみたいとか、よく言われません?」
斎藤龍矢:「……」 ぴくりと片眉を上げる
望月棗:「まあ。然う確りと見られると、恥しゅう御座いますね」
末柄 晴:「はは、お人形。なるほど言い得て妙の愛らしさでありますな!」
末柄 晴:「よもや上辻恭一とやらが、見目でターゲットを選んでいる訳ではありませんでしょうが」
末柄 晴:「それとも、はて。そういう気性の男だったり、ということはありますかな?」
斎藤龍矢:「……ええ。“オスティアコマンド”。天ヶ崎さんに情報をもたらした上辻というのが、主犯であることは割り出せましたが」
斎藤龍矢:「標的の選定基準、その目的。まだまだ不明な所は多い。もちろん本拠地も」
天ヶ崎禪:「あり得るかもしれませんが。若い子ばかりなんでしょう?」ヘラヘラと笑い、努めて平静を保とうとしている。
天ヶ崎禪:「不明と言えば、どうして神城グループのエージェントばかりを?」
天ヶ崎禪:「僕、詳しくないんだよなぁ……何か特別なことでもあるんですか?」
斎藤龍矢:「そう、そこもだ。……望月さんには今のうちにそっちの面を当たって欲しくは思いますね」
望月棗:「ええ。此ればかりは、内依り探るが常道でしょう故」
斎藤龍矢:「どこからか名簿が漏れた目算は高い。あるいは盗まれたか」
末柄 晴:「どこの組織も一枚岩ではないのですなぁ。厄介、厄介」
望月棗:「彼の組織は偸盗を職とするとは聞き及びますね」
望月棗:「あめりか軍に盗みに入ったとも噂には。てんぺすと、でしたか?」
天ヶ崎禪:「……マジですか?そんなとこまで?」
末柄 晴:「はっはっは。戦争を仕掛けるにしては相手が悪すぎる気がしますな」
斎藤龍矢:「噂程度には聞いていますが。……真偽はともかく、そんなことを囁かれるくらいの敵ではあるということです」
斎藤龍矢:「自ら技術を組めるほどではなく、しかしそういう所に盗みに入るくらいなら『できかねない』と」
柳田隼奈:「事務所にも乗り込んでくるのかな?」
末柄 晴:「私がその男なら、外から爆発物なりなんなりで攻撃をしかけますかな」
斎藤龍矢:「その辺り、あっても不自然じゃないな。どうです? 護衛の者は必要ですかね」
末柄 晴:「狙いがオーヴァードなら、多少の事では死にはしますまいし」
天ヶ崎禪:「げーっ……それは嫌ですねえ」
天ヶ崎禪:「せっかく綺麗な事務所なのに台無しだ」
天ヶ崎禪:「ウチとは大違いですよ」
望月棗:「……とは云え、捜査の手を減らすのも得策では無いでしょう」
望月棗:「私も赴きましょう。然うすれば、護衛も調査も大所帯に為るかと」
末柄 晴:「なるほど、合理的。ついでに敵が直接出向いてくれる可能性も増えるという訳ですな!」
望月棗:「事務所を汚されては、常連客を困らせて仕舞います故」
望月棗:「まぐを壊されても困ります」
斎藤龍矢:「……結果的に手を出しにくくなることは確かか。俺も異論はありません」
天ヶ崎禪:「やぁ、それは頼もしい。しかも一石二鳥だ」
天ヶ崎禪:「じゃあ、全員で調査に当たるわけですね」
天ヶ崎禪:「襲ってくれば全員で迎え撃つと。いいですね、分かりやすくて」
柳田隼奈:「わかりやすいのが一番だよね」
斎藤龍矢:「そうなります。そして、敵襲も考えられるか。……末柄さん、天ヶ崎さん。あと柳田さん」
柳田隼奈:「あとって言った!」
末柄 晴:「まったく、対策は非常に分かりやすい。私は頭が単純ですので、ありがたいことであります──む、なんですかな」
斎藤龍矢:「軽く戦法を教えて貰えますか。俺から出せる手があるかもしれない」
斎藤龍矢:「……突っかかるんじゃない。身内を後にするのは当然だろ」
末柄 晴:「ほう、ならば私が一番単純でしょう故に私から。と言いましても──」
末柄 晴:袖まくり。長袖に隠れた手首から上は、つや消しの黒い塗料を塗られた金属部品。
柳田隼奈:「むー。戦法は肉体の射出ね」
末柄 晴:「この腕や足でひたすらに殴る蹴る。敵が倒れるまで殴り続ければ勝ちであります」
柳田隼奈:「……もしかして脳筋の人ですか……?」
斎藤龍矢:「なるほど」 目を細める 「末柄さんは装甲義肢か。少々手を入れても? 大丈夫、使い勝手は保証します」
末柄 晴:「ふむ? ……ふむ、良いでしょう。普段が自前の我流調整。神城の技術が加わるとどうなるか見てみたいものですな」
末柄 晴:そのままに腕をぐいっと突き出した後に、
末柄 晴:「然りにして否! 私はたしかに頭は回りませんが、故に!」
末柄 晴:「そういう知恵働きは出来る人間に任せる。死ぬまで引くなと命じられれば引かぬ。そう開き直っているのであります」
斎藤龍矢:「言葉は慎め、柳田さん」 嗜めつつ、末柄さんの義肢に触れる
斎藤龍矢:(……装甲義肢。使い込まれているな……文字通り身体の一部だ。良い声がする。無理なく真っ直ぐに馴染んでいる)
末柄 晴:──読み取る事ができるだろう。
末柄 晴:装甲義肢。近い。だが、微妙に異なる部分もある。
柳田隼奈:「なるほど……なるほど?」
末柄 晴:それは例えば、取り外しが自由に利かないことや、人体部品と混ざっている事などだ。
末柄 晴:「私は兵士でありますからな。引くなと言われれば引かぬ。引けと言われれば引く」
斎藤龍矢:(……身体の延長線上の存在。エフェクトに由来する……なるほど、なるほど)
天ヶ崎禪:「かっこいいなぁ……僕も触っても?」
斎藤龍矢:(構造は把握できた。ならばどんな技術が、材質が、戦術が使われているか。どのように在るのか……読ませてもらおう)
末柄 晴:「それ以上の不要な機能を自分に与えては──ああ、ああ構いませんとも天ヶ崎さん。左腕の方でよろしければ」
斎藤龍矢:てな訳で、片手で《成分分析》しつつ、もう片手で《水晶の剣》。末柄さんの素手の威力をシナリオ中+16します。
GM:高ない?
天ヶ崎禪:恐る恐る触って。「うわ、硬い!重くないのコレ?」きゃっきゃしている。「夏冬は熱かったり冷たかったりしない?」
末柄 晴:四肢の骨の代わりにタングステン鋼。それがレネゲイドの侵蝕により更に硬化。重量は極度に重く、それを動かすに足る筋力、出力に耐える外皮。
末柄 晴:それら全てがモルフェウス能力により、更に一段上の性能へと昇華される──
末柄 晴:という訳で強化を受け取ります。クライマックスではエピックポルターするよ。
斎藤龍矢:「……終わりました」 顔を上げ 「使い勝手が派手に変わることはありませんが、力の発揮は以前より格段にしやすくなっているはずだ」
斎藤龍矢:「それに伴い頑強さも。……まあ、実際に全力で振るってみれば分かるでしょう。持って一日程度でしょうが、戦闘への備えにはなる」
末柄 晴:「……………………おお」
末柄 晴:「おー……」右手を持ち上げ、左手の一部をガンガン叩いている。金槌で金床を叩くあの音だ。
末柄 晴:「これは素晴らしい! うむ、私の性能が飛躍的に向上したようですな!」
柳田隼奈:「……武具の強化か。それに特化してるんだね。じゃあきっと」
末柄 晴:「これならば今までにも増して一歩も引かず! いかなる敵とも殴り合ってみせましょう!」
柳田隼奈:「状況が進めば、もっと跳ねるよ。私達、そういう風になってるから」
天ヶ崎禪:「いいなぁ……僕も何かあればよかったんだけど……」
天ヶ崎禪:「……肩こりとか直ったりしません?」
斎藤龍矢:「……」 その物言いに、ちらりと柳田さんを盗み見
斎藤龍矢:「……いや、ははは。残念ながら。俺は武器の、しかも出力専門でしてね」
斎藤龍矢:「多分この手で揉んだ方が早いでしょうね。ステイト・オブ・グレイスを相手に緊張なさってるなら、それくらいはしても構いませんが?」 にこやかに
天ヶ崎禪:「そっかァ……いやいや結構です!冗談ですから!」
斎藤龍矢:「そいつは残念。あまりしたことがないのでやってみたかったんですが」
末柄 晴:「はは、折角のご厚意なら受けてもよろしいのではありませんかな!」
末柄 晴:「いやしかし、やはり神城の技術力は見事なものだ。UGNと利害が一致していることを有り難く──」
末柄 晴:「──む、この言い方も正確ではありませんか。UGNと協力できるグループがあること、喜ばしく思いますとも!」
望月棗:「然うですね。其の方が正しいでしょう」
斎藤龍矢:「もっとも、それこそお互い様ですね。引き続き協力をお願いします」
天ヶ崎禪:「うん。仲良くできるなら、それに越したことは無い」
斎藤龍矢:「望月さんが心穏やかにこの事務所で過ごせるように、ね」
望月棗:「我等も、弊社と協力出来る支部が在る事を慶び申し上げます」
望月棗:「然うです!折角会社からせしめたのです故……」
柳田隼奈:「え、せしめたんすか?」
望月棗:「物の喩えですよ?」
柳田隼奈:「……」
斎藤龍矢:やはりこれは、迂闊に関わりを持たない方が良いな……という顔

GM:シーン終了。購入ロイスをどうぞ。
末柄 晴:望月棗 ○連帯感/ときどき言葉がわからない で取得
天ヶ崎禪:斎藤龍矢 ○連帯感/隔意 で取得します
斎藤龍矢:ロイスは保留
天ヶ崎禪:1DX+1>=12 ボデマ!
DoubleCross : (1R10+1[10]>=12) → 6[6]+1 → 7 → 失敗

天ヶ崎禪:以上!
斎藤龍矢:購入はー……もうちょっと粘りたいんだけど、最低限は確保しておきたいな
末柄 晴:じゃあ私もボデマ
斎藤龍矢:ショットガン(スラッグ)
末柄 晴:1dx+3>=12
DoubleCross : (1R10+3[10]>=12) → 8[8]+3 → 11 → 失敗

斎藤龍矢:2dx+1=>11
DoubleCross : (2R10+1[10]>=11) → 9[4,9]+1 → 10 → 失敗

斎藤龍矢:ここだ。財産点1支払って購入
末柄 晴:財産1払って確保しつつ天ヶ崎さんへパスしよう
天ヶ崎禪:いいの!やったー!
末柄 晴:怖がらせ料として
天ヶ崎禪:慰謝料

【ミドルフェイズ2】

GM:次のシーン。
■プライズ判定
〈情報:UGN,噂話,裏社会,web〉 難易度9
最大達成値30 進行値2/7
判定失敗した場合には1d10を振り直すことでシーンに再登場可能
GM:挑戦したければ……出な!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5(1d10->5)(侵蝕率:41->46)
末柄 晴:出る
末柄 晴:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 8[8]+38 → 46

天ヶ崎禪:52+1D10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+5[5] → 57

天ヶ崎禪
斎藤龍矢:<情報:ウェブ>で振ります。コネ:ハッカー使用
斎藤龍矢:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 9[1,2,3,9]+1 → 10 → 成功

末柄 晴:情報:UGNで挑戦
末柄 晴:1dx+1>=9
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

斎藤龍矢:スポッと行ったぜ
天ヶ崎禪:引き続きUGN!
天ヶ崎禪:3DX+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 8[3,7,8]+1 → 9 → 成功

GM:じゃあ最大10かな。
GM:4/7になりました。
末柄 晴:神城のエージェントが優秀で助かった……
天ヶ崎禪:ありがたい……
斎藤龍矢:当然の結果です(眼鏡クイッ)
GM:じゃあ以下が分かります
GM:上辻が狙うのは“神の落し子”と呼ばれる神城グループの実験体。
GM:“神の落し子”と呼ばれる実験体たちは、方向性は違えど、基本コンセプトを同一にしている。
GM:超侵蝕状況下での特化性能向上。それを獲得し、改造ないし研究することが目的。

GM:事務所を出て外へ。人通りの少ない道を選んで点々と。
GM:情報収集の手を伸ばしながら、半ば囮として街中を進んでいく。
斎藤龍矢:「……神の落とし子、などと呼ばれるオーヴァードがいる」 その表情は薄暗い
末柄 晴:「噂と言いますか、名前ばかりは。神城系列の技術でしたかな?」
天ヶ崎禪:「? 何?それ」
斎藤龍矢:「俺もそうだ。もしかしたら柳田さんもか? ……ともあれ、ああ、神城の手により在る種の特別な指向性を得たオーヴァードのことだ」
柳田隼奈:「私もそうっすね」
天ヶ崎禪:「……特別な指向性……」
斎藤龍矢:「どうも上辻の狙いはそれらしい。……望月さんも、ってことでいいんですね?」
望月棗:「然うで在れば、必ずしも私が狙いでは無いのかも知れませんね」
末柄 晴:「ほう。と、言いますと」
斎藤龍矢:「オーヴァードの体内のレネゲイドウィルスの侵蝕。それが一定の領域を高まった時に、通常のオーヴァードを超える活性化を得る……といったところだ」
望月棗:「識ったのが私で在った已(のみ)やも知れません。御二人も、努警戒為さります様」
柳田隼奈:「はーい。まあでもなっちゃんが一番危険なことは一緒だよね」
斎藤龍矢:「全くですね。情報によるなら、俺も望月さんも、柳田さんでも彼らにとってはアタリだ」
天ヶ崎禪:「その神の落とし子であれば、手あたり次第……と」
末柄 晴:「なるほどなるほど。流石は歪んだオーヴァード至上主義の牙城。まったく悍ましい事を考えるものですなぁ」
斎藤龍矢:「俺たちを素体に研究・改造か……まったくぞっとしないことを」 先から少しばかり口調が荒っぽい
末柄 晴:「〝何らかの被検体として〟オーヴァードを捕らえようとするとは……」
末柄 晴:ぐるり。歩きながら、首を横へ向ける。
天ヶ崎禪:「…………」僅かに、軽薄な笑みに影が差す。
望月棗:「おおばあど特有の兆候では在ります故。尋常の被験であれば、人へも適用は出来ましょうが」
末柄 晴:「天ヶ崎さんは、慧眼をお持ちなのですな」
望月棗:「侵蝕に伴う、と来ては我らに特有の代物です」
天ヶ崎禪:「……え? ……はは、僕ですか?」
天ヶ崎禪:「またまたぁ。褒めても何も出ませんよ?」誤魔化すように。
末柄 晴:「ええ、ご謙遜なさるな。我々が確たる情報を掴む前から、予想していらっしゃったではありませんか」
末柄 晴:「ねえ、斎藤さん?」ぐるり。また首だけを回す。
斎藤龍矢:「まあ、そうでしたね。天ヶ崎さんはよくよく、ステイト・オブ・グレイスの手の内に通じているようだ」
天ヶ崎禪:「……は、はは……」笑みが引きつる。
天ヶ崎禪:「たまたまですよ、大袈裟だなぁ……」
末柄 晴:「うーむ。これがUGNの中だけの話であれば、私がど忘れしてしまえば良いのかも知れませんが」
末柄 晴:「神城グループの方々との共同戦線となれば。惚けるのも難しいでしょうな」
天ヶ崎禪:「…………」軽薄な笑みを張り付けたまま、固まる。
末柄 晴:「いえ」
末柄 晴:「私は別に、尋問などしているつもりはないのですよ」
末柄 晴:「むしろ天ヶ崎さん。あなたにかかる嫌疑を晴らし、潔白を示す為の手段は無いものか」
末柄 晴:「足りぬ頭を巡らして必死に考えている最中であります!」
斎藤龍矢:両手を軽く挙げて 「……まあまあ、末柄さん。正直に言えば、そこを特別に驚くべき域の知識と指摘するつもりは、俺にはありません」
斎藤龍矢:「情報・知識があるに越したことはない。それがどんな経緯であれ、多少アンバランスであれだ」
末柄 晴:「おおっと、これは優しい御言葉。いささか壊れた自覚の有る身としては、耳に痛いものがありますな」
天ヶ崎禪:「……ありがとう、斎藤さん」
天ヶ崎禪:「……でも、いいんだ。調べればすぐ分かることだから」
天ヶ崎禪:力ない笑みを浮かべて口を開く。諦観と共に。
天ヶ崎禪:「僕は……ステイト・オブ・グレイスの実験体だった」
天ヶ崎禪:「上辻恭一は僕を改造した張本人だ」
斎藤龍矢:「……ふむ」
天ヶ崎禪:「だから知ってる……それだけのことだよ」
末柄 晴:「…………ふぅむ。解せない」
末柄 晴:「私ならば、私が〝そう〟されたとあらば」
天ヶ崎禪:天ヶ崎にとってそれは、罪の告解そのものだ。
天ヶ崎禪:「……何がかな」
末柄 晴:「先の私の問いには必ずや、〝できる〟と答えたでありましょうからなぁ」
末柄 晴:いささか破綻の自覚がある。
末柄 晴:たぶん〝そう〟されたとて、相手を憎むことはしないのだろうという自覚がある。
末柄 晴:だが、それはそれ。敵対行為に対しては応報し、必ず殺すだろうと。
末柄 晴:つまり、先の問い──殺せるか、との問いは
末柄 晴:〝応〟と答えない理由が分からない。そういう破綻の自覚があった。
天ヶ崎禪:「……嘘はつきたくなかったからね」
天ヶ崎禪:「『上辻恭一は死ぬべき人間か』」
天ヶ崎禪:「そう問われたら、僕は頷いたと思う」
天ヶ崎禪:「でも……『上辻恭一を殺せるか』と問われたら」
天ヶ崎禪:「……分からない。分からないことを、出来るとは言いたくない」
天ヶ崎禪:彼が強いから。能力が足りないから。
天ヶ崎禪:そんな話ではない。
天ヶ崎禪:ましてや、優しさでもない。
天ヶ崎禪:壊されたのだ。上条恭一によって、人を憎悪するという感情を、それを抱く機能そのものを。
天ヶ崎禪:「……末柄さん」
末柄 晴:「はい」
天ヶ崎禪:自分は壊された。今もずっと、壊れたままだ。
天ヶ崎禪:だが、壊れた自分をどう扱えばいいのかは、よく知っている。
天ヶ崎禪:彼らが、ステイト・オブ・グレイスが、上辻恭一が教えてくれた。
天ヶ崎禪:「命令してくれないか」
天ヶ崎禪:「上辻恭一を、殺せと」
末柄 晴:「────────」
末柄 晴:フリーズ。
末柄 晴:予期せぬ入力に対して出力を返せないプログラムが、笑みをも取り払って硬直した。
末柄 晴:「〝命令してくれ〟と、私に命令するのですか」
末柄 晴:「自分では殺せないが、死ぬべき相手ではあるから」
末柄 晴:「だから誰かの命令に従って、しかたなく殺させて欲しいと?」
天ヶ崎禪:「……そうだよ」頷く。僅かに開かれたその目に映る感情は、怒りでも悲しみでもない。
天ヶ崎禪:「僕はね、卑怯者なんだよ」
天ヶ崎禪:「自分の意思じゃ、力じゃ、誰かを殺すことも出来ない」
天ヶ崎禪:「どうしようもない卑怯者だ」
天ヶ崎禪:「だから、無理にとは言わない。これは命令じゃなくて……」
天ヶ崎禪:「お願い、かな」
末柄 晴:「…………」末柄 晴は思う──〝気に入らない〟と。
末柄 晴:自らの思考を単純化する習性が故に、明文化にはついぞ至らなかったが。
末柄 晴:強いていうならばそれは、
末柄 晴:「断る」
末柄 晴:〝鏡に映った顔が醜い〟と思ってしまった時の、向ける先の分からない憎悪であろうか。
天ヶ崎禪:「そっか」笑う。どこまでも軽薄に、へらへらと。何事も無かったかのように。
天ヶ崎禪:「ごめんね、変な事言って」
末柄 晴:「あ」
末柄 晴:「天ヶ崎、禪」
末柄 晴:普段使用しないプログラムを起動する。未整理のドライブの奥の奥。起動が遅い。
天ヶ崎禪:「ん?」そのまま歩き出そうとしていた。振り向いて。
末柄 晴:「自分の意志で殺せないなら」
末柄 晴:「義務感で、考えろ」
天ヶ崎禪:「……義務感?」
末柄 晴:「私のような兵士は、ただ、必要なことを為す」
末柄 晴:「戦うことが必要なら、戦う」
末柄 晴:「死ぬことが必要なら、死ぬ」
末柄 晴:「殺せるか。殺したいか。そういうことを考えるな」
末柄 晴:「〝上辻恭一は死ぬべきだ〟と判断した道徳規範を命令者として──義務感で、殺せ」
天ヶ崎禪:「は」
天ヶ崎禪:「ははッ、……は」
天ヶ崎禪:掌で、顔を覆う。
天ヶ崎禪:「……なるほど、義務感か」
天ヶ崎禪:「こう考えろってことかい?」
天ヶ崎禪:「上辻恭一は……ステイト・オブ・グレイスは」
天ヶ崎禪:「あいつらは、死ぬべき人間だ」
天ヶ崎禪:「ばらばらに引き裂いて、微塵に砕いて、はらわたを引きずり出して」
天ヶ崎禪:「奴らの生きた証を、この世から残さず何もかも消し去らなくちゃいけないって」
天ヶ崎禪:「そんなこと……」
天ヶ崎禪:笑う。泣いているような顔で。
天ヶ崎禪:「いつも考えてるよ」
天ヶ崎禪:言外に口にする。
天ヶ崎禪:だが、出来ないのだと。
天ヶ崎禪:天ヶ崎禪は、壊れているから。そうなるように、壊されたから。
末柄 晴:「……考えているなら、あと三音だけ発すればいい」
末柄 晴:「〝殺す〟と」
末柄 晴:「……或いは〝殺せ〟と」
末柄 晴:「それを以て私は、お前がいずれの側に立つ者であるかを規定する」
末柄 晴:再びのフリーズ。普段から意図して排除している思考を走らせ過ぎた。考えすぎた。
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:ただ、力なく笑う。
末柄 晴:兵士という存在には似合わぬ言葉を吐いた自分が認めがたく、握った拳すら振るわせながら。
天ヶ崎禪:「……言ったろ?」
末柄 晴:「……ふー」息を、細く長く吐いた。
天ヶ崎禪:「言いたくないんだ。出来ないことを、出来るって」
望月棗:ぱん、と手を打つ。「では」
望月棗:「斯う仰って頂けますか」
望月棗:「“守る”と」
天ヶ崎禪:「……え?」
天ヶ崎禪:虚を突かれたように。
望月棗:「其れ已(のみ)で幾分、我らは安堵出来ます故」
望月棗:「ゆうじいえぬと致しましても、其の方針に異は無いかと存じますが?」
天ヶ崎禪:「…………」しばらく立ち尽くして。
天ヶ崎禪:やがて、肩の力が抜けたように。
天ヶ崎禪:「ああ……ああ、そうか」
天ヶ崎禪:「……単純なことじゃないか」
天ヶ崎禪:自分の掌を見て。それから望月さんを見る。
天ヶ崎禪:「望月さん」
望月棗:「はい?」
天ヶ崎禪:「……君を、君達を守る。いや、守らせてほしい」
天ヶ崎禪:「……僕は、その為に来たんだ」
天ヶ崎禪:元より、天ヶ崎がUGNに足を運んだ理由は、上辻恭一を殺したかったのではない。
天ヶ崎禪:守りたかったのだ。彼らに狙われる人々を。
望月棗:「心得ました。我らは、天ヶ崎様を頼みにして居ります」
天ヶ崎禪:「……今のところは、それでいいかな。末柄さん」
末柄 晴:「……私はただの《歩兵/シングル・ユーズ》」
末柄 晴:「障害の全てを殴り壊し、叩き壊す為の兵士であります」
末柄 晴:「戦いの場で、怖じ気づく者が出ないのであれば。障害はないと見ても良いでしょうな」
斎藤龍矢:やれやれと嘆息 「……どちらもまったく、余りにも難儀者だな」
斎藤龍矢:「俺も大概真っ当ではない自覚はあったが、あれほどガリガリ自滅する回路は持ち合わせちゃいない。ちょっとは望月さんを見習った方が良いと思わないか?」 と、小声で柳田さんに
柳田隼奈:「ねー」
柳田隼奈:「あの人は面の皮すごいからね」
斎藤龍矢:「やっぱり。悠々してるもんな。たまにいるぜああいう変じ……」
望月棗:「柳田様?」
柳田隼奈:「えっ聞こえてた!?なんでもないでーす!」
斎藤龍矢:口を結び背を伸ばす 「ええ、何でも。雑談ですとも」

GM:シーン終了。購入とかロイス!
天ヶ崎禪:望月棗 ○庇護/不安 で取得します
斎藤龍矢:末柄晴 ○信頼/隔意
斎藤龍矢:購入はー、シューターズジャケットでも取って行こうかな
末柄 晴:天ヶ崎禪 憎悪/○隔意 でロイス取得
GM:P憎悪とはね
天ヶ崎禪:こわい
斎藤龍矢:2dx+1=>13
DoubleCross : (2R10+1[10]>=13) → 8[6,8]+1 → 9 → 失敗

天ヶ崎禪:買うもの……メイド服でも行くか
斎藤龍矢:残念。以上!
天ヶ崎禪:1DX+1>=20
DoubleCross : (1R10+1[10]>=20) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

天ヶ崎禪:以上!
末柄 晴:強化素材目標15
末柄 晴:1dx+3>=15
DoubleCross : (1R10+3[10]>=15) → 2[2]+3 → 5 → 失敗

末柄 晴:以上!

【ミドルフェイズ3】

■プライズ判定
〈情報:UGN,噂話,裏社会,web〉 難易度9
最大達成値30 進行値4/7
判定失敗した場合には1d10を振り直すことでシーンに再登場可能
GM:登場は自由!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+1(1d10->1)(侵蝕率:46->47)
末柄 晴:1d10+46 出る!
DoubleCross : (1D10+46) → 2[2]+46 → 48

天ヶ崎禪:57+1D10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+5[5] → 62


GM:では早速判定をば!
末柄 晴:1dx+1 情報:UGN
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 7[7]+1 → 8

天ヶ崎禪:4DX+1 UGN
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 6[3,4,6,6]+1 → 7

天ヶ崎禪:アーッ
斎藤龍矢:<情報:ウェブ> コネ:ハッカー!
斎藤龍矢:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[2,3,10,10]+6[6,6]+1 → 17 → 成功

斎藤龍矢:フ……
GM:こいつら社会弱者なのでは……
天ヶ崎禪:流石!
末柄 晴:たよれる……
GM:あっ
末柄 晴:さすが斎藤さんだ……
斎藤龍矢:これが企業人ですよ
GM:じゃあこれで6/7!なのですが
GM:もうこの際7まで行きたいですよね?行きたいです。分かりました。
斎藤龍矢:はい
天ヶ崎禪:なんと
GM:追加で1d10を振って再挑戦して再成功を狙ってみましょう。
末柄 晴:では
末柄 晴:48+1d10 侵蝕
DoubleCross : (48+1D10) → 48+7[7] → 55

天ヶ崎禪:侵蝕高いから任せるぜ!
末柄 晴:1dx+1>=9 情報:UGN
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5(1d10->5)(侵蝕率:47->52)
GM:うわあ
末柄 晴:わはははは
斎藤龍矢:<情:ウェ>コ:ハ
斎藤龍矢:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 9[3,3,5,9]+1 → 10 → 成功

天ヶ崎禪:さっすが~~~
GM:やっぱ働いてないやつはダメだな
斎藤龍矢:フリーランスを超えて企業人となった水晶の剣のデキスギーノです……
GM:ではこれで7/7!
斎藤龍矢:それと、ログ読み返してて気付いたことに、前回《水晶の剣》使用分の侵蝕率を上げてなかったので、ここで上げます
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5(侵蝕率:52->57)
GM:上げて!
GM:ではイベントが起きます。



GM:悪鬼蔓延る市内よりは比較的治安の良いと言われる第9地区にも、
GM:そうではないエリアも少数ながら存在する。
GM:それは境界区だ。管轄の合間を縫うように、悪の芽は芽吹く。
GM:違法タピオカ屋台も、かつてはこの区画に拠点を構えていたという。
GM:N市内における唯一のステイト・オブ・グレイス活動事例。
GM:その近隣に彼らの拠点があったとて、不思議ではない。
柳田隼奈:「人も少ないねーこの辺」
柳田隼奈:「目立っちゃう。向こうはこっち見つけてるかも」
斎藤龍矢:「そこそこの集団だからな。取り合わせとしてもちぐはぐだ」
天ヶ崎禪:「タピオカ……」
末柄 晴:「全員学生服でも着れば良いのではありませんかな。それこそタピオカ屋に並ぶ一般学生のように」
望月棗:「成程?」和服にブーツ姿のまま。
斎藤龍矢:「とはいえ、敵を撃たなきゃ俺も柳田さんも、望月さんも安心して寝れやしない……」
天ヶ崎禪:「この歳で学生服?勘弁してほしいなぁ」
斎藤龍矢:言いながら、望月さんは普通に寝そうだなあと思っているし、自分も割と普通に寝れそうだな……と思っている
斎藤龍矢:「寒くなったらブームも冷え込むだろうと読んでたんですが、最近はホットタピオカなるものでまた盛り返してるらしいですね。全くしたたかだ」
GM:あなた達の前に、一人の男が現れる。
GM:目はうつろ。手にはナイフ。
望月棗:「彼(あれ)なるも尋常の学生でしょうか」
柳田隼奈:「いやいやいや」
末柄 晴:「……はて、タピオカ中毒者か何かですかな」
天ヶ崎禪:「!」望月さんの前に出る。
斎藤龍矢:「実際、流行りのものを作戦に取り込むという手法は……おっと」 一歩前へ
GM:男はナイフを振り上げて、君達へと襲いかかってくる。
末柄 晴:両手の拳をがんがんと打ち合わせながら前へ出る。
天ヶ崎禪:「いや、絶対違うでしょ……!」
天ヶ崎禪:≪超越者の眼力≫を試みます
天ヶ崎禪:一瞬、ほんの僅かに薄眼を開く。指向性を伴う微弱なワーディングを、男に投射する。
天ヶ崎禪:侵蝕62>63
GM:では、その瞬間。男はつんのめるように倒れる。
天ヶ崎禪:「うぉっ……と……!」
GM:ただの薬物中毒者だったのだろうか?
天ヶ崎禪:男をとりあえず支えて、寝かせる。
天ヶ崎禪:見開いた目を閉じて。
柳田隼奈:倒れた体を見聞して。「左手。何か持ってる」
斎藤龍矢:「……おや。料理中に空腹のあまり道路に彷徨い出てきて、今力尽きた手合いかな?」 《超越者の眼力》には気付いていない
GM:ナイフを持った逆の手に、紙切れを握りしめている。
末柄 晴:「殴りそびれたようでありますな……ふむ、左手」しゃがみ込んで手をこじ開けてみる
斎藤龍矢:「見てもらっても? 俺の予想が当たっていれば……そいつは」
斎藤龍矢:「……ホットタピオカのレシピ」
末柄 晴:「ブロマイドにタピオカ一杯」
天ヶ崎禪:「タピオカはもういいですって!」
GM:手をこじ開ければ、メモ帳の切れ端。
GM:写真の女を連れてここまで来い、の一文。
GM:“オスティア”の署名。
天ヶ崎禪:「……ッ……!」それを見て、息を呑む。
望月棗:「天ヶ崎様への言伝でしょうか?」
末柄 晴:「するとこの男は伝書鳩。ははぁ」
天ヶ崎禪:「……ええ、そのようです」
斎藤龍矢:「レシピにしては人任せだが、ステイト・オブ・グレイスのやり口通りだな」
斎藤龍矢:「しかし、『ここまで来い』の『ここ』とは?」
柳田隼奈:「……裏に地図が」
GM:場所は少し進んだすぐの場所。
斎藤龍矢:「そこが彼らのタピオカショップか。わざわざ親切で助かるな」
末柄 晴:「仮に銃口が並んでいたとして。このメンツの場合に脳天を射貫かれるのは、私か天ヶ崎さんくらいのものでありますかな」
望月棗:「此処が根城との見立は、強ち誤りでは無いと」
天ヶ崎禪:「縁起でもない……」口調は軽いが、顔色は悪い。
末柄 晴:「しかし斎藤さん。我らの行く先がタピオカショップなら、さしずめあなた方はキャッサバでありますな」
天ヶ崎禪:「……ええ。飛んでミルクティーに入る、です」
斎藤龍矢:「生憎こちらに摩り下ろされる気はありませんがね」
末柄 晴:「すると、方策があると?」
斎藤龍矢:「そう、飛んでミルクティーに……え、何?」
天ヶ崎禪:「何か作戦は!」目を逸らす。
末柄 晴:「策ならばまず私を正面から突っ込ませていただきたい。一番動きやすいやり方でありますからな」
斎藤龍矢:「おかしなことを言う。我らキャッサバ、既に力強い護衛を得たつもりでいましたが?」 両手を開いて
斎藤龍矢:「それで構わないでしょう。"オスティアコマンド"、どんな紅茶を淹れるかは知りませんが、まだまだ増長しているように見える」
斎藤龍矢:「正面から踏み込み、全て壊す。……不可能な要因はありますか?」
柳田隼奈:「あはは。分かりやすくていーね」
斎藤龍矢:そう言いながら、目で見ているのは天ヶ崎さんだ
末柄 晴:同様に視線を、首ごとぐるりと回して向ける。
天ヶ崎禪:「…………。……ええ」頷く。
天ヶ崎禪:「過去のことで過剰に恐れていましたが……ステイト・オブ・グレイスなんて所詮は違法タピオカ業者に毛が生えた程度のものです」
天ヶ崎禪:「今の僕はUGN。UGNイリーガルです」
天ヶ崎禪:「その上神城グループの皆さんもいるとなれば……」
天ヶ崎禪:半ば己を鼓舞するように言う。
天ヶ崎禪:「負ける要素なんて、ない」
望月棗:「出来ない事を出来ると言いたく無いと仰いました故」
望月棗:「負けぬと信じて宜しいのですね?」
天ヶ崎禪:「うっ……プレッシャー弱いんだよなぁ、僕……」
天ヶ崎禪:「……でも、はい」
天ヶ崎禪:「負けませんよ。きっと」
望月棗:「然うですか」
天ヶ崎禪:「僕だけじゃありませんからね」



GM:シーン終了。購入とロイスが可能
GM:購入はラストチャンス!
斎藤龍矢:ウーン
末柄 晴:ロイス保留、購入は……どうしよう
天ヶ崎禪:ロイス満杯、メイド服
天ヶ崎禪:2DX+1>=20
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 10[1,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

天ヶ崎禪:アッ!?
天ヶ崎禪:財産2で購入
GM:タピオカメイド屋台からかっぱらって……?
天ヶ崎禪:装備もしよう
天ヶ崎禪:し、執事服のほうで……
斎藤龍矢:メッセンジャージャンキーが着ていたのかもしれない
斎藤龍矢:服装の描写はなかったはず
GM:なかったが……?
斎藤龍矢:シューターズジャケット コネ:手配師
斎藤龍矢:5dx+1=>13
DoubleCross : (5R10+1[10]>=13) → 6[1,1,3,4,6]+1 → 7 → 失敗

末柄 晴:強化素材 目標15
末柄 晴:1dx+3>=15
DoubleCross : (1R10+3[10]>=15) → 9[9]+3 → 12 → 失敗

斎藤龍矢:残念! あとは手元のショットガン(スラッグ)に水晶の剣を施します。攻撃力+16
末柄 晴:財産3点使って購入。素手を1強化で以上。
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5(侵蝕率:57->62)
斎藤龍矢:あ、水晶してから振ればよかったな……まあいいや。ロイスは保留。以上!

【クライマックス】

GM:全員登場。
末柄 晴:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 8[8]+55 → 63

斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+7(1d10->7)(侵蝕率:62->69)
天ヶ崎禪:63+1D10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+3[3] → 66




GM:古い貸しビル。
GM:最早機能している部屋が幾つあるかもわからないが、そのうちの一つに、
GM:ソファが乱雑に置かれている。ダイニングキッチンとでもいった趣の部屋。
GM:そこには一人の男が腰掛けている。
上辻恭一:「ん……ああ。えらく早いな」
上辻恭一:「手際が良いもんだな?ご苦労、ご苦労」
天ヶ崎禪:「……上辻」
天ヶ崎禪:覚悟はしてきた。先の遭遇より幾分かは落ち着いてはいるが、やはり悪寒は拭えず。頬には一筋の汗。
上辻恭一:「聞いたぜ?しかもそのガキだけじゃねえっていうじゃねえか」
上辻恭一:「材料はありゃあある程いいからな。一度二度”失敗”しても良くなる」
天ヶ崎禪:「…………」その言葉に、嫌悪感だけが募っていく。怒りは切除されているから。
末柄 晴:「ふむ。典型的な、顔面を殴っても憐憫の情が湧かないタイプの男でありますな」
斎藤龍矢:「……ことここに及んでその増上慢は、確かに見上げるものがあるな」 軽薄に笑いながら
斎藤龍矢:「口が聞ける間に確かめておきたい。先に攫った者はどうした?」
斎藤龍矢:「俺はその顔を確かめに来たんだが」
上辻恭一:「全部覚えてるわけねえだろ」
上辻恭一:「上手く行ったやつも、上手く行かなかったやつも居る。それだけだろ?」
斎藤龍矢:「2進数しか分からない、コンピュータと同レベルのド低能という自白と受け取ろう」
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:「……僕はどうなんだ?上辻」
斎藤龍矢:「ならそいつをカチ割ることに一切の躊躇はいらない。たかが5ケタか。安心できた」
天ヶ崎禪:「お前にとって、僕は」
上辻恭一:「あ?」
天ヶ崎禪:「『上手く行った』のか?『上手く行かなかった』のか?」
上辻恭一:「そのガキを持ってこい。それができるかどうかが、上手く行ったかどうかの分かれ目だ」
上辻恭一:彼がそう言った瞬間、《ワーディング》が展開される。
上辻恭一:命令を聞かせる時には、彼は必ずそうした。
天ヶ崎禪:「……そうか」
天ヶ崎禪:俯き、薄く笑む。
天ヶ崎禪:「じゃあ、失敗だ」
天ヶ崎禪:目を開き、上辻に向けて≪ワーディング≫を展開する。
末柄 晴:「おお、おお。皆々人格破綻の気があるようですな」
末柄 晴:「此処へ至って誰も彼も笑っているとは、楽しい限り」口元が緩む。拳を握り、持ち上げる。
上辻恭一:「……そうか」酷薄そうな笑みを浮かべる。
上辻恭一:「じゃあ、それが分かれ目だ。お前と――」
上辻恭一:彼のもとに、人影が移動し、立つ。
上辻恭一:「――こいつの」
柳田隼奈:「……」望月棗を掲げ上げ、彼の傍らへと。
天ヶ崎禪:「……な、に……!?」
斎藤龍矢:「……柳田さん!?」
望月棗:「……っ」彼女は苦悶の表情を浮かべている。
天ヶ崎禪:「……望月さんッ!!」
末柄 晴:「あれま。これは驚きましたな、まさかそこが〝流出元〟で?」
上辻恭一:「言ったろ?上手くいった奴も居るって」
柳田隼奈:「あはははっ」彼女の眼には生気がない。
末柄 晴:「……なるほど確かによく出来ている。愚かと言われればそれまでながら、疑いを持つことすらしなかった」
柳田隼奈:「私、ちゃんと上手くやったよ?マスター」
柳田隼奈:「ね、ね、褒めてくれる?」
斎藤龍矢:想定だにしていなかった。銃を抜くが構え切れない
上辻恭一:「上出来だ。じゃあ、次だな」
上辻恭一:「もう一匹いるんだろ?どっちだ?」
天ヶ崎禪:「上辻……!」情報では知っていた。想像はしていた。だが、目の当たりにするのは違う。
柳田隼奈:「こっち!」斎藤龍矢を指差して。
天ヶ崎禪:実験体。改造者。自分もかつては、ああだったのか。
斎藤龍矢:「……」 柳田さんを苦しげに睨む まだ理性が感情に追いついていない
末柄 晴:「……さて、困ったものでありますな」言葉とは裏腹、緩んだ口元はそのままだ。
末柄 晴:「ここに上官がいれば、退却するかどうか指示を仰ぐところでありますが」
末柄 晴:直ぐにもその顔は、口が裂けそうな程の笑顔へと変わる。
天ヶ崎禪:「趣味最悪だな……いい歳して、マスターとか呼ばせてんじゃないよ」
末柄 晴:「……斎藤さん」
末柄 晴:「やれますかな?」
柳田隼奈:「は?失敗作のくせに、マスターの悪口?」
柳田隼奈:「調子に乗ってるんじゃない?」
斎藤龍矢:「……はは。天ヶ崎さんに比べると随分優しい言い方だな」
上辻恭一:「自我が強すぎてな。壊すために、強く掛けたらこうだ」
天ヶ崎禪:「あとで絶対後悔するぜ。何であんなことやってたんだろうって」柳田さんに。
天ヶ崎禪:平静を保とうと軽口を叩きながら、呼吸を整える。
末柄 晴:「神城グループの方でいらっしゃいますからな」と、この言葉ばかりは穏やかな声をつくりつつ
天ヶ崎禪:集中を取り戻そうとする。今考えるべきは、望月さんを助け出す、その一点だけでいい。
斎藤龍矢:「聞きながら思ってたんだよ。そもそも殺すという結論が極端だって。……今も同じだ」
斎藤龍矢:「無力化する。相手がオーヴァードなら殺さずにそうすることは困難なことじゃあない。俺はそう理解している」
斎藤龍矢:「……という具合です」 笑って見せて 「俺はやれる。当然」
斎藤龍矢:「助けるための戦いだ」
末柄 晴:「ふむ。善良なお方でありますなぁ」
末柄 晴:「……あまり真っ当な人間らしさを見せられると、私は些か心苦しいのですが」
末柄 晴:「ともあれ。戦えるなら好都合。まずはあの倒錯趣味男を殴り倒しましょうか」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「さて。折角の機会だ」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「まとめて頂くぜ。落とし子ども」
GM:強烈なレネゲイドが投射される。
GM:衝動判定です。難易度9。
天ヶ崎禪:6DX>=9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 8[3,3,4,7,7,8] → 8 → 失敗

末柄 晴:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[3,10]+1[1] → 11 → 成功

斎藤龍矢:1dx=>9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 9[9] → 9 → 成功

末柄 晴:63+2d10 侵蝕
DoubleCross : (63+2D10) → 63+10[3,7] → 73

斎藤龍矢:あ、2dxだった……けど成功!
斎藤龍矢:69+2d10
DoubleCross : (69+2D10) → 69+16[8,8] → 85

天ヶ崎禪:66+2D10
DoubleCross : (66+2D10) → 66+16[8,8] → 82

■MAP
上辻[12] 柳田[9]

   5m

斎藤[11] 末柄[5] 天ヶ崎[12]
GM:配置はこう
GM:セットアップから入りましょう。
末柄 晴:セットアップ無し!
斎藤龍矢:ありませんぞ!
天ヶ崎禪:何かあるのか……? 念のため≪原初の黄:加速装置≫ 行動値12>16 侵蝕82>84
“オスティアコマンド”上辻恭一:《加速装置》。行動値を+8して20に。
天ヶ崎禪:ニャーーッ
末柄 晴:より優秀な装置を積んでやがった!
“ポメグラニット”柳田隼奈:SOGエンブレム「サイコブースト」を使用。
“ポメグラニット”柳田隼奈:洗脳措置を受けている。RCのダイスを+5個し、自身に硬直と邪毒ランク2。
末柄 晴:歪な精神は大きな力を発揮するが肉体に負荷をかけてしまうだと……!
■MAP
上辻[20] 柳田[9]

   5m

斎藤[11] 末柄[5] 天ヶ崎[16]
GM:イニシアチブ。上辻の手番から。
“オスティアコマンド”上辻恭一:マイナーなし、メジャー《コンセントレイト:バロール》《瞬速の刃》《魔神の心臓》《因果歪曲》《雷の残滓》。
“オスティアコマンド”上辻恭一:攻撃命中でラウンド間の判定ダイスを-12個(マイナーで解除可能)、邪毒ランク3付与。
斎藤龍矢:ヒッ……
天ヶ崎禪:????????
末柄 晴:げえっ
“オスティアコマンド”上辻恭一:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,2,2,3,5,5,5,5,9,9,9,10,10]+10[2,5,6,9,10]+6[5,6]+4 → 30

天ヶ崎禪:暴走リア不!
末柄 晴:6dx+1>=30 駄目もとドッジ!
DoubleCross : (6R10+1[10]>=30) → 6[2,2,4,5,6,6]+1 → 7 → 失敗

GM:あ、対象は3人に範囲攻撃!
斎藤龍矢:3dx=>30
DoubleCross : (3R10[10]>=30) → 9[4,6,9] → 9 → 失敗

斎藤龍矢:無理無理!
“オスティアコマンド”上辻恭一:4d10+5 装甲有効
DoubleCross : (4D10+5) → 16[2,8,4,2]+5 → 21

斎藤龍矢:生きては……いる! 残HP4
天ヶ崎禪:装甲で10減らしてHP29>18
末柄 晴:装甲8……HP31-13=18
“オスティアコマンド”上辻恭一:「さて。少し黙ってろ」彼がそう告げると、部屋中に仕込まれた金属球が起電。
“オスティアコマンド”上辻恭一:その場に縛り付けるように動きを封じる。麻痺の魔眼。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「余計な動きをされると、余計な場所を切るからな」
斎藤龍矢:「ぐっ……!」 拳銃を構える手が震え、虚脱する
“ポメグラニット”柳田隼奈:「あははははっ!無様無様!」
“ポメグラニット”柳田隼奈:「マスターに歯向かうからだよ?」
天ヶ崎禪:「ぐ……ふっ、はは……」全身に痺れが走り、膝を付きながら。「用意万全で待っててくれたってわけ……」
末柄 晴:「く、かっ……この手の敵は得意ではないのでありますが……!」身体機能に異常を検知。拳を高く構えたままだが、ステップを刻むこともできずにいる。
斎藤龍矢:「……はは。笑い過ぎだな柳田さん。そんなことじゃ先が思いやられる」
天ヶ崎禪:「あんたがノープランで呼び寄せるわけないとは思ってたけどさ……」
天ヶ崎禪:「全ッ然、変わってない……」
GM:次!天ヶ崎さんの手番へ。
斎藤龍矢:「何せ、これからそいつが動かなくなるまで歯向かって、恐らくそれだけ無様を晒すことになるんだからな……!」
天ヶ崎禪:マイナーでSOGエンブレム≪侵蝕する悪意≫を起動。
天ヶ崎禪:指定するバッドステータスは憎悪。
天ヶ崎禪:上辻恭一へのロイスを昇華して自身のバッドステータスを解除。
天ヶ崎禪:メジャーでコンボ【ジェノサイダル・オーガン】
天ヶ崎禪:≪ワーディング≫+≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:死神の瞳≫+≪混色の氾濫≫+≪原初の紫:援護の風≫
天ヶ崎禪:対象は上辻と柳田さん!
GM:判定どうぞ!
天ヶ崎禪:9DX8+4
DoubleCross : (9R10+4[8]) → 10[1,1,1,2,3,3,3,6,10]+2[2]+4 → 16

天ヶ崎禪:低い!!
GM:あっ
“オスティアコマンド”上辻恭一:《トラップボルト》。達成値を-12。
天ヶ崎禪:は!?
末柄 晴:この倒錯趣味め……
“オスティアコマンド”上辻恭一:5dx+1 ドッジ
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[4,6,7,10,10]+9[6,9]+1 → 20

GM:???
天ヶ崎禪:おい!!
“ポメグラニット”柳田隼奈:6dx+1 ドッジ
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,2,4,5,8,10]+4[4]+1 → 15

GM:???
天ヶ崎禪:イカサマやめてください
GM:君のとふでしょ!
斎藤龍矢:強い……なんて強さだ……
天ヶ崎禪:「ぐ……あぁあっ!」
天ヶ崎禪:強引に全身の麻痺を振り払い、身を起こす。
天ヶ崎禪:「上、辻……!」
天ヶ崎禪:眼前の仇敵に向け、能力を発動しようとして――
天ヶ崎禪:「…………っ……!」
天ヶ崎禪:出来ない。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「誰が仕込んだと思ってるんだ?」
天ヶ崎禪:頭でいくら命令しても、身体に刻まれた恐怖が、砕かれた心が。上辻恭一への反抗を許さない。
天ヶ崎禪:「………………!」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「思考の麻痺だ。体が動けばどうにかなるもんじゃねえぞ」
天ヶ崎禪:血が滲むほどに唇を噛み締める。悔しさに涙すら滲む。
天ヶ崎禪:だが、出来ない。上辻に能力を行使することが。
天ヶ崎禪:侵蝕82>93
GM:次!斎藤くん!
斎藤龍矢:「……なるほどね。ステイト・オブ・グレイス。仕込みが入念じゃないか」
斎藤龍矢:「尚更してやられる訳にはいかないな」
斎藤龍矢:マイナーで《魔神の心臓》の効果を解除。メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》。対象は上辻
斎藤龍矢:8dx8+1
DoubleCross : (8R10+1[8]) → 10[2,3,6,6,6,9,10,10]+7[6,6,7]+1 → 18

GM:ワンチャンあるな……
斎藤龍矢:ず、図に乗るなよ……!
斎藤龍矢:お前なんかこわくないんだからな……!
“オスティアコマンド”上辻恭一:5dx+1 ドッジ
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[2,4,5,7,9]+1 → 10

GM:ダメか。じゃあ
斎藤龍矢:じゃあ?
“ポメグラニット”柳田隼奈:《崩れずの群れ》《スプリングシールド》。上辻をカバー。
GM:ダメージをどうぞ。
斎藤龍矢:トコトンだぜ!
斎藤龍矢:2d10+21
DoubleCross : (2D10+21) → 6[5,1]+21 → 27

斎藤龍矢:諸々有効
GM:諸々で19点軽減します。8点だけ貰う
GM:まだまだ余裕!
斎藤龍矢:身体機能を奪う麻痺の魔眼。なるほど確かに、この身体を従来備わった機能によって動かすことはできない。
斎藤龍矢:(……だがそれが、すなわち身体を動かせないということと固く直結する訳じゃない)
斎藤龍矢:スーツの下、モルフェウス能力で機械仕掛けの針金を組み上げ、自らの右肩、右腕、そして右手指にまで伸ばし
斎藤龍矢:(動け)
斎藤龍矢:念じると同時、右肩が跳ね、右腕が伸び、右手が引き金を引く。狙うは上辻。
“ポメグラニット”柳田隼奈:狙いの先には、上辻は居ない。別の女がそこにいる。
斎藤龍矢:本来であれば弾丸が真っ直ぐに駆け出すべき銃口からは、尋常でない回転を伴った銃弾が燃え上がりながら射出され、プラズマ球となって迸る。直撃だ。
“ポメグラニット”柳田隼奈:「あははははっ!無駄、無駄だからっ!」
“ポメグラニット”柳田隼奈:その防備は固く、肩口を削り飛ばすに留まる。「させないっての!」
斎藤龍矢:「……だが、動くことはできるようになった」 身体を強引に『動かした』ことにより、麻痺からも免れている。体が動き方を思い出したのだ
斎藤龍矢:「問題は一つ一つ解決する。無駄なんかじゃあない。何もかもだ」
“ポメグラニット”柳田隼奈:柳田の手番。
“ポメグラニット”柳田隼奈:マイナー《ライトスピード》《堕落の爪》。
“ポメグラニット”柳田隼奈:2回行動し、1点でもダメージを与えた場合、侵蝕率を+12する。
“ポメグラニット”柳田隼奈:メジャー1回目は《サイレンの魔女》《無機なる四肢》。3人を攻撃。
天ヶ崎禪:堕落サイレンて!
末柄 晴:なるほどう
“ポメグラニット”柳田隼奈:13dx11+6
DoubleCross : (13R10+6[11]) → 10[1,2,3,3,4,5,5,5,6,6,7,10,10]+6 → 16

GM:判定のドッジダイスは-1個されます
天ヶ崎禪:暴走リア不!
末柄 晴:ガード!
斎藤龍矢:一応ドッジかな……!
斎藤龍矢:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[1,4,5,6,9,9] → 9

斎藤龍矢:無理!
“ポメグラニット”柳田隼奈:2d10+17 装甲無視
DoubleCross : (2D10+17) → 14[9,5]+17 → 31

末柄 晴:死ぬ! リザレクト&侵蝕+12!
末柄 晴:73+12+1d10
DoubleCross : (73+12+1D10) → 73+12+3[3] → 88

天ヶ崎禪:死!
末柄 晴:HP3
斎藤龍矢:死! まあ侵蝕が12上がっても97だしな……《リザレクト》
天ヶ崎禪:これ侵蝕上昇とリザレクトどっちが先ですかね
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+12(侵蝕率:85->97)
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+9(1d10->9)(侵蝕率:97->106)
GM:好きに選んでいいことにしましょうか
天ヶ崎禪:え!?優しい!
末柄 晴:やさしさがこわい!
天ヶ崎禪:先にリザレクト!
GM:優しいでしょ~
天ヶ崎禪:93+1D10
DoubleCross : (93+1D10) → 93+8[8] → 101

天ヶ崎禪:グワーッ113!
GM:まあただ問題は一個だけで
GM:ライスピ中ってことくらいかな。
天ヶ崎禪:オギャ~~~
“ポメグラニット”柳田隼奈:メジャー2回目も《サイレンの魔女》《無機なる四肢》。3人を攻撃。
斎藤龍矢:ヒ……
末柄 晴:わははは
“ポメグラニット”柳田隼奈:13dx11+6
DoubleCross : (13R10+6[11]) → 10[1,1,2,4,4,5,6,7,7,7,8,9,10]+6 → 16

天ヶ崎禪:暴走リア不!
末柄 晴:じゃあ今度はドッジをチャレンジで
斎藤龍矢:ドッジ
末柄 晴:あ、むりだ
末柄 晴:ガード!
斎藤龍矢:4dx=>16
DoubleCross : (4R10[10]>=16) → 8[1,1,3,8] → 8 → 失敗

斎藤龍矢:無理無理
“ポメグラニット”柳田隼奈:2d10+17 装甲無視
DoubleCross : (2D10+17) → 14[5,9]+17 → 31

末柄 晴:死亡リザレクト&侵蝕上昇!
末柄 晴:88+1d10+12
DoubleCross : (88+1D10+12) → 88+7[7]+12 → 107

末柄 晴:HPは7!
天ヶ崎禪:死!斎藤さんのロイス昇華で復活、侵蝕113>125!
斎藤龍矢:これは何度でも死ねる。柳田さんへのロイスをタイタスに変えて昇華、復活
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+12(侵蝕率:106->118)
“ポメグラニット”柳田隼奈:「あはははははっ!みんなにもさ……マスターの素晴らしさを教えてあげる!」
“ポメグラニット”柳田隼奈:自らの身体をかきむしる。肉片が風にのって飛散し、付着する。
“ポメグラニット”柳田隼奈:“神の落し子”と呼ばれる実験体たちは、方向性は違えど、基本コンセプトを同一にしている。
“ポメグラニット”柳田隼奈:超侵蝕状況下での特化性能向上。
“ポメグラニット”柳田隼奈:彼女の場合は、それが他者への侵蝕力増大であった。
“ポメグラニット”柳田隼奈:肉片が張り付いた先を、毒のように浸し侵す。
“ポメグラニット”柳田隼奈:望月棗が動かないのも、先んじてこれを受けたためだろう。動く余裕がない。
天ヶ崎禪:「なあ……!やめときなってマジで……!痛いだろ、それ……!」
天ヶ崎禪:荒い呼吸。自らの衝動を必死に抑えながら、呼びかける。
斎藤龍矢:「っぐ、く……」 ぞわぞわとした不快感。身体の内側から力が溢れ、命を蝕み、肌の一枚下を這いずり回っている
末柄 晴:「ぬぅっ……また悍ましい手を……っ、が、ぅ、っ、お」肉も、肉体に埋めた金属も共に焼かれる。侵蝕上昇。危険域。
“ポメグラニット”柳田隼奈:「うん……痛いよっ、とっても!」
“ポメグラニット”柳田隼奈:「だから分かるの……役に立ってるって!」
“ポメグラニット”柳田隼奈:「この体を、マスターに捧げてるって!」
天ヶ崎禪:「~~~…………!!」
天ヶ崎禪:「話聞けよ!そんな冴えないおっさんのどこがいいんだよ!」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「言ったろ。壊しすぎたんだよ、そいつは」
天ヶ崎禪:「クソ野郎なんだよ、そいつは!」
“ポメグラニット”柳田隼奈:「ねえマスター!?褒めてくれるよね???」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「だから”次”が欲しいんだよ、俺は」
GM:末柄さんの手番。
末柄 晴:はいさ
末柄 晴:まずはロイス “オスティアコマンド”上辻恭一 親近感/○殺意 で取得し即タイタス昇華。〝不利な効果を打ち消す〟を選択。
末柄 晴:マイナー、コンボ《オーバーヒート:ハイアー・ザン・ハイアー》
末柄 晴:《骨の剣》+《イオノクラフト》+《ポルターガイスト》。素手データを変更しつつ攻撃上昇しつつ戦闘移動でエネミーとエンゲージ、侵蝕+8
末柄 晴:侵蝕115
斎藤龍矢:《天の業物》
末柄 晴:水晶の剣などもろもろ合わせ素手攻撃力は44。ポルターガイストでシーン中の攻撃力を44上昇。
斎藤龍矢:C値-1……しな!
末柄 晴:おおっ
末柄 晴:ありがたや……!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+4(侵蝕率:118->122)
末柄 晴:メジャー、コンボ《UGN式近接格闘術》
末柄 晴:《貪欲なる拳》+《コンセントレイト:エグザイル》 対象はオスティアコマンド
末柄 晴:13dx6+3 命中判定
DoubleCross : (13R10+3[6]) → 10[1,1,1,2,5,5,7,7,8,8,9,10,10]+10[1,2,2,3,4,7,9]+3[3,3]+3 → 26

“オスティアコマンド”上辻恭一:5dx+1 ドッジ
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[3,4,5,6,9]+1 → 10

GM:無理……ゆえに
“ポメグラニット”柳田隼奈:《崩れずの群れ》《スプリングシールド》でカバー……そして
“ポメグラニット”柳田隼奈:《ジャンピンジャック》。ガード値を更にLVD上げる。
斎藤龍矢:ちなみに、水晶の剣による攻撃力プラスは俺の侵蝕率が100%を超えたことによりしめて+22になっているぜ……!
GM:ヒェッ……
GM:ダメージをどうぞ!
末柄 晴:大丈夫、骨剣エピック特殊装甲義肢の21に強化素材の1に水晶の剣で44でちゃんと含んでるぜ……
末柄 晴:3d10+88
DoubleCross : (3D10+88) → 15[3,2,10]+88 → 103

“ポメグラニット”柳田隼奈:103-4d10-19
DoubleCross : (103-4D10-19) → 103-18[9,2,4,3]-19 → 66

“ポメグラニット”柳田隼奈:ダメージ66点か。それは駄目だ。
末柄 晴:侵蝕115+5=120
“ポメグラニット”柳田隼奈:倒れます!《蘇生復活》。
斎藤龍矢:「……く、く」 柳田さんの攻撃を受けて漏れる声は、しかし苦悶によるものばかりでない。分かりきったことだ。
斎藤龍矢:"神の落し子"と呼ばれる実験体たちは、方向性は違えど、基本コンセプトを同一にしている。
斎藤龍矢:「……そうかよ。だったら思い出させてやる」
斎藤龍矢:超侵蝕状況下での特化性能向上。
斎藤龍矢:「誰かに身を捧げた報酬が、痛みであるはずがない。痛みなんか、喜ぶべきものじゃない、ってことを、だ」
斎藤龍矢:――無論、この斎藤龍矢も例外ではない。"ポメグラニット"。彼女の力が侵蝕率増大をもたらすものであれば
斎藤龍矢:(俺の力は、届く)
斎藤龍矢:左手を掲ぐ。既に進化処理を施した、人機一体なる鋼鉄の義肢は、さらなる進化を遂げる。戦いの中、有り得ざる光輝を放つ。
斎藤龍矢:「頼む……末柄さん!」
斎藤龍矢:「止めてやってくれ!!」
末柄 晴:「──《シングル・ユーズ》、出撃」
末柄 晴:羽織るコートが翻る。背よりの廃熱風。体内は既に過剰加熱状態。吐き出す熱風をも助けとして前へ出た。
末柄 晴:足音は小さい。音に変えてのエネルギーロストは非効率的だ。と、と軽く地を蹴って、たん、と軽く前脚でブレーキを掛ければ
末柄 晴:移動速度、即ち運動エネルギーは破壊の為に集約される。
末柄 晴:拳は高く、脇を引き締めた小さな構え。大仰に振りかぶる必要など無い。顎の前でゆるく握り込まれた右拳は
末柄 晴:破壊の他の術を知らぬ兵士の凶器でありながら、眩い光を放っている。
末柄 晴:──これが、神の落とし子の力か。
末柄 晴:(なるほど、欲しくなる訳だ)
末柄 晴:放つ。砲撃と紛う破壊力の拳──の、乱打。
末柄 晴:近代格闘技は一撃必殺の幻想を信じない。故に打倒まで幾度も幾度も、輝く拳は〝敵〟までの最短距離を駆ける!
“ポメグラニット”柳田隼奈:自らの肉体を毒に浸す。筋硬化を強制的に引き起こし、敵の攻撃を阻む技。
“ポメグラニット”柳田隼奈:だが、それは所詮は応用。特化した技ではない。
“ポメグラニット”柳田隼奈:「えっ」彼女の驚きの声は、打撃音にかき消された。
“ポメグラニット”柳田隼奈:彼女の肉体が吹き飛ばされ、部屋の壁へと炸裂した。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「…………何?」
末柄 晴:命名するなら単に〝左右ストレートの乱打〟でしかないそれは、だが十分以上の手応えを兵士に返す。
末柄 晴:「オスティアコマンド、知らないのであれば学ぶべきでありましょうが」
末柄 晴:「戦争はだいたい、双方とも痛い目を見るものであります」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「そうかい。くだらねえな、戦争は」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「……しかし」
“ポメグラニット”柳田隼奈:「あはっ、あはははは……まだ、まだ!」壊れた壁から這い出て。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「そいつも限界か。失敗作だったか?」
GM:クリンナップ。
GM:邪毒を受けているものは効果を適用。
GM:斎藤くんがランク3を。
GM:柳田がランク2を。
末柄 晴:あっ
天ヶ崎禪:あっ!
GM:このダメージで柳田は倒れる。
斎藤龍矢:9点減ります。でもそんなの関係ねえぜ!
GM:これ以上の復活はなし。
“ポメグラニット”柳田隼奈:「あ……は……」
“ポメグラニット”柳田隼奈:這い出て、それだけだ。
末柄 晴:「……………………」
“ポメグラニット”柳田隼奈:そのまま目から血を吹き出して、崩れ落ちた。
末柄 晴:「柳田さん」
末柄 晴:「今、満足していますか?」
“ポメグラニット”柳田隼奈:「…………」
末柄 晴:「とは問いましても……ああ」
末柄 晴:「もう……知る術もありませんか……」
天ヶ崎禪:「……おい……!嘘だろ……!」駆け寄って、抱え起こす。
“ポメグラニット”柳田隼奈:応えない。ただ、驚愕の顔のまま、既に事切れている。
末柄 晴:「……〝守る〟か」
天ヶ崎禪:「死ぬなよ……!なあ、なあって……!」
天ヶ崎禪:「…………」
斎藤龍矢:顔の右半だけが、張り付いた笑みのように歪んでいる。天ヶ崎さんが柳田さんを抱え起こしたのを見届け、眼は"オスティアコマンド"へ。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「そいつは最初からそうだ。“柘榴(ポメグラニット)”」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「一粒喰った時点で、もうこの世のものじゃねえ」
天ヶ崎禪:見開かれたままの彼女の目を、静かに閉じさせて。
末柄 晴:光を放つ拳を顔の前に掲げる──眩さと、言い表せぬ苛立ちとで目を細める。
天ヶ崎禪:「……最初から?ふざけるなよ」
天ヶ崎禪:「あんたが彼女を壊したんだろ?上辻恭一」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「そう繕うなよ」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「お前にそんな機能は残ってないだろ?」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「俺が壊したんだからよ」
天ヶ崎禪:「……ああ」
天ヶ崎禪:「こんなものを見せられても……それでも僕は」
天ヶ崎禪:「あんたに怒りも、殺意も、持てないでいる」
天ヶ崎禪:「でも、分かることならある」
天ヶ崎禪:「あんたは許しちゃいけない人間だ」
天ヶ崎禪:「この世に失敗作と呼ぶべき人間なんて、一人もいない」
天ヶ崎禪:「あんたは最初から、完成品に余計な手を加えて壊して回ってる……」
天ヶ崎禪:「ただの、無能な狂人だ」
“オスティアコマンド”上辻恭一:倒れる和服の少女の頭を、踏みつけにして。「この世に完成品なんて無いだろう」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「それを探すのが、俺の生きがいだ」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「邪魔をしてくれるなよ?」
GM:2ラウンド目。
GM:セットアップ。
斎藤龍矢:ない!
末柄 晴:無し!
■MAP
    上辻[12]

     5m

斎藤[11] 末柄[5] 天ヶ崎[12]
“オスティアコマンド”上辻恭一:《加速装置》。行動値を+8して20に。
天ヶ崎禪:≪原初の黄:加速装置≫ 行動値12>20 侵蝕125>127
■MAP
    上辻[20]

     5m

斎藤[11] 末柄[5] 天ヶ崎[20]
GM:イニシアチブ。PC優先のため天ヶ崎さんから。
天ヶ崎禪:マイナーで≪侵蝕する悪意≫起動。
天ヶ崎禪:憎悪を指定。
天ヶ崎禪:メジャーで再びコンボ【ジェノサイダル・オーガン】
天ヶ崎禪:≪ワーディング≫+≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:死神の瞳≫+≪原初の紫:援護の風≫
天ヶ崎禪:対象は上辻恭一。
GM:来な!
天ヶ崎禪:11DX7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,1,1,3,3,5,8,9,10,10]+10[4,6,10,10]+2[1,2]+4 → 26

“オスティアコマンド”上辻恭一:《トラップボルト》達成値-12
GM:14なら行けるんじゃないか……!?
“オスティアコマンド”上辻恭一:5dx+1 ドッジ
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[4,5,6,6,10]+7[7]+1 → 18

天ヶ崎禪:てめぇ!
GM:行けてしまった……
天ヶ崎禪:ロイス切ります
GM:結構な賭けだが……やるというのか!
GM:いや賭けじゃないや
GM:不利な効果消せばいいもんね……
斎藤龍矢:ぜ!
天ヶ崎禪:トラップボルトを消す!
天ヶ崎禪:SOGへのロイスを昇華!
GM:では26対18で命中!
天ヶ崎禪:次に受けるダメージ+5D10、そして上辻恭一への憎悪付与!
GM:きっつ……
天ヶ崎禪:深く、深く息を吐く。
天ヶ崎禪:上辻に踏みつけられた少女に目を向ける。自分が守ると誓った相手。その結果が、これだ。
天ヶ崎禪:上辻へ能力を行使することは出来るか?殺す為でなく、彼女と、斎藤さんと末柄さんを守るために。
天ヶ崎禪:……出来ないだろう。刻まれた呪いはあまりにも強く、深い。
天ヶ崎禪:今すぐここで、ただの意志だけで振り払えるものならば、こんなにも苦しまずに済んでいるだろう。
天ヶ崎禪:ならば、確実な手段を使うだけだ。手段を選んでいられるほど、自分は強くも、器用でもない。
天ヶ崎禪:「……斎藤さん、末柄さん」
天ヶ崎禪:「意志を強く持っていてください」
斎藤龍矢:「……天ヶ崎さんにそう言われるとはね」 「遠慮はいらない」
末柄 晴:「……………………」
末柄 晴:「……まだ、誰かの〝命令〟が必要ですかな」
天ヶ崎禪:「……いいえ」かぶりを振って。
天ヶ崎禪:「これは、僕の意志です」
天ヶ崎禪:閉ざされた双眸を、開く。
天ヶ崎禪:現れるのは紅蓮の瞳。灼け墜ちる銀河が如き、煌めく虹彩。
天ヶ崎禪:同時に、凄烈なワーディングが解き放たれる。
天ヶ崎禪:それは天ヶ崎禪の、切り離された衝動そのものを、周囲全てに強烈に喚起する。
天ヶ崎禪:天ヶ崎禪の抱く衝動は、憎悪。
天ヶ崎禪:封じ込められたその全てが、ただ一人、上辻恭一に向けられていた。
天ヶ崎禪:その場の全員、上辻恭一本人にすら、彼に対する凄まじい憎悪と殺意が沸き上がる。
天ヶ崎禪:天ヶ崎禪は元々、それを目的に作られた実験体だ。戦場で敵同士を殺し合わせる。味方が攻撃する必要すらなく。
天ヶ崎禪:「あんたはよく知ってるだろ、上辻」
天ヶ崎禪:ワーディングを緩めぬまま、口を開く。
天ヶ崎禪:「どんな気分だ?自分の作った失敗作に手を噛まれるのは」
天ヶ崎禪:「その足をどけろ」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「下らんな……そんなものが、俺に通用するとでも?」
GM:上辻の手番。
GM:自分を含めた複数体攻撃手段がないんだよな……自分を素撃ち。
“オスティアコマンド”上辻恭一:8dx7+4
DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[1,5,6,7,7,9,10,10]+10[1,2,6,7,8]+10[6,8]+4[4]+4 → 38

GM:いやコンセ無いわ
“オスティアコマンド”上辻恭一:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 8[1,3,4,5,5,5,6,8]+4 → 12

“オスティアコマンド”上辻恭一:7d10+5
DoubleCross : (7D10+5) → 33[2,6,3,6,2,5,9]+5 → 38

GM:まだ生きてはいるが……!攻撃の手が潰されちゃった
“オスティアコマンド”上辻恭一:「お前の手など見えている……そんなものは」
“オスティアコマンド”上辻恭一:魔眼の起電が、周囲へと麻痺の効用をもたらす。
“オスティアコマンド”上辻恭一:周囲の敵へ、ではない。自らの周囲へ。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「……な……に……?」
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:ただ、見つめる。上辻恭一を。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「……バカな」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「こんな……ことが?」
GM:斎藤くんの手番!
斎藤龍矢:上辻恭一 感服/○憤慨 これで最後のロイスを取ります。
斎藤龍矢:《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《クリスタライズ》 判定に際してそのロイスを即座にタイタスにして昇華、ダイス数を+10
斎藤龍矢:あ、攻撃対象は上辻!
GM:来な!
斎藤龍矢:20dx7+1
DoubleCross : (20R10+1[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,5,5,6,6,7,7,9,10,10,10,10,10]+10[1,2,2,3,5,6,7,10]+5[5,5]+1 → 26

斎藤龍矢:もうちょっと頑張tte
斎藤龍矢:ほしかったな……!
“オスティアコマンド”上辻恭一:5dx+1 ドッジ
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 8[2,3,6,6,8]+1 → 9

GM:無理!ダメージを!
斎藤龍矢:3d10+33
DoubleCross : (3D10+33) → 10[5,4,1]+33 → 43

斎藤龍矢:装甲無視!
GM:それはぎりぎり残る!
斎藤龍矢:「"オスティアコマンド"……上辻。ああ、どっちでもいいや」
斎藤龍矢:「今、悩んでるんだよな。お前を生かそうか、殺そうか。……お前はどうだ」
斎藤龍矢:「生きたいか? それとも死にたいか?」 銃口を向ける。険しい目で、右唇だけが笑うように歪んでいる
“オスティアコマンド”上辻恭一:「そんな決定権がお前にあるのか?」
斎藤龍矢:「YES/NOを返すこともできないか」
斎藤龍矢:「2進数以下だな」
斎藤龍矢:引き金を引く。銃身は熔解し、弾丸は渦巻き、撃鉄がその背を叩く。
斎藤龍矢:巨大な硝子球となった一発は、上辻に着弾するより前に砕けていく。それぞれが無数の刃となって。
斎藤龍矢:勢いは止まらない。与えられたベクトルのままに、その全身を刺し貫き、引き裂く。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「ぐっ……!」
斎藤龍矢:「……最終的にどうするかはさておき」
斎藤龍矢:「お前が痛みに呻くのは、愉快だし不快だ」
斎藤龍矢:「あとどれくらい持つかな……?」 熔解した銃身を修復しながら
GM:末柄さんの手番へ。
末柄 晴:マイナー無し。メジャー、《貪欲なる拳》+《コンセントレイト:エグザイル》
末柄 晴:天ヶ崎禪のロイスをタイタス昇華して判定ダイス+10
末柄 晴:23dx7+3
DoubleCross : (23R10+3[7]) → 10[1,2,2,2,2,3,3,3,4,4,6,6,6,7,7,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[2,2,3,4,4,5,6,6,8,8]+10[7,8]+10[5,9]+2[2]+3 → 45

“オスティアコマンド”上辻恭一:ガード。《ピンポイントガード》。
末柄 晴:5d10+88 ダメージ
DoubleCross : (5D10+88) → 31[10,1,10,1,9]+88 → 119

天ヶ崎禪:ヤバすぎ
GM:いや無理だけど……?
斎藤龍矢:怖……
GM:そのままぶち抜かれて死にます。復活エフェクトもなし。
末柄 晴:やーはー
末柄 晴:「何をしても良いのが戦争。とは言え。報復の覚悟はありますかな」
末柄 晴:「私はこれから、ろくに動けぬあなたを殴り続ける所存であります」
末柄 晴:強化された拳を握り固めた。脇を締め、ステップは小刻みに。キックボクシングに近いスタイル。
末柄 晴:末柄 晴は、肺を思い切り膨らませて息を吸った。
末柄 晴:直ぐにもそれは始まった。
末柄 晴:拳。足。狙いはもう、細かくは定めない。放り出すように打てば当たる間合いだ。
末柄 晴:「く、くはっ、はは──ああ、畜生、畜生!」
末柄 晴:「事、此処へ至っても尚、それでも私は」
末柄 晴:「あなたと殺し合うのが楽しくてしかたがない……!」
末柄 晴:笑いながら、打つ。
末柄 晴:殴る。蹴る。鋼の拳で。鋼の足で。そこに憎悪は存在せず、寧ろ好意と同化した殺意が──
末柄 晴:「さあ反撃をどうぞ! 踏み越えましょう! 次の障害を! その次を! 」
末柄 晴:「どうか私に延々と、喰い切れぬ量の戦いを────!!!」
末柄 晴:──殺意が、最後の拳を握り固めて。
末柄 晴:そこでようやく、打撃の雨は止む。
“オスティアコマンド”上辻恭一:抵抗もできない。そのような能力を持つわけではない。
“オスティアコマンド”上辻恭一:ただ、人を躙り、弄るための力のみ。自らへの攻撃を防ぐ力はない。
“オスティアコマンド”上辻恭一:そのような務めを果たした“盾”は、既に果てた。
“オスティアコマンド”上辻恭一:膝を付き、倒れる。
末柄 晴:「……ああ、くそ。この拳をあと一発、思いっきりその顔面に突き立てたら、さぞや楽しいのでありましょうなぁ」
末柄 晴:握った拳が降ろされる。殺せとの命令は受けていない──加えるに。
末柄 晴:きっとこの敵を殺す事は、自分以外の誰も望んでいない。
末柄 晴:殺害は結局の所、ただの結果だ。闘争の果ての余り物。煙草の吸い殻のようなもの。
末柄 晴:踵を返し、間合いを取る。
末柄 晴:「──《シングル・ユーズ》、今回もリサイクルが可能であります」
天ヶ崎禪:「…………」
天ヶ崎禪:ゆっくりと上辻に歩み寄り、倒れた彼を見下ろす。
天ヶ崎禪:「何か……」
天ヶ崎禪:「言い残すことは?」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「……勿体無えな」
“オスティアコマンド”上辻恭一:「まだ、そこかしこに材料が在るってのによ……」
天ヶ崎禪:「……」視線を動かし、斎藤さんと末柄さんに目を向ける。
斎藤龍矢:「……いや、さっきも言ったように悩んでるんですよね!」
斎藤龍矢:「グループの最大益のためなら、生かすべきだ。こいつの脳から情報を引き出さなきゃいけない」
斎藤龍矢:「未来の憂いを断つためなら、殺すべきだ。こいつの人格はクソだし、どうも妙な繋がりがあるようですしね。それを手繰られても厄介だ」
斎藤龍矢:「苦痛を与えるなら生かすべきだ。柳田さんの、全ての同輩の仇を討つためなら殺すべきだ」
斎藤龍矢:「理性と法に従うなら生かすべきだ。怒りと衝動に身を委ねるなら殺すべきだ。全く、本当に悩ましい」
斎藤龍矢:大げさに首を振って 「どうです? 生かすか殺すか、二人には何かジャストアイディアはありますかね?」
斎藤龍矢:「決まりきれないならとっておきの手がありますが……」
末柄 晴:「…………」鋼の拳を、コートの裾で拭う。深呼吸、ポケットに手を突っ込み、
末柄 晴:「ほう。ならばその〝とっておき〟をまずお聞きしたいところ」
末柄 晴:「いえ、なに! 私は一介の兵士。そう頭が回るでもなし、良案も今はないのであります」
斎藤龍矢:「難しい話じゃない」 ポケットから100円玉を取り出し
斎藤龍矢:「表なら生かす、裏なら殺す、だ。……こんな豆電球以下のカスの処遇を決めるのに『意志』だの『決断』だの大層なものは」
斎藤龍矢:「勿体なくて仕方ないと思うんですよ」 笑っている
末柄 晴:「なるほど、良案!」がちん、と両手の掌を打ち合わせる
天ヶ崎禪:「……」肯定も否定もせず、それを見ている。
末柄 晴:「では。私は運に全てを任せましょう。その結果がどうなれ──」
末柄 晴:「それはUGNの知る所ではない。何せ私に、そこまでの裁量はありませんからな! うむ!」
斎藤龍矢:拳銃が正常に修復されていること、弾丸が装填されていることを確かめて
斎藤龍矢:「それでは失礼して」
斎藤龍矢:親指で100円玉を無造作に弾く
斎藤龍矢:それは回転しながら宙を、それほど高くない所で滞空し……
天ヶ崎禪:ぱしっ――と。
末柄 晴:「………………」
天ヶ崎禪:空中で、天ヶ崎の掌に掴み取られる。
斎藤龍矢:「…………」
斎藤龍矢:「……俺よりコイントスが上手い?」
天ヶ崎禪:「ああ、ごめんなさい」へらり、と笑みを浮かべ。
天ヶ崎禪:「やっぱり、僕に任せてもらってもいいかな?」
斎藤龍矢:笑っているが、目は睨むように鋭い
斎藤龍矢:「……いいだろう」
末柄 晴:「そのコインを表にすること以外なら、お任せしても良いか……と今は思っているところでありますが」
斎藤龍矢:「天ヶ崎さんにも因縁浅からぬ所ですからね。ええ」
末柄 晴:「…………」
天ヶ崎禪:「ありがとう」頷いて、上辻のもとに屈み込み。
天ヶ崎禪:その首筋に手を伸ばし、掴んで。
天ヶ崎禪:腕に力を込めて、絞めつける。
天ヶ崎禪:「…………」
“オスティアコマンド”上辻恭一:抵抗はない。そのまま締め上げられて。
天ヶ崎禪:天ヶ崎は無言のまま。
天ヶ崎禪:数秒、数十秒、そのまま力を込めて。
天ヶ崎禪:……やがて、ふっと脱力し、手を離す。
“オスティアコマンド”上辻恭一:「ゲハッ……!」
天ヶ崎禪:「……ああ……」
天ヶ崎禪:自分の掌に視線を落とす。
天ヶ崎禪:「あと十秒、そのままにしていれば、あんたは死んでた」
天ヶ崎禪:「多分、僕はそう出来たと思う。本当にね」
天ヶ崎禪:「僕は、あんたを殺せる」
天ヶ崎禪:上辻に目を向けて。
天ヶ崎禪:「でも、殺さない」
天ヶ崎禪:「それが僕の意志だ。お前に強制されたのでも、壊されたのでもない」
天ヶ崎禪:「僕自身の、答えだ」
天ヶ崎禪:そうして、二人を振り返り。
天ヶ崎禪:どこか晴れやかな顔で、笑った。



GM:バックトラック。
■“オスティアコマンド”上辻恭一
「サディスティック10」
■“ポメグラニット”柳田隼奈
「超越活性:堕落の爪」
GM:Eロイスは2個!
GM:(サディスティック10はダメージダイス10がでなかったから使えなかった)
GM:振る方はどうぞ。
末柄 晴:最後のメジャーの侵蝕上昇がまだだった。120+5=125
天ヶ崎禪:振るわ!さっき増やし忘れてた侵蝕134!
末柄 晴:そしてEロイス振る
天ヶ崎禪:134-2D10
DoubleCross : (134-2D10) → 134-13[6,7] → 121

末柄 晴:125-2d10 Eロイス
DoubleCross : (125-2D10) → 125-11[1,10] → 114

斎藤龍矢:これ私も最後の攻撃分増やしてないな……
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+8(侵蝕率:122->130)
天ヶ崎禪:121-6D10 2倍振り
DoubleCross : (121-6D10) → 121-32[10,4,1,1,10,6] → 89

斎藤龍矢:130-2d10 Eロイス
DoubleCross : (130-2D10) → 130-17[10,7] → 113

天ヶ崎禪:帰還!
末柄 晴:114-4d10 等倍
DoubleCross : (114-4D10) → 114-24[10,6,2,6] → 90

斎藤龍矢:素振り
末柄 晴:5点帰還!
斎藤龍矢:113-4d10
DoubleCross : (113-4D10) → 113-13[1,5,6,1] → 100

斎藤龍矢:アッ
末柄 晴:おうっ
斎藤龍矢:追加振り……
天ヶ崎禪:アーッ
斎藤龍矢:100-4d10
DoubleCross : (100-4D10) → 100-23[10,3,7,3] → 77

GM:Oh……
斎藤龍矢:敗北者帰還
GM:いつもの5点+シナリオ5点+Eロイス2点の12点に
斎藤龍矢:まあバチバチにキレてたからな……
GM:侵蝕を加えた分が経験点となります
末柄 晴:17点!
天ヶ崎禪:15てん!
斎藤龍矢:12に……0を足すと……
斎藤龍矢:120……?
GM:十進数使えないのか
斎藤龍矢:はい、12点です……
GM:C((12+17+15)/3)
DoubleCross : 計算結果 → 14

GM:GMは15点もらっていきます
斎藤龍矢:持っていかれた……ッ
GM:帰還おめでとう!おいしくたべてね
天ヶ崎禪:うめ……うめ……
末柄 晴:ごちそうさまです
斎藤龍矢:うう……敗北テイスト……モグモグ……

【エンディング】

GM:『望月棗の探偵事務所』
望月棗:「皆様、御苦労様でした」口の端を切って、当て布をしている。
望月棗:涼しい顔をしているが、他の損傷は定かではない。
天ヶ崎禪:「……すいません、望月さん」しょぼくれている。
天ヶ崎禪:「守るなどと大見得切っておきながら……」
斎藤龍矢:「ええ、いやまったく。大変な事件ではありました」
斎藤龍矢:「よもや最初から懐に潜り込まれているとはね」
望月棗:「……否。守って頂けたと思うて居りますよ?」
末柄 晴:「UGNも他人事ではありませぬなぁ。全く恐ろしい事件でありました」
天ヶ崎禪:「そう言って頂けると……」背を丸めてお茶を啜る。
末柄 晴:「……ふむ、ステイト・オブ・グレイス。選民思想が根であるというのはまっこと厄介、厄介」
天ヶ崎禪:「依頼なら全額返金してたところです」
望月棗:「ゆうじいえぬに比しても、我らは甘いのは事実でしょう」
望月棗:「独歩の気が強く在ります故。自信家も多いのでは?」
望月棗:どうでしょう、と斎藤くんを見て。
斎藤龍矢:「いや全くです。自負の強さ、それに伴う統制の甘さがあるのは分かっていましたが、こうも付け込まれるとは……」
望月棗:「すていとおぶぐれいすなる者共も、零細なる組織とて、侮れぬやも知れませんね」
斎藤龍矢:「……ええ。同じことを考えていた。FHの脅威は広く知れていて、声をかけられても慎重にはなりますが」
末柄 晴:「ステイト・オブ・グレイスの実績はタピオカ屋ですからなぁ」
斎藤龍矢:「ステイト・オブ・グレイスは然程でもないと……事実俺も警戒が甘い所はありました。認識を改めるべきです」
末柄 晴:「活動実績は有った。が、警戒は薄かったでありましょう」
天ヶ崎禪:「余裕やしがらみが無いからこそ、手段を選ばないんですよ」
末柄 晴:「十三有るこの街のUGN支部の内、どれほどが連中を警戒していたか……ふむ、反省すべき点でありますな」
望月棗:「市の外にては、神の降臨を目論んだとも及び聞きます」
望月棗:「努、警戒を怠る可き相手では無かったと云う事でしょう」
斎藤龍矢:「神の降臨ね」 眉をひそめる 「それがカルトの妄想なのか、真実それに近かったかも……今の俺では判断し難い」
天ヶ崎禪:「…………」自らの過去、施設で見た様々を思い出して。「……やりかねないでしょうね」
望月棗:「彼らの首魁は、元々がーでぃあんずで在った者を母に持つとも聞きます」
望月棗:「其の思想を軽んじようとも、其の力を軽んじる事は出来ませぬ」
末柄 晴:「怠っていたと言えば多方面への無礼となる。が、邁進はしていなかった、それは事実でありますな」
望月棗:「少なくとも、既に手痛い一撃を被った我々で在れば」
望月棗:「其れは可能で在ると存じて居ります」
末柄 晴:「今後は、これまでより一層強く、UGN・神城グループ間の連携を強めていくべき──」
末柄 晴:「と、上長の者ならば言うでありましょう」
望月棗:「では。末柄様の御考えは斯様に?」
末柄 晴:「そこはそれ、私は兵士。……酷い言い方をすれば、上が神城と戦えと命じたなら、その通りにする者でありますよ」
末柄 晴:「が」
末柄 晴:「我らが相争う事に利は無いのでしょうな。我らが背を向け合ったなら、それ即ち、弱い腹をそれぞれ外へ晒すだけ」
末柄 晴:「しかと手を携えながら、道を違えぬように祈る。それがお互いの為だろうと思っている、これが偽りの無い本心であります」
望月棗:「彼らに感謝をする事に為るかも知れませんね」
望月棗:「共通の敵が居る間、我等が袂を違える事は無いでしょう」
天ヶ崎禪:「…………」浮かない顔で俯く。
斎藤龍矢:「……ええ。そればかりは間違いないでしょうね」
望月棗:「然して、其れとは別にして」
望月棗:「結びたい者と、所属の違いを超えて。個の友誼は結べましょう」
望月棗:「此の棗めにも、斯様な縁は在ります故」
望月棗:「其れを拡げて行きたいと、然う思って居ますよ?」
斎藤龍矢:「そいつも間違いない」 頷き、天ヶ崎さんと末柄さんを見て
斎藤龍矢:「今回の協力には感謝してます。なかなかどうして、実践での息も合ったでしょう。……機があればメシにでも行きましょう」
斎藤龍矢:社交辞令だ。しかし嘘もない。今は強く笑い、そう言い切る
望月棗:「嗚呼」手を合わせて。「名案では?」
末柄 晴:「ふむ。お互い多忙の身でありましょうが、機会があれば」
末柄 晴:「その時はテーブルマナーとは無縁の店を希望しましょう。無骨者でありますからな!」
天ヶ崎禪:「じゃあ奢りますよ。色々ご迷惑もおかけしましたし」
天ヶ崎禪:「僕は……」少し言葉を切って。
天ヶ崎禪:「もっと、強くなりたいです」
天ヶ崎禪:「……柳田さんのこと。彼女はもう、帰ってこられないところまで行ってしまっていたのかもしれないけど」
天ヶ崎禪:「……でも、僕がもっと強ければ。何かもっと、出来たんじゃないかって」
末柄 晴:「ふむ」
末柄 晴:「殴り殺した張本人としては、非常に耳の痛い話でありますな」
天ヶ崎禪:「ぶっ……いや、そんなつもりじゃ……!」慌てて首を振って。
天ヶ崎禪:「助かりましたよ、本当に」
末柄 晴:「……〝失敗作と呼ぶべき人間なんて、一人もいない〟でありましたか」
末柄 晴:ぐるり。首を回す。
天ヶ崎禪:「そのぐるりってヤツ怖いんですけど……」苦笑して。
末柄 晴:「癖でありますな。空手の流派によっては、踏み出す前にまず首だけ動かす──いえまあそれは些事でありますが」
末柄 晴:「……私は殴る事しか出来ぬ身」
末柄 晴:「そして正直に申し上げますなら、あの戦いも、そう。楽しみを感じていた、というのはありますな」
末柄 晴:「出力の高い低いで、どうにかならぬものもある。私を動かす精神性(プログラム)然り」
末柄 晴:「いかに性能が高くとも。救えぬように出来ている生き物はいる、ということであります」
天ヶ崎禪:「いや、出力とか性能の話じゃなくて……」ふわふわと手を動かし。
天ヶ崎禪:「人間的にっていうか……こう……」
天ヶ崎禪:「なんかこうアレです!え、何ていったらいいの!?」斎藤さんと望月さんに助けを求める。
斎藤龍矢:「……ふ」
斎藤龍矢:(『失敗作と呼ぶべき人間なんて、一人もいない』か)
斎藤龍矢:(……美しい言葉だ)
斎藤龍矢:想う。現実に失敗作はある。『神の落とし子』と呼ばれる自分が生まれ落ちる前に、どれほどの産声が上がり、どれほどの死が握り潰されたか。
望月棗:「美も醜も、人は持ち合わせます」
斎藤龍矢:それらの存在が間違いであったとするならば、自分という存在もまた有り得ない。それらを否定するのであれば、己が生誕も否定されるべきか。
望月棗:「私は、前者已(のみ)をこそ見せる様に、努力して居ますよ」
斎藤龍矢:「……はは。まあつまり」 迷宮じみた深淵の闇を、誰にも知れぬよう笑い飛ばし
望月棗:「其の方が、嬉しいでしょう?」
斎藤龍矢:「2進数でどちらか断じられるほど、人間は割り切れないってことですよ」
天ヶ崎禪:「そういう感じです!流石いいこと言いますね!」
天ヶ崎禪:「そういう感じです!」末柄さんに。
末柄 晴:「そういう感じでありますか」
末柄 晴:オウム返しの言葉と共に、椅子から立ち上がる。
末柄 晴:「まぁ、何。指揮官がいて兵隊がいる。良く出来た人間が上にいて、良く出来ていない人間が下にいる」
末柄 晴:「そういう形に押し込められているのは、これはこれで案外、楽なものでありますからな」
末柄 晴:「……さて。うっかり長居してしまいました。茶、美味でありました。感謝を」
末柄 晴:と。一人先んじて、末柄は扉の方へと向かう。
斎藤龍矢:「ああ。なら俺も失礼します。どこから情報が漏れたか、どのような手口だったか、発端は何か……」
斎藤龍矢:「……再発防止含めた調査について。協力を申し出てましてね。話の前にまとめと根回しをしておきたい」
天ヶ崎禪:「ああ、お送りしますよ!」そう言って後を追う。
天ヶ崎禪:「女の子を一人で帰らせるのは……」
天ヶ崎禪:「ん?あれ?」
天ヶ崎禪:「……女の子ですよね?」末柄さんに。
末柄 晴:「女の子。はてさて、それはどちらにいらっしゃるのでありますか?」ことさら大げさに、きょろきょろと首を左右に
天ヶ崎禪:「え、どっち……!?何!?怖……!」
末柄 晴:「キングとクイーンの他に、性別が重要になる駒は無いと思うのでありますよ……と」
末柄 晴:「そうだ」
末柄 晴:「斎藤さん」
斎藤龍矢:「はい。何か?」
末柄 晴:「詫びるのは筋が違うように思いましたが、何も言わぬのも、それも違うような気がする」
末柄 晴:「悔いていると嘘も言えないので、言葉を探すのに苦しんでいたのでありますが、これだけを」
末柄 晴:「……安らかであれと、祈ります」
斎藤龍矢:目を閉じ 「それで十分です。お気遣いありがとう」
天ヶ崎禪:しばらく悩んでいたが。「……まあどっちでもいいや。二人とも一緒に帰ろうよ、折角だし」
斎藤龍矢:「そうしますか。では、どうもお疲れさまです、望月さん。また何かありましたらいつでも」 会釈。社交辞令である!
望月棗:「ええ。御気を付けて」
末柄 晴:「ふむ、小心なのか豪胆なのか分からぬ人でありますなぁ。……と、私も失礼を。また何処かの戦場でお会いしましょう」と、室内に残る者へ頭を下げる。
天ヶ崎禪:「どうも、僕もお世話になりました。また機会があれば……あ、これ名刺です」
天ヶ崎禪:「探偵じゃないですが……まあ、近い商売なので。ご一緒することもあるんじゃないかな」
望月棗:それを受け取り微笑む。
斎藤龍矢:(絶対探偵じゃないと思うが……まあいいか)
天ヶ崎禪:扉を出ていく二人の背を追いながら、上辻恭一のことを思う。
天ヶ崎禪:自分の人間性を剥奪した、憎むべき相手。いつか越えねばならない過去。そう思っていた。
天ヶ崎禪:今回の事件で、彼を倒し、忌まわしい過去のひとつを乗り越えた。それは確かだ。
天ヶ崎禪:だが、それでも。結局のところ、天ヶ崎禪は壊れたままだ。
天ヶ崎禪:そうした張本人を倒したところで、元に戻るわけがない。当たり前のことだ。
天ヶ崎禪:一度壊れたものは、二度と元には戻らない。
天ヶ崎禪:これからもずっと、天ヶ崎禪は壊れた人間のままなのだろう。
天ヶ崎禪:だが。
天ヶ崎禪:斎藤龍矢と末柄晴を見る。それから、望月棗を、これまでに自分が助けてきた人々を思う。
天ヶ崎禪:きっと、新しい何かを得ることは出来るだろう。
天ヶ崎禪:ひとり、静かに頷いて。冬の空に光る星を見る。
天ヶ崎禪:失敗作の人間など、いない。
天ヶ崎禪:それはきっと、壊れてしまった自分も同じことだ。
天ヶ崎禪:いつか、どこかで出会った誰かが。積み重ねてきたものが。きっと、失われた空虚な穴を塞いでくれる。
天ヶ崎禪:その時には、きっと――。
天ヶ崎禪:……再び、先を行く二人の背を追う。
天ヶ崎禪:――天ヶ崎禪は、そう信じている。

『地絡するプロセルピナ』 終