『foRest』


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チャコール・ローズ( )(所有者:咲良千重)
キャラクターシート(PC1:ハーゴンニンジャ)

墨染(すみぞめ)(所有者:左文字勇人)
キャラクターシート(PC2:MAO)

足利村雨(あしかがのむらさめ)(所有者:士騎朝輝)
キャラクターシート(PC3:DT)

偽戴(ぎたい)エスカリブール(所有者:風吹リュー)
キャラクターシート(PC4:そごう)



【Index】

オープニング

ミドルフェイズ1/春
ミドルフェイズ2/夏
ミドルフェイズ3/秋
ミドルフェイズ4/冬
ミドルフェイズ5/巡る

クライマックス/アヴァロン

エンディング1/それは、誰が為の
エンディング2/士騎朝輝 足利村雨
エンディング3/鷺宮玲華
エンディング4/風吹リュー

GM:定刻になりましたので、セッションの方始めていきたいと思います!
GM:よろしくお願いします!
ハーゴンニンジャ:よろしくお願いします!
墨染:はい、よろしくお願いいたします。
足利村雨:お願いします!
そごう:よろしくお願いします~
GM:ではまずはトレーラーから!

■トレーラー 生があった
自由があった
暮らしがあった
周る月日があった
移ろう季節があった
人々の笑う声があった

そこには、平等に与えられる平和があった

争い傷つけ合う事は無かった
心身を蝕む痛みも無かった
流れる血など無かった
蔓延る病は無かった
喪失が無かった
死が無かった

そこには、不平等に与えられる理不尽が無かった

ここは、果てなく続く森の世界
終わりなく巡る、永遠の世界
私が望んだ、偽りの世界

ダブルクロス The 3rd Edition
『foRest』

みなさん
今日も一日、お元気で

ダブルクロス 、それは裏切りを意味する言葉

GM:では自己紹介の方お願いします
GM:まずはPC1のチャコール・ローズさんから!
GMキャラシート
チャコール・ローズ:はい。
チャコール・ローズ:遺産カテゴリ、祈りの造花に分類されるというよりは、相当品ではないそれそのものの遺産、が人の姿を得たものです。
チャコール・ローズ:今回の事件以前の時点では、自我はありませんでした。 祈りの造花は契約者がジャーム化したとき、代わりにそれを殺して同化する性質があり
チャコール・ローズ:芽生える意識も、おのずと複数の契約者の集合ということになりますね。
チャコール・ローズ:性能は小回り重視。5DX7で情報収集したり、カバーしたりします。火力は皆さんにお任せ!
チャコール・ローズ:以上です。あらためてよろしくお願いします!
GM:うす!ミドルでも八面六臂の活躍を期待してるぜ!
チャコール・ローズ:出目次第かな…!
GM:で、ハンドアウトなんですけど、今回は共通なので全員分の自己紹介が終わった後に貼り付けます
GM:ということで
チャコール・ローズ:はいな!
GM:続いてPC2、墨染さんお願いします!
GMキャラシート
墨染:はい、よろしくおねがいします。
墨染: 
墨染:「墨染でござ──」
墨染:「ん、いや──」
墨染:(こほんと咳払い)
墨染:「遺産、墨染だ。よろしく頼む」
墨染:第十支部エージェント、左文字勇人の用いる布状遺産「墨染』が擬人化した存在です。
墨染:その外見は第十二支部のエージェント、黒瀬直と瓜二つ(ただし若干若い)です。ご本人了承ずみ(`・ω・´)
GM:一体何故…
墨染:本来の性質は臆病で力任せで不器用で自己否定が強いおバカさんですが、思考の帰結で自分なりに考えた「黒瀬直」を模倣しています──が、外見以外はかなり残念なことに。
墨染:身体そのものを本体である黒布で構成していおり、中身はすっからかん。有事の際には頭髪や身体を布化させて対応します。
墨染:シンドロームはエグザイル/ウロボロス
墨染:ロイス関係は——
墨染:Dロイス №98【遺産保持者】
墨染:ご主人さま【左文字勇人@○忠義/劣情】
墨染:ご主人さまの理想?【黒瀬直@○理想/殺意】
墨染:です。
GM:何やらデカい感情が見えてますね
GM:ポニョ、そういうの好き
墨染:性能的には、暴走によるバフ前提の単体アタッカーとなります。なんと勝利と栄光の槍カテゴリなのにカウンターを使わない豪華構成。ご主人さまに謝れ
墨染:鳩麦さんGMには初めて参加させて頂き、そごうさんとPL同士は初めてとなるかと。
墨染:さらにはDTさんやハーゴンさんも同卓となり、英雄一堂に会すな状況でかなりブルっておりますが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
GM:うす!GMもド緊張してるから大丈夫!(何が?)
GM:では次、PC3の足利村雨殿!
GMキャラシート
足利村雨:はい!
足利村雨:足利家伝来の名刀、村雨。
足利村雨:“抜けば玉散る”とも称されるその刀の依代と目されている女性です。
足利村雨:本物かはわかりませんが……
GM:なんつー顔の良さだ…許せねぇ…
足利村雨:顔はめちゃくちゃ良いです
足利村雨:殺気高ぶれば水気を増し、斬らば勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとす邪妖殺しの太刀。
足利村雨:具体的には鬼切りの古太刀に分類されるレネゲイドアイテム。
足利村雨:性格的には怜悧な美女……に見えますが
足利村雨:ジャームに対する殺意は隠そうともしないし、別にそんなに冷静沈着なわけではない。
GM:苛烈
足利村雨:性能としては、サラマンダー/ウロボロスのRC型で
足利村雨:鬼切りをシミターしながら散滅の腕を載せて
足利村雨:Eロイスのみならず持続しているエフェクトごと解除し斬り伏せます。
GM:エネミー泣かせ…
GM:怖すぎる
足利村雨:あとラスアクとかもあるので、とにかく斬りたい気持ちが前面に出ている形。
GM:やりたい放題だな!
足利村雨:そんなところ!人様の武器なのでとても緊張していますが
足利村雨:よろしくおねがいします!
GM:うす!その顔良力を存分に発揮してくれ!
GM:では最後!PC4の偽戴エスカリプールさんお願いします!
GMキャラシート
偽戴エスカリブール:はーい!
偽戴エスカリブール:「アセンション太郎、と。今はそう呼ばれている」
偽戴エスカリブール:阿修羅地獄堂女学院がスケバン八大天王。風吹リューの駆る曰く付きのスケボーです。
GM:アセンション太郎
偽戴エスカリブール:800年以上の過去からこの世に存在しており、スケボーとして打ち直される前はかのリチャード一世の剣として戦った。
偽戴エスカリブール:と、本人(人?)は認識しています。
GM:スケボーって打ち直すとかいう単語使うアイテムだっけ…?
偽戴エスカリブール:また、自身をスケボーの語源、並びにスケバンの語源だと認識しており、我々の知る世界の歴史とは少々認識の齟齬があります。
GM:手博図脳か?
偽戴エスカリブール:その戦闘スタイルは初代の使い手の性質を色濃く反映しており、機を見るに敏。軍勢を駆り立て、苛烈に攻め上がることに特化しています。
GM:カッコいい…スケボーなのに…
偽戴エスカリブール:しかし一方で彼の残忍さや王としての器には思う所もあったようで、戦うことが好きなような倦んでいるような……微妙な距離感。
偽戴エスカリブール:多くの古いEXレネゲイド武装がそうであるように、このスケボーも資格のない使い手の下では真価を発揮せず
偽戴エスカリブール:しかし現在の主については「最低限の資格はある」と見て力を貸しています。
偽戴エスカリブール:性能は暴走型! 仲間を支援しながらクレイジードライブで殴る! それだけです。
GM:単純明快!
偽戴エスカリブール:由緒正しい名剣枠としてやっていくぞ! よろしくお願いします。
GM:うす!ベテラン枠(ベテラン枠?)として頑張ってくれ!
GM:では共通ハンドアウト!
ハンドアウト
先刻、N市に住居を構える富豪「鷺宮家」の邸宅にて、使用人を含めた居住者8名が何者かに襲撃される事件が発生した。
R案件の可能性が高い本件の現場視察に訪れたあなた達は、足を踏み入れた部屋に四角い箱のような"何か"が落ちているのを発見する。それを拾い上げた瞬間、あなた達の周囲は暗闇で閉ざされ…気づいた時には、無くなっていた。いつもあなた達の傍にあった、自身の持つそれとは異なるレネゲイドの気配が――

――そして、"君達"は目覚めた。
木々と草花が果てしなく広がる、大自然の片隅で。

チャコール・ローズ:一体何が起こったっていうんだ・・・!
GM:という訳で、何か事件が起きたので現場に行ってもらいます
偽戴エスカリブール:何だとぉ・・
GM:何なんだろうね…
墨染:事件ならしかたありません、はい。
GM:では、これからOP…をやる前に
GM:マスターシーンをちょこっと挟みます




■■■:「…おや」

■■■:「娘っ子が来るのは、憶えてる限り初めてですね」

■■■:「…」
■■■:「…まあ、諸々の説明は後で。まずはあんたの願いを聞かせて貰いましょうか」

■■■:「……おっと…もしやよく分からないまま儂を呼んじゃいました?」

■■■:「"碌でもないもの"とは先に言っておきましょう。あんたは儂に願いを伝える、儂はあんたの願いを叶える、その代わりに」

■■■
「あんたの魂をいただきます」



■■■:「……物怖じは…してないみたいですね。その若さで大したものだ」

■■■:「ふふっ…じゃあ聞かせて貰いましょうか、娘っ子。あんたの望む"世界"は?」




■■■:「ほほう」

■■■:「…聞き届けました。あんたの魂が尽きるまで、儂がその世界を守りましょう」

■■■:「契約が相成った以上、儂が放っぽかす事はありません」
■■■:「安心して眠りなさい、娘っ子」





オープニング

GM:N市 第9地区
GM:「鷺宮家」邸宅付近
GM:第九地区に居を構える富豪、鷺宮家
GM:先刻、そこが何者かの襲撃を受け、ジャームが発生しているとの報を受けた咲良千重、左文字勇人の二名は
GM:指定された現場へと赴き、発見者達との接触を行っていた
布留部 群青:「やあ、どうも」
咲良 千重:「あなたが情報提供者か。UGN、"ミラクル・チャコール"」
左文字勇人:「第十の“天下布武”左文字勇人だ」
布留部 群青:「“暗中”布留部群青です。初めまして」
GM:君達の前に居るのは、元FHの生体兵器、布留部群青。そして
比良坂 亘:「急な要請にも関わらず、来てくれてありがとう」
GM:“遺灰”のレネゲイドビーイング、比良坂亘
咲良 千重:「足は私の世話になっている支部の強みだ。気にしないでくれ」
咲良 千重:街中で黒いナイトドレス姿の女。 本来ならば、迂闊に目を引くようなことは避けなければいけない職業だが…
左文字勇人:「ああ、それにこっちは“本職”だからな」
咲良 千重:敢えて戦装束を晒す。「そのような悠長なことを言っていられる段階ではない」からだ
左文字勇人:首に長い黒布を巻きつけた、どこか飄々とした雰囲気の高校生が応じる。
布留部 群青:「うん、頼りになる。状況は…取り敢えず見ての通り、門の前にジャームが居る」
GM:君達の目の前に広がるのは、鷺宮家の門、その奥には広大な敷地
GM:その門の手前に…全く微動だにしないジャームが一匹、佇んでいる
咲良 千重:「…堂々としたものだな」眉をひそめてそちらを見る。
左文字勇人:「大人しいともとれるぜ?」
GM:時刻は夜、暗闇ではっきりとは見えないが、口元がビッシリと縫い合わされた奇妙なジャームだ
比良坂 亘:「私たちも、先ほどから様子を伺ってはいるのだけど」
左文字勇人:じっと、そちらに視線を送る。どう対応するにしたって、情報収集は第一となる。
比良坂 亘:「何せ、“動きが無さすぎる”」
咲良 千重:「…被害状況は?」
布留部 群青:「そうだね。生きている人間の反応は無い」
GM:布留部群青は盲目だ。故に、それ以外の感覚で物事を判断する
咲良 千重:「…報告にあった8人は絶望的か…」
左文字勇人:ふぅ──と息を吐く。UGNの仕事は基本『事後対応』だとしても、決して気持ちの良いものではない。
布留部 群青:「…だから、こちらとしても人が欲しかった」
左文字勇人:「──なるほどな」
咲良 千重:「これで4対1。 いつ仕掛ける」
左文字勇人:「どうする、とりあえず『手』でも伸ばして中を探ってみるか?」
左文字勇人:スルスルスルと、黒布が足元に伸びて、自分の『影』と同化する。
左文字勇人:(まだらの紐演出
比良坂 亘:「探る手段があるのなら、是非」
左文字勇人:「んじゃちょいと──探ってみますかね?」
左文字勇人:そして影がスルスルスルと伸びて、玄関を避けて他の窓から中へと侵入を──
咲良 千重:傍らで静かに爆発物の生成を始める。反応してジャームが動き出さないとは限らない。
無口のジャーム:「……」
GM:ジャームに、動きはない
左文字勇人:(静かなもんだな……感知してない? あるいは意に介していない、か?)
咲良 千重:「…どうだ?」
GM:生物にのみ反応するのか、その基準は定かではないが
左文字勇人:「奴さんは大人しいもんだな。まあ無害ってことで無視決め込んでる可能性も在るわけだが──っと」
GM:左文字勇人の“影”は邸宅の中へと侵入した
GM:…‥‥が
GM:布留部群青の見立て通り、そこには、生きているものは誰も居なかった
GM:それだけだ
GM:あのジャームが何を目的に門の前に陣取っているのか、その理由が明らかになるような情報は得られなかった
左文字勇人:「……生きてるやつは、いねえな」
左文字勇人:「ただ、そんなに激しい戦闘跡なんかもねえ」
布留部 群青:「つまり、戦闘になったとしても戦うのはあれ一人」
左文字勇人:まずは一旦、伸ばした墨染を元に戻し、再び身体へと巻きつける。
布留部 群青:「取り敢えず、“ワーディング”でもやってみましょう。誰かが感知して応援に来てくれるかもしれない」
左文字勇人:「生存者が居れば強行突破の手もありだったんだけどな。そこまで急ぐ理由もねえとなりゃ──さて、どうすっかだ」
咲良 千重:「影に反応しなかったということは、迂回して進入すれば干渉されないのかもしれんが…あれを町中に野放しにはできんな」
布留部 群青:「一応、既に一人呼んではいますが」
左文字勇人:「なるほど。ありだな。奴さんも何か反応するかもしれねえ」<ワーディング
咲良 千重:「私がやろう。レネゲイドの出力は高くないが、そのぶん注意を集めすぎることもないはずだ」
左文字勇人:「頼んだぜ咲良さん。こっちは『観察』させてもらう」
布留部 群青:「なにせ風来坊なもので、ちゃんと来てくれるかどうかわかりませんし」
比良坂 亘:「私からもお願いするよ」
左文字勇人:「お、追加の助っ人か?」<風来坊
咲良 千重:(風来坊…?)《ワーディング》を使用します。
左文字勇人:エージェントやチルドレンのみならず、イリーガルや無所属も、とかくこの街にはオーヴァードがひしめいている。
左文字勇人:そのあたりと『なかよく』やっていくのも、ある意味UGNの仕事だ。
無口のジャーム:「…?」僅かに、顔を動かす
左文字勇人:(反応した……無関心って訳じゃねえな。ワーディングにか? それともそこから連想される事態に対してか?)
無口のジャーム:今の今まで微動だにしなかったジャームが、初めて動いた
左文字勇人:じっと静かに、観察を続ける。
風吹リュー:「……おいおい、なーんの集まりだ? こいつぁ」
風吹リュー:車輪の擦過音。
咲良 千重:「…む?」銃口をジャームに向けたまま横目で反応する。
風吹リュー:「よっと」
布留部 群青:「おっと、助っ人一号だ」
左文字勇人:「──っと?」声のした方に目を向ける。
風吹リュー:塀から飛び降りるようにして、着地。足元のスケボーをくるりと跳ね上げて小脇に抱える。
比良坂 亘:「やあ、どうも。一応確認するけど、君の所属は?」
風吹リュー:女学生である。セーラー服の上に飛行士帽とジャケットを身に着けており、ガラの悪い視線が君達を通り過ぎて、件のジャームの方へ。
風吹リュー:「風吹リュー。阿修羅地獄堂女学院、スケバン八大天王」求められているのとは微妙にズレた答えを返す。
比良坂 亘:「‥‥…?」聞きなれない言葉に首を傾げる
左文字勇人:「っと、ちょっとそいつは待っただ」引き止めようとします。<ジャームの方に
左文字勇人:制服と名乗りで、とりあえずの納得。
咲良 千重:「スケバン…八大天王!? あの、全員がオーヴァードで構成されているという…!?」どこから漏れているのかわからないようでモロバレな反応!
左文字勇人:<いろいろなウワサのある学校の生徒だと
風吹リュー:「あん? おぉ。そうだそうだ良く知ってんな、んで」
左文字勇人:「八大天王さんにおかれましては、ちょいと観察中ってのを理解してもらえるとありがたいんだがな?」
左文字勇人:おどけるように、片目を瞑る。
風吹リュー:自分の腕を掴んだ左文字君の手をもう片手で払い落しながら。
左文字勇人:払い落とされた手を気にすることもなく。
風吹リュー:「色々すっ飛ばして聞くが、あんなもん放っとく手あるか? 見るからにだろ」
左文字勇人:「ああ、放っとけねえよ」
咲良 千重:「布留部さん、彼女が予定の人員か?」
左文字勇人:「だから──だ。放っておけねえからこそ、しっかり対策しなくちゃならねえ」
布留部 群青:「いいえ。これはほっぽかされたか、またいつものように見ていたようなタイミングで出てくるかのどちらかですね」
風吹リュー:「……まぁ、そっちの言い分は分かった」
布留部 群青:「さて、風吹さん」
左文字勇人:「助かるぜ、話が早いと」
風吹リュー:「おう。」
布留部 群青:「取り敢えずはジャーム退治、そしてその後の調査も含めて」
布留部 群青:「協力をお願いしてもいいかな?」
咲良 千重:「残り1人を待ちたいところだが、これ以上は待てんな…」
咲良 千重:小声で(左文字。善意の協力者が相手だというならそのように高圧的に接するものではない…作らずに済む敵を作るわけにはいかん)
左文字勇人:(どうかね。この手のタイプは、変に気ぃ使うよりはってやつだと思うぜ?)
左文字勇人:声には出さず、交渉は咲良さんに任せる。
風吹リュー:「まぁそうだな。ショッピングに付き合わされる予定もあるし、小遣い目当てに協力ってのも、悪かないか」
風吹リュー:軽口を叩きながら、その双眸は鋭い。
咲良 千重:「…失礼をした。もう1人追加で援軍が来る予定だったが、どうにも間に合わないかもしれん」
咲良 千重:「よろしく、お願いする」頭を下げる。
風吹リュー:「へぇ、そいつぁ」にやりと口の端を歪め。
風吹リュー:「渡りに船ってやつだ。来るはずだった奴がどれくらいのもんか知らねーけど」
風吹リュー:「オレの方が役に立つからな。感謝していいぜ」
比良坂 亘:「それはそれは、心強いお嬢さんだ」
左文字勇人:「で、本来の助っ人さんは、やっぱ間に合わなそうなのか?」
布留部 群青:「俺の予想が正しければ」
布留部 群青:「“待ってる内は来ない”」
布留部 群青:「という訳で、仕掛けましょうか、咲良さん」
風吹リュー:「は、何だそのいけすかねー奴」鼻を鳴らす。
左文字勇人:「同感だ、気が合うな」
咲良 千重:「では、大きめの花火を上げるとしよう」
左文字勇人:からかうような笑みを浮かべて、黒布を槍状へと変化させ、構える。
左文字勇人:「──まあそれでもだ、知り合いがそうだって言うなら、待ってても無駄ってこったな」
咲良 千重:クレイモア地雷の進化形…無数の指向性散弾の函がアスファルトの砂を巻き上げて生成され、ジャームを取り囲む。
風吹リュー:地を蹴り、別方向から回り込むようにスケボーを走らせる。
無口のジャーム:「!」
咲良 千重:スケボーの少女に向けて指でカウント。 3,2,1…ゼロ。
左文字勇人:「!」タイミングを併せて、槍を伸ばして突き穿つ!
GM:ズガガガガ
風吹リュー:(おっ……けぇ!)
咲良 千重:瞬間…爆縮現象にも似た、全方位からの一斉起爆!! 空間を飽和してベアリング弾が散乱する!
無口のジャーム:「…!………!」無数の散弾が、槍の一撃が、ジャームの身体を次々と穿つ
左文字勇人:スケボーの高速機動とベアリング弾の散弾。それらを『抜く』ただ一点を!
無口のジャーム:周囲を薙ぎ払うように、影から生成した触腕を鞭のように振り回す
左文字勇人:(影──ウロボロスか)
風吹リュー:爆風を縫って駆ける。いっそ奇怪な程、至近距離で起きた炸裂からも傷を受けず。
風吹リュー:触腕をグラインドで駆け上がり、上空から蹴りを放つ!
無口のジャーム:地を抉るように吹き飛ばされる!
無口のジャーム:すぐさま立ち上がり、不気味に身体を前に屈める
無口のジャーム:ガバァ ッ
咲良 千重:塀の上に飛び乗って生成した軽機関銃が火を噴き、制圧射撃! 反撃を封じるように火線が殺到!
左文字勇人:槍を引き戻し、再び布状へ変化させて不測の事態に対応できるよう構えなおす。
左文字勇人:ウロボロスならば、どんな『奥の手』を隠し持っていてもおかしくはない。
咲良 千重:(復帰が予想よりだいぶ早い。これで凌ぎきれるか…!?)
無口のジャーム:銃弾の嵐の前に、為すすべもなく…いや
無口のジャーム:立っている
左文字勇人:(攻めっ気がないにもほどがあるな。お仲間なカウンター型って訳でもなさそうだが──)
無口のジャーム:その腹にあったのは、銃弾に抉られた傷跡ではなく、大きな大きな異形の口
GM:空気の振動
GM:君達は知っているかもしれない
GM:“サイレンの魔女”と呼ばれる、空気振動を用いた広範囲破壊攻撃の前兆だ
咲良 千重:「しまった、こいつ…」
風吹リュー:「ッ──黙らせる!」
左文字勇人:「──っ! まじぃ、下がれ風吹!」
咲良 千重:「仕掛けてこなかっただけで、最初から我々全員を射程に捉えていた…!?」
風吹リュー:レネゲイドの能力分類に詳しくはない──だが、理解できる。来る、受けてはまずい一撃が──
士騎朝輝:ヒュゥ
士騎朝輝:空気が張りつめ破裂する、その直前。
士騎朝輝:春に真冬の風が吹き抜ける。風の主を気取るように、場に透明感のある声が響いた。
士騎朝輝:「最初から黙っているジャームと聞いたんだがなぁ、随分と喧しいもんじゃないか、なぁ村雨丸」
士騎朝輝:一つ縛りにして後ろに細く流した明るい茶の長髪。端正だが何処か挑発的な顔立ち。
士騎朝輝:スリムスラックスに気崩したシャツ、グリーンのネクタイを緩く締め、その上に校章のようなワッペンがついた灰色のブレザーを着ている。
士騎朝輝:端的に言うと学生服の少年。だが、無造作に掴まれている美しい拵の鞘入りの刀がただただ異質だった。
布留部 群青:「…」先ほどまでピリついていた肌を、良く知った冷気が掠めていく
士騎朝輝:「さぁ、黙らせようぜ、村雨丸」
士騎朝輝:スゥと息を入れ、前に屈む様に吐き出すと共に体が消える。瞬間移動さながらに だが移動の軌跡は白く凍りつき、大気にか細い電流を散らしながら 地を駆け終える。
士騎朝輝:しっかりと握って剣を振りぬく。ただ、それだけ。 それだけの 異次元の出力の魔剣。
無口のジャーム:突如現れた人影など意に介すこともなく、大口から咆哮を――
士騎朝輝:凍結した空間に閃光が走り、風裂きの音が後から追いついてくる。大気中の水分が氷結し斬撃軌道を鮮やかに留め置いた。
咲良 千重:「…!!」
士騎朝輝:「黙らせろ。と、言ったぜ。悪いな」
風吹リュー:「────!」駆け出しながらも理解していた。遅きに失した筈。間合いにいる何もかもが間に合わない筈の────
無口のジャーム:「‥‥…」
無口のジャーム:“口を開いたまま、口を閉ざした”
左文字勇人:ひゅぅ──っと、その見事な手並みに思わず口笛を鳴らす。
GM:凍結と共に、悪鬼はその生命活動を停止し
GM:この季節には似つかわしくない、冷たい風がその場を撫でていった
布留部 群青:「……全く、本当に君は」
左文字勇人:「で──」
布留部 群青:「いつから見ていたんだ?士騎」
咲良 千重:「…まずは、協力に感謝する」
士騎朝輝:「単純にさぁ、俺は別に地元の人間じゃあないわけだ。気ままに歩きたい場所を歩く旅人でな、其処は理解してると思うんだがなぁ」
風吹リュー:「…………こいつがか?」
左文字勇人:「あちらさんが、助っ人さん?」布留部さんの方へ確認するように。
士騎朝輝:「つまりだ。わかりやすく言うと。すまん、道に迷ったんだよなぁ」
布留部 群青:「その通り」
布留部 群青:「俺の大事な大事な友人の一人だ」
風吹リュー:持って回った物言いに顔をしかめる。
左文字勇人:「なに、ギリギリセーフでおまけに助かった。第十の左文字勇人だ」そして士騎さんの方へ
風吹リュー:「…………マジで、マジで……はぁ────想像以上に気に食わねぇ奴が」
布留部 群青:「…少し気障なのが玉に瑕だけど」
咲良 千重:「第六支部、咲良千重だ」
咲良 千重:「…あなたはいったい何者だ?」
士騎朝輝:「いや、ドンパチ始めてくれると、後は分かりやすくて助かった。まさに、通りすがれた訳だ」
風吹リュー:「少しぃぃぃ?」布留部さんを至近距離で睨みつける
士騎朝輝:「あぁ、自己紹介どうも。俺は、士騎朝輝、通りすがりのオーヴァードだ。そこの布留部の友人だな」
布留部 群青:「個人差だよ、その辺は」目に見えないが、なんとなく剣幕は分かる
左文字勇人:「ははっ、ドンパチ多い街だからなここは。そん中からまっすぐ此処に来てもらえた幸運って奴に感謝だ」
風吹リュー:「チッ」
風吹リュー:先の啖呵の手前、ばつ悪げだ。
風吹リュー:「スケボー・スケバン風吹リュー。スケバンだ」
比良坂 亘:「凄いね、まさかこうも思惑通りに人が集まるなんて」
左文字勇人:「風吹もご苦労さんだったな。オレも咲良さんも前衛向きじゃねえから、助かったぜ」
士騎朝輝:「まあ、遅れてきたからには、怒られるのは道理なんだけどなぁ、珍しく今から謝っておこう。火に油を注ぐかもしれない」
比良坂 亘:「比良坂亘。通りすがりのレネゲイドビーイングだ。同じだね」
風吹リュー:「気ぃ使うんじゃねえバーカバーカ!」左文字君の背中をバンバン叩く!
士騎朝輝:言いながら携帯で皆を写す。
咲良 千重:「わっ」
風吹リュー:「あっこの野郎!」
布留部 群青:「出たよ」聞きなれたシャッター音だ
左文字勇人:「んなしちめんどくせー真似っと──」<携帯
風吹リュー:「謝る気あんのかこいつ」ジト目
士騎朝輝:「趣味は旅の思い出をこれに収める事。なるべく自然な表情で」
左文字勇人:「──なるほどな。確かに人によっちゃ褒められた趣味じゃねえ」<自然な表情を撮影
比良坂 亘:「へえ、良い趣味だね。気が合いそうだ」
左文字勇人:言いつつ、自身は特に気にせず大仰に肩をすくめてみせる。
咲良 千重:「…次があるなら、なるべく快哉のほうを撮影してほしいな」若干、笑みが引きつっている。
左文字勇人:「風吹は大丈夫か、写真写り?」
士騎朝輝:「女性からの評判は概ね悪いんだよなぁ。良かった試しがないな、当然だけどな」
士騎朝輝:「まぁ、ジャームの攻撃をどうにかした分でチャラにしておいてくれ」
風吹リュー:「いや、だからさ……」微妙に居心地悪そうに左文字君に返す。
比良坂 亘:「ああ、そうそう…話し込んでいる訳だけど。どうやら本当にこれ以上敵は居ないみたいだね」
風吹リュー:「くっ……」ジャームをどうにかしてくれたところを持ち出されると弱い。
咲良 千重:「助かったのは事実だ。正規人員だけで手を回すのもとっくに限界だからな…」
士騎朝輝:「それで、これから、どうするんだ?祝勝会するって言うなら付き合うぜ」
左文字勇人:「とりあえずあとは軽く現調して、処理班に引き継ぎって感じかね」
咲良 千重:「共有済みかもしれないが、ひとまず目下の脅威はこれで全部だ。 あとは、このジャームが守っていた『何か』が館の中に残っている」
布留部 群青:「いいや、それはまた別の話だ。俺達はこれから、あの屋敷の中を軽く調べる訳だけど」
咲良 千重:「写真撮影はご遠慮願うかもしれないが…あなたも見ていくか?」
布留部 群青:「うん、君はどうする?朝輝」
士騎朝輝:「宴会なら、何やら、この御時世でも休業してない寿司屋があるらしいぜ。そこで……成程、ここからが本番か」
風吹リュー:「まァ……あんなわけわからんもんが門前に居座ってて中見ないままっつーのも」
風吹リュー:「気持ち悪ぃわな。行くぞ」
布留部 群青:「これに参加しないと、祝勝会に呼ばれない可能性があるかもね」
左文字勇人:「なら助っ人二人も一緒にってことで良さそうだな」
風吹リュー:そう言って勝手に鷺宮邸へと歩いていく
士騎朝輝:「あぁ、これも旅の縁だ。付き合うよ。やることがあるわけでもなし、それに、オーヴァードは助け合いだろ?」
左文字勇人:「っと、気が早いな──」風吹さんを追いかけるようにして中へと
士騎朝輝:言いながら屋敷を撮る。
比良坂 亘:「協力ありがとう。全員で見て早い所終わらせよう」
咲良 千重:「人はもう『払われて』いた…」
咲良 千重:(…ジャームの目的を考えるのも不毛と言えば不毛だが…何が出る?)
士騎朝輝:「ん?お人好し?いや、だってなぁ。中にジャームがまだいたら、ほら、斬り凍らせておかないといけないだろ、村雨丸」などと腰の愛刀に視線を落とし呟く。


GM:鷺宮邸 リビング
GM:“富豪”というだけあって、鷺宮の家はかなり広い
GM:荒らされた形跡がほとんど無い玄関から入って左手、三部屋ほど壁を抜いて設けたかのような広大なリビングに、君達は集まっていた
GM:なお、ここも特に荒らされた形跡はない
咲良 千重:「富豪の家に賊が押し入った後の光景とはとても思えんな…」血の跡を見やる。
左文字勇人:「だが、死人は実際出てる」
左文字勇人:「そう考えると、むしろ不気味だと思うがね、オレは」
GM:そう、この部屋には一人分の死体がある
士騎朝輝:死体に片手で祈って一礼。
GM:ソファに座ったまま、顔中の穴という穴から出血して息絶えている男の死体だ
左文字勇人:近づきしゃがみ込み、確認。
比良坂 亘:「………?」その死体を見つめている
風吹リュー:上着のポケットに手を突っ込んで、死体を眺めている。
風吹リュー:「さっきのやつの攻撃で、こんな風になるもんか……?」
左文字勇人:「アレが全部だった訳じゃねえかもしれねえけどな──」
比良坂 亘:「失礼」死体の顔に触れる
士騎朝輝:「あぁ、だとすると喰らっておいた方が良かったかもなぁ。推理材料が一つ減ってしまったわけだ」
風吹リュー:「ああ? それくらいオレだって気付いてたっつーの」嘘だ
咲良 千重:「…何か気になることが?」
左文字勇人:「けど良い視点だ。判断材料が大いにこしたこたぁない」
左文字勇人:「何か判るか?」
比良坂 亘:「…成程、妙だ」
比良坂 亘:「“血が拭えない”」
咲良 千重:「…何だと?」
比良坂 亘:「いや、そもそも流血が途中で止まっている、と言った方が正しいのかな」
左文字勇人:その口から溢れている血を拭ってみる。
咲良 千重:自分もハンカチを取り出して男の顔を拭く。
風吹リュー:「乾いてるっつー感じでもねえな……」
GM:指に付着することも、ハンカチに染み込むことも無い
士騎朝輝:「へぇ、そこにあるのに触れられないってことだよなぁ、それ。嫌な感じだ」
比良坂 亘:「何より」
比良坂 亘:「この人の魂が見当たらない」
左文字勇人:「──乾いてるって感じでもねえな、確かに『妙』だ」
咲良 千重:「…魂? まさか」
GM:遺灰のレネゲイドビーイング、比良坂亘には死者の魂と対話する能力がある
咲良 千重:「君は口寄せを使うレネゲイドビーイングか…!」
GM:“ハートレスメモリー”と分類されているものだ
士騎朝輝:「さて、旅の思い出にはならないがなぁ、撮っておくか。後々、効いてくるかもしれないしな」シャッターを切る。
比良坂 亘:「口寄せ、なんて大それたものではないけどね」
左文字勇人:「っと、悪い。門外漢なんだが、死んだら無くなるって訳じゃないのか?」<魂
風吹リュー:「魂がないっつーのは良く分かんねーが」
風吹リュー:「そんなに珍しい事なのか? 言っても」
風吹リュー:少し、口に出すのを躊躇うようにして
風吹リュー:「死体だろ」
風吹リュー:吐き捨てる。
左文字勇人:風吹さんの言葉に、だよなぁ と言う表情。
士騎朝輝:「だとすると、魂は他の場所にあるのかもなぁ。上か下かはわからないけどな」
比良坂 亘:「無くならない、とも言いきれないね」
比良坂 亘:「ただ、これほど早く無くなる事はまず無い」
左文字勇人:「死の直後に無くなるケースはレアってことか」
比良坂 亘:「最も見つけやすいタイミングのはずなのに、見つからないんだ」
風吹リュー:「……」
左文字勇人:「──も少し調べた方がいいかもしれねえな」
咲良 千重:「少なくとも、死者の記憶と交信できる能力そのものは類例が幾つも記録に残っている。同一性については我々の及び知る領域を超えているが…」
士騎朝輝:「じゃあ、魂を収集してる何かがいるって事だろ」
左文字勇人:割り切って、遠慮なく死体を調べ始める。衣服や口の中など、調べられる限りを調べようと──
比良坂 亘:「そう考えるのが自然かな」
士騎朝輝:「簡単じゃあないか。専門家がこんなに早くなくなるのがおかしい。って言うなら外的要因があるってことだよなぁ」
咲良 千重:「…一体、何をすればそんな殺し方をできるというんだ…?」
風吹リュー:「分かんねーことだらけだな。気持ち悪ぃ」
士騎朝輝:「未練が何もなく成仏したっていうなら、それはそれで救われてるしな」肩を竦める。「酷い死にざまではあるけどなぁ」
左文字勇人:「魂が無くなると、人ってのは血い吐いて死んだりするのか?」
左文字勇人:調べながら、比良坂さんに確認するように。
比良坂 亘:「逆、かな。血を吐いて死んでから魂が出てくるんだ」
左文字勇人:「なるほど。ってことは二つだな。『どうやって血を吐くような形で殺されたのか』『魂はその後どこに行ったのか?』の」
咲良 千重:「…時間のかかる案件かもしれんな。全貌解明は難しいかもしれないが、我々で初期調査だけでも済ませておこう」
比良坂 亘:「そうだね。一先ず、この部屋で分かることはこのぐらいかな」
士騎朝輝:「そんな吐瀉物めいてるのか、魂。イメージ壊れるよなぁ、村雨丸」
左文字勇人:「ああ、ありがたいことに専門家もいるしな。できることはやっておこう」
咲良 千重:「…風吹くん、この先は思ったより危険かもしれん。必要なら随伴を付けて家まで送ろう」
左文字勇人:死体を調べ終え、そこで初めて手を合わせる。
風吹リュー:「はっ」笑うように息を吐き出す。
風吹リュー:「オレに出来ることが無いから帰れっつーんなら聞いたかもしれねぇが」
風吹リュー:「そういう心配は要らねぇよ。オレとこの──」蒼穹に雷のペイントが施されたスケボーを持ち上げ
風吹リュー:「アセンション太郎のコンビは無敵だ。誰にも負けない」
布留部 群青:「(名前付けてるのか)」
左文字勇人:「だな。正直フロントが居てくれたほうが、こっちとしては助かる」
左文字勇人:「頼りにしてんぜ、八大天王?」
左文字勇人:にかっと風吹さんに微笑みます。
咲良 千重:「わかった。それでは、"当てにさせてもらう"よ」
咲良 千重:「迂闊に手分けできないな。一部屋ずつ、順に調べていこう」
風吹リュー:「けけ。そうしろそうしろ、こっちもこのまんま帰ったら寝覚め悪ぃんだ」
士騎朝輝:「はは。いいね、帰るのも、残るのも、自由だ。そうやって自分で決めれる奴は嫌いじゃないぜ」
布留部 群青:「気風のいいお嬢さんだ。じゃあ、奥に行こうか」
左文字勇人:「了解。警戒しつつ、肩の力抜いて行くとしますかね」
士騎朝輝:「あぁ。気に入った。俺はその意思を尊重するね、風吹」
風吹リュー:「むぅ……」
GM:‥‥荒らされた形跡が無いとはいえ、家具を動かしたような形跡はある
GM:まるで行く手を遮るように、阻むように
咲良 千重:家具に手で触れられた跡がないかをそれとなく確認します。わからないかもしれないが・・・
左文字勇人:「物取り──だったりの可能性もあんのか?」
GM:手で触れられた後はあります。大きさとしては成人男性のそれ
左文字勇人:まずは家具を動かす──何かを探す? と言ったシンプルな発想から。
GM:そしてそれを繋ぐと、明確に一本の動線が浮かび上がる
咲良 千重:「…ゼロではないが、考えにくいな。家具は動かしていても、収納されたものに手を付けた跡がない」
左文字勇人:「ならバリケードの類かね──」
士騎朝輝:「そもそも、最近の物取りは魂を盗んでいくのか?」皮肉気に薄く笑う。
左文字勇人:「このご時世だ。それくらい盗まれても、オレは驚かねえけどな」同じ様に皮肉気に返して
布留部 群青:「恋泥棒じゃないんだから」
咲良 千重:「勘弁してほしいものだ。時代の流れについていけん…」
咲良 千重:「…男が、一人か。 家人か下手人かは判らんが、こっちだ」
士騎朝輝:「俺の知り合いにも盗賊の類はいるけどなぁ。まあ、こういう雑な仕事をするタイプじゃないから参考にならないな、これは」
GM:そして死体もまた、その動線に沿って床に転がっていた
GM:一人目の男と同じように、顔中から血を流し
左文字勇人:「門の前にジャーム。そして館の奥へ誘うような家具と死体の類、ね──」
GM:…そのまま、時が止まってしまったように
風吹リュー:「うおっ」小さく息を飲む。
士騎朝輝:その瞬間を写真に収める。
風吹リュー:「……いやちょっと待て」
風吹リュー:士騎くんに詰め寄ります
士騎朝輝:「ん?どうした?」
左文字勇人:「……あんた、自然てーか、そーしたシャッターチャンスを狙ってないか?」
風吹リュー:「それは流石になくないか? どうなんだ?」
風吹リュー:「いや別に死体にビビったとこを撮られたのが嫌とかじゃねーけど……」
左文字勇人:映した画像を覗き込んで──
左文字勇人:「ぷっ──」思わず吹く
風吹リュー:「何見てんだ」左文字君の頭をむんずと掴んで
士騎朝輝:「あぁ、そのことか。悪い。流石に今のは俺もなかったとは思う」
左文字勇人:「いや、わりーわりー。想像より4割くらいかわいかったもんだからよ」
布留部 群青:「それ、本当に思ってる?」
士騎朝輝:「思うが、驚嘆の声に無意識にシャッターを切れるようになってるみたいでなぁ」
風吹リュー:「かわいっ……? こんの…………」
左文字勇人:くるりっと器用に身体を捻って掴んだ手から逃れる。
士騎朝輝:「自分の成長が怖いね。いや、気に障るようならこの場で削除するぜ」
左文字勇人:「っと、褒め言葉だろ。素直に受け取れよ?」
風吹リュー:「……いい心掛けだ、消しといてくれ」
士騎朝輝:「OK 想像より4割くらい優しくて助かった」
風吹リュー:「それはそれとしてなんか……成長? どう考えても悪癖だろそれ?」
左文字勇人:「んじゃオレの心のフォルダに収めといてやろう」両手を合わせて風吹さんを拝む
風吹リュー:「やめろっての」
風吹リュー:死体に向き直る。
比良坂 亘:「(……やはり、魂に干渉できない。いや、”そもそも無い”)」やり取りをよそに、死体を横目で見ながら
士騎朝輝:「はは。悪癖じゃないんだよなぁ。守りたいと思った世界を此処に映してきたのさ」言いながら画像一枚削除して。
風吹リュー:「なんかから逃げようとした……んだろうな」
咲良 千重:(いつの時代も、あの年の男子は手に負えんな…数が逆であれば、向こうも同じに思っているのだろうが)
咲良 千重:喧騒を尻目に、遺体に手を合わせ…こっそりとピストルソードを生成。
比良坂 亘:「奥に何かあればいいのだけど」
左文字勇人:「──ん、ああ」
咲良 千重:遺体の手の指の腹を切り、「刃が通るか」「断面に異常がないか」「出血するか」を確認する。
左文字勇人:ここまでのルートと、構造からのこれから先を推測する。
GM:NO NO NO だ
GM:死体に対する、あらゆる干渉が無効化されている
咲良 千重:「…」遺体に発砲しようと一瞬考え、やめる。 比良坂亘に目線を送り…
左文字勇人:「──同じか?」咲良さんに
比良坂 亘:「やってもいいのだけど」
比良坂 亘:「多分、意味はないだろうね」
咲良 千重:「結果は見えている、か。 ならば、よしておくよ」
咲良 千重:「わかった。奥へ進もう」
士騎朝輝:「誘われてるよなぁ、村雨丸」
左文字勇人:「だな。詳細まで調べてる時間はねえ。そこらへんはショートカットで行こう」
GM:あなた達は奥に進む
GM:‥‥そうして、一番奥にある部屋へと辿り着いた
咲良 千重:「…ここは」
左文字勇人:「さて──鬼が出るか蛇が出るか」
士騎朝輝:「土足でずかずかと入り込んで済まないとは思ってる。今更だけどなぁ。お邪魔させてもらうぜ」
GM:鷺宮家の主人、鷺宮三留の私室である
風吹リュー:「鬼なり蛇なり──なんかには出てきてほしいもんだな」
左文字勇人:「違いねえ。なんもねえってのだけは御免こうむるな」
咲良 千重:室内を一望します。
士騎朝輝:「はは。なら、良く喋ると良い。言うと出るんだよなぁ、経験則的にな」
GM:部屋の隅に、作業着姿の男性の死体が一つ
士騎朝輝:言いながら首を鷹揚に回して見回す。死体が一つ。
士騎朝輝:「ところでさ、今までの死体もそうなんだけどなぁ。身元確認はやってるのか?UGN」
風吹リュー:「ああ、分かる──士騎お前、ジンクスとかそういうの気にしそうなタイプだ」
左文字勇人:「──っと、作業着ね。主人の私室でか?」
咲良 千重:手にマメやこぶがあるかどうかを確認します。手が綺麗なら作業着姿の金持ちかも
風吹リュー:適当に返しながら死体の元へ歩いていく
咲良 千重:「ああ。支部に人相を送れば照合できるはずだ」
左文字勇人:「急な任務だったからな。事後調査になっちまうのは仕方ねえ」
GM:派手なごつさはないが、何かしらの手を使った作業に従事していることが判別できる
左文字勇人:死体の調査は咲良さんに任せ、他に何か異変が無いかを──
GM:左文字勇人の目に留まったのは、部屋の奥にある――書架
左文字勇人:館の最奥であるこの部屋が、事件の『最奥』であるや否や──
左文字勇人:「………………」無言でそちらへと歩を進める<書架
GM:まるで焦って何かを引っ張り出したように、床に書籍が散乱している
咲良 千重:(作業員か、剣術か何かか。…これは支部のスタッフに引き継いだ方がいいな)
左文字勇人:「……定番だと、ページがくり抜かれたりとかしてるんだけどな?」散乱した書籍を確認して。
比良坂 亘:「随分と派手に散らかっているね、ここだけ」
左文字勇人:「ああ、よほど勢いよく本を引きずり出さなきゃ、こうはならねえよ」
左文字勇人:ひょいひょいひょいっと、順に確認していく。
GM:――ーゴ トリ
左文字勇人:「ん?」
GM:その途中、本の間に挟まっていた何かが床に落ちた――瞬間
GM:ブ  ワッ
GM:部屋全体を、暗闇が覆う
咲良 千重:「…!?」
風吹リュー:「ッ……何だ!?」
墨染:「──っと、こりゃ」
士騎朝輝:「さて、鬼か蛇か……はたまた邪か」
比良坂 亘:「…!」少し身構える
布留部 群青:「ッ‥‥?」
左文字勇人:(ビンゴ──ってやつか)蹴り飛ばそうとするも、時すでに遅く──
GM:――果たして、何秒が経過したのだろうか
士騎朝輝:(視覚情報のない布留部が反応した。ただの闇じゃあないよなぁ)
風吹リュー:「……あ、れ?」
GM:気が付いた時には、暗闇はどこへやらと消え失せている
風吹リュー:何の前触れもなく、体制を崩す。
左文字勇人:「悪い、しくった。全員無事か!」
GM:後に残っているのは、作業着姿の死体、散乱した本、そして
士騎朝輝:「おっと」崩れる風吹さんの体を支える。
GM:床に落ちた、幾何学模様の黒い匣
風吹リュー:「わわっ」
左文字勇人:無意識に、首元にある『相棒』に手をやろうとして──
左文字勇人:──違和感に、気づく。
GM:――しかし、決定的に違うところが一つ
咲良 千重:「こちらも…異状はない。なんだこれは…箱か?」
左文字勇人:じわり──と、首筋に嫌な汗。
風吹リュー:「────太郎?」
士騎朝輝:「まったく、何をされた?こういう意味の分からない手合いは、どうもなぁ、なあ、村雨丸」
左文字勇人:無言で黒布を手に取る。いつものように、槍状にしようとして振るい──
GM:君達の持つ、それぞれが独自にレネゲイドの力を獲得した得物達
風吹リュー:起こるかもしれない戦闘に備え、いつでも対応できるよう、足元に踏みしめていたスケボーの感覚が、ひどく頼りない。
GM:その反応だけが、完全に消え失せている
士騎朝輝:「やってくれたな」眉根をきつく上げる。
左文字勇人:ひゅんっと、それは単なる物理現象で風を切り、床を力なく叩くに終わる。
咲良 千重:…ピストルを即座に生成し、箱に突き付け…
左文字勇人:「──ああ、やられた」
布留部 群青:「…?どうした?みんな」
咲良 千重:そして、気付く。その手が空のままであることに。
左文字勇人:「なるほど──『魂』ってことか」
比良坂 亘:「私には…何も無かったようだけれど」
士騎朝輝:「喧嘩を売られた。鮮やかなほどになぁ。村雨丸の魂が吸われた」
左文字勇人:「専門家さんに質問だ」
左文字勇人:「奪われた魂ってのは、どうすりゃ取り戻せる?」
布留部 群青:「‥‥!へぇ、興味深くはあるけど」
風吹リュー:「──そういう、事なのか?」
布留部 群青:「そうも言ってられないな」
比良坂 亘:「……」落ちている匣に向け、歩みを進める
咲良 千重:「私もだ。全員がか?」
風吹リュー:じわ、と冷や汗が滲む。それなりの代物だとは思っていたが、他の3人ほど自覚的にその力を振るってはいない。
比良坂 亘:そのまま、匣に干渉しようと試みるが…
風吹リュー:「ま、待ってくれ」
左文字勇人:「ああ、そうみてえだ──って、風吹のそれも『遺産』の類か?」不安げな表情に気づいて。
風吹リュー:スケボーに搭乗し、床を蹴る。
比良坂 亘:「……駄目だね。私が干渉できればと思ったのだけど」
風吹リュー:壁を駆け上がり、あるいは机のへりを滑り。いくつかのトリックを試す。
風吹リュー:それらはつつがなく成功し、だが──
GM:問題なく機能する。だが、それはあくまでスケボーとしてだ
風吹リュー:「駄目だ。風を掴める感じが、しない」
左文字勇人:「当たらずとも遠からず──ってとこか、その様子だと」
比良坂 亘:「……この匣の中に、君達の持つ遺産の類が取り込まれた。とすれば」
士騎朝輝:「まずいよなぁ。村雨丸はジャームの核を氷葬する刀だが、核を切るための魂が欠けている。その匣を斬れない訳だ」
風吹リュー:「左文字の布、士騎の刀、そして咲良の──何かは知らねえけど」
士騎朝輝:「あぁ、北欧神話のレーバティンじみてきたよなぁ」肩を竦める。
風吹リュー:「全部、『そう』なってんのか、今?」
比良坂 亘:「……残念ながら、現時点での解決策は無いかな」
左文字勇人:「悪ぃ、こっちのミスだ」飄々とした笑みは消え、真顔で。
士騎朝輝:「祝勝会はあんたの奢りだよなぁ」薄く笑う。
士騎朝輝:気にするな。と言っているつもりではあるが。
左文字勇人:「だな、そこに繋げられるなら、それくれえは自腹切らせてもらうぜ」
左文字勇人:ここから必ず逆転するのだと、言外に応じて。
左文字勇人:「この『匣』がらみってのは、間違いねえんだよな?」匣の近くにしゃがみ込む。
風吹リュー:「別に、調べ物は任せたんだ。誰のせいだとか言うつもりはねぇけど」
士騎朝輝:「まぁ、情報は得られたんだ。UGNにどうにかしてもらうさ、最悪。俺の落ち度じゃない訳だしなぁ」
比良坂 亘:「断言はできないけど、それ以外に理由が見当たらないのは確かだよ」
咲良 千重:「無論、手は尽くすが…迂闊に持ち帰れば、どんな二次被害を及ぼすかわかったものではないな」
士騎朝輝:「しかし、気になるのは、俺達の魂は無事って事なんだよなぁ」
左文字勇人:考える。専門家が『無い』と告げた解決策を導きだすために。
風吹リュー:「…………」
士騎朝輝:「恣意的なものを感じるんだよなぁ、なにかな」
咲良 千重:「さきほどの家人たちの魂も、この箱の中か…」
咲良 千重:「いったい、中はどうなっている…?」
風吹リュー:「身代わりになったってわけでもない。それらしい武器を持ってないやつらも無事なわけだからな」
左文字勇人:(オーヴァードだから無事? ……いや、それなら遺産なんざレネゲイドの塊だ)
左文字勇人:獲物を失った今、左文字勇人には考えることくらいしかできない。
風吹リュー:「つっても、はっきりした」
左文字勇人:故に、全力で、思考をフル回転させる。
布留部 群青:「…で、どうする?当面はここで待機?」
風吹リュー:「さっきブッ倒したあいつで、話は終わってない」
風吹リュー:「だが、はぁー……最悪の巻き込まれ方だぜ、よりにもよって」心なしか、普段より小さく思える相棒に目をやる。
士騎朝輝:「俺は、村雨丸が帰ってくるのを待つさ。解決方法があるならそれに乗る。そんなところだよ」
左文字勇人:「ああ、そーゆーこった。つまり──」
左文字勇人:<話は終わってない
左文字勇人:「──こっからが、本編だ」
左文字勇人:匣をじっと睨んで。




GM:    ザァ  ザァ
GM:風が吹き抜け、揺れる木の葉の音が君達の鼓膜を揺らす
墨染:墨染の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:42->49)
エスカリブール:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 7[7]+41 → 48

チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+5(1d10->5)した
足利村雨:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:42->44)
GM:――ぺち、ぺち
GM:何かが、君達の肌に触れる
チャコール・ローズ:「う、ううん…」
謎の男:「…‥‥‥‥おい」
謎の男:「…おい、生きてんのか。お前ら誰だ」
GM:ぺち
チャコール・ローズ:「…!?」がば、と身を起こす。
墨染:横たわる黒装束に、特徴的な眼帯を右眼に当てた美女。
墨染:「主殿……柔軟剤は……レノアのオードリュクスイノセントじゃないとだめでござるよ……」
墨染:幸せそうな笑顔を浮かべ、寝言を口にしている。
エスカリブール:むくり、と金髪の偉丈夫が身を起こす。
謎の男:「……」手を止める。思いっきり引っぱたいてやろうと振り被っていたのだ
チャコール・ローズ:「生きてる…生きてる? 私が?」中学生ほどの、黒いワンピース姿の東洋人の少女。
足利村雨:「――物を尋ねる時は」しゃがみ込んでいた影が立ち上がる。
チャコール・ローズ:「…天国…?」
GM:バチン!
足利村雨:藍色の村雨模様の羽織を羽織った、銀髪の霊姫。
GM:墨染の肌に強い衝撃が走る
足利村雨:「自ら名乗るのが、筋というものでしょう」
墨染:「あいたぁっ!」衝撃に跳ね起きる
エスカリブール:「さて、これはどうしたことか」髭を蓄え、黒い戦闘服らしきものを着込んでいる。
謎の男:「……それもそうだ」
墨染:「なっ、なにごとでござるか──」わたわたと、首を巡らせて周囲を確認する。
エスカリブール:その上に羽織っている、蒼穹を思わせる深い群青に一筋の雷の描かれたマントが、少し異質だ。
GM:君達が横たわっていたのは、辺り一面を木々に囲まれた森の中
墨染:怜悧な表情の似合う容貌に、わたわたと子供のような困惑の表情を浮かべて──
GM:ここは、その中でも少しだけ切り開かれた場所だ
チャコール・ローズ:「あなたたち、誰…? ここは、どこなの?」周囲をわたわたと見回す。
謎の男:近くにあった切り株に腰を下ろす
謎の男:「俺は‥‥…そうだな…」
リッパー:「“リッパー”。取り敢えずそう呼んでくれ」
リッパー:不愛想な顔、無造作な頭髪、そして作業着
足利村雨:「リッパーさん。名乗られたからには、こちらも名を返さなければならないかしら」
リッパー:喋ること自体が億劫とでも言わんばかりの声音で、そうつぶやく
墨染:きょろきょろきょろきょろ。いつも間近に居てくれる存在を求めるように、不安げに。
リッパー:「当り前だ。そもそも、お前らが誰なのか知りたいから俺は名乗ったんだ」
エスカリブール:「(おれ)が以前人と会話をしてから、もう随分の時が隔たっている」
エスカリブール:「だが、分かるとも。貴方(きほう)らの纏う気配は同類のものだ」
足利村雨:「では、そのように。家は足利、銘を村雨」
リッパー:「足利村雨…偉く時代がかった言い回しだ。時代劇ファンか?」
エスカリブール:「はは、無粋な事を言うなリッパーとやら」
足利村雨:「さて?どうでしょう」
足利村雨:「では。そちらのお詳しそうな丈夫さんに、次をお願いしようかしら」
足利村雨:「気配が同類と。心得があるのかしら?」
足利村雨:「“邪妖ではない”という意味ではないのでしょう?」
リッパー:「何だ、お前も中々に時代錯誤な恰好じゃないか」エスカリブールさんに
エスカリブール:「ふむ、では麗しきご婦人の言に従うとしようか」
チャコール・ローズ:現実感がないといった面持ちで、茫洋とそのやり取りを見ている。
エスカリブール:「己達は貴君とは出自を異にする者だ」リッパーさんへ
リッパー:「…‥‥?」発言の意味がよく分かっていない
リッパー:「なんだそりゃ、まるで人間じゃないみたいな言い方しやがって」
足利村雨:「ああ。そうだったの」
足利村雨:「話が早いのは助かるわ」
チャコール・ローズ:「人間では、ないって…」
墨染:「……居ない」そして事実を確認し、しゅんと消え入るような声で呟いている。
エスカリブール:「そうだとも」穏やかな、深みのある声で。
リッパー:「……おいおい」
エスカリブール:「己達は過ぎ去った時へと思いを馳せる者ではなく、ただ道具として存在していた長き時が、貴君の言う『時代』に届いている」
エスカリブール:「故あって今は別の名で呼ばれているが、混乱させぬためにまずはこちらで名乗ろう」
エスカリブール:「己の名はエスカリブール。嵐の鋼、かつて猛きリシャールとともに戦った偽聖戴の大剣」
リッパー:「‥‥‥‥」一々口を挟むのも面倒なので聞きに徹している
エスカリブール:「今はレネゲイドと呼ばれる、その力を宿した旧い武装である」
エスカリブール:それから、視線を落として自身の姿を確認し
エスカリブール:「それがなぜ、このような事になっているのかは分からんがな」
足利村雨:「そのような化生になったということよね?見かけた事は幾度もあります」
足利村雨:「まさか、自らがそのような姿を取るとは、思いませんでしたけど」
リッパー:「……で」先ほどからキョロキョロしている墨染とチャコールに視線を移す
リッパー:「お前らは」
墨染:そして改めて、『現状』と『自分』を認識する。
墨染:本来の姿とは違う──
墨染:無意識に理想としていた、その容姿となっている自分に。
墨染:であれば──
墨染:ごほん──
墨染:とりつくろうような、咳払い。
墨染:原因も理由も不明。しかしなにやら、誰であるかと問われている。
墨染:たとえこの場に居なくとも、主の名を汚すような行為は耐え難い。
墨染:そしてとりつくろうような、姿勢と表情にて。
墨染:「──見苦しいところをみせた」
墨染:「墨染──そちらの二人と同じく遺産の類だ。状況はわからんが、どうやら呉越同舟の類らしい」
墨染:がんばって、それだけを告げる。
チャコール・ローズ:「…あなたたち、敵同士なの?」
墨染:「え?」深く考えずに呉越同舟を使ってた
エスカリブール:「さて、どうかな。リシャールめは敵を作るのばかりが得意であったし──」
足利村雨:「それは、貴方たちの在り様によるでしょう」
エスカリブール:「今の担い手も、それは同様かもしれん」
足利村雨:「敵対もせず、邪妖でもないのであれば、斬る理由はないけれど?」
墨染:「あ、いや。違う。えーっと──」目を泳がせて──
チャコール・ローズ:「青い外套のあなたたちは、なんだか剣呑な話をしていたし…私は、人間よ。初対面の人と敵になる覚えもない」
エスカリブール:「おや、そうかな。では、己の見立て違いだったという事だ」
エスカリブール:その様子を見てくつくつと笑う。
足利村雨:「輝く朝の騎士さんのお節介も、今はここにはないのですから」
墨染:「そ、そうだ。我々は状況を同じくした、いわば同士だ──たぶん!」
足利村雨:「では。お名前を伺っても?」
墨染:「敵は──よくない。不安なこの状況でそれはよくないでござ──いやよくないっ!」
チャコール・ローズ:「そうだったわね。私は」
チャコール・ローズ:ー私は、誰だ?
チャコール・ローズ:飯島? 田中? 緒方? それとも、橿原だったか…? 頭の中が、ひどく揺れる。
チャコール・ローズ:思わず額に手を当てたその時、自分の胸元に差された黒い薔薇のブローチが目に留まり…
チャコール・ローズ:「…チャコール。 チャコール・ローズよ」
リッパー:「……今付けただろ、それ」
チャコール・ローズ:「…何を根拠に!」声の主をキッと睨む!
足利村雨:「空言を発しても、真贋の区別は付けられないでしょう?」
足利村雨:「であれば、今つけたところで、何も変わりはないでしょう」
足利村雨:「呼ぶ名があれば、それで十分」
足利村雨:「チャコール・ローズさんね」
チャコール・ローズ:「…チャコールでも、ローズでもいいわ。 呼びたいように読んでちょうだい」
リッパー:「じゃあチャコ」
チャコール・ローズ:「よろしく、パーさん」
墨染:(なるほど。チャコ殿にパー殿)心の中で忘れないようにメモを取る。
リッパー:「…馬鹿にしてねぇって思ってやるよ」
リッパー:「…で、だ。少し整理させろ」
リッパー:「まず、約一名はどうだか知らんが、お前らは人間じゃない」
エスカリブール:「いかにも」
墨染:「そう、私達は遺産と呼ばれる人ならざる者──」
チャコール・ローズ:「遺産…遺産?」頭痛を堪える表情。それが何に起因するのかはわからない。
リッパー:「で、お前らは何故自分が人の姿になっているのか分からない」
足利村雨:「ええ。正しいご認識」
チャコール・ローズ:「…」
墨染:「つけくわえるなら──」
墨染:「ここが『何処』かも私にはわからない」
チャコール・ローズ:「そう…そうよ。一体ここはどこなの?」
リッパー:「最後に…お前らは、現世で自分がどう“在った”のかを覚えている」
チャコール・ローズ:「…ッ」
リッパー:「…まあ、これも、約一名除いてか」チャコールを見て
足利村雨:「ええ。それも、然と」
リッパー:「…そうだな。先に言っておこう」
エスカリブール:「む」
リッパー:「ここは、お前らの知る世界とは違う世界だ。 “異世界”ってやつだな。最近流行りの」
エスカリブール:「流行りなのか」何故か村雨さんに聞きます。
墨染:(がーん!)がんばってポーズは崩さない。
足利村雨:「知りませんけど」
リッパー:「…流行ってるんだよ」
エスカリブール:「あい分かった。許せ。己の主は当代の流行と少しズレがあってな」
チャコール・ローズ:「どうして、そんなことがわかるの」
リッパー:「そこだ、チャコ」
チャコール・ローズ:「え…」
リッパー:「俺は、お前らのような連中が来るのをずっと待っていた」
リッパー:「……ずっと、だ」
足利村雨:「あら。どうして?」
エスカリブール:ぴくり、と眉を動かす。
墨染:「それは──」
リッパー:「“この世界に来る前の記憶を持った存在”を」
チャコール・ローズ:「それって、つまり」
チャコール・ローズ:「貴方は…?」
リッパー:「…ああ、俺も全部覚えてる。お前らと違って人間だがな」
チャコール・ローズ:「…だから私は人間だってば!」
チャコール・ローズ:「答えて! 貴方、いったい何がしたいの!?」
墨染:「事情を知っているのであれば──」
墨染:「教えてもらえるでござ──」
リッパー:「そうキャンキャン吠えるな…‥‥どっかのガキ思い出しちまう」
墨染:「──教えてもらえるか、リッパー?」
リッパー:少しだけ、遠い目をして
リッパー:「まあ、諸々の話をする前に」
リッパー:「一つ、頼みたいことがある」
チャコール・ローズ:黙ってリッパーを見据える。
足利村雨:「何かしら?」
リッパー:「…お前ら」
リッパー:「元居た世界に、帰りたいなら」
リッパー:「俺と一緒に、この世界をぶっ壊してくれないか?」


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です
チャコール・ローズ:リッパー 怪しい人 興味/〇憤懣
足利村雨:ここは保留しておきます。知ってから取りたい気持ち。
墨染:こちらも保留とさせてください。
エスカリブール:悩んだが保留!
GM:押忍!


ミドル1  「春」

GM:全員登場侵蝕をお願いします
足利村雨:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:44->54)
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:48->50)
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+8(1d10->8)した
墨染:墨染の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:49->54)


チャコール・ローズ:「世界を…壊す、って」
墨染:「……穏やかな発言ではないな」
チャコール・ローズ:「真面目な話をしてるのはなんとなくわかるわ。でも、世界ってそもそも壊れるものなの?」
足利村雨:「あら。壊してもいいの?」
足利村雨:「いいのなら、斬るけれど」
チャコール・ローズ:「えっ…!?」ぎょっとした顔で足利村雨を見る。
墨染:(き、きれいな顔に似合わぬ物騒美人さんでござるよこの遺産──)外面は取り繕って、内心ビビる。
エスカリブール:「そう話を急ぐものでもあるまい」
エスカリブール:嘆息して。
エスカリブール:「リッパーとやら、諸々の話をする前にと言ったが」
リッパー:「ああ」
エスカリブール:「己は貴君の事を名前以外何も知らぬものでな」
リッパー:「成程、もっともな意見だ」
墨染:「う、うむ。確かに」
墨染:「仔細が判らねば、協力するも、断ることも難しい」
エスカリブール:「結論から語るというのは嫌いではない。では次は、その嘆願に至る過程を聞きたく思うが、どうか」
チャコール・ローズ:「…そうね。これだと、こちらからは何も約束ができない」
足利村雨:「それもそうね。戻すことは出来ないのだから」
足利村雨:「あとから切っていけない世界でしたと言われても、困るもの」
墨染:(ほっ)
リッパー:切り株から腰を上げる
リッパー:「…そうだな。付いて来い」
リッパー:「お前達には…まずこの世界を見てもらおうか」
チャコール・ローズ:他3人の様子を見やります。 ついていくか、残るか。
足利村雨:何の躊躇もなく、振袖を翻し、彼の後ろへ。
エスカリブール:「はは、道理だな。真実とは、少なくとも己にとってはこの目で見たものだ」
足利村雨:「眼というのも、不思議な感覚ではあるのだけどね?」自分の頬を撫でて。
墨染:様子を見てるチャコールちゃんと目が合う
チャコール・ローズ:「…行こうか」視線を返して。
墨染:「あ、ああ。そうだな──」
エスカリブール:立ち上がる。靴の踵に、足と一体化した車輪のようなパーツがある。
墨染:堂々と前を歩く二人にとぼとぼと付き従うような感じで着いていきます。


GM:ミドル判定に入ります
GM:情報項目はこちら
①「この世界」について(任意の情報技能 難易度6)
②「匣」について(任意の情報技能 難易度6)
GM:また
GM:PCのみなさんには、「そのシーンの間どちらをを探索するか」をシーン毎に選んでいただきます
GM:今回の選択肢は「森」のみですので、実際に選べるのは次からということになりますね
チャコール・ローズ:じゃあ森を選びます
エスカリブール:面白そう!
墨染:なるほど、まず「どこ」を選択してから、情報選択すると。で、現在の「どこ」は森しかない。みたいな感じでしょうか?
GM:ですです
墨染:ありがとうございます。ではまず森を選択、と。情報項目をどうするかですかね。
GM:詳しくは次シーンで、という事で
GM:説明は以上!判定どうぞ!
足利村雨:新しいの出るかもしれんし
チャコール・ローズ:ひとまず待機!
足利村雨:まず情報雑魚丸がやってみます
エスカリブール:お願いします
足利村雨:この世界について。情報:UGN
足利村雨:RBワークスだとUGNなのがなんか腹立つな……
墨染:ではこちらは匣を調べてみましょう。
足利村雨:1dx+1>=6
DoubleCross : (1R10+1[10]>=6) → 5[5]+1 → 6 → 成功

チャコール・ローズ:おお
足利村雨:ぎりぎり分かった
墨染:ではこちらも判定
墨染:森 にて 「匣」について を調べます。技能はUGNなので+2
墨染:1dx+2>=6
DoubleCross : (1R10+2[10]>=6) → 6[6]+2 → 8 → 成功

エスカリブール:二人ともえらい
墨染:こちらも成功しました。
チャコール・ローズ:ありがたい
GM:ではお二方とも成功、ということで
GM:一旦情報を開示します
・「この世界」について
この世界は「匣」の中の世界。外部からの干渉はなく、また内部から外部へ干渉する事も出来ない、完全に独立した一個の空間。広大な森林と、無数の草花がどこまでも続く様子から、リッパーはここを「森の世界」と呼んでいる。
・「匣」について
鷺宮家に保管されていたアーティファクト。元は先代当主である鷺宮宗吾が手に入れたものらしいが、詳しい経緯は不明。なお、鷺宮宗吾はかつて日本陸軍に所属していたという。
名は「"枢霊柩"」幾何学模様が刻まれた、手のひらに乗る程度の大きさの黒い匣。如何なる手段を以ってしても破壊する事が出来ず、また風化する事もない。
GM:なお、「この世界について」の判定に成功したため
「森の世界について①」(任意の情報技能 難易度6)が
GM:「匣について」の判定に成功したため
「アーティファクト“枢霊柩”について①」(任意の情報技能 難易度6)
GM:が解放されますが
GM:このシーンで探索するのは「森」なので、現時点で挑戦できるのは「森の世界について」のみということになります
エスカリブール:なるほど~
足利村雨:ははあ
チャコール・ローズ:どちらが行きましょうか
墨染:なるほど
足利村雨:そういうふうに情報進行も管理されるのね
エスカリブール:よければ自分やりたい!
チャコール・ローズ:ではお願いします!
エスカリブール:5dx+1 情報UGN 要人への貸し使用
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 6[4,4,4,6,6]+1 → 7

エスカリブール:結構危ないな とはいえ成功
GM:では開示!
・「森の世界について」①
森の中には一本、他と比べて遥かに大きな大樹がそびえ立っている。しかし、「この世界の住人」は何故かその樹の周囲には近づけないらしく、リッパーも未だ探索が行えていないのだと言う。
探索が行えるのは「この世界に縛られぬ力」…即ち、現世との縁を結ぶ君達だけだ。

GM:また、この情報が開示されたことで
「森の世界について」②(任意の情報技能 難易度7)
GM:が解放されます
GM:こちらについては、本シーンでは挑戦出来ません
チャコール・ローズ:ゆっくり待つぜ!
GM:では、軽く描写してから共有していきましょう
墨染:了解です。未開放情報が2つ、と。


GM:見知らぬ地形、見知らぬ景色、そして
GM:君達の前を歩く、見知らぬ人物
GM:君達は今、“リッパー”と名乗った男に連れられて、草木生い茂る森の中を歩いていた
GM:空は快晴。心地よい春風が、木々の間を通り抜けている
リッパー:「…少し歩いて分かったと思うが」
リッパー:「この世界の景色は、全て“これ”だ」
リッパー:「“森の世界”。俺はそう呼んでる」
足利村雨:「ええ。センスがある」
足利村雨:「そうとしか呼べないものね、これは」
チャコール・ローズ:「確かに、私の知ってる世界とちょっと勝手が違うかも…」ドレスに引っかかる叢や木の枝に溜息をつきながら。
墨染:「森と草花──自然豊かと言えばそうかもしれないが、それにしては『不自然』だ」
リッパー:少しだけ押し黙って「……察しが良くて助かる」
GM:「勝手が違う」「不自然」
GM:君達の所感は、全て正しいものだ
GM:視界の果てまで広がる、森、森、森
GM:しかし
GM:そこには、“水源”が無い
GM:囀りは聞こえるのに、“鳥”の姿が見当たらない
GM:それどころか、「人」以外の生物の姿すら――
リッパー:「…お前らは」
リッパー:「ここに来た経緯、どの程度覚えてる」
GM:君達は、一体何が起きてこの世界にやってきたのか
エスカリブール:「実の所」
エスカリブール:「正確に覚えているのだが、それを語ると今の己が先に語ったような──」
エスカリブール:「剣などではないことにも言及せねばならなくてな」
エスカリブール:微妙に歯切れが悪い
チャコール・ローズ:「…私は、気が付いたらあの場にいたとしか言えないわ」
チャコール・ローズ:「もちろん、なんでこうなっているのかもわからない」
墨染:「『経緯』かどうかはわからないでござ──わからないが」
墨染:「ここで意識が芽生えた直前のことであれば、徐々にでござ──には」
エスカリブール:「そこな娘どもは兎も角、『村雨』なる名には……」
墨染:「私は──主殿である左文字勇人と共に、とある館に調査に赴いていた」
エスカリブール:「覚えがある。士騎朝輝といったか、あの少年の獲物の名だ」
足利村雨:「——あら」
墨染:「そこで奇妙な『匣』を主が見つけ、暗闇に包まれ──」
リッパー:「…本当に人間じゃないんだな、お前ら」
リッパー:「で、だ」墨染さんを指さして
リッパー:「問題はその匣だ」
墨染:「匣?」
リッパー:「お前が探索してたっつー“館”」
リッパー:「そこに保管されてる“アーティファクト”…っていうのか」
リッパー:「先代当主が入手したもんらしくて、詳しい経緯は分からないが」
リッパー:「“枢霊柩”」
足利村雨:「リッパーさんは、知っているのね」
リッパー:「そういう名前の…恐らく、お前らの“同類”だ」
足利村雨:「“屋敷”“匣”だけで、どの場所のことと知っているか」
エスカリブール:「ふむ……」顎髭を撫でる。
足利村雨:「先代当主、という物言いも、代替わりするほどの時間が経っていないとも存じているのよね」
足利村雨:「貴方のことが、私は気になる」
リッパー:「……ああ、隠していてもしょうがないか」
チャコール・ローズ:「…同じところから連れてこられたの?」
リッパー:「俺は、その館の人間だ」
足利村雨:「……そう」
リッパー:「これだけじゃ不服か?」
足利村雨:「いえ。今は十分よ」
リッパー:「そうか。俺も、あまりお前らの事を詮索する気はない」
リッパー:「長い事生きてりゃ、言いたくないことの十や二十はあるだろうからな」
足利村雨:「そういうものかしら」
エスカリブール:「言いたくないという事では……ないが」
エスカリブール:「そうだな。長く在れば在る程、様々な事がある」遠い目
エスカリブール:そうして、しばしぼんやりと視線を彷徨わせていたが
エスカリブール:「む、あれは何だ」
エスカリブール:指さした方角にあるのは、木だ。周辺の森を逸脱した大きさの。
リッパー:「……ああ」
エスカリブール:「木が森にあるのは不自然な事ではないが、どうにもそれで済ますには」
リッパー:「あれは、お前らに協力を持ち掛けた理由…と言ってもいい」
チャコール・ローズ:「…大きすぎるわね。 周りに同じ種類の木が立ってないのも変」
チャコール・ローズ:「世界を壊す協力があの木? どういうことなの」
エスカリブール:「理由、そうだな。それも知りたかったことだ」
リッパー:「俺…いや。俺達も、お前らも、ここに来た経緯は恐らく同じだ」
エスカリブール:「己は比類なき力持つ鋼ではあるが、貴君の求める所は、単なる力とは別にある様子だった」
足利村雨:「貴方のお仲間については、後でお話を聞きましょう」
リッパー:「だが…どういう訳か、”元の世界”の事を覚えているのは」
リッパー:「今ここに居る、俺達だけだ」
リッパー:「‥‥……23回」
足利村雨:「それと、あの樹に、関係が?」
リッパー:「俺がここに来てから、季節が巡った回数だ」
リッパー:「その間、ずっと探してた。ここから出る方法を」
リッパー:「ただ、あそこ……」言い淀む
リッパー:「‥…だけには、近づくことも出来なかった」
チャコール・ローズ:「近付こうとすると、どうなるの」
リッパー:「…”近付けない”んだ。近付きたくても、気付いた時には避けてしまう」
足利村雨:「そうやって、身を守ってるのかもしれないわね」
リッパー:「だから、お前らなら…と思ったんだ」
エスカリブール:「成程」得心の行った様子で、"リッパー"を担ぎ上げる。
エスカリブール:「ならば向かうか」
リッパー:「!?おい…!」
足利村雨:「そうね」
足利村雨:「私たちが出来ないかは分からないのでしょう?」
足利村雨:「試さない理由があるかしら」
リッパー:「そうだけど、そうだけども!取り敢えず降ろせ!」
チャコール・ローズ:「正直、あなたにできないことを何故私たちならできると考えたのかとか、聞きたいことは山ほどあるけど」
エスカリブール:「はは、何を騒ぐことがある。貴君を連れていくためだ」
チャコール・ローズ:「少なくともあれを調べない手はないわね。調べられるなら、調べられるうちに」
足利村雨:「あれを斬ることになるのかしらね」
足利村雨:「心が踊るわ」
チャコール・ローズ:「本気ですか…!?」
GM:そうして、君達が大樹へ向け足を進めようとした…その時
エスカリブール:「その剣としての自負、心強い限りだとも」
墨染:(やはり物騒な御仁でござるなぁ……)
GM:君達の視界のやや前方、並んだ木の中の一つに
GM:幹が裂け、中からは暗闇が覗いている…ものが一つ、生えていた
GM:リッパーはそれに気付いていない…いや
GM:そもそも“見えていない”かのように、一瞥することもなく歩みを進めている
チャコール・ローズ:「…待って。あの変なひび割れた木は何?」
エスカリブール:「おお、面妖な」
リッパー:足を止める「‥‥…?ひび割れた?」
リッパー:「どこにも無いだろ、そんなの」
墨染:「『(うろ)そのものでござるな……」面妖さに、思わず口調も素のモノに。
エスカリブール:「…………ふむ? いや、よく見ることだ。あるだろう、ほら」
足利村雨:「触ってみせましょうか」
エスカリブール:ずかずかと近寄って、件の樹木を指し示す
墨染:「! 待て! 危険かもしれないでござる!」<触る
リッパー:「…センダンの木だ。何の変哲もないように見えるが?」
足利村雨:「ええ、危険かもしれないわね」
足利村雨:「壊してしまうかも」
GM:君達が覗き込んでいる暗闇に
エスカリブール:「さては村雨の。こういったものを斬ることを生業とした鋼であるか」
GM:小さな、鈍い球体状の光が見える
足利村雨:「さて?こういったものかどうかは、まだ、分別がつかない」
エスカリブール:「手並みを拝見したいところではあるが、手掛かりらしきものが壊れるのは惜しいな」
墨染:「いやそういうわけではなくて村雨殿が危険ではないかと──」威風堂々とした佇まいに気圧されて
エスカリブール:「成程」
GM:触れるのか、触れないのか、決めるのは君達次第だ
墨染:「せめてこう、遠くから石をぶつけてみるとか?」
エスカリブール:「では己が触れてみよう」
チャコール・ローズ:「あんなふうな実を付けるセンダンは見たことがないわね…」
エスカリブール:裂けた幹、その暗黒に手を差し込む。
足利村雨:「あら。先を越されてしまったかしら?」
墨染:「なんでそんな自信満々なんでござるかー!」悲鳴じみた抗議の声
エスカリブール:「適材適所と言うのだろう?」
エスカリブール:口元だけで笑いながら
GM:では、差し込まれた手が、光に触れた――その時
GM:――ザザッ
GM:エスカリブールの頭の中に、ノイズが走った
GM:彼の頭に流れ込んで来たのは、とある光景
GM:木の上に腰かける少女と、それを下から見上げる女性の
GM:なんでもない、日常の一幕



メイド姿の女性:「こら~~っっ!!木に登っては駄目だと何度言えば分かっていただけるのですか!」
メイド姿の女性:「これで58回目の注意ですよ!」
少女:「だったらこっちも58回目の反論よ!」舌を出す「いいでしょ少しくらい!」
メイド姿の女性:「駄目です、落ちて怪我でもしたらどうするのですか!あと、玲華様の反論は今ので62回目です!」
少女:「うっ…ぐ…清水の分からず屋!知らないの?木の上って気持ちいいのよ!」
メイド姿の女性:「分からず屋で結構です!ほら、降りて来てください」
少女:「‥‥…」むすっ
少女:「…次は絶対見つかってなんかやらないんだから」
メイド姿の女性:「次なんかありませんよ!あ~もうこんなに汚して…」
少女:「じゃあ次は清水も一緒に登りましょ?」
メイド姿の女性:「登りません!」
少女:「もしかして怖いの?」
メイド姿の女性:「な…なにおう!?そんな訳ないでしょう!」
メイド姿の女性:「……一番怖いのは、あなたが傷つくことです。それ以外は怖くなんかありません」
少女:「………」
少女:「…‥‥そっか…ふふ」

GM:真面目で優しくて、怒りっぽい人だった、



GM:――ノイズが、晴れた
エスカリブール:踵の車輪が唸りを上げる。足元から土煙を上げて、後退する。
チャコール・ローズ:「…大丈夫!?」
GM:エスカリブールが触れた”光”は、そのまま彼の身体へと溶け込むように消えていった
エスカリブール:「────さて」
墨染:「だっ、大丈夫でござるか! 噛まれたり喰われたり食いちぎられたりっ!?」
GM:君はこのことを周囲に伝えてもいいし、伝えなくてもいい
GM:誰に伝えて、誰に伝えない などの選択をしてもいい
エスカリブール:「己の自認する限りでは、身体に異常などはないが」
エスカリブール:見上げる。大樹を。
墨染:「よ、よかったでござるよ~」ほっと気の抜けたような表情。
足利村雨:「なにか不具合があれば、撫でてあげますけど」
墨染:「あ、いや──」そして自分の言動に気づいて。
足利村雨:「そう。なら、それでいいわ」
墨染:「無事でなによりだ」取り繕います。
GM:何も語ることなく、大樹はただ聳え立っている
エスカリブール:「臆病に映ったかな。決断の早さだけが取り柄でな」
足利村雨:「それで?その決断に足るものは得られましたか?」
墨染:「い、いや。確かにびっくりしたが無事であればそれでなにより」
チャコール・ローズ:「飛びすさるだけの何かがあったんでしょう?」
エスカリブール:「さて、今の刹那に己の精神に流れ込んだのは、何者かの記憶だ」
エスカリブール:「危険な様子は無かったが、一方で」
エスカリブール:「この"森"にかく在れと願った者の記憶だろう。多分に憶測が含まれているが、何、己の勘は当たるでな」
エスカリブール:そう言って、今見たものを全員に共有します。
チャコール・ローズ:「女の子と、メイドさん? あなた達が来たっていう館の人達かしら?」
リッパー:「………」話を聞いて、ただ押し黙っている
エスカリブール:「"樹の上"──」
エスカリブール:「そこに、何かがあるやも知れん。向かう理由が増えたな」
リッパー:「‥‥…この、左手」ゆっくりと口を開く
リッパー:「樫の木が並んでる道を抜けて、シロツメクサの花畑を右手に見ながら進むと」
リッパー:「…俺以外の人間が暮らす、“家”がある」
リッパー:言い難そうに「……行きたきゃ、そっちに行ってもいい。その場合、俺はここで待っておく」
墨染:「む、何故に?」<ここで待つ
リッパー:「……会いたくない、からじゃ駄目か?」
墨染:「あ、いや。決して駄目という訳では……」
エスカリブール:「構わんとも。では己は一先ずそちらへ向かおうと思う」
足利村雨:「強要することもないでしょう。思うところがあるのだったら」
墨染:「ただ私達はここでは異邦人故、知己の伝手などあれば話もしやすかろうかと──」自信なさげにだんだん声が小さくなる
チャコール・ローズ:「行きましょう。少しでも多く情報が欲しいわ」
リッパー:「…それについては心配要らない」墨染さんに
墨染:「と、言うと?」<心配いらない
リッパー:「…みんな、この世界にあるものは、全て受け入れるからだ」
墨染:「む──」
リッパー:「まあ、行けば分かる…おっと」
足利村雨:「それがどれだけ不自然でも、というわけね」
墨染:肯定的な物言いに、ちょっとした違和感を覚えつつも
足利村雨:「この森も、ただの森と思う」
GM:突如、辺り一面が暗くなる
墨染:「なっ、なんでござるか今度はっ!?」わたわた
リッパー:「…来たか」
足利村雨:「今度は何が?」
エスカリブール:「落ち着け墨染の。危険な兆候なら"リッパー"がそう反応している」
リッパー:「警戒はしなくていい。ただ“周る”だけだ」
GM:十数秒の後
GM:空に、白い光が灯り始める
チャコール・ローズ:「まさか、これがここの夜なの?」
墨染:「………………」(目を瞑ってエスカリブールさんにしがみついてる
リッパー:「…いや、夜はもう通り過ぎた」
チャコール・ローズ:その手には時代がかった拳銃が握られている。
チャコール・ローズ:4人に背を向け、先程の木に狙いを定めている。
GM:中天に昇る太陽は、先ほどよりも一層強く君達を照らす
GM:「森」の色は、深緑に
エスカリブール:「23度、季節が廻ったと言ったな」
足利村雨:「これが24度目?」
チャコール・ローズ:「パーさんの姿が若いままなのは、私も不思議だった」
墨染:「これは──まさか『季節』が?」<周る
リッパー:「ああ、嘘でも何でもない…が、少し違うな」
リッパー:「これで、23と1/4だ」
エスカリブール:「どうやら、まだあちら側の常識に囚われていたままだったらしい。それが一概に悪とは言えぬことは、既に語られた通りではあるが」
墨染:と、しがみついたままの自分に気づいて──離れる。
墨染:「確かに、面妖すぎる世界だ」(再びの取り繕い
チャコール・ローズ:「時計を持っている人は…いなさそうね。私も持ってきていない」
リッパー:「ここが、異世界だってこと」
リッパー:「少しは分かってくれたか?」
足利村雨:「少しも何も」
足利村雨:「そこを疑っては居ないわ、始めから」
足利村雨:「ただ、こちらの知らない条理があるのならば」
足利村雨:「軽々には動き難いということかしら?」
チャコール・ローズ:「さっきの木が、あなたにどう見えていたかはわからないけれど…」
墨染:「確かに。穴を突いたりとか、手をつっこんだりとか、危ない。よくない」
チャコール・ローズ:「少なくとも、あなたから教えてもらえる情報だけで動くわけには行けない理由が出来たの」
チャコール・ローズ:「…ただ、パーさんを一人にするのもちょっと怖いわね…」
足利村雨:「身の振り方を、考えなければということかしら」
チャコール・ローズ:どうしよう?と3人に目で訴えかけます。
エスカリブール:「分かっている事ばかりでは面白みが無いからな。冒険心を楽しませんとする心遣いだと言うのなら、それを受け入れる度量程度はあるつもりだ。己はな」どこまで本気か分からないことを口にして、笑う。
リッパー:「怖いってのはどういう事だ。俺はこの世界を”終わらせたい”、それは紛れもない事実だ」
墨染:「私は──協力を求めるのならば、知っていることはなるべく全て話してほしいと思う」
墨染:(じゃないとなにかあったときにびっくりするし
足利村雨:「したいばかりを話していても埒が明かない」
足利村雨:「だから、まずは」
足利村雨:「改めて、自己紹介とでも行きましょうか?」
足利村雨:「まだ、お互いに。名しか知らぬのでしょう?」
チャコール・ローズ:「…!」
エスカリブール:「貴方(きほう)がそう言うなら従おう。気になることも増えた」
墨染:「なるほど、確かに互いの理解が深まれば、解決する道も見えてくるやもしれん」
リッパー:「…程度は?」
リッパー:「新学期の自己紹介、ぐらいに考えていいのか?」
足利村雨:「人ならざるものに、その尺度が通じると思って?」
エスカリブール:「論ずるまでもあるまい」
リッパー:「…それもそうだ」
足利村雨:「話したいものが、話したいだけ。それでいいでしょう」
エスカリブール:「だが願わくば、貴君が知りえることで己達が知りたがることは全て話してほしいものだな」
チャコール・ローズ:「少なくとも、答えたくないことと答えられないことの区別はほしいわ」
リッパー:「…分かった」
エスカリブール:「目的の達成のための手段を躊躇わぬ者を、己は好ましいと思う」
チャコール・ローズ:(自己紹介。 なるべく避けたかった流れだけど)
チャコール・ローズ:(…避けて通れないことでもある。 私は、いったい誰なの?)
GM:月日周って、季節は変わる
GM:薫風吹き抜ける春から、照り付ける日差しが深緑の葉に照らす夏へと


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です
チャコール・ローズ:PC間ロイスを取るタイミングだけど、自己紹介の去就が明らかになってからにしようかな
チャコール・ローズ:いったん保留します! 後でまとめて取ろう
墨染:かっこいい遺産(ひと)【足利村雨@すごいできる遺産(オンナ)っぽくてかっこいい/◯怖い】 を取得します。4つめ
エスカリブール:案内人 リッパー 連帯感〇/油断
エスカリブール:遺産の剣 足利村雨 興味〇/闘争心
足利村雨:-同行者/リッパー/好奇心:○/興味/ロイス
エスカリブール:以上です
足利村雨:これで。
GM:了解!


ミドル2  「夏」

GM:全員登場です
足利村雨:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:59->63)
墨染:墨染の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:54->64)
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:50->54)
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:50->59)


GM:では早速ミドル判定にいく訳ですが
GM:前回説明した通り、まず探索場所を決めていただきます
GM:選択肢は
・「森の果て」
・「家」
GM:のいずれかです
エスカリブール:家に行くって言ったので家に行きます
チャコール・ローズ:せっかく家に来たんだから家に行こうぜ!
墨染:ですね、「家」にて。
足利村雨:上に同じ!
GM:では「家」に行くという事で
GM:情報項目はこちら
・「アーティファクト“枢霊柩”について」①(任意の情報技能 難易度6)
・「住人」について(任意の情報技能 難易度5)
GM:以上になります。なお、このシーンではこれ以上項目は増えません
足利村雨:じゃあ一番低いの!
足利村雨:常に低いのを狙い続ける雑魚戦術
足利村雨:「住人」について、UGNでやります。
足利村雨:1dx+1>=5
DoubleCross : (1R10+1[10]>=5) → 5[5]+1 → 6 → 成功

墨染:ではアーティファクトの方を
足利村雨:情報得意みたいに見えちゃう
墨染:UGNにて
GM:くっ…やるな…!
墨染:2dx+2>=6
DoubleCross : (2R10+2[10]>=6) → 9[7,9]+2 → 11 → 成功

チャコール・ローズ:ヒューッ!
墨染:成功しました。
GM:では開示!
・「住人」について
鷺宮家のそれと酷似した外観の邸宅には、6名の人間が暮らしている
「主人と思われる、壮健な見た目の中年男性」
「その妻と思われる年若い女性」
「メイド服姿の女性三人」
「執事めいた初老の男性」
傍から見る限りは、特におかしなところの無い普通の人々だ
・「アーティファクト“枢霊柩”について」
契約者の魂を取り込み、縛り付ける事を対価に、「契約者の理想の世界」を匣の中に構築する力を持ったアーティファクト。
使用中は周囲に存在する「肉体を持たない魂」を無差別に取り込む特性を持ち、取り込んだ魂は匣の中の世界に順応するように加工され、「住人」となる。
現在の契約主の名は「鷺宮玲華」。鷺宮家の一人娘だ。

GM:以上の事が分かります
GM:ではロール開始は…自己紹介直後ぐらいの所からでいいかな・・?


チャコール・ローズ:「…というわけで、私は自分が誰なのかがいまいち曖昧だし、その館のことも本当に記憶にないの」
チャコール・ローズ:「もともといた世界があって、それがこんな不気味な森じゃなかったのは多分はっきりしてるけど…それくらいね」
足利村雨:「疑いはしないわ」鷹揚に微笑む。
墨染:「うむ、このような異常な状況」
足利村雨:「平常より意志を保つ器物というのは、多くはないでしょうから」
エスカリブール:「先ほど取り出した銃から、心当たりと言えぬほどの心当たりなら無くもないが……」
足利村雨:「それまでの記憶を保持していないものがあっても、当然だと思うもの」
墨染:「混乱しても無理はなし。気にすることは」
リッパー:「自覚はあるのに記憶は無いか、変な話だ」
エスカリブール:「今は捨て置こう。そして、うむ」
チャコール・ローズ:エスカリブールを見る。道すがらの自己紹介は彼で最後だ。
エスカリブール:「己の番か………………」
足利村雨:「ええ。そもそもあなたは、本当にあの場に居たの?」
リッパー:「言い辛そうだな」
墨染:「さぞかし名のある遺産とお見受けする」
足利村雨:「大剣使いなど、あの場では見かけていないのだけど」
足利村雨:「秘すべき誰かの虎の子だったのかしら」
エスカリブール:少し表情を歪めて
墨染:(はて、そういえば確かに……)
チャコール・ローズ:「その場にいたのは4人だけで間違いないのよね?」
エスカリブール:「これは口ごもれば口ごもる程、言い出すのが難しくなるやつだな?」
足利村雨:「いえ。6人ね」
墨染:「うむ」
足利村雨:「ただ、一人は違うわ。武器を扱うものではない」
エスカリブール:「先ず、己が剣であったのは昔の話だ」
エスカリブール:「見覚えがあるだろう。この色遣いと言うか、何と言うか……」自身の群青のマントをつまんでひらひらと振って見せる。
墨染:「む……」
墨染:じっと、その群青を見つめる。
チャコール・ローズ:「…稲妻?」
リッパー:「……」眼鏡を少し押し上げて
チャコール・ローズ:「ハイカラね」
墨染:あの場にそうした色は確かあったような気がする。
エスカリブール:「そうとも。今の担い手が、こう」
エスカリブール:「塗った」
墨染:「塗った」
墨染:鸚鵡返しで確認。つまり色を塗るようなモノと言うことだ。
足利村雨:「塗り直されることくらい、珍しくはないでしょうけど」
エスカリブール:「己がかつて十字軍やらフランスとの戦いをリシャールと共に戦った剣であるというのは先に語った通りだが」
リッパー:「しかし、刃物に何か塗るのはおかしくないか?」
チャコール・ローズ:「鍛え直されたということ?」
エスカリブール:「いかにも」心なしか悄然と頷く。
足利村雨:「打ち直して短刀になることは、珍しくもないけれど」
足利村雨:「そうではないということね?」
エスカリブール:おもむろに片足を上げて、踵と一体化したホイールをからからと回して見せる。
エスカリブール:「──現在は諸々あって、スケバンのスケボーをやっている」
墨染:「スケ」
リッパー:「………」
チャコール・ローズ:「……」
足利村雨:「ああ。あの女の子が乗っていた、車のついた板ね?」
墨染:「ボー」
エスカリブール:「そういうことだ…………」
チャコール・ローズ:「あの…耳の調子がおかしくなったのかな」
墨染:(ぽかんと
リッパー:「‥‥人生何が起こるか分からんってのが人の通説だが」
チャコール・ローズ:「どういうことなんですか?」
リッパー:「まさか剣にも通じるとはな」
墨染:「な、なるほど。即ち風吹殿の用いられていた、あの──」
足利村雨:「剣がそのように鍛え直されるなんて、数寄なこともあるものね?」
墨染:「鋼の類でござったか……あの板は」
エスカリブール:「オーヴァードには、只人の常識は通用せぬからな」
リッパー:「いや…しかし」
エスカリブール:「筋力の勝る足を手のように器用に扱う者に、足で扱う武器を──という」
リッパー:「スケバンの…スケボーか……」くつくつと笑う
エスカリブール:「冗談のような話を実行に移した者が過去に居たのだ」
墨染:「……スケスケでござるな」ぽつりと
足利村雨:「私、最初は皆、剣なのだとばかり」
エスカリブール:「スケスケではない」
足利村雨:「であれば、比べてみるのもと思ったのだけれど。どうにも、そうではなかったみたい」
エスカリブール:微妙に覇気のない否定を返す。
リッパー:「丁度良かった、名前長いと思ってたんだよお前の事」
墨染:「あ、いや、その──申し訳ないでござる」
チャコール・ローズ:「理屈は通っているようにも思えるけど、スケボーが武器だなんて頭の柔らかい武器職人さんもいたものね…」
足利村雨:「スケスケさん」
リッパー:「スケスケって呼んでいいか?」
エスカリブール:「あい待てい。その呼び名はやめろ。なんとなくだが」
墨染:「拙者、実は思ったことが口に出やすいタイプでござって……」
エスカリブール:「なんとなくだがやめろ。担い手には『アセンション太郎』と呼ばれている」
チャコール・ローズ:「ちょ、ちょっと! 本人が嫌がる呼び方はよく…」
墨染:「意外に思われるかもしれないが」(びしっ
足利村雨:「……」
エスカリブール:「長いのが不満であるなら、太郎と呼べ」
チャコール・ローズ:「アセンション太朗」
足利村雨:「アセンション太郎さんのほうが、スケスケさんよりいいの?」
リッパー:「……!」より一層にやにやと笑う
エスカリブール:「どちらも良くはないが」
足利村雨:「太郎は呼びやすいわね」手を合わせて。「太郎さん」
リッパー:「西洋騎士みたいな見た目しといて、なんとまあ」
墨染:「ではなるべくエスケリブール殿と。危急の際には太郎殿と呼ばせていただこう」
エスカリブール:「…………」
墨染:(ん、エスリカブールであったか?)
リッパー:「随分と愉快な人間じゃないか、お前の主人は」
エスカリブール:不機嫌そうにしていたが、それを聞くと僅かに口の端を歪め。
チャコール・ローズ:「…笑い事じゃないわよ! パートナーが愉快って、すっごい大変なんだから!」
エスカリブール:「愉快な人間に仕えることにしているものでな」と答えた。
エスカリブール:「何か思い出したか」
墨染:「む、なにか記憶が?」チャコールさんに
チャコール・ローズ:「え? あ・・・」
リッパー:「…やり直すか?自己紹介」
チャコール・ローズ:「…わからない。 けれど、ドレス姿の女の人の話を聞いたとき、何か歯車が噛み合ったような気がしたの」
エスカリブール:「かのご婦人も銃を使っていたな。先ほど貴方(きほう)が操って見せた古式のものではないが」
チャコール・ローズ:「今ここにいる私が人間だという保証もないし、思い出そうとすると頭痛が…」少し顔色が優れない。
足利村雨:「彼女の足跡を辿れば、徐々に思い出すのかもしれないけれど」
足利村雨:「そう無理をするものではないでしょう。それよりも」
墨染:「……確かに。村雨殿が士騎殿、エスカリブール殿が風吹どのであれば」
墨染:「咲良殿の遺産である可能性は高い」
チャコール・ローズ:「ええ。無理やり連れてこられた人が少なくとも4人いる」
チャコール・ローズ:「…調べて、なんとかしないと」
足利村雨:「その主人のもとに舞い戻るための方策を立てなければね?」
足利村雨:「私無き上で彼がどうしているかも、気になるもの」
墨染:「であればやはり、リッパー殿以外の住人にも、話を聞くべきだろうな」
足利村雨:「なにか出来るのかしらね」口の端を釣り上げて笑う。
リッパー:「………」
リッパー:「家の手前、までならついて行く」
エスカリブール:「村雨の、貴方どうにも人が悪いな」
墨染:「む……」<主との関係性を語る村雨さんに意外といった視線を
足利村雨:「あら。人ではないからじゃないかしら」
墨染:「無理強いはせん。が、かたじけない」
墨染:リッパーさんにはそう応じつつ
墨染:「……その上で言うならば」
エスカリブール:「これはまた、上手いことを言うものだ。口では敵わんな」
墨染:「主なき貴殿にも何ができるかと、気にはなるところだな」
墨染:と、村雨さんに。
足利村雨:「あら。言うのね」一瞬冷ややかな目を向けて。
墨染:「あ、いえ。どのようなことができるのでござろうかと」
墨染:自信なさげに目をそらす。
墨染:「道具は所詮道具にすぎぬと、拙者思うが故に」
足利村雨:「そんなもの、決まっているでしょう。私は、所詮刀なのだから」
足利村雨:「斬るだけよ?必要なものを」
墨染:「か、刀なれば」
墨染:「振るわれることで、初めて斬ることが叶うのではないのでないかと、その……」
チャコール・ローズ:「墨染さんは、一人では不安なの?」
チャコール・ローズ:「…少なくとも、今ここにパートナーがいないのはあなたも同じよ」
墨染:「その──」
墨染:ぎりぎりがんばってた虚構の自分が限界を迎え──
墨染:「恥ずかしながら、主殿の体温を感じられぬこの状況は、不安しか感じぬでござるよ……」
墨染:完全に、素のパーソナリティーに立ち返る。
足利村雨:「あら」
エスカリブール:「ククク……はっはっは」
墨染:「村雨殿の様に、達観した態度はとても──」
足利村雨:「そんなに凛々しい姿なのに、中身はまるで童のよう」
チャコール・ローズ:「…しょうがない子ね」
墨染:「この姿──」
墨染:「拙者の者ではござらぬ故──」
リッパー:「‥‥…?」
墨染:「主殿の──恩師の姿でござる。何故拙者がこの姿となったか、まったくもって不思議でござるが」
墨染:「似姿に恥じぬよう心がけておったが、やはり拙者には無理でござる」
墨染:(しょんぼり)
エスカリブール:「何、始めから怯えを隠しきれてなどいなかったではないか」
チャコール・ローズ:「そのほうがいいわ。無理をして肩肘を張るとぎくしゃくするものよ」
エスカリブール:「その娘が何を以てこの、刃そのものの御仁に噛みついたかと思えば」
墨染:「バレバレでござったか!?」
墨染:「なっ、なんと!」<始めから
足利村雨:「あら。鋳潰された刃が羨ましい?」
エスカリブール:「違えるなよ村雨の。姿は違えど、剣として鍛えられた己の本質を見失ったことなどない」
チャコール・ローズ:「本質…?」
エスカリブール:「貴方とやりあって負けるとは思っていないぞ」
墨染:「ま、待たれよ二人共」
墨染:「元を正せば拙者が村雨殿の言葉に異を唱えたことが原因」
足利村雨:「鞘を当てることが剣の本質なのかしら?」
墨染:「それまでは、仲良うしておったではござりませぬか」
足利村雨:「あら、ごめんなさい。怯えさせてしまったかしら」
墨染:「ここはその、拙者に免じてお納め頂けぬであろうか」ぺこり、と頭を下げる。
エスカリブール:「誇りを汚されたら、それを濯ぐのもまた武器たるの役割であろう」
エスカリブール:「無益な威嚇をするつもりはないとも」
エスカリブール:墨染さんの様子を見て、引きかけた片足を戻す。
足利村雨:「私は収めましょう。より斬り甲斐の在るものが、あんなに堂々と鎮座しているのですから」
エスカリブール:「元よりその用意はある、というのを示しただけだ」
墨染:引いてくれた二人にほっとする。
墨染:「チャコール殿も、ご案じ頂きかたじけない」
チャコール・ローズ:「…担い手がいないのにも困りものね。しがらみが無い状況で英雄が会したら、簡単なはずみでお互いに刃が向いてしまう…」
墨染:「改めて、よろしくお願いするでござるよ。皆様方」
チャコール・ローズ:「私も気を付けるわ。少なくとも、家と木を調べるあいだは味方でいたいもの」
リッパー:咳払い
リッパー:「気は済んだか?」
墨染:「か、かたじけない。お待たせ致したリッパー殿」
足利村雨:「ええ、十分に」
エスカリブール:「ああ、済まんな」
チャコール・ローズ:「進む前にひとつだけ聞いておきたいのだけれど、中の人達にパーさんのことを尋ねてもいいかしら?」
リッパー:「…‥‥…」
チャコール・ローズ:「…風みたいにいなくなったふうでいたいのなら申し訳ないけど、できれば確認しておきたいの」
リッパー:「ああ、好きにしろ」
チャコール・ローズ:「…ごめんなさいね」
リッパー:「大したことなんか聞けないとは思うがな」
墨染:「それはそれで、一つの判断になるでござるよ」<大したことは聞けない
リッパー:「…じゃあ、行くぞ」
GM:そうして君達は、この世界の住人が暮らす「家」に向けて、樫の木が乱立する道を歩き始めた
GM:………改めて行った自己紹介で
GM:リッパーが語ったのは、己の本名のみだった
リッパー:「…狭山陸、それが俺の名前だ」



GM:現在君達は、住人たちが暮らす「家」の門、その手前に居る
GM:その景観は、元の世界で君達が訪れた鷺宮家の邸宅に酷似していた
足利村雨:「……これをどう見るかしら?」屋敷の記憶を持つ2人に。
エスカリブール:「"リッパー"めの口ぶりから予想できていたことではあるが」
エスカリブール:「"そのもの"が出てきたな」
墨染:「いくつかは──」
墨染:「リッパー殿が仰られるように、この世界の住人が以前の記憶を持たぬのであれば」おずおずと、自分の考えを
墨染:「これは、この『家』の住人以外が、用意したと考えるのが当然かと」
墨染:「であればその用意したモノは少なくとも」
墨染:「直接的な害意は、この世界にいる存在に対しては有してないのではないか、と」
墨染:「逃さぬためか、応対しているのかはともかく」
エスカリブール:「踏み入って安全か否か、から気にするあたり、貴方も武具は武具らしい」
チャコール・ローズ:「そんなにそっくりなものを、住んでもいない人が用意できるものなの…?」
墨染:「『擬態』ということであれば──」はらり、と。自分の右手を黒布に変化させる。
足利村雨:「その怯懦も、安寧の判断を下すに必要な賜物ということかしら」
墨染:「さほど難しくはないかと。あとはどのようにして『擬態対象の情報を得るか』と言うことでござるが」
墨染:そして再び、右手を人の形に戻す。
墨染:「しかり。拙者は臆病な性質にて。意見としては述べさせて頂くでござるが、勇断はお二方にお任せするでござる」
足利村雨:「じゃあ、行きましょうか」
墨染:「即断でござるかっ!」
チャコール・ローズ:後に続きます。
エスカリブール:「心当たりは先の虚で見た2人の娘だ」
墨染:おっかなびっくり、後ろから着いていきます。
足利村雨:「言っていたでしょう。この世界にあるものは、全て受け入れると」
チャコール・ローズ:「小さな女の子と、使用人さんね」
足利村雨:「受け入れられればそれでよし」
エスカリブール:「その両方がいるのか、どちらかが居てどちらかが欠けているのか、あるいは両名ともが存在しないか」
足利村雨:「受け入れらなければ、彼が私たちを謀ったということ」
足利村雨:「それが分かれば収穫でしょう?」
エスカリブール:「それを確かめぬことには、来た意味がない」
墨染:「確かに。あまり良きことではござらぬが、であれば一歩前進でござる」
墨染:<受け入れられない
エスカリブール:「村雨のの言も然り。踏み込まねば始まるまいよ」
GM:…そうして君達は、敷地の中に脚を踏み入れる
GM:広大で、尚且つ手入れの行き届いた庭を抜け、華美な装飾が施された玄関口へ
GM:そこには、箒を持ったメイド服姿の女性が一人、佇んでいた
墨染:「……本来の世界で出会うた、あのジャームは居ないようでござるな」きょろきょろと、臆病が故に警戒しながら歩を進め
エスカリブール:見覚えのある人ですか
墨染:「む──」
GM:そう、エスカリブールには分かるかもしれない
足利村雨:「居たところでとは思うけどね」
GM:先の虚の中にあった光、それに触れた瞬間、頭に流れ込んできた映像の中
GM:そこに、“彼女”の姿はあった
清水明希:「……おや?」
エスカリブール:「──清水、と呼ばれていたか」
チャコール・ローズ:「!」
清水明希:「どうも、こんにちは。何か御用ですか?」
足利村雨:「ええ。私たちは、“旅”をしていまして」慇懃無礼に一礼。
GM:髪の短い、見るからに勤勉そうなメイドだ
足利村雨:「少し、このあたりでの生活などについて、学ばせて頂きたいのです」
清水明希:「まあ、旅人さん。どおりで初めて伺う顔だと思いました」
墨染:「は、はじめましてでござる」ぺこりと一礼
清水明希:「初めまして!ご丁寧にどうも」ビシッとした礼を返す
チャコール・ローズ:「急なお伺いで、ごめんなさい。 私たち、寝るところもなくて…」
墨染:「り、立派なお屋敷でござるな。どなたがお住まいでござるか?」
清水明希:「こちら、鷺宮三留様、紫穂様夫妻がお住いの邸宅でございます」
清水明希:「では恐縮ですが、こちらで少々お待ちください」
エスカリブール:「かたじけない」
エスカリブール:「(玲華、という名はなかったな)」小声で
清水明希:「このようなことは、私の一存で決めるわけには参りませんので」
墨染:「(しかしやはり『鷺宮』のお屋敷でござる)」同じく小声で
清水明希:そういうと、屋敷の中に引っ込んでいった
チャコール・ローズ:「(変ね。その光景の中のメイドさん、お嬢さんとすごく仲が良かった筈でしょう?)」
エスカリブール:「(年代が異なっている可能性を危惧してもいたが──あの娘の姿そのものは己が見たのと相違ない)」
墨染:「(不可思議でござるな……いや、この世界そのものが不可思議そのものでござるが)」
足利村雨:「さて。次は何が出るのやら」
墨染:「(いざとなれば、拙者が『手』を伸ばして探るってみるでござる)」
GM:少しして、メイドは戻ってきた
墨染:「……村雨殿、堂々すぎるでござるよ」
墨染:「(──っと)」
GM:「清水」と呼ばれていた女性と、もう一人
眞島小夜:「…こ、こんにちは」
眞島小夜:明るい髪色の、長髪の女性だ。背筋のピンと伸びた清水に対して、こちらは見るからにおどおどとした態度で背中を丸めている
清水明希:「お待たせ致しました。ご主人様の了承が取れましたので、屋敷の中にお招きいたします」
清水明希:「…小夜ちゃん、背中」
眞島小夜:「すみません…」
GM:ズズ ズ
GM:二人のメイドが、引き戸を開いた
足利村雨:「お招き頂き光栄です」優雅な所作で立ち上がる。
GM:内装もまた……君達が見た鷺宮家の姿と同じものだ
足利村雨:招かれるまま、美しく歩き寄る。貴人の立ち振舞と言った趣。
エスカリブール:「己達の如き旅人を招き入れてくれるとはな、幸甚の至りであることだ」
墨染:「お邪魔するでござるよ」
チャコール・ローズ:立ち上がり、微笑んで小さく会釈をして後に続く。傍目には従者か何かに見えるかもしれない。
エスカリブール:ずかずかと歩いていく。王の剣であったと嘯くこちらは、所作に気品のようなものを感じられない。
墨染:三人の後に、おずおずと着いていく。完全に従者にしか見えない。
清水明希:全員入ったことを確認し
眞島小夜:扉を閉める
清水明希:「では皆様、こちらに」
エスカリブール:無遠慮に屋内の様子や調度などを眺めまわしつつ先導に従う。
墨染:さりとてしっかりと観察は怠らない。本来の世界で見た館との差異があれば、見逃さぬよう──
GM:君達が通されたのは、入って左手にあるリビング
GM:第一の死体を、発見した箇所だ
GM:そして、その時の死体と同じように、見るからに高級そうな革のソファに腰かけている男が一人
鷺宮三留:「いらっしゃい、旅の方々」
エスカリブール:「ご歓迎痛み入る」
鷺宮三留:「私は鷺宮三留と申します。一応ここの家の主人をやらせてもらっている」
チャコール・ローズ:「…茶子、と申します。鷺宮様、ご機嫌うるわしゅう」一礼。
足利村雨:顔に見覚えはありますか?屋敷で見た死体とか……
エスカリブール:確かに大事ポインツだ
墨染:ですね。どの死体なのかも
GM:最初に発見した死体であることが分かります
墨染:ありがとうございます。
エスカリブール:年齢とかは同じくらいですか?
GM:全く同じぐらいですね
足利村雨:「あら。写真の」指をさして。
エスカリブール:「む、確かに」
墨染:おおっ──と
チャコール・ローズ:「…?」
鷺宮三留:「大したもてなしも出来ませんが、是非とも旅の疲れを癒していただければと…」
鷺宮三留:「……写真、ですか?」
エスカリブール:「太郎と言う……そうさせて頂こう」頭を垂れながら
墨染:「墨染でござる。ご厚意はありがたく」ぺこり、と同じく頭を下げて。
足利村雨:「ああ、いえ。何でもありません」
エスカリブール:「何、ここに来る前に少しな」
足利村雨:「村雨と申します。お心遣い、痛み入る所存」
足利村雨:「このご恩、いずれ」
チャコール・ローズ:お茶とかは出されてないですよね?
GM:もうすぐ出されます
墨染:「……し、しかし立派なお屋敷でござるな」
墨染:「ご家族とこちらに住まわれておいででござろうか、鷺宮殿は?」
鷺宮三留:「ええ、家内と暮らしております」
鷺宮三留:「…おっと、いつも悪いな、二人とも」
清水明希:君達の前にティーカップが差し出される
墨染:「奥方殿とお二人暮らしでござるか。悠々自適な暮らしでござるなぁ……」
足利村雨:「ありがとう」
GM:…僅かに湯気が立ち込める、紅茶の入ったティーカップだ
GM:だが
GM:そこには、液体など入っていない
GM:「飲む」という動きに合わせて嵩が減るだけの”何か”だ
GM:味も無ければ、喉が潤う事も無い
足利村雨:手にとって、口をつけて。
足利村雨:そのままゆっくりと皿に戻す。「ふむ」
エスカリブール:(飲まない、という選択をするまでもない。なんとも奇妙な……)
鷺宮三留:口を付けて 「ん……流石、いいお手前で」
墨染:(さりとて少なくとも今は害のある訳でなし)
清水明希:「お褒めに預かり光栄です」
墨染:カップを皿へと戻して──
チャコール・ローズ:「…美味しいですね。 このお屋敷も、とっても素敵」カップを傾けてみせただけだ。粘膜は接触していない。
鷺宮三留:「紅茶の味が分かるお嬢さんとは、中々珍しい」
エスカリブール:「……さて、世話になりついでに。差し支えなくば聞きたい事があってな」
エスカリブール:おもむろに切り出す。
鷺宮三留:「聞きたい事、ですか?私に答えられるものならばなんなりと」
エスカリブール:「かたじけない──狭山陸、という名前に聞き覚えはあるだろうか」
足利村雨:「……」
鷺宮三留:「ああ、狭山の事なら存じていますよ」平然と答える
エスカリブール:「ふむ、そうか──」
鷺宮三留:「ついさっきも、荷物を運んでもらっていたんです」
チャコール・ローズ:(えっ…?)
墨染:「先刻──でござるか?」
エスカリブール:「!」
エスカリブール:確認程度のつもりだったが、続く言葉には驚きの表情を浮かべざるを得なかった。
鷺宮三留:「えー…おーい、陸、お客様方がお前の事を聞きたいんだと」
鷺宮三留:何も居ない空間に向かって、そう呼びかける
エスカリブール:「そこに居るのが、その佐山陸であると?」
GM:数秒の間
エスカリブール:何もない場所に視線を注ぎながら
墨染:同じく、そちらに目を向けて
鷺宮三留:「ええ、こちらが狭山陸。うちの使用人の一人で――」
鷺宮三留:何もない空間に向けて呼びかけた少し後に、近くの何もない空間を指し示す
鷺宮三留:まるで、彼の中で狭山陸はその場に居合わせているかのように
エスカリブール:同行者たちの様子を伺う。見えて居ないのは自分だけなのだろうかと
足利村雨:そちらに会釈をする。
足利村雨:太郎さんには首を振る。
エスカリブール:目礼を返す。
足利村雨:「成程。それは待ちたくもなるというもの」
チャコール・ローズ:「…お洒落な眼鏡ですね」微笑んで言いながらも、机の下で人差し指を交差させて×印を作っている。
墨染:こくり、と太郎さんにうなずく。
GM:鷺宮三留と、そこに居ない狭山陸のやり取りは、君達の目の前でしばしの間行われた
鷺宮三留:「…ありがとう。下がっていいぞ」
鷺宮三留:「申し訳ありません。中々愛想の無い奴ですので…」
エスカリブール:「……いや」
エスカリブール:「大変興味深い話だった」
鷺宮三留:「はは、恐縮でございます。さて…」
鷺宮三留:「食事までまだ少々時間がありますので、屋敷の中でも見ていかれますか?」
足利村雨:「宜しいのですか?」
鷺宮三留:「ははは、無駄の広いだけの敷地で良ければ」
墨染:「かたじけのうござる。それではお言葉に甘えて」深々と頭を下げます。
エスカリブール:「そうだな。ではそのように」立ち上がる。
鷺宮三留:「ええ、好きに見て回ってください」
チャコール・ローズ:「ご馳走様でした」微笑む。
清水明希:軽く笑って会釈する


GM:一通り屋敷を見て回った君達が見た人影は、6人
GM:屋敷の主人である鷺宮三留
GM:その妻、鷺宮紫穂
GM:メイドの清水明希、眞島小夜
GM:メイド長の美代千智
GM:執事の角谷秋蔵
GM:そしてやはり、狭山陸の姿はどこにもなかった
GM:‥‥…そして、君達は今
GM:“枢霊柩”が落ちていた現場である、鷺宮三留の私室の前に集まっていた
チャコール・ローズ:「…ここが?」
エスカリブール:「ああ。件の匣の部屋だ」
GM:実際に枢霊柩を見つけた場所である。探れば、何か手がかりが見つかるかもしれない
エスカリブール:中の気配を伺ってから、扉を開け放つ。
GM:中には、誰も居ない
GM:元の世界で君達が見たような、荒らされた形跡もない綺麗な部屋だ
墨染:では思い当たることがありますので、本来の世界で抜き出されていた本──匣が挟まっていた本を探します。
墨染:慎重に、慎重に。
足利村雨:「中々大胆に動くのね」くすくすと笑う。
GM:書架の本を数冊抜き出した、その奥
GM:件の本は確かにあった…が
墨染:「し、慎重でござる拙者は」気が急いていたことを指摘され、慌てるも──
チャコール・ローズ:「時間はかけないほうがいいわ」こちらは文机を改め、日記やアルバムの類の記録がないか探している。
エスカリブール:「ここで更に入れ子に取り込まれてしまうような事もなかろうよ」
墨染:その本を確認し、手にとって──
エスカリブール:机の引き出しなどを漁っている。
GM:まるで元々そうであったかのように、見開きを残してページが全てまとまっている
GM:他のページは開くことが出来ない
GM:引き出しから出てくるのは、やけにきれいな丸を描く小石や、誰が書いたのかも分からない似顔絵ばかり
エスカリブール:「……これはいよいよ」
GM:アルバムもあるにはあるが…本と同じように、所定のページ以外は開くことも出来ない
エスカリブール:「貴方の言の通りかも知れんな、墨染の」
GM:墨染の手に取った本には…記述こそ少ないが、確かに“枢霊柩”についての情報が記されている
GM:そして、現在の契約者…その名前も
エスカリブール:「居ないのに居るものとされている"リッパー"のことは置くとして、居た筈なのに居ないものとされている」
墨染:「──エスカリブール殿」
墨染:「そしてどうやら、鷺宮玲華に関しても、間違いなく──否」
墨染:「どうやらもっとも深く、この件に関わっている御仁のようでござる」
墨染:そう言って、開かれた見開きを三人の方へと。
エスカリブール:────墨染:「これは、この『家』の住人以外が、用意したと考えるのが当然かと」
GM:「現契約者:鷺宮玲華」
エスカリブール:「それが、この世界の主という訳だ」
チャコール・ローズ:「住人であって、住人ではなかった…」
墨染:「しかり」
足利村雨:「さて、名は定まりました」
足利村雨:「肉体を持たない魂を取り込む、というのも、本来、死者の魂の意味であったのでしょう」
墨染:「我らは『肉の体』は持たぬ故」
墨染:「さりとてまったくの『からだ』が無い訳でなし」
足利村雨:「ええ。態とか偶にかは知りませんけれど、経緯はこれで知れたというわけです」
墨染:「今の我らの状況は、それらが合わさった偶然やもしれませぬな」
チャコール・ローズ:「…でも、おかしくないかしら? それなりに歴史の古い品のはずよね」
チャコール・ローズ:「力のある物品から魂を奪うなんてことができるなら、理想の世界とかよりもまず先にそっちの機能について書かれていそうなものだわ」
足利村雨:「それは、意図の問題じゃなくて?」
チャコール・ローズ:「意図…?」
足利村雨:「包丁に、“人を殺せる”とは書かないでしょう」
墨染:「然り然り」
墨染:「道具には意図する機能と、意図せぬ機能がありますれば」
チャコール・ローズ:「…ぞっとしない話ね」
墨染:「村雨殿の例えどおり、製作者にはその意図がないやもしれませぬ」
足利村雨:「あくまで目的は、理想の世界というわけ。それが実際にはどう使われようが、どの様な被害をもたらそうが」
足利村雨:「どうでもいい」
エスカリブール:「何にせよ、魂無き遺体の謎は知れた」
エスカリブール:「我らはどうやら幸運にも、この世界に弓引く事を許されているようだからな」
墨染:「それにはまずまず、玲華殿を見つけねばならぬようでござるな」
足利村雨:「刃向かうと言って欲しいわ」
エスカリブール:「主従ともども、往時から気が利かぬのだ、許せ」感心したように笑って。
GM:――その時
GM:君達の目に入ったのは……部屋の中央に置かれたソファ
GM:その背面側から覗くのは、袈裟懸けに切り裂かれたように空いた虚ろの穴
GM:森で見たそれと同一のものだ
GM:暗闇の中からは、球状の鈍い光が見え隠れしている
エスカリブール:「森で見たものだな」
チャコール・ローズ:「やっぱり見に来て正解だったわね。狭山さんには見えない何かが、この館にある可能性はじゅうぶんあった」
墨染:「で、ござるな」
GM:先程と、同様だ
GM:君達はこれに触れてもいいし、触れずに部屋を後にしてもいい
墨染:「ではここは拙者が──」
足利村雨:「斬るわけにも行かないものね、これ」
足利村雨:「ああ、じゃあ、やってみて」
墨染:右腕を本来の姿──布状へと変化させる。
エスカリブール:「ほう」少し意外そうに目を細める。
チャコール・ローズ:「思い切ったわね」
墨染:「な、何かあったら引っ張ってほしいでござる」
墨染:そしてそーっと、そーっと、恐る恐る、おっかなびっくりと、布先を虚へと差し入れます。
足利村雨:「ええ。何かあった部分を確実にね?」
GM:――そうして、光に触れた君の頭に
GM:ザザ ッ
GM:エスカリブールと同様に、僅かなノイズが走る



墨染:「──っ」いざというときには引っ張ってもらえる&さらにいざとなったら右腕を『切り離す』ことを前提としているため、我慢して布先は差し入れたまま──
GM:それは、とある光景
GM:ソファに座った中年の男と、その縁にもたれかかる少女の
GM:何でもない、日常の一幕

鷺宮三留:「玲華」
鷺宮玲華:「なぁに?パパ」
鷺宮三留:「玲華には…なりたいものってあるか?」
鷺宮玲華:「何それ、将来の夢みたいな?」
鷺宮三留:「そう。偶にはこういう話するのも悪くないだろう?」
鷺宮玲華:「んー…そうねぇ…」
鷺宮玲華:「将来の夢…っていうのとはちょっと違うかもしれないけど」
鷺宮玲華:「…私は、みんながずっと元気でいてくれたらそれでいいわ」
鷺宮三留:「…」意外そうな顔
鷺宮玲華:「ど、どうして黙るの!」
鷺宮玲華:「」
鷺宮玲華:「ちょっと!泣かないでよ…!」
鷺宮三留:「いや…すまん。お前も大きくなったなぁと思って」
鷺宮玲華:「当然でしょ!なんたってもう11歳なのよ!」
鷺宮玲華:「…それに」
鷺宮玲華:「私、みんなの事大好きだから」
鷺宮玲華:「パパも…ずっと元気でいてね」
鷺宮三留:「……」がばっ
鷺宮玲華:「わ――ー!」
鷺宮三留:「最高の娘を持てて俺は幸せだ…!」
鷺宮玲華:「だからって急に抱き着かないでよ!!もー!」

GM:私の事が大好きで、でもちょっぴり親馬鹿な人だった



GM:――ノイズが晴れる
GM:今見た光景を、誰にどう伝えるかは君次第だ
墨染:ふぅっ──と、安堵とも落胆とも取れるため息をひとつ。
墨染:するするするりと、右腕を人の形に戻して──
墨染:「──例えば」
墨染:「世界の平穏を願った少女が居て」
墨染:「その願いを『世界が滅べば平穏』的な解釈で叶えた『道具』が有った場合」
墨染:「咎はどちらにあると思うでござるか?」
足利村雨:「何を見たの?」
墨染:自分が見たままの映像を、三人に全て提示します。
足利村雨:「その問いであれば、私は明瞭な答えを持っているわ」
足利村雨:「私は刀であり、天秤ではない」
チャコール・ローズ:「…罪科なんて、ほんとうはだれにも決められることではないわ。あるのは事実だけよ」
エスカリブール:「己の解釈で言うなら、罪は道具の使い道を知らぬ者に、道具が与えられたことだ」
墨染:「拙者はこの姿になるまで、そのように『考える』ことすらしてこなかったでござるよ」
墨染:「しかしこの姿になったが故に、こうも思うのでござる」
墨染:「ややもすれば、拙者も同じようなことを主殿にしてはいないかと──」
エスカリブール:「……意志と力は一体となって振るわれねばならない。その過程に歪があれば、道具は道具と呼べぬ」
エスカリブール:「だから己達は使い手を選ぶのだ。果たして貴方は、そうでないのか?」
チャコール・ローズ:「…どのみち、それはあなたとご主人の間の問題でしょう。私たちが口を挟めることではないわ」
墨染:「かたじけない。チャコール殿の仰るとおりでござる」
チャコール・ローズ:「この事態を起こした品に意志があるかどうかも、彼女がどうなっているかも分からない。行って確かめましょう」
足利村雨:「そうね。見極めるというのには賛成」
足利村雨:「斬るべきと見定めてから斬りたいもの」
エスカリブール:「道理だ」嘆息
墨染:「村雨殿の仰られるとおり」
エスカリブール:「もうこの館に用もないだろう。ご当主には悪いが、立ち去るとしよう」
墨染:「まずは見極め、見定めることが肝要でござるな」
足利村雨:「私たちって、この体では」
墨染:「──疑問疑念は、とりあえず置いておくでござるよ」
足利村雨:「休息や食事を必要とするのかしら?」
足利村雨:「そうであるのであれば、満足に食事も得られない以上」
足利村雨:「時間の限りも在ることになる」
エスカリブール:「己達が異分子である以上、ここの者どもが食物を必要としているように見えないことは何の当てにもならぬしな」
チャコール・ローズ:「あまりお腹が空いたりみたいな感じはしないけど、楽観はできないし… あのめちゃくちゃな季節の移り変わりも不気味ね」
墨染:「あると考えて動くのが良いでござるな」
墨染:<限り
足利村雨:「では、その様に」
足利村雨:「リッパーさんにも確認したいものね。合流するとしましょうか」
チャコール・ローズ:窓の外の巨木を一瞥する。
チャコール・ローズ:(…語りたがらないはずね)
チャコール・ローズ:ロイス感情を変更。 狭山陸 〇奇妙な親近感/憐憫
GM:窓の外に映る景色は、深緑から色鮮やかな紅葉へと姿を変えている
GM:草木が息吹く夏が終わり、色艶やかな終わりの始まり、秋が訪れた


GM:シーン終了 ロイス取得と購入判定が可能です
チャコール・ローズ:一挙にPC間ロイス取得。
墨染:頼もしい遺産(ひと)?【偽戴エスカリブール@◯誇り高き遺産(ごじん)/怖い】と優しい遺産(ひと)【チャコール・ローズ@◯気遣いのできる遺産(こ)/怖い】を取得。これで6つ。
チャコール・ローズ:墨染  〇庇護/食傷
足利村雨 〇信頼/危険視
エスカリブール 〇信頼/当惑

足利村雨:-同行者/エスカリブール/有為:○/憐憫/ロイス
墨染:村雨さんへのロイスはまだちょっと怖いからN感情のままで
足利村雨:-同行者/墨染/有為:○/隔意/ロイス
足利村雨:-同行者/チャコール・ローズ/連帯感/脅威:○/ロイス
エスカリブール:墨染さんにロイスかな
エスカリブール:連帯感〇/侮り で
エスカリブール:購入アームドスーツ
エスカリブール:3dx+6>=15
DoubleCross : (3R10+6[10]>=15) → 8[3,6,8]+6 → 14 → 失敗

チャコール・ローズ:お
エスカリブール:財産1点で成功。装備します。
墨染:2dx>=12 ボデマチャレンジ
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 6[3,6] → 6 → 失敗

チャコール・ローズ:防具ゲットできたなら私は応急でも
チャコール・ローズ:1dx+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 1[1]+1 → 2 → ファンブル

墨染:ロイス操作、購入判定終了です。
チャコール・ローズ:爆発した…なんてものを置いてるんだこの館
足利村雨:応急手当でも持っておこうかな
足利村雨:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 10[9,10]+6[6] → 16 → 成功

足利村雨:天才美女
チャコール・ローズ:SUGOI
墨染:つよい!
GM:強い…
GM:では以上かな
足利村雨:です!


“マスター”シーン

GM:N市 第九地区
GM:「鷺宮家」邸宅 鷺宮三留私室

GM:君達の「相棒」とも言える得物、その反応が消え失せて、30分ほどの時が流れた
GM:未だ、状況は解決しないままだ
布留部 群青:「……ああ、そういえば」
風吹リュー:「あぁん?」
風吹リュー:行儀悪く机に腰掛け、不機嫌そうに足先でスケボーを玩んでいる。
左文字勇人:書架の本などを、無言で調べている。少しでも何か『匣』に関する情報が無いかと。
布留部 群青:「この際だから聞いてしまうけど…“それ”って、無くなったら困るもの?」
咲良 千重:館内の探索を続けて支部などと情報を共有したあと、戻って一息ついている。
風吹リュー:「別にそこいらの雑魚ジャームを蹴散らすのに困りゃあしねぇが」
布留部 群青:「特に“遺産”なんかさ」
風吹リュー:「スケバンどもの頂上(テッペン)獲るにゃあ必要な相棒だ。オレと、こいつで」
布留部 群青:「無くなって、しがらみから解放されるならそれに越した事は無いと思うんだよね」
士騎朝輝:「それはあれだよなぁ。オーヴァードじゃなくて人間になったら何か困る?って言うのと同じだな」
咲良 千重:「しがらみか。ないほうが楽に生きられると言えばそうなのかもしれないが」
左文字勇人:「そうだな、オレに関して言えば、墨染は覚醒の切欠で──」
左文字勇人:「それこそ『肌身離さず寝食を共にしてきた相棒』ってやつだからなぁ……」
左文字勇人:癖で無意識に襟元に指をやろうとして──『ソレ』が無いことに気づき自嘲する。
比良坂 亘:「つまり」
比良坂 亘:「どのような経緯であれ、今の君達が在るのは遺産のお陰…という事かな」
士騎朝輝:「はは。俺は生まれた時からの付き合いなんだよなぁ。ないという状態が今まさに初めてだね」
咲良 千重:「そうだな。大切な人から受け継いだものだ…もう、記憶もおぼろだが」
比良坂 亘:「風吹さんのその…スケボー?は少し事情が違うみたいだけど」
風吹リュー:「ああ、阿修女(ガッコ)の倉庫でホコリ被ってた時からの付き合いだし」
風吹リュー:「長くはねぇな、確かに。でもそれだけだぜ」
布留部 群青:「へぇ、そういえば朝輝のその辺りの話はまだ聞いたこと無かったな」
布留部 群青:「聞くつもりも無いけどさ」
士騎朝輝:「プライバシーと言うものが良くわかってるよなぁ。流石は友人。そんなに面白い話でもないし、ありふれててもいるからな」
士騎朝輝:「なぁ、でも。布留部さぁ、逆なんだよ。しがらみの原因じゃなくて、しがらみを断ち切るための力なんだよ、村雨丸は」
士騎朝輝:手を軽く開いて薄く笑う。
風吹リュー:「ほぉ」眉を上げる。
士騎朝輝:「だから、そうだな。俺は今、とっても困っている」
風吹リュー:「たまに良いこと言うなお前」
咲良 千重:「悪因悪果を断ち切った先が、今の放浪生活ということか…」
布留部 群青:「成程。君がその辺を通りすがるのと関係があるんだな」
士騎朝輝:「そうか?大体いつも良いことを言ってるつもりだけどなぁ」
士騎朝輝:「はっ、早く誰かどうにかして欲しいね。方法が提示されれば協力的に一暴れするのも辞さないぜ」
左文字勇人:「同感だな」
左文字勇人:「比良坂の言う通り、分けて考えるにはちっと長く一緒に居すぎたからな」
風吹リュー:「調子づいたヤツ……」>大体いつも~
左文字勇人:「確かに『クセ』の強いヤツじゃあるが、そこも含めて付き合ってきたんだ」
風吹リュー:「力は、責任だが」
左文字勇人:情報のなんら無かった本を投げ捨て、次の本へと移る。
風吹リュー:「同時に……自由だぜ。スピードもそうだ。太郎は、いつもオレに余計なものを振り切る翼をくれる」
布留部 群青:「へぇ…」
左文字勇人:「まああれだ、困る困らねえの前に、首元が寂しくて仕方ねえってやつだな。一番近い感覚は」
士騎朝輝:「いいね。自由、この世で最も調子づいた、この世で俺が一番好きな言葉だ、なぁ、村……よし、UGN、きりきりどうにかしろ」
士騎朝輝:「物凄くやりづらい。なんだ、これ?」村雨丸の藍色の柄に手をかけてわなわなと振るわし
布留部 群青:「自由になりたくてしがらみを壊した俺とはまた違う観点だ。興味深い」
左文字勇人:調べる速度は落とさず、視線と意識は本の中身へと向けたまま、並列思考で会話に参加する。
咲良 千重:「仔細は訊かないが」
咲良 千重:「布留部くんはそうして自由になったことを後悔してはいないのか?」
布留部 群青:「してないです」即答
左文字勇人:「へいへい、こっちだって似たようなもんだ。きりきり調査してますよっと」>士騎さんに声だけで返事
咲良 千重:「…ふふ。いい顔をする」
左文字勇人:「概念遊びみてえな話になるが──」
左文字勇人:「結局そっちの言う『自由』や『困らない』って状況にしたって」
左文字勇人:「そう有りたいと選択した『状況』だからな」
左文字勇人:「オレたちが遺産に縛られてると言うんなら、アンタは自由であることに縛られてる」
左文字勇人:「結局のとこ、テメエでどう受け止めるかってだけの話だと、オレは思うぜ」
左文字勇人:そして再び、なんら情報の得られなかった本を投げ捨てる。
布留部 群青:「‥‥ははぁ、上手い事を言う」
咲良 千重:はぁ、と溜息をつく。 あまり知らない相手にこういう口を聞くのは若手にはよくあることだが、組織人としては考えものだ。
咲良 千重:帰ったらさすがに注意が必要だろう。
風吹リュー:「ま、お互い好きにやってるってこった。良い事じゃねーか」
士騎朝輝:「はは。そうすると俺は村雨丸と自由に二重で縛られ、風吹に至っては太郎と自由とスピードで三重だ。大変なもんだよなぁ」
左文字勇人:「でも、楽しんでんだろ。そいつを?」
左文字勇人:「なら『それを選択したことによる困難』も、テメエのもんってやつだ。おまけも楽しんで行こうぜ?」
布留部 群青:「勿論。どうしようもない友人も出来たしね」
咲良 千重:「勢いがいいものだ。私はいっそ機会があれば手放してしまいたいと考えたことは、十回や二十回では利かないよ」
士騎朝輝:「いや、もっともらしいことを言ってるが、あんたの軽率な行動が原因だと思うんだがなぁ」皮肉気に笑って返す。そこに怒気や呆れはない。
左文字勇人:「そんな訳だ『困って』いるかと問われれば、オレはオレが選択した状況に自分を置けて無いことに『困って』いる」
布留部 群青:「へぇ…では、発言を返すようですが」
布留部 群青:「後悔があると?」咲良さんに
左文字勇人:「へいへい、だからこうして率先してきりきり働かせてもらってますよ──っと」再び、調べ終えた本を投げ捨てて。
咲良 千重:連れが申し訳ない、と2人に頭を下げる。
咲良 千重:「もともとあまり選択の余地が無かったし、この遺産は持ち主に"絶望に負けない魔法少女である"という在り方を強要する」
布留部 群青:「(魔法少女…)」
比良坂 亘:「(魔法少女…)」
風吹リュー:「……はぁ? 魔法少女?」
風吹リュー:「えっ……?」
士騎朝輝:「魔法少女。年齢制限はあるのか?それとも精神概念?興味があるんだよなぁ、そこらへん」
風吹リュー:「いきなりどうした?」
風吹リュー:今まで一番落ち着いた感じだった人の口から謎の言葉が飛び出したので動揺している。
咲良 千重:「…私にも全くわからん。レネゲイド拡散以前より存在する遺産のようだし、ただそういうものだと結論付けざるを得ない」
咲良 千重:「…契約したのが19年前、大学生のときだ。 最初は動揺したが、捨てようにも捨てられないとなれば引っ込みもつかなくなるだろう」
風吹リュー:「……いやでも」
風吹リュー:「そういう感じだったか? なんか、機関銃みたいなの振り回してたし…………大学生?」
風吹リュー:「それ本当に魔法少女なのか?」
布留部 群青:「(…年齢の事は聞かないでおこうかな)」
咲良 千重:「…言われてみると自信がなくなって来たな…」鏡台越しに自分の姿を見ながら。
咲良 千重:「年齢制限についてもわからない。 …もともと、契約者が変に長生きすることを想定していないのだろう」
風吹リュー:「ハードなんだな、リアル魔法少女…………」
比良坂 亘:「…言い方は悪いようだけれど」
比良坂 亘:「“惰性”に近いのかな?」
風吹リュー:助けを求めるように視線を彷徨わせかけ、慌てて表情を引き締める。
咲良 千重:「仰る通りだ。正直、自分の意志で手放せるものならとうの昔に手放している」苦笑する。
士騎朝輝:「そもそも魔法少女って単語が胡乱なだけで、そこだけ抜くと、要は他者のために戦う正義の在り方を強要される。ってことだよなぁ、おそらく」
士騎朝輝:「UGNとは相性が良いと言えば良い、手放したいと思ってるなら災難だけどなぁ」
咲良 千重:「あるのか。あなたの村雨丸にも…制約が」
士騎朝輝:「邪妖滅殺。今風に言うとジャームの存在は許さない。その一点だけだな」
左文字勇人:「遺産に制約はつきもんだからな──」
咲良 千重:「それは…」生まれた時から、と聞いただろうか。過酷に過ぎる。
風吹リュー:「……」
左文字勇人:──と、思い至る。
士騎朝輝:「口煩く言われ続けたお陰で、俺の精神信条になってるくらいだよ。まぁ、仮に強制されてなくても、世にあって良い存在でもなし」
咲良 千重:「…こうして皆の話を聞いて、私も少し気持ちの整理がついたよ。当たり前のように長く一緒にあり過ぎたし、袂を分かちたいとも考えたが」
左文字勇人:「なあ」と、士騎さんと咲良さんに
咲良 千重:「これは違う。このような形で突然奪われていい物ではない」
左文字勇人:「あんたら、『今もそう思って』るか?」
士騎朝輝:「そうっていうのは?質問は明確にだぜ。こういうのに齟齬が出ると良くないからなぁ」
左文字勇人:「っと、悪い。今も『ジャームの存在を許さず』『魔法少女であらねばならない』って思ってるかってこった?」
士騎朝輝:「俺は生きてく上で、取りあえず三つの敵を定めてる。何にでも牙を剥くのは面倒だし、狂犬だしなぁ」
士騎朝輝:「他者の自由と尊厳を踏みにじるものを許さない。何も知らない人間を自身の都合で犠牲にする奴は許さない、そして衝動のままに人の絆と命を貪るジャームは許さない。だ」
風吹リュー:「うお……」
風吹リュー:「なんつーか、よっぽど正義の味方っぽいな」
風吹リュー:「真顔でこんな事口にできるか?」
左文字勇人:「──オレの墨染の制約は『勝利への渇望』ってやつだ」士騎さんの応えを受けて。
左文字勇人:「んで、どうにもその制約は、消え去っちゃいないらしい」
左文字勇人:先の問答を思い出し、笑みを浮かべる。自嘲ではない。
左文字勇人:「アンタらもまあそうだってんなら──」
左文字勇人:「まだ『最悪』の状況には、至ってなさそうだな。ってな。──昨今無かった良い情報だろ?」
咲良 千重:「もとより精神的な部分は、遺産に縛られて決めたことでもなかろう」
士騎朝輝:「へらへら笑って口にする方が怖いと思うぜ、こういうの」ソファに座って足をわざとらしく組みなおし、応える。
風吹リュー:「そーいう事じゃねえ」肩を軽く小突いて
士騎朝輝:「まさか、今の。その精神性がある限り、村雨丸とまだ繋がってる。だから、安心しろって言いたいのか?」
風吹リュー:「つーか褒めてんだよ」
咲良 千重:「当たり前のように共に長くあり、運命共同体として共に戦った。その過程で自ら望み、選び取り続けて今の自分に至ったのだ」
左文字勇人:「まるっと無くなっちまってるなら、逆の可能性はあるからな」
士騎朝輝:「うん。こいつ、だいぶ迂遠だぞ。布留部。人を励ますのに受け手がかなり慮る必要がある」
士騎朝輝:「ほら、見ろよ。あそこで意見衝突が発生した。難儀だよなぁ」
布留部 群青:「“素直じゃない”というやつかな」
風吹リュー:「ふーん……」
布留部 群青:「まあまあ、もし君たちの言う“相棒”が今現在独立した状態なんだとしたら」
風吹リュー:よく分からない話だ。自分のスケボーから、何か制約を受けたと感じたことはない。
布留部 群青:「そっちもそっちで頑張ってるかもよ?それこそ君たちの元に帰りたくて…とか」
比良坂 亘:「全く逆の可能性もあるけどね」
風吹リュー:「武器に選ばれたからそういう奴になったのか、そういう奴だから選ばれんのか」
風吹リュー:「って、簡単に片づける話でもねえか」
咲良 千重:「我々にとってはおのれの一部、半身のようなものだ」
咲良 千重:「何としても取り返す。こんなにいきなりどこかに行かれて、納得できるものか」
士騎朝輝:「成程なぁ。これが絶望に負けない魔法少女」
士騎朝輝:軽く拍手などする。
風吹リュー:なんとなく拍手に追従する。
布留部 群青:「…難儀なものだなぁ。人と人との関係の方がよっぽど単純そうだ」


ミドル3  「秋」

GM:シーンプレイヤーはチャコールさん
GM:登場侵蝕をお願いします!
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:54->64)
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:59->63)
チャコール・ローズ:うっ…
足利村雨:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:63->73)
足利村雨:ぎゃん
GM:みんな振るうなあ
墨染:墨染の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:69->76)


GM:君達は一度、鷺宮家の邸宅を後にした
GM:特に追う者が居る訳でも無く、君達の行く手を阻むものは何も無かった
GM:色づいた葉が、少し冷たい風に流されて宙を舞う。季節は秋になっていた

GM:ミドル判定に入ります
GM:項目はこちら
「森の果て」(任意の情報技能 難易度7)
「森の世界について」②(任意の情報技能 難易度6)
GM:以上になります。なお、追加項目はありません
足利村雨:難易度の低い情報を抜くことに定評がありますからね 任せてくださいよ
チャコール・ローズ:お願いします!
足利村雨:森の世界について② を情報:UGNで。
足利村雨:2dx+1>=6
DoubleCross : (2R10+1[10]>=6) → 5[1,5]+1 → 6 → 成功

エスカリブール:キャー村雨サーン!
足利村雨:ほんとに成功しつけちゃう
GM:ちゃっかり成功する
チャコール・ローズ:有言実行
足利村雨:もしかして出来る女なのでは……?
エスカリブール:もはや疑いようもない
エスカリブール:森の果ていきます
エスカリブール:6dx+1 情報UGN 2つ目のコネ使用
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[1,3,5,6,8,9]+1 → 10

チャコール・ローズ:流石だぜ!
エスカリブール:コロンビア
GM:では開示!
森の果て:どこまでも広がっているように見える森には「果て」が存在する。明確に「壁に阻まれている」のではなく、とあるポイントからはいくら歩いても先へ進めなくなるのだ。そしてその果ては、時が経つほどに近くなっているという
森の世界について②:どこまでも広がっている森に存在する「果て」。それは、円の外周がどんどん中心の大樹へと近づくように狭まっているらしい。
原因は一体なんなのか。君達は何か手がかりを見つけ、そこを調査する必要がある

GM:という訳で、ロールパートに行きましょう


GM:鷺宮邸を出て、元来た道を辿りながらリッパーを探す君達は
GM:途中にあったシロツメクサの花畑に佇む、その男を発見した
リッパー:「……ん」
エスカリブール:無言で手を挙げて、挨拶。
リッパー:それに応じる
足利村雨:「ごきげんよう」
リッパー:「どうだった?楽しかったか?」
足利村雨:「ええ、少しは。リッパーさんは、見えるようで何より」
リッパー:「ああ…」何が起きたのかを察する
チャコール・ローズ:「…楽しくはなかったわね。あなたは大丈夫だったかしら」
リッパー:「大丈夫も何も」
エスカリブール:「なに、収穫はあった」
リッパー:「危険なんか無いよ、この世界には」
リッパー:「へぇ…そりゃ良かった」エスカリブールさんに
墨染:「で、ござる」<収穫はあった
リッパー:「で?戻ってきたってことは…だ」少し伸びをする
リッパー:「行くんだろ、森」そう言うと、大樹に向けて歩き始める
リッパー:「森しか無いが」
足利村雨:「ええ。秋の森というのも、乙なもの」
足利村雨:「しかし、どうして季節は巡るのでしょうね?」
足利村雨:「森は、ただ木を植えて貼っただけの、単調なものなのに」
エスカリブール:「時を留め置く匣であるのに、か」
足利村雨:「ええ。四季は必要があると断じたのかしら」
エスカリブール:「貴方の言う通りだな。四季の風雅なるを尊ぶには、ここには足りぬものが多すぎる」
チャコール・ローズ:「そもそも、木の種類が少なすぎるものね。虫もいないし…」
墨染:「中に留め置いたものを生かすために」
墨染:「家や木々と同じかもしれないでござるな、四季も」
リッパー:「…そうだな。俺も細かい事までは分からないが」
リッパー:「“変わる”ってのは分かりやすくていい」
リッパー:「……草木ってのはそういうもんだ」
リッパー:「………本当なら、人も」
足利村雨:「それには同意ね。何も変わりないのは、据わりが悪いわ」
足利村雨:「私は、本質的には、旅人なのよ」
足利村雨:「ひとところに留まらず、人より人へと渡り歩いて」
足利村雨:「降りしきる雨のごとく。流れる水のごとく」
エスカリブール:「旅人、か」
エスカリブール:「なればこそ、か。偽りの輪廻の軛に、捕らえられる筈もなし」
リッパー:「成程、“風流”って言うのかな。あんたみたいな奴の事」
チャコール・ローズ:「そうね。まだ会ってすぐだけど…」
チャコール・ローズ:「あなたたちを閉じ込めておくにはこの森は狭すぎてもったいない気がするわ」先程訪れた悪趣味なドールハウスがそうであったように。
リッパー:「で、次の旅路の目的地は勿論あの大樹…と言いたい所ではあるが」
GM:…君達は気付く
GM:「そこに向かおうとする意志」が否定されているかのように、リッパーの足取りが大樹までの行き道を大きく逸れていることに
エスカリブール:「迂闊であった」
エスカリブール:そもそもが、リッパーの先導ではたどり着けないという話だった。
リッパー:「さっきも言ったが、こんな具合でな」
リッパー:「まあ丁度いい。少し見て欲しいものもある」
足利村雨:「寄り道も乙なものではあるものね?」
エスカリブール:すっかり進行方向とは別の方角に鎮座する大樹を見上げる。
チャコール・ローズ:「見てほしいもの…?」
エスカリブール:「む」
リッパー:そのまま少し歩いて…
リッパー:「…ああ、今は“ここ”だな」
GM:今君達の目の前にあるのは、何てことない森の風景
足利村雨:「そこに、何が?」
リッパー:「チャコ」
チャコール・ローズ:「どうしたの?」
リッパー:「向こうの方に歩いてみろ」
チャコール・ローズ:「…わかった」
チャコール・ローズ:怪訝に思いながらも、ゆっくりと指示された方向に歩みを進めます。
GM:歩いている感覚はある。何かに阻まれている感覚は無い
GM:だが、視界に映る風景と自身の位置だけが一向に変化しない
チャコール・ローズ:「えっ…あれ?」振り返って一行との距離が開いていないのを確認し、今度は走り出す。何をやっても同じだ。
エスカリブール:「ふぅむ」
チャコール・ローズ:「これ、どうなってるの? ここから先、一歩も進めないわ」
リッパー:「オープンワールドのゲーム…って言っても分からないか」
エスカリブール:右膝を曲げて足を前後に開き、重心を落とす。
墨染:「ふむ──」少し思案。右腕をはらり──と布状に戻して。
エスカリブール:踵のホイールが高速回転し急加速、チャコール・ローズの進めなかった方角へ突進! するも──
エスカリブール:「これは」
墨染:「殺ぁ!」伸長させ、同じくチャコールさんの進めなかった方向へと『撃ち出す』
GM:速度も、勢いも、なんら関係がない
足利村雨:「……さて」
墨染:伸びゆく感覚はあるも、布の先端はいつまでも同じ所に留まり続け──
GM:ある一点からは、何ものも先へと進めない
足利村雨:美しい拵の鞘入りの刀が、手に握られている。
エスカリブール:不承不承と言った様子で、村雨へ道を譲る。
墨染:『『行き止まり』でござるな」するするすると、右腕を元に戻す。
足利村雨:ただ、それを真一文字に振り抜くのみ。
足利村雨:凍結した空間に閃光が走り、風裂きの音が後から追いついてくる。
エスカリブール:「リッパーよ、己達が進めぬことに違和を抱いておらぬようだな。大樹へは向かえるだろう、としていた貴君が」
エスカリブール:「別のものか、これは」
足利村雨:大気中の水分が氷結し、その場に留まる。
墨染:「……いかがでござるか?」
GM:斬撃はただ、空気を切り裂いただけだ
足利村雨:「壁ではないのね?」白い息を吐く。
リッパー:「今体験してもらった通りだが、そこから先へは何故か”進めない”」
足利村雨:「氷葬の手応えもない」
エスカリブール:「あるいは、"無い"のか」
墨染:「暖簾に腕押し糠に釘、でござるな」むぅ、と顔をしかめ。
リッパー:「…俺が大樹に向かえないことが“そういう仕様”なんだとしたら」
リッパー:「これは恐らく…そうなるべくしてなっているものだ」
足利村雨:「封じ込めているのではないでしょう」
足利村雨:「作られた世界なら、これは、ただの世界の果てね」
エスカリブール:「ならば果たして」
足利村雨:「……だけど、気になるのは」
エスカリブール:「先に広がっている森すら、この先が存在しないという事象を己達が認識できぬ故の、ただの錯覚であるやもしれぬな」
足利村雨:「今は、ここと言ったわね」
足利村雨:「以前は、違ったと?」
リッパー:「俺がこの世界に来たばかりの時は」
リッパー:「もっと先へ…そうだな。あの銀杏の木辺りまでは行けた」
リッパー:そう言うと、200mばかり先にある巨大な木を指さす
墨染:「……『匣』の力の限界かもしれないでござるな。冷静に考えてみれば『世界』を作るなど、遺産と言えども相当な労苦を伴うかと」
墨染:「まして今は、我ら『4つ』も取り込んでいる訳でござるし」
足利村雨:「出力が、落ちているのかも知れないけれど」
足利村雨:「それは佳いことなのか、悪いことなのか」
足利村雨:「斬りやすい分にはいいことだけど」
チャコール・ローズ:「森の反対側はどうなの?」
足利村雨:「我々ごと支えられず、消えてしまうのであれば、悪いこと」
墨染:「しかり。その前に来訪者が増え続ければ、鮨詰になるやもしれませぬ。ぞっとしないでござるよ」
リッパー:「試しに周ってみるか?」
エスカリブール:「それだけの時間があるとも──」銀杏を仰ぎ
足利村雨:「いえ。知っているのでしょう。予想もつきますとも」
エスカリブール:「楽観はできん。貴君の知る限りを話してくれるなら、それでよい」
足利村雨:「中心はあの樹といったところかしら?」
墨染:「ああ、であれば拙者が『腕』を伸ばすでござるよ。これしきの範囲であればさほど時間はかからぬかと」
リッパー:「いい見立てだ。俺も正確に測った訳じゃないが…」
墨染:「それらをリッパー殿のお言葉と合わせれば、周り巡る必要は無きかと」
リッパー:「“果て”から見るあの木の大きさは、どこでも大体一緒だ」
エスカリブール:足利村雨とリッパーの会話に、小さくうなずく。
エスカリブール:「ならは重畳、そのようにしてくれ。墨染の」
墨染:手足──そして身体自体をも解し、薄い布状として四方八方に自分自身を広げる。
墨染:自然、森の小径に女性の首だけが転がっているような絵面に──
足利村雨:「では、本質はこの果てにはあらず」
足利村雨:「やはり、あれを見に行きたいわ」
GM:では、墨染には分かる
GM:足利村雨の見立て通り、「果て」は大樹を中心に円を描くように広がっている
墨染:了解です。
墨染:では、しゅるしゅるしゅると、広げていた身体を戻し。
エスカリブール:「古い戦場においては首級よりも、生け捕りにした兵こそが武勲となったものよ」転がる生首(生首ではない)を見て勝手に何かを思い出している。
墨染:「………………」
墨染:影が屹立するようにして、元の怜悧な女性の姿へと戻る。
墨染:「村雨殿の見立て通り、『果て』の中心はあの大樹でござるな」
墨染:「距離はそこから等間隔に、こちらで確認したような状況になっているでござる」
墨染:「であればリッパーどのの仰るように、徐々に『狭く』なっていると考えるが正しきかと」
足利村雨:「決まりね」
チャコール・ローズ:「その狭まりがあの家に達したらどうなるか。…あまり考えたくはないわね」
リッパー:「‥‥…」
足利村雨:「急いで行きましょうか。もし辿り着くことが難しいようであれば」
足利村雨:「太郎さんに引っ張ってもらおうかしら」
エスカリブール:「そうしよう」
墨染:「良き手でござるな」
リッパー:「ああ、成程。その手は試した事が無い」
チャコール・ローズ:「墨染さんのその体も頼りになりそうね」
チャコール・ローズ:「体を伸ばして調べられるなら、狭山さんの先導が無くても方角を見失うことはまずなさそうだわ」
GM:君達が大樹へと向かう算段を纏めていた、その時
GM:最初のセンダンの木、そして鷺宮三留の私室でも発見した謎の”裂け目”が
GM:何でもない、単なる空間に発生しているのが目に入った
GM:先ほど足利村雨が斬りつけた箇所とは別の所である
足利村雨:ふと徐に、剣閃。
足利村雨:「やはり、これ自体に」
足利村雨:「害はなさそうね」
チャコール・ローズ:「…同じものが、館の書斎にもあったわ」狭山さんに。
チャコール・ローズ:「あなたがあそこに入ったかどうかはわからないけれど…」
GM:何かを呑み込むわけでも、閉じ込める訳でも無いただの“虚”
GM:そこから覗く光は…二つだ
エスカリブール:「ふむ」
墨染:「これまでで言えば──」
リッパー:「もうそれ自体を疑うつもりは無いが…生憎俺には見えないからな」
エスカリブール:「切りが良いな。全員に行き渡りそうではないか」
墨染:「なんらかの情報が、得られるやもしれぬでござるな」
リッパー:「触れたり、入ったりしても自覚はないと思うぜ」
足利村雨:「見たことを契機に操られることも無さそうね」
チャコール・ローズ:「私たちでないと駄目ということね…」
足利村雨:「であれば」その光の一つに触れる。「仕方がないわね」
チャコール・ローズ:進み出て、もう一つに短い手を伸ばし触れる。
GM:ザザ ッ
GM:光に触れた君達の頭の中に、ノイズが走った



GM:鷺宮家敷地の周囲を囲む高い鉄柵、それを挟んで二つの人影が向かい合う
GM:何でもない、日常の一幕

鷺宮玲華:「ほっ……と」トスッ
鷺宮玲華:「ほら、眞島も」
眞島小夜:「…玲華様ぁ……やっぱり止めた方がいいんじゃ…」
鷺宮玲華:「今更何言ってんのよ。あなた割とノリ気だったでしょ?」
眞島小夜:「いえ、その…よく考えると、この間もそれで勝手に地下室入って怒られたじゃないですか…」
鷺宮玲華:「うっ…こ、今度は大丈夫よ!ちょっと裏山に入るだけなんだか」
角谷秋蔵:「ほう…裏山で御座いますか」
鷺宮玲華:「ら゛ッッッ!」
眞島小夜:「ヒッ!角谷さん!!」
角谷秋蔵:「御説明、していただけますかな?」
鷺宮玲華:「……眞島は関係無いわ、全部私が」
眞島小夜:「ちちち違うんです、玲華様は悪くないんですぅ!」
鷺宮玲華:「ちょっ…庇ってるんだから大人しくしなさいよ!」
眞島小夜:「こっちの台詞ですよぉ!」
角谷秋蔵:「………ふっ」
角谷秋蔵:「私は"言い訳をしろ"などとは申しておりませんぞ」
角谷秋蔵:「裏山に行くのであれば、二人よりも三人の方が安全で御座いましょう」
角谷秋蔵:「私もついて行くので、理由をお聴かせ願えますか?」
角谷秋蔵:「…といっても、大方見当は付いておりますが」
角谷秋蔵:ニヤニヤと笑って
角谷秋蔵:「狭山が喜びそうな草花、見つかるといいですなぁ」
鷺宮玲華:「!!?」 「なっ……んで…!」
眞島小夜:「玲華様…?お顔が……」
鷺宮玲華:「うっ…うるさいうるさいうるさい!早く行くわよ!!」

GM:気弱なのに意地っ張りな人だった
GM:お爺ちゃんなのに、お爺ちゃんっぽくない人だった



GM:ノイズが晴れる
GM:見覚えのある人の名、顔、そして聞き覚えの無い“地下室”の話
GM:どのように伝えるのかは君達の自由だ
足利村雨:「……」目を開いて。
足利村雨:「眞島さん。角谷さん。……玲華様」
足利村雨:「こちらはそういったところ。チャコール・ローズさんの方は?」
チャコール・ローズ:「あれ…同じかもしれないわ。お爺さんが後から出てきて、3人で裏山にお花を摘みに行くところよね?」
足利村雨:「同じようね?」
足利村雨:「鷺宮玲華さんの存在は、どれでも共通しているのね」
エスカリブール:「ならばあの光輝の数は、記憶の数を示すのではなく」
墨染:「記憶が漏れている。ようなものでござろうか?」<玲華さんの
チャコール・ローズ:「…幸せそうだったわね」
エスカリブール:「投影される光景に在る、登場人物という訳だ」
足利村雨:「……絆の数、といったところかしら?」
足利村雨:「ひとつ、気になることが」
リッパー:「…‥‥」自分には与かり知らぬ光景。だが彼らの口から出てくる名前は全て…
エスカリブール:「気になる事。それは何だ」
足利村雨:「地下室に入って怒られた、と」
足利村雨:「あの屋敷には、地下室があるのね」
足利村雨:「それって、なにもないように思う?」
エスカリブール:顎髭を撫でながら、しばし思案。
エスカリブール:「調べよう」
墨染:「言われてみれば、はて──」
チャコール・ローズ:「子供に見せたくないような、何か…」
エスカリブール:「あの光輝が己達に何を示そうとしているかは分からぬ、だが」
エスカリブール:「意味がある筈だ」
墨染:「エスカリブール殿の仰られてるとおりでござるな。幸いにして、『こちら』の屋敷の門戸は開かれてるが故に」
エスカリブール:(そうだ。何を示そうとしているかは分からんが)
エスカリブール:(どうにも意志ある"接触"めいている。"リッパー"の目には拾えぬところと言い、取り込まれた魂に符号するような──)
エスカリブール:「己は進路を変更しよう。何、先に樹へ向かう者は向かうで構わぬ」
エスカリブール:「剣でなくなったことも不便ばかりではないからな」
リッパー:「(…地下室、か。知ってはいるが、確かに”何があるのか”までは分からないな)」
エスカリブール:足でトン、と草地を叩く。
墨染:「拙者も同行するでござるよ、エスカリブール殿」
足利村雨:「いえ。寄り道は旅の醍醐味だと言っているでしょう」
墨染:「調べ物であれば、この『手』がお役に立とうかと」
リッパー:「俺はどちらでも構わない。どうせ外で待つだけだ」
チャコール・ローズ:「あの木に辿り着いたら、もう後には退けなくなるかもしれない。調べておきましょう」
チャコール・ローズ:調べられるうちに、とは言わない。どのみち、館に関しては時間にまだ猶予があることは判ってはいるのだが…
リッパー:「…分かった。俺は同じ場所で待っておく」


リッパー:大樹に向かわないのなら、太郎に担がれる必要もない
リッパー:と言っても、“あれはあれで楽”だったのは確かだ。セグウェイはああいう感じの乗り心地なのだろうか
リッパー:…もう乗る機会は無い訳だが
GM:地に落ちた色鮮やかな葉は、いつの間にか派手さとは無縁の茶褐色へと変わっている
チャコール・ローズ:傍らを歩いている。館から戻ってより、どことなくリッパーとの距離を縮めるような振る舞いをしている。
GM:パリ パリ
リッパー:歩く度に乾いた音が鳴る
リッパー:「……?」
リッパー:自分に用があるのか無いのか、相変わらず子供というものはよく分からない
リッパー:「…何か用か」仕方なく声をかける
チャコール・ローズ:「…そういうわけではないのだけれど」少し俯きがちに言う。
チャコール・ローズ:「ちょっと、"この森を出たあと"のことを考えていたの」
リッパー:「…出た後?」
リッパー:「元の主人の所に帰るんじゃないのか?分からないが」
チャコール・ローズ:「気を遣ってくれて、ありがとう」
チャコール・ローズ:「でも、私のことだけじゃないわ。あなたもよ」
リッパー:「……」
リッパー:「…‥‥何で、俺だけがこうして中途半端な形で存在しているのか」
リッパー:「実は、なんとなくだが見当が付いてる。そう思うようにしてる」
チャコール・ローズ:「…やっぱり、そうなのね」
チャコール・ローズ:「辛い話をするかもしれないけど」
チャコール・ローズ:「…さっきの光の玉に触れた時、お嬢さん達はあなたの話もしていたの。 とても楽しそうだった」
リッパー:「…‥‥…そっか」
チャコール・ローズ:「…ごめんね」
リッパー:「いや、いい。むしろ」
リッパー:「俺の方こそ済まなかった。憶測だらけの情報でお前らを動かそうとしちまって」
チャコール・ローズ:「それこそ、気にしないで。 何があったか分かるとは言えないけれど、貴方はとても勇敢だわ」
リッパー:「…お前らが来てくれて、やっと」
リッパー:「俺の存在に意味が生まれた、そんな気がしたんだ」
チャコール・ローズ:「…そう。それならば、良かった」
チャコール・ローズ:「私にも、まだみんなに話していないことがあるの。 あなたの不思議な胎の据わりようを見ていて、思い出せたこと」
リッパー:「…“記憶”の話か?」
チャコール・ローズ:「ええ。"この"私がどういう存在であろうと、私は人間よ。 私がそう思うのだから、そうなの」
チャコール・ローズ:「でも同時に、私が生きているはずがない」
リッパー:「‥‥‥」その言い方に、妙な含みを感じつつ
リッパー:「月並みにはなるが」
リッパー:「最期まで頼んだぜ、チャコ」
リッパー:人間として生きる、最期まで
チャコール・ローズ:「ええ。私たちは独りじゃない」
チャコール・ローズ:「やり通して、今ここにいる自分を全うしましょう」
GM:季節は、移ろう
GM:艶やかな終わりの始まり、秋から…生命の息吹を閉ざす、冬へと


GM:シーン終了 ロイスのみ可能です
チャコール・ローズ:感情変更、名義も再変更。 リッパー 同朋 〇尽力/決意
チャコール・ローズ:以上です。
墨染:こちらは特に無しです。以上
エスカリブール:ロイスなし 以上
GM:OK!


ミドル4  「冬」

GM:シーンプレイヤーはエスカリブールさん。登場侵蝕をお願いします
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:63->66)
エスカリブール:落ち着き
墨染:墨染の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:76->79)
足利村雨:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:73->75)
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:64->74)
チャコール・ローズ:もう!
エスカリブール:か、カバーリンガー!
GM:格差…


GM:では、探索個所は「地下室」のみですので
GM:情報項目を公開します
・「人々」について(任意の情報技能 難易度5)
・「アーティファクト“枢霊柩”について」②(任意の情報技能 難易度7)
GM:項目は以上!
足利村雨:低いの!
墨染:先のシーンで「お手伝い」と言ったので、どちらかはチャレンジしてみたく。
エスカリブール:では御二方頼んます!
足利村雨:人々についてUGNでやりまーす
足利村雨:2dx+1>=5
DoubleCross : (2R10+1[10]>=5) → 5[1,5]+1 → 6 → 成功

足利村雨:フ……
足利村雨:無敵かな……?
墨染:では高い方。……地下室とゆー閉鎖空間調査ですので、まだらの紐使ったら+補正入ったりしませんか?w
GM:全部成功してるじゃん
GM:あー、そうですね
GM:ではイージーエフェクト使用宣言で、達成値に+1の補正がかかります
墨染:わーい、ありがとうございます。
墨染:ではまずまだらの紐使用。
墨染:墨染の侵蝕率を+1した(侵蝕率:79->80)
墨染:80に到達でDB+2なので3d 情報はUGNが2あるので 合計3dx+3にて
墨染:3dx+3>=7
DoubleCross : (3R10+3[10]>=7) → 10[1,10,10]+7[6,7]+3 → 20 → 成功

墨染:?
チャコール・ローズ:すごくわかった!
エスカリブール:優秀!
GM:本当に紐か…?
GM:荒縄か何かじゃないのか…?
墨染:そんな訳でざくっと抜きました。判定成功です(`・ω・´)
GM:では開示!
・アーティファクト"枢霊柩"について②
枢霊柩の稼働を停止させる方法は大きく分けて3つ。
「創造者である契約主の任意」
「管理者である枢霊柩を内部から破壊する」
「世界を維持する力の停止(契約主のジャーム化)」
この世界の理に縛られている「住民」達にはいずれも不可能だが、現世との縁を持つ君達はその限りではない。つまり、管理者を倒し、枢霊柩を…鷺宮玲華を止められるのは君達だけという事だ。
また、徐々に狭まる「果て」は世界の維持が困難になっているという事。即ち…鷺宮玲華がジャーム化するまでのリミットと考えてもらっていい
・人々について:「住人」達の間に争いが起きる事は無く、病に罹る事も無ければ、死が訪れる事も無い。傷つけられてもその身体から血が流れる事はなく、木の幹のような肌が顔を覗かせるだけだ
この世界の住人は「木」という器に魂を注いだだけの、文字通り植物人間である。そこに意思は無く、器に宿った魂の思考ルーチンをなぞっているだけだ

GM:という訳でロール!


GM:再び鷺宮邸の前を訪れた君達は
リッパー:「…待て、少し言っておきたいことがある」
チャコール・ローズ:「…?」
GM:リッパーの一言に呼び止められていた
エスカリブール:「聞こう」
リッパー:「…今からお前らは、もう一度あの家に入る。その上で…先に伝えた方がいいと思ってな」
リッパー:「そうだな…‥おい、足利」
足利村雨:「何かしら?」
リッパー:「俺の首を刎ねろ」
足利村雨:「貴方が、先に伝えろと言ったのに」
足利村雨:「まずそうしろ、と?道理が通っているのかしら」
リッパー:「見た方が伝わることもある」
足利村雨:「そう」迷いなく剣閃。
チャコール・ローズ:「…」その様子を見守る。目は逸らさない。
墨染:「な、なにをっ!?」止める間もない。
GM:抵抗も、悲鳴も、肉を斬った手応えも無く
GM:リッパーの首は身体からずり落ちるように、ポトリ、地面へ
エスカリブール:歩み寄って、頭を拾い上げる。
GM:…血は、流れていない
エスカリブール:「……これはどうしたことだ」
GM:少しして、拾い上げた頭とその身体は、木の屑になってボロボロと崩れていった
GM:そして
墨染:「──木?」
GM:そのすぐ近くの地面が歪み、“人型”が生えてきた
GM:無造作な髪、不愛想な顔、そして作業着
リッパー:「……こんな具合だ。これがこの世界の“人”の姿」
GM:その人型が、喋り始める
足利村雨:「人ならざるものを見ようとも、驚きはしないわよね」
足利村雨:「貴方自身が、そうだというのなら」
リッパー:「“そういう風”に作られたモノだ」
チャコール・ローズ:「…どうして、こんなことに」
リッパー:「だから」
リッパー:「…連中に、人として接しようとは考えるな」
墨染:「匣の力の限界──でござろうか」
リッパー:「何を言われても、気にするな」
足利村雨:「それは」
エスカリブール:「承服しかねるな」
足利村雨:「私たちに言っているの?」
足利村雨:「自分に言っているの?」
エスカリブール:目を閉じ、首を振る。
リッパー:「………」
リッパー:「……両方、だ」足利村雨に
墨染:「人では無いが故に、言葉に耳を貸すなと言うのであれば」
墨染:「拙者らも同じでござるよ」
エスカリブール:「己は貴君らが人のまがい物かどうかなどに気を払ってやるつもりはない」
リッパー:「何度言っても駄目だった。何度会っても駄目だった」
墨染:「──なのでおそらく。拙者は気にするでござる」
エスカリブール:「……己こそが器なき王に仕えた、まがい物の聖剣(エクスカリバー)であるが故にだ。すまんな」
チャコール・ローズ:「穏やかには、済まないかもしれないのね。この先は」
リッパー:「単なる、気の持ちようの話だ」
チャコール・ローズ:「…亡骸なら、なおさら無作法には扱えない。扱いたくない」
リッパー:「例えば、今みたいに首を飛ばしたとしても…何も起きない、誰も困らない」
リッパー:「そのぐらいの考えで‥‥…」チャコールの言葉に押し黙る
エスカリブール:「いざとなれば砕くことを躊躇いはせんさ、だがな」
足利村雨:「どうにも、私たちは」
足利村雨:「道具の中でも、とりわけ、武器であるみたいで」
エスカリブール:「はは、然り。意思なき暴力を振るうようにはできておらんのだ」
墨染:「拙者もその、武器の端くれではござる」
足利村雨:「自ら刃を鈍らす刀など、鈍らもいいところ」
墨染:「故にいざとなれば、その力を行使することに異議は無いでござるが」
チャコール・ローズ:「ええ。ちょっとやそっとの相手なら、傷付けずに済ます自信はあるの」
墨染:こくり、と皆の言葉に頷いて。
墨染:「だからこそ、何も考えずに、無為に力を振るうことは、できないでござるよ」
墨染:「リッパー殿の『お心』に沿えず、申し訳ないでござるが」
墨染:ぺこり、と頭を下げます。
リッパー:「……無用な気遣いだったかな」
エスカリブール:「早合点するなよ、今知ったことで得るものがないとは言っていないとも」
足利村雨:「ええ。核を探して斬り続ける無用からは逃れられました」
チャコール・ローズ:「あなたも、不器用なひとね」
チャコール・ローズ:「ありがとう」
リッパー:「“ぶき”って名の付く奴がよく言うぜ」
チャコール・ローズ:「…ちょっと!? この流れでそういうこと言う!?」
リッパー:「はっ、まさか武器に感謝される日が来るなんて…長く生きてみるもんだな」
エスカリブール:「生きて、と言うのは言葉の綾か?」人の悪そうな笑みを浮かべ
リッパー:「はは、冗談が通じるなら何よりだ」
足利村雨:「綾をつけることもないでしょう」
エスカリブール:「は、然りよ」
リッパー:「…時間取らせてしまったな、行ってくれ」
チャコール・ローズ:「ええ。また、後でね」
墨染:「では行ってくるでござるよ、リッパー殿」
墨染:優しい心遣いをしてくれた、人でないものに笑顔で応じて。


GM:君達は再び、鷺宮邸の門を開いていた
GM:玄関の方には、箒を持ったメイドの姿が一人
清水明希:「……おや?」
清水明希:「どうも、こんにちは。何か御用ですか?」
チャコール・ローズ:「…こんにちは。秋頃以来かしら」
清水明希:「……?」
エスカリブール:「何でもない、旅の者だ」
清水明希:「まあ、旅人さん。どおりで初めて伺う顔だと思いました」
エスカリブール:成程な、と目配せ。
墨染:「………………」記憶がない事実に対し、リッパーの言葉が脳裏に浮かぶ。
エスカリブール:「宿を探している、ここへ訪れたばかりで、土地勘もない」
エスカリブール:「一夜ばかり、泊めては貰えぬだろうか」
清水明希:「承知しました!では恐縮ですが、こちらで少々お待ちください」
GM:その後君達は、どこかで行ったやり取りを経て
GM:リッパーから聞いていた地下室のある…鷺宮三留の私室を再び訪れていた
GM:「書架に向かって左手にある壁を二回叩いて」「紐を五回引っ張る」
GM:自動式の書架が左右に開いて、地下室へと続く扉が露になる
GM:――君達は、地下室へ
GM:階段から続くその部屋は、8畳程度のそれほど広くない空間だ
GM:大きな机が中央に置かれ、その上には
GM:本…というより、冊子のような資料が積み重ねられている
GM:全て、“枢霊柩”に関するものだ
GM:そして、それと隣り合うように空間の裂け目がある
GM:光の数は、二つだ
チャコール・ローズ:「…すごい数の資料。書斎と比べると、だいぶ散らかっているわね」
エスカリブール:「さて、1つの幻視を2人で共有できることが分かった事であるし」
エスカリブール:「2人も4人も違いはあるまい、先ずはこちらではないかな?」
足利村雨:首肯して。「手間を掛ける必要もないでしょう」
足利村雨:「全員で触るほうが早いわ」
チャコール・ローズ:「わかった。全員一緒ね」
GM:君達は、光に向けて手を伸ばす
GM:――ザザッ



GM:地下室に佇む、赤子を抱く妙齢の女性とその従者と思われる目付きの鋭い女性の
GM:何でもない、日常の一幕

鷺宮紫穂:「…オーヴァード、だったかしら」
美代千智:「ええ、左様です」
鷺宮紫穂:「今私が抱いてる子が、超能力を振るう怪物だなんて…信じられないわ」
美代千智:「傍目には判断がつきませんね」赤子の掌に人差し指を這わせる
鷺宮玲華:それをギュッと掴む
美代千智:「………」目を細める
美代千智:「……紫穂様、世の中には、"人を選ぶ道具"というものがあります」
鷺宮紫穂:「…ええ」
美代千智:「この匣は玲華様を選んだ…ただ、それだけの事」
美代千智:「起こった事を変えるなど、正真正銘の神でもなければ不可能です」
鷺宮紫穂:「…分かっているわ、美代」
鷺宮紫穂:「……」
美代千智:背中を軽く叩く
美代千智:「ほら、そんな顔浮べなさんな。怪物でも何でもない、あなたは"人"の親。それだけは忘れちゃ駄目よ」
鷺宮紫穂:「……」ハッとした顔を浮かべて
鷺宮紫穂:「……ふふっ」少しだけ笑う
美代千智:「あら、冗談を言ったつもりはないけど?」
鷺宮紫穂:「やっぱり美代は、その喋り方の方が良いわ。今からでも戻さない?」
美代千智:「あなたと二人で居る時だけよ」
鷺宮紫穂:「三人でしゅよねー?」高い声で赤子に呼びかける
美代千智:「揚げ足取りが上手になったじゃない。玲華様が真似しないように正さなくてはいけないわね」
鷺宮紫穂:「あははっ、ひー、たしゅけてー」再び呼びかける
美代千智:「……それで、いつかは伝えるの?」
鷺宮紫穂:「‥‥御守り、とでも言っておくわ。こんなの、使えない方がいいに決まってるし…それに」
鷺宮紫穂:「いざって時は、美代も守ってくれるでしょ?百人力よ!」
美代千智:「……はぁ、何言ってるの」
美代千智:「全員で守るに決まってるでしょ」
鷺宮紫穂:「ははっ、そうね」

GM:ちょっと抜けてる所があったけど、綺麗で明るくて、私の憧れの人だった
GM:いつも怒ったような顔をしていて、だけどずっと、私達家族を見守ってくれる人だった



GM:――ノイズが晴れる
GM:共有の必要は無い。全員が見て、全員が聞いた
足利村雨:「さて、これは」
GM:決して有益な情報ではないのかもしれない、だが、君達は光に触れることを選んだのだ
足利村雨:「意識の記憶なのかしら。赤子の時から、これを認識していたとも思い難いけど」
足利村雨:「オーヴァードであれば、そのような事もあるのかしら?」
エスカリブール:「或いは」
エスカリブール:「取り込まれた、魂。この館の者どもの意識かも知れん」
チャコール・ローズ:「魂…」
エスカリブール:「『全員で守る』と言っていただろう、それを果たそうとしているのでは、と」
エスカリブール:「まあ、メルヘンに過ぎるな、これは」
エスカリブール:言いながら、資料を手に取って捲り始める。
足利村雨:「あら?お似合いよ?」
チャコール・ローズ:「…そうね。絵巻物みたい」
エスカリブール:「意地の悪い事を言うな。リシャールめの夢想癖が感染ったようで気分が悪いわ」
GM:積みあがった資料に記されているのは、全て枢霊柩に関する研究の記録
GM:「日本陸軍」の残したものだ
足利村雨:「碌な事をしないわね」
チャコール・ローズ:「陸軍…」
墨染:ぱらりぱらりと資料をめくる
エスカリブール:「他の所業に心当たりが?」
エスカリブール:存外人間らしい仕草で文面をなぞりながら。
エスカリブール:「……む」
エスカリブール:「これか、役立ちそうな記述を見つけた。柩の停止方法だ」
エスカリブール:「まず使用者の理想を体現する遺産である以上──当然使用者の意志による停止が可能となっている。と言っても」
エスカリブール:「この世界の在り様を見れば、難しいだろうな」
チャコール・ローズ:「…どういうこと?」
エスカリブール:「やめて欲しいが、やめる理由が無さそうだという話だ」
足利村雨:「永遠を望むものが、意思を翻すと思う?」
足利村雨:「切欠がなければ無理でしょう。それは此方からは作れない」
チャコール・ローズ:「あ…」
エスカリブール:「続けるぞ──二つ」
エスカリブール:「使い手のジャーム化を以て、やはりこの空間は閉じる。理由について多くは記されていないが」
足利村雨:「そうなっていれば」
エスカリブール:「衝動の残響たるジャームは、この匣が検知できる形で意思を発する事ができない……のだそうだ」
足利村雨:「理由によらず、閉じるわ」
足利村雨:「斬るもの」
エスカリブール:「成程な」
足利村雨:「ただ、それが2つ目ということは」
足利村雨:「まだ他にあるのでしょう?そう聞こえるけど」
足利村雨:「主立っていない、手立てが」
エスカリブール:「……鋭いな」
足利村雨:「刃ですから」怪しげに笑み。
エスカリブール:苦笑
エスカリブール:「主だった手段はこの二つだ。だが翻意を待つつもりも理性の消滅を待つつもりも、己はない」
チャコール・ローズ:「聞かせてちょうだい」
墨染:じっと、言葉を待っている。
エスカリブール:「もう一つ糸口のようなものが、補遺の形で記されている」
エスカリブール:「曰く、外からの力で決して破壊できぬ"枢霊柩"にも弱点のようなものが──否」
エスカリブール:「そもそも何故破壊できぬのか。望んだ世界であるがゆえに『完全』であるからだ」
エスカリブール:「余分が入り込めば、壊れ得る」
チャコール・ローズ:「…」胸元の薔薇を握り締める。
足利村雨:「そういうの」
足利村雨:「得意なのよ」
エスカリブール:「ああ」
足利村雨:「必要もなく、ふらりと現れて」
足利村雨:「入り込んで、壊す」
足利村雨:「いつものことね。手慣れてる」
エスカリブール:「そうだと思っていたとも」
墨染:「世界を破壊」
エスカリブール:「己が言うのも妙だが、貴方、どうにも異邦人めいている。清冽なる、冬の風の如き」
エスカリブール:「それで、チャコール、墨染の」
エスカリブール:「己は当然元よりそのようにするつもりだった。この何もかもが小癪な箱庭を、内側から壊そうというのだ」
エスカリブール:「貴方らはどうだ。様々なものを見たが」
エスカリブール:「今一度問うておこうと思ってな」
チャコール・ローズ:「あなたたちが帰るのは勿論、あの女の子を助けるためにはほかに方法は無いのよね?」
チャコール・ローズ:「なら、やるわ。 ここに留まっていても仕方がないし、こうなれば相手が世界だろうとなんだろうと同じよ」
墨染:「拙者も異存はござらん」
エスカリブール:「意気や良し」
足利村雨:「どうやら、決まりね」
足利村雨:「世界を斬りましょう」


GM:地下室を後にした君達は、リッパーの元へ戻るべく廊下を歩いていた。すると…
鷺宮三留:「おや、ご機嫌用。寛いでいただけてますかな」
GM:偶然、そこを通りかかった鷺宮三留に声をかけられた
エスカリブール:「ああ、お陰様で」
GM:自らの私室がある方向から歩いてきた者達を、特に警戒する様子もない
鷺宮三留:「それは何より。食事ももうすぐご用意出来るそうですので、少々お待ちください」
GM:食事の催促。しかし、前回の事を考えると応じずにこのまま邸宅を後にしても特に問題は無いだろう
エスカリブール:「済まぬな。必要が無くなったのだ」
エスカリブール:「すぐに出立する。見送りも、必要はない」
鷺宮三留:「そうですか…それは残念です。ゆっくり歓談でもと思ったのですが…」
エスカリブール:「はは、それも惜しいが」
エスカリブール:応じるエスカリブールの様子は、嘘を言っているようには見えない。
鷺宮三留:「また、旅に出られるのですか?」
エスカリブール:「そうだとも。世話になった」
エスカリブール:「ではな」
鷺宮三留:「また」
エスカリブール:それきり、返事を待たずに歩き去る。
鷺宮三留:「いつでも立ち寄ってくださいね。貴方達なら私も――」
鷺宮三留:まるでシステムじみた無機質な肉声が、君達の背中に降りかかる
エスカリブール:己は、貴君たちの姿を見た。
エスカリブール:貴君たちの声を聞いた。
エスカリブール:あの光輝の虚に。だから、それでいい。
エスカリブール:そう、思う事にする。
GM:春と同じ夏、夏と同じ秋、秋と同じ…
GM:何度顔を見合わせようと、何度言葉を交わそうと
GM:彼らが過ごすのは、幾度も巡る「今日」ばかり
GM:仮初の今日から、彼らを解き放つことが出来るのは
GM:世界の破壊者である、君達だけだ


GM:邸宅を後にし、偽戴エスカリブールは門の外へと歩を進める



GM:その、途中
GM:頭の中にノイズが走る
エスカリブール:「……!」
エスカリブール:咄嗟に額を押さえる。
GM:これまで数回体験した現象ではあるが…虚も無ければ、光に触れたわけでもない
GM:その頭に浮かぶのは――虚の中に見たものと同じような、光――
エスカリブール: 
エスカリブール:──古い。
エスカリブール:古い、記憶の中にしかないような光景だ。
エスカリブール:土埃を上げながら、騎士を背に乗せた悍馬が駆けていく。そこかしこで怒号と剣戟が飛び交う。
エスカリブール:──いつか古い時代、主の生涯のうち無数に繰り返した、戦いの光景だ。
エスカリブール:背後から現れた騎馬が、そのままするりと自身の体をすり抜けていった。
風吹リュー:「うーん……あー」
風吹リュー:「あぁ? 何だこいつは! どこだここ!」
風吹リュー:いつの間にか傍らにいた飛行士帽の少女が身を起こし、騒いでいる。
エスカリブール:「……」目を丸くして驚いている
風吹リュー:「おいそこのお前」
風吹リュー:「お前だよオッサン。どういう状況だこれ。オレはさっきまで……」
エスカリブール:「……ああ。周りのこれは──」
エスカリブール:少し戸惑いながらも、言葉を返す。
エスカリブール:「己の感傷のようなものだ、気にする事はない」
エスカリブール:「風吹、リュー」
風吹リュー:「ん、どっかで会ったか?」
風吹リュー:「いや、ねーな。こんなイカしたセンスのマント、忘れるはずねえ!」
風吹リュー:あっはっは、と笑う。
エスカリブール:「……」不満げに派手な群青のマントを見下ろす。
エスカリブール:「まあ、どういう状況かと言われれば、己にも分からんが」
エスカリブール:「……少し話をしよう、周りが煩いがな」
風吹リュー:「ん? まぁ」
風吹リュー:「いいぜ別に。なんか今すぐしたい事があるわけでもねー」
風吹リュー:どかりと、隣に座る。
風吹リュー:「太郎もどっか行っちまうしよー……」
エスカリブール:「……」
エスカリブール:「貴方(きほう)は、最強のスケバンを目指しているのだったな」
風吹リュー:何だこのオッサン、と言う目で金髪の偉丈夫を見ている。
風吹リュー:「そうだけど……」
風吹リュー:「オメー、オレの何だ?」
エスカリブール:「どこかで聞きたいとは思っていた」
風吹リュー:「いや聞けよ、改めて何だこの状況」
風吹リュー:荒涼たる時代錯誤の戦争の風景を見回して。
風吹リュー:「夢か」
エスカリブール:「待て」
風吹リュー:「これ結構最初から夢だな」
風吹リュー:「だから度を越えてキザな奴に美味しいところを持ってかれるし咲良は魔法少女がどうとか言い出すし太郎はいねーし……」
風吹リュー:「抓って痛いと夢じゃないみたいなやつ誰が言い出したんだろうな」
風吹リュー:言いながら自身と男の頬を思い切り引っ張っている。
エスカリブール:「やめろ」
エスカリブール:「やめろ……やめろ!」
風吹リュー:「うーん……」
エスカリブール:「問うぞ。なぜあのスケボーが、貴方に必要だ」
風吹リュー:「今テメーで言っただろうが」
風吹リュー:ひりひりする頬を摩りながら。「頂上(テッペン)獲るためだ。オレは最強のスケバン高、阿修羅地獄堂の」
風吹リュー:「そのまた頂点に立つ」
エスカリブール:「今でもか」
風吹リュー:「あぁ?」
エスカリブール:「今でも本気でそう思っているか?」
風吹リュー:「……」目を細める。
エスカリブール:「器ではない、と思ったことがある筈だ」
エスカリブール:「一度ではない」
エスカリブール:「澪標深堂子に」
エスカリブール:「大橋綺羅星に」
エスカリブール:「羽鳥七海に」
風吹リュー:ぎろり、と。睨みつける。
エスカリブール:「敵わない、と思った事がある。己は口にした回数だけしか知らんが──」
エスカリブール:「貴方の弱音は全て聞いているでな」
風吹リュー:「不愉快な奴だな。殺すぞ」
エスカリブール:「そういう態度も、不安の裏返しか?」
エスカリブール:「弱い自分を、愚かな自分を、奮い立たせるための言い訳に八大天王とやらの看板を──」
エスカリブール:「使ってはいないか? そんなものの支えを必要としない者たちに嫉妬と憧憬の視線を向けてはいないか?」
風吹リュー:「──────」
エスカリブール:「それを全て自覚していないとは言わせん。再度問うぞ」
エスカリブール:「なぜ己が必要だ。貴方は今」
風吹リュー:「同じだ」
風吹リュー:言葉を最後まで待たずに、胸ぐらをつかみ上げる。
風吹リュー:「さっきと答えは同じだ」
風吹リュー:「趣味の悪ぃ夢だな。つーか(おれ)だとぉ? 太郎はお前の百万倍かわいいわ!」
風吹リュー:「いいか」ずずい、と顔を前に出してガンを飛ばす。
風吹リュー:「オレは、目指すものにオレが相応しいかどうかなんて」
風吹リュー:「最後の最後にはどうでも良いと思ってる」
風吹リュー:「そりゃ、最後の最後だけだ。だから……うじうじする事もあっけど」
風吹リュー:「でもよ、でも……」
風吹リュー:言葉が途切れる。難しい表情で懸命に、相応しい言葉を探している。
エスカリブール:「分かった」
風吹リュー:「あ?」
エスカリブール:「己はこう見えて天邪鬼でな」
エスカリブール:「成り立ちからして、偽物であるし……初めに己を手に取った男も、まあ」
エスカリブール:「将器ではあったが、王たるに相応しいとは、到底言えぬ者でな」
エスカリブール:「己は」
エスカリブール:「己の主は王ではない。ただ、器なきが故に足掻く、貴方のような者にのみ、傅く」
エスカリブール:「王たらんとする者の鋼だ。ゆめ忘れるな」
風吹リュー:「……はぁ?」
エスカリブール:一陣の砂嵐が巻き起こる。
 :それが過ぎ去ると共に
エスカリブール:気づけば周囲の光景は、元に戻っている。
エスカリブール:「は」
エスカリブール:たった今の幻視が、どうやら自分だけのものであるようだと、同行者たちを伺い。
エスカリブール:(あれと言葉を交わすのは、まだ先と思っていたが)
エスカリブール:この箱庭が、既に綻んでいるのか。
エスカリブール:奇妙な偶然もあったものだと思う、だが、必要なことは確認できた。
エスカリブール:いつになく力が充溢している。これまでの己の力はあれが風を掴む、ほんの手助けに過ぎなかったが。
エスカリブール:「少しばかり契約が強まったな。心強い」
エスカリブール:その足元。ぱちり、と小さく雷が弾けた。



GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です
足利村雨:ロイスは埋まってる!
エスカリブール:村雨さんのPを信頼に
足利村雨:購入はブルゲ辺りかな。ダメ元でやろっと
墨染:ロイス操作は特にありません
足利村雨:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 3[1,3] → 3 → 失敗

足利村雨:はい
足利村雨:以上!
エスカリブール:最後の枠はまだ空けときたいな
エスカリブール:購入ブルゲ
エスカリブール:3dx+6 まわれ!
DoubleCross : (3R10+6[10]) → 8[3,5,8]+6 → 14

チャコール・ローズ:おお
エスカリブール:財産6点使います
墨染:3dx>=20 ブルゲチャレンジ
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 9[4,6,9] → 9 → 失敗

エスカリブール:村雨さんに渡そう
GM:金の力!
墨染:失敗。ロイス操作、購入判定終了です。
エスカリブール:以上です
足利村雨:じゃあもらっちゃおう!
チャコール・ローズ:ここは…強化素材。
チャコール・ローズ:2dx+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 3[1,3]+1 → 4 → 失敗

チャコール・ローズ:だめ!
GM:了解!

ミドル5  「巡る」

GM:全員登場です
墨染:墨染の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:80->88)
足利村雨:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:75->79)
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:74->77)
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:66->72)


GM:「森の世界」から脱出…もとい、鷺宮玲華を救う手立てを発見した君達は
GM:件の未開の地、「大樹」の元へと辿り着いた
リッパー:「……妙な気分だな」担がれたまま、大樹を見上げる
リッパー:「まさか、本当に来れるとは思ってなかったからよ」
リッパー:「見た感じ、“馬鹿デカい樹”以外に変わったところは…」
GM:その樹の、根本
GM:リッパーには見えていないが、“虚”がそこに在る
GM:ただ、中に光は無い。呑み込まれるような暗闇が覗くだけだ
チャコール・ローズ:(あった…『7つめ』…!)
エスカリブール:「……」リッパーを、見る。
チャコール・ローズ:(光の球がないのは、きっと…)
足利村雨:「さて……」
GM:そこ以外をいくら調べても、どこかおかしな所が見つかる訳ではない、
GM:つまり…調べるなら、その“虚”しか無い訳だ
エスカリブール:「リッパー。貴君は、分かるか。自分がなぜあれらと異なって、このように」
エスカリブール:「抗おうとしているのか」
リッパー:「……」
リッパー:「…単なる、責任感のつもりだった」
リッパー:「気が付いたら知らない世界で、でも知ってる奴らはただ知ってるだけの奴らで」
リッパー:「それに、ここに来る前の‥‥」口元を結ぶ
チャコール・ローズ:…静かに、その傍らに歩み寄って
チャコール・ローズ:何も言わず、片手を握る。
GM:その時、君の頭に流れたのは…件のノイズ
GM:何という事は無い、七つ目の光は”そこに在った”
GM:ただ、それだけの話だ



GM:脚立の上に座る作業着の男と、そこに駆け寄る少女の
GM:何でもない、日常の一幕

鷺宮玲華:「……おっす、ニワシ!」
狭山陸:「おっさんか。…で、今日は何の用だ、見ての通り俺はガーデニングに忙しいんだが」
鷺宮玲華:「じゃあそれ終わったら教えて!花冠の作り方!」
鷺宮玲華:その手には何本かのシロツメクサが握られている
狭山陸:「はぁ…そのぐらい紫穂様でも美代さんでも分かるっての」
鷺宮玲華:「分かんないって」
狭山陸:「何で分からないんだよ…!」
鷺宮玲華:「それに…わっ、私はニワシに教えて欲しいの!」
狭山陸:「…つーか、そろそろ名前で呼んでくれないか」
鷺宮玲華:「いいでしょ、ニワシはニワシじゃない」
狭山陸:「はぁ…いいよ。分かったから、これ終わったらな。今の内に勉強でもしとけ」
鷺宮玲華:「………ここに」
狭山陸:「?」
鷺宮玲華:「ここに居たら…駄目……?」
狭山陸:「いや、別にいいけど…つまらないぞ?」
鷺宮玲華:「…!う、ううん!大丈夫!つまらなくなんか無いわ!」
鷺宮玲華:「ニワシがちゃんと仕事してるか見張っててあげる!」
狭山陸:「何も知らないお嬢様に、俺の仕事が理解出来るとも思えないけどな」
鷺宮玲華:「………」むすっ
鷺宮玲華:「…………じゃあ、もし理解出来たら」口を尖らせながら
鷺宮玲華:「私と、デートしてくれる?」
狭山陸:脚立から落ちそうになる
狭山陸:「どういう交換条件だそりゃ、そうやって大人をあんまり」
鷺宮玲華:「……」顔を真っ赤にして、忙しなく目を泳がせている
狭山陸:「………1回だけな」
鷺宮玲華:「………!」
鷺宮玲華:「じゃ、じゃあ私今からお花の事いっぱい勉強する!」
狭山陸:「おお、頑張れ頑張れ」



鷺宮玲華:「よっ、ニワシ!」
鷺宮玲華:「どう?上手になったでしょ?」手にはシロツメクサの花冠
狭山陸:「……はっ、まだまだだな」
鷺宮玲華:「む〜〜!見てなさいよ!今に鼻の穴明かしてあげるんだから!」
狭山陸:「期待しないで待ってるぜ」
鷺宮玲華:「せめて期待しなさいよ!」



鷺宮玲華:「元気?ニワシ」



鷺宮玲華:「調子はどうだい?ニワシ君」



鷺宮玲華:「ニワシ聞いてよ~!」



鷺宮玲華: 



鷺宮玲華:「これ‥‥何…?ニワシ、これ」
狭山陸:「いいから黙って隠れてろ!いいか!絶対自分から開けるな!!分かったな!」
鷺宮玲華:「待って…待って!ニワシ!置いて行かないで!!」

GM:不愛想で、すぐ私の事を馬鹿にして、子供扱いして
GM:でも
GM:そんな彼が、私は大好きだった



GM:ノイズが晴れる
GM:リッパーには全く自覚が無いのか、手を繋いだじっとしているチャコールを不思議そうに見つめている
チャコール・ローズ:彼の手を握るのとは逆の袖で、顔を拭い
チャコール・ローズ:…静かに、泣いている。
チャコール・ローズ:「…あなたは」
チャコール・ローズ:「あなたは、最後まで。 あの子のために」
リッパー:「…‥‥何を見たのかは知らないが」
リッパー:「“俺達”だ」
チャコール・ローズ:「うん…」
チャコール・ローズ:ごしごしと、涙を拭う。
リッパー:「俺達は、全員で…とある奴を守ろうとした」
リッパー:「……でも…」ギリ、と歯を噛みしめる
チャコール・ローズ:「生きてる」遮る。
リッパー:「………」
チャコール・ローズ:「彼女は生きているわ。 無事とは言えないけど、亡くなっていたらこの世界も消えているはずよ」
チャコール・ローズ:「…見えた場所は、あの資料があった地下室」足利村雨を見て言う。
リッパー:「‥‥なあ、一つ教えてくれ」
リッパー:「この世界に、終わりはあるのか?」
足利村雨:「……ええ」
足利村雨:「ある」
足利村雨:「いえ、正確ではないわね」
足利村雨:「終わらせられる」
リッパー:「……回りくどい感情なんか、何もない。俺達はただ」
リッパー:「あいつに、“生きて欲しい”だけなんだ」
足利村雨:「腹が立つんでしょう」
足利村雨:「……ええ。それも理解してる」
リッパー:「ああ、腹ならずっと前から立ってるさ」
リッパー:「“俺達の気持ちを蔑ろにしやがって”ってな」
エスカリブール:「はっは! これは良い」
エスカリブール:「貴君、あるかも分からぬ終わりに向かって、二十余りの四季を越えてきたという訳だ」
エスカリブール:「死して尚猛る程──とはリシャールめの軍も言われたものだが」
エスカリブール:「本当に死んでも主を守ろうとするとはな。見上げた忠義である」
リッパー:「…剣に褒められても嬉しく‥‥」
リッパー:「……」
リッパー:「…いや、褒められるのも随分と久しぶりだった」
リッパー:「…ありがたく受け取っとく」
足利村雨:「剣でもないけれどね?」
エスカリブール:「(余計な事を言うでない)」
リッパー:「ああ、そうか」
リッパー:「スケスケだもんな」
エスカリブール:小声で村雨さんを窘めるも時すでに遅し。嫌そうな顔をする。
リッパー:「…とにかく」
リッパー:「俺の気持ちは、何一つ変わっちゃなんかいない」
リッパー:「‥‥とは言っても、だ」
リッパー:“俺と一緒に、この世界をぶっ壊してくれないか?”
リッパー:今思えば、言うに事欠いて随分と大仰なホラを吹いたものだ
リッパー:「俺に、そんな力は無い」
リッパー:「この世界を止める力なんか、持ち合わせちゃいない」
足利村雨:「でも、意志はあるのでしょう?そして、私たちをここまで導いたのでしょう?」
リッパー:「ああ。だから…これは俺からの、最初で最後の頼みだ」
リッパー:「頼む……!」
リッパー:「この世界を…ぶっ壊してくれないか…!」
リッパー:悔しそうに、唸るように
リッパー:力持たぬ手を嘆くように
エスカリブール:「言ったはずだ」
リッパー:縛られる身体を、引き裂くように
リッパー:ただ、声を漏らす
エスカリブール:「己達は道具だ。意志と共に振るわれる力だ」
エスカリブール:「どちらかが壊すわけではない。己達と」
エスカリブール:「貴君の手によって、幕は引かれるのだ」
リッパー:「……」
リッパー:ふ――っとため息を漏らす
リッパー:「‥‥…言い直そう」
リッパー:ただの虚言のはずだった
リッパー:でも…この“人でなし”達は最初からそのつもりだったのだ
リッパー:ならば、自分は
リッパー:この世界にただ一人残った“人”として、それに応える
リッパー:「チャコ」
リッパー:「墨染」
リッパー:「足利」
リッパー:「太郎」
リッパー:「俺と一緒に、この世界をぶっ壊してくれないか?」
エスカリブール:「応! 己が名はエスカリブール、又の名をアセンション太郎。嵐の鋼、かつて猛きリシャールと共に戦った偽聖戴の宝剣」
エスカリブール:「今は貴君のスケボーだ。この武威、存分に振るえ」
エスカリブール:所々に場違いな単語が混ざりつつ、その声に応じる。
足利村雨:「我が星は天に虹睨の引くごとく、我が血は地に清泉の流るるに似たり」
足利村雨:「誰何など許さぬ。私は将軍足利の、音に聞こえし村雨なれば」
足利村雨:「この邪なる世を、清冽なる我が水にて濯ぎ流しましょう」
足利村雨:「此度も巻き込まれたお節介ですけれどね?」妖艶なる美女が微笑む。
墨染:「拙者も最後までお付き合いさせて頂くでござる」
チャコール・ローズ:「この身は心を象る砂の華。 一夜限りのかりそめの名はチャコール・ローズ」
チャコール・ローズ:「…彼女が閉じたこの心の世界の殻に、貴方達の声を、想いを運んで届け」
チャコール・ローズ:「その外へと羽撃き、伴に還るものよ。 …行きましょう、みんなで」
GM:君達は、虚の中へと足を踏み入れる
GM:生命の息吹を閉ざす冬から――
GM:――世界の終わりに向かって
GM:季節は、巡る


GM:シーン終了 ロイスのみ可能です
足利村雨:リッパーのロイスをP尽力に変更します。
チャコール・ローズ:この子に次のプリプレイは来ないので
墨染:操作はなしで。以上です。
チャコール・ローズ:「まだ経験点の割り振られていない状態のメモリー」の取得を予告します。 対象は狭山陸、感情は誠意。
エスカリブール:リッパーのロイスを 尽力〇/悲壮 に
GM:ほう
エスカリブール:以上。
GM:一夜限りのメモリー…取っておくがいい‥!


鷺宮玲華:最初に見たのは、動かなくなったパパだった
鷺宮玲華:私はいつものようにニワシと一緒に居て、家の中に戻った時の事…だったと思う
鷺宮玲華:パパの傍に"誰か"が居た
鷺宮玲華:覚えてるのは、それだけだ
鷺宮玲華: 
鷺宮玲華:何が何だか分からない私の手を、ニワシが引く
鷺宮玲華:こんなに焦っている姿を見るのは初めてかもしれない
GM:ドサッ
鷺宮玲華:振り返る
鷺宮玲華:清水と角谷だ
鷺宮玲華:分からない
鷺宮玲華:分からない、分からない、分からない
鷺宮玲華:誰か悪いことでもしたの?
鷺宮玲華:……謝るから
鷺宮玲華:私が、謝るから
鷺宮玲華:みんなの分まで私が
鷺宮玲華:私、怒られるのは慣れてるから
鷺宮玲華:だから――

GM:――バタン
鷺宮玲華:ニワシが行ってしまった
鷺宮玲華:…暗い地下室に蹲る
鷺宮玲華:"一人だ"
鷺宮玲華:胸の音が、息を吸う音が、歯と歯のぶつかり合う音が
鷺宮玲華:やけに、近く聞こえる
鷺宮玲華:「………お守り…」
鷺宮玲華:思い出したのは、ママから聞いたお守りの事。そして、以前この部屋に入って美代から叱られた事
鷺宮玲華:震える脚で立ち上がり、机に置かれた資料を手に取る
鷺宮玲華:「………」走り書きのような筆文字、読めたものではない
鷺宮玲華:匣自体は机のすぐ側にある
GM:虚な目で、それを手に取って
鷺宮玲華:祈るように両手で包み込むと、ペタリとへたり込む
鷺宮玲華:「……ねぇ、お守りなんでしょ…?だったら……!」
鷺宮玲華:「みんなを!!!守ってよ!!!!!!」




鷺宮玲華:「………ここは…?」
■■■:「…おや」
鷺宮玲華:「ッ…誰!?」
■■■:「娘っ子が来るのは、憶えてる限り初めてですね」
鷺宮玲華:「ここはどこ?みんなは?」
■■■:「…」
■■■:「…まあ、諸々の説明は後で。まずはあんたの願いを聞かせて貰いましょうか」
鷺宮玲華:「………」
■■■:「……おっと…もしやよく分からないまま儂を呼んじゃいました?」
鷺宮玲華:「いえ。いいわ…あなたが、そうなのね」
■■■:「"碌でもないもの"とは先に言っておきましょう。あんたは儂に願いを伝える、儂はあんたの願いを叶える、その代わりに」
鷺宮玲華:「…何が欲しいの」
■■■
「あんたの魂をいただきます」

鷺宮玲華:「……そう」
鷺宮玲華:「…それで叶えてくれるのね」
■■■:「……物怖じは…してないみたいですね。その若さで大したものだ」
鷺宮玲華:「…やめて。私は褒められる事なんて何もしてない」
■■■:「ふふっ…じゃあ聞かせて貰いましょうか、娘っ子。あんたの望む"世界"は?」
鷺宮玲華:「私が…望むのは」
「誰も痛い思いなんかしなくて」
「誰も居なくならなくて」
「お花がいっぱいで、みんながずっと笑っていられる…そんな世界」

■■■:「ほほう」
鷺宮玲華:「……それと…もう、血を見るのは嫌」
■■■:「…聞き届けました。あんたの魂が尽きるまで、儂がその世界を守りましょう」
鷺宮玲華:「…お願い」
■■■:「契約が相成った以上、儂が放っぽかす事はありません」
■■■:「安心して眠りなさい、娘っ子」
鷺宮玲華:……瞳を閉じて、すぐ傍に在る“匣”に身を委ねる
鷺宮玲華:大丈夫だよ
鷺宮玲華:今度は私が、みんなを守るから




クライマックス  「アヴァロン」

GM:全員登場です
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:77->79)
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:72->74)
足利村雨:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:79->81)
墨染:墨染の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:88->89)


GM:大樹の虚へと足を踏み入れた君達の目の前には
GM:吹き抜けの塔じみた、伽藍洞の空間が広がっている
GM:まるで大樹の幹の内側が、そのままくり抜かれているような
GM:そして
GM:吹き抜けの天井からは、螺旋階段の様に巨大な樹の根が伸びてきている
リッパー:「……登れ、って事だろうな」
墨染:「さながら異世界の中の異世界でござるな」天井から降りる、巨大な根に目をやりながら──
チャコール・ローズ:「…張り子なのね。この木さえも」
足利村雨:「このまま根本から切り倒せれば、楽なのにね」
リッパー:「空でも飛べれば楽なんだがな」担がれている身で生意気なことを言う
エスカリブール:「やぁ、しかし壮観だ。リシャールやリューめがここに居れば喜んだであろう」
エスカリブール:まだ担いでる必要あるのかな、と多少疑問に思いつつも。ごつごつした木肌を踏みながら登っていく。
GM:そして、根の階段を登った、その先――
GM:君達は、空に居た
GM:紛れもない、地上から見ていた、四季と共にあった空にだ
GM:そこに、君達は立っている
リッパー:「…空飛んでる内に入ると思うか?これ」
エスカリブール:「さぁな。だが」
エスカリブール:「己が力を振るうに、なんとも相応しい戦場ではある」
GM:周囲には雲、だが、酸素濃度や気温の変化は全く無い
墨染:てしてしっと、空を踏みしめて
墨染:「──踏ん張りは効くでござるな」足場の状態を確認。
GM:太陽の温度すらも、地上に居た時と何も変わっていない
GM:――そして君達は
GM:歩み寄る人影に気づいた
■■■:「‥‥あー、もしもし」
■■■:人ではない、と一目で分かるような、不気味な見た目をしていた
エスカリブール:「む」
エスカリブール:リッパーを置き、僅かに片足を引く。
チャコール・ローズ:「…あなたは、誰かしら」
■■■:肌の表面を走る茨のような文様、身体は女性のものだが、声帯は男性
GM:君達は、感じるかもしれない
GM:今目の前に居る“それ”は、君達の同類であると
エスカリブール:「"枢霊柩"か」
■■■:「ご明察です、中世風の」
■■■:「儂はアズト」
“枢霊柩”アズト:「“枢霊柩”アズトだ」
“枢霊柩”アズト:「君達の事はまぁ…正直、ずっと見てた」
墨染:「では拙者らの目的も?」
“枢霊柩”アズト:「勿論。まさか本当にここまで来るなんて思ってませんでしたが」
“枢霊柩”アズト:「待てば勝手に出られるというのに…ねぇ」
リッパー:「…御託はいい」
リッパー:「さっさと…玲華との縁を切れ」
“枢霊柩”アズト:「……ああ、娘っ子の事ですか」
“枢霊柩”アズト:「儂は“叶えて” “管理する”以外の事はしませんので」
“枢霊柩”アズト:「君達の望みを聞く耳も、持ち合わせちゃいない」
墨染:「──『道具』、でござるな。まさに」
“枢霊柩”アズト:「はい、道具ですよ」
エスカリブール:「は、その通りよ。どうやら、己は少し認識を改めねばな」
“枢霊柩”アズト:「…まぁ」
墨染:怒りも蔑みもなく、ただ事実だけを口にする。
“枢霊柩”アズト:「儂を排除する、という話であれば、こちらもそれに応じなければなりませんが」
チャコール・ローズ:「…ふたつ、聞かせて」
“枢霊柩”アズト:「鷺宮玲華の世界を守るのは、儂の役目ですから」
“枢霊柩”アズト:「何です?ちっこいの」
チャコール・ローズ:「契約の解除。『しない』のか、『できない』のか」
チャコール・ローズ:「そして…もし『できない』のであれば…もしできていたら、あるいは道を譲ってもらうこともできたのか」
チャコール・ローズ:「…どうなの?」
“枢霊柩”アズト:「…もう一度言いましょうか」
“枢霊柩”アズト:「道具なので、“出来ません”。契約者が望む以上“譲りません”」
“枢霊柩”アズト:「儂にもこの通り意志はありますが」
“枢霊柩”アズト:「そちらに天秤が傾くことは、無いです」
チャコール・ローズ:「…律儀ね」
“枢霊柩”アズト:「“このように”作られたものですので」
墨染:「それは──」
墨染:『このように』と言う言葉に対し──
墨染:「『矜持』でござるか? それとも『諦観』でござるか?」
墨染:意志があると告げた存在に、問う。
“枢霊柩”アズト:「ほう…」
“枢霊柩”アズト:「“矜持”ですよ」
墨染:「なれば──」
墨染:「お役目ご苦労にござる、“枢霊柩”アズト殿」
“枢霊柩”アズト:「…‥‥やれやれ…」
墨染:「されど皆様方の仰るとおり、我らも退く訳にはゆかぬが故」
“枢霊柩”アズト:「…おい、本当に出番が来ましたよ」
GM:“枢霊柩”アズトの足元に、蠢く影が一つ
:影は、巨大な人型を象る
:2m以上はあろうかという体躯、虫を連想させる細長い手足、束ねた黒い長髪、黒い瞳、外套のように纏った影が不気味な肌の白さを際立たせている
“マスターカルラ”:「やあ、どうも」
“マスターカルラ”:「初めまして…だね。君達に会えて嬉しいよ」
墨染:「な、何奴でござる!?」突如現れたオンナに動転して。
エスカリブール:「狼狽えるな墨染の」
“マスターカルラ”:「そうだねぇ…自己紹介からやろうかね」
エスカリブール:「……さて、己は貴方に興味が、正直な所あまり無かったのだが」
“マスターカルラ”:「“マスターカルラ”。何故かそう呼ばれているものさね」
墨染:「──マスターエージェント!」
エスカリブール:「聞き逃せぬ名ではある。"マスター"とは」大きく出たな、と息を吐く。
チャコール・ローズ:「どこから出てきたの…いえ、違うわね。 どうやって、入って来たの?」
“マスターカルラ”:「あはは、私はどこに行っても敵意を向けられてしまうねぇ」
“マスターカルラ”:「ああ、教えてあげようか」機嫌よさげに
“マスターカルラ”:「仮死状態になれる薬、なんて今日日いくらでもあるもんさね」
GM:“グレイサクリファイス”と呼ばれるものだ
“マスターカルラ”:「私は、君達のような“道具”とお話がしたかったんだ」
“マスターカルラ”:「だから」
“マスターカルラ”:「人でも殺して、枢霊柩が起動するのを待ってみようと思ってねぇ」
リッパー:「……!」
墨染:「それは──」
チャコール・ローズ:「そんなことの、ために…!?」
墨染:「此度の件、貴殿のその戯れが原因ということか!」
“マスターカルラ”:「願ったり叶ったりというのは、何とまぁ」
“マスターカルラ”:「嬉しいものだ。そうは思わないかい?」
エスカリブール:「どうかな、果たして己達のうちいくらが」
エスカリブール:「貴方とこのまま話し続けたいと思っているか……はて」
エスカリブール:軽く諸手を上げて、首を振るように仲間たちを見る。
足利村雨:「あら。私はただ、邪妖を滅殺するだけよ?」
足利村雨:「衝動のままに、人の絆と命を貪るもの」
足利村雨:「それを濯ぐのが、我が玉の刃の定めですから」
墨染:「──我は使われるモノ故、道具であるが故、担い手がそれを望むのであれば、貴殿との話合いにも応じよう」
墨染:「しかし己が欲望のため、このような謀を成す輩との会話を主殿が望むとは、とうてい思えぬでござる!」
墨染:それなりにかっこいいことを、少し下がってエスカリブールさんの身体に隠れるようにして告げます。
エスカリブール:「ふ。なんだその逃げ腰は。先ほどの問答を率先して貴方が行った時は、少し感心したものだが」
エスカリブール:墨染さんのロイスを変更します。 連帯感〇/闘争心
GM:鷺宮家の人間を殺害したのも、ジャームを置いたのも、全て
GM:UGNを誘き出して、あわよくば意志ある道具を匣の中に取り込む為
“マスターカルラ”:「……?ああ」
“マスターカルラ”:「君」異様に細長い指で墨染を指さす
墨染:「な、なんでござる!」名指しにびくっと
“マスターカルラ”:「どこかで見た顔だと思ったんだけど…どうやら他人の空似のようだ。“中身”が全然違うねぇ」
墨染:「直殿と──」
“マスターカルラ”:「もしかして、影響でも受けてるのかい?」
エスカリブール:「こら」口を塞ぐ
“マスターカルラ”:「“揺らがない”からこその道具(きみたち)だろうに」
墨染:「むぐっ──」
エスカリブール:「さっきの今で啖呵を翻してどうする。阿呆め」
エスカリブール:「何、考えて話すと決めたなら別に良いがな。手綱を握らせてやる必要はないだろう」
“枢霊柩”アズト:「おい」
“枢霊柩”アズト:「気は済んだか」
“マスターカルラ”:「…ああ……いや」目線はチャコール・ローズへ
“マスターカルラ”:「君は、何だい?」
チャコール・ローズ:「…私は、人間よ。 "在り方に決して揺るぎのない者"どうしのお友達が欲しいなら、ほかを当たってちょうだい」
チャコール・ローズ:「みんな願い下げでしょうけど」
“マスターカルラ”:「ああ、振られてしまったねぇ。後はもう、隅でいじけていようか」
“枢霊柩”アズト:「“協力する”と言ったのは君だ。付き合え」
“マスターカルラ”:「…戦うのは嫌いなんだけど……」
“マスターカルラ”:首元の包帯を外す
“マスターカルラ”:その身に宿すのは、“誓約の瞳”と呼ばれる遺産
“マスターカルラ”:「気軽に約束なんてするものじゃないねぇ」
墨染:では口元に添えられたエスカリブール殿の手をそっと下ろして。
墨染:「拙者、いかなる理由にてこの姿見となったか見当もつかぬでござるが」
墨染:「直殿を見知っていると言う訳であれば、この姿にて無様を晒すわけにはゆかぬ」
墨染:「存分にお相手仕ろうぞ、マスターカルラ!」
“枢霊柩”アズト:「…では」
GM:Eロイス《究極存在》《覚醒する世界》
“枢霊柩”アズト:「始めようか、“人でなし”共よ」
“枢霊柩”アズト:「儂の名は“枢霊柩”アズト」
“枢霊柩”アズト:「世界の名は“無風幻想樹界 アヴァロン”」
“枢霊柩”アズト:「この世全てを以って」
“枢霊柩”アズト:「君達を、排除する」
足利村雨:「――嗚呼」哄笑する。
足利村雨:「お前の核は見えたぞ」



GM:邪を断つ刃が、真なる敵を定めた
GM:自らの斬るべき…これまでも幾度となく斬り捨ててきた悪鬼の核
GM:――瞬間
GM:足利村雨の頭の中に、この世界で幾度か目にした光が走った
足利村雨: 
足利村雨:白。
足利村雨:それは光の齎す、白輝ではない。
足利村雨:荒涼たる雪原のような。
足利村雨:何もない場所だ。ただそこに一つ、一面にあるものは。
足利村雨白の静寂(ホワイトミュート)
足利村雨:「……」
足利村雨:「……あら」目を閉じていた彼女が、目を開く。
足利村雨:「そちらから、来たのね」
士騎朝輝:何時の間にか、本当に何時の間にか、何もない雪原に足を踏み入れていたらしい。
士騎朝輝:旅をしていればこんなこともあり得ない訳でもないだろう。
士騎朝輝:「ん?これは、ふぅむ」
士騎朝輝:目の前に現れた初対面の美姫を目を薄めてじぃと見つめる。
士騎朝輝:「あぁ、だいたいわかった」唇の端を皮肉さなどなく、ただ楽しげに上げる。
士騎朝輝:「外側(がわ)は無事だぜ。まぁ、鍔は欠けてるけどな。あぁ、それは前からではあるが」
士騎朝輝:その人が誰であるかを秒もかからず確信し、気安く、いつものように声をかけた。
足利村雨:「ええ」自らの羽織る振袖を振って。「前からこの様ね」
士騎朝輝:「はは、その返し。思った通りだよなぁ、村雨丸」
足利村雨:「始めまして、は嘘になるものね。こう言いましょうか」
足利村雨:「お久しぶりね、輝く朝の騎士さん」
士騎朝輝:「あぁ、お前、そんなに寂しがり屋だったとはなぁ。うん。そうだな、待たせた。待たせ過ぎた」
士騎朝輝:「こんな長い時間離れたことは、そういえばなかったもんなぁ」
士騎朝輝:わざとらしく指折り数えてみて。
士騎朝輝:「最近の俺はよくよくついてないよなぁ。道に迷った時から嫌な予感はしてたんだ。アレは今考えると護身だったのかもなぁ」
足利村雨:「それは、あなたの方でしょう?私は、使い手が変わることなど、幾度でも」
足利村雨:「人刃一体を望まれたのが、あなたの生まれ」
士騎朝輝:「そうだな。でも、知ってるだろ? そう望まれたからと言っても、そう生きるかは別だって」
足利村雨:「ええ。嫌と言うほど」
士騎朝輝:「俺は自由に生きると決めたと。そう。俺は望まれたからお前の使い手をやってるんじゃない。お前が好きだから使い手をやってるんだよなぁ」
士騎朝輝:「だから、使い手が変わるとなると、幾度もあることかもしれないが、困るんだよなぁ」
士騎朝輝:手をひらひらと振る。
足利村雨:「……そうであるのならば、丸と呼ぶのを止めてはどう?」
足利村雨:「よくもこの姿に向けて、おのこの名を呼べるわね、輝く朝の騎士様は」
士騎朝輝:「村雨だけじゃ響きがいかつい。姫をつけると舐められる。それに質の悪い男が寄ってくるかもしれないしなぁ」
士騎朝輝:「ほら、俺はさぁ、寂しがり屋なだけじゃなくて、独占欲も強いのさ、多分な」
足利村雨:「あら。懐が寂しいと、弱音まで吐くようになるのかしら」
士騎朝輝:「はは。他に誰もいないんだし、それこそ今更だろ。お前に俺の知らないとこが一つもあるとでも?」
士騎朝輝:「だから白状してしまうと」
士騎朝輝:「お前がいないと何もできやしないからなぁ。今の俺は、ほら、せいぜいがただの一流の剣使いだし、斬り合いにわざわざこの長い脚を使わなきゃいけないかもだし、話し相手にも事欠く有様なんだよなぁ 困る 本気で困る」見ずとも分かる。肩を竦めて薄く笑っている。そして、口数が多い時の士騎朝輝は本心を垂れ流している と。
足利村雨:薄く笑って。
足利村雨:「では、素敵な輝く朝の騎士様に、色よい報告を一つ」
足利村雨:「――核は見えた」
足利村雨:「私が討つべき邪妖の姿は、今やこの鋒の前にあり」
士騎朝輝:「よし、じゃあ。後はそこに……む、どうやら、俺はそっちに通りすがられないか。なら、この場に一瞬でも連れてきてくれた誰かさんに感謝して」
士騎朝輝:朝の輝きのような視線を相棒であり姉であり母であるモノに向ける。
士騎朝輝:「売られた喧嘩は買ってきて、倍返しにしてやれよ。すっきり清算して戻ってきた方が気分は絶対に良いしなぁ」
士騎朝輝:「だからさ。目の前にいると言うそいつと、その世界を……」
士騎朝輝:「黙らせろ!村雨丸!」
足利村雨:「――ええ。そう言われるのは」
足利村雨:「悪くはない」
足利村雨:凍結したかのような静寂の中に、一筋の白が入る。
足利村雨:それは雪原のもたらす、白魔ではない。
足利村雨:朝の光の輝き。
足利村雨: 



GM:――それは虚構か、現実か
GM:否、そんなのはどうでもいい事だ
GM:“黙らせろ”と騎士は言った、“悪くはない”と君は応えた
GM:であらば
GM:執るべき刃は、ただ一つ
GM:偽りの朝日輝くこの空に現れた、不倶戴天の敵を前にして
GM:“世界”が、膨大なレネゲイドを以って、君達の衝動を刺激する
GM:衝動判定 難易度9です
GM:クライマックス戦闘を開始します
エスカリブール:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[5,6,7,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

足利村雨:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 9[5,7,7,8,9,9]+1 → 10 → 成功

墨染:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[3,9,10,10]+6[3,6]+1 → 17 → 成功

足利村雨:侵蝕率+16(2d10->8,8) (侵蝕率:81->97)
墨染:墨染の侵蝕率を+7(2d10->2,5)した(侵蝕率:89->96)
チャコール・ローズ:3dx+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 7[4,5,7]+3 → 10 → 成功

エスカリブール:2d10+74
DoubleCross : (2D10+74) → 19[9,10]+74 → 93

チャコール・ローズ:衝動判定 チャコール・ローズの侵蝕率を+15(2d10->7,8)した(侵蝕率:79->94)
GM:全員成功!
GM:エンゲージはこちら
      PC
     (10m)
  “枢霊柩”アズト
   マスターカルラ
GM:では改めて戦闘の説明を行います
GM:エネミーは“枢霊柩”アズトと“マスターカルラ”の二体ですが
GM:単なる攻撃対象として、世界そのものである“アヴァロン”を選択できます
足利村雨:ほほう
墨染:ふむ、3つ。<攻撃対象
GM:こちらについては、宣言していただければ動かなくても攻撃は可能です
GM:そして、アヴァロンに攻撃した場合
GM:与えたダメージの分だけ、鷺宮玲華の侵蝕率が下がります
エスカリブール:こっわ
チャコール・ローズ:!
エスカリブール:あ、下がるのか
墨染:おお!<下がる
墨染:範囲攻撃などの場合
GM:そして、事前にお伝えしていた「このセッションにおいてPCはジャーム化しない」はその通りですが
墨染:例えば枢霊柩を攻撃時に、アヴァロンを対象にしたりもできるのでしょうか?
GM:NPCである鷺宮玲華はジャーム化の可能性があるわけです
足利村雨:なるほどなあ
GM:できます
足利村雨:嘘はついてない……詐欺師の手口だけど……
GM:そして、これも先にお伝えしておきます
墨染:ありがとうございます。
GM:みなさんがミドルで集めた「光」は
GM:鷺宮玲華のロイスです
エスカリブール:おぉ
GM:皆さんに行っていただくのは
チャコール・ローズ:7つ…
GM:PCのバックトラックではなく
GM:鷺宮玲華のバクトラックです
エスカリブール:玲華ちゃんの侵蝕率は我々には分かりますか?
GM:はい
GM:“枢霊柩”アズトが少々張り切ってしまったので
GM:現在、アヴァロンのHP…つまり、鷺宮玲華の侵蝕率は300です
エスカリブール:伊庭さんより高い……
チャコール・ローズ:頑張り屋さんだなぁ(白目)
墨染:もひとつ。バックトラックということはEロイス分の回復や、経験点を諦めれば最大ロイス×3Dの回復は可能ということで大丈夫でしょうか?
GM:可能です
墨染:ありがとうございます。
GM:アヴァロンに対しては、「とどめを刺す」を宣言していただければ
GM:その時点でのHP(侵蝕率)で撃破をすることが可能です
GM:最後に、クリンナッププロセス時にアヴァロンが健在の場合
墨染:なるほど、そこもちょっと特殊ルールで、HP0にしなくてもトドメがさせる、と。
GM:アヴァロン含め、PC達の侵蝕率が100上昇します
チャコール・ローズ:100
墨染:ひゃく
GM:要約すると
GM:「高侵蝕で殴れ」です
エスカリブール:www
足利村雨:戦闘の勝利条件は
足利村雨:3体の全滅?
GM:ですね
GM:アヴァロンは攻撃を行わないので
GM:他二人を倒して削るもよし、エネミーどっちか残すもよし、です
GM:以上!質問等無ければ戦闘に移行します!
足利村雨:OK!
チャコール・ローズ:今はありません!
エスカリブール:大丈夫です!
墨染:はい、大丈夫かと。何かまたあれば見学などで。


GM:戦闘開始
GM:<セットアップ>
エスカリブール:《狂想の旋律》《クロックフィールド》 至近範囲全PCの行動値+5 さらに拒否可能な暴走&攻撃力+9
足利村雨:もらう!
墨染:もらいます。
チャコール・ローズ:…頂きます。変異暴走:嫌悪、達成値-10。
墨染:で、暴走時にATアクションで《背徳の理》使用。シーン間ウロボロスエフェクト判定ダイスにLV×2の修正が突きます。
墨染:墨染の侵蝕率を+3した(侵蝕率:96->99)
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+9した(侵蝕率:93->102)
“枢霊柩”アズト:《原初の黄:氷の茨》《空間圧縮》《螺旋の悪魔》
エスカリブール:100超えたので攻撃力さらに+3です
“枢霊柩”アズト:移動してPC達にエンゲージ 暴走&攻撃力+21 エンゲージ離脱で5D10ダメージ
GM:カルラは無し
チャコール・ローズ:あ、宣言してなかった! セットアップありません。
チャコール[18] 墨染[11] 村雨[11] 太郎[11]
  “枢霊柩”アズト[11]
     (10m)
   マスターカルラ[6]

  (アヴァロン 侵蝕率300)
エスカリブール:演出もらう!
GM:了解!
エスカリブール:「アズトとやら。己はどうやら、貴方のことが嫌いではない」
エスカリブール:「だが、已んぬるかな」
“枢霊柩”アズト:「ふむ」
エスカリブール:凪の空が、荒れる。
エスカリブール:「こうなった以上は戦場の習いだ。どちらかが勝利せねばならん」
エスカリブール:凶悪に口元を歪める。箱庭の停滞をかき乱すが如く、風が巻き起こる。麾下・友軍の発奮を導く嵐の旅団(ワイルドハント)の権能。
エスカリブール:「貴方を破壊する。恨むな」
“枢霊柩”アズト:「……く、くく。それはまた」
“枢霊柩”アズト:「随分と大きくでましたね」
“枢霊柩”アズト:巻き起こる嵐をものともせず、瞬きの間に、アズトは君達の眼前へと到達している
“枢霊柩”アズト:君達を襲うのは、強烈なプレッシャー
“枢霊柩”アズト:“逃げも隠れもしない”と魂に告げるような、圧倒的超越者の威圧
“枢霊柩”アズト:「さあ、どうぞ」

GM:<イニシアチブ>
GM:では行動値18のチャコールさんから
チャコール・ローズ:迷いどころ…
チャコール・ローズ:待機します!
GM:了解!
GM:では次!行動値11組!PC優先です
足利村雨:では私から行きましょう。
GM:きなせぇ!
足利村雨:マイナー『露か(しずく)か奇なり妙なり』:《オリジン:レジェンド》。
足利村雨:シーン中の【精神】達成値を+10。
足利村雨:「それ」嵐を指して「いいわね」
足利村雨:ピシピシと音を立て空気が凍り、罅割れる。嵐より落ち出づる雨が、周囲で凍結し砕け散る。
足利村雨:ただ彼女が立つだけで、周囲を極寒の冬へと変えてゆくかのように。
足利村雨:侵蝕率+2 (侵蝕率:97->99)
足利村雨:メジャーは『鬼魅(きみ)この故に夜哭かん』:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:ダンシングシミター》《災厄の炎》《散滅の腕》。
エスカリブール:「ほぅ……」
足利村雨:使用武器は村雨丸、豊城三尺の氷、呉宮一函の霜、素手の4つ。
足利村雨:対象は“枢霊柩”アズトと、アヴァロン。範囲攻撃します。
GM:うす!判定どうぞ!
足利村雨:6dx7+13
DoubleCross : (6R10+13[7]) → 10[1,7,7,8,9,10]+10[1,2,4,7,8]+3[3,3]+13 → 36

GM:アズトはリア不、アヴァロンはリアクション無しです
足利村雨:では命中で、持続しているエフェクト効果をすべて解除。
足利村雨:ダメージを出します。
足利村雨:4d10+24+12 装甲有効
DoubleCross : (4D10+24+12) → 28[5,8,10,5]+24+12 → 64

GM:アヴァロンに64のダメージ(HP:300->236)
GM:《氷の茨》と《螺旋の悪魔》が解除されます
GM:また
GM:アヴァロン、に一度ダメージが通ったので
GM:以降、《究極存在》使用下のアズトに「ダメージを与えること」のみが可能となります
GM:このプロセスではノーダメージです
GM:では演出どうぞ!
足利村雨:彼女を中心に、氷煙と氷霧が螺旋を描くように吹き上がる。虚空を白へと染め上げていく。
足利村雨:纏った風が吹雪へと姿を変え、氷煙が触れたものは全ての動きを止め沈黙し、周囲を冷たく静かな死が支配する。
足利村雨:邪妖をも連想させる、狂濃度の出力。空気すら氷結していく、埒外の異常凍結現象。
足利村雨:それは氷の剣姫が、刀を抜く先触れ。
足利村雨:前傾した姿勢から、霞むような速さで駆け抜けながら振り抜かれる一撃。
足利村雨:それは絶望を感じる間があるほど遅くはなく。
足利村雨:村雨丸がその身を通りすがった後に、虚空に刻まれた氷の軌跡と、芯まで凍結した自身に気付き、そこで初めて絶望する程の鋭刃。
足利村雨:「我が霜を、斯様な函に留め置けると思うな」
足利村雨:侵蝕率+15 (侵蝕率:99->114)
“枢霊柩”アズト:「ほう‥‥…」
“枢霊柩”アズト:「今は春先だと思ったのですが…む」
“枢霊柩”アズト:何故、自分は凍結している?
“枢霊柩”アズト:「‥‥…カルラめ」
“枢霊柩”アズト:「君が招いた客人は、とんだ癌細胞だったみたいですね」
“枢霊柩”アズト:世界そのものと言うべき究極の存在、足利村雨の放った一撃は、そこに確かな綻びを作り出した

GM:ではお次!墨染orエスカリブール?
エスカリブール:自分行きます!
GM:来い!
エスカリブール:マイナー、ストライクモービル搭乗。
エスカリブール:メジャー《コンセントレイト・ブラックドッグ》《鋼の馬》《クレイジードライブ》
エスカリブール:12dx7
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[2,3,4,6,6,6,7,7,7,8,8,10]+10[3,3,4,7,9,10]+10[3,3,9]+5[5] → 35

エスカリブール:あっ対象言ってない
エスカリブール:アズトさんです
“枢霊柩”アズト:暴走リア不!
エスカリブール:4d10+38 ダメージ 装甲有効
DoubleCross : (4D10+38) → 5[1,2,1,1]+38 → 43

エスカリブール:は?
足利村雨:すごいことになってる
GM:oh…
GM:えーっと
GM:《拒絶領域》(超越活性×2)の効果で-35して
GM:8通ります
エスカリブール:すごいの積んでるな……
チャコール・ローズ:嫌なもの持ってるなぁ!
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+9した(侵蝕率:102->111)
エスカリブール:演出!
エスカリブール:ばちり。嵐すらも凍り付き、乾いた空に電孤が弾ける。
エスカリブール:白く煙る氷霧に開いた穴は、天上に刻まれた轍の如く。
エスカリブール:伸ばした片足で円を描くように擦過音を撒き散らしながら、落とした重心を一気に跳ね上げ拳の一撃を見舞う。が──
“枢霊柩”アズト:ドウ ッ
“枢霊柩”アズト:壁を殴ったかのような無機質な手ごたえを君は感じる
エスカリブール:ギャリッ!
“枢霊柩”アズト:「…どういう訳か」
エスカリブール:踵の車輪を逆回転させ、即座に後退する。
“枢霊柩”アズト:「お前達には儂を傷つける手立てがあるらしい」
“枢霊柩”アズト:「礼を言うぞ、中世風の」
“枢霊柩”アズト:「どうやら…驕りは捨てた方がいいらしい」
エスカリブール:「……一筋縄ではいかんか。流石に、王なる者が相手であればな」
エスカリブール:「それに……アヴァロンだと? よくよく因縁深い名をつけるではないか」
“枢霊柩”アズト:「お気に召さないかな?」
エスカリブール:「否! 中々に──ふ。燃えるというものだ」

GM:では次!墨染さん
墨染:ではこちら、待機宣言です。
GM:了解!
GM:では手番は“枢霊柩”アズトに
“枢霊柩”アズト:マイナー無し
“枢霊柩”アズト:《C:ウロボロス》《飢えし影》《背教者の王》《原初の赤:斥力の鎚》《混色の氾濫》
GM:対象はPC全員。暴走しているのでダメージまで判定します
エスカリブール:チャコールさんがリアクションできる
チャコール・ローズ:ドッジ。
GM:あ、そうか変異
チャコール・ローズ:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[5,6,9] → 9

“枢霊柩”アズト:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[2,2,3,3,3,4,5,6,7,8,9,9,10]+4[1,2,3,3,4]+4 → 18

チャコール・ローズ:喰らいます!
墨染:暴走中にてリアクション不可となります。
GM:2d10+30+7
DoubleCross : (2D10+30+7) → 13[8,5]+30+7 → 50

チャコール・ローズ:で、カバー! 対象は…村雨さんにします。
チャコール・ローズ:《砂の結界》チャコール・ローズの侵蝕率を+2した(侵蝕率:94->96)
“枢霊柩”アズト:ダメージ時、後方に10m移動していただきます
エスカリブール:全員同じですか
GM:同じです
チャコール・ローズ:移動します!
エスカリブール:了解!
チャコール・ローズ:100ダメージで戦闘不能、リザレクト。
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:96->105)
墨染:リザレクトします。
チャコール・ローズ:HP9
墨染:墨染の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:99->102)
墨染:HPが3に
エスカリブール:そして死! アズトさんに感服/敵愾心〇で取ってタイタス昇華復活します

“枢霊柩”アズト:嵐、冷気、雷
“枢霊柩”アズト:中々面妖な手段を使う者達だ。だが
“枢霊柩”アズト:「…舐めるな」
“枢霊柩”アズト:ただ、歩みを進める
“枢霊柩”アズト:あらゆるものを…“世界の敵”を排斥する力場が展開され
“枢霊柩”アズト:アズトが何をしたわけでもなく、君達の身体はただ弾き飛ばされる
チャコール・ローズ:「…っ!」生成する。二十六式。村田銃。九九式。百式機関短銃。ペール缶爆弾。
チャコール・ローズ:無数のそれらを足元の見えない壁に突き立て、掴み留まろうとするも…手にした砂の銃が砕け、後ろに吹き飛んでいく。
エスカリブール:「おおう!!」吹き飛びながら、風を孕んでマントが広がる。嵐がその体を、辛うじて戦場へ押しとどめる。
墨染:「くぅ──」斥力の勢いに負け、体ごと後方に吹き飛ばされる。
“枢霊柩”アズト:「「儂は"枢霊柩"…理想郷を守る者。人の願いを成就させ、無数の魂を喰らってきた。これまでも…」
“枢霊柩”アズト:「‥‥…これからもだ…!」
GM:世界に君臨する、絶対の存在。理想郷の管理者
GM:“ただそこに在り続ける”。それこそが…道具としての彼/彼女の矜持だ
チャコール[18] 墨染[11] 太郎[11]
     (10m)
      村雨[11]
  “枢霊柩”アズト[11]
     (10m)
   マスターカルラ[6]

  (アヴァロン 侵蝕率236)

GM:イニシアチブ、“マスターカルラ”の手番
“マスターカルラ”:マイナーで《拡散する影》《猛毒の雫》
“マスターカルラ”:判定ダイスを-4して達成値+12 ダメージ時に邪毒Lv5付与
“マスターカルラ”:メジャーで《エクスプロージョン》《ツインバースト》
チャコール・ローズ:カバーリングを予告。対象はエスカリブールさん。
“マスターカルラ”:対象はチャコール、墨染、エスカリブール
“マスターカルラ”:4dx+12
DoubleCross : (4R10+12[10]) → 7[1,6,7,7]+12 → 19

エスカリブール:ワンチャン耐えられないかな
チャコール・ローズ:ドッジできねぇ!
エスカリブール:装甲23ある
チャコール・ローズ:《砂の結界》チャコール・ローズの侵蝕率を+2した(侵蝕率:105->107)
チャコール・ローズ:あ、そうか…どうしよう
墨染:暴走中にてリアクション不可です。
チャコール・ローズ:墨染さんをカバー、に変更させてください。
GM:押忍!
GM:ではダメージ!
墨染:あ、ちょっとまって
GM:はい
チャコール・ローズ:では諸々のお話を鑑みてエスカリブールさんをカバー!
GM:では改めてダメージ!
GM:2d10+14
DoubleCross : (2D10+14) → 13[8,5]+14 → 27

チャコール・ローズ:38点喰らって戦闘不能に。サイドリールのロイスを切って復活します。
チャコール・ローズ:そして邪毒Lv5を受けます。
墨染:戦闘不能! 黒瀬さんのロイスを昇華して復活。HPが14点になって邪毒5lvを受けます。
GM:OK!では演出!
“マスターカルラ”:ザ  ワ
“マスターカルラ”:外套のように纏っていた影が蠢き
“マスターカルラ”:沼の如く、君達の足元に広がる
“マスターカルラ”:影の中には無数の目、目、目、目
“マスターカルラ”:『侵 せ』
“マスターカルラ”:君達を捉える、無数の瞳
“マスターカルラ”:その全てが、君達の意識に、心に、そして、レネゲイドに
“マスターカルラ”:染み入るように、ゆっくりと君達の身体を這いあがってくる
“マスターカルラ”:眼球は分裂し、増殖し、全身を覆い
“マスターカルラ”:指先から、身体を腐食させ――
チャコール・ローズ:「この…!」咄嗟に態勢を立て直し、足元の"空"を手で撃つ。 砂が波打って溢れ出し、その視線の濁りを遮る。
エスカリブール:「ぬッ……!」足元のホイールを回転させているが、一手目で足を取られている。
GM:君達の身体に、焼け爛れるような激痛が走る
墨染:「くっ──うう、面妖なっ!?」足元からぞわりぞわりと影に汚染され──
GM:ただ身体が“そう思い込んでいるだけ”にも関わらず
チャコール・ローズ:しかし、たちまちのうちに砂はその湿った影に濡れぼそり沈んで朽ちてゆく! 守りとしての機能はいかばかりだろうか。
エスカリブール:砂によって視線が遮られた一瞬、空色のマントに風を孕ませ、跳ぶ。
エスカリブール:「恩に着る、チャコール!」
“マスターカルラ”:「…道具にも効く、か…ふふ…ふふふふふふ」
チャコール・ローズ:「このくらい…!」声は気丈だが、憔悴の色は隠せない! これを受け続ければ助からないだろう。
“マスターカルラ”:「もっと…色々と試してみたいねぇ」

GM:では次、待機してた墨染さん
墨染:はい、それではまずマイナーでオリジン:コロニーを起動。同時に蛇毒を解除。残り1回
墨染:墨染の侵蝕率を+3した(侵蝕率:102->105)
墨染:メジャーはコンセに原赤アタックプログラム。対象はマスターカルラ。
“マスターカルラ”:来いやぁ!
墨染:背徳の理が起動しているので、ダイスに修正8dが加算されます。
墨染:15dx7+7 あらよっと。
DoubleCross : (15R10+7[7]) → 10[2,2,3,5,5,5,6,6,7,7,7,7,7,8,9]+6[2,2,4,4,5,6,6]+7 → 23

チャコール・ローズ:チャコール・ローズの侵蝕率を-4した(侵蝕率:107->103)
墨染:ぐっは、回らない(汗)
エスカリブール:ひどい
墨染:墨染の侵蝕率を+5した(侵蝕率:105->110)
チャコール・ローズ:《妖精の手》。最下段の2を10にします
墨染:おお、ありがとうございます。となるとえーっと。+27でもう一dと
墨染:1dx7+27
DoubleCross : (1R10+27[7]) → 10[7]+2[2]+27 → 39

墨染:ぐぬぬ、39です。
GM:ドッジ!
“マスターカルラ”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[5,5,8,10]+8[8] → 18

墨染:あたったー!
“マスターカルラ”:よく頑張った!
“マスターカルラ”:ダメージカモン!
墨染:4d10+11
DoubleCross : (4D10+11) → 21[5,3,6,7]+11 → 32

墨染:32点 諸々有効 そしてここで破壊の渦動を宣言します。以降ダメージが増える。
“マスターカルラ”:えー、死ぬ。ので
墨染:墨染の侵蝕率を+5した(侵蝕率:110->115)
“マスターカルラ”:《蘇生復活》
“マスターカルラ”:HP1で復活します
墨染:で、では演出を。
墨染:「くっ──」
墨染:ぶちぶちぶちぶちっ──
墨染:汚染された右脚を『切り離し』、マスターカルラの干渉から逃れる。
墨染:「はぁ……はぁ……」
墨染:心身に負ったダメージを、無理やり無視するかのように──
墨染:左腕を前に突き出し──母指小指を天地に伸ばす。
墨染:その先端同士で結ばれるは、一張の弦。
墨染:「直殿のようにはゆかずとも──」
墨染:そして左手の残る三指を右手で引き絞り、黒き布箭へと見立てて──
墨染:「殺ぁ!」
墨染:──放たれた布箭が、マスターカルラの喉元へと飛来します!
“マスターカルラ”:バ シュッ
“マスターカルラ”:貫かれた喉元から、鮮血が飛び散る
墨染:「やっ、やったでござるか!?」
“マスターカルラ”:傷口を抑え
“マスターカルラ”:その手に付着した血液を眺めると
“マスターカルラ”:けたけたと笑って、自身の長い長い腕を噛み千切る
墨染:「ひっ──」人の見せる人外の挙動に、怯え竦む──
“マスターカルラ”:「――やだねぇ」
“マスターカルラ”:「喉をやられたら、お喋り出来ないじゃないか」
“マスターカルラ”:喉の傷は塞がっている。しかし
“マスターカルラ”:噛み千切った腕からは、夥しい量の流血が
“マスターカルラ”:それを気に留める様子もなく
“マスターカルラ”:「ああ、痛い。痛い」
“マスターカルラ”:「…見せてよ、もっと」
墨染:やはり、自分では届かぬのか──
墨染:ロイスを操作。
墨染:【足利村雨@すごいできる遺産(オンナ)っぽくてかっこいい/◯劣等感】
墨染:【偽戴エスカリブール@誇り高き遺産(ごじん)/◯劣等感】
墨染:【チャコール・ローズ@気遣いのできる遺産()/◯劣等感】
墨染:に変更します。

GM:では最後!チャコールさん!
チャコール・ローズ:ではまずマイナー。
チャコール・ローズ:▼ミラクル・トランスフォーメーション《ハンドレッドガンズ》《オリジン:プラント》チャコール・ローズの侵蝕率を+5した(侵蝕率:103->108)
チャコール・ローズ:攻撃力10の射撃武器を作成し、シーン中感覚達成値+12。
チャコール・ローズ:ここで1d3。
チャコール・ローズ:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3

チャコール・ローズ:エスカリブールさんのロイスをタイタス昇華して不利効果を解除。暴走と邪毒が回復。
チャコール・ローズ:メジャー。
チャコール・ローズ:▼ペタルズ・トーン《コンセ:オルクス》《形なき剣》《要の陣形》チャコール・ローズの侵蝕率を+7した(侵蝕率:108->115)
チャコール・ローズ:対象はアズト、カルラ、アヴァロン。
チャコール・ローズ:9dx7+18
DoubleCross : (9R10+18[7]) → 10[2,4,4,5,5,5,8,8,10]+10[2,9,10]+10[8,10]+5[1,5]+18 → 53

GM:来い!
GM:回しおる
チャコール・ローズ:妖精は使いません。
GM:リアクションはカルラだけ
チャコール・ローズ:装甲ガードその他有効!
“マスターカルラ”:ドッジ
“マスターカルラ”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[5,6,8,9] → 9

GM:ダメージどうぞ!
チャコール・ローズ:6d10+10+12
DoubleCross : (6D10+10+12) → 44[7,8,8,6,10,5]+10+12 → 66

GM:アヴァロンに66のダメージ(HP:236->170)
チャコール・ローズ:ありがとう狂騒
“枢霊柩”アズト:35点減らして31ダメージ
“マスターカルラ”:《アクアウィターエ》
“マスターカルラ”:HP20で復活します
GM:演出どうぞ!
チャコール・ローズ:…黒い影に蝕まれたチャコール・ローズの姿が、あっけなく砂になって溶け崩れ濁った黒に呑まれる。
チャコール・ローズ:しかし、次の瞬間。アズトの周囲に散乱した砂の武器の一つ一つがみるみるうちに体積を増し、人間の輪郭を取り始める。
“枢霊柩”アズト:「…!?」
チャコール・ローズ:…もとより意識の残滓の寄り集まりである彼女に、人の形など必要なかった。ただ、自分の在り方を定義するものが欲しかったのだ。
チャコール・ローズ:そして、ヒトの在り方、ヒトと共に有るという意味。彼がそれを思い出させてくれた時、彼女は本当の意味で自由になった。
チャコール・ローズ:7人に増えたチャコール・ローズが、思い思いの武器を斉射する! 飛び交う爆炎と放火、辺りを覆う超高熱と酸欠!!
GM:青空が爆炎に包まれる
GM:それは、この世界には決して存在しない“人を傷つける”道具
“枢霊柩”アズト:「……っ…お前…!」立ち込める爆炎の中、“枢霊柩”アズトはチャコール・ローズを睨んだ
“マスターカルラ”:血液すらも蒸発する高温と、低酸素
“マスターカルラ”:身体的には“人”に分類されるマスターカルラにとって、それは間違いなく致命傷である
“マスターカルラ”:しかし
“マスターカルラ”:「ああ…」
“マスターカルラ”:2mを超す長身を、九の字に折り曲げ
“マスターカルラ”:「         」
“マスターカルラ”:人ならざる心を持つ化生は、高らかに嗤う
“マスターカルラ”:醜く、捻じれ狂った肢体を晒しながら
チャコール・ローズ:「…私達をここに呼び込んだのは、ほかでもない貴方達」アズトの視線を真っ向から受け止め、言い放つ。
チャコール・ローズ:「そして、武器(わたしたち)を手に取って抵抗する道を選んだのは、ここに住まう彼ら自身よ…!」
リッパー:「…チャコ」
“枢霊柩”アズト:「‥‥ああ、本当に目障りだ‥‥!」
“枢霊柩”アズト:「君達に覚悟はあるのか…!一人の娘の願いを踏みにじり」
“枢霊柩”アズト:「縋りついた希望を、全て」
“枢霊柩”アズト:「破壊する…覚悟が、理由が、矜持が」
チャコール・ローズ:「おまえの用意したお仕着せの希望なんて知るかッ!!」
チャコール・ローズ:「彼女に必要なのはおまえではない! 生きて明日の陽を浴びることよ!」
エスカリブール:「は、よく言った。覚悟も、理由も、矜持もあるともさ」
足利村雨:「世界を作っておいて」
足利村雨:「氷葬(おわ)らせられる覚悟が無いのはお前の方でしょう」
墨染:(拙者──拙者は……)
墨染:三人と違い、逡巡した表情でアズトらを見やり──
“枢霊柩”アズト:「人を壊し…傷つける事しか出来ない破壊者共が‥‥」
“枢霊柩”アズト:「やれるものなら…やってみろ‥‥!」
エスカリブール:「死にゆく者の魂を負いながら」
エスカリブール:「死者の魂七つばかり、どうやら貴方には見えぬらしい」
“枢霊柩”アズト:「お前は…何を…言っている」
“枢霊柩”アズト:「魂…?この世界に取り込んだものなどとうに‥‥」
GM:その時
GM:アヴァロンが“揺れた”
GM:否。実際に揺れたわけではない。ただ
GM:傷を修復する為か、はたまた何者かの意思なのか
GM:それは、君達の身体に潜むレネゲイドを激しく震わせた
GM:<クリンナップ>
GM:邪毒を受けている方は処理をお願いします
エスカリブール:いないぜ!
GM:では
GM:皆さん、侵蝕率を100上昇させてください
足利村雨:侵蝕率+100 (侵蝕率:114->214)
チャコール・ローズ:215まで上がります。
エスカリブール:侵蝕211に
墨染:墨染の侵蝕率を+100した(侵蝕率:115->215)
GM:“アヴァロン” 170→270

チャコール[13] 墨染[6] 太郎[6]
     (10m)
      村雨[6]
  “枢霊柩”アズト[11]
     (10m)
   マスターカルラ[6]

  (アヴァロン 侵蝕率170→270)
GM:2ラウンド目
GM:<セットアップ>
チャコール・ローズ:特にできることは無し!
GM:あ、ありがとうございます!
墨染:ヒュドラの怒りを使用! 同時に喰らわれし贄も発動。合計侵蝕率+5です。
“枢霊柩”アズト:《原初の黄:氷の茨》《螺旋の悪魔》
エスカリブール:《クロックフィールド》《狂想の旋律》至近範囲行動値+5 拒否可能な攻撃力+15&暴走
墨染:墨染の侵蝕率を+5した(侵蝕率:215->220)
チャコール・ローズ:いただきます。変異暴走:嫌悪!
足利村雨:ブルーゲイルを使用します。行動値を6→11。
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+9した(侵蝕率:211->220)
足利村雨:侵蝕率+5 (侵蝕率:214->219)
墨染:エスカリブールさんの支援ももらいます。
“マスターカルラ”:《レネゲイドキラー》
チャコール・ローズ:こら!!
“マスターカルラ”:ラウンド間、エフェクト使用毎に
“マスターカルラ”:10ダメージです
エスカリブール:エフェクトレベルが上昇し、狂想の攻撃力上昇が+18に
エスカリブール:やりすぎだろ!
足利村雨:逆にケチらなくていいってことだぜ!
GM:では演出どうぞ!
墨染:ごっは!<10ダメージ
エスカリブール:「どちらに義があると、嘯くつもりはない。どちらに価値があると断ずるつもりもない」
エスカリブール:レネゲイドがざわつく。ますます空は荒れ、遠雷の音が響く。
エスカリブール:「そも肉体の霊的上位概念──貴方の定義における魂の存在など、己は別に信じてはいないし興味もないのでな」
“枢霊柩”アズト:「ならば君は…一体何に価値を求める」
“枢霊柩”アズト:「君を君たらしめている楔は何だ
エスカリブール:「何、月並みで悪いが──」
エスカリブール:「意志だ。真実であろうとする。己から見れば、貴方もこちらも何も違わない」
エスカリブール:「ただ、戦う理由があるという事だ」
“枢霊柩”アズト:「…ああ」
“枢霊柩”アズト:「確かにそれなら、分かりやすい」
“枢霊柩”アズト:「儂にも、守る契約(りゆう)がある」
“枢霊柩”アズト:軽く空を仰いで
“枢霊柩”アズト:再び、強烈なプレッシャーが君達の身を竦ませる
墨染:(御味方三人もアズト殿も見事なお覚悟。それに引き換え、拙者は──)
墨染:眩いばかりの『道具』たちの矜持を前に、目が眩やみ──
墨染:そして目だけではなく、意識をも──
墨染: 
墨染:──────
墨染:────
墨染:──
墨染: 
左文字勇人:儚い──昏い──暗い──世界、
左文字勇人:「……いや、なんだこりゃ?」
左文字勇人:少年が目を覚まし、周囲を見渡す。
左文字勇人:墨一色。自分以外はナニもないその世界で──
???:「ぁー……」
左文字勇人:「ん?」
左文字勇人:『光』を見つけたソレが、天よりと舞い降りる。
墨染:「るぅぅぅぅぅじぃぃぃぃどぉぉぉぉぉぉぉのぉぉぉぉぉぉっ!」
墨染:ぐわしっ!
左文字勇人:「どわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
墨染:喜色満面。表情だけでなく全身で。
墨染:主を見つけたソレは、スラリと伸びた(本来自分には備わって居ない)その四肢で、己が主を力の限り抱きしめる!
墨染:「主殿主殿主殿っ! 主殿の匂いでござる主殿の体温でござる主殿の感触でござるぅぅぅぅぅぅぅっ!」
左文字勇人:「って、いやっ! おまっ──直!?」
墨染:「主殿主殿主殿主殿主殿主殿主殿!」
墨染:そしてくんかくんかすーすーと、主の胸元に顔を押し付けたソレ──遺産“墨染”は。
左文字勇人:「──いや、ぜってえ違うなコレは」
左文字勇人:てしっ──すてん。
墨染:「おおう!?」
左文字勇人:ありえない事態に冷静さを取り戻した主に、すってんころりと転がされ──
左文字勇人:──────
左文字勇人:────
左文字勇人:──
左文字勇人:「──なるほどな。“匣”に契約者、そしてマスターエージェントと来やがったか」
墨染:「うぅ──で、ござる」
左文字勇人:複雑な表情を浮かべる少年──左文字と、涙目で正座するその遺産──墨染。
左文字勇人:「まあ、“途切れてない”って推測は当たってたな。だからこその、この状況か──」
左文字勇人:ため息をひとつ。とりあえずは、安堵の──
左文字勇人:「──甚だ不本意で情けねえが、オマエやオマエたちに頼るしかねえってことだな」
墨染:「うう、がんばるでござる」
左文字勇人:「悪ぃな、こっちにできることは何も──ん?」
墨染:「………………」
墨染:じーっと、何か言いたげに主を見つめる下僕。
墨染:少年がよく知っている整った(かお)で、少年が見たことのない縋るような表情(かお)で──
墨染:「あ、主殿にして頂けることは、あるでござるよ──」
左文字勇人:「あ?」
墨染:「こ、これより拙者、主殿の元に帰るため、再び決戦に臨む所存! 全力は尽くしまするが非力の身。故に力及ばぬこともあるやもしれませぬ──」
墨染:催促するように、求めるように、両手を広げる。
墨染:「ゆ、故にこー、『えねるぎぃ』など、分け与えて頂けますれば──
墨染:頬を染め、濡れた瞳で主へ顔を近づけたその下僕は──
左文字勇人:「──────」
墨染:「ぎゅっとこう、抱きしめて頂けますればこの黒染、必ずや主殿の元に──」
墨染:「──あいだぁっ!?」
墨染:──デコピンで額を弾かれ、再び涙目となる。
左文字勇人:「──オマエ、ほんと直なのは、ナリだけなんだな」再びのため息。今度は文字通りの嘆息。
墨染:「???」
墨染:そして時間か、はたまたデコピンの衝撃か、墨染の姿が透け始め──
左文字勇人:「ん、時間切れか?」
墨染:「そ、そんな! あ、主殿! せめて、せめて何かお言葉をっ!」
左文字勇人:「あー」
左文字勇人:思案。いつものクセで、首元へと指を伸ばし──
左文字勇人:──ソレが今、目の前で喚いていることに苦笑する。
左文字勇人:「墨染っ!」
墨染:「はっ、はいっ!」
左文字勇人:「オレの遺産であるだとか──直の姿だとか、気にすんな!」
墨染:「……は?」
左文字勇人:「納得できない、認められない、許せない! それは全部オマエが感じたもんで、オマエのモンだ!」
左文字勇人:「だから──」
左文字勇人:ぐっと、握り拳を突き出す。
左文字勇人:「だからオマエの思う通り──がんばってこいっ!」
左文字勇人:シンプルに、自分の相棒を、信頼を込めて突き放す!
墨染:「──!」
墨染:それが伝わったが故に──
墨染:「はっ、はい! 御下命必ずやっ!」
墨染:──遺産“墨染”は、満面の笑みを浮かべて消え去った。
左文字勇人:──────
左文字勇人:────
左文字勇人:──
左文字勇人:そして後に残された少年は──
左文字勇人:「………………」
左文字勇人:己の下僕が浮かべた表情(かお)、濡れた瞳と唇を脳裏に思い浮かべて──
左文字勇人:「──いや、反則だろアレは」
左文字勇人:抱いた劣情と、必死に耐えた自制心に苦笑を浮かべ、頭を掻いた。
左文字勇人:──────
左文字勇人:────
左文字勇人:──
墨染:「!」
墨染:そして意識を覚醒させる。目の前にある光景は、先と同じもの。
墨染:「夢──でござるか、いや──」
墨染:両の腕に残る、主の体温。
墨染:心に奥に残る、主の言葉。
墨染:夢幻などではない、あれは。ならば──
墨染:「“枢霊柩”アズトっ!」
墨染:きっと、世界の創造者に口上を述べる。
墨染:「担い手の願いを“叶え”、“守る”が役目と矜持を述べたなっ!」
“枢霊柩”アズト:「…だったらなんです」
墨染:「なればこの戦、拙者らの大勝利、最早必定!」
墨染:「同じく願われ、守るモノなれど──」
墨染:四肢と黒髪が解け、荒れ狂う黒布へと姿を変える。
墨染:それは左文字勇人の繰る精妙な動きとはまったく違う──
墨染:荒れ狂う──蠢き畝る大蛇の如し──遺産“墨染”本来の動き!
墨染:「この墨染、主殿に『頑張れ』と励まして頂いてござる!」
墨染:それはたったの一言にして、決定的な一言。
墨染:「故に、改めて告げようぞ──」
墨染:今この時、確信を得た存在は、喜びと決意を以て告げる!
墨染:「我が名は“墨染” 左文字勇人が忠実なる下僕!」
墨染:「変幻自在縦横無尽! 繰広げるは漆黒瀑布」
墨染:「彼方の主の鼓舞と、此方の友の願いを以て」
墨染:「汝等の野望と矜持を、今此処に打ち砕く武器(もの)なりっ!」
墨染:ロイス操作。
墨染:【足利村雨@◯理想のひとつ/劣等感】
墨染:【偽戴エスカリブール@◯理想のひとつ/劣等感】
墨染:【チャコール・ローズ@◯理想のひとつ/劣等感】
墨染:に変更し、
墨染:最後のロイス、同じ(ちがう)モノ【“枢霊柩”アズト@誠意/◯憐憫】を取得します。
墨染:あ、大丈夫なら左文字勇人のロイスをSロイスに指定します。
“枢霊柩”アズト:「…どいつも…こいつも…」
“マスターカルラ”:「‥‥道具でありながら、周囲の影響を受け」
“マスターカルラ”:「“揺らぐ”からこその不定形な強さ‥‥か」
“マスターカルラ”:「…つくづく」
“マスターカルラ”:「匣には悪いけど、客を招いてよかったねぇ…殺してしまった人達も報われるってもんさ」
“マスターカルラ”:撒き散らした血液が、黒い霧となり空間に溶け入る
“マスターカルラ”:「じゃあ…これはどうだろうね」
“マスターカルラ”:散布されたのは…レネゲイドを殺戮する猛毒
“マスターカルラ”:マスターカルラが、自らの手で作り出したものだ

GM:ではイニシアチブ…の前に
GM:2ラウンド目に入ったので、NPCカードが解放されます
足利村雨:カード!
墨染:おお!
GM:『リッパー』:受ける攻撃を肩代わりする(対象は一度の使用につき一人。ラウンド間何度でも使用可)
チャコール・ローズ:つ、使いたくない!!
墨染:こ、これは(汗)
GM:要するに、使用を宣言すればカバーリングを行います
GM:使うかどうかは‥‥君達の判断に任せる!
エスカリブール:いやらしい……
GM:では改めて
GM:<イニシアチブ>
GM:行動値18のチャコールさん
チャコール・ローズ:割り込みはなかったか!
チャコール・ローズ:まずマイナーで暴走を解除します。達成値ペナルティ消去。
チャコール・ローズ:▼ペタルズ・トーン《コンセ:オルクス》《形なき剣》《要の陣形》チャコール・ローズの侵蝕率を+7した(侵蝕率:215->222)
チャコール・ローズ:攻撃時の侵蝕はエフェクトレベル増加前!
チャコール・ローズ:対象はアズト、カルラ、アヴァロン。
チャコール・ローズ:11dx7+20
DoubleCross : (11R10+20[7]) → 10[2,2,3,4,4,4,4,7,10,10,10]+6[1,1,1,6]+20 → 36

GM:リアクションはカルラのみ
チャコール・ローズ:《妖精の手》チャコール・ローズの侵蝕率を-4した(侵蝕率:222->218)
足利村雨:減ってる
チャコール・ローズ:ちがう226!
チャコール・ローズ:1dx7+30
DoubleCross : (1R10+30[7]) → 10[9]+5[5]+30 → 45

“マスターカルラ”:ドッジ
チャコール・ローズ:妖精の手を使用時、レネゲイドキラーの効果でHPは11から1に。
“マスターカルラ”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[5,5,8,9] → 9

チャコール・ローズ:それより先に戦闘不能か…
チャコール・ローズ:1d2
DoubleCross : (1D2) → 2

チャコール・ローズ:メインプロセスのHPロス30→村雨さんのロイスで復活→妖精の手でHPロス10 現在HP1 かな
エスカリブール:これ、バステなので
エスカリブール:先にロイス切って剥がせたりしません?
チャコール・ローズ:対象がシーンなんですよね
チャコール・ローズ:シーンからHPロスが飛んでくるイメージ
チャコール・ローズ:あっそうか、ダメージロールだ
チャコール・ローズ:5d10+11+18
DoubleCross : (5D10+11+18) → 27[3,10,7,1,6]+11+18 → 56

チャコール・ローズ:装甲ガード有効です。
“マスターカルラ”:《虚無への回帰》
“マスターカルラ”:HPダメージを0にします
チャコール・ローズ:くっ手強いぜ!
“枢霊柩”アズト:35引いて21点ダメージ
GM:アヴァロンに56のダメージ(HP:270->214)
GM:では演出どうぞ!
チャコール・ローズ:黒い霧に覆われ、チャコール・ローズ達の輪郭が朽ち、割れてゆく。
チャコール・ローズ:表面のテクスチャーが砕け、風に舞い…
チャコール・ローズ:その下から別の人影が顔を出す。
チャコール・ローズ:鷲宮三留。
チャコール・ローズ:鷺宮紫穂。
チャコール・ローズ:美代千智。
チャコール・ローズ:角谷秋蔵。
チャコール・ローズ:清水明希。
チャコール・ローズ:眞島小夜。
チャコール・ローズ:その手に手に握られたAK-47は、歴史上もっとも多くの人間を殺めた「弱者の兵器」。
チャコール・ローズ:アズトとは異なる定義で彼女を守ろうとした6つの姿が戦場を舞い、砲火を集中させる!
“枢霊柩”アズト:「次から次へと…まだ“生きている”だろう君達は…!」
チャコール・ローズ:「狭山さん」彼の傍らに残った一人が語りかける。
リッパー:「‥‥!お前‥‥」
チャコール・ローズ:「…これは、あなたが持っていて」珪化木の、黒い彫刻の花。 狭山に手渡されたそれは、彼の手の中で薔薇の装飾があしらわれた黒いピストルへと変じる。
チャコール・ローズ:「私たちも示しましょう。意志を」
リッパー:「‥‥…」無言でそのピストルを見つめて
リッパー:「…持ったこと無いぞ。ピストルなんか」
チャコール・ローズ:「わたしがただの銃だと思う?」
リッパー:「…いや」軽く笑って
リッパー:「思わない、礼を言う。相棒」
チャコール・ローズ:そのまま何も言わず微笑み、銃を持つ手に自らの手を添える。掌中に握られていた6つの星が、狭山の中に吸い込まれていく。
リッパー:「…守るぞ。 “全員で”」

GM:では次、行動値11の墨染さんorエスカリブールさん
エスカリブール:では自分が
エスカリブール:タイタス昇華の「不利な効果を消す」でレネゲイドキラーを消せますか?
GM:どうぞ!
GM:あー…
GM:今回は「無し」としましょう!
エスカリブール:了解!
エスカリブール:マイナー、《イオノクラフト》LV4は移動距離+8m。飛行状態でマスターカルラにエンゲージ
エスカリブール:エスカリブールのHPを-10した(HP:13->3)
エスカリブール:メジャー《コンセントレイト》《鋼の馬》LV4《クレイジードライブ》LV6
“マスターカルラ”:来い…!
エスカリブール:17dx7 対象はマスターカルラ!
DoubleCross : (17R10[7]) → 10[1,2,3,4,5,5,6,6,8,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[2,3,3,4,4,5,5,6,9]+2[2] → 22

エスカリブール:まぁ当たるだろ
“マスターカルラ”:ドッジ
“マスターカルラ”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 4[1,3,3,4] → 4

“マスターカルラ”:ダメージカモン!
エスカリブール:3d10+52
DoubleCross : (3D10+52) → 19[3,9,7]+52 → 71

エスカリブール:装甲有効
“マスターカルラ”:これは…
“マスターカルラ”:死ぬ!マスターカルラ撃破です!
“マスターカルラ”:復活も悪あがきもありません
エスカリブール:わーい
エスカリブール:それはそれとしてレネゲイドキラーで死ぬ! リシャールのロイス切って復活。
GM:では演出どうぞ
エスカリブール:エスカリブールの侵蝕率を+11した(侵蝕率:220->231)
エスカリブール:鋼の踵が火花を上げる。渦巻く風を掴み、霙と雨滴を縫うように天空を駆ける。
エスカリブール:「道具(おれたち)を変わらぬモノと思っていたのなら」
エスカリブール:姿が消えたかと錯覚する程の極端な前傾は牙獣の様相。迸る紫電の軌跡を置き去りに、肉薄する。"マスターカルラ"へと。
“マスターカルラ”:目で追う事も適わない接近に、気付く様子もない
エスカリブール:「それは貴方が、よき使い手ではないという事だ」
エスカリブール:一閃。
“マスターカルラ”:「……っ…道具が、使い手を語るのかい……?」
エスカリブール:目にもとまらぬ速度で繰り出された右足の軌跡が束の間、自らの出自を思い出したが如く。
エスカリブール:ざくりとその胴を切り裂きざま、傷口を焼いた電熱が再生も許さない。
“マスターカルラ”:答えを聞く間もないまま、その身体が崩れ落ちていく
エスカリブール:「駆り手を選ぶもの故な」
“マスターカルラ”:「それはまた随分と…傲慢な話だ」
“マスターカルラ”:泥のように溶けたその身体が、空に溶けだすように消えていく
エスカリブール:オーバーラン。レネゲイドの毒に軋みひび割れた肉体を、火花が溶かし、接合してゆく。
“マスターカルラ”:「……機会があれば…また…」
GM:マスターカルラは、この世界から消滅した
GM:《レネゲイドキラー》の効果が解除されます
足利村雨:「ああ、残念。滅ぼしそびれてしまったかしら」
エスカリブール:「妖魅めいてはいたが、貴方の獲物ではあるまい」
エスカリブール:業突く張りめ、と笑う。
墨染:「しかしこれにて残るは一体!」
チャコール・ローズ:「ケリを付けましょう」
チャコール[18] 墨染[11]
     (10m)
      村雨[11]
  “枢霊柩”アズト[11]
     (10m)
     太郎[11]

  (アヴァロン 侵蝕率214)

GM:では次、墨染さん
足利村雨:先にやります!
足利村雨:ブルーゲイルで行動値11なので。
GM:あ、そうか
墨染:同値ですので、お願いします村雨さん(`・ω・´)
GM:じゃあ、Eロイスを一回まとめておこう
・究極存在(弱体済み)
・覚醒する世界
・超越活性×2
足利村雨:覚醒する世界は撃破すれば関係ないって認識でいいんですよね
GM:以上です
GM:なお、使用者は全てアズトになります
GM:そうですね
GM:ただ、斬ればHPが-30されます
足利村雨:ああそうか
足利村雨:そんな効果もあったな……
足利村雨:OK!では行動をば。
足利村雨:マイナー『露か(しずく)か奇なり妙なり』《オリジン:レジェンド》。
足利村雨:意味はないんですが、これで
足利村雨:侵蝕率+2 (侵蝕率:219->221)
足利村雨:侵蝕率220%を超えます。
GM:なるほど!
足利村雨:メジャー『鬼魅(きみ)この故に夜哭かん』:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:ダンシングシミター》《災厄の炎》《散滅の腕》。
足利村雨:アズトとアヴァロンを攻撃。
GM:判定どうぞ!
足利村雨:9dx7+19
DoubleCross : (9R10+19[7]) → 10[2,3,3,3,5,7,9,9,9]+10[6,7,9,10]+4[1,2,4]+19 → 43

GM:両方リアクションはありません
足利村雨:十分!
チャコール・ローズ:《妖精の手》チャコール・ローズの侵蝕率を+4した(侵蝕率:226->230)
チャコール・ローズ:最下段の1を、10へ変更します!
足利村雨:ありがたく!振り足します。
足利村雨:1dx7+49
DoubleCross : (1R10+49[7]) → 5[5]+49 → 54

足利村雨:6d10+36 装甲有効
DoubleCross : (6D10+36) → 37[3,9,3,7,6,9]+36 → 73

GM:アヴァロンに73のダメージ(HP:214->141)
“枢霊柩”アズト:35点軽減して38点ダメージ
GM:Eロイスはどれを斬りますか?
足利村雨:ダメージを与えたので、超越活性1つを破壊します。
“枢霊柩”アズト:《拒絶領域》のレベルが2下がります
GM:では演出どうぞ!
足利村雨:柄に手をかける。
足利村雨:常に露に濡れ、血を濯ぐ水流が溢れ出る魔滅の刃。
足利村雨:その使い手は、眼前の全てを凍結させる氷の“魔剣そのもの”。
足利村雨:柄にかけた手が始動――唸りをあげる抜刀と共に、剣に纏う水を無数の飛沫にして飛ばす。
足利村雨:たちまち凍りついた飛沫は、散弾銃さながらの雹弾となって敵手を撃ち砕く。
足利村雨:一振り毎に打ち出される雹の散弾。
足利村雨:鉄をも両断する刀の斬撃。共に叩き込まれる雹弾――刺突殴打の嵐。
足利村雨:文字通り、装甲ごと叩き潰す斬撃が敵手を襲った。
足利村雨:「お前の霊核(せかい)氷葬(ほろぼ)した。まずは一つ」
足利村雨:侵蝕率+15 (侵蝕率:221->236)
“枢霊柩”アズト:乾いた音と共に、“殻”と言うべき皮膚が砕けていく
“枢霊柩”アズト:何ものも寄せ付けない、この世界における究極の存在。そのはずだった
“枢霊柩”アズト:しかし、この世界に在ったただ一つの“例外”が
“枢霊柩”アズト:気付けば刃を備え、自身の首を断ち切ろうと、すぐ傍にまで迫っている
“枢霊柩”アズト:「ふざけるな…」
“枢霊柩”アズト:「儂から…守るという役目も奪うのか…!」
足利村雨:「守る?笑わせるな」
足利村雨:「旅立たせぬことを、守ると嘯くな」
“枢霊柩”アズト:「…‥‥!」

GM:では次の手番
GM:墨染さんどうぞ!
墨染:はい。
墨染:マイナーで戦闘移動横に5mほど。チャコちゃんとエンゲージを分けておきます。
   チャコール[18] (5m) 墨染[11]
     (10m)
      村雨[11]
  “枢霊柩”アズト[11]
     (10m)
     太郎[11]

  (アヴァロン 侵蝕率141)
墨染:アズトへのロイスをタイタス昇華。crを1下げます。
墨染:コンセと原初赤アタックの組み合わせ! 対象はアズト!
墨染:墨染の侵蝕率を+5した(侵蝕率:220->225)
墨染:阻害などなければ判定行きます(`・ω・´)
“枢霊柩”アズト:判定どうぞ
墨染:24dx6+11
DoubleCross : (24R10+11[6]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,6,6,8,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,3,4,5,6,7,9,9,10,10]+10[3,3,3,7,7,8]+10[1,5,8]+10[10]+3[3]+11 → 64

チャコール・ローズ:《妖精の手》チャコール・ローズの侵蝕率を+4した(侵蝕率:230->234)
チャコール・ローズ:最下段の3を10に!
墨染:となるとえーっと、71で再スタートですね。振り足し行きます(`・ω・´)
墨染:1dx6+71
DoubleCross : (1R10+71[6]) → 4[4]+71 → 75

墨染:75!
“枢霊柩”アズト:リア不!
墨染:8d10+71 装甲無視
DoubleCross : (8D10+71) → 48[6,6,10,5,5,6,3,7]+71 → 119

墨染:119点の装甲無視!
“枢霊柩”アズト:えー…
“枢霊柩”アズト:まず死にます、が
墨染:が
“枢霊柩”アズト:《蘇生復活》
GM:HP1で復活します
GM:演出どうぞ
墨染:「“枢霊柩”アズト!」
墨染:「お覚悟、誠にもって見事なり!」
墨染:堂々と相対して口上を──
墨染:「されどその覚悟、我らは『絆』と『想い』を以て砕かせてもらうでござるっ!」
墨染:「参るっ!」
墨染:かつて両脚を象っていた二本の『黒蛇』を、大地代わりの地面へと突き立てる!
墨染:「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
墨染:身体を反らせ残る三本──両手と髪を象っていた『黒蛇』を捩りあわせ、遙か後方へと引き伸ばし──
墨染:「これでもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっ」
墨染:限界まで引き伸ばし、引き伸ばし、引き伸ばし──
墨染:「──くらうでござるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
墨染:──解放! 限界まで引き伸ばされたそれは、反動を以て『槌』の如き勢いで、ただ力任せに標的へと穿ち放たれるっ!
“枢霊柩”アズト:何者をも寄せ付けぬ絶対の力は、邪妖滅殺の剣により削ぎ落され
“枢霊柩”アズト:最早死に体の身体を、大蛇が弾き飛ばす
“枢霊柩”アズト:「‥‥‥‥何が」それでも
“枢霊柩”アズト:「絆だ、想いだ‥‥…」それは、立っている
墨染:「これで倒れぬとは──貴殿のお覚悟、やはり見事と言うより他ないでござる」
“枢霊柩”アズト:「それがあるから…この世界は生まれたんだ‥‥!」
“枢霊柩”アズト:「君達だけの…ものじゃない…!のに」
“枢霊柩”アズト:「何が違う…この世界と」
墨染:「然り! 絆も想いも、拙者達だけのモノではござらぬ」
墨染:「故にだからこそ、それを『閉じこめる』この世界は、『開かねば』ならぬでござる!」
墨染:「絆も想いも──ひとつ(ひとり)では紡ぐことはできぬがゆえにっ!」

GM:では最後、“枢霊柩”アズトの手番です
“枢霊柩”アズト:マイナー無し
“枢霊柩”アズト:メジャーで《C:ウロボロス》《飢えし影》《背教者の王》《原初の赤:斥力の鎚》
“枢霊柩”アズト:対象は足利村雨
足利村雨:来るか……
“枢霊柩”アズト:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,5,6,7,7,8,10,10]+10[1,4,7,10,10]+10[2,9,10]+10[1,10]+4[4]+4 → 48

足利村雨:暴走リア不。
“枢霊柩”アズト:5d10+37
DoubleCross : (5D10+37) → 26[1,9,6,5,5]+37 → 63

“枢霊柩”アズト:ダメージ時に後方へ10m飛んで下さい
足利村雨:はい、その攻撃でHP0に。
足利村雨:《原初の黒:ラストアクション》。
“枢霊柩”アズト:来い…!
足利村雨:即座にメインプロセスを。
足利村雨:侵蝕率+7 (侵蝕率:236->243)
足利村雨:マイナーで《氷の回廊》。再エンゲージ。
足利村雨:侵蝕率+1 (侵蝕率:243->244)
足利村雨:メジャー《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:ダンシングシミター》《災厄の炎》。
足利村雨:9dx7+19
DoubleCross : (9R10+19[7]) → 10[2,2,2,4,4,5,5,5,8]+5[5]+19 → 34

“枢霊柩”アズト:リア不!
チャコール・ローズ:《妖精の手》チャコール・ローズの侵蝕率を+4した(侵蝕率:234->238)
チャコール・ローズ:正真正銘最後の1回! 5を10に!
足利村雨:1dx7+39
DoubleCross : (1R10+39[7]) → 10[9]+3[3]+39 → 52

GM:ダメージどうぞ!
GM:あ、これ
GM:アヴァロンも対象に入ってますか?
足利村雨:あ、そうだ
足利村雨:入れない理由無いな……
足利村雨:とどめを刺す宣言も間に合います?
GM:間に…合わせましょう!
足利村雨:ありがたく。では。
足利村雨:6d10+36 装甲有効
DoubleCross : (6D10+36) → 22[1,9,4,2,3,3]+36 → 58

足利村雨:低いが……どうだ
“枢霊柩”アズト:死にます!
“枢霊柩”アズト:“枢霊柩”アズト撃破です!
GM:そして
GM:アヴァロンに対して「とどめを刺す」が宣言されたので
GM:HP(侵蝕率)141を残して戦闘を終了します
GM:では演出どうぞ!
“枢霊柩”アズト:「“閉じる”事の何が悪い‥‥!」
“枢霊柩”アズト:「ここに居れば、臨む世界で生きられるのに、何故君達はそれを否定する」
“枢霊柩”アズト:「君達が‥」
“枢霊柩”アズト:足利村雨の元へと歩みを進める。
“枢霊柩”アズト:「君達さえ来なければ‥‥」
“枢霊柩”アズト:「あの娘は、希望を抱いたままでいられたのに…!」
“枢霊柩”アズト:権能は既に削ぎ落され、その身体は無数の罅に覆われている
“枢霊柩”アズト:だが、人間体一人を吹き飛ばす程度であればアズトには造作も無い事だ
“枢霊柩”アズト:それは、あらゆる敵を拒絶する領域
“枢霊柩”アズト:この世界の管理者であると同時に、誰よりもこの世界の理に縛られているアズトが持つ
“枢霊柩”アズト:唯一と言っていい、攻撃とも呼べぬ攻撃手段
足利村雨:「――ああ」圧力に押され、じりじりと下がる。
足利村雨:「私に向かう、あなたの矜持を認めましょう」数歩目。踏み込む。
“枢霊柩”アズト:「そこを…退けっ‥‥」
足利村雨:一切退くことのない、真一文字の軌道。
足利村雨:軌道線上が白く染め上がる。
足利村雨:瞬く間すら与えぬ踏み込み。接近。
足利村雨:「この世界は滅ぼされる定めなれど」
足利村雨:最短軌道で宙を走る刀身の表面で、霜氷が銀河のように無数の輝きを放つ。
足利村雨:秒針にして1目盛りにも満たない剣光の煌めき。
足利村雨:「あなたのその在り様だけは、輝く(あした)へと伝えましょう」
足利村雨:目も眩む速さで振りぬかれた氷結の刃は、軌道線上に氷の流星を残し、
チャコール・ローズ:「…狭山さん!」
チャコール・ローズ:「あなたたちの、願いを!」
“枢霊柩”アズト:「…ァ‥‥ッッ!!」腕を振るう。道具としての、最後の矜持を――
GM:――タン ッ
GM:無機質な発砲音と共に放たれた鉛玉は
GM:曝け出され、切り刻まれた“枢霊柩”アズトの核を撃ち抜いた
“枢霊柩”アズト:「……き…君は」
“枢霊柩”アズト:「何故…ずっと‥…何がしたくて……」
“枢霊柩”アズト:「………」
リッパー:「……何がしたくて…?」
リッパー:「そんなの…一つしかない。死ぬ前からずっと…」
リッパー:「“玲華を守る”」
リッパー:「俺達がやりたかったことなんて、それだけだ」
GM:一つの魂が、偶然にも自我を持ったまま取り込まれ
GM:七つの光が、アズトにすら感知されぬまま
GM:偶然にもこの世界に辿り着いた、君達の手によって
GM:この世界を破壊するファクターとなった
GM:「『全員で守る』と言っていただろう、それを果たそうとしているのでは、と」
GM:エスカリブール、君はそう言った
エスカリブール:「……」
GM:この結果を、君達は
GM:空想上のおとぎ話だと、都合の良すぎるファンタジーだと
GM:そう言って、笑うだろうか
エスカリブール:「──『俺達』か」
エスカリブール:「ああ、もはや疑いはしないとも。誰に知られずとも、己達は知っている」
エスカリブール:「貴君らの勲行を。勝利を────意志を」
エスカリブール:「やがて鋳潰されるその時まで、忘れはしない」
足利村雨:その氷結の刃は。
足利村雨:それを凍結させるのみならず、鉛玉ごと、体表面の罅を埋めるように、純白の霜氷で覆いつくしていく。
足利村雨:「“枢霊柩”――お前の核は」息を吐く。吐く息さえ白く凍りつく。
足利村雨:「撃ち抜かれた」
足利村雨:――それで終わりではない。
足利村雨:柄にかけた手が霞むように揺らぐ。
足利村雨:十字に疾る銀線輝が、すでに斬撃が終了したことを雄弁に告げている。
足利村雨:悪夢じみた剣速により大気の熱は根こそぎ貪り食われ、吹き出すよりも早く世界が凍りついていく。
GM:ピシ ッ
GM:春先の暖かさは、最早なりを潜め
GM:24度、春夏秋冬の巡ったこの世界で初めて
GM:季節が逆行し
GM:止まる事なく周っていた世界が、静止する
墨染:「匣が限界を迎えたようでござるなぁ……」
墨染:成し遂げられたことに安堵して、微笑みを浮かべる。
チャコール・ローズ:チャコール・ローズの姿は既にない。
チャコール・ローズ:狭山の手に握られた銃が残るのみだ。彼女がこの世界で果たすべき役目は、全て為された。
チャコール・ローズ:…冬枯れに絶たれた裂け目から、外へ旅立ったのだ。
足利村雨:“無風幻想樹界 アヴァロン”
足利村雨:氷葬完了。

GM:バックトラック
GM:という訳で、事前説明通り今回行うのはNPC鷺宮玲華のバックトラックです
GM:現在の侵蝕率は141
GM:で
Eロイス
・究極存在
・覚醒する世界
・超越活性×2

Dロイス
・遺産継承者
GM:これに、皆さんにミドルで集めていただいたロイスを加えたもので判定します
GM:じゃあまずEロイスから
GM:141-4d10
DoubleCross : (141-4D10) → 141-15[6,6,1,2] → 126

足利村雨:低い!
墨染:ぐっ
GM:で、ロイス分ですが…
チャコール・ローズ:2倍!2倍!
墨染:倍振りを提案します
GM:倍振りしたほうがいいだろ、って方は手を挙げてください
墨染:ノシ
チャコール・ローズ:挙手します。
エスカリブール:はーい
足利村雨:じゃあそれで!
GM:うす!では
GM:126-14d10
DoubleCross : (126-14D10) → 126-87[7,3,4,7,8,8,8,7,8,5,8,8,1,5] → 39

墨染:(笑)
GM:めっちゃ戻った
チャコール・ローズ:すごく戻った
エスカリブール:イキのいいロイスだぜ
GM:これにDロイスの1点を引いて
墨染:よかったよかった。
GM:最終侵蝕値38!
足利村雨:おめでとう!
GM:で、経験点も一律に配布するので
チャコール・ローズ:帰還だ!
GM:14点に3足して17点
GM:あ。違う
GM:22点だ
GM:では、22点お収め下さい
足利村雨:もぐもぐ!
チャコール・ローズ:いただきます!
墨染:拝領させて頂きます(‾人‾)
GM:GMは28点貰います
エスカリブール:いただきます!

エンディング1  それは、誰が為の

GM:「森の世界」…鷺宮玲華の願ったそれは、君達の手で終焉へと向かっていく
GM:だが、消滅には…まだ少し時間が残されていた
リッパー:「‥‥…壮観、って言っていいのかなんなのか」
エスカリブール:「チャコールは去ったか。気の早い娘よ」
リッパー:白に染まった世界を見つめる
リッパー:「ああ…」手に残された黒い銃を見つめる
足利村雨:「それほど珍しい?」事も無げに。
リッパー:「いいさ。手土産なら貰った」
墨染:「思い出の品と言うには、ちと物騒ではござらぬか?」
リッパー:「こんな寒波、この世界には無かったからな」
墨染:からかうような笑顔で尋ねる。
足利村雨:「ふふ」「私たちが言う?」
リッパー:「弾さえなけりゃ、こんなのただの鉄塊だろ?」
墨染:「拙者らはいざしらず」
墨染:「チャコール殿は、『華』のようなお方でござったが故に」
エスカリブール:「いずれにせよ、この戦いを終わらせた証として、これ以上のものもあるまいよ」
リッパー:「‥‥…なあ、お前らに言ってどうにかなるものじゃないかもしれないが…」
墨染:「はて、なんでござろうか?」
リッパー:「一つ、頼み事をしていいか?あの時”最初で最後”って言ったのは忘れてくれ」
エスカリブール:「ふむ、聞こう」
足利村雨:「あら。我儘な人」
墨染:「安請け合いはできぬでござるが、まずは頼み事をば聞かせてほしいでござるよ」
リッパー:「…もし、残ってるガキに会ったらこう伝えてくれ」
リッパー:「デート、楽しみにしてる」
リッパー:「ってよ」
足利村雨:「ふ、ふふ、ふふふ」
墨染:「………………」黙ったまま、その言葉を受け。
エスカリブール:「ほぉ。貴君、件の娘とそういう関係であったか」
リッパー:「違う」
リッパー:「約束、してたからな」
リッパー:「期待も込めて…ってことだ」
エスカリブール:「ふ」目を閉じ、薄く笑う。
足利村雨:「いえ。見習わせたいと思っただけ」
墨染:「──なれば」そして精一杯の笑顔で
墨染:「言伝、預からせて頂くでござるよ」
墨染:「『狭山陸』殿」
墨染:人としての呼び名を初めて告げて──
リッパー:無言で頷いて
エスカリブール:「うむ。己の主は未熟ゆえ、次に言葉を交わせるのがいつになるやら、不明瞭であるからなあ」
エスカリブール:「貴方が受け持つと言うのなら、安心できるというものよ」
リッパー:「…俺は最後まで、この世界を見て回る」
リッパー:「お前達はどうする?見た所、消えるのも個人差があるんだろ?」
墨染:と、リッパーの言葉に反応したかの様に、墨染の姿がすぅ──っと薄くなり、輝き始める。
リッパー:「ああ」
墨染:「お! どうやら拙者の出番にござるな」
リッパー:「そういう風に消えるんだな」
リッパー:「初めて知ったよ」冗談交じりに
墨染:「拙者も初めてでござるな」にこりと微笑みで応じて。
墨染:「それでは狭山殿。言伝確かに。我が主殿伝てとなりましょうが、お伝えさせて頂くでござる」ぺこり、と一礼。
エスカリブール:「何と言ってもここから去る者は、貴方の知りうる限り己達が初めてだろうしな」
墨染:「そして──」
墨染:偉丈夫と、麗しき姫へと向き直り。
墨染:「エスカリブール殿、お世話になったでござる。貴殿の頼もしさ、我が主殿にも比肩するでござるよ」
エスカリブール:「ああ、墨染の。大義であったぞ。先の一撃は見事なものだった。どうにも頼りない娘だと思ったものだが」
エスカリブール:「なかなかどうして、己の不見識だ。達者でな」
墨染:笑顔で深々と、頭を下げて──
墨染:「そして村雨殿──」
墨染:「正直な所、拙者と貴殿は考え方も在り方もまったく異なる訳でござるが──」
足利村雨:「ふふ。そうかしら?」
墨染:「ははは、拙者は貴殿のようには決してなれぬでござるよ。しかしだからこそ──」
墨染:「貴殿の生き方に敬意と賛辞を。麗しき剣姫殿」
墨染:そして同じ様に、深々と頭を下げる。
墨染:それは決して、後れや畏怖からなるものではなく──
足利村雨:「その敬意に感謝を。黒の麗姫よ」
墨染:「それでは皆々様方」そして遺産墨染は微笑みを残して──
墨染:「おさらばでござる」
墨染:すーっと、この世界より退去した。
リッパー:残った二人を見やる
エスカリブール:「己達に残された時間も、そう長くはないやも知れんな」
リッパー:「…そうか。お前ら二人が居てくれて良かった」
リッパー:「やっぱ年季が違うと、風格も違うものなのか?」
足利村雨:「そのようで。元より、長居の理由はないもの……あら」
足利村雨:「女性に年齢を問うのかしら?」
リッパー:「はは、そりゃ失礼」
エスカリブール:「ははは。今おだてた所で、己を風格も何もない名で呼ぼうとしたことは覚えているぞ」
エスカリブール:語調は厳しいが、目許は笑っている。
リッパー:「つれない事言うなよ、悪くなかったぜ、お前の乗り心地」
足利村雨:「もう、一廉の乗機のようで」笑い。
足利村雨:その手指が雪へと変じていく。
エスカリブール:「貴方の物言いにも、もはや慣れたものだ……む」
エスカリブール:「時間か、村雨の。貴方の数々の大言、疑いなど持っておらなんだが」
足利村雨:「嗚呼、そのようで」
エスカリブール:「美事成したな。良いものを見た」
足利村雨:「ええ。そう言ったでしょう?」
足利村雨:「これより先」
足利村雨:既に羽織は雪に吹かれつつ。「再び、あなた達が」
足利村雨:「邪妖と戦うつもりであれば、もしかしたら」
足利村雨:「輝く朝の騎士が、通りすがることになるかもしれない」
足利村雨:「その時は」
足利村雨:「写真を取られても、鷹揚にしてあげて下さいね」
足利村雨:それだけ言い残し、彼女の姿は吹雪と消える。
リッパー:「…だってよ」自分には関係のない話だ
エスカリブール:「どうだろうか、己の主はどうにも心が狭くてな」
リッパー:「へぇ、不満か?」
エスカリブール:「不満はあるとも。これでも文句は多い方だ」
リッパー:「…その割に、主人の話してる時は楽しそうだがな、お前」
エスカリブール:「リシャールめの剣だった頃も、奴に満足していたとはとても言えぬしなぁ」
エスカリブール:「……おや」
エスカリブール:「貴君に見破られていたとは。つくづく隠し事の出来ぬ男だな、己は」
エスカリブール:はっはっは、と豪快に笑う。
リッパー:「隠す気あるのかよ、まず」
リッパー:「正直者過ぎて見習いたいくらいだ」
エスカリブール:「……さて。あれの愉快な所を話し聞かせてやるのも悪くない、が」
エスカリブール:「どうやら己も、やかましい担い手の許へ帰る時が来た」
リッパー:「…おっと」
リッパー:「……これで、本当に最後だな」
エスカリブール:末端から少しずつ薄くなっていく手足を、物珍しそうに透かしながら。
エスカリブール:「そうだな。貴君の働きも、悪くはなかったぞ」
リッパー:「こちらこそ…俺が今ここに居れるのは、お前のお陰だ」
リッパー:近づけもしなかった大樹へと導いてくれたのは、彼以外の何者でもない
エスカリブール:「そうとも! 存分に感謝するがいい!」
エスカリブール:「それに──」
エスカリブール:不思議と、もう二度と会うことはないであろうと思える。あの少女。
エスカリブール:「チャコール、あやつの奮戦を抜きには、貴君の武勲を語ることはできん」
リッパー:「‥‥…」
リッパー:「…やっぱり」
リッパー:「いい奴、だな。お前ら」
エスカリブール:「こうして戦場の功を労うのは、リシャールめの真似事よ」
エスカリブール:「己達は壊す者だ。戦いでは多くのものが喪われ、そして二度と戻ることはない」
エスカリブール:「だから」
エスカリブール:「己達だけは覚えておくのだ。何かが壊れ、何も残らずとも」
エスカリブール:「そこに価値があったのだとな」
エスカリブール:その言葉を最後に、一陣の風が吹き。
リッパー:「……ああ、忘れない」
エスカリブール:"リッパー"が思わず瞬きをしたその一瞬に。髭面の偉丈夫の姿は忽然と消え去った。
リッパー:白く染まる世界に、ただ、佇む
リッパー:“一人だ”

狭山陸:果てが迫る、のとはまた違う
狭山陸:白く、冬のままで静止した世界が
狭山陸:ただ、消えていく
狭山陸:「……」
狭山陸:今、銀杏の木が消えた
狭山陸:「…終わったんだな、本当に」
狭山陸:歩みは止めぬまま、薄く目を開いて笑う
狭山陸:「24…か。あいつらのお陰で、思ったより早く済んだ」
狭山陸:「……なんて」
狭山陸:「思ってもなかったのに、言うもんじゃないか」
狭山陸:「後はゆっくり…‥」
狭山陸:――気が付くと、鷺宮邸の前に居た
狭山陸:「…我ながら虫のいい奴」
狭山陸:「事が済んだ途端に顔出すなんてな」

鷺宮三留:「おはよう陸、はは!今日も愛想が無いな!」
鷺宮紫穂:「あら、狭山君。いつもお手入れご苦労様」
清水明希:「おはようございます狭山さん!…ほら。挨拶、ちゃんと返して下さいね!」
眞島小夜:「こ、こんにちは狭山さん…また植えて欲しいお花があって…えへへ…」
美代千智:「ああ丁度良かった。狭山、旦那様の代わりに荷物を運んでくれる?あなたしか居ないのよ」
角谷秋蔵:「狭山、君の意見を聞きたいのだが…この盆栽をどう思う?」

狭山陸:すれ違う住人達は、これまで何事も無かったかのように、これから何事も起きないかのように
狭山陸:未だ、いつもと変わらぬ「今日」の中に居る
鷺宮玲華:「  」
狭山陸:ふと、歩みを止める
狭山陸:「……」
狭山陸:僅かに笑みを浮かべると、その頭を少し小突いた
狭山陸:「無いだろ、未練なんか」
狭山陸:そう言い聞かせ、向かった先はかつての私室
GM:ガチャ
狭山陸:ドアを開け、窓際に置かれたデスクの方へ
狭山陸:左側の引き出し、その二段目を開ける
狭山陸:中に入っていたのは、使い古された植物図鑑と
狭山陸:グチャグチャに押し込まれたリボン紐
狭山陸:表紙に貼ってある付箋には
狭山陸:“やる これ使って勉強しろ”
狭山陸:そう、書かれている
狭山陸:「…‥頼み事、もう一個しとけばよかったかな」
狭山陸:引き出しを閉じる

狭山陸:「世界」が消えていく
狭山陸:慣れ親しんだ庭から、その光景を眺めている
狭山陸:使う必要も無い鋏を持ったまま
狭山陸:「……しかし、見事にまぁ凍ったもんだ」
狭山陸:足元にはシロツメクサ
狭山陸:「…はは、花冠も作れやしない」
狭山陸:折れて、砕けて、それでも何とか形にしたそれは
狭山陸:お世辞にも、冠とは呼べない代物だった
狭山陸:「‥‥同レベル、か」
GM:邸宅の端が消えた
狭山陸:「…さて」
狭山陸:他にやり残したことは無かっただろうか
狭山陸:いや、この世界で出来ることなどもう散々…
狭山陸:「……」ふと、近くに生えていた樹を見やる
狭山陸:「……あ」
GM:そこには、たった一つだけ…小さな枝葉が生えていた
狭山陸:「…は…はは」
GM:元からあったものなのか、はたまた、“変わった”この世界が産み落とした偶然なのか
狭山陸:「…なんだ」
狭山陸:「まだ仕事出来るじゃないか、俺」
狭山陸:ゆっくりと、鋏を宛がう
GM:邸宅が消えた
狭山陸:「‥‥…」
狭山陸:「‥‥…せいぜい」
狭山陸:不意に開いた口から出てきたのは
狭山陸:「綺麗な婆さんになれよ、玲華」
狭山陸:ただ一人残された彼女への、手向けの言葉
GM:――そして
狭山陸:ニワシは躊躇いも無く、鋏を入れて
GM:枝葉がポトリと、真っ白な地面に落ちていった



GM:斯くして、理想郷は断ち切られた
GM:一時的に仮初の肉体を得た君達は、元の無機質な体へと戻り
GM:鷺宮家地下室で発見された鷺宮玲華は、一旦UGNの手により保護され
GM:現在は第9支部の医務室に身柄を置いている
GM:そして
GM:君達の手により発見された“枢霊柩”もまた、UGNの管理下に置かれることとなった
GM:しかし、一つだけ…おかしな点を君達は発見した
GM:“相棒”の帰還と同時に、一瞬だけ展開された枢霊柩。その中から
GM:ガラス細工じみた、歪な形の花冠を発見した
GM:そう…もしかしたら、君達には…咲良千重には、一目見ただけで分かったのかもしれない
GM:その花冠の名を
GM:『祈りの造花』と云う

エンディング2:士騎朝輝 足利村雨


GM:匣の中で繰り広げられた戦いは終わりを迎え
GM:他の人物達が事の発端である鷺宮玲華の身柄を確保しようと地下室へと駆け込む中
GM:君“達”は…鷺宮三留の私室から動こうとはしなかった
士騎朝輝:脚を組んでソファに座って天井をぼんやりと見上げる。
士騎朝輝:相棒が自分がやるべきことを代わりに全部終わらせたらしい。本当に美味しいところを持ってたのは誰だったのかと言う話だ。
士騎朝輝:思わず唇の端が上がる。
士騎朝輝:「おっ、帰ってきたなぁ。何があったかは後で聞かせろよな」
士騎朝輝:その手にずっと握りしめていた愛刀に、労うように声をかける。
足利村雨:刀はあくまで刀だ。人の形を取ることはない。声を発することもない。
足利村雨:だが。
足利村雨:(……氷葬した。それ以上に、必要かしら?)
士騎朝輝:「旅をしたんだ。土産話はあってしかるべきだろ?お土産でもいいんだけどな」
士騎朝輝:「はは。まったく、その返し、本当にお前らしいよ」
士騎朝輝:無意識に安堵の息を漏らし
士騎朝輝:「なぁ?一つ質問良いか?」
足利村雨:(何かしら)
士騎朝輝:「いや、さぁ。もしかして帯がなかったのって鍔がないからか?」
士騎朝輝:「だとしたら、流石にそれは責任を感じるよなぁ」
足利村雨:(ええ。おかげさまでね)
士騎朝輝:「うわ、あぁ、いや、勢いでどうにかしちゃいけないと識れた」
士騎朝輝:気まずそうに目を逸らし、苦笑いを浮かべながら首の後ろを指で撫でる。
士騎朝輝:「新しいの誂えたかったら言ってくれ。その時は頑張るよ、きっとな」
足利村雨:(いえ。別に)
足利村雨:(この寄り道も、存外悪くはない)
士騎朝輝:「そっか」
士騎朝輝:改めて視線を愛刀に向けた。
士騎朝輝:「たまに俺を甘やかすよなぁ、村雨丸」
足利村雨:(いつもの間違いでしょう?)
士騎朝輝:「えぇ、そういう意識でしたか。いや、まあ、自由にやらせてもらってるけどさぁ」
士騎朝輝:「まあ、でも、甘やかしてもらってる身としては、言うまで今のままだからなぁ。改善は見込めないから、そのつもりでなぁ」
士騎朝輝:薄く笑って肩を竦める。
士騎朝輝:「俺はさぁ、お前に見惚れることがあるんだよなぁ」
士騎朝輝:「刀でありながら人を斬ることを目的としていない、ただ人と世界の理を乱す邪妖を斬り濯ぐ」
士騎朝輝:「その在り様がとても綺麗だ」
足利村雨:(決着の場に居られなかったことが)
足利村雨:(それほど御不満?それとも)
足利村雨:(私自らのみで、解決してしまったことかしら)
士騎朝輝:「たまには、そんな日もあるだろ。旅をしてるんだから」
士騎朝輝:「だからさ。そんな日があることも、こんな風に思えるのも」
士騎朝輝:「自由になって余裕が出来てからなんだよなぁ。って感じていてな」
士騎朝輝:心からの笑顔で告げる。この男がこんな表情を見せるのは愛刀を含めただ二人の前だけだろう。
士騎朝輝:「つまりさ。色んなことに心が割ける今が本当に幸せだぜ、俺」
士騎朝輝:改めて言う事でもないのだが、今日はなんとなく、こんな当たり前の言葉を口にした。
足利村雨:(ええ。あなたは、誰よりも自由)
足利村雨:(余裕ができて、あれこれと心を割く様を)
足利村雨:(これよりも見せてくれるのでしょう?輝く朝の騎士さん)
士騎朝輝:「"俺達"の、この旅が続く限り、いつまでも、な」
士騎朝輝:「あぁ、そうだ、忘れてた。おかえり。村雨丸」
足利村雨:(ええ。村雨はここに)
足利村雨:(嗚呼、素直に待っていた良い子には、土産でも聞かせましょうか)
足利村雨:(私の斬った、世界の話を――)

エンディング3:鷺宮玲華


GM:N市 第九地区
GM:UGN第九支部 医務室

GM:事件から数日後
GM:鷺宮玲華の意識が回復した事を伝えられた君は
GM:第九支部長 速水やどりに了承を得た後、医務室へと足を向けていた
咲良 千重:市街のどこでも目立たない、飾り気のない落ち着いた普段着。 銃使いの嗜みのスニーカー履き。
咲良 千重:胸には黒い薔薇の花飾り。 両手で、厳重にケーシングされた包みを抱えている。
咲良 千重:…聞いていた部屋はここだ。 近くの職員に目で合図し、確認を取る。
咲良 千重:「…失礼する」
咲良 千重:ノックとともに、中へ。
GM:ベッドの上には、半身を起こした少女が居た
GM:入ってきた君を気に掛ける様子もなく
GM:ただ茫然と、窓の外に映る空を見つめている
咲良 千重:「…」あえて邪魔はしない。 近くの椅子に座り
咲良 千重:彼女がそうしているのを、しばらく見ている。
GM:少しばかり時が流れて
鷺宮玲華:「…‥‥あ」
鷺宮玲華:「…‥‥…こんにちは」
GM:君に気づいた少女は、口を開いた
咲良 千重:「…こんにちは。急に押しかけて、済まなかったな」
咲良 千重:「咲良千重。 …あの時のレスキュー隊の、ひとりだ」
GM:見た感じ、年の頃は中学生に満たない程度だ
鷺宮玲華:「……」無意識に、布団のシーツを握る
鷺宮玲華:「‥‥話は…聞きました」
鷺宮玲華:「私だけ…なんですよね」
咲良 千重:「…そうだ。 きみひとりしか、助けられなかった」
咲良 千重:すまない、という言葉を飲み込む。 初めから手の届かなかった命まで背負ったつもりになるのは、傲慢が過ぎるだろう。
鷺宮玲華:「何度も」
鷺宮玲華:「ほっぺたをつねりました」
咲良 千重:「…」
鷺宮玲華:「夢なら覚めて欲しくて」
鷺宮玲華:「夢じゃないなら…夢の中に居たくて」
鷺宮玲華:「それで……」
鷺宮玲華:「……」
鷺宮玲華:押し黙る
咲良 千重:「…そうだな、わからない。私にも、ここにいる自分が夢なのか現なのか」
咲良 千重:「それを君に決めてもらう前に…ひとつ、渡したいものがある」
鷺宮玲華:「…?」
咲良 千重:ケースのロックを解除する。圧縮空気とともに2段3段の機械錠が外れていき、圧縮空気とともに中にあるものが姿を現す。
咲良 千重:赤いベルベットの生地に包まれた、花冠。
咲良 千重:「…これに覚えは?」ケースを抱え上げ、彼女の手元へささげ持つ。
鷺宮玲華:警戒、危険なもの、枢霊柩の前例があるにも関わらず
鷺宮玲華:警戒する事無く、それを手に取る…いや、”警戒する間も無かった”が正しいのかもしれない
鷺宮玲華:「‥‥…」少し、それを眺めると
鷺宮玲華:「‥‥………なさい」ポツリ
鷺宮玲華:「…‥ごめん…なさい」ポロ、ポロ
鷺宮玲華:「ごめん、なさい」ボロ ボロ
鷺宮玲華:「ごめんなさいぃぃ……」押し殺したような声と共に、堰を切って溢れ出す涙が
鷺宮玲華:真っ白なシーツに染みを作る
咲良 千重:椅子を、寝台のそばに寄せる。 何も言わず、そうしている彼女の肩を優しく抱く。
咲良 千重:…実感が無かったのだろう。無理もない話だ。 彼女がこの事実に向き合って受け止めるには、長い長い時間が必要だ。
咲良 千重:ほかでもない自分の時に、そうであったように。
咲良 千重:「…何か、心当たりがあるようなら」
咲良 千重:「きっと、その冠はきみのものだ。 最初から、きみだけのためにこの世に生み出されたのだろう」
咲良 千重:「そして、これから先も、ずっと君とともにある」
鷺宮玲華:「わたしっ わた…し」身体を折り曲げるようにして、花冠を抱きしめる
咲良 千重:「…私たちは、"祈りの造花"と呼んでいる」
鷺宮玲華:「最後まで‥みんなに迷惑かけちゃった」
咲良 千重:「…そうではないかもしれない」
鷺宮玲華:「なのに…なのに゛っ…」
鷺宮玲華:「……?」
鷺宮玲華:涙で濡れた真っ赤な顔で、君を見る
咲良 千重:「理不尽は、突然に訪れる。 そこで全てを擲ってでもきみを守るために戦ったのは、彼ら自身の意志だ」
咲良 千重:「…願いは果たされた。 彼らにとってきみは、迷わずそうしてでも守るだけの人だったのだ」
咲良 千重:「すぐには飲み込めないかもしれないが…」
咲良 千重:「…もし君が望むなら。これを背負っていることに、決して耐えられないと思うなら」
咲良 千重:「…あの一晩のことを、忘れる為の手伝いはできる。 彼らとの日常の思い出とその花冠、そして平穏がきみのもとに残るだろう」
咲良 千重:「答えを急ぐことはない。ゆっくり考えて決めてくれれば、それでいい」
鷺宮玲華:「……」
GM:――それは、在り方を定める十字架、だがそれと同時に
GM:そこに宿った一つの願いこそが…“彼ら”の祈りに他ならない
GM:悪鬼に堕ちると共に、命が終わる。つまり
GM:人として生き、人として死ぬ
GM:果たして…鷺宮玲華は、何を思う
鷺宮玲華:「…‥‥…ニワシ…」
鷺宮玲華:鼻を啜って、目をこする
鷺宮玲華:「…咲良さん」
咲良 千重:「…うん」
鷺宮玲華:「…ありがとうございました。もう…大丈夫です」
咲良 千重:「…わかった」
咲良 千重:「君のとる選択の先で、少しでも多くの幸せを掴んでくれることを…私も願っている」
咲良 千重:空のケースを再施錠し、席を立つ。
咲良 千重:一瞬、花冠と黒い薔薇とが触れ合い…共に陽光を照り返して、静かに輝いた。
咲良 千重:「…また聞きのまた聞きだが。その冠の送り主から、伝言を預かっている」
鷺宮玲華:「伝言…?」
咲良 千重:「"デート、楽しみにしてる"… だ、そうだ」
咲良 千重:「…さようなら、お嬢さん。 君が望むのであれば、また会おう」
鷺宮玲華:「……」一瞬、時が止まったように硬直して
鷺宮玲華:「………!」
咲良 千重:振り返らない。そのまま静かに、ケースを手にその場を辞する。
鷺宮玲華:「うん…さようなら咲良さん」
咲良 千重:ドアが閉じる。 あとに残されたのは、少女と冠。
GM:ドアの方を、しばらく見つめていた
鷺宮玲華:‥‥胸の音が、息を吸う音が、やけに近く聞こえる
鷺宮玲華:“一人だ”。でも
鷺宮玲華:独りで生きてる訳じゃない
鷺宮玲華:「……」抱えた、半透明の花冠をじっくりと見て
鷺宮玲華:「…………下手くそ」
鷺宮玲華:そう、ポツリと漏らす
鷺宮玲華:涙が一滴、頬を伝って
鷺宮玲華:“幸運”の花を模倣した祈りの結晶を、僅かに濡らしていった

GM:“俺達はただ”
GM:“あいつに、生きて欲しいだけなんだ”

エンディング4:風吹リュー

風吹リュー: 
風吹リュー:N市 第四地区
風吹リュー:とある廃工場
風吹リュー: 
風吹リュー:「ここか……」
風吹リュー:何者かの呼び出しを受け、風吹リューは単身、N市に残される廃工場区画を訪れていた。
風吹リュー:「……」
風吹リュー:数日前の出来事を思い出す。
風吹リュー:"遺産"使い……事件の同行者たちは、みな。
風吹リュー:あの奇妙な現象の中で、自らの操る武器と言葉を交わしていたのだという。
風吹リュー:事態の進展を待つ間、それらしい様子の無かった咲良千重も
風吹リュー:詳細は語らなかったが、匣の中の世界とやらが終わる寸前にあの造花の意識のようなものに触れたと言っていた。
風吹リュー: 
風吹リュー:自分には覚えがない。
風吹リュー:「いや……」
風吹リュー:否──正確には、立ち眩みのような何か──。
風吹リュー:あの一瞬、何かがあったような気はする。
風吹リュー:だが、それだけだし、それ以上を思い出せない。
風吹リュー:現状が正しいのだという奇妙な感覚が思考を塞いでいる。
風吹リュー:「達してないってか。まだ、お前との記憶を持ち帰れるだけの……」
風吹リュー:愛機の入ったバッグを持ち上げて、見上げるように語り掛ける。
風吹リュー:当然のごとく、いらえはない。
風吹リュー:自分たちにとっては、僅か一時間にも満たない間。
風吹リュー:大きな戦いがあったのだという。箱庭の主との、あるいは。
風吹リュー:「マスターエージェント──」
風吹リュー:いつか阿修羅地獄堂女学院を、ひいてはN市全域を襲った脅威を思い出す。
風吹リュー:知らず、慈しむようにスケボーバッグを撫でる。
風吹リュー:誇らしくも思う。寂しくも思う。
風吹リュー:なんだか無性にやりきれない気分になって、足元の小石を蹴った。
風吹リュー:「──それで」
チンピラ:「グギャッ!!」
風吹リュー:その石は奇麗な軌道でコンクリートを跳ね返り、背後でゴルフクラブを振りかぶっていたチンピラの眉間に命中する!
風吹リュー:「誰が、何の用だよ──ああ」
風吹リュー:振り向きざまバッグを振り回し、怯んだ男を吹き飛ばす。そのままジッパーを噛んでバッグを投げ捨てざま、青くペイントされたスケボーがコンクリートを踏む。
風吹リュー:「テメーら、前にやり合ったヤクザ崩れの残党か」
チンピラ:「ぐえーっ!!!」数人のチンピラを巻き込みながら吹き飛び、乱雑に積まれたドラム缶の山に突っ込む!
チンピラB~:「マジで一人で来たみてぇだな」「おいおい、お子様が自信過剰なんじゃねーのか?」「テメェが大薗をやってくれやがったお陰でこちとら商売あがったりなんだよ!」
風吹リュー:「数揃えても勝てねえって」
チンピラ:「ヘッヘッヘ……馬鹿め! これが何だか分かるか」懐から黒いカードのようなものを取り出
風吹リュー:バギャアッ!
風吹リュー:一陣の風と共にホイールが火花を上げ、瞬く間にチンピラを轢き飛ばす。
風吹リュー:「……やっぱり」
チンピラn~:「お、おい……」「話が違うぞ!」「こいつはそんなに妙な力は使わねえって」
風吹リュー:覚えがないのは、自らの未熟故だろう。
風吹リュー:そんな確信があった。
風吹リュー:同時に
風吹リュー:そうだ。多分そこで、何かを得た。
風吹リュー:「けどまあ答え合わせは、まだ先だな」
風吹リュー:ケンカが始まって数分。畳んだチンピラの山の上で独り言ちる。
風吹リュー:長い付き合いではない。まだ色のないそのボディが阿修女の体育倉庫に転がっていたのを見つけてから、そろそろ一年。
風吹リュー:特別な代物だとは思っていた。運命を感じたと言ってもいい。それが間違いだとは、何故だか一度も思わなかった。
風吹リュー:「オレに使われるつもりがあるなら、今はそれでいい。でも──いつか」
風吹リュー:「いつか、本当に」
風吹リュー:「お前をオレのものにしてやる。あいつらが、そうだって言うみたいに。だから──見てろよ」
風吹リュー:車輪を拭く。くるくるとスケボーを回し、バッグに仕舞う。
風吹リュー:「今に阿修女の頂点(テッペン)、オレが上り詰めてやる」



GM:生があった 死があった
GM:自由があった 不自由があった
GM:喜びがあった 悲しみがあった
GM:周る月日も
GM:移ろう季節も
GM:平等も 不平等も 平和も 理不尽も
GM:良いものも、悪いものも、何もかもがここにはあって
GM:だけど、永遠だけはどこにも無い

GM:ここは
鷺宮玲華:大切な人が居た世界
鷺宮玲華:みんなと過ごした、私の世界
鷺宮玲華:もう誰も居ない、本物の世界

鷺宮玲華:きっと私は
鷺宮玲華:これからもいっぱい泣いて
鷺宮玲華:いっぱい悲しい思いをして
鷺宮玲華:落ち込んで、怒って、怒られて……でも
鷺宮玲華:それよりも、たくさん笑って
鷺宮玲華:たくさん楽しい思いをして
鷺宮玲華:はしゃいで、怒って、怒られて
鷺宮玲華:抱えきれないぐらいのお土産と一緒に
鷺宮玲華:いつか、必ず会いに行くから
鷺宮玲華:だから…笑って見守っててね

鷺宮玲華:「みんな」
鷺宮玲華:「私は、今日も元気だよ」



GM:ダブルクロス the 3rd edition
GM:『for rest』
GM:全行程を終了します

GM:お疲れ様でした!
エスカリブール:お疲れさまでした!
墨染:きれいな〆 おつかれさまでしたー
ハーゴンニンジャ:お疲れ様でした!
足利村雨:お疲れ様でした……!