『THE AGENTS OF MIRAGE/極東の蜃気楼』(GM:すかいはい)


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“ラタトスク”木渡(きわたり)(よう)キャラシート(PC1:さささ)
“ハードハードハートハート”(シャン)娥娥(ウァウァ)キャラシート(PC2:DT)
Questor( )”エリシア・ガーネットキャラシート(PC3:粘土)
名無し(アノニマス)”-キャラシート(PC4:いーさにうむ)

【Index】

オープニング:想娥娥
オープニング:木渡葉
オープニング:-
オープニング:エリシア・ガーネット
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ6
クライマックス
フェイタルエンディング
エンディング:-
エンディング:エリシア・ガーネット
エンディング:想娥娥
エンディング:木渡葉

【プリプレイ】

GM:それでは、これよりセッションを始めていきたいと思います!
GM:まずはPCの自己紹介からです。
GM:最初はPC①、木渡さん。お願いします!
GMキャラシート
木渡 葉:はい!
木渡 葉:"ラタトスク"木渡葉。23歳男性エージェント。
木渡 葉:童顔でそばかす、痩せ型で背も低めなので、服には着られがちです。
GM:着られがち!
木渡 葉:スーツ、肩が下がる
木渡 葉:ちょっと困った感じでしょぼしょぼしていることが多いです。これでもカヴァーは情報屋。
GM:情報屋とはな
木渡 葉:情報を売ったり買ったりするみたいです(エンブレムとかの都合ですが)
木渡 葉:口数は多くて、しょうもないことをしゃべったりとかするかも。
木渡 葉:ただし実態は潜入を得意とするエージェントで、Dロイス:潜伏者を所持しています。
GM:潜伏者……!
木渡 葉:昔はFHのセル"ラットフィンク"に潜入してたりもしました。当時のノウハウはまだちょっと持ってます。
木渡 葉:でも居場所はUGNだよ
GM:まあ、いい奴
木渡 葉:キュマイラ/ウロボロスで、リスのキュマイラ。なのでコードがラタトスク。
GM:リスちゃん!
木渡 葉:《ターゲットロック》《攻性変色》の効果を《狩りの統率者》で味方にも撒いていきます。
木渡 葉:自分はそのまま《潜伏者》《千変万化の影》で達成値上げて殴るだけ。
木渡 葉:あと《原初の紫:デビルストリング》が2回まで使え、オート打ち消しができます。
GM:怖いぜ
木渡 葉:正直全然使ったことないタイプなので、落ち着いてやっていきたいです!
木渡 葉:社会は1ですが、なんやかやでコネとエンブレム関係が豊富なので埋めていきたいと思います。
GM:ミドルにも強そう!
木渡 葉:達成値上げ関係が余ればミドルでも上手く使えるかも……どうだろう……
木渡 葉:イージーは扇動家(めっちゃ煽る)、鋭敏感覚(めっちゃわかる)、シークレットトーク(こっそり話せる)を持っており、リスっぽいです。
木渡 葉:そういう感じでよろしくお願いします! 配属が大変そうだ!
GM:では、そんな木渡さんのハンドアウトはこちら!
PC①用ハンドアウト
ロイス:“ヴァルキリー”篠原風鈴(しのはら・かりん)  推奨感情 P:信頼/N:隔意
 キミは日本支部にミラージュバイトの出向部隊が設立されるに当たり、新たに配属されることになった新人のオーヴァードだ。キミは先輩エージェントである篠原風鈴という女性に導かれて新たな部隊での生活をスタートすることになった。篠原風鈴はミラージュバイトからの出向で、小柄で無表情だがスーツの似合う年上の女性だ。彼女の説明によると、キミの初任務はUGN本部の機密情報を強奪して日本に潜伏している“メイヘム”というエージェントの足取りを追うことだそうだ。キミは、彼女とともに任務に赴くことになった。
GM:どうやら情報工作部隊に配属されることになるようです!
木渡 葉:わあ、なんか懐かしいなあー
木渡 葉:頑張ってやっていきます。よろしくお願いします
篠原風鈴:シナリオロイスはヴァルキリー篠原風鈴。黒髪ロングのスーツ美人。キミの先輩です。
木渡 葉:彼氏はいますか?
篠原風鈴:いないが……。それは任務に関係のある質問か?
木渡 葉:円滑に進めるために必要かなと
篠原風鈴:本当にこの新人は大丈夫なのだろうか……。
木渡 葉:あと今ので1スコアかなって……すいません……
GM:先輩風を吹かしてくるので、仲良くしてあげるといいでしょう
木渡 葉:しまーす
GM:では、そんな感じでお願いします!
GM:次!
GM:次はPC②、想娥娥さん。お願いします!
GMキャラシート
想娥娥:はーい!
想娥娥:想娥娥(シャン・ウァウァ)です!
GM:シャンちゃん!
想娥娥:書類上は20さいです!ほんとは18!
GM:サバ読んでる!
想娥娥:18だと酔ったみたい……って使えないから
GM:なるほどなぁ
想娥娥:UGNのミラージュバイトってところにかよってます!
GM:学校みたいに言うな
想娥娥:カヴァー?は保険のお姉さんだよ~契約をいっぱい取り付けるのが得意です。
GM:たくさん営業ノルマをこなさなきゃ!
想娥娥:人ととっても仲良くなるのが得意で大好きだよ~
GM:いいことだなぁ
想娥娥:性能は能力値8の従者を3体作って侵蝕率1でC7でミドルの判定をさせまくって
想娥娥:クライマックスになったらぜんぶ自爆させてボカーン!ってします
GM:こ、怖すぎる
GM:ミドル戦闘どうするのキミ!
想娥娥:お願いしたら帰ってくれないかな
想娥娥:サービスしてあげるよ
GM:うーん、ちょっと考えます
想娥娥:わーい♡
想娥娥:みんなと仲良くしたいな~って思います よろしくね!
GM:はーい
GM:では、そんなシャンさんのハンドアウトはこちら!
PC②用ハンドアウト
ロイス:“メイヘム”  推奨感情 P:執着/N:敵愾心
 キミは、ヨーロッパ支部情報工作部隊・ミラージュバイトに所属するエージェントだ。ロンドンで本部エージェントが暗殺され、機密情報を奪われるという事件を追っていたキミはすんでのところで相手のエージェントを取り逃がしてしまう。調査を続けていたキミは、UGNの最高機密“リスト”の行く先が日本だということ、そして相手のエージェントのコードネームが“メイヘム”だということを掴む。そんな時、キミのもとに日本支部の部隊への出向命令が下る。最初の任務は日本に持ち去られた“リスト”の奪還。結構なことだ。キミは、早速極東へと向かった。
GM:キミのオープニングはロンドンで本部エージェントを襲撃した犯人を追うところから始まります
想娥娥:ゆるせない
想娥娥:本部エージェントの人やさしくしてくれるのに
GM:意味深!
メイヘム:シナリオロイスは“メイヘム”。背が高く体格の良いスーツ姿の男です。
メイヘム:強いよ。
想娥娥:わ~かっこいい~
想娥娥:強いんですか?試してみたいな~
メイヘム:まあ、襲撃者なんですが……。
GM:試してみるとよい!
想娥娥:乱暴されちゃう
GM:乱暴の意味が違って聞こえる!
GM:では、そんな感じでお願いします!
想娥娥:はーいっ
GM:次!
GM:次はPC③、エリシアさん。お願いします!
GMキャラシート
エリシア・ガーネット:Hey.
エリシア・ガーネット:Elicia Garnet、コードネームはQuestor。UGNヨーロッパ支部の情報工作部隊ミラージュバイトのエージェントだよ。
GM:hello
エリシア・ガーネット:後ろで括ったくすんだ金髪、黒曜石のように艶のある瞳のスーツ女性。
GM:美人さんだ
エリシア・ガーネット:考古学者の父から深く影響を受けており、普段は博物館の学芸員をカヴァーとしています。
エリシア・ガーネット:何かと器用でそつなくこなし、基本的には冷静だけど何かにのめり込むと一直線。率直に言って残念美人というところかな。
GM:知的!
GM:残念なの
エリシア・ガーネット:残念かも?
エリシア・ガーネット:部隊における主な役割は解析と解読。自分にしか見えない情報の流れそのものを認識したり、レネゲイド物質の高度な分析が可能です。
GM:そんな……
GM:また難しそうなことを
エリシア・ガーネット:エグザイルとウロボロスという適応・模倣に長けたシンドロームと、現代レネゲイドの祖たる起源種に因るもの。
エリシア・ガーネット:というのも考古学者の父親というのが、はじまりの遺跡でレネゲイドウイルスと向かったフィランダー調査隊の一員。
GM:すごい経歴だ
エリシア・ガーネット:その遺品を媒介に覚醒した古株というわけで、その上任務中にウロボロスまで触っちゃったものだから干渉能力が結構お高めなのだとか。
GM:説得力のある設定!
エリシア・ガーネット:データ的にはインスピレーションをシナリオ5回まで使ったり、万象の虹と異世界の因子でコピーしたエフェクトを気軽にレベル3まで上げられたりします。
GM:ヤバそう
エリシア・ガーネット:サポート能力は妖精の手を持っていて、更にエヴリシングレディで色んなアイテムを取り出せるという結構何でも出来る女。白兵も射撃もいけるよ。
GM:万能!
エリシア・ガーネット:そんな感じの器用貧乏、頑張っていこう!
GM:頑張ってください!
GM:では、そんなエリシアさんのハンドアウトはこちら!
PC③用ハンドアウト
ロイス:“パーシヴァル”エレイン・ランカスター  推奨感情 P:尊敬/N:不安
 キミは、ヨーロッパ支部情報工作部隊・ミラージュバイトに所属するエージェントだ。日本支部にミラージュバイトの出向部隊が設立されるに当たり、キミは上官であるエレイン・ランカスターから部隊長として指名を受けた。ヨーロッパ支部の息がかかった部隊を日本支部内に置くからには、大きな失態を犯すことはできないのだと彼女はキミに語る。最初の任務は、UGN本部から奪われて日本へと持ち込まれた最高機密“リスト”の奪還だ。まだ女子高生の身分でありながら支部をまとめ上げる女傑・エレインのためにもキミは作戦の成功を約束した。
GM:なんと隊長に選ばれます。そして、日本に行くことになります。
エレイン・ランカスター:シナリオロイスはエレイン・ランカスター。キミの直属の上司だ。
エリシア・ガーネット:大任だね。しっかりこなしてみせよう。
エレイン・ランカスター:私の命令よ。失敗は許さないわ。
GM:女子高生なのに頑張っているので、協力してあげるといいでしょう。
エリシア・ガーネット:エレイン嬢の差配だからね、勿論完璧だとも。
エレイン・ランカスター:それでいいわ。ランカスターは完璧でなくては。
GM:そんな感じで遥か異国の地で頑張ってください。
GM:では、次!
GM:最後はPC④。名前のない人!
GM:お願いします!
GMキャラシート
:OK. test,test...
:※以下の記録において、"彼"は便宜上の三人称であり、この者の性別を定義するものでないことに注意されたし。

:年齢:No data 性別:No data 身長:No data 体重:No data
:星座:No data 血液型:No data 出身地:No data 国籍:No data

:・彼の個体名、及び過去の全ては"情報を喰う"ことに特化したウロボロスシンドロームに喰い付くされ、世界から認識阻害を受けている。
:・元人間であるが、その身体はレネゲイドの集合体として書き換えられており、分類上RBと扱うものとする。
:・オーヴァード、及びごく一部の人間はその認識阻害に耐性を持つため、彼を視認・認識することが可能である。
:・直接視認した場合、鮮やかな髪と翠色の瞳を持つ20代半ばの女として認識される。
:・但し、視認外に離れた場合、外見や声について詳細に思い出すことは困難を極め、"名無し"というオーヴァードとの交流が情報の羅列として記憶されることとなる。
:・彼の身体を構成するレネゲイドに喰い付くされたものは、彼と同様に世界から認識阻害を受ける。すなわち非常に有用な情報隠蔽能力として機能する。
:・上記の能力を以て、主に霧谷雄吾直々の指令により、各地に派遣されている。

:※UGNにおける認識コード:"名無し(アノニマス)"は、霧谷雄吾及び他数名による認知・記憶を以て、UGNエージェントとして扱うものとする。
:※彼について記憶できる者が在れば、速やかに申告すること。

"名無し":以上が、あたし。"名無し"が世界に認識されている情報の全てよ。
GM:記録情報……!
"名無し":データ的にはピュアウロボロスの変則サイレナー。それなりの行動値からシーン全体にそれなりの固定値を撒いて大体粉砕するわ。
GM:粉砕しないで
"名無し":《灰燼に帰すもの》という中々お目にかかることのないリミットエフェクトに真剣に向き合った結果よ。シナリオ3回本気出す。
GM:三回も粉砕されるのか……
"名無し":Dロイスは怪人。ほぼフレーバーという説もありますが、果たして今回はどうかしら?
GM:さて、どうなることやら……
"名無し":という感じ。半端なく扱いづらい設定のPCを了承していただき大変嬉しいです。頑張っていきたいです!
GM:では、そんな名無しさんのハンドアウトはこちら!
PC④用ハンドアウト
ロイス:北条美理(ほうじょう・みのり)  推奨感情 P:懐旧/N:悔悟
 キミは、かつてヨーロッパ支部情報工作部隊・ミラージュバイトに所属していたエージェントだ。日本支部にミラージュバイトの出向部隊が設立されるに当たり、キミは部隊員として招集を受けた。だが、キミには苦い過去があった。親しい知人であった北条美理という女性がジャーム化した事件を担当し、辛うじて一命を取り留めた彼女をUGNの規則に従って“収容所”に送った。事件自体も親や友人にも知られぬよう全てを隠蔽した。その行動は間違ったものではない。だが、キミの心にはわだかまりが残っていた。その心の傷を隠しながらもキミは招集命令に従った。
GM:数年前、キミがミラージュバイトで任務についていた頃の回想からスタートします。
"名無し":まだ辛うじて留めておけている記録ね。分かったわ。
GM:シナリオロイスの北条美理なんですが、あなたがレネビになる前の知り合いということにしたいんですがどうでしょうか?
GM:もちろん彼女はあなたのことは覚えていません
"名無し":OKよ。
GM:記録上でそうだとされているだけ
"名無し":そうでないと、認識してもらえないかもしれないものね。そもそも。
GM:OKです!
北条美理:美理は明るくて真面目なカフェ店員です。
北条美理:パリのカフェで働いています。
北条美理:仲良くしてあげるといいでしょう。
"名無し":ええ、勿論よ。
GM:まあ、なんか悲惨なこともハンドアウトに書いてありますけど
GM:何が起こるのかなぁ
"名無し":何が起こるのかしらね……
GM:では、そんな感じで頑張ってください!
"名無し":尽力するわ。
GM:それでは、PCの自己紹介はこれで終了!
GM:次にPC間ロイスの取得に入っていきたいと思います
GM:木渡さんにはシャンさんの、シャンさんにはエリシアさんの、エリシアさんには名無しさんの、名無しさんには木渡さんのロイスを取得してもらいましょう
GM:シャンさん、エリシアさん、名無しさんは元からミラージュバイトだったりするので最初から知っていたりするのかな
GM:木渡さんはUGN内で面識があったことにしてもいいし、今回が初対面でもいいです
想娥娥:隊長は知ってるだろうけど知らない人はどういう状態なんだろ
木渡 葉:こっちは初対面が楽しそうかなあ
GM:そうですね。せっかくだし、木渡さんは初対面がいいですかね
想娥娥:たしかに!
"名無し":"名無し"というオーヴァードがミラージュバイトに所属していた記録は残っているという感じかな 直接会ってるかは、どうだろう
木渡 葉:想定感情みたいな感じですね
GM:ですね。会った時のイメージで!
想娥娥:てかそうか 現職じゃないなら私は知らなそう
エリシア・ガーネット:情報探索者の私を掻い潜るレネビだと?ふぅん面白い女……
GM:そうか。名無しさんは元だしね
"名無し":であれば、リスのような君には ◯期待/不安 これで取得しましょう。
木渡 葉:シャンさんには○連帯感/隔意 かなあ
想娥娥:エリシアお姉さま/愛情:○/不満/ロイス
エリシア・ガーネット:私は結構長そうだから名無しさんと面識ありそう。影濃いからあんまり覚えてないけど
エリシア・ガーネット:ちょっと待って後輩がかわいい!
"名無し":お姉さまですって
GM:お姉さまなぜ
GM:篠原風鈴は現役なので、シャンさんとエリシアさんは知っていていいです
想娥娥:はーい!
エリシア・ガーネット:はーい!
木渡 葉:期待かけられてる。が、がんばります……
GM:みんなして新人を可愛がったり、出戻り怪人を可愛がったりしましょう
エリシア・ガーネット:元同僚:名無し/P執着〇:N憤懣 これで
"名無し":執着とはいじらしいね
想娥娥:色々教えてあげなきゃ
GM:憤懣してる
木渡 葉:よろしくお願いします(隔意)
エリシア・ガーネット:もっと仲良くしてあげてシャン
想娥娥:はーい!
GM:では、PC間ロイスも取ってもらったし、スパイらしく和気あいあいとしていきましょうね
想娥娥:いっぱい探り合おうねっ
GM:それでは、プリプレイはこれで終了!
エリシア・ガーネット:お互いの事をよく知りたいところだね
GM:最後に改めてトレーラーを読み上げたらいよいよセッションに入っていきますよ!

■トレーラー 昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
このままの日々が、ずっと続くのだ。
――人々には、そう思い込んでいてもらわねばならない。
事件の隠蔽、偽装、情報工作。
これも全ては世の安寧を維持するため。
世界を守る戦いのさらにその裏側で、情報部員たちは暗躍する。
――ヨーロッパ支部、情報工作部隊ミラージュバイト。
それはUGNの中でも情報活動のプロフェッショナルのみが集う専門機関。
事件は、日本支部にミラージュバイトの出向部隊が設立されたところから始まる。
『UGN本部から盗み出された最高機密“リスト”』 
――全てを葬れ。
『日本に招致されたIR(統合型カジノ施設)の影』
――闇から闇へ。
『FH情報工作部隊“ラットフィンク”の暗躍』
――秩序のために。
ダブルクロス The 3rd Edition 『THE AGENTS OF MIRAGE/極東の蜃気楼』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
GM:では、これよりセッションを始めていきます!
GM:皆さん、よろしくお願いします!
エリシア・ガーネット:よろしくお願いします!
想娥娥:しますっ!
木渡 葉:よろしくお願いします!
"名無し":よろしくね。
GM:それでは、オープニングフェイズ。
GM:まずは、シャンさんがロンドンの市街地で襲撃犯を追跡するところからスタートするのですが
GM:その前にマスターシーン


【マスターシーン】

GM:イギリス、ロンドン市内。すぐそばをテムズ川が流れる住宅地。
GM:うっすらと霧がかかった肌寒い夜のことだった。
GM:コートを着た初老の男がテムズ川沿いを歩いていた。
GM:「……ああ、もうすぐ合流地点だ。心配要らん。“リスト”は『肌身離さず』持っている」通信機越しにそう答え、足早に歩く。
GM:その男が曲がり角へと差し掛かった時。
GM:突然飛び出してきた車によって男の体は吹き飛ばされる。
GM:男は反応しきれず、アスファルトに叩き付けられてうめき声をあげる。
GM:男をはね飛ばした車からは2人のスーツ姿の男が降りてくる。
GM:恰幅の良いスーツ姿の男と、背の高い屈強なスーツ姿の男だった。
GM:2人は倒れた男に歩み寄る。
GM:「こんなことをして……どうなるか分かっているのか……」倒れた男はうめきながら言う。
アンセム:「ああ。分かっているとも」恰幅の良い男が答える。
アンセム:「讃美歌が聞こえる」
アンセム:「子供の頃からそうだった」
アンセム:「正しいことをすると『讃美歌』が聞こえ、私が間違ったことをするとその音は途端に小さくなった」
アンセム:「今は大音量で讃美歌が鳴り響いている。頭が割れそうなくらいだ」
アンセム:「……“メイヘム”」
メイヘム:メイヘムと呼ばれた背の高い男は足を振り上げる。その足先から電磁ブレードが伸び、闇夜に煌めく。
GM:倒れていた男の手が斬り飛ばされ、宙を舞う。
GM:メイヘムはその手首をつかんだ。
アンセム:「“メイヘム”。必ずリストを届けろ。それから」
アンセム:「ついでにその男も始末しておけ」
GM:男はメイヘムに向かってそう告げると、姿を消す。
メイヘム:「……秩序とは何か分かるか」
メイヘム:倒れている男の頭に拳銃の銃口を向ける。
メイヘム:「無秩序に流れ出る血こそが本当の秩序だ」
GM:マスターシーン終了。


【オープニング/想娥娥】

GM:では、シャンさんのオープニング!
GM:この直後から始まりますので、ダイスを振って侵蝕率を上げてください!
想娥娥:はーい
想娥娥:想娥娥のイニシアチブを1d10(→ 8)増加 (8 → 16)
想娥娥:イニシアチブ表が侵蝕率じゃない!
想娥娥:ぷんぷん!
GM:違うものが増えてる!
想娥娥:42から50になったよ
GM:では、このシーンはマスターシーンの直後! キミが襲撃者を追いかける場面になります!


GM:ロンドン市内。夜の市街地。
GM:UGNの任務で情報を探っていたキミは、あるUGN幹部が狙われているという情報を掴んだ。
GM:そして、テムズ川のそばの住宅街で、キミはようやく敵に追いつくことができた。
GM:そこには倒れ伏す初老の男と、拳銃を向ける背の高い男の姿があった。
GM:男は顔を上げると、キミに気付いて一瞬だけ判断を迷う。
メイヘム:「……」
想娥娥:「はあ、はあっ……」悩ましげに息を切らせて、その場に立つ。
想娥娥:「あわっ」その男を見る。「こんにちは~?」
メイヘム:その瞬間、銃を撃つのを諦めると、そのまま走り出す。
想娥娥:「あっ待って!」
GM:「私のことはいい。奴を追え。リストを取り戻すんだ……!」倒れている男が血を流しながら叫ぶ。
想娥娥:「娥娥(ウァウァ)ヒールなのに……!」
想娥娥:ふるふると首を振る。「ん~」
想娥娥:「間に合わないからいい」倒れている男にかがみ込む。
GM:「リストを奴らの手に渡すな……!」苦しげな声で言う。
想娥娥:「追いかけっこじゃ勝てないもん」
想娥娥:止血を試みる。
GM:男は手首の先から切断されている。流血が酷い。
想娥娥:「わあ……」
GM:男は意識もはっきりしていないようだ。早急な手当が必要だろう。
想娥娥:「ね、しっかりして、ね?」
想娥娥:「やでしょ、こんな終わり方」
GM:その時、少し離れた場所でボートのエンジンのような音が響く。
GM:闇夜に男の声がこだまする。
メイヘム:「UGNか。一足遅かったな!」
想娥娥:「遅くないもん~」
メイヘム:「お前たちの手で覆い隠された社会の秩序には何の価値もない。おれたちが本当の秩序を作り出す!」
想娥娥:(呼びかけからしてUGN同士の諍いの線はなし)
想娥娥:「何が目的なんですかっ!」
想娥娥:「そんなこと出来るんですか!」
メイヘム:「できるとも。我々には」
GM:ボートのエンジン音が徐々に遠のいていく。
想娥娥:「あ~!」
GM:「リストを……必ず取り戻せ……」倒れた男はそう呟くと、意識を失う。
想娥娥:(即消しにかからないほどには、オーヴァード戦になる事態を避けてる)
想娥娥:(戦力を過大に見積もるタイプか……)
想娥娥:("リスト"の万全がそれよりも遥かに優先される)
想娥娥:傍らの老人を見る。
GM:浅い呼吸を繰り返している。怪我の程度は軽くないようだ。
想娥娥:(オーヴァード。リザレクト限界。これは……)
想娥娥:(保たない)UGNのデータベースで照合する。一般登録該当なし。
想娥娥:「おじいさん、おつかれさま」
GM:初老の男の体は、キミの目の前で冷たくなっていく。
想娥娥:「最後に娥娥がいい目見させてあげるね」
想娥娥:懐からカプセルを取り出し、口に含む。
GM:「うぅ……」男は微かなうめき声だけをあげている。
想娥娥:口の中で割りながら、そのまま口移しで男の口腔に流し込む。
GM:男はそのカプセルを飲み下す。
想娥娥:強烈な鎮静作用の生じる致死毒。痛くなく死ねるだろう。
GM:少し間があり、男は大きく目を見開く。
GM:そして、急に男の体から力が抜け、動かなくなる。
想娥娥:それを見やり、撫でるように瞼を閉じさせる。
GM:男はどこか安らかな顔で眠りにつく。
想娥娥:「好みの顔だったのにな~」などとつぶやいて。携帯を取り出す。
想娥娥:「もしもし、至急クリーニングをお願いします、場所は――」
GM:霧けぶるロンドンの街で、駆け付けた男たちによって一つの死体が消されることになるだろう。


GM:その事件から少しして。襲撃者の行方を追っていたキミは、馴染みの情報屋からの連絡を受けてロンドン・エアポートへとやってきていた。
GM:多くの人でごった返すロンドン・エアポートの空港内。その一角にある待合室。
GM:キミの前には、小汚い格好をしているが気位の高そうな青年の姿があった。
GM:青年の名は“男爵(バロン)”。ロンドンのストリートを縄張りにする情報屋だ。
想娥娥:「ねね、ここでよかったの?」
想娥娥:「ここじゃ何もしてあげらんないのに」
バロン:「ここが一番近い」いつも通りの不機嫌そうな声で言う。
バロン:「それに、そっちの報酬など要らん」
想娥娥:「あーつまんないやつ!」
想娥娥:ふん、と大きく開いていた胸元を閉じる。
想娥娥:「で?首尾は?」
バロン:「いくつか分かったことがある」
GM:不鮮明な写真をキミの前に出す。
GM:その写真には、キミが襲撃現場で見た男の姿が映っている。
バロン:「男の名は“メイヘム”」
バロン:「それ以外の詳細は不明。よほど慎重に動いているらしい」
想娥娥:「ふうん」
想娥娥:「でもそれ自体が意味のある情報だよね」
バロン:「それ自体が?」
想娥娥:「男爵位でも触れないようなとこってわけでしょ」
バロン:「ああ。そうなるな。この街でオレの懐に入ってこない情報はない」
想娥娥:「それだけでも結構絞られるもん……で?」
想娥娥:「ここが近いってのは?」
想娥娥:「シマからって意味じゃないよね」
バロン:「ああ。あんたの探し物のことだ」
バロン:「今、あんたの探し物は極東、日本へと運ばれているところだ」
想娥娥:「ニッポン?」
バロン:「そうだ。少し前にロンドン・エアポートから出発した日本行きの便でな」
バロン:「ロンドンからニッポンへのフライト時間は約12時間」
バロン:「ここから一っ飛びする方法があるのならまだ追いつける」
想娥娥:「フライトならヒール履いてても互角ね」足を組み替える。
バロン:露骨に目を逸らす。
バロン:「オレの情報はここまで。あとはあんたがなんとかするしかない」
バロン:「それで、報酬は?」
想娥娥:「ん。じゅーぶん」
想娥娥:すっと立ち上がって、ぎゅっと抱きつく。
想娥娥:「んふふ~」
バロン:「お、おい……!」動揺する。
想娥娥:そのまま撫でるように手を回していき。
バロン:「マネー!」顔を赤らめ、抗議する。
想娥娥:「わーかってるっ」ポケットにSDカードを忍ばせる。
バロン:「……クソ。さっさと行け」視線を逸らしながら悪態をつく。
想娥娥:「うちで洗ったうちの、非レネゲイド認定の違法取引業者のリスト」
想娥娥:「好きに食べていいよ」
バロン:「……利用させてもらう」
想娥娥:「うちには知ったことじゃないからね~」
バロン:「酷い女だ。ミス・シャン」
想娥娥:「なんでそんなこと言うかな~」待合室を出ていこうとして、振り向く。
想娥娥:「あっいってらっしゃいのチューは?」
想娥娥:「しばらくあなたのシマを離れちゃうけど大丈夫?」
バロン:「二度と戻って来なくていい!」赤面しながら叫ぶ。
GM:と、その時。キミの通信端末が鳴り、UGNからの連絡が入る。
想娥娥:「0点!」ニコっと笑って、それを見る。
GM:相手はロンドン支部長のエレイン・ランカスター。行き先は日本だと、そう告げる。
想娥娥:「お~」
想娥娥:「許可が出た」
想娥娥马上来(すぐ行くね)~と送る。
GM:キミは、このまま遥か異国の地へと向かうことになる。
想娥娥:そのまままた胸元を開いて、一人の空港職員に近づいていき。
想娥娥:目の前でスーツケースの中身を、うっかりと零してみせた。
GM:「大丈夫ですか?」親切そうな笑みを浮かべてスーツケースの荷物を拾い上げようとする。


GM:では、キミがニッポンへと向かうところでこのシーンは終了だ!
GM:シナリオロイスは“メイヘム”に取得してください。
想娥娥:メイヘムちゃん/遊びがいありそうかも/消さないとかも:○/ロイス
GM:消さないで~
GM:では、改めてこのシーンは終了です!


【オープニング/木渡葉】

GM:次のシーン!
GM:次は木渡さんのオープニングになります!
木渡 葉:はーい
GM:このシーンは、キミが襲撃を受けるので格好良く防いでもらい、それから先輩エージェントの篠原風鈴と話すシーンになります
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 9)増加 (39 → 48)
木渡 葉:わお
GM:いい感じに上がった


GM:極東、日本。東京駅の地下街。
GM:UGN日本支部にミラージュバイトの出向部隊が設立されることになり、キミはその部隊の一員として選任されることになった。
GM:部隊への配属直前。キミはある“ファイル”を護送するという任務を受けていた。
GM:キミの手元には、任務の前に渡された大きな茶封筒がある。
GM:地下街の雑踏の中をキミは歩いていた。
木渡 葉:背の低い体格に合わない、着られた感じのスーツ姿。童顔の青年。
木渡 葉:鞄はしっかりと持って、雑踏に溶け込むように歩いている。
木渡 葉:時々人にぶつかりそうになって、軽く謝ったりしながら。
GM:やがてキミは気付くだろう。キミのことを付けている男がいる。
GM:その男も雑踏に紛れてはいるが、常にキミと一定の距離をキープしているようだ。
木渡 葉:「あっ、すみません……失礼しました」またぶつかりそうになって、謝って。
木渡 葉:その隙に、横目で男の様子を見る。
木渡 葉:ぶつかりそうになった相手の身体に隠れるようにして、撒こうと試みるが、これは効果は薄いだろう。
GM:男は少し距離を置いたまま自然に立ち止まっている。
木渡 葉:鞄を握り締め、一思案しながら進む。
GM:その時、キミは気付くだろう。
GM:徐々に人混みが減っている。
木渡 葉:《鋭敏感覚》
木渡 葉:視覚と聴覚を操作して、周囲の状況を探る。
GM:背後にいた男の姿がいつの間にか消えている。
GM:同時に人混みも完全に搔き消えている。《ワーディング》だ。
木渡 葉:(……さて、困ったな。木がないと隠れられない……)
GM:その時にはキミを付けていた無骨な男が背後まで迫っている。
GM:だが、キミの鋭い感覚は、一瞬だけ早く男の接近を察知する。
木渡 葉:すう、と一息。そのまま、後ろは振り返らず、逆に一歩大きく後退。
GM:「……ファイルを寄越せ」低い声。太い腕がキミの頭部に伸びる!
木渡 葉:同時に、抱えていた鞄を相手の鳩尾目がけて打ち込む。
GM:男は、鳩尾に強烈な一撃を受けてうめく!
木渡 葉:叩きつけた反動で、よろけるように前へ。
木渡 葉:とん、とん、と進んで、ようやく振り返る。
木渡 葉:「……まあ、そう、ですよね……この状況じゃあ」
木渡 葉:手の鞄を見る。
木渡 葉:「寄越せと言われてそう簡単に、ってわけにはいかないんですけど……」
GM:「瘦せっぽちの青二才め。舐めやがって……!」男はうめきながらも身を低くして、キミに飛びかかってくる!
木渡 葉:「ひゃ」大きくしゃがむ。
GM:男の太い腕はキミの頭上で空を切る!
木渡 葉:(体格と状況は不利……!)
木渡 葉:足払いをしかける。
GM:男はバランスを崩し、その場でよろける!
木渡 葉:自分もそのまま一旦地面に転がる。
木渡 葉:しっかりと握っていた鞄が、一瞬手から離れた。
木渡 葉:「あ、しまっ……」
GM:地面に手を付いた男は素早くその鞄に手を伸ばす!
木渡 葉:慌てて起き上がり、拾おうとしたが。一瞬遅い。
木渡 葉:「まっ、待ってもらえますか! それ取られるとちょっと……まずい……」
GM:「馬鹿め!」男はキミを罵ると、鞄を拾い上げると立ち上がる。
木渡 葉:「いや、本当にまずいんですよ、返してもらえないですか!」
GM:「待つ理由があるか?」男はキミを睨む、先ほどのお返しをしようかわずかに考える。
木渡 葉:あわあわと慌てながら懇願する。
GM:「お前がまずいなら、余計に好都合だよ」キミの体を突き飛ばすと、男は去っていく!
木渡 葉:見るからに弱そうで、哀れっぽい青年が、見るからに哀れに突き飛ばされ。
木渡 葉:地面に転がり、それから無言で立ち上がる。
木渡 葉:「……はー……」
木渡 葉:サイズの合わない上着を脱いで、中を確かめる。
木渡 葉:隠しポケットの中の、大きな茶封筒。
木渡 葉:「……まずいって言ったのになあ」
GM:そこに、細身のスーツ姿の女が姿を現す。年の頃は25、6といったところか。黒髪ロングの美人だ。
篠原風鈴:「抜け目のない奴め」
木渡 葉:「あっち、百均のノートと封筒しか入ってない……」
木渡 葉:「……ど、どうも」ぱっと上着を着直す。
篠原風鈴:「合格だ」
木渡 葉:「あ、そういうやつだったんですか、これ……?」
木渡 葉:男が去った方を見て。
篠原風鈴:「最後の査定だよ。もちろんファイル自体は本物だがな」
木渡 葉:「もしかしてずっと見られてました……? 結構ゴロゴロ転がってかっこ悪かったんですけど」
木渡 葉:「……査定」
篠原風鈴:「任務を成功させたのだ。過程は問題じゃない」
篠原風鈴:「いくらゴロゴロ転がろうとな」
木渡 葉:「見てたんじゃないですかー」
篠原風鈴:「改めてミラージュバイトへようこそ、“ラタトスク”」手を差し出す。
木渡 葉:「……よ、よろしくお願いします」手を取る。
篠原風鈴:「私は“ヴァルキリー”。篠原風鈴だ。お前の先輩ということになる」表情を変えずにその手を握る。
木渡 葉:「配属しょっぱなからこれって、まあ、だいぶ噂に聞く感じですよね……」
木渡 葉:「篠原先輩、ですか」
篠原風鈴:「どんな噂を聞いているのか知らんが、これからはもっと過酷だぞ」
木渡 葉:「ひえ」
篠原風鈴:「篠原でも“ヴァルキリー”でも。好きに呼べ」
木渡 葉:「篠原先輩がいいですね、やっぱり」
篠原風鈴:「好きにしろ。木渡後輩」
篠原風鈴:「最初の任務について道すがら話す。来い」
木渡 葉:「コードも名前も好きに変えられますけど」
木渡 葉:「関係は基本、変わんないですからね」
木渡 葉:「行きます! 聞きます!」
GM:女はそう言って東京駅の地下街を歩き出す。
篠原風鈴:「さて、任務の内容についてだが……」チラリと腕時計を見る。
篠原風鈴:「まだ時間があるな。少し寄り道をしよう」
木渡 葉:「寄り道?」
木渡 葉:なんとなく不安定な足取りでついてきている。
篠原風鈴:「ああ。今のうちに行っておきたいところがある」
GM:女は脇目も振らずに早足で進んでいく。
GM:やがてキミたちの前に一軒の立ち食い蕎麦屋が現れる。
篠原風鈴:「よし、ここだ。入るぞ」
木渡 葉:ふらついているが、今度は人にはぶつからない。
木渡 葉:そのまますぐに先輩に追いつき……。
木渡 葉:「蕎麦?」
篠原風鈴:「嫌いか?」
木渡 葉:「好きな方ですけど……」
篠原風鈴:「それは何よりだ」
GM:女はそう言うと立ち食い蕎麦屋に入る。
木渡 葉:「……えーと、これは……」
篠原風鈴:「私からの配属祝いだ」
木渡 葉:何かの符丁なのか、それとも本気なのか、図りかねて。
篠原風鈴:「オヤジさん、えび天そば。こいつにも同じものを」
木渡 葉:「あ、本気の方ですか。これ?」
篠原風鈴:「本気だが……」
篠原風鈴:「冗談でご飯を食べるやつがいるか?」
木渡 葉:「そう言われるとそうですね……!」
篠原風鈴:「ああ。それと、さっきのファイルを開けてもらえるか?」
木渡 葉:「オヤジさんが何かの機関だったりはしないんだ……っと」
篠原風鈴:「しない」
木渡 葉:茶封筒を取り出し、開ける。
木渡 葉:(まあ、そりゃミラージュバイトって言ったって)
GM:キミが大きな茶封筒を開けると、そこには『えび天トッピング無料』と書かれたクーポン券が二枚入っている。
篠原風鈴:「オヤジさん、えび天トッピング追加で!」
木渡 葉:(『霞を食ってる』わけじゃないもんな……)
木渡 葉:(…………)
篠原風鈴:「何だ、その顔は」
木渡 葉:「いやその、俺のゴロゴロの報酬、これだったかーって思っただけで」
木渡 葉:「えび天超好きです。いけます。食います」
篠原風鈴:「むう。しょうのないやつだ。では、お前だけえび天をもう一尾増やしてやる」
木渡 葉:「いや三本は多いでしょ!」
木渡 葉:「あれですよ、二つで十分です!」
篠原風鈴:「そうか。私はいけるぞ」
木渡 葉:「すげ」
GM:少しすると、キミたちの前に湯気の立ち上る丼が置かれた。かけ蕎麦の上には、衣がサクサクとした大振りなえび天が乗っている。
篠原風鈴:「さあ、食べろ。腹が減ってはなんとやらだ」
篠原風鈴:「いただきます!」割り箸を割り、元気よく挨拶をする。
木渡 葉:「はー、うまそ。いただきます……」
GM:篠原は言うが早いか、蕎麦をすすり、えび天にかぶりつく。
木渡 葉:(……新しい先輩、かあ)
篠原風鈴:「ん~っ! 美味しい~~!!」満面の笑みを浮かべて言う。
木渡 葉:ふ、と少し笑って、自分も蕎麦を啜り出す。
篠原風鈴:「えび天、衣がサクサクだし身はプリプリだし、最高!」
木渡 葉:「あ、つゆが美味いですね」
篠原風鈴:「そ、そうだろう。ここのお蕎麦、本当に美味しいんだよ!」嬉しそうに言う。
木渡 葉:(振り幅の大きい人だなあ)
篠原風鈴:「ふぅ。ごちそうさまでした」あっという間に蕎麦を食べ終えると丼を置く。
木渡 葉:(……まあ。悪い様子ではない。きっと)
木渡 葉:ずず、とちまちま啜っているため、まだ半分くらい残っている。
木渡 葉:「早っ」
篠原風鈴:「満足した。食べ終わったら行くぞ、木渡後輩」
木渡 葉:「えっ、あっ、まっ」
木渡 葉:「待ってくださいあとちょっと、あの、これ熱いから」
木渡 葉:必死で啜っている。
篠原風鈴:「慌てなくていい」苦笑する。
木渡 葉:それでもなんとか食べ終えて。
木渡 葉:「……ごちそうさまでした」
篠原風鈴:「おそまつさまでした」
篠原風鈴:「よし。では、行くか」
木渡 葉:「美味かったです……はいっ」
GM:女は立ち食い蕎麦屋を出ると、再び歩き出す。
篠原風鈴:「…………」
篠原風鈴:「今から非常に言いにくいことを言うのだが」
木渡 葉:「はい?」
篠原風鈴:「食べながら何か先輩らしい話でもしようと思っていたんだが……」
篠原風鈴:「すっかり忘れていた……」恥ずかしそうに言う。
篠原風鈴:「木渡後輩、この醜態は……忘れてほしい……」キミの腕にすがりつく。
木渡 葉:「は……」
木渡 葉:「あの……まず、それを言わなければ忘れる必要もないのでは……」
篠原風鈴:「そ、そう言われてみれば」
木渡 葉:すがりつかれた腕を持て余しながら。
篠原風鈴:「で、忘れたか?」
木渡 葉:「……そうですねえ」
篠原風鈴:「…………」期待に満ちた顔でキミを見上げている。
木渡 葉:「また今度、えび天トッピングをいただけたら」
篠原風鈴:ふるふると頷く。
木渡 葉:「そしたら忘れてもいいですよ」
篠原風鈴:「契約成立だ」冷静な口調で言う。
木渡 葉:「成立で」
篠原風鈴:「では、ええと」小さく咳払いをする。
篠原風鈴:「経歴は前もって聞いているが、木渡後輩はこの手の仕事をするのは初めてではないのだな?」
木渡 葉:「ああ、はい。あちこちに飛んでましたから」
篠原風鈴:「そうか。ならば問題はないか。前もって言っておくが」
木渡 葉:あちこち、には多少のニュアンスが含まれている。
篠原風鈴:「この部隊は普通のエージェント以上に辛い思いをすることだってある」
篠原風鈴:「親しい人を手にかけ、その死という事実すら消し去る必要に迫られるかもしれない」
篠原風鈴:「念のため聞く。覚悟は?」
木渡 葉:「…………」
木渡 葉:「俺がそれをやれば、その分、その普通のエージェントの人は、この仕事をやらなくて済むんですよね」
木渡 葉:「それが、エージェントをやる上でずっと、俺が考えてきたことです」
篠原風鈴:「自己犠牲の精神か?」
木渡 葉:「どうなんだろうなあ。ただ、そういう仕事がなんとなく多くて」
木渡 葉:「そう考える時間が長かっただけです」
木渡 葉:「今回も同じです。普通にやりますよ」
篠原風鈴:「その考えは、いずれ無理が来るぞ」
篠原風鈴:「暇な時に別の動機でも考えておくといい」
木渡 葉:「まあ、その時はその時で」
篠原風鈴:「妙に楽天的だな」
木渡 葉:「わりとそう言われます」にこりと笑う。
木渡 葉:(……本当は)
木渡 葉:(どうでもいいのかもしれないけど)
木渡 葉:(まあ。えび天をまた食べるまでは。それで)
篠原風鈴:「まあいいさ。どうあれ私たちは仕事をこなさねばならない」表情を変えずに言う。
篠原風鈴:「さて、最初の任務だが」
木渡 葉:「はい」
GM:イージーエフェクトの《彼方からの声》を使用し、キミにだけ聞こえる声で言う。
篠原風鈴:「ロンドンで本部エージェントが襲撃され、“リスト”と呼ばれる機密情報が強奪された」
木渡 葉:「本部……!」
篠原風鈴:「ミラージュバイトのエージェントからの報告によれば、襲撃者の名は“メイヘム”」
木渡 葉:《シークレットトーク》。こちらもオーヴァードだけに届く声で応える。
篠原風鈴:「我々はその足取りを追って、これから成田空港へと向かう」
木渡 葉:「……了解しました」
木渡 葉:鞄はないが、必要なものは手元に揃っている。
篠原風鈴:「ターゲットに追いつければ、即座に戦闘になるだろう。準備はしておけ」
木渡 葉:「はい。一応、標的を追うのは得意です」
篠原風鈴:「期待しているぞ、木渡後輩」
木渡 葉:「……ほどほどで。ほどほどに頑張りますんで……」
木渡 葉:「でも、期待されておきます。篠原先輩」
篠原風鈴:「上官殿は完璧を求めるだろうがな」
木渡 葉:「完璧かあ……」
木渡 葉:「そしたら、あの、篠原先輩」
篠原風鈴:「何だ、木渡後輩?」
木渡 葉:「ちょっと顔のところ、蕎麦つゆが飛んでるっぽいので、その……」
木渡 葉:自分の頬を差して、位置を示す。
篠原風鈴:「…………」
木渡 葉:「拭いたら完璧です。先輩」
篠原風鈴:慌てて鏡を取り出し、自分の顔をチェック。ハンカチで拭う。
篠原風鈴:《彼方からの声》を解除し、地声で言う。
篠原風鈴:「木渡後輩……お前は何も見ていないな……?」
篠原風鈴:「そう言ってもらえるとすごく嬉しい……」
木渡 葉:「……そうですねえ……」
木渡 葉:「掻き揚げもつけてくれたら、見てません」
木渡 葉:にっこり笑う。
篠原風鈴:「調子のいい奴め」
篠原風鈴:「二つ目じゃないか、契約。行くぞ」
木渡 葉:「……俺、約束好きなんですよ」
木渡 葉:「はあい」
木渡 葉:(……叶うまでは、生きていようと)
木渡 葉:(また一緒に何かをしようと。そういう気持ちの表れだから)
篠原風鈴:「……本当におかしな奴だ」キミの少し前を歩きながら呟く。
木渡 葉:(そうしたいくらいには、期待してますよ。篠原先輩)
木渡 葉:その後ろを、落ち着きのない足取りでついていきながら。
木渡 葉:新しい場所の、新しい任務へと、飛び込んでいく。


GM:シーン終了。
GM:シナリオロイスは篠原風鈴に取得してください。
GM:推奨感情はポジティブが信頼、ネガティブが隔意ですが変えてもいいよ。
木渡 葉:了解です。○親近感/隔意 かな……
篠原風鈴:私はそうとっつきやすいタイプでもないと思うがな。まあ、いいだろう。
GM:では、改めてシーンは終了です!


【オープニング/-】

GM:次のシーン。
GM:次は名無しさんのオープニングです。
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 7)増加 (40 → 47)
GM:いい上がりっぷり
GM:このシーンは、まずは回想シーンからスタートします。キミがパリの喫茶店で知人の女性と話をするところからです。


GM:数年前。花の都、パリ。
GM:シャンゼリゼ通りではマロニエ並木が色付き始めている。
GM:遠くに凱旋門を臨む大通りに一軒の小さなカフェがあった。
GM:ヨーロッパ支部の情報工作部隊ミラージュバイトに所属していたキミはフランスでの任務があるとよくこの店に立ち寄っていた。
GM:手入れの行き届いた品の良い店内。並木通りを見渡せる窓際の席にキミは通されていた。
GM:明るく礼儀正しい女性がエスプレッソとカヌレを並べる。
北条美理:「当店自慢のエスプレッソとそれにカヌレです!」
北条美理:北条美理という二十代半ばほどの歳の女性。記録上では、キミがレネゲイドビーイングになる前の知人だ。
■■■■:「Merci(ありがとう)」 にこりとそれに応じる。
北条美理:だが、当然ながら彼女はキミのことは全く覚えていない。
北条美理:「お客さんはお仕事ですか?それとも観光?」微笑みながら問いかける。
■■■■:「どちらでもあるし、どちらでもないとも言える」 冗談めかしてカップを持ち上げて。
北条美理:「何ですかぁ、それ」おかしそうに笑う。
■■■■:「出会う人によってその赴きは変わるよ。でも今は、そうだね。観光で間違いない」
■■■■:「こんな美味しいものを"仕事"で味わうなんて、勿体ないからね」
北条美理:「よく分からないですけど、分かりました……!」力強く頷いている。
北条美理:「パリは良い街ですよね~。街並みはキレイですし、有名なカフェも多いですし」
■■■■:「君はこの辺りの生まれじゃないのかい?」
北条美理:「あ、はい。私、生まれは日本なんです」
北条美理:「そう、忍者ですよ!」変なポーズをしている。
■■■■:「へえ、Ninja」「現代にまで生き残っていたとは。これは機密情報にでも触れてしまったかな」
北条美理:「ほ、本気にしないでくださいね!もちろん冗談ですから……!」あわあわしている。
■■■■:「ふふっ。その忍者の末裔が、どうしてパリに?」
北条美理:「実は私、ここで修行していつか日本で自分のお店を持つのが夢なんです!」
北条美理:「と言っても、料理の腕はまだまだ半人前ですけどね~」
■■■■:「Très bien.(素晴らしい) それは大した夢じゃないか」
■■■■:「因みに、このカヌレは君が作ったのかい?」
北条美理:「とんでもない!私なんてまだお店に出すお菓子は作らせてもらえないですよ!」ぶんぶんと首を振る。
北条美理:「あ、でも私、半人前ですけどお客さんのお顔を覚えるのは得意なので。お姉さんのことももう覚えましたからね」
■■■■:「そうか、残念だ。だけどこれを作れようになれば……へぇ?」
北条美理:「次にいらっしゃった時も絶対に覚えてますよ!」
■■■■:「…………」
■■■■:「ふふっ、まあ、そうだね。それくらいじゃなきゃ」
北条美理:「その時にはお菓子を作らせてもらえるようになってるといいんですけどね~」
■■■■:「自分の店を持ちたいって夢があるんだ。お得意様を憶えて掴んで、それも大きな力になるだろうさ」
■■■■:「なに、腕は後からついてくるさ……むしろ、そうやって人と話す方が」
■■■■:くい、とエスプレッソを一口含んで。
■■■■:「鍛錬のしづらいものさ。まして顔を覚えるなんてことはもう、一つの才能だからね」
北条美理:「そうですかねぇ。えへへ」照れ臭そうに笑う。
北条美理:「お姉さん、私が日本にお店を開いた時には是非そちらにもいらしてくださいね」
北条美理:「まあ、まだ当分先のことですけど~」
■■■■:「D'accord.(わかった) 楽しみにしておくよ」
GM:こんな会話をしながらもこの場を立ち去ると、相手の中には曖昧模糊とした記憶しか残らない。
GM:それが、キミという存在だった。
GM:だが、その日はいつもとは少し違っていた。
GM:帰り際、店を出ようとしたキミのもとに彼女が駆け寄ってくる。
北条美理:「あ、あの、お姉さん……。すみませんっ!」
■■■■:「Qu'est-ce qui se passe ?(どうしたんだい)」 長い髪を靡かせ、ゆっくりと振り返る。
北条美理:「これ、よかったらどうぞ」可愛らしくラッピングされたマカロンの包みを差し出す。
北条美理:「お店に出すお菓子はまだ作らせてもらえないって話したと思うんですけど……これは私が作ったやつなので……」
■■■■:「ふぅん? 綺麗にできてるじゃないか」
北条美理:「その、よかったら今度、感想聞かせてください」
■■■■:包みを受け取る長い指の先には、紫色が色付いている。その色すら、背を向ければ忘れてしまうだろうが。
■■■■:「……ああ。憶えておくよ」
北条美理:「あの……お姉さん」
■■■■:「なんだい?」
GM:その紫色を見て、彼女はわずかにハッとしたような顔をする。
北条美理:「もしかしてどこかで会ったことあります?」不安そうな顔でキミを見つめる。
■■■■:「C’est pas vrai ?(まさか)
北条美理:「そんなはずないとは思うんですよね。私、お客さんの顔は絶対忘れないので……」申し訳なさそうに笑う。
■■■■:「お嬢さん、疲れてるんじゃないか。あたしと君は────」
■■■■:ざり、ざり、と記憶を削る音がする。
■■■■:「──今日が初対面だよ」
北条美理:「……そう、でしたよね」笑顔からぎこちなさが消え、お客様に向ける明るい笑顔が浮かぶ。
■■■■:くっくっ、と喉奥で笑ってみせる。「大体、考えてもみなよ。こんな派手な髪色をした女、一度見たら忘れるはずないだろう?」
北条美理:「それもそうですね。すみません、変なこと聞いてしまって」
北条美理:「マカロン、きっと美味しいと思います。自信作なので~」明るい笑顔で言う。
■■■■:「ああ、美味しく頂くよ」
北条美理:「ご来店ありがとうございました。是非またいらしてくださいね」ぺこりとお辞儀をする。
■■■■:「Merci poli. "また"お邪魔させてもらうよ」
GM:キミは、そのまま店を出る。
GM:店の外では小雨が降り始めていた。
■■■■:「……ツイてないね」
■■■■:「『パリの通り、雨』とは言うけれど。実際に降られちゃ、運が無いことこの上ないな」
■■■■:「……ああ、でも。こんな日にまた、温かいラテというのも悪くないな」
■■■■:その"また"がいつ訪れるのか、知る由もないけれど。
GM:――その数日後。キミはUGNからの連絡を受け、呼び出されることとなった。
GM:小雨の降るパリの路地裏。そこは既にUGNの隊員たちによって封鎖されていた。
アーノルド尾上:「やあ、アノニマス。お早い到着で」不格好なスーツ姿の眼鏡の青年が声をかける。癖毛の髪にどこか神経質そうな顔立ちだ。
アーノルド尾上:「僕はアーノルド尾上。コードネームは"グレムリン"。グレムリンっていうのは機械にイタズラするお化けのこと。その名の通り、専門は機械工学、それとプログラミング……」
"名無し":「Bon travail. 状況は?」
アーノルド尾上:「まだ新人だからこうして連絡員のことをさせられてるってわけ……。ああ、ごめんよ。喋りすぎたかな?」
"名無し":「構わないさ。些細な情報がいずれ役立つこともある」
"名無し":「なに、それよりも今は時間が惜しいというだけだね」
アーノルド尾上:「寛大なお心遣いに感謝」
アーノルド尾上:「事件自体はよくある覚醒に伴う暴走と、そしてジャーム化だ。戦闘部隊の到着が早かったから、大きな被害はなかった」
"名無し":ちら、と青年の向こうを見やる。
アーノルド尾上:「ああ……可哀想に」青年は路地裏に倒れ込んだ女性を指し示し、十字を切る。
アーノルド尾上:「ジャーム化したのはこの近くの店で働く女性のようだね。幸いにも一命は取り留めたため、UGNの規則に従って凍結処理されることになる」
"名無し":──数日前に目にしたものとよく似た栗色の髪が、肩越しに覗いた。
GM:倒れている若い女性……北条美理はその片腕が氷の剣のように、もう片方の腕が炎の剣のように変貌している。
北条美理:女は焦点の合わない瞳で虚空を見つめている
北条美理:「してる……愛してるわ……とても……愛してるのよ……」
アーノルド尾上:「東洋人かな……?」
"名無し":「……C’est pas vrai 」
"名無し":雨音にかき消されるほどの僅かな声音が零れ落ちた。
アーノルド尾上:「何か言ったかい?」
"名無し":「いいや、別に。……これくらいはすぐ洗えるだろうが、彼女の出身国なら分かる。ニッポンだ」
アーノルド尾上:「ニッポン? もしかして知り合いだったりするの?」
"名無し":ざり、ざり、と記憶を削る音がする。
"名無し":「──知り合い、そうね。おおよそ3回ほど」
アーノルド尾上:「それは……なんというか。……残念だね」
"名無し":「彼女が日本出身で。自分の店を持ちたくて修行している──そういう話を、聞いた」
アーノルド尾上:「まだ若いものな」
"名無し":「……何、縁がなかっただけさ。この世界じゃ、事故に遭うように人は怪物に成り果てる」
アーノルド尾上:「僕もそれは分かっちゃいるがね……」
アーノルド尾上:「悲しくないのかい?」
"名無し":「あたしの代わりに、空が泣いてくれるさ」
アーノルド尾上:その言葉につられて雨天の空を見上げる。
アーノルド尾上:「……ニッポンか。それじゃあ、彼女の移送先をどうするかは該当の支部にも確認を取らなくちゃな」
アーノルド尾上:「仕事、できるかい。アノニマス」
アーノルド尾上:「キミにやってもらうのは後処理……。つまり、この事件に伴う情報の抹消だ」
"名無し":「ニッポンか。桜の木の下に死体が眠るんだったか──ああ」
アーノルド尾上:「いつも通り、隠匿を」
"名無し":「簡単なことさ。ただ"そのため"だけに在る女が呼ばれた理由くらい、言われなくても分かっているよ」
"名無し":くつくつと笑む。「──"グレムリン"。彼女の身柄が搬送されたら、一帯から人払いを」
アーノルド尾上:「分かった。そちらは僕に任せてくれ」そう言ってUGNの隊員たちに指示を出しに向かう。
"名無し":"グレムリン"が離れていくのを見遣り、こつこつとヒールを鳴らし、ゆっくりと歩を進める。
北条美理:「…………」焦点の定まらない瞳で虚空を見つめ、何事か呟いている。
"名無し":「……やあ、随分な再会だな」
北条美理:「ああ。会いたかった……。私、こんなにあなたのことを愛しているのよ」その言葉は明らかにキミに向けられたものではない。
"名無し":雨と泥に汚れた栗色の髪。柔らかなチュールのスカートが肌に張り付き、厭に目を引いた。
北条美理:「ようやく会いに来てくれたのね」
"名無し":鮮やかではない、もっと淡い藤色のスカート。店頭ではまとめていた髪が緩く巻かれて降ろされている。
"名無し":誰と会う予定だったのか。何があったのか。些細なことだ。
"名無し":その言葉は『あたし』の方を向いてはいない。そして、『あなた』の方も向いてはいない。
"名無し":彼女は、感情も思考も何もかもが固定された、不変の怪物に成り果てた。
北条美理:「ずっと、ずっと、あなたに会える日を心待ちにしていたの……」
"名無し":「全く──世界は残酷だ、と言うのは簡単だが」
"名無し":「……いいかい、君の存在は、今から"世界"から失われる」
北条美理:「…………」
"名無し":「君が焦がれた『あなた』も、親兄弟も、親友も、誰もかも」
"名無し":「誰彼からも、君を奪う。あたしは、そういう存在だ」
"名無し":「──そして、ただあたしだけが、君のことを憶えている」
"名無し":「だから、遺言を聞こう。君の最期の言葉として、"あたし"が消え失せるまで、あたしが君の存在の証人になる」
"名無し":「……さあ」
北条美理:「お姉さん」
"名無し":「なんだい?」
北条美理:「あの人はきっと寂しがる。それだけが心残りだわ」
北条美理:「遠くにいてもずっとあなたを愛していたと、どうかあの人にそう伝えてください」
"名無し":「……憶えておくよ」
北条美理:「merci(ありがとう)
北条美理:わずかに微笑み、委ねるように静かに目をつむる。
"名無し":通りに乗り込んできた護送車が水飛沫を上げて急停車した。降りてくる隊員に、彼女の身柄を任せる。
GM:隊員たちによってジャーム化した彼女の体は運ばれていく。
"名無し":無人となりゆく通りに、傘を投げ捨てて立った。
"名無し":(……ああ、お礼。言いそびれたな)
"名無し":甘いマカロンの口溶けが、今更ながら恋しいと。そう思った。
GM:――それから数年後。東京。
GM:キミは、かつて所属していたミラージュバイトを離れていた。
GM:街頭モニターでは日本に招致されることになったIR(統合型カジノ施設)についてのニュースが流れている。
GM:『いよいよこの東京でオープンするIR。若きカジノ王とも称される神城祐樹氏は果たしてどのような采配を振るうのか。期待が持たれています』
神城祐樹:『IRの目指すところは国内への一大娯楽施設の提供に留まりません。大規模な雇用の創出。それと同時にカジノ施設が上げる収益も地元へと還元されることになり……』自信に満ちた顔付きで語っている。
GM:街中で街頭モニターを見上げるキミのもとに連絡が入る。
GM:日本支部内にミラージュバイトの部隊が設立されることになったため、その部隊へ出向せよとの命令だ。
"名無し":情報端末に目を通し、鞄に仕舞い直す。
"名無し":首都東京、行き交う人の群れ。誰も彼も、この真紅の髪の女を目には留めない。行き急ぐように、何処からか来ては去っていく。
"名無し":──それは、あたしがそうであるからというだけなく。この街は、きっとそうなのだ。
"名無し":そんな人の足取りも、或いは、留めることができただろうか。
"名無し":彼女の作るマカロンとカヌレと──色とりどりの美しいお菓子と、それと共にいただく、一杯のエスプレッソは。
"名無し":その味を、自分だけが憶えていく。そして、いずれは、消えてなくなるのだ。
"名無し":(……らしくないわね)
"名無し":人混みの中、ふるり、と首を振って。ヒールを鳴らし、タクシー乗り場に歩み寄った。乗客待ちの開いた後部座席に滑り込む。
"名無し":『あたし』が乗ったことに、運転手はまるで気付いていない。
"名無し":──あの頃より、ずっと。この身体は侵蝕が進んで。今では、ただの人間では視認することすら難しいものに成り果てている。
"名無し":だから、内ポケットから取り出した真っ赤なルージュで、バックミラーに文字を書く。
"名無し":怯えたように車が動き始める。一つ、息を吐いて。
"名無し":また、この街で。あたしの"仕事"が始まるのだと言い聞かせるように、翠色の瞳を閉じた。
GM:キミを乗せた車が、大都会の中に混ざるように消えていく。


GM:シーン終了。
GM:シナリオロイスは北条美理に取得してください。
"名無し":北条美理 憧憬/◯諦念 で取得。
GM:おお、いいですね。了解です。
GM:では、改めてシーンは終了です!


【オープニング/エリシア・ガーネット】

GM:次のシーン!
GM:次は、エリシアさんのオープニングです。
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 4)増加 (37 → 41)
GM:このシーンは、キミが勤務する博物館で、エレイン・ランカスターと話をして、部隊の隊長に任命されるというシーンになります。
エリシア:ラジャー!


GM:ロンドン市内にある大きな博物館。
GM:館内には、世界各国から集められた数々の収蔵品が展示されている。
GM:夕陽の差し込む館内で、キミはいつものように学芸員としての仕事に従事していた。
エレイン・ランカスター:「精が出るわね、エリシア」数人のボディガードを引き連れた高校生くらいの歳の少女が姿を現す。
エレイン・ランカスター:貴族風の上等なスーツに身を包み、腰には乗馬鞭を下げている。目つきはキツいが、凛とした美少女。ロンドン支部長のエレイン・ランカスターだ。
エリシア:「これはMs.エレイン。このような所にいらっしゃるとは」
エレイン・ランカスター:「カツシカ・ホクサイ、だったかしら」壁にかかった日本画を見上げる。
エレイン・ランカスター:「変な色。それに全く写実的じゃない」
エリシア:「巧拙とは全くの別問題ですね。単に文化の違いというだけでもない」
エレイン・ランカスター:「別問題ってどういうこと? 私にはちっとも良さが分からないわね」
エリシア:「聞いたところによればかの国では印象派の絵画が人気であるという」
エレイン・ランカスター:「ふぅん。詳しいの、ニッポン?」
エリシア:「人並程度ですよ。食の分野で慣れ親しんだのは金田屋程度」ロンドンでチェーン展開している日本のラーメン屋だ。
エレイン・ランカスター:「あら、そう。なら、ニッポンで働く気は?」
エレイン・ランカスター:「あなたにその気があるなら紹介状を書くわ。トーキョーのミュージアムへの」
エリシア:「お望みならば何処ででも。とはいえ2、3の質問はさせて頂きますが」
エレイン・ランカスター:「もちろん。少し話をしましょうか」
エレイン・ランカスター:乗馬鞭を突き出し、ボディーガードたちにどこかに行っているように指示を出す。
エリシア:かつかつと靴音を立てながら先導して。博物館を半周といったところ。
エレイン・ランカスター:「プロフェッサー・コードウェルの帰還以来、我々も今までとは違った行動を要求されるようになっている」
エレイン・ランカスター:「そのことはあなたも分かっているわね?」
エリシア:館内に用意されている付属のカフェは予め人払いが為されている。卓上には湯気の立つ紅茶が二人分。
エリシア:「ええ。その観点でも非常に興味深いのが日本ですね」
エリシア:「第一の質問、茶を嗜む程度の時間はありますか?」
エレイン・ランカスター:「飛行機はファーストクラスの上を用意するわ。それで勘弁してちょうだい」
エリシア:「なるほど、貴女も大層忙しい様子で」
エリシア:「極東の激戦区にまた大きな動きが、あるいはその火種が持ち込まれたというところでしょうが」
エレイン・ランカスター:「いえ。動いたのはこちら側よ」
エレイン・ランカスター:「分からず屋の老人どもにようやく話を通すことができたの」
エレイン・ランカスター:「ニッポンにミラージュバイトの部隊を作るわ」
エリシア:「……ほほう?」
エレイン・ランカスター:「面白いでしょう?」悪戯っぽく笑う。
エリシア:「ええ、それはもう」受け止めるように穏やかに微笑む。
エレイン・ランカスター:「ただね。私が直接現地で指揮できればいいのだけれど、なかなかそうもいかない」
エレイン・ランカスター:「ロンドン塔を放り出すなんてもっての外だもの」
エリシア:「ランカスターの領地を空ける訳にはいきませぬものね、分かりますとも」
エリシア:「そしてミラージュバイトの任務は完璧に遂行されねばならない」
エレイン・ランカスター:「よく分かっているじゃない。だからこそ、有能で信頼の置ける隊長が要る」
エリシア:「それは難題ですね。大ロンドンは本部に劣らずの精鋭揃いですが」
エリシア:「貴女のお眼鏡と背負うべき看板に見合う者はそう居りません」
エレイン・ランカスター:「もちろんだわ。ああ、それとこのことも先に言っておきましょう」
エレイン・ランカスター:「日本支部は我々が活動拠点を作ることを快く思っていない」
エレイン・ランカスター:「あのキリタニとかいう男はああ見えてなかなかの食わせ者よ」
エレイン・ランカスター:「もし大きなヘマでもしでかしたら、即刻取り潰されるか吸収されるか……。その末路は悲惨なものでしょうね」
エリシア:「恐れ多くもLeviathanの名を、相応しいものとして冠する男ですからね」
エリシア:「バスカヴィル家のご令嬢も中々に苦戦しているご様子だ」
エレイン・ランカスター:「私とその部隊長のキャリアにも傷が付く。責任重大よ」
エレイン・ランカスター:「さて。どうする、エリシア?」
エリシア:「そうですね……」
エレイン・ランカスター:「さっきも言ったけれど、あなたがその気なら私は紹介状を書くわ」
エレイン・ランカスター:「他に何か質問があればどうぞ」
エリシア:「ああ、質問は二つで終わりそうだと考えていたところなのですよ」
エリシア:「欲を言えば貴女との語らいを続けたいとは思っていたのですが」
エレイン・ランカスター:「別に今生の別れじゃあるまいし」
エリシア:「無論貴女に持ち帰るのは勝利のみですがね」
エレイン・ランカスター:「あなたのそういうところ好きよ、エリシア」キミの方に身を寄せて言う。
エリシア:「であれば幸いです。お嬢様」当然のように受け止めて、嫋やかな手を取る。
エリシア:「つまり、私が率いる部隊の名は何かということを聞かせていただきたい」
エレイン・ランカスター:「極東の蜃気楼(イーストミラージュ)というのはどう?」
エレイン・ランカスター:「気に入らなければあなたが付けてもいいけれど。あなたの隊だもの」
エリシア:「腹案二つとそう離れてはいませんでした。自らのセンスに絶望しなくて済みそうです」
エレイン・ランカスター:「そう。相変わらず良いセンスしてるわね、あなた」
エレイン・ランカスター:「現時点での戦力よ」紙の書類を手渡す。
GM:"ハードハードハートハート"、"ヴァルキリー"、そして新しく配属される"ラタトスク"。
GM:"名無し(アノニマス)"というエージェントについては、そのほとんどのデータが不明となっている。
エリシア:受け取り、読み取るポーズを示す。
エリシア:この眼に映る世界は余人と等しきものではない。私に見せるべく用意されたものであれば事前に見取っておくだけの役にも立つ。
エレイン・ランカスター:「主要な人員以外のバックアップは随時。戦力は不足かしら?」
エリシア:リスト内にある一名を見て、僅かに表情を変えて。
エリシア:「錚々たる顔ぶれですね。少しロンドンが心配になってしまうぐらいに」
エリシア:「貴女が残らなければ、の話ですが」
エレイン・ランカスター:「賢い子は好きよ」最後の補足を聞いて、満足そうに微笑んで言う。
エレイン・ランカスター:「準備にはどれくらい時間が必要?」
エリシア:「さて、観光程度の情報は既に持ち合わせておりますが」
エリシア:「ヒースローからの最速便を確認する手間ぐらいは欲しいところですね」
エレイン・ランカスター:「約束通りファーストクラスの上を用意するわ」
エレイン・ランカスター:「ニッポンに着いたら連絡をちょうだい」
エリシア:「ええ、必ず」
エレイン・ランカスター:「あなたには期待しているわ、エリシア」
エレイン・ランカスター:華奢な手をキミに差し出す。
エリシア:半歩下がって白い手を取り、慣れた手つきで、厳かに口付ける。
エリシア:「Upon my honor,my lady.(名誉にかけて、我が主)
エレイン・ランカスター:「Perfect.」満足そうに微笑する。
GM:――極東、日本。東京の某所にランカスター・グループが出資している大きな博物館がある。
GM:そのミュージアムへとやってきたキミは、定められた手順を辿って裏側へと向かう。
エリシア:ゆったりとしたコートを羽織り、白い息を吐きながら歩く。
エリシア:この乾いた空気は慣れない。が、嫌いではない。
GM:裏側への入口を通り、ミュージアムのバックヤードに入った途端。
GM:キミの目の前に、最新鋭の設備と支部機能が整えられた広い空間が姿を現す。
アーノルド尾上:「やあ。お待ちしておりました、ミス・ガーネット。僕は技術顧問の"グレムリン"」眼鏡をかけた癖毛の神経質そうな男が振り返る。
アーノルド尾上:「支部の設備もセキュリティも万全に整えてある。ペンタゴンよりも堅牢だ」
エリシア:「ご丁寧にありがとう、ミスター・尾上。この城のことも気に入りそうだ」
アーノルド尾上:「いつでも、何なりと。ご命令を」
GM:支部のモニターにエレイン・ランカスターの姿が映る。
エレイン・ランカスター:『どうかしら。あなたの城よ?』
エリシア:「早速一つ問題が発生しました」
エリシア:「こちらから連絡を取るという話だったのに、失態1ですね」
エレイン・ランカスター:『すぐに解決できる問題だといいのだけれど』
エレイン・ランカスター:『あなたのそういうところ、好きよ』くすりと笑う。
エリシア:「であれば良かった。貴女に好かれる私で在りたいものです」
エレイン・ランカスター:『その失態は帳消しでいいわ。到着早々で悪いけれど、すぐに最初の任務に向かってもらうことになる』
エレイン・ランカスター:『観光はお預けね』
エリシア:「残念です。急ぎの要件がなければ見聞した驚くべき光景を6つほどお伝えできたのに」
エリシア:「お聞かせください」
エレイン・ランカスター:もう6つ?多くないかしら……?とは思うが、声には出さない。
エレイン・ランカスター:『他のエージェントたちにも既に指示は出してあるわ』
エレイン・ランカスター:『ナリタ・エアポートに向かって、“ハードハードハートハート”たちと合流。そして』
エレイン・ランカスター:『“リスト”を奪還してちょうだい』
エリシア:「なんとまあ、それはまた」
エリシア:これには流石に動揺を隠しきれず、こんがらがった糸くずみたいなものが口から飛び出す。
エリシア:「やはりとんだ火薬庫ですね、ここは」
エレイン・ランカスター:「その火薬庫を破裂させないのがあなたたちの仕事よ」
エリシア:「ええ、重々承知しておりますとも」
エリシア:「なにしろこの国へやってきての最も驚くべき光景というのは。感知できたオーヴァードの膨大さなのですからね」
エレイン・ランカスター:「よくもまあ、それだけの数を感知できたこと」感心したような呆れたような言い方をする。
GM:それだけ言葉を交わすと、キミはロンドン支部長に送り出され、任務へと向かう。
GM:シーン終了。


GM:シナリオロイスはエレイン・ランカスターに……と思ったけど初期ロイスでもう取ってるじゃん!
エリシア:ええ、お嬢様へのロイスは既に取得しております。
エレイン・ランカスター:いい心がけだわ
GM:では、シナリオロイスの欄はとりあえず開けておくといいでしょう
GM:これにてオープニングフェイズは終了です!


【ミドルフェイズ1】

GM:次のシーン。
GM:ここからはミドルフェイズに入っていきます。
GM:ミドル最初のシーン。
GM:シーンプレイヤーは木渡さん。
GM:他のPCも全員登場です。
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 1)増加 (48 → 49)
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 8)増加 (41 → 49)
木渡 葉:ちま
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (47 → 51)
エリシア:お揃いになったね
木渡 葉:やったー
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 1)増加 (50 → 51)
想娥娥:調子よい
GM:みんな横並びくらいになった
GM:このシーンは、成田空港で“リスト”を奪った相手の行方を追うシーンになります!
GM:最初は少し木渡さんの視点から進めていきますね


GM:成田空港。
GM:国際線のターミナルは飛行機から降りてきた人で溢れかえっている。
GM:キミは、篠原とともにロビーの片隅から空港内の様子をうかがっていた。
篠原風鈴:「他の隊員たちも既に到着しているはずだ」少し声を潜めて言う。
木渡 葉:「他の先輩たち、ですか……」
木渡 葉:《シークレットトーク》。ざわめきに紛れるように声を出す。
篠原風鈴:「待て」
木渡 葉:「はい」
篠原風鈴:手を伸ばし、キミの唇の前に人差し指を当てる。
篠原風鈴:「それは今は使うな」
木渡 葉:「……っと」
木渡 葉:そのまま解除。
篠原風鈴:「相手も能力者ならば、かえって気取られる可能性がある」体を不自然でないように近付け、耳元で囁く。
木渡 葉:「し、失礼しました……」
木渡 葉:「先輩、あの、そのムーブはいいんですか……?」小声で。
篠原風鈴:「不自然か? 男女がこうしているのは」悪戯っぽく微笑む。
篠原風鈴:「冗談だ」
木渡 葉:「冗談かあ」
木渡 葉:「俺もう、心臓がどうにかなるかと思いました」
木渡 葉:こちらもどこまで本気かわからない顔で。
篠原風鈴:「嬉しいことを言ってくれるな。……いいか、ここからは私が全員の声を中継する」
篠原風鈴:《彼方からの声》を使用する。わずかに風がそよぐ。
篠原風鈴:軽く目配せをして、キミから離れる。
木渡 葉:(「あ、残念です」くらい言った方が良かったかな……?)思いながら体勢を整える。
篠原風鈴:「"Questor"、こちら"ヴァルキリー"。"ラタトスク"も一緒だ」
GM:空港内にいたエリシアさんのそばで風がそよぐ。その風がシャンさんと名無しさんの方にも伝わっていく。
エリシア:「いつも世話になるね。お礼は直接顔を合わせて言いたいところだけれど」
エリシア:スマートフォンに向け、通話している素振りをする。
木渡 葉:届いた声に軽く眉を動かす。
篠原風鈴:「それは無事にこの場を対処した後にでも」
想娥娥:「Te amo(愛してるよ)~」ちゅっと水音。
木渡 葉:「……?」少し不可解な顔。
篠原風鈴:顔をしかめている。
エリシア:「耳元にやられるとくすぐったいよな。直接とはまた違う感触だ」
想娥娥:「Até mais(またね~)……あっ今の入っちゃってる?」
篠原風鈴:「……任務中だ」シャンをたしなめるような声。
篠原風鈴:「こいつはいつもこうだ」木渡後輩に説明している。
木渡 葉:「いつも」
想娥娥:「探して貰うようにお願いしてたの~」
"名無し":人の疎らなロビーのソファに足を組んで腰掛けながら、英字新聞を開いている。ぱらり、と一枚捲りながら、
"名無し":「ほう、ほう。"ヴァルキリー"とは、荘厳な名だね。改めて、よろしく頼むよ」
篠原風鈴:「そちらは例の出戻りか」名無しさんの声に反応する。
"名無し":「ご明察だ。データにまだ記載が残っていたようで安心したよ」
エリシア:「ううん、懐かしい声だね。直接顔を合わせるのが楽しみだ」
木渡 葉:首に巻いたマフラーを、軽く口元まで上げる。
木渡 葉:「……こちら"ラタトスク"です」
篠原風鈴:「噂の新入りだ」
木渡 葉:「今回から、参加を。どうぞよろしくお願いします。先輩方」
想娥娥:「新人くん会うの楽しみだな~」イヤホンを付けて店に立つ。
木渡 葉:(どんな人なんだろ……? 声はかわいい)
想娥娥:「カフェオレ一番ちっちゃいやつください~」
想娥娥:自分の位置を示すことになる。気づいてくれるかなあ。
想娥娥:店のレジ前にはスーツ姿の少女。成年になるかならないかくらいに見える。
想娥娥:赤髪のツインテール。くりんとした顔立ち。
木渡 葉:(カフェがあるのはこの辺だと……)視線を上げる。
木渡 葉:(あれ、かな)直視はしないように。
木渡 葉:(なるほど。声だけじゃないやつ)
想娥娥:「娥娥も早く逢いたいな~」
篠原風鈴:「さて、諸君」軽く咳払いをし、遮るように声をかける。
篠原風鈴:「私たちはこの群衆の中からターゲットを探し出す必要がある。どう動く?」
GM:というわけで、キミたちはこの人混みの中から標的のエージェントを探し出さねばなりません。
GM:ここで《ワーディング》を使用すれば一発でオーヴァードを炙り出せる可能性がありますが、逆に警戒される恐れもあります。
エリシア:「3分以内に有効策が出ない場合は、私がやってみよう」事も無げに嘯く。
想娥娥:「じゃあ出さないでいたいな~」
想娥娥:「ダメ?」
"名無し":「あたしは──その手の特異な力は、生憎持ち合わせてないけれどね」
エリシア:「活躍を見たいのは私も一緒なのだけど、そう言われるとやる気も出てくるね」
GM:《ワーディング》をするならオートアクションで宣言を。判定で見つけ出すなら〈知覚〉で難易度8だ!
GM:全員が判定に失敗すると相手に逃亡を許すことになります。
想娥娥:じゃあしてみちゃお!
想娥娥:知覚やってみるよ~
"名無し":同じく知覚で判定。
木渡 葉:自分もやります
想娥娥:2DX+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 9[5,9]+1 → 10 → 成功

想娥娥:ふふん
"名無し":2dx>=8
DoubleCross : (2DX10>=8) → 6[6,6] → 6 → 失敗

木渡 葉:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 6[2,6]+1 → 7

木渡 葉:おしい
"名無し":くっ 悪魔の数字
GM:惜しい
エリシア:成功があるならエヴリシングレディは置いておこう
エリシア:3dx+1>=8
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 9[5,8,9]+1 → 10 → 成功

エリシア:お揃いだね
木渡 葉:すごーい
GM:エリシアさんも成功してる!
"名無し":流石だ
想娥娥:お姉さま~
GM:では、判定に成功したシャンさんとエリシアさんは気付くだろう。
GM:人混みの中でほんのわずかだが周囲を警戒している様子を見せる数人の男たちがいる。
GM:メイヘム本人の姿はないが、接触する価値は十分にあるだろう。
想娥娥:「あっもしもし!本当?」
想娥娥:「ありがと~!愛してるよ~」そのまま人と通話している。
エリシア:「ん、見えてきたかな」
想娥娥:「さっき娥娥の立ってたところから1時方向の30m」すでに場所は移動している。
想娥娥:「お姉さまといっしょ?」
エリシア:「ああ、嬉しい事に顔を合わせる機会は近いかな」
木渡 葉:こちらも周囲を警戒している……が、それらしき人物は見当たらない。
木渡 葉:(……早いな……さすがミラージュバイト)
エリシア:「可愛い後輩に期待の新人、懐かしき友に信頼のおける部下」
"名無し":新聞を読む動作を続けながら、視線を僅かに上げる。それらしい人物は目に留まらない──が、代わりに。
エリシア:「そして大事な仕事相手だ。気合を入れていかねばね」
篠原風鈴:「いけるか、木渡後輩」
木渡 葉:「行きます」
"名無し":懐かしい金髪の麗人が歩いていくのが見えた。すっくと腰を上げ、その後を追う。
篠原風鈴:「私はここで通信役を続けます。奴らの確保をお願いします」全員に向けて語りかける。
想娥娥:「はあーい」
木渡 葉:マフラーを解いて、鞄に入れて、視線は動かさずに告げられた方向へ。
木渡 葉:「初仕事。頑張ってきます」
想娥娥:イヤホンを仕舞って、中国語のガイドブックを取り出す。
GM:キミたちは男たちの元へと少しずつ接近していく。
GM:キミたちが男たちとの距離を近付けたその時。
GM:男たちは一斉に走り出し、この場から逃走しようとする!
GM:【肉体】か【感覚】で難易度7の判定を行ってください!
GM:誰か1人でも成功すればオーケー!
"名無し":2dx>=7 肉体も感覚も2!
DoubleCross : (2DX10>=7) → 3[3,3] → 3 → 失敗

木渡 葉:では肉体で
想娥娥:感覚でがんばるよ
"名無し":ゾロ目!!!!!!!
GM:失敗すると敵の逃走を許すため、エネミーとPCたち全員のエンゲージがバラけた状態で戦闘をすることになります!
木渡 葉:4dx>=7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 10[1,2,8,10]+1[1] → 11 → 成功

想娥娥:2DX>=7
DoubleCross : (2DX10>=7) → 5[5,5] → 5 → 失敗

木渡 葉:よっし
エリシア:出目がさささ
木渡 葉:ごごご
想娥娥:ダメ~ 息を切らせました
エリシア:3dx>=7
DoubleCross : (3DX10>=7) → 8[7,7,8] → 8 → 成功

"名無し":流石に距離が遠かったかな。
GM:木渡さんとエリシアさんは成功!
エリシア:ばっちり成功。じゃあ私は感覚だったことで
GM:では、突如として走り出した男たちは、キミたちの隙を突いて逃走しようとする!
エリシア:走り出すタイミングを事前に察知していたかのように、直前で道を逸れる。
想娥娥:「あれっ」
想娥娥:「道聞こと思ったのになあ」
木渡 葉:するり、と人混みを避けるように動く。走ってはいない。
謎の男:「どけ……!」シャンさんと名無しさんの目の前をすり抜ける。
"名無し":「……お、っと」
想娥娥:「哎呀(アイヤー)っ!」大声で叫ぶ。
木渡 葉:ただ、木にでも登るようにするすると移動し、回り込み、気が付けば前に居る。
謎の男:「……ッ!」道を阻まれたことに気付き、足を止める。
エリシア:「おっと、つい道を間違えるところだったね」
謎の男:「邪魔だ。怪我するぞ」木渡さんに向けて言う。
木渡 葉:「あ、こっち方面でした? すみません、お邪魔しちゃって」
謎の男:エリシアさんの声に反応し、そちらを睨む。
エリシア:「なに、構わないさ。結局は同じだ」もう一方の方向を塞いでいる。来るのを待っていたかのように。
木渡 葉:「運行中止だそうです」小首を傾げる。
謎の男:「……お前ら、何者だ」周囲に視線を巡らす。
エリシア:「そう、それだ」
木渡 葉:(……さっきの声の女性。いかにも切れそうな感じの声だった。見た目も)
エリシア:「私たちも、君たちのことを知りたいと思っていてね」
エリシア:「少し緊張していたのだけど気が合うようで何よりだ。まずは一緒にお茶でもどうだろう」
木渡 葉:(大体、声と印象は似てるな。もうひとりは……)
"名無し":後ろからゆっくりと歩み寄り、エリシアの数歩後ろに立つ。「それは良い。再会を祝して一杯というのはいつだって歓迎さ」
謎の男:声のした方に視線を遣る。
木渡 葉:(……だいぶ印象深い人だな。そう忘れそうにない感じの)
木渡 葉:(……もしかして、すごい部署に配属されたな? 俺)
謎の男:「3人か」戦力を図るようにキミたちを見る。
想娥娥:転んだままスーツケースの中身を拾っている。
エリシア:「その分腕利き揃いさ」
謎の男:チラリと観光客らしき女の方に視線を向ける。
想娥娥:カフェオレをぶちまけたガイドブックを拾い上げた。
謎の男:「試してみるか。どの程度の腕利きか」
謎の男:男の服の袖口からサラサラと砂が零れ落ちる。
謎の男:《ワーディング》を展開する。
謎の男:袖口から零れ落ちた砂が、形を得てナイフへと変わる!
"名無し":「やれやれ。節操なしだな」
想娥娥:びたんとその場に寝転がる。
GM:空中で急加速したナイフがキミたちへと向けられる!


GM:ここで一度シーンを切って、次のシーンからミドル戦闘に入ります!
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
"名無し":エリシア ◯懐旧/隔意 で取得
GM:懐かしさ……
エリシア:ロイスは保留して購入判定行こうかな
木渡 葉:ロイスはまだ保留かな
想娥娥:武器かいたい!
GM:たくさん買いな
エリシア:エヴリシングレディでAI補助スーツを装備、マイナーで判定ダイス+3個
想娥娥:手配師使ってボルトアクションライフル狙うね~
想娥娥:6dx+1>=15
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 9[2,4,5,6,7,9]+1 → 10 → 失敗

想娥娥:あっダメだ……しょんぼり
GM:残念
木渡 葉:シャンさんの武器が優先かな?
"名無し":1dx+2>=15 ボルアクワンチャン
DoubleCross : (1DX10+2>=15) → 3[3]+2 → 5 → 失敗

"名無し":流石に無理
エリシア:4dx+5 ではボルトアクションライフルを
DoubleCross : (4DX10+5) → 8[2,7,7,8]+5 → 13

GM:惜しい……!
エリシア:財産点を2使って成功。想ちゃんにあげるよ
想娥娥:お姉さま~!
GM:あげてる!
木渡 葉:やったね
想娥娥:わーいわーい!
木渡 葉:じゃあ自分用の防具でいいか。ボデマ!
木渡 葉:いや、狙うか。アームドスーツ
エリシア:頑張ってる子にプレゼントだ。残り財産点7
木渡 葉:手配師とキリタニコネクション使用してダイス+3個、達成値+3
GM:すごいお金持ってるやん
木渡 葉:4dx+5>=15
DoubleCross : (4DX10+5>=15) → 10[5,6,7,10]+5[5]+5 → 20 → 成功

想娥娥:すご
木渡 葉:やったー
"名無し":えっすご
GM:すごい余裕だ!
エリシア:すごい
木渡 葉:ウェポンケースに入れておきます
GM:元ラットフィンクは伊達ではないな
木渡 葉:以上!
GM:はーい
GM:では、改めてこのシーンは終了ですよー


【ミドルフェイズ2】

GM:次のシーン!
GM:前回のシーンの直後から!ミドル戦闘だ!
GM:シーンプレイヤーは名無しさん!
GM:PCは全員登場だ!
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 10)増加 (51 → 61)
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 8)増加 (49 → 57)
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 8)増加 (49 → 57)
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 3)増加 (51 → 54)
"名無し":めちゃくちゃ昂ぶってる
木渡 葉:テンション上がってる
GM:いい具合に上がっている


GM:では、このシーンではミドル戦闘を行っていきます!
GM:エネミーは工作員エージェントが4体。いずれも行動値は10です。
GM:キミたちは四人とも同一エンゲージ。5メートル離れた位置に敵4体がいるエンゲージがあります。
GM:また、シャンさんはまだ敵に気付かれていないため、最初のラウンドは隠密状態でスタートすることになります。
エリシア:かしこい
木渡 葉:すごーい
"名無し":あまりにもクレバー
想娥娥:やった~
GM:何か行動をしたら隠密状態は解除されることになるから注意するんだよ。
想娥娥:はあーい
GM:ミドル戦闘の終了条件はエネミーを全滅させること!
GM:気合を入れて倒すといいでしょう!
エリシア:鏖じゃい!
GM:ま、負けるものかー!
"名無し":こちとらミラージュをもぐもぐするPTですよ 負けませんが
木渡 葉:うおー
GM:では、ミドル戦闘に入っていきましょう!
GM:ラウンド進行を開始します!

GM:1ラウンド目!
GM:まずはセットアップから。
GM:セットアップの行動がある人は宣言をお願いします。
エリシア・ガーネット:エブリシングレディ使用。シーン中PDWを取得します。
想娥娥:ないよ~
木渡 葉:コンボ『歯は小さくも鋭く』《ターゲットロック》《攻性変色》
GM:なんかすごいものを取り出してきた……!
GM:エネミーは何もなしです
木渡 葉:自身の攻撃力24増加。暴走。侵蝕6上昇。ターゲットはエージェント4
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を6増加 (57 → 63)
"名無し":"わたしの場所を連れていく" 《尾を喰らう蛇》《喰らわれし贄》 侵蝕[+4] HP1D点喪失 シーン間、攻撃力[+15]
"名無し":"名無し"の侵蝕を4増加 (61 → 65)
"名無し":28-1d10
DoubleCross : (28-1D10) → 28-4[4] → 24

"名無し":"名無し"のHPを4減少 (28 → 24)
GM:演出がある人がいたらどうぞー

エリシア:するりと手を伸ばすと、合わせて広がった影の中からじゃらりと銃器が飛び出し手中に収まる。
エリシア:「警告はしたつもりだ。痛くされても泣き言ではなく質問に答えてくれよ」
"名無し":「ああ、そうか。質問に答えるための『頭』は残しておかなくちゃいけないんだったね」
"名無し":「──善処しよう」 歪んだ微笑が浮かぶ。
木渡 葉:その横で、あくまで普通に、観光客か何かのように立っている。
木渡 葉:ただ、足下の影から、する、と小さな木の芽のような影絵が生え、
木渡 葉:己の影を縁取るように、するすると伸びていく。
謎の男:「泣き言を喚くことになるのはどっちかな」砂で作り出したナイフを構える。

GM:では、セットアップはこれで終了!
GM:ここからは行動値の高い順に手番を行っていきます!
GM:まずは行動値11の名無しさんの番から!
"名無し":では、マイナー。《オリジン:レジェンド》 シーン間、【精神】判定達成値[+10] 侵蝕[+2]
"名無し":"名無し"の侵蝕を2増加 (65 → 67)
"名無し":メジャー、"あなたの聲が雑踏になる" 《赤:サイレンの魔女》《灰燼に帰すもの》 侵蝕[+10] Mp終了後、《喰らわれし贄》効果解除
"名無し":対象は工作員エージェント1~4全員だ。
GM:既に怖い!
GM:命中判定どうぞ!
"名無し":(4+1)dx+11+10
DoubleCross : (5DX10+21) → 8[1,2,3,8,8]+21 → 29

GM:そこそこ高いな!
GM:工作員エージェント1と2はキーンナイフでガード!
想娥娥:FHじゃん
GM:3と4はドッジを試みます!
GM:いや、まだ分からんが
GM:ただのキーンナイフコレクターかもしれないし……
GM:ドッジ!
GM:まずは工作員エージェント3から
GM:4dx+2>=29
DoubleCross : (4DX10+2>=29) → 10[1,6,10,10]+8[8,8]+2 → 20 → 失敗

"名無し":えっこわ
GM:惜しい
想娥娥:やば
エリシア:けっこう頑張るじゃん
GM:次は工作員エージェント4
木渡 葉:こわ
GM:4dx+2>=29
DoubleCross : (4DX10+2>=29) → 8[1,1,8,8]+2 → 10 → 失敗

GM:ダメか
木渡 葉:こっちはふつう
GM:では、工作員エージェント1と2が《砂の結界》を使用。
"名無し":やはり守ってくるか……
GM:それぞれ工作員エージェント3と4を庇います。
GM:さらにガード時に《グラビティガード》を使用!
GM:ガード値を上げます!
GM:2d10+1
DoubleCross : (2D10+1) → 20[10,10]+1 → 21

想娥娥:やば
"名無し":????????
GM:出目やばいな
エリシア:かちかち
木渡 葉:ひえ
GM:おらー!絶対に死ぬもんか!
GM:ダメージどうぞ!
"名無し":3D10+43 装甲無視。ガード値有効。
DoubleCross : (3D10+43) → 24[9,8,7]+43 → 67

木渡 葉:たっっか
"名無し":こっちもDD上振れしてるな
GM:バカ!!!
想娥娥:やった~
GM:僕の10ゾロをどうしてくれるの!!?
"名無し":大人しく喰われて♡
"名無し":"名無し"の侵蝕を10増加 (67 → 77)
エリシア:えらいぞ~
GM:ガード値の21点を減らして46点。これを2倍すると、92点か
GM:完全にオーバーキルだよ!
GM:工作員エージェント1と2は消滅します!
"名無し":キラシュワ
木渡 葉:消えた
GM:では、演出どうぞ!

"名無し":「……さて、喋る頭を残して、か。早速難易度の高い話になってしまった」
"名無し":かつ、かつ、とヒールの音が進む。緋色の髪が目を焼くようにブレる。
"名無し":「生憎そういうのは得意じゃないんだ。お笑い草だろう? そういう意味で、あたしはこの仕事に向いてないのだけど」
謎の男:「何だ、この女……」妙な違和感を覚え、警戒する。
"名無し":徒手空拳。何も持たない女がただ歩み寄り、男たちにそっと両手を伸ばす。
"名無し":肩口に触れる。その瞬間まで、ただ違和感のみがあって。"逃げる"ことに意識が及ばない。
"名無し":まるで、絵の中の人物が近付いてきたかのような、現実味のない、錯覚のような、夢のような。
謎の男:「…………」気が付くと至近距離まで接近を許している。
"名無し":「──ああ、とはいえ。一人残せば十分かな」
"名無し":肩に触れた男が、なにか声を発そうとした。その唇だけが動き、声が途切れる。何も聞こえない。
"名無し":その声は、既に世界から消え失せた。
謎の男:「…………?」口をパクパクと開く。
"名無し":「……知ってるかい? 人を忘れる時、一番最初に失うのは『声』なんだそうだ」
"名無し":「だから、今から」
"名無し":「君は、誰からも忘れられる」
"名無し":「さよなら、知らない人。世界から失せろ」
"名無し":その言葉が零れ落ちるとともに、エージェント二人は、誰の視界からも忽然と消えた。
GM:男たちは、真っ暗闇の中へと落ちていった。
謎の男:「何が起きた……!? 」
エリシア:「……相変わらずだな」
想娥娥:じろり、と目線だけそれに向ける。
"名無し":「これしか能のない女でね。『知ってる』だろう?」
想娥娥:(今の。何を?)
木渡 葉:「……!」
謎の男:「あの女は、マズイ。残りの二人を先に片付けろ……!」

GM:では、名無しさんの行動はこれで終了!
GM:次は行動値10の工作員エージェント3と4の番です!
GM:まずは工作員エージェント3の番から
GM:マイナーはなし
GM:メジャーで《カスタマイズ》+《巨人の斧》+《ストライクモード》を使用
GM:キーンナイフでエリシアさんに攻撃します!
エリシア:来い!
GM:命中判定いきます!
GM:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[3,6,7,8,9,10,10]+6[1,6]+3 → 19

GM:よし、いい感じ!
エリシア:ワンチャンはあるか。ドッジ!
GM:命中の達成値は19!
GM:リアクションどうぞ!
エリシア:3dx>=19
DoubleCross : (3DX10>=19) → 8[1,4,8] → 8 → 失敗

GM:当たった!
GM:では、ダメージいくぞ!
エリシア:妖精もカバーもとりあえずは要らないかな。どうぞ!
GM:4d10+11
DoubleCross : (4D10+11) → 13[2,2,8,1]+11 → 24

GM:24点!装甲値-5して扱うぞ!
エリシア:HPは28なので4点残ります
エリシア:エリシア・ガーネットのHPを24減少 (28 → 4)
GM:く、くそー!
GM:では、攻撃の演出いきます!

謎の男:「手早く済ませる。まずは1人だ」
GM:男は、エリシアさんに向かって軽く手をかざす。
GM:袖口から零れ落ちた砂がナイフへと変わり、エリシアさんを目掛けて飛ぶ。
GM:ナイフは空中で加速しながら砂を帯び、どんどん大きな刃へと変わっていく!
GM:長大な刃が猛スピードでエリシアさんの体を貫く!
エリシア:「そいつはマナーが良くないな!」ここは公共の場、そのまま通せば周囲にも被害が行く。
エリシア:巨刃が長身をまともに捉えると、ガギン!と耳障りな音が立つ。
謎の男:「チッ。こいつも普通じゃないな」吐き捨てるように言う。
エリシア:「やれやれ、結構高いんだがね」盾のように銃器を使い捨て、大きく傷つけられたスーツを示す。
エリシア:致命傷は避け、後ろの一般人は無事だ。というか想ちゃんだが。

GM:では、工作員エージェント3の行動はこれで終了。
GM:次は工作員エージェント4の番!
GM:マイナーはなし
GM:メジャーで《カスタマイズ》+《巨人の斧》+《ストライクモード》を使用
GM:キーンナイフで木渡くんに射撃攻撃だ!
木渡 葉:うおお暴走中
GM:命中判定いくぜ!
GM:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[3,4,7,8,8,9,10]+6[6]+3 → 19

GM:いい感じ!命中の達成値は19!
エリシア:仲良いな君たち
GM:これがチームワークの力……!
木渡 葉:うーん、ワンチャン、アームドスーツをウェポンケースから取り出し装備します。
木渡 葉:行動値7に。暴走中なのでリアクションは不可。
GM:うおー!アームドスーツが何だ!喰らえ!
GM:4d10+11
DoubleCross : (4D10+11) → 21[6,6,7,2]+11 → 32

GM:32点!装甲値-5してダメージ!
木渡 葉:装甲-5されて5なので、27ダメージ。
木渡 葉:HP30なので残り3だ! 生きてる!
GM:ゲーッ!?
エリシア:腕利きなので簡単には死なない
GM:仕留めきれなかっただと……!
GM:では、攻撃の演出いきます!

謎の男:「さっき言ったな。怪我するって」木渡に言う。
謎の男:「後悔しても、もう遅いぞ」
木渡 葉:「言いましたね」
謎の男:砂の軌跡を描きながらナイフが飛ぶ。
木渡 葉:「……遅いっていうか。もうとっくですよ」
木渡 葉:ナイフの描く線を見定めながら。
GM:ナイフは空中で変化し、長く鋭い刃へと変貌する。
木渡 葉:「そのフェーズ、終わらせてます。とっくの昔に」
GM:凶悪な長剣へと化したナイフが、急加速しながらキミの体へと突き刺さる!
木渡 葉:「……っ」ずん、と突き刺さる刃の感触と、それから。
木渡 葉:「あー、でも。マフラー」
木渡 葉:「これ、結構好きだったからなあ……!」身体の前に構えた鞄が、刃を半ば止めている。
GM:突き刺さった刃が砂に戻って崩れていく。
謎の男:「バカな」
GM:男はほんの一瞬だけたじろぐ。
木渡 葉:「確かに遅いですね、後悔しても。同じのはそう買えないってやつです」
謎の男:その言葉に怒りを露わにする。
謎の男:「次は怪我じゃあ済まんぞ」

GM:では、工作員エージェント4の行動はこれで終了!
GM:次は行動値8のエリシアさんとシャンさんの番!
GM:好きな方から先に行動するといいでしょう
想娥娥:娥娥は寝てるよ~
GM:寝てる!
GM:では、エリシアさんの番です!
エリシア:それじゃあ行こうか
エリシア・ガーネット:マイナーでPDWの効果使用。メインプロセスで行う攻撃の対象を範囲選択に変更。
GM:ひ、ひええ
エリシア・ガーネット:メジャーでコンボ【Table Turn】《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》PDWで範囲選択に射撃攻撃。対象は工作員エージェント3と4。
GM:怖いよー
GM:命中判定どうぞ!
エリシア・ガーネット:7dx8+2
DoubleCross : (7DX8+2) → 10[1,3,4,4,6,7,8]+4[4]+2 → 16

エリシア・ガーネット:《原初の紫:妖精の手》のダイスを10に変更します。残り2回。
GM:判断が早いな!?
エリシア・ガーネット:1dx8+22
DoubleCross : (1DX8+22) → 1[1]+22 → 0 (ファンブル)

エリシア・ガーネット:残念、23だ
GM:くっ、いけるか……?
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を9増加 (57 → 66)
GM:まず、工作員エージェント3はウエポンケースの効果でキーンナイフを装備してガード。
GM:そして、工作員エージェント4はドッジを宣言。
GM:4dx+2>=23
DoubleCross : (4DX10+2>=23) → 10[8,8,10,10]+8[6,8]+2 → 20 → 失敗

GM:妖精の手がなければ避けてたのに……!
GM:では、工作員エージェント3が《砂の結界》を使用して4をカバーリング!
GM:《グラビティガード》も使用してガード値を上げます!
GM:2d10+1
DoubleCross : (2D10+1) → 9[6,3]+1 → 10

エリシア:君たちも優秀だなあ
エリシア:9+3d10 ダメージ。ガード値有効
DoubleCross : (9+3D10) → 9+10[1,3,6] → 19

GM:ガード値を減らして、2倍にして
GM:ギリ!まだギリギリ生きてます!
GM:生きてるって素晴らしい!
想娥娥:ムッ
木渡 葉:マジかー
エリシア:だよなあ、出目が腐った
GM:では、エージェント3はギリギリ生存!
GM:行動値的には行動値8のシャンさんの番ですが
GM:どうします?
想娥娥:動くよ~
GM:来るか
想娥娥:マイナーでボルトアクションライフルの効果を起動
想娥娥:メジャーで3に射撃攻撃します!
GM:かかってくるがいい……!
想娥娥:2dx+5 えいっ
DoubleCross : (2DX10+5) → 10[4,10]+9[9]+5 → 24

想娥娥:わーい
エリシア:えらいよ~
GM:結構やるな……!
木渡 葉:やっちゃえー
GM:工作員エージェント3はドッジを宣言!
GM:舐めるなー!
GM:4dx+2>=24
DoubleCross : (4DX10+2>=24) → 8[4,5,6,8]+2 → 10 → 失敗

GM:うわーん!ちくしょう!
想娥娥:3D10+8
DoubleCross : (3D10+8) → 14[3,1,10]+8 → 22

想娥娥:えいっ
GM:結構ダメージ高いな!?
GM:さっきのエリシアさんの攻撃でかなりHPを削られていたので……
GM:こいつはもうダメ!
木渡 葉:だめだった
GM:工作員エージェント3は完全に戦闘不能です!
想娥娥:わーい!
GM:では、エリシアさんの攻撃の演出からやっていきましょう!
エリシア:「まあ、換えの用意はあるのだけどね」影の内から新たに銃を取り出しながら、駆ける。
謎の男:「あれだけ喰らってまだ動くか」警戒し、砂のナイフを構える。
エリシア:「こういう場所では出せる火力も限られる、が……!」敵オーヴァードの側面へと回り込みながら、3点バーストで断続的に射撃を撃ちこむ。
GM:正確な射撃によって敵オーヴァードは体を撃ち抜かれる!
GM:だが、魔眼が変形した盾によって辛うじて致命傷は防ぎきる!
謎の男:「そんなものか」血の混じった唾を吐く。
謎の男:「腕利きも大したことはないな」
謎の男:砂のナイフを構え直しながら、エリシアさんの攻撃後の隙を狙おうとする!
想娥娥:パン、と後ろから銃声。盾の展開方向の真逆。
想娥娥:倒れていた観光客が、拳銃を抜き撃ち。
謎の男:「どこから……」防ぐこともできず、背中から射抜かれる。
エリシア:「ま、こんなものさ」
エリシア:「谢谢、娥娥」
想娥娥:エリシア・ガーネットが展開した影から飛び出した銃器。その一つが事前に彼女の手元まで蹴り出されていた。
木渡 葉:(……すごい。あんなに瞬時に連携ができるんだな……)
想娥娥:「お姉さまの魅力が分かりきれなかったんだ」
想娥娥:「見る目がないなあ」
謎の男:「クソ野郎どもが……」そのまま倒れ伏し、昏倒する。
"名無し":(咄嗟の判断力、言外の連携プレー。衰えていないどころか、更に熟達してるようだ)
想娥娥:「女の子だよ~?」くすりと笑う。
木渡 葉:(俺は……俺にも、できるか? あんな動き……)
エリシア:「とても可愛い、ね」くすりと微笑む。
想娥娥:「ね~。さて」指先で銃を弄んで。
想娥娥:「男の子のお手並み拝見」
木渡 葉:「……お手柔らかに」
謎の男:「怪我じゃあ済まないって意味、分かってないようだな」

GM:では、エリシアさんとシャンさんの行動はこれで終了!
GM:では、最後は行動値
GM:7の木渡後輩の番!
木渡 葉:うす!
木渡 葉:まず、マイナー前にコンボ『枝を飛び回り』スネークブレード起動。ダイス-1個、射程20mに。
木渡 葉:マイナー、コンボ『昏き影を渡り』《千変万化の影》
木渡 葉:シーン間技能レベル+7。侵蝕2上昇。シナリオ3回の1回目。
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を2増加 (63 → 65)
GM:すごい上がる!
木渡 葉:メジャー、判定前にコンボ『葉に伏せ』《Dロイス:潜伏者》
木渡 葉:白兵達成値+10。シナリオ3回の1回目。
木渡 葉:そしてコンボ『時来たりなば、噛みつけ』。スネークブレードを使用した白兵攻撃。
GM:めちゃくちゃ固定値が上がってる……!
木渡 葉:侵蝕は0。対象はエージェント4!
木渡 葉:命中判定します。
GM:メジャーだと侵蝕率上がらないのか……!
GM:命中判定どうぞ!
木渡 葉:4dx+21
DoubleCross : (4DX10+21) → 9[2,3,7,9]+21 → 30

木渡 葉:よし
GM:きっちり繰り上がってる!
GM:ドッジを宣言!
GM:4dx+2>=30
DoubleCross : (4DX10+2>=30) → 10[4,6,6,10]+4[4]+2 → 16 → 失敗

木渡 葉:こわいな!
GM:全然届かん……!
GM:ダメージお願いします!
木渡 葉:4d10+24+3 タゲロ攻性変色アームドスーツ効果
DoubleCross : (4D10+24+3) → 22[7,4,2,9]+24+3 → 49

木渡 葉:よっし
GM:いいダメージ……!
GM:その攻撃は
GM:装甲値を引いても耐えきれん!
木渡 葉:やったーー
GM:工作員エージェント4は戦闘不能です!
GM:攻撃の演出どうぞ!

木渡 葉:空港内に、声がひとつ。
木渡 葉:「『枝を飛び回り』」
木渡 葉:「『昏き影を渡り』」
木渡 葉:口にするのは、いつものルーティン。戦闘時に呟く精神集中の呪文、おまじないの類いだ。
木渡 葉:あるいは、視線を足下から口元へと逸らすためのブラフ。
木渡 葉:「『葉に伏せ』」
木渡 葉:その頃には、既に影の樹は根を張り、枝を伸ばし、敵の下まで伸びている。
木渡 葉:「『時来たりなば』」
木渡 葉:そこで、とん、と足下を靴で叩く。
木渡 葉:相手の視線は、ようやく下へと動くだろう。
謎の男:その音に反応するように視線を下げ、ナイフを振る。
木渡 葉:狙いを最初からつけていた敵の、その影の足下まで、世界樹の葉が茂る。
木渡 葉:あるいはそれは、視線を手元から足下へと逸らすための……。
木渡 葉:「『噛みつけ』」
木渡 葉:ヒュッ、と空を切る音がして、相手のナイフよりも速く、何かが飛んだ。
謎の男:「しまっ……」
木渡 葉:極細のワイヤーを結びつけたナイフが、その影が、枝に沿うようにして軌道を確保し放たれる。
木渡 葉:狙うは首筋。真っ直ぐに。
木渡 葉:小さなリスの、鋭い歯が獲物を狙い、齧り付いた。
謎の男:首を斬り裂かれ、血が溢れ出る。咄嗟に手で傷口を押さえるが、もう間に合わない。
木渡 葉:「怪我じゃ済まないんですよね。お疲れ様です」
木渡 葉:「マフラー代、いただいちゃいました」
謎の男:「……後悔してるよ、今は」自嘲めいた笑みを浮かべると、その場に倒れる。
木渡 葉:「……じゃあ、俺の方が先輩だ」ぽつりと。

GM:エネミーはこれで全滅。ミドル戦闘は終了だ!
GM:戦闘が終わったのを確認すると、篠原風鈴がキミたちの方に駆け寄ってくる。
篠原風鈴:「ご苦労だった」
木渡 葉:「お疲れ様です。床、汚しちゃったんで清掃の手間がかかりますが」
想娥娥:「……んふふ~」
想娥娥:「やるね君!」
"名無し":「大人しい顔をして、猛獣のような子だな」 くっくっと喉奥で笑う。
木渡 葉:「え、あ、ありがとうございます」ぺこんと頭を下げる。
木渡 葉:「先輩方も……さすがでした。凄かったです」
想娥娥:「でしょ~」ピトッと張り付くようにして。
エリシア:「もう済ませているだろうが処理班に突入の連絡を頼むよ」
木渡 葉:(何せ、真似できそうなタイプの人が全然いない。凄腕揃いだ)
木渡 葉:「ひゃ」
篠原風鈴:「ええ。処理班の手配は既に」
エリシア:「Pretty good.」
篠原風鈴:「木渡後輩。そいつはいつもそうだ。あまり気にするな」
エリシア:「メンバーのリストを見た時から思っていたが、中々楽をさせてもらえそうだ」
エリシア:実際気にしていない様子でこんなことを言っている。
木渡 葉:「そう言われても難しいですが……!」
"名無し":「そういう君も、更に洗練されてるようじゃないか」 エリシアに笑む。
想娥娥:ペタペタと触っている。「ケガへーき?」
木渡 葉:「あ、まあ、手当てすればなんとか」
エリシア:「素晴らしい主人に仕えるためには日々の努力が不可欠でね」
木渡 葉:「っていうかそこ傷口近くなんであの」
エリシア:「……君は変わらず美しいな。これほど目を引く人を未だに知らんよ」目を細めながら名無しの女を見つめる。
想娥娥:「ふふふーん」誇らしげにして。
"名無し":「努力が認められて極東の地にて『隊長』か。随分な出世だ、かつての同僚として鼻が高いな──ふふ、そして口も達者だ」
エリシア:再会の挨拶だと云わんばかりに両腕を開いて構える。
想娥娥:「あっそうだ」ぱっと離れて。「元先輩なんだけ」
想娥娥:「ハローハロー!アイラビュー!」
"名無し":先程の所業を見て、その構えを取る豪胆さに僅かに呆れのようなため息を付く。唇に指を遣り、ほんの僅か弾くように動かした。
木渡 葉:「あ、なるほど……」動き速いなあと思っている。
エリシア:「そうとも、腕前は御覧の通りだしこれから色々と世話になるだろうね」
"名無し":「ああ、再会に喜んでいるだけじゃいけないな──初めまして、新しい同胞方」
篠原風鈴:「出戻り嬢。イングリッシュは堪能なのか?」シャンの適当な英語を聞きながら言う。
"名無し":「欧米諸国なら一通り。とはいえ、今となっては『声』を交わせる相手も乏しくてね」
"名無し":「そろそろ退屈で死にそうだったんだ。暫く賑やかに過ごせそうだ」
木渡 葉:「はじめまして。改めて、"ラタトスク"です」
想娥娥:「あっそうだ、改めて!」銃をぱっと胸元にしまい込んで。
想娥娥:「想・娥娥(シャン・ウァウァ)!“ハードハードハートハート”だよっ」
木渡 葉:「えと、木渡葉……」すごいとこにしまったな?という顔。
篠原風鈴:「シャンはああ見えて優秀な工作員だ」
想娥娥:「ああ見えては余計~!」
木渡 葉:「お手並みはさっき。見事でした」
"名無し":「先程の一般人偽装や手際を見れば一目瞭然といったところだな」
エリシア:「見ての通りと言うべきだね。能ある鷹は爪を隠すと日本では言うそうだし」視線は木渡くんへ。
木渡 葉:(本当に工作って感じの人なんだな……抜かりがない)
篠原風鈴:「お前たち、自己紹介もいいが……」倒れている男を踏みつける。
篠原風鈴:「目下の優先事項はこちらだ。戻ったら色々と聞き出すことがあるな」
想娥娥:「搾り取っちゃおっか」
木渡 葉:「情報をですよね?」
想娥娥:「あは。何だと思ったの?」
木渡 葉:「え、え? ええっ」
木渡 葉:もごもごしている。
エリシア:「さて、実のある行為に終わると良いな」
篠原風鈴:「隊長。シャンには任せない方がいいかと……」
想娥娥:「え~」
エリシア:「私が担当するかな。娥娥を使うのはもったいない」
想娥娥:「お姉さまのほうが勿体なくない?」
篠原風鈴:「同感です。隊長のお手を煩わせるのいかがなものかと」
"名無し":「こういうのは初手が肝要というものだ。エリシアなら余すところなく聞き出すだろうさ」
木渡 葉:(隊長か……。これから、あの人の下で動くことになる)
想娥娥:「とにかくアジト行きたいなあ」
エリシア:「割れたな。民主的に考えれば木渡くんに委ねられるところだ」
木渡 葉:(気を引き締めて……)
想娥娥:「ね、あれ用意してくれた?」
木渡 葉:「俺です?」
エリシア:「移動しながらゆっくり考えてくれ。どちらに一票投じるかね」
"名無し":「ああ、その手もあったか。あたしは向いていないし──どちらにせよ、"始末"は任せておくれ」
木渡 葉:「は、はい。よく考えておきます……」
"名無し":「そうそう。言いそびれていた──あたしは"名無し(アノニマス)"。それ以上でも以下でもないモノだ」
エリシア:「私も好きだからね。まだ使ってはいないが立派なものだよ」
木渡 葉:「……変わったコードですね」
想娥娥:「アノちゃん先輩もよろしく~!」ぎゅーっと抱きついて。
想娥娥:「やったやった。楽しみだな~」
"名無し":「すぐに分か──、……君は、距離が近いな……」
想娥娥:「イヤ?」
"名無し":「先程の所業を見て、怖くはないのか?」
想娥娥:「怖い!」
想娥娥:「だから怖くなくなるようにたくさん教えてほしいな」
"名無し":「ははっ、成程なるほど。君はそういう──手練なわけだ」
木渡 葉:(しかし、思ったより賑やかだな。ここ)一歩引いたようにして、全員を眺めている。
"名無し":「良いよ。色々と話そう、そして記憶に留めてくれ」 出来ることなら。
想娥娥:「忘れないよ~」
篠原風鈴:「お互い一歩も譲らないな。実に見応えがある」
木渡 葉:(後悔。そういうフェーズはもう過ぎたから。居ろと言われた場所で覚悟を決めるしかない)
篠原風鈴:「“ヴァルキリー”、篠原風鈴だ。改めてよろしく頼む」
篠原風鈴:「では、隊長。行きましょうか」
エリシア:「……おっと。そうだね」
"名無し":「初対面でここまで近しいのは初めてだけどね──此方こそ。頼りにしている」 誰かの記憶に残り続ける限り、"名無し"は"名無し"として在れる。
想娥娥:「ん。娥娥たちに指示をちょうだい」
"名無し":「新しい拠点というのは、常に胸が高鳴るね」
エリシア:「ああ、中々楽しい仕事が出来そうだ。これからもっと楽しくなるぞ」
エリシア:「私たちの城へ凱旋だ。戦果を味わい牙を研げ」
エリシア:「イーストミラージュ、本格始動の時間だ」


GM:キミたちは最初の任務での戦果をその手に携え、イーストミラージュの拠点へと帰還する。
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
想娥娥:はーい!はいはい!
エリシア:元気がよろしい!
"名無し":想娥娥 ◯有為/困惑 で取得。
想娥娥:娥娥、みんなとチームが組みたいなって思います
想娥娥:お風呂はいろ~
GM:チーム!
エリシア:入っちゃ王かな~
GM:そんな概念だ
木渡 葉:うおー
想娥娥:やった~
想娥娥:じゃあカンパニーの効果!
"名無し":チーム結成、いい響きだ
エリシア:なんとなんと~?
想娥娥:シーン終了時にHPを+1d10回復できるよ~
木渡 葉:イエー!
エリシア:癒やされる~
GM:す、すご!
"名無し":アジト!即時風呂!
エリシア:かわいい部下:想娥娥/P好意〇:N不安 で取得しちゃお
GM:好意を抱いている!
エリシア:娥娥ちゃんに癒されてHP回復します
エリシア:4+1d10
DoubleCross : (4+1D10) → 4+3[3] → 7

エリシア:癒やされ足りないな~
"名無し":こちらも一風呂浴びさせてもらおうかな。
"名無し":1d10+26
DoubleCross : (1D10+26) → 1[1]+26 → 27

"名無し":あまり癒やされていない
木渡 葉:ロイス、エリシア隊長に ○敬意/隔意、シャンさんに ○感服/隔意 かな
木渡 葉:じゃあ風呂ー
木渡 葉:1d10+3
DoubleCross : (1D10+3) → 9[9]+3 → 12

木渡 葉:結構癒やされた
GM:木渡後輩は男湯ですからね!
木渡 葉:わかってるよ!
"名無し":一人で入れたからこそゆっくりできたのかも
エリシア:アーノルドくんとゆったりしてくれ
想娥娥:規模がパーソナルだよでも
エリシア:じゃあ私と名無しちゃんは……?
GM:個室……!
想娥娥:あとGM,娥娥は従者が出したいです 今やって大丈夫?
GM:しょうがないにゃあ。いいよ
想娥娥:やったー!
想娥娥:『沈んじゃえ、勇細』:《赤色の従者》《血の絆》。
想娥娥:3回使って3体の従者を出すよ~
GM:そんなに
想娥娥:想娥娥の侵蝕を24(→ 24)増加 (54 → 78)
GM:すごい上がった
エリシア:1dx+5>=15 購入はボルトアクションライフル
DoubleCross : (1DX10+5>=15) → 9[9]+5 → 14 → 失敗

GM:惜しい
エリシア:財産点1で購入。残り6でウェポンケースに入れておきます
GM:ま、また買った!
"名無し":執拗にメイド服を狙っていくか……
木渡 葉:購入は強化素材くらいかなあ
"名無し":2dx+2>=20
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 8[6,8]+2 → 10 → 失敗

"名無し":失敗で以上。
想娥娥:従者出したから振れない!
GM:し、死んでる
木渡 葉:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 5[3,5]+2 → 7 → 失敗

木渡 葉:だめだ、以上!
想娥娥:-新人くん/木渡葉/好奇心:○/脅威/ロイス
想娥娥:おわり!
GM:期待の新人だ!
GM:では、皆さん終わったようなので改めてこのシーンは終了ですよ!


【ミドルフェイズ3】

GM:次のシーン。
GM:次は、キミたちが拠点でワイワイしたり拷問したりしつつなんか良い感じに情報収集でもするかって雰囲気になるためのシーンです。
GM:シーンプレイヤーはエリシアさん。
GM:他の人たちも全員登場だ。
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 2)増加 (77 → 79)
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 7)増加 (66 → 73)
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 5)増加 (65 → 70)
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 7)増加 (78 → 85)
GM:いい感じに上がってますね
GM:では、まずはシーンの描写から。


GM:東京都内にある大きな博物館の裏側。
GM:厳重なセキュリティを潜り抜けた先にキミたちの拠点がある。
GM:拠点には“サロン”と呼ばれる作戦室の他にも、各エージェントたちの個室や訓練施設、それに専用車両が格納された地下ガレージ、技術班の研究室などが設けられている。
GM:また、シャンからの強い要望で広いバスルームも用意されている。
GM:キミたちは一見すると学芸員のスタッフルームのようにも見える作戦室"サロン"に集まっていた。
GM:中央の大きなテーブルの上にはなぜか抹茶と羊羹、饅頭が置かれている。
エリシア:「日本のお茶も楽しみにしてたんだよね」
アーノルド尾上:「日本ではお茶を飲むためにいつもこんな苦労をしているんだな……」難しい顔で茶筅を見つめている。
アーノルド尾上:「僕は技術班の"グレムリン"。アーノルド尾上。君たちのバックアップを担当することになる。お見知り置きを」
エリシア:きちんと予習しておいたのだろう。妙に慣れた手つきで茶を点てている。
"名無し":「やあ、"グレムリン"。久しいね」 くつくつと笑みながら興味深げに立てた茶を見ている
アーノルド尾上:「僕はコーヒー派だけど、日本に来たばかりの人もいるだろうからね」
アーノルド尾上:「やあ。お久しぶり、アノニマス。まさかキミと再会できるとは」
木渡 葉:「"ラタトスク"。よろしくお願いします」お茶はもっと楽なのありますよ、と言おうかどうしようか迷う。
アーノルド尾上:「君が"ラタトスク"か。日本流のもてなし、合ってるよな、これ?」
木渡 葉:「あ、木渡葉です」
木渡 葉:「えーと、正式なスタイルだとそんな感じ。立派です」
"名無し":「パリでの一件以来かな。今や技術顧問か、感心するよ」
アーノルド尾上:「優秀なもので」謙遜する素振りもなく言う。
想娥娥:「おお~なんか外国来たっぽいね」バスルームから出てくる。
想娥娥:服は適当に着た状態。結んでいた髪はダラっと下ろしている。
"名無し":「自分の技術を過小評価しないところ、あたしは結構好きだよ。……ああ、髪を下ろすと随分雰囲気が変わるものだね?」
篠原風鈴:「なぜ風呂に……」
木渡 葉:「早い」
エリシア:「入浴文化の本場でもあるよね。どうだった?」
篠原風鈴:「隊長、いいんですか……?」
想娥娥:「だって撃ったあと気持ち悪いし~」
想娥娥:「あっあのね、すごいよかった!」
想娥娥:「ほわーって気持ちよくなれるよ」
エリシア:「万全のコンディションで働いてもらいたいからね。見合った能力を発揮してくれる子だ」
エリシア:「その内私も使ってみようかな。楽しみが増えた」
篠原風鈴:「甘すぎます、隊長……」頭を抱えている。
木渡 葉:(やっぱりここの二人はコンビネーションがしっかりしてるというか。息が合ってるな……)隊長とシャンさんを見て。
想娥娥:「そんなこと言うなら風鈴ちゃん先輩には貸してあーげない」
想娥娥:「ぷんぷん臭っちゃえばいいんだ!つーん」
木渡 葉:「えっ、そこの権限はシャン先輩なんですか」
"名無し":「彼女の機嫌を損ねないように、十分注意しなければならないようだね」
想娥娥:「娥娥のだもん~」
篠原風鈴:「わざわざここで風呂に入る必要はないと言っているんだ。木渡後輩もそう思うだろう?」
木渡 葉:「え」
想娥娥:「あっ使いたいときは言ってね。一緒に入る?」
木渡 葉:「え」
木渡 葉:「ええと、タイミング、TPO、そういうやつですよね」
木渡 葉:「あと、一緒にはちょっと……!」
想娥娥:「日本のセントーではお背中流すんでしょ」
エリシア:「私の知識では多分そうだな」
"名無し":「ほう、それは興味深いな。普段はシャワーで済ませることが多い、一度よく知るものに手解きしてもらうべきかな」
木渡 葉:「偏ってるやつですそれ、絶対偏ってる」
篠原風鈴:「隊長。その知識はおそらく間違っています」
木渡 葉:「そうですよ! そう!」
想娥娥:「じゃあ娥娥に正しいこと教えてほしいな……?」
木渡 葉:「ひえ」
エリシア:「ま、日本人なら篠原くんもいるしね」
エリシア:言うだけ言っておいてのんびりと抹茶を啜る。
アーノルド尾上:「饅頭と羊羹もよかったらどうぞ。浅草まで行って買ってきたんだ。……経費で落ちるかな」
想娥娥:「わーい」パクパク食べ始める。
篠原風鈴:「美味しそう……」よだれを拭う。
エリシア:「駄目な時はポケットマネーを出すとも。楽しみにしていたんだ」
想娥娥:「大姉さまに出してもらえばいいよ~お金持ちなんだし」
エリシア:「あっ本当に美味しい」
"名無し":「ミス・篠原。我慢することはあるまいよ」
木渡 葉:「そうですよ。篠原先輩もどうぞ」
篠原風鈴:「我慢しているわけではない……」
篠原風鈴:必死に我慢してゴクリと唾を飲み込む。
想娥娥:「じゃあ娥娥が全部もらっちゃおーっ」
木渡 葉:それを聞いて自分の分をさっとキープする。
想娥娥:ばっと手を広げて自分の前に寄せていく。
篠原風鈴:「ま、待て!ダメだ!私の分も取っておいてくれ!」
想娥娥:「しょ~がないな~風鈴ちゃん先輩は~」
木渡 葉:「あー、じゃあ」
木渡 葉:「こちらどうぞ」さらにそれを篠原先輩に。
想娥娥:「おねだりしたら考えて……」
想娥娥:「あーっ!」
想娥娥:「横流し!」
木渡 葉:「俺の分を譲渡しただけなので……」
篠原風鈴:「木渡後輩……。キミは」
篠原風鈴:「いい奴だな……!」感涙している。
木渡 葉:「えっ、いや、その」
木渡 葉:「そんなではないですが……」
想娥娥:「流通止めてたら可愛いおねだり見れたのに……」
"名無し":「元からミス・シャンだけのものではないがね」 肩口から手を伸ばし、ひょいと一つ饅頭を掴み取る。
想娥娥:「あーっアノちゃん先輩も!」
篠原風鈴:饅頭を大事そうに一口かじる。
木渡 葉:「え、でも、今の顔も可愛くないですか」
篠原風鈴:「えっ、美味しい。美味しい! これ、本当に良いとこのやつだ!」
想娥娥:「かわい~」
木渡 葉:「ほら」
篠原風鈴:満面の笑みを浮かべて何度もお饅頭とキミたちを交互に見る。
木渡 葉:その隙に羊羹をそっと取って食べる。
篠原風鈴:「隊長、美味しいですよ、これ!」
木渡 葉:「うん、美味いです」
エリシア:「それは良かったね。素直に味わえて」
篠原風鈴:「あっ……」冷静になる。
想娥娥:「オガミンに言うべきじゃないの……?」
篠原風鈴:「あの、今のは忘れていただけると……」赤面している。
篠原風鈴:恥ずかしがりながら抹茶をすする。
エリシア:「どうしようか、隊長命令で羊羹も食べてもらおうかな」
篠原風鈴:「隊長~!」
木渡 葉:(忘れてほしいことが多い人だなあ)
篠原風鈴:「違うんだ、知り合ったばかりのメンバーもいるのにこんな……」
木渡 葉:もぐもぐ。
想娥娥:「どうせすぐ剥がれるじゃん」
想娥娥:興味なさそうに爪をいじり始める。
"名無し":「なに、あたしは気にしないさ。むしろ新たな一面が見れていい」 初めて食べるアンコの味に舌鼓を打ちながら。
エリシア:さくり。木の食器で羊羹を一口サイズにして突き刺す。
篠原風鈴:「メッキみたいに言うな」シャンに怒っている
木渡 葉:そもそも俺の前では最初から蕎麦でしたよね?と言おうか迷っている。
篠原風鈴:「アノニマスさん。普段の私はああいった感じではないんです。分かってください」なぜか敬語になっている。
想娥娥:饅頭をつまんだ指を舐め取って。「嘘つき~」
"名無し":「ふぅん? 君がそう言うならそういうことにしておくが……先程のようなことがある度に、君はあたしに弁解するハメになるということだ」
エリシア:「そうそう、君も結構甘味好きだったよね。これもどう?」名無しの口元に羊羹を差し向ける。
木渡 葉:(こっちはこっちで、歴戦の旧友って感じだな……)
"名無し":差し出された羊羹を、赤いルージュの引かれた唇が開いて咥える。
"名無し":「……ほぅ、これはアンコの甘味がよく味わえて……いいものだね」
木渡 葉:印象深い唇から目を逸らす。
想娥娥:「どこ見てたの~?」
木渡 葉:「え、顔ですが」
想娥娥:「美人だもんね」
木渡 葉:「そ、いや、そういう意味合いじゃないですけども」
木渡 葉:「あ、それは、もちろん美人ですけど……」
木渡 葉:「じゃなくて」
"名無し":「ふふ、光栄だよ」
木渡 葉:「あああ」軽く頭を抱えている。
エリシア:「静かな苦みも口の中をリセットしてくれる。悪くないものだ」
想娥娥:「あはは、かわい~」ケタケタ笑いながら。
篠原風鈴:「木渡後輩の好みはああいうタイプか」からかうように言う。
木渡 葉:「それ、そうですって言っても違いますって言っても問題あるやつじゃないですか」
木渡 葉:「黙秘します」
篠原風鈴:「むぅ。卑怯者め」
木渡 葉:腕を組んで口をつぐむ。
アーノルド尾上:「“ラタトスク”、なんだかキミも大変なところに放り込まれたね」憐れんでいる。
想娥娥:「娥娥って言うのは問題ないよ?」
想娥娥:「ぎゅーってしたげるよ」
エリシア:「可哀そうに。ここは情報を抜くのが得意な者が多い」
木渡 葉:「……大変ですって言うのも問題ありげですが、大変です」
木渡 葉:「仕事はしますからね。仕事。ちゃんと」
想娥娥:「お姉さま、それは逆ですよ」
想娥娥:「覆い隠すことでしょう」
想娥娥:「夢か現か。ほわほわーっと、分からないままに誘うのが」
想娥娥:「それが娥娥たち」
木渡 葉:(調査。情報収集。……隠蔽工作、か)
エリシア:「必要な手順の一環ではあるさ。流出してゆくものを辿るためにはね」
エリシア:「日本の神話では覆い隠されたものを明らかにするため、宴会を行うという挿話がある」
エリシア:「そろそろ本題に移ってもいい頃合いかな」
想娥娥:「娥娥知ってる!裸でダンスするんだよね」
木渡 葉:「絶対そこに食いつくと思いました」
篠原風鈴:「合っているような間違っているような……」
想娥娥:「踊るし、踊らせるよ。そういうの得意だから」
篠原風鈴:「まあ、いい。仕事の話をしよう」
"名無し":「そうだね、仕事の時間だ」
篠原風鈴:「先ほど拘束していた男は別室に放り込んである。私がやっても構わないが……どうする?」
木渡 葉:羊羹の最後の一口を噛んで飲み込んで。甘さが茶で流れていく。

GM:空港で捕らえた男から情報を聞き出すためには〈意志〉か〈交渉〉で難易度15の判定が必要です。
GM:篠原に任せることもでき、その場合は彼女が判定を自動成功にしてきます。
GM:ここはやりたい人が判定していいです
エリシア:娥娥ちゃんの踊り見たいかな
想娥娥:脱ぐか……
GM:脱ぐの
想娥娥:従者に判定させます。『落っこちて、撫遠人』:《天性のひらめき》。
GM:では、〈意志〉か〈交渉〉で難易度は15だ!
想娥娥:10dx7>=15
DoubleCross : (10DX7>=15) → 10[1,1,3,5,7,7,8,10,10,10]+4[1,3,3,3,4,4] → 14 → 失敗

想娥娥:嘘!
GM:あ、惜しい……!
想娥娥:そんな……もう一回やろ
GM:もう一回!?
想娥娥:2人目で頑張るよ
"名無し":残弾が多すぎる
GM:2人目とは
木渡 葉:がんばれー
想娥娥:10dx7>=15
DoubleCross : (10DX7>=15) → 10[1,1,5,5,5,6,7,9,9,10]+10[3,8,9,9]+10[1,4,8]+5[5] → 35 → 成功

エリシア:すご
想娥娥:やった~
木渡 葉:がんばりすぎ
GM:めっちゃ回ってる!?
"名無し":リベンジ成功!
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1(→ 1)増加 (85 → 86)
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1(→ 1)増加 (86 → 87)
エリシア:口もペラペラ回りそう
"名無し":これは搾り取られましたね
GM:では、判定に成功した2人目のシャンさんは分かります。
GM:捕らえた男はメイヘムの部下で間違いないこと、リストは既に引き渡してあること、そして彼の雇い主が神城グループの神城祐樹という男であること。
GM:演出は自由にやっていいよ!

想娥娥:「あっ」慌てる。「風鈴ちゃん先輩、そのね」
想娥娥:「別室には居なくて……」
篠原風鈴:「いない? どういうことだ。確かに拘束したまま、閉じ込めたはずだが……」
想娥娥:「娥娥が洗っちゃった」
篠原風鈴:「……目ぼしいものは?」
想娥娥:「んー。メイヘムの部下でビンゴ。ブツはもう手元に無し。それから……」
想娥娥:「ユーキ・カミシロがクライアントだって。知ってる?」
エリシア:「ほら、浴室を用立てて良かっただろう?」
篠原風鈴:「結果はともかく過程に問題があるかと」
想娥娥:「うん、すごいよかったよ」
エリシア:「神城グループ。日本国内においてはランカスターに何枚か劣っての一大レネゲイド関連企業だな」
篠原風鈴:「神城祐樹といえば今、話題のカジノ王だ」
想娥娥:「あの子すぐ泣いて教えてくれたな~……カジノ?」
"名無し":「へえ、ニッポンでカジノ王とはね……ああ、最近話題のところか」
想娥娥:「日本はカジノ禁止じゃないの?」
想娥娥:「お馬ごっこだけじゃないの?」
木渡 葉:「ボートも自転車もありますよ。……じゃなくて」
エリシア:「そうだ。競馬はごっこではなかろうに」
想娥娥:「こっちのはごっこでしょ」
篠原風鈴:テーブル上のバーチャルキーボードを操作する。モニターに映像が映る。
GM:そこには堂々とした佇まいをした30代くらいの男のニュース映像が映る。
篠原風鈴:「誘致されたのさ。それも、政府の推進があってな」
神城祐樹:『間もなくオープンするこのカジノ施設"アースガルズ"はいわば天上の楽園です』
GM:自信に満ちた品の良い男の声が作戦室に響く。
神城祐樹:『今までにない最上の体験を皆さんにお約束します!』
"名無し":「近日グランドオープン、というやつか。随分と自信有り気のようだ」
想娥娥:「この子かっこよくない?」
エリシア:「それなりに品格があるな。人を搾取する側の産まれだ」
篠原風鈴:「しかし、その神城グループの男がなぜわざわざ……」
想娥娥:「遊びがいありそう……」
篠原風鈴:「何をするつもりだ」
想娥娥:「何をするつもりだろうね?」
エリシア:「調べるほかあるまい」くすりと笑う。
木渡 葉:「情報を抜くやつですね」
想娥娥:「次はどんな人かなあ」
"名無し":「その後如何様に処理するにしても、まずは手の内に収めなければね。始まらない」
篠原風鈴:「ああ。やるとしようか」
"名無し":「へえ、ニッポンにカジノがあるとは。寡聞にして知らなかったな」 → 
GM:では、ここからは情報収集に入っていきたいと思います!
GM:今、調べられる情報収集項目は次の5つ!
エリシア:そんなに
想娥娥:そんな……
想娥娥:我々7人しか居ないのに
エリシア:こまるぜ
木渡 葉:どうしようね
GM:多いんだが
・統合型カジノ施設“アースガルズ”について〈情報:UGN、ウェブ〉難易度7
・神城祐樹について〈情報:UGN、ウェブ〉難易度7、11
・“メイヘム”について〈情報:UGN、FH〉難易度8
・“リスト”について〈情報:UGN、裏社会〉難易度7、13
・北条美理について〈情報:UGN、噂話〉難易度6
GM:情報収集項目はなんかいっぱいありますが、ここで全部調べ尽くす必要はありません
"名無し":何故手数が足りるのだろう(ふわふわ)
GM:どこかにカジノに潜入するための情報が含まれていますので、その情報さえ手に入れれば次のイベントシーンに向かうことができます
GM:また、1個くらいは追加で出てくる情報もあるかも。どうだろう。
想娥娥:じゃあまず本体が北条さん調べてみるよ~
GM:本体!
想娥娥:情報収集チームを使用します。カスタマイズされてるのでダイス+2、達成値+1。
想娥娥:3DX+1>=6
DoubleCross : (3DX10+1>=6) → 10[6,7,10]+10[10]+6[6]+1 → 27 → 成功

想娥娥:?
エリシア:すごい
GM:ヤバイ
GM:なんでも分かりそう
想娥娥:抱いたことあったかも
GM:パリだけど……
"名無し":そんな関係だったとはね……
GM:では、情報を公開しておきますか
・北条美理について
 パリのカフェで働いていた若い女性。名無し(アノニマス)の知人。パリで修行をして日本で自分の店を持つのが夢だった。数年前にオーヴァードに覚醒し、そのショックで暴走してジャーム化した。UGNの戦闘部隊によって鎮圧され、現在は日本支部の管理下にあるジャーム収容施設に収容されている。神城祐樹という婚約者がいた。
GM:あと、達成値が以上に高かったので、ボーナスとして彼女が実は忍者の末裔ではなかったことが分かります。
木渡 葉:すごい!
想娥娥:ふふん
GM:まさかね
"名無し":そうとは……
GM:では、他の人もどうぞー
エリシア:ニンジャ……
GM:アイエエエ……
"名無し":そうなると神城祐樹が気になってくるので調べようかな
GM:おお、どうぞどうぞ
"名無し":情報:UGNにて。コネ:UGN幹部/ストーン併用。キリタニコネクションの効果が乗って……
"名無し":(1+1+1)dx+3+1+3>=11
DoubleCross : (3DX10+7>=11) → 10[2,7,10]+9[9]+7 → 26 → 成功

"名無し":すべて わかった にゃ
エリシア:すごい
木渡 葉:たっか
GM:めっちゃ高いな……!
GM:では、難易度の高い情報まで全て分かるぞ
想娥娥:すご~
まずは難易度7の情報から
 若く才気溢れる長身でハンサムな男。神城グループの財閥のトップの1人であり、カジノ“アースガルズ”のオーナー。日本へのIR(統合型カジノ施設)の誘致を取り仕切る卓越した手腕から『若きカジノ王』とも称される。神城グループの一員であるためレネゲイドについては把握しているが、彼自身は非オーヴァードである。
次に難易度高い方の11の情報
 かつて結婚を誓った女性と生き別れた過去がある。その女性と再会することを強く願っており、そのために“リスト”を狙ったようだ。
GM:情報は以上!
"名無し":成程なるほど
エリシア:ならそのリストとやらについて調べようかな
GM:おお、いいでしょう
GM:これも難易度が二段階あるな
エリシア・ガーネット:エブリシングレディ使用。シーン中強化ビジネス!スーツ!(強調)を取得。
エリシア・ガーネット:情報収集チームを使用。残り3回。
木渡 葉:スーツだー
GM:スーツ!
エリシア・ガーネット:情報UGNで判定
エリシア・ガーネット:1dx+5
DoubleCross : (1DX10+5) → 5[5]+5 → 10

エリシア・ガーネット:財産点を3使って高難易度成功だ
想娥娥:ワオワオ!
エリシア:残り3点
GM:さすが!
木渡 葉:おかねもち!
GM:では、情報を公開します
まずは難易度7の方から
 UGN本部の最重要機密。本部エージェント同士が受け渡す形でしか外部に持ち出されることはない。だが、“メイヘム”の襲撃を受けて失われることになってしまった。現在は、神城祐樹の手に渡り、統合型カジノ施設“アースガルズ”に持ち込まれて厳重に保管されているようだ。
次に難易度13の情報
“リスト”とは、UGNの管理下にあるジャームの収容施設の所在地と収容者の一覧である。これらの情報は普段はUGN内の一部の人間以外には秘匿されている。
GM:以上です。
エリシア:やば
木渡 葉:ひええ
木渡 葉:じゃあ次、“メイヘム”について 情報:UGNでコネとキリタニコネクション使用して調べます。
"名無し":成程ね……
GM:どうぞ!
木渡 葉:4dx+5>=8
DoubleCross : (4DX10+5>=8) → 10[2,6,6,10]+1[1]+5 → 16 → 成功

木渡 葉:わーい
GM:さすが!
想娥娥:ひゅう!
"名無し":手際が良い
GM:では、情報を公開します
・“メイヘム”について
 UGNの本部エージェントを襲撃して“リスト”を強奪した犯人。今の世界の秩序を憎んでおり、「無秩序こそが真の秩序」だと主張する。脚部から展開する電磁ブレードを使った戦闘を得意としている。神城祐樹の腹心であり、彼に“リスト”の存在を教えたのも“メイヘム”であるようだ。リチャード・ペインという名前を名乗り、統合型カジノ施設“アースガルズ”の警備主任も務めている。
木渡 葉:わるそう
想娥娥:警備主任任せちゃだめな人じゃない?
GM:戦闘は得意ですが……
"名無し":カジノ内の秩序は保ってほしい
想娥娥:カジノ調べよ 従者で素振りするよ~
GM:こわい
想娥娥:10dx>=7
DoubleCross : (10DX10>=7) → 10[1,2,3,4,5,6,7,9,10,10]+7[2,7] → 17 → 成功

想娥娥:ふふん
GM:お見事!
木渡 葉:すごー
GM:では、統合型カジノ施設“アースガルズ”について
 政府と神城グループの主導によって日本に誘致され、東京湾の一部を埋め立てることで建設された巨大カジノ施設。リゾートホテルや高級レストラン、ショッピングモールなども併設されており、周囲一帯が複合的な観光集客施設となっている。オーナーは神城祐樹という人物。カジノの収益を保管するための巨大な金庫が地下にあり、そこに通常とは異なるルートで『何か』が運び込まれたようだ。
想娥娥:何が運び込まれたのかな~
GM:新しい情報収集項目が追加されます
・カジノの地下金庫への潜入方法について〈情報:UGN、裏社会〉難易度9
GM:まだ手番が残っているなら、これを調べても構いませんが……
想娥娥:残ってる!従者その2で調べるよ~
GM:さすがにもう全員判定は終わっているはず……
GM:残ってんの!?
想娥娥:10dx>=9
DoubleCross : (10DX10>=9) → 10[2,4,5,5,5,6,7,8,10,10]+3[1,3] → 13 → 成功

"名無し":流石!
想娥娥:ドーン!
木渡 葉:うおー
GM:余裕で成功してる!?
GM:では、情報を公開します
エリシア:偉いぞ~
・カジノの地下金庫への潜入方法について
 カジノ施設“アースガルズ”は大勢の賓客が訪れることや多額の資金が動くことから、厳重な警備体制が敷かれている。地下の金庫も電子キーによって管理されており、1時間ごとにロックが変更されている。その電子キーはオーナーの神城祐樹と警備主任のリチャード・ペインしか所持していない。地下金庫を開けるためには、どちらかと接触して電子キーを手に入れる必要がある。それには、カジノで複数回の判定を行わねばならない。
木渡 葉:おおー
GM:この情報を手に入れたことで、カジノへの潜入イベントを起こせるようになります。
想娥娥:なるほどね
GM:また、目安として要求される判定をほのめかしておきますね
GM:判定は全部で5段階!
GM:まずは誰かがカジノで大勝ちして注目を集める必要がある。必要技能:〈芸術:ギャンブル〉か〈意志〉。
GM:すると、上の人間が接触してくるため、接触してきた神城祐樹かメイヘムから別の誰かがが電子キーを掠め取る。必要技能:〈知覚〉か〈調達〉。
GM:開錠担当が地下金庫に向かうのを怪しまれないようにするため、他の誰かが地上の警備員の注意を引き付ける。必要技能:〈知識:扇動〉か〈交渉〉。
GM:そして、地下金庫前にいる見張りの警備員を誰かが無力化。必要技能:〈白兵〉か〈射撃〉。
GM:最後に、金庫の扉に向かうまでの間に施された監視カメラや警報などの電子セキュリティをかいくぐって金庫の扉を解除する。必要技能:〈RC〉か〈情報:ウェブ〉。
GM:2人が地上のカジノで活躍してもらって電子キーを入手したら、残りの2人は地下金庫で暴れてもらうようなイメージですね。
GM:判定は失敗しても再挑戦が可能ですが、失敗するたびにその後の判定の難易度が上昇していきます。
GM:そして、もし最後の電子セキュリティを突破する判定に失敗した場合は、警備が駆け付けるためそこで戦闘となります。
GM:また、PCは4人なので、最後の判定以外のどれか1つを篠原風鈴に任せることもできます。
想娥娥:PC4人だと7回しか判定できませんもんね
木渡 葉:そうね
GM:なんかよく分かんないけど、4人以上いるので全部やっちゃってもいいですが……。
"名無し":なんでだろう……
GM:と、こんな感じで次のシーンではカジノに潜入してもらうことになります!
GM:では、情報共有の演出をしていきましょう。


GM:ランカスターグループが出資する大きな博物館。
GM:この日は珍しく入口に「臨時休館」の札がかかっていた。
GM:その館内にキミたちはいた。
エリシア:「このカヴァーの良い所は、時折こうして広く心地よい空間を占有できることだ」
GM:キミたち以外の人はおらず、彫刻や絵画がただ並んでいる。
エリシア:「みんなご苦労様。収穫はあったかな?」
想娥娥:「おおお……」パタパタと広い館内を走り回る。
想娥娥:「あったよお姉さま~!」飛びつくようにして。
木渡 葉:あまり美術の素養はない。なんとなくぐるりと周りを見渡してから、向き直る。
篠原風鈴:「便利なものですね」油絵を見上げている。
"名無し":「成程、これはいい雰囲気だ。贅沢な時間だね」 こつこつとヒールを鳴らして歩み寄り、展示物のない壁に凭れ掛かる。
エリシア:両手を広げてしっかり受け止める。挨拶のハグは基本だ。
木渡 葉:休憩用の大きめのソファに、ぽふん、と座り込んで見ている。
エリシア:「退屈とは無縁、それでいて安らげる。滅多な場所ではないよな」
エリシア:「ありがとう娥娥、君の活躍をたんと聞かせておくれ」
想娥娥:その胸元に顔を埋める。かすかに艶やかな香りを漂わせている。
エリシア:二つに結んだ艶やかな髪を撫でる。手櫛を通せば心地よく潜り抜ける。
想娥娥:「ん~。これカジノね」
想娥娥:概要だけではない。内部の見取り図まで。
篠原風鈴:「よくもまあ、こんなものまで……」感嘆の声をあげる。
想娥娥:「ここになんか怪しいのが持ち込まれたんだって」身を預けたまま端末で見せて。
想娥娥:「建設会社の社長の息子にお願いしたの」
篠原風鈴:「お願い、ね」
"名無し":「この位置は……地下か。さぞかし警備も厳重なのだろうね」
エリシア:「それは大仕事だ。苦労をさせたね」自由展示用の大壁に資料を投影している。
想娥娥:「おおお」それを見上げる。
想娥娥:「あっそれでね」ぱっと離れて。「ここ!」
想娥娥:大壁まで向かって、ぴょんぴょんジャンプして指差す。
想娥娥:2つ結びの髪がパタパタ揺れる。
木渡 葉:揺れる髪を見てから、視線を指先に。
篠原風鈴:「そこ、台があるぞ」冷静に言う。
想娥娥:「ここの電子キーが一番ネックかな~って思う」
想娥娥:ふん、と台に座る。
想娥娥:「オーナーと警備主任しかキー持ってないんだって」
エリシア:「神城祐樹に……ふむ、この男は」
想娥娥:「せっかくたくさんお願いしてあげたのにつっかえない」
木渡 葉:「多分、リチャード・ペインって人だと思います」
木渡 葉:「別名、"メイヘム"」
想娥娥:「あっ」
想娥娥:「娥娥の会った人?」
篠原風鈴:「……“メイヘム”。ここでその名が出てくるか」
木渡 葉:「おそらくは。カジノの方とだいぶくっついてるみたいで」
木渡 葉:「だいぶヤバい感じの人間だってのは伝わってきました」
木渡 葉:簡単に彼の人となりと戦闘スタイルを説明する。
木渡 葉:「シャンさん、合ってます?」
想娥娥:こくこくと頷く。「これどうしたの?」
想娥娥:「UGNのDBだと全然なかったよ」
木渡 葉:「元上司絡みで話を聞きました」
木渡 葉:「それが、ちょっと気になってるんですけども」
木渡 葉:「わりとその……FHの方の情報に詳しいツテなんですよ。そっち」
"名無し":「ふぅん? 依頼主は神城の御曹司だというのに、FH絡みの人間が出てきているわけか」
木渡 葉:「少し警戒をしてもいいように思います」
想娥娥:「ズッブズブのグチョグチョかも?」
"名無し":「可能性はありそうだ」 くっくっと笑って。
"名無し":「"メイヘム"はリストを強奪した張本人だったな。となると、そのリストは──」
想娥娥:「リストは~~~?」エリシアさんの方を向いて。
想娥娥:「そろそろ勿体つけてないで教えてよ~」
エリシア:「娥娥のおねだりには弱いからな」冗談めかして。
篠原風鈴:「ご存知なのですか、“リスト”がいったい何なのか」
エリシア:「エレイン嬢にも教わってはいないが、ヒントは少し貰ってあってね」
エリシア:「まず事前に確認しておくが、"リスト"はUGN本部の最重要機密だ。けして口外することのないように」
木渡 葉:「了解です」
篠原風鈴:小さく頷く。
想娥娥:「はあい。娥娥口は堅いよ」
"名無し":「肝に銘じておこう」
エリシア:「我々UGNの大目標の一つはレネゲイドの根絶」
エリシア:「その施策の一つとしては、アールラボが目下模索しているところのジャームの治療がある」
篠原風鈴:「ええ。ですが、まだまだ実現には至っていません」
エリシア:「故に一時的措置として、UGNが接触した多くのジャームは各秘匿施設において冷凍保存ないし厳格に収容されている」
想娥娥:「また勿体つけてる~」
篠原風鈴:「UGNのエージェントであれば常識です」シャンに同意するように頷く。
木渡 葉:「その、ジャームに関する機密、なんですか」
エリシア:「なに、もう終わるところだ……そう、"リスト"とはそれら収容施設と収容者の網羅的データだ」
"名無し":「最重要機密とは、そういうことか」
篠原風鈴:「ああ。それが外部に漏れ、悪用でもされたら大事だ」
想娥娥:「わ~絶対ヤバイやつ」
エリシア:「その存在自体も、ごく一部のみが知る事なのだがな」
木渡 葉:「それが今、"メイヘム"に奪われて……」
想娥娥:「じゃあクライアントの神城シャチョが持ってる?」
想娥娥:「でもなんでそんなの欲しいんだろ」
想娥娥:「ジャームいっぱいカジノに呼びたいのかな」
木渡 葉:「どういう人なんでしょう、その社長」
エリシア:「図面を見る限りは地下闘技場を開催するスペースはないがな」
木渡 葉:「そういう……極端な野望があるタイプなんですかね」
"名無し":「神城祐樹については、此方で情報を補足しているよ」
想娥娥:「おおアノちゃん先輩」
想娥娥:「どんなどんな」
木渡 葉:「さすがです」
"名無し":「表向きの姿は──まあ、先程映像で見た通りだね」
"名無し":「容姿端麗、そして何よりかの有名な神城グループ財閥の御曹司。そして今や、名高きカジノ王」
エリシア:「世界を我がものとして謳歌しているようだが、弱みや影はあったかな」
想娥娥:「女にだらしないとか?」
エリシア:「FHとの距離以外に、その動機となるようなものは」
"名無し":「彼自身がオーヴァードでないこと、かな。勿論、存在の認知はしているだろうし、繋がりもあるにせよ」
"名無し":「それと、女については──意外と真摯なようだよ」
篠原風鈴:「まあ、シャンじゃあるまいしな」
"名無し":「──それこそ。UGNの最重要機密を手中に収めようとするほどには」
想娥娥:「ん~。それ弱みかな?あのエージェントたち、そのへんの反応隠させる感じだったしむしろ強み……」
想娥娥:「風鈴ちゃんひっどい!」
木渡 葉:「……"リスト"と女性関係、どういう……」
想娥娥:「ところで真摯って何が?」
想娥娥:「もしかして女の子を知らないとか?」
想娥娥:「意外かも……」
"名無し":「さて、婚前交渉を是とする人物だったかまでは知らないよ」
想娥娥:「あ~……」
"名無し":「ただ、結婚を誓い合うほどに懇意だった女性と生き別れているのだそうだ。そして、再会を願う彼が取った手段は、"リスト"を手に入れること」
木渡 葉:「うえ」嫌な予感が走った。
"名無し":「──まあ、先程の内容と合わせれば。おおよそ、婚約者が如何なる結末を辿ったのか、想像に難くないことだ」
篠原風鈴:「おぞましい手段だ」
想娥娥:「本人については真摯でもな~」
"名無し":肩を竦める。「さて、そこまでして恋い焦がれた女性とは如何なる人物だったのだろうね。それほど魅力的だったということなのだろうけど」
想娥娥:「店員には態度悪いタイプだよそういうの」
エリシア:「ふむ……ジャーム化したのであればUGNのデータベースを利用できるか」
エリシア:「情報隠蔽の都合上、身辺調査からは追えなくなるからな」
木渡 葉:(……『あちら』に居た時なら俺は、多分彼に同情して見せていたんだろうな。そういうところだから)
想娥娥:「あっそうだね」早速DBを漁り始めて。
木渡 葉:(今はしない。そういうところではない……以前に)
想娥娥:「あれ、これ既読じゃん……あっ」
木渡 葉:(それは間違っている、と考えるから)
想娥娥:「アノちゃん先輩の身辺洗った時のか」
エリシア:資料が壁に大写しになる。
"名無し":「おやおや」 にぃ、と唇の端が釣り上がる。
篠原風鈴:「わざわざ本人の前で言う奴があるか」呆れたように笑う。
"名無し":「興味を持っていただけて至極恐悦。だけど、あたしの周りの情報で、何かそういったことがあったかな」
想娥娥:「クロなら言わないってことだよ~」
想娥娥:「北条美里。この人が神城祐樹の婚約者だって」
想娥娥:「この子、アノちゃん先輩がやったんでしょ?」
木渡 葉:「えっ」
"名無し":「…………ああ、あの時の」
篠原風鈴:「知り合いだったのか」壁に映った資料を見上げる。
想娥娥:「どんなだった?それほど魅力的?」
"名無し":想定外の符合と、懐かしい名前に、釣り上がった唇が一本線を引いて引き結ばれる。
"名無し":「データベースの記録には残っていたんだね──ああ、確かに。数年前にパリで、あたしが"処理"したジャームの一体だ」
"名無し":「それ以前に、数度邂逅を。人の良いカフェの店員だと、そういう認識だったよ」
木渡 葉:「…………」
"名無し":「いずれ日本に帰って自分の店を持つのだと話していたが──ああ、そうか。それで、あの時」
木渡 葉:(『この部隊は普通のエージェント以上に辛い思いをすることだってある』)
"名無し":「『遠くにいてもずっとあなたを愛していたと、どうかあの人にそう伝えてください』」
木渡 葉:(『親しい人を手にかけ、その死という事実すら消し去る必要に迫られるかもしれない』)
木渡 葉:(……か。死ではなくても。そういうことは起こる)
篠原風鈴:「……その言葉は?」
"名無し":僅かに舌っ足らずな女性の声が、唇から紡がれた。録音機から再生されたかのように、呟かれる"遺言"。
"名無し":「彼女、北条美里の遺言さ。最期の最期、言い残すことを問うたら、そう答えた」
想娥娥:「それがカジノ王宛て、か」
"名無し":「……そういうことだろうね」
エリシア:「収容先は日本支部の管理区画か。国内まで帰されたのも重役の関係者ということもあっての措置かもしれないな」
エリシア:「彼女へ近寄るためにUGNではなく、FHに接近しようとしたなら我らの敵として扱わざるを得ないが」
エリシア:ここでインスピレーションを使用したいです
想娥娥:出た!お姉さまのインスピレーションよ
GM:了解です。何を質問しますか?
エリシア:【Into the labyrinth】《インスピレーション》GMに質問を行います。残り2回。
エリシア:北条美理がジャーム化した際、"メイヘム"やその上役ないしFHの関与は存在したか?です
エリシア:つまり偶発的なものなのか、神城祐樹の婚約者を狙った陰謀が存在したかということですね
GM:なるほど、いいでしょう。
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を3増加 (73 → 76)
GM:北条美理のジャーム化自体は偶発的なものです。ただし、その事実を知ったことがきっかけで、“メイヘム”およびその上の人間は神城祐樹を利用しようと接触を図るようになりました。
GM:こんなところでいいかな?
エリシア:了解です!
エリシア:北条美理に纏わる資料を眺めていると、不意にその余白が眼を引く。
エリシア:否、元々エリシアの目に余る白は少ない。彼女の眼には常に膨大な情報の流れとでもいうべき印形が見えている。
エリシア:近い形態を示すなら迷宮図と呼ばれる中世ヨーロッパで用いられた複雑な図形を視線で辿ると
エリシア:「……違ったか。まあ名無しを埋めるピースぐらいにはなったかな」
エリシア:ふむ、と瞼を閉じて目を休める。
篠原風鈴:「何か分かったのですか、隊長?」
想娥娥:「お姉さまのひらめき?」ぐにぐにと目の横のツボを押す。
エリシア:「あぅっ」ツボが利いたらしく妙な声が漏れる。
エリシア:「彼女のジャーム化自体は偶発的なものだ。陰謀が始まったのはその後からだな」
篠原風鈴:「相変わらずすごい洞察力ですね」
木渡 葉:「にしても、陰謀ではあるんですね」
想娥娥:「オーダーは“リスト”の奪還のままでいいんだよね」
エリシア:「つまり神城祐樹の婚約者に関する情報とリスト、二度の情報戦で敗れていることになる」
エリシア:「2件を同時に勝利へと変える。そういう作戦となるな」
篠原風鈴:「勝算がおありなんですね」
"名無し":「再び霧の中へと埋める、と」
木渡 葉:「覆い隠す……」
想娥娥:「牙を研げ、狙い澄ませ、突き立て、染み込ませる」
木渡 葉:(『念のため聞く。覚悟は?』)
想娥娥:「狙いまでは既に。あとはパクっとペロリだね」
木渡 葉:(俺があの時答えたのは、多分、表向きのそれらしいやつ)
木渡 葉:(今はどうだ? なんて答える?)
エリシア:「ああ、娥娥が用意してくれた。残りはプランニングと決行のみ」
エリシア:「木渡くん、覚悟はどうだい?」
木渡 葉:「……!」
木渡 葉:少し俯いて考えていた顔を上げる。
篠原風鈴:「…………」彼の方を見る。
木渡 葉:(ああ、でも、俺はこうも答えたっけ)
木渡 葉:「とっくに、です」
木渡 葉:「とっくに決めてたんだ。俺は。やってやりますよ。大丈夫」
木渡 葉:ふと、口の端を吊り上げて、笑う。
エリシア:「よろしい」にっこりと笑う。
篠原風鈴:「となると、ドレスとタキシードも必要か」
"名無し":「はは、流石にこの格好では浮いてしまうな」
想娥娥:「みんなのおめかし姿みたいな~」
木渡 葉:「タキシード……あんまり着たことないな……」
木渡 葉:数回はある。
エリシア:「ロンドンであれば経験もある。ドレスコードについては問題ないだろう」
エリシア:「せっかくだ、しっかりめかしこんでいこう」
"名無し":「ドレスとなれば──髪を結うのは随分久し振りだな。ミス・シャン。手伝ってくれるかい?」
想娥娥:「まかせて!」
想娥娥:「視線を釘付けにさせたげる」
エリシア:「……それは楽しみだな」
篠原風鈴:「格好だけでなくそれらしい振る舞いも必要だぞ、木渡後輩」
木渡 葉:「そこなんですよね……」首を傾げる。
エリシア:マトリクスシフトを迎えたエリシア・ガーネットの目にはレネゲイド、非レネゲイドに関わらず常人とは異なる世界が映る。
木渡 葉:「大体俺、正装が似合わないことには自信がある……」
エリシア:他者には感知できない、膨大な情報の流れとでも言うべきものが。
想娥娥:「心配なのは風鈴ちゃん先輩もだよ~?」
想娥娥:「ディナーによだれダラダラの招待客なんて居ないからね」
篠原風鈴:「それは……自制する……」
木渡 葉:「はは、一緒に頑張りましょうか、先輩」
エリシア:この眼に"名無し"と呼ばれる同僚は、何も見えぬ虚のように見えていた。
"名無し":「どうしたんだい、エリシア? あたしの顔に、なにか付いているかな」
"名無し":彼女の目が違うモノを見ていると知って尚、そう問う。
エリシア:「そうだね、少しは見えるようになった」
エリシア:彼女自身の認知は増えずとも、形どる輪郭は一つ。この眼で確かめたから。
"名無し":「やれやれ。君の"欲"は、相変わらず底無しだな」
"名無し":「──ああ、じっくりと見てくれればいい。それで、あたしが此処に在ることが証明できるなら、この上ない悦びさ」
GM:エリシア・ガーネットの眼に見える情報の渦。そこに、ぽっかりと開いた穴がキミの前にうごめいていた。


GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
エリシア:期待の新入り:木渡葉/P期待〇:N新入り これで取得
木渡 葉:まんまだ!
木渡 葉:名無しさんに ○先達/隔意 で取得します。これで全部かな。
想娥娥:ロイスは保留しよ
木渡 葉:で、ウェポンケースにアームドスーツをしまうのを忘れてたので、入れていいでしょうか
想娥娥:お風呂入っていいよ!
"名無し":エリシア ◯懐旧/隔意 → ◯信頼/脅威 に感情変更。
"名無し":やったーお風呂入ります
エリシア:入ろ~
"名無し":1d10+25
DoubleCross : (1D10+25) → 6[6]+25 → 31

エリシア:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

"名無し":全快! さっぱり
エリシア:エリシア・ガーネットのHPを2増加 (7 → 9)
想娥娥:お姉さま……
エリシア:眼が凝ってる。マッサージして……
木渡 葉:入れたら行動値9にもどるよー
想娥娥:娥娥と一緒だとゆっくりできないのかな
木渡 葉:あとおふろ
木渡 葉:12+1d10
DoubleCross : (12+1D10) → 12+4[4] → 16

エリシア:つい夢中になってしまう。与えられる情報に
エリシア:1dx+7>=20 購入はフルオートショットガン狙ってみよ
DoubleCross : (1DX10+7>=20) → 7[7]+7 → 14 → 失敗

想娥娥:お姉さまそれが欲しいの?
"名無し":2dx+2>=20 メイド服チャレンジ
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 8[2,8]+2 → 10 → 失敗

エリシア:欲しいかな~
"名無し":失敗で以上
想娥娥:買ってあげる!
想娥娥:従者1が『落っこちて、撫遠人』:《天性のひらめき》。
想娥娥:10dx7>=20
DoubleCross : (10DX7>=20) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,6,8]+1[1] → 11 → 失敗

想娥娥:うわ全然ダメだ
想娥娥:もう一回!
GM:もう一回!?
想娥娥:従者2が同じコンボするよ
想娥娥:10dx7>=20
DoubleCross : (10DX7>=20) → 10[6,6,6,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,4,6,8,10]+10[4,8]+1[1] → 31 → 成功

想娥娥:やった~
エリシア:娥娥は偉いな~
想娥娥:お姉さまあげる!
GM:高い……
エリシア:大切に使うね
"名無し":すごい……
エリシア:装備はせず取得して以上
想娥娥:アノちゃん先輩のメイド服も狙お~
想娥娥:従者3が同じく『落っこちて、撫遠人』します
GM:やりたい放題か!
想娥娥:10dx7>=20
DoubleCross : (10DX7>=20) → 10[2,3,5,5,5,6,7,8,9,10]+10[4,6,8,10]+3[1,3] → 23 → 成功

"名無し":ワァ……
木渡 葉:ひえ
想娥娥:わーい
GM:せ、成功してる!
想娥娥:あげる!
エリシア:仕事ができすぎ
木渡 葉:自分はじゃあ強化素材を
"名無し":有難く! ウェポンケースに収納します
想娥娥:本体も一応振れるか。応急手当狙い。
木渡 葉:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 5[3,5]+2 → 7 → 失敗

木渡 葉:ぜんぜんだめ
想娥娥:1dx+1>=8
DoubleCross : (1DX10+1>=8) → 9[9]+1 → 10 → 成功

木渡 葉:以上!
想娥娥:買えた!これもお姉さまにあげる!
GM:成功しとる!
エリシア:手当てしてくれてありがとうね……使います
エリシア:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[8,2] → 10

エリシア:染みわたる~
想娥娥:想娥娥の侵蝕を3(→ 3)増加 (87 → 90)
想娥娥:おわり!
エリシア:エリシア・ガーネットのHPを10増加 (9 → 19)
GM:どんどん侵蝕率上がってる
GM:では、全員判定が終わったようですので改めてこのシーンは終了ですよ!


【ミドルフェイズ4】

GM:次のシーン!
GM:次は、いよいよカジノの潜入するシーンになります。
GM:順番的に名無しさんがシーンプレイヤーかな。
GM:他のPCも全員登場です。
GM:皆さん、ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 9)増加 (76 → 85)
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 5)増加 (70 → 75)
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (79 → 83)
GM:いい感じに上がっている
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 10)増加 (90 → 100)
GM:あっ、シャン!
想娥娥:バーン
GM:死んだか……
木渡 葉:ひゃー
想娥娥:へいきへいき
GM:では、初めは着替え終わってワイワイするところからやっていきます。


GM:ミュージアムの地下にある格納庫。
GM:キミたちの前には偽装工作用として用意された高級車が並んでいる。
アーノルド尾上:「予算がかかる作戦だなぁ」頭をかきながらぼやいている。
アーノルド尾上:「支度はもう済んだのかい?」キミたちに声をかける。
木渡 葉:かつん、とよく磨かれた革靴の足音。
木渡 葉:しっかりとタキシードを着込み、いつもよりも姿勢と歩き方はスマートに。
木渡 葉:「顔と背はもう、仕方がないですよね、これは」
アーノルド尾上:「似合っちゃあいるがね」
木渡 葉:「学芸会にはならないようにしましたけど」
木渡 葉:撫でつけた前髪を少し気にする。
アーノルド尾上:「いや、上手いもんだよ。どこかのボンボンくらいには見える」
木渡 葉:「それでいこうかな。ちょっと遊びを覚えたての坊ちゃん」
木渡 葉:「他の皆さんは?」
アーノルド尾上:「女性陣は着替えに手間取っているのかな」
"名無し":「さて、じっくり待つのも紳士の立ち振舞じゃないかな」
"名無し":かつ、かつ、とヒールの音が響き、歩み寄る影。髪を一つにまとめ、緩やかに流している。
"名無し":ロイヤルブルーのミニドレスが、細い肢体を沿うように覆っている。真っ赤なルージュはそのままに、僅かに蠱惑的になった表情で微笑んでみせる。
木渡 葉:「……おお」軽く息を呑む。
"名無し":「そうだね──さしずめ、その坊っちゃんのお目付け役か。はたまた、遊び相手か」
"名無し":「どちらが良い? どちらでもあたしは構わないのだけど」
木渡 葉:「光栄すぎるなあ」
"名無し":「あちらはあちらで仲良くやってるからね、一人は寂しいんだ」 くすりと笑う。
"名無し":「流石の手際だったよ、ミス・シャン──馬子にも衣装と言うのかな。綺麗に整えてもらったものだ」
木渡 葉:「どっちでも、横に居られたら緊張しそうですけど。良い意味で」
木渡 葉:髪の流れに沿って視線を動かす。
アーノルド尾上:「華やかなもんだなぁ」よく分からない感想を述べている。
"名無し":「此方こそ光栄だよ。……ああ、噂をすれば。二人も準備ができたようだね?」
エリシア:「私はいつでも準備万端だとも。レディを待たせるのは好きじゃあない」
エリシア:胸元まで覆うドレスとゴシックケープ、手首までの薄手の手袋は総じて夜を纏ったような暗い色。
エリシア:僅かに見える白い肌と穏やかなブロンドに、散りばめられた藍玉が見る者に夜空を思わせる。
想娥娥:「お待た~」その傍らで腕を絡めるように組んでいる。
想娥娥:髪を一つにまとめ、緩やかに流している。
想娥娥:黒いレース地の、透けるようなドレス。
想娥娥:メイクか表情か、細まった目つきが目立つ。
想娥娥:普段のどこか奔放で少女然とした様子は鳴りを潜めて、大人びた、妖艶で淫靡な雰囲気。
木渡 葉:「…………」二人を見て、また視線を戻して、三人をまとめて眺めて。
エリシア:「さて、お手並み拝見かな?」二人寄り添う様はやはり夢か幻のよう。
木渡 葉:「……すご、こう……壮観ですね」
想娥娥:「アノちゃんとお揃~」くるり、と後ろを向く。
想娥娥:結い髪が揺れ、大きく開いた背中が顕になる。
木渡 葉:流れる髪にまた目を奪われて。
"名無し":「やあ、ミス・シャン。見事な手際で助かったよ──似合っているね、綺麗だ」
想娥娥:「でしょでしょ~?」
木渡 葉:「これ、先輩方が歩いてるだけで注意惹けないですかね……」
"名無し":「エリシア嬢も、持ち前の上品さが際立っていて素敵なものだね」
想娥娥:「そこから更に惹くから効くんじゃない」
エリシア:「ありがとう。お気に入りでね」
木渡 葉:「これ以上」
篠原風鈴:「木渡後輩も思ったより様になっているじゃないか」上品な黄色いドレス姿で現れる。
木渡 葉:「増えた……」
篠原風鈴:スレンダーな肢体を大きく背中が開いた黄色いドレスで包んでいる。
エリシア:「私だけトレンドに乗り遅れているようで自信を失っていたところだった」
篠原風鈴:黒いロングヘアーが映える。
想娥娥:「風鈴ちゃん先輩もっと脚も出そ~」
想娥娥:留めているピンを外して勝手に上げ始める。
篠原風鈴:「お、おい!」
篠原風鈴:「まあ、いいだろう……」
想娥娥:「こんくらいのほうがいいよ」
木渡 葉:「あーあー……」
木渡 葉:「……お似合いです」
篠原風鈴:「役割を考えれば、この方がいいか」すらりと伸びた長い片脚を見せる。
"名無し":「大丈夫かい、ミスタ・キワタリ? これから作戦行動だというのに」
木渡 葉:「そうですね、誰をエスコートすりゃいいのかなって迷ってるくらいで」
エリシア:「ま、これだけの面子を見ておけば他に当てられることはないだろう」
想娥娥:「みんな連れちゃうのはどう?」
木渡 葉:「眼福すぎると逆に冷静になるんだなって気がしています」
想娥娥:「ものすごいお金持ちなの!」
木渡 葉:「どっちかというとマフィアのドンでは」
篠原風鈴:「五人で連れ立っていたら目立ってしょうがあるまい」
想娥娥:「はいはい。段取りもっかい整理しよか」
想娥娥:「まずは誰かがカジノで大勝ちして目立つ。VIPルームに近いのはポーカーかなあ」
想娥娥:「そこで荒く搾り取ったら、オーナーか警備主任は出てくるでしょ」
想娥娥:「そしたら電子キーを失敬して、そのまま開錠組にパス」
篠原風鈴:「そこが電子キーを盗み取るチャンスだな」
想娥娥:「そうそう。んで、そのあとは適当に騒ぎ起こしてもらって~」
想娥娥:「その隙に地下の見張りをちゃちゃっと食べちゃって」
想娥娥:「ロックをなんかうまいこと解除する!」
篠原風鈴:「上手いことね」
想娥娥:「じゃあ娥娥は勝つね~他はどうする?」
エリシア:「分担としては3対2かな。派手にする側が多勢であるべきだ」
木渡 葉:「騒ぎを起こすのだったら、やります」
エリシア:「少ない方へは私が行こう。木渡くんは他のレディをエスコートしてくれ」
篠原風鈴:「なら、その隙に私が電子キーを掠め取って隊長たちにパスする」
木渡 葉:「了解です」
想娥娥:「うん、風鈴ちゃん先輩こっち欲しい」
"名無し":「適材適所だな。こちらは──セキュリティを掻い潜るのなら、どうにでもなるだろう」
想娥娥:「声掛けしやすいもん」
篠原風鈴:「ああ。それなら私が通信役を兼ねることもできるしな」
木渡 葉:「お願いします」
想娥娥:「決まりね。じゃあどういうカヴァーにする?」
"名無し":「先程、ミスタ・キワタリの付添にでもなろうかという話をしていたところだったんだが」
"名無し":「遊び相手か目付役か。どちらの方が似合いそうかな」
木渡 葉:「どっちも緊張するんだよなあ」嘆息。
想娥娥:「目付にしてはセクシーすぎるんじゃない?」
篠原風鈴:「真っ当な恋人という選択肢はないのだな」苦笑する。
想娥娥:「あと遊び相手のが理由つけて別行動取りやすいと思う」
木渡 葉:「じゃ、一晩の思い出、みたいなのですか」
"名無し":「真っ当な恋人なんて提案したら、困らせてしまうかとね。──ふふ。なら、そのようにしようか」
木渡 葉:「それはこっちがですよ。もっといい人いるでしょう、先輩なら」
エリシア:「夜更けには去る夜の夢、実にらしい話だね」
"名無し":僅かに目が細まって、遠くを見る。「さてね」
"名無し":「エリシア嬢は如何なるように?」
篠原風鈴:「隊長は……なんでも似合いそうではありますが」麗しい金髪を見る。
篠原風鈴:「差し詰め大企業の奥方というところですか」
エリシア:「遊び相手も似合うというのは少し自信を持って良いところかな?」
想娥娥:「あ~ぽい」
木渡 葉:「説得力があります」
"名無し":「なにせ群を抜いて上品な出で立ちだ。相応しいだろうね」
エリシア:「ランカスターグループの、では怪しまれるかもしれないからね。その相手ということでパスポートを取ってあるよ」
"名無し":「用意も周到だ」
篠原風鈴:「さすがご用意が良い」
エリシア:「私のIDと招待状が紐づけてあるので、入る分には全員問題ない」
木渡 葉:「既婚者設定なの、勿体ないくらいですよね……っと」
木渡 葉:軽口を叩きすぎたな、と止める。
想娥娥:「じゃあ娥娥は中で適当に拾おうかな~」
木渡 葉:「ととと、了解。了解です」
エリシア:「少しくだけてきたかな?任務以外なら問題ないよ。褒め言葉だしね」
想娥娥:「あっでもそしたら風鈴ちゃん一人か……あっ任務ってちゃんとしないとダメ?」
想娥娥:「娥娥そーいう堅苦しいのはな~」
篠原風鈴:「いいさ。すり取った電子キーを受け渡すことを考えると、私は単独で動きやすい方がいい」
篠原風鈴:「それと、任務はちゃんとしろ。そうですよね、隊長?」
エリシア:「趣味と両立せよ、というのは同時に進めろという意味ではないからね」
想娥娥:「仕事はちゃんとするけど~」
篠原風鈴:「木渡後輩、これは悪い見本だからな。決して見習うなよ」
木渡 葉:「見習おうったってなかなかそうはいかないですよ……!」
木渡 葉:「……良い意味で」付け足す。
想娥娥:「見惚れるにはいい見本でしょ」胸を張る。
エリシア:「娥娥は器用だから大丈夫だろうが、面倒な男をひっかけるなよ?」
想娥娥:「分かってまーす」
エリシア:「私が心配になって手を狂わせてしまうかもしれない」
想娥娥:「え~?それ狂わされたいかも」
"名無し":「ミス・シャンは欲張りだな」 薄く笑う。
木渡 葉:「篠原先輩の姿勢は見習っていきますけども」
木渡 葉:「最初の先輩ですしね」
篠原風鈴:「私などまだまだ未熟だ。見習うなら隊長にしてくれ」
木渡 葉:「隊長はもっと……目標的な」
エリシア:「結局まだ大した仕事をしてないからな。終わった後にそれぞれ好きなだけ惚れ込んでもらおう」
想娥娥:「はあーい」
篠原風鈴:「そうしましょうか」
想娥娥:「じゃあちゃっちゃと終わらせちゃお」
木渡 葉:「それでまたエスコート相手を迷うんですかね。困るな」
木渡 葉:「今回は、よろしくお願いします。アノニマス先輩」
"名無し":「ふふ、こちらこそ。よろしく頼むよ」 手をそっと差し出す。
篠原風鈴:「名無し嬢。分かっていると思うが、お前の役割が一番重要なのだからな?」
木渡 葉:その手を、案外落ち着いた手つきで取る。
"名無し":「ああ、分かっているよ。万が一あたしがしくじった時には、警備がすっ飛んでくるだろうけどね」
"名無し":軽く身を委ねるように身体を寄せながら、事も無げに返す。
想娥娥:「風鈴ちゃんも重要だよ~?」などと零しながら。「わお」
木渡 葉:押されるようにしながら立っている。
木渡 葉:「……いや、こうかな……」姿勢をそっと正して。
木渡 葉:少し顔を近づけて。「では、お連れします」
想娥娥:「お~」感嘆の声。「遊んでそ~」
"名無し":「様になっていて素敵だよ。──さあ、エリシア嬢?」
木渡 葉:「……はは」
木渡 葉:空港で篠原先輩がやってたやつの真似ですよ、とは言わずにいた。
篠原風鈴:「ミセス。参りましょう」隊長に言う。
エリシア:「ええ、行きましょうか。今日は精一杯楽しめることでしょう」
アーノルド尾上:「それにしてもいいなぁ、カジノ。ロバート・デニーロの映画があったじゃないか。あれが好きでさ……ああ、それはどうでもいい?」1人でブツブツと呟いている。
アーノルド尾上:「では、五人とも。ご武運を」恭しく礼をして見送る。


GM:カジノ施設、“アースガルズ”。
GM:カジノへと足を踏み入れると、そこは品の良い喧騒で包まれていた。
GM:煌びやかなフロアには、ドレスやタキシードで着飾った賓客たちの姿がある。
GM:多種多様な色と形のスロットマシンで埋め尽くされたフロアを奥へ進むと、そこに開けた空間が現れる。
GM:そこではギャンブルテーブルが整然と並び、フロアの両サイドにはカクテルバーが設けられている。
GM:古典的なバニースタイルのウェイトレスがカクテルを乗せたお盆を手にし、滑らかに歩き回る。
GM:ギャンブルテーブルの向こう側では、礼儀正しいディーラーたちがカードをさばいていた。
GM:これが、東京にオープンしたカジノ施設“アースガルズ”だった。
篠原風鈴:「こちら“ヴァルキリー”。配置に着いた」カクテルグラスを受け取りながら小声で呟く。《彼方からの声》の効果によって他の4人に声が伝わる。
エリシア:「新品としては上出来かな。客が浮くのも多少は抑えられている」
エリシア:「私はもちろん馴染んだところだ」
想娥娥:「私もあなたに会えて嬉しい~」適当な対象に"馴染んだ"ことを連絡している。
木渡 葉:「やっぱりビギナーズラックってないもんですねえ」適当なテーブルでそれらしい客の振り。
"名無し":そこにいるのに、誰の目にも留まらない。そのように、緩やかに人の集団から離れていく。「この辺りは人が少ないな」
篠原風鈴:「では、ミセス」全員の配置が完了したことを確かめ、隊長に声をかける。
エリシア:「うん。そろそろ動き出そうか」
想娥娥:「はあい。ね、私ポーカーやりたいかも」
GM:では、まずはシャンさんの判定からやっていきます。
GM:ポーカーのテーブルに着いたシャンさんは何度かゲームを繰り返す。
GM:そうしているうちに徐々にチップが溜まっていく。
ディーラー:「お客様、お強いですね」正装をしたディーラーが爽やかに微笑みかける。
想娥娥:「えへへ……」
想娥娥:「もっとおっきく賭けちゃおっかな~?」
ディーラー:「良いかと存じます。これだけの腕がおありなら、一度大きな勝負に出られても」
想娥娥:「そしたら褒めてくれる?」傍らに侍らせた男に甘えた声で告げて。まるで浮かれたカモのように。
GM:隣の男は饒舌にキミを褒め称える。
ディーラー:少し腕が立つと思ったが、やはり素人だ。――内心でほくそ笑む。
ディーラー:「どうなさいます、お客様?」
想娥娥:カクテルを注文して、くいっと一飲み。
想娥娥:「ん~?」ふわふわとした声で返して。
想娥娥:「もちろんやるよお」
ディーラー:「承知致しました」慣れた手つきでカードを配る。――勝たせすぎた分をここで取り返しておこう。
ディーラー:「賭けるチップはどうなさいます?」
想娥娥:「ん~」カードを見て。
想娥娥:ばん、と結構な量のチップを出す。
GM:隣の男が驚いたような声を出す。
ディーラー:「今宵のお客様はツイていらっしゃいますからね」――ビギナーズラックは続かないということを教えてやろう。
ディーラー:「では、こちらのカードをオープンします」
ディーラー:滑らかな手つきでカードを見せる。
ディーラー:「キングとエースを使ったダイヤのフラッシュです」
GM:ディーラーは五枚のカードを見せる。これに勝つためには、フルハウス以上の手役が必要だ。
GM:つまり、フルハウスかフォーカード、ストレートフラッシュ、そしてロイヤルストレートフラッシュだ。揃えるのはそう容易ではない。
GM:ということで、これに勝つためには〈芸術:ギャンブル〉か〈意志〉で難易度8以上の達成値を出す必要がある!
GM:ちなみに達成値ごとの役は以下の通り
判定ファンブル、達成値1以下 ブタ
達成値2、3ツーペア
達成値4、5スリーカード
達成値6、7フラッシュ
達成値8~10 フルハウス
達成値11~13 フォーカード
達成値14~16 ストレートフラッシュ
達成値17以上 ロイヤルストレートフラッシュ
想娥娥:じゃあ従者判定しちゃお~ あっその前に
想娥娥:おかわりしよ
GM:な、何だ、何だ
想娥娥:100%越えたので従者もう一体出しちゃいたいです
GM:い、いいですが!
想娥娥:やった~
GM:なんて傍若無人なやつ……!
想娥娥:『沈んじゃえ、勇細』:《赤色の従者》《血の絆》。
想娥娥:4体目の従者を作成。
想娥娥:想娥娥の侵蝕を8(→ 8)増加 (100 → 108)
想娥娥:そしてそのまま従者に判定してもらおう
GM:上がった……!
想娥娥:『落っこちて、撫遠人』:《天性のひらめき》。
想娥娥:11dx7>=8
DoubleCross : (11DX7>=8) → 10[2,2,2,3,4,5,6,7,7,10,10]+5[1,2,3,5] → 15 → 成功

GM:高い……!
想娥娥:ストレートフラッシュだよ~
GM:では、ポーカーはキミの勝利だ!
想娥娥:ふわり、と周囲に香水の香り。
想娥娥:それは彼女の体液を混ぜて希釈された特別製。
想娥娥:血を操る、ブラム・ストーカーとしての応用。それに触れたものを余すこと無く知るための、彼女の見えざる舌。
ディーラー:「さあ。お客様の手札はいかがです?」
想娥娥:「ん~……」
想娥娥:1枚づつめくっていく。
想娥娥:「ハートの2」
想娥娥:「ハートの5」
想娥娥:「ハートの6」
想娥娥:「……ハートの~」
想娥娥:「4」
想娥娥:「それで~……」
ディーラー:目を細めてカードを見る。同じフラッシュなら、勝つのはこちらだ。そのはず――。
想娥娥:手をかけて、ゆっくりとめくろうとする。
想娥娥:周囲を見渡す。
想娥娥:(十分かな、注目)
GM:ツーペアを出していた隣の男が落ち込み、それからキミの手札を見てソワソワし始める。
GM:周りの客たちも集まってきている。
想娥娥:「ハート!の~~~」
想娥娥:「ハートの……」
想娥娥:ちらっと見てまた伏せる。
想娥娥:「ふふふ!緊張する!」
GM:もったいぶるなと、隣の男がキミを囃し立てる。
ディーラー:ビギナーズラックは、続くはずがない。いつの間にか固唾を飲んでキミの様子を見守っている。
想娥娥:「んふふ……ハートの」ぱっとめくって、
想娥娥:さっと手で隠す。
GM:周りの客たちがざわめく。
想娥娥:「ハートの……」
想娥娥:「3っ!」
想娥娥:「ストレートフラッシュだよね?」
GM:隣の男が興奮したように何度も首を振る。
GM:周囲の観客たちから一斉に歓声が湧き起こる。
想娥娥:「いやったー!」
ディーラー:「……お客様の勝ちです。おめでとうございます」
想娥娥:「わーいわーい!」
GM:シャンの前に山のようにチップが積み重ねられる。
想娥娥:「おおお……」
想娥娥:「店員さん店員さん、さっきと同じドリンクちょうだい!アレのおかげかも!」
GM:隣の男が興奮しきった様子でキミを褒め称える。
想娥娥:「ノンアルコールのやつね!」
想娥娥:「えへへ……偶然だよ~」と照れる。
GM:その時、背の高いハンサムな男が、キミの隣に座る。
神城祐樹:「失礼。お隣、よろしいですか?」
想娥娥:「あっはーい!」ジャラっとチップをどける。
神城祐樹:「随分とポーカーがお強いのですね、お嬢さん」微笑みを浮かべて言う。
想娥娥:「ビギナーズラックですよ~今日が(この店で)初めてで」
神城祐樹:「それはまた。才能がおありなのかもしれませんね。
神城祐樹:「ゲームは他にもたくさんありますから是非楽しんでいってください」
想娥娥:あとでディーラーに積み込み済のカードを渡した店員にもサービスしてあげなきゃなあなどと考えている。
想娥娥:「わ~すごい……えっ」
想娥娥:「お店の人なんですか」
神城祐樹:「こう見えてもこのカジノのオーナーでして」
神城祐樹:「楽しんでいただけているなら幸いです」
想娥娥:「えーっすごい!」
想娥娥:「若くないですか?」
神城祐樹:「若いなりの苦労もあるのですよ」笑って言う。
GM:その時、黄色いドレス姿のスレンダーな女が2人の背後を通りかかる。
想娥娥:「えーでも絶対……あっ」
想娥娥:チップに手が当たり、テーブルからこぼしてしまう。
想娥娥:「あっごめんなさい!」
神城祐樹:「ああ。大丈夫ですか?」気遣いながら店員にタオルを頼む。
篠原風鈴:女の指先から細い糸が伸び、男の懐に潜り込む。
想娥娥:いそいそと拾いながら。「オーナーさんが来たから緊張しちゃったあ」
想娥娥:「怒られてお店の奥につれてかれるかもって……」
神城祐樹:「まさか。店の資金がこれくらいで無くなるものですか」大笑いする。
想娥娥:「おお」
篠原風鈴:細い糸が服の内を探り、男の懐にある電子キーを探り出す。
想娥娥:「じゃあここからいっぱい勝っちゃおうかな!」
篠原風鈴:細い糸で引っ張り出すようにして、電子キーを抜き取ると素早く手の内側に隠す。
想娥娥:「あっちのはルーレットですか?」視線を彼女が去るはずの方向と反対側へ。
神城祐樹:「ははは。是非そうしてください。ああ、あちらは……」
篠原風鈴:「いつでもいいぞ」木渡に合図を出す。
木渡 葉:「はいはい。こっちもいつでも勝つ用意はできてますからね」
木渡 葉:バーカウンター前、横の客と談笑をする振りで答える。
GM:オーナーが動いたためか、警備員たちもわずかに警戒を強めているようだ。
GM:では、キミはここで警備員たちの注意を引き付ける必要がある。
GM:〈知識:扇動〉か〈交渉〉で難易度は7だ。
GM:成功すれば、警備員たちを陽動することができるぞ。
木渡 葉:ちらり、と大勝ちしたらしいテーブルの方を見て。
木渡 葉:〈知識:扇動〉で判定を行いたいのですが、その前に。
木渡 葉:《イージーフェイカー:扇動家》というものを持っていますが、これは役に立つでしょうか。
GM:あっ、そんなものを……!
GM:いいでしょう。では、判定にダイス+2個のボーナスを差し上げます!
木渡 葉:やった! ありがとうございます
木渡 葉:コンボ『諍いの種よ育て』《イージーフェイカー:扇動家》使用。
木渡 葉:5dx+1>=7
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 7[3,4,4,6,7]+1 → 8 → 成功

木渡 葉:あっぶね
GM:さすが!
GM:では、キミは思い通りに警備員たちの注意を引き付けることができる!
木渡 葉:「……いや、でもですよ」ふと声を低くする。
GM:談笑していた男が、その声に耳を傾ける。
木渡 葉:「結局、ディーラー任せじゃどうしようもないとこってあるじゃないですか」
GM:男は、尤もだというように頷く。
木渡 葉:「向こうがその気になったらこっちなんてカモですよ」
木渡 葉:「……これは、噂なんですけども」
木渡 葉:ちらりとスロットのコーナーを見る。
木渡 葉:「あっちには、時々『アタリ』が仕込んであるって」
GM:男はその視線につられるようにスロットを見る。
木渡 葉:「時間と台を決めて、いいところで大当たりを出すんですよ」
木渡 葉:「そうして、止められなくしてがっちりキャッチ!……するんだけど」
木渡 葉:「わかってりゃ止められるでしょ? 一度の当たりで」
木渡 葉:「実は俺の親父の仕事の関係で、そこをちょっとだけ聞いてる」
木渡 葉:「タイミングは今、あと三分くらい……かな」時計を見る。
木渡 葉:「台は……」特定の区画を告げる。
木渡 葉:「機械なら、確かでしょ」
木渡 葉:「あなたたちだから言うんですよ。ほんと、秘密なんだから」
木渡 葉:「ね」人差し指を口の前で立てる。
GM:談笑していた男は腕時計を見ると、少し迷ったような様子で急ぎ足でそちらに向かう。
木渡 葉:「ほら、急がないと」
木渡 葉:「取られちゃいますよ?」
GM:1人がそちらに向かうと、残った男たちもつられるようにスロットコーナーの方に走り出す。
木渡 葉:とん、と軽く肩を叩いた。
木渡 葉:そうして、自分もカウンターの椅子から降りる。
GM:肩を押されると、男たちは堰を切ったように駆け出す。
木渡 葉:急ぎはしない。少し様子を見る。
木渡 葉:きっと、慌てたカモたちは衝突事故を起こすだろう。
GM:ほんの少しの間があり、やがて諍いの声が聞こえてくる。
木渡 葉:言葉という種から撒いたその樹が存分に育ったのを見ると。
木渡 葉:「すみません、あの、ちょっと」くるりと踵を返し、警備員に声をかける。
木渡 葉:「あっちで喧嘩が起こってるみたいなんです。俺怖くて……」
GM:キミの言葉に頷くと、警備員たちは諍いの声がする方に向かっていく。
木渡 葉:「……ええと」周囲を確認。
想娥娥:その姿を見やってウインクする。
篠原風鈴:「……少し飲み過ぎちゃった。お手洗いってどちらですか?」顔を赤らめ、店員に案内されながらフロアの外に向かっている。
木渡 葉:「……ああ、もしもし」電話をする振り。
木渡 葉:「うん、平気平気。今どこ? ……こっちは」
木渡 葉:「ばっちり、大勝ちですよ」
篠原風鈴:「向こうはジャックポットか」
篠原風鈴:すれ違いざま、名無し女の手に電子キーを委ねる。
"名無し":受け取ったキーを胸元に仕舞い込み、その場を離れていく。
エリシア:「まだまだ夜はこれからだけど、気分の良い内にお暇しようかしらね」
GM:上流階級らしい女が、微笑んでエリシアを見送る。
"名無し":良家の奥方の雰囲気を存分に漂わせる女の数歩後ろを、無言で付いていく。誰も、此方には微笑まない。
GM:2人はさりげなく合流すると、カジノ施設の地下へと向かっていく。
GM:地下に向かうにつれて人影は減り、やがてキミたちは2人だけになる。
エリシア:幾つかの騒ぎを経て空気が変わった表とは別の、冷ややかな裏のアースガルズと対面する。
GM:静まり返ったカジノ施設の地下。
GM:金庫室の扉の前には2人の見張りが立っている。
GM:黒服の男たちは油断する気配もない。服の下の拳銃はいつでも取り出せる体勢だ。
"名無し":(さて、どう出るかな) 彼女の動向をつぶさに見つめている。
GM:見張りを無力化するためにはここで〈白兵〉か〈射撃〉で難易度10の判定が必要です!
エリシア:では私が行こうか
エリシア:コンセントレイトは無くても同じだな
GM:や、やる気か……!
エリシア:エブリシングレディ使用。シーン中AI補助スーツを取得します。マイナー使用で判定ダイス+3。
GM:なんかヤバそう
エリシア:メジャーで《オールレンジ》80%以上だからエフェクトレベル上昇
GM:起源種……!
エリシア:12dx+3>=10
DoubleCross : (12DX10+3>=10) → 10[1,2,2,2,4,6,7,8,8,8,9,10]+3[3]+3 → 16 → 成功

GM:余裕で成功してる!!
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を2増加 (85 → 87)
GM:では、キミは容易く見張りを無力化することができるでしょう!
GM:黒服の男たちはじっと金庫室の扉の前に立つ。
エリシア:静かに地下を行く淑女は、そのまま足を止めずに進む。
黒服の男:「お客様。ここから先は一般の方は立ち入り禁止です」
黒服の男:「そこで引き返してください」キミに気付くと声を発する。
エリシア:「緊急事態の発生だ。主任……いや、"メイヘム"からの連絡も回ってないのか?」
黒服の男:その言葉に、黒服の男たちは顔色を変える。
黒服の男:「……“メイヘム”から? 何があった?」
エリシア:上役の名を出したのに続け、二人のコードネームを呼び掛けながら足を進める。
エリシア:「通信妨害が発生しているか。であればやはり相手にはオーヴァードが居る」
黒服の男:困惑しながらも女が進むのを許してしまう。
黒服の男:「上はさほど大勢のオーヴァードは配置していないはずですが。大丈夫でしょうか」
エリシア:「これだけ客が入っている状況だ。そう滅多なことはすまい」
黒服の男:「そうですか。ならば、いいのですが……」抜こうとしていた拳銃を納める。
エリシア:懐からIDカードを取り出して見せながら、もう一方の手でくすねたダーツを投げる。
エリシア:一方の喉元を正確に射止めながら、風切り音に注意を引かれたもう一方に距離を詰めて喉を殴り潰す。
黒服の男:「確かにIDを……」そう言いかけたまま矢が突き刺さって倒れる。
黒服の男:もう一人の男は声を出すこともできずに昏倒する。
エリシア:足を一度たりとも止めることなく蛮行を終えて
"名無し":「麗しく、それでいて圧倒的だ。それでこそ君だよ」 音を立てずに喝采の動作だけを取りながら、隣に歩み寄る。
エリシア:「上での仕事を思えばこちらは気が楽だからな。さっさと済ませよう」
"名無し":「ああ、時間は取らせないよ」
GM:金庫室の扉が開くと、金庫そのものにたどり着くまでの間に複数台の監視カメラと無数の赤外線センサーがキミたちを出迎えた。
GM:ほんのわずかの侵入者も捉える。そういった警備体制だ。
"名無し":その中央を、事も無げに進む。
GM:果たして、キミの存在は――
GM:判定は〈RC〉か〈情報:ウェブ〉。難易度は15だ。
"名無し":万全にいこう。《オリジン:レジェンド》使用、シーン間の【精神】達成値[+10]
"名無し":"名無し"の侵蝕を2増加 (83 → 85)
"名無し":そして、RCで判定。
"名無し":(4+2)dx+11+10>=15
DoubleCross : (6DX10+21>=15) → 6[1,2,3,3,4,6]+21 → 27 → 成功

"名無し":出目は低いが成功だな。
GM:固定値で超えてるじゃん!
GM:では、判定は成功です!
"名無し":数多の監視カメラ、無数の赤外線センサー。
エリシア:(娥娥の調べ通りだな)
"名無し":それで、名も過去も全て情報に帰したモノを捉えられるのなら、捉えてみせるがいい。
エリシア:(ならば絶対に通じん)
"名無し":此処に在るのは人間ではない。ただ、レネゲイドがヒトの形を取っているだけのモノ。
エリシア:(ミス・アノニマスはQuestorの目にも余るのだから)
"名無し":人の記憶と情報の羅列が、辛うじて世界に存在を許した悪辣な虚構。
GM:無数の監視カメラも張り巡らせた赤外線センサーも、女の存在を全く捉えることができない。
"名無し":"名無し"は、彼女の名ではない。
"名無し":どのように銘されても、記録に残らなかったからこその、"名無し"だ。
GM:女はセキュリティの真ん中を堂々と歩き、金庫の扉の前へとたどり着く。
"名無し":故に──絶対の確信を持って。鍵は、運ばれた。
"名無し":「Bonsoir(こんばんは)、素敵な夜だな」
GM:電子キーに反応し、大きな扉が開く。
"名無し":「さあ──念願の、ご対面だ」
GM:そこには、広い金庫内を埋め尽くすような大量の紙幣とともに
GM:一つの武骨な義手がポツンと置かれていた。
GM:リスト(手首)と呼ばれているものだ。
"名無し":「ふ、ふ。成程なるほど」
"名無し":「これが────"リスト"」
GM:キミならば、それが情報媒体を兼ねていることも察知することができるだろう。
"名無し":内側に渦巻くレネゲイドの薫り。おいそれと覗き見ることは叶わないだろうが、確かに息づくものを感じる。
"名無し":手に取り、胸に寄せるように掻き抱く。
"名無し":そのまま、来た道を戻っていき、にこりと笑った。
"名無し":「さて──目的は果たした、かな?」
"名無し":言葉にすれば、"ヴァルキリー"にも伝わるだろう。後は、全員に状況を伝えてここを離れるだけだ。
エリシア:「最短で終わらせたからね。向こうが一枚上手でなければ後は歩くだけだ」
エリシア:「きみの場合は後も、かな」
"名無し":「一番楽をさせてもらったよ」
GM:では、地上に戻ったキミたちがカジノを後にしようとした時。
GM:フロアで警備に当たっていた背の高い屈強な男が顔を上げる。
GM:そして、何かを察知し、カジノの出口へと向かって全速力で走り出す。
GM:男は、瞬く間にキミたちとの距離を詰めていく。
GM:キミたちがカジノを出た瞬間。
メイヘム:扉を突き破って電磁ブレードが襲い掛かる!
GM:全員、〈回避〉か〈知覚〉で難易度8の判定を行ってください!
GM:シャンさんは代わりに従者に判定させてもいいよ!
"名無し":(2+2)dx+1>=8 回避
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 8[4,7,7,8]+1 → 9 → 成功

想娥娥:あっやった~
GM:失敗したら4d10のダメージです!
エリシア:3dx+1>=8 知覚で
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 10[1,7,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

"名無し":すっご
想娥娥:11DX>=8
DoubleCross : (11DX10>=8) → 9[1,2,4,4,6,6,7,7,8,9,9] → 9 → 成功

木渡 葉:3dx+1>=8 知覚
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 6[1,2,6]+1 → 7 → 失敗

木渡 葉:あーー
想娥娥:新人くん!
エリシア:格好はついたかな
エリシア:木渡くん!
GM:木渡後輩!
"名無し":ミスタ……!
木渡 葉:16-4d10
DoubleCross : (16-4D10) → 16-23[10,4,6,3] → -7

"名無し":あー!
木渡 葉:倒れてリザレクト!
GM:死んだ!
エリシア:死んでる!
想娥娥:しんでる!
木渡 葉:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

木渡 葉:HP9で復活
"名無し":侵蝕が横に並んだ!(3人は)
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を9増加 (75 → 84)
GM:では、シャンさん、エリシアさん、名無しさんは襲いくる電磁ブレードを辛うじて回避することができるが
GM:男の足から展開した電磁ブレードが、木渡くんのタキシードを深くえぐる!
木渡 葉:「…………っ」さすがに、身を守る装備は周囲にない。
"名無し":「……っ! 随分なお見送りだな!」
想娥娥:「(わっ)」咄嗟にかがんで難を逃れた。
木渡 葉:「あーあ……最後まで格好つけさせてほしかったんですけど……」
メイヘム:木渡の体を軽く吹き飛ばし、店の外に着地する。
木渡 葉:大きく裂けた礼装と、滲む紅い血。
木渡 葉:それでも、影の枝が傷口を編み上げるように修復する。
篠原風鈴:「木渡!」紙一重で電磁ブレードをかわし、木渡後輩をかばうように立つ。
木渡 葉:「大丈夫ですよ。まだまだこれしき」
エリシア:「ヴァルキリー……頼むまでもないか」ドレスを身に纏ったまま宙がえり、姿勢を崩さず結んだ髪のみが揺れ動く。
メイヘム:「……“リスト”を返してもらおう」低い声で言う。
エリシア:「なんだ、君に足りないのは足だけじゃなかったのか?」
"名無し":"リスト"を離すまいと抱えたまま、前方に跳躍して振り返る。
エリシア:「己を顧みる心も足りなかったな。盗人らしい猛々しさだ」
想娥娥:「べーっ」舌を出す。
メイヘム:「盗人はどちらだ」
"名無し":「Tu te fous de moi ?(冗談だろう?) 生憎、はいそうですかと返せるものじゃあなくてね」
想娥娥:「娥娥達は取り戻しただけだよ~?」
メイヘム:腰を落とし、次撃を放とうとする。
GM:その時、キミたちの目の前の駐車場にある高級車とバイクのライトが灯り、エンジンがかかる!
アーノルド尾上:『車とバイクのセキュリティロックをぶち破った! 少し拝借しよう!』
木渡 葉:「……その手が要らないなら貰ってもいいですが、こっちのものは出したくないな」
エリシア:「目的は果たした。予定通り退散するとしよう」
アーノルド尾上:『さすがに遠隔操縦はできないから運転は任せたよ!』通信機ごしに声でが聞こえる。
木渡 葉:言いながら、車の方へと。
想娥娥:「おー!無事だったらちゅーしたげる!」
エリシア:バイクへ跨りエンジンを唸らせる。
篠原風鈴:木渡後輩をかばいながら車の方に向かう。
"名無し":「ふふっ、良い夜を!」
木渡 葉:「すいませんね、先輩。とんだエスコートさせちゃって」
想娥娥:「じゃあね~」投げキッスする。
篠原風鈴:指先から糸を伸ばすと、メイヘムの足元の地面がえぐれる。
メイヘム:「くっ……!」
篠原風鈴:「行こう!」
木渡 葉:ふう、と息を吐きながら、せめてしっかりと帰還をと走る。
篠原風鈴:「名無し嬢、車の運転は!?」
想娥娥:お姉さまの後ろに横向きで座ってぎゅっと抱きつく。
"名無し":ドレスの裾をはためかせ、車の運転席に滑り込む。「シートベルトの着用を願いたいな」
篠原風鈴:そう言いながら、傷付いた木渡後輩を後部座席に押し込む。
エリシア:「しっかり掴まっていろよ!」夜色のドレスが形を変え、ライダージャケットとヘルメットを編む。
木渡 葉:「包帯代わりにちょうどいいですよ」減らず口を叩きながら押し込まれる。
"名無し":「なら重畳──さあ、出すぞ!」
エリシア:影の内より現れるのは知識の編纂と模倣。レネゲイドの産物を他者にも扱わせるのは起源に位置する特異性。
木渡 葉:シートベルトをしっかりと締め、裂けた上着で押さえて止血の手助けを。
"名無し":夜闇に溶け込む黒い車体が、耳障りな音を立てて走り出す。
メイヘム:再び跳躍し斬撃を放つが、あとわずか数ミリのところで車とバイクが走り出す!
メイヘム:電磁ブレードが空を切る!
エリシア:鋭い閃きを潜り抜けて、闇の中へと姿を消す。
想娥娥:「再見(またね)~」ヒールを道に放り投げた。
木渡 葉:"リスト"をキャッチ。ヒラヒラと後方へと振る。
"名無し":片手でハンドルを握ったまま、血の気のない"リスト"を後部座席に放り寄越した。
木渡 葉:遠ざかる華やかな一夜の夢へと、挨拶でもするように。
メイヘム:憎々しげにキミたちを睨む。
"名無し":「奪還成功、だな」
想娥娥:「また来るかな~?」
想娥娥:「靴の持ち主を探しに」パタパタと裸足をぶらつかせた。
GM:遠ざかるカジノで、緊急事態を知らせる鐘の音が響く。
エリシア:「おや、王子様は見つかったかい?」
想娥娥:「どうだろ、でも」
想娥娥:「魔女は知ってる」ぎゅっと抱きつく手を強めた。
エリシア:「なら、しばらく行かせる気はないさ」
エリシア:「お姫様を離さないのも役割の一つだからね」
GM:鐘の音を背に、二台のエンジン音が夜の闇へと紛れて消えていった。


GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
想娥娥:お風呂!
GM:たんと入りな!
木渡 葉:まずはお風呂
木渡 葉:9+1d10
DoubleCross : (9+1D10) → 9+6[6] → 15

木渡 葉:はんぶん!
GM:いい感じ!
エリシア:私も入ろ
エリシア:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

エリシア:エリシア・ガーネットのHPを5増加 (19 → 24)
木渡 葉:そしたらここは自分用の応急手当キット買っとこうかな
木渡 葉:3dx+2>=8
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 10[2,8,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

木渡 葉:よしよし、使用します。
想娥娥:きぐるみ買おうかな
木渡 葉:15+2d10
DoubleCross : (15+2D10) → 15+8[7,1] → 23

エリシア:えっますます可愛く?
木渡 葉:まあまあの回復
"名無し":3dx+2>=8 応急キットおかわり
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 7[4,7,7]+2 → 9 → 成功

"名無し":ミスタ・キワタリにパス。
木渡 葉:先輩ーー
GM:買ってる!
想娥娥:『落っこちて、撫遠人』《天性のひらめき》を従者1が使用
想娥娥:11DX7>=14
DoubleCross : (11DX7>=14) → 10[1,2,3,5,5,5,6,7,8,8,10]+10[2,5,8,9]+10[6,8]+10[10]+5[5] → 45 → 成功

木渡 葉:たか
想娥娥:余裕すぎ
GM:なんかヤバイことになってるが……
"名無し":やば……
想娥娥:ん~あとは
木渡 葉:応急キットおかわり入りまーす
木渡 葉:2d10+23
DoubleCross : (2D10+23) → 9[2,7]+23 → 32

想娥娥:クリスタルシールド狙います
GM:あととは
木渡 葉:30で全快! 以上
想娥娥:『落っこちて、撫遠人』《天性のひらめき》を従者2が使用
想娥娥:11DX7>=25
DoubleCross : (11DX7>=25) → 10[1,1,4,4,5,5,6,6,7,8,8]+10[2,5,7]+3[3] → 23 → 失敗

想娥娥:わーん
GM:お、惜しい!
想娥娥:もう一回狙おう
想娥娥:従者3も挑戦するよ
GM:もう一回とは
エリシア:1dx+5>=13 じゃあグレネードランチャーに挑戦してみるか
DoubleCross : (1DX10+5>=13) → 1[1]+5 → 0 (ファンブル) → 失敗

エリシア:だめだめ
"名無し":た、隊長
想娥娥:お姉さま!
想娥娥:11DX7>=25
DoubleCross : (11DX7>=25) → 10[1,1,4,5,5,5,6,6,7,10,10]+10[7,8,10]+10[3,4,9]+6[6] → 36 → 成功

GM:そうか、エリシアさん。ダイスボーナスがないから……
エリシア:起源種だから……
想娥娥:買えた~
GM:なんかヤバイことになってる
エリシア:すごい
木渡 葉:すごい
想娥娥:で、ウェポンケースも用意しとこうかな
想娥娥:従者4も!
"名無し":そうだ今は4人いるんだ
想娥娥:11DX7>=18
DoubleCross : (11DX7>=18) → 10[1,1,2,2,4,5,5,5,8,8,8]+10[1,6,10]+10[9]+5[5] → 35 → 成功

木渡 葉:ひえ
想娥娥:オッケ~
GM:ダブルクロスってお買い物をするゲームじゃないからな!?
想娥娥:ボルアクをケースに入れて、クリシーを装備。
"名無し":GMが混乱している……気持ちはわかる──
想娥娥:あと本体が余ってるから
GM:余る本体とは
想娥娥:ホローポイント弾狙おうかな
GM:弾!
想娥娥:2DX+1>=10
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 10[8,10]+10[10]+7[7]+1 → 28 → 成功

想娥娥:ヤバ
"名無し":???????
GM:ひええ
想娥娥:お姉さまあげる!
GM:もってけドロボウ
木渡 葉:すご
GM:あげてる!
想娥娥:想娥娥の侵蝕を4(→ 4)増加 (108 → 112)
エリシア:娥娥は私の天使だね
想娥娥:えへへ……
想娥娥:終わりです!
GM:では、全員が終わったようなので改めてこのシーンは終了です!


【ミドルフェイズ5】

GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは木渡さんにしよう。
GM:PCは全員登場です。
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 2)増加 (87 → 89)
GM:全員ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
木渡 葉:北条美理の侵蝕を1d10(→ 8)増加 (0 → 8)
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 7)増加 (112 → 119)
木渡 葉:すいません
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 1)増加 (85 → 86)
木渡 葉:えーと、84→92かな
GM:はーい
GM:このシーンは、キミたちに少し会話をしてもらい、その後にちょっとしたイベントが起きるというシーンになります。
GM:まずは、木渡後輩、名無しさんと篠原の方からやっていきましょう。


GM:名無しさんが運転する車は夜のハイウェイを走る。
GM:後部座席には木渡と篠原の姿がある。
"名無し":ぽんと後部座席に"リスト"を放り投げたそのままに、片手で器用にハンドルを操っている。
篠原風鈴:「木渡後輩。怪我は平気か?」隣にいるキミに尋ねる。
木渡 葉:「はい、なんとか。ちゃんと塞がりました」
"名無し":「それは何よりだ。一張羅が台無しになってしまったのが残念だよ」
篠原風鈴:「初任務にしてはよくやった。立派だ」
木渡 葉:「……最後でやっちまったなあーって感じですが」
木渡 葉:「でも先輩にほめてもらえるなら、嬉しいです」
篠原風鈴:「何もかもが全て上手くいくというものでもないさ。なあ、名無し嬢」
木渡 葉:血まみれの上着は、とりあえず傷を外から隠すようにふわりとかけてある。
"名無し":「ああ、その通り。常に完璧を求めるものではないさ」
"名無し":「最終的に目的を達せられれば問題はない。なに、全員命はきちんと持って帰っているしね」
木渡 葉:「死ななきゃなんとかなる、か」
篠原風鈴:「そういうことだ」
木渡 葉:「それは本当にその通り」
篠原風鈴:「ああ、この車はどこかで乗り捨てて、そこから別行動にしよう。追手がかかっている可能性もあるからな」
木渡 葉:「わかりました。もう歩けるので、大丈夫です」
"名無し":「ナンバーまでばっちり覚えられてしまっているだろうからね──いい乗り心地だったから、少しばかり惜しいけれど」
篠原風鈴:「“リスト”は私が預かろう。先に帰還して技術班に解析を頼んでおく」
篠原風鈴:「何かあればすぐ報告するから、2人は追手に注意しながら戻るといい」
木渡 葉:「よろしくお願いします」後部座席に置かれたそれを見て。
篠原風鈴:「ああ。隊長たちにもそのように連絡を入れておく」
"名無し":「何かあったらすぐに呼んでおくれよ。君の"声"なら、何処にいたって届くだろうし」
"名無し":「これでも、心配しているんだ」 くすりと笑う。
篠原風鈴:「それはありがたい」
篠原風鈴:窓の外を見つめながらポツリと呟く。
木渡 葉:「そうですよ、またあいつに追いつかれでもしたら……」
木渡 葉:言いながら、自分も視線を窓の外に。
篠原風鈴:「木渡後輩を見ているとなんだか弟を思い出すよ」
木渡 葉:「弟」
木渡 葉:目を瞬かせる。
"名無し":「へえ」
木渡 葉:「わりとよく言われるんですけど、大体脈がないって意味なんですよね」冗談めかして。
篠原風鈴:「脈ありかもしれないじゃないか」
木渡 葉:「あるんですか? 先輩は」
篠原風鈴:ちらりとキミの方を見て、悩むような仕草をする。
篠原風鈴:「名無し嬢はどうだ。脈」
木渡 葉:「悩んでる時点でダメっぽいや」
篠原風鈴:くすりと笑う。
"名無し":「あたしにそれを訊く?」
篠原風鈴:「気になるじゃないか。他の人の評価というのも」
木渡 葉:「まあ、弟評価は受け入れますけども」
木渡 葉:「……そんなに似てるんですか?」
"名無し":「弟評価は確かに、と納得はするよ」 軽く頷いて便乗する
篠原風鈴:「なんとなくだよ。弟にも、もうしばらく会っていないしな」
篠原風鈴:「こんな仕事だ。会いたくてもそう会えないさ」
木渡 葉:「……それはまあ、確かに」
"名無し":「弟さんは、此方の人間なのかい?」
篠原風鈴:「普通の。普通の人間だよ」
篠原風鈴:「……なあ。2人は」どこか思い詰めたように言う。
篠原風鈴:「2人はこの仕事が嫌になることはないのか?」
"名無し":「ふぅん? あたしは……そうだね、特段思ったことはないな」
木渡 葉:「……ここの仕事は、まあ、入りたてですし」
木渡 葉:「全体的には……なんかまあ、そんなもんかなって思っちゃってますね。もう」
"名無し":「何分、こんな身体だからね」 ハンドルを握っていない方の手で、すぅ、とデコルテの辺りを撫でて。
木渡 葉:(……こんな?)
"名無し":「ある意味"天職"だよ。ここでしか生きられないとでも言うかな」
篠原風鈴:「割り切っているんだな。2人とも」
"名無し":「ミスター・キワタリも随分と馴染みがいい。頭では分かっていても、ここの特異性は中々受け容れ難い人も多いものだよ」
木渡 葉:「帰る場所、みたいなの、もう外にはあんまりないんですよね……」
木渡 葉:「ああ、ちょっと前に……似た仕事はしてたことがあるんで」
篠原風鈴:「それはそれで寂しいな」
篠原風鈴:「私は、たまにある」
篠原風鈴:「UGNに入ったのは高校生の時だったから、もう10年近くになる」
木渡 葉:「…………」
篠原風鈴:「いつまでこんなことを続ければいいんだろう。そう考える時がある」
"名無し":「ミス・シノハラは生真面目だからね」
木渡 葉:「はい。先輩は……ちゃんとした人ですね」
篠原風鈴:「真面目じゃない奴がいるみたいな言いぶりだな、それは」微かに笑みを浮かべる。
篠原風鈴:「すまない。変な話をした」
"名無し":「まあ、そう思ってしまっても不思議ではないさ」
木渡 葉:「いや、いいですよ。後で聞かなかったことにはしますけど。言ってくださいよ」
"名無し":「何せ、この領域には終わりがない。来る日も来る日も霧と闇と虚の間を彷徨うばかりだ」
篠原風鈴:「終わりがあればよかったんだがな」
"名無し":「そして、大抵の場合働きに対して称賛を得ることはない。むしろ、同じ組織の人間から後ろ指を指されることだってある」
木渡 葉:「…………」
篠原風鈴:「……驚いた。そうか、名無し嬢は私よりもキャリアが長いのだったな」
"名無し":「上司の労いだけじゃ、とてもじゃないけど満たされないさ。──ふふ、そうだよ。少しばかりブランクはあるにせよ……ああ、何年とは問わないでおくれよ?」
"名無し":年齢がバレるからね、と冗談めかして笑む。
木渡 葉:「何年なんですか? 冗談ですけど」
木渡 葉:笑って。
"名無し":「さあ、どうだろう? あたしも忘れてしまった」
木渡 葉:「あ、そういう方向か……」
"名無し":「だからね、ミスタ・キワタリ」
木渡 葉:「はい」
"名無し":「此処に長く留まるつもりなら、己の美学を一つ持つといい。そのために生きて、そのために死んでもいいと思えるような」
木渡 葉:「美学……美学、なあ」首を傾げる。
篠原風鈴:「先輩の教えは参考になるな」
木渡 葉:「そういう柄でもないし、後ろ指を指されるような仕事も、正直結構やってました」
木渡 葉:「だから慣れてる、って話でもないんですけど」
木渡 葉:「だから、篠原先輩」
篠原風鈴:「……私?」
木渡 葉:「俺みたいなのから見ると、そういう悩みはすごく……うーんと、いいな、というか」
木渡 葉:「綺麗なものを知ってる人のものだと思いました」
木渡 葉:「うらやましいとかじゃないですよ。俺は俺でやってるんで」
篠原風鈴:「生意気だぞ。後輩の癖に」どこか嬉しそうに笑う。
篠原風鈴:「だが、そうだな。ありがとう」
篠原風鈴:「名無し先輩も。礼を言うよ。ご指導ありがとうございます」
木渡 葉:「どういたしまして!」
"名無し":「ふふ、なに、何処でだって通じる話さ」
木渡 葉:(……美学。美学なあ。これでいいのかもわからないけど)
GM:篠原は、後部座席の陰で木渡さんの手に自らの手を重ねる。
木渡 葉:(良いと思うものは、少なくとも……)
GM:白くてしなやかな手の温もりが木渡さんの手に伝わる。
木渡 葉:「わ」声に出さない声を上げる。
GM:篠原は《彼方からの声》を使用して木渡さんに声を届けます。
篠原風鈴:『なあ、木渡後輩。さっきの話』
GM:名無しさんはもし聞き耳を立てるなら〈RC〉で難易度10の判定に成功してください。
"名無し":えっいいんですか あたしのRC固定値11だけど
GM:いいですよ! 判定しなければ聞き逃します。
"名無し":6dx+11>=10
DoubleCross : (6DX10+11>=10) → 10[1,2,2,3,8,10]+8[8]+11 → 29 → 成功

"名無し":頑張らなくても聞こえてきました
GM:聞こえてる!
木渡 葉:聞こえちゃった
GM:では、篠原がささやく声は、名無しさんも盗み聞くことができるでしょう。
篠原風鈴:『脈ありだと言ったらどうする?』
篠原風鈴:涼やかな声が、風に乗って木渡さんの耳に届く。
木渡 葉:白い手の感触を確かめながら。
木渡 葉:『……そりゃ、ないよりはある方が』
"名無し":(…………) レネゲイドを介して伝わる声が、否が応でも聞こえてしまう。悟られぬよう、運転を続ける。
木渡 葉:"リスト"を見て。
木渡 葉:『冷たい手より、あったかいやつの方が好きですよ。俺は。でも』
木渡 葉:『まずはちゃんと仕事済ませてから、きっちり話しません?』
木渡 葉:ちらり、と運転席の方を見る。
篠原風鈴:くすりと笑う。
木渡 葉:聞かれているかどうかなどはわからないが。なんとなく。
篠原風鈴:『本気にするな』
篠原風鈴:『冗談だ』
木渡 葉:『えー!』
木渡 葉:『せっかくデートに誘おうと思ってたのに』
篠原風鈴:『もし……いや。何でもない』
篠原風鈴:『そんなことよりも任務が優先だ』
木渡 葉:『蕎麦の約束は』
木渡 葉:『そっちは忘れてないですよね』
篠原風鈴:『さあ。どうだろうな』
篠原風鈴:《彼方からの声》を解除する。
篠原風鈴:「名無し嬢、ハイウェイを降りたら車を停めてくれ。そこからは別行動にしよう」
"名無し":声を出さないように、薄く唇を吊り上げて笑む。
木渡 葉:やれやれ、という顔で座席にもたれかかる。
"名無し":「ああ、次のICで降りるとしよう。……ふふ、二人共押し黙ってしまったから、疲れて眠っているのかとでも思ったよ」
木渡 葉:(……約束)
"名無し":「大きなヤマを超えたばかりだ。無理は禁物だよ?」
木渡 葉:(約束があれば、せめて生きていけると思う)
篠原風鈴:「もちろんだ。まだ任務は完了したわけではないからな」
木渡 葉:(それは、この人だってそうだと思うのに)
木渡 葉:(だから、もうひとつ、新しく作ろうと思ったのにな)
木渡 葉:「了解です」
GM:篠原の手は、いつの間にかキミの手の上から離れている。
"名無し":それに気付いた頃、緩やかに車が速度を落とし、停車した。
"名無し":「では、手筈通りに。健闘を祈るよ」
篠原風鈴:「ああ。お互いにな」
木渡 葉:その温度を、せめて記憶に留めておこうとして。
木渡 葉:「気をつけてくださいね、先輩。ほんとにですよ」
木渡 葉:「あの」
木渡 葉:「終わったらやっぱり、コーヒーくらいは飲みに行きましょうよ」
篠原風鈴:「分かった。任務が終わったらな」
木渡 葉:「やった」
木渡 葉:記憶に留めておこうとして、それでも。
木渡 葉:離れた途端に、ぬくもりは消え去ってしまう。
木渡 葉:いつも、そんな風だった。
GM:車を降りたキミたちは、そこで別れることとなった。


GM:エリシアとシャンの乗るバイクは風を切って走る。
GM:幸いにも、今のところ追手の気配はないようだった。
想娥娥:「ひゃっほーーー!」風に結い髪を揺らしながらはしゃぐ。
エリシア:「ご機嫌だね、娥娥。退屈させずに済んで何よりだ」
GM:カジノを遠く離れ、ミュージアムが近付いてきた頃。
想娥娥:「これもキモチイイんだもん~」
GM:シャンがいくつも持っているスマホのうちの一つが鳴った。
GM:海外からの番号。国際電話だ。
想娥娥:「どれだどれだ」
エリシア:「あと10分ほどで一度乗り換える。それまでに味わっておきなさい」市内の幾つかの駐車場に車を置いてある。
想娥娥:「あっこれかな……(もしもし)~?」
バロン:「遅い。国際電話は金がかかるんだ。早く出ろ」馴染みの情報屋のバロンだ。
エリシア:娥娥が周囲に気を取られずに済むよう、静かな道に入る。
想娥娥:「ごめんね~」切る。
想娥娥:掛け直す。「声聞けて嬉しい~」
バロン:「ふざけてるのか!!」
想娥娥:「お金気にせずたくさん話せるでしょ」
バロン:「要らん気遣いを……」
バロン:「まあ、いい。あんた、本当にニッポンにいるのか?」
想娥娥:「どうしたの?声聞きたくなっちゃった?」
バロン:「そんなわけがあるか」
想娥娥:「そだよ!」チュッと音を鳴らす。
想娥娥:バイクのエンジン音も入っている。
エリシア:(こちらの道具を使えば防諜対策も充実するしな……)話の中身は聞こえていない。
バロン:「何も聞こえなかったからな」
バロン:「あんたから頼まれた例の件。オレの方でも気になって調べていた」
想娥娥:「なに頼んでたっけ~?」
バロン:「もしかしたらあんたも調べが付いているかもしれないが、あの“メイヘム”という男はおそらくファルスハーツだ」
想娥娥:「ふふっ。だよねえ?」
バロン:「イギリス国内でFHのエージェントとの接触が確認できた」
バロン:「相手のFHエージェントは“アンセム”という男」
想娥娥:「“アンセム”ねえ」
バロン:「オレはこれ以上はもう手を引く」
バロン:「あんたもあまり深追いは……」
GM:その時、電話の向こうから大きな讃美歌の音が聞こえてくる。
GM:そして、突然電話が途切れる。
想娥娥:「あっ」
想娥娥:「あーっ!」
想娥娥:「お姉さま、お姉さま~!」
想娥娥:ぎゅっと抱きつく。
GM:エリシアさんは、背中越しに柔らかな感触を感じるだろう。
エリシア:「なんだい、娥娥」
想娥娥:「娥娥あいつ許さない~っ!」
想娥娥:「娥娥のものを取った!」
エリシア:「怖い事でもあったのかい……そうか」
エリシア:「向こうでも動きがあったか」
想娥娥:「うん。“アンセム”が聞こえた」
エリシア:「こちらも大事なものをかすめ取っているからね」
エリシア:「今は撒いてるとはいえ、そう易々見過ごしてくれる相手でもあるまい」
想娥娥:「エレち大丈夫かな」
想娥娥:「あっいけない。騎士“パーシヴァル”さまね」
エリシア:「ふふ、そうだね。君のお友達の足跡を追うよう頼んでみるが、気を付けねばならないだろう」
エリシア:「今度はこちらが追われる番だ。注意しなければね」
想娥娥:「お姉さまはあいつらのものにならない?」
想娥娥:「ならないでね」抱きつく手を強める。
GM:エリシアの背中越しに、より強く感触が伝わってくる。
エリシア:「大丈夫。身持ちは堅いつもりだ」
エリシア:「といって、娥娥のものでもないけれどね」
想娥娥:「え~?」
想娥娥:「なってくれないの?」
エリシア:「きみを私のものだと思っている」
想娥娥:「……ふふ」
エリシア:「こういうのは好みではないかな?」
想娥娥:「ふふふ~」
想娥娥:頬を寄せて背中にもたれる。
想娥娥:「お姉さまのものになっちゃったな~」
エリシア:「ん、少しくすぐったいな」
エリシア:「やめろという意味ではないがね。これぐらいなら許容範囲だ」
想娥娥:「知ってる~」
エリシア:危なげなく油断なく、二人を載せたバイクは夜の街を駆けて行く。
エリシア:車を乗り換えるため、数階建ての駐車場に入り昇っていくが
エリシア:「少し惜しいな。車ではバイクほど君の体温を感じられない」
想娥娥:「帰ってからたくさん感じさせてあげるよ~」
エリシア:「しかし二人きりになれる時間も少し後になるからなあ」
想娥娥:「じゃあ早く来るように娥娥がんばるよ」
エリシア:「今回もたくさん働いてもらう。よろしくな」
エリシア:バイクを止め、娥娥の手を引いて車へ向かう。
GM:バイクを捨て、車に乗り換えると2人は再びミュージアムへと走り出す。
GM:やがて、キミたちの拠点が見えてくる。


GM:キミたちは、ミュージアムへと戻ってくる。
GM:作戦室のサロンに入ると、アーノルド尾上とエレイン・ランカスターがキミたちを出迎える。
アーノルド尾上:「やあ、おかえり。無事で何より」あまり表情を変えないまま言う。
エリシア:「お陰で良いドライブを出来たよアーノルド」
アーノルド尾上:「僕は鍵を開けただけ」
エレイン・ランカスター:「ハロー。ロンドンでの仕事がひと段落したから私もようやくこっちに来られたわ」貴族風の上等なスーツ姿で椅子に腰かけている。
"名無し":「ああ、戻ったよ──やあ、これはこれは。ご機嫌麗しゅう」
想娥娥:「あれ!大姉さま!」
木渡 葉:「お疲れ様です……」血まみれの服を隠していたのを、ようやく解放される。
想娥娥:「どうしたの~?」パタパタ寄っていって横に侍る。
エレイン・ランカスター:「どうしたのって……あなたたちの様子を見に来たのよ」
エレイン・ランカスター:「あなたたちがしっかり働いているかどうか、ね?」
想娥娥:「たくさん働いてるよお」
木渡 葉:「あ、あの。はじめまして。"ラタトスク"です」お辞儀をする。
木渡 葉:「あ、木渡葉です」付け加える。
エレイン・ランカスター:「ごきげんよう。ミスター・キワタリ。あなたにもしっかり働いてもらわないとね」
木渡 葉:「頑張ってやってきます……」
エリシア:「きちんとこなして報告するつもりだったのだけどね」
エリシア:「私が思っていたほど信用が無かったのかな」
エレイン・ランカスター:「まさか。エリシアのことは信頼しているわ」
想娥娥:「ホントは娥娥に会いたかったんだよね」
想娥娥:「ね、あれ出して、あれ」
"名無し":「あれって、何をだい?」
想娥娥:「手!」
"名無し":「個々人の信頼と組織運営の順調性はまた別のものだから──ん? それなら、もう此方に届いているはずだろう」
エレイン・ランカスター:「シャンの言う通り、エリシアも私の顔を見れた方が嬉しいでしょう?」
エレイン・ランカスター:顔を背けたままシャンの方に手を差し出す。
エリシア:「そうだね。エレイン嬢の顔は好きかな」
エリシア:「リストを見せるという話では?」
想娥娥:「そだよ」せっかくだから出てきた手の甲にキスする。
エレイン・ランカスター:「ああ。聞いているわ。無事に“リスト”を取り戻したそうね」
エレイン・ランカスター:「じゃあ、早速“リスト”を渡してちょうだい?」
"名無し":「やあ、麗しきエレイン嬢。貴女は悪辣な冗談を好む質の人間ではないと認識していたつもりだったのだけど」
"名無し":「──ああ、まさかとは思うけれど。既にその手に渡っているわけではないと?」
エレイン・ランカスター:「は? “リスト”はあなたたちが取り戻して持っているのでしょう?」
木渡 葉:「……え、先輩は……?」
"名無し":「……質問を変えようか。エレイン嬢。或いは、ミスタ・アーノルドでもいい」
"名無し":「ミス・シノハラの姿を見かけなかったかい?」
木渡 葉:辺りをきょろきょろと見る。
木渡 葉:焦りがじわりと滲む。
アーノルド尾上:「“ヴァルキリー”はまだ戻っていないけど」不思議そうな顔をする。
想娥娥:「なんで一緒じゃないの?」
アーノルド尾上:「帰ってきたのはキミたちが先だ」
"名無し":「……おかしいね。ああ、彼女とあたし達は二手に分かれたんだ──ハイウェイを降りたところでね」
木渡 葉:「その通りです。別行動にしようと言われて」
エリシア:「リストを持った彼女を一人にさせてしまった、ということかな」
GM:その後はエリシアさんのところにも篠原からの連絡は入っていません。
"名無し":「先だって技術班に"リスト"を届けると言っていた。であれば、"グレムリン"の元に届けに来るのが筋だろうが……」
"名無し":「さて、困ったな」
エリシア:「すまないエレイン嬢。失態を見せてしまった」
エレイン・ランカスター:「……いえ、エリシア。これは私の失態だわ。彼女のことを見抜けなかった」青ざめた顔をしている。
アーノルド尾上:「僕のところには彼女は来ていない。噓じゃないよ」
想娥娥:「ん~」
想娥娥:「どっちに行ったんだろ、風鈴ちゃん先輩」
木渡 葉:「探さないと……」
想娥娥:「こっちか」下を指差す。
想娥娥:「向こうか」手を正面に突き出す。
木渡 葉:「どっちにせよ、探さないと、ですよ」
想娥娥:「それはそうだ!」
木渡 葉:「探して……話を聞いて……?」
木渡 葉:(聞くって何をだ)
木渡 葉:(さっき聞いたじゃないか)
木渡 葉:(それに対して、俺は、何もできてないじゃないか……!)
エリシア:「すぐに追跡を始めよう。このままでは誰のためにもならない」
エリシア:「彼女が捕捉されたにせよ、彼女が呑まれてしまったにせよね」
想娥娥:「私たちのものじゃなくなるかもだもんねえ」
エレイン・ランカスター:「ええ。今すぐ“ヴァルキリー”を追ってちょうだい!」
"名無し":「承知した。迅速にいこう」
木渡 葉:「わかりました……!」
木渡 葉:手から、かろうじて残ったぬくもりの記憶が消えていく。
木渡 葉:そんな気がして、急いで号令に従った。
エリシア:メジャーでコンボ【Into the labyrinth】《インスピレーション》GMに質問を行います。残り3回。
GM:OKです。質問の内容は何ですか?
エリシア:篠原さんは誰か、特定の会いたい人がいるでしょうか?
GM:イエスです。
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を3増加 (89 → 92)
エリシア:「……やはり失態だな」仕事着に着替えながら、ぽつりと呟く。
エリシア:けして兆候が見えていないわけではなかった。私には疑う余地はなくとも明かす道は見えていた。
エリシア:「とはいえあまり身内にやって……癖になるといけないからな」
エリシア:特に一段とそそる人を部下として率いている内は。
エリシア:「誰に対しても、申し訳なさばかり募るのだけどね」

GM:では、キミたちが彼女の行方を追って動き出したところでこのシーンは終了だ。
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
木渡 葉:篠原先輩への感情を ○温かさ/判断保留 に変更します。
"名無し":ロイスは変更なし。
想娥娥:なにか欲しい物ある~?
GM:保留されている
想娥娥:あっあとお風呂入ってもいいよ
木渡 葉:強化素材くらいかなあ
GM:懐かしのお風呂!
木渡 葉:今は全快だから、エアお風呂します
"名無し":同じくエアお風呂 着替える前に入ったんじゃないかな
想娥娥:じゃあ強化素材狙うね~
木渡 葉:たすかるー
エリシア:ウェポンケースもう一個欲しいかも
想娥娥:『落っこちて、撫遠人』:《天性のひらめき》を従者1が使用
想娥娥:11DX7>=15
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[2,3,3,4,5,6,7,9,10,10,10]+10[3,5,7,7,10]+10[4,6,7]+10[8]+1[1] → 41 → 成功

木渡 葉:ひえ
GM:やばい
想娥娥:めちゃ強化しちゃった
"名無し":すっご
想娥娥:従者2も同じく。ウェポンケース狙います
木渡 葉:いただきます、スネークブレードに装着! 攻撃力+1
想娥娥:11DX7>=18
DoubleCross : (11DX7>=18) → 10[1,2,2,5,7,7,7,7,8,9,10]+10[1,2,4,4,6,8,10]+10[6,9]+3[3] → 33 → 成功

想娥娥:ワイワイ
想娥娥:あとは~?
エリシア:頼もしい部下:篠原風鈴/P好奇心:N憐憫〇 で取得
エリシア:あとは娥娥とアンチマテリアルライフルぐらいかな
"名無し":こちらは特にないかな。
GM:娥娥のことも欲しいの
木渡 葉:せっかく手配師があるからなんか買いたいな
想娥娥:もうお姉さまのものなのに……
エリシア:娥娥がくれたウェポンケースに娥娥がくれたフルオートショットガンを入れます
GM:強調してくる
想娥娥:お姉さまお風呂は?
エリシア:お風呂も入る!
エリシア:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

エリシア:HP27。いちたりない
エリシア:やっぱ一緒に入らないと満足はできないみたい
エリシア:エリシア・ガーネットのHPを3増加 (24 → 27)
木渡 葉:じゃあ手配師とキリタニコネクション使ってリアクティブアーマーを
木渡 葉:6dx+5>=24
DoubleCross : (6DX10+5>=24) → 7[2,2,4,5,7,7]+5 → 12 → 失敗

木渡 葉:あーん だめ
木渡 葉:以上!
GM:残念……!
想娥娥:じゃあ娥娥がやる!
木渡 葉:まじで
想娥娥:従者3がひらめくよ
想娥娥:11DX7>=24
DoubleCross : (11DX7>=24) → 10[1,3,3,5,5,6,6,9,9,9,10]+10[1,6,8,10]+6[1,6] → 26 → 成功

想娥娥:はい
木渡 葉:わお ありがとうございます。装備……!
"名無し":市場を破壊していく
エリシア:娥娥は天才だなあ
GM:ヤバすぎる
GM:どうぶつの森みたいな感覚で買い物しやがって
想娥娥:お姉さまのホロポもう一個くらい狙うか
想娥娥:2DX+1>=10 本体
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 6[6,6]+1 → 7 → 失敗

GM:あっ、本体
エリシア:その気持ちが何よりのプレゼントだよ
想娥娥:11DX>=10 従者4
DoubleCross : (11DX10>=10) → 10[1,2,2,3,3,3,4,7,7,8,10]+7[7] → 17 → 成功

GM:何だったの、本体!
エリシア:プレゼントも来たよ
想娥娥:プレゼントもあげる!
エリシア:大切に使うね
想娥娥:ようやく終わりです
想娥娥:想娥娥の侵蝕を4(→ 4)増加 (119 → 123)
GM:ようやく終わった……!
GM:では、全員終わったようですので改めてこのシーンは終了です!


【マスターシーン】

GM:次のシーン。
GM:次は、マスターシーンになります。
GM:カジノ、“アースガルズ”。
GM:オーナー室。
GM:神城祐樹の怒声が部屋中に響く。
神城祐樹:「ふざけるな! “リスト”を奪われただと!? 何のために高い金を出してお前を雇っていると思っているんだ!」
メイヘム:「……面目次第もございません」背の高い屈強な男は頭を下げる。
神城祐樹:「あれが……あれが無ければ……私は……!」焦りの表情を浮かべる。
GM:その時、部屋のドアがノックされる。
神城祐樹:「今はダメだ。用なら後にしろ!」
GM:だが、その声を無視してドアが開き、スーツ姿のスレンダーな女が姿を現す。
篠原風鈴:「探し物はこれか?」その手に持った武骨な義手を見せつける。
神城祐樹:「なぜそれを……。まさかお前が……? い、いったい何が望みだ!?」
篠原風鈴:「取り引きをしよう。神城祐樹」
神城祐樹:「……取り引きだと?」
篠原風鈴:「私たちも施設には用があってな。そのための資金援助をしてもらいたい」
篠原風鈴:「そして、もう一つ。お前の名を貸してもらう。首謀者はあくまでお前だ」
メイヘム:「……どうするんです、ボス?」わざとらしく問う。
メイヘム:そう言いながら、彼女と軽く目配せをする。
神城祐樹:神城祐樹はわずかに考え込んでいたが、やがて大笑いをする。
神城祐樹:「どうするだって? 決まっているさ」
神城祐樹:「このカジノを作ったのも、元はと言えば美理を助けるためだ」
神城祐樹:「美理を救うためならば私は、悪魔にだって魂を売る」
篠原風鈴:篠原は、握った冷たい義手の感覚を味わいながら男の言葉を聞いていた。
篠原風鈴:(ここは、酷く寒いな)
GM:シーン終了。


【ミドルフェイズ6】

GM:次のシーン!
GM:おそらく次がミドルフェイズ最後のシーンになります。
GM:最後の情報収集をし、クライマックスに向かうための選択をしてもらうシーンになります。
GM:シーンプレイヤーはエリシアさん。
GM:PCは全員登場です。
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (86 → 90)
GM:全員ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 2)増加 (92 → 94)
木渡 葉:ほっ
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 8)増加 (92 → 100)
エリシア:エフェクト使用回数が増えた
GM:エリシアさんもだいぶ上がった
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 8)増加 (123 → 131)
想娥娥:だいぶあがったなあ
GM:シャンさんもだいぶ上がった!
GM:ちゃんと帰ってこれるかな……
GM:では、まずは情報収集項目をお出ししましょう
GM:この段階で調べられるのは次の3つです
・“ヴァルキリー”篠原風鈴について〈情報:UGN、FH〉難易度6、12
・“メイヘム”の正体について〈情報:UGN、FH〉難易度11
・“アンセム” について〈情報:UGN、FH〉難易度13
GM:情報収集をすることで追加されるものもある気がしています
エリシア:3個+αか……
GM:アルファだぜ
エリシア:8人しかいない我々としてはあまり失敗したくないな
"名無し":多い多い
GM:……?
木渡 葉:いっぱいいる
想娥娥:どうしようねえ
GM:調べたいものがある人から判定どうぞー
"名無し":手始めに"メイヘム"辺りをいこうか。まあ、分かりやすく敵側だしね。
木渡 葉:先輩のこと調べたいです。全力で……
エリシア:頑張って~
"名無し":(1+2+1)dx+3+1+3>=11 コネ:UGN幹部/ストーン、キリタニコネクション併用
DoubleCross : (4DX10+7>=11) → 8[1,1,7,8]+7 → 15 → 成功

"名無し":ふむ、問題なく。
木渡 葉:“ヴァルキリー”篠原風鈴について 情報:UGNでコネとキリタニコネクション使用で、5dx+5か
木渡 葉:全力してもいいでしょうか
GM:全力!
想娥娥:すご~い
"名無し":後輩の!ちょっといいとこ見てみたい1
エリシア:先輩に全力を捧げる……木渡くん!
木渡 葉:判定前に、コンボ『我、世に詞運ぶもの』エンブレム『ラットフィンク』使用。シナリオ1回。
木渡 葉:達成値に+5
GM:来た……!
木渡 葉:5dx+10>=12
DoubleCross : (5DX10+10>=12) → 10[1,1,5,7,10]+9[9]+10 → 29 → 成功

木渡 葉:以上です
"名無し":"本気"を見た
GM:さすが……!
想娥娥:すご~
想娥娥:娥娥もアンセムやってみるね
想娥娥:情報収集チーム使用
GM:こ、これはまさか本体
想娥娥:5DX+2>=13
DoubleCross : (5DX10+2>=13) → 10[1,2,2,8,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

想娥娥:ふふん
GM:普通に成功してる!?
GM:では、順番に情報を公開しますね
“メイヘム”の正体について
 その正体はFHセル“ラットフィンク”のエージェントである。ノイマンのエネミーエフェクト《アンタッチャブル》によって自身がFHであることを隠し、リチャード・ペインという名で神城祐樹に接触して信用を獲得していた。上官である“アンセム”という男の指示で作戦行動を行っている。
 現在は、“リスト”の情報をもとに、東京湾近海の海底にあるジャーム収容施設に向かっているようだ。
GM:情報は以上!
GM:次!
“ヴァルキリー”篠原風鈴について
まずは難易度6の情報から
 UGNの情報工作部隊ミラージュバイトのエージェントであり、現在は日本に新設された部隊イーストミラージュに席を置く。潜入捜査官としての高い能力を持ち、戦闘の際には無数の糸を風で操って攻撃する。10年ほど前に実の弟がジャーム化してUGNの収容施設に送られる事件があった。その事件の際に自身もオーヴァードに覚醒してUGNに入ったようだ。
次は、難易度12の情報
 ダブルスパイであり、数ヶ月ほど前からUGNの情報をFHセル“ラットフィンク”に流している。現在も“ラットフィンク”に協力して動いているようだ。
GM:情報は以上!
GM:次!
“アンセム” について
 FHセル“ラットフィンク”の幹部。自身は戦闘能力を持たないが、情報工作を得意としており多くの部下を従える。英国の裏社会の大物であり、国内の企業や政府にも影響力を発揮する。「正しいことをすると頭の中で讃美歌が聞こえる」と話すことがあり、独自の狂気じみた理念で計画を実行に移しているようだ。
 また、“アンセム”は常に自身の痕跡を消し去りながら慎重に行動しており、彼の動向をつかむのは容易ではない。
GM:新しい情報収集項目が2つ追加されます
・“ラットフィンク”の目的について〈情報:UGN、FH〉難易度16
GM:一つ目はこれ
・“アンセム”の動向について【精神】難易度30
GM:二つ目はアンセムの「Dロイス:工作員」の効果によって隠蔽されています
GM:これは突破しなくてもシナリオのクリアは可能です
GM:というわけで、もし手番が残っている人がいれば増えた情報収集項目を調べてもいいよ
エリシア:その情報の中身をインスピレーションで直接教えてもらうことはできますか?
エリシア:あと3回ぐらい使えるんですけど……
GM:そんなに
想娥娥:ヤバ
エリシア:もう2回使ったから3回しか使えない
GM:どういうことなの?
GM:使用回数を消費して侵蝕率を上げるというなら構いませんが……!
エリシア:じゃあ使っちゃお。娥娥にばかり任せているわけにもいかないしね
想娥娥:お姉さま……
GM:す、すごい
エリシア:メジャーでコンボ【Into the labyrinth】《インスピレーション》“アンセム”の動向について聞きます。残り2回。
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を3増加 (100 → 103)
GM:ひ、ひええ
GM:暴虐の限りを尽くしてくる!
GM:では、《インスピレーション》の効果により、「Dロイス:工作員」によって隠蔽されていた情報は明らかになります!
想娥娥:お姉さますごい!
"名無し":流石だ
想娥娥:じゃあラットフィンクの目的についてダラダラ試そ~
想娥娥:12DX>=16 従者1
DoubleCross : (12DX10>=16) → 10[1,1,2,4,5,6,7,7,7,7,10,10]+4[3,4] → 14 → 失敗

想娥娥:おしい
GM:あ、あぶねえ
想娥娥:12DX>=16 従者2
DoubleCross : (12DX10>=16) → 10[1,1,3,3,3,4,5,5,8,8,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

想娥娥:おしい!!!
GM:惜しい……!
想娥娥:12DX>=16 従者3
DoubleCross : (12DX10>=16) → 9[1,2,3,3,5,5,7,7,7,7,9,9] → 9 → 失敗

GM:このままなら乗り切れる……!
想娥娥:ぜんぜんだめ
GM:あと一匹……!
想娥娥:12DX>=16 従者4
DoubleCross : (12DX10>=16) → 9[1,1,2,3,4,4,5,7,7,8,8,9] → 9 → 失敗

想娥娥:わーん!
エリシア:おおよしよし
GM:なんとか乗り切った!
エリシア:妖精の手をあげようねえ
GM:!?
想娥娥:お姉さま……!
GM:何でだよ!
想娥娥:1DX+20
DoubleCross : (1DX10+20) → 5[5]+20 → 25

想娥娥:でんっ
GM:成功しとるやんけ!
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を5増加 (103 → 108)
GM:えー、では情報を公開します
“アンセム”の動向について
 “アンセム”は東京都千代田区にある英国風の洋館を日本における根城の一つにしている。今回の“ラットフィンク”の作戦が終了し次第、その場所で部下たちと落ち合って報告を受ける手筈になっている。“ラットフィンク”との戦いが終わった直後にその場所に潜入すれば、“アンセム”と接触することができるだろう。
GM:この情報を得たことによって、クライマックスフェイズでPCたちが勝利した場合“アンセム”を始末するためのイベントが発生するようになります。
GM:次!
GM:ちょっと長いので、もし分かりにくいところがあったら遠慮なく聞いてね
“ラットフィンク”の目的について
 “ラットフィンク”の目的は神城祐樹を利用して世界中のUGNのジャーム収容施設を解放することにある。"ラットフィンク"はあくまでも情報工作セルであるため、世界中で侵攻作戦を行うほどの資金力は持たない。そこで、事前に神城祐樹を作戦に巻き込み、恋人を助けるためと偽ってカジノ計画で多額の資金を調達させた。
 そして、後戻りできない段階になってから“リスト”をエサに取り引きを持ちかけることで、世界中の収容施設を襲撃するための軍資金を提供させ、全ての罪を神城祐樹に擦り付けるというのが計画の趣旨である。そのために“メイヘム”と“ヴァルキリー”は身分を偽って潜入工作を行っていた。
 計画が実行に移されれば、解放された無数のジャームによって世界中が大混乱に陥り、同時にUGNと神城グループの関係は破綻する。UGNは日本国内での活動資金の大部分を断たれることになるだろう。
GM:この情報を得たことで、クライマックスに進むためのイベントが発生することになります!
GM:情報は以上!
GM:さて、情報共有をしたりするとしましょう


GM:礼装から仕事着へと着替え、“ヴァルキリー”の行方を探っていたキミたち。
GM:情報を集め、キミたちは再びサロンへと集まっていた。
エリシア:「さて、ひと段落着いたところかな」
エリシア:「木渡くんはどうかな、少し落ち着けた?」
木渡 葉:「……まあ、なんとか。どうにか、ですね」
木渡 葉:いつものゆるいスーツに戻して、表情の読めない顔。
"名無し":「彼女がどういう理由で不在なのだとしても、離れる場にはあたしもいたのだしね。あまり気負わないでいこう」
木渡 葉:「そうしときます」
木渡 葉:「……いやでも、不在の理由はわかっちゃって」
想娥娥:「どっち?」
木渡 葉:「どっちがマシなんでしょうね、これ」
木渡 葉:「前々からこちらの情報を流してたそうです。FHに」
木渡 葉:「相手は……"ラットフィンク"」
想娥娥:「ワオ」片側に結わえ上げた髪型。スーツに着替えて。
想娥娥:「大物じゃん」
木渡 葉:「名前のわりにね」にっと笑う。
"名無し":「ほう? かの有名な。ダブルスパイ、ということかな」
エリシア:「厄介な相手だね。私たちの敵としては往々にしてだけど」
木渡 葉:「……ひとつ、これはあくまで推測の材料とだけしてほしいんですが」
木渡 葉:「車の中で、弟の話をされました」
木渡 葉:「その時は流してたけど、どうやらその弟は、現在収容施設にいるらしいと」
木渡 葉:「ジャーム化をして」
木渡 葉:「俺は想像だけしました。判断は皆さん……特に隊長に任せます」
想娥娥:「シャチョと同じかもってことか」
木渡 葉:目を伏せる。
エリシア:「……そうか」
"名無し":「目的は一致している。或いは自身がそう望み、考えついたからこそ、同じ野望を持つであろう人物に思い当たったのかもしれない」
"名無し":「あくまで想像だけどね」
エリシア:「それで間違いないよ。私が太鼓判を押す」
木渡 葉:「こっちのツテも、後ろ暗いけど確かなやつなんで」
エリシア:「次の目的地は収容施設だ。彼女たちも私たちもね」
木渡 葉:「隊長が言うならじゃあ、本当にそうなんだな……」
木渡 葉:「"ラットフィンク"か……」呟き、口を閉ざす。
"名無し":彼女の目には、確かに『何か』が見えている。"Questor"が断言する時、その確信に誤りがあったことはない。
"名無し":「"ラットフィンク"なら、此方も補足情報だ。いや、おおよそ検討はついているだろうが」
"名無し":「"メイヘム"、或いはリチャード・ペイン──彼は、"ラットフィンク"のエージェントだよ」
"名無し":「非オーヴァードに対して身分を偽ることなど造作もないだろうが、彼の能力は特に優れているようだ。仮に神城のオーヴァードが経歴を浚っても、容易には辿り着けなかっただろうね」
"名無し":「そして、現在の動向は、察しの通り。東京湾近海の海底」
想娥娥:「でも娥娥たちほどじゃないんでしょ?」
"名無し":「──すなわち、我らUGNが保有する、ジャーム収容施設だ」
"名無し":「絞ればこの道のオーヴァードが特定できない程ではないが、事前情報無しでは難しいな。上手くやっていたようだ」
"名無し":「ああ、彼は"アンセム"の指示で動いているというところまでは間違いないのだけどね、どうにも彼の動向までは見えなかったよ」
"名無し":「随分と慎重な人物らしいね。厄介な限りだ」
想娥娥:「ふぅん……」
エリシア:「ラットフィンクの上役の、渾身の大計画というわけだ」
想娥娥:「でも~、なーんでラットフィンクはそこまでするのかな」
想娥娥:「ネズミが転がして遊ぶには過ぎたおもちゃじゃない?」
エリシア:「FHに誇大妄想家がいるのはそう珍しいことでもないだろうさ」
エリシア:「問題はUGNの機密と神城の重役、双方の首元に手を掛けているところかな」
想娥娥:「ん~」
想娥娥:「娥娥ならそんなの東京でだけやらないけどな」
想娥娥:「お金はいっぱいあるんでしょ。お誂え向けの生贄もいる」
想娥娥:「ぜーんぶグチャグチャにしちゃう方が楽しくなる……とか」
想娥娥:「そういう線は?どんな連中かわかんないから想像だけどね」
木渡 葉:「すごくありそうだな、とは思います」
木渡 葉:なんとなく実感のある声で。
"名無し":「"ラットフィンク"の指針、まあ伝え聞くところからすれば……ああ。ありそうなことだね」
想娥娥:「ん~」ずいっと木渡くんに寄る。
想娥娥:「なんか匂う」すんすんと首筋の匂いをかぐ。
木渡 葉:「え、シャワー浴びましたよ。血はもう流れてると……」
木渡 葉:「……そういう話じゃない、ですか?」
想娥娥:「分かってんじゃ~ん」香水の匂いを漂わせて。
木渡 葉:「そりゃ」
木渡 葉:「……多少付き合ってれば、わかります」
エリシア:「あまり突かれたくことなら、私が後で洗ってやっても構わないがね」
木渡 葉:「いや、これはなんていうか」
木渡 葉:「自分で言った方がいいやつです。お互いのために」
木渡 葉:こくりと頷いて。
エリシア:「なら聞こう。抱え込みすぎないためのもチームの役割だ」
木渡 葉:「最初に簡単に言います」
想娥娥:「ドカンてなっちゃうと先輩みたいになるしね」
木渡 葉:「俺は以前……だいぶ前に、任務で"ラットフィンク"に潜入していたことがあります」
想娥娥:「……へえ」
木渡 葉:「っても、ほんとに隅っこのところだし」
木渡 葉:「……俺は、囮みたいなものでした。本命のエージェントの」
"名無し":「ほう、ほう」 興味深そうに脚を組み、頷いている
木渡 葉:「ちょっとポカもする、有能ってほどでもないけど切られるほどでもない、そういう新人」
木渡 葉:「それを装って、気を惹いて、まあ、調べられることは調べとけと」
木渡 葉:「そういう仕事でした」
木渡 葉:「だいぶ経ったから、向こうの事情も変わって、わかんないことだらけですけどね」
木渡 葉:「ただ、方向性は変わらない
木渡 葉:「あっちのやりそうなことだ、とそう思います」
木渡 葉:「…………」
想娥娥:「まさに“ヘルタースケルター”、ってわけだ」
木渡 葉:「今と、結局、やってること、大して変わんないんですよね」ぽつりと。
エリシア:「ふうん……」
木渡 葉:「あっちでも、やりたくない仕事をやらされるのはしんどかったです。今の方が何倍もいい。でも」
木渡 葉:「先輩方によくしてもらった、ってことだけは一緒なんです」
想娥娥:「よくしてくれた先輩は、向こうに行っちゃったけど」
想娥娥:「新人くんはどうしたいの~?」
木渡 葉:「それでも、関係は変わんないんですよ。先輩は先輩ですし」
木渡 葉:「……止める必要があるなら、何やったって止めなきゃ」
木渡 葉:「それは両立します」
想娥娥:「ワガママだあ」
"名無し":「新人らしくない新人とも言える」
想娥娥:「たしかに。じゃあ葉ちゃん!」
木渡 葉:「はい」
想娥娥:「一緒に止めようね」
木渡 葉:「…………」す、と息を吸って。
想娥娥:「落とし前でとろとろにして後悔させてあげよ」
木渡 葉:「……はい」
木渡 葉:「絶対に、逃がしません」
エレイン・ランカスター:「ちょっとあなたたち。勝手に決めない」
GM:と、そこにエレイン・ランカスターがやってくる。
エリシア:「おや、UGNらしい事をしようという話だったのだけどね」
想娥娥:「だめ?」小首をかしげる。
"名無し":「仲間はずれにしたつもりはなかったのだけど」
想娥娥:「本部がダメって言ってるならまだ届かなかったことにしてよ~」
想娥娥:「大姉さまならできるでしょ」
エレイン・ランカスター:「そうじゃないわ。リスクについても考えてから判断しなさい」
エレイン・ランカスター:「私たちは今のっぴきならない状況に追い込まれているのよ」
エレイン・ランカスター:「4人とも注目。聞きなさい」キミたちの前に立ち、乗馬鞭を握る。
エリシア:「大した不祥事をやらかしたものな。私たちも神城も」
想娥娥:ぴしっと居住まいを正す。すぐ崩す。
エレイン・ランカスター:「不祥事になるかどうかはまだこれからよ」
想娥娥:「隠せるしね」
木渡 葉:ゆるりとそちらを向く。
エレイン・ランカスター:「あなたたち4人の手で事件を止められれば、これは不祥事ではない」
"名無し":「仰る通り、何だって物事はそうだ。"全て霧の中へ"」
エリシア:「目的が後片付けなのが私たちと彼らの違いだ。意義深いことにね」
"名無し":「結果が全てであることも、どの世界でも変わりないな」
エレイン・ランカスター:「けれど、もし失敗すれば世界は大混乱に包まれる」
木渡 葉:「それは、そうです」
エレイン・ランカスター:「何よりも優先すべきは、世界の秩序よ」
エレイン・ランカスター:「世界の命運の前では、私のメンツなんてもう問題じゃない。必要とあらばどんな手でも使う」
エレイン・ランカスター:「だからこそ、あなたたちに問います」
想娥娥:「たくさん使ってるよお~手以外も……うん?」
エレイン・ランカスター:「あなたたち4人の手で世界を守れますか」
エレイン・ランカスター:「あなたたちが少しでも難しいと判断したのなら、私は日本支部に頭を下げて助力を請います。“リヴァイアサン”は話の分からない男ではない。きっと力を貸してくれるでしょう」
エレイン・ランカスター:「けれど、私たちイーストミラージュは日本支部にとっては目の上のたん瘤です。そんな弱みを見せた時点でもう終わりね」
エレイン・ランカスター:「あっという間に取り潰されるか、いいように搾り取られるか」
エレイン・ランカスター:「それと一緒に私のキャリアも終わり。……まあ、こっちはこの際どうでもいいけれど」
エレイン・ランカスター:「エリシアは……ごめんなさいね。巻き込んでしまって」
エリシア:「謝罪を受ける必要を感じないね、レディ」くすりと微笑みを浮かべて言う。
エレイン・ランカスター:そこまで話すと、彼女は改めてキミたちを真っ直ぐに見る。
エレイン・ランカスター:「“ラタトスク”、“ハードハードハートハート”、“Questor”、"アノニマス“。あなたたちの考えを聞かせてください」
エレイン・ランカスター:「あなたたち4人の手で世界を守れますか」
エレイン・ランカスター:「仲間を……“ヴァルキリー”をその手にかけることができますか」
エレイン・ランカスター:「答えなさい」辛そうな顔で言う。
エリシア:「我々は完璧に任務を遂行できると、貴女が見込んだチームなのだ」
エリシア:「その仲間の失点を補うことは“Questor(執政官)”の役割だよ」
木渡 葉:(『この部隊は普通のエージェント以上に辛い思いをすることだってある』、か)
木渡 葉:(その覚悟を聞いてくれたのは、他ならないあなたでしたね、先輩)
木渡 葉:「俺は、前の仕事では、一度逃げました」
木渡 葉:敵地の意外な暖かさに、つい取り込まれそうになって、慌てて作戦から外してもらった。
木渡 葉:それが、本当の過去だ。
木渡 葉:「だから、これ以上は、もう」
木渡 葉:「向き合うことから、逃げたくはないです。覚悟はあります」
木渡 葉:「とっくに、できています」
木渡 葉:手のぬくもりは、もう既に消えている。それを頼りに。
エレイン・ランカスター:その言葉を聞き、わずかに微笑む。
エレイン・ランカスター:「そう。“ハードハードハートハート”、"アノニマス“。あなたたちはどうですか?」
想娥娥:「娥娥はね~、前者は能保护(はい)で~、後者は杀不死(いいえ)!」
想娥娥:「かけるかどうかはまだ分かんないでしょ?どうするかどうかはこのあとのお楽しみ」
"名無し":「ミス・シャンらしいね」 くすくす笑う。
エレイン・ランカスター:「そんな甘い考えで……」
想娥娥:「でもでも~、“娥娥のもの(せかい)”は絶対」
想娥娥:「甘い考えで言ってると思う?」
想娥娥:「それこそ甘いなあ、大姉さまは」
エレイン・ランカスター:「失敗したら容赦しないわよ」
想娥娥:「知ってる~」
想娥娥:「アノちゃん先輩は?」
"名無し":「なに、あたしは指示に従うだけさ。縁がなかった、という言葉で片付けるには惜しい人材だけど」
"名無し":「彼女は彼女なりの信条、美学に従っているのだろう? なら、此方も誠心誠意向き合うしかない」
"名無し":「エレイン嬢、貴女がわざわざあたしを呼び戻した理由。忘れたわけではないでしょう」
エレイン・ランカスター:「“アノニマス”。きっとあなたはもう一つのことに向き合うことになるわ」
"名無し":「へえ?」
エレイン・ランカスター:「神城祐樹が矢面に立っているというなら、彼らはまず最初に北条美理を解放するでしょう」
エレイン・ランカスター:「おそらくあなたはもう一度全てを抹消することになる」
エレイン・ランカスター:「嫌なら、やめなさい」
"名無し":その言葉に、深く、深く笑んで。
"名無し":「面白い冗句だ」
"名無し":「────"名無し"は、その為に在る」
"名無し":「覚悟? いいや違うね。ただこう在ることしか出来ない者の、存在理由だ」
"名無し":あらゆる感情が、その表情から消失する。何も、何も汲み取ることは出来ない。
エレイン・ランカスター:何かを言おうとしてグッとこらえる。
"名無し":笑んでいるようで、泣いているようで、悲しんでいるようで、怒っているようで──
"名無し":全てが、無だ。
エレイン・ランカスター:「……そう。分かったわ」
エレイン・ランカスター:「あなたたちに任せます」
"名無し":「ふふ、エレイン嬢。貴女の優しさは、十分身に沁みたよ。ありがとう」
エレイン・ランカスター:「誰が優しいものですか」乗馬鞭を強く握る。
"名無し":(なに──皆が悲しむなら、あたしは"いつもの"通りのことをやればいい)
エレイン・ランカスター:「エリシア、最後の作戦よ。指揮を頼むわ」
"名無し":(彼女の存在を、世界から喰らい去る。彼女が世にあった痕跡を、跡形なく灰燼に帰す)
"名無し":(そうして来た。幾人も、幾人も。今からもこれからも、なにひとつ、"名無し"の在るべき理由は変わらない)
エリシア:「美徳ある君だから支えたいのだけどね。ああ、引き続き任せてくれ」
エリシア:ちらり、と娥娥に目配せを送り。
エリシア:「先ほど送った"コンサート"の手配はくれぐれも頼むよ。任務後の楽しみなんだ」
想娥娥:ぱち、とウインクを返す。
アーノルド尾上:「潜水艇の準備はできてるよ。すぐに出発できる」タブレット端末を操作しながら言う。
アーノルド尾上:「ノーチラス号みたいなのは用意できないけど、我慢してくださいね。……ノーチラス号、分かる?」
エリシア:「そっちに乗ると艦長の座を取られてしまいそうだね」
エリシア:「各自、荒事の準備が済み次第乗員だ。後始末含めてクリスマスまでには終わらせよう」
"名無し":「ノーチラス号じゃ、何かの弾みに棺へと変わりかねないからね。普通が一番」
"名無し":「此方はいつでも。ゆったりと待つことにしよう」
エレイン・ランカスター:「それじゃあ、世界の命運を頼んだわよ。イーストミラージュ」
エレイン・ランカスター:「あわよくば私の命運も」
GM:エレインはキミたちを見送る。


GM:キミたちが最後の任務へと出発したところでこのシーンは終了だ!
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
GM:次のシーンがクライマックスなので準備があれば今のうちにどうぞ!
エリシア:エレイン嬢へのロイスをSロイスに指定したいかな
GM:Sロイス!
エレイン・ランカスター:当然ね(私でいいのかしら……)
想娥娥:!
想娥娥:娥娥は?????
エリシア:娥娥も大好きだよ
GM:エリシアさん……?
木渡 葉:篠原先輩への感情を 先輩/○逃がさない に変更します。
エリシア:インスピレーションでSロイス2つ取れるかGMに聞いてみるか……
GM:聞く分にはいいですが……
GM:木渡後輩……
エリシア:あ、娥娥のお風呂入ります
GM:どうぞどうぞ
エリシア:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

エリシア:すっきり全回復
"名無し":ロイスはこのままで。着替える前用にボデマでも買おうかな……
エリシア:最後まで回復しきらないことで長風呂を楽しめる
GM:そんな楽しみ方があったなんて
"名無し":(3+2)dx+2+1+3>=12 手配師/ストーン+キリタニコネクションでボデマ狙い
DoubleCross : (5DX10+6>=12) → 8[1,1,3,7,8]+6 → 14 → 成功

"名無し":買えました。着ます
エリシア・ガーネット:エブリシングレディ使用。シーン中AI補助スーツを取得してマイナーで使用。判定値+3
木渡 葉:あ、そうか。ボデマあるとそれができるのか
GM:ボデマ便利ですよね
エリシア:4dx+5>=30 購入はPDW
DoubleCross : (4DX10+5>=30) → 7[4,5,6,7]+5 → 12 → 失敗

GM:届かぬか
木渡 葉:じゃあまねっこしよ。ボデマで
木渡 葉:3dx+2>=12
DoubleCross : (3DX10+2>=12) → 8[1,4,8]+2 → 10 → 失敗

エリシア:1dx+25>=30 妖精の手使って残り2回
DoubleCross : (1DX10+25>=30) → 3[3]+25 → 28 → 失敗

想娥娥:お姉さま……!
GM:エリシアさん……!?
エリシア:財産点2使って残り1。装備しておこう
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を5増加 (108 → 113)
木渡 葉:こっちは財産点2支払ってゲット、装備します。残り3点
GM:買ってる!
想娥娥:ボディアーマー一応買うか
GM:おお
エリシア:いや、ボルトアクションライフルを装備してウェポンケースにPDW入れようか
想娥娥:12dx>=12 従者1
DoubleCross : (12DX10>=12) → 10[1,1,2,4,6,6,8,9,9,9,10,10]+6[5,6] → 16 → 成功

想娥娥:変えちゃった
想娥娥:ジュラルミンシールドかお
GM:買えとるやんけ
想娥娥:12dx>=12 従者2
DoubleCross : (12DX10>=12) → 10[1,1,3,4,5,5,6,6,7,8,8,10]+4[4] → 14 → 成功

想娥娥:また買えちゃった
想娥娥:ん~ ハードコート
想娥娥:12dx>=9 従者2
DoubleCross : (12DX10>=9) → 10[1,2,2,2,5,6,7,8,8,8,9,10]+2[2] → 12 → 成功

想娥娥:はい
想娥娥:リアクティブアーマーに刷新狙うか
GM:ひ、ひええ
想娥娥:12dx>=24 従者4
DoubleCross : (12DX10>=24) → 10[1,1,2,2,3,3,3,3,5,8,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

GM:さすがに届かないか……!
想娥娥:3dx+1>=24 本体
DoubleCross : (3DX10+1>=24) → 8[1,3,8]+1 → 9 → 失敗

想娥娥:終わりです 終わり
GM:本体……!
GM:まさかこんなに装備が充実することになるなんて……
GM:では、改めてこのシーンは終了です!


【クライマックス】

GM:次はいよいよクライマックスフェイズですよ!
GM:クライマックスフェイズ!シーンプレイヤーは木渡さん!
GM:PCは全員登場です!
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を1d10(→ 3)増加 (94 → 97)
GM:全員ダイスを振って侵蝕率を上げてください!
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を1d10(→ 4)増加 (113 → 117)
"名無し":"名無し"の侵蝕を1D10(→ 8)増加 (90 → 98)
"名無し":こふっ
GM:いい感じ
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 8)増加 (131 → 139)
GM:シャン……
GM:さらば……
"名無し":だ、大丈夫でしょ……
想娥娥:大丈夫大丈夫
GM:では、このシーンはまずは海底施設に向かっている潜水艇内の描写からです。


GM:キミたちを乗せた潜水艇は海底を進む。
GM:狭い船内。窓からは薄暗い海中の様子が見える。
木渡 葉:ぼんやりと仄かに暗い窓の外を見ている。
木渡 葉:「……なんか」誰に言うともなく。
木渡 葉:「この間の作戦とは、えらい違いですよね……雰囲気とか」
木渡 葉:目的の重たさはまた別として、だ。
"名無し":「潜水艇に乗るのも、ドレスで潜入するのも。中々ない貴重な経験だね」
木渡 葉:「はは、映画みたいなのには変わりないですけど」
木渡 葉:「先輩方のドレスは眼福だったな……」
想娥娥:「でしょ~?」ゴロゴロしている。
木渡 葉:ふと、色とりどりの衣装を思い浮かべて。
木渡 葉:黄色の影に心を痛めて。
木渡 葉:それから。
木渡 葉:「……あれ?」
木渡 葉:ひとつの記憶の違和感にたどり着く。
エリシア:「何か気になることでもあったかな」
エリシア:「私が操縦席に座っているだけに見えることかな?」
エリシア:「何も無ければ自動操縦だからだね」
木渡 葉:「そこは頼りにしてますよ、隊長も潜水艇も」
木渡 葉:「どっちかというと、俺が大丈夫かって心配になっただけで」
"名無し":「どうかしたのかい?」 黒のスラックスに包まれた長い脚を組み替えながら問う。
木渡 葉:「……アノニマス先輩、あの、変な話なんですけど」
木渡 葉:「普通にいましたよね? あの時」
想娥娥:「当たり前でしょ~?」
"名無し":「ああ、いたとも。同じように着替えて、あの場で作戦に従事したよ」
木渡 葉:帰りの車でまで一緒だったのも覚えている。『情報として』。
木渡 葉:「じゃあなんでこんな、半端な覚え方なんだろ……?」
"名無し":「『青いドレスを着ていた』『髪をまとめていた』」 薄く笑みながら、情報の羅列を口にする
"名無し":「そういった情報だけが頭の中に残っている。だけど、"思い出せない"」
"名無し":「そうだろう?」
木渡 葉:「あ、そう。そうです。そんな感じ」
エリシア:「つまり君には問題ないということだ。彼女の問題さ」
木渡 葉:「え」
"名無し":「君も身の上話をしてくれたんだ、海底に辿り着くまでの時間潰しに一つ。聞いてくれるかな?」
想娥娥:「……娥娥もちゃんと聞いときたいなあ」
木渡 葉:「……聞きますけど、っていうか」
木渡 葉:「知りたいです、ね」
"名無し":「ふふ。ありがとう」
"名無し":「さて、何処から話そうか。概略だけならUGNのデータベースにも在るだろうが──結論から言えば、あたしの身体は既に、人間として分類されていない」
"名無し":「レネゲイドビーイング。オリジン分類はレジェンド。怪奇や都市伝説の類と、同じ扱いだ」
木渡 葉:「…………!」
"名無し":「"名無し"以外の名前がないのは、それが喰われてしまうからでね」
"名無し":「──この身に宿すRVは、ウロボロスの『喰う』性質を色濃く宿している」
"名無し":「具体的には、これは『情報を喰う』。喰われた者は、過去も名前も存在も、全てが無に還る」
"名無し":「故に、あたしについて『記憶』することは困難なんだ。レネゲイドに耐性のない通常の人間では、認識することすら難しいこともある」
木渡 葉:「ははー……」
木渡 葉:「じゃあ、こうして話してる記憶も、そのうち……」
"名無し":「記録としては残るだろうね。記憶としては──ああ。特に、声は」
"名無し":「きっとすぐに、忘れてしまうだろうさ」
木渡 葉:過去の彼女の記憶を思い起こす。その通りだと認識する。
"名無し":「なに、面白みのない話だっただろう」
木渡 葉:(寂しいですね、と言うのは簡単だ。逆にこの仕事に便利ですね、なんて言い方もあるだろう)
木渡 葉:(でも、どちらもなんだか……ただの感想で)
想娥娥:「たしかになんかつまんないな~」脚をブラブラさせる。
エリシア:「勿体ないよね、せっかく美人な声をしているのに」
想娥娥:「アノちゃん先輩忘れんのヤダね」
"名無し":「そういうものに成り果ててしまったんだ、仕方ないさ」
木渡 葉:「一個、いい方法があるんですけど」
木渡 葉:「できるだけ毎日会うこと」
想娥娥:「おお」
"名無し":「継続は力なりか、なるほどね?」
木渡 葉:「……それができる人はきっと、幸せ者ですね」
想娥娥:「毎日いっしょにお風呂入る?」
木渡 葉:(ひとつだけ、俺と彼女には共通点がある、と思う)
"名無し":「ミス・シャン。その幸福はあたしには勿体ないよ」 薄く笑う。
木渡 葉:("ラタトスク"以外の名前は、全部嘘だから)
"名無し":「──ただね、そう言ってもらえることは、間違いなく幸せだ」
木渡 葉:(そこにだけ親しみを持って……記録として残しておこう)
"名無し":「誰彼からの記憶から悉く消えた時、恐らく世界からあたしは消えて無くなるのだろうから、ね」
木渡 葉:名無しさんへのロイス感情を変更したいです。
GM:了解です。
木渡 葉:○親近感/隔意へ
木渡 葉:記録しました。
GM:許可しましょう。
"名無し":「だから、願わくば。記憶ではなくとも記録の中に──あたしがあることは。それだけで、救いになる」
想娥娥:てくてくと歩み寄り、キスする。
"名無し":「────なっ」
想娥娥:「娥娥のことは忘れさせないよ。娥娥が忘れても」
"名無し":「……ふふ。我儘だな」
想娥娥:「ちゃあんと覚えててね」
"名無し":「忘れたくても、忘れられそうにないな」
"名無し":「──ミス・シャンだけではなく。ミスタ・キワタリも──エリシア嬢も」
"名無し":「勿論。ミス・シノハラのことも、だ」
エリシア:彼女の言葉を聞きながら、その顔を見つめる。
エリシア:膨大な情報を読み取るように進化したこの眼には、そのきっと美しい容貌もろくに見えはしないが。
エリシア:「だいぶ照れてるな。良いものを見た」
エリシア:「もうじき会えるよ、彼女に伝えることを考えておきたまえ」操縦機器に向き直り、現在位置をチェックする。
"名無し":「全く、どう見えているのやら」 視線を窓の外に逸らしながら、呻くように呟く。
GM:潜水艇の進む先。やがてUGNの海底施設が見えてくる。
エリシア:(あまり見ると知り過ぎてしまうな、気を付けないと)


GM:――閉鎖された海底の収容施設。
GM:神城祐樹と篠原風鈴、“メイヘム”は通路を歩く。
神城祐樹:「約束通り、解放するのはまず美理からだ」
篠原風鈴:「……ああ。分かっているよ」
GM:三人は無数の棺のようなものが並んだ収容区画へとやってくる。
GM:“メイヘム”は管理用コンソールの前に立つ。
メイヘム:「私がやりましょう。……本当に解放していいんですね、ボス」
神城祐樹:「当たり前だ。私がどれほどこの時を待ち望んだか」
メイヘム:「では、やりますよ」管理用コンソールを操作する。
GM:すると、無数の棺のうちの一つがせり出し、白い煙が噴き出す。
北条美理:そして、1人の女性が姿を現す。
北条美理:礼儀正しく明るかった女性は、その片腕が炎の剣のように、もう片方の腕が氷の剣のように変貌している。
神城祐樹:神城祐樹はその女性に歩み寄る。
神城祐樹:「美理さん。私です。迎えにきましたよ」瞳を潤ませながら言う。
神城祐樹:「随分と長い間お待たせしてしまいました。会いたかった。もう大丈夫です。これからはずっと一緒です」
北条美理:北条美理は不思議そうに首を傾げる。
北条美理:氷の剣が、神城祐樹の腹部を貫いている。
神城祐樹:「どう、して……」
北条美理:「あなたはだぁれ?」
GM:神城祐樹は血を流して倒れる。
メイヘム:「こんなところだろうとは思ったがな」
篠原風鈴:「…………」黙ってその光景を見つめている。
神城祐樹:神城祐樹は震える手をジャームに向かって伸ばす。
北条美理:「私はあの人を待っているの。邪魔をしないでちょうだい」炎の剣と化した腕を振り上げる。
"名無し":「──Bonjour, Mademoiselle(こんにちは、レディ)
"名無し":影が、人の声音で挨拶した。
"名無し":振り下ろされる寸前、何かに喰われたように炎が端から消えていく。
北条美理:「……フランス語」ぽつりと呟きながら、炎を失っていく自らの腕を見つめる。
"名無し":遅れて、かつ、かつ、とヒールの音が響き──ただシルエットだったものが、人の形となって現れる。
"名無し":「ミス・北条。こう呼ぶのは初めてかな──ああ、5度目の邂逅だ」
"名無し":「その手ではもうカヌレもマカロンも作れまい。残念だ、とても残念だよ」
北条美理:「あなたは……ああ、誰だったかしら。私、お客様の顔を覚えるのは得意なのに」
北条美理:「でも、そう。ここにいるということは、あなたも私の邪魔をしに来たのよね?」
北条美理:「私はただあの人を待っているだけなのに」両腕の氷と炎の剣が宙に浮かぶ。
北条美理:「……そんなの許せない」
"名無し":「本当に悲しいことだ。……ああ、一つ訂正をするなら──来たのは。あたしだけではないよ」
メイヘム:「…………」女の来た方を睨み、身構える。
"名無し":ちら、と篠原風鈴に視線を送って、微笑む。
想娥娥:「はあい」メイヘムに手を振る。
篠原風鈴:「やるのだな、“アノニマス”」黒い手袋をはめながら言う。
想娥娥:「風鈴ちゃん先輩も~」パタパタと。
メイヘム:「いつぞやの女か。今度は追いかけてきたんだな?」
想娥娥:「だって追ってくれないから~」
メイヘム:「女を追いかけるのは趣味じゃない」
メイヘム:「おれはただ痛めつけて壊すだけだ」
想娥娥:「わあ、ひっどい」
想娥娥:「女の敵だよ~”マジメな”風鈴ちゃんはそっちでいいの?」
想娥娥:「トリプルスパイだったことにしてあげれるよ、まだ」
篠原風鈴:「もう遅いだろう」
篠原風鈴:「決めたのだ、私は」
想娥娥:「いー!カタすぎる女!」
"名無し":「たった今、その"欲望"の不条理さは見えたところだろう。それでもなお、望むのかい?」
想娥娥:「もうお風呂入らせてあげないんだからね!」
篠原風鈴:「望むよ」
篠原風鈴:「私はもう一度あの日常を取り戻す」
篠原風鈴:「弟と2人でもう一度平和に暮らす。例え、それが……」倒れている神城祐樹を見る。
篠原風鈴:「叶わない望みだと分かっていても、私は願わずにはいられないんだ」
木渡 葉:「……約束は?」
木渡 葉:前に踏み出す。
篠原風鈴:「木渡、後輩」
木渡 葉:「約束をしましたね。蕎麦と、コーヒーと」指を折る。
木渡 葉:「俺の約束は、あなたを支えるのには、ちょっと足りなかった」
木渡 葉:「ちょっとどころじゃないな。全然、駄目だったってことですよね」
篠原風鈴:「そんなことはない」
篠原風鈴:「私はあの時、本気だったよ」
木渡 葉:「俺だって本気でしたよ」
篠原風鈴:「あの時、キミが任務など捨てて私を連れ去ってくれていたら……」
篠原風鈴:「今更ズルいか」微笑んで言う。
木渡 葉:「…………」
木渡 葉:「なんだよそれ……」
篠原風鈴:「…………」
木渡 葉:「それは、そんな選択」
木渡 葉:「俺が取るわけがないんだ」
篠原風鈴:「分かっていたよ」
篠原風鈴:「だから私はお前を殺す」黒い手袋で細い糸を手繰る。
木渡 葉:「俺は"ラタトスク"。これだけは」
木渡 葉:「何があっても、どこにいても変わらない、変えられない」
木渡 葉:「あなたに殺されたりなんかもしない、"ヴァルキリー"!」
篠原風鈴:「お前に私が殺せるものか。“ラタトスク”」
木渡 葉:武装を用意するでもなく、立ち尽くして、それだけ叫ぶ。
木渡 葉:「俺だけじゃないですよ」
木渡 葉:「頼れる先輩方がいる。煽るのだけは得意ですし」
木渡 葉:「試してみなきゃ……わからない」
木渡 葉:「わからないじゃないですか」
篠原風鈴:「……っ」
メイヘム:「いいや、止められないさ。どれだけ雑兵が集まったところでな」
エリシア:「それは一度逃した相手に言う事ではないな」カツカツと、硬い靴音が響く。
メイヘム:「指揮官か」小さくため息をつく。
メイヘム:「さて、どうだかな。このコフィンの中、どれだけのジャームが眠っていると思う? 」
エリシア:「鼠取りは褒められた仕事ではないが、だからこそ手を抜く役割ではない」
エリシア:「それを止めに来た私たちは精鋭だよ。戦いにおいてもね」
メイヘム:「精鋭か。なら、尚更あんたの首は上司への良い手土産になるな」
エリシア:「会えるといいな。私も楽しみにしている」
エリシア:「"ヴァルキューレ"」平時とは異なる冷たい声色を、深い水底に響かせる。
篠原風鈴:「……エリシア・ガーネット」ぴくりと反応する。
エリシア:「君の罪は重い。私たち(UGN)の行いが独善によるものではないと知った上で」
エリシア:北条美理の成れの果てにに傷つけられた、神城祐樹の姿を目に留めて。
エリシア:「ジャームと再び巡り合う事を選んだのだから」
篠原風鈴:「それが、どうした」
エリシア:「彼らとの邂逅は痛みを伴う。レネゲイドの共振現象によって多くのオーヴァードを連鎖的に破滅させる行いでもある」
篠原風鈴:「分かっている」
エリシア:「故にこそ我々は、穏やかな幻で世界を包んできた。全てを肯定できるわけでなくとも、その意義は理解しているだろう」
篠原風鈴:「ああ。それでもなお、私はあなたたちを裏切ったのだ」
篠原風鈴:「……エリシア・ガーネット。私はあなたたちの敵だ」
エリシア:「……それでも君は私の部下だ」
エリシア:「ここで止めるよ。篠原風鈴」
篠原風鈴:「やってみるがいい、イーストミラージュ!」細い糸が唸るような音を立てる!
メイヘム:「お前たちが飾り立てる偽りの秩序は今日この日、終わりを告げる」
メイヘム:“メイヘム”はキミたちを睨む。殺気が周囲に満ち、キミたちの体内のレネゲイドウイルスをざわつかせる。
GM:衝動判定だ!〈意志〉で難易度は9!
木渡 葉:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[1,3,5,9] → 9 → 成功

"名無し":7dx+1>=9
DoubleCross : (7DX10+1>=9) → 9[1,2,2,3,3,6,9]+1 → 10 → 成功

想娥娥:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 8[2,4,5,5,8] → 8 → 失敗

想娥娥:ひゃん
"名無し":2d10+98
DoubleCross : (2D10+98) → 15[10,5]+98 → 113

木渡 葉:木渡葉の侵蝕を2d10(→ 12)増加 (97 → 109)
"名無し":くふっ
想娥娥:想娥娥の侵蝕を2d10(→ 16)増加 (139 → 155)
エリシア:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 6[5,6] → 6 → 失敗

エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を2d10(→ 14)増加 (117 → 131)
GM:隊長……!
エリシア:エフェクトレベル+3見えてきたわ
メイヘム:「流れ出る血こそが本当の秩序だ。それを教えてやろう」
メイヘム:“メイヘム”が管理用コンソールを操作する。
GM:キミたちの背後に部分的に変異をした人型の異形が現れる。コフィンから解放されたジャームだ!
想娥娥:「あはっ」それを見て嗤う。
想娥娥:「どれも、どれも、どれもいいね」
エリシア:「へえ!」それを見て笑う。
想娥娥:「娥娥のものにしたいなあ」
エリシア:「手当たり次第だな、場当たり仕事だな」
エリシア:「そんなことで私たちを切り抜けられると思っているなんて、面白いじゃないか」
北条美理:「私はただ待っているだけなのに。みんな私の邪魔ばかりする……」氷と炎の剣が宙を舞う。
エリシア:あらゆる秘密を暴き立てる目が、ジャームたちの情報を舐め尽くす。
篠原風鈴:「4人とも始末させてもらう」細い糸を振るう。
エリシア:「本当にずるい奴らだよ、君たちは!」
木渡 葉:……嫌だ、と思うのは、逃げだ。この戦場から逃げてはいけない。
木渡 葉:逃走が許される場と、そうでない場がある。彼はそれだけは知っている。
"名無し":「どれ──全部。喰い散らかそうか」
メイヘム:「では、全員壊させてもらうとしよう」一歩踏み出す。
GM:では、ここからクライマックス戦闘に入っていきます!
GM:まずは戦闘の状況について説明します
GM:キミたちは4人が1エンゲージ。
GM:エネミーは“メイヘム”、篠原風鈴、北条美理、解放ジャームのトループが3体。
GM:解放ジャームのトループはトループなのでカバーリングとかはしません。
GM:行動値は“メイヘム”が12、篠原風鈴が8、北条美理が14、解放ジャームのトループが17です。
エリシア:はやーい
GM:なんかやたら早い従者たちもいるし……。
想娥娥:たった24だよ~
GM:最速じゃん!
GM:キミたちの前方5メートルに“メイヘム”と北条美理のエンゲージが、同じく前方5メートルで別エンゲージに篠原風鈴がいます。
GM:また、キミたちの後方5メートルに解放ジャームのトループ3体がいます。
GM:勝利条件はエネミーを全滅させること!
"名無し":後ろにも
木渡 葉:全滅だ
GM:2ラウンド目のクリンナッププロセスまでに倒しきれなかった場合は、“メイヘム”の「Eロイス:破壊神顕現」と「傲慢な理想」×3の効果によって世界中のジャーム収容施設が破壊されて無数のジャームが世界に解き放たれることになります。
想娥娥:たいへん
GM:データ的にはこんな感じですが、演出的には金で雇った兵隊たちがメイヘムの指示で一斉に行動を起こす感じですね。
GM:金で雇れているので、こっちが全滅したら撤退する。
GM:頑張って彼らを倒してください!
"名無し":全て壊します
GM:逆に!?
GM:説明はそんな感じ!
メイヘム[12]
北条美里[14]  篠原風鈴[8]

   5m     5m  

 木渡[7]娥娥[5]従者*4[24]
  エリシア[8]名無し[11]

    5m

解放ジャーム*3[17]
GM:何か質問とかはありますか?
木渡 葉:大丈夫です
想娥娥:だいじょうぶ!
"名無し":問題なし!
エリシア:OK!
GM:では、早速戦闘を始めていきましょう!
GM:ラウンド進行の開始です!
GM:1ラウンド目
GM:まずはセットアップからです
GM:セットアップの行動がある人は宣言をお願いします
想娥娥:ないよ~
木渡 葉:コンボ『鷲と竜の羽撃きを聞く』《ターゲットロック》《攻性変色》《狩りの統率者》
木渡 葉:範囲(選択)の味方の攻撃力を32増加。自分は暴走。侵蝕10上昇。
木渡 葉:ターゲットは篠原先輩。
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を10増加 (109 → 119)
想娥娥:5人とももらう!
篠原風鈴:《ターゲットロック》を使用。対象は木渡後輩。
エリシア:貰っておこうかな
"名無し":ミスタ・キワタリの支援は一応もらっておこうか。
"名無し":"わたしの場所を連れていく" 《尾を喰らう蛇》《喰らわれし贄》《黄:先陣の火》 侵蝕[+7] HP1D点喪失 ラウンド間、行動値[+10] シーン間、攻撃力[+18]
"名無し":"名無し"の侵蝕を7増加 (113 → 120)
"名無し":1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

"名無し":"名無し"のHPを6減少 (28 → 22)
"名無し":イニシアチブは21へ。
GM:メイヘムと北条美理、トループは何も無しです。
GM:演出がある人はどうぞ!
エリシア・ガーネット:オートで【Ephemera】《万象の虹》、《黄:先陣の火》をレベル1で取得。侵蝕率レベルで3に。
GM:コピー!?
GM:そう来たか……!
エリシア・ガーネット:そして《黄:先陣の火》を使って行動値+15だ
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を6増加 (131 → 137)
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を2増加 (137 → 139)
GM:めちゃくちゃ早くなった……!
メイヘム[12]
北条美里[14]  篠原風鈴[8]

   5m     5m  

 木渡[7]娥娥[5]従者*4[24]
  エリシア[23]名無し[21]

    5m

解放ジャーム*3[17]
GM:では、演出がある人はどうぞ!

木渡 葉:煽ることは得意だ。言葉を使って、他人を乗せて。
木渡 葉:ただ、こういう局面で本当に効く言葉。本当の尽力が貰える言葉は別であることも、同様に知っている。
木渡 葉:「先輩方」
木渡 葉:足下に、影の樹が伸びる。
木渡 葉:「すみません。力を貸してください。一緒に、どうか、作戦を決行する力を」
木渡 葉:その根には蛇の尾が。
木渡 葉:「お願いします!」
木渡 葉:その梢には、鷲の翼が大きく広がり。
木渡 葉:影から皆にレネゲイドを供給していく。
エリシア:影の輪郭に指を這わせて、そっと撫でる。
エリシア:木渡くんを、篠原くんを、そして名無しの彼女の影を視線でなぞる。
エリシア:「立場上、そう頻繁であってはいけないのだけど」
エリシア:「やはり良いね、全力を見るのは」
エリシア:周囲で行使されるレネゲイドが如何にその人のものとして構成されたのか、起源の欠片にして模倣者たるオーヴァードが認める。
エリシア:「まずは娥娥、今回もよろしく」
想娥娥:「んん~」影と交わり。「任せて」蠱惑げに微笑む。
"名無し":触れた影が喰い合い、その力のみを残して融けていく。綺麗な影だ、と思った。何も残らないより、ずっと。
"名無し":ヒトの形が、僅かに壊れる。輪郭が、形どられていたものが、霧のように朧気に。
"名無し":「加減はしないよ。そのように、この身体は出来てないんだ」
篠原風鈴:目に見えない糸を周囲の空間へと張り巡らせていく。いつの間にかその糸は影の樹にまとわりつくようにして木渡へと伸びている。

GM:では、セットアップはこれで終了!
GM:ここからは行動値順に手番を行っていきます!
GM:本当なら行動値24の従者どもからなのですが
GM:メイヘムがイニシアチブで《鼓舞の雷》を使用!
GM:割り込んで行動します!
GM:メイヘムの割り込み行動! 従者どもをまとめて吹き飛ばしてくれるわ!
想娥娥:そんな……
GM:後悔して懺悔しなー!
メイヘム:マイナーで《アンバウンド》を使用。攻撃力を上げます。
GM:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《マルチウェポン》+《コントロールソート》+《コンバットシステム》
GM:さらに破壊のアージエフェクト、《万軍撃破》も
GM:組み合わせてシーン化!
想娥娥:判定の直前に
GM:アームブレード2つでキミたち全員に攻撃します!
GM:直前に!?
想娥娥:『羞ずかしいよ、芙蓉香』
想娥娥:従者4がDロイス:守護者を使用。
GM:従者4ー!?
想娥娥:その攻撃を自分だけに変更。
GM:ひ、ひええ
GM:ええい、だが一匹だけでもいいから始末してやる!
GM:では、命中判定いきます!
メイヘム:15dx7+1
DoubleCross : (15DX7+1) → 10[1,1,2,2,4,5,5,5,6,6,7,8,8,8,10]+10[1,5,8,8,8]+10[2,4,8]+6[6]+1 → 37

メイヘム:命中判定の達成値は37!
GM:リアクションどうぞ!
想娥娥:想娥娥の侵蝕を1d10(→ 10)増加 (155 → 165)
想娥娥:わーん
GM:ガッツリ上がった……!
想娥娥:12DX>=37
DoubleCross : (12DX10>=37) → 9[1,3,4,4,5,5,7,7,8,8,9,9] → 9 → 失敗

GM:うおー!やってやる!ダメージ!
メイヘム:「Dロイス:強化兵」の効果でダメージはさらに+2dされる
メイヘム:6d10+27
DoubleCross : (6D10+27) → 21[4,1,5,1,6,4]+27 → 48

GM:48点。ガード値を-10してダメージです!
想娥娥:そんな……従者4はやられてしまいました
GM:やったー!
エリシア:貴重なメンバーが……
想娥娥:あと3体しか居ない……
GM:これでだいぶ戦力を削ったぞ!
GM:まだそんなにいるの!!?
木渡 葉:ずらずら
メイヘム[12]
北条美里[14]  篠原風鈴[8]

   5m     5m  

 木渡[7]娥娥[5]従者*3[24]
  エリシア[23]名無し[21]

    5m

解放ジャーム*3[17]
GM:で、では、攻撃の演出いきます

メイヘム:背の高い屈強な男が軽く腰を落とす。
メイヘム:その足元に、バチバチと雷光が集まる。
想娥娥:ふわり、と。血の香りが周囲を満たす。
想娥娥:メイヘムの前に、倒すべき敵の姿が明らかになる。
メイヘム:「血の流れというのはいつだって不規則で無秩序だ」
想娥娥:想娥娥という女の姿。
メイヘム:「お前たちの流血はどういうものか楽しみだよ」足先から刃が展開される。
メイヘム:脚を振り上げる。
メイヘム:空間を満たすほどの膨大な雷光が、目の前の女へと一直線に向かう!
想娥娥:「别开玩笑(冗談言わないで)
想娥娥:パチャッ、とそれが血の霧になって霧散する。
メイヘム:「何……?」
想娥娥:「血の流れは規則的で、秩序立ってるの」血の霧が晴れた先に、彼女と、他の面々が立っている。
メイヘム:「幻覚、か?」
想娥娥:「娥娥の思いのままっていう秩序がね」
エリシア:「ブラックドッグ、ノイマン、アージは破壊」
想娥娥:「ん~半分あたり!」
エリシア:「見たままだな、シンプルでつまらない」
想娥娥:「お姉さまは娥娥を見てよ」
エリシア:「比較対象が悪すぎたってことさ」
メイヘム:「なら、いいだろう。順番に1人ずつ仕留めるだけだ」
エリシア:「私は守りを頼んだわけではないのだけどね……ここからが見どころだ」
メイヘム:脚を振り下ろすと、電磁ブレードが格納される。次撃のために構えを取る。

GM:では、メイヘムの割り込み行動はこれで終了!
GM:次は行動値24の従者1から3!
想娥娥:はあーい
想娥娥:じゃあ1をマイナーで下にエンゲージさせて
想娥娥:メジャー「閉じなさいってば、小望」:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《闇夜の呪い》。
GM:まさかトループを……!
想娥娥:解放ジャームたちに範囲攻撃。
GM:では、命中判定をどうぞ!
想娥娥:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,1,2,3,5,6,6,7,8,9,9,9]+5[1,2,4,5,5] → 15

想娥娥:ひくい!
想娥娥:うう……
GM:ふむ
GM:トループは《イベイジョン》持ち!
GM:ドッジの達成値は16で固定!
エリシア・ガーネット:《原初の紫:妖精の手》のダイスを10に変更します。残り1回。
GM:残念ながら攻撃は外れることになる!
想娥娥:お姉さま……!
GM:えっ
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を5増加 (139 → 144)
GM:攻撃は外れることにならない!
想娥娥:わーいわーい
GM:命中です!
想娥娥:1DX7+20
DoubleCross : (1DX7+20) → 2[2]+20 → 22

想娥娥:ふふん
想娥娥:160越えたからエフェクトレベル上がってるな
GM:ということは?
想娥娥:ダメージが増えるぜ
GM:よくない!
想娥娥:3d10+25 装甲有効
DoubleCross : (3D10+25) → 20[9,10,1]+25 → 45

想娥娥:どーん
GM:そんなにダメージある……!?
GM:ダイス目がいいのか!
GM:もう少しダメージのダイス目が低ければな……!
GM:解放ジャームはその範囲攻撃で全滅です!
想娥娥:やりすぎちゃった
想娥娥:1は消滅!
GM:では、演出どうぞ!
想娥娥:あっ続けてやっていいかな1は消滅!
GM:お、では続けて従者2の行動!
想娥娥:2はメイヘム北条にエンゲージ
想娥娥:同じくメジャー「閉じなさいってば、小望」:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《闇夜の呪い》。
GM:また来た!
想娥娥:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,2,2,2,4,5,6,7,7,8,9,10]+10[4,5,6,7,10]+4[3,4] → 24

GM:北条美理はガードを宣言。まだ武器作ってないから素手か。
GM:メイヘムはアームブレードでガードします。
GM:ダメージどうぞ!
想娥娥:3d10+25 もろもろ有効
DoubleCross : (3D10+25) → 21[8,10,3]+25 → 46

GM:いや、だから強いよ!
GM:メイヘムはガード時に《磁力結界》を使用。
GM:ガード値を増やします。
GM:3d10
DoubleCross : (3D10) → 11[2,1,8] → 11

GM:北条美理は普通に受ける!
GM:いい感じにHPを削られましたが、二人ともまだ健在です!
想娥娥:もっかいいくね 3もマイナーでエンゲージして「閉じなさいってば、小望」
想娥娥:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,1,2,2,3,3,6,7,7,8,10,10]+10[4,4,7,7,9]+10[7,9,9]+6[1,1,6] → 36

GM:高いよ!
GM:北条美理は素手でガード!
GM:メイヘムはアームブレードでガード!
GM:ダメージどうぞ!
想娥娥:4d10+25 もろもろ有効
DoubleCross : (4D10+25) → 28[9,9,9,1]+25 → 53

GM:ダメージ!!
GM:メイヘムは《磁力結界》を使用!
GM:3d10
DoubleCross : (3D10) → 20[8,8,4] → 20

GM:お、いい感じ
木渡 葉:オート、コンボ『根と梢を繋ぐ』《原初の紫:デビルストリング》使用。侵蝕7上昇。
木渡 葉:その磁力結界を打ち消します。
GM:ひ、ひええ!
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を7増加 (119 → 126)
GM:せっかく20点も上がったガード値が!!
GM:メイヘムはだいぶHPを削られたけど、まだ健在!
GM:北条美理は一度戦闘不能になって、《燃える魂》を使用して復活します!
GM:軽減エフェクトなしでは耐えきれん……!
GM:では、シャンさんはまとめて攻撃の演出をどうぞ!
想娥娥:侵蝕あげとこ
想娥娥:想娥娥の侵蝕を3(→ 3)増加 (165 → 168)
想娥娥:こんなに上がっちゃって……
GM:お前もジャームの仲間入りよ……
メイヘム[12]
北条美里[14]  篠原風鈴[8]

   5m     5m  

   木渡[7]娥娥[5]
  エリシア[23]名無し[21]
想娥娥:ふわ、と。どこか温もりを持った香りが周囲を満たす。
想娥娥:「娥娥のこと、知って欲しいな」想娥娥の体液が揮発化した香水。
篠原風鈴:「来るか……!」
想娥娥:それは彼女の涙であり、汗であり、唾液であり、血であり、更には、更には、更には……
北条美理:「……?」
想娥娥:悲哀を。艱苦を。食慾を。痛みを。愛楽を……
想娥娥:覚えるとともに、教えるもの。
想娥娥:各々の身体要素。それに紐付けられた複数の複雑な感情。その微細な強度。その喚起の詳細な条件。
想娥娥:それらの複合は、処理不可能な想娥娥の情報として空間を充満し、果たして、こう呼ばれる。
想娥娥:組合せ爆発。
想娥娥:その想娥娥の体液の育む情報量が、脳を犯す。
GM:コフィンから解放された異形のジャームたちがキミに飛びかかろとしていたが
GM:突如としてもがき苦しむ!
想娥娥:「娥娥のことだけ考えてほしいな~?」
GM:一体、また一体とジャームたちが悶絶しながら倒れていく!
想娥娥:「もっと、もおーっと、夢中になってね」
北条美理:「何、これ……!?おかしい、私おかしい……!」悲鳴をあげながら頭を押さえる。
メイヘム:「これは……まずいか」目の前に電流を放ち、飛散する分泌物を押さえ込もうとする。
北条美理:「嫌だ……!変に、変になってる、私……!」目を白黒させながら倒れる。
メイヘム:電流によって分泌物を消し飛ばす。そうして被害を最小限に食い止める。
木渡 葉:そのはずの流れが、捻じ曲げられる。
木渡 葉:見れば地面、影の枝が蔦のように生い茂り、メイヘムの影の腕に絡みついている。
メイヘム:雷鳴があらぬ方向に曲がる。
メイヘム:「貴様……!」空間を満たす香りをもろに浴びる。
木渡 葉:「駄目ですね。ちゃんと先輩を立てなきゃ」
想娥娥:「葉ちゃん~♡」
メイヘム:もがき苦しみながら膝をつく。
メイヘム:「こんな小細工で、おれがやれると思うか……!」袖口で口の端を拭って立ち上がる。
想娥娥:「女の子の細かいところに気づけなきゃ」
想娥娥:「やってけないぞ~?」
北条美理:両腕の炎と氷と炎の剣が勢いを増す。その剣はどんどん巨大になっていく。
北条美理:「私は……あの人を待っていないと……」
北条美理:「必ず迎えに来てくれるから……」
北条美理:その体が浮かび上がる。
GM:では、シャンさんの行動はこれで終了!
GM:次は行動値23のエリシアさんの番!
エリシア:まずはイニシアチブでジュラルミンシールドを放棄
GM:捨てた!
エリシア:娥娥がくれたウェポンケースからPDWを装備、マイナーで効果起動
エリシア・ガーネット:オートで【A Coat】《異世界の因子》、《ストライクモード》をレベル1で取得。
GM:ま、またコピー……!
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を6増加 (144 → 150)
エリシア:侵蝕率が150%になり起源種によるエフェクトレベルボーナスが+3になる
GM:そんなに
エリシア:いや待て、ストライクモードはシンドロームだな
GM:あ、そうか。コピーしても使えないですね。
エリシア:マルチウェポンに変えていい?
GM:いいですが!?
エリシア・ガーネット:メジャーでコンボ【Table Turn】《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《マルチウェポン》ボルトアクションライフルとPDWで範囲選択に射撃攻撃。対象はメイヘムと北条さん。
GM:は、範囲攻撃……!
エリシア:10dx7+1
DoubleCross : (10DX7+1) → 10[4,4,6,6,8,8,9,9,10,10]+10[2,2,5,7,8,9]+3[2,3,3]+1 → 24

GM:北条美理はガード!
エリシア・ガーネット:《原初の紫:妖精の手》のダイスを10に変更します。残り1回。
GM:振り足し……!
エリシア:1dx7+31
DoubleCross : (1DX7+31) → 2[2]+31 → 33

エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を5増加 (150 → 155)
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を7増加 (155 → 162)
GM:北条美理はガード!
GM:メイヘムはドッジを宣言!
GM:6dx+2>=33
DoubleCross : (6DX10+2>=33) → 10[1,4,6,6,8,10]+6[6]+2 → 18 → 失敗

エリシア:17+4d10 ダメージ
DoubleCross : (17+4D10) → 17+11[1,6,2,2] → 28

GM:避けきれんか……!
GM:北条美理は復活エフェクトでそこそこHPを確保したのでまだ生きてます!
GM:メイヘムはギリギリ落ちるか……!
GM:一度戦闘不能になります!
GM:演出どうぞ!
エリシア:ポケットの内で操作していた制御端末を弄り、手を抜き取る。
エリシア:娥娥の香りを楽しむ為、一度止めていた空調設備が再稼働する。
エリシア:「止めたままでは息が詰まるし、何より火薬臭くなるからな」
エリシア:両手を伸ばすと影の内からずらりと火器が飛び出て、その手に納まる。
メイヘム:「そちらもなかなかシンプルな戦闘スタイルのようで」
エリシア:メイヘムと北条に対し、爆音と閃光と共に雨のような弾丸が襲い掛かる。
メイヘム:咄嗟に回避を試みる。だが、かわしきれずにその直撃を受ける!
エリシア:残弾が切れると共にまた別の銃器が独りでに手に納まり、尽きること無い制圧射撃を与え続ける。
エリシア:「空港と同じで場所が場所。個人携行用火器しか使えないが」
メイヘム:「チッ、この物量……!」体を撃ち抜かれる。
エリシア:「私一人ではないからね、問題あるまい」
北条美理:「……?」燃え盛る体を撃ち抜かれるが、意に介さない。
北条美理:ガード時に《蒼き悪魔》を使用。
北条美理:エリシアさんに15点のダメージを与える!
北条美理:氷の腕が弾幕に混じって宙を舞い、エリシアさんの体を刃が貫く!
エリシア:エリシア・ガーネットのHPを15減少 (28 → 13)
エリシア:「ッ……」
北条美理:「あなたも、私の邪魔をするのね。酷い人」
エリシア:「やはり、君を出してやるべきではなかった」
北条美理:氷の腕が、手元に戻ってくる。
エリシア:「どんなに愛そうと、痛みしか返せない君を起こすのは残酷すぎる」
エリシア:「"   "、頼む」
メイヘム:「いい時間稼ぎだった」《蘇生復活》を使用。
メイヘム:いつの間にか呼吸を整え直して立ち上がっている。
GM:では、エリシアさんの行動はこれで終了!

GM:次は行動値21。名無しさんの番です。
"名無し":オーライ。まずはオートアクションでアルティメイド服をウェポンケースから取り出して装備。
"名無し":マイナー、《オリジン:レジェンド》 シーン間、【精神】判定達成値[+12] 侵蝕[+2]
GM:メイド服……!
"名無し":"名無し"の侵蝕を2増加 (120 → 122)
"名無し":メジャー、"あなたの聲が雑踏になる" 《赤:サイレンの魔女》《灰燼に帰すもの》 侵蝕[+10] Mp終了後、《喰らわれし贄》効果解除
"名無し":対象はミス・篠原、"メイヘム"、ミス・北条。
GM:では、命中判定どうぞ!
"名無し":(4+3)dx+11+12+3
DoubleCross : (7DX10+26) → 10[2,2,3,4,4,9,10]+7[7]+26 → 43

GM:た、高いな……!?
GM:メイヘムはアームブレードでガード。
GM:北条美理は素手でガード。
GM:篠原はドッジを宣言!
GM:肉体型を舐めるなよ……!
"名無し":ほう……!
GM:11dx+3>=43
DoubleCross : (11DX10+3>=43) → 10[1,1,2,2,2,6,6,8,8,10,10]+10[3,10]+7[7]+3 → 30 → 失敗

"名無し":めっっっっっちゃ頑張っとる
GM:うえーん!無理!
GM:では、ダメージどうぞ!
"名無し":固定値を盛っていなければ危なかった……ダメージ!
"名無し":5D10+54 装甲無視
DoubleCross : (5D10+54) → 31[5,9,2,5,10]+54 → 85

GM:高いな……!?
想娥娥:ヤバすぎ
木渡 葉:ひえ
GM:メイヘムはダメージ適用時に《電磁反応装甲》を5回使用!
エリシア:こわっ
GM:ダメージを100点軽減して0に!ですが、これで打ち切り……!
想娥娥:そんなの持ってやがったのか
GM:篠原風鈴もかなりガッツリHPを削られた!
GM:北条美理はガード時に「Eロイス:ありえざる存在」で取得した《自動触手》を使用!
GM:名無しさんにも15点ダメージを受けてもらう!
"名無し":では、HP7点まで落ちる! そして
"名無し":ダメージ適応直後に《悪食の蛇》使用。侵蝕[+1] 《喰らわれし贄》の回数制限を回復。
GM:さ、再起動!?
"名無し":"名無し"の侵蝕を11増加 (122 → 133)
"名無し":"名無し"のHPを15減少 (22 → 7)
GM:そして、北条美理は残りHP15点だったのでこれで完全に戦闘不能になります!
GM:では、演出どうぞ!

"名無し":かつ、かつ。
"名無し":雨が落ちることなどない海中の牢にて、再び相見えた。望まぬ再会が、ここにある。
"名無し":──あの時。あたしは、彼女の"全て"を消し去ることを、やめてしまった。
北条美理:不思議そうにキミを見ている。
"名無し":愛しき者がいると遺した。彼女の全てを無へ還すことは、その者から彼女を奪い去ってしまうということだ。
"名無し":だから、気が変わった。一帯のみから彼女の存在痕跡のみを消去して──彼女の"記憶"を、世界に留めおいた。
"名無し":それが、過ちだったのだ。
"名無し":これは、あたしの気紛れが招いた惨事でもあるのだ。
北条美理:「あなたは、だぁれ? 私の知っている人?」
"名無し":「どうかな、レディ。初めてとも言えるし、そうでないとも言える」
北条美理:「私、あなたに……」
"名無し":くつくつと笑んで、手を挙げた。鮮やかな赤い髪をかき上げる、その指先は紫が灯る。
北条美理:視線が、その紫色を追う。
北条美理:「あなたに会ったことがある」
"名無し":「C’est pas vrai ?(まさか)
"名無し":「お嬢さん、疲れてるんじゃないか。あたしと君は────」
"名無し":「──今日が初対面だよ」
"名無し":ざり、ざり、と記憶を削る音がする。あの日の焼き回しのように。
"名無し":「いいかい」
"名無し":紫に彩られた指を立て、真っ赤なルージュの引かれた唇に当てる。
北条美理:辛そうに頭を押さえる。
"名無し":その色が、曇る。端から、端から、影──否。"無"が、"無"が。何もないものが、"名無し"を中心に溢れ出す。
"名無し":広がる。満ちる。覆い尽くされていく。
"名無し":「どれほど強靭な肉体を持てど。如何に折れぬ精神があれど」
"名無し":「──"世界"から拒絶されてしまえば、それまでだ」
"名無し":ざり、ざり、 ざり、ざり、
"名無し":端から、端から。音が聞こえる。喰い尽くしていく。
"名無し":記憶を。記録を。過去を。名前を。存在を。
"名無し":「全ては灰へ。全ては塵へ」
"名無し":「総て汎ゆるものは、"無"へと還る」
"名無し":『貴方の聲を』『跡形もなく忘れてしまう』
"名無し":『記憶の欠片』『貴方の場所を浄化する』
"名無し":『蝕んでいく』『抜けて落ちていく』
"名無し":──『貴方の聲が雑踏になる』
メイヘム:「これは……全力でなければ防ぎ切れん……!」目の前に凄まじい雷鳴が迸る!辛うじて全てを防ぐと、肩で息をする!
"名無し":汎ゆるものを喰らい尽くす(ことば)が、一帯のレネゲイドを、そして体内に満ちるレネゲイドを震わせて────
篠原風鈴:「あいつ……!ここまでの力を……!」避けきれずに飲み込まれる、その体を蝕まれる!
メイヘム:改造した肉体の全機能を防御に回したせいで、あちこちが機能不全を起こし始める。
北条美理:その身の全てを喰らい尽くされて倒れる。
北条美理:「ああ。私……」
北条美理:「お姉さん……私……あなたに何かを伝えました……」
"名無し":「ああ、確かに。聞き届けた。覚えているさ」
北条美理:「よかった……私はもうそれが何だったのかも思い出せなくて……」
北条美理:「どうか……もう顔も忘れてしまった……愛しいあの人に……」
"名無し":倒れ伏す娘の手が、倒れた男の手に触れている。それすらも、見えていないのだろう。何も。
北条美理:片腕の炎は消え、もう片方の腕の氷は溶けている。
"名無し":「──Adieu(さようなら)、名もなき娘」
北条美理:静かに目をつむると、それきり動かなくなる。
メイヘム:「くだらん三文芝居だった」吐き捨てるように言う。
"名無し":「ロマンチックだと言ってくれたまえよ」 辛うじて人の形を保った姿で、薄く笑う。
メイヘム:「いいぞ。なら、お前たちもロマンスに殺してやる」

GM:これで名無しさんの行動は終了!
GM:次は行動値12のメイヘムの番です!
メイヘム:マイナーで《アンバウンド》を使用。5メートル戦闘移動してキミたちにエンゲージ!
   篠原風鈴[8]

   5m 

   メイヘム[12]  
   木渡[7]娥娥[5]
  エリシア[23]名無し[21]
メイヘム:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《マルチウェポン》+《コントロールソート》+《コンバットシステム》+《神機妙算》を使用!
GM:範囲選択!アームブレード2つで4人全員に攻撃!
GM:吹き飛べや、おらー!
GM:命中判定いきます!
GM:15dx7+1
DoubleCross : (15DX7+1) → 10[3,3,4,4,4,4,5,6,6,6,6,6,7,8,9]+10[1,5,7]+1[1]+1 → 22

GM:達成値は22!
エリシア:暴走リア不
GM:4人ともリアクションをどうぞ!
木渡 葉:暴走中です
"名無し":6dx+1>=22
DoubleCross : (6DX10+1>=22) → 9[2,4,5,5,9,9]+1 → 10 → 失敗

"名無し":流石に厳しいか、失敗!
想娥娥:暴走だよ~
GM:では、ダメージいくぞ!
GM:5d10+27
DoubleCross : (5D10+27) → 36[9,10,7,2,8]+27 → 63

GM:ダイス目いいな
木渡 葉:リアクティブアーマーの効果を一応使用しておきます
エリシア:コードウェル博士のロイスをタイタス昇華して復活
GM:63点!ガード値-10でダメージだ!装甲は有効!
想娥娥:やば
木渡 葉:63-2d10
DoubleCross : (63-2D10) → 63-11[4,7] → 52

"名無し":でっか 耐えきれない、UGNのロイスをタイタス昇華して復活。HP12。
木渡 葉:装甲8なので48ダメージ、無理ですね
想娥娥:メイヘムへのロイスを切って復活します!
木渡 葉:ラットフィンクへのロイスをタイタス昇華して復活。
木渡 葉:HP14
木渡 葉:あと、リアクティブアーマーをついでに脱いでおきます
木渡 葉:行動値9に
GM:早くなりやがった!
GM:では、攻撃の演出いくぞ!

メイヘム:「まだ足りないな。流れ出る血が足りない」
メイヘム:「無秩序。混沌。血の軌跡。破壊された街――」
メイヘム:「そこにしか秩序はない」
メイヘム:「お前たちの血ももっと流してもらわなければ」
GM:男は身を低くすると、地面を滑るようにして駆け出す。
GM:低い姿勢のまま跳躍すると、男の足から電磁ブレードが展開!
GM:鋭い刃がキミたちを両断する!
想娥娥:「きゃっ……!」
エリシア:「くっ、ああっ!」
エリシア:切り裂かれた肉体を手で押さえて、なんとか繋ぎ止めて再生する。
木渡 葉:「……二度目」裂かれ、血に塗れたスーツを見下ろしながら。
木渡 葉:「二度目だな、こいつを受けるのは……相変わらず痛いが」傷を影が仮に修復していく。
"名無し":両脚が膝下からブレードによって切断され、崩れ落ちる。融け消えるように霧散した脚が、身体の内側から生え揃うように立ち戻っていく。
想娥娥:「ふーっ、ふーっ……!」血を消費すぎている。再生にうまく血が回らない。
エリシア:「……凄まじい切れ味だが、まだまだだな。Mayhem(傷害)止まりだ」
"名無し":「ふ、ふふ……! ロマンスとは、程遠く見えるな」 声音だけは、変わらず軽快に。
想娥娥:「まだっ、まだっ……」
木渡 葉:「だけどな、ラットフィンク」
メイヘム:「立ち上がるか。なら何度でも痛めつけてやる」
木渡 葉:「尻尾のその端は、捕まえた……!」
エリシア:「無理しなくても私の背は開く予定だぞ?」娥娥に。
メイヘム:「貴様程度に掴めるものか……!」木渡に言う。
想娥娥:「それじゃあ、ここをたくさん味わえないじゃん!」
木渡 葉:「俺ひとりじゃあ、そうですよ」不敵に笑う。

GM:では、メイヘムの行動はこれで終了!
GM:次は行動値9の木渡さんの番!
木渡 葉:はい!
木渡 葉:マイナー前にコンボ『枝を飛び回り』スネークブレード起動。ダイス-1個、射程20mに。
木渡 葉:また、アームドスーツを装備してUGNボディアーマーをポイします。行動値-2。
GM:細かい動き!
木渡 葉:マイナー、コンボ『昏き影を渡り』《千変万化の影》
木渡 葉:シーン間技能レベル+8。侵蝕2上昇。シナリオ3回の2回目。
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を2増加 (126 → 128)
木渡 葉:メジャー、判定前にコンボ『葉に伏せ』《Dロイス:潜伏者》
木渡 葉:白兵達成値+10。シナリオ3回の2回目。
木渡 葉:そしてコンボ『時来たりなば、噛みつけ』。スネークブレードを使用した白兵攻撃。
木渡 葉:侵蝕は0。対象は篠原先輩。
GM:来い! 命中判定どうぞ!
木渡 葉:6dx+4+8+10
DoubleCross : (6DX10+22) → 10[3,7,7,9,10,10]+10[5,10]+8[8]+22 → 50

木渡 葉:えー
木渡 葉:やっちゃいました
GM:!!?
想娥娥:やば
GM:篠原は「Dロイス:潜伏者」の効果を使用して〈回避〉の達成値を上げてドッジに挑みます!
木渡 葉:先輩!?
想娥娥:いっしょじゃん
GM:11dx+7>=50
DoubleCross : (11DX10+7>=50) → 10[1,2,2,2,2,3,4,5,5,6,10]+5[5]+7 → 22 → 失敗

"名無し":先輩!!!
木渡 葉:ひええ
GM:ダメか……!
GM:ダメージお願いします!
木渡 葉:はい
木渡 葉:6d10+8+32+3+1
DoubleCross : (6D10+8+32+3+1) → 46[5,9,4,10,8,10]+8+32+3+1 → 90

木渡 葉:わー……
想娥娥:???
"名無し":?????
GM:どうにもならん!
エリシア:すっご
GM:篠原はその攻撃で完全に戦闘不能になります!
木渡 葉:せ、先輩
GM:演出どうぞ!

木渡 葉:メイヘムの攻撃を受けた直後、軽く血に濡れた唇から呟きが漏れる。
木渡 葉:「『目はひとつを見定め』『歯は小さくも鋭く』『鷲と竜の羽撃きを聞く』」
木渡 葉:繰り返し、いつもの秩序立ったルーティンを呟く。集中のため。
木渡 葉:あるいは、気持ちを獲物へと引き絞るため。あるいは。
木渡 葉:(……裏切るのはいつも、こちらだった。だから、知らなかったな)
木渡 葉:「『枝を飛び回り』『昏き影を渡り』『葉に伏せ』『時来たりなば、噛みつけ』」
木渡 葉:影の樹が足下から伸びる。敵と味方の影と影とを繋ぐように、長く長く。
木渡 葉:(裏切られた側の痛みというやつ。半分だけ、忘れよう)
木渡 葉:(傷を覚えていすぎては、きっと動けなくなってしまう)
木渡 葉:彼女は、既に『敵』だ。
木渡 葉:枝が伸びる。篠原風鈴の足下目がけて。
篠原風鈴:「お前の動きはそばでよく見てきた」黒い手袋をはめた指先を動かす。
GM:細かく張り巡らせた糸が、キミの枝を絡め取ろうと動く。
木渡 葉:(知ってます。先輩)
木渡 葉:(ずっと一緒に居ましたね)
木渡 葉:影が、糸を避けて茂る。
木渡 葉:「『諍いの種よ育て』『それは、我が習いとするところ』『我、世に詞運ぶもの』『根と梢を繋ぐ』」
木渡 葉:呪文は、揺らぎがちな己の定義。影の樹はその道標。ブラフでもあるが、全くのフェイクではない。
木渡 葉:「『世界樹の伝令』『ただひとりきりの栗鼠』」
木渡 葉:言葉は感情を煽るように、唯一不変の己の名を告げる。
木渡 葉:「『我が名はラタトスク』」
篠原風鈴:「お前のブラフが私に通用するとでも思うか」次々に糸が動く。
木渡 葉:地面いっぱいに広がるトネリコの枝が、ざわざわと揺れる、その瞬間。
木渡 葉:ワイヤーを結んだナイフが飛ぶ。影の道標に導かれるように。
木渡 葉:それは糸に絡め取られ、そして……。
木渡 葉:直後、ナイフはたった一本ではない。幾つもの刃が篠原風鈴目がけて飛びかかる!
篠原風鈴:「つまらない幕引きだ」黒い手袋で糸を操り、ナイフを絡め取り――。
木渡 葉:「……そうですね。現実も神話も、そんなもんです」
篠原風鈴:無数のナイフを前に、対応しきれず攻撃を受ける!
木渡 葉:呪文を唱え終え、ようやく口を開く。
木渡 葉:「でも先輩、俺は」
木渡 葉:突き刺さる刃を見ている。流れる血を見ている。
篠原風鈴:いくつもの切り傷を受け、倒れ込む。
木渡 葉:「"そんなもんじゃない"ものを見たかったですよ」
篠原風鈴:傷だらけのスーツ姿でキミを見上げる。
篠原風鈴:「それは……」
篠原風鈴:「これからお前が作っていくんだ」そう言って微笑む。
木渡 葉:「ずるいな」
木渡 葉:「約束ひとつ守れない先輩の言うことなんて」
木渡 葉:「忘れられないに決まってるじゃないですか」
篠原風鈴:「……忘れてしまえ。そんなもの」顔を伏せる。
木渡 葉:「先輩」
木渡 葉:「先輩は、先輩ですよ。いつでも、何があってもずっと」
木渡 葉:「それは、もう、どうしたって変わらないんだ。そうなんです」
篠原風鈴:「……木渡後輩」
木渡 葉:名前が変わっても、名乗るコードが変わっても。きっと。
篠原風鈴:「私を殺せ」
篠原風鈴:「裏切り者の存在は、UGNにとって不利益でしかない」
篠原風鈴:「お前の手で、やるんだ」
木渡 葉:……この手を汚すことになったとしても。
篠原風鈴:「隊長。シャン。アノニマス先輩」
篠原風鈴:「木渡後輩を頼みます」
篠原風鈴:3人に声をかけると、膝をついたままキミを見上げる。
木渡 葉:「…………俺は」
木渡 葉:「…………」
木渡 葉:コンボ『諍いの種よ育て』《イージーフェイカー:扇動家》使用。
木渡 葉:「先輩方」
木渡 葉:「俺はこのままでは、篠原先輩を殺します」
木渡 葉:「それができます」
木渡 葉:「覚悟はできてます。でも、それで本当にいいんでしょうか」
エリシア:「そうだな。君の手の上だ」荒い息を出来るだけ鎮める。
木渡 葉:「情が移った、と思われても結構です」
エリシア:「その質問が逃げなら、私は助けてやらん」
木渡 葉:「……はい」噛み締めるように。
木渡 葉:「アノニマス先輩。『己の美学を一つ持つといい』ですよね」
"名無し":「ああ、そう言ったね」
木渡 葉:「あの時はわからなかった。今は、少しわかります」
木渡 葉:「今彼女を殺すことと、生かすこと、両方美しくて」
木渡 葉:「でも、選ぶなら、生きている方、と思いました」
木渡 葉:「情もあるのかも。でも、それだけじゃない。彼女は俺よりも最新のラットフィンクの内情を知っている」
木渡 葉:「そういう存在をただそのままにしておくの、もったいないでしょう」
木渡 葉:どこまでが本音で、どこまでが扇動なのかもよくわからない。
木渡 葉:ただ、自分に今切れるカードはこれだ。
木渡 葉:カジノの時のように。
"名無し":「情があっても、結構じゃないか。あたし達は"結果が全て"だろう?」
"名無し":「なら──己が美に従って。その内側にスパイス程度の情、それを覆い隠すための利があれば尚良い」
木渡 葉:「……話せますね、先輩は」
木渡 葉:「ね、シャン先輩。冷たい手よりは温かい手の方がいい」
想娥娥:「娥娥はさ~~~」
想娥娥:「一個気に入らない!」
篠原風鈴:「…………」
木渡 葉:「お」
想娥娥:「風鈴ちゃん先輩さ~」
想娥娥:「娥娥達より弟くん取ったんだよね」
篠原風鈴:「……そういうことになる」
想娥娥:「なってないでしょ」
想娥娥:「なってるならなんで今殊勝ぶって殺してっつってんの?」
篠原風鈴:「だって、それは」
想娥娥:「最後まで粘りなよ、だったら」
想娥娥:「それが出来ないならさ、ハンパだったの!」
篠原風鈴:「分かってくれ。これ以上お前たちに迷惑をかけたくないんだ」
想娥娥:「いーっ!」
想娥娥:篠原風鈴にロイスをとります。
想娥娥:篠原風鈴/連帯感/憤懣:○/ロイス
篠原風鈴:「どうして……」
篠原風鈴:「隊長。木渡後輩やシャンがやれないのなら、あなたがやってください。私を……!」
エリシア:メイヘムの接近を阻むため、撃ち尽くした支援火器を投げ捨てる。
エリシア:「"ラタトスク"」
木渡 葉:「はい」
エリシア:裏切り者の言葉ではなく、信頼する部下の意思を確かめる。
エリシア:「"ヴァルキリー"は伊達ではない。彼女はこれまでの全てを擲ってここに立った」
木渡 葉:「……はい」
エリシア:「その願いを否定した上で乙女を好きにしようと言うなら……」
木渡 葉:擲たれた、そのひとつが自分だ。
エリシア:「しっかりと背負えよ。隣を歩くぐらいのことはしてやる」
木渡 葉:だから思う。
木渡 葉:『なんでもかんでも思い通りにできると思ったら、大間違いだ』と。
木渡 葉:「……やります。逃げませんし、逃がしません」
木渡 葉:「……隊長たちが支えてくれるなら、俺は十字架だってなんだって」
篠原風鈴:「隊長。シャン。アノニマス先輩。私は……」
木渡 葉:「わからずやの先輩ひとり、担げないでどうしますか!」
篠原風鈴:「木渡後輩……」
木渡 葉:篠原先輩への感情をPN転換します。○先輩/逃がさない
篠原風鈴:木渡後輩に取得していたロイスをSロイスに指定します。
篠原風鈴:-Sロイス/木渡葉/脈あり:〇/後輩
篠原風鈴:「なら、頼むよ。私は重いぞ」
篠原風鈴:その場に倒れ込む。
木渡 葉:「……はは」先輩の様子を確かめながら。
"名無し":「ふふ。彼女には、冷たい"リスト"より温かい手の方が似合っているよ」
想娥娥:「きゃーっ」口を抑えている。「ま~~~」
木渡 葉:「知ってます、もうそんなの……」
想娥娥:「スミに置けないな~」
木渡 葉:篠原先輩にSロイス取得。
木渡 葉:感情を ○おかえり/やれやれ に変更します。
GM:キミの視線の先で、篠原はどこか穏やかな顔で倒れ伏している。
GM:その時。中空で電磁ブレードが閃く。
エリシア:「フ……言ってる場合か!」
メイヘム:「お前たち、ここから生きて帰れるつもりでいるのか?」
エリシア:銃弾が斬り弾かれ、薄暗い回廊に火花が走る。
エリシア:「さっさと終わらせて、上に戻るぞ!」

GM:では、改めて木渡後輩の行動はこれで終了!
GM:このラウンドはこれで
GM:あっ、違う!本体!
想娥娥:ぷんぷん!
GM:行動値5のシャンさんの番です!
GM:でも、従者を失ったキミ特にできることないでしょ!
想娥娥:マイナーで暴走解除してメジャーでクリシーで殴るよ
GM:殴り!?
GM:で、では命中判定お願いします!
想娥娥:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,4,7,10,10]+7[4,7] → 17

想娥娥:やった~
"名無し":すっご
木渡 葉:いけー
エリシア・ガーネット:《原初の紫:妖精の手》のダイスを10に変更します。今度こそシン・残り0回。いや初めての0回。
想娥娥:お姉さま~!
エリシア:エリシア・ガーネットの侵蝕を5増加 (162 → 167)
GM:振り足し……!
想娥娥:1dx+20
DoubleCross : (1DX10+20) → 6[6]+20 → 26

メイヘム:甘いわ!アームブレードでガード!
メイヘム:さらにオートアクションで《磁力結界》を使用!
想娥娥:オートですって
メイヘム:防ぎきれば次の手番が回る!
木渡 葉:オート、コンボ『根と梢を繋ぐ』《原初の紫:デビルストリング》使用。侵蝕7上昇。
想娥娥:葉ちゃん~!
木渡 葉:もう消しちゃお
GM:ぎ、ぎええ!
木渡 葉:木渡葉の侵蝕を7増加 (128 → 135)
GM:では、もう素のガード値しかない!
"名無し":判断が早い
想娥娥:3d10
DoubleCross : (3D10) → 9[6,1,2] → 9

想娥娥:ごっつん
GM:アームブレードのガード値は3。装甲は5
GM:1点のダメージを受け
GM:メイヘムは戦闘不能です!
想娥娥:ちょうどだ!
"名無し":ピタリ賞!
木渡 葉:やったー
エリシア:やったね
GM:では、戦闘の演出いきましょう!

GM:地面に刃の切っ先で火花が走る。
GM:男はキミたちの息の根を止めようと迫ってくる。
想娥娥:「きゃっ……!」伏せるように倒れ込む。
"名無し":「ふ、ふふ! 激しいのは嫌いじゃないけれど──やはり、ロマンスには程遠いな!」
GM:男は電磁ブレードを展開しながら、シャンに接近する。
"名無し":男の周囲、空間が刮げるようにレネゲイドが"消失"する。
"名無し":一点一点は強大なものではない──だが、必然的に、進行ルートを制限する。そういった類の。
メイヘム:「それは先ほど見たぞ……!」咄嗟に消失現象を避けながら進む。
エリシア:迷宮の先に見えるのは、一人の少女と一人の女。
メイヘム:「銃火器はさっきので弾切れのようだな」嘲笑うように言う。
エリシア:倒れ伏せた少女を庇うように、必死の形相で身を乗り出している銃手は隙だらけだ。
メイヘム:倒れた少女ごと女を両断しようと、一気に進み出る。
木渡 葉:その足下に伸びるのは、太く長い影の枝。
木渡 葉:奔る影よりも早く伸び、絡みつき、速度を落とそうと試みる。
木渡 葉:枝を、小さなリスが駆ける。
メイヘム:反応しきれず、その影に絡み取られる。
木渡 葉:それはただ妨害をするためのオブジェクトに過ぎないが。叶った。
エリシア:生まれた暇は僅かなもの、達人の隙を作るものではないが。
エリシア:あと一手。最後の一押しが意図せぬ方向から迫る。
メイヘム:「……!」
エリシア:不意に体勢を崩した女の脚に黒い影がまとわりつき、更にそこから伸びる刃。
エリシア:鏡映しのような脚部ブレードが、水面を走るように足を払う。
メイヘム:大きく体勢を崩して、転倒する!
メイヘム:電磁ブレードが触れ、地面が大きくえぐれる!
想娥娥:その瞬間に、しゃらんと長髪が流れる。伏せた少女が跳ね起きて、飛びつく。
メイヘム:すぐに立ち上がろうとして。飛びついてきた少女が視界を覆った。
想娥娥:組付き、えぐれた地面の瓦礫を拾って。
想娥娥:顔に叩きつけた。
想娥娥:何度も、何度も。
メイヘム:はね飛ばそうとして、拳を振り上げ
メイヘム:振り下ろそうとした腕から力が抜けた
メイヘム:白目をむき、男は気を失った。
想娥娥:馬乗りになったまま、瓦礫を投げ捨てて。
想娥娥:返り血のついた手で、懐から携帯を漁る。
想娥娥:「コンサートのチケット」振り返って笑った。
エリシア:「perfect.(完璧だ)」白いハンカチをポケットから取り出し、娥娥の手を拭う。
"名無し":「ミスタ・キワタリ。身体は大丈夫かい?」
木渡 葉:「ああ、ええ。俺の方はもう全然」
"名無し":「作戦は滞りなく終了したように見えるが──さて。むしろ今からの方が大変だぞ」 くすりと笑む。
木渡 葉:血に塗れてはいるが、立てている。
木渡 葉:「そうですね。本当だ。とりあえず……」
木渡 葉:裂けた上着を脱ぐ。あの時と同じ、裏にやたらとポケットのあるジャケットだ。
木渡 葉:篠原先輩にかけてやる。
木渡 葉:「……こっちはえび天無料チケットですよ。様になんないな」
木渡 葉:「それから、コーヒーも」
"名無し":「何よりの報酬じゃないか」
木渡 葉:「約束を守るのは、俺の方もなんで。幾らでも動きますとも」
篠原風鈴:「…………ありがとう」穏やかな顔つきのまま口元が小さく動いて、そう呟いた。


GM:シーン終了。
GM:では、クライマックスフェイズはこれで終了!
GM:ここからはお待ちかねのバックトラックに入っていきます!
"名無し":Eロイスイッパイアル?
GM:まずはメモリー!
GM:メモリーを持っている人がいたら、一つにつき侵蝕率を10引き下げてください
エリシア:はい!はいはい!
GM:いた!
エリシア:パパのメモリーあります!
GM:パパいてよかった
エリシア:157
エリシア:もう居ない
GM:さみしい……
想娥娥:御義父様……
GM:では、次にEロイスです
エリシア:御義父様?
GM:今回のEロイスはメイヘムの持っていた四つと、
GM:北条美理が持っていた唯我独尊×4とあとなんかありえざる存在
GM:で、9個か
想娥娥:いっぱいある
"名無し":なんか触手が生えた
"名無し":イッパイアル
GM:最初にダイス9個分を引き下げるかどうか決めてください
木渡 葉:振ります振ります
"名無し":振ります!
"名無し":133-9d10
DoubleCross : (133-9D10) → 133-48[9,4,4,5,6,3,7,6,4] → 85

想娥娥:ふるよ~
エリシア:157-9d10
DoubleCross : (157-9D10) → 157-37[5,4,5,2,3,4,6,2,6] → 120

"名無し":帰還確定!
木渡 葉:135-9d10
DoubleCross : (135-9D10) → 135-56[10,3,5,1,9,10,3,8,7] → 79

木渡 葉:さがるなー!
想娥娥:想娥娥のイニシアチブを9d10(→ 57)減少 (5 → -52)
想娥娥:また!
"名無し":残り5個、素振り。
"名無し":85-5d10
DoubleCross : (85-5D10) → 85-17[1,5,4,6,1] → 68

エリシア:5個で120か……ちょっと怖いな……
"名無し":4点!
想娥娥:お姉さまあのね
エリシア:2倍振りでいきます
想娥娥:お風呂あるよ
エリシア:なあに?
エリシア:そうだ!
"名無し":あっそうか 施設!
木渡 葉:残りロイス5個で一倍!
エリシア:入ろっか
想娥娥:やった~
木渡 葉:79-5d10
DoubleCross : (79-5D10) → 79-28[7,4,4,6,7] → 51

木渡 葉:さがるーー
想娥娥:バックトラックのダイスを+1個できるよ~
GM:施設!?
GM:そんなんあるの
エリシア:120-6d10
DoubleCross : (120-6D10) → 120-31[6,5,1,3,8,8] → 89

エリシア:お風呂に入って安心して5点帰還
"名無し":これがお風呂の真の力……
GM:すごい
木渡 葉:4点!
想娥娥:娥娥も111から1倍ぶりするね
想娥娥:想娥娥の侵蝕を6d10(→ 32)減少 (111 → 79)
GM:帰還!
"名無し":全員帰ってこれてよかった……
GM:では、皆さん無事に帰還できたようですね
GM:おめでとうございます!
木渡 葉:よかったー!
GM:それでは、バックトラックはこれで終了!
想娥娥:わ~い
GM:次は、黒幕を始末するためのイベントに入っていきたいと思います!


【フェイタル・エンディング】

GM:ここからはエンディングフェイズに入っていきます。
GM:まず最初は全員登場で、フェイタル・エンディング。黒幕を始末するためのシーンになります。


GM:東京都千代田区。
GM:皇居や首相官邸など重要施設が建ち並ぶ都心の一等地。
GM:その一角に白亜の洋館があった。
GM:女の瞳に、その建物が映った。一見すると、ただの洋館でしかない。だが――。
エリシア:近くのカフェで購入したコーヒーを飲みながら、バゲットを抱えた女が歩く。
エリシア:【Into the labyrinth】《インスピレーション》公開資料とは異なる違法に改築された内部構造を把握。
エリシア:【Into the labyrinth】《インスピレーション》英国政府内の個人的な伝手から敵の規模と人員を割り出す。
エリシア:【Into the labyrinth】《インスピレーション》以て最適なタイミングでの攻略作戦を通達。
エリシア:「というわけで、何か想定外のことがあれば連絡するように」
GM:エリシアの声が、部隊の全員へと伝わっていく。
エリシア:「その時はそうだな……目を輝かせて吃驚するとしようかな」
エリシア:「それじゃ皆、頑張って」
"名無し":「驚くエリシア嬢が見れるなら、少し惹かれるものはあるけれど」
"名無し":「ふふ、そういった類の冗談は全て終わってからの方が良さそうだ」
アーノルド尾上:『屋敷の全てのセキュリティを解除した。今から3分間、あらゆる監視カメラと警報は作動しない。では、良いバカンスを』通信が届く。
GM:屋敷の庭では、サイレンサーを隠し持った警備の人間が巡回している。
"名無し":「それだけあれば十分過ぎる────なに、すぐ済むよ」
GM:警備の人間たちはさりげない風を装っているが、何かを警戒しているのは明らかだ。
"名無し":こつ、こつ。奇も衒いもなく、正面から洋館へ近寄っていく。
GM:警備の人間たちが制止しようとゆっくり歩み寄ってくる。
"名無し":機械の類が作動せずとも、彼らの瞳には映るはずだ。ああ、だが。
"名無し":《ヒューマンズネイバー》/解除
"名無し":歩み寄って彼らが見たものは、一体何だっただろう?
GM:警備の男たちは恐れおののき、そして――。
"名無し":人か。人影か。或いは──彼らに人のように見えていたものは?
"名無し":そこに歩く闇がある。何も見通せぬ深淵がある。辛うじてヒトの形を保っていたそれが、何か呟いたと同時──
"名無し":拡がった闇が、洋館の周囲全てを覆い尽くした。
"名無し":そして、闇が一帯に満ち、霧のように霧散した時────ああ、既に彼らは、文字通り"消失"していたのだ。
GM:狂乱して緊急時以外は発砲を許可されていないサイレンサーを抜こうとし――、その時にはもう遅かった。
"名無し":灰燼、或いは灰も塵をも残さぬまま、虚空に融けて。
GM:警備の人間は全て忽然と姿を消した。
"名無し":その間、僅かに数秒。瞬く間に彼らを世界から切り離したモノは──再び、ゆるりとヒトの形を取って。
"名無し":ヒトであるかのように、嫣然と微笑んだ。
"名無し":「──さあ、後は任せたよ」
GM:――屋敷内、二階の窓際の大広間。
GM:高級なスーツを着た恰幅の良い男がテーブルについている。
GM:対面に座っているのは傷だらけのスーツ姿の女だ。
篠原風鈴:「申し訳ありません。作戦は失敗です。"メイヘム"もUGNの手にかかり、命を落としました」
アンセム:「そうか……同志"メイヘム"が。残念なことだ」
アンセム:「すぐに撤退の準備をするとしよう」
GM:「こいつはどうします?」部下の1人が部屋の隅に転がされた金髪の青年を指して言う。
アンセム:「ああ……。始末しておけ」興味が無さそうに言う。
GM:「分かりました」金髪の青年を無理矢理に立たせ、部屋の外へと出る。
バロン:「…………ッ!」猿ぐつわを嚙まされたままもがく。
GM:「おとなしく歩け」青年を引きずるようにして屋敷の廊下を歩く。
-:部屋の外、廊下から銃声。
-:彼を始末したときのものだろうか。
-:廊下からは鼻唄が聞こえる。
-:「Nearer, my God, to thee,(主よ御許へに近づかん)……♪」
-:鼻唄は歌声になる。女の声。
-:「Nearer to thee……」
-:「Nearer to thee……」
-:「Nearer to thee……」扉が開く。
想娥娥:「続きなんだっけ」
想娥娥:赤髪を二つ結びにした、スーツ姿の少女が顔を出す。
想娥娥:「まあでも」硝煙たなびく拳銃と、それで焼き切った轡のかけらを抱えて。
想娥娥:「あなたにとって正しい運命だよね。”歌”が聞こえたなら、これも」
GM:屋敷の広間。アンセムは銃声を聞き、上機嫌な様子で呟く。
アンセム:「仕事が早いな……」そう言いながら扉の方を見て顔色を変える。
想娥娥:くすりと蠱惑的にほほえむ。銃と轡を捨てて、両手を差し出して迎え入れるように。
アンセム:咄嗟に懐から拳銃を抜き、女に向ける。
アンセム:「私はこんなところでは死なん。讃美歌はまだ鳴っている。次の計画だ。もっと、もっと正しいことをしなければ」
木渡 葉:女の陰に、もうひとつ。小柄な人影が居ることに、彼は気付かない。
木渡 葉:(『歯は小さくも鋭く』)狙いは定めた。
木渡 葉:(『枝を飛び回り』)手には鋭い得物。
木渡 葉:(『昏き影を渡り』『葉に伏せ』)さらに視野を引き絞る。
木渡 葉:(……『諍いの種よ育て』)声なきその呪文は、己の内へと潜り込む。
木渡 葉:扇動家たる"ラタトスク"の言葉がずっと煽り立ててきたのは、自分の戦意だった。
木渡 葉:過去も、空港も、海底でも、変わらない。
木渡 葉:小さな栗鼠は歯を研ぎ澄ますために力を注ぎ続けてきた。
木渡 葉:(『時来たりなば』)それは、そう。
木渡 葉:「『噛みつけ』」今、この時のために。
木渡 葉:拳銃よりも速く、ナイフが飛ぶ。
木渡 葉:狙うは首筋、頸動脈。
アンセム:「1人でここに来たのが運のツキだ」引き金を弾こうとして――。
木渡 葉:聞こえたのは、讃美歌ではなかったろう。
木渡 葉:空を切る、断罪の音だ。
アンセム:首元にナイフが突き刺さり、放たれた銃弾はあらぬ方向に飛ぶ!
木渡 葉:はあ、と息を吐く。
アンセム:首元を押さえながらフラフラと倒れ込む。
アンセム:「何……者だ……貴様…………!」首元から漏れ出る息に混じって、絞り出すように言う。
木渡 葉:「……『我が名は』」
木渡 葉:「"ラタトスク"」
GM:男の瞳に、大きな樹の影が映った。
GM:フェイタルエンディング、終了。


【エンディング/-】

GM:次のシーン。
GM:ここからは個別エンディングに入っていきたいと思います。
GM:まずは名無しさんのエンディングからになります。
GM:名無しさんのエンディングは、任務終了後に神城祐樹を医療施設に搬送する輸送機の中で彼と話すシーンになります。
GM:Dロイスももし使えるようであればここで使ってもらいましょう。
"名無し":ふむ、了解だ。
GM:では、まずはシーンの描写からしていきますね。


GM:UGNの医療施設へと向かう輸送機の中。
GM:任務が終わった直後、キミは神城祐樹の搬送に同行していた。
GM:応急手当を受けた神城祐樹がキミの目の前に横たわっている。
GM:男はうっすらと目を開け、キミを見た。
"名無し":「やあ、お目覚めかい? 気分はどうかな」
神城祐樹:「キミは。確か、あの場にいた……」
神城祐樹:「あまり良いとは言い難いな……!」痛みにこらえながら上半身を起こす。
"名無し":「へえ、君……あたしのことを"憶えて"いられるのか。流石は神城の血を引く者だ」
"名無し":長い脚をゆるりと組み、薄っすらと目を細めて心底面白そうに笑う。
神城祐樹:「はっきりと覚えているわけじゃない。確かいたような気がする、というくらいだ」
神城祐樹:「何者だい、キミ?」
"名無し":「それでも大したものだよ。レネゲイドに対する知識か、血によるものか……或いは──ああ」
"名無し":「あたし? ふふ、言うならば、『名前のない怪物』だ」
"名無し":比喩ではないよ、と添えて。
神城祐樹:「怪物、か。私が会った怪物よりもだいぶ人間らしく見えるな」
神城祐樹:「私も神城の人間だ。ジャームというのは知識では知っていたが……」
神城祐樹:「ああなるのだな……」俯いて言う。
"名無し":「理性と精神は必ずしも一致しないだろう?」
"名無し":「ジャームの衝動とは、それをも凌駕するものだ」
"名無し":「君も見て分かっただろうけどね。その者の全ては、衝動に塗り替えられる。過去も、現在も、未来も」
神城祐樹:「衝動か……」
神城祐樹:「……美理さんは、あれからどうなった。キミは知っているのか?」
神城祐樹:「……キミが、止めてくれたのか?」
"名無し":「止めた、と言うには些か暴力的過ぎたかな。彼女は──さて、ね……再び移送されて凍結処理か。まだ辛うじて、ヒトの形を保ってはいるようだったから」
神城祐樹:「そうか……」
神城祐樹:「結局、私のしたことは全て間違っていたのだな」
"名無し":「結果的には、そうなる」
神城祐樹:「好きだったんだよなぁ。それだけだったんだよ」悔しそうに笑う。
"名無し":「愚かな男だ」 くすり、と笑う。
"名無し":「でも、そうでもなければ。ただ一人の女のためにここまで出来はしない」
"名無し":「ああ、彼女も心底、君に惚れていたのだろうさ」
神城祐樹:「分からないよ。こんな愚か男だ。とっくに愛想を尽かしていたんじゃないか」
神城祐樹:「遠く離れた国に彼女を一人きりにするような男だ……」
"名無し":「……本当に、そう思っているのかい?」
神城祐樹:「ああ。そうだ。自分の馬鹿さ加減は自分でよく分かっているからな」
"名無し":「……彼女は」
"名無し":「──あの日、普段は結わえていた髪を解いて、緩く内巻きに整えていた」
神城祐樹:顔を上げ、不思議そうにキミを見る。
"名無し":「ベージュ色のニットと、淡い赤紫色のスカート。チュールの素材が軽やかで──彼女の白い肌に、良く映えていた」
神城祐樹:「知っているのか、美理さんを。ああなる前の……」
"名無し":「手にした花籠に、いっぱいの花と、真ん中にラッピングされたマカロンを添えて」
"名無し":「……カメラマン見習いの知人に、会う約束をしていたのだそうだ」
神城祐樹:「ああ……」脳裏に、明るくて楽しそうな彼女の姿が浮かぶ。
"名無し":そこまで、淡々と事実を述べて。
神城祐樹:「カメラマン? どうして……」
"名無し":「きっと、異国の地での姿を残そうとしていたんじゃないか」
"名無し":「……いつか、再会の折に。手製のお菓子を食べながら、それを眺めて」
"名無し":「思い出話を。誰かと、するために」
神城祐樹:「美理さん……」ボロボロと泣き崩れる。
"名無し":目を閉じる。記憶を呼び起こす。唇に、乗せる。
"名無し":『あの人はきっと寂しがる。それだけが心残りだわ』
"名無し":『遠くにいてもずっとあなたを愛していたと、どうかあの人にそう伝えてください』
神城祐樹:「彼女の言葉……」
神城祐樹:「何だよ……僕は……」
神城祐樹:「幸せ者じゃないか……」
"名無し":再生される。緋色の髪の怪物ではなく、"北条美理"の言葉が、ようやく。
"名無し":時間と距離を超えて、届いた。
"名無し":「…………さて」
"名無し":「あたしが此処にいるのには、理由がある」
神城祐樹:「……そうだとは思っていました」涙をふきながらキミを見る。
"名無し":「ただ付添のためじゃなくてね。……ああ、聡い君ならすぐに分かるだろう。君のその想いは、既に一度利用された」
"名無し":「UGNは、これを見過ごせない。だから、あたしが此処にいる」
神城祐樹:「ええ。マズいのでしょう。私が知っているのは……」
"名無し":「ああ。紛れもなく、我らの最高機密の一つだ」
"名無し":「たとえ神城の人間であろうと、握っていて良いものではない」
"名無し":「……言っただろう、『名前のない怪物』だと」
神城祐樹:「確かに、あなたは怪物だ」
"名無し":「そう。あたしの本質はね──そのものから『名前』を奪うことだ」
"名無し":「名前は、個を定義する。名前がなければ、『それ』は世界に存在し得ない」
神城祐樹:「私からまた奪い去るのですね」
"名無し":「……ああ。君から、奪いに来たんだ」
"名無し":初めて、その声が震えた。
"名無し":名前も過去も全てを喰い尽くされ、「そうあるべし」と存在を定義し、そう在ることで世界に存在を許されたモノが、
"名無し":──奪うことを、厭うように。
神城祐樹:「……一つお願いがあります」
"名無し":「……なんだい?」
神城祐樹:「私は、退院したらフランスに行こうと思います。彼女の愛した地で、彼女が何を感じて過ごしたのかを私も体験してみたい」
神城祐樹:「ですが、その行きたいという気持ちもきっと忘れてしまうのでしょう」
"名無し":「きっと、そうなるだろうね」
神城祐樹:「だから、信じてもらえませんか」
神城祐樹:「私が全てを忘れてしまっても、いつかその異国の地にたどり着けることを」
"名無し":「ふ、ふふ」
"名無し":「ああ、きっと。きっと辿り着けるさ」
神城祐樹:「……ありがとうございます。あなたにそう言ってもらえてよかった」震える声で言う。
"名無し":「確かに、聞いた。あたしが、その言葉の証人になろう」
"名無し":「……さあ、そろそろ時間だ。急に意識を失って頭でも打たれたら困る──そのまま座っていてくれ、いいね?」
神城祐樹:「ええ。お願いします」弱々しく微笑む。
"名無し":【Dロイス:怪人】の使用を宣言します。対象は、神城祐樹。
GM:了解です。どういう効果で使用しますか?
"名無し":一つ、今回の事件における"リスト"に関する記憶の一切を失わせること。
"名無し":一つ、"名無し"の知る、北条美理のフランスでの記憶を彼が「見た」ように記憶として与えること。
"名無し":以上です。
GM:分かりました。
GM:では、その効果により、彼は“リスト”に関する記憶を全て喪失し
GM:同時に、キミがフランスで見聞きした北条美理の情報が刷り込まれます。
"名無し":「……ああ、一つ。教えておこう」
神城祐樹:「…………」
"名無し":目を閉じて横たわる男に、寝物語でも聞かせるかのように。
"名無し":「UGNは──ああ、これは夢物語のような話だが。いつか、ジャームを治療することを目的の一つとして活動している」
"名無し":「あまりにも大きすぎる理想だ。実現の尻尾も掴めぬ世界の話だ」
"名無し":「……だが、それを信じて。今日も、世界の裏側で──戦い続けている者がいる」
"名無し":「もし、本当に──君が、彼女を愛しているのならば」
"名無し":「君の助力を、世界が。そして、彼女が待っているのだと」
"名無し":「……そういう話は、お気に召すかな?」
神城祐樹:「…………」目元から一筋の涙がこぼれる。
GM:静かに目をつむる男の頬はどこか幸福そうに微笑んでいた。
"名無し":語り聞かせる言葉とともに、意識を浸潤する闇が躙り寄る。
"名無し":その者の記憶を書き換え、捻じ曲げ、"無かったこと"にする力。
"名無し":ただ奪うことしか為さなかった"人間の成れの果て"が──今日、初めて。
"名無し":"誰か"を奪わずに、終わらせようと。
"名無し":──極東の霧の中、静かに笑いながら、選んだのだった。
GM:霧の中で昇り始めた太陽が、輸送機の窓から覗く。
GM:差し込んだ柔らかな朝日が、『優しい怪物』を照らしていた。
GM:シーン終了。


【エンディング/エリシア・ガーネット】

GM:次のシーン。
GM:次は、エリシアさんのエンディングになります。
GM:エリシアさんのエンディングは任務が終わった後にエレイン・ランカスターと話すシーンになります。
GM:場所は拠点内のエリシアさんの自室でいいかな?
エリシア:ご招待します
GM:では、そんな感じでいきましょう。


GM:東京都内にある大きな博物館。その裏側。
GM:イーストミラージュ拠点内のエリシア・ガーネットの私室。
エリシア:本国のそれより二回りは手狭な一室の、小さなテーブルに腰掛けている。
GM:エレインはキミのそばで椅子に座ったまま四肢を投げ出し、だらけた姿勢になっている。
エレイン・ランカスター:「あー……疲れた……」
エリシア:「カレル・チャペックの『イギリスだより』によれば英国人には島国気質とでもいうべき性格があるという」
エレイン・ランカスター:普段は肌身離さず持っている乗馬鞭もその辺に適当に置いている。
エリシア:「国にいる内は最大の長所であるそれは、ひとたび海の外へ出ては短所であるという」
エリシア:「つまり、世界のどこにあっても英国人らしくするという事なのですが」
エレイン・ランカスター:「いきなり何の話よ」
エリシア:「その調子では日本に慣れるどころの話ではなさそうですね、という事と」
エレイン・ランカスター:「ええ、来て早々にこんな目に遭うだなんて。かなりウンザリしてるわ」
エリシア:「ここでは存分にレディらしくない姿を露呈して構いませんという事ですね」
エリシア:エレインの紅茶に良質な砂糖を入れる。
エレイン・ランカスター:「そういうことは……言わなくてよろしい」恥ずかしそうに居ずまいを正す。
エレイン・ランカスター:「エリシアも改めてお疲れ様」紅茶を一口飲む。
エリシア:「優秀な部下が揃っていたので、それほどでも」
エリシア:「と言いたいところですが、欠けるところでしたからね」
エレイン・ランカスター:「欠けそうになったピースの件ね。あなたも随分と甘くなったんじゃない?」
エレイン・ランカスター:「あの新入りのせいかしら」
エリシア:「甘えを受け入れるのは趣味ですがね、仕事に支障をきたすほど自己管理は甘くないですよ」
エレイン・ランカスター:「止しなさいな、その変な趣味。仕事は紅茶とは違うのよ」
エリシア:「投資は実利を兼ねた趣味になるかな。割に合うと思います」
エレイン・ランカスター:「結果的に上手くいったから良かったけれどね」
エレイン・ランカスター:「投資の失敗は取り返しのつかないことになるわよ」
エリシア:「私の株価は下がってしまいましたかね」
エリシア:「貴女に約束した完璧とは、かなりかけ離れた仕事ぶりですから」
エレイン・ランカスター:「まさか。私は結果しか見ない。途中でいくら暴落しようが構わないわ」
エレイン・ランカスター:「あなたはいつも完璧な結果をくれるから好きよ。エリシア」
エリシア:「であれば、貴女に愛され続ける私であらねばね」
エレイン・ランカスター:「……いいえ。むしろ謝るのは私の方ね」
エレイン・ランカスター:「途中、私は一度あなたの実力を疑った」
エレイン・ランカスター:「上に立つ人間として恥ずべきことだわ」
エリシア:「主に恥を欠かせたとあっては、従者の罪の最たるものだとも」
エリシア:「全く以て情けないことだ。如何なる罰も受ける次第だよ」
エレイン・ランカスター:「あのねぇ。あなたに何の瑕疵があるっていうのよ!」思わず大きな声を出し、立ち上がる。
エレイン・ランカスター:「……失礼」
エリシア:「……いや、構わないとも」
エレイン・ランカスター:「情けないのも私の方。部下は優秀なのに、主はまだまだ未熟で……。本当に嫌気が差すわ」
エリシア:「正確に言えば悪くない気分だ。趣味は悪いとも我ながら思うが」
エレイン・ランカスター:「自分で言っている通り良い趣味ね」
エリシア:「甘えを受け入れるというのはね。ただ捨てたものばかりではありません」
エレイン・ランカスター:「……何よ、それ」訝しげにキミを見る。
エリシア:「選んだ主については、ええ」微笑みを浮かべ、視線を受け止める。
エリシア:「誰に言われようと、間違っているとは思いませんね」
エレイン・ランカスター:「ああ。そう」口ではそう言いつつも、どこか嬉しげにしている。
エレイン・ランカスター:「エリシア・ガーネット。あなたはこれからも完璧でいなさい」
エレイン・ランカスター:「完璧なあなたが隣にいれば、私も自分を保っていられる」
エレイン・ランカスター:「私がもっと強くなるまでは、まだあなたが必要よ」
エリシア:「ええ、お望みあらば何なりとお申し付けください」
エリシア:「貴女に相応しき私であることが、この私の何よりの喜びですので」
エレイン・ランカスター:「ふふ。よく言う。聞いたわ……珍しく“暴走”したんですって?」
エレイン・ランカスター:悪戯っぽく笑うと、キミの頬に手を伸ばす。
エレイン・ランカスター:「何よりの喜び、ねぇ」
エリシア:「Bweh?」現地語表記でいうところの「ぅえ?」
エレイン・ランカスター:「どうなの。この私のことも『解析』したいと思う?」
エリシア:「先にすべきは重大機密が何処から漏れたか、ですかね」
エレイン・ランカスター:「……理性的だこと」つまらなさそうに手を離す。
エリシア:「いや、欲望にはそれなりに忠実です」
エリシア:「エレイン嬢については、自ら晒してくれる姿の方が味わい深い」
エレイン・ランカスター:「……ッ。あなたね」恥じ入るような表情でキミを見る。
エリシア:「衝動に身を任せるのはいけないな。感情の抑制は英国人の文化だよ」
エレイン・ランカスター:「ごもっともだわ」
エレイン・ランカスター:「まあ、その言葉が聞けて安心したわ」
エレイン・ランカスター:「私は少し休んだらロンドンに戻るわ。ニッポンでの任務はこれからもやっていけそう?」
エリシア:「一先ずは躓きかけたところですが、直ぐに持ち直しますよ」
エレイン・ランカスター:「そう。あなたの言葉なら心強いわ」
エレイン・ランカスター:「霧の騎士たちを頼んだわよ、Questor」
エリシア:胸に手を当て、ウインクひとつ。
エリシア:「Upon my honor, my lady.(名誉にかけて、我が主)
エレイン・ランカスター:「Perfect.」満足げに微笑む。
GM:執政官は、パーシヴァル(完璧な騎士)に変わらぬ忠誠を誓う。
GM:騎士たちの戦いはまだ続いていく。
GM:シーン終了。


【エンディング/想娥娥】

GM:次のシーン。
GM:次は、シャンさんのエンディングです。
GM:ミュージアムのバックヤード。
GM:イーストミラージュの拠点内に設けられている個人用の少し手狭なバスルーム。
GM:そのバスルームにキミの姿はあった。
想娥娥:「んふっふ ふーふふんふ~♪」
想娥娥:シャワーを浴びながら鼻唄を歌っている。
GM:水音が響き、もうもうと湯気が立ち込めている。
想娥娥:「ふーふふんふんふんふん~」ぴしゃぴしゃと白い肌に雫が弾かれ、跳ねる。
想娥娥:「今日の子はひさびさに当たりだったな~」
想娥娥:「ふーんふふ~……」シャワーを止める。
想娥娥:「どなたー?」ビシャビシャのままドアを開ける。
GM:ドアをノックしようとした体勢のまま若い女性が固まっている。
GM:金髪のショートボブで、事務服を着た若い女。イーストミラージュの事務処理担当兼連絡員だ。
シャーロット・チョウ:「よ、よくお気付きで」
想娥娥:「シャルちゃんだ~!どうしたの?」裸身を惜しげもなく晒している。
想娥娥:「お風呂?いいよおいで?」
シャーロット・チョウ:「想さん。おくつろぎ中のところすみませ……想さん!隠して!隠してください!」慌てている。
想娥娥:「なんで?女の子同士なのに?」
シャーロット・チョウ:「女同士だからってそんなに見るものじゃありませんよ……!」背を向けている。
想娥娥:「えーでもおね……ん~」
シャーロット・チョウ:「体が冷えてしまいますから。お話はドアを閉めたままでも……」
想娥娥:「ムッツリだな~シャルちゃんは」タオルを取って髪をわしわししている。
想娥娥:「顔見て話したい」キュッと引き止めて。
想娥娥:「どしたの~?」
シャーロット・チョウ:「ムッツリって何ですか。そりゃあ想さんはお若いのにすごくセクシーな人だとは思いますけど……」
想娥娥:「えへへ~もっと言ってもっと」
シャーロット・チョウ:中途半端に体をそちらに向ける。
シャーロット・チョウ:「お仕事の話ですよ。他にないでしょう?」
想娥娥:「お誘いでもいいのに」
シャーロット・チョウ:「こんなロケーションで誘われても嬉しくないんじゃありません?」
想娥娥:「そこはその後の腕次第かな~」
シャーロット・チョウ:「まあ。それじゃあ、本当にアプローチしてしまおうかしら。想さんは私みたいなエージェントにとっては憧れの存在ですから」
想娥娥:「お、ほんと?」化粧水を塗ろうとしていた手を止める。
シャーロット・チョウ:「はい……?」冗談めかして笑っていたが、その言葉に首をかしげる。
想娥娥:「来ちゃう?」一糸まとわぬまま両手をぱっと広げる。
シャーロット・チョウ:「い、行きません。隠して! 隠してください……!」真っ赤にした顔を手で覆っている。
想娥娥:「男の子みたい~」ケラケラと笑う。
シャーロット・チョウ:「普通の反応だと思いますけれど。特にあなたみたいな魅力的な女性を前にしたら」
想娥娥:「んふふ~……」
想娥娥:「あっお仕事だっけ」
想娥娥:「何~?」
シャーロット・チョウ:「ああ。そう、お仕事の話です」手にした書類を一瞥する。
シャーロット・チョウ:「想さんが助け出した情報屋さん。彼、パスポートもビザもありませんから。このままじゃあ不法滞在になってしまいます」
想娥娥:「爵位はあるのにねえ」
想娥娥:くすっと笑う。
シャーロット・チョウ:「それで空港まで送っていってあげて欲しいと、エレイン様が」
想娥娥:「はいはーい。お風呂にはいれる?」記憶を洗うか、と聞いている。
シャーロット・チョウ:「不要とのことです。ネズミさんに捕まっていただけで大した情報は知らないようですから」
想娥娥:「ふう~ん」
シャーロット・チョウ:「もちろんあなたが綺麗にした方がいいと判断したなら別ですが」
シャーロット・チョウ:「……懇意にしていたのでしょう?」
想娥娥:「あはは。ちょっとくらい匂うほうがいいよ~」
想娥娥:「さっぱりさせすぎちゃうとつまんない」
シャーロット・チョウ:「つまらないとか面白いとかの問題なのかしら。想さんは不思議な人ですね」
想娥娥:「知りたくなった?」シャツだけ着た状態でしなだれかかる。
シャーロット・チョウ:「想さんのことはいつでも知りたいと思ってますよ。あなたが教えてくださるなら」
シャーロット・チョウ:視線は合わせずにキミの方を見る。
想娥娥:「ほんと?」ずいっと寄る。
シャーロット・チョウ:「……え。ええ」わずかにたじろぐ。
想娥娥:「じゃあたっぷり教えてあげようかなあ」顔を寄せる。
シャーロット・チョウ:東洋人っぽくはあるが目鼻立ちのはっきりした顔立ちが戸惑いの表情を浮かべる。
シャーロット・チョウ:「あ、あの。それはどういった意味で……」
想娥娥:「ん~」自分の唇に指を当てて、シャーロットの唇にその指を押し当てる。
想娥娥:「仕事の後かな~、でも」
シャーロット・チョウ:「立派な人。やっぱり想さんは尊敬できる人です」
シャーロット・チョウ:「けれど」
想娥娥:パンツスーツを履き始める。「ん~?」
シャーロット・チョウ:唇を動かし、その指先に口付けをする。
シャーロット・チョウ:「チャンスを不意にしましたね」
シャーロット・チョウ:「では、想さん。お仕事、よろしくお願いしますね」
想娥娥:「あははっ!」
シャーロット・チョウ:書類を持ったまま更衣室の出口に向かう。
シャーロット・チョウ:「あなたのこと素敵だと思っているのは本当です」
シャーロット・チョウ:「お仕事がんばってください」
想娥娥:「いつでもいいんだあ」ちろりと指を舐め取る。「はあーい」
シャーロット・チョウ:「いつだってチャンスは一度きりですよ」小さく手を振って立ち去る。
想娥娥:「……チャンスなんて不意にしてないんだけどなあ」
想娥娥:いつでも、好きな時に欲しい物に手を出してきた。
想娥娥:「あ~でも」例外を思い浮かべて。
想娥娥:「新人君(エインヘリャル)は先に食べとくべきだったなあ」
想娥娥:戦乙女に連れてかれる前に、と付け加えて。いそいそと着替えを終えて。
想娥娥:シュッと香水を一吹きして、空港へと歩を進めた。
GM:シーン終了。


【エンディング/木渡葉】

GM:次のシーン!
GM:最後は木渡さんのエンディングです。
GM:木渡さんのエンディングは、篠原と一緒に仕事終わりのコーヒーを飲むシーンになります。
GM:まずはシーンの描写から。


GM:ミュージアムの地下にある格納庫。
GM:キミの目の前には流線型のフォルムをした海外製の高級車がある。支部が所有するヴィークルの一つだ。
GM:スーツ姿の黒髪ロングヘアのスレンダーな女性――篠原風鈴がキミの隣に立つ。
篠原風鈴:「では、木渡後輩。コーヒーでも飲みに行こうか」
木渡 葉:「……はい」
篠原風鈴:「どこの店でもいいのか? 何かこだわりは?」
木渡 葉:「無事約束が叶えられそうで、ホッとしてますよ」
篠原風鈴:「そんなにコーヒーの約束を重視していたとはな」
木渡 葉:「こだわりは……そうだなあ」
木渡 葉:「熱くて、苦いこと。それくらいで」
木渡 葉:「それさえあれば十分なんですよ、俺」
篠原風鈴:「なら、何でもいいんじゃないか」
篠原風鈴:くすりと笑う。
木渡 葉:「まあ、儀式みたいなやつなんで」
木渡 葉:「俺、そういうの結構大事なんです」
木渡 葉:「一段落ついたら、ゆっくりコーヒー飲んで」
木渡 葉:「終わったなあ、って思う。大体、全部は終わってないんですけど」
篠原風鈴:「なるほど。面白いな」
木渡 葉:いつもの着慣れないスーツで、へらへらと笑っている。
篠原風鈴:「私が任務前に必ず立ち食いそばを食べるようなものか……」
木渡 葉:「そうかもですね」(それは腹ごしらえでは……?)
篠原風鈴:「よし。だったら、ついでに少しドライブをしよう」
木渡 葉:「ドライブ」
篠原風鈴:「いいだろう。たまにはそういうのも」
アーノルド尾上:『任務でもないのにヴィークルを持ち出したことをミス・ガーネットが知ったら何と言うか……。こっそり出て、こっそり帰ってきてくれよ』格納庫のスピーカーから男の声がする。
木渡 葉:「いいですけども……これで?」車を見る。
木渡 葉:「ほら、尾上さんもなんか言ってる」
篠原風鈴:「ああ」車の鍵を放り投げる。
篠原風鈴:「運転するか?」
木渡 葉:「…………」キャッチ。
木渡 葉:「いいですよ。このシチュエーションだし」
篠原風鈴:「この……?」
木渡 葉:「わー、中こんなになってるんだ」のぞき込む。
木渡 葉:「男の憧れ、ってやつですよ!」
GM:ガルウイングのドアが開く。
篠原風鈴:「ああ。なら、存分に憧れを堪能するといい」
木渡 葉:「車だけじゃないですよ?」
木渡 葉:運転席に滑り込み。
木渡 葉:「助手席もね」
篠原風鈴:「隣に美女がいるからか?」助手席で悪戯っぽく微笑む。
木渡 葉:「正解です」シートベルトを締めて。
篠原風鈴:「女を口説くのが上手くなったじゃないか」
木渡 葉:「…………」
木渡 葉:「殺すのよりは、得意ですよ」
木渡 葉:それだけ言って、エンジンを吹かす。
篠原風鈴:シートベルトをしながらキミの方を見る。
木渡 葉:「今日は、先輩の行きたいところへ。コーヒーも奢りです」
篠原風鈴:「分かった。道案内は私がする」
篠原風鈴:「運転は任せたぞ」
木渡 葉:「了解」
木渡 葉:車が走り出す。
木渡 葉:(……さっきのはちょっとしくったかな……)考えながら運転をしている。
篠原風鈴:「……さっきの」
篠原風鈴:「少し格好良かったぞ」
木渡 葉:「え」
篠原風鈴:「何でもない」
GM:流線型のフォルムをした車が格納庫を出る。
GM:車は篠原の案内で都内の道を抜け、夜の首都高をしばらく走る。
GM:しばらく車を走らせたキミたちは東京の郊外にある高台の公園へとやってくる。
GM:展望台の前で車を止め、キミたちは車を降りた。風が少し肌寒い。
篠原風鈴:「さすがに少し冷えるな」
木渡 葉:「ですね。そういう時のためのホットですよ」
木渡 葉:軽く白い息を吐く。
篠原風鈴:途中で買った紙製タンブラーのコーヒーをキミに手渡す。
木渡 葉:「ありがとうございます」受け取って、手を温める。
篠原風鈴:「いいな、これ。落ち着くよ」
木渡 葉:「すごいなあ、こんなとこがあったんだ」
GM:展望台からは、大都会の夜景を一望することができる。
GM:摩天楼が煌々と並び立ち、ハイウェイを行き交う車のライトが線のように連なる。
木渡 葉:「はー、すごい」
GM:遠くではイルミネーションで彩られたスカイツリーが輝いていた。
篠原風鈴:「こうして見るとこの街も綺麗だな」
木渡 葉:「……こうして見ないと、そうでもないんです?」
木渡 葉:「近くだと、やなことも見えちゃうのかな」
篠原風鈴:「街の雑踏の中にいると気付かないだろう。離れてようやく分かる。木渡後輩はそうでもないか?」
木渡 葉:タンブラーを揺らす。中の液体が揺れる。
木渡 葉:「……そうかもしれない」
木渡 葉:「……蜃気楼」
木渡 葉:「遠くからでないと見えないやつですよね」
木渡 葉:「近寄ったら消えてしまう」
篠原風鈴:「ああ、そうだ。この景色はお前が守った幻想だ」
木渡 葉:「幻想かあ」
木渡 葉:「続いてほしい、と思うのは、贅沢かな」
木渡 葉:「いや」
木渡 葉:「俺が続けてみせます、かなあ。この場合」
篠原風鈴:「言うようになったじゃないか」微笑んで言う。
木渡 葉:「先輩は、幻想ではないですしね」
木渡 葉:「近くにいてもよく見えるんで」
篠原風鈴:「さあ、どうかな。意外と幻のように消えてしまうかもしれないぞ」スッと一歩離れる。
木渡 葉:「逃がしませんが」
木渡 葉:「もうああいうのこりごりなんで」
篠原風鈴:「逃がさないならどうする」
木渡 葉:一歩前に。距離を詰める。
木渡 葉:「どうしましょう?」
篠原風鈴:正面で向き合い、じっとキミを見る。
木渡 葉:「二回約束しても、他所に行きかけた人ですよね」
木渡 葉:「でも、俺にできるのはまた何回も約束をすることくらいで」
木渡 葉:(きっと俺は)
篠原風鈴:「お前にとって約束というのはよっぽど大事なのだな」
木渡 葉:(今回の傷を忘れることはないんだろう)
木渡 葉:(この人のことを、心底信じられるようになるのかも、わからない)
木渡 葉:「好きだって言ったでしょ」
木渡 葉:「叶うまでは、生きていようって」
木渡 葉:「また一緒に何かをしよう、ずっとそうしていよう、っていう」
篠原風鈴:「言っていたな」
木渡 葉:「そういうつもりだったんですよ、俺は」
木渡 葉:「あの時。車で」
木渡 葉:「破られました。追いかけました。取り戻しました」
木渡 葉:「また逃げられるとでも思ってるんですか?」
篠原風鈴:「……叶わない約束をするのは辛いだけだ。だから、する気はなかった」
篠原風鈴:「だが、結局守る羽目になってしまった」
篠原風鈴:「本当に強引な男だ」
木渡 葉:「……俺は」
木渡 葉:「狙ったものを、他に取られるのは、嫌いです」
木渡 葉:「強引なことくらいしますよ」
篠原風鈴:「可愛い顔をして意外と独占欲が強いんだな」
木渡 葉:「よく言われます」
木渡 葉:「知っといてください」
木渡 葉:「俺は、この先、何度も先輩を追いかけます」
木渡 葉:「何があってもです」
木渡 葉:「『お前に私が殺せるものか』。その通りでした」
木渡 葉:「だから、じゃあ、そっちを貫くしかないじゃないですか」
木渡 葉:蕩々と言い募る。
篠原風鈴:「困ったな。そうも執拗に迫られると」誤魔化すようにコーヒーを一口飲む。
篠原風鈴:「分かっているかもしれないが、“篠原風鈴”というのは本名じゃない」
木渡 葉:「はい」
篠原風鈴:「“木渡葉”というのもそうだろう?」
木渡 葉:「……はい」
篠原風鈴:「私たちがお互いに知っていることは本当に少ない」
木渡 葉:ひとつだけ。
木渡 葉:よく知っていることが……気付いたことがある。
木渡 葉:自分達は、よく似ていると。
木渡 葉:「そうなのかもしれないですね」
篠原風鈴:「だろう。私たちはただの先輩と後輩。それくらいのものだ」
木渡 葉:「そうですね。篠原先輩は、俺のことを木渡後輩って呼ぶ」
木渡 葉:「俺はそれで、それまでどうでもよかったこの名前が、わりと気に入りました」
篠原風鈴:「私は……そうだな。お前に“篠原先輩”と呼ばれるのは嫌いじゃなかったよ」
木渡 葉:「過去形ですか?」
篠原風鈴:「今でもだ」苦笑する。
木渡 葉:「それはよかった」
木渡 葉:「俺は、多分、ずっと好きですよ」
木渡 葉:「また名前が変わって、配属も変わって」
木渡 葉:「全然違うところで、違う仕事をしたとしても」
木渡 葉:「俺が木渡後輩でいたことは、変わらないんですから」
篠原風鈴:「お前は本当に……。私の罪悪感とか、そういうものは一切気にしないのだな」
木渡 葉:「強引なんで」
篠原風鈴:「これでも遠慮しているんだ。私は裏切り者だからな」
篠原風鈴:「だというのに、そんな風に言われたら」
篠原風鈴:「本当にお前のことを好きになってしまう」
木渡 葉:「…………」
木渡 葉:「なってくれて、俺は構わないんですけど」
木渡 葉:「罪悪感、いいですよ、持ってて」
木渡 葉:「多少持ち物が多くたって、俺の上着にはポケットが多いので」
木渡 葉:「抱き締めることくらいはできます」
木渡 葉:じっと先輩をまっすぐに見ている。
篠原風鈴:「…………」
篠原風鈴:一歩距離を詰める。
木渡 葉:「これでも遠慮してるんですよ」
木渡 葉:「強引すぎやしないかって……」
篠原風鈴:「後輩の癖に遠慮するな」スーツの襟元を軽くつかむと、耳元で囁く。
木渡 葉:「そうですか。じゃあ」
木渡 葉:近付いたその顔の、白い頬に、軽く唇をつける。
木渡 葉:「先輩、結構距離近いから助かります」
木渡 葉:タンブラーを軽く揺らして、ぐい、と一口。
篠原風鈴:「距離が近いというのは」
木渡 葉:一仕事終えたあとのコーヒーを楽しんで。
篠原風鈴:キミに軽く抱きつくと、その唇に自らの唇を重ねる。
篠原風鈴:お互いの唇越しにうっすらとコーヒーの味がする。
篠原風鈴:「こういうのを言うんだ」
木渡 葉:「…………」
木渡 葉:「勉強になります」
木渡 葉:くすりと笑って、額と額をつけて。
篠原風鈴:「木渡後輩。言ったと思うが、私は重いぞ」
木渡 葉:「知ってますよ。散々味わったので」
篠原風鈴:お互いの息が触れ合うような距離で囁く。
篠原風鈴:「それでも……構わないのか?」
木渡 葉:「そうですね。俺、結構ビビりなんで、今だいぶ心臓にきてます」
木渡 葉:「自分が逃げちゃうかも」
木渡 葉:「だから」
木渡 葉:「重しがあったくらいの方が、きっといいんですよ」
篠原風鈴:しなやかで柔らかい手が、キミの胸に触れる。
篠原風鈴:「本当だ。ドキドキしてるな」
木渡 葉:「バレちゃった」
篠原風鈴:「だったら、うん」
篠原風鈴:「私をキミのものにするといい」
木渡 葉:「……はは」
木渡 葉:「あっはは」
木渡 葉:飛びつくように肩を抱き締める。
木渡 葉:「ほお袋に入れちゃいましょうか!」
篠原風鈴:「何だ、それは。おい、痛いぞ。木渡後輩」どこか嬉しそうに笑う。
木渡 葉:「大事にとっとくって意味ですよ」
木渡 葉:「俺は」
木渡 葉:たとえ、触れれば消えそうな幻想だったとしても。
木渡 葉:傷口がいつまでも痛んで、本当には信じることができなかったとしても。
木渡 葉:「俺は"ラタトスク"」
木渡 葉:「先輩。いつまでも」
木渡 葉:「どうか、覚えていてください」
木渡 葉:「今、こうして、あなたに触れている」
木渡 葉:「たったひとりの名前ですから」
篠原風鈴:「忘れるものか」
篠原風鈴:「だって、こんなにも暖かいのだから」
木渡 葉:肩に顔を埋めて、それから何か呪文のように呟く。
木渡 葉:その声は、目の前のただひとりにしか、届くことはない。
篠原風鈴:「……ああ、後輩。約束するよ」
GM:優しい声で答えたその言葉が、夜の風に乗ってキミのもとに届いた。
木渡 葉:新しい、ふたりだけの約束をそっと胸に抱き。
GM:その約束が叶うまではお互いに寄り添って生きていようとふたりはそう誓う。
木渡 葉:本当の名も知らない同士のふたりは、そうしてしばらく寄り添っていた。
GM:大都会の幻想的な灯りが、ふたりをただ優しく照らし続けていた。
GM:シーン終了。


GM:というわけで、これでエンディングフェイズは全て終了となります!
GM:皆さん、お疲れ様でした!
エリシア:お疲れ様でした!とても楽しかったです!
木渡 葉:お疲れ様でした…………!
木渡 葉:楽しかったです
"名無し":お疲れ様でした!
GM:セッションはこれで終了となりますので最後にサクッと経験点の配布をしてしまいたいと思います!
想娥娥:おつかれさま~
木渡 葉:うおー
"名無し":もぐもぐタイム
GM:経験点項目は一個ずつ読み上げていきますので皆さん元気よくお返事をしてね!
エリシア:はーい!
GM:経験点項目!
GM:セッションに最後まで参加した
GM:皆さん、途中で息絶えることなく最後まで生存していました!
GM:1点!
GM:次!
想娥娥:いきてる!
木渡 葉:生存!
"名無し":いきてた!
GM:シナリオの目的を達成した
GM:まずはシナリオをクリアしたことで5点
エリシア:たっせい!
GM:さらにフェイタルエンディングを通過したことで追加で5点
木渡 葉:やった!
GM:Eロイスがメイヘムの破壊者顕現と傲慢な理想×3、北条美理の唯我独尊×4とありえざる存在で9点
エリシア:ボーナスタイム!
木渡 葉:いっぱい!
GM:Dロイスがメイヘムの強化兵、篠原風鈴の潜伏者、アンセムの工作員の3つで3点
木渡 葉:おそろい!
想娥娥:たくさん
GM:シナリオの目的を達成したの項目は合計で22点になります!
"名無し":いっぱい!
GM:もらいな!
GM:次!
GM:最終侵蝕率による経験点
GM:みんな何点?
想娥娥:5!
エリシア:5!
GM:最高点じゃん
GM:隊長も!
木渡 葉:4点かな
"名無し":4点!
GM:二人も高い!
GM:では、皆さん、もらってください!
GM:次!
木渡 葉:もぐもぐ
GM:よいロールプレイをした
想娥娥:ぺろりっ
GM:これは自薦か他薦でいきましょう
エリシア:娥娥ちゃん素敵だったよ
GM:皆さん、なんかよかったなって思うところがあれば一個ずつくらい挙げてください
想娥娥:お姉さま~
GM:シャンさんは本当にプロプロしくてよかったですね
エリシア:フェイタルの手際の良さ、とてつもなかった
GM:あそこ、めっちゃスマートで良かったですね!
"名無し":プロの手際でしたね
木渡 葉:・シャン先輩:弱く見せつつめちゃくちゃ有能で、かつかわいくお茶目でセクシー! すき!
想娥娥:わーいわーい
GM:エリシアさんもフェイタルエンディングで《インスピレーション》を連発するところのインパクト凄かったです
木渡 葉:弱く見せつつの塩梅がすごい好きでしたー
エリシア:ありがと~
"名無し":シャンさん、台詞や動作も色っぽくて可愛かった~
木渡 葉:・エリシアさん:とにかくまとめ役として頼りになり、インスピやレディはじめたくさん助かりました
GM:木渡後輩はカジノでの扇動描写が特に好きでしたね。よくあれがスムーズに出てくるもんです
GM:一流の詐欺師……
"名無し":エリシアさん、ばっちり隊長の仕事を果たす格の高さと、時折見せる『何が見えているのか分からない』表現が好きでしたね
木渡 葉:視界描写好きー
エリシア:嬉しみの窮み~
木渡 葉:俺:がんばった
"名無し":木渡後輩はね……色々好きなんですけど、ED二種がめちゃ好きですね
GM:黙ってはいたのですが隊長のクライマックスでの暴走描写、めちゃくちゃエロくて好きでした
エリシア:木渡くん、たくさん悩んだ果ての行いも格好良かったね
エリシア:えっち!
木渡 葉:うれしい……
"名無し":(わかる)
想娥娥:隊長はいっぱいかまってくれてよかった あとインスピの動きがサイコ~になっちゃった
エリシア:えへへ
GM:あとシャンさんは言動の端々に滲み出る独占欲の強さが良かったですね
想娥娥:後輩は煽動好き!あと結構グイグイ行く感じなのもよきよね
木渡 葉:インスピ、PL的にもそこー!ってところを突いててよかった
木渡 葉:ぐいぐい
想娥娥:それ故に最後の展開になったと思うしね
"名無し":扇動家としての素質を自身に向けるフェイタルEDも、個人EDの約束を軸に真っ直ぐ向き合うのも良かったですね
"名無し":幸せになれ……
GM:名無しさんは攻撃の描写が本当に美しくて良いんですよね……
エリシア:寂しい思いさせてごめんな娥娥……
エリシア:小動物のふてぶてしさ、良
木渡 葉:・名無し先輩:もう設定からくる存在感を十全に発揮しててちょーよかった
GM:フェイタルエンディングの名無しさんがモブを一瞬で消滅させるところもすごい好き
エリシア:やっぱいーさにうむさんの描写、めちゃくちゃ強いんですよね
木渡 葉:Dロイスの使い方ねーーー
木渡 葉:つよいつよい
"名無し":めちゃくちゃ扱いづらい設定を活かしてもらって絡んでいただいてね 有難さの極みでした
GM:「Dロイス:怪人」がここまで似合ってるキャラもなかなかいないですからね
"名無し":光栄です……
想娥娥:めちゃくちゃ悩んでやってた感じがね……
GM:というわけで、皆さん、本当に素晴らしかったです!
想娥娥:おどろおどろしさの演出いいよねえ
GM:1点もらってください!
"名無し":やったー!
エリシア:おしるこ!
木渡 葉:ごくん
GM:おしるこ?
GM:次!
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や言動を行なった
GM:これも自薦か他薦でいきましょう
GM:何か助かったことがあったら言ってね
想娥娥:潜入シーンとかこうみんなで作ってく感じに出来てよかったぜ
木渡 葉:シャンさんの従者とエリシアさんのインスピや妖精と名無しさんのサイレン!
"名無し":木渡後輩が随所で"名無し"の異端性に気付く感じの描写入れてくれたのホント助かりましたね
木渡 葉:この辺は純粋にデータ的にめちゃ助かりました
想娥娥:情報共有の回し方もスムーズにくるくるできてよかった
木渡 葉:よかったー
GM:GM的にはクライマックス戦闘で隊長が《先陣の火》をコピーした判断がすごい効いてたと思いましたね。あれのおかげでだいぶロイスを削るを防がれた気がします。
エリシア:シーン最後ごとに娥娥ちゃんがお風呂進めてくれるの助かった
木渡 葉:あれ良かったですよね!
"名無し":シャンさんぐいーっと話を引っ張ってくれたり振ってくれたりしてもらえて、隊長もビシッとまとめてくれてね
木渡 葉:お風呂助かった!
想娥娥:良いガチャ
"名無し":ほんと皆さん進行が上手
GM:あと、シャンさんは純粋に手数の多さがヤバイ。ミドルもクライマックスも……。
エリシア:つまりコピー元の名無しさんもたっぷり助けてくれたってこと
"名無し":持っててよかった加速要素
木渡 葉:エリシアさんは対応力がとにかくすごかったですもんね
木渡 葉:学びたいわ
GM:名無しさんは火力がヤバイので純粋に強い。怖い。
木渡 葉:やばかった
木渡 葉:演出も最高だし……
想娥娥:えげつなかったですね
GM:木渡後輩は最後まで篠原と向き合ってくれたのがやはりシナリオ的にはありがたかったですね
エリシア:めちゃくちゃ強い能力だった
"名無し":"暴"に寄りました 楽しかったので、そう言ってもらえてより嬉しい~
木渡 葉:わーよかった
想娥娥:一発で飛ばしたのすごいよかったね
エリシア:君がPC1だ……
木渡 葉:ほんと選択は悩みましたが、よかったと思う!
想娥娥:あとそうだ 盾パンチみんなに助けてもらえたのすごいよかった
GM:シャンさんはクライマックス戦闘でのメイヘムへのトドメのシーン。あそこの演出の提案がすごい良かったですね!
"名無し":あれ完璧だったねー 乱数すら味方する美しさ
木渡 葉:あれーよかったー
GM:おかげでめちゃくちゃ綺麗な終わり方になりました
エリシア:すごかったよね~
木渡 葉:デビスト使い切って終わったの美しかった
エリシア:妖精の手も使い切った
GM:すごい
エリシア:めっちゃ増えてたのに
GM:そして、ガンガン上がる侵蝕率
想娥娥:いっぱい助けて貰ってた
想娥娥:クライマックスは13しか上がってないよ
木渡 葉:なんか自分の侵蝕が全然気になんなかったですね
想娥娥:始まるときが155だっただけ
GM:高いよ!
"名無し":最初からめっちゃ伸びてる人がいたから相対的に低く見える
木渡 葉:なんだかんだ135にはいったのか
エリシア:エフェクトレベル3上がるの楽しかった
木渡 葉:起源種楽しそうーって思いましたね
GM:起源種ならでは
エリシア:楽しいよ~
GM:では、皆さんの協力あってこそだったので1点ずつもらってください!
想娥娥:150まで行くことは少ないもんね 起源種でも
想娥娥:ワイワイ
エリシア:きゃっきゃ
木渡 葉:もちごめー
GM:もちごめ?
"名無し":やったー
GM:もしまだ褒め足りないという人はあとでTLなどでたくさん褒めあってくださいね!
GM:では、次!
木渡 葉:わいわい
想娥娥:ワオワオ
GM:・セッションの進行を助けた
エリシア:わんわん
想娥娥:さっきたくさん言っちゃった
GM:皆さんのおかげでだいぶスムーズに進行することができました!
"名無し":スムーズでした!
GM:おかげさまで予定通りにたぶん終わったし
想娥娥:イエイイエイ
エリシア:のど越しつるつる!
GM:どういう予定だったのか知らんけど
GM:では、1点!
木渡 葉:そうとは
GM:もらってください!
GM:次!
GM:・場所の手配、提供、スケジュールの調整などを行った
GM:皆さん、いつもスケジュール調整にご協力いただきありがとうございました!
GM:1点です!
木渡 葉:いえーい
エリシア:いただき!
"名無し":ひやむぎ!
GM:あと、今回もマップとキャラの立ち絵はめかぶさんに作っていただいたので、めかぶさんにも1点を差し上げます!
想娥娥:ちゅぱちゅぱ
GM:ひやむぎ?
想娥娥:もっとあげて
"名無し":いっぱいあげてー
GM:じゃあ、5点くらいあげます!
想娥娥:わーい
木渡 葉:ほめてあげて
"名無し":やったー!
木渡 葉:名誉めかぶさん
GM:さて、これで経験点項目は全てになります
エリシア:ありがとうめかぶさん!
"名無し":間接的にお世話になりまくっている
GM:合計は……
GM:シャンさんとエリシアさんが32点、木渡さんと名無しさんが31点かな?
エリシア:たっぷりだ
木渡 葉:いっぱいあるー
"名無し":山盛り!
木渡 葉:あっ、あれ
木渡 葉:Sロイスを取りました
GM:あっ、そうじゃん!
"名無し":隊長も!
エリシア:ほんとだ!
GM:・Sロイスがタイタスにならなかった
GM:Sロイスを取得している木渡後輩と隊長はさらに5点ですね!
GM:ということは?
想娥娥:大盤振る舞い
木渡 葉:36点!
エリシア:37!
"名無し":すごい!
GM:ということになります!
GM:この経験点は二話での成長の時に使うといいでしょう
GM:二話?
木渡 葉:二話……
GM:では、最後にレコードシートのGMの署名欄にサインをしますので、皆さんレコードシートをこちらに回してください
"名無し":二話?
木渡 葉:くるくる
"名無し":はーい
エリシア:やった~
エリシア:楽しみにしてた
想娥娥:2話とは……
GM:というわけで、サインをしました
エリシア:これ!
エリシア:英語じゃん!
木渡 葉:きた
想娥娥:晩節を汚さないで
"名無し":来た!!!!!
GM:これで皆さんにお渡しした経験点は有効になりますので
木渡 葉:またあそぶけども!
GM:妖怪みたいに言わないでください
GM:なんかめかぶさんが事前にフォーマットを用意してくれてたんですよね……
GM:なにこれ
木渡 葉:ナイスフォーマット
"名無し":すごい 分かっておられる
想娥娥:まあMAPに書き込まれるのいやだろうからな
GM:というわけで、これで経験点の配布は終了になります!
GM:改めてセッションはこれにて全行程終了になります!
"名無し":お疲れ様でした~~~!
GM:皆さん、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
木渡 葉:お疲れ様でした!
GM:お疲れ様でした!
木渡 葉:いやーーーー楽しかった。ありがとうございました!
木渡 葉:彼女もできました(本名不詳)
エリシア:とっても楽しかったです~
エリシア:やったね
想娥娥:よかったねえ
想娥娥:おつかれさま~
篠原風鈴:彼女……あわわ……
木渡 葉:彼女ですよね
篠原風鈴:そうだが……
木渡 葉:そうです
"名無し":めでたしめでたし、というやつだ
篠原風鈴:改めて言われると恥ずかしいというか……
木渡 葉:事実なので
木渡 葉:慣れてください
GM:これ、サインのスペル、スキーじゃん!
エリシア:今晩はお赤飯だな
GM:あとでDTさんに直しておいてもらおう……
木渡 葉:今気付いたんですか!!!!
エリシア:無茶いわないで
"名無し":嘘でしょ……
想娥娥:やだ
GM:そんな!!!
"名無し":最後までめちゃくちゃで楽しい
エリシア:楽しいセッションでしたね……
木渡 葉:いや楽しかった
GM:編集技術は人を傷付けるためのものじゃないでしょう!
GM:人を守るために……
想娥娥:だから使わないつってんだろ
エリシア:画像編集は筋違いでしょ
GM:それもそうか
木渡 葉:落ち着いた
"名無し":良かった
GM:よくはありませんが、皆さんお疲れ様でした!
想娥娥:よかったぜ おつかれさまでした~!
GM:また機会があればいつでも遊んでくださいね!
木渡 葉:お疲れ様でしたー
GM:よくはない!
エリシア:頑固
エリシア:また遊びましょうね~
木渡 葉:遊ぶー
"名無し":また遊びたいですー!
GM:いつか未来で!
エリシア:来年もよろしくお願いします!
木渡 葉:あっもうそんな時期
想娥娥:遊ぼ遊ぼ
"名無し":年忘れスーツ卓
木渡 葉:来年もよろしくお願いします!
"名無し":来年も宜しくおねがいします~!
GM:本年も大変お世話になりました

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.