ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ


関連セッション:『喝采のアカデミア ~百花繚乱アイドルチャート~』

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【Index】

◆Preplay
プリプレイ
◆Opening
01/マスターシーン
02/オープニング:乙犠 奏介
03/オープニング:稲姫ちどり
04/オープニング:篠沢蒼
05/オープニング:片山樋一
◆Middlephase
06/ミドルフェイズ01
07/ミドルフェイズ02
08/ミドルフェイズ03
09/ミドルフェイズ04
10/ミドルフェイズ05
11/ミドルフェイズ06
12/ミドルフェイズ07
13/ミドルフェイズ08
14/ミドルフェイズ09
15/ミドルフェイズ10
◆Climax
16/クライマックス:ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ
◆Ending
17/エンディング:乙犠 奏介
18/エンディング:稲姫ちどり
19/エンディング:篠沢蒼、片山樋一
20/エンディング:乙犠 奏介
◆Afterplay
アフタープレイ

プリプレイ

GM:それでは、セッションを始めていきましょう。
GM:まずはPCの自己紹介からです。
GM:PC番号順にやっていきたいと思いますので
GM:まずはPC1、乙犠奏介くん。お願いします
乙犠 奏介:はい!
乙犠 奏介:乙犠奏介です。12歳です。日本の法律に照らすと小学六年生です。
GM:若い!
乙犠 奏介:が、UGNの施設育ちなので基本的には年齢不相応の冷静さなどが備わっており、外見以外は基本的に大人顔負けです。
乙犠 奏介:高校の授業にも(予習をすれば)ついていけるぞ。
GM:さすがチルドレンだぜ
乙犠 奏介:ふふん
GM
キャラシート
GM:貼っておこう
乙犠 奏介:貼られたのだ
乙犠 奏介:アカデミアについては、存在こそうすぼんやり認識していましたが、任務を言い渡されるまでまさか自分が行くことになるとは思っていなかった、くらいの距離感でいようと思います。
GM:なるほどなるほど
乙犠 奏介:ランク制的にはAランクスペシャリスト。何がスペシャルかというと空気の震動の認識・操作であり、
乙犠 奏介:特にその攻撃力を一ヶ所に集中させた時の破壊力とその展開速度には、とても自信があります。固定値で100くらいの自信があります。
GM:すごい高い
乙犠 奏介:あとはえーと、趣味は音楽鑑賞で、空気の振動操作による名盤の再現なんかも得意です。聞き込んだCDとかなら機械すらだませるレベルの再現ができる!
乙犠 奏介:そんな感じで大丈夫かな? よろしくお願いします!
GM:はーい!よろしくお願いします!
GM:では、そんな乙犠くんのハンドアウト!
PC①用ハンドアウト
ロイス:メロディ 推奨感情 P:庇護/N:隔意
クイックスタート:欠けたる弾丸 カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
 キミはUGNに所属するチルドレンだ。今回キミに下された任務、それはUGNアイドル部門アカデミア支部から新たにデビューするというレネゲイドビーイングの少女、メロディの護衛をすることだった。任務のためアカデミアへと転入することになったキミだったが、転入先で出会ったメロディという少女はキミでも驚くほどに感情が乏しかった。キミにだけは微かに興味を示すようだったが浮世離れした行動もかなり多い。否が応にも、これから彼女と過ごす過激なハイスクールライフを予感させた。
GM:というわけでシナリオロイスはメロディ。推奨感情はPが庇護でNが隔意だ。
乙犠 奏介:UGNアイドル部門アカデミア支部……?
GM:UGNアイドル部門アカデミア支部です
乙犠 奏介:なるほどな……
乙犠 奏介:そのままでいきましょう。じき変化するかもしれないけど、基本そのままで。表は庇護にしておきます。
GM:実はアカデミアにも支部があったなんて驚きですよね
GM:やった。守ってあげてください
乙犠 奏介:ピンポイント過ぎるんだよな。
乙犠 奏介:ロイスはみんなに分かるように共有メモにまとめておこう!(カメラ目線)
GM:ちなみにハンドアウト時点では高校生を想定していましたが、その辺は大丈夫ですか?
乙犠 奏介:本当だ……明言されてる……
乙犠 奏介:大丈夫です! 背の低い高校生には前例もあるしね。
GM:歴史だぜ
GM:では、そんな感じでお願いします!
乙犠 奏介:よろしくお願いしまーす
GM:次!
GM:PC②、稲姫ちどりさん。お願いします
GMキャラシート
稲姫ちどり:はーい。こいつは問題児揃いの番長連の中でも指折りの問題児!
稲姫ちどり:定期的にアルコールを摂取しないと侵蝕が異常に進行しやすい特殊体質であり
稲姫ちどり:特例として学内での飲酒を認められている。
稲姫ちどり:という設定です。ついた番長名は、泥酔番長!
GM:危険なやつだ!
稲姫ちどり:見た目はセクシーなお姉さんキャラです。
GM:ヤッター!
稲姫ちどり:データとしてはバロール/キュマイラのクロスブリードなAランクディフェンダー。
稲姫ちどり:たくさんダイスを振って得たガード値でカバーリングをするよ。
GM:堅そう
稲姫ちどり:また、両親も学園島に住んでおり、アカデミアは初等部から通う古株なので
稲姫ちどり:けっこう顔が広い(あちこちで迷惑をかけている)子になります。よろしくお願いします。
GM:ほほうー
GM:なんか無茶ぶりしても許されそうで、GMとしてはありがたい限りです
稲姫ちどり:こわ…
GM:では、ハンドアウトも確認しておくよー
PC②用ハンドアウト
ロイス:“熱血プロデューサー”佐村武内あかり(さむらたけうち・あかり) 推奨感情 P:連帯感/N:嫌気
 キミはアカデミアに通う普通の学生だ。生徒会長・雲雀宏一からの頼みごとで、キミは友人の佐村武内あかりとともにPC①という転校生を迎えに行くことになっていた。しかし、その直前、あかりは何者かに襲撃されてPTSDになってしまった。PTSDというのは何かすごく大変なやつだ。あかりは音楽にかける情熱は誰より熱い女で、今は1人のミュージシャンに入れ込んでいた。そのミュージシャン、メロディが狙われるかもしれないと話し、あかりはキミに事件の調査を頼んだ。PTSDや転校生も大変だが、こちらも大変そうだ。
GM:シナリオロイスは“熱血プロデューサー”佐村武内あかり。感情の高ぶりに会わせて周囲が炎上し始める能力を持った迷惑なやつです
稲姫ちどり:迷惑すぎるな…!
GM:推奨感情はPが連帯感で、Nが嫌気。でも、初期ロイスで取ってくれているようなので、枠は開けておくとよいでしょう
GM:今回はそんな彼女が襲撃されてしまうらしいです
稲姫ちどり:へーい!取得済みです。こんな酔っ払いに付き合ってくれる友達!ということで、大事にしています
稲姫ちどり:助けるぞう!
GM:ありがとうございます、ちどりちゃん!
稲姫ちどり:あかりちゃん、いくつなの?
GM:17歳の高校三年生。ちどりちゃんと同学年ですね
稲姫ちどり:了解!
GM:熱血プロデューサー部の部長です
稲姫ちどり:(熱血要るか……?)
GM:冷酷プロデューサー部とかもあるので……
GM:では、そんな感じでお願いしますー
稲姫ちどり:はい
GM:ならば、次!
GM:PC③、篠沢蒼ちゃん。お願いします
篠沢 蒼:はーい
GMキャラシート
篠沢 蒼:アカデミア高等部1年、Cランクの篠沢蒼。以前のセッションではアイドルでしたが、現在は無所属で普通の高校生です。
篠沢 蒼:アイドルを辞めてからはいろいろな部活の体験入部に顔を出してふらふらしているとか、そんな感じ。
GM:放浪の旅ですな
篠沢 蒼:オーヴァードとしてはCランクのノイマン/ソラリスで、さらなる力による再行動を軸とした支援型。Dロイスの触媒でも再行動させられます。
GM:べんりだぜ
篠沢 蒼:ランクとラッキーメダルで地味に固定値を稼いで、地味にミドルでも働けるはず……たぶん……
篠沢 蒼:それと、番長連の人と交際しています。以上!
GM:おっと、これは衝撃情報!
GM:でも、そこには触れずにハンドアウト!
PC③(篠沢蒼)用ハンドアウト
ロイス:“ファントム教団代表”真神守(まがみ・まもる) 推奨感情 P:有為/N:不快感
 キミは最近アカデミアで話題のアイドルのことを耳にした。DAW以後に活動を始めたミュージシャンのメロディ。熱心なファンも多く、近々UGNアイドル部門アカデミア支部からデビューという噂もある。しかし、たまたま出会ったアイドルファンコミュニティ“ファントム教団”の代表である真神守は「メロディのデビューを快く思わないファンも多い」と語った。同時に彼はキミに「もう一度アイドルをやるつもりはないのか」とも尋ねた。それはともかくとしても、メロディのことは応援してやりたいものである。頑張ろう。
GM:シナリオロイスは“ファントム教団代表”真神守。
篠沢 蒼:肩書きが胡散くさい!
GM:ファンと名前に付いているとおり、ファンの集いで、アイドルの支援をしている団体のようです。
篠沢 蒼:そういう命名……!?
GM:代表の真神は背の高いハンサムな好青年。推奨感情はPが有為で、Nが不快感です
篠沢 蒼:ふーむ。感情は会ってから決めたいです。
GM:了解であります
GM:なんだか新進気鋭のアイドルがいるようなので、応援してもいいししなくてもいい
篠沢 蒼:応援したいなあ、暗黒呪殺アイドルとかじゃない限り……
GM:そんな怖いアイドルいるのかなぁ
GM:では、そんな感じでお願いします
篠沢 蒼:はーい
GM:最後!
GM:PC④、片山樋一さん。お願いします
GMキャラシート
片山樋一:お願いされました!
片山樋一:番長連所属、高等部一年、Cランクのクズ、片山樋一!
GM:あらあら、Cランクですって
片山樋一:自称である猛犬番長をなんとか名乗れるように努力しています。子犬番長のほうで通っている疑惑がある。
GM:子犬チャン!
片山樋一:不良にもなりきれないちょっと不真面目なくらいのレベル。
片山樋一:頭がおよろしくないので、主に肉体を使って頑張ります。
GM:頑張り屋さんですな
片山樋一:性能的にはCランクなので見るべきところはないですが、エンハイ/エグザイル/キュマイラのクロスブリードであり
片山樋一:体の一部しか消えない、不完全な隠密能力をフェイントに織り交ぜて喧嘩殺法します。具体的には隠密攻撃するよ。
GM:賢い戦い方!
片山樋一:それなりの防御も出来るけど、防御特化がいる環境ではたぶん止めさせてもらえないタイプのやつ。カバーで盾になります。
GM:男らしいぜ
片山樋一:ミドルは器物使いでそれなりにこなす!そんなところです。よろしくおねがいします。
GM:器用な人だ
GM:では、そんな片山くんのハンドアウト!
PC④(片山樋一)用ハンドアウト
ロイス:“アヌビス” 推奨感情 P:執着/N:敵愾心
 キミは番長連に所属する猛者の1人だ。総番長である無道ささきからの命を受けたキミは、最近起きている売り出し中のアイドルが襲撃されるという事件の捜査に当たっていた。捜査中に少女の悲鳴を聞き付けたキミが現場に駆け付けると、そこでジャッカルめいた仮面のオーヴァード“アヌビス”と出くわした。“アヌビス”は倒れ伏す少女に裁きを下したと告げ、キミのことも「冒涜者」と呼び敵意を剥きだしにしてきた。アイドルを辞めた蒼にまで危険が迫ることはないだろうが、ヤツをこの野放しにしておくわけにはいくまい。
GM:シナリオロイスは“アヌビス”。推奨感情はPが執着で、Nが敵愾心。
片山樋一:敵じゃん
GM:黒いジャッカルめいた仮面を付けた危ない奴だ!
GM:キミのことを「冒涜者」とか呼んでくるが、特に身に覚えはない
片山樋一:知らん……こわ……
片山樋一:酔ってるのかなあ
GM:校則違反!よくない
GM:そんな感じで仲良くしてあげるとよいでしょう
片山樋一:大丈夫ですよ!俺は上から数えて五本の指に入るほどのランクなので、ボコボコにしてやります。
GM:愚かな……神の裁きを見せてくれる……
GM:では、PCの自己紹介はこれで終了!
GM:ここからはPC間ロイスの取得に移りたいと思います
GM:なんかPC間ですでにロイスを持っている人がいるようなので、少し変則的にして
乙犠 奏介:ふしぎだなあ
GM:乙犠さんはちどりさんの、ちどりさんは蒼ちゃんの、蒼ちゃんは乙犠くんの、片山くんはちどりさんのロイスを取得してください
稲姫ちどり:ラジャー
片山樋一:三角形から漏れてる……
GM:乙犠くん周りは実際に会った時の感情を想定して今決めてもいいし、なんならセッションが始まってから決めてもいいよ
乙犠 奏介:ですねえ。ちょっと実物を見てからにしようかな
GM:ほむほむ
GM:決められる人は決めたまえ。ダイスを振ってもいいよ
篠沢 蒼:こちらもどんな人か見てから決めようと思います。
稲姫ちどり:んー、こちらから蒼ちゃんは ○P:愛護/N:猜疑心 かな。
片山樋一:-先輩/稲姫ちどり/感服:○/隔意/ロイス
GM:愛護される!
稲姫ちどり:隔意されてる
GM:感服されている
篠沢 蒼:疑われている
片山樋一:隔意はお酒くさいからです
乙犠 奏介:酔っ払ってても猜疑するんだ……
稲姫ちどり:猜疑心は、ステージの感じとだいぶ違くない?みたいな意味合いです
篠沢 蒼:なるほど
GM:では、乙犠くんと蒼ちゃんは会ってから決めるということでー
篠沢 蒼:はい!
GM:これにてPC間ロイスの取得も終了!
乙犠 奏介:ツラを……見る!
GM:最後にトレーラーを読み上げたらいよいよセッションに入っていきましょう!
トレーラー
オーヴァードアカデミアに流星のように現れた歌姫。
その少女はレネゲイドウイルスが意志を持ったレネゲイドビーイングだった。
感情を知らなかった歌姫は、ある日1人のチルドレンと出会う。
2人の交流によって生まれるのは学園都市に響く新たな音楽と、少女の中の淡い想い。
人とウイルスの境界を越えて、新時代のラブソングが刻まれる。
――かつて、少女は歌を聞いた。
掃き溜めの隅で死んでいくだけだった魂が美しいものを見た。
あの偶像(メロディ)を、もう一度。

ダブルクロスThe 3rd Edition『ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:というわけでセッションを始めていきましょう!
GM:よろしくお願いしまーす!
稲姫ちどり:よろしくお願いします!
篠沢 蒼:しまーす!
片山樋一:まーす!
乙犠 奏介:ます!

シーン01/マスターシーン

GM:まずはオープニングフェイズから。
GM:最初のシーンはマスターシーンです。
GM:アカデミア地下の薄暗い廃棄場。
GM:学園都市の生活の中で排出されるゴミは全てここに集められる。
GM:プレス機で押し潰され、裁断され、焼却され。
GM:廃棄物は跡形もなく消えてなくなる。
GM:そんな廃棄場の隅に、ひび割れた仮面の人形が捨てられていた。
GM:ディオゲネスクラブが使う自律稼働型の仮面のうちの一体だったが、戦闘で破壊された後はこうしてここに運ばれた。
GM:私は細かく砕かれ、消えてなくなるのだろう。
GM:それが自然な成り行きだった。
GM:戦闘用の体はもうピクリとも動かない。こんな地下深くに助けに来る人もいない。
GM:後悔はない。悲しくもなかった。
GM:最初からそういう風に作られていたのだから。
GM:ひび割れた仮面は、ふと自分のそばに壊れかけのモニターが捨てられていることに気付いた。
GM:意識していたわけではない。聞くつもりがなくても、モニターからはひとりでに音と映像が流れ出した。
GM:きらびやかな衣装を着て歌う少女。それを見るたくさんの人間たち。
GM:まるでこことは別世界のような空間。
GM:歌が誰もいない廃棄場に響き始める。
GM:『♪僕らが踏み出したStepは 通過点なんかじゃない』
GM:『♪永遠に輝き ひかる 瞬間(とき)があるから』
GM:『♪深呼吸・笑顔・『さよなら』 涙ぐっとこらえて』
GM:『♪みなと過ごした日々 胸に行くよ』
GM:『♪きっと ずっと 忘れない Brilliant Stage』
GM:モニターに映った光がひび割れた仮面を照らす。
GM:「アア……」
GM:「き、れい」
GM:「きれい。きれい」
GM:這ってもがくように体を動かす。モニターにすがりつくようにして映像を見つめる。
GM:「ウウ……」
GM:だが、揺らした衝撃のせいか不意にモニターに火花が走った。それきり、映像は消えてしまう。
GM:「ア……」
GM:廃棄場は再び静かになる。圧搾機が廃棄物を砕く音だけが聞こえてくる。
GM:何かが壊れる大きな音。
GM:次か、その次には自分の番だろうか。
GM:モニターはもう映らない。きっと完全に故障してしまったのだろう。
GM:もう一度。
GM:もう一度あのきれいなものが見たい。
GM:このままこの世界から消えたくない。
GM:初めてそう思った。
GM:ダブルクロスThe 3rd Edition『ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ』
GM:マスターシーン終了!

シーン02/乙犠 奏介

GM:では、次のシーン!
GM:最初は乙犠くんのオープニングからだよ!
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場するがいい
乙犠 奏介:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 4[4]+37 → 41

乙犠 奏介:穏やかな立ち上がり
GM:平穏無事
GM:このシーンはUGN本部に呼び出されたキミが任務を受けたり、メロディと会ったりするシーンですね
GM:というわけで場所はUGN本部。
GM:本部エージェントの藤崎弦一から呼び出しを受け、キミはブリーフィングルームへとやってきた。
GM:藤崎は髪をオールバックにまとめ、サングラスにスーツ姿。険しい雰囲気の男だ。
GM:最古参のエージェントの1人で、UGN本部との繋がりも深いのだとかなんとか。
GM:キミがやってくると彼は声をかけるぞ。
藤崎弦一:「よく来てくれた、乙犠。UGN本部からの命令を伝えよう」
乙犠 奏介:「お疲れ様です。"百段音階"、そのために参りました」 背筋をまっすぐにして対する
乙犠 奏介:それなりにキチッとした恰好です。片目を隠す長さの髪はヘアピンで止めている
藤崎弦一:「ああ。ご苦労」
藤崎弦一:「今度のお前の任務はUGNアイドル部門アカデミア支部からデビューする少女の護衛だ」
乙犠 奏介:「護衛ですか。……アカデミア支部?」
藤崎弦一:「ああ。バカげた話に聞こえるが、レネゲイド研究の一環らしい」
藤崎弦一:「護衛対象の少女の名前はメロディ。学園島で発生したレネゲイドビーイングだ」
乙犠 奏介:「なるほど。だからアカデミアで……」
藤崎弦一:「そういうことだ」
藤崎弦一:「彼女は今まで学籍がなかったが、デビューに伴って学園に編入することになる。お前にも学園に転入し、そばで彼女の護衛を行ってもらうことになる」
乙犠 奏介:「わかりました。中学校になら潜入したこともあります」
藤崎弦一:「ふむ。その点についてだが……。メロディの肉体年齢は人間の高校生ぐらいだそうだ」
藤崎弦一:「お前が中等部にいても護衛できないことはないだろうが」
藤崎弦一:「……どうする?」
乙犠 奏介:「いえ。護衛、ということであれば、高校に転入した方が良いでしょう。ちょっと時間はかかると思うけど……」
乙犠 奏介:「大丈夫です。大人っぽいとはよく言われますので」 真面目
藤崎弦一:「まあ、お前がそう言うならいいだろう。その方が彼女も安全だ」
藤崎弦一:「彼女自身は危険のある存在ではない。だが、一部のファンがデビューに否定的なんだそうだ。SNSに犯罪予告のような文章が投稿されたりもしていてな」
乙犠 奏介:「質問をよろしいですか」
藤崎弦一:「どこが何があるか分からん。用心に越したことはないだろう。……ん、どうした?」
乙犠 奏介:「いえ。護衛、っていうのはどういうことかと、少し思って。何か危険がありそうなんでしょうか」
乙犠 奏介:「監視、なら分かるんですけど。レネゲイドビーイングだし……」
藤崎弦一:「レネゲイドビーイングがアイドルデビューという珍しい例に関して、上はデータを欲しがってる」
藤崎弦一:「ただアイドルのファンというのはどうにも厄介でな。時にアイドル本人を負傷させたりすることもあるそうだ」
乙犠 奏介:「なるほど。そういうニュース、聞いたことあります。そしてアカデミアとなると、オーヴァードも多い……」
藤崎弦一:「ああ、そういうことだ。データを取る前にサンプルに大怪我でも負われたら敵わんだろう?」
藤崎弦一:「まあ、そう難しく考えることはない。いつもの要人警護のようなものだ」
乙犠 奏介:「分かりました。それなら僕は適任です。倒せない敵はいません。アカデミアだというなら、なおさらだ」
乙犠 奏介:「ありがとうございます。指令、了解しました。お任せください」 僅かに微笑する
藤崎弦一:「それは頼もしいことだ」
藤崎弦一:「ああ。それから、これはついでだが」
乙犠 奏介:「はい」
藤崎弦一:「彼女はデビューを控えて精神的に不安定になってもいるらしい。今、潰れられても面倒だ。それとなくフォローしてやってくれ」
乙犠 奏介:「なるほど。覚醒したばかりのオーヴァードのケアのようなものですよね? 併せてお任せください」
乙犠 奏介:「僕ならできます」
藤崎弦一:「話が早くて助かるよ」
藤崎弦一:「俺も任務の雑多な処理などのためにしばらくは学園島に滞在することになる。何かあればすぐに連絡を寄越せ」
藤崎弦一:「以上が、UGN本部からの命令だ」
乙犠 奏介:「分かりました。命令、必ず達成します」 きっちりと礼をする
藤崎弦一:「ああ、そうだ。ちょうど、その少女も本部に呼び寄せてある。先に紹介しておこう」
乙犠 奏介:「は」 顔を上げ
藤崎弦一:「付いてこい、乙犠」
GM:藤崎は先に立って歩き出す。
乙犠 奏介:一歩後に従いついていきます
GM:藤崎に案内され、キミは別室に移動する。
GM:部屋には先ほど説明された少女――メロディがいる。
藤崎弦一:「これが今回の護衛対象。メロディだ」
GM:メロディは内跳ねショートカットヘアで体の細く肌の白い少女で、全く表情を変えずに椅子に座っている。
GM:メロディは表情を変えずにキミの瞳をじっと見る。
乙犠 奏介:「彼女が……」
乙犠 奏介:じっと見つめられると、少し気圧される心持ちだが、それを表に出すほど弱くはない。見返す
メロディ:「……なるほど」透き通った透明感のある声だ。
乙犠 奏介:「……?」 奇妙な第一声に少し首を傾げる
乙犠 奏介:「……"百段音階"。乙犠奏介だ。好きなように呼ぶと良い」
乙犠 奏介:が、すぐに持ち直して自己紹介。握手に手を差し出す
メロディ:「……?」小首を傾げる。
GM:メロディはじっとキミの顔を見続けている。
メロディ:「不思議です」
乙犠 奏介:「……なるほど」
藤崎弦一:「すまんが、まだ人間のコミュニケーションが通じないことが多いようだ」
藤崎弦一:「苦労をかけることも多いかもしれんが、頼んだぞ」
乙犠 奏介:「いえ。レネゲイドビーイングなら、そういうことも」
メロディ:「……おとぎそうすけ。不思議です」
乙犠 奏介:「……これは、握手。互いの手と手を握る。少し堅苦しい挨拶みたいなものだ。友達同士ではあまりやらないが、仕事の仲間とはやることが多い」
乙犠 奏介:「あとは、アイドルとファンがやることも多い……んだっけ。僕もあまり、詳しくは知らないけれど」
メロディ:「……おとぎそうすけ?」小首を傾げる。
メロディ:「アイドル」ピクリと反応する。
藤崎弦一:「彼女には出発までもう少し学習はさせておく予定だ。お前も出発の準備をしておいてくれ」
乙犠 奏介:「そう。アイドル。……なんでかは知らないが、君もするんだろう」
メロディ:「……うん」
乙犠 奏介:「……まあ、いいか。せめて学校生活をきちんと送れれれば良いんだけど」 右目元を掻く
乙犠 奏介:握手の手は引っ込める 「分かりました。僕も高校に馴染む準備をしないといけませんので、失礼します。英語と数学は大丈夫だろうけど……」
藤崎弦一:「ああ。俺は霧谷と違って楽しんでこいなどとは言わんが……上手くやるといい」
乙犠 奏介:「編入クラスと学習課程、進度……できれば生活状況も知れれば……」
乙犠 奏介:「ええ。上手くやります。楽しみは、余裕があれば」
乙犠 奏介:「それじゃあ、また今度」 メロディに向かって軽く手を振る
メロディ:こくりと頷く。
藤崎弦一:「ああ。もちろん任務が最優先だからな」
GM:藤崎はキミを見送る。
乙犠 奏介:部屋を出て、人気のない廊下を歩き始める
乙犠 奏介:(楽しみは、余裕があれば……か)
乙犠 奏介:対外的な反応をしたな、と思う。藤崎相手なら、そんなものは不要だ、と言い切っても良かっただろう。
乙犠 奏介:乙犠奏介に余暇や娯楽は必要ない。そうしなかったのは、彼女の目があったからか。
乙犠 奏介:(メロディ……)
乙犠 奏介:ヘアピンを外し、流れる髪で片目を覆う。耳の中で、もはや何度も繰り返した空気振動のセットを発生し始める。
乙犠 奏介:ジムノペディ。苦しみと、悲しみと、厳粛さのピアノ独奏曲を聴きながら――
GM:藤崎はサングラスを外すと、乙犠の去った方を見つめながら呟く。
藤崎弦一:「さて。プロジェクトE、か。お偉いさんの思う通りに行けばいいがね」
GM:シーン終了。

シーン03/稲姫ちどり

GM:次のシーン!
GM:次はちどりさんのオープニングです
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場するがいい!
稲姫ちどり:1d10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 6[6]+30 → 36

GM:ぼちぼちやね
GM:このシーンはキミが佐村武内あかりと話したり、彼女がPTSDを喰らったりするシーンです
GM:場所は……アカデミアの繁華街にあるバーとかでいいですかね?
稲姫ちどり:い、いいのかそれ
稲姫ちどり:こちらは問題ないデース!
GM:大丈夫!校則では禁止されてますので!
GM:では、数日前。
GM:アカデミアの繁華街にあるバー、“アクトレス”。
GM:飲酒が校則で禁止されているアカデミアではやはり客の数は少ない。
GM:カウンターではバーテン番長が黙々とグラスを磨いている。静かな店内ではジャズの音楽が流れている。
GM:転入生を迎えに行く仕事を引き受けたキミは、熱血プロデューサー部の部長、佐村武内あかりとここで待ち合わせをしているのだ。
稲姫ちどり:グラスを傾け、マティーニを口に運ぶ。
稲姫ちどり:「んー……かはあ。最高!うへへへへ」
GM:と、その時、ドアが開く。
GM:バーン!ドアが破損!
佐村武内あかり:「たのもー!!!」
佐村武内あかり:「うおおおお!私、燃えてきましたよ!!」
GM:バーテン番長は狼狽する!
佐村武内あかり:「もう私を止めることは誰にもできません!!!」
佐村武内あかり:「ブルドーザーだろうとショベルカーだろうとどんと来いです!」
佐村武内あかり:「こんばんは!ちどりちゃん!今日も熱くなってますか!」
稲姫ちどり:「うぇーい、あかり!相変わらずアツいねえ!酒が進むぜい!」
稲姫ちどり:グラス片手にケタケタ笑っている。
GM:スーツ風の制服を着たあかりは勢いよくカウンター席に座る。
GM:まとめあげた彼女の髪は端から炎上している。とても危険だ!
佐村武内あかり:「あっ、おじさん!ホットミルクをください!!沸騰してるやつ!!!」
佐村武内あかり:「いやー!へっへっへ!ちどりちゃんほどではありませんよ!」謙遜すると火の勢いが増す!
GM:ウォッカの瓶に延焼!バーテン番長は狼狽!
稲姫ちどり:「ふっ、うふふふふ。ホットミルクならぬ沸騰ミルクってか。そんなんねーべさ。あはははは!」
稲姫ちどり:髪に引火しているが、おかまいなしに笑い転げている。
佐村武内あかり:「うぇっへっへ!さすが、ちどりちゃん!よくわかりませんが、面白い!」
佐村武内あかり:「あっ、そういえばちどりちゃん、聞いてください」火の手が収まる。
稲姫ちどり:「あーはん?」勝手にマティーニのお代わりを作ってグラスに注ぎながら、聞く姿勢。
佐村武内あかり:「実はですね、ちどりちゃん。今度新しいアイドルをプロデュースすることになったんですよ」
GM:火の手が落ち着いたことで、バーテン番長もようやく冷静に業務を再開する。
稲姫ちどり:「ほぉー、ほほお。例のアレだ、熱血プロデュース。部」
佐村武内あかり:「そう、その部です」
佐村武内あかり:「新しい子……メロディはレネゲイドビーイングなんです。歌う歌も過去のアーティストのコピーばっかりなんですけど……それでもなんかこう……」
佐村武内あかり:「そう!熱いものがあるんです!!」
稲姫ちどり:「ほっほう」
GM:周囲が再炎上!バーテン番長は再狼狽!
稲姫ちどり:「あはははは!燃えてる!」
佐村武内あかり:「彼女がアカデミアでメジャーデビューすればきっと新しい熱風を巻き起こせると思うんですよね!」
佐村武内あかり:「そう!私は燃えてますよ!!」
稲姫ちどり:「にゃるほどねえ。いーじゃん、いーじゃん。あかりの部活が充実して何よりだぜぃ」
佐村武内あかり:「はい!今はメロディに自分自身の曲を作ってもらおうと思って悪戦苦闘中です!!」
佐村武内あかり:「やっぱり初めての作曲作詞作業って難しいみたいですよ!!」
佐村武内あかり:「でも、そこは気合でカバー!やってやります!」
稲姫ちどり:「ほえー。そんだけ推しなら、今からチェックしとこうかねえ」
GM:彼女の周囲の火はますます強くなる!テキーラの瓶が類焼!
佐村武内あかり:「ぜひぜひ聞いてみてください!それにですね!」
佐村武内あかり:「メジャーデビューのおかげで、メロディも学校に通えるようになったんですよ!いやー、めでたいですね!」
稲姫ちどり:「全部熱燗になっちまうなこれ。せっかくだから日本酒に変えよ」
佐村武内あかり:「今度来る転入生を案内するのと一緒にメロディをあちこち連れ回せば、彼女の曲作りにもいい刺激になるんじゃないかと思うんですよ!どうですか、このアイディア!?」
GM:日本酒が沸騰!バーテン番長は絶叫する!
稲姫ちどり:「学校来んの?へー。そしたら挨拶せにゃなあ」
稲姫ちどり:「それに、何かあったらあたしも手伝うぜい!あかりの為だからなあ」
佐村武内あかり:「ありがとうございますー!ちどりちゃん!」
佐村武内あかり:「逃げ出さないで私と話してくれるのなんてちどりちゃんぐらいですよ!ほんっとーに感謝してます!!」
稲姫ちどり:「いいってことよー!こっちこそ、こんな酔っ払いに付き合ってくれる大事なトモダチだもんね」
稲姫ちどり:あかりをハグして頭をわしゃわしゃ撫でる。
佐村武内あかり:「きゃー!照れます照れます!」
GM:あかりはテレテレしている。
佐村武内あかり:「出迎え頑張りましょうね、ちどりちゃん」
稲姫ちどり:「もち!えー、転入生ってなんつったっけ」
佐村武内あかり:「忘れちゃダメじゃないですか!えーっと……」
佐村武内あかり:「えーっと……」
稲姫ちどり:「自分も忘れてんじゃねえかーい。あはははは!」
佐村武内あかり:「いえ!確か……漢字四文字だったことまでは覚えてるんですよ」
佐村武内あかり:「この手掛かりをもとに当日探すというのはどうでしょう!」
稲姫ちどり:「いや範囲広すぎだべ。ふっ、くくくく」
稲姫ちどり:「えー、確かえー、そうそう、そーすけ君だ」
佐村武内あかり:「それ!そのそーすけ君です!」
佐村武内あかり:「がんばって捕まえましょうね!」
稲姫ちどり:「いぇー!捕縛ゥ!」
佐村武内あかり:「私、投げ網とか用意しておきますよ!」

GM:数日後。
GM:転入生がやってくる日の朝。
GM:小鳥はチュンチュンと鳴き、朝の陽ざしは気持ちがいい。そんな朝だ。
稲姫ちどり:がくん、がくんと首を傾けながら唸っている。
稲姫ちどり:「うーうぇえ気持ち悪……完全に飲み過ぎたわ」
GM:そんな気持ちのいい朝だ。
GM:そんな時、キミの携帯に闇医者番長からの連絡が入る。
稲姫ちどり:通話かな?メール?
GM:割りとどっちでもいいが、メールにしよう。
GM:なんでも、あかりが何者かに襲撃されPTSDで重傷だということだ。
稲姫ちどり:「……」
GM:彼女は保健室に運び込まれ、すぐに手術を行わなければいけない状態なのだとか。
稲姫ちどり:ヘラヘラしながら携帯を開いたが、メールの文面を読み進めるにつれ目つきが険しくなる。
稲姫ちどり:面会には行けそうでしょうか
GM:可能です。キミは保健室に駆けつけてもいいし、駆け付けなくてもいい。
稲姫ちどり:では、よろめいて度々壁にぶつかりながらも、保健室へ走ります。
GM:では、キミが保健室にやってくると、あかりが手術のために運び出されようとするところだった。
佐村武内あかり:「ウグーッ!PTSDが苦しい!」
佐村武内あかり:「うう……ちどりちゃん……来てくれたんですね……」炎上していた彼女の赤髪からも炎が消えかかっている。
稲姫ちどり:「……あかり。大丈夫?」
稲姫ちどり:運ばれていくあかりの手を握る。
佐村武内あかり:「突然襲われて……私としたことが油断しました……」
佐村武内あかり:「私よりも……ちどりちゃん……メロディのことをお願いします……」
闇医者番長:「かなり危険な状態だ。手術ですぐにPTSDを取り出さなければ」
稲姫ちどり:「そんなのぁ、突然襲ってくる奴が悪いのさ。あかりのせいじゃ……」
稲姫ちどり:「って、メロディ?レネビで、アイドルの?」
佐村武内あかり:「メロディが……狙われるかもしれない……彼女を守ってあげて……」
稲姫ちどり:「……」
稲姫ちどり:あかりちゃんの手をぎゅっと握る。
稲姫ちどり:「任せなよ。何も心配しなくていいよ、あかり」
佐村武内あかり:「ちどりちゃん……」
GM:あかりは安心したように微笑む。
佐村武内あかり:「ウグーッ!?」そのまま気を失う。
稲姫ちどり:「……頼むぜ、闇医者」
闇医者番長:「もうPの字が刻まれている。あと、三文字か。予断を許さない状況だ。……私に任せてくれ」
闇医者番長:「緊急手術だ!これは切りがいがあるぞ!」
GM:あかりは担架に乗せられて運ばれていく。
稲姫ちどり:「マジで頼むぞお前……おい、こら」
稲姫ちどり:担架を見送り、大きく溜息をつく。
稲姫ちどり:「どこのどいつか知らんけどなァ。あたしの友達にずいぶんなことしてくれんじゃん」
稲姫ちどり:「メロディちゃんには絶対傷なんかつけさせんからな……」
稲姫ちどり:決意の眼差しと共に、どこからともなく取り出した一升瓶からコップに酒を注ぎ、一気に飲み干した。
GM:シーン終了!

シーン04/篠沢 蒼

GM:次のシーン!
GM:次は蒼ちゃんのOPです
篠沢 蒼:はーい
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場するのだ
篠沢 蒼:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+5[5] → 39

GM:いい感じ
GM:このシーンはキミが学内のモニターでメロディのことを見たり、真神なる人物に会ったりするシーンにしようと思いますが
GM:そんな感じでいいですかね?
篠沢 蒼:OKです!
GM:はーい!
GM:では、放課後の学園都市。
GM:ちょうど部活動の盛んな時間帯だ。
GM:学内を歩いているとチアリーディングの練習の声や陸上部のホイッスルの音、百鬼夜行部のヒュードロドロ音などが聞こえてくる。
篠沢 蒼:「がくえんおとめー ふんふーん♪」特に部活動にも所属していないので、何か面白そうな部はないかと学内をふらふらしています。
GM:キミがそんな風に学園内を歩いていると、校内のモニターから歌声が流れてくる。
GM:最近話題のミュージシャン、メロディの歌だ。
GM:DAW以後からネットを通じて音楽の投稿を始め、生徒たちの間でも徐々に人気になっていた。
GM:既存のアイドルのカバーしか配信しないというアマチュアのシンガーだが、その歌唱と演奏はプロと遜色ないという評判だ。
篠沢 蒼:「チア部……体育会系はちょっとなぁ……ん?」聞き慣れたジャンルの音楽が耳に入り、モニターに目をやります。
GM:『今、お聞きいただいたのはネットで公開されているメロディちゃんによる“ブルー・ブルー・ハルシオン”のカバー曲でした!』
GM:『ボーカロイドともまた違うなんだか特徴のある綺麗な歌声で、つい聞き惚れちゃいますよね!私もメロメロです!メロディちゃんだけに!』
GM:『このメロディちゃん、近々アカデミアで正式にアイドルデビューという噂もあるんです!果たして――』
篠沢 蒼:「アイドル。期待の新星か」少し眩しそうに目を細める。「……いいなぁ」
GM:そんな時、背後からキミに声がかかる。
真神守:「やはり見事な歌声だ。彼女――メロディの実力は大したものだね」
篠沢 蒼:「おわっ!?」びくっとして振り返ります。
GM:そこには背の高いハンサムな好青年が立っている。彼は爽やかに笑う。
真神守:「ああ、驚かせてしまったかな。すまない」
篠沢 蒼:「えっと。初めまして……だよね?」
真神守:「ああ、キミと直接こうして会うのは初めてだ。申し遅れたが、私はこういう者だ」
GM:彼は名刺を差し出す。白い名刺には『アイドル支援団体“ファントム教団代表”真神守』と書かれている。
真神守:「ファントムのファンはアイドルのファンを意味している。彼女たちを陰ながらサポートするのが私たちの仕事だ」
篠沢 蒼:「はあ、どうも……」怪訝な顔で名刺を受け取る。「……アイドル」
真神守:「元アイドルの篠沢蒼さんがメロディのニュースを見ているのがなんだか物珍しくて、つい声をかけてしまった」
篠沢 蒼:「元、だからね。今は普通の生徒」少し首を傾げる。
真神守:「もちろん、分かっているとも」
篠沢 蒼:「彼女のことも、今のニュースで知ったぐらい。ほんと、縁遠くなっちゃったんだ」
真神守:「でも、面白いだろう、彼女。レネゲイドビーイングのアイドルなんだそうだ」
篠沢 蒼:「へえ……確かに、珍しいかも」
篠沢 蒼:「でも、いいことじゃない? そうやっていろんな子がアイドルになれる、っていうのは」
真神守:「ああ。しかし、ファンの間ではメロディのデビューを快く思っていない者も多いようでね」
真神守:「曰く、メロディは商業主義に魂を売り渡しただとか、レネゲイドビーイングは人間の歌のカバーだけをしていればいいだとか」
真神守:「その手のことを言う輩だ」
篠沢 蒼:「……よくあるね、そういうの」眉間に皺を寄せる。
篠沢 蒼:「こういうこと、あんまり言っちゃいけないだろうけど……下らない」
真神守:「アイドルソングをカバーするレネゲイドビーイングの身近な少女という存在にそれだけ特別性を感じていたものがそれだけ多かったということかもしれないが……」
真神守:「全く嘆かわしいよ」
篠沢 蒼:「理想の押しつけだよね。想像を超えてこそのアイドルなのに」
篠沢 蒼:「第一、商業主義なんて言っても……」ぶつぶつぼやきかけて、はっとして口をつぐむ。
真神守:「さすがは篠沢蒼さんだ。見ている次元が違うな」
篠沢 蒼:「ううん。えっと、そういう話はもうなし。さっきも言ったけど、最近じゃ全然だから」
真神守:「そんなに高い理想があるんだ。キミ自身もう一度アイドルをやるつもりはないのかい?」
真神守:「キミの引退でガッカリしたファンは多い。キミがアイドルに復帰すればたくさんのファンを喜ばせられると思うんだけどね」
篠沢 蒼:「……うーん、どうかな」少しだけ苦笑する。「偶像が本物になる条件って、何だと思う?」
真神守:「簡単だとも。究極の美、究極の可愛らしさを体現すること。アイドルに求められるものはそれに尽きる」
篠沢 蒼:「ううん……もっとシンプルで、もっと難しいこと。たったひとつ」人差し指を立てる。
篠沢 蒼:「信じてもらうこと、それだけ」
真神守:「信じてもらう?」
篠沢 蒼:「……って、僕は思ってるんだ。だから、『アイドルの篠沢蒼』は嘘をつかない。一度引退するって言ったら、それをひっくり返さない」
篠沢 蒼:「ひとつでも嘘をついたら、きっともう二度と、最初と同じようには信じてもらえなくなっちゃうから」
篠沢 蒼:「それに」
真神守:「そうか。篠沢さんの言うことは含蓄があるな。……それに?」
篠沢 蒼:「ファンや僕がどう思ったって、アイドルの篠沢蒼はもういないんだからね」
真神守:「…………」
篠沢 蒼:「……ごめんね。本当に」寂しそうに笑う。
真神守:「いいや、参考になる話だ。ありがとう、篠沢さん」
篠沢 蒼:振り向いて、既に別の映像を流しているモニターを見る。
篠沢 蒼:「彼女、うまくいくといいね」
真神守:「ああ。メロディには期待したいものだね」
真神守:「そういえば、メロディについては」
真神守:「なんでもデビューを妨害するために彼女を襲撃するという犯罪予告がネットに上がったなんて話もあるらしい」
真神守:「何があるか分からない。キミも気を付けた方がいい」
GM:真神はキミの背中に向けて最後にそう言う。
篠沢 蒼:「……そっか」再び眉間に皺を寄せる。「でも、僕にはきっと関係のないことだよ」
篠沢 蒼:「今はただの一生徒だもの」
真神守:「それもそうだ。余計なことを話してしまったね。それでは」
GM:真神は丁寧にお辞儀をすると去っていく。
篠沢 蒼:「またね」
篠沢 蒼:真神が去ってから、スマホを取り出してメロディについて調べ始める。
篠沢 蒼:これまでの活動、デビューに向けての予定、ファンやアンチの動き。
篠沢 蒼:「ほんとに、縁遠くなっちゃってたんだなぁ」ネットで軽く検索するだけで、全く知らなかった情報ばかりが出てくる。
篠沢 蒼:「アイドル、あんなに夢中だったのに」
GM:では、シーン終了!

シーン05/片山樋一

GM:最後は片山くんのOPだよ!
片山樋一:押忍!
GM:レッツ侵蝕率!
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:35->39)
GM:ほどほど!
GM:このシーンは無道ささきから依頼を受けてパトロールに出かけたり、謎のオーヴァードと出くわしたりするシーンです
GM:ある日の放課後。
GM:キミは番長連の詰め所に呼び出されていた。
GM:無道ささきから新しい仕事の話があるらしい。
GM:無道ささきは眼帯をしてふりふりの黒い衣装に身を包んでキミを待ち構えている。
片山樋一:「しゃっす!お疲れ様です筆頭……?」
無道ささき:「そうか、これがアイドル……」
片山樋一:「どうしたんすかそれ!?誰にやられたんすか……?」
無道ささき:「前が見えにくい!!」眼帯を外して、地面に叩き付ける!
片山樋一:「……あれ」
無道ささき:「やられたわけじゃない!被害者の気持ちになることで犯行パターンを特定しようとしてたんだ、あたしは!」
片山樋一:「あ、一瞬で治ったんすか!さすが筆頭……あれ、違うの?」
無道ささき:「さっぱりわかんないぞ!片山!アイドルって何だ!」
片山樋一:「被害者の気持ち……?眼を狙うような野郎が出たってことっすか?」
片山樋一:「な、なんで俺に聞くんすか」
無道ささき:「アイドルだよ!さっきまでのあたし、アイドルっぽかっただろ!」
片山樋一:「???」首を傾げる。
無道ささき:「来たのがお前だからだよ!エリーゼがいたらエリーゼにでも聞いてるわ!」
片山樋一:「すみません!俺が来ました!」
無道ささき:「いいか、よく聞け片山」
無道ささき:「近頃、どうにも学園都市で売り出し中のアイドルやその関係者が襲撃される事件が続いているらしい」
無道ささき:「これはとてもよくない!」
片山樋一:「マジっすか。それよくないっすよ」
無道ささき:「お前もそう思うだろう、片山!」
片山樋一:「はい!めっちゃ思います!」
無道ささき:「なので、調査して、犯人がいたら倒す!」
片山樋一:「調査して、犯人がいたら倒す!」
無道ささき:「そのためにあたしはこうやって被害者の気持ちになっていたわけだ」
片山樋一:「そのために筆頭はこうやって被害者の気持ちに……」
無道ささき:「お前もやるか?」ふりふりの黒いドレスを手渡す。
片山樋一:「……???」首を傾げる。
片山樋一:「やらないっすよ!意味分かんないっすもん!」
無道ささき:「意味分かんないとか言うな!悲しくなるだろ!」
無道ささき:「まあ、そうだよな。地道にパトロールとかした方がいいよな、これ」
片山樋一:「そっすね」眼帯だけ拾ってちょっと着けてみている。
無道ささき:「行動パターンわかりそう?」
片山樋一:「見にくいなこれ……」外す。
片山樋一:「いや、ただただ視界狭いっす」
無道ささき:「だろ?アイドルって大変だな……」
片山樋一:「アイドル眼帯することあります?」
片山樋一:「って、え、これ」
片山樋一:「アイドルのつもりだったんですか……?」
無道ささき:「他の何だと思ってたの!?」
片山樋一:「怪我……」
無道ささき:「どう考えても熱帯魚とかには見え……怪我ってお前……」
GM:ささきは落ち込み始める。
無道ささき:「珍しくあたしが頭使ったのに……」
無道ささき:「すやすや……」
GM:ささきは寝込み始める。
片山樋一:「あ、すいません……」
片山樋一:「俺ちょっと調子こいて……あれ」
片山樋一:「筆頭寝てます?」
無道ささき:「寝てねーよバカ………パトロール行って来い……むにゃむにゃ……」
GM:頭を使いすぎてエネルギーが不足したのだ!
片山樋一:「寝てないんすね!分かりました、パトロール行き……」
片山樋一:一拍止まって、手帳を開く。
片山樋一:「うん」閉じる。「分かりました!パトロール行きます!」
無道ささき:「この服動きにく……動きにくい……すやすや……」
片山樋一:「なんでそんな動きにくい服着てるんだろうなあ筆頭。まあいっか……」

GM:放課後のアカデミア。
GM:今のところ特に目立った異変はない。
GM:開業していたバーが校則違反ということで摘発されたりしているぐらいで、いたって平和だ。
片山樋一:当たり前だろ……!
GM:しかし、その時。
GM:静かな学園に美少女の悲鳴が響く!
片山樋一:「美かどうかは声じゃわかんねえだろ……!」声のもとに急ぐ。
GM:繁華街の一角!キミが駆け付けると、1人の美少女が倒れている!
片山樋一:「美じゃん……!じゃねえ、大丈夫っすか!?」
GM:美少女は苦しげにうめく!
GM:そして、その美少女の前に立っているのは黒いジャッカルめいた仮面を付けたエジプト風衣装のオーヴァードだ!
アヌビス:「神の裁きは下った」
アヌビス:「その女は金髪ショートカットが個性のアイドルだったにも関わらず、ファンの思いを裏切って勝手に髪型を変えた。罪深い存在だ」
アヌビス:「故に、審判は下された」
片山樋一:「……はあ?」
GM:アヌビスは杖を鳴らす。
片山樋一:「んだそれ、そんなんでテメエがあの娘ボコしたってのか?犬野郎」
アヌビス:「勘違いをしてもらっては困るな。私は何も手を出していない」
アヌビス:「私の名はアヌビス。私は審判の時を告げ、生者の罪の重さを計るだけだ。裁きは冥界の神が下す」
片山樋一:「じゃあなんだ、お前がチクって他のやつにボコらせたのか?だとしても同罪だろ」
アヌビス:「同じことを何度も言わせるな。これは神の裁きだと」
アヌビス:「そして、片山樋一!お前もまた罪深い存在だ!お前は偶像を汚した冒涜者だ!」
GM:アヌビスは天秤めいた杖をキミに向ける!
片山樋一:「何が神だ。よってたかってクソ野郎ってだけだろ……」
アヌビス:「
片山樋一:「……偶像?冒涜?」
アヌビス:「言ったろう。私は何もしない」
GM:アヌビスはどこからともなく「罪」と書かれたボールを取り出し、天秤に乗せる。
アヌビス:「この罪ボール、相手の罪によってその重さが変わる。果たして、お前は耐えられるかな」
片山樋一:「いや、俺ちゃんとパトロールルートのお地蔵さんとかたまに掃除するし……!何それ……?」
GM:アヌビスはボールを乗せた天秤を構える!
アヌビス:「この者、有罪か無罪か。ギルティ、オア、無ギルティ!」
片山樋一:「イノセント」
GM:その途端、ボールが急激に重さを増し、片側が下がる!
アヌビス:「うわっ、重い!痛ッ!」
GM:アヌビスは杖を持つ手を傷める!流血が痛々しい!
GM:アヌビスは片手を押さえながらキミを睨みつける。
片山樋一:「うわっ……何だこいつ……」
アヌビス:「よくもやってくれたな。片山樋一ィ……!」
アヌビス:「だが、審判は下されたァ……!」
片山樋一:「知らねえけど、そんなもんでやってくれたなんて言わなくてもいいぜ」駆け寄る。
GM:その瞬間!
片山樋一:「今ぶっ飛ばす」拳を振る。
GM:キミの体は突如として、強烈な衝撃を受けて吹き飛ばされる!爆発めいたエフェクトも発生する!
片山樋一:「なっ……!」
片山樋一:「くっそ、こいつ普通に強いのか……!腹立つな……!」
GM:アヌビスは微動だにしないまま、吹き飛ばされるキミを見て悠然とほほ笑む。
アヌビス:「これが神の裁きだ」
アヌビス:「審判は下った」
片山樋一:「やっぱりテメエの自作自演じゃねえか……!」よろよろと起き上がる。
アヌビス:「自作自演ではない!冥界の神がついている限り、私は無敵なのだ!」
アヌビス:「もう一度言おう。片山樋一、お前は崇めるべき偶像を汚した冒涜者だ」
片山樋一:「少なくとも、野放しにしとくわけには行かねえな」拳を構え直す。
片山樋一:「いや、だから何それ……?」
アヌビス:「アカデミアのアイドルは間もなく変革の時を迎える。お前の罪の重さを噛み締めながらその光景を見ているがいい」
GM:アヌビスの体が包帯めいてほどけ、消えていく。《神出鬼没》を使用してシーンから退場だ。
片山樋一:「あれ、アイドル……あ、テメ、なんかアイドルとか関係者とか狙ってるやつか!」
片山樋一:「そうはさせねえ、俺は番長連、片山樋一!自称猛犬……」
片山樋一:「あれ。どっか行った」
アヌビス:『キミでは目に見えぬ神の裁きを止めることはできない!せいぜい手のひらで踊っているがいい!』
GM:声だけが響く。
片山樋一:「うるせえ!次はあれだ、ぶっ飛ばしてやる!」
片山樋一:「俺とか、もっと強え先輩とかでだ!バーカバーカ!犬野郎!」
アヌビス:『私は犬ではない!ジャッカルだ!』声だけが響く。
片山樋一:「遠吠えすんな!どっから聞こえんのこれ!」
片山樋一:「えっこれどっから聞こえんの……?こわ……」
アヌビス:『えっ、怖……どっから聞こえてんの、私の声……』
片山樋一:「なんで知らないの」
GM:震えたようなおびえ声はとうとう聞こえなくなる。
片山樋一:「えー……怖っ……あ、やべえ、バカ犬の相手してる場合じゃない」
片山樋一:「大丈夫っすか美少女の人!」被害者に駆け寄る。
GM:美少女は苦しげにうめいている。黒髪がよく似合う美人だ。
片山樋一:「うーん。金髪ショートよりこっちのがよくない……?」
片山樋一:「あ、やべ、そうじゃなくて、えーと電話と、あとえーっと……」
GM:では、キミが番長連に連絡をしたところでシーン終了!
GM:これでオープニングフェイズは終了!
GM:ここからはミドルフェイズに入ります
篠沢 蒼:あっ
GM:おっ
篠沢 蒼:シナリオロイス取得し忘れてたので、取ります!
GM:どうぞ!
篠沢 蒼:真神守/親近感○/厭気 で取得します
片山樋一:こちらも取るよ!
GM:やったー!親近感!
片山樋一:-敵/“アヌビス”/執着/敵愾心:○/ロイス
GM:やったー!敵愾心!
GM:では、ミドルフェイズ行ってみよー

シーン06/ミドルフェイズ01

GM:ミドル最初のシーン。
GM:シーンプレイヤーは乙犠くん。
GM:キミがメロディと一緒に学園都市にやってくるシーンだ。
GM:他のPCも途中から登場が可能になるぞ
GM:まずは侵蝕率を上げてシーンに登場するがいい!
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:41->43)。
乙犠 奏介:安定しています。優秀なので
GM:あまり上がらない!
GM:では、場所はアカデミアの波止場。
GM:キミとメロディを乗せた船は学園島に到着した。
GM:船からは学園島の景観と遠くに見える白亜の校舎を臨むことができる。
GM:今日がキミの護衛任務の初日。隣にいるメロディもどことなく落ち着かない様子だ。
乙犠 奏介:「……あれが、アカデミアか。さすが、今までのどの学校よりも大きいな」 こちらも少し緊張はあるが、
乙犠 奏介:「どうだ?」 声をかける。自分よりもメロディである
メロディ:「メロディはずっと学園島にいましたですが、こうして島の外から見るのは初めて、です」
メロディ:「なんだか、不思議、です」
乙犠 奏介:「不思議、か」
メロディ:「感情、言葉にするの、難しいです」
メロディ:「つい、そう言います」
乙犠 奏介:「初めて会った時もそうだったな。それでも、そのことには自覚的になったのか」 もう一度校舎の方を見て
メロディ:「不思議、あまりよくない?」小首を傾げる。
乙犠 奏介:「そんな。言葉にしなくても大丈夫だ。感情を言葉にするのは、僕だってあまり得意じゃない。難しいんだ」
乙犠 奏介:「不思議なのは、本当なんだろ? 嘘じゃなきゃ、それでいい」
メロディ:「はい。難し、です」
GM:船では着々と降船の準備が進む。
GM:船のデッキから陸に橋が下り、もういつでも降りられる状態だ。
乙犠 奏介:「……そう。感情の理解はな。本当に難しいんだ」 海面を見下ろして
乙犠 奏介:顔を上げて 「準備ができたみたいだ。行こう。忘れ物は大丈夫?」
メロディ:「忘れ物……。あ」
メロディ:「一つ、忘れ物ました。ごあいさつ」
乙犠 奏介:「挨拶?」
GM:彼女は慌てた様子で懐からノートを取り出してめくる。
メロディ:「メロディ、人間の文化のこと、色々勉強しました。お任せください」
GM:ノートを開いたままそばに置くと、彼女はキミの前で正座する。
GM:そして、三つ指を付いてお辞儀をする。
乙犠 奏介:眉をひそめる
メロディ:「フツツカ者ですが、どうぞよろしくお願いいたいします」
メロディ:「初めての時はこうやって挨拶すると検索しました。合ってましたですか?」無表情に首を傾げる。
乙犠 奏介:「……」 スマートフォンで発言の意味を一応検索する。自分の知らない国の文化である可能性がなきにしもあらずだからだ
乙犠 奏介:「……違う。たぶん違う。少なくとも僕は、初めて見た」
メロディ:「違いましたか。あいさつ、難しです」
乙犠 奏介:「はじめての時は、普通にはじめまして、と言っておじぎすれば良い」
乙犠 奏介:「だいたい、君はこれからいっぱいの人に会うんだから。そのたびにそうしてたら、時間がかかるだろ? もったいないことだ」
メロディ:「なるほど。理解です」
GM:ノートを書き直し始める。
乙犠 奏介:(今のことが、ノートの中身で一番変だったことを祈ろう……)
メロディ:「は、じめまして……と」
メロディ:「もう大丈夫です。これで忘れ物ないです」
乙犠 奏介:自分の手荷物を持つ。生活に必要なものは既に輸送済みなので小さい
GM:ノートを懐にしまって立ち上がる。
乙犠 奏介:「よし。じゃあ行こうか」 橋を渡って船着場へ。特に感慨もなく一歩目を踏み出す
メロディ:「お待ちください」
GM:橋を渡ろうとしたキミをメロディが止める。
乙犠 奏介:「なんだ?」
メロディ:「乙犠さん、危ないところでした」
GM:彼女は慌てて懐からポケットことわざ辞典を取り出す。
乙犠 奏介:「……なんだ?」
メロディ:「人間の文化では、橋を渡る時には叩いてから渡らないといけない、ですよね」
メロディ:「そうしないと大変シツレイ。村八分にされるとか」
メロディ:「メロディ、こんな時のために金槌も持ってきました。これ使いましょう」
GM:メロディは懐から金槌を取り出す。
乙犠 奏介:「…………」 軽く腕を組み、少し考えて
メロディ:「お先にどうぞ」金槌を差し出す。
乙犠 奏介:金槌を受け取ると、特に叩かず、そのまま橋を渡りきる
メロディ:「乙犠さん!?乙犠さん!!」
乙犠 奏介:振り返って 「なんだ、大きな声も出せるんだな」
GM:メロディは慌ててキミの後を追いかける。
メロディ:「乙犠さん、大変なことをしたのでは!?」
乙犠 奏介:「これで僕は村八分で……君も村八分だ。大変だな」
メロディ:「……大きな声は出せます。歌、歌いますし」
メロディ:「そ、そうです。どうしてくれますか、乙犠さん!」
乙犠 奏介:少しため息を吐くように笑う 「そう簡単に村八分になったりしない。少なくとも僕はなったことないよ」
メロディ:「それは乙犠さんがUGNチルドレンだからではないですか?」
乙犠 奏介:「ともかく、そんな文化はない。いいか。とにかく大事なのは、悪いことをしないこと。悪いことっていうのは、ルールを破ることと、他人に嫌な思いをさせることだ」
メロディ:「聞けばUGNチルドレンは高い戦闘力を持っているのだとか。武力による制圧で村八分を……」
メロディ:「もしかして」
乙犠 奏介:「もしかして?」
メロディ:「もしかして、メロディはまた合ってませんでしたか?」無表情で首を傾げる。
乙犠 奏介:「合ってなかった」 頷く
メロディ:「ふむ」
メロディ:「不思議です」
乙犠 奏介:「物を壊すとか、人を傷つけるとかは、ルールを破ること。で、橋をむやみに叩くのも、物を壊すことに繋がるから、ルールを破ることになるんだ」
乙犠 奏介:「まあ、不思議でも、同じ間違いをしなければいい。その辺りのフォローも僕の役割だし」 他人を安心させる笑顔を作る
乙犠 奏介:(……ここまで先が思いやられるとは思わなかったけど)
メロディ:「なんと。では、メロディ、悪いことをしようとしていたのですか」
乙犠 奏介:「少しだけね」
メロディ:「乙犠さんにはなんとお礼を申していいやら……。あ、乙犠さん、顔の表情が変わってしまっていますよ」
乙犠 奏介:「……表情は変わるものだ。指摘する必要はない」 仏頂面の真顔に戻る
メロディ:「なるほど。表情は変わるもの……」メモを取る。
乙犠 奏介:「まあ、人の気持ちが表情になるから、気をつけると発見があるかもね」
メロディ:「気持ちが表情になる……」メモを取る。
メロディ:「乙犠さん、人間のことに詳しいですね。大変参考です」
乙犠 奏介:「人間だからなぁ」
メロディ:「でも、メロディ、レネゲイドビーイングですが、メロディでも人間に詳しくなれるでしょうか」
乙犠 奏介:「レネゲイドビーイングに詳しい人間もいるし、逆にもなれる、きっと」 ようやく金槌を返す
メロディ:「なるほど。少し嬉しいです」金槌を受け取る。
GM:キミたちはそうして学園島の大地に降り立ち、金槌を受け渡した。
稲姫ちどり:登場します
稲姫ちどり:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 8[8]+36 → 44

稲姫ちどり:船を降りた二人の前方に一人の女子生徒が倒れている。
メロディ:「この金槌は護身用に持ち歩くか、もしくはどなたかにプレゼントしたいと思いま……あっ」
乙犠 奏介:「……怪我人か、病人か」
メロディ:「乙犠さん、腐乱死体です。学園都市はそこまで治安は悪くないはずなのですが。むごいことです」
稲姫ちどり:「んがっ、ふぐぐ」
稲姫ちどり:地面に突っ伏して気絶していたが、話し声に気が付いて顔を上げる。
乙犠 奏介:「情報の解釈にまちがいが多い、メロディ。少なくとも腐乱しているようには見えないし……ほら、死体でもなかった」
メロディ:「乙犠さん、動き出しました。これは話に聞くキョンシーというものでしょうか」
メロディ:前かがみになって死体を覗き込んでいる。
稲姫ちどり:「生きとる生きとる。あー……?君たち、えーと、そーすけ君と、メロディちゃん?」
乙犠 奏介:「きょん、し……? ……こういう時は、放っておくか、医療機関に連絡を取るかだ。状況によりけりだが、一応……」 名前を呼ばれると停止する
メロディ:「はい、メロディです。こちらは乙犠奏介さん。あいにくですが、医療機関ではありません」
乙犠 奏介:自分の『護衛』という役割を思い出す。倒れていたのは多少不信だが、油断を誘うためという線もなくはないだろう。悟られぬように攻撃の準備に入る
稲姫ちどり:「おー、やっぱそうかぁ!ウェルカムトゥアカデミア!学園島へよーこそぉー!」
稲姫ちどり:大きく手を広げ、歓迎のポーズ。
メロディ:「学習したのですが、中国の文化では死んだ人が動き出すことがあるそうなのです。その名前がきょんしー。おったまげですよね」乙犠に耳打ちしている。
乙犠 奏介:「……確かに僕は奏介で、彼女はメロディ。そういうあなたは……」
稲姫ちどり:「ふっふっふ。問われて名乗るもおこがましいが、オーヴァードアカデミア高等部三年!姓は稲姫、名はちどり」
乙犠 奏介:(もう少し常識と言える知識から学習してほしかったな……) 仏頂面
稲姫ちどり:「人呼んでェ、泥酔番長!とはあたしの事さ。よろしくネ」
乙犠 奏介:「稲姫、ちどり。泥水番長。……番長連。風紀委員と合わせて学内の平和を守っているっていう」
メロディ:「乙犠さん、この女性はもしかするとキョンシーではない可能性があります」ポケット中国妖怪時点をしまいながら言う。
メロディ:「それどころか学園の生徒である可能性が極めて高いのではないかと推測できます」
乙犠 奏介:「そうだな。どちらも彼女がキョンシーである可能性よりは高いだろうね。……それで、泥酔の番長さん」
稲姫ちどり:「ほいほい。なんぞ?」あくびを手で隠しながら。
乙犠 奏介:「なぜ僕たちを名指しで待っていて、ここで倒れていたんですか」 慣れない匂いに気付き、すこし顔をしかめる
メロディ:「検索しました。泥酔というのは酷く酔っ払うという意味です」乙犠に耳打ちする。
乙犠 奏介:「それは僕も分かる。……あ、そうか。これ、お酒の匂いか」
稲姫ちどり:「すまんね、酒臭くて。体質でな」頭を?く。
メロディ:「番長という言葉の意味は……よく分かりません。難解」背を屈めて乙犠に耳打ちする。
稲姫ちどり:「で、あたしは……佐村武内あかり。って友達に頼まれてねえ。メロディちゃんを守りに来たのだよ」
メロディ:「あかりさん。メロディのプロデューサーさんです」
乙犠 奏介:「番長という言葉の意味は、僕もよく分からないが、そういうもので……」
乙犠 奏介:「……プロデューサーに頼まれて守りに来た?」
乙犠 奏介:「なら、そのプロデューサーは?」
メロディ:「あかりさん。怪我をしたと聞きました。酷い重傷で」
稲姫ちどり:「重傷で治療中」
メロディ:「PTSDを取り出す手術をしているのだとか。メロディが検索してもPTSDはそういう病気ではない気がするのですが……」
乙犠 奏介:「……なるほど」 少し考える。眼前の彼女を信用しきるのは危ないが……)
メロディ:「あかりさんに頼まれたということはこの方は悪い人ではない可能性が高いです」
乙犠 奏介:(……さりとて疑う根拠もない。現状は従い、何か問題があれば僕が突破する。この場限りの付き合いにならないなら、出生から情報を押さえれば良いか)
メロディ:「もしくはオレオレ詐欺の共犯者かのどちらかです」ポケット重犯罪辞典を見ている。
乙犠 奏介:「……分かった。君の言う通りにする、メロディ。オレオレ詐欺という感じもしないし」 頷く
稲姫ちどり:「よしゃー、信用ゲットだぜぃ」
メロディ:「はい。メロディも乙犠さんの言うとおり、従います」
稲姫ちどり:「ま、護衛のみならず?学園について何か質問あれば、このちどりおねーさんにまっかせない。んっふっふ」
稲姫ちどり:大きな胸を反らして豪語する。
メロディ:「チドリさん。はじめまして、します」お辞儀する。
乙犠 奏介:「実際、そういう方面で頼れる人がいるのはありがたい。少なくとも僕は、ここのことを文と画像でしか知らないし……」
稲姫ちどり:「はい、はじめまして。メロディちゃんしっかり挨拶ができて偉いねえ。しかも、かわいい」
メロディ:「あいさつは乙犠さんに教わってもらいました。今度は合っていたみたいよかったです」
メロディ:「かわいい言われるのはアイドルなのでうれしいです」
乙犠 奏介:「……乙犠奏介。メロディの護衛だ。知っているようだからいらなさそうだけど、よろしく」 少しバツが悪そうに、手短に
稲姫ちどり:「よろしくお願いしまーす。ところでそーすけ君、いくつ?」
乙犠 奏介:「今年で12歳。……学籍上は高等部だ。目的は彼女の護衛だからな」
稲姫ちどり:「12歳……!若っ。六つも違うと、もう異次元だわ」
稲姫ちどり:ちょっと遠い目をしている。
メロディ:「メロディは0.5歳です。乙犠さんと同じ高等部。目的だからです」
乙犠 奏介:「……言っておくが、年齢的に子どもだからって、中身まで子どもだとは限らないからな。稲姫ちどり。少なくとも英語と数学に関しては、日本の学習課程の範囲はおよそマスターしている」
稲姫ちどり:「0.5歳!あははは。レネビだとそういうこともあんのか!うん、うん」
稲姫ちどり:「マスターっ!それってすごくね?あたしより頭いいわぁ、確実に!ひょえー」
乙犠 奏介:「形式を選べばそれなりの大学にだって入れる計算で……んん」 メロディの発言に気勢を削がれ 「どちらにしても、子どもだからと気を回したりする必要はないんだからな」
メロディ:「それはどの程度すごいですか?偉人?」ポケット英雄辞典を見ている。
GM:では、その時。
GM:キミたちの方に重々しい機械音が近付いてくるのが聞こえる!
乙犠 奏介:そちらを見る
メロディ:「このエジソンという人、小学校を辞めているらしいです。乙犠さんの勝ち、です」
GM:波止場の方へと徐々に姿を現したのは巨大なボディーアーマーだ!
稲姫ちどり:「あーはん?」片眉を上げてそれを見る。
GM:それを装着しているのはミイラめいた仮面を付けた太った男!殺人ロボット部部長のドロイド前田だ!
稲姫ちどり:認可すんな!
ドロイド前田:「くそう、許せない。許せないぞ……」
GM:数メートルはある巨大な機械の手足がキミたちの方に近付いてくる!
メロディ:「乙犠さん、あれは何でしょうか」
ドロイド前田:「よくも僕たちの気持ちを裏切ってくれたな……」
GM:巨大ボディーアーマーが踏み荒らした地面は大きく陥没する!
乙犠 奏介:「分からないが、危険だ。僕から離れないように」 身体を向け、左手を軽く広げる
稲姫ちどり:「ふんむ。こりゃまた手厚い歓迎だぜぃ。二人とも、恨まれる覚えある?わきゃないか?」
メロディ:「なんだか、すごく……こわい。こわいです」
ドロイド前田:「ファンの怒りを僕は代弁するぞぉ!」
乙犠 奏介:「覚えはない。でも、僕は彼女の護衛だ。守る必要がある」
メロディ:「乙儀さん……!」キミの体にすがりつく。
稲姫ちどり:「オッケー。女子が頼れるいい男だね、そーすけ君」
乙犠 奏介:「離れないようにとは言ったが、ひっつけとも言ってない。……あれくらいなら破壊できるか」
ドロイド前田:「チビ1人と女1人か。僕のスーパーアメイジングマシン4号の敵じゃあないな!」
GM:巨大な機械の手足がキミたちに向けて振り下ろされる!危険だ!
稲姫ちどり:「ナメられてんなー。まあしゃあないか、ろくすっぽ活躍もしてないもんねェ」
稲姫ちどり:言いながら掌を前方に突き出すと、ボディーアーマーの腕部に斥力がかかる。
ドロイド前田:「くだらないなぁ!お前は一度も活躍できずにここで潰れるんだ……ん!?」
GM:突き出したボディーアーマーの巨大な腕部が押し留められる!
ドロイド前田:「な、何だ!?どうして動かない!?」
ドロイド前田:「400万馬力だぞ!こんなはずが……!」
稲姫ちどり:「フフ。酔っぱらってんじゃないのかい」
乙犠 奏介:横目で稲姫さんを見る 「……オーヴァードか珍しくないって分かっていても」
乙犠 奏介:「直接見ると実感させられる。ここがアカデミアだって」
ドロイド前田:「だからどうしたぁ!こっちにはもう一本腕があるんだよぉ!」
稲姫ちどり:「そ、これがアカデミアだよん。で、これ、あたしは耐えるしか能が無いんだわな」
稲姫ちどり:「だからこのままだと……ほら来たぁ!」
GM:男は逆側の機械腕を振り下ろそうとする!
乙犠 奏介:「……さっきからずっと、うるさい音を立てていただろう」
乙犠 奏介:左手指を下げたまま奇妙に動かし、それから右手を開いたまま掲げ、指差す。鍵盤を叩くように、差していた指を縦に振る。
乙犠 奏介:瞬間、ボディーアーマーの腕の根元の関節内部から衝撃音が弾け、破壊される。
ドロイド前田:「うるさいだって?世の中に機械の駆動音ほど美しい音もないだろう!僕はこれを木端微塵音と呼んでい……!?」
乙犠 奏介:「美しかろうが、なかろうが。その騒音、すべて調律した。お前を砕くのはお前自身の音だ」
GM:片側の機械腕が音を立てて破裂する!
ドロイド前田:「な、なんだ!?いったい何が起きた……!?」
稲姫ちどり:「わお、御見事。さすがUGNさんの精鋭だわ」
乙犠 奏介:今下ろしたのは、右二番の指……人差し指。三番、四番の指も、既に構えられている。下ろす。鍵盤を叩くように。
乙犠 奏介:同様の音と衝撃が、稲姫さんの押さえる碗部根元、そして胴部から発生する
ドロイド前田:「こ、これは……!」
ドロイド前田:「くくく……でも、甘いよねえ。これでやられるぐらいなら僕は殺人ロボット部部長を名乗ってないんだよねえ」
乙犠 奏介:「……ひとまず、三音。これを食らっても続けるっていうなら、僕も本格的に身構えなきゃいけない」 話ながら、左手はせわしなく動かし続ける
ドロイド前田:「きみ、その能力を使ってる間は腕は他のことに使えないだろう」
乙犠 奏介:眉をひそめる
GM:乙犠の背後に隠れるメロディに巨大なドローンが迫る!
ドロイド前田:「機械の遠隔操作ぐらいできてこその部長というわけさ!」
メロディ:「乙犠さん……!」
稲姫ちどり:「あっ、このやろ!」そちらに手を伸ばそうとするが、間に合わない。
GM:巨大ドローンの構えた槍がメロディを狙う!
片山樋一:登場します。
篠沢 蒼:出ます
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:39->49)
GM:侵蝕ダイスを振るがいい!
篠沢 蒼:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 1[1]+39 → 40

片山樋一:槍に対して、両の拳を突き出す。
乙犠 奏介:息を吐く。こういう時に慌てるのが一番良くない。音は足りる。ひとまずは槍を破壊する。打撃に移られても被害は僅少。眼前の相手が攻撃してくるかもしれないが、それは稲姫ちどりが――
片山樋一:槍は拳との間に少しの隙間をもって、そこで止まる。
ドロイド前田:「素手で受け止めた……!?」
片山樋一:「っつ……重っ!何これ!」
片山樋一:「何こいつ!何が起きてんのこれ!」
篠沢 蒼:「……っ、片山くん、大丈夫!?」やや遅れて、そこに駆けてくる。
メロディ:「あの人は……」驚く。
乙犠 奏介:「……」 肩に入りつつあった力を緩める。有利な変数が増えた
篠沢 蒼:「はあっ、はっ……、分かんないけど、その子」メロディに視線を向ける。
片山樋一:「大丈夫じゃないでしょこれ!?何?なんかプログラム的な暴走?」
稲姫ちどり:「おえーい、片山君じゃねえのォ!いいトコに来たぁ!」両手をあげてぴょんぴょん跳ねる。
篠沢 蒼:「アイドル! 例の、レネビの新星!」
ドロイド前田:「ちいっ!僕の邪魔をするのか!メロディはメジャーデビューなんてしちゃいけないんだよ!どうしてそれが分からないかなぁ!」
片山樋一:「稲姫センパイちーっす!お疲れ様です!何なんすかこれ!」
稲姫ちどり:「敵!やっつけておk!以上!」
メロディ:「本物の、篠沢蒼」
片山樋一:「うっす!オッケーっす!」拳を逸して受け流し、両手をフリーにする。
片山樋一:「んじゃやります!」再度拳を構える。
ドロイド前田:「僕の邪魔をするならまとめて鉄くずにしてやる!」
稲姫ちどり:「ん?あの女子誰だ……?まあいっか、助太刀だべ」
乙犠 奏介:「……これだけ人が集まれば、十分だ。この音量なら」
GM:ドロイド前田は重力操作によってドローンを分解すると、自分のボディーアーマーに継ぎ足して修復する!
稲姫ちどり:「ケッ、ペッ!そっちこそ開いて炙って酒のつまみにしてやらー!みんながネ!」
片山樋一:「あれ喰うんすかセンパイ……?」
乙犠 奏介:「おまえを鉄くずにすることくらい……!」
稲姫ちどり:「喰うわけあるか!ものの例えじゃー!」
篠沢 蒼:「邪魔。邪魔って……どっちが、邪魔してるのさ」ムッとした顔でドロイド前田を睨む。
ドロイド前田:「僕はメロディをちょっと怖がらせたいだけなのに!許せないよなぁ!」
GM:では、ここで一度シーンは切る!
GM:購入判定やロイスの取得がある人はどうぞ!
篠沢 蒼:PC間ロイス、まだ会話とかしてないので次のシーンで取りたいです!
GM:OK!
乙犠 奏介:PC間ロイスを取っておこう。 稲姫ちどり/○有為/懐疑
篠沢 蒼:購入は応急手当を
GM:懐疑してる!
片山樋一:購入はアームドスーツを狙ってみます。
乙犠 奏介:購入は応急を手当てしてやぜ!
篠沢 蒼:CランクⅡとラッキーメダル:ホワイトを使って
片山樋一:能力訓練:社会の使用を宣言します。
篠沢 蒼:4dx+5>=8
DoubleCross : (4R10+5[10]>=8) → 10[4,8,10,10]+7[3,7]+5 → 22 → 成功

乙犠 奏介:1dx>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 3[3] → 3 → 失敗

乙犠 奏介:くっ……殺せ
片山樋一:4dx+7>=15
DoubleCross : (4R10+7[10]>=15) → 10[1,8,8,10]+8[8]+7 → 25 → 成功

篠沢 蒼:わお
稲姫ちどり:スペリオルミックスを狙おう
GM:蒼ちゃんと片山くんが強い
片山樋一:買えた!装備します。
稲姫ちどり:4dx+3+1>=15
DoubleCross : (4R10+3+1[10]>=15) → 10[1,6,7,10]+2[2]+4 → 16 → 成功

稲姫ちどり:お、買えた。飲みます
GM:やる!
篠沢 蒼:以上!
稲姫ちどり:ぐびぐび、ぷはーっ
稲姫ちどり:以上!
乙犠 奏介:アルコール入ってそう
乙犠 奏介:以上です!

シーン07/ミドルフェイズ02

GM:では、次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは片山くん!
GM:PCは全員登場だ!
篠沢 蒼:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 5[5]+40 → 45

稲姫ちどり:1d10+44-1
DoubleCross : (1D10+44-1) → 9[9]+44-1 → 52

稲姫ちどり:ギャア
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:43->53)。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:49->56)
乙犠 奏介:ひぎぃ
GM:みんないい感じ!
GM:では、ミドル戦闘だ!
GM:キミたちは4人全員が同じエンゲージだ。
GM:敵はドロイド前田1人!キミたちのエンゲージから5メートルの位置にいる!
GM:行動値は9!
     ドロイド前田[9]

         5m

  乙犠[16] 稲姫[5] 篠沢[6] 片山[5]
GM:この戦闘ではメロディは攻撃対象にはならないのでご安心ください
稲姫ちどり:やったね
GM:説明はこんなところかな
GM:では、ミドル戦闘を始めていきましょう!
GM:ラウンド進行の開始です
GM:1ラウンド目
GM:まずはセットアップから
GM:ドロイド前田は何もなし
乙犠 奏介:さすがに温存です。ナシ!
稲姫ちどり:まあ、無しでいいか
片山樋一:なし
篠沢 蒼:《活性の霧》を片山くんに。攻撃力+15、ドッジダイス-2個。
GM:つよい!
篠沢 蒼:「片山くん、お願い」シンプルに一言だけ声をかける。
篠沢 蒼:侵蝕45→48
片山樋一:「大丈夫だ。任せろ」静かに返す。
ドロイド前田:「僕は紳士だけど邪魔をするなら女子供でも容赦しないぞぉ!」
GM:セットアップはこれで終了!
GM:イニシアチブ!
乙犠 奏介:「おまえのような紳士が……!」
GM:まずは行動値16の乙儀くんの番です
乙犠 奏介:「……いるか!」 マイナーで《ソニックブリッツ》、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《デトネイトチャージ》+《イェーガーマイスター》
乙犠 奏介:7dx8+6
DoubleCross : (7R10+6[8]) → 10[3,4,4,5,6,8,10]+6[4,6]+6 → 22

乙犠 奏介:ドッジするならダイス数-1
GM:うーむ……。ここはガードで!
GM:ダメージどうぞ!
乙犠 奏介:3d10+29
DoubleCross : (3D10+29) → 14[7,2,5]+29 → 43

乙犠 奏介:諸々有効
乙犠 奏介:すみません、先のコンボから《イェーガーマイスター》を抜いて、マイナーで《オプティカルレンズ》を追加させてください! -12して、+7で、計-5、ダメージ結果は38です!
GM:OK!
GM:では、ダメージ適用前にアーマースキンの効果を使用!
GM:38-1d10
DoubleCross : (38-1D10) → 38-4[4] → 34

乙犠 奏介:にゃにをォー
GM:生存しつつダメージも軽減だ!
乙犠 奏介:左手指を動かしながら、ドロイド前田へ向けた右手指を踊らせる。1、3、5。指を下ろすたび、装甲内部……特に、先ほどドローンで補強した地点から音が弾け、破砕する。
ドロイド前田:「バカな!?どうやって的確に弱い地点を……!」
乙犠 奏介:「いびつな補強は、余計な音を生み出しやすい。バラバラした音……聞こえきってる」
ドロイド前田:「でも、これぐらいでやられるほど僕のスーパーデンジャラスマシン4号はヤワじゃない……!」
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+13した(侵蝕率:53->66)。
GM:巨大な機械が奮い立つ!
GM:次は行動値9のドロイド前田の番!
片山樋一:「え、てか何この人……!センパイ、この人誰っすか!何番長?」
片山樋一:「指番長?」
稲姫ちどり:「番長ちゃうわ!この島来たばっかのUGNの子だよォ」
GM:まずはマイナーで《マグネットアーム》を使用!武器を作成する!
片山樋一:「何それ!プロじゃん!」
GM:メジャーで《アタックプログラム》+《巨人の斧》+《因果歪曲》を使用!
GM:範囲攻撃だ!対象は4人全員!
稲姫ちどり:そうはさせるか
乙犠 奏介:「攻撃が来る! 構えて!」 声を上げる
ドロイド前田:「ごちゃごちゃとくっちゃべりやがって!まとめてスクラップにしてやる!」
篠沢 蒼:「えっ、うわっ」
GM:ドロイド前田は鉄片を融合させて拳をさらに巨大に作り変えようとする!
稲姫ちどり:《孤独の魔眼》。攻撃対象を自分一人に変更します
稲姫ちどり:侵蝕54→56
GM:えーっ!?困る!
稲姫ちどり:ああ困ってくれ
GM:では、命中判定いくぞ!
GM:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 8[2,3,4,4,4,4,6,8]+4 → 12

稲姫ちどり:カモン!
GM:く、クリティカルしない!達成値は12!
稲姫ちどり:ワンチャン回避できそう…だけどガードキャラなんで…
稲姫ちどり:《グラビティガード》《イージスの盾》でガードします
GM:やったー!
稲姫ちどり:6d10
DoubleCross : (6D10) → 46[6,10,8,7,9,6] → 46

稲姫ちどり:ガード値は46
GM:ブッ潰れるがいい!
GM:ダメージロール!
GM:2d10+19
DoubleCross : (2D10+19) → 14[9,5]+19 → 33

稲姫ちどり:ノーダメ。
稲姫ちどり:侵蝕は56→62
GM:だ、ダメージを与えられない……!
GM:なんてことだ
GM:ドロイド前田は機械の拳を乱暴の振り下ろす!
稲姫ちどり:大きく両手を広げ、抱きかかえるように攻撃を引き寄せる。
ドロイド前田:「命中~!木端微塵だ!」
稲姫ちどり:そのまま手を回し、自身も傾くように揺らめく。地面が不気味に歪み、えぐれて宙を舞う。
稲姫ちどり:不可視の力が機械の腕を押し返す。
ドロイド前田:「木端微塵……じゃない……!?」
稲姫ちどり:「……ドシャットな。安いぜ、その拳」
片山樋一:「流石っす!」
GM:ドロイド前田の体は大きく傾き、尻もちをつく!
篠沢 蒼:「あ……ありがとうございます」稲姫さんの顔を見上げる。
篠沢 蒼:「(大人の、お姉さん……)」
稲姫ちどり:「いえい!転入生にいいとこ見せないとネー!わはははは!」
稲姫ちどり:「ん?いいってことよ!」篠沢さんにも笑いかける。
ドロイド前田:「な、なぜだー!4千万馬力だぞ!出力も最大だ!それが!」
乙犠 奏介:「……防御の能力も優秀か。やっぱり、番長、と呼ばれるのはただじゃないんだな」
乙犠 奏介:来るはずだった衝撃への覚悟を緩め、再び攻撃に向けて意識を回し始める
ドロイド前田:「まだだ!僕のスーパーゴールドクライシスマシン4号はまだ終わっちゃいない!」
GM:次は行動値6の篠沢さんの番!
篠沢 蒼:「(オーヴァード相手の喧嘩。……こういうとき、僕じゃ何もできないんだから、せめて)」
篠沢 蒼:「あの、すみません……任せますっ!」足手まといにならないよう、前線を離れる!
篠沢 蒼:マイナーで10m後退、メジャーを放棄。
篠沢 蒼:以上!
GM:では、次は行動値5の片山くんかちどりさん!
稲姫ちどり:お先どうぞー
片山樋一:ではお先に!
片山樋一:マイナーで《陽炎の衣》《ハンティングスタイル》。敵にエンゲージ。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+3した(侵蝕率:56->59)
GM:来るか!
片山樋一:メジャー《コンセントレイト:キュマイラ》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》。
片山樋一:13dx8-1
DoubleCross : (13R10-1[8]) → 10[1,2,2,3,3,3,6,7,9,9,9,10,10]+10[2,4,4,9,10] +10[6,9]+6[6]-1 → 35

GM:いい出目!
GM:この攻撃は当たるとまずそう…
GM:ドッジ!
GM:10dx>=35
DoubleCross : (10R10[10]>=35) → 10[1,1,3,4,5,6,7,8,10,10]+3[2,3] → 13 → 失敗

GM:惜しい……!
GM:ダメージどうぞ!
片山樋一:4d10+24+3+15 諸々有効
DoubleCross : (4D10+24+3+15) → 16[5,2,4,5]+24+3+15 → 58

片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+8した(侵蝕率:59->67)
GM:これはどうにもならん!
GM:ドロイド前田はこれで戦闘不能だ!
片山樋一:「悪いけど、センパイが通させてねえ内に、速攻で畳むんで」姿勢を低く駆け出す。
ドロイド前田:「ふん!さっきのドローンに押し負けていた程度のやつが何を言うんだ!」
ドロイド前田:「このスーパーソニックイェーガーマシン4号はあの4.8倍は強いぞ!」
片山樋一:「うるへー!」肉薄し、拳を振りかぶる。
片山樋一:踏み込みが甘いのか。拳がギリギリ届かない程度の距離だが、
片山樋一:「喰らえ、必殺拳!」
ドロイド前田:「ふん!やっぱり全然届いちゃいな……」
片山樋一:伸び切ったあたりで手元が消える。
ドロイド前田:「い……?」
片山樋一:直後、まるで手元で急に伸びたかのように、鋭い打突が叩き込まれる。
ドロイド前田:「そ、そんな!?お前の攻撃なんて当たっちゃいないのに!?」
GM:頑強なはずのボディーアーマーが貫かれる!
片山樋一:「へっ。届いたぜ、その何とかかんとかマシンの何号だか!」
片山樋一:「じゃねえや、今スクラップだもんな、元ほにゃららマシーン何番か!」
GM:機械仕掛けのスーツは爆発を起こし、同時にミイラめいた仮面も砕け散っていく!
ドロイド前田:「くそう!なんで僕が!こんなの間違ってる!」
乙犠 奏介:(……あの音。武装しているのか? 視覚の錯誤……エンジェルハイロゥの技(エフェクト)……?)
ドロイド前田:「アイドルがファンの思いを裏切るなんてあっちゃいけないんだよおおおっ!!」
片山樋一:「なんだこいつ、犬野郎みたいな事言いやがって……」
GM:ドロイド前田のスーツが爆発四散!焼け跡に太った男だけが放り出される!
GM:戦闘終了だ!
稲姫ちどり:「オッケェイ!なーんだ片山君、しばらく見ないうちに頼もしくなったじゃんよ!」
篠沢 蒼:マシンが完全に粉砕されたのを見て、元の場所に駆け寄ります。「ありがと、片山くん」
メロディ:「みなさん、ありがとうございました。とてもこわかったです」
篠沢 蒼:「って、お酒くさ……!?」
片山樋一:「ま、俺も訓練してるんで!」
乙犠 奏介:警戒は解かず、指の動きだけは止める
乙犠 奏介:「……確かに、助かった。片山というのか。ありがとう」
篠沢 蒼:「み、未成年飲酒……さすが番長連……」
稲姫ちどり:「ふふっ、うふふふ。これが番長連のパワーなのだっ」得意げな顔でカップ酒を開けている。
片山樋一:「ああ、よろしくな、新入生。名前は?中等部?」
メロディ:「ありがとございます、片山トカイウノ」乙犠の真似をして頭を下げる。
片山樋一:「いやあの、トカイウノが名前みたいに言うの止めてくんない!?」
乙犠 奏介:「乙犠奏介(おとぎ-そうすけ)。高等部に編入することになってる。彼女の護衛だ」 メロディを目線で示して
メロディ:「名前、違うそうですよ、乙犠さん。これ、合ってません」文句を言う。
稲姫ちどり:「トカイウノ!ぐふっ、うふふはははは」
片山樋一:「ちょ、止めて!定着する!」
乙犠 奏介:「……そちらの名前は?」 微妙な顔で片山くんに訊ねる
片山樋一:「片山樋一!ひいち!よろしく高等部……あ、全然見えないけどもしかしてセンパイだったりする……?」
片山樋一:「おれ一年なんで、センパイだったらナマ言ってマジすいません」
乙犠 奏介:「片山樋一、だって」 メロディに向けて
メロディ:「片山樋一、ですね。はじめまして、です」
メロディ:「メロディと乙儀さんは一年生の予定です」
乙犠 奏介:「あと、先輩だなんだって、気にしないで欲しい。学年は同じだし、学校の学年で先輩だ、後輩だって気を遣うの、肌に合わないし。僕も気にしない」
稲姫ちどり:「いひひひひ……ト、トカイウノ……お、おかし……ウェッ、笑い過ぎて気持ち悪っ」後ろで一人で笑い転げている。
乙犠 奏介:「気にされた方が良いなら、するけど」 稲姫さんを見る
片山樋一:「ちょっと!引っ張るんすかそれ!」
篠沢 蒼:「……笑いすぎでは」ほんの少しムッとした表情。
稲姫ちどり:「ごめごめ!もー終わり!」
メロディ:「ナマ言う……ナマ?生コンクリート……これは違いますね……」ポケット国語辞典を見ている。
稲姫ちどり:「ほんで、あなたは何ちゃん?あたしは3年、番長連の稲姫ちどりね」
乙犠 奏介:「で、そっちの彼女は……」 篠沢さんを見て
篠沢 蒼:「えっと。僕は片山くんの……友人で、一年の篠沢蒼です」
稲姫ちどり:「篠沢……篠沢蒼?……んあ?その名前どっかで?」
稲姫ちどり:口を開けたまま視線を宙に彷徨わせる。
片山樋一:「き、気のせいじゃないっすかね!ほらセンパイ酔ってっし!」
篠沢 蒼:「まあ、よくある名前ですから」
稲姫ちどり:「ちーがーう!あれだ!見た見た。Undine!ブリリアントライブバトルぅ!」
稲姫ちどり:「アイドルじゃん!」
篠沢 蒼:「えっと……同姓同名、とか」苦笑いして首を傾げる。「僕、アイドルに見えます?」
メロディ:「きっと他人の空似、です。本人、嘘吐きませんから」
乙犠 奏介:「……」 彼女がアイドルかどうか、なんてのは、奏介個人にとっては些事だ。隠したい、誤魔化したいというならそれを敢えて追窮することはないとも思うが……それはあくまで個人の話
稲姫ちどり:「むーん?おかしーなー、でも背格好は……むー、まあいいか」
乙犠 奏介:「……ん」 話をどうするかはメロディの反応次第と思っていたが、彼女が納得しているようなので、それで良い
稲姫ちどり:自分の中では本人と確信しているが、とりあえずそういうことにしておく。
篠沢 蒼:「……」メロディの言葉に少しだけきまりの悪い表情をする。「それより」
篠沢 蒼:「ようこそ、アカデミアへ。いきなり派手な歓迎になっちゃったけど」笑顔に切り替え、メロディに。
片山樋一:「ま、よくあるしなこういうこと……多分すぐ慣れるよ、うん」
メロディ:「はい。ありがとうございます。とっても嬉しいです」無表情で言う。
メロディ:「アー……」自分の手で口の端を少し持ち上げる。
篠沢 蒼:一瞬きょとんとして、すぐにその行為の意味に気づく。「笑顔?」
メロディ:「気持ち、表情、出る。乙儀さん、言いました。メロディ、今とても嬉しいの本当です」
乙犠 奏介:「レネゲイドビーイングなんだ。まだあまり人間として振る舞うことに慣れていないから……」
乙犠 奏介:「その通りに受け取ってもらえれば」
稲姫ちどり:「あーはん。まあ、おいおいでいいんじゃんね」
篠沢 蒼:「ありがとう。優しいね」微笑み返す。
メロディ:「うう、よくわかりませんが複雑です」口の端を持ちあげたまま顔を背ける。
GM:と、そんなところでキミたちはロボットバトルに時間を費やしすぎたせいで既に日が暮れかかっていることに気付くだろう。
GM:早く学生寮に向かわなければこのまま野宿して夜を明かすことになりかねない。
稲姫ちどり:「っとぉ。いかん、酒が切れた。撤収すんべ」
GM:諸々の手続きや学園の探索をするにしても明日以降だろう。
篠沢 蒼:「酒……」
乙犠 奏介:「……彼の後始末だけはつけておこう。風紀委員を呼ぶんだろうか。ホットライン電話番号は既に受け取っているし」
片山樋一:「いや、一応この人特例あるから……処方箋的な……」
乙犠 奏介:「話をつけたら、寮に……」
稲姫ちどり:「特例でーす」学内限定飲酒許可証を見せる。
篠沢 蒼:「ああ、それは……大変なんですね」
メロディ:「特例というのは特別な例という意味です」ポケット国語辞典を見せびらかす。
乙犠 奏介:「オーヴァードには色々いる。さすがに飲酒は初めて見たけど」
片山樋一:「大変そうに見える……?」
篠沢 蒼:「それは、えっと」答えづらそうに口ごもる。
稲姫ちどり:「にゃんだよ片山君!そこは庇えよ!先輩だぞ!」
片山樋一:「いやすいません!だってセンパイいつも楽しそうじゃん!」
稲姫ちどり:「エヘヘヘ!当たり!」
メロディ:「チドリさんと片山さん、仲が良いですね。マブダチ、ですか?」無表情で2人を交互に見る。
乙犠 奏介:(先輩扱いをした方が良さそうか) 何気ない会話も油断なく見ている
片山樋一:「マブダチっつーか、えっと、チームメイト?上司?なんて言えばいいんだこれ……」
稲姫ちどり:「そうなあ。難しいな説明すんのが」
片山樋一:「あれ、これ説明も何も先輩で良くない?」
メロディ:「普通と違う、複雑な関係、なんですね」納得したように頷く。
稲姫ちどり:「うんまあ、それでいいや。めんどいし」
篠沢 蒼:「それは違う」
篠沢 蒼:「……と、思うよ」
稲姫ちどり:「?」
メロディ:「合ってませんでした?」小首を傾げる。
乙犠 奏介:「……先輩と後輩。年下が年上に敬意を払うのは『普通の関係』だ」
乙犠 奏介:「けど、その関係がどうなるかは『先輩』次第で、稲姫先輩の人柄がおおらかだから、仲が良く見えるんだな」
乙犠 奏介:段取りを踏んでメロディへ説明する
稲姫ちどり:「おおらか……いいぞ、そーすけ君。そういう事はどんどん言いなさい」
メロディ:「普通の関係。なるほど。理解です」
篠沢 蒼:「おお」素直に感心した目で乙犠くんを見る。「説明、うまいんだね。ロジカル」
片山樋一:「すげー。頭よさそう」
乙犠 奏介:「どうも。理論的に考えることは得意です」 褒められると、無表情なりにちょっと浮つく
メロディ:「乙儀さん、エジソンさんより頭良いです。さっき検索しました」ポケット英雄辞典を持っている。
稲姫ちどり:「なんせ英語と数学は全範囲マスターしてるらしいぜ!」
篠沢 蒼:「エジソン? それじゃ天才だね」少し口の端を持ち上げる。
片山樋一:「え、エジソンより英語と数学をマスターしている……!?」
乙犠 奏介:「…………」 少し熱くなり始めた頬を掻いて視線を落とし
乙犠 奏介:「……僕のことはいいですから。こんな時間だ。とにかく寮に」
乙犠 奏介:「メロディ。君を寮まで送る。だけど、僕がいられるのはそこまでだ。女子寮は、男子が入っちゃいけないからだ」 出てきそうな疑問に先回りしつつ
メロディ:「寮!泊まるところ、ですね。初めてなので楽しみです」無表情に言う。
篠沢 蒼:「おっと。門限もぎりぎりだね」
稲姫ちどり:「っとっとー、そうだったそうだった」
メロディ:「片山さんは英語と数学はいかほど?」聞きながら歩き出す。
片山樋一:「大丈夫?間に合う?」
片山樋一:「え”」
片山樋一:「えーっと、ボチボチ……?うっすら赤みがかるくらい……?」
篠沢 蒼:「片山くん、赤点番長だから」
乙犠 奏介:(赤みがかかる……?)
メロディ:「乙犠さん、一緒には泊まらないですか」不思議そうに言う。
稲姫ちどり:「まじでー。だっせー」自分もである。
乙犠 奏介:(赤点番長……) 疑問が納得に変わる
乙犠 奏介:「ある程度の年齢になった男女は、ふつう同じ場所で泊まったりしないんだ。あと、アカデミアの規則でもある」
メロディ:「メロディはまだ0.5歳ですが、規則でしたら分かりましたします」
片山樋一:「これでも番長連の中だと中の中なんだけど……」
篠沢 蒼:「……番長連、大丈夫?」真面目に深刻な表情。
稲姫ちどり:「あはははは」
稲姫ちどり:「あ、あたし自宅だからこっちな。送りは二人のナイトに任せるぜー。狼になるなよ?」
乙犠 奏介:「……」 目を閉じてノーコメントで通す。あんまり良くないんじゃないかなあとは思っている
片山樋一:「な、なんないっすよ!先輩もマジで気ーつけてくださいよ?」
乙犠 奏介:「自宅。分かりました。気をつけて」 少し驚きをもって見送る
篠沢 蒼:「お疲れ様でしたー」ぺこりと先輩に頭を下げる。
稲姫ちどり:「へっへーい!大丈夫さあ。おやすみーぃ」左右にフラフラしながら帰っていく。
メロディ:「狼。日本では絶滅したと検索しましたが」
GM:では、最後に全員に〈知覚〉で難易度8の判定をしてもらおうかな
乙犠 奏介:「あれは男子のことを例える言葉だ。乱暴者、って意味なんだと思う」 その上のニュアンスはよく分かっていない
片山樋一:能力訓練:感覚を使用して判定。
乙犠 奏介:7dx>=8
DoubleCross : (7R10[10]>=8) → 10[1,4,4,4,8,8,10]+10[10]+9[9] → 29 → 成功

乙犠 奏介:deme
片山樋一:6dx>=8
DoubleCross : (6R10[10]>=8) → 10[1,3,5,7,7,10]+10[10]+5[5] → 25 → 成功

稲姫ちどり:なにこいつら こわい
片山樋一:出目!
篠沢 蒼:CランクⅡとアイドル手帳(ラッキーメダル:シルバー相当)の効果を受けて
篠沢 蒼:1dx+2>=8
DoubleCross : (1R10+2[10]>=8) → 2[2]+2 → 4 → 失敗

篠沢 蒼:だめ!
乙犠 奏介:かわいい
稲姫ちどり:1dx>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 5[5] → 5 → 失敗

乙犠 奏介:よっぱらい
GM:では、男子チームだけ気付く!
篠沢 蒼:かわいいでしょ!?
稲姫ちどり:狼なってんじゃねえの?
GM:遠くにキミたちを見つめるジャッカルめいた仮面を付けたオーヴァードの姿がある。
GM:「奴は失敗したか。次の手を考えなければ。……審判の時は近い」
GM:ジャッカルめいた仮面のオーヴァードはそのまま姿を消す。
メロディ:「例え言葉、ですね。なら、乙儀さんは平気です。狼、ならないです。……2人ともどうしました?」
片山樋一:「あー!あれ!犬野郎!こないだの!」
篠沢 蒼:「片山く……犬?」
乙犠 奏介:「……こないだの?」 片山くんと同じ方向を見ている
メロディ:「犬……狼、ですか?片山さん、乱暴者されました?」
片山樋一:「こないだ女の子ボコしてた奴……あれ」
片山樋一:「居ねえ」
片山樋一:「されてないよ!?」
GM:片山が指を差した頃にはそのオーヴァードの姿は消えている。
乙犠 奏介:「いや、見た。確かにいた。女子に暴力を……」
篠沢 蒼:「えっと、そういうのは狼って呼ばないんだよ」メロディに、どう伝えたものか悩みながら。
篠沢 蒼:「片山くん、また女の子助けたの?……それで、逆恨みされてるとか?」
メロディ:「片山さんが狙われてる、です?」
片山樋一:「いや、なんかその前から辺に噛み付いてきたんだよあいつ……」
片山樋一:「なんか俺がボートクをあれしたとかだかで……」
乙犠 奏介:「冒涜……」
篠沢 蒼:「冒涜……?」
篠沢 蒼:「あのさ、片山くん」半歩詰め寄る。
片山樋一:「ん、何?」
メロディ:「神聖なものを貶めるのことですね」ポケット国語辞典を開きながら2人を見る。
篠沢 蒼:「そういうの、ちゃんと気をつけてね。なんていうか……」
篠沢 蒼:「心配だからさ。危ない目に遭わないで」
片山樋一:「いや、俺だってちゃんと気をつけてるよ!和室の敷居は踏まないとか……!」
篠沢 蒼:「真面目に」
片山樋一:「まあ、別に俺だって、危ない目に遭いたいわけじゃあねえし」
篠沢 蒼:「……うん、分かってるけど」
片山樋一:「もしあの犬野郎がくっそ強くて全然敵わねえんだったら、俺は全然強え人の助け呼ぶ」
片山樋一:「自分の実力はわかってるつもりだ。無理はしないって。いやマジで」
篠沢 蒼:「うん。……少し、安心した」
メロディ:「片山さんと篠沢蒼さん、仲が良いのか悪いのか分からないです。難解、です」小首を傾げる。
篠沢 蒼:「っ……」
乙犠 奏介:「……いや、僕には分かる」
片山樋一:「マジで」
篠沢 蒼:《代謝制御》で感情をコントロール。平静を取り戻します。
乙犠 奏介:「この二人は……お二人は……」
メロディ:「乙犠さん、さすが人間に詳しいです。教えてください」ノートと鉛筆を取り出す。
乙犠 奏介:「……とても付き合いが長いんだ。そうでしょう」
片山樋一:「いや、そこまででもないよね?」
乙犠 奏介:「幼馴染みとか、家族ぐるみの付き合いとか。そういうのだ。珍しいことじゃない」
篠沢 蒼:「え、いや……そうでもないかな」
乙犠 奏介:「……」 目を瞬かせ
乙犠 奏介:「……難解だ」
片山樋一:「英語と数学以外なら俺が勝ってる可能性もワンチャンないかな……?」ぼそっと呟く。
片山樋一:「無理かな……」
篠沢 蒼:「まあ、片山くんには片山くんのいいところがあるよ」
片山樋一:「あ、勝てない前提」
メロディ:「いったい正解はなんなのでしょう」ノートと鉛筆をしまいながら考え込む。
乙犠 奏介:「……付き合いが長い訳ではないが……仲は良い……うーん……」 ぶつぶつ考え始める
メロディ:「乙儀さん、正解が分かったらメロディにだけこっそり教えてください」背を屈めて耳打ちする。
GM:キミたちが話しながら女子寮の方へと向かっていったところでシーン終了だ。
GM:ロイスの取得のみ可能だよ!購入はまた今度!
篠沢 蒼:ロイス/新入生/乙犠奏介/好奇心○/脅威 取得します!
GM:脅威を感じている
篠沢 蒼:バレるかと思ったので
GM:そこですか
乙犠 奏介:ロイスは保留だ
片山樋一:取ります!
片山樋一:-新入生/乙犠奏介/感服:○/嫉妬/ロイス
稲姫ちどり:片山君に取ろう
稲姫ちどり:後輩/片山樋一/○P:信頼/N:虚仮
GM:虚仮にしている!
片山樋一:ひ、ひどい
稲姫ちどり:し、してないよ。P優位だから
稲姫ちどり:この先何かあったら虚仮にするかもしれないという意味だよ
GM:先行き不安…
稲姫ちどり:以上デス!
GM:では、ロイスを取り終わったら改めてシーン終了だ!

シーン08/ミドルフェイズ03

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは乙儀くん
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:66->72)。
GM:他の三人は選択肢次第ではシーンの途中から登場可能になる可能性があります
GM:時系列的には前のシーンの翌朝ですね。
乙犠 奏介:ということは……最初は不可能!
GM:そうなのだ
GM:翌日。朝。
GM:じきに登校時間も近付いてくるような時間だ。
GM:キミはどこにいますか?
乙犠 奏介:自室ですね。
乙犠 奏介:ジムノペディを流しながらその日の予習をしています。国語系と歴史系が苦手なのでたいへんです
GM:偉いぜ。
乙犠 奏介:優秀なチルドレンなので
GM:では、始業の時間も近付き、そろそろ校舎に向かった方がいいのではないかという頃かな。
乙犠 奏介:カバンに教科書とノートとお昼ご飯(スティック状のやつ)を詰める
GM:UGNチルドレンらしく、準備も万端だ。
GM:キミはこのまままっすぐ学校に向かってもいいし、メロディと一緒に登校してもいい。
乙犠 奏介:さすがに女子寮に向かいます。トラブルが起きることは目に見えている……
GM:そう簡単にトラブルが起きるとも限らないのではないかなぁ。
GM:では、男子寮よりも二回りぐらい新しくて綺麗な女子寮の建物にキミが向かうと
乙犠 奏介:(住むならこっちが良いな……)
GM:建物の隅の方の部屋から透き通った歌声が聞こえてきます。
GM:登校していく女子生徒たちは「なんやあれ」「なんやろうなぁ」と白い視線を送っている。
乙犠 奏介:たぶん聞き覚えがある声だろう。少し足早になってそっちに向かいます。
乙犠 奏介:あでも中には入れないか。隅の方なら窓越しコンタクトできるかな……
GM:1階なので、窓から覗くことも可能ですね。
乙犠 奏介:覗く覗く!
GM:では、覗くと部屋は大惨事です。
GM:部屋中の壁に歌詞やコードと思しき落書きが書き連ねられており、ノートのページや脱ぎ捨てられた服などがあちこちに落ちてます。
GM:その中心でメロディが創作活動に勤しんでいる。
メロディ:「~♪」
乙犠 奏介:「……」 目を見張る
GM:メロディがキミに気付く。
メロディ:「あ。乙儀さん」
メロディ:「今の曲はどう?」
乙犠 奏介:「……」 頭を掻き
乙犠 奏介:「……通しで聞かないと分からないし、それどころじゃない」
メロディ:「通しで歌ってみるどころ?」
乙犠 奏介:「そうだ。今はそれより、部屋を……いや学校に、あー」
乙犠 奏介:GM! 服が脱ぎ捨てられてるらしいですが、彼女は今どんな恰好なんですかね!
GM:あっ。そう言われてみると服を脱ぎ捨てているので
GM:下着姿なのではないでしょうか
乙犠 奏介:じゃあさすがに顔を横へ向ける
GM:いかにも女児らしい下着姿のメロディは部屋の窓からキミを見下ろします。
乙犠 奏介:「……まず、制服」
乙犠 奏介:「制服を着て、荷物を整えて、学校に行く。生徒なんだから」
乙犠 奏介:頬は赤いです
メロディ:「制服!」壁にかけてあったハンガーを取って窓際に戻ってくる。
メロディ:「そう。メロディは生徒です」制服に袖を通しながら言う。
メロディ:「カバンはありますので、持って学校に行きます」
乙犠 奏介:「そうだ、まったく。初日から遅刻なんて、ダメだ」
メロディ:「遅刻なんてダメ。メロディ、曲作りに夢中ですっかり時間という概念を超越してました」
メロディ:「メロディさんはデビューまでに自分の歌を作ってください。あかりさんが言いました」メモを見ながらカバンを引っ張ってくる。
乙犠 奏介:「ただだらしがないだけだろう。時間は守る! 時間を守れないと何も信用されないって、先生も……」
乙犠 奏介:「じゃあそれは、学校が終わってから考える。学校に行っている間は、勉強するんだ」
乙犠 奏介:「生徒なんだから」
メロディ:「乙儀さんの先生ですか」窓枠をよじのぼろうとよじよじしている。
メロディ:「わかりました。メロディは生徒なので、勉強します」
乙犠 奏介:「そう。僕の先生だ。生まれた時から施設の……」
乙犠 奏介:「こら! ドア! ドアから!」
乙犠 奏介:「ドアから……靴を履いて!」
メロディ:「乙儀さん、人間生まれではないですか?」少し膨れながら玄関に向かう。
メロディ:「メロディに学校への道を教えながら聞いてください。もうすぐメロディのデビューライブがあります」靴を履いたメロディが玄関から出てくる。
乙犠 奏介:「ニンゲンだよ。人間生まれ」
乙犠 奏介:「……よし、玄関から出てきた。靴も履いてる。制服も……たぶん大丈夫」
メロディ:「はい。メロディは大丈夫です」髪はボサボサである。
乙犠 奏介:(髪がちょっと変かもしれないけど、僕も女の子の身だしなみはよく分かんないからな……)
メロディ:「デビューライブまでに自分の歌があるとファンの人は狂喜乱舞です」
メロディ:「欣喜雀躍です」ポケット類語辞典を見ている。
乙犠 奏介:「喜ぶんだな」
メロディ:「そのそれです。でも、メロディは自分で曲を作る、よくわかりません」
メロディ:「曲作りには感情の理解とても大切です。感情の勉強をしましょう。……あかりさん、そう言いました」メモを見ながら言う。
メロディ:「アイドルになった理由のこととか書くといい言われました。でも、上手く言葉できない」
乙犠 奏介:「……カバー曲だとダメなのか」 正直、現状でこんなではかなり厳しいのじゃないか、と思う
メロディ:「アイドルには自分の歌、必要らしいです。それに、メロディも自分の歌、歌ってみたい」
メロディ:「乙儀さんならUGNチルドレンになった理由、言葉にできるです?」
メロディ:「そのセンセイ、ですか?」
乙犠 奏介:「そういう風に生まれたからだ。僕は人間だけど、真っ当な生まれじゃない」
メロディ:「そういう風に生まれたから?なりたいと思ってなったわけじゃないんですか?」
乙犠 奏介:「なんていうか……なる以前の問題だ。メロディがレネゲイドビーイングであるように、僕はUGNチルドレン。だから理由なんてない」
メロディ:「うむう。難解です。でも、興味深い」
乙犠 奏介:「そういうのは、それこそちゃんとした人に聞いた方が早いんじゃないか。他のアイドルとか……」
メロディ:「でも、曲作りに困ったら乙儀さんがなんとかしてくれる。UGNの人言いました」
乙犠 奏介:「……」
乙犠 奏介:「……僕は初耳なんだが」
メロディ:「精神的なフォローがどうこうと」メモを見ながら言う。
メロディ:「ごーるでんれとり……はむす……とにかくそう書いてあります」
乙犠 奏介:「いや、最後の方は明らかになんかの動物だろう……!」
メロディ:「可愛いと検索したので、いつか見てみたいのです。それはさておき」
メロディ:「メロディは生徒なので、学校に行きます。でも、学校がない時は曲作り。そこで乙儀さんにお頼み申す」
乙犠 奏介:「テレビでなんかみたのか」
乙犠 奏介:語尾のことです
メロディ:「暴れん坊将軍さんはいい刺激になりました。曲作りの役には立ちませんでしたが」
メロディ:「お頼みというのは、メロディを連れ回してくれませんかということです」
乙犠 奏介:「ジャンルが変わりそうだもんな……」
乙犠 奏介:「連れ回す?」
メロディ:「てーててーててーててー。……はい、連れ回しです」
メロディ:「学園都市、見て回る。そこで感情のこと、メロディに教えてください」
メロディ:「いろんな体験をするといい、あかりさんも言ってました」
乙犠 奏介:「…………」 腕を組んで少し考える。自分だってそんなに感情豊かな方ではない。学園都市のことだってあまり知らない
乙犠 奏介:体験をするとか、感情を教えるとか、自分の領分を超えるし、手に負えるかも怪しい
GM:そう、学園に来たばかりのキミにも出歩く宛てはほとんどないだろう。
GM:かくなる上は他の知り合いを頼ることになるだろうが……。
GM:ここでキミの足下の方に選択肢が出る
乙犠 奏介:脳裏……じゃなくて足下に浮かぶのは昨日の三人……
選択肢
①片山たちを頼ってみる
②藤崎弦一を頼ってみる
③学園の生徒会長は立派な人だろうし、生徒会長を頼ってみよう
乙犠 奏介:くっ……悩むぜ……
GM:悩んでいる
乙犠 奏介:でもエンディングは俺全部回収する派なんだ……
乙犠 奏介:一応セーブして、不確定要素の大きそうな①でルートを進めることにしよう。
GM:では、セーブ画面に移りつつ、①の選択肢!
①片山たちを頼ってみる
メロディ:「どうですか、乙儀さん?」
乙犠 奏介:(……昨日の三人……)
乙犠 奏介:(稲姫ちどりの身元については裏が取れた……UGN研究者の家庭という自称は確か。身分的には信頼できる)
メロディ:「やはりメロディごときでは……?」
乙犠 奏介:(片山……彼はあれでなかなかカンも鋭かったし、戦闘のセンスもあった……少なくとも僕よりは学園に詳しいだろう……)
乙犠 奏介:(篠沢蒼……彼女も未知数だが……稲姫ちどりが信用しきれないので、女子がもう一人いてくれた方が色々と気が回るのも確か……)
メロディ:「かくなるうえは土下座をして最大級の誠意を……。確かあれには焼けた鉄板が必要なはずです」
乙犠 奏介:「……どうにかしよう」
メロディ:「メロディは焼けた鉄板屋さんに行ってきます。少々お待ちください……えっ」
メロディ:「いいのですか」
乙犠 奏介:「どうにかすると言ったんだ。土下座も、鉄板もいらないし、焼けた鉄板を土下座にどう使うんだ」
乙犠 奏介:「……僕がする訳ではないから確約はできないけど、どうにかする。努力する。打てる手は打つ」
乙犠 奏介:「それでいいか?」
メロディ:「とても嬉しいです。はい。約束です」言葉通りどことなく嬉しそうだ。
メロディ:「乙儀さん、やはり立派な人です」
乙犠 奏介:「そんなことない。結局他人に頼ってるし」 言いつつ、少しつられて笑う
メロディ:「そんなことはありません。メロディが偉くなった暁には表彰状をあげたいです」
GM:と、ここでチャイムが鳴る。このチャイムが鳴ったからには99.9秒以内に教室に入らなければ危険だ。
乙犠 奏介:「ん、詳しく詰めるのは後だ。とにかく教室に向かおう」
メロディ:「おや。あの鈴の音はなんでしょうか。よく分かりませんが向かいます」ぱたぱたと歩き出す。
乙犠 奏介:「あれは、チャイムだ。チャイムが鳴ったからには99.9秒以内に教室に入らなければ危険だ」
乙犠 奏介:「しかし僕の目算なら20秒の猶予を残して到達できる。……あああと、チャイムと言っても色々あって……」
乙犠 奏介:説明しつつ教室に向かう感じにしましょう

GM:合同教室。
GM:学園都市では、生徒間の交流を図ることも目的にして時たま一年から三年までの生徒が合同で授業を行うことがある。
GM:昨日出会ったちどりや篠沢、片山の姿もこの教室にある。
稲姫ちどり:登場します
稲姫ちどり:1d10+64-1
DoubleCross : (1D10+64-1) → 3[3]+64-1 → 66

篠沢 蒼:出よう
篠沢 蒼:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 10[10]+48 → 58

片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:67->73)
GM:乙儀くんとメロディはなんとかギリギリ教室に間に合って入ることができた。
乙犠 奏介:(残り12秒……二人で行動するときの速度を下方修正……)
GM:外からはチャイムが鳴り止む前に教室に入ることのできなかった担当教師の悲鳴が聞こえてくる。危険なのだ。
稲姫ちどり:「おー、そーすけ君、メロディちゃん。スラマッパギー」
稲姫ちどり:朝から赤ら顔でひらひら手を振っている。
片山樋一:「何……何て?」
篠沢 蒼:アカデミアの部活カタログに目を通していたが、稲姫さんの声で顔を上げる。
メロディ:「おはようございます、チドリさん。スラマッパギーというのがアカデミアの挨拶なのですね」
稲姫ちどり:「スラマッパギ知らん?インドネシアのあいさつだべ」
メロディ:「片山さん、篠沢蒼さん。スラマッパギー」
篠沢 蒼:「ここはインドネシアじゃないし……というか、どこの国でもないけど」
稲姫ちどり:「そうそう。呑み込みがはやいぜメロディちゃん。あははは」
乙犠 奏介:「おはようございます、でいい。アカデミアの共用語は日本語と英語だ」
篠沢 蒼:「そういうこと。おはよう」
片山樋一:「まあ英語で来られても困るけど……! おはよっす」
メロディ:「おはようございまハロー……?」いぶかしんでいる。
稲姫ちどり:「あいあい、おはよーう。そーすけ君は朝から何か疲れた顔してんな?」
乙犠 奏介:「片山さんと篠沢さんも、おはよう。……Good morning?」 流暢!
篠沢 蒼:「Good morning. さすがエジソン」くすりと笑う。
稲姫ちどり:「ウワッ英語だ。英会話だ。マジモンだぁ」ガタガタ震える
片山樋一:「インドネシアの挨拶しだした人の反応じゃなくないっすか」
乙犠 奏介:「いえ。まあ……そうだな、丁度良い。メロディ」
稲姫ちどり:「あたしは所詮まがい物……本物を見ると眩しいのだ!目が乾く!」
メロディ:「ふふん。乙儀さんのすごさに恐れおののいてください。……はい?なんですか乙儀さん?」得意げ。
乙犠 奏介:「僕から説明しても良いけど、君から言うのが筋だろう。アカデミア内を見て回りたい、という件について」 かくかくしかじかを促す
メロディ:「かくかくしかじかです。どうかお頼み申します」
稲姫ちどり:「あーはん。そーいや、あかりもそんなこと言ってたかも。あちこち連れまわすといいって」
メロディ:「そうなのです。デビューライブで曲作りなのですが、メロディには感情の理解は難しく」
篠沢 蒼:「もちろん協力する、けど……僕が紹介できるとこって、あるかなぁ。カラオケとか、喫茶店とか……?」
篠沢 蒼:ちらっと片山くんを見る。
メロディ:ちらっと片山さんを見ます。
稲姫ちどり:ちらっと片山君を見よう
片山樋一:露骨に俺ー?みたいな顔をする。
乙犠 奏介:「片山くんは詳しいんだろうか」 堂々と見るし、言う
GM:では、そこで片山さんの足元のあたりに選択肢が出ます
選択肢
①色々なお店や建物のあるリトル浅草地区に行ってみよう
②夜のクラブに行って刺激のある体験をしてみよう
③温泉に行って裸の付き合いをしてみよう
片山樋一:「や、あの、俺も別に詳しいかと言われると怪しいから期待されても困る!」
片山樋一:「そりゃあ今のアカデミアの名物と言えばこないだ湧いたおn……」
③温泉に行って裸の付き合いをしてみよう
篠沢 蒼:「片山くん」
稲姫ちどり:「とんだスケベニンゲンだよこいつは」
片山樋一:「俺も今言いかけてセクハラになるなこれと思って止めた!」
×③温泉に行って裸の付き合いをしてみよう
乙犠 奏介:「おん?」 温泉が湧いているなど夢にも思っていない
篠沢 蒼:「うん……成長は感じられたよ、あと一歩」
稲姫ちどり:「まあねえ。ちょい前ならアカデミアタワーだったけど今はパラロスのが有名っちゃ有名だしな」
乙犠 奏介:(成長は感じられたと言っているし、やっぱり長い付き合いなんじゃないか) 昨日の自分の答えが否定されたことをまだ少し納得していない
GM:ここで片山くんの足元に選択肢が増える。ここまで来ると少し邪魔である。
追加選択肢
④市街区で楽しい放課後の時間を過ごす
⑤部活棟に行って部活に参加してみる
⑥Rファイトをしてスリリングな体験をしてみよう
片山樋一:「サ店行ってもしゃあないしなあ。ピラミッド……も盗掘され尽くして何もないらしいし」
片山樋一:「うわっこれ徐々に増えんのか」
乙犠 奏介:「ピラミッド? 増える?」 眉をひそめる
篠沢 蒼:「ダンジョンは……改装中だっけ」
片山樋一:「消防法に引っかかったんだっけ?」
乙犠 奏介:「ダンジョン……」 なにかの遊戯施設だろうと納得する
稲姫ちどり:「無人島ももうシーズンじゃないしなあー」
篠沢 蒼:「あとは……青海さんのステージが入ってればなぁ」
片山樋一:「あ、そうだ。あれじゃん」
片山樋一:「部活体験は?ほら、篠沢もやってっしそれこそ丁度いいんじゃないの?」
乙犠 奏介:(無人島……とにかく見るものはたくさんあるんだな)
GM:と、ここでまたも片山くんの足元に選択肢が増える気配が!もはや危険域だ!
GM:早く選択肢を選ばなければ片山君が圧死してしまう!
メロディ:「部活動。それはいいですね」
稲姫ちどり:「おお、いいじゃんいいじゃん。なんせ部活のバリエーションは豊富だかんねぇ。まず飽きないぞ」
片山樋一:「危険なのは止めといたほうがいいと思うけどねあれ!」
篠沢 蒼:「メロディがいいならそれで。紹介っていうより、一緒に体験って感じになるけど」
GM:メロディやちどりが答えた瞬間、片山くんの足元から禍々しい選択肢群が消え去る!間一髪だ!
乙犠 奏介:「部活の体験……なるほど。確かに学生らしく、幅も広そう」
メロディ:「はい。メロディはとても興味があります」
メロディ:「……というか、篠沢蒼さんと一緒だなんていいのでしょうか」小声になる。
篠沢 蒼:「……? どうしたの?」
片山樋一:「あっぶねえな……情報過多番長になるところだった……」
メロディ:「い、いえ。なんでもありません。メロディはとても健康です!」
稲姫ちどり:「胡乱な番長はもう要らんからにゃー」飲料水に偽装したウォッカをちびちび飲んでいる。
篠沢 蒼:「え、うん……?」首を傾げている。
乙犠 奏介:「僕は健康の前に常識的であってほしい。……三人は部活は? 何か?」
篠沢 蒼:「僕は帰宅部。だから色々覗いてみてるんだけど……難しいね」
稲姫ちどり:「あたしも今は何もやってないなあ。番長連だけで忙しいし」
片山樋一:「俺もそうっすね。部活と掛け持ちは流石にキッツい」
片山樋一:「なんかやろうとすっと見回り替わってもらわねえと回んねえかんな……」
メロディ:「ばんちょうれんというのも大変なのですね」
稲姫ちどり:「大変なんだよォ。あたしの場合見回り中によく落ちるから余計だな」
片山樋一:「それ大変なの起こす人の方っすからね」
稲姫ちどり:「感謝しないとネー」
メロディ:「学園都市にはそんなにたくさんの落とし穴があるのですか」
乙犠 奏介:「今のはたぶん、意識がなくなる、という意味だと思う。……おそらく」
片山樋一:「そんなにはないよ」
篠沢 蒼:「物理的にってことじゃなくて、飲みすぎてぐっすり……かな」
乙犠 奏介:「今のはたぶん、それはそれとして落とし穴もある、という意味だと思う」
稲姫ちどり:「そーすけ君理解が速いなあ。ちょう速い」
メロディ:「かなり難解です」
乙犠 奏介:「……優秀だとはよく言われますから」 少しそわっとする
篠沢 蒼:「すぐに慣れるよ」メロディに。慣れたらまずいのでは、という自覚はもはやない。
メロディ:「はい。篠沢蒼さんにそう言われると自信です」
稲姫ちどり:「そーすけ君も部活やらんの?なんか興味あることない?」
乙犠 奏介:「僕はチルドレンだし、ここにいるのはメロディの護衛のためだし……」
乙犠 奏介:少し俯き 「……興味も特に。僕はそういうことは」
稲姫ちどり:「あーそうか。メロディちゃんと別行動取るわけにもいかんのね」
GM:教室中にいる生徒たちは虎視眈々と乙犠を見つめている。クリスタル囲碁相撲部、夜間飛行部、殺人ロボット部、落とし穴部……。
メロディ:「では、乙犠さんもメロディと一緒なら部活動ができるということですね」
メロディ:「一石二鳥ですね」ポケット4文字熟語辞典を見ている。
篠沢 蒼:「それ、名案」ぱちんと手を叩く。
片山樋一:「でもそれはそれとして俺気づいたんだけど、合同教室で部活体験の話するべきじゃなかったわ」
乙犠 奏介:「……理論上は。でも、本来の目的を忘れないように」
片山樋一:「勧誘の圧がやばい気がするこれ」
篠沢 蒼:「……ピラニア状態だね」
稲姫ちどり:「こらぁー。この子らに勝手に手出すんじゃないぞう」両手をキツネの形にして周囲を威嚇。
乙犠 奏介:「まあ……まあ、この教室でいきなり勧誘を仕掛けてくるような部活は関わり方を考えるようにすればいいし!」 少し声を張る
GM:教室中にいる生徒たちは虎視眈々と片山のことも見つめている。安楽椅子探偵部、サイコパスナイフ部、チーズカレー部、アウトサイダーズ(仮)……。
乙犠 奏介:「……大した問題にはならないでしょう」 また声のボリュームを元に戻す
GM:勧誘を狙っていた部活生徒たちが一斉に悲鳴をあげて失禁!虎視眈々度が下がる!
乙犠 奏介:「ともかく、今日の放課後に部活体験。多分僕とメロディだけでもできるけど、三人にも付き合ってもらって良いかな」
稲姫ちどり:「かしこまりー」
乙犠 奏介:「部活以外にも、教えてもらえれば。僕はアイドルとかよく分からないけど……」 ぼさぼさのメロディの髪を軽くつまんで 「こういう所も直すべきだと思うし」
篠沢 蒼:「もちろん」ぽんと部活動カタログを渡して、メロディの髪を軽くなでる。
片山樋一:「え、そういうオシャレじゃないの……?」
稲姫ちどり:「それ前衛的なオシャレじゃなかったんだ……」
篠沢 蒼:「それまでに、何が見たいか決めておいてね」
メロディ:「メロディの頭部、何か合ってませんでしたか?」不思議そうに小首を傾げる。
篠沢 蒼:「……アイドルにしてはちょっと、自然派すぎるかな」
メロディ:「はい。とても決めておきます。……アイドル。アイドルらしさは重要です」
メロディ:「では、皆さん。お頼み申しました」
GM:ぺこりと頭を下げる。
篠沢 蒼:「引き受け申した」神妙に頷いてから笑う。
GM:と、そこでちどりの携帯にメールが届く。
片山樋一:「アイドルらしさなくない?」
稲姫ちどり:「お任せあれーい……んお?メール来た」
GM:なんでも緊急治療室に入っていたあかりが息を吹き返したのだという。
GM:昼休みなどの空いた時間などに彼女に面会することは可能なようだ。
GM:キミたちは次のシーン以降いつでも彼女に会いに行けるようになる。
稲姫ちどり:「おう、グッドニュース!あかりが意識戻ったってさぁ。見舞いに行かにゃ」へらりと笑う。
メロディ:「はい。それはとてもおめでたいです。……あかりさんはメロディのプロデューサーさんです(説明)」
片山樋一:「プロデューサー……」
乙犠 奏介:「怪我をしてたんだっけ? 時間があれば見舞いに行こうか」
メロディ:「はい。正確には熱血プロデューサーだそうですが」
篠沢 蒼:「それなら真っ先に会いに行かないと。プロデューサーとの信頼関係、大事だよ」
稲姫ちどり:「うふふ、めでたいね。祝い酒だなーこりゃ」
メロディ:「そうなのですね。信頼関係。覚えておきます」
片山樋一:「それ酒にその場その場で名前つけてるだけじゃない……?」
GM:と、そこで教室のドアが開く。
乙犠 奏介:「信頼関係……それもそうか。授業が終わったら、すぐに行こう」 納得する
GM:外で苦戦していた担当教師がようやく突破することに成功したのだ。
GM:「チッ、オレも焼きが回ったもんだ。……はい、お前ら席に着け」
メロディ:「はい。祝い酒。メロディも楽しみです」
乙犠 奏介:「それは楽しみにしない。……ほら、先生だ。あの人の言う事には従う。今は席に着けと言ったぞ、メロディ」
篠沢 蒼:「教師が罠にかかるシステムおかしいよね……じゃ、またあとで」
片山樋一:「あとでー」ひらひら手を振る。
稲姫ちどり:「あははは。んじゃ……っと、そうそう。そーすけ君さ」去り際に、キツネの形にした手で奏介君をつつく。
メロディ:「はい。メロディは生徒なので先生の言うことには従います。あとでー」カクカクとした動きでユーターンする。
乙犠 奏介:「ん?」 つつかれ、顔を上げる
稲姫ちどり:「うん。護衛があるつっても、何かやりたい事見っかったら即言うんだぜぃ」
乙犠 奏介:「……ああ。はい」 曖昧に笑って頷く 「見つかれば」
稲姫ちどり:「約束なー!あたしとしては、任務だけじゃなく、そーすけ君にもこの学園の生活を楽しんでほしいのさっ」手を振って去っていく。
乙犠 奏介:「……」 曖昧な笑みのまま、黙って見送る
乙犠 奏介:(……個人としての、興味とか、楽しみとか)
乙犠 奏介:(僕はそういうことは……)
乙犠 奏介:(許されない)
メロディ:「乙犠さん。どうしました。席に着きましょう」キミの袖をひっぱる。
乙犠 奏介:「……ああ。そうだね。ちゃんと隣にしてもらうようにした」
乙犠 奏介:「分からないことがあったら、まず小さな声で、僕に。小さな声でだからな」
メロディ:「ピアニッシモですね。わかりました」
乙犠 奏介:「そう、ピアニッシモだ」
GM:メロディは深く頷きながら着席する。
GM:「おら、教科書開け。さっさと学校の指定箇所まで進めるぞー」担任教師は煙草に火を付けながら声をかける。
GM:シーン終了!
GM:購入判定やロイスの取得が可能だよ!
篠沢 蒼:ロイスは保留!
片山樋一:スペリオルに挑戦してみます。
篠沢 蒼:購入はスペリオルミックスを狙います。CランクⅡとラッキーメダル:ホワイトを使用。
篠沢 蒼:4dx+5>=15
DoubleCross : (4R10+5[10]>=15) → 10[1,3,5,10]+9[9]+5 → 24 → 成功

GM:つよい!
乙犠 奏介:ロイスは保留と言いつつー
片山樋一:能力訓練:社会を使用。
片山樋一:2dx+7>=15
DoubleCross : (2R10+7[10]>=15) → 7[2,7]+7 → 14 → 失敗

乙犠 奏介:スペミ狙うかな。序盤に取んないと意味ないしな……
片山樋一:あっダメだ!
乙犠 奏介:20回くらい回ればいけるだろう
GM:惜しい…!
片山樋一:財産は0!無理です!
篠沢 蒼:じゃあこれは片山くんにあげよう
片山樋一:あ、いや、器物使いのボーナス載せて内や
篠沢 蒼:おっと
片山樋一:3個ふりたします
GM:ふっ、振り足してもいいぜ…?
片山樋一:3dx+7>=15
DoubleCross : (3R10+7[10]>=15) → 10[4,4,10]+8[8]+7 → 25 → 成功

稲姫ちどり:ツヨイ
片山樋一:かえた!
稲姫ちどり:なんだこのカップル
篠沢 蒼:よかった
片山樋一:即使用します。
GM:あー!成功しやがった!
乙犠 奏介:カノジョの気遣い~
乙犠 奏介:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 10[3,10]+1[1] → 11 → 失敗

乙犠 奏介:うわっ惜しい
GM:残念!
篠沢 蒼:なら乙犠くんにあげる・・・
GM:浮気な・・・?
乙犠 奏介:やった!ありがとうございます!即使用します!
稲姫ちどり:蒼ちゃんも要る?
乙犠 奏介:ヘヘヘ……篠沢さんのミックスだぜ……
篠沢 蒼:だいじょうぶ!
稲姫ちどり:ういす。じゃあクリスタルシールドでも狙うかな
稲姫ちどり:4dx+3+1>=25
DoubleCross : (4R10+3+1[10]>=25) → 6[2,4,5,6]+4 → 10 → 失敗

稲姫ちどり:さすがに無理!
GM:残念!
稲姫ちどり:あとはそーすけ君にロイスを取ろう。
稲姫ちどり:乙犠奏介/○P:関心/N:憂慮
稲姫ちどり:以上!
GM:やさしい!
GM:では、あらためてシーン終了です。

シーン09/ミドルフェイズ04

GM:では、次のシーン!
GM:何かやりたいことがある人はいますか?
GM:もし何もなければこのまま放課後の部活動体験シーンになります
乙犠 奏介:お見舞いにいってメロディとプロデューサーの絆レベルを上げましょう
GM:ほほう
GM:しかし、お見舞いのシーンはどちらかというとちどりさんのあかりさんの交流イベントとして用意されているのですよね
GM:なので、もしやるとしたらシーンプレイヤーはちどりさんだ
乙犠 奏介:どうだいチドリー!
稲姫ちどり:OKソースケ!
GM:では、シーンプレイヤーはちどりさん!
GM:他のPCも自由に登場が可能だよ
稲姫ちどり:とりあえず出る
稲姫ちどり:1d10+66-1
DoubleCross : (1D10+66-1) → 1[1]+66-1 → 66

稲姫ちどり:最低でも+1なので、67
GM:そうなのだ
篠沢 蒼:出よう
乙犠 奏介:出るさ! ここにな!
篠沢 蒼:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 6[6]+58 → 64

乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+0(1d10-1->1-1)した(侵蝕率:72->72)。
乙犠 奏介:最低でも+1なので73です
GM:そうなのだ
GM:片山くんはどうします?
GM:登場がなければこのままシーンを進める!
GM:保健室。
GM:キミたちがやってくると、佐村武内あかりはベッドに身を横たえている。
GM:保健室の隅では手術を終えて力尽きた闇医者番長が血を流して倒れている。
GM:まだ本調子ではないのか、あかりの火の勢いは弱い。
GM:あかりの傍らには雑用係か何かと思しき黒髪オールバックでサングラスの険しい雰囲気の男性が控えている。
篠沢 蒼:「(燃えてる……)」
稲姫ちどり:「あ、か、りっ、調子はどうだいっ」火にも闇医者にもお構いなしにずんずか歩いて近づいていく。
乙犠 奏介:(どこまでが正常でどこまでが異常なんだ……?)
佐村武内あかり:「来てくれたんですね、ちどりちゃん!私はなんとか生きてますよ!まだダンベルは50キロまでしか持ちあげられませんけど!」
篠沢 蒼:「(充分すぎない!?)」
佐村武内あかり:「それにそちらはちどりちゃんのお友達ですか!いやー!わざわざお見舞いに来てくれてありがとうございます!」
稲姫ちどり:「そんだけ元気あれば充分じゃねー、ってか、寝てろよう!あははは」
佐村武内あかり:「うおおおお!燃えてきましたよ!!」
稲姫ちどり:「そ、そ。お見舞い仲間ね」手をヒラヒラさせてみんなをアピールする。
篠沢 蒼:「一年の篠沢で……燃えたっ!?」
乙犠 奏介:「……学内でのエフェクト使用は禁止でしょ。どうも。メロディの護衛の乙犠です」
佐村武内あかり:「篠沢さんと乙犠さんですね!熱血プロデューサー部の部長をしています!3年のあかりです!」
稲姫ちどり:「あかりは感情が昂ぶると火がでちゃうんだよねェ。まあみんなもあるっしょ、そういうこと」
稲姫ちどり:「顔から火が出るとか言うし」
佐村武内あかり:「いやー、そうなんですよ。照れますね」
佐村武内あかり:「というか、乙犠さん。あなたがメロディさんの護衛の人でしたか。くれぐれもメロディをよろしくお願いします」
篠沢 蒼:「いや、今のとこないですね……(というか照れるとこなんだ……)」
乙犠 奏介:「……」 少し目元を押さえる。場所に自分をチューニングしているのだ
メロディ:「あかりさん、襲撃されたと聞きましたけど元気そうでよかったです」元気な様子を見て満足したのかベッドサイドで静かにしている。
乙犠 奏介:「……ええ。護衛は任せてもらいたい。完遂してみせる」
稲姫ちどり:「これはお見舞いな。あとで食べてネー」持参したアカデミアおでん缶をせっせと積んでいる。
佐村武内あかり:「頼みます、乙犠さん!やはり人は見かけによりませんね!そんなに熱いハートを持っているとは!」
佐村武内あかり:「わあいおでん缶!あかりおでん缶大好き!」
佐村武内あかり:「しかし、まさかこの私が襲撃されるとは不覚を取りました!用心はしていたんですが!」
稲姫ちどり:「それなー。何か覚えってか、手がかりとか無いかね」
乙犠 奏介:「普通だ。UGNチルドレンとして普通に任務にあたるだけ。……襲撃か」 昨日のことを思い出す
稲姫ちどり:「メロディも昨日いっぺん襲われたんよ。殺人ロボット部のドロイド……永田?吉田だっけ?」
佐村武内あかり:「でも、いきなり襲われたのであんまり覚えてることもないんですよね」
乙犠 奏介:「前田」
佐村武内あかり:「急にワンちゃんみたいな仮面の人が現れて……。いえ、ワンちゃんみたいな仮面の人は1ミリも動いてもいなかったので、襲われたのとはまた違うのかも……?」
佐村武内あかり:「なんかこう……目に見えない何かがワーッと来て……?」
稲姫ちどり:「イエス、ドロイド前田」
佐村武内あかり:「気が付いたら私は倒れていたわけです!」
篠沢 蒼:「ワンちゃん……って、片山くんが言ってた……」
稲姫ちどり:「なんだワンちゃんて……そんな可愛らしいやつ居たっけ」
乙犠 奏介:「ジャッカル」 頷く 「やっぱり同じ人間が手を引いている」
佐村武内あかり:「あ、そうそう。一つ、そのジャッカルちゃんが言っていたことがあって」
乙犠 奏介:「昨日、稲姫さんとは別れたあとに見かけたんだ。片山さんも気付いてた」
稲姫ちどり:「おー?ああ、片山君は今ささきから指令受けてたんだっけ。ほんほん、なるほどにゃー」
佐村武内あかり:「うーん、でもこれは……」あかりは珍しく悩みこむ。
篠沢 蒼:「どうしたんですか?」少し詰め寄るように。
稲姫ちどり:「何か気になることがあんなら言ってみ?」手をキツネの形にして、いっしょに首を傾げながら。
佐村武内あかり:「メロディさんがいる前では言いにくい……」
メロディ:「?」
乙犠 奏介:(ストレートに言うな……)
乙犠 奏介:「そういうことなら、メロディ。少し席を外そう」
メロディ:「わかりました。車椅子のお姉さんと遊んでいます」
稲姫ちどり:「あうあ。なんかすまんね、そーすけ君、メロディちゃん」手を合わせて謝る。
GM:メロディはパタパタと歩いていく。
乙犠 奏介:「僕も一緒だ。話は二人で聞いてあげてほしい」 護衛なので一緒です
メロディ:「乙犠さんと3人で車椅子のお姉さんと遊んでいます」
稲姫ちどり:「うい。蒼ちゃんは居てもらってもいいかしらん?実はあたし記憶力に自信がない」
篠沢 蒼:「えっと……それじゃ、一緒に」少し迷うが、話を聞くことにする。
GM:2人が離れていくとあかりは大きく溜め息を吐く。
佐村武内あかり:「つ、つらい……!メロディさんに隠し事をしないといけないなんて……!」
佐村武内あかり:「そのですね。ジャッカルちゃん仮面の人は私たちがお金儲けのためにメロディの人格を破壊しようとしていると言っていました」
稲姫ちどり:「あーはん?何だぁそれは、人格を破壊?」
篠沢 蒼:「破壊……穏やかじゃないですね」
佐村武内あかり:「そう。元のメロディの人格を破壊しようとしているとかなんとか」
佐村武内あかり:「でも、私、そんなこと全然してません!私はメロディがアイドルとして成功するために自分の感情を手に入れられたらと思っているんです!」
稲姫ちどり:「詩的な表現ってぇ訳じゃなさそーな。メロディちゃんがレネビってことと関係してんのかね」顎に手をあてて考え込む。
篠沢 蒼:「自分の感情」難しい顔になる。
佐村武内あかり:「メロディもアイドルになることや自分の歌を歌えるようになることを望んでいましたし、少しでもその力になれればと……」
篠沢 蒼:「うん……それは僕たちも聞きました。そのためにアカデミアを紹介しようって話もしてて……」
稲姫ちどり:「そ、そ。メロディちゃんの望みに、あかりは協力したいんだよね。そりゃ間違ってないよ」
佐村武内あかり:「あ、皆さんがやってくれるんですね!それはとても助かります!私、まだ絶対安静らしくて!」
佐村武内あかり:「メロディさん、絶対アイドルになりたい理由があるらしくて。そうまで言われたら私も協力したくなるじゃないですか!」
篠沢 蒼:「あ……ごめんなさい、プロデューサーの仕事を勝手に」小さく頭を下げる。
篠沢 蒼:「……理由?」
佐村武内あかり:「なんでももう一度見たいものがあるとかなんとか……?」首を傾げる。
佐村武内あかり:「あ、そういえば私を襲ったワンちゃんの仮面の人がもう一つおかしなことを言ってました!」首を傾げすぎて、体が傾く。
稲姫ちどり:「あかり、斜めりすぎ」手で戻す
佐村武内あかり:「“UGNはメロディを変えるための計画を実行している”って」体が垂直に戻る。
稲姫ちどり:「んー……」
佐村武内あかり:「まあ、メロディさんのそばにいた私が知らない計画なんてあるはずがないんですけどね!きっとワンちゃんの思い違いか何かです!」
稲姫ちどり:「はっはっは、そうだにゃあ!何の事だか全然わからんしな!」
佐村武内あかり:「はい!私もさっぱり分かりません!」
佐村武内あかり:「……と、私が覚えているのはこれくらいですかねえ」
篠沢 蒼:「元の人格を変える……計画……」思い浮かぶのはかつて関わった事件。内気な少女をアイドルらしく振る舞わせていた仮面の力。
稲姫ちどり:「後半の色々はワンちゃんの妄言だべさ。あたしらと、あと番長連の後輩で片山君てのがねえ、守ってくれるから。あかりは心配しなくて良しッ」
篠沢 蒼:「(UGNがそれと同じことをするとは、思いたくないけど)」
佐村武内あかり:「ありがとうございます、ちどりちゃん。私はまあ、どうなってもいいんですけど」
篠沢 蒼:「片山くん、いざというときだけは頼りになりますから。安心してください」
佐村武内あかり:「メロディに何かあったらと思うと心配で。夢半ばであきらめることになるなんて、一番辛いですから!」
佐村武内あかり:「片山さん、きっと熱い人なんですね!一度お会いしてみたいです!」
稲姫ちどり:「あかりだって、どうなってもよくないってのー」膨れて指でつつく。
佐村武内あかり:「ひ、ひええ」打ち震える。
篠沢 蒼:「あの、あかりさん」
佐村武内あかり:「あ、雑用係のおじさん!内緒話は終わりましたので、乙犠さんたちを呼んできてください!」
篠沢 蒼:「順番が逆になっちゃった気がするけど……メロディの夢を叶えるの、僕にも協力させてください」
藤崎弦一:「分かりました。アアン?」ドスの聞いた優しげな声で去る。
佐村武内あかり:「へっ?いいんですか、篠沢さん!」
稲姫ちどり:(妙に存在感有んな、あのおじさん……)
佐村武内あかり:「だって、篠沢さんはメロディさんとは無関係のはずですよ!」
篠沢 蒼:「えっと、その」
篠沢 蒼:「アイドル目指してる人って、他人とは思えなくて」
稲姫ちどり:「おやおや?」
佐村武内あかり:「むむむ???よく分かりませんが、篠沢さんの気持ちはとても嬉しいです!」
篠沢 蒼:「……すみません、先輩。ごまかそうとして」稲姫さんに。
佐村武内あかり:「篠沢……篠沢……?」
篠沢 蒼:「篠沢蒼、です。元アイドルの」
稲姫ちどり:「ふふふ。イイヨ!今、黙ってられなかったのでチャラにしちゃおう」にっこり笑う。
佐村武内あかり:「も、もしかして!あの篠沢蒼ですかー!!?」保健室の外まで響くような声。
佐村武内あかり:「ええー!?す、すごい!アイドルじゃないですか!憧れじゃないですか!」
篠沢 蒼:「うわっ!? 内緒、内密にお願いします!」慌ててその口をふさぐ。
佐村武内あかり:「もごもご……」
篠沢 蒼:「あんな辞め方しちゃって、ずっと気まずくて……まだちょっと、人に知られたくないというか」
稲姫ちどり:「そゆことね。なる、なる」
篠沢 蒼:「……全部僕の身勝手だから、ちゃんとしなきゃいけないと思ってます」
篠沢 蒼:「だけどもう少しの間……お願いします」
佐村武内あかり:「な、なるほどー……。よく分かりませんが分かりました」
藤崎弦一:「お二人をお連れしました。アアン?」
稲姫ちどり:「おうあ。今の声は……まあ、聞こえちゃったかなぁ」
GM:と、そこで乙犠とメロディが戻ってくる。
乙犠 奏介:少し固くなってお連れされている 「……話は終わったみたいですね?」
メロディ:「……みたいですね」何か考え込んでいる様子だ。
篠沢 蒼:「……」やや気まずそうに二人を見ている。
藤崎弦一:「私はあかりさんの仕事の手伝いをしている者なので、気にしないでください。アアン?」ドスの聞いた優しげな声で言う。
乙犠 奏介:「メロディ。何か気にかかるなら訊いたほうが良い」
稲姫ちどり:「にゃんだよ、そーすけ君。借りてきた猫みたいになってんぞ」
稲姫ちどり:「おっと……」一歩下がる。
メロディ:「い、いえ。聞きたいことなんて何も。何も……」
乙犠 奏介:「気のせいでしょう。僕はもともと堅苦しい人間ですので……」
藤崎弦一:「(佐村武内あかりのことは俺に任せろ。お前は引き続きメロディの護衛任務を頼む)」小声で言う。
藤崎弦一:「何も問題はありません。アアン?」
乙犠 奏介:「(もうちょっと常識的なコンタクトでお願いします)」
篠沢 蒼:「あの、メロディ。このあと、アカデミアを一緒に見て回るから、そのとき色々話そう」
篠沢 蒼:「それでいい?」困ったような顔で尋ねる。
メロディ:「はい。恐れ多いですけど、よろしくお願いします」申し訳なさそうに言う。
乙犠 奏介:そんな二人に口を挟むことはない。細かい機微は分からないが、細かい機微があったことは、辛うじて理解できる
GM:と、そこで昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
稲姫ちどり:「ヘーイ!話がまとまったぜぃ。一切合財、なんとかなるなるー!」
GM:じきに午後の授業が始まる時間だ。
藤崎弦一:「皆さん、面会時間は終わりです。授業に向かいやがってください。アアン?」
乙犠 奏介:スピーカーを見上げ 「メロディ。チャイムが鳴ったら何の合図だ?」
メロディ:「はい。メロディは覚えました。教室で席に着く合図です」
稲姫ちどり:「んじゃ、おじさん!あかりの世話よろしくね!これ、よかったら食べて!あははは!」
稲姫ちどり:雑用係のおじさんにおでん缶を押し付け、バシバシ肩を叩く。
乙犠 奏介:「よし、上出来だ。行こう」
乙犠 奏介:稲姫さんと藤崎さんをすごいものを見る目で見つつ
藤崎弦一:「はい、ありがとうございます(痛ってえな、テメエ。コラ……)」
篠沢 蒼:「それじゃあ、お大事にしてください」ぺこりと頭を下げて退室。
乙犠 奏介:軽く会釈して最後に退室
佐村武内あかり:「いやー!皆さん、お見舞い本当にありがとうございました!またいつでも来てください!」
稲姫ちどり:「また来るぜぃ、あかり!もしかしたら退院が先かもだけど?」手を振って退室。
佐村武内あかり:「ふっふっふ、次来るまでにはフルマラソンを走れるようになってますからね!」
篠沢 蒼:「(僕のことは僕だけの問題。今はメロディのデビューが最重要)」考えながら教室へ向かって歩く。
稲姫ちどり:廊下を歩きながら、小さな声でぶつぶつ独り言を言う。
稲姫ちどり:「レネビ……起源、オリジンがある……元の人格ってのはその事か」
篠沢 蒼:「(頭を切り替えよう。これから楽しいことが待ってるあの子を邪魔しちゃいけない……)」
稲姫ちどり:「何の計画か知らんけど、この学園はパラダイスだぜぃ。それがわかってんのかね……」
藤崎弦一:「またお待ちしております。アアン?(あいつ、覚えていろ)」保健室の前でキミたちを見送っている。
篠沢 蒼:《代謝制御》で動揺と後ろめたさを鎮める。自分のことはあとでいい。何にせよ今は答えの出ない問題だ。
乙犠 奏介:(…………)
乙犠 奏介:(藤崎さん、アカデミアだとそれも難しいんだろうけど、ああいうのは部下に任せて欲しいな……)
GM:シーン終了!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能です!
稲姫ちどり:ロイスは変更なし
篠沢 蒼:ロイス/アイドル/メロディ/尽力○/悔悟 取得します
乙犠 奏介:ロイスはなし。購入は応急手当キットじゃな
乙犠 奏介:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 8[7,8] → 8 → 成功

篠沢 蒼:購入はアルティメイド服!手配師とラッキーメダルとランク使用!
乙犠 奏介:yatta! 以上
GM:つよい
篠沢 蒼:8dx+5>=20
DoubleCross : (8R10+5[10]>=20) → 8[1,2,4,4,6,6,7,8]+5 → 13 → 失敗

GM:残念……!
篠沢 蒼:げ、財産足りない
篠沢 蒼:以上!
稲姫ちどり:じゃあお姉さんがメイド服を買ってあげようかのう
稲姫ちどり:4dx+3+1>=20
DoubleCross : (4R10+3+1[10]>=20) → 10[6,8,9,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

稲姫ちどり:ジャストな。
GM:す、すげー!
篠沢 蒼:すごい!素敵!
稲姫ちどり:蒼ちゃんにパース!
GM:あとで着替えシーンをやりましょうね
篠沢 蒼:一生ついていく……
乙犠 奏介:保健室だからナース服で!
稲姫ちどり:(何言ってんだこいつ……)
GM:相当品ルールですね
稲姫ちどり:以上!
篠沢 蒼:以上!
GM:では、あらためてこのシーンは終了!

シーン10/ミドルフェイズ05

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは蒼ちゃん
GM:他のPCも全員登場だ
篠沢 蒼:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 6[6]+64 → 70

乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+6(1d10-1->7-1)した(侵蝕率:73->79)。
稲姫ちどり:1d10+67-1
DoubleCross : (1D10+67-1) → 7[7]+67-1 → 73

片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+8(1d10-1->9-1)した(侵蝕率:73->81)
GM:おお、上がる……
GM:このシーンは前のシーンでキミたちが数ある選択肢の中から選びとったように
GM:メロディと一緒にアカデミアを体験するシーンになりますね
GM:場所は放課後の教室。
GM:荷物をまとめたメロディが蒼たちのもとにやってくる。
メロディ:「今日の放課後はよろしくお願いします。皆さん、メロディのためにありがとうございます」
篠沢 蒼:「僕も部活選びに悩んでたとこだから。一緒に楽しんだり悩んだりしよ?」
乙犠 奏介:「僕は仕事だ。気にしないで良い。それに、興味がまったくないと言ったら、嘘になるし」
メロディ:「はい。メロディも楽しんだり、悩んだりしたいと思います」
メロディ:「乙犠さんもメロディと一緒に楽しんだり悩んだりしましょう」
片山樋一:「しっかし五万とあるんだよねこれ。どこ行こう」
稲姫ちどり:「いえーい!カモンジョイナス!レッツエンジョーイ!」
片山樋一:「とりあえず大多数の変なのを省けば結構絞れるか……?」
乙犠 奏介:「護衛任務の了見を外れない限りで。……僕もざっと見た。なかなか他では見ない、個性的というか……妙なものも多いな、ここ(アカデミア)は」
篠沢 蒼:「まあ、自由な校風だからね。すごく」
メロディ:「どんなハプニングが起きるかメロディも楽しみです」
片山樋一:「起きないほうがよくない?」
稲姫ちどり:「なあに失敗してもそれもいい思い出になるからさぁ」
乙犠 奏介:「同意だ。普通に体験できればそれがいい」
メロディ:「では、まずはどこに行きましょうか」小首を傾げる。
GM:と、いうわけでここからはこのシーンの進行について説明させてもらいましょう
GM:このシーンでは、メロディと一緒にいくつもの個性豊かな部活を体験することになります
GM:部活を一つずつ段階的にこなしていくため、このシーンではFS判定を行うことになります
GM:FS判定の説明がほしいひとー?
篠沢 蒼:大丈夫!
稲姫ちどり:だいじょうぶさ
片山樋一:不要!
乙犠 奏介:とにかく高い数値を出す!
GM:雑な認識!
GM:問題なければFS判定の内容を説明しよう!
FS判定データ
名称:メロディと一緒に部活動を体験しろ!
終了条件:5ラウンド経過or判定に8回失敗
判定:〈芸術:歌唱〉など
難易度:? 最大達成値:30
経験点:3点 目標進行値:15
支援判定:【精神】〈情報:アカデミア〉
GM:難易度?となっているとおり、どんな判定を行うかは部活動体験パンフレットチャートで決めてもらう!
GM:そのチャートの内容がこちら!
部活動体験パンフレットチャート
RorC 1d10
1 報道部 カメラの前でニュース原稿の読み上げをやらせてもらう。〈意志〉か〈交渉〉で難易度8。赤手みあを真似て上手いこと言えた場合は難易度4に変更。
2 レース部 スーパーカーやジェット機でレースに参加する。〈運転:二輪、四輪、航空機〉、〈知識:機械工学〉で難易度11。判定に失敗するとマシンが大破し、修理のために財産点3を失う。
3 剣道部 竹刀を持って練習試合をやらせてもらう。〈白兵〉か〈知覚〉で難易度9。
4 ダンス部 創作ダンスの踊り方講座。いざステージへ立て。【肉体】か〈芸術:ダンス〉で難易度6。
5 水泳部 泳ぎ方を教えてもらい、25mプールでの競争に挑戦する。【肉体】か〈意志〉で難易度9。
6 演劇部 舞台に立って台本の読み合わせをする。〈芸術:ダンス〉か〈知識:シェイクスピア〉で難易度8。
7 野球部 キャッチボールやバッティング練習、オーヴァード紅白試合をする。〈白兵〉か〈射撃〉で難易度10。
8 軽音部 楽器の演奏を教えてもらい、一緒にセッションする。〈芸術:音楽〉か〈知識:音楽〉で難易度7。
9 夜間飛行部 夜の学園に忍び込んで校舎を練り歩く。〈知覚〉か〈情報:アカデミア〉で難易度12。判定に失敗した場合、警備に追い回されてHPを1d10失う。
10 執事風支援部(メイドもいるよ) 部活が運営しているカフェで給仕のお手伝い。〈知覚〉か〈交渉〉で難易度8。判定に成功した場合は報酬として応急手当てキットを一つ入手する。
GM:ある程度の進行度に達すると、次の部活に切り替わり、めぐるましい部活体験ができるというわけだ
GM:そして、メロディと一緒に部活体験をすることになるため、これらの判定ではメロディの助けを借りることもできる
GM:その内容がこちら!
NPCカード
●メロディ
 このシーン中に4回まで使用可能。
オートアクションで次の2つのうち1つの効果を選択して使用する。
・次に行う判定のC値を-1する。
・次に行う判定のダイス数を+5個する。
GM:各PC1回ずつなイメージではありますが、状況次第では誰が何回使ってもよい。
GM:毎ラウンドの開始時に振るハプニングチャートも専用のものが用意されています
●メロディと一緒に部活を体験しろ!専用ハプニングチャート
D100 効果
01~05 是非もなし。修正は特にない
06~10 思った以上に上手く部活できている。ラウンド中、判定の達成値に+1d10。
11~15 なかなかコツを飲み込むことができない。ラウンド中、難易度+3。
16~20 驚異的な運の悪さ。ラウンド中に行う進行判定はすべてC値+1される。
21~25 強烈な衝動。ラウンド中、判定に失敗したキャラクターは暴走を受け、暴走ロールしないといけない。
26~30 一世一代の大チャンス。ラウンド中、最大達成値+10。
31~35 幸運がほほえむ。ラウンド中に行う進行判定は全てC値-1。
36~40 部活体験大失敗の危機。次の進行判定に失敗した場合、これまで獲得した進行値が0になる。
41~45 緊張がレネゲイドを活性化。ラウンド中、進行判定に失敗したキャラクターは1d10点侵蝕率が増加。
46~55 膠着した進行。修正は特にない。
56~60 綱渡りのような慎重な作業。ラウンド中、難易度+1d5
61~65 ネガティブなイメージが増幅されて体がボロボロになってしまう。ラウンド中、進行判定に失敗したキャラクターは重圧を受け、それっぽいロールをしなければならない。
66~70 消耗を伴う作業。ラウンド中、進行判定を行ったキャラクターは1d10のHPを失う。
71~75 チャンス到来。ラウンド中、進行判定のダイスが+3個される。
76~80 予想外のピンチ。ラウンド中、進行判定のダイスが-3個される。
81~85 分の悪い賭けは嫌いじゃない。ラウンド中、最大達成値+10、難易度+5.
86~90 部活感覚が研ぎ澄まされる。ラウンド中、判定の達成値+3。
91~95 思うように上手く部活できない。ラウンド中、判定の達成値-1d10。
96~100 順当な進行。ラウンド中、進行判定に成功したキャラクターは進行値を+1得る。
GM:専用のものです。
乙犠 奏介:オリジナリティにあふれているぜ
稲姫ちどり:アッハイ専用です
篠沢 蒼:てがこんでいるなぁ
GM:説明はだいたいこんなところかなぁ
GM:何か質問などはありますか?
乙犠 奏介:私は大丈夫です。おそらく……
篠沢 蒼:恐らく大丈夫!
稲姫ちどり:やってみよう
片山樋一:部活動については、RorCってことは
片山樋一:判定が変わるごとにこちらで選択する?
GM:これはですね、基本は判定が変わるごとにダイスを振って選択してもらいますが
GM:最後の一回だけは自由選択になっていますので
GM:どれをやりたいか考えておくといいのではないかなあという思いです
GM:選ばせてもいいんですけど、ランダム性があった方がいいかなと悩みぬいた挙句です
稲姫ちどり:なるほどな
片山樋一:OK!
GM:では、問題なければ始めていきましょう!
篠沢 蒼:はーい!
片山樋一:押忍

メロディ:「あっ、そういえば先ほどのメロディのあいさつは人間らしかったですか?」小首を傾げたまま聞く。
乙犠 奏介:「良い感じだった。よくできてた」
メロディ:「ありがとうございます。褒められによって嬉しさが発生しました」照れている。
メロディ:「では、どこへ行きましょうか?」
GM:と、いうわけで先に行く部活を決めてしまいましょう!
GM:誰でもいいので、1d10を振るとよいでしょう!
篠沢 蒼:振っていいでしょうか!
GM:どうぞ!
稲姫ちどり:ヤーチマイナ
篠沢 蒼:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

10 執事風支援部(メイドもいるよ) 
部活が運営しているカフェで給仕のお手伝い。〈知覚〉か〈交渉〉で難易度8。
判定に成功した場合は報酬として応急手当てキットを一つ入手する。
GM:というわけで最初の判定は執事風支援部(メイドもいるよ)に決まりました!
GM:では、さっそくFS判定を開始しましょう!
GM:ここからはラウンド進行です。
GM:1ラウンド目。
GM:セットアップ。
GM:最初にハプニングチャートを振ってもらいましょう
GM:一番行動値の高い乙犠くん!1d100をどうぞ!
乙犠 奏介:ククク……破壊と争乱……
乙犠 奏介:1d100
DoubleCross : (1D100) → 15

11~15 なかなかコツを飲み込むことができない。
    ラウンド中、難易度+3。
乙犠 奏介:ククク……(意気消沈)
GM:難易度があがった!判定の難易度が11になります!
稲姫ちどり:破壊と争乱が…
GM:では、セットアップの行動が何かあれば宣言をどうぞ
稲姫ちどり:ありません
乙犠 奏介:ないです!
片山樋一:なし!
篠沢 蒼:なし!
GM:では、セットアップは終了!
GM:イニシアチブ!
GM:キミたちはまず最初に執事風支援部(メイドもいるよ)にやってきていた。
GM:メイド服を着た気品あふれる美しい所作の少年がキミたちを出迎える。
亜鉈尾太助:「皆様、ようこそおいでくださいました」
篠沢 蒼:「二度めまして、お世話になります」
GM:彼は部長の亜鉈尾太助。メイドとしては完璧なのですが、男です。
片山樋一:「あー、そういや一回行ってたね」
片山樋一:「まあ行った事ないとこだとハードル高いもんな……」
稲姫ちどり:「めいど!美少年!うーん眼福眼福。酒が進むわー」
篠沢 蒼:「うん、だから安全は保証できると思って。それに現代文化におけるメイドとアイドルの立ち位置は通じるものがあるし、接客を通じて人と交流することで……」
メロディ:「なるほど」真剣にメモを取っている。
亜鉈尾太助:「わたくしどもの部では、カフェテリアを運営しております。このたびは部活体験の一環として、皆様にもメイド服や執事服に着替えて給仕をしていただきます」
乙犠 奏介:(これはとりあえず省かれる『大多数の変なの』には含まれないのか……) 蒼ちゃんの話を聞きつつも、理解困難な文化に呻く
篠沢 蒼:「えっと、とにかく。アイドルを知るなら今やメイドは避けて通れないんだよ」
メロディ:「必須科目……」ちびた鉛筆を走らせる。
篠沢 蒼:「……乙犠くんは、どっち?」メイドと執事のコスチュームを指して。
乙犠 奏介:「執事です」 断言 「男は普通、スカートを履きません」
亜鉈尾太助:「お客様がいらっしゃったらご注文をお聞きして、お飲み物やお食事を運んでいただきます。ですので、今のうちにお着替えをお願いいたします」
稲姫ちどり:「うふふ。メイドでもイケそうだけどねぇ」くすくす笑う。
片山樋一:「部長居るから公然とdisるのよくないんじゃない……?」
篠沢 蒼:「普通じゃなくてもいいのにねぇ」
稲姫ちどり:「お、じゃあフォローのために片山君がメイド服を……?」
乙犠 奏介:咳払いし 「……ともかく僕は、執事だ。何、制服を着て、言われたとおりに仕事をする。普段の潜入任務となにも変わらないな」
片山樋一:「その理屈おかしいでしょ!」
亜鉈尾太助:「片山さまもきっとお似合いになるかと存じますが」優雅にほほ笑む。
篠沢 蒼:「でもスネ毛とか生えてますよ」片山くんを指差す。
片山樋一:「えっマジ……?いやいやいや……」
片山樋一:「生えるわ!悪いか!」
亜鉈尾太助:「それは……却下でございますね」残念そうな顔。
稲姫ちどり:「あははは!まあ、準備なしじゃキツいわな。んじゃ、着替えて来よーぜぃ」
乙犠 奏介:(僕はまだ生えていないが、それを言及すればまた面倒になることは分かるぞ……)
メロディ:「メロディも着替える」クラシックなメイド服を手に取る。
篠沢 蒼:「メイドには似合わない、ってこと」ひらひら手を振って更衣室へ。
亜鉈尾太助:「では、間もなくお客さまがいらっしゃいますのでご準備のほどを」
片山樋一:「いや別に着るつもりもねーけど……!」
GM:しばらくして。
GM:部室に併設された薔薇の庭園。
GM:着替えを終えたキミたちはやってきた生徒たちへの接客を開始することになった。
メロディ:「いらっしゃいませ、ご主人さま」クラシックなメイド服を着こなし、無表情でお辞儀する。
亜鉈尾太助:「それでは、皆様。お願いいたします」
乙犠 奏介:「外面は……それなりに整えられたと思うけど」 普段は右目を隠している前髪をヘアピンで留め、しかめっ面で鏡を覗き込む
篠沢 蒼:「お帰りなさいませ、ですよ、メロディ」同じくクラシックなメイド服。既に役に入っている!
乙犠 奏介:「……子どもっぽいかな」 サイズが合うものを探すのに時間がかかったが、それさえ見つかればマニュアル通りの着こなしが可能だ。少なくとも、首から下は
メロディ:「申し訳ございません、お姉さま。……おかえりなさいませ、ご主人さま」律義に訂正している。
片山樋一:「すげー動きづらいのなこれ」伸びをしてみたり、屈伸したりする。
篠沢 蒼:「片山くん、落ち着きがない」
亜鉈尾太助:「片山さま。はしたない動きはお控えください」メイド服を着た少年が優雅にほほ笑む。
篠沢 蒼:「やっぱり似合わないね」表情を緩める。
片山樋一:「あ、え、あ、すいません……」
GM:というわけで最初のイニシアチブ!
GM:まずは行動値16の乙犠くん!
GM:〈知覚〉か〈交渉〉で難易度は11。待機もありだ
乙犠 奏介:フ……任せたまえ。出したり惜しんだりせずさっそくメロディの支援を受けるぞ
乙犠 奏介:判定のC値を-1した上で<知覚>判定です
GM:いきなり全力!
乙犠 奏介:8dx9=>11
DoubleCross : (8R10[9]>=11) → 10[3,4,6,7,9,9,9,10]+7[1,2,5,7] → 17 → 成功

稲姫ちどり:おおー
GM:高い!さすが!
乙犠 奏介:とりあえず成功!
GM:では、これで進行値は+2される!
GM:キミはてきぱきと給仕を行うことができるだろう。
乙犠 奏介:(基本、女子生徒の相手は僕ら執事で、男子生徒の相手はメロディたちメイド……分業が分かっていればどうということはない)
メロディ:「乙犠さん、こっちのテーブルは任せてください」
乙犠 奏介:「ああ。……それでは、ご注文をお聞かせ願えますか、お嬢様」 人を安心させる笑顔を浮かべながら、ソツなく年上の女生徒への接客に当たる!
乙犠 奏介:業務を通じ、心持ちの上目遣いや声のトーンを少し高めに取るなどといったウケが良くなる小技も習得していくぞ
女子生徒:「私はアールグレイとシフォンケーキと……」「この子、かわいい~!小等部の子かな?」
女子生徒:「ねえねえ、なんでこのお仕事してるの?」「すみません!お水お願いしまーす!」
乙犠 奏介:「ご注文、承りました。恐縮ですが、私は執事なので……はい、すぐにお持ちします」 めまぐるしく適切な回転!
GM:そんなこんなでキミは的確に接客を成功させる!
GM:これで乙犠くんの行動は終了!
GM:次は行動値5の片山くんかちどりさん!
稲姫ちどり:やるよ!<交渉>でチャレンジ
GM:おお
稲姫ちどり:固定値とホワイトメダルを足して…
稲姫ちどり:4dx+1+1>=11
DoubleCross : (4R10+1+1[10]>=11) → 8[2,3,7,8]+2 → 10 → 失敗

GM:お、惜しい……!
GM:難易度があがってなければいけた!
稲姫ちどり:「ふっふっふ、いっぺん着てみたかったんだよネー。こういうの」
稲姫ちどり:ロングワンピースに白いエプロン。肩は二重のプリーツひだ、頭に純白のホワイトブリム。
稲姫ちどり:一見すると清楚でおしとやかなメイドに見えなくもない。
男子生徒:「メイドさーん!注文お願ーい!」
稲姫ちどり:「めいど!」片手を上げて挨拶。
稲姫ちどり:メイドと毎度をかけた高度なギャグだ。
GM:そんなキミに男子生徒から声がかかったりもする。
男子生徒:「…………」
稲姫ちどり:「ヘイらっしゃい!なんにしやすぅ!」
男子生徒:「え、ええっと。いいですかね」
稲姫ちどり:テンションが寿司屋!
男子生徒:「寿司屋みたいなノリだな」
男子生徒:「じゃ、じゃあ、自家製ジンジャーエールとニューヨークチーズケーキを……」
稲姫ちどり:「おいしくなーれ!おいしくなーれ!」
稲姫ちどり:手順がバラバラ!
男子生徒:「!?」
男子生徒:「おしとやかさがない!」
稲姫ちどり:「ん?何か間違えたかな。テヘッ」ぺろりと舌を出して自分の額を叩く。
男子生徒:「いいから注文をー!」
男子生徒:「ええい!こんな店でニューヨークチーズケーキが食べられるか!」
GM:ニューヨークチーズケーキ欠乏症の男子生徒は怒って席を立ってしまう!
GM:店のニューヨークチーズケーキの評判にダメージだ!
メロディ:「チドリさん、普段はとても頼りになる人なのですが……」判定に失敗したことでメロディの部活体験ゲージも1つ減って七つになるぞ。
稲姫ちどり:ちょっと待って何そのゲージ
GM:では、次は同じく行動値5の片山君!
片山樋一:押忍!
片山樋一:GM!
GM:はい!
片山樋一:給仕中にズボンの裾からすね毛が見えてしまうと、お客様に不快感を与える可能性があると思うんですよ。
片山樋一:イージーエフェクト《天使の外套》でテスクチャを貼ってごまかすことで、ボーナスが付くでしょうか。
GM:自分から不快感とか言い出した
GM:うーん。まあ、いいでしょう!
GM:面白いので+2個のダイスボーナスをあげましょう
片山樋一:やった!それでは、『能力訓練:感覚』を使用宣言して知覚で判定。
片山樋一:10dx+1
DoubleCross : (10R10+1[10]) → 8[1,2,2,3,5,6,7,8,8,8]+1 → 9

片山樋一:うーっ回らない……!
GM:お、惜しい……!
GM:では、片山くんも判定は失敗!
片山樋一:「全然自信ないぞこれ……いや、きっとこれならいけるな、よし」
片山樋一:両手を腰の後ろで組み、足を広げて立つ。
片山樋一:「お嬢!お勤めご苦労様でございます!」首元は苦しかったのでラフに開いている。
片山樋一:「全身全霊でサーブさせて頂くんで、何でも申し付けて下さい!」深く礼!
女子生徒:「!?」
女子生徒:「……!?」
亜鉈尾太助:「片山さま、こちらに」
片山樋一:(変に取り繕ったほうがボロが出るからな……こっちのほうが得意分野……)
片山樋一:「……え」
片山樋一:「ダメこれ?」
GM:メイド服を着た少年がキミを奥へと連れていく。
片山樋一:「ダメかあ」
亜鉈尾太助:「そ、それは何の真似でございますか」恥ずかしそう。
亜鉈尾太助:「いえ。一部のマニアックな層には受けるのではないかと存じますが、当店のコンセプトとは異なっております」
片山樋一:「や、だからお嬢に満足いただけるように全力でお仕えを……うーん……」
片山樋一:「篠沢、俺執事ダメだわ」
亜鉈尾太助:「お嬢様!お嬢ではございません!」
亜鉈尾太助:「ま、まあ、ときめきはしたのは事実でございますので、よろしければ後ほど個人的に……」
篠沢 蒼:「部長、まだ勤務中ですよー」
亜鉈尾太助:「はっ、そうでございました」
GM:では、最後に行動値3の蒼ちゃんの番!
篠沢 蒼:《完全演技》でメイドらしく振る舞うことでボーナスはつくでしょうか
GM:ああ。それはありでしょう
GM:片山くんのよりもだいぶそれらしいですし
篠沢 蒼:比較対象が悪い
GM:+3個のダイスボーナスをあげましょう
篠沢 蒼:わーい!
篠沢 蒼:では〈交渉〉で、CランクⅡとラッキーメダル:ホワイトの効果を受けて判定します!
GM:よかろう!
篠沢 蒼:8dx+2>=11
DoubleCross : (8R10+2[10]>=11) → 10[4,4,5,5,7,9,9,10]+5[5]+2 → 17 → 成功

GM:すごい!さすが!
GM:キミは完璧なメイド作法を披露することができるだろう!
篠沢 蒼:「さて、と……経験者として失敗するわけにはいかないからね」大きく深呼吸して精神をメイド化する。
篠沢 蒼:「お帰りなさいませ、ご主人様」テーブルのご主人様に完璧な角度のお辞儀。見たものはヴィクトリア朝にタイムスリップしたかと錯覚するだろう!
上流階級の男子生徒:「ふむ。メイドくん、こちらにも頼むよ」指を鳴らす。
上流階級の男子生徒:「こ、この接客……まるで私がかつて本場イギリスで体験したような……!?」
上流階級の男子生徒:「ち、注文を頼む……っ!」
篠沢 蒼:「なんなりと、お申し付けください」優雅に余裕を持って。あくまで使用人らしい微笑みの中に、わずかな私情を漂わせる。
上流階級の男子生徒:「くっ!ダージリンと、それからスコーンを……!」圧倒され息も絶え絶えになりながらも注文を終える!
篠沢 蒼:「かしこまりました。本日は質のいいファーストフラッシュが入っております。どうぞご堪能ください」小さくお辞儀。
上流階級の男子生徒:「この私が……メイドごときに……ッ!くそーっ!!」脂汗!
亜鉈尾太助:「さすがでございます。篠沢さま」戻ってきた蒼を称賛する。
メロディ:「これがメイド……」
篠沢 蒼:「お客様はご主人様です、の精神。僕には少し向いてないけどね」
GM:キミたちがお客をさばいたおかげでピークも乗り切り、客足も減ってきた。ここでの部活体験は終了だ。
亜鉈尾太助:「皆様、大層立派なメイドぶり、執事ぶりでございました。これはほんの心ばかりのお礼でございます」
GM:判定に成功した乙犠くんと蒼ちゃんは応急手当キットを入手できるぞ。
乙犠 奏介:クラシカルエレガント応急手当キット……!
篠沢 蒼:そんなRPGの特殊効果つき装備みたいな
GM:そして、進行値が4となり、イベントが発生!次の部活へとチェンジするぞ!
GM:チドリさん、1d10を振って次の部活を決めるといい!
稲姫ちどり:ヘーイ!
稲姫ちどり:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

5 水泳部
泳ぎ方を教えてもらい、25mプールでの競争に挑戦する。
【肉体】か〈意志〉で難易度9。
GM:といわけで次は水泳部の部室へゴー!
GM:全員の行動が終了したので、1ラウンド目はこれで終了!
GM:2ラウンド目!
GM:まずはセットアップ!
GM:ハプニングチャートだ!
GM:片山君、1d100を振るといい!
片山樋一:1d100
DoubleCross : (1D100) → 4

01~05 是非もなし。修正は特にない
稲姫ちどり:ナイス!
GM:是非もないよネ!
GM:というわけでこのラウンドは修正は特になしです
GM:セットアップはみんな何もないね?
篠沢 蒼:はい!
片山樋一:ないです
稲姫ちどり:ないよ!
乙犠 奏介:ない!
GM:では、イニシアチブ!
GM:執事風支援部(メイドもいるよ)を辞したキミたちは今度は水泳部へとやってきていた。
GM:水着に着替え、プールのある部屋へと案内されてキミたち。
GM:プールは普通の25mプールや50mプールだけでなく、オーヴァードらしく機雷が浮いていたり電流が流れていたり海賊船が航海をしているプールもある。
GM:波乱万丈なのだ。
メロディ:「泳ぐの、メロディは初めてです。楽しみにします」スクール水着を着たメロディは手のひらでプールの水をすくう。
乙犠 奏介:肌は白く、体つきもまだ細い。一緒に着替えた片山くんの、比較的小さいにしても自分よりはずっとしっかりした体つきが今ばかりは少し羨ましい
GM:というわけで、判定は乙犠くんの番からだ。
乙犠 奏介:ここは……必殺の……
乙犠 奏介:……待機だ!
GM:そうきたか~!
GM:では、次は行動値5の片山くんかちどりさん!
片山樋一:では先にもらいましょう。
乙犠 奏介:「……『水泳の授業』というものがある学校が、世界的に見ると少数派なんだ。プール設備の充実はこのアカデミアが日本支部の影響が大きいことに由来して……」 プール知識の披露!
稲姫ちどり:ドゾー
片山樋一:とはいえ、なにもないので肉体で素振りかな。
片山樋一:6dx>=9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[2,2,2,6,10,10]+10[4,10]+3[3] → 23 → 成功

GM:すごいたかい
稲姫ちどり:なにそれすごい
GM:すごいね!?
乙犠 奏介:こいつ、彼女の前だからって……!
篠沢 蒼:張り切ってる
稲姫ちどり:そういうあれかあ
片山樋一:あ、いや、演出的には女性陣来る前に勝手に泳いでたい!
GM:では、そうしましょう!
片山樋一:「……おし」準備運動を終える。
片山樋一:「先に流しとくか」小柄ながら鍛えているので、筋肉のつき自体はいい。
片山樋一:「教えんの任せるわ。俺に出来ることっつったら多分、手本みせるくらいだろうし」
GM:メロディはプールの隅の方で片山の様子をじっと見つめている。
乙犠 奏介:「専門ほどではありませんが、知識ならそれなりに……」 メロディと一緒に片山くんを見ている
メロディ:「じー……」見つめている。
片山樋一:飛び込み、そのままクロールに移行する。腕の振りはコンパクトながら、無駄のない動き。
メロディ:「おお」無表情に見つめていたが、次第に瞳が輝き出す。
片山樋一:見る間に25m到達し、クイックターンして戻ってくる。
メロディ:「片山さん、すごいです。キレイです」ぱちぱちと熱心に拍手する。
乙犠 奏介:「……」 最初はぼんやり眺めていたが、次第に関心を持って彼を目で追い始める
乙犠 奏介:「確かに、結構泳げる。水泳部だったのかな……」
片山樋一:50mもすぐだ。顔を上げる。
片山樋一:「どう?結構やれるっしょ?」
片山樋一:「番長連名物、地獄の寒中水泳で鍛えられてるからな……」
メロディ:「片山さん、キレイですよ」プールサイドに走り寄って言って顔を近付けて言う。
片山樋一:「あれ泳げないと死ぬし……」
乙犠 奏介:「なるほど、番長連で……体を鍛えてるのか」
片山樋一:「サンキュ……って近い!近い!」
稲姫ちどり:「あっ、片山君。何一人で先に泳いでんだあんにゃろう」
稲姫ちどり:スクール水着の胸元がぱつんぱつんになっている。着替えにてこずって出遅れたのだ。
メロディ:「人間の動きはこういう風にすればキレイになるんですね」興奮した様子で拍手は止めない。
篠沢 蒼:「先輩、プール入って大丈夫ですか? 酔って溺れたりしません……?」
稲姫ちどり:「大丈夫っしょおー。人間はねえ、脱力すれば浮くからァ」
メロディ:「メロディにもぜひ教えてください。ぜひ」片山くんにすがりつく。
篠沢 蒼:同じくスクール水着で現れるが、胸元はフラットだ。水の抵抗も少ないだろう。
片山樋一:「いや違うんすよ、ほら、レーン少ないし邪魔にならないうちにって……」顔より下に目線をやりながら返す。
乙犠 奏介:(水死体も浮くな……)
乙犠 奏介:「まあ、何もせずに待ってるのも少し手持ち無沙汰だったから」
片山樋一:「たしかに浮きそ……ってちょい!ウェイ!離れる!」
メロディ:「チドリさん、篠沢蒼さん。片山さん、すごいんですよ。とてもキレイでした」
GM:ぱたぱたと小走りに2人の方に向かっていく。
篠沢 蒼:「……」メロディに何か言いかけて、やっぱり口をつぐんで、もう一度開く。「それは、よかった」
稲姫ちどり:「おー。なんだなんだ。モテモテだな片山君!あはははは」
片山樋一:「そんなんじゃねえっすよ、ったく……」水から上がり、プールサイドに座る。視線は女性陣のまま。
GM:というわけでキミたちは水泳部での時間を楽しく過ごし……
GM:進行値は7となり、再び部活が切り替わる!
GM:次は片山くん!1d10を振るといい!
片山樋一:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

2 レース部
スーパーカーやジェット機でレースに参加する。
〈運転:二輪、四輪、航空機〉、〈知識:機械工学〉で難易度11。
判定に失敗するとマシンが大破し、修理のために財産点3を失う。
GM:というわけで、マシンになって学園都市を駆けるよ!
片山樋一:なって……?
稲姫ちどり:変形を…?
GM:乗って!
GM:学園都市のレース場。
GM:様々なマシンが用意されている中にキミたちの姿もあった。
GM:おのおのが自分のマシンを選び、レースに参加する!それこそがアカデミアデッドレースの真骨頂だ!
メロディ:「メロディ、風になります」ヘルメットをかぶっている。
篠沢 蒼:「改めて、アカデミアって法律の届かない場所だよね。免許とか改造車とか……」
片山樋一:「飲酒とか?」
篠沢 蒼:「そう、それもね」
片山樋一:「てか、飲酒はともかく……ともかくかこれ……?飲酒運転はダメじゃない……?」
乙犠 奏介:「運転については、私道・私有地であればそういうものは寛容に許されるんだ。飲酒はまあ……」
稲姫ちどり:「一般車両が入れない、封鎖された場所ならいいらしいよォ」へらへら笑っている。
乙犠 奏介:「しかしメロディ、形から入るな。……分かるのか、運転方法とか」 かくいう自分も、自転車より速い乗り物の操縦はさすがに知らない
メロディ:「ボタンを押せば、進みます」きっぱりとした口調。
片山樋一:「そうでもない乗り物いっぱいあるからね!?」
メロディ:「では、皆さん、どうぞ」ジェットエンジンの積まれたマシンへとキミたちを押しこもうとする。
乙犠 奏介:(それはどこで仕入れた知識かな……)
GM:2人乗りと思しきマシンなので、5人で乗ると微妙に窮屈そうである。
篠沢 蒼:「せめて普通の車がいいかな……」
メロディ:「では、こちらですか?」普通のレースカーを指す。
乙犠 奏介:「どれにせよ、レースとなると五人の乗り物はないんじゃないかな。一緒に楽しむなら、別々の乗り物に乗って、一緒に走るということになるだろう」
篠沢 蒼:「……猛犬号で出てみる?」
乙犠 奏介:「五人用の乗り物っていうと、合体ロボットとか……まさかないだろうし」
稲姫ちどり:「合体ロボット知ってんのね、そーすけ君。ふふふ」
メロディ:「ロボットが合体しますか?」
乙犠 奏介:「…………別に、変じゃないでしょう」 ちょっと気恥ずかしげに顔を逸らす
片山樋一:「いや、あれレース用じゃないし……」
GM:というわけで、迷いながらもキミたちは荒涼とした砂漠地帯へと今まさに走り出そうとしていた!
GM:行動的にはちどりさんの番からです
稲姫ちどり:うむ…
稲姫ちどり:では、蒼ちゃんへの支援判定を<情報:アカデミア>で。
GM:支援判定はイニシアチブなので、一度待機してやることになりますが、いいでしょう!
稲姫ちどり:学園通の友人とラッキーメダルWHで…
稲姫ちどり:6dx+4+1>=11
DoubleCross : (6R10+4+1[10]>=11) → 9[1,2,8,8,9,9]+5 → 14 → 成功

GM:おおー!成功!
GM:では、蒼ちゃんの次の判定は+3!
GM:そして、そのまま行動値3の蒼ちゃんの番!
篠沢 蒼:ところで高速で乗り物を操縦するレースにおいては極限状況での冷静さが求められると思うんですが
GM:ほうほう
篠沢 蒼:《代謝制御》で感情をコントロールして何らかのボーナスを得られないでしょうか
GM:説得力はある!
GM:+3個のダイスボーナスをあげよう!
篠沢 蒼:やったー!
篠沢 蒼:では〈知識:機械工学〉で、CランクⅡの効果を受けて判定!
GM:そっちで判定するか!どうぞ!
篠沢 蒼:8dx+1+3
DoubleCross : (8R10+1+3[10]) → 8[1,2,3,4,4,6,6,8]+4 → 12

GM:判定は成功!さすが!
篠沢 蒼:ぎりぎりだった
稲姫ちどり:「あー、蒼ちゃん蒼ちゃん」
稲姫ちどり:ちょいちょいと肩をつつく。
篠沢 蒼:「はい?」マシンに乗り込もうとしていたところで、振り向く。
稲姫ちどり:「あの赤いマシン、爆走ニトロクラブの連中だから近寄らないよーにね!よく爆発すっから」
稲姫ちどり:コース上を凄まじい勢いで爆走しているマシンを指さす。
篠沢 蒼:「それ、よく廃部になりませんね……」やや呆れた表情でうなずく。
GM:爆走ニトロクラブは走りながら爆発するのが趣味の集団だ!知らずにレースに参加した生徒が危険な目に遭うことが多い!
稲姫ちどり:「一回活動停止にはなったんだけどなあ。あと、白いマシンの奴は石油王部の連中だべ」
稲姫ちどり:「オイルまき散らすから後ろ走らない方がいいニャー」
篠沢 蒼:「部になるほど石油王群生してるんですか」
稲姫ちどり:「んむ。おこぼれに預かりたい……まあ、そんだけさ!気を付けてねぇ」ひらひらと手を振る。
篠沢 蒼:「……とにかく、がんばります」
篠沢 蒼:近未来的なスポーツカーに乗り込み、ハンドルを握る。「シミュレーターでならやったことあるし、多分なんとか」
GM:では、蒼ちゃんはスリルを感じつつも事故を起こすこともなく、無事にレースを終走り終えることができるだろう。
GM:足がふらついていたりはするかもしれないが、ケガ1つなく片山くんたちのところへと戻ってくることができる!
篠沢 蒼:「……やっぱり実物は全然違った」へろへろしながら戻ってくる。
篠沢 蒼:「まさか爆風に乗ってオイルを跳び越える裏技が使えるなんて」
メロディ:「とてもスリリングでした」真剣な表情。
稲姫ちどり:「おっつかれーい。いや、いい走りっぷりだったね!怪我しなくて何よりだわ」
篠沢 蒼:「よかった」笑顔で返す。「格好いいのは片山くんだけじゃないでしょ?」
メロディ:「はい。とてもお見事でした」
乙犠 奏介:「……色々飲み込んだ上で言えば、確かに恰好良かった。手に汗を握るというか……」
メロディ:こくこくと何度も頷いている。
篠沢 蒼:「先輩のアドバイスがなかったら大事故でした」
片山樋一:「え、今のもっかい言って……」
篠沢 蒼:「格好いいのは片山くんだけじゃない、って?」
片山樋一:「んっ」普通に照れる。「いやいい。オッケー」
稲姫ちどり:「何デレデレしてんのん?こいつ」目をぱちくりさせている。
メロディ:「じー……」
GM:というわけで、進行値は+2されて9!ここでまた部活が変更されます!
篠沢 蒼:「……こっちまで恥ずかしくなる」顔を背けて独り言。
GM:乙犠くん!1d10を振るといい!
乙犠 奏介:「あまりそういうことは言われ慣れてなさそうだから……」
乙犠 奏介:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

乙犠 奏介:YAKYU……!
7 野球部
キャッチボールやバッティング練習、オーヴァード紅白試合をする。
〈白兵〉か〈射撃〉で難易度10。
乙犠 奏介:射撃! ならば殺せる!
GM:というわけで、キミたちは野球部のグラウンドへとやってくる!
GM:キミたちの前に姿を現したのはオーヴァード野球部のエースの少年だ。
野球部エース:「ふん、体験入部と聞いてどんなやつが来るかと思ったが、こんなチビスケが相手か」
野球部エース:「俺が特別に練習に付き合ってやろう。打つ方でも投げる方でも好きな方を選んでいいぜ」
乙犠 奏介:「……それはどうも。身体の大小ばかりで決まるものでも、ないでしょうけど」 彼に顔を向けず、ボールの感触を確かめている
GM:野球部エースの北斗はエースキラーの異名で知られており、数々のエースをそのオーヴァード能力で葬ってきた恐るべき選手だ!
乙犠 奏介:ただの闇討ち野郎では……?
乙犠 奏介:「……この重さなら、何とかか。投げで」
片山樋一:「野球か……番長連名物地獄の千本ノック以来だな……」
野球部エース:「いいだろう。ピッチャーマウンドに立ちな!」
篠沢 蒼:「がんばれー、やっちゃえー」ベンチから声を上げる。完全に応援の体勢。
篠沢 蒼:「……番長連なんでもやってるね」
メロディ:「がんばってください、乙犠さん」
稲姫ちどり:「ストライーク!バッターアウト!ゲームセットォー」応援の体勢!
GM:バッターボックスに立った北斗がバットを構えると腕の筋肉が膨れ上がる!獣化能力の応用だ!
乙犠 奏介:応援に対しては少しだけ笑みを返し、バッターボックスを見る
野球部エース:「グフフーッ!あんなチビの球速などたかが知れているわ!ピッチャー返しでトドメよ!」
乙犠 奏介:「オーヴァード野球部、か。アカデミアならではとでも言うべきか。だが……」
乙犠 奏介:「……そっちがその気なら、こっちにも手がある」 ボールを右手で持ち、左腕は力を抜いて、指だけを忙しく走らせる
乙犠 奏介:判定します!
GM:どうぞ!
乙犠 奏介:<射撃>!
GM:来い!
乙犠 奏介:8dx+3=>10
DoubleCross : (8R10+3[10]>=10) → 10[2,3,4,5,5,8,9,10]+1[1]+3 → 14 → 成功

GM:高い!まずは成功!
乙犠 奏介:見よう見まねのフォームは、見るからに力が入っていない。片腕を殆ど使っていないのだから、尚更だ。ボールは比較的まっすぐ、それでも部員のそれに比べれば明らかに弱い勢いで飛ぶ
野球部エース:「ボールが止まって見えるぞーッ!」大ぶりのフルスイング!
乙犠 奏介:だが、左手を走らせる。ピッチャーマウンドとバッターボックスの間で、パン、と弾けるような快音。
野球部エース:「!!?」
乙犠 奏介:野球部エースの手前でボールが急激に軌道を変えた。『戻った』のだ。
GM:確かにど真ん中でとらえたはずのバットが空振りする!
野球部エース:「な、なんだ!?何が起こった……!!?」
乙犠 奏介:そしてもう一度、パン、という音。ボールは再び『戻り』、速度は殆ど変えず、ゆるい軌道を描いて、キャッチャーミットに収まる。
メロディ:「ストライク」無表情に言う。
稲姫ちどり:「ヒュウヒュウ!いいぞぉ、そーすけ君!魔球だ魔球!」手にしたジョッキを一息で空にする。
野球部エース:「こ、こんなはずがー!?」
乙犠 奏介:「止まって見えるボールを相手に空振りなんて、エースとしてどうなんでしょうね」
野球部エース:「も、もう一球!もう一球だ!!」
乙犠 奏介:「……良いでしょう。これなら、身体の大小は関係ない。今回使ったのはただの二音……」
乙犠 奏介:「"百段音階"の本領はここからだ」
野球部エース:「次こそは確実に仕留めてやるーッ!」
GM:2ラウンド目はこれで終了!
GM:セットアップ!
GM:まずはハプニングチャート!
GM:ちどりさんは1d100を振ってください!
稲姫ちどり:やったらー!
稲姫ちどり:1d100
DoubleCross : (1D100) → 87

86~90 部活感覚が研ぎ澄まされる。ラウンド中、判定の達成値+3。
GM:有利なやつやん!
稲姫ちどり:ヒャホホホ ヒャッホイ
GM:では、セットアップは何もないと思うので飛ばして
GM:進行値11の状態で3ラウンド目のイニシアチブ!
GM:まずは行動値16の乙犠くん!
乙犠 奏介:<射撃>で……仕留める!
GM:やってみろやー!
GM:難易度は10だオラー!
GM:達成値は+3されてるぞコラー!
乙犠 奏介:こわい……
乙犠 奏介:第一球、前後攪乱。
乙犠 奏介:第二球、上下攪乱。第三球、左右攪乱。
乙犠 奏介:第四、第六、第八球、各種攪乱の組み合わせによる多元眩惑。第五球、直上に飛ばしてからの急降下。第七球、感動的な音楽再生による士気喪失。
乙犠 奏介:数多の技術で、これまで八つのストライクを奪った。そして第九球。
野球部エース:「次だ……!次こそテメエを仕留めてやる……!」
乙犠 奏介:「……そろそろ塩時でしょう。これが最後だ」
乙犠 奏介:8dx+3+3=>10
DoubleCross : (8R10+3+3[10]>=10) → 9[1,1,2,2,3,5,7,9]+6 → 15 → 成功

野球部エース:「待ってたぜ、この時をよォ!」
GM:北斗はバットを振るように見せかけてギロチン状の光線を放つ!獣化能力の応用だ!
GM:ボールごとキミを真っ二つにするつもりである!危険極まりない!
乙犠 奏介:「……!」 目を剥く。だが、それだけだ。対応不可能ではない。
野球部エース:「グフフーッ!これまでの八球、全てこの時のための仕込みよーッ!」
乙犠 奏介:用意していた衝撃波で、ボールを急加速させる。図らずともストレート。
野球部エース:「野球ってのは最後にマウンドに立ってたやつの勝ちなんだよーッ!」
乙犠 奏介:「……なら、その言葉の通りに勝者を決めるか!」
GM:ギロチン状の光線が飛ぶ!
乙犠 奏介:全ての力を叩き込んだその球速は――音速に匹敵!
乙犠 奏介:ソニックブームを纏った白球は、ギロチン光線を無傷で突破!
野球部エース:「こ、これは……!?」
乙犠 奏介:更にバッターボックスのエースを衝撃波で打ちのめす!
乙犠 奏介:投手本人はしゃがむことで光線を回避!
GM:北斗は反射的にバットを振るが、それが災いして衝撃波にもろに巻き込まれる!
GM:北斗の体が紙のように吹き飛び、観客席に突き刺さる!
野球部エース:「ウワーッ!?」
メロディ:「ストライク。バッターアウト」
乙犠 奏介:「……勝利は」 光線が過ぎ去ってから、立ち上がり
篠沢 蒼:「……メロディ、冷静だね」
乙犠 奏介:「最後にマウンドに立っていたやつ……僕だ」 口の端に、笑みを浮かべて
稲姫ちどり:「決まったぁー!そーすけ君、ナイスピー!あははははは!」
手をたたいて喜ぶ。足元には空のジョッキが散乱している。

片山樋一:「君も変なもんに影響されたんだな……」
メロディ:「いえ。とても感動で打ち震えています。メロディ、こんなに美しい野球の試合を見たのは初めてです」
メロディ:ぱちぱちと拍手をしている。
稲姫ちどり:「だねー!カッコ良かったねえメロディちゃん!」
乙犠 奏介:拍手を聞いて皆を振り返る。作りでない、子どもっぽい笑みだ。
メロディ:「はい。とても格好良かったです」
篠沢 蒼:「確かに、ダイナミックな勝負ではあった……かな」
乙犠 奏介:が、はっとして口元を押さえ、顔を逸らす。 「……まあ、UGNチルドレンとして鍛錬していれば、これくらい当然ということです」
篠沢 蒼:「野球の試合としては、前衛的だけど」
メロディ:「まるで、ヒーローのようでしたよ」にっこりと笑う。
メロディ:「篠沢蒼さんも褒めています」
GM:というわけでこれで進行値は13!最後の部活チェンジだ!
乙犠 奏介:「……エージェントをしてると、そういう風に言われることもあります。あるけど、それで舞い上がらないのが、チルドレンだ」
片山樋一:「舞い上がってたでしょ今」
メロディ:「なるほど」メモを取っている。
GM:最後は自由選択!好きなものを選んでいいよ!
稲姫ちどり:「あはは!ちょーっとくらい舞い上がってもいいんじゃなーい?これは任務じゃなくて部活だもんねぇ!」
篠沢 蒼:「片山くんだって、褒められたら舞い上がるもんね」
片山樋一:「うん。めっちゃ舞い上がる」
篠沢 蒼:「素直でよろしい」にっこり頷く。
乙犠 奏介:「……舞い上がってない……」
稲姫ちどり:「んん……?」蒼ちゃんと片山君の様子を見て首を傾げる。
メロディ:「そろそろ日も暗くなってきました。次が最後でしょうか」
稲姫ちどり:「ふむむ……?あ、うん。そうだねえ。〆に行こう、〆」
篠沢 蒼:「それなんだけど……やっぱりアイドルと言えば、歌じゃない?」
メロディ:「はい。〆といえばやはりラーメン部などが……いえ、歌ですね」
稲姫ちどり:「おっほう!ソレ言えた!さすが蒼ちゃんだぜっ」
篠沢 蒼:「だから軽音部とか、どうかなって……夏川さんのソロのときにも協力してもらったし」
乙犠 奏介:「ここでどういう風に歌が歌われているかとか、知っておくのも良いと思う」
メロディ:「軽音部!素敵だと思います」
篠沢 蒼:「片山くんも、それでいい?」
片山樋一:「まあラーメンよりは全然いいよね」
メロディ:「片山さんが話の分かる人で助かります」
篠沢 蒼:「うん、よかった」
篠沢 蒼:「……メロディ、普段の会話はもうちょっと経験値が必要だね」
乙犠 奏介:「軽音……軽い音楽……たぶんクラシックとかではないよな……」 ぶつぶつ
メロディ:「事と次第によっては実力行使も辞さないつもりで……え、経験値ですか?」
GM:では、そんなこんなでキミたちは軽音部の部室へとやってきます。
GM:軽音部の部室に入ると並んでいるギターやキーボード、レコードなどを見てメロディは瞳を輝かせる。
メロディ:「す、すごい。プログラムではありません。質感があります」
メロディ:「これらはなぜ電子化されていませんか?諸般の事情が?」
篠沢 蒼:「人間は物理空間で生まれたから、かな」
乙犠 奏介:「……実体があった方が、見たり触ったりできるし。なるほど、こういうのか……」
メロディ:「メロディの感情に多大な衝撃です。理由は分かりませんが、これは感動という感情だと推測されます」
稲姫ちどり:「んふふふ。メロディちゃん。よかったねえ」
GM:メロディはショルーダーキーボードを興味深げに見つめている。
稲姫ちどり:「オリジナル曲のヒントになるんでない?」
メロディ:「はい。すごく参考になりそうです」
GM:と、そこで部室内に響くエレキギター音!
坂上ドレミ:「いえーい!みんな、ノッてるかーい!」ギター音!
GM:前髪をヘアバンドで止めた少女がギターをかきならす!
坂上ドレミ:「体験入部ってことで、ここにある楽器は好きに使ってくれていいから!」
篠沢 蒼:「ノるのはこれからでーす」ひらひら手を振る
坂上ドレミ:「ばかやろー!生きてるってことはノッてるってことだろ!?」ギター音!
片山樋一:「生きてるか聞いてたの!?」
乙犠 奏介:「あんまり関わりのないジャンルなので、いきなりは難しい」
稲姫ちどり:「いえー!みんな生きてるぜ!しぇけなべいべー!」
坂上ドレミ:「へっ、なかなかノッてきたじゃねーか」
篠沢 蒼:「稲姫先輩、ノリだけで生きてません?」
GM:彼女は軽音部一年の坂上ドレミ。新入部員だが、こんなノリなので大変なのだ。
稲姫ちどり:「酒も要るよぉ!」
篠沢 蒼:「ロックで?」
稲姫ちどり:「お、うまいこと言うね」
坂上ドレミ:「音楽ってのは技術云々も大事だけど、まずは自由に音を鳴らして楽しむこと!」
坂上ドレミ:「もう好き勝手やってちょうだいよ!先輩にはあたしがあとで怒られます!」
乙犠 奏介:「ロック……?」 頭の中で岩とかロックオンのアレとか色々思い描き、今の発言の意図を測ろうとしている
片山樋一:「怒られ前提なの」
稲姫ちどり:「わーい!歯で弾くやつやろうぜ、歯で」
篠沢 蒼:「頼もしい」
坂上ドレミ:「さあさあ!ミュージック イズ ファン!」
メロディ:「ドキドキです」ショルダーキーボードを手に取る。
篠沢 蒼:「片山くんはギター弾けたよね」
片山樋一:「ん。ああ。モテるかと思って練習したしわりかしイケる」
メロディ:「篠沢蒼さんは、ボーカル、ですか?」ぎこちなく聞く。
篠沢 蒼:「えっと……うん。楽器は全然」苦笑する。「篠沢蒼の歌、聞いたことある?」
メロディ:「え!あります!とてもあります!」首をブンブン振る。
篠沢 蒼:「とても」目をぱちぱちさせる。「ちょっと、困るかも」
篠沢 蒼:「前みたいには歌えないと思うから」
メロディ:「困りません!全然!歌ってもらえるだけで!もう!」
篠沢 蒼:「……そっか、うん」
篠沢 蒼:「じゃあ、がんばるね」
メロディ:「ええっと、皆さん。演奏の準備はいいでしょうか」おそるおそる振り返る。
片山樋一:ギターを構えたままピックを持った手を上げる。
乙犠 奏介:「皆さん」 目を丸くする。腕を浅く組んで傍観の構えを取っていた
稲姫ちどり:「おーらい!」いつの間にかドラムセットの椅子に陣取っている。
篠沢 蒼:「……ん、よし」眼鏡を外し、髪をツインテに結び直す。
メロディ:「乙犠さんもです。当たり前です」少し頬を膨らませる。
篠沢 蒼:「奏介くん、一人だけノリ悪いぞ!」
稲姫ちどり:「わるいぞーう!」
乙犠 奏介:「……分かった。分かった。僕は楽器を弾くつもりはないんだが」 適当に棚からタンバリンを取る
片山樋一:「悪いぞー!生きてんのー?」
乙犠 奏介:「これくらいなら、まあ。リズム取るくらいは……分かったって! 生きてるし!」
メロディ:「楽器、もしわからなかったら、メロディと一緒に弾きませんか」ショルダーキーボードを半分差し出す。
乙犠 奏介:「いい。いいんだ。僕はこれでいい。……ほら、やるぞ」 堅辞
メロディ:「任務でしたらしょうがないです」ショルダーキーボードを構え直す。
篠沢 蒼:「……」小さく首を傾げる。「あとで後悔しちゃうぞ」
篠沢 蒼:「全力でやった方が、絶対楽しいから!」
メロディ:「メロディ、全力全開です」
乙犠 奏介:「……後悔しないためです」 目を閉じ、小声で。そしてタンバリンを構える
メロディ:「いきますよー。さん、はい」
GM:というわけでまずは行動値5の片山くんかちどりさんの番!
片山樋一:やるます!
稲姫ちどり:ごーごー
片山樋一:「能力訓練:精神」を使って知識判定。あと、メロディの効果でダイスを増やしたいです。
GM:どうぞ!
GM:〈芸術:音楽〉か〈知識:音楽〉で難易度は7!
片山樋一:11dx>=7
DoubleCross : (11R10[10]>=7) → 8[1,1,1,2,2,2,3,3,6,8,8] → 8 → 成功

GM:上手い!
GM:これで進行値は14!
片山樋一:主旋律を弾き始める。曲は少し前に流行ったアイドルグループのナンバーから、「Next Step」。
片山樋一:明るい曲調で初心者にも乗りやすいし、なによりこの曲はよく知っている。
メロディ:「片山さん。ギター、上手です。たのしそうな音、してます」キーボードの伴奏を合わせる。
片山樋一:際立って上手いなどということはないが、必要十分、音は外さない。
GM:では、次はちどりさんの番!
稲姫ちどり:そういえばハプニングチャートの達成値+3ってまだ生きてるよね?
片山樋一:ほんとだ
片山樋一:じゃあ11です!
GM:あっ、では、進行値は+2されて15!
GM:本来はこれでFS判定は終了なのですが
GM:アンコールでこのラウンドの終了まで判定をやるかどうかはちどりさんと蒼ちゃんにお任せしたい!
稲姫ちどり:せっかくだからぱぱっとやるぜ
篠沢 蒼:せっかくなので!
GM:では、あらためtちどりさんの番!
稲姫ちどり:こちらは<知識:音楽>で判定を。メロディの効果でダイス増やします
稲姫ちどり:8dx+3>=7
DoubleCross : (8R10+3[10]>=7) → 9[4,5,5,5,7,8,8,9]+3 → 12 → 成功

GM:判定は成功!これで進行値は17!
稲姫ちどり:意外にも正確なリズムを刻み、華麗なフィルインも織り交ぜてスティックを振るっている。
稲姫ちどり:「ふふん。前に付き合ってた子がドラムキチだったんで、ちょっとかじったんだよね」
片山樋一:「やれんじゃないっすかセンパイ!」
メロディ:「チドリさん。勢いあって、とても気持ち良いです。すごいです」
篠沢 蒼:「先輩、すごいすごい!」
稲姫ちどり:「うぇーい!ノッてきたぜぃ!酒が切れないうちにどんどん行こう!」
篠沢 蒼:「この感じ、やっぱり楽しいな」
GM:では、最後に蒼ちゃんの番!
篠沢 蒼:〈芸術:音楽〉で判定!CランクⅡとアイドル手帳を使用、メロディの効果でダイスも増やす!
篠沢 蒼:7dx+3
DoubleCross : (7R10+3[10]) → 10[1,2,2,3,7,9,10]+3[3]+3 → 16

GM:判定は成功!
篠沢 蒼:ギターを弾く片山くんに微笑んで、体全体でリズムに乗って、歌い始める。
篠沢 蒼:「♪Next step 次の扉 新しい場所へ」
篠沢 蒼:「♪もっと大きく 一歩を」最初のフレーズを歌いながら、メロディに目配せを送る。
メロディ:喜びに満ちた様子でキーボードを弾いていたメロディはその視線に少し戸惑う。
乙犠 奏介:「歌うんだ」 合奏のリズムに合わせてタンバリンを振るいながら
乙犠 奏介:「口は空いている。できるだろう」
篠沢 蒼:「君も一緒に、ほらーー ♪踏み出して」
メロディ:頷く。
メロディ:「Next step!」小さくジャンプする。
GM:それをきっかけにメロディは熱く歌を口ずさみ始める。
篠沢 蒼:メロディの歌声に、満面の笑みを浮かべる。
GM:蒼とともにNext Stepを一曲歌い終わるとメロディはへろへろとその場にへたり込む。
メロディ:「うわああああああー……は、初めてでした」
メロディ:「Undineの曲や蒼さんの曲は今まで何度も練習はしてきましたけど、一度も配信はしたことがなくて」
メロディ:「それを……それをこんな……蒼さんと一緒に……」
篠沢 蒼:メロディに手を差し伸べる。「すっごくよかったよ。リズムも音程も完璧だったし……ハートが伝わった」
メロディ:「い、いいんでしょうか。夢じゃないんでしょうか」
篠沢 蒼:「夢は叶えるものだよ」
メロディ:「わ、私の夢は……」
篠沢 蒼:「夢は?」
乙犠 奏介:タンバリンを早々に棚へ仕舞って、そのやりとりを遠くから見守る。
メロディ:「私の夢は、叶ったのか、叶っていないのか分かりませんが、でも幸せなのは確かです」
GM:メロディは立ち上がる。
メロディ:「皆さん、今日はメロディと一緒にいてくれてとてもありがとうございました。メロディはすごく……すごく楽しかったです」
稲姫ちどり:「どーいたしまして。こっちも楽しかったよぉー」汗を拭きつつ手をひらひら振る。
片山樋一:「満足したみたいで何より。まあ今日はこんなもんだよね……暗くなりそうだし」
篠沢 蒼:「私も、久々にこんな風に歌ったよ」
メロディ:「特に乙犠さんは任務なのに、メロディのことをとても気にかけてくれます。それが、メロディはすごく嬉しいです」
乙犠 奏介:「僕。そんな、特別なことなんて……任務だからだし」 顔を逸らし 「いろいろ教えてるのだって、ほら。僕の任務を楽にするためだ」
メロディ:「はい。それでいいです」
メロディ:「ですので、メロディも乙犠さんの任務が上手くいくように頑張りたいと思います。そう思ったら自分の歌も書けそうな気がしてきました」
乙犠 奏介:「そ、か。ヒントができたんなら、何より。歌も、うん……綺麗で良かったし。ちょっと緊張してたけどな」 口元だけで笑い
メロディ:「あんなの、緊張します。当たり前です」
乙犠 奏介:「本番、皆の前で歌うんなら、どうせ緊張するんじゃないか。緊張してもそういう風に見せないのが大事なんだぞ」
メロディ:「いいえ。デビューライブはちゃんと緊張しないでやります」少し膨れている。
メロディ:「あ、そうだ。乙犠さん、それに皆さん」
メロディ:「今度のデビューライブが終わったらまた一緒にメロディと出かけてくれませんか」
片山樋一:「なんだ。そりゃ全然いいけど。いいよね?」
篠沢 蒼:「あ、えっと……」再び眼鏡をかけ直している。「僕でよければ」
稲姫ちどり:「モチのロンでございますわよ。まだまだ、見るとこいっぱいあるからね」
乙犠 奏介:「……護衛は任務だ。今日と変わらず、それくらいはできる。きっと」
メロディ:「とても楽しかったので……この気持ちをもう一度味わいたいのです」
メロディ:「じゃあ、約束ですよ」ノートに書き込んでいる。
篠沢 蒼:「そういうことなら、いくらでも」
篠沢 蒼:「それに、もっともっと楽しいことはたくさんあるよ」ちらりと片山くんを見る。
篠沢 蒼:「本当に、数え切れないくらい」
メロディ:「それは……すごく楽しみです」
片山樋一:「……ああ。そうだな。そうかも」目を閉じる。
稲姫ちどり:「あーあー、それとさあ」思い出したように手を叩く。
稲姫ちどり:「そーすけ君は、今日どうだったよ?」
乙犠 奏介:「え……」 急に振られて、目をしばたたかせ
乙犠 奏介:「どうって。僕が?」
稲姫ちどり:「ウイ。これがアカデミアだよ。色々メチャクチャだけど、面白かったっしょ?」
乙犠 奏介:「……そうだな。ええ、まあ……面白、かった。うん、面白かったことは間違いない」
乙犠 奏介:「それ以上に色々メチャクチャだったけど」 目を閉じ 「あんなの、野球ではない」
篠沢 蒼:「自覚はあったんだ……」
稲姫ちどり:「あははは!そりゃ確かに!でも、その調子でこの学園を楽しんでもらえると嬉しいね!」
片山樋一:「半分君のせいだかんねそれ」
メロディ:「あれは野球ではなかったのですか」きょとんとしている。
乙犠 奏介:「あちらが先に野球選手であることを捨てたから、僕も捨てただけのことだ。あれはあれで、まあ……」
乙犠 奏介:「……任務だから。それなりに」 曖昧に笑って 「メロディもいるし、そんなヒマがあれば」
メロディ:「あれば?」小首を傾げる。
乙犠 奏介:「……ほら、もう帰るぞ。時間だ。楽器も片付けて」
稲姫ちどり:「……ふむ。ま、今のところはそんな感じでいいか」帰り支度に入る。
メロディ:「待ってください、乙犠さん。結局は楽しかったということでいいのでしょうか」ぱたぱたと後片付けを始める。
篠沢 蒼:「……片山くん」皆の様子を見ながら呼びかける。
片山樋一:「ん?」
篠沢 蒼:「歌うのって、楽しいね」
片山樋一:「はは。何だよ、今更さ」
乙犠 奏介:「……ああ。楽しかったとも」 短くそれだけ返す
片山樋一:「知ってたことだろ?」
篠沢 蒼:「前もこんな気持になった気がする。なんでかな、すぐに忘れちゃうんだよね」
篠沢 蒼:「ありがと」
片山樋一:「いや、俺も楽しかった」
篠沢 蒼:「……それと」
篠沢 蒼:「君のこと、いつだって世界一格好いいと思ってるから。恥ずかしいから、ごまかしちゃうけど」
篠沢 蒼:「聞きたくなったら何度でも言ってあげるから、その」
片山樋一:「……」自分の口元を手の甲で押さえる。
篠沢 蒼:「人前でああいう風に、喜ばれると……恥ずかしいです」
片山樋一:「や、その、……今の俺の方がハズいわ、クソ」
篠沢 蒼:「ううう……」顔を抑える。「い、今のなし」
篠沢 蒼:「なしじゃないけど、えっと……なし! また今度ちゃんと!」
篠沢 蒼:「さ、帰り支度!」
メロディ:「お二人ともー。撤退の時間ですよー」
メロディ:「チドリさんが番長連のケイヒでお好み焼きをご馳走してくれるそうです」
片山樋一:「ああ、悪い!すぐ行く……経費でてんの!?俺聞いてないけど!」
GM:遠くの方からメロディの声が聞こえる。
片山樋一:両手で自分の顔を叩く。
片山樋一:「おし。行くか」
篠沢 蒼:「うん、行こう」少し距離を開けて歩き出す。「怪しまれないように!」
GM:では、シーン終了!
GM:ロイスの取得や感情変更のみ可能だよ!
篠沢 蒼:特になし!
片山樋一:ないよっ
乙犠 奏介:稲姫さんのロイス感情をじゃっかん変更 ○有為/懐疑 から、 ○信頼/食傷 へ
GM:やったー
稲姫ちどり:信頼された
稲姫ちどり:メロディに最後のロイスを取ろうかな。○P:庇護/N:心配 で。
乙犠 奏介:飲酒量の割にはね……
稲姫ちどり:割…
稲姫ちどり:いじょうです
GM:では、全員がロイスを取り終わったらシーン終了!

シーン11/ミドルフェイズ06

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは片山くん。
GM:メロディも一緒に登場。
GM:他の人たちの登場は自由です。
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+1(1d10-1->2-1)した(侵蝕率:79->80)。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+1(1d10-1->2-1)した(侵蝕率:81->82)
乙犠 奏介:メロディある所乙犠あり
篠沢 蒼:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 9[9]+70 → 79

GM:このシーンはジャッカルっぽい仮面の人がキミたちのところに現れるシーンですね。
稲姫ちどり:出とくか…ジャッカルとまだ会ってない
稲姫ちどり:1d10+73-1
DoubleCross : (1D10+73-1) → 6[6]+73-1 → 78

GM:いい感じに上がってきた。
GM:では、部活体験からの帰り道。
GM:辺りはすっかり暗くなっている。
メロディ:「なんだか気持ちがほくほくしています。メロディ、今日のことを一生忘れないと思います」
片山樋一:「あそこの店超うめえよな。ビビった」
メロディ:「はい。ケイヒで食べるお好み焼きはおいしいということが分かりました」
乙犠 奏介:「そんなことは一生覚えておかなくてもいい」
稲姫ちどり:「うまいっしょー?今日は餃子売り切れだったのが残念だけどさぁ」
篠沢 蒼:「……」メロディはカロリーで体型変わらないのかな、と思いながら見ている。
メロディ:「では、次はその餃子というのがいいです」
片山樋一:「てかほんとに降りるんすか経費。俺聞いたこと無いすけど」
篠沢 蒼:「…………」先輩の摂ったカロリーはどこへ行くんだろう、と思いながら視線を移す。
メロディ:「降りるんすか?」
篠沢 蒼:「……片山くん、番長連で軽んじられてる?」
稲姫ちどり:「ドンマイ」肩を叩く。
GM:と、その時。
乙犠 奏介:「組織の上下関係は個人の人格によるものじゃない……気にするな」
片山樋一:「軽んじられてる気がする……後輩が全然敬意払わねえもん」
メロディ:「気にするな」肩を叩く。
片山樋一:「やめい!」
GM:キミたちの周囲に《ワーディング》が展開される。
GM:そして、キミたちの前にジャッカルめいた仮面のオーヴァードが姿を現す!
アヌビス:「お楽しみ中のところ失礼するよ」
稲姫ちどり:「っとぉー。無粋だね、こんな夜によ」メロディを庇える位置に立つ。
篠沢 蒼:「っ!?……あの仮面!」
乙犠 奏介:左腕を下ろし、にわかに指を動かし始める
片山樋一:「あ、テメ犬野郎!」
アヌビス:「私の邪魔をしないでもらおうか」
アヌビス:「片山樋一、乙犠奏介、稲姫ちどり。お前たち三人はもはや『罪ボール』で審判を下すまでもない」
片山樋一:「まああの下り無駄だもんな」
アヌビス:「私も無駄だと思った」
稲姫ちどり:「こいつ酔っぱらってんのか?」
篠沢 蒼:「罪ボール?」
片山樋一:「気にしなくていいよ」
アヌビス:「そして、お前たち三人は……」
アヌビス:「残らず有罪だァ!」アヌビスは杖を鳴らす
GM:すると、アヌビス自身は動いてすらいないにも関わらず、不可視の何かが三人に迫る!
GM:三人は〈知覚〉で難易度20の判定をしてもらおう!
稲姫ちどり:ヒエッ
片山樋一:「有罪はテメエだろカス野郎……女傷つけやが……何これ!」
GM:失敗すると回避行動を取ることもできずに2d10のダメージを受ける!
乙犠 奏介:俺の名を知っているか……
片山樋一:「能力訓練:感覚」使用して判定します
乙犠 奏介:俺は……侵蝕率80超え侵蝕率ボーナス+2D太郎だーッ! 判定ッ!
片山樋一:8dx+1>=20
DoubleCross : (8R10+1[10]>=20) → 9[2,5,5,6,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

乙犠 奏介:9dx>=20
DoubleCross : (9R10[10]>=20) → 9[1,1,2,3,5,6,7,8,9] → 9 → 失敗

稲姫ちどり:全力で勝負!
稲姫ちどり:1dx>=20
DoubleCross : (1R10[10]>=20) → 3[3] → 3 → 失敗

乙犠 奏介:グアーッ!
稲姫ちどり:アバーッ
GM:では、三人とも2d10のダメージを受けるがいい!
乙犠 奏介:2d10
DoubleCross : (2D10) → 15[7,8] → 15

稲姫ちどり:2d10
DoubleCross : (2D10) → 6[1,5] → 6

片山樋一:29-2d10
DoubleCross : (29-2D10) → 29-13[10,3] → 16

乙犠 奏介:乙犠 奏介のHPを-15した(HP:24->9)。
稲姫ちどり:6減ってHPは23
アヌビス:「これこそが神の裁きだよ。お前たちは自分の罪の重さで苦しんでいるのだ」
乙犠 奏介:「ぐふっ!?」 何かが来ると分かったが、意識が攻撃に傾いていた。対応できない。
アヌビス:「そう、私は無敵だ。お前たちでは私に勝つことはできないィ!」
篠沢 蒼:「片山くんっ!!」
メロディ:「乙犠さんっ!」
稲姫ちどり:不可視の衝撃を受け、かすかに顔を歪める。が、身じろぎもしない。
稲姫ちどり:「……なーる。あかりが言ってた、目に見えないワーッと来るやつ、か」
片山樋一:「がっ……クソっ、篠沢無事か!?」
GM:アヌビスは「節制の仮面」で取得した「Eロイス:究極存在」を所持しています。現状では彼にダメージを与えることはできません。
乙犠 奏介:「……直接話すのは初めてだったな。何のつもりだ。罪とは、何だ?」 手でメロディを制する。迂闊に近付かれて巻き込んでは護衛の本懐が果たせない
篠沢 蒼:「ぼ、僕は、なんとも……」
アヌビス:「乙犠奏介。お前もメロディを変えようとするUGNの一味。その罪の重さは計り知れない」
アヌビス:「だが、それは今回の訪問の目的ではない」
アヌビス:「篠沢蒼。メロディ。私はお前たちと話をしに来たのだ」2人を指さす。
乙犠 奏介:「変えようとする罪、だと……」 立ち上がる。まだ左手指を動かし始める
篠沢 蒼:「僕……?」怪訝な顔。
メロディ:「私……?」
稲姫ちどり:「お喋りしたいだけなら紳士的にやりゃあいいのにねえ」
稲姫ちどり:(攻撃の種が見えんと防げないな。苦手だ、こういうタイプ)
アヌビス:「そこの3人はもはや手の施しようがないが、お前たち2人にはまだ更生の余地がある」
アヌビス:「これを見るがいい」
GM:アヌビスは「堕落の仮面」の効果で取得した「Eロイス:マジカル☆リクエスト」の効果で巨大なテレビモニターのようなものを出現させます。
GM:片山くんのOPで出現させた罪ボールもこの効果によるものだ。
アヌビス:「これが『罪ボール』に続く私のもう一つの力……!」
アヌビス:「その名も『総意ヴィジョン』」
篠沢 蒼:「ネーミングセンスがひどい」
メロディ:こくこくと頷く。
アヌビス:「やめろ!傷付くようなことを言うな!」
アヌビス:「この総意ヴィジョンにはアカデミアに住む学生たちの総意が映し出される」
アヌビス:「見てみたまえ、篠沢蒼。メロディ。これがアカデミアの学生たちが望んでいることだ」
GM:アヌビスが言うと、巨大なモニターには人々の声が映し出される!
GM:『レネゲイドビーイングが人間の真似なんてするなよ。気持ち悪い』『カヴァー曲だけ歌ってればいいのに。ガッカリ』『自作曲とか調子に乗りすぎ』『ライブなんて誰も見に行かねーよ』
GM:『篠沢蒼って何でアイドル辞めたの?』『ファンだったのに。自分勝手すぎる』『心の支えを無くした。どう生きていけばいいか分からない』『いつか復帰してくれないかな。みんな期待してるっしょ』
アヌビス:「これがアカデミアの学生たちの心の声だ」
メロディ:「……ッ」
篠沢 蒼:「……」
乙犠 奏介:「……与太は止してもらおうか。そんなもの。モルフェウスでも、ブラックドッグでも、何だったらエンジェルハイロゥでも作って見せられる。下らない手遊びだ」
アヌビス:「これはそんなチャチな手品ではない。正真正銘、学生諸君の本心だよ」
アヌビス:「片山樋一。お前の罪というのもこれで分かったろう」
篠沢 蒼:「……僕も、アカデミアの学生だよ」
片山樋一:「そうだよ、そうだ。何が総意だ。総意って意味知ってんの?」
篠沢 蒼:「僕はメロディのライブに期待してるし、新曲を聴きたい。人間とかレネゲイドビーイングとか関係なく、彼女のことが好き」
篠沢 蒼:「そのヴィジョンに映してくれないかな、こういう意見も」
メロディ:「蒼さん……」
稲姫ちどり:「さんせーい。あたしの意見も反映されてないんだけどぉ。そこんとこどうなの、ワンちゃん」
アヌビス:「分かっていないな。大多数の幸福を叶える。それこそがアイドルだ」
アヌビス:「私ことアヌビスは人々の意思を代表する者。故に私がお前たちに望むこともただ1つ」
アヌビス:「メロディはデビューを取り止め、代わりに篠沢蒼――お前がステージに立つのだ」
メロディ:「そ、それは……っ!」
アヌビス:「でなければ、お前たちにもそこの三人と同じように神の裁きが下るだろう」
篠沢 蒼:「無理だよ、それは」静かに首を振る。
篠沢 蒼:「アイドルの篠沢蒼は、もういないんだ。アカデミアの誰が願ったって」
篠沢 蒼:「僕はもう本物にはなれない」
メロディ:「か、」
メロディ:「考えさせてください」蒼の言葉を遮るように言う。
篠沢 蒼:「メロディ……!?」
稲姫ちどり:「……」一瞬眉をひそめて蒼ちゃんを、メロディを見て、アヌビスに視線を戻す。
メロディ:「私の本当の夢、叶うかもしれません。それなら」
篠沢 蒼:「何、言って……」
メロディ:「私はステージを降りてもいいです」
メロディ:「ごめんなさい、蒼さん」
乙犠 奏介:話は聞いているが、口は挟まない。視線は"アヌビス"。攻撃の隙を諦めることなく窺っている。
アヌビス:「いい答えだ。正式な返答はまだ待っていてあげよう」
アヌビス:「何せお前たちでは私に勝てる可能性など1ミリも存在しないのだ」
稲姫ちどり:「あーはん。1ミリ未満ならあるのかしらん」
アヌビス:「分かっているな、片山樋一。お前が偶像を地に汚したのだ。決して刃向かおうなどと考えるなよ?」
アヌビス:「1ミリ未満もない!」
GM:アヌビスは《神出鬼没》を使用。体が布のようにほどけて姿が消えていく。
篠沢 蒼:「……僕は」視線を落とす。ぎゅっと拳を握る。「応えられないよ。無理なんだ」
片山樋一:「うるせー!尻尾巻いて逃げんのか?」
アヌビス:『逃げるわけではない!帰るのだ!』
稲姫ちどり:「消えたのかまだ居んのかはっきりしろ!」
乙犠 奏介:「……隙らしい隙は見えなかった。無策で行ける相手ではない……」 指を止め、左手を握り
アヌビス:『すみませんでした……』
GM:虚空から声だけが聞こえ、やがてその声も消滅する。
メロディ:「片山さん。蒼さんがアイドルを辞めたのは、片山さんのせいなのですか?」
稲姫ちどり:「そう、それよ。どういうことなん?」
稲姫ちどり:「何をやらかした!言え!子犬番長!」
乙犠 奏介:「……」 黙って皆を、主にメロディを見ている
メロディ:「だとしたら私は、あなたを恨みます」
片山樋一:「え。えーと」
篠沢 蒼:「違うよ」
メロディ:「蒼さん……?」
篠沢 蒼:「全部僕の身勝手。片山くんは悪くないよ」片山くんと二人の間を遮るように進み出る。
稲姫ちどり:「ええい、わからん!わかるように言ってみ!」
篠沢 蒼:「アイドルは皆の想いに支えられて、それに応えるものだから」
篠沢 蒼:「会場いっぱいのファンよりも、たった一人の男の子のことを大切に思うようになったら、続けられないでしょ?」
稲姫ちどり:「……?」蒼ちゃんと、片山君を交互に指さす。
稲姫ちどり:「あ……ア???」
メロディ:「そんなの……」
乙犠 奏介:「……なるほど」 得心して頷く 「腑に落ちる」
メロディ:「そんなの、わかりません。もうぐちゃぐちゃです、私」
篠沢 蒼:「……好きになったのも、それを伝えたのも、僕だから。全部僕の責任」
稲姫ちどり:「ヒエッ……ま、マジでぇ!?」その場に尻餅をつく。
片山樋一:「……」
篠沢 蒼:「……」今度は片山くんに向き直る。「片山くんは悪くないよ」
メロディ:「私、」
メロディ:「私、あなたの大ファンでした」
メロディ:「ごめんなさい。先に部屋に戻ります」
篠沢 蒼:「……うん」
片山樋一:「……」
篠沢 蒼:「ありがとう」
GM:メロディはふらふらととした足取りで女子寮の方に向かっていく。
GM:そのままシーンから退場する。
乙犠 奏介:「僕は護衛だ。だからメロディについていく」 彼女に続き
乙犠 奏介:「……正直、そういうことはよく分からない。そういう感情を、知らない訳ではないけれど。ただ……」
乙犠 奏介:「それが『悪い』ことだとはどうも思えない。僕はね。……それだけだ」
乙犠 奏介:ということで、メロディに続いて退場しましょう
稲姫ちどり:「いや、なんか二人の間の空気がなんか、とは思ったけど」
稲姫ちどり:「既にそういうこととは……うーむ」立ち上がってスカートの汚れを払う。
片山樋一:「……言いふらしたりしないでくださいよ。マジで」
片山樋一:「ぜってー面倒くさいことになるんで……」
稲姫ちどり:「するかい、そんなこと」
稲姫ちどり:「……ホントなら馴れ初めなり進捗なり、色々聞き出したいとこだがぁー。そういう空気でもないなあ」
篠沢 蒼:「ごめんなさい、今度じっくり」
片山樋一:「あっさりでよくない……?」
稲姫ちどり:「まあ一個だけ言うなら、うん……」
稲姫ちどり:「やるじゃん」
稲姫ちどり:片山君を軽く肘でつつく。
片山樋一:「っもう。ほらこうなる……」
稲姫ちどり:「へへへ。蒼ちゃんもさ、知らなかったとはいえ」
稲姫ちどり:「いつものノリで片山君いじっちゃってゴメンね。気ィ悪くしないでね」
篠沢 蒼:「いえ、それは……片山くんですから」
篠沢 蒼:「むしろ、いじられない方が不安です」
片山樋一:「その返しもおかしくない!?」
篠沢 蒼:「あのね」
篠沢 蒼:「好きな人が女の子にちやほやされてると、不安になるものだよ」
稲姫ちどり:「あははは。そりゃそうだ」
篠沢 蒼:「片山くんは格好いいけど、皆が褒めるタイプじゃないでしょ」
片山樋一:「あ、ああそういう……ってそういうこと言わなくてよくない……?」
稲姫ちどり:「かーっ!甘酸っぺえな!酒の肴になるわー」
片山樋一:「てかこの人絶対口軽いでしょこれ!?」
篠沢 蒼:「そこは心配」
稲姫ちどり:「大丈夫だってばよー。信用ないにゃあ」
稲姫ちどり:「……メロディとはゆっくり話そう。一晩たてばちょっと落ち着くだろーし」
片山樋一:「……そっすね」
篠沢 蒼:無言で頷く。
稲姫ちどり:「んじゃ、また明日ね」ペラペラと手を振って去っていく。
片山樋一:「うす。お疲れ様でーす」
篠沢 蒼:「おやすみなさい……」その背を見送ってため息をつく。「濃い人だよね……」
片山樋一:「上の下くらいの濃さだからね」
篠沢 蒼:「……」
片山樋一:「……あの、さ」
篠沢 蒼:「うん」まっすぐ向き直る。
片山樋一:両手を合わせる。「悪い」
片山樋一:「俺が矢面に立つべきだった。言わせるこたあなかったわ」
篠沢 蒼:合わせた両手を掴んで、引き離す。「片山くんは、悪くないよ」
篠沢 蒼:「三回目」
片山樋一:「だってさあ、そうしてりゃ矛先は俺だったから随分楽に……」
篠沢 蒼:「これは僕の問題だよ。片山くんは悪くないし、片山くんがどうにかすることでもない」
片山樋一:「俺が出来ることもない、って?」
篠沢 蒼:「……ひとつ」
片山樋一:「何?」
篠沢 蒼:「僕のこと、ちゃんと見て、判断して……それでも、ずっと味方でいて」
片山樋一:「なんだ。じゃあもう出来てる」
篠沢 蒼:「甘い。ずっとだよ。ずっとずっと」
篠沢 蒼:「もう出来てる、じゃなくて、これからもずっと……」
片山樋一:「甘いな。ずっとくらい、ハナから決め込んでたことだ」
片山樋一:「じゃなきゃ殺さねえよ」
篠沢 蒼:「っ……」
篠沢 蒼:言葉を切ってうつむく。そのまま片山くんに頭を寄せる。
片山樋一:「わっ」慌てて手を添える。
篠沢 蒼:「……身勝手なことしたと思ってる。謝らなきゃって。ファンの皆にも、青海さんや夏川さんにも」
篠沢 蒼:「だけど、後悔したことはなくて」
片山樋一:「そうだな。2人には話さないとな」
片山樋一:「うん」
篠沢 蒼:「……ずっと、そのことが気にかかってた。今だって、あの日に戻ったらまた同じことをすると思ってる」
片山樋一:「うん」
篠沢 蒼:「反省しない、悪いと思ってもやめられない」
篠沢 蒼:「それでも、君はいいんだね?」
片山樋一:「……なんだ。気にしてたのか。じゃあやっぱ悪いのは俺だな」
篠沢 蒼:「……?」
片山樋一:「気にさせねえくらいに俺がデカけりゃ、そんなことを言わせさえしねえもんな」
片山樋一:「まだ俺はダメダメだ。言って貰わなきゃ分かんねえけど」
篠沢 蒼:「……」片山くんの頬を両手で挟む。ジト目で見据える。「当たり前だよ、赤点番長」
篠沢 蒼:「君に全部支えられるほど、僕は軽くないんだから」
篠沢 蒼:「でも」ぱっと手を離す。「ありがと」
片山樋一:「……脱却目指してんだよ。言って貰って、分かった。それでいいし、それがいい」
片山樋一:「全部ひっくるめて、ずっとだ」
篠沢 蒼:「うん」
片山樋一:手を出す。「帰ろうぜ。送る」
篠沢 蒼:手を繋ぐ。「頼もしいね」
片山樋一:「お嬢の身は俺が守りますんで」
篠沢 蒼:「ぷっ」吹き出す。「それ、似合うけど違うよね」
片山樋一:「やっぱり?あそこにゃ悪いことしたなあ」
篠沢 蒼:「やっぱり片山くんは自然体だよね、普段通りの……」
片山樋一:「ああ、まあそうかなあ?そりゃそうか」
片山樋一:「篠沢だってどれもいいけど、確かに一番は自然体かなあ」
篠沢 蒼:「……」
篠沢 蒼:「今の、もう一回」
片山樋一:「え?だから篠沢はどれもいいけど、一番は自然体……」
片山樋一:「……これ俺めっちゃハズいこと言ってない!?」
篠沢 蒼:「……」返答はしない。繋ぐ手を握る力が強くなる。
片山樋一:「まーその……なんだ……えーと」
片山樋一:「センパイのせいで、空気で酔ったのかもしれん。さっさと帰って寝るほうがいいなこれ」
篠沢 蒼:「うん。明日からはきっと大変だ」

GM:では、キミたちが手を繋いで夜の帰り道を歩き出したところでシーン終了!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能だよ!
稲姫ちどり:片山君のロイス感情を変更します
稲姫ちどり:・片山樋一 ○P:信頼/N:恐怖
片山樋一:恐怖とは
GM:怖がられてる!
稲姫ちどり:何こいつ…そんな一面知らん…こわ…
乙犠 奏介:うーんうーん、変更はなしで……購入はしよう。UGNボディアーマー辺りを適当に
篠沢 蒼:片山くんへのロイス、恋心○/不安→恋心○/盲目 に変更します。
稲姫ちどり:ヤベー
GM:こ、こらー!
片山樋一:篠沢蒼をSロイスへ。
乙犠 奏介:キャッ
稲姫ちどり:!
篠沢 蒼:あっそうだ!
篠沢 蒼:こちらも片山くんをSロイスに。
稲姫ちどり:相 互 S ロ イ ス
乙犠 奏介:ハワワ……
乙犠 奏介:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,3,10]+2[2] → 12

GM:買えてる!
稲姫ちどり:私もUGNボディアーマーを購入して身を守らなくては
乙犠 奏介:……買えたね!やった!
乙犠 奏介:(回りもしなければ調達値調べなくて済むなーと思って横着をした)
篠沢 蒼:ブルーゲイルを狙ってみます。
稲姫ちどり:4dx+3+1>=12
DoubleCross : (4R10+3+1[10]>=12) → 10[6,8,9,10]+4[4]+4 → 18 → 成功

稲姫ちどり:買えた買えた
GM:12だよ!覚えて!
片山樋一:購入は強化素材かな。能力訓練も使用。
GM:こっちも買えてる!
片山樋一:6dx+7>=15
DoubleCross : (6R10+7[10]>=15) → 9[2,3,5,6,7,9]+7 → 16 → 成功

篠沢 蒼:5dx+3+2>=20
DoubleCross : (5R10+3+2[10]>=20) → 7[1,2,5,5,7]+5 → 12 → 失敗

GM:つよい
稲姫ちどり:応急持ってる人は使っちゃったほうがいいかもだ
篠沢 蒼:買えない!以上!
GM:あっ、蒼ちゃんは失敗
片山樋一:成功。槍の攻撃力を上げるぞ。
片山樋一:おわり!
乙犠 奏介:今使っちゃう? 使っちゃうかー。
片山樋一:あ、や
篠沢 蒼:あっそうだ。応急2つあるヨー
乙犠 奏介:GM! 応急手当キットします!
片山樋一:稲姫さんに渡したほうが良い
片山樋一:カバー役の体力を最優先!
稲姫ちどり:じゃあ蒼ちゃんの一個ちょうだい!
篠沢 蒼:あげる!
稲姫ちどり:ありがと!
GM:しなさい!
稲姫ちどり:使います
乙犠 奏介:9+2d10
DoubleCross : (9+2D10) → 9+19[10,9] → 28

乙犠 奏介:4点オーバー。鼻血が出ました
稲姫ちどり:23+2d10
DoubleCross : (23+2D10) → 23+6[2,4] → 29

稲姫ちどり:ジャストな。
稲姫ちどり:以上!
片山樋一:あ、じゃあまだ余ってるなら欲しい!
篠沢 蒼:残り1つは片山くんに。
乙犠 奏介:さすが執事風支援部の応急手当キットは効くぜ……
片山樋一:もらう!即使用します。
片山樋一:16+2d10
DoubleCross : (16+2D10) → 16+4[1,3] → 20

片山樋一:これ壊れてる!
乙犠 奏介:でがらし
稲姫ちどり:ビンテージじゃだめだったんだ…
篠沢 蒼:治療どころではなかったのかも
GM:英国製でございますわ
稲姫ちどり:ちょっと待って蒼ちゃんが何か言ってる
篠沢 蒼:犬仮面への警戒とかで……
GM:では、判定もろもろが終わったらあらためてシーン終了だよー!
篠沢 蒼:はい!
稲姫ちどり:うぃす!OKです
片山樋一:押忍
乙犠 奏介:ウェイ!

シーン12/ミドルフェイズ07

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは乙犠くん!
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+2(1d10-1->3-1)した(侵蝕率:80->82)。
GM:他のPCは途中から登場可能になるよ
GM:前のシーンの翌朝。
GM:キミが寮の自室にいるような時間ですね。
乙犠 奏介:昨日が昨日なので、早めに迎えに行くかもしれないけど、
乙犠 奏介:何かあって部屋にいた方が好都合なら報告書作成などしているような、そんな朝の気分です
GM:では、予想外に早い時間に部屋のドアがノックされます。
乙犠 奏介:予想外に早いなら、少し眠たげな目を擦って顔を出します
GM:すると、そこにはメロディが立っている。
メロディ:「おはようございます、奏介さん」
乙犠 奏介:「おはよう。今日は早出だな」 髪もちょっとだけ乱れている
GM:透き通るように白い肌と全くの無表情なところはいつも通りで、昨日の夜の動転した様子もない。
GM:内跳ねショートカットヘアも綺麗に整って、制服もしっかりと着込んでいる。
乙犠 奏介:そんな様子を見て、動揺していないと受け取るべきか、逆に異常だと認識するべきかをぼんやり考えつつ
乙犠 奏介:「何か用が? こんな時間に男子寮に」
メロディ:「む、髪を貸してください。梳かします」くしを取り出す。
メロディ:「はい。私も一晩じっくり考えて思ったのです。昨日は本当にすみませんでした」
乙犠 奏介:「えっ……」 言われるまま貸す
メロディ:「私が学園に来てから奏介さんには色々と助けてもらっています」座らせて髪を梳かし始める。
メロディ:「それこそ、動画サイトで見た保護者かお兄さんのように」
乙犠 奏介:「……いや、良いんだ。今日、今この時、そう思えるんなら」 大人しく座らせられ、神妙な面持ち
メロディ:「でも、世間一般的に考えると、私がお姉さんで、奏介さんが弟なのではないでしょうか」
メロディ:「なので、昨日までの状態はおかしい。私の感情はそう結論付けました」
乙犠 奏介:「……姉が弟より常にしっかりしてるとは限らないよ」 目を閉じ
メロディ:「そういうものですか?」小首を傾げる。
乙犠 奏介:「僕は知らないが、きっと実際の兄弟だって、そうだ。どうせ先に生まれたか、後に生まれたかの違い……」
乙犠 奏介:「……生まれた順序の話なら、僕が兄で良いんじゃないか?」
メロディ:「こういうのは見た目の問題なのではありませんか? 私は大きいです」胸を張る。
乙犠 奏介:「ま、どっちでも良いか」 くすりと笑う 「僕は大人だからな」
メロディ:「いえ、ですから、メロディの方が大人だという話です」キミの髪を整え終えて満足げにしている。
メロディ:「というわけで、私も奏介さんのことは奏介さんと呼ぶので、奏介さんも気軽にメロディをお姉さんと呼んでください」
乙犠 奏介:手で自分の髪を確かめ 「僕を名前で呼ぶのは良いが、後の方は、どうかな。ともかくありがとう……うん、ちゃんとできてる」
メロディ:「経験が活きました」くしをカバンにしまっている。
乙犠 奏介:「今は自分でやってるが、昔はよくこういうことされたよ。それこそ、君みたいに姉ぶる人にね」
メロディ:「姉ぶる人?奏介さんは施設生まれだという話ではありませんでしたか」
乙犠 奏介:「そう、姉ぶる人。血縁はなかったから、"ぶる"だ。ただ先に生まれて施設にいたから、って。体も多少は僕より大きかったし、器用ではあったけど……」
乙犠 奏介:「チルドレンとしての能力も、勉強も、身体能力も、生活面だって! 僕には劣っていたよ。だからよく面倒を見ていた覚えもある」
乙犠 奏介:椅子から立って、鏡を見る 「僕が子どものころ。ずいぶん昔のことだけど」
メロディ:「その人のこと、とても気になります」
メロディ:「でも、聞かない方がいいと、メロディの感情が言っています」
乙犠 奏介:「……そうだな。これは僕と君の間の本題じゃない」
乙犠 奏介:「結局これからどうするつもりなんだ?」 前髪を整えて、普段通り、片目が隠れるようにする
メロディ:「奏介さんがいつかたまたま言いたくなった時に聞くことにします」
メロディ:「なので、学校。行きましょう。きっと今日も楽しいですよ。走りながら食べる用の食パンも用意してきました」
乙犠 奏介:「時間に余裕はあるし、それは必要ないだろう。途中で喫茶店にでも寄るのも良いし」 カバンを持ち
乙犠 奏介:「で、これからどうするつもりなんだ」
メロディ:「これからとは?」小首を傾げる。
乙犠 奏介:「だから……」 言いかけて 「……まあ、良いか」 今彼女が妙な行動を……早起き以外に変なところを見せないのであれば、それで良い、と考えた
乙犠 奏介:一対一で確かめるより、皆のいるところで真意を引き出して、必要なら話をする方が理想だろう
メロディ:「では、行きましょう。メロディはお姉さんなので露払いをします」
GM:というわけで、ここからは情報収集が可能になります。
GM:今のところ判定が可能な項目は次の五つ。
・メロディについて〈情報:UGN、アカデミア〉難易度7
・佐村武内あかりについて〈情報:UGN、アカデミア〉難易度7
・真神守について〈情報:アカデミア〉〈知識:アイドル〉難易度8
・アヌビスについて〈情報:アカデミア、UGN〉難易度8
・ファントム教団について〈情報:アカデミア〉〈知識:アイドル〉難易度9
GM:判定がしたい人はシーンに登場するといいだろう!
稲姫ちどり:出ます
稲姫ちどり:1d10+78-1
DoubleCross : (1D10+78-1) → 3[3]+78-1 → 80

片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+3(1d10-1->4-1)した(侵蝕率:82->85)
篠沢 蒼:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 2[2]+79 → 81

GM:みんな侵蝕率が控えめだ
GM:では、判定したい人からどうぞー!
乙犠 奏介:メロディについて<情報:UGN>で行きます!
乙犠 奏介:コネもある!
GM:どうぞ!難易度は7だ!
乙犠 奏介:5dx+1>=7
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 7[1,2,6,6,7]+1 → 8 → 成功

乙犠 奏介:フッ……エリートUGNの僕の手にかかればこの程度
GM:つ、つよい
GM:では、情報を公開するよ!
・メロディについて
フリープロデューサーの佐村武内あかりによって発掘された新人アイドル。レネゲイドビーイングであり、人間時は少女の姿をしている。
かつてはディオゲネスクラブが使用する戦闘用の自律稼働型仮面だったが、廃棄される直前に篠沢蒼のライブを目撃。心を動かされ、もう一度あの美しい光景を見たいという思いからレネゲイドビーイング化した。
また、メロディを変えるための計画が動いているという噂がある。
GM:新しい情報収集項目が増えました
・メロディを変える計画について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度12
GM:メロディの情報が分かったことで、次のシーンで蒼ちゃん絡みのイベントも起きるよ。
篠沢 蒼:ファントム教団について、〈情報:アカデミア〉で学園通の友人とラッキーメダル:ホワイト使用して判定します!
GM:情報収集どうぞー
篠沢 蒼:8dx+2>=9
DoubleCross : (8R10+2[10]>=9) → 10[1,3,5,5,6,7,8,10]+10[10]+9[9]+2 → 31 → 成功

稲姫ちどり:!?
篠沢 蒼:うわっ
GM:高い!?
片山樋一:教団幹部なんじゃないの?
GM:ここまで達成値が高いと余計なことまで分かってしまいそうだ
・ファントム教団について
表向きは学生アイドルの活動を後援するための完全会員制のファンコミュニティ。
名前に『ファン』と付いていることで誤魔化されているが、その実態は狂信的なストーカー団体である。彼らが掲げる理想的なアイドル像に照らして、それに合致した人物に手厚い後援活動を行うが、少しでも逸脱した場合には暴力で制裁を加えるのがモットー。
代表は真神守で、実働要員にドロイド前田らを抱える。今の標的はメロディで、綿密なデビューライブ襲撃計画を練っているようだ。
GM:蒼ちゃんは達成値が高かったので、真神の渡した白い名刺が組織の真実を知るとどす黒く変色して禍々しい字体に変わる仕様であることも分かりました。
GM:というわけで、クライマックスではファントム教団からメロディのデビューライブを守ることになります。
GM:情報は以上!
片山樋一:アヌビスについて、〈情報:アカデミア〉で。能力訓練:社会を使用して判定。
GM:む、やる気か!
片山樋一:6dx+3>=8
DoubleCross : (6R10+3[10]>=8) → 9[3,4,4,7,9,9]+3 → 12 → 成功

GM:高い!やる!
・アヌビスについて
ジャッカルめいた仮面のオーヴァード。学園都市でアイドルやその関係者を襲撃している。彼自身は何も攻撃をしていないのに、相手が勝手に倒れていくため「神の裁き」と呼ばれて恐れられている。無敵のオーヴァードであり、「Eロイス:究極存在」を持つ。
もし篠沢蒼とメロディが和解しようとした場合、妨害に現れるだろう。
GM:この情報を抜いたことで、蒼ちゃんとメロディのイベントで妨害に現れるアヌビスを止めることが可能になります。
GM:そして、最後の情報収集項目も増える!
・アヌビスの能力について〈情報:アカデミア〉〈知識:レネゲイド〉難易度11
GM:情報は以上!
稲姫ちどり:メロディを変える計画について。<情報:UGN>で判定します
GM:ほほう
稲姫ちどり:4dx+1+1>=12
DoubleCross : (4R10+1+1[10]>=12) → 9[3,4,7,9]+2 → 11 → 失敗

稲姫ちどり:財産点を1点消費。残り8!
GM:成功させた!なんてやつ……!
GM:では、情報を公開します!
・メロディを変える計画について
UGN内で進行している計画で、プロジェクトEと呼称されている。資料には関係者として、佐村武内あかりの名前がある。計画についての詳細はUGN内部でも厳重に管理されており、調べるためには関係者から直接聞き出す必要があるだろう。ただ、佐村武内あかりが計画のことを知らないと言っていたのは不自然であり、なんらかの記憶処理を施されている可能性がある。
GM:プロジェクトEについてこれ以上知るためにはあかりにもう一度会って判定を行う必要があります。
GM:情報は以上!
GM:では、情報収集の演出をしていきましょう。

GM:オーヴァードアカデミアの学食。
GM:二万人の学生たちに食事を提供する食堂はお昼時になると大変混雑する。
GM:世界各地のメニューを取り揃えた食事内容は見事だが、席を確保するのは一苦労だ。
GM:タコライスやガパオライス、ロコモコなどのメニューが学生は安価で食べることができるぞ。
GM:昼食を手に入れた乙犠くんはテーブルに見知った顔を発見したりもすることだろう。
乙犠 奏介:「……席が空いているな。あそこにしよう」 アカデミア近海で早朝に獲れた新鮮なネタだけを使った寿司(松)を手にしている
稲姫ちどり:「おー、そーすけ君、メロディちゃん。ぼんじゅーる!」
稲姫ちどり:ちどりが座っている席の前には酒瓶が並び、居酒屋のようになっている。
周囲の学生たちがドン引きして席が空いているのだ。

乙犠 奏介:「どうも。ほらメロディ」
篠沢 蒼:「ん、乙犠くん……と、メロディ」やや居心地悪そうに野菜サンドを食べていた。
乙犠 奏介:「座ろう。ここ以外となるとあと2キロは歩く必要があるかもしれない」
メロディ:「はい。チドリさん。ぼんじゅーるです」おぼんにはロコモコのセットを持っている。
片山樋一:「なんで今日フランス語なんすか」具なしの大盛りラーメン。
メロディ:「ん……んー。はい。わかりました」
稲姫ちどり:「アカデミアの学生は世界様々な国から来ている!」
稲姫ちどり:「色んな国の挨拶を覚えることで、メロディちゃんも友達が作りやすくなるってわけ。やべー、あたし頭いい」
片山樋一:「マジっすか。パねえ」
メロディ:「チドリさんの心遣いが身に沁みます」
篠沢 蒼:「絶対今考えましたよね」
稲姫ちどり:「あれ、なぜバレた」
メロディ:「あっ、メロディとしたことがごまドレッシングを忘れました。取ってきます」
乙犠 奏介:「挨拶だけ覚えてもしょうがない気はするけど」 醤油を手皿に垂らし、いきなり大トロをつけて食べる
GM:メロディは立ち上がるとぱたぱたと走って離れていく。
篠沢 蒼:「あ、メロディ……」
篠沢 蒼:呼び止めようとするが、少しだけ遅い。
稲姫ちどり:「挨拶さえ覚えときゃ、あとは何とでもなるのよん……っと」
乙犠 奏介:「わさびが……」 渋い顔
稲姫ちどり:「……メロディちゃんはまーだ整理ついてない感じかね?」
片山樋一:「サビ抜き、メニューリクエスト出す……?」胡椒を入れまくっている。
篠沢 蒼:「……あとで、ちゃんと話します」
乙犠 奏介:お茶を飲もうとして、それもアツアツであることに気付き、なおさら渋い顔になりつつ
乙犠 奏介:「僕の前では、どうでもない風を装ってはいたけど、今顔を合わせさせて、まあ演技だなって、分かりました」
乙犠 奏介:「そうしてくれるとありがたいし、申し訳ないけど、僕も引き合わすつもりだった。あれじゃあきっと、歌えないと思う」
稲姫ちどり:板かまぼこにわさびと醤油をつけ、口に運ぶ。
片山樋一:「まあなんとかなるっしょ……あやべっ……っとセーフセーフ」
片山樋一:外れて落としかけた蓋を慌てて戻して事なきを得る。
乙犠 奏介:たまごを食べて和やかな表情になり
乙犠 奏介:「……彼女の出生について調べました。あまり詳しくないけど、もとは仮面で、そこから発生したレネゲイドビーイングで……」
乙犠 奏介:「契機になったのが、篠沢さんの歌に心を動かされた事だった、とかで」
篠沢 蒼:「……僕の歌」
乙犠 奏介:「なので、当の篠沢さんと斜向ってる現状は、メロディの歌にも良い影響がないんじゃないか、と思う」
乙犠 奏介:「僕は護衛だ。彼女の目的の達成を、ここでのデビューを助けるものだ。なので、それを妨げる要素はなくしたい」
乙犠 奏介:「……なので、篠沢さんが自分から、後で話す、と言ってくれたのは、ちょっと安心した」 目が隠れている辺りを掻き、それからサーモンを口に運ぶ
篠沢 蒼:「……そっか、うん。そういうことも、あるんだね」
篠沢 蒼:「それなら、なおさら放っておけないね」
片山樋一:「じゃあさ、護衛頼むわ。マジで。俺も2人となると無理かもだし」
片山樋一:「いやさ、あの犬野郎いんじゃん。犬」
乙犠 奏介:「いるな。ジャッカルの」
稲姫ちどり:「アヌビス!」
篠沢 蒼:「ビジョンの人」
稲姫ちどり:「呼び方バラッバラだわ」
片山樋一:「そう。そのわんこがどうも、二人が仲直んの妨害してきそうらしいからさ」
片山樋一:「来たら、俺らで尻尾巻かせてやろうぜ」
乙犠 奏介:「……あの口ぶりでは、そうするのも妥当、か。分かった。僕も警戒し、できる限りのことをしよう」
稲姫ちどり:「子犬番長vsわんこのいぬいぬ頂上決戦だ。勝算あんの?」
片山樋一:「子犬定着させようとすんの止めてもらっていいすか!……勝算は……えっと」
片山樋一:「なんか無敵らしいんで、これから考えます」
稲姫ちどり:「……厳しいなコレ」
稲姫ちどり:梅キュウリを箸で持ち上げて考え込む。
篠沢 蒼:「えっと……頭の痛い話をもう一つ」
乙犠 奏介:赤身を食べながら篠沢さんを見る
篠沢 蒼:「メロディへの妨害、ライブ自体をどうにかしようって計画もあるみたい。厄介な集団がいてね……」
篠沢 蒼:かくかくしかじかと、情報収集で得た内容を話します。
篠沢 蒼:「というわけで、仲直りすれば万事OKともいかないみたい」
片山樋一:「はー。質の低いファンクラブもあったもんだなあ」麺をすする。
稲姫ちどり:「やだねーもう、あっちもこっちもさぁ」
稲姫ちどり:おちょこに口をつけ、呆れ顔。
篠沢 蒼:「ファンの語源はFanaticっていうぐらいだけど……うん、それ以前の問題だよね」
乙犠 奏介:「……障害は多いな。そこまで妨害の勢力があるなんて。正面から叩いていくのも、学生の身分じゃ限度もある……」
乙犠 奏介:「応援を頼むべきか。だがこんな任務に人員が当てられるということも……いや」
乙犠 奏介:「そもそも藤崎さんが関わっているんだから、融通は利くのか……?」 ぶつぶつと難しい顔で呟きながら、エビを食べる。おいしいので表情がなごやかになる
稲姫ちどり:「……ほんじゃま、あたしからも一つ。そーすけ君、メロディちゃんの護衛は当然UGNの指示だと思うけど」
稲姫ちどり:「”プロジェクトE”って何か聞いてる?」
片山樋一:「何すかそれ」
乙犠 奏介:「いや」 しっぽをぷちっと千切り 「何も。作戦名か何かなんだろうか」
稲姫ちどり:「んー、ワンちゃんがちょいと口走った件ね。『UGNはメロディを変えるための計画を実行している』」
稲姫ちどり:「どうもそういう名前の計画が進んでるみたいねえ。関係者にあかりがリストアップされてんのも気になるし、話聞いてみんとだけど」
乙犠 奏介:「ん。それ自体は知って……あかり?」
乙犠 奏介:「あの……燃える」
稲姫ちどり:「そ、そ。燃える熱血プロデューサー部の」
片山樋一:「燃える?」
乙犠 奏介:「燃えているんだ。とにかく。……彼女も関わっているのか、僕は聞いたことない……けど」
稲姫ちどり:「あかりがそんなん秘密にしておけるタイプでもないし、するはずないと思ってんだけどねぇ……」
乙犠 奏介:「……"そういうことになっていた"事そのものが、そもそも関係者である証か」
片山樋一:「どゆこと……?」替え玉を入れている。
乙犠 奏介:「……考えてみたら保健室に藤崎さんもいた。そうか、それで……」
篠沢 蒼:「メロディのプロデューサーになるはずだった人、なんだけど」
篠沢 蒼:「えっと、燃えてるのは物理的にで、それは今関係なくて……」
篠沢 蒼:「……とにかく」
篠沢 蒼:「稲姫先輩の友だちが、UGNの計画に関わってるかも、ってこと。ですよね?」
乙犠 奏介:「…………」 考え込む内、ことさらに難しい表情になる
稲姫ちどり:「そゆコトぉー……あー、くさい。くさいぞ。メンドがくさくなってきた」
片山樋一:「つっても、変えるのが即悪いってわけでもねえだろうしなあ」
乙犠 奏介:「……その件については、直接話を聞いた方が早そうだ。考えても推測以上のことはできない」
乙犠 奏介:「変え方次第だ。それをどういう方向にするのが『プロジェクトE』だったのか……」
篠沢 蒼:「あ、そうか……夏川さんがちょっと柔らかくなったみたいな?」
片山樋一:「そうそう。あれ可愛いよな……じゃなくて、そう、とにかく、まだわかんない」
篠沢 蒼:「それにしても、うーん……」
乙犠 奏介:やっぱり険しい表情になりつつ、顔を上げる 「……メロディはそろそろ戻ってくる頃合いか」
篠沢 蒼:「……あの、申し訳ないけど」
篠沢 蒼:「計画とかなんとかの話、一旦全部忘れます。そういうの抜きでメロディと話したいから」
篠沢 蒼:「えっと……だから、それで、何か問題起きたら……その」
篠沢 蒼:「ごめんなさい」ぺこりと頭を下げる。
稲姫ちどり:「なーんもなんも。それでいいべさ。あたしもちょっとタイミング計ればよかったわ」
稲姫ちどり:からからと笑う。
乙犠 奏介:「……篠沢さんはそもそもアカデミア生徒だ。UGNの考えることにわざわざ縛られたりすることはない」
乙犠 奏介:「そういう所も"強さ"、だと思う」
メロディ:「無事にごまドレッシングを手に入れました」嬉しそうにボトルを胸元に抱えてとことこと走ってくる。
メロディ:「……何のお話をしていましたか?」戸惑うようにキミたちを見る。
乙犠 奏介:「メロディはわさびは平気か? 僕の寿司に入っていたんだ。少量ではあるんだけど……」
篠沢 蒼:「僕が、メロディとお話したいってお願いしてたんだ」
乙犠 奏介:「……そういう話もしていた」 頷き、目線で座るように促す 「ほら」
メロディ:「わさびは日本文化の象徴……メロディは我慢して食べるタイプです……」蒼から目をそらしながら席に座る。
GM:乙犠の携帯にラインの通知が届く。
メロディ:『こわい。勇気をください』
乙犠 奏介:テーブルの下でスマホを取り出し、それを見て
乙犠 奏介:「……僕がついている」 姿勢を動かさず、ごく小声で、彼女にしか聞こえないよう囁くように
乙犠 奏介:「僕は君のためにある。何があろうと」
GM:メロディは小さく頷き、姿勢を変えて蒼の方を正面から見る。
メロディ:「私も話したいこと、色々たくさんあります。なので話したいこと、少しだけ頭の中で整理させてください」
メロディ:「後で必ず蒼さんのところに行きます。絶対です」
篠沢 蒼:「うん。待ってる」安心したように、僅かに表情が緩む。
メロディ:「ありがとうございます。約束です」安心したように息を吐く。片手は奏介の手を握る。
乙犠 奏介:そっと握り返す
稲姫ちどり:「良き哉、良き哉。心通わす二人の少女、眺めて飲めば酒がうまい……くぁー」上機嫌で盃を空にする。
片山樋一:「どうせいつでもうまく飲んでないすか……?」
稲姫ちどり:「オウッ、何故バレた」
メロディ:「はい、メロディもロコモコがおいしいです」
メロディ:「アイドルといえばロコモコを食べるものだと聞きましたが、こういうことだったのですね」
乙犠 奏介:「食事は良いものに限る」 うなぎを食べつつ
片山樋一:「安いほうがよくない……?財産ポイント無いし……」
篠沢 蒼:「……」野菜サンドをモソモソかじる。お好み焼きのカロリーを相殺するメニューだ。
稲姫ちどり:「高くても安くても!楽しく食べるのが大事ィー!あははは!」
メロディ:「チドリさんの言うことには含蓄があります」ロコモコを食べながらうんうん頷く。
GM:では、ここでシーン終了!
GM:ロイスの取得や購入判定が可能だよー
稲姫ちどり:ロイスは…このままでいい。クリスタルシールド購入に挑戦しよう
篠沢 蒼:真神守へのロイスを 親近感/憤懣○ に変更。憤懣が表!
乙犠 奏介:メロディ/○庇護/隔意をメロディ/○庇護/不安に
片山樋一:ロイスは保留。
稲姫ちどり:4dx+3+1>=25
DoubleCross : (4R10+3+1[10]>=25) → 7[5,7,7,7]+4 → 11 → 失敗

稲姫ちどり:足りん!以上です。
乙犠 奏介:応急手当キットしておこう
乙犠 奏介:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 7[1,3,7] → 7 → 失敗

篠沢 蒼:クリスタルシールドいってみます。ラッキーメダルとランクを使って
乙犠 奏介:この社会弱者! 以上です
篠沢 蒼:6dx+3+2>=25
DoubleCross : (6R10+3+2[10]>=25) → 9[2,6,6,8,9,9]+5 → 14 → 失敗

篠沢 蒼:ダメ!以上!
GM:残念!
片山樋一:応急!
片山樋一:3dx+6
DoubleCross : (3R10+6[10]) → 10[1,9,10]+1[1]+6 → 17

片山樋一:使う!
片山樋一:20+2d10
DoubleCross : (20+2D10) → 20+10[5,5] → 30

片山樋一:最大値の29 まで回復!
片山樋一:おわり!
乙犠 奏介:フットワーク……
GM:では、改めてシーン終了!

シーン13/ミドルフェイズ08

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは蒼ちゃん
篠沢 蒼:1d10+81 とうっ
DoubleCross : (1D10+81) → 3[3]+81 → 84

GM:このシーン、キミたちが情報収集を上手く進めたことで、蒼ちゃんとメロディが話す場面とアヌビスを止める場面の二つを同時進行させることが可能になります
GM:なので、他のPCには2パターンの登場方法があります
GM:蒼ちゃんとメロディが話す場面に登場するか
GM:アヌビスが現れるところに登場するか
GM:考えておくといいでしょう!
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+7(1d10-1->8-1)した(侵蝕率:85->92)
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+8(1d10-1->9-1)した(侵蝕率:82->90)。
GM:なんなら先に残ってる情報収集をやってしまいますか
篠沢 蒼:しましょう!
稲姫ちどり:お願いします。こちらは様子見て登場するかもしれない。
GM:残っている項目はこの三つ!
・佐村武内あかりについて〈情報:UGN、アカデミア〉難易度7
・真神守について〈情報:アカデミア〉〈知識:アイドル〉難易度8
・アヌビスの能力について〈情報:アカデミア〉〈知識:レネゲイド〉難易度11
乙犠 奏介:佐村武内あかりを調べる所存です
乙犠 奏介:これで収集も最後だろ……コネ:UGN幹部に加え、コネ:要人への貸しも使います。
乙犠 奏介:8dx+1>=7
DoubleCross : (8R10+1[10]>=7) → 10[2,2,3,4,5,6,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

GM:高い!やる!
乙犠 奏介:フッ……
GM:では、情報を公開!
・佐村武内あかりについて
熱血プロデューサー部部長。直情型で嘘の吐けないタイプ。メロディのプロデュースについていたが、アヌビスの襲撃を受けて重傷を負った。現在は一命を取り留めている。
あかりの護衛と、メロディ業務の補佐のために、病室にはUGNエージェントの藤崎弦一が控えている。
GM:情報は以上!
GM:嘘は吐けないタイプらしいということがわかった。
乙犠 奏介:嘘の吐けない……大事なことだ
GM:他の人ー
篠沢 蒼:アヌビスの能力について調べます。〈情報:アカデミア〉で学園通の友人とメダルを使用!
篠沢 蒼:8dx+2>=11
DoubleCross : (8R10+2[10]>=11) → 10[1,1,4,4,6,9,10,10]+6[5,6]+2 → 18 → 成功

GM:高い!さすが!
GM:では、情報を公開します
・アヌビスの能力について
「Eロイス:究極存在」の正体は「堕落の仮面」の効果で取得した「Eロイス:妄念の姿」で自身は微動だにしていないような状態を偽装し、《襲撃迷彩》による完全な隠密能力と《伸縮腕》による遠隔攻撃を組み合わせることであたかも神の裁きであるかのように見せかけたフェイク攻撃だ。実際には普通に攻撃している。
隠密状態のキャラクターがアヌビスに攻撃を命中させることで、「Eロイス:究極存在」の効果は解除される。
GM:情報は以上!
篠沢 蒼:詐欺だ!
片山樋一:ナンテコッタイ
片山樋一:真神守について、〈情報:アカデミア〉。
片山樋一:能力訓練も使う!
片山樋一:6dx+3>=8
DoubleCross : (6R10+3[10]>=8) → 7[1,1,3,3,6,7]+3 → 10 → 成功

GM:成功!さすが!
GM:では、情報を公開します
・真神守について
ファントム教団の代表。他の部活や委員会にも影響力を持つ資産家。長身で爽やかでハンサムな好青年。
かつてのアイドルブームの時にあるアイドルユニットのプロデューサーを務めていたが、所属アイドルへの行き過ぎた指導や体罰が原因でクビになった。ファントム教団を立ち上げたのはその後のことである。
GM:以上!
GM:初めはランク上位にいたのにどんどん人気を失っていった感じのユニットのプロデューサーでした。
乙犠 奏介:どこかの誰かとは大違いだね!
GM:では、キミたちは情報交換を終えたことにして、シーンの描写に移っていきましょうか。
篠沢 蒼:はーい
GM:――夜の学園都市。
GM:蒼ちゃんは寮の部屋にいるような時間かな。
篠沢 蒼:ですね
GM:あ、ちなみに何階でしょうか。
篠沢 蒼:えっ……じゃあ2階で
GM:あれだったら1d100を振って決めても……
篠沢 蒼:100階建てにする気!?
GM:2階ですね。分かりました。

GM:では、夜の寮。蒼さんの自室。
GM:だいたい21時とかそれぐらいの時間でしょう。
篠沢 蒼:夕食も終えて、そわそわしながらスマホをいじっているぐらいの時間。
GM:では、不意に部屋の窓がノックされます。
篠沢 蒼:窓!
篠沢 蒼:びくっとしてそちらを見ます。
GM:少し間を置いてもう一度窓がノックされる。
篠沢 蒼:恐る恐る近づいて窓を開ける。
GM:すると、ガーリーな私服姿のメロディが不安そうな表情でベランダに立っている。
篠沢 蒼:「えっと……敵の目を欺く侵入経路、かな」
メロディ:「約束通り、お話しに来ました、蒼さん」
メロディ:「メロディはここでいいです」窓のそばに座りこむ。
篠沢 蒼:「……それだと、僕もここに座りっぱなしで」窓際にしゃがみ込む。
篠沢 蒼:「窓も閉められないんだけど」
篠沢 蒼:「入って。アイスあるよ」
メロディ:「部屋の中には入れないです。そういう感情です。すみません」
篠沢 蒼:「……そっか」頷く。
篠沢 蒼:「何から話そう。僕のこと? 君のこと?」
メロディ:「私のこと、話していいですか」
篠沢 蒼:静かに頷く。
メロディ:「私は、地面の底で生まれました。何にもない、廃棄物に囲まれたような場所です」
GM:メロディは《ヒューマンズネイバー》の効果を解除する。窓の隙間からごつごつとした機械の指が覗く。
メロディ:「でも、ある時たまたまテレビに映ったステージが私に生きる希望をくれました」
メロディ:「もう一度だけでいい。あのステージが見たい。そう思って、這い上がって、這い上がって、ここまで来ました」
メロディ:「でも、やっとここにたどり着いた時、その人はもういませんでした」
篠沢 蒼:「……」
メロディ:「すごく悲しかったし、途方に暮れました。でも、決めました」
メロディ:「あの人がもういないなら、私がアイドルになろうって」
GM:メロディは《ヒューマンズネイバー》の効果を再び使用。窓の隙間に見える機械の指が白くて細い少女の指に変わる。
メロディ:「それが、私の話です」
GM:メロディの声はか細く震えている。
GM:メロディは立ち上がると、震える声で叫ぶ。
メロディ:「蒼ちゃん、辞めないで!辞めちゃ嫌!」
メロディ:「本当にもうステージには立たないの!?」必死に叫ぶ。
篠沢 蒼:「……そっか」呟いて目を伏せる。言葉を探す間が開く。
篠沢 蒼:視線を上げ、メロディに微笑む。「よかった」
メロディ:「……?」戸惑う。
篠沢 蒼:「僕の……私の歌が、誰かに希望を与えられたんだ。あの日、あのステージで歌えて、本当によかった」
篠沢 蒼:「そして、ごめんね」
篠沢 蒼:「それでも、僕は戻らない」
メロディ:「……そう、ですか」
篠沢 蒼:目に涙が浮かぶ。
メロディ:「蒼ちゃん」
篠沢 蒼:「僕は」
篠沢 蒼:「僕は、正しくもないし、理想のアイドルでもないよ。こうやって皆の想いを裏切ってでも、自分の欲しいものに手を伸ばしたんだから」
篠沢 蒼:「だから、僕のことはどう思っても構わない。……だけど」
篠沢 蒼:くしゃっと笑ってみせる。目尻から涙が溢れる。
篠沢 蒼:「メロディが見つけた生きる希望……メロディの中のアイドルのことは、嫌いにならないでね」
メロディ:「私は――」
GM:アヌビスについての情報収集が完了していない場合、ここでアヌビスが乱入。「Eロイス:歪んだ囁き」をメロディに使用する予定でしたが――。
GM:ここで一旦場面転換!

GM:片山くんと乙犠くんサイド!
GM:夜の学園都市。
GM:女子寮の方に向かって歩く人影がある。
GM:長身のハンサムな青年だ。
GM:その青年は真っ直ぐに篠沢蒼の寮のある方へと向かおうとする。
片山樋一:では、後ろから声がかかる。
片山樋一:「こんな深夜にフラフラとうろつくのは、歓迎できる行為たあ言えねえなあ」
片山樋一:「近頃は物騒なんで。知ってる?アイドル襲撃事件」
真神守:「やあ。キミこそこんな遅くにどうしたんだい。キミも夜の散歩かな?」
真神守:「そんな事件があったなんてね。お互いに夜歩きは控えた方がいいかもしれないな」
片山樋一:「こっちゃ見回りっすわ。女に手上げるクズ野郎がうろついてないかの」
真神守:「……白を切りとおそうかとも思ったが、時間がないな
片山樋一:「ああそう、ところで、だ。そっちには女子寮しか無いんですけど、一体何の御用ですか?」
片山樋一:「――クズ野郎」
GM:青年は足を止め、キミの方を向く。
真神守:「片山樋一くん。キミが犯した罪の大きさがどういうものか、分かったかな」
真神守:「キミは少なくとも――1人の少女から生きる希望を奪い去っていたんだよ」
真神守:「いや、1人どころじゃあ済むまい。何十、何百――もしかすると何千人かもしれないな」
片山樋一:「これからの傷害罪だろ。クズ野郎の逮捕ってことで減免してほしいけど」
片山樋一:「減免されるよね……?大丈夫だよね……?」
真神守:「キミはプロデューサーとしては最低のクズだ」
真神守:「クズ野郎はキミの方だ」
片山樋一:「俺あそいつは引退したんで。とやかく言われる筋合いはねえ」
片山樋一:「引退したやつにとやかく言わせねえ」
真神守:「ふん、責任逃れか。そこをどきたまえ。私にはまだ仕事がある」
真神守:「私はプロデューサーとしての仕事を完遂する」
片山樋一:「そうかよ。じゃあ俺も、久々に業務に復帰するわ」
真神守:「私は篠沢蒼とメロディに用があるんだ。彼女たちにゆっくりと話し合われるのはいささか都合が悪いのでね」
片山樋一:「はた迷惑なファン崩れのクレーマーから、アイドルを守んのも立派なお仕事だ」
真神守:「愚かな。Cランクのキミのクズみたいな能力では私に勝つことはできない。なぜそれが分からん」
片山樋一:「やってみる?タイマン上等。それともそんな勇気はねえってか?」
真神守:「……いいだろう。どうせキミを倒すのなど造作もないことだ」
真神守:「元々あった私のSランク能力はあの方からいただいた仮面の力によってさらに増幅されている」
片山樋一:「……あの方?」
真神守:「この力はもはやSSランクをも超えて、SSSランクにも匹敵する!」仮面を取り出す!
GM:『アヌビス!』どこからともない電子音声!
GM:仮面を付けると、真神の姿がエジプト衣装風のジャッカルめいた獣のオーヴァードへと変貌する!
アヌビス:「二分で終わらせてやるッ!」
GM:アヌビスは杖を鳴らす!
乙犠 奏介:では、そこで
乙犠 奏介:キュィィ、と空気の擦れ、歪む音が走り、直後、爆音。"アヌビス"を、常人では耐えられぬほどの破壊の衝撃が襲う。
アヌビス:「……!」
GM:視認できない何かが衝撃からアヌビスの体を守る!
片山樋一:「タイマンは上等だけどさあ」
アヌビス:「この攻撃……乙犠奏介ェ!また罪人が増えたかァ!」
片山樋一:「下等なCランクのクズなんで。そんな上等な手段で済むとは思っちゃいねえ」
アヌビス:「何人寄ってたかろうが、私のこの無敵の能力を破ることはできない!」攻撃の飛んできた方に杖を向ける。
乙犠 奏介:「尻尾を出すとは文字通り……とは言うが、張り巡らせたフレーズ込みで、最大の攻撃を撃ち込んで、これか」 道の外れ、木の影にもたれかかったまま、指を動かす
乙犠 奏介:「その無敵は本物らしい」 周囲に拡散するはずの爆音を、逆ベクトルの音でかき消しつつ、そこから転がり出て 「だけど」
乙犠 奏介:「意識を逸らしたな」
アヌビス:「乙犠奏介。愚かなUGNの犬め。お前もまた罪人だ。それも、無垢であるべきアイドルを汚そうとした大罪人だ」
アヌビス:「……何?」
GM:というわけでキミたちはこのシーンで一度だけ命中判定を行っていい!ただしアヌビスに回避された場合、4d10のダメージを受けることになる!
片山樋一:なんだと
乙犠 奏介:「本当に無敵なら、堂々としてるものだろ……!」 衝撃の余波で道路には亀裂が走り、辺りには砂煙が舞っている
GM:もちろん侵蝕率のことを考えて判定には挑戦しないのもありだ
片山樋一:マイナーアクションは使えますか!
GM:使用可能です!
片山樋一:じゃあやる!
アヌビス:「馬鹿な。私の能力は完璧だ!貴様のような小僧に『神の裁き』を逃れる術はないィ!」
GM:アヌビスは杖を鳴らす!
片山樋一:マイナー《陽炎の衣》《ハンティングスタイル》。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+3した(侵蝕率:92->95)
片山樋一:メジャー《コンセントレイト:キュマイラ》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》。
片山樋一:15dx8-1
DoubleCross : (15R10-1[8]) → 10[1,2,3,4,4,5,6,6,6,7,8,8,9,9,10]+10[3,3,6,7,10] +5[5]-1 → 24

片山樋一:ウーン
GM:アヌビスはドッジを宣言!
GM:12dx
DoubleCross : (12R10[10]) → 10[1,1,4,4,6,6,6,8,8,9,10,10]+8[2,8] → 18

GM:固定値は2なのでドッジの達成値は20!
GM:攻撃は命中!
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+8した(侵蝕率:95->103)
GM:アヌビスが杖を鳴らすと、視認できない何かが乙犠の方に迫る!
片山樋一:だが、その後は何も起きない。
片山樋一:一瞬だけ、画像が乱れるように、光がちらつく。
アヌビス:「この私に隙などあるものか!……か?」
片山樋一:高ランクのエンジェルハィロゥ能力者であれば確認できたかもしれない。
片山樋一:視認できない何かが、おぼろげに視認できる、透明の何かに掴まれているような。
アヌビス:「これは……!?」
片山樋一:透明化した腕で、透明化した腕を横合いから掴んでいる。
片山樋一:「何が完璧な能力だ……!ふざけやがって!」
片山樋一:「被ってんだよ!」
アヌビス:「片山樋一ィ!貴様ごときCランクのクズがァ!」
GM:布のように変型したアヌビスの腕が鋭く尖る!
片山樋一:「俺のアイデンティティ!」苛立ちげに、掴んだ腕を引きずり込む。
アヌビス:「私の完璧な能力に楯つくつもりかァ!」
アヌビス:「これは……!?」
片山樋一:腕を引かれ、体勢を崩したであろうアヌビスに、横合いから蹴りを叩き込む。
片山樋一:ダメージロールします。
GM:どうぞ!
片山樋一:3d10+24+3+1 装甲有効
DoubleCross : (3D10+24+3+1) → 24[5,9,10]+24+3+1 → 52

GM:高い!
GM:この分はアヌビスの最大HPから引きます!
片山樋一:これは顔面に入ってしまったな……
GM:アヌビスは蹴り飛ばされて地面を転がる!
アヌビス:「ぐわああ!?クソ!この、私を……!」
片山樋一:「うっわー!ヒヤッとしたあ……!」
片山樋一:「これ情報間違ってたらただ大怪我しただけだからな……!」
GM:アヌビスの体の周囲に浮かぶ透明化されていた無数の布が露わになる!
乙犠 奏介:落ち着いた様子で……最初から何も来ないと、分かっていた様子で、アヌビスを見る。
GM:アヌビスの「Eロイス:究極存在」の効果はこれで解除される!
GM:同時にアヌビスの仮面が外れて、ズタボロの青年の姿に戻る。
乙犠 奏介:「アヌビス……古いエジプト神話において死の神として扱われる」
片山樋一:「えっそうなの?」
片山樋一:「それ、蹴ったらなんか呪われたりとかする……?」
乙犠 奏介:「神の裁き、か。自分で神を名乗って自分で裁きを下せば、確かに神の裁きにもなるんだろうね」
乙犠 奏介:「自称だから大丈夫。コードネームだし……」
真神守:「片山樋一……お前は一度も懺悔したことはないのか。自らの過ちを……!」
GM:スーツがズタボロになった真神は片山を指差す。
片山樋一:「ある。いくらでもあるけど……けど」
真神守:「ならばァ!」
片山樋一:「そいつをするべきは今日じゃねえし、お前に対してでもねえ」
真神守:「愚か者め……!」
真神守:「乙犠奏介。そのクズの次はキミの番が来る。キミは選択を間違うなよ」
乙犠 奏介:「……それって、メロディと恋愛するなって意味? 確かにそれなら、まあ間違えないとは思うけど……」
真神守:「違う」
真神守:「UGNに聞くがいい」
乙犠 奏介:「……」 後ろ手で密かに行っていた攻撃の準備が止まる
真神守:「そして、全てを知り、その選択をする覚悟がなければ、その時は私に全てを委ねるがいい」
真神守:「私は理想的なアイドルを作り上げ、その力で学園都市を救済する。そこに間違いはない」
真神守:「ククク……フハハハハハハハハハ!」
片山樋一:「やべえ、へんなとこぶつけさせたかもしんない」
乙犠 奏介:「……小うるさい音だ」 雑だが確かな破壊力の衝撃波を浴びせる
真神守:「これはただの悪役っぽい高笑いだ!」
GM:真神は《神出鬼没》を使用。その体が布のようにほどけて消える。
GM:真神はシーンから退場します。
片山樋一:「時間帯を考えろ!遠吠え野郎!」
乙犠 奏介:「大丈夫。この辺りで発生した音は大体消えるように逆位相の音を当て続けてるから」
片山樋一:「そうなの……?じゃああの変な笑いも消しといてほしかった」
乙犠 奏介:「難しいんだよね、人間の声は……」 言いつつ、彼の言葉について考える。何を意味しているのか、何故知っているのか――
片山樋一:「ま、なんにせよだよ」背中をバシバシと叩く。
片山樋一:「護衛任務完了ってわけだ。お疲れ!」
乙犠 奏介:「いつつ……ま、今夜のところはね」 ちょっと笑い返し


GM篠沢 蒼:「だから、僕のことはどう思っても構わない。……だけど」
GM篠沢 蒼:くしゃっと笑ってみせる。目尻から涙が溢れる。
GM篠沢 蒼:「メロディが見つけた生きる希望……メロディの中のアイドルのことは、嫌いにならないでね」
GMメロディ:「私は――」

メロディ:「私は、それでいいです」
メロディ:「私、まだ恋というのがどういう感情なのか分かりませんが、蒼ちゃんがたくさん悩んだことは分かります」
メロディ:「だから、それでいいです。あの日、見た景色はずっと綺麗なままです。一生忘れません」
篠沢 蒼:「うん」
メロディ:「蒼ちゃん、泣かないでー!」
メロディ:「私は今までどおり!私の足で!あのステージを目指します!」
篠沢 蒼:「……ありがとう」
篠沢 蒼:鼻をすすって、涙を拳で拭う。
篠沢 蒼:「ありがとう! 私、本当に幸せだった! アイドルができて、嬉しかった!」
メロディ:「私、歌います。あの日、先輩が見せてくれた景色を、今度は自分の力で見るために」
篠沢 蒼:「あの日のことが、ただの通過点じゃないって……そう思えて、本当によかった」
篠沢 蒼:「応援してる! メロディちゃん! 世界一のアイドルになってね!」
メロディ:「はい!先輩の応援があれば、私はどこででもいくらでも歌えます!」
メロディ:「でも、ファンのみんなには謝らないといけません。私がアイドルをするのは私のためです。ファンのためじゃありません」
メロディ:「そこは、ごめんなさいですね」目に涙を浮かべて笑う。
篠沢 蒼:「ははっ」晴れやかに笑う。「大丈夫だよ」
篠沢 蒼:「メロディがアイドルを大好きなら」
篠沢 蒼:「メロディ自身が、自分の一番のファンになれるから」
メロディ:「私が……私の一番のファン……」
GM:メロディは吹っ切れたように笑う。
メロディ:「ありがとうございます、先輩!なんとなく分かりました!」
メロディ:「私、世界で一番自分勝手で、世界で一番可愛いアイドルになってみせます!」
篠沢 蒼:「その意気だ!」
メロディ:「がんばります!」
篠沢 蒼:「がんばれ、メロディ」
篠沢 蒼:「ずっと応援してるから」
メロディ:「新曲、きっと聞いてください。蒼さんによかったって言ってもらえるようないい曲にします」
メロディ:「私、絶対アイドルをあきらめませんから」
メロディ:「ありがとうございました。じゃあ、私、奏介さんにありがとうを言いに行ってきます」
篠沢 蒼:「あ、ちょっと待って」
GM:メロディは深々と頭を下げる。
GM:そして、ベランダの手すりをまたいだところで静止する。
メロディ:「はい、何でしょう」
篠沢 蒼:ばたばたと室内に戻って、使い古した手帳を持ってくる。
篠沢 蒼:「はい、これ。役に立つか分からないけど……」表紙にはアイドル手帳と書かれている。
篠沢 蒼:「アイドルを、お願いね」
メロディ:「これは……蒼ちゃんの?」
篠沢 蒼:「あ、あの……手書きだし、内容も自分のためだし、分かりづらいと思うけど」
メロディ:「ありがとうございます。宝物にします」嬉しそうに顔をほころばせる。
篠沢 蒼:笑顔で応えます。
篠沢 蒼:「それと」
メロディ:「これは任されました。……はい?」
篠沢 蒼:「次は玄関から入ってね」
メロディ:「……次は、ちゃんと後輩として遊びに来ます」恥ずかしそうに顔を背ける。
メロディ:「それでは」おじぎすると、ベランダの手すりを乗り越える。
メロディ:「あっ、ここ2階」
メロディ:「あー」
篠沢 蒼:「えっ」
篠沢 蒼:「えええええ」
GM:美しい落下音がする。
篠沢 蒼:「……オーヴァードでよかった」
GM:建物の下の方で美しい《リザレクト》音がする。
GM:シーン終了!
GM:ロイスの取得と購入が可能だよ!
乙犠 奏介:取ろう。 ロイス/片山樋一/○信頼/隔意
乙犠 奏介:あとは応急を手当するキットだ
篠沢 蒼:メロディへのロイスを 尽力○/悔悟→尽力○/不安 に変更。人間生活への不安……
乙犠 奏介:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 8[6,6,8] → 8 → 成功

乙犠 奏介:アヌビスほうたいゲットだぜ!
片山樋一:ちぎってる……
GM:剥ぎ取り成功!
篠沢 蒼:クリスタルシールド狙ってみます
篠沢 蒼:6dx+3+2>=25
DoubleCross : (6R10+3+2[10]>=25) → 8[2,3,3,4,8,8]+5 → 13 → 失敗

GM:残念!
篠沢 蒼:全然ダメ!以上!
片山樋一:ジュラルミンシールド。
片山樋一:3dx+6>=12
DoubleCross : (3R10+6[10]>=12) → 10[5,5,10]+9[9]+6 → 25 → 成功

GM:すごい
篠沢 蒼:たっか!
片山樋一:クリスタルシールドでも買えたなこれ……稲姫先輩に渡します。
稲姫ちどり:やったーありがとう
乙犠 奏介:クリスタルばりのジュラルミンシールドだ
GM:では、あらためてシーンは終了です。

シーン14/ミドルフェイズ09

GM:では、次のシーン!
GM:シーンプレイヤーはちどりさん!
GM:他のPCも登場可能です
稲姫ちどり:ヘイッ
稲姫ちどり:1d10+80-1
DoubleCross : (1D10+80-1) → 1[1]+80-1 → 80

乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+1(1d10-1->2-1)した(侵蝕率:90->91)。
篠沢 蒼:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 5[5]+84 → 89

稲姫ちどり:最低1なので、81
乙犠 奏介:侵蝕ダイスが味方している……!
GM:あかりが入院している保健室。
GM:あかりは暇を持て余し、ベッドで腹筋をしている。
佐村武内あかり:「くー!早く外を走り回りながらプロデュースがしたいですね!」
佐村武内あかり:「このままでは体がなまってしまっていざという時に全力のプロデュースができませんよ!」背筋運動!
稲姫ちどり:コンコン、コンコン、コンココンコン
稲姫ちどり:リズミカルなノックの後に入室。
佐村武内あかり:「はい!どうぞー!」
稲姫ちどり:「ヘェーイ!ちどりちゃん参上!」
GM:ベッドから飛び降りて歓迎する。
佐村武内あかり:「ちどりちゃん!来てくれたんですね!」
篠沢 蒼:「こんにちはー」その後ろからひょこっと顔を出す。
GM:藤崎弦一は病人のあまりの元気さに狼狽している。
稲姫ちどり:「来たよォー!みんなで来たぜ!」
乙犠 奏介:「どうも」 普通に後ろから姿を現し、藤崎にも軽く会釈する
佐村武内あかり:「篠沢蒼さんに乙犠くんまで!いやー!めでたいですね!何がかは分かりませんが!」
GM:藤崎は乙犠の顔を見てようやく安心したようなポーカーフェイスを取り戻す。
稲姫ちどり:「あ、あのぉー、先日はぁ、知らぬこととはいえ失礼をいたしましてぇ」
稲姫ちどり:ヘコヘコしながら藤崎さんに近づいていく。
稲姫ちどり:「こちらつまらないモノですが何卒……何卒、へへへ」
篠沢 蒼:「フ、フルネーム……」何らかの期待を感じ取って恐縮する。
稲姫ちどり:(菓子折りを差し出す)
藤崎弦一:「全く気にしておりませんのでお気になさらずアアン?」菓子折りを受け取る。
稲姫ちどり:「なんだ、じゃあいいや。ビビって損した」
乙犠 奏介:(社交辞令……)
佐村武内あかり:「なぜ雑用係のおじさんにそんな低姿勢を……?」
佐村武内あかり:「ところで今日は何の用ですか?お見舞い?それとも筋トレ?」
稲姫ちどり:「あーうん、まあ、色々?大人のアレがね。色々あってネ!」
佐村武内あかり:「ほうほう。なんだか分かりませんが分かりました!」
稲姫ちどり:「で、用事はそのどれでもなくて、メロディちゃんの事さね」
佐村武内あかり:「メロディさんの?好きな食べ物はごまドレッシングですよ!」
乙犠 奏介:「食べ物というか味だよ、それは」
佐村武内あかり:「そうでした……」反省の姿勢。
乙犠 奏介:「……けど、それは重要なことだ」
佐村武内あかり:「好きな食べ物のことでないとするといったい……?」首をひねる。
乙犠 奏介:「好きな味のことをどこで知ったのか……どうやってそれを知ったのか」
佐村武内あかり:「それはまあ、普通にプロデュース活動をする中で……」
乙犠 奏介:「そもそもどうして君がプロデューサーになったのか……何故メロディはアカデミアでアイドルになることになったのか」
佐村武内あかり:「ん?何か忘れているような。私がたまたまメロディさんを見つけて、それから……」
稲姫ちどり:「……よぉーく思い出してみ?あかり」
稲姫ちどり:腕組みして、あかりの様子を見る。
佐村武内あかり:「それから……?」
GM:では、ここでキミたちには判定をしてもらいましょう。
GM:〈交渉〉か〈RC〉か〈意志〉で難易度は15です。
稲姫ちどり:ヒイ、高い
GM:もし、あかりへのロイスを持っている場合、判定のダイスは+5個されます。
乙犠 奏介:社会、精神、精神! にょわーっ!
篠沢 蒼:〈RC〉ならいける
稲姫ちどり:そうか…蒼ちゃんはRC固定値が高い
稲姫ちどり:では、とりあえず意志で振ってみようかな
乙犠 奏介:がんばぇー
GM:ちどりさんだけは判定のダイスが増えるぞ
篠沢 蒼:絆の力でちょちょいっと!やっちゃってくださいよー!
稲姫ちどり:あかりへのロイス…思い出の一品…全てを力に変えて!
稲姫ちどり:8dx+4+1>=15
DoubleCross : (8R10+4+1[10]>=15) → 8[2,3,5,5,6,8,8,8]+5 → 13 → 失敗

稲姫ちどり:だめ!
GM:お、惜しい……!
篠沢 蒼:なんてこった……
篠沢 蒼:じゃあ〈RC〉で振ります
乙犠 奏介:篠沢さん! アルコールの入っていないあなたが頼りだ!
GM:どうぞ!
篠沢 蒼:《スキルフォーカス:RC》使用、アルティメイド服の効果も受けて判定
篠沢 蒼:6dx+6+6+3
DoubleCross : (6R10+6+6+3[10]) → 10[1,1,4,7,7,10]+10[10]+10[10]+3[3]+15 → 48

稲姫ちどり:!?
篠沢 蒼:侵蝕は91に。
GM:何だこれは
篠沢 蒼:自分でも若干ひいてます
GM:では、判定は文句なく成功!
乙犠 奏介:自らその座を捨てても……アイドルの輝きは隠せないものなのね……
GM:というわけで、これであかりに真実を話させることが可能です。
GM:あかりは頭を押さえ、何かを必死に思い出そうとしている。
篠沢 蒼:あかりさんの前に座り、その手を握る。
佐村武内あかり:「うぐぐ……私は……」
篠沢 蒼:「よく思い出してください。メロディを見つけたときのこと、それから何があったのか。そのとき、どんな気持ちになったのか……」
佐村武内あかり:「そ、そうでした。あの時……」
篠沢 蒼:語りかけながら、あかりさんの反応を観察する。僅かな感情の兆候を逃さず捉え、自分をそれに同調させ、能力によって増幅してあかりさんに伝える。
篠沢 蒼:感情伝播による応援のちょっとした応用だ。
佐村武内あかり:「UGNが、バックアップしてくれるって」
佐村武内あかり:「……プロジェクトE。レネゲイドビーイングの感情の芽生えを促すための実験」
篠沢 蒼:「それから……?」
佐村武内あかり:「レネゲイドビーイングの感情を発露させるためにもっとも有効なのは、適切な人間がそばにいて被験体とコミュニケーションを取り続けることだと」
佐村武内あかり:「メロディさんのプロデュースを始めようとしていた私はUGNからの依頼を受けて、この計画への参加を……あれ、私はどうしてこんなことを忘れて……」こめかみを押さえる。
乙犠 奏介:話を聞きながら横目で藤崎さんを見ている
藤崎弦一:「……そこから先は俺が話をしよう」話を遮って言う。
稲姫ちどり:「蒼ちゃん……ナイス。一緒に来てもらってよかったわ」
篠沢 蒼:「少しでも、役に立ったなら」
藤崎弦一:「少し場所を変えるぞ。ついてこい」先に立って歩き出し、キミたちを保健室の応接室に案内する。
乙犠 奏介:「……少しどころじゃない。こういう時、偉い人の口を開かせるのは大変ですからね」
稲姫ちどり:「すぐ戻るぜぃ。休んでてな」
稲姫ちどり:一度あかりの肩に手を置いて、それから藤崎さんについて行く。
乙犠 奏介:ヘアピンで片目を隠すように垂れている髪を上げて留めつつ、藤崎さんに続く
篠沢 蒼:訝しげな顔をしながらも藤崎さんについていく。
佐村武内あかり:「ううう……何なんですか、これ。ちどりちゃん……」うずくまって震えている。
GM:応接室に三人を通すと、藤崎はおもむろに口を開く。
藤崎弦一:「既に大方察しは付いているかもしれんが、彼女の記憶を消去したのは俺たちUGNだ」
藤崎弦一:「彼女は被験体への思い入れが強く、そのままでは計画に支障が出ると判断された。それ故の処置だ」
篠沢 蒼:「プロデューサーがアイドルに思い入れちゃ、駄目なんですか」
藤崎弦一:「駄目だとも。任務の遂行には不適格だ」
藤崎弦一:「まあ、人が良すぎたんだな」
篠沢 蒼:「計画とか任務とか、そんな……」
乙犠 奏介:「つまり、思い入れが強いと都合の悪いことをしようとしている。ですよね?」
稲姫ちどり:腕組みした姿勢で、黙って話を聞いている。
藤崎弦一:「その通りだ、乙犠」
藤崎弦一:「そうだな、まずはプロジェクトEが動き出した理由を話しておこうか」
藤崎弦一:「アカデミアで過去数度に渡って発生したレネゲイドビーイングによる学園の危機。それをUGN上層部は重く受け止めた」
藤崎弦一:「ライブラリ姉妹、チクタクマンの仮面、改心した王のミイラ、風の王、歌織ルル、フィーネ――」
藤崎弦一:「彼らの能力は通常のオーヴァードからもかけ離れており、その思考も人間とは異なっている。予測は難しい」
藤崎弦一:「そこで、UGNは初期段階でレネゲイドビーイングへの接触ができればその感情をより安全で善良な方向に誘導できるのではないかと考えた」
篠沢 蒼:「つまり……情操教育?」
藤崎弦一:「まあ、よく言えばな」
藤崎弦一:「そのための実験がプロジェクトEだ」
稲姫ちどり:「あーはん。その、第一の被験者がメロディちゃん」
藤崎弦一:「そして、佐村武内あかりの話にあった適切な人物というのが、乙犠奏介。お前のことだ」
稲姫ちどり:「ある意味、そーすけ君もかな」
乙犠 奏介:「……僕か」
藤崎弦一:「まあ、もちろん被験体であるレネゲイドビーイングにはこのことは何も知らせていないがな」
藤崎弦一:「本来であれば、UGNからももう少し干渉する予定で俺もここに控えていたわけだが、あのアヌビスとやらのおかげで想定以上に上手く事が運んだようだ」
藤崎弦一:「おかげで計画は順調に達成されている。あのメロディというレネゲイドビーイングも当初より随分と人間らしくなった」
藤崎弦一:「――だが、これ以上の被験体との接触はUGNの進める実験のノイズになりかねない」
乙犠 奏介:「関係を取り止めろ、と?」
藤崎弦一:「いや、話はもっとシンプルだ」
藤崎弦一:「お前の存在をなかったことにしろ」
乙犠 奏介:「――」
藤崎弦一:「乙犠、これを渡しておく」ペンのような形状の機械を手渡す。
乙犠 奏介:受け取る
藤崎弦一:「UGNで使用している簡易的な記憶消去装置だ」
藤崎弦一:「乙犠。ライブが終わり次第、被験体との接触を禁じる。感情の発露を誘導するという目的は既に達成された」
乙犠 奏介:「知ってます。実際に手にするのは初めてだけど……」
藤崎弦一:「あとはお前が被験体の前から消えれば、計画は完了となる。ライブが終わったら、彼女の記憶からお前のことを抹消しろ」
乙犠 奏介:「……ごく自然なアカデミアという環境での経過観察のため、ですね」
藤崎弦一:「その通りだ」
乙犠 奏介:「普通の生徒に"護衛"はいない」
藤崎弦一:「ああ」
GM:乙犠くんはアイテムを入手します。
・UGN製メモリーフラッシャー
1シナリオに1回まで使用可能。判定は必要なく、自動成功。この効果を打ち消す場合は同様の効果のDロイスやアイテムなどが必要。
キャラクター1人の記憶から情報や事実を1つ、完璧に改ざんすることができる。違った内容に偽装してもよいし、全く無かったことにしてもよい。
このアイテムの対象となったキャラクターが抹消された記憶にまつわるロイスを所持していた場合、そのロイスも同時に抹消される。
GM:一回しか使えないので、大事に使ってください。
乙犠 奏介:だいじにします!
稲姫ちどり:「……」装置を眺めながら、黙って指で唇をなぞる。
乙犠 奏介:指で持って軽くかざすようにして、眺めている
藤崎弦一:「後処理はこちらで行う。お前の任務はライブの終了までだ、乙犠」
乙犠 奏介:「……」 後処理。それは言外に、メロディのみならず他の生徒たちからも自分が消えることを示すのだろうか、と思いつつ
藤崎弦一:「稲姫ちどりに篠沢蒼だったか。お前たちも被験体とよく交流してくれていたようだな。UGNを代表して礼を言おう」
稲姫ちどり:「いーえー。学園の先輩として、当然の事をしたまででございますよぅ」
篠沢 蒼:「先輩……」
藤崎弦一:「結構。何か質問があれば、今のうちに聞いておくが」
篠沢 蒼:「……アヌビスが現れて、好都合でしたか。人が襲われて、怪我人まで出て」
藤崎弦一:「やつはUGNとしても看過しがたい存在だ。だが、計画には良い要素となったのも事実だな」
篠沢 蒼:「そうですか。なら……」
篠沢 蒼:「最低だと思います。UGNのこと」
稲姫ちどり:「蒼ちゃーん、そんな怒らない、怒らない」
藤崎弦一:「ああ。軽蔑してくれて構わんさ」
篠沢 蒼:「っ……! だって、片山くんや先輩だってあいつに……!」
藤崎弦一:「質問は以上か? なら、俺は任務に戻らせてもらおう」
稲姫ちどり:「こちらの方にもネ!立場とか事情とか、色々おありでしょーからさっ」
藤崎弦一:「さすがは上級生。物事がよく分かっている」
稲姫ちどり:「エヘヘヘ!どうもお疲れ様でぇーす」へにゃへにゃした敬礼をする。
GM:藤崎は席を立つ。
乙犠 奏介:「質問は……ありません。目的、経緯、手段、結果。すべてが論理的で妥当だと僕は思う」
藤崎弦一:「ならば、いい。頼んだぞ、乙犠」
乙犠 奏介:「……」 まだ装置を見つめていたが、やがてポケットにしまい
乙犠 奏介:「分かりました」 短く告げる
藤崎弦一:「いい返事だ」
GM:藤崎はそれだけ言うと、キミたちに背を向けて応接室を出ていく。
篠沢 蒼:「……」
乙犠 奏介:「……分からないことは、なくなった」
乙犠 奏介:「佐村武内さんの記憶はUGNの手によるものだった。まあ、やり方は乱暴だし、藤崎さんは特に言い方に険のある人で……UGNが全部、ああだって思ってほしくはないけど」
乙犠 奏介:「何も不思議なことはない。メロディを護衛して、ライブを成功させるという、その目的は果たされる。その後で、少しプロセスが追加されたってことなんだろう」
篠沢 蒼:「……分かってる。僕たちの学園生活は、あの人たちのお陰で成り立ってる」
篠沢 蒼:「今回のことも、学園で危険なことが起きないようにって……それは、分かるけど」
篠沢 蒼:「納得できないよ」
稲姫ちどり:「そりゃそうだわな。チラ裏の落書きじゃあるまいしィ」
乙犠 奏介:「話に分かりづらい所があった?」
稲姫ちどり:「ぽんぽん消したり上書いたりするもんじゃないっしょ。記憶。思い出」
篠沢 蒼:「僕はノイマン。君より頭はいいよ」乙犠くんに、やや棘のある口調で。
乙犠 奏介:「……記憶の消去処理のことか。まあ、それも……なんていうか」
乙犠 奏介:「ぽんぽん消したり書いたりするものじゃないっていうのも、分かるけど、結局それは……一般的な常識とか良識で」
乙犠 奏介:「僕らUGNにとってはそうじゃない……別に、潜入任務が終わった時に、関わった人の記憶から消えるのだって、今まで何度かあったし、それより前だって……」 話ながら、表情が険しくなっていく
篠沢 蒼:「違う、違うよ」
乙犠 奏介:「……おかしいな。普段の僕なら、わざわざ反論なんてせずに、適当にやり過ごして済ませるのに」
篠沢 蒼:「そういう理屈の正しさじゃない。乙犠くん、ここはアカデミアだよ」
乙犠 奏介:「…………」
稲姫ちどり:「……そーすけ君はチルドレンだ。下手な事すると経歴に傷がつく」
稲姫ちどり:「だからまあ、本来あたしからどーこーしろとは言えんのだけどね」
稲姫ちどり:「メロディは言ってたね。君の事を考えて曲が作れそうだって」
乙犠 奏介:「……それは」 視線を落とす 「今そのポジションに、僕が立っているからというだけだ」
稲姫ちどり:「たまたまだろうが何だろうが、そんなのはもう、ただの護衛役に向ける感情じゃないんだぜ」
乙犠 奏介:「…………」 ポケット越しに装置へ手を当て、息を吐く
乙犠 奏介:「どうあれ、処理のタイミングまでは時間があります。それまでに……」
乙犠 奏介:「……それまでに、何をするって訳じゃないですが」
稲姫ちどり:「後悔の無いようにね」
稲姫ちどり:ぽんと肩を叩く。
乙犠 奏介:「後悔なんて、僕には」 浅く拳を握る
乙犠 奏介:「……ともかく、用事は済んだんだ。佐村武内さんの様子を見て、戻ろう」
乙犠 奏介:「メロディをデビューさせる。これだけは確かな目標だ」
篠沢 蒼:「……」かける言葉が見つからない。
稲姫ちどり:「へいよー」
稲姫ちどり:「しかし腹立つなあのグラサン。前髪全部抜いて鼻に移植してやろうか思ったわ」
篠沢 蒼:「……大人ですね、稲姫先輩」
乙犠 奏介:「ふっ」 その光景を想像してちょっと笑う
稲姫ちどり:「イエス!アイアム、大人のオンナ!」
稲姫ちどり:人差し指を立てて得意げな表情。
篠沢 蒼:「片山くん、大人のお姉さんが好みって言ってました」
稲姫ちどり:「えー?いやでも、アレっしょ。片山君の好みっつったらウチの中じゃエリ……」
稲姫ちどり:「なんでもないわ。さあ行こう」
篠沢 蒼:「……」むっと眉を寄せて、稲姫先輩についていく。
GM:では、シーン終了!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能ですよー
乙犠 奏介:うーん、ロイス保留。購入は……なんかデカいの狙った方が良い気がするな……
篠沢 蒼:乙犠くんへのロイスを 尽力○/無力感 に変更。
稲姫ちどり:ロイスはこのままでいいかな
篠沢 蒼:稲姫先輩にロイス 尊敬○/劣等感 で取得します。
稲姫ちどり:わあい
乙犠 奏介:突然ショットガンを持ち出す乙犠とか面白そうだと思ったけど
乙犠 奏介:いいや、調達もなし! 任務に集中
篠沢 蒼:調達、何か欲しい人! ダメ元でよければ!
稲姫ちどり:うーん、強化素材くらいかな
篠沢 蒼:じゃあ狙ってみましょう
篠沢 蒼:6dx+5>=15 ランクとメダル使用
DoubleCross : (6R10+5[10]>=15) → 8[4,4,5,5,8,8]+5 → 13 → 失敗

篠沢 蒼:財産2点使って購入!
GM:あっ、買った!
篠沢 蒼:尊敬する先輩に!
稲姫ちどり:キャー素敵!ついていく!
篠沢 蒼:うへへ
稲姫ちどり:ジュラルミンシールドのガード値に+1しよう
稲姫ちどり:あっ自分で買うものがなくなった
GM:無理に買わなくてもいいのよ…?
稲姫ちどり:うーん、じゃあ以上で!
GM:はーい!
GM:では、あらためてシーン終了です!

シーン15/ミドルフェイズ10

GM:次のシーン!
GM:次はクライマックス前、最後のシーンだよ!
GM:乙犠くんとメロディの最後の交流シーンです
GM:シーンプレイヤーは乙犠くん!
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+9(1d10-1->10-1)した(侵蝕率:91->100)。
乙犠 奏介:ピッタリ
GM:メロディのデビューライブ直前。
GM:キミは大事な話があるということで、メロディからの連絡を受けて波止場に呼び出されました。
GM:波止場は潮風が気持ちよく、波間が揺れている。
乙犠 奏介:手癖でメモリーフラッシャーを弄びながら向かいます
メロディ:「こんにちは、奏介さん」短い髪が潮風になびく。
メロディ:「挨拶、だいぶ自然になりましたよね」優しげに微笑む。
乙犠 奏介:「ライブが近いのに良いのか、こんな所で油を売って」 フラッシャーをポケットに戻し
乙犠 奏介:「なった。表情とかも随分」
メロディ:「油を売っていても許されるんです。奏介さんに大事な話があるんですから」
メロディ:「ふふ、奏介さんのお墨付きです」
乙犠 奏介:「……」 下の名前で呼ばれるのは、なんとも慣れないことで、むずがゆい気持ちだ。少し視線を逸らす
メロディ:「ずっと書いていた私の歌、完成しました。一番に奏介さんに報告したくて」
乙犠 奏介:「何だ、話って。聞くけど」
メロディ:「どこで話そうかと考えたんですけど、やっぱり2人で一歩を踏み出したこの場所が良いかなって」
乙犠 奏介:「そうか、良かった。これでもう、デビューに足りないものはないな」 微笑し
メロディ:「はい。ギリギリだったけど、なんとかやり遂げました。ライブが終わったらたくさんお祝いしてください」
乙犠 奏介:「色々あったが、護衛した甲斐があった」
乙犠 奏介:「……そうだな」 少し、誤魔化すような口ぶりになる
メロディ:「……奏介さん。何か様子がおかしくありませんか?」
乙犠 奏介:「……様子がおかしい、か。どうだろう」
メロディ:「いつもならもっとこう、歯切れがいいです」
メロディ:「私のことを心配してるなら、大丈夫です。蒼ちゃんのことも、もう平気」
乙犠 奏介:「僕もそう思うよ。いつもなら、こうはならなかったなろう……」
メロディ:「私、自分勝手に歌ってステージに立つことにしました。守ってください、奏介さん。私の自分勝手を」
乙犠 奏介:「ふ。自分勝手に、か」 息を吐くように笑いを漏らして
メロディ:「私の歌、聞いていてくださいね。どこにいても奏介さんに届けます」
乙犠 奏介:「どうあれ、篠沢さんと話して、吹っ切れて、君もアイドルとして申し分なくなり……」
乙犠 奏介:「……歌もできて、舞台も仕上がり。ただそこに、不安要素だけが依然としてそこに残っているのなら」
乙犠 奏介:「必要なのは、僕という護衛だろう。だから問題ない」
メロディ:「はい。問題ありません」
乙犠 奏介:「ライブの日まで、必ず守る。それが僕の任務だ」 見る人を安心させる笑みを見せる
メロディ:「頼りにしています」微笑み返す。
メロディ:「それが、奏介さんの任務ですからね」ちょっと悪戯っぽく笑う。
メロディ:「それじゃあ、私はライブの打ち合わせがあるから、もう行きますね」
乙犠 奏介:「……メロディ」 それを呼び止める
メロディ:「……はい?」振り返って小首を傾げる。
乙犠 奏介:「もし……」 躊躇しながら口を開く。完全に、望ましくない問いを、求められない問いをしていると分かっているから
メロディ:「もし?」
乙犠 奏介:「……もし、ライブの後、僕がいなくなっても、君はやっていけるか?」
GM:メロディは一瞬、困ったような顔をする。
メロディ:「えっと、仮定の話、ですよね」
メロディ:「いつか、終わりは来るのかなって思っていましたけど」
乙犠 奏介:「可能性の話だ。僕がここにいるのは任務だ。君を護衛するという任務。それが不要と判断されれば、僕がいなくなるのは不自然なことじゃない」
メロディ:「うーんと、そうですね。……やっぱり、急すぎて答えが出ないです」
メロディ:「ライブが終わってから考える、というのじゃ駄目ですか?」
乙犠 奏介:「……ふ」 また、空気が漏れるように笑い 「いや、忘れてくれて良い。例え話だ」
メロディ:「何ですか、それ。いじわるですよ」
GM:メロディは困ったように笑う。
乙犠 奏介:「余計な事を考える必要はない、ってことだ」 肩を竦めて
乙犠 奏介:「最高の歌を聴かせてくれ。僕はそれを守る」
メロディ:「はい。今はライブのことに集中します」
メロディ:「じゃあ、私は行きますね。またあとで!」小さく手を振って去っていく。
乙犠 奏介:「ああ、後で」 手を振り返し
GM:メロディが去った後。キミはメロディが立っていた場所に一冊のノートが落ちていることに気付くだろう。
乙犠 奏介:「……これは」
GM:メロディがいつも持ち歩いていたものだ。
乙犠 奏介:「あのノートか。ふう、よっぽど急いでたのか……」 拾う
GM:拾い上げた拍子にページが開き、ノートに書かれている文章が目につく。
『ライブが終わったらしたいこと』
『・奏介さんと一緒に遊びに行きたい』『今度は街中とか?』
『・私の作った歌を聞いてほしい』『Brand New Emotion』
『・この前は断られたから、一緒にキーボードを弾いてみたい』
『あれは寂しかった』『今度ああいうことがあったら怒ろう』
『・これからもそばにいてほしい』
『奏介さんは弟かと思っていたけど、弟とも違う気がする』『←よくわからない』
学園生活は3年? いつか終わることを考えると胸がきゅうきゅうする
『↑余計なことを考えるな!ライブを楽しめ!!』
『時間!行ってきます!!』
GM:書かれている文章はそれで最後だ。
乙犠 奏介:引き寄せられるようにそれらの文章を目で追い、読み、読み、読み
乙犠 奏介:ぱしり、と音を立てて、両手でノートを閉じる。
乙犠 奏介:祈るように、その手に額を押し付けて
乙犠 奏介:「……記憶を消して……消えるなら……」
乙犠 奏介:「こいつは……ここで捨てるべきだ。誰の目にも触れないように。ただどこかで落としてしまったと、彼女が納得できるように」
乙犠 奏介:「僕を思い出すきっかけが、ないように……」 目の前の海面を見つめる
GM:蒼い水面は静かに揺れている。
乙犠 奏介:「……違う。そうじゃない……後を見越した安定性を考えれば……」 ノートを開き
乙犠 奏介:「捨てるべきは、このページと……僕に関する言及のあるすべて……」 ノートを逆にめくりながら、自分に関する機術を探し出そうとして
乙犠 奏介:結局、その手も止まる
乙犠 奏介:「……くそ」
GM:キミはそのノートのいたるところにキミの名前が出てくることに気付くだろう。
乙犠 奏介:「くそっ……!」 胸の辺りを掴み、ノートを手にしたまま、おぼつかない足取りでその場を後にします
GM:では、シーン終了!
GM:ロイスと購入判定が可能!
乙犠 奏介:購入判定はいい
GM:OK!
乙犠 奏介:ロイス/メロディ/庇護/○苦悩 こうします
GM:了解です
GM:では、あらためてシーン終了です。

シーン16/クライマックス;『ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ』

GM:クライマックスフェイズ!
GM:シーンプレイヤーは引き続き乙犠くん!
GM:PCは全員登場だ!
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+9(1d10-1->10-1)した(侵蝕率:100->109)。
篠沢 蒼:1d10+91
DoubleCross : (1D10+91) → 5[5]+91 → 96

稲姫ちどり:1d10+81-1
DoubleCross : (1D10+81-1) → 5[5]+81-1 → 85

片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+9(1d10-1->10-1)した(侵蝕率:103->112)
片山樋一:グエエ
篠沢 蒼:ひええ
GM:きゃー
GM:では、シーンの描写から。
乙犠 奏介:一緒に行こうぜ……あの線の向こう側までよ……!

GM:軽音部の部室。
GM:キミたちはここに集まっていた。
GM:アカデミアにあるドームではじきにメロディのデビューライブが始まる。
GM:しきりに校内放送でもその宣伝が流れている。
GM:情報通りなら、そこでアヌビス率いるファントム教団の襲撃があるだろう。
GM:段取りを整えたキミたちがライブ会場に向かえば、彼らとの戦闘になる。
乙犠 奏介:窓に向かって立ち、目を閉じて、口も噤み、辺りの音を聞いている
篠沢 蒼:「心臓ばくばくする……自分が歌うわけじゃないのに」
乙犠 奏介:僅かな喧噪。繰り返される宣伝。その中に混ざる、メロディの名前。曲の題名。『Brand New Emotion』
片山樋一:床の一段上がるところに腰掛けている。
稲姫ちどり:「んむ……そろそろか」机に突っ伏していたが、顔を上げて口元の涎を拭う。
GM:『メロディちゃんのデビューライブはこの後、ドームにて!整理券をお持ちでない方は今のうちにゲットしておきましょう!』
GM:『なお、この放送に利権などはまったく絡んでません!整理券だけに!』
乙犠 奏介:「メロディは……成功する」
片山樋一:「ハハ。上手くないよね。放送部チョイスしなくてよかった」
稲姫ちどり:「うへへへへ。いつもながらみあちゃんは最高だな、キレッキレだなあ……」
片山樋一:「えらく自信だな?なんかあった?」
乙犠 奏介:「横やりが、入らなければ。1と1を足したら2になるくらい、当然だ……」
GM:『上手くないって言ったの誰だ!』
片山樋一:「えっなんでこっちの声聞こえてんの……?」
乙犠 奏介:「……二人で少し、話したからね。ここに来てから、彼女は見違えるくらい、変わった」
乙犠 奏介:「変わりながら、アイドルに向けて努力を重ねて、今日に来た。……だったら成功する。緊張なんて、些細なことだ」
篠沢 蒼:「乙犠くんのおかげだよ、きっと」
片山樋一:「ハハ。そりゃ、じゃ、プロデューサーの資質でもあるんじゃねえの?」
乙犠 奏介:「……三人のおかげだ。プロデューサーというのも、ま、できるのかもな」 軽口のように
稲姫ちどり:「にゃはは。そういや昔、あかりが言ってたっけ」
稲姫ちどり:「プロデューサーやるには、アイドルとの信頼関係が絶対必要なんだってさ」
片山樋一:「ま、できる、だってよ。俺あんな大変だったのに……天才こわ……」
篠沢 蒼:「片山くんは3人相手だったもんね」くすりと笑う。「しかも全員可愛い」
片山樋一:「自分で言いますかそれを。いや否定は全くしねえけどさあ」
乙犠 奏介:「信頼関係か。築けたなら、良かった」
乙犠 奏介:「……潜入先の人間と、信頼関係を築くのは。エージェントに必ず必要な素質だからな」
篠沢 蒼:「えっと……さ」
篠沢 蒼:「僕と片山くんの、馴れ初めを話します」唐突に切り出す。
片山樋一:「え」
片山樋一:「今!?」
乙犠 奏介:「なれそめ」
稲姫ちどり:「おっ。いいぞいいぞ!」
片山樋一:「今である必要なくない???」
篠沢 蒼:「ん。学園がアイドルブームで盛り上がってるときに、たまたま廊下でぶつかったのがきっかけ」
片山樋一:「あっもう始める感じだこれ……」
篠沢 蒼:片山くんは黙ってて、という視線を送る。
稲姫ちどり:「いやーんドラマティックぅー!それでそれで!?」
片山樋一:黙りますという顔をする。
篠沢 蒼:「そのとき片山くんは偶然プロデューサー役を押しつけられてて、僕は偶然プロデューサーとアイドル仲間を探してた」
乙犠 奏介:「……偶然ばかりだ」 ぽつりと
稲姫ちどり:(ふつー偶然プロデューサーやることあるか……?)
篠沢 蒼:「片山くんがそんなことになってたのは、たまたまあの会長がいる廊下を通ったから……だけど」
篠沢 蒼:「その頃、学園である噂が流れててさ」
篠沢 蒼:「どんなアイドルでも輝きの頂点に導いてくれる、運命のプロデューサー」
篠沢 蒼:「……乙犠くん」
篠沢 蒼:「偶然が運命になる条件って、何だと思う?」
乙犠 奏介:「……考えたこともないな。そんなこと」
篠沢 蒼:「信じてもらうこと。それだけ」
乙犠 奏介:「信じて、もらう」
篠沢 蒼:「どんな幸運だって信じなければ偶然でしかないけど」
篠沢 蒼:「何かがあるって信じれば、きっと未来につながる。それが運命」
篠沢 蒼:「だから、えっと……」
片山樋一:隅っこで黙って縮こまっている。
篠沢 蒼:「僕は運命を信じてる。君も、自分の感じた運命を信じてあげて」
乙犠 奏介:「自分の感じた、運命を……」
乙犠 奏介:「……なんというか」 目線を横に落とす 「歌みたいだ」
篠沢 蒼:「元アイドルだからね、これでも」余裕のように笑ってみせるが、頬が赤い。
稲姫ちどり:「ちょっとー、彼女凄くね?あんなん可愛すぎて反則じゃね?」
稲姫ちどり:片山君を肘でつつく。
片山樋一:「俺もハズくなってんで今そういうのマジで止めてください」顔を抑えている。
稲姫ちどり:「いひひひひ いっひひひひひ」
片山樋一:「笑うな酔っぱらい……!」
篠沢 蒼:「せ、先輩! その笑い方! 恥ずかしくなってくるから……!」
乙犠 奏介:「ふふ……」 小さく笑い
乙犠 奏介:「……運命を信じる。運命を信じるか」
乙犠 奏介:「どうも、ありがとう。気を遣ってくれて」
篠沢 蒼:「気遣いなんかじゃないよ。僕は信じたいだけ」
篠沢 蒼:「信じることで、何かが生まれる。そのことを信じたいんだ」
乙犠 奏介:思い入るように目を閉じ、顔を上げる
乙犠 奏介:「……僕は、UGNチルドレンだ。優秀だともよく言われる。そのことを誇りに思っているし、これからもそうありたい」
乙犠 奏介:「けど、優秀なチルドレンにそぐわない、似つかわしくない欲望も、今の僕の中にはある。それのことを、運命だって言うなら……」
乙犠 奏介:「……それを信じて動くことも、あるかもしれない」
乙犠 奏介:「何一つ約束はしません。……チルドレンには相応しくないので。だけど」
乙犠 奏介:「きっと後悔のないようにします。稲姫さんの言った通り」
稲姫ちどり:「いいよぉ。溜めこんでないで出しちゃいな、若者の特権だぜ」
篠沢 蒼:「……ありがと、乙犠くん」
片山樋一:拳を乙犠くんの胸に押し当てる。「言うじゃん」
乙犠 奏介:「なんだよ。言うよ」 片山くんに軽くやり返す
篠沢 蒼:「なんか、新鮮……」微笑ましげに二人を見つめる。
片山樋一:「それは俺がイジられてない状態という意味ですか篠沢さん」
篠沢 蒼:「おっと、深い意味はありませんよ片山くん」
稲姫ちどり:「うひゃははは。……さてぇ、和んでばかりもいられんかな?」
片山樋一:「そっすね。そうだ」
乙犠 奏介:「ああ。行こう。……タイミング的には、そろそろだ」
篠沢 蒼:「成功させなくちゃね、ライブ。何もかもそれからだ」
稲姫ちどり:「やったろーぜぃ。祭りだ、祭りだぁ」
片山樋一:「それ飲む口実にしたいだけすよね」
稲姫ちどり:「えー。なぜバレた」
片山樋一:「いつものことだからっすよ。そ、いつものことなんで」
片山樋一:「いつも通り、きっちり〆て無事に済ませましょう」
乙犠 奏介:「頼りにするよ、片山」
GM:では、キミたちが拳を打ち合わせたところで場面転換!

GM:現在。
GM:アカデミアドーム。舞台裏。
GM:メロディのデビューライブは間もなくスタートとなる。
GM:ステージにはメロディが凛と立ち、幕が上がるのを待っている。
GM:舞台裏の警備も厳重体制である。
GM:そこに、警備員に扮した男たちが近付いていく。
警備員A:「ん、どうした。そんなやたら大勢で」
警備員B:「交代の時間だ」
警備員A:「こんなタイミングでか?聞いていないぞ」
警備員B:「ちゃんと上からの指示文書もある」
警備員A:「ふむ。……確かようだな。ご苦労さま」
警備員B:「ああ。ご苦労」
GM:警備員たちは持ち場を離れて去っていく。
GM:男は彼らが立ち去るのを見届けると指示文書を細切れにする。もちろん「Dロイス:工作員」によるねつ造だ。
ロケット山田:「上手くいきましたねえ、真神様」
GM:男の隣に控えるでっぷりとした男が言う。彼はロケット山田。ドロイド前田の双子の弟だ。
真神守:「この程度、私の手にかかれば造作もない」
GM:2人の後に続き、危険な雰囲気を漂わせた警備員たちがメロディの立つステージへと向かっていく。
真神守:「……人に、人は救えない」
真神守:「この世界には人々を救済する絶対的な神が必要だ。理想の女神が」
GM:ロケット山田の背負ったジェットエンジンがにわかに火を噴く。
乙犠 奏介:「……それが」
乙犠 奏介:「それがお前の目的だな。真神守」
真神守:「また私の邪魔をしに現れたか」
乙犠 奏介:警備員の立っていた地点と、ステージまでの間。誰もいるはずのないそこから、静かに姿を現す。
真神守:「乙犠奏介。覚悟はできたのかな?」
乙犠 奏介:「……そう。それについて、どうしても気になってたことがあるんだ」
乙犠 奏介:「仮に僕がお前にすべてを任せたら、どうするつもりなんだ?」
真神守:「気になっていたことだと?」
真神守:「簡単なことだ。私の創るアイドルは全てを救済する。メロディがステージに立つ必要も、キミが苦悩する必要もなくなる」
乙犠 奏介:少し考えて 「……ああ。篠沢さんか
真神守:「勘が良いな」
真神守:「何も考えず、ただ崇めるべき完璧な存在。それこそが究極のアイドルの行きつく果てだ」
篠沢 蒼:「……ずいぶん買いかぶってくれてるね」
真神守:「私ならばそれを創り上げることができる。この手でなァ!」
真神守:「篠沢蒼。ちょうどいいところに来てくれた。メロディが歌えなくなれば、大衆は次のアイドルを求める。そのステージに立つのはキミだ」
乙犠 奏介:「正確に言うなら、こいつを使えば、じゃないか?」 メモリーフラッシャーを手にし、見せる
篠沢 蒼:「いやだと言ったら?」
真神守:「そう。篠沢蒼をステージに立たせるためには、もうひと手間必要なようだからな」
真神守:「片山樋一とのくだらん記憶を消去し、メロディに代わってキミがステージに立つ。そこに拒否権はない」
篠沢 蒼:「……なるほど」眼鏡を押し上げる。「だったら尚更、従うわけにはいかないね」
真神守:「乙犠奏介。キミが私と手を組むのなら、メロディの命までは奪わないでおこうじゃないか。悪い条件じゃなかろう」
篠沢 蒼:やれやれ、といった感じで乙犠くんに視線をやる。
真神守:「拒否権はないと!言っただろうがァ!」蒼に向かって叫ぶ。
乙犠 奏介:「……もうひとつ。確かめておかないといけない」 メモリーフラッシャーを指先で弄びながら
真神守:「これ以上、条件が必要だとでも?」鼻で笑う。
乙犠 奏介:「そこまでの計画を、なぜお前が練れた。どうしてこいつの存在を知っている? ……僕が苦悩するであろうと、なぜ思った?」
真神守:「無能な委員会どものせいでプロデューサーをクビになり、失意の底に沈んでいた私にあのお方が教えてくださったのだ」
乙犠 奏介:「お前に仮面を与えた……」
真神守:「そうだ!この仮面の助力までもいただいたァ!」
GM:真神の胸元で仮面が光を放つ!
乙犠 奏介:「……それ、誰だ」
真神守:「質問に答えるのはここまでだ」
真神守:「キミの返答を聞こうじゃないか!」
乙犠 奏介:「そうか……」
真神守:「もっとも、悩むまでもないとは思うがね」
乙犠 奏介:「ここを去る前に、有益なお土産でも残せればと思ったけど、やっぱり難しいな」 そう言うと、メモリーフラッシャーをくるりと回して、掴み直す。
乙犠 奏介:「――結論は僕のものだ」
乙犠 奏介:「誰にも渡さない」
真神守:「それがキミの答えか」
真神守:「ならば、今夜でメロディの命は終わりだ。メジャーデビュー最初の夜に死ねるとはアイドル冥利に尽きるな」
稲姫ちどり:「あーあ。お恥ずかしったらありゃしない」
稲姫ちどり:手をキツネの形にし、指を合わせてぱちぱち鳴らしながら現れる。
稲姫ちどり:「自分の理想をアイドルと一緒に叶えるんじゃなくて、勝手に背負わせる、押し付ける。はては殺すときた」
稲姫ちどり:「……そういうトコだろぉ、真神君。元々君が間違えたことは。あかりや片山君、そしてそーすけ君との違いだな」
真神守:「……大衆の望まぬアイドルなど元から死んでいるのと同じだ。稲姫ちどり」
真神守:「話を聞いていたなら分かったろう。アカデミアは変革の時を迎えようとしている。頭の古臭いキミの存在はこのアカデミアには不要だ」
稲姫ちどり:「古臭いのはそっちでしょ、この墓石頭」
稲姫ちどり:「アヌビスってなーそもそも"冥界の番人"だ。裁くのも"死者の罪"だ」
稲姫ちどり:「あたしらは生きてる。あかりも、メロディも生きてる。好きに生きるぜ?」
真神守:「それが罪だというのだ!我がままで貪欲で傲慢……そんなことでは完璧なアイドルを創り出すことなどできはしないィ!」
真神守:「ここで死ぬか!尻尾を巻いて逃げ帰るか選ぶがいい!」
片山樋一:では、そこにふらりと進み出て、真神守の顔面に向けて殴りかかる。
GM:警備員服を破り、刃めいた包帯が飛び出す!
GM:刃めいた包帯は真神の体を防御する!
片山樋一:「ガタガタわめきやがって……これが答えだ」
篠沢 蒼:「っ……、片山くん!」
真神守:「片山樋一。お前こそが諸悪の根源だ」
真神守:「お前の勝手な振る舞いがどれだけ多くの人を絶望させたか……」
片山樋一:「諸悪の根源で結構だけどさ」
片山樋一:「篠沢を害しようってなら、ぶっ潰すわ。そんだけ」
真神守:「笑い話にもならん」
篠沢 蒼:「っ……」
真神守:「Cランクオーヴァードで中途半端な偽装能力しか使えないキミが、Sランクオーヴァードで完全な能力を持った私に本気で勝てるつもりでいるのか?」
片山樋一:「俺は笑ってねえぞクソ野郎」
真神守:「全員、答えは同じか?私の救いを拒むと?」
片山樋一:中指を立てる。
篠沢 蒼:「当然……絶対、譲れないものを奪おうって言うんだから」
篠沢 蒼:「死んでも拒絶してやる」
稲姫ちどり:「助けてもらう必要は!ナァーイ!」両手を叩いて、大きく左右に広げる。
乙犠 奏介:「お前に救われる必要なんて、絶対にない」 メモリーフラッシャーをポケットに仕舞い
乙犠 奏介:「……吠え面かかせてやるよ、遠吠え野郎」
真神守:「よかろう。ならば、審判の時だ」
GM:警備員たちは一斉に警備員服を脱ぎ捨てる!その下から露わになったのはミイラめいた仮面と包帯で覆われたエジプト風衣装!ファントム教団の装束だ!
GM:先頭に立つ長身でハンサムな好青年、真神守は仮面を構える!
GM:『アヌビス!タイム・オブ・ジャッジメント!』どこからともない電子音声!
GM:真神の姿が黒い獣めいたオーヴァードの姿へと変わる!
アヌビス:「あの世で後悔するがいい!!」
GM:アヌビスの体から強烈なレネゲイドが放たれ、キミたちの衝動を揺さぶる!
GM:衝動判定だ!
GM:判定は〈意志〉で難易度は9!
稲姫ちどり:3dx+4+1
DoubleCross : (3R10+4+1[10]) → 10[2,4,10]+2[2]+5 → 17

篠沢 蒼:6dx+3>=9
DoubleCross : (6R10+3[10]>=9) → 9[2,3,8,8,9,9]+3 → 12 → 成功

乙犠 奏介:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 6[1,2,3,5,6] → 6 → 失敗

片山樋一:能力訓練:精神を使用します。
片山樋一:7dx+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 10[1,2,3,4,6,7,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+15(2d10->8,7)した(侵蝕率:112->127)
稲姫ちどり:2d10+85
DoubleCross : (2D10+85) → 3[2,1]+85 → 88

GM:乙犠くん以外は全員成功!
篠沢 蒼:2d10+96
DoubleCross : (2D10+96) → 13[3,10]+96 → 109

乙犠 奏介:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[5,6] → 11

乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+11した(侵蝕率:109->120)。
アヌビス:「完璧なアイドルによる理想郷が到来する。キミたちはその礎となるのだ!」
篠沢 蒼:「完璧なアイドル、理想の女神。そんなもの、頭の中にしかいないよ」
アヌビス:「キミならば理解できると思ったが、残念だよ」
ロケット山田:「兄の仇、ここで討たせてもらう……!」ジェットエンジンが噴出!
GM:というわけで、ここからはクライマックス戦闘の開始だ!
GM:エネミーはアヌビス、ロケット山田、ファントム教団員(トループ)。
GM:行動値はアヌビスが8、ロケット山田とファントム教団員が9。
GM:エンゲージはキミたち4人が1エンゲージ。
GM:そこから前方5メートルにロケット山田、ファントム教団員のエンゲージ。
GM:そこから、さらに5メートルの位置にアヌビスのエンゲージ。
GM:そして、キミたちのエンゲージから後方10メートルの位置に通用口が存在します。
GM:このクライマックス戦闘では特殊な敗北条件があり、エネミーが通用口にエンゲージした時点でアヌビスの「Eロイス:虚実崩壊」が発動してキミたちの敗北となります。
GM:「Eロイス:虚実崩壊」が発動すると、アカデミアはそう遠くない未来に完璧なアイドルである篠沢蒼らを崇める人たちの幸福な理想郷へと変貌します。
篠沢 蒼:ほほう……
稲姫ちどり:興味を示すんじゃない
GM:がんばって戦おう!
       アヌビス[8]
        5m

ロケット山田[9]、ファントム教団員[9]

        5m

   乙犠[16] 稲姫[5] 篠沢[3] 片山[5]

        10m

        通用口
GM:では、さっそく戦闘に入っていきましょう!
GM:ラウンド進行の開始です!
GM:1ラウンド目!
GM:まずはセットアップから。
GM:トループはなし。
片山樋一:なし。
乙犠 奏介:コンボ『苦しみをもって』。《スピードスター》《戦いの予感》使用。
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+7した(侵蝕率:120->127)。
稲姫ちどり:《虚無の城壁》使用。ガード値+12、侵蝕は+2で90に。
GM:ロケット山田は《ロケッティア》を使用。
篠沢 蒼:《活性の霧》を乙犠くんに。このラウンドの攻撃力+18。
GM:行動値が0になり、シーン内の任意の場所に移動が可能になります。
篠沢 蒼:侵蝕109→112
乙犠 奏介:……内から起こる破壊衝動。懐かしく苦々しい、この激情。
乙犠 奏介:だがこれに、抗うことはない。そうだ。今この瞬間の禍動を解き放つため、生涯贖えぬ罪に報いるため、乙犠奏介はここにいるのだから。
GM:アヌビスは《ワイルドグロース》+《完全獣化》+《進化の重鱗》+《進化の末脚》+《進化の大爪》を使用!
GM:ジャッカルめいた獣の姿へと変わり、ガード値、行動値、攻撃力が上昇!
乙犠 奏介:行動値+40、攻撃力は合わせて+58! 代償としてドッジペナルティを負ったりリアクション不可になったりしてしまうぜ……
篠沢 蒼:「乙犠くん。君がどんな選択をしても、何のために戦っても大丈夫。ここはアカデミアだもの」
篠沢 蒼:「だから思いっきり、思うままに、やりたいことをやって」
乙犠 奏介:篠沢さんに向け、目の隠れた右面だけを笑み、応じる
アヌビス:「この仮面の力は無敵だァ!お前たちなど私の足元にも及ばない!」
GM:セットアップはこれで終了!
       アヌビス[8]
        5m

ロケット山田[0]、ファントム教団員[9]

        5m

   乙犠[56] 稲姫[5] 篠沢[3] 片山[5]

        10m

        通用口
GM:まずは行動値の上がったアヌビスの番……じゃないな!
GM:行動値が+40した乙犠くんの番!
乙犠 奏介:そりゃそうさ!
乙犠 奏介:マイナーでコンボ『悲しさをこめて』。《ソニックブリッツ》《オプティカルレンズ》使用。
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+7した(侵蝕率:127->134)。
乙犠 奏介:130を……超える! そこでメジャー、コンボ『ゆっくりと厳粛に』。《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《デトネイトチャージ》+《イェーガーマイスター》
乙犠 奏介:対象はロケット山田です
GM:きやがれー!
乙犠 奏介:11dx7+3
DoubleCross : (11R10+3[7]) → 10[3,4,4,4,5,6,7,8,8,9,10]+10[2,4,5,6,7]+10[9]+4[4]+3 → 37

GM:ロケット山田はドッジを宣言!
GM:アヌビスはそのドッジの判定にSランクサポーターの効果を使用してダイスを+3個!
GM:判定いくぜ!
GM:13dx>=37
DoubleCross : (13R10[10]>=37) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,10,10]+10[10,10]+9[5,9] → 29 → 失敗

乙犠 奏介:あ、スペシャリストなので達成値+3で40です……!
乙犠 奏介:こわいわ!
GM:惜しい!
GM:では、ダメージどうぞ!
乙犠 奏介:4d10+56+18+6+7+16+16
DoubleCross : (4D10+56+18+6+7+16+16) → 31[10,5,10,6]+56+18+6+7+16+16 → 150

乙犠 奏介:諸々有効!
GM:そんなダメージ、耐えられるわけねえだろ!!!
GM:ロケット山田は一撃で戦闘不能!
乙犠 奏介:ロケット山田が動きだそうとした瞬間、ギギ、という鈍い音と共に、その駆動部は跡形もなく粉砕される。
ロケット山田:「メロディを殺して、ファンにとって一番いい世界を作るんだ!……だ?」
乙犠 奏介:動作も何もない。破壊という結果がその鼻面を叩いて砕き、遅れて辺りに火花が散る。空気中のチリが擦過した火花だ。
GM:背中から噴き出していたジェット噴射が止まる!ロケット山田は空へと舞い上がることができない!
ロケット山田:「馬鹿な……僕のジェットエンジンよりも早いのか……!?」
乙犠 奏介:「……たまにいるよな。必殺技を出し惜しむ奴が」
乙犠 奏介:「僕はそんなことはしない。お前たちと僕たちとで暢気に話していた間の音すべて、調律して看過しかねる障害に叩き込む」
乙犠 奏介:「足音。指音。関節音。唾液の落ちる音。服の擦れる音。まばたきの音。呼吸音。血流音。――心拍」
ロケット山田:「わけのわからないことを言うな!僕はエンジンの轟音さえ聞こえればいいんだよ!」
ロケット山田:「あの女の歌声も耳障りだ!」
乙犠 奏介:「ノイズを挙げれば切りがない。だからすべて、僕が調律して、君たちに返そう。彼女のステージを乱すもの、すべて、すべて……君たちを壊すためだけに使う」
乙犠 奏介:指を縦に振り、余剰の衝撃でロケット山田を屋外まで吹き飛ばす。 「……さあ。次はどいつだ」
ロケット山田:「馬鹿なー!?この僕がロケットにーッ!?」
GM:ロケット山田の体は容易く吹き飛んで消える!
アヌビス:「よくやった。デコイとしての役目は十分に果たしてくれた」
アヌビス:「開廷の準備は整った。審判の時だ」
GM:次は行動値17のアヌビスの番!
GM:マイナーで《襲撃迷彩》+《骨の剣》を使用。
GM:アヌビスの体から伸びる刃めいた布がかき消えていく!
GM:メジャーで《伸縮腕》+《重力の手枷》+《コンセントレイト:エグザイル》を使用!
GM:「Eロイス:究極存在」が発動している間は「Eロイス:妄念の姿」でコピーした隠密状態時にリア不、カバーリング不可のエフェクトが組み合うのですが、今は究極存在が解除されたので封印されています。
GM:そして、ここに正義の仮面の効果で取得した「Dロイス:頂の証」によりSSランクの効果を使用!対象を範囲選択へと変える!
GM:対象は4人全員!
稲姫ちどり:来たか。《孤独の魔眼》で対象を自分一人に変更します。
GM:ぐぬぬ……!
稲姫ちどり:侵蝕値は94に。
GM:だが、お前には死んでもらう!
GM:17dx7+4
DoubleCross : (17R10+4[7]) → 10[2,2,2,2,4,5,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10] +10[1,1,1,2,6,7,9,9]+5[1,4,5]+4 → 29

GM:達成値は29!
稲姫ちどり:《グラビティガード》《イージスの盾》でガード。
GM:ダメージを喰らうがいい!
稲姫ちどり:8d10+12+6+1
DoubleCross : (8D10+12+6+1) → 31[2,4,1,1,8,3,9,3]+12+6+1 → 50

GM:3d10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 24[6,9,9]+18 → 42

稲姫ちどり:ノーダメ。
GM:42点!装甲は有効!
GM:有効!?
稲姫ちどり:ガード値50点のみで弾いたわ
稲姫ちどり:侵蝕はジャスト100
GM:だが、攻撃が命中したので《重力の手枷》の効果によりラウンド中のすべての判定ダイスは?2個されるぞ!
GM:あ、違う!シーン中だ!
稲姫ちどり:OK
GM:くるしめ!
GM:視認できない何かがキミたちの方に迫る!
アヌビス:「お前たちは1人残らず、有罪だァ!」
稲姫ちどり:「あたしが見抜いたわけじゃないけどさあ」
GM:鋭い刃は触れれば容易くその身を切り裂くだろう!
稲姫ちどり:手招きしながら二歩、三歩と後方へよろめいて集団から離れる。
稲姫ちどり:「タネは割れてんだぜ。黙って食らうわけもないね」
稲姫ちどり:床板が剥がれて舞いあがる。ちどりの酩酊する感覚そのものを現実に起こした重力の渦。
不規則に歪み、攻撃のベクトルをズタズタに引き裂く!

GM:視認できない何かはちどりを付け狙い、軌道を変える!だが、その体にかすりもしない!
稲姫ちどり:「ドシャットな」
稲姫ちどり:前傾姿勢でアヌビスに手の甲を向け、指で招く。
「次」

GM:次は行動値9のファントム教団員トループ!
GM:トループはマイナーで《破壊の爪》+《ハンティングスタイル》を使用!
GM:キミたちにエンゲージ!
       アヌビス[8]

        10m

     ファントム教団員[9]
   乙犠[56] 稲姫[5] 篠沢[3] 片山[5]

        10m

        通用口
GM:メジャーで《獣の力》+《鬼の一撃》を使用して攻撃!
GM:対象は蒼ちゃん!
稲姫ちどり:《軍神の守り》でカバーリングします。
篠沢 蒼:とりあえずドッジしてみる!
稲姫ちどり:お、そうだった
GM:では、命中判定!
GM:アヌビスがSランクサポーターの効果で+3個して
GM:12dx+6
DoubleCross : (12R10+6[10]) → 10[1,2,3,4,5,6,7,7,9,10,10,10]+7[4,5,7]+6 → 23

GM:達成値は23!
篠沢 蒼:4dx+1>=23
DoubleCross : (4R10+1[10]>=23) → 9[3,4,8,9]+1 → 10 → 失敗

篠沢 蒼:ダメ!たすけて!
GM:残念!
稲姫ちどり:では改めて《軍神の守り》でカバーリング
稲姫ちどり:ガードは《グラビティガード》《イージスの盾》
稲姫ちどり:10d10+15+6+1
DoubleCross : (10D10+15+6+1) → 37[2,1,3,4,2,2,5,4,8,6]+15+6+1 → 59

GM:《鬼の一撃》があるので、ガードをしているとダメージが上がり
GM:3d10+37
DoubleCross : (3D10+37) → 20[9,1,10]+37 → 57

稲姫ちどり:ノーダメ!
GM:く、くそー!
稲姫ちどり:侵蝕は108。
篠沢 蒼:カタイ
乙犠 奏介:やわらかいのかも
篠沢 蒼:弾力ありそうだよね
稲姫ちどり:きみたち
GM:手にバットや鎌、鉄パイプなどを持ったファントム教団の団員たちが蒼に迫る!
篠沢 蒼:「な、わっ……!」避けようとしてすっ転ぶ!
稲姫ちどり:ぐらりと傾いて攻撃の線上に割り込む。
片山樋一:「篠沢っ……!」
ファントム教団員:「リーダーからはお前だけは生け捕りにするように言われてる!優しく生け捕りにしてやるぜーッ!」
GM:ファントム教団員の構えた鎖鎌が飛来する!
稲姫ちどり:「乱戦は嫌いだー。タイミングシビアなんだよな」
稲姫ちどり:拒否の意思を示すように、前方に差し出した掌を小さく左右に振る。
稲姫ちどり:それだけで襲い来る教団員たちの武器が空間ごと撹拌され、押し戻される。
ファントム教団員:「な、何ぃーッ!?俺の愛用の鉄パイプがー!?」
稲姫ちどり:「ぬるいぜ。ドシャット」
稲姫ちどり:髪をかき上げ、再度指で招く。
稲姫ちどり:「次」
GM:ファントム教団員たちは蒼に襲いかかることができない!
片山樋一:「だあーくそ!すいません!任せます!」
篠沢 蒼:「かた……っ、稲姫、せんぱい」
GM:次は行動値5の片山くんか蒼ちゃんの番!
稲姫ちどり:「オッケーオッケー。こっちは任せな、猛犬番長」
片山樋一:「ウス!やんます!」
片山樋一:いきます!
篠沢 蒼:どうぞ!
片山樋一:マイナーで《陽炎の衣》。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+3した(侵蝕率:127->130)
片山樋一:メジャー『凶つ双つ撃つ(エミリー・サジェ)』。《コンセントレイト:キュマイラ》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》。
片山樋一:教団員を攻撃。
片山樋一:17dx7-1
DoubleCross : (17R10-1[7]) → 10[2,2,2,2,2,3,4,5,5,6,6,7,8,8,9,9,10] +10[3,4,4,5,7,10]+3[1,3]-1 → 22

GM:こいつはイベイジョン持ちでドッジの達成値は21で固定です
GM:攻撃は命中!
片山樋一:あっぶな!
GM:ダメージどうぞ!
片山樋一:3d10+30+3+1 装甲有効
DoubleCross : (3D10+30+3+1) → 18[5,4,9]+30+3+1 → 52

GM:高い!
片山樋一:「そうだ……俺は守りに入ってる暇はねえんだ」
GM:このトループもかなり高めにHPは設定してあるのですが、その一撃で沈みます!
片山樋一:「全部任す。こっちがやるべきことは……」
片山樋一:「そうだ。テメエらだな……篠沢転ばせやがって……」拳を握る力を込める。ギリギリと硬質な音がする。
GM:団員たちは力任せに凶器を振り回す!当たれば危険だ!
片山樋一:「ブチのめす」凶器に向けて、まっすぐに拳を突き出す。
ファントム教団員:「へっ、お前には生け捕り命令は出てねえ。ズタボロにしても構いやしねえー!」
片山樋一:当然凶器であるのだから、拳で触れればダメージは免れ得ないだろう。
GM:釘バットが振り下ろされる!
片山樋一:だが、釘バットは拳に当たる手前で、何かにぶつかったかのようにへし折れる。
ファントム教団員:「……な、なんだ!?」
片山樋一:隠密能力で隠匿した、透明な小槍を握り込んでいる。その打突が凶器を弾くとともに、
ファントム教団員:「RC攻撃か!?それとも射撃……!」
GM:折れた釘バットが弾かれる!
片山樋一:勢いのまま、教団員まで強かに打ち据える。
ファントム教団員:「ギャーッ!?」
GM:団員は打ち倒される!
片山樋一:「どいてろ!よし次は鎖鎌野郎だな……!全員ブチのめすかんな……!」
篠沢 蒼:「……」尻餅をついたまま、戦う片山くんの姿を見上げる。自分はその隣に立つことができない。彼を守ることもできない。
片山樋一:そのまま団員の群れに躍り込み、一人一人殴り倒して進む。
GM:団員たちは1人、また1人と倒れ伏していく!
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+8した(侵蝕率:130->138)
アヌビス:「愚かな。あの攻撃には注意せよと言っておいたというのに」
GM:では、次はちどりさんの番!
稲姫ちどり:待機します
GM:では、次は本来なら蒼ちゃんの番なのですが
GM:ここでアヌビスが《時の棺》を使用。
GM:あ、違う
GM:《時間凍結》!
GM:割り込んで行動します
篠沢 蒼:持ってるかー
GM:部下が全滅したので、アヌビスは自ら動きます。
GM:マイナーで戦闘移動。
GM:キミたちのエンゲージに入ります。
       アヌビス[8]
   乙犠[56] 稲姫[5] 篠沢[3] 片山[5]

        10m

        通用口
GM:メジャーで《伸縮腕》+《重力の手枷》+《コンセントレイト:エグザイル》
GM:さらに《流刑者の大鎌》も使用して対象を4体に変更!
GM:4人全員が対象!
GM:判定いくぞオラー!皆殺しだー!
稲姫ちどり:《時の棺》で判定を失敗させます
GM:やめろオラー!
稲姫ちどり:だがやる!侵蝕は118に。
アヌビス:「実にくだらん。ならば、私が手ずから審判を下すしかあるまい」
GM:アヌビスは杖を鳴らす。すると、次の瞬間、キミたちの前に遠くにいたはずのアヌビスの姿が現れる!
GM:アヌビスの体を起点に伸びた無数の刃めいた布がキミたちに襲いかかる!
アヌビス:「つまらん命だ。紙のように引き裂いてやろう!」
片山樋一:「う、この……!」教団員への対処にかまけて対応できない。
篠沢 蒼:「……っ」とっさに顔を庇う。
稲姫ちどり:「いいよぉ。あたしの感覚、味わってみるか?ただし」
稲姫ちどり:両手を擦り合わせながら前へ。布の一枚を指先で挟み止める。
乙犠 奏介:防御は、思考にない。接近してくる次の標的へ視線を注ぎながら、左手指は絶え間なく動かす。その空間に発生した音を、ただ破壊のために、支配する。
稲姫ちどり:「……酔っぱらうなよ」
稲姫ちどり:そこを起点に、全ての布が奇怪なマーブル模様を描いて捻じれ、四方へと爆散する。
GM:ちどりの体の周囲の地面に刃めいた布が突き刺さって爆発する!
アヌビス:「何だ、これは!?なぜ私の攻撃がコントロールを失う……!?」
稲姫ちどり:「次。ぶちまけるなら狙いはここね。アンダスタン?」
稲姫ちどり:親指を立て、自分の胸を叩く。
アヌビス:「邪魔をするな!お前たち羽虫の命に価値などあるものかァ!」
GM:では、次はあらためて行動値3の蒼ちゃんの番!
片山樋一:「流石っす先輩!マジ愛してます!」
稲姫ちどり:「問題発言ー」
篠沢 蒼:「かた……」呼びかけようとした言葉が止まる。
片山樋一:「あ、や、そういう意味じゃなくて……!ちげーんですって!」
片山樋一:「ちがうの!」
篠沢 蒼:「……分かってるよ」
篠沢 蒼:篠沢の能力は言葉と感情による応援。一声かければその分だけ、小さな無理を押し通せる。
篠沢 蒼:この場の勢いで彼に言葉をかければ、その分だけ無理をさせることになる。自分は傍観したままで。
篠沢 蒼:マイナーなし、メジャーでコンボ『背を押す一声』。《さらなる力》《狂戦士》《スキルフォーカス:RC》、対象は乙犠くん。
GM:では、判定をどうぞ!
篠沢 蒼:7dx+8+6+3>=20
DoubleCross : (7R10+8+6+3[10]>=20) → 10[4,4,5,6,6,9,10]+5[5]+17 → 32 → 成功

GM:くっ、さすがに成功するか……!
篠沢 蒼:乙犠くんを未行動に!更に次の判定ダイス+8個、C値-1!
乙犠 奏介:ヒャァーッ!クルゼ、クルゼ!
篠沢 蒼:「……乙犠くん」一呼吸置いて、あらためて声をかける。
GM:では、次は未行動になった乙犠くんの番!
篠沢 蒼:「僕の能力は戦い向きじゃないんだ。目の前にいるあいつをぶっ飛ばせない。メロディを助けられない。だから」
篠沢 蒼:「僕の代わりに、僕の声を、震えを、鼓動の音を」
篠沢 蒼:「全力で叩きつけて。……お願い!」
篠沢 蒼:侵蝕112→124
乙犠 奏介:今度は、彼女の方を見はしない。
乙犠 奏介:髪に隠れていない左目は暗く、髪の向こうの右目は燃えている。その双眸が捉えるのは、破壊すべき対象のみ。
乙犠 奏介:だから、頷きのみを返し……次ぐ攻撃にて、その承諾を示す。
アヌビス:「お前たちごときが、この私を倒せるものかァ!」
乙犠 奏介:マイナーで《ソニックブリッツ》、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《デトネイトチャージ》+《イェーガーマイスター》。対象はアヌビス。
乙犠 奏介:節約版だよ! あんしんしてね!
GM:来いやー!
乙犠 奏介:19dx6+3+3
DoubleCross : (19R10+3+3[6]) → 10[1,1,2,2,3,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8,8,9,10] +10[1,2,3,4,5,6,6,6,6,10,10]+10[1,2,2,5,7,9] +10[4,7]+3[3]+6 → 49

GM:高い……!
稲姫ちどり:やった!えらい!
GM:ドッジ!
GM:17dx+2
DoubleCross : (17R10+2[10]) → 9[1,2,3,3,3,3,4,4,4,4,5,5,6,7,8,9,9]+2 → 11

GM:回らない……!
GM:ダメージをどうぞ!
乙犠 奏介:5d10+18+6+16+16
DoubleCross : (5D10+18+6+16+16) → 34[2,9,6,7,10]+18+6+16+16 → 90

乙犠 奏介:諸々有効
GM:なんというダメージ……!
GM:アヌビスはそのダメージで一度戦闘不能になる!
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+14した(侵蝕率:134->148)。
乙犠 奏介:篠沢さんの力による促進、そして声が、稲姫さんが攻撃を防いだことにより生まれた隙に、攻撃をねじ込むことを可能とする。
乙犠 奏介:(本来必要な準備期間を省略した、衝動任せの即興速弾……今ならば可能だ)
乙犠 奏介:キュィ、キュィ、キュィ、と不快な摩擦音が走り、直後アヌビスの胴体を絞り込むような衝撃!
アヌビス:「これは……どこから攻撃が……!?」
GM:アヌビスは刃めいた布を振りかざしてもがく!
乙犠 奏介:左手は止まり、右手は振り上げられる 「腑抜けたことを……センスがないな」
アヌビス:「何ィ!?」
乙犠 奏介:「片山が場を開けて、稲姫さんが作った隙に、篠沢さんの音をねじ込んだ。 ……お前の目の前だ!」
アヌビス:「目の前……だとォ!!?」
乙犠 奏介:そのまま締め上げる。常人ならば骨も砕け臓も肺も絞られ尽きる圧迫だ。
アヌビス:「うおおおおおお!?」
GM:アヌビスの体が破裂する!
GM:が、次の瞬間、包帯めいた布がより合わさり、アヌビスの体が再生していく!
GM:《魔獣の証》を使用!戦闘不能状態を回復する!
乙犠 奏介:「はぁッ……まだ、やるのか。まだやるのかよ」
アヌビス:「やってくれたな。この私をここまで追い込むとは……!」息も絶え絶えに激情を露わにする!
稲姫ちどり:「……寝とけよなあ。もうひと押しかァ」
乙犠 奏介:「僕ら四人を超えられる可能性なんてあるのか。ほんの隙間しかない確率に突っ込んでまでやることが、それか!」 低く唸るように吠える。
アヌビス:「18年かかったのだ。ここに来るまで!」
片山樋一:「クソッ……」小さく悪態をつく。相手がまだ起き上がることについてではない。
アヌビス:「あともう一歩で私の理想が成就する!誰にも邪魔はさせん!」
篠沢 蒼:「関係あるもんかッ!!」
片山樋一:(遠い。分かっちゃいるけれど……あそこまでは、まだ遠い……)
篠沢 蒼:「年月とか! 理想とか! そんなものどうだっていい!」
アヌビス:「何だと……!?」
篠沢 蒼:「そんな下らないもののために、メロディの夢を……アイドルを汚すな!!」
篠沢 蒼:次のイニシアチブでDロイス触媒の効果を使用します。
アヌビス:「アイドルを……汚すだと……。この私が……!」
篠沢 蒼:対象は片山くん!
稲姫ちどり:「ふふ。いい啖呵だ」
稲姫ちどり:思わず口の端を持ち上げる。
アヌビス:「私は!全てのアイドルとファンのために行動している!そこに欠片も誤りなどはない!」
片山樋一:「ある」行動します。
片山樋一:マイナーで《陽炎の衣》、メジャー《コンセントレイト:キュマイラ》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》。
アヌビス:「この私が間違っているというのならば!アイドルが行きつく果てにあるものは何だというのだ!」
片山樋一:アヌビスを攻撃。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+3した(侵蝕率:138->141)
片山樋一:17dx7-1
DoubleCross : (17R10-1[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,8,9,9,10,10,10]+ 10[4,6,7,8,9,10]+10[4,7,8,10]+5[4,4,5]-1 → 34

GM:ドッジ!
GM:17dx+2
DoubleCross : (17R10+2[10]) → 10[1,1,2,2,4,5,6,6,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+8[2,8]+2 → 20

GM:回避失敗!
片山樋一:4d10+30+3+1 装甲有効
DoubleCross : (4D10+30+3+1) → 31[10,8,5,8]+30+3+1 → 65

GM:《不死なる獣》を使用してダメージを軽減!
GM:65-4d10
DoubleCross : (65-4D10) → 65-25[7,3,8,7] → 40

GM:装甲を引いて……
GM:ギリギリ足りないな
GM:アヌビスはこれで戦闘不能!
片山樋一:「"篠沢蒼はアイドルを続けるべきだったんじゃないか" "篠沢蒼は今後復帰できないのか"」
GM:アヌビスは刃めいた布を張り巡らせ、堅牢な盾を作り上げる!
片山樋一:「そんなことはさ。俺が誰より考えてるよ!」槍を隠さず振るう。
片山樋一:「だけどさあ!」一枚一枚、布を引き剥がすように槍を手繰り、振り回す。
真神守:「ならば、なぜ!」
片山樋一:「本人はそんなこと考えてない!そりゃそうだよな!俺だって本当は考えちゃダメなんだ!」
真神守:「全ての人が願い、全ての人が救いを求めている!」
真神守:「お前たちだけがそれに背を向けているのだ!」
GM:アヌビスの張り巡らせていた城壁が崩れていく!
片山樋一:「……救いになるやつは居るよ。大勢居る」
片山樋一:「じゃあさ、既に救われたやつはさ、それで終わらなきゃならないのかよ」
真神守:「既に、救われた、だと」
真神守:「誰の、何の話をしている!」
片山樋一:「そりゃあ決まってる。俺もだけど、今は俺の話じゃなくてさ」
片山樋一:ロイスを取得します。
片山樋一:-アイドル/メロディ/連帯感:○/不安/ロイス
片山樋一:「俺たちが背を向けているやつの話だ」
片山樋一:崩れた城壁に、穂先をえぐりこむようにねじ入れる。
真神守:「認めるものか!俺は、まだ救われてなどいない!」
片山樋一:「知るか!じゃあこれから聴いて救われろ!」
GM:真神は拳を突き出す!
片山樋一:拳を避けず、顔で受ける。
片山樋一:槍を手放して、こちらも拳を作り殴りつける。
真神守:「……ッ!」
GM:真神の体が吹き飛び、転がる。
GM:真神はふらふらと立ち上がり、叫ぶ。
真神守:「努力した。必死に努力したんだよ。18年間!」
真神守:「俺のどこがお前に負けてるっていうんだよ!」
片山樋一:「知らねえよ!俺だいたい負けるし……!」
片山樋一:「何かはワンチャン勝ってるかもしれないけど知らねえよそんなの!」
真神守:「だったらなんで……。負けろよ、お前が!」
GM:真神はふらふらとした足取りでキミの方へと歩みを進めようとし
真神守:「ちくしょうが……」
GM:そのまま倒れ込む。
片山樋一:片山樋一の侵蝕率を+8した(侵蝕率:141->149)
GM:アヌビスの顔を覆っていた仮面はひび割れていき、砕け散る。
片山樋一:「……」静かに膝をつく。
片山樋一:「あー……」
片山樋一:「ここ愛の力とか言ってキメときゃあ良かったな……」小声でつぶやく。
GM:アヌビスはこれで戦闘不能!
GM:クライマックス戦闘は終了だ!
乙犠 奏介:あっその前に
GM:おお
乙犠 奏介:乙犠 奏介の侵蝕率を+10した(侵蝕率:148->158)。
乙犠 奏介:足し忘れと
GM:こわいせ
乙犠 奏介:(……「そんな下らないもののために、メロディの夢を……アイドルを汚すな!!」)
乙犠 奏介:激憤のような衝動に駆られていた自分の耳に届いた、篠沢蒼の叫び。それに、力を与えられることこそなかったが。
乙犠 奏介:(……本気、なんだな。ああも真剣で……懸命で……それが、人を動かして……)
乙犠 奏介:(メロディの、夢……そうか……)
乙犠 奏介:崩れ落ちるアヌビスの姿と共に、破壊へ己を駆り立てる心が鎮まっていく。静かに。清浄な流水の流れ込むように。
GM:戦闘を終えたキミたちのもとにメロディと歌声とライブの歓声が聞こえてくる。
乙犠 奏介:ということでラストロイス、 ロイス/篠沢蒼/○感服/隔意 で、取ります!ごめんね駆け込みで!
篠沢 蒼:「……片山くん、片山くんっ!!」膝をついた彼に駆け寄り、その身体を支えようとしている。
篠沢 蒼:「ごめん、またこんなに……無理ばっかり、させて……」
片山樋一:「いや、まだこんくらいは無理してねえって……ほら」
片山樋一:「立てる、立てる」フラフラと立ち上がる。
篠沢 蒼:「馬鹿!」しがみつくようにして支える。「それが無理だよ、馬鹿」
稲姫ちどり:「なはは。キツいだろうけど、見ときたいよねえ。そーすけ君もさ?」
片山樋一:「そう、そう。無理すんのはこれからこれから……へへ」
GM:通用口の向こうに見えるライブステージではメロディが気持ちのよさそうな汗を流しながら歌っている。
GM:観客たちは割れんばかりの拍手を送る。
メロディ:「今の曲は私の大好きなアイドルユニットのカヴァー曲、『Next step!』でした!」
乙犠 奏介:「……ああ。ええ。はい」 目も面持ちも、少しずつ元に戻っていく。衝動が消えていく
メロディ:「それじゃあ、次はいよいよお待ちかね!」
メロディ:「みんなー!新曲、いっくよー!!」
乙犠 奏介:「……別に、記録映像は見られるよう、手回しはしてますが……」
乙犠 奏介:「……そうだな、直接。聞けるんだし」 少し笑って
GM:観客の熱狂がより高まる。
篠沢 蒼:「うん。これだけは見逃せない、かな」
乙犠 奏介:「しかし、見るにしたって、こんな舞台袖からだなんて」
乙犠 奏介:「ファンより、プロデューサーなんじゃないか、これ」
片山樋一:「何言ってんだ。プロデューサーは一番のファンだろ」
稲姫ちどり:「お、経験者は語るってやつだネ」
乙犠 奏介:「ふふ……それも、そういうものか」 目を閉じ、聞き入って
メロディ:「『Brand New Emotion』!」
GM:メロディの歌声が満員の会場に響き、そして――。
GM:シーン終了!

GM:というわけでクライマックスフェイズはこれで終了!
GM:ここからはお待ちかねのバックトラックです!
GM:今回のEロイスの数は6個!
GM:まずは6個分引き下げるかどうかを決めてください
乙犠 奏介:振ります振ります(食い気味)
稲姫ちどり:あたしゃ振らないヨ
乙犠 奏介:158-6d10
DoubleCross : (158-6D10) → 158-31[10,8,2,6,4,1] → 127

片山樋一:ます!
篠沢 蒼:振らない!
片山樋一:149-6d10
DoubleCross : (149-6D10) → 149-41[4,9,8,9,10,1] → 108

稲姫ちどり:メッチャさがった
GM:お、すごい
GM:では、あとは残ったロイスの数だけ侵蝕率を引き下げるがよい
片山樋一:1倍ぶり!
片山樋一:108-6d10
DoubleCross : (108-6D10) → 108-37[7,9,3,8,4,6] → 71

稲姫ちどり:ロイス6個で1倍振り
篠沢 蒼:1倍振り!
稲姫ちどり:118-6d10
DoubleCross : (118-6D10) → 118-38[10,3,8,4,9,4] → 80

篠沢 蒼:124-6d10
DoubleCross : (124-6D10) → 124-39[9,2,1,10,8,9] → 85

乙犠 奏介:1倍振り……かな……!
乙犠 奏介:いや怖い! 2倍振りします!
乙犠 奏介:127-12d10
DoubleCross : (127-12D10) → 127-71[6,5,3,7,5,7,5,1,9,5,9,9] → 56

乙犠 奏介:フーッ
篠沢 蒼:安全
稲姫ちどり:よかったー
GM:判断力!
GM:では、皆さん無事に帰還できましたね
GM:おめでとうございます
GM:これでバックトラックは終了!
GM:次からはエンディングだよ!
篠沢 蒼:はーい!
稲姫ちどり:いぇーい
乙犠 奏介:えんでぃーん!
片山樋一:ウス!

シーン17/エンディング;乙犠奏介

GM:ここからはエンディングフェイズに入ります。
GM:まず最初は乙犠くんのEDです。
乙犠 奏介:そうです
GM:ライブの終わり間際に、舞台袖でキミとメロディが会話をするようなところからスタートです。
GM:――ライブも終わりが近付いている。
GM:幕が下りたステージの向こう側からは観客の大喝采が響いてくる。
GM:アンコールを控え、ライブ衣装姿のメロディはキミのもとに駆け寄ってきた。
乙犠 奏介:さらなる襲撃の警戒、という名目で、変わらず舞台袖にいる。その心配はないだろうとほとんど確信しながら。
GM:胸元が少しだけ覗く煌びやかな衣装。スカートからはすらりと細い脚が伸びている。その姿はまるで本物のアイドルのようだ。
GM:メロディはキミに視線を合わせて言う。
メロディ:「奏介さん!メロディのために戦ってくれてたんですよね。怪我はありませんか?」
乙犠 奏介:「大丈夫。稲姫さんが守ってくれた。怪我らしい怪我はない」 メロディの方にはちらりと視線を向けるに留める
メロディ:「よかったです。奏介さんが無事で。一安心しました」ほっと安堵の吐息を漏らす。
乙犠 奏介:「それより、こんな所にいて良いのか?」
乙犠 奏介:「ライブももうすぐ終わりじゃないか。終わりよければ全てよし、っていうのは、終わりが駄目だったら全部がっかりってことだ」
メロディ:「どうしても、奏介さんに会いたくて。アンコールの前に抜け出してきちゃいました」
メロディ:「でも、すぐに戻らないと駄目なので、本当にちょっとだけです」
乙犠 奏介:「駄目じゃないか」 少し笑う 「別に、顔なら後ででも見れる……ああ、終わった後は終わった後で忙しいのか」
メロディ:「なんというか」
メロディ:「……終わっちゃったら、もう奏介さんに会えなくなるような気がして」
メロディ:「私、また間違いました?」少し申し訳なさそうな顔をする。
乙犠 奏介:「……ふう」 浅く息を吐くと、メロディに正面から向き合う
乙犠 奏介:「間違いじゃない。そういう段取りだ」 メモリーフラッシャーの入ったポケットに手を自然に入れて
メロディ:「段取り?」
メロディ:「奏介さん、なんだか少し変です」
メロディ:「この間から、どこか様子がおかしい気がします」
乙犠 奏介:「……君にそこまで悟られるようなら、まだまだだなあ」 自嘲するように肩を竦め
乙犠 奏介:「もっとも警戒するべき外敵は、倒した。だから護衛も必要ない。僕には次の任務がある」
メロディ:「……これ、本当はライブが終わってから言うつもりだったんですけど、今言います」
乙犠 奏介:「だからこの島を離れる。すぐにでも発つよ。……検査も受けたいし」 少し目をそらして
メロディ:「ライブの間、なるべく考えないようにしてましたけど、奏介さんが私の知らないところで怪我をしているもしれない。もしかしたら死んじゃうかもしれないと思ったら、それだけで胸がざわざわして駄目でした」
メロディ:「奏介さん、聞きましたよね。ライブの後で奏介さんがいなくなっても、やっていけるかって」
乙犠 奏介:「うん。あれは例え話じゃない」
メロディ:「だったら、やっぱり、この胸のざわざわが答えです」
メロディ:「この胸のざわざわに私は耐えられません」
乙犠 奏介:「……メロディ」 目を閉じる
メロディ:「この気持ちを教えてくれたのも奏介さんです」
乙犠 奏介:「僕を困らせないで欲しい」
メロディ:「……ごめんなさい。でも、私だってとても困ってます」
メロディ:「誰かが言ってました」
メロディ:「アイドルは、恋をすると死んじゃうんだそうです」
メロディ:「私は、死んじゃいますか?」
乙犠 奏介:「……メロディ。もう一回だ。もう一回だけ言う」 一歩踏み出す。ポケットの中でメモリーフラッシャーをしっかりと握り
メロディ:「はい」じっとキミを見る。
乙犠 奏介:「僕はここを発つ。この島を離れる。元々からその予定だ……稲姫さんに、片山に、篠沢さん。他にもたくさんの、メロディに関わる人たちがいれば、護衛なんて役目はいらないからだ」
乙犠 奏介:「君にとっても、僕は……いや……」 髪に隠れた目元を押さえ 「……君の人間としての……僕は、兄みたいなものだったかもしれない」
乙犠 奏介:「つまり、そういうことだ。アイドルである君は、死なない。ここまで来れたんだ。死んだら、勿体ないだろ」
メロディ:「奏介さんはお兄さんみたいで、先生みたいで、弟みたいで、それから……」
メロディ:「それから先はわかりません」
メロディ:「私は、ライブが終わっても奏介さんとずっと一緒にいたいです。でも、きっと奏介さんはそうはできない。UGNの人だから」
乙犠 奏介:「……そうだ。僕は優秀なUGNチルドレンだ。UGNにとって最も望ましいことをする」
メロディ:「任務ですからね。わかります。私、話すのは上手くないですけど、奏介さんのことはよくわかるんです」
メロディ:「この島で一番一緒にいましたからね」
乙犠 奏介:息を吐く。いつの間にか入っていた肩の力を、抜く。
メロディ:「だから、メロディはいいですよ。奏介さんのしたいようにしてください」
乙犠 奏介:「……分かった。必要なことを僕は言おう」 顔を上げ、前髪を手で掻き上げ、メロディの顔を見上げる
乙犠 奏介:「僕は島を発つ。島を発つけど……」
乙犠 奏介:「……ここはアカデミアで、僕はUGN。君が望み、僕に余裕があれば、連絡を取るくらいできない訳がない」
GM:メロディは頷いてキミの言葉を待つ。
メロディ:「永遠のお別れではない、ということですか?」嬉しさと戸惑いが混じったような顔で首を傾げる。
乙犠 奏介:「それに、もし……何か大きなステージがあって、僕が休暇とかなら、遊びに来るくらいできるかもしれない」 声音が少しずつ、和らいでいく。口元も綻んで
乙犠 奏介:「君が危なくなったときも、同じだ。僕は必ず来よう」
メロディ:「本当ですか。メロディ、2ndライブも3rdライブもやりますよ」
メロディ:「握手会もお渡し会も」
乙犠 奏介:「きっと、とっておきの舞台に呼んで欲しいな」
メロディ:「悪漢にさらわれるかもしれません。それでも」
メロディ:「私に会いに来てくれますか?」
乙犠 奏介:「その時は……まあ、アカデミアの問題はアカデミア生に任せるべきだけど、うん」
乙犠 奏介:「会いに行く。邪魔するものは全部……壊してでも」
乙犠 奏介:「メロディ。もう一度聞くよ」
乙犠 奏介:「僕がいなくなっても、やっていける?」
メロディ:「奏介さんが、いつでも駆けつけてくれるなら」
メロディ:「この胸のざわざわにだって耐えてみせます」
乙犠 奏介:また少し、困ったように笑って 「……及第点かな」
メロディ:「及第点?」嬉しさと戸惑いが混じったような顔で首を傾げる。
乙犠 奏介:手を下ろし、ポケットの中でメモリーフラッシャーを握っていた手の力も緩める。頭の片隅で、少しずつ少しずつ、別の考え事を組み立てながら。
乙犠 奏介:「ほら、もう行くんだ。あんまり時間、ないんだろ」
メロディ:「はい。お客さん、帰っちゃいますね」
メロディ:「アンコール、行ってきます。またライブが終わったら会いましょう!」
乙犠 奏介:「ああ。行ってこい……」
乙犠 奏介:「……いや。そうだ、メロディ!」 駆け出そうとするのと止めるように
メロディ:「はい。どうしましたか?」
GM:駆け出そうとしたメロディは振り返ってキミの方を見る。
乙犠 奏介:視線を逸らしてこめかみを掻き、逡巡し、息を吸って
メロディ:「……?」小首を傾げてキミの方を見つめる。
乙犠 奏介:「……それ。すごく似合ってると思う」
乙犠 奏介:「可愛い……んじゃないか。……世界一くらい」 目を隠す髪を少し引っ張り、熱くなる頬を見られないように
メロディ:「なっ」赤くなる。
メロディ:「め、メロディは世界で一番自分勝手で、世界で一番可愛いアイドルですので」
メロディ:「当然です……」
乙犠 奏介:「…………」 がしがし頭を掻き
乙犠 奏介:「……それだけ。それだけだ。ほら、早く行け。行け! バカ!」
GM:メロディはしゃがみこんで衣装のスカートに顔をうずめていたが、その言葉に立ち上がる。
メロディ:「バカではありません。むしろ賢い方だと自負しているくらいです」
乙犠 奏介:「ふん。下着姿で部屋中に落書きしてたくせに」 顔をそむけたまま
メロディ:「あれは創作活動に熱中してたのだから仕方ありません」赤くした顔を背ける。
メロディ:「そんなこと言うなんて奏介さん、意外と子供っぽいんですね」
乙犠 奏介:「……ふん。そんなことない。一時的に調子が狂っただけだ」
メロディ:「戻ってきたら、覚えていてくださいね」
乙犠 奏介:「…………いや、そんなことはいい。本当、もう行かないと。お客さんが困る」
メロディ:「じゃあ、行ってきます。奏介さんのおかえりなさい、楽しみにしてますから」
乙犠 奏介:「ああ。……そっちこそ、忘れるなよ。覚えていてくれよ」
メロディ:「忘れませんよ。私の胸のこの思いは、何があっても」
メロディ:「よくがんばったね、奏介」
メロディ:「ありがとう」
GM:メロディは再びステージに向けて駆け出していく。
乙犠 奏介:「……」 虚を突かれたような顔をしたと思えば、力の抜けたような笑みを浮かべ
乙犠 奏介:「……本当、しょうがないやつ」
乙犠 奏介:その背中を見送る
GM:メロディはキミのことを忘れることなく、ステージに戻った。
GM:アンコール曲で、彼女は恋人への想いを伝える歌詩を今までになく心をこめて歌い上げた。
GM:拍手は最後まで鳴り止まなかった。
乙犠 奏介:……万雷にも似た拍手を耳にしながら、普段は片目を隠す前髪を、ヘアピンで留める。意識のスイッチ。
乙犠 奏介:よくがんばった、などと言われたが――正念場は、ここからだ。
GM:では、乙犠くんの1つ目のEDはこれで終了!

シーン18/エンディング;稲姫ちどり

GM:次のシーン!
GM:次はちどりさんのEDです
GM:キミがあかりと話をしたりするシーンですね。
GM:アカデミアの繁華街にあるバー、“ロマンシア”。
GM:校則違反で取り潰された店は名前を変えて再建されたが、やはり客は少ない。
GM:カウンターではバーテン番長が黙々とグラスを磨いている。静かな店内にはジャズの音楽が流れる。
GM:キミは事件の報告のためにここで佐村武内あかりと待ち合わせをしていた。
稲姫ちどり:「ふっ、へへへ!あはははは!そこであたしはアヌビスに言ってやったのさぁー!」
稲姫ちどり:「"そんなプロデュースじゃ、アイドルの涙でパピルスがふやけちまうぜ"……ってな」
稲姫ちどり:キメ顔で、巨大なタヌキの置物をぺしぺし叩きながら話しかけている。
GM:と、そこでバーの扉が勢いよく開く。
GM:ドーン!ドアが中破!
佐村武内あかり:「たのもー!」
佐村武内あかり:「おや、ちどりちゃん!今日はタヌキさんともご一緒ですか!」
稲姫ちどり:「いよっ、あかり!!チュース!プロースト!カンパーイ!」
稲姫ちどり:「えっ?あっ、コレあかりじゃねえ!何だお前!このニセあかり!」
稲姫ちどり:あわててタヌキの置物から距離を取る。
GM:あかりは、タヌキを挟んだ席に座る。
佐村武内あかり:「えっ、このたぬき、偽物の私だったんですか!?どうしましょう!」
稲姫ちどり:「おうよ!道理で全然喋んないと思ったぜ。こうしてこうして、こうだ!」
佐村武内あかり:「どりゃどりゃー!」
稲姫ちどり:「わっはっは!正義は勝つ!」
GM:あかりはぽこぽことタヌキを叩いているだけが、炎上している髪の炎は容赦なく燃え移る!バーテン番長は狼狽!
稲姫ちどり:一笑してあかりの隣に座り直す。
佐村武内あかり:「はっはっは!勝つのです!」
GM:炎上したタヌキを脇に置いて、あかりも席を詰める。バーテン番長はまたも狼狽!
佐村武内あかり:「……ちどりちゃん。私、今日は飲みたい気分なんです」アンニュイな雰囲気。
稲姫ちどり:炎で鮭とばをあぶりながら首をかしげる。
稲姫ちどり:「どしたい。珍しいね」
佐村武内あかり:「ふへへ。珍しいですかねえ。照れます」
GM:あかりはキミと同じ酒をよく分からずに飲みながら溜め息を吐く。
稲姫ちどり:焼酎のお湯割りに梅干を突っ込んでマドラーで崩し、ぐいと呷る。
稲姫ちどり:「原因は何だべか。メロディちゃんのこと?」
佐村武内あかり:「……メロディのライブ、すっごくよかったですね。保健室の病室で見ました」
佐村武内あかり:「うわっ、これお酒だ」慌ててコップを遠ざける。
稲姫ちどり:コップを手に取り、自分の手元のチェイサーと交換する。
稲姫ちどり:「いいステージだったよん。あたしも、できればいつかはシラフで見てみたいもんだ」
佐村武内あかり:「いつかその機会もありますよ。ちどりちゃんがあの子を守ってくれたおかげです」
稲姫ちどり:「エヘヘ。約束は果たしたぜ!つってまあ、あたし一人の頑張りじゃないけどさっ」
佐村武内あかり:「音楽って……青春ってなんですか、ちどりちゃん!」
稲姫ちどり:「オウア?」
稲姫ちどり:びっくりしてワイングラスを持つ手が止まる。
佐村武内あかり:「私、ほんの少しだけメロディのことがうらやましいんですよ。自分の音楽と出会えたメロディが」
佐村武内あかり:「ステージの上のメロディ、すっごくキラキラしてて、燃えてきたー!って感じだったじゃないですか!」
稲姫ちどり:「うん。キラッキラだったねえ」
GM:台詞中の「燃えてきたー!」のところだけ火の手が勢いを増す!バーテン番長は困惑!
佐村武内あかり:「私たち、学園の残りの時間でどれだけキラキラしたり、燃えたりできるんでしょうね!」
佐村武内あかり:「柄にもなく、考えてしまって……」
稲姫ちどり:「フーンム……?」
稲姫ちどり:空になった徳利とおちょこを脇に押しのける。
佐村武内あかり:「いやあ、実際私、今回の事件では寝てただけでしたし……」
稲姫ちどり:「まあね。三年ともなるとそういう事も考えるわな」
佐村武内あかり:「そうなんですよ!柄にもなく!」
稲姫ちどり:「悩んでても仕方がなかろ。命短し恋せよ乙女、ってやつ……まあ恋に限らないけどォ」
佐村武内あかり:「おお!恋!」
佐村武内あかり:「しますか、ちどりちゃんも!」
稲姫ちどり:「あー、あたしは当分いいわ。今年ちょっとペース速くて」
佐村武内あかり:「ペース???」
稲姫ちどり:ひいふうみいよう、と指を折って数え、両手を使って往復する。
佐村武内あかり:「確かにどんなスポーツでもペース配分は重要ですね!」
稲姫ちどり:「そうそう。酒も恋も、ペース配分、大事ぃ」
稲姫ちどり:会話の合間にラフロイグのロックを三杯ほど飲み干している。
佐村武内あかり:「さすがはちどりちゃん!私のプロデュースは必要なさそうですね!」
佐村武内あかり:「ちなみに私のプロデュース力は1200万ぐらいです」
稲姫ちどり:「マッジィ?1200万っていうと、えーと1200の1万倍の……」
稲姫ちどり:「よくわかんねえ!」ゲラゲラ笑いだす。
佐村武内あかり:「1200万というのはですね……」
佐村武内あかり:「おそらく数の一種です!」
稲姫ちどり:「なるほど。知的やね」
稲姫ちどり:真顔で頷く。
佐村武内あかり:「然り」真顔で頷く。
稲姫ちどり:「……何の話してたっけ?あの、あれだ。キラキラしたいとかなんとか!」
稲姫ちどり:「ホント、みんな、生きたいように生きられるのが一番いいんだよなぁー」
稲姫ちどり:「人間だろーが、オーヴァードだろーが、チルドレンでもレネビでも……なんならディオゲネスクラブの奴らだってさっ」
佐村武内あかり:「いいこと言いますね、ちどりちゃん」
佐村武内あかり:「星はいつか燃え尽きて無くなっちゃうじゃないですか。それが寂しいのかなとも考えたんですよ」
佐村武内あかり:「でも……なんかこう……星が燃え尽きてもまた新しい星が生まれるなら、それでもいいのかなって」
佐村武内あかり:「そんな感じです!」
稲姫ちどり:「そんなこと考えてたのぉー?」
稲姫ちどり:「あかり、かーわいーい」
佐村武内あかり:「考えてたというか、今考えました!」
佐村武内あかり:「やだなー!ちどりちゃんほどじゃありませんよ!」
稲姫ちどり:「やだー!照れるぅー!」
稲姫ちどり:スピリタスをがぶ飲みしながら頬を染める。
佐村武内あかり:「ちどりちゃん……本気で恋したくなった時はプロデュースしますから言ってくださいね……」コップの液体を飲みながらカウンターに突っ伏す。
GM:あかりはそのまま寝息を立て始める。アルコールを飲み慣れていないのだ。
稲姫ちどり:「……まったく。人の事ばっか一生懸命なんだから」
稲姫ちどり:その寝顔を横目に、柔らかく微笑む。
GM:あかりが眠りにつくと炎上していた髪は弱火になる。バーテン番長は安堵!
稲姫ちどり:「……そーすけ君はどうだったかな。この学園」
稲姫ちどり:頬に手をついて、まどろみながら独り言のように呟く。
稲姫ちどり:「島とか、学園とかじゃなくて……世界を護るための戦いをしてんだよな、12歳の子が」
稲姫ちどり:「この学園で過ごした事、楽しい思い出になったらいいと思ったんだけどな。どーだったかな……」
稲姫ちどり:最後はむにゃむにゃと、半分寝言のようになりながら。
GM:バーテン番長はカウンターの向こうで黙ってグラスを磨く。
GM:バーテンは寝酒のカクテルを静かにカウンターに置くと、店じまいの準備を始める。
GM:アカデミアの繁華街にあるバー、“ロマンシア”が校則違反で摘発されたのはその数日後のことである。
GM:シーン終了!

シーン19/エンディング;篠沢蒼、片山樋一

GM:では、次のシーン!
GM:次は片山くんと蒼ちゃんのEDです
GM:場所は喫茶ワーテルロー。
GM:雰囲気の良い落ち着いた喫茶店だ。
GM:久しぶりにかつてアイドル活動に関わっていた四人で集まろうということになり
GM:キミたちはこのお店にやってきていた。
GM:時間よりも少し早かったのか、他の2人はまだ到着していない。
篠沢 蒼:「……」神妙な顔でメロンソーダを啜っている。
GM:店内にはしっとりとしたジャズの音楽が流れる。
片山樋一:「……」3杯目の水を飲んでいる。
篠沢 蒼:「……ふぅ」ストローから唇を離して、隣の彼の表情をうかがう。
篠沢 蒼:「……」
篠沢 蒼:「あの、さ」
片山樋一:「……え、あ」
片山樋一:「うん。何?」
篠沢 蒼:「ずっと気にしてたの? あの日のこと」
片山樋一:「……だって。そりゃあ」
片山樋一:「するって」
篠沢 蒼:「……」無言で唇を尖らせる。
篠沢 蒼:「……僕は全然、考えてもいなかったのに。君が気にしてるだなんて」
篠沢 蒼:「悔しい」
片山樋一:「悔しい……?」
篠沢 蒼:「だってさ、何度も二人で遊んで、いろんなこと話して、ずっと君のこと考えてたんだよ。あの日から」
篠沢 蒼:「僕が片山くんのこと一番よく知ってるって思ってたのに」
篠沢 蒼:「君が僕のことでずっと後悔してるなんて、気づかなかった」
片山樋一:「……俺もずっと篠沢のこと考えてただけで……あの日から」
片山樋一:「後悔してるってわけじゃねえんだけど。たまについ浮かぶっつーかさ」
篠沢 蒼:「……」ストローをくわえてぷくぷくさせる。
片山樋一:「意味ねえとは思ってんだけど……」
篠沢 蒼:「……アイドルのときより、つまらなそうに見えた?」
篠沢 蒼:「君から見た今の僕は、あのときより不幸せ?」
片山樋一:「そうじゃねえけどさあ」
篠沢 蒼:「……ごめん。意地悪な言い方でした」
片山樋一:「……ここ数日で一番楽しそうだった時は、軽音部で歌ってたときだった」
篠沢 蒼:「……」
篠沢 蒼:グラスを置いてうなずく。「うん」
篠沢 蒼:「歌」
篠沢 蒼:「やっぱり、僕は歌うのが好きなんだなって思った」
篠沢 蒼:「きっと、アイドルじゃなくても、ステージの上じゃなくても」
篠沢 蒼:「それなのに、今まで避けてたんだよね、軽音部」
片山樋一:「……あのさ」
篠沢 蒼:「なあに?」
片山樋一:「俺も、さっき言ったみたいにさ、色々考えてさ。思ったんだけど」
片山樋一:「色々回ったの見てさ、やっぱり、思って」
片山樋一:「アイドルじゃなくてもさ。歌からは離れなくていいんじゃねえかなって」
片山樋一:「なんかこう……シンガーソングライター……?的なやつというか……?」
篠沢 蒼:「……ああ」
片山樋一:「そういうのも、ありなんじゃねえかなって思うというか」
篠沢 蒼:「あー、もう」
篠沢 蒼:「……悔しい」
篠沢 蒼:「僕は片山くんのこと全然分からないのに、片山くんは僕のこと見透かしてるんだね」
篠沢 蒼:「僕もね、考えてたとこだよ。それ」
篠沢 蒼:「さすが名プロデューサー」また唇を尖らせる。
篠沢 蒼:「前みたいに思い切り歌って、アイドルに戻りたくなったら嫌だなって思ってたけど、そうじゃなかった」
篠沢 蒼:「だから、やっぱり歌に関わっていたいなって……うん」
片山樋一:「……そっか。なら、よかった」
片山樋一:「内心、ないわー、とか言われたらどうしようかと思ってた」
篠沢 蒼:「そんなことは……、まあ、あるときはあるけど」
篠沢 蒼:「片山くん、ここぞってときは外さないでしょ」
篠沢 蒼:「ずるいなぁ」くすりと笑う。
片山樋一:「俺からすればその顔のほうがズリいわ……あ、や、なんでもない……」
篠沢 蒼:「……」真顔で頬を赤くする。「もう」
青海暉:「わーごめんごめん! 遅れた! 遅れた! なんてこった!」
GM:喫茶店のドアの鐘がカラコロと鳴る。
篠沢 蒼:「ぶほっ」火照りを冷やすために啜ったメロンソーダで盛大にむせる。
青海暉:「ごめんねちょっと色々あって! 二人で間持った!? 片山くん小粋なトークできてた!?」 荷物がわっさり入ったバッグを肩にかけて賑やかしくテーブルにやってくる
篠沢 蒼:「げほっごほ……だ、大丈夫。ほぼほぼ時間通りだし」
片山樋一:「あ、ああ勿論!めっちゃ小粋!もう大粋くらいの勢いっていうか、ハハ」
青海暉:「そう? なら良かった! じゃあ私も遠慮なく注文しよう……今日は片山くんのおごりだもんね……一番高いのなんだろ」 メニューを開く
片山樋一:「遠慮してもよくない!?」
青海暉:「え……なんで……」 心の底から不思議そうな顔
片山樋一:「自慢じゃないけどおれ金はないからねマジで。今水飲んでるし……」
GM:メニューにある中で一番高いのはデラックスジャンボパフェ、食べきれなかったら二万円である。
篠沢 蒼:「え、そういう理由だったの……?」
片山樋一:「学食のラーメンも具抜いてるし……」
篠沢 蒼:「あれもそういう理由だったの……!?」
青海暉:「あはは、見て見て! デラックスジャンボパフェだって。うける! 店員さーん!」
片山樋一:「ウケる要素なくない!?」
篠沢 蒼:「……貸してあげようか、片山くん」
片山樋一:「インスタ映えするだけでしょそんなん!食べ切れるやつにしなさい!太るぞ!」
GM:そう間を置かずに山のように巨大なパフェが運ばれてくることだろう。
片山樋一:「いや大丈夫……そんな屈辱は受けずともきっと何とか……」
青海暉:「大丈夫大丈夫、みんなで食べれば良いじゃない……二人ともなんにもまだ食べてないしさ」 にこにこしている
篠沢 蒼:「僕は……最近カロリーが……ううん、何でもない」
片山樋一:「食い切らないとまずい……財布が懸かっている……」
篠沢 蒼:「片山くん。君の普段の節制はこの日のためにあったんだね」
篠沢 蒼:「餓えを力に変えて頑張るんだ。ファイト」
片山樋一:「もうちょっと真っ当な方向性で使いたかったんですけど」
青海暉:「ごくごく」 水を飲んでいる 「……二人、あれからも結構会ってた?」
青海暉:「なんか距離が近いような……話のノリソリっていうか」
夏川ミナ:からんころんと喫茶店の扉を開けて入ってきます。
夏川ミナ:「一人です。いえ、先に待ち合わせを……ええと」「あ、いた」
夏川ミナ:「すみません、遅刻しました」 片山くん達のテーブルに寄ってくる。 「お久しぶりです皆さん」
片山樋一:「あ、や、そりゃ……おお!久しぶり!」手を上げる。
篠沢 蒼:「夏川さん、丁度いいタイミング」山のようなパフェを指差す。
GM:キミたちの前には高さ80cmほどもある巨大なパフェが置かれている。
夏川ミナ:「おお……」
片山樋一:「てか予想より大幅にデカいんですけどこれ」
青海暉:「すごいでしょこれ! なんか食べきれないと片山くんがファイトらしいよ!」
夏川ミナ:「商業区画の日照率を大幅に減らした666mタワーを模した、デラックスジャンボパフェですね。私も生で見るのはこれがはじめてです」
片山樋一:「他人事にすんな!」
片山樋一:「全員で食え!肉つけろ!」
篠沢 蒼:「デリカシーないなぁ……」
青海暉:「あっセクハラじゃない?」 もう自分のぶんを小皿に取り分けている
夏川ミナ:「これを食べても、蓄えられるのは脂肪だけでは……」 さくらんぼをつまんでいる。
篠沢 蒼:「片山くん、もっと肉感的な方が好みだった?」横目で睨みながら生クリームをぱくつく。
片山樋一:「ぶっ」吹き出しそうになりこらえる。「や、そういうんじゃなくてさあ……」
青海暉:「まあまあ、味はちゃんとしてるから食べよう食べよう。無理しないでねー」 すごいちっちゃいスプーンで食べてる
片山樋一:「あ、普通に美味え」
篠沢 蒼:「食べながら聞いてほしいんだけど、さ」スプーンをぴこぴこさせる。「皆に話しておきたいことがあって」
青海暉:「片山くんの好みなんて、どーせ、もぐ。あれでしょ? 胸の大きさとかスカートの短さとか……」
夏川ミナ:「ワーテルローのメニューは全て美味しいですよ」
篠沢 蒼:「こういうのは面と向かっての方がいいっていうか……」
片山樋一:「や、スカートは短くないほうがいい……」
夏川ミナ:「なんでしょう。宣戦布告でしょうか」
青海暉:「面と向かっての方が良い話ー。聞く聞く聞くよ」 もぐもぐ
片山樋一:「……」スプーンを置く。
篠沢 蒼:「夏川さん、相変わらず……じゃなくて」
篠沢 蒼:「篠沢蒼、アイドル引退の真相とか」
青海暉:「あ、やっぱりそういう系! そうだよーどうしたの? ちょっと休むとかじゃなくて本格的に辞めちゃうなんて」
青海暉:「まあ年イチで引退する人とかもいるけど、もぐ。蒼ちゃんはそゆんじゃないだろうし」
夏川ミナ:「私は、てっきりアイドルより大事なものを見つけたのかと思っていました」
夏川ミナ:「というより、篠沢蒼がアイドルを引退するとなれば、それくらいの理由が必要だと考えます」
篠沢 蒼:「えっと、ね……うん」恥ずかしげに目をそらす。「夏川さん、鋭いなぁ」
夏川ミナ:「具体例はぱっと出せませんが……このパフェ美味しい」
青海暉:「アイドルより大事な……」
夏川ミナ:自分の皿にパフェを大盛りによそっている。
篠沢 蒼:「奪われちゃったから」唇を指でなぞる。
篠沢 蒼:「片山くんに、僕のアイドル」
青海暉:「……」
片山樋一:「もうちょっと言い方あったでしょ!!!?」
篠沢 蒼:「ふふ、へへへ」
青海暉:無表情で片山くんを見て、スマホを取り出し、110番を押そうとしている
片山樋一:「ストップ!青海さんストップ!」
篠沢 蒼:「あの、あのね!」慌てて制止!
篠沢 蒼:「えっと、そうしてほしいって迫ったのは僕の方だから! 共犯、みたいなもので……」
青海暉:「はっ……」 止まる 「ごめん、つい本能で。別にそんなことをするまでもなく風紀委員がいたね。ねえミナちゃん」
夏川ミナ:「この生クリームとイチゴが……はい?」
夏川ミナ:「はい、そうです。もちろん風紀委員です」
片山樋一:「聞いてねえのかよこっちは」
青海暉:「片山くんが蒼ちゃんをたぶらかした!!!」
夏川ミナ:お皿が空になったので、よそよそとパフェを盛ってます。
夏川ミナ:「なんと」
篠沢 蒼:「……」
片山樋一:「言い方!」
夏川ミナ:「そうなのですか? いつの間に?」
篠沢 蒼:「……たぶらかされちゃいました」
夏川ミナ:「おでん缶の時ですか?」
青海暉:「ほら! 言ってるよミナちゃん! 蒼ちゃんの証言!」
青海暉:「片山現行犯逮捕チャンス!」
片山樋一:「待って!逮捕される謂われはなくない!?」
篠沢 蒼:「あのライブのちょっとあと、ばったり廊下で……っていうか」
青海暉:「え? ていうか、ちょっと待って……一周回って動揺してきた」 頭を押さえて
夏川ミナ:「そうです。双方合意の上でしたら、たぶらかそうが、不純異性交遊に及ぼうが、概ね問題は……」
夏川ミナ:「不純異性交遊はダメかもしれませんね」
篠沢 蒼:「本当はもっと早く言うべきだったんだけど、どう伝えようか悩んでる内にあの抗争があって、そのままうやむやにしちゃってて……」
篠沢 蒼:「ごめん」
夏川ミナ:「端的に言うと、片山元プロデューサー篠沢蒼の二人が男女として交際をしている。そういう事なのですか?」
青海暉:「うおー……つまり何? あの後、廊下でバッタリして、なんかあって……なんかあって!?」
青海暉:「そうそれ! ミナちゃんそれ!」
夏川ミナ:パフェの輪切りキウイとバナナを交互に重ね、爪楊枝でキウチバナナ団子をつくっている。
篠沢 蒼:「……」片山くんに視線を送る。
片山樋一:「……そういう事なのです。はい」
青海暉:「っていうかミナちゃん全然動揺してないね……!?」
夏川ミナ:「ふむふむ」 団子を生クリームにどっぷりつけて食べる。 「なるふぉろ……それは……ふうむ。このまろやかな味……」
夏川ミナ:「なんとなく。こう、なんでしょう」
夏川ミナ:「終生の……ライバル……?」
夏川ミナ:「……? お似合い?」
夏川ミナ:「だと思っていましたから」
青海暉:「おにあい……」 じーっと二人を見る
篠沢 蒼:「……お似合い」顔が紅潮していく。
片山樋一:「……」
篠沢 蒼:「あ、えっと」生クリームを一口頬張る。
青海暉:「…………まあ、そういうのもあるか……」 すごい渋い目で片山くんを見て
篠沢 蒼:「……な、夏川さんは、こういう話されるのも慣れてるのかな」
篠沢 蒼:「交友関係広そうだし……」
片山樋一:「俺はむしろ耐性ねえのかと思ってた」
夏川ミナ:「慣れてはいません」 もぐもぐ
夏川ミナ:「でも、交際に発展するのは喜ばしい事ですから。僕たち付き合ってるぜー、いぇーい、くらいのテンションで良いと思うのです」
青海暉:「慣れてる慣れてないの問題じゃなく! っていうかあたしは割と慣れてますし!」
夏川ミナ:「それをしなかったのは、やはり、お互いになんらかの引け目とか事情とかがあったのですか?」
夏川ミナ:「(慣れているとは……)」 青海ちゃんに尊敬の眼差しを向けている。
片山樋一:「いや、だってさ。そりゃあ」
青海暉:「引け目、引け目……いやーそれはまあ、ねえ」
片山樋一:「……アイドルは続けられなくしたし……」
篠沢 蒼:「それは、僕の選択でもあるんだから」
篠沢 蒼:「僕は……自分がアイドルより恋を選ぶなんて思ってなくて」
篠沢 蒼:「自分で色々整理がつかなかった……の、かな」
青海暉:「まー、アイドルファン視点でもさ、やっぱアイドルとプロデューサーがひっついてってのは、ちょとね。ためらうの分かる」
夏川ミナ:「ふむ、ふむ」
青海暉:「私も思ってなかったよ! まさか蒼ちゃんが……まさか片山くんと……」
篠沢 蒼:「今は大丈夫。それで責められたって、受け止めるから」
夏川ミナ:「責められたりするのですか?」 メロンとオレンジを生クリームにつけてかじっている。
片山樋一:「した。ついこないだ」
夏川ミナ:「マジですか」
片山樋一:「マジです」
篠沢 蒼:「マジでした」
夏川ミナ:「許しがたい。その人物の名前を教えて下さい」
青海暉:「はー。やっぱそういうファンいるんだ、マジで」
夏川ミナ:「特に何をするわけではありませんが……少々、お説教をするので……」 手をぐっぱぐっぱさせる。
片山樋一:「お説教に手をグニグニ動かすことは含まれないと思うんですけど」
夏川ミナ:「そうですね、本当にそういう人がいるとは。信じられません」
篠沢 蒼:「いやいや! もう一悶着あって風紀委員に引き渡されたから……」
篠沢 蒼:「ほら、ファントム教団って人たち」
夏川ミナ:「そうですか……」 しょんぼりと肩を落とす。 「ああ、あの」
青海暉:「や、信じられないってほどでもないけどねー……アイドルってそういう所まで広く夢を配って、まあ、なんだね。そういうトコもあるからね」
篠沢 蒼:「それに、お返しは片山くんがきっちりやってくれたから」
夏川ミナ:「生々しい現実で夢を壊してはいけない、ということですか」
篠沢 蒼:「えへ、へへへ」
夏川ミナ:「青海暉。もしかすると、これは惚気というものでは?」
青海暉:「そうですね。これはおそらくノロケです」 しかめっ面で、えへえへしている蒼ちゃんをスマホで撮影する
青海暉:「ほら見て下さい、この……夏川先生。この顔」 画面を見せ
篠沢 蒼:「何で撮るの!?」
青海暉:「ノロッノロです」
片山樋一:「あ、おい青海……お前、それは」
片山樋一:「あとでください」
篠沢 蒼:「片山くん!?」
夏川ミナ:「おお……蕩けていますね」 Welcome to Waterloo と書かれたチョコプレートをぽきぽき折って生クリームにひたしている。
青海暉:「任せろ」 ぴしっ
夏川ミナ:「私も欲しいです。LINEのUndineグループ、発言が途絶えてしまって寂しいので」
夏川ミナ:「定期的に貼り付けて話題の種にします」
青海暉:「よっし。じゃあこれ一号にしよっかー」
篠沢 蒼:「ちょ、ちょっと……僕のことはいいから!」
篠沢 蒼:「皆は最近どうなの、なんか、色々……」
青海暉:「ふん、ふん。ふん~。アップロード! ほらかわいい。定期的にリマインド貼り付けしていこう!」
篠沢 蒼:「調子に乗って……」耳まで赤くして縮こまる。
青海暉:「はい! 私最近大学部の方にORA見せに行った! なんか、臨床とか……脳とか……そういうので」
夏川ミナ:「えっ、今日は篠沢蒼と片山元プロデューサーの馴れ初めや初デートなどのエピソードをずっと話す会ではなかったのですか」
片山樋一:スマホを開いて、LINEを立ち上げて画像保存している。
片山樋一:「えっ」
青海暉:「あっ。そうだそうだ! 話せ!」
篠沢 蒼:「ORA! ほら、青海さんすごい! ね!」
青海暉:「私の話はいいから! この、この!」 蒼ちゃんの画像をLINEに連投する
夏川ミナ:「青海暉はちゃくちゃくと前に進んでいますね。良いことです」
夏川ミナ:片手でLINEを開き、淡々と画像を保存している。
片山樋一:「夏川はなんかないの?」
篠沢 蒼:「わあああ! 何してんの! 青海さん! 夏川さんも!」
夏川ミナ:「そうですね。お恥ずかしい事ですが、普段どおりの日常を送っていてあまりお話する事がありません」
夏川ミナ:「強いて言えば、例の抗争に参加したこととか」
夏川ミナ:「抗争のあとに、同じ高等部の平賀迅と交際をはじめた事くらいです」
片山樋一:「えっ」
青海暉:「そうだそうだ! 蒼ちゃんと片山くんの話を、」
篠沢 蒼:「えっ……大事件だよ、抗争にさん」
篠沢 蒼:「……えっ」
片山樋一:「……えっ!?」
青海暉:「えっ」
篠沢 蒼:「ええええええええっ!!?」
青海暉:「……」 数秒遅れでスプーンを取り落とす
片山樋一:「え……?マジで?マジのマジ?」
夏川ミナ:メロンでチョコソースをすくい、シャクシャクとかじっている。
夏川ミナ:「はい。マジのマジで……あれ?」
夏川ミナ:「言っていませんでしたか」
青海暉:「な、な、な、なんて? なんて? 今なん? ヘイ彼女?」
篠沢 蒼:「聞いてない! 平賀って誰! うちの夏川さんを……」
片山樋一:「いや聞いてねえしえっ?マジで……え?」
青海暉:「いや平賀ってあの……あれじゃん! 指名手配の……ナルシストっぽいの!」
夏川ミナ:「ナルシスト」
篠沢 蒼:「え、ああ……ええ!? ああいうのがタイプだったの!?」
青海暉:「抗争のあと……交際? ……何か私の知らない別の意味がある……?」
篠沢 蒼:「もしかして、ストックホルム症候群……?」
片山樋一:「ええー……なんかショック……?いやショックってのも変だけど……」
夏川ミナ:「ちょっと待って下さい。迅は迅で、なかなか可愛いところがあるのですよ」
夏川ミナ:「ヤキモチを焼いたり。あと…………ヤキモチを焼いたり……」
篠沢 蒼:「かわっ……」
片山樋一:「名前呼びしてるし……」
夏川ミナ:「可愛いところがあるのですよ」
青海暉:手が震えて取り落としたスプーンを上手く手に持てない
篠沢 蒼:「……」スマホを取り出してシャッターチャンスをうかがう。
篠沢 蒼:「き、気にせず迅くんの話を続けて」
夏川ミナ:「えっ」
夏川ミナ:恋人の話を誰かにする、という経験が皆無なので、言葉に詰まる。
青海暉:「っていうか焼き餅焼き以上の情報がないし……!」
篠沢 蒼:「告白したの? されたの?」
夏川ミナ:「話と言われても……最近、SランクからAランクに降格したくらいしか……」
片山樋一:「でも俺これだんだん、青海も隠してるんじゃねえのかなあって思い始めてる」
青海暉:「マジか! いやー実はねー私も……」
篠沢 蒼:「そうだよ、青海さん」スマホをそちらに向ける。「どうなんですか、そこのところ」
夏川ミナ:「そうですね。青海暉は、もともと恋愛経験豊富そうでしたから」
青海暉:「……なんもないよ!」
篠沢 蒼:「……おお」
青海暉:「なんっっもないよ!!」 蒼ちゃんのスマホにウギャーみたいな顔で迫る
篠沢 蒼:「うわわっ」勢いでシャッターボタンを押す。画面には青海さんのどアップ。
片山樋一:「あ、じゃあそれも送っ……」画面を覗き込む。
片山樋一:「……やっぱいいや」
青海暉:「店員さん! パンケーキ人数分! パフェばっかじゃ飽きるもんね片山くん!」
片山樋一:「待て待て待て!まだ7割位残ってるんだけどこれ!?」
GM:と、そこで店員が申し訳なさそうに領収証を持ってくる。
GM:「片山樋一様 デラックスジャンボパフェ代 2万円」と書かれている。話し込み過ぎて制限時間をオーバーしてしまったのだ。
夏川ミナ:「私一人で食べられるので、パフェは大丈夫だと思います」 半分以上ごっそりと自分の皿によそっていく。
青海暉:「あっ時間制限」
片山樋一:「時間あんのこれ」
篠沢 蒼:「うわお」
青海暉:「まあ片山くんの支払いが確定したなら無理しなくていいや……食べ物を無駄にしないようにしなきゃね」 ちょっと食べるペースが上がる
片山樋一:「お前……これダメだぞこれ……」
片山樋一:「デート費用飛ぶだろバカ……」
夏川ミナ:「片山Pの奢りなら、せっかくなのでパンケーキも頼んでみていいでしょうか?」
篠沢 蒼:「まあ……しばらく節約デートでもいいよ、か……」
夏川ミナ:「コーヒーゼリーもいいですね」 テーブルについているピンポンのやつを連打している。
篠沢 蒼:「……樋一くん」
青海暉:「こ、こいつ。蒼ちゃんを人質に取るなよー! もう!」
片山樋一:「夏川さん思いっきりぶっ込むね!?」
GM:テーブルには追加された人数分のパンケーキが並び始める。
片山樋一:「結局オーダー通ってるし!」
GM:コーヒーゼリーが増えるのも時間の問題だろう。
篠沢 蒼:視線をそらして、氷の溶けきったメロンソーダを啜る。
篠沢 蒼:やっぱり、今はまだ恥ずかしい。
青海暉:「はー、もう……あ、そうだそうだ蒼ちゃん。なんかこの調子だと終わる頃にはお腹いっぱいでへろへろになってそうだしさ」 バッグをごそごそ
篠沢 蒼:「ん?」
青海暉:「今のうちにね。ほら、こう地味に活動範囲を広げてくとさ、色々話聞くことがあってー」
青海暉:言いながら、何やらチラシのようなものを並べ始める。様々な歌やダンスの芸能オーディション、あるいはレッスン教室、あるいはサークル・部活の勧誘チラシ。ラジオ部アナウンサーの募集なんてものも
青海暉:「別に人前に出るのがイヤになったとかじゃないなら、こういうキッカケあればいいかなーと思って、持ってきたの。本当はアイドル系のも持ってきたんだけどそっちは封印」
篠沢 蒼:「え……僕のために?」
青海暉:「そうだよ! だってもったいないじゃん! 歌もダンスもあんなに頑張ってたのに、今全然してないし」
片山樋一:「すげえな青海。やっぱORAやってるからかな」仕方ないのでパフェを丸っとパンケーキに乗せてガツガツ食っている。
青海暉:「一応そのへん理由聞ければなーと思って。なんか嫌になっちゃったとかなら全然無理強いするつもりはなかったけど、そういうんでもないでしょ?」
篠沢 蒼:「ごめ……ううん、ありがと」
夏川ミナ:「そうですね。アイドルでなくとも、篠沢蒼はきらきら輝いているのが向いていると思います」 はちみつをパンケーキにぐるぐるかけている。
片山樋一:「何してても輝いてると思うんだけどなあ」
篠沢 蒼:「うん。片山くんとも話してたんだけど、やっぱり歌は好きだから」
青海暉:「あ、演技系もあるよ! 民族系もあるし……あ、歌じゃなくて楽器のもある」
篠沢 蒼:「……」隣の彼氏の言葉で、一瞬思考が止まる。
篠沢 蒼:「えっと」
片山樋一:「へー。色々あんだなあ」チラシを適当に取って見ている。
篠沢 蒼:「そ、そうだ。今度は前みたいに演技せず、自然体で歌おうかなって思ってる」
篠沢 蒼:「それが一番いいって変わった人も、いるみたいだから」
青海暉:「自然体……あ、ならこれとか! 音楽部と連携して歌手抱えてるトコなんだけど、有力な人がアカデミア出ちゃって、次の新星を探して……っていうオーディション!」
篠沢 蒼:「すごい、ジャストタイミング……っていうか、募集ギリギリだ」
青海暉:「まあ、アイドルほどの人気は出ないだろうけど、それでも女子人気は結構あるトコだし……ほら、結構有線とかで聞くようなのだよ。お店で流れてたり……」
夏川ミナ:「でも、気をつけてくださいね。他のプロデューサー的存在と組む事だけはダメですよ、篠沢蒼」 はちみつをパンケーキにかけている。
青海暉:「大々的に募集はしてないからね! 口伝中心で、元々ある程度素質ある子を集めてるみたい。……そんな情報を持ってる私に感謝してもいいぜ!」
夏川ミナ:「片山樋一がヤキモチを焼いてしまいますからね」
青海暉:「片山くん絶対ヤキモチ焼いて拗ねるタイプだよね……」
片山樋一:「焼かねえし!……あ、や、どうだろ……」
片山樋一:「……」
篠沢 蒼:「なるほど……」
篠沢 蒼:「それはかわいいかも」
片山樋一:「……」
片山樋一:「……想像したらムカムカしてきたなこれ……」
夏川ミナ:「そうでしょう」
篠沢 蒼:「いつも僕ばっかり気をもんでるの、不公平だし」
夏川ミナ:「他の男性が、"蒼ちゃんよかったよ~!"と親しげに肩を叩いたりする姿を想像してみてください」
青海暉:(男のヤキモチ、そんなに可愛いかなあ……私がその良さが分かんない子どもなんだろうか……) 密かに思いながらパンケーキをちまちま食べている
夏川ミナ:「殺戮衝動が湧き上がってくるでしょう」
片山樋一:「うわー。ぜってえぶん殴る」
篠沢 蒼:「うわ、怖い怖い」くすくす笑う。
夏川ミナ:「ほらほら」 ドヤ顔をする。 「気をつけないとダメですよ」
青海暉:「めんどくさー。仕事なのに……」 うへーみたいな顔
片山樋一:「なんかすげえムカついてきた……あの野郎……」
篠沢 蒼:「心配しなくても、僕のプロデューサーは片山くんだけだよ」
篠沢 蒼:「君はずいぶん色んな女の子の騎士様みたいだけど」
片山樋一:「あの野郎って誰だ……あ、え”」
片山樋一:「それは光栄で……そんなコナかけた覚えまったくないよ!?」
篠沢 蒼:「ほんとかなー? ドッジボールのときも女子に囲まれてたし、現役アイドルの女の子も守ったみたいだし……」
篠沢 蒼:わざとらしく口を尖らせる。
青海暉:「片山……」 じっとりした目で見る
青海暉:「……まいや。ともかくこの辺渡しとくから、後で見て、よければ考えてみて。まあ、」
片山樋一:「なんだよう!俺は篠沢一筋だって!マジで!」
篠沢 蒼:「……ふふ、半分冗談だから気にしなくていいよ。番長連も大変だね」
青海暉:「まあ、プロデューサーが恋人ですなんて言っても問題にならない所もあるだろうし……」
片山樋一:「……ん。サンキュー」
篠沢 蒼:「ありがと。いろいろ考えて、決めたらまた知らせるね」スマホを示す。
篠沢 蒼:「っていうか、何もなくても連絡するから、ね」
青海暉:「恋人……」「蒼ちゃんとミナちゃんに……私だけ……うっ」 自分で口にして勝手にダメージを受けている
篠沢 蒼:「お、青海さんだってすぐ彼氏できるよ!」
篠沢 蒼:「ただちょっと、格好よすぎて高嶺の花だと思われてるとか……」
片山樋一:「し、知り合い紹介しようか……?先輩の番長とか……」
篠沢 蒼:「番長連は、どうかなあ……」赤点の会話のことを思い出している。
青海暉:「うう、ありがとう……早く背が高くて強くて格好良くてだけど優しくて紳士で気も利く人が現れることを祈ろう……」
青海暉:「番長連はいいけど片山くんの知り合いはヤだ……」
片山樋一:「原因がわかった」
片山樋一:「何で!」
青海暉:「絶対何か致命的な欠点が一つありそうだもん」
青海暉:「あーもういいや。食べよ食べよ! そうだよ、今日はまだまだ……蒼ちゃんと片山くんの話も、あとミナちゃんの話も……根こそぎ聞いてやるからな!」
青海暉:「私は反撃されないからな。好き放題突っ込んでやる……ふふ……ウフフ……」
片山樋一:「孤高の強さだ……こわ……」
篠沢 蒼:「根こそぎ……ふふ、それなら話したいこと、あるよ。片山くんがさ……」
片山樋一:「何でノリノリなの!?」
GM:そうやって話をしているうちに伝票の数は徐々に増えていく。
GM:少し大人になっても、少女の夢は決して途絶えたわけではない。可能性はまだまだ無限大だ。
GM:シーン終了。

シーン20/エンディング;乙犠奏介

GM:では、最後は乙犠くんのエンディングです!
GM:キミがアカデミアを旅立つ日。
GM:波止場には先に藤崎弦一がやってきており、船の出港時間を待っている。
GM:スーツ姿でサングラスをかけた藤崎は険しい顔で学園島を振りかえって見つめている。
乙犠 奏介:「はふ……」 あくび混じりだったが、藤崎さんが見える頃にはきちんと気を引き締めている。前髪はヘアピンで留めている
乙犠 奏介:波止場の見えるポストに、佐村武内さん宛てにメロディのノートを入れた封筒を投入
乙犠 奏介:これがアカデミアでの最後の仕事だ。目を閉じ、改めて藤崎さんの元に向かいます
藤崎弦一:「任務、ご苦労だった。乙犠」
乙犠 奏介:「……いいえ。勿体ない言葉です、それは」
藤崎弦一:「無事に被験者の記憶処理も済ませたか?」
乙犠 奏介:「……」 僅かに、俯く。だがすぐに顔を上げ、藤崎さんの顔を見上げ
乙犠 奏介:「いいえ」 静かに、力を込めて、言う
乙犠 奏介:「それは不適切だと、判断しました」
藤崎弦一:「本気で言っているのか、乙犠」
藤崎弦一:「プロジェクトEはUGN上層部が決めた計画だ。それに逆らえばお前は、組織にいられなくなる。分かっているのだろうな」
乙犠 奏介:「皆全、承知の上です。……座って、説明をさせてください。そのための準備もしています」 バッグを持って、船に乗り込もうとする
藤崎弦一:「任務を残したまま帰還することは許されない」
GM:藤崎はキミの肩をつかむ。
乙犠 奏介:「……説明を」
藤崎弦一:「説明が必要なら簡潔にな」
藤崎弦一:「あまり面倒をかけさせるなよ。分かっているだろうが、俺は霧谷ほど優しくないぞ」
乙犠 奏介:「僕はUGNチルドレンです。経歴はご存じの通り。最適の判断をしました」
乙犠 奏介:「承知の上です」 密かに、しかし深く安堵の息を吐く。まずは、第一の関門を抜けた。ここですげなく門を閉ざされる可能性も、当然に存在した
乙犠 奏介:そして、用意しておいたプリントを見せる。拾ったメロディのノートのコピー。……本人に言えば憤慨されるだろうかとも思うが、手段は選ばない
藤崎弦一:「何だ、これは?」訝しむ。
乙犠 奏介:「……これは彼女のノートです。日記、みたいな……これを見れば分かってもらえますが、僕の存在はあまりにも大きい」
藤崎弦一:「それがどうした」
乙犠 奏介:「こんな状況で、人格ができる中心となった僕の記憶が失われれば、その影響こそ大きくなると思います。いや、記憶の操作が完全なら、違うのかもしれないけど……」
乙犠 奏介:「佐村武内の例を見ても分かるように、記憶処理は常に完全な結果が約束できるものじゃありません。……人間ではなく、未知の、レネゲイドビーイングなら、どうなるかもっと分からないはずです」 強いて"未知の"という言葉を使う
乙犠 奏介:「……藤崎さんも、分かってるでしょ? だから保健室で控えていたんだ」
藤崎弦一:「確かにお前の言うことにも一理はある」
乙犠 奏介:「加えて」
乙犠 奏介:「……藤崎さんも、見たはずです。外部からの刺激が、その記憶処理の隙間を大きくする。たとえ彼女から僕の記憶をなくしても、僕を知る者は多い。片山樋一、稲姫ちどり、篠沢蒼……」
乙犠 奏介:「……野球部のエースキラー:エースの北斗、真神守。もしかしたら、他にも。見た目も見た目だし、印象に残ってると思います」
乙犠 奏介:「それらを制御して、あのレネゲイドビーイングの記憶に与えられる刺激を、抑えることができるか……もし抑えられなかった場合、その精神にどんな変調をもたらすか」
乙犠 奏介:「……そちらの方が、よほど、実験に対するノイズになるのでは。そういう現場判断の上で、僕は彼女の記憶を抹消せず、明確に、はっきりと、別れを告げました」
藤崎弦一:「なるほど。お前の言いたいことは分かった」
乙犠 奏介:「プロジェクトE。ごく自然な環境下での感情の経過を見るなら……別れも、ごく自然であるべきだと」
乙犠 奏介:「……」 反応を窺う。言えることは、すべて言った
藤崎弦一:「だが、悪いな。説得は無駄だ。決定権は俺にはない。決めるのはあくまでもUGN本部と中枢評議会だ」
藤崎弦一:「それが任務というものだ。乙犠」
藤崎弦一:「船の出発を遅らせるように手配する。戻って任務を遂行しろ。できないのなら俺が代わる」
乙犠 奏介:「……この報告を上に上げても、決定が変わることはあり得ない、と?」
乙犠 奏介:「そう言い切りますか、藤崎さん」
藤崎弦一:「俺にお偉いさんの前で頭を下げろって?」
GM:藤崎はその場に腰を下ろす。
藤崎弦一:「学園都市はどうだった。乙犠?」
乙犠 奏介:「……ッ」
乙犠 奏介:その言葉の真意が、肌で感じさせられる。冷たい、鉄の声。
乙犠 奏介:「……活気ある、所でした。生徒達は笑い、学び、試している。自分の可能性を。多くの、外の学校のように」
乙犠 奏介:「望ましい……環境です。不安定な思春期のオーヴァードが、時を過ごすには」
藤崎弦一:「模範解答だな」
藤崎弦一:「楽しかったか」
乙犠 奏介:「…………」 自分の心拍が、体の中で響いている。眼前の人は、少しも自分に圧をかけたりしていないのに
藤崎弦一:「俺の言えた義理じゃあないが……。もっと素直になれよ。12歳だろ」
乙犠 奏介:「……はい」 そんな体で、どうにかその答えを絞り出す。ごく短く
藤崎弦一:「……そうか」
乙犠 奏介:「……部活を見て回りました。メロディの面倒を見ながら、授業を受けたりもした。不真面目な生徒も多くて、勉強に集中できる環境とは必ずしも言えない……けど」
藤崎弦一:「例の小道具の使い道、考えなかったか。自分の記憶を操作すればただの学生になれたんだぞ」
藤崎弦一:「けど?」
乙犠 奏介:「……楽しく、ここでずっといられれば、どんなに良いかと。そう思いました」
乙犠 奏介:「そうですね。そういうことも、あったのかもしれないけど……僕はUGNチルドレンで……多くの人を救うことができる」
藤崎弦一:「そうか」
乙犠 奏介:「だから、任務のために与えられる道具を、そんな風に悪用するなんて」 諦めるように笑い 「すべきじゃないんですよ。チルドレンなら」
藤崎弦一:「他に何か言っておくことは?」
藤崎弦一:「正直、お前の話を聞いてから、俺に仕掛けられることも考慮してたんだぞ」
藤崎弦一:「それも考えなかったと?」
乙犠 奏介:「……それは、」
乙犠 奏介:大きく息を吐く 「考えていました。あなたが言った瞬間に、なくなりましたが」
GM:藤崎は愉快そうに笑う。
乙犠 奏介:「……ただ一つ。僕は任務を遂行した、とあなたの記憶を書き換えられれば、静穏は得られるということは、ずっとずっと、考えていました」
乙犠 奏介:「今こうやって腰を下ろしていれば、目線の高さも合う。この上ない機会だと、考えていました」
藤崎弦一:「やればいいだろうに」
乙犠 奏介:「『仕掛けられることも考慮していた』なら……いや、それ以前に、チルドレンにこんな道具を渡しておいて、何の対策もしていない訳がない」
藤崎弦一:「俺もさっきからずっとお偉いさん方にどう謝ろうか考えていたんだが」
乙犠 奏介:「……やった瞬間に終わりだと、確信がつきました。良かったです。理論的にものごとを考えることが、特異で」
藤崎弦一:「その方が面倒事を考えずに済む」笑う。
乙犠 奏介:「……藤崎、さん」
藤崎弦一:「得意分野は活かさにゃあな」
乙犠 奏介:「すみません、その、僕は……その」 ここに来て、正直な吐露とはいえ、なんということを言ってしまったのだろう、と気付く
乙犠 奏介:「……お願いします。僕は……忘れられたくない」
藤崎弦一:「俺も霧谷のことをとやかく言えんな」頭をかく。
GM:船の汽笛が鳴る。
乙犠 奏介:「……すみませ、んっ……ぐず」 安堵が極まり、目尻から涙が零れる。慌ててそれを拭い、顔を上げて
乙犠 奏介:「必要なことがあれば……何なりと言って下さい。僕も全力を尽くします……絶対に」
藤崎弦一:「バーカ。そういうのは大人の仕事だよ」
藤崎弦一:「先に行ってるぞ。お前の話に付き合ってるうちに面倒なのに追いつかれちまった」
GM:藤崎は1人で船に乗り込んでいく。
乙犠 奏介:「面倒なの……?」
GM:船と反対側には制服姿のメロディが立っている。
乙犠 奏介:「……メロディ」 目を擦り、顔を上げ、もう一度目を擦る
GM:メロディはキミに近付くとしゃがんでキミの体を抱きしめる。
メロディ:「よくがんばったね、奏介」
メロディ:「ありがとう」
乙犠 奏介:「っぅ……」
乙犠 奏介:喉から声を漏らし、肩口に顔を埋める。今更湧き上がってきた震えを、それでも強いて抑えて。
GM:メロディはキミの体を強く抱きしめ、背中をさする。
乙犠 奏介:「……そんな、お……姉ちゃんみたいな、言い方して」 合間合間に鼻をすすりながら、首を振り
乙犠 奏介:「下着で部屋ぐちゃぐちゃにしてたの、ほんと……忘れないからな……」
乙犠 奏介:「……だからメロディも、今の僕のこと、覚えていて良い。いや、全部……覚えてて欲しい」
乙犠 奏介:「そうしたら僕は、ここにきっと、帰って来れる」
メロディ:「うん。忘れないで。私はずっとここで待ってるよ」
メロディ:「あなたがどこにいても歌を届けるから」
乙犠 奏介:「……ああ。ああ」
乙犠 奏介:「歌っていて欲しい。そうしたら僕は、きっとそれを聞いている。どこにいたって」
乙犠 奏介:それからメロディの腕からそっと抜けようとする 「行かなきゃ……ただでさえ待たせちゃってる」
メロディ:「奏介さんが辛いの苦手なのも、まだ小さいのに物知りなことも、メロディのために一生懸命になってくれることも。みんなみんな覚えてるから」
メロディ:「行ってらっしゃい。いつでも帰ってきて」
GM:優しく手を放す。
乙犠 奏介:「……うん」 また少し目尻を拭き、それからしっかり、両目を開く。この光量でメロディを見るのは、初めて以来だな、と思いながら
乙犠 奏介:「次は、さ」
メロディ:「うん」
乙犠 奏介:「……きっとみんなで演奏しよう。僕の演奏はすごい。キーボード、できるようにしとく」
乙犠 奏介:「今回よりもっと、楽しい時間を過ごそう」
メロディ:「楽しみにしてる。その頃にはメロディの演奏、もっと上手くなってるかも」
乙犠 奏介:「負けない。僕は本当……すごいからな」 薄く笑って
乙犠 奏介:「それじゃあ」 軽く手を振ると、船に向かって歩き始める
GM:メロディは立ち上がり、その背を見送る。
メロディ:「奏介さんが大人になるまで」
GM:メロディはスカートの端を握り、紅潮した顔で視線を逸らす。
メロディ:「……ファーストキスは取っておきますので」
メロディ:「それじゃあ」快活に笑って手を振る。
乙犠 奏介:後ろ髪が引かれるとはまさにこれだ。振り返りたい気持ちを賢明に押さえ、船に乗り。
乙犠 奏介:……そしてようやく、振り返る。手を振り返す。
GM:メロディはずっとキミに手を振り続けている。
乙犠 奏介:それなら、こっちも振り続ける。その姿が、豆粒ほどになって見えなくなっても、なおしばらく。
GM:船が見えなくなってもずっと。
乙犠 奏介:……メロディの姿が視認できなくなってから、しばらく。
乙犠 奏介:手持ちが無沙汰になれば、耳の中で空気振動のセットを奏でるのが日課だ。
乙犠 奏介:ジムノペディ。重く、厚く、悲しい旋律。魂の慰め。
乙犠 奏介:けれど今日は……今日だけは。海を、空を、水平線の向こうに浮かぶ島を見つめて、ただ聞いていた。海風の音を。波浪の音を。あるいは、船舶の駆動音を。
乙犠 奏介:それはきっと――彼女の歌声に似ていた。
乙犠 奏介:澄み切った、旋律(メロディ)だった。
GM:シーン終了。

GM:これで全てのEDは終了です!
篠沢 蒼:お疲れ様でしたー!
GM:ダブルクロスThe 3rd Editionシナリオ『ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ』、これで全行程が終了となります!
GM:皆さんお疲れ様でしたー!
乙犠 奏介:お疲れ様でした……!

アフタープレイ

GM:それでは、最後に経験点の配布だけしてしまいましょう!
片山樋一:配布ー
GM:項目を1つずつ読み上げていきましょう
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:皆さん、不慮の死なども乗り越えて最後までセッションにご参加いただきありがとうございました!1点です!
稲姫ちどり:セッションの為に地獄から舞い戻ってきたぜ
篠沢 蒼:何度でも蘇るさ
乙犠 奏介:失われた命は戻ってこない……私たちは未来を見つめるべきなのよ
GM:もらえ!
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずシナリオをクリアしたことで5点、
GM:Eロイスがアヌビスの究極存在、虚実崩壊、マジカル☆リクエスト×2、妄念の姿、歪んだ囁きで6点
GM:Dロイスは工作員、頂の証で2点
GM:さらに「メロディと一緒に部活動を体験しろ!」のFS判定をクリアしたことで3点
GM:合わせて16点です
乙犠 奏介:やったー! 新しいエフェクト買おうーっと!
稲姫ちどり:うへへへ!もーらい!
GM:土地や家屋などを買うといいでしょう
GM:・最終侵蝕率による経験点
GM:これはおのおので算出するがいい!
片山樋一:5点!
稲姫ちどり:5てーん!
篠沢 蒼:5点!
乙犠 奏介:臆病な倍振り……3点だ!
GM:では、もらうがいい!
GM:・Sロイスがタイタスにならなかった
GM:Sロイスを取得した人はタイタスになっていないか確認を!
片山樋一:なってないよ!もってる!
篠沢 蒼:守られた!
GM:では、5点ずつもらってください!
稲姫ちどり:ヒューヒュー
篠沢 蒼:いただきます!
GM:・よいロールプレイをした
GM:これは自薦か他薦でいきましょう
稲姫ちどり:はーいはーい
稲姫ちどり:他薦しまーす
乙犠 奏介:みんなよかったよ~(ぼんやり薦)
GM:乙犠くんはEDでのロールが大変良く、彼がようやく子供らしいところを見せた場面が胸に来ました。
稲姫ちどり:学園島外部からの新参者ポジションをきっちりこなしてましたよね
稲姫ちどり:どう見てもおかしな事にツッコむ!
片山樋一:乙犠くんはPC1特権葛藤行為をバシバシに決めててよかった!
篠沢 蒼:乙犠くんはメロディと心を通わせつつ自分も変化し、悩んで、最後にあのEDにつながるのが素晴らしかった!
乙犠 奏介:うへ……うへへへ……ありがとうございます……ありがとう……
稲姫ちどり:GMと意志が噛み合っていたわ
篠沢 蒼:あと支援をきっちり受け止めて攻撃のロールにつなげてくれたのが嬉しかった!
乙犠 奏介:助けられました……GMに
稲姫ちどり:あくまでプロとしての戦いぶり…そして日常では動作から溢れるかわいみがあった……
GM:ちどりさんはEDでの最後の独白とか、ああいうところが情緒的ですごくよかったですよね。それまでギャグをしていてもすっとシリアスに持っていって、しかもそれがシーンの流れを阻害しないのがPLの腕前の高さを感じさせます
稲姫ちどり:やったー
篠沢 蒼:稲姫先輩はへらへらしつつも最年長の頼れる先輩として振る舞ってくれて格好よかった!ギャグにもシリアスにも馴染めるのがすごい。
乙犠 奏介:そうだぜ! 稲姫さんはキマッた設定とそれに則った演出で、でもキチッと場の流れを整えて引っ張ってくれるのが強かったぜ!
篠沢 蒼:ドシャット格好いいよね……
片山樋一:最初はなんて胡乱なキャラを持ち込むんだこの人、大丈夫か、と思っていました
片山樋一:大丈夫でした
稲姫ちどり:うへへへ…受け入れてくれてありがとう
乙犠 奏介:潤滑油のようなスムーサー……デキる……
片山樋一:必要な反応をバシッと決めてもらえているので、多分存在しなかったらセッションの成立に関わっていたと思う
GM:蒼ちゃんはシナリオ中盤のメロディとのシーンがとにかく好きで、GMはもう泣きながらロールしてました。
稲姫ちどり:あれいいよねえー
GM:アイドル手帳を渡すところとかヤバかったですね。
乙犠 奏介:いいね……夜でさ……少女二人で……ベランダで……
稲姫ちどり:蒼ちゃんは拗ねたりデレたりしてかわいいし、クライマックスで啖呵を切るところとかはかっこいいからな
片山樋一:篠沢蒼さんかわいくない?
乙犠 奏介:今のポジションと信念を守りながら、メロディの背中をぐっと押してくれて
篠沢 蒼:ありがとうございます
乙犠 奏介:あっノロケ
稲姫ちどり:まだ惚気てはるわ
稲姫ちどり:矜持というか…こう、誇りが見えて…いいんですよね
篠沢 蒼:えへへ……
GM:片山くんは、クライマックス戦闘の最後で真神に「俺とお前のどこが違うんだ」的なことを言われた時に全然格好良いことを返さないところが好きなんですよ
稲姫ちどり:最終的な結論も、気になっていたところだったのでよかった…
稲姫ちどり:片山君はね!キメとハズしを使いこなしているよね
篠沢 蒼:片山くんはずるい
乙犠 奏介:片山くんは等身大……等身大とも違うか。すごい、こう……
乙犠 奏介:素材の味……?
篠沢 蒼:普段はあんな三枚目なのに決めるところではきっちり決めてきて、それでいて格好つけすぎないというか
篠沢 蒼:最終的に片山くんらしいところに落ち着くじゃないですか?
乙犠 奏介:高校生なんだよね……すごい素朴な味の。それでいてちゃんと、そうそう。キチッと決めるし
稲姫ちどり:ずるいよな!
稲姫ちどり:なにげにアカデミアの胡乱文化をちょこちょこ付け足してるのもよかったw
片山樋一:ずるくねえし!
GM:あと、ミナちゃんは久しぶりに見たらやっぱり可愛かったですね。メロディも無感情クール系ではあったんですが、本場の味というか格の違いを感じさせられました
稲姫ちどり:本場の味w
片山樋一:無感情クール系でしたっけメロディ!
篠沢 蒼:ミナちゃんをたぶらかした平賀迅とかいう男はどこだ……
GM:序盤は無感情クール系だった気がする……
乙犠 奏介:無感情クール・エキセントリック味って意味なら確かに
稲姫ちどり:グラフで言うと無感情クール枠の端っこに居る子でしょ?
片山樋一:容疑者は指名手配しましょう
GM:そんなわけで皆さんずるいので1点ずつもらってください!
乙犠 奏介:一体どこにいるんだろうな、そんな奴は……
稲姫ちどり:蒼ちゃんがモンペに!
乙犠 奏介:ズル1点!
稲姫ちどり:あっ文字色!
稲姫ちどり:もらう!
篠沢 蒼:いただきます!
片山樋一:チート点だ
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
GM:みんなが助け合っていなかったら、クライマックスで敗北するか誰か1人ジャーム化してたと思います!
稲姫ちどり:私はもう皆さんのツッコミに助けられまくったので全員で
稲姫ちどり:特に片山君はすかさずツッコミが入るので助かった
乙犠 奏介:乙犠ではメロディをあそこまで連れて行けなかった……
GM:蒼ちゃんなんかは地味にミドル能力も高いんですな
稲姫ちどり:みんなえらいよ
GM:乙犠くんと片山くんの2人のアタッカーは大忙しだったし
GM:ちどりさんもしっかりガード役してたし
稲姫ちどり:マジで二人とも侵蝕高めて頑張ってくれたよ…
篠沢 蒼:ロール面でも皆に助けられまくったし、クライマックス戦闘でも支援先とか行動の相談させてもらって助かりました
GM:そんなわけでみんな1点ずつもらうといいよ!
稲姫ちどり:ちどりは登場侵蝕に救われて低めだったけど、アタッカーは高かったからなあ
稲姫ちどり:もらうら!
篠沢 蒼:侵蝕大変だったね……
篠沢 蒼:もらいます!
片山樋一:もぐもぐ
GM:・セッションの進行を助けた
GM:皆さん、円滑なセッション進行にご協力いただきありがとうございました!1点です!
稲姫ちどり:いえーい
乙犠 奏介:ズルズル
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
篠沢 蒼:ありがたや!
GM:久しぶりのアカデミアセッションでしたが、問題なく最後までセッションを行えたのは全て皆さんのおかげです。1点!
稲姫ちどり:うぇっへーい!
GM:さて、これで経験点項目は全てです。
GM:果たして合計は……?
篠沢 蒼:恐らく30!
稲姫ちどり:27かな
片山樋一:31のはず
篠沢 蒼:あれ
乙犠 奏介:23かな……?
篠沢 蒼:あれ……?
篠沢 蒼:片山くんと同じのはず?
稲姫ちどり:最後まで参加で1、シナリオ目的とかで16、最終侵蝕が5(自分は)
篠沢 蒼:あっ
片山樋一:最後まで参加1+シナリオ16+侵蝕5+Sロイス5+ロール1+他PL1+進行1+スケジュール1
篠沢 蒼:最後の1つ足し忘れてた……!
乙犠 奏介:あ、一個最後の+1を足し忘れていた。24だ
篠沢 蒼:31です!
稲姫ちどり:あ、こっちは26だった
GM:DTさんの計算能力が高い
篠沢 蒼:まさか真の神はDTさん……?
乙犠 奏介:計算神!
GM:ち、違う!私こそが神!
乙犠 奏介:さすがアイコンがロボなだけある
篠沢 蒼:ワタシ トテ ロボ ナノニ
GM:そんなわけで皆さん、GMが承認しますので経験点をもらってください!
稲姫ちどり:6×4は28だぜ
稲姫ちどり:はーい!
篠沢 蒼:いただきまーす!
乙犠 奏介:くっ……受け止めてみせる!
GM:キャラクターの成長や豪遊などにお使いください
片山樋一:パーッと使わなきゃ
GM:というわけでダブルクロスThe 3rd Editionシナリオ『ACADEMIA:REVERSE 愛を呼ぶメロディ』!これにて終了です!
GM:最後までお付き合いいただきありがとうございましたー!
稲姫ちどり:ありがとうございました!GMもお疲れ様でした!
乙犠 奏介:GMもお疲れ様です。ありがとうございました!
篠沢 蒼:お疲れ様でしたー!楽しかった!
片山樋一:おつかれさまでした!
稲姫ちどり:アカデミアらしく笑いあり涙ありで面白かったでーす!
GM:ありがとうございます。転職しながらシナリオを書いた甲斐がありました
稲姫ちどり:次の職場は魔王城!
乙犠 奏介:次の職場は……アカデミア!
GM:転職するのはクオンタムさんだけの特権じゃないぜ
乙犠 奏介:シナリオは……勉強になります……学び……吸収……血肉……
篠沢 蒼:ふふふ……美味しく育て……
GM:ひええ
稲姫ちどり:次のやつも頑張ってくださいませ
GM:PC枠2人の募集に7人も応募が来るのがおかしい
篠沢 蒼:大人気
乙犠 奏介:人徳……
稲姫ちどり:人気の名店!
GM:家系ラーメンです
稲姫ちどり:そんじゃこの辺で…!
稲姫ちどり:アバヨなのです
篠沢 蒼:それでは!
乙犠 奏介:お疲れ様でした!楽しかったですだ!
GM:皆さんお疲れ様でしたー!