『魔山蓋征』(GM:DT)


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木霊語り(ファンタズマゴリア)成瀬(なるせ)詩譚(したん)キャラシート(PC1:そごう)
灯焔(イグニス)正木(まさき)真希(まき)キャラシート(PC2:切子圭)
“アルトラ”姫野(ひめの)紫苑(しおん)キャラシート(PC3:すきゃっと)
“ハウツー・ハンド”作倉(さくら)鹿角(かづの)キャラシート(PC4:今日日)

【Index】

オープニング/成瀬詩譚
オープニング/正木真希
オープニング/姫野紫苑・作倉鹿角
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
クライマックス
エンディング/正木真希
エンディング/成瀬詩譚
エンディング/姫野紫苑・作倉鹿角

【プリプレイ】

GM:では自己紹介から始めていくね~
GM:PC1の成瀬さんからおねがいします
成瀬詩譚:はいな!
成瀬詩譚:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYppvKpgMM
GM:顔が良~
GM:立ち絵暴発しちゃった
成瀬詩譚:お褒めに預かり光栄だよ。
成瀬詩譚:なるせ・したん。金髪美女19歳です。
GM:美女だ
成瀬詩譚:西洋剣を佩き、魔術結社にて修行を積んだ召喚士を名乗る胡散臭い女。
成瀬詩譚:タロットを投げたり古流剣術を使ったり変なクリーチャーを出したりする
成瀬詩譚:盛り過ぎな人です。
成瀬詩譚:裏の業界では便利屋としてそれなりに名が売れているとか。
成瀬詩譚:背筋は伸び常に自信満々、堂々としているように見えます。
成瀬詩譚:最も、態度の割には各地の拠点を逃げるように引き払い、転々としているとか。
GM:慎重派なのかな?
成瀬詩譚:そういうことさ。手堅い傭兵として最も求められる資質と言えるね。
成瀬詩譚:困っている人間を見過ごせず、また他人の前で良い格好をするのをやめられない困った一面を持っています。
成瀬詩譚:行動は刹那的で、内心がついていかない、けど高い演技力でそれを表に出さない。
成瀬詩譚:そんな風に引っ込みのつかなくなっていく女です。
成瀬詩譚:性能は普通の単体攻撃
GM:なるほどね
成瀬詩譚:ミーミルの覚書と社会5、フォールンスプライト、妖精の手を所持し
成瀬詩譚:パーティのミドルをバックアップします。
成瀬詩譚:こんなところかな。よろしくおねがいします。
GM:よろしくおねがいします~
GM:成瀬さんへのハンドアウトはこれ
・PC1/成瀬詩譚用ハンドアウト

シナリオロイス:“光忌み(ドラコラブラム)”増淵火凛 推奨感情 P:好奇心/N:警戒
あなたは魔術師崩れの便利屋として生計を立てるオーヴァードだ。
仕事の帰り。君は偶然にも、襲われている少女の姿を目撃する。
奇矯な恰好の少女は、オーヴァード。それも、恐らくこちら側の人間。
捨て置いてもいいだろう。だが、あなたの理想とするあなたであればどうか。
成瀬詩譚:「(ええ……絶対ヤバいじゃん)」
GM:こういう奇矯な恰好の少女です
成瀬詩譚:「(魔術師っぽい……関わり合いになりたくないな………………)」
成瀬詩譚:みたいな感じで
成瀬詩譚:絡んでいこうかと思います(上に絡んでいく要素あったか?)
成瀬詩譚:メチャ嬉しいハンドアウト! わくわく!
GM:わくわく殺戮行だよ~
GM:よろしくね
GM:次!PC2、正木さん!
正木真希:はーい
正木真希:「私は真希! さあ、今しかできない事をしに行こう!」
正木真希:正木真希(まさき まき)、今は決まった所属支部を持たないUGNチルドレンです。
正木真希:色々な支部に応援として派遣されたりしています。
GM:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY4bPqngMM
正木真希:あ、キャラシ忘れてた、助かります……
正木真希:性格は明るく前のめり、今の自分にできる事を全力でがモットー
正木真希:少し前まで普通の女子高生やってましたが、突然オーヴァードに覚醒して暴走していたところを、UGNに確保され保護されました。
正木真希:なのでチルドレンとしては新人です。
正木真希:戦闘においては、自分を燃やす事で生み出した炎で戦うアタッカーです、近接で殴ったりします
GM:がんばれ~
正木真希:まだまだ未熟な子ですが全力でやっていきたいです、よろしくお願いします!
GM:はーい よろしくおねがいします!
GM:正木さんへのハンドアウトはこれ!
・PC2/正木真希用ハンドアウト

シナリオロイス:“新参入者(ニオファイト)”奈良岡侑也 推奨感情 P:連帯感/N:不安
あなたは剣熱を駆使して戦う、新人のUGNチルドレンである。
課せられた任務は、ある組織への内偵者の保護。
合流したエージェント、奈良岡侑也はしかし、それどころではないという。
光忌み(ドラコラブラム)という組織の幹部が脱走し、その追手が襲ってくるだろうと。
正木真希:内偵者! 追っ手! UGNの仕事っぽい!
GM:そういうやつです
GM:奈良岡はこんな感じの青年です
正木真希:あ、結構若い。 そしてかっこいい系の服装だ!
正木真希:よーし、頑張っちゃうぞー!
GM:がんばって!
GM:次!PC3の姫野さんお願いします
姫野紫苑:はい。
GM:お嬢様だ
姫野紫苑:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY7cjsoAMM
姫野紫苑:姫野紫苑(ひめの しおん)で御座います。
姫野紫苑:姫野家に生を受け14年。社会勉強の為、今は生家を出て一人暮らしをしております。
姫野紫苑:ゆーじーえぬのいりーがるとしても、微力ながらお力添えさせて頂いており
姫野紫苑:“あるとら”という可愛らしいこーどねーむを賜っております。
姫野紫苑:皆様のお手伝いが出来ましたら幸甚の至りで御座います。
GM:かわいい~どういう意味なんだろ
姫野紫苑:「超暴力」だそうです。
GM:かわいい~~~
姫野紫苑:皆様を力の限り支援しつつ、紫苑自らも槍を振るっていく所存で御座います。
姫野紫苑:不束者ですが、何卒宜しくお願い致します。
GM:よろしくおねがいします~
GM:ハンドアウトはPC4と共通なので
GM:先に作倉さんの紹介をお願いします
作倉鹿角:おう!
作倉鹿角:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYvsWTpAMM
作倉鹿角:ハウツー・ハンドこと作倉鹿角。姫野とコンビ組んでるUGNチルドレンだ。
作倉鹿角:なんか姫野が世間知らずだしイリーガルだしってことで組まされたんだが、オレで良いのかって感じがめっちゃするんだよな。
作倉鹿角:肉体6以外オール1のタイプの馬鹿だから……。
GM:めちゃくちゃ端的だ
作倉鹿角:最近の心配事は小5の弟に賢さで抜かれてそうなこと。そういう馬鹿。
作倉鹿角:一応馬鹿なりに良い奴ではある予定なので、難しいことは適度に放り出しつつチルドレンしていくぜ。
作倉鹿角:性能はブラックドッグ/キュマイラの脳筋構成にノイマンを差して二刀流。
作倉鹿角:当人曰く直感型の剣技を獣の膂力で振るう感じ。武器は鋏を模した一対の剣。
作倉鹿角:逆に剣振るう以外はほぼ何も考えてない!ミドルは運で頑張るぜ。
作倉鹿角:大体こんな感じ。よろしくお願いします。
GM:は~い たくさん振るって~
GM:ではお二人のハンドアウト!
・PC3・4/姫野紫苑、作倉鹿角用ハンドアウト

シナリオロイス:“領聖(コイノニア)” 推奨感情 P:有為/N:脅威
あなたたちはバディを組んで激しい争いに身を投じる、イリーガルとチルドレンである。
不穏な動きを見せるという敵性組織の報告を受け、現地へと駆けつけたあなた達の前に、
ひび割れた男――“領聖(コイノニア)”が姿を表す。
それはその場に巨大な壁を造り上げ、君たちを内か、外かと問うのだった。
GM:怪しい男が出てきます
姫野紫苑:怪しいです
作倉鹿角:怪しいな
GM:そうなの~
GM:まあ……やっちまってください
姫野紫苑:無用な暴力は忌むべきなのですが……
作倉鹿角:まあ仕方ねえな。斬るか。
姫野紫苑:いざとなればお出しするほか御座いませんね 紫苑パンチを
GM:頑張ってね!
GM:ではトレーラーを貼って始めます
トレーラー 昨日と同じ今日、今日と同じ明日。

その裏で世界は変貌を続け。
それを識ろうとする者の歩みもまた。
そして、離れた者への誅殺を。

これなるは“魔山蓋征”。
この世より隠れたはずの者が、殺戮のために降り立つ。
ここより先は、秘匿の縛りを解かれ、一切の術式行使を許される。

敵の名は“結社”。
確たる名を持たぬ、魔術組織。


ダブルクロス the 3rd edition『魔山蓋征』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。



オープニング:成瀬詩譚

GM:成瀬さんのOP。登場をお願いします。
成瀬詩譚:成瀬詩譚の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (35 → 45)
GM:興奮してる……
成瀬詩譚:私は常に冷静だが?


GM:【とある路地】
GM:それはなにかの、仕事の帰り。
GM:君が当座の拠点へと、戻りゆく道行き。
成瀬詩譚:「やっぱりUGNを信用していない金持ちに取り入って仕事をするのが一番実入りがいいね……命の危険も、大抵はそこまででもない」
成瀬詩譚:豊かなブロンドをなびかせ上機嫌だ。鼻歌を歌う余裕すらある。
GM:君の目の前を、一瞬、狼が横切る。
GM:街中だ。普通存在するはずもない。
成瀬詩譚:「やぁ、この街はアタリだぞ。当分運がいいな。そうだ、占ってみようか」金属製のタロットから大アルカナの22枚を選り分けかけたところで、それに気づく。
成瀬詩譚:「……」
成瀬詩譚:逡巡はわずかの間。
成瀬詩譚:ここで暫く仕事をしていくつもりなら、リスクの把握は必要だろう。
成瀬詩譚:気の所為であることを祈りながら、狼が駆けていったと思しき方向を伺います。
GM:そこにいる狼は一匹ではない。
GM:数匹の狼が、少女を囲んでいる。
GM:少女の周りには、青い球体が浮かび、狼を寄せ付けては居ないが。
GM:息を切らして、肩で息をしている。
成瀬詩譚:「げ」それを視認した瞬間。後悔した。
GM:つば広の、いわゆる魔女帽と呼ばれる代物。
成瀬詩譚:頭が高速で回転を始める。何が起きているのか、どのような対立か。少女のきな臭い服装を認める。どちらかに加勢すべきと判断する材料はない。リスク管理のために様子を伺いに来たのだ。
GM:2つになびかせた、豊かな銀髪。「異」「端」の文字を示す、異様なシルエットのピアス。
成瀬詩譚:助けぬ理由を確立しようとする思考がいくつも去来し、全て無駄に終わる。
成瀬詩譚:自分がすでに剣を引き抜いて彼女に駆け寄り、かばうように立っているのに気づいたからだ。
成瀬詩譚:「やぁ、お嬢さん。犬の散歩にしては剣呑な事になっているみたいだけど」
増淵火凛:「……あなた……」
成瀬詩譚:剣の柄には特殊な溝が掘られており、それが詩譚の手のひらを傷つけ流血を促す。臨戦態勢。
GM:狼は乱入者に唸りを上げて、飛びかかる。
成瀬詩譚:「詩譚という」
成瀬詩譚:剣を掲げ、足を開かずに立つ。
成瀬詩譚:「わが剣術の名は」
成瀬詩譚:単一の構えから二つの攻撃技のいずれを振るうかを瞬時に選び取り、一体の狼を突き穿つ。
成瀬詩譚:「ラ・ヴェルダデッラ・デストレッツァ! 西欧最強のスペイン剣術、真なる技巧をとくと見よ!」
GM:狼は次から次へと飛びかかり、そのすべてが、ことごとく。
成瀬詩譚:上半身の動きはシンプルで明断。足運びは精密で変幻自在。
成瀬詩譚:『神秘の円』と呼ばれる、スペイン剣術特有の間合いの掌握法で戦い、隙間を抜けて少女を襲おうとした狼をタロットの投擲で仕留めていく。
GM:討ち取られる。彼女の刃圏への侵入を許されず。
成瀬詩譚:そして最後の狼を、どこからか現れた大蛙が飲み込んだ。
増淵火凛:「……」
増淵火凛:「それ、最後の」
増淵火凛:「召喚術?」
成瀬詩譚:ぱちりと指を鳴らす。じろりとこちらを見た蛙が霧散する。
増淵火凛:「そんな所作があったように見えないけど、いつ出したの?」
成瀬詩譚:「……詳しいね。タネはこのカードにある」
成瀬詩譚:予測できていた質問だ。だから用意していた答えを返す。
増淵火凛:「言うわけないわよね、知らない相手に」
成瀬詩譚:「召喚器なんだ。妖精たちはそれぞれ呼び出すべく定められた時間を持っているのは知っているね?」
成瀬詩譚:「切り混ぜられたスート22枚と6枚欠けの小アルカナから適切なカードを引くことで儀式の代替とする」
成瀬詩譚:「教えない? なぜそう思ったのかな。隠して私が優位になることならそうするが」
成瀬詩譚:「この程度、いずれ見破られることだ。それよりも」
増淵火凛:「秘奥は秘匿するものでしょう」
増淵火凛:「少なくとも、“真っ当”な連中はそうする」
成瀬詩譚:「はは」その通りだ。自分もそうしている。
成瀬詩譚:嘘をつく時に重要なのは、極力真実以外を口にしないことだ。
成瀬詩譚:「それでも君の信頼を勝ち取るほうが、私には優先かな。追われているように見えた」
増淵火凛:「ええ。追われている」
増淵火凛:「古巣の“真っ当”な連中からね」
成瀬詩譚:「そして私は君を助けるための英雄的行いによって、同じ敵に追われるリスクを背負ったわけだ」
増淵火凛:「あなた……ええと、シタン」
成瀬詩譚:口にしてから重い実感が訪れる。
増淵火凛:「ヒーローになりたいのかしら」
成瀬詩譚:「ヒーローに……」
成瀬詩譚:不覚にも、僅かの間口ごもる。
成瀬詩譚:「なりたいさ。君のような可愛い子を救えるなら、特に」
成瀬詩譚:「さ、ここは危ない。落ち着ける場所へゆこう」
増淵火凛:「ああ、それはよかった!」
増淵火凛:「私はね、ヒロインになりたいのよ」
増淵火凛:「私はあなたに助けられて、ヒロインになれる」
増淵火凛:「あなたは私のことを助けられて、ヒーローになれる」
増淵火凛:「それってとってもいいと思わない?」
成瀬詩譚:「へぇ……?」声が引き攣るのを抑えた。なんだ、この子。
成瀬詩譚:「それはまた、かわいらしい願望だね。ああ」
成瀬詩譚:「そういうことなら今は存分に私を頼ってくれたまえ!」
成瀬詩譚:頼って、とりあえず知っていることは全て共有してほしかった。
成瀬詩譚:「改めて、“木霊語り(ファンタズマゴリア)”の詩譚。これでも知名度はちょっとしたものなんだ」
成瀬詩譚:「君を襲う艱難辛苦、払ってみせるとも!」
成瀬詩譚:完璧なウィンクを決めた。


GM:シナリオロイスの取得があればどうぞ。
成瀬詩譚:増淵火凛 庇護/またやっちゃったよ……○
成瀬詩譚:以上です
GM:かわいい

オープニング:正木真希

GM:正木さんのOPです。登場をお願いします
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (39 → 47)
GM:みんな高めだ
正木真希:きっと丁度いいくらい(と信じる)


GM:【廃工場】
GM:銃弾が君の顔のすぐ横を掠めた。
GM:保護した男の追手が、銃を構えて君に迫っている。
GM:目標を逸した弾丸は、壁に着弾。
正木真希:「うわっ!? 容赦がなぁい!?」炎を纏わせたナイフで数発を溶解させつつ、物陰に退避
GM:着弾点をねじりあげるようにして消滅させた。
正木真希:「何あれ……また能力……?」横目に壁の方を見て目を白黒させているが、警戒はとかない。
奈良岡侑也:「彼らは魔術って読んでますけどね」隣にいつの間にか青年の姿がある。
奈良岡侑也:「すいませんね、真希サン。おれが直接やれりゃあいいんですが」
正木真希:「魔術って、魔法!? ウィルスの世界なのに呪術に魔術に忙しいねこっちは!」
GM:保護した組織への潜入エージェントだという。身柄は保護したが、追手がまだ継続している。
正木真希:「ううん、任せといてくださいなっ!」
正木真希:「喰らったら……不味いなら喰らう前に……!」物陰から飛び出しながら、ナイフを持たない方の手を背後に向け
GM:銃を構えて、君へと撃つ。
正木真希:「……っ!」炸裂音と同時、腕に纏った炎が燃え上がり、真希の身体をロケットのごとく強引に加速させる。
正木真希:「そんな危ないもの……!」体を下げて銃弾の数発を回避、2、3発が掠るが気にせず飛び込み
GM:「……何……!?」
正木真希:加速の勢いのまま蹴りを叩き込み
正木真希:「人に!」蹴りの足をそのまま、今度はナイフ側の炎を燃え上がらせ空中で強引に軌道変更
正木真希:「向けるな!」ナイフでの溶断を直撃させる。
GM:「……!」そのまま吹き飛ばされて、動かなくなる。
奈良岡侑也:「……いやはや、さっすが」
奈良岡侑也:「まだ間もないって聞いてて不安でしたケド」
奈良岡侑也:「全然安心デスね」
正木真希:「いやー、それほどでも……あぢっ!?」照れて頭をかこうとして髪が少し燃える
奈良岡侑也:「大丈夫スか?」
正木真希:真希の両腕は炭化し、まだ残り火が薄っすらと淡い光を放っている。
奈良岡侑也:「よっぽどヤベーすねそれ」
正木真希:「こーいう能力なもんで、一番燃やしやすいのは自分、って……」
正木真希:「私の話しちゃだめじゃん、うっかりうっかり……このまま逃げるだけ、だよね!」
奈良岡侑也:「あ、いや、そのことなんですが……」
正木真希:「ん? 忘れ物した?」
奈良岡侑也:「それどころじゃなくなりまして」
奈良岡侑也:「いや……逃げ出したのは、どうにもおれだけじゃないみたいで」
正木真希:「それどころじゃない、って言うってことは」
正木真希:「そっちの逃げた方はもしかして……トンデモ系?」
奈良岡侑也:「幹部ですよ。“光忌み(ドラコラブラム)”。そいつが離反しました」
正木真希:「敵の敵は味方になれるタイプ?」
正木真希:少しダメ元の希望的観測
奈良岡侑也:「そいつがどうかはわかりませんけど、敵さんは大盛りあがりデスね」
奈良岡侑也:「“小達人(アデプタス・マイナー)”の離反ともなれば、大量に追手を呼ぶでしょう」
奈良岡侑也:「そいつらが日常世界への配慮をもって追撃するとは一切思えないんで」
正木真希:「アプデた……つまり、一般の人たちが大勢巻き込まれる」
奈良岡侑也:「ええ。おれみたいな新参入者(ニオファイト)のときとは桁外れの規模になります」
正木真希:名前は上手いこと言えなかったが、日常世界に配慮しない、と聞いて険しい表情をする。
正木真希:「たしかに、私たちが逃げるどころじゃない……ね」
奈良岡侑也:「とりあえず支部に応援要請はするとして……」
奈良岡侑也:「まずは奴さんの確保と行きませんか」
正木真希:「ドラコラブラムの方だよね。たしかに、離反理由も気になるし……探さなきゃ!」
奈良岡侑也:「見かけたことはあります。可愛らしい女の子ですよ。見た目は」
奈良岡侑也:「中身がどんな魑魅魍魎かは知りませんケド」
正木真希:「見た目かわいい女の子でも中身トンデモってけっこういるもんね、この界隈……」苦笑い
正木真希:「奈良岡さんはこのまま動ける? 支部で休んでても良いと思うけど……」
奈良岡侑也:「まあ、面の好みなら、真希サンの方が好きですけどね、おれ」
奈良岡侑也:「大丈夫ス。怪我してるわけじゃないんで」
奈良岡侑也:「援護だけならまあ出来るかと」
正木真希:「それならたすかるn……んぴゃっ!? どさくさに紛れて変な事言うなよぅ!?」面の好みの理解に2秒ほど
正木真希:「じゃあ頼りにさせて貰っちゃうね……だけど、突然ビックリするような事言わないこーとー!」
奈良岡侑也:「ん、了解っす」
正木真希:と言いながら照れている。
奈良岡侑也:「では、大物の救出劇でも決めましょうか」
正木真希:「うん、じゃあ町の人たちを守るために……UGNとして、お仕事の時間だ!」


GM:シーン終了。シナリオロイスの取得があればどうぞ。
正木真希:奈良岡侑也さんに ☑信頼/羞恥 で
GM:OK!

オープニング:姫野紫苑・作倉鹿角

GM:姫野・作倉組のオープニング。
GM:登場をお願いします。
姫野紫苑:姫野紫苑の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (33 → 39)
作倉鹿角:作倉鹿角の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (34 → 42)
GM:みんな高めね~


GM:UGNチルドレン、“灯焔(イグニス)”からの増援要請を受けて、
GM:君たちはある街へと派遣されていた。
GM:レネゲイドの残滓を追うと、君たちの前には。
GM:狼のような生物の死骸が数匹。
作倉鹿角:「うえ」 眉を顰めながら死骸を軽く検分する。
姫野紫苑:「これは……如何なることに……御座いましょう……?」
姫野紫苑:目を疑うような光景に、紫苑めは思わず目を見張りました。
姫野紫苑:「只の野犬の類には……見えませんが……」
作倉鹿角:「犬ってよりオオカミぽいしな。多分誰かしらの能力だろ」
作倉鹿角:「“灯焔(イグニス)”は普通に炎系なはずだし、敵の能力じゃねーの」
姫野紫苑:「狼を呼び出す、能力……で、御座いますか……」
姫野紫苑:幼い時分に追い掛けられた、おそろしい野犬が思い返されます。あの時は確か、姉様が見事な前蹴りで文字通りに一蹴してくださったのでした。
作倉鹿角:「オオカミなー……」 微妙に嫌そうな顔。
姫野紫苑:「鹿角さまは、狼はお嫌いですか?」
作倉鹿角:「いや、キライじゃねー。つーかむしろ好き」
作倉鹿角:「たださあ、オレ弟居るじゃんか」
姫野紫苑:「そう、聞き及んでおります」
作倉鹿角:「そいつが名前狼牙でさ。あ、オオカミのキバで"ロウガ"な」
作倉鹿角:「だからオオカミが死んでんの見るの、なんとなく気分良くねーんだよな」
姫野紫苑:「勇ましいお名前の、弟君なのですね」
姫野紫苑:「鹿角さまは、弟想いでいらっしゃいます」
作倉鹿角:「そうかー?まあかわいい奴だとは思ってるけど」
作倉鹿角:「すげーんだよあいつ。宿題以外でも自分から勉強してんの」
姫野紫苑:「それは……たいそう勤勉でいらっしゃいますね」
作倉鹿角:「オレも親父もお袋も勉強ダメだから、マジで突然変異かもしんねー」
姫野紫苑:「なかなか、真似のできることでは御座いません」
姫野紫苑:兄弟の絆というものの一端に触れた思いがして、思わず表情を綻ばせました。
姫野紫苑:「しかし、この狼を呼び出したのが、“灯焔”でないとすれば……」
姫野紫苑:「倒したのも、また……別の曲者がいるやもしれませんね」
姫野紫苑:「毛皮が、焼けておりません」
作倉鹿角:「そういや確かに。鋭いな姫野」
作倉鹿角:「“灯焔”の協力者の方はサポートらしーし、また別に誰か居るっぽいな」
姫野紫苑:手扇で匂いを嗅いでも、血の匂いばかりで、何かが焦げたり、燃えたりしたような匂いは、感じ取れません。
姫野紫苑:あるいは紫苑が彼らのような狼ならば、何か分かったのかもしれませんが……
姫野紫苑:「しかし、それでは、誰が……?」
GM:その時。
領聖(コイノニア):「……なんだ」
領聖(コイノニア):「人が居るのか?」
GM:顔のヒビの入った、神父服の男。
GM:君たちへの元へと歩み寄る。
姫野紫苑:真冬ですから、肌が乾燥するのも無理はありません。紫苑もすきんけあには気を遣っておりますが、それにしても異様な風体に思えました。
姫野紫苑:「……お初にお目に掛かります。姫野紫苑……と、申します」
姫野紫苑:「お名前を、お伺いしても宜しいでしょうか?」
作倉鹿角:背負った剣に手をかけながらそちらへ振り返る。
領聖(コイノニア):「真名を名乗るものではない、お嬢さん」
領聖(コイノニア):「“領聖(コイノニア)”と言っておこう。ここは危険だ」
領聖(コイノニア):「君たちが只人であるのならば、速やかに踵を返すと良い」
姫野紫苑:「危険……と、申しますと?」
姫野紫苑:口振りからするに、目の前のその方は、少なくとも只人ではないようでした。
姫野紫苑:鹿角さまを目であおぎます。
領聖(コイノニア):「これより先は、“魔山蓋征”の死地となる」
領聖(コイノニア):「命惜しくば去れ」
作倉鹿角:「はっ、すげー勢いで上からだな」
作倉鹿角:軽く笑って。
作倉鹿角:「タダビトがなんだか知らねーけど、オレらも帰れっつわれて帰るタチじゃねーんだわ」
作倉鹿角:姫野に軽く頷く。
姫野紫苑:「仰る通りで御座います」
姫野紫苑:「私共は、“灯焔(いぐにす)”という方を探しております」
姫野紫苑:「お心当たりは御座いませんか?」
領聖(コイノニア):「さて。知るところではないが」
領聖(コイノニア):地面に手を当てる。
領聖(コイノニア):地面が隆起していき、壁とせり上がる。
領聖(コイノニア):「これより外は只人の地」
領聖(コイノニア):「見せぬが害さぬと誓おう」
領聖(コイノニア):「これより内は、我らの地」
領聖(コイノニア):「見せるが害そう」
領聖(コイノニア):壁がせり上がり、囲んでいく。
領聖(コイノニア):「どちらを選ぶ」
GM:腕が既に、地面へと一体化しつつある。
GM:エグザイルのエネミーエフェクト《広域融合》。
GM:街を要塞――あるいは、その用途からすれば――処刑場へと変じる。
作倉鹿角:「タダビトが何かは知らねーっつっただろ……使うなよ分かんねーんだから……」
姫野紫苑:壁のせり上がるその様に、いつか御学友に貸して頂いた少年漫画を思い出し、些か胸が躍るような気がしましたが。その言葉には、どうにもこちらを拒まんとする意思がひしひしと感じられてなりませんでした。
作倉鹿角:そう愚痴りながら抜刀。ガシャリという機械的な音と共に二振りの刃が現れる。
姫野紫苑:「つまり……ここで帰れば見逃して頂けるそうです、鹿角さま」
姫野紫苑:「ただ、あの壁を越えれば、容赦はしない……と」
姫野紫苑:「そのようなことで……御座いますね?」
領聖(コイノニア):首肯する。
領聖(コイノニア):壁は更にせり上がる。時間はないだろう。
作倉鹿角:「あ、そういうアレな。OK、OK」
姫野紫苑:「如何しましょう、鹿角さま?」
作倉鹿角:「ならカンタンだ」
作倉鹿角:「内に行く。手ぶらで帰る訳に行かねーし」
作倉鹿角:「2人居るんだ、どうにかなるだろ」
作倉鹿角:そう言って迷わず歩を進める。
姫野紫苑:「ふふ……」
姫野紫苑:元より半ば、答えは分かっている問いでありました。いえ、わたくしはきっと、鹿角さまのその言葉を待っていたのでしょう。
姫野紫苑:三歩下がって、鹿角さまの後に続きます。
姫野紫苑:「御供します、鹿角さま」
作倉鹿角:「おう。頼むわ」
作倉鹿角:彼女が後に続くことを疑ってもいなかったのか、振り向くことは一度も無く。
作倉鹿角:そのまま、処刑場の門を踏み越えた。


GM:シーン終了。ロイス取得あればどうぞ
姫野紫苑:作倉鹿角 ○信頼/隔意 で取得します
作倉鹿角領聖(コイノニア)に情報持ってそう/〇分かんねー言葉使うな、姫野に〇コンビ/お嬢で取得します。
GM:OK!

ミドルフェイズ1

GM:全員登場です。
姫野紫苑:姫野紫苑の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (39 → 40)
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (47 → 48)
成瀬詩譚:成瀬詩譚の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (45 → 52)
作倉鹿角:作倉鹿角の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (42 → 43)
成瀬詩譚:何だその落ち着きようは
姫野紫苑:みんな冷静
作倉鹿角:成瀬さんだけ仲間外れ
正木真希:成瀬さんはヒーロームーブで興奮してるから……
成瀬詩譚:私は常に冷静沈着だが…………
増淵火凛:私と一緒で興奮してるのかしら
成瀬詩譚:うう……こわいよぉこの女……


GM:【城塞内部】
増淵火凛:「いや、しかし」
増淵火凛:「弱ったね。手が早い」
成瀬詩譚:「あの壁──!」
成瀬詩譚:街並みを囲う土壁に目を瞠る。
増淵火凛:「無理よ、あれは常に一定の質量を維持するように編まれてる」
増淵火凛:「一部を削れば、外の街から“材料”が補充されるだけ」
成瀬詩譚:「術者の打倒が第一条件か。なるほど。フッ……面白くなってきたみたいだね」
成瀬詩譚:結構練習した底知れぬ微笑をお出ししておく。
増淵火凛:「ええ。そして生憎だけど」
増淵火凛:「私はね。天才と言って差し支えない才覚を持っていると自負しているし」
成瀬詩譚:「そうか。それはいかにも心強い……が」
増淵火凛:「この美貌も、一般的に見れば非常に秀優であるようなのだけど」
増淵火凛:「どちらも、この状況の打破には貢献しないわね」
成瀬詩譚:どうにも手放しに喜べない雰囲気だと思ったが。その通りのようだった。
成瀬詩譚:「(顔の良さが役に立たないのは辛いな)」
成瀬詩譚:「……ま、見てなよ」
成瀬詩譚:少女の肩を軽く叩く。
成瀬詩譚:「じきに全てうまく行く」心にもないことを言いながら、周囲の気配を伺い、移動を始める。
増淵火凛:「ええ。私を助ける権利をあげたのだから」
増淵火凛:「そうでなくては困る」あとに続く。
GM:向かいの曲がり角。人の気配。
正木真希:「なにあれ……壁……?」引き攣った笑いを浮かべて、壁を見上げながら歩いてくる。
奈良岡侑也:「めちゃくちゃやりますね、魔術師連中って」
奈良岡侑也:「神秘の秘匿はどこへやら……」
成瀬詩譚:「……誰か来たね」少女に目配せ
正木真希:「ホント好き放題するんだね……あ」成瀬さんたちに気が付く
成瀬詩譚:「やぁ、助かった!」
奈良岡侑也:「あっ」
成瀬詩譚:開口一番、相手が味方だと確信しているが如き第一声。
正木真希:「どうもおはようございます……えっと、あの壁作った魔術師の方だったり?」一応後ろ手にナイフの鞘を確認
奈良岡侑也:「や、あれです。“光忌み(ドラコラブラム)”」
正木真希:「え、あの美人さんが?」
正木真希:成瀬さんの方指差して
奈良岡侑也:「や、隣の……」
成瀬詩譚:「まさか。壁と言えば……そうだ。プルス・ウルトラ、という言葉を知っているかな?」
正木真希:「なんかオーラ出してるし、すご……うん?」突然の問いかけと隣の方、に困惑
成瀬詩譚:与太話に召喚を行うための詠唱を織り交ぜながら、壁を指す。
増淵火凛:「バカ!私の名前を知ってるなんて、敵に決まってるじゃない……!」
増淵火凛:「何呑気なことしてんの!」
成瀬詩譚:「ラテン語で『更なる前進』を意味する言葉だ。これには由来があって──」
成瀬詩譚:身振りを交えて剣先から意識を外す。ミスディレクションと呼ばれる手品の手法だ。
正木真希:「突然何を___」
成瀬詩譚:少女の認識とは裏腹に、完全に臨戦態勢に入っている。
奈良岡侑也:「いや真希さん乗らなくていいですよ」
正木真希:「え?」首傾げて
奈良岡侑也:「おれらは“魔山蓋征”の構成員じゃないっす」
正木真希:「あ、そういう!」
正木真希:自分を攻撃したように見せるとか、踊りに見せるとか、見たことがないわけじゃない
奈良岡侑也:「何にでも誓いましょうか?」
正木真希:「んー、えっと……私たちはあの壁を作った人たちの敵なのです、はい。」正直に言う、それ以外に方法が思いつかなかったので
成瀬詩譚:「……なるほど」
増淵火凛:「……どういうこと?」
成瀬詩譚:自分の動作の意味をつぶさに読み取られた。魔術の素養のある相手のようだ。信じる理由はないが。
成瀬詩譚:背後に庇った彼女を信じる理由も、特にはないのを思い出す。
正木真希:「UGNなの。 あなた達があの壁を越えたいなら、協力できると思う」
正木真希:「ここから動きたくないんだったら……どうもしないけど」
増淵火凛:「えっ」
増淵火凛:成瀬さんの影に隠れる。
成瀬詩譚:「どうする? さっきの手合……それに」
成瀬詩譚:「でかい壁を作って私達を隔離するような連中とは毛色が違いそうだけれど」
正木真希:「ちょっと揺さぶったり心理戦とかわかんなくてさ、これが私にできる精一杯の信用の証明です」
増淵火凛:「でもUGNって魔女狩りやる組織でしょ……!」
成瀬詩譚:「えっ?」
成瀬詩譚:一瞬呆気にとられる。
正木真希:「そうなの!? 私はやったことないよ炎使いだけど!……あっ」しまった手の内をペラペラ喋るな、と前注意されたばかりなのに
増淵火凛:「たかだか四半世紀かそこらの勃興で幅きかせちゃって!」
正木真希:目の前の人間を完全に信用できると思ってしまっている。
成瀬詩譚:「うぅ~ん……」
成瀬詩譚:「ま、世間知らずはヒロインの素質に入るかな」
奈良岡侑也:「いやまあ新興組織なのはそうなんですケド……」
正木真希:「幅利かせないとこうなっちゃうからー……」壁の方を遠い目で、隠ぺいはさぞ大変だろうな……と
成瀬詩譚:よしよしと、帽子の上から撫でてやる。
増淵火凛:「ふ、ふう~~~!」
正木真希:「ヒロイン? つまりあなたはその子……ドラコラブラムちゃんを守ってるの?」
成瀬詩譚:「(少なくともこの場の判断では頼りになりそうにないな……)」
成瀬詩譚:どうしよう、と彼女に振ったのも冗談ではない。本当にどうしていいか分かっていないのだ。
成瀬詩譚:「よくぞ聞いてくれた!」
成瀬詩譚:とりあえず勢いよく返事しておく。「その通りだとも、そして安心してくれたまえ。私は親UGNの傭兵だ。名は──お」
姫野紫苑:「お取込み中のところ、失礼致します」
正木真希:「……ん?」成瀬さんに一拍遅れて反応する。
姫野紫苑:何やら言い合いをしている様子の方々に、お声を掛けました。“紅焔”さんを探します。
成瀬詩譚:「今度こそ魔術師かな。位階は?」
作倉鹿角:「魔術?なんだそりゃ」
成瀬詩譚:間髪入れずに2段階目の質問を挟むことで反応を見る。観察する。
正木真希:「灯焔……あ、それは私! 私だよ!」手を上げてぴょんぴょん
姫野紫苑:鹿角さまと共に、首を傾げます。
成瀬詩譚:「失礼、UGN?」
成瀬詩譚:「なら良かった。私達、協力できそうじゃないか」
作倉鹿角:「おう。そっちの“灯焔”の増援に来た」
増淵火凛:「ふ」
増淵火凛:「増えた~~~!」
成瀬詩譚:「こらこら、大丈夫だよ」
作倉鹿角:「つーかお前らこそ何もんだよ」
正木真希:「おー! 救援要請ってホントに届くんだ! はじめての増援」
正木真希:「え、えーっと……まじゅつしの、かた?」
成瀬詩譚:「(UGNっていうのはね、大体は命をかけてでも君みたいな立場の子を守ってくれる)」耳打ち。
正木真希:「じゃない、UGNよりの傭兵らしいよ」
成瀬詩譚:「(頭のおかしい奴らなんだ)」
成瀬詩譚:「(情報を修正しておきなさい)」
増淵火凛:「いや、そうだとしてもこう」
増淵火凛:「(みんなに仲良しこよしで守られるのはだいぶその)」
増淵火凛:「(ニュアンスが……)」
成瀬詩譚:「ヒロインらしさが落ちるかい?」くすり、と笑う。
正木真希:「???」作戦会議中かなーと、窺う様子
増淵火凛:「とにかく、乞われれば名乗りましょう!」
正木真希:なぜか小さく拍手。
増淵火凛:「『銀白の夜の海原』、位階は“小達人”」
増淵火凛:「“光忌み(ドラコラブラム)”よ」
成瀬詩譚:「(……!)」
増淵火凛:「……あ」
成瀬詩譚:表情には出さず驚く。ともすれば私よりずっと、彼女のほうが強いのかも知れなかった。
作倉鹿角:(名乗りがなげえ……) ドラコで呼んで良いかなとぼんやり考えている。
正木真希:「意味わかる……?」小さな声でUGN組3人に
増淵火凛:「元か。元」
作倉鹿角:「分かんねー」
成瀬詩譚:「まあまあ、私が解説しよう。」
姫野紫苑:「紫苑には、よく……」
姫野紫苑:“光忌み”さんは、「異」「端」という漢字を象った、えきせんとりっくな耳飾りを付けた方でした。都会では、あのようなものが売っているのでしょうか。
奈良岡侑也:「おれが潜入してた魔術組織の一つです」
奈良岡侑也:「なんつーか。要は、レネゲイドの解釈の一つで」
成瀬詩譚:「小達人。西洋魔術結社でしばしば使用される構成員のグレードを示すタームだ」
奈良岡侑也:「おれらがウイルスだつってる起源を、魔術に見てる連中っていうんですか?」
成瀬詩譚:「おっと、バッティングしてしまったかな」いたずらげに目を細める。
奈良岡侑也:「オールドってやつです。いや。どうぞ」
奈良岡侑也:「位階周りはおれも素人なんで」
姫野紫苑:「紫」「苑」と「鹿」「角」の耳飾りを揃いで付けたら、たいそう愉快でしょう。そんなことを考えながら、お二人の解説に有難く耳を傾けます。
正木真希:「ああ、エフェクトを呪いって言ってる子は見たことあるけど、それと似たような感じね……」良かった、魔術師って新カテゴリのオーヴァードなのかと
成瀬詩譚:「黄金の夜明け団に則るならば上から六段階目。だが」
成瀬詩譚:「上の方の位階は実質的には架空の地位みたいなものだ。実力で上り詰められる立場としては、最強クラスと思って良いよ」
作倉鹿角:「……とりあえずつえーってことで良いか?」
成瀬詩譚:「その地位が嘘でなければね」
正木真希:「奈良岡さんの言ってた通り、これだけの事して追いかける価値のある子って事ね……」壁を見ながら
成瀬詩譚:「さて、次は私が名乗ろう」
増淵火凛:「嘘じゃないわよ。強いのかって言われると別にそうじゃないけど……」
姫野紫苑:「御立派……なのですね、“光忌み”さんは」
増淵火凛:「より真理に近い探求を出来ているか、ってだけ」
成瀬詩譚:大きすぎるということもないのに、よく通る声で続ける。
正木真希:「真理ねー、なんか凄そう。」と言いながら成瀬さんの方を見る
成瀬詩譚:「そうかい。では訂正しよう。実力で上り詰められる立場としては最高位と言ってよいと思う」
成瀬詩譚:「で、私は成瀬詩譚」
成瀬詩譚:「フリーランスのオーヴァードだ。“木霊語り”の方が通りがいいかな」
正木真希:「フリーランスってことは、あなたはその魔術結社……ってのには所属してないんだね」
奈良岡侑也:「聞いたことはあります。どこぞの魔術組織の技術を簒奪した挙げ句に逃走したとか……」
成瀬詩譚:「それは見解の相違だね」
正木真希:「……さ、簒奪……」
成瀬詩譚:「(バレとる…………!)」
成瀬詩譚:「今は狼藉を働かれていた彼女を保護している。不屈の精神と鋼の義侠心を備えた周到なる女傭兵にして召喚師と覚えて置いてくれたまえ」
姫野紫苑:「成瀬さん、ですね」
作倉鹿角:「つまり、強くはねーけどスゴいドラコとそれ守ってる傭兵の成瀬な」
増淵火凛:「強くはないって断言されるのはそれはそれで納得し難いんだけど……」
姫野紫苑:快活で溌溂とした印象を受けるお方です。どことなく姉様を思い起こす部分があって、初対面だというのに、紫苑は何だか懐かしいような心持がしました。
作倉鹿角:「つーことなら、どっちもこれやってるやつらの敵ではあるってことか?」
増淵火凛:「本来の敵は、私一人でしょうけど」
正木真希:「きっとそう! さっきもいきなり仕掛けてこなかったし!」
増淵火凛:「もう、内側にいる時点で同罪ね」
成瀬詩譚:「そういう言い方をするものではないよ」苦笑
正木真希:「巻き込まれ同罪かー……」
増淵火凛:「“魔山蓋征”。逃走魔術師の討滅儀式」
増淵火凛:「儀式といえば聞こえはいいけれど。要は」
増淵火凛:「普段、術の秘匿を信条としている“結社”の連中が」
増淵火凛:「唯一、この討伐行の間だけは、行使を許される」
成瀬詩譚:「…………魔山蓋征、ね」さっきちらっと聞こえたけれど、聞き間違いであって欲しかったな……と思っている。
正木真希:「そんなパーティータイムみたいに……」
姫野紫苑:「……まじない師の方々にとっては、逃亡というのは、それほどまでに重い罪なのでしょうか?」
増淵火凛:「自らの業を試したい、血気盛んな連中が、中の者を全員殺す」
増淵火凛:「……いや。死ぬのはだいぶマシね」
作倉鹿角:「さっきのやつがうだうだ言ってたのはそういうことか」
成瀬詩譚:「(本当に聞き間違いであって欲しかった……)」途方に暮れて、壁を見上げる。
成瀬詩譚:「そういうこと」
増淵火凛:「当然でしょう。秘奥で回っているようなものよ」
作倉鹿角:顔がひび割れた男を思い出しながら納得したようにうなずく。
正木真希:「あれは、そのための区切りなんだ」壁を見上げて
成瀬詩譚:「私も今は助けを求める立場に在るんだ。君たちのこと、教えてもらえるかな」
増淵火凛:「一般化されては、私たちの立つ瀬はない」
姫野紫苑:「そういう、ものなのですか……」
成瀬詩譚:余裕を湛えた笑みを取り繕う。
姫野紫苑:まるで触れてこなかった業界のことに、紫苑はついていくのがやっとです。
作倉鹿角:「なら、とりあえずこっちも自己紹介するか」
正木真希:「ん、私は正木真希! よく燃える方のUGNだよ!」頷いて名乗りを返す
正木真希:「あ、炎上って言っても不味い方じゃなくてね、能力がだから。」
正木真希:「ともかくよろしくね、成瀬さん、ドラコちゃん!」
成瀬詩譚:「まずい方の注目を集めてくれるのも今は大歓迎だなぁ」
増淵火凛:「ふうん」
成瀬詩譚:「や、よろしく」
増淵火凛:「火ね。ふうーーーん……」
成瀬詩譚:「どうしたの?」
正木真希:「ん? 火とか苦手だった?」首傾げ
増淵火凛:「いえ、別に?私は“真なる火”を見つけたから」
増淵火凛:「そうじゃない火なんだろうなって、懐かしくなっただけよ」
成瀬詩譚:「魔術師ってこういう所あるんだよな」
姫野紫苑:「まうんとを……御取りになっているのでしょうか……?」
正木真希:「真なる……あはは、そっちも見てみたいや」自称と被ってんじゃんなどと思いつつ
姫野紫苑:正木さんはとても元気のよろしい、お会いしてみると確かに火のような温かみを感じる方でした。このような方を救援できて、紫苑はとても嬉しく思いました。
成瀬詩譚:「気にしないでやってくれ。そう見えるかも知れないが字面以上の意味はないよ」
正木真希:「ざっつ理解!」
奈良岡侑也:「あー。奈良岡侑也。こないだまで『銀白』に潜入してました」
奈良岡侑也:「その、“光忌み”様のとこっすね。んで、きな臭くなったんで出ました」
作倉鹿角:「そしたらタイミングかぶってこの騒ぎってわけか」
正木真希:「うん、救援に来た私が今度は救援頼む羽目になっちゃった」
奈良岡侑也:「魔術師としてはカスですけどね」
奈良岡侑也:「新参入者(ニオファイト)止まりスから」
奈良岡侑也:「一番下っ端ってことです」
成瀬詩譚:「巻き込まれた災難を嘆くでもなく、自己の戦力評価を口にしてくれるのは嬉しいよ」
成瀬詩譚:「魔術師以外の視座ではどうなのかな?」
成瀬詩譚:縋るような色が声に混じらないようにするのにちょっと気力を使った。
奈良岡侑也:「UGNの特異性(ディスクリプト)分類なら触媒(カタリスト)
奈良岡侑也:「ま、だからこそ魔術サークルくんだりにも入団まではごまかせたってクチです」
成瀬詩譚:「おお、成程。そして心強い」
成瀬詩譚:満面の笑み。
増淵火凛:「口ぶりがうちをバカにしてない……?」
作倉鹿角:(触媒って何の能力だ……) 自分も使っている区分だが、単純に覚えてない。
奈良岡侑也:「まさか?」
正木真希:「凄く目端が利く人だよ、さっき成瀬さんのヤツにも気が付いてたし」
奈良岡侑也:「ま、おれよりそっち2人でしょう」
奈良岡侑也:「どうです、増援のお二人は。腕っぷし」
成瀬詩譚:「はは」(どっちがバレたのかな)冷や汗。
作倉鹿角:「腕っぷしはあるぞ。むしろそれしかない」
作倉鹿角:「あ、いや先に名前だな。オレは作倉鹿角で、こっちが」
姫野紫苑:「申し遅れました。“あるとら”、姫野紫苑と申します」
姫野紫苑:「わたくしは兎も角……鹿角さまの腕前は保証いたしますよ」
作倉鹿角:「なら姫野の腕はオレが保証するか。オレと違って支援も出来るし」
成瀬詩譚:「腕に覚えがある、と。UGN基準でのそれはよっぽど信用できるからね。ありがたいよ」
成瀬詩譚:「真希ちゃん、侑也くん、鹿角くん、紫苑ちゃんだね。うん、覚えた」
正木真希:「じゃあ、ここから脱出するため協力していくって事で!」
正木真希:「よろしくね!」成瀬さんに手を差し出す
成瀬詩譚:「ああ」
成瀬詩譚:「(……さて、これで良かったのかな)」握手を受け入れながら思索を巡らせる。
成瀬詩譚:魔山蓋征──この試行自体が、UGNの敵であることは疑いようがない。
成瀬詩譚:一方で、“光忌み”──UGNは彼女の味方だろうか。もしそうでなかった時、私はどうするのだろうか。
成瀬詩譚:刹那性の、電流の奴隷である自分を呪う。何もかも面倒なことになった。
成瀬詩譚:なぜだか、ヒーローになりたいのかと問われたことを思い出し、頭を振る。
成瀬詩譚:「よろしく」


GM:シーン終了です。ロイスの取得と、購入が可能。
正木真希:とりあえず購入チャレンジ、大剣
成瀬詩譚:ロイスは保留。
正木真希:両手剣だった
成瀬詩譚:フォールンスプライト欲しい人は言ってね
正木真希:あ、私もらますかね?
成瀬詩譚:どうぞ~ ダイス+3
正木真希:ありがとうございますー!
正木真希:5dx+3>=13
DoubleCross : (5DX10+3>=13) → 4[1,1,2,2,4]+3 → 7 → 失敗

姫野紫苑:ロイス保留で、ローラーブーツ買います
姫野紫苑:4DX>=11
DoubleCross : (4DX10>=11) → 10[1,2,6,10]+6[6] → 16 → 成功

姫野紫苑:買えました
姫野紫苑:鹿角さま お使いください
作倉鹿角:あ、助かる!サンキュ
成瀬詩譚:ミーミルを手配師に。強化ビジネススーツ狙います。
作倉鹿角:じゃあこっちはロイス保留で大剣チャレンジしてみるか
成瀬詩譚:8DX+1>=19
DoubleCross : (8DX10+1>=19) → 10[3,4,6,7,8,9,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

作倉鹿角:1dx+2>=13
DoubleCross : (1DX10+2>=13) → 6[6]+2 → 8 → 失敗

作倉鹿角:無理!以上!
正木真希:成瀬さんバディムいります?
成瀬詩譚:財産残り5まで払って確保 装備。
成瀬詩譚:あっほしい!
正木真希:じゃあ投げます
正木真希:達成値+3
成瀬詩譚:やった~ 助け合い
成瀬詩譚:残り財産8です 以上!
正木真希:私も財産点6点使おう、ゲット
正木真希:残り10点
正木真希:ウェポンケースの指定にして、私もロイス保留で終了です。

ミドルフェイズ2

GM:全員登場です
成瀬詩譚:成瀬詩譚の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (52 → 57)
姫野紫苑:姫野紫苑の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (40 → 41)
作倉鹿角:作倉鹿角の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (43 → 51)
成瀬詩譚:落ち着いてきた
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (48 → 49)


GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

正木真希:何やらダイスが
成瀬詩譚:謎のダイスが
GM:choice[2,3]
DoubleCross : (CHOICE[2,3]) → 3

姫野紫苑:何じゃ~~
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

作倉鹿角:何が起きるんだ……?
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

GM:今回はプライズポイント制です
GM:全部で項目は3つ
・狼群 〈知覚〉難易度9 0/3
・呪術師 〈白兵/射撃/RC〉難易度9 0/2
・魔法陣 〈回避〉難易度9 0/2
GM:この3つのプライズに挑戦できます
GM:それぞれに効果がついています
GM:突破しない限りはその効果が継続します。
・狼群 効果
シーン開始時、PCの代表者が知覚判定(難易度10)。 失敗した場合PC全員が放心を受ける。
・呪術師 効果
クライマックス時、エネミーを追加で1体出現させる。プライズ判定達成値を-5する。
成瀬詩譚:後半鬱陶しっ
・魔法陣 効果
シーン開始時、PCの代表者が回避判定(難易度10)。失敗した場合PC全員が3d10ダメージを受ける。
姫野紫苑:ゲ~
GM:ただし、逆に突破時にも恩恵があります。
・狼群 突破時効果
プライズ判定を1シーンに1回振り直すことが出来る。
・呪術師 突破時効果
プライズ判定達成値を+2する。
・魔法陣 突破時効果
クライマックス時、敵が3d10ダメージを受けた状態で出現。
GM:こんな感じです
成瀬詩譚:人を呪わば穴二つというわけね
GM:ではまず開始時の判定をするよ~
GM:回避に挑戦したい代表者を決めてね
GM:あ、いや
GM:上からやるか
GM:知覚から行きましょう
成瀬詩譚:これ代表者は判定ごとに別?
GM:別でもいいよ~
GM:一緒でもいい
成瀬詩譚:理解!
姫野紫苑:みんな低いな感覚……
作倉鹿角:一人だけ2で他皆1
成瀬詩譚:シーン1回のフォールンスプライトで姫野さんを支援します。
姫野紫苑:先方姫野行きます!
姫野紫苑:4DX+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 9[2,6,7,9]+1 → 10 → 成功

正木真希:お見事
姫野紫苑:えらい
GM:おお~
成瀬詩譚:ナイス
作倉鹿角:有能
GM:では放心は回避!
GM:次!
GM:代表者は回避で判定してください
GM:失敗すると全員が3D10ダメージを受けます
作倉鹿角:次鋒作倉行きます
成瀬詩譚:いけいけー
作倉鹿角:6dx+1>=10
DoubleCross : (6DX10+1>=10) → 10[2,3,3,6,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

成瀬詩譚:さすが犬キュマ
正木真希:ナイス
姫野紫苑:流石です
GM:ひゅう!ではこれも突破!
・狼群 〈知覚〉難易度9 0/3
・呪術師 〈白兵/射撃/RC〉難易度9 0/2
・魔法陣 〈回避〉難易度9 0/2
GM:後は各々、突破したい所に挑戦してみてください
正木真希:一応確認、これエフェクト噛ませても大丈夫でしょうか?
GM:OKです!
正木真希:よしでは
正木真希:《炎の刃》+《コンセントレイト:サラマンダー》+《結合粉砕》
正木真希:コスト8で57に
正木真希:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,3,4,5,5,5,6,6,7,9,10]+10[1,4,8]+1[1]+2 → 23

GM:達成値-5の効果があるので、達成値18
GM:突破ですね……
GM:呪術師が滅ぼされました
成瀬詩譚:優秀
姫野紫苑:やった~
作倉鹿角:お見事
・呪術師 突破時効果
プライズ判定達成値を+2する。
GM:この効果を受けられるようになりました
・狼群 〈知覚〉難易度9 0/3
・魔法陣 〈回避〉難易度9 0/2
GM:残るはこの2つ!
姫野紫苑:魔法陣を判定します
姫野紫苑:≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪アドレナリン≫ 回避で判定
姫野紫苑:姫野紫苑の侵蝕率を5増加 (41 → 46)
姫野紫苑:5DX7+2
DoubleCross : (5DX7+2) → 10[1,2,7,8,10]+10[2,7,10]+6[5,6]+2 → 28

姫野紫苑:シュババ
GM:ひゅう!
GM:では魔法陣もぶち潰せます
姫野紫苑:やりました
成瀬詩譚:えらいぜ
成瀬詩譚:あっコンセ2よ!
姫野紫苑:アッヤベ!
GM:いやまあ
GM:10が出てる時点でプライズ2は確定するからね……
成瀬詩譚:そうですね
姫野紫苑:ダイス目的には……セーフ!
成瀬詩譚:知覚振りまーす
姫野紫苑:以降気を付けます ごめんね
成瀬詩譚:1dx+1>=9 へろへろ危険察知
DoubleCross : (1DX10+1>=9) → 4[4]+1 → 5 → 失敗

GM:へろへろだ
GM:・狼群 〈知覚〉難易度9 0/3 これわね 残りは
成瀬詩譚:なにもわかんないけど みんなへろへろだしなこれ
成瀬詩譚:いくか 《妖精の手》
作倉鹿角:素振りで頑張るしかない
作倉鹿角:あ、最強の突破手段
成瀬詩譚:1dx+11
DoubleCross : (1DX10+11) → 9[9]+11 → 20

GM:うわ~
姫野紫苑:お~~
姫野紫苑:最高
GM:1ターンで全抜きしよった!
作倉鹿角:ピッタリ完全成功
正木真希:強い
成瀬詩譚:侵蝕61に
作倉鹿角:何なら手番余ってる
正木真希:追加があっても安心!
GM:皆様の活躍に答えて
GM:情報収集項目をご用意しました
・“結社の魔術師”について 知識:魔術 情報:裏社会、魔術 8
GM:開くと追加がでるかも?
成瀬詩譚:挑戦します
成瀬詩譚:5dx+2 ミーミルを情報収集チームとして適用 裏社会
DoubleCross : (5DX10+2) → 9[2,4,4,9,9]+2 → 11

GM:ひゅう!
正木真希:やったー!
正木真希:さすが
成瀬詩譚:立ち絵芸までして褒めてくれる ホスピタリティ
姫野紫苑:一体何が分かってしまうというのよ
・“結社の魔術師”
“結社”とはそれ自体が組織の名。
『長枝の君主団』『銀白の夜の海原』『ズメウ騎士団』など、有象無象の魔術組織やテロル組織は、“結社”の下部組織のようなものであるとも。
目的は真理の探求、神秘の秘匿にあるという。UGNとはその目的を曲りなりにも共有できるため、相互不干渉の関係にある。
だが、一部の魔術師の暴走を抑えることは出来ず、抜け魔術師への過度な私刑による術の行使がまかり通っている。
今回、『銀白の夜の海原』の“光忌み(ドラコラブラム)”の追討に向かっているのは、
・降霊術士“ガルドラボーク”/実践者(プラクティカス)
・召喚術師“福音(アラディア)”/実践者(プラクティカス)
・地術士“領聖(コイノニア)”/哲人(フィロソファス)
以上の3人。
成瀬詩譚:古巣!
姫野紫苑:クソデカ組織じゃん
成瀬詩譚:めっちゃ大組織だった……
正木真希:おっきかった
成瀬詩譚:私も色々バレたらめちゃくちゃ殺されるやつだしどうなっちゃうんだろう……こわい…………
GM:各人についても調査可能です。
GM:任意の情報項目で難易度8。
姫野紫苑:じゃあ領聖についてかな
姫野紫苑:コネ:噂好きの友人使用 噂話で判定します
姫野紫苑:6DX+1>=8
DoubleCross : (6DX10+1>=8) → 10[4,6,7,9,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

正木真希:つよい
GM:すご~
正木真希:じゃあ私は福音ちゃんで
成瀬詩譚:メチャ分かってる
姫野紫苑:母親の旧姓までわかりました
正木真希:その前にジェネシフト宣言していいですかね?
GM:いいよ~
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (58 → 65)
正木真希:DBゲット、じゃあコネUGN込みで振ります
正木真希:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[3,4,7,7,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

作倉鹿角:こっちもめちゃ知ってる
作倉鹿角:じゃあ最後の“ガルドラボーク”行きます
作倉鹿角:コネ:UGN込みのUGNで判定
作倉鹿角:3dx+3>=8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 10[5,9,10]+2[2]+3 → 15 → 成功

成瀬詩譚:情報つよつよパーティだった
姫野紫苑:もしかして暴力だけのチームではないのでは……?
GM:みんな暴力パーティじゃない……?
作倉鹿角:情報戦も暴力的に強いチームだった


GM:城塞の中は、ただの隔離空間ではなく。
GM:狼の群れ――成瀬詩譚を襲ったものと同じ――が殺到する。
GM:その獣の目は白く濁り、何らかの操作がされているようだ。
作倉鹿角:「うわ、オオカミ」
増淵火凛:「またこいつらか……」
成瀬詩譚:「察知されているね。匂いを辿っていたりするのかな」
姫野紫苑:「だとすれば、厄介……ですね……」
正木真希:「ずっと追っかけられるって事? めっちゃ邪魔だね……!」
成瀬詩譚:軽快に目を細めながら金属製のタロットを投擲する。
増淵火凛:「……“ガルドラボーク”よ」
作倉鹿角:「ガル、何?」
増淵火凛:「“結社”の狼憑きよ」
成瀬詩譚:「『結社』ね……」
増淵火凛:「自分に獣を降ろし、獣を操る、イカれたベルゼルガ」
姫野紫苑:「狼憑きとは……」
増淵火凛:「そりゃ魔術師なんてみんなイカれてるけど、あれはそういうのじゃない」
作倉鹿角:(……オオカミ付き……?) 浮かべてる漢字が違う。
増淵火凛:「獣の膂力と強靭な毛皮で、手ずから暴れまわる大馬鹿者」
姫野紫苑:昔、南米でシャーマンが悪魔憑きを祓う儀式の手伝いをしたことがありました。あのようなものでしょうか。
成瀬詩譚:「群れのボスってところか。ま、当座を凌いでくれれば」
奈良岡侑也:「多分あれっすね……うちで言うところの」
成瀬詩譚:「デコイを貼ることはできるよ。というか、そういうののほうが得意だ」
奈良岡侑也:「キュマイラ・シンドロームってやつ。削るには難儀するでしょうね」
作倉鹿角:「あ、なんだそれか。オレのお仲間じゃん」
奈良岡侑也:「ま、まずはこの取り巻きを消すことが先決でしょうケド」
姫野紫苑:「疾く止めねば……なりませんね」
成瀬詩譚:「できる? お願い」
姫野紫苑:「愛を知らない獣の類とはいえ、これはあまりに目に余ります」
作倉鹿角:「だな。……死なない程度って出来るかこれ?」
作倉鹿角:抜刀。片手にそれぞれ剣を携える。
姫野紫苑:「なるべく……努力してみましょう」
成瀬詩譚:早々に前線を丸投げすると、自身の指先を噛み切り、羊皮紙に血の魔法円を刻んでゆく。
正木真希:「こっちも他の敵、探してみるね!」
姫野紫苑:背に負った包みを開き、瑠璃丸を手に取ります。
姫野紫苑:瑠璃丸というのは、姫野家に代々伝わる宝槍のことです。かつて姫野家の御先祖様が戦の褒賞として賜ったものだそうで、これ一本で城が建てられる、と伝え聞いております。
姫野紫苑:その名の通り瑠璃と黄金を散りばめた、きらきらと蒼く光る豪奢な槍で、実家を出る際に土蔵から無言で借り受けてきたものです。
姫野紫苑:箪笥の裏の失せ物を引き寄せたり、SNSで「いいね」を頂いたりするのに便利で、紫苑はたいへんに気に入っているのでした。
姫野紫苑:「やーっ」
姫野紫苑:裂帛の気合を入れて、狼の群れを打ち据えます。まさしくちぎっては投げの奮闘ぶりと言えるでしょう。
姫野紫苑:「鹿角さま!」
作倉鹿角:「おう!」
姫野紫苑:襲い掛かってきた一頭に爪先をねじ込んで、鹿角さまに放るようにして蹴りつけます。
作倉鹿角:応えて剣を振るう。巨大なそれはいとも軽々と空を薙ぎ払い、放られた狼を撃ち返す。
作倉鹿角:「安心しろよー、峰打ちだからな」
姫野紫苑:「成瀬さん、そろそろ、宜しいでしょうか?」
成瀬詩譚:「おっけー!」
正木真希:「二人ともやるなぁ……!」アレが場慣れしたオーヴァードか、と感嘆の声
成瀬詩譚:方形を組み合わせた砦のような図像に十字と円を書き込み終えると、狼の足元に突き刺さっていたタロットからコウノトリのような魔獣が出現する。
成瀬詩譚:その鳥が嗄れた声で鳴くと、後続の狼たちは声を追ってどこかへ消えてしまった。
姫野紫苑:「まあ……」
成瀬詩譚:「“ガルドラボーク”に直接察知されるまでは凌げる。ありがとう、良い働きだった」
GM:「……なるほど」
正木真希:「わぁ……」
作倉鹿角:「すっげ、マジで魔法じゃん」
GM:「……こちらに来たか」
姫野紫苑:如何なることが起きたのでしょうか。舶来のまじないというものは、本当に不思議なものです。
GM:コイノニアの声が、目の前の人影から発せられる。
成瀬詩譚:「ま、ただのレネゲイドだよこれも……っ、と」
GM:その顔立ちは似ても似つかぬ、生気を持たぬ人形のよう。
姫野紫苑:「その、お声は……」
正木真希:向き直り、素早くナイフを構える
GM:「であれば、ここで、塵と為そう」
成瀬詩譚:「(──まずい)」
作倉鹿角:「さっきのひび割れ男!これも魔法の仕掛けか?」
正木真希:「知ってる人?」
GM:地が裂け、そこから泥のように肉が湧き出す。
成瀬詩譚:『召喚時間帯』の適用できる精霊に、対応できる札がない。
姫野紫苑:「先程、お話をいたしました」
増淵火凛:「……やっぱり、“領聖(コイノニア)”よねこれ……!」
作倉鹿角:「この壁作ったのもこいつだ」
成瀬詩譚:いや、あったところで今すぐは呼び出せない。このタロットを正しく掌握できているわけではないからだ。
成瀬詩譚:「は、成程こいつが……!」
GM:「“光忌み(ドラコラブラム)”」
GM:「再生術を何度使えるか申告しろ」
GM:「その回数壊す」
増淵火凛:「じゃあゼロよゼロ!帰って!」
正木真希:「なーるほど、こういう人ね……!」手を後ろに回し、浅く構える。 まだ少し素人臭さが抜けない。
増淵火凛:「あんたの人形になるなんて御免だわ」
増淵火凛:「この美しさじゃ何されるか分かったもんじゃない」
成瀬詩譚:「……フフッ」
姫野紫苑:「壁を越えたからには、容赦はしない……と。そのような、お話でしたね……」
成瀬詩譚:「ああ、自らの価値を正しく認識しているようで好ましい限りだ、お嬢さん」
姫野紫苑:どろどろと、東京の宿で見るようなちょこれーと・ふぁうんてんのように、おびただしい肉が噴き出してきます。これもまた、魔術師のまじないなのでしょうか。
成瀬詩譚:「守ってやるとも、君を守ってやる」
作倉鹿角:「ま、容赦されたくもねーけどな。とりあえず、今はあいつ斬るので良い感じか?」
増淵火凛:「ええ、守られてあげる!」
成瀬詩譚:一切のプランもなにもない。汗が吹き出す。こういうときは、次に何が起きるか知っている。
正木真希:「大したお姫様だね、気に入った! よしっ!」
正木真希:浅い、魔術師にでも……否、道を究めた人間だからこそ分かるだろう、非常に戦慣れしてないことが分かる構え
成瀬詩譚:庇うように、泥の前に自らの身を曝け出し──そして。
成瀬詩譚:「(唯一まともに対応できる位置にいる真希ちゃんは……反応が間に合うタイミングを過ぎた──ように見える)」
成瀬詩譚:そして、その時は来ない。
正木真希:が、真希が一歩踏み出すと同時、彼女の立っていた場所が爆炎に包まれ。
正木真希:その姿が呪術師の間合いのさらに内側……懐に、突如現れる
GM:「……な」
成瀬詩譚:「お」
正木真希:一瞬、それは相手の実力を測ることに優れ、術理に優れるものだからこそ生まれる隙
正木真希:それは、たとえ素人同然の少女が振る武器だろうと、内臓に突き刺すには十分すぎる一拍だ
正木真希:「人を殺す気なら、自分も燃える気で……」炎に包まれたUGN標準装備のナイフを、呪術師めがけて突き刺し
成瀬詩譚:「……やれ、なるほど。初歩の初歩を忘れてたよ」
正木真希:「いなよ!」そこに空いた片側の拳を叩きつけ、炎を注ぎ込む。
成瀬詩譚:『慣れていない』動作の中に、ごく自然に『このタイミングで突き刺すための』動作が混じっていた。
成瀬詩譚:人を騙すのは、いつだって真実だ。彼女がUGNに実力を認められて、結社を相手取るチルドレンだということ。
GM:ナイフは完全に肉に阻まれる。
成瀬詩譚:彼女の体技が一般的な尺度で完成していないこと、どちらも真実だ。
GM:だが、その後の拳と炎は。
GM:一気に炎上し、呪術師の体が崩れる。
GM:「……成程」
GM:「この程度では……」
GM:形が崩れ、声を保てなくなる。
姫野紫苑:「御見事で……ございます、正木さん……」
作倉鹿角:「さっすが。そっちもやるじゃん」
奈良岡侑也:「……やりますね」
奈良岡侑也:「あれがボスっすか?」
姫野紫苑:紫苑はすっかり感心して、ほう、と息を漏らさずにはいられませんでした。明るい少女然とした物腰からは想像もつかない、素晴らしい腕前でいらっしゃいました。
正木真希:「ありがと……ッ」摩擦熱で靴底のゴムが溶けるのと、真希の肉と骨が炙られることによる異臭が周囲に立ち込める。
成瀬詩譚:「はは。言ったろ、“光忌み”ちゃん。全部良い方に運ぶってさ」
増淵火凛:「全く、そのようで」
増淵火凛:「あいつが頭でしょうね。“哲人(フィロソファス)”だし」
成瀬詩譚:射線に入って構えた、きっと泥の奔流を前に何の役にも立たなかったであろう剣を収める。
増淵火凛:「普通、思索にふけって前線に出てくる位階じゃないんだけど。そこまで私の天才性を評価してたのかしら」
作倉鹿角:「じゃあそいつ倒せれば片づくってことで良いか?」
成瀬詩譚:「哲人位階か……や、はは。そいつは嫌だな。どんな理由で来ててもイヤ」
作倉鹿角:「壁作ってたのもあいつだし、倒せば多分壊れるだろ」
増淵火凛:「ええ。少なくともこの檻は解けるはず」
正木真希:「凄い上の方の人ってことね、わかりやすい頭で助かるね」腕の炎を消しながら、リザレクトで元通りに戻す。
姫野紫苑:「一体……今、どちらにいらっしゃるのでしょう……?」
増淵火凛:「あっちよ。見て」
増淵火凛:彼女が指し示す通路の方向。
姫野紫苑:言われるがまま、そちらに目を向けると。
GM:おびただしく魔法陣が貼られている。
正木真希:「……うん、あれはわかる、凄い結界ってやつだ」
姫野紫苑:「おびただしく……まじないの陣が敷かれています」
作倉鹿角:「見るからにってやつだもんな。オレでも分かるわ」
GM:よく見ればそれは、血で描かれている。
成瀬詩譚:「あの奥に居るって?」
姫野紫苑:「それもよく見れば……血で、描かれているのでは……?」
増淵火凛:「ええ。眷属の招来目的の陣ね」
成瀬詩譚:少し考える。自分ならそうはしない。だが”哲人”なら? そして自分のようでない、純正な魔術師であれば?
増淵火凛:「おおかた、“福音(アラディア)”あたりかしらね、これ」
姫野紫苑:「眷属……で、御座いますか」
奈良岡侑也:「要はあれっすね。ウチでいう“従者”」
姫野紫苑:「あれらが、全て……?」
作倉鹿角:「うわ、じゃあほっとけねーじゃん」
成瀬詩譚:「…………召喚師か」
奈良岡侑也:「とりあえず削っちまえば大丈夫だと思いますがね」
奈良岡侑也:「本体が直接出してくるのはそうも行きませんけど」
成瀬詩譚:じっとりと掌に汗がにじむ。一番やり合いたくない敵だ。
姫野紫苑:くらくらと眩暈を覚えそうになるほどの量です。みなが一斉に出てきたら、年末年始の「アメ横商店街」のようになることは、想像に難くありません。
成瀬詩譚:「(というより、捕捉されたくない)」
作倉鹿角:「確かに。じゃあ今のうちにぶったぎっとくか」
姫野紫苑:紫苑など、一息で押し潰されてしまうでしょう。
正木真希:いちいち例えが面白いなこの人。
作倉鹿角:ぐるりと刃を回しつつ魔法陣へと歩み寄る。
姫野紫苑:「そうですね……憂いは……早くに絶つに、越したことは御座いません」
姫野紫苑:「アメ横」の人込みで姉様とはぐれ、小一時間ほどべそを掻いていた、恐るべき、恥ずべき記憶が蘇ってきて、脚が竦みます。
姫野紫苑:ですが今は、過去を乗り越える時です。
姫野紫苑:「参りましょう、鹿角さま」
作倉鹿角:「OK。んじゃ、まずオレから」
作倉鹿角:言い終わるのを待たず、剣の切先が一番手近な魔法陣へと振るわれる。
作倉鹿角:切先によって引かれた亀裂が、陣を真っ二つに割る。そしてその次の瞬間には。
作倉鹿角:左手に握られた剣が複数の陣をまとめて引き裂いた後だった。
作倉鹿角:「ん、斬ってもなんもねーな。良いぞ、姫野」
成瀬詩譚:「気をつけて。見えるように描かれているものは囮の類であるかも……っと」
姫野紫苑:「はい。それでは」
成瀬詩譚:「これは多分、隠れてたのまで壊れたね」
成瀬詩譚:「何よりも正しい解決法だ。こんな調子でよろしく」
姫野紫苑:「かしこまりました」
成瀬詩譚:私の細腕ではこれは難しいなぁ、と西洋直剣の鞘を揺らしてみせる。
姫野紫苑:鹿角さまは、人からは粗野に見られることも多い方ですが、このような時、必ず自ら率先して危険を買って出てくれる、たいへんに勇気があって、優しいお人です。
姫野紫苑:そのばでぃとして引き立てて頂いているからには、紫苑もそれに応えなければなりません。
姫野紫苑:着物の袖を捲り、独逸はよはねす・ふぇったーを参考にした構えで、瑠璃丸を引き絞ります。
姫野紫苑:「いどなわちゅ……いどにじゅ……」
姫野紫苑:小さく、精神集中のるーてぃーんを口にすると、決意が満ちてくるのを感じました。
姫野紫苑:「やーっ!」
姫野紫苑:力の限り、瑠璃丸を放りました。飛燕のごとく飛んだ瑠璃丸はがつん、がつんと壁にぶつかり、毬のようにばうんどしながら、陣の数々を打ち砕いていきます。
成瀬詩譚:「……」呆気にとられてその光景を見ている。
増淵火凛:「……」
増淵火凛:「……ええ……?」
姫野紫苑:所々で罠が作動し、雷や炎、お話にあった眷属が顔を覗かせますが、瑠璃丸を捉えられるものではありません。
姫野紫苑:そのまますべてを穿ち、貫いて、瑠璃丸は静かに床に転がりました。
増淵火凛:「あ、あの、大事な武器じゃないの……?」
成瀬詩譚:「……もしかして、割とみんな力押しが得意だったりする?」
奈良岡侑也:「どうにもそうみたいすねこれ……」
正木真希:「いや私はそうでもないっしょ!?」ようやく両手が元通りになったので顔を上げて
姫野紫苑:「ええ、とても大事な……槍で御座います」そっと、転がった瑠璃丸を抱き締めるようにします。
姫野紫苑:「ですが、使ってやるのが武器の本懐にして、誉ではないでしょうか」
増淵火凛:「ええ……」
作倉鹿角:「少なくともオレと姫野は力押し以外苦手だぞ」
姫野紫苑:「きっと瑠璃丸も……あっ……」
成瀬詩譚:「はは。そうだね」完璧な笑顔で真姫ちゃんに返す。
姫野紫苑:「金具が……取れていますね……」
増淵火凛:「シ、シタン、私分かんない」
作倉鹿角:見たろ?と言いたげに姫野の方を指す。
増淵火凛:「この子はおかしい方のやつなの?普通の方なの?」
作倉鹿角:「え、またかよ。前回新しくしたばっかだろそれ」
成瀬詩譚:「価値判断の基準を小達人が外に求めるなんて…………」
姫野紫苑:「形あるもの……いずれは壊れますゆえ……」
成瀬詩譚:畏怖を込めた瞳で姫野さんを見る。
姫野紫苑:ぐらぐらになった装飾具を、懐から取り出した「あろんあるふぁ」で丁寧に接着します。
正木真希:「ええ……大事にしなよ……それなんか高そうだよ……」
奈良岡侑也:「てかそれで直すからまた取れるんでしょ」
正木真希:「……大阪城がエレベーターで上がれるみたいな諸行無常ね……」
成瀬詩譚:「大丈夫だよ。光忌みちゃん以外の基準で見ても変わった子だから」
増淵火凛:「あっよかった……」
増淵火凛:「と、とにかく!」
増淵火凛:「先を急ぎましょう。魔術師連中に準備期間与えたっていいことないわ」
増淵火凛:「理屈付いてて想定外に弱いんだから。ガッと行くほうがいい」
正木真希:「そうだね、でもドラコちゃんに親しみを感じたよ私は……」
正木真希:「わかりやすい! まっすぐ行って殴るだけ!」
成瀬詩譚:「賛成。どんどん行けそうな気がしてきた」
作倉鹿角:「ならちょうど良いな。想定外起こすのなら姫野が得意だし、オレも単純な作戦の方がやりやすいし」
成瀬詩譚:「いや、最初から全てうまく行くと思っていたけれどね」
姫野紫苑:「ええ、参りましょう…真っ先に天守を落としてしまうのが、何よりの上策で御座います」
奈良岡侑也:「それ策じゃないでしょ……」


GM:シーン終了。ロイス取得が可能。購入も最後ですが可能です
正木真希:次ってクライマックスでしょうか?
GM:次がクライマックスです!
作倉鹿角:爆速だ
姫野紫苑:素晴らしいですね
姫野紫苑:ロイス取得 “領聖” 驚異/○脅威
正木真希:よしボルトアクションは諦めてアームドスーツだ!
成瀬詩譚:正木真希 懐旧○/脅威
姫野紫苑:成瀬詩譚 ○連帯感/隔意
姫野紫苑:正木真希 ○好感/不安
作倉鹿角:ロイスは成瀬さんに〇魔法かっけー/言葉がムズイ,
成瀬詩譚:姫野紫苑 感服○/不安
成瀬詩譚:1枠残しとこう
作倉鹿角:正木さんに〇良い感じに明るい/なんかワタワタしてるで取得
正木真希:まさかツッコミに回るとはね……
正木真希:4dx+3>=15 アームドスーツ調達
DoubleCross : (4DX10+3>=15) → 9[2,3,5,9]+3 → 12 → 失敗

姫野紫苑:あーむどすーつを購入いたします
正木真希:3点使ってゲット
姫野紫苑:その前に……じぇねしふとをしなくては……
姫野紫苑:46+4D10
DoubleCross : (46+4D10) → 46+26[10,1,9,6] → 72

姫野紫苑:5DX>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 8[2,2,5,6,8] → 8 → 失敗

姫野紫苑:ぎりぎり……足りませんね
姫野紫苑:無念です
成瀬詩譚:じゃあ姫野さんのアームドスーツ買お
GM:ぎりぎり足りないなら
成瀬詩譚:あっいやバディムーブで買えるのかこれ
正木真希:バデムなげます
姫野紫苑:あっそうか
正木真希:+3
姫野紫苑:ありがとうございます
姫野紫苑:11になり、財産4払って購入、装備します
成瀬詩譚:6dx+1>=15 大人しく照準器買おうかな
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 9[3,4,5,6,6,9]+1 → 10 → 失敗

作倉鹿角:こっちもジェネシフトしてアームドスーツ狙います
作倉鹿角:51+3d10
DoubleCross : (51+3D10) → 51+15[9,1,5] → 66

成瀬詩譚:5点払って確保 ブレイドバレットにつけます
作倉鹿角:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 3[1,3]+2 → 5 → 失敗

作倉鹿角:無理、以上!
正木真希:私もジェネシフトしておきます
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (65 → 67)
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (67 → 71)
正木真希:成瀬詩譚 憧憬☑/疑心
正木真希:作倉鹿角 懐旧☑/羨望
正木真希:姫野紫苑 共感☑/畏怖
正木真希:でロイス取っておきます

クライマックス

GM:全員登場です
作倉鹿角:作倉鹿角の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (66 → 68)
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (71 → 78)
姫野紫苑:姫野紫苑の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (72 → 74)
成瀬詩譚:成瀬詩譚の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (61 → 67)


GM:君たちが通路を抜け、広間に出ると。
GM:道が3つに分かれている。
GM:その上で、どこからも別のレネゲイドの気配を感じる。
奈良岡侑也:「これどうします?」
奈良岡侑也:「一つ一つ全員がかりで行くのもありですけど」
成瀬詩譚:「一気に全部叩く」
奈良岡侑也:「オーヴァード、そういう戦い苦手ですもんね」
正木真希:「おー、わかりやすい。」
増淵火凛:「それってつまり」
作倉鹿角:「時間置くとろくなことにならねーってドラコも言ってたしな」
増淵火凛:「分かれるってことよね?」
成瀬詩譚:「そそ。さっき彼女の言った通り」
成瀬詩譚:そして特に、これまで自分の打った手が、すぐに全て通用しなくなる予感を嗅ぎ取っている。
姫野紫苑:「危険ではありますが……紫苑も、それが良いのではないかと思います」
成瀬詩譚:「私達の行動には賞味期限がある。ここは敵のフィールドだからね」
増淵火凛:「……ええ」
成瀬詩譚:「さて、反対はなさそうだね。なら組分けだけれど……」
成瀬詩譚:ちらり、と“光忌み”を見る。
増淵火凛:「……」
成瀬詩譚:「私は君とゆこう」
正木真希:「ん……じゃ、最初と同じでいいんじゃないかな」
増淵火凛:「……いいの?」
増淵火凛:「言っておくけど、私、攻撃はからきしよ」
作倉鹿角:「だな。それが一番連携取れそうだし」
成瀬詩譚:「言っただろう?」朗らかに笑う。
正木真希:成瀬が彼女を大切に思っているのは伝わってきていた、ならばそれがいい。
奈良岡侑也:「ま、おれもそれが一番ありがたいですね」
成瀬詩譚:「守ってやるって。それに、天才にどうしようもない局面なんてのは、大抵の所」
成瀬詩譚:「私みたいなのの出番なんだ」
成瀬詩譚:「最初と同じ、ね。大丈夫かい?」それぞれのペアに問いかける。
姫野紫苑:「まあ……よろしいのでしょうか……」
姫野紫苑:「鹿角さまを、わたくしで独り占めにしてしまって……」
奈良岡侑也:「じゃ、早く終わったら回してくださいよ」
成瀬詩譚:「ふ、聞くまでもなさそうだね」
正木真希:(またこちらも青春してる……!)
正木真希:「私もだいじょーぶ! なんかあったらカバーするから、なんかあったらカバーよろしく!」
増淵火凛:「まだ、もう一つ決めることがあるわ」
正木真希:「ん? なんかあったっけ?」
増淵火凛:「どの組がどこへ行くか」
姫野紫苑:奈良岡さんの言葉に、拳を握ります。鹿角さまは大変にお強いお方です。我々二人で疾く片付けて、他の皆さんを助けて頂くのが何よりでしょう。
作倉鹿角:「あー、割り当てか」
増淵火凛:「どいつがどこにいるか、これまでの痕跡からある程度分かる」
成瀬詩譚:「そうだね」そうだったのか。全然気づかなかった。
増淵火凛:「“ガルドラボーク”は話したわね。領聖(コイノニア)は――」
成瀬詩譚:「泥のやつは鹿角くん達がいいだろう。あいつは魔術師の思考と相性が良すぎる気配を感じた」
増淵火凛:「絶対防御を持ってる」
成瀬詩譚:「おっと」説明を譲る。
作倉鹿角:「絶対防御?」
姫野紫苑:一緒に首を傾げます。
増淵火凛:「ええ。さっきも、ナイフの一撃が防がれたでしょう」
増淵火凛:「初撃を必ず躱す力。連射はできないようだから、突破するには、継続した打撃力が必要よ」
正木真希:「あ、なんか柔らかいのにあたった気がする……だから殴っちゃったんだけど」
姫野紫苑:「確かに……ナイフに続いた炎は、通っていましたね」
姫野紫苑:「そのようなお話でしたら、まさしく鹿角さまが打って付けかと」
作倉鹿角:「ま、続けて殴り続けろってんならますますオレらが適任だな」
増淵火凛:「けど、多数を相手取れるなら」
増淵火凛:「“ガルドラボーク”の眷属に当たるという手もある」
増淵火凛:「それから、“福音(アラディア)”だけど」
増淵火凛:「私がなんとかできると思う」
成瀬詩譚:「数をやるの……が得意そうなのは」先程の大暴れを思い出す。「紫苑ちゃんか」
姫野紫苑:「わたくしでございますか……」視線を移し、「“光忌み”さんが?」
正木真希:「なんとかできるの? 戦闘力無いって言ってたけど」
増淵火凛:「ええ。もちろん、一人では無理よ」
増淵火凛:「いいえ。“攻撃力”がないの」
成瀬詩譚:「“福音(アラディア)”か」
正木真希:「……あー、そういう」
成瀬詩譚:少し迷って。
増淵火凛:「シタンはお気に召さないかしら」
成瀬詩譚:「ふふ、誰だって相手をしてやるさ」
成瀬詩譚:結局、そう答えた。
成瀬詩譚:「君のヒーローだからね」
成瀬詩譚:「なんとか出来るという、その言葉も信じる」
成瀬詩譚:「じゃ、私達は先に行くよ」


GM:そこには、少女の姿があった。
GM:ウェーブした金髪を弄ぶ、勝ち気そうな貴族然とした装いの少女。
福音(アラディア):「あら、あらあらあら?」
福音(アラディア):「大当たりじゃないの?日頃の行いかしらね、アタシの」
成瀬詩譚:「残念無念、ご愁傷さま。今日いちばんの大外れだよ」
福音(アラディア):「獲物が自分から飛び込んでくれるなんてね~」
成瀬詩譚:「”福音(アラディア)”」よく通る声だった。
福音(アラディア):「何……?」
成瀬詩譚:ただそう訓練しただけの。自分を眼中に修めていない少女に呼びかける。
成瀬詩譚:「お初にお目にかかる。私は詩譚。成瀬詩譚」
福音(アラディア):「棒振り風情に、名を呼ぶことを、名乗ることを許可した覚えはないのだけど?」
成瀬詩譚:「棒振り、ああ。この剣のことかい? 自己の内世界との対話ばかりが上手くなって、見るべきものが見えていないのではないかな」
福音(アラディア):「何ですって……!?」
福音(アラディア):「見るべきものは見えてるわっ!」
成瀬詩譚:喋りながら、観察する。
福音(アラディア):「アタシの狙いは、そいつの首!」
成瀬詩譚:彼女が、“光忌み”に倒される可能性を考慮に入れているようには見えない。
福音(アラディア):「アンタを殺して、私が上へ登るのよ!」
成瀬詩譚:なら、私のすべきことは2つに1つだ。
成瀬詩譚:今から逃げ帰るか。彼女を信じて自分に注目を集めるか。
福音(アラディア):「言っておくけどね、“小達人(アデプタス・マイナー)”」
福音(アラディア):「“結社”の位階は、アンタ達有象無象のそれより2つ上の扱いよ」
成瀬詩譚:「(えっ………………)」
福音(アラディア):「つまりね、同格なの。理解できる?」
成瀬詩譚:「(全然聞いてないんだけど…………!)」
福音(アラディア):「むしろアタシが先に昇ったんだからアタシが上とも言ってもいいわ!」
成瀬詩譚:表情は変えないが。悪い汗が吹き出そうになる。
増淵火凛:「いやあの」
増淵火凛:「別にその辺はどうでもよくない?」
増淵火凛:「どっちが真理に近いとか、そういう話じゃないの」
成瀬詩譚:「…………ふ」
増淵火凛:「あとそうね……どっちが可愛いとか……」
増淵火凛:「私じゃない?」
福音(アラディア):「こ、この女……!」
成瀬詩譚:「魔術師としての純度の違いが出てしまった所悪いけれど」
成瀬詩譚:「『長枝の君主』のタロットに適合した使い手が居るという噂を聞いたことがないかな」
成瀬詩譚:嘘だ。掌握できてなど居ない。
成瀬詩譚:「『ラ・ベスティア・プラタフォルマ』。召喚師らしいね、術比べといこうか」
福音(アラディア):「はあ?ドコのカス組織よ」
福音(アラディア):「名前が付いてるなんて、二流よ」
福音(アラディア):「純度が低いの。名をつけるのは、後から湧いた亜流への区別のためでしょう」
福音(アラディア):「本質は名を騙らない」
成瀬詩譚:「力が強いか、名前がついているか。君の思考に登るのはそんなことばかりだ」
増淵火凛:「じゃあそれを誇っちゃダメじゃん」
成瀬詩譚:「だから内陣の位階へ歩をすすめることができない」
成瀬詩譚:「彼女や──」真実だ。思ったままを口にしている。
福音(アラディア):「煩い……!」
成瀬詩譚:「私のようにね」これは嘘。
福音(アラディア):「黙れッ……!」
増淵火凛:「えっ」
増淵火凛:「聞いてないんだけど!?」
成瀬詩譚:剣を引き抜く。自動で切り混ぜられるタロットの。最初のカードをめくる。
成瀬詩譚:「ふふ、見ていなって。バッチリやるさ」
成瀬詩譚:「君を救けてやる」
増淵火凛:「……ええ、ええ、そうね」
増淵火凛:「私にとっての大事な位階はそこじゃないんだから」
増淵火凛:「救けられてやる」


GM:通路を進み、開けた場所へ。
GM:その直後。頭上から襲いかかる影がある。
GM:それは爪だ。獣の爪。
姫野紫苑:殺気を感じ取り、背筋を冷たいものが走りました。気付けたのはまこと幸運と言えたでしょう。
作倉鹿角:「下がれ!」 姫野へと叫びながら咄嗟に剣を振るう。
姫野紫苑:鹿角さまの声に、咄嗟に飛び退ります。かこん、と履物の歯がこんくりーとを叩く音。
“ガルドラボーク”:「シイッ……!」
GM:姫野を狙った右手が空を切り、左手が剣と交錯する。
“ガルドラボーク”:飛び退いて宙返り。「やるね!」
姫野紫苑:「“がるどらぼーく”さん……で、相違ないようですね」
GM:獣の耳と、獣の爪を生やした女性。
“ガルドラボーク”:「お、アタシも有名人?」
作倉鹿角:「お前がウワサのオオカミ付きか」
“ガルドラボーク”:「悪い気はしない」
GM:彼女の周囲には、数頭の狼が唸りを上げている。
作倉鹿角:「分かりやすくて助かるぜ」 素人目にも耳と爪で分かりやすい。
“ガルドラボーク”:「そっちもイケるクチ?いいね、いいね」
“ガルドラボーク”:「魔術師ってのは退屈でさ」
“ガルドラボーク”:「ろくに外もでずにコソコソコソコソこねくり回して」
“ガルドラボーク”:「あんなん頭がおかしくなるだろ」
“ガルドラボーク”:「術式並べて眺めて何が楽しいんだ」
姫野紫苑:「いくら畜生とはいえ……そのように命を使い潰すのは、感心できるものではありません」
“ガルドラボーク”:「やっぱさ。せっかく力を得たからには」
“ガルドラボーク”:「使わなきゃって。そう思うだろ?」
作倉鹿角:「いやまあ、言ってることは分かんなくもねーけど」
“ガルドラボーク”:「アンタらもそのクチじゃないの?」
“ガルドラボーク”:「遊ぼうぜ」
作倉鹿角:「ならなんでそこにいんだ?こっち向きだろどう考えても」
作倉鹿角:「UGNなりFHなりのが楽しくやれんじゃねーの」
“ガルドラボーク”:「なんでって、そりゃあ」
“ガルドラボーク”:「そいつらとやれねーじゃん。入ったら」
姫野紫苑:「成程……」
“ガルドラボーク”:「うちには遊んで楽しいやつが誰もいねーからさ」
“ガルドラボーク”:「全部外にぶつけていい」
姫野紫苑:唸りを上げる狼を見て、溜息の漏れる思いがしました。
姫野紫苑:「本当に狂犬なのは、貴女のようですね」
作倉鹿角:「そういうタイプか……」 がりがりと頭をかく。
作倉鹿角:「ま、そんなら説得聞くタイプじゃねーし」
作倉鹿角:「手っ取り早くぶっ叩くか」
“ガルドラボーク”:「いいねいいね。ゴタゴタ弁を尽くそうとさえしない」
“ガルドラボーク”:「最高に楽しめそうだ」
姫野紫苑:「……そうですね」
姫野紫苑:胸元で、拳を握ります。暴力を振るうのは避けるべきですが、時には正しい義の為、致し方ない時というものも多々あります。
姫野紫苑:相手が飽く迄暴力で事を為そうというなら、紫苑も、姉様に禁じられたあの「天中殺・八つ裂き紫苑パンチ」を使わざるを得ないかもしれません。
姫野紫苑:「……姫野紫苑と申します」
姫野紫苑:「こーどねーむは“あるとら”。ところはUGN」
姫野紫苑:「遠慮は不要です。その曲がった性根、叩き直して差し上げます」
姫野紫苑:最低限の礼を尽くし、武士がごとく名乗りを上げます。
作倉鹿角:「ん、姫野がやるならオレも名乗るか」
作倉鹿角:「UGN所属チルドレン、ハウツー・ハンド。作倉鹿角」
作倉鹿角:「オオカミ退治なら丁度さっきもやったとこだしな。今度は峰打ち無しの全力でやってやる」
作倉鹿角:「好きに楽しんでけよ」 言いながら、戦闘態勢に移る。
“ガルドラボーク”:「“ガルドラボーク”。“結社”の“実践者(プラクティカス)”」
“ガルドラボーク”:「たくさん保ってくれよ?」


GM:突入した先、ひび割れた顔の男が佇立している。
領聖(コイノニア):「……成程」
領聖(コイノニア):「こちらには来ぬか」
正木真希:焼け焦げた靴で、慎重に歩みを進めてくる。
領聖(コイノニア):「ここを死地と知って、その足を踏み入れるか?」
正木真希:「誰の事かしらね? 誰にしろ、お望み通りじゃなくてごめんね」
正木真希:「……死地」歩みは止めずに、話し続ける。
領聖(コイノニア):「他がどうかは知らぬが。俺は徒に還すわけではない」
領聖(コイノニア):「使える亡骸も限られる。素養のないものは不要だ」
奈良岡侑也:「ちゃんと聞いてやることもないですよ」
正木真希:頷くが
奈良岡侑也:「“哲人”以上って、人の思考を離れてるっていうか」
奈良岡侑也:「要は半ばジャームに足突っ込み始めてる連中です」
正木真希:「使える、使えない……そういう考え方をする人なのね、あなたは」
領聖(コイノニア):「それに問題があるような口ぶりをするものだ」
正木真希:「問題だらけだよ、それ以外何も見えてないなら」
正木真希:「私にはわからないよ、あなた達のいう至高とか座とか、色々……そういうの」
正木真希:「だけど、一つだけ分かることがある」
正木真希:「あなた達が今、何でもないかのように土足で荒らしまわっているこの場所は」
正木真希:「あなた達のような存在が、ぞんざいに踏みつぶして……良いものじゃない」いつもの明るい様子ではなく、低い声で呟く
奈良岡侑也:「真希サン……」
正木真希:「ここは、明日を"ただ過ごす"人たちのための場所だ、日々を生きるだけの誰かのための場所だ」そう言って、大剣を抜き放つ
正木真希:「私は正木真希、そこからはみ出したもので……UGNチルドレンで、灯焔(イグニス)だ!」
奈良岡侑也:「ハハ。かっけえ」
奈良岡侑也:「やっぱおれ、ここでよかったっすわ」
奈良岡侑也:「全力でこの人のためにやろうって思える」
正木真希:「うん、頼りにしてる___行こう!」
領聖(コイノニア):「ならば、見せるといい」


GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:衝動判定。難易度9。そして
領聖(コイノニア):「では、終局に向かうとしようか」
領聖(コイノニア):「この“魔山蓋征”を」
GM:それは殺戮の夜。一夜の饗宴/狂演。
GM:その熱情が、レネゲイドを励起する。
GM:オリジナルエフェクト《ワンナイトフィーバー》。
GM:衝動判定の2d10上昇の代わりに、侵蝕率を100%に上昇。
GM:バックトラック時に侵蝕率を-50%。
成瀬詩譚:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 9[1,3,9] → 9 → 成功

成瀬詩譚:侵蝕100に
正木真希:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 9[8,8,9] → 9 → 成功

姫野紫苑:2DX+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 9[5,9]+1 → 10 → 成功

姫野紫苑:侵蝕100に。
作倉鹿角:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 9[1,9] → 9 → 成功

作倉鹿角:侵蝕値100に
GM:素晴らしい
正木真希:侵蝕100にします
GM:ここからは1Rづつ順番に処理しましょう
GM:成瀬組から!
 成瀬[4] 増淵[5]

   5m

福音(アラディア)[11]
GM:配置がこう
成瀬詩譚:イェイ セットアップありません
GM:で、セットアップは
福音(アラディア):なし
増淵火凛:《原初の黄:波紋の城塞》
成瀬詩譚:うわっ助かる!
GM:エンゲージ内味方の装甲値を+15。
福音(アラディア):イニシアチブ。行動します。
福音(アラディア):マイナーなし、メジャー《赤色の従者》《愚者の軍団》。
福音(アラディア):自分のエンゲージに5体の従者を行動済み状態で召喚。
成瀬詩譚:5体。
 成瀬[4] 増淵[5]

   5m

福音(アラディア)[11]
  従者*5[27]
GM:処理だけ先にやりますね

GM:増淵の手番。
増淵火凛:マイナーなし、メジャー《原初の赤:砂の鎧》《原初の白:癒やしの水》《ファイアドライブ》
成瀬詩譚:ホワイトホワイトフレアだこれ!
GM:範囲のHP回復(意味ない)、シーン中の装甲+14、次のメジャーアクションの攻撃力を+14。
GM:なお、戦闘終了条件はアラディアの撃破です。
GM:本体撃破で従者は自動的に消滅します
成瀬詩譚:なるほどね……!

GM:では、成瀬さんの手番。
成瀬詩譚:マイナーでストライクチップ起動。攻撃判定ダイス+2
成瀬詩譚:《コンセントレイト》《ディストーション》《マルチウェポン》でアラディアちゃんを攻撃します
成瀬詩譚:判定前にフォールンスプライト宣言
成瀬詩譚:13dx7+3 命中
DoubleCross : (13DX7+3) → 10[1,1,1,2,2,3,5,5,5,7,7,8,9]+6[2,2,4,6]+3 → 19

成瀬詩譚:うっそ
成瀬詩譚:《妖精の手》
成瀬詩譚:1dx7+23
DoubleCross : (1DX7+23) → 1[1]+23 → 0 (ファンブル)

成瀬詩譚:24です。
GM:低……
GM:とはいえ貧弱なんだよな ドッジ。
福音(アラディア):2dx>=23
DoubleCross : (2DX10>=23) → 10[2,10]+7[7] → 17 → 失敗

GM:エヘヘ……
成瀬詩譚:こわー
GM:回るんだよな~あたし
GM:とにかく命中!ダメージを。
成瀬詩譚:ではORロイス 『理想の自分』タイタス昇華
成瀬詩譚:3D10+15+16+5d10 ダメージです
DoubleCross : (3D10+15+16+5D10) → 18[1,7,10]+15+16+16[5,5,1,2,3] → 65

成瀬詩譚:すいません間違えた 14でしたね増加分
成瀬詩譚:63だ
GM:死ぬ!《蘇生復活》します
成瀬詩譚:侵蝕111に
GM:では順に演出!

福音(アラディア):パン、と指を鳴らす。
福音(アラディア):「アンタ、召喚術師なんですってね?」
福音(アラディア):「何を出せるのかしら?」
福音(アラディア):魔法陣が輝く。
福音(アラディア):その陣の向こう。巨大な血塗りの巨人が、異空間で蠢いている。
福音(アラディア):それも一ではない。数柱。
成瀬詩譚:「(げっ……!)」
福音(アラディア):「アハハハハッ!どう?」
福音(アラディア):「こんなこと、アンタにできるのかしら?」
成瀬詩譚:理解していたことだ、術師として明らかに格が違う。
成瀬詩譚:「できないね」涼しい顔で答える。『同じことが出来ない』ことは魔術師同士の戦いにおいてなんの安心ももたらさないことを知っているからだ。
成瀬詩譚:彼女は無視されることを嫌う。ならば驚いて見せないことが最善手になるはずだ。それはそれとして……えっと……
増淵火凛:「シタン」
成瀬詩譚:「うん」
増淵火凛:「攻撃は任せる」
増淵火凛:「守りは考えなくていいから」
成瀬詩譚:「じゃあ、何を見せてくれるのかな?」
増淵火凛:「言ったでしょう。“真なる火”よ」
増淵火凛:「この世界ではね、真なる火を作り出すことができないの」
増淵火凛:「必ず、他の元素が交じる」
成瀬詩譚:「……なるほど」
増淵火凛:「だからね、一度。埋めてあげる必要がある」手をかざす。
成瀬詩譚:理数の試験の問題で出るような、理想の純粋存在のふるまい。彼女の言の指すものがおぼろげながら見えてくる。
増淵火凛:偽りの風。あるいはハヌマーンシンドロームの。
増淵火凛:偽りの土。あるいはモルフェウスシンドロームの。
増淵火凛:偽りの水。あるいはソラリスシンドロームの。
増淵火凛:それらと釣り合いを取るように、火は生まれ。
増淵火凛:偽りの三元素をかたどった影を、霧散させる。
成瀬詩譚:見た。起きていることを理解する。だがなぜ起こせるのかは理解ができなかった。
増淵火凛:そこには他の元素が何もない。真なる火のみがある。
成瀬詩譚:そのアプローチでは結局、理想の火を生み出すために他三元素の理想の均衡が必要とされる。
成瀬詩譚:ウロボロスの影がそれを解決しているのだろう、ということが分かる。いや。何も分かってなどいないのかも知れない。
増淵火凛:それは青き球。2人を押し包む。
増淵火凛:天にたなびくことも、地に広がることもない。
増淵火凛:ただ、そこに在るもの。
成瀬詩譚:一つだけ。
成瀬詩譚:「“ドラコラブラム”」
成瀬詩譚:「きみ、本当に天才なんだ」
成瀬詩譚:それがなんだか無性に嬉しくて、笑う。
増淵火凛:「ええ、本当に天才なのよ、私」
増淵火凛:「でもね。そう」
増淵火凛:「誰かに言ってほしいのよね……いや」
増淵火凛:「今はあなたにか」
増淵火凛:その火は人を害さない。
増淵火凛:人などを含み灰を作ってしまえば、それ自体が純度を下げる。
増淵火凛:ただ、そこで“火”であり続け。
増淵火凛:不純を阻む。
成瀬詩譚:「──全く、剣の捧げがいがある!」
成瀬詩譚:ただ活力が漲る。おそらくは火の力によるものではない。
成瀬詩譚:逆だ。この火によって平時いかに肉体という檻が頑強で不自由であるかが理解できる。
成瀬詩譚:それは、そういうものだった。剣を構え、駆ける。肉体は羽根のように軽い。
成瀬詩譚:「なりたいのかと言ったな! ヒーローに。ああ、そうだ。私はどうしようもない英雄病だ」
成瀬詩譚:強くなりたかった。強くなるまでに救えなかった全ての人を救えるほどに強く。
成瀬詩譚:強くはなれない。これから強くなるまでに救えないかも知れない全ての人が目の前に現れる限り。
成瀬詩譚:何を呼び出せるかと言ったな。見せてやる。
成瀬詩譚:タロットに指をかける。詩譚はこのレネゲイドアイテムに認められては居ない。
成瀬詩譚:「(王位にある精霊に対しては金、公爵には銀、大僧正には錫、騎士には鉛、総裁には水銀、伯爵には銀と錫)」
成瀬詩譚:マニキュアに仕込んだ強磁性物質がそれを選り分ける。これが段階一。
成瀬詩譚:正しいカードを引き抜くことで僅かその瞬間認められる。そもそも『召喚』とはそういう行為だ。
成瀬詩譚:先程の会話。自らの盗みを得意げに語ることで欠けたその精霊の魔術詠唱を補っている、そして剣術の構えそのものが内包する神秘の円。
成瀬詩譚:「私の召喚は君のより速く、鋭いぞ」嘘だ。
成瀬詩譚:ただ、準備を見せていなかっただけ。天馬の如き魔獣が蹄を打ち鳴らし、”福音(アラディア)”を襲う!
福音(アラディア):「……!」
成瀬詩譚:「そして真なる炎──か。私の剣技はね、”光忌み(ドラコラブラム)”」
成瀬詩譚:「真なる技(ラ・ベルダデッラ・デストレッツァ)と呼ぶのだ。二つの剣技、一つの構え。それだけで完成するが故に」
成瀬詩譚:対応を許さず、飛躍的に増加した身体能力によって振り抜かれた剣が福音(アラディア)の肉体を斬る。
福音(アラディア):「ガアッ……!」召喚は間に合わない。
福音(アラディア):そもそもとして、斬撃など想定さえしていない。
福音(アラディア):「ぐ……」よろよろと立ち上がる。
福音(アラディア):「ふざけんな……!」



GM:姫野作倉組の手番。
 作倉[3] 姫野[1]

   5m

“ガルドラボーク”[3]
   群狼*3[5]
GM:セットアップから。
GM:ガルドラボークはなし。
姫野紫苑:めっちゃいる
GM:群狼は《フルパワーアタック》。
姫野紫苑:セットアップ≪女王の降臨≫で≪狂戦士≫≪タブレット≫≪多重生成≫を使用します
 作倉[3] 姫野[1]

   5m

“ガルドラボーク”[3]
   群狼*3[0]
作倉鹿角:セットアップなし
姫野紫苑:紫苑と鹿角さまのメジャー判定ダイス+2個、C値-1です
姫野紫苑:あ、100になってるんだった
作倉鹿角:助かる!
姫野紫苑:ダイス+4個です
姫野紫苑:姫野紫苑の侵蝕率を15増加 (100 → 115)
GM:では作倉くんの手番から!
作倉鹿角:ではマイナーでエンゲージに突っ込んで、メジャーでコンボ!
作倉鹿角:ぶった斬る:マルチウェポンLv2+コンセントレイト:キュマイラLv3+獣の力Lv3
作倉鹿角:対象はガルドラボーグで
GM:来な!
作倉鹿角:17dx6-2
DoubleCross : (17DX6-2) → 10[2,2,2,3,4,4,5,5,7,7,7,8,8,9,10,10,10]+10[2,3,3,5,5,6,6,8,10]+10[1,1,5,7]+10[8]+10[8]+10[8]+10[8]+10[7]+1[1]-2 → 79

GM:???
作倉鹿角:めちゃ回った
“ガルドラボーク”:えっと……
姫野紫苑:流石で御座います
“ガルドラボーク”:《龍鱗》……
GM:ダメージを!
作倉鹿角:30+8d10
DoubleCross : (30+8D10) → 30+60[9,10,4,9,10,9,8,1] → 90

作倉鹿角:フォールンアックスの効果で1と4振りなおします
作倉鹿角:85+2d10
DoubleCross : (85+2D10) → 85+6[2,4] → 91

作倉鹿角:上がんなかったけどまあ充分かな……あとシザーリッパーの効果で防具一個分の装甲無視です
GM:ヒッ……
“ガルドラボーク”:倒れるよ!
“ガルドラボーク”:《蘇生復活》します。
GM:ガルドラボークの手番!
姫野紫苑:はいはい
姫野紫苑:イニシアチブで……上着を脱ごうと思うのですが……よろしいでしょうか
GM:なるほどね……?
GM:いいよ~
姫野紫苑:ありがとうございます
作倉鹿角:姫野やっちまえ~
姫野紫苑:行動値が1から3になりました
GM:はい……
GM:では手番をどうぞ……
姫野紫苑:では参ります
姫野紫苑:マイナーアクションは御座いません。
姫野紫苑:メジャーアクションでコンボ【天中殺・八つ裂き紫苑パンチ】を使います
姫野紫苑:≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪アドレナリン≫+≪パワースイング≫+≪タブレット≫+≪多重生成≫
姫野紫苑:対象は、敵の全員です
姫野紫苑:13DX6-2
DoubleCross : (13DX6-2) → 10[2,6,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,2,2,3,3,4,4,6,6,8,9,10]+10[1,3,3,3,10]+2[2]-2 → 30

GM:オオカミたちはイベイジョンで必中
“ガルドラボーク”:《龍鱗》!
姫野紫苑:むむ……
姫野紫苑:ダメージを出します
姫野紫苑:4D10+12+6
DoubleCross : (4D10+12+6) → 24[2,6,6,10]+12+6 → 42

GM:狼は全滅!
GM:ガルドラボークは……
“ガルドラボーク”:装甲40のHP1なので……
“ガルドラボーク”:倒れます。もう復活もない。
作倉鹿角:1足りてる!
姫野紫苑:危なかった……
姫野紫苑:しかしやりました
作倉鹿角:偉い!
GM:これでここのエリアは全滅です。
GM:では演出に入りましょう。

姫野紫苑:懐から可愛らしいデザインの、舶来物のへっどほんを取り出して、そっと耳に着けました。2年前の誕生日に姉様から頂いた、あいぽっどを操作します。
姫野紫苑:すると、へっどほんから、下腹に響く重低音のさうんどが流れ出しました。
姫野紫苑:まりりん・まんそんの『びゅーてぃふる・ぴーぷる』。紫苑が深くりすぺくとさせて頂いている──下宿の自室に、ぽすたーも貼っております──西洋の偉大な音楽家の録音です。
姫野紫苑:爪先で小さく拍子を刻み、爪弾かれる弦音に心を委ねると、次第にふつふつと煮え立つような昂揚が沸き上がってくるのを感じます。
姫野紫苑:……姫野家のご先祖様は、戦で兵をさかんに鼓舞し、大勢を覆したことで手柄を立てたのだと聞き及んでおります。
姫野紫苑:その才が遺伝したものかは定かではありませんが、この紫苑の身にもまた、傍人を狂騒と狂奔へと掻き立てる力が、備わっております。
姫野紫苑:しなぷすが弾け、放たれる脳内麻薬。燃え上がるような衝動と共に、朝起きて遮光カーテンを開いた時のように、視界が一気に広がる感覚が致します。
姫野紫苑:指の一本、髪の毛の先まで、何もかも意識の支配下に置いたような全能感。同じ感覚が、きっと同時に鹿角さまにも伝わっていることでしょう。
姫野紫苑:「行きましょう。行きましょう鹿角さま」
姫野紫苑:「わたくし達二人に、敵はおりません」
姫野紫苑:ひどく熱い息を吐いて、昂揚のままに声を掛けました。
姫野紫苑:わたくしの言葉に、いつも必ず応えてくれる方に。
作倉鹿角:「おう」 不敵ささえ湛えるように真っ直ぐに、快活に笑う。
作倉鹿角:体中が熱くて、でも気持ちいいタイプの熱さで、何もかも出来るような最高な気分。
作倉鹿角:ソラリスの化学反応がどうとか理屈を聞いたこともあるが、よくは分からなかった。だから。
作倉鹿角:『姫野と2人なら無敵な気分になれる』という単純な事実だけが、単純なオレの頭と身体に刻まれている。
作倉鹿角:「一足先に行ってるぜ」
作倉鹿角:そう告げて踏み込む。大ぶりな一歩。
作倉鹿角:その一歩だけで、急激に体が加速する。獣の膂力、電流による筋力強化、薬物による身体能力の底上げ。
作倉鹿角:何重にも重ねられ鍛え上げられた筋力が、理外の動きを可能にする。
作倉鹿角:それは剣術も同じこと。彼が操る双剣『ワンハンド』は優に1mを超す大ぶりの物だ。
作倉鹿角:常人なら、一つを振るうにも両手を必要とするだろうそれを片手に一つずつ。
作倉鹿角:それでいて、振り回されるでもなく。完全に自身の意のままに操る。
作倉鹿角:今もそうだ。たった一歩で5mの距離を詰め切って、右手に握った剣――サムサイドを逆袈裟に振り上げる。
“ガルドラボーク”:「グッ……ガアアアア!」
“ガルドラボーク”:「なんだよそれ……!」
“ガルドラボーク”:「めちゃくちゃだねアンタ……!」
作倉鹿角:特別鋭利に鍛え上げられた刃は、頑強なはずの毛皮をやすやすと破る。
作倉鹿角:「結構言われるな、それ」
作倉鹿角:そして。
作倉鹿角:振り上げた勢いのまま姿勢を反転し、逆手に握ったもう一振り――フォーサイドによる刺突。
作倉鹿角:ガシャンという音と共に、その刃が更に加速する。内部に仕組まれた機構による変形だ。
“ガルドラボーク”:爪を打ち付けて迎撃しようとして、
“ガルドラボーク”:タイミングを見誤る。
“ガルドラボーク”:「ちょ……」
作倉鹿角:迎撃の一瞬早く。切先が"ガルドラボーグ"をとらえた。
“ガルドラボーク”:「ぐううう……!ズルっ……!」
作倉鹿角:「ズル上等。それにな」
作倉鹿角:「これ開発部が好き勝手して作ったやつでさ。今んとこオレしか扱えるやつが居ねーんだと」
作倉鹿角:1mを超す刀身・ジョイント・変形・鋭すぎる刃・etc……。
作倉鹿角:開発者の思うロマンを詰め込まれたワンハンドは、それ故に持て余されていた。作倉鹿角に出会うまでは。
作倉鹿角:あらゆる機構とあらゆる仕様を思うままに振り回し、思うままにぶったぎる。
作倉鹿角:それが彼の言う直感なのか、無意識下の計算と理屈によるものか。
作倉鹿角:それは不明だが、少なくとも。彼自身が言う通り、現状ワンハンドを扱えるのは唯一彼ひとりである。
作倉鹿角:「だからこれは、使えるオレがすげーってことで。ノーカンな」
“ガルドラボーク”:「が……ぐ……」四つん這いになって。
“ガルドラボーク”:「じゃ、こっちが反撃を――」
姫野紫苑:当然、そのようなことを許す紫苑では御座いません。
姫野紫苑:耳元で前奏が終わり、Aめろが始まります。悪魔の囁きを思わせる歌声を耳に、紫苑は羽織を脱ぎ捨てて、鹿角さまの後を追いました。
姫野紫苑:「いどなわちゅー、いどなにじゅー」
姫野紫苑:「どぼざとぅーれっじすとおあるびーちゅー……」
姫野紫苑:衣を翻し、くるくると舞うように。瑠璃丸を投げ放ちは掴み、投げ放ちは掴みを繰り返します。一体の狼を仕留めるごとに、墓前の彼岸花めいて鮮血が散りました。
姫野紫苑:たゆまぬ訓練と、紫苑と瑠璃丸との篤い絆によって為せる業で御座いました。はたからご覧になれば、きっと糸の付いたヨーヨーが暴れ狂うかのように見えたことでしょう。
姫野紫苑:「ざびゅりほぴっぽー、ざびゅりほぴっぽー」
姫野紫苑:昂揚のまま、歌を口ずさみながら、瑠璃丸で殴打を繰り返します。
姫野紫苑:“がるどらぼーく”さんの毛皮は巌のように頑強なもので、紫苑の細腕の、生半な攻撃ではびくともしません。
“ガルドラボーク”:「な、ちょ、や」
姫野紫苑:息を荒げながら、これでもか、これでもかと一心不乱に槍を振るい……
“ガルドラボーク”:「……!……!……!」
姫野紫苑:そうしているうちに、何やら、段々と気持ちが良くなってきました。
姫野紫苑:「へい、ゆー、わどぅゆせーい」
姫野紫苑:「さむしんびゅりほー、さむしんっふりー」
姫野紫苑:うっとりと夢見心地のまま、“がるどらぼーく”さんを打ち据えます。
“ガルドラボーク”:「……」
GM:そのまま動かない。あるいはしばらく前から。
姫野紫苑:「……おや……」
姫野紫苑:ふと、5歳の頃、母様にされた折檻を思い出しました。お尻を布団たたきで散々にはたかれて、幼い紫苑はわんわんと泣いていたのをよく覚えています。確かに有り余る好奇心の赴くままに錦鯉の池にやけくそのようにゼラチン粉を入れまくったのは紫苑が悪いと思いましたが、何もあんなに怒らずともよかったと思います。
姫野紫苑:それを思い出すと、何だか“がるどらぼーく”さんも、気の毒に思えてきました。きっと彼女には、紫苑にとっての父様、母様、姉様のような、正しく導いてくれる方が居なかっただけなのでしょう。
姫野紫苑:「反省……なさいましたか?」
姫野紫苑:「もう、このような悪事は……いたしませんか?」
GM:もはやその問いに答えるものは、この屍山血河にはない。
姫野紫苑:「……」
作倉鹿角:「あのな、姫野」
作倉鹿角:「気絶した人間は何聞いても答えられないぞ」
姫野紫苑:柄の中央から歪に曲がった瑠璃丸を片手に、しばし思案します。青い槍はいつの間にやら赤くなっておりました。
姫野紫苑:「……些か……」
姫野紫苑:「やりすぎて、しまったやもしれませんね……」
姫野紫苑:「申し訳、御座いません……“がるどらぼーく”さん……」
作倉鹿角:「いささかがどんくらいか知らねーけど、まあそうだな」
作倉鹿角:「やりすぎだな」
姫野紫苑:反省の意と共に、深々と頭を下げました。
作倉鹿角:「ま、これじゃあ悪事する気も起きねーだろうし」
作倉鹿角:「適当にふんじばっといて、他のやつらの増援行くか」
姫野紫苑:「はい。皆様、ご無事だとよろしいのですが……」



領聖(コイノニア)”[7]

     5m

    正木[6]
GM:※奈良岡侑也の触媒を使用可能。シナリオ1回、任意のタイミングで行動できます。
GM:セットアップ。
正木真希:《苛烈なる火》宣言 攻撃力+18
正木真希:HPを5消費して25に、侵食は103%に
領聖(コイノニア):なし
GM:イニシアチブ。行動はありますか?
正木真希:はい、宣言
正木真希:日常 REのロイスを燃やしてタイタスにし、効果を使用、このラウンド中ダメージ+10 受けるダメージー10します
GM:なるほど……!よいでしょう!
GM:では改めて。領聖(コイノニア)の手番。
領聖(コイノニア):マイナー《生命の黄金律》《形状変化:剛》《形状変化:柔》
領聖(コイノニア):メジャー《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《伸縮腕》《爪剣》。
領聖(コイノニア):20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,1,2,3,5,5,6,7,7,7,7,8,8,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,3,5,5,6,7,7,8,9,9,9]+10[5,6,6,7,8,8]+10[5,7,10]+10[2,7]+3[3] → 53

正木真希:ガード宣言!
GM:ドッジダイス-1個でうs
GM:です
GM:OK!ダメージ!
正木真希:ガードで、それと、オートアクションでアームドスーツ着ます
正木真希:行動値ー2で4に、ダメージお願いします。
領聖(コイノニア):6d10+33 諸々有効
DoubleCross : (6D10+33) → 26[3,1,2,2,9,9]+33 → 59

正木真希:装甲とロイス効果で20点軽減の、ガード値が3なので……ダメか!
正木真希:姫野紫苑 共感☑/畏怖 をタイタスにして立ち上がります、HP14に
GM:OK!では手番は回って
GM:正木さんのイニシアチブ。
正木真希:では、マイナーで移動、接近
正木真希:全力で行きます、《セレリティ》宣言 コスト5なので侵食108に
正木真希:行きます2回行動だ!
正木真希:1回目のメジャーアクション 《炎の刃》+《コンセントレイト:サラマンダー》+《結合粉砕》コスト8
正木真希:判定行きます
GM:どうぞ!
正木真希:11dx7-1
DoubleCross : (11DX7-1) → 10[3,3,3,3,5,5,6,6,6,9,9]+4[4,4]-1 → 13

正木真希:うーん!?
成瀬詩譚:《妖精の手》
成瀬詩譚:ラストです トライブリードなので
正木真希:ありがとう! 超助かる……
成瀬詩譚:侵蝕115
正木真希:1dx7+19
DoubleCross : (1DX7+19) → 4[4]+19 → 23

正木真希:23で
領聖(コイノニア):ガード。
GM:ダメージをどうぞ!
正木真希:3d10+10+18+10+3
DoubleCross : (3D10+10+18+10+3) → 8[3,3,2]+10+18+10+3 → 49

領聖(コイノニア):《がらんどうの肉体》《デモンズウェブ》。
領聖(コイノニア):49-17d10
DoubleCross : (49-17D10) → 49-88[5,8,1,10,9,2,4,8,4,5,6,2,5,7,8,3,1] → -39

領聖(コイノニア):めちゃくちゃ軽減しました。
正木真希:うそでしょ!? よし2回目行きます
正木真希:上と同じコンボで、侵食119に
正木真希:11dx7-1
DoubleCross : (11DX7-1) → 10[4,4,5,5,6,8,8,9,9,10,10]+10[1,1,4,5,8,10]+6[3,6]-1 → 25

領聖(コイノニア):ガード!
正木真希:3d10+10+18+10+3
DoubleCross : (3D10+10+18+10+3) → 24[10,6,8]+10+18+10+3 → 65

GM:今度は高いな……!もう軽減はない。
領聖(コイノニア):ガードで減らして、まだ健在。
領聖(コイノニア):とはいえ流石にキツいですが。
正木真希:ここで奈良岡さんに触媒お願いしたい、このラウンド中に行けるところまで削りたい
GM:OK!
GM:では行動を!
正木真希:では上と同じコンボでもう一発、侵食は127に!
正木真希:11dx7-1
DoubleCross : (11DX7-1) → 10[2,3,3,5,5,6,8,8,9,9,10]+4[2,3,4,4,4]-1 → 13

GM:振るわないね……
領聖(コイノニア):ガード。
正木真希:2d10+10+18+10+3
DoubleCross : (2D10+10+18+10+3) → 10[8,2]+10+18+10+3 → 51

領聖(コイノニア):う、減らしても落ちるな……!
GM:死にます。復活エフェクトはありませんが、
GM:Eロイス『悪夢の鏡像』。
GM:本体ではなく、分体です。
正木真希:なんと!?
GM:もっとも、この場においては。再出現することもないでしょう。
GM:戦闘終了です。
正木真希:よし!
GM:では、演出!
正木真希:はい!
GM
領聖(コイノニア):「理想は風に」
領聖(コイノニア):「野望は炎に」
領聖(コイノニア):「魂は空に」
領聖(コイノニア):「肉体は土に」
領聖(コイノニア):「あるべき場所へ還れ」
領聖(コイノニア):地が隆起し、ひび割れる。
領聖(コイノニア):その空隙から、肉が染み出し、触腕となって襲いかかる。
正木真希:「これは……!」周囲を見渡し、回避は不可能と判断して大剣を盾がわりに構える。
領聖(コイノニア):その守りごと打ち据えるように、四方より殺到する。
奈良岡侑也:「真希サン……!」
正木真希:所詮素人の守り、怒涛ごとき触腕に飲まれ防御はあっさりと剥がされ、胴体に絡みつかれる。
正木真希:「だい、じょぶ……奈良岡さんは自分を……ごめ、ん、ちょっとそっちまで……!」
奈良岡侑也:「真希サン、おれを焚べてください」
奈良岡侑也:「そういう体質なんで。真希サンの燃料になれます」
正木真希:「____は? 何言ってる、の?」起き上がりながら、奈良岡からのあまりに虚を突かれた発言に、何かが剥がれる音がした。
奈良岡侑也:「触媒。聞いてたでしょ?」
正木真希:「私炎使いだよ? 光や水なんかとは違う、焼かれるんだよ?」目の前のコイノニアを見据えて
正木真希:「聞いてたけど、さ……!」
奈良岡侑也:「おれが魔術結社に潜り込めた理由」
奈良岡侑也:「丁度いいんですよ。 培地として。おれの身体は」
正木真希:「……」苦い顔をする、戦闘中にこんなことするのは、きっとチルドレン失格だ。
奈良岡侑也:「オーヴァードならば、焼かれることもあるでしょ」
奈良岡侑也:「だったらおれは、その焼かれた先に、未来がある方がいい」
奈良岡侑也:「早く!」
正木真希:「……私に」私に、もう一度大切なものを燃やせって言うの? 出かけた声を、飲み込んで。
正木真希:素早くバックステップして、奈良岡の傍に寄り
正木真希:手を握る。
奈良岡侑也:「真希サ……」
正木真希:何処でもいい、服でも良い、炎は燃やすものを選ばない
正木真希:「ごめん、手加減とかできない」
正木真希:だが、彼には自分と同じ痛みを共有してほしかった。
奈良岡侑也:「覚悟の上デス」
正木真希:そう告げると同時、真希の両手から火花が上がる。
正木真希:小さな、今にも溶けて消えそうな炎は、しかし見る間に燃え広がり。
正木真希:真希と、奈良岡の全身を燃焼させ、エネルギーへと変換する。
奈良岡侑也:「は、はは」
奈良岡侑也:「あったけえわ真希サン」
領聖(コイノニア):「――愚かな選択だ」
領聖(コイノニア):「総量に変化はない」
正木真希:「……っ……馬鹿」いつもと同じ全身を焼かれる痛みだが、手の温もりだけが優しく感じられた。
領聖(コイノニア):「その相転移に意味はない」
正木真希:「意味がないかどうか……」コイノニアを睨んで
正木真希:____脳裏に浮かぶのは、いつかの平穏。 自分が燃やしてしまった日常の残骸。
正木真希:____まだ残った温もりを全て、自らの中にある大きな熱に焚べ、燃やし、宿す。
正木真希:(あぁ……だから私は)奈良岡の手を、ゆっくりと放し、そしてまた名残惜しそうに掴んで
正木真希:「行ってくるね」額を合わせて、そう一言だけ告げて。
正木真希:今度こそ手を放して、コイノニアに向けて飛び出す。
正木真希:不思議と、いつもより一歩が軽い。
正木真希:両腕の炎が、仄かに青い輝きを宿す。
正木真希:それは普段より一つ上の炎、大切な多くの何かが燃焼する事によってのみ生まれる輝き。
正木真希:「私の心火、見せてあげる!」真希の姿が"ぶれ"たかと思うと、コイノニアの斜め後方に姿が現れる。
正木真希:元々そこにいたかのように、全力で大剣を振りかぶっている。
領聖(コイノニア):「無駄だ」
領聖(コイノニア):全く対応できていないはずの位置に、
領聖(コイノニア):土塊が凝集している。周囲よりより集めた、単純質量の防壁。
正木真希:「っ……!」全力を込めた炎の一閃が、防壁に弾かれる。
領聖(コイノニア):「終わりだな」
領聖(コイノニア):再び大地がひび割れ始め、攻撃を終えた彼女へ攻撃を
領聖(コイノニア):……終えた?
正木真希:強すぎる熱と勢いのまま、流れた剣は地面に突き刺さり、へし折れる
正木真希:___だが
正木真希:「ここ、から……でしょ!!」
領聖(コイノニア):「!」
正木真希:両腕の炎を燃え滾らせ、防壁へと触れる。
正木真希:___土だって、燃えないわけじゃない。
正木真希:鈍く朱色の輝きが壁に宿ると同時、土壁が燃え上がる。
領聖(コイノニア):「……そんな、はずは」
正木真希:「あんたにとっては四分の一でも……私にとっては、全部だ!」炎の塊と化した壁に体当たり
正木真希:その程度で壁はびくともしない。
正木真希:それでも、再びぶつかる。
正木真希:罅が入り、壁が揺らぐ
正木真希:そして、壁は崩れ……聖なる領域に、炎が触れる。
領聖(コイノニア):刹那。その体の罅から、炎が吹き出す。
領聖(コイノニア):「オオ……オオオ……!」
正木真希:「く、ら……」コイノニアの胸倉を掴む
正木真希:真希の能力は炎使い……ではない、だったら自分の炎で焦げたりしない
正木真希:真希の能力は、如何なるものも"燃やす"ことで純粋なエネルギーへと転化する"燃焼"だ。
正木真希:それは奇跡などではない、純粋な交換だ、何かを燃やす事で力を得る
正木真希:人も、超人(オーヴァード)も、誰しもが繰り返してきたサイクル
正木真希:「ぇぇぇぇぇ!!」その循環の力を込めて、目の前の男ごと自分を燃え上がらせる。
領聖(コイノニア):「アアアアアア!」
領聖(コイノニア):男の体は、ボロボロと土塊に変じていき。
領聖(コイノニア):その姿を保てず、崩れ落ちていった。
正木真希:「やっ……っ……」何かを叫んで、立ち去ろうとして……足に力が入らない
奈良岡侑也:「ケホ、コホッ……」隣で咳き込む声がして。
奈良岡侑也:ぐい、と。その体を引き上げる。
正木真希:「あっ……」その顔を見上げて
奈良岡侑也:「お疲れ様デス」
奈良岡侑也:「頑張りましたね、真希サン」
正木真希:「……侑也さんのおかげ」
正木真希:煤を吐き出しながら、感謝の言葉を紡ぐ。
正木真希:「……ねえ、ちょっとで良いからさ……
奈良岡侑也:「じゃ、お互いお陰サマってことで行きましょう」
奈良岡侑也:「何デス?」
正木真希:「て、握って」
奈良岡侑也:その手を握って。
奈良岡侑也:「や、なんか、コレ」
奈良岡侑也:「ハズくないです……?」
奈良岡侑也:「おれだけですかね」
正木真希:「えへへ、私も。……なーに、意識してん______
正木真希:言葉の途中で、手の温もりを感じて安堵したように、意識を手放す。
奈良岡侑也:その体を抱きとめて。
奈良岡侑也:「……ここ来て正解でしたわ、おれ」
奈良岡侑也:「やっぱり、真希サンが一番キレイだ」



 成瀬[4] 増淵[5]

   5m

福音(アラディア)[11]
  従者*5[27]
GM:2ラウンド目。セットアップ。
成瀬詩譚:ありません
増淵火凛:《原初の黄:波紋の城塞》
GM:従者の行動から。
GM:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《赤き弾》《滅びの一矢》。
GM:16dx7
DoubleCross : (16DX7) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,4,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,3,6,7,8,9]+10[1,7,8]+5[4,5] → 35

GM:16dx7
DoubleCross : (16DX7) → 10[3,3,5,5,6,6,6,6,6,7,7,8,8,8,8,9]+10[1,1,3,5,6,7,8]+10[4,7]+4[4] → 34

GM:16dx7
DoubleCross : (16DX7) → 10[3,3,3,4,4,4,5,6,6,6,7,8,8,8,9,10]+10[1,4,4,7,8,10]+10[2,2,10]+2[2] → 32

GM:16dx7
DoubleCross : (16DX7) → 10[1,1,3,3,4,4,5,6,6,6,6,6,9,9,10,10]+10[1,2,4,7]+1[1] → 21

GM:16dx7
DoubleCross : (16DX7) → 10[1,1,1,1,1,3,3,3,3,5,5,5,6,7,7,8]+10[2,8,9]+5[4,5] → 25

成瀬詩譚:対象が自分の全ての攻撃に対してブレイドバレットによるガードを宣言します。
GM:あっそうだ ランダムに飛ばすんだった
GM:choice[成瀬,増淵]
DoubleCross : (CHOICE[成瀬,増淵]) → 増淵

GM:choice[成瀬,増淵]
DoubleCross : (CHOICE[成瀬,増淵]) → 増淵

GM:choice[成瀬,増淵]
DoubleCross : (CHOICE[成瀬,増淵]) → 増淵

GM:choice[成瀬,増淵]
DoubleCross : (CHOICE[成瀬,増淵]) → 成瀬

GM:choice[成瀬,増淵]
DoubleCross : (CHOICE[成瀬,増淵]) → 増淵

成瀬詩譚:おい!!!
GM:こいつら……
GM:えーと 増淵も全部ガード
GM:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 29[7,6,10,6]+13 → 42

GM:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 22[2,1,9,10]+13 → 35

GM:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 18[5,10,1,2]+13 → 31

GM:3d10+13
DoubleCross : (3D10+13) → 24[4,10,10]+13 → 37

GM:3d10+13
DoubleCross : (3D10+13) → 23[10,8,5]+13 → 36

GM:ダメージダイス高いな……
成瀬詩譚:29点弾いて8点受けて生存
成瀬詩譚:いや、ガード値でもう2点減衰 HP18
GM:実はガード値もあるんだよな 合計で35なので
成瀬詩譚:わぁい
GM:総ダメージは8点です。
成瀬詩譚:つよい~~
GM:HP21になりました
GM:そして福音(アラディア)の手番ですが……
福音(アラディア):その
福音(アラディア):蘇生復活したブラム=ストーカーなので……
福音(アラディア):行動放棄します。
成瀬詩譚:あっ……
増淵火凛:彼女の手番へ。
増淵火凛:《原初の白:癒やしの水》《ファイアドライブ》。
増淵火凛:3+3D10
DoubleCross : (3+3D10) → 3+22[5,10,7] → 25

増淵火凛:HPを25点回復、次のメジャーアクションの攻撃力を+14。
GM:がんばって~
成瀬詩譚:ありがとう! がんばる!
GM:成瀬さんの手番へ。
成瀬詩譚:マイナーストライクチップ
成瀬詩譚:《コンセントレイト》《ディストーション》《マルチウェポン》アラディアを攻撃。
成瀬詩譚:10dx7+3 命中
DoubleCross : (10DX7+3) → 10[5,5,6,7,7,7,9,9,9,10]+10[2,2,3,4,4,8,10]+10[4,8]+5[5]+3 → 38

成瀬詩譚:よし、当たる出目!
福音(アラディア):2dx ドッジ
DoubleCross : (2DX10) → 3[3,3] → 3

GM:ぜ……全然ダメ!
成瀬詩譚:5d10+15 そういえばさっきサイドリール忘れてました
DoubleCross : (5D10+15) → 21[2,1,9,1,8]+15 → 36

成瀬詩譚:あっこれに+14
成瀬詩譚:50点装甲有効です
成瀬詩譚:侵蝕122
福音(アラディア):残りHPは1。堪えられるはずもなし。
福音(アラディア):戦闘不能。復活ももうありません。
GM:従者もすべて消失します。戦闘終了。
成瀬詩譚:やった……!
GM:演出に入ります。
GM
福音(アラディア):「やれ!やっちゃえよッ……!」
福音(アラディア):金切り声で叫ぶ。それに呼応するかのように、
福音(アラディア):魔法陣の先で巨人がうごめく。
福音(アラディア):それが掲げた指が、陣を突き破って飛び出す。
福音(アラディア):巨大な手が、二人をつかもうと迫る。
成瀬詩譚:普段なら受けることも弾くことも考えられない攻撃だ。
増淵火凛:「……名前。言ってなかったわね」
成瀬詩譚:笑う。
成瀬詩譚:「この後聞こうと思ってた」
成瀬詩譚:「ヒロインの名前を知らないんじゃ、格好がつかないからね」
増淵火凛:「ええ、そう言うと思って」
成瀬詩譚:でも、いいのかい? と“アラディア”を示す。
成瀬詩譚:敵の前で語っても良い言葉なのだろうか。
増淵火凛:「決着の後じゃ、遅いでしょう?」
増淵火凛:「そうね。魔術師が名を知られるのは致命だわ」
増淵火凛:「カリン。増淵火凛」
増淵火凛:「――だけど」
増淵火凛:「もう、どうにか出来るわよね?」巨人の指は、彼女に近づくと
増淵火凛:その先から消失していく。
福音(アラディア):「な……にが」
成瀬詩譚:「もちろんだ。火凛」
成瀬詩譚:確信を持って剣を振るう、巨人の拳が逸れ、地に大穴を穿つ。
福音(アラディア):「なんで、なんで……!」
成瀬詩譚:剣先へと伝う血に、青い炎が燃え盛る。
福音(アラディア):「何がいけないのよ!」
成瀬詩譚:「教えてあげよう」
成瀬詩譚:「ドアマーキングという言葉を知っているかな? しばしば民家の玄関に対して行われるチープな犯罪トリックだ」
成瀬詩譚:高速で剣を振るう。神秘の円(サイクロ・デ・ミステリオス)の中に血の図像が僅かの間止め置かれ、新たな召喚円を形作る。
成瀬詩譚:タネはとっくに割れているはずだ。時折剣が描く不自然な軌道に。それが意味するものに気づいただろう。
福音(アラディア):「……?」全く理解の外の言葉に、思考が追いつかないが。
福音(アラディア):「そんなチャチな召喚術が――」
福音(アラディア):「何度も通用すると思うなッ!」
成瀬詩譚:無意味な言葉をまくしたてる。剣戟が炎の軌跡を空に刻む。
成瀬詩譚:詩譚がスペイン剣術を欧州最強だと喧伝する理由の殆どはハッタリだ。
成瀬詩譚:確かにフェンシングのルールに沿わぬことを理由に廃れるまで、かの体系は最強の剣技だと言われていたが、それには理由がある。
成瀬詩譚:単一の構えから繰り出されるスペイン剣術は、資料に示される幾何学図形の複雑さ難解さに秘して、その熟達にかかる時間は意外なほど短い。
成瀬詩譚:「(80点を出すのにかかる労力は90点のものを出すのに必要な分にに、90点を出すのにかかる労力は95点に到達するまでに必要な努力に遠く及ばない)」
成瀬詩譚:そういうありふれた実感が。ずっと昔からある。
成瀬詩譚:一方で、複数分野で80点までを叩き出すことまでが得意な小器用さを持つ人種。自分はそれだ、と思う。
成瀬詩譚:詐欺師の80点と剣士の80点と魔術師の80点。その混合物が噛み合って95点くらいの敵にまでなら拮抗できる一瞬がある。その瞬間以外働かず、十分仕事をしたような顔をして戦いを終わらせるのが自分のスタイルだった。
今だって、きっとそうだ。

成瀬詩譚:「ベララネンシス、バルダキシンスス、パウマキア、アポロギアエ・セデスによって、最も強力なる王子ゲニィ、リアキダエ、およびタタールの住処の司祭によりて、また第九の軍団におけるアポロギアの第一王子によりて…………ああ、汝、精霊バールよ、我は汝に命ず」
成瀬詩譚:その場しのぎのでまかせをまくし立てながら、タネが分かっている人間ならいとも簡単に崩せる戦術で戦っている。
成瀬詩譚:内陣に至ってなど居ない。遺産を掌握してなど居ない。もはやこの場の誰も、場違いなペテン師が魔術の場に紛れ込み踊っていることに気づいている。
成瀬詩譚:だから、成瀬詩譚のターンはもう終わりだ。
成瀬詩譚:────いつもならば。
成瀬詩譚:「言葉を口にすればただちにその命令を成し遂げられん御方によりて、またすべての神々の名によりて、またアドナイ、エル、エロヒム、エロヒ、エヘイエー、アシェル、エハイエー、ツァバオト、エリオン、イヤー、テトラグラマトン、シャダイ、至高の主なる神の名において汝を浄め、全力を込めて汝に命ず。」
成瀬詩譚:もはや隠す意味もない。最大最強の一撃を放つために詠唱を続ける。その間にもばらまいたカード達から魔獣が実体化し、形勢を覆していく、何のことはない。火燐の力で、それが成立している。
成瀬詩譚:それを分かっていて、だけど私は確信をもってその言葉をくちにするのだ。
成瀬詩譚:今だけは、それが真実である必要があるのだから。
成瀬詩譚:「不屈の精神と鋼の義侠心を備えた端倪すべからざる女傭兵にして万夫不当の召喚師、"ファンタズマゴリア"の名において命ず!」
成瀬詩譚:「我が命の通り成し遂げよ。我が求めに応じて可視の姿となり、従順として我に────語れ!」
成瀬詩譚:烏の足を持つ三頭獣、猛禽、騎馬戦士、人の手の映えた鳩、杖をついた鬼、蛙の眼をした猫。
成瀬詩譚:蒼い火を纏う魔獣が巨人たちをついに押し返した。それすらも自分の力量では一瞬だ。その一瞬を駆け抜ける。剣術における最速の攻撃、突きを放つ。
成瀬詩譚:「お──お、おお!」
成瀬詩譚:ヒロインになりたかったのだという。
成瀬詩譚:どこまで本気で、などと考える気はなかった。彼女の言葉はすべて真実だったから。
成瀬詩譚:今この場で、私こそが増淵火燐を救わなければならなかった。
成瀬詩譚:巨人の足が成瀬詩譚を踏み潰す一瞬。
成瀬詩譚:鋭い一閃が“アラディア”の命脈を一度断ち、再生復帰を許さぬ間に意識を刈り取った。
GM:魔法陣が崩れていく。その先の巨人の姿が薄れていく。
福音(アラディア):「……見なさいよ」巨人から、底冷えするような断末魔。
福音(アラディア):「アタシを、見なさいよ……」
福音(アラディア):「どうして、アンタは」
福音(アラディア):「そいつばかり……」
GM:それきり、門は閉じて。
GM:あたりに静寂が満ちる。
増淵火凛:ただ、周囲を青く照らす燐光だけが、そこに残っていた。
成瀬詩譚:「……ふふ」
増淵火凛:「……ふう」
成瀬詩譚:どっさり、と大の字に倒れる。
増淵火凛:「あら。行儀の悪い」
成瀬詩譚:「ねえ、火凛。私なんかである必要があったかな」
成瀬詩譚:自分の一番格好悪い部分を見せたのだ。せっかくなのだから、と、もっと行儀の悪い質問をしてみる。
増淵火凛:「そうね」
増淵火凛:「きっとあなたでなくても、私を救けられた人はいたかもしれない」
増淵火凛:「あなただってそうでしょう」
増淵火凛:「あれが私でなくても、きっと救けてた」
成瀬詩譚:「くっくっく…………」
増淵火凛:隣にぺたりと座って。
増淵火凛:大の字に寝転んでみる。
成瀬詩譚:「きみは大事なことばかり見ているな」
増淵火凛:「そう?」横を見る。
増淵火凛:「今もかしら」
成瀬詩譚:「……」
成瀬詩譚:「急にそんなに可愛いことを言われるのは、その」
成瀬詩譚:「困る」
成瀬詩譚:頬を掻こうとしたが、腕が上がらなかった。
増淵火凛:「あら。知らないの」
成瀬詩譚:「知ってるよ。君がすごく可愛いってことは」
成瀬詩譚:「最初から知ってる。言ってただろ?」
増淵火凛:「ええ。聞いている。その響きは心地いいけど」
増淵火凛:「ヒロインはね。時にヒーローを困らせるものなの」
増淵火凛:「覚えておくといいわ」
成瀬詩譚:「はは。肝に銘じとく」
成瀬詩譚:……『真っ当でない』魔術師だと言われた。
成瀬詩譚:魔術師として真っ当というのは、自らの欲望を制御できないダメ人間と紙一重だ。そのことにかけては、私は誰にも負けていないと自負できる。
成瀬詩譚:ただ。魔術の深奥が自己の内世界との対話にあるのに対して。
成瀬詩譚:きっと私は外世界との対話で自己を規定してしまうのだと思う。
成瀬詩譚:だから、嘘ばかりつく。
成瀬詩譚:「困る……けど」
成瀬詩譚:「君と話すのは心地いいよ。これは本当」
成瀬詩譚:「本当のことだ」
増淵火凛:「うん。それは」
増淵火凛:「信じたい」
成瀬詩譚:その言葉に満足するように、目を閉じた。


GM:バックトラック。
領聖(コイノニア)
《悪夢の鏡像》
《囚人の鳥籠》
GM:Eロイスは2個ありました
GM:振る人は振ってね~
姫野紫苑:一応振ろう~
成瀬詩譚:127-2d10 振る!
DoubleCross : (127-2D10) → 127-5[4,1] → 122

正木真希:振りましょーたいむ
姫野紫苑:128-2D10
DoubleCross : (128-2D10) → 128-5[1,4] → 123

成瀬詩譚:うっこれは流石に倍
正木真希:127-2d10
DoubleCross : (127-2D10) → 127-15[10,5] → 112

成瀬詩譚:122-10d10
DoubleCross : (122-10D10) → 122-51[4,6,10,3,1,1,9,9,3,5] → 71

成瀬詩譚:3点!
姫野紫苑:123-10D10 2倍
DoubleCross : (123-10D10) → 123-52[5,6,4,4,4,2,10,2,10,5] → 71

姫野紫苑:3点!
GM:あ、ごめん
GM:《ワンナイトフィーバー》あるね……?
作倉鹿角:あ、最後のエフェクト分上げてなかった
正木真希:112-5d10
DoubleCross : (112-5D10) → 112-33[10,4,9,8,2] → 79

成瀬詩譚:あったわ
GM:みんな普通に帰ってこれるわ
作倉鹿角:作倉鹿角の侵蝕率を7増加 (100 → 107)
作倉鹿角:そうだ、一律50現象
姫野紫苑:そうだった
成瀬詩譚:侵蝕点どうなるんですかこれ 一律◯点みたいなやつ?
GM:一律5点相応にしましょうか
作倉鹿角:やったー
GM:シナリオ7、いつもの5、Eロ2、侵蝕5で
GM:全員19点!
GM:C((19*4)/3)
DoubleCross : 計算結果 → 25

GM:あたしは25点貰うね~
姫野紫苑:おいしい~
正木真希:うめぇ
作倉鹿角:いただきます
成瀬詩譚:いただきます!

エンディング/正木真希

GM:UGN支部、医務室。
GM:そこであなたは目を覚ます。
正木真希:「ん……っ……あれっ?」瞼の向こうに光を感じて、ゆっくりと目を開く
正木真希:「へっ!? えっ!? 支部!?」慌てて体を起こす
奈良岡侑也:「ん……ああ」
奈良岡侑也:傍らの椅子に座って居た男が、目を開ける。
奈良岡侑也:「お目覚めですか」
正木真希:「侑也さん、なんで私支部に……じゃない、他の人たちとかコイノニアって、えっと……!」気になることが多すぎる
奈良岡侑也:「あー……」
奈良岡侑也:「とりあえず、全員無事です」
奈良岡侑也:「みなさんやってくれましたよ」
正木真希:「そ、そっかぁ……よかった……」ふぅ、と安堵の息を吐き出す。
正木真希:「よく考えたら、私よりずっと戦歴豊富な人たちだものね……負けるわけない」
奈良岡侑也:「でも、ボスを倒したのは真希サンですよ」
正木真希:「私が……そっか」
正木真希:「……今度は、守れたんだ」シーツを握り締める、誰かの過ごしている場所を守れたんだ。
奈良岡侑也:「ええ。真希サンが守ったんです」
正木真希:「けど、初撃は完璧に防がれちゃってたし、私だけじゃ無理だった」
正木真希:「その後、強引にでも押しきれたのは……侑也さんのおかげでもある、かな」
正木真希:そう言って笑いかける
奈良岡侑也:「……助けになったなら嬉しいですよ」目を伏せる。
正木真希:「こちらこそ、ありがとうございました……どうしたの?」
正木真希:と、顔色を窺う様子で首を傾げる。
奈良岡侑也:「イヤ、その」
奈良岡侑也:「あー……」
奈良岡侑也:「突然驚かすことはダメなんですよね。じゃあ、これから言います」
奈良岡侑也:「真希サンの笑顔が眩しかったんで」
奈良岡侑也:「普通に照れました」
正木真希:「……そ、それはどうも、いたしまして……」こちらも目を伏せる、が顔が真っ赤であるのが一目瞭然である。
正木真希:「なんか、えらく褒めるね……私の事……」
奈良岡侑也:「え、ダメです……?」
奈良岡侑也:「メーワクなら控えますけど」
正木真希:「いや! ぜんっぜんそんなことはないの!」
正木真希:包帯が巻かれた両手を全力でぶんぶん振って否定
正木真希:「ただ、えーっと、あんまりそういう事を言われた事はー……ないから、どうにもこう、そのね」
奈良岡侑也:「問題ないなら言わせてほしいですね」
奈良岡侑也:「言われたことがあんまりないなら余計にです」
奈良岡侑也:「おれは、真希サンはそれだけの人だと思ってますし」
正木真希:「私、別に自分の燃やす力がしょぼいとは思わないけど」
正木真希:「綺麗な能力を使ったり、凄い技術持ちってわけでもないし、見た目も……まー何処にでもいるくらいだと思うけど……」どんどん早口になって行く
正木真希:「……ああ、うぅ……」顔を覆う、顔から薄っすら煙が出ている(実際出ている)
奈良岡侑也:「一般的にどうかは知りませんケド」
奈良岡侑也:「おれは真希サンの力を。それから、それを徹す意志を」
奈良岡侑也:「すげーって思ってるんです」
奈良岡侑也:「あと顔は普通にすげー好みです」
正木真希:「……」言葉も出ないのかベッドに突っ伏している。
正木真希:「それってさ」
正木真希:「UGNではどうか知らないけど、世間一般で言うと」
正木真希:「口説いてるって言うの、あーゆーおけい?」シーツ越しの片言言葉
奈良岡侑也:「……真希サン」
奈良岡侑也:「そう取ってくれるんですね?」
奈良岡侑也:「チルドレンだとそのへんスルーされっかもなって、多少不安でしたけど」
正木真希:「ここまで言われたら誰だってそう思っちゃうよ! 違ったらごめんね!」
正木真希:「……私、つい最近までふつーの高校生だもん」
正木真希:「友達が彼氏とどこまでとか、そーゆーはなししてたよ、ふつーに」
奈良岡侑也:「えっ」間抜けな声をあげる。
奈良岡侑也:「もしかして居たりします……?」
正木真希:「いるわけないです! ありません!」全力否定
奈良岡侑也:「そうですか。じゃあ」
正木真希:「他の子がそーゆーの話してていいなー、とは思ってたし、こっちの界隈では無縁かと思ってたら、知り合いのチルドレンもエージェントも恋人いるとか片思い何とか言ってるし……」
正木真希:ブツブツ
奈良岡侑也:「可能性があるって思ってもいいんですかね」
奈良岡侑也:「いつの間にか名前で呼んでくれてますし」
正木真希:「えっ……あっ……」
奈良岡侑也:「そんなに嫌われちゃいないとうぬぼれてるんですケド」
正木真希:「……ええまあ、うん」うん、と、首を縦に振る
正木真希:「自分の居場所も燃やしちゃって、自分の事好いてくれる人も燃やしちゃうような自燃女が好みなら……」
正木真希:「(……ふふっ……なにこれ……なんでUGNに来て口説かれてるの私……)」
奈良岡侑也:「……おれはふらふら潜入させられる根無し草ですから」
正木真希:そう言って、奈良岡に手を伸ばす。
奈良岡侑也:「燃やしてくれるような子がいいです」
奈良岡侑也:手を伸ばし返す。
正木真希:「っ! あ、のねぇ……!」こいつは息を吐くようにこんな事を言うのか、だいぶ慣れてきたぞ、顔真っ赤だけど。
正木真希:ベッドから少しだけ身を乗り出して、奈良岡の手を握る。
正木真希:「改めて自己紹介。」
正木真希:「私、正木真希、17歳。」
正木真希:「特技は前に進む事、得意なのは燃やす事、好きなものは……フツーの日常」
奈良岡侑也:「奈良岡侑也。18歳」
奈良岡侑也:「特技は術の媒介になる事、得意なのは潜入工作。好きなものは」
奈良岡侑也:「これからもっと知りたいもんです」

エンディング/成瀬詩譚

GM:事件は解決した。
GM:追っ手から逃げる、野良のオーヴァードが一人救い出され。
GM:保護されて、君はその手伝いをして、報酬を得た。
GM:ただそれだけだ。そのために払った代償は、無いではない。
成瀬詩譚:「ふう……や、ひどい事件だったな」
成瀬詩譚:ゴルフバッグに剣と最低限の生活用品一式を詰め込んでいく。
成瀬詩譚:「せっかく上客が見つかったは良いけど、この街ともここでお別れか」
成瀬詩譚:魔術結社の手を退けた。一時的なものだ。
成瀬詩譚:もしかしたら目をつけられるかもしれないし、もっと言えば────。
成瀬詩譚:「(火凛──あの子だ)」
成瀬詩譚:彼女を取り巻く問題は未だ解決していないだろう。UGNに任せてきたから、一時の安心くらいにはなるだろうけれど。
成瀬詩譚:「(……そうだ。ただでさえ地層マップの一件でFHにすら追われている、私なんかが側にいるよりずっと──)」
成瀬詩譚:がちゃり、とセーフハウスの扉を開ける。
GM:人の気配がある。
GM:だが、敵意ではない。
成瀬詩譚:「……」反射的にゴルフバッグの隠しスリットに手を伸ばし
成瀬詩譚:「……え」
成瀬詩譚:やめる。
増淵火凛:「……全然使えそうなものないのね」棚を物色している少女の姿がある。
増淵火凛:「もうちょっとまともな触媒ないの?」
成瀬詩譚:「えっ、あう……」
成瀬詩譚:「なんで……?」
増淵火凛:「あら。そんなに不思議?」
成瀬詩譚:一瞬、目を疑う。それから、魔術師としての至らなさを今更さらに指摘されている羞恥で少し頬が紅潮する。
増淵火凛:「だって私、木っ端の新興結社なんか嫌いだし」
成瀬詩譚:「……はは。まだUGNがそういう扱いから更新されてないんだ」
増淵火凛:「あいつら本当ひどいのよ!」
増淵火凛:「私の“真なる火”を見せてやったらなんて言ったと思う?」
増淵火凛:「『サラマンダーシンドロームですね』って!」
増淵火凛:「言うに事欠いてよ!全然普遍じゃないそれ……!」
成瀬詩譚:「…や、それは」ただの事実じゃないか、と言おうとして踏みとどまる。
成瀬詩譚:事実ではあるが、表層だ。その言い方が癪に障ったのだろう。
成瀬詩譚:「ふふっ」
成瀬詩譚:小さく笑いが溢れる。
増淵火凛:「なんで笑うのよ……!」
成瀬詩譚:「ようやく分かったからだよ」
成瀬詩譚:「私、君が居なくなって寂しかったんだ」
増淵火凛:「“ドラコラブラム”なのよ、私は!大いなる赤い竜にして……」
成瀬詩譚:「君の強さ純粋さを知っている私が風防になってやりたいと思っていたこと」
増淵火凛:「……」
増淵火凛:「……追い出さないのね」
成瀬詩譚:「なんせ埃まみれの身だ、いまさら君に降りかかる塵を払うくらい……君こそ」
成瀬詩譚:「私なんかと居ても、追加で変なのに目をつけられるだけだよ。そんなに頼りになるわけでもない」
成瀬詩譚:自嘲の色はない。それを当然のものとして受け入れている、目の前の少女もそうだろう、という口調だった。
増淵火凛:「私を卑下しないで」
成瀬詩譚:「これは失礼」
成瀬詩譚:慇懃に頭を下げる。
増淵火凛:「自己評価は勝手だけど。私はシタンを頼って、助かった」
増淵火凛:「その判断と結果は、誰にも覆せないもの」
増淵火凛:「あなたにも、私にも」
成瀬詩譚:「だってさ」少し困ったような苦笑。
成瀬詩譚:「その場で頼った相手とその先頼るべき相手が必ずしも同じではないことくらい、君ほど聡明だったら言うまでもないでしょう?」
成瀬詩譚:「そんなに買われているとは意外だったよ。いや、好かれているとは、かな」
成瀬詩譚:目の前の彼女が不機嫌そうに硬質な言葉を繰り出すたび、少しうれしくなる。
増淵火凛:「……頼りに来たと思ってるの?」
成瀬詩譚:「おっと……」
増淵火凛:「買っているのも確かだし、あなたを好いているのも確かだけど」
増淵火凛:「それは一部間違いがある。もちろん、頼ることが起きることもあるでしょうけど」
成瀬詩譚:これは恥ずかしい勘違いをしてしまったかな、と調子を崩された瞬間、続く言葉で更に崩される。
増淵火凛:「基本的にはね。頼られに来たのよ」
成瀬詩譚:「……おお」
成瀬詩譚:「いや……違うんだ。これは」
成瀬詩譚:顔を覆いながらふらふらと椅子に座る。
増淵火凛:「何が違うの?」
成瀬詩譚:「うぬぼれじゃなくて発想がなかったというか、君の美しさを私のために濁らせたくないっていうか……私のためにあんまり行動されると…………」
成瀬詩譚:「困っちゃう。ちょっと嬉すぎて」
成瀬詩譚:しばらく俯いて顔を見せないようにしていたが。
成瀬詩譚:「すごく想定外。ねえ、聞いていいかな」
増淵火凛:「うん?」
成瀬詩譚:「火凛はどうしてヒロインになりたかったんだい?」
増淵火凛:「どうしてって……」
増淵火凛:「特別になりたいことに、理由なんていらないでしょう」
成瀬詩譚:「……」
増淵火凛:「真なる“火”を求めて、辿り着いて」
増淵火凛:「そうね。欲望には終わりはないと気づいた」
増淵火凛:「あるいは衝動かな。ずっと、心のなかに、火がある」
成瀬詩譚:「心の中の火、か」
増淵火凛:「ええ。よく見られたいと。賛を受けたいと」
増淵火凛:「美しいとか、凄いとか。そういうのって、普遍の真理じゃなくて」
増淵火凛:「外から決まるものでしょう」
成瀬詩譚:「ああ、それは──」
成瀬詩譚:「その通りだ」
増淵火凛:「自己の内世界では満足できない。だからね。辞めたの」
成瀬詩譚:彼女の位階を思えば、『銀白の夜の海原』にその価値を認め、称える者が居なかったわけじゃないだろうに。
増淵火凛:「誰かに必要とされる存在でありたかった」
成瀬詩譚:だが、そうではなかったのだろう。
増淵火凛:「どうしようもなく、魔術師に向いていなかった」
成瀬詩譚:そういうことではなかったのだ、増淵火凛にとっては。
増淵火凛:「才能以外はね」冗談めかして。
成瀬詩譚:「くく……それはそれは」
成瀬詩譚:なんだか圧倒されてばかりだ。きっと、この先もそうである気がする。
成瀬詩譚:「君の価値を認め、称える行いを。命をかけて成し遂げた」
成瀬詩譚:「だから資格を得たわけだ。君に頼る資格を」
成瀬詩譚:別に、そのつもりで始めたわけではない。けれど、そうだ。最後はずっと、そんなことばかり考えていた気がする。
増淵火凛:「ええ。私に救けられる権利をあげる」
成瀬詩譚:だが、内心がそうでなくても、彼女は問題にしないだろうと思えた。はぐれ魔術師同士、心より行動出力こそが本質であるのだと。
成瀬詩譚:その点では一致した視座を持っているはずだから。
成瀬詩譚:「とても魅力的」
成瀬詩譚:心地よい溜め息をつく。
成瀬詩譚:「でも私、すっごく情けないから、覚悟してよ」
増淵火凛:「完全無欠なんて求めてないわ」
増淵火凛:「救け甲斐がないじゃない、それ」
成瀬詩譚:「うふふ」
成瀬詩譚:「じゃ、救けさせてやるよ。すぐ要らない危険に飛び込むのが性分の、きっと救けがいがある私を」
成瀬詩譚:急に立ち上がって、火凛の腰を掴んで抱き上げる。
増淵火凛:「それは、とても……ひゃっ!?」
成瀬詩譚:「よろしく、改めて。成瀬詩譚、見栄っ張りの魔術師崩れだ」
成瀬詩譚:まっすぐ、その瞳を見た。
成瀬詩譚:言葉に出たのはどうしようもない自己紹介だったけど、きっとこれまで何を語ってきたときよりも。
成瀬詩譚:自信と確信に満ちた眼光が、君に向けられていた。
成瀬詩譚:「ありがとう」
成瀬詩譚:抱きしめる。
増淵火凛:「むぐっ」もがく。
成瀬詩譚:「はっはっは!」
成瀬詩譚:「なんだか今日は、久々にぐっすり眠れそうだ」

エンディング/姫野紫苑・作倉鹿角

姫野紫苑:拝啓
姫野紫苑:いくらか寒さも緩み、梅の便りが届く季節となりました。
姫野紫苑:姉様はいかがお過ごしでしょうか。そちらでは母様は元気に虎など狩っている頃でしょうか。
姫野紫苑:斯くして“魔山蓋征”にまつわる一連の事件は幕を閉じ、紫苑の日常にも、平穏が戻って参りました。
姫野紫苑:よく働いたからには、同じだけよく休まなければなりません。
姫野紫苑:きびしい戦いの日々だからこそ、潤いを忘れるわけにはいかないのです……そのようなわけで、紫苑は鹿角さまと共に、巷で流行りのはいからなかっふぇに足を運びました。
姫野紫苑:「何に……致しましょう……」
作倉鹿角:「何にしようなー」
姫野紫苑:めにゅー表を見て、紫苑は眩暈がするような思いがしました。色とりどりの甘味の数々が、紫苑を誘惑してやみません。
姫野紫苑:「鹿角さまは、甘いものはお好きですか?」
作倉鹿角:「割と好きだぞ。腹膨れにくいのがアレだけど」
作倉鹿角:「ケーキもさあ。ものによっては精々3口くらいでなくなるんだけど」
作倉鹿角:「まあまあ高いから悩むんだよなー」
姫野紫苑:「では、いくつか注文をして、紫苑と『しぇあー』するのは如何でしょうか?」
作倉鹿角:「お、良いなそれ」
姫野紫苑:「そうすれば、二人とも、色々なめにゅーを楽しめますゆえ……」
作倉鹿角:「じゃあお互い食いたいやつ挙げてこうぜ。かぶんないように」
姫野紫苑:「はい……紫苑は、このがとーしょこらと、すとろべりーしゅーけーき、ぱんけーき、ばななたると……」
姫野紫苑:「そうですね……あとは……」
姫野紫苑:めにゅーを目に、ううん、と考え込みます。
姫野紫苑:「……鹿角さまは、如何しますか?」
作倉鹿角:「結構食うじゃん、良いな。オレはー、ブッシュドノエルとモンブランとティラミスとフルーツタルトと……」
作倉鹿角:「ロールケーキとかチーズケーキも良いよな。ほらあの、ふわふわのやつ」
作倉鹿角:ここにあるかなとパラパラメニューをめくる。
姫野紫苑:「大変……よろしいかと……」ふわふわの食感を思い浮かべて、紫苑は夢見心地です。
姫野紫苑:「では、抹茶ぱふぇとぷりんあらもーども、追加いたしましょう……」
作倉鹿角:「あ、パフェ!アリだなめちゃくちゃアリ」
作倉鹿角:「オレもチョコパフェ入れよっかな」
姫野紫苑:「ぱふぇを、二種類……ああ、そんな……」
姫野紫苑:「そんなことが、許されるのですね……。これが、『しぇあー』の力……」
作倉鹿角:「おう、許されるぞ。つーかオレが許す」
作倉鹿角:「そもそも任務の打ち上げだしな。食いたいもん食うくらい許されて当然だろ」
姫野紫苑:「紫苑は本当に果報者です……」
姫野紫苑:思う存分に注文を済ませて、ほう、と息を吐きます。
姫野紫苑:「……この度も、鹿角さまのお陰で、平穏無事に事件を解決できました」
姫野紫苑:「有難う御座いました、鹿角さま」
作倉鹿角:「んー?そりゃこっちもだろ」
作倉鹿角:「姫野にゃ支援も貰ってるし、そもそも任務に参加してくれてんのだって姫野の意志だし」
作倉鹿角:「おかげで事件解決が楽だった。あんがとな」
姫野紫苑:「……」
姫野紫苑:鹿角さまのお顔を見て、思わず、じっと考え込んでしまいました。
姫野紫苑:「紫苑は……よく、皆さまから、変り者だと言われます」
作倉鹿角:「まあ、あんま普通じゃないな」
姫野紫苑:「はい……」
姫野紫苑:「皆様の仰る通り、紫苑はまだ世間のことを知らず、様々なところで、意に添わぬ迷惑をお掛けすることが多々あります……」
姫野紫苑:「それ故、少々、心細くなることがあるのです」
姫野紫苑:「……鹿角さま、紫苑は、皆様のお役に立てていたでしょうか?」
作倉鹿角:「……」 一度心底意外という顔をして。
作倉鹿角:「当たり前だろ。めちゃくちゃ役に立ってるよ」
作倉鹿角:「ほらあの、姫野の支援あるだろ。ヘッドホン付けてやるやつ」
作倉鹿角:「あれさ、めちゃくちゃテンション上がるっつーか気分良いっつーか」
作倉鹿角:「一緒に戦ってて気持ち良ーんだよな」
作倉鹿角:「それだけじゃなくて自分でも戦ってくれるし、すげー助かってる」
姫野紫苑:「……本当で……御座いますか?」
作倉鹿角:「マジマジ。オレがウソつく奴に見えるか?」
作倉鹿角:「今回だって、むしろオレよりキルレ高かったしな」
姫野紫苑:はしたないと思いながらも、思わず縋るような言葉が漏れてしまいました。それでも鹿角さまは、まるで気にした様子もありません。
姫野紫苑:それで紫苑は、心底から安心する気持ちがいたしました。
姫野紫苑:「……有難う御座います、鹿角さま」
作倉鹿角:「ん、何が?」
姫野紫苑:「いいえ」少しだけ笑んで、瞑目します。
姫野紫苑:「……鹿角さまと共に居りますと、紫苑は、とても、楽しいのです」
姫野紫苑:「ご迷惑でなければ、どうか、今後も末永く、御傍に置いてやってください」
作倉鹿角:「そっか」
作倉鹿角:昔っから、ものを考えるのが苦手だしキライだ。
作倉鹿角:その上頭の出来も良くないから、無理して考えても良い感じのことは大体出てこない。
作倉鹿角:なんで大体は何も考えずに生きてる。そのせいで怒られることもまあまあある。
作倉鹿角:なんでまあ、お嬢様だっていう姫野と上手くやれるかオレなりに心配だったりもしたんだけど。
作倉鹿角:「それなら良かった。オレも姫野と居んの楽しいし」
作倉鹿角:「こっちこそこれからもよろしくな」
作倉鹿角:なんの憂いも含みも考えもない、ただ楽しいだけの笑顔を姫野へと向ける。
姫野紫苑:その屈託のない笑みを見ると、紫苑はいつも、何やらとても嬉しくなるのでした。
姫野紫苑:「はい……これからも、二人で共に……あっ……」
姫野紫苑:「注文が……来たようです」
姫野紫苑:「頂きましょう、鹿角さま」
作倉鹿角:「おう、そんじゃ」
作倉鹿角:「いただきます!」
姫野紫苑:「頂きます」
姫野紫苑:満ち足りた気持ちで、最初の一口を頬張りました。

ダブルクロス3rd 『魔山蓋征』 終