『希望の光は私達には眩しすぎて』(GM:ぺんさん)


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【Series of Curse Master】
  『希望の光は私達には眩しすぎて』
  『集いし星々は運命を紡ぎ』
  『そして、闇夜へ漕ぎ出して』
  『命の灯、箱の底を照らして』

雨堂 聖理(うどう きより)(PC1:馴染)
キャラクターシート

涼暮 御幸(すずくれ みゆき)(PC2:DT)
キャラクターシート

田井中 次郎(たいなか じろう)(PC3:すきゃっと)
キャラクターシート

林藤(りんどう)はるか(PC4:珪素)
キャラクターシート



【Index】

◆オープニング
オープニング1/涼暮御幸
オープニング2/雨堂聖理
オープニング3/田井中次郎
オープニング4/林藤はるか
◆ミドルフェイズ
ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ6
ミドルフェイズ7
◆クライマックス
クライマックス/希望の光は
◆エンディング
エンディング1
エンディング2
エンディング3

■トレーラー 人々は求める。平穏な今日ではなく、栄光に満ちた明日を。
希望という言葉が、その目を眩ませているとも知らぬまま。

笑顔を残し、行方不明となったクラスメイト。
学生の間で流れる、「願いを叶える」という塾の噂。
死んだ超人、そして消えた“アーティファクト”

失われたのは、繰り返されるはずだった日常。
二度と元には戻らない絆。

それでも、取り戻したいものがあるのなら。

ダブルクロス The 3rd Edition 『希望の光は私達には眩しすぎて』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

・PC1用ハンドアウト
推奨ワークス:高校生
シナリオロイス:由比ヶ浜 藍(ゆいがはま あい) 推奨感情 P:友情/N:不安

君は超人として覚醒し不思議な力を持っている以外は、ごく普通の高校生だ。
由比ヶ浜藍は君のクラスメイト。君の人助け仲間で、「皆を笑顔にしたいな~」が口癖の女子生徒だ。
そんな彼女の様子が、ある日を境に急変する。
・PC2用ハンドアウト
推奨ワークス:UGNチルドレン
シナリオロイス:望月 翔(もちづき しょう)推奨感情P:好奇心/N:猜疑心

君は高校に潜入しているUGNのチルドレンだ。
今の君の任務は、望月翔と呼ばれる少年の監視。
彼にはFHエージェントではないかという疑いがかけられているのだ。
そんな中、君は彼から「願いを叶える」という塾の噂を聞く。
・PC3用ハンドアウト
推奨ワークス:UGN支部長・エージェント
シナリオロイス:“カース・マスター” 推奨感情P:敵愾心/N:驚異

 君は大N市の一支部を預かるUGN支部長、もしくはそれに準ずる存在だ
ある日、君はUGN日本支部支部長である霧谷雄吾から連絡を受ける。
それは行方を眩ませていたFHのマスターエージェント、“カース・マスター”が
君の地区に侵入した痕跡がある、という物だった。
・PC4用ハンドアウト
推奨ワークス:UGNに協力できそうなひと
シナリオロイス:謎の襲撃者 推奨感情P:執着/N:嫌悪
 
 君はUGNからの依頼で“クラテール・コイン”と呼ばれるアーティファクトと、それを所持するオーヴァードを追っていた。
調査を終え敵の所在地に踏み込んだ君の目に写ったのは、敵の死体と、アーティファクトを奪った謎の襲撃者の姿だった。

プリプレイ

GM:という事で。ぺんの単発セッション、始めるよ~
GM:まずは自己紹介からやっていきましょー。PC4からお願いします!
GM:つまり林藤さんからだぞ
林藤はるか:私!
林藤はるかキャラクターシート
GM:頼んだぜ
林藤はるか:第二支部所属チルドレン、林藤はるかです。
林藤はるか:ずっと病院に入院していて、外出もめったにしない長期入院患者。
林藤はるか:だけど好奇心は非常に旺盛で、《ハンドリング》でレネゲイド事件に積極的に関わるぞ。
GM:安全地帯からの一方的な干渉だぜ!
林藤はるか:常に楽しげな反面、嫌なことや難しいことをあんまり考えたくないな~と思っている、インターネット向きの性格をしている。
林藤はるか:能力は高い知覚能力による回避と、特権階級によるPTへのリソース分配特化。
林藤はるか:自分だけでなくみんなも安全地帯にすればいいわけだぜ!
GM:目の付け所が違うのだなあ
林藤はるか:今回はクラテール・コインなるアーティファクトの追跡任務を任されました。
GM:そういうこと!君のハンドアウトはこれだぞ
林藤はるか:狭いところに入り込んだり、複数に知覚を分散できるので、捜索任務にはぴったり。
・PC4用ハンドアウト
推奨ワークス:UGNに協力できそうなひと
シナリオロイス:謎の襲撃者 推奨感情P:執着/N:嫌悪
 
 君はUGNからの依頼で“クラテール・コイン”と呼ばれるアーティファクトと、それを所持するオーヴァードを追っていた。
調査を終え敵の所在地に踏み込んだ君の目に写ったのは、敵の死体と、アーティファクトを奪った謎の襲撃者の姿だった。
林藤はるか:わあー!
林藤はるか:しんでる!
GM:アーティファクトを見つけれて偉いねえ
林藤はるか:名前も知らぬ敵……
GM:名前も知らない相手にロイスを取らされる恐怖を味わえ!
林藤はるか:恐ろしいぜ!よろしくお願いします
GM:よろしくおねがいします!
GM:では次
GM:PC2の田井中くん!よろしく頼むぜ!
GM:違う
GM:PC3だよ
田井中次郎:はい!
GM:PC3の田井中くんよろしく頼むぜ!
田井中次郎キャラクターシート
田井中次郎:田井中次郎です。24歳です。
GM:四捨五入で20歳!
田井中次郎:チルドレン時代からずっと働いてるのでそこそこベテランのUGNエージェントです。
田井中次郎:かっこいいエージェントになろうと日夜真面目に頑張ってます。真夏でもロングコートは脱がない、かっこいいから
田井中次郎:自分の平凡な名前が嫌いなのとUGNエージェントとしての自覚を持ちたいので、名前で呼ばれるのを嫌がります。
GM:今の季節は熱中症が心配だなあ
田井中次郎:"ナイトメアブリンガー"というコードネームなので、それで呼んであげると喜ぶぞ。
GM:よろしくナイトメアブリンガー!
田井中次郎:性能的には攻撃も支援も妨害もちょっとずつ出来る器用貧乏型!
田井中次郎:ノイウロ無形パワーでミドルをなんとかしつつ色々サポートに回るぞ!侵蝕は不安!
田井中次郎:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:死んだら悲しむ人が居る!
GM:そんな田井中くんのハンドアウトはこれです
・PC3用ハンドアウト
推奨ワークス:UGN支部長・エージェント
シナリオロイス:“カース・マスター” 推奨感情P:敵愾心/N:驚異

 君は大N市の一支部を預かるUGN支部長、もしくはそれに準ずる存在だ
ある日、君はUGN日本支部支部長である霧谷雄吾から連絡を受ける。
それは行方を眩ませていたFHのマスターエージェント、“カース・マスター”が
君の地区に侵入した痕跡がある、という物だった。
GM:マスターエージェントが来てるんだって。大変だね。
田井中次郎:FHマスターエージェント……相手にとって不足なし!
田井中次郎:ボコボコにしてやる~~ッ
GM:やーってやるやーってやるやーってやーるぜー
GM:では次!
GM:今度こそ正真正銘のPC2、涼暮さんよろしくおねがいします
涼暮御幸キャラクターシート
涼暮御幸:はい!正真正銘です
涼暮御幸:涼暮御幸(すずくれ・みゆき)。
GM:見覚えのある名前だぜ
涼暮御幸:星辰館高校高等部第一生徒会、通称『破風の会』の生徒会長を務めており
涼暮御幸:同時に同組織をUGNの学内拠点として運用・指揮する立場にあります。
GM:生徒会の私物化
涼暮御幸:政府機関だから公……
涼暮御幸:冷徹な雰囲気があるが、実のところは苦労人体質であり
涼暮御幸:アクの強い生徒会の面々には苦戦している。
GM:明らかになっているのは書紀
涼暮御幸:あと庶務だ。とはいえ役職が一人とも限らないんですが。面子は募集中です。みんなで学内の治安を守ろう!
GM:第二第三の生徒会長が……
GM:ではそんな涼暮さんのハンドアウトはこれ!
涼暮御幸:あっ性能!
GM:停止昨日
涼暮御幸:機能美……
涼暮御幸:性能としては典型的なバックスタバーであり、距離を取りながら白兵狙撃する、刺突剣使いの狙撃手。
涼暮御幸:器物使いと4種の能力訓練により、そこそこの防御力とそこそこのミドル力も保持しているのでまあ邪魔にはならないんじゃないでしょうか。
涼暮御幸:以上です!よろしくお願いします。
GM:スネークブレード使うの面白いですね
GM:ではハンドアウトはこれ!
・PC2用ハンドアウト
推奨ワークス:UGNチルドレン
シナリオロイス:望月 翔(もちづき しょう)推奨感情P:好奇心/N:猜疑心

君は高校に潜入しているUGNのチルドレンだ。
今の君の任務は、望月翔と呼ばれる少年の監視。
彼にはFHエージェントではないかという疑いがかけられているのだ。
そんな中、君は彼から「願いを叶える」という塾の噂を聞く。
GM:あとから気づいたけどこれそう言えば田井中くんのセッションで出てきた望月さんと名字かぶってるので
GM:もしかしたら改名するかも
涼暮御幸:なっちゃんとも一緒だ
涼暮御幸:だが苗字なんて関係ないぜ!疑いの目!
GM:生徒会業務に加えて監視は大変だろうけど頑張ってください
GM:ではそんな感じで
涼暮御幸:はい!
GM:自己紹介終了!馴染みさんのウドゥさんは後からやってもらおう
GM:OP始めちゃうぜ~

オープニング1:涼暮御幸

GM:という事でまず最初はPC2、涼暮さんのOP
GM:登場ダイスを振るといいぞ
GM:シーンプレイヤーは勿論涼暮さんだぞ
涼暮御幸:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:35->37)
涼暮御幸:よい幸先
GM:ちなみにシーンとしては、望月あらため風祭くんを調査してたら彼が何かしら他の生徒と話しているところに遭遇し
GM:気づいた向こうが今度は涼暮さんに話しかけてきて、「願いを叶える」云々の話をされる感じです
GM:場所の指定とかあれば合わせます。無ければ学校!
涼暮御幸:学校がよさそうですね
GM:OK!では描写を始めていきます

GM:ここは星辰館高校。複数の高校が合併して作られた、大N市の高校生の大部分が通うとか通っていないとか位の、マンモス校だ。
GM:放課後、君はFHエージェントの疑いがある、風祭翔くんの尾行をしています。
GM:彼は学校内に留まり、なにやら一般生徒と怪しげな会話を交わしているようです。
涼暮御幸:「……」校区の見回りという体だ。素行の怪しいものには積極的に声を掛ける。
風祭 翔:「やあ、山岡……山崎だったかな?まあどっちでもいいけど。昨日の話、考えてくれたかな?」
涼暮御幸:いつ本人に接触を掛けても怪しくない状況にするためだ。
モブメイト:「いやあ、僕はいいかなあ。夢とか将来の話とか、まだ真剣に捕らえられないよ」
風祭 翔:「そうか、残念。気が変わったらいつでも言ってくれよ。一人でも多くの人に夢を叶えてほしい。それが先生の願いでもあるからね」
涼暮御幸:(……先生?よもや高等部の教諭のことではありまい)下校する女子に手を軽く振りながら。
涼暮御幸:(いや、先日の一件もあるか。教諭がFHの一派でももはや驚かんが)
GM:とかそんな感じの話をして、モブくんは去っていく。残った風祭くんはキン、とコインを弾いてモブくんを見送り
GM:君に気づいて、馴れ馴れしく話しかけてきます。
風祭 翔:「やあ、こんにちは生徒会長。今日も見回りかい?女帝なんて呼ばれてるけど、意外に忙しいんだねえ君も」
涼暮御幸:「む。ああ。何分やることが多くてな」
涼暮御幸:「私としても、玉座にふんぞり返っていたいのだが。なかなかそうはさせて貰えなくてな」
GM:髪を気障ったらしくなでつけた、整った顔の男子だよ。
風祭 翔:「実力も人気もあるのに、態々そんな所に縛り付けられるなんて。僕には理解できないね」
風祭 翔:「ところで、さっきの話聞いてた?山崎……山岡……岡山だったっけ?まあいいや、との話」
涼暮御幸:「いや?これでも、存外楽しいものだが……何か、まずい話でもしていたのか?」
涼暮御幸:「そうであるならば、運が良かったな。私は聞き逃してしまったようだ」
風祭 翔:「いやいや。逆だよ。運がない。君にも興味を持ってほしくてね」
風祭 翔:「唐突だけど。女帝様には叶えたい願いはあるかい?」
涼暮御幸:「そうだな……」顎に手を当てて。「女帝はこそばゆい」
涼暮御幸:「涼暮でいい。願いと言えばそれくらいだよ」
風祭 翔:「夢でもいいよ。テレビアナウンサーになって玉の輿でも、将来は国政に打って出るでも、立場を捨てて好き勝手遊びたいでもなんでもいい」
涼暮御幸:「君が私をどう思っているかは、少なからず分かったが……」少し困惑したように。
風祭 翔:「いやいや、そんな小さなものじゃなくて、将来の展望とか、そういうのだよ涼暮」
涼暮御幸:「将来、か。そうだな……。私が去った後、よりよきものがこの職位に座ること、か」
風祭 翔:「だから、そういうのじゃなくてさあ……。兎に角、それが叶えられる場所があるって言ったら、どう?興味ないかい?」
風祭 翔:自分が疑われてるとは毛ほども思ってなさそうな自信たっぷりな様子で言います
涼暮御幸:溜息をついて。「……聞くだに怪しさしかないのだが」
涼暮御幸:「もしも校則を……ひいては、法を侵すようなものであれば」
涼暮御幸:「私が甘い内に手を引くことをお勧めするが」
風祭 翔:「い、いやいや!願いが叶うっていうのは比喩と言うか、キャッチコピーというかだね……」法が云々う割れたとたん冷や汗をかき始める
風祭 翔:「複雑に考えないでくれ。勧誘だよ、勧誘!僕の通っている塾が、そう言って生徒を集めているのさ」
涼暮御幸:「……冗談だよ。うちの生徒に限って、そんなことはないだろう?」
涼暮御幸:「……塾、か。まあ、広告としては妥当なものではあるが……」
涼暮御幸:「“立場を捨てて好き勝手遊びたい”、も叶える塾?」
風祭 翔:「も、もちろん。実際言うだけのことはあるんだぜ。学業成績向上は勿論」
涼暮御幸:「勉学に励むだけではないと?」
風祭 翔:「それ以外の……日常生活の問題全般に効果あり。ほら、野球部に神林っていただろ?最近レギュラーになった」
風祭 翔:「あいつが急に野球に真剣になったのも、うちの塾のおかげなわけ」
涼暮御幸:「なるほど……勧誘すると、君に特典があるというわけだ」
風祭 翔:「た、たしかにそれもあるけど……」
風祭 翔:「僕は君に相応しい場だと思ってだね……と、兎に角興味があったら連絡してくれよ」
風祭 翔:「『海星塾』っていうんだ。君さえ良ければ僕から直接先生に紹介してあげるからさ」
涼暮御幸:「済まないな。今の所、どうにも時間を作れなさそうだ」
風祭 翔:「うぐっ……と、とりあえず連絡先は渡しておくから……」と言って、自分の連絡先を強引に押し付けてきます
涼暮御幸:「だが、必要が出れば、きみの誘いに乗る事に吝かではない」素直に受け取って。
涼暮御幸:(必要が出れば、だ。御免ではあるが)
風祭 翔:「そうか!それはよかった!本当にいいところなんだ。一度体験だけでもいいから、来てくれよ。それじゃ」傍目からもわかるくらいぱっと顔を明るくして、去っていきます
涼暮御幸:「ああ。気をつけて帰ってくれ」手を振って。
涼暮御幸:(……まだ、絞り難いか)
涼暮御幸:(向こうが軽率にこちらに接触する以上、尾行から探るのは危険になったか?)
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「……繕うのは、慣れんな」独りごちた。
GM:ではOPは終了!
GM:ロイスを取ったりしてくれよな
涼暮御幸:-監視対象/風祭翔/尽力/猜疑心:○/ロイス
涼暮御幸:これで!
GM:OK!ありがとうだぜ!

GM:では次のOPに移る前に
GM:馴染みさんが帰ってきたようだからな~!
GM:残った自己紹介をしてもらうぜ!
雨堂聖理:すまねえ~!
GM:GO、馴染み!
雨堂聖理
キャラクターシート
雨堂聖理:雨堂聖理(うどう・きより)です。うどうでもキヨリンでも浮世絵売りでも好きに呼んでくれ!
雨堂聖理:元々は北国の生まれだったんですけど、最近N市の第七支部管理地区に越してきた一人暮らしの普通の女子高生です。
雨堂聖理:他人を助けることを何よりもの行動原理としていますが、だからといって自らを犠牲にしたり、世界を救おうみたいなことは考えない、普通スケールの女子高生ですね!
GM:危険人物だぜ
雨堂聖理:普通の女子高生ですが、ワークスが暗殺者になる程度には色々な過去を持っています。まあ誰にでも過去はあるよ、普通普通……
雨堂聖理:危険人物要素なくない!?
雨堂聖理:能力としてはスタンダードなバロール/ハヌマーンのエフェクト、つまりシンプルに重力を操作する魔眼+単純な身体加速に加え、『運命を選び取る』と称される力を持ってはいますが、
GM:どうやらGMの勘違いだったようだぜ
GM:こわいな~
雨堂聖理:性能的にはほぼアタッカーです。財産点が多かったりクライマックス火力支援を他人に回せたりでちょっと小器用な所があるくらい。
雨堂聖理:こわくないし危険じゃないよ! 正しいことにしか力は使わないから!
GM:正しさの反対は正しさ……
雨堂聖理:こんなところでっす。N市に来てから色々事件の解決に関わっていますが、今日も元気に生きていくぞ~
GM:果たしてこのセッション中も元気でいられるかな~!?という事でハンドアウトはこちら!
・PC1用ハンドアウト
推奨ワークス:高校生
シナリオロイス:由比ヶ浜 藍(ゆいがはま あい) 推奨感情 P:友情/N:不安

君は超人として覚醒し不思議な力を持っている以外は、ごく普通の高校生だ。
由比ヶ浜藍は君のクラスメイト。君の人助け仲間で、「皆を笑顔にしたいな~」が口癖の女子生徒だ。
そんな彼女の様子が、ある日を境に急変する。
GM:君の友達が急に変わっちゃうんだってさ!
雨堂聖理:恋かな……
GM:どんなふうな子がどんな風に変わってしまうのかはOPとミドルでのお楽しみだぞ
雨堂聖理:っていうか特撮主人公みたいな口癖だな……
雨堂聖理:楽しみにしているぜ! いきなりケヒャリストみたいにならないことを祈ろう。
GM:伝説は塗り替えるもの
雨堂聖理:彼岸島作者か
GM:ではそんな感じで自己紹介は終わり!
GM:早速例のOPの入ろうと思うけどいいかな?
雨堂聖理:OK! お願いします!

オープニング2:雨堂聖理

GM:ちなみにOPは学校のシーンを想定しているよ
GM:昼休み頃に遅刻してきた由比ヶ浜さんとお話して、色々約束したりしなかったりするシーンで
GM:OPでは豹変するまえの姿で会話しようと思います。ミドル1で変化した後のシーンをやる感じ。
雨堂聖理:それで大丈夫だよ~。学校のシーンならそりゃね
雨堂聖理:SASUKEよりはやりやすい
GM:謎のハードル!では描写を始めていくよ~

GM:ここは星辰館高校二年?組。突然君が転校してきて、謎の美少女転校生としてもてはやされた以外は、問題らしい問題もない
雨堂聖理:本人はそんな問題があったことに多分あんまり気付いてませんけどね!
GM:ごく平和的なクラスだが……。その静寂は昼休み!突如として破られた
GM:ちなみに雨堂さんはお弁当とかクラスメイトと仲良く食べてるんですか?
雨堂聖理:あ、いや。一人で売店とかコンビニのやつをさっと食べて済ませてます
雨堂聖理:誘われたら乗るけど、あんまり定番の相手とかはいないかなあ
GM:では、君が一人寂しく教室の隅の方でもそもそコンビニで買った焼きそばパンを食べていると
雨堂聖理:寂しいとかではない! いつも遠り!
由比ヶ浜 藍:「うわーっ!まーたやっちゃったよー!もー」
由比ヶ浜 藍:ガラガラーッ!と教室の扉を開けて、一人の女子生徒が入って来ます。
雨堂聖理:もぐもぐしながらそっちの方を見る
由比ヶ浜 藍:手には通学バック、頭には整える間もなかった寝癖、彼女の名前は由比ヶ浜藍。お昼休みになってようやく登校してきた君のクラスメイトだ
雨堂聖理:ごく 「おはよ。今日は一段と遅いね」
由比ヶ浜 藍:「あー!ひじー、また一人でご飯食べてる!ごめんごめん!寂しい思いさせちゃって!私もすぐ食べるから!」
雨堂聖理:「あはは……別に寂しい思いしてないし」
由比ヶ浜 藍:ガタガタ。慌ただしく自分の机を君の机に寄せて、お弁当を取り出して食べ始めます
雨堂聖理:「しかも登校して最初の授業がお弁当とは。上役出勤じゃん」
由比ヶ浜 藍:「そんな意地悪言わないでよー、ひじーにもわけてあげるからさあ」
由比ヶ浜 藍:「今日は大変だったんだよ。踏切でおろおろしてるおばあちゃんがいてね」
雨堂聖理:「踏切でおろおろ、だいぶ危ない」
雨堂聖理:箸とかはないので、指であまり汚れなさそうなのを摘んで食べる。ウィンナーみたいなの
由比ヶ浜 藍:「おぶって渡らせてあげたんだけど、実はおばあちゃんその前に転んで怪我してたみたいでさ」
由比ヶ浜 藍:「お家に保険証取りに戻ったり、病院に付き添ったり、家族の人呼んだり。色々してたらもーこんな時間になっちゃってさ」
由比ヶ浜 藍:「でもお昼に間に合ってよかった~。ひじーとお昼食べる約束、また破るところだったよ」
雨堂聖理:「あー、それでこんなに」 もぐもぐ
雨堂聖理:「それは最初に家族の人を呼ぶべきだったねえ」
由比ヶ浜 藍:「でもいいこともあったんだよ。ほらこれ!」お弁当とは別のタッパーを取り出して
雨堂聖理:「おお」
由比ヶ浜 藍:「これねえ、そのおばあちゃんが作ってたぬか漬けなんだって。私一人じゃ食べ切れないからひじーにもおすそわけ!」
雨堂聖理:「ぬか漬けかぁ……漬け物あんま食べたことないんだよね。体には良いのかな」
雨堂聖理:「ていうかおすそ分けて」 笑って 「どうやって分けられるの。持ち帰れないでしょ」
由比ヶ浜 藍:「ああ、そうだねえ!じゃあ今食べちゃおっか!まだ食べてないけど、きっと美味しいよ!はいあーん!」きゅうりを差し出してきます
雨堂聖理:素直にぱくつく 「んんー……漬け物って感じの味。塩っぱい」
雨堂聖理:コリコリ 「なんか喉渇きそう。ああ、でも熱中症とかには良いのかなぁ」
由比ヶ浜 藍:「おお、ひじー察しが良いね。昔の人は、暑さ対策にきゅうりのつけものを持ち歩いてたらしいよ」
雨堂聖理:「へえー」 また指でつまんで食べる
雨堂聖理:「もうちょっと涼しくなるもの持ち歩けば良いのに。でも詳しいね」
由比ヶ浜 藍:「テレビの情報だから、本当かどうかわからないけどねえ」
由比ヶ浜 藍:「あ、ところでさ。真面目なひじーは私と違って遅刻なんてしてないよね……?」
雨堂聖理:「してないけど……」 高校生活に対しては基本的にしごく真面目な雨堂である
由比ヶ浜 藍:「私午前中の授業受けられ無かったからさ、ノート写させて貰えないかな!このとーり!人助けだと思ってさあ!」
雨堂聖理:「……だろうと思ったー」 ぺろりと指を舐めて、それからハンカチで拭き
雨堂聖理:机からノートを取り出す 「そう言うと思ってちょっと丁寧に取っといたのです。感謝しろよー」
由比ヶ浜 藍:「ありがとう~!あ、お礼になるかわからないけどさ。ひじー、今週末ってお暇?」
雨堂聖理:「んー? 暇だよ。基本予定なし。まあヒマならヒマなりにやることはあるけど」
雨堂聖理:「人のお誘いとくらべたらそっち優先だなあ。何何?」
由比ヶ浜 藍:「実はね~。ひじーも気に入ってくれそうな、人助け情報があるんだ」
由比ヶ浜 藍:「図書館でさ、まだ点字になってない本を、目が見えない子どもたちにね、読み聞かせるの。よかったらひじーも来ない?」
雨堂聖理:「人助けっていうかすごい立派なボランティアじゃんそれは……!」
由比ヶ浜 藍:「すっごいいいよ!読み終わった後、子どもたち皆笑顔になって」
由比ヶ浜 藍:「これを見るために生きてるな~って感じがしてさ。どう、どう?」
雨堂聖理:「笑顔かー……」
由比ヶ浜 藍:「ひじーは、笑顔嫌い?」
雨堂聖理:何となし、想像するだけで口元が緩む。ここに来てからと言わず、今までの人生で、そんな純粋なものに触れる機会なんて、どれほどあっただろうか。
雨堂聖理:「笑顔嫌いな人いるの?」 笑顔で返す 「行こう。楽しそうだ」
由比ヶ浜 藍:「だよね!」にかっと笑って「じゃあ約束ね!土日、図書館で!」
雨堂聖理:「オッケー。楽しい週末になりそう。もしなんかあったら連絡するから」
雨堂聖理:「よっぽどのことなきゃそっち優先するけどね」 オーヴァード関連の事件に対しては常にアンテナを張っているのだ
由比ヶ浜 藍:「うん!あ、でも、私夕方は出られないかも。最近お母さんに言われて塾に通い始めてさ」
由比ヶ浜 藍:「結構厳しいとこなんだよね~これが。ま、でもお母さんが笑う顔もみたいから、やめる気とかはないんだけど」
雨堂聖理:「分かった。じゃ午後だね。っていうかそういうイベントなら時間決まってるかな……後であたしも調べとこ」
雨堂聖理:「ふーん……受験とかあるからねえ。ちゃんとしてた方が安心なのかな」 残ってた焼きそばパンをもぐもぐ
雨堂聖理:親の感傷、親の干渉。今となってはどちらもまったく分からないものだ。
由比ヶ浜 藍:「そうだとおもうよ、やっぱり。影響受けすぎるのも良くないけど、応えられるものは応えたほうが」
雨堂聖理:「そんなもんかぁ」 パンを食べ終わると、また指を舐めてハンカチで拭く
由比ヶ浜 藍:「……ああーっ!」ガタンッ!と急に席から立ち上がる
雨堂聖理:「ん」 大して驚かずに顔を見る 「時間?」
由比ヶ浜 藍:「そうだ、約束といえば、私今日、先生と資料室の整理するって約束してたんだった!急いで行かないと!」
雨堂聖理:「あー、お昼休みに。それは確かに急がないと」
雨堂聖理:「先生困ってるぞー」
由比ヶ浜 藍:「じゃあまた後でねひじー!週末の約束、忘れないでね!」
雨堂聖理:「じゃあねー。っていうか今度もうちょい詳しく話聞かせてよね。何も約束がない時に!」 手を振って見送る
由比ヶ浜 藍:「勿論あ、あと。ひじーも笑顔笑顔でね!じゃ!」にかっ!と笑っい、君の顔を指差して
由比ヶ浜 藍:ささーっと教室から去っていきます
雨堂聖理:「はいはい」 呆れたように笑い 「……まったくもう。やかましいんだから」
雨堂聖理:(一人でゴハンするのだって平気なのに、勝手に約束ーだなんて言って……)
雨堂聖理:「……ふふ」 内心の思いとは裏腹に、頬にはやっぱり笑みが残る。
雨堂聖理:由比ヶ浜 藍とは、少なくとも雨堂にとっては、そして他の少なくない誰かにとっても、きっとそういう存在だった。
GM:しかし、その約束が守られることは無かった。週末、彼女は君の前に姿を表さず。
GM:これが雨堂聖理が由比ヶ浜藍の笑顔を見た、最後の日となった。

GM:シーンを終了します
GM:ロイスとか取れるよ
雨堂聖理:○友情/心配
雨堂聖理:人のために自分を顧みない所は普通に心配だぞ! 自分を大事にしような!
GM:OK!
雨堂聖理:あたしはオーヴァードだから平気だし……

オープニング3:田井中次郎

GM:次はPC3、田井中くんのOPに移りたいと思います
田井中次郎:はい!
GM:登場ダイスを頼むぜ~
田井中次郎:48+1D10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+9[9] → 57

田井中次郎:ウギャアアア
GM:あ、そういえばうどぅさんに登場ダイス振らせるの忘れてた!
GM:今振っておいてください
雨堂聖理:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 1[1]+31 → 32

雨堂聖理:日常シーンだからな
田井中次郎:格差が…
GM:では田井中くんのOPなんですが
GM:ハンドアウトにあるように、君が支部の中で寛いでいると
GM:突然霧谷さんから連絡が来てやべーやつが来てるから注意してねって言われます
田井中次郎:やべ~~
GM:ちなみに田井中くんは普段支部に居る時は何をしてるんですか?
田井中次郎:支部に居るときは……
田井中次郎:本とか映画で良さそうなのないか探したり、トレーニングしたり、カードゲームのデッキ構築したりかな……
GM:じゃあ平和なデッキ構築が無に帰ります。
GM:描写を始めていくぞー
田井中次郎:ひどい

GM:大N市、第二支部
田井中次郎:「…………」紙束を前にして真剣な顔で思案している。
GM:大N市の中でも治安が悪く、外部からの襲撃が多い激戦区として知られる支部だ。
GM:先日も、麻薬組織からの襲撃を受けたばかり。それに加えて街中が隔壁に覆われ、町の住民が大量にジャーム化するなど
GM:大規模な事件が頻発している。今はそれらの事件の後処理も終わり、ようやく普段どおりの落ち着いた日々が戻ってきたところ。
GM:君は久しぶりにできた暇を使って、カードゲームのデッキ構築に精を出していたのですが……
GM:どうやらこの平穏も長くは続かないようです。
田井中次郎:子供からコアなファンまで大人気のTCGだ。カード達を眺め、むう、と唸る。
田井中次郎:「やはり環境の高速化に従って少し形を変えるべきか……」
田井中次郎:「一番よく遊ぶ吉田くんのメカニックバルベルデドラゴンへの対抗策を考えなくては……」
田井中次郎:「しかし……これは最早俺の求めていたデッキなのか……?」
GM:では対吉田くんデッキ構築も佳境に入り、形も整ってきた頃。ビーッ!ビーッ!っと、支部に備え付けられた緊急回線に連絡が入ります
田井中次郎:「あ!最初に切り札にしようと思ってたカード、抜いたほうが強い……!」
田井中次郎:「!!」
GM:発信元は……UGN日本支部、霧谷雄吾!
田井中次郎:「“リヴァイアサン”から……!?」
田井中次郎:カードを片付けて、すぐに通話に出ます。
田井中次郎:「UGN N市第二支部、“ナイトメアブリンガー”です」
霧谷 雄吾:「突然の連絡申し訳ありません、"ナイトメアブリンガー”。“リヴァイアサン”、霧谷雄吾です」
霧谷 雄吾:「大至急、お伝えしたい情報があり、私から直接連絡しました。今、"ウォーニングカラーレイション"は?」
霧谷 雄吾:このウォーニングカラーレイションと言うのは第二支部支部長の新垣御守さんのことです
田井中次郎:「不在です。今は私が代理を」
田井中次郎:「この回線を使用するということは……何か火急の用件でしょうか? “リヴァイアサン”……」平静を装っているが、日本支部長との会話に緊張を隠せずにいる。
霧谷 雄吾:「わかりました。そう固くならずに……と言いたいところですが……事態が事態です。そのくらいのほうが却っていいかもしれません」
田井中次郎:その言葉に生唾を呑む。通話先に聞こえたかもしれないと思い、やや集音部を遠ざける。
霧谷 雄吾:「第二支部の管轄内に、新たなマスターエージェントが侵入した可能性があります。」
田井中次郎:「! ……マスターエージェント……! この地区に……!?」
霧谷 雄吾:「4年前の崩落戦当時から行方を眩ませていた、"カース・マスター"というエージェントです。」
田井中次郎:名前程度は聞いたことがある。なんとか動揺を押し殺す。
田井中次郎:「……そうですか。どのように対応すれば?」
GM:どんなエージェントかは知っていてもいいです。かつて崩落戦と呼ばれるFHの大規模な作戦に参加したエージェント。
田井中次郎:「監視か、調査か、あるいは戦闘による捕縛、排除か……」
田井中次郎:緊張を隠そうとしてか、いつになくよく喋る。
GM:"イエローコゥト”セルの幹部、五凶星と呼ばれるオーヴァードの内一人で
GM:戦闘力はまあ、そのくらいだと思ってください
田井中次郎:ヤバいジャン!!
霧谷 雄吾:「まずは調査をお願いします。この4年、大N市を離れていた彼が、何故再びこの街に現れたのか……」
霧谷 雄吾:「その目的次第で、対処は変わってきます。戦闘による排除となれば」
霧谷 雄吾:「相応の犠牲を覚悟しなければなりません。可能なら、直接の戦闘は避けていただきたい、と考えています」
田井中次郎:「……委細承知です、日本支部長。任せてください」
田井中次郎:「……この“ナイトメアブリンガー”に」
霧谷 雄吾:「はい。貴方の活躍は、何度か耳にしています。頼りにしていますよ、"ナイトメアブリンガー”」
田井中次郎:(マジで……!?)
霧谷 雄吾:「……ところで、第二支部には"フォックスリンカ”も所属していた覚えがあります。彼女はお元気ですか?」
田井中次郎:「……えっ?」 思ってもみなかった言葉に、素の声が漏れる。
田井中次郎:「……あ、いえ……はい。最近は……そうですね」
田井中次郎:「少し負傷もありましたが……経過は順調です。元気にしています」
田井中次郎:もう少し大人しくしていてほしい、というのが本音だが。
霧谷 雄吾:「突然すみません。彼女の症例は、UGNの歴史の中でも、珍しいものですから。つい気になってしまって」
田井中次郎:「……そうですか。いえ……お気遣いありがとうございます。彼女は……」
田井中次郎:「……大丈夫です。頼りになるエージェントですよ」
田井中次郎:やや口調が緩み、慌てて引き締める。
田井中次郎:「んんっ……! 連絡は以上でしょうか?」
霧谷 雄吾:「はい。カース・マスターに関しては、くれぐれも無理をしないように。他支部にも、増援等を送れないか、私から連絡をとっておきます。」
田井中次郎:「助かります……宜しくお願いします」
田井中次郎:「こちらも、全力を尽くします」
霧谷 雄吾:「ええ、その街の日常を。お任せしましたよ。"ナイトメアブリンガー"」
田井中次郎:通信を終え、深々と息を吐く。
田井中次郎:しばらくその場で立ち尽くしてから、平然とした顔でつかつかと廊下を歩いていき、男子トイレに入る。
田井中次郎:個室の鍵を締め、
田井中次郎:「はああああぁあ……」
田井中次郎:どん、と壁に背をつく。
田井中次郎:(大変なことになってしまった……)
田井中次郎:マスターエージェント。FHでも選りすぐりの強者。
田井中次郎:その力は、あらゆる面で他のFHエージェントを凌駕するという。まだ実際に対峙したことはなかった。
田井中次郎:負えるのか、自分の手に。
田井中次郎:不安しかない。胃がキリキリと痛む。
田井中次郎:(いや……僕しかいないんだ……)
田井中次郎:支部長は不在だ。他に頼れるエージェントもいない。
田井中次郎:何より、マスターエージェントが強力なればこそ。
田井中次郎:放っておけば、きっとこの街に甚大な被害を齎すだろう。
田井中次郎:(……そうだ。やるしか、ないんだ)
田井中次郎:顔を手で覆って、息を吐く。
田井中次郎:「俺は……」
田井中次郎:「……“ナイトメアブリンガー”だ」
田井中次郎:自らに言い聞かせるようにそう呟き、
田井中次郎:「…………よし」
田井中次郎:再び取り澄ました顔を作って、手を洗ってトイレを後にする。
GM:シーン終了!
GM:ロイスなどが取れます
田井中次郎:カース・マスターに 敵愾心/○脅威で取得します、以上!
GM:ありがとう!

オープニング4:林藤はるか

GM:では次。最後は林藤さんのOPをやろうかな
GM:FFSがやってる時間だけど大丈夫だろうか……?
林藤はるか:反応遅くて大丈夫なら!
GM:半分になった珪素と全力のぺん、タイプ速度は殆ど変わらないはずだ
GM:という事で登場していただきましょう。ダイスをドーン
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:35->38)
林藤はるか:ハンドリングも使っちゃおう
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:38->39)
GM:ではシーンの説明をしますね
GM:ハンドアウトにあるように、君はUGNからの任務で、"クラテール・コイン"と呼ばれるアーティファクトを追っています。
林藤はるか:がんばってるのだ
GM:所持者は金沢軍曹というお人で、旧日本軍らしい空気を漂わせていますがOPで死にます
林藤はるか:かわいそう。死なないで
GM:君は持ち前の調査能力で金沢軍曹さんのアジトを発見。UGNの平職員と一緒に踏み込んだのですが
GM:その中で金沢さんは死んでおり、金沢産を殺した知らんやつがコインを持って逃げちゃうみたいな感じです
林藤はるか:分かりました。仲間の平職員もいるんですね
GM:一人だけのほうがいいなら一人でもいいですよ!
林藤はるか:いえ、私は一人だと戦闘力がないので!むしろお仲間がいたほうがいい
GM:OK!では描写を開始しましょう

GM:大N市第二地区、市街地。
GM:UGNチルドレン"フォックスリンカ"は、アーティファクト、"クラテール・コイン”奪取のため、一棟の廃ビルを訪れていた。
GM:時刻は深夜。
林藤はるか:深夜でも全然起きてるタイプ。ごく光を弱めた緑色の蛍で仲間のエージェントに随行しています。
黒服さん:「この中で、間違いないですね?"フォックスリンカ"」
林藤はるか:『はい。私が見た限りでは』
黒服さん:君に先んじて廊下を歩いていたエージェントが、扉の前で立ち止まり聞いてきます
GM:コインの所持者は金沢軍曹。そして彼がこの場所を拠点にしていること、おおよその戦闘力なども
林藤はるか:『人の住んでる住宅に逃げ込まれなくてよかったです。こちらもエフェクトを使えますから』
GM:君の調査でわかっていていいぞ
林藤はるか:『このような廃墟の数――空き家率というのですが、最も高い県をご存知ですか?』
黒服さん:「空き家率……?突然何を……」
林藤はるか:『山梨県の21.3%です。なんと5軒に1軒は人が住んでいないことになっているんですよね』
林藤はるか:『とはいえ、全国の空き家率は最低の埼玉県でも10%はあるので、実は今の日本は、どこに行っても』
林藤はるか:『10の建物があれば1つくらいは』
林藤はるか:『こうして隠れひそむことができる廃墟があるということになるんです』
黒服さん:「そ、そうなのですか。空き家は、東北や北海道などのほうが多いと勝手にイメージしていましたが……山梨県とは……」
黒服さん:「……日本は少子化で、これから人口が減っていくと言います。」
林藤はるか:『はい』
黒服さん:「もしかしたら……時が経つに連れ、FHや犯罪組織が動きやすくなっていく、なんてこともあるのでしょうか……」
林藤はるか:『どうでしょう。もしかしたら因果関係が逆なのかもしれませんね。空き家率は近年増加の一途にありますから』
林藤はるか:『日本各地でのFHの活動とUGNの記憶消去の結果が、そうしたデータになって現れてきているのかも』
黒服さん:「なら、UGNがマークすべきは、大N市ではなく山梨県という意見も出てきそうですね」
林藤はるか:『なんてことを考えるのも面白いですよね。ふふふ。準備は大丈夫ですか?』
林藤はるか:『防御は私に任せてください。金沢さんと交戦になった場合でも、ある程度は大丈夫なはずですけれど――』
黒服さん:「はっ、申し訳ない。興味深い話で、つい夢中に。問題ありません、いつでも交戦可能です」
林藤はるか:『ふふふ。ありがとうございます。お喋りに付き合ってもらうと私、とても嬉しいんですよ』
林藤はるか:『行きましょう』扉の周囲に十匹近くの蛍を集合させる。
黒服さん:エージェントも顔を引き締め、扉の前へ。
黒服さん:銃を構え、目で蛍の群れに合図を送り、ドアを蹴破って突入します。
林藤はるか:それと全く同時に突入!
林藤はるか:『UGNです!』『抵抗しなければ安全は保障します!』
黒服さん:「金沢軍曹!お前は既に包囲されている、大人しくアーティファクトをこちらへ……」
GM:バンッ!
GM:君達が声をかけ終わる前に、攻撃が来た。
林藤はるか:既に黒服さんの幻像を作っている。そちらを狙っていれば、外れるだろう。
GM:突入した黒服に向かって、巨大な何かが飛んでくる。
GM:おお!では飛礫は幻覚に向かって飛び、後方の壁に激突。
GM:ぐしゃっと言う音とともに潰れ、周囲に赤い液体を撒き散らします。
林藤はるか:そのための防御能力者なのだ!
GM:突然ですが、林道さん。知覚判定をお願いします
林藤はるか:『うわっ』砕け散った幻影を見て驚く。
林藤はるか:知覚!やってやるのだ
GM:難易度は7くらい
林藤はるか:ダイス振るまでもなく成功が約束されているが振ってやろう
GM:つよーい
林藤はるか:4dx+15>=7
DoubleCross : (4R10+15[10]>=7) → 5[3,3,4,5]+15 → 20 → 成功

黒服さん:「くっ、この能力……ブラム=ストーカーか?」
GM:と、なんや言ってる黒服さんとは違い、君は気づきます。
GM:君たちに向かって投げつけられたのは、追っていた金沢軍曹です
林藤はるか:『……!』
金沢軍曹:「あぼっ、あぼぼぼぼっ、あぼっ」
林藤はるか:『黒井さん!これ』
林藤はるか:『金沢さんです。そんな……』
黒服さん:「……!ば、な……!」
林藤はるか:当然、この金沢軍曹を投げ飛ばした相手がいるはずだ。そちらの方向からの攻撃に警戒する。
金沢軍曹:旧日本軍の例にもれず、彼も不死性を持っているのだろう。
金沢軍曹:衝突した衝撃で三折になった身体は、徐々に復元しつつある、が……
金沢軍曹:ボコッ ボコッ ボコボコッ
金沢軍曹:その速度よりも早く、身体が中心部から泡立ち、液状に変化しつつある。致命傷だ。
林藤はるか:『再生能力を越える……破壊力……!』
林藤はるか:『こんなことができるんでしょうか?特殊な毒や侵蝕能力なんでしょうか?』
???:「……おかしいですね……フ……。私の目からは……当たったように見えたのですが……」
???:「それにこの声……虫さんが喋っているのかな……?面白いですね……しゃべる虫は……久しぶりに見ました……」
林藤はるか:『……。見間違いかもしれませんよ』とにかく黒服さんを守ることを優先する。
???:キィン。コインを弾く音。
林藤はるか:『あなたのお名前を聞いてもよろしいですか?正義の味方さんですか?』
???:暗がりの中、空中に飛んだコインの光が反響し輝く。部屋の中心部、覆面を被った小柄な男が立っている。
???:「名前……は……お教えできません。表向きは……人間をやっているので……」
林藤はるか:『先程聞こえたと思いますが、私達はUGNです』
???:「ああ、コードの……」
林藤はるか:『ですがそちらの金沢さんは、UGNの所属者というわけではないので――あなたが敵対的であるかどうかを判断できません』
林藤はるか:『もしかしたらその“クラテール・コイン”の本来の所有者さんなのかも。そうですか?』
カース・マスター:「はじめまして……だと思うのですが……フ……。カース・マスターと言います。」
林藤はるか:『マスター!』
カース・マスター:「いえ……それは申し訳ないのですが……」
林藤はるか:『…………………』そのコードネームが、もしも詐称や挑発でなければ。
カース・マスター:「そこのが……持っていたのを……私が貰いました。必要だったので……」
カース・マスター:「いえ、正確に言うと……必要としているのは私ではないのですが……ああ」
カース・マスター:「虫さんは、どう思いますか?」
林藤はるか:『………』
林藤はるか:普段の饒舌さが嘘のように、沈黙している。
カース・マスター:「人の願いというものに、優劣や美醜の差は」
カース・マスター:「存在すると思いますか?どうでしょう」
林藤はるか:『よく分かりません』全ての蛍が赤く眩い光を放っている。
林藤はるか:『あまり、そういった……誰が悪いとか誰が劣ってるみたいなことを』
林藤はるか:『考えたくないので』
カース・マスター:「素晴らしい」
カース・マスター:ぱちぱちぱちぱちぱち
カース・マスター:「私も同意見です。願いや夢に優劣はない……だからこそ……全ての願いは尊く、叶える価値がある」
林藤はるか:『そういう風に、言い切られてしまうのが嫌なので、よく分かりません、と言ったんです』
カース・マスター:「ああ……そうですか……」
林藤はるか:『その“クラテール・コイン”をどのように使うつもりですか?』
林藤はるか:『あなた以外の誰かが……願いのために、そのアーティファクトを必要としている?』
カース・マスター:「フ……答えたら」
カース・マスター:「邪魔をされるようなことにです……」
林藤はるか:恐ろしく力の差がある相手だ。せめて聞き出せる範囲の情報は聞き出さなければ。
林藤はるか:『そ、そうですよね』
林藤はるか:(羽鳥さんのようには)
林藤はるか:(……やっぱり、いきませんよね)
林藤はるか:『――ご存知ですか?ダイヤモンドで出来た惑星が実在するそうです』
林藤はるか:『地球から40光年離れた距離にある、蟹座55番星eという名前で、地球の2倍近くの半径が』
林藤はるか:『全てダイヤモンドで出来ている星だそうです』
カース・マスター:「フ……面白い嘘ですね……虫さんはユニークだ……」
林藤はるか:『嘘ではありませんよ。蟹座の近く、地球から裸眼で確認可能な……』
林藤はるか:ここで逃げたい!逃げてもいいですか
GM:いいですよ!
カース・マスター:「へえ……ここからでも……見えるのかな……?」と、蛍の群れから、外の空へと目をそらす
林藤はるか:赤い光点がその配列を崩し、扉の方へ向かおうとする。
カース・マスター:「あ」
GM:――バキッ!
GM:扉へ向かった瞬間。唐突に床のコンクリートが抉れ、光点に向かって吹き飛ぶ。
林藤はるか:ビシャ!
林藤はるか:大質量に蛍が潰れる。
カース・マスター:「すみません……あまり他の人に伝えてほしくはないので……」
林藤はるか:……ただし、一匹だけだ。たった一匹の光点を錯覚で無数の群れに見せかけていた。
カース・マスター:「と……思ったのですが……ああ……」
GM:黒服の姿も消えている。いつの時点からか、幻覚と入れ替わっていた。
カース・マスター:「残念です……ダイヤの星の話も……やっぱり嘘か……」
カース・マスター:キン、キン。つまらなさそうにコインを二度、三度と投げながらビルから去っていく。

黒服さん:「はぁー……お、追ってくる様子は……無いみたいですね……」
林藤はるか:『はーっ、はーっ……』倒されたのは一匹だけ。本体へのダメージフィードバックは軽微だ。
林藤はるか:『はーっ、よ、よかったです。無事に、逃げられて』むしろ精神的な消耗の方が大きい。
林藤はるか:敵がマスターエージェントだと分かった時点で、逃げの一手以外に選択肢はなかった。
GM:君たちはビルから、人気の無い郊外へ向かって逃走した。万が一交戦になった場合、市民を巻き込まないためだ。
林藤はるか:『カース・マスター……』
黒服さん:「林藤さんの雑学のおかげですよ……幻覚だけでなく会話で意識を逸してくれたから……私も逃げれたんです」
林藤はるか:『ほ、本当にドキドキしました。死んじゃうかもって』
林藤はるか:『ふ。ふふふふ。今でもちょっと指が震えてて』
林藤はるか:『ああ、よかった。びっくりした……ふふふふ』
黒服さん:「全然そうは見えなかったですよ……」
林藤はるか:笑う。
林藤はるか:『……わ』
林藤はるか:『わくわくしますね』
林藤はるか:襲撃者/カース・マスター/好奇心/脅威○/ロイス

GM:シーンを終了します
GM:OPが終わったので、今日はここまで。お疲れさまでした!
林藤はるか:お疲れさまでした!
田井中次郎:お疲れさまでした~

ミドルフェイズ1

GM:という事で二日目始めていくよ~
GM:最初はミドルフェイズ、涼暮さんのシーンから。
GM:シーンプレイヤーは涼暮さん。他の人は登場できないです。登場ダイスを振っておくれ
涼暮御幸:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:37->42)
GM:お休みの日に風祭くんと、その先生にバッタリ出くわしてお話するシーンです
GM:涼暮さんが良ければちょっと風祭くんのこと調べてたら、第二の方で色々やってるらしいというのがわかって
GM:足を伸ばしてみたらほんとに会っちゃったって感じかなあと思うんですがどうでしょう
涼暮御幸:OK!
GM:ではやっていきましょう

GM:大N市第二地区、市街地
GM:OPの後、風祭くんや海星塾について調べてみた君は、彼が最近第二地区で良く目撃されているということを知りました。
GM:そこで生徒会の業務の少ない休日、実際に第二地区に足を運んできています。
GM:時刻はお昼。休日ということもあって市街地は学生と思わしきやかましい奴らで賑わっている。
GM:そんな中、やあやあ、と、聞き覚えのある声が君に話しかけて来る。
風祭 翔:「おい、そこに居るの、涼暮じゃないか?休日にこんな所で会うなんて、奇遇だねえ」高校生の集団をかき分けながら、君の方に手を降って歩いてきます。
涼暮御幸:「……む」ラフな私服姿。
涼暮御幸:「まさか、ここで君と会うとは思わなかったが……」
GM:陰気な顔をした、小柄な男が風祭くんの後ろからついていく
風祭 翔:「僕もさ。涼暮は今一人かい?なら丁度良かった。先生と、まさに今君の話をしてたところなんだ!」
涼暮御幸:「先生……例の塾のか?」
赤川:「あ……どうもこんにちは。私は赤川と申します……。はい。海星塾という所で……塾の講師を」
赤川:ぺこぺこ
赤川:「貴方が涼暮さんですか。星辰館で生徒会長をされているとか……」
涼暮御幸:「はい。涼暮と申します。うちの生徒らがお世話になっていると聞き及んでいます」
涼暮御幸:「もしご迷惑をかけているような生徒がおりましたら、いつでも学校の方にご連絡を」
赤川:「いえそのようなことは。ふ。こちらこそ……。翔がご迷惑をおかけしたようで。勧誘の必要はないと、何度か言っているのですが……」
涼暮御幸:「必要ない、とは?失礼ですが、経済活動をなさっているのであれば」
涼暮御幸:「生徒の募集は急務では?もしや、すでに受入人数に限界でも?」
赤川:「そんな所です……。あまり数を増やしすぎても、一人ひとりと向き合うことが出来ませんからね」
涼暮御幸:「成程。道理ではあります」
赤川:「僕はどの生徒にも平等に、夢を叶えてほしいのです。私のやり方では、今以上の数の生徒を教えるのは難しいので……」
風祭 翔:「冷たいなあ、先生。一人くらい増えたっていいじゃないか。涼暮も別に迷惑ってわけじゃないだろ?」
涼暮御幸:「いや、私は別に入塾希望というわけでは……」
涼暮御幸:「生徒会長として、一人ひとりと向き合わなければならないので。我が校の生徒数は非常に多いんです」
赤川:「立派な考えですね。風祭くんが貴女を気にかけるのもわかる気がします」
赤川:「所で……ご存知ですか?涼暮さん」
涼暮御幸:「……何でしょう?」
赤川:「宇宙には、ダイヤモンドで出来た惑星があるそうですよ」
赤川:「地球から40光年離れた距離にある、蟹座55番星eという名前の星だそうです。嘘みたいな話ですよね」
涼暮御幸:「……ええと。それは、一体?」
涼暮御幸:「いえ。寡聞にして知りはしませんでしたが、発言の意図を図りかねています」
赤川:「でも、本当に有るんです。世界は広い。信じがたい話が、ときに真実だということもある」
赤川:「願いを叶える……と言うのは……決して嘘や冗談ではありません」
赤川:「もしも貴女が入塾するなら、願いを叶えられるだけの力を、身に着けさせると約束しましょう」
涼暮御幸:「願いを叶える力、ですか」
赤川:「世界を滅ぼしたい、なんて言われたら、少し困ってしまいますが」
涼暮御幸:「……悪い御冗談を。直截的に願いを実現させるのではなく、可能とするだけの力を、生徒に身に着けさせる」
涼暮御幸:「それが先生の信念なのですね」
赤川:「わかってもらえて何よりです」
赤川:「おっと……すみません。挨拶だけのつもりが、随分長く話し込んでしまった……」
赤川:「涼暮さん、機会があればまた……。行きますよ、風祭くん。」
風祭 翔:「どうだ?涼暮。いい先生だろ?」
涼暮御幸:「君から受ける印象の通りだったよ」先生にお辞儀して。
風祭 翔:「そうか!僕はいつでも待ってるからな。それじゃ」
涼暮御幸:「ああ、すまない。風祭」
涼暮御幸:「一つだけ、聞かせてくれないか。あくまで個人的な興味だ」
風祭 翔:「ん?なんだい、涼暮。悪いけど、この後はもう予定があるんだ。遊びの誘いならまた今度にしてくれよ」
涼暮御幸:「いや。君の願いは?入塾して叶えたいものが、君にはあるのだろう?」
涼暮御幸:「何分、つまらない答えしか返せない女でね。君のそれを参考にさせてほしい」
風祭 翔:「そ、それは……!いや、そんな、人に聞かせるものじゃないっていうか……!あ、あー……!」急にあたふたし始めます
涼暮御幸:「人に聞かせられない……それは、よもや」
風祭 翔:「人間関係に関わる物というか……。す、少なくとも涼暮の前じゃこれ以上言えないね!」
涼暮御幸:「世界を滅ぼしたい、とかか?……違うようだな……ならば、いいが」
風祭 翔:「あ……もしかして心配してくれるのか?僕のこと」
涼暮御幸:「当然だろう?」
風祭 翔:「そ、そう。涼暮が、僕をね……ふーん……」
涼暮御幸:「君は我が校の生徒だ。目を配るのは道理だよ」
風祭 翔:「いや、別に?嬉しいとかじゃないけど?そう……一応礼は言っておくよ」
赤川:「あの、風祭くん……そろそろ……」
涼暮御幸:「ああ。すみません。引き止めてしまって」
風祭 翔:「あ、はい!そ、それじゃあ涼暮、また学校で会おう。あ、それと、その……」
風祭 翔:「服……あー、その服……」
風祭 翔:「いや!なんでもない!じゃあな!」
涼暮御幸:「服?」
GM:とわちゃわちゃしながら風祭くん達は去っていきます
涼暮御幸:「……?」
涼暮御幸:「制服でもなければ、判別が付きづらいということか……?」
涼暮御幸:「いや、接触は向こうからだったか……では一体……?」
涼暮御幸:「……いささか、野暮ったいとでも思われたのだろうか」
涼暮御幸:少しだけ嘆息して。調査の継続に歩を進めた。
GM:シーンを終了します

GM:ロイスなど取れるよ!購入も可
涼暮御幸:ロイスは保留かな!風祭くんには取ったし
GM:OK!
涼暮御幸:ボディアーマーでも買っておこうかな。
涼暮御幸:能力訓練:社会を使用します。
GM:うわっ融合!
涼暮御幸:5dx+6>=12
DoubleCross : (5R10+6[10]>=12) → 9[2,3,6,8,9]+6 → 15 → 成功

涼暮御幸:ばっちり!以上!
GM:やるねぇ……
GM:オス!

ミドルフェイズ2

GM:では次のシーン。ミドル2!シーンプレイヤーはPC1の雨堂さん。他の方は登場不可!
GM:侵食ダイスをお願いするよ
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+5(1d10->5)(侵蝕率:32->37)
GM:OPで
GM:休日ボランティアに行こうと約束していた君と藍ちゃんだけど、彼女は現れず
雨堂聖理:おまけにLINEにも既読がつかない
GM:週明けで学校でそのことを聞いてみようと思ったら随分変わってしまった彼女と会うみたいなシーンです
雨堂聖理:OKです。今度は逆にこっちが由比ヶ浜ちゃんの教室に乗り込もうかな
GM:朝礼が始まる前に会っちゃうみたいな感じでいいかな?
雨堂聖理:朝礼が始まる前に教室に押しかける!
GM:OK!では描写を始めよう

GM:大N市、星辰館高校2年未定組
GM:君は学校へ来てすぐ、由比ヶ浜藍の居る教室へ向かった。
GM:先日、約束していた図書館でのボランティアを、彼女がすっぽかしたからだ。
雨堂聖理:ガラリ、といつも通り、余裕でもなければギリギリでもない時間帯に教室の扉を開ける。
雨堂聖理:彼女がいる可能性は少ないと見ていた。深刻な体調不良を想定しているのだ。
GM:電話やラインなどにも反応しない。彼女の身に何かあったなら、学校にも来ていない筈だが
由比ヶ浜 藍:君の予想と裏腹に、既に自分の席についている。
雨堂聖理:「えっ」
雨堂聖理:「いるじゃん!」 由比ヶ浜ちゃんの席へ気持ち大股で向かう
由比ヶ浜 藍:参考書や赤本を広げ、黙々と自習している。
雨堂聖理:「ねえ!」
雨堂聖理:「……おはよう?」 近付くにつれ、ちょっと勢いを失う
由比ヶ浜 藍:「あら、おはよう。雨道聖理さん」
雨堂聖理:「体調、大丈夫なの?」
由比ヶ浜 藍:「体調?私は至って健康だけど。何故?」以前とは全く違う落ち着いた口調で。
雨堂聖理:「…………」 心配が驚きになり、今それは困惑になりつつある
雨堂聖理:参考書をちょっと押しのけ、机に腕をついてしゃがみこむ 「ならいいんだけど」
雨堂聖理:「勉強?」 下から顔を覗き込むように
由比ヶ浜 藍:「そう。今は数学。」君の腕をぐっと退かし、参考書の位置を戻す。目線は君ではなく本へ。
雨堂聖理:「あう」 素直にどかされ
由比ヶ浜 藍:「用事があるなら、手短に済ませてもらえる?私にはあまり時間がないの」
雨堂聖理:「え、ごめん……じゃあえー、週末も?」
雨堂聖理:「勉強で忙しかったからボランティア来れなかったの?」
由比ヶ浜 藍:「週末、ああ。あの事。概ねそうよ。もう必要ないと気づいたから」
雨堂聖理:「必要ない……って」
雨堂聖理:困惑から動揺へ 「え、何言ってるの……由比ヶ浜ちゃん。あんなに楽しみにしてたじゃない」
雨堂聖理:「今日はあのお姉ちゃんいないの? って言ってくる子もいたし」
由比ヶ浜 藍:君に目を向けけず、ひたすら問題を解いている。
由比ヶ浜 藍:「それで?」
雨堂聖理:「それでって……え? 由比ヶ浜ちゃん?」
雨堂聖理:「本物?」
由比ヶ浜 藍:「私は由比ヶ浜藍だけれど」
雨堂聖理:「え、えーうー……ん、あ、ほらこれこれ!」 スマホで画像を標示する。ボランティアの時に撮ってきた笑顔の子供たちだ
雨堂聖理:「撮ってきたの! ホントみんな楽しそうな顔して……ほら!」 ちょっと強引なくらいに由比ヶ浜ちゃんの視界に押し込む
由比ヶ浜 藍:「そうね。以前の私は、彼らの笑顔を見ることに喜びを感じていたわ。そのために自分のリソースを割いていた」
雨堂聖理:「リソース……」 冷たい言葉だ
由比ヶ浜 藍:「でもそれでは、根本的な解決にはならないと気づいたのよ」ぴくりとも表情を動かさず、至極真面目な顔で。
雨堂聖理:「……根本的な解決?」
雨堂聖理:「何か……えー、何の……?」
由比ヶ浜 藍:「そもそも。彼らが」
由比ヶ浜 藍:「笑顔に成らないのは、そこに不足があるからよ」
雨堂聖理:「……この子たちの?」 スマホの画面を見る。良い笑顔だ
由比ヶ浜 藍:「彼らは目が見えない。一時的な充足感が原因で表情が変化する事はあっても、彼らの目が光を写すように成るわけではない」
雨堂聖理:「ほあ……」
由比ヶ浜 藍:「他の例にしてもそうよ。老人を助けても、彼らが若返るわけではない。貴女の友人になっても」
由比ヶ浜 藍:「貴女の傷がなくなるわけではない」
雨堂聖理:「…………」
雨堂聖理:立ち上がる。何か言おうとして、その気持ちは言葉にならず。
由比ヶ浜 藍:「今の私では、問題を解決し、全ての人間を笑顔にすることは出来ない」
由比ヶ浜 藍:「現時点での行動は無意味。だから、それが可能になるまで力を付けることにしたの」
由比ヶ浜 藍:「私の願いを叶えるなら、それが一番効率的な方法だから」
雨堂聖理:「……そ」
雨堂聖理:「そか……」
由比ヶ浜 藍:「わかってもらえてなにより。じゃあ……退いてもらえる?」
雨堂聖理:「……うん。それじゃあ、えーと……」
雨堂聖理:曖昧に笑い 「またお昼?」
由比ヶ浜 藍:「断るわ。貴女との会話が、私の目標達成に寄与するとは思えないから」
雨堂聖理:「あ、うん……分かった。それじゃね」
雨堂聖理:小さく手を振り、踵を返して自席へ向かう
由比ヶ浜 藍:「あ……やっぱり、待って!ひじー!」君の背に向けて、いつもの口調で。
雨堂聖理:「え?!」 すごい速度で振り返る
由比ヶ浜 藍:「え……なに、今の……」自分の口に手を当てて、驚いた表情をしている
雨堂聖理:「なっ何も何も!」 ずかずか寄り 「それ! 普段の由比ヶ浜ちゃんはそれ!」
由比ヶ浜 藍:「私が言ったの?……ごめんなさい。なんでもないわ。今のは忘れて、雨堂聖理」
雨堂聖理:「なっ……何!? 今の忘れろは無理じゃない!」
雨堂聖理:「思い出せ思い出せー!」 子どもたちの笑顔の画像をぐいぐい見せつける
由比ヶ浜 藍:「やめて。忘れるのが無理なら、今後私に近寄らないで」元の、真面目な顔に戻り、画面を押し付けられてもその表情を貫く。
雨堂聖理:「むむ……!」 しばらく視界に画像をぐいぐい押し込む試行錯誤するが、手元にそれ以上のネタもないので、やがて諦める
雨堂聖理:「まったくもー……」 独り言を漏らしながら、今度こそ自席へ
由比ヶ浜 藍:君が去ると、藍は再び参考書に目を落とします。
GM:そのうち教室にも人が増え始め、いつもの朝がやってくる。
由比ヶ浜 藍:「雨堂聖理……彼女は危険ね……。彼女との接触は、私の行動に変化を齎す恐れがある……避ける方法を考えないと……登校も控えるべきか……」
GM:生徒たちの話し声にかき消され、彼女の小さなつぶやきは誰の耳に届くこともありませんでした。
雨堂聖理:……動揺は、既に確かな疑念へ。脳の一部、普段は眠らせている思考の回路が、キリキリと動き始める。
雨堂聖理:(夏休みの間に、人が変わっちゃったみたいになるのは、分かる。時間は人を変える。だけど)
雨堂聖理:(片手で数えられるくらいの日で、いきなり変わっちゃうことなんてある? しかも、あの由比ヶ浜ちゃんが、あんなに冷たく……)
雨堂聖理:(それで、本人は意識していないのに、突然元みたいなところ見せたりして。うん。あれはあたしの幻覚じゃない。本人びっくりしてたし)
雨堂聖理:そして疑念は……計画へ。
雨堂聖理:(多分クラスメイトは何も知らない。あたし以外の由比ヶ浜ちゃんの友達にはちょっと昼休みに当たっとこう)
雨堂聖理:(それで駄目なら放課後は職員室。先生に話聞くふりして、名簿見て由比ヶ浜ちゃんの住所調べる。近所の人にさり気なく様子聞いて……)
雨堂聖理:(……駄目なら家族の人。忘れ物届けに行くフリして……ううん、隙あったらなんか実際に盗っておこうかな)
雨堂聖理:(由比ヶ浜ちゃんはカバンに色々入れるタイプだから難しくは……でもあの変わりようだとそれも難しいかな……まあ何でも良いや。とにかく家族の人に)
雨堂聖理:椅子を引き、リュックを机横にかけ、座る。
雨堂聖理:(……家族……)
雨堂聖理:(お母さん……厳しい塾……)
雨堂聖理:(…………)
雨堂聖理:「……まさかね」 降って湧いた突飛な空想を、かぶりを振って払い
雨堂聖理:何でもないような顔で頬杖をつき、いつもの朝のチャイムを迎える。
GM:しかし事態は、君が思っていたよりも更に一段深刻だった。
GM:翌日、由比ヶ浜藍は登校せず。彼女は行方不明となった。

GM:シーンを終了します
GM:ロイスを取ったり購入したり出来ます
雨堂聖理:ロイスの感情をN表にします 友人/由比ヶ浜藍/友情/○心配
雨堂聖理:購入は~、由比ヶ浜ちゃんにフラれちゃったから~……
雨堂聖理:ショットガン買お
雨堂聖理:2dx+3=>11
DoubleCross : (2R10+3[10]>=11) → 9[1,9]+3 → 12 → 成功

雨堂聖理:やったー
雨堂聖理:以上です!
GM:OK!では次のシーンに行こうか

ミドルフェイズ3

GM:次は合流シーンにするつもり
GM:全員登場を推奨するぜ!シーンプレイヤーは田井中くんです
GM:GMとしては、第二支部で田井中くん林藤さんがわーマスターエージェント大変だねーって言ってる所に、
GM:第二地区でFH……?なのかな……?一応疑いあるし……報告しようか……って感じで涼暮さんが
GM:藍ちゃんについていろいろ調べたら塾というのが第二地区にあるらしいと突き止めた雨堂さんが
GM:来る感じにしようかなと思いますが、なにか別の感じが良いとかあるでしょうか
林藤はるか:OKです!
雨堂聖理:私はOKです。塾まで掴めるならスムーズに行ける
涼暮御幸:押忍
田井中次郎:了解です~
GM:涼暮さんはいきなり直接尋ねるのが嫌なら、口頭で報告したらもう少し詳しく話したいから支部に来てって呼ばれた感じでもいいです
GM:という事で、登場ダイスを頼んだぜ
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+2(1d10->2)(侵蝕率:37->39)
田井中次郎:57+1D10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+4[4] → 61

涼暮御幸:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:42->51)
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:39->42)
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:42->43)
GM:描写を開始します

GM:大N市、UGN第二支部第一会議室
GM:涼暮、雨堂が支部を訪ね、それぞれ理由を話したらここに通されました。
GM:現在支部長は不在なのですが、代わりに田井中、林藤という人が対応するそうです。
雨堂聖理:(こっちのがちょっと汚いけど落ち着くなあ) 第七支部と比べている
GM:何やら君たちが調査している塾と言うのは、同じ物らしく
GM:さらに、第二地区に現れたある危険なエージェントが関わっているかもしれない……という事で
GM:一箇所に集められ、詳しい話をすることになった感じです
林藤はるか:『第七支部の“シンギュラルアーク”さんですか?』階段前辺りで薄青の光が足元からふわりと現れてくる。
林藤はるか:『第一会議室はこちらです』
雨堂聖理:「えっ?」 光を見て、それからきょろきょろ辺りを見る
林藤はるか:『こんにちは』
林藤はるか:ピカピカと光る!
林藤はるか:『林藤はるかです。コードネームは“フォックスリンカ”』
雨堂聖理:また右を見て左を見て、光を見て 「……こ、こんにちは」
雨堂聖理:「林藤さん。あっ、雨堂。雨堂聖理です。それで合ってます!」
林藤はるか:『雨堂さん!やっぱり聞いてた通りです。こちらです』会議室までふわふわ誘導しました。
雨堂聖理:おっかなびっくり光に着いていく 「……えーと、それ。なんなんでしょう」
雨堂聖理:「そういう能力? それともそういう……人? ……人……?」 会議室に入る
林藤はるか:『連れてきました。田井中さん、これで四人揃いましたよね』
田井中次郎:「…………」最も奥の席に着き、掌を組んでいる。照明を調整したのでいい感じに顔が影になっている。
涼暮御幸:「――遠隔型の操作能力だ」既に下座の席についている。
田井中次郎:「“シンギュラルアーク”だな」頑張って低い声を出す。
雨堂聖理:「……あっ、暗い所だとちょっと綺麗ですね。あっ生徒会長!?」
雨堂聖理:「どうしてこんな所に」
涼暮御幸:「稀有ではあるが、皆無ではない事例だ……君か」露骨に顔を歪めて。
涼暮御幸:「こちらが聞きたいところだが……」軽く額を抑えて。
田井中次郎:「UGN第二支部エージェント、“ナイトメアブリンガー”だ……」
田井中次郎:「あれ……聞いてる……?」
雨堂聖理:「そ、そんな顔しないでも。あたしなんにもしてないですよ!」
雨堂聖理:「え、聞いてます聞いてます。すみませんちょっと声が……聞きづらくて」
雨堂聖理:「風邪ですか?」
田井中次郎:「引いてない……ごほん……」咳払いをして、
雨堂聖理:「ならよかったです。で、はい。あたしが雨堂聖理です。はじめまして」 頭を下げ
雨堂聖理:「あなたは?」
涼暮御幸:「本当に聞いてなかったんだな……」
林藤はるか:『田井中さんです!』代わりに紹介してあげます。親切!
田井中次郎:「…………。 UGN第二支部エージェント、“ナイトメアブリンガー”だ。支部長が不在ゆえ、今は俺が代理だ」
田井中次郎:「違う」
雨堂聖理:「聞いてました! ……あ、もしかしてさっきのナントカーっていうのが本名で……」
田井中次郎:「“ナイトメアブリンガー”だ」強調!
雨堂聖理:「田井中さん!」
田井中次郎:「あーっ!!」
田井中次郎:「定着してしまう……!!」
雨堂聖理:「……??」 困惑したように涼暮さんと林藤さんの光を交互に見る
田井中次郎:「クッ……いいか、“ナイトメアブリンガー”だ……よく覚えておけ……」
涼暮御幸:「……イリーガルにコードネームの呼称を強要するのは酷というものでしょう」
涼暮御幸:「我々であれば、慣れておりますが。ある程度は許容すべきかと」
雨堂聖理:「あ、コードネーム! なるほど……ナイトメアブリンガーの田井中さんですね」
林藤はるか:『私は全然コードネーム使ったりしませんけど』黄色に点滅する。
田井中次郎:「クッ……! ナイトメア…… ああ、もう、今はいい……!」妥協!
田井中次郎:「ごほん……“シンギュラルアーク”、報告したいことがあると聞いている。こちらの“刃金鳴らし”も同様だ」涼暮さんを見て。
田井中次郎:「こちらからも地区内の職員には伝達すべき案件があるが……まずはそちらの報告から聞こう」
雨堂聖理:少しそわっとした様子で会議室の椅子に座る 「報告……あ、涼暮さんも報告するんだ」
涼暮御幸:「そうでなくては、地区支部には来ないよ。私の出る幕はない」
涼暮御幸:「まあ、君から話してくれ。私はその後にしよう」
雨堂聖理:「なるほどー……」 神妙に頷く。管轄とかの認識はまだとてもボンヤリしているのだ
雨堂聖理:「あ、はい! あたしの方は……人がいなくなりました。クラスメイトです。由比ヶ浜ちゃんって言って……」
雨堂聖理:と、約束すっぽかされたり前日は人が変わったようになっていたことを、寄り道したり、要領得ずに聞き返されたりしつつ一通り説明します
林藤はるか:『またまた面白い名字が出てきましたね』
林藤はるか:『由比ヶ浜家の由比ヶ浜藍さんですか』
雨堂聖理:「はい。……もしかして有名だったりするんですか?」
林藤はるか:『ふふふ。そういうことではないです。ただ最近、面白い名字には妙に敏感になってしまって』
雨堂聖理:「名字マニア……?」
田井中次郎:「人が変わったように……」考え込み、「……彼女とは親しかったのか? “シンギュラルアーク”」
雨堂聖理:「……ん、あ、そうです。で。なんか由比ヶ浜ちゃんが話してた塾っていうのがこのへんにあるらしいので、報告に来ました。怪しいと思います」
雨堂聖理:話しながら、またちょっともぞつく
涼暮御幸:「……塾。この地区の」
涼暮御幸:「“海星塾”か?」
雨堂聖理:「あ、すみません名前までは……でもこのへんにあるのは間違いないです」
田井中次郎:「そうか。それは……」つらいだろう、と言いかけ、咳払いをする。「……調査の必要がありそうだな」
雨堂聖理:「由比ヶ浜ちゃんの定期券がこの辺りまで買ってあって。家の最寄り駅とは路線が違うのに」
林藤はるか:『よく調べましたね。そんなことまで』
田井中次郎:「……確かに。一人でそこまで?」
雨堂聖理:「え? だってホントに信じられないくらい様子が違ったんです!」
雨堂聖理:「調べます! あ、定期はたまたま目についただけだけど……」
雨堂聖理:「……で、涼暮さんもその塾について何かあったんですか?」 話を振る
涼暮御幸:「ああ」と雨堂さんに返してから。「こちらも報告をば」
涼暮御幸:「こちらでは、風祭翔という生徒をFHエージェントの嫌疑で追っていました」
雨堂聖理:「FH……生徒って、うちのですか?」
涼暮御幸:「そうでなければ追わないよ。彼と彼の通う塾……前述の“海星塾”と称すものであり――」
涼暮御幸:滔々と説明する。正確で丁寧ではあるが、長い。
涼暮御幸:赤川と称する先生の不審さに入るまでにかなりの時間を費やしたが、願いを叶えると触れ回っていることまでたどり着いた。
林藤はるか:『へえ。ちょうど同じ塾に通っていたんですねえ』
涼暮御幸:「――概要は以上です。そして、補足ですが」
雨堂聖理:「海星塾、っと……」 シンプルだがちょっと可愛めのメモ帳に書いている。塾の名前だけは聞き逃さなかった
涼暮御幸:「喩え話に、蟹座55番星eを引き合いに出しました。FHエージェントであるならば、占星系のセルやもしれません」
田井中次郎:「……占星か。願いを叶える……単なるカルトかセミナーのようにも聞こえるが……」嘆息し、「……この街のことだからな。そちらも調べないわけにはいかないだろう」
涼暮御幸:「“スターゲイザー”の報告も目にしています。警戒に越したことはないかと」
雨堂聖理:「蟹座の? 占いするセルっていうこと?」
林藤はるか:『蟹座55番星e!』
林藤はるか:『ご存知ですか?蟹座55番星eはダイヤモンドで出来た星なんですよ』
林藤はるか:嬉しそうにふわふわ浮かんだり下がったりする。
涼暮御幸:「ええ。そう聞き及びましたが……」
田井中次郎:「……!?」そんなのあるの!?という顔
涼暮御幸:「それほど著名なのでしょうか?」
雨堂聖理:「ダイヤモンドでできた星?」 上下運動を目で追いつつ
雨堂聖理:「硬そう」
林藤はるか:『はい!地球から40光年離れた距離にある、地球の二倍くらいの――』
林藤はるか:『……ちょっと前にもした気がしますね?この話』
田井中次郎:見えるのかな……と窓の外をチラと見る。
田井中次郎:「? いつの話だ?」
林藤はるか:『それ!』田井中くんの動きを見咎めます。
田井中次郎:「えっ」びくっ、と固まる。
林藤はるか:『カース・マスターが、ちょうど私の話を聞いた時に』
林藤はるか:『そういう反応をしたんです!』
涼暮御幸:「“カース・マスター”?」
田井中次郎:「ええーーっ……!?」
雨堂聖理:「カース・マスター?」
涼暮御幸:「……それは。マスターエージェントですか?」
田井中次郎:「マスターエージェントにも豆知識話してたのか……!?」
林藤はるか:『はい』自慢げ!
雨堂聖理:「マスターエージェント……? 偉い人なんですか?」
田井中次郎:「……」いや、林藤さんならやるだろうな……と納得する。
林藤はるか:『マスターエージェントです。霧谷支部長から直々に通達が来ている以上、確実だと思います』
涼暮御幸:「ファルスハーツにおける、コードネーム呼称法則のひとつだ」
雨堂聖理:「FHにおける……あ、じゃあFHの……すごい人なのかな。マスターっていうからには」
涼暮御幸:「その分野で卓絶した実力を持つ、と自負・もしくは評価されたものが、自称なり他称する称号」
田井中次郎:「……ああ。こちらからの報告というのは、その件だ」
雨堂聖理:「へー……」
涼暮御幸:「“カース”……呪いの熟達を冠するのは、剣呑そうな響きではあります」
雨堂聖理:「でも自称できるってことは、そんな大した人じゃなくても名乗ったりできるのかなあ」
林藤はるか:『戦闘向きのマスターエージェントなのだとすれば、対策なしで交戦すればまず全滅するでしょう』
涼暮御幸:「ええ。直接害をもたらす分野であるほうが、一般的に危険度が……戦闘能力が高い傾向にある」
田井中次郎:そういう感じで、カース・マスターの経歴とか調査を行うことになったこと、メチャ気を付けてね!という話を、文で表記したらやたら画数が多い表現ばかりを使って長ったらしく説明します。
雨堂聖理:「全滅かぁ」
田井中次郎:「……ああ。直接戦闘は避ける方針を取る。まず必要なのは、何より情報だ」
林藤はるか:『赤川先生がカース・マスターなんでしょうか?』
田井中次郎:「……直球な考え方ではあるが……」
雨堂聖理:「ってことはその塾にその危険なマスターエージェントがいるってこと……?」
涼暮御幸:「可能性は高いでしょう。もしくは、彼の知己がそうである可能性でしょうか?」
林藤はるか:『願いを叶える、という塾の方針は、いかにもFHっぽいですよね』
林藤はるか:『非常に怪しいです』
田井中次郎:「ことR案件において、同時期に近辺で起きる事態はほぼ確実に相互に関係、もしくは干渉していると考えたほうがいい」
雨堂聖理:「願いを叶える……」 由比ヶ浜ちゃんを想う。彼女の話していた無機質な動機は、確かに人を、子どもたちの笑顔を願ってのものだったかもしれない
田井中次郎:「例えカース・マスターと塾の件が無関係であろうと、絡み合えばどんな事態を齎すか分からない」
涼暮御幸:「由比ヶ浜も、塾の影響下により……“呪い”により変質したと?」
涼暮御幸:「……いえ。それは早計なこじつけでした。了解しました、警戒は厳に」
雨堂聖理:「呪い……」
林藤はるか:『呪いの専門家さんなんでしょうか?わくわくしますね』
田井中次郎:「しない……」怖い。
田井中次郎:「……それともうひとつ、“フォックスリンカ”」
林藤はるか:『はい』
田井中次郎:「お前が任務で追っていたという、“クラテール・コイン”というアーティファクト」
田井中次郎:「どのような効果を発揮するアーティファクトか……どんな性能だったのか、分かっているのか?」
林藤はるか:『どうなんでしょう?』どうなのかな?
GM:あ、これはぼんやりとだけどわかってていいですよ
林藤はるか:『あっ、ぼんやりとわかりはじめてきました』
GM:確定してないけど、オーヴァードを弱体化させるなにかがあったみたいです
林藤はるか:『オーヴァードを弱体化させる能力であったはずです。ただし、直接現物を押さえることが優先でしたので』
林藤はるか:『実のところ、確実な話というわけではないです。対オーヴァード用の兵器なのかもしれませんね』
田井中次郎:「そうか……。カース・マスターがそれを求めていたというなら」
雨堂聖理:(アーティファクト……) まだ記憶に新しいその言葉に、耳をそばだてる
田井中次郎:「何か目的があるはずだ。アーティファクト収集家でもなければな」
田井中次郎:「欲しがっているのが銃なのか、釣り竿なのか、泡立て器なのか」
田井中次郎:「求める道具の性質が分かれば、何をしようとしているのかも自ずと分かるはずだ」
林藤はるか:『交戦時の会話からして、彼とは別にアーティファクトを欲する協力者がいる可能性は高いです』
林藤はるか:『それが願いを叶えるためのものだというなら……』
涼暮御幸:「あくまでも彼にとっては通貨であり、対価を得るための媒体に過ぎない、と?」
林藤はるか:『そうかもしれません。カース・マスター自身の目的は何なんでしょうね?』
雨堂聖理:「うーん……(釣り竿とか泡立て器ってなに……?)」
田井中次郎:「マスターエージェントの目的……」
田井中次郎:「今ここで考えるには、余りにも情報が不足している」
田井中次郎:「まずは調査だ。それから考えよう」ややウキウキしている、お仕事大好き。
涼暮御幸:「そうですね。一足飛びに結果を取り出すことは出来ないでしょう」
雨堂聖理:「ですね。あたしもちょっと調べてみます。この辺りの知り合いはあんまり多くないけど……」
林藤はるか:『カース・マスターと出会ったらすぐに逃げてくださいね』
涼暮御幸:「……それだけの実力者である、と?」
林藤はるか:『簡単に言えば、彼は』
林藤はるか:『不死者を殺害しました』
涼暮御幸:「……っ」
林藤はるか:『どういった攻撃なのか、まだ正体が分かっていません』
雨堂聖理:「不死者を殺す……うーん」 やっぱりイメージが沸かない
田井中次郎:(ええ……怖……)
林藤はるか:『海星塾の捜査には第二支部も喜んで協力しますけど、マスターエージェントが関わっている限り』
林藤はるか:『その分、リスクが上がっていると思ってください!』
林藤はるか:『現場には私も可能な限り同行します。少しでも生存率が上げられますからね』ふわふわと飛び回る。
田井中次郎:「ああ。何より自分の安全を最優先にするべきだ」
田井中次郎:「“シンギュラルアーク”は……」
雨堂聖理:「わかりました! とりあえず覚えておきます。あと深追いとかしないように……」 飛び回る光を目で追って
田井中次郎:雨堂さんに目を向けて、
雨堂聖理:視線を切り離し、田井中さんをちらりと見る
田井中次郎:「偶々巻き込まれただけなのだろう? 報告は確かに聞いた。ここで任務を降りても……」
雨堂聖理:「……あの」 心持ち低い声
雨堂聖理:「やめてもらえませんか?」
涼暮御幸:「“ナイトブリンガー”。僭越ながら、その忠告は」
田井中次郎:「えっ」気圧されてぎくりとする。
涼暮御幸:「……無意味かと」
雨堂聖理:腰に手を当てて 「そのコードネームです。あたしの名前は雨堂聖理! 林藤さんが知ってるなら知ってますよね? えらそうだし」
田井中次郎:「えっ……えっ……」
雨堂聖理:「だから雨堂か聖理で呼んでください! ……コードネーム好きじゃないんです」
田井中次郎:「好きじゃない……!?」愕然として
雨堂聖理:「嫌いっていう意味です!」
田井中次郎:「何故だ……!? かっこいいじゃないか“シンギュラルアーク”……!!」
雨堂聖理:「カッコがいいとか悪いとかじゃなくて嫌いなものは嫌いなんです! 子供みたいなこと言わないでください!」
田井中次郎:「なっ……! 子っ……!?」
雨堂聖理:「あたしにとってそれはあの……その……それはですね……」 むにゃむにゃと手を振って
雨堂聖理:「……胸の大きい人を『ボインちゃん』とか呼ぶみたいなものですよ! それが嫌じゃない人もいるかもしれませんけど、あたしは嫌なので!」
林藤はるか:『嫌われちゃいましたね、田井中さん』机の下に潜り込んでヒソヒソ話す。
田井中次郎:「かっこよくない……?」小声
雨堂聖理:「雨堂か聖理でお願いします!」
雨堂聖理:「よいとか悪いとかじゃないの!!」
涼暮御幸:「……そういう者も往々にして居るでしょう。本人の希望は、可能な限り尊重するべきかと」
田井中次郎:「……そ……そうか……」
田井中次郎:だいぶションボリして、
涼暮御幸:「呼び名一つで本人の満足が解決するのであれば安いものです」
田井中次郎:「……いいだろう。お前がそう言うのなら、名前で呼んでやろう……雨堂聖理」
田井中次郎:「だがそれなら!」
雨堂聖理:「それなら?」
田井中次郎:「俺のことは俺が望むコードネームで呼んで貰うぞ! 俺は“ナイトメアブリンガー”だ!」
雨堂聖理:「ナイトメア……ブリンガー……」 悪夢、運ぶ、と頭の中で変換して
雨堂聖理:「……なんか寝付き悪い人みたい」 ボソッ
田井中次郎:「は!?!?」
田井中次郎:「かっこいいだろ!?」
雨堂聖理:「えっええ!? そんな……そんな大声出すトコですか!?」
田井中次郎:「かっこいいよな!?」林藤さんと、「かっこいいだろう!?」涼暮さんに目を向ける
雨堂聖理:いっそ動揺しながら、ふわふわする光と涼暮さんを見る
田井中次郎:「かっこいいと思う人!! はい!!」バッ、と挙手
林藤はるか:ふわふわしているので手を挙げられない
涼暮御幸:「……その。あくまで利便のためのものであり」
涼暮御幸:「個人の評価で良否を断ずるものではないのではないでしょうか」
田井中次郎:「………………」
涼暮御幸:「ああ、いえ。悪しと思っているわけではないのですが」
田井中次郎:ぎっ、と椅子を引いて立ち上がり、すたすたと会議室の出口まで歩いていく。
雨堂聖理:「あっ」
雨堂聖理:「ま、待って待って! カッコイイと思うよあたし!」 慌てた様子で
田井中次郎:「調査はすぐにでも始める。各位次回の報告までに情報を集めておくこと」
雨堂聖理:「英語だし……!」
涼暮御幸:「それはもはや馬鹿にしているのでは」
田井中次郎:「…………」適当な慰めにさらに肩を落とし、静かに部屋を去っていく。
雨堂聖理:「してないしてない! ただえーと、こういう時なんてフォローすればいいか……あっ……」
林藤はるか:『田井中さん。私、手挙げてましたよ』
林藤はるか:『ほら』蛍が頑張って挙手しているアピール
涼暮御幸:「全然わからない」
林藤はるか:『田井中さんー!』後を追って会議室を出ていく。
雨堂聖理:「あー……」 それを見送る
涼暮御幸:「しかし君は……何というか」呆れたように、雨堂さんに。
涼暮御幸:「軋轢の才能があるのか……?」
雨堂聖理:「ありません! ただでも……だって……」
涼暮御幸:「いや、いいよ。君の性状は理解しているつもりだ」
涼暮御幸:「単独突貫だけは避けてくれれば、それでいい。多くは望まんよ」
雨堂聖理:「り、理解されてしまった。そんなあたしギスギスする人じゃなくって……」
雨堂聖理:「……はー。ちゃんとあとで田井中さんに謝んなきゃ」 溜息
涼暮御幸:「……是非そうしてくれ」並んで溜息をついた。

GM:シーンを終了します
GM:ロイスの取得・購入判定が可能です
田井中次郎:雨堂さんに 連帯感/○隔意 で取得します
林藤はるか:私はまだ保留!応急手当キットでも買おうかな
林藤はるか:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 10[4,10]+4[4] → 14 → 成功

林藤はるか:ヤッタッタ
涼暮御幸:-要警戒生徒/雨堂聖理/誠意/脅威:○/ロイス
田井中次郎:ノイウロ無形パワーでクリスタルシールドを狙う!
田井中次郎:コンセ無形!
田井中次郎:61>67
林藤はるか:もう60越えてるの!
田井中次郎:7DX7+1>=25
DoubleCross : (7R10+1[7]>=25) → 10[4,4,4,7,7,9,10]+10[4,5,5,8]+10[9]+4[4]+1 → 35 → 成功

林藤はるか:すごみ!
田井中次郎:は~よかった 装備!以上!
雨堂聖理:同行者/田井中次郎/安心/○不審
田井中次郎:不審て
雨堂聖理:安心は、ちゃんとこっちの要望聞いてくれるな~の安心です
涼暮御幸:アームドスーツでも狙ってみるかな
涼暮御幸:能力訓練!
涼暮御幸:5dx+6>=15
DoubleCross : (5R10+6[10]>=15) → 9[3,4,6,9,9]+6 → 15 → 成功

雨堂聖理:調達は~
涼暮御幸:やった!こっちに差し替えよっと
涼暮御幸:ボディアーマーが余ったので誰かあげます
田井中次郎:ほしみ!
涼暮御幸:じゃああげる!
田井中次郎:わ~い一気に固くなった
雨堂聖理:田井中さんを追いかけつつ大鎚の確保を狙う
雨堂聖理:2dx+3=>14
DoubleCross : (2R10+3[10]>=14) → 2[1,2]+3 → 5 → 失敗

雨堂聖理:焦るでもない。失敗!

GM:では本日はここまで!
GM:明日の21時から情報収集フェイズに入るぞ。よろしく~
林藤はるか:よろしく!
雨堂聖理:よろしくデース
田井中次郎:楽しみ~
涼暮御幸:はーい!よろしくお願いします!

ミドルフェイズ4

GM:では三日目だか四日目のセッションを始めていくよ~
GM:今日はミドルの4、情報収集フェイズから。
GM:シーンプレイヤーは雨堂さん。他のPCも登場可能。
GM:登場する人は侵食ダイスを振ってくれよな
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+3(1d10->3)(侵蝕率:39->42)
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+9(1D10->9)した(侵蝕率:67->76)
涼暮御幸:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:51->61)
田井中次郎:ウギャーーー
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1(1D10->1)した (侵蝕率:43->44)
GM:すごい!30以上離れてる!
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:44->45)
GM:では、情報収集項目を公開だ
◆由比ヶ浜 藍〈情報:噂話〉9

◆風祭 翔〈情報:UGN〉4、12

◆カース・マスター〈情報:UGN〉難易度6、12

◆海星塾(1)〈情報:噂話〉9

◆海星塾(2) 〈情報:UGN〉9

◆クラテール・コイン(1)〈情報:裏社会〉〈知識:レネゲイド〉8
GM:現在情報収集が可能なのはこの6項目だぞ
涼暮御幸:6も!
雨堂聖理:なるほどみがある
雨堂聖理:財産があるので融通は利くけど、人まずは由比ヶ浜ちゃんかな
GM:シーンの描写とかロールとかは判定の後でいいかな?
林藤はるか:難易度の高いチャレンジをサポートできます
田井中次郎:コネUGNと知識レネゲイド…クラテールコインいこうかな
雨堂聖理:あとででいいとおもう!
涼暮御幸:UGN実質4とダイス数があります
涼暮御幸:こちらがカースマスター行くべきかな
林藤はるか:じゃあ私は海星塾で。
GM:海星塾は噂話で判定するかUGNで判定するか言ってくれよな
GM:出てくる情報が違うぞ
涼暮御幸:能力訓練を使用して、“カースマスター”を。
林藤はるか:噂話にしようかなー。UGNはみんな技能持ってるっぽいし
涼暮御幸:5dx+4>=12
DoubleCross : (5R10+4[10]>=12) → 10[1,2,4,10,10]+6[5,6]+4 → 20 → 成功

GM:OK!ではダイスを振ったりするといいぞ
田井中次郎:7DX+2 クラテール・コイン!
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[2,3,3,5,7,8,10]+5[5]+2 → 17

涼暮御幸:やったね
田井中次郎:わーい
林藤はるか:ミーミルの覚書を噂好きのコネに変化させます
林藤はるか:(ゴワゴワゴワ……)
林藤はるか:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 8[1,4,7,8] → 8 → 失敗

林藤はるか:ヒエーッ 財産1使って成功にしようかな
GM:そう言えば涼暮さんもミーミル持ちか
林藤はるか:オルクスのともだち ミーミル
涼暮御幸:こいつは振り直しコネにしたほうが強い!
雨堂聖理:2dx=>9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 8[1,8] → 8 → 失敗

GM:なるほどな~
GM:では全員成功したようだな~
GM:雨堂さん失敗じゃん
雨堂聖理:してない! 財産1支払って成功!
田井中次郎:メチャクチャ金持ってる女子高生
林藤はるか:いや、雨堂ちゃんは
林藤はるか:バディムーヴで成功させます。お金使わなくていいよ!
GM:最強~
雨堂聖理:あっ、やった! ありがとう!
田井中次郎:つよい
雨堂聖理:お金、他に使わないからね
GM:じゃあ公開してこ
◆由比ヶ浜 藍〈情報:噂話〉9

星辰館高校二年生女子。「皆を笑顔にしたいな~」が口癖。海星塾の生徒。
最近、明るい性格が一変し異様に冷たい性格になってしまった。

行方不明になる前、家族に「願いを叶えるにはもっと力が必要だ」とこぼしていたらしい。
また、クラテール・コインとよく似たコインを持っているのが目撃されていた。
◆カース・マスター〈情報:UGN〉難易度6、12

名はチィン・リィエン 。

崩落戦の実行部隊、FHセル“イエローコゥト”の幹部、『五凶星』の一人にして、
自らが紡いだ蠱毒によって誕生した、FH最強の『濃縮体』。生きた呪い。意思を持った呪物とも。
崩落戦で大N市を去った後は、FHチルドレンの教官を努めていたようだ。
なお、彼の教導を受けたチルドレンはほぼ例外なくジャーム化している。

12~
現在は赤川清志郎と名乗り、海星塾で講師をしているらしい。
また、クラテール・コインの影響で、戦闘力は通常時の1/8程度まで減少している。
◆海星塾(1)〈情報:噂話〉9

大N市第二地区に存在する少人数・個人指導塾。
最近講師が変わり、「海星塾に通えば願いを叶えられる」という怪しげな評判が立ち始めた。
他にも、塾の生徒が急な変化を遂げているという噂もある。具体的には
『不良生徒が勉学に真剣に打ち込むようになった』
『万年補欠だった野球部が寝る間も惜しんで練習に打ち込み、レギュラーを勝ち取った』など。

同時に、生徒は友人との関係が希薄になった、会話が噛み合わなくなった等、悪い噂もある。
◆クラテール・コイン(1)〈情報:裏社会〉〈知識:レネゲイド〉8
“アーティファクト”と呼ばれる、レネゲイドに感染したオブジェクトの一つ。
その名の通りコイン状で、「所有者のレネゲイドを弱体化させる」機能を持っている。
失敗作ではないかと思われていたが、どうやら別の隠された機能があるようだ。
GM:と、言う感じで
GM:様々な情報がわかりましたね
GM:それとクラテール・コイン(1)を開けたので
GM:◆クラテール・コイン(2)〈情報:裏社会〉〈知識:アーティファクト〉11
GM:これも調査可能になります
GM:これで未調査の項目は
◆風祭 翔〈情報:UGN〉4、12

◆海星塾(2) 〈情報:UGN〉9

◆クラテール・コイン(2)〈情報:裏社会〉〈知識:アーティファクト〉11
GM:この3つになったというわけ
田井中次郎:そういうわけか…
GM:という事で情報を共有するロールなどをしてね
GM:場所は何処がいいとかありますか?
雨堂聖理:マクドにしよう
涼暮御幸:あんまり外ってわけにも行かないのかな
涼暮御幸:ホタル飛ばしにくそうだし
林藤はるか:学校とかだとどうですかね
雨堂聖理:あー、なるほど
林藤はるか:田井中くんが入りにくそうか
林藤はるか:でも童顔だからあんまりバレなさそう
田井中次郎:不審者…
雨堂聖理:河原にしよう!
林藤はるか:なんだかデジャビュな気がするぜ
林藤はるか:河原!
GM:夕日をバックに殴り合え!
雨堂聖理:まかせろ!
田井中次郎:こわい
涼暮御幸:清流なんだろうな
GM:では描写を開始しよう。

GM:第二支部で別れた後、君たちは各々情報を調べ
GM:夕方頃再び集まりました。林藤さんの蛍端末が不自然に見えないよう
GM:河の近くに再集合しています。それぞれわかったことを話してくれよな。
GM:あ、あとここよく分かんないから質問みたいなのがあれば
GM:答えたり、それはどこそこの情報を調べると出てくるよって言ったりするので遠慮なくね
雨堂聖理:「ふー」
雨堂聖理:「冷たーい」 靴とソックスを脱いで、河に足を浸している
林藤はるか:『気持ちよさそうですね』
林藤はるか:ふよふよと小さな光が漂っている。
田井中次郎:下を向いてテクテク歩き回り、平らな石を探している。
涼暮御幸:「しかし、便利なものです、その端末」ホタルに向けて。
林藤はるか:『そうでしょう』
雨堂聖理:「気持ち良い! うん、林藤さんは遠隔型の操作能力、って言ってたっけ」 光の方に手を伸ばす
涼暮御幸:「私も試してみたことはありますが、全くと言っていいほど適正がなかったようで」
雨堂聖理:目を細めて 「これやっぱりホタルだよね? それで見たり聞いたり喋ったりできるの、すごいなあ」
林藤はるか:『生体機能を他の生物と同期させているんです。虫の体ですけど、人間と同じような感覚でものを見れますよ』
林藤はるか:『というより、フィードバックの都合上人間の感覚からあまりずらせないというか』
雨堂聖理:「へえー……難しそう。でもホント便利そうだな。あたしも欲しい、そういうのすごく」
涼暮御幸:「虫特有の感覚器を得ても、人の体では処理できないと。道理です」
雨堂聖理:「試すとかできるんだ?」
涼暮御幸:「君が得ることはなんというか……考えたくないな。行動半径がどこまで広がってしまうやら」
雨堂聖理:「ええ、なんで! あたしがそんな行動半径広げたらマズいみたいな!」
田井中次郎:「前から気になっていたんだが……」
田井中次郎:「ホタルは本物なのだろう? 毎回調達しているのか?」
林藤はるか:『これもレネゲイド研究の副産物でできた変種で』
林藤はるか:『一年中繁殖や生息が可能な種類みたいです。私も詳しくは知りませんけど。だからあまり許可なく使える能力でもないんですよね』
雨堂聖理:「あ。そりゃそうだよね。ホタルの生態とかよく知らないけど……」
田井中次郎:「ああ、成程……」病室で退屈している姿を思い出しつつ、まじまじとホタルを眺める。
涼暮御幸:「EXレネゲイドの亜種のようなものなのでしょうね。そういった生物の発生も、市内ではしばしばあると聞き及んでいます」
雨堂聖理:「ふうーん」 川面に足を揺らし、ぱしゃぱしゃ音を立てて遊んでいる
林藤はるか:『雨堂さんの能力はどんな能力なんですか?』
雨堂聖理:「あたし? ええと、普通のハヌマーンとバロールだっけ……速く動いたり、重くしたり、あとゲート開いたり……なんとなくその人が嘘ついてるかとか分かったり……」 指折り数える
雨堂聖理:「……運命を選び取る? とか、レネゲイドを感知するような機械とか能力を防いだり……なんかいろいろ」
林藤はるか:『多機能ですね。能力の底が広いというか』
涼暮御幸:「説明がつかない、というのが正直な所です。全貌をとても把握できては」
田井中次郎:「ん……? えっ……?」何か運命とかすごいワードが聞こえたような気がして二度見する。
雨堂聖理:「ん。バラバラだって言われます」 足を揺らして 「なんか、そういうのしたい! って思ったことができるようになっちゃった感じで……」
涼暮御幸:「シンドロームの分類でさえ、暫定的なものに過ぎません」
雨堂聖理:「だからあたしも操れれば良いんだけど、ホタル……ホタルじゃなくてもいいけど。カラスとか」
林藤はるか:『カラス!かっこいいですね。それに蛍より知能も高そうです』
涼暮御幸:「やってみたら出来た、と言いそうで困るな君は……」
涼暮御幸:「もし出来てしまったら、頼むから報告だけはしてくれ」
雨堂聖理:「なんかシンドロームとか、まだそういうことよくわかってないんだよね……難しい」
雨堂聖理:「それにカラス、可愛いし! 一緒に遊んだりしたいなあ。あ、でも操るってことは遊ぶって感じじゃないのかな……?」
雨堂聖理:「分かった、できたら報告します! できるように祈っててください!」
涼暮御幸:「ああ。祈らせてもらうよ……仕事が増えぬように」後半は小声で。
田井中次郎:「報告といえば……報告だ」
田井中次郎:平たくなめらかな石を拾い上げ、
雨堂聖理:「……あ、そうですね報告。話逸れちゃった」
田井中次郎:「世間話をするために集まったのではないぞ」
田井中次郎:振りかぶり、川面に投げる。
田井中次郎:円盤状の石は、一度も跳ねずに水中に没する。
田井中次郎:「…………」
田井中次郎:「……聞かせて貰おう。何か分かったことはあるか?」
林藤はるか:『よもやま話の“よもやま”は、感じでは四方山と書いて』
林藤はるか:『四方にある山、つまり見渡す限りの広い世界を意味しているんですよね』
林藤はるか:『つまり世間話、ということになります。意味しているところは同じなんです』
雨堂聖理:「へえー」 小器用に足で川底の石を挟み込む
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「……今のは、第2支部特有の符丁なのでしょうか」
林藤はるか:『?』
雨堂聖理:「よ……っと」 挟み込んだまま脚を抱えこむようにして石を手にし
田井中次郎:「……いや……気にしないでくれ……」
涼暮御幸:「その。申し訳ないのですが、報告内容を正しく汲み取れず……はい?」
田井中次郎:「でも出来たら聞いてやってくれ……喜ぶから……」小声で。
涼暮御幸:「ああ」得心したように。「四方山の範疇ですか」
雨堂聖理:「じゃあよもやまじゃない、事件話しよう! あたしいい? 由比ヶ浜ちゃんのことなんだけど」
涼暮御幸:「すまない。続けてくれ」
林藤はるか:『由比ヶ浜藍さんのことですね』
雨堂聖理:ということで情報項目のことをきちんと共有します
雨堂聖理:「……『願いを叶えるにはもっと力が必要』って言ってたみたいで。いなくなる前に。つまり多分、昨日の放課後だと思うんですけど」
雨堂聖理:「あと、なんか変わったコイン? 持ってたらしいです。たぶん肌身離さずで」
林藤はるか:『コイン!』
雨堂聖理:「ですよね! 林藤さんが追いかけてるアーティファクト」
雨堂聖理:「関係あるかな……?」
林藤はるか:『私が追跡していたアーティファクトもコインでした』
林藤はるか:『変わったコインをいつも持ち歩いている人なんてなかなか見ませんよ!これはかなり確率が高くなってきました』
田井中次郎:「ああ、その件はこちらで調査した……」
林藤はるか:『性質について分かったことがあるんですね』
林藤はるか:田井中くんの周りにふわふわ寄っていく。
田井中次郎:「概ね“フォックスリンカ”の情報通りだ。所有者のレネゲイドを弱体化させるという、それほど使い道の無さそうなアーティファクトだが……」
涼暮御幸:「そうですね。敵に使用するには、コインという形状は不向きです」
田井中次郎:「何か他に、隠された性質があるらしい。更に調べてみる必要があるだろう……」再び水切りを試みる。跳ねない。
雨堂聖理:「レネゲイドを弱体化させる、かー」
林藤はるか:『敵に使う、とかですかね?一応……金沢さんの追跡の際には、私と黒井さんは大雑把にそういう前提で動いていました』
涼暮御幸:「あとは、オーヴァードとしての反応を隠す用途でしょうか?」
林藤はるか:『おお』
雨堂聖理:「ポケットに入れるとかでも良いなら、思わぬ使い方はできるかも? あ、反応を隠すのも確かに」
林藤はるか:『確かに、オーヴァードであることを悟られなければ、色々と潜入に有利かもしれません!頭いいですね!』
涼暮御幸:「ですが、まだこれも符合しません」
涼暮御幸:「隠したいのであれば、奇妙なコインを持つ事実をも隠すでしょう」
雨堂聖理:「あると嬉しい感じかも」 さっき足で拾った石を、えいっと投げる
雨堂聖理:ぼちょん。跳ねずに沈む
林藤はるか:『それも確かに。けれど由比ヶ浜さんはつい最近まで普通の子だったわけですから、そういう訓練はまだなのかも』
雨堂聖理:「それともなかったら、田井中さ……」
涼暮御幸:「……断定は難しそうですか。追加の情報がほしい所です」
雨堂聖理:「……ナイトメアブリンガーさんが言ってた、隠された性質。うん。そっちかもだし」
林藤はるか:『隠された性質があると分かっているだけでも、随分違いますからね』
雨堂聖理:「もうちょっと調べたいですねー」 また足先で川底の石を探る
涼暮御幸:「……そもそも、彼女が持っているのも謎です」
田井中次郎:「……ああ。カース・マスターが奪ったコインを由比ヶ浜藍が持っているとすれば……」言葉を濁らせる。
涼暮御幸:「はい。コインは“カースマスター”の手に渡っていたはずです。複数個あるのか、彼が由比ヶ浜藍に渡したのか」
林藤はるか:『やっぱり海星塾でしょうか?』
雨堂聖理:「海星塾」
林藤はるか:『悪の組織が背後にいるとか、異常な献金があるみたいな話が聞ければよかったんですけど』
林藤はるか:『私が集めた限りだと、おおよそ今わかっている情報の通りのようです』
林藤はるか:『生徒と友人との関係が希薄になった、会話が噛み合わなくなった』
雨堂聖理:「まさしくあたしと由比ヶ浜ちゃんだ」
涼暮御幸:「あの規模の隠れ蓑であれば、一から立ち上げるよりも、頭をすげ替えれば済むのでしょう」
林藤はるか:『ご存知ですか?海星といえばヒトデの漢字表記ですが、ヒトデは体内に血液の代わりに海水をそのまま流していて……』
雨堂聖理:「ヒトデ……?」
涼暮御幸:「……生体系のセルの絡みであると?」
林藤はるか:『いえ、そんなことはないと思いますが』
涼暮御幸:「……???」
雨堂聖理:ぽちぽちスマホをいじる 「……お、ほんとだ。『ひとで』で海星、出てくる。そのまんまじゃん」
林藤はるか:『でも面白いですよね!ヒトデは海水から直接酸素を取り込んでるんです!』
雨堂聖理:「え? でもそれってサカナとかと同じじゃないの?」
田井中次郎:「…………」ごほん、と咳払いをする。
田井中次郎:雨堂さんと涼暮さんに、いつもこうだから分かってやってくれ、というアイコンタクトを送る。
雨堂聖理:「あっ。ご、ごめんなさい。話また逸れちゃってた。えーと……」
涼暮御幸:「失礼。その“海星塾”ですが」
雨堂聖理:アイコンタクトを注意の目線と受け取った!
涼暮御幸:「やはり、講師の彼――赤川清志郎を名乗る男が、“カース・マスター”であるようです」
田井中次郎:「! 既にそこまで……!?」
涼暮御幸:「本名はチィン・リィエン。名が分かれば、多くの情報で照合できます」
雨堂聖理:「……なるほど。塾の先生にFHがいるんだ。チィン・リィエン」
涼暮御幸:そう言って、得られた情報を展開しましょう。
林藤はるか:『すごいですね。さすが生徒会長さんですね』たくさん出てきた証拠を興味深げにふわふわ眺める。
田井中次郎:「……思った以上に、時間の猶予は無いかもしれんな」
雨堂聖理:「……戦闘力が1/8なら」
雨堂聖理:「行けるんじゃない? 奇襲かける感じで……」
涼暮御幸:「彼が持っていればな」
田井中次郎:「……これまでチルドレンをジャーム化させてきた教官が、正体不明のアーティファクトを手に塾で講師をしている……ということか」
雨堂聖理:「……あそうか。今は由比ヶ浜ちゃんが持ってる……かもでしたね」
涼暮御幸:「由比ヶ浜藍に渡して手放していれば、十全な戦闘能力者がまるまる残っている」
林藤はるか:『あからさまに危険ですね。支部長クラスが動けるまで待ったほうがいいでしょうか』
田井中次郎:「当たってはみるが……厳しいかもしれないな。今はどの支部もフルで稼働している状態だ」
田井中次郎:「悠長に機を伺っていれば……手遅れになる可能性がある」
雨堂聖理:「みんな忙しいですもんね。色々事件起こるし」
林藤はるか:『大変ですよね。わくわくします』
涼暮御幸:「わくわく……?」
田井中次郎:「しない……」げっそりしている。
雨堂聖理:「わくわく……」
涼暮御幸:「その。胆力があるとは思います。私は、とても」
林藤はるか:『ふふふ。ありがとうございます』
田井中次郎:「ありすぎるから困るんだ……」頭痛がしている
雨堂聖理:(……っていうか、遠隔操作で安全だから……?) 内心思う
田井中次郎:「とにかく、俺の方で各支部に掛け合ってみよう。だが、直接の影響と被害はまだ小さい。十全な増援は見込めないだろうな……」
田井中次郎:「その間に、追加で調査を頼みたい。情報は少しでも欲しいところだ」
雨堂聖理:「田井中……ナイトメアブリンガーさんの言う通りで、あたし的にも速く事件を解決したいですし」
林藤はるか:『その方が要請も通りやすくなりますもんね』
雨堂聖理:「はい。ばんばん行きましょう!」
涼暮御幸:「そうですね。我々で可能なことに、手を休める必要はありません」
涼暮御幸:適当に石を掴んで、河原へ放る。
涼暮御幸:水面で3度ほど跳ねた。「やれることを、着実に」
雨堂聖理:「あっ、上手」
雨堂聖理:「さすが生徒会長」
田井中次郎:嘘だろ……という顔。
GM:シーンを終了します
GM:ロイスの取得・購入判定などが可能
田井中次郎:涼暮さんに ○感服/脅威で取得します。
雨堂聖理:とろ ロイス/林藤はるか/○綺麗/疑念
涼暮御幸:水切りに感服されちゃった
林藤はるか:残念……
田井中次郎:情報収集もすごかったし…
雨堂聖理:調達は大鎚!
田井中次郎:2DX+1>=8 応急手当キット
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 9[6,9]+1 → 10 → 成功

涼暮御幸:購入はどうしようかな
田井中次郎:以上!
雨堂聖理:2dx+3>=14
DoubleCross : (2R10+3[10]>=14) → 7[5,7]+3 → 10 → 失敗

雨堂聖理:4点支払って購入
涼暮御幸:応急かな。能力訓練このシーン使っちゃったし
林藤はるか:涼暮さんが応急なら
林藤はるか:雨堂ちゃんにバディムーヴします。財産を3点肩代わりだぜ
林藤はるか:私は応急手当キットの2個め。
涼暮御幸:節約生活!
林藤はるか:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 3[2,3] → 3 → 失敗

林藤はるか:アヤヤ~ッ!?
涼暮御幸:3dx+5>≒8
涼暮御幸:3dx+5>=8
DoubleCross : (3R10+5[10]>=8) → 9[3,8,9]+5 → 14 → 成功

雨堂聖理:マジかよ!
雨堂聖理:ありがてえ~……財産点損失は1点のみ!
GM:では次のシーンに移ろうか

ミドルフェイズ5

GM:ミドル5。次のシーンも再び情報収集シーンです。
GM:シーンプレイヤーは雨堂さん。他の人も自由に登場できるぞ。シーン途中からの登場もOKだ。
GM:現在調べられる情報はこれ!
◆風祭 翔〈情報:UGN〉4、12

◆海星塾(2) 〈情報:UGN〉9

◆クラテール・コイン(2)〈情報:裏社会〉〈知識:アーティファクト〉11
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+5(1d10->5)(侵蝕率:42->47)
涼暮御幸:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:61->67)
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1(1D10->1)した (侵蝕率:45->46)
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:46->47)
田井中次郎:しんしょくヤバ太郎なので様子見!
涼暮御幸:3つですしね残り
GM:他にもなにか調べたいことがあったら、宣言してくれると項目を作ったりするかも?
涼暮御幸:休んで休んで!
雨堂聖理:落ち着きすぎガールズ
GM:GMの想定では今出てるのを調べれば大丈夫かな~と思って項目は作ってます
雨堂聖理:クラテール・コイン(2) いく! コネあるし
GM:という事で誰が何を調べるか決めたり実際にダイスを振ったりするといいよ
涼暮御幸:風祭くんに挑戦します
林藤はるか:じゃあ私は海星塾ふたつめ!
涼暮御幸:能力訓練:社会使ってUGN。
雨堂聖理:<情報:裏社会>で行きます
雨堂聖理:4dx+2=>11
DoubleCross : (4R10+2[10]>=11) → 9[2,6,8,9]+2 → 11 → 成功

涼暮御幸:6dx+4>=12
DoubleCross : (6R10+4[10]>=12) → 10[1,2,2,8,8,10]+8[8]+4 → 22 → 成功

林藤はるか:ミーミルの覚書をUGNのコネにこねこねして、技能UGN。
GM:強いなあ
林藤はるか:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 9[1,1,4,9]+1 → 10 → 成功

雨堂聖理:ドヤ……
GM:じゃあ君たちは全てを理解する。情報をはっつけて行きます。
◆クラテール・コイン(2)〈情報:裏社会〉〈知識:レネゲイド、アーティファクト〉12~
所有者からレネゲイドを吸収し複製分裂する機能を持つ。
複製されたコインの所持者は、吸収されたレネゲイドを引き出して使用することも可能。
簡単に言えば、「自分の持つ力を他者に分け与える」アーティファクトである。
◆海星塾(2) 〈情報:UGN〉9

「願いを叶えた」と思われる元海星塾の生徒数名を検査した所、脳に腫瘍が出来ているのがわかった。
人格の変化はこの腫瘍による影響だと思われる。
現時点では命に影響は無いが、このまま放置しておけば病状は深刻なものに成るかもしれない。

現在は七人の生徒が在籍しているらしい。
また、海星塾のある場所がわかった。次のシーンから海星塾に直接向かうことが出来る。
◆風祭 翔〈情報:UGN〉4、12

星辰館高校に所属する男子学生。海星塾の生徒。
成績は可もなく不可もなく、無口で目立たない生徒だったが、
最近になってやたらとお喋りになり、成績も異様に上がったらしい。
クランテール・コインとよく似たコインを持っているのが目撃されている。

その正体はFHの戦闘チルドレン、“グライダー・ダウン”。
崩落戦の際任務として星辰館高校に潜入したが、その後命令を受けること無く、4年間普通の生徒として生活していた。
海星塾では「自分らしく生きたい」「自分と同格の友人が欲しい」と願っていたらしい。
急に性格が変わったように見えたのは、任務から開放され、素の自分を出すようになったからではないかと思われる。
今は恩返しも含めて塾の手伝いをしているらしいぞ。
GM:という事です。追加の項目とかはないので何か質問とかあったら言ってね。
GM:特に無ければ共有のロールとかしたり、いや、直ぐに塾に向かうぜ!って感じなら
GM:共有は宿に向かうついでにやってもいいよ
雨堂聖理:シーン切って改めて、塾向かう感じにしますか
涼暮御幸:そうですね。向かうのは次シーンかな
林藤はるか:そうしましょう
GM:そうです!向かうのは次シーン!
GM:ではさっとシーンを終了しましょうか。
GM:昨日の今日でロイスを取りはしないだろう。購入が可能です。
雨堂聖理:ナイトメアブリンガーさんもいないし……
林藤はるか:応急手当キット買いまーす
林藤はるか:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 4[1,4] → 4 → 失敗

林藤はるか:社会弱者の非ソラリスめ!
涼暮御幸:ボディアーマー狙ってみよう
涼暮御幸:3dx+5>=12
DoubleCross : (3R10+5[10]>=12) → 10[4,7,10]+8[8]+5 → 23 → 成功

涼暮御幸:買えた!雨堂さんにあげる!
雨堂聖理:やった! ありがとう!
雨堂聖理:じゃあちょっとジェネシフトします。2d10くらい
雨堂聖理:2d10+47
DoubleCross : (2D10+47) → 17[7,10]+47 → 64

GM:これでジャーム化しても私は知らないからな~
涼暮御幸:すごい上がった
雨堂聖理:で、コネ:手配師使ってブルーゲイル買う
雨堂聖理:6dx+3
DoubleCross : (6R10+3[10]) → 10[1,1,1,5,9,10]+5[5]+3 → 18

涼暮御幸:また節約できる!
雨堂聖理:残り2点……
林藤はるか:節約バディムーヴ!
田井中次郎:最強のふたり
雨堂聖理:やったー節約ガール! ありがとうございます!
林藤はるか:隠密状態じゃない人と組むと支援しやすくてよい
涼暮御幸:大体の人と相性がいい!
雨堂聖理:わざわざ隠密状態で判定する人なんているのかなあ
GM:では次のシーンに移るよ~

ミドルフェイズ6

GM:ミドル6。ミドル戦闘のシーンになります。シーンプレイヤーは林藤はるかさん。他のプレイヤーも登場可能です。
林藤はるか:ハルーッ
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:47->50)
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:50->51)
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+4(1D10->4)した(侵蝕率:76->80)
涼暮御幸:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:67->69)
田井中次郎:ヨシヨシ
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+7(1d10->7)(侵蝕率:64->71)
雨堂聖理:高揚してきた

GM:情報収集の結果、海星塾の場所を突き止めた君たちは、急ぎその場所へ向かっていた。
GM:道中で、新たに手に入った情報を共有しつつね。
雨堂聖理:「……あのコインは、力を抑えるっていうよりは」
雨堂聖理:「溜める感じの道具だったみたいですね。で、溜まると増えて、人に分けられるとかで」
林藤はるか:『それが本当なら、とんでもないことですね』
雨堂聖理:最寄り駅で集合し、みんなで歩いている
林藤はるか:『オーヴァードの力を貯蔵して、保存できるということになりますから』
林藤はるか:『電力や石油のようにエネルギー源としても使えるということになります。そういう研究をしていたのかもしれませんね』
田井中次郎:「マスターエージェント級の力を、か……」
雨堂聖理:「へー……賢者の石みたいな感じなのかな」
田井中次郎:結局バックアップの支援はともかく、直接的な増援はほとんど得られなかった。
涼暮御幸:「ブラム=ストーカーの従者が近いのかもしれんな」
涼暮御幸:「分体に力を分け与え、本体の力を落とす。それが外付けで出来るということなのでしょう」
雨堂聖理:「あ、それなら分かる! なるほどなるほど……確かに便利だ」
涼暮御幸:「そして、複数枚存在すると来ている。何枚あるのやら」
林藤はるか:『力を分け与えられるということは、生徒に願いを叶える力を与えることもできるんでしょうか?』
林藤はるか:『カース・マスターは自分の目的のためにコインを使うような口ぶりではありませんでした』
雨堂聖理:「願いにもよるんだろうけど……パワーが欲しいとかなら、まあ。そういうオーヴァードはいっぱいいますよね」
田井中次郎:「レネゲイドの力が、願いを叶える為のものだとしたら……そうだろうが」やや皮肉っぽく言う。
林藤はるか:『正体が海星塾の教師で、赤川先生として言っていたことが嘘ではないのなら、生徒に力を配布しているかもしれないですよね』
涼暮御幸:「一般的な願いにアクセスしやすくなるのは事実でしょう」
涼暮御幸:「生徒らが一般人であるのならばですが。レネゲイドの侵蝕は、身体能力も、感覚器官も、精神作用も、社会能力さえ強化します」
林藤はるか:『脳局所症状という症状をご存知ですか?』
田井中次郎:「? しらない」
涼暮御幸:「いえ。お恥ずかしながら存じ上げません」
雨堂聖理:「脳……脳局所症状?」
林藤はるか:『脳腫瘍によって引き起こされる症状のひとつで、脳内に発生した腫瘍が周辺部位を圧迫して阻害することが原因で――』
林藤はるか:『例えば手足が麻痺したりだとか、言語や知覚に障害が出たりします』
林藤はるか:『異常に怒りっぽくなったり、逆に無気力になったりします。極端な例では、ホルモンの分泌異常で体型に変化が現れたりもします』
田井中次郎:「…………」いつもの豆知識とは違うものを感じ取り、「何か、関係が?」
涼暮御幸:「……それが四方山であることを祈りたい私が居ますが」
林藤はるか:『病院のスタッフに協力してもらって、検査しました』『海星塾で“願いを叶えた”生徒にその症状があります』
雨堂聖理:「……」 後半に語られた、性分の変化には思い当たる所がある。つまり
雨堂聖理:「脳に……腫瘍が?」
涼暮御幸:「……そうですか」
林藤はるか:『つまり性格の変化は物理的なものであるということです。脳腫瘍が現れているんです。全員に』
田井中次郎:「ッ……!」思わず、足を止める。
雨堂聖理:「全員……」 もちろん、彼女とて例外ではあるまい。知れず、視線が落ちる
涼暮御幸:「……それは。生徒の願いの代償としては、いささか悪性ですね」
林藤はるか:『もちろん、医学的にはそんな兆候がなかった人達ばかりです。エフェクトで脳腫瘍を生み出して、人格を改変しているということですね』
田井中次郎:「……許されるのか、そんな事」顔を歪め、
田井中次郎:「奴の目的が何であろうと……何も知らない子供を、利用して……!!」声を荒げる。
雨堂聖理:「えっ……あ、そうか。力が与えられたからその代わりに脳腫瘍とかじゃなくて、脳腫瘍で力を……!?」
田井中次郎:「くそっ……!!」ぎり、と強く拳を握り締める。
雨堂聖理:表情が険しくなる 「……治せないのかな、そういうのって。なんかすごい……オーヴァードのお医者さんとか。いるんだよねUGNにも」
林藤はるか:『いるかもしれません。少なくとも今回症状が判明した人達は治療を受けることになると思います』
涼暮御幸:「しかし、もしもそれが、呪いを得意とするマスターエージェントの呪いによるものであれば」
林藤はるか:『ただ、エフェクトによる攻撃だとすれば、本体を倒さない限り根本的な解決にならない場合も多いです』
涼暮御幸:「はい。困難やもしれません」
雨堂聖理:ふー、と息を吐く 「……そっか。なるほど。分かった。じゃあ簡単だ」
田井中次郎:「……肉体の問題だろうと、エフェクトや呪いであろうと……カース・マスターは一刻も早く排除するべき、か」
田井中次郎:大きく深呼吸して、精神を整える。
雨堂聖理:「FHを倒して、みんな助ける。……UGNのいつものお仕事ですよね?」
涼暮御幸:「言うは易しだがな。相手はマスターエージェントだ」
涼暮御幸:「生半可な決意では挑めんよ」
林藤はるか:『それに雨堂さんは元々第七地区のイリーガルなんですよね?大丈夫なんでしょうか』
林藤はるか:『支部長への通達とか』
雨堂聖理:「そうは言っても、なんていうか……やるしかないじゃないですか。もしダメだったら逃げるけど……」
雨堂聖理:「……ダメじゃないかどうかは、結局当たってみないとですよ」
田井中次郎:「いや、こちらで連絡したが……」雨堂さんの顔を見て、通話の結果を思い出し、目を逸らす。
雨堂聖理:「あ、あたしの支部長の方は大丈夫です! あたしあんまり構われたりしてないし」
雨堂聖理:手を振って 「支部長、怒ったりしてませんでした? いつも怒ってるんですよ。すごい怒ってるの。すみません、ナイトメアブリンガーさん」
田井中次郎:「怒ってた……」思い出して蚊の鳴くような声で言う。
林藤はるか:『怖いですもんね第七支部長』
林藤はるか:『第二支部の支部長は見た目怖いですけど優しいんですよ』
涼暮御幸:「そうなのですか?厳格で実直でこそあれ、然程その様な印象は」
雨堂聖理:「やっぱり……なんかごめんなさい。ホントなんであんなに怒ってられるんでしょうね。なんか体の中にエンジンがあるのかな……」
雨堂聖理:「あー、確かに支部長、UGNのちゃんとした人にはそこまで怒んないかも……」 異国よりやってきた、射手の少年を思い出す
雨堂聖理:「権力に弱いのかな……?」
林藤はるか:『そうかもしれませんね。権力で対抗しましょう!』
田井中次郎:「権力……」皆無。
涼暮御幸:「対抗?そのような権力構造が?」
雨堂聖理:「でも相手は支部長だし……」
林藤はるか:『雨堂さんは向いていると思いますよ。物凄く正義感が強いので』
林藤はるか:『クラスの友達のためでも、なかなかそこまで出来ないと思います。こだわるタイプの人なんでしょうか?』
雨堂聖理:「え、ホントですか!」
雨堂聖理:「へへ……だといいなあ。別にこだわるとかじゃなくて、なんていうか、やるって決めたことはやらなきゃって思うだけで……」
雨堂聖理:「ほんとは学校にも行かないで、UGNエージェント、なりたかったんですけどね。ダメって言われちゃって」
林藤はるか:『ますます珍しいですね。何か目標とかあるんですか?』
林藤はるか:『……。夢とか。海星塾みたいな話になっちゃいますけど』
雨堂聖理:「え?」 目を丸くして 「目標って……それは」
雨堂聖理:ちょっと考えて 「……人を助けたい、かなあ。普通ですよ、普通」
林藤はるか:『人を助けることが目標なんでしょうか?褒められたり尊敬されたりとかではなく?』
雨堂聖理:「ううーん。そういうのはあんまり……褒められたり尊敬されたりしたらもちろん嬉しいけど」
林藤はるか:緑色に光る。
雨堂聖理:その光に少し目を細め 「……FHっていう、本当にひどい人たちが世の中にはいて。普通の人じゃあどうしようもないひどいことがあって」
雨堂聖理:「そういうことから人を助けたり守ったりしたくて」
雨堂聖理:「多分それが、あたしの意味だと思ってて……」
林藤はるか:『へえーっ』
雨堂聖理:「……」 頬を掻き 「あはは、また話逸れちゃった。林藤さん話し上手だから」
林藤はるか:『いえ。とても興味深い話でした!到着まで無言でも寂しいですしね』
林藤はるか:『ありがとうございます。雨堂さん、面白い人ですね』
雨堂聖理:「面白いなんて、そんな。普通じゃないですか? こういうのって。みんなそう思ってるでしょ?」
雨堂聖理:「生徒会長も、ナイトメヤ……ナイト……ブリンガーさんも」
林藤はるか:『私は思ってませんよ』きっぱり言う。
雨堂聖理:「え」
林藤はるか:『私は別に相手がひどいから怒っているのではなくて、私の好きな人を助けたいからやってるんです』
林藤はるか:『どうにもならない理不尽や悪意に怒ってばかりだと疲れちゃいますからね。だからちゃんと怒れる人を尊敬してます』
雨堂聖理:「……あ、ああ。そういう意味だ……へえー」
林藤はるか:『だから雨堂さんは田井中さんにちょっと似てると思ったんですけど、やっぱりちょっと違いますね……』
林藤はるか:頭の周りをひらひらと飛ぶ。
林藤はるか:『どこがというのは、分からないですけど』
雨堂聖理:「林藤さんはなんか……不思議だなあ。怒ってると疲れて……うん、確かに疲れるときもあるけど」
雨堂聖理:くるくると光を目で追い
雨堂聖理:「ブリンガーさんも、なんか正義感強そうですもんね」
雨堂聖理:妥協案の呼び方をしつつ 「生徒会長はどっちだろう……怒る派? 怒らない派?」
田井中次郎:「……俺は……」口を開いてから、自分でも意外そうな顔をして。「……どうなんだろうな」
田井中次郎:「余りそういうことを……考えたことが無かった」
涼暮御幸:「……私は、怒らないように心掛けている」
涼暮御幸:「君たちがやってくれるからな。極力冷静に采配する者が居たほうがいいだろう」
雨堂聖理:「へー。ブリンガーさん、直感派なんですかね」
雨堂聖理:「……生徒会長はさすがだなあ。女帝って言われるだけあります。冷静ー」
涼暮御幸:「その呼び方は……」咎めだてようとして。「いや、いいか」
田井中次郎:「…………」考え込んでいる。
涼暮御幸:「私まで呼び名に執着せずとも……む。ここか?」
林藤はるか:『住所ではこの辺りですよね』
雨堂聖理:「あ。そうですね」 背負ってた通学リュックを手に持つ
田井中次郎:「……海星塾」
涼暮御幸:「どうやら、退屈しのぎはここまでのようですね」
林藤はるか:雨堂のリュックの中にさっと隠れる。
GM:その通り。そんな話をしていると、君たちの前に情報収集で得た外見と同じような建物が現れるよ。
涼暮御幸:「とは言え、じきに喧しくなるでしょう。向こうには“グライダー・ダウン”がいるやもしれませんから」
林藤はるか:『どんなエージェントなんですか?』
雨堂聖理:あっ、リュックの中は分解した大鎚とかショットガンとか弾薬とかワイヤーとかピッキングツールとか色々入ってるけど気にしないでね
林藤はるか:『ひえーっ』
林藤はるか:すぐに驚いて出てきます。田井中くんのコートのポケットに隠れる。
田井中次郎:「“フォックスリンカ”……!?」
涼暮御幸:「ああ、彼は……む。何か?」
林藤はるか:『いえ、なんでもないです。“グライダー・ダウン”がいるんですよね?』
GM:外見は普通の一軒家と同じだ。表札の代わりに、海星塾と書かれた控えめな大きさの看板?みたいなのが出ている。
雨堂聖理:「ん?」 声の発生源を目で追って 「……あ、ビックリさせてごめん……うんうん。敵の話聞かせて」
涼暮御幸:「崩落戦時に指揮系統が寸断され、現在まで指示なく孤立していたエージェントだ」
GM:情報によると、この時間には講義があるはずだが……中に人の気配は感じません。
涼暮御幸:「どうにも“先生”と接触し、彼のために放縦に生きるようにしたようだが……無人か?」
田井中次郎:「……何にしても、ここで動けるのは俺たちしかいない。生徒たちを助けられるのはな」
田井中次郎:「……やるしかない。俺は一人でも行く」
涼暮御幸:「……いえ。援護します」
雨堂聖理:「えっ、というかどう考えても一人で行く流れではなかったのでは……?」
GM:中に入るとやはり人はいない。ただホワイトボードや、授業に使うレジュメなど、講義の準備はしてある。
涼暮御幸:「……これは。我々を察知して、離脱を?」
雨堂聖理:中に入ったならショットガンをリュックから手に取り出して持っている 「……支部でも確か、任務を降りて良いって言ってましたけどー……」
GM:と、言う感じで、皆が中に入った後。
雨堂聖理:「絶対あたし抜けてたら困ってたと思いまーす……んー」
田井中次郎:「しかし、相手はだな……」警戒しつつ建物内を進んでいく。
GM:コツコツと、誰かが階段を降りてくる音がします。
田井中次郎:「……!」
雨堂聖理:銃口を向ける
赤川清志郎:「ああ……今日は生徒は……誰も来ないと思っていたのですが……」
田井中次郎:咄嗟に全身を影にして隠れます。
赤川清志郎:「その通りでしたね……見学の方というわけでも……なさそうだ……ふふ……」
林藤はるか:廃ビルで見たカース・マスターと同一人物ですか?
涼暮御幸:髪飾りを手に取って。
雨堂聖理:目線はその人物に向けたまま、生徒会長に聞く 「この人?」
GM:あの時は一応、覆面を被っていたので顔はわからないんですが
林藤はるか:そういえばそうだった。じゃあ背丈とか声!
GM:まあ林藤さんの知覚能力なら同一人物だとわかって問題ないでしょう
林藤はるか:ヤッタネ
林藤はるか:『……少なくともあの時のカース・マスターは』コートの中で声を発する。
林藤はるか:『この人です。間違いありません』
カース・マスター:「人間の方の……自己紹介は……要らないようですね。ええ、はい」
カース・マスター:「はじめまして。こんにちは。カース・マスターです今の声は……あの時の虫さんかな?」
涼暮御幸:「本当に……マスター・エージェント」
林藤はるか:『はい。またお会いしましたね』
田井中次郎:ずず、と小さな影のままゆっくりと床の隅を滑り、カース・マスターの背後へ回り込んでいく。
カース・マスター:「やっぱりあの時……逃しちゃいけなかったみたいですね……星の話といい……勉強になりました……」
雨堂聖理:「そうなんだ。なるほど」 引き金を引こうとして、田井中さんの動きに気付き、止める
林藤はるか:田井中くんのポケットから出て、蛍光灯に溶け込むような光で光っている。
カース・マスター:「ああ……止めておいたほうがいいですよ……それ……見えてるので……」
GM:では、背後に回ろうとした田井中くんですが
GM:君はいつの間にか影の中から出て、涼暮さん雨堂さんの後ろに戻っていることに気づきます
田井中次郎:「……ッ……!?」
田井中次郎:唖然として自分の身体を確認する。
涼暮御幸:「レネゲイドの弱体化の、作用範囲がそこまで……?いや、別の要因……?」
田井中次郎:(何をされた……!?)
雨堂聖理:「……」 その事態に内心で動揺するが、銃を構える手は揺るがない
カース・マスター:「……一応……聞いておきますが……ふ……僕に構っていて……いいのですか?」
林藤はるか:『どういうことですか?』
カース・マスター:「虫さん……いえ……林藤はるかさん……でしたか……」
カース・マスター:「貴女は……ふ……知っているでしょう……僕よりずっと危険なオーヴァードが……この街には大勢います……」
カース・マスター:「“スターゲイザー”、“荒天龍”、“マスタープラント”……彼らが出した被害は……数百数千に上ります」
林藤はるか:『そう主張するなら、自分が今何をしているのかも説明できますよね』
林藤はるか:『あなたが他のオーヴァードよりもずっと安全であるかどうか、あなたの行動を証明してもらうまでは分かりませんから』
林藤はるか:『塾生徒に生じた脳腫瘍はあなたの行動によるものですか?』
カース・マスター:「賢い虫さんなら……聞かなくてもわかっているでしょう……?」
カース・マスター:「まあ……その通りですが……」
カース・マスター:「でも……彼らは……後悔していないと思いますよ……彼らの願いに……『長生きしたい』なんて……含まれていませんでしたから……ふ……」
雨堂聖理:「……言葉が通じるなら聞きたいことはあるんだけど」
カース・マスター:「はあ……なんですか?」
雨堂聖理:その言葉に奥歯を噛み締め 「今日は生徒は誰も来ないと思ってた、って、何で? 生徒はどこかに行ったの?」
カース・マスター:「さあ……ふ……僕は来るように言ったんですが……」
カース・マスター:「一人……コインを欲しがっている生徒が……居ましてね……ふ……もしかすると……」
カース・マスター:「集めて回っているかもな、と……私でも……コインは……7枚配る所までが……精一杯だったので……」
カース・マスター:キン。コインを弾く。“クラテール・コイン”。力を分配するアーティファクト。
林藤はるか:『今、塾の在籍生徒は七人です』
雨堂聖理:「……奪い合ってるってこと? たくさん手に入れればもっと力が手に入ると思って」
林藤はるか:『塾生の人数分、力を分割していると見て間違いありません――』
カース・マスター:「殆どの生徒は……コインを与えるまでもない……少し……ふ……『真剣になってもらう』だけで済むのですが……」
カース・マスター:「今いる七人は……それだけでは……不十分だったようなので……ふ……」
涼暮御幸:「奪い合いか、一方的な強奪かは分からんがな……一つだけ、分かったことはある」
カース・マスター:「少し力を貸しました……まあ……それでも駄目な生徒が……どうするかというのは……ふ……ふふ……」堪えきれないと言った様子で、肩を震わせながら笑う
涼暮御幸:「貴様を見逃す理由はないことだ」羽飾りが展開し、刺突剣へ。
田井中次郎:「……カース・マスター。お前の目的は、何だ」怒りを押し殺し、口を開く。「何のために彼らを利用している」
カース・マスター:「嫌だな……利用なんて……僕はただ、彼らを助けたいだけですよ」
田井中次郎:「……助ける、だと?」
カース・マスター:「全ての願いには価値がある。だからせめて……私の目に入った範囲では、叶えさせてあげたい……」
田井中次郎:「その結果、人格を捻じ曲げられ、命を落としてもか」
カース・マスター:「ふ……死んで行く人間など……元から……その程度の力しか無かったということ……」
カース・マスター:「本当に必要な人間なら、私に心を惑わされることも、死ぬこともない」
涼暮御幸:「神でも気取るつもりか。傲慢な」
涼暮御幸:「私が貴様の速やかな死を願えば、貴様はそれを叶えるのか?」
カース・マスター:「ふ……願いは自分の力で叶えるものですよ」
涼暮御幸:「……そうか。性に合っているよ」
涼暮御幸:剣を構え直して、向き直る。
カース・マスター:「見逃しては……くれませんか……しっかり説明した……つもりなんですが……」
カース・マスター:「残念です……では私も……努力しましょう……生徒たちのためにも……」
カース・マスター:「ここで死ぬわけには行きませんからね……ふ……」
GM:という事で
GM:ミドル戦闘を開始します
雨堂[12] 涼暮[1] 田井中[8] 林藤[10]

        5m

      カースマスター[1]
GM:君たちは一つのエンゲージに固まっています。敵はカース・マスター一人。距離は5mです。
GM:セットアップに入りましょう。何かある人!
涼暮御幸:なし
林藤はるか:ないでーす
雨堂聖理:ないぞ!
田井中次郎:行動値1…アクセルいらないな…なし!
GM:では最初に雨堂さんの番かな
雨堂聖理:そうとも! マイナーで移動してメジャーで攻撃。《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》です。
雨堂聖理:武器はショットガン
 涼暮[1] 田井中[8] 林藤[10]

      5m

 雨堂[12] カースマスター[1]
雨堂聖理:攻撃すっぜ!
雨堂聖理:7dx8+1
DoubleCross : (7R10+1[8]) → 10[2,3,4,5,6,7,8]+10[10]+4[4]+1 → 25

カースマスター:ガードします。
雨堂聖理:3d10+7
DoubleCross : (3D10+7) → 17[7,6,4]+7 → 24

雨堂聖理:諸々有効
GM:ちょっぴり喰らいます
雨堂聖理:でしょうね!
雨堂聖理:「……あのさ。もう一つ聞きたいんだけど」
カースマスター:「はあ……なんですか?」
雨堂聖理:「多分生徒の中に由比ヶ浜ちゃんって子が、
雨堂聖理:と、話している途中で当然のように引き金を引く。銃口に開いた極小の魔眼により、その速度は通常の散弾よりも速度を増して襲いかかる。
雨堂聖理:のみならず、それは牽制である。銃撃と同時に身を低く駆け出した雨堂は、排莢しつつカース・マスターの懐に飛び込み、次撃。引き金を引く。接近距離での散弾。
カースマスター:「痛いなあ」
雨堂聖理:「……ッ」 さらに撃ち込むことも考えたが、相手の動きが『なさ過ぎる』。感覚的な不穏を悟り、警戒距離へ
カースマスター:衝撃でわずかに体が浮くが、それだけだ。身体から弾かれた散弾が、チリンチリンと音を立てて地面に落ちる。
カースマスター:「虫さんといい……嘘つきさんが多いですね……UGNは……」
雨堂聖理:「……ダメだ」 (もっと出力を上げないと……!)
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+5(侵蝕率:71->76)
GM:次は林藤さんの手番です
林藤はるか:私はもちろん待機。やることがないのだ
GM:では田井中くんの手番!
田井中次郎:マイナーで移動して接敵、メジャーで≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫!
GM:こいっ
   涼暮[1] 林藤[10]

      5m

   雨堂[12] 田井中[8]
   カースマスター[1]
田井中次郎:8DX7+1
DoubleCross : (8R10+1[7]) → 10[1,2,3,5,9,9,9,9]+10[1,1,6,7]+1[1]+1 → 22

カースマスター:ドッジします。
カースマスター:同時に、Dロイスの効果を使用。
田井中次郎:えっえっ
カースマスター:『賢者の石』の効果を3つ使い、C値を-6します。
涼暮御幸:???
田井中次郎:ハァーーッ!?
林藤はるか:3つ!?
雨堂聖理:?
カースマスター:7DX4+2
DoubleCross : (7R10+2[4]) → 10[1,2,4,7,7,7,10]+10[4,5,6,8,10]+ 10[2,3,9,10,10]+10[3,3,10]+1[1]+2 → 43

カースマスター:避けました。
田井中次郎:ふざけんなこいつ!
林藤はるか:アヤヤ~~ッ!?
田井中次郎:「『全ての願いには価値がある』、か。確かにその通りだ」
田井中次郎:身体と影との境界が曖昧になり、全身が黒く染まっていく。
田井中次郎:「だが、他の願いを踏みつけにする願いだけは、許されてはいけない」
田井中次郎:「たとえ力が無かろうと。分不相応な願いだったとしても」
田井中次郎:田井中の全身が影に沈んでいく。膨張した黒影が床と壁すべてを黒く覆い尽くす。
カースマスター:「"ナイトメアブリンガー”ですか……貴方は少し強そうだ……この状態だと……」
カースマスター:「3つ……必要かな……」
田井中次郎:巨大な影が、カースマスターを包囲する。
カースマスター:影に向かって手を掲げる。身体が泡立ち、内側から3つ。
田井中次郎:「その価値を決める権利は、お前には無い!!」
田井中次郎:カースマスターに向け、全方位から鋭利な影の棘が放たれる。
田井中次郎:回避不可の一撃だったはず。だが――。
カースマスター:光り輝く水晶が現れる。同時に凄まじい、レネゲイドが周囲に溢れ出し
カースマスター:向かってくる影、その全てを光で塗りつぶす。
田井中次郎:「――!!」
田井中次郎:影を剥ぎ取られ、元の姿の田井中が姿を晒される。
雨堂聖理:「!?」 突然の光に、顔を僅かに俯かせて前髪を幕とする
涼暮御幸:「……な」
涼暮御幸:「……今の。何が……!?」
田井中次郎:「それは……! その力は……!!」愕然と、カース・マスターを見る。
カースマスター:「そうですね……貴方の言う通り……願いの価値を決めることなど……私には出来ません……」
林藤はるか:『レネゲイドを……う、打ち消した……?』
カースマスター:「ですが……私を倒せるかどうかは……ふ……力で決まるのですよ」
田井中次郎:侵蝕率80>87
涼暮御幸:「いや、打ち消しではなく……出力だけで、相殺を……?」
カースマスター:カースマスターの身体から現れたのは、賢者の石。
カースマスター:体表が変化し、更に四つの賢者の石が身体の中から現れる。計七つ。
雨堂聖理:「賢者の石が……な。」
雨堂聖理:「7、個……!?」
林藤はるか:『ぜ、絶対……あり得ません……』
林藤はるか:『一人のオーヴァードで耐えられるはずがない……』
涼暮御幸:「馬鹿な……それでは、まるで」
涼暮御幸:「……悪夢だ」
カースマスター:大N市で生まれた、FH最強の濃縮体。最悪の呪いの正体は
カースマスター:『賢者の石の適合者』を濃縮して生み出された怪物的オーヴァードだ。
GM:次は涼暮さんの手番です
涼暮御幸:マイナーで《縮地》。カースマスターのエンゲージの15m右へ。
涼暮御幸:侵蝕率+2 (侵蝕率:69->71)
    林藤[10]

      5m

   雨堂[12] 田井中[8]
   カースマスター[1]  15m 涼暮[1]
涼暮御幸:オートでスネークブレードを起動して、
涼暮御幸:メジャーは『五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)』。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》。
涼暮御幸:能力訓練:白兵も使用。
涼暮御幸:13dx7+1
DoubleCross : (13R10+1[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,3,5,6,8,10,10,10]+10[3,7,8,10]+ 10[8,9,9]+5[4,4,5]+1 → 36

カースマスター:うっ、やるな……!でもドッジします
カースマスター:先程と同じく、賢者の石の効果を3つ使用。
カースマスター:7DX4+2
DoubleCross : (7R10+2[4]) → 10[1,3,4,8,9,9,10]+10[3,4,4,6,8]+10[1,2,5,8]+ 10[1,7]+10[10]+10[5]+2[2]+2 → 64

カースマスター:避けました。
涼暮御幸:この野郎……
雨堂聖理:やるなじゃねえよ!
林藤はるか:ヒエーッ
田井中次郎:ふざけんな!
涼暮御幸:その場からかき消えて、彼の側面を取る。
涼暮御幸:(知覚範囲以外からの狙撃であれば――)
涼暮御幸:白刃が閃く。空間接続による、刺突剣でのノーモーションの狙撃。
カースマスター:転移から攻撃に移る、僅かな時間の間に君は気づく。
カースマスター:カースマスターの目が君を追っている。
涼暮御幸:「……!?」
カースマスター:体を捻り、刺突を避ける。現象として起こるのはそれだけだが
カースマスター:それがどれほど異常な事か、君は理解している。肉体と知覚の超強化。万能の成功要素、賢者の石のなせる技だ。
涼暮御幸:《熱感知知覚》による異能の眼で、その異常を完全に捉えているが。
涼暮御幸:理解の外にある。彼の姿は、灼かれる程に眩しい。
涼暮御幸:侵蝕率+5 (侵蝕率:71->76)
涼暮御幸:「こんなものが、あってたまるか……!」冷や汗を流して。
GM:では次はこちらの手番!
カースマスター:「……やりますね……UGNも……思った以上に……」
カースマスター:「最後まで持つか……心配になってきたな……」
GM:マイナーはなし。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《伸縮腕》
GM:林藤はるかさんを狙います。
カースマスター:判定前に賢者の石の効果を使用。
カースマスター:C値を-2します。
カースマスター:7DX6+2
DoubleCross : (7R10+2[6]) → 10[4,4,4,5,7,8,9]+10[2,7,9]+4[1,4]+2 → 26

林藤はるか:はるーっ!
カースマスター:あっ避けられるこれ
林藤はるか:《リフレックス:エンジェルハィロゥ》《神の眼》でがんばって避けます。
林藤はるか:4dx8+15>=26
DoubleCross : (4R10+15[8]>=26) → 10[2,3,4,9]+5[5]+15 → 30 → 成功

林藤はるか:ハルハルーッ
田井中次郎:最強!!
GM:やるなあ
カースマスター:――バンッ!
カースマスター:突然、君たちの後方の壁に巨大な穴が開く。凄まじい音と衝撃を発しながら打ち出された学習机が、道路の向こうで砕けているのが見える。
林藤はるか:『……っ』いつものように会話で気を引くことも出来ない。
雨堂聖理:思わず目をそちらに向ける。敵を前に視線を外すことなど、普段の雨堂ではあり得ない。
林藤はるか:かろうじて回避している。予測して避けたわけではなかった。
林藤はるか:『…………こ、これで』
林藤はるか:『1/8ですか?そんなわけないですよね』
カースマスター:「狙いは正確だったと思うのですが……どうやら貴方とは……相性が悪いみたいですね……虫さん……」
田井中次郎:「林藤……!」
林藤はるか:『ふ、ふふふ』
林藤はるか:『的が小さいのが自慢ですから』
涼暮御幸:「今の……空間を直接繋げて……?」
涼暮御幸:「いや。速度だけ、で……?」
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+3した (侵蝕率:51->54)
カースマスター:「すみません……世界を重ねるだとか……時間を捻じ曲げるだとか……命を作り出すだとか……そういう特別な力は……僕には有りませんので……」
カースマスター:「まあ……別に負けるとも……ふ……思いませんが……」
涼暮御幸:(呪いの熟達。敵を呪う、術士だとばかり……)
涼暮御幸:(世界に対する、呪いだとでもいうのか。これは)
GM:クリンナッププロセスを挟んで、セットアップ。
雨堂聖理:ないよ!
涼暮御幸:ないです!
林藤はるか:あ、待機手番で動いていいですか
林藤はるか:田井中くんや雨堂ちゃんのところまで戦闘移動したーい
雨堂聖理:あっそうだそうだ。林藤さんを忘れるな
GM:どうぞどうぞ!
雨堂[12] 田井中[8] 林藤[10]
   カースマスター[1]    15m 涼暮[1]
林藤はるか:(賢者の石一つだけでも、生み出す結果は予想できない)
林藤はるか:(それが七つ。勝てない。このままだと死ぬ……んでしょうか?)
林藤はるか:逃げるのではなく、田井中くんの懐にまで飛来します。
林藤はるか:『死ぬのはいやですよね』
GM:OK!
GM:では改めてセットアップ!
林藤はるか:セットアップもない!
田井中次郎:なし!
雨堂聖理:ないぞ!
涼暮御幸:なきなき
GM:こちらもないです
GM:ということでイニチアシブを挟んで雨堂さんだ!
雨堂聖理:残念ながら変わったことはできない。追いジェネシフトもちょっと怖いしな……! 《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》。ショットガンで、対象はカース・マスター。
雨堂聖理:7dx8+1
DoubleCross : (7R10+1[8]) → 10[4,4,4,6,8,8,9]+5[3,5,5]+1 → 16

雨堂聖理:へにゃへにゃ
カースマスター:ガードします
雨堂聖理:舐めてくれる……!
GM:ダメージどうぞ!
雨堂聖理:2d10+7
DoubleCross : (2D10+7) → 11[10,1]+7 → 18

カースマスター:少し受けます
雨堂聖理:実のところ、賢者の石はオーヴァードとしての知識に乏しい雨堂が、ほとんど唯一正しく認識している『脅威』である。
雨堂聖理:ただ一つでも、それがどれほどの出力をもたらすか、雨堂は身を持って知っている――それが、7つ。
雨堂聖理:(……だとしても)
雨堂聖理:引き金を引く。動揺と、あるいは畏れで照準がブレていたとしても。『自分の銃撃は命中した』という事実に拠って。
雨堂聖理:事実、散弾は命中し、多少の傷を負わせているはずだ……!
カースマスター:「痛いですよ……」他の二人に対してとは違い、回避行動は取らない。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+5(侵蝕率:76->81)
カースマスター:ただの銃撃が自分を殺せるはずなど無いと確信している。
GM:イニチアシブを挟んで林藤さんの手番です
林藤はるか:当然待機!他の二人に攻撃が来たら守るぞ
GM:では次!田井中くんの手番!
田井中次郎:マイナーなし、メジャーで≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫!
田井中次郎:8DX7+1
DoubleCross : (8R10+1[7]) → 10[1,2,2,3,5,10,10,10]+10[2,5,9]+2[2]+1 → 23

カースマスター:ガードします。
田井中次郎:3D10+6+2D10 ダメージ!
DoubleCross : (3D10+6+2D10) → 28[9,10,9]+6+7[3,4] → 41

GM:高いな!結構貰います!
田井中次郎:「見方を変えろ。これは僥倖だ。またとない好機だ」周囲に、というより、自分に言い聞かせるように。
田井中次郎:「奴は今、周囲に力を分け与え、格段に弱体化している」
田井中次郎:「此奴を殺せるのは、今を逃せば二度とは無いかも知れん……!」
林藤はるか:『本当にできるんでしょうか。出力の底が全く分かりません!』
林藤はるか:『私の能力でも田井中さんを守れるかどうか……!』
田井中次郎:影の装甲に覆われた腕から、黒炎が噴き出す。
田井中次郎:「それでも、やるしかないんだ!!」
林藤はるか:『……!』
田井中次郎:業火を撒き散らす腕を、思い切り振りかぶり、
田井中次郎:「オオオオオォッ!!」
田井中次郎:咆哮と爆炎と共に、拳を叩き込む!
カースマスター:再び手をかざし、影を打ち消そうとするが
カースマスター:先程の光は現れない!炎に包まれた拳がカースマスターの身体に打ち込まれるぞ!
田井中次郎:「――届いたぞ……! カースマスター……!!」
涼暮御幸:「決めたのか……!?」
田井中次郎:侵蝕率87>94
カースマスター:「……ッ!っと、ふ……まだ折れませんか……私の見立てだと……」
カースマスター:「もうとっくに……諦めているものかと……ふ……」
涼暮御幸:「……すごいな」思わず呟いて。
カースマスター:「嫌いです……“ナイトメアブリンガー”……貴方のような人は……」
雨堂聖理:「……誰がそんなの。実際、ブリンガーさんの言う通り」 排莢し、真っすぐに睨む
雨堂聖理:「弱ってる奴は弱ってる内に……殺せないと」
GM:まだ倒れません。涼暮さんの手番です
涼暮御幸:マイナーで《縮地》。エンゲージに突入。スネークブレードの効果を解除。
涼暮御幸:侵蝕率+2 (侵蝕率:76->78)
雨堂[12] 田井中[8] 林藤[10] 涼暮[1]
   カースマスター[1]
涼暮御幸:メジャー《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》。
涼暮御幸:14dx7
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[1,1,1,1,1,3,4,4,6,7,8,8,9,9]+5[1,3,3,4,5] → 15

涼暮御幸:うわっ
林藤はるか:ヒエーッ
林藤はるか:《妖精の手》!
カースマスター:これはドッジ出来るかなー
涼暮御幸:ありがたく!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+4した (侵蝕率:54->58)
カースマスター:ではその妖精の手を《レネゲイドディゾルバー》で打ち消します
田井中次郎:クソ野郎!!
涼暮御幸:最低……
林藤はるか:アヤヤーッ!?
雨堂聖理:キッチリしてやがる!
カースマスター:更に《万象の虹》でコピー
林藤はるか:最強の敵だ……
雨堂聖理:あっこら
林藤はるか:ヒエーッ、ヒエーッ!
カースマスター:ドッジします
涼暮御幸:最低の最低……!
林藤はるか:待った!
林藤はるか:バディムーヴは打ち消せないしコピーできないぜ!
GM:そのとおりだ……!
林藤はるか:涼暮さん、この達成値3を受け取ってくれ
涼暮御幸:じゃあ達成値18!
カースマスター:では改めてドッジします。
カースマスター:7DX
DoubleCross : (7R10[10]) → 7[2,3,4,6,6,6,7] → 7

カースマスター:《妖精の手》
カースマスター:1DX+10
DoubleCross : (1R10+10[10]) → 8[8]+10 → 18

カースマスター:回避します
涼暮御幸:ロイス切ります
田井中次郎:ふざけんなこいつ!!
雨堂聖理:ヒェーッ
涼暮御幸:-敵/カースマスター/尽力:○/脅威/ロイスで取得して昇華。
GM:ぎえーっ
涼暮御幸:1d10+18
DoubleCross : (1D10+18) → 5[5]+18 → 23

GM:覚悟の勝利だ……!ダメージを受けます
涼暮御幸:3d10+33 装甲有効
DoubleCross : (3D10+33) → 20[4,7,9]+33 → 53

GM:まだ立ってます
涼暮御幸:マジで……?
田井中次郎:ウソだろ……
林藤はるか:強すぎる
雨堂聖理:耐えるのか
涼暮御幸:(――位置取りが読まれるのであれば)再び転身。
涼暮御幸:カースマスターへと肉薄する。僅かな狙撃のラグが消えるからだ。
涼暮御幸:彼の動き出しを、熱の眼で捉える。回避の挙動を読み、刺突を試みた。
涼暮御幸:はずであった。
カースマスター:……チカッ
カースマスター:涼暮の視界の端で光が瞬く。……林藤の蛍。
カースマスター:幻惑の光が、君の刺突を僅かに狂わせている
涼暮御幸:(支援……?いや、これは)
涼暮御幸:(違う。私が、乱されて――)
カースマスター:――ドッ!
カースマスター:カースマスターの身体に、深々と剣が突き刺さる。だが……致命の一撃ではない。わずかに。
カースマスター:「いったいなあ……本当に死んだら……どうするんですか……」
林藤はるか:『わ、私では……ないです!ど、どうして……』
カースマスター:「……呪詛返しです……ふ……びっくりしましたか?虫さん……」
涼暮御幸:「あああっ!」裂帛の叫び。「まだだ!」
カースマスター:「いえ、終わりです……これ以上は……」
涼暮御幸:侵蝕率+5 (侵蝕率:78->83)
涼暮御幸:その場で転身。彼女の髪が生物のように蠢き、彼を刺し貫こうとして。
GM:そしてこちらの手番。
GM:マイナーアクションの前に、《異世界の因子》を発動。涼暮さんの《縮地》をコピー。マイナーアクションで移動しながら、《縮地》を使用。
GM:シーンの端に移動し、メジャーアクションで退場します。
涼暮御幸:その止めのはずの一撃は、空を切った。
カースマスター:「付き合うつもりは……有りませんので……」
田井中次郎:「……!! カースマスター……! 貴様……!! 逃げる気か……!?」
カースマスター:一瞬微笑んだ後消える。
林藤はるか:『はーっ、はーっ……』対空していた蛍がひらひらと力なく床に落ちる。
田井中次郎:「……!!」鞭のように伸ばした影の刃が、空を切る。
雨堂聖理:「……!」 反射で引き金を引き、消えた後の空間に、涼暮さんと同時に攻撃する。もちろん空振りだ
カースマスター:空間を接続し瞬間的に移動する、涼暮の能力を模倣したのだ。
涼暮御幸:「……軽々と使ってみせる、か」その様子を忌々しげに見やる。
田井中次郎:「くそっ!! ……くそッ……!! ふざけるな……ふざけるなよカースマスター……!!」
雨堂聖理:「逃げらっ……いや、本当に逃げられたんですか? 追えないんですか?」 涼暮さんを見る。なんとなく似た能力だとは察せられた
林藤はるか:『……違います……雨堂さん』床に落ちたままの蛍が言う。
林藤はるか:『逃げられたのではなく』
林藤はるか:『見逃された、というべきです……この状況は……』
涼暮御幸:「……追跡も無理だ。あくまで同じ速度では動けるだろうが、方向がわからぬ以上」
涼暮御幸:「……それに」剣を取り落としている。
涼暮御幸:「私が、そうしたくないと。思ってしまっている」
田井中次郎:「くそっ……!」ガン、と床を殴り付ける。
雨堂聖理:「…………」 その言葉に、銃を持つ腕から力が抜ける
涼暮御幸:「あれで、1/8……?」
雨堂聖理:常に物静かで落ち着いていた彼女の、一瞬の激高を見ていた。『怒らないようにしている』と語った彼女の乱れを。
田井中次郎:「カースマスター……奴は、絶対に許さない」
雨堂聖理:「……分かりました。今は、うん」
雨堂聖理:……終わってみれば、味方に負傷者はなく、敵が被害をもたらしたでもない。
雨堂聖理:だというのに、この敗北感は。まるで、決して手の届かない、威圧的に反り立つ壁を前に、屈してしまったかのような敗北感は――
田井中次郎:強い怒りを吐き出すように言う。
田井中次郎:「この手で必ず、奴に悪夢を見せてやる」
GM:シーンを終了します
GM:ロイスの取得が可能です
田井中次郎:カースマスターのロイスをP敵愾心に反転。
林藤はるか:ミドルのやり取りを踏まえて田井中くん意外にも取得しよう
田井中次郎:以上!
林藤はるか
同行者/雨堂聖理/好奇心○/脅威/ロイス
生徒会長/涼暮御幸/信頼○/疎外感/ロイス

雨堂聖理:生徒会長/涼暮御幸/○信頼/心配
涼暮御幸:-友軍/“ナイトメアブリンガー”/信頼:○/隔意/ロイス
雨堂聖理:あと田井中さんのロイスも変えよ 同行者/田井中次郎/○信頼/不審

GM:では今日のセッションはここまで!
GM:続きは明日の14時からです。よろしくおねがいします!
林藤はるか:お疲れ様でーす!
涼暮御幸:はーい!おねがいします!
田井中次郎:よろしくお願いします~!
雨堂聖理:よろしくお願いします!

ミドルフェイズ7

GM:では多分4日目の昼!セッションを再開するよー
GM:次のシーンはミドル7。クライマックス前のトリガーシーンになります。
GM:シーンプレイヤーは涼暮さん、それから雨堂さんにも登場してもらおう
GM:ダイスを振ってね
涼暮御幸:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:83->93)
GM:他のPCも搭乗可能です
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:58->61)
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:61->62)
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+4(1d10->4)(侵蝕率:81->85)
田井中次郎:ヤバいけど出るしかねえ~
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:94->99)
GM:カースマスターをなんとか退けた君たちは、改めて塾の中を探索しました。その結果
GM:この塾に通っていた生徒の名簿が見つかりました。過去に通っていた子も、今通っている七人もわかる
GM:そして支部のバックアップにデータを送り、七人の生徒が何処に居るのか調べてもらったのですが
GM:その内の二人が死体になって発見されたという連絡が入ってきます。
雨堂聖理:ちなみにその二人は知った名前じゃないですよね?
GM:星辰館高校の子らしいですが、雨堂さんは聞いたことないか、聞いてても親しいわけじゃないですね
GM:ただ七人の中には由比ヶ浜藍さんと風祭翔くんの名前が乗ってます
雨堂聖理:そういうこと!
林藤はるか:『状況は、ほぼここまで聞いてきた通りのようですね』
田井中次郎:「既に……一足、遅かったか」表情と声色に強い悔恨を滲ませる。
GM:今までの情報や状況から、生徒の内少なくとも一人以上が、より大きな力を求めて、生徒を殺しコインを回収して回っているのだと推測できて構いません
林藤はるか:『七人の生徒の内二人が死亡しています。“共食い”をする生徒がいたということです』
涼暮御幸:「……っ」机を叩く。
雨堂聖理:「……しかも、見つかってるのが二人だから」
涼暮御幸:「……言った通りというわけか。奴にかか患う暇はなかったと」
林藤はるか:『……』
林藤はるか:『……いいえ。一足早く辿り着けた、と考えることもできます』
林藤はるか:『私が言ったように支部長クラスの救援を待ってから動いていたら』
林藤はるか:『この死者数が三人、五人と増えていた可能性だってありましたよね』
GM:今、支部では確認できてない残りの生徒に連絡を取り保護を急いでいますが
林藤はるか:『大丈夫です。私達が動いていることで、状況は確実に良くなっています。きっと』白く点滅する。
涼暮御幸:「……まだ、辿り着けては居ないでしょう」
GM:連絡は取れてない状況ですね。雨堂さんは覚えているかもしれないが
田井中次郎:「……そう、だな。後悔は後にしよう。まだ状況は動いている最中だ」
涼暮御幸:「全員の保護が完了して、ようやくゴールですから」
雨堂聖理:「うん。これ以上増える前に。……その、殺してる一人の動きって分かりませんかね?」
GM:変貌した後の由比ヶ浜さんには連絡が取れませんでした
雨堂聖理:「順番とかで、ざっくり方角だけでも分かれば……」
GM:たぶん全員が同じような感じで、連絡を無視してるのだと思います
雨堂聖理:無駄とは思いつつも簡素な連絡を由比ヶ浜ちゃんには爆撃している
涼暮御幸:「……一人とも限らんだろう」
雨堂聖理:「あー……確かにそっか。そうなると、待つしかない?」
林藤はるか:『由比ヶ浜さんに連絡を取ることはできませんか?』携帯の近くを遠慮なく飛ぶ。
雨堂聖理:「入れてるんですけどね」 画面を見せる。個人トーク画面で『連絡して』『出て』『今どこ?』『はやくでろ』(脈絡のないピンボケした猫の写真)『連絡してよー』 などと並んでいる
雨堂聖理:「既読もつかないんです。これは週末からずっと。だから難しいかも」
林藤はるか:『それはちょっと悪い兆候ですね。ああ言った直後ですけど』
GM:そう、これ以上被害を増やさないためには、どうにかして襲撃を行っている生徒の足取りを掴まなければならないのですが……
田井中次郎:「しかし……時間の猶予は皆無に等しいぞ。このまま手をこまねいていては……」
林藤はるか:『連絡を断つということは関係性の無視……ジャーム化兆候に近いということでもありますから』
雨堂聖理:「こういう時なにかないんですか? UGNのなんかすごい……情報網みたいな」
雨堂聖理:「……そっか。確かに。ジャームってそういうものなんだっけ……」 表情はいっそう深刻なものに
GM:と、言うことで。君たちにはクライマックスに辿り着くために判定を行ってもらいます
GM:〈意思〉で難易度16。涼暮さんだけ難易度8です。判定してみてください
林藤はるか:意思!
田井中次郎:16!
林藤はるか:精神ダイスはふにゃふにゃ。振ってみます。
林藤はるか:3dx+5>=16
DoubleCross : (3R10+5[10]>=16) → 6[2,4,6]+5 → 11 → 失敗

涼暮御幸:能力訓練:精神を使用して判定します。
雨堂聖理:いったいなぜ涼暮さんが……
雨堂聖理:5dx=>16
DoubleCross : (5R10[10]>=16) → 8[3,3,4,4,8] → 8 → 失敗

涼暮御幸:6dx+1>=8
DoubleCross : (6R10+1[10]>=8) → 10[1,1,2,6,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

林藤はるか:すごい!
GM:つええ~
田井中次郎:8DX+1>=16
DoubleCross : (8R10+1[10]>=16) → 9[1,3,5,6,7,7,9,9]+1 → 10 → 失敗

雨堂聖理:ククク……GMの特別扱いなんてなくても女帝ならクリアできるぜ~!
田井中次郎:8DX+1>=16
DoubleCross : (8R10+1[10]>=16) → 9[1,5,5,5,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

田井中次郎:2回振っちゃった どうせダメ!
GM:では、涼暮さんは思い出します。
GM:君はOPで、風祭翔くんの連絡先を受け取っていたなと言うことを。そして他の生徒達とは違い
GM:彼の性格の急変は、カースマスターのエフェクトによるものではなく、へにゃへにゃした理由だったなということ
GM:もしかしたら塾生の中でも彼奴なら連絡取れるんじゃねということに。
GM:それから、彼は学校でもコインを所持しているのを隠そうとしていませんでした。
林藤はるか:あほで助かる!
田井中次郎:本当にFHエージェント?
GM:由比ヶ浜藍がコインを目的に襲撃しているなら、それを持っていることを確認している風祭くんを
GM:早い段階で狙うかもしれないということもわかっていいです
雨堂聖理:まだ由比ヶ浜ちゃんとは決まってないでしょ、襲撃者!
GM:あ、そうだった
涼暮御幸:「……なんかすごい連絡網というわけには行かないが」
涼暮御幸:「……風祭だ。彼の連絡先なら、受け取った」
林藤はるか:『FHチルドレンから受け取った連絡先に連絡するんですか?』
林藤はるか:『危険ですよ!』
田井中次郎:「……」涼暮さんに目を向ける。
涼暮御幸:「こちらが危険なだけでしょう」
雨堂聖理:「でも他にアテがないなら、それしか使えない」
涼暮御幸:「生徒が危険よりは幾分マシです。それに恐らく、彼は襲撃者ではない」
雨堂聖理:「待つよりは良いよ」
林藤はるか:『そうかもしれません』
田井中次郎:「…………。 ……“刃金鳴らし”の判断を信じよう」
林藤はるか:『それに“グライダー・ダウン”がどんなチルドレンなのか、ちょっとわくわくします』
涼暮御幸:「“カース・マスター”の影響の増幅を企図していました。自分だけに収斂させる意図はないでしょう」
雨堂聖理:「そっか、勧誘してたってことは……あんまり分かってないんだ、そういうの」
涼暮御幸:「はい。感謝します」連絡を取ってみよう。電話を掛ける。
GM:プルルルルルルルル。プルルルルルルルル。
風祭 翔:数回のコール音の後電話に出る。電話の向こうから荒い息遣いが聞こえてくる。
風祭 翔:「ゴホッ、ゴホッ!もしもし?悪いんだけど、今取り込み中なんだ。しばらくしたら駆け直して……」
涼暮御幸:「……取り込み中?」
涼暮御幸:「どうした、何かあったのか?」
風祭 翔:「え!?その声、涼暮!?も、もしかしてようやく僕の誘いに乗ってくれるつもりに……?」
風祭 翔:「い、いや、ごめん。悪いけどあのことは忘れてくれないかな……何ていうか……」
風祭 翔:「……あの塾は僕が思ってるような場所じゃなかったみたいだ。いや、本当に……突然何を言われているかわからないだろうけど」
涼暮御幸:「……すまない。電波があまり良くないようで」スマートホンと融合し、マイクを少し引っ掻く。
涼暮御幸:「あの塾が何だって?その事で君と話がしたかったんだが」
涼暮御幸:「どこかで落ち合えるか?今どこにいる?」
風祭 翔:「心配してくれてるのかい?あの涼暮が?嬉しいな……でもごめん。こいつは危険すぎる」
雨堂聖理:(聞き出せそうかな……?) 耳をそばだてて様子見している
風祭 翔:「僕一人で片付ける。なに、実はこう見えて昔から腕っぷしだけは強くてね」
林藤はるか:『……』
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:(拙いな。ビンゴではあったが、的中しすぎた)
林藤はるか:『状況は分かりました!涼暮さん。その聞き方では風祭さんは話してくれないと思います』別の声が通話に割り込む!
風祭 翔:「また明日学校で会おう……それと、あの、もしよかったらだけど……僕と……その、と……」
涼暮御幸:「む……“フォ……はるか。何を?」
林藤はるか:『風祭さんは海星塾の実態を知っている。ゆえに現在進行形で危機的状況にある。そうですよね?』
林藤はるか:『涼暮さんのことを普通の人間だと思っているなら、当然来るのを止めるはずです。心配しているんです』
林藤はるか:『風祭さん。いえ、“グライダー・ダウン”さん。私達はUGNです。あなたの救助に向かうことができます』
涼暮御幸:「……そうか。開示は最小限にしたかったのだが」嘆息して。
田井中次郎:(大丈夫かな……)ハラハラしながら聞いている。
風祭 翔:「は、お、おい!涼暮、今の声、なんだ?え?この会話、他にも聞いてるやつが……?」
林藤はるか:『そうです!林藤はるかと言います。大変申し訳ありませんが、聞かせてもらいました!』
風祭 翔:「そ、それにUGNって……涼暮は生徒会長だろ!?そんなこと」
雨堂聖理:(明かしてる……けど、結局は保護してあげるから、順序の問題なのかなあ) 林藤さんの判断に感心してる
風祭 翔:「す、涼暮!本当なのか?」
涼暮御幸:携帯電話に一体化。フィルタを細工する。環境音をより多く拾うように。
涼暮御幸:「……ああ。出来ることならば秘していたかったがな」
涼暮御幸:「コードネームを“刃金鳴らし”。UGNエージェントだ」
風祭 翔:「な、なら助けてくれ!今郊外の廃ビルにいる!僕の能力は高所のほうが出力が高いんだ。それに他の人から引き離せるし……」
林藤はるか:『ありがとうございます。涼暮さんに助けてもらえるなんて、中々ない状況ですよ!』
涼暮御幸:「分かった。これから向かう。見える目印すべてを教えてくれ」
涼暮御幸:「その言い方だと、私があまり助けられていないように聞こえますが……」
林藤はるか:『地区で起こった事件は普通はその地区のエージェントが担当ですからね!レアです!』
風祭 翔:「すぐ近くに林、周りに3つ茶・灰・白の同じようなビル、その中でも一番このビルが高くて、それから……」
風祭 翔:指示に従って特徴を述べていくが、その途中で
風祭 翔:「ごめん涼暮。奴が来た……!さっきはああ言ったけど正直……僕一人じゃ無理かも……」
風祭 翔:「さ、最後になるかもしれないから、伝えておきたいことがあるんだけど……その」
涼暮御幸:「君は言ったろ。助けてくれと……ならば我々は……む。なんだ?」
風祭 翔:「私服似合ってた。クソ……もっと早くに言っておきたかったなあ」
涼暮御幸:「……それが最期では、私の目覚めが悪いよ」少し微笑んで。
涼暮御幸:「君は助けるとも。私は、UGNエージェントであり、生徒会長でもあるのだから」
風祭 翔:通話が切れる直前「……おい、由比ヶ浜。知らないだろうから教えといてやるけど」
涼暮御幸:「……能力者の日常も、生徒の日常も守護してこそだ」
風祭 翔:「僕はFHの戦闘用チルドレンなんだ。本当の名前は“グライダー・ダウン”。君なんかとは年季が違うわけ」
風祭 翔:「降参するなら、命だけは見逃してあげないことも――」ブツッ
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「……由比ヶ浜」彼の告げた追手の名を、反芻するように。
雨堂聖理:「……なんて? 場所分かり……」
雨堂聖理:「え?」
林藤はるか:『由比ヶ浜家の、由比ヶ浜藍さんでしょうか。他に同じ名字の人がいないならですが』
田井中次郎:「……それは……」雨堂さんに目を向ける。
雨堂聖理:「……つまり、その襲撃者っていうのが、由比ヶ浜ちゃんってことですか?」
雨堂聖理:恐る恐る、確かめるように
涼暮御幸:「間違いないだろう。嘘を言うような局面ではない」
雨堂聖理:「……そ、そっか……」 少し、困ったように視線を彷徨わせて
雨堂聖理:しかしすぐに、目を閉じ自分の頬を揉んで、開く
雨堂聖理:「……大丈夫です。結局、その風祭さんの所行って、助けることには変わりないんだし」
田井中次郎:「急ぐぞ。すぐに助けなければ」
雨堂聖理:「由比ヶ浜ちゃんのことだって、助けるつもりだった……うん。大丈夫」
田井中次郎:「風祭翔も、由比ヶ浜藍もな」
涼暮御幸:「……ああ。止めさせるのが、我々の目的だ」
雨堂聖理:「行きましょう」 自動車のカギを見せて 「さっき見つけたんです。これで一直線!」
林藤はるか:『交通ルートの検索を終えました。特徴にあったビルも特定してます』
林藤はるか:『でも』
田井中次郎:「免許持ってるの……?」
林藤はるか:『運転免許持ってる人いるでしょうか?田井中さん運転できます?』
涼暮御幸:「いや、その以前に。見つけたとは……?」
雨堂聖理:「? 裏の玄関の近くの棚に置いてありました」
林藤はるか:『犯罪ですよ!犯罪です!』
田井中次郎:「免許は一応……あるけど……」
田井中次郎:「犯罪じゃないか……?」
涼暮御幸:「悪びれもなく、住居侵入と窃盗を告白するな……」
雨堂聖理:「でも急がないと! 他に交通手段ありますっけ……?」
雨堂聖理:「だ、ダメなんですか? 急がなきゃ人が死んじゃうかもしれないのに……?」 不安そうな顔で皆を見る
雨堂聖理:「風祭さんも由比ヶ浜ちゃんも……」
田井中次郎:「……わ……分かった! 俺が何とかしておく……後で……!」
田井中次郎:キリキリと胃を痛めつつ、苦い顔で。
林藤はるか:『田井中さん……!』尊敬のまなざし
涼暮御幸:「ダメなんですかと聞かれたらダメだ」
涼暮御幸:「せめてダメであることをやっている自覚は持ってくれ……」
雨堂聖理:「よかった! ありがとうございますブリンガーさん!」
田井中次郎:「全員乗れ……! あっ……シートベルト締めて……ちゃんと……」ペーパードライバー。
雨堂聖理:「大丈夫です、悪いことしてる自覚はありますから!」
雨堂聖理:「お願いします、ブリンガーさん。あたしも運転はできるけど……免許ないから」
涼暮御幸:「それは出来るとは言わない」
雨堂聖理:「万が一見つかっちゃったら面倒だし、あっ」 涼暮さんを見て 「悪いことなので」
田井中次郎:「順序がおかしくない……?」
雨堂聖理:「でも免許取るのにまだ2年も待たなきゃで……行きましょう!」

GM:シーンを終了します
GM:ロイスの取得のみ可能
雨堂聖理:なし。いっぱいです!
田井中次郎:対抗種で3だけ減ってるからキット使おう
田井中次郎:25+1D10
DoubleCross : (25+1D10) → 25+6[6] → 31

田井中次郎:全快、28に
涼暮御幸:風祭くんのロイスをP尽力に変えます。
田井中次郎:ロイスは保留!
涼暮御幸:枠はいっぱい!終わり!
GM:では次のシーンに移っていいかな?
林藤はるか:はーい

クライマックス/希望の光は

GM:次のシーンはクライマックスシーン。全員登場でお願いします。
涼暮御幸:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:93->103)
涼暮御幸:ヤッバ
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+8(1d10->8)(侵蝕率:85->93)
雨堂聖理:あったまってきた
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:99->104)
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+10(1D10->10)した (侵蝕率:62->72)
田井中次郎:大台
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:72->73)

GM:田井中くんの運転と林藤さんのナビゲートにより、君たちは件の廃ビルに到着した。
雨堂聖理:後部座席からもっとスピード出ません?とか三回くらい言ってた
田井中次郎:法定速度厳守!
GM:他の場所とは明らかに気配が違う。暴風が吹き荒れ、空にかかった雲がビルを中心に渦巻いている。
GM:君たちが屋上に足を踏み入れた瞬間、風も雲の異常も止まる。そして
GM:君たちに向かって、血だらけの人間が飛んでくる。ボロボロになった風祭翔君だ。その向こうにいるのは
雨堂聖理:「……由比ヶ浜ちゃん!」
由比ヶ浜 藍:「これで……四枚目」キン、キン。
由比ヶ浜 藍:クラテール・コイン4つを弄ぶ、返り血に染まった由比ヶ浜藍だ。
田井中次郎:「……由比ヶ浜藍だな」
雨堂聖理:「……なんでそんなこと、とかは聞かない。由比ヶ浜ちゃんのやりたいことは分かる」
由比ヶ浜 藍:「貴方達がUGN?雨堂聖理、貴方もそうだったのね」
雨堂聖理:「目の見えない子たち……それだけじゃないかもしれない。笑顔になれない人を笑顔にしたいっていうのは分かる。あたしだって似たようなものだし」
雨堂聖理:「あたしはアルバイトみたいなものだけど! ……でもだからちょっと分かることもあって……ええっと……」 もにゃもにゃ
雨堂聖理:「……とにかくやめよう? そんなことして、由比ヶ浜ちゃんが無事じゃ済まないよ?」
由比ヶ浜 藍:「貴方達が私を力づくで止めるから?」
雨堂聖理:「そういうんじゃなくて! 力自体が危険なの!」
由比ヶ浜 藍:「ふうん……」
雨堂聖理:「確かにそれは大きな力があるけど……持ち主の命も、その他色々も、危なくなっちゃうから」
由比ヶ浜 藍:「私の命が失われるとして、それがどうしたの?」
雨堂聖理:困ったように笑う。引いてはくれないだろうな、と確信していたけれど
雨堂聖理:「由比ヶ浜ちゃんが死んじゃったら……あたしは悲しいよ。笑顔じゃいられなくなるかもだし」
由比ヶ浜 藍:「確かに、私が死んだら願いは叶わないかもね。でもそれって無駄なことかしら?」
由比ヶ浜 藍:「気づいたのよ。私、どんどん自分の理解力が上がっていくのを感じている」
雨堂聖理:「由比ヶ浜ちゃんの家族も、他の友だちも、助けてあげた人もさ……ムダとかじゃなくって……」
雨堂聖理:「……気付いた?」
由比ヶ浜 藍:「たしかに私のやり方は危険で、今回は偶然失敗するかもしれない」
由比ヶ浜 藍:「でもそれは、可能性の話でしかない。なら、試したほうがいい。成功の確率が1%しか無かったとしても」
由比ヶ浜 藍:「100人が、1000人が、一万人が私と同じ様に挑戦すれば、誰か一人は成功する」
由比ヶ浜 藍:「私の願いは必ず誰かに受け継がれる。死は必要なリスクなのよ。それを避けようとしてもどうにもならない」
雨堂聖理:「そんなバカな話はやめて!」 声を荒げて
雨堂聖理:「下手な鉄砲数撃ちゃあたる、の、一度しか撃てない火縄銃になったりして」
雨堂聖理:「由比ヶ浜ちゃんは人間なんだよ!? 友達も家族もいるでしょ!」
雨堂聖理:「もし願いが引き継がれても、その後には残された人の悲しさも残って……」 「……消えないんだよ、それは」
由比ヶ浜 藍:「それでも、力を得たのは私だけだから」
由比ヶ浜 藍:「やるしかない。そうでしょう?」
雨堂聖理:俯いて、垂れた前髪の奥、悲しみに細く揺れていた目は
雨堂聖理:「……分かった」 スイッチを弾くように切り替わる。決意
由比ヶ浜 藍:「よかった。貴女との会話を一刻も早く終わらせたかったの」
雨堂聖理:「ならそれを砕く。由比ヶ浜ちゃん一人の力と、あたしと……ここにいる人の力と比べて」
雨堂聖理:リュックサックの口から突き出た棒を引き抜く。その先端にあるのは槌頭。ハンマーだ
雨堂聖理:「その由比ヶ浜ちゃんだけの力っていうのが、どんなに大したことないか」
雨堂聖理:「分かるようにしてあげる」
由比ヶ浜 藍:「貴女を見ていると、胸がざわついてしょうが無いから。貴方は邪魔。ここで消えて」4枚のコインを握りしめる。
由比ヶ浜 藍:言葉とは裏腹に、君を睨む両目からは、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちていく。
由比ヶ浜 藍:「私の願いのために」
風祭 翔:「よ、よせ……逃げるんだ……か、敵わない……彼奴は本物の化け物だ……」
雨堂聖理:「……すみません、手伝ってください。ここで止めたいんです」 と、林藤さんと涼暮さんと田井中産へ
涼暮御幸:「君に言われるまでもないよ。助力を頼むべきは、我々の方だ」
涼暮御幸:「彼女を救うのを、手伝ってくれ。私から頼むよ、雨堂」
林藤はるか:『大丈夫です。彼女の現在の人格は脳腫瘍の影響によるものだと分かっています』
田井中次郎:震えるほど握り締めた拳から、ぽたりと血が垂れる。
田井中次郎:奥底から湧き上がる怒りは目の前の由比ヶ浜藍でなく、ここにいないカースマスターに向けられたもの。
田井中次郎:「……やるぞ。彼女を助ける」
雨堂聖理:「すみません……ありがとうございます。ホントありがとうございます」
雨堂聖理:「……だったらこっちも。由比ヶ浜ちゃんを助けるのが願いだ」
雨堂聖理:「その力、消す」
GM:クライマックス戦闘を開始します
GM:敵は由比ヶ浜藍一人。
GM:君たちとの距離は10mです。
GM:戦闘前に説明しておきますが、現在由比ヶ浜藍は4枚のクラテール・コインを所持していますが、その能力を全て使えるわけでは有りません。
GM:ウェブから巨大なデータをダウンロードする時に時間がかかるのと同じで、引き出すのに時間がかかるわけです。ゲーム的には
GM:Rが進むごとにどんどん性能が強化されていきます。2R時点で全能力値・技能値が1R目の倍に。Dロイス賢者の石が一つ使用可能に。
林藤はるか:倍!?
田井中次郎:速攻で倒さないと……
雨堂聖理:1Rでぶっとばしてやるぜ!
GM:3R時点で全能力値・技能値が1R目の4倍になり、4*9、36個のグローイングクリスタルが使用可能になります
田井中次郎:すざけんあ!!
GM:それ以降の強化はありません。
雨堂聖理:ヒェ……
雨堂聖理:もう少し段階を刻め
涼暮御幸:ひっどい
GM:という事で、戦闘を開始します。まずはセットアップから。
涼暮御幸:ない!
雨堂聖理:ないぞ!
林藤はるか:ありません
田井中次郎:自身に≪アクセル≫ 行動値10>18 侵蝕104>105
雨堂聖理:あと一応聞いておくけど衝動判定は平気……?
GM:現時点では有りません。
雨堂聖理:OK
涼暮御幸:変な枕詞をつけるな
GM:では、イニチアシブ。
雨堂[12] 涼暮[1] 田井中[16] 林藤[10]

        10m

      由比ヶ浜[10]
GM:由比ヶ浜藍が動きます。《加速する時》
田井中次郎:グギャーー
由比ヶ浜 藍:マイナーで《猛毒の雫》メジャーで《罪人の枷》《ポイズンフォッグ》、オートの《タブレット》で視界化
林藤はるか:毒使いか!危険だなあ
由比ヶ浜 藍:範囲攻撃です。君たち全員を攻撃します。
雨堂聖理:デバフ野郎!
林藤はるか:なに~!《ミスディレクション》してやるぜ!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+5した (侵蝕率:73->78)
由比ヶ浜 藍:ぐえーっ!単体!
由比ヶ浜 藍:じゃあ雨堂さん狙お
由比ヶ浜 藍:判定行きます
由比ヶ浜 藍:7DX+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 8[1,2,5,5,5,5,8]+4 → 12

林藤はるか:あっそうかこいつ
林藤はるか:コンセがないんだ。一般人だから!
雨堂聖理:しかしそれでも回避技能はないんだよな……!
雨堂聖理:ドッジを試みましょう
林藤はるか:一応回避してみて!
雨堂聖理:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 7[4,7,7] → 7

GM:命中した場合ラウンド間達成値-10、ダメージでランク2の邪毒です
田井中次郎:ウゲ~~ッ
林藤はるか:ウーン
林藤はるか:カバーリングしようかな。攻撃手の達成値が下がるのはよくない
雨堂聖理:スンマセン、頼みます……!
林藤はるか:邪毒も達成値もぜんぜん痛くないぜ!
林藤はるか:行動放棄カバーしまーす
GM:くっ!カバーされる!
GM:ダメージ行きます
GM:2d10-5
DoubleCross : (2D10-5) → 12[8,4]-5 → 7

GM:七点ダメージです
林藤はるか:全然へっちゃら!HPは17になります。
林藤はるか:なんだこいつ大したことないぜ~
由比ヶ浜 藍:コインを握りしめ、それを君たちに向かって翳す。桃色の霧が君たちを包み込むように立ち込め始める。
林藤はるか:『誘導します!』霧が三人を包んでいるように見える。
由比ヶ浜 藍:毒の霧、典型的なソラリスシンドロームの攻撃だ。
林藤はるか:少なくとも由比ヶ浜からはそう見えるはずだ!複数の蛍の光点が座標を欺瞞しているのだ。
由比ヶ浜 藍:「……それで終わりだと思わないで。これから、指一本動かすことも出来なくなる」
GM:ということでイニチアシブ行動は終わり
GM:田井中くん行動どうぞ
田井中次郎:マイナーで戦闘移動して接敵、
雨堂聖理:「……無事で、済んだ。毒……毒のシンドローム」
田井中次郎:メジャーで≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫+≪フェイタルヒット≫ 対象由比ヶ浜藍!
   雨堂[12] 涼暮[1] 林藤[10]

        10m

      田井中[16]
      由比ヶ浜[10]
GM:おっと、では
GM:判定の前にエフェクトを使用します。
田井中次郎:yamete
由比ヶ浜 藍:《盲目の羊》。至近で行われる判定ダイスをー4。
田井中次郎:ウオオオ
GM:判定をどうぞ
田井中次郎:5DX7+1
DoubleCross : (5R10+1[7]) → 10[1,2,3,9,10]+10[4,10]+10[10]+3[3]+1 → 34

田井中次郎:ヨッシャ!
由比ヶ浜 藍:うっ、ドッジします。
雨堂聖理:ガッツがある
由比ヶ浜 藍:《幸運の守護》。RCで回避。
由比ヶ浜 藍:10DX+4
DoubleCross : (10R10+4[10]) → 10[3,3,4,5,6,7,8,8,9,10]+2[2]+4 → 16

由比ヶ浜 藍:避けられませんでした
田井中次郎:こいつヤバ…
GM:ダメージをどうぞ!
田井中次郎:4D10+9+2D10+4D10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+9+2D10+4D10) → 10[3,2,3,2]+9+4[2,2]+28[9,8,8,3] → 51

GM:えっ!?
GM:高くない!?
田井中次郎:う~ん出目は…普通…?
GM:滅茶滅茶くらいました。
田井中次郎:ヤッタネ
GM:この人怖い
田井中次郎:屋上に落ちる田井中の影がざわざわと形を変え、広がっていく。
田井中次郎:影は由比ヶ浜のもとまで伸びてゆき、瞬時に硬質化。
田井中次郎:四方から鎖めいて彼女の脚を串刺しにする!
田井中次郎:「動きを止める! 行け!」
田井中次郎:侵蝕105>116 HP28>25
由比ヶ浜 藍:「くっ……!もっと、もっと力を引き出さないと……!」瓦礫を操作し攻撃を止めようとするが、制度が足りない!
GM:次は雨堂さんの手番です
雨堂聖理:「ありがとうございますブリンガーさん!」 駆け出しながら声を上げ
雨堂聖理:マイナーで移動してエンゲージに入り、《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《黒の咆哮》。Dロイス守護天使の効果も使う
      涼暮[1] 林藤[10]

        10m

     田井中[16] 雨堂[12]
      由比ヶ浜[10]
雨堂聖理:あっ、武器はこれ大鎚になっちゃうな。またウェポンケース常備し忘れて……ブン殴ります!
GM:クロ!
GM:こい!
雨堂聖理:12dx8-1
DoubleCross : (12R10-1[8]) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,7,7,8,8]+4[3,4]-1 → 13

雨堂聖理:ヒェ~ッ……
林藤はるか:悲惨!《妖精の手》します
雨堂聖理:ありがとう林藤さん!
GM:ドッジタ~イム
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+4した (侵蝕率:78->82)
GM:と思ったが!
雨堂聖理:1dx+20-1
DoubleCross : (1R10+20-1[10]) → 10[10]+10[10]+8[8]+19 → 47

GM:ぐええええ
雨堂聖理:ありがとう林藤さん!!
涼暮御幸:これまだ回ってない?
由比ヶ浜 藍:ドッジします。《幸運の守護》
林藤はるか:アヤッタッタ
雨堂聖理:あっほんとだ。
林藤はるか:ほんとだC値が抜けてる
田井中次郎:コンセ入ってない!
GM:本当だ!じゃあ回していいぞ!
雨堂聖理:1dx8+50-1
DoubleCross : (1R10+50-1[8]) → 10[10]+2[2]+49 → 61

雨堂聖理:なにこれ(素)
涼暮御幸:ひどいことになった
田井中次郎:ナニコレ
由比ヶ浜 藍:ドッジします。《幸運の守護》
由比ヶ浜 藍:10DX+4
DoubleCross : (10R10+4[10]) → 9[1,1,2,2,5,5,6,8,8,9]+4 → 13

由比ヶ浜 藍:しょぼぼ……
由比ヶ浜 藍:ダメージください
雨堂聖理:7d10+12+12
DoubleCross : (7D10+12+12) → 41[5,3,6,5,6,9,7]+12+12 → 65

雨堂聖理:諸々有効
GM:火力高すぎ!
GM:メッチャ喰らいます。
GM:痛いよママ……
雨堂聖理:駆け出しながら、狙うべき敵を見る。その視界に映るのは、涙を流す由比ヶ浜藍。転校してきて以来の友達。
雨堂聖理:(……ッ) 内心で、僅かの躊躇。武器の使い方は身体が覚えている。だが不合理な感情が、どうしてもブレーキを踏みたがる。
由比ヶ浜 藍:「寄るなと言ったわ、雨堂聖理。もう貴女に用はないの!」
雨堂聖理:……その冷たい声に、友人のものであって、友人のものでない声に、むしろ理性が手を伸ばす。追いすがった思考が、その躊躇を引き剥がす。
雨堂聖理:(砕くべきは……)
雨堂聖理:心に思い出すのは、友の顔などではない。あの男――マスター・カース。
雨堂聖理:「……お前、だ!」
雨堂聖理:足の踏み込み、槌頭の重量。己の魔眼でそれらを制御しながら、尋常の外の速度で横に、彼女の腕と胴を狙って振り抜く。
雨堂聖理:常人であれば骨は折れ、肩は外れ、臓腑の破裂するだろう一撃を、確実に。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+9(侵蝕率:93->102)
由比ヶ浜 藍:「が、ああ……!」ゴム毬のように弾き飛ばされ苦悶の声を上げるも、立ち上がる。
雨堂聖理:「……オーヴァードなら。立ち上がり続ける。レネゲイドウィルスが、力を与える。《リザレクト》って言って」
由比ヶ浜 藍:「雨堂……もっと早く貴女を殺しておくべきだった……いや、そもそも、貴女と出会ったのが間違いだった……!」
雨堂聖理:「だから動けなくなるまで、打ち込み続けるしかない」 返り血を腕で拭う。瞳を燃やして 「……まだ行くよ。その力の意味のなさを証明しなきゃいけないんだから」
GM:ではイニチアシブを挟んでこちらの手番。
GM:マイナーで《猛毒の雫》
GM:メジャーで《恐怖の一言》《抗いがたき言葉》《絶対の恐怖》《要の陣形》《領域調整》
林藤はるか:要の陣形!もうだめだ!
林藤はるか:終わりだ……何もかも……。
雨堂聖理:ああっ《ミスディレクション》が無力な攻撃に林藤さんが自信を失っているわ!
田井中次郎:どうしよう~~~
GM:命中でシーン中、ダイス-4、エンゲージから10mの距離まで移動。ダメージで邪毒。対象は3人
田井中次郎:シーン中か……
林藤はるか:強制移動も地味ながらつらさ
田井中次郎:≪時の棺≫
GM:では判定します
GM:うわ~!
雨堂聖理:こっちは《守護天使》で基本押し倒せるけどね!
GM:何も出来ねえ……
雨堂聖理:あ、それがあった
林藤はるか:たっ田井中さん!
田井中次郎:失敗しろ~~
GM:では失敗するよ!
由比ヶ浜 藍:「どれだけ言葉を並べても……無駄なこと。所詮貴女達も最後は、私の力にひれ伏すの」
由比ヶ浜 藍:彼女の言葉と同時に、先程とは違う幻覚物質が発生し、君たちの体の動きを鈍らせようとする、が……
田井中次郎:その初動が、途中でぴたりと停止する。
田井中次郎:身体を動かすことができない。その場にいるオーヴァード、全員が。
田井中次郎:田井中次郎――“ナイトメアブリンガー”の能力は、レネゲイドの強制的な励起と鎮静化。
田井中次郎:ほんの短時間、周囲のレネゲイドを完全に停止させる。まるで時が止まったかのような領域の中で、動けるのは田井中ただ一人。
田井中次郎:「……させない、君に、これ以上」
田井中次郎:甚大な負荷に、息を荒げる。
田井中次郎:「人を傷付けさせるわけには、いかない」
田井中次郎:侵蝕116>128
由比ヶ浜 藍:「余計なお世話よ……たとえ何人傷つけたとしても、最後に皆が笑顔になれるなら……!」
GM:では次はイニチアシブを挟んで涼暮さんの手番
涼暮御幸:マイナーで《縮地》。3人のエンゲージの15m右へ。
涼暮御幸:侵蝕率+2 (侵蝕率:103->105)
       林藤[10]

        10m

     田井中[16] 雨堂[12] 15m 涼暮[1]
       由比ヶ浜[10]
林藤はるか:ちゃんと右に行ってる
林藤はるか:えらい
涼暮御幸:自分でめんどくさいから……
涼暮御幸:スネークブレードを起動。メジャー《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》。
林藤はるか:特権階級。涼暮さんのロイスを切り、C値を-1します。
GM:うおっ!ロイスアタックだ!
涼暮御幸:やった!攻撃するぞ。
涼暮御幸:16dx6
DoubleCross : (16R10[6]) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,5,5,6,6,7,8,8,9]+10[3,6,7,7,9,9]+ 10[4,5,8,8,10]+10[6,10,10]+10[1,5,6]+10[7]+ 10[6]+10[10]+2[2] → 82

涼暮御幸:よい出目
林藤はるか:ヤッタッタ
雨堂聖理:ヒェ……
GM:うへえ~
由比ヶ浜 藍:ドッジします。《幸運の守護》
由比ヶ浜 藍:10DX+4
DoubleCross : (10R10+4[10]) → 10[2,4,5,6,8,9,10,10,10,10]+8[3,3,4,8]+4 → 22

由比ヶ浜 藍:クゥ~ン
田井中次郎:頼む死んでくれ~~ッ
由比ヶ浜 藍:1Rでこんなボコボコにされるとは思っていなかった……!ダメージください!
涼暮御幸:9d10+36 装甲有効
DoubleCross : (9D10+36) → 44[2,2,5,5,4,9,6,4,7]+36 → 80

GM:こんなの耐えられるか!
GM:戦闘不能になります。そして《アクアウィターエ》!HP40で復活します!
田井中次郎:ウッゲーーッ
GM:たった一個しかない復活エフェクトをもう使ってしまった……!ググ……!
涼暮御幸:「君が力を出し切れぬ前に押さえる――」既に横飛びしている。
涼暮御幸:熱を知覚する彼女の眼は、由比ヶ浜藍の動き出しを完全に捉えている。
涼暮御幸:まず彼女の心に浮かんだのは、安堵だ。自分の戦おうとしているのは化け物ではない、と。
涼暮御幸:それから、嫌悪だ。愚かなことを考えたという自己嫌悪。
涼暮御幸:それを振り払うように、刺突剣を押し込む。「卑怯と罵るもいいだろう。立って居続けられるのならば」
由比ヶ浜 藍:「ぐ、うううう……!こんな……想定外だわ……ここまで、力の差が……!」
涼暮御幸:一点を集中する狙撃。遅れて刀身が、ギシリ、と刃金を鳴らす。
由比ヶ浜 藍:よろめきながらも立っている。肉体が再生して傷を塞ぐ。「はぁ……足りない……!これじゃまだ足りない……!」
涼暮御幸:侵蝕率+5 (侵蝕率:105->110)
涼暮御幸:「……まだ、粘るか。拙いな……」
由比ヶ浜 藍:「もっと……力を……もっと力を……!」
涼暮御幸:「今ので抑え込んでおくはずだったが。鈍ったか?」
GM:ではクリンナッププロセス!
GM:邪毒を受けてるひとはダメージを受けてね。
林藤はるか:ぎゃっ
林藤はるか:6点受けて残りHPは11になりました。
GM:OK!ではセットアップ!そしてこのタイミングで
GM:由比ヶ浜さんの全部の能力値と技能値が倍になり、Dロイス賢者の石が使用可能になります。
雨堂聖理:出たわね
田井中次郎:オギャ~~
GM:行動値が20に増え、HPも少し上昇。関係ないけど財産も上がる。
       林藤[10]

        10m

     田井中[8] 雨堂[12] 15m 涼暮[1]
       由比ヶ浜[20]
由比ヶ浜 藍:彼女の言葉に答えるかのように。クラテール・コインから、凄まじいレネゲイドが溢れ出し、彼女の身体に吸収されていく
由比ヶ浜 藍:「そう……これよ……!この力さえあれば……ふふ……!」
由比ヶ浜 藍:「負けるはずないわ……私は……ふ……無敵だ……!」
雨堂聖理:「その笑い方やめて……!」 奥歯を軋る。あの貨幣から侵蝕するのは、力だけではない
GM:ではクライマックスを再開するぞ!
GM:セットアップ!何かありますか!
田井中次郎:由比ヶ浜藍にロイス ○尽力/悔恨 で取得。
涼暮御幸:ないです!
田井中次郎:雨堂さんに≪アクセル≫!行動値+8しなさい!
GM:貴様~!
雨堂聖理:受け取った! こっちはなし!
林藤はるか:私もセットアップありません!
       林藤[10]

        10m

     田井中[8] 雨堂[20] 15m 涼暮[1]
      由比ヶ浜[20]
田井中次郎:雨堂の腕から炎が噴き上がる。それはレネゲイドを活性化する、無温の黒炎。
田井中次郎:「行け! “シンギュラルアーク”……いや」
田井中次郎:「――雨堂聖理!!」
雨堂聖理:「うわっえっ」 突然のことに驚くが、その影のように深い黒は記憶に新しい
雨堂聖理:「……ありがとう。行ってきます、"ナイトメアブリンガー"!
GM:ではイニチアシブですが。
GM:由比ヶ浜さんが《加速する時》を使用します。即座に行動。
田井中次郎:侵蝕128>129
田井中次郎:ギエ~~
雨堂聖理:おまえというやつは!
GM:マイナーで《猛毒の雫》
GM:メジャーで《罪人の枷》《ポイズンフォッグ》。雨堂さんと田井中くんを狙います。
林藤はるか:むむ 遠いのでかばえない……
林藤はるか:だが《ミスディレクション》はできるようだぜ。単体にしな!
由比ヶ浜 藍:ぎええええ
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+5した (侵蝕率:82->87)
由比ヶ浜 藍:じゃあ雨堂さんにします!全力攻撃なんて出来ると思うなよ
由比ヶ浜 藍:12DX+8
DoubleCross : (12R10+8[10]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,8,8,9,9,10]+2[2]+8 → 20

GM:20だぞ
雨堂聖理:一回転してくれれば……!
雨堂聖理:4dx=>20
DoubleCross : (4R10[10]>=20) → 4[1,2,3,4] → 4 → 失敗

GM:運命は私に微笑んだようだな
雨堂聖理:へなちょこ!
田井中次郎:流石にこの侵蝕じゃ庇えねえ~~
林藤はるか:ううーん
林藤はるか:妖精しようかな……。一応30%で回避させられるんだが
林藤はるか:雨堂ちゃん、達成値-10されたら
林藤はるか:ロイス切って回復したりします?
雨堂聖理:そうしようかな。現状まだ余裕あるし……
林藤はるか:というか、そうだ
林藤はるか:私のロイス切ればいいじゃん。
林藤はるか:当たっていいぜ!
雨堂聖理:り……林藤さん!
雨堂聖理:天使!
GM:特権階級!
GM:守護天使林藤!
雨堂聖理:ならばこい!
GM:ではダメージ出しますね
田井中次郎:林藤はるか……!
由比ヶ浜 藍:3D10-5
DoubleCross : (3D10-5) → 24[6,10,8]-5 → 19

由比ヶ浜 藍:装甲有効。命中で邪毒2付与です。
林藤はるか:ダメージは素手だから本当に大したことないんだよなあ。状態異常だけ気をつけるのだ
由比ヶ浜 藍:後ラウンド間達成値-10。
雨堂聖理:甘んじて受けます。ボディアーマーで減らして11点。生存はしてる
由比ヶ浜 藍:「ねえ、雨堂聖理。私達、友達でしょう?もうやめて……私の好きにさせてよ。私を傷つけてまで止めようなんて、間違ってると思わないの?」
雨堂聖理:「思わない。友達だってことは、傷つけないことの理由にはならないよ」
雨堂聖理:「それが人を守るためなら……人から物を盗んだって、誰かを傷つけたって。あたしは全然平気。それが友達でも」
雨堂聖理:「……それをしなきゃ、絶対に悔やむって分かってるんだから!」
由比ヶ浜 藍:「ふ……そうですか……じゃあ、私が貴女を傷つけるのも問題ないわね……安心した」言葉をかけると同時に幻覚物質を生成。身体が麻痺していくのを感じるぞ。
雨堂聖理:神経が鈍るのを感じる。槌を持つ手を直す。たとえ力が弱まっても、それを振るえるように。
GM:ということでこちらのイニチアシブでの行動は終わり。行動値20、同値の雨堂さんの番です!
雨堂聖理:判定の前に
雨堂聖理:特権階級様からのお慈悲は……エヘヘ……いただけるんですかね……?
林藤はるか:いいですよ!雨堂ちゃんのロイスを切って状態異常回復。
林藤はるか:本当はこれでC値下げてあげるつもりだったけど
雨堂聖理:ありがとうございます! 達成値-10などない!
雨堂聖理:これが正義の力だ!
GM:ぐええ~!ついでの毒も消えるぞ!
林藤はるか:特権階級で使えるのは一度に一個なのでね。下げたければ自分で下げなさい
林藤はるか:犯罪者!
雨堂聖理:というわけでいくぞ。《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《黒の咆哮》。マシラはちょっと温存しておく。40点なら殺しきれるはずだ……
雨堂聖理:さらにDロイス守護天使も使うぞ
GM:やってみろ~
雨堂聖理:すみません、さっきのコンボに《獅子奮迅》+《マシラのごとく》も追加します
GM:うっ!本気だ!いいでしょう
GM:思う存分殺せ……!
雨堂聖理:ここで倒れろ!
雨堂聖理:14dx7-1
DoubleCross : (14R10-1[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,5,5,7,7,7,8,10]+5[3,3,4,4,5]-1 → 14

雨堂聖理:うっそやん
GM:わーい!ドッジしちゃお~
雨堂聖理:すみません林道さん! 妖精を!
雨堂聖理:お慈悲を……いただけませんか!
林藤はるか:もー、仕方ないな!
林藤はるか:わがまま雨堂!
林藤はるか:《妖精の手》!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+4した (侵蝕率:87->91)
雨堂聖理:やったー! はるかお姉ちゃん大好き!
GM:やめろや!
雨堂聖理:1dx7+20-1
DoubleCross : (1R10+20-1[7]) → 6[6]+19 → 25

林藤はるか:微妙マン!
GM:避けちゃお~
雨堂聖理:どこまでもヘタレ。これ以上はダメだな……!
林藤はるか:バディムーヴもあげるからこれでも食べなさい
雨堂聖理:お姉ちゃん!
雨堂聖理:28です! ありがとう!
田井中次郎:甘やかされてる
林藤はるか:大無罪よ~♡
由比ヶ浜 藍:《幸運の守護》でドッジ。賢者の石の効果を使用してC値も-2しちゃう。
林藤はるか:ゲゲーッ
田井中次郎:バカ!
由比ヶ浜 藍:15DX8+8
DoubleCross : (15R10+8[8]) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,8]+4[4]+8 → 22

由比ヶ浜 藍:うわっ!足りねえ!
雨堂聖理:やめろや!!!
林藤はるか:アヤッター!
田井中次郎:あぶね~~!!
由比ヶ浜 藍:一個じゃ役に立たねえな賢者の石!
由比ヶ浜 藍:クソー!ダメージください!
雨堂聖理:普通は一個なんだよなあ
林藤はるか:由比ヶ浜ちゃんも結構ダイス目悪いですね 15個振って1個しかクリティカルしない
雨堂聖理:3d10+68
DoubleCross : (3D10+68) → 21[7,4,10]+68 → 89

雨堂聖理:オラッ諸々有効だ!
GM:いやそれは無理でしょ
GM:HP0になります。宣言通り復活エフェクトも無いよ!
GM:回数回復エフェクトなんて性格の悪いものも積んでいない……戦闘終了だ!
雨堂聖理:「止める……!」
雨堂聖理:由比ヶ浜ちゃんへの道程半ばで、黒い炎に揺らめく大鎚を振り上げ……瞬間、ゲートの魔眼が展開。
雨堂聖理:一歩踏み込んだ雨堂が姿を表すのは、由比ヶ浜後方に開いたゲートだ。やはり魔眼を纏い重量を増したそれを、躊躇なく水平に振り抜く。打ちのめすのは胴。
雨堂聖理:常人ならば頚椎肋骨諸共に砕け、身体が破断されるであろう打撃。それにより吹き飛んだ彼女の身体の先には、さらに別のゲート。
雨堂聖理:スイングの勢いを失わずに回転した雨堂は、その手のハンマーを勢いのままに振り下ろす。そこにゲートが開き、打撃すべき相手が出現すると、分かっているから。
GM:容赦がなさすぎる
雨堂聖理:「……砕け、ろッ!!」
雨堂聖理:……その間。転移座標。槌の重量。由比ヶ浜の抵抗。雨堂自身の身体運動。すべてを調整し、無慈悲に、最善の打撃を喰らわせるという結果を、引き寄せているものがあった。
雨堂聖理:運命の暗い海を密航し、目的へ到達するその力。名付けて曰く――『因果夜船』。
由比ヶ浜 藍:「ま、やめ……!」
雨堂聖理:「止めない、絶対に! ……その下らない十円玉を捨てるまで、全部!!」
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+18(侵蝕率:102->120)
雨堂聖理:「だからそっちこそ……やめてよ! 自分がどうなってもよくて、願いを叶えるなんて」
雨堂聖理:「やめるって言え……!」
由比ヶ浜 藍:「私は……そんな事言わない……最後まで諦めず願いを……願いを……」
由比ヶ浜 藍:「を……」
由比ヶ浜 藍:「……」
雨堂聖理:「…………」 大鎚を振りかぶり、さらなる打撃の備えをしていたが
林藤はるか:『雨堂さん』
林藤はるか:『やりましたね。戦闘不能です』
雨堂聖理:「……うん」
雨堂聖理:「だよ、ね……」 林藤さんの声を受けて、脱力する。ゴン、と槌頭からそれを足元、安全な所へ落として。
由比ヶ浜 藍:最後まで抵抗の意思を見せ続けていたが。打撃の嵐を受け、やがて動かなくなる。
田井中次郎:「あ……ああ……やったな……」何歩か後ずさりして。
涼暮御幸:「親和まで時間がかかって助かった、というべきか……しかし」
雨堂聖理:「う……うぅ~」
由比ヶ浜 藍:キン……キンキン。彼女が倒れると同時に、その手からコインが音を立てて地面に落ちた。
涼暮御幸:(この出力も……“戻る”のか、奴へ)
雨堂聖理:「もうバカ。由比ヶ浜ちゃんホント……バカなんだから」 膝に手をつき、独り言のように漏らす
林藤はるか:『田井中さん!』
林藤はるか:地面の四点で赤く点滅発光している。
田井中次郎:「ああ……」転がったコインを拾い上げ、見つめる。
林藤はるか:『コインはこれで全部みたいです。回収漏れがないようにしないといけませんね』
田井中次郎:「他の生徒のコインも、UGNが回収に向かっているはずだ……」
田井中次郎:「一件落着……とは、到底言えないが……。 ひとまず、そういうことにしておこう」
林藤はるか:『お疲れさまです。田井中さん』
涼暮御幸:「……そうですね。被害が増えなかったことを、喜ぶべきなのでしょう」
雨堂聖理:「……とりあえず、おんなじようなことはもう起こらないんですよね? なら大丈夫です」
田井中次郎:「ああ……皆、よく頑張ってくれた」
田井中次郎:その場にしゃがみ込む。
田井中次郎:「疲れた……」
雨堂聖理:(本当は壊したいくらいだけど……"アーティファクト"。ああいう効果なら)
雨堂聖理:(……役に立ったりするのかもだし)
涼暮御幸:「お疲れ様です。少しお休み下さい」
雨堂聖理:「ですね。お疲れさまですほんと……ありがとうございます」
田井中次郎:「問題ない……この程度、俺は……」
涼暮御幸:「警戒は私が。十全かは分かりませんが、無いよりはマシでしょう」
雨堂聖理:「由比ヶ浜ちゃんを助けるの、手伝ってくれて」
田井中次郎:「“ナイトメア……ブリンガー”……だか……ら……」
涼暮御幸:「……その後で、私が休みたいので。交代制としませんか?」
田井中次郎:緊張が解けたのと疲労とで、その場で倒れるように眠りに落ちる。
涼暮御幸:その様子を見て、くすりと笑って。
涼暮御幸:「……よい夢を」

GM:では、シーンを終了します。ただし、バックトラックには入りません。
雨堂聖理:ヒ
涼暮御幸:どういうことだぜ!
田井中次郎:エッ
田井中次郎:猛烈に嫌な予感
涼暮御幸:クライマックスが終わったらバックトラックというのが常識のはず……

クライマックス2/私達には眩しすぎて

GM:クライマックス2に入ります。シーンプレイヤーは雨堂さん。他のPCも搭乗可能です。
涼暮御幸:なんだと
田井中次郎:オゲゲーーーーッッ
林藤はるか:ヒエーッ!!
GM:と言っても戦闘はないです。安心してください。
雨堂聖理:よ、よかった……マシラ切っちゃってたもだ
GM:由比ヶ浜さんが病院に運ばれてからのシーンになります。
田井中次郎:出るか……
涼暮御幸:侵蝕率+1(1d10->1) (侵蝕率:110->111)
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+10(1d10->10)(侵蝕率:120->130)
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+3(1D10->3)した(侵蝕率:129->132)
雨堂聖理:躍進
GM:シーンの途中からでもいいですよ
林藤はるか:じゃあ私は途中から出ようかな

GM:君たちは由比ヶ浜藍を保護し、UGNの関連病院まで連れていきました。
GM:彼女の検査が終わった後、君たちは担当医から呼び出しを受けます。
雨堂聖理:「あの」 食い気味に問う 「どうなんですか、由比ヶ浜……さんは」
担当医さん:「突然の呼び出し、申し訳ない。疲れもあるでしょう。しかし、任務に携わった貴方達に伝えるべきだと思いました」
担当医さん:「海星塾の生徒の脳に腫瘍が見られたというのはご存知ですね」
担当医さん:「彼女の場合、その腫瘍が他の生徒より異常なまでに多い。三倍以上の数です」
涼暮御幸:「……コインを奪った分、負債も多く引き受けた、と」
雨堂聖理:「……」 想像はしていたことだ。急激な変貌、3枚のコイン
田井中次郎:「……容体は」
担当医さん:「わかりません。他生徒より人格調整に手間取ったという可能性、あるいはカースマスターが彼女に何らかの執着を抱いていたという線もあります」
担当医さん:「現状わかっているのは、直様手術しなければ命に危険があること」
担当医さん:「その手術は失敗する可能性のほうが高いこと、もしも成功したとして」
担当医さん:「……以前の人格が戻ってくる可能性は、極めて低い事。二度とまともに思考できない、廃人のような状態になってしまう可能性が高いことだけです」
涼暮御幸:「ホワイトハンドに処置を具申する……というわけにも行かないのでしょうね」
雨堂聖理:「……そんな」
涼暮御幸:「……他支部への増援どころではなく、実現困難でしょう」
担当医さん:「到着まで彼女のほうが保たない。むしろ今生きているのが不思議なくらいです」
雨堂聖理:「ホントになんとかできないんですか? UGNなんでしょ? こう、オーヴァードの力とか技術で……」
涼暮御幸:「……レネゲイドは万能の魔法ではないよ」
担当医さん:「異常に高まったレネゲイドが、なんとか脳機能を維持している状態です」
担当医さん:「私も最善を尽くしますが……それこそ、奇跡でも起こらない限りは……」
雨堂聖理:「分かってるけど……!」 雨堂は基本的に、UGNのことを『ものすごく権力と技術があって何でもできるすごい組織』だと思っている
田井中次郎:「……そんなのって……ないだろ……!」深く俯き、拳を震わせる。
雨堂聖理:ぎっ、と歯噛みして、それでも静かに頭を下げる 「……お願いします」
雨堂聖理:「お願いします。ホントに……」
担当医さん:「祈ってあげてください。それが彼女の力にも成るはずです」
田井中次郎:「祈る……」顔を上げ、「……雨堂聖理」
担当医さん:医師はそう言って、手術室へ向かう。君たちも手術室の前まで通されます。
雨堂聖理:諦めたような、覚悟をしたような、そんな面持ちで田井中さんを見返す
雨堂聖理:「……なんですか」
田井中次郎:「お前のその能力……『因果夜船』、だったな」
田井中次郎:「その力は……人を傷付ける為にしか使えないものなのか?」
雨堂聖理:「……わかんないです。あたしもこの力のこと、よくわからない。……ただやっぱり」
雨堂聖理:「戦闘だと使いやすいんです。敵を動けなくするっていう、目指すべき所がハッキリしてるから」
雨堂聖理:「それ以外のこと……できるのかな」
涼暮御幸:「いささか牽強附会に聞こえますが、まさか」
涼暮御幸:「……彼女の能力が、現状の打破に寄与しうると?」
田井中次郎:「『分からない』んだな? 出来ない、ではない」
田井中次郎:「試してみる価値は、あると思うが」
GM:では、雨堂聖理はわかる。確かに、君の能力。“シンギュラルアーク”を使えば、手術の成功を確定出来るかもしれない。
GM:だがそれは、君の適正とあまりにもかけ離れている。具体的には
GM:RCで難易度25の判定に成功する必要があります。成功した場合、彼女は元の彼女に戻れますが
GM:もしも、君が失敗した場合。手術の失敗もまた確定します。由比ヶ浜藍は間違いなく死亡します。
雨堂聖理:無理の難易度~
田井中次郎:キツイよ~~
雨堂聖理:何かないかな……都合よく判定を強化してくれるアイテムとか……
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+2(1D10->2)した (侵蝕率:91->93)
林藤はるか:《ハンドリング》。林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:93->94)
林藤はるか:『助けが必要ですか?』淡い青色の光球がソファの下から出てくる。
雨堂聖理:「……林藤さん」
田井中次郎:「“フォックスリンカ”……!?」
田井中次郎:神出鬼没さにぎょっとする。
林藤はるか:『ふふふ』
林藤はるか:『ご存知ですか?アーク、といえば方舟、もしくは箱そのものを意味する単語ですが』
林藤はるか:『ノアの方舟伝説にも、原型となるお話があるんですよ』
雨堂聖理:「え……?」 突然の話に困惑する
林藤はるか:『ノアの方舟の物語の図式は、紀元前1600年頃のメソポタミアの、シュメール洪水伝説が元ではないかという説があるんです』
林藤はるか:『神によって滅ぼされそうになった生命を、ジウスドゥラ王が船に乗せて救う。お話の筋はほとんど同じなんですね』
雨堂聖理:「……」 知的興味の満足により感心する精神の余裕はない。困ったような目でその光を見る
林藤はるか:『雨堂さんは……』こちらもやや対応を決めあぐねるように、視界の前でふわふわ揺れる。
林藤はるか:『どうすれば自分の能力を最も集中できると思いますか?』
林藤はるか:『例えばリラックスしている時とか、逆に戦闘時のように昂揚して緊張状態にある方がいいとか』
林藤はるか:『オーヴァードの能力制御にもっとも重要なのは、集中することです。ご存知ですよね』
雨堂聖理:「……集中。うん。そういうことで言うと」
雨堂聖理:「『見る』ことだと思う。集中しようとしたら、まばたきの回数が極端に減るって言われたことあるな。この力を他人に使う時も、見ていなきゃいけない」
林藤はるか:『分かりました。具体的に対象が見えていた方がいいですか?手術に立ち会うとか?』
雨堂聖理:「……そういうことになるんだと、思う。立ち会い、できるかな……」
雨堂聖理:平時のような躊躇のなさ、厚かましさがないのは、本当にそれで状況を打開できるという自信を持てないからだ
涼暮御幸:「……そういう視点はありませんでした。さしずめ、方舟の外を見る鳩ですね」
田井中次郎:「……UGNの関わっている病院だ。事情を説明すればある程度は融通が利くと思うが……」
林藤はるか:『手術室の立ち会いには本来法的な制限はありません。例えば医療機器のメーカーの人が立ち会うケースもあります』
林藤はるか:『手術中に機器に不具合が起こらないようにそうするわけですね』
田井中次郎:そうなんだ……という顔。
雨堂聖理:「へえ……じゃ、できるにはできるんだ」
涼暮御幸:「しかし、本当に可能なのでしょうか?」
林藤はるか:『あるいは、普段の雨堂さんならこのように考えたりはしませんか?』
林藤はるか:『UGNが回収したコインの力を使えば可能かもしれない……』
GM:……キィン。
雨堂聖理:「…………!」
GM:林藤の言葉に答えるかのように。一枚のコインが雨堂の足元に転がってくる。
GM:田井中が回収したはずの、"クラテール・コイン"だ。
田井中次郎:「なっ……どこから……!?」確かに収容したはず。きょろきょろと辺りを見回す。
林藤はるか:『!』『私ではありませんよ!』さっと隠れる。
雨堂聖理:「……」 コインを見下ろす
GM:周囲に他の人間は居ない。コインがひとりでに動いたとしか思えない。
涼暮御幸:「……オルクスシンドロームには、幸運を選び取る力がある者もあります」
涼暮御幸:「物体に因子を埋め込んで、望む結果を引き寄せる……しかし。それでも説明は……」
GM:このコインの吸収した……賢者の石の……カースマスターの力を使えば。成功の確率は格段に上がる。
GM:だが同時に、由比ヶ浜のように汚染を受ける可能性もある。
GM:ゲーム的には、このコインを使用すれば君はシナリオ中一度だけ判定のC値を-6出来ます。
GM:代わりにDロイスを失います。なにか、君の根本の部分が変わり
GM:表面上は変わらずにいられても、今までのように守護天使として人々を守ることは出来なくなるという事です。
GM:"クラテール・コイン"の力を使おうと、使わまいと、判定が成功すれば由比ヶ浜藍は助かり
GM:失敗すれば死亡することは変わりません
GM:GMからは以上です。ロールや判定などをお願いします。
雨堂聖理:コインをそっと拾う。蛍光灯の下、金属の煌めきをまっすぐに見る。その瞳は、まるで可憐な花に魅入られているようにも見える。
雨堂聖理:「……マスター・カースの力で追い込まれている由比ヶ浜ちゃんを」
雨堂聖理:「マスター・カースの力で助けることは、おかしなことじゃない。元に戻るだけだと思うんです」
GM:コインは、まるで自ら光を放つかのように、輝いている。眩しさで、目が眩みそうな程に。
雨堂聖理:これが希望の光だというのなら。
雨堂聖理:その先にある恐ろしさから、眩しさから目をそらし、この力を掴めないことこそが、間違いなのかもしれない。
雨堂聖理:……世界に自分とコインと、ふたつの存在だけになったような錯覚を覚える。可能だと確信できる。このコインから力を引き出せば、確実に。大切な友達を助けられる。
雨堂聖理:……だから、
雨堂聖理:「ッ!」 そのコインを床に叩きつける。転がりそうになるそれを踏みつける。その勢いで立ち上がる
林藤はるか:『雨堂さん!』
雨堂聖理:「……手術室に入れてもらいます」
田井中次郎:「…………!」目を見開く。
雨堂聖理:その目に迷いはない 「でもこの力は使わない。これだけは使えない」
林藤はるか:驚いて下がる。おずおずと話す。
林藤はるか:『……よ。よかったです。雨堂さんが、アーティファクトに頼ろうとしなくて』
:「後悔……しちゃいますよ?ふふ……」
GM:気のせいかもしれない。
GM:だが、雨堂さんだけには、確かにその声が聞こえた気がした。
涼暮御幸:「……何故だ?」
雨堂聖理:「なんでかな。ううん、確かに分かるんです。本当に、これを使えば由比ヶ浜ちゃんを助けられるって」
涼暮御幸:「……であれば。私であれば、恐らく使うだろう。それが確実な選択肢であるのならば」
涼暮御幸:「それでも、君は。選ばないと?」
雨堂聖理:「絶対に助けられる。……でも結局、それは多分……移すだけになるんだ」
雨堂聖理:「カース・マスターの呪いで受けた、由比ヶ浜ちゃんの腫瘍を……カース・マスターの力で治して」
雨堂聖理:「だったら、きっと次に呪われるのはあたしじゃないですか。由比ヶ浜ちゃんみたいに、自分が犠牲になっても、ってなっちゃうかもしれないじゃないですか」
雨堂聖理:笑う 「嫌なんですよ。あたしはみんなを守りたいし……守ったみんなのことを、この目で見ていたい」
林藤はるか:『……あの。これは私の、単なる個人的な考えなんですけど』
林藤はるか:『やっぱり、自分が救われていないと駄目ですよね。人を助けるとしても』
林藤はるか:『自分の話なので、あまり人には強要できないんですけど……だからよかったです。雨堂さん』
雨堂聖理:「はい。……あたしはそうです。あたしは自分のやったことをちゃんと見たいし……そうすれば、もっといろんなことが、いろんな人を、守って、助けられると思ってますから」
GM:コインは消えてます。
GM:今から使いたいと言っても使えません。
雨堂聖理:「でも多分、あたし一人じゃ無理です。……力を貸してくれませんか」 と、三人へ
田井中次郎:雨堂聖理に目を向ける。
涼暮御幸:「……君はUGNエージェントになれないと思う」
涼暮御幸:「……ならなくていいとも、思うが」
雨堂聖理:「なりたいんだけどな、エージェント」 苦笑して 「でもそれならそれで、良いのかも。あたしは何よりあたしでいたい」
林藤はるか:『…………もう一つ、私の考えを言うなら』
林藤はるか:『“ゼロ人より一人の方がいい”です。どんな人でも、いないよりはいる方が、その人にとって良いことになるはずです』
林藤はるか:『協力します。集中力を高めるくらいのお役には立てますよ』
雨堂聖理:「ありがとう、林藤さん。今はそれが、何より心強いです」
雨堂聖理:それから、田井中さんを見て 「……あの」
雨堂聖理:「"因果夜船"って、かっこいいですか?」
田井中次郎:「…………」虚を突かれたような顔をして。
田井中次郎:「……ああ。いい名前だと……俺は思う」頷く。
田井中次郎:「……だが……お前はお前だ」
田井中次郎:雨堂聖理に、火を灯す。レネゲイドを活性化する、無音の炎。
田井中次郎:「お前の願いは、俺が見届けてやる」
雨堂聖理:「ありがとうございます」 ゆっくりと目を閉じる。音もなく、熱もない炎を、確かに感じながら
田井中次郎:「その目で見極めろ。お前の求めるものを選び取れ。“因果夜船”、雨堂聖理」
雨堂聖理:そして、目を開ける 「はい。あたしは"因果夜船"で……雨堂聖理だ」
雨堂聖理:自分の手を強く握り、落ち着いた足取りで手術室へ向かう
GM:手術室への扉が開く。麻酔で眠り、無影灯で照らされた由比ヶ浜藍の姿が、君の目に映る。
GM:では。判定をお願いします。
GM:〈RC〉で難易度25です。
田井中次郎:≪原初の紫:砂の加護≫ 侵蝕132>136
田井中次郎:雨堂さんのダイス+4個!
林藤はるか:特権階級。由比ヶ浜藍に最後のロイスを取得し、C値を-1します。
林藤はるか:救出対象/由比ヶ浜藍/尽力○/不安/タイタス
雨堂聖理:素で7d、田井中さんの砂の加護で+4d、林藤さんの特権階級でC-1
雨堂聖理:で、ここに最後の守護天使を使用して12dx9。さらに田井中さん、林藤さん、涼暮さんのロイスをタイタスにして昇華
GM:だ、大丈夫ですか?Eロイス無いですよ?
林藤はるか:すみません、今ジェネシフトします
林藤はるか:2個振ります!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+4(2D10->3,1)した (侵蝕率:94->98)
林藤はるか:ウワーッ!
GM:あっ
林藤はるか:すみません……最後の最後でこんな出目に!
田井中次郎:ヤバい…………
雨堂聖理:ロイスは無傷なので3個残る。倍振りに追加振りなら9個。平均3.3で帰ってこれる……!
林藤はるか:もう一発勝負!!
GM:いい覚悟だ……!
林藤はるか:頑張るしか無い!
雨堂聖理:平均3.3……ちょっと不安だな……
雨堂聖理:お姉ちゃんのロイスは温存しよ
GM:OK!ダイスを振るといい!
雨堂聖理:C値を1下げて、ダイス数を+10して、22dx8。これだ
雨堂聖理:……『因果夜船』――
雨堂聖理:(……この力は)
雨堂聖理:(大事なものを救えなかった。何もかも終わる少し前に、寝坊したくせにご立派ですみたいな顔をしてやってきた、冗談みたいな力)
雨堂聖理:(この力のことが嫌いだ。この力が最初からあれば、きっと皆を――皆を、家族を、友達を、故郷を……大切な何もかもを、あたしは守れたはずだ)
雨堂聖理:(だから向き合いたくなかった。認めたくはなかった。こんな力で自分を表されたくはなかった)
雨堂聖理:(でも)
雨堂聖理:(これがあたしの力の一番だって言うんだったら。これがあたしを表すに相応しいものだというなら)
雨堂聖理:(――あたしは"因果夜船"だ!)
雨堂聖理:(この力で大切なものの一つくらい、助けてやる――!!)
雨堂聖理:22dx8
DoubleCross : (22R10[8]) → 10[1,1,1,3,3,3,3,4,5,6,6,6,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+ 10[2,2,5,6,6,6,8,8,10,10]+10[4,4,6,8]+5[5] → 35

GM:では、君は目撃し、確信する。君たちの絆は、人を助けたいという願いは、呪いに汚されたりはしないと。
GM:希望の光は、確かにここにあると。

バックトラック

GM:クライマックス2を終了します。バックトラックに入ります。
GM:今回、Eロイスは有りません。
雨堂聖理:残ロイスは4つ。倍振りしまーす
涼暮御幸:1倍ぶりします
雨堂聖理:130-8d10
DoubleCross : (130-8D10) → 130-53[3,9,6,8,8,5,6,8] → 77

涼暮御幸:涼暮御幸の侵蝕率を-22(5d10->6,10,1,2,3)した
雨堂聖理:余裕じゃん!
林藤はるか:私100越えてない……
林藤はるか:1倍振りします
涼暮御幸:これで89!
田井中次郎:2倍振り!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を-14(3D10->7,1,6)した (侵蝕率:98->84)
田井中次郎:136-12D10
DoubleCross : (136-12D10) → 136-49[2,1,1,2,3,4,3,4,10,6,7,6] → 87

田井中次郎:よしよし
GM:全員帰還しましたね!
GM:経験点は雨堂さんが3点、涼暮さんが5点、田井中さんが3点、林藤さんが5点かな

エンディング1

GM:エンディング1。田井中くんと涼暮さんのエンディングです。
GM:君たちは報告や事後処理のために、第二支部へ戻っていた。
GM:海星塾の他の生徒たちも保護されている。しかし彼らが所持していた“クラテール・コイン”は
GM:一つの例外なく消滅しており、回収することは出来なかった。
GM:今後UGNは生徒たちの記憶処理と、脳腫瘍の治療を進めていく方針だ。
GM:マスターエージェントが絡んだにもかかわらず、幸い直接的な被害者は由比ヶ浜藍によって殺された二名だけ。
GM:今回の事件はUGNでは高く評価されるだろう、というようなことが推測できていいです
涼暮御幸:「……“グライダー・ダウン”についてですが」
涼暮御幸:「直接被害はなく、事件の解決に貢献したと見做されました」
涼暮御幸:「本人の意志次第ですが、本校でイリーガル預かりとしようと。無論、要警戒対象としてですが」
田井中次郎:「そうか。それは……」やや言葉を探しているような間があったが、結局、
田井中次郎:「……良かった。悪い子……ごほん! 悪質なエージェントには、見えなかったからな」
田井中次郎:少し嬉しさを滲ませて言う。
涼暮御幸:「……警戒レベルとしては、“シンギュラルアーク”の次点あたりでしょうね」冗談めかして。
田井中次郎:「“刃金鳴らし”も、随分苦労しているのだろうな……」容易に想像できる。
涼暮御幸:「……いえ。彼女には助けられましたから、今回」
田井中次郎:「そうだな。それは……本当にそうだ」
涼暮御幸:「……不徳の致す頃と言われれば、返す言葉もありませんが」
田井中次郎:「それを言われれば、一番痛いのは俺だ」力なく笑う。
涼暮御幸:「ああ、いえ。そういう意図ではないのですが」
田井中次郎:「いや……気にしないでくれ。どうも……自虐的になっていけないな」
田井中次郎:「しかし、彼女の件を抜きにしても……」話題を変えるように。
田井中次郎:「“刃金鳴らし”はエージェントと高校生……それも生徒会長の二重生活なのだろう?」
田井中次郎:「俺には……凄まじい激務に思えるが」
涼暮御幸:「……いえ。実のところ。『破風の会』での任務は、地区支部に比較すると多いとは言えません」
涼暮御幸:「主に学内の事件に限られ、学内の事件でも、他地区より引き継がれたものであれば、そのまま外の人員で対応することも多いです」
田井中次郎:「……そうなのか? それにしても、だろう。この俺が学生の時など……」そこまで言いかけて、ハッとして止まる。
田井中次郎:(今……めちゃくちゃオッサンっぽいことを言おうとしなかったか……!?)
田井中次郎:愕然としつつ、平静を取り繕う。
田井中次郎:「……それにしても、立派な職務だ。誇っていいものだと、俺は思う」
涼暮御幸:「……そうであれば、いいのですが」少し、語尾を下げて。
涼暮御幸:「……“カース・マスター”。彼の脅威は、全く去っていないどころか」
涼暮御幸:「我々が相対したときよりも、遥かに強靭になっているのでしょう。我々で確保したコインは有りません」
田井中次郎:「……ああ。 そうだろうな」重く、頷く。
涼暮御幸:「……私は、弱体状態の彼と戦って」
涼暮御幸:「それでなお。もう、彼と、二度と刃を合わせられないと思ってしまいました」
涼暮御幸:「……恥ずべき感覚と、理解してはいます。それでも」
涼暮御幸:「それでも、彼を考えるだけで恐ろしい……そう、考えるのは。とても、嫌で」
田井中次郎:「…………」
涼暮御幸:「……すみません。UGNエージェント失格です」
田井中次郎:「……そう、なのか?」意外そうに、目を瞬く。
田井中次郎:「俺は……まるで逆の印象を受けていたが……」
涼暮御幸:「……逆?」
田井中次郎:「“刃金鳴らし”。お前は任務中……常に冷静な判断を見せてくれた。何度助けられたか分からない……」
田井中次郎:「それは、カース・マスターとの交戦時も、同じことだ」
涼暮御幸:「それは……臆病なだけです」
田井中次郎:「冷静、とは言えないのか? それは」
涼暮御幸:「……私は、外での苛烈な任務が恐ろしくて、比較的安全な、学内に志願したのかも、と」
涼暮御幸:「今では、そういうことばかりを考えています」
田井中次郎:「バカな!」少し大きな声で。「“刃金鳴らし”! お前は……!」
田井中次郎:「……クソッ……! 少し待て! 言いたいことが多い……今整理する!」
田井中次郎:「ええと……」眉間にしわを寄せてとんとんと頭を叩く。
涼暮御幸:「……」
田井中次郎:「まず……カース・マスターは……脅威に思って当然の敵だ。あの強さは、正直……おかしい。狂っている。警戒……恐怖するのが当たり前だ」
涼暮御幸:「……それでも。私以外は、そうは見えません」
田井中次郎:「“シンギュラルアーク”や……“フォックスリンカ”か?」
涼暮御幸:「ええ。それに。“ナイトメアブリンガー”」
田井中次郎:「…………? ……何を言ってる……?」
田井中次郎:「滅茶苦茶怖いぞ」
涼暮御幸:「え?」
涼暮御幸:「だって。必ず悪夢を見せると。そう、確かに」
田井中次郎:「怖いに決まっているだろ……! あんなの……! どうかしてる! そう思うだろう!? ヤバいだろ……!」
涼暮御幸:「え、ええ……」困惑したように。「ヤバいと思いますが」
田井中次郎:「だから……戦いたくないと考えるのは当然だ。それが正しい。善悪とか、臆病だとかでなく……正しいんだ! それで!」
涼暮御幸:「そう……なのですか。意外です」
涼暮御幸:「恐れなど、持ち合わせないのかとばかり」
田井中次郎:「そんな風に見えるなら……それは、嬉しいが……」
田井中次郎:「怖いよ。多分、君よりもずっと怖がってる」
涼暮御幸:「そうであるのならば、どうして」
涼暮御幸:「どうして、それを隠して、立って居られるのですか?」
田井中次郎:「UGNエージェントだからだ」
涼暮御幸:「……っ」
田井中次郎:「人の日常を守る。それが俺たちの仕事だ。その使命を、必ず守り抜きたい」
田井中次郎:「やるしかないから。怖いけど、逃げるのはもっと嫌だから。それだけだ」
田井中次郎:「……それに……それを言うなら」
涼暮御幸:「――はい。心得ています。心得ているはずなのに」
涼暮御幸:「忘れていたのかもしれません……それに?」
田井中次郎:「君だって、そうじゃないか」
涼暮御幸:「私ですか?」
田井中次郎:「カース・マスターと戦った時……君は最後まで立っていた。戦おうとしていた。奴が逃げるまで、剣を捨てなかった」
田井中次郎:「『どうして恐れを隠して立って居られるのか』だったか」
田井中次郎:「出来てるじゃないか、君だって」
涼暮御幸:「……」
涼暮御幸:「私は、多分」
涼暮御幸:「そう、言われたくて。話したのかもしれません」
田井中次郎:「……はは」小さく笑って。「そういうのも、君の強さだろ」
涼暮御幸:「そうであると、思うようにしようと考えています」
田井中次郎:「君が自分のことを、どう思おうと……」
田井中次郎:「俺は、頼りにしているぞ。……エージェントとしてな。 “刃金鳴らし”」
涼暮御幸:「ええ。光栄です」
涼暮御幸:「願わくば、貴方に申し訳の立つようなエージェントたらんと」
涼暮御幸:「“ナイトメアブリンガー”。感謝します」

GM:エンディング1を終了します。

エンディング2

GM:エンディング2。林藤さん、田井中くんのエンディングです。
GM:第二支部での後処理の段取り等が着き、田井中くんは林藤さんのいる病院に来ています。
田井中次郎:「入るぞ……“フォックスリンカ”」ノックして、入室する。
林藤はるか:「どうぞ田井中さん」いつものように出迎えます。だが、病室は全く別だ。
林藤はるか:梶田記念病院611号室。
田井中次郎:以前より大きく広い病室。訪れるのはこれで二、三度目といったところ。
田井中次郎:「…………」特に何の演出もなく、無言で入ってくる。
林藤はるか:「じゃじゃーん」
林藤はるか:「どうですか田井中さん。支部の人がモニタを付けてくれたんですよ。アームがリモコンで駆動するんです」
林藤はるか:「前の病室だと、こう、体を起こしてひねらないと横のモニタが見れませんでしたから、これでますます便利になります」
田井中次郎:「ほう……?」そちらに目をやる。
林藤はるか:ウィーンと動かしてみせます。天井に簡単なアームがついている。会議室みたいな感じだ。
田井中次郎:「これは……うん……すごいな」林藤さんになら分かるが、明らかに覇気が無い。普段ならばもっとテンションが上がっているところだ。
林藤はるか:「Switchもできますよ」
田井中次郎:「Switchもか……すごいな……」
林藤はるか:「む」
林藤はるか:「あまり元気がないですね。もっとワハハハみたいな感じでいてほしいんですけど」
田井中次郎:普段ならばSwitchまで!?と言っているところ。
田井中次郎:「何を言う……俺はいつも通りだ……」
田井中次郎:「“ナイトメアブリンガー”だぞ……!」
林藤はるか:「うーん」
林藤はるか:「りんご食べます?田井中さんは食べ飽きてるかもしれないですけど、差し入れもあまり溜まってなくて」
田井中次郎:「ああ……頂こう……」うっすらと頷く。
林藤はるか:「何かあったんですか?もし調子が悪いなら、お見舞いに来てもらって無理させちゃったでしょうか」
林藤はるか:「背中とかさすってあげてもいいですよ」
田井中次郎:「……そうじゃない。何も……。……」誤魔化そうとしたが、見まいに来て気を遣わせている状況に、自己嫌悪の念が湧いてくる。
田井中次郎:「…………」少し黙り込み、
田井中次郎:「……この頃……悔しいことばかりだ」ぽつりと呟く。
林藤はるか:「そうですね。大変なことばかりです。お察しします」神妙な表情になる。
田井中次郎:「……自分がどんなに弱いのか、実感させられる。一人じゃ何も出来ないんだって」
林藤はるか:「……やっぱり、カースマスターの件ですか?」
田井中次郎:「……うん。それに、この前の……林藤の件もだけどさ」
田井中次郎:「……二人も死なせた。霧谷さんには、マスターエージェント相手に二人だけの犠牲で、なんて言われたけどさ」
田井中次郎:「二人も、だ。子供を……二人も死なせてしまった」
田井中次郎:「色々……考えちゃうんだよ。どうしてもさ……ホント、色々」
田井中次郎:肩を落とし、深く俯く。
林藤はるか:「分かります。自分が近かった可能性ほど、考えてしまいますよね」
林藤はるか:「もう少し手が伸びれば、気付くのが早ければ、歩くことが出来たら」
林藤はるか:「警官やお医者さんなら、救えなかったことの責任を取らされる場合もありますよね」
林藤はるか:「医療機器のメーカーの人が手術に立ち会う理由は、責任を取る人が必要だからです」
林藤はるか:「乗用車の自動運転もそうですよね。今、自動運転技術はトラクターなどで十分実用の段階にありますけれど」
林藤はるか:「必ず人が一人はついていなければならないんです。ご存知ですか?」
田井中次郎:「……知らなかったよ」小さく笑う。
林藤はるか:「誰もついていないと、事故を起こした時の責任を取れる人がいないですからね」
田井中次郎:「……誰かが、責任を、か」
田井中次郎:「今回、それを取るとしたら……僕になるだろうな」
林藤はるか:「私のような人間は、責任はカースマスターが取るべきだ、と答えるでしょう」
林藤はるか:「もしかしたらそういう考えも、自分のやるべき義務から目を逸らしているだけかもしれないですけれど」
林藤はるか:「でも、
この前の事件で……日本支部の人とお話したことがあります」
林藤はるか:「UGNは軍隊やレスキュー隊ではなくて、所属しているのは……結局は特殊な能力を持っているだけの、普通の人なんです」
林藤はるか:「志願した人ばかりというわけでもないです。だから……」
林藤はるか:「……お風呂に入ったり、遊んだりしていてもいいんだよと言われました」
田井中次郎:「普通の人らしく、ってことか」
田井中次郎:「……そうだな。普通の人、か」
林藤はるか:「悪い人と戦う仕事ですから、どうしても警官とか、軍隊みたいな考えになってしまいがちですけれどね」
林藤はるか:「でも、日本支部の人ですらそうなんです」
林藤はるか:「田井中さんがいなければ、きっと犠牲はもっとたくさん出ていたでしょう。私も……今回関わった四人の、誰が『そこにいなかった』のだとしても」
林藤はるか:「『ゼロ人より一人の方がいい』です。田井中さんが頑張っただけ、確かに世界はよくなっているんです」
田井中次郎:「それは……」
田井中次郎:「……うん。そうだったら……救われるな」
林藤はるか:「元気が出ましたか?」
田井中次郎:「……うん」力を抜いて、笑う。
田井中次郎:「……」
田井中次郎:「……今回……雨堂さんの友達が、事件に巻き込まれて……突然、前とは全然違うようになってさ」突然そんなことを切り出す。
林藤はるか:「はい」
田井中次郎:「雨堂さんは……多分、すごく不安だったと思うんだ」
林藤はるか:「そうですね。きっとそうだと思います」
田井中次郎:「それを考えたらさ……少し、昔のことを思い出したんだよ」
田井中次郎:「まだ、UGNに入る前……いや、オーヴァードになる前のこと」
林藤はるか:「……」
田井中次郎:「その頃の僕はまだ子供でさ。毎日毎日学校に通って、勉強して、友達と遊んで……」
田井中次郎:「そんな日々がずっと続くと思ってた。そしてそれに……うんざりしてた。絶望してた、って言ってもいいかもしれない」
田井中次郎:「このまま進学して、就職して、普通に生きて、普通に死ぬ」
田井中次郎:「特別なことなんてない……そんな当たり前の人生がこの先ずっと続くんだと、そう思って……それが、すごく嫌だった」
田井中次郎:「でも……僕は、オーヴァードになった」
林藤はるか:「そうですね。全然、想像もつかない世界だったと思います」
田井中次郎:「ずっと欲しがってたはずの、特別な力が手に入って……そのはずなのに、僕はちっとも嬉しくなんてなかった」
田井中次郎:「……怖かったんだ。怖くて仕方が無かった。自分の力が、知らない世界が、だけじゃない」
田井中次郎:「あんなに嫌だったはずの、元の何もない暮らしに、二度と戻れなくなるんじゃないかって」
田井中次郎:「それが、どうしようもなく怖かったんだ」
田井中次郎:「……その時、助けてくれたのが……UGNだった」
林藤はるか:「……。望月さんですか?」
田井中次郎:「……うん」かつて憧れたエージェントの名に、頷く。
田井中次郎:「最初に保護された時、望月さんが……『大丈夫、もう心配ないよ』って言ってくれてさ」
田井中次郎:「何でも無いような言葉だけど……それを聞いた時、すごく……安心したんだ。それをよく覚えてる」
田井中次郎:「UGNの仕事は色々あるけど……一言で言うなら、僕は、皆の当たり前の日常を守ることだと思う」
田井中次郎:「昨日と同じ今日が、今日と同じ明日が、当たり前に来るように、守る仕事」
田井中次郎:「それまで、気付いてもなかった。それがどれだけ危ういバランスの上に立っていて、どれだけ幸せなことなのか」
田井中次郎:「僕も……そうありたいと思った。誰かの当たり前の日常を、守れるようになりたいって」
田井中次郎:「だからUGNに入ったんだよ。……そんなこと、ほとんど忘れてたけどさ」小さく笑う。
林藤はるか:「……そうですね。その理想は、警察や自衛隊やレスキュー隊とも、何も変わりません」
林藤はるか:「立派な仕事です」
田井中次郎:「……それで、さ」
田井中次郎:「考えてみたんだよ。今はどうなのかなって」
林藤はるか:「はい」身を乗り出す。
田井中次郎:「今の僕の日常は……毎日UGNの仕事をしてさ。それから遊んだり、トレーニングしたり……」
田井中次郎:「……それに、こうやって」
田井中次郎:「林藤とお見舞いに来て、話したり……本を読んだり、映画観たりさ」
田井中次郎:「つらいこととか、心配なこともいっぱいあるけど……」
田井中次郎:「でも……楽しいんだ。すごく。幸せだと思う」
林藤はるか:「私もそう思います」
田井中次郎:「この日常が、ずっと続けばいいなって思う。希望なんて呼ぶのは、大袈裟かもしれないけどさ」
田井中次郎:「でも……守りたいと思う」
林藤はるか:「今までの日常があって、それが崩れてしまうことを怖がる気持ちは自然ですし、私も少し……そう思うことはありますけれど」
林藤はるか:「でも田井中さんには昔の、普通の子供として暮らしていた思い出と、今の日常と」
林藤はるか:「二つ大切な思い出があるということですよね」
田井中次郎:「そうか。確かに。そう考えると……ちょっと贅沢かな」
林藤はるか:「私には、学校に通ったり、友達の家に行ったりした思い出はないですから」
林藤はるか:「やっぱり、ないよりはあるほうがいいなって思うんです」
田井中次郎:「これから、いくらでも作れるだろ」
田井中次郎:「出来るよ。林藤なら。何だってさ」
林藤はるか:「む。それ」
林藤はるか:「前から思ってましたけれど、田井中さんはそういうところがだめですね!」
林藤はるか:「デリカシーを理解してないです!」
田井中次郎:「えっ」
田井中次郎:「な、なに……?」
林藤はるか:「これまでの私は駄目ですか?」
田井中次郎:「え!? 違うよ! そうじゃなくて……!」
林藤はるか:「入院の生活の思い出は」
林藤はるか:「学校に通ったりしている思い出より下なんですか?」
田井中次郎:「そんなこと考えてないだろ?絶対」
田井中次郎:「いつも楽しそうじゃん」
林藤はるか:「私はそう思ってないです。今が幸せだから、そうなのかもしれないですけど」
林藤はるか:「だから……私のこれまで生きてきた人生だって、ゼロよりはずっといいんです」
田井中次郎:「……ごめん。謝るよ。……そんな風に言いたかったんじゃなくてさ……」
田井中次郎:「これからもっといっぱい、いくらでもプラスを重ねていけるって言いたかったんだ」
林藤はるか:「……じゃあ、あまり」
林藤はるか:「あまり私を仲間外れにしないでくださいね。任務から追い返そうとしたり」
林藤はるか:枕を抱く。
林藤はるか:「寂しいですから」
田井中次郎:「……今回は、しなかっただろ……したかな」
林藤はるか:「今回に限らずです!」
田井中次郎:「だっ……だって……心配なんだよ……! 信頼はしてるけど……それよりもっと!」
林藤はるか:「そういうところもです!いつも心配心配って、おばあちゃんじゃないんですから」
林藤はるか:「それに田井中さんだってカースマスターと戦った時無茶したじゃないですか!」
林藤はるか:「心配です!」
田井中次郎:「いや、それは……!」思わぬ反撃にたじろぐ。
田井中次郎:「だ、だって……!」
林藤はるか:「いいですか、田井中さん。私を心配してついてこさせないのはいいですけど」
林藤はるか:「そうなると、田井中さんが危なくなった時に心配してくれる人がいないんですよ」
林藤はるか:「一人で弱い?いいじゃないですか。一人じゃなければいいんです」
林藤はるか:「なんでもかんでも一人でやろうとしてしまうと、無限に強くなるしかなくなっちゃいますから」
田井中次郎:「……誰かを頼れってこと? そんなに無茶するように見えるかな……」
田井中次郎:「今回も大丈夫だったし……」
田井中次郎:叱られて不貞腐れる子供のように言う。
林藤はるか:「そういうのですよ!あっ」はたこうとしたが、手が届かないので
林藤はるか:枕を投げます。
田井中次郎:「うぐっ」顔面にモロに喰らう。
林藤はるか:「自分が止める側で、無茶するって自覚がないから!」
林藤はるか:「私だって心配するんですよ!前にも言いましたよね」
田井中次郎:「それ言うならお互いさまだろ! 林藤だってさ……!」そこまで言って我に返り、「……いや、ループしてる……一回やめよう」
林藤はるか:「……でも私は、田井中さんには出るなって言いたくないですから。それが田井中さんだってわかってますし」
林藤はるか:「だから危ない時には一緒に行きたいんです。変ですか?」
田井中次郎:「分かったよ……変じゃない。分かるよ。僕だって林藤が危ない時には一緒に行きたいし」
田井中次郎:「……ごめん。確かに心配しすぎだったかもしれない」
林藤はるか:「ふふふ」
林藤はるか:「じゃあこれからますます一緒ですね」満面の笑み。
田井中次郎:「……その方が、手っ取り速いかもな」溜息を吐き。「お互いいつも心配しあってるよりは、ずっといいかも」
林藤はるか:「……」
田井中次郎:「……? 林藤?」
林藤はるか:「いえ。何かいいゲームあったかなって思って」
林藤はるか:「マリオオデッセイやりましょうか」
田井中次郎:「あ!そうだSwitchできるんだっけ!」
林藤はるか:「そうですよ!ゲームする用に反対側の方にも椅子持ってきてもらったんですから」
田井中次郎:「やるやる! めっちゃやる!」うきうきしている。
林藤はるか:「じゃあ、こっち来てください!青い方のコントローラーは私が使いますからね」
田井中次郎:「えーっ……こっちの奴なんかいつもスティックが勝手に動くんだけど……」
林藤はるか:ゲームを起動して、画面のほうを見ながら
林藤はるか:特に意味なく、隣の田井中くんの肩をぺたぺた触ったりする
林藤はるか:「ふふふ」
田井中次郎:コントローラーを持ちながら、既にモニターに目を向けている。
田井中次郎:「林藤? なに?」
林藤はるか:「別に」
林藤はるか:「やっぱりあるほうがいいなって思っただけです」
林藤はるか:蛍の体では、触ることができないから。
田井中次郎:「?」
林藤はるか:「何でもありません」

GM:エンディング2を終了します

エンディング3

GM:エンディング3。雨堂さんのエンディングです。
GM:奇跡は起きた。由比ヶ浜藍の手術は無事成功し、後遺症も残らなかった。彼女にかけられた呪いは解かれた。
GM:だが、それで全てが元通りになるわけではない。UGNは彼女の精神への影響を鑑みて、今回の事件と、それに深く関わったイリーガル
GM:即ち、雨堂聖理に関する記憶を処理し、市外の別の高校へ転入させることを決めた。
雨堂聖理:抵抗はあった。が、抗議のような真似はしなかった。彼女の心への負担を考えれば、至極真っ当な決定だと思ったからだ。UGNなら、それで……彼女を守ることができる。
GM:処理は速やかに行われた。分かれる前、君が最後に見たのは、頭に包帯を巻かれ、穏やかに寝息を立てる彼女の姿だった。
GM:それから数週間後。

GM:君は大N市第七地区にある図書館へ向かっていた。
GM:由比ヶ浜藍が大N市を去った後も、君は時間さえあれば、例の読み聞かせのボランティアに参加している。
雨堂聖理:……はっきりと言えば、雨堂の本懐からは少しズレる。UGNの任務が入れば、きっとそっちを優先するだろう。
雨堂聖理:だが、そうであっても。確かに彼らは困っている、助けなければいけない人々ではないが……その笑顔から力を受け取れることも、また事実だった。
GM:由比ヶ浜藍の笑顔を見ることは、もう出来ないが……それでも、残された物はあったのだ。
雨堂聖理:ということで、チャリチャリ自転車漕いで図書館に向かっています。第七地区はもはやあたしの庭だぜ!
GM:では、駅の近く。図書館が見えてきた、もう少しで到着だな、という所で
GM:信号待ちをしている君に、一人の少女が声をかけてきます。
由比ヶ浜 藍:「あのー……すみません、そこの綺麗なお姉さん。ちょーっといいですか?」
雨堂聖理:ちらっと辺りを見るが、他にそれらしい人はいないし、そもそも声の感じからして自分に向けられていることは分かっている
雨堂聖理:「そういうこと言われると逆に反応しづらいんだけどなあ」 困ったように笑って振り返る
GM:それは、大N市の外へ引っ越したはずの、由比ヶ浜藍だった。
由比ヶ浜 藍:「いやあ、でも綺麗なお姉さんって言ったら、今貴女しかいないし、いいかなって!」
由比ヶ浜 藍:「で、すみません。ちょっと道を訪ねたいんですけど」
雨堂聖理:「――」 表情が硬直する。次ぐ言葉が出てこない
由比ヶ浜 藍:「水沢公園の近くにある、大Nシネマセンターって所に行きたいんですけど……どう行けばいいかご存じないですか?」
雨堂聖理:記憶処理を行った者とはみだりに接触しないこと、という注意事項と、学校で賑やかしく過ごした日々の記憶が交差して走る。
雨堂聖理:「……あ、うん。道……ごめん、どこに行きたいんだっけ」 ようやく絞り出した言葉がこれだ。話を聞けていなかった
GM:彼女は少しだけ変わっていた。髪は以前より短く。恐らく手術の際に刈られたのをきっかけに、髪を伸ばすことを止めたのだろう。
由比ヶ浜 藍:「大N市シネマセンターです!」
GM:何より、明るくもよそよそしい……まるで他人に対するような態度は、君に初めて向けられるものだった。
由比ヶ浜 藍:「しってますか?あそこの映画館って、結構有名なんですよ」
雨堂聖理:「シネマセンター……ああ、あそこか」 なんとか元の調子を取り戻して、その所在を思い出す
由比ヶ浜 藍:「全国でも、あそこでしかやってないリバイバル上映が有るんです!」
雨堂聖理:「色々なんかやってるみたいだよね。昔の映画とか、よく分かんない……隠れた名作? 的なやつとか……」
由比ヶ浜 藍:「そうなんですよねー。で、楽しみにしてたんですけど、なんかスマホの調子が悪くて地図が上手く出ないんですよ」
由比ヶ浜 藍:「という事で行き方を教えてくれると助かります!どうか!人助けだと思って!」
雨堂聖理:「そ……っか」 その場所は知っている。自分が向かおうとしている図書館とは違う方向だ
雨堂聖理:つまり、教えてしまえばそれで終わり。この接触はもう終わって、二度と道が交わることもないだろう。
雨堂聖理:「……ふう」 首を横に振り、そして指差す
雨堂聖理:「あっち。信号は渡らないで大丈夫だから。まっすぐ行けば案内の看板があったはず」
雨堂聖理:二人の交差が一瞬で終わることは、正しいことだ。UGNとしても、雨堂聖理としても、きっと。名残惜しむ自分の未練に、そう言い聞かせる。
由比ヶ浜 藍:「あっちですね!ありがとうございます!これで映画の時間に間に合います!助かりました!」
由比ヶ浜 藍:にかっと、君のよく見た笑顔を浮かべて、それから
由比ヶ浜 藍:「んー……ところでお姉さん、何処かで会ったこと有りますか?なんか見覚え有るんだよな~……」
雨堂聖理:「いいのいいの。これも人助けだから」 笑みを返し
雨堂聖理:「……そうかな? 確かにどこかで顔くらいは合わせたかもしれないけど。でもあたしは」
雨堂聖理:「知らないなあ。……知らないよ」 これも、教えられた通りの言葉
由比ヶ浜 藍:「そうですか。それじゃあ!映画楽しんで来ますね!」
雨堂聖理:「うん。じゃあね」 笑みを硬く貼り付けたまま、手を振って見送り
由比ヶ浜 藍:こちらも、教えられた通り、映画館に向かって歩いていく。
雨堂聖理:……由比ヶ浜さんが離れたのを見ると、それを崩し、深く息を吐いて、自転車のハンドルにもたれる。目の前の信号はもう青に点灯していたが、ペダルを踏み出す気分ではなかった。
雨堂聖理:(……分かっちゃいたけど。ちょっと。悲しいな)
雨堂聖理:(これが由比ヶ浜ちゃんのためだし、あたしのためでもあるって、分かってるけど)
雨堂聖理:(UGNの記憶処置、もっと徹底的にしてくんないかな……ギリ覚えてたんじゃない? アレ……)
雨堂聖理:「……あ、まず」 ようやく顔を上げた時には、また信号は赤になっていた
雨堂聖理:周りには自動車もない。その気になればさっと抜けられる横断歩道。でも、そんな気にもなれない。
雨堂聖理:(何やってんだかな、あたし……) 結局、姿勢を崩して静かな道路の信号が変わるのを待つ
由比ヶ浜 藍:「あの……大丈夫ですか?お姉さん。また信号変わってますけど」
雨堂聖理:「うぇ?」
由比ヶ浜 藍:いつの間にか戻ってきて、君の顔を覗き込みながら。
雨堂聖理:声をかけられ、目を瞬かせる。確かに青だ
雨堂聖理:「っご、ごめん。いや謝るのもヘンか……」 目をそらし 「でもなんかごめんね」
由比ヶ浜 藍:「いえいえ!なにか悩み事ですか?もしかして失恋とか?」
雨堂聖理:「悩み……って訳じゃないけど。うん、まあちょっと思うことがあって……」
由比ヶ浜 藍:「私、由比ヶ浜藍って言います。なにか困ってるなら、お手伝いしますよ。」
雨堂聖理:……もちろん、その内容を彼女に話す訳にはいかない。UGNであり、記憶ある自分と、UGNでなく、記憶を封じた彼女の境界線。
由比ヶ浜 藍:「とりあえず信号渡っちゃいましょうか、ね!」
雨堂聖理:「あ、そうだね。なんかゴメンね心配かけちゃって」 ゆっくり自転車を漕いで横断歩道を渡る。信号が点滅する前に渡りきった
由比ヶ浜 藍:こころなしか早足で、君より少し早く、横断歩道を渡り切る
雨堂聖理:ふう、と一つ息を吐いて、改めてペダルに足をかける。きちんとしなければならない
雨堂聖理:「……いいよ、心配かけて。大丈夫だから。映画、見に行くんでしょ?」 と、先に渡りきった彼女へ
由比ヶ浜 藍:「気にしないでください。道も覚えたし、映画はまた見に来れますから」
雨堂聖理:「あはは……そう?」 苦笑して、しかし次ぐ言葉が見つからない。ただ何となく、自転車を降り、押しながら歩き始める
由比ヶ浜 藍:「お姉さんはこれから何処に行くんですか?」
雨堂聖理:「ん、図書館。あんまり本はないんだけど……読書会っていうのがあって」
雨堂聖理:「目の悪い子たち……と、あと最近知ったんだけど、失読症? 難読症? っていうのを患ったりしてる子に、本を読んであげたりするんだよね」
由比ヶ浜 藍:「知ってます。私も参加したことありますよ!この辺でもやってるんだな~」
由比ヶ浜 藍:「それ、今から参加してもいいですか?」
雨堂聖理:「え……」 由比ヶ浜ちゃんを見て 「……映画、ホントに良いの?」
雨堂聖理:「まだ間に合うんじゃない?」
由比ヶ浜 藍:「はい。本を読み終わって、子供達が皆笑顔になってる所想像したら、やっぱそっちのほうがいいなって思ったので!」
由比ヶ浜 藍:「変わってるって良く言われるんですけど、私、世界中の皆のことを笑顔にしたいんです」
由比ヶ浜 藍:「それに、今日参加すれば、お姉さんの笑顔も見られると思って」
雨堂聖理:「……へへ。それはすごい夢だ」
雨堂聖理:「変わってなんかないよ。うん」
雨堂聖理:「あたしの笑顔なんて、そんな」 笑って見せて 「でもまあ、人手はあった方が良いしね。ダメって言われることはないよ。行こうか」
由比ヶ浜 藍:「ありがとうございます!これでも、自慢の夢なんです。……ところで、お姉さんのお名前は?」
雨堂聖理:……記憶処理を行った者とはみだりに接触しないこと。接触が発生した場合は、可能な限り元の記憶を想起させる情報を与えないこと。
雨堂聖理:ただし、不審に思われる行為は避けることとも、注意された。
雨堂聖理:「……雨堂」 ならば当然、名前を返す
雨堂聖理:「うどう・きより。口で言うと分かりづらいよね。雨に、お堂の堂に、聖なる聖に、理科の理。で、雨堂聖理」
由比ヶ浜 藍:「んー……じゃあウドちゃん……はお笑い芸人みたいだし、キリちゃん……もなんか変だし」
由比ヶ浜 藍:「親しみをこめて、キーちゃんって呼んでもいいですか?」
雨堂聖理:「キーちゃん……キーちゃん? あはは」
雨堂聖理:「それは初めてだ。いいよいいよ。好きに呼んでください」
由比ヶ浜 藍:「じゃあこれから、人助け仲間として。よろしくね、キーちゃん!」
雨堂聖理:「よろしく、由比ヶ浜ちゃん……んー」 一旦そう呼んで
雨堂聖理:「……前から思ってたんだけど、これ長いんだよね、呼び方」
雨堂聖理:「ユイちゃんで良い?」
由比ヶ浜 藍:「わ!そう呼ばれるの私も初めて!勿論!」
由比ヶ浜 藍:「私達、もう友達ですもんね!」輝くような笑顔を浮かべながら
雨堂聖理:「……」 やっぱりちょっと、困ったことになったかな、UGN的には良くなかったかな、と思いはするが。
雨堂聖理:きっと記憶の処理をしなければ見られなかっただろう、その希望に満ちた笑顔の眩さは、掛け替えのないものであり……
雨堂聖理:(……私が助けたものだって、自信を持って見ていたい)
雨堂聖理:だから、以前のように笑みを返す 「うん。当然。あたしたちは友達だ」
雨堂聖理:「よろしくね……ユイちゃん!」

GM:『希望の光は私達には眩しすぎて』
GM:fin.