『影法師を見た』(GM:すかいはい)


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上堂(じょうどう)敏樹(としき)キャラシート(PC1:さささ)
御東(みあずま)(さくら)キャラシート(PC2:しんごろ)
藤花(ふじはな)桃香(ももか)キャラシート(PC3:めかぶ)
近衛(このえ)まつ()キャラシート(PC4:DT)

【Index】

オープニング:上堂敏樹
オープニング:御東櫻
オープニング:藤花桃香
オープニング:近衛まつ子

マスターシーン:遠い、遠い、風景だった

ミドルフェイズ1
ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3
ミドルフェイズ4
ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ6
ミドルフェイズ7

マスターシーン:キミは遠い、遠い風景を見ている

勧誘フェイズ:藤花桃香
勧誘フェイズ:御東櫻
勧誘フェイズ:近衛まつ子
勧誘フェイズ:???

ミドルフェイズ8
マスターシーン:10年前

クライマックス:影法師を見た

エンディング

【プリプレイ】

GM:それでは、皆さん集まりましたのでセッションを始めていきましょう!
GM:まずはPCの自己紹介からです
GM:最初はPC①の上堂敏樹さんから
GM:よろしくお願いします
上堂敏樹:はい!
GMキャラシート
上堂敏樹:上堂 敏樹(じょうどう・としき)。30歳FHエージェントです。
GM:アラサー!
上堂敏樹:指定があったから……
GM:そうとは
上堂敏樹:潜入とか工作とかを得意とするタイプの人で、頭にはAIDAが埋まっており、思考補助とかしてくれてます。
GM:人工知能の助けも借りるとは
上堂敏樹:能力もなんかその場の物を使って攻撃したり(即席武器)、能力偽装とかしたり(道化の出し物)、
GM:すごいぜ
上堂敏樹:潜入工作をするぞーという気持ちで作成しました。ノイマン/ウロボロス!
GM:精神が高い!
上堂敏樹:そうなのだ。コントロールソート型なのだ
上堂敏樹:えー、ライフパス的には別れた妻がおり、特に未練は持ってないものの
GM:まさかの前妻
上堂敏樹:ロイス欄には残っている程度のなんか微妙な感情はあるようです
上堂敏樹:でもこいつ欲望が愛情だぞ!
GM:ゆっ許せない
上堂敏樹:あと猫を飼っていて適度に可愛がっている程度の人間性はありますが
上堂敏樹:素の正確はクールにエージェントしていきたいなと思っています。
上堂敏樹:性格
GM:クール!素晴らしい!
上堂敏樹:今回はまたも潜入活動ということで、どうなることか……
上堂敏樹:以上、よろしくお願いします!
GM:またもだぜ!
GM:はーい!
GM:では、そんな上堂さんのシナリオハンドアウト!
PC①(ささささん)用ハンドアウト
ロイス:御東 櫻 推奨感情 P:慕情/N:不安  カヴァー/ワークス:教師/FHエージェント
 キミはFHに所属するエージェントだ。セルリーダーである青年“レボリション”甲斐文三(かい・ぶんぞう)から、キミは新たな任務を受けた。それは、地方都市にある“私立あけぼの女子高等学校”にアラサー男性教師として潜入するというものだ。
 “あけ女(あけじょ)”では、生徒たちの間でなぜかオーヴァードが増えているのだという。幸いにもUGNはまだこの事実に気付いていない。UGNに先んじてオーヴァード増加の原因を探り、あわよくば大量のオーヴァードをFHに勧誘するのが潜入任務の目的だ。セルリーダーからデータを受け取ったキミは、ひとまず“御東櫻”という少女に接触することにした。
GM:シナリオロイスは御東櫻という少女!
上堂敏樹:うおー潜入だー!
上堂敏樹:誰だろう! 近くに居る気がする!
上堂敏樹:慕情!?
GM:ここでシナリオロイスとして取得しておくことで、PC三人全員にロイスを取りやすくなるというわけ
GM:慕情じゃん
上堂敏樹:やったぜ! 慕情!?
上堂敏樹:がんばります!
GM:感情は変えてもいいし、変えなくてもいい
GM:がんばって潜入しなさい
上堂敏樹:その時の気持ちで!
上堂敏樹:はい!

GM:では、次!
GM:次はPC2の御東さん、お願いします
GMキャラシート
御東 櫻:はい!御東櫻(みあずま・さくら)、私立あけぼの女子高等学校の生徒です。
GM:女学生!
御東 櫻:入学当初はザ・文学少女といった具合の大人しい性格でしたが、図書委員を押し付けられて封印書架で一冊の本を発見。
GM:禁書!
御東 櫻:それを読み進めていくうちに、自身に不思議な力が宿っていることを自覚。同じ力を持つ仲間と、秘密の倶楽部を結成しました。
GM:秘密の倶楽部だぜ
御東 櫻:能力は妖精のような小さな生き物……極小の「魔眼」を操ること。普段は色々なことを調べることに使っているようですが、荒っぽい使い方も出来るようですよ。
御東 櫻:なお、
GM:荒っぽさもあるとはね
御東 櫻:なお、言動は依然と同じ大人しいものですが、件の本を所持している間は、躊躇なく決断的な行動を取ります。
GM:格好良い!
御東 櫻:それが、その本……遺産からの侵蝕であることはまだ自覚していませんが、果たして……?
御東 櫻:といった具合で!
GM:はーい!
GM:では、そんな御東さんのハンドアウト!
PC②用ハンドアウト
ロイス:久礼輝可(くれい・きっか) 推奨感情 P:友情/N:不安  カヴァー/ワークス:女学生/指定なし
 秘密倶楽部の会合を終えた帰りにキミは、同級生の久礼輝可から一緒に下校しようと誘われた。金髪ツインテール少女の輝可は脅えた様子で、キミに相談したいことがあると話す。彼女は近頃体が変なのだという。なんでも念じただけで物を動かしたりできるのだそうだ。輝可がキミや秘密倶楽部の仲間たちと同じ超常の能力者だと感じたキミは、親身に相談に乗ってやることにした。
御東 櫻:久礼さん……相談には誠実に応えなければ……!
GM:久礼輝可は金髪ツインテールの元気いっぱいの少女。バレー部に所属しており、部活のある日は一日五食食べていて「さすがに食べ過ぎでは?」と最近思い始めたそうです
GM:親身になってあげてください
GM:推奨感情はポジティブが友情でネガティブが不安!
御東 櫻:親身というか心配だよ!!
GM:変えてもいいし、変えなくてもいいよ
御東 櫻:ヤー、推奨通りに取得しておきます!
GM:やったぜ
GM:では、そんな感じでお願いします!

GM:それでは、次!
GM:PC3、藤花さん、お願いします!
GMキャラシート
藤花桃香:はい!藤花 桃香(ふじはな・ももか)です。
藤花桃香:地元神社の一人娘で、休日は巫女服で家の手伝いをしています。
GM:神社娘!いいですね。
藤花桃香:性格は至って普通、クラスに一人はいそうな感じの、明るくて友達と遊ぶのが好きな女子高生です。
藤花桃香:男性アイドルユニット「ガラナズ」が好きで、都会に憧れており、高校を卒業したら東京に住みたいなあ~と思ってるんですが、
藤花桃香:家業の都合もあるのでちょっと難しいかな~とも考えているみたいです。
GM:神社を継がなきゃいけませんしね
藤花桃香:そうなの!このシナリオの舞台、勝手にド田舎だと思ってるんですけど
藤花桃香:なんか設定はありますか?
GM:そこそこの田舎ですね
藤花桃香:はーい
藤花桃香:あ、で、能力はキュマイラ/サラマンダーのRC攻撃型。
藤花桃香:幼い頃から天狗のキュマイラ因子に感染しており、なんか火を噴いたりできます。
藤花桃香:小さい頃、大きな火事に巻き込まれながらも炎を操って無傷で生き残ったことで能力を自覚しました。
藤花桃香:ただ、自分の能力にビビッてしまい、あと火を噴く姿を見られるのが恥ずかしいのもあって、
藤花桃香:周囲には自分の能力のことはきちんと明かしてません。
GM:乙女だ
藤花桃香:「なんか体がポカポカする」「ときどき勘が鋭い」くらいのことだけ伝えてます。
GM:能力を使ったらばれるのでは!?
藤花桃香:戦闘しなきゃバレないし……
藤花桃香:ただ戦闘したらバレるので、今回のシナリオを経てその辺が明らかになっていく姿を描写したいな~と思っています。
GM:なるほどね
GM:賢いぜ
藤花桃香:はい!そんな感じで以上です!よろしくお願いします!
GM:はーい!
GM:では、そんな藤花さんのハンドアウト!
PC③用ハンドアウト
ロイス:“黒い影法師” 推奨感情 P:執着/N:恐怖 カヴァー/ワークス:女学生/指定なし
 キミは、学生で超常の能力を持っており、PC②やPC④たちとお互いにだけそのことを話している。キミは、その日もPC②やPC④たちと秘密倶楽部の会合を旧校舎で行っていた。
 秘密倶楽部の会合を終え、一人で帰路に着いていたキミは女生徒の悲鳴を聞いた。悲鳴のもとに駆け付けたキミが見たのは、“あけ女”の女生徒に襲いかかろうとする黒い外套の怪人物だった。キミが女生徒を庇うと黒い外套の怪人物はそのまま姿を消す。まさかあれが噂の“黒い影法師”なのだろうか。
GM:謎の怪人物に出くわします
GM:黒い影法師!何者なんだぜ!
藤花桃香:何者なんだぜ!
GM:推奨感情はポジティブが執着でネガティブが恐怖です
GM:怖いぜ!
藤花桃香:学校の怪談っぽくて良いですよね
藤花桃香:怖いんだぜ!
GM:怖がってもいいし、怖がらなくてもいい
藤花桃香:普通の女子高生らしく、普通にビビろうと思います
GM:やったぜ
GM:では、そんな感じでもお願いします!
藤花桃香:好奇心/恐怖:〇で取得かな
藤花桃香:はーい!

GM:それでは、最後!
GM:最後はPC4の近衛さん、お願いします
近衛まつ子:はい!
GMキャラシート
近衛まつ子:このえ・まつこ。
GM:このえ!
近衛まつ子:上級貴族である近衛家――その傍流も傍流の生まれです。
近衛まつ子:傍流度は東京のいいところの学校じゃなくて田舎の学校に来てる時点でお察し頂ければと……
GM:華族の名家!
GM:田舎の私立高校だもんなぁ
近衛まつ子:控えめで物静かに普段はしてますが、実際のところは
近衛まつ子:全然そんなことなくて好奇心旺盛でお転婆です。倶楽部ではそんな感じ。
GM:おてんば娘!
近衛まつ子:屋敷は燃えてしまって今はないんですが、能力として
GM:燃えちゃったの
近衛まつ子:大火により遺失したはずの甲冑を再現する能力を持っています。
GM:すごいぜ
近衛まつ子:朱漆塗脇立頭形兜や朱漆塗色々縅丸胴具足や仏伝来百合紋金白羅紗陣羽織ですね。
GM:長い!
近衛まつ子:あとお人形遊びもできます。具体的には小さな鎧従者を召喚できる。
GM:ほほー
近衛まつ子:そういう能力者です。シンドロームはブラムス・モルフェウス。
GM:ふむふむ!
近衛まつ子:自分は装甲で守りながら、従者を盾にするガード型です。
近衛まつ子:まあシンドロームとか全然知らないんですが……
GM:無知の知!
近衛まつ子:そういう感じで部活のみんなとなかよくします よろしくおねがいします!
GM:はーい
GM:ちなみに、近衛さんはキャラシの年齢が空欄になっていますが
GM:実年齢はおいくつ?
GM:キャラシを見ると御東さんと藤花さんは17歳のようです
近衛まつ子:あっそうだった
GM:高校二年生かな?
近衛まつ子:じゃああえて下にしよう。16で!
GM:あえて!
GM:では、そんな後輩のハンドアウトはこちら!
PC④用ハンドアウト
ロイス:羽衣石亜矢(うえいし・あや) 推奨感情 P:信頼/N:猜疑心 カヴァー/ワークス:女学生/指定なし
 秘密倶楽部の会合を終えた帰りにキミは、同じ秘密倶楽部の仲間である羽衣石亜矢とともに下校した。黒髪のお淑やかな少女の亜矢は、キミに「自分たちの能力をどう思うか」と尋ねる。また、亜矢は「この能力は何か大きな目的のために使うべきではないか」とも語った。キミは級友の様子にどこか危なっかしさを感じながらも、自分たちの力に思いを巡らせるのだった。
GM:羽衣石亜矢はキミと同じ高校一年生です。
近衛まつ子:危ない子だな~
GM:黒髪ロングのおとなしそうな少女。
GM:推奨感情はポジティブが信頼で、ネガティブが猜疑心です。
GM:感情は変えてもいいし、変えなくてもいいよ
近衛まつ子:会って決めるわ!
GM:その調子!
GM:では、これでPCたちの自己紹介は全て終了!
GM:次にPC間ロイスの取得に移りましょう!
藤花桃香:ハイヨッ
GM:PC間ロイスは、PC1→PC4→PC3→PC2→PC1という感じで取ってください
上堂敏樹:ふむふむ
GM:PC順の逆順ですね
御東 櫻:了解デース。先生のロイスですね。
近衛まつ子:桃香先輩だ
上堂敏樹:近衛の!
藤花桃香:櫻さんかー
GM:まだ会ったことのない人は会った時の感情を想定して取ったり取らなかったりするといいでしょう
藤花桃香:御東 櫻/友情:〇/劣等感 で取得します。
上堂敏樹:近衛さんに○有為/無関心で取得します。
御東 櫻:では「上堂敏樹:■傾倒/恐怖」で取得しましょう。
近衛まつ子:-桃香先輩/藤花桃香/好奇心:○/隔意/ロイス
GM:おお、なんか複雑な感情のねじれを感じるぞ
GM:では、みんなロイスを大事にするんだぜ!
藤花桃香:ギュッ…
御東 櫻:グッ……
GM:それでは、PC間ロイスの取得はこれで終了!
GM:最後に、もう一度トレーラーを読みあげたらいよいよセッションに入っていきましょう

■トレーラー 地方都市にある“私立あけぼの女子高等学校”。
通称、“あけ(じょ)”。
女子生徒たちが青春を過ごす歴史の長い学び舎だ。
——十年に一度、学生たちの前に“黒い影法師”が現れる。
その学校には噂があった。
——“黒い影法師”に選ばれなかった生徒は夢を見たまま目覚めなくなる。
十年。
またその年がやってきた。
噂は繰り返され、悲劇が起こる。
だが、此度の悲劇は何かが異なっていた。
それは、ある男が女学院へやってきたからか、それとも——。
噂は、全ての始まりの昭和二十五年へと遡る。

ダブルクロスThe 3rd Edition「影法師を見た」
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。
GM:それでは、ダブルクロスThe 3rd Editionシナリオ「影法師を見た」を開始していきます!
GM:よろしくお願いしまーす!
御東 櫻:よろしくお願いします!イエーッ!!
上堂敏樹:よろしくお願いします!
近衛まつ子:よろしくおねがいします!
藤花桃香:よろしくお願いしまイエーーッ!!
GM:元気がよくてよろしい!


【オープニング:上堂敏樹】

GM:では、まずはオープニングフェイズから。
GM:最初は上堂さんのOPです
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げるといいでしょう
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:35->42)
上堂敏樹:わりと高い
GM:いい感じ
GM:このシーンは、キミが自分の所属するFHセルから任務を受けるシーンになります。
上堂敏樹:受けます!
GM:FH“ゼロアワー”セルの拠点。
GM:キミはセルリーダーからの呼び出しを受けた。
GM:セルリーダーの司令室には、戦闘機の模型やモデルガンなどが飾られている。
GM:軍服を着た長髪の男、甲斐文三が顔を上げる。
“レボリション”甲斐文三:「よく来たな、“J.Q.パブリック”。敬礼!」
上堂敏樹:「はっ」
GM:甲斐は歳は三十歳前後だが、常に軍服を着ているためFHの仲間からは“ミリオタ”というコードネームで呼ばれているのだ。
GM:甲斐は敬礼の姿勢でキミを迎え入れる。
上堂敏樹:機能的な黒衣、冷徹な雰囲気の男が、言われた通りに敬礼を返す。
上堂敏樹:別に趣味に付き合っているわけではない。
上堂敏樹:その方が話が早いからだ。
“レボリション”甲斐文三:「良い敬礼だ」
“レボリション”甲斐文三:「早速だが、貴君に新たな任務を言い渡そう」
上堂敏樹:「……それはどうも」
“レボリション”甲斐文三:「我がセルの調査結果によると、“私立あけぼの女子高等学校”という地方の学園でオーヴァードが急増しているようだ」
上堂敏樹:「地方の学園、ですか」
“レボリション”甲斐文三:「ああ。好都合なことに、UGNの犬畜生どもにはまだ勘付かれていない」
上堂敏樹:「それは何より」犬は結構かわいいものだが、とは言わない。
“レボリション”甲斐文三:「貴君には、この女学園にアラサー男性教師として潜入してもらう」
上堂敏樹:「……はい……はい?」
上堂敏樹:「アラサーとわざわざつける意味とは」
“レボリション”甲斐文三:「失敬。三十歳前後男性教師と言うべきだったな」
“レボリション”甲斐文三:「貴君の目的は、オーヴァードと成り果てた哀れな女学生たちと接触し、一人でも多く我らがFHに取り込むことにある」
上堂敏樹:(変装する年齢の指定にしてはそのままだが……?)疑問はしまっておく。
上堂敏樹:「了解。教師として潜入し、人材確保を行う」
“レボリション”甲斐文三:「我らがセルの戦力の増強。それは大いなる目的にも繋がる」
“レボリション”甲斐文三:「全てはFHの野望のために。敬礼!」
上堂敏樹:「はっ」その方が話が早いので素直に敬礼をする。
GM:甲斐は敬礼の姿勢でキミを励ます。
“レボリション”甲斐文三:「潜入先ではまずこの女学生に接触するといい」
GM:キミは、甲斐から一葉の写真(※セピア色。わざわざボロボロにした)を手渡される。
GM:その写真には、大人しそうなメガネの少女の姿が写っている。
上堂敏樹:「これは、何かセルとの繋がりがある人物ですか?」
上堂敏樹:写真の裏表を見る。カラーの方がわかりやすいのだが、と思いながら。
“レボリション”甲斐文三:「いや。どうやらその少女が覚醒したオーヴァードたちの中心人物……首魁のようだ」
“レボリション”甲斐文三:「その少女を上手くこちらに取り込めば有益に使えるだろう」
上堂敏樹:「なるほど、あわよくば丸ごと乗っ取ってしまえばいい、と」
上堂敏樹:「了解しました」
“レボリション”甲斐文三:「そのとおり。貴君にならば容易い任務のはずだ」
上堂敏樹:「写真は、カラーのデータを再度送ってもらえると助かりますが」
“レボリション”甲斐文三:「ええっ!?」
“レボリション”甲斐文三:「わかった……」
上堂敏樹:「このままでは髪の色もわかりかねますので」
上堂敏樹:「よろしくお願いします」
“レボリション”甲斐文三:「一理ある。やはり貴君は優秀なエージェントだ、小官としても鼻が高い」
上堂敏樹:セピア色の写真を机に戻す。
“レボリション”甲斐文三:「今回は我々にとって特に重要な任務だ。頼んだぞ、“J.Q.パブリック”」気を取り直しながら言う。
上堂敏樹:「それはどうも」
上堂敏樹:「ええ、いつもの通りに進めるだけです」
“レボリション”甲斐文三:「そう、貴君はいつものように任務をこなせばいい」
“レボリション”甲斐文三:「何かあればすぐに小官に報告するのだ。いいな?」
上堂敏樹:(……潜入し、溶け込み、欺く)
上堂敏樹:(いつもの通りにやればいい)
上堂敏樹:「了解」
“レボリション”甲斐文三:「では、行くがいい。敬礼!」
GM:甲斐はキミを敬礼の姿勢で送り出す。
上堂敏樹:「はっ」話は早いが、敬礼の回数は多いな、と思う。
上堂敏樹:(……教師。経験はないが、まあやれるだろう)
上堂敏樹:そのまま部屋を後にする。
上堂敏樹:(田舎の女学生のオーヴァード。どの程度のものか……)
上堂敏樹:写真の、髪の色もわからない少女の顔をふと思い浮かべる。
上堂敏樹:(試してみるか。“J.Q.パブリック”の手並みを)


GM:では、上堂さんのOPはこれで終了!
GM:シナリオロイスはちゃんと取っておくんだよ!
上堂敏樹:そうだ!
上堂敏樹:では○期待/不安で取得しておきます
GM:了解です!


【オープニング:御東櫻】

GM:それでは、次のシーンにいきましょう
GM:次は御東さんのOPです
御東 櫻:はあい!
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:32->38)
GM:このシーンでは、最初の方だけ藤花さんと近衛さんも登場になります
GM:三人とも侵蝕率を上げな!
藤花桃香:ほう
藤花桃香:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 10[10]+33 → 43

藤花桃香:すごい上がっちゃった
GM:ここでは、手始めに秘密倶楽部のシーンをやります
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:42->44)
GM:結果的に同じくらいだ
藤花桃香:ムン


GM:では、
GM:木造の旧校舎。
GM:薄暗い教室に少女たちは集まっていた。
GM:普段使われていない教室はどことなくほこりっぽい。
GM:カーテンの隙間からわずかに夕陽が差し込でいる。
羽衣石亜矢:黒い長髪の少女が御東さんをちらりと見る。
御東 櫻:「では、堅苦しい話はここまでにしましょうか」
御東 櫻:物静かで穏やかな、といった印象の、決して強くはない、けれどよく通る声。
御東 櫻:――集まった少女たちが持つ、持ってしまった「力」のこと。それを日常で隠すことの大変さ。そんなことを報告し合う時間は終わって。
御東 櫻:「今日のお菓子当番は……誰、でしたっけ。前回は私でしたけど」
羽衣石亜矢:「お菓子当番」小首を傾げる。
藤花桃香:「あ、あたしあたし!」黒板に、チョークで皆の話を書いていたが、その手を止めて振り返る。
御東 櫻:「あ、そうでした。亜矢ちゃんの当番はまだちょっと先だから、説明してなかったですね」
藤花桃香:「待ってねー、昨日お母さんとスーパー行ったからさ、いろいろ買ってもらっちゃった」手をパンパンとはたいて、自分のリュックに駆けてく。
御東 櫻:先ほど、自分にそうされたように。今度は自分が、桃香ちゃんをちらりと見る。
藤花桃香:「みんなで順番にお菓子買ってんの」
藤花桃香:亜矢ちゃんに笑いかけながら、スーパーのレジ袋からスナック菓子やポッキー等を取り出して、机に広げます。
藤花桃香:「本当は300円以内って決まりなんだけど」
羽衣石亜矢:「すごく素敵」両手を小さく合わせる。
藤花桃香:「今日は亜矢ちゃんの歓迎会も兼ねて、ウチのお母さんの力を借りちゃいました」
近衛まつ子:俯くように座っていた少女が、伏し目がちな眼を開いてふと顔を上げる。
近衛まつ子:「……あ」ツインテールが揺れる。
近衛まつ子:「お菓子時間ですか?」
御東 櫻:「ええ、今回だけはオーバーしてもいいじゃないですか、って言いだしたのは……」
藤花桃香:「…‥まっつんさーん」
御東 櫻:「まつ子ちゃんでしたっけ。それとも、私でしたっけ。……ふふ、おはよう、まつ子ちゃん」
近衛まつ子:「ひえ」「あ」
羽衣石亜矢:「……近衛さん?」プカプカと浮かぶ黒い魔眼で顔を覗き込む。
近衛まつ子:「すいません寝てましたあ……!」
近衛まつ子:「ふああ」
御東 櫻:「もう。授業じゃないんだから、謝らないでいいのに。さ、お待ちかねのお菓子時間ですよ?」
羽衣石亜矢:「お寝坊さま」
近衛まつ子:「あ、そっか」魔眼をつんつんする。「お菓子!」
羽衣石亜矢:「お菓子だってよ」魔眼をつつかれて、わずかに眉根を寄せる。
藤花桃香:「ポッキー食べるひと~」ガサガサとお菓子を開け始める。
御東 櫻:――魔眼。彼女たちに相応の知識があれば、そう呼ばれて然るべきモノも。
御東 櫻:「あ、じゃあ私はこちらを……」
羽衣石亜矢:「ポッキーは手が汚れにくいところがいいよね」
御東 櫻:卓上。ぞわりと蠢く、極小の黒い点の集合が。個包装のチョコレート菓子をひとつ、少女の手元に引き寄せる。
御東 櫻:――そんな風に使われる、「よくわからないけれど便利なモノ」でしかなくて。
藤花桃香:「おおー。櫻さんの点々さん、やっぱすごいねえ」
近衛まつ子:「あっいいな、じゃあまつも!」
藤花桃香:「あたしも櫻さんとか亜矢ちゃんみたいに、カッコいい能力が良かったなあ」
近衛まつ子:「ふんっ……!」
羽衣石亜矢:「藤花さんの能力は?」首を傾げる。
近衛まつ子:小さな鎧武者を、机の上にことりと作り出す。
近衛まつ子:歩こうとしてポテンと倒れる。
近衛まつ子:「あれ」
近衛まつ子:従者と呼ばれる、ブラム=ストーカーの能力。知る由もないが。
藤花桃香:「あたしはだね……。ふんっ」気合を入れて、亜矢ちゃんに手を差し出す。
羽衣石亜矢:「小さい」プカプカと浮かぶ黒い魔眼でこけた武者をつついている。
藤花桃香:「触ってみ?」無意識に発動する、サラマンダーの体温調整能力。
近衛まつ子:てくてくと歩いて、お菓子の包装を掴む。
近衛まつ子:「調子いいときはもっと大きく出来るの!」
羽衣石亜矢:「何かしら」藤花さんの手を握る。
羽衣石亜矢:「!」
藤花桃香:夏の教室には不似合いな、ひどく冷たい感触。
羽衣石亜矢:「極寒」
御東 櫻:「はい。この部屋のお掃除の時には大活躍でしたね、まつ子ちゃんのお侍様。それに」
羽衣石亜矢:驚いて御東さんと近衛さんの顔を見る。
御東 櫻:「亜矢ちゃん。桃香ちゃんって、こう見えて、結構力持ちなんですよ?」
羽衣石亜矢:「力持ち?」
近衛まつ子:「桃香先輩はほかひえの力ですもんねえ」
藤花桃香:「えー、もういいじゃん!その話はさー」ちょっと照れたように言う。
藤花桃香:「本棚持ち上げたの、マグレだよ、マグレ!」
羽衣石亜矢:「興味深い」プカプカと浮かぶ黒い魔眼と一緒に藤花さんをジーッと見る。
御東 櫻:「そのおかげで、私は本棚の下敷きにならずに済んだんですから。桃香ちゃんには感謝しているんですよ、本当に」
御東 櫻:「それに、力持ちなだけじゃなくて……あ、でもここから先は、これからのお楽しみにしておきましょう」
近衛まつ子:武者人形でお菓子の袋を開けようとして零す。
近衛まつ子:「ああっ……ああ~」
羽衣石亜矢:「意外と無力?」
羽衣石亜矢:「あ。そういえば」口元に手を当てる。
羽衣石亜矢:「学校、明日から新しい先生が来るんですって」
羽衣石亜矢:「どんな人、なのかしらね」
近衛まつ子:「あっはいはいはい!」
近衛まつ子:「カッコいい男の人がいいです!」
藤花桃香:「あ、男の人らしいよ! 職員室で先生たちが話してるの聞いた!」
近衛まつ子:「カッコいい人ですか?オジさん?」
御東 櫻:「あら。それなら、まつ子ちゃんの希望通り、格好良い人だといいですね」
藤花桃香:「アラサーって言ってた気がする」ポッキーをポキポキ食べている。
近衛まつ子:「アラサーか……」
近衛まつ子:「うーん……」
羽衣石亜矢:「オジさん」
近衛まつ子:「もっと若い先生が良かったなあ」
御東 櫻:「私は、少しくらいお年を召しておられても、それこそ格好良い年の取り方をしておられるなら……」
御東 櫻:「……なんて。そんな出会いがあるのは、本の中だけですよね」
藤花桃香:「なになに、櫻さん」
藤花桃香:「恋に恋しちゃってる感じの?季節?」
近衛まつ子:「えっ」食べようとしてたお菓子を落として。
近衛まつ子:「そうなんですか!?」
御東 櫻:「からかわないでください、桃香ちゃん。まつ子ちゃんも。亜矢ちゃんが困ってますよ?」
藤花桃香:「櫻さんの話っしょ!」
御東 櫻:むしろ、自分が困ったように、けれど不快ではない感情を表情に表して。
藤花桃香:楽しそうに笑っている。
羽衣石亜矢:「私も興味あるわ」
近衛まつ子:「ほらほらほら!」
御東 櫻:「……亜矢ちゃんまで……」
御東 櫻:――恋に恋をしている。物語への憧れをそう呼ぶのなら、まさにその通りかもしれない。
御東 櫻:だけど。
御東 櫻:自分に宿った不思議な力。同じように、力を持つ仲間たちとの集い。
御東 櫻:それこそが、今の自分にとって――。
GM:この日の秘密の会合が終わり。
GM:キミは家路につこうとしていた。
御東 櫻:旧校舎から新校舎へ。教室で鞄を回収して、昇降口。
GM:校舎を出ようとしたキミのもとに一人の少女が駆け寄って来る。
御東 櫻:下履きに履き替えて、切り替えるように呼吸をひとつ。自宅へ向けて歩き出した、ところで。
久礼輝可:「ちっす、ちっす!御東っち、今帰り?」
GM:輝可は金髪ツインテールの天真爛漫なクラスメートの少女だ。
GM:バレー部に所属しており、やたらろ元気がいい。
久礼輝可:「あたし様も、一緒に帰ってもいいっすか!?」
御東 櫻:「はい、もちろん。確か、途中までは道が一緒でしたね、久礼さん」
御東 櫻:"力"を得るまでなら、こうして話しかけられていても、逃げるように立ち去っていたのだろうけれど。
久礼輝可:「おっ、よくご存知だねえ。ハイブリッドじゃん」
久礼輝可:「それじゃあ、帰りましょうねえ」
GM:キッカは、元気よく項垂れながらキミの隣を歩く。
久礼輝可:「は~、落ち込むわ~!悩みだわ~!」
御東 櫻:ええ、と応じて頷いて歩き出す。……ハイブリッドとは、と。頭の中で疑問符が浮かんだりもしているが、それはそれだ。
御東 櫻:「……私からは、普段と同じようにお元気に見えますけど」
御東 櫻:「何かありましたか、久礼さん……?」
久礼輝可:「うわー!すごい人生の岐路!」頭を抱える。
GM:キッカは項垂れながらチラチラとキミの方を見る。
久礼輝可:「……あのさあ、御東さんってさあ、図書委員じゃん?ということはさあ、物知りじゃん?」
御東 櫻:「……ええ。多分に偏った知識ではありますけど」
久礼輝可:「偏りの是非はこの際置いておくよ」
御東 櫻:「ふふ、ありがとう。……久礼さんの助けになるのなら。いくらでも知恵は絞りますとも」
久礼輝可:「その膨大な知識量を見込んでつかぬことをお伺いしますが……」
久礼輝可:「人間って急に超能力を使えるようになったりすることがあるんでしょうか?」
久礼輝可:「それとも、思春期ならでは?」
久礼輝可:「あたし様が難しいトシゴロだからだっていうのかよ!」
御東 櫻:「……超能力。たとえば?」
御東 櫻:歩みのペースを落としながら、声は小さく、密やかに。
久礼輝可:「ちょっと前から急に超能力が使えるようになって……」
久礼輝可:「頭の中で考えただけで物を動かせたり……」
GM:キッカは足を止め、必死に何かを念じる。
GM:すると、足下に落ちていた石ころが浮かび、胸元まで持ち上がる。
久礼輝可:「ぐぬぬ…!」
久礼輝可:「はー…!タイムリミットだぜ」
御東 櫻:「……久礼さん」
GM:石ころが落ちる。
御東 櫻:からん、と落ちた石に向いた視線を。友人へと戻して。
久礼輝可:「ど、どう。こんなことあるのかな。あたし様の見間違い?」
久礼輝可:「マジだったら気持ち悪いよね?」
御東 櫻:「いいえ。私も見ていましたから。本当に起こったこと……」
御東 櫻:「久礼さんが、起こしたことです」
御東 櫻:淡々と、努めて事実だけを述べるように。そして。
久礼輝可:「げーっ!やっぱり気持ち悪いんじゃん!」
久礼輝可:「なんかの病気のかな!?」
御東 櫻:「気持ち悪いなんてこと、ありませんよ。……久礼さん。このことを、他の人に話したりしましたか?」
久礼輝可:「こ、こんなこと!親兄弟一族郎党にも話せるわけないじゃん!」
久礼輝可:「御東っちが初めてだよ!」
御東 櫻:「一族郎党、って……」
御東 櫻:同じような言い回しをしそうな後輩を思い浮かべて、僅かに頬を緩ませながら。
久礼輝可:「御東っちの博識さに免じて、何か治す方法ないの!?」
御東 櫻:「……ええ、そういうことなら。久礼さん、日を改めて、放課後にお時間をいただけますか?」
久礼輝可:「そ、それは構わんが」
御東 櫻:「はい。では、どうかそれまで――」
久礼輝可:「えっ、御東っちって医師免許とか持ってる系?」
御東 櫻:「このことは、ご内密に。……私はお医者様でも、超能力の専門家でもありませんけれど」
御東 櫻:「あなたは、きっと"こちら側"だと。そう、思うんです」
久礼輝可:「わかった。内密にする!」決意を固め、うんうんと頷く。
御東 櫻:「はい。約束ですよ、久礼さん」
御東 櫻:声は軽く、朗らかに。きっと、新たな仲間に出会えたであろう悦びと。
御東 櫻:僅かな不安を、滲ませて。
GM:では、シーン終了!
GM:シナリオロイスは久礼輝可に取っておくんですよ!
御東 櫻:友情/不安で取得しております、サー!
GM:オッケーだぜ!


【オープニング:藤花桃香】

GM:では、次のシーン!
GM:次は藤花さんのOPです
藤花桃香:ホイヨッ
GM:侵蝕率はさっき上げたので
GM:今回は上げなくていいよ
藤花桃香:わっありがとうございます!
藤花桃香:了解です


GM:この日の秘密の会合が終わり。
GM:キミは一人で家路につくことになります。
藤花桃香:リュックを背負って帰宅するぜ
GM:空は赤い夕焼け色に染まっており、徐々に暗くなり始めている。
藤花桃香:実家は山際にある神社です。そこを目指して、田舎道をテクテク歩いている。
藤花桃香:耳元にはヘッドホン。流れるのは、好きな男性アイドルユニットの曲。
藤花桃香:電車のホームで出会った少女に一目惚れしてしまった少年の歌。
藤花桃香:電車通学、とか、ビルの谷間、とか。
藤花桃香:「………現実味ないな~~~………」都会の恋をうたう曲と、周囲に広がる景色と比べて、ため息をつく。
藤花桃香:「この辺、田んぼしかないし……」
GM:たまに車が通りすぎるくらいだ。周囲にはビルの一棟も建っていない。
藤花桃香:「こんな田舎で、運命の出会いとか、出来る訳ないじゃん…」
GM:そんな風にキミが帰り道を歩いていると。
GM:田舎道の先の方から、少女の悲鳴が聞こえる。
藤花桃香:「………」
GM:空気に違和感を感じる。《ワーディング》だ。
藤花桃香:「……え?」嫌な、肌がざわめくような心地。
藤花桃香:「あ」
藤花桃香:「えっと」思考が一瞬止まる。
藤花桃香:行くか、行かざるべきか、一瞬、考えて。
藤花桃香:この違和感の中、動けるのが自分たちだけだと、秘密倶楽部で学んでいるから。
藤花桃香:「………な、なになになに……!」駆けて、
藤花桃香:悲鳴の方へ走ります。
GM:キミが駆け付けると、そこにはキミと同じ制服姿の少女が倒れている。
GM:その前に立つのは、背が高く黒い外套を纏った細身の人物だ。
藤花桃香:「な、な……!?」
藤花桃香:あわあわとしながらそこに駆け付けます。
藤花桃香:「ふ、不審者っ」
藤花桃香:「け…警察呼ぶよっ」
GM:女学生の首に手をかけようとしていた黒い外套の人物は身を起こす。
藤花桃香:「ひっ」ビビる。
藤花桃香:「(の、能力…使ったほうが…いいの!? で、でも)」
藤花桃香:「(でも)」
黒い影法師:『……』
GM:表情の分からない人物がキミを見る。
藤花桃香:「あ……あたし、あの、あんたのこと、こう…焼き払えるんだから!」
藤花桃香:「だから、こう…その子から、どいて!」
GM:キミを一瞥した後、黒い影法師は再び倒れている少女に手をかけようとする!
藤花桃香:「っ!」無我夢中で。
藤花桃香:もう、どうやったのかなんて説明できないけど。
藤花桃香:多分、何か叫んだ。そしたら、火が出て、ビームみたいに黒いそいつに向かって放たれた。
藤花桃香:黒い影法師に向けて炎で攻撃しようとします。うまくいけば焼かれてほしいところ!
GM:黒い怪人物は火に焼かれ、慌てたように肩や腕の炎を払う!
藤花桃香:「うおっ」
藤花桃香:自分で攻撃した事実に自分でビビりつつ。
藤花桃香:「ど……どいてって言ったのにどかなかったから!」
藤花桃香:ちょっと勇気が出たので、更に攻撃しようと突進します。
黒い影法師:『……女子供が。邪魔をするか』吐き捨てるような声。
GM:影法師は黒い光を放ち、その姿が掻き消えていく。
藤花桃香:「うあっ!」蹴り飛ばそうとして、足がスカる。
GM:《瞬間退場》を使用。黒い影法師はこのシーンから退場する。
GM:同時に、《ワーディング》も解除される。
藤花桃香:「う、うお…‥。うおおお………」頬が紅潮している。炎を発したせいか、身体が熱い。
GM:あとには、田舎道に倒れ込んだ女学生だけが残されている。
藤花桃香:「……ふ、ふう」まずは自分を落ち着かせる。
藤花桃香:「だ、大丈夫? ちょっと」倒れた自分をゆさゆさと揺すります。
GM:女学生は徐々に意識を取り戻しつつあるようだ。
女学生:「影法師……見ちゃった……都市伝説の……」虚ろな声で言う。
藤花桃香:「あ、ケガないかな、大丈夫そ……」
藤花桃香:「…影法師? 都市伝説?」
女学生:「選ばれなかった子は……二度と目覚めなくなるって……」
藤花桃香:「え?」
藤花桃香:「い、今のが…? 影法師?」 全然知らない情報が出てくるので、頭の周囲に「?」が浮かんでいる。
藤花桃香:「目覚めてるよー、大丈夫だよー」ブンブンと目の前で手を振ったりする。
GM:虚ろな声で呟いた少女はキミに抱きつき、脅え出す。
藤花桃香:「ひゃっ」
藤花桃香:「……だ、大丈夫だよ。本当に」困ったように、その背中を撫でます。
藤花桃香:「影法師は、あたしが追い払ったからね」
女学生:「本当に大丈夫かな……同じクラスの子も黒い影法師を見てから目が覚めてないって……」
藤花桃香:「…そ、そうなの……?」
藤花桃香:「………」
藤花桃香:思う。
藤花桃香:あたし達の、このヘンテコな能力が、なんのためにあるのかって。
藤花桃香:もしかしたら、もしかしたら。
藤花桃香:こういう時の、ためなんじゃないのか。
藤花桃香:「………ちょ、ちょっとその話。詳しく聞かせてくれない、かな…?」
藤花桃香:その女学生に、そう言って。
GM:女学生はキミに抱きついたままでコクコクと頷く。
藤花桃香:胸がドキドキしている。
藤花桃香:「(………あたしの能力で、変な奴を…追い払っちゃった)」
藤花桃香:「(誰にも、誰にも明かしたくなかったけど…)」
藤花桃香:「(……櫻さんに、何か勘付かれてそうで、ずっと、怖かったけど)」
藤花桃香:「(でも。今度こそ……)」
藤花桃香:誰も傷つけず、誰かを助けることが、
藤花桃香:できるのかもしれない。
藤花桃香:はやる気持ちを押さえて、目の前の彼女と話をしようと口を開いた。
GM:では、シーン終了!
GM:シナリオロイスは黒い影法師に取っておくんだよ!
藤花桃香:へい!自己紹介のときにやり取りしたとおり、好奇心/恐怖:〇で取得します。
GM:オーケーだぜ!


【オープニング:近衛まつ子】

GM:次のシーン!
GM:次はまつ子さんのOPです
近衛まつ子:はい!
GM:侵蝕率はさっき上げたので今回は上げなくていいよ
近衛まつ子:そうでした あげるところだった
GM:このシーンは、キミが羽衣石亜矢と一緒に下校するシーンです。
GM:この日の秘密の会合が終わり。
GM:キミが家路につこうとしていたところです。
GM:空は赤い夕焼け色に染まっており、徐々に暗くなり始めている。
GM:一人の少女がキミに声をかける。
羽衣石亜矢:「近衛さん、一緒に帰りましょう」
GM:羽衣石は黒い長髪の物静かな少女だ。
近衛まつ子:「うんっ!帰ろ帰ろ」
GM:キミは彼女と一緒に歩き出す。
羽衣石亜矢:「近衛さんの能力、すごいわね」
羽衣石亜矢:「あんな風に自在に人形を生み出すなんて」
近衛まつ子:「そう……?今日失敗しちゃったけど……」
近衛まつ子:「あっあれね!お屋敷にあった鎧をイメージしたの」
羽衣石亜矢:「鎧?」
近衛まつ子:「こう、念じると血がグッて頭に上る感じがして!」
近衛まつ子:「ふわって……あ、ここではやらないよ」
羽衣石亜矢:「すごい。近衛さんにしかない才能だわ」
羽衣石亜矢:「練習すれば、いずれは鎧の軍隊も作れるようになるんじゃないかしら」
近衛まつ子:「軍隊って……」
近衛まつ子:「あ、でもたくさんは作りたいな。雛人形みたいに」
近衛まつ子:「練習でできるようになるのかなあ」
羽衣石亜矢:「それは可愛いわね」くすりと笑う。
羽衣石亜矢:「きっとできるわ。試験だってお勉強すればいい点が取れるようになるじゃない」
近衛まつ子:「確かに……亜矢さんはなにか練習してるの?」
近衛まつ子:「こう、もっとこういう事ができるようになりたい!とか……」
羽衣石亜矢:「してるわ。秘密だけど」
近衛まつ子:「秘密?なんで?」
羽衣石亜矢:「近衛さんは私たちに与えられたこの力のことをどう思う?」
近衛まつ子:「どうって……私は」
GM:黒髪ロングの少女は横目でキミを見る。
羽衣石亜矢:「お菓子の袋を開けるための力?」
近衛まつ子:「焼けてしまったお屋敷のことが、あそこにあった鎧が」
近衛まつ子:「また私の手で出せるなら、それはとても、幸運なことだと思うよ」
羽衣石亜矢:「近衛さんの考え方、とても素敵だと思うわ」
近衛まつ子:「亜矢さんは、違うの?」
近衛まつ子:「この神通力は、嫌い?」
羽衣石亜矢:「いいえ。私も近衛さんと一緒」
羽衣石亜矢:「この力は、きっと何の意味もなく与えられたわけじゃないと思うの」
近衛まつ子:「ふむふむ。というと?」
羽衣石亜矢:「私たちは何か大きな目的のためにこの力を使うべきなんだわ」
近衛まつ子:「大きな」首をかしげる「目的?」
近衛まつ子:「あ。テレビに出るとかですか?」
羽衣石亜矢:「テレビジョンは別に……」
羽衣石亜矢:「それよりも、もっと大きな」
近衛まつ子:「桃香先輩とか、そういうの好きそうですけど……あれ」
近衛まつ子:「もっと?」
GM:羽衣石はキミの手を握る。
羽衣石亜矢:「近衛さん、あなたのお屋敷いつか必ずあなたの手で作り出しましょう」
近衛まつ子:「あっそうか。能力が強くなれば、お屋敷ごと作れるかもしれないのか」
近衛まつ子:「亜矢さんすごい!」
近衛まつ子:「鍛錬したほうがいいなあ、それなら」
羽衣石亜矢:「すごいのは近衛さんよ。あなたならきっとできるわ」
羽衣石亜矢:「お屋敷も軍隊も、きっと作れる」
羽衣石亜矢:「……軍隊はいらないんだっけ?」
近衛まつ子:「軍隊は別にいらないけど……」
羽衣石亜矢:「残念。便利そうなのに」
GM:キミたちは田舎道の分かれ道までやってくる。
羽衣石亜矢:「それじゃあ、近衛さん。私はこっちだから」
近衛まつ子:「はい、亜矢さん。また明日ね!」
羽衣石亜矢:「これからもいっぱい訓練しましょうね」
羽衣石亜矢:「また明日。学校で」
近衛まつ子:「うん。今度訓練の仕方、教えてね」
羽衣石亜矢:「軍人さんじゃないもの。私は知らないわ」コロコロとおかしそうに笑う。
近衛まつ子:「ええ!じゃあどうしよう」
近衛まつ子:「櫻先輩教えてくれるかなあ~」
近衛まつ子:「でもお勉強からって言いそうでやだなあ」
羽衣石亜矢:「自分たちで訓練するしかないかしら。いい先生でもいるといいのだけど」
近衛まつ子:「そんな人いないよ~。じゃね!」手を振って分かれる。
羽衣石亜矢:「そうね。それじゃあ」
GM:羽衣石は楽しげに手を振って去っていく。
近衛まつ子:一人の道をてくてくと歩いて。
近衛まつ子:自分の手のひらを、夕日に透かすようにして見つめる。
近衛まつ子:(――もしも、本当に)
近衛まつ子:(この力が、お屋敷も作れてしまうくらい、強くなるんだったら)
近衛まつ子:(どこまでのことが出来るようになるんだろう?)
近衛まつ子:(どこまでも、どこまでも、何でも)
近衛まつ子:(作れちゃうように、なってしまえるのかな)
近衛まつ子:(それは、なんだか)
近衛まつ子:(ちょっと、つまらないような)
近衛まつ子:「うーん。どうだろう」
近衛まつ子:「どう思いますか?」かばんを開ける。
近衛まつ子:作ったままにしていた人形が、カタカタと動く。
近衛まつ子:「……能力が強くなるなら」
近衛まつ子:「まずは、お話できるようになるのがいいなあ」道を再び歩き始める。
GM:キミが一人で細い道を歩き出したところでこのシーンは終了だ。
GM:これにてオープニングフェイズは終了!
GM:次からはミドルフェイズをあれこれするぜ!
近衛まつ子:シナリオロイス取ろうっと
GM:あっ、それよ
GM:取りなさい
近衛まつ子:亜矢さん/羽衣石亜矢/友情:○/隔意/ロイス
近衛まつ子:これで!
GM:やったー!了解です!


【マスターシーン】

GM:ミドルフェイズ、最初のシーン。
GM:まずはマスターシーンです。
GM:遠い、遠い風景だった。


GM:真新しい木造校舎。作られたばかりの校門の前。
GM:黒いセーラー服の少女が泣きながら軍服姿の男に抱きついている。
GM:「先生、どうして行ってしまうの?」
GM:「必ず戻る。君はここで待っていてくれ」
GM:「どれくらい待っていればいいのですか?」
GM:「次の任務が終わったらすぐにでも帰ってくる」
GM:「先生。私、先生のことが——」
GM:「今は何も言わないでくれ」
GM:「……私、ずっとここで待っていますから」
GM:軍服姿の男は少女を引き離すと、校門に向かう。
GM:校門で待っていた男が声をかける。
GM:「行くぞ。ここも撤収命令が出ている」
GM:「分かっている」
GM:「しかし、君も罪な男だな。あんな少女を」
GM:「……それが任務だ」
GM:軍服姿の男は黒い外套を羽織ると学園を後にする。
GM:飛行機のプロペラの音。甲高いサイレンの音。
GM:焼けた建物の跡。燻ぶる煙の臭い。
GM:遠い、遠い風景だった。


GM:マスターシーン終了。


【ミドルフェイズ1】

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは上堂さん!
GM:このシーンは上堂さんが学園に赴任するシーンになります
GM:他の三人も登場するといい!
藤花桃香:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 6[6]+43 → 49

上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:42->47)
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:38->39)
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:44->46)
GM:では、まず三人が教室にいて、そこに上堂さんが入ってくる感じでいきましょう。
GM:学年が違うのに同じ教室にいるのは、クラス数があまり多くないので学年を超えた合同授業的なものがあるのです。
GM:田舎だからね。
御東 櫻:田舎なら仕方ない。


GM:一時間目の授業。
GM:キミたちはクラスを混ぜた合同授業のために、大教室へとやってきていた。
GM:教室に入ってきた金髪ツインテールの少女が元気よく挨拶する。
久礼輝可:「おはよーだぜ!」
久礼輝可:ちっす、ちっす!御東っち!礼の件、あたしバッチリ内密にしてるからね!」
GM:御東さんに一言声をかけてから彼女は自分の席に向かう。
御東 櫻:「おはよう、久礼さん。……ええと、内密と言うならもう少しひっそりとですね……」
御東 櫻:少し困ったように微笑みながら。彼女がすれ違う瞬間、自分の唇にそっと人差し指を立てて、すぐに戻す。
藤花桃香:「例の件?」櫻さんの隣の席で、不思議そうに首を傾げる。
藤花桃香:「何それ。まっつん知ってる?」
近衛まつ子:「知らないです。お学友ですか?」
御東 櫻:「はい。「部活」のみんなには、近いうちに…それこそ、今日にでもお話を」
御東 櫻:ね?と。小さく首を傾けて微笑む。手は卓上、教科書の類に紛れて持ち込んでいる、一冊の本に重ねて。
近衛まつ子:「あっ」ぱっと顔を明るくする。「新入部員?」
藤花桃香:「ほほーう」ニヤリと微笑む。
近衛まつ子:「仲良くしてくれるといいなあ」
御東 櫻:「はい、そうなるといいかな、って。……そうそう、新入と言えば」
藤花桃香:「くれちゃん良い子だから大丈夫だよ…」言いながら、
藤花桃香:「新入と言えば?」櫻さんに視線を寄せる。
御東 櫻:「今日から、だそうですね。新しい先生が来られるのは」
近衛まつ子:「あっオジさん?紹介あるかなあ」
藤花桃香:「ああ、例のアラサーのひと」
藤花桃香:「カッコよかったらどうする?」クスクス笑う。
近衛まつ子:「でもアラサーなんですよね?」
近衛まつ子:「カッコよかったら結婚してそう」
藤花桃香:「あー、確かにー」
御東 櫻:「もう。二人とも、気になるのはそういうことばかりですか」
御東 櫻:とはいえ自分も、ふたりの話を楽しそうに微笑みながら聞いて。
近衛まつ子:「えー。櫻先輩は気にならないんですか?」
御東 櫻:「もちろん、気になるけれど……そういう素敵な出会いって、物語の中でしか、私は知らないから」
GM:では、そこで教室のドアが開く。
藤花桃香:「あ」ドアの方を見ます。
近衛まつ子:「来た?」
上堂敏樹:背の高い、眼鏡をかけた穏やかそうな青年がドアから入室してくる。
上堂敏樹:少し教室を見回して、それから教壇へ。
上堂敏樹:《完全演技》
御東 櫻:「あら……」
上堂敏樹:「えー……と」少し咳払いをして。
御東 櫻:どこにでもいそうな、穏やかそうな――ともすれば、目立たないひと。そんな印象を、抱いて。
御東 櫻:他人に、異性全体に感じて然るべき警戒心が、僅かに緩む。
上堂敏樹:「こんにちは。今日からこちらに赴任してきました、上堂と言います」
藤花桃香:「おじさんだね」ひそひそ2人に囁く。
上堂敏樹:「あ、まずは席に着こうね」
GM:立ってお喋りしていた女学生たちが慌てたように席に着く。
上堂敏樹:生徒達が落ち着いたのを見計らって。
近衛まつ子:「なんか……地味かなあ……」
御東 櫻:「おじさまとお兄さんの間、というところでは……」
上堂敏樹:「上堂は上にお堂の堂。下の名前は敏樹と言います。まあ、呼ばないよね」黒板に名前を書いていく。
御東 櫻:ひそひそと会話に応じていた口を、いったん噤む。
上堂敏樹:「先日、東京からこちらに来ました。まだ慣れないことも多いですが……」
上堂敏樹:「どうぞよろしく」
藤花桃香:(東京!)ちょっと目を見開く。羨ましくて。
上堂敏樹:(……ふむ)
上堂敏樹:教室を見回して、自分に対しての興味がさほど高くもなさそうなのを見て。
上堂敏樹:(こんなものだな。まずは)
御東 櫻:「上堂、先生」確認するように、その名前を小さくリピート。無論、自分に、そして近い席にしか聞こえない程度の声だけれど。
御東 櫻:控えめながらも、視線は"新任教師"に、じっ…と注がれて。
上堂敏樹:「では、さっそくだけど、授業を始めます」
上堂敏樹:机の上に置いていた資料類を開いて。
上堂敏樹:「えー、63ページ。まずは……」
上堂敏樹:『新しい場所に少しだけ緊張を見せる新任教師』の演技をして。
GM:上堂さんの最初の授業が始まる。疑いを抱いている生徒は誰もいない。
GM:首尾は上々、といったところだろう。
GM:その日の授業が終わり。
GM:教室に残っていた生徒たちは一人、また一人と教室を出て行く。
女学生:「センセイ、またねー!」
羽衣石亜矢:「さようなら、先生」
上堂敏樹:「はい、お疲れ様ー」
上堂敏樹:穏やかに生徒達を見送っている。
御東 櫻:「……それじゃあ、先に行ってますね」
御東 櫻:生徒の流れが途絶えた頃合い。ふたりで何やら盛り上がる「仲間」たちに、そう声をかけてから。
上堂敏樹:教壇の上をざっと片付ける。あとは職員室に戻ればいい。
上堂敏樹:ふと、顔を上げる。
御東 櫻:ノート、教科書、参考書。それらを重ねて、まとめて、手に取って。
御東 櫻:「――さようなら、先生、これから、よろしくお願いしますね」
上堂敏樹:「ああ、こちらこそよろしく……」
御東 櫻:一番外側。正面から見て見えるところ。手が直接触れる層に、一冊の本。
上堂敏樹:一瞬だけ。表情に普段の険が戻る。
上堂敏樹:写真で見覚えのある少女と、レネゲイドの気配のする一冊の本。
御東 櫻:「……先生?」
御東 櫻:一瞬の変化を見抜ける聡さはなくても。何か気になる、そんな程度の、少女らしい揺らぎのある視線。
上堂敏樹:「……ああ、えっと、その本は」
上堂敏樹:「昔持ってた本に似てると思って、ちょっとびっくりしてね」
上堂敏樹:「君のかな。ええと……」名前を探る。
御東 櫻:「まあ。……これ、図書室で見つけたんです。私は図書委員で……いえ、半分押し付けられたようなものだけど……」
御東 櫻:自分の好きなものに、興味を持ってもらえた。それが嬉しくて、ついつい口が回りそうになって。
御東 櫻:「……櫻。御東櫻です、上堂先生」
御東 櫻:それを自ら戒めるように、けれど表情は柔らかく。小さな声で、名乗る。
上堂敏樹:「御東さん。図書委員の。そうかそうか」
上堂敏樹:「いや、何せ今日が初めてだから、名前を覚えるのも一苦労で」
上堂敏樹:「そういう情報があると覚えやすいんだ。ありがとう」
上堂敏樹:(……図書館にレネゲイドアイテム、か。なるほど)
御東 櫻:「ふふ、分かります。いきなり何十人も、ですからね。……じゃあ、改めて」
上堂敏樹:(この少女が、この学校のオーヴァードの首魁)
御東 櫻:「よろしくお願いしますね、上堂先生。……また、お会いしましょう?」
上堂敏樹:「ああ。……また次の授業でね」
御東 櫻:――何故だか、この人には。「仲間」たちに似た何かを、感じてしまって。
御東 櫻:向ける微笑みも、それではと告げて立ち去る足取りも、軽やかに。
上堂敏樹:(結局、あの写真はカラーでは貰えなかったが、そうか)
上堂敏樹:背中を怪しまれない程度に一瞬見送って。
上堂敏樹:(髪の色は、ああか。目の色も)
上堂敏樹:(近づいてみなければわからないものは、いくらでもあるな)


GM:では、キミが彼女を見送ったところでシーン終了!
GM:購入判定とロイスの取得が可能だよ!
上堂敏樹:ロイスは保留!
藤花桃香:まっつんにロイスを取得しておこう
GM:いいですね
近衛まつ子:櫻先輩にとろ~
藤花桃香:近衛まつ子/連帯感:〇/ちょっと天然っぽい/ロイス 
近衛まつ子:-櫻先輩/御東櫻/信頼:○/厭気/ロイス
藤花桃香:購入判定は応急手当キット。
藤花桃香:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 7[6,7] → 7 → 失敗

藤花桃香:失敗した。以上です
御東 櫻:ロイス残り2枠、このシーンでは桃香ちゃんに取りましょう。「■友情/隔意」にて。
上堂敏樹:UGNボディアーマーにしようかな
上堂敏樹:AIDAの効果でダイス+3個
上堂敏樹:4dx+4=>12
DoubleCross : (4R10+4[10]>=12) → 9[6,7,7,9]+4 → 13 → 成功

上堂敏樹:成功!
GM:すごい
上堂敏樹:装備しました。以上。
近衛まつ子:メイド服狙っちゃいます
近衛まつ子:2dx+1>=20
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 7[2,7]+1 → 8 → 失敗

GM:おしい
藤花桃香:次回でもいいよ!
近衛まつ子:うーん、もうちょっと高い時に買おう 保留で!
御東 櫻:自身に《紡ぎの魔眼》を使用。シューターズジャケットを狙います。
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1した(侵蝕率:39->40)
御東 櫻:6dx>=13
DoubleCross : (6R10[10]>=13) → 9[1,1,6,7,9,9] → 9 → 失敗

GM:もうちょい!
御東 櫻:ムムム……財産点は6あるので、4入れて買っておきましょう。
GM:おおー
GM:では、購入は成功!
御東 櫻:本を読む時に身に着けているストールです。本を発見した時にも身に着けていたので、本からなんか侵蝕受けてたりしたのかもしれません。
御東 櫻:といったあたりで、以上!
GM:では、改めてこのシーンは終了です


【ミドルフェイズ2】

GM:では、次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは藤花さん
GM:まつ子も同時登場です
藤花桃香:1d10+49 ハイヨッ
DoubleCross : (1D10+49) → 5[5]+49 → 54

近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:46->52)
GM:キミたちが放課後の校内でプラプラしているところからこのシーンはスタートです。
GM:放課後の校内。
GM:部活や委員会にいそしんでいる生徒たちがいくらか目につくくらいで、残っている生徒の数は少ない。
藤花桃香:「でね、聞いてよまっつん!」廊下を一歩先に歩きながら、くるりと振り返る。
近衛まつ子:「わっはい。なんですか?」
藤花桃香:「その、噂になってる影法師っていうのをさ…目撃したの! あたし!」
近衛まつ子:「えっ」口を抑える。「すごくないですか、それ」
藤花桃香:「ヤバいよね!」
近衛まつ子:「あれですよね、えっと」
近衛まつ子:「“黒い影法師”に選ばれなかった生徒は夢を見たまま目覚めなくなる、ってやつ」
藤花桃香:「それそれそれ」ブンブン頷く。「よく知ってるなー」
近衛まつ子:「えっ桃香先輩大丈夫ですか」顔の前で手をふる。
近衛まつ子:「夢見てます?」
藤花桃香:「見てないよ!」ガオーッて両手をあげる。
藤花桃香:「違うんです、あたしが見たのは、他の女の子に襲い掛かろうとしてるところで」
近衛まつ子:「ひえああ」
近衛まつ子:「変質者じゃないですか」
藤花桃香:「ヤバいよね!」
藤花桃香:「あたし、そいつを追い払ったの」ガオー。
近衛まつ子:「ええっすごい!」ガオーのまね。
藤花桃香:「ふふん」得意げ。「ウチらの能力、発揮しちゃった」
近衛まつ子:「あ、もしかして神通力したんですか?」
近衛まつ子:「櫻先輩、部活以外じゃあんまり使っちゃダメって言ってましたけど」
藤花桃香:「だ、だって。影法師、襲おうとしてたし…」頬をかく。「無我夢中で…」
近衛まつ子:「うーん……」
近衛まつ子:「じゃあよしです!」
近衛まつ子:「桃香先輩の安全が一番ですよ」
藤花桃香:「やった。だよねだよね!」
藤花桃香:「えへへー」ご機嫌だ。「あのね、あたしすごかったんだよ!」
藤花桃香:「なんていうかなあ、そう」きょろきょろと周囲を見て、今いる渡り廊下から、ちょうど遠くに見えるゴミ捨て場に気付く。
藤花桃香:「あのゴミ捨て場のあたりに、影法師がいて」
近衛まつ子:「桃香先輩はすごいですよ~」「ほむほむ」
藤花桃香:「ウオーッ!」ボールを投げるようなアクション。
藤花桃香:「ってしたら、火が出て」
藤花桃香:そうすると。
近衛まつ子:「火が」その軌道を追う「出て」
藤花桃香:まるでその火の玉が投げられたように、ゴミ捨て場からプスプスと煙が上がり始める。
藤花桃香:「影法師が燃えて……」
近衛まつ子:「燃えて?」
GM:炎は勢いを増し、徐々に燃え広がっていく!
藤花桃香:「…………」
藤花桃香:「燃えちゃった」ゴミ捨て場を指さす。
近衛まつ子:「わわわわわっ」
近衛まつ子:「ちゃ、ちゃったじゃないよ~っ!」
藤花桃香:「だだだ、だってだって~~!」
近衛まつ子:「消して~っ!」桃香先輩の後ろに隠れる。
藤花桃香:「ええっ、あ、あたし!?」オロオロしてる。
藤花桃香:「しょ、消火器消火器……!」キョロキョロします。
GM:では、その辺りで御東さんは登場するといいでしょう。
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:40->45)
御東 櫻:――違和感、としか言いようのない何かがあった。あの旧校舎以外では、決して感じることのないはずの。
御東 櫻:そんな何かに導かれるように、廊下を進み、角を曲がり。それを、見た。
御東 櫻:「……桃香ちゃん、まつ子ちゃん……!?」
GM:キミの目の前では炎が勢いを増して燃え盛っている。
近衛まつ子:「櫻先輩!」
御東 櫻:視線の先、仲間たちと炎。それらを目にして、反射的に。たまたま近くにあった消火器を、細い腕で抱えて、駆け出して。
藤花桃香:「さっ、櫻さん!」
御東 櫻:「きゃっ……!?」
御東 櫻:持ち慣れない重量物を手に、向いてはいない疾走を試みて。無様に転倒する。
御東 櫻:転がってゆく消火器。上着の中には、いつも忍ばせているあの本。
近衛まつ子:「えっ大丈夫!?」
御東 櫻:「……そう、だ。こんな時の、ために」
近衛まつ子:「先輩コケちゃった!」
藤花桃香:「きゅ、救急車救急車!」
御東 櫻:床板のスキマから染み出す、小さく黒い何かの群れ。それに、いつものように「お願い」しようとして――。
御東 櫻:――何をすればいい。何ができる。いつも、小さく軽いものを運ぶくらいしかしていない力で、何が。
御東 櫻:「……だめ。桃香ちゃん、まつ子ちゃん、逃げ――」
御東 櫻:燃え盛る焔を前に、無力感を覚えながら、ゆらりと立ち上がって――。
GM:では、この辺で上堂さんが登場するといいでしょう
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:47->51)
上堂敏樹:まずは《ワーディング》。周辺の目を閉ざす。
近衛まつ子:「あれ……これ……?」
GM:では、シーン中の非オーヴァードはこれでエキストラ化されます。
上堂敏樹:それから、意外な速度で駆け寄り、消火器を拾って現場へ。
藤花桃香:「え…?」
上堂敏樹:そうして、燃えかけているゴミ袋に軽く触れる。
御東 櫻:「っ……あ……?」
上堂敏樹:レネゲイドが伝わり、次の瞬間。
上堂敏樹:音もなく一帯は爆ぜ、炎を飲み込んでいる。
GM:火は一瞬で消し止められる!
上堂敏樹:念のために消火剤を軽く撒いておきます。
上堂敏樹:「……今のは」
上堂敏樹:ゴミ置き場に発火するようなものでも仕掛けられていたか、と見。
上堂敏樹:それから、ワーディング下でも意識を保っている人間がいることに気づく。
御東 櫻:「……せん、せい……?」
GM:キミは微かなレネゲイドの痕跡と、ワーディング化でも意識を保っている三人の少女に気付くだろう7.
近衛まつ子:「ええ~……」
御東 櫻:ひとりは、腰を抜かしたのか、ぺたりと床に尻もちをついて見上げている。
上堂敏樹:「……今のは、何があったのか」
上堂敏樹:《完全演技》
近衛まつ子:「せ、先生も」
上堂敏樹:「聞かせてもらえるかな」
上堂敏樹:教師の顔を戻して。
近衛まつ子:「神通力使えるんですか……!?」眼を輝かせて、その顔を見る一人。
藤花桃香:「神通力が…」
藤花桃香:慌てたような、焦ったような顔で、立ち尽くしている一人。
上堂敏樹:「神通力……?」
上堂敏樹:「……ああ、もしかしてエフェクトのことを……?」
御東 櫻:「……?エフェクト……効果……?」
上堂敏樹:(……この様子だと、やはりUGNが先に接触しているということはなさそうだな……)
上堂敏樹:(汎用的なレネゲイドの知識は薄そうだ)
上堂敏樹:「よし、今の火事のことも含めて、少し話が聞きたい」
上堂敏樹:「どこか落ち着ける場所とかはないかな」
上堂敏樹:「何せ僕は今日が初めてだから。校舎には詳しくないんだ」
上堂敏樹:にこりと笑う。
GM:では、上堂さんは三人の案内で旧校舎の空き教室へとやってきた。
GM:そこで、上堂さんは彼女たちから今までの事情について説明を受ける。
藤花桃香:「……というわけで、あたし達は『部活』を結成してたんです」
上堂敏樹:「なるほど……」
藤花桃香:話を終えて、恐々と先生を見上げる。「…なので、さっきの火事はマジで偶然なんで……」
近衛まつ子:「神通力の話を相談したり、お菓子食べたり、お菓子食べたりしてただけです!」
御東 櫻:「はい。……「部活」以外では力を使わないよう気を付ける。もし何かあったら、仲間は助け合う。決まりごとは、そのくらいですけれど」
近衛まつ子:「桃香先輩を怒らないでください!わ、私が見たいって言ったんです!」
藤花桃香:「ち、違うんです、あたしもちょっと調子乗っちゃってて…!」
上堂敏樹:(首魁と言うから何かと思えば、秘密倶楽部のトップという程度か……)
上堂敏樹:「……悪気がないなら怒りはしないよ。ただ、今後は気をつけること」
藤花桃香:「はい……」首をすくめる。
上堂敏樹:「消し止められなかったら、大事になってたのは事実だからね」
上堂敏樹:「よろしい」
上堂敏樹:「にしても驚いたな。君は優秀なサラマンダー能力者らしい」
近衛まつ子:「サラ……?」
藤花桃香:「サラマ…?」
上堂敏樹:「ん?」
御東 櫻:「……火蜥蜴、ですか?」
近衛まつ子:「だ?」
上堂敏樹:「……そこから?」
藤花桃香:「???」
上堂敏樹:「シンドローム、はわかるかな」
上堂敏樹:(……汎用的な知識がないとは思ったが)
近衛まつ子:「わ、わかんないです」
近衛まつ子:「わかんないとマズかったり……?」
上堂敏樹:(そもそも、能力が全く体系化されていない……?)
御東 櫻:「……症候群。特定の病気というわけではなく、引き起こされる多くの症状を総括して呼ぶ時の名前、です」
上堂敏樹:「いや、マズくはないよ! 話のスタート地点をどこにしようかと……」
藤花桃香:「え? なに、病気?」
御東 櫻:「……先生は。桃香ちゃんの、私たちの力は……何かの病気だと……?」
近衛まつ子:「えっ」
近衛まつ子:「私達死んじゃうんですか……?」
御東 櫻:病気。そう口にした友人のことが、脳裏に過る。
上堂敏樹:ではざっと、レネゲイドウィルスの話を簡単に教えましょうか。
上堂敏樹:シンドロームについても軽く。
上堂敏樹:ウロボロスについてはちょっとぼやかしておく。自分の能力なので。
GM:では、キミは小さい文庫本程度の情報をかいつまんで彼女たちに話した。
御東 櫻:「……まるで、小説みたいです。それも、若者向けの、いわゆる……ライトノベル、みたいな」
上堂敏樹:「……まあ、これが一般的な、君たちの能力に対する理解と考えておいてほしい」
御東 櫻:比較的すんなりと飲み込めたのは、普段から振れているそれらに近しい話であったことと。決して小さくない憧れが、自分の中にあったからで。
上堂敏樹:なんで本当に教師をやっているんだろうと思いながら。
近衛まつ子:「……じゃあ、全然特別じゃないんだ」
上堂敏樹:「特別だとも」
近衛まつ子:「そうなの?」
上堂敏樹:「君たちの周りに、そんな力を持った人がそういるかい?」
近衛まつ子:「部活にしかいないけど……」
近衛まつ子:「4人と、あと新入するかもの1人?」
御東 櫻:「……そう、ですね。……父も、母も、普通の人です」
上堂敏樹:「そうだろう。もちろん、研究の対象になるくらいには人数はいるが」
上堂敏樹:「君たちはその力をちゃんと誇っていいんだよ」
近衛まつ子:「そっか……そうなんだ」
藤花桃香:「でも、でも、先生」身を乗り出す。
上堂敏樹:(四人と、あと一人、か)
藤花桃香:「先生はなんでそんなに詳しいの? やっぱ東京の人だから?」
上堂敏樹:「そうだなあ、東京にはここよりもオーヴァード……君たちみたいな人は多いし」
上堂敏樹:「あとは……いろいろ込み入った話もあるから。おいおい教えるよ」
藤花桃香:「へええ……」
近衛まつ子:「東京ってすごい」
藤花桃香:目をキラキラさせている。
上堂敏樹:「ただ、言っておきたいのは、別に君たちを叱ったり、この部活を急に変えてしまったり」
上堂敏樹:「そういうことをしようとしているわけじゃない、ということかな」
御東 櫻:「オーヴァード……超えた人……超人……」
近衛まつ子:「あ、よかった……」
上堂敏樹:(そう。今は信頼をゆっくりと得る時だ)
近衛まつ子:「じゃあ、お菓子も今まで通り食べていい?」
御東 櫻:"先生"が口にしたことを、噛み締めるようにしながら。告げられた言葉に、頷いて。
上堂敏樹:(拙速に動いてはいけない)
上堂敏樹:「お菓子……お菓子?」
上堂敏樹:「オーヴァードの集会で、お菓子……」
上堂敏樹:「……いや、まあ、いいと思うよ。他の先生には黙っておくから」
近衛まつ子:「ダメなんですか……?病気が悪くなる……?」
近衛まつ子:「あ、やった!」
藤花桃香:「えー、じゃあ顧問になってほしいよねー」能天気に言う。
上堂敏樹:「病気というか、なんというかイメージの……顧問?」
近衛まつ子:「顧問!」
御東 櫻:「……それ。それです、桃香ちゃん」
近衛まつ子:「部活っぽい!」
藤花桃香:「ね、ね!」
藤花桃香:「どう? 櫻さん!」
御東 櫻:「私たちに足りなかったのは、まさしくそれです……!」
上堂敏樹:「これは別に正式な部活動とかではないんだよな……?」少し目を瞬かせる。
御東 櫻:「もちろん、賛成ですとも。……もちろん、上堂先生が良ければ、ですけれど……」
上堂敏樹:(……いや。これはいい機会だ。至近で観察と会話ができる)
上堂敏樹:「個人的な協力、という形になるが」
上堂敏樹:「僕としても、活動の様子には興味があるよ」
近衛まつ子:「やったやった!」
藤花桃香:「やったー!」
上堂敏樹:「もちろん、今日みたいなことがあったら危ないし。監督も必要だ」
近衛まつ子:「ようこそ、秘密倶楽部へ!」
上堂敏樹:「大人が、見ていてあげないと……」
藤花桃香:「歓迎会しないと、お菓子パーティーだねー!」
上堂敏樹:「…………」
御東 櫻:「はい。……これからよろしくお願いしますね、先生」
御東 櫻:三度目となるその言葉を、告げてから。
上堂敏樹:(なんだかどうも、緊張感に欠けるな……?)
上堂敏樹:「ああ、よろしく。御東さん」
御東 櫻:「……それと」
御東 櫻:「ありがとう、ございます。桃香ちゃんを、まつ子ちゃんを」
御東 櫻:「私たちを、助けてくれて」
上堂敏樹:「……ああ、いや。それはもちろんだ」
上堂敏樹:「教師は生徒を守るのが仕事だからね」
上堂敏樹:心にもないことをさらりと言って。
上堂敏樹:実際は、能力を見せてしまったことに少し迂闊を感じていたりもするが。
御東 櫻:少女が向ける視線は。生徒から教師へのそれと言うよりは。個人に向けてという色が強いように。
御東 櫻:あなたには、感じられただろうか。


GM:では、このシーンはここで終了!
GM:購入判定とロイスの取得が可能だよ!
藤花桃香:ロイスは一旦保留にしようかな
上堂敏樹:藤花さんに○有為/不安で取得します。
GM:おお
藤花桃香:キャー
藤花桃香:購入は応急手当キット狙います。
藤花桃香:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 9[7,9] → 9 → 成功

藤花桃香:買えた! ワーイ。終わりです。
GM:めでたい!
近衛まつ子:ロイス保留でメイド服!
近衛まつ子:2dx+1>=20
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 6[1,6]+1 → 7 → 失敗

近衛まつ子:低いな~高くなったら買います
GM:ざんねん
御東 櫻:ロイス、ラスト枠をまつ子ちゃんに「■連帯感/劣等感」で取得!
藤花桃香:メイド服、田舎にないのかなあ
上堂敏樹:じゃあメイド服で
上堂敏樹:4dx+4=>20
DoubleCross : (4R10+4[10]>=20) → 9[3,3,6,9]+4 → 13 → 失敗

上堂敏樹:足りない! 以上!
藤花桃香:メイド服…
御東 櫻:ダイス数はそこそこあるし、こちらもメイド服を狙ってみましょう。2回回ればいける!(無理では?)
御東 櫻:まずは自分に《紡ぎの魔眼》
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1した(侵蝕率:45->46)
御東 櫻:6dx>=20
DoubleCross : (6R10[10]>=20) → 10[4,5,5,6,7,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

御東 櫻:あったよ!メイド服が!
GM:高い!
藤花桃香:わー!すごい!イオンモールに売ってたのね!
GM:素晴らしい
上堂敏樹:すごーい
近衛まつ子:すごい!
御東 櫻:というわけで桃香ちゃんどうぞ!
藤花桃香:はい!装備します。ありがとう櫻さん!
GM:では、改めてシーン終了です!


【ミドルフェイズ3】

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーはまつ子!
GM:他のPCも登場したい人は出るといいでしょう
藤花桃香:1d10+54 出るよー
DoubleCross : (1D10+54) → 10[10]+54 → 64

藤花桃香:上がるよー
GM:あがった
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:52->60)
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:51->53)
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:46->52)
GM:みんな出てる
GM:このシーンは翌日の部活で、キッカが元気良かったり、亜矢から不穏な情報がもたらされたりするシーンです。


GM:次の日の放課後。
GM:キミたちはまた旧校舎の空き教室に集まっていた。
久礼輝可:「うおー!すっげー!まさかあたし様以外にもこんな摩訶不思議奇想天外な能力の持ち主がいたなんて!」
GM:キッカは一通りキミたちからの説明を受け、大変に興奮していた。
近衛まつ子:「輝可先輩よろしくね~」
藤花桃香:「とりあえずお菓子でも食べて~」アポロチョコを差し出す。
久礼輝可:「あ、待って!あたし、ちょっと体を動かすことで頭を冷やしてくる!まだ現実を受け入れられないため!」
御東 櫻:「あっ……もう、ちゃんとした紹介はこれからなのに……」
GM:言うが早いかキッカは走って教室を飛び出していく。
上堂敏樹:「新入部員かあ。元気でいいね」《完全演技》
藤花桃香:「ありゃりゃ」
近衛まつ子:「大丈夫かなあ」
久礼輝可:「うわー!世の中もまだまだ捨てたものじゃないな!」声が遠のいていく。
御東 櫻:困ったように微笑みながらも、止めることはない。
御東 櫻:「……大丈夫、だと思いますよ?」
御東 櫻:一度「仲間」になったのだから、と。そんな、根拠のない自身と信頼が滲む声。
羽衣石亜矢:「元気がいい」
上堂敏樹:「……廊下は静かに、と言わないといけないかな……」
羽衣石亜矢:「でも、素敵な顧問の先生もできてよかったわね」
藤花桃香:「そうそう! 頼れる先生!」
御東 櫻:「はい、それはもう。とても素敵なことだと思います」
近衛まつ子:「ね」「あっはい先生!」
羽衣石亜矢:「近衛さんの能力もこれからはしっかりとした訓練を受けられるんじゃない?」
近衛まつ子:「そうかも!ね、先生、先生は結婚してますか?」
藤花桃香:「あっそれ!」「聞きたい聞きたい!」
上堂敏樹:「ん?」
上堂敏樹:「結婚……は……」一瞬素で詰まって。
上堂敏樹:「今は、してないよ」
近衛まつ子:「じゃあカノジョは?」
上堂敏樹:「いません」
御東 櫻:「……ええと、あの」
近衛まつ子:「ひゅう!」
御東 櫻:そうプライベートなことを聞きすぎるなのはどうなのか、と止めたい気持ちと。興味がせめぎあって、しどろもどろ。
藤花桃香:「ね、先生って何歳なの?」
上堂敏樹:それ以上に追求がなかったことにほっとする。
上堂敏樹:「30歳だけど…質問が多いなあー」
上堂敏樹:大げさに困った顔をしてみる。
近衛まつ子:「30ってもっとオジさんだと思ってました」
上堂敏樹:細かいプロフィールに関しては嘘が少ない方がいい、というのは持論だ。
藤花桃香:「ね、もっと若く見えるよね」
上堂敏樹:「なってみるとそうでもないよ。まだまだこれからですよ」
近衛まつ子:「なってみたくはないなあ」
御東 櫻:「……でも、落ち着いている人って素敵だと思いますよ、私」
藤花桃香:「ウチら30歳になったとことか想像できないねー」
御東 櫻:「そういう、誰かに頼られる、誰かを助けられる大人になれたらな、なんて」
上堂敏樹:「御東さんは向上心があるんだね」
羽衣石亜矢:「30歳の自分ってどうなっているのかしらね」
藤花桃香:「まっつん、おっきい人形つくれるようになってるんじゃない?」
上堂敏樹:「そうだね、君たちが大人になった時にそうしてお手本になれるなら、まあ、30歳も悪くはないかな」
近衛まつ子:「できるかな……」
御東 櫻:「……できますよ。きっと。やろうと思えば、何だって」
羽衣石亜矢:「それくらいならもっと早くできるんじゃないかしら」
上堂敏樹:「大きい人形を作りたいのかな?」
羽衣石亜矢:「ね、先生。近衛さんの能力、訓練すればきっと強くなるでしょう?」
近衛まつ子:「はい。おっきいのもそうだけど……もっとちゃんと、作りたいです」
上堂敏樹:「強くはなるさ、もちろん」
近衛まつ子:「強くはなくていいけど……」
上堂敏樹:「ただ、重要なのは欲望……願望だと思うから」
近衛まつ子:「願望?」
上堂敏樹:「どうやって進化していくのかは、近衛さん次第」
近衛まつ子:「こうなりたいー、って思うことが大事ってことですか?」
上堂敏樹:「そう。大人と同じだよ」
藤花桃香:「こうなりたい……?」首を傾げる。
近衛まつ子:「桃香先輩は、何かないんですか?」
上堂敏樹:「藤花さんはどうかな。こういう風に能力を使いたい、とかは?」
藤花桃香:「うう~~ん」考える。
藤花桃香:「……あ、でも! この間、影法師を追い払ったときはテンション上がったな」
羽衣石亜矢:「あ、そういえば」
上堂敏樹:「ああ、火事の時に聞いた……」
上堂敏樹:「そうすると、案外戦闘が得意なのかもしれないね」
藤花桃香:「え~~、戦闘…?」顔がポヤポヤする。「うわわ、想像つかない!」
藤花桃香:「あたし、すっごい強くなっちゃったらどうしよー!」
羽衣石亜矢:「そういえばクラスの子に聞いたんだけど、藤花さんが助けた子ずっと眠ったままらしいわ」
近衛まつ子:「そしたら桃香大先輩って呼びますよ~!」
上堂敏樹:「いいじゃないか。強いということは、守れる物が多いってことだ」
藤花桃香:「えへんえへ……」
藤花桃香:「…え?」
近衛まつ子:「えっそうなの……?」
羽衣石亜矢:「影法師に出会ったから、なのかしら」
上堂敏樹:「……眠ったまま?」
御東 櫻:「選ばれなかった生徒は、眠ったまま……」
羽衣石亜矢:「ええ。眠ったまま、目覚めないんですって」
近衛まつ子:「それも、オーヴァード?にはよくあることなんですか?」
羽衣石亜矢:「他に何人もそういう子がいるみたい」
御東 櫻:「伝わっているのは、そんな噂でしたね……」
上堂敏樹:噂については軽く聞いたことがある。まずは潜入を先にと考えていたが。
上堂敏樹:「いや、よくあることではないな……」
藤花桃香:「え、え、あたし、ヤバい?」
上堂敏樹:(一時的なワーディングならともかく、長期にわたって、と考えると)
藤花桃香:「あたしも目覚めなくなっちゃう?」
近衛まつ子:「あっそっか!」
近衛まつ子:「桃香先輩も影法師に遭っちゃってる!」
上堂敏樹:「落ち着いて。まだ原因は不明なんだ」
羽衣石亜矢:「藤花さんは……元気そうだし大丈夫じゃないかしら」値踏みするように体の上から下までを見ながら言う。
上堂敏樹:「ただ、心配ではあるね。その噂は気になるな」
藤花桃香:「えー、でも心配だよー」不安そうにまっつんにしがみついている。
御東 櫻:「……では。こういう言い方は、不謹慎ですけれど……」
藤花桃香:「どーしたらいい? 先生」
上堂敏樹:(誰か他に外部から潜入をした相手が? もしくは、この近辺に別の野良のオーヴァードが……)
御東 櫻:「調べてみませんか。私たちの、新しい部活として」
上堂敏樹:(調査は必要だ)
近衛まつ子:「心配ですねえ」
近衛まつ子:「あっ賛成!」
近衛まつ子:「やりましょう!」
上堂敏樹:「ああ、御東さんに賛成だな。せっかく人数がいるんだし」
上堂敏樹:(どうせだ、使える相手は使っていこう)
藤花桃香:「わわっ、やるやる!超やる!」
御東 櫻:「はい。そうすれば、桃香ちゃんの心配の種も消えるかもしれませんし……」
御東 櫻:「眠ったままの子も、助けられるかも、しれない」
藤花桃香:「それすっごいじゃん! あたしたちの…えっと…シンドロームで!」
藤花桃香:「ぜんぶ解決できちゃうわけね!」
近衛まつ子:「シンドローム!」
上堂敏樹:(意味合い的には……レネゲイドかエフェクトか……?)
上堂敏樹:(……どうも調子が狂うな、ここは……)


GM:では、キミたちが調査に乗り出したところでシーン終了だ!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能だよ!
上堂敏樹:ロイスは保留です
藤花桃香:ロイスは保留します
近衛まつ子:ロイス保留してー
藤花桃香:ブルーゲイル狙います
藤花桃香:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 3[3,3] → 3 → 失敗

藤花桃香:だめー
GM:ひくめ
御東 櫻:ロイス満杯の、購入は……防具ほしい方いますか!いなければブルゲを狙います。
藤花桃香:防具は大丈夫です!
近衛まつ子:アームドスーツ更新狙おうかな
上堂敏樹:自分で狙うので大丈夫ー
近衛まつ子:先生のやつ
上堂敏樹:わあい
上堂敏樹:自分でもまずやってみます
上堂敏樹:じゃあアームドスーツ自前で
上堂敏樹:4dx+4=>15
DoubleCross : (4R10+4[10]>=15) → 9[2,3,4,9]+4 → 13 → 失敗

GM:おしい
上堂敏樹:あっ、財産点2支払います。
御東 櫻:社会人パワー…
上堂敏樹:残り4。購入! 装備!
上堂敏樹:ボデマが余ったので欲しい人にあげる!
御東 櫻:ではこちら、ブルーゲイルを狙います。《紡ぎの魔眼》でブーストして…
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1した(侵蝕率:52->53)
近衛まつ子:みんながっつり防具持ってる!
御東 櫻:6dx>=20
DoubleCross : (6R10[10]>=20) → 10[1,6,7,7,9,10]+8[8] → 18 → 失敗

GM:おしいぜ
御東 櫻:おごご、悩ましい…!(財産点残り2)
御東 櫻:リサーチに残しておくこととします。無念。
近衛まつ子:じゃあ私もブルゲしとこ~
近衛まつ子:2dx+1>=20
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 4[1,4]+1 → 5 → 失敗

近衛まつ子:安定して低いな……おわり!
上堂敏樹:まっつんボデマいります?
GM:ダイス目が!
近衛まつ子:防具2個持ってる!
上堂敏樹:そうじゃん
近衛まつ子:装甲19あります
藤花桃香:すごいぜ
上堂敏樹:じゃあウェポンケースにでも突っ込んどく
GM:たけえ
GM:では、あらためてシーン終了だぜ!


【ミドルフェイズ4】

GM:次のシーン!
GM:ここからは情報収集シーンに入っていくぜ!
GM:シーンプレイヤーは御東さん
GM:他にも情報収集したい人は出るといい
藤花桃香:出ちゃおうかなー
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:53->61)
藤花桃香:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 6[6]+64 → 70

上堂敏樹:あがった
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:53->62)
御東 櫻:ボーナスin!
GM:いい感じ
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:60->68)
近衛まつ子:ピギャッ
GM:みんなそこそこ上がる


GM:最初に調べられる情報収集項目は次の四つ!
情報収集項目
・“あけ女(じょ)”のオーヴァード増加事件について〈情報:FH、裏社会〉難易度8,30
・久礼輝可について〈情報:噂話、FH〉難易度7
・“黒い影法師”の噂について〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉難易度7
・羽衣石亜矢について〈情報:噂話、軍事〉難易度9
GM:難易度30の情報は今は開けなくても大丈夫なやつなので、気にしないでね
藤花桃香:30!
御東 櫻:イエッサー!
上堂敏樹:気になるー
藤花桃香:じゃあ私は黒い影法師について調べよう
藤花桃香:コネ使用して〈情報:噂話〉で振ります。
藤花桃香:5dx+1>=7
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 10[2,6,6,8,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

藤花桃香:エエ~~ッ 高……
上堂敏樹:たかーい
GM:高い!すげえ
近衛まつ子:亜矢さんやってみますわ!
御東 櫻:それでは、久礼さんについて噂話で…FHが凄くきになるけど!けど!
近衛まつ子:コネ使って噂話!
近衛まつ子:5dx+2>=9
DoubleCross : (5R10+2[10]>=9) → 5[1,1,3,4,5]+2 → 7 → 失敗

御東 櫻:ミーミルの覚書を使用、コネ:噂好きの友人として扱います。今回は紡ぎブーストなしで!
近衛まつ子:うわ低……財産2点使います
上堂敏樹:“あけ女(あけじょ)”のオーヴァード増加事件についてやってみます。
御東 櫻:6dx+1>=7
DoubleCross : (6R10+1[10]>=7) → 7[1,2,4,5,5,7]+1 → 8 → 成功

御東 櫻:成功!
近衛まつ子:残り16点に。
GM:めでたい
上堂敏樹:〈情報:FH〉で。AIDA使用。
上堂敏樹:5dx+2=>30
DoubleCross : (5R10+2[10]>=30) → 7[1,4,7,7,7]+2 → 9 → 失敗

上堂敏樹:低い方は開いた!
GM:一個目は抜けてる!
GM:では、皆さん判定は成功ですね
GM:順番に情報を公開していきましょう
・“黒い影法師”の噂について
 私立あけぼの女子高等学校に伝わる噂。十年に一度、女学生たちの前に“黒い影法師”が現れ、 “黒い影法師”に選ばれなかった生徒は夢を見たまま目覚めなくなるというもの。最初の記録では、噂は昭和25年(1950年)頃から流れるようになっている。
 “黒い影法師”は誰かの従者である可能性が高い。また、藤花桃香が助けた少女は現在昏睡状態にある。
・羽衣石亜矢について
 高校一年生。黒髪のお淑やかな少女。部活には入っておらず、少女たちの秘密会合によく顔を出す。小さな魔眼を操り、小さな物であれば持ち上げたり動かしたりすることができる。
 自分たちの能力は何か大きな目的のために使うべきだと考えているようだ。
 また、なぜか二十年前や五十年前の卒業アルバムに彼女の姿が残されている。
GM:以上です。
GM:次!
・久礼輝可について
 高校一年生。金髪ツインテールで、元気いっぱいの少女。バレー部に所属しており、強烈なスパイクを打つ。
少し前にオーヴァードに覚醒した。オルクスのピュアブリードで、物体を動かす念動力を持つ。
レネゲイドコントロールに長けており、オーヴァードに覚醒したばかりとは思えないほど能力が安定しているようだ。
GM:以上です。
GM:最後!
・“あけ女(じょ)”のオーヴァード増加事件について
 私立あけぼの女子高等学校を中心にオーヴァードが増加している事件。同様の事件が10年に一度ほどの周期で発生している。最初の記録では、昭和25年(1950年)頃から事件が起き始めている。事件の詳細については“ゼロアワー”セルによって周到に隠蔽されているようだ。そのため、UGNなどの他の組織もまだ事件を把握していない。
GM:この情報に関しては、何者かの「Dロイス:工作員」の効果によって詳細が隠蔽されています。今はこれ以上は調べるのが難しいでしょう。
GM:情報は以上!
GM:これらの情報をもとにして、次のシーンでイベントが発生したりします。
GM:では、調査を行ったキミたちは学校から少し離れた場所にある大きなモールに集まっていた。
GM:モールにあるフードコートはほどほどの騒がしさで、情報交換をするには手頃な場所だ。
GM:軽食が乗ったトレイを片手にキミたちは席についた。
上堂敏樹:イージーエフェクト《シークレットトーク》を使いたいです。
GM:おお、どうぞ
上堂敏樹:シーン中オーヴァード以外に会話が聞こえない!
御東 櫻:ヤッタ!
GM:素晴らしい!便利!
藤花桃香:「じゃああたしから言っていい?」トレイにポテトをざらざら出しながら口を開く。
近衛まつ子:「あ、はい」シェイクだけ持っている。
上堂敏樹:「どうぞ」《完全演技》。ポテトを買っているが、まだつまんではいない。
藤花桃香:「亜矢ちゃんが言ってた通り、影法師に襲われた子、目覚めてないみたいなのー」
御東 櫻:「はい。お願いします、桃香ちゃん」 トレイにはドーナツがひとつと、大きなカップのカフェオレ。
藤花桃香:「あ、これ、勝手に取って行っていいよ」
藤花桃香:ポテトをつまみながらしゃべる。
近衛まつ子:「前に食べたら、調子悪くなっちゃって」
近衛まつ子:「油が合わないみたいなんですよね」
藤花桃香:「まっつん、お嬢様だなー」
藤花桃香:「でねでね」
藤花桃香:「影法師の噂って、10年に一度、流れてるみたい…、っていうのと、」
御東 櫻:ほうほう、と頷きながら。ポテトを一本摘まんで、少しずつかじるように。
藤花桃香:「さっき先生に影法師の話をしたらね、『それは誰かの従者かもしれないね』って言ってた」
藤花桃香:「従者って何?」
近衛まつ子:「10年……すごい昔だなあ」
上堂敏樹:「まあ、要は……そうだな。近衛さんの人形が一番わかりやすいんじゃないか」
近衛まつ子:「これですか」鞄から鎧人形を取り出す。
近衛まつ子:動き出しては居ない。
上堂敏樹:「主とは別に動かせる分身のようなものだね」
藤花桃香:「ふうん」むぐむぐ。
近衛まつ子:「じゃあ、影法師とは別に」
上堂敏樹:会話はシャットダウンしてある。オーヴァード以外に聞こえる心配はない。
近衛まつ子:「誰かがいるってことなんですか」
御東 櫻:「私や、亜矢ちゃんが使うものとは違う……のですね。それを操る者次第で、色々なことが…できる?」
上堂敏樹:「その仮説が正しければ、本体がどこかにいるということになる」
藤花桃香:「本体…? あたし達の他にも、オーヴァードがいるってこと?
上堂敏樹:「そうなるな。狙いはわからないが……」
藤花桃香:「ううん……、でも、あたし達はそういう能力じゃないしね! くれちゃんも……」
藤花桃香:「……くれちゃんの能力って何?」
御東 櫻:「えっと、久礼さんは、ですね……」
御東 櫻:一瞬、目を伏せて。呼吸をひとつ。
御東 櫻:「シンドロームは、オルクスのピュアブリード。触れずに物を動かす力は、領域使いとしての現れ方のひとつ。現状から推測すると、その能力は安定していると思われる」
御東 櫻:「……でしたよね、先生?」
上堂敏樹:「ああ、正確だ」
御東 櫻:まるで、教わったことをそのまま、一言一句間違えまいとする生徒のように。――実際、その通り、なのだが。
近衛まつ子:「オルクスノピュアブリードって何ですっけ?」
上堂敏樹:「簡単に言うと、『自分の陣地では自分のルールで好きにできる』」
上堂敏樹:「そういう風に考えるといいよ」
藤花桃香:「へー、ずるっぽい」
近衛まつ子:「えっそんなのずるじゃん」
近衛まつ子:「ねえ」
藤花桃香:「ねー!」
上堂敏樹:「火や従者は……?」
藤花桃香:「ずるくないよ」
上堂敏樹:「基準がわからないな……」
藤花桃香:「あたしたち好きにできないもん」
近衛まつ子:「火や従者は何でもは出来ないもんね」
藤花桃香:「そうそう」
上堂敏樹:「ああ、なんでもってわけじゃないさ。それは」
上堂敏樹:「久礼さんの場合は、物体を触れずに動かせるという形で発動しているわけだし」
御東 櫻:「強い、弱い。ずるい、ずるくない。……オーヴァードというのは、そういう定規で測るものではないのかも、しれないですね」
上堂敏樹:「逆に、自分の陣地だから火を出せるかというと、そんなこともない。ピュアだからね」
御東 櫻:「先生によれば、私もその「オルクス」が「混じっている」そうですけれど。……それで、出来ることなんて」
近衛まつ子:「んんんん???」
上堂敏樹:(……また授業の流れになってきたか……?)
藤花桃香:「ピュア……」
上堂敏樹:「シンドロームの話は、また後で話そう。ややこしいからね」
近衛まつ子:「えっと、よくわかんないけどとにかく」
藤花桃香:純情………?という顔で話を聞いている。
近衛まつ子:「はい。輝可ちゃんはそういう事ができるってことですよね」
上堂敏樹:「そう、今はそれでいい」
藤花桃香:「えーと、亜矢ちゃんは『オルクス』じゃないんだ?」
藤花桃香:「櫻さんみたいに、黒くて丸いやつ出してるけど」
藤花桃香:手で丸い形をつくる。
近衛まつ子:「えっと……」
近衛まつ子:「“バロール”だっけ?」
上堂敏樹:「そういう分類になるな」
御東 櫻:「ケルト……ヨーロッパの神話の、悪い神様の名前です。……"オルクス"もそうですけど、ロマンチックな名前が多いんですね」
上堂敏樹:「つけた人がロマンチストだったんだろうね」
藤花桃香:「へえー。亜矢ちゃんも、なんか、上手そうだよね。能力つかうの」
近衛まつ子:「でも、物を動かしたりもしてるなら」
上堂敏樹:「羽衣石さんは、今日は来てないんだな」
近衛まつ子:「バロールとオルクスの、デュアルブリード?かも?」
上堂敏樹:「クロスブリード」
藤花桃香:「デュアル……」
藤花桃香:「クロス?」
藤花桃香:布……という顔で話を聞いている。
上堂敏樹:「クロス」手をバツにする。
近衛まつ子:「オーヴァード用語わかんないよ~!」
藤花桃香:「櫻さんは、よく覚えられるねえ」
上堂敏樹:(……こう話していると俺も、よく覚えたものだと思うが)
御東 櫻:「ふふ……私、こういうお話は大好きですから。図書館にも少しずつ、ライトノベルを増やしたりしてるんです」
上堂敏樹:(それはそれとして覚えてくれ……!)
近衛まつ子:「あ、亜矢さんは今日は呼ばなかったんです」
藤花桃香:「ほえー、あたしもそういうの読もうかな…」
藤花桃香:「ん?」まっつんを見ます。
近衛まつ子:「ちょっと相談したいことがあって」鞄をゴソゴソと漁る。
御東 櫻:「……というと……まつ子ちゃん。亜矢ちゃんのことで、何か気になることでも……?」
近衛まつ子:「うん」アルバムを取り出す。
近衛まつ子:最近のものではない。そこそこ古いやつとだいぶ古いやつ。
藤花桃香:「カビっぽい」
上堂敏樹:「年代物だな」
近衛まつ子:「えーっと」パラパラとめくる。
近衛まつ子:「あった!これ見てこれ!」
御東 櫻:「……わ。よく見つけてきましたね。特にこっちの、この年の卒業アルバムとかも書架にはないんじゃないかな……」
近衛まつ子:写真を指差す。「これ!」
御東 櫻:古い方のアルバムに、そうっと撫でるように触れながら。小首を傾げ、示された写真に視線を。
御東 櫻:「……ぇ?」
藤花桃香:「あれ?」
上堂敏樹:「……これは」
近衛まつ子:「亜矢さんじゃない?」
上堂敏樹:「古い家なら親戚が……」と、同じ名前が記されているのに気づく。
GM:大人しそうな黒髪の少女の姿がそこには映っています。
御東 櫻:「……同じ名前、同じ顔。違うのは服装だけ」
藤花桃香:「えー、嘘! どういうこと?」
近衛まつ子:「あの」もう片方のアルバムを開いて。「こっちにも」
近衛まつ子:写真を指差す。「おかしくない?」
GM:そこにも全く同じ大人しそうな黒髪の少女の姿が映っている。
藤花桃香:「うわわわ」怪訝な顔。「こわっ!」
近衛まつ子:「なんか……怖くて」
近衛まつ子:「亜矢さんより前に、先生に相談したほうがいいかなあって」
上堂敏樹:(古代種、永命者、レネゲイドビーイング。長命なオーヴァードは時折存在するが)
御東 櫻:「これは……変装?いえ……」
御東 櫻:「同じ人が、何十年も、ずっと「そこ」にいるの……?」
上堂敏樹:「……まだ実際にどうかはわからない、が」慎重に。
上堂敏樹:「確かに、相談してくれたことは良かったと思うよ。近衛さん」
近衛まつ子:「本当?よかった……」
上堂敏樹:「実際に彼女がずっと本人なのか、それとも何か別の理由があるのか」
上堂敏樹:「わからないが……急に本人を問い詰めるわけにもいかないだろう?」
上堂敏樹:「何か危険かどうかもまだわからないんだしね」
近衛まつ子:「うん……先生、頼りになる」
上堂敏樹:「はは、ありがとう」
上堂敏樹:「さて、こっちでも少し調べたことがある」
藤花桃香:「お?」
上堂敏樹:「君たちにも関係があることだね」
上堂敏樹:「最近、あけ女を中心にオーヴァードが増加している、とそういう結果が出てる」
近衛まつ子:「ん」シェイクをすする。「なんですか?」
近衛まつ子:「増え……確かに」
上堂敏樹:「これは、以前にもあった現象みたいなんだ」
藤花桃香:「うん」ポテトを3本くらいまとめて食べる。
御東 櫻:「……はい。私も、自分以外に……まつ子ちゃんや桃香ちゃん、亜矢ちゃんや久礼さん」
御東 櫻:「……そして、先生みたいな人が……「仲間」がいてビックリしたのを、覚えています」
上堂敏樹:「昭和25年を始めに、大体十年に一度。同じ現象が起きている」
御東 櫻:皿の上のドーナツを二つに割って、片方を手に取って。口に運ぼうとして、そのまま皿に戻す。
藤花桃香:「昭和25年……、って何年?」
藤花桃香:「100年くらい前?」
上堂敏樹:「1950年。戦争が終わって五年経った頃かな」
御東 櫻:「丁度……70年前、ですね」
近衛まつ子:「そこから十年づつで、今年もなんだ」
上堂敏樹:「それで、さっきの話だ。やっぱり十年に一度という話題が出てきていたと思うんだが……」
近衛まつ子:「あっ」
近衛まつ子:「アルバムも?」
上堂敏樹:本来はこれは、明かすつもりはなかった情報だ。だが、符号点が多かった。
藤花桃香:「影法師!」
近衛まつ子:「20年と50年!」
近衛まつ子:「それも!」
藤花桃香:「こっちも!」
上堂敏樹:「そう。なんとなく、関連がありそうだろう」
御東 櫻:「……はい。偶然、と思いたいところですけれど……」
近衛まつ子:「匂いますねえ」
近衛まつ子:スンスンと鼻を鳴らす。
御東 櫻:「こういう場合、何か関係があるのが「お約束」というものです」
近衛まつ子:「えふんっ」ポテトの油を吸い込んでむせる。
上堂敏樹:符号点が多かったのと……"ゼロアワー"セル。その隠蔽の感覚があったからだ。
藤花桃香:「何してんの」呆れた顔。
上堂敏樹:「詳しいことはまだわからないから、もっと調べなきゃならないが」
上堂敏樹:「手伝ってもらえるとうれしい。どうかな」
近衛まつ子:「はいはいはい!やりますっ!」
上堂敏樹:(彼女たちは、思った以上に優秀だ。秘密をしっかりと嗅ぎつけてきた)
近衛まつ子:「亜矢さんも心配だし!面白そうだし!」
藤花桃香:「あたしもあたしも!」
藤花桃香:「ここまで知っちゃったら、もう最後まで手伝わなきゃ損な気がする!」
上堂敏樹:(セルが何か考えているなら、こちらはこちらで動かなければならないな……)
御東 櫻:「もちろん私も、ですよ。……知りたいですから」
御東 櫻:「学校のこと。オーヴァードのこと。私たちの……これからのこと。そして、先生のこと」
上堂敏樹:「ありがとう」穏やかに笑って。
上堂敏樹:「僕の?」
御東 櫻:「ええ。……もちろん、無理にとは言いません。ですが」
御東 櫻:「突然現れて、世界の本当の姿を教えてくれた人。……その人自身ことも知りたいと思うのは、当然でしょう?」
御東 櫻:ね、と。仲間たちに、そして"先生"に、ふわりと微笑みを向けて。
上堂敏樹:二度、三度、瞬きをして。
近衛まつ子:「確かに。先生のことも知りたい!」
上堂敏樹:「……合格点は結構高いぞ、先生の試験は」
上堂敏樹:「それに、まずはレネゲイド関連の話もな」
上堂敏樹:軽く冗談でごまかした。


GM:では、このシーンはここで終了!
GM:ロイスの取得や感情変更だけあればどうぞ!購入は不可!
上堂敏樹:ロイスは保留!
藤花桃香:ロイス保留~!購入なしなら以上にします。
近衛まつ子:ロイス保留で以上!
御東 櫻:ロイスなし!購入はブルゲ狙い!《紡ぎの魔眼》もしておく!
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1した(侵蝕率:62->63)
御東 櫻:7dx>=20
DoubleCross : (7R10[10]>=20) → 10[2,5,5,7,10,10,10]+8[8,8,8] → 18 → 失敗

上堂敏樹:あっ購入はなしよ
GM:あ、購入判定は今回はなしです!
藤花桃香:購入不可よ櫻さん
御東 櫻:おっとそうだった!失礼!
御東 櫻:というわけで以上です。
GM:はーい
GM:では、改めてシーン終了です


【ミドルフェイズ5】

GM:次のシーン!
GM:次は上堂さんにイベントが発生します
GM:セルリーダーの甲斐からキミに通信が入るシーンです。
GM:シーンプレイヤーは上堂さん!
GM:他のPCは登場不可だ
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:61->67)


GM:昼間の賑やかな時間を終えたキミは学校に戻った。
GM:今日は宿直当番の日だ。
GM:夜の学校。
GM:誰もいない校舎は静かで、外から聞こえる虫の音だけが響いている。
上堂敏樹:怪しまれない程度に演技はせず、その音を聞いている。
上堂敏樹:(……調査結果によると、オーヴァードが急増しているようだ、か……)
GM:四畳ほどの狭い宿直室にキミは一人でいる。
上堂敏樹:(やれやれ、赴任前に教えておいてもらいたかったものだが。さて……)
GM:と、そこにセルリーダーである“レボリション”甲斐文三からの通信が入る。
上堂敏樹:「……はい。"J.Q.パブリック"」
GM:モニターには乱れた映像。軍服姿の男が映っている。
“レボリション”甲斐文三:「御機嫌よう、J.Q.パブリック。……ダブル敬礼!」テンションが高いのか両手で敬礼をする。
上堂敏樹:片手で敬礼を返す。
上堂敏樹:疲れていたからだ。
“レボリション”甲斐文三:「任務の状況はどうかな。随分と疲弊しているようだが」
上堂敏樹:「無事、例のオーヴァードたちの集会に潜入しました」
上堂敏樹:「ある程度は心を掴めたかと。このまま任務を継続します」
“レボリション”甲斐文三:「さすがだな、J.Q.パブリック。例の首魁の少女とも接触できたか」
上堂敏樹:「滞りなく」
“レボリション”甲斐文三:「少女たちはどうだ。FHの戦力になり得そうか?」
上堂敏樹:「首魁の少女はまだ正確に能力を見てはいませんが」
上堂敏樹:「戦闘員としての適性がありそうな人材が二名ほど」
上堂敏樹:「他はまた追って」
“レボリション”甲斐文三:「ふむ。それは何よりだ」
上堂敏樹:「……“レボリション”」
“レボリション”甲斐文三:「どうした、J.Q.パブリック」
上堂敏樹:「まずひとつ。この学園には俺が把握できていないオーヴァードが存在しているようだ」
“レボリション”甲斐文三:「ほう」
上堂敏樹:「従者使いではないかと。学生を襲撃している。心当たりは?」
“レボリション”甲斐文三:「質問はその一つか?」
上堂敏樹:「いや。もうひとつ。オーヴァードの増加は過去にも起こっていたらしい、ということがわかった」
上堂敏樹:「こちらも。心当たりは?」
“レボリション”甲斐文三:「なるほどな」
“レボリション”甲斐文三:「……J.Q.パブリック。小官から忠告しておこう」
“レボリション”甲斐文三:「それらは貴君の任務の範疇外だ」
上堂敏樹:「少女のスカウト活動に精を出せばいいと?」
“レボリション”甲斐文三:「そうだ。貴君の任務はあくまでもオーヴァード化した少女たちをFHに連れ帰ることにある」
“レボリション”甲斐文三:「それ以外のことは考えずともよろしい」
上堂敏樹:「なるほど」
上堂敏樹:昏睡した少女。十年に一度の事件。隠蔽された情報。
上堂敏樹:自分の預かり知らぬところで、何かが起きている。
“レボリション”甲斐文三:「貴兄は優秀なFHエージェントだろう」
上堂敏樹:「……了解しました」
“レボリション”甲斐文三:「任務と感情を切り離すのは容易いはずだ」
上堂敏樹:自分から軽く敬礼をする。疲れていたからだ。
上堂敏樹:「やってみます。本分に集中を」
“レボリション”甲斐文三:「……最後に、一つだけ報告を」
上堂敏樹:《完全演技》
上堂敏樹:「はい」
“レボリション”甲斐文三:「羽衣石亜矢という女学生は元気そうにしていたか」
上堂敏樹:「……?」
上堂敏樹:「ええ。部活……集会にも姿を見せていましたが」
“レボリション”甲斐文三:「そうか。ならばよかった」
GM:どことなく安堵した様子を見せる。
上堂敏樹:(……あのアルバムの……? 個人的な知人? しかし……)
“レボリション”甲斐文三:「では、また新たな報告を待っている」
上堂敏樹:「……はい」
“レボリション”甲斐文三:「敬礼ZERO!」特に敬礼はせず、棒立ちのままだ。疲れているらしい。
上堂敏樹:「…………」特に反応はしない。
GM:通信が切れ、夜の静寂が戻ってくる。
上堂敏樹:(……さて。釘を刺されてしまったが……)
上堂敏樹:(今後はどう動くべきか)
上堂敏樹:(任務と感情を切り離すのは容易いはずだ)
上堂敏樹:(……それはまあ、そうだ。そうしてきた。今日もだ)
上堂敏樹:(『もちろん私も、ですよ。……知りたいですから』)
上堂敏樹:(『学校のこと。オーヴァードのこと。私たちの……これからのこと。そして、先生のこと』)
上堂敏樹:「…………」髪の毛を軽くぐしゃりと掻き毟る。
上堂敏樹:そのまま、壁にもたれてしばらく、じっと考え事をしている。
上堂敏樹:じっと、考えている。
GM:では、最後にGMからのお知らせです。
GM:このイベントを経たことで、次のシーンから上堂さんは「対象のキャラクターをFHに勧誘する」という行動を行うことができるようになります。
GM:ただし、この行動は下記のいずれかの条件が満たされていなければ行うことができません。
・対象が勧誘に同意する
・対象が戦闘不能状態である
・エフェクト、Dロイス、Eロイス、アイテム等の効果で対象に行動を強制させることができる状態である
GM:「対象のキャラクターをFHに勧誘する」の行動によってキャラクターをFHに一人連れ帰るごとに上堂さんは最後の経験点計算の時に点数が加算されます。
GM:どんどん挑戦してみてください。
GM:では、改めてシーン終了です!
GM:このシーンでは購入判定とロイスの取得が可能!
上堂敏樹:ロイス保留!
上堂敏樹:購入はどうしようかな
上堂敏樹:じゃあブルゲを!
GM:ブルゲ!
上堂敏樹:5dx+4=>20 AIDA
DoubleCross : (5R10+4[10]>=20) → 9[2,2,4,6,9]+4 → 13 → 失敗

GM:無念
上堂敏樹:たりない! 以上です
GM:では、改めてシーン終了だ!


【ミドルフェイズ6】

GM:次のシーン!
GM:次は女子組が一緒に帰ったり、何かが起きたりするシーンです
GM:シーンプレイヤーは藤花さん
藤花桃香:あたしじゃん
GM:御東さんとまつ子も登場だ
藤花桃香:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 5[5]+70 → 75

御東 櫻:イェア!
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:63->64)
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:68->74)
GM:上堂さんは登場不可!


GM:モールでの情報交換が終わり、キミたちは三人で帰宅していた。
GM:外はすっかり暗くなってしまっている。
GM:そこに、部活帰りらしき金髪ツインテ少女が元気いっぱいに声をかけてくる。
久礼輝可:「やほやほー!お三人とも!例の秘密活動の帰りですかい?」
藤花桃香:「あれ、くれちゃんじゃん」そちらに顔を向ける。
久礼輝可:「あたし様もちょうど部活が終わったところでさ、一緒に帰ろうよ!」
近衛まつ子:「バレー部?」
御東 櫻:「はい、今日はちょっと趣向を変えて、お外で。……久礼さんも、部活……バレー部の方がお休みだったなら、よかったんですけれど」
久礼輝可:「バレー部よ、バレー部!練習のしすぎで腰が痛い!こんなんヘルニアになるわ!」
藤花桃香:「ウチらフードコートでおやつ食べてたのにねー」
藤花桃香:「運動部は大変だなー」
久礼輝可:「いやー、でもさー、オーヴァード(?)の能力があると分かってからはさ、部活と勉強の日々にもハリと潤いが出てきたっていうかさ」
久礼輝可:「は?フードコート許せないんだが」
近衛まつ子:「ああ、なんか……シンドロームだけじゃなくて」
近衛まつ子:「何をするにも調子良くなったりすることもあるんだって。先生が」
久礼輝可:「あれ、じゃあ部活でいつもより活躍してたのもそのせい!?」
藤花桃香:「無意識に能力使ってんじゃない?」
御東 櫻:「身体能力が上がったり、怪我が治りやすくなったり、でしたね。そのあたりを自然に見せる方法は、また教えてくださるそうですが……」
御東 櫻:「……難しい、ですね。改めて、そういうものだと教わると。なんだか、少し怖いです」
久礼輝可:「あたしにそんな器用なことができるんだろうか……」
藤花桃香:「うーん」首を傾げる。「でも確かに、変に目立っちゃったら嫌だなあ」
近衛まつ子:「授業寝てても勉強できるようになるかな」
久礼輝可:「あ、あれかな。目立ちすぎたら政府に捕まって実験台にされちゃったりする…?」
藤花桃香:「ええっ、そんなマンガみたいなことある?」
近衛まつ子:「ええっ」
近衛まつ子:「先生そんなことなんも言ってなかった!」
藤花桃香:「言ってなかったよね!」
久礼輝可:「せ、セーフ?」
近衛まつ子:「今度聞いてみようかな『先生って政府の人間ですか?』って」
御東 櫻:「……それとも、悪の組織に誘拐されて、改造人間に、とかでしょうか」
御東 櫻:くすりと、小さく微笑みながら。冗談を口にする。
藤花桃香:「えー、櫻さんまで怖いこと言うじゃんー」
久礼輝可:「いやー、御東っち。悪の組織とか今時ないわ!」
近衛まつ子:「ダサいですしね」
藤花桃香:「先生のあの顔、悪い顔する顔じゃないよ」
近衛まつ子:「確かにそうですねえ」
御東 櫻:「あら、こういうものは不変のお約束、ですよ?……そうであってほしい、と思う人が多い、ということでもありますし」
御東 櫻:「……でも、ええ。まずは目先の――」
久礼輝可:「そういうものかねえ。恒久和平の実現……」
GM:では、その時。
GM:キミたちは空気がひりつくような違和感を覚える。《ワーディング》だ。
久礼輝可:「な、何これ…変な感じ…!」
御東 櫻:「ッ……これ、は……」
藤花桃香:「うおえっ」ビビる。
近衛まつ子:「あれ、これ……」
GM:道の先に月明かりを背にしてセーラー服姿の黒い長髪の少女が立っている。
藤花桃香:反射的に黒い影法師に出会った時のことを思い出してキョロキョロします。
藤花桃香:「……って、あ!」その少女に気付いて、そちらの方を指さす。
羽衣石亜矢:「皆さん、ごきげんよう」
御東 櫻:「……ええ。こんばんわ」
近衛まつ子:「御機嫌よう。あれ」
近衛まつ子:「亜矢さん?」
御東 櫻:体内で、皮膚の下でざわめく何かを押さえつけるように。ごくりと唾を飲み込んで、彼女を見る。
近衛まつ子:「どうしたの、亜矢さん……これ、不用意には使ってはダメだよ」
羽衣石亜矢:「皆さんにお願いがあるんです」
近衛まつ子:「大変なことになるって言ってたもん……お願い?」
羽衣石亜矢:「もう少しで私の夢が叶うんです」
藤花桃香:「夢?」
羽衣石亜矢:「だから、あと少しだけ私のことを放っておいてくれませんか」
羽衣石亜矢:「やっと……やっとあの人が帰ってきてくれたの」
羽衣石亜矢:「私、ずっと待っていたのよ」
近衛まつ子:「放っておくって何?あの人って?」
近衛まつ子:「亜矢さん、何のお話をしてるの?」
御東 櫻:「……ずっと、というのは。文字通りの意味、ですか」
GM:その表情は何かに恋焦がれるようなうっとりした表情を浮かべている。
御東 櫻:フードコートで見せられた、古いアルバム。そこに収められていた、目の前にいる少女と寸分違わぬ姿を、鮮明に思い浮かべながら。
羽衣石亜矢:「私、良い子にして言いつけどおりにこの学園でずっと待っていたのよ」
羽衣石亜矢:「だから、お願い。あなたたちも私の邪魔をしないで」
藤花桃香:「え、え」目を白黒させる。「邪魔って、何の話?」
近衛まつ子:「何をしたら亜矢さんの邪魔になって、何をしたらならない?」
藤花桃香:「そうそう! それにずっと待ってたって、何年前からの話なの?」
羽衣石亜矢:「何もしないでちょうだい。それだけでいいのよ」
羽衣石亜矢:「何年前……何年前だったかしら。そう、私が高校一年生の時からよ」
藤花桃香:「高校一年生って……今じゃん」
藤花桃香:頭の周りに「???」が飛んでいる。
羽衣石亜矢:「ああ、もう……。どうして私の言うことが分からないのかしら」
近衛まつ子:「どういうこと?先生?どう言う意味?」
近衛まつ子:「亜矢さんが訳解んないことばっか言うから!」
御東 櫻:「……亜矢ちゃん。私は、私たちは、部活の仲間……友達です」
御東 櫻:「その友達が、突然、脅迫めいたことを言ってきたら。気にするな、という方が、無理な話でしょう?」
羽衣石亜矢:「脅迫だなんて。そんなつもりは……」
羽衣石亜矢:「ちゃんとお願いだって言ったじゃない」
藤花桃香:「うーん、うーん……」
藤花桃香:「あ、じゃあさあ。亜矢ちゃんは、その…あたし達が何もしなかったら」
藤花桃香:「なんの夢が叶うの?」
羽衣石亜矢:「それは……」はにかんだような顔をする。
羽衣石亜矢:「あのね、私の恋が叶うの」
近衛まつ子:「恋?」
羽衣石亜矢:「分かってくれたのなら、どうかお願い。私を放っておいて」
近衛まつ子:「え、うん。亜矢さんの恋の邪魔とかは別にしないけど……」
GM:羽衣石はそこで《瞬間退場》を使用。シーンから退場します。
近衛まつ子:「???」
藤花桃香:「あっ」
藤花桃香:「いなくなっちゃった」
御東 櫻:「亜矢ちゃん…!?」
近衛まつ子:「……どういうことなんだろう」
近衛まつ子:「私達、亜矢さんの恋の邪魔してたのかな」
GM:黒い光が広がるように亜矢の体を包むとその姿が掻き消える。
藤花桃香:「え……何かした、あたし達?」
近衛まつ子:「……あっ」
近衛まつ子:「分かった!分かっちゃった!」
御東 櫻:「……分かりません。それとも、私たちがこれから何かをすると、亜矢ちゃんの邪魔になる……」
御東 櫻:「……まつ子ちゃん?」
近衛まつ子:「亜矢さん、先生が好きなんだ!」
藤花桃香:「なになに?」
藤花桃香:「えっ」
藤花桃香:「ええーーっ」
近衛まつ子:「だから私達がいると邪魔って言ったのかも!」
近衛まつ子:「どうこれ?」
藤花桃香:「一目惚れってこと!?」
御東 櫻:「……えっ」
近衛まつ子:「きっとそうだよ!」
御東 櫻:一瞬、きょとんとした表情を浮かべて。
藤花桃香:「あたし達が、先生に近づいてるから怒っちゃったの…!?」
藤花桃香:「えーーっ」
御東 櫻:「た、確かにそういう可能性も……いえ、そうだとすると、このことを先生に相談するわけには……」
近衛まつ子:「あっ確かに……」
藤花桃香:「そ、その通りだね…! 絶対内緒にしないと!」
GM:そんなわけで、次のシーンから新しい情報収集項目が調査可能になります
GM:・羽衣石亜矢の正体について〈情報:噂話、軍事〉難易度13
GM:それから、前のシーンで言い忘れたのですがもう一つ情報収集項目が増えております
藤花桃香:なんだと
GM:・“レボリション”甲斐文三について〈情報:FH、軍事〉難易度12
GM:がんばって調べよう!
藤花桃香:はーい
御東 櫻:わーい!頑張ろう!
近衛まつ子:誰だろう……
近衛まつ子:失敗したほうを財産で頑張ろうかな
近衛まつ子:まあなんにせよ次か
藤花桃香:ですわね
御東 櫻:ですわよ。
藤花桃香:「いや~~~、一目惚れとか存在するんだねえ……」照れたように。
藤花桃香:「あの先生、ひょろひょろしてる感じだけど、意外とモテるのかなー」
近衛まつ子:「えー。アラサーだよ?」
藤花桃香:「櫻さん的にはどう?」
御東 櫻:「……ええと、その、まだそうと決まったわけでは……可能性というお話で……」
近衛まつ子:「アラサーっていうか30歳ならサーだよ、サー!」
御東 櫻:言葉尻はどこか、歯切れ悪く。
藤花桃香:「んん?」
御東 櫻:「……ですけど」
御東 櫻:「……もし、誰かを好きになって、そのために……恋を成就させるために、それだけを目指して生きられるなら」
御東 櫻:「それ自体は、とても、素敵なことだと思います」
藤花桃香:「…………櫻さん」
藤花桃香:「意外と駆け落ちとかしちゃいそうなタイプ?」
御東 櫻:「……あの、それは。桃香ちゃんの想定としては、たとえば」
近衛まつ子:「えーっ」
近衛まつ子:「そうなんですか」
御東 櫻:「上堂先生と私が、とかそういう……ことですか……?」
藤花桃香:「……」
藤花桃香:「えっ」
藤花桃香:「ええーーーっ」
御東 櫻:「あ、いえ、忘れてください……今の、今のなしで……!」
御東 櫻:「例え話!ifの!もしもの話ですから……!」
近衛まつ子:「えっえっえっ」
藤花桃香:「きゃーーーっ!きゃーーーっ!」
近衛まつ子:「ももも桃香先輩!どうしようどうしよう」
近衛まつ子:「どっち応援すればいいの……!?」
藤花桃香:「ヤバヤバ!ヤバだよ!」
近衛まつ子:「うわーっ!」
藤花桃香:「わっわかんない!どうしよう!」
藤花桃香:「ひゃーーっ!」
御東 櫻:「も、もう!まつ子ちゃん!桃香ちゃん!……久礼さんも、二人に何か言ってあげて……!」
久礼輝可:「き、キミらあたしを忘れてないか……」怖くてずっと三人の後ろに隠れて震えていた。
近衛まつ子:「あっ」
藤花桃香:「あっ」
御東 櫻:「……ほら。久礼さんも怯えてるじゃないですか」
御東 櫻:まだどこかテンパっているのか、何かを勘違いしたまま。
久礼輝可:「お前らに怯えてるんとちゃうわー!」
御東 櫻:「はい、ですからこのお話はここまで!先生にも内緒!いいですね…!」


GM:では、キミたちが夜道で騒がしくしているところでこのシーンは終了です。
GM:購入判定とロイスの取得が可能だよ!
藤花桃香:ロイスはとりあえず保留かなー
藤花桃香:ブルゲ狙おう
藤花桃香:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 6[3,6,6] → 6 → 失敗

藤花桃香:以上です。
GM:きびしい
御東 櫻:ロイスは満杯なので以後省略!ブルゲ狙いで調達、《紡ぎの魔眼》を使用!
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1した(侵蝕率:64->65)
御東 櫻:7dx>=20
DoubleCross : (7R10[10]>=20) → 10[3,3,4,5,6,7,10]+6[6] → 16 → 失敗

近衛まつ子:おブルのゲ!
GM:おしい
御東 櫻:回るがダメ!以上です。
近衛まつ子:3dx+1>=20
DoubleCross : (3R10+1[10]>=20) → 7[4,5,7]+1 → 8 → 失敗

GM:ざんねん
近衛まつ子:相変わらず低いな~以上で!
GM:では、改めてシーンは終了!


【ミドルフェイズ7】

GM:次は情報収集シーンです!
GM:次のシーン
GM:シーンプレイヤーはひとまず一番侵蝕率が低い御東さんにしましょう
藤花桃香:出るー
上堂敏樹:出ます
GM:他のPCも調べたい人は自由に登場してください
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:67->73)
藤花桃香:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 9[9]+75 → 84

御東 櫻:はあい!
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:65->69)
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:74->78)
上堂敏樹:桃香ちゃん高い
GM:みんな出た
藤花桃香:今日のダイス目、ピーキー


GM:頑張って調べるがよい
GM:では、残されている情報収集項目は次の二つ
・“レボリション”甲斐文三について〈情報:FH、軍事〉難易度12
・羽衣石亜矢の正体について〈情報:噂話、軍事〉難易度13
上堂敏樹:“レボリション”甲斐文三についていきたいです
御東 櫻:亜矢ちゃんの正体について、噂話で振りましょう。
藤花桃香:お願いしますー
上堂敏樹:〈情報:FH〉でAIDA使用。
上堂敏樹:5dx+2=>12
DoubleCross : (5R10+2[10]>=12) → 9[2,2,3,5,9]+2 → 11 → 失敗

御東 櫻:《紡ぎの魔眼》、ミーミルの覚書をコネ:噂好きの友人として使用。
GM:あっ、おしい
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+1した(侵蝕率:69->70)
上堂敏樹:あっ、財産点1点使用!
上堂敏樹:12になりました。残り3点です。
GM:やる!では、成功!
御東 櫻:7dx+1>=13
DoubleCross : (7R10+1[10]>=13) → 9[1,2,2,5,9,9,9]+1 → 10 → 失敗

御東 櫻:あッ、財産点入れても1足りない…!
上堂敏樹:おしい
GM:ざんねん
御東 櫻:しくり。
GM:他の人は判定してもいいし、しなくてもいいというわけだが?
藤花桃香:先に私がやってみようかな
近衛まつ子:GOGO!
GM:おっ、女子高生
藤花桃香:〈情報:噂話〉でコネ使って判定します。
藤花桃香:6dx+1>=13
DoubleCross : (6R10+1[10]>=13) → 10[1,2,6,7,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

上堂敏樹:おお!
GM:すごい!
藤花桃香:おおっできたよ
御東 櫻:桃香ちゃーん!(うちわ)
GM:さすがです
GM:では、順番に情報を公開していきます
藤花桃香:はーい
・“レボリション”甲斐文三について
 “ゼロアワー”セルの五代目セルリーダー。アラサーほどの年齢で、優秀なオーヴァード。
彼が率いる“ゼロアワー”セルは大日本帝国陸軍の流れを汲むFHセルである。敗戦後、密かに潜伏して戦力を集め、大日本帝国を再決起させ、米英に対して第三次世界大戦を仕掛けるのが“ゼロアワー”セルの真の目的。
兵力増強の手段として、私立あけぼの女子高等学校でオーヴァード増加事件を起こし、十年に一度オーヴァード回収のためのエージェントを送り込んでいる。
 今回は上堂敏樹。十年前は甲斐が担当した。
GM:以上です。
GM:情報の共有の仕方は上堂さんにお任せします。
上堂敏樹:はい
GM:次!
・羽衣石亜矢の正体について
 コードネームは“ヲ−27號”。大日本帝国陸軍登戸研究所で実験を受けて覚醒した「Dロイス:古代種」の力を持つ不老のオーヴァード。ただし、その不老の能力は不完全なものであり、1、2年活動するごとに約10年の休眠が必要。
 そのレネゲイドウイルスは感染力が高く、オーヴァードを増やすために昭和二十年代に私立あけぼの女子高等学校に潜入していた。
 黒い外套姿の従者を操り、殺害した女生徒を《抱擁》で蘇生させてオーヴァード化している。ただし、対象がレネゲイドウイルスに適応できなかった場合は昏睡状態に陥ってしまう。
GM:以上です。


GM:翌日。
GM:キミたちは職員室の隣にある面談室に集まっていた。
GM:生徒の進路指導などに使われる部屋で、普段は人が来ることもないため校内で話をするには最適だ。
GM:面談に使う用にテーブルや椅子なども配置されている。
上堂敏樹:「……何か、わかったことがあったのかな」《完全演技》の笑顔で出迎える。
上堂敏樹:こちらはこちらで、セルについて調査をして少々頭を抱えているのだが。
藤花桃香:図書館の封印書架から持ち出してきた秘蔵資料を、どさどさと机の上に広げます。
御東 櫻:「はい。……先生に、相談したいことが。桃香ちゃんが、これを図書室で……封印書架で、見つけてくれました」
藤花桃香:「うん」櫻さんに、視線で続きを促す。
御東 櫻:はい、と応じて。先生に説明を始める、その前に。
御東 櫻:「……調べたこと。全部話していいですか、まつ子ちゃん」
御東 櫻:"部活"の中でも、おそらく彼女と一番親しくしていた仲間に。そう声をかける。
近衛まつ子:「……」こくこくと頷く。
御東 櫻:「分かりました。……では、先生。どうか最後まで、聞いてください」
上堂敏樹:「……ああ」
上堂敏樹:(“レボリション”はああ言っていたが)
御東 櫻:自分も、小さく頷きを返してから。自分たちが調べたことを――羽衣石亜矢の正体について、まるで物語の設定を読み上げているような気持ちで。
上堂敏樹:(一体どのような事態が起きているのかは、把握していたい)
御東 櫻:訥々と、努めて冷静に語り上げて――。
御東 櫻:「……つまり。亜矢ちゃんは文字通り「ずっと」この学校にいて。10年に一度、目覚めて」
御東 櫻:「そうして、私たちのような……オーヴァードを生むために、活動していた。そういうことに、なります」
上堂敏樹:「……驚いたな」話の内容に、というわけではなく。
上堂敏樹:「君たちは本当に……優秀だ」
上堂敏樹:一瞬だけ眼光を鋭くして、すぐ戻る。
御東 櫻:「……ねえ、先生。もう一度、教えてくださいますか」
上堂敏樹:「何をだい」
御東 櫻:賞賛の言葉に、小さく目礼で応えてから。
御東 櫻:「オーヴァードは、レネゲイドと呼ばれる何かに"感染"することで誕生する。ですが、全員そう"なる"わけではないと、先生は教えてくれました」
上堂敏樹:「ああ、そうだね」
御東 櫻:「……では、そう"ならかかった"。"なれなかった"人は、どうなるのでしょう」
御東 櫻:「……今、"影法師"に襲われた子は、眠っています。けれど、レネゲイドに触れたという事実は変わりません。なら――」
上堂敏樹:「そもそも、覚醒自体は起きない、ということはあるよ。ただ……」
上堂敏樹:「最悪のケース、というのがある」
上堂敏樹:「ジャーム、という存在があって、これは僕らオーヴァードとは表裏だ」
上堂敏樹:「レネゲイドの侵蝕が高まれば、不可逆の変化が起きる。帰ってこられなくなる、とも言う」
上堂敏樹:UGN側の説明のようだな、と思いながら語る。
上堂敏樹:今は彼女らにはジャーム化の危険性については頭に入れておいてもらいたい。
近衛まつ子:「そうなると、どうなるんですか……?」
上堂敏樹:「ただ衝動に従う存在になる。姿形は変わらなくても」
上堂敏樹:「君たちは、オーヴァードになってから、何か強い衝動を感じたことはあるかな?」
藤花桃香:「衝動…?」不安そうに横の2人を見る。
上堂敏樹:「戦いたい、憎い、血が欲しい、誰かを……殺したい」
御東 櫻:「そんなこと、思うわけが……!」
近衛まつ子:ぶんぶんと頭を振る。ツインテールがパタパタと揺れる。
藤花桃香:「無いよね。無いよ…」
上堂敏樹:「それはまあ、すごく幸いなことだけど、そのうちそういう時は来るから」
上堂敏樹:(……おかしいな)
上堂敏樹:「覚えておくように。今のままの自分でいたいなら」
上堂敏樹:(どうして俺はこんな風に……)
上堂敏樹:「自分の意志をしっかり持っておくことだ」
上堂敏樹:(……まるで教師みたいだ)内心苦笑をしながら。
御東 櫻:「……はい。忘れないように、します」
藤花桃香:「うん…。……でも、じゃあ、その」
藤花桃香:「櫻さんがさっき言ってたとおり、なんだけど。今、昏睡状態になってる子たちは」
藤花桃香:「最悪のケースに、なっちゃってるってこと?」
上堂敏樹:「まだわからないな。単に適応の問題ではあるかもしれない」
御東 櫻:「……亜矢ちゃんの、今回の「目覚め」では最悪に至らなかったとしても」
御東 櫻:「これから先も、繰り返していくなら。いつか、最悪に至る可能性は……いえ」
近衛まつ子:「……」
御東 櫻:「いつか必ず、悲劇を起こすことになるんですね。……亜矢ちゃんが。亜矢ちゃんの、行いが」
近衛まつ子:「私、亜矢さんを止めたいな」
上堂敏樹:「…………」
近衛まつ子:「もしかしたら、亜矢さんも知らないのかも」
近衛まつ子:「教えてあげたら、止まるよね?」
上堂敏樹:おそらく、彼女の背後には"ゼロアワー"セルがある。
上堂敏樹:オーヴァード増加事件を、彼女を利用して起こしているのだろう。
上堂敏樹:そのマッチポンプの回収者が自分だ。
上堂敏樹:「……もし」
上堂敏樹:「止まらなかったら、君たちはどうするのかな?」
上堂敏樹:ゆっくりと、全員を見回す。
御東 櫻:「……言葉で、止まらないのなら」
御東 櫻:「それ以外の。それ以上の方法で。……止めなければいけないと、思います」
御東 櫻:決意が伴っているわけでは、ない。けれど、そうすべきだと語る言葉は、奇しくも。
御東 櫻:自分のあずかり知らぬ場所で、力の使い道について語った少女と、何処か通じるものがある。
藤花桃香:「うん」頷く。「あ、あたしさ…」
藤花桃香:「最初に、影法師を追い払ったとき…まあ結果的にはちゃんと追い払えてなかったんだけど」
藤花桃香:「本当に、あたしの力が何かの役に立ったーって、嬉しかったんだよね」
藤花桃香:「だから、今度も…、ウチらの力で、亜矢ちゃんとか、あと学校の皆も助けられるなら」
藤花桃香:「やれること全部やりたいなって思う……」
藤花桃香:「………まっつんには、つらいかもだけどさ……」目でまっつんをチラリと見る。
近衛まつ子:「私……私は」
近衛まつ子:「……分かんない」
近衛まつ子:「亜矢さんは、行けないことをしてて、それはよくなくて」
近衛まつ子:「えっと、でも、警察とか、そういうのだって信じてくれるわけないし」
近衛まつ子:「……分かんない」
近衛まつ子:「先生。どうすればいいの?」
近衛まつ子:「教えてよ。先生でしょ?」
上堂敏樹:「…………」
上堂敏樹:「ひとつ、大事なことを教えようか」
上堂敏樹:「先生にも、わからないことはたくさんあるんだ。実は」
近衛まつ子:「えっ」
上堂敏樹:少し困ったような顔で。
近衛まつ子:「先生なのに?」
上堂敏樹:「そうだよ。あんまり他の先生には言うなよ」
上堂敏樹:ただでさえ、任務の件で悩んでいるのだ。
近衛まつ子:「でも先生がわからないなら私に分かるわけないよ……」
上堂敏樹:(……そうだよ。俺にだってわからないものはわからない)
上堂敏樹:(セルに従うなら、事件を止めるなんてもってのほかだ)
上堂敏樹:(耳を貸す振りすらする必要もない)
上堂敏樹:(どうしてあんなことをわざわざ聞いた?)
上堂敏樹:短い思考を経て。
上堂敏樹:「だから、考えないといけない……知らないといけない」
上堂敏樹:「二人もそうだ。覚悟が決まってるのはいいことだ。でも」
上堂敏樹:「ずっと、考え続けないとな」
藤花桃香:「……考えるって」
藤花桃香:「何を?」
上堂敏樹:「自分が」
上堂敏樹:「何をしたいか」
上堂敏樹:「何ができるか」
近衛まつ子:「願望……欲望?」
上堂敏樹:「よくできました」
近衛まつ子:「……ふふ。やった」
藤花桃香:「先生は、考えてるの?」
上堂敏樹:「考えてるさ」
上堂敏樹:(俺の)
上堂敏樹:(俺の欲望、は……)
御東 櫻:「……汝の欲することを為せ、ですか。これではまるで、悪役の台詞みたいですけど」
上堂敏樹:もうだいぶ昔、短い間だけ、二人で暮らした。
上堂敏樹:その時のことを思い出しながら。
上堂敏樹:「悪役ついでに、少し怖いことを教えようか」
上堂敏樹:「さっき、侵蝕が高まるとジャームになりかねないって話はしたな」
藤花桃香:「うん」
上堂敏樹:「だが逆に、その侵蝕は力にもなる。覚えておきなさい」
御東 櫻:「……したいことを、実現するための力……」
上堂敏樹:「力と衝動との間で揺れる」
上堂敏樹:「それが、オーヴァードだ」
上堂敏樹:「君たちがもし、どうしても力を選ぶなら」
上堂敏樹:「とても大事なことだからな」
上堂敏樹:(……選んでくれなければ、困る)と思う気持ちはどこか弱く。
近衛まつ子:「……うん」曖昧げにだが、しっかりと頷く。
藤花桃香:「うん」続いて、コクンと頷く。
御東 櫻:はい、と小さく応える声。一瞬、視線は同席する仲間二人に向いて。
御東 櫻:「……先生」
御東 櫻:「私は、桃香ちゃんやまつ子ちゃんほど、自分の力を理解しているわけじゃありません。……これまではせいぜい、お菓子を運ぶのに使っていたくらいです」
上堂敏樹:「ああ、そうか」
上堂敏樹:確かに、彼女の力はまだ詳細に見たことはない。
御東 櫻:「……先生は、力の使い方をよくご存じなのですよね。きっと、私が、これまで想像したことすらないような使い方も。……ですから」
御東 櫻:「私に、教えてください。……私は、何ができるのか」
上堂敏樹:「御東さんに……」
上堂敏樹:「わかった。僕にできる範囲で、教えよう」
御東 櫻:お願いします、と。応える声は控えめで、けれどはっきりと。
御東 櫻:「……それと。櫻、で結構ですよ。先生も、もう「仲間」なんですから」
御東 櫻:僅かにはにかみながら、微笑んで――。


GM:では、このシーンはこれで終了!
GM:このシーンではロイスの取得や感情変更のみ可能!購入はなし!
御東 櫻:ロイス!変更なしでこのままで!
近衛まつ子:先生に取ります。
藤花桃香:上堂先生には次回シーンで取得しようかな。保留にします。
GM:まつ子!何を!
近衛まつ子:-先生/上堂敏樹/傾倒:○/猜疑心/ロイス
上堂敏樹:櫻さんへのロイスを○興味/不安に変更します。
藤花桃香:けっ傾倒
GM:傾倒だなんてそんなの許しませんよ!
近衛まつ子:これでロイスは埋まり!
上堂敏樹:近衛さんと藤花さんも○興味/不安にしよう
GM:興味!ようやく人間らしい感情が!
GM:では、改めてこのシーンは終了です!


【マスターシーン】

GM:では、今日は最後にマスターシーンをやって終わりにしましょう。
GM:このシーンは上堂さんのみ登場です。他のPCは登場不可。
GM:マスターシーンなので、上堂さんは侵蝕率を上げなくても構いません。
上堂敏樹:はい
GM:このシーンは、キミが夢を見ているシーンです。


GM:マスターシーン。
GM:キミは遠い、遠い風景を見ている。
GM:キミの目の前には真新しい木造校舎がある。
GM:キミはその校門の前に立っている。
GM:黒いセーラー服の少女が泣きながら軍服姿のキミに抱きついている。
上堂敏樹:「……なっ?」
上堂敏樹:思わず声を上げる。
GM:「先生、どうして行ってしまうの?」
上堂敏樹:上げるが、目の前の相手には聞こえていないようだ。
上堂敏樹:そうして、口が勝手に動く。
GM:女学生はキミの胸の中で泣きじゃくっている。
上堂敏樹:「必ず戻る。君はここで待っていてくれ」
GM:「どれくらい待っていればいいのですか?」
上堂敏樹:(……なんだ、これは……)
上堂敏樹:「次の任務が終わったらすぐにでも帰ってくる」
GM:「先生。私、先生のこと——」
上堂敏樹:(…………!)
GM:キミには少女の言おうとしている次の言葉が分かる。
上堂敏樹:「……今は」
上堂敏樹:何か、もっと気の利いた……あるいは欺瞞の言葉を返そうとして。
上堂敏樹:「何も言わないでくれ」
GM:「……私、ずっとここで待っていますから」
上堂敏樹:そんな言い方が口を突く。
上堂敏樹:(……ずっと?)
GM:少女の悲しげな声が響く。
上堂敏樹:身体が勝手に動く。少女をぐいと引き離す。
上堂敏樹:少女の顔が見たいです。
GM:黒髪の少女は必死に泣くのを堪え、キミの言葉を自分に強く信じこませようとしているような、そんな顔をしています。
上堂敏樹:知っている相手でしょうか。
GM:その顔は女学園で見た少女のものです。
上堂敏樹:それを確認すると、そのまま校門に向かう。
GM:羽衣石亜矢は悲しげな顔でキミを見送る。
上堂敏樹:(……ずっと、これから待っていたのか)
GM:校門で待っていた男がキミに声をかける。
上堂敏樹:(与えられた任務を守ったまま、ずっと……)
GM:「行くぞ。ここも撤収命令が出ている」
上堂敏樹:「分かっている」
上堂敏樹:任務というのは、そういうものだと。
GM:「しかし、君も罪な男だな。あんな少女を」
上堂敏樹:与えられ、遵守し、終われば去るものだと。
上堂敏樹:「……それが任務だ」
上堂敏樹:そのまま、黒い外套を羽織る。
上堂敏樹:「……だが、もし」その時、小さく呟く。
上堂敏樹:「もし、一瞬だけ」
上堂敏樹:「夢を見てしまったら……?」
上堂敏樹:(何を)
上堂敏樹:(ここが夢だ。馬鹿馬鹿しい)
GM:飛行機のプロペラの音が聞こえる。甲高いサイレンの音がする。
上堂敏樹:最後に、一度だけ、振り返ろうとして。
上堂敏樹:引き留められるように引っ張られる。
GM:建物が焼けていく。燻ぶる煙の臭いがする。
GM:キミは遠い、遠い風景を見ていた。
GM:マスターシーン終了。


【勧誘フェイズ:藤花桃香】

GM:では、次のシーン!
GM:ここからは勧誘フェイズに入ります
GM:上堂さんは生徒一人一人と会話し、機会を見つけてFHに勧誘していくことになります
上堂敏樹:うおー
GM:まず初めに藤花さんの番からです
藤花桃香:はあーい
GM:シーンプレイヤーは上堂さん
GM:藤花さんも登場だ
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:73->75)
藤花桃香:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 2[2]+84 → 86

GM:侵蝕率を上げたりするといいでしょう
GM:いい感じ
上堂敏樹:ほどよし
藤花桃香:よしよし


GM:町にある小さな神社。
GM:上堂さんは学校行事関係の書類を届けるように頼まれ、ここにやってきました。
GM:地方の小さな町なので、神社の神主さんなんかも学校と協力関係にあるのです。
GM:手入れの行き届いた綺麗な社が見える。
上堂敏樹:石畳を踏んで鳥居をくぐり、静かな神社に入っていく。
上堂敏樹:さて、神主さんというのはどこに……と辺りを見回す。
:上堂先生は、神社の前で、巫女服姿の少女が掃き掃除をしていることに気付くと思います。
上堂敏樹:視線が止まる。
GM:神社の関係者であるのはまず間違いないでしょう。
藤花桃香:いつものような着崩した制服姿ではなく、白い小袖と緋袴に身を包み、手には大きな竹箒。
藤花桃香:「…あれっ」来訪者に気付いて、こちらも顔を上げる。
藤花桃香:「先生じゃん!」
上堂敏樹:「すみません。神主さんは……」と声を掛けかけたところだった。
上堂敏樹:「……藤花さん」
藤花桃香:「藤花さんだよー」
上堂敏樹:「びっくりした。そんな格好もするんだね」《完全演技》
藤花桃香:「えー、恥ずかしいんだけど!」照れたように言いながら、でも嬉しそうに近寄ってきます。
藤花桃香:「知らなかった? あたし、ここの娘なんだよ」
上堂敏樹:「知らなかったな……。まだまだこの辺りは知らないことでいっぱいだ」
藤花桃香:「知っててよねー! 夏休みになったら、ここで夏祭りもあるんだよー?」
上堂敏樹:「……それはいいな」境内を見回す。
藤花桃香:「で、どしたの? 何か用事?」
上堂敏樹:「ああ、書類を頼まれていたんだ。これ、神主さんに渡しておいてくれるかな」
上堂敏樹:「お父さんになるのかな?」封筒を手渡す。
藤花桃香:「あ、はいはーい」慣れた様子で書類を受け取る。
藤花桃香:「そう、うちのお父さん。…ふふっ、若い先生、よくパシリにここに来るんだよね」
上堂敏樹:「パシり……」
藤花桃香:「でも先生だったら嬉しいな、あたし」
上堂敏樹:「ん?」
藤花桃香:「いろいろ、お喋りできるじゃん」顔をほころばせて、先生の顔を見上げる。
藤花桃香:「ねーねー、暇? 麦茶飲んでってよー」
上堂敏樹:「ああ、レネゲイドの話とか、か」
藤花桃香:言いながら、ぐいぐい腕をひいて境内のベンチに座らせます。
上堂敏樹:「暇……でもないけど、少し休憩するくらいなら」
藤花桃香:あまり話を聞いてない。
上堂敏樹:「おいおい、お手柔らかにな」
藤花桃香:「待っててねー!」有無を言わさず、社務所まで駆けていって、すぐに麦茶を持って帰ってくる。
上堂敏樹:(……藤花は、性格も明朗で活発。思い切りも良い)
上堂敏樹:(能力は戦闘向き。先日は意欲も見せていた。いい戦闘員になるだろう)
藤花桃香:「ん?なになに?」麦茶を注いだコップを先生に渡して、自分もコップ片手に先生の隣に座る。
上堂敏樹:(…………)
上堂敏樹:「いや」麦茶をいただく。
上堂敏樹:「冷たいな」
藤花桃香:「えー、何さー」ぐびぐび飲んでいる。
上堂敏樹:静かな境内をもう一度見る。
上堂敏樹:「いい神社だね」
藤花桃香:「うん」
上堂敏樹:「夏祭りか。地元って感じだ」
藤花桃香:「東京には、夏祭りってあるの?」
上堂敏樹:「それはある。大きいのから小さいのまで」
藤花桃香:「へえ! 大きいの?」
上堂敏樹:「大きいところは……学校の校庭とか、もっと広いくらいの敷地があるかな」
藤花桃香:「へえー」瞬き。
上堂敏樹:「人が多すぎて、連れとはぐれたりしたな」
藤花桃香:「えーー!」
上堂敏樹:もう、ずいぶん昔のことだ。
藤花桃香:「いいなあ。こっちじゃ、はぐれようもないよ」
藤花桃香:「はぐれたとしても、お祭りにいる人知り合いばっかだから、困らないし」
上堂敏樹:「いいじゃないか。わざわざ探したりしないで済むし……」
藤花桃香:「探したりしたいの~」足をパタパタする。
上堂敏樹:「藤花さんはわりと、都会に憧れがあるのかな?」
藤花桃香:「そー。卒業したら、東京に行きたいの」
藤花桃香:「でもさー、ウチ、神社だしさー、親に後継げとか言われそうでメンドくって」
上堂敏樹:「……東京で何を?」
藤花桃香:「何をって」瞬き。
藤花桃香:「東京に行ったら、なんでもできるでしょ」
上堂敏樹:(……先生だったら、ここで叱るだろうか)
上堂敏樹:(もっと将来のことをちゃんと考えろ、と)
上堂敏樹:「なんでも、か。夢の街なんだな。藤花さんにとっては」
藤花桃香:「……怒る?」
藤花桃香:「先生の今の顔、怒る顔?」
上堂敏樹:(エージェントだったら、これはいいカモだと、そう思うだろうか)
上堂敏樹:(浮ついた夢を見る少女。攫うのは簡単だ)
上堂敏樹:「怒りはしない」
上堂敏樹:「ただ、そうだな。そんなにいいだけのところじゃないよ、東京も」
藤花桃香:「……そうなの?」
上堂敏樹:「みんな、苦労したり、辛い思いをしたり、もちろん楽しいこともあるが」
上堂敏樹:「……ここほど、暖かくはないかもしれないな」
藤花桃香:「ふーん………」
上堂敏樹:(……俺は)
上堂敏樹:(何を言っている?)
藤花桃香:「………ねえ、先生」
上堂敏樹:「うん?」
藤花桃香:「先生は、オーヴァードになってさあ」
藤花桃香:「なんか、すっごい怖い思いしたことってある?」
上堂敏樹:「…………」どこまで話そうか考えて。
上堂敏樹:「前にも言った、ジャームと対峙する羽目になったことがある」
藤花桃香:「……ジャーム」
上堂敏樹:「あれは、恐ろしかった」それが何度もあったことだとは言わずにおく。
藤花桃香:「欲望に負けちゃった化け物でしょ」
上堂敏樹:「そう。だから強い。ストッパーがないからね」
藤花桃香:「先生は、ジャームになりそうって思ったことある?」
藤花桃香:何かを期待するような目で先生を見る。
上堂敏樹:「もう、なってしまっていたとしたら」
上堂敏樹:「それは、自分ではきっとわからないのだろうな、と」
上堂敏樹:「そう考えることは、あるな」
上堂敏樹:普段は、飼い猫を見て我に返る。今は預けていてここにはいない。
藤花桃香:「………」
藤花桃香:「………あたしも、あるの」
上堂敏樹:「……藤花さんが?」
藤花桃香:「うん」足をプラプラさせる。「ちっちゃい時のことなんだけど」
藤花桃香:「もう、あんまり覚えてないんだけどね」
藤花桃香:「なんか、ひとりで、家の中にいたんだよね。火事が起きててさ」
藤花桃香:「炎を見てるの」
藤花桃香:「きれいだなーって思って」
上堂敏樹:「火事……」先日の騒ぎを思い出す。
上堂敏樹:優秀なサラマンダー能力者。
藤花桃香:「あたしが、きれいだなーって思うと、どんどん炎が大きくなるの」
上堂敏樹:「それは……」
藤花桃香:「…気のせいかもしれないって、思ってたんだけど」
藤花桃香:「でも」
藤花桃香:「あの時、あたしは、炎と遊んでた」
藤花桃香:「でね、もっともっと、遊びたいなって思ってたの」
上堂敏樹:(おそらく既に覚醒していた、か)
藤花桃香:「あれってさあ、ジャームみたいになってたって事なのかなあ」
上堂敏樹:「そのまま、身を任せていれば、危なかったかもしれない」
藤花桃香:「そうだよねえ」
上堂敏樹:「どうやって戻れたかは覚えている?」
藤花桃香:「うーん……」
藤花桃香:「確か…」
藤花桃香:「お父さんとお母さんに、怒られるなって思って…」
上堂敏樹:「……それだ」
藤花桃香:「うん?」
上堂敏樹:本来ならば。使い潰すつもりであるのならば。
上堂敏樹:これは、わざわざ教えるような話ではないのかもしれない。
上堂敏樹:「家族とか、友達とか。大事な人のことを、しっかり忘れないでいること」
上堂敏樹:「もしまたジャームになりそうだと思った時には、そうしなさい」
藤花桃香:「……」瞬き。
上堂敏樹:(……優秀な戦闘員になれる人材だ。簡単に潰れては拙い)
上堂敏樹:(そういうことだ。そういう……)
藤花桃香:「………ふふ。はあい」笑う。
上堂敏樹:「大事なことなんだぞ。本当に」
上堂敏樹:「……藤花さんの能力は、戦闘向きだ」
藤花桃香:「………」
上堂敏樹:「もしそれを活かすなら、危ない場面があるかもしれない」
上堂敏樹:「……活かさなくても、戻ってこれる方法は知っておいた方がいい」
藤花桃香:「能力を活かす……」
藤花桃香:「活かす方法、知ってるの?」
上堂敏樹:「……………………」
上堂敏樹:「また、例の黒い影法師に遭って」
上堂敏樹:「誰かが襲われていたとしたら。藤花さんは助けるだろうと、そう思っている」
藤花桃香:「………ん、んん」少し遅れて頷く。
上堂敏樹:「そういう時に、きちんと力を使えた方がいい……とは思う」
藤花桃香:「……」
藤花桃香:「誰かを助けるために?」
上堂敏樹:「君は、そういう子だと思ってるよ」
藤花桃香:「………それって」
藤花桃香:「先生が、そういう人だからじゃないの?」
上堂敏樹:「……え?」
藤花桃香:「だって、最初に、あたしのこと助けてくれたじゃん」
上堂敏樹:一瞬、《完全演技》が揺らいだかもしれない。
藤花桃香:「消火器で、ブシューって」無邪気に笑う。
上堂敏樹:「あれは……純粋に危険だと……」
藤花桃香:「えー、そう? なんかトムクルーズみたいだったよ?」
上堂敏樹:「ずいぶんハンサムなところを選ぶな!」
上堂敏樹:大事故が起きては元も子もないと
上堂敏樹:下手に騒ぎを起こさない方がいいと、それだけのはずだった。
上堂敏樹:「……君には、そう見えてたのか」
上堂敏樹:「……そうか……」手で軽く顔を押さえる。
藤花桃香:「カッコよかったよー、先生」
藤花桃香:「ふふ」
上堂敏樹:(やめてくれ)
上堂敏樹:「やめてくれよ……」照れた顔をする振りをする。
藤花桃香:「あはは照れてるー!」すっかり騙されている。
上堂敏樹:彼の力は、レネゲイドそのものを操って爆破を起こす。そしてそれを偽装する。それだけのものだ。
上堂敏樹:それがもし、誰かを助け得る働きをすることができるなら。
上堂敏樹:「……藤花さんの能力は、戦闘向きだと、そう言ったね」
藤花桃香:「うん。言われた」
上堂敏樹:「でも、そうだな。それだけではなくて」
上堂敏樹:「もっといろいろなことができるのかもしれないな。君の火だって」
上堂敏樹:「……東京には、大きな花火大会があるんだ」
藤花桃香:「花火大会?」
藤花桃香:目を丸くする。「東京で?」
上堂敏樹:「うん、やっぱり人は多いが、綺麗だったよ」
藤花桃香:「……連れと行ったの? それも」
上堂敏樹:「……う」
藤花桃香:「いひ」
上堂敏樹:「まあ、そうなるな……もう何年も前だよ」
藤花桃香:「フーン……」面白げに先生を見る。
藤花桃香:「で、なになに? あたしの火と、先生の花火大会?」
上堂敏樹:「見に行きたかったら、いつか行きなさい」
上堂敏樹:「ただし、なんでもできる、とかじゃなくて」
上堂敏樹:(……先生だったら、ここで叱るんだろう、きっと)
上堂敏樹:「何がしたいか、ちゃんと考えて、決めてからな」
藤花桃香:「…………」
藤花桃香:丸い瞳で先生を見上げる。
藤花桃香:「うん」
上堂敏樹:「自分で、だ」
藤花桃香:「うん」微笑む。
藤花桃香:「でもさ、先生」
藤花桃香:「連れてってくれてもいいんだよ?」
上堂敏樹:「……」
藤花桃香:「………」
上堂敏樹:一瞬だけ。
上堂敏樹:目の光が消えて、その代わりにくしゃりと歪んだ笑顔になる。
上堂敏樹:「言っただろ」
上堂敏樹:「人が多くて、はぐれるような場所は嫌いなんだよ」
藤花桃香:「あはは、そんなこと心配してるの?」笑う。
藤花桃香:「大丈夫だよ、あたし声でかいし。先生なら、助けに来てくれるでしょ」
上堂敏樹:「藤花さんはあの人混みを舐めてる」
上堂敏樹:苦笑する。
藤花桃香:「ふふ、でも断らなかった。断る前に立ち去る!」バッと立ち上がる。
上堂敏樹:君の声なんて飲み込んでしまうくらいの人と、欲望に満ちた街なんだよ。あそこは。
GM:さて、
GM:上堂さんは条件を満たせば藤花さんをFHに勧誘することができますが、どうしますか?
上堂敏樹:勧誘はしません。
藤花桃香:されなかった~!
GM:了解です。
GM:では、この後で藤花さんがシーンから退場したら場面転換しましょう。
藤花桃香:「じゃ、先生、約束だから……」そう言って、立ち去ろうとして。
藤花桃香:「あ、でも」
藤花桃香:「ねえ、先生。先生って、実は、すごくモテモテだよ?」
上堂敏樹:「……え?」
藤花桃香:「だから、この約束は、内緒にして」
藤花桃香:「ダメになったら、優しく教えてね」振り返って、微笑んで。
上堂敏樹:「あ、ああ……」
藤花桃香:「でも、待ってるね!」
藤花桃香:「じゃ、ばいばーい!」走っていきます。
上堂敏樹:その背中を少し呆然としながら見送って。
GM:では、藤花さんはシーンから退場します。
上堂敏樹:標的を取り逃がしたこともだが……最後の言葉がやけに、胸に響いた。


藤花桃香:最後に、ロイスを取得します。
藤花桃香:先生/上堂敏樹/好奇心:〇/誰にも内緒/ロイス
GM:許可します。
藤花桃香:ありがとうございます!


【勧誘フェイズ:御東櫻】

GM:それでは、次は御東さんの番です
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください
GM:上堂さんは登場しっぱなしなので、侵蝕率は上げなくても大丈夫です
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:70->72)


GM:上堂さんは、御東さんの頼みで彼女の戦闘訓練に付き合うことになった。
GM:旧校舎の空き教室によく似た部屋。
GM:一見すると旧校舎の一室そのものだが、その実は御東櫻の能力によって作られた空間だ。
GM:彼女の能力が維持されている限り、外部から人が入り込んでくることはない。
御東 櫻:意識を集中させる。仲間たちにずるだ、と評されたその力はつまり。使い方次第で、何でも出来るということ。
御東 櫻:これまで自分は、その力……「魔眼」と「領域」と呼ばれるそれらを、小さなものを運んでもらう程度にしか使ってこなかった。
御東 櫻:けれど、今は違う。……この場所だってそうだ。空間を広げ、固定するなんて使い方は、教えてもらうまで考えもしなかった。
御東 櫻:――ところで。自分の名である「みあずま」という発音の言葉が他の言語にもあると知ったのは、この力を自覚した少し後のこと。
御東 櫻:意味合いは、良いものではない。穢れだとか、不純物だとか……あまり好きにはなれない言葉だったことを、覚えている。
御東 櫻:……しかし。
御東 櫻:「……」
御東 櫻:目を開く。視界の先、教室の壁際に、標的として持ち込んだ鉢植えの花。
御東 櫻:手の中で広げた本を、ちらりと見る。文字の隙間から、じわりと染み出した黒い靄のような「何か」――「魔眼」たちに。
御東 櫻:行け、と。言葉には出さず命じれば。その通りに、花へと一直線に極小の点が飛んで。
御東 櫻:――「着弾」の直後。生きていた花は、内側から蝕まれるように。捻じれ、腐り、貪られ。
御東 櫻:「……やった。出来ました、先生……!」
上堂敏樹:軽く目を見張る。
GM:標的の花は醜く捩じ切れている。
御東 櫻:まるで、昆虫を解体して喜ぶ児童のように。無邪気に笑う。
上堂敏樹:この少女の能力に関しては、さほど強力なものではないのではないか、と考えていた。大間違いだ。
上堂敏樹:《完全演技》その表情に薄い不安を感じながらも、にこりと笑う。
上堂敏樹:「……すごいな、これは」
御東 櫻:「……レネゲイドの制御だとか、そういったお話は、今もまだよくわかりません。でも」
上堂敏樹:これが人間相手に着弾すればどれほどの……。
御東 櫻:「こうなってほしい。なって。なれ。そう思ったら……ふふっ」
御東 櫻:「本当に、ずるですね、これ」
上堂敏樹:「オーヴァードの能力なんて、多かれ少なかれずるみたいなものではあるな……」
上堂敏樹:つかつかと花瓶の方に歩いていく。
上堂敏樹:捩じ切れた花のその茎を手に取る。
上堂敏樹:《イージーフェイカー:テクスチャーチェンジ》
御東 櫻:「あ……」
上堂敏樹:花は、元通りの姿を取り戻した……ように見える。
上堂敏樹:「これは、見せかけだけだ。でも、しばらく飾っておくだけならごまかせるだろう?」
上堂敏樹:「これだってずるには違いない」
御東 櫻:「……はい。でも、先生」
御東 櫻:造花ですらない、偽りの花を手にする青年に。ゆっくりと歩み寄りながら。
御東 櫻:「こんなずるい力があっても。何もかも思い通りにいくなんてことは……ないのでしょう?」
上堂敏樹:「それはまあ、そうだね。その通り」
上堂敏樹:自分の任務は何も上手くいかない。藤花桃香も東京に憧れるばかりだ。
御東 櫻:「ええ、ええ。……だって、もしひとりでもそんな人がいたら、世界はとっくに終わっているでしょうから」
上堂敏樹:「終わって?」
御東 櫻:「……先生には、覚えがありませんか?子供の頃、学生の頃、ひょっとしたらごく最近」
御東 櫻:「世界なんて滅びてしまえ、なんて。そんな妄想に浸ったこと。一度は、誰もが考えると思うんです、私」
上堂敏樹:「小学生の頃、そういう予言があったなあ」
御東 櫻:声色は、昏くはない。むしろ朗らかに、冗談を言っているようでさえあって。
上堂敏樹:「それを考えると怖くて眠れなくて……眠れないくらいにはずっと考えてたね」
上堂敏樹:そういったことを考えなくなるようになったのは、いつだろう?
上堂敏樹:標的はいつしか茫漠とした世界ではなく、もっと具体的な存在になっていった気がする。
上堂敏樹:だから、わからない。第三次世界大戦、なんてもののことは。
御東 櫻:「……こんな力が世界に溢れていて。でも、今も世界が続いているのは」
御東 櫻:「真に全知全能の存在なんていない、ということなのか。それとも、ひょっとしたら」
御東 櫻:「いるのかもしれませんね。正義の味方、と呼ばれるような人たちが」
御東 櫻:――物語ではよくある設定だ。少女は、それを口にしたに過ぎない。
上堂敏樹:目の前の相手が『悪の組織』の一員だなどということは思っても見ないのだろう。
上堂敏樹:己を正義の味方と任ずるような人材も存在はする。だが。
上堂敏樹:自分はそこまで何もかもを信じられてはいない。
上堂敏樹:「そういうつもりでいる人々なら、いるね」
上堂敏樹:「盾を名乗って活動をしている」
上堂敏樹:(……馬鹿馬鹿しい)
上堂敏樹:(矛がなければ、戦うこともできまいに)
御東 櫻:「その言い方だと、先生は」
御東 櫻:――青年から離れ、窓際へ。朝なのか、昼なのか、夕方なのか――夜なのか。それすらも判然としない空を背に、窓枠に腰かける。
御東 櫻:「まるで、正義の味方と反対側みたいですね?」
御東 櫻:視線には、失望ではなく、恐怖ではなく、単なる興味ではなく。
御東 櫻:飢えにも似た、「知りたい」という欲望が見え隠れして。
上堂敏樹:「自称なら誰でもできるよな、ということ」
上堂敏樹:その欲望を、どうにも好ましく思う自分がいる。
御東 櫻:そうですね、と応える声は、僅かに弾むように。
上堂敏樹:(……彼女は、能力もそうだが、精神性が我々に近い)
上堂敏樹:(こうと決めれば、躊躇いなく欲望のままに敵を殺傷してのけるだろう)
上堂敏樹:「櫻さんは」
御東 櫻:「はい」
御東 櫻:少しだけ勢いをつけて、窓枠から離れて。一歩、近付く。
上堂敏樹:「君は、どうしたい? この力を持って、使いこなせるようになったとして」
御東 櫻:「そんなの決まっていますよ、先生」
御東 櫻:「誰かが困っているなら。苦しんでいるなら。力ある者が助けなくて、どうします」
上堂敏樹:「『正義の味方』になりたいのかな」
上堂敏樹:(志とやる気は十分。あとは……)
上堂敏樹:相手を見る。いつも彼女は図書館の本を手にしていたはずだ。
御東 櫻:「いえ。……自称できるものになって、自分を型に押し込めるのは、嫌です」
御東 櫻:「私は、どこまで手を伸ばせるのか。それを――」
御東 櫻:知りたいのです、と。そう口にする少女の手には、あなたの記憶通り、一冊の本。
上堂敏樹:「……櫻さん。その本をちょっと貸してもらってもいいかな」
上堂敏樹:以前感じたレネゲイドの気配は、今も漂っている。
御東 櫻:「……ええ、どうぞ」
上堂敏樹:「ありがとう」手を伸ばして受け取る。
御東 櫻:ふわりと微笑みながら。黒い何かを染み出させ続ける、旧い装丁のそれを、あなたへ。
上堂敏樹:それを手に取ったところで、自分には何も影響はない。
上堂敏樹:だが、もしかすると。
上堂敏樹:「櫻さん。もう一度」
上堂敏樹:「君は、この力をもって何をしたい?」
御東 櫻:「――――」
御東 櫻:レンズの向こう側。ほんの少しだけ伏せられた瞳が、一瞬揺らぐ。
上堂敏樹:(……単に、心得違いではあるかもしれない。そう特別なレネゲイドアイテムというわけではない、ということも十分あり得る)
上堂敏樹:(あるいは、さほど強い影響を持っているわけでもないのかもしれない)
上堂敏樹:その揺らぎをじっと見ている。
御東 櫻:わたしは、と。先ほどより、弱々しく聞こえる声は、しかし。
御東 櫻:「――私は、この力で。この、レネゲイドの力を使って」
御東 櫻:微笑みを崩さないまま、あなたを見上げる、その顔は。
御東 櫻:「誰かの苦しみを、悲しみを、なくしたい。ええ、それはきっと」
御東 櫻:「その"誰か"のためでなく。私が、そうしたいからだと。そう、思うんです」
御東 櫻:向かって右側半分程が。極小の魔眼、蟲のようにぞわり蠢く何かに、覆われて――。
上堂敏樹:「……!」
御東 櫻:――それも、すぐに皮膚に溶け込んでゆく。
上堂敏樹:(……遺産、あるいは同程度に力のあるEXレネゲイド)
上堂敏樹:(少なくとも、今のは強い影響を……)
御東 櫻:「……先生?」
上堂敏樹:「この本は、図書館のものだと言っていたけど」
上堂敏樹:「僕が『延滞はダメだよ、すぐに返しに行きなさい』と言ったら君はどうする?」
上堂敏樹:すっと本を持ち上げる。
御東 櫻:「ナンバリングのされていない、封印書架に放置されていた本ですよ。もし、私が借りたまま卒業したとしても、きっとばれません」
御東 櫻:冗談めいて、そう応じてから。
御東 櫻:「……ええ、それでも。先生が、私にこれを手放せと仰るなら」
御東 櫻:あなたが本を持つ手、その手を、自分の両手でそっと包み込んで。
御東 櫻:「私、ちょっと本気を出しちゃうかもしれません」
御東 櫻:ページの隙間から。少女の掌から。蠢く何かが、あなたの手へと伝わって――。
上堂敏樹:「怖いな……」苦笑しながらその魔眼を見ている。内心は苦笑どころではない。
上堂敏樹:「今わかった。君の力は、その本と不可分に結びついているみたいだね」
上堂敏樹:「本気を出されるのは困るから、返そう。これ、しまいなさい」魔眼を示す。
御東 櫻:「はい」
上堂敏樹:「ただ」
御東 櫻:「……ただ?」
御東 櫻:本を受け取り、あなたから手を離す。さっと波が引くように、黒い何かも消え失せる。
上堂敏樹:「そのことは……本の力と危険性のことは、覚えておきなさい」
上堂敏樹:(……また)
上堂敏樹:(柄にもない説教を始めるのか、俺は)
上堂敏樹:「いいかい」
御東 櫻:「……他ならぬ先生の言うことなら。ふふ、大丈夫ですよ。私は、この本に出会って、なりたい自分に近づけた気がしますから」
上堂敏樹:「君はその本に強く絆を結んでいる。それは、その分だけ君にジャーム化の危険が近い、という話でもある」
上堂敏樹:「なりたい自分になれることは大事だ。でも、それが……」
上堂敏樹:「不可逆な衝動に駆られるだけの存在になるということなら」
上堂敏樹:(……なら?)
上堂敏樹:「僕は……悲しく思うだろうな」
上堂敏樹:(…………)
上堂敏樹:(……そうか)
上堂敏樹:(俺は、悲しいのか。もし彼女らを失ったとしたら……)
御東 櫻:「……先生」
御東 櫻:小さく、けれどしっかりと頷きながら。一瞬、見てはいけないものを見てしまったような。
御東 櫻:そんな、罪悪感に似た感情を、誤魔化すように。
御東 櫻:「先生は、この力に出会って。オーヴァードになって」
御東 櫻:「なりたい自分に、なれましたか……?」
御東 櫻:どこか、怯えるような、縋るような。そんな気持ちで、問いかけた。
上堂敏樹:「………………」
上堂敏樹:一瞬、凍ったように考え込んで。
上堂敏樹:先ほどの花を手に取る。《イージーフェイカー:テクスチャーチェンジ》を解除。
上堂敏樹:綺麗に咲いていた花は、また捩じ切れた状態に戻る。
上堂敏樹:「どっちだと思うか。そして、どっちだったらいいと思うのか」
上堂敏樹:破壊と偽装に特化した能力を得て、自分がどうなったか。
上堂敏樹:「君への宿題だ。少し、考えておきなさい」
上堂敏樹:「君には、ちょっと時間を置くことが必要みたいだから」
上堂敏樹:「焦らないで、考えなさい」
御東 櫻:「……はい」
上堂敏樹:(そう。彼女には考える時間が必要だ)
御東 櫻:生きているように見えた花。もう生きてはいない花。それを、じっ…と見つめて。
GM:醜くねじ曲がった花の花弁は重力に負けて落ちそうになりながらも辛うじて咲き誇っている。
上堂敏樹:(この不安定な状態では、上手く運用もできまい)
上堂敏樹:そう、どうにか考えながら。
GM:さて、
GM:上堂さんは条件を満たせば御東さんをFHに勧誘することができますが、どうしますか?
上堂敏樹:勧誘はしません。
GM:了解です。
GM:では、この後で御東さんがシーンから退場したら場面転換しましょう。
御東 櫻:「……じゃあ、先生。私、考えます。したいこと、するべきこと、できること。……ふふ、一杯あって迷っちゃいそうですけど」
御東 櫻:「答えは、聞いてもらいますから。……待っててくださいね、先生」
上堂敏樹:「…………」
上堂敏樹:あえて答えず、曖昧に笑った。
御東 櫻:微笑みも、声も、足取りも軽く。少女は、自分たちだけの空間から去ってゆく。
御東 櫻:主が去っても、空間が揺らぐことはなく。ただ、そこには、あなたと。
御東 櫻:捻じ曲がり、それでも花という存在のままでいるモノが、残されて。
GM:では、御東さんはここでシーンから退場です。


【勧誘フェイズ:御東櫻】

GM:では、次はまつ子さんの番です。
近衛まつ子:番です
GM:学校に忘れ物をしていることに気付いた上堂さんが、たまたま近くまで寄る用事があったので届けてあげることにした
GM:みたいなシーンです
GM:まつ子はダイスを振って侵蝕率を上げるといいでしょう
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:78->83)
GM:上堂さんは登場しっぱなしなので、侵蝕ダイスは必要ありません


GM:それでは、上堂さんは用事ついでに近衛さんの忘れ物を届けに彼女の家にやってきました。
GM:近衛さんの家は周りよりも大きな建物で、ある程度の裕福さも分かります。
近衛まつ子:周囲を漆喰塗りの塀に囲まれている。
近衛まつ子:門の中にはちょっとした池と庭があるような、木造平屋建ての、それなりに大きな日本家屋。
GM:上堂さんは家の立派さに多少驚かされるかもしれないし、驚かされないかもしれない。
上堂敏樹:さすがに少し驚きながら、屋敷に入っていく。
GM:キミは応接室に通される。
近衛まつ子:「あ、先生、こんばんは」
近衛まつ子:甚平姿。髪も下ろしている。
上堂敏樹:「……ああ、近衛さん」一瞬、《完全演技》でごまかすのが遅れた。
上堂敏樹:「こんばんは。普段と違うから驚いたよ」
近衛まつ子:「あ……あっ」
近衛まつ子:「ご、ごめんなさいっ」
近衛まつ子:「髪解いてた!忘れてた……」
上堂敏樹:「家だし、リラックスしていなさい」
近衛まつ子:「はあい」
近衛まつ子:「あっどうぞどうぞ」中へと導く。
上堂敏樹:「ああ、本当に届け物くらいなんだけど……お邪魔します」
上堂敏樹:(……それにしても。本当に裕福な家なんだな)
近衛まつ子:「おまんじゅうあるよ、おまんじゅう」
上堂敏樹:視線を怪しまれない程度に辺りにやる。
近衛まつ子:真新しい。リフォームしたと言うよりは、まるで。
上堂敏樹:「どうもありがとう」
近衛まつ子:つい先日建てられたように見える。
近衛まつ子:古い家を模して、わざわざ。
上堂敏樹:「……綺麗なお家だなあ」少し引っかかりを覚えて、口にする。
上堂敏樹:「ああ、あんまりじろじろ見るのは失礼だね。立派で驚いたから」
GM:キミたちは歩きながら広い応接間にやってくるぞ。
近衛まつ子:「うん。いいでしょ、新築だよ」
近衛まつ子:応接間の戸を開けて。
上堂敏樹:(この家の娘を誘うなら、突然行方をくらませては問題になりそうだな)
上堂敏樹:(家ごと取り込む? 可能だろうか?)
上堂敏樹:「新築かあ……羨ましいな」
近衛まつ子:「先生は今どこに住んでるの?」
上堂敏樹:「うちは狭いよ。東京のアパートよりはずいぶんマシだけど」
近衛まつ子:「あっ知ってる!東京、土地が高いんでしょ」
近衛まつ子:「桃香先輩が言ってた」
上堂敏樹:「そうそう。お金持ちでもこれくらい広い家にはそうそう住めないな」
近衛まつ子:「田舎だもんねーここ」
近衛まつ子:「あっどうぞどうぞ!」
近衛まつ子:「今お茶入れるね」
上堂敏樹:「代わりに高いところに住んだりね……と」
上堂敏樹:「どうも、ありがとう」
上堂敏樹:ソファもずいぶん柔らかい。
近衛まつ子:緑茶とまんじゅうをお盆に載せて戻ってくる。
近衛まつ子:「どうぞどうぞ」
上堂敏樹:「いただきます」と受け取って。
近衛まつ子:「このおまんじゅうね」ひょいと掴んで食べる。「おいしいやつだよ」
近衛まつ子:「お客さんが来たときだけ食べていいの」
上堂敏樹:「ふむふむ」一口かじる。
上堂敏樹:「ん。美味しいな」
近衛まつ子:「でしょ?」
上堂敏樹:お茶も一口。
上堂敏樹:「……まんじゅうに美味しいとかあったんだなあ……」
上堂敏樹:少し感心してから。
上堂敏樹:「ああ、そうだ。用事の方も済ませておかないと」
近衛まつ子:「あ、あるよ!」
近衛まつ子:「何でないと思ったの……?」
近衛まつ子:「あっ用事。お祭りのやつだよね」
上堂敏樹:「いや、まんじゅうはまんじゅうだと思ってこだわったことが……」
上堂敏樹:「そうそう。これをご両親に渡してもらえるかな」
上堂敏樹:書類などを手渡す。
近衛まつ子:「あっ」
近衛まつ子:「……親じゃないとだめ……?」
上堂敏樹:「ん、後で渡してもらえればいいよ」
上堂敏樹:「あとは、そう、近衛さんに……」
近衛まつ子:「……ん」
上堂敏樹:鞄の中を軽く探る。
上堂敏樹:小さな人形の頭がひょいとのぞく。
近衛まつ子:「……あっ」
近衛まつ子:「なくしたと思ってた!」
近衛まつ子:「どこにあったの?」
上堂敏樹:「忘れ物。危ないだろ」
上堂敏樹:「いつもの教室の入り口の辺りに転がってたよ」
近衛まつ子:「よかった~……」
近衛まつ子:「あっ、その、ごめんなさい!」
近衛まつ子:「うっかりしてた……」
上堂敏樹:人形を出して手渡す。
上堂敏樹:「いや、気がつけて良かったよ。次からは気をつけなさい」
近衛まつ子:受け取る。人形はのそのそと動く。
近衛まつ子:「はあい」鎧武者姿の人形の頭をつつく。「ふふ」
上堂敏樹:「前から思ってたんだが……」
近衛まつ子:「うん?」
上堂敏樹:「結構渋い趣味をしてるよな。その人形」
近衛まつ子:「あ、これね、うちにあった鎧なの」
上堂敏樹:「ああ、それがイメージ元か……」
上堂敏樹:「あった?」
近衛まつ子:「私が小さい頃だけどね。とうさまとかあさまと暮らしてた時」
近衛まつ子:「ここの前のお屋敷においてあったの」
上堂敏樹:「前のお屋敷というと、ここが建つ前に……」
上堂敏樹:新築という建物を見回す。
近衛まつ子:とにかく、静かだ。
近衛まつ子:他に人がいる様子もない。
上堂敏樹:「……近衛さんの、ご両親は……」
近衛まつ子:「海外に行ってるの。お仕事で」
近衛まつ子:「日本の文化を、海外に伝えるんだって」
上堂敏樹:「そう、か。それで……え? それで」
上堂敏樹:「この家には、他に大人は?」
近衛まつ子:首を振る。「私が、ここに残りたかったから」
近衛まつ子:「一人で住んでるの」
上堂敏樹:「一人で……それは」
上堂敏樹:(……好都合、なのか?)
上堂敏樹:「……大変だな。そういうことなら、さっきの書類は近衛さんに渡しておけばいいのかな」
近衛まつ子:「うん。もらう~」
上堂敏樹:「事情を知らずにすまなかったね」
近衛まつ子:「いいよいいよ、あんまり言っちゃだめって言われてるもん」
近衛まつ子:「年頃の娘が一人で住んでるって、言いふらしちゃだめだよって」
上堂敏樹:(人のいない家。財力も申し分ない。拐かしても両親に伝わるのは遅かろう)
近衛まつ子:「先生なら平気」にっと笑う。
上堂敏樹:「それはそうだよ。おかしな人に伝わったら危ない」
上堂敏樹:(そう)
近衛まつ子:「先生はおかしくないし~」
上堂敏樹:(危ないんだよ。近衛まつ子)
上堂敏樹:「はは、信頼されてるなあ」
上堂敏樹:お茶を啜る。
近衛まつ子:「だって、先生は」
近衛まつ子:「色々教えてくれたじゃない」
近衛まつ子:「あ、でも分からないこともいっぱいなんだっけ」
上堂敏樹:手が止まる。
上堂敏樹:「……まあ、僕は専門家じゃないから」
上堂敏樹:「自分が知っていることしか教えられない」
近衛まつ子:「私、気になってたんだけど」
上堂敏樹:「ん?」
近衛まつ子:「どうして先生、先生やってるの?」
近衛まつ子:「ほら、神通力……じゃない、えっと」
上堂敏樹:「……え?」
近衛まつ子:「シンドローム。シンドロームがあるんでしょ?」
近衛まつ子:「そしたらさ、もっと色々、すごいこと出来そうなのに」
上堂敏樹:「……僕は」(それは)
上堂敏樹:「こうして教えるのが好きなんだ」(その通りだよ、近衛まつ子)
近衛まつ子:「そっか。確かに先生教えるの向いてるもんね!」
上堂敏樹:「……そう。やりたい、とか向いてるとか、そういうのが大事」
近衛まつ子:「分かりやすいもん。天職ー、って感じ」
上堂敏樹:(任務を受けて、応える。それ以外に考えることなど要らない)
上堂敏樹:(要らない)
上堂敏樹:(それが)
上堂敏樹:「そこまで言ってもらえると、教えた甲斐があるなあー」
上堂敏樹:(どうしてこうまで乱される……)
近衛まつ子:「うん、もっと色々教えてね、先生。私ね」
近衛まつ子:「もっと、ちゃんと作れるようになりたい」
近衛まつ子:「私の記憶の偽物じゃなくて」
近衛まつ子:「本物を作りたいの」
近衛まつ子:「確かに、前は、そこにあった」
近衛まつ子:「本物を、取り戻したい」
近衛まつ子:「……できるかな?」
上堂敏樹:(それなら一緒に来ればいい。いい訓練施設がある。俺が口を利けばある程度は良い待遇にできるかもしれない)
上堂敏樹:(このままこの田舎の家で朽ちる才能ではないはずだ、お前は。お前達は)
上堂敏樹:(せいぜい利用をさせろ、俺に。俺の任務のために)
上堂敏樹:「…………」
上堂敏樹:「できるさ」
近衛まつ子:「?本当?」
上堂敏樹:「君が」
上堂敏樹:「君がこのままこの家に暮らすなら、守ってくれる相手が必要だ」
上堂敏樹:「従者なら申し分ない。頼り甲斐があるだろ? そうしたら」
上堂敏樹:「ゆっくりと自分の能力に向き合って、磨き上げることは、君を守ることにもなる」
上堂敏樹:「君が、好きなものを大事にしなさい」
上堂敏樹:「この家を」
近衛まつ子:「! はいっ!」
近衛まつ子:「私が大事なのは、この子と、この家と、それから」
近衛まつ子:「倶楽部のみんなです」
上堂敏樹:「うん」
近衛まつ子:「櫻先輩と、桃香先輩と、亜矢さんと」
近衛まつ子:「まだあんまりお話できてないけど、輝可さんでしょ」
近衛まつ子:「それから、先生」
上堂敏樹:「え」
近衛まつ子:「? 先生は顧問でしょ?」
上堂敏樹:「あ、いや、そう、そうだけど……」
上堂敏樹:「赴任してそれほど経ってもいないし、なんだかくすぐったいな」
近衛まつ子:「もうすっかり私たちの先生だよ~」
上堂敏樹:「…………ありがとう」
近衛まつ子:お茶を飲み干して。
上堂敏樹:「ひとつ、じゃあ、お礼に授業を」
近衛まつ子:「授業?」
上堂敏樹:「オーヴァードにとって大事なものの話だよ」
近衛まつ子:「大事なもの」
上堂敏樹:「君が家やみんなを大事に思う気持ちは、時に、君に強い力を与えてくれる」
上堂敏樹:「濫用するものじゃないが、覚えておきなさい」
上堂敏樹:「もう立ち上がれないと思うような時、思い出すといい」
上堂敏樹:「そんな時が来ない方がいいんだけどね、もちろん」
近衛まつ子:「? はあい」
上堂敏樹:「普段は大事にしまっておきなさい」
近衛まつ子:「はい」
上堂敏樹:「近衛さん」
近衛まつ子:「はい、先生」
上堂敏樹:「ありがとう。僕を、君の大事なものの中に入れてくれて」
上堂敏樹:(それから)
上堂敏樹:(すまなかった)
上堂敏樹:穏やかな笑顔のまま、それだけ呟く。
近衛まつ子:「うふふ……それほどでもですよ~」
近衛まつ子:「私も先生の大事なものに入ってたらいいなあ」
上堂敏樹:(……もし、入っていなかったら)
上堂敏樹:(これほど苦しいこともない)
上堂敏樹:(藤花桃香も、御東櫻も、近衛まつ子も、いつの間にか)
上堂敏樹:(入っていたんだな。俺の中に)
上堂敏樹:ただ、笑って受け流す。
GM:さて、
GM:上堂さんは条件を満たせば近衛さんをFHに勧誘することができますが、どうしますか?
上堂敏樹:勧誘はしません。
GM:了解です。
近衛まつ子:「あ、お茶おかわり要ります?」
上堂敏樹:「ああ、そろそろお暇するよ」
上堂敏樹:「届け物で長居をしてしまったし……」
上堂敏樹:ゆっくり腰を上げる。
近衛まつ子:「はあい。じゃあね、先生」
上堂敏樹:「うん。戸締まりには気をつけなさい」
近衛まつ子:「先生も気をつけて帰ってくださいね。おやすみなさい」
近衛まつ子:「また明日ね、先生」
上堂敏樹:「おやすみ……」
上堂敏樹:「また明日」
上堂敏樹:背を向けて歩いていく時も、《完全演技》は崩さない。
上堂敏樹:新任の教師の顔のまま、外に出ていく。ただ。
上堂敏樹:その日はなぜか、それが、苦しく煩わしいだけのことではなかったような。
上堂敏樹:そんな気がしていた。


GM:では、キミが近衛邸を後にしたところでシーンを終了します。
GM:ロイスの取得と感情変更のみあればどうぞ
近衛まつ子:傾倒のままで!
GM:OK!
上堂敏樹:藤花桃香、御東櫻、近衛まつ子、三名のロイスを○愛着/不安に変更します。
GM:おおー!
GM:了解です!
GM:では、改めてシーン終了です。


【勧誘フェイズ:???】

GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは上堂さん
GM:他のPCは登場不可です
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げるといいでしょう
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:75->84)
上堂敏樹:わお
GM:いい感じ
GM:このシーンはキミが学校の宿直室で甲斐と通信をしているところからスタートです。
GM:軍服の男が通信機に映っている。
“レボリション”甲斐文三:「……任務の進捗はどうだ。J.Q.パブリック」
上堂敏樹:「……未だ様子を見ている」
“レボリション”甲斐文三:「そうか。まあ、時間がかかるのは仕方あるまい」
上堂敏樹:「……ええ。このまましばらく」
上堂敏樹:「……吟味を重ねます」
上堂敏樹:(どうする)
“レボリション”甲斐文三:「オーヴァードたちを回収する準備は既に整っている」
上堂敏樹:(この報告が、言い訳が、いつまで保つ)
“レボリション”甲斐文三:「移送できる状態になったら連絡をくれ。すぐに回収部隊をそちらに向かわせよう」
上堂敏樹:「了解」
“レボリション”甲斐文三:「では、任務の成功を期待している。戻った暁には勲章をやろう」
上堂敏樹:(そうすれば、俺もここにもう用はなくなる、か……)
上堂敏樹:「は」勲章は別に要らない、と思う。
“レボリション”甲斐文三:「それでは」
GM:通信が切れる。
上堂敏樹:彼女らを売って貰える勲章など。
GM:キミは狭い宿直室に一人になる。
上堂敏樹:ふう、と長く息を吐く。
上堂敏樹:(どうする。そう何度も誤魔化せるものではないぞ)
上堂敏樹:(不審を抱かれれば終わりだ)
上堂敏樹:(どうする……)
GM:では、そこで。
GM:宿直室のドアがノックされます。
上堂敏樹:「はい」《完全演技》
GM:夜の学校。キミ以外には誰もいるはずはありません。
上堂敏樹:生徒か教員が戻ってきたか、あるいは……。
上堂敏樹:ドアを細く開ける。
GM:ドアの向こうには長い黒髪の少女、羽衣石亜矢が立っている。
上堂敏樹:「……!」
羽衣石亜矢:「先生」どこか嬉しそうな声。
羽衣石亜矢:「会いにきちゃいました。待ちきれなくて」
上堂敏樹:「君が……?」
GM:少女は恍惚の笑みを浮かべている。
上堂敏樹:彼女がオーヴァード増加の原因になっていることはわかっている。
羽衣石亜矢:「私、先生のことずっと待ってたんですよ」
羽衣石亜矢:「先生が戻ってきてくれた時、どれほど嬉しかったか」
上堂敏樹:「それは……どういう意味かな」
上堂敏樹:「戻ってきた?」
上堂敏樹:「ちょっと待ってくれ。僕がここに来たのは初めてだ」
上堂敏樹:ずっと、というのは一日二日という様子ではない、と判断した。
羽衣石亜矢:「何言ってるんですか。またあの時みたいに強く抱きしめてください、先生」
上堂敏樹:「抱き……?」
上堂敏樹:夢を、思い出した。
上堂敏樹:あの時、確かにこの少女がいた。
上堂敏樹:(馬鹿馬鹿しい。あれは夢だ)
羽衣石亜矢:「先生。どうしたんですか?」
GM:少女は甘えるような声で言う。
上堂敏樹:「どうもしていないし、先生をからかうものじゃないよ」
羽衣石亜矢:「ああ、ごめんなさい。分かってます。先生には大事な任務があるんですよね」
上堂敏樹:「…………!」
羽衣石亜矢:「私、ずっと先生の言いつけを守ってましたよ」
羽衣石亜矢:「これ、受け取ってください」
上堂敏樹:(やはり、セルと繋がってオーヴァードを増やして……何十年も前から)
上堂敏樹:「これ?」
GM:少女はバロールのエネミーエフェクトの《時空の裂け目》を使用します。
上堂敏樹:(こいつは、俺の正体を知って……)
GM:少女の背後の空間が裂け、そこから一人の少女が姿を現します。
久礼輝可:「…………」
GM:金髪ツインテールの少女は虚ろな表情で宙を見つめています。
上堂敏樹:「……久礼さん?」
GM:では、試しに〈知覚〉か〈RC〉で判定してみてください。
上堂敏樹:RCで!
久礼輝可:「…………」
上堂敏樹:8dx+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 10[3,3,5,6,6,7,7,10]+7[7]+1 → 18

GM:高い!
上堂敏樹:うおお
GM:では、キミは彼女がなんらかの力で自我を操られていることが分かります。
上堂敏樹:わかりました。
GM:具体的に言うと「Eロイス:心の爆弾」が使用されています。
上堂敏樹:ヒーEロイス
羽衣石亜矢:「これが必要なんですよね?」キッカの体を前に押し出す。
上堂敏樹:「……君が、その子を……」
GM:キッカは無抵抗にキミの前に押し出される。
上堂敏樹:(必要だと。何に。決まっている……決まっている)
羽衣石亜矢:「どうぞ。持っていってください」
羽衣石亜矢:「えらいでしょう。ねえ、褒めてくれますか、先生?」
GM:少女は照れ臭そうにキミを上目遣いで見つめる。
GM:さて、
GM:上堂さんは条件を満たせば久礼さんをFHに勧誘することができますが、どうしますか?
上堂敏樹:勧誘はしません。
GM:了解です。
GM:力ずくで連れてこられたのか、久礼輝可の体にはあちこちに擦り傷がある。
GM:羽衣石亜矢は気にも留めず、媚びるような目でキミを見つめている。
上堂敏樹:「……君が、僕を誰と取り違えているのかは知らないが」
上堂敏樹:「彼女を解放しなさい。少なくともこのやり方は、僕の流儀じゃない」
羽衣石亜矢:「…………?」
羽衣石亜矢:「これじゃ嫌なんですか?他の子の方がよかったかしら」
上堂敏樹:(千載一遇の機会だったはずだ。久礼輝可については、俺はそれほど知りもしない)
上堂敏樹:(だが、もう、やめだ)
羽衣石亜矢:「どの子がいいですか。御東さん?藤花さん?それとも近衛さん?」
羽衣石亜矢:「すぐに持ってきますよ」
上堂敏樹:「やめなさい」
羽衣石亜矢:「………??」
上堂敏樹:(俺には大事なものがあって、その大事なものはそれぞれ、また別の大事なものを持っていて)
上堂敏樹:(そういうことを、俺は知ってしまった。だからもう、無理だ)
羽衣石亜矢:「えっ。だって、大事な任務なんですよね」
上堂敏樹:「大事だよ」
羽衣石亜矢:「それじゃあ」
上堂敏樹:「君も、ずっと前から抱えていたんだろう。大事な任務を」
上堂敏樹:「もう、やめなさい」
羽衣石亜矢:「わ、分からない。分かりません」
羽衣石亜矢:「ずっと、ずっと待ってたんですよ」
上堂敏樹:「……俺だってわからないんだよ!」
上堂敏樹:《完全演技》
上堂敏樹:が
上堂敏樹:砕けた。
羽衣石亜矢:「あなたは私の先生なんでしょう?」
上堂敏樹:「……違う。もしそれが何十年も前の人間なら、俺じゃない」
上堂敏樹:夢で見た軍服を思い出す。
羽衣石亜矢:「どうして。そんなはずない。だって。今度こそ」
上堂敏樹:「……俺は、本当は誰の先生でもない」
上堂敏樹:「そのはずだったんだ……!」
上堂敏樹:「今度こそ……?」
羽衣石亜矢:「あなたは誰なの。わたしは誰なの?」
羽衣石亜矢:「今度こそ私を連れていってくれると思ったのに」
上堂敏樹:「俺は」上堂敏樹は偽名で、J.Q.パブリックはコードネームに過ぎない。
上堂敏樹:「俺は俺だ」
上堂敏樹:「君のことは知らない。ずっと羽衣石亜矢という名前を使っていたことしか」
上堂敏樹:「……いや」
上堂敏樹:「“ヲ−27號”か。これも、コードネームでしかないな」
羽衣石亜矢:「分からない。何も分からない……!」少女は頭を押さえ苦しむ。
上堂敏樹:「どちらにせよ、連れて行く役目は俺じゃない」
羽衣石亜矢:「……任務を」
羽衣石亜矢:「任務を続けないと」
羽衣石亜矢:「先生の言いつけを守らないと」
羽衣石亜矢:「役目を果たさなくちゃ、先生に叱られるわ」
上堂敏樹:「……もう、やめろ」
GM:少女は《ワーディング》を展開する。
上堂敏樹:「……!」
GM:羽衣石亜矢は《瞬間退場》《瞬間退場2》を使用。久礼輝可の手をつかむ。
上堂敏樹:「待っ……!」手を伸ばす。空を切る。
羽衣石亜矢:「任務を全うすればきっと先生は喜んでくださる」
GM:異空間につながるゲートを開くと、少女は久礼輝可を連れて姿を消す。
GM:羽衣石亜矢と久礼輝可はシーンから退場する。
上堂敏樹:空間に、小さく爆発が起きる。上堂がレネゲイドの痕跡をそのまま爆破したものだ。
上堂敏樹:だが、間に合わなかった。
上堂敏樹:「……まずい、な」
上堂敏樹:彼は、正義の味方ではない。少女を救いたい一心で駆け出すことなどできそうにない。
上堂敏樹:だが、それでも、何かふつふつと心をつつくものがあって。
上堂敏樹:(……彼女を放置すれば、俺の現状が知れる……と言っても時間の問題だが)
上堂敏樹:(……違う。きっと、それだけではない)
上堂敏樹:(俺は怒っているんだ。ずっと)
上堂敏樹:(自分の不甲斐なさに、だ)
上堂敏樹:それは、演技で包み隠せるものでは、到底なかった。


GM:では、キミが自分の感情を確かめたところでシーン終了!
GM:購入判定やロイスの取得、感情変更が可能だよ!
上堂敏樹:羽衣石亜矢さんに同情/○憤懣で取得します。これで全部かな
上堂敏樹:購入はどうしようかな
上堂敏樹:クリスタルシールドにチャレンジ!
上堂敏樹:6dx+4=>25 AIDA使用
DoubleCross : (6R10+4[10]>=25) → 9[1,1,3,4,8,9]+4 → 13 → 失敗

上堂敏樹:あー、回ったけどだめ。以上
GM:おしい
上堂敏樹:よく見たら回ってはいなかった
上堂敏樹:以上!
GM:了解です
GM:では、改めてシーン終了!


【ミドルフェイズ8】

GM:前回までのあらすじ!
GM:上堂は女学生たちの勧誘を行わなかった。
GM:上堂は羽衣石亜矢からの誘いを拒絶する。
GM:羽衣石亜矢は久礼輝可を連れて姿を消してしまう。
GM:そして!
GM:それでは次がクライマックス前、最後のシーン!
GM:このシーンは前回の上堂さんのシーンの続きです。
GM:《ワーディング》を察知した三人が学校に駆け付ける場面だ。
GM:シーンプレイヤーは近衛さんにしましょう。
GM:皆さん、ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
藤花桃香:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 6[6]+86 → 92

GM:全員登場だぜ!
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:83->89)
近衛まつ子:あっ服戻してない
藤花桃香:まつ子!
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:72->74)
御東 櫻:まっつん…!!
GM:上堂さんも侵蝕率を上げるんだぜ
上堂敏樹:おお
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:84->87)
GM:いい感じ
GM:では。
GM:上堂さんの目の前で羽衣石亜矢は久礼輝可を連れて消え去った。
GM:あとには虚しく空を切った爆発の跡だけが残されている。
上堂敏樹:その爆発の跡を見つめていたのは一瞬。
上堂敏樹:(……なんにせよ、このままにしていては、まずい)
上堂敏樹:上着を羽織る。黒の機能的な武装だ。
上堂敏樹:(……探さねば)
上堂敏樹:そのまま宿直室を出て、廊下へ。
上堂敏樹:足音を忍ばせながらも早足で、まずは校舎の外へ。
上堂敏樹:(深夜ならば、人目もないだろう……)
GM:では、キミは校舎の外に出たところで人の気配を感じる。
上堂敏樹:(……!)
藤花桃香:「わあ!」先頭にいた少女が、素っ頓狂な大声を上げる。
藤花桃香:「ギャーーッ、黒い影法師っ………」
上堂敏樹:「藤花……さ……」
藤花桃香:「……ってあれ」ヘンテコな威嚇ポーズを取りながら我に返る。
藤花桃香:「先生?」
藤花桃香:隣の少女に視線を向ける。
上堂敏樹:確かに『先生』だが。普段とは違う装備。
上堂敏樹:そして、どこか普段とは違う様子を感じるかもしれない。
上堂敏樹:「……ああ。驚かせてすまない」
御東 櫻:「驚いたなんて、そんな」
御東 櫻:ふたりめ。ゆらりと、宵闇から滲み出るように現れた少女は、けれど。
御東 櫻:「とてもお似合いですよ、先生。……ふふ。まるで、お伽噺の、悪い魔法使いのよう」
御東 櫻:ふわりと、当たり前のように微笑んで見せる。
上堂敏樹:(……それは褒めてるのか?)
上堂敏樹:「藤花さん、御東さん。二人がいるということは……」
近衛まつ子:「わぶっ」遅れて走ってきて櫻先輩にぶつかる。
上堂敏樹:(……やはり、か)
近衛まつ子:「いつ……あ、先生、また明日じゃなかった!」
御東 櫻:「きゃっ。……もう、まつ子ちゃんったら」
近衛まつ子:「あれメガネは?コンタクトなの?」
上堂敏樹:「……あ」
上堂敏樹:宿直室に忘れてきたことをようやく思い出す。
上堂敏樹:(どこまで動揺をしていたんだ、俺は……!)
近衛まつ子:「そっちのほうが好きかな私……あっ先生!」
近衛まつ子:「大変だよ!」
藤花桃香:「あっそうそう、大変なの!」
近衛まつ子:「あの、結界が!えっと……リザレクト? が!」
藤花桃香:「なんかあの…あれ!」
藤花桃香:「それ!」
上堂敏樹:「さっきの《ワーディング》か」
御東 櫻:「……ええ。ですからこうして、私たち3人。夜中ですけれど、連絡を取って集まった、という次第です。先生」
近衛まつ子:「あっそっち!」
藤花桃香:「あれっ」
上堂敏樹:「近衛は英語も勉強を……ではなくて」
上堂敏樹:(……しまったな。余計な者まで呼んでしまったか)
上堂敏樹:(このままでは巻き込む可能性もある)
近衛まつ子:「これ、シンドロームを使える人がいるってことだよね」
近衛まつ子:「私たちの、他に」
上堂敏樹:「……大丈夫だ」
上堂敏樹:「一旦家にもどっていなさい」
上堂敏樹:その声は、しかし、普段の穏やかな様子とは違うことだろう。
上堂敏樹:(……演技をしないと)
近衛まつ子:「えっ」
上堂敏樹:(彼女たちを騙して、ごまかして、このまま自分でどうにか……)
藤花桃香:「そういうわけにはいかないでしょっ」
近衛まつ子:「先生はどうするの?」
上堂敏樹:「……なんとかする。大丈夫」
藤花桃香:「えーー……」櫻さんを見る。
上堂敏樹:「君たちが出る幕でもない。戻りなさい」
御東 櫻:「……ここは。あけぼの女子は、私たちの学校ですよ、先生。"なんとか"するのは、私たちの役目でもあります。それに……」
御東 櫻:「桃香ちゃん。まつ子ちゃん。今まで、こんな夜中に、こっそり家を抜け出したこと。ありますか?」
御東 櫻:にこりと笑みを浮かべながら、友人二人に問いかける。
藤花桃香:「ないない」首を横に振る。「ないよ~」
近衛まつ子:ふるふると首を振る。ツインテールがパタパタする。
御東 櫻:「私も、です。……ええ、つまりですね、先生」
御東 櫻:「帰りなさいと言われて、わかりましたと素直に答えるような。"いい子"じゃないんです、私たちは」
上堂敏樹:「……どいつもこいつも」小声で嘆息する。
上堂敏樹:「この学校の生徒は……」
藤花桃香:「…………」
藤花桃香:(…………ねぇなんか)隣の2人にひそひそ。
藤花桃香:(先生メッチャ怒ってない?)
藤花桃香:(いつもと態度ちがくない?)
近衛まつ子:(……やっぱり、夜に出歩いてたからかなあ)
御東 櫻:(……そうですね。さっき、悪い魔法使いみたい、と言ったのも。あまり的外れでもないような)
御東 櫻:まつ子ちゃんのいつも通りの物言いに、僅かに頬を緩ませつつも。
上堂敏樹:「……この近辺には」やり方を変える。脅す方向に。
上堂敏樹:「ジャームが出現して、まだ潜んでいる」
上堂敏樹:「……羽衣石さんだ」
上堂敏樹:「遭遇しては危険だ。帰りなさい」
近衛まつ子:「……」
藤花桃香:「亜矢ちゃん?」
近衛まつ子:「ジャーム」
近衛まつ子:「亜矢さんが?」
近衛まつ子:その単語だけは、ひどく印象に残っている。
近衛まつ子:怖かったから。
上堂敏樹:「……間違いない。久礼さんを攫っていった」
藤花桃香:「それは」
藤花桃香:「もう、亜矢ちゃんのこと、助けられないってこと?」
上堂敏樹:「君たちは帰って、もし彼女と遭遇したら逃げて、連絡をくれればいい……」
近衛まつ子:「帰ってこれないんですよね」
上堂敏樹:「……そうだ」
上堂敏樹:「そうだ」
御東 櫻:「……これまで調べたことが、全て真実だとしたら。亜矢ちゃんは、ずっと、ずっと昔から」
上堂敏樹:「そういうことになる」
藤花桃香:「なんで?」
藤花桃香:「なんでそんなこと、先生は分かるの?」
上堂敏樹:「君たちも、あれを見ればわかる」
上堂敏樹:「……奴らは時折、恐ろしい忌避感のある力を使う」
上堂敏樹:「普段は隠れていても、わからなくとも、感覚でわかる」
藤花桃香:「そんなこと言われたら…余計に、このまま見ないフリして帰るわけにいかないじゃん…!」
御東 櫻:「……はい。そんな、人の形をした、人ではない何かを」
御東 櫻:そこまで口にして、一瞬。まつ子ちゃんに、視線をやってから。すぐに外す。
御東 櫻:「なんとかする、と先生は仰いました。……もし、おひとりで"なんとかする"おつもりなら」
近衛まつ子:「……」
御東 櫻:「そうさせるわけには、まいりません。……ええ。久礼さんが……輝可ちゃんが攫われたのならば、私に無関係ではなくなりました。それに」
御東 櫻:もう一度、視線はまつ子ちゃんに。
近衛まつ子:「先生、私」
近衛まつ子:「亜矢さんに会って、止めたい」
近衛まつ子:「自分がしたいことなの」
近衛まつ子:「私の、欲望」
上堂敏樹:「……止めるということが、どういうことか」
上堂敏樹:「わかっているんだろうな」
上堂敏樹:もう、包み隠すことはしない。
近衛まつ子:「えっ……」
上堂敏樹:「戻らない、帰ってこない存在を止める」
上堂敏樹:「話し合いでどうにかなるものでもなければ」
上堂敏樹:「ケンカをして仲直りできるような存在でもない」
近衛まつ子:「……懲らしめて、牢に入れて、反省してもらう」
上堂敏樹:「何億年かかるかな」
上堂敏樹:「そんな丈夫な牢を用意できるなら話は別だが」
藤花桃香:「待ってよ」
近衛まつ子:「……だって、そんなの、そんなの」
近衛まつ子:「いけないことでしょう」
藤花桃香:「それこそ、先生は、ひとりでやるって言うの?」
上堂敏樹:「いい子じゃなかったんじゃないのか、君たちは」
上堂敏樹:「ああ、やる。問題はない」
藤花桃香:「なんで」
藤花桃香:「先生が、罪を被る、みたいなこと考えてるなら」
藤花桃香:「あたし達だって、一緒に、罪を被るよ!」
上堂敏樹:「罪を?」一瞬目を丸くして。
藤花桃香:「うん、亜矢ちゃんを止める……っていうのは、そういうことでしょ」
藤花桃香:「ねえ」横の2人を交互に見る。
上堂敏樹:(ああ。これを言ったら、彼女らはもう……)
上堂敏樹:(……それがいいのかもしれない)
上堂敏樹:「罪を被る、なんてことは、少しも考えてない」
近衛まつ子:「私、私……え?」
御東 櫻:「…………」
上堂敏樹:「危険だと思った。だから排除をする」
御東 櫻:友人の視線、"先生"の言葉。それらを、どこか哀しそうな目で受け止める。
上堂敏樹:「だが、そこに君らを巻き込むことはしたくない」
上堂敏樹:「あらゆる意味でだ。物理的にも、精神的にも」
上堂敏樹:「あれは俺の敵だと、そう認識した」
藤花桃香:「え……?」
上堂敏樹:「それが冷徹だと思うのなら、それでいい。退け」
藤花桃香:「そんな言い方…………」
御東 櫻:「……そうですね。とても冷たくて、酷くて。独りよがりなやり方だと思います」
近衛まつ子:「分かりました!」
上堂敏樹:「そう……」
近衛まつ子:「じゃあ私」
近衛まつ子:「先生についてくね」
上堂敏樹:「!?」
近衛まつ子:「先生を止めるから」
近衛まつ子:「私、やっぱり、人を殺してしまうなんて、納得できません」
近衛まつ子:「先生がダメって言っても勝手に行きます」
上堂敏樹:「近衛……!」
御東 櫻:こんな時でも、あまりに彼女らしい言い方に。呆れ半分、妬み半分。そして、それらよりも大きな、暖かな何かを含むため息をひとつ。
御東 櫻:「ね、もうお分かりでしょう、先生。巻き込むことはしたくない、と仰りましたが……」
御東 櫻:「手遅れなんですよ。先生がどう思っていようとも、私たちは」 ――私は
御東 櫻:「最後まで、関り続けます。……もう一度言いますよ、先生」
上堂敏樹:「……どうして」
御東 櫻:「ここは、私たちの学校です。知らない何処かの誰かが、どんな陰謀の舞台に選ぼうが」
御東 櫻:「それだけは、変わりません」
上堂敏樹:「……っ!」
藤花桃香:「先生、あたし達、もう何て言われようと、ついてくよ」
藤花桃香:「亜矢ちゃんのこと、止めたいし」
藤花桃香:「先生のことも、助けたいもん」
上堂敏樹:「どこまで強情なんだ、君らは……!」
上堂敏樹:「…………」
上堂敏樹:「俺のことも、か」
藤花桃香:「そうだよ! 顧問の先生だからって、抱え込む必要ないって!」
上堂敏樹:「なあ」ふと諦めたように、宙を見つめる。
上堂敏樹:「もう、薄々わかってるんじゃないのか」
藤花桃香:「え?」
上堂敏樹:「『顧問の先生』なんていうのは、全部……」
上堂敏樹:「全部、演技をしてただけだって」
藤花桃香:「…………」
近衛まつ子:「……」
藤花桃香:「……え?」瞬き。
上堂敏樹:「田舎の女学校の教師が、ジャームを処理できるクラスのレネゲイド能力をたまたま持っていて」
上堂敏樹:「たまたま集まっていたオーヴァードの生徒に、優しく授業をしてくれる」
上堂敏樹:「あるわけないだろ、そんな偶然が」
上堂敏樹:引きつったような顔で、そう告げる。
近衛まつ子:「……先生?」
御東 櫻:「……そうですね。全部お芝居で、全部仕込みで。先生は、先生ではなかった」
上堂敏樹:「なんでもいい」
上堂敏樹:「そういうことだ」
御東 櫻:「きっとそうだろうな、って。そうでなかったらいいな、って。……そう、思っていました」
御東 櫻:ですが、と。場違いな程、平時通りの穏やかな声色。
上堂敏樹:「……気づかれているなら。君だと思っていた」
御東 櫻:「それが、どうしたんです?」
上堂敏樹:(……一番、勧誘がしやすそうだと、そう思っていたんだ)
上堂敏樹:「…………?」
御東 櫻:「何度でも言います。先生が、先生でなくて。何か別の目的があって、この学校に来て、私たちに近づいて」
御東 櫻:「……その目的が、例え、邪なものだったとしても」
御東 櫻:「この学校で、私たちの目の届く範囲で起こったなら。これはもう、私の。私たちの。私たちと、先生の物語なんですよ」
御東 櫻:「……先生だけ途中で退場するなんて。赦しません。私たちだけ先に退場させられるのは、我慢できません」
上堂敏樹:「御東……」
御東 櫻:「最後まで。……ええ、最後の最後まで。舞台から、逃がしはしませんとも」
上堂敏樹:「お前は」
上堂敏樹:「お前は……そういう奴か」
御東 櫻:「ええ。どうやら私、自分で思う以上に」
御東 櫻:「良い子では、なかったようです」
上堂敏樹:わかったような気になっていたのかもしれない。誰のことも。
上堂敏樹:……自分のことも。
近衛まつ子:「先生は、私たちに」
近衛まつ子:「レネゲートについて、たくさん、教えてくれたじゃない」
近衛まつ子:「あれも全部ウソですか?」
上堂敏樹:「……いや」
上堂敏樹:「あれは全部本当……というか、定説と俺の経験だ」
近衛まつ子:「じゃあ先生は、私たちの先生だよ」
藤花桃香:「そだね。教えてくれたもん。色々」
上堂敏樹:「……そ、な、だっ」
上堂敏樹:「お前ら、その調子じゃ騙されるぞ……!」
御東 櫻:「ふふ、そうですね。……眼に見えるものだけが真実ではない、というのはそうなのでしょうけれど」
上堂敏樹:「……心配をさせるな……!」
御東 櫻:「私たちにとって、先生は先生です。きっと、ずっとこの先も。……それとも」
御東 櫻:「そんなにご心配なら。最後まで、ずっと先生が騙してくださってもいいんですよ?」
上堂敏樹:「もう遅い」
上堂敏樹:「タネを明かした手品に意味はない」
上堂敏樹:「…………」
上堂敏樹:「俺には、他人を守って戦えるような力はない」
上堂敏樹:「万一お前らに被害が及んで、泣くような心も持ってはいない」
上堂敏樹:「それで構わなければ……好きにしろ」
上堂敏樹:「もう俺は責任は取らんぞ」言い捨てる。
GM:では、その時。
GM:キミたちは遠くの方でヘリのプロペラの音が聞こえることに気付くだろう。旧校舎の屋上の方だ!
GM:FHの回収部隊である。機体はステルスで隠しているようだが、プロペラの音までは消せていない。無意味!
藤花桃香:「せんせ……、えっ」
藤花桃香:「ヘリ? 何?」
上堂敏樹:「……あれは」
御東 櫻:「……あれも、タネのひとつですか?」
上堂敏樹:「いや。どちらかと言えば」
上堂敏樹:「俺もあれも、上のタネのひとつだった、という感じか」
上堂敏樹:「……オーヴァードを回収しに来ているんだろう。まずい」
上堂敏樹:「俺はあちらに向かう。他は好きにしろ」
藤花桃香:「すごいツンデレっぽい言い方するじゃん!」
近衛まつ子:「ねー」二人を見る。
近衛まつ子:「わざわざ言わなくてもいいのにね」
藤花桃香:「そりゃ行くよね」二人を見る。
御東 櫻:「ええ、それはもう。……ふふ、なんだか一周回って」
御東 櫻:「……ちょっと、可愛く思えてきましたね」
上堂敏樹:《完全演技》
上堂敏樹:(……どうせだ)
上堂敏樹:(せいぜい頑張ってもって、役に立ってもらって)
上堂敏樹:(……無事に帰れ)
GM:では、君たちが旧校舎に向かおうとすると。
GM:君たちの前に黒い外套姿の背の高い男が立ちはだかる!
上堂敏樹:「……!」
GM:羽衣石亜矢の従者だ!
GM:従者は君たちに向けて手をかざす。黒いエネルギーが手のひらに収束していく!
藤花桃香:「黒い影法師っ…」
GM:それでは、ここでミドルフェイズ最後の判定をしてもらいましょう!
GM:説明!黒い影法師を倒さない限り、君たちは旧校舎に向かうことはできません。
GM:まずは、黒い影法師が攻撃を仕掛けてきます。
GM:キミたちには〈回避〉か〈知覚〉で難易度14の判定をしてもらい、失敗した場合は6d10のダメージを受けてもらいます。
GM:ダメージ算出前に誰か一人がカバーリングを宣言することで全てのダメージを引き受けることもできますが、その場合はそのPCは次の判定を行うことはできなくなります。
GM:この処理が終わったら次にPCたちの攻撃の番です。
GM:行動値順に攻撃を行ってもらい、ダメージを算出して累積していきます。
GM:累計のダメージが100に達した時点で判定は成功になります。
GM:PCたちの行動が全て終わったら再び敵の攻撃に移り、これを繰り返していきます。
GM:説明は以上!
GM:何か質問はありますか?
御東 櫻:こちらはOK!
上堂敏樹:攻撃はマイナー・メジャーアクションのみですか?
藤花桃香:大丈夫です!
上堂敏樹:セットアップとかはありますか?
近衛まつ子:大丈夫!
GM:使えるものがあれば、セットアップやイニシアチブなど他のタイミングのエフェクトも使用して構いませんよ!
上堂敏樹:わかりました!
藤花桃香:はあい!
GM:あとは質問は大丈夫かな?
藤花桃香:大丈夫だよ~
上堂敏樹:大丈夫です!
御東 櫻:はあい!
GM:では、判定に移りましょう!
黒い影法師:『……全テはオ国のために。ヘイ下の御タメに』
GM:黒い影法師は黒く禍々しい槍を放つ!
GM:キミたちにむけて無数の鋭い槍が飛んでくる!
GM:まずは全員が〈回避〉か〈知覚〉で難易度14の判定をどうぞ!
藤花桃香:9dx+1>=14 〈回避〉
DoubleCross : (9R10+1[10]>=14) → 10[2,3,3,4,6,7,8,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

御東 櫻:では知覚でチャレンジ!
近衛まつ子:6dx>=14 知覚
DoubleCross : (6R10[10]>=14) → 9[1,2,4,8,9,9] → 9 → 失敗

上堂敏樹:3dx=>14 回避
DoubleCross : (3R10[10]>=14) → 9[3,8,9] → 9 → 失敗

御東 櫻:3dx+1>=14
DoubleCross : (3R10+1[10]>=14) → 10[3,8,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

上堂敏樹:桃香ちゃんすごい
御東 櫻:!?
藤花桃香:イエーイ
近衛まつ子:えっすごくない……?
上堂敏樹:櫻ちゃんもすごい
藤花桃香:さっ櫻さんも
御東 櫻:わーい
近衛まつ子:勧誘したほうがいいって
藤花桃香:www
上堂敏樹:うーむ
GM:藤花さんと御東さんは成功!すごい!
近衛まつ子:先生をかばうよ~
GM:OK!
上堂敏樹:ありがとうございます!
GM:では、ダメージを出すぞ!
GM:6d10
DoubleCross : (6D10) → 31[2,1,5,9,9,5] → 31

GM:31点!装甲やガードは有効だ!
GM:まつ子は諸々減らしたあとに倍にするのだ
GM:死ねや~!
近衛まつ子:ガード12点装甲19点だから
近衛まつ子:31点引いて0の倍かな
近衛まつ子:0点くらいました
GM:!!?
上堂敏樹:0の倍は0
GM:黒い影法師は禍々しい槍を放ってキミたちの体を貫こうとする!
黒い影法師:『……悪く思ウな。任務だ』
御東 櫻:「きゃッ…!?」視界の端、こちらだと誘導するように、靄のような黒い何かがぞわりと見えて。
御東 櫻:転がるように、そちらに向けて倒れ込む。直後、身体があった場所を、鋭い槍が貫いていった。
藤花桃香:「うわ、うわっ」まるで時間の進み方がいきなりゆっくり遅くなったみたいだった。
藤花桃香:だから、軽々と飛んでくる槍を避けれる。…傍から見れば、ひょいひょいと身軽に動いているのだが。
上堂敏樹:「……っ!」回避をしようとするが、間に合わない。
近衛まつ子:そうではない、一人を見て。
近衛まつ子:「先生!」思わず飛び出す。「私が、守る!」
近衛まつ子:無防備に、その身を槍の前に晒し、
上堂敏樹:「近……!」
近衛まつ子:その槍に、貫かれ――
近衛まつ子:ることはなかった。
上堂敏樹:「……近衛?」
上堂敏樹:リザレクトがあるとはいえ、痛みは相当なものだろう、と考えていたのだが。
近衛まつ子:いつの間にか、彼女の身体には、絢爛な鎧兜が。
近衛まつ子:朱漆塗脇立頭形兜。
近衛まつ子:朱漆塗色々縅丸胴具足。
近衛まつ子:仏伝来百合紋金白羅紗陣羽織。
近衛まつ子:もともと、近衛の旧邸にあって、大火で失われたはずのもの。
近衛まつ子:近衛の家の神宝を、その身に纏っている。
近衛まつ子:武者人形ではなく、彼女自身が。
近衛まつ子:「……あれ」ガチャガチャと音を立てて振り向く。
近衛まつ子:「先生!なんか出来ちゃった!」
上堂敏樹:(モルフェウスの能力……か)
近衛まつ子:「すごくないですか!?」
近衛まつ子:「私、やりたいと思ったら、こんなこと出来るんだ!」
上堂敏樹:「……ああ」呆気に取られながら。
上堂敏樹:「上出来だ」
藤花桃香:「うわっまっつん!武者じゃん!」
近衛まつ子:「武者ですよ!」
御東 櫻:「……あら。カッコいいけど、ちょっとだけ」 羨ましい、と。妬みの薄い、そんな言葉を。
GM:黒い影法師は次の攻撃を放とうと身構える。その隙に!
GM:では、次はPCたちの行動番だ!行動値順に処理していくぞ!
GM:近衛さんは行動済みなので、まずは御東さんの番からだ!
御東 櫻:ヤー、ではこちら!マイナーで《骨の銃》、射撃武器を作成。
御東 櫻:(メジャー宣言前にちょっと待ち)
御東 櫻:待ち解除!組み合わせは以下の通り。
御東 櫻:《コンセントレイト:バロール/巨人の斧/魔人の弩/アニマルテイマー/ディストーション》《紡ぎの魔眼》
御東 櫻:侵蝕+15+1、攻撃力+28+2d10の射撃攻撃
御東 櫻:判定へ!
GM:どうぞ!
御東 櫻:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[1,1,4,5,7,8,8,10,10]+9[1,9]+4 → 23

GM:いい感じ!
御東 櫻:あんまり伸びず!達成値23でダメージ算出へ。
GM:あ
GM:待って
御東 櫻:む!
藤花桃香:C値10de
御東 櫻:あ、クリティカル入ってない!
GM:C値が反映されてないような
藤花桃香:あ、よかったわ
御東 櫻:すみません、振り直しでいいですか…!
GM:どうぞ!
御東 櫻:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[3,4,6,6,7,7,8,10,10]+10[1,2,6,7,8]+10[1,8]+5[5]+4 → 39

藤花桃香:おおすげえ!
GM:高い!
御東 櫻:伸びた!
上堂敏樹:いったー
GM:困るぜ
近衛まつ子:伸びたねえ
御東 櫻:では改めて!
GM:では、ダメージどうぞ!
御東 櫻:4d10+28+2d10
DoubleCross : (4D10+28+2D10) → 11[1,1,3,6]+28+11[8,3] → 50

GM:た、たっけえ
上堂敏樹:半分!
藤花桃香:すげえ!
御東 櫻:ピッタリ半分、50点!
GM:演出あればどうぞー
御東 櫻:は、ではさくりと!
御東 櫻:「……大丈夫。教わった通りにやれば、私も」
御東 櫻:眼前の影法師。たとえそれ自体に命はなかったとしても。動き、言葉を紡ぐ者を害することへの枷は。
御東 櫻:「――やれます。そうですよね」
御東 櫻:もう一人の、黒衣の背中を目にした途端。ぱちりとはじけ飛ぶ。
御東 櫻:立ち上がり、本のページを開く。文字の隙間から、頁そのものの間から、黒い染みのような何かが浮かび上がって。
御東 櫻:少女の視線に従い、針の先端ほどの大きさのそれが、影法師へと飛ぶ。ぴたりと、羽虫が留まるように"着弾"した直後――。
御東 櫻:影法師を構成する"何か"自体を、己の領域へと置き換えて。蝕むように、自壊が連鎖してゆく。
御東 櫻:「……やった、できた……!」
GM:黒い影法師の体に大きな穴が開く!黒い影法師は思わず体勢を崩す!
御東 櫻:その様を目にして、少女は嬉しそうに笑う。
藤花桃香:「点々さ……」目を丸くする。「こわっ」
GM:累計のダメージはこれで50!
GM:次は上堂さんの番だ!
上堂敏樹:はい!
上堂敏樹:マイナーはなし。
上堂敏樹:メジャーはコンボ『特になし』。《コンセントレイト:ウロボロス》《即席武器》《原初の赤:インスタントボム》《コントロールソート》。
上堂敏樹:侵蝕10上昇。
上堂敏樹:判定いきます
上堂敏樹:11dx7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[2,2,4,5,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,4,5,6,6,7,10]+10[4,9]+4[4]+4 → 38

GM:高い!
GM:何かエフェクトなどがあればどうぞー
藤花桃香:オートで《凍てつく刃》を使用します。侵蝕率3上昇。
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+10した(侵蝕率:87->97)
藤花桃香:攻撃力に+1d10+18してください!
上堂敏樹:ありがたく!
上堂敏樹:ではダメージ
GM:では、ダメージロールどうぞ!
上堂敏樹:4d10+1d10+19+18
DoubleCross : (4D10+1D10+19+18) → 33[9,4,10,10]+1[1]+19+18 → 71

上堂敏樹:うわ
御東 櫻:でかい!!
GM:強い……!
藤花桃香:すごい!
近衛まつ子:ヤッバ
GM:では、演出どうぞー
上堂敏樹:ポケットに手を入れ、触媒を探す。物は何でもいい。最悪ならば相手の服でも。
上堂敏樹:今回はチョークの箱があった。中身を取り出し、握り込み、そうして黒い影法師目がけ……。
上堂敏樹:「藤花!」殴り抜ける直前に、声をかける。
藤花桃香:「へあっ」びっくりする。
藤花桃香:「は、はい!」
上堂敏樹:「炎を」
上堂敏樹:短い指示だが、伝わるはずだ。
藤花桃香:「……!」
上堂敏樹:あの時、ゴミ置き場の火事を消し止めたのは彼の起こした爆発で。
上堂敏樹:反対に、炎は爆発の威力を強めることができるはず、と。
上堂敏樹:彼女は、見ていたのだから。
藤花桃香:「オッ」
藤花桃香:「ケーーーッ!」深く息を吸い、大声を上げる。
藤花桃香:口元から、勢いよく炎が光線のように発射される。
上堂敏樹:チョークを握り込み、相手を殴る、そこにレネゲイドが流れる。
上堂敏樹:着火と同時に、爆破!
上堂敏樹:瞬時に跳びすさる。被害はない。
GM:黒い影法師の体が爆炎に包まれる!
GM:累計のダメージはこれで121点!
GM:判定は成功だ!
上堂敏樹:「……こうやって」手をはたく。
上堂敏樹:「他人を支援することもできる……場合がある」
上堂敏樹:「覚えておきなさい」
藤花桃香:「はあーい」
GM:黒い影法師は爆発に包まれながらその場に膝をつく。
黒い影法師:『キみはこコで待っていテくれ。必ズ……』
近衛まつ子:ガチャガチャと鎧を鳴らす。うまく動けない。
黒い影法師:『カナらズ……』
GM:黒い影法師はそのまま消滅する。
近衛まつ子:「わ……みんな、すごい……」
御東 櫻:「……ええ、本当に」 すごい、と。どこかぼんやり見つめる瞳は。
御東 櫻:桃香ちゃんに向く瞬間。ほんの僅かだけれども、嬉しそうでもあって。
藤花桃香:「んー?」櫻さんを見て不思議そうにして。
藤花桃香:「へへ、なんだよう」こっちもちょっと自慢げにしている。
上堂敏樹:屋上を見上げる。ヘリの音を聞きながら。
御東 櫻:「……ふふ。さあ、本番はここからです。……そうでしょう、先生?」
上堂敏樹:「……向かうぞ」
御東 櫻:もう一度、穏やかに目を細めて。
上堂敏樹:それは、独り言のようでも、返事のようでもあった。
GM:では、このシーンはこれで終了だ!
GM:ロイスの取得と感情変更のみ可能だよ!
上堂敏樹:取得変更なし!
御東 櫻:ロイス!上堂先生への感情を「■傾倒/恐怖」から「■傾倒/憐憫」に変更します。
近衛まつ子:このままで!
藤花桃香:なしなし!
御東 櫻:以上にて!
GM:OK!
GM:では、改めてシーン終了だ!
GM:次のシーン。


【マスターシーン】

GM:次はマスターシーンです。
GM:10年前。
GM:青年は空き教室で少女の手を握った。
GM:少女は不思議そうに首を傾げる。
“レボリション”甲斐文三:「君はもう十分に役目を果たした。何年も。何十年も。もう、十分だ」
“レボリション”甲斐文三:「俺が君をここから連れ出す。組織から裏切り者と言われても構わない。一緒に……来てくれるだろう?」
羽衣石亜矢:「……?
羽衣石亜矢:「……?」
羽衣石亜矢:「エージェントさん、あなたが何を言っているのか分からないわ」
羽衣石亜矢:「私はここで待っていないといけないの」
羽衣石亜矢:「手を離してちょうだい」
“レボリション”甲斐文三:「待つって、そんな……!」
GM:少女の瞳には青年の姿は映っていない。青年はそれに気付く。
“レボリション”甲斐文三:「そうか……」
“レボリション”甲斐文三:「だったら……俺にできることは……」
GM:青年は少女を置いて教室を後にする。
GM:教室を出た青年は通信機を強く握る。
“レボリション”甲斐文三:「こちら“レボリション”。作戦を継続する」
GM:10年後。
GM:軍服姿の青年はヘリから旧校舎を見下ろす。
“レボリション”甲斐文三:「俺に……できることは……」
GM:青年は通信機を強く握る。
“レボリション”甲斐文三:「こちら“レボリション”。作戦を継続する」
GM:マスターシーン終了。


【クライマックス】

GM:では、クライマックスフェイズ!
GM:PCは全員登場!
GM:シーンプレイヤーは上堂さんだ。
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:97->102)
藤花桃香:1d10+95
DoubleCross : (1D10+95) → 2[2]+95 → 97

GM:全員、ダイスを振って侵蝕率を上げるといいでしょう。
御東 櫻:御東 櫻の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:93->103)
GM:おお、上がった
藤花桃香:低い方になっちゃった
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:89->99)
近衛まつ子:ミギャー!
GM:ギリ!
藤花桃香:あっまつ子!
御東 櫻:まつ子ステイ!
上堂敏樹:まつ子ー
GM:では、旧校舎の屋上。
GM:着地したヘリから軍服姿の長髪の男が飛び降りる。
GM:ヘリはステルスで常人には視認できないようになっているが、プロペラの音までは隠せていない。無意味である。
GM:久礼輝可を連れた羽衣石亜矢がそこにやってくる。
羽衣石亜矢:「あなたが今度のエージェントさんね。どうぞ。これを」
GM:キッカは虚ろな表情を浮かべたままだ。
“レボリション”甲斐文三:「……ああ。任務、ご苦労だった」
GM:羽衣石亜矢は久礼輝可を引き渡そうとする。
上堂敏樹:そこに、屋上への扉を開いて乱入者が。
羽衣石亜矢:黒髪の女子高生が振り返る。
上堂敏樹:「その任務、少し待て」
上堂敏樹:《完全演技》冷徹なエージェントの顔をして。
“レボリション”甲斐文三:「何用だ。残りのオーヴァードを連れてきたのか?」
上堂敏樹:「いや」
上堂敏樹:「オーヴァードを連れ返しに来た」
“レボリション”甲斐文三:「何だと。正気か、J.Q.パブリック?」
上堂敏樹:「正気かどうかは頭を切り開いてから確かめてくれ。できるなら」
上堂敏樹:「……ただ、もう、やめてくれ」
上堂敏樹:「ジャームと化した少女を使ってまでオーヴァードを増やして」
上堂敏樹:「無辜の少女をたぶらかして、連れ去って」
上堂敏樹:「趣味に合わないと感じた」
上堂敏樹:「それだけ、それだけだ」
“レボリション”甲斐文三:「……任務は継続する。それが彼女の望みだ」
上堂敏樹:「……知っている」
“レボリション”甲斐文三:「あるいは、お前ならば止めることができたのかもしれないが」
上堂敏樹:「……?」
上堂敏樹:「どういう意味だ」
“レボリション”甲斐文三:「お前ならば彼女をここから連れ去ってやることも……」
“レボリション”甲斐文三:「いや、もうすべてが手遅れだ」
“レボリション”甲斐文三:「任務は継続する!」拳銃を向ける。
上堂敏樹:「……任務は、中断する」ポケットの中のチョークに手をかける。
御東 櫻:「……お話からすると。そちらが、先生の上司筋の方なのですね」
御東 櫻:足取りは重さを感じさせず、軽やかに。古びた本は閉じて、手の中に。
御東 櫻:「だとすれば、感謝すべきなのでしょうか。先生と、私たちを引き合わせてくれたことに。……ですが」
御東 櫻:「私のお友達を、返していただきます。よろしいですね」
御東 櫻:瞳は、昏く。
久礼輝可:「……御東っち…………」虚ろな表情で宙を見つめている。
藤花桃香:「助ける。できることをする」櫻さんの隣に姿を現す。
藤花桃香:「よろしいですね!」
近衛まつ子:「よろしいです!」遅れて出てきて叫ぶ!
近衛まつ子:「私たち、みんな、よろしいので!」
羽衣石亜矢:「……?」
近衛まつ子:「だから、亜矢さん」
近衛まつ子:「まつは、あなたもよろしくしますから!」
近衛まつ子:「覚悟してください!」
羽衣石亜矢:「そう。私の邪魔をするのね、近衛さん」
上堂敏樹:「……残りのオーヴァードは、勝手についてきた」軽く親指で三人を差す。
上堂敏樹:「勝手に用を済ます気でいるので、俺は……」
上堂敏樹:「…………」
上堂敏樹:「見てやらなきゃならないんだ、どうやら」
“レボリション”甲斐文三:「そうか。貴様も、その娘たちも愚かだな」
上堂敏樹:「愚かだから、必要なんだよ」
上堂敏樹:「補習時間が、こんな遅くにまで」
“レボリション”甲斐文三:「その男からどこまで聞かされているのか知らんが」
“レボリション”甲斐文三:「この男はFHエージェント、コードネームはJ.Q.パブリック。貴様たち無知なオーヴァードをFHに勧誘することを目的にこの学園に潜入していたのだ」
上堂敏樹:「……半分は言った」
上堂敏樹:「FHだのUGNだのはややこしくなるから、省いた」
“レボリション”甲斐文三:「貴様たちは今までずっとその男に騙されていたのだ。それでも、その男の味方をするというのか?」嘲笑うように言う。
近衛まつ子:「……勧誘?」
上堂敏樹:「そういうことだ」
藤花桃香:「…亜矢ちゃんと同じ?」
“レボリション”甲斐文三:「そう、貴様たちをFHの手駒にするためだ」
上堂敏樹:「元はな」
上堂敏樹:「全部手品のタネだ」
“レボリション”甲斐文三:「そう、計画の一部だよ」
御東 櫻:「……そういう理由、だったんですね。少し残念です」
近衛まつ子:二人の方を向く。「されました?勧誘」
藤花桃香:「あ、ううん」首を横に。
御東 櫻:「さあ、どうでしょう?……その辺りは、ええ。先生と私の秘密ということで」
近衛まつ子:「あっされたんだ……!」
近衛まつ子:「ズルだ!」
藤花桃香:「おお」口を両手でふさぐ。
近衛まつ子:「オルクスのズル!」
上堂敏樹:「なんでそういうところで思わせぶりなんだ、御東は……」
上堂敏樹:くしゃ、と頭を掻く。
御東 櫻:残念だと口にした言葉も、少し楽しそうに笑うその応えも。どちらも、夜中に相応しくない朗らかさで。
御東 櫻:「ですが、ええ。……どのような経緯であろうとも、私たちが先生と一緒にここに立っているのは」
御東 櫻:「自分自身の意志によるもの、です。……(よくぼう)を貫く、それも大事なこと」
御東 櫻:「そうですよね、先生?」
上堂敏樹:「……そうだよ。お前らときたら、本当に……」
上堂敏樹:「俺は」
上堂敏樹:「俺は、この学校に来るまで知らなかった」
上堂敏樹:「学生ってやつがどいつもこいつも我が強くて、人の話を聞かなくて」
上堂敏樹:「……自分で行きたい方向にしか行かない、そういう奴らだってことを」
“レボリション”甲斐文三:「そうか……それが答えか……」
羽衣石亜矢:「私の邪魔をするのなら消えてちょうだい。私はここであの人を待っていないといけないの」
近衛まつ子:「あの人って誰ですか。お名前をおっしゃって!」
GM:少女の体の周りにどす黒い闇がわだかまる。
GM:黒い闇が屋上中に広がっていく。
羽衣石亜矢:「消えて、ちょうだい」
GM:衝動判定だ!
GM:〈意志〉で難易度は9!
御東 櫻:うおーッ
近衛まつ子:3dx+5>=9
DoubleCross : (3R10+5[10]>=9) → 10[1,3,10]+7[7]+5 → 22 → 成功

藤花桃香:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 6[1,4,6] → 6 → 失敗

御東 櫻:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 10[2,5,6,7,10,10]+10[3,10]+3[3]+1 → 24 → 成功

上堂敏樹:8dx+1=>9
DoubleCross : (8R10+1[10]>=9) → 10[2,2,2,3,4,8,9,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

近衛まつ子:バリカタ
藤花桃香:みんなすげえ
上堂敏樹:よしよし
近衛まつ子:ま、まけた
御東 櫻:めっちゃ意志が強い。
藤花桃香:暴走しちゃった♡
GM:失敗した人はバッドステータスの暴走を受けるぞ!
藤花桃香:2d10+97
DoubleCross : (2D10+97) → 17[9,8]+97 → 114

近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+14(2d10->7,7)した(侵蝕率:99->113)
藤花桃香:うわっ
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+17(2d10->8,9)した(侵蝕率:102->119)
GM:そして、全員侵蝕率を2d10上昇させるのだ!
上堂敏樹:ゲーッ
藤花桃香:みんな高くない?
近衛まつ子:みんな高くない……?
上堂敏樹:やべえ
御東 櫻:2d10+103
DoubleCross : (2D10+103) → 10[7,3]+103 → 113

御東 櫻:ケェーッ!?
藤花桃香:みんな高くない!?
上堂敏樹:やばば
羽衣石亜矢:「あの人は私に生きる意味をくれた。あの人は私をいつかここから連れ去ってくれる」
近衛まつ子:「だから、あの人って誰ですか!」
藤花桃香:「先生、知ってる人?」
羽衣石亜矢:「あの人の名前は……」
羽衣石亜矢:「名前は……?」
御東 櫻:「……」 ちらりと、手の中の本。微かに開いたページに目を落とす。そこには。
御東 櫻:「……ああ」 何も、書かれてはいない。
上堂敏樹:「いや……」
羽衣石亜矢:「いつか、必ず私を迎えに来て」
GM:黒い闇がキミたちに襲い掛かる!
GM:クライマックス戦闘だ!
GM:エネミーは甲斐文三(行動値7)とヲ-27號(行動値15)の二人。
御東 櫻:ハヤイ。
藤花桃香:ハヤイ!
GM:エンゲージは同じでキミたちのエンゲージから5メートル離れた位置にいます。
GM:久礼輝可も同じエンゲージにいますが、彼女は戦いません。
GM:説明はこんなところかな。
GM:何か質問などはありますか?」
藤花桃香:大丈夫です!

   甲斐[7] ヲ-27號[15]

      5m

上堂[6] 御東[6] 藤花[0] 近衛[9]
藤花桃香:えらい!
近衛まつ子:勝利条件は2人の撃破?
GM:エネミーの全滅が勝利条件です!
上堂敏樹:なるほど。こちらは大丈夫です
近衛まつ子:はあい
GM:では、ラウンド進行を開始していきましょう!
御東 櫻:イエッサー!
GM:1ラウンド目!
GM:まずはセットアッププロセスです。
GM:行動がある人は宣言をどうぞ。
御東 櫻:こちらはありません!
GM:甲斐文三は何もなし。
藤花桃香:なにもありません!
上堂敏樹:《原初の黄:活性の霧》。対象は自分。侵蝕3上昇。ラウンド間攻撃力+18。
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+3した(侵蝕率:119->122)
羽衣石亜矢:《紅のベーゼ》+《血色の花嫁》を使用。対象は久礼輝可。
近衛まつ子:あっこいつ!
御東 櫻:てめーッ!!
上堂敏樹:おのれー!
藤花桃香:とりあえず表示させてるだけって言ってたじゃん!
近衛まつ子:うそつき!
近衛まつ子:ズルだよ、ズル!
藤花桃香:ズルだよ!
GM:彼女のHPを減らし、その分だけ自分のHPを増やします。
近衛まつ子:ねー!
藤花桃香:ねーー!
GM:久礼輝可はこれで戦闘不能になります。
御東 櫻:ズルい!
藤花桃香:ひどーーい!
上堂敏樹:きー!
羽衣石亜矢:久礼輝可の頭をつかむ。黒い闇がほとばしる。
久礼輝可:「…………あ」
御東 櫻:「……!」
羽衣石亜矢:「
藤花桃香:「くれちゃっ…‥‥」
羽衣石亜矢:「これは任務なの。あなたも命を捧げてちょうだい。ねえ、そういうものでしょう。先生?」
久礼輝可:「あっ、いやだ!いやだ!御東っち!みんな!助け……!」
GM:久礼輝可はもがくように手を伸ばす。
GM:その手が力なく垂れ下がり、少女の体が横たわる。
近衛まつ子:「……!」
御東 櫻:「……ねえ、先生」
御東 櫻:届かないのは、分かっている。だから。
上堂敏樹:「…………」
御東 櫻:「私、いま、とても」
御東 櫻:「怒っています。……ふふ、何を考えてるのかよく分からないと言われる私ですけれど……」
上堂敏樹:「いや」
御東 櫻:笑顔。笑顔だ。それは、友好的な意味よりも、むしろ。
上堂敏樹:「……わかるとも」
御東 櫻:何か大切な感情がごっそり抜け落ちた、無謀なまでの――。
上堂敏樹:その笑顔に、痛ましいような、恐ろしいような何かを感じながら。
近衛まつ子:「てか櫻先輩分かりやすいですよね」
御東 櫻:「えっ」
近衛まつ子:「えっ」
近衛まつ子:「気づいてない……?」
藤花桃香:「あっ、まっつん」
藤花桃香:「しー!だよ、それ!しー!」
近衛まつ子:「あっしーなんですか!?」
近衛まつ子:「じゃあしーです!」
御東 櫻:「……こほん」
御東 櫻:「……その辺りも含めて。ええ、ええ。まだまだ、やりたいこと。話したいことは沢山あるんですから」
羽衣石亜矢:「さあ、始めましょう。皆さん。一人一人消してあげますね」
御東 櫻:「終わらせましょう。そして、また始めるんです」
GM:久礼輝可は戦闘中もエフェクトの効果によりHP消費の代償を肩代わりして使われます。戦闘が3ラウンド目に突入した場合、彼女は死亡します。
御東 櫻:「私たちの、部活を」
近衛まつ子:うわーっ
御東 櫻:ぐえーッ!!
藤花桃香:えーっ
上堂敏樹:ぐわーっ
近衛まつ子:「はいっ!」
近衛まつ子:EXパスファインダーの効果を使用。行動値を+7して16に。
藤花桃香:「おうっ!」
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+3した (侵蝕率:113->116)
GM:なんか早くなった!
GM:では、セットアップはこれで終了!
上堂敏樹:「……緊張感を持てよ。奴は今ので強くなった」
GM:まずは行動値16の近衛さんの番から!
近衛まつ子:「じゃあ、こっちも強くなります!」
近衛まつ子:マイナーなし、メジャー『錦の御旗』:《赤色の従者》《物質合成》。
近衛まつ子:従者を1体生成し、同時に武器を2つ破壊。
GM:な、なんと
近衛まつ子:対象は右近橘(クリスタルシールド)と左近桜(クリスタルシールド)。
近衛まつ子:クリスタルクリスタルシールドを作成して即装備します。
GM:強そう!
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+10した(侵蝕率:116->126)
近衛まつ子:バッと両手を重ねて前に出す。
GM:演出ありますか?
近衛まつ子:「参ります!」
近衛まつ子:打ち下ろす槌の音が響く。
近衛まつ子:音が鳴るたびに、周囲の空気から、どんどんと鎧の部品が鍛造されていく。
近衛まつ子:音は段々と、澄んだ金属音から、柔らかい音へ。
近衛まつ子:生体の、生めかしい、心臓の鼓動音へ。
近衛まつ子:ツインテールを結んでいたヘアバンドが解ける。
近衛まつ子:長髪が後ろに流れ、纏う服がかき消えて、白い光が周囲を満たす。
近衛まつ子:周囲に展開していた部品が、続々と彼女の身体に接続される。
羽衣石亜矢:「近衛さん。あなた、やっぱり才能があるわ。いい軍人さんになれる」見つめながら呟く。
近衛まつ子:絢爛な具足を纏って、両手に刀を構えて。
近衛まつ子:「いいえ」
近衛まつ子:「なりません」剣同士をぶつけて壊す。
近衛まつ子:砕けた部品が小手に吸収されて、バランスの悪い、巨大な小手に。
近衛まつ子:人型を外れたシルエットを描く。
近衛まつ子:「私の欲望(ねがい)は、護ることなので!」
近衛まつ子:肩には、小さなミニチュアの甲冑が、楽しげに踊る。
藤花桃香:(ちっちゃいのいる!)
羽衣石亜矢:「そう。なら、要らないわ」黒い長髪をかきあげて言う。
GM:次は行動値15の羽衣石亜矢の番!
GM:マイナーで《ダークマター》を使用。
GM:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《暗黒の槍》+《終末の槍》+《紅の刃》+《血の宴》+《殺戮領域》を使用。範囲(選択)だ!
GM:対象は四人全員!
GM:命中判定いくぞ!
御東 櫻:ぬわーッ!!
GM:14dx7+2
DoubleCross : (14R10+2[7]) → 10[1,3,4,4,5,5,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,5,5,5,5,7,10]+10[1,10]+10[8]+2[2]+2 → 44

GM:よしよし
GM:とりあえずリアクションどうぞー
上堂敏樹:ドッジします
近衛まつ子:ガード
藤花桃香:ドッジします!
上堂敏樹:4dx=>44
DoubleCross : (4R10[10]>=44) → 8[2,3,4,8] → 8 → 失敗

上堂敏樹:だめ
御東 櫻:一応リアクション!ドッジ!
藤花桃香:10dx+1>=44
DoubleCross : (10R10+1[10]>=44) → 10[1,1,4,5,6,7,7,9,10,10]+4[1,4]+1 → 15 → 失敗

鎧人形:6dx 一応ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[3,6,6,8,9,10]+9[9] → 19

藤花桃香:だめ~
御東 櫻:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[3,7,7,10]+9[9]+1 → 20

藤花桃香:あっいや 暴走してた!ごめんなさい…w
御東 櫻:トループの攻撃くらいなら避けられたかもしれない出目!
近衛まつ子:《砂の結界》で先生を
GM:暴走マン!
鎧人形:《盾なる人形》で櫻先輩をカバー!
GM:OK!
御東 櫻:ありがたい…!
上堂敏樹:ありがたー
GM:では、ダメージいくぞ!
藤花桃香:うおー!
GM:13+7d10
DoubleCross : (13+7D10) → 13+28[5,3,1,1,10,4,4] → 41

GM:41点!装甲無視!
GM:ひゃっはー!
藤花桃香:装甲有効だったら生存できたのに…
近衛まつ子:従者は吹き飛ぶ!
GM:吹き飛びヤッター!
藤花桃香:倒れます! 黒い影法師のロイスをタイタス昇華して復活。
近衛まつ子:本体は24点引いて17の倍の34
近衛まつ子:リビングコートの効果を使用。
GM:やったか……!?
近衛まつ子:34-4d10
DoubleCross : (34-4D10) → 34-15[3,4,4,4] → 19

GM:めっちゃ減った!
近衛まつ子:19点食らって残りHP6で生存!
GM:く、クソー!
近衛まつ子:リビングコートはこわれちゃった……
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+4した (侵蝕率:126->130)
羽衣石亜矢:「近衛さん。あなた、要らないわ。あなたも、みんなも」
GM:羽衣石亜矢が手をかざすと屋上中に広がった闇が伸び、鋭い槍に変わってキミたちに降り注ぐ!
GM:無数の槍がキミたちを串刺しにしようと迫る!
藤花桃香:再び回避しようと試みるが、先ほどの影法師との攻撃とは比べ物にならない槍の数に動きが遅れる。
藤花桃香:「っ………!」肩を抉られ、悲鳴を上げる。
御東 櫻:「桃香ちゃ――」 そう、名を呼びかけたところで。自分の眼前にも、無数の――。
上堂敏樹:今度は。動かなかった。
鎧人形:ガチャガチャと音を立てながら、鎧人形が飛び上がる。
藤花桃香:「櫻さっ……」肩を押さえながら叫び返し。
鎧人形:御東桜の前に飛び出して、変形。
藤花桃香:「……!」目を丸くする。
鎧人形:矢盾になって、槍を受け止める。
鎧人形:槍を食らった人形は、またもとに戻ってその場に落ちる。
近衛まつ子:「出来た……!」喝采をあげながら、
近衛まつ子:自分も槍の前に躍り出る。
上堂敏樹:(そう。お前は、守る力に長けている)
近衛まつ子:巨大腕を不格好にブンブンと回す。槍を叩いては弾き返す。
上堂敏樹:(それから、誰を真っ先に守るべきか判断する力も、申し分ない)
上堂敏樹:「よくやった。近衛」短く声をかける。
近衛まつ子:取りこぼした数撃を受け、陣羽織はボロボロに。
近衛まつ子:だが、それでも本体に疵はない。
御東 櫻:「……まつ子、ちゃん」 安堵の声。身を挺して自分を守ってくれた、可愛らしい人形に。そして。
近衛まつ子:「うん!褒めて先生!」
近衛まつ子:「私、出来てる……!」
上堂敏樹:「ああ」
御東 櫻:――その、ふたりのやり取りに。少しばかりの、昏い感情を覚えて。それを、押し込めながら。
上堂敏樹:「実技は及第点……それ以上だ」
GM:では、羽衣石亜矢の行動はこれで終了。
GM:次は行動値7の甲斐文三の番だ。
藤花桃香:「…あれっ」肩の部分が再生していることに気付く。「治ってる!」
近衛まつ子:「桃香先輩、それ……!」
近衛まつ子:「……」
近衛まつ子:「……」
近衛まつ子:「リザレクト?」
藤花桃香:「それ!」
上堂敏樹:(正解している!?)
GM:甲斐はマイナーで《完全獣化》を使用。
GM:その姿が大きな巨人のように変わっていく。
GM:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《飛礫》+《即席武器》+《フィタルヒット》を使用。
GM:この攻撃はDロイス「羅刹」の効果で攻撃力が上がり、さらに《毒持つ獣》の効果で1点でもダメージを受けるとバッドステータスの放心と重圧を受けるぞ!
GM:攻撃の対象は上堂さん!
GM:命中いくぞ!
上堂敏樹:うっわ
GM:15dx7+4
DoubleCross : (15R10+4[7]) → 10[1,1,2,4,4,4,5,5,6,6,7,7,9,10,10]+10[2,3,5,9,9]+10[5,8]+2[2]+4 → 36

GM:いい感じ
GM:リアクションどうぞ!
上堂敏樹:ドッジドッジ!
上堂敏樹:4dx=>36
DoubleCross : (4R10[10]>=36) → 9[7,8,8,9] → 9 → 失敗

上堂敏樹:やってられっかー!!
GM:よし!
GM:死んでもらう!
近衛まつ子:『醜の御楯』:《砂の結界》《冥府の棺》。先生をカバー。
GM:!?
GM:なんてやつ!
上堂敏樹:まつ子!
GM:じゃあ、ダメージいくぜ!
GM:7d10+18
DoubleCross : (7D10+18) → 35[5,7,6,7,1,5,4]+18 → 53

GM:53点!装甲は有効だ!
近衛まつ子:たっかあ!
近衛まつ子:コート壊しちゃったからガード装甲で36点
近衛まつ子:貫通が17点。HP残り9だから無理!
上堂敏樹:まつ子ー!
御東 櫻:まっ、まつ子ー!!!
藤花桃香:まっ、まつ子~!
GM:仕留めたー!
近衛まつ子:死にます!近衛家のロイスを切って復活。
近衛まつ子:冥府の棺で重圧は防ぐよ。
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+4した (侵蝕率:130->134)
“レボリション”甲斐文三:「裏切り者はここで始末する」
GM:巨人へと姿を変えた男は屋上の給水塔を力任せにむしり取る!
GM:そのままの勢いで給水塔を上堂さん目掛けて叩きつける!
上堂敏樹:「……!」
“レボリション”甲斐文三:「ここで死ね!」
上堂敏樹:「……いや」
上堂敏樹:「まだだ」
近衛まつ子:「先生!」手を伸ばして給水塔を掴む。
近衛まつ子:そのまま自分の方に落ちてくる。「ううっ……!」
“レボリション”甲斐文三:「
近衛まつ子:「お、重……!」
上堂敏樹:「…………」
“レボリション”甲斐文三:「ガキが!お前の細腕では守れまい!」
上堂敏樹:「……すまん」初めて。
上堂敏樹:初めて、謝ったように思う。
近衛まつ子:「うぬぬぬぬぬ……」
GM:巨大なコンクリートの塊がキミの体を押し潰す!
近衛まつ子:「ううーっ!」そのまま耐えきれず潰される。
近衛まつ子:だが、その場でだ。
近衛まつ子:後ろへ到達させては居ない。
“レボリション”甲斐文三:「J.Q.パブリック!そのガキどもはお前の卑劣な裏切りの報いによって命を落とすのだ!」
上堂敏樹:「……リザレクトだ」
上堂敏樹:「まだやれる。そうだな。近衛」
近衛まつ子:「けほっ、けほっ……!」瓦礫の下から、甲冑が這い出てくる。
近衛まつ子:兜は割れ、顔だけが露出した状態。「はいっ!」
上堂敏樹:侵蝕が一定以上上昇すると、リザレクトの負担はそれまでとは少々異なるようだ、というのが定説で。
上堂敏樹:それを教えている時間はない。
“レボリション”甲斐文三:「バカな……!」
近衛まつ子:「家やみんなを……大事に思う気持ち!」
近衛まつ子:「ですよね、先生!」
上堂敏樹:だが。
GM:では、次は行動値6の上堂さんか御東さんの番!
上堂敏樹:「……よくわかっている!」
御東 櫻:ではこちらから!
御東 櫻:マイナー、《骨の銃》で射撃武器を作成。侵蝕は116に。
御東 櫻:メジャー、《コンセントレイト:バロール/巨人の斧/魔人の弩/アニマルテイマー/ディストーション》《紡ぎの魔眼》で亜矢ちゃんに射撃攻撃!
御東 櫻:割り込みなければ判定入ります!
GM:来るがいい!
御東 櫻:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[2,3,3,4,4,4,7,7,9,10,10,10]+10[1,3,6,7,7,8]+10[1,6,10]+3[3]+4 → 37

御東 櫻:よし、37!
GM:ドッジを宣言!
GM:5dx+2>=37
DoubleCross : (5R10+2[10]>=37) → 10[4,4,5,6,10]+2[2]+2 → 14 → 失敗

GM:く、惜しい
GM:では、ダメージどうぞ
御東 櫻:惜しいとは一体。ではダメージが…
御東 櫻:4d10+32+2d10
DoubleCross : (4D10+32+2D10) → 18[4,9,4,1]+32+18[8,10] → 68

御東 櫻:装甲有効、68点!
藤花桃香:えっすごっ
上堂敏樹:つよい
GM:た、高い……!
近衛まつ子:ワオワオ!
GM:かなりいいダメージをもらった!
GM:だが、まだ立ってはいる!
御東 櫻:うす、では軽く演出!
御東 櫻:――誰かを大切に想う。ああ、それは確かに、素晴らしいことだ。良いことだ。けれど。
御東 櫻:(私の、想い。私の願い。私の、望み)
御東 櫻:――じくりと。本から手に染みた黒い何かが、腕を、肩を、首を伝って。
御東 櫻:「……蝕め」
御東 櫻:無数の"魔眼"が、眼球と融合する。視線の先、焦点が合った箇所を一瞬、極小の"領域"へと作り変える。
御東 櫻:"魔眼"を射出し、接触させる必要すらない。敵と定めた者の体内に生じた"領域"へと、直接転移したそれが。
御東 櫻:内側から、少女を食い破る。
羽衣石亜矢:「あっ!……ああっ!!」体を崩壊させながらもだえ苦しむ!
御東 櫻:「……ふ、ふふ。痛いですか。苦しいですか。……でも」
御東 櫻:「あなたたちが止まるまで。私たちは――私は、止まりません」
羽衣石亜矢:「ふふ、知っている。知っているわ」フラフラと立っている。
上堂敏樹:(『自分の陣地では自分のルールで好きにできる』)
羽衣石亜矢:「御東さん。あなたもあの人のことが好きなんでしょう。でも、私はその物語の結末を知っている」
上堂敏樹:(言語化しづらいオルクスの能力を、既に自然にものにしている)
羽衣石亜矢:「あなたの願いは叶わない。ふふふふふふ」血を流しながら笑う。
GM:次は同じく行動値6の上堂さんの番!
上堂敏樹:「……その調子だ。御東。俺も続く」
上堂敏樹:はい!
上堂敏樹:マイナーで戦闘移動。敵のエンゲージへ。
上堂敏樹:メジャー、コンボ『特になし』。《コンセントレイト:ウロボロス》《即席武器》《原初の赤:インスタントボム》《コントロールソート》。
上堂敏樹:対象は羽衣石さん。侵蝕10上昇。
上堂敏樹:判定いきます
GM:こい!
上堂敏樹:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,9,9]+10[1,7]+4[4]+4 → 28

上堂敏樹:あっこれはあれだ
GM:ワンチャンある
上堂敏樹:《サポートスタッフ》。精神を使用した判定の達成値を+2します。
上堂敏樹:30に。
GM:ないかも
御東 櫻:ヒュゥ!
藤花桃香:イエーイ!
GM:ドッジを宣言!
GM:5dx+2>=30
DoubleCross : (5R10+2[10]>=30) → 8[2,4,6,7,8]+2 → 10 → 失敗

GM:無理!
GM:ダメージどうぞ!
藤花桃香:オートで《凍てつく刃》。+1d10+18して!侵蝕率3上昇。
上堂敏樹:ありがとうー!
GM:そ、そんなものまで!?
上堂敏樹:ではダメージ
上堂敏樹:4d10+1d10+54+18 装甲無視、アームドスーツで+3
DoubleCross : (4D10+1D10+54+18) → 11[1,2,6,2]+4[4]+54+18 → 87

GM:どうぞ
GM:つ、強い!
上堂敏樹:出目はいまいちだけどよし!
藤花桃香:すごっ
GM:《斥力障壁》を使用してダメージを軽減する!
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+10した(侵蝕率:122->132)
上堂敏樹:ぐえー
GM:87-1d10-12
DoubleCross : (87-1D10-12) → 87-4[4]-12 → 71

GM:うむ。
GM:その攻撃で羽衣石亜矢は一度戦闘不能になります!
GM:演出あればどうぞー
上堂敏樹:すぐさま走り出す。敵……少し前までは味方であったはずの相手の下に。
上堂敏樹:手にはチョークを握って。
上堂敏樹:彼の能力は単純明快、物質を触媒としたレネゲイドの浸透と、その暴走による爆破現象。
羽衣石亜矢:「……先生?」首を傾げる。
上堂敏樹:普段であればこれに、能力原理と痕跡を誤魔化すための隠蔽作用を施している。
上堂敏樹:だが、現在周囲にいる者は、同じセルの人間と……既に力を見られた、生徒三人だ。
上堂敏樹:(……何を隠すこともない。何を憚ることもない)
上堂敏樹:右手のチョークが、羽衣石亜矢の制服を白く汚す。それだけでいい。
羽衣石亜矢:「きゃっ」無防備にチョークの粉を浴びる。
藤花桃香:「先生!」
藤花桃香:「まかせて!」
上堂敏樹:そう。彼女らはよく学んでいる。
上堂敏樹:先の連携で、もう何も言わずともわかってくれた。
藤花桃香:チョークの粉に合わせて、炎が踊る。
上堂敏樹:その炎を吸い込むようにして、一際大きな爆発が起きる。
藤花桃香:「ねえ、先生! ほら!」
藤花桃香:「あたし、声でかいでしょ?!」
上堂敏樹:「ああ、よく聞こえる」
藤花桃香:「いひっ!」
上堂敏樹:爆発から一歩下がり、声に応える。
上堂敏樹:(ああ、これは……とても、楽だな)
上堂敏樹:(楽で……堕落だ)
羽衣石亜矢:「あっ……ぎゃあ!」少女の体が爆炎で燃え上がる!
GM:炎を浴びた少女は倒れこむ!
上堂敏樹:その威力を見て、なおこう考える。
上堂敏樹:(俺は多分、今回でひとつ、弱くなってしまった)
近衛まつ子:「わっ……!」その熱に少し怯む。
GM:古代種専用エフェクトの《イモータルライフ》を使用。戦闘不能状態を回復する!
GM:2d10
DoubleCross : (2D10) → 16[10,6] → 16

GM:よしよし
御東 櫻:「ッ……!?」 熱と、そして。肉が焼けるにおいに。一瞬、険しい表情を浮かべる。
GM:少女は火の粉を振り払って立ち上がる。火傷が瞬く間に再生していく。
上堂敏樹:「……まだ、か」
藤花桃香:「むっ……」
羽衣石亜矢:「ひどいわ。制服が焼けてしまったじゃない。また仕立ててもらわないと」
上堂敏樹:「今の要領でやれ、藤花」
藤花桃香:「…! はーい!」
上堂敏樹:「集中すれば、まだまだいける」
上堂敏樹:「……いい連携だった」
上堂敏樹:「ありがとう」
藤花桃香:「……っ」目を丸くして。
上堂敏樹:礼を言ったのも、初めてだったかもしれない。
藤花桃香:「うんっ!」
GM:では、次は行動値0の藤花さんの番!
藤花桃香:マイナーで暴走解除。
藤花桃香:メジャー、《魔獣の本能》《魔獣の衝撃》《火炎袋》。羽衣石さんに攻撃。
藤花桃香:15dx@7+2+3
DoubleCross : (15R10+2+3[7]) → 10[1,3,3,3,3,4,5,6,7,7,8,8,8,8,9]+10[3,3,5,8,9,10,10]+10[5,10,10,10]+10[1,8,9]+10[4,7]+10[9]+10[9]+6[6]+5 → 81

藤花桃香:せっ 先生ーーー!!
GM:な、なにい!?
上堂敏樹:??
GM:ドッジ!
GM:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 10[2,5,6,9,10]+10[10]+4[4]+2 → 26

藤花桃香:こわっ
GM:回ったけど無理!
上堂敏樹:たっか
藤花桃香:やった!ダメージいきます!
藤花桃香:9d10+5+12
DoubleCross : (9D10+5+12) → 51[8,1,10,4,9,8,3,1,7]+5+12 → 68

藤花桃香:装甲有効68点ダメージ!
GM:残りHPはさっき回復した16!残ってるダメージ軽減エフェクトも全部使わせてもらう!
GM:古代種専用エフェクトのインペリアルガードを使用!
GM:68-2d10
DoubleCross : (68-2D10) → 68-20[10,10] → 48

GM:めっちゃ出目がいいが…!
GM:これはどうしようもない!
GM:羽衣石亜矢は今度こそ戦闘不能!
藤花桃香:やった~~!
上堂敏樹:うおー
GM:羽衣石亜矢を攻撃から守るように黒い外套姿の男が姿を現す。
GM:その姿にはノイズが走り、今にも消えて無くなりそうだ。
羽衣石亜矢:「私はここで待ち続けるの。あの人が迎えに来てくれるまで」
羽衣石亜矢:「ずっと……ずっと……」
藤花桃香:「あの人なんて、本当は、覚えてないんでしょ……!」
羽衣石亜矢:「どうしてそんな酷いことを言うの」
藤花桃香:「じゃあ、なんで忘れちゃったの…!」
羽衣石亜矢:「そう。本当はもう、とっくに」
羽衣石亜矢:「名前も顔も思い出せないのよ」
GM:顔のない黒い影法師はじっとキミを見つめている。
近衛まつ子:「……!」
藤花桃香:「亜矢ちゃん、あたし達、部活で、すごい仲良かったじゃん…」
藤花桃香:「あたし達のこと、大事だって思ってくれてたら、ジャームになんか……」
藤花桃香:「うう~~~っ!」
藤花桃香:ブンブンと首を横に振る。余計なことはもう考えない。
御東 櫻:「……ジャームというのは。ロイスを、絆を失ったもの。それを元に戻す術は……」
羽衣石亜矢:じっと考え込んだような顔をしている。
御東 櫻:その続きを、口にしかけて。桃香ちゃんの見せた素振りを前に、言い留まった。
藤花桃香:「いいのっ、だからっ」
藤花桃香:「だからさ、先輩のあたし達が、亜矢ちゃんの面倒見なきゃいけないっしょ!」
藤花桃香:「それが…あたし的には、あたしの罪の被り方だから」
藤花桃香:「受け止めて!」息を吸う。
藤花桃香:(集中…集中、集中!)
藤花桃香:全部の思いの丈を、ブチかますみたいに。
藤花桃香:大声を上げた。大声は、声じゃなくて熱い息吹となって、亜矢ちゃんと影法師に向かって襲い掛かる。
藤花桃香:彼女達を飲み込むような大きな火柱が上がる!
羽衣石亜矢:「……ああ」
GM:羽衣石亜矢は黒い影法師ごと炎に飲み込まれる。
羽衣石亜矢:「
羽衣石亜矢:「やっと思い出した。どうして忘れていたのかしら」
羽衣石亜矢:「桃香ちゃん。櫻ちゃん。それに、まつ子ちゃん」
近衛まつ子:「亜矢さん……」
羽衣石亜矢:「こんなおばあちゃんと仲良くしてくれてありがとうね」
藤花桃香:「亜矢ちゃっ……」
御東 櫻:「……あなたのやったことを、赦すつもりは、ありません」
御東 櫻:――けれど。
近衛まつ子:「え、やだ」
近衛まつ子:「行っちゃいや」
羽衣石亜矢:「わたし、とっても楽しかったのよ。本当よ」
御東 櫻:「……お世話になりました。先輩」
近衛まつ子:「やだ……!」
御東 櫻:最初で最後の、その呼び方で。
藤花桃香:「ううう…うううう…!」
羽衣石亜矢:「これからもお友達と仲良くね」
近衛まつ子:「亜矢さんもお友達なのに……!」
上堂敏樹:目の前で焼けていく少女を、じっと見ている。
GM:羽衣石亜矢の「Eロイス:妄念の姿」が解除されます。しわくちゃの少女が小さくなって眠るように倒れています。
上堂敏樹:また蘇りはしないかと。だが。
“レボリション”甲斐文三:「亜矢……!」
“レボリション”甲斐文三:「お前たちを殺す。ヲ-27號を回収し、任務を」
“レボリション”甲斐文三:「任務を継続する」
上堂敏樹:「……これが」掠れた声で言う。「ジャームに対処するということだ」
上堂敏樹:「……任務は、中断する。ここまで来て後には退けん」
近衛まつ子:「……」ずずっ、と音を鳴らす。鼻をすする音。
GM:全員の手番が終了したので、1ラウンド目は終了!
藤花桃香:「…………うん」ごしごしと目元を擦る。
GM:2ラウンド目!
近衛まつ子:瞳から流れる涙は拭えない。守るためのこの手では。
御東 櫻:「……ええ」 努めて、淡々と。けれど、声は微かに掠れて。
GM:まずはセットアップから!
GM:2ラウンド目!
GM:まずはセットアップから!
藤花桃香:なし!
GM:エネミーは何もなし。
上堂敏樹:《原初の黄:活性の霧》。対象は御東さん。侵蝕3上昇。ラウンド間攻撃力+18。
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+3した(侵蝕率:132->135)
御東 櫻:自分は無し!そして支援受領!
近衛まつ子:なし
上堂敏樹:あ、ドッジダイスが-2個!
御東 櫻:了解です!<ドッジデバフあり
上堂敏樹:しまった、さっき忘却してました。申し訳ない
GM:ええんやで
上堂敏樹:8とかだったので許して
GM:弱いので許します
GM:では、セットアップはこれで終了!
GM:行動値順に進めていきましょう
   甲斐[7] 上堂[6]

      5m

  御東[6] 藤花[0] 近衛[9]
GM:まずは行動9の近衛さんの番から!
近衛まつ子:はあい
近衛まつ子:マイナー無しで、メジャーで《赤色の従者》。
近衛まつ子:その場に従者を再作成して終わり。
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+5した(侵蝕率:134->139)
GM:また従者!
近衛まつ子:「ふんぬぬぬぬ……」
近衛まつ子:念じるように手をかざすと、砕けた兜の残骸が寄り集まる。
近衛まつ子:それが再び、小さな鎧人形の姿を象った。
近衛まつ子:意志ある限り、無限の修復能力を持つ。
近衛まつ子:わけではない。血を使っている。
近衛まつ子:「……」貧血ぎみになり、よろめく。
近衛まつ子:「まだ!まだ終わんないもん!」
GM:では、近衛さんの番はこれで終了!
GM:イニシアチブ!
御東 櫻:イニシアチブ!装備している防具を外して行動値7に!
GM:む!
GM:では、甲斐と行動値が同値になるので、先に御東さんの行動だ
御東 櫻:は。マイナーなし、メジャーで"レボリション"に射撃攻撃!
GM:では、判定前に《魔獣の咆哮》を使用!ダイスを3個減らすのだ!
御東 櫻:ならば!初期ロイスの「かつての自分」をタイタス化、昇華!ダイス+10個!
GM:!?
御東 櫻:これ以上割り込みなければ判定へ!
GM:どうぞ!
御東 櫻:19dx7+4
DoubleCross : (19R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,6,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,4,9,9,10,10,10]+10[2,3,5,9,10]+10[9,10]+10[4,9]+3[3]+4 → 57

御東 櫻:おお、回った。達成値57で。
藤花桃香:おー!っまわった!
GM:高い…!
上堂敏樹:すごい
GM:だが、甘く見るな。ドッジ!
GM:15dx+3
DoubleCross : (15R10+3[10]) → 9[1,1,3,3,3,4,5,6,6,6,7,7,8,9,9]+3 → 12

御東 櫻:ドッジのダイスが!多い!!
上堂敏樹:ダイス数多いな……
GM:回らんわ!
GM:ダメージどうぞ!
藤花桃香:オートで《凍てつく刃》。攻撃力+1d10+18して!
GM:次から次へと!
御東 櫻:ダメージブースト頂き!
御東 櫻:では算出!
御東 櫻:6d10+22+2d10+18+1d10+18
DoubleCross : (6D10+22+2D10+18+1D10+18) → 34[9,2,8,10,3,2]+22+4[3,1]+18+4[4]+18 → 100

御東 櫻:おお、キリがいい。
上堂敏樹:!
藤花桃香:3桁!!
近衛まつ子:めちゃくちゃやってる
GM:マジで!?
GM:耐えきれん……!
GM:甲斐もこれで一度戦闘不能だ!
御東 櫻:OK…!
GM:甲斐は巨大な腕で地面を叩き割る!衝撃がキミたちにまで伝わる!
“レボリション”甲斐文三:「何をしようとも無駄だ……!」
御東 櫻:――深呼吸を、ひとつ。やれる。この力は、相手が化物であっても通じる。そう、確信して。
御東 櫻:そんなことはないと。ここで止めて見せると。そう、告げる声が。
御東 櫻:「――――――――」
御東 櫻:出て来ない。ヒュゥ、と呼吸を繰り返す音だけが、する。……ああ、なんだ。結局のところ、自分は。
御東 櫻:この相手を、恐れて――――。
藤花桃香:「櫻さんっ!」
上堂敏樹:「御東っ!」
御東 櫻:「ッ……」
上堂敏樹:御東さんの髪に軽く纏わり付いてたチョークの粉が。
上堂敏樹:レネゲイドを薄く纏ったそれが、ふわりと舞い上がる。
御東 櫻:叩きつけられる衝撃と同じ――いや、それ以上に。背中を押す声が、熱が。
藤花桃香:細かい炎がチョークの粉に纏わりつき、まるで線香花火みたいに次々と燃え上がる。
上堂敏樹:「行け。お前ならできる。知っている」
御東 櫻:「……ええ。ええ。大丈夫、大丈夫です。先生が、桃香ちゃんが。まつ子ちゃんが――皆がいるなら」
上堂敏樹:「……ずっと、見ていたからな」
“レボリション”甲斐文三:「無駄なあがきを……!」
藤花桃香:「……見せてあげなよっ」
御東 櫻:「何を怖れることがありましょう……!」
藤花桃香:「王子様にさ……!」
近衛まつ子:「そうだよ!先輩は」
近衛まつ子:「分かりやすいよ!だから、分かるよ!」
御東 櫻:視線を真っすぐ、獣の如き男に向ける。念じるのは。
近衛まつ子:「怖がってないよ!今!」
御東 櫻:「――蝕め」
御東 櫻:――そして。
御東 櫻:「……爆ぜろ!」
“レボリション”甲斐文三:「……!」
御東 櫻:男の体内に転移した魔眼が。肉を、レネゲイドを喰らい、得た熱量を以って。
御東 櫻:少女が命じた通りに、その熱を開放する。
御東 櫻:「……無駄であるものですか。先生が教えてくれたことは、私たちが学んだことは」
御東 櫻:「ここに、生きています」
GM:男の巨躯が破裂し、爆炎と血しぶきが舞う!
御東 櫻:自らの魔眼に蝕まれた上着を、ばさりと脱ぎ捨てて。年相応に豊かな胸を張って、宣言する。
“レボリション”甲斐文三:「うおおおおおおッ!!」
GM:男は悶えながら倒れる!
GM:戦闘不能になるが、《魔獣の証》を使用!復活だ!
“レボリション”甲斐文三:「終わらせたなるものか……まだ何も終わってなどいない……!」
GM:男はより禍々しい巨人の姿へと変貌を遂げながら立ち上がる!
上堂敏樹:ではイニシアチブでアームドスーツを脱いで行動値8に戻ります。
GM:ならば!
GM:ここで甲斐が《ブリッツクリーク》を使用!割り込み行動だ!
上堂敏樹:てっ
御東 櫻:何ィッ!?
上堂敏樹:てめえー!
藤花桃香:何!
GM:先に甲斐の番だ!
GM:マイナーでアージエフェクト《破壊の獣王》を使用!次の攻撃の対象を範囲(選択)に変える!
GM:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《飛礫》+《即席武器》を使用!攻撃の対象は御東、藤花、近衛の三人だ!
“レボリション”甲斐文三:「今、分かったよ。J.Q.パブリック」
上堂敏樹:「…………」
“レボリション”甲斐文三:「貴様が造反行為に至ったのは多くのものを手に入れ過ぎたからだ」
“レボリション”甲斐文三:「俺が元のエージェントに戻してやる」
上堂敏樹:「……どういう……」
“レボリション”甲斐文三:「今、ここですべて失え」
上堂敏樹:「貴様……!?」
GM:甲斐は巨大な腕でヘリを引っ掴む!力任せに三人に叩き下ろす!
上堂敏樹:攻撃をしかけていた手を止め、三人の方を見る。
GM:命中判定いくぞ!
GM:15dx7+4
DoubleCross : (15R10+4[7]) → 10[1,2,2,2,4,5,5,6,6,7,8,8,9,9,10]+10[2,7,7,8,9,9]+10[1,5,8,9,10]+5[4,5,5]+4 → 39

GM:達成値は39!リアクションどうぞ!
近衛まつ子:ガード!
藤花桃香:ドッジ!
藤花桃香:10dx+1>=39
DoubleCross : (10R10+1[10]>=39) → 10[1,2,2,3,4,5,7,9,9,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

御東 櫻:一応ドッジ!あ、侵蝕は143まで上がっております。デバフも込みで…
藤花桃香:だめ
御東 櫻:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 6[3,4,6]+1 → 7

御東 櫻:無理!
GM:よっしゃー!今度こそ無残なことにしてやる!
近衛まつ子:させない!
近衛まつ子:《砂の結界》で櫻先輩を
GM:む!
鎧人形:《盾なる人形》で桃華先輩をカバー!
御東 櫻:まつ子……!
藤花桃香:まつ子!
GM:ぬう!
近衛まつ子:近衛まつ子の侵蝕率を+4した (侵蝕率:139->143)
GM:だが、貴様は倍ダメージで粉砕されるのだ!
GM:4d10+18
DoubleCross : (4D10+18) → 20[4,9,3,4]+18 → 38

GM:38点!装甲は有効!
近衛まつ子:ガード24点装甲12点
近衛まつ子:2点の2倍で4点受けます。
近衛まつ子:従者は吹き飛ぶ!
GM:やったか!
GM:倒したヤッター!
近衛まつ子:本体はHP8で生きてるよ~
GM:!?
藤花桃香:まつ子イエーイ
GM:ゲーッ!?
上堂敏樹:つっよ
御東 櫻:まつ子すごーい。
近衛まつ子:私すごいのよ!
GM:では、振り上げられた鉄の塊がキミたちに叩き落される!爆発炎上した炎が君たちを包む!
“レボリション”甲斐文三:「ハハハハハ!これで全て元通りだ、J.Q.パブリック」
上堂敏樹:「……元通り、か」
近衛まつ子:「大丈夫!」
藤花桃香:「まっつん!」
御東 櫻:「まつ子ちゃん…!」
近衛まつ子:「桃華先輩も、櫻先輩も」
近衛まつ子:「私が守る!」炎の中に飛び込む。
御東 櫻:女学生3人の声と姿が、爆発に飲み込まれて。――ああ、しかし。
“レボリション”甲斐文三:「余分なものは全て無くなった。任務の続行に支障はないな、J.Q.パブリック」爆炎を仰ぎ見て高笑いする。
近衛まつ子:当時、大火は近衛の屋敷を焼き、収蔵されていた鎧は焼き尽くされた。
近衛まつ子:――でも、まつは、それを、勿体ないと思った。
近衛まつ子:――人を守る鎧なら、炎なんかに、負けないでほしいと。
近衛まつ子:彼女の能力は、鎧の再現。だが、現実に忠実ではない。
近衛まつ子:稚気じみた欲望のこもった、理想のもの。
上堂敏樹:「……言ったはずだ、"レボリション"」
上堂敏樹:「彼女らは、自分で行きたい方向にしか行かない」
上堂敏樹:「……自分で勝手に動いて、戦って、自分たちを守る」
“レボリション”甲斐文三:「何を言っている……?」
近衛まつ子:炎をかき分けて、鎧姿の少女が顔を出す。
近衛まつ子:後ろを振り向く。道ができている。
近衛まつ子:「こっち!」
藤花桃香:「はあい!」その道の中に飛び込めば、炎に焼かれることはない。
御東 櫻:「……うん!」友人と共に、手を取り合って。開かれた道に駆け出す。
藤花桃香:「あはっ」櫻さんと手を繋いで、笑う。
藤花桃香:「あたし達、最強じゃんね!」
御東 櫻:繋いだ手で、道を――文字通り――身を以って開いた後輩の背中を支えながら。
御東 櫻:「ええ、その通り。……私たちは、大丈夫。だから――」
“レボリション”甲斐文三:「なぜだ!理想も志もないお前たちがなぜ……!」
上堂敏樹:「……そういうものだよ、我々が目覚めさせてしまったのは」
上堂敏樹:笑う少女達を眺めながら。
御東 櫻:男たちの視線の先。少女たちは、笑顔で――。
御東櫻藤花桃香近衛まつ子:「「「――先生!」」」
上堂敏樹:笑っているような、気まずいような、奇妙な顔になる。
“レボリション”甲斐文三:「耳障りな笑い声をやめろおおおッ!」次の武器をつかもうと巨大な腕を伸ばす!
GM:次は行動値8に上がった上堂さんの番!
上堂敏樹:はい。
上堂敏樹:マイナーはなし。
上堂敏樹:メジャー、コンボ『生徒達に』。《コンセントレイト:ウロボロス》《即席武器》《原初の赤:インスタントボム》《コントロールソート》。
上堂敏樹:対象は甲斐。侵蝕10上昇。
上堂敏樹:判定します
上堂敏樹:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,1,3,4,4,5,6,8,8,10,10,10,10]+10[2,2,2,7,7,8]+10[4,7,8]+10[2,8]+10[8]+2[2]+4 → 56

上堂敏樹:まわった
GM:高い!!
御東 櫻:ヤッター!!
近衛まつ子:わーいわーい!
藤花桃香:いけー!!
上堂敏樹:一応《サポートスタッフ》。精神を使用した判定の達成値を+2します。
GM:だが、避けてみせる!ドッジ!
上堂敏樹:58に。
GM:15dx+3>=58
DoubleCross : (15R10+3[10]>=58) → 10[1,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,9,10,10]+6[4,6]+3 → 19 → 失敗

GM:失敗!
上堂敏樹:まわってるこわ
GM:ダメージどうぞ!
上堂敏樹:6d10+33 装甲無視
DoubleCross : (6D10+33) → 24[5,1,4,4,2,8]+33 → 57

GM:《ディフレクション》を使用!
上堂敏樹:なにっ
GM:ダメージを30点軽減し、30点を反射!
近衛まつ子:先生……!
上堂敏樹:いたっ
藤花桃香:いたって言った!
GM:《魔獣の証》は2レベルだったので、現在のHPは20点だ
上堂敏樹:内緒だぞ
御東 櫻:せ、先生ーッ!
GM:あとは装甲分を引き
上堂敏樹:HP28につき倒れます
GM:あっ、しまった
GM:装甲無視か!!!
上堂敏樹:無視です
GM:甲斐はこれで戦闘不能!!
近衛まつ子:相打ちだ……!
御東 櫻:装甲無視が…活きた!
上堂敏樹:うおお
藤花桃香:うおーっ
上堂敏樹:上堂敏樹の侵蝕率を+10した(侵蝕率:135->145)
上堂敏樹:ではこちらは倒れたままでいます。
GM:OK!
上堂敏樹:演出します。
上堂敏樹:チョークの箱を開け、全て取り出す。白い粉が立つ。
GM:甲斐は傷だらけの腕で次の武器をつかもうとして果たせず、慌てて軍服の内側にあった古びたチョーク箱を握る。
上堂敏樹:巨人に向け投げつけた数本のチョークが着弾、その瞬間。
上堂敏樹:音もなく、炎もない爆発が起きる。
上堂敏樹:……先生、と呼ぶ声が耳から離れない。
GM:古びたチョーク箱を握り締め、力任せに拳を振るう。巨大な腕が君の体をかすめる。
上堂敏樹:彼女らは、強い。自分たちで歩いていける。その助けがもし、できたというなら……。
GM:小さな爆発が次々と起こり、甲斐はその場に膝をつき、崩れ落ちる。
上堂敏樹:腕がかすめ、そのまま吹き飛ばされる。
上堂敏樹:(……ああ)
上堂敏樹:(そうだな。確かにお前らは……)
“レボリション”甲斐文三:「本当は俺も日本軍だとか第三次大戦だとかそんなことはどうでもよかったんだ」
上堂敏樹:地面に打ち付けられて転がり、そのまま倒れる。
“レボリション”甲斐文三:「ただあの子に笑っていてほしかった」
“レボリション”甲斐文三:「上堂。あの娘たちのことはお前の好きにしろ」
上堂敏樹:声は、耳に届いている。
上堂敏樹:「……ああ」
上堂敏樹:「そうさせて、もらう」
上堂敏樹:あの子達は。
上堂敏樹:「俺の生徒だからな」
上堂敏樹:ふ、と口の端を歪めて笑った。
GM:甲斐は気を失う。エネミーが全滅したため、クライマックス戦闘はこれで終了だ!
GM:倒れたキミの耳に騒がしい声が聞こえてくる。
御東 櫻:「……先生」 ひとつは。静かで、けれど力強さと深さを感じさせる声。
近衛まつ子:「先生!」ボロボロと甲冑が砂になって崩れる。ガチャガチャと慌ただしい音。
藤花桃香:「先生ー!」ひときわ大きい声が、能天気な明るさを伴って。
上堂敏樹:「…………っ」
上堂敏樹:落ちそうになった意識が、三つの声に引き戻される。
藤花桃香:「大丈夫? 救急車呼ぶ…!?」
上堂敏樹:「……それはよせ」
近衛まつ子:「先生死なないで……!死んじゃう……?」
上堂敏樹:「大事になる。……オーヴァードの回復力は、っ」
上堂敏樹:「常人の比ではない。だから」
上堂敏樹:「……死なない」
御東 櫻:「……オーヴァードの回復力にも限界はある。そう教えてくれたのは、先生ですよ?それに」
御東 櫻:「死なないからと言って、心配するなと仰られるなら。……私たちを甘く見過ぎです、先生」
上堂敏樹:「……本当に」倒れたままで呟く。
上堂敏樹:「大した奴らに声をかけてしまったものだ……」
藤花桃香:「いひっ」
藤花桃香:「だって、先生の生徒だもんね」
御東 櫻:「……ふふっ。そうですよ。私たちは、あなたの教え子で」
藤花桃香:「教え子で?」櫻さんを見て、まっつんを見る。
近衛まつ子:「秘密倶楽部の部員!」
藤花桃香:「それ!」
上堂敏樹:「……俺は、顧問の先生、か」
近衛まつ子:「うん。だから、まだまだ、顧問して、いっぱい教えてね、先生」
近衛まつ子:「卒業はまだ先だよ、私たち」
上堂敏樹:「…………」自分はこの先、どうなるのかと考える。何も見えない。
上堂敏樹:だから、願望を……欲望を口にした。
上堂敏樹:「……そうだな。きっと」
上堂敏樹:「ずっと……」
上堂敏樹:心の飢餓を満たすほどの、強い親愛の情を感じながら。
GM:旧校舎の屋上。キミは騒がしい笑い声を聞きながら心地よく倒れ伏していた。
GM:シーン終了。


GM:では、クライマックスフェイズはこれで終了!
GM:ここからはお待ちかねのバックトラックに入っていきます!
GM:今回のEロイスは四つ!最初に4D分を振るかどうかを決めるといい!
御東 櫻:振る!!
藤花桃香:振る振る振るね!
上堂敏樹:振ります!
近衛まつ子:振る~
御東 櫻:143-4d10
DoubleCross : (143-4D10) → 143-18[8,4,4,2] → 125

藤花桃香:128-4d10
DoubleCross : (128-4D10) → 128-18[6,2,2,8] → 110

上堂敏樹:145-4d10
DoubleCross : (145-4D10) → 145-15[2,3,5,5] → 130

近衛まつ子:143-4d10
DoubleCross : (143-4D10) → 143-27[5,8,9,5] → 116

上堂敏樹:うわっ
藤花桃香:せん、せんせいー!
御東 櫻:先生!?
近衛まつ子:1倍狙ってみよ
上堂敏樹:残りロイスは6個なので倍振りします
近衛まつ子:116-5d10
DoubleCross : (116-5D10) → 116-25[5,6,7,4,3] → 91

上堂敏樹:130-12d10
DoubleCross : (130-12D10) → 130-56[6,4,2,2,8,4,4,7,10,2,4,3] → 74

上堂敏樹:よしよし
近衛まつ子:OK!5点!
GM:おお
藤花桃香:110-6d10
DoubleCross : (110-6D10) → 110-26[1,1,8,4,7,5] → 84

藤花桃香:素振り帰還! 
藤花桃香:5点~!
御東 櫻:うぬーっ、残りロイス5つ、倍振りで…!
上堂敏樹:3点!
御東 櫻:125-10d10
DoubleCross : (125-10D10) → 125-57[4,10,10,5,4,2,8,5,1,8] → 68

御東 櫻:OK!
GM:下がった!
御東 櫻:3点!
藤花桃香:おかえりおかえり!
近衛まつ子:わーいわーい
上堂敏樹:みんなおかえりー
GM:では、皆さん無事に帰還できましたね
GM:よかった、よかった
GM:それではバックトラックはこれで終了だ!
GM:では、ここからはエンディングフェイズに入ります。


【エンディング】

GM:あれから数か月後。
GM:四人はいくつかの学校行事や課外活動を過ごし、また少しだけ成長を重ねた。
GM:そして、桜の季節がやってきた。
GM:三年生は卒業式を迎え、二年生と一年生も春には一つ上の学年に上がる。
GM:桜が舞い散る中、終業式を終えたキミたちは学校の校門前に集まっていた。
GM:上堂が学校を去ることになる、というのだ。学校で顔を合わせるのも今日が最後になる。
藤花桃香:「…先生が先生なのも今日が最後かあ」
上堂敏樹:いくらか、生徒からの贈り物を手にして立っている。
御東 櫻:「早かった……ですね。……まだ半年。まだ3か月。まだ1か月。そう、思っていたのに」
上堂敏樹:普段の《完全演技》の顔で、眼鏡をかけて。
上堂敏樹:「……本当に……早かったな」
近衛まつ子:「ね、びっくりだよ」
上堂敏樹:それから、眼鏡を外す。演技を解く。
近衛まつ子:ツインテールをやめて、後ろ手に髪を束ねている。動きやすいから。
上堂敏樹:「お前たちは」
GM:久礼輝可は後ろの方で
GM:「私たちが三年生になるなんて信じられませんなー」などと明るく話している。
上堂敏樹:「もう、十分俺から学んだと思っている」
上堂敏樹:「大丈夫だ。これからも」
藤花桃香:「いろいろあったもんねえ」
御東 櫻:「……ええ。先生から教わったこと。私たちがみんなで学んだこと。忘れ様がありません」
上堂敏樹:自分の目がなくとも、無茶をすることも、暴走をすることもないだろう、と。
上堂敏樹:そう判断したから、離れる決意をした。
近衛まつ子:「うん。もうシンドロームって呼ばないよ」
御東 櫻:自分たち3人。新たに加わった仲間。もういない仲間。――そして、"顧問の先生"。
御東 櫻:共に心に刻んだものを、噛み締めるように。ゆっくりと頷く。
藤花桃香:「あは、そのネタ懐かし」
上堂敏樹:「……直すのにだいぶかかったな」
御東 櫻:「ふふ。それもまつ子ちゃんらしくて、好きですよ、私」
上堂敏樹:(……そう)
藤花桃香:「まっつんは天然だからな~」
近衛まつ子:「ちょっと待ってよ!」
上堂敏樹:(彼女らはもう、一人前のオーヴァードだ。それも、強力な)
近衛まつ子:「桃ちゃん先輩も言ってた!」
近衛まつ子:「私だけじゃないよ!」
藤花桃香:「え~、そんなこと言ってないよ~」
近衛まつ子:「絶対言ってた!」
藤花桃香:「まっつんだけだってえ」
上堂敏樹:「最初の頃はみんな似たようなものだった」
上堂敏樹:「……よく学んだ」
藤花桃香:「……ね」
近衛まつ子:「教え方が良かったからかな~」
藤花桃香:「そうそう、先生はまた先生するの?」
御東 櫻:「あら、またどこかで、私たちのような子を増やすつもりですか」
上堂敏樹:「……いや。まあ、そういう機会もあるかもしれんが」
上堂敏樹:「まずは一人でオーヴァードとしてやってみる。……他に能がないからな」
藤花桃香:「いいなー、東京」
上堂敏樹:(例えば。そこに彼女らがメンバーとしていたとして)
上堂敏樹:(例えば。またFHに戻って、小さなセルを開いたとして)
上堂敏樹:(例えば、宗旨替えをしてUGNにでも飛んで、三人を頼んだとして)
上堂敏樹:(…………)少しだけ、無表情で考える。
上堂敏樹:勧誘をします。
上堂敏樹:FHにでもなく、UGNにでもなく、個人的に。
上堂敏樹:「……もし、来る機会があったら」
上堂敏樹:「あったら……」
上堂敏樹:「連絡をしなさい。飯くらいなら食べよう」
上堂敏樹:様々な可能性を振り払って。
上堂敏樹:それだけ言う。
藤花桃香:「おっ」思わず横の2人を見る。
近衛まつ子:「えっ」
御東 櫻:「……はい。その時は、是非。ひょっとしたら、みんなで押しかけるかもしれませんから」
近衛まつ子:「いいの!?」
御東 櫻:「覚悟をしておいてくださいね、先生?」
藤花桃香:「行く行くー!毎月だって行くし!」
上堂敏樹:「……覚悟くらいはもうしている」
藤花桃香:「泊まるし!」
近衛まつ子:「あっいいですね!」
近衛まつ子:「お泊り会したい!」
藤花桃香:「ねっ、しようしよう」
御東 櫻:「いいですね。……ええ、ではそれも予定に入れておきましょう」
上堂敏樹:「……毎月は無理だろう……」
上堂敏樹:「俺はただ、危なっかしいことになる前にと思っただけなんだが」
近衛まつ子:「お金は平気だよ」
上堂敏樹:「大体泊めないぞ。猫が嫌がる」
近衛まつ子:「あっそうじゃん!」
近衛まつ子:「猫も会えるってことだ」
近衛まつ子:「行こ行こっ!」
藤花桃香:「やった! ちゅーる買ってこ」
上堂敏樹:(……まだ早かったか? この感じは……)
御東 櫻:「猫。いいですね。大丈夫です、私、動物には好かれる方なので」
GM:じきに終バスの時間が迫る。
上堂敏樹:はあ、と息を吐き。
GM:キミは荷物をまとめて、今日中にはこの町を発たねばならない。
上堂敏樹:「まあいい。いずれの話だ」
上堂敏樹:「……そろそろ行く」
上堂敏樹:「…………」
御東 櫻:「……はい。いつか、また、必ず」
上堂敏樹:「いろいろと、ありがとう。また……」
上堂敏樹:「またいつか、先生と呼んでもらえると」
上堂敏樹:「俺は」
上堂敏樹:「……俺は、嬉しい」
藤花桃香:「………そんなこと」
藤花桃香:「ねえ」
近衛まつ子:「……先生、演技するからな~」
近衛まつ子:「本心?本心だよね?」
近衛まつ子:「信じるからね?」
藤花桃香:「えー、あたしもう先生としか呼べないよー」
御東 櫻:「……今更ですよ、先生。あなたは、ずっと」
上堂敏樹:「信じたい方で思っておくといい」
御東 櫻:「私たちの、大事な先生です」
上堂敏樹:「……俺も」
上堂敏樹:「君たちの言葉を信じる」
上堂敏樹:「それでいいだろう」
上堂敏樹:「それじゃあ」
上堂敏樹:くるりと背を向ける。少し考えて。
上堂敏樹:「また、いつか」
上堂敏樹:そのまま、ゆっくりと歩み去っていく。
GM:桜吹雪が舞う。その向こうに、上堂先生の姿は消えていく。
藤花桃香:ブンブンと手を振って見送る。
御東 櫻:見送っていた背が見えなくなって。桜の雨も、いつの間にか止んで。
近衛まつ子:「……行った?行っちゃった?」
御東 櫻:「……ええ。行っちゃいましたね」
藤花桃香:「行っちゃったねえ」
近衛まつ子:「じゃあじゃあ、部活しましょうか」
近衛まつ子:「秘密倶楽部の、秘密相談!」
御東 櫻:「……ふふ、そうですね。じゃあ、今日の話題は」
御東 櫻:手には、いつもの古ぼけた本。開いたページは、白紙。
藤花桃香:「先生に、いつ会いに行くか?」
御東 櫻:――けれど。そこに、"因子"をしみ込ませる――本を己の領域として取り込むことで、現れるのか。
御東 櫻:「はい。そして」
御東 櫻:「その時に、どうやって先生を驚かせるのか。……というのはどうでしょう?」
藤花桃香:「最高じゃーん」ケラケラ笑う。
御東 櫻:見知らぬ名。見知らぬ経歴。けれど、「この学校に現れた青年の名と、自分たちがこれまでしてきたこと」は確かなこと。
近衛まつ子:「いいねいいね、櫻ちゃん先輩冴えてる!」
御東 櫻:――ミーミルの覚書、と呼ばれる希少なEXレネゲイド。それが、この"本"のもう一つの正体であることを。
御東 櫻:なんとか、今日まで隠し通せて来たのは。僥倖だったと言うべきだろう。
藤花桃香:「櫻さん的に、なんか案あるの?」首を傾げる。
御東 櫻:「ふふ、じゃあ早速始めましょうか、部活。私と、桃香ちゃんと、まつ子ちゃん。輝可ちゃんに……ひょっとしたら、これから増えるかもしれない仲間たち」
御東 櫻:「――案。お話ししたいことなら、それこそ、山のように」
藤花桃香:「あはは、長くなりそう」
近衛まつ子:「話ししてたら春休み終わっちゃうよ~!」
近衛まつ子:「行く時間取れないよ!」
藤花桃香:「じゃあ今日ガッツリ話そ!」
藤花桃香:「部室行こうよー。くれちゃん呼んでさ」
近衛まつ子:「行く行く!」
近衛まつ子:「私、今日、すごいお菓子準備してあるの!」
藤花桃香:「えー、何? バウムクーヘン?」言いながら、歩き始める。
近衛まつ子:「えへへー、秘密」それに続いて。桜の咲く道をゆく。
御東 櫻:「ああ、あれは美味しかったですね…。ふふ、楽しみです」 3人と、そして数か月前に出来た仲間が、ひとり。いなくなった仲間が、ひとり。
御東 櫻:少女たちの歩みは、続いてゆく。次の桜の季節、次の次、その次を超えて。ずっと。
GM:四月――春には、三人は一つ上の学年へと上がる。


GM:古いバスはぎしぎしと音を立てながら山間を抜けていく。
GM:バスの座席で揺られながらキミは東京の街へ向かっていた。
GM:窓の向こうに見える地方の小さな町はどんどん遠くなっていく。
上堂敏樹:窓の外を眺めながら、軽く椅子にもたれている。
上堂敏樹:(……あちらに着いたら、住居をどうにかして)
上堂敏樹:(落ち着いたら預けていたチロルを返してもらって)飼っていた猫のことだ。
上堂敏樹:(仕事はどうにでもする。……ただ)
上堂敏樹:(あの子たちに言えないような、そういうことは……もう、できないな)
上堂敏樹:(俺は、弱くなってしまったから。それに)
上堂敏樹:(それに……なんとなくだが。あいつら、思ったよりも早く追いかけてきそうな)
上堂敏樹:(そんな気がする)
上堂敏樹:ペットボトルのお茶を一口飲む。もう町はほぼ見えない。
上堂敏樹:(理想も志もない、と"レボリション"は言っていた)
上堂敏樹:(なら、それを見つけられるよう、導くのが自分の役目だと)
上堂敏樹:(ようやく、そう思えるようになった)
上堂敏樹:(行くのは自分の行きたい道だと。彼女たちにはそれができると)
上堂敏樹:(それが東京で……俺のところなら。それは、拒否をできるはずもない)
上堂敏樹:山道は、携帯端末の電波も危うい。少しだけ画面を見て、すぐにやめた。
上堂敏樹:(だから)
上堂敏樹:(俺は年配らしく、もっと先を行こう)
上堂敏樹:(追いついてきなさい、ここまで)
上堂敏樹:(俺の、大事な生徒達)
上堂敏樹:窓の外を見ながら、滅多に見せない笑顔でくつくつと笑った。
上堂敏樹:バスは進んでいく。懐かしい場所から離れて。
上堂敏樹:その距離はずっと広がっていくが……。いずれは。
上堂敏樹:己の道を前に進む限りは、きっと。
GM:バスは分かれ道を曲がり、東京へと向かう。
GM:道の先では、上堂敏樹と、そして少女たちの新しい未来がきっと待っている。
GM:シーン終了。

GM:ダブルクロスThe 3rd Editionシナリオ「影法師を見た」 終

GM:これにて全行程終了です!
GM:皆さん、大変お疲れ様でした!
上堂敏樹:お疲れ様でした!
御東 櫻:お疲れ様でしたーッ!
藤花桃香:おつかれさまでした~!
近衛まつ子:おつかれさまでした!
GM:それでは、最後に経験点の配布を行って終わりにしましょう
GM:経験点の項目を一つずつ読み上げていくよ!
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:皆さん、最後までよくチヤホヤしました!
GM:1点です!
藤花桃香:ちややほやー
近衛まつ子:ちやちや
GM:次!
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずはシナリオをクリアしたことで5点
GM:Eロイスが羽衣石亜矢の4つで4点
GM:Dロイスが甲斐文三の羅刹、工作員、羽衣石亜矢の古代種×2で4点
御東 櫻:羅刹…!
GM:上堂さんは「オーヴァードをFHに勧誘する」による追加経験点は今回は残念ながら0点です
GM:残念。マジで残念
GM:この項目だけで合わせて13点になります
上堂敏樹:ざんねんだなー
GM:許すまじ
GM:・最終侵蝕率による経験点
GM:これはおのおのでチェックするがよい
御東 櫻:2倍振りで3点!
藤花桃香:1倍振りで5点!
上堂敏樹:3点!
藤花桃香:まっつんも5点だったかな
GM:まつ子!
近衛まつ子:5だわ!
GM:では、もらいなさい!
GM:次!
GM:・よいロールプレイをした
GM:これは自薦や他薦をするといいでしょう
藤花桃香:女学生の3人は
御東 櫻:他薦&自薦ですよこれはもう。
上堂敏樹:今回ばかりは自薦をさせてもらう! がんばりました!
上堂敏樹:他薦もする!
近衛まつ子:みんなよかったわ!
GM:上堂さんは《完全演技》の使い方がめちゃくちゃ上手いですね。徐々に心情が変化していく描写が見事でした。
近衛まつ子:私も良かったわ!
藤花桃香:各々の方向性から先生を追い詰められていたと思います
藤花桃香:先生は良かった~!ささささんのFHキャラなんて見られると思わなかった
藤花桃香:あと顔が好き
近衛まつ子:みんなバラバラなの良かったね~
御東 櫻:"誰でもない"男が見出した道と、その道を追いかけて、でも追いかけるだけじゃ終わらないぞという力を見せた女の子たち。
御東 櫻:素晴らしかったと思うのです。
上堂敏樹:桃香ちゃんは普通の女学生っぽさがめちゃめちゃよかったーー
近衛まつ子:先生はそのへんのバランスもすごいうまくて
GM:櫻さんは能力の描写がすごい好きですね。あの禍々しい感じがたまらない。
近衛まつ子:一方的にやり込められてるわけじゃないのよね
上堂敏樹:普通の子だからこそ言えることとか、がんばりとか、もう全部よかった
近衛まつ子:ちょいちょい返してるの
藤花桃香:わあいわあい
GM:桃香ちゃんは元気が良くてどこにでもいそうな感じが可愛いですよね。巫女服も似合っている。
上堂敏樹:櫻さんは陰の部分が本当にほっておけないというか、胸がぎゅっとなる……
藤花桃香:ありがとう!(巫女)
近衛まつ子:あっ巫女!
GM:まつ子は純朴で可愛い。もっとひどい目に遭わせてやるんだったぜ!
近衛まつ子:やっぱり私だけ呼び捨て!
藤花桃香:櫻さんは、闇の部分が深そうなんだけど純情乙女なのが良かった
上堂敏樹:最初の印象からくるっと反転してひゃってなるところがすごく印象的でした。こわかわ……
御東 櫻:わあい、ありがとうですよー!能力のエグさと陰のある感じは、いい具合にリンクできていたと思う…。
上堂敏樹:まつ子ーーーーー
近衛まつ子:能力めちゃくちゃエグいの良かったね櫻先輩……
上堂敏樹:まつ子は……おやつをあげたい……かわいい……かわいかった……
藤花桃香:普通の女の子が、エグい能力に目覚めて、元々持ってた才能をこう自覚しちゃったみたいなのがね…
近衛まつ子:桃香先輩はなによりキャイキャイ度が合って楽しかった……
藤花桃香:まっつん、超かわいかった~~
上堂敏樹:そしてかわいいだけでなくて能力と来歴がピシッと噛み合ってて頼れる!
近衛まつ子:わーいうれしい まつまつしました
上堂敏樹:全員好きでした!
御東 櫻:まつ子と桃香ちゃん、ふたりのきゃいきゃいは無限に見ていられる…。
藤花桃香:まっつん、設定とか攻撃演出がとても良かったですね
GM:では、皆さん1点ずつもらいなさい!
藤花桃香:1点!
近衛まつ子:いえーい
上堂敏樹:自分はなんでこのキャラ3キャラ分くらいロールしたんだろうって思ってました
御東 櫻:わーい頂き!
近衛まつ子:www
上堂敏樹:疲れたけど楽しかったです
近衛まつ子:タイマンやってるからね……
上堂敏樹:いただきます!
藤花桃香:お疲れ様でした…
御東 櫻:壮絶な打ち合いでした…。
上堂敏樹:あと、内心とかが多い
GM:次!
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や言動を行った
GM:これも自薦か他薦でいきましょう
上堂敏樹:自薦と他薦!
上堂敏樹:すごく助けた気がします!
御東 櫻:これも自薦&他薦!
GM:まず、上堂さんは他のPCをFHに差し出さなくて偉かったです。とても助けていました
上堂敏樹:やったーー
藤花桃香:助けられました
御東 櫻:話を振るのを頑張ったのと、それを受けてもらえた皆さんに感謝…。
GM:それに火力としてもとても優秀でしたし、生徒たちの教育面でも助けていました。
近衛まつ子:みんなありがったかったね
近衛まつ子:こうしたらいいんじゃないですか?で結構シーンが進行した気がする
藤花桃香:櫻さん、ロールはもちろんなんだけど見学室でいろいろ提案してくれてよかった
上堂敏樹:そうそう、提案いっぱいあった
藤花桃香:そうですねー、見学室の打ち合わせがすごい良かったです やりやすかった
御東 櫻:相談すること自体もめっちゃ楽しかったですね、今回。
GM:櫻さんは思った以上に火力が高くてGMはマジびびり。秘密俱楽部の運営も積極的に行ってくれて助かりました。
上堂敏樹:ロール的にもこう、上手く補助してるようなとこが多くてよかったー
藤花桃香:支援の演出とか、結構見送っちゃうこと多いんですけど
藤花桃香:今回は皆さんが「ここでこうしてー」って言ってくれたので、すごい嬉しかったです
上堂敏樹:楽しかったですよね!
GM:桃香さんはGMが場面の切り替えとかで困っているとよく助けてくれてとても助かりました。あと、火力面でも支援面でも活躍していましたね。
上堂敏樹:桃香ちゃんは支援がすごい強かったし、ムードメーカーしてたし、強かった
藤花桃香:ワーイ 凍てつく刃とってよかった
上堂敏樹:いいところでさらっといいセリフが入る……
近衛まつ子:支援エフェクト楽しいものねえ
近衛まつ子:後一番あれよね、真っ当なと言うか
御東 櫻:能力面とロール、双方での良いところでの差し込みが光ってましたね、桃香ちゃん。とても助かった。
GM:まつ子は「従者使い?単なる置物でしょ」と小馬鹿にしていたら八面六臂の活躍をしていて大変驚きました。
近衛まつ子:普通のこのリアクションをしてくれた
上堂敏樹:良かったですよね
近衛まつ子:GM,まつ子に当たり強くない?
上堂敏樹:ww
御東 櫻:愛ですよ愛。
藤花桃香:まつ子のこと本当は好きなんだよ
上堂敏樹:まつ子にはロイスを助けられまくったので……本当に頼りになった
GM:まつ子はロール面でもあえて無知さを晒すことで話を進めてくれたりもしてとても良かったです。
上堂敏樹:そうなんですよね、三人が知らないロールしてくれたから
御東 櫻:まつ子の言い間違いとか勘違い、先生が「FH側からオーヴァードについて教える」ことの取っ掛かりになってて、上手いなあと思いましたね。
近衛まつ子:知らないロール楽しいし
上堂敏樹:授業っぽいやつが上手くできた……
藤花桃香:ふわふわしてて可愛かったし
近衛まつ子:先生は説明するのすごい大変だったろうに
近衛まつ子:バリッとこなしてくれてありがたかった
GM:では、皆さん1点ずつもらってください!
近衛まつ子:もらもら!
上堂敏樹:よかった……楽しかったです
藤花桃香:やったー
御東 櫻:いただきー!
上堂敏樹:いただき!
藤花桃香:先生の言い方上手だった
GM:・セッションの進行を助けた
GM:「とても助かった」ってセッションも言ってました!皆さん1点ずつもらってください!
御東 櫻:わーい!
上堂敏樹:セッションちゃん!
近衛まつ子:撫でてあげるね
藤花桃香:なでなで
GM:次!
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
GM:皆さん、お忙しい中スケジュールの調整にご協力いただき大変助かりました
GM:1点です!
GM:もらってください
上堂敏樹:いただきます
GM:これで項目はすべて!
近衛まつ子:バクバク!
GM:さあ、合計は何点だろう?
藤花桃香:ムシャムシャ
GM:微分積分を上手く使うと合計の値を出すことができるぞ
藤花桃香:18+最終侵蝕な気がする
藤花桃香:23?たぶん
上堂敏樹:じゃあ21点だ
近衛まつ子:23?
GM:桃香ちゃんは微分積分もできてすごい
御東 櫻:ですね。18点+侵蝕分で、21点!
GM:では、もらって
GM:ください!
藤花桃香:バクムシャーッ
御東 櫻:イタダキマス!
上堂敏樹:いただきます!
GM:今、GMがレコードシートに署名をするのでちょっと待ってくださいね
GM:では、署名も完了しましたので、これにて経験点配布は終了です!
御東 櫻:ヤー!
GM:皆さん、改めてセッションお疲れ様でしたー!
近衛まつ子:おつかれさまでした!
藤花桃香:おつかれさまでした~!
上堂敏樹:お疲れ様でした!
御東 櫻:お疲れ様でした!GM、そしてPLのみなさん、ありがとうございましたー!